穂乃果「ねぇ、きのきー」真姫「なぁに?」 (121)


ほのまき短編の読み切り。


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――部室


凛「――穂乃果ちゃんの汗が染み込んだタオル、普通のタオルとすり替えてきたにゃー!!」バタン



にこ「凛! よくやったわ!」ガッツポーズ

花陽「はわわ……!///」プルプル

絵里「当然一番最初に使う権利は私よね!? 元生徒会長だし!」

海未「寝言は寝て言って下さい! 絵里は前回一番だったでしょう!?」

希「じゃあウチは二番!」

にこ「勝手に決めないで!」

ことり「争いはだめだよぉ、みんなで仲良くやろぉよぉ」にこにこ

花陽「では公平にじゃんけんで……」

凛「えっ!? 凛が一番にクンカクンカしていいんじゃないの!?」





真姫(……またやってる……イミワカンナイ)クルクル


花陽「で、ではっ、じゃんけんしましょう!///」

希「真姫ちゃんは参加しなくていいの?」




真姫「……はぁ? バカがうつるから私を巻き込まないでくれるかしら」クルクル




海未「穂乃果タオルのよさがわからないなんて……」ドンビキ

凛「真姫ちゃん、タオルの匂い嗅いだこと一度もないんだって……」コソコソ

希「えっ!? 一度もないん!?」ビックリ

花陽「いちど嗅げば絶対大好きになるのに……」コソコソ

希「真姫ちゃんかわいいそう……人生の8割損してる」ボソッ

絵里「真姫ってちょっとおかしいところあるわよね」コソコソ

にこ「たしかに」ボソボソ





真姫(おかしいのはあんたらよ!)イラッ!


ジャンケンポン!


海未「――やりました! 一番は私です!」グッ!

花陽「最後ですか……」ガクッ


海未「では私はトイレに行ってきますので……」イソイソ

にこ「持ち出し禁止よ!」キーッ!

海未「……仕方ありませんね」フゥ



海未「では…………」クンクン…

海未「……///」スーハースーハー

海未「んっ……あっ!……///」クンカクンカ

海未「脳が……しびれます……っ!///」スーハースーハー!



凛「――30秒! 30秒経ったにゃ! つぎ凛のばん!!」グイッ

海未「まだ29秒くらいでしたっ! 邪魔されたのでやり直しですっ!」グググッ

凛「これは凛がとってきたの!」グググーッ!

ことり「争いはだめだよぉ、みんなで仲良くやろぉよぉ」にこにこ

希「ウチがちゃんとストップウォッチで測ってたよー」

海未「くっ……!」



真姫(騒がしい……)イライラ

真姫(音楽室にでも行きましょう)ガタッ


――音楽室


~♪ ~♪


真姫(ピアノをひいてると心が落ち着くわ……)


~♪ ~♪


真姫(まったく、穂乃果なんてどこがいいのかしら……)


~♪ ~♪


真姫(バカだし……自分勝手で、落ち着きなくて子供っぽいし……)~♪ ~♪



――ガラッ!


真姫「ん?」


穂乃果「あ、やっぱり真姫ちゃんだぁ!」

真姫「……邪魔しにきたなら出てって」トゲトゲ


穂乃果「そんなツンケンしないでよぉ……」

穂乃果「綺麗なピアノの音が聴こえてきたから、つい……」シュン


真姫「……まあいいわ。いま部室に行かないほうがいいしね」ハァ

穂乃果「え?」

真姫「しばらくここに居ていいって言ったのよ」プイッ



~♪ ~♪



穂乃果「は~、やっぱり真姫ちゃんはピアノじょうずだね!」キラキラ


真姫「うるさい。気が散るから黙って」~♪ ~♪

穂乃果「あっ、ごめんなさい……」オドオド



真姫(まったく……)~♪ ~♪


――――――――

――――――――――――


真姫「――さ、そろそろ行きましょうか」カタン

穂乃果「うん! あっ、待って、穂乃果のカバン……」グイッ!


バサバサバサ…!


穂乃果「あっ///」アセアセ!


真姫「……なによこれ、たくさん落としたけど」ヒョイ

穂乃果「あの、それは……その……///」オドオド

真姫「もしかしてこれ全部ラブレター?」ジトー…

穂乃果「ちがっ……ただのファンレターだよ、多分……だいたい……///」モジモジ


真姫「……ふうん、人気があってよかったわね。スクールアイドルなんだし、いいことだわ」

穂乃果「えへへ……///」テレテレ



穂乃果(真姫ちゃんに褒められちゃった///)デレデレ

真姫(なによ、だらしない顔しちゃって……)イライラ


真姫「……さ、行きましょう」プイッ!


真姫「…………」スタスタ


穂乃果「あのね、真姫ちゃん。穂乃果ね、最近ちょっと気になることが……」テクテク

真姫「なによ」スタスタスタスタ


穂乃果「悩み事ってほどじゃないんだけどね、……待って! 歩くのはやいよ!」タタタッ

真姫「相談相手なら海未でもことりでもいるじゃない。なんで私なのよ」ツーン



穂乃果「その……海未ちゃんたちは、最近なんか様子がおかしくて……」テクテク

真姫(……)スタスタ

穂乃果「ちょっと、こわいの……」トボトボ


真姫(……)




真姫「……知らないわ。私を巻き込まないで」スタスタ


――――――――

――――――――――――




――真姫の部屋 机


真姫「…………」キィ…



 穂乃果『――ちがっ……ただのファンレターだよ、多分……だいたい……///』モジモジ

 穂乃果『――えへへ……///』テレテレ



真姫「……なによ、デレデレしちゃって!」イライラ!

真姫「穂乃果が調子にのってると、またいつかみたいにロクなことにならないわ!」

真姫「ちゃんと気を引き締めさせてあげなきゃ……」ゴソゴソ



真姫「…………」コツコツ…

真姫「……こんな手紙なんて、書くの初めてよ……」カキカキ



真姫「…………」カキカキ

真姫「あっ、そういえば使ってない予備のケータイがあったわね……」ゴソゴソ


――――――――

――――――――――――


翌朝

――学校 下駄箱


穂乃果「今日の朝は3通だけだ……よかった」ホッ

穂乃果「ん? なにかなこれ……」カサカサ



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高坂穂乃果へ


私はあなたがキライよ。

最近危なっかしくて見てらんない。

興味ないけど、悩み事があるなら私に相談すればいいんじゃない?


kinokey@sub.……

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――教室(1年)


ブーッ、ブーッ…

真姫(あっ、穂乃果専用のケータイにメールが……)カチャ


pi!


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from:穂乃果


ファンレターありがとう!

お名前ないけど、だあれ?

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真姫「なんか勘違いされてるし……」pi.pi.pi…


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from:kinokey@sub.……


あなた本当にバカね

それはファンレターじゃないわ


名前? そうね……

ドクターきのきー、よ

悩みの処方箋を出してアゲル

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from:穂乃果


ドクターきのきーさん、はじめまして

さっそくですが、消しゴムってふつう、使うと減ると思います

でも最近、使っても、穂乃果がおトイレから戻ってくると元に戻ってます

なんでだと思いますか? ちょっとこわいです

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from:ドクターきのきー


それはね、「たくさん勉強して、おバカを治しなさい」っていう

サンタさんの素敵な魔法のおかげよ

だから気にしないで勉強に集中しなさい

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from:穂乃果


そっか! すっきりした!

ありがとうドクターきのきー!

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――放課後 部室


海未「――どうですかこの写真!? 幼い頃の穂乃果! ピヨピヨサンダルほのかです!」バンッ!

にこ「輝いてるわ……!」キラキラ

絵里「焼き増し! ねえ焼き増しをよこしなさいっ!!」

海未「絵里が今週まだ大事に残している『穂乃果にボディタッチ権』と取引ですね」

絵里「そんなの卑怯よ! 私は元生徒会長よ!?」ウルウル

ことり「争いはだめだよぉ、みんなで仲良くやろぉよぉ」にこにこ



にこ「まあ、最近の穂乃果は、むやみやたらとボディタッチすると怖がるからね」

海未「昔はあんなにベタベタするの大好きでしたのに」

凛「もうすこし協定の回数制限をゆるくしようよ!」

花陽「嫌われちゃったら元も子もないよぉ……」

希「そうやね」

にこ「慎重にいきましょう!」





真姫(もう際どいラインまできてると思うけど……)クルクル


ガチャ……


穂乃果「……おくれてごめんなさい」ヒョコッ


海未「待ってましたよ穂乃果」ササッ!

絵里「会いたかったわ穂乃果!」ササッ!


穂乃果(いまなにを隠したのかな……?)オドオド


ことり「…………」こそこそ


穂乃果(あれ? ことりちゃんどこ行くの?)


にこ「穂乃果は今日もかわいいわね! それでこそアイドルよ!」


穂乃果「え、あ……ありがとう……?///」テレテレ


希(かわいい)

凛(かわいい)

花陽(かわいい)



真姫「――なにバカみたいにデレデレしてるのよ。突っ立ってないでさっさと練習始めるわよ」

穂乃果「あ、うん……ごめんなさい」



穂乃果(真姫ちゃん、今日も冷たいなぁ……)シュン…


――――――――

――――――――――――――




――真姫の部屋


真姫「…………」

真姫(私、なんで穂乃果にツンケンしちゃうのかしら……)クルクル


ブーッ、ブーッ…


真姫「」ビクッ!


真姫「……なにかしら」pi!


真姫「えーと、「数学の宿題がわからない」……?」

真姫「なによ、簡単じゃない……仕方ないわね」pi.pi.pi…



真姫「……本当にバカなんだから」pi.pi.pi…


――穂乃果の部屋


ピロリーン♪


穂乃果「返信きたっ!」ガバッ


穂乃果「……ふむふむ」

穂乃果「なるほどー」


穂乃果「……すごいや」

穂乃果「穂乃果にも分かるくらい丁寧に説明してくれてる……」


穂乃果「…………」サラサラ



穂乃果「――宿題おわりっ!」ピョン!


――ボフッ!


穂乃果「やさしい人だなあ、きのきーさん」ギシッ



穂乃果「いったいどんな人なんだろう?」ゴロゴロ


ゴロゴロ…


穂乃果「会ってみたいなあ……」モフモフ

穂乃果「……えへへ///」ギューッ


――――――――

――――――――――――

1週間後


――真姫の部屋 ベッドの上


真姫(今日は日曜日……)ギシッ

真姫(……外は雨)ゴロゴロ


ザーザー


真姫(練習もお休み……)モフモフ


ザーザー


真姫「…………」ギュー…


真姫「穂乃果に会えない日は久しぶりね……」ポツリ


ザーザー


真姫「……!?///」ハッ


真姫「~~っ!! 今のナシ!///」ブンブン!



――ブーッ、ブーッ


真姫「」ドッキーン!



真姫「……なによぉ!? おどかさないでよ!」ドキドキ

真姫「くだらない用事だったらユルサナイんだから!」ドキドキ


pi!

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from:穂乃果


穂乃果、またカゼをひいてしまいました

おともだちに言うと、すごくおおごとにするから言えません

やっぱりお薬のんだほうがいいですか? 苦いのはきらいです

ドクターきのきー、教えてください

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バタン!


まきママ「――どうしたの真姫!? そんなあわてて」ビクッ


真姫「ちょっと出かけてくるわ!」ダダダッ!

まきママ「えっ? いま外は雨がふって……」


真姫『いってきます!』バタン!



まきママ「……傘も持たないで……そんなに緊急の用事なのかしら?」


――穂乃果の部屋


穂乃果「……つらいなぁ」コンコン


穂乃果「熱はひどくないけど……弱った体でひとりだと……」コホコホ

穂乃果「……なんでこんなに、さみしい気持ちになるんだろう」ウルウル


バタン!


真姫「――穂乃果っ! 大丈夫っ!?」ハァハァ



穂乃果「真姫ちゃん?」ビクッ


真姫「ホンットにバカなんだから! どうして私に心配ばっかかけるのよっ!」ビショビショ

真姫「イミワカンナイ!」ポタポタ


穂乃果「ま、真姫ちゃん、濡れてる……」ムクッ

真姫「病人は寝てなさいっ!」

穂乃果「は、はい……でもどうして急に、穂乃果のおうちに?」


真姫「っ……」ビショビショ

真姫「……散歩してたら偶然なんとなく通りがかったのよ! 悪い!?」ポタポタ


穂乃果「そ、そう」チラッ


ザーザー


穂乃果(カサなしで?)


――――――――



真姫「……症状、ひどくなくてよかったわ」

穂乃果「なんていうか、真姫ちゃんってすごいね」

真姫「医者になるために勉強してるんだから、これくらい当たり前よ」

穂乃果「ううん、そうじゃなくて、穂乃果ね……」

真姫「?」



穂乃果「……真姫ちゃんが会いに来てくれたら、すぐ元気でたの」

真姫「っ!?///」

穂乃果「きっと立派なお医者さんになれるよ」



真姫「……そのときは、あなたの主治医になってあげるわ///」プイッ

穂乃果「本当っ!?」

真姫「ええ、もちろん///」クルクル



穂乃果(なんだろう……胸の中に、あったかい気持ちがじわじわ湧いてくる……)ジワッ

穂乃果「嬉しい……」ポロポロ


真姫「ヴェエ!? なに泣いてるのよっ!」アセアセ

穂乃果「分かんない……さっきまですごくさみしかったのと……」ポロポロ

穂乃果「穂乃果、真姫ちゃんに嫌われてると思ってたから……」グスグス


真姫「べ、別にあんたのことなんてなんとも思ってないわよぉっ!」

穂乃果「だから、嬉しくて……」ポロポロ


――――――――



真姫「……じゃあ、私帰るから。ちゃんと安静にしてるのよ」


穂乃果「あっ、待って……」

真姫「なによ」


穂乃果「…………」モジモジ

穂乃果「……///」ソワソワ


真姫「なにかしてあげようか?」


穂乃果「その……もう少しそばに」ゴニョゴニョ

穂乃果「いて、ほしい、です///」カァァ


真姫「……もう少しここにいればいいのね?」


穂乃果「えっと……///」モジモジ


穂乃果「その、穂乃果はですね……いま心細くて……」ソワソワ

穂乃果「だから、真姫ちゃんに、べたべたしたいなって///」ソワソワ

穂乃果(……ちょっと我慢できない)モジモジ




真姫「う……///」

真姫(主治医になるって言った手前、弱気になってる病人の頼みは断りにくいわ……)


穂乃果「あと、ちょっと、おふとんが寒いなって……」モゾモゾ

真姫「わ、わかったわよぉっ!///」カーッ


ギシッ――


真姫「じゃ、ベッドの中入るわよ」ギシッ…


モゾモゾ


穂乃果「ん……」


ギュッ


真姫「っ……///」ドキドキ

穂乃果(嬉しい……あたたかい……)ジワッ


スリスリ


穂乃果(あ……あ……///)スリスリ


フワッ…

真姫「ん――?」スンスン――


穂乃果「……ごめんね、穂乃果お熱でたから、汗くさいかも……おふとんの中だし」テレテレ



真姫(――――なに、これ―――!?///)クラッ

真姫(あたま――――とける――――///)クラクラ



穂乃果「ん……っ……はぁ……っ///」ギュー

穂乃果「まき、ちゃ……っ///」スリスリ



穂乃果(……嬉しい、あたたかい、その言葉がこぼれそう……)ポカポカ

穂乃果(でも、言ったらきっと、真姫ちゃんは怒っちゃう……)ギュウウ

穂乃果(だからこうして、心の想いを、全身で……)ギュー…

穂乃果(……肌から肌に、気持ちを流し込んで、伝えるの)スリスリ



真姫「~~っ!?!?///」ビクッ!


真姫(体になんか熱いのが――――流れて――――)ドキドキドキドキ


――――――――

――――――――――――――

それからしばらくしたある日の夜



――真姫の部屋 ベッドの上


真姫「…………」ドキドキ


真姫(穂乃果のハグはヤバイ……)グテー



ブーッ、ブーッ…


真姫「」ビクッ


真姫「……」プルプル


pi!

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from:穂乃果


きのきーさんこんばんは!

穂乃果のうちはね、和菓子屋さんなんだ!

でも最近あんこに飽きちゃって、

「クッキー食べたい!」って叫んだらお母さんに怒られちゃった

だけどダイエットしなきゃいけないから、どっちにしろ食べられないんだ……

いいダイエット方法を教えてください!
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真姫「……」ムクッ


まきママ「――あら真姫、お買い物してきたの? 珍しい」ビックリ


真姫「ママ、キッチン借りるね」ゴソゴソ


まきママ(最近様子が変ね……?)



真姫「おから100g……ベーキングパウダー小さじ1/2……」ゴソゴソ


まぜまぜ


真姫「……あ、いまのうちにオーブンを予熱しておきましょう」ピッピッ


まぜまぜ


真姫「……」グルグル


まぜまぜ


真姫「……お、おいしくなぁれ!///」カァッ






まきママ(見ちゃった……///)コソコソ


――――――――

――――――――――――


翌朝

――学校 下駄箱


穂乃果「あれ? 手紙じゃないのが入ってる……」ガサゴソ

穂乃果「綺麗なラッピング……」キラキラ

穂乃果「ん? メモだ」ピラッ


穂乃果「えーと、『テキトーに作ったら偶然余ったおからクッキーよ』」


穂乃果「……それしか書いてないや」


――――――――

――――――――――――

――放課後


穂乃果「~♪ ~♪」

真姫「……機嫌よさそうね」


穂乃果「穂乃果ね、今日すごくおいしいクッキーもらっちゃったの!」

真姫「あっそ……」ツンケン



真姫「……そんなことでご機嫌になれるなんて、単純ね」クルクル

穂乃果「馬鹿にしないでっ!」ガシッ!

真姫「!?」ビクッ



穂乃果「本当にすっごいおいしいクッキーだったんだから!」ズイッ

真姫「そ、そう……離してくれないかしら///」プルプル


穂乃果「あ、ごめんね」パッ

真姫(なんなのよぉ……っ!?///)ドキドキ


穂乃果「穂乃果は生まれた時から和菓子屋さんの娘なんだよ!」

真姫「ふーん、それが?」

穂乃果「だからね、手作りのお菓子に込められた想いとか、食べればちゃんと分かるの!」

真姫(え……?)



穂乃果「もらったクッキーを食べたらね……」

真姫(どうせいい加減なこと言ってるだけよね)クルクル


穂乃果「んー……変なんだけど……」

真姫(ほらみなさい)クルクル






穂乃果「……真姫ちゃんにべたべたしたくなったの」


真姫「」ドキッ


穂乃果「なんでかな……? 穂乃果、まだまだダメだね」


真姫「……」ドキドキ


穂乃果「穂乃果の心を込めたおまんじゅう、お返しにあげたいなあ……」


穂乃果「……でも、どうやって穂乃果のおまんじゅうを届けたらいいんだろう?」


穂乃果「――どこにいるかもわからないや」シュン…



真姫「……」

真姫「――心の想いは、相手がどんなところにいても届くはずだわ」

穂乃果「どんなところにいても?」

真姫「どんなところにいてもよ」


穂乃果「穂乃果の心は、どこまでも届く……?」

真姫「そうよ。私が保証するわ」



穂乃果「そうだよね!」パァッ!


――――――――

――――――――――――――

それからしばらくしたある日の夜



――真姫の部屋 ベッドの上


真姫「…………」ドキドキ


真姫(なによあの子……)グテー



ブーッ、ブーッ…


真姫「」ドキッ


真姫「……」プルプル


pi!

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from:穂乃果


あの、実は……

穂乃果、好きな人ができたかもしれないの

だけどはじめてだから、どうしたらいいかわからなくて……

きのきーさん、相談してもいい?

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真姫「」サーッ…


真姫「――え?」ガタガタ


真姫「ヤバ……泣きそう」ジワッ


真姫「なんで……別に穂乃果のことなんて、なんとも思ってないのに……なんで」ジワワッ


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from:ドクターきのきー


ふうんああそうよかったジャないおめでろう

ココロの広いドクターきのきーはどんだ相談だってwellcameょ!
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真姫「あっ、送っちゃった……」グス…


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from:穂乃果


ありがとう!

穂乃果、これからどうしたらいいのかな?

いつもどおりにしてたほうがいいかな?
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真姫「もういいわ……」グスグス

真姫「……せめて穂乃果の初恋を応援してあげよう」ポロポロ

真姫「叶うといいわね……」グスグス


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from:ドクターきのきー

アドバイスなら恋愛マスターであるドクターきのきーに任せなさい!

あなたならきっとうまくいくわ! 自信を持って前向いて!

恋で一番大事なのは、ズバリ、強引に行くことよ!

ヘタレなのが一番ダメなんだから! 応援してるわ!
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真姫「私、なんで見栄はってるのかしら……恋もしたことないのに、恋愛マスターって……」グスグス


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from:穂乃果


うん、わかった!

やっぱりドクターきのきーはたよりになるね!

きのきーさんのことも好きだよ!
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――お風呂


真姫「……」チャポッ――


――ずぶずぶ


真姫「……」ブクブクブク


――ずぶずぶずぶ


真姫『……』


――ゆらゆら


真姫『(音の届かない、静かな水の中)』


――ぷくぷくぷく


真姫『(息が苦しい……)』ズキズキ


――ぶくぶくぶく


真姫『(胸が苦しい――)』ズキズキ


――ぼこぼこぼこ


――ザバァッ!



真姫「プハァ……ハァ……」ハァハァ


真姫「ハァ……ハァ……」ビショビショ




真姫(やっと分かったわ――)ポタポタ


真姫(――――恋ね、これ)ポタポタ




真姫「……気づく前に、散っちゃったけど」ボソッ


ぽたり、ぽたり





まきママ『真姫ー! そろそろ上がらないとのぼせるわよー!』




ぽたり、ぽたり



真姫「――――初恋だったわ」ポタポタ


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from:ドクターきのきー

そういう言葉は、あなたの一番大事なひとにだけ言ってあげなさい

聞かなかったことにしてあげる
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――きのきーさんのことも好きだよ――



真姫「このメールは消去、と」スッ…


真姫「…………」プルプル……!



ぽたり、ぽたり――――



真姫(わたしはただ、あの子にしあわせになってほしいだけ……)



真姫「――――がんばってね、穂乃果」


pi.


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――消去されました――

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――――――――

――――――――――――――



――部室


凛「――穂乃果ちゃんの着てたシャツをすり替えてきたにゃー!」バタン!

希「ねこち! でかした!」ガッツポーズ

絵里「ねえ、それ本物かしら? ちょっと見せて?」

凛「え? はいどうぞ」スッ

絵里「ふむ……」ペタペタ



絵里「――当然一番は元生徒会長の私よぉおおおおっ!」クンカクンカ

凛「あーっ! ルール違反!」ガシッ!

海未「絵里っ! 離しなさいっ!」ギュー!

絵里「やばいわ……失神しそう……っ!」スーハースーハー!

にこ「殴ってでも止めるのよ!」ギャーギャー

ことり「争いはだめだよぉ、みんなで仲良くやろぉよぉ」にこにこ

花陽「あの……花陽もそう思います……///」モジモジ







真姫「…………」ソワソワ


真姫(分かってしまう自分が、すごく嫌いになりそう……)ズーン


真姫(……ここにいるのは精神衛生に悪いわ)ガタッ


――音楽室


~♪ ~♪


真姫(落ち着く……ピアノの音色を聴くと……)


~♪ ~♪


真姫(心まで……綺麗な和音に洗われるみたい……)



ガラッ――

穂乃果「――真姫ちゃん?」ヒョコッ




真姫「」ジャーン♪(不協和音)


真姫「……なんののよよう?」キリッ

穂乃果(?)



穂乃果「ねぇ、真姫ちゃん」

真姫「なぁに?」


穂乃果「今日、真姫ちゃんのおうちに行ってもいい?」

真姫「は?」


穂乃果「……行くから」

真姫「え?」

穂乃果「い、行くからっ! 決まりねっ!///」


穂乃果「――じゃっ!///」タタタッ!


――ピシャン!



真姫(……?)


――――――――

――――――――――――――




――真姫の部屋 ベッドの上(穂乃果)


穂乃果「……」ゴロゴロ




真姫「……ほんとに来たのね」

穂乃果「……うん」モフモフ


真姫「……来るの遅かったわね」

穂乃果「だって……(心の準備が……)///」ギュー…


モフモフ ギュー…


真姫「……それ、私の枕だからやめてくれない?」



穂乃果「えっ?」

真姫「えっ?」


穂乃果「……一緒に寝ないの?」

真姫「……なんで一緒に寝ることになってるの?」


穂乃果「だって、泊めてくれるって……」

真姫「もう遅いのに、帰れなんて言えないでしょ……」


穂乃果「この部屋、ベッドひとつだよね?」

真姫「うちはゲストルームくらいあるんだけど?」



穂乃果「――そっか」シュン…



真姫「……っ!」ズキッ

真姫(なんでそんな顔するのよ……)



穂乃果「勘違いして、ごめんね……」ギシッ

真姫「…………」ズキズキ


真姫「……ゲストルームは、そこを出て右、突き当りの部屋よ」プイッ

穂乃果「うん……」テクテク




キイィィ――……



穂乃果「…………」


穂乃果「ねぇ、真姫ちゃん」

真姫「なぁに?」ツンケン




穂乃果「……なんでもない。おやすみ」


――……パタン


真姫「――ああもう、なんなのよっ!」フラッ


ボフッ!


真姫「……」モフモフ

真姫(あ……)スンスン


モフモフ


真姫(枕に、穂乃果の……///)スンスン


グリグリ


真姫(…………///)スンスンスンスン



真姫「~~~~っ!///」


ガバッ!


真姫「ふぁ、ファブリーズよっ! 消えなさいっ!」ガサゴソ


――シュッ!シュッ!シュッ!


真姫「ふぅ……」チラッ


真姫「……あっ」ハッ


真姫「…………」


真姫(なにかしらこの、後悔みたいな気持ちは……)ズーン


真姫「何考えてるのよ……」ギシッ


真姫「好きな人できたって言ってたのに、私の家まで泊まりに来て……」ゴロゴロ


真姫「応援してあげてるのに……」モフモフ


真姫「……子供みたいに自分勝手なんだから」ギュー…


真姫「ほんと、勝手すぎよ……」




真姫「……名前、隠して……手紙かいて」


真姫「カゼの看病して……」


真姫「クッキー作って……」


真姫「恋愛相談、してあげて……」


真姫「勝手に恋して……」


真姫「勝手に失恋して……」



真姫「……ほんと、勝手すぎよ」


真姫(もしも、わたしに……)ゴロゴロ


真姫(自分の、本当の名前を伝える勇気があれば)ゴソゴソ


真姫(……少しは違ったのかな)


真姫(ちゃんと罪を、つぐなわなきゃ……)


真姫(おやすみ、穂乃果……)スゥ…


真姫「すぅ……すぅ……」zzz...zzz...

まってたよー!!!
これいっかいネタとして書いてたやつか
なんかμ'sがおかしくなってるけど体の反応に素直になっちゃった結果なのかな?

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にしきのまき『ここで働かせてください!』


かしこい魔女『にしきのまき……? 贅沢な名ね、認められないわぁ』


――とんとんとん


かしこい魔女『――今からおまえはきのきーだよ!』


――ぽん!


きのきー『長音はどこから……』


かしこい魔女『私の言うことに逆らう気かい? ぐずぐず言わないでさっさと調理場に行きな!』


きのきー『はーい』てくてく

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――キイィィ……


穂乃果「……」


ヒタヒタ


真姫「すぅ……すぅ……」zzz...zzz...


ギシッ


穂乃果「(ごめんね、おじゃまするね)」ボソッ


モゾモゾ


穂乃果「(やっぱり我慢できなかったの)」スリスリ

真姫「すぅ……すぅ……」zzz...zzz...

穂乃果「(穂乃果、自分勝手でごめんなさい)」ボソボソ



穂乃果(強引かな、って思ったけど)スリスリ

真姫「すぅ……すぅ……」zzz...zzz...

穂乃果(穂乃果はそうしようって、決めたから)ギュー…

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くろねこ『おまえのおしごとは、これをまぜることだにゃー!』

きのきー『わかったわ』


――まぜまぜ


くろねこ『ここにあるの、全部やるにゃー!』

きのきー『たくさんあるのね……』ぐるぐる


――まぜ、まぜ


くろねこ『きっちりきりきり、はたらくにゃー!』

きのきー『たいへんだわ……』ぐるぐる


――まぜ、まぜまぜ、まぜ


くろねこ『できあがったら、もらいにくるにゃー!』

きのきー『うーん、うーん』ぐるぐる


――まぜ、まぜ、まぜ


きのきー『うーん』

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真姫「うーん……うーん」ムニャムニャ


穂乃果(どんな夢、見てるんだろう)


真姫「…………うーん」zzz...zzz...


穂乃果(なんか、苦しそう)


真姫「ん……ん……」zzz...zzzz...


穂乃果(真姫ちゃん、つらいのかな……)

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きのきー『いっぱいまぜてつかれたわ』


きのきー『おなかすいた……』


――じわっ


きのきー『……かえりたいよぉ』


――じわわっ


きのきー『わたしは、ただ……』


――つーっ……


きのきー『太陽みたいなあの子に、しあわせになってほしくて』


――ぽろぽろ


きのきー『ただそれだけ、だったのに……』


――ぽたり


きのきー『どうしてこんなところまで来ちゃったんだろう』


――ぽたり、ぽたり


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


真姫「zzz……zzz」つーっ……


――ぽたり


穂乃果(真姫ちゃん、泣いてる……)


穂乃果(きっと悲しい夢、見てるんだね)


穂乃果(――穂乃果も、寝よう)


穂乃果(だって――――――)


穂乃果(おやすみ、真姫ちゃん)すぅ……

この悪夢は千と千尋か何かかな?
したら凛ちゃんなんだろう

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きのきー『……真っ暗な夜の、闇の中』


――ずぶ、ずぶ


きのきー『沼の底に沈んでく……』


――ずぶずぶずぶ


きのきー『……おなかがすいて死んでしまいそう』


きのきー『暗いわ……つらいわ……わたし泣いてしまうわ』ぽろぽろ


――ほー、ほー


きのきー『夜のふくろうさんも鳴いている……』


――ほー、ほー


きのきー『ねぇふくろうさん、わたしはだぁれ?』ぽろぽろ


――ほ、ほー、ほー


きのきー『なんだか、からだが消えていくみたい……』すぅ


――ほー、ほ、ほー、ほー


きのきー『そしたらわたしも、あなたとお友達になれるのね?』


――ほ、ほ、ほー、ほー


きのきー『そう、よかった』


――ほ、ほ、ほ、ほー



きのきー『(……いいわ、このまま消えてしまいましょう)』すぅぅっ――


『――――やっと見つけた!』


――ぱっ!


きのきー『……あれ?』


――きら、きら


きのきー『まぶしい……ここはどこ?』


きのきー『あなたは、だぁれ?』



『――――これ食べてっ!』



きのきー『えっ……?』



『――――心を込めた、おまんじゅう!』



きのきー『…………』すっ


――きら、きらり、きら


きのきー『……ん……ん、んっ……』ぱくぱく


きのきー『おいしい……』ぽろぽろ



『――――おいしくなぁれって願いをかけてつくったんだ!』


きのきー『――うわぁああああああああん!』ぽろぽろ


――きらり、きら、きら


きのきー『ぅあぁああああん!! わぁあああああん!!』ぼろぼろ



『――――つらかったんだね。さ、かえろう?』



きのきー『ひっく……かえりたいけど、ひっく……かえれないの』ぽろぽろ


『――――どうして?』


きのきー『自分が誰か、もうわからなくなっちゃったから……』ぽろぽろ


――きら、きら


『――――知ってるよ』


きのきー『え……?』


『――――教えてあげる……あなたの本当の名前はね……』


――きら、きら、きらり












『――――西木野真姫――――真姫ちゃんだよっ!』



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――朝


穂乃果「ん……」ムクッ


真姫「……きのきー……」ムニャムニャ

穂乃果「……!」ドキッ


穂乃果「…………」


穂乃果「……///」カアアッ




穂乃果「……///」ドキドキ

穂乃果「ま、真姫ちゃん、起きて」ユサユサ



真姫「……んみゅ」クシクシ

真姫「ほのか……?」フラフラ――


――キュッ


穂乃果「え?///」ビク

真姫「おはよぉ……」スリスリ

穂乃果「ね、寝ぼけてるっ!?///」ドキドキ

真姫「ねむぃ……」ギュー…



穂乃果「…………///」ドキドキドキドキ



穂乃果「ねぇ、きのきー」

真姫「なぁに?」スリスリ…



穂乃果「――――!」











真姫「――あっ」


穂乃果「だいすき!」


――ちゅっ


真姫「~~っ!?///」

おわりデッショー!

続きあるんデッショー?

後日談あるデッショー!?

消したメールって「きのきーも好きだよ」のメールじゃなくて「大事な人にとっときなさい」の方だよね?

好意を否定するメールは送れなかったのかな…
とても良かった、プロトタイプも良かったけど


依頼は出しましたが、落ちるまでの間に、少しずつ返信できたらと……

>>65
はい。原盤は千と千尋の神隠しです。
「魔女」はともかく、「くろねこ」と「ふくろう」は原盤上に対応する特定の人物はいないです。
(役は権威、強奪、博愛ですが……)

乙、面白かった
穂乃果の体臭には魅了の魔法でもかかってるのか・・・

>>77 >>81
続き……考えてないです(未定です)。たぶん次は別のものです……

この前コピペ改変書いてた?

>>58
いいえ……まったく新しい気持ちで書いたので、体の反応を書いたハートとボディのシリーズとはあまり関係ないです……
>>97
はい……5本くらい前に書いたのが多分それです……

パンツの方もだけど恋心知った方がかわいくなるな
なにげに途中で海未の指の全身版使ってるのか・・・

>>91
穂乃果の魔法は……フェロモンパワー、(風邪の時の)肌から肌への想いの流し込み、クッキーの解析、
相手がどんなところにいても届くお返しの心、で4つでしょうか……おとぎ話ばっか書いてるので……
>>102
全身で想いを相手に流し込められるに留まらず、その発展で夢介入(真姫の保証付き)ですね。恋心で進化

多分周りがまともでもきのきーさんに惚れてた気がするな

消したのは送信メールの方だと思う

本当にごめんなさい……

>>88 >>113
はい……>>39は表示が「from:ドクターきのきー」なので届いてます
「聞かなかったことにしてあげる」ために、本当にちゃんと消したんです……

西木野博士「そこに3匹のホノキチがいるデッショー?」にてホノキチのためにひとりだけ出番なしになった
ドクターきのきーのフォローのつもりだったんです……真逆の話を書いてみた、それだけなんです……

できれば、酉を毎回おねがいします…

>>119
できれば、そうしますが……ごめんなさい……

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月29日 (火) 01:03:19   ID: nB9RWAPP

オチが納得いかない

2 :  SS好きの774さん   2014年07月29日 (火) 08:43:02   ID: V-6RGYTY

ちょっと裏設定多すぎて、この人の過去作追わないとよくわからんのがな…
話はとてもよかった

3 :  SS好きの774さん   2014年11月06日 (木) 10:24:42   ID: 44xyLV-i

これほんとすき

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