エリチカ『ガラスハートなミッドナイトレディ!』【ラブライブ!ラジオ番組】 (210)

◆Attention!!◆ ◆Attention!!◆ ◆Attention!!◆

「絵里」の名前についての独自解釈など。閲覧注意。
※番外編です。読まなくても本編にまったく問題ありません。

エリチカ「初ライブ……ども……」
エリチカ「初ライブ……ども……」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404720578/)

絵里「穂乃果ハートなエリチカボディ」
絵里「穂乃果ハートなエリチカボディ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404921501/)

関連スレですが、今回は多分そこまで関係無いです。

◆Attention!!◆ ◆Attention!!◆ ◆Attention!!◆




――深夜のラジオ局


エリチカ(ナレーター)『この番組にはメタ発言・過剰な比喩表現・他番組の話題があるから嫌いな人は気をつけてちょうだい!』

エリチカ(ナレーター)『真夜中のテンションでぐだぐだやるだけらしいわ! それじゃあ本番1分前! CMよ!』


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405498985


<CM>

デン!♪
ぱらぱっぱっぱらぱ~♪

昨日、ことりと穂むらに行ったんです。穂むら。
そしたらなぜか人がめちゃくちゃいっぱいで入れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、ほむまん30円引き、とか書いてあるんです。
もう、値引きは無しです! と思いました。
あなたたち、30円引き如きで普段来てない穂むらに来てるんじゃありませんよ。
30円ですよ、30円。
なんか3人組とかもいました。3人組で穂むらですか。おめでたいです。私たちは2人ですよ。

よーし私あんみつ頼んじゃうわー、とか言ってます。たしか680円ですね。
あなたち、680円あげますからその列空けてください。
穂むらというのは、もっと静寂としてるべきなんです。
レジカウンターの向かいに座った穂乃果を、ゆっくり静かに愛でる、
しかし興奮に胸が刺されるようで……そんな雰囲気がいいんじゃないですか。UTXに帰って下さい。

で、やっと店に入れたと思ったら、隣の女性が、ぜんざいで、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れそうになりましたが、ことりがなだめてくれました。
あのですね、ぜんざいなんてきょうび流行りません。
得意げな顔して何が、ぜんざいで、なのでしょうか。
あなたは本当にぜんざいを食べたのかと問いたいです。問い詰めたいです。小1時間問い詰めたいです。
あなた、ぜんざい頼んだら箸やすめに漬け物が出てきたって言いたいだけなんじゃないですか。

穂むら通の私から言わせてもらえば今、穂むら通の間での最新流行はやっぱり、
ほむまん、これです。定番に勝るものはないんです。そしてそれが流行なんです。
ここだけの話ですが私自身は店でぜんざいなんて食べたことないんです。せいぜいお汁粉です。
ただお汁粉っていうと少しイメージが違うからぜんざいで例えただけです。それだけです。
で、ほむまんを6個。これが最強です。
欲望にまかせて10個とか20個を頼むのは、次から店員にマークされるという危険を伴う諸刃の剣なので注意してください。
素人集団にはお薦め出来ません。
まあ素人集団は、あっちのたいやき屋でお好み焼き味でも食べてなさいということです。B級グルメですから。

そんな穂むらをどうかよろしくお願いします。え? CMになってませんか? すみません、忘れて下さい。


<♪オープニングテーマ:ぷわぷわーお!>



花陽『みっ、みなさんこんばんはぁあああっ!?』

花陽『パーソナリティを務めさせていただきます、ガラスハートなミッドナイトレディこと小泉花陽です』

花陽『そして特別ゲストの……』

にこ『矢澤にこよ』

花陽『はい。よろしくお願いします……』

花陽『なぜ花陽に白羽の矢が立ったかというと、喋るのが一番苦手だからだそうです……』


エリチカ(ナレーター)『――最初のトークテーマは私について! エリチカの名前についてよ!』


花陽『絵里ちゃんと言えば……』

にこ『言えば?』

花陽『……呼び名がたくさんあります』

にこ『たしかにね』

花陽『絵里、絵里ちゃん、エリー、えりち、エリチカ、エリーチカ、KKE、ハラショー姉さん……』

にこ『多いわね。最後の2つを抜きにしても』


花陽『えりち・エリチ・エリち問題についてはあまり触れません。ご了承ください』

にこ『なんで?』

花陽『各媒体とか公式設定といった正誤性の問題ではなくイメージの話ですから……』

にこ『ああそう』

花陽『花陽は……エリチカが好きですね』

にこ『マイナーとは言わないけど、普通、漢字で絵里でしょ?』

花陽『その漢字なのですが……』

にこ『どうかした?』

花陽『まず、妹の亜里沙ちゃんの字を見てみましょう。こちらです』



 亜 里 沙



花陽『……美しいです』

にこ『は?』

花陽『亜のフォルム、亜→里の流れ、そして何より沙の柔らかさがたまりません!』

にこ『あんた大丈夫かしら……お米とかアイドルの話のときのテンションになってるわよ』

花陽『閉じて固い二文字の後に、開けた沙、そして最後の一筆は少のノ……!』


 亜 里 沙


花陽『どうですか!? ここフォントサイズもっと大きく出来ませんか!?』

にこ『どうと言われても……』

花陽『亜里沙ちゃんのかわいさを象徴していると言っても過言ではありません!!』

にこ『もういいわ……あんたにとってはアリサでもありさでもなく、亜里沙なのね』

花陽『そのとおりです!』


にこ『そろそろ絵里の話に戻りましょう?』

花陽『「絵里」ですか……命名としては危ない様子はまったくありません』

にこ『なんで上から目線なのかしら?』

花陽『絵:12画、里:7画、あわせて19画。これが一般的な数え方です。画数などに問題はないです』


にこ『名前に使われるときの漢字の意味は?』

花陽『もちろん解釈は多様ですが、やはり一般的に「絵」は「色模様・彩色を施して描いた絵・色模様」ですかね』

にこ『芸術的なイメージかしら』

花陽『「里」は「きちんと区画した田畑・居住地」ですね。ただの野原などとは違い、人為を感じます』

にこ『整理された秩序のイメージね。バレエ仕込みの芸術的なセンスもあってキッチリしてる、絵里のイメージにふさわしいじゃない』


花陽『そうですね。描かれた「絵」も、区画された「里」も人為的……個人的には「穂乃果」との対比が好きです』

にこ『ふうん。人為と自然の対比ってわけね』

花陽『フラットなキャンバスに描かれた絵や、平地の里。対して、高い坂を越えた木の上に穂る果実……』

にこ『あんたのイメージよね? 名付け親の意図の推測じゃなくて、受け取り側の解釈としての』

花陽『はい、考察というより勝手なイメージです。こういう話をする前って本当は調べなきゃいけないんでしょうけど』

にこ『考察界隈にまったく詳しくないのね、つまり』

花陽『だからこそただのイメージ……言葉の意味までは、それでいいのですが』

にこ『音と意味以外というと、視覚かしら?』

花陽『はい。絵里ちゃんですが……こんな風に見えませんか?』



 絵 里

  ↓

△△□□
△△□□


にこ『見えない! 見えないわよ!?』

花陽『花陽には見えます……ツンツンしてますね』

にこ『仮に見えるとして、何か問題あるのかしら?』

花陽『問題はありませんが……少し幾何学的すぎる印象です。「絢瀬絵里」として見ればバランスがいいのですが』

にこ『そうかしら?』

花陽『「絢瀬亜里沙」よりバランスがいいです。少なくとも花陽はそう感じます』

にこ『共感できない人のほうが多いと思うわ』


花陽『きっと「亜里沙」が完成された字面だからですね』

にこ『露骨な贔屓はやめなさい。それに名前って姓名でセットでしょ? テストの記入欄でも署名でも』

花陽『……花陽たちはよくお芝居をやりますよね。役者です』

にこ『役者?』

花陽『普段目にする台本は、当たり前ですが台本形式です。名だけなんです』

にこ『台本って……』

花陽『個人的には絵里、と表記するとき微妙に抵抗があります』


絵里(ナレーター)『――そんなのあなただけよ! △と□で私の名前を解説されたの初めてよ!?』




花陽『……かといって「エリーチカ」では長すぎます。音は柔らかくて好きですが』


エリーチカ『――かわいいじゃないエリーチカ!』


花陽『「KKE」じゃ暗号ですし……』


KKE『……』


花陽『いっそ「かしこいかわいいあの人」と呼びたいくらいです』


かしこいかわいいあの人『――名前を呼んではいけないラスボスかしら?』


花陽『結果、「エリチカ」が一番落ち着きます……』


エリチカ『――なんかエリーチカとくらべて間抜けっぽくない?』


花陽『多分それはと1期7話タイトル「エリーチカ」のイメージと、「エリチカ、おうちに帰る!!!」の違いでしょう』


エリチカ『――そうかしら……』


花陽『言葉というのは、どうしても手垢がつくものですからね。良し悪しではなく、自覚的かどうかということですが』


エリチカ(ナレーター)『――エリチカ、おうちに帰る……』


花陽『絵里ちゃんはナレーターの仕事があるからダメですよ? はい、フリップボードだしておきます』


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 絵 里

  ↓

△△□□
△△□□

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エリチカ(ナレーター)『――だからなによそれええええええっ!!』



――Aパート・おわり――


――オフレコ現場


エリチカ(ナレーター)『――CM入ったわ、お疲れ様……エリチカつかれた……』


花陽『ところで「花陽」は、「星空」とセットだと思うのですよ』

にこ『まだその話?』

花陽『やはり名付け親の意図の推測ではなく、個々の受け取り方の問題ですが』

にこ『少しは調べなさいよ』

花陽『前情報によってイマジネーションの働きが阻害されることもあるんじゃないでしょうか』

にこ『本気で言ってる?』

花陽『……すみません、今のはほんの冗談です』

にこ『あんたの冗談はわかりにくいのよ』


花陽『太古の昔から、花と星はセットですよね』

にこ『そうかしら?』

花陽『花占いに星占い。花に名前を、星に願いを。そういうものです』

にこ『それは違うんじゃ……』

花陽『テレビも漫画もなかった時代というのは、エンターテイメントの主流が、昼は花、夜は星でした』

にこ『電気もなにもなかったものね。退屈そう』

花陽『だからこそ人々は昼にたくさんの花言葉をつくり、夜に難解な星座の数々を生み出しました』


にこ『難解なって、あんた怒られるわよ』

花陽『とにかくメディアがありませんから、情報量が少ないんです。となりの里の事件も明日の天気も分かりません』

にこ『メールも電話も、車も電車もないから、大事な人が生きているかもわからないのよね』

花陽『わからない、居ても立ってもいられない。だから大事な人の安否を、昼は花で占い、夜は星で占ったのです』

にこ『それが花と星空、ね』

花陽『花陽の陽とは太陽。もちろんそのまま、太陽と星空はセットです』

にこ『え? じゃあ太陽が出てる間って……』

花陽『太陽は恒星ですっ! だから太陽の輝く空も星空ですっ!!』

にこ『……悪かったわ』

花陽『星空花陽……花鳥風月のような名前ですねぇ……』

にこ『ん? なんか言った?』

花陽『いえ、なにも』


花陽『園田は箱入り……南はあたたかく温和……』

にこ『東條は?』

花陽『東はオリエンタルな神社のイメージでしょうか』

にこ『條って何かしら』

花陽『条の旧字体ですね。訓読みは、えだ、すじ。意味は「木の細い枝、細長い筋、一筋ずつ書いたもの」です』

にこ『そこからどういうイメージにつながるのかしら?』

花陽『細い神経の枝、繊細な神経回路、……霊脈というか、スピリチュアル回路です』

にこ『きっとそれ独特な解釈よね。西木野は?』

花陽『ふつう病院といえば西洋医学。これって豪邸のお嬢様だから三文字なんじゃないですか? 具体例挙げますか?』

にこ『いや、いいわ。地雷の匂いがするわ……』


花陽『「ことり」が小動物なら、「海未」は可能性を感じますね』

にこ『可能性?』

花陽『「海」は原始生命の源、「未」は発展途上ということです。だから劇的な進化を遂げてしまうんですね』



にこ『何度も言うけどそんなイメージ、あんただけよ』

花陽『そうなんでしょうか……』

にこ『で、矢澤は?』

花陽『北澤なら東西南北そろったのですが。音のリズムが劣りますね、北澤にこ』

にこ『ちょっとぉ!?』

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<CM>

――ツバサ・A級ホノキチ昇格最終試験――


海未「最期に問おう。ホノキチとはなにか」

ツバサ「そうですね……」

ツバサ「…………」





ツバサ「――ただの言葉です」

海未「合格です。これからも精進してください」



――絶対合格! UTX塾!

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[VTR-3分]


穂乃果は、部屋に忍び込んでパンツを食べてしまう奴がいるのに手を焼いていた。
いい対策はないかと知恵を絞った末、最高のアイデアを思いつき、看板を作って部屋に貼り出した。
翌日パンツ泥棒が部屋に来てみると、看板は次のように書いてあった。

「!!警告!! この部屋に、幼馴染のパンツ1枚あり」

その翌日、穂乃果が部屋に戻りパンツを確認すると、はたして1つも盗られていなかった。
ただし、看板には次の文句が書き加えられていた。

「今は3枚」

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[原盤-3]


ある農家では、畑に忍び込んでスイカを食べてしまう奴がいるのに手を焼いていた。
いい対策はないかと知恵を絞った末、最高のアイデアを思いつき、看板を作って畑に貼り出した。
翌日スイカ泥棒が畑に来てみると、看板は次のように書いてあった。

「!!警告!!この畑に、青酸カリ入りのスイカ 1 個あり」

その翌日、農夫が畑に出てスイカを確認すると、1つも盗られていなかった。
ただし、看板には次の文句が書き加えられていた。

「今は2個」

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――深夜のラジオ局 第一夜 Bパート


エリチカ(ナレーター)『CMあけるわ!』


◆Attention!!◆ ◆Attention!!◆ ◆Attention!!◆

訳あってコピペ改変SS

エリチカ「初ライブ……ども……」
エリチカ「初ライブ……ども……」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404720578/)

にがっつり触れていきます。理由は述べます。

◆Attention!!◆ ◆Attention!!◆ ◆Attention!!◆


花陽『なぜ最初にエリチカの説明をしたかというとですね、タイトルにいれなきゃいけなかったからなんです……』

花陽『えーとこのビデオですね。「初ライブ、ども」、とりあえずVTRと呼びましょうか。お便りが届きました』


にこ『<これネタの中でいくつか意味分からんのあるんだけど、どっかで解説とかはもらえるんだろうか>』


にこ『ですって。VTR-115分あたりのお便りね』


花陽『これに迂闊にも「あ、じゃあ……」みたいな返事をしてしまったんですけど。よく考えたらこれって……』

にこ『「自分の言ったジョークを自分で解説しなきゃいけない」みたいな、アレよね』

花陽『出典の明記をしなかったほうが悪いんですよ、こういうのは……』


にこ『でもこれって、原盤じゃなくて改変後の意味がわからなかったんじゃない?』

花陽『もしかしたらそうかもしれませんので、なるべく触れていきたいですが……』

にこ『説明すればするほど泥沼になることってあるわよね』

花陽『罰というのは必ずしもネガティブなものではありませんので……罪に与えられる救済なんです』


にこ『もう一通。VTR-156分かしら』

にこ『<またスレタイにエリチカって入れてくれればわかりやすいんじゃないかね>』

にこ『……そうかしら?』


花陽『どうなんでしょうか……。ではまずCMあけ冒頭は、VTRの3分ですね』


にこ『説明したほうがいいの? これ』

花陽『変態とはいえ、自分のパンツは食べたくないんじゃないでしょうか。青酸カリとまではいかないかもしれませんが』

にこ『例え好きな子のパンツだって普通は食べない時点で、あまり深く突っ込まれても説明しようがないわ』

花陽『いわゆるS級ホノキチは2人いて、たぶんどちらかが常習犯だったのですが、2人とも来てしまったんですね』

にこ『そして自分の下着を穂乃果が間違えて履いてくれるかもしれない、と期待しながら置いてったのね、きっと』

花陽『それ以上は深く突っ込まれるとズブズブです。出典の明記はしたので、もう次行きましょうか……結構数あるんですね、ノルマ……』

 よかったです……
 スレ内で言われてたのは全て出典だそうと思いますが、もう書き溜めとかないのでゆっくりです


花陽『えーとこれは直前に、亜里沙ちゃんが海未ちゃんの動画を視聴して悔しがってますね』

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[VTR-8]

うちとえりちと海未ちゃんの3人で汽車に乗った時のことや。
その時の車両の座席は、通常全席が汽車の進行方向を向いているものを
回転させる事で3人が向かい合っても座れるような仕組みのものだったんよ。
どうせなら皆一緒に座ろうとえりちが座席を回転させると、
座席と一緒に変装した亜里沙ちゃんがカメラと海未ちゃんの盗撮写真をもったまま回転しながら現れたんや。
えりちはそのままその椅子を回転させ、亜里沙ちゃんは再び回転しながら元の位置に戻っていったわ。
えりちもうちも海未ちゃんも終始無言。
まさか尾行されていたとは気付かなかったわー。

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にこ『これが原盤よ』

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[原盤-8]

友人達と四人で汽車に乗った時のこと。
その時の車両の座席は、通常全席が汽車の進行方向を向いているものを
回転させる事で四人が向かい合っても座れるような仕組みのものだった。
どうせなら皆一緒に座ろうと友人が座席を回転させると、
座席と一緒に新聞を持ったおっさんが回転しながら現れた。
友人はそのままその椅子を回転させ、
おっさんは再び回転しながら元の位置に戻っていった。
まさか既に人が座っていたとは気付かなかった。

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花陽『えーと、これはどういう……』

にこ『<構図がわからない>とのことだから、「3人で向かい合って」ってとこじゃない?』

花陽『ああ、たしかに……そこかもしれません。すみません』

にこ『基本的に行動はソロ・デュオ・トリオまでにするのがμ'sの方針かしらね』

花陽『なんとなくわかります、それ』



エリチカ『――今届いたお便りよ! 意訳すると、なんで尾行されてたかが分かりにくかったらしいわ!』


にこ『あー……』

花陽『そっちでしたか……いや、両方だったんでしょうか、<構図>っていうのは』

にこ『フリップボード書かなくてよかったわね』

花陽『あまり手先が器用じゃありませんから……』

にこ『前の前がホノキチの話で、直前が亜里沙が海未に執着するシーンだったからね』

花陽『だからと思って当然のように亜里沙ちゃんをウミキチにしてしまった感はありました……』

にこ『天然というのは免罪符にはならないわよ』

花陽『免罪……はい。そんなわけで浄罪を続けます』

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[VTR-23]

78:まな板:ID:Ringabe

あれは少し前の話だにゃ。先輩と遊んでたところ目の前には地元では有名なB級ホノカバー。
当然好奇心旺盛な凛達は「ホノキチー!出てこーい!」の大合唱。 調子がでてきた時かしこい先輩が
「にわかホノキチー!私は漫画だと幼馴染よー!悔しくないのかしらー!」と叫んだにゃ。 その時、
ガシャーン!!という大音響と共にバンと勢いよく開いたドアの向こうには、3人のB級ホノキチが!
しかしどう見てもか弱い女の人…と思いきや!「てめえら逃がすな!!これはプライベートウォーだ!!」凛は逃げたにゃ!
自転車で全速力で。しかしUTX選抜組は早い!早すぎた!凛は何とか助かりましたが素人扱いした先輩はダメでした。しにました
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花陽『この件から先輩はずっと最後の最後までアライズに恨まれ続けるわけですね。VTRはこれです』

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[VTR-33]

974 ID:tsubasa
人にものすごい恨みを抱いたり、逆に人から買われたり、あるいは身近にそういう例を見たことはありますか?
ものすごい恨みというのは家族親戚絢瀬まとめて抹殺してやりたいと思うほどの恨みです。

975 ID:Erichila.mark-3
>974
絢瀬を巻き込むなw
恨みについてはそこまでは無いな

978 ID:tsubasa
>975-977
巻き込またのは家族親戚のほうです

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にこ『これが原盤よ……アンカーの記号はひとつ削ってあるけどね』

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[原盤-33]

974 ID:cNEtyYxY
人にものすごい恨みを抱いたり、逆に人から買われたり、あるいは身近にそういう例を見たことはありますか?
ものすごい恨みというのは家族親戚田中まとめて抹殺してやりたいと思うほどの恨みです。

975 ID:lw4bonwD
>974
田中を巻き込むなw
恨みについてはそこまでは無いな

978 ID:cNEtyYxY
>975-977
「家族親戚中」でした。スミマセン(田中さんも)。

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にこ『これは……?』

花陽『もうOKなんじゃないでしょうか?』

にこ『そう、よね?』

花陽『もうなんか自信なくなってきましたね……もともとありませんでしたが……』



にこ『ねえ絵里、あとどれだけあるの?』


エリチカ(ナレーター)『――VTRの111分、118分、126分、128分、135分、107分ね』


花陽『まあ急がなくていいんじゃないですかね……』

にこ『あとは<吉野家コピペはくるかと思ってたが…>というお便りもあるわ』

花陽『番組が始まる前に偶然ちょうどそのCMが流れましたよ』

にこ『ナイスエリチカ! いいCM枠埋めてくるじゃない!』

花陽『全然ナイスなCMじゃないですけどね……あれって穂むらが混んでほしくないだけじゃないですか』

にこ『もう増えないわよね?』

花陽『どうなんでしょう……番組が終わる前ならひろえるんじゃないでしょうか』

にこ『エリチカ、よろしく』



エリチカ(ナレーター)『――この番組ではお便りを……もしあったらだけど、いまのうちにお願いしておくわ』


エリチカ(ナレーター)『――じゃあ、原盤の紹介を続けていくわ、もちろん最後まで』


花陽『本当にゆっくりですよ……休み休みです。そのつもりでお願いします』

にこ『元気なさすぎよ』

花陽『罪はゆっくり償うのが一番なんですよ、言葉通りの意味ならこれは本当にそうですね』

にこ『どういうこと?』

花陽『ぽんと保釈金払ってすぐに出てくるか、一ヶ月投獄されるかの違いでしょうか』

にこ『あんたの例えは重いわよ……』


エリチカ(ナレーター)『――でもビデオ(※アニメ)見てると、花陽は何か罰でも受けたがってるように見える時があるのよね』


にこ『自罰的というか、罪の意識に苛まれる姿が似合うというか。そしてときどきそれを忘れた時だけ、素に戻る』

花陽『きっと内向的なだけですよ……後ろめたいことなんて(※アニメ花陽には)ないはずです』

にこ『変な固定観念がついてしまったらどうする?』

花陽『前世で人を襲ってしまったとか?』

にこ『それは多分もうないわ。安心ね』



にこ『……じゃあお便りでも読みながらいきましょうか』

にこ『<絵里ちゃんは準Sに昇格できたんですか?>』

にこ『ですって』


花陽『VTRを見つつ説明すれば長くなりますけど、とりあえず答えておくと、できてませんよね?』

にこ『できるわけないわ……』

花陽『説明がわかりやすくなければ説明ではないですし、大事なとこだけ流しましょう。』


花陽『この「派閥リストby umimin」。「偏った内容」と指摘されている通り、実は上から権力順なんですね』

花陽『権力順というのは実質、園田嬢から重用されてる順という意味でもありますね……かなり園田独尊なリストです』
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[VTR-107]
レベル1くらいの拷問

5 名前:以下、名無しにかわりましてμ'sがお送りします:ID:honopoppo
ほのかとベロチュウ!

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~~~~~~~~~~~~~

995 名前:名無しにかわりましてμ'sがお送りします(class-S):ID:umimin

★ここまでのまとめ、新スレは>980

>5についての見解派閥リスト

◎拷問じゃないよ派(ご褒美だよ派)
→ご褒美じゃなければなんなんですか?(正論派)※>976によると王道過激派排他主義
→幸せになっていいんだよ派(ことり派)※ことりは>950であんなこと言いましたが相手は私限定です勘違いなきよう
◎拷問派
→真の快とは徳と不可分であり節制に基づく心の平安だよ派(エピクロス主義)※かしこい時
→でも本当にそんなことしたらわたし死んじゃうわよ派(スペランカー主義)※かしこくない時
→ねこちゃんとの間で揺れるうち(誠実派)
→どっちもとればいいにゃ(準ことり主義)
→言葉でなら偉そうなことは言えるケド実際この身に降りかかったらどうなっちゃうかワカンナイ(キノキズム)
→無理せず寄り道してもいいのよ必ず帰ってきてねにこは信じて待ってるから(良妻派)
→一度贅沢を覚えるとろくなことないよ派(農民派)

→そもそも実現不可能な妄想で私たちを苦しめることが拷問だよ派(素人集団親玉)
→妄想だけで鼻血がでたよ派(むっつり素人A)
→私たちには少しレベルが高すぎたようだよ派(素直でよろしい素人E)

996 名前:名無しにかわりましてA-RISEがお送りします(class-B):ID:tsubasa

>980
新スレ乙 
>995
偏った内容でまとめるのうぜえ
怒りが有頂天になったこのスレは早くも終了ですね次スレで決着をつけよう
お前らにUTXの悲しみの何がわかるってんだよ……
>982
そいつの準S級昇格にはどちらかというと大反対
私怨抜きでもそんな紙耐久のやつにいざというときほのかが守れるとは到底思えないんんだが?
それより先にA級を増やすべき

997 名前:名無しにかわりましてμ'sがお送りします(class-B):ID:Anjuzikker

>950
あ、あの、今度お茶いかなぁい……?

998 名前:名無しにかわりましてμ'sがお送りします(class-B):ID:elenator

>950
私もおいしいチーズケーキを出す店を知っているのだが……

999 名前:名無しにかわりましてA-RISEがお送りします(class-B):ID:tsubasa

あっ、お前ら名前欄直せって!
悲しみには負けてもいいが挟持を捨てることはあってはならない
A-RISEが充実→心が豊かなので性格も良い→ほのかに好かれる
基本方針を忘れたのかよ何いきなり陥落しかけてるわけ?

1000 名前:名無しにかわりましてμ'sがお送りします(class-S):ID:umimin

>999
わかりました。あなただけ準A級でいいでしょう
「準」というのは試用期間を設けて様子を見るということです。
最初の役目ですが、その二人を止めなさい。あなたならわかりますね?
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花陽『いかに先輩が(園田さんに)優遇されてるかが分かります。幼馴染解釈ゆえでしょう。B級の中でも順位はあります。A級との間に意味深な一行が空いてますね……umimin、こんななんでもない議論のリストにまでそんなことしなくてもいいのに……そりゃあツバサさんも怒りますよ』

花陽『あとこれ、ほぼ武力順ですね。S級は海>こ、A級は希>凛>姫>に>花です』

花陽『ツバサさんの発言はかなり的確で、しかもいいことを言ってます。自分の欲望ではなく穂乃果ちゃんのための運営への熱意を感じます。多分それは園田嬢も理解しているのでしょう。だからこそ自分の妻(ことり)を守るためにツバサさんを試す(仲間を売らせる)ようなことをふっかけている。かなりいやらしいやり方です。「あなたならわかりますね?」って……こんな上司、嫌です……』



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[VTR-116分]

164 : 以下、名無しにかわりましてμ'sがお送りします :ID:Ringabe2

B級集団(今は1人だけA級)に
「弱点だらけのポンコツであり、ほのかのナイトたるべきS級には値しない」
とボロクソ言われたかしこい先輩。「私にも幼馴染という多世界解釈があるわ」と反論したが、
園田は「確かに1人で護衛が務まるだけの武力は必要不可欠ですね」と昇格の話はなくなった。
まぁ例の無人島裏ビデオでも、遠距離最強の園田と、後半に脳を溶かす一撃必殺技を会得した南のS級二人は別格だったにゃ。
むしろぞーみんだけが食らいついてて凛はそこに惚れた。かしこい先輩なんて落とし穴掘ってただけだにゃ。うける。
ボロクソ言われて以来かしこい先輩は「いいわ、弱点を克服するわ!」と意気込んでた。



まずは幽霊が苦手とか暗所恐怖症を治したいらしい。
それで昨夜かしこい先輩は部屋を暗くしてホラー映画を見てたんだが、あまりにも恐すぎたらしくて、
本当に怨霊が出てきそうな雰囲気を感じたかしこい先輩はテレビの音量を下げようとリモコンを押したら画面に



「 オ ン リ ョ ウ 」



かしこい先輩「ぎゃぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!!!」

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花陽「最後です……」

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[113分]

1.言葉を慎みたまえ。きみは星空凛の前にいるのだぞ(21)




1 名前:以下、名無しにかわりましてμ'sがお送りします:ID:Ringabe2

暗所恐怖症のかしこい先輩が修行の過程で先端恐怖症にもなっててワロタwww画鋲も触れないwww
あと園田がピヨピヨサンダル踏んだせいであそこもいま一家離散の危機らしいwwwwwwww

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にこ『これ、昇格なんて無理よね』

花陽『却下された理由が「武力(護衛力)の不足」であり、修行の結果が「弱点の補強どころか拡大」ですからね』

にこ『暗所恐怖症克服の過程で先端恐怖症になってたものね。暗闇で歩きまわって画鋲でも踏んだのかしら』

花陽『詳しく説明するとまずランクシステムについてからしなければなりませんからね……』

にこ『簡単にいえば、規律が明文化された近衛隊とかファンクラブのようなものよね』

花陽『タブーを犯したら新選組みたいに腹を切らされるんじゃないでしょうか。権力構造です』

にこ『存在自体がタブーみたいな集団だけど』

花陽『官僚的というか、軍隊みたいというか、権力と責任は背中合わせなんですよね。下位の者は厳しく監視されます』

花陽『任務は護衛であったり送迎であったり』

にこ『ランクによって任務に差が出るのね。例えば「登下校はS級1人以上またはA級2人以上が護衛」みたいな』


花陽『ですが最高権力者がS級2人なわけですから、もうこれは特権階級ですよね。歩くルールブックです』

にこ『ランクってのは愛の深さとかじゃないのよ。それは前提であって、権力ゲームみたいなものよ』

花陽『ツバサさんが「A級を増やすべき」と言ったのはまあ正論なんですよね。ようするに、護衛隊なわけですから』

にこ『護衛隊の護衛力に不安がでたら、戦力を補強しなければならない』

花陽『実態は穂乃果ちゃんの被害が増えるだけかもしれませんが、本人たちは本気です』

にこ『どこまで本気かわからないけどね……』

花陽『報復がメインな気もします。美容師の希ちゃんを逮捕したり、穂乃果ちゃんを泣かせたハンバーガー店をつぶしたり……』

花陽『……本人たちが本気の割には、やってることはその程度です。外から見ればもちろんギャグ集団ですから』

にこ『少なくとも昇格審議会はそういうノリだってことね』

花陽『このリストの後の>1000のumiminは本当に恐ろしいです。ツバサちゃんはきっと血のに滲むような努力をしてます』

にこ『なのに、いいやつなのよね、本当に』

花陽『ええ。きっと一番安いファミレスで遭遇したのも、無駄遣いを自制しているのでしょう。それでいて……』

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[17分]

789 ID:tsubasa
クリスマスイヴに9対3くらいのそこそこ大規模な合コンやった。
まあB級の私はS級A級どもに惨敗して、都内のとある公園のベンチにふて寝してた。寝たら死ぬのは解ってたけど
ちくしょーどうにでもなれーみないな。網膜に焼きついたほのかに酔ってたし。
そしたら公園の噴水前に一組のカップルがいた。私から10mも離れてないところで見つめ合って
「わ…私を抱いて!」
「はい!抱きます!」
言った瞬間噴水が吹き上がってイルミネーションが光りやがった。
なんだ、ロケか?ブルジョワ演出か?よーわからんかったが
ポケットにクラッカーが残ってたのでとりあえず鳴らして祝福してやった。
瞬間、赤髪が黒髪に猛然とタックルし「伏せてっ!!」
( ゚Д゚)shocking party

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花陽『……クリスマスの合コンで、S級A級にコテンパンにされ……席順からして遠かったんでしょう、そういうのうるさいですから……』


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[VTR]
>995
偏った内容でまとめるのうぜえ
怒りが有頂天になったこのスレは早くも終了ですね次スレで決着をつけよう
お前らにUTXの悲しみの何がわかるってんだよ……
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花陽『……ツバサさんはUTXが故にA級になる資格が与えられず、いままでずっと虐げれてきた過去があります』

花陽『それでも網膜に焼きついた生穂乃果に――B級は非公式の場での直接の逢瀬が制限されているのでしょう――酔って満足を得て……』

花陽『……かつ、他人の祝福に穂乃果ちゃんのために用意したクラッカーを鳴らしてあげられるくらい、本当にいいひとなんです』

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[VTR]
999 名前:名無しにかわりましてA-RISEがお送りします(class-B):ID:tsubasa

あっ、お前ら名前欄直せって!
悲しみには負けてもいいが挟持を捨てることはあってはならない
A-RISEが充実→心が豊かなので性格も良い→ほのかに好かれる
基本方針を忘れたのかよ何いきなり陥落しかけてるわけ?
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花陽『「悲しみには負けてもいい」……ツバサさんはきっと何度も悲しみに負けて泣いて……その度にUTXの矜持、アライズのプライド……』

花陽『……つまり「自分は穂乃果の憧れである」という誇りを胸に、何度も立ち上がってきたのでしょう』

花陽『そしてついに大ボスの園田嬢から「A級にしてやろう」と言われます。ただし……そこでこれですよ』

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1000 名前:名無しにかわりましてμ'sがお送りします(class-S):ID:umimin

>999
わかりました。あなただけ準A級でいいでしょう
「準」というのは試用期間を設けて様子を見るということです。
最初の役目ですが、その二人を止めなさい。あなたならわかりますね?
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花陽『これ、あんじゅさんと英玲奈さんが、ちょっと博愛主義な傾向がある南嬢をお茶に誘っただけですよ。まあ実質夫婦である園田さんからしたら脅威ですが……』

花陽『「様子を見る」と脅しておいて、「役目」を与えると言ってますが、これ……穂乃果ちゃんとなんも関係ないんですよ……試してるだけです』

花陽『妻に手を出す輩への私的な制裁の片棒を担げと……よりにもよって仲間を売れと……』

花陽『ツバサさんは穂乃果ちゃんへの想いだけで、UTX同士、今まで励まし合いながらやってきたというのに、これはあんまりですよ……ひどすぎます。なんですか!? 「あなたならわかりますね?」って!?』

花陽『あまりに酷すぎて、もう花陽は編集でカットしようかと思いました、本当に……』

花陽『こんなこと言われたら、もう園田嬢への畏怖しか生まれません。ほんと、恐怖の象徴もいいとこです……』


エリチカ(ナレーター)『――はい、今届いたお便り。<園田嬢…なんか幼なじみの間をフラフラしてないか>』


にこ『きたわね……』

花陽『核心に迫りましたね……』

花陽『……結論だけ言うと、ふらふらしてないんですよね。これは実はことりさんでさえそうです』


エリチカ『――じゃあ、関連してもう1枚』

エリチカ『――えー、VTR-124分』

エリチカ『――<てか、Aはチカとツバサだけか>』


花陽『……』

花陽『最初読んだ時、どういうことか分かりませんでした』

花陽『結論から言えば、ことうみ夫婦2人がS級で、残りの7人+ツバサさんの8人がA級です』

にこ『んー、長くなりそう?』

花陽『すごくですね。花陽の罪の根幹に深く関わりますし……そのうち触れられたらとは思いますが』

にこ『ひとことで言うと?』

花陽『この組織で恋愛は自由です。そもそもS級2人が実質夫婦関係ですし』

にこ『わけわかんないわね……この話題を進めるのと、原盤紹介を消化していくのどっちがいいのかしら……』


にこ『とりあえずひとつだけでも進めていかない?』

花陽『はい。どっちをやるかとか、そういうことを決めてる間にひとつでも消化して行きましょう。お便り待ちですね』

花陽「VTRです……次は111分ですか……?」


エリチカ(ナレーター)『――ごめんなさい、76分を飛ばしていたわ!』


花陽『……はい、どうぞあ、逆にしてみましょうか?』

にこ『じゃあ先に原盤よ』

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[原盤-76]

正月休みで実家に帰ってる。
家族と一緒にマターリテレビ見てた。全国温泉旅館特集みたいなの。

露天風呂に入ってるどっかの一家(夫婦と幼女)に、女性リポーターがインタビューしてたんだが、
そのリポーターが巨乳だったんで、ついいつもの癖で「オッパイオッパイ」とつぶやいちまった。
突き刺さる家族の視線。
やばい!とにかくなにか言い訳しなければ!

「ち、ちがうよ。女の子のほうだよ!」

・・・・死にたいorz

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花陽『VTRです……』

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[VTR-76分]

63 名前: ゲーム好き名無しさん 投稿日:ID:erichika-X

正月休みで実家に帰ってるわぁ。
後輩と一緒にマターリテレビ見てた。全国温泉旅館特集みたいなの。

露天風呂に入ってるどっかの一家(女夫婦と幼女)に、女性リポーターがインタビューしてたんだけど、
その幼女があまりにかわいかったんで、ついいつもの癖で「幼女、幼女」とつぶやいてしまったわぁ。
突き刺さる後輩の視線。
やばい!とにかくなにか言い訳しなければ!

「ち、ちがうわ。あのスピリチュアルな巨乳のほうよ! ナイスおっぱい!」

「あれはあげないにゃー!」

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花陽『ん……』

にこ『これ、原盤とまったく逆なのね。それにまあ疑問はあるわよね、いろいろ。』

花陽『まあこれ、明言はされてませんがことうみ夫婦と小さいほのか(以下敬称略)とリポーター希ちゃんですよね、きっと……』


にこ『でもこれだけ見ても、ことうみ夫婦とほのかだという確証はないわね』

花陽『「スピリチュアルな巨乳」を凛ちゃんが「あれはあげない」と言っているので、リポーター希ちゃんは確定ですけどね』

にこ『幼女がほのかであると確定していないというところで、かろうじて首の皮一枚繋がってるみたい』




花陽『では説明です……ホノキチであるということと、幼女趣味であるということは、別の問題です』

花陽『先輩が好きなのはほのかであって、幼女ではないハズなんですね』

花陽『だから「幼女、幼女」ではなく「ほのか、ほのか」と言うべきだったんです。それならフォローはいらなかったはずです』

にこ『まあ、ほのかに似た幼女だったというのが、理屈の上では一番すんなり行くのかしら』

花陽『でもさらっとでてる「女夫婦」って、なんなんでしょうね……以上です』


エリチカ『――お便り。<なんで夫婦だってわかったんですかね…>』


花陽『リポーターがいるテレビ放送なんで……リポーターなりテロップがそう言ってたんじゃないでしょうか……』

にこ『謎テレビよ、もう……』



花陽『では次です……』

にこ『原盤よ』

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[原盤-111]

学生の時、帰りのHRで「次の日曜に学校の運動場で地域のお年寄りとゲートボール大会やるから、
来れる人は参加するように」って担任から連絡があった
みんな「ゲートボールwww」「行くわけねーしw」とか言って流してたんだけど、
次の週の地域新聞見たらクラスの不良イケメンがその大会に参加して優勝したって記事見つけて
無双っぷりを想像して笑ったと同時に密かに惚れた

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花陽『VTRです……』

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[VTR-111分]

177: 名無しさん ID:nicosuke

帰りのとき理事長に「次の日曜に学校の運動場で地域のお年寄りとゲートボール大会やるから、
よかったら来てくれないかしら」っていわれたわ。
真姫ちゃんは「はぁ? ゲートボールぅ? この私が行くわけないでしょ……」とか言って髪の毛クルクルしてたんだけど、
次の週の地域新聞見たら真姫ちゃんがその大会に参加して優勝したって記事見つけてすごくいい笑顔の写真ものってて
改めて惚れたわ。
記事によると救命用AEDとか蜂蜜レモンとか持っていったらしいの。来年からは西木野もスポンサーにつくんですって。

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花陽『……えーと』

花陽『お年寄りの運動会なので、心臓発作とか怖いですよね』

花陽『AEDとは自動体外式除細動器といって、突然心停止の一般的な原因である心室細動(VF)、心室頻拍(VT) に対して使用されます』

花陽『そんな「万が一のために」を密かに用意する一方、そんなものをちらつかされたらお年寄りたちもせっかくの晴れの日(大会)を心置きなく楽しめません』

花陽『そこでカモフラージュというわけではないですが、前面に置いておいたのが蜂蜜レモンです……』



花陽『運動の後、お年寄りの身体に疲労が残らないようにと、レモンのクエン酸効果を期待して食べやすいようにハチミツで漬けました』

花陽『スポーツ後の蜂蜜レモンというのはポピュラーなものですが、このような行為にはクエン酸以上の効果があります』

花陽『……行為というか、好意ですよね。もし自分がお年寄りで、もう退職もして、年金暮らしで、ゲートボールくらいしか楽しみがない灰色のセカンドライフ……』

花陽『……そして待ちに待った大会の日。真姫ちゃんのような子が、自分の身体のためにレモンを切って蜂蜜で漬けて持ってきてくれたわけです』

花陽『心憎いを通り越して「もう参ったな」って感じでしょうか』


花陽『ゲートボールだって、変に手加減なんてしなかったんでしょうね……冷たくて、甘いです』

花陽『きのきーちゃんって、冷たくて、甘いんですよね。基本的に……もうお年寄りも「まいったな」ですよ』

花陽『すごくいい笑顔の写真……嫌味です。きっと勝ち誇ってたんでしょう。「あんたたちまだまだね、もっと頑張りなさい」って……』

花陽『次の大会では西木野の参入まで決定しています。それに対してお年寄りは「次は負けんぞ、この若造!」って……』

花陽『「あの娘を倒すまで死ぬわけにはいかん」……そうして練習にも熱が入り、そうするうち、いつのまにかセカンドライフは灰色ではなくなっていた……』

花陽『もちろんこんな説明は後からなんとでもできますが……薔薇のようにトゲのある赤色をイメージカラーに持つきのきーちゃんらしいエピソードでした』



にこ『…………』

花陽『以上ですよ?』


にこ『……次行きましょう。原盤の原盤があるのね』

花陽『では直前の流れです』

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[117]

8 とりにく(九州地方) ID:chunchun
(・8・)1TB丸ごとレズビデオで埋まってしまったちゅん
(・8・)これを他人に見られたら末代までの恥だちゅん


180 白米(新潟) ID:panamaru
>8
安心しろ
お前が末代だ

181 トマト(イタリア) ID:kinokey
>180
あまり西木野医療センターの研究を舐めないほうがいいわ
iPS細胞はもう実用段階よ
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にこ『西木野医療センターの研究についてね。そしてその直後よ。じゃあ原盤のオリジナル』

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[原盤118-Original]

こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。
この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の
けゅきんう の けっか にんんげ は もじ を にしんき する とき
その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば
じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という
けゅきんう に もづいとて わざと もじの じんばゅん を
いかれえて あまりす。どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?

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にこ『これって有名だけど、本当にケンブリッジ大学の研究に基づいてるかというのは眉唾らしいわ。気をつけてね』

花陽『少なくとも確証はありませんね……』


にこ『これがその派生で、原盤』

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[原盤118]

こんばんは みなさん おげんき ですか
この ぶんしょうは ケンブリッジだいがく の けんきゅうとは まったく かんけいなく
ふつうの じゅんばんで かかれています

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花陽『有名であるが故にそのメタというか、派生が存在するわけですね……』

にこ『で、VTR』

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こんばんは みなさん おげんき ですか
この ぶんしょうは にしきのいりょうセンター の けんきゅうとは まったく かんけいなく
ふつうの じゅんばんで かかれています

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花陽『一応説明しておくと、Originalを改変してしまうと「西木野医療センターは普段なにを研究しているんだ」ってなってしまいますよね。言語分野の研究でしょうか? ギリギリ「認識と脳の働きについて」とか言えそうですが』

にこ『レズとか末代とかの話題に対して「iPS細胞はもう実用段階」とか言ってる時点で十分「なにを研究しているんだ」だけどね』

花陽『そうですね……以上です』


花陽『……夜もふけてきたことですし、一息入れる前にお便りを消化しましょうか』


エリチカ『――<μ's全員Aなんて予想してなかったんよ……あと愛の深さと誤認していた>ですって』


花陽『……いえ、これは編集したほうが悪いとは思いますが』

花陽『制作側の意図がどうあれ、受け取り側の解釈は自由だという話はしましたっけ……?』


にこ『絵里を△と□にバラすときに、ちょっとね』


エリチカ『――むう…………』


花陽『もしも花陽が罪を数え始めた時、これ(※解釈は自由だとする態度)はその罪のひとつに入るのですが……』

花陽『VTR「初ライブ、ども」は完結したビデオであって、今は外側から勝手に、新たな、あくまでひとつの解釈を……』

にこ『そういうの、多分やめたほうがいいわよ』


花陽『…………』

花陽『そうですよね。ただ花陽は――※※※エリチカにカットされました※※※』

花陽『だから「誤認していた」とまでなられると、なんか悪い気がします……ごめんなさい』

にこ『編集が悪いのは確かだけどね。それに全員SかAだったって言うのはあんたが答えたことでしょう?』

花陽『花陽たちがいまやってることは、いわば遅出しじゃんけんみたいなものですから……フェアじゃありません』

にこ『あんたもたいがい卑屈よね』


花陽『ノックスの十戒(※ミステリのルール:そのうちのひとつが「推理に必要な情報は全て提示しなければならない」)をこのビデオ(※初ライブ)の編集は守っていないので……』

にこ『まあ推理モノのビデオではないしね……』



花陽『まあ裏設定ですよね。世界観を作り出す過程の副産物といいますか。普段はノックスの十戒的なこと、結構気にするのですが……』

にこ『このVTR(初ライブ)の撮影と編集は、そういうの(世界観の設定等)しないで始めたからね。何も考えないでガス抜きのために作ったから』

花陽『そのくせ、編集のいつもの癖で、勝手にそういうのができてしまったんですよね……気にならない人は気にならないと思いますが』

にこ『気になる人は気になるんでしょうね、編集で削ぎ落とされた部分って』

花陽『そもそも編集って、ビデオを通して見た時に、流れを分かりやすくスピーディーにするために行われるものです……』

にこ『説明をグダグダしてるビデオなんて、なかなか進まなくて見ててイライラするもんね』

花陽『いまグダグダやることになってしまいましたが……。これ、もし後で数えるなら「花陽の罪+1」です』




エリチカ『――そんな「エリチカ死亡+1」みたいにそれやらないほうがいいわよ?』


花陽『ビデオをスピーディーに流れをよく……そんなためにしばしば省かれるのが設定部分ですね』

にこ『普通そうよね?』

花陽『……このVTR(初ライブ)は完結してるし、そもそも設定なんてなかったから、こんなトークができるわけですが』

にこ『なにがいいたいのかしら』

花陽『……ハートとボディのビデオ……あれ、まとめた呼び名を決めてないから不便なんですよね。なんかいい案ないでしょうか』

にこ『ハートアンドボディとかどこかで言ってたような……』

花陽『まあ別にゆっくり決めましょう……アレは、どこまで設定を前面に残して編集すればいいのか本当によくわからないんですよね……本当に……』

にこ『編集しながらのクランクアップの途中で、膝から崩れ落ちていたわよね。悩み詰めた顔して』



花陽『途中で少し時間があきましたしね。本当に、アレはトラウマです。もう未確定でビデオのクランクアップ始めるのやめようと思いました』

にこ『クランクアップしないとあんたの編集は終わらないくせに……』

花陽『特に本編(※ハートとボディの話)のクランクアップ中は私語を謹んでますが、実際は反応を見ながら編集していってるんで……』

にこ『私語をしない理由は?』

花陽『花陽がまだ駆け出し編集者だからですね……基本的に「スクールアイドルのビデオが好き」というアマチュアな気持ちで花陽はビデオを編集しています』

にこ『まあそういうキャラだしね、あんたは』

花陽『そうでなきゃこんなトークできません……そして、まあ、もっとビデオの編集がうまくなりたいとは思っています……』


エリチカ『――お便り読みましょう。さっきトークしてたきのきーつながりよ』

エリチカ『――VTRの64分。<きのきーの普遍性ってなんだ>ですって』

エリチカ『――直前の「きのきーに普遍性がないと知ってしまった」というのに対してのお便りね』



花陽『……別にわざと、例えばいじわるとかで、分かりにくく喋ってるわけじゃないんですよ、花陽は……』

にこ『え? そうなの?』

花陽『口下手なだけなんです……本当です』

にこ『で、「きのきーの普遍性」ってなに?』

花陽『「西木野真姫」ちゃんを「きのきー」と呼ぶこと。これ、花陽には普通の意識なんですね……』

にこ『口下手にありがちよね、自分の思ってることが当たり前だと思ってるのって』

花陽『ようするにきのきーなんて呼び方、現時点では普及していないんです……知りませんでしたが……』

にこ『現時点……? いや、知りなさいよ』


花陽『きのきーを好きなときにきのきーと呼べる世界……』

にこ『好きな時?』

花陽『基本的に花陽は真姫ちゃんをマッキーではなくきのきーと呼びたいのですが、それをすると特定されると知りました……』

にこ『本気でされないと思ってたのね……』

花陽『それにきのきーなんて言ってないんですよ……なのに[ID:kinokey]を出した瞬間に特定されました……』

にこ『無知って怖いわね』

花陽『つまり「きのきーが普遍した世界」とは「きのきーをきのきーと呼んでも特定されない優しい世界」ということですね』

にこ『そんな世界は訪れるのかしら……』

花陽『IDつながりで、このトークテーマ(Bパート)が終わる前にelenatorとAnjuzikkerについても触れたいですね、どうせなら』

にこ『分かる人にはわかったんじゃない?』

花陽『多分わかった人は少数派ですよ……すこし休憩いれましょうか』


エリチカ『――この番組ではお便りを募集してるわ。どんなお便りでもいいわ、もちろん保証はないけれど』



エリチカ『――……やっふー! おつかれチカ!』


にこ『絵里、マイク切ってからやりなさい』


エリチカ『――えっ? マイクのスイッチってどこに―ブチッ―』




花陽『……花陽がスイッチ切りました』

にこ『なんでそこにあるの……?』

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-------------------------------------------------------

花陽『放送再開までフリップボードでしばらくお待ち下さい……』

------------

 絵 里

  ↓

△△□□
△△□□

------------

にこ『洗脳かしら……?』

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[CM]


海未「真姫にゴーストライターがいるというのは本当ですか!」

真姫「…………」

海未「『意味分かんない』とかいういつもの言い逃れは許しません!」



真姫「実は3年前から少しずつ意味が分かるようになってたの……」

海未「なんてことだ……」


海未「もう誰もあなたを信用しませんよ?」

真姫「孤立したかったのよ……あえてね」


真姫「でも証拠はあるのかしら、証拠は?」

海未「証拠は、ありまぁす!」


ノート『証拠かくにん! よかった。』

真姫「チェックメイトね……」


真姫「私、悩んでたのよ……『名曲は産めないのか』ってヤジ飛ばされたりね」

海未「ありのままの真姫でいいんです、ありのままで」


海未「……でも意味分かるようになってよかったですね」

真姫「そう――」





真姫「――西木野総合病院のおかげでね!!」

海未「さすが駅徒歩5分あなたのそばに!!」

真姫「絶賛診察中よ!!!」

海未「今すぐ病院へ!!!」

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――続・第一夜Bパート


エリチカ『――CMあけたわ!』


にこ『もうCMあけたのね。また1日か2日くらい空くのかと思ってたけど』

花陽『思ってたよりお便りが来たので少し進めようかと……』

にこ『ちゃんと聴いてる人いたのね。ちょっとびっくりしたわ』

花陽『それでも進行はゆっくりですけどね』



エリチカ『読むわ……<絵里の漢字のくだりがだんだんイミワカルになってきた>』


花陽『でしょう!?!?』

にこ『座りなさい』

花陽『<見えるそう見える>とか、<私もそう思ってました>とか、<あたしも絵里って表記に抵抗あります>とか……』

にこ『そんなお便りきてないわよ』

花陽『本気で来ると思ってました。しかし花陽の予想は外れるものなのかと……』

にこ『無理矢理すぎというか、説得力がないのよ』

花陽『花陽は無理矢理とも説得力がないとも思ってないんですけどね……』


エリチカ『じゃあもう1枚だけ。<ほのきちたちは穂乃果に恋愛感情は抱いてないのかな>』


花陽『S級A級ランカーたちの恋愛感情と性欲の仕組みについては機会があったら後ほど説明しましょう……』

にこ『やるかわかんないけどね』


花陽『さて、進めます。ノルマはあと4つです』

にこ『原盤よ』

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[原盤-126]

~カップラーメンの食べ方心理テスト~

アナタは今、カップラーメンを食べようとしています。
さて、フタは最後まで剥がしますか? それともちょっと残して食べますか?

それでは答えを発表します。

フタを残して食べるアナタは、ちょっぴり恥ずかしがり屋さん。
だからこそ、人の気持ちを尊重できる、優しい心の持ち主です。
周りにいる人も、アナタが心を解放してくれる事を望んでいる筈。
思い切ってその心のフタを外してみませんか?(笑)

フタを全て剥がしてから食べるアナタ。
ゴキブリ以下のクズです。 何故アナタは生きているのですか? 周りの人もさぞ迷惑している事でしょう。
アナタは「何でフタを外したくらいでそこまで言われなきゃならんのか?」と、お思いでしょうかね?
その思考こそがクズと言われる由縁です。
まあ、人の気持ちも考えられないアナタは、馬鹿みたいに頭に?マークを浮かべていればいい。
何も理解出来ぬまま、他人との距離を感じながら、一生を孤独に生きなさい。
心にフタをして逃げる事も出来ません。 アナタ自身がそれを剥がしてしまったのだから……。

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花陽『VTRです……』

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[VTR-126分]

~カップラーメンの食べ方心理テスト~


凛「アナタは今、カップラーメンを食べようとしているにゃ。お湯入れて3分たったにゃ。
  さて、フタは最後まで剥がしますか? それともちょっと残して食べますか?
  ちょっと考えてみるといいにゃ」ペリペリ…


凛「それでは答えを発表するにゃ」フゥーフゥー…


凛「フタを残して食べるアナタは、ちょっぴり恥ずかしがり屋さん。
  だからこそ、人の気持ちを尊重できる、優しい心の持ち主です。
  周りにいる人も、アナタが心を解放してくれる事を望んでいる筈。
  思い切ってその心のフタを外してみませんか?(笑) 」ズルズルッ!


凛「フタを全て剥がしてから食べるアナタ。
  ゴキブリ以下のクズだにゃ。 何故アナタは生きているのですか? 周りの人もさぞ迷惑している事でしょう。
  アナタは『何でフタを外したくらいでそこまで言われなきゃならんのか?』と、お思いでしょうかね?
  その思考こそがクズと言われる由縁だにゃ。
  まあ、人の気持ちも考えられないアナタは、馬鹿みたいに頭に?マークを浮かべていればいい。
  何も理解出来ぬまま、他人との距離を感じながら、一生を孤独に生きなさい。
  心にフタをして逃げる事も出来ません。 アナタ自身がそれを剥がしてしまったのだから……」ハフハフ


希「え? うち全部はがしちゃったよ?」ペリッ
凛「ぞーみんには凛がいるからいいんだにゃあああああああ」ガバッ
希「もう、食事中に席たって抱きついたらあかんやん。食事のマナーは大事よ?」ナデナデ
凛「えへへー」ギュー

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花陽『これ(原盤)は……』

にこ『いわゆる理不尽ギャグとかいうジャンルね』

花陽『なんでフタを剥がしただけでそこまで言われなきゃいけないんでしょうか……』

にこ『そういうギャグなんでしょ(多分)』



にこ『で、これ(VTR)は?』

花陽『凛ちゃんがちょっと理不尽な毒を吐く感じ、ものすごくいいですね』

にこ『え? さっきと感想違すぎない?』

花陽『毒舌からのデレというか、毒デレというか、そういうのをやりたかったんじゃないでしょうか』

にこ『あとはまあ、のぞりんの流れと、ナポリタンのとこの前準備かしらね』

花陽『見てみましょうか、VTR……』

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[VTR-138分]

私は昼飯のスパゲティナポリタンを眺めながら、積年の疑問を考えていたわぁ。
それは「なぜナポリタンは赤いのだろうか」という問いよ。
簡単に見えて、奥の深い問題ね。
「赤いから赤いのだ」などとトートロジーを並べて悦に入る浅薄な人間もいるけど、
それは思考停止に他ならず、知性の敗北以外なにものでもないわ。かしこくない。
「赤方偏移」という現象があるの。
宇宙空間において、地球から高速に遠ざかる天体ほどドップラー効果により、
そのスペクトル線が赤色の方に遷移するという現象よ。
つまり、本来のナポリタンが何色であろうとも、ナポリタンが我々から
高速で遠ざかっているとすれば、毒々しく赤く――血のように――見えるはずなのよ。
目の前のナポリタンは高速で動いているか否か?
それはナポリタンの反対側に回ってみることでわかるわ――





「――先輩、食事中に席をたつのはマナー悪いにゃ。いいかげんにしろ」

久しぶりにぶっとばしたわ。血って赤いのね。
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にこ『10分後にコレだもんね。温度差すごいわよね』

花陽『凛ちゃんと先輩はこれでも仲いいんですよ。あと先輩、さらっと血の赤に執着を見せてますね』

にこ『ビデオ「穂乃果ハートなエリチカボディ」の前にクランクアップしたからね』

花陽『それくらい設定は前もってあったくせに、クラン…上映中に失踪しかけたのがその「エリチカボディ」なわけです』

にこ『さっきクランクアップって……』

花陽『お詫びと訂正です。さっき普通に間違えました。上映と言いたかったんです。ごめんなさい』

にこ『撮影終了って意味だからね。「クランクアップ始める」とか「クランクアップ中」って何よ……』

花陽『(「海未ボディ」「ことりボディ」「エリチカボディ」以外は)そこまで神経質に言葉を選んでるわけじゃないので……』

にこ『私、その3本の中から誤字を何箇所か見つけたけどね。まあ意味わかるから平気だけど』

花陽『それに海未ボディで生涯初上映を済ませて以来、エリチカボディでついに初連投をしてしまいました……なんですか、サーバー混雑エラーって……』



にこ『初めてといえば、このVTRの「ゴキブリ以下のクズ」なんて過激な文言、花陽の編集では初めて見たわね』

花陽『まあ花陽が力を抜いて作ると「100万回生きたエリーチカ」みたいな児童文学風にしかならないんじゃないでしょうか』

にこ『アレの解説は? いまは出典の明記というか、原盤紹介のトークでしょ』

花陽『じゃあ簡単にやりますか……』


にこ『VTRナンバーは……3かしら?』

花陽『4ですね……ビデオ並べてみましょうか』


[VTR-no.1]ことり「穂乃果ハートな海未ボディ」
ことり「穂乃果ハートな海未ボディ」 - SSまとめ速報
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[VTR-no.2]穂乃果「海未ハートなことりボディ」
穂乃果「海未ハートなことりボディ」 - SSまとめ速報
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[VTR-no.3]※※※エリチカ「この放送は全年齢対象よ!」※※※

[VTR-no.4]穂乃果「100万回生きたエリーチカ」
穂乃果「100万回生きたエリーチカ」 - SSまとめ速報
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にこ『……並べなきゃよかったわね』

花陽『じゃあVTRです……これ9分しかないんですよね』

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[VTR4-1分]


穂乃果「――むかしむかしのさむいところに、一匹のエリーチカがいました。」

穂乃果「白い白い雪のふる、さむいさむいところでした。」

穂乃果「エリーチカは美しい真っ白なからだをしていました。」

穂乃果「だけど残念ながら、かしこくはありませんでした。」

穂乃果「かしこくないエリーチカは、雪の中でのじょうずなえさのとりかたがわかりませんでした。」

穂乃果「やがて、こごえてしんでしまいました。だけどいちども、泣きませんでした。」

穂乃果「エリーチカはしぬときに、もっとあたたかいところがよかったわ、とおもいました。」

穂乃果「さいごまでずっと、ひとりぼっちでした。他人のあたたかさを、しりませんでした。」

穂乃果「たおれたからだに雪がふりつもり、ますます白くなりました。」

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花陽『『100万回生きた猫』の内容を知ってる人なら分かりますけど、最初から最後まで全然違います。構造もオチも』

にこ『え? そうなの?』


花陽『印象しか知らない人は「ツンツンした猫ちゃんが死にまくる」くらいのイメージだと思います』

にこ『そうよね』

花陽『原作は最初から溺愛されてる猫の話なんですね。しかも特に向上心や課題意識はなく、いわば無駄死のようなループを繰り返します』

にこ『無駄死にって……』

花陽『実際そういう解釈というか意見を見かけます。流石に花陽はそこまで過激なことは言いませんが……』



花陽『「100万回目で猫はようやく死ねたけど、それまでの生とはなんのつながりもないじゃないか」といった風な論調ですね』

花陽『実際、繰り返される生の過程で、猫ちゃんがはっきりと学習することはないんですよね』

花陽『これが名作であることには違いありませんし、それはそれでいいんじゃないかとも思いますが』

花陽『花陽の解釈では、その学習のなさというか無気力感は、おそらく誰からでも溺愛されてスポイルされてるが故だと思うのですが……』



花陽『いずれにしても、つまり「100万回生きた猫」は改変には向きません』

にこ『どうすんのよ』

花陽『VTR「初ライブ、ども」で原盤が2つ3つ混じってるシーンがあると思います……あれと同じです』

にこ『原作、「100万回生きた猫」だけじゃなかったのね……』

花陽『むしろ、さっき言った「ツンツンした猫ちゃんが死にまくる」くらいしか採用してません』

にこ『全部採用するとどうなるの?』

花陽『誰からでも溺愛される絵里ちゃんが100万回無駄死にしたあと恋に落ちたら生き返らなくなって、おしまい。ですかね……』


にこ『で、他の原作って?』

花陽『終わるまでには言いますけど、クイズ形式とかにしたら誰か当ててくれないですかね……』

にこ『2つ3つ混じってたら解りようがないじゃないの』

花陽『ではヒントというか、作家名です。ひとつはダニエル・キイスさん。もうひとつは、いしいしんじさんです』

にこ『もし好きな人がいたら分かるかしら……?』


花陽『……そろそろ1分時点の説明をしましょう。別に元ネタはないです』

花陽『イメージ的にはロシア(にあたる地域)ですけどね。生涯泣かなかったとか、雪で白くなるとか、全部創作ですね……』

にこ『じゃあ次ね』

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[VTR4-2分]

海未「――あるときエリーチカは、あたたかな島でうまれかわりました。」

海未「きらきらとした太陽がふりそそぐ、とてもあたたかなところでした。」

海未「まわりは海でかこまれて、波がきらきらと光っていました。」

海未「たくさんのきらきらにかこまれて、エリーチカの毛は金色に輝きました。」

海未「きらきら光る波にさそわれて、エリーチカは海にとびこみました。」

海未「しかしエリーチカはじょうずなおよぎかたがわかりませんでした。」

海未「そして海でおぼれてしんでしまいました。」

海未「エリーチカはしぬときに、もっとかしこくなりたいわ、とねがいました。」

海未「海をただようからだには、太陽の光がふりそそぎ、毛はますます金色に輝きました。」

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花陽『全部創作その2ですね……擬態語が多いのは雰囲気の演出です……句読点やひらがなが多いのもそうです』

花陽『このVTR-4は最初から最後まで、音のリズムを第一にして作られています……』

花陽『全部音読しながら作れたのは、短いからですよね……』

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[VTR4-3分]

ことり「――あるときエリーチカは、かしこい数学者でした。」

ことり「来る日も来る日も、計算ばかりしていました。」

ことり「地面にまぁるい図形をえがき、ほかのことには一切興味がありませんでした。」

ことり「あるひ、ひとりの兵士がエリーチカの家にやってきました。」

ことり「しかし他人に興味がなかったエリーチカは、兵士に目もくれませんでした。」

ことり「すると兵士が図形を踏み荒らしたので、エリーチカはつよく怒鳴りました。」

ことり「兵士はそんなエリーチカを激しく憎み、体を剣で貫きました。」

ことり「エリーチカはしぬときに、もっと強くなりたいわ、とねがいました。」

ことり「憎しみによって貫かれた体のあなの大きさを、さいごまで計算しながらはてました。」

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にこ『ああ、これね』

花陽『地面に円の図形を描き、数学的思索に夢中で、踏み荒らした兵士に斬り殺された……』

にこ『アルキメデスの逸話ね』

花陽『古代ギリシャの、逸話の多い人です。ユーリカと叫びながら街を裸で駆けまわった逸話もあります』

花陽『それをやるとビデオ全体のカラーが変わってしまうと思ったので……ピンクな感じですかね?』


エリチカ『――ちょっとぉ!』


にこ『VTRは……最期にひとつだけ願うとこといい、今際の際に見せる執着といい、ずいぶんロマンチック寄りな印象だけど』

花陽『絵里ちゃんって、執着する人だと個人的に思うんですよね。なにかと……。何かに執着するということは人生の最大のポイントだと思います』

花陽『ロマンチックかと言われると……ぶっちゃけてしまえば花陽はもともとそっち系なのでいくらでも作れる感じはしますが、しかし……』

にこ『しかし?』

花陽『……この文化圏で多分そういうのは、少なくとも花陽がやるとたいてい滑るんじゃないでしょうか……』

にこ『場所による風土ってあるわよね。風味が自慢の蕎麦屋の空気と、はやいうまい立ち食いそば屋の空気みたいな』


花陽『この界隈で最も受け入れられやすい料理は縁日のソース焼きそばだと花陽は思いますけどね。これは大事なことだと思います』

花陽『腰を落ち着けない騒がしい場所ですし、一期一会ですし……そこに出店することも料理人のキャリアになると花陽は信じてますが』


エリチカ『――お便り来たわ!<アルジャーノンしか分からん>ですって』


花陽『正解ですっ!』

にこ『おおー』

花陽『「アルジャーノンに花束を」が強く意識されています』


花陽『……むしろ最初はそれの改変のつもりで作り始めたんですよ、このno.4は』

にこ『「100万回生きた猫」よりこっちが本命だったの?』

花陽『着想というか、もともとはそうなんです、実は』

にこ『どんな作品かしら』



花陽『これは珍しい(と言ったらかなり失礼なんですが、)米文学で、ネビュラ賞の長編小説版が有名ですが……』

花陽『元々はもっと短い中編小説です。そっちはヒューゴー賞を受賞しました』


花陽『作品のテーマは――知性の衰勢』

にこ『知性の衰勢?』

花陽『<かしこくない→ややかしこくなる→すごくかしこい→またかしこくなくなる>の流れなんです』


エリチカ『――…………』


花陽『しかも、かしこくないときのほうが周りに愛されてるんですよ。皮肉な感じです』


エリチカ『――…………。…………』


花陽『「紫式部日記」に「私は(愛されるために)漢字さえ読めない馬鹿の振りをするわ」みたいな一説がありましたね』

花陽『これは「風姿花伝」の「秘すれば花」という言葉とは、似てるようで結構違うんじゃないかと……』

花陽『底を見せるかどうかという点ですね。まあ紫式部日記って、要するに愚痴なんですけど……』

花陽『……仮にボディシリーズを源氏物語に例えるなら、このミッドナイトレディは……』

花陽『…………』

花陽『もちろん、このラジオはそんなおもしろいものでもありませんけどね。話をもどしましょう……』



花陽『「アルジャーノンに花束を」の流れを分かりやすく伝えるために、ちょっとデモビデオでも作ってみましょうか』


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[demo-1]

○がつ△にち

まちがってほのかのぱんつたべちゃったチカ。

ほのかはにこにこしてゆるしてくれたチカ。

おいしかったチカ。

~~~

○がつ×にち

あたまがすこしずつよくなるしゅじゅちゅをうけたチカ。

あたまがよくなりたいチカ。

そしたらもっとほのかといっぱいたのしいおしゃべりできるチカ。

~~~

△月○日

今日賞味したホノパン記録
綿100%の白 ☆☆☆☆☆
やはり自然由来の喉越しは何物にも代え難いと痛感。
苦味が少なく薬品的な味は私の味覚を優しく慰撫していく。
退屈で色褪せた日常から夢見心地へと私を誘う子守唄のようだ。

穂乃果に嫌われた。

~~~

×月○日

手術の副作用であたまがまたすこしずつわるくなってきた。

もうほのかとあたまのよかったときみたいにおしゃべりできなくなるのは悲しい。

ほのかがわたしのために泣いてくれた。

~~~

×月×日


まちがってほのかのぱんつたべちゃったチカ。

ほのかはにこにこしてゆるしてくれたチカ。

おいしかったチカ。

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にこ『…………』



花陽『……こんな感じですかね』

にこ『私原作読んでないけど、これ絶対違うってわかるわ』

花陽『花陽はそういう解釈してますけど……?』

にこ『あんたの解釈はズレてるんだって、最近私知ったからね』



エリチカ『――――、…………』

エリチカ『――ねえ、もう夜明けちゃったわよ……? 外明るいし』


花陽『では少し休みましょうか。CMは予算があったら流れるんじゃないでしょうか』

にこ『普通逆でしょ、CMって……』

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[CM]

海未「それではことり教育の影響を実際に見てみましょう」

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ことり「え~? 終わらない鍋パーティはじめるのぉ?」きょとん

ことり「ひとりひとつ具材を・・?」

ことり「じゃあことりはこれだねっ! チーズケーキだよぉおお」

ことり「いれちゃぇ~じゃぼぉおんっ!」

ことり「ほぇえええっ、ぉいしそぉおおお」ぐるぐる



――ことり世代の特徴その1『鍋にチーズケーキを入れる』



園田海未著『ことり世代との上手な付き合いかた』より抜粋

西木野出版社より絶賛発売中!

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エリチカ『――CMあけに、まずいつもの。<前に書いてた居酒屋の話は?>』



にこ『……よく覚えてるわね』

花陽『そうですね……続きを並べてみましょうか』



[VTR-no.5]※※※エリチカ「この放送は全年齢対象よ!」※※※

――二期最終回放送――

[VTR-no.6]海未(21)「今夜20時から。打ち上げ会場は…この店ですか」
海未(21)「今夜20時から。打ち上げ会場は…この店ですか」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404215107/)

[VTR-no.7]エリチカ「初ライブ……ども……」
エリチカ「初ライブ……ども……」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404720578/)

[VTR-no.8]絵里「穂乃果ハートなエリチカボディ」
絵里「穂乃果ハートなエリチカボディ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404921501/)



にこ『これで全部? 抜けはない?』

花陽『はい。no.8までなら多分』

にこ『ん?』



花陽『……それで、「打ち上げ会場は…この店ですか」。二期最終回直後に編集されたものです』

にこ『クライマックスを終えたし、もういいかなって思ったわね』

花陽『はい。ただそれについて考える過程でひとつ浮かんだことは……』

にこ『なによ』

花陽『物語の物語性とは、必ずしもクライマックスに頼る必要がないのではないか? ということです』

にこ『サザエさんみたいね』

花陽『そういうアンチクライマックス、アンチカタストロフという観点で編集されたのが……』

にこ『「打ち上げ会場は…この店ですか」』

花陽『完全に雰囲気ビデオなわけです。だから説明することは何もないはずですが……』

にこ『ビデオの最後にちょろっとやってしまったわね、説明』

花陽『やってしまいました……なぜやってしまったのでしょうか……』

にこ『VTRはこれかしら』

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[VTR6-45分-46分]

     ――だいたいの席順――


     「穂乃果はここだよねっ?」
           ――
「ことりはここかなぁ」  「私は、ここでしょうか」
「凛はここかな?」   「花陽はここでしょうか」
           ――
「にこはここかしら」   「うちはここかしら?」
「私はここかしら…」  「私は、ここかしら?」  [★出入口]
           ――


※出入り口は図で言うと絵里の右下(★)

穂乃果→知ってか知らずか、上座
海未→当然のごとく隣をキープ
ことり→トライアングルを意識、酔って隣の凛に襲いかかる
花陽→対面のカルーア&ブルーベリー組を見て前を見ないことにした
にこ→中央に座ったばかりにいらんアピールをしてしまう
真姫→ちゃっかりいい席、出入口の反対側で人の通りも少ない
希→ここに陣取ったのはあとからやってくる絵里のため
絵里→トイレから戻り、出入口目の前の空いた席へ

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にこ『出入口の★はいま付け加えたわ。文章はあったんだけどね』

花陽『この席順には意味が色々あって……まずなによりも穂乃果ちゃんと絵里ちゃんを離したかったんですね』

にこ『確かに一番遠いし一度も会話してないけど、誰も理由すらわからないわよそんなの』

花陽『あとこれ、口調でテーブル分けしたしたんですよ』

にこ『にこは「~かしらテーブル」ってわけかしら』

花陽『穂乃果ちゃんの席ですが……なかなか奥が深いですね』

にこ『最上級生で部長だったにこに渡すべきよね、無難に考えれば?』

花陽『ふつう仲間同士の打ち上げにまでそんなこと気にしませんけどね……でも花陽は座りたくないです』

花陽『もし穂乃果ちゃんがトライアングルを意識して先制したのだとしたら、5年でずいぶん成長したものです』

にこ『5年……?』


花陽『ほのえりが引き離された理由にも関わってきますが、これ……』

花陽『……本編(※ハートボディ)の5年後のつもりだったかもしれません、少なくとも最初は』

花陽『ただそうなるとひとつだけ。「穂乃果ハートなエリチカボディ」でことりちゃんが洋酒入りのチョコを口にしますが……』


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[29分]

海未「酔ったことりは猛禽類ですからね」グビグビ

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花陽『……はい。あのあと保健室のベッドでことりちゃんが猛禽類になってしまったのかどうか気になってしまって……』

花陽『それがエリチカボディの上映が中盤の途中で止まってしまった理由のひとつですね。逃避さえしました』

花陽『終盤の編集はだいたい終わっていたのですが、花陽は時系列順に編集するわけではないので……』



にこ『それで、どうしたの?』

花陽『パラレルワールドだろう、と自分の中では折り合いがつきました』

にこ『学校の保健室なんかで猛禽類になってないといいわね……』



花陽『それとなぜこのVTRを再生したかというと……』

にこ『……?』

花陽『……席順の説明文章に、凛ちゃんがいません』

にこ『あっ』

花陽『ここだけはつっこまれても仕方ないなあと思いましたので、こんな感じです』

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凛→ほのことうみトライアングル完成後に花陽が着いた席の対面へ
  隣に座らなかったのは酔った花陽にまたぶっとばされるのを警戒したためか
  もしこのポジションでなければ、にこを激昂した花陽からかばうことはできなかったはず

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花陽『もう、Bパートは説明なんで全部読みましょうか』


エリチカ『――ええとまず、<誰が、というよりなんで引き離したんだろ >ですって』


花陽『まず穂乃果ちゃんは早めに会場入りしたと思います。何に期待してたんでしょうか……』

にこ『絵里はさらにその先に来て先にウォッカを飲んだのか、はたまたどっかで飲んできたのか……』

花陽『結果、乾杯後の席順はトイレから戻って出入口の目の前になったんですね。自然と』

にこ『作為はないのね?』

花陽『彼女たちにはないんじゃないでしょうか、多分。そういう解釈が平和でいいですよね』

にこ『まあ流れに不自然はないんじゃないかしら……』

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[33分]

穂乃果(ねぇ海未ちゃん……こうするのひさしぶりだね……///)スンスン

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にこ『へー、久しぶりなのね。どこかで「それでもべたべたしたいのおおおお!」とか叫んでた気がするけど』

花陽『それについては「穂乃果ちゃんのハート」について説明からになるので、もうエスカルゴのオーブン焼きですが』

にこ『ふつうに無理って言ってくれないかしら?』

花陽『叫んだのは5年前です。本編では徹底されてハートもボディも幼い子供として映されている穂乃果ちゃんですが……』

にこ『……5年後、ねえ』

花陽『人や価値観は変わるものですし、しかも酒の場の力を借りているあたり……昔とは少し違うんじゃないでしょうか』

花陽『それでも穂乃果ハートの価値観については、本編の中でも分かりやすい分類だと思います』

にこ『絵里に全否定されてたけどね』

花陽『いまのところ複雑に見えるのは真姫ハートと希ハートと海未ハートあたりではないでしょうか』


エリチカ『――で、続き。<パラレルとなるとVTR-No.5もパラレルなのかな>』


花陽『no.5というと……』

にこ『変態の絵里が不思議な力で死にまくるやつだったかしら』

花陽『あれをパラレルにしないと大変なことになりますよね』

にこ『たぶん子持ちだもんね、打ち上げのときで4歳かしら……』

花陽『不思議な力(※安価)が働く世界ですよ?』

にこ『恋心を学んだ穂乃果ははじめて見たわね』

花陽『恋がなにかとか、わかってない節がありますからね……』


エリチカ『――あとさっき届いたお便り。<そういえば生存競争とか独自の進化を遂げた海未ちゃんとか好きなの?>』


花陽『……ド直球ですね』

にこ『?』

花陽『なんて答えましょう……』

にこ『気楽に行きましょうよ、気楽に』

花陽『そうですね……』



花陽『まず「生存競争」と「独自の進化」は、no.1からずっと出てくる単語ですね』

にこ『そうなんだ……』

花陽『どれくらい表に出すかは決めてませんが、好きというか最初からそれがテーマのビデオ群なんです』

にこ『裏テーマくらいでいいんじゃないかしら』

花陽『なぜそうなったかというと長くなりますが……』

にこ『気楽に行きましょう』



花陽『じゃあざっくり言うと、ひとつは、本編(※ハートボディ)はキャラクターの話ではなく……』

花陽『……固有の遺伝子を持った生身の肉体と、心の話だからですね』

花陽『感覚器とか、内臓とか、五感とか、血の流れとか、神経とか……』

花陽『人間も生物なので、生物の話のつもりで編集してました。少なくとも今までの本編は……』

花陽『……出てきた単語順に、髪と血と指先の三部作ですね。とりあえずここまでにして先に……』


花陽『今見てるVTRだと、この部分ですね』


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[26分]

ことり「よくあんなにつよいのたくさんのめるなぁ。どんな肝臓してるんだろう?///」

穂乃果「独自の進化を遂げた海未ちゃんの肝臓」
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[31分]

希(……なんか海未ちゃんから品定めするような視線を感じるなあ)ゴクゴク

希「生存競争に身をおく者の本能なんやろか。強さの秘訣というか」ボソッ
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花陽『これは番外編なんで……』

花陽『恋心の生存競争以外の生存競争を銀幕に映したかったというのもありますけど。酒場の生存競争ですか』

花陽『目に見えてバタバタ脱落してので分かりやすくていいかなと思ったんですが』

にこ『多分それね、誰も気にしてないわ……と思ってたら少なくともひとりいたのね』

花陽『こんなところでも海未ちゃんは最強補正で、希ちゃんも倒れはしないんですね』

にこ『希はなんなのかしら……』




花陽『穂乃果ちゃんの生存競争の考えについては、no.2「海未ハートなことりボディ」58分でかなり甘いことを言ってますが……』

にこ『希は評価してたわね』

花陽『そして次の59分がラストの75分-76分につながるわけですが……』

にこ『製作途中の二期12話の放送で、穂乃果が朝のカーテンを開けてことりが「まぶしいよぉ」って言うシーンが……』

花陽『あれは…………』




花陽『放送は6/22……no.2「海未ハートなことりボディ」開始が6/20です』

花陽『放送見ながら、どうしようかと思いました。話はできていたんで、もう修正しませんでしたが……』

放送『始めるのが2日遅れてたら、多分、あの結末は(心理的に)作れなかった気がします』


にこ『あそこ見て作ったわけじゃないのね』

花陽『仮にそうだとしても誰も気にしませんけどね……』


にこ『そもそも二期12話Bパートのあそこはそういうシーンだったのかしら?』

にこ『単純に穂乃果が一番最初に起きて、教室のカーテンを開けただけじゃないの?』



花陽『穂乃果ちゃんが一番最初に起きる時点で花陽は違和感ありますけど……』

にこ『確かに……他の合宿では崖っぷちでも朝安眠してたもの』

花陽『そういう意味がなければ、あの朝のシーンはいらなかった気がしますから、個人的に』



花陽『あとは天候が絡んでますし……』

にこ『そこは深読みしすぎじゃない?』

花陽『もちろんあの朝のシーンでは、光をいれたのはことりちゃんの部屋ではありませんけどね』


花陽『直前の二期12話Aパートラストが、夜の屋上を見上げていて、雲の間から月が出るシーンですね……』

花陽『夜の街に向かって叫んだりしてますが……そしてCMです』

花陽『そして12話Bパートが始まります……CM直後です』

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[二期12話-B]

(穂乃果、朝の教室、黒板の下、誰よりも先に目覚める)

穂乃果「んん……」

(朝日に気付き顔を綻ばせる)

穂乃果「あーっ!」シャーッ!

(穂乃果、カーテンを勢い良く開ける)

穂乃果「いい天気ー!」(空を眺めながら)

(教室に光がはいる)

ことり「まぶしいよぉ……」

(穂乃果、朝日を背にふりかえる)

穂乃果「起っきろー!!!」

穂乃果「朝だよっ!!!」(笑顔アップ)

穂乃果「ラブライブだよっ!!」(シーン切り替わり)

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にこ『……?』

花陽『まあ花陽も放送本編の考察とかやってないので、放送本編のことを聞かれても困ってしまいますが……』

にこ『じゃあno.2の話をしなさいよ。VTRを流して』

花陽『…………』


花陽『かなり迷ったんですけど、ここは放送に対してのエクスキューズという流れで……』


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[VTR(no.2)-58分(※一部)]


希「なあ穂乃果ちゃん、なんでウニってあんなトゲトゲしてるか知っとる?」

穂乃果「おいしいから、食べられないように?」


希「そう、外敵から身を守るため。ウニは泳げないし、逃げられないし、武器もなくて戦えないから……」

希「……だからああして殻にこもって身を守るしかないんよ」

希「傷つきやすい子は武装して殻にこもる。生存競争の基本やね」


穂乃果「誰と競争してるの?」

希「ほんとや、誰とやろ。生存戦略の間違えやろか」

穂乃果「穂乃果と、なのかな」

希「……穂乃果ちゃんは勝ちたい?」

穂乃果「誰も傷つけたくないかな。それが穂乃果の願い」

希「やさしい子やね。太陽みたいや」


[直後・59分(※一部)]----------------------------------


穂乃果「穂乃果あれやりたい! 自分でこじ開けるやつ!」

希「ウニは弱い子だとうちは思うけど……」

穂乃果「あのトゲトゲした殻を見るとね、隙間にガッ! って差し込んでガバッ! って開けたくなるんだっ!」

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花陽『このあと[海未―ことり]の入れ替わりが戻って……いろいろあって……』

花陽『……ことりちゃんが閉じこもるわけですね……直前に「カーテンの閉じたことりの部屋」と3回も出てきます』

にこ『あれ結構くどいわよ』

花陽『ごめんなさい……』

花陽『そして結末です……改行だけ減らしましょうか……』
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[VTR-75分]

――その頃 穂乃果の部屋


穂乃果「雨、雨、雨。ざー、ざー」ザーザー

穂乃果「空はずっと、雨模様」

穂乃果「なんでかな?」←原因

ザー、ザー

穂乃果(ことりちゃんの心もずっと、雨模様)

穂乃果(海未ちゃんの顔もずっと、くもりのまま)

穂乃果「なんでかな?」

ザー、ザー

穂乃果「穂乃果、嫌だなあ……」

穂乃果「ふたりには、笑顔が似合うと思うんだ」

穂乃果(穂乃果にできることは、なにもないけど)

穂乃果(今の私には何の力もないけど)

穂乃果(何の力もなくたって、それでも穂乃果は願うよ)

穂乃果「だって、だいすきだから」

ザー、ザー

穂乃果「………………」ザーザー

穂乃果「雨さん、やんでください」

穂乃果「雲さんも、お願いします、どうか」

穂乃果「光、さして」

穂乃果(だって――――だいすきだから!)

――穂乃果の願いは大空をかけめぐった!

[76分]-------------------------------------------------------

――カーテンの隙間からことりの部屋にほのかな光が差し込んだ


ことり「あ…………」ぴく


『ずっとことりのそばにいさせてください』


ことり(うそ…………)じわっ

ことり「届いたよ……言葉にしなくても……海未ちゃんの……」じわわっ

ことり「ハート……ちゃんと……とどいた、よぉ……」ぽろぽろ

海未「まったく、ハンカチを用意しておきなさいと言ったはずです」くすっ

ことり「ごめんね……ひぐっ……海未ちゃん……ひぐぅ……ごめんね……」ぼろぼろ


海未「――さあ、カーテンを開けましょうか。もう雨はあがったみたいです」しゃっ

ことり「……えぐっ……まぶしい……よぉ……」ぽろぽろ きらきら

海未「ええ、私たちの太陽に感謝しませんと」にこっ

――ことり編 おわり――

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にこ『……それまで海未のハートが届かったのはことりが閉じこもってたから?』

花陽『もちろん修行始めたばかりなのもあったでしょうけど、そうだと思いますね』

にこ『もしふたりに介入する穂乃果のおせっかいがなかったら、無理だったのかしら?』

花陽『まあ流石に3日では無理だったんでしょうか……でもそれがタイムリミットなんで……』

にこ『タイムリミットを過ぎたら?』

花陽『……バッドエンドまっしぐらです。全部おしまいです』

にこ『全部?』



花陽『ことうみが倒れたらほのうみも一緒に無理心中します。穂乃果ちゃんが倒れたらほのえりが殉死して……』

花陽『絵里ちゃんが倒れたらのぞえりも殉死して……希ちゃんが倒れたらもう機能停止ですね』

にこ『みんな想い人とともに心中するかの瀬戸際だったのね、あの3日間のタイムリミットは』



にこ『でもこれ、穂乃果が力使えるのはおかしくない?』

花陽『これ、「雨やめー!」みたいな命令形じゃなくて「お願い」してるだけなんですよ……』

花陽『大事なのは命令できる力を持っていることじゃなくて、心から湧き上がる願いだというお話で……』

花陽『つまり、言ってしまえばこれは寓話です。100万回生きたエリーチカと結局一緒なんですね……』



にこ『「穂乃果の願い」が「大空をかけめぐった」って、どこかで聞いたことある気がするけど?』

花陽『「ぷわぷわーお!」の歌詞ですよ……それもno.1の1分の一行目から出てるテーマです』

にこ『テーマいくつあるのよ……』

花陽『本当に数えてません……』


エリチカ『――ちょっと、今日進んでないんじゃないの?』


花陽『逸れまくりでしたね……戻さないと』

にこ『ふう……やすみましょう』


にこ『そういえばこれ、番外編なのにまだ一度も本編をひとつにまとめてないんじゃない?』

花陽『やっておきましょう。CM中のフリップボードです』




花陽『……はい。では続きはまたあとで……』

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[1]ことり「穂乃果ハートな海未ボディ」
ことり「穂乃果ハートな海未ボディ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402573067/)

[2]穂乃果「海未ハートなことりボディ」
穂乃果「海未ハートなことりボディ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403273291/)

[3]絵里「穂乃果ハートなエリチカボディ」
絵里「穂乃果ハートなエリチカボディ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404921501/)

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読みと理解が足りないのかな…ちょっと質問

>花陽『ことうみが倒れたらほのうみも一緒に無理心中します。穂乃果ちゃんが倒れたらほのえりが殉死して……』
>花陽『絵里ちゃんが倒れたらのぞえりも殉死して……希ちゃんが倒れたらもう機能停止ですね』

ここの部分で名前が重複してません?
『ことりと海未⇒穂乃果と海未、穂乃果⇒穂乃果と絵里、絵里⇒希と絵里』で名前被ってるように見える
『穂乃果⇒海未と絵里、絵里⇒穂乃果と希』なら負の連鎖続きでバッドエンドまっしぐらの説明つけられるよね。
(でも穂乃果の場合の海未はことりが「穂乃果ちゃんの分まで(ことりと二人で)幸せに生きよう」とか言って説得しそうだけど)
長くなってゴメン


エリチカ『――さっきの全員心中しちゃうって話、ことうみとほのうみとか<名前が重複してません?>って声が……』


花陽『ここで心中とか殉死っていうのは、「進んで道連れになる」くらいの意味で使ったんですよね』

にこ『「ことうみが倒れたらほのうみも一緒に無理心中します」ってのは……』

花陽『暗喩と擬人法の合わせ技ですよね』


花陽『「ほのうみ(穂乃果と海未の関係性)は、ことうみ(ことりと海未の関係性)に左右される」ということです』


にこ『もう少しわかりやすく』

花陽『じゃあ仮に、ことりちゃんがリアルな引きこもりになったとします。このおせっかいな穂乃果ちゃんは……』

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 穂乃果「ことりちゃんが部屋から出てこないから、放っておいてふたりで遊園地いってべたべたしよっか!」
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花陽『……とはならないと思います。このくらいで』


エリチカ『――<やりすぎるとこれから書くのに支障出ないか>ってお便り……』



にこ『ありがとう。気遣いよね』

花陽『気遣いですね。ありがとうございます。そうですね、やりすぎると支障でます、そのとおりです』

にこ『あんたそこの部分の台本できてから読み上げるまで20分くらい考えてたもんね』

花陽『核心に触れていないかチェックしてただけですよ……』

にこ『口を滑らすこともあるでしょう』

花陽『なにより面倒なんで、基本しないと思いますよ。秘すれば花です』

にこ『秘すれば花?』


花陽『花陽は今までそう思ってましたけど……』

花陽『……それを言った世阿弥は室町時代の舞台で、こちらは平成の電波塔ですか』

にこ『柔軟性というか臨機応変って大事よね。適者生存の概念はダーウィンが……』

花陽『もともとの提唱者はハーバード・スペンサーですけどね……うっかりしてると結構間違えます』

花陽『秘すれば花、臨機応変、適者生存……散る花、根付く花……』

花陽『ただ花陽はですね、打ち上げ花火のように一瞬で散ることによって完成する花も好きなんですよ。風流です』


エリチカ『――今夜はサクサク行きましょう』

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[VTR4-4']


真姫「――あるときエリーチカは、戦いの軍師でした。」

真姫「かしこいつよいエリーチカは、天才軍師とよばれ、まけしらずの連戦連勝でした。」

真姫「つよく、つよく、戦いました。勝って、勝って、まけしらずでした。」

真姫「エリーチカの心には、まだ憎しみのあながのこっていました。」

真姫「歯向かう者は容赦なくうちのめし、歯向かわない部下も容赦なくうちのめしました。」

真姫「部下たちはみんな、エリーチカがきらいでした。」

真姫「けれどもエリーチカはいっこうにかまいませんでした。」

真姫「そしてやがて部下たちは、エリーチカを焼き討ちにしました。」

真姫「エリーチカはしぬときに、もっと偉くなりたいわ、とねがいました。」

真姫「燃え上がったからだのその熱さを、つよく心に焼きつけました。」

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花陽『モデルは織田信長です。2分の青い海→海未で、4分の赤い火→真姫なんですね、一応』

にこ『3分のことりは……』

花陽『……好きに解釈してください』


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[5']

花陽「――あるときエリーチカは、皇帝の娘でした。」

花陽「燃えさかる心のエリーチカは、貴族たちを掌握しました。」

花陽「権力のすべてを集め、敵対する貴族はいなくなり、贅沢の限りをつくしました。」

花陽「しかしほどなくして革命がおき、民衆たちがうごきだしました。」

花陽「民衆から憎悪のすべてを集めたエリーチカは、処刑されてしまいした。」

花陽「エリーチカはしぬときに、もっとたくさんの人に愛されたいわ、とねがいました。」

花陽「ギロチンの刃はとてもつめたいとかんじました。」

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花陽『モデルはマリー・アントワネットです』

花陽『たぶん花陽は余り物ですよねこれ……ことりちゃんも余り物だという解釈が一番平和です』

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[6']

凛「――あるときエリーチカは、美しいバレリーナでした。」

凛「バレリーナエリーチカは、たくさんの人々から愛されました。」

凛「雪のように白い肌で、太陽のようにきらきらした髪をなびかせて踊りました。」

凛「計算されつくしたステップを踏み、コンクールではまけをしらず、人気のすべてを集めました。」

凛「たくさんの人々から愛され、たくさんの人々から求愛されました。」

凛「たくさんの人々が、エリーチカに手をさしのべました。」

凛「だけどエリーチカは、だれの手もとりませんでした。他人の手をさわりたくなかったのです。」

凛「とうぜん、ほかのバレリーナたちはおもしろくありません。」

凛「嫉妬にかられたバレリーナたちは、エリーチカのくつにがびょうをいれました。」

凛「なにもしらずにくつをはいて、エリーチカはがびょうをふんでしにました。」

凛「エリーチカはしぬときに、もうふつうの生活がしたいわ、とねがいました。」

凛「かしこさも、つよさも、人気もなにも、いらないわ。」

凛「あしのうらが、ちくちくしました。」

凛「白い肌と金色の髪だけが、のこりました。」

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花陽『クライマックスその1です。ロリーチカ覚醒版ですね』

にこ『凛ってさ、こういうの多いわよね』

花陽『「がびょうをふんでしにました」は凛ちゃんが言わないと……』

にこ『画鋲の説明は「打ち上げ会場はここですか」でやったわね、一応』


花陽『で、ここですね。知性の進化と学習の果てのクライマックスは。ここまで進化してもやっぱりダメでした』

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穂乃果「雪のように白い肌で」

海未「太陽のようにきらきらした髪をなびかせて」

ことり「計算されつくしたステップを踏み」

真姫「コンクールではまけをしらず」

花陽「人気のすべてを集めました。」
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花陽『こういう編集もありでしたが、まあ9人で9節がいいかなと』

花陽『で、原作ですね。「アルジャーノンに花束を」的には知性の衰勢、じゃなかった、盛衰の山場です』

にこ『覚醒して踊るシーンは?』

花陽『この編集中に意識したかは分かりませんが、いしいしんじの「トリツカレ男」と似てます』

にこ『どんな話?』


花陽『いろんなマイブームに取り憑かれる度に進歩する男のおとぎ話ですね』

花陽『三段跳びに取り憑かれたあと、女の子が風船を空に手放してしまったのを見つけて、華麗にキャッチするシーンがあります』

にこ『そこだけ? あんま似てなくない?』

花陽『うろ覚えなんで……ただですね、「100万回死んだ猫」へのアンチテーゼではありました』

にこ『対比は進歩のなかった100万回の無駄死に、ね』

花陽『そうですね。エリーチカという生物は、ちゃんと生の過程で獲得するものがあったのです。かしこいですし』

にこ『そしてそれを……』

花陽『自分の意思で捨てますね。ここも、図らずも知性が衰退していく「アルジャーノンに花束を」とは真逆です』

にこ『絵里の意思、が焦点だったのね』

花陽『意思は人為の最たるものですから。絵里ちゃんは人為のイメージです』



にこ『死ぬ間際のねがいが来世で叶うっていうのは、原盤は?』

花陽『それ、ちょっと探しましたけど固有の作品は見つかりませんでした……』

花陽『よくありそうなトラディショナルな物語の形式って感じはしますけど、何が有名なんでしょう…ダレカタスケテェ…』

にこ『「来世で結ばれよう」と誓い合って入水したふたりが、来世で出会って結ばれる、みたいな作品?』


花陽『そう考えるとプロファイリングはできるんですよ』

花陽『まず輪廻転生の宗教観なんで、キリスト教圏ではなく……オリエンタルな香りの作品です』

花陽『そしてトラディショナルというか古臭いので、明治以前じゃないでしょうか。平安まで戻るかはわかりませんが』

花陽『入水みたいなのって特に日本でポピュラーでしたし、そもそもキリスト教徒の自殺は禁忌なんで、そんな作品は教会が発禁して終わりです』

花陽『古文詳しい人ならぱっといくつも出てきそうです。花陽はまったく詳しくないので無理ですが……』


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[7']

にこ「――あるときエリーチカは、ふつうの女の子でした。」

にこ「エリーチカはうまれてはじめて退屈しました。」

にこ「また戦うことにきめたエリーチカは、生徒会長になりました。」

にこ「また心が燃えさかり、だれもよりつかなくなりました。」

にこ「そしてスクールアイドルの踊りを見ました。」

にこ「バレリーナだったエリーチカには、素人にしか見えませんでした。」
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花陽『おなじみの、絵里ちゃんとアライズの対立です。ここが原点だったんですね……』

にこ『アライズを馬鹿にするとか、むかつくわね』

花陽『9人のなかで喧嘩するのは難しいですからね……』

にこ『希と凛は?』

花陽『あれは仲いいんですってば……』

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[8']

希「――やがてエリーチカはひとりの女の子にであいました。」

希「その女の子は踊りをみせてほしい、とエリーチカにたのみました。」

希「踊ろうとしたら、エリーチカのあしのうらがちくちくしました。」

希「いたみにたえきれなくなったエリーチカは、たまらずそこから逃げ出しました。」

希「しかしちくちくは、どんどん、どんどん大きくなり、エリーチカの心にまたあながあきました。」
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にこ『順番的に希なのね』

花陽『まあ希ちゃんしかいないでしょう……絵里ちゃんのこういうところよく見てますよね、希ちゃん』


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[9']


絵里「――エリーチカはいたくて泣きました。うまれてはじめて、泣きました。」

絵里「エリーチカはこごえてしにそうでした。いまだ他人のあたたかさをしりませんでした。」

絵里「ひとりでこごえて、ふるえていると、そこに女の子がやってきました。」

絵里「そして女の子はエリーチカに手をさしのべて、太陽のようにほほえみました。」

絵里「まわりを見ると、きらきらとした波が光っていました。」

絵里「……エリーチカは手をとりました。」

絵里「その手はもう、ふるえていませんでした。」

絵里「エリーチカははじめてひとの手のあたたかさをしりました。」

絵里「気づくともう、心のあなはふさがっていました。」

絵里「それに気づいたエリーチカは、また、声を上げて泣きました。」


ぱたん


穂乃果「おわりだよっ!」

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花陽『はい、おわりです。お疲れ様でした……』

花陽『穂乃果ちゃん=太陽 のメタファーはもう毎度ですね。誰かを光で照らす存在。公式だと思ってました』

にこ『さっきの二期12話のVTRとかね。言ってなかったけど』

花陽『あれ? そうでした?』

にこ『説明なのにね……』

花陽『……お疲れ様でした』


エリチカ『――「初ライブ、ども」の128'135'107'の3つでおわりよ!』

花陽『はい。直前にほのかがグレました。園田嬢がピヨピヨサンダル踏んだせいです』

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[原盤128]

なんかぁ
むかしぃ
バイクにぃ電飾つけてあそんでてぇ
そんでみんなやってるからぁ
車とかもあるしぃ
船でやってみたらぁ
イカあつまってきたんすよねぇ
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-------------------------------------------------------
[128']

名無し:ID:honopoppo

なんかぁ
むかしぃ
三輪車にぃパンツつけてあそんでてぇ
そんでみんなやってるからぁ
車とかもあるしぃ
アヒルボートでやってみたらぁ
ホノキチあつまってきたんすよねぇ
-------------------------------------------------------

花陽『イカの習性とホノキチの習性をかけてるわけですが、アヒルボートにホノキチが群がる絵面がシュールですね』

にこ『でもこれC級なのよね』

花陽『後日園田嬢が目撃情報を検索してるあたり、情報としてはS級まで上がってきたんでしょうけど』

にこ『「どうして確保しなかったんですか!?」って怒ってそうよね。自分のせいのくせに』

花陽『C級は大ボス園田嬢との利害関係が薄いですからね。ツバサちゃんなら保護してくれたはずです』

にこ『というより綺羅ツバサ、血まなこになって探しまわってる気がするわ……』


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[原盤135]

ある所に男がいた。
彼は霊感が強く、所謂「見える」人だった。

ある日彼は3ヶ月ほど留守にしていた家に帰ってきた。
リビングに入った途端、信じられないほどの喉の渇きを覚え、
冷蔵庫の中にあったパック入り牛乳を一気に飲み干した。

最後の一滴を飲み込んだ後、彼は恐怖し、絶望した。

-------------------------------------------------------

にこ『焦りのあまりよく考えないで3ヶ月前の牛乳飲んじゃった、というお話よ』

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[135']

ある所に女がいた。
彼女はスピリチュアルな霊感が強く、所謂「見える」人だった。

ある日彼女は3ヶ月ほど留守にしていた家に帰ってきた。
リビングに入った途端、信じられないほどの喉の渇きを覚え、
冷蔵庫の中にあったパック入り牛乳を一気に飲み干した。

最後の一滴を飲み込んだ後、彼女は恐怖し、絶望した。


凛「――あ、それ凛がきのう新しく買った奴だにゃ。勝手におじゃましてごめんね?」

……2時間後、彼女はベッドの上でまた喉がからからになっていた。


凛「えへへ……水もってきたにゃ……」テレテレ

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にこ『VTR中この直後のお便り。<ぐうエロい>』

花陽『凛ちゃんできる子ですよね……これ(お水)をされて、少なくとも嫌な気持ちにはなりませんから』

にこ『夏場は大事よね、こういうアフターケア』

花陽『「後戯はめんどいからとりあえず水だしときゃいいにゃ」ではないと思います』

にこ『なにそれ……』

花陽『「勝手におじゃましてごめんね?」もいいですね』

にこ『そわそわしてるのね。「勝手に上がってるにゃー!」じゃなくて』

花陽『3ヶ月ですから……待ちきれなくて、きっと一番におかえりって言いたくて……そして……』

にこ『……』

にこ『これエロいわね』


エリチカ『――最後よ!107'でのことりの発言(>950)についてですって』

花陽『ことり主義ですね……』

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[107'(※一部)]

995 名前:名無しにかわりましてμ'sがお送りします(class-S):ID:umimin

★ここまでのまとめ、新スレは>980

◎拷問じゃないよ派(ご褒美だよ派)
→幸せになっていいんだよ派(ことり派)※ことりは>950であんなこと言いましたが相手は私限定です勘違いなきよう

◎拷問派
→ねこちゃんとの間で揺れるうち(誠実派)
→どっちもとればいいにゃ(準ことり主義)
→言葉でなら偉そうなことは言えるケド実際この身に降りかかったらどうなっちゃうかワカンナイ(キノキズム)
→無理せず寄り道してもいいのよ必ず帰ってきてねにこは信じて待ってるから(良妻派)

→妄想だけで鼻血がでたよ派(むっつり素人A)
→私たちには少しレベルが高すぎたようだよ派(素直でよろしい素人E)

997 名前:名無しにかわりましてμ'sがお送りします(class-B):ID:Anjuzikker

>950
あ、あの、今度お茶いかなぁい……?

998 名前:名無しにかわりましてμ'sがお送りします(class-B):ID:elenator

>950
私もおいしいチーズケーキを出す店を知っているのだが……

999 名前:名無しにかわりましてA-RISEがお送りします(class-B):ID:tsubasa

あっ、お前ら名前欄直せって!
悲しみには負けてもいいが挟持を捨てることはあってはならない
A-RISEが充実→心が豊かなので性格も良い→ほのかに好かれる
基本方針を忘れたのかよ何いきなり陥落しかけてるわけ?

1000 名前:名無しにかわりましてμ'sがお送りします(class-S):ID:umimin

>999
わかりました。あなただけ準A級でいいでしょう
「準」というのは試用期間を設けて様子を見るということです。
最初の役目ですが、その二人を止めなさい。あなたならわかりますね?

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にこ『海未があせりまくってるわね……必死すぎてひくわ』

花陽『まあ、>950はだいたい想像つくんじゃないでしょうか……? 説明したくないです……』


花陽『むしろここで説明しなきゃと思ったのは、キノキズムの変容のほうですよ』

にこ『ことり主義とはちがうのね』

花陽『本編でのキノキズムはリベラルですが、どういうわけかトラディショナル寄りになってますね、これ。別物です』

にこ『どういうわけか……?』

花陽『ひょっとしたらにこちゃんの封筒がよっぽど効いたんじゃないでしょうか?』

花陽『あそこから真姫ちゃんが別人になった気がします』

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[15']
にこちゃんにこれでウマイもん食えって
封筒渡されて
お金なら私のほうがあるわよって思って開けたら
中からマイ箸と合鍵が出てきた。
抱いて!
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花陽『これ、よく考えれば弱点攻撃ですよ……』

花陽『あえて本編の真姫ちゃんを見れば、シェフの至高の料理より(にこちゃんの)家庭料理に価値を見出しています』

花陽『諦めを知らないピュアな野望がある反面、ふつうの家庭への憧れも強いんですよ』

花陽『そこに渡されたものがマイ箸と自分だけの小さな鍵ですから……欲しかったものが手に入った子供です』



花陽『……素直になってよかったですね?』

にこ『べっ、別世界線の話でしょぉっ!?』

花陽『そんなに赤くならなくていいですよ……』



花陽『やっぱりあまり説明になりませんでしたが、原盤はすべて紹介しましたし……』

花陽『あ、107'は3つの原盤の複合ですね。そういう複合はいくつかあります』


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[原盤107-no.1]

レベル1くらいの拷問

5 名前:以下、名無しにかわりまし
てVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/19(日) 19:56:37.73 ID:vDFIg/jp0
俺とベロチュウ

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/19(日) 19:57:33.07 ID:vRknP4o6O
>5
スレタイも読めないの?

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花陽『「派閥リスト」はたくさんあるので、花陽が一番好きなのを短く紹介しましょうか』

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[原盤107-no.2]

「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」派閥リスト

数学派-非ユークリッド幾何学的には可能(難しいよ派)
化学派-穴に空気とは違う気体をつめれば?(それ残ってるのその気体じゃん派)
統計派-100万回食べれば1回くらい穴だけ残ってるかもしれない(めんどくさいよ派)
言語派-問いかけが漠然としていて厳密な対策が不可能(ごめんなさいだよ派)

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花陽『この問いかけで花陽が脊髄反射的に出てしまうのは、最後の言語派ですね……』

花陽『正確な議論に何よりも大事なのは語義の確認ですから』


花陽『言語の役割をイメージの喚起と絞って、語義を曖昧にしたまま話を進めて……』

花陽『「解釈は自由です」とする態度が許されるのは、寓話のような物語ならではです』

にこ『許されてない部分もあるけどね……』

花陽『それは最近知りました。この話はしていいものか考え中ですが』

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[107'(抜粋)]

怒りが有頂天になった このスレは早くも終了ですね次スレで決着をつけよう
お前らにUTXの悲しみの何がわかるってんだよ……

そいつの準S級昇格にはどちらかというと大反対
私怨抜きでもそんな紙耐久のやつにいざというときほのかが守れるとは到底思えないんんだが?
それより先にA級を増やすべき

あっ、お前ら名前欄直せって!
悲しみには負けてもいいが挟持を捨てることはあってはならない
A-RISEが充実→心が豊かなので性格も良い→ほのかに好かれる
基本方針を忘れたのかよ何いきなり陥落しかけてるわけ?
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にこ『原盤107-no.3は原盤というか語法よね』

花陽『内容はすごくいいことを言ってますが、ブロント語という語法です』

にこ『まあ真面目に語ったら少し暑苦しくなっちゃうもんね』

花陽『ツバサ流の照れ隠しかもしれませんね』


花陽『ツバサちゃんはですね、別にふたりがことりちゃんになびいていくことは批判してないんですよ』

花陽『ほのかの憧れであるアライズでありながら「μ'sがお送りします」の名前欄を使う……』

花陽『……その精神の軟弱さがアライズとして許せなかったんでしょう』

花陽『A級の楽園であるμ'sに誰よりも焦がれているのはツバサちゃんですが……』

花陽『UTXの悲しみを背負ってなお、ほのかの憧れ足りえるアライズであり続けようという強い決意をにじませています』

花陽『むしろ「自分たちしかいないんだ!」くらいの勢いですね。本当に立派なものです』


エリチカ『――とりあえず全部おわったわ! やったわね!』


花陽『長かったですね……』

にこ『少しやすみましょう』

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[CM]


凛「なんで1人で廊下歩いてんすか!? かしこいグレート毒物先輩!(大声)」スタスタ

かしこい先輩「わたしが廊下歩いちゃいけないのかしら……」スタスタ

ピタッ!

凛「どうしたんすかKGB先輩! 急に立ち止まって深刻そうな顔して!」

かしこい先輩「ちょっとどうしようか悩んでるの。ほっといてくれないかしらぁ」

凛「ふーん、話変わりますけど、もしかして落ちてた画鋲踏みました!?」

かしこい先輩「話変わってないわ」



――威力抜群! コクヨ二重画鋲(500本入り)今なら755円!

http://www.amazon.co.jp/dp/B000TI1732



凛「廊下にばらまいて遊ぼう!」

かしこい先輩「ぶっとばすわよ!」

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エリチカ『――CMあけからの3時間分のトークはカットしたわ!』


花陽『……』

にこ『何しゃべったのよ……』

花陽『no.8以降の話です……もういいです』


にこ『じゃあお便りに関連してる部分だけ』

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[129']

もぅマヂ無理。 ウミチャンと喧嘩した。 ちょぉ大好きだったのに、ミナミのことゎもぅどぉでもぃぃんだって。
どぉせミナミゎ遊ばれてたってコト、ぃま喉が熱くなってる。 恋に身が焦げ、燻ってぃる。
地獄の如く血塗られた無人島での大戦を生き残る為会得した技 ――破滅の声色『脳髄溶解』

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にこ『で、4分後に届いたお便り。<無人島編は何年後になるのか……>』

花陽『実は……』


花陽『……no.8以降にそのつもりで上映を始めたビデオが存在しました』

にこ『え?』


花陽『ホノキチ同士が戦って強くなっていく過程を描き、やがて血塗られた無人島での大戦が始まり……』

花陽『……劣勢だったことりちゃんが「破滅の声色『脳髄溶解』」を習得するまでが初期イメージでした』

にこ『できなかったのね』



花陽『その上映はかなり早い段階で、空気を読んで不思議な力(※コメント)に流れを任せることにしたので……』

花陽『……「地獄の如く血塗られた」争いにはならなかったんです』

花陽『だからこのお便りに対しては「できませんでした」とだけ伝える形にとどめておきましょう』

花陽『かくして無人島編は幻になりました……完全に消えたかは分かりませんが……』


花陽『……あ、放送>>59分でBパート中にID:elenaorとID:Anjuzikkerについて触れると言ってましたね』

にこ『エレネーターとあんじゅじっかーね』

花陽『……つまりターミナーターとファンタぢっかーなんですが』



花陽『英玲奈さんのチャームポイントは独特なしゃべり方ですが、しばしばロボ子扱いもされます』

にこ『ロボ子扱いしてファンに怒られない?』

花陽『デリケートなところです……人気の理由のひとつではあると思いますが』

にこ『人気の理由?』

花陽『あんじゅさんの声は声優の大橋歩夕さんという方によく似ていますよね』

にこ『……似てるというかそれって』


花陽『史実上に実在するフィンランド空軍が誇るエース「無傷の撃墜王」、』

花陽『エイノ・イルマリ・ユーティライネン(1914~1999)をモデルにしたキャラを演じて一躍有名になりました』

花陽『未来予知の力で弾道予測ができる、そんなキャラクターですね……』

花陽『こちらも独特なしゃべり方が人気の理由のひとつだったと思います。たくさんのファンがついたようです』

花陽『「ぢっかー」というのはその大橋歩夕ファンを指した公式呼称らしいです』

花陽『「ファンタぢっく」というCDがあるとかないとか……』



花陽『ただ他作品の設定を安易に出すと怒られます……いわばクロスオーバーですから、ノックスの十戒的にはアウトです』

にこ『知らない人は「?」だもんね。ただ、あんたは色々アウトよ』

花陽『仮に花陽のビデオがいくら意味不明であろうと、そういうアンフェアなことはよくないですよね。基本的に控えます』



花陽『そんなわけでelenatorとAnjuzikkerのイメージでしたが……』

花陽『……このイメージは、他作品の編集時に引きずったりもします』

花陽『穂乃果ちゃんの匂いが好きな海未ちゃんも、血に執着するエリチカちゃんも同じですね……』

にこ『克服すべき課題なんじゃない?』

花陽『……そうですね』


にこ『エリチカの転生の話。<近松の曾根崎心中が近いか?>ってお便りが』

花陽『こんな辺境の放送にも教養を持った人がいるものですね……』



花陽『調べてみたらこれ江戸時代の浄瑠璃ですね。おもしろい逸話があります』

にこ『ブームにでもなった?』

花陽『情死した実在のカップルを題材にしてますが、様々なメディアミックスも展開されてます』

にこ『……人形浄瑠璃・文楽・歌舞伎もメディアミックスって言うの?』

花陽『江戸時代の心中ものブームの火付け役です』

にこ『心中ブームって……』

花陽『言葉はジョークみたいですが、実際に心中事件が多発して江戸幕府が動いて発禁にするとこまでいくんですよ』

にこ『おもしろそうね』

花陽『花陽も観てみたいですね、是非、なまもので』



にこ『じゃあ内容は心中に焦点が当たってるわけね。その後の来世よりは』

花陽『そうみたいですね。ただ調べてる過程でひとつ近いものを見つけました』

にこ『なに?』

花陽『三島由紀夫最後の長編小説、「豊饒の海」四部作です。別名「世界解釈の小説」らしいです』

にこ『転生後の話が長いの?』

花陽『親友に「また会う」と再会を約束して死んで第一部・完。そして第二部で……といった感じでしょうか』


にこ『もうひとつお便りがきてるけど?』

花陽『そちらも調べましたがよくわかりませんでした……長編SFですね』

にこ『横文字だったからプロファイリング間違えたかな? って一瞬ドキッとしてたわね』

花陽『はい……日本の作家でしたけどね。教会の権威の支配下でそういう作品が生まれるはずないのではと……』

にこ『あれ? でもキリストって生き返ってなかったっけ?』

花陽『だからこそ一般人が勝手に生き返っちゃダメなんじゃないですか? もう権威がどれだけ残ってるか分かりませんが』


花陽『μ's各メンバーの宗教的傾向を考えたことありますが、いわゆる政治・宗教・スポーツですしやめましょう……』

にこ『誰に向けての配慮なのかしら……』


花陽『<小ネタくらいならいいんじゃないか>という声が聞こえてきましたね。宗教について』

にこ『日本人は外国人に訊かれたときに困るっていうけど』

花陽『「無宗教」と答えてしまうと相手によっては「信用ならん奴だ」と思われてしまいますからね』

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外国人「What’s your religion?」

海未「ぶ、武士道ですっ!」

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花陽『これは結構いいと思いますよ……やはりお墓のこと考えたらブディストで間違ってませんが、曖昧ですよね』

にこ『それで、宗教の曖昧さがどうかしたの?』

花陽『ひょっとしたCパートにつながるんじゃないかなと……』

にこ『え?』

花陽『正月にお屠蘇を飲み、バレンタインにチョコを贈り、盆に墓参りをし、クリスマスを祝う……そういう節操のなさについて』

にこ『宗教について?』

花陽『まさか。恋模様についてですよ』



エリチカ『――お便り読むわ。<(・8・)やっぱりハートとボディの恋愛模様が解らないチュン>』



花陽『基本的に本編で明かしていこうというスタンスです……』

にこ『じゃあ早く編集しなさいよ』

花陽『いま狂ってしまった味覚のチューニングをしています……花陽の味覚は狂いっぱなしです』

にこ『いつから?』

花陽『兆候はno.2「海未ハートなことりボディ」のはじめからですね……』

にこ『漬け物かじってたのはそういう意味だったのね』

花陽『しばらくすれば戻るかなとは思っていたのですが、最近ますますひどくなりました……』

にこ『深刻そうね』

花陽『食材と調理器具はそろってる、ただ味覚が戻らない……そんな気分です』

にこ『要するにインプットとアウトプットの比率の問題なのよね。少し休んだら?』

花陽『そうします……ただ謎を投げっぱなしで雲隠れするのではあまりに無責任なので、この番組が始まったわけです』

にこ『じゃあCパートでなにか説明はあるのかしら?』

花陽『ハート(心)の話は無理でも、ボディ(身体)の話なら少しはできるんじゃないでしょうか』



エリチカ『――Bパートはここまでね! Cパートで最後かも! それじゃあCMよ!』

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[CM]

希「急にうちまで訪ねて来てどうしたん?」

穂乃果「希ちゃんいつもありがとう! 助けられてばっかりだよ!」

希「いいってそんなの」

穂乃果「これ、本当につまらないものだけど、穂乃果の作ったおまんじゅう……」




希「おいしいよ?」モグモグ

穂乃果「どうもありがとう……」

希「穂乃果ちゃんが一生懸命作ったものなんだから、」モグモグ

希「それを穂乃果ちゃんが『本当につまらないもの』なんて言っちゃだめよ」モグモグ


穂乃果「昔からよくある決まり文句じゃないの?」

希「でも穂乃果ちゃん本気で言っとったよね。それに昔は比較的許されてたんだけど、」

希「最近は自分が腹を痛めて産んだ子供だって、殴ったらすぐ裁判だよん」モグモグ

穂乃果「たしかにこれは穂乃果がつくりだしたおまんじゅうだけど……」


希「らしくないなあ。『自信作だよ!』って言うほうが似合ってるやん?」モグモグ

穂乃果「海未ちゃんとか、おまんじゅう好きな人は喜んでくれるみたいなんだけどね……」

希「まあ海未ちゃんは喜ぶやろなあ」モグモグ


穂乃果「穂乃果は最近、よくわからなくなっちゃったの」

希「え?」ゴクリ

穂乃果「この前『あんこって本当においしいかな?』って訊いたらお母さんに怒られたりね」

希「ああ、言っとったね」


穂乃果「もし穂乃果が、本当においしく出来たと思ったなら『自信作だよっ!』って出せたんだけど」

希「つまり最近は、そうじゃないんやね」

穂乃果「……自分じゃ味がよく分からないくせに、一生懸命作っただなんてとても言えないよ」ジワッ

希「穂乃果ちゃん?」


穂乃果「あれ…グスッ…おかしいな…グスッ…なんで涙が出るんだろう……」ポロポロ

希「……穂乃果ちゃんはどんなおまんじゅうが作りたい?」


穂乃果「まず皮を甘い蒸しパンにかえてね……」グスグス

希「……うん、おいしそうやん?」


穂乃果「……あんこを抜いたやつ」グスグス

希「…………」


希「いや、それはただのパンでしょ」



――穂むらのおまんじゅうはプロの和菓子職人が作っています! 好評発売中!

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――深夜のラジオ局 第一夜 Cパート


エリチカ(ナレーター)『CMあけたわ! 次のトークテーマは同性愛についてよ! って大丈夫かしらこれ!? みんな注意して!』



花陽『花陽が罪を数えるトークです……嫌な人はチャンネルを変えて下さい……』

にこ『元気ないわねえ』

花陽『花陽はですね、最近とても大事なことを忘れていました』

にこ『なによ』

花陽『トークに整合性があるかどうかという問題と、説得力があるかどうかという問題は、まったく別物だということです』

にこ『はあ?』

花陽『価値観を押し付けるつもりは微塵もありませんが、個人的にこの文化圏(※ラブライブSS)では、同性愛が半ば暗黙の了解だと思ってます』

にこ『友情がいきなり性愛的な感じになっても、突っ込む人は少ない印象はあるわね』

花陽『たとえば花陽は、凛ちゃんが好きです……』

にこ『あんた何いきなりカミングアウトしてるわけ?』

花陽『別に恋愛感情であるとは明言してませんよ……』

にこ『そうだけどさ』

花陽『ここでは友情の範囲内で、ということにしましょう。そういう前提でトークを進めます』

にこ『わかったわ。そういう前提ね』


花陽『そして今喋ってるこの花陽が、次の瞬間、にこちゃんを押し倒してキスして付き合ってほしいとねだったとします』

にこ『ちょっとぉ!?』


花陽『……今、なんで変な声をあげたんでしょう……』

にこ『あんたがいきなり変なことを言い出すからでしょ!?』

花陽『変なことって……?』

にこ『あんたが私のこと好きだとか……』


花陽『想像上でも好きだなんてひとことも言ってないです……キスして交際をねだっただけですから』

花陽『……細かい言葉ひとつですが……悪い人に騙されちゃだめですよ?』

にこ『えっ!?』

花陽『いまのとこも大事かもしれませんが、ひとまず置いておきましょう』


花陽『文脈……これは会話の文脈ではなく文化全体の中でということですが……』

花陽『文脈から言って、さっきにこちゃんを襲った疑問とは……』

にこ『……「なんでいま急に?」とか「なんで凛じゃなくて私なの?」とか「いつから好きだったの?」とか……』


花陽『そういうことなんですよね。「なぜ男じゃなくて女の私なの?」とはなりませんよね。私、女性なんですが』


にこ『いやいやいや、この番組は一応前番組があって、そういうノリだっていう流れがあったでしょ?』

花陽『そうですね。でもこの文化圏では、そういうものに寛容な風土ができているものだと、花陽は思ってました』

にこ『思ってました?』

花陽『仮にですよ。もし仮に、にこちゃんが、恋愛感情として、真姫ちゃんのことが好きだったとします』

にこ『……仮にね、仮に。ええ』

花陽『それを前提とした上で、場面を想像しながら聞いてくださいね。シミュレーションです』

にこ『とても難しいけど、努力するわ、ええ……』


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花陽『――あなたは部室で意中の人である真姫ちゃんのことを考えながら、雨が止むのを待っていました』

『ええ……』

花陽『そこに、綺麗で凛々しい絵里ちゃんが静かにそばにやって来ました。切なそうな顔をしてあなたをじっと見つめています』

『……うん』

花陽『そしてあなたの小さな身体に腕を回します。いい匂いがします。ぷるぷるの唇を開いて、あなたにそっと言います……』

花陽『……「ねぇ、あなたのことが好きなの。キスしていい?」』

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にこ『――はぁっ!?』

花陽『胸がドキドキしませんでしたか?』

にこ『そりゃ驚くでしょ!? びっくりするわよ! 頭でも打ったんじゃないかって!』

花陽『本当に、ドキドキした理由はそれだけですか? 色のついた興奮はまったくありませんでしたか?』

にこ『それは――――』



エリチカ(ナレーター)『――ちょっと待ってええええええっ! 一体なんのトークをして―――ブチッ―』



花陽『――あ、ナレーションのスイッチ切りましたんで』

にこ『だからスイッチがここにあるのおかしくない!?』


花陽『……ドキドキして興奮したとしても、別に悪いことじゃないと思いますよ。私でもそうなります』

にこ『え……』


花陽『だって、絵里ちゃんはとっても綺麗で凛々しい人ですから。そんな人に抱きつかれたら、ドキドキします』

にこ『それは絵里へのフォローのつもりかしら?』


花陽『まさかです。それに絵里ちゃんはもともと、女性人気あるじゃないですか……』

にこ『そうだけど……』


花陽『綺麗で凛々しい絵里ちゃんに抱きつかれたらドキドキします』

花陽『それは見知らぬファンに抱きつかれたときのものとはまったく別のドキドキです』


にこ『でも真姫ちゃんだったらもっとドキドキするわよ!!』

花陽『そうですね。意中の人であるという前提ですし』

にこ『そ、そうね!』


花陽『絵里ちゃんに抱きつかれた。心臓がドキドキした。これはただの肉体反応です。反射です。法則です』

にこ『法則って……』


花陽『りんごが木から落ちるとか、宇宙の星と星が引かれ合うとか、そういう話です。宇宙の法則です』

にこ『宇宙までひろげなくても……』


花陽『もっとも、そのあと「真姫ちゃんなんてもういいわ! 付き合いましょう!」とでも言ったら話が変わってきますが……』

にこ『言うわけないでしょおおおおおおおっ!』


花陽『そうですね。そうはなりませんよね』

花陽『でも、ファンに抱きつかれるより興奮するのは、やっぱり絵里ちゃんのことが好きだからですよ』

にこ『え? だって私が好きなのは真姫ちゃん(という仮想前提)……』


花陽『別に絵里ちゃんでつい興奮したって、真姫ちゃんのことが好きじゃなくなるわけじゃないでしょう?』

にこ『ん?』


花陽『複数の相手に身体が反応したっていいんじゃないでしょうか』

にこ『え?』

花陽『複数の人と付き合いたいと言ってるわけではないのですから』

にこ『……』


花陽『複数の相手に身体が反応する……これは、生物界の生存競争の基本です……まあ同性なんですが……』

にこ『……』


花陽『貞操観念というのはむしろ生物の基本を超えて独自の進化を遂げた文化規範と言うこともできると思います』

にこ『過激な論ね……』

花陽『そうですね。反論はできると思います』


花陽『ただ、複数の異性と子孫を作るという行為は自然界では珍しいことではないです。そして人間も自然の生き物です』

にこ『でも人には人の文化が……』

花陽『……と、ここまでは「自然の一部としての身体」の話でしたが……』


花陽『その通りです……人為が築いた文化規範によって人は意思決定をします』

花陽『それは例え無意識であれ文化の営みであり、心の問題です』


にこ『心の問題?』

花陽『真姫ちゃんだけを見つめていたいという人為的な心と……』

花陽『絵里ちゃんでつい興奮してしまうという自然な肉体反応は別の問題です』

にこ『人為と自然の対比ってやったけどさ……』

花陽『心の話をしましょうか』


花陽『心の話というのは、生物としての身体の法則とは別の話ですが……』

花陽『……どうもこの放送局では、そちら側にスポットライトを当てたビテオが主流のようです』

にこ『というより、当たり前だけどキャラクター物語よね』

花陽『はい……花陽はキャラもの大好きですよ』



花陽『ここで「キャラクターもの」というのは、「キャラクターの性格で成り立つ物語」くらいの意味ですね』

にこ『そういう前提ね』(※キャラクター小説のことです)



花陽『ではハートボディの話はどうかというと……』

花陽『例えばno.1で海未ちゃんに反応する亜里沙ボディのシーンがありますけど……』

にこ『ああ、そっか』



花陽『……あの場に亜里沙のCharacter(性格)は存在しないわけです……』

にこ『それどころか海未のCharacterすら存在しないわね』


花陽『こんな感じでしたっけ?』

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[image]

亜里沙(絵里)「いや……っ! やめて……っ!///(私が好きなのは穂乃果なの……!)」

海未(穂乃果)「口で嫌がってても身体の反応は正直だよねっ!」ぎゅー

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にこ『いや、ちがうと思う……これバレる前とバレた後が混ざってる気がする』


花陽『……カップリングが分からないとよく言われるハートボディですけど』

にこ『亜里沙と海未のシーンひとつとったって、わけわかんないわ』

花陽『図示してみたいですよね』

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(絵里視点)

海未→私(絵里) ……こんな気持ち認められないわぁ

(穂乃果視点)

ほのか→亜里沙ちゃん ……亜里沙ちゃんどうしたのかな?

(ボディ)

海未→亜里沙 ……弱点攻撃

(ハート)

穂乃果→絵里 ……???

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にこ『図示なんだからまとめてみなさいよ』

花陽『花陽の技量じゃ無理です……』


花陽『キャラクターものの描写法は非リアリズム的手法と呼ばれますが、対となるリアリズム的手法って何でしょう?』

にこ『自然主義?』

花陽『自然主義と呼ばれるものについて花陽は詳しくありませんが……』


花陽『――ちょっとデモビデオを編集してみました。VTR、どうぞ……』

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[demo]

海未(穂乃果の匂いを嗅ぐと身体が火照ります……)

海未(ことりの手はもちもちしていて触ると気持ちいいです……)

海未(目が覚めたら保健室にいて、絵里と濃厚なキスをする夢を見てしまって、頭がクラクラします……)

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にこ『……ひどいデモビデオだったわ』

花陽『そうでしょうか……なにかおかしいですか……?』

にこ『誰が見てもおかしいでしょ』


花陽『あなたは真姫ちゃんに恋心を持ちながら、凛々しい絵里ちゃんに見とれてしまったことはありませんか……?』

にこ『いや……』


花陽『もしも、Aさんの匂いが好きでBさんの手が好きでCさんとキスする夢を見てドキドキしてしまったとしたら、おかしいですか?』

にこ『この海未は不純なんじゃない?』


花陽『行為として海未ちゃんは不貞もなにもしていないですよ……』

にこ『そうかしら?』

花陽『そもそも誰とも付き合ってませんし、誰にも好きとすら言ってませんし……』

にこ『だからいいというのでもないと思うけど』


花陽『この[demo]において、海未ちゃんは自分の肉体反応を、心情に誠実に映しているだけなんですよ……よく見て下さい』

にこ『もしかしていま誠実って聞こえた? マイク不良?』

花陽『意思決定とか、審議の段階には至ってないんですね……状況を、写実的に確認しているだけです』

にこ『結局なにも進んでないのね』

花陽『花陽もいま、新たな解釈を付け加えずに、情報を整理しただけです……』


花陽『……あっ!』


にこ『ど、どうしたの?』

花陽『うっかり海未ちゃんの見た夢の話をしてしまいました……編集で削ったとこでした……』


にこ『……親切な人が忠告してくれたのに』

花陽『いや、別に……これくらい……』


にこ『……休憩にしましょう』

花陽『そうですね……』

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エリチカ『――じゃあ再開する前にお便り行きましょう。3匹のホノキチの話はあるのかしらって……』



にこ『あんたがカットしたんじゃない!』

花陽『花陽が弱気なこと言ったのが悪いんですよ……』


にこ『……で、なんかある?』

花陽『不思議な力(※コメント)に最後まで任せっきり(※安価スレのノリ)だったので、特に無いですね』


にこ『ふうん』

花陽『抽選(※指定アンカー)こそしませんでしたけどね……苦手なので』


花陽『花陽だけの力ではとてもあんなふうにはなりませんでした』

にこ『思わぬ発想に感心しっぱなしだったものね』

花陽『みなさまの声をまとめさせて頂いた、くらいの気持ちですね……』


にこ『<裏話>だってさ』

花陽『んー……「ポケモン」だとか「モンスターボール」といった単語は一度たりとも出てきません』

にこ『世界観の問題?』

花陽『どうでしょう……直感的に出さないほうがいいと思っただけなんで、論理的には説明できません……』


にこ『きのきー博士がマッキー博士になっちゃったのも?』

花陽『特定避けしたのも、直感的な判断ですね……』


エリチカ『――それでも気づいた人が1人いたみたい! ハラショー!』


花陽『凄いですね……記号の使い方からひらがな表記の基準まですべて変えたのに……』

にこ『その理由は?』

花陽『花陽は「三点リーダとダッシュは2つ繋げて使う(……、――)、etc.etc」といった……』

花陽『教科書的なルールを基本的に遵守するのですが、それも良し悪しかなと最近思ったので』

にこ『どう違うの?』

花陽『あえて教科書破りすることで脱力した感じが出るんじゃないかなと思っただけです。ひらがなもそうです』


花陽『やりすぎると無法で拙い感じになってしまいますから、ギリギリのところで幼さというかミルクっぽさを出せたらいいなと』

にこ『イメージは?』

花陽『たまごボーロです……』(※本当です。トリップもそんな感じです)



花陽『もうがっつり触れてしまったんで、潔く並べましょうか』

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[VTR-9]西木野博士「そこに3匹のホノキチがいるデッショー?」
西木野博士「そこに3匹のホノキチがいるデッショー?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1405222317/)

[VTR-10]エリチカ『ガラスハートなミッドナイトレディ!』【ラブライブ!ラジオ番組】(※ここ)
エリチカ『ガラスハートなミッドナイトレディ!』【ラブライブ!ラジオ番組】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1405498985/)
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にこ『これ10本ちゃんと時系列順(上映開始順)なのね。抜けはない?』

花陽『抜けはありません……しかし次を並べると血(意味深)を見ます。特定は構いませんが放送で並べるのは抵抗が……』

にこ『次は170kmストレートのお題よね』

花陽『フルスイングして盛大にファールしました』

にこ『お便りくれた人はああいうの読みたかったわけじゃないんだと思うけど』

花陽『ごめんなさい。花陽の申し訳なく思う気持ちをその人の部屋までぷわぷわ飛ばせたらいいのですが……』

にこ『そんなの飛ばされても困るわ』

花陽『では西木野博士の話も含めて、お便りをくれたすべての人に感謝の気持ちを飛ばしておきます……』

にこ『届くといいわね』


花陽『じゃああとはCパートの話と絡まるところだけやっていきましょうか……』


エリチカ『――no.9の途中で<コトリは進化したらほのキチ属性は消えたんかな?>って』


花陽『なるほどな、と思いました』

にこ『勉強になるわね』

花陽『そういう解釈は珍しくないんでしょうね……』

にこ『あとで触れましょう』



花陽『……では仕切りなおしてと……』

にこ『まとめると、複数の相手にボディが反応してしまうのは自然なことだってこと?』

花陽『……花陽はそういう前提でトークを進めてました。しかし……』

にこ『しかし?』


花陽『花陽の話に整合性があるかどうかという問題と、花陽の話に納得できるかどうかというのはまったく別の問題です……』

にこ『整合性もあるかどうか怪しいわよ、ほんとに』


花陽『……花陽はずっと、そのことを忘れていたんですね。それが花陽の反省していることその1です……』

にこ『その1ね』


花陽『トークに大事なのは多くの場合、整合性があるかどうかよりも聞いて納得できるかどうかだ、ということです』

にこ『整合性がない話を聞いて納得もなにもないと思うけど?』


花陽『トークの種類によりますね……基本的に、トークには整合性より説得力が優先されると思います。そしてさらに……』

にこ『さらに?』


花陽『もっと大事なのは、そのトークを聞いておもしろいと思うかどうかです……』

花陽『……おもしろい漫才をでたらめな話だと怒る聴衆はいないです』


にこ『あー』

花陽『……それが反省その2です』


エリチカ『――さっきの話、お題くれた人にちゃんと届いたみたいよ!』


にこ『よかったわね!』

花陽『本当によかったです……ずっと気がかりでしたから……』


にこ『もう軽い気持ちで抽選(※指定アンカー)なんてやめなさい?』

花陽『もう少し大人になってからですね……それが花陽の反省その3です』


にこ『どんな話だったかしら?』



エリチカ『――人体の神秘が世界に平和をもたらすハートフルストーリーよ!』



花陽『その通りです。おかしなところはなにもありません』



にこ『……それで本編だかデモビデオだかに戻るけど、海未は結局誰が好きなのかしら?』


花陽『それはどこを見ても明言されてないんですよね。本当に。いまのところ自由な解釈に委ねられていますが……』

にこ『テクスト論の基本だけどさ、それって』

花陽『……そういう態度も、反省すべき4つめなのかもしれません……』

花陽『……想像力の要請というのは、安易にしてはいけないのだと』


にこ『それで、海未の浮気性はもうすこし分かりやすくならないわけ?』

花陽『だから浮気もなにもしてませんってば……この海未ちゃんはなにも悪くないですよ』

にこ『そうはいってもねえ』


花陽『身体が燃え上がるから付き合いたいと思ってるとは限りませんし、逆に言えば燃え上がってないから恋していないとは限りません』

にこ『燃え上がるって、つまり熱々な感じよね? ヤケドするみたいな』

花陽『冷たいヤケドという言葉もありますけどね……』


花陽『でも海未ハートといえば穂乃果ちゃんに熱々に見えますね。唇を噛み切っちゃうくらい』

にこ『穂乃果の体重のために汗だくになるまで走りこんだりね。もうわかんないわ』

花陽『愛があふれてていいじゃないですか……好きであることは実質確定しているようなものです』


にこ『でもね、たとえ片想いであれ二股、いや三股は悪いことだと思う人もいると思うけど?』

花陽『ではその人の文化というか思想にのっとって、片想いでも複数愛は悪であるとしてみましょう』

にこ『うん』


花陽『……そういう気持ちが悪であるかどうかという問題と、そういう気持ちが存在するのかどうかという問題もまた、別のことです』

にこ『うわあ』

花陽『善悪をいくら議論しても、在不在の問題は動かないですよ……あるものは仕方ないんですから……』


にこ『在不在が動かないからといって、善悪を議論しなくていい理由にもならないけどね?』


花陽『……花陽はですね、貞操観念の第一義というか、根源は……』


花陽『……生物的に言えば子孫誕生の際にふたりの間の子だと確信できないと困ることにあると……』

にこ『トラブルにはなるでしょうね』


花陽『だから、子孫が誕生しない同性愛においてなら、その第一義的な意味合いにおいては貞操の価値はルーズなものに……』

にこ『ならないわ。あえて生物的という立場で反論するなら(生存に必要な)家庭機能の維持とかあるでしょう』


花陽『家庭の維持も、もともとは自分でエサを獲得できない子孫のためという意味合いが……』

にこ『……』

花陽『収入のないシングルマザーの子育ては大変ですから……』


にこ『自分で言ってて自信なくなってきたんじゃない?』

花陽『自信なんて始まる前からないですよ……ごまかしなしで同性愛を語るのは非常に難しいです』

にこ『難しくないわよ?』

花陽『……?』


にこ『そもそもね、子孫の遺伝子がどうとか、家庭機能がどうとかじゃないのよ』

花陽『え?』

にこ『ハートを掴んでおいて放ったらかしにされたら、誰だってさみしいじゃない』

花陽『……』

にこ『なんとかいいなさいよ』


花陽『……にこちゃんってかわいいですよね』

にこ『なぁっ!?』


花陽『この文化圏では、カップリングに一家言ある方が多いみたいですね……』

にこ『知らなかったんだ……』

花陽『対立の話ではなく、「白黒つけたほうがいいよね?」という傾向のことです』

にこ『それってどこでもスタンダードなんじゃない?』

花陽『あのありうみ(うみあり)だって、果たして「ありうみ」と呼んでいいのかさっぱりですよ……』

にこ『もし仮に、カップリングで番組を分類してる人がいたらどう整理するのかしら』

花陽『「穂乃果ハートの海未ボディが絵里ハートの亜里沙ボディを知らずのうちに攻める話」という区分を新設しましょう……』

にこ『そんなのそうそうないわよ……』

花陽『実のところ、それが観たいのに存在しなかったから自炊したというのは大きいです……』

にこ『始めた動機はそれだったのね』

花陽『花陽が量産したいくらいですよ』

にこ『そのわりにあっさり終わったわね?』

花陽『なんであんなあっさり流しちゃったんでしょう(成分調整のせいですが)……パート9まであれで引っ張ればよかったです』

にこ『どんだけよ』


にこ『とにかく、風潮がまだよくわかってなかった、と』

花陽『そうなのかもしれません……文化を根本から誤解していた節はあります』

にこ『やたら文化にこだわるけど、好きなように編集すればいいんじゃない?』

花陽『そうでしょうか? 文脈は大事ですよ……』

にこ『文脈?』

花陽『あらゆる作品のコンテクスト(文脈)はなにも番組開始1分から始まるわけじゃありません』

にこ『そうかしら』

花陽『そもそもコンテンツ本体を土台としているわけですし』

にこ『まあそうよね』

花陽『風潮やらそういうものとは切っても切り離せない立場にあります』

にこ『そういうの好きじゃない人もいると思うけど』

花陽『風潮に逆流したいなら、無視するのではなく向き合わなきゃだめですよ……』


花陽『……敵を知り己を知れば百戦危うからずです』


エリチカ『――ロシアのことわざね!』


花陽『向き合った結果、無視した方がいいという結論に達したら無視すればいいのです!』


エリチカ『――そうよそうよ!』


花陽『放送開始1分でポンコツ絵里ちゃんがチカチカ言ってる番組があってももう誰も驚きませんよ!!』


エリチカ『――えっ!? そんな番組があるの!? エリチカびっくり!!』

DNA鑑定が出来るから子供がわからないとかは解消されたのかな
最近変な最高裁判決出たけど…

血(意味深)が終わったとなると、きのきーとツバサさんの建て直しを気長に待つ


花陽『とはいえ、ここもやはりデリケートなところではあるみたいですね』

にこ『西木野博士ね』

花陽『ことりちゃんが乱れていて悲しい、というようなお便りが……』

にこ『……哀しみが伝わってくるわね』

花陽『はい……不思議な力頼みの放送(※要望スレ)だったので、思わず堂々と拾ってしまいましたが』

にこ『収集つかなくなるからこっそりやったほうがいい、と忠告してくれた親切な人がいたわね』


花陽『ここに限らず、乱れた感じに編集してるつもりはありません……』

にこ『あんたはホノキチ同士が夫婦になってる番組を平気で編集するものね』


花陽『困ったときのぷわぷわーおです……「世界中でたったひとりのYOU」という歌詞がありますね』

にこ『そうよね!? そういうことよね!?』

花陽『世界中でたったひとりの優しいご主人様(穂乃果)、たったひとりの優しいともだち(海未)、どこもおかしくありません』

にこ『ああそう……』

花陽『LOVEの形だって色々ですよ……すべてがオンリーワンのLOVEの形なんです……』


花陽『本編(ハート&ボディ)のきのきーちゃんだって乱れてません……』

花陽『サンタの存在は疑わない、好きな人はひとりも諦めない、究極のピュア思想です。ジョークじゃないんです』


エリチカ『――<DNA鑑定が出来るから子供がわからないとかは解消されたのかな >ってお便りよ』


花陽『「子孫誕生の際」と曖昧な言い方をしましたが、出産ではなく受胎発覚の瞬間に(産む本人が)確信が持てるかどうかじゃないでしょうか……』

にこ『私はどうしても本質からズレてる気がするんだけど』

花陽『こういう議論は、ピンとこない人からはとことんズレて聞こえます……良し悪しじゃないですよ。流してください』



花陽『これはCパート最初(>>144分)からのテーマですが、つまり……』

花陽『……「納得をする」「確信を得る」という行為は理屈ではなく、アナログかつオカルトの領域だという話です』


花陽『母となる人が「今お腹にいるのはあのひとの子だわ」と確信するにあたり大事なのは……』

花陽『……なにも論や証拠ではないということです』

花陽『ましてや最先端の科学理論が告げる99.9%一致の証明書なんかじゃ、ないと思いますよ』


花陽『さっき「トークは(※トークとはSSのことですが)整合性より説得力が大事」だと言ったのは、そういうことです』

花陽『100の証拠よりも1つの確信が大事だ、という感じでしょうか』



花陽『まあ花陽のトークは説得力ないんですけどね……時には説明が必要なくらい……』

にこ『だから整合性も怪しいってば』


花陽『では話を戻して、極端な例をみてみましょうか……』

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[image]

海未「穂乃果の匂いが大好きです! ずっと嗅いでいたいです!」スーハースーハー!

海未「ことりの手はもちもちしていて最高です! 私だけのものです!」プニプニプニプニ!

海未「絵里との濃厚なキス最高ぉおおおひゃっほおおおおおっ!!」ブッチュー!

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にこ『……』

花陽『……ごめんなさい。こっちはイメージビデオです』

にこ『ないわ』


花陽『流石に付き合っていなくても、誰にも好きとすら言っていなくても、わりとアウトな気がします。多くの人はそう思います』

にこ『誰もがそう思うわよ』


花陽『花陽もレッドゾーンと思いますが、決めつけはよくないですよ……』

にこ『そういう無駄なフェアネス精神がむしろ多くの人を苦しめることもあるのよ?』


花陽『そこは……反省してもしょうがない気もしますが、心に留めておきます。一応5つめにしておきますね』

にこ『まだ数えてるのね』


にこ『それで、同性愛に寛容な文化からなにかわかったの?』


花陽『はい。たとえ同性愛がルーズな(ゆとりある)文化圏であっても、シビアでデリケートな部分はあります』

花陽『……全部ルーズなわけじゃありません』

にこ『あたりまえじゃない』


花陽『そういうビデオを編集すること自体は問題ないのですが、少なくとも自覚的であるべきだと思います』

にこ『あんたって自覚薄そうよね……』

花陽『…………』

にこ『…………』


花陽『イメージビデオは忘れてください……でもデモビデオの海未ちゃんは浮気もなにもしてないですよ……』

花陽『……本当に悪くないんです』

にこ『ふう……』


花陽『これで6つめです……もう罪を数えるのはやめましょう……』

にこ『その罪をリボルバーの弾倉に全部込めてロシアンルーレットでもやればいいわ』


花陽『……花陽のガラスハートはもう粉々です……』



――第一夜Cパート おわり――


――オフレコ現場 ※補足


花陽『>>180分のお便りについて、都合のいい、かなりアンフェアな引用してしまいましたので、最高裁判決について再度調べてきました……』

にこ『どうすんのよ、罪増やしちゃって……』

花陽『本当にごめんなさい……』



花陽『事件のいきさつです。子供のDNA鑑定をした結果、夫の子ではありませんでした……』

にこ『父子関係の取り消しを求めて裁判バトルね』


花陽『進み進んで最高裁(7/17)。下されたのは民法の嫡出推定規定はDNA鑑定の結果より優先されるという判断……』

にこ『嫡出推定っていうのは、簡単に言えば「妻が産んだ子なんだから当然夫の子よね」っていう推測ね』


花陽『法的な(≒社会的な)「親子」という関係性を認める上で、血縁が絶対的な決定力を持つわけではない……という感じでしょうか』

にこ『「血がつながってなくても法的には親子よ!」って判決ね』


花陽『貞操観念の第一義について「生物的に言えば子孫誕生の際にふたりの間の子だと確信できないと困ることにある」と言いましたが……』

にこ『案の定トラブってんじゃないの。しかも家庭裁判所どころじゃなく最高裁まで』


花陽『要するに(法的には)「夫婦の間にできた子は、とにかくふたりの間の子だよ」ということですね』

にこ『生物学的にはともかく、ね』

花陽『これも、トークにでてきた「生物の基本を超えて独自の進化を遂げた文化規範」なのでしょう』

にこ『救いがあるのかないのか、よくわからない話ね』

花陽『あくまで法的な決定なんで、ハートのあり方までは決定できません……最高裁でも』


エリチカ『――このお便りで大事なのはそこじゃないでしょう……<きのきーとツバサさんの建て直しを気長に待つ>ですって』


にこ『気長に待ってくれるんだって。いい人ね』

花陽『はい……この世界は優しい方ばかりです……』

にこ『で、どうなの?』


花陽『実はですね、つい最近までそのふたつはミックスするつもりだったんです……』


にこ『でたわ。関係ない2つのリクエストまで混ぜようとするとか頭おかしいわ』

花陽『ハート&ボディもいろんなパートが並行しますが……』

にこ『わかりにくさの原因のひとつよね』

花陽『花陽は気に入ってるんですけどね。でもそういう複雑なのはハート&ボディだけでいいかなとも』

にこ『あれは続けていくのかしら』

花陽『んー……ライトな方に寄せていこうとは何度も思ってます。各パートより全体の成分バランス優先といいますか』


にこ『で、話戻すけどそのふたつを混ぜるとどうなるの?』

花陽『こうですね……』


ツバサ

穂乃果→海未→←ことり

きのきー


にこ『…………』

花陽『成分バランスというならこれ、ことうみが必然的に大事になってきちゃいますよ……』

にこ『ますます広く大きく重くなっちゃうのね。100%ビターでもいいんじゃない?』

花陽『叶わぬ恋がビターかと言われると、必ずしもそんなことないんじゃないかとも思いますが……』

にこ『で、どうなの』

花陽『まだ全然わからないということです……』



にこ『そもそもリクエストはほのツバと、もうひとつがほのまきだもんね』

花陽『小回りの効いた、それぞれ50分くらいの苦くない作品にできたら一番いいと思います……理想はそれですね』

にこ『そうよね』


花陽『no.1海未ボディはたしか70分ちょっと(※本文のみ)ですからね、あの頃はコンパクトに頑張ってたなーって……』

にこ『no.9西木野博士はなんであんなに長いのかしら』

花陽『あれは間(改行)が多いですから……』


花陽『でもno.8エリチカボディの時点で少し長過ぎたと反省しました……110分以上ですか……』

にこ『ダイエットを怠ったわね』

花陽『そうですね……以上です』

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[CM]

こんばんは。
エルチカ族のエリチカといいます。
エルチカ族の中でもかしこいアヤセの末裔ですよ。
この前妹のアリチカとバルティスカヤの大会に出たんですよ。
優勝商品がストリチナヤとユーリードルゴルーキーで若干気合いが入りましたw
それで決勝まで行ったんですけど、凄い面白い事が起きたんですよ。
最終のアブソルートのときに、グジェリカがストロワヤをスタルカwww
しかも相手のアライズもペルツォフカをショッキンパーリィしてたしwww
ヴィル・ヴァルゲじゃないんだからwww素人軍団www
まじうけるwwwwwノーヴイwwwwwガリャーチーwwwwwハラショーwwww
やべwwww母国語でちゃったwwwダスビダーニャwwww


えりちゃんのじてんしゃをかりて
さかみちをくだってたらブレーキがきかなかったの
どんどんスピードがあがっていって
くつのつまさきでむりやりブレーキしてもとまらなくて
うえきに身をなげたらすりきずいっぱいでスカートやぶけちゃったの
そのままのかっこうで泣きながらおうちにかえったら
うみちゃんが「誰にやられたんですか!」
ってかおをまっかにしてて
ほのかは「えりちゃんのじてんしゃで」っていいたかったんだけど
泣きじゃくっててうまくいえなくて
「え…えりちゃん…」
ってつぶやいたらうみちゃんがゆみやもってとびだしていったんだ


かしこい先輩と街を歩いてた。

風が吹いてかしこい先輩のスカートがめくれたとき、
「きゃー!かしこいかわいい私のスカートの中身がオープンザプライス!」とか抜かしてたから
凛が「1、10、100、100円!」って言ってあげたにゃ。

「そんなに安くないわよ!」ってぶっとばされた。


間違えてageちゃった……さっきから一体なにやってるんでしょうか……日曜は怖いです……

なついてなかった理由……なつくまでの過程をやりたかったからでしょうか……


もういいかな……今夜くらいに依頼だします(終了)


新スレです

穂乃果「ねぇ、きのきー」真姫「なぁに?」
穂乃果「ねぇ、きのきー」真姫「なぁに?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406549273/)

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