・安価・コンマにてキャラを16人作成。そのキャラでコロシアイ学園生活を行います。
・舞台は1と同じく、希望ヶ峰学園となります。基本ルールは1のものを参照。
・必然的に登場人物はオリキャラ中心となりますので苦手な方は注意してください。
・>>1のメインPCはイーモバイル
【過去スレ】
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活6【安価】(Chapter03非日常編~Chapter04(非)日常編)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活6【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390277753/)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活5【安価】(Chapter03(非)日常編)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活5【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386335181/)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活4【安価】(Chapter02非日常編)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活4【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1384826973/)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活3【安価】(Chapter02(非)日常編)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活3【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1383280850/)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活2【安価】(Chapter01非日常編~Chapter02(非)日常編)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活2【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1380895959/)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活【安価】 (プロローグ~Chapter01(非)日常編)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1380012159/)
「交友力」・・・そのキャラの人付き合いの良さや、他人に対してのコミュニケーション力などを表します。
高ければ高いほどそのキャラに対する他人からの評価が上がりやすくなります。
また、裁判中ではこれが高いほど発言力の最大値が大きくなります。
原作に当てはめた場合、苗木、日向、朝日奈、小泉などのキャラクターが高めとなります。
「集中力」・・・そのキャラの捜査能力や、議論においての話術などを表します。
高ければ高いほどそのキャラの捜査の行動に補正がかかります。
また、裁判中ではこれが高いほど集中力の最大値が大きくなります。
原作に当てはめた場合、霧切、十神、狛枝、七海などのキャラクターが高めとなります。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1394278981
【主人公データ】
生徒番号01
主人公
響音 妙夢 【超高校級の音楽家】 女
交友力 6 (人並み以上のコミュニケーション力)
集中力 7 (物事には高い集中力を持つ)
スキル
「主人公補正」・・・あらゆる状況にて被害者・加害者にならない。
「音楽家」・・・音楽家としての能力。発生した音を正確に聞き取ることができる。
「お人好し」・・・人を信頼しやすい。好感度が上がりやすくなるが、他人に騙されやすくなる。
「気合」・・・気合を入れることで一時的に能力が上昇する。一定の間集中力に補正がかかる。
好感度によるスキル
「応急処置」…学級裁判時使用可能。ダメージを受けた直後に集中力を2つ消費して発言力を回復する。
「幸せ探し」…日常パートで使用可能。好感度の上昇が大きい場合、ボーナスでモノクマメダルが手に入る。
「抜群の集中力」…学級裁判時使用可能。集中力の最大値が+2される。メダル精算には適用されない。
「二段ツッコミ」…反論ショーダウン時使用可能。集中力を1つ使用して一度に2個まで言刃を提示できるようになる。ただし、論破するウィークポイントは同じ場所でなければならない。
アイテム
モノクマメダル×22
『阿修羅の涙』
『プロジェクトゾンビ』
『トル猫のドロワーズ』
好感度(上から高い順)
【友人】
朝永 蛍【超高校級の幸運】(関係・親友)
姫月 療歌【超高校級の医者】(関係・放っておけない仲)【DEAD】
火ノ宮 竜也【超高校級の料理人】(関係・友人)
冬崎 真白【超高校級の警察】(関係・友人)
澄々 奇麗【超高校級の美化委員】(関係・友人)
色鯨 極【超高校級の芸人】(関係・友人)
立花 雅【超高校級のヒーロー】(関係・友人)【DEAD】
ボブ・サップ【超高校級のレスラー】(関係・友人)【DEAD】
九神 黒夜【超高校級のカリスマ】(関係・友人)
ヘンリー・クローデル【超高校級の放送委員】(関係・友人)【DEAD】
【知人】
花咲 ユスリカ【超高校級のナンパ師】(関係・知人)【DEAD】
鳴神 楓馬【超高校級の召使い】(関係・知人)【DEAD】
海東 吉都【超高校級の変装師】(関係・知人)
正義 剛【超高校級の役者】(関係・知人)【DEAD】
【険悪】
殺陣山 湊【超高校級の芸術家】(関係・険悪)
生き残り生徒 残り九人
【生徒名簿】
生徒番号02
立花 雅【超高校級のヒーロー】女 【DEAD】
交友力 1(極度の恥ずかしがり屋)
集中力 5(人並み程度の集中力を持つ)
スキル
「ヒーロー」・・・正義の味方。犯人を断定した場合の行動補正がプラス。ただし、犯人が間違っている場合でも作用する。
「罪を憎んで人を憎まず」・・・マイナスの感情によって人に危害を加えにくい。
「助け合い」・・・チームの輪を意識するように行動する。交友力に若干補正。
「覆面ヒーロー」・・・顔を隠している間は交友力に大幅なブースト。ただしその間は好感度を上げにくい。
生徒番号03
ボブ・サップ【超高校級のレスラー】男 【DEAD】
交友力 9(他人に対するコミュニケーション能力は高い)
集中力 4(得意なことに関して以外の集中力は低い)
スキル
「プロレスラー」・・・レスラーとして培った技術を持つ。運動・戦闘関連のコンマに補正。
「無自覚の威圧」・・・被害者になりにくい・・・が、威圧に気圧された人物とは一時的に会話できない。一定の戦闘力や精神力を持つことや、一定の好感度を得ることで無効化する。
「親分肌」・・・チームをまとめる能力に長ける。判定で混乱が起きた際に抑えることができる。
「仲間思い」・・・仲間を思って行動する。仲間の助けなどの行動にプラス補正
生徒番号04
朝永 蛍【超高校級の幸運】女
交友力 4 (マイペースに話すため人を置いてけぼりにしやすい)
集中力 4 (のんびりとした振る舞いで集中しているようには見えない)
スキル
「偶然の幸運」・・・人よりちょっと運がいいほう。たまにちょっとした何らかの補正が入る。
「癒し系」・・・会話の際に人を和ませる。マイナスの感情を相手に抱かせづらい。
「第六感」・・・なんとなく、の行動がいい方向に。直感での行動に補正。
「不屈」・・・どんなことにもくじけない。ショッキングな出来事に対して受ける精神ダメージが軽減。
「サバイバーズ・ギルト」・・・??? 。現在進行度1。
生徒番号05
殺陣山 湊【超高校級の芸術家】男
交友力 0(何を考えているのかわからない)
集中力 8(極めて高い集中力を持つ)
スキル
「芸術家」・・・芸術家としての知識を持つ。芸術に関しての関心が強く、芸術のために行動する。
「滅びの美学」(-)・・・終わりを迎えるものに関しての関心が高い。遺体に対する捜査に協力的だが・・・?
「中性的な美青年」・・・男とも女ともとれる外見。容姿を用いた行動に補正がかかる。
「特異点」・・・どうやら芸術家の基準に当てはまらないある物を愛しているようだが・・・?
生徒番号06
姫月 療歌【超高校級の医者】女
交友力 9(どんな相手にもフランクに接する)
集中力 9(どんな状況でも乱れることのない精神力)
スキル
「医者」・・・医者としての技術を持つ。怪我をした相手などに医療行為を行える。
「臆病者」・・・危機を察知し、逃げる能力に長ける。被害者になりづらいが、危機に陥ったときなどにマイナス補正。
「安全志向」・・・常に確率の高いほうを選択する。危機的状況でも賭けに出ることをしない。
「無免許の名医」・・・どこかのブラックジャック先生のような経歴。医療行為の際に補正がかかる。
生徒番号07
正義 剛【超高校級の役者】男 【DEAD】
交友 3(まあ話はできる。聞いているかは別として)
集中 2(集中力散漫)
スキル
「役者」・・・役者として培った技術、様々な役を演じ分けることができる。
「ギャグ体質」・・・何もしてないのに笑いが取れる。意識せずともギャグキャラに。
「精神破綻者」・・・もともと精神が破綻している。
「正義感」・・・正義を信じるこころを持つ。しかし精神破綻のスキルにより・・・
生徒番号08
冬崎真白【超高校級の警察】女
交友 3(あまり人付き合いがいいほうとは言えない)
集中 9(高い能力を有しているようだが・・・)
スキル
「警察」・・・警察としての能力を持つ。捜査パート時に補正がかかる。
「善悪平等」・・・善も悪も同じ、罪は罪として裁く。
「能ある鷹は爪を隠す」・・・普段は無能者のフリをしている。日常パートでの集中にマイナス補正。
「ネットスランガー」・・・ネットスラングを使うのを好んでいるようだ。一部の相手に交友補正。
生徒番号09
海東吉都【超高校級の変装師】男
交友 6(人並み以上のコミニケーション力)
集中 3(得意なこと以外の集中は低い)
スキル
「変装師」・・・類まれなる変装能力。条件が揃えば他人のふりをして行動できる。
「スリ」・・・気づかれないうちに物を奪う技術。ただし滅多なことでは使わない。
「虚言癖」・・・嘘をつく事を得意とする。捜査パートの際の証言に嘘が混ざる可能性を持つ。
「正義感」・・・独特の正義に基づいて行動する。
生徒番号10
花咲ユスリカ【超高校級のナンパ師】女【DEAD】
交友 4(やや話の通じない人物)
集中 5(人並みレベルの集中力)
スキル
「ナンパ師」・・・他のスキルにより変質。男女両方を誘う確率が上昇。
「貞操無頓着」・・・性行為に関する抵抗感が低い。他スキルにより判定は両性。
「同性愛」→「両刀」・・・他スキルにより変質。男女どちらも(性的な意味で)愛している模様。
「許容力」・・・大抵の問題は受け入れられる模様。相手のマイナススキルに関わらず好感度が上がる。
生徒番号11
九神黒夜【超高校級のカリスマ】男
交友 4(人の話は聞かない(断定))
集中 5(人並みレベルの集中力)
スキル
「カリスマ」・・・上に立つ者の威厳に満ち溢れている。交友に補正がかかるがそれは友人としてのものではない。
「唯我独尊」・・・自分こそが絶対唯一であるとの自信を持つ。他人の評価によって行動を変えたりしない。
「矛盾の正当化」・・・どんなことも「俺だから」の理由でスルー。失敗とか気にしない。
「指導者の器」・・・リーダーとしての実力が高い。他人への指示などの行動に補正。
生徒番号12
澄々 奇麗【超高校級の美化委員】女
交友 9(他人との会話大好き。よくしゃべるタイプ)
集中 8(物事に対して高い集中力を持つ)
スキル
「美化委員」・・・美化委員としての能力。高い掃除技術を持つ。
「お嬢様」・・・どうやらいいとこ育ちのお嬢様のようだ。その分世間知らず。
「綺麗好き」・・・掃除をすることに生きがいを感じているようだ。自由時間中は掃除をしている可能性が高い。
「ツンデレ」・・・素直になれないタイプ。好意が一定値の相手の会話には心と違って否定的な会話をすることも。
生徒番号13
火ノ宮 龍也【超高校級の料理人】男
交友 2(口数は少ない様子)
集中 6(平均より高い集中力)
スキル
「料理人」・・・料理人としての能力。高い調理技術を持つ。
「人間観察」・・・人間を観察するのが趣味。特に料理を食べている人間。
「ゲテモノ料理」・・・怪しい食材で料理を作ることを好む。味は最上だが・・・
「孤独の料理人」・・・自分以外の料理人の存在を認めない。料理の際に必ず一人になる。
生徒番号14
色鯨 極【超高校級の芸人】男
交友 5(人並み程度のコミュニケーション力)
集中 1(捜査の際は期待できない)
スキル
「芸人」・・・芸人としての能力。場のムードを和やかにする。
「ツッコミ気質」・・・些細なボケも見逃さない。ツッコミを入れる言動が多い。
「マシンガントーク」・・・相手の返答も許さぬ高速トーク。言葉で相手を圧倒しやすいが、発動中交友低下。
「職人の誇り」・・・芸人としての誇りを持っている。レベルの高い芸でないと自他共に認めない。
生徒番号15
鳴神 楓馬【超高校級の召使い】男【DEAD】
交友 1(ビジネストーク以外はあまり行わない)
集中 7(高い集中力を持つ)
スキル
「召使い」・・・召使いとしての能力。他人の指示で働く場合補正がかかる。
「カリスマ主義」・・・カリスマを自分が認めた主にしか従わない。
「万能」・・・人並み程度ではあるが、大体の仕事をこなすことができる。
「自己犠牲」・・・主人のためなら自分がどうなってもいいと考えている。特定の相手の身代わりになることがある。
生徒番号16
ヘンリー・クローデル【超高校級の放送委員】男【DEAD】
交友 9(どんな相手にも高いコミュニケーションを取れる)
集中 9(専門外のことにも対応できる集中力)
スキル
「放送委員」・・・放送委員としてのスキル。放送機材の扱いなどの放送関連の行動が取れる。
「セクシーボイス」・・・相手を魅了する美声。会話の際に好感度が上がりやすい。
「心配性」・・・物事に関して過度な心配をするタイプ。マイナス方向に思考が進みやすい。
「デュエル脳」・・・おい、デュエルしろよ。諍いが起きた際にゲームでの解決を提案する。
【進行表】
【チャプター開始】
『(非)日常編 イベントパート』
・ここでは必須イベントが起こっていきます。
・生徒同士の間で重要な取り決めなどが行われるのもこのパートです。(例・夜時間出歩き禁止など)
・ここで誰と会話したか・意見に賛同したかどうかで好感度が変化します。
↓
『(非)日常編 自由行動パート』
・ここではすべての生徒と自由に会話を行うことができます。会話の結果で好感度が変化します。
・購買部に行けばアイテムの購入など様々なことが行えます。
・一人の生徒と話すごとに一回、合計三回の行動で一日が終了します。
・一日終了時にモノクマげきじょう発生。ここではアドバイスを受けたり、裏の数値の状況などが分かりやすかったり分かりづらかったりします。
・三日目以降の終了時に判定。一定以上なら一日分自由行動が伸びます。
↓
『事件発生パート』
・自由行動パート終了時に発生。事件につながる何らかの出来事が発生します。
・ここから捜査に必要な情報が出始めます。捜査パートのためによく覚えておきましょう。
・事件発生後、捜査パートへ。
↓
『非日常編 捜査パート』
・事件の捜査を開始します。各部屋を探索してコトダマを集めましょう。
・また、自分の集めた情報を自分の才能を使って考察できます。響音の場合「音」に関しての証拠を考察できます。
・一定回数探索すると捜査パートを終了します。
↓
『非日常編 学級裁判パート』
・事件に関しての議論をします。裁判についてのシステムは本編参照。
・また、捜査パートでの探索が不十分の場合、一定の人物に話を振れば新たなコトダマが提出されます(ペナルティ有り)。
↓
【チャプター終了】
突っ込まれているとおり、朝永さんのデータと、姫月さんのデータが間違ってますね……
以下修正版
生徒番号04
朝永 蛍【超高校級の幸運】女
交友力 4 (マイペースに話すため人を置いてけぼりにしやすい)
集中力 4 (のんびりとした振る舞いで集中しているようには見えない)
スキル
「偶然の幸運」・・・人よりちょっと運がいいほう。たまにちょっとした何らかの補正が入る。
「癒し系」・・・会話の際に人を和ませる。マイナスの感情を相手に抱かせづらい。
「第六感」・・・なんとなく、の行動がいい方向に。直感での行動に補正。
「不屈」・・・どんなことにもくじけない。ショッキングな出来事に対して受ける精神ダメージが軽減。
「サバイバーズ・ギルト」・・・??? 。現在進行度2。
生徒番号06
姫月 療歌【超高校級の医者】女 【DEAD】
交友力 9(どんな相手にもフランクに接する)
集中力 9(どんな状況でも乱れることのない精神力)
スキル
「医者」・・・医者としての技術を持つ。怪我をした相手などに医療行為を行える。
「臆病者」・・・危機を察知し、逃げる能力に長ける。被害者になりづらいが、危機に陥ったときなどにマイナス補正。
「安全志向」・・・常に確率の高いほうを選択する。危機的状況でも賭けに出ることをしない。
「無免許の名医」・・・どこかのブラックジャック先生のような経歴。医療行為の際に補正がかかる。
響音「来てくれ、何て言ってないけどね……」
響音「……帰ってよ、私はあんたと話す気分じゃない」
殺陣山「ふふ、まあそう言うな。今日の僕は気分がいいんだよ」
殺陣山「目的が達成できそうなのはとても気分がいい」
響音「目的……って……」
殺陣山「最初から言っているとおりだよ」
殺陣山「……ついに、最高の『死』を演出できそうな舞台が整いつつあるんだよ」
殺陣山「まああとは、細かい演出方法を考えるくらいだな?」
響音「さ……させないよ!」
殺陣山「まあ、お前はそう言うだろうな?」
響音「というか……なんでわざわざ犯行予告なんか……」
響音「……そんなことを話したら、私は事件が起きた時にあんたを疑うけど?」
殺陣山「……今の腑抜けたお前に見破られるとも思わないがな」
……腑抜けた……って……
いや、こいつの言う通りか、今の私は腑抜けている……
殺陣山「今日ここに来たのは、お前への宣戦布告と、そして……」
殺陣山「……下見、といったところかな?」
響音「下見?」
殺陣山「現場を飾り付けるんなら、それ相応の計画が必要なんだよ」
殺陣山「最高の作品を作り上げるためにも、な」
……飾り付け……
こいつはやっぱり……
安価↓2
1、……死体をものとしか見てないんだね。
2、……朝永さんを殺す気なんだね。
3、自由安価
……こいつと出会った時から、こう言っていた。
朝永さんは自分の審美眼に叶う存在だと。つまり……
響音「朝永さんを殺す気……なの?」
殺陣山「……くくっ」
……殺陣山から漏れる笑い声。
殺陣山「当然だろ?僕はそれだけを楽しみにしていたんだよ」
殺陣山「あいつが死ぬ瞬間を黒い絶望で演出してやる。そうすれば、僕も見える気がするんだよ」
殺陣山「真の芸術っていうのが何がっていうことを……だ」
殺陣山「それに、ついでにお前の顔も美しくしてやれるかもしれないだろ?」
殺陣山「……それが僕の『希望』そのものなんだよ」
響音「……私の、顔?」
殺陣山「ああ、その通りだ」
殺陣山「……死を演出するにふさわしい闇、ってやつを与えられるんだよ」
……親しい友達が死んでいくことを?
……姫月さんみたいに……、朝永さんもいなくなることを?
響音「ダメ……許さないよ、そんなこと!」
殺陣山「言葉じゃ僕が止まらないことも知っているだろう?」
響音「だったら……力づくにでも……」
殺陣山「そんな方法で僕が諦めると思うのか?」
殺陣山「許される必要もないさ、さて、ここでお前が僕を止める方法はひとつだけだよ」
殺陣山「……お前が僕自身を殺すことだ」
殺陣山「それもそれで……面白いかもな」
……嫌、嫌だ……
もうこれ以上、誰かがいなくなるのなんて……
思わず力を込めてピアノの鍵盤をたたいてしまう。
大きな音でピアノから不協和音が鳴り響いた。
響音「……そんなことはしない、けど……」
響音「そんなことも、させない……」
殺陣山「……震えた声で言われてもな」
……本当に、こいつは止まる気はないんだろう。
だったら、私は……
安価↓2
1、こいつを殺す
2、……何もせず、自室に戻る。
こいつを殺さなきゃ……
と、一瞬考えて、我に返る。
自分は何を、考えてたの?
殺陣山「……ふふ、入学当時にそんな顔を見れていたら……」
殺陣山「もっと友好的な関係になれたかもな」
響音「あ、あ……」
思わず逃げるように私は音楽室を飛び出す。
……今考えてしまった事を振り切りたくて。
体が悲鳴を上げるくらいの速度で、校舎を駆け抜けていった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【響音の部屋】
響音「あああああああああああああああああああああああああああ!」
……防音がされている部屋で、私は思わず大声を上げてしまった。
私が、今、人を殺そうと?
響音「あ、ああ……」
全身から力が抜けていく、気持ち悪い。
……そして、思い知る。
絶望っていうのは、人を簡単に変えてしまうということ。
響音「……」
……もう何も考えたくない。そう思った私は……
ベッドに倒れこむと同時に、夢の世界に逃げ込むことを決めた。
【INFO】
・20日目が終了しました。明日から自由行動パートです。
【モノクマげきじょう】
モノクマ「別に苗木君ほど前向きでもなければ、日向君ほど嫌いな相手も理解しようと思えるわけじゃない」
モノクマ「響音ちゃんはあくまでそういうタイプの子に設定してます」
モノクマ「もしも1や2のメンバーの中に放り込まれたら2章くらいで死にそうなタイプなのが私の中での響音ちゃん像であります」
モノクマ「以上、作者からの伝言でございました!」
モノクマ「ま……それは置いといて」
モノクマ「さて、今回は変則的に先に動機公開を行ってからの自由行動になるわけですが……」
モノクマ「どうあがいても殺陣山クンは事件に絡むから気をつけろよな!もう自由行動でどうにかなるレベルじゃないよ!」
モノクマ「ま、被害者がどうなるかは知らないけどね……うぷぷぷ!」
モノクマ「いっそ気にせずに他の人と会話して、スキル集めとかに励むのも手だよね!」
モノクマ「え?朝永さんが死ぬのは嫌だって?」
モノクマ「……まあ、どうにかなるんじゃね?」
モノクマ「あとみんなが良ければここから一日分だけ自由行動進めたいけどどうかな?」
モノクマ「安価↓3までの多数決で決めるよ!」
モノクマ「じゃあいこうか!」
~コロシアイ学園生活 二一日目~
……そのまま、起きるのも怖くて。
ベッドから起き上がるのも億劫になっているうちに、時間は過ぎていく。
結局、私が起きたのは……
1、早い時間
2、普通の時間
3、遅い時間
ごめん、安価↓2で
3、選択
……アナウンスも聞こえないくらいの時間だったのか。
時計を見れば、既に八時前。
七時のアナウンスすら聞こえなかったんだから、相当ぐっすり寝ていたのか……
……でも、まだ眠り足りない気がするけど、心配をかけるわけにはいかない。
……そう思って、重い身体をベッドから持ち上げた。
【食堂】
……食堂にいたのは三人だった。
難しそうな顔して席に座っている海東君。
……同じく、難しそうな顔をして、朝食の準備が終わったのか座っている火ノ宮君。
そして、その二人が気まずいのか結構離れた位置に座っている色鯨くん。
……さて、誰と一緒に食べようか?
安価↓2
1、海東
2、火ノ宮
3、色鯨
葉隠「同じ匂いがするべ」
色鯨「……何かうさんくさい奴の幻影が見えるんやけど」
1、選択
……海東君と食べようかな。
そういえば、海東くんとご飯を食べたことってあんまりなかったよね……
響音「……海東くん、おはよう」
海東「よう、響音」
海東「……何だよ、辛気臭い顔しやがって」
海東「俺に突っかかってくるくらい無駄に元気だったお前はどうしたよ?」
響音「……私だってそういう時はあるよ」
海東「……ま、いいけどよ」
海東「でもよ、早く元気出せよな?煩くねえと俺も心配だ」
響音「……煩いって……」
……海東くんも大変なはずなのに、私を心配してくれている。
……一応、元気は出してみようかな?
空元気、だけど。
安価↓2
1、動機のことについて話してみる
2、殺陣山との事を話してみる
3、自分の事について話してみる
4、自由安価
響音「……煩くないとやっぱりダメかなあ?」
海東「まあ、黙ってるよりはいいんじゃねえの?」
海東「何も言わないと誰からも軽い扱いにされちまうんじゃねえの?」
海東「色鯨とかみたいに」
響音「色鯨くんみたいにか……」
色鯨「おいィ!聞こえとるでそこの二人!」
色鯨「一応気にしとるんやからな!」
海東「……おっと、怒らせちまったかい?」
色鯨「お前らが難しい顔して朝食食っとるから話すタイミングを逃したんやろが!」
色鯨「言っとくけどな!オレは好きで黙っとるんやないで!」
色鯨「お前らが変なもの背負いすぎなんや!大して俺は一般人やぞ!」
海東「……言い切るのもどうだよ……」
響音「……ただ煩いだけってのもダメな気がするけど」
色鯨「響音ェ……」
海東「……ま、ともかく元気出せってことだよ」
海東「……俺を踏みとどまらせてくれたのもお前なんだからよ」
響音「海東君……」
色鯨「……一応、俺も言っておくで?心配事あったら頼れよな?」
響音「うん……」
色鯨「よし、ありがたく思ったら俺を空気だということの撤回を……」
響音「あ、それは無理」
色鯨「」
【INFO】
・海東、色鯨の好感度が少し上がりました。
・海東との関係が「友人」になりました。
【自由行動 朝】
……少しは気分も軽くなったかもしれない。
少なくとも、私らしさを見失わないようにしよう。
海東くんだって頑張ってるし、色鯨くんも心配はしてくれてるみたいだし。
よし、気合い入れよう!
さて、朝の時間は何して過ごそうかな?
1、誰かと話す(人物名も指定)
2、購買に行く
安価↓2
2、選択
……気分が落ちてる時こそ買い物……なのかな?
よし、購買に行こう!
【購買】
モノクマ「あ、響音さんじゃないか!」
無視無視。
モノクマ「姫月さん死んじゃったけど、お供えのお花とかどうすか?」
むしむし。
モノクマ「それともなっちゃう?響月さんとかになっちゃう?何か仮面ライダーっぽい名前だよね!」
ムシムシ。
モノクマ「ちなみにボクはライダーだったら見ての通りWを愛してるんだけど……」
モノクマ「はぁ……反応なしか、スレた若者ほど怖いんだよね……」
まあ、こいつに話しかけなくても、モノモノマシーン使えればいいわけだし。
……さて、今回はどのくらい使おうかな?
安価↓2
何枚のメダルを投入する?(5枚まで)
(現在のメダル 22枚)
5枚、選択。
やっぱり5枚投入かな。
思いっきり羽目を外してみるのも必要だろう。
さて、何が出るかな?
安価↓5までコンマ判定。
コンマによって出てくるアイテムが変化
55、無言電話
67、携帯ゲーム機
64、阿修羅の涙
33、ヤス・シシドのTシャツ
64、阿修羅の涙
うわあああああ……
また出てきたよこれぇ……
モノクマ「うぷぷぷ……100分の1を合計4回も引き当てるとか……」
モノクマ「意外と響音さんって超高校級の幸運の才能も持ってるのかもね!」
響音「いらないよこんな幸運!」
と、ともかく、携帯ゲーム機とかTシャツとかは何かに使えそうだし。
前向きに、前向きに……
でも、これだけ同じの持っててもなあ……
いっそ部屋に飾っとこうか……
【INFO】
・以下のプレゼントを取得しました。
「無言電話」
「携帯ゲーム機」
「阿修羅の涙」×2
「ヤス・シシドのTシャツ」
【自由行動 昼】
……おもむろに部屋に阿修羅の涙を置いてみた。
少し部屋が体育会系になった……気がした。
うん、やめよう。
さて、昼は何をしようかな?
1、誰かと話す(人物名も指定)
2、購買に行く
安価↓2
……朝永さんのところに行ってみよう。
いや、何ができるかはわからないけど……
少なくとも、殺陣山に狙われていることくらいは知らせたほうが……
【保健室】
……探してみると、意外なところに彼女はいた。
その場所は……保健室。
朝永「妙夢ちゃん?どうしたの?怪我?」
響音「怪我、はしてないけど……というか、朝永さんはどうしたの?」
朝永「私は使ってた睡眠薬が切れちゃったから、それを探しに……」
響音「え?」
朝永「あ、今度はだいじょぶだよ!自分で使うためにだから!」
朝永「やっぱり、ちょっと眠れないんだよね……」
……朝永さん、やっぱり本当に不眠症なのかな?
……まあ、とりあえずは手伝ってあげよう。
響音「待ってて、確か姫月さんが遺してくれたメモの中に、説明書きがあったと思うから」
朝永「あ、でも……」
響音「いいからいいから」
……姫月さんの書いたメモを見て、朝永さんに処方していたと思われる薬を探す。
睡眠薬は一種類しかないみたいだし、これかな?
響音「はい」
朝永「うん、ありがとう~」
朝永「……これでぐっすり眠れるよ」
……あまり薬に頼るのはよくない、と思うけど。
さて、朝永さんと何を話そうかな?
安価↓2
1、殺陣山が狙っていることについて
2、不眠症の理由について
3、朝永の事について(スキル獲得選択肢につき、複数不可)
4、自由安価
……そういえば、前は聞けなかったけど……
響音「そういえば、朝永さん」
響音「朝永さんのこと、もっと教えてくれないかな?」
朝永「私のこと?」
響音「うん。前にいた学校のこととか……」
響音「いろいろ知りたいんだよ、友達でしょ?私たち」
朝永「……うん。そうだよね!」
朝永「妙夢ちゃんは大事な友達だもん!」
響音「じゃあ、朝永さんは、前にいた学校で何かしてたの?」
朝永「えっと~……やっぱり妙夢ちゃんと比べたら地味だけど……」
朝永「前の学校では料理研究部に入ってたよ~」
え?料理研究部!?
響音「食べるの専門だと思ってた……」
朝永「そこはかとなくひどいよ……私だって料理はするし!」
朝永「……ただ、食べる方が好きなだけ!」
な、なるほど……
火ノ宮くんが人のために料理するんなら、朝永さんは自分のために料理するんだろう。
朝永「お菓子作りとかはよくやってたよ!火ノ宮君にも食べさせてあげたいんだけどなあ……」
響音「だけど?」
朝永「……火ノ宮くん、集中できなくなるから厨房には一人で立ちたいんだって」
響音「ああ……なるほど……」
……職人っぽいもんなあ、火ノ宮くん。
朝永「だから、いつか火ノ宮君がいない時に厨房でお菓子作ってあげるんだ~」
響音「……だからって、睡眠薬を使って厨房から追い出すなんてことは……」
朝永「そ、そんなこと……しないし!」
響音「しないでよ!?絶対しないでよ!?」
……まさか、朝永さんも料理ができるとは……
まあ、本人もこう言ってたし、火ノ宮くんを厨房からどかすことには協力してあげてもいいかもなあ。
……睡眠薬を使わせるわけにはいかないしね。
安価↓2
プレゼントをあげる?
1、あげる
2、あげない
2、選択
……まあ、あげなくても大丈夫かな?
朝永「あはは!久しぶりに楽しく話せた気がするよ~」
響音「私もだよ、少しは気分も軽くなったかな」
朝永「……」
朝永「妙夢ちゃん、大丈夫だよ」
朝永「みんなきっと……生きてここから脱出できるよ」
響音「うん……そうだよね」
……みんなも前向きになってるんだ。何も起こらなければ。
そう、何も起こらなければ……
【INFO】
・朝永の好感度が上昇しました。
・スキル「幸せ呼び」を入手しました。
「常時発動。コンマ判定の際に、+10して判定を行う。
ただし、一部のコンマ判定の際は発動しない」
【自由行動 夕】
何も考えずに朝永さんと話して、気分が軽くなった。
あんな風に話すのも久しぶりかもなあ……
……それじゃ、時間的にこれが最後の自由行動になるかな?
どこに行こう?
1、誰かと話す(人物名も指定)
2、購買に行く
安価↓2
……朝のことが悔しいので、もう一回購買に行くことにする。
リベンジしよう!
【購買】
モノクマ「……で?二回目ですか?」
響音「儲かるからいいでしょ?一応お客さんだよ?」
モノクマ「響音さん、また阿修羅出るよいいの?」
響音「さ、流石に出ないでしょ!?」
モノクマ「そう思ってると負け続けるのがギャンブルなんやで……」
モノクマ「ま、止める権利はないんだけどね!」
モノクマ「うぷぷ……ま、そうなったら絶望的だしね!」
……はは、まさか……
まさか、ね……
さて、何枚回そうかな……
安価↓2
何枚のメダルを投入する?(5枚まで)
(現在のメダル 17枚)
5枚、選択。
……5枚投入。
最悪、あれが出なければいいや……
モノクマメダル 17→12
安価↓5までコンマ判定。
コンマによって出てくるアイテムが変化
59、アンティークドール
42、キルリアンカメラ
94、モノクマ特別引換券
79、水笛
77、軽石
響音「…………」
モノクマ「何だよ……つまんないなあ」
響音「よかった……本当に良かった……」
モノクマ「感動してるとこ悪いんだけど、引換券出てるね」
響音「……おお、久しぶりについてる」
……ただ、よくわからないものが来る可能性もあるしなあ……
モノクマ「さて、それじゃあ天の声!響音さんにあげるのは何!?」
モノクマ「……安価↓2?OK!用意するよ!」
モノクマ「……あれ?セクハラじゃね?」
モノクマ「もしかしてそういうイベント望んでる?望んじゃうの?」
響音「え?何言ってんの?」
モノクマ「まあ安価は(大体は)絶対だからね……しょうがないね」
モノクマ「ということでこれをプレゼント!男のロマン!」
響音「お、男の!?」
……もらったのは桶、桶、だけど……
何か、何とも言えない気分になるのはなんでだろう。
モノクマ「……こりゃあなにか起こる気がするねえ……」
モノクマ「まあ、今日やるのは眠気がすごいだろうから無理だろうけど、明日くらいには……」
響音「え?え?」
モノクマ「じゃあ、持って帰るといいよ!」
……そういうとモノクマはさっさと帰ってしまう。
ど、どういう意味なんだろう……
【INFO】
・以下のプレゼントを入手しました。
『アンティークドール』
『キルリアンカメラ』
『男のロマン』
『水笛』
『軽石』
【響音の部屋】
さて、それじゃあそろそろ寝よう。
モノクマ『ピンポンパンポーン!』
モノクマ『えー、校内放送でーす。 午後10時になりました。ただいまより“夜時間”になります。間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す。』
モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』
……とりあえず部屋の隅にもらった男のロマンは置いてあるけど。
まず私女なんだけど……
なにが起こるんだろう……
でも少なくともいいことじゃない気がする……
……明日の起床時間はどうしようかな?
安価↓2
1、早め
2、普通
3、遅め
1、選択
……早めに起きよう。
まだ、吹っ切れてはいないけど、気持ちはちょっと楽になったかも。
……誰かに相談するのも手かもなあ……
……まあ、とりあえずは目をつぶろう。
おやすみなさい……
【INFO】
・二一日目が終了しました。
【モノクマげきじょう】
モノクマ「で?この状態からどうするのさ?」
モノクマ「まあみんなの中にお風呂イベントを期待してる人がいることはわかったよ」
モノクマ「問題は誰のお風呂かなんだよね……」
モノクマ「……男のロマンをピンポイントで出すとは、その情熱に免じてイベントを作るしかないね」
モノクマ「あ、一応『男子風呂を覗く』とか需要が微妙なイベントにはならないから安心してね!」
モノクマ「……個人的には澄々さんかなあ」
じゃあ今日はここまで、次回は明日の21時予定です。
男のロマンにはディスプレイ前で吹いてしまった。
でも楽しいっすね(ゲス顔)
ではお疲れ様でした。
21時開始の予定でしたが若干遅れる可能性。
少し待っててください……
はじまるべさ
―――コロシアイ学園生活、二二日目。
【食堂】
モノクマ『ピンポンパンポーン!』
モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!』
モノクマ『起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』
さて、昨日と比べて規則正しい時間に起きることができた。
……昨日は購買にばっかり言っててアレだったけど、今日こそ誰かと話してみよう。
悩みが解消される……かもしれない。
【食堂】
やっぱり早く起きているのは九神くん……か。
彼に相談してみるのもいいかも……何か、ブレそうにない人だし。
あといるのは……澄々さんと、冬崎さんか。
さて、誰と食べようかな?
1、九神
2、澄々
3、冬崎
安価↓2
冬崎さんと話すとしよう。
……基本的に明るいし、頭もいい冬崎さんだし、何かいいアドバイスがもらえるかもしれない。
ということで……
冬崎「おー、響音ちゃん、おはよーっす!」
響音「……おはよう」
冬崎「何か皆から響音ちゃんが欝状態って聞いたんすけど、大丈夫っすか?」
響音「……まあ」
冬崎「……あらら、大丈夫じゃないっすねー」
冬崎「仲のいい人がいなくなるって辛いもんっすからね……」
……冬崎さんも、ヘンリー君を亡くしてるからかな。
でも、今は以前の冬崎さんに戻ったように見える。
そうなったきっかけはやっぱり、話を聞いてもらったこと……なのかな。
安価↓2
1、殺陣山に対して殺意を抱いてしまったことについて
2、姫月の死について
3、朝永の事について
4、自由安価
1、選択
……私が悩んでいるのは、姫月さんがいなくなったことだけじゃない。
自分の中に生まれた、あの感情にも恐怖を覚えた。
響音「……冬崎さん、話、聞いてくれるかな?」
冬崎「んー?何のっすか?」
響音「……結構深刻……かもしれない話なんだけど……」
響音「私……人を殺したいって初めて思っちゃった」
冬崎「……………」
冬崎「詳しく聞かせてもらっていいっすか?」
……私は、殺陣山と話したことを冬崎さんに話した。
冬崎「なるほどね……あの馬鹿がついに動く、か」
冬崎「そして、そのターゲットは朝永ちゃんっつーわけっすか」
響音「……そんなの許せない、って思ったら」
響音「あいつを殺すしか止める方法はないって思って」
冬崎「……でも、響音ちゃんは踏みとどまったんすよね」
……踏みとどまったっていうか……
響音「……怖いから、逃げちゃっただけだよ」
冬崎「殺陣山に関してはくかみんと協力して出来る限り行動を把握しとくっす」
冬崎「とりあえず対策はそれとして……」
冬崎「……響音ちゃん、殺陣山を殺すってことは、響音ちゃんも死ぬってことなんすよ?」
響音「でも……放っておいたら朝永さんが死んじゃう!」
冬崎「響音ちゃんが朝永ちゃんのために死のうとしてるって言ったら、少なくともあたしや朝永ちゃんあたりは言うっすよ?」
冬崎「響音ちゃんが死ぬのはダメって」
響音「あっ……」
冬崎「……人間っていうのは多かれ少なかれ他者に殺意を抱えるものっす」
冬崎「あたしは仕事上、その殺意が一定のラインを越えた例を何度も見てきた」
冬崎「あたしも友達として、響音ちゃんに一定のラインを越えて欲しくないんすよ」
冬崎「……生きて貰いたいっすからね」
響音「……冬崎さん……」
冬崎「あいつに殺意を抱くのは人間として正しい感情っすよ?あたしだって一回ぶん殴ってるわけだし?」
響音「……あの時ね……」
冬崎「ただ、殺意に飲まれず、我を忘れるなってことっす……おお、我ながら格闘家っぽい名言を生み出してしまった」
いや……それは……どうだろうか……
……でも、何となくいい話を聞けたかもしれない……
ありがとう、冬崎さん。
【INFO】
・冬崎の好感度が上昇しました。
・冬崎との関係が『親友』になりました。
【自由行動 朝】
冬崎さんと話して、何となく方向性が見えた気がする。
……まだちょっとモヤモヤするけど。
でも、自分の事を見失わないってのは大切だよね。
……冬崎さんにも、殺陣山が殺人を行おうとしてることを教えたし、何とかしてくれるかもしれない。
私は……何をしようか。
1、誰かと話す(人物名も指定)
2、購買に行く
安価↓2
1、殺陣山と会話
【美術室】
……あいつはここにいるはずだ。
……何というかもう一度、こいつと向き合わなきゃいけない、と思う。
そして、扉をくぐると……
殺陣山「…………」
黙々と、何かを作っている殺陣山がいた。
響音「……殺陣山」
殺陣山「響音か、どうしたんだ?僕を殺す覚悟でもできたか?」
響音「……殺さないに決まってるでしょ?」
響音「……あんたと話に来たんだよ」
殺陣山「話に?」
響音「まあ、無駄なんだろうけど……」
響音「朝永さんを殺すのはやめてよ」
殺陣山「……本当に無駄な話だ」
殺陣山「あいつを殺さなければ、僕が追い求めていたものはできないんだよ?」
殺陣山「なら、このチャンスを手に入れないわけがないだろう」
響音「……冬崎さんにあんたが殺人を企ててるっていうのは話した。きっと九神くんにも話は行くよ」
殺陣山「……なるほど、それで僕を止めようというわけか」
……そんなことを聞いても、殺陣山は自分の手を動かすことをやめない。
まるで、意に介してないみたいに。
安価↓2
1、何故朝永に執着するのか
2、なぜ死体に執着するのか
3、朝永のことをどこまで知っているのか
4、自由安価
1+3、選択
響音「……なんで、朝永さんなの?」
響音「……いや、そもそも……」
響音「あんたの審美眼はどうなってんのよ……」
響音「例えば……『美しい』っていうなら花咲さんだって……」
……あの人だって、同性の私から見ても『美しい』と思える存在だった。
なのに、こいつは彼女より朝永さんに執着してる。
その理由って……
殺陣山「……簡単さ。あいつは壊しがいがないからだよ」
響音「壊しがい?」
殺陣山「ああ、少しの負荷を掛けただけで壊れるような素材など、三流品だよ」
殺陣山「モノクマから動機で煽られただけであいつは殺人を犯した……」
殺陣山「だが朝永はどうだ?あれほど大きな闇を抱えた状態で、聖母のような笑みを崩さない」
殺陣山「それが絶望に変わる時に……僕が追い求めるものが完成する……気がする」
……やっぱり、理解できない。
つまり、あれか……こいつも……
響音「……あんたも、朝永さんが澄々さんのお姉さんを殺したかもしれないっていうことを知ってるわけ?」
殺陣山「かもしれない?」
殺陣山「……かも、ではなく、殺したんだよ、あいつが」
……頭を殴られたような衝撃が走る。
わかっていたけど……やっぱり……
響音「……言い切るってことは……」
殺陣山「ああ、裏付けも取れてるし……」
殺陣山「実は理由だって知っているんだよ」
……理由?
響音「朝永さんがそんなことをした、動機ってこと?」
殺陣山「ああ」
響音「……どういうことよ、教えなさいよ!」
殺陣山「……そこらへんは本人に聞いてみろ、それで分かる」
殺陣山「もっとも……教えてもらえるかはわからんがな」
響音「じゃあ……あんたはどうやってそれを……」
殺陣山「答える義理はないな」
……答える気はないらしい……けど……
安価↓2
プレゼントを渡しますか?
1、あげる
2、あげない
2、選択
殺陣山「では、そろそろ質問タイムは終わりだ。僕は部屋に帰る」
響音「…………」
あとに残された私は、殺陣山の言葉の意味を考えていた。
……あいつは、もしかして既に……
私たちより先に進んでいるんじゃ……
【INFO】
・好感度の変動はありませんでした。
【自由行動 昼】
殺陣山が言うには、朝永さんが澄々さんのお姉さんを殺したのは事実……
あいつの妄言と思うこともできるけど……
でも、私の方でもその予想はしてたんだ……
やっぱり……
……さて、次は何をしようか……
1、誰かと話す(人物名も指定)
2、購買に行く
安価↓2
1、朝永と会話
……朝永さんのところに行こう。
……真実には近づいている……と思うけど。
朝永さんを探し回った末に、たどり着いたのは……
【音楽室】
……音楽室だった。
ピアノの前の椅子に物憂げな感じで座っていた。
響音「……朝永さん」
朝永「妙夢ちゃん……?」
朝永「あ、ごめんね?ピアノを弾きに来たの?」
響音「そういうわけじゃないけど……もしいかして、朝永さんが弾きたかったり?」
朝永「……まあ、少しは興味あるかも……」
響音「じゃあ、弾き方を教えよっか?」
朝永「……え?」
響音「一緒に演奏しようよ?いつも一人で弾くのも……なんか寂しいし」
朝永「……うん!じゃあよろしく!」
……そして、私は朝永さんにピアノのレッスンをしながら時間を過ごした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
朝永「ふえぇ……指が痛いよ~」
響音「あはは……慣れないうちはそうなるよね?」
朝永「妙夢ちゃんはこれを苦もなくできるんでしょ?すごいなあ~……」
響音「ふふ、だてに超高校級の音楽家と呼ばれてないからね」
響音「……でも、何かピアノの調律がうまくいってない気がする……」
響音「しっかりと調律をしてくれないかな……」
朝永「調律?」
響音「うん……まあ専門の人がいないとできないんだけどね」
響音「いちおう繊細な技術がいるわけだから……」
朝永「ふーん……」
……はっ……当初の目的を忘れそうになってるかも……
……でも、どうやって切り出すべきか……
安価↓2
1、……ストレートに聞いてみる
2、事故にあった時のことを話してみる
3、……話をしない、世間話をする。
4、自由安価
2、選択
……事故にあった時の話、を切り出してみようか。
今まで、認めるのが怖くて話をしてこなかったけど……
響音「……朝永さん」
朝永「なあに?」
響音「朝永さんって昔……事故にあったこととかない?」
朝永「……何の話?」
響音「……船の事故、とかさ」
……瞬間、朝永さんの体が固まり……
彼女の表情から、いつも湛えている笑顔が消えた。
響音「やっぱり……」
朝永「……なんで知ってるの?」
響音「……勝手に調べたの、それは悪かったよ」
響音「最初は、朝永さんが二番目の動機の時に、様子がおかしかったから、その理由を知りたくて」
響音「そしたら、ある船舶事故の生き残りの名前に、朝永さんの名前があったの」
朝永「……」
響音「だから……本当に……」
朝永「……まあ、そうだよ?」
朝永「それで、お父さんとお母さんも死んじゃって……」
朝永「私だけが、船に積まれていた救命用のゴムボートに乗って生き残ったの」
朝永「……何日も経ったあとに」
朝永「……ごめん、もう思い出したくないんだけど」
……やっぱり、酷いことを思い出させちゃったかな。
とりあえずは、今まで調べた情報が合っていることが確認できた。
あとは……
安価↓2
1、……澄々さんのお姉さんについて聞いてみる。
2、漂流中の事について聞いてみる。
3、話をここでやめる。
4、自由安価
1、選択
……一瞬、聞いていいものかと思い悩む。
けど……
響音「……その船にさ……」
響音「澄々さんのお姉さんって、乗ってなかった?」
朝永「…………!」
……無表情だった朝永さんの表情は。
酷く狼狽し、何かを恐るような顔だった。
朝永「し、知らない……」
朝永「あの人なんて知らないし!」
響音「……大事なことなんだよ!?朝永さん!」
響音「……もし、私が考えてることが本当なら……朝永さんは……」
響音「朝永さんは海東くんに殺されるかもしれないんだよ!?」
朝永「……違うの、私は……」
響音「朝永さんが澄々さんのお姉さんを殺したんだとしたら……」
朝永「…………」
朝永「やっぱり、そんな目で私のことを見るんだ」
朝永「そっか、そうだよね……やっぱり気持ち悪いよね……」
響音「いや……そうじゃなくて……」
朝永「……帰る」
響音「朝永さん、落ち着いて聞いてよ!」
朝永「……私なんかが一緒にいたら、やっぱりダメなんだよ」
響音「朝永さん……待って……」
……そう言うと、朝永さんは無言で帰ってしまった。
……私一人じゃ止められない……
やっぱり、朝永さんは……
【INFO】
・朝永との関係が一時的に『険悪』になりました。
・朝永に避けられるようになりました。chapter04間では朝永と自由行動を行えなくなりました。
【自由行動 夕】
……朝永さん……どうして……
……取り返しのつかないことをしてしまったかもしれない。
どうやら、部屋に閉じこもってしまったみたいだけど……
……どうしよう……
安価↓2
1、誰かと話す(人物名も指定)
2、購買に行く
【校舎3F廊下】
校舎をトボトボと歩いていると、後ろから声が聞こえた。
色鯨「お、響音やん?」
響音「……色鯨くん」
色鯨「……お、おい……なんかまた景気の悪い顔になってへん?」
響音「……やっぱりそう見える?」
色鯨「何かあったん?」
色鯨「よかったら相談に乗るで?」
相談……相談か……でも……
みだりにあの事を話しても良いのかな……?
何か……口軽そうな人に話すのは不安が……
色鯨「口軽そうってなんやねん!」
響音「え!?聞こえた!?」
色鯨「……そんなのにも気づいてないんかい」
色鯨「まあ、話したくないんならええけどな……」
……いや、話したら気が楽になるかもしれないけど……
どこまで話すべきなのかな……
1、朝永の事について全部話す
2、朝永と仲違いしたということだけ話す
3、何も話さない
4、自由安価
安価↓2
今日はちょっと体調悪いから続きは明日にするべ
遅くなったけど21時過ぎくらいに開始します。
よろしくお願いします。
3、選択
……話さないでおこう。
やっぱり、朝永さんと私の問題だし……それに……
響音「……余計な問題は起こしたくないし」
色鯨「余計な問題?」
響音「何でもないよ」
……ともかく、どうやって朝永さんを説得しようか……
それか、殺陣山のことが相談できる人がいればいいんだけど……
……とりあえず、今は誤魔化しておこう。
色鯨「……まあええけど……」
色鯨「気をつけたほうがええで?一応ここには殺人犯が紛れ込んでる……らしいしな」
色鯨「欝ってる時に後ろからグサーッとかやられたら嫌やろ?」
響音「……ま、まさか……」
……その殺人犯、のことで悩んでるんだけどね。
色鯨「……言ってて、自分で怖くなってきた」
響音「な……情けないなあ」
色鯨「うるせ!ここに閉じ込められてから俺は常に安全を求めて生きとるんや!」
色鯨「本当だったら部屋に立てこもりたいところやけど……」
色鯨「殺陣山の奴が何かやっとるから見に来ただけなんやからな!」
響音「……殺陣山が何かやってる?」
色鯨「ああ何か……造花みたいなものを大量に作っとったで……」
色鯨「内職のたぐいかと一瞬思ったくらい大量にや……」
響音「造花……ねえ……」
色鯨「ともかく、気をつけろよ……例えばあの花が実は人食い植物な可能性も……」
響音「そんなわけないと思うけど……」
……大量の造花を作る殺陣山……
あいつ、何やってるんだ……
安価↓2
プレゼントをあげますか?
1、あげる
2、あげない
1、選択
どのプレゼントを上げる?
プレゼント一覧
「阿修羅の涙」 ×3
「プロジェクトゾンビ」
「トル猫のドロワーズ」
「無言電話」
「携帯ゲーム機」
「ヤス・シシドのTシャツ」
「アンティークドール」
「キルリアンカメラ」
「男のロマン」(プレゼント不可)
「水笛」
「軽石」
安価↓2
「携帯ゲーム機」をプレゼント
……そうだ、色鯨くんにあれを上げよう。
響音「そうだ、色鯨くん。携帯ゲーム機持ってるんだけど、いる?」
色鯨「おお、ゲーム機か!暇な時間が多いからな!ありがたく頂戴するで!」
響音「はいこれ」
とりあえず、ゲーム機を渡すけど……
色鯨「…………」
響音「…………」
色鯨「……ソフトは?」
響音「……あ」
色鯨「おいいぃ!」
……ま、まあ喜んでくれただろう……
【INFO】
・色鯨の好感度が大きく上昇しました。
・プレゼント『携帯ゲーム機』を消費しました。
・スキル『幸せ探し』が発動しました。(モノクマメダル 12→13)
【乱入イベント】
アイテム「男のロマン」が使用できます。
使用した場合追加でイベントが発生しますが使用しますか?
安価↓2
【イベント追加発生!】
【INFO】
「男のロマン」が消費されました。
【響音の部屋】
……部屋に戻ってやることもないので、ベッドに腰掛けてボーっとする。
時計を見るといつも寝る時間よりだいぶ早いし、夜時間までだいぶ時間がある。
さて、どうやって時間を潰そうか……
とか考えてると……
……ピンポーン……
とチャイムが鳴った。
響音「……はーい」
とりあえず返事をして外に出る。
そこに立っていたのは……
安価↓2
1、冬崎真白
2、澄々奇麗
朝永さんは険悪状態なので欠席です。
1、選択
冬崎「ちょりっす☆」
……立っていたのは冬崎さんだった。
一体どうしたんだろう、こんな時間に……
響音「どうしたの……?」
冬崎「いや、なんつーか、響音ちゃんとちょっとお風呂入りたいなーって思っちゃったんすよ?」
……あ、つまり、大浴場で何か話したいってことなのかな?
だから呼びに来たのかな……
響音「……わかった、じゃあ付きあうよ」
……とりあえず、形だけでもお風呂に入る準備はしたほうがいいだろう。
そういえば、昨日桶を当てていたことを思い出した。
ちょうどいいし、マイ桶として使うとしよう。
冬崎「よし、じゃあ洗いっこするっすよー!」
響音「洗いっこ?」
冬崎「響音ちゃんはどこから洗う派っすか?頭?体?」
響音「頭かな……」
冬崎「頭っすかー……あたしは足の裏からなんすけどね……」
……とまあ、いるのかいらないのかわからない会話をしながら浴場に向かった……
【大浴場 更衣室】
……さて、一体どんな話をするつもりなんだろう、と思っていると……
冬崎「さーて、とりあえず服を脱ぐっすかねー」
響音「え?」
冬崎「え?お風呂入るのに服脱ぐのは必須じゃないっすか?」
響音「いや……まあそうだけど……」
冬崎「……あ、もしかして響音ちゃん、何か話があると思ったんすか?」
冬崎「でも残念!今日はただ単にのんびりお風呂に入りたい気分なのですよ……」
……なるほど、私が勘違いしていただけか……
まあでも、たまにはお風呂にのんびり入るのもいいかもなー……
冬崎「最初は一人ではいろうかと思ったんすけど、広いお風呂にひとりっていうのはなかなか寂しいもんっすからね……」
冬崎「せっかくなんで響音ちゃんを誘ってみたんすよ」
響音「あれ?澄々さんや朝永さんは?」
冬崎「澄々ちゃんは……何か気分じゃないらしいっす、まああの子も現在複雑な状況っすからね……」
冬崎「朝永ちゃんは……なんか部屋から出てこないらしいっすよ?火ノ宮くんが言ってたっす」
冬崎「一応、食事を運んでたらしいっすけど、全く手をつけることもない、とか……」
……まずい、相当追い詰めてしまったのかもしれない。
……どうしよう……
冬崎「……まあ、悩みはお風呂の中で聴くっすよ、というわけで!いざ、浴槽へ!」
……せっかくだし、冬崎さんに悩みを聞いてもらうのもいいかもなあ……
まあ、とりあえずはお風呂に入るとしようか。
【大浴場】
カポーン……
冬崎「……じゃとりあえずは体の洗いっこを……!」
……ちょっと待て。
響音「……なんで手を嫌な感じに動かしてるの?」
冬崎「いーや、何でもないっすよ?ただ単に……」
冬崎「響音ちゃんは触り心地良さそうだな……とか」
冬崎「可愛い声出してくれそうだな……とか」
冬崎「そんなことは思ってないっすよ!?」
響音「思ってるでしょ!?」
まずい、貞操の危機だろうか……
冬崎「とまあ……花咲ちゃんあたりならこんなことやりそうっすよね」
響音「……ふ、冬崎さん……」
冬崎「まあ、あたしは淑女なんでそんなことはしないっす!」
冬崎「花咲ちゃんとお風呂入ってたらこんなことがあったなんていう宣伝のつもりではないっすよ!」
響音「メタいよ!」
……一瞬本気にしてしまったよ……
というか、割と目が本気だったんじゃ……
……冬崎さん、もしかして……
安価↓2
1、幼児体型なのがコンプレックス?
2、胸が小さいのがコンプレックス?
3、自由安価
『幼児体形(ようじたいけい)とは、
就学前頃までの幼児の体形のこと。一般に頭が大きく、
胴体は寸胴で腹が出ており、手足は胴体に比較して小さい。小学校就学後、学童体形に移行する。
また、成人女性の体つきで、第二次性徴前の子どもの体形に近いものも指す。(Wikipedia参照)』
1、選択
響音「……幼児体型なのがコンプレックス?」
冬崎「あれ?サラっとひどくね?」
冬崎「せめて貧乳って言え!」
響音「いや……だってあれじゃん……」
響音「冬崎さん、胸もお尻も小さいでしょ……」
響音「ペタン、スラッ、ペタンって感じで」
響音「あと……ちょっとお腹も大きめ」
うん、小学生の女の子がそのまま大きくなった感じ。
冬崎「うあーっ!あたしの中学生からのコンプレックスを突きやがって!」
冬崎「ひどいっす!あんまりっす!」
響音「ご、ごめんね!?」
……あまりにも本気で嘆いているので謝ってしまった。
冬崎「……だって、あたしの体って中学生になってからほとんど変わってないし……」
冬崎「中学の頃なんか小学生と間違えられることが多くて……」
冬崎「同業の人に何度補導されかけたか……」
あ、うん、ちょっと同情する。
響音「いや、そういうのも需要はある……と思うよ?」
冬崎「確実にロリコン方面の需要じゃないですかやだー!」
響音「えっと……」
……ど、どう慰めるべきだろうか……
自由安価↓3
冬崎を慰めましょう。
ネタに走ってもいいんやで。
響音「きょ、凶悪犯を油断させる時とかには有利なんじゃないかな!」
冬崎「……いや、実際油断する輩はおおいっすけどね?」
響音「正にコドモ警察だよ!」
冬崎「嬉しくねえ!すっげー嬉しくねえ!」
冬崎「ちくしょー!響音ちゃんは人並みのボリュームがあるからんな余裕な発言が言えるんすよ!」
冬崎「澄々ちゃんだってそうっすよ!そして極めつけは朝永ちゃん!」
冬崎「なんすかあのけしからんおっぱいは!あたしに対しての宣戦布告か!」
響音「ちょ、暴れちゃダメだって!」
冬崎「ちくしょー!いつかみんなが涙目になるくらいのグラマーになってってどわーっ!」ガシャーン
足元の石鹸を踏んで転倒……
だから危ないって言おうとしたのに……
響音「えっと……大丈夫?」
冬崎「だ、大丈夫じゃねえっす……」
冬崎「ちくしょう……全部響音ちゃんのせいっす」
響音「……えー……」
ま、まあ、私があんなことを言ったのも悪いけどさ……
泡まみれで結構扇情的な転び方になっているけど……(スーダン2chapt01、罪木の恥ずかしいポーズ参照)
これ誰かに見られてたら大変なことになったけど……
そんなことを思ってたら私は……
安価↓2
1、サウナのドアが開く音がした
2、誰かの視線を感じた
1、選択
……後ろのサウナが開く音がした。
振り返ってみれば……
九神「…………」
バスタオルを巻いてはいるけど、九神君。
響音「ちょ……」
九神「……騒がしいと思っていたが、お前たちだったか」
冬崎「あわ、あわわわわ……」
九神「……冬崎……」
九神「……とりあえず大事な所は隠せ」
冬崎「死ね馬鹿っ!」
ダイレクトで九神くんの頭に飛んでいく私の持っていた風呂桶。
カコーン、といい音がして。
九神君の頭に綺麗にヒットした。
【更衣室】
響音「……九神君、どうしてあんなところにいたのさ」
……桶がヒットして顔に傷ができた九神くんに対して、治療を施しながら聞いてみる。
あのあと急いでお風呂から出た私たちは、急いで服を着て、九神くんを治療するために浴室に戻った。
……なんとあわだたしいことか
九神「……お前達が後から入ってきたんだろう。他意はなかった」
九神「それに、サウナの中は割と防音が行き届いていてな、誰が来たのかはわからなかった」
九神「だから事故だ、と弁解しておこう」
冬崎「……事故でも乙女の裸を見たんすから、天罰としてはしかるべきっす」
……冬崎さんはこんな調子でほっぺを膨らませている。
響音「はぁ……」
私はため息をついた。
響音「とりあえず謝ったら?」
九神「……なぜ謝らなければならん」
響音「いや、事故でも見ちゃったものは見ちゃったわけだし……」
九神「……お前たちも俺の裸を見ただろう、ならばいいだろう?」
響音「い、一応私も見られてるんだけど……」
九神「……大丈夫だ」
九神「あの状況ではお前よりも冬崎の方が目立つ。お前は見ていないさ」
冬崎「それ、暗にあたしの裸はガン見したって言ってるっすよね!?」
冬崎「あんまりっす!あんまりっす!」
頭が痛い……
冬崎「ふん、いいっすよ……どうせあたしの身体なんて幼児体型っすから……」
冬崎「見てもなんとも思わなかったんすよね……」
九神「……それは違うぞ?」
響音「え?」
冬崎「へ?」
九神「冬崎、俺としては無駄に肉がついた身体よりも、お前のような体型の方が好みだ」
冬崎「う、嘘っすよ……」
九神「俺は嘘をつく人間ではないつもりだがな。ともかくだ」
九神「俺から言わせればお前の容姿は十分優れている。もっと自信を持て」
冬崎「ほ、ほんとっすか?あたしは……美人っすか?」
九神「ああ、俺が保証しよう」
冬崎「いやっほーい!くかみん素敵っすー!」
……単純だ、冬崎さん。
というか、九神くん、冬崎さんみたいな人が好みなんだ……
アレ?
響音(……それってつまり、九神君って……)
響音(ロリコン?)
九神「おい、今何か失礼なことを思っていなかったか?」
冬崎「なーんか……あたしにも失礼だったような気が……」
響音「いや、なんでもないです……」
……気にしないでおこう。
【INFO】
・冬崎、九神の好感度が上昇しました。
【響音の部屋】
……お風呂に入って癒されたはずなのに、なんだか疲れた。
というか、九神君……まさか……
いや、きっとスレンダーな人が好みなんだよ。
たぶん、きっと……
モノクマ『ピンポンパンポーン!』
モノクマ『えー、校内放送でーす。 午後10時になりました。ただいまより“夜時間”になります。間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す。』
モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』
……そういえば、朝永さんのこと、どうしよう……
やっぱり、火ノ宮くんにも聞いてみたほうがいいのかな?
……一度話してみたいなあ……
よし、明日の起床時間はどうしよう?
安価↓2
1、早め
2、普通
3、遅め
1、選択
……明日も早めでいいか。
それじゃ、おやすみなさい……
【INFO】
・二二日目が終了しました。
【モノクマげきじょう】
モノクマ「幼児体型と貧乳には大きな壁があるのです」
モノクマ「貧乳はただ胸が小さいだけですが……」
モノクマ「幼児体型の場合、全体的に体が小さいのでお尻とかも小さめです」
モノクマ「あとリアルで幼児体型の人は難産になりやすいんだよ!これマメな!」
モノクマ「うぷぷ……では横道に関してはこれくらいにいして……」
モノクマ「かなしいかな、もう既に加害者はほとんど決定している状態なのです」
モノクマ「とにかく、朝永さんの説得に失敗したのが痛いね……」
モノクマ「まあ失敗の理由は予想してる人もいるだろうけど、火ノ宮君とのイベントが足りなかったのもありますね」
モノクマ「二人がかりならなんとかなったかもしれないけど……」
モノクマ「ま、ベストは無理になったけど、ベターくらいならまだ目指せると思うよ?」
モノクマ「一応、鍵になるのは火ノ宮君、ってのは変わってないから忘れないでね?」
モノクマ「以上、モノクマげきじょうでした!」
それじゃあ本日はここまで。お疲れ様でした。
本格的に書くのが遅くなってきてすまんな。
イベントの処理が辛くなってきたのもあるね……さっさと事件起こしたい(ゲス顔)
それじゃあ次回は火曜日の21時からとなります。
よろしくお願いします。
乙ー
お風呂に誘う人によってラッキースケベに会う野郎共って変わってたの?それともくかみん固定?
だとしたらなんて羨ましい男なんだ……
>>231
一応選んだ人+入浴時の選択で入ってくる人は変わってました。
一応今日は時間が取れたので22時ごろから開始したいと思います。
時間がある方はよければお付き合いを。
それではよろしくお願いします。
はじまるぞい
―――コロシアイ学園生活、二三日目。
【食堂】
モノクマ『ピンポンパンポーン!』
モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!』
モノクマ『起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』
さて、朝になった、けど……
……なんか不安だな……
もうすぐ良くないことが起きそうな……気がする。
気のせい?
【食堂】
……今日早めに来ているのは、大体が昨日と同じメンバーか……
……一応、昨日のことについて話しておいたほうがいいのかな?
じゃあ、誰と食べよう?
1、九神
2、澄々
3、冬崎
安価↓2
1、選択
……九神くんと一緒に食べようかな?
相談したいことだってあるし……
ということで……
響音「九神君、ここ座っていい?」
九神「……ああ、構わんぞ」
……よし、了承はもらった。
九神「……というより、お前が来る場合、なにか相談事がありそうだな?」
響音「え?わかる?」
九神「毎回そうだったんだ、そろそろパターンも読めるさ」
九神「……なぜ俺のところに来るかは知らんがな?」
……わかっちゃったか……まあいい。
私が相談したいのは……
安価↓2
1、朝永が澄々可憐を殺した犯人だということ
2、殺陣山が朝永を殺すかもしれないということ
3、自由安価
1+2 選択
……九神くんになら話しても大丈夫だろうか……
響音「あのね、九神君、落ち着いて聞いて欲しいんだ」
九神「……厄介な話か?」
うん……少なくとも私にとっては……
響音「実はね……」
……私は、九神くんに全部話した。
朝永さんが恐らく澄々さんの姉を殺した犯人であること……
そして、殺陣山が朝永さんを殺そうと画策していることも……
九神「……そうか」
九神「朝永が昨日の昼頃から部屋に閉じこもっているらしい、とは聞いたが……」
響音「どうにかできないかな?」
九神「……冷たい言い方をすれば、俺は朝永が殺陣山に殺されようと構わないがな」
……え?
響音「ちょっと……何でよ!」
九神「……朝永が澄々可憐を殺した犯人だとすれば、あいつは現状の火種になっていると言える」
九神「そして、もうひとつの火種……殺陣山がそれを殺そうとしているんだ」
九神「二人がいなくなれば、火種は完全に消える……」
響音「何で……何でよ!」
響音「九神くんはみんなを助けたいんじゃないの!?」
九神「……その通りだ」
九神「俺だって、誰かを見捨てることはしたくない」
九神「だが、朝永が殺人を犯したのが事実なら、そういう考え方もできるという事だ」
九神「確実な選択をするのであればな」
確かに……理屈の上ではそうかもしれないけど……
響音「やっぱり、納得できないよ……」
九神「だろうな……ともかく、このことに関しては澄々や海東にはできるだけ隠しておけ」
九神「そうすれば問題の先延ばしにはできる」
九神「だが……解決に関してはどうすればいいかわからん」
九神「……俺が言えるのはそれだけだ」
……そう言った、九神くんの手を見る。
拳を握って、わなわなと震えている……
響音「九神君……」
九神「……すまんな、俺にはどうすることが最善なのかわからん」
九神「どうしても、一番確実な選択肢しか提示してやることはできん」
……私には、九神君を責めることはできなかった。
九神君だって、みんなを揃ってここから出したいに決まっていたのに……
【INFO】
・九神の好感度が上昇しました。
【自由行動 朝】
九神君……
……駄目だ、彼ばっかりに頼っていられないよ。
私がなんとかしないと……
……でもどうすればなんとか出来るの?
どうすれば……
1、誰かと話す(人物名も指定)
2、購買に行く
安価↓2
1、澄々と会話
……何も思いつかないので、とりあえずぶらぶらと、校舎をうろついてみることにした。
すると……
澄々「響音さん?」
響音「うわ!」
澄々「ど、どうしましたの?」
……急に声をかけられてびっくりした……
響音「す、澄々さん……」
澄々「……ここまでびっくりされると……罪悪感が凄まじいですわ……」
響音「ご、ごめんね……」
……まずい、ちょっと会いたくなかった人に会っちゃったかも……
響音「澄々さんはどうしてここに?」
澄々「当然、校内の掃除ですわ」
澄々「……もうだいぶ広くなってしまって、人も少なくなってしまいましたけど……」
澄々「やらなければ『超高校級の美化委員』の名が廃るというものですわ!」
……相変わらずか。澄々さん。
……そんな彼女に私は……
安価↓2
1、鳴神くんの事はもう大丈夫?
2、……お姉さんを殺した犯人が見つかったらどうするの?
3、掃除、手伝おっか?(スキル獲得選択肢により複数不可)
4、自由安価
3、選択
……大変そうだ、と思った。
もう鳴神くんもいなくなって、今はこんな状況だし……
響音「よかったら、掃除手伝おっか?」
澄々「あら、いいんですの?」
澄々「以前手伝ってもらったときは……だいぶ疲れていたようでしたけど……」
響音「そんなこと言わないでよ、私だって澄々さんの力になりたいし」
澄々「……ありがとうございます」
澄々「正直言って、手伝ってくれる人がいなくなってしまいましたから、大変だと思っていたところですわ」
澄々「では、今日は廊下を中心に掃除をしていくとしましょうか」
……そう言うと、澄々さんが持っていたモップやバケツの半分が私に渡される。
さて、ハードになりそうだけど頑張ろうか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
……相変わらず、疲れた。
廊下を長い距離雑巾掛けするだけでもだいぶ骨が折れる。
ましてや、長い距離だからなあ……
澄々「……大丈夫ですの?お疲れでしたらこれ以上は……」
響音「いいよいいよ!手伝うって言ったのは私だもん」
響音「でも、すごいよね……澄々さん。ほとんど毎日こんな事やってたんでしょ?」
澄々「いえ、大したことありませんわ」
澄々「こういうものにはちょっとしたコツというものがありますから」
響音「コツ……かあ……」
澄々「ええ、例えば、全体的に掃除をしたとしても大概の場合汚れはどこかに残っていたりしますわ」
響音「うーん………確かに。見逃してたりするんだよね」
澄々「そういうものを見逃さない観察眼のような物が、掃除には必要なのですわ」
澄々「……まあ、これは一朝一夕で手に入るものではありませんが……」
響音「やっぱり?」
澄々「けれど、響音さんも私の掃除に付き合ったのですから、少し位はそういうものに目覚めているかもしれませんわよ?」
……本当かな?
響音「……うーん……何かに活用できたらいいけど……」
……あんまりいい活用先は思いつかないなあ……
プレゼントをあげる?
安価↓2
1、あげる
2、あげない
1、選択
どのプレゼントを上げる?
プレゼント一覧
「阿修羅の涙」 ×3
「プロジェクトゾンビ」
「トル猫のドロワーズ」
「無言電話」
「ヤス・シシドのTシャツ」
「アンティークドール」
「キルリアンカメラ」
「水笛」
「軽石」
安価↓2
……そうだ、澄々さんにちょうどいい物があったんだ。
響音「そうだ、澄々さん……」
響音「この人形……澄々さんにぴったりだと思うんだけど……」
澄々「え……まあ!これは可愛らしいお人形ですわ!」
澄々「ふふ、大事に飾らせていただきますわ」
……どうやらすごく喜んでくれたみたいだ。
こっちも嬉しくなってくるなあ………
【INFO】
・澄々の好感度が大きく上昇しました。
・スキル『クリーンアップ』を入手しました。
「裁判時、ノンストップ議論及び、反論ショーダウン時使用可能。
集中力を3消費して、論破・同意できるウィークポイントの数を減少させる。」
・プレゼント、『アンティークドール』を消費しました。
【自由行動 昼】
お昼か……
……ちょっと疲れたけど、なんだか運動して清々しい気もする。
じゃあ次はどうしようかな?
1、誰かと話す(人物名も指定)
2、購買に行く
安価↓2
ごめんね抜けてた
・スキル「幸せ探し」が発動しました。(メダル 13→14)
1、火ノ宮と会話
【食堂】
……いた。火ノ宮くんだ。
響音「火ノ宮君」
火ノ宮「……響音か」
……火ノ宮君の声が心なしか暗い。
やっぱり……
響音「……朝永さんが、心配なの?」
火ノ宮「……やはりわかるか」
響音「……そりゃね」
響音「火ノ宮君、朝永さんのことよく気にしてたし」
火ノ宮「……さっきも食事を届けに行ったんだが……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
朝永『……いい、いらない』
火ノ宮『朝永……何があったかは知らんが、食べなければ……』
朝永『……興味ない』
火ノ宮『朝永……』
朝永『もういいから帰ってよ!火ノ宮くんなんて……』
朝永『火ノ宮君なんてだいっきらい!』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
火ノ宮「……と、こんな感じでな」
……朝永さん……
ごめんね、私が……
……火ノ宮くんに、何か言っておくべきだろうか……
安価↓2
1、自分が朝永にしてしまったことを話す。
2、諦めないで朝永に話しかけて欲しいと話す。
3、料理の事について話す(スキル獲得選択肢により複数不可)
4、自由安価
2、選択
……ここは、火ノ宮くんに頼るしかない。
私があんなことをしてしまった以上、頼りになるのは……
響音「……でも、朝永さんに諦めないで話してあげてよ」
響音「きっと火ノ宮くんなら……」
火ノ宮「……言われなくてもそのつもりだ」
火ノ宮「あいつは……今心の底から苦しんでいるんだ」
火ノ宮「恐らく……あのことでな……」
……人を殺してしまった、過去。
それに朝永さんは苦しんでいる……
そうだとしたら……
響音「……どうにかして、この問題を解決しないと……」
火ノ宮「……俺に任せてくれないか?」
響音「……火ノ宮君?」
火ノ宮「……今のあいつには伝えなければならないことがある」
火ノ宮「それを俺が伝える。だが……」
火ノ宮「どうなるかは、あいつ次第だ」
……火ノ宮君。
響音「わかった。任せるよ」
火ノ宮「ああ、響音」
火ノ宮「……俺を信じてくれて、ありがとう」
……任せたよ。
プレゼントをあげる?
安価↓2
1、あげる
2、あげない
1、選択
どのプレゼントをあげる?
プレゼント一覧
「阿修羅の涙」 ×3
「プロジェクトゾンビ」
「トル猫のドロワーズ」
「無言電話」
「ヤス・シシドのTシャツ」
「キルリアンカメラ」
「水笛」
「軽石」
安価↓2
響音「……火ノ宮君、そうだ、これプレゼントだよ」
火ノ宮「プレゼント?」
火ノ宮「……女性用の下着なのだが……」
……うん。
火ノ宮「どうすればいいんだ?」
……どうすればいいんだろう?
火ノ宮「…………」
……お、怒らせちゃったかな……
【INFO】
・火ノ宮の好感度が少し上昇しました。
・プレゼント『トル猫のドロワーズ』を消費しました。
【自由行動 夕】
……朝永さんのことは、火ノ宮君に任せて大丈夫かな?
ともかく、私にできるのはこれくらいだろうか……
さて、今日は最後の自由行動だけど……
どうしようか……
1、誰かと話す(人物名も指定)
2、購買に行く
安価↓2
【音楽室】
……音楽室に行くと、意外な人がいた。
海東「…………」
響音「海東……くん?」
海東「よう、響音」
……どうしてここにいるんだろう?
海東「……お前を待つんなら、ここがいいと思ってよ」
海東「……なんとなく、話がしたいと思ってな」
響音「話?」
海東「ああ……」
響音「……何の話?」
海東「…………」
響音「海東くん?」
海東「……まあいいや、お前が決める」
響音「え!?何で!?」
海東「うるせえ!俺はお前と話がしたいだけなんだよ!」
り、理不尽な切れ方!
響音「え、えっと……じゃあ……」
安価↓2
1、……今でも可憐さんのこと、気にしてるの?
2、可憐さんを殺した人が見つかったらどうするの?
3、海東君って、どうして変装を特技にしたの?(スキル獲得選択肢により複数不可)
4、自由安価
1、選択
響音「じゃあさ……」
響音「海東くんにとって、可憐さんって生きがいにしてもいい人だったんだよね?」
海東「ん?まあな……」
響音「やっぱり、今でも気にしてたりする?」
海東「……まあな」
海東「俺が不良少年から抜け出すきっかけを作った人だしな」
海東「やっぱり、今でもそれなりの想いがあるんだよ」
響音「……そっか」
海東「……何だよ?ヤキモチやいてんのか?」
響音「や、ヤキモチ?」
海東「おお、あの人に嫉妬してんのかってことさ」
響音「……ないわー……」
海東「……傷つくなあ、おい」
……いや、海東君は仲間としては見てるけど……
響音「ま、海東君の事は心配だけどね」
海東「……あっそ……」
海東「まあ、あの人のことは解決してから整理するさ」
海東「……今は、な」
……可憐さんのことは、やっぱり海東くんの中で大きいんだろうな。
……それを殺したのが、朝永さん。
……それを知ったら、海東くんはどうするんだろう?
プレゼントをあげる?
安価↓2
1、あげる
2、あげない
1、選択
どのプレゼントをあげる?
プレゼント一覧
「阿修羅の涙」 ×3
「プロジェクトゾンビ」
「無言電話」
「ヤス・シシドのTシャツ」
「キルリアンカメラ」
「水笛」
「軽石」
安価↓2
響音「海東くん、これいるかな?」
……とりあえず、電話っぽい何かをあげてみる。
海東「……なんだよこいつ?」
響音「えっと……無言電話……」
響音「受話器から相手の声が聞こえないし、こっちの声も伝わらない電話……だって」
海東「な、何に使うんだよ!?」
響音「何に使うんだろう……?」
……うーん、あんまり喜んでくれなかったみたい。
【INFO】
・海東の好感度が少し上昇しました。
・プレゼント『無言電話』を消費しました。
【響音の部屋】
……海東君は割と困った表情だった。
ううん……いらないものを押し付けちゃっただろうか……
モノクマ『ピンポンパンポーン!』
モノクマ『えー、校内放送でーす。 午後10時になりました。ただいまより“夜時間”になります。間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す。』
モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』
……朝永さんのこと……
あとは、火ノ宮君がどうにかしてくれるのを祈るしかない。
私も、無神経にあんなことを言ったのは謝らないと……
……明日の起床時間はどうしよう?
安価↓2
1、早め
2、普通
3、遅め
2、選択
明日は普通くらいに起きよう。
それじゃおやすみなさい……
直後コンマにて判定
90以下の場合……
スキル、『幸せ呼び』発動
コンマ17+10=27により……
【加害者決定フェイズ】
動機が提示されたことにより加害者が決定します。
今回の加害者候補は『二人』です。
直後のコンマによって判定。
ただし、判定内容は公開しない。
【INFO】
・二十三日目が終了しました。
・自由行動パートが終了しました。明日から事件発生パートです。
【INFO】
・加害者が決定しました。第四の事件が発生します。
じゃあ本日はここまで。お疲れ様でした。
4章は原作でも人間関係がぐちゃぐちゃしだしたタイミングなのでかなり重要だよね。
一番盛り上げないといけないよね!
では次回は水曜日か木曜日になると思います。
よろしくお願いします。
そういえばchapter3~4の方針分岐の
詳しい説明ってもうされたっけ?
ちょっと書くのが遅れているので夜遅くに更新となると思います。
安価はないんで適当にお待ちください……
>>323
一応4章終わったら公開しますんで待っててください~
~コロシアイ学園生活 二十四日目~
【響音の部屋】
……朝、とりあえずは起きたけど……
なんだろう……
何か……
何か、嫌な予感がする……
……ピンポーン
……謎の胸騒ぎに、困惑していると、部屋のチャイムが鳴った。
ドアを開けてみると……
九神「響音」
冬崎「響音ちゃん!」
……九神君と冬崎さんが立っていた。
響音「……二人とも、どうしたの?」
九神「……厄介なことになった、早く食堂に来い」
響音「厄介なこと?」
冬崎「……今日、ある人物宛に手紙が届いてたんすよ」
冬崎「差出人は不明、手紙を受け取ったのは……」
冬崎「海東君と澄々ちゃんっす」
響音「……その二人って!?」
まさか……
九神「……お前の危惧しているとおりだ。手紙の内容は……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【食堂】
海東「なあ……朝永、俺たちは別にお前を煮たり焼いたりするつもりはない」
海東「ただ、本当のことが知りたいだけなんだ」
澄々「……そうですの、というより……信じたくありませんわ」
澄々「貴女が……お姉様を……」
朝永「………」
……食堂に着いた時の状況は、思ったとおりだった。
朝永さんに詰め寄る澄々さんと海東くん。
無表情でその責めを聞き続ける朝永さん。
色鯨「……お、おう、お前らも来たか!」
響音「色鯨君!?これ、どうなってるの!?」
色鯨「……朝、海東と澄々の下に手紙が来たらしいで、その手紙にはなんと……」
色鯨「……朝永が、澄々の姉貴を殺したってことが書いてあったらしい」
響音「嘘……」
九神「そういうことだ……」
冬崎「恐れてた事態が……起きちまったっすね……」
色鯨「え、恐れてたって……お前らは気づいとったんか?」
響音「……」
……気づいていた。でも言い出せなかった。
もしも気づかれてしまったら、こんな状況になるってわかってたから。
海東「何とか言えよ!」
火ノ宮「……やめろ、朝永が怯えている」
海東「……ちっ…」
澄々「朝永さん、この手紙に書いていることが嘘か本当か教えてくれるだけでいいんですの」
澄々「それだけは、きちんと……」
朝永「…………」
火ノ宮「………朝永……」
朝永「……本当だよ」
朝永「あの子が、澄々さんのお姉さんだとしたら」
朝永「それを殺したのは、私」
……認めてしまった。朝永さんは。
みんなの前で、自らが殺人を犯した人物であるということを。
海東「……マジなのかよ……」
海東「答えろ!なんでそんなことをしやがった!」
火ノ宮「海東!やめろ!」
海東「離せよ!火ノ宮!」
……それを聞いた海東君は怒りを露わにするが、火ノ宮君に羽交い絞めにされて止められた。
色鯨「お、おい!とりあえず止めたほうがええんやえないの!?」
九神「分かっている!海東、やめろ!」
冬崎「……とりあえず冷静になったらどうっすか?」
海東「だけど、こいつは認めたんだぞ!?」
海東「俺が追い求めたあの人を殺した犯人……それはこいつなんだろ!?」
響音「海東君、ダメだよ!」
響音「真実が知りたいだけなんでしょ!朝永さんをどうこうしないって……」
海東「……うっせえ!でもこいつが犯人なんだろ!?」
海東「人を殺したって事実に変わりはねえ!」
朝永「……あはは、そう、だよね……」
澄々「朝永、さん?」
朝永「そうだよね……人を殺しちゃった私なんて、気持ち悪くて当然だよね」
響音「朝永さん!そんなこと言ってないよ!」
朝永「ううん、わかるの……みんなそう思ってる」
朝永「私だって、自分で自分をそう思うもん……」
火ノ宮「朝永……」
朝永「……それで?九神君、私をどうするの?」
九神「……………」
九神「悪いが、お前を拘束させてもらう」
響音「九神君!?」
冬崎「……その通りっすね、とりあえず朝永ちゃんは自分の部屋にしばらくいてもらうっす」
冬崎「……とりあえずは、それで……」
海東「……ちっ……」
澄々「……わかりましたわ」
九神「……以上だ、とりあえず誰か、朝永を部屋まで連れて行ってくれ」
火ノ宮「……ならば、俺が行こう」
色鯨「お前が?」
火ノ宮「……俺が朝永を部屋まで送っていく。それでいいだろう?」
冬崎「じゃあ……ついでに監視もお願いしていいっすか?」
冬崎「火ノ宮君なら、信頼もできるっすから」
火ノ宮「…………わかった」
火ノ宮「行こう、朝永……」
朝永「………うん」
……そうして、朝永さんは火ノ宮君に連れられ、部屋に戻ることとなった。
連れて行かれる際、朝永さんの目には、悲しみの色と……
何というか……悲壮な覚悟?みたいなものが見えた気がした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
響音「……海東君。どうして……?」
海東「……悪い、完全に冷静さを失ってた」
……朝永さんが連れて行かれたあと、海東君に話しかけてみると、そこには明らかな後悔の色が見て取れた。
……完全に血が上ってしまっているんだろうな……
色鯨「全くやで……いつもの余裕ある感じのお前とは違ったな……」
海東「うるせえ、でもよ、あいつは認めたんだ……」
海東「朝永が……あの人を殺した犯人ってことでいいんだよな?」
澄々「……そう、ですわね」
澄々「なぜ、お姉様を殺したのか、そういうことは話してくれませんでしたけど……」
澄々「……わたくしとしては、やむをえない事情があったと思いたい、ですわ」
色鯨「けど……殺したのは事実なんやろ?」
響音「そうだけど……」
色鯨「やむを得ない理由があったからって……殺人が許されるわけないやろ?」
色鯨「センセが病気の弟のために人を殺したのは許されるんか?花咲が秘密を守るためってのは?」
色鯨「……許されるわけないやろ?」
冬崎「……いかなる理由であれ、人殺しは罪でしかないっすからね、それも正しい見方っすよ」
冬崎「……だからこそ……」
殺陣山「隔離するのは、判断として正解、か?」
殺陣山「全くその通りだな」
……そんな会話をしていると、いきなり現れたのは……
響音「殺陣山!?」
殺陣山「人殺しは罪でしかない、正しい言葉だな。まあそのタブーに芸術性を見出す人間もいるわけだが……」
色鯨「出やがったな変態ネクロフィリア……」
殺陣山「誤解を生む発言はやめろ、僕はあくまで死体を飾ることを趣味にしているだけだ。モノに性的興奮など抱くわけがない」
九神「何の用だ?……いつも個人行動を好んでいるお前が……」
殺陣山「何、僕の調べた情報が役に立っているかを見に来ただけだ」
海東「お前の調べた?」
殺陣山「そうだ、お前たちの特定の誰かに役に立つ情報が手に入ったから報せてやった」
殺陣山「嬉しいか?嬉しいよな?そうだろう?」
響音「じゃあ……あんたがこの手紙を……?」
殺陣山「その通りだ、よかったな?これでこの中から人殺しを燻り出すことができたぞ?」
響音「……誰もそんなこと望んでなかったでしょ?」
殺陣山「まあ、お前はそうかもな……なにせ……」
殺陣山「お前は朝永が殺人を犯したことに気づいていたみたいだしな」
澄々「えっ……?」
色鯨「なんやて!?」
海東「響音……?」
響音「…………」
海東「響音……お前……知ってて隠してたのか!?」
響音「……ごめん」
澄々「……何故ですの……?」
澄々「知っているなら、私たちだけにでも……」
殺陣山「言えるわけないよな?親友の朝永……それが澄々の姉を殺したとあれば……」
殺陣山「そこの二人が、朝永を殺すかもしれないものな?」
殺陣山「……結局はその女も信じるというのは口先だけ、ということさ」
……バラされた、最悪の形で。
響音「私は……」
海東「……そうかよ……」
澄々「……響音さん、残念ですわ」
澄々「……わたくしを、信じてくださらなかったのですね」
響音「そんな、私は……」
九神「……こいつに隠しておくように、と言ったのは俺だ」
響音「九神君!?」
九神「余計な混乱を招きたくなかったのでな……」
九神「それならば、俺も同罪だ」
冬崎「……実は、あたしも知ってたりするんすよ」
冬崎「……あたしも、ってことで」
海東「……わかったよ」
海東「……ワリーな、ちょっと一人になるわ」
海東「少し考えさせろ」
澄々「……わたくしも、心の整理をつけますわ」
……海東くんと、澄々さんも食堂を出て行ってしまう。
……当たり前か、当然のことをしてしまったんだから。
殺陣山「……ふふ、どうした?団結するんじゃないのか?」
響音「……あんたが余計なことしたせいでしょ?」
殺陣山「……まあいいさ、じゃあ僕も行くとしよう」
殺陣山「これでも、忙しい身なのでね」
……忙しいって……こいつは……
色鯨「ああ、そうかい、てめえは一生造花でも作ってろ!」
殺陣山「……そうだな、そうさせてもらう」
ではな、という言葉とともに殺陣山も退室した。
色鯨「あんにゃろ……余計なことしやがって……」
九神「……意外だな」
色鯨「あ、何がや?」
九神「お前のことだから『殺人鬼がいる中で暮らせるか!オレは部屋に戻るで!』といいそうなものだったが……」
色鯨「……そりゃ、事実なら朝永は怖いけど……」
色鯨「……でも、火ノ宮は朝永のことをだいぶ信頼してるんやで?」
色鯨「火ノ宮は、ぶっちゃけ人を見る目は確かなんや」
響音「……うん、そう思う」
……私が体調を崩したとき、お粥を作ってくれたり。
……朝永さんのことを親身になって心配したり。
色鯨「だから、よ……」
色鯨「あいつがあそこまで気にしてる奴が、根っこから悪人なわけないやろ?」
冬崎「……あら、珍しくかっこいい意見。素敵!抱いて!」
色鯨「珍しくで悪かったな……あとお前はちんちくりんすぎて無理」
冬崎「あんだと!」
九神「横道にそれるな馬鹿共……」
響音「……色鯨君……」
九神「……ともかくだ。この問題を解決しなければ、脱出への道のりも遠くなる」
九神「かならず、海東や澄々、そして……」
九神「朝永の問題を解決するぞ?」
響音「……わかってる」
……朝永さん……一人で抱え込まないで……
あなたが、何の理由もなしにそんなことをしないって……
私は……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【食堂】
……そう、決意したのはいいけど。
何も具体的な解決方法は見えてこない。
冬崎「まあ、朝永ちゃんの部屋は火ノ宮君が見張ってるっすから……」
冬崎「朝永ちゃんが心配してる『殺陣山の犯行』は起こらないと思うっすよ?」
響音「……だといいけど」
……あれからすでに時間も経ち、時計は正午を指している。
……海東君の説得は色鯨君が、澄々さんの説得は九神君がやってるらしいけど……
いずれも芳しくないという報告を貰っている。
私も、説得に行きたかったけど……
隠してた私が言っても、説得力はないよな……
冬崎「……そうしょげるんじゃないっすよ。響音ちゃんのあの時の判断は間違ってなかったっす」
冬崎「バラしたところで、今の問題が早く始まってただけっすよ」
響音「そう言ってくれるだけでも嬉しいよ……」
……そういえば……
響音「……火ノ宮君は、どうなったかな」
冬崎「あんまり朝永ちゃんを大人数で囲むのも良くないっすから、行くのはどうかと思うっすけど……」
冬崎「……やっぱり、気になるっすか?」
響音「そりゃそうだよ」
冬崎「さすがは、お母さんっすね」
響音「……そのお母さんって何?」
冬崎「そんなの決まってるっすよ?火ノ宮君が朝永ちゃんのお父さんっぽいでしょ?」
響音「うん」
冬崎「じゃあ一緒にいる響音ちゃんは、お母さんっぽい……どうっすか?」
響音「……コメントに困るなあ……」
冬崎「……まあ、お母さんとしては、娘の動向は気になるところっすよね?」
冬崎「じゃあ、行くっすか?」
響音「……当然」
……朝永さん、今どうしてるかな……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【朝永の部屋】
響音「はあ……緊張するなあ……」
冬崎「響音ちゃんと朝永ちゃんは親友なんでしょ?そんな緊張してどうするんすか……」
響音「……まあ……いろいろあるよ」
……心の準備とか。
数度の深呼吸、そして、その末に……
コンコン、とノックする。
響音「朝永さん、私だよ」
……返事はない。
……ドアノブをひねってみる。どうやら開いてはいるみたいだけど……
冬崎「勝手に入ったらいいんじゃないっすか?」
響音「……いいのかな?」
冬崎「まあ大丈夫だと思うっすよ?別にやましいことが起こってるわけでも……あるかもしれない……」
響音「……あの時のこと、いい加減許してあげなよ」
……そんな軽口を叩き合いながら、私はドアノブを捻った。
すると、私達の目の前に映ったのは……
驚くべき光景だった。
―――それは、滅茶苦茶になって……
―――もぬけの殻となった朝永さんの部屋だった。
響音「え?」
冬崎「ど、どうなってるんすか!?」
冬崎「朝永ちゃんどころか……火ノ宮くんもいない!?」
響音「嘘……朝永さん!?火ノ宮君!?」
……返事はない、一体、何が……
澄々「おふたりとも?」
九神「……どうしたんだ?」
冬崎「くかみん!?と、澄々ちゃん……」
九神「……お前に報告に行こうと思ったら、朝永の部屋の前で騒いでいるのが見えてな」
九神「……朝永達はどうした?」
冬崎「それが……」
響音「いないんだよ……」
響音「二人とも……いないんだよ!」
九神「何だと……?」
澄々「え……?」
九神「……ともかく、急いで探すぞ」
九神「気づいたのはいつ頃なんだ?」
冬崎「ついさっき……っすね」
……火ノ宮君に任せておいたから大丈夫だと思っていたけど……
一体、何があったの?
九神「ともかく、急いで探すとしよう……」
九神「色鯨は恐らく海東の部屋にいる……澄々、合流して、寄宿舎側……余裕があれば校舎の1Fを探してもらえるか?」
澄々「わ、わかりましたわ」
響音「私たちは?」
九神「校舎の上の方を探す。行くぞ」
……朝永さん……火ノ宮君……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【校舎4F】
校舎の階段を走って上がっていく。
心臓が早鐘のようになる。
この理由は走っているからだけ、じゃないはず……
朝から感じていた不安が、弾けそうになっている。
……一体、何で?
冬崎「くかみん!響音ちゃん!」
九神「どうした!?」
冬崎「地面、見て欲しいっす」
……慌てて、床を見てみる。
よく見れば、赤い何かが溢れている。
これは……
響音「……血?」
九神「……どこかに続いている、ようだが……」
冬崎「この方向は……」
冬崎「音楽室、みたいっすね」
……音楽室。
そこに、何が……
【音楽室】
音楽室の前に立つと、血の匂いが明確にするようになってきた。
さびた匂い、そして、この嫌悪感。
これは……
響音「もしかして……中で……」
九神「……心の準備はしておけ響音」
九神「もしかすると……」
……嫌なビジョンが頭を駆ける。
それを振り切るように、音楽室の扉を開ける。
……そこにあった景色は、一面の紅。
響音「ひっ……」
九神「……なんと醜悪な」
冬崎「この赤色……全部血っすね」
床にも、壁にも、血が大量に撒き散らされている。
厳かな雰囲気のあった音楽室だったが、今そこから感じるのは……
恐怖と狂気、それだけだった。
その空間の中に、白いものが2つあるのを発見する。
一つ目は、壇上にたんまりと積み上げられた白い造花。
もう一つは……
――――壁にもたれかかるように倒れている。
――――――いつもと違う、純白のドレスに身を包んだ。
―――――――『超高校級の幸運』朝永蛍の姿だった。
響音「朝永さん!」
……嫌、嫌だ……
朝永さんが死んでしまったそんなの信じられない……
足に血がつくことなど構わずに、私は朝永さんに駆け寄った。
思わず、朝永さんの体を触ってしまう。
響音「朝永さん!返事をして、ともな、が……さん?」
…………
あれ?
冬崎「響音ちゃん!気持ちはわかるっすけど……まずは現場の保持を……」
響音「あの……えっと……」
九神「……響音?」
響音「朝永さんの体、あったかいんだけど……」
冬崎「……え?」
九神「……響音、脈をとってみろ」
言われて、手首の辺りを探ってみる。
トクン、トクン、と朝永さんの心音が感じられた。
響音「これって……」
九神「安心しろ、殺人は起きていないようだ」
響音「……よ、良かった……」
……よかった、本当に……
身体から力が抜ける。
……本当に良かった……
冬崎「………いや、待って欲しいっす」
九神「冬崎?」
冬崎「どうやら殺人は、起こってるみたいっすよ?」
響音「え?」
……冬崎さんは、壇上を指差す。
大量の造花が飾られた、その舞台の上、よく見れば、誰かが横たわっているように見える。
そこにいたのは……
――――純白の花に囲まれ、自らの胸に杭を突き立てている……
――――――『超高校級の芸術家』、殺陣山湊の姿があった。
モノクマ『ピンポンパンポーン!』
モノクマ『死体が発見されました!一定の自由時間の後、『学級裁判』を開きまーす!』
モノクマのアナウンスが響き渡る。
……ある意味、信じられないことが起こった。
あんなに、殺す側と公言してはばからなかった殺陣山湊……
その死体が、発見された。
……第四の事件、ここに開幕。
じゃあ今日はここまで。お疲れ様でした。
みんな騙されてくれた。やったぜ。
そしてついに殺陣山くんの死亡やで。みんな気合入れて捜査してね!
みんな優秀だから捜査ポイントめっちゃ少なくするかんね!
ではお疲れ様でした。次回は明日か明後日くらいに。
じゃあ今日は22時くらいから少しだけ進めるべ。
よろしくお願いします。
~Chapter04 非日常編~
モノクマ「うぷぷぷ……あーあ、あんなに大口叩いてたのに死んじゃったよ……」
モノクマ「殺陣山くんマジ噛ませ犬!うぷぷぷ!」
九神「モノクマ……」
殺陣山の死体を発見したあと、すぐに、音楽室の隅の方からモノクマが唐突に出現した。
響音「嘘……本当に、死んでるの?」
冬崎「……みたい、っすね、アナウンスがした以上は……」
モノクマ「当然でしょ!僕のアナウンスは正確無比なんだから!」
モノクマ「ついでに……みんなも呼んでおきました!」
九神「皆?」
……九神君の言葉に、モノクマが返答する前に後ろの扉から声がする。
色鯨「うお!なんやコレ……気持ち悪い……」
澄々「……こんなところ……こんなところは……」
澄々「蕁麻疹が出るほど汚いですわ……」
海東「……床も壁も血だらけじゃねえか、で……」
海東「……誰が、死んでるんだ?」
響音「……みんな……」
九神「……殺陣山湊、やつが死んだ」
色鯨「は、はあああああああ!?」
色鯨「嘘やろ!?あいつが!?」
色鯨「まあ……嬉しいっちゃ嬉しいけど……」
冬崎「こりゃ呼ぶ手間が省けたっすね……っておりょ?」
冬崎「……火ノ宮くんは?」
海東「あ?いないのかよ?」
九神「……誰か、火ノ宮を見たものは?」
澄々「私は……ずっと九神さんといましたわよね?」
色鯨「俺も見てへんな……」
海東「俺もだな……」
海東「つーか……何で朝永は倒れてんだ?」
響音「……わからないよ……私が来た時には、ここで倒れてて………」
朝永「……う、うん……」
話している最中、朝永さんの呻き声が聞こえた。
響音「朝永さん!?」
朝永「……妙夢……ちゃん?」
響音「うん、そうだよ?」
海東「……とりあえず、保健室に連れて行ったほうがいいかもな」
冬崎「えっ!?」
海東「なんで意外そうな声出してんだよ……」
冬崎「いや……さっきとは態度が全く違うなって……」
海東「悪いかよ……怪我人にそんなことしてどうすんだ」
九神「そうだな、朝永、何か異常はないか?」
朝永「……ちょっと、頭がボーッとするかも……」
九神「そうか……とりあえず、保健室に連れて行こう」
色鯨「でも、聞き込みはええのか?」
九神「……保健室で聞けばいい。一応外傷がないかも確認したほうがいいだろう」
響音「じゃあ私が……」
冬崎「いや……響音ちゃんは残って欲しいっすよ」
響音「えっ?」
冬崎「……響音ちゃんは捜査がうまいっすから……できれば残って欲しいっす」
冬崎「検死ができるのもあたしだけだし……あたしも好き勝手捜査できないっすからね……」
……そっか、今まで検死をやってくれてた姫月さんは……
響音「………」
澄々「……では、わたくしが」
冬崎「……一応言っておくっすけど、あくまで最低限の質問しかしちゃいけないいっすよ?」
冬崎「安静に、が基本っす」
澄々「それくらい弁えていますわ。では、朝永さん、立てますの?」
朝永「……なんとか」
澄々「では、肩をお貸ししますので……一階へ降りましょう」
……澄々さんは、朝永さんに肩を貸すと、音楽室を二人で出ていった。
そういえば……朝永さんの服、なんでドレスなんだろう……後で聞いたほうがいいのかな?
九神「……では、俺たちは捜査開始だな」
海東「……だな、保全担当は……まあ色鯨だな」
色鯨「え……こんな中でオレなん?」
冬崎「あと海東君もっす」
海東「俺もかよ……」
冬崎「……検死が終わったらあたしだって調べたいものがあるんすから、二人は置いておきたいんすよ」
海東「へいへい……」
……でも、本当に……
響音「……火ノ宮君……どこにいるんだろう」
色鯨「…また部屋で寝とるんちゃうの?」
響音「そうなのかな……」
九神「……アナウンスは鳴ったんだ。いざとなればモノクマも起こすだろう」
九神「俺たちは、数少ない時間を有効に使うんだ」
冬崎「そっすね、それじゃまずは………ファイルの確認からっすね」
モノクマ「はい、話も終わったみたいだね!じゃあこれですよ!」
モノクマ「ザ・モノクマファイル~!」
……モノクマから私たちにファイルが渡される。
よし、中身を読んでみよう。
『被害者となったのは殺陣山湊、発見場所は音楽室の壇上。
死因は心臓に杭が突き立てられたことによる刺殺。
死体の周辺には白い造花が散らばっている。
また、第一発見時、自分で自分を刺したような状態で死体は見つかった。』
……刺殺、か……
やっぱりあの心臓に刺さってる杭が死因なんだろうな……
ともかく、捜査を進めないと……
……真っ赤に染まったこの音楽室には、いつもと違って……
嫌悪とか、そういう感情しかわかないけど……
【INFO】
・コトダマ【モノクマファイル4】を入手。
『被害者となったのは殺陣山湊、発見場所は音楽室の壇上。
死因は心臓に杭が突き立てられたことによる刺殺。
死体の周辺には白い造花が散らばっている。
また、第一発見時、自分で自分を刺したような状態で死体は見つかった。』
・これより捜査パートを開始します。
【捜査パートについて】
・捜査パートでは規定の行動回数の中で事件に必要な証拠を集めていきます。
・基本的に一行動につき一回分の行動ポイントを必要とします。ただし、時間のかかる捜査をした場合はその限りではありません。
・捜査パートでは以下の三つの行動を取ることができます。
『捜査』…場所を指定して捜査します。物的証拠などを見つけるのに使いましょう。
『聞き込み』…人物を指定して捜査します。証言を集めるのに使いましょう。
『考察』…既に入手したコトダマを自分の能力で考察します。響音の場合は「音」に関する情報を考察できます。
・また、モノクマメダルを一枚使用することでヒントを得ることができます。
・捜査をスムーズにするために、各自『希望ヶ峰学園の見取り図』を用意しましょう。
「校舎 地図」http://gamers-high.com/danganronpa/map1.html
「寄宿舎 地図」http://gamers-high.com/danganronpa/map2.html
・コトダマの中には裁判で使用しないダミーも混じります。注意しましょう
・捜査パートは必要なコトダマを全て集めきるか、行動ポイントが0になった時点で終了します。
・捜査パート中は複数の安価を指定することができません。
Chapter04 非日常編
捜査開始!
現在の行動ポイント:15
モノクマメダル×13
探索可能ポイント
寄宿舎1F
校舎1F~4F
体育館
最初の行動はどうする?
安価↓2
1、捜査…場所を指定
2、聞き込み…人物を指定
3、考察…コトダマを指定
4、ヒント(モノクマメダル一枚使用)
1、選択
……とりあえずは基本の現場検証からか……
血だらけの現場で気持ち悪いけど、気合で乗り越えるしか……
……まずはどこから調べるべき……かな?
1、殺陣山の死体
2、ピアノ
3、床
4、壁
安価↓2
1、選択
……検死中のお邪魔させてもらうけど……大丈夫かな?
響音「冬崎さん、ちょっといい?」
冬崎「んあー?まあ大丈夫っすよ?」
冬崎「細かい検死結果はしばらく出ないっすけど……」
響音「うん、とりあえず状態だけ調べておきたいだけだから……」
冬崎「そういうことなら、でも、気をつけてほしいっすよ?」
冬崎「……近くに、造花がたくさんあるからできるだけ動かさないように」
冬崎「一応、証拠かもしれないっすから」
……だよね………
……造花に気をつけて調べよう。
1、殺陣山の腕
2、胸に刺さっている杭
3、周囲の造花
4、死体の体制
安価↓2
3、選択
……じゃあまずこの造花から……
……随分綺麗な造花だな……本物の花みたい。
真っ白くて綺麗……部屋に飾りたいくらいだ。
きっとこれは、殺陣山が作っていたものだろう。
色鯨君も言っていたし……「殺陣山が大量の造花を作っていた」って……
本当に、そういう方面では有能なんだな……性格はアレだったけど。
……でも、本当にただの造花だ……なにか仕掛けられてるとも……
響音「……冬崎さん、この造花の中に何かが隠されてるかも……」
冬崎「……しゃーないっすね、調べてみるといいっす」
では失礼して……造花の山に腕を突っ込んでみる。
……でも、やっぱり何かある感じはしない。
本当にただの造花……
響音「うーん……この花に何の意味があるのよ……」
……そういえば、音楽室は大量の血で汚されていた。
……それに、殺陣山の死体も、胸に杭が刺さっていただけあって、血まみれだった……
でも………この造花には……
不自然なほど、血が付いていない、ような……
【INFO】
・コトダマ『白い造花』を入手しました。
「殺陣山の死体の周りは白い造花で飾り付けられていた。なお、この造花には一切血がついていない。」
1、殺陣山の腕
2、胸に刺さっている杭
3、死体の体制
安価↓2
1、選択
……次は、殺陣山の腕を見て見る。
……両手で、杭を握り、自分の胸に突き刺している……
そして、自分の腕にも返り血が飛んでる……
響音「……手のひら側の腕が血まみれだ……」
心臓に杭を刺せばそうなるか……
となると、一番考えられるのは……自殺?
響音「……コイツが、自殺?」
……自殺って、人をあれだけ殺したがってたコイツが?
……それも、信じがたいことだけど……
でも、自殺に見えるのも真実だしな……
【INFO】
・コトダマ「殺陣山の腕」を入手しました。
『殺陣山の腕、手の平側から腕にかけて大量の血がかかっていた。自分で自分を刺したのならば自然な状態であるが……』
1、胸に刺さっている杭
2、死体の体制
安価↓2
1、選択
……次は、凶器と思われる杭、だね。
これ……木製だ……木製の杭……
……下手に切れ味が出ない分痛そうだなあ……
冬崎「いやいや、木製の杭でも、加工の仕方によっては……」
冬崎「立派な武器になると思うっすよ……」
冬崎「実際、木製の尖った槍でも十分人体は貫けるはずっすから……」
……マジか……
響音「……じゃあ、これは……手製の可能性もあるかな?」
冬崎「そうっすね、たしか、美術室には木像を作るための木材もあったすよね?」
冬崎「それを削れば……」
……この杭を作れる、か……
冬崎「あと、響音ちゃん、この杭、試しに抜こうとしてみてくれないっすか?」
響音「え、ええ!?」
冬崎「……次は傷口を調べたいっすから、ね」
響音「いや、冬崎さんがやってよ!私は……」
冬崎「これは重要なことなんす!」
何が重要なの!?……仕方ない……
……胸に刺さった杭を引っ張ってみよう……ってアレ?
響音「……抜けない?」
冬崎「……力入れないと無理っすよ?多分床まで貫通してるっすから」
響音「床まで?」
冬崎「そう、床まで」
……床まで、この杭は刺さっているのか……
でもこれには何の意味が……
【INFO】
・コトダマ「木製の杭」を入手しました。
『殺陣山の胸に刺さっていた杭。木製であり、木を削ってできた手製のものである可能性がある』
・コトダマ「杭の状態」を入手しました。
『杭は殺陣山の体を貫通しており、床にまで突き刺さっていた』
では今日はここまでで。お疲れ様でした。
じゃあ今日も22時くらいに始めますぜ
よろしくお願いします。
ちょっとはやいけどいいかな?いいよね?
始まるべ
……あとは、体制か……
……綺麗なものだ、きちんと仰向けな体勢になっていて……
まるで祈るような体勢で手を前に出している。
……その手に杭を持って自分の胸を刺していなければ、そう見えるが……
冬崎「……自分を芸術品だと思ってるんすかね?」
響音「……かもね」
こいつなら、やりかねないな……
ともかく、死体は仰向けに倒れているけど……
冬崎「……の割には、不自然なところもあるっすけどね」
冬崎「…殺陣山の脇腹とか……体の側面を見て欲しいっす」
響音「側面?」
……言われてみてみると……
響音「体の横側……右肩や、右の脇腹にも血がべっとりついてるね……」
冬崎「胸を刺して、仰向けに倒れたんならここに血がつくのは……少しおかしい気がしないっすか?」
響音「確かにね……」
……胸を自分で刺したんなら、血は自分の手、そして、自分の胸や腹の辺りに広がっていくはず……
それなのに、どうして……
【INFO】
・コトダマ「殺陣山の死体の体制」を入手しました。
「殺陣山は仰向けになった体制で死んでいた。」
・コトダマ「死体に付いた血痕」を入手しました。
「殺陣山の死体には、腕、胸、腹の他にも、肩、脇腹といった右側の側面にも血がついていた。」
……さて、死体に関してはこのくらいかな。
冬崎さんの検死の邪魔になってもいけないし、そろそろ別のところを調べよう。
響音「じゃあ、私はそろそろ行くね。……検死、任せたよ」
冬崎「任されたっす!とりあえず、時間が経ったらあたしに言ってもらえれば検死結果を報告するっすよ」
冬崎「なんか思いつくことを調べ終わったら来るといいっす!」
……よし、じゃあ冬崎さんにここは任せて、次は……
安価↓2
1、ピアノ
2、床
3、壁
1選択
……次は、ピアノを調べてみよう。
……壇上の上がこうなっているからか、ピアノは舞台の隅のほうに追いやられている。
響音「……乱暴に扱わないで欲しいなあ」
このピアノ……いくらすると思ってるんだ。
詳しい値段はわからないけど、立派なピアノだし、音色も良かった。
……少なくとも、自分のお金じゃ無理だと思う。
響音「……さて、どうするか……」
……まず、なにか問題が起きてないか……そのチェックだ。
とりあえず上蓋を開けてみるとそこには……
響音「なにこれ……」
頭を抱えてしまう、ピアノの中にはいつも見ているようなピアノ線やらハンマーがあるはずなのに……
中には無造作に放り込まれた複数の何かの袋、明らかに弦を叩くものではなく、工具用のハンマーやらが入っている。
……誰がやったかわからないけど覚えてろよ……
響音「……全く、とりあえず取り出さないと……」
……取り出して中身を確認してみる……
入ってるのは……
……ハンマーは、美術室にあったものだよね。殺陣山関連で美術室には何回か行ってたから覚えてる。
そしてこの袋……血がくっついてる……
……これはひどい……ピアノの中も血まみれだよ……
響音「何でわざわざこの中に……って、あれ?」
……よく見れば、これ……輸血パックだ……
……血の原因はこれか……
なんでこんなものがここに……それに……
響音「……ひとつだけ、穴があいてる……」
……ひとつだけ穴があいた輸血パックからは、血が漏れ出している……
……これは大容量の物だな……他の物より二倍ほどのサイズがある。
ここからピアノの中に溢れたのか……でも、穴?
……他のパックはキチンと決まっている口から血は出されたようだ。封が切られている。
響音「この輸血パック……」
……何かに刺されたように、穴があいている?
【INFO】
・コトダマ「輸血パックの袋」を入手しました。
「ピアノの中には大量の空の輸血パックが捨てられていた。そのうち、大容量の物一つに穴があいている。」
・コトダマ「木製のハンマー」を入手しました。
「ピアノの中にはハンマーが放り込まれていた。」
……ピアノにこんなことして……何を考えているんだ……
微妙に怒りを覚えながら、次に調べるものを私は考えた。
安価↓2
1、床
2、壁
……次は、壁を見てみようかな。
といっても……
響音「血だらけ……」
色鯨「……マジでや……超怖い……」
響音「え?」
色鯨「だって!なんかいわくつきの建物みたくなっちまっとるやん!」
響音「……言われてみればね……」
色鯨「うう……何でこんなところに取り残されてんねん俺らは……」
色鯨「ここすっごく暗くて怖いし……」
暗くて怖い?
響音「……そういえば」
……この部屋、確かに暗いな……
電気もついてないのかな?
……まあとりあえず、調べることから始めようか。
安価↓2
1、朝永がもたれかかっていた壁周辺
2、壁の血のかかり方
3、照明をつけてみる
3、選択
……暗いままじゃ調べられないし、とりあえず電気をつけよう。
と思って、スイッチを押したんだけど……
響音「……点かない?」
色鯨「ああ……俺も試したんやけどつかなかったで?」
色鯨「舞台の方の電気は点くからまるっきり暗いってわけやないけど……」
響音「客席の方だけつかないの?」
色鯨「ああ、そうみたいやで?」
色鯨「……壊れとるんかいな?」
響音「でも……昨日は客席も舞台も問題なくついてたよ?」
……偶然にしては、出来過ぎなような……
【INFO】
・コトダマ「客席の照明」を入手しました。
「音楽室の照明のうち、客席側の照明は点かなかった。」
安価↓2
1、朝永がもたれかかっていた壁周辺
2、壁の血のかかり方
……暗い中で仕方ないけど……
とりあえずは朝永さんが倒れていたあたりを調べてみようか……
響音「……このあたり、だったかな」
色鯨「……朝永も大変やな。誰かに襲われたんやろか?」
響音「……なんでそう思うの?」
色鯨「だって……朝永のやつ……一応恨みは買ってたやろ?」
響音「……うん」
……それは否定できない……
色鯨「一応、今は保健室にいるみたいやし……時間あったら見に行っといたほうがええんとちゃう?」
響音「うん、そうする……」
……色鯨くんと話しながら周囲を調べると、朝永さんが倒れていた辺りに何かが落ちているのを見つけた。
響音「あれ……これって……」
小型の筒状の機械……
色鯨「……なんやコレ?」
響音「これって……」
……何か、護身用の道具で見たことがある……冬崎さんに聞いてみよう。
響音「冬崎さん、これって……」
冬崎「んー?あーこれ……スタンガンっすね……」
色鯨「スタンガンって……あのビリビリくるあれか?」
冬崎「そうっす。……まあ、充電が切れてるみたいっすけど」
響音「えっ?」
……本当だ。充電を示すマークが『0』を指してる。
……でも……
響音「最大で『2』?」
冬崎「……二発しか打てないってことじゃないすか?」
色鯨「え?それだけ!?」
冬崎「相当燃費悪いっすね……つーか、こんなもんどこにあったんすか……」
響音「そこに落ちてたんだけど……」
色鯨「……けど、倉庫にそんなものあった覚えはあらへんで?」
……スタンガンの入手先……
それも重要……なのかな?
【INFO】
・コトダマ「スタンガン」を入手しました。
「音楽室の朝永が倒れていた場所周辺には、スタンガンが落ちていた。
最大で二発までしか連続では撃てないようだ。」
……あとは壁の血のかかり方だけど……
響音「……なんか、違和感があるような……」
色鯨「ん、何がや?」
響音「……この部屋、床どころか壁も全部真っ赤に染まってるでしょ?」
色鯨「そうやな……」
響音「……死んだ殺陣山の血だけで、こんなに部屋を赤く染められるかな?」
色鯨「……つまり、あれか?他に誰か死んだ奴がいるんやないかっつー話か?」
響音「それは飛躍しすぎだと思うけど……」
モノクマ「……つまり、響音さんは被害者が二人いるんじゃないかって思ってるわけ?」
色鯨「うお!?」
響音「……モノクマ?」
モノクマ「……いいところに目をつけたね、確かに、血の量が尋常じゃないもんね」
モノクマ「ボクの半分の白い部分もここにいたら真っ赤になっちゃう……そのくらいの血みどろスプラッタだもんね!この部屋!」
モノクマ「でも残念!今回の事件の被害者は一人なのです!」
モノクマ「根拠は、僕が既にファイルを配っていることが挙げられます!」
色鯨「ファイルが?」
モノクマ「考えてもみてよ、前回の事件は被害者が二人だったけど、『1つ』のファイルにまとめて二人分書いてたでしょ?」
響音「うん……そうだね」
モノクマ「学級裁判一回につき、配るファイルは一つだけなの、作るの大変だからね!」
色鯨「……わけわからん、それがどうして被害者が一人って話につながるんや?」
モノクマ「きみはじつにばかだな!」
色鯨「何おう!」
響音「……もう一人被害者がいるなら、ファイルにその人のことも書かれなきゃおかしいってこと?」
モノクマ「さすが聡明な響音さん!色鯨君とは訳が違うよ!」
モノクマ「じゃあそういうことだから!」
響音「待って!」
モノクマ「何?まだ何か?」
響音「……ここの照明、なんか点かないみたいなんだけど」
モノクマ「……あー、なるほどね、じゃあしばらくしたら直しておくよ」
……そう言うとモノクマは足早に部屋を出て行った。走って。
色鯨「……不当に馬鹿にされとらへんか?俺……」
響音「……気を強く持って」
……とりあえず、形だけは慰めておこう……
【INFO】
・コトダマ「モノクマファイルのルール」を入手しました。
『一つの裁判では一つしかモノクマファイルは配られない。つまり、被害者は殺陣山一人で間違いない』
……さて、床は……
よく見えないし、照明が直ってから探したほうが効率はいいかな?
現在の行動ポイント:14
モノクマメダル×13
次の行動はどうする?
安価↓2
1、捜査…場所を指定
2、聞き込み…人物を指定
3、考察…コトダマを指定
4、ヒント(モノクマメダル一枚使用)
2、選択
……朝永さんに聞き込みをしてみよう。
もしかしたら、犯人のこととか知ってるかもしれない。
【保健室】
澄々「響音さん……」
響音「澄々さん……朝永さんは?」
澄々「そこ、ですわ……」
朝永「………」
……とりあえず、目立つ怪我とかはないみたいだけど……
朝永「……どうしたの?」
響音「朝永さん、あのね、聞きたいことがあってきたの」
響音「……無神経に、あんなこと聞いちゃった私をまだ嫌ってるかもしれないいけど……」
響音「事件の解決に、重要なことだから」
朝永「…………」
朝永「……うん、わかったよ」
……さて、とりあえず話はしてくれるみたいだけど……
……どうしよう、何を聞こうか?
本日ラストで
安価↓2
1、火ノ宮のことについて
2、どうして音楽室に倒れていたのか?
3、そのドレスはどうしたのか?
4、自由安価
1、選択。
じゃあ本日はここまで。
お疲れ様でした。
今までも力技のトリックは多用してきたけど今回のトリックは凄まじく力技なため「一応できる」程度に思っといてください。
ちょっとひねくれて考えないと迷っちゃうかもね。そういう時はヒント先生でも読んでみよう。
それでは次回は明日の二一時か二二時に、よろしくお願いします。
んじゃ今日は21時から開始していきたいと思います。
よろしくお願いします。
多分まだ調べることあるから今日中には無理なんじゃないかな……
じゃあ始めるべ
1、選択。
響音「……火ノ宮君、どこいったか知らない?」
朝永「……え?」
響音「事件があってから、ずっと姿が見えないの」
響音「朝永さん、一緒にいたんでしょ?だったら……」
朝永「……わかんない」
澄々「わからない?」
朝永「うん、私……一回トイレに行ったんだけど……」
朝永「……その時、身体にしびれを感じて……」
澄々「痺れ、とは一体?」
朝永「わかんないよ!……とにかく、それから気を失ってて……」
朝永「……気づいたら、音楽室にいたの」
響音「え、じゃあ……」
朝永「……火ノ宮君、どこに行ったの?」
朝永「私が知りたいよ!そんなの!」
響音「……ごめんね」
……じゃあ、トイレに行っている一人のときに襲われたってことか……
それなら、わかるはずない……けど……
火ノ宮君……どこに行ったの?
澄々「……痺れ……」
澄々「……あの状況と似ていますわね」
響音「あの状況?」
澄々「……まあ、言ってしまいますか。緊急時ですし」
澄々「わたくしと九神さんが襲われた、という話はご存知ですわよね?」
響音「うん……」
澄々「その時も『痺れ』を感じたあとに気絶しましたわ」
澄々「……もしかしたらそれと同じ方法が使われたのではないでしょうか?」
澄々「残念ながら、方法に関してはわかりませんが……」
……同じ方法か……
それなら、襲われたもうひとりである九神君に話を聞くのもいいかもしれない……
【INFO】
・コトダマ『朝永への襲撃』を入手しました。
「朝永は一人でトイレのために外に出た時に襲われたという。
その時、痺れを感じて気絶したとのこと。」
安価↓2
1、どうして音楽室に倒れていたのか?
2、そのドレスはどうしたのか?
3、自由安価
2、選択
……あと、一番気になってることだけど……
響音「……そのドレスはどうしたの?」
……まるでウエディングドレスにも見える純白のドレス。
ただ、あんな血だらけのところに倒れていたから……ところどころ紅く染まっている。
そのせいで、少し不気味にも見えた。
朝永「……気がついたら着てたの」
澄々「着させられた、ということですの?」
……襲われて気絶している間に着替えさせられたのかな?
……つまり、犯人は女の子を一回裸にひん剥いたわけか。
響音「……変態め」
澄々「……ふーむ……」
響音「……どうしたの?澄々さん」
澄々「このドレス……結構いい生地を使っていますわね……」
朝永「……そうなの?」
澄々「ええ、わたくしも幼い頃からドレスを着る機会は多くありましたから……」
澄々「多少なら目も利きますわ」
響音「さすが本物のお嬢様……」
澄々「……そういえば、はて?」
響音「……どうしたの?」
朝永さんの来ているドレスをまじまじと眺めながら、澄々さんは首をかしげた。
澄々「いえ……朝永さん、一度ドレスを着替えてもらっていいですか?」
朝永「いいよ?……あ、でも……着替えが……」
澄々「着替えでしたら保健室に患者服がありますわ。それを一度着てくださいますか?」
朝永「うん、わかったよ」
……いそいそと、朝永さんは着替え始めた。
まあ、女性陣しか今はここにいないから大丈夫だろう。
ちょっと複雑な脱ぎ方をするドレスだったけど、なんとか無事に脱いで……
澄々「……では、ちょっと見せてもらいますわね?」
響音「なにか気になることでも?」
澄々「ええ……まあ、些細なことですが」
澄々「時間があるときにでも私に聞いてみてください、少し時間がかかりそうですわ」
……ドレス、何かおかしいところがあったのかな?
ドレスを見せてもらうときは、澄々さんに話してみよう。
【INFO】
・コトダマ『純白のドレス』を入手しました。
「襲われた朝永が着ていたドレス。
気絶しているあいだに着せられたらしい。」
安価↓2
1、自由安価
2、他の場所へ
……じゃあ、最後に聞かせてもらおう。
響音「うーんと……じゃあ聞かせてもらいたいんだけど……」
響音「トイレにいたのっていつくらいの話?」
朝永「……いつくらい?」
響音「うん、あ、大体の時間でいいよ?」
響音「最後に時計を見たのは何時だったか……とかでもいいよ?」
朝永「……多分、十時くらいだと思う」
朝永「火ノ宮くんと話してたとき、九時半くらいの時計を見たはず……だから」
……なるほど、でも正確な時刻は割り出せない、か……
そういえば、今回のモノクマファイル……死亡時刻が書かれてないよな……
なんでなんだろう?
【INFO】
・コトダマ『朝永の証言』を入手しました。
「朝永が襲われた時刻は一〇時くらい……と朝永が証言した。
ただ、時計を直前に見たわけではないので正確な時刻は絞れない」
現在の行動ポイント:13
モノクマメダル×13
次の行動はどうする?
安価↓2
1、捜査…場所を指定
2、聞き込み…人物を指定
3、考察…コトダマを指定
4、ヒント(モノクマメダル一枚使用)
1、選択
【美術室】
美術室……
今回殺された殺陣山が、特に入り浸っていた場所……
ここにも何かの手がかりがあるかもしれない……
さて、気になるところは……
安価↓2
1、木材と何かを削ったあと
2、隠されるように置かれている衣類
3、薬品の空き瓶
1、選択
……まずはどう考えてもこれだよね。
木材と、何かを削った跡……木屑だ。
あの現場に、木材を削って作られたと思われるものはあった……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
響音『……じゃあ、これは……手製の可能性もあるかな?』
冬崎『そうっすね、たしか、美術室には木像を作るための木材もあったすよね?』
冬崎『それを削れば……』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
うん、あの杭だ。
刺さっていた杭と……専門的なことはわからないけど、ここにある木は同じ種類だと思う。
それに……木材の近くには、彫刻刀が見える。
あの彫刻刀にも見覚えがある。
殺陣山がここで愛用していた彫刻刀だ。
つまり……
【INFO】
・コトダマ「美術室の状態」の情報が更新されました。
「美術室には、杭を作成したと思われる跡があった。
そして、近くには殺陣山が愛用していた彫刻刀も落ちていた。」
安価↓2
1、隠されるように置かれている衣類
2、薬品の空き瓶
2、選択
……次は、近くに落ちている空き瓶だ。
こんな薬品……保健室にあったっけか?
姫月さんにも説明してもらった記憶はないけど……
……ラベルを読めば効能が分かるかな?
『局所麻酔薬
投与した箇所の神経を麻痺させ、痛覚・触覚といった感覚を麻痺させ、消失させます。
使用の際には注射器を使い……患部周辺の皮膚に刺すことで使用します。」
……そういえば、化学室にも薬はあるって言ってたっけ?
保健室になかったなら、そこが出処かも……
「※注意!
口から飲むなど、上記以外の方法で使用しないでください。
その場合は効果が現れず、健康を害する場合がございます。」
……麻酔薬?
澄々さんが言っていた痺れたような感じ……これのことかな?
でも、これは……見る限り特定の部位の麻痺しか起こらないみたいだけど……
注射器を使わないと効果も出ないみたいだし……
【INFO】
・コトダマ『局所麻酔薬』を入手しました。
「注射を行うことで特定の部分のみを麻痺させる麻酔薬。
美術室に空き瓶が落ちていた。」
あとは……この隠されるように置かれている衣類だけど……
……これ、どこかで……
響音「……あっ!」
そうか……これ朝永さんの服だ。
いつも着ている服はこれだったよね。だとすると……
ここに運び込まれて、着替えさせられたのかな?
そうだとすると……
今までの情報から考えると……朝永さんを襲って運び込んだのは……
響音「……殺陣山?」
あいつがやった……っていうのが辻褄も合うけど……
でもそれならなんであいつは死んでるんだ?
【INFO】
・コトダマ「朝永の衣服」を入手しました。
「朝永の普段着は、美術室の中に隠されるように置かれていた。」
現在の行動ポイント:12
モノクマメダル×13
次の行動はどうする?
安価↓2
1、捜査…場所を指定
2、聞き込み…人物を指定
3、考察…コトダマを指定
4、ヒント(モノクマメダル一枚使用)
2、選択
……冬崎さんに話を……
でも、まだ検死は終わってないんじゃないかな?
邪魔することになっちゃうけど……
安価↓2
1、行く
2、行かない
……他の場所から調べた方がいいかな。
冬崎さんも「思いつくことを調べ終わったら」って言ってたし……
現在の行動ポイント:12
モノクマメダル×13
次の行動はどうする?
安価↓2
1、捜査…場所を指定
2、聞き込み…人物を指定
3、考察…コトダマを指定
4、ヒント(モノクマメダル一枚使用)
2、選択
……九神君に聞いてみよう。
一応、どこか捜査してるのかな?
【4F 廊下】
響音「九神君、ちょっといい?」
九神「響音?どうした」
響音「何してるの?」
……見れば、九神くんは廊下とにらめっこしている。
何か理由があるのかな?
九神「ああ、俺は廊下の血の跡を調べていた」
響音「……音楽室に続いてるやつ?」
九神「その通りだ。まあ正確に言えば……」
九神「音楽室から外に出ているモノ、だが……」
響音「音楽室から外に?」
九神「一応、俺たちは音楽室から出る場合は血を雑巾で拭き取ってから出ただろう?」
響音「……そうだね」
……血がついたまま外に出ると廊下まで血の足跡が出来てしまう。
そのために海東君が雑巾を持ってきてくれた……
(ごめん、そのシーンを書くのが抜けてたね)
九神「となると、この血の跡は俺たちが入る以前……つまり、犯人が何かをして出来たと思われるのだが……」
響音「それを調べてたんだ……」
九神「ああ……」
……一応、それは新情報だ。詳しく聞いてみよう。
安価↓2
1、血の跡について
2、九神と澄々が襲撃された時の状況について
3、自由安価
2、選択
響音「九神君、ちょっと聞きたいんだけど……」
響音「澄々さんと九神君が襲撃されたとき、あるでしょ?」
九神「……ああ」
響音「その時に、犯人が使ってた武器とかわかる?」
九神「……なぜそれを聞く?」
響音「……澄々さんに聞いたんだけど、痺れたような感じがしたって言ってたんだ」
響音「それと、朝永さんも今回の事件で襲撃されたんだけど、やっぱり痺れたような感じがしたんだって」
九神「なるほどな……」
響音「……九神くんももしかして、見てない?」
九神「…………」
響音「九神くん?」
九神「……スタンガンだな」
九神「澄々は恐らく背後から襲われたから気づかなかったんだろう。あいつは間違いなくスタンガンを使っていた」
九神「……俺は正面からあいつと戦っているわけだしな」
響音「スタンガン……」
スタンガン……だとしたら……
あの現場にも落ちてた……よね。
九神「そうか……朝永はスタンガンで襲われたのか……」
響音「……でも、出処がわからないよ」
響音「スタンガンなんて、どこにもなかったし……一体……」
九神「いや……出処なら俺に心当たりがある」
響音「本当?」
九神「……俺達を襲撃した同一犯……そいつが犯人だ」
響音「……え?」
……九神君たちを襲った……犯人?
響音「それって……黒幕がやったって話じゃ……」
九神「……いや、俺と冬崎は、違うと考えている。混乱を招くから言いたくはなかったがな」
響音「……どういう事?」
九神「……俺たちは、『内通者』……裏切り者がこの中にいるのではないかと思っている」
響音「裏切り者!?」
九神「事実、冬崎が解析したデータの中にも、その可能性を示唆するものがあった」
響音「なんでそんな重要なこと……」
九神「……混乱を招く可能性があると言った。もっとも、奴が犯人であるならば……」
九神「この裁判で裏切り者を燻り出すチャンス……というわけだが……」
……そんな裏切り者って……
【INFO】
・コトダマ「スタンガン」の情報が更新されました。
「スタンガンは九神・澄々が襲われた時にも使われた武器だった」
・コトダマ「内通者」を入手しました。
「九神と冬崎の予測では、一六人のなかに内通者がおり、それが襲撃の犯人であると考えていた。
また、内通者の武器もスタンガンである。」
安価↓2
1、血の跡について
2、自由安価
1
……てか響音さん音楽室の調査でスタンガン見つけてるのにwww
>>492
ごめんね
「スタンガンを犯人がどこから持ってきたのかわからない」って意味やで
説明不足でした……
1、選択
ちょっと所用ができたので一瞬はずれるね。
すぐ戻ってきます。
……あとは、九神くんが調べてたことを教えてもらおうかな?
響音「……じゃあ九神君。話してた血の跡のことについて教えてもらえる?」
九神「ああ……というより、見たほうが早いだろう。着いてこい」
……九神君に促され、血の跡をたどっていく。
音楽室の入口から辿っていき、突き当りを左側に曲がる。
続いて、職員室の方を回っていき、一番奥の……
響音「学園長室……」
九神「ではなく、こっちだ」
九神くんは学園長室より少し手前の……廊下の壁を指差した。
……血の跡は、丁度ここで途切れている。
だけど……これは……
響音「……壁のところで途切れてる?」
九神「ああ、まるで、壁の中へと入ってしまったようにな」
響音「壁の中に……」
……どういうことだろう、この近くには学園長室のドアしかないし……
学園長室は鍵がかかってあかない……となると……
響音「…………」
おもむろに、血の跡が消えているあたりの壁を叩いてみる。
……その音はコンコン、とまるで中が空洞であるような音がした。
……これって……
【INFO】
・コトダマ『廊下の血の跡』を入手しました。
「音楽室から廊下に伸びている血の跡は、最終的に何もない壁の部分で途切れていた。」
・コトダマ『血の跡周辺の壁』を入手しました。
「血の跡が消えている壁を叩いてみると、中が空洞のような音がした」
九神への質問
安価↓2
1、自由安価
2、ほかの場所へ
現在の行動ポイント:11
モノクマメダル×13
本日ラストで
次の行動はどうする?
安価↓2
1、捜査…場所を指定
2、聞き込み…人物を指定
3、考察…コトダマを指定
4、ヒント(モノクマメダル一枚使用)
4、選択
モノクマメダルを消費します(残りメダル:12)
「事件があったとき、響音は冬崎と一緒にいた。
九神は澄々と一緒にいた。
そして、海東は色鯨と一緒にいた。……本当だろうか?」
本当のラスト
次の行動はどうする?
安価↓2
1、捜査…場所を指定
2、聞き込み…人物を指定
3、考察…コトダマを指定
2、選択。
では本日はここまでとなります。
次回は時間が空いて水曜日くらいになると思います。
火ノ宮君が気になる人も多いだろうけど、気になるんならモノクマに聞いてみたらいいと思うよ
ただ、ほっといても分かることだから、あまりお勧めはしないかなあ
それではお疲れ様でした。
乙でした
まだ全部の証拠が出てきたわけじゃないけど、火ノ宮君ほぼ確定クロじゃないですかー
クロじゃなかったとしても事件にかかわってるのは間違いないから、生き残ったら生き残ったで人間関係が絶望的になりそうだし
とりあえず>>1の言う通り今は事件の証拠集めに専念した方がよさそうだね
今までの経験上、ここまで露骨だと火ノ宮はシロっぽそうだけどなぁ……次回のアリバイ次第だけど海東くんからヤバイ気しかしないのは俺だけなのかな?
>>504
学級裁判を乗り越え一致団結!
↓
モノクマ「実は火ノ宮くんが裏切り者でしたー」
↓
響音「なん……だと…!?」
充分ありえるな(白目)
じゃあ今日は21時から始めるべさ
よろしくお願いします。
2、色鯨に聞き込み
【音楽室】
響音「色鯨君」
色鯨「おう響音……犯人分かったんか?」
響音「ううん……まだかな」
色鯨「た、頼むで!お前だけが頼りなんやからな!」
響音「……完全に他人任せ?」
色鯨「だってオレこっから動けへんし……」
色鯨「調べようにも電気もつかへんし……」
色鯨「……な、無理やろ?」
響音「……はあ」
色鯨「あ、呆れた声出すんやない!」
……まあ、いいけど……
さあ、何を聞こうか……
安価↓2
1、音楽室に変化はあったか?
2、事件中のアリバイについて
3、自由安価
2、選択
響音「あ、そうだ。色鯨君」
色鯨「ん?なんや?」
響音「事件中……っていうか、今日の朝に別れてから……」
響音「色鯨くんは何してたの?」
響音「海東君と一緒にいたって聞いてるけど……」
色鯨「……あー、あの……言いにくいんやが……その、な」
海東「……わりーな、俺はそいつとは一緒にいなかったぜ?」
響音「か、海東君?」
海東「……話が聞こえたからな」
響音「それより、一緒にいなかったってどういう事?」
色鯨「いや……最初は一緒にいたんやけどな……こいつ『一人になりたい』言うてたやろ?」
響音「うん……」
色鯨「……でも、俺は九神に言われたから一人にするわけにもいかなかったから……コイツの部屋に行ったんや……」
色鯨「けどな……」
海東「……実は、事前に九神に変装してたんだよ」
海東「九神に変装して、こいつに言ったんだよ、『海東のことはもういい』ってな」
色鯨「……いや、マジでわからんかったわ……」
海東「ま、問題にもなると思ったから部屋の中にメモを残しておいたんだけどな」
海東「『ちょっと出かけてくるわ』ってな」
色鯨「……というわけや、どこに行ったかもわからんかったし……」
響音「誰かに相談するとかなかったの……?」
色鯨「相談したらオレの責任問題が問われるやろが!」
……誰もそんなこと問わないから。
ということは……海東君と色鯨くんはアリバイが証明できなくなるわけか……
……海東君に変装してた時の状況を詳しく聞いてみるのもいいかもしれない
【INFO】
・コトダマ『色鯨の証言』を入手しました。
「色鯨は海東の部屋にいったところ、海東は九神の変装をすることで上手く撒いたらしい。
それによって、色鯨と海東は別れてしまったというが……」
安価↓2
1、音楽室に変化はあったか?
2、自由安価
3、他の場所へ
1、選択
響音「あとは……音楽室には何か変化はあった?」
色鯨「いや……今のところは何もな……」
響音「まだモノクマも来ないの?」
色鯨「ああ……電気つかへんと捜査もできんしな……」
色鯨「準備できたら呼びにいこか?」
響音「本当?じゃあよろしくね?」
色鯨「おう、任しとき!」
……よし、じゃあ他の場所の捜査に集中しよう。
他に何か聞く?
安価↓2
1、自由安価
2、他の場所へを入れ忘れてたよ……
響音「……あと、冬崎さんの検死が終わったら教えて欲しいな」
色鯨「冬崎の検死やな、了解了解!」
よし、心配事は確認したかな……
あとは色鯨くんの連絡待ちでいいか……
現在の行動ポイント:10
モノクマメダル×12
次の行動はどうする?
安価↓2
1、捜査…場所を指定
2、聞き込み…人物を指定
3、考察…コトダマを指定
4、ヒント(モノクマメダル一枚使用)
2、海東に聞き込み
……あとは、気になるし、海東君に聞いてみよう。
響音「海東君……」
海東「何だよ?」
響音「……ちょっと聞きたいたいんだけど、いいかな?」
海東「…………」
海東「いいぜ。何が聞きたいんだ?」
……気になっているのは……
安価↓2
1、一人でいた時、何をしていたのか
2、朝永の事を今はどう思っているのか
3、自由安価
……まずは……
響音「……朝永さんのこと、どう思ってる?」
海東「……殺したいほどだな」
海東「俺の大事な人を殺したんだ、そのくらいの……」
響音「真面目に答えて」
海東「……」
海東「……おいおい、嘘だって見抜くの早すぎだろ」
響音「海東君の嘘を何回見たと思ってるの?流石にわかってくるよ」
響音「……朝永さんにそんなこと思ってるなんて嘘だよ」
海東「……ああ、分かったよ。真面目に答える」
海東「正直言って、あいつがよく分からん。自分で言っている以上あいつが殺したのは十中八九本当だろう」
海東「だけどな……」
響音「だけど?」
海東「……あいつ、その事がバレた時、とてつもなく哀しい顔をしてたんだよ」
海東「……俺としてはその理由が知りたい、それまでは……」
海東「まあ、保留だな」
響音「保留?」
海東「俺が納得できない理由ならそれなりのことは考えるさ」
海東「……あんまり、やりたくねーけどな」
……海東君は、やっぱり朝永さんを殺すことなんかしたくないのかな。
安価↓2
1、一人でいた時、何をしていたのか
2、自由安価
3、他の場所へ
1、選択
響音「海東君は、色鯨くんと別れて一人でいたんだよね」
海東「ああ……一人でいたいっつーのは本当だったからな……とりあえず娯楽室にいた」
海東「……鳴神の奴にも謝りたかったしよ」
響音「……海東君……」
海東「時間は九時過ぎくらいから……証人はいないから正しいって証明できねえな」
響音「……まあ、仕方ないよね」
海東「ん……そう言えば、娯楽室にいる間……一回朝永が娯楽室前を通ったな。娯楽室の窓越しに見たぜ?」
響音「……朝永さんが?」
海東「ああ、何か切羽詰ってたけどよ……」
海東「……止めるのも悪いし、何より話しづらい。そのまま何もしなかったな」
響音「それって……何時頃?」
海東「……確か、十時半ってところだ。時計はちょくちょく見てたしな」
響音「……他に誰か通った?」
海東「いや、誰も通らなかったぜ?」
海東「一応、朝永が戻ってきたら話してみようかとも考えてたしな……」
海東「んで、流石に色鯨の奴をほっといたのは不味かったと思ったから、十一時少し前には自分の部屋に戻ったな」
海東「……あいつはもう帰ってたが」
なるほど……
海東「……まあ、証人もいないから信じるかどうかはお前次第だが」
響音「……でも貴重な証言だよ。ありがとう」
……そう、貴重な証言。
明確な時間がわかる貴重な証言……
あとは信じるか、それとも……
【INFO】
・コトダマ「海東の証言」を入手しました。
「海東は事件前、娯楽室に一人でいたという。
その間、十時半頃に朝永が娯楽室前を通ったらしい」
安価↓2
1、自由安価
2、他の場所へ
1、選択
響音「……九神君に変装してた間、他の人に会ったりした?」
海東「いや、会ってないな……そもそも、前に言っただろ?」
海東「変装ってのは基本的に準備が必要なもんだって。達人でもそれは変わらねえ」
海東「部屋に少し篭ってたのも変装の入念なチェックのためだ」
海東「だから、色鯨以外には見せちゃいねえよ」
海東「あと、娯楽室に行くまでの間も誰も見なかったな……」
響音「まあ……私と冬崎さん、九神君と澄々さんは寄宿舎にいるはずだし」
響音「朝永さんはともかく……火ノ宮君や殺陣山は……?」
海東「ああ、そいつらも誰も見てないな……んで、娯楽室で変装を解いたんだ」
海東「そんで娯楽室で朝永を見たのが最後だな……」
……なるほどね。
【INFO】
・コトダマ「変装中の海東」を入手しました。
「海東は九神に変装していたが、変装時には他の人物に会っていないらしい。
娯楽室で変装を解くまでの間、誰にも会うことはなかった」
よし、海東君に聞けるのはこれくらいかな?
次の場所に行こう……
現在の行動ポイント:09
モノクマメダル×12
次の行動はどうする?
安価↓2
1、捜査…場所を指定
2、聞き込み…人物を指定
3、考察…コトダマを指定
4、ヒント(モノクマメダル一枚使用)
2、澄々に聞き込み
【保健室】
……澄々さんに話を聞こう。
一応、彼女も九神君と一緒にいたんだ。
本物の九神君のアリバイは澄々さんに聞けばわかるはず……
あと、ドレスのことも聞きたいよね。
響音「澄々さん、ドレスの件……どうかな?」
澄々「あら、響音さん、お待ちしていましたわ」
澄々「……少し、ドレスに関して気になることがありましたの」
響音「気になること?」
澄々「ええ……少し不自然……だと思いますわ」
……気になること、一体何だろう?
さて、何から聞こうか?
安価↓2
1、事件前のアリバイについて
2、朝永が来ていたドレスについて
3、自由安価
響音「じゃあ、ドレスについて聞かせてもらっていい?」
澄々「ええ、では幾つかあるので、分けて説明しますわね」
澄々「まず、第一に、なのですけど……」
澄々「このドレス……少々難しい構造をしていますわね」
響音「難しい……?」
澄々「ええ、ドレスというのは物によっては着脱さえ難しい物もありますわ」
澄々「……位の高い人が、服を着せてもらうというのは、ただ単に面倒というわけではありませんのよ?」
澄々「きちんと、綺麗に着こなすために……様々なチェックを行いながら着ていくのですわ」
澄々「なので、このドレスは一人で着るのは難しい……と思いますわ」
響音「……どうして?着るだけなら簡単だと思うけど……」
澄々「……言い方が悪かったですわね。きちんと着こなすのは一人では難しい……と言い直しますわ」
澄々「ですが……朝永さんは正しい着方でこれを着用していましたわね……」
響音「でも……着せたのが朝永さんを襲った人物なら……」
澄々「その場合、不自然なところがいくつか出ると思いますわよ?肩や胸辺りにもズレが生まれると思いますし」
澄々「……着付けというのはそれだけ奥が深く、厳しいものなのですわ」
澄々「襲った人間が着付けのプロでない限りは……」
……いや、それが見破れる澄々さんも相当だと思うけど。
つまり、気絶した人間にドレスを着せたにしては、妙に綺麗だと言いたいわけか……
澄々「では、第二の点に移りますわね」
澄々「二つ目は、『ドレスへの血の付き方』ですわ」
響音「ドレスの血?」
澄々「そうですわ……あの綺麗な真っ白いドレスにあんな真っ赤な汚れ……」
澄々「許せませんわね……」
響音「……脱線してない?」
澄々「……あ、失礼いたしましたわ……」
澄々「私が気になっているのは左腕と右腕についている血のことですわ」
響音「血?でも……」
……あの現場は真っ赤な血で床も壁も染まっていたし、血がついてもおかしくない……
現に、少しだけ服にも血がついてしまっているし……早く落としたい……
……ともかく、いくら気を付けても血は付くはずだ……
澄々「はい、確かに現場は血まみれですわよね……でも……」
澄々「朝永さんは……確か、壁にもたれかかるように倒れていた、と聞きましたわよ?」
響音「うん……そうだよ?」
澄々「その場合、腕に血は付くでしょうか?」
響音「……壁も血だらけだったし、手が触れてるんなら……少しはつくと思うけど……」
澄々「左袖の内側にまでべっとりと血がつくものなのでしょうか?」
澄々「……朝永さん、何の外傷もありませんのに……」
響音「……内側まで?」
澄々「ええ、べっとりと……」
……袖の内側まで血がべっとりと付いてるって……
澄々「……以上ですわ」
澄々「まあ、わたくしの考え過ぎかもしれませんけど……」
……ドレスに関してはこんなところみたいだ……
しかし、血の付き方と着付けの問題か……
……これも手がかりなのかな?
【INFO】
・コトダマ『ドレスの着付け』を入手しました。
『朝永の着ていたドレスは着付けが難しく、一人で着るのは難しいらしい』
・コトダマ『ドレスの血痕』を入手しました。
『朝永のドレスの両腕には血がついており、特に左腕の方の血の付き方はひどかった。
袖の内側まで血がべっとりと付いている模様』
安価↓2
1、事件前のアリバイについて
2、自由安価
3、他の場所へ
1、選択
響音「……澄々さんは、私たちと分かれてから何をしてたの?」
澄々「私はずっと、九神さんと一緒にいましたわ」
澄々「気晴らしにチェスでもやらないか、とチェスボードを持って」
響音「ずっとチェスしてたの?」
澄々「ええ、白熱した対局でしたので……」
澄々「時間も忘れて熱中してしまいましたわね……というか、九神さんが妙に強いのが悪いのです……」
澄々「予想もつかないような手を何度も打つものですから、長考を何度もしましたもの」
響音「それを……正午過ぎまで?」
澄々「決着が着いた時に九神さんが言われたので、響音さんと冬崎さんに会いに行こう……と」
澄々「九神さんとはずっと一緒でしたわね……」
……必然的に九神君と澄々さんはアリバイが確定、か……
だって、ずっと盤面をはさんで向かい合ってたみたいだし……
そんな中、部屋を出るのは不可能、だよね?
【INFO】
・コトダマ「澄々の証言」を入手しました。
『九神が訪ねてきてから、正午まで二人でチェスをしていた。
その間、二人はずっと一緒だったらしい』
安価↓2
1、自由安価
2、他の場所へ
響音「……その九神君……変装した海東君の可能性があるんだけど」
澄々「え?本当ですの!?」
響音「まあ……確定とは言えないんだけどね……」
……海東君が澄々さんの部屋に行った。ならだけど……
まあ、九神君に聞けば本当のことはわかるだろうか?
澄々「……ま、また海東さんに騙されましたの?」
響音「いや……ちょっと思ったから言っただけなんだけど……」
澄々「それは悔しいですわね……忘れた頃にまた変装なんて……」
澄々「このままではわたくし……ちょろい女のままではありませんか……」
響音「……その言葉どこで覚えたのさ」
……鳴神くんが草葉の陰で泣いてる気がする……
さて、じゃあ次のところに行こう……
本日ラスト
現在の行動ポイント:08
モノクマメダル×12
次の行動はどうする?
安価↓2
1、捜査…場所を指定
2、聞き込み…人物を指定
3、考察…コトダマを指定
4、ヒント(モノクマメダル一枚使用)
4、選択
モノクマメダルを消費します(残りメダル:11)
「海東の証言は嘘か真か……
示す物的証拠が娯楽室にないだろうか?」
本当のラスト
次の行動はどうする?
安価↓2
1、捜査…場所を指定
2、聞き込み…人物を指定
3、考察…コトダマを指定
1、娯楽室の捜査
それじゃあ本日はここまで。ありがとうございました。
次回は明日の21時からになります。
キーボードが壊れかけてるのでゲーメスト並みの誤植をしそうになったけど私は元気です
あと業務連絡なのですが3月28日より仕事の都合で引越しをしなければならないので、3月28日からはしばらく休止させていただきます。
遠いよぉ……九州だよぉ……
一応全部の用事が終わるのは4月6日なので再開はそのくらいの目途で
あと捜査パートは明日で多分終わると思います
キリ良く終わらせないと自分も忘れそうだからね……
それではお疲れ様でした。
【娯楽室】
……とりあえず、海東君がいたという娯楽室に来てみた。
海東君が言っていたのが本当なら……
ここで変装を解いたということになると思うけど。
響音「……だとすると」
……周囲を少し見渡してみる。
あまり変わったものは見つけられないけど……
……変装を解いた、ということは……どこかにその痕跡が落ちているかもしれない。
注意深く探してみよう……
そうして、ロッカーを開けてみると……
響音「……これ……」
……栗色の髪の毛、みたいなもの。
作り物っぽいから多分カツラ……だろうか?
そして、この毛の色は……
響音「九神君の毛の色に近いな……」
……九神くんの変装をしていたのは正しいと見ていいな……
そして少なくとも……ここに変装セットを持ち込んだのも確か、だよね。
そう考えていると……
色鯨「あ!いた!そこにいたんかい響音!」
響音「色鯨君?」
色鯨「冬崎が呼んどったで!検死が終わったそうや!」
色鯨「ついでにモノクマが客席の照明も直したみたいや!」
響音「本当!?」
よし、これで音楽室の捜査を再開できるね……
音楽室に行こう!
【INFO】
・コトダマ「カツラの毛」を入手しました。
『作り物のような毛が娯楽室のロッカー内に落ちていた。
髪色は九神の物に近い。』
【音楽室】
冬崎「響音ちゃん!待ってたっすよ!」
音楽室に入った途端、冬崎さんの声が聞こえてくる。
響音「冬崎さん、お疲れ様」
冬崎「いや、ちょっと気になることが山ほどあったっすからね」
冬崎「時間をたっぷり使っちまったっす……」
色鯨「何か念入りに傷口とかよく見てたもんな……」
色鯨「何かわかったんか?」
冬崎「うーん……まあ、手がかりっぽいものはいくつか」
冬崎「まあ、偶然で片付けられるレベルではあるんすけどね」
……よし、じゃあここの捜査を再開しよう。
まずは……
1、冬崎の検視結果を聞く
2、音楽室の床を調べる
安価↓2でお願いします。
1、選択
響音「じゃあ、まずは検死結果から教えてもらえる?」
冬崎「了解っす、じゃあまず死因からっすね」
冬崎「殺陣山の死因は心臓を貫かれたことによる失血性のショック死、これはモノクマファイルの通りっすよ」
冬崎「死亡推定時刻は午前11時ってところっすね、まあ……専門じゃないんで細かくは割り出せないっすけど」
冬崎「あと……殺陣山は争ってる最中に殺されたみたいっすね」
色鯨「へ?根拠はなんや?」
冬崎「腹部に傷があるんすよ、こっちは即死……とまではいかないけど動き回るには厳しいっすね」
冬崎「血もかなり出たみたいっすね……腹部周辺が血で濡れまくってたっすから」
冬崎「ちなみにこっちも凶器は杭だと思われるっす。木屑みたいなのが傷口に付着してたっすから」
響音「じゃあ……殺陣山は腹を刺されて動きが鈍った時に、刺した杭を一旦抜いて……」
響音「再度胸に刺されて止めを刺された……それでいいのかな?」
冬崎「自然な流れとしてはそうっすね。流石に起きている人間の心臓をピンポイントで狙うのは厳しいっすから」
冬崎「いくら殺陣山がバリバリの文化系チビでも、あんなに大きい杭を心臓に刺されるとなると抵抗はするっすからね」
色鯨「じゃあ……現場が血で汚れまくってるのは殺陣山と犯人の争いのせいっちゅーことか?」
冬崎「うーん……でもそれはおかしいとおもうっすよ?」
冬崎「この現場……明らかに一人や二人分の血液じゃ賄えないレベルで血だらけじゃないっすか……」
響音「確かに……」
色鯨「なら……朝永から注射で血を抜いて……」
響音「……朝永さん、外傷は全くなかったみたいだけど」
冬崎「それに、三人でも無理だと思うっすけどね」
色鯨「……いい考えだと思ったんやけどなあ……」
【INFO】
・コトダマ『冬崎の検死結果』を入手しました。
「冬崎が検死した結果、殺陣山の死亡時刻は午前11時であることが判明した
また、殺陣山の死体の腹部には傷があり、血で濡れていた。」
さて……あとは床の調査をしてみるか……
といっても、見る限りは……
響音「何もないね……」
色鯨「うーん……血で汚れてる箇所が多すぎるからな……」
色鯨「もしかして……証拠を隠すために犯人は血を撒いたんやないか?」
響音「……じゃあ掃除してみる?」
冬崎「んな時間はないっすよ、まあその可能性はあるっすけど……」
冬崎「それよりも響音ちゃん、ちょっとこの血の撒かれ方……気づくことがないっすか?」
響音「気づくこと?」
冬崎「ほれ、床の血を見てみるっす」
言われて、部屋のちょうど中央あたりの床を見てみる。
……あれ?血が……
響音「乾いてる箇所と、乾いてない箇所があるね……」
冬崎「……ま、簡単に言えば、血が乾いた上から更に血がまかれた場所があるってことっすね」
色鯨「ただ単に乾ききらなかっただけちゃうん?」
冬崎「血っていうのは簡単に固まるもんなんすよ、意外とね」
冬崎「だから、ある程度時間の差があれば乾くのにも差が出るんすよ、例えば……」
冬崎「音楽室で血を撒いてしばらく経ったあと、殺陣山は殺されたとか……」
……血を撒いたあとに、殺陣山は殺された……
そうだとすると、この血の出処は……
【INFO】
・コトダマ「現場の床」を入手しました。
『現場となった音楽室の床は血で汚れていた。
だが、乾いている部分とそうでない部分に分かれていた。』
キーン、コーン……カーン、コーン……
『はーい、お時間でーす』
『血みどろスプラッタな現場から出てくださーい』
『キチンと足を洗って出てくださーい』
『はじまりまーす、はじまりまーす』
『学級裁判が始まりまーす!』
『うぷぷ……あ、あと追加の連絡事項だけど』
『今回の裁判は一人『公欠』扱いの人がいまーす!』
『ボクがちゃんと欠席を認めた人間なんだから、気にはしないでくださーい』
『ではその人以外は校舎一階にある、赤い扉に入ってください!』
『うぷぷぷ!じゃあ頑張れ!応援してるよ~』
【INFO】
・事件解決に必要なコトダマが回収されました。捜査パートを終了します。
……モノクマのアナウンス……ということは。
響音「時間だね……」
冬崎「マジっすか……いや、今回は検死しかあたししてないじゃないっすか……」
冬崎「まずいなあ……他の所を全く調べられてない」
色鯨「ま……まあ平気やろ!その分響音が何とかするって!」
響音「わ、私……?」
冬崎「……そうっすね、捜査に関しては響音ちゃんの肩にかかってるっす」
響音「プ、プレッシャーかかるなあ……」
冬崎「ま、あたしも裁判中で脳をフルスロットルにして推理するっすから!」
色鯨「……けど…『公欠』ってなんや?」
色鯨「裁判の欠席が許されるらしいけど……」
冬崎「それに関しては、モノクマのみぞ知るってやつっすね……」
冬崎「とりあえず裁判場に行くっすよ?文句言われるのも癪っすから……」
……うん、とりあえずは裁判場、だね。
でも……欠席って……
まさか……事件前から姿が見えない火ノ宮くん?
でも、どうして欠席?
モノクマは裁判を楽しんでるんだから、そんな欠席とか許さないと思ったけど……
【INFO】
・捜査パートが終了しました。次回は学級裁判パートです。
それじゃあ本日はここまで。お疲れ様でした。
じゃあ次回は事前の連絡通り四月六日以降となります。
書き始められるのが四月六日って意味だからね!それ以降の可能性の方が高いからね!
まあ引越し後に回線が繋がったら一応再度連絡しますのでよろしくお願いします。
では。
支援絵です。
朝永ちゃんが描かれていない事実を知った瞬間衝撃とペンが走りまくりしたぞ!
上手く貼れてるか心配だ…
やっとパソコンがつながったよ
疲れたよパトラッシュ……
>>614
朝永さんいいすね!
ありがたいと思います、普通かわいい。おおきい。
ということで今日から書き溜めしていきたいと思いますのでもう少々お待ちください…
生存報告のみですが失礼いたします
あと追加連絡
職場も変わって現在忙しいので仕上がりはだいぶ遅くなると思います。
一応遅くとも四月二十日までには仕上げるつもりなので気長にお待ちください……
というかこんなに裁判まで開けると人はいなくなりそうだよね
すまぬ……すまぬ……
俺は>>1に付いていきます!!...たぶん
朝永の支援絵に気づいたがNotFoundとかで見れねぇ...保存した方誰か張ってくれませんか?できれば今までのも......
>>622
そう言ってくださるとありがたいです……
ではお詫びと自分のリハビリと新PCになれる的な意味を込めてちょっとした企画。
安価↓5まで
何でもいいのでネタをどうぞ。1レスのみの短編作る。
死んだ方々出しても可。
【厨房】
朝永「じゃあ今日は火ノ宮君に教わって、クッキーを作ろう!」
響音「……よろしくお願いします」
火ノ宮「……まあ、構わないが」
火ノ宮「とは言っても、クッキー作りというのは簡単だ。レシピもキチンとある」
響音「うーん……でも難しい気もするけど……」
火ノ宮「先入観を持つのはよくない。最低限のレシピを守って自由に作れ」
火ノ宮「……危なくなったら俺が助け舟を出す」
朝永「よーし!頑張って火ノ宮君を唸らすクッキー作っちゃうもんね~」
火ノ宮「……俺が試食なのか?」
朝永「だってクッキーだよ?男の子に食べてほしいもん!」
響音「ま、女の子としてはそうだよね?」
火ノ宮「……よし、では始めるとしよう」
響音(あ、若干照れてる)
~クッキークッキングチュウ !!~
朝永「よーし、完成~」
響音「じゃあ火ノ宮君、お願い!」
火ノ宮「……では、まず響音の分からだ」モグモグ
火ノ宮「……甘くない、砂糖を規定より少なくしたな?」
響音「あー……私は甘さ控えめのほうが好きなんだよね……」
火ノ宮「まあ好みなのは仕方ないが、今回は俺に食わせるというのは決めていたんだ」
火ノ宮「他人の事を考えられないようでは料理人としての道は進めないぞ?」
響音「うーん……そっか…」
朝永「じゃあ私のも!」ドン!
響音「でかっ!何その大きさ!」
朝永「大きいクッキーの方がきっとおいしさも大きいはず!私はそう思う!」
火ノ宮「と、朝永……俺の話を聞いてたのか?」
朝永「じゃあ火ノ宮君!食べて食べて!たくさんあるし!」
響音「そ、その大きさのが……たくさん?」
火ノ宮「……妙に生地をたくさん作ると思っていたが……」
響音「いや……気付きなよ」
朝永「え……食べてくれないの……?」
火ノ宮「……イタダキマス」
響音(漢……っ!)
※クッキーは責任をもって火ノ宮君が完食しました。味自体はいい出来だったそうです。
※スクールモードEDの参考資料がないのでアイランドモードED風で、すまんべ
【ジャバウォック島 最初の砂浜】
……こうして、僕たちの共同生活は最終日となった。
こんな風にこの島でこの景色を眺めるのも最後、か……
そして……
花咲「こんなわけのわからないところで暮らしていけるのかと思ったけどぉ……」
花咲「案外、本気でやってみたら何とかなるものねぇ」
花咲「それに、日焼けしちゃって肌を痛めたけどぉ……」
花咲「この痛み、心地いい気がするわぁ」
ヘンリー「……そうですね」
ヘンリー「なんだかんだで、すごく楽しかったです」
花咲「……ヘンリー君、一緒に長い間いて、気付いたでしょ?」
花咲「私の身体、もう取り返しのつかないくらい汚れてるってこと」
ヘンリー「そんなことないですよ!花咲さんはとっても綺麗で……」
花咲「……見た目の事じゃないわよお、もっと別のコト」
花咲「……私が生きるためにどんなことをしてきたのか、もう気づいてるでしょ?」
ヘンリー「……それでも、僕は花咲さんに対して軽蔑しませんよ」
花咲「……どうしてよぉ…なんでそんなことが言えるの?」
花咲「私が綺麗だから?かわいいから?見た目がいいから?」
……いや、僕が言いたいのはそういうことじゃない。言いたい事は……
⇒「花咲さんが好きだから」
ヘンリー「……単純に、あなたのことが好きだからですよ」
ヘンリー「あなたの事が全部ひっくるめて好きです」
花咲「……嘘よお、そんな好きなんて曖昧な言葉で……」
ヘンリー「……嘘じゃないです。あなたがぼくを信じてくれるまで何度だって言います」
ヘンリー「好きです、花咲さん」
花咲「……信じて、いいの?」
ヘンリー「ええ、信じてください、あなたの心も、あなたの身体も、あなたの人生も……」
ヘンリー「全部ひっくるめて、あなたが好きです」
花咲「……ありがとう」
花咲「あはは、何よぉ……ヘンリー君のくせに生意気だぞっ!」
花咲「……」
花咲「やっと……」
花咲「やっと本当に『愛して』もらえるわぁ……」
……僕たちは手を握りあう。
それを通して伝わる二人の間に芽生えた感情、それこそが「希望」と信じて。
こうして僕らの修学旅行は終わりを告げた……
【食堂】
響音「そういえば……立花さん、気になってることがあったんだけどいい?」
立花「は、はい……なんです、か?」
響音「立花さんって……そんなに強いけど……苦手なものとかないの?」
立花「そうですね……えっと……」
立花「……人と話すこと、とか……」
響音「……あ、うん……ごめんね」
立花「ひ、響音さんは別!……です」
正義「何を言いますか!立花さんに苦手なものがあるわけないでしょう!」
立花「ひゃあ!」
響音「せ、正義君……いきなりどうしたの?」
正義「正義のヒーローに苦手なものがあるわけない!それは当然のことです!」
立花「えっと……あの……」
正義「むしろ話すことが苦手なら話してそれを克服するといいのです!ということで!」
正義「さあ立花さん!僕に対して主義主張正論反論言刃言弾すべてをぶつけるがいいっ!」ズイッ
響音「ちょ、正義君近い近い!」
立花「」
正義「これは立花さんのためなのです!きっと立花さんならこのくらいの絶望乗り越えて」
立花「……ふっ!」バキィ!
正義「ひでぶっ!」グシャアッ!
立花「……」マスク着用
立花「人が嫌がっていることはしてはならない!」
響音「え……えっと……」
立花「では私は正義君を姫月さんのもとに運んでくる。さらばだ!」ダダダダダ
響音「……」
響音「……なにこれ」
【????】
殺陣山「やあ、お前達」
殺陣山「愉快に素敵に芸術的に生きる、超高校級の芸術家、殺陣山湊だ」
殺陣山「どうやら、ここは俗にいうあの世という場所らしい」
殺陣山「現世の様子はどうやらそこのモニターのような物で見れるが…」
殺陣山「全く、僕が死んだというのに、いつになったら裁判は開始されるんだ……」
殺陣山「……まあいい、暇だから今日はお前たちのために少し講義をしてやろう」
殺陣山「さて、今回朝永を殺すはずだった、僕が作り上げようとした作品だが……」
殺陣山「イメージとしては『吸血鬼』を示しているな」
殺陣山「吸血鬼は、太陽の出ている間は、大人しいものだが……」
殺陣山「夜になれば大量の命を食い尽くす『悪魔』となる」
殺陣山「僕がこうした理由は、朝永にもこれが当てはまるということだ」
殺陣山「誰も見ている普段の状態……つまり日中では、眠っているが……」
殺陣山「夜……つまり何かが起こった場合、その凶暴性が目覚める」
殺陣山「その朝永の死を表すのには吸血鬼の弱点……杭を心臓に突き刺すことがいい」
殺陣山「そして、周囲においてある白い花だが……これは『百合』なんだ」
殺陣山「純潔の花言葉を持つ『百合』だ。これは朝永の聖母のような純潔性を示している」
殺陣山「そう、朝永は純潔なんだ……純真で純潔なんだ……」ワナワナ…
殺陣山「……おっと、すまん、取り乱したな」
殺陣山「まあ、本来はこのような芸術作品のために用意した舞台だったんだが……」
殺陣山「どうしてこうなった」
殺陣山「……さて、お前たちも気になっているだろうが、裁判が始まってみないことにはわからん」
殺陣山「では、裁判までの間を気長に待つといい。あと……」
殺陣山「もしも僕の墓参りに来る気が合ったら焼売弁当を持ってこい」
殺陣山「あと高級品を持ってくるように。安物を持ってきたら……わかるな?」
【食堂】
冬崎「…どうやらモノクマの入れた毒のようなものでみんなの性格が入れ替わったらしい」
冬崎「あたしはどうやら九神と入れ替わったらしい」
冬崎「え?超展開?一レスだと尺がない。察しろ」
九神「そうっすよー!俺としてもしっかりと説明は欲しいところっすからねー!」
冬崎「……」
九神「どうしたんすか?」
冬崎「……似合わないぞ、九神」
九神「ひっでえ!」
冬崎「ほかに大惨事が起こってないか見てみるとしよう……」
朝永「わたくしは『もう十分』と言っていますわ!何でこんなに持ってきますの!?」
火ノ宮「えー、しっかりとした食事をすることは重要なんだよ!だからもっと食べた方がいいって!」
火ノ宮「……それとも、俺の料理がまずい、とかか?」
朝永「べ、別にそんなわけではありませんわ!ただ量が多いと言っているだけですの」
朝永「仕方ないから食べてあげますわ!」
九神(火ノ宮のあのキャラ誰得なんだ……)
冬崎「……火ノ宮が朝永と、朝永が澄々と、か。まだ見れる範囲内だ」
九神「見れんの!?」
海東「いやいや……明らかに朝永はおかしいだろが!」
九神「……海東君は誰と?」
海東「多分、色鯨だと思うぜ?」
冬崎「……どこが変わったんだ?もともとのキャラが……」
海東「うおい!やめろよその一言!色鯨が傷つくわ!」
澄々「色鯨はキャラが結構かぶってる部分あっからな……しょうがないんじゃね?」
九神「……ゴミ袋……?」
澄々「誰もやらねえからトラッシュルームに燃やしに行くんだよ」
九神「おk把握」
色鯨「……まあそんなところだ。ちなみにオレは……」←まな板と包丁持参
冬崎「結構尺無くなってきたから次」
色鯨「……酷くないか?こんな時でもこんな扱いをするのは……」
【響音の部屋 前】
響音「……何がおかしいの?死のメロデイ誰にだって平等に流れるわ」
殺陣山「それでも……人の死を芸術にするのは間違ってる!」
響音「芸術家のあなたにこそ理解をしてほしいんだけど……残念ね」
響音「でも私は必ず朝永さんを殺して見せるわ」
殺陣山「だったら……僕はそれを止めてみせる!」
九神(やべえ、見てて楽しい)
冬崎「……一番の惨事が見れたところだし、ここまでだな」
冬崎「ちなみに全員出すとなるとしっかりと話を考えなきゃならないから四章生き残り組のみだ。許せ」
しゃ……尺が足りぬ……
最後のネタの人すまんな。あとたぶん自分が性格入れ替わりネタ苦手かもしれん
でも修学旅行とかやることになったら絶望病やりたいし練習しよう(使命感)
それではお待たせしました。明日の20時より4章学級裁判前篇をやっていきたいと思います。
SSを書くことに癒されるような状況になるとは思わなかった。楽しいもん。
ではよろしくお願いします。
【校舎一階 エレベーター前】
……エレベーターにたどり着くと、すでにみんな集まっていた。
いつものように難しい顔で立っている九神君。
青白い顔をした朝永さん、それに付き添う澄々さん。
そしてそれを見つめる複雑そうな海東君。
居心地が悪そうな色鯨君。
冬崎さんは……ひたすら証拠品とにらめっこ。
……そして。
響音「火ノ宮君は……どこ行っちゃったんだろ」
九神「……公欠、と言っていたな」
九神「これが何を表しているのか……」
海東「……案外、あいつが犯人とかな」
海東「そんでビビッて休んでるとかよ……」
朝永「そんなことない!」
……朝永さんから怒声が上がる。
普段の彼女からは想像できないほどの剣幕で。
朝永「火ノ宮君は……そんなことしないもん」
朝永「火ノ宮君は絶対にそんなことしない!」
色鯨「ど、どうしたんや朝永……」
澄々「落ち着いてください!朝永さん!」
澄々「わたくしだって……そんなことは信じたくありませんわ……」
澄々「海東さんも……軽はずみにそんなことを言うのはやめてください!」
海東「……わかったよ」
海東「今のは失言だった、謝る」
澄々「……朝永さん」
朝永「……澄々さんももういいよ、ひとりで行けるし」
澄々「ですけど……」
朝永「もう私なんか放っておいてよ!どうせ私は……」
朝永「人殺し……だし……」
澄々「あ……」
冬崎「あーっ…と…なんかギスギスしてるところ悪いっすけど……まずは裁判を乗り切らないと……」
九神「その通りだ。殺陣山殺しの犯人……それを突き止めないとな」
響音「……そうだね。裁判場に行こうよ」
響音「モノクマを待たせたら、何をされるか……」
……そう、私たちが抱えてしまった問題は大きいけど。
まずは、生き残ることについて考えないといけない。
朝永「……」
朝永さんは逃げるように最初にエレベーターに乗り込んだ。
そして、少し間をあけて九神君と冬崎さんと色鯨君。
……残ったのは。
海東「…………」
澄々「……」
この二人だった。
響音「……行こうよ、二人とも」
海東「ああ、わかってる」
澄々「……ねえ、響音さん」
響音「何?」
澄々「……わたくしは、どうするのが正解なのでしょうね?」
響音「……そんなの、私だって知りたいよ」
澄々「……ですわよね」
海東「……あいつが可憐さんを殺した犯人なら、その時点で俺たちの敵だろうが」
澄々「ですけど…」
響音「そんな簡単な問題じゃないよ」
響音「海東君だってそう思ってるんでしょ?」
海東「……ちっ」
響音「……少なくとも、この謎を解かないと解決できないのはわかってる」
響音「だから、私は……」
殺陣山を殺した犯人を突き止める。
朝永さんを襲った犯人を突き止める。
そして。
真実を、突き止める。
この、命がけの学級裁判で……!
引っ越してサブの回線がなくなったので支援はスゲーありがたいっす
【裁判準備】
・コトダマ一覧
【モノクマファイル4】……>>400
【白い造花】……>>412
【木製の杭】……>>418
【杭の状態】……>>418
【殺陣山の死体の体制】……>>430
【死体についた血痕】……>>430
【輸血パックの袋】……>>433
【木製のハンマー】……>>433
【客席の照明】……>>439
【スタンガン】……>>442、>>490
【モノクマファイルのルール】……>>443
【朝永への襲撃】……>>460
【純白のドレス】……>>463
【朝永の証言】……>>466
【美術室の状態】……>>473
【局所麻酔薬】……>>476
【朝永の衣服】……>>478
【内通者】……>>490
【廊下の血の跡】……>>494
【色鯨の証言】……>>534
【海東の証言】……>>551
【変装中の海東】……>>555
【ドレスの着付け】……>>562
【ドレスの血痕】……>>562
【澄々の証言】……>>565
【カツラの毛】……>>585
【冬崎の検死結果】……>>592
【現場の床】……>>593
・響音のデータ
発言力 ☆☆☆☆☆☆
集中力 ☆☆☆☆☆☆☆+☆☆
スキル
・気合……消費集中力0、気合を入れることで集中力を少量回復。好きなタイミングで裁判中一度のみ使用可能
・応急処置……消費集中力2、発言力にダメージを受けた際に使用することで、発言力を回復する。
・抜群の集中力……集中力の最大値が2増える。
・二段ツッコミ……反論ショーダウン時使用可能。集中力を1つ使用して一度に2個まで言刃を提示できるようになる。ただし、論破するウィークポイントは同じ場所でなければならない。
・幸せ呼び……コンマ判定時、その数値を+10
・クリーンアップ……ノンストップ議論・反論ショーダウン時使用可能。集中力を3消費して、論破・同意できるウィークポイントの数を減少させる。
学 級 裁 判
開廷!
モノクマ「まずは、学級裁判の簡単な説明から始めます!」
モノクマ「学級裁判の結果はお前らの投票により決定されます」
モノクマ「正しいクロを指摘できれば、クロだけがおしおきですが……」
モノクマ「間違った人物を指摘した場合は、クロ以外がおしおきとなり……」
モノクマ「みんなを欺いたクロだけが、晴れて卒業となりまーす!」
モノクマ「あと、今回の特別ルールとして……」
モノクマ「『公欠』という制度について説明しまーす!」
冬崎「……それは、始める前に聞いておきたい事っすね」
冬崎「火ノ宮君がいない理由……それってなんなんすか?」
モノクマ「まあ、簡単に言えば『やむを得ない事情』とボクが判断した場合は、裁判の欠席を許す、っていうシステムかな」
モノクマ「大怪我して、全身をサイボーグ化しなきゃいけない手術を受けるときとか……」
色鯨「なんやそのアホみたいな状況!」
モノクマ「物の例えってやつだよ……まあ、そんな風にフレキシブルに判断して、欠席させるわけ」
九神「なるほど、要は、お前の判断によっては欠席が許される、というわけか」
海東「つまり、火ノ宮は大怪我してんのか?」
海東「それで、裁判に出ることができないほど衰弱しちまってる……つーわけか」
澄々「それは大変ですわ!」
朝永「火ノ宮君……」
冬崎「……まあ、それなら火ノ宮君はほっといて話を始めるしかないっすね」
色鯨「冬崎!火ノ宮が心配じゃないんかい!」
冬崎「じゃあ火ノ宮君の安否を議論して犯人がわかるんすか?」
色鯨「それは……」
九神「冷たいようだが……事実だな」
海東「そうだな……ともかくだ」
海東「まずは……現場について話し合わないか?」
澄々「そうですわね……今回の現場は、なんというか……」
響音「……異様、だよね」
……死体の周りにおかれた白い造花。
……血の撒き散らされた床や壁。
まるで恐怖を濃縮したような……そんな場所に変えられた音楽室……
響音「今回の事件現場、人為的な部分がたくさんあるよね……」
冬崎「その人為的な部分をひとつひとつ解き明かせば、何かわかるかもしれないっすね」
人為的な部分、それを解き明かす……
よし、やってみよう!
【ノンストップ議論 開始!】
<【スタンガン】]
<【モノクマファイルのルール】]
<【ドレスの着付け】]
<【カツラの毛】]
<【美術室の状態】]
九神「現場について話すのはいいが……」
九神「何が問題なんだろうな?」
朝永「私は【気絶してた】から……」
朝永「現場の状況、『よく見てなかった』し……」
海東「現場に何かおかしなもんはないか?」
澄々「おかしな物だらけすぎますわ……」
澄々「そもそも、誰が【そんなことをしたのかも分からなければ】……」
澄々「道具を【誰が用意したのかもわからない】ですわ……」
冬崎「まあ、一気に全部考える必要はないっすよ」
冬崎「一つずつ考えていくしかないっす」
安価↓2
正解!
響音「それは違うよ!」論破!
響音「待って、道具を用意した人ならわかるかも」
澄々「え?」
響音「少なくとも、杭に関してはね」
響音「美術室には、木を削った時にできる木屑と、彫刻刀が落ちてたんだ」
九神「木屑と……彫刻刀?」
海東「そいつは……」
響音「十中八九……殺陣山のじゃないかな」
冬崎「……そうっすね、あたしも響音ちゃんと同意見っす」
冬崎「殺陣山は、人を殺すことに芸術性を見出す異常者……」
冬崎「犯行を行う際にも何らかのこだわりを持っていて……自分で道具を用意した可能性が高いっす」
色鯨「あ!あとあれもそうやろ!」
澄々「あれ?」
色鯨「ほら!大量に落ちとったあれや!」
うん、色鯨君の言うとおりだ。
……現場を飾り付けていたあれも、殺陣山が用意したものだ。
【証拠を提示しろ!】
安価↓2
冬崎「……いや、今はそれは関係ないんじゃないっすか?」
冬崎「それをだれが用意したのか見てた人がいるわけでもないし……」
響音(あれ?間違えた?)
発言力 6⇒5
響音(色鯨君が見たのはあれだよね……)
響音(捜査のの前から言ってたことだもんね)
安価↓2
応急処置発動可
響音(これね!)解!
響音「現場に落ちてた白い花の造花……それもだよね」
色鯨「そう、それや!」
色鯨「いつだったかオレは見たんや!殺陣山がそいつを作っとったのをな!」
海東「マジかよ……」
色鯨「おう!にやにやしながら作っとったで」
澄々「……あの方が、にやにやと……」
冬崎「……不気味っすね」
九神「不気味かどうかは置いといてだ。ともかく、殺陣山が作ったことは間違いないんだな?」
九神「ならば、あの現場を作ったのは……」
響音「殺陣山、だよね……」
澄々「……いや、おかしくありません?」
響音「え?何が」
澄々「現場の道具はいいですわ……杭は木を削って、花は造花を作って……」
澄々「ですけど……血はどうなるんですの?」
九神「血か……確かにな」
澄々「あそこで外傷を負っていたのは殺陣山さんだけ……」
澄々「朝永さんには傷一つありませんでしたわ」
朝永「うん……血なんて私……どこも出てないよ?」
澄々「人一人の血で現場を染め上げられるものなのでしょうか……?」
色鯨「そやな……確かに……」
……現場を血で汚した方法……
でも、一人でも十分それを行う方法はあったはずだ……
【ノンストップ議論 開始!】
<【殺陣山の死体の体制】]
<【木製のハンマー】]
<【輸血パックの袋】]
<【純白のドレス】]
<【冬崎の検死結果】]
<【海東の証言】]
色鯨「殺陣山一人の血液じゃ……」
色鯨「音楽室全体を汚せないやろな……」
海東「他の奴を襲ったんじゃねえか?」
海東「それこそ、『火ノ宮とかを』よ」
九神「『血のり』を制作した可能性もある」
九神「殺陣山ならやりかねんだろうな……」
冬崎「別に、生きてる人間の血じゃなくてもいいんじゃないっすか?」
冬崎「例えば、『血がどこかに置いてある』とか……」
澄々「どこに置いてあるんですの……ともかく」
澄々「音楽室を汚すほどの血を用意するのは……」
澄々「一人では不可能ですわよ!」
安価↓2
正解!
響音「それに賛成だよ!」同意!
響音「いや……血なら置いてある場所があるよ……」
冬崎「お、響音ちゃんは気付いてるっすか」
冬崎「そりゃ当然っすよね。保健室には詳しくなってるでしょうし……」
響音「……」
冬崎「あっ……」
九神「空気を読め。馬鹿が……」
澄々「保健室……?いったい何のことですの?」
響音「輸血パック……とかは?」
澄々「あ、なるほど!」
海東「輸血パックなら持ち運びもきくし、生きてる人間から血の調達をする必要もねえ……」
海東「なら、血の問題に関しても大丈夫そうだな」
響音「うん。それに、音楽室の中にも空の輸血パックが隠してあったし……」
響音「これに関しては自信をもって言えるよ」
色鯨「よし、ここまで証拠がそろえば完璧やろ……」
色鯨「ちゅーか、現場を一目見ればわかることやったんや!」
九神「……何がだ?」
色鯨「殺陣山は自分の死に場所をつくっとったんや……」
色鯨「そして、完成した後、壇上の上に上がって……」
色鯨「自分の胸を杭で貫いて自殺したんや!」
色鯨「よっしゃ証明終了!」
朝永「殺陣山君の自殺……?なのかな?」
冬崎「えっと……そんな単純な問題っすかねえ?」
冬崎「朝永ちゃんが襲われたこととか……まだ問題が……」
色鯨「朝永は単純に殺陣山に襲われただけやろ!カモフラージュのためや!」
海東「何のカモフラージュだよ……」
色鯨「当然、朝永を音楽室に残すことで、注目をそっちにずらそうとしたんや!」
色鯨「よっしゃ!今回はオレの独壇場やで!」
……色鯨君には悪いけど、それが真実とは思えない。
まだ何か……隠されている気がする。
【ノンストップ議論 開始!】
<【局所麻酔薬】]
<【ドレスの血痕】]
<【死体についた血痕】]
<【海東の証言】]
<【木製のハンマー】]
色鯨「間違いなくこの事件は……」
色鯨「『殺陣山の自殺』で解決や!」
冬崎「んな単純な問題っすかねえ……」
色鯨「いや、よく考えてみれば現場を見れば一目瞭然やろ」
色鯨「殺陣山は『杭を自分に刺してる』んやで」
色鯨「どうみたって自殺やろ!」
色鯨「現場をいろいろと準備したのも芸術がどうのこうのっちゅーことや!」
九神「しかしな……」
色鯨「まあ、今回はオレに任せとき!」
色鯨「殺陣山が【杭を握って自分を刺した】のは疑いようのない事実やから……」
色鯨「完璧に正解のはずやで!」
安価↓2
正解!
響音「それは違うよ!」論破!
響音「待って、完全に自殺とは言い切れないよ!」
色鯨「響音ェ!オレの活躍に嫉妬すんなや!」
響音「しないよ!」
海東「……響音、何でそう思うんだ?」
響音「だって……殺陣山の死体を見てよ。掌にまで血痕はついてるんだよ?」
響音「杭を自分に刺したってことは、杭を握って死んだってことでしょ?」
海東「ああ…そうなるな」
響音「だったら、手の甲に血はかかっても、平にはかからないでしょ?」
海東「……そういうことか」
響音「そうである以上、殺陣山の自殺とは……」
色鯨「何でやねん!」反論!
色鯨「いや、掌に血がついとったからって、自殺じゃないとは言い切れんで!」
色鯨「今日のオレは冴えとるからな!間違いなはずはないで!」
響音「何なの……その自信……」
色鯨「はったりやないで、証拠だってあるんや!」
色鯨「完璧な論破……見せたるで!」
【反論ショーダウン 開始!】
<【朝永の衣服】]十
<【杭の状態】]十
<【白い造花】]十
<【変装中の海東】]十
<【廊下の血の跡】]十
<【ドレスの血痕】]十
色鯨「殺陣山は自殺、それで間違いない!」
色鯨「自分自身を刺したっていうのは体勢からわかるやろ?」
色鯨「掌に血がついとるのも、杭と手の隙間に血が流れたからや」
色鯨「そう考えれば辻褄も合うやろ?」
色鯨「何か文句あるんかい!?」
響音「……本当にそうかな?」
響音「自殺するんなら杭は強く握ると思うし……」
響音「体制だって偽装かもしれない!」
色鯨「難しく考えすぎや!」
色鯨「掌の件だってな……【現場に血が撒かれていた】以上……」
色鯨「何かの拍子についても【おかしくない】んや!」
色鯨「死体の胸には杭が刺さっとって……」
色鯨「自分で【身体を刺してる】以上、それで間違いないやろ!」
色鯨「どうや!一世一代の名推理やで!」
安価↓3まで
正解者のコンマ合計が80以上か、全員正解でクリア
正解者コンマ合計 14
響音(引くわけにはいかない!)
迫り合い!-CROSS SWORD-
安価↓
コンマ66以上でクリア
コンマ合計 79
響音(ダメだ、押し切られた!)
響音(……殺陣山が自殺だとすると、明らかにおかしい点が一つできる)
響音(それを色鯨君にぶつけるんだ!)
安価↓3まで
正解者のコンマ合計が80以上か、全員正解でクリア
発言力ダメージ書いてなかったべ
発言力 5⇒4
で、応急処置はいるから……
発言力 4⇒5
集中力 9⇒7
正解!
響音(その言葉は不協和音よ!)斬!
響音「いや……杭が刺さってるのは身体だけじゃない」
響音「杭は床にも刺さってるんだよ!」
色鯨「そ、それがどうしたんや?」
響音「殺陣山の死体には、胸に杭が刺さっていて、それが致命傷なんだよね……」
響音「だったら、杭を自分に打ち込んでも、床に届く前に……」
響音「殺陣山は、死んじゃう……」
色鯨「……あっ!」
冬崎「心臓なんてところに杭を刺したら即死っすよ……急所なんすから」
九神「よほど強い衝撃を一回で与えたら別かもしれんが……それなら痕跡もあるだろうしな」
響音「そうである以上、殺陣山の自殺とは思えないんだよ」
海東「残念だったな。一世一代だったのによ」
色鯨「ちきしょう、ちきしょう……」
澄々「ご、ご愁傷様ですわ……」
響音「それにね、杭を打ち込むのに使った道具もあの現場にはあったし……」
朝永「打ち込むのに使った道具って……なあに?」
……それは、輸血パックと一緒にピアノの中に隠してあった……
【証拠を提示しろ!】
安価↓2
響音(これで証明できる!)解!
響音「木製のハンマー……たぶんあれを使ったと思うよ」
響音「音楽室の……ピアノの中に隠してあったし」
海東「んなことしたら……」
響音「……音がダメになるにきまってるじゃん」
響音「全く、許せないよね……!」
冬崎「そ、そこっすか?」
響音「……あ、ごめん」
澄々「まあ、好きなものが壊されてしまえばそう思って当然ですわね……」
海東「響音……意外と怖えからな……」
響音「そんなこと思ってたんだ……」
海東「……俺が一番思ってると思うぜ?」
九神「……話を脱線させるな。本筋に戻れ」
響音「……ともかく、これで自殺の線はなくなったよね」
冬崎「……そうなってくると、誰かが殺陣山の計画を知って……」
冬崎「それを乗っ取って殺した、っていう方がすっきりするっすけどね……」
海東「殺陣山の計画を乗っ取った、か……」
海東「設計図的なものでも見たやつがいるとかか?」
色鯨「んなもん知らんで……」
澄々「そもそも、殺陣山さんの部屋に入った事がある人はいますの?」
朝永「……一回、妙夢ちゃんと一緒に焼売を届けに行った時があったよね?」
響音「あの時は入り口で話しただけだしな……」
響音「そもそも大分前の話だし、手掛かりになるようなものがあの時点にあったとも……」
冬崎「色鯨君は、殺陣山が造花を作ってたところを見てたんじゃないんすか?」
色鯨「せ、せやけどそれだけやで!あいつが何しようとしてたかは知らん!」
九神「……本当か?」
海東「……ああ、それは本当だと思うぜ」
海東「俺が保証するよ」
響音「海東君が?」
海東「ほら、お前には話しただろ?」
響音「……ああ、そっか」
九神「どういうことだ?説明しろ響音」
響音「えっと……今日の朝なんだけど、海東君と色鯨君は一緒にいたって話でしょ?」
響音「まず前提として、『それは無かった』って思ってくれないかな?」
九神「何?」
海東「俺が変装をして九神に化けて、色鯨を騙して外に出たんだよ」
海東「そんで、娯楽室の中で一人でのんびりと過ごしてたんだよ」
海東「だから、俺は一人でいたわけだよ」
澄々「じゃあなおさら色鯨さんが怪しいのでは……」
色鯨「響音ェ!」
響音「最後まで聞いてよ!」
響音「海東君はその間、誰とも会ってない……だよね?」
海東「ああ」
響音「で、娯楽室の中にいた時も……」
海東「ああ、誰にも会ってないぜ」
海東「今回事件が起きたのは音楽室で、4階だ」
冬崎「うーん……4階に行くには娯楽室の前は絶対通るっすよね……」
九神「海東、見逃しているという可能性はないのか?」
海東「大丈夫だと思うぜ、いつ見つかってもいいように、外を警戒してたわけだしな」
海東「その際に、色鯨は通っちゃいねえよ」
色鯨「だ、だよな!オレはシロだよな!」
海東「……ま、他に通ったやつがいるわけだが」
澄々「通った人がいるんですの?」
海東「ああ、一応な」
海東「……だよな、朝永」
朝永「………」
響音「朝永さん……?」
朝永「え~?何のこと~?」
海東「とぼけんな、俺は確かに見たぞ……」
海東「お前が四階のほうに歩いていくのをよ」
冬崎「朝永ちゃんは……襲われたんじゃないんすか?」
海東「いや、こいつは二本の足で歩いてたぜ」
海東「はっきりと、自分の意志でな……」
朝永「……見間違いじゃないの~?」
朝永「というか、そもそもさ……」
朝永「海東君が娯楽室にいたって証明できるものもないよね?」
色鯨「と、朝永?」
澄々「ど、どういたしましたの?」
……朝永さん、いつもと様子が違う?
どう、とは言えないけど……
なんか、いつもの優しい雰囲気なんて、微塵も…
響音「朝永さん……いったいどうしちゃったの……?」
朝永「……妙夢ちゃんは黙ってて」
朝永「ほら、答えてよ海東君。証明できるものはあるの?」
海東「……ねえよ」
朝永「だよね~、だったらさ、こういうのはどうかな?」
朝永「海東君が変装して外に出たのは……」
朝永「殺陣山君を殺すため、だったとか」
海東「……おい」
冬崎「……確かに、海東君が一人だったっていうのも事実っす」
冬崎「娯楽室にいたって事を証明できないなら、海東君だって容疑者候補から外れない」
……いや、そうじゃない。
海東君が娯楽室にいたってことを証明できる証拠は……
あるはずだ!
【ノンストップ議論 開始!】
<【局所麻酔薬】]
<【ドレスの血痕】]
<【澄々の証言】]
<【客席の照明】]
<【カツラの毛】]
<【現場の床】]
朝永「海東君の無実を証明するものは何もないよね?」
朝永「だって、海東君だって【一人でいた】んだもんね~」
海東「……ああ、その通りだよ」
九神「ならば、海東の証言自体が……」
九神「『嘘』であるということか?」
澄々「状況証拠からして朝永さんが襲われている可能性も高いですし……」
澄々「海東さんが娯楽室にいた【証拠がない】以上は……」
朝永「そうだよ~、海東君が犯人って可能性が高いんじゃない?」
朝永「だって、海東君が娯楽室にいたことは……」
朝永「『誰にも証明できない』んだもん!」
安価↓2
正解!
響音「それは違うよ!」論破!
響音「海東君が娯楽室にいたってこと……それは真実だと思うよ」
朝永「……は?」
響音「ちゃんと証拠もあるよ、ほら、このカツラの毛……みたいなやつ」
九神「それは……」
響音「九神君の髪色にそっくりでしょ?たぶん、海東君の変装セットの一つなんだよ」
響音「娯楽室のロッカーの中にあったの、海東君。変装用具をロッカーの中に置いたりしなかった?」
海東「ああ……変装を解くときはその中に閉まったけどよ」
海東「んで、出るときにそこから持って帰ったわけだが……」
響音「その時、ロッカーのどこかに毛が引っかかったりしなかった?」
海東「あ、そういやそうだ!」
響音「その時に残った毛……だとしたら……」
朝永「……何言ってるの?」
朝永「海東君が事件前にそこに置いた可能性だってあるでしょ?」
朝永「だって、毛だけを切り取っておいておけば……」
冬崎「いや、それは難しいんじゃないすかね?」
冬崎「今回海東君は、現場の保全を担当してるっす」
冬崎「捜査中に仕掛けるとか……そういうのはできないはずっすよ?」
朝永「だったら事件前とか……!」
澄々「……いえ、昨日はわたくしは娯楽室の細かい部分にいたるまでを一度掃除したのですが……」
澄々「そういうものは見当たりませんでしたわ」
九神「ついでに言えば、夜時間の間に仕掛けるのも不可能だな」
九神「実は俺は最近夜時間には少しドアを開けていてな」
冬崎「くかみん!?また無茶したんすか!?」
色鯨「危ないやろそれ!」
九神「……異常があればすぐに外に出れるようにしているだけだ」
九神「だから言える、昨日の夜の外出者はゼロだ」
九神「故に、娯楽室に行くことは不可能……」
朝永「……へえ、そうなんだ」
響音「……朝永さん、いい?話を続けるよ?」
朝永「いいよ?別に」
……朝永さん、どうしたのよ……
なんというか、今の朝永さんは……
別人、みたいな……
冬崎「じゃあ、海東君の証言は本当であるとして……」
冬崎「そうなると朝永ちゃんが歩いているのを見たっていうのも本当になるんすけど……」
海東「……ああ、間違いない」
九神「それはいつ頃の話なんだ?」
海東「十時半ごろ。時計は直後に見たから間違いないはずだぜ」
冬崎「ふむふむ、十時半ごろ……」
響音「……捜査中も気になってたんだけど」
響音「それだとある証言と矛盾しちゃうんだよね……」
冬崎「矛盾、っすか?」
冬崎「響音ちゃん、それについてちょっと教えてくれないっすか?」
……海東君の証言が本当だとすると、矛盾するのは……
【証拠を提示しろ!】
安価↓2
響音(これね!)解!
響音「朝永さんの証言なんだよ……」
響音「『十時に襲われた』って言ってたけど……それじゃあなんで十時半に朝永さんが歩いているのを目撃されてるの?」
色鯨「せ、せやな……」
色鯨「襲われとるんなら、何で普通に歩いとるんや?」
色鯨「確か……ぶっ倒れとったはずやろ?」
朝永「あはは、やだなあ妙夢ちゃん……言ったじゃない~」
朝永「私は、『時計をあんまり見てないって』。最後に見たのが九時半だったから……」
朝永「十時くらいに襲われたんじゃないかって予測しただけだよ?」
響音「……だったら、娯楽室の方を歩いていたのは何でなの?」
朝永「……日課の散歩、だよ?」
九神「そんな日課があるとは初耳だが……」
海東「それに俺は、お前が娯楽室に行ったのは見たが、戻ってきたのは見ていない」
海東「散歩しに行ったんなら、戻ってくるのも見たはずだよな?」
朝永「あれ~、じゃあ襲われた場所も間違えちゃったのかな~?」
澄々「朝永さん……ちゃんと、ちゃんと話してください!」
冬崎「襲われた場所を間違えるなんて……いくらなんでも……」
色鯨「何か……今日の朝永……気味が悪いで……」
……このままじゃ、埒が明かない。
朝永さんの証言……それには間違いなく嘘が混じっている。
何とかそれを、見破る方法はないか……?
九神「……朝永に聞いてもわからなそうだな」
九神「ここは俺たちで考える部分だろう」
冬崎「そうっすね……ポイントは……」
冬崎「『朝永ちゃんが娯楽室の前を通った理由』」
冬崎「そして、『朝永ちゃんが襲われたこと』について」
冬崎「分かれば、いいんすけど……」
響音「……海東君」
響音「娯楽室の前を通ったのは、朝永さん……だけ?」
海東「ああ、そいつは間違いない」
海東「……信用してくれ、頼む」
響音「……当然!」
……娯楽室の前を通ったのは朝永さんだけ……
つまり、三階から四階に海東君の目の前で移動したのは朝永さんだけ。
そこから……真実を見抜く!
【ロジカルダイブ 開始!】
[question1!]
Q、海東が娯楽室にいる間に、四階に向かったのは?
1、殺陣山湊 2、火ノ宮龍也 3、朝永蛍
[question2!]
Q、被害者の殺陣山が、四階に向かっていたのは海東がいた時間よりも…?
1、前 2、同じ 3、後
[question3!]
Q、朝永は誰に会うために移動していた?
1、響音妙夢 2、殺陣山湊 3、火ノ宮龍也
安価↓2
正解!
響音(推理はつながった!)
響音「……もしかして」
響音「朝永さんは、殺陣山に会いに行ったんじゃない?」
色鯨「はあ!?」
色鯨「ちょ、ちょっと待てや!どうしてそんな結論になったんや!」
冬崎「……詳しく、聞かせてもらっていいっすか?」
響音「海東君が見ていた時に、上に行ったのは朝永さんだけ……」
響音「じゃあ、被害者であった殺陣山は、どのタイミングで上の階に行ったの?」
九神「……海東のいる時間とは、少なくとも違うだろうな」
澄々「では、海東さんより、前というのはどうですの?」
澄々「あの現場の演出が殺陣山さんによるものだとしたら、先に準備しておいた方がいいはずですわ」
海東「俺が自室に戻ったのは十一時より少し前、だから……」
九神「死体発見時刻が正午くらいだとすると、時間的には一時間となる」
九神「それで、あそこまでの飾りつけをするのは少し骨が折れる気もするな」
色鯨「造花を運んで……現場に血をばらまいて、やからな。ギリギリやろな」
澄々「それだったら先に済ませておいた方がいいはずですわよね?」
響音「うん。私もそう思う」
響音「……つまり、海東君が娯楽室にいた時間帯より前には、殺陣山は上にいたはずなんだ」
海東「じゃあ、朝永が四階に向かったのは……」
響音「……殺陣山に、会うためだとしたら?」
朝永「……………」
響音「……朝永さん、そろそろ教えてよ」
響音「あなたが……上の階に向かった理由……」
響音「私が考えていることとは合ってるの?違ってるの?」
朝永「……証拠は?」
朝永「証拠はあるの?私が殺陣山君と居た証拠は!?」
朝永「証拠はあるの!?」
響音「と、朝永さん?」
色鯨「お、おい……なんかおかしいで!」
海東「……明らかに情緒不安定になってんじゃねえか…」
朝永「私が上の階に行ったからって……殺陣山君と会ってるとは限らないじゃん!」
朝永「そ、そんな不確定な情報で……私を犯人扱いなんて!」
響音「わ、私はそんなこと……」
朝永「言ってるもん!妙夢ちゃんだってそう思ってる!」
朝永「妙夢ちゃんだけじゃない……」
朝永「九神君も冬崎さんも澄々さんも海東君も色鯨君も!みんな思ってる!」
朝永「私が……私が人殺しだって絶対思ってる!」
響音「と……朝永さん……」
冬崎「……さ、錯乱……?」
朝永「……ねえ、言ってよ?証拠はあるの?」
朝永「私が殺陣山君といたっていう証拠をさあああああああああ!」
……怖い、そんなことを朝永さんに思ったのは初めてだ。
だけど……
その証拠は……ある。
それを朝永さんに示すんだ!
【ノンストップ議論 開始!】
<【純白のドレス】]
<【ドレスの血痕】]
<【朝永の衣服】]
<【美術室の状態】]
<【内通者】]
<【廊下の血の跡】]
<【冬崎の検死結果】]
朝永「私は殺陣山君となんか会ってないもん!」
冬崎「いろいろな状況証拠……」
冬崎「そこから見れば、殺陣山と会っていたのは、【朝永ちゃんしか考えられない】っす」
朝永「……だから証拠はあるの?」
朝永「殺陣山君が殺されてた『現場』かな?」
朝永「それとも準備してた『美術室』?」
朝永「それとも『殺陣山君のお部屋』?」
朝永「もしかして、『私の部屋』に何かあった?」
九神「朝永……お前はいったいどうしたんだ?」
九神「いつもと様子が……」
朝永「……そんなことどうでもいいでしょ?」
朝永「ともかく証拠は?」
朝永「私を【犯人にする証拠】は、あるのかなあ!?」
安価↓2
響音「そうかもしれない……」同意!
響音「美術室……あそこに証拠はあるんだよ」
響音「朝永さんの服が、あそこに置かれてた」
色鯨「服?」
響音「朝永さんが発見された時に来てたドレス……あれはきっと殺陣山が用意したものだと思うけど」
響音「美術室で着替えたとしたら、そこに置かれていたのも納得できる」
海東「だけど、それじゃ証拠として弱くねえか?」
海東「たかが衣服だろ?そんなもん、気絶してる間に着替えさせられたって言い張られたら……」
響音「いや、それも無理だよ」
そう、無理な理由はある。
澄々さんが言っていた、あのことだ。
【証拠を提示しろ!】
安価↓2
響音(これね!)解!
響音「あのドレスは構造上、着付けのプロじゃないと完全に着こなすのは難しいらしいんだ」
響音「だよね?澄々さん」
澄々「ええ、一人で着るにしても着させるにしても、難易度が高い構造ですわね……」
澄々「一応、他の方にチェックしていただくか……大きな鏡で自分の姿を見ながらやればできなくはありませんが」
九神「鏡、はなかったな。どこにも」
海東「気絶してたとしたら……そんな難しいドレスを完璧に着こなすのは」
澄々「ええ、綻びが生まれる、と思いますわ」
澄々「ですが、朝永さんの衣装には……そんな様子がありませんでしたわ」
響音「きっと、誰かに見られながらやったんだ」
響音「その相手は、先に上の階に向かっていたと思われる」
響音「……殺陣山、あいつだけだよ」
冬崎「朝永ちゃんが殺陣山と会っていたんだとしたら……」
冬崎「殺陣山の計画を乗っ取ったうえで殺すということも可能っすよね」
朝永「……」
響音「朝永さん、私だって信じたくない……」
響音「優しい……あんなに優しいあなたがそんなことをするなんて……!」
朝永「………はぁ」
朝永「そうだよ?私が殺陣山君を殺したんだよ?」
……背筋が凍った気がした。
今まで感じたこともなかった程に冷たく。
響音「朝永さん……嘘だよね?」
朝永「やだなあ、妙夢ちゃんが言ったんでしょ?私が犯人じゃないかって?」
朝永「その通りでーす、私が犯人でーす」
朝永「殺陣山君の計画を乗っ取ったうえで、襲われたと装って人を殺せば~」
朝永「……ここから出られるでしょ?」
冬崎「朝永ちゃん……」
九神「……なぜ、殺陣山をターゲットに選んだんだ?」
朝永「だってぇ、殺陣山君は私を殺そうとしてたんだよ?」
朝永「だったら、逆に殺し返しちゃえば……」
朝永「完璧じゃない?」
朝永「殺陣山君を殺せばここから出られるんだよ?やらないわけがないよね~?」
海東「……朝永、お前……」
海東「やっぱり、お前はそういう奴だったのか?」
海東「私利私欲のために、可憐さんも殺したのか?」
朝永「……そうだよ?あの子を殺した理由は……なんだっけ?」
海東「お前!」
朝永「あー、思い出した!あの事故で、救命ボートがあの子と一緒だったんだけど……」
朝永「載せてた食料が少なかったから……取られちゃいけないと思って殺したんだ~」
海東「……少しでも信じようとした俺が馬鹿だったってことかよっ!」
澄々「朝永さん……わたくしは、そんな真実……知りたくなかった……」
朝永「……ふふ、私が憎い?じゃあやっと殺せるよね?」
朝永「私に投票すれば、さ」
……朝永さんに投票すれば。この裁判は終わる。
朝永さんの処刑、という形で。
響音「朝永さん……」
朝永「妙夢ちゃんも幻滅したよね?ま、私はこんな子だったんだよ」
朝永「だから、さっさと私に投票しちゃって……」
冬崎「……それ、本当なんすか?」
朝永「だからさっきから言ってるじゃん……それに、証拠だって出揃って……」
冬崎「……朝永ちゃんが犯人なら、解せない点が一つだけ」
冬崎「火ノ宮君、どうしたんすか?」
朝永「……は?」
冬崎「朝永ちゃんには火ノ宮君が一緒にいたはずっす。そして、朝永ちゃんがいなくなったのは、十時半から前のはず……」
色鯨「一時間以上は……余裕はあるな……」
冬崎「朝永ちゃんをあんなに気にかけていた火ノ宮君なら、この後どうするっすか?」
響音「……少なくとも、朝永さんを探そうとするはず……!」
海東「だけど、娯楽室の前をあいつは通ってねえぞ!」
海東「通ったのは朝永一人だけ、それは間違いない!」
九神「そうだとしても、俺たちの誰かに相談くらいはしてもいいはずだ」
朝永「あ、その答えは簡単だよ~」
朝永「私が、動けないくらいの大けがを負わせたからです!」
朝永「思いっきりやったから、もしかして死んじゃってるかも?」
澄々「そんな……」
九神「……だが、火ノ宮にそれほどの怪我を負わせるなど、女の朝永がどうやって……」
朝永「……どうでもいいでしょ?そんなこと……」
響音「……いや、ちょっと待ってよ」
響音「モノクマ、ちょっといい?」
モノクマ「ん?何だい?」
響音「例えば、クロが人を殺して……」
響音「そのあと、クロ自身が他の全員を大怪我させて裁判参加不可能、つまり公欠にした場合……」
響音「裁判ってどうなるの?クロの勝利?」
モノクマ「そんなアンフェアなこと許すわけないでしょ!」
モノクマ「そういった場合は、回復を待って裁判するよ!さすがにね!ボクも鬼ではないからね!」
海東「そいつがどうしたんだよ?」
響音「……仮に、仮になんだけど」
響音「裁判にかかわる重要なことを握った人を大怪我させて、自由に公欠にさせられるなら……」
響音「最初に言ったように、『クロは他の全員を公欠にする』って方法でクリアできるよね?」
海東「でも、そいつは不可能なんだろ?」
響音「じゃあ、何で火ノ宮君は公欠扱いなの……?」
響音「……朝永さんが言っているように、『火ノ宮君を襲って裁判参加不可能にした』っていうのが本当なら……」
響音「本来、火ノ宮君はここで『朝永さんに襲われた』って証言するわけでしょ?」
冬崎「……そういう事っすか」
冬崎「それをすれば朝永ちゃんへの嫌疑は一気に深まる、そういう証言っす」
冬崎「つまり、重要な証拠ってことになるっすね?」
九神「だが、もし朝永がクロだとすれば……公欠というルールは証拠隠滅にも使える、そういうことになる」
朝永「……現にできてるじゃん」
朝永「私が証拠隠滅に使えてるでしょ!?」
冬崎「……モノクマが裁判のルールを説明する際、今まで嘘は含まれていなかった」
冬崎「少なくとも、それは本当っすね」
冬崎「……朝永ちゃんへの疑い。それは濃厚っすけど……」
冬崎「火ノ宮君の公欠の真実。それを解き明かさないと……」
冬崎「取り返しがつかないことになる気が……するっす」
火ノ宮君の公欠の真実……そして、朝永さんへの疑惑……
一体、真実は何なの?
私は……私たちは……
何を信じる、べきなの……?
学 級 裁 判
中断!
じゃあ本日はここまで。お疲れ様でした。
次回は未定。まだ仕事がどうなるかわからぬ……
一応20日にはメインのものを片づけるのでそこらへんを目標に。
あと引っ越して職場変わったので安定して遅くなると思います。申し訳ない。
一応もとからやりたかった仕事だしね。頑張る。
SSが書けるうちはまだブラックじゃない!安心!
ではお疲れ様でした。
支援絵やったぜ。
かっけえ響音さん!
冬崎さんカワイイヤッター!
ありがとうございます、励みになります。
ではご連絡をば。
次回の更新は土曜日20時予定となります。
多分これからは20時スタートがデフォになるかもね。
あと残りのレス数が微妙になったら緊急で次レス立てます。
別回線経由させれば行けんじゃね?(適当)
ではよろしくお願いします。
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活8【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397870709/)
次スレだけ先に建てちゃったんで確認をお願いします。
本編は21時開始になります。予定より遅れそうなんで……
それではよろしくお願いします。
学 級 裁 判
再開!
朝永「……はあ、何で分かってくれないかな~?」
朝永「犯人は私なんだよ~?」
色鯨「……朝永、まだあんなこと言ってるで?」
九神「……火ノ宮の公欠、それの真実か……」
九神「確かに、気になるところではあるな」
海東「だけどよ……実行できる奴は今現在朝永だけだぞ?」
海東「娯楽室の前を通らないと四階には行けないんだ……」
海東「そうである以上、火ノ宮が犯人である可能性は……」
澄々「……もし、もしですの」
澄々「火ノ宮さんが死んでいたら……どうなるんですの?」
澄々「死んでいるけど、死体が発見されないから、公欠になっているという意味では……」
朝永「あーあ、そうかもね~」
朝永「結構思いっきりやっちゃったからね~、火ノ宮君、私殺しちゃったかも!」
色鯨「……ちゅーとるけど?」
冬崎「んー……本当にそうっすかね……」
朝永「……本当だよ、何で……」
朝永「何で信じてくれないのっ!」
響音「……信じたいよ」
響音「私は信じたい、だから勝手にする」
響音「あなたが犯人じゃないって証明を、勝手にさせてもらうから」
朝永「……何で……」
朝永「何で、なの……?」
響音「朝永さんの過去に何があったのか、とか、そういうことは今はいいよ」
響音「でも私は……」
響音「あなたが人を殺すはずない、って信じてるから」
……そう、もう決着はついてるかもしれないけど、私の勝手にやらせてもらう。
響音「みんな……ごめんね」
海東「…別に、謝ることじゃねーだろ」
海東「俺も、納得できる答えを見つけたいんだ」
海東「……現状、いまいち納得できないからな」
冬崎「あたしは単純に『このままじゃマズイ』って思ってるだけっすからね」
冬崎「議論を続けるのには賛成っすよ?」
九神「お前がそう思うなら止めはせんさ」
九神「俺はあくまでより多くの人間が生き残れるように配慮するだけだ」
澄々「……わたくしも」
澄々「朝永さんを信じたい、ですわね」
色鯨「……あーもう!」
色鯨「こうなったら俺もとことん付き合うで!」
響音「……ありがとね」
……朝永さん、私たちは知りたいの。
この事件の……真実を!
支援ありがたいべ
あと最近速度遅いし安価↓を基本にやってみるべ
【ノンストップ議論 開始!】
<【モノクマファイルのルール】]
<【モノクマファイル4】]
<【廊下の血の跡】]
<【局所麻酔薬】]
<【内通者】]
<【朝永への襲撃】]
<【色鯨の証言】]
朝永「火ノ宮君は私が……」
朝永「部屋を出るときに襲って……」
朝永「そのまま【殺しちゃった】かも!」
九神「……火ノ宮を殺したんだとしたら……」
九神「なぜお前の普段着には血がついていないんだ?」
朝永「……【首を絞めた】からだけど?」
海東「……特に鍛えているわけでもない女の腕で……」
海東「火ノ宮の首を絞める事が可能なのか……?」
澄々「以前のように『睡眠薬』を使えば……」
澄々「可能かもしれませんが……」
朝永「だよね、可能なんだよね!」
朝永「私がやったに決まってるし!疑う余地はないよね!」
安価↓
正解!
響音「それは違うよ!」論破!
響音「朝永さん、火ノ宮君は死んでなんかない……」
響音「それは本当だよ」
朝永「な、何を根拠にそんなこと……」
響音「根拠はね……モノクマが言ってたんだよ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
モノクマ『考えてもみてよ、前回の事件は被害者が二人だったけど、『1つ』のファイルにまとめて二人分書いてたでしょ?』
響音『うん……そうだね』
モノクマ『学級裁判一回につき、配るファイルは一つだけなの、作るの大変だからね!』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
響音「配られたモノクマファイルが一つである以上、火ノ宮君は死んでいないんだ……」
響音「仮に朝永さんが火ノ宮君を殺していたんだとしたら……」
澄々「……前の事件の時と同じですわね」
澄々「あの時は、一つのファイルにボブさんと鳴神さんの二人の事が書かれていましたもの」
九神「そうでない以上、火ノ宮が死んでいるとは考え辛い、か」
モノクマ「まあ、仮に死体が発見されなさそうだなー、とか思ったら、それとなーくボクが案内するよ」
モノクマ「それとなーく……さりげなーく、ね」
冬崎「……あいつもああ言ってるし、火ノ宮君は死んでないってのは確定事項といってもいいっすね」
冬崎「だって、そんな風にあたしら案内されてないじゃないっすか」
響音「そうである以上、朝永さんが火ノ宮君を殺したとは……」
朝永「……殺してない、だけだよね?」
朝永「私は……火ノ宮君を襲ったんだよ!?」
朝永「火ノ宮君を襲って部屋から出たんだよ!それは真実だよ!」
……確かに、証明したのは火ノ宮君が『死んでない』って事だけ。
火ノ宮君を襲っていないってことを証明してないわけじゃ……
冬崎「……火ノ宮君は、生きてることが確定したんすよね?」
冬崎「だったら、ちょっと確認しておきたいことがあるんすけど」
九神「何だ?冬崎」
冬崎「そうっすね……まあその前に一個議論したいことがあるんすよ」
冬崎「あの事件現場に居たのは、朝永ちゃんと殺陣山……」
冬崎「その二人って事でいいんすね?」
海東「ああ、四階に向かったのはその二人だろ?」
海東「今までの証拠からそうなったんじゃ……」
冬崎「いや、海東君の見てないところで移動した可能性もあるじゃないっすか」
冬崎「その痕跡とか……そういうものはないっすかね?」
澄々「移動の痕跡というと……あの血の跡ですの?」
九神「いや……あの血の跡は下の階への移動の痕跡とはいえんだろう」
響音「だよね……あれは……」
1、血ではなかった
2、壁の中に消えていた
3、上に登っていた
ごめんね、書き忘れてた。
響音(これね!)解!
響音「……あの血の跡は、壁の中に消えていたんだよね」
色鯨「んなオカルトな話があるわけ……」
色鯨「……マジで?」
九神「マジだ。あの血の跡は、学園長室付近まで残っていたあと……」
九神「その近くの壁の方に向かい、そして……」
九神「途切れていたんだ」
澄々「壁の中に消えた……?」
海東「どういうことだよ……そこまで行った後に戻ったのか?」
九神「その場合は行きと帰りの二回分の血がつくだろう、だがあれは……」
九神「同じ方向にしか引きずられていなかったように見えるな。しかも一回分だ」
色鯨「じゃあマジで壁の中に消えたのか!?」
冬崎「壁の中に消えた……んなオカルトな話じゃないっすよ」
冬崎「よく考えてみるっす。例えば……」
冬崎「そこのモノクマ、そいつはどうやって移動してるんすかねぇ?」
澄々「そういえば……モノクマはいつも唐突に出てきて……唐突に消える……」
澄々「あれって、どういう原理なんですの?」
モノクマ「ほら、それはアポートとかテレポーテーションとか……それ的なあれだよ?」
澄々「そんなオカルトな話ではないですわ!」
響音「モノクマの移動方法……」
……何か思いつきそうではあるけど……
これで正しいのかな?
【閃きアナグラム 開始!】
し け
き か つ
く い あ
う れ ろ
A,○○○○○○
安価↓
正解!
響音(そうか、わかったよ!)!
響音「隠し通路じゃない?」
響音「モノクマは移動するときには隠し通路を使ってるんだよ」
モノクマ「ド、ドキィ!」
響音「その隠し通路はきっと四階にも合って……」
響音「四階の壁に向かって血の跡が消えていたのは、その先に隠し通路があったからなんだよ!」
冬崎「隠し通路……ま、現実的な答えはそれっすね」
冬崎「この学園には不明なところも多いし、そういうのがあってもおかしくないっす」
朝永「…………」
海東「だけどよ、それが何だってんだ?」
海東「隠し通路があったとしても、それを使えるのはモノクマだけなんだろ?」
海東「まさか、そいつを使って四階まで上がったってわけじゃ……」
冬崎「そのまさか、だったとしたら?」
九神「……もしや」
澄々「そういうこと……なんですの?」
響音「え……?」
色鯨「どういうことや?」
九神「……隠し通路を使えるのは、何もモノクマに限ったことではない」
九神「通路の事を知っている人間なら誰だってできるということだ」
隠し通路を知っている人間……
それって……
【証拠を提示しろ!】
安価↓2
正解!
響音「……内通者、ってこと?」
九神「……その通りだ。モノクマと通じている裏切り者……」
九神「そいつならば、海東に見つからないように上の階に登ることも可能だろう」
九神「隠し通路……その存在をモノクマに聞いておけばな」
澄々「確かに……そうですわね」
澄々「わたくし達は四階に行くためのルートは一つしかないと思い込んでいたから、その結論に至ったんですわよね」
澄々「ですが、別のルートがあるのでしたら……」
海東「俺が見てないのは当たり前、ってことか」
色鯨「……つまり、どういうことや?」
響音「……あの現場には、殺陣山と朝永さん、それに……」
響音「他の一人がいた可能性があるってことだよ!」
朝永「……違う……」
朝永「ちがう!違う違う!違うよ!あそこにいたのは私と殺陣山君だけ!」
朝永「他には誰もいなかったんだよっ!」
響音「と、朝永さん?」
朝永「というか、今のはあくまで状況証拠だよね!?」
朝永「いるかもしれないって……かもしれないだけだよね!」
冬崎「随分と急に饒舌になったっすね、朝永ちゃん」
朝永「……何が?今はそんなのはどうでもいいでしょ?」
冬崎「おお、こわい……」
冬崎「……だけど、物的証拠を提出しろって話は難しいっすね……」
冬崎「実際、あたしは今回あんまり捜査できてないから、そこらへん貢献できるかどうか……」
……だけど、やらなきゃ。
今の朝永さんの反応で確信した。あの現場には他に誰かが居たんだ。
その人物は、きっと……
……でも、まずは……その誰かが居た証拠……
それを……突きつける!
【ノンストップ議論 開始!】
<【スタンガン】]
<【朝永の証言】]
<【木製のハンマー】]
<【客席の照明】]
<【ドレスの着付け】]
<【現場の床】]
朝永「……いない……そんな人だれもいない……」
朝永「あの時の現場には、私たち以外『誰もいなかった』んだよ!」
冬崎「本当にそうっすか?」
冬崎「誰もいなかったって事を【証明できる】んすか?」
朝永「は?じゃあ逆に聞くけどさ……」
朝永「誰かいたって証拠はあるの?」
九神「内通者の『髪の毛』などは落ちていなかったか?」
色鯨「それか、『隠し通路の中』に証拠があるとか……」
海東「だったらよ……」
海東「そいつの『持ち物』か何かが落ちてなかったのか?」
澄々「『殺陣山さん』の死体に何か証拠は残っていませんの?」
朝永「そんな証拠なんて……あるわけないじゃん」
朝永「だからね、いい加減認めようよ!」
安価↓
正解!
響音「それに賛成だよ!」同意!
響音「そうだ……あの現場には、内通者の持ち物が落ちてたんだ……」
海東「あるのか?何なんだ、それは?」
響音「……このスタンガンだよ」
響音「朝永さんの近くに落ちていたスタンガン……これが内通者の持ち物なんだ」
朝永「ち、違う……」
九神「違わない。俺が以前、内通者と思われる人物に襲われたとき……」
九神「スタンガンをそいつは持っていた。それと全く同じ型のものをな」
色鯨「じゃあ、そいつが落ちてるっちゅー事は……」
九神「内通者がいたということになるな……」
朝永「違う……それは私のなのっ!」
朝永「私が……殺陣山君を気絶させるために使おうとして……」
響音「じゃあ、何で火ノ宮君には使おうとしなかったの?」
響音「確か、『首を絞めた』って言ってたよね?」
朝永「あ……」
朝永「ち、違う……それは……このスタンガンで……」
冬崎「それもそれでおかしいと思うっすけどね」
冬崎「ほら、朝永ちゃんは気絶した状態で発見されて……その近くにスタンガンが落ちてたっすよね?」
色鯨「ん?ああ……」
冬崎「じゃあスタンガンの使われた回数を調べてみるっすか!色鯨君、カウントよろ!」
色鯨「え?えーっと……」
色鯨「えっと、まずは火ノ宮に一発、殺陣山に一発……これの二発やろ?」
冬崎「そっすね、んで……朝永ちゃんが倒れた時、あたしは本当に死んでると思っちまったわけっすよ」
冬崎「まあ、あそこが暗かったのもあると思うっすけど、朝永ちゃんの身体の脱力感が本物っぽかったから……アカデミー賞級にね?」
澄々「それが、どういたしましたの?」
冬崎「じゃあ、どうしたらそこまで迫真の演技ができたと思う?ヒントは、近くにスタンガンが落ちてた事っす」
九神「まさか……」
澄々「自分にスタンガンを撃ち込んだ……からですの?」
冬崎「ピンポーン!大正解!」
冬崎「で、も……それには大きな問題がある、何ででしょうか?」
……その問題点、それは……
1、スタンガンの電圧
2、スタンガンの電力
3、スタンガンの弾数
響音(これね!)解!
響音「スタンガンの弾数……それが合わない」
響音「あのスタンガンは、二回までしか使えないんだよ」
響音「なのに、それだと……」
九神「三回に、なるな……」
朝永「ち、ちが……」
響音「少なくとも、自分には打ち込まなきゃいけない以上、残り一発…」
響音「女の朝永さんが火ノ宮君や殺陣山と正面から戦えるわけがない」
響音「……これで分かったでしょ?やっぱり、あの場には別の人がいた……」
響音「それも、内通者……裏切り者が……」
九神「そして、今までの証拠から合せても……」
九神「その正体は、あいつしかいない……」
……そう、内通者の正体、それは……
あの人しか……いない!
【怪しい人物を指名しろ!】
安価↓
響音「……火ノ宮君……彼しかいない」
響音「私と冬崎さんは一緒にいたし、九神君と澄々さんもそう」
響音「海東君と色鯨君は別れていたけど、どちらも身体に血はついていなかった……」
響音「だって、あんな殺し方だよ?体のどこかに血がついてもおかしくないし、着替えたり洗ったりした様子もないし……」
九神「朝永は被害者であり、殺陣山は……」
九神「……俺が見た人物はあそこまで小柄ではなかったな」
冬崎「以上の事から……考えられるのは……」
色鯨「マジ……なんか?」
澄々「火ノ宮さんが……裏切り者?」
海東「…………あいつが……」
朝永「そうじゃない……」
朝永「違うっ!違うの!火ノ宮君はそんな人じゃない!火ノ宮君は……」
朝永「優しくて、私のこと心配してくれて……あったかくて……」
朝永「そんなことをする人じゃないの!」
響音「朝永さん……」
朝永「ていうか、違うし!内通者があそこにいたからって何なの!?」
朝永「殺陣山君を殺した人が誰かっていうのが重要なんだよね!?それは私なの!」
朝永「火ノ宮君じゃない!この私!」
朝永「私が……」
朝永「私が殺したんだよぉぉぉぉぉっ……!」
悲痛…そんな叫び声だった。
朝永さん、あなたはもしかして……
冬崎「……朝永ちゃん、じゃあ聞くっすけど」
冬崎「朝永ちゃんは、殺陣山の心臓に杭を突き立てて殺したんすよね?」
朝永「そ、そうだよ?」
朝永「殺陣山君が気絶してるのを見て、そうやって……」
冬崎「じゃあ、次の質問、朝永ちゃんは右利きっすよね?」
朝永「う、うん……」
冬崎「さて、それじゃあハンマーで杭を打ち込む場合、左手で杭を押さえて、右手でハンマーをって感じになるっすね?」
海東「だな、釘とか打つ時も、右利きならそういう感じになるな」
冬崎「じゃあ響音ちゃん、朝永ちゃんに返り血がどんな風についたのか……そういうのが分かる証拠ってないっすか?」
響音「そういうのが分かる証拠か……」
……澄々さんから教えてもらった、あれ、かな?
【証拠を提示しろ!】
安価↓
響音「このドレスについてる血痕とか?」
冬崎「そうそう!ドレスが白でよかったっすよ!そういうのが分かりやすいっすからね」
冬崎「さて、このドレスっすけど……左腕と右腕に血がついてるっすよね?」
冬崎「んで、左の方には袖の内側までべっとりと……」
澄々「ですが、朝永さんが刺したとすれば、問題ないのでは?」
冬崎「そうっすね、じゃあここで質問」
冬崎「このドレスで一番ひどい血の付き方してるのが左腕なんっすけど……おかしくないっすか?」
冬崎「だって、生きてる人間の心臓に杭なんか刺したら……血が付くのは左腕だけじゃすまないっすよね?」
冬崎「むしろ、体の正面とか……そっちの方にこそ血は集中すると思うっすけどね?」
朝永「……あっ……」
九神「つまり、ドレスを着て朝永が殺陣山を殺したとすれば……、もっと酷い汚れ方をしていたということか?」
冬崎「そうっす、左腕の汚れがひどかったのは……まあ想像するしかないんすけど……」
冬崎「……殺陣山に殺されそうになっている所を、火ノ宮君が助けに来て……」
冬崎「争いの最中、突き飛ばされるか何かして左手を下にしてしまった……」
冬崎「という事っすかね?」
海東「……殺陣山に殺されそうになった?」
海東「冗談言うなよ、殺陣山に朝永は自分から会いに行ってんだぞ?」
海東「それなのに、何で殺されそうに……」
澄々「殺陣山さんが、朝永さんを騙した……とかですの?」
響音「……違う、そうじゃない、きっと」
響音「朝永さんは……殺陣山に殺されに行ったんだ」
響音「そうなんじゃないの?朝永さん?」
朝永「……違う、そんなことしてない!」
朝永「私、私が……殺陣山君を殺そうとして……」
響音「だけど……何らかの理由で、火ノ宮君はそれに気づいたんだ……」
響音「それで、火ノ宮君は殺陣山から朝永さんを守ろうとして……その拍子に……」
色鯨「せ、せやけどそれだと、杭を打ち込んだりとかはどうなるんや?」
色鯨「火ノ宮が朝永を守ろうとしたのが本当なら、自分の犯行がもし暴かれんかったら……」
色鯨「結局朝永は死んでしまうんやで!?」
響音「……きっと、犯行を隠そうとしたのは朝永さんなんだ」
響音「死体を壇上に置いたり、杭を打ち込んだり、そういうことをしたのは朝永さん」
響音「あたかも、殺陣山の計画を乗っ取ったうえで自分が殺したと見せかけるために……」
海東「じゃあ、朝永は……火ノ宮を守るためにやったってのか?」
朝永「違う……違うよぉ!」
朝永「犯人は……わたし……私なんだよぉ!」
響音「……朝永さん、もういいんだよ」
響音「犯人は……火ノ宮君なんでしょ?」
モノクマ「……うぷぷぷ、あきらめた方がいいよ、朝永さん?」
モノクマ「あーあ、せっかくボクの事を先生と呼んでくれる朝永さんのためにちょっと手伝ってあげたけど……」
モノクマ「もう限界かもね!」
響音「て、手伝った?」
色鯨「それってどういうことや!」
モノクマ「いやー、自分が死んじゃうのも構わず火ノ宮君を守ろうとした朝永さんに感動しちゃってさ!」
モノクマ「そんなんだから、火ノ宮君の公欠許可を出した次第なんだよね!」
モノクマ「ついでに言えば、学園長室に現在監禁中でございます!」
モノクマ「朝永さんが火ノ宮君の落としたスタンガンを拾ってね?それでビリッと一発火ノ宮君をやっちゃって……」
モノクマ「気絶している間に学園長室の近くまで運んできたから……」
モノクマ「ボクが秘密の通路の中に入れてあげたんだよね!」
冬崎「なるほど……火ノ宮君は自首しようとしたんすね?」
九神「……だが、自首しては裁判がすぐに終わってしまう」
九神「それはモノクマにとってはつまらんことだろう、だからこその、『公欠』か……
モノクマ「まあね!でもそれじゃアンフェアでしょう?だから、ある条件の上での公欠許可なんだよ!」
モノクマ「その条件とは……『裁判中、火ノ宮君に疑いを向けられないこと』!」
モノクマ「でも、それも破られちゃったしね……じゃあ始めようか……」
モノクマ「証人喚問、って奴をね……!」
朝永「だ、だめ……駄目だよっ!何でもするから……」
朝永「それだけは……それだけは……ダメェッ!」
モノクマ「それでは、火ノ宮君の登場です!いらっしゃい!火ノ宮君!」
朝永「ダメェェェェェェェェェェェェェェェェェェェッ!」
……朝永さんの叫びが空しくこだまする中、私たちの後ろのエレベーターが動き出した。
ゴウンゴウン、と音を立てて、しばらくした後……
エレベーターは停止し、中から一人の人物が出てくる。
……それは、体を真っ赤な返り血で染めた……
火ノ宮君、だった。
火ノ宮「……すまなかった、みんな」
火ノ宮「俺のことは聞いているだろう?」
九神「……すまなかった、では済まされんぞ」
九神「お前は、俺たちを裏切っていたんだ……」
色鯨「火ノ宮……俺はこれでも信じとったんやで?」
色鯨「お前がそんなことするはずないって」
色鯨「何か……理由があるんやろ?」
火ノ宮「……いかなる理由があったとしても、俺はお前たちに許されるはずがない」
火ノ宮「たとえ、『家族が人質に取られていた』。そんな理由があったとしても……」
火ノ宮「……俺の罪は、許されない」
響音「火ノ宮君……そんなことないよ……」
響音「もしも私も、そんなことされてたら……どうなってたか……」
火ノ宮「……優しいな、響音は」
火ノ宮「……だが、俺は俺自身を許せないんだよ」
火ノ宮「結局、殺人に及んでしまったしな」
朝永「火ノ宮君は……悪くないよ……」
朝永「悪いのは……私なんだ……!」
朝永「私が……あんなことしちゃったから……」
朝永「私が、火ノ宮君を騙して、外に出て……殺陣山君に……」
海東「……どういうことなんだ?」
朝永「……私はね、昔っからそうなの……」
朝永「何か、悪いことが起きそうになれば……近くの人がその悪いことを受けるの……」
朝永「まるで……私に降りかかるはずの不幸が全部他の人に向かってくみたいに……」
冬崎「それって……」
朝永「……私の『超高校級の幸運』っていうのは、そこから来てるんだと思う……」
朝永「だから……みんなに不幸が飛んでくる前に、死んじゃおうと思って……」
朝永「……そしたら、殺陣山君が殺してくれるっていうから……私も頼んで……」
朝永「音楽室の飾りつけを手伝って、殺されそうになったとき……」
朝永「火ノ宮君が助けに来たの……」
朝永「何でみんな……私を助けちゃうの?」
朝永「あの時だって……私が死ねばよかったのに……死ぬはずだったのに!」
朝永「お父さんとお母さんが先に死んじゃって……助けに来てくれたあの人も……」
海東「あの人って……可憐さんか!?」
澄々「お姉さま、が?」
朝永「……あの時……沈没しそうなあの船で、私は脱出し損ねたの……」
朝永「あの船の沈没の原因は……爆発でしょ?」
朝永「まず初めに、その爆発に巻き込まれて、お父さんとお母さんは、私をかばって死んじゃった……」
朝永「そのあとに……気絶した私を助けてくれた一人の女の子がいたの……」
朝永「その人が……澄々さんのお姉ちゃんだよ……」
澄々「……わたくしが、気絶してしまった後……」
澄々「お姉さまは、船の中に戻って、救助を?」
海東「あの人らしい……っつーか……」
海東「碌な装備もないのに、なんて無茶してんだよ、可憐さん……!」
朝永「……それでね、私は何とかその人に、救命ボートに乗せてもらったんだけど……」
朝永「……船の燃料に引火したか何かで、また爆発が起こって……」
朝永「規模は小さかったけど、爆発で飛んできた金属片が、その人の身体に刺さって……」
朝永「私は、何とか救命ボートに乗せたけど……」
海東「……間に合わなかったのか……」
澄々「それじゃあ、朝永さんはお姉さまを殺したわけじゃ……」
朝永「違う……!殺したのは私だよ!」
朝永「だって……船の上でその子を看病してたけど、日に日に弱って行って……」
朝永「その子が……最後にこう言ったんだよ……『もう自分は助からないから、無駄にこの船の食糧を減らすよりは……』」
朝永「『自分を……殺してくれって』…」
朝永「……でも、私は……殺せなかった……から、その人は……可憐ちゃんは……」
朝永「……ボートから……飛び降りて……」
海東「……く……」
朝永「私が……私がいなかったら……」
朝永「あの人は、私を助けずに済んだから……」
朝永「あの人は……生きてたはずなんだよ!」
火ノ宮「……聞く話では、そのボートに積んであった食料はせいぜい五日分……それも一人用だ」
火ノ宮「彼女の判断は正しかった……きっと二人で食料を分け合っていたら……」
澄々「共倒れになっていたの……ですわね」
澄々「お姉さまは……それを避けるために……」
九神「では、朝永の過剰なまでの食欲とは……」
火ノ宮「……満腹状態でないと、そのフラッシュバックが起こるんだろう。だからだ」
海東「……なるほどな……」
朝永「全部……全部私が悪いんだよ……」
朝永「私が生きてるから……私の分の不幸もみんなが受けちゃうんだ……」
朝永「可憐さんも……火ノ宮君もそう……」
朝永「私なんか……死んじゃえば……」
朝永「そう思ったのに……火ノ宮君が、私を助けるために殺陣山君を殺して……」
朝永「今度は……火ノ宮君が死んじゃう……そう思って……」
朝永「火ノ宮君には死んで欲しくないからって……みんなを犠牲にしてまで火ノ宮君を助けようとして……」
朝永「悪いのは……全部私……」
火ノ宮「……それは違うぞ」
火ノ宮「……お前が悪いことをしたのは、『俺を助けるために他の全員を犠牲にしようとした』という一点のみだ」
火ノ宮「お前のために死んだ人は、お前に生きてほしいから助けたはずだろう?」
火ノ宮「だったら……お前は生きろ」
火ノ宮「それが、お前を命を懸けて助けた俺の願いだ」
朝永「火ノ宮君……」
火ノ宮「……すまなかったな。お前たち。迷惑をかけた」
火ノ宮「だが、俺が死ねば、内通者はいなくなり、わだかまりもなくなるだろう?」
火ノ宮「……海東、澄々、朝永の事は、どうか許してやってくれないか?」
海東「……当り前だろうが……あの人は……」
海東「信念に殉じた……だけだったじゃねえか……」
澄々「お姉さまが助けたかった朝永さんを、わたくしが憎むというのは……」
澄々「……誇るべき行為では、ありませんわ」
火ノ宮「………それを聞けて安心だ」
火ノ宮「さて、お前たち、そろそろ頼む」
火ノ宮「俺を殺して……この裁判を終わらせるんだ」
色鯨「……ちきしょおっ……」
九神「…………」
冬崎「……わかったっす、モノクマ?」
モノクマ「はいはい、それじゃあ議論の結論も出たことだし、そろそろ行っちゃいますか!」
響音「火ノ宮君……!」
モノクマ「それでは行きましょう!投票ター……」
……これが、真実。
誰も救われることのない、真実。
殺陣山から朝永さんを守るために、火ノ宮君が殺した……
それが……
ゾクッ!
響音「待って!」
モノクマ「おろろろ!何だよ!タイミングを狂わせるんじゃないよ!」
モノクマ「せっかくいい感じだったのにさあ!」
九神「響音、どうしたんだ?」
冬崎「……火ノ宮君に何か言いたいことがあるんすか?」
響音「違う、そうじゃないんだよ……」
今なんというか……寒気?のようなものを感じた……
その発生源を経っていくと……そこにあるのは……
殺陣山の、遺影……
まるで、あいつが……
殺陣山の笑い声が、聞こえるような……
響音「……火ノ宮君、ちょっといいかな?」
響音「殺陣山を殺した時の状況、聞かせてほしいんだけど?」
海東「ど、どうしたんだよ、響音?」
海東「何かあったのか?」
響音「わからない……わからないけど……」
響音「殺陣山が……笑ってる気がするんだ」
海東「……はあ?」
九神「何が言いたいんだ?響音」
火ノ宮「……俺があいつを殺したのは事実だ」
火ノ宮「響音、お前がそう思ってくれてるのは嬉しいが……」
響音「いいから……話して!」
朝永「……妙、夢ちゃん?」
……この結末……あいつに……
あいつに……誘導されている気がする!
【ノンストップ議論 開始!】
<【モノクマファイル4】]
<【変装中の海東】]
<【色鯨の証言】]
<【朝永の証言】]
<【殺陣山の死体の体制】]
<【海東の証言】]
火ノ宮「……この事件のクロは、俺なんだ」
火ノ宮「俺は【モノクマから】朝永が殺されそうになっているという情報をもらい……」
火ノ宮「あらかじめ教えられていた『隠し通路を通って』四階まで上がった……」
火ノ宮「そこで殺陣山が朝永の身体を【杭で刺そうとしている】のを目撃し……」
火ノ宮「俺は殺陣山に飛び掛かった、そして……」
火ノ宮「もみ合いの末にあいつの【腹部に杭が刺さり】……」
火ノ宮「あいつを殺してしまったんだ……」
火ノ宮「……これが、あの部屋であった状況だよ」
安価↓
正解!
響音「それは違うよ!」論破!
響音「やっぱり……それだとおかしいんだよ!」
響音「だって、モノクマファイルと死因が違うんだよ!?」
冬崎「モノクマファイルには、心臓に杭を突き立てられたことによる物が死因になってるっす……」
冬崎「確かに……そいつはおかしいっすね……」
火ノ宮「馬鹿な……俺は確かに殺陣山の腹を刺したぞ!」
火ノ宮「その際に、大量の返り血も飛び散った!」
火ノ宮「その証拠が……俺の今の格好だ!」
冬崎「うーん……殺陣山の死体には確かに腹部に傷があったっすけど……」
冬崎「そんなに血が出る箇所じゃなかったような?」
九神「ならば、何故殺陣山の身体のからそこまでの血が……」
響音「もしかして……」
殺陣山は、事前に腹に何かを仕込んでいたんじゃないか?
それはきっと……
【証拠を提示しろ!】
安価↓
正解!
響音(これで証明できる!)解!
響音「……輸血パック、じゃない?」
響音「輸血パックを腹に仕込んでいたんだよ」
響音「輸血パックの中に、穴の開いた特大サイズのものがあったんだよ」
響音「穴が開いていたのはきっと……そこに杭が刺さったからなんだ」
澄々「それで、大量の血が出て、火ノ宮さんにかかったんですの?」
響音「そうだよ、それで火ノ宮君は殺陣山を殺したと誤認してしまったんだ……」
海東「……もしかすると、そいつは防刃ジョッキみたいな役割を果たしたのかもな」
海東「特大サイズ、って言ってたよな?そこに液体の血が大量に入ってたんだから」
九神「完全に、とはいかなくても、杭が深く刺さるのは防げるだろうな……」
冬崎「なるほど、それは納得……って待った待った!!まだ問題があるっすよ!」
冬崎「一応それなりには深い傷だったっす!そんな傷なら……」
冬崎「激痛で声をあげてもおかしくないじゃないっすか!」
火ノ宮「そうだ!……あいつは俺が刺した後、崩れ落ちるように……」
……いや、痛覚なら、遮断してしまえばいい。
そのために使われたのは……
【証拠を提示しろ!】
安価↓
正解!
響音(これで証明できる!)解!
響音「局所麻酔薬……それを使ったんじゃない?」
響音「あれをお腹に使っておいて……痛覚を消したんだよ」
冬崎「え?あたしあいつの腹に注射痕なんか見てない……」
色鯨「いや……死体は血まみれだったんやろ?」
色鯨「注射の痕っつーのは小さいんやないの?だったら……見逃してもおかしくないんやないか?」
九神「それに、腹部に傷があったんだろう?それに気を取られて……見落としている可能性はないのか?」
冬崎「……やられた!そういう事っすか!」
響音「……腹部の痛覚を消して、叫び声を上げないようにしたんだ」
響音「だからきっと……火ノ宮君は殺陣山を殺してない!」
火ノ宮「何……だと……?」
色鯨「……だったら、どういうことなんや?」
色鯨「火ノ宮には無理、朝永も返り血の問題から無理、となると……」
響音「……一人しか、いないよね」
響音「あの場にいたのは、火ノ宮君、朝永さん、そして殺陣山の三人だけ……」
つまり、殺陣山を殺した犯人は……
【怪しい人物を指名しろ!】
安価↓
響音「殺陣山……あいつの自殺なんだ……」
響音「きっと、朝永さんが火ノ宮君を運び込むために外に出た時に、部屋の中で……」
響音「自分の心臓を杭で刺して……死んだんだよ……」
澄々「そんな……なんの為に!?」
響音「何のためにかは……わからないけど……」
響音「ともかく、そうとしか考えられない……」
冬崎「現場に血が撒かれていたのは……単純なあいつの趣味だけじゃなく……」
冬崎「二回刺された事を誤魔化すためだったつー事っすか?」
海東「あいつの目的はそもそも……朝永と火ノ宮に、『火ノ宮が殺人を犯した』と思い込ませるため……だったってことか」
海東「自分の自殺を偽装して……裁判を間違った方向に誘導させるために……」
朝永「そんな……」
火ノ宮「ならば……あいつは……」
響音「……裁判の失敗、それによって……」
響音「私たち全員を……殺そうと……」
九神「異議有りだ!」反論!
響音「九神……君?」
九神「響音……お前の推理、確かに理に適っている」
九神「だが、本当にそれは正しいのか?」
九神「お前が火ノ宮を死なせたくないから……」
九神「盲目的にそういってるんじゃないのか?」
響音「……そうじゃないよ」
響音「私は、自信をもってそう言うよ」
響音「絶対に、火ノ宮君は犯人じゃないって……」
九神「……お前らしくなってきたじゃないか」
九神「では、その覚悟を試させてもらうとしよう」
九神「丁度、俺にもひとつ疑問があることだしな」
【反論ショーダウン 開始!】
<【殺陣山の死体の体制】]十
<【客席の照明】]十
<【白い造花】]十
<【現場の床】]十
<【木製の杭】]十
<【杭の状態】]十
九神「火ノ宮が殺陣山を刺したのは確定事項だ」
九神「朝永がそれを隠すために偽装をしたのも確定事項だ」
九神「だが、殺陣山が自殺をした?」
九神「それを確定できる証拠はあるのか?」
響音「……それしか考えられないんだ」
響音「朝永さんは返り血をほとんど浴びてないし……」
響音「火ノ宮君は心臓を刺してない!」
九神「なるほどな、だが考えてもみろ」
九神「火ノ宮は【腹を刺した】んだろう?」
九神「しかし殺陣山が自殺をしたならば……」
九神「殺陣山の死体は、【胸を刺した】ことになる」
九神「……朝永は殺陣山と火ノ宮が争う現場を見ていたはずだ」
九神「ならば、死体の体制や刺された位置が変化しているのにも……」
九神「朝永は気が付いていたはずだ」
九神「床の上に倒れた死体など【よく見える】はずだからな」
九神「ならばなぜ、朝永は死体の体制が変わったことに気が付いていない?」
九神「……どうだ?論破をしてみせろ!」
安価↓3まで
正解者のコンマ合計が90以上か、全員正解でクリア
響音(その言葉は不協和音よ!)論破!
響音「……朝永さんは、きっと殺陣山の体制なんて見えてなかったんだ……」
響音「だって、音楽室の電球は取り外されていて……」
響音「客席側の床は暗くてよく見えなかったんだ」
響音「だったら、客席側の床に倒れこんだ殺陣山の体制が変わってるのに気づいてなくてもおかしくない……」
九神「……なるほどな、ならば、もう何も言うまい」
九神「俺はお前の推理に付き合ってやる。論破されてしまえば仕方ないからな」
響音「九神、君……」
朝永「妙夢ちゃん……」
響音「……朝永さん、私言ったよね」
響音「……あなたが人を殺すはずない、って信じてるって」
響音「……だから……」
響音「私の結論は……これなんだ!」
【クライマックス推理 開始!】
今日の朝の後、殺陣山は誰にも見つからないように美術室に入ったんだ。
そこにはあらかじめ用意してあった( A )と……( B )があったんだ。
どちらも殺陣山が自作したもので、今回の事件の演出のためのものなんだよ。
でも殺陣山が用意したのはそれだけじゃなくて……
音楽室を真っ赤に染めるための( C )と……
音楽室の電球を抜き取っておくことだったんだ……ある目的のためにね。
そして、動機の公開によって自殺願望のあった朝永さんを音楽室へと誘い出し……
そこで、自分が殺そうとしたんだよ。
だけど……そこで邪魔が入ることになったんだ……
( D )が音楽室に入ってきたんだよ。
モノクマの隠し通路を通って最短ルートでね。……誰も目撃しなかったのはそれが理由なんだ。
そして、そのまま揉み合いになって、そのうちに殺陣山の腹部に杭が刺さった……
だけど、それは殺陣山の狙い通りだったんだよ。
殺陣山は腹にも( E )を仕込むことで、自分の死を偽装したんだ。
当然、お腹に杭が刺さったら激痛が走るだろうから……対策として、( F )も使ってね。
そして、朝永さんが火ノ宮君の犯行を隠すために音楽室から出た隙に……
自分の胸を杭で刺して……自殺したんだ。
一方戻ってきた朝永さんは、戻ってきた殺陣山の死体を、殺陣山の当初の設計通りに偽装しなおすことで、疑いを自分の目に向けさせようとしたんだ。
杭を打ち込み、花を置いて……
だけど、この時に朝永さんは殺陣山の死体の体制が変わっているのに気づかなかったのは……
( G )だったから。そのために殺陣山は電球を抜いておいたんだよ。
そう、この事件の犯人は、火ノ宮君でなければ朝永さんでもない……
( H )……あいつなんだ!
【推理が繋がるように()内の文章を埋めろ!】
A,B……殺陣山が自作したものは?
C……音楽室を真っ赤に染めるために使ったのは?
D……朝永が殺されそうになる瞬間……割って入ったのは誰?
E……偽装のために仕込んだのは?
F……激痛を緩和するために使ったのは?
G……なぜ、朝永は死体の体制の変化に気づかなかった?
H……犯人の名前は?
安価↓3まで。
全問正解が居ればクリア
【クライマックス再現 開始!】
今日の朝の後、殺陣山は誰にも見つからないように美術室に入ったんだ。
そこにはあらかじめ用意してあった白い造花と……木製の杭があったんだ。
どちらも殺陣山が自作したもので、今回の事件の演出のためのものなんだよ。
でも殺陣山が用意したのはそれだけじゃなくて……
音楽室を真っ赤に染めるための輸血パックと……
音楽室の電球を抜き取っておくことだったんだ……ある目的のためにね。
そして、動機の公開によって自殺願望のあった朝永さんを音楽室へと誘い出し……
そこで、自分が殺そうとしたんだよ。
だけど……そこで邪魔が入ることになったんだ……
火ノ宮君が音楽室に入ってきたんだよ。
モノクマの隠し通路を通って最短ルートでね。……誰も目撃しなかったのはそれが理由なんだ。
そして、そのまま揉み合いになって、そのうちに殺陣山の腹部に杭が刺さった……
だけど、それは殺陣山の狙い通りだったんだよ。
殺陣山は腹にも輸血パックを仕込むことで、自分の死を偽装したんだ。
当然、お腹に杭が刺さったら激痛が走るだろうから……対策として、局所麻酔薬も使ってね。
そして、朝永さんが火ノ宮君の犯行を隠すために音楽室から出た隙に……
自分の胸を杭で刺して……自殺したんだ。
一方戻ってきた朝永さんは、戻ってきた殺陣山の死体を、殺陣山の当初の設計通りに偽装しなおすことで、疑いを自分の目に向けさせようとしたんだ。
杭を打ち込み、花を置いて……
だけど、この時に朝永さんは殺陣山の死体の体制が変わっているのに気づかなかったのは……
音楽室の客席側の照明が消えていて、暗い部屋だったから。そのために殺陣山は電球を抜いておいたんだよ。
そう、この事件の犯人は、火ノ宮君でなければ朝永さんでもない……
殺陣山湊……あいつなんだ!
COMPLETE!
響音「これが、私の答えだよ」
火ノ宮「響音……」
冬崎「うし、それじゃあ投票するっすよ!」
海東「自殺の場合はどうすりゃいいんだ?」
澄々「えっと……一応殺陣山さんに投票できるみたいですわね」
九神「よし、ならばそれを押せ」
色鯨「当り前や!さっさと終わらせるで!」
響音「……朝永さん」
響音「これがあってれば、火ノ宮君と生きられるよ?」
響音「……生きたい?」
朝永「……生きたいよぉ……」
朝永「火ノ宮君と……生きたいよぉ……」
響音「……うん、わかった」
モノクマ「はあ、なんだよこの結果……寒いってレベルじゃないよ……」
モノクマ「はいはい、それじゃあ、議論の結論も出たようだし、さっさとしよっか?」
モノクマ「はてさて、クロとなるのは誰なのか!?」
モノクマ「その答えは、正解なのか?不正解なのかー!?」
モノクマ「それではいきましょう!投票ターイム!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
MONOKUMA
VOTE
ジャララララララララララララ……
|タテヤマ|タテヤマ|タテヤマ|
テッテレー!
チャラララララララララララ……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
学 級 裁 判
閉廷!
【リザルト】
発言力ボーナス 5
集中力ボーナス 7-2=5
合計 10
ノンストップ議論ノーミスボーナス 可 2
反論ショーダウンノーミスボーナス 不可 0
証拠提示・人物指定ノーミスボーナス 不可 0
クライマックス再現ノーミスボーナス 可 2
合計 4
獲得モノクマメダル 14
現在の所持メダル 25
じゃあ本日はここまでです。お疲れ様でした。
四章はある程度の救いをしないとね!
……あとね、また出たんですよ5%。確立とは一体……
実は5%の確率でベストエンドを仕込んでおいたんですね。
このルートではこれがベストエンドやで。
朝永ちゃんはマジモンの幸運なんやね。
では次回は水曜日あたりを目標に。できればしたい。
それではお疲れ様でした。おやすみなさ
殺陣山5%引いたのかwwある意味すげえ
そこまで低い確率だったのにピンポイントで打ち抜いて芸術が崩れた殺陣山マジ焼売
>>915
正確には『殺陣山が自殺する』可能性が5%だったんですね。
今回の判定は特殊で
1、火ノ宮君が殺陣山殺す
2、殺陣山が火ノ宮君殺す
3、殺陣山が朝永ちゃん殺す
4、殺陣山自殺(ここ5%)
の4つに分かれていました。
実は被害者もあの時点では未定だったわけですね。
お疲れ様です。
やっぱり水曜日は無理かもしれぬ……とりあえず土曜日予定でお願いします。
アドリブで進めればいい自由行動とかならいつでも行けるんだけどね。
それでは。
ふと思ったんだけど、結局床まで刺さった杭ってどうなったの?
殺陣山が頑張って刺したなら痕跡残るってくかみん言ってたよね?
そんで火ノ宮も違うんだよね?
自分どっかで見落としあったら教えてください...
>>948
火ノ宮が血液パック刺す→殺陣山が自分刺して死ぬ→朝永が死体動かし床まで刺す のはず?
>>948
大体>>949さんの解釈であってます。
殺陣山さん自分の胸を刺す
↓
朝永ちゃんが死体を動かして杭をハンマーで打ち込む
の流れで杭を地面に打ったのは朝永ちゃんですね
いや、今回は完成ギリギリだったので見直すと粗が結構あるのよね……
白い花に血がついてなかった理由とかね(朝永ちゃんが後で並べた)
たぶん気づいてないものがたくさんあると思うのでもし何かあったらよろしくお願いします。
あと前回忘れてましたが花咲さん&全員集合絵の支援ありがとうございます。
ここまでたくさんの支援をいただき遂に集合絵までいただけるなど始めた当初は思ってなかったです。嬉しい。
では予定通り土曜日の完成を目指しますのでよろしくお願いします。
では予定通り本日の20時頃から投下していきたいと思います。
まあ、このスレ中には終わるでしょう。短いし。
次回から次スレって感じでいいかな?
よろしくお願いします。
モノクマ「はい、大正解です……」
モノクマ「今回のクロは被害者本人、つまり殺陣山君自身です……」
……終わった……
ここまで投票に緊張したのは初めてだ……
……そうして、安堵した瞬間、体から汗が噴き出る。
響音「……ふぅ」
海東「……響音、めっちゃ汗かいてるじゃねえか……」
響音「……まあね」
響音「あんだけ大口叩いて合ってなかったら、みんな一緒に死んじゃうところだったし……」
九神「……だが、お前は『未来』を勝ち取ったんだ」
九神「火ノ宮も朝永も犯人ではない、そう信じることでな」
冬崎「そうっすよー!もしあたしが推理することになってたら、確実に殺陣山の自殺を見抜けなかったっすからね」
冬崎「響音ちゃん、もう免許皆伝かもね!」
響音「何の……?」
朝永「妙夢ちゃん……」
朝永「ぐすっ、ひっぐ、ごめんなさい、妙夢ちゃん、みんな……」
朝永「私、火ノ宮君を助けるためとはいえ……えぐっ、皆を……殺そうと……」
色鯨「ま、まあ……結果的に死んでないんやし、それでええんとちゃう?」
色鯨「な、澄々、海東?」
海東「まあ、いろいろ言いたいこともあるけどよ……」
海東「俺としては結論には納得できた、別に今すぐにどうこうしようとかそういうのはねえよ」
澄々「……そうですわね、わたくしは許せませんが」
響音「澄々さん!?」
澄々「……勘違いしないでくださいませ、わたくしが許せないというのは、『お姉様に頂いた命を無駄に散らそうとした』ことですわ」
澄々「……命を懸けて貴女は助けだされたのです。その命を無意味に失おうとするなら……」
澄々「次からは引っ叩いてでも……」
色鯨「……怖いな!澄々のそんな発言初めて聞いたで!?」
澄々「あら、わたくしはいつもこんな感じですわよ?」
色鯨「……女って、女って……」
火ノ宮「…………」
響音「……火ノ宮君?」
火ノ宮「……無様に、生き残ってしまったな」
冬崎「火ノ宮君?生き残ったことはむしろ感謝するべきなんじゃないんすか?」
火ノ宮「……いや、俺がここでクロとして死んでいれば、俺の人質も助かる……」
火ノ宮「それがモノクマとの間に結ばれた契約、だったからな……」
九神「……人質か」
九神「確かに、人を従わせるにおいては効果的な手段だな。俺はあまり好まんが」
モノクマ「そうだね、火ノ宮君、殺陣山君を殺して、朝永さんを助けて、人質を助けて、自分は綺麗に死んでいく……」
モノクマ「そんなプランだったみたいだけど、見事に失敗しちゃったね!うぷぷ!」
モノクマ「まあそんなわけだからキミとの契約は続行!君が誰かを殺すまで……僕は人質を取るのをやめないっ!」
火ノ宮「………」
朝永「火ノ宮君……」
冬崎「ちっ……」
響音「……というか、モノクマ。一つ聞かせてもらっていい?」
モノクマ「はいはい、何かな?」
響音「殺陣山が私たちを全滅させようとした理由……それって何なの?」
海東「……確かに、あいつは何でそんなことを……」
九神「……あいつの目的は朝永を殺し、自分の芸術作品とすることだったはずだ」
九神「ならば、何故あいつは自殺なんぞを……」
モノクマ「ああ、それね?それに関しては……」
モノクマ「……殺陣山クンの遺書でも見た方が早いんじゃない?」
澄々「遺書!?」
モノクマ「うん、ボクに『裁判が終わったら全員に読んでくれ』って渡してきたんだよね」
モノクマ「まあ、本来ならば彼はオマエラのおしおきの前に読み上げるつもりではあったんだけど……」
モノクマ「オマエラ勝ち残っちゃったからね、しょうがないね……」
モノクマ「では、読み上げまーす!」
……前略、親愛なる希望ヶ峰学園の同級生諸君。
超高校級の芸術家、殺陣山湊だ。
お前たち、僕の一世一代……そして最期の芸術は楽しんでもらえただろうか?
僕の目論見が成功したのならば、お前たちはこれから処刑される寸前なのだろう。
失敗していれば……まあ失敗は考えるつもりはないので省略する。
朝永は絶望と後悔が入り混じった良い表情をしているんじゃないか?
何せ自分の所為で友人、そして愛するものを殺してしまうんだからな。
そして響音……お前は最早七点どころじゃない、いい顔をしているはずだ。
初めて会った時とは格段に違うほどの闇をお前は抱え込んでいたんだからな。
そのお前が、『友を疑って』死ぬというのもまた美しいだろう。
……そう、僕の目的はお前達全員を処刑し、全てを自分の最後の芸術作品にする予定だったんだ。
僕がクロとなり、卒業の権利を得れば、処刑の方法は僕が決められるんだからな。
……既にモノクマにも話は通してある。個人的には澄々の処刑も楽しみだったからな。
命を賭して作品を作り上げる……それは偉大なる芸術の先人たちも通った道だ。
ならば、僕もそれに従うことが芸術の道を進むものとして当然だろう。
……仮に、もし仮に失敗したとしても、これは敗北ではない。
敗北というのは『己の道を貫き通せなかった』者に与えられる侮蔑の言葉だ。
自分の道を駆け抜けることができた僕こそが、勝利者だ。
だからこそ、僕はこの選択を後悔していないし……
その選択をし続けるだろう。
……では、地獄で会うのか、はたまた来世で会うのかはわからんが……
また会おう。
モノクマ「……以上です。いやあ、特注で処刑セットを組み上げたんだけど、無駄になっちゃったかな?」
響音「あいつ……」
色鯨「やっぱりキチガイやんか……」
火ノ宮「……朝永に更なる罪の意識を植え付けることで、あいつの価値観にとっていい方向へと結びつけようとしたのか」
火ノ宮「……だが、響音が見破ってくれて……本当に……」
朝永「…私、また騙されたんだ……」
朝永「また騙されて、人を殺す手伝いを……」
冬崎「だからそれに関しては朝永ちゃんは悪くないっす!悪いのは殺陣山!」
冬崎「絶望を与えると人間が美しくなる!?冗談じゃねーっすよ!」
冬崎「そんなののせいで……危うく……」
九神「……そして、悪いのはもう一人いるぞ」
九神「モノクマ……いや、その後ろにいる黒幕……」
モノクマ「はにゃ?」
澄々「……もう、貴方の思い通りにはなりませんわよ?」
澄々「わたくしはもう決めましたもの」
澄々「いかなる困難があったとしても、仲間を信じ、貴方を打ち倒す……」
澄々「響音さんが、朝永さんたちを信じたように」
海東「……俺もだ」
海東「知りたいことも知れた、んで、可憐さんの死にも納得できた。んで……」
海東「……あの人の考え方も少しは理解できた」
九神「俺は最初からやることは変わらん。全員をここから出してやるだけだ」
九神「そして、そのためには……貴様を倒すのが手っ取り早い」
冬崎「右に同じ!つーか我慢の限界っす!」
冬崎「あたしらをこんな風にもてあそんで……何がしたいんすか!」
色鯨「……ま、この流れに乗らんといかんよな?」
色鯨「オレも同じやで、珍しく腸煮えくり返っとるのもあるしな」
色鯨「自分に何ができるかはわからんけど……戦うで!」
朝永「……皆が、許してくれるかどうかはわからないけど……」
朝永「私は……生きなきゃいけないから……少なくとも、死んじゃダメだっていうのも分かったから……」
朝永「私も……頑張る!」
響音「皆……」
響音「……私、やっと気づいたよ。皆を背負うってことの意味……」
響音「……皆の分まで、幸せに生きる。それだけで良かったんだよね?」
響音「前を見て、進み続けて……ハッピーエンドに向かう……」
響音「……モノクマ、私達は……もうあなたの思い通りにならない!」
モノクマ「何おう!……これが噂の学級崩壊って奴か!」
モノクマ「およよ……悲しいよ……」
九神「当然だろう。お前には今逆らうことはできんが……」
九神「いずれ、方法は見つけるさ」
澄々「少なくともこれからは殺し合いはおきませんわよ?」
澄々「わたくしは……そう決めましたから」
澄々さんの言葉、それに追従して、皆首を縦に振っていく。
当然だ……
響音「……私たちは、もう殺し合いなんてしない!」
モノクマ「うぷぷ……そう言ってもコロシアイを起こす動機なんか身近にいくらでも転がってるんだよ?」
響音「それでも!」
響音「……私は皆を信じぬく、お人よしと言われようが、信じる」
響音「そうすれば、どんな困難だって打ち破れる……きっと!」
モノクマ「……はあ、やっぱり。こんなこと言い出すと面倒くさいんだよなあ……」
モノクマ「……でも忘れてないかな?こっちには火ノ宮君っていう最終兵器が……」
火ノ宮「……無理だ」
モノクマ「はにゃ!?」
火ノ宮「……こいつらをもう……裏切ることはできない……」
火ノ宮「俺は……!」
朝永「火ノ宮君……」
モノクマ「フーン……なんだよ……そんなこと言っちゃうわけか……」
モノクマ「なら、決めたよ……今回のおしおきは……」
モノクマ「火ノ宮君の人質です!」
火ノ宮「ぐっ……」
響音「モノクマ!やめなさいよっ!」
モノクマ「まあ一人くらい見世物として殺さないと火ノ宮君の覚悟も決まらないでしょ!」
モノクマ「お父さん?お母さん?妹さん?まあ誰でもいいよね!ていうことで妹さんにするよ!」
モノクマ「それではスペシャルゲストを交えておしおきを開始します!」
モノクマ「それでは張り切っていきましょう!おしおきターイム!」
火ノ宮「……やめろ……」
モノクマ「やめないよ!そんな都合のいいこと起きるわけないでしょ?」
モノクマ「君は指を銜えてそこで妹さんが殺されるのを見るといいさ!」
モノクマ「そのうえで答えを聞かせてもらうよ!」ピコッ
火ノ宮「……ぐ……すまん……俺の……俺の所為で……!」
……のどかな田舎町、その上空を何かが飛んでいます。
鳥か?飛行機か?いいえ、ミサイルです。
そのミサイルは真っ直ぐどこかを目指して飛んでいきます。
目指しているのはモノクマの模様がプリントされた、一台のバス。
その中を見てみると、あら、いるいる。
中学生くらいの一人の女の子が、鎖をまかれて、猿轡を噛まされて。
ミサイルはバスをめがけて飛んできます。
そして、着弾しようとしたその時!
……ミサイルは突然方向を変えて、明後日の空へと飛んでいきます。
そして何もない空で爆発しました。
……バスには、一台のワゴンが向かっていき、その中から出てきた何人かの人間が、バスの中に入り……
火ノ宮君の妹を助け出しました。
ワゴン車には、二文字の漢字がプリントされています。
――――『未来』
モノクマ「はああああああああああ!?」
火ノ宮「い、今のは?」
冬崎「未来、って書かれてたっすけど……」
冬崎「それに、モノクマの慌てようからして……」
海東「想定外の事態……ってことか?」
響音「というか……火ノ宮君……」
響音「人質……助かったんじゃない?」
火ノ宮「……あ、ああ……」
モノクマ「ちくしょう!ここであいつらが出てくるとか……どうやって嗅ぎつけやがったんだ!」
モノクマ「……まあ、希望ヶ峰学園のシステムを無理やり回復させたわけだからセキュリティの穴が残ってるのかもしれないけど」
九神「……何?」
モノクマ「これは予定を早めて動かないといけないかもしれないなあ……」
モノクマ「よし、決めた!」
澄々「決めた?」
色鯨「……また良からぬことでも企んどるんやないやろな……」
モノクマ「うぷぷぷ……それは明日のお楽しみ……ということで……」
モノクマ「今日はボクの気分もガタ落ちになっちゃったし……ここで解散しよっか!」
モノクマ「あ!火ノ宮君、君は今日でボクの右腕クビだから!」
火ノ宮「……こちらとしてもありがたい」
モノクマ「……あっそ!まあいいけど……」
モノクマ「そんじゃあ、明日は朝起きたらすぐに、体育館に集合してください!」
モノクマ「そこで、今後の事について話すとするよ!」
……そういうと、モノクマはいつものように消え去ってしまった。
おそらく隠し通路を使って。
海東「……さて、随分と風向きが変わってきたな」
澄々「ええ、それもいい方向に……」
冬崎「……おそらく、ここが正念場っすよ」
冬崎「少なくとも、私たちの救出に動いてる組織があるってことは……」
冬崎「何も起こらなければいずれ脱出できる……!」
九神「その通りだ。モノクマは俺たちに絶望を与えたかったらしいが……」
九神「希望を与えてしまったようだな?」
色鯨「よっしゃ!なら明日に備えて寝るで!」
色鯨「いずれ脱出できるんやろ!それなら俺たちは……」
九神「いざという時のために備える……それがいい」
響音「皆……」
響音「うん!頑張ろう!」
……そう、希望はつながるんだ!
外へ……皆で脱出する道へ!
朝永「あ、あの!」
火ノ宮「……いいか?」
響音「……朝永さん?」
朝永「……さっきも言ったけど、私、皆を殺そうとしちゃったんだよ……?」
火ノ宮「……俺は、お前たちを裏切っていた」
朝永「……ほんとにごめん……謝ってもすまないよね……けど……」
火ノ宮「……それでも、俺たちを仲間と呼んでくれるのであれば……」
火ノ宮「俺達は、お前たちと……」
九神「……愚問だな」
澄々「ですわね」
……皆も、頷く。
響音「……」
響音「当然に、決まってるでしょ?」
……希望は、前に進んでいく。
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【???】
モノクマ「うぷぷぷ!あいつらからの介入はちょっとイレギュラーだったけど……」
モノクマ「結果的にはいいスパイスとして機能しそうだよね!」
モノクマ「……希望が絶望に代わる時、どんな感じになるんだろうね?」
モノクマ「ボクとしてはそれが楽しみだよ!」
モノクマ「さて、一応日課だし……」
モノクマ「誰か監視をしておこうかな?」
安価↓4まで
様子を見たい人物を指定。
無効、もしくは被った場合、安価↓
響音ちゃん視点も大丈夫ですよ。
まあせっかくだから他の人視点で見た方がいいと思うけど……
火ノ宮
海東
響音
冬崎
次回はこの四人の視点の短編となります。
では今日は短いけどここまで。お疲れ様でした。
4章は1でも2でも核心に近づくから、重要なものを出してみたり。
で五章で上げて落とす!これぞモノクマ流よ!
それではお疲れ様です。次回は明日……にしたい。
休みだから書き上げたいけども。
では。
朝日奈『そういえば私と葉隠って何やってんだろ…………?』
葉隠『何やってるかちゃんと分かる腐川っちが羨ましいべ……』
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