男「なにィ!?アイドルになる!?」幼馴染「う、うん・・・」
男「なにィ!?アイドルになる!?」幼馴染「う、うん・・・」 - SSまとめ速報
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不良娘ルートになります…
また長々とだらだらとなりますが
よろしくお願いします…
前回の感想とかもあればここでお漏らしください
前回の感想
いい話杉泣いた
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より続きです
~簡単に前回の途中あらすじ~
カフェを営業している男
やんちゃな友にアイドル巨乳の幼馴染の二人の幼馴染みを持つ男
人手が足りず雇ったバイトはリーサルウェポン・不良娘
しかし彼女は思いの他即戦力だったが偶然公園で演劇の練習をしているところを目撃
それ以来カフェの地下室を練習場として貸してあげることになる。
そんなある日幼馴染と不良娘の二人を家まで送ることになるのだが…
男(幼馴染ちゃんの家の方が近いし…彼女を先に送るか)
男「よし先に幼馴染ちゃんを送るよ」
幼馴染「お願いします~」
不良娘「お願いします…」
男「おう!任せといて」
ブルゥーン…
あれだけ広がりすぎて
どうなるかと思ったけどなんとか落ち着いてよかったよ
前作で誰かが過去作あるなら見たいと言ってたが、過去作は教えてもらえるのかな?
今気づいたが前作でなぜ男君は墓前でパンパンヤッているんだ?
手をあわせてたんだよ
言わせんな
まぁ、正直前作ラストで離れる必要はなかったよな
あれだけは蛇足
>>6
俺もあれ気付くまで死ぬほど笑った
sexしながら義父に報告とかオニチク過ぎるwwってなってた
義父カワイソス
神道なんだな
前作の最後はちょっといらなかったかな
でも良かったと思う!
てか、不良娘ルートって男が不良娘とくっつくってルート?
なら幼はどうなるんだろ
友はちょっとね…
前作は俺たち読者がスレ埋めまくってしまったから作者さん駆け足になっちゃったんかね・・・?
じゃあここなら前回の続きだしゆっくりかけるよね
今回はちゃんと構想ねってあるのか…?
幼馴染「じゃあありがとうございました~」
男「おう、近くとは言え気をつけてね」
幼馴染「ふふふ、もうすぐそこですから大丈夫ですよ」
男「いや、こける心配を…」
幼馴染「もう…子供じゃないんだからそんなことありませんっ」
男「あはははは、じゃあお休み」
幼馴染「はいっ、おやすみなさい」
ブルゥーン
不良娘「仲良いっすね」
男「そう?話したのは結構久しぶりだったんだけどね」
不良娘「そんな風には見えないっすよ」
過去作貼っときますね
暇つぶしにどうぞ
件名:恋文
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男「彼女が寝取られた」幼馴染「え...?」
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星の王子様とかぐや姫系統
1男・幼「星の王子様とかぐや姫?」
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2銀髪「美女と野獣…」
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3幼馴染「さ、サンタコスだよっ♪」男「お…幼ちゃん!?」
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たしかこれだけだったと思いまふ…
男「まぁ…幼馴染みだしね」
不良娘「そういえばそんなこと言ってたっすね」
男「ちっちゃい頃からの付き合いなんだけどここ最近まではあんまり話せなくてさ」
不良娘「なんでですか?」
男「え、ああ、いやぁ…なんだだろう…なんとなく?かな」
不良娘「……話しづらかっただけっすね」
男「そんなことは…」
不良娘「…」ジトー
男「ごめんなさい…年取るにつれてなんか話しかけるのがこそばゆくて」
不良娘「別に話せばいいのに」
男「いやぁ…ほら、なんか嫌がられるんじゃないかなぁって」
男「それにアイドルになってから話しかけたらなんか…浅ましく思われるじゃない」
不良娘「考えすぎっすよ」
男「そうかなぁ…?」
男「そういえば…不良娘ちゃんこそ」
不良娘「ん?」
男「ほら、なんで演劇を?」
不良娘「……それは…」
男「ほら、結構うまいしさ。なんか本当の役者さんの演技を見ているみたいでさ」
男「なんていうか見ててすごい感情移入しちゃうっていうか、なんだか分からないけどすごいグッとくるんだよね」
不良娘「…」
不良娘(そんな風に言われたのは初めてだ…)
男「あははは…素人の俺が言ってもなんの参考にもならんけどねぇ」
不良娘「…夢なんすよ」
男「夢?」
不良娘「役者になるのが夢…なんすよ」
男「おお、やっぱり役者志望なんだ!」
不良娘「けど…あたしの演技なんかまだまだっすよ」
不良娘「こんなの業界に行けばゴロゴロいますし」
男「そうなのか?」
不良娘「うん…」
不良娘「だから毎日演技に磨きをかけているんだよ」
男「そっかぁ…」
男「でもさ」
不良娘「うん?」
男「だったら部活とか入った方がいいんじゃない?」
不良娘「!!」
男「ほら…部員とお互い磨き合うほうが…」
不良娘「部活は入らないっすから」
男「え?」
不良娘「入っても意味ないっすから…」
男「え?そうなの??周りがレベル低すぎるとか…?」
不良娘「そんなんじゃないっすから、気にしないで」
男「??…う、うん」
ブルゥーン…
彼女が寝取られた書いたのあなただったのか
あの時は変な予想レスしてごめんなさいね
お気になさらず
あれはちょっと自分でも失敗したかなと思っていたので…
幼馴染スキーなんですね
わかります
幼馴染が大好物なんです
すみません
不良娘「あ、この辺でいいっす」
男「そう?家の前くらいまでだったら送るのに」
不良娘「いいっすよこの辺で、それに都合がいいし」
男「そうか、わかったよ」(なるほどね…)
ガチャ
不良娘「今日はありがとうございました」
男「おう、いいってことよ。じゃあまたバイトよろしくね」
不良娘「うっす」
タタタタタッ
男「お休み、不良娘ちゃん」
ブルゥーン
不良娘「ふぅ…」
不良娘「部活…か…」
不良娘「あたしにはもう無縁な話だな…」
「よお!久しぶりだな」
不良娘「!?お前…」
~~~~~~~~
翌日学校にて
ガヤガヤ
幼馴染「ん?なんだろう…」
友「なんか騒がしいな」
友「なんかあったのかーー?」
生徒A「なんかウチのクラスに転校生が来たみたいだよ」
友「まじー!?女子か?」
幼馴染「友くん…」
友「冗談だって!俺は幼馴染一筋だからさ」
幼馴染「あははは…」(聞いてないけど…)
生徒B「残念、男子だってよ」
友「ちぇ…」
ガラガラ
先生「席に付けー」
先生「えっと…知ってるかと思うがウチのクラスに新しい生徒が加わることになった」
先生「まぁ…仲良くしてやってくれ」
DQN「ちーっす、DQNって言いマース。女の子はよろしくねー」
ギャーギャー
男子A「なんかいかにもってかんじな奴が来たな…」
男子B「だな…」
友「ふーん…」
幼馴染「なんか明るそうな人だね」
友「どうだろうな?」
不良娘「…はぁ…」
先生「じゃあDQNは不良娘のとなりで」
DQN「まじっすか!!うっす!!」
不良娘(嘘だろ…)
DQN「よろしくな、不良娘さ・ん・♪」
不良娘「…」
幼馴染(不良娘ちゃん…DQNくんと知り合いなのかな…?)
友「あいつ露骨に嫌がられてるぜ、ザマァだな」
幼馴染「そんな言い方しなくても…」
友「見た感じ嫌そうなやつじゃん」
幼馴染「もう…」
~~~~~~~
女子A「ねぇDQNくんてさ、前の学校でもこんなかんじだったの~?」
DQN「いつもこんな感じだよ~」
女子B「なんかノリとか良さげだよね~~」
友「早速ハーレムですか」
不良娘「男の嫉妬ほど醜いものはないな」
友「あぁ!?」
幼馴染「もうやめてよ二人共」
友「ふん」
不良娘「はぁ…」
幼馴染「どうかしたの??」
不良娘「いや…別に」
DQN「やぁやぁ、君可愛いね」
幼馴染「え…ああ、どうも」
友「なんか用?」
DQN「そんな睨むなよ、同じクラスの仲間だろ?仲良くしようや~」
友「…」
幼馴染「あはははは…」
不良娘「…」
トコトコ
DQN「なんだよ?随分と冷たいんだな?」
不良娘「…何?」
DQN「あんな関係だったのに、冷たいんだなぁって」
幼馴染「あんな関係…??」
DQN「ああ、俺たち付き合ってたんだよ」
友「!?」
女子A「嘘~~!?元カノ??」
DQN「おう!まぁね」
女子B「へぇ…こういう無口なタイプが好みなの~~??」
DQN「ほらだってこいつ結構可愛いじゃん?それにいいやつだったしさ~」
女子A「いいやつってどういう意味で~~?」
DQN「色々だよ~♪」
不良娘「別に大した関係じゃないし…今更そんなことほじくり返しても仕方ないだろ?」
DQN「つれないなぁ~、もうちょっと知らない仲じゃねぇんだからさ~もう少し優しくしてくれてもいいだろう?」
不良娘「仲良しごっこをするつもりはないから」
トコトコ
幼馴染「あ、不良娘ちゃん」
トコトコ
~~~~
帰り道
オタク「そんなことがあったんすか…」
幼馴染「うん…なんだか不良娘ちゃん、普段以上に無口になっちゃって…」
オタク「そいつきっと過去に不良娘さんになんかしたに違いないっすよ!」
幼馴染「どうなのかなぁ…なんだか不良娘ちゃんの様子だと…あまり元気ないし」
幼馴染「いい思い出がないのかな…」
オタク「嫌な思い出しかないんすよ!!」
不良娘「お前何げに失礼なこと言ってるな」
オタク「うひゃっ!!不良娘さん!!いつから」
不良娘「さっき戻ってきたとこ」
不良娘「余計なことを嗅ぎまわるな。心配するようなことはないから…」
オタク「け、けど…」
幼馴染「そ、そうだね、詮索するのはよくないよねっ!」
幼馴染「オタクくんあまり聞くのはよそうよ」
オタク「幼馴染ちゃんがそう言うなら…」
カフェの地下にて
不良娘「~~~~」
ガチャン
男「今日も精がでますなぁ、差し入れ持ってきたよ」
不良娘「どうもっす」
男「しかしまぁ…せっかくの休日だってのにこんな地下にこもって、演劇だなんて」
不良娘「……悪いっすか?」
男「いや、もったいないなぁって」
不良娘「もったいない…?」
男「年頃の娘さんなのに、外で買い物に出かけたり遊びに行ったりしなきゃ」
男「こんな部屋に篭って汗かくなんてのおっさんだけで十分よ」
不良娘「別にあたしが何しようがいいだろ」
男「そうだけどさぁ…」
男「ほら…彼氏とデートとかするとき困るじゃんか」
不良娘「別に彼氏なんて欲しくないし…」
男「じゃあ、社会人になった時とかさ」
不良娘「付き合いで買い物行くのなんてごく限られてくると思うんすけど」
男「そ、そうだね…」
不良娘「…」
不良娘「…買い物に行きたいんすか?」
男「え?」
不良娘「いや…さっきからそんな感じのことばっか聞いてくるから…」
男(お、これはチャンスかな)
男「そうだねぇ~~行きたいなぁとは思ってるけど、俺は買い物のセンスがあんまりないから」
男「センスある子と一緒に行きたいなぁって思って…」
ガタン
不良娘「…」
ツカツカ
男「ふ、不良娘ちゃん…?」
不良娘「買い物…行きたいんだろ?」
男「お、おうよ!」
街中
男「~~~」
不良娘「で何が買いたいんすか?」
男「インテリアとかちょっとね~」
不良娘「ふーん…」(インテリアか…ちょっと見てきたいな)
男「あとは春先に向けての服かなぁ…」
不良娘(あたしも…新しい春物欲しいなぁ…)
男「こないだ幼馴染ちゃんたちが行ってたアイスも食べてみたいしさ~」
不良娘(確かに見ててうまそうだった…)
男「まぁ今日はこんなとこかな?」
不良娘「わかった」
男「あーーー…この椅子いいなぁ」
男「新しく店の椅子に使えそうだし」
不良娘「~~」(ふ~ん…結構色々置いてあるんだな…)
不良娘「この辺のグラスとかもいいな」
男「お、その食器いいね」
不良娘「ああ、これっすか?模様もそんなにないし、いいっすよね」
男「このシリーズで一式揃えたいな」
不良娘「店のほうにも使えそうですしね」
~~~~~~~~~~
男「う~ん…ちょっと暗いな…もう少し明るめがいいかな」
店員「でしたらこちらの…」
男「ん?不良娘ちゃんはどこだろ」
不良娘「あ、これいいかも…」
不良娘(うん…サイズも悪くないし)
不良娘「男さんはどう思うかな…」
男「うーん…いいんじゃない」
不良娘「!?いつからそこに」
男「さっき☆」
不良娘「後ろに立たれるとビビるからやめて」
男「どこの殺し屋だよ」
男「それ着ないの?」
不良娘「え…いや、だって高いし」
男「着るのだったら誰だってできるよ」
不良娘「汚したら悪いし…」
男「そんなの気にしないで、ほらほら」
不良娘「え、ちょっと…」
~~~~~~~~
不良娘「結局試着することになったけど…」
不良娘(はぁ…ま、いいか…着たかったし)
ゴソゴソ
男(さてと自分の服を決めてしまうかな)
男「不良娘ちゃーん?どう??」
不良娘「……自分じゃわかんないっす…」
男「そうなの??」
シャーッ…
不良娘「ど、どうっすか…」
男「お、おお…」
不良娘「…」ドキドキ
男「なんつうか…なんか色っぽいな」
不良娘「…それ褒めてんすか…口説いてるんすか」
男「いやっ!褒め言葉だよ!!だって高校生で色っぽいなんてそうそうないでしょ」
男「なんていうか…うん。普段の大人っぽい雰囲気がさらに強くなったっていうか」
男(けど…確かに可愛いというのとは違うな…)
不良娘「…」
男「けどまぁ…不良娘ちゃんらしいかな?なんか」
不良娘「なにそれ」
男「無理してないっていうか、本当に合ってるって感じだよ」
不良娘「…う、うん…」
男「そとはそれに合うブーツとかあるといいな」
不良娘「あ、そうっすね。確かにそれは思った」
男「あとは…」
~~~~~~~
男「ほんとに買わなくてよかったの?」
不良娘「別にいいっすよ、そんなに欲しかったわけじゃないですし」
男(すごい欲しそうにしてたけど)
不良娘(ホントは欲しかったけど…)
不良娘「無理はしない主義だから」
男「そうかい」
不良娘「ちょっと待っててもらえませんか?」
男「お、おういいよ」
不良娘「じゃあ…」
ツカツカ
男(トイレか)
男(……)
ついついブクマしてしまう(゚-゚キ) くやしぃなぁ(*゚-゚)つ④
見てない間にけっこう来てたのか
支援
ジャバー・・・
不良娘「まるでデートだな」
不良娘「しかしあの人変わってるな・・・。あたしと買い物いきたいだなんて・・・」
不良娘(ま、色々見て回れるから楽しいっちゃあ、楽しいからいいんだけどね・・・)
ツカツカ
不良娘「すみません、お待たせしました・・・」
男「ああ、気にしないで。俺も適当にお店観てたから」
トコトコ
ガヤガヤ
男「なんだろう騒がしいね」
不良娘「なんかやってるんすか?」
男「なんかイベントやってるみたいだね」
司会者「では本日のスペシャルゲストは幼馴染ちゃんです!!」
幼馴染「こんにちは~♪」
男・不良娘「ふぁっ!?」
ファン達「うおおあお!!幼馴染ちゃーん!!」
司会者「すごい熱気ですねぇ」
幼馴染「あはは・・・ライブやコンサートだともっと凄いですよ」
司会者「彼女がいかに人気伺えますね」
うおおおおお!!
~~~~~~
男「相変わらずの人気っぷりだな…」
不良娘「スキャンダルとか出たら相当反響でかそうだな…」
男「しかし…あちこちで引っ張りダコだなんて彼女も大変だなぁ…」
不良娘「まぁ…芸能人だし仕方ないんじゃない」
男「不良娘ちゃんはああいうのに応募とかしないの?」
不良娘「??なんであたしが?」
男「いや…そういう役者のオーディションとか受けないのかなって」
不良娘「それは…」
男「だって実力だってあるし、何より役者になりたいって言ってたしさ…」
DQN「あ、不良娘じゃーん」
頑張れ
DQN「なんだ~、休みの日は遊んでんのかよ~」
不良娘「…」
男「ん??誰だ??」
不良娘「ああ…こいつは…」
DQN「こいつって言い方はなくね~、てかこいつこそ誰??」
不良娘「バイト先の店長さん・・・」
DQN「へぇ~・・・バイト先の店長となんかとデートねぇ」
男「ん?いけないか?」
DQN「だってこの娘、未成年っすよ?社会人が手を出したらダメでしょ~」
男「ああ、そんな関係じゃないよ。買い物に付き合ってもらってるだけだよ」
不良娘「・・・そういうことだから」
DQN「なんだよ~つれないなぁ、それが彼氏に言うセリフかよ~」
男(あら・・・初耳ね~)
不良娘「元だろうが・・・いつまで引きずってんだよ」
DQN「別にいいじゃ~ん、元カレカノ同士が復縁するってよくある話しだしさ~」
不良娘「あたしらに限ってはない」
DQN「わかんねぇ~よ~??」
不良娘「行きましょう、男さん」
男「あ、ああ。けどいいの?彼」
不良娘「別にいいっすよ」
ツカツカ
DQN「けっつれねぇな」
男(なんか俺いちゃあいけなかったかな?)
~~~~~~~~
不良娘「はぁ…」
男(さっきのやつに会ってから元気なくなったな・・・)
不良娘「あ、すみません。なんか辛気臭い雰囲気になって」
男「ああ、気にしなくていいよ。俺のほうこそなんかタイミング悪い時に誘ってごめんね」
不良娘「男さん謝ることなんかないっすから」
男「はははは、あ、そうだ。忘れない内に」
ゴソゴソ
不良娘「?」
男「はいこれ。今日付き合ってくれたお礼に」
不良娘「え、いや悪いっすからそんな」
男「気にしないで気にしないで、気分悪くさせちゃったし」
不良娘「あれは男さんに責任なんか…」
男「じゃ、この辺でまた明日、バイトよろしくね~~」
ブルゥーン
不良娘「あ…」
不良娘「…」(ったく…なんて勝手な奴だ)
不良娘「…」ゴソゴソ
不良娘「はぁ…全く…なんて勝手な」
翌日
学校
先生「え~ではここがこうであり…」
DQN「ZZZZ」
不良娘(ホントこいつなんで転校してきたんだよ…)
幼馴染(DQN君寝てる…)
友「ZZZZZ」
幼馴染「はぁ…こっちもか」
先生「でここを…おいDQN寝てるのか??」
DQN「ん?あ、はい、なんすか~~??」
先生「なんだ具合が悪いなら保健室行くか~?」
DQN「具合が悪いんで不良娘さんに連れてってもらいます~~」
アハハハハ
不良娘「はぁ…」
~~~~~~~
体育
不良娘(イッチにニっと…)
グイグイ
ギャルA「ねぇねぇ~不良娘さぁ~ん」
ギャルB「DQNの元カノなんだよねぇ?」
不良娘「…それがどうかした?」
ギャルB「あたしら結構あいつと遊んでてさ~結構気になってんだよねぇ」
ギャルA「それでさ~あいつと縁り戻す気とかあるかなぁって」
不良娘「別にそんなつもりはないから…どうぞご自由に」
ギャル達「あっそ~じゃあねぇ~」
不良娘「…ていうかなんであたしにそんなこと言ってくるんだよ…」
幼馴染「あ、不良娘ちゃん一緒にバトミントンやろう~」
不良娘「ん?ああ、いいよ」
~~~~~~~~~~~
昼休み
不良娘(よっこらしょ、久しぶりに学食取れたなぁ…)
幼馴染「あ、不良娘ちゃん、となりいいかな?」
不良娘「ああ、いいよ」
幼馴染「今日は珍しく学食取れたんだ~」
不良娘「ここ最近食べることができなかったしな」
DQN「よぉ~美女お二方~、聞いたよ~幼馴染ちゃんってアイドルなんだってねぇ~」
幼馴染「あ、う、うん。そうだけど」
DQN「ねぇねぇサイン頂戴よ~」
幼馴染「私生活ではそういうことは…」
DQN「え~なんだよ~いいじゃんいいじゃん、減るもんじゃないし」
幼馴染「いや…そういうことじゃなくてね」
不良娘「しつこい男は嫌われる」
幼馴染(不良娘ちゃん…?)
DQN「なんだよ、妬いてんのかよ」
不良娘「くどいと嫌われるっていうのがわからないのか?」
DQN「悪かったよ、ったくそんなに嫉妬しなくてもいいだろう?」
不良娘(どこをどう捉えたらそうなるんだよ…)
ギャルA「あ、DQN~~お昼食べよ~~」
DQN「ああ~いいぜ~~じゃあな」
タタタタタッ
不良娘(お昼は食べれないだろ…せめて昼飯って言えよ)
幼馴染「あははは…なんかあの人ちょっとチャラいね…」
不良娘「ちょっとどころじゃないけどな」
幼馴染「不良娘ちゃん?」
不良娘「もぐもぐ、ラーメン旨い」
休日
男「~~~」
不良娘「どうぞっコーヒーです♪」
近所の爺ちゃん「ああ、ありがとうね」
男(なんだろう今日はやけに機嫌いいな、なんかいいことでもあったのかな?)
チャリン
幼馴染「こんにちは~」
男「ああ、いらっしゃい。今日は何にする?」
幼馴染「いつもと同じオレンジジュースでお願いしますっ」
男「よしきた」
チャリン
オタク「ちわーっす」
幼馴染「あ、オタク君こんにちはっ」
オタク「こんにちはっす!!不良娘今日はバイトっすか?」
男「あそこで接客してるよ」
オタク「はぁ…俺がくると毎回接客してるから、いらっしゃいませ~って言ってもらったことないんすよ…」
男「はははは、タイミング悪いな。まぁそこに座ってくれ」
オタク「紅茶をお願いします~」
PLPLPL
男「ちょっと失礼」
PI
男「もしもし」
オタク「それからその後どうっすか?」
幼馴染「ああ、不良娘ちゃんとDQN君?」
オタク「なんか嫌な感じっすよね…周りであちこちで俺は元彼だ~とか言ってるっすよ」
幼馴染「そんなこと言いふらされちゃうとねぇ…」
ドン
不良娘「ご注文の紅茶でーす…」
オタク「き、聞いてたっすか…?」
不良娘「ああ、丸聞こえだアホ」
オタク「け、けど不良娘さんも嫌なんじゃないんすか?あんなこと言われて…」
不良娘「あたしは気にしちゃいねぇからいいんだよ、ほっとけ」
オタク「そうですけど…」
幼馴染「…」
PI
男「悪い不良娘ちゃん、ちょっと急用が入ってこれから行かなきゃならなくなったから少しの間店番お願いできるかな?」
不良娘「いいっすよ」
男「ごめんねっ!!じゃあすぐ戻ってくるから」
タタタタタッ
オタク「男さん大変そうっすね」
幼馴染「最近多いよね、こないだの休みの時も呼び出されてたし」
不良娘「…」
チャリン
不良娘(っと…仕事に戻らなきゃ)
不良娘「いらっしゃいま…」
DQN「へぇ…ここがお前のバイト先か~」
幼馴染(DQN君…!!それに)
ギャルA「え~~こんなとこで過ごすの~??」
オタク(DQN!!!!それになんだか嫌な感じの奴までいるし…)
嫌な感じの奴A「まぁいいじゃねぇか」
嫌な感じの奴B「とりあえずこの辺に座っとこうぜ!!」
幼馴染(うぅ…なんかあまりここにこなさそうな人たちばかりだなぁ…)
不良娘「いらっしゃいませ~ご注文をどうぞ♪」
オタク(誰が相手でもその営業姿勢は崩れないんすね…流石っす)
DQN「なんだよ~知り合い相手なんだからんな堅い言い方じゃなくていいっての」
ギャルA「ぎゃはははははなんか似合わねぇ~~」
嫌な感じの奴A「えっとよ、これとこれとこれとこれとこれとよ」
嫌な感じの奴B「そんな一気に言われたらわかんねぇっての!!なぁ不良娘さん?」
不良娘「そうですねぇ、もう少しゆっくりおっしゃって頂ければこちらも助かります♪」
嫌な感じの奴A「じゃあ、聞き取れねぇあんたにもわかりやすくしてやるよ。これ!!これだよわかるか?あとこれにドリンクバーつけろ」
嫌な感じの奴B「ここはレストランじゃねぇっての!!」
ぎゃははははは
うわ~!こいつらをミキサーに突っ込んで、ピンク色のスムージーにしてやりたい!
sとか小説書いたことある奴はわかると思うけど終わらせるのが難しい
再開します…
オタク(くっ…ムカつく連中だ!!!)
幼馴染(なんか嫌だなぁ…早く帰ってくれないかな…)
不良娘「そうですねぇ…ドリンクバーといったものはこちらではちょっと…」
嫌な感じの奴A「じゃあ飲み放題にしてくれよ」
不良娘「申し訳ございません。当店ではそのようなサービスはございませんので♪」
嫌な感じの奴A「なんだぁ?ここは客の要望聞けないような店なのかぁ?」
ギャルA「接客してるってのになにニヤニヤ笑ってんの?やる気あんの?」
不良娘「申し訳ございません…」
DQN「やめろっての、あんま無理なこと言うなっての」
嫌な感じの奴B「そうだって不良娘ちゃん怖がってんじゃん」
DQN「ああ、注文はこれでいいよ、頼むぜ」
不良娘「かしこまりました」
トコトコ
ギャルA「ねぇ~ちょっと甘くない?」
DQN「お前らが辛辣すぎるんだっての」
嫌な感じの奴A「俺なんにも悪いこと言ってないじゃん、ただ質問してただけだし」
嫌な感じの奴B「いやあれは質問とは言わねぇってのww」
DQN「それに知ってる奴をいびりたくねぇんだよ」
ギャルA「じゃああたしらがさっきみたいに絡まれても~?」
DQN「あたり前だってのっ」
ギャルA「DQNって優しい~~」
DQN「やめろって、そんなくっつくなよ」
嫌な感じの奴A「なぁ?さっきの女俺がハメてもいいんだろ?」
DQN「だからお前は少し落ち着けっての」
オタク(ぐぬぬぬぬ…!!!勝手なことばっかホザきよって)
幼馴染(不良娘ちゃん…大丈夫かな…なんとかしてあげられないかな…)
~~~~~~~~
ぎゃははははは
幼馴染(はぁ…まだいるよ…)
オタク(なんで今日に限ってここに…)
不良娘「二人共悪いな…」
幼馴染「不良娘ちゃん?」
オタク「なんで不良娘さんが謝るんすか!?」
不良娘「ああ…多分だけどあいつら…DQNの狙いはあたしだ」
オタク「どういうことっすか??」
不良娘「多分あいつらはあたしに因縁をつけて潰したいだけだと思う」
不良娘「けどDQNは違う」
幼馴染「違う…??」
不良娘「あいつらがあたしに狙いをつけてるのを利用して落とそうとしてるんだと思う」
オタク「んなアホなことに引っかかるなんて…」
不良娘「DQNはよくこの手を使ってファミレスなんかの大人しそうな娘を落としてたからな」
オタク「どんだけ残念お頭の女なんすか…」
不良娘「そういう単純な女もいるんだよ」
幼馴染「けど不良娘ちゃんは違うんじゃ…」
不良娘「あたしはそもそもあいつとはもう関わり合いたくないから大丈夫だ」
不良娘「いつもどおり接客して、あいつらが帰ってから発散する」
オタク「何で発散を…」
不良娘「冗談だ」
幼馴染「ふふふ」
嫌な感じの奴A「あ、こいつアイドル女じゃね?」
嫌な感じの奴B「お、ホントだねぇねぇ歌ってよ~俺ファンなんだよね~」
DQN「お前ら~ほどほどにしとけよ~~」
オタク(まさか絡まれるとは…)
幼馴染「あ、ははは…今日はプライベートで遊びにきてるので…」
嫌な感じの奴B「えぇぇなんでさぁ~~~?」
嫌な感じの奴A「なんでだよ?ファンの声を聞くのがモットーのアイドルじゃねぇのかよ?」
幼馴染「アイドルですけど…こういった公共の場で独断でそういう行為を行うのはちょっと…」
嫌な感じの奴A「ファンありきりの芸能人だろうが!?」
幼馴染「ひぃっ」
オタク「おいっ!!いいかげんにしろ!!全く、場をわきまえもしないでよくもそんなことが言えるな?」
嫌な感じの奴A「あ?なんだこのもやし」
オタク「俺がもやしかどうかなんてんは今はどうでもいい」
オタク「場所もわきまえずよくそんな恥ずかしい言動を言えるな?」
オタク「彼女が怖がっているにも関わらず」
嫌な感じの奴A「怖がってねぇよ、な?アイドルちゃん?」
嫌な感じの奴B(そんな風に言われるよ怖いなんて言えないよねぇ~)
幼馴染「いえ…普通に怖いです」ビクビク
嫌な感じの奴A「は?」
オタク「怖がってんじゃん」
嫌な感じの奴B(なんだこの女…普通の女ならここでビクつきながら…「いえ…そんな…」とか言うのに…)
嫌な感じの奴A「あ?俺が怖いってのか!?どこが怖いんだよ?失礼にも程があんだろうが!?」
Σ⊂全部ダロ!
ワロタ
頭悪すぎワロタ
クズ杉ワロタwww
さて、続きはまだかね
書き込みが遅れて申し訳ないです
明日には更新できそうなのでしばしお待ちを・・・
幼馴染「そうやって大声をだして、高圧的に接する態度がこわいんですっ!!」
客「そ、そうだぞ!!怖がってんだろ!!」
客A「こっちだって気分悪いわ!!」
嫌な感じの奴A「あぁ!?てめぇらには関係ねぇだろうが!!」
不良娘「お客様ここは上品な店なんです、こういったことは他所でやっていただけませんか?」
嫌な感じの奴A「てめぇさっきと態度がちげぇな?おい?味方つけたからって調子に乗ってんのか?」
不良娘「お客様はあなた方だけではございませんので…他のお客様に迷惑となればいたしかたありません」
DQN「おいおい喧嘩するために来たんじゃねぇんだろ?」
嫌な感じの奴A「うるせぇよ、こいつら」
嫌な感じの奴B「いいじゃんいいじゃん、向こうの態度が明らかに悪いんだしさ~」
ギャル「やっちゃえやっちゃえ~」
不良娘(なんだ…こいつら…)
不良娘(DQNの連れだから程度は知れていたがここまで酷いと何も言えないな…)
男「うーん…よろしくないねぇ」
友「たしかにねぇ…」
不良娘「!?」(男さん!?…それと友も)
嫌な感じの奴A「あぁ?なんだこいつら」
男「俺が誰かなんてのはどうでもいい、あんたらちょっと好き放題しすぎなんじゃない?」
友「ここは公共の場なんすけどねぇ~」
嫌な感じの奴A「あ?こいつらの態度がわりぃから客として文句言ってんだろうが、馬鹿かてめぇら」
嫌な感じの奴B「何にもわかってないような奴らがしゃしゃり出ると滑稽だよな!!」
ギャル「だよねぇ~~」
男「そぉ~?やたら品がなくてデカイ声で可愛らしい女の子を脅しにかかってるようなことしか聞こえてこなかったんですけどねぇ~?」
嫌な感じの奴B「ん~??なんか言ったかな??なんか喧嘩売るような言い方で聞こえたんだけど気のせいかなぁ?」
友「てめぇッ……!!」
男「どういう風に受け取るかはあんたたち次第だけど俺たちは喧嘩売るつもりなんてこれっぽちもないですよぉ?こんなことくらいで喧嘩だなんやで騒ぐなんて、少し沸点低いんじゃありません~?」
不良娘・オタク(煽りが…う、ウゼェ…)
嫌な感じの奴B(こいつッ…!!!)
男「ん?どうしたの?顔赤くなってんぞ?」
客「あ、ほんとだタコみたいだな」
嫌な感じの奴B「ぁああ!?」
オタク「ブッ…!!」
ぎゃははははははは
男「よく見たら顔もタコそっくりだな、なんつうか…唇がひょっとこみたい?」
幼馴染・不良娘「ぶっ…!!!」
ぶははははははははは
オタク「ぷくくッ…」(さ、さすがっすよ…あんたすげぇよ…)
(嫌な感じB改め)ひょっとこ男「てめえええええええええええ!わwさzっぁjx!!!」
不良娘(てかおいおい…そこまで煽ってどうするんだよ…)
男(よし…近づいてこいっ!そのまま殴ってくれれば…)
ひょっとこ男「うらああああああああ!!!!!!」
バキィ!!!!
男「は?」
不良娘「え」
オタク「あらら」
ひょっとこ男「ぐへぇえッ!!」
ドサッ
幼馴染「あ、友君が殴った…」
友「はぁはぁ…あーむかついた」
嫌な感じの奴A「てめえええ!!!」
バキッ
友「っ…!!!野郎ッ!!」バキィッ!!
男「ちっ…!!」
バキッ、ボコッ、ボコ、
ボコボコボコフルボッコ
流石友
何にもわかってねぇwwww
駄目だこいつ
男「はぁ…」
友「ちっ…手こずらせやがって」
DQN「あーあ、やっちゃった、まさかこんなにやってくれるなんてねぇ~」
DQN「あんたこの店の店長でしょ?大丈夫なの??」
友「てめぇも潰れるか?」
グイ
男「よせよせ」
男「いやぁ…悪いねぇあの時はとっさの嘘をついて」
不良娘(???嘘???)
DQN「嘘?」
男「俺ここの店長じゃなくて、実は常連なんだわ」
友「はぁ?何いっ…むぐっ」
男「あの時は店長って言ったけど、ほんとは常連でね。ここでいつも良くしてもらってるからこういうときがあると彼女に呼ばれてくるのよ」
男「だよね?不良娘ちゃん?」
不良娘「…ああ」
DQN「…」
男「しかし客と店員を利用してちょっかい掛けるなんて君もやり方が狡いねぇ」
DQN「な、なんのことだ?」
オタク・不良娘(やっぱりか…)
男「君が彼女の元彼だのなんだので彼女に絡んでるらしいな?困るんだよねそれ」
DQN「どういうことだ?あんたには関係ないだろ?常連さん」
男「関係あんだよ、あいつは俺の女だからな」
友・オタク「はぁああっ!!!!????」
幼馴染「え…」
不良娘(何言ってんだあの人おおおお!!!!)
男「だから困るんだよねぇ…人の女口説きにかかるのやめてくんない?」
DQN「…おい不良娘、今の話本当か?」
不良娘「!!」
男「何言ってんだ、だから本当…」
DQN「あんたにじゃなくて不良娘に聞いてんだよ。なぁ?不良娘本当か?」
男(やっぱハッタリかましたのはまずかったかな…)
DQN(こういうときの嘘は苦手だったよなぁ?不良娘)
不良娘「ふぅ…」
トテトテ
キュッ
男「ん?」
不良娘「ごめんなさいお客様、そうなんです♪私この方とお付き合いさせていただいてるんですよ~」
オタク「……」パクパク
いいね
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
オタクと幼が息してねえぞww
続きHAYO☆
続きを待ってます
別ルトは前ルトの余韻が消えた頃に読みます(゚-゚=)
はよ(*゚o゚)つ④
不良娘「だから…いくらアプローチされても困ります」
DQN「・・・・・・」
男(どうだ・・・効いた・・・のか?)
DQN「そうか・・・わかったよ」
トコトコ
ガチャ
ギャルA「ちょっと・・・待ってよ~~」
男「・・・・・・」
パチパチ
客A「いやぁ~~男さん流石っす!!」
客B「いやぁ機転のきいた行動中々っすよ~」
友「お前すげぇな」
男「いやぁ・・・」
男「ってそうじゃねぇよ!!!何殴ってんだよお前!!」
友「え・・・だってムカつく顔してたし、それにどっちにしろ結果的には殴るんだろ?」
男「え・・・だってムカつく顔してたし、じゃねぇよ!!!」
男「俺は正当防衛を成立させたかったの!!先に殴っちゃ意味ないでしょうが!!!」
不良娘(だから挑発してたのね・・・)
オタク「機転って・・・じゃあ不良娘さんと付き合ってるってことも・・・」
男「ん?ああ・・・付き合ってないよ?」
オタク「なんなんすかそれ・・・」
不良娘「なんでお前がホッとしてんだよ」
オタク「いやぁ・・・それは・・・」
幼馴染「不良娘ちゃん大丈夫だった?怪我とかない?」
不良娘「あ、ああほとんど男さんたちが何とかしてくれたみたいだから」
幼馴染「・・・・・・」
幼馴染(さっきの話・・・本当に嘘・・・なのかな・・・)
不良娘「?」
不良娘「どうかしたか?」
幼馴染「え・・・ううんっ!なんでもないよっ」
……
就業時間
ありがとうございましたーー
男「今日はゴメンネ」
不良娘「いえ・・・こちらこそなんかあたしのせいでゴタゴタして・・・」
男「不良娘ちゃんのせいじゃないさ」
男「まぁ・・・ああやって言っておけば連中もここには近寄らないと思うしさ」
不良娘「…」
男「よし、今日はお疲れ様もうあがっていいよ。色々あって疲れたでしょ?」
不良娘「すみません…じゃあ失礼します」
男「おう、って送ってった方がいいかな」
不良娘「いや…そこまでしてもらうわけには…」
男「いや…連中が待ち伏せしてるってこともあるかなって」
不良娘「返り討ちにしてやるから大丈夫」
男「えらい頼もしいな」
男「じゃあ、また明日ね」
不良娘「うっす」
不良娘「…」
不良娘「あの…」
男「ん?」
不良娘「…その…今日はありがとう…」
男「!」
男「クスッ、いえいえどういたしまして」
不良娘「じゃ、じゃあ…これでっ…」
トコトコ
ガチャン
男「なんか新鮮な不良娘ちゃんを見たなぁ」
男(普段は無愛想なのに可愛いところもあるんだな)
今日はここまで
トリつけるの忘れてました…
幼馴染「そういえば友くんって委員長が好きなんだっけ」
男「そうそう俺をツテにして知り合ったんだよ」
友「やらしい言い方するなぁ…人脈を広めたって言ってくれよ」
男「まぁ、こいつの行動力は評価できるからよしとするけど…」
幼馴染「私がそれとなく聞いてあげようか?」
友「幼馴染さん、今日より僕はあなたの下僕となります」
幼馴染「うむ、苦しゅうないぞ」
男「そうじゃなくて!!それとなくってどうやって?」
幼馴染「そりゃあ、ガールズトークで?」
男「なんで疑問形なんだよ…」
ミスりました106はなしです
DQN「くそっ」
ガランコロン
DQN 「あのジジイ調子に乗りやがって。何が俺の女だ」
DQN 「てめぇが勝手に人の女に手出しやがったんだろうがっ・・・!!」
PLPLPL
DQN 「もしもし・・・」
DQN「!!」
DQN「なんだお前か」ニヤリ
DQN「ちょっとムカつくことがあってな・・・・」
・・・・・・
・・・
数日後
幼馴染(はぁ…結局この間のこと聞けなかったなぁ…)
幼馴染(男さんも不良娘ちゃんもああ言ってたけど…)
幼馴染「はぁ…」
トコトコ
喫茶店前
幼馴染「!?」
男「ったく…なんてこったい」
オタク「なんなんすかこれ…」
男「わからないが…なんの嫌がらせでここまでするかねぇ」
友「こんなことする奴なんてこないだの奴らに決まってんだろ!!」
男「落ち着けって、まだ断定したわけじゃねぇだろ。とりあえず片付けるぞ」
幼馴染「これは一体…」
男「ああ、幼馴染ちゃん」
オタク「片付けっすよ~」
幼馴染「これってもしかしてこないだの…」
男「いやぁ…わからないけど、まぁ今は誰の仕業かよりも片付けに専念するよ」
幼馴染「私も手伝いますっ」
男「ふぅ…しかしひでぇな…」
男(多分みんなの言うとおりだとは思うが確証がなきゃどうしようもないからなぁ…)
幼馴染「不良娘ちゃんがいなくて良かったですね」
男「ん?あ、ああそうだな。今日はバイトは休みでな」
男(ホントいなくてよかったよ…)
不良娘「…」
男「!?」
幼馴染「ふ、不良娘ちゃん!?」
不良娘「なんすか…これ」
オタク「あー、ああこれは模様替えっすよ!!最近店内のイメージが不良娘さんのおかげで明るくなったんで、それに合うようにって模様替えを頼まれましてっ」
男「そ、そうそう」
友「なに言ってんだよ、これはこないだ やってきた連中が…」
幼馴染「友くんっ!!」
不良娘「…」
友「え…だって本当のことじゃねぇかよ…」
男・オタク(馬鹿チンが…)
不良娘「手伝います…」
男「え…いやけど…」
不良娘「手伝うから」
男「…」
~~~~~~~~
男「いやぁみんなお疲れ様ありがとうな。これランチのタダ券だ」
幼馴染「そんなつもりじゃなかったので気にしないでくださいっ」
オタク「そうっすよ~困ったときはお互い様っす」
友「え~タダ券ほしいんだけどー」
幼馴染・オタク(…)
男「ほらほら、友みたいに素直に受け取ってくれ」
幼馴染「すみません…」
オタク「今度食いに来まっす」
男「おう!来てくれな」
不良娘「…」
男「さてと…不良娘ちゃんもういいよ、最後までありがとうね」
男「今日せっかくの休みだったのになんかこんなことさせちゃって…」
不良娘「…たしのせいだから…」
男(え……)
不良娘「なんでもないっす…これ、ここでいいっすよね」
男「え?あ、ああうん」
不良娘「…」
男「…」
男「よし終わった!!なんとか明日はちゃんと開店できそうだ」
不良娘「あの…男さん…」
男「あ、ありがとうね!これ少ないけど…今日手伝ってくれた分」
不良娘「…」
男「不良娘ちゃん??」
不良娘「あの…」
不良娘「今までありがとうございました…今日で退職させてください」
男「え…ど、どうして!?急に」
不良娘「…ここにあたしがいたら迷惑になるんで…」
男「迷惑って…俺はそんな」
不良娘「じゃ、じゃあ失礼しますっ…お世話になりましたっ」
男「ちょ、待てって!!」
グイ
不良娘「っ…!!」
男「何か勘違いしてると思うけどこれは不良娘ちゃんにせいじゃないから!!」
不良娘「んなわけないだろ!!こないだあんなことがあったからあいつらが腹いせにやってきたんだよ!!」
不良娘「あたしはあいつらを見てきてるからわかるんだよっ!!」
男「わからないだろ!?もしかしたら違う連中がやったかもしれないし…」
不良娘「そんな慰めはいらないっ!!!」
男「慰めって…」
不良娘「あたしがやめればそれで済むから…」
男「それでも…連中が俺と不良娘ちゃんとの関係をそう思い込んでいるなら、俺がここの常連なわけだ。俺に直接殴りこみに来る可能性だってある」
男「今君がやめても現状が変わるわけじゃないって」
不良娘「…」
男「過去に何があったのかはわからないけど…俺はこんなことされても何とも思わない。君がどうしても辛くてやめたいっていうなら止めない」
不良娘「…」
男「けどこの店のことを考えて辞めるのだったら、やめないでくれ」
不良娘「…男さん…」
男「はっきり言って俺ひとりで回すのはしんどい!」
不良娘「…」
不良娘「は?」
男「あ、失礼…つい本音が」
男「ていうか…正直君が来てからすごい助かってるし…客足の伸びてる上に客受けもいいから…」
男「俺たちは迷惑だなんて思ってないし、むしろ今までのことがあるからそんな風に今更思えないよ」
不良娘「…」
不良娘「…」
不良娘「はぁ…なんなんすかそれ…」
男「う、うぅ…それでもどうしても君がやめたいっていうなら…」
不良娘「…」
不良娘「…いいんすか?」
男「へ?」
不良娘「だ、だから…ここにいても」
男「??」
不良娘「いいのかって…聞いてんだけど…」
男「おう!!!もちろんだとも!!!」
不良娘(この人は…)
男「いやぁ…よかったよかった」
不良娘(けど…変に気を使われるよりはいいかな…)
男「あ、そうだお腹すいたでしょ?ハンバーグ作るよ」
不良娘「いや…あたしはもう帰り…」
ぐぅぅ~~
不良娘「……っ」
男「欲望には正直にね☆」
不良娘「うす…」(くそっ…)
不良娘「なんかすみません…」
男「いいのいいの気にしないで、いつも頑張ってもらってるしさ」
不良娘「はぁ…」
男「ほら…オレンジジュース」
不良娘「あ、ありがとう…」
不良娘「…」
不良娘「あいつと会ったのは中学の時なんすよ」
男「?あいつってこの前の?」
不良娘「…」コクリ
不良娘「ウチの中学は至って普通で、あいつみたいなタイプは結構珍しかったんすよ」
男「ほうほう」
不良娘「少し前に演劇部にどうとかって言ってたっすよね?」
男「ああ、そうそう演劇部にどうして所属しないだろうって」
不良娘「…」
不良娘「中学の頃は……あたし演劇部に入ってたんすよ」
男「え…」
楽しみにしてる
男(やっぱり…ちゃんと演技部に所属していたんだな)
不良娘「その時は周囲とのコミュニケーションも取りたかったし…」
不良娘「部自体は大きなものじゃなかったけど練習も本格的だったし、何より周りも結構面白い演技をしてたからそれに惹かれて」
男「なるほどねぇ…」
不良娘「入部してから、敬遠されがちだったのが部員のみんなは結構良く接してくれたっすよ」
不良娘「ちょうど中二になった頃だったんすけど…」
不良娘「まぁ当時から髪染めてたんで結構絡まれることもあって…」
男「ブレないねぇ」
不良娘「ほっとけ」
ーーーーー過去
不良娘「あーあー・・・んん」
不良娘「うん、調子は良さそうだな」
大男「よう、あんたここでなにしてんだ?」
不良娘(ちっ・・・やたらと最近絡まれるな・・・)
大男「おい?なんとか言えよ?あ?」
不良娘(相手にするのもめんどくさそうだな・・・なんかやたらデカイし)
不良娘「・・・」ツカツカ
大男「待てよ、何も無視することはないじゃねえか?」
ガシッ
不良娘「っ!」(こいつっ・・・)
大男「ツッパた見た目の割には華奢な腕だなぁ?こんなもん簡単に折れちまうぜ?」
グイグイ
不良娘「ッッ・・・!!!」
不良娘(痛っ!!こいつなんのつもりだ!?なにもしてきていない相手にいきなり・・・)
大男「こんな公園で何のつもりかは知らんが・・・お前みたいなツッパッてる女を見ると服従させたくなるんだよ」
不良娘「ちっ!!」
バキィ!!
大男「ぐおっ」
シュタッ
不良娘(まともに顎にサマーソルトを入れたからしばらくは立てないだ・・・)
大男「ほぅ・・・」ムクッ
不良娘「なっ」
大男「やるなぁ、女ぁ。俺に一撃いれるたぁ大した女だな」
不良娘(まともに入ったぞ!?立てるはずが・・・)
大男「なんだ?意外そうな顔してるな。他の奴ならさっきので一撃だが、俺相手じゃあ分が悪い」
不良娘「くっ!!」
大男「おお、こいよ。返り討ちにして犯しまくってやるよ。喰いごたえのありそうな女だしな」
不良娘(とにかくどうにかしてこいつの動きさえ封じてしまえば・・・)
更新されてた!おつ
遅れた更新を…
不良娘「っあああ!!」
大男「ふんっ」
バキィ
不良娘「ちっ…!…っつあああ!!」
ドカッ
大男「おお、いてぇいてぇ」
不良娘「はぁ…はぁ…」
大男「けどいてぇだけで効きゃあしねぇよ」
バキィ!!!
不良娘「ごふっ!!!」
ダラダラ
不良娘「う、くぅっ…!!」
大男「へっ、可愛いお顔が鼻血まみれだな」
不良娘(こいつっ…、感覚ねぇんじゃねぇのかってくらい効いてねぇ)
大男「へっ、これ以上殴って顔が変形されても困るからなそろそろ落ちてもらうぜ」
不良娘「ペっ…誰が落ちるかよ」
バキィ!!
大男「んぐっ!!」
DQN「おっとわりぃわりぃ、ちょいと加減がなかったかねぇ」
大男「んあ?て、てめぇ」
DQN「おらよっ!!」
バキィ!!ボコォ!!
大男「んがぁ!!!くぅ!!こいつぅ!!」
不良娘「余所見してる場合かよ?」
大男「ぁあ!?」
~~~~現在~~~
男「なるほどねぇ…それで彼に助けてもらったと」
不良娘「あたしも最初はわけがわからなかったんすけどね…」
不良娘「それ以降何かと絡んでくるようになって…あたしも別に悪いやつじゃないだろうと思ってて」
男「それで付き合うことになったと」
不良娘「突然言われてね。誰かと付き合うとか初めてだったからどうすればいいのかわかんなかったけど」
男「う~ん…それにしてもわからないな」
不良娘「ん?何が?」
男「いや…話を聞く限りじゃそこまで悪い奴には見えないのになんであんな…」
不良娘「それはこのあと起こったことで理解できるよ」
男「このあと?何かあったのか?」
不良娘「それからあたしはあいつと付き合うようになって、最初の頃は部活以外ではあいつの連れと絡むようにはなったんすけど」
不良娘「教師に対しては一方的に罵詈雑言、大人しそうな奴を見つけては小坊みたいな絡み方をして変な技をかけたりして迷惑かけるわ」
不良娘「あたしでも呆れかえるような馬鹿ばっかだったね」
不良娘「そのくせ身内で何かあれば妙な仲間意識で対立してきたやつを袋にするわ」
不良娘「それ見て以降は離れるようになりましたね、一々絡まれてる奴をかばうのも面倒だったですし」
男「中坊じゃよくあるねぇ…小坊から上がったばっかだからなんつーか…」
男「小坊と同じ感覚で過ごしちまうんだろうな」
不良娘「いくらなんでもあれは非常識すぎるっすよ」
不良娘「周りに迷惑はかけるなって、普通は教えられると思うんすけどね」
男「家庭環境に問題があるから、ああなるんだろうな」
不良娘「んなこと言ったらあたしは…」
男「あ、ごめん…」
不良娘「あ、いや、謝んないでよ。別にそういうことじゃないから」
不良娘「それに迷惑はかけるなって、アホみたいに教えられてるから」
男「そっか…」
おつ
つづきまだー
不良娘「けど…そいつらと付き合いがあるって、演劇部の連中は知ってるからあまりいい顔はしないし。むしろあたしを荷物だと思うようになっていって」
男「……不良娘ちゃんが悪いわけじゃないけど、世間の目からすれば同族扱い…か」
不良娘「…あたしは別にそんなつもりもないし、あいつらといつまでも一緒にいるつもりもなかったんで」
不良娘「それである日、あまりにも一緒にいるのが嫌になってあいつと別れることにしたんすよ」
男「ついにしびれを切らしたか」
不良娘「案の定、別れたくないってせがんできたっすね。まだ付き合って半年もたってねぇとか、色々言ってきたけど」
男「こっちは一緒にいたくないけどな」
不良娘「違いない、あげくだったら記念にヤらせてくれとかほざきやがったから急所蹴り飛ばして帰ったっすね」
男「そ、そこまでしなくても…けどなかなかに下劣なやつだな」
不良娘「実際好きでもなかったし、ただ悪い奴じゃなさそうだなって思って付き合って。友達の延長戦みたいな感じだったし」
不良娘「けど実際は全然違って、見た目通りの人間だったね」
男「しかしまぁ…別れて良かったんじゃないか?今もしつこく言ってくるところを見ると」
不良娘「うん…最初はあたしもそう思ったんすけどね」
男「ん?」
不良娘「後でそれが間違いだったって…いや、そもそも付き合ったこと自体が間違ってたんだと思い知らされたよ」
男「そのあとも何かあったのか?」
不良娘「それから少しの間、部員たちとギクシャクはしてたんだけど少しずつ回復していってあいつらとの関係を断ち切ったことを汲んでくれたのか
不良娘「接し方も以前のような感じに戻りかけてたんだけどね…」
不良娘「そのあとあいつらがウチの部活に乗り込んできたんすよ」
男「なっ…」
不良娘「あたしがDQNと別れたことが気に入らなかったらしく、あたしの所属してる演劇部に殴りこみ」
不良娘「そこからはもう、無茶苦茶だよ」
男「まじかよ…」
不良娘「部員のほとんどは病院行き、あたし一人じゃどうにもならなかったし…しばらくして教師たちが取り押さえに来たけどDQNだけは捕まらなかった」
不良娘「あたしとDQNのトラブルだからあたしにも原因はあたしにもあるってことで1ヶ月の自宅謹慎」
男「おいおい、けどそれはいくらなんでも厳しすぎないか」
不良娘「教師連中もあたしは同じ穴の狢だと思ってるからね、元にあたしにも原因があるのは確かだし」
男「それは違うだろ…別れたくないから殴り込んで思い通りにしようって、子供かよ…」
不良娘「ああいう連中の大半が幼稚園児の子供が年だけ重ねて中学になったって、思い知らされたよ」
男「…煮え切らねぇな」
ミス訂正
不良娘「あたしとDQNのトラブルだからあたしにも原因はあるってことで一ヶ月の自宅謹慎」
不良娘「部活のメンツにも会わせる顏がなくて、最後に退部届け出しにいったときにひな周りからボロくそ言われましたね 」
男「エグいな・・・」
不良娘「そういうわけなんすよ、あたしが部活やらないのは・・・」
不良娘「周りに迷惑かけるくらいなら、自分一人でいたほうが楽だし」
男(確かに・・・自分一人だけなら傷つくことはないし迷惑もかからない)
男(けどそれじゃ・・・)
男「さみしいじゃないか」
不良娘「え?」
男「確かにさ・・・迷惑もかけることがなければ、傷つくこともない、周りに合わせることもなくなるけどさ・・」
男「けどさ・・・それってちょっとさみしいじゃないか」
男「折角演劇っていう、チームで出来る事柄なのに。一人だけだったら一緒に喜び合える人もいない 」
男「大勢でやる楽しみもないし、そんなのつまらないじゃないか」
不良娘「別に・・・あたしは」
男「一人が寂しくないやつなんているわけないだろ!」
男「かたや16の女の子が一人ボッチで練習しているなんて寂しくないわけないじゃないか」
不良娘「それは・・・」
不良娘「・・・・」
男「俺は演劇に関してはまるで素人だから、効率のいい方法が何かなんて分からないけど」
男「けど一人でやるよりも大勢でやったほうが良いことくらいはわかるよ」
男「すぐに部活を始めたりとかできないかもしれないけどさ」
男「けどここで少しずつ集団でいることの楽しさになれていこうぜ」
不良娘「ここで・・・って、え?」
男「さっきの退職、聞かなかったことにするから。それにもうちょっと続けて欲しい」
不良娘「忙しくなるから・・・すか?」
男「それもあるけど、なんていうか・・・やめてほしくないなぁって」
不良娘「なんすかそれ」
男「そ、そのままの意味だよ」
不良娘「ふーん・・・」(やめてほしくない・・・か)
男「そうそう、君はここに必要な人間なんだよ」
乙
乙
翌日
チュンチュン
男「よし、開店させるかな」
不良娘「おはようございます」
男「おっ、おはようさん。今日は早いね」
不良娘「ちょっと練習もしたかったんで寄っただけだよ」
男「朝練だね、いいよ。じゃんじゃん使ってやってよ」
不良娘「うん、ありがと」
男「♪~~」
幼馴染「おはようございま~す」
男「あら、幼馴染ちゃんおはよう~」
幼馴染「今日は開店早いんですね♪」
男「ちょっと早めに開きたい気分だったからね、早めに開いたおかげで不良娘ちゃんも練習にきたしさ」
幼馴染「不良娘ちゃんが…そうですか」
男「??」
幼馴染「いえっ!なんでもありませんっ。オレンジジュースいただけますか?」
男「あいよ~」
オタク「おはよ~ございま~す」
男「おう、オタクも早いな」
幼馴染「オタクくんおはよ~」
オタク「おはよーございますっす!」
~~~~~~~~~~
男「いらっしゃいませ~」
不良娘「オーダー入りますっ!」
男「あいよ~!」
男(今日はやたら忙しいな…いつもはそうでもないのに)
オタク「男さんこっちはどうすればいいっすか」
男「ああ、その荷物は奥に運んどいてくれ」
幼馴染「オーダーお願いしますっ」
男「あいよぉお!!」(ひぃぃ)
~~~~~~
男「いやぁ…悪いなみんな、二人にも手伝ってもらって」
幼馴染「いえいえ、私たちは大したことしてませんよ」
オタク「そうっすよ、困ったときはお互い様っす。それに忙しい中客のふりしてるのもアレなんで」
不良娘「正直すごい助かった」
男「だよなぁ。ホント二人共ありがとうな」
幼馴染「あはははは、そんな大げさですよっ」PLPLPL
幼馴染「あ、すみません。マネージャーさんからみたいで」
男「気にしないでいいよっ」
オタク「じゃあ、俺はそろそろ帰りますね」
男「なんだ、もっとゆっくりしていけばおいいのに」
オタク「いやぁ結構ヘトヘトで」
男「はははは、悪かったな。今度飯ただで食わせてやるよ」
オタク「あざーっす!」
PI
幼馴染「私もそろそろ失礼しますねっ、明日の用意もありますので」
男「おう、ありがとうね。あとお仕事頑張ってね」
幼馴染「はいっ!!では失礼しますね」
男「またね、オタク!途中まで送ってあげてくれないか?」
オタク「もちろんっすよ!!幼馴染ちゃん!お供しますっす」
幼馴染「じゃあお願いしちゃおうかな~」
オタク「うっす!!」
男(嬉しそうだな)
~~~~~~~~~
~~~~~~~
不良娘「ごくごく」
不良娘「ふぅー…」
男「お疲れ様、あれだけ動き回ってたのによく体持つね」
不良娘「体力も役者にとっては重要だからね」
男「ははは、こっちは助けられっぱなしだな」
不良娘「そんなことないっすよ、あたしだって助けられてるし…」
男「はは、不良娘ちゃんに助けられてる方がデカいよ」
不良娘「あれだよね」
男「ん?」
不良娘「男さんってあんまり自分のことをあれこれ言うことってないよね」
男「あぁ~…なんていうか、自分のことを話すのが苦手なんだ」
不良娘「そう…なの?」
男「人の話を聞いてた方が性に合ってるっていうか、そのほうが楽だしな」
不良娘「そうかぁ??」
男「変に自分の事を伝えるより、相手を知る方が楽しいじゃない?」
不良娘「……」
男「ん?なんか変なこと言った??」
不良娘「いや…男さんらしいなって」
男「らしいのかなぁ?」
不良娘「あたしもなんか…男さんと話してると気が楽というか…」
不良娘「色々話しやすい…」
男「そ、そう?」
不良娘「うん…」
男・不良娘「……」
男「って…なんだよこの間は!話しやすいって言ったそばからこれかよ!」
不良娘「いやっ…だって急に黙るし」
男「俺!?」
不良娘「し、知るかよ」
不良娘「今日はもう終わりにするっ…」
男「あ、ああ。わかったよ」
不良娘「っと…」フラッ
男「っ!!」
ガシッ
不良娘「!?」
男「だ、大丈夫か!?やっぱ無理してたんじゃんか」
不良娘「ちょ、ちょっと立ちくらんだだけだって…」
男「けど…って、ん?なんか熱くないか?」
不良娘「き、気のせいだ」
男「熱だな」
不良娘「な、違う…!っ…!!」フラフラッ
男「おいおい!!無理するなって、こんな状態で帰すわけにもいかんな」
不良娘「だ、大丈夫だからこれくらい…」
PIPI
男「38.5か…結構熱あるぞ」
不良娘「こんなの熱のうちにもはいらねぇよ…っ」
男「ほらほら無理しない!」
男「ちょっと待っててね」
PIPIPI
PLPLPL
男(まいったなぁ…どうするっかな)
PI
花屋『おう、男か?どうした??』
男「ああ、花屋さん、実は不良娘ちゃんが熱あるみたいで…」
花屋『おい!?大丈夫なのか!?今あいつは!?」
男「だ、大丈夫っすよ、今ウチでゆっくりさせてるんで。それに大したこともなさそうですし」(こ、怖ええ)
花屋『そ、そうか…なら良かった』
男「それで、彼女を送って行きたいんですけど…今自宅にいますか?」
花屋『悪いな、今ちょっと発注した品でトラブルがあってな…ここ2、3日帰ってないんだよ…』
男「まじっすか…参ったなぁ」
花屋『男…頼みと言っちゃあなんだが…』
花屋『あいつを少しの間預かっててくれないか?』
男「は?」
花屋「いや…無茶を言ってるのは分かるんだが…なにぶんすぐに帰れそうになくてな…』
男「いや…けど…俺っすよ?」
花屋『お前だから頼んでるんだよ、頼む!』
男「え、ええぇ…」(頼られるのはいいんだが…女の子を預かるんだぞ!?しかも年頃の!!)
花屋『頼む!!』
男「……」
~~~~~~~~~
不良娘「…失礼します…」
男「ああ、この部屋自由に使ってくれていいから。あと体拭く用の濡れタオルとポカリもここに置いておくから」
不良娘「すみません…なんか色々と」
男「ああ、気にしないでよ。あと着替えも…Yシャツしかないけど」
不良娘「いいっすよそんな、服なしで寝るから…」
男「いや!!それはなんか色々とまずいような気がする!」
不良娘「何考えてんの…」
男「と、とにかく着替えにYシャツを持ってくるから」
不良娘「あ、ああ…」
タタタタタッ
不良娘(参ったなぁ…まさか男さんの家に泊めてもらうことになるとは)
不良娘(これくらい…大したことないんだけどなぁ)
シュルシュル…
不良娘「とりあえず体拭くか…」
フキフキ
ジャー
男「はぁ…まさか女の子を家に泊めるとはなぁ…」
男「しかもJK…」
男「…」
男「うむ…食べごろだな…」
男(じゃなくて!!花屋さんも何考えてんだよ…よりによって大事な妹さんを俺に預けるって…)
男(あんまり仲良くないらしいけど…)
男(家には誰もいないみたいだし…一人にさせておくのもまずいだろうしな…)
男(幼馴染ちゃんは明日仕事で大変だって言ってたし…)
男「俺んちしかないか…」
トコトコ
コンコン
男「不良娘ちゃん?入って大丈夫?」
不良娘「いいっすよ」
ガチャ
男「失礼しま~…ってなんで服着てないのぉ!?」
不良娘「ああ、体拭いてたから…」
男「からじゃなくて、ちゃんと服着てってば!ほら用意したシャツあるでしょ」
不良娘「なんか汚すのも申し訳ないなって…」
男「そんなの気にしなくていいからっ」
不良娘「う、うん…あ、あと手伝って欲しいんだけど…」
男「何を?」
不良娘「体拭くの」
男「いやちょっとry」
不良娘「背中拭けないから、拭いてくれない?」
男「…」
~~~~~~~~~~
フキフキ
男「痒いところありますか~?」
不良娘「いや、ないけど…ていうかそれ背中洗う時に言うやつだよね」
男「はは、違いない。なんか言いたくなった」
不良娘「んっ…」
男「ど、どうかしたっ!?」
不良娘「いや…ちょっとくすぐったかった」
男「なんだ…そうか」
男(ていうか綺麗な背中してるなぁ…肌白いしすべすべだし)
スリスリ
不良娘「んぁっ…な、何してんだよ」
男「あ、悪い悪い!!なんかすごい肌綺麗だったからスベスベなのかなぁって思って」
男(おいおい、ただのセクハラじゃねぇかよこれ。何やってんだよ俺!!!!)
不良娘「そ、そっか…」(綺麗…なのかな…)
男「まぁ…男に対して免疫あるからって…あんまりこんなことさせちゃダメだよ?」
不良娘「は?」
男「俺が言ったらただのおせっかいかもしれねぇけど…自分のカラダは大切にな」
不良娘「あのさ…あたし他に男にこんなことも何も、指一つ触らせたことないけど…」
男「へ?けど付き合ってた奴がいたって言ってたし…」
不良娘「…あいつとなんて形だけだから、ていうか恋人らしいことなんて一度もしてないし」
男「そうだったのか?」
不良娘「…あの話聞いてそんなことがあると思うか?」
男「いやそれは……」
男「…ねぇな…確かに」
男「けどそれ以前にそんなことがあってもおかしくないじゃんか」
不良娘「・・・そんな節操なくないんだけど」
男「ちがうちがうっ。そうじゃなくて、その不良娘モテそうな容姿だからさ」
不良娘「それ口説いてるんすか?」
男「ははは、そしたら俺は犯罪者かロリコン扱いでもされるのかね」
不良娘「たった二歳差じゃん」
男「それでも学生と社会人の構図だからね。社会的にみればそう思われるさ」
不良娘「あんたなら気にするようなことでもないだろ?」
男「まさか、気にはするさ。それに自分を抑えられるかどうか怖いよ」
不良娘「抑える必要がないって言ったら?」
男「へ?」
不良娘「我慢する必要なんてないって・・・言われたら?」
男「そ、そりゃ野獣になっちゃうかな」
不良娘「今なら絶好のチャンスなんじゃないの?ちょうどあたしは弱ってるし・・・」
男「見損なうなよ。そこまでして女の子をどうこうしようだなんて思わねぇよ」
男「それに今バイト辞められても困るしなっ」
不良娘「ふん・・・」クスッ
フキフキ
不良娘「っと…。ん?なにやってんの」
シュルシュル
男「いや着替えてるから後ろ向いてるんだけど…」
不良娘「人の裸見といて今更」
男「つっても背中しか見てないけどな」
不良娘「ほんとだよ…。あんた変なところで律儀だな」
男「よく言われるよ。律儀っていうか細かいっていうか…ねぇ」
不良娘「……」
不良娘「…またあいつら来るかもね…」
男「そうなったらそんときだな」
おつ
不良娘「ほんとによかったのか?あたしをここに置いておいて」
男「言ったろ、気にしなくていいってそんなこと」
不良娘「けど…」
男「子供がそんなこと気にするなって、まだ社会人じゃないんだから迷惑かけたって構わないって」
男「ま、迷惑だとは思ってないけどね」
不良娘「ガキ扱いかよっ…」
不良娘「っ…」
ナデナデ
男「俺からしてみれば子供かな?」
不良娘「2歳差のくせに」
男「うるせぇやい、じゃ今日は遅いからもう寝なさい」
不良娘「ふんっ…」プイ
男「ははは、そっぽ向かれたか。んじゃお休み」
ガチャン
不良娘「……」
不良娘「…おやすみ」ボソ
~~~~~~
男(しかし…ああは言ったもののこれから連中が来たときの対策立てとかないとな)
男(う~~~ん…)
男「ま、考えても仕方ないか。明日にしよっ」
男(そういえば最近幼馴染ちゃんの元気が少しないような…)
男(気のせいかな……zzz)
~~~~~~~~~
翌朝
不良娘「う~ん…」
男「お、おはようさん寝坊助」
不良娘「あ、おはようございます」
男「どう?調子は?」
不良娘「良好だよ、いつもどおりの体調に戻った」
男「そいつは良かった、朝飯は食べれそう?」
不良娘「ああ、いやそこまでしてもらったら悪いから…」
男「気にすんない、泊まったこともあるし今更だろ」
不良娘「…ごめん…」
男「へいへい、オレンジジュースでいい?」
不良娘「あ、うん」
男「よっしゃ、せっかくいい天気だしどっか出かけようか」
不良娘「へ?いや、なんで急に…」
男「う~んなんだろうなせっかく不良娘ちゃんとも仲良くなりかけてきたし」
男「せっかくだからこのチャンスを活かそうかなって」
不良娘「店は毎度の気まぐれか…」
男「そうそう」
不良娘「けど今日シフト入ってたような気が…」
男「今日俺に付き合うのがバイトってことで」
不良娘「おいおい、いいのかよ」
男「あ、やっぱ世間的には今の言い方まずかったかな…」
男「なんか援助なんちゃらみたいで響きが卑猥かなぁ」
不良娘「いやいやそこじゃなくて、そんなことで金なんて受け取れないんだけど…」
男「んじゃ有給ってことで。バイトにだってどっかで有給あるって聞いたことあるしさ」
不良娘「…まぁ男さんがいいって言うならそれでいいけど」
男「よっしゃ決まりだな」
不良娘「あ」
男「ん?どうした??」
不良娘「服ないんだけど…」
男「……」
不良娘(考えてなかったのかよ…。まぁあたしもだけど…)
~~~~~~
ショッピングモール
不良娘「…」
男「あははは…そんな睨まないでくれって、ちゃんとした服買うまでの我慢ってことで」
モブ子A「ねぇ見てみて、なんかホストみたいなのが二人いるけど」
モブ子B「片方は冴えないけど…もうひとりの人はなんか格好良いね」
モブ子A「声かけてみる?」
モブ子B「え~~ホスト相手に逆ナン~??」
男(冴えなくて悪かったな…。ていうか俺も不良娘ちゃんに合わせた衣装にしなくてもよかったんじゃないか?)
不良娘(ケッ…顔で判断する女なんてロクな奴じゃないな)
トコトコ
~~お洋服屋さん~~
男「とりあえずここでまともな服選びか」
不良娘「やっとか…」
男「じゃ、まずはレディーファーストということで」
不良娘「いや…別々で服選べばいいんじゃ…」
男「いやいや俺は後でテキトーに選ぶから。それに不良娘ちゃんのセンスも見たいし」
不良娘「前服屋に行ったとき見てたんじゃないの?」
男「確かにあの時もそうだけど、今回はどんなの選ぶのか知りたくてさ~」
不良娘「はぁ…そんな前と変わんないぞ?」
男「いいのいいの、女の子の服選びに付き合いたいだけだからね~」
不良娘「変なy
>>171
最後の文訂正
不良娘「変な奴…」ボソッ
~~~~~
幼馴染「ふぅ~…」
マネージャー「今日も握手会お疲れ様~。こう毎度毎度あると嫌になるんじゃない?」
幼馴染「いえいえ、応援してくださるファンの方々のためですからとんでもない。むしろ私なりの感謝の意思表示ですからっ」
マネージャー「いつでも前向きねぇ~」
幼馴染「けど写真集発売でショッピングモールで行うっていうのも変わってますよね」
マネージャー「ここの店の親会社がウチのスポンサーでね、ちょうど地元だからっていうことで頼まれてねぇ」
幼馴染「そうだったんですかぁ」
幼馴染「ん?」
男「~~~」
不良娘「~~~」
幼馴染(え…あれって男さんと不良娘ちゃん…?どうしてここに?)
マネージャー「ん?どうかした??」
幼馴染「あ、いえっ!なんでもありませんっ!!」
マネージャー「じゃ、次はお昼からはサイン会があるからお願いねっ」
幼馴染「は、はいっ」
幼馴染「…」
幼馴染(二人共…もしかしてデート…してるのかな…)
幼馴染(…)
また明日書きます…
なんかかなり遅いスペースで申し訳ないです…
半分くらいまできてるのでもう少しで完結できそうです…
お休みなさい…
おつ
乙
乙
男「ここらでお昼にしようか、何食べたい?」
不良娘「ファーストフード以外ならなんでも」
男「あら、ファーストフード嫌い?」
不良娘「嫌いじゃないけど嫌いになった」
男「何それ」
不良娘「昔あいつと付き合ってた頃のトラウマが」
男「やつはファーストフード店で何やったんだよ…」
不良娘「今どこの店でも喫煙所みたいな所あるじゃないすか」
男「ああ、最近じゃタバコ吸ってる人のほうが少ないから増えてきてるよね」
不良娘「あたしガキの頃からタバコが大っ嫌いで、当時DQNと連れの連中が全員吸っててさ」
不良娘「あまりにもその空気が耐えられないからDQNに普通の席で食べるって言ってあたしだけひとりで食べてたんすよ」
男「すごい度胸だね…アレとはいえ彼氏と一緒に来てるにも関わらず別で食べるとは」
不良娘「あいつにどんだけタバコ吸うなって言っても聞かないからもう諦めて離れて食べることにしてたから」
不良娘「それがあったから正直別れたかったんだけど」
男「まぁ…それは嫌だわな」
不良娘「それで離れて食べてたらあいつが大声であたしを呼んだり、笑い声が聞こえてくるし、周りにお構いなしでギャーギャー騒ぐで…」
男「うわぁ…」
不良娘「マジであれは勘弁して欲しかった、だってアホみたいにあたしの名前呼ぶんだよ!?」
不良娘「んな離れた所から呼ぶなっての!ケータイがあるんだからメールで呼べばいいだろうが!!」
男「そ、そうだね」
不良娘「挙句そのあとあいつの元カノとか言う女があたしのとこに絡んできてコップに入った水かけられるし」
男「マジかよ…なんちゅー過激な女だよ。てかなんで店に元カノが…」
不良娘「そいつ店員だったんすよ」
男「店員が仮にも客に水かけたのかよ!?」
不良娘「そのあと胸ぐら掴まれて殴られたけどね」
男「その子間違いなくクビだろ…」
不良娘「次の日店を通りかかったらまだやってたけどね」
男「おいおいおい」
不良娘「そんなことがあってから、当然あの店にも行ってないし…他のファーストフード店もなんか行きたくないっていうか」
男「いやそりゃ行きたくなくなってもおかしくないっての!」
不良娘「なにより周りから奇異の目で見られたことが一番嫌だった」
不良娘「あたしの見た目でどうこうとかなら別に気にしないけど、そんな痴情の渦中の人物だっていうふうに見られるのがホント嫌で」
男「……確かにな」
男「どちらかというと巻き込まれたって感じなのに周りから見たらそういうふうに見られるよな…」
不良娘「あ、ごめん。なんか変な話しして」
男「いやいや、あらかじめ聞いといて良かったよ。ていうかなんかトラウマ抉ってごめん」
不良娘「お昼奢ってくれたら忘れるかも」
男「ははは、現金な奴」
不良娘「ふんっ…」クスッ
乙
つづきまだー
上げておく
申し訳ないです
ラブレターの方の構想を練ってたらこちらがおろそかになってしまいました
明日あたりにうpできそうです
男「この服とかいいんじゃない?」
不良娘「こっちもいいかも…」
男「ちょっと地味過ぎないか?」
不良娘「あたしはもう少し落ち着いた服でいいんだよ」
男「そう?まぁ不良娘ちゃんが言うなら…」
不良娘「それから…」
不良娘「!?」
ギャハハ
不良娘「ちょ、ちょっとこっちに来いっ!」
男「へ?」
不良娘「いいからっ!!」
グイグイ
男「痛い痛いっ!!引っ張らないでぇ」
タタタタタッ
ギャルA「ねぇねぇ~買ってよ~これとかいいんじゃない?」
DQN「そんな高ぇの買えねぇっての」
ギャルA「じゃあどれがいいのさ~」
DQN「そうだなぁ…こっちなんてどうだ?」
ギャルA「え~ちょっと地味じゃん~~」
ギャーギャー
カーテン越し
男「なるほど…連中が来たから隠れたと」
不良娘「あ、ああ…」(なんか前にも似たようなことあったような…)
男「けど…俺も一緒に隠れる必要はなかったんじゃ…」
不良娘「う、うるさいっ…体がうごいたんだよっ」
男「けどなぁ…」
不良娘「…」
男「…」
男・不良娘(距離が近い…)
男(しかし不良娘ちゃんって…見れば見るほど綺麗だなぁ…)
男(肌は透き通ってるし…染めてるのにすげぇ綺麗なストレートの髪の毛に…)
男(目大っきいなぁ~…)
不良娘「な、なんだよ…そんなジロジロ見てもなんにもねぇぞ」
男「あ、いや…不良娘ちゃんってナチュラルメイク?」
不良娘「え、あ、ああそうだけど…。あんまり濃いのは好きじゃないし面倒くさいし…」
不良娘「たまにしない時もあるけど…」
男「マジですか…」
不良娘「そ、それがどうかしたかよ…」
男「え、あ~いやぁ…なんか不良娘ちゃんに見とれてさぁ…。ホント綺麗だなぁって…」
不良娘「っ!!!」
男(うわぁ…わかりやすいくらい顔真っ赤だ…)
ササッ
チョロチョロ
不良娘「行ったみたいだな…」
男「みたいだね」
不良娘「はぁ…なんであいつ相手にこんなコソコソしなきゃなんねぇんだよ…」
男「もういっそのこと堂々としててもいいんじゃないか?」
不良娘「絶対なんか絡んでくる…断言出来る」
不良娘「はぁ…」(男さんと出かけるの結構楽しみだったのに…)
男「…」
男「なぁ不良娘ちゃんちょっと車で走らない?」
不良娘「ん?」
男「ドライブでもしてさ、気分転換しようよっ」
ブルゥーン…
男「いやぁ~女の子が隣に乗ってるってだけで良いねぇ~」
不良娘「がさつな女だけどな」
男「めかしこんでる上にこんな美人な子を乗せてるのに?」
不良娘「おだてても何もないよ」クスッ
男「いいよいいよ、隣に乗ってさえいてくれればそれで~」
不良娘「それで楽しいのかよ?」クスッ
男「俺は十分楽しいよ?」
~~~~~~~
ブルゥーン
牛乳配達の兄ちゃん「ふえええ…やっと仕事終わったぜぇ」
男「よぉ~兄ちゃん久しぶりだなぁ~」
牛乳配達の兄ちゃん「男さん~、ドライブっすか~?って隣に乗ってる美女は!?」
男「あ~新しい彼女~」
不良娘「いやいやいやいや」
牛乳配達の兄ちゃん「ちょおおおおお、なんで男さんそんな可愛い子引っ掛けてんすか!?」
男「いや、冗談だよ。ウチの新しいバイトの子だよ」
不良娘「ど、どうも…」ペコリ
牛乳配達の兄ちゃん「店長が何バイトの子と遊んでんすか!?ていうか俺に紹介してくださいよ~」
男「じゃあな~仕事頑張れよ~」
ブルゥーン
牛乳配達の兄ちゃん「ちょっ、自分ばっかずるいっすよおおぉぉ…」
不良娘「随分と騒がしい人っすね」
男「いいやつだけどね。女の子に植飢えているのを除けば」
不良娘「自分ばっかずるいとかなんとかって言ってたっすけどね」じー
男「あー…えっと…た、多分幼馴染ちゃんのことを言ってたんだよ。俺他に女の子の知り合いいないし」
不良娘「…」じー
男「本当だってば…それに俺そんなにデートうまくないでしょ…?」
不良娘「さぁ?けど女を口説くのは下手そうだよね」
男「そこまで言うか…」
不良娘(すでに一人の女の子から想われてるくせに…)
ガチャ
男「ふーここ、ここすごい見晴らし良いんだよ」
不良娘「ん?」
男「ほらほら」
不良娘「…」
男「どうどう?この街の全体が見えるでしょ?ちょうど夕暮れ時だから夕日が綺麗なんだよ」
不良娘「ああ…すごく綺麗…」
不良娘「けど…なんでここに?」
男「だって、あの男を見かけてから不良娘ちゃんの元気がなくなったからさ…」
男「俺に女の子を元気にするような技術はねぇからさ、この景色とドライブに力を借りたってわけ」
不良娘「…」
男「嫌な思いして帰ってもらうわけにはいかないし、これくらいしか俺にはできないけどさ」
男「やっぱり楽しかったって思ってもらいたいなぁって」
不良娘「…男さん…」
男「あははは…」
不良娘「…」
不良娘「はぁ…」
男「ふ、不良娘ちゃん…??」
不良娘「嫌な思いなんかしてるわけないだろ」
不良娘「むしろこんな風にいろんなところに連れて行ってもらって申し訳ないって思ってるし」
男「そんなこと気にしないでってば、俺が連れて行きたくて連れて行ったわけだし」
不良娘「いや…あたしだって気分転換はしたかったから、そういう気持ちを男さんは無意識の間に汲んでくれたんだなって」
男「そんなことないよ」
不良娘「こうやって色々なところ連れてきてくれて、面白いものも見せてもらったし」
男「あははは、恥ずかしいものでもあったがな」
不良娘「ふふふ」
不良娘「すごく楽しかったよ、ありがとう…」
不良娘「なんか…男と一緒にどっか歩き回るって…あんまり考えられなかったんだ」
男(不良娘ちゃん?)
不良娘「家が家だから…子供の頃から嫌がらせを受けたり、あそこの子供とは遊ぶなとか言われてきたから」
男「…」
不良娘「だから寄ってくる人もいなかったし、男も女も友達なんていなかった」
不良娘「ずっと一人きりだったから…楽しい思い出もなかったし、見た目もこんなんだから絡まれる毎日」
不良娘「まぁ…好きで髪も染めてるんだけどね」
不良娘「だから理解してもらおうとも思ってないし、理解されるとも思ってなかった」
不良娘「高校に入ってからはそんなことが少なくなってたけど、あんなことがあったし…」
不良娘「一生あたしは男となんか関わることはないだろうなって思ってたぐらいだから」
不良娘「だからかな…余計に今日のことがあたしにとってはすごい不思議な一日だった」
男「…そんな中でどうして君は演劇を好きになったの?」
不良娘「ああ…きっかけは…」
不良娘「…」
不良娘「あいつが……ウチのあいつが連れて行ってくれたのがきっかけだったんだ」
男(花屋さんのことか…)
不良娘「一度だけ連れて行ってくれた、オズと魔法使いの演劇がすごく面白かったんだ」
不良娘「劇団自体はすごく小さくて解散寸前だったんだって」
不良娘「けどあたしは…その時の演劇をする彼らの一生懸命な姿を見て…」
不良娘「どうしてこんなに必死になれるんだろうって…どうしてこんなにも頑張れるんだろうって」
不良娘「解散寸前であとがないのにどうしてこんなに楽しそうにやれるんだろって…小学生だったけどすごく気になったんだ」
不良娘「最初はそれがきっかけで始めて…真似事をするようになって行ったんだけど」
不良娘「中学の時に演劇をすることになったんだ」
不良娘「孤児院の子供たちに観せるっていうことで演劇をやることになったんだ」
男「…」
不良娘「一緒にやることで練習もうまくいかなかったり、いらつくこともあったけど…」
不良娘「いざやり終えると、みんな拍手してくれたんだ」
不良娘「所詮中学生のやってることだから下手だったのかもしれない」
不良娘「セリフだってところどころ間違っていたかもしれない…」
不良娘「けどみんな…すごいいい笑顔で拍手してくれたんだよ」
不良娘「そっか…これがあるから、あの人たちは演劇を続けられたんだって…初めて喜びを知ったんだ…」
不良娘「それからは…本当に役者になるために必死だった」
男「そうか…そんなことがあったんだ」
不良娘「けどあたしの性格上…一人だからさ結局自己満足で終わってる部分があるんだよ」
不良娘「他人を信用してないっていうわけじゃないけど…」
不良娘「けど…」
男「いいんじゃないか?不良娘ちゃんはそのままでも」
不良娘「え?」
男「焦って急ぐことなんてないんだしさ」
男「自分のペースで自分の好きなことをやっれれば、それでいいさ」
男「好きだっていう情熱さえ忘れなければさ」
不良娘「…それでいいのかな…」
男「今は…いいんじゃないか?」
不良娘「そっか…」
不良娘「…」
不良娘(なんでこの人はこんなに温かいんだろう…)
不良娘(どうしてそんなに素直になれるの…?)
不良娘「…」
男「?不良娘ちゃん?」
不良娘「あ、ううん…なんでもない」
不良娘「あのさ…」
男「ん?」
不良娘「ひとつさ……頼みを聞いてもらっても…いい…?」
男「おう!なんだい?」
不良娘「…」
不良娘「またさ…ここに連れてきてさ」
不良娘「今度は男さんの話を…聞かせてよ」
男「俺の?」
不良娘「うん…」
男「ああ、いいよっ」
不良娘「約束だぞ」
>>1のもう一つの作品が倉庫送りされた・・・泣きたい
うわわわわ
申し訳ないですっ
また立てて書き直します!!
色々申し訳ないですっ
>>201
kwsk
ブルゥーン
キキーッ
男「おう着いた着いた。自宅…一人みたいだけど大丈夫?」
不良娘「大丈夫っすよ、一人の時の方が多いっすから」
男「ははは、何かあったらいつでも連絡してきてよ相談に乗るからさ」
不良娘「あ、ああ…」
男「おう」
不良娘「…」
男「…」
不良娘「あ、あのさ…」
男「お、おう。な、何だい?」
ガサガサっ
不良娘・男「!?」
不良娘「だ、誰だ!?」
>>203
最後のラブレター
というやつです…
また新しく立てて書いてしまうかもしれませんが…
その時は申し訳ないです
幼馴染「あ、あははは…そ、その…」
男「幼馴染ちゃん!どうしたのそんなところで」
幼馴染「お二人が見えたので声をかけようとしたんですけど…なんだか入りづらい空気だったので…」
幼馴染「ごめんなさいっ!盗み聞くつもりはなかったんですっ」
男「ははは、気にしなくていいよっ。そのまま声をかけてくれれば良かったのに」
不良娘「…」
幼馴染「え!?いや…それは…その」
不良娘「男さんの言うとおりだ、そのまま声かけてくれて構わなかったのに」
幼馴染「え…」(不良娘ちゃん…)
不良娘「じゃあ、男さん今日はありがとうござました。日も暮れそうだし、彼女の送り迎え頼みますね」
男「あ、ああ。不良娘ちゃん…」
不良娘「じゃ、また明日」
タタタタタッ
男「あ、行っちゃった…」
幼馴染「なんか…ごめんなさい…」
男「何、幼馴染ちゃんが謝ることなんてないさ」
男「誰が悪いわけでもないしさ、さぁ帰ろうぜ」
幼馴染「あ、はい。お願いします…」
ガチャン
ブルゥーン
乙、こっちの更新も楽しみにしてた!
そして時間がかかってもいいのでもう一本の再会もその内お願いします。これが終わった後でもいいので
応援ありがとうございます
なんとか二つとも完走させたいと思っていますので
どんだけ時間がかかっても書ききるつもりでいます…
まってる
ーーーー
男「じゃあ、今日もお仕事お疲れ様っ」
幼馴染「あ、あの!男さん」
男「うん?」
幼馴染「えっと・・・今日はありがとうございました」
男「いいっていいって、家近いし一人で帰すのも危ないしね」
幼馴染「あははは、男さんはやっぱり優しいですね」
男「お人好しなだけなんだけどね」
幼馴染「いえ・・・優しいですよ」
男「そう?」
幼馴染「今日は不良娘ちゃんとデートですか~?」
男「うん?まぁそんなとこかなぁ?」
まってら
幼馴染「そうだったんですか~」(いいなぁ・・・)
男「とはいっても軽くショッピングして、車でドライブした程度だけどね」
幼馴染「すごくいいじゃないですか♪のんびりできて、私はそういう感じが好きですよっ」
男「ははは、そっかそっか」
男「じゃあ、今日もお疲れ様」
幼馴染「はいっ、お疲れ様です」
幼馴染「あのっ男さんっ!」
男「うん?」
幼馴染「えっと・・」
男「幼馴染ちゃん?」
幼馴染「いえ・・お店がんばってくださいね」
男「ああ、ありがと!」
ブルゥーン
幼馴染「・・・」
幼馴染「結局・・・言えなかったなぁ」
その夜
不良娘「・・・・」
モゾモゾ
不良娘「だめだ・・・寝れない・・・」
不良娘「この感じ・・・」
不良娘(こんな感じ初めてだ・・・なんか落ち着かないと言うか)
不良娘(演劇の公演前夜ですらこんなことなかったのに・・・)
不良娘(まるで遠足に行く子供みたいだな・・・)
不良娘「けどなんだろう・・・楽しみというか、不安というか」
不良娘「だああああ!!なんなんだよ!!」
不良娘(このもやもやする感じなんなんだよ・・・)
不良娘「なにも考えるな・・・寝る、あたしは寝るんだ」
ー~ーーーー
数日後
不良娘「・・・」
オタク「ど、どうしたんすか・・・目のくま凄いことになってるっすよ」
男「俺にもわからんここ最近ずっとあんな感じなんだよ」
客「注文いいかね?」
不良娘「あ、はい、どうぞ」
客「ん?不良娘ちゃん、元気ないな。どうかしたかね?」
不良娘「いえっ、そんなことありませんよっ」
オタク「無理してるのが見てて辛いっす・・・」
男「うーん・・・色々と頼みすぎたかなぁ」
不良娘「はぁ…」
男「不良娘ちゃん?大丈夫?」
不良娘「へ!?あ、ああ。う、うん、だ、大丈夫だから…」
男「そ、そう?いやけどさ…」
チャリン
不良娘「あ、いらっしゃいませ~♪」
男「あ…うーん…」
オタク(なにやってんすか二人共…)
~~~~~~~~
不良娘「ふぅ…お疲れ様でした」
男「あ、不良娘ちゃんお疲れ、これオレンジジュースだけど」
不良娘「あ、ありがとう」
男「どうしたんだ?今日はいつもと様子が違ったみたいだけど」
不良娘「そ、そんなことないっすよ」
男「本当に~?」
不良娘「ほ、本当になんでもないっすから…」プイ
男「ふ~ん…」
不良娘「…」
男「顔赤いよ?」
不良娘「へ?嘘!?」
男「嘘嘘」
不良娘「っ…!!」
男「あははは、ごめんごめん!そんな睨まないでってば」
不良娘「はぁ…」(もう…この人は…)
いいね
トコトコ
不良娘「ったく…馬鹿にしやがって…」
不良娘「…」
不良娘(こっちの気も知らないで…)
DQN「よう、久しぶりだな」
不良娘「…なんか用かよ」
DQN「そんな怖い顔すんなよ~、さっきまで可愛らしい顔してたくせによ」
不良娘「…っ!」
DQN「なんていうか…『女』の顔してたぜ」
不良娘「…何が言いたいんだよ」
DQN「別にぃ~ただあのおっさんに女にしてもらったのかと思ってな」
不良娘「そんなんじゃねぇよ…てめぇは相変わらずそういう下品なことしか言えねぇのな」
DQN「何言ってんだよ、てめぇだって同じ穴の狢じゃねぇかよ?」
不良娘「てめぇと一緒にすんじゃねぇよ!」
DQN「大体あのおっさんも女子高生に手出すなんてよぉ、頭に蛆かなんか沸いてんじゃねぇのか」
不良娘「あの人はてめぇとは違ぇよ…。すぐにヤルことしか考えてねぇ男とはな」
DQN「結局行き着く先はそこだろぅが?男なんざそんなもんなんだよ!?」
不良娘「てめぇから離れて正解だったよ、あたしじゃ一生かけてもてめぇの思考は理解できねぇわ」
DQN「本当に離れられると思ってんのかよ?」
ゾロゾロ
モブDQN1「へへへっ」
不良娘「…」(ちっ…囲まれたか)
不良娘「女一人相手に人数集めなきゃ何もできねぇのかよ」
DQN「そうじゃねぇよ、俺が一声かければこれだけ人数集められるってことを憶えといてもらいたくてな」
不良娘「……お前っ…!!」
DQN「あんな店くらいいつでもつぶせるんだぜ?なぁ?みんな」
モブたち「へへへへっ」
モブDQN1「いいねぇ食べごたえありそうな女じゃん~」
不良娘「下衆共が…」
DQN「どうすりゃいいか…わかるよなぁ?」
不良娘「…あたしに何をさせる気だよ…」
DQN「別にぃ~」
・・・・・・・
それから数日
学校にて
オタク「あ、不良娘さーん」
不良娘「ん?」
オタク「今度バイトの手伝いすることになったんですけど、不良娘さんはバイト入ってますか?」
不良娘「悪い、その日は入ってないんだ」
オタク「そうなんすか・・・残念っす」
DQN「何話してんだよ?」
オタク(こいつはこの間店に乗り込んできたDQN・・・!)
不良娘「別に何も」
DQN「なにもねぇことはねぇだろ?オタクっつったっけ?あまこいつに付きまとわないでくんないかな?」
オタク「別に付きまとってなんかいないっすよ・・・」
DQN「下心見え見えなんだけどさー」
オタク「俺はそんなつもりはないっすよ・・・」
DQN「そうかぁ?こいつのまえだとデレデレしてるように見えるんだけどなぁ?」
オタク(こいつっ・・・!)
不良娘「で?あたしになんか用かよ?」
DQN「今度の休み空けとけよ、遊びたいからよ」
オタク(ぐぬぬ・・・しかし不良娘さんが応じるわけないに・・・)
不良娘「・・・わかったよ」
オタク「ふ、不良娘さん!?」
DQN「あん?意外そうだな?なんでお前が驚いてるんだ?」
オタク「え、いや、そ、そんなことないっすよ」
DQN「そうだよなぁ!ま、お前じゃこいつとは釣り合わないだろうしな」
ギャル子「DQN~」
DQN「じゃ、そういうことで」
オタク「・・・不良娘さん」
不良娘「・・そういうことだから、じゃあな」
トコトコ
~~~~
オタク「ちゅうことがあったんすよ!」
男「ほぇー」
オタク「ほぇー、じゃないっすよ!あんだけ嫌ってたDQNと遊びにいくって言ってんすよ?おかしくないっすか!?」
男「うーん・・・人の交友に口出しするようなことはしたくないが・・・」
男(しかしまぁ・・・あれだけの目にあっても尚関わってくるとは相当ねちっこい男だな・・・)
男(それに不良娘ちゃんもあっさり応じるってのも引っ掛かるな)
オタク「どうしたんすかねぇ・・・なんか弱味でも握られてるんスかね」
男「いくらなんでもそれはないだろ?」
チャリン
男「いらっしゃいませ~」
友「だーーー!!うぜぇぇ!!」
オタク(お前がうぜぇよ・・・)
男「なんだよ・・・やけに荒れてるな」
友「聞いてくれよ!この前来た糞供がさぁ」
男・オタク(分かってしまう自分が嫌だ・・・)
友「俺と幼馴染に絡んできてさ、なんか俺といるよりも俺らといる方が楽しいぜ~とかぬかしてきやがってさ」
男「そりゃ幼馴染ちゃんも災難だったな・・・」(間に挟まれてオロオロするのが想像できる・・・)
オタク「究極の選択っすね」
友「ん?なにがだ??」
オタク「あ、いやなんでもないっす続けて続けて」
友「俺がちょっとガン見してやったら調子こいてケンカ売ってきやがって」
友「まぁ幼馴染に止められたからやめたけどさ」
男「ほう、お前にしちゃ随分成長したな」
友「まぁな、ケンカすると幼馴染もシュンとしちまうし・・・」
男(幼馴染ちゃんに止められたからとはいえ・・・彼女のことを考えてある程度行動はできるようになったのな。こいつもこいつなりに成長はしてるんだな)
友「けどそのあと、俺たちが立ち去ろうとしたら俺らのこと煽りやがってさ・・」
友「思い出しただけでと腸煮えくりかえる・・・!」
ガシッ
オタク「へ?な、なんすか!?」
友「頼む一発でいいから殴らせてくれ!!」
オタク「冗談じゃないっすよ!嫌に決まってんでしょーが!」
男(前言撤回、やっぱこいつはいつものままだったわ・・・)
友「そういえば連中の煽りに止めに入ったのはお前んとこのバイトだったな」
男「不良娘ちゃんが?」
友「なんか知らねぇけどあいつらと一緒にいたぞ」
友「ったく・・・あんだけいやがっといて結局は元カレが良いってか?やれやれだな」
オタク「ふ、不良娘さんはそんな人じゃないっすよ!」
友「どーだかな!元々ビッチみたいな見た目のくせにどうしてそう言いきれるんだよ?」
オタク「不良娘さんはビッチなんかじゃない!!」
男「落ち着けって二人とも!お前たちがケンカしてどうすんだよ!」
友「けっ!ったくよー、少しは幼馴染を見習えっちゅーの」
オタク「幼馴染さんも一途純粋っすけど・・・不良娘さんだって純粋な人っすよ!」
男「落ち着けっての!!」
チャリン
男「ったく・・・どうしたんだよ?いつもだったらスルーするのになんで今日に限って?」
オタク「本当のことを言っただけっすよ・・・」
男「確かにあいつの言ったことは悪意が感じられたが、不良娘ちゃんが良い子なのはお前が一番よく知ってるだろ」
オタク「俺よりも男さんのほうがよく関わってるし、知ってるじゃないですか」
男「俺はバイトの時と練習の時くらいしか彼女と会う機会なんてないしさ、お前なら学校でも会うじゃないか」
オタク「この前ショッピングセンターで二人を見かけたっすよ」
男「え、まじ?」
オタク「まじっすよ、俺見たんすよ!たまたま近くで幼馴染ちゃんのイベントがあったんでその時二人が仲良く歩いてるところを」
男「いやー・・・最近不良娘ちゃんに無理させっぱなしだったからさ・・・気分転換でもしてもらおうかなって」
男「ほんとにそれだけだぞ?」
オタク「そりゃ何かあったら男さん捕まりますよ」
男「俺はそんなに信用ないのか・・・」
オタク「いや・・・男さんだからっすよ」
オタク「一番深く関わってる男さんだから、お二人に何かあるんじゃって」
男「俺は・・・そんな不良娘ちゃんを傷つけるようなことはしないよ・・・信用なくすようなことだってしたくないし」
オタク「わかってるっすよ、俺が心配なのは不良娘さんが男さんに気があるんじゃないかってことっすよ」
男「いや・・・それは極論すぎないか?第一バイトで関わってたくらいなんだぞ?」
オタク「けど・・・ありえないとはいいきれないじゃないっすか」
男「そうだけど・・・そんなに彼女が好きなのか?」
オタク「はっきり言うと一目惚れっす・・・」
男「幼馴染ちゃんの追っかけもしてるのにー?」
オタク「彼女はアイドルとして一人の女性として尊敬してるだけっす!恋愛感情よりも尊敬の念のほうが強いっす!」
男「そうか・・・結構しっかりしてるんだな・・・」
オタク「男さん、みたいにあやふやじゃないっすよーだ」
男「悪かったな!俺だってあやふやじゃないよ。幼馴染ちゃんのことは尊敬してるし、どちらかというと妹のように思えてそれで大切だし・・・」
男「不良娘ちゃんはバイトですごい助かってるし・・それに・・・」
オタク「それに・・・なんすか?」
男「・・・」
俺はそのあと答えることができなかった
オタクに結局からかわれたが
口にする勇気がなかっただけだった
それから数日が経ち
日に日に不良娘ちゃんが休みがちになり始めた
不良娘『すみません・・・今日もちょっと・・・』
男「そうか・・・わかったよ、用事があるなら仕方ないよ。気にしないで」
不良娘『ごめん・・・』
Pi
男「参ったなぁ、今日もかぁ・・・」
男「これでもう一月経とうとしてるけど・・・どうしたんだろう・・・?何かあったのか?」
男(この間友が言ってた連中が絡んでるのかなぁ・・・だとしたらどうして・・・)
オタク「大変っすよ!!」
男「ど、どうしたんだよ・・・」
オタク「この前幼馴染ちゃんのコンサートがあったんすけどね・・・」
オタク「その帰りに見ちゃったんすよ・・・」
男「なにをだよ」
オタク「不良娘さんがDQNと一緒に仲良さそうに歩いてたんすよ!」
男「勘違いじゃないか?」
オタク「ちがうっすよ!!ほんとに仲良さそうにくっついて歩いてたんす!!」
男(ちょっとイラっとくるな・・・)
男「偶然寄りかかったとか・・・そういうものじゃないのか?」
オタク「それどころか・・・」
オタク「見ちゃったんすよ・・・二人が・・・」
男「??」
オタク「二人が・・・ラブホに入っていくのを・・・見たんすよ」
男「はぁ?」
オタク「見たんですってば!仲良さそうにくっついて」
男「そんな馬鹿な。ただの見間違いじゃないのか?大体不良娘ちゃんがそんなこと・・・」
ガチャン
友「そいつのいってることほんとだぞ」
男「友がなんでそんなこと知ってるんだよ」
友「俺もたまたまそこにいたからな」
オタク・男(こいつもコンサートの帰りか・・・)
男「そんな決めつけるなよ、大体不良娘ちゃんがそんな女の子じゃないってのはお前たちが嫌ってほど知ってるだろ?」
オタク「うぅ・・・それは・・・けどあんな現場をみた後じゃ・・・」
男「友だって、間近で男を寄せ付けていなかったのを見てたじゃないか」
友「あんま興味ないから覚えてないけど」
男「お前ぇ・・」
男「と、とにかくそんなこと他のやつには話すんじゃないぞ?」
オタク「そ、それはもちろんっすよ・・」
ガチャン
不良娘「こんにちは・・・っす」
男「不良娘ちゃんっ・・・!」
マダカナー
友「渦中の人物がご登場だぜ」
男「やめろよ」
不良娘「・・・?」
オタク「不良娘さん・・・」
不良娘「なんすか?」
友「お前さー」
オタク「ちょっと!」
不良娘「?」
男「不良娘ちゃんさ、この間バイトなんで休んだの?」
オタク「!?」(男さん!?)
友「おい、今はそんなことよりもry」
男「悪いちょっと黙っててくれ」
男「不良娘ちゃん?」
不良娘「そ、それは・・・」
男「言えないような用事?」
不良娘「・・・」
オタク「ちょ、ちょっと男さん!なんでそんな高圧的なんすか!」
男「一応理由は聞いておきたいだけだぞ。その日シフト入ってたし」
オタク「そ、それは・・・」
男「不良娘ちゃん?」
不良娘「・・・」
友「だから言ってるだろ?DQN とラブホに入って行ったって」
オタク「おい!」
不良娘「!!」
友「本当のことじゃねえかよ!」
オタク「まだ決まったわけじゃ!」
不良娘「ああ・・・本当だぞ。それがどうかした?」
友「ほらな」
オタク「そんな・・・嘘っすよね!?不良娘さんがDQN となんてそんなのありえないっすよね!?」
不良娘「なんでありえないんだよ、あたしらは付き合ってた時期もあるんだ。別におかしくねぇだろ」
オタク「そんなぁ・・・」
友「やっぱただのビッチじゃねぇかよ」
男「・・・」
不良娘「・・・」
オタク「男さんからもなんか言ってくださいよ!男さんだって言ってたじゃないっすか!?」
男「俺から言うことなんてねぇよ。不良娘ちゃんがそう言うんだ、それが真実なんだろう」
DQN「つーわけですわ」
チャリン
オタク「な、何しにきたんすか!!」
DQN「黙ってろよオタク野郎。てめぇだってこいつに色目つかってやがったじゃねぇかよ」
オタク「なっ」
DQN「ホントだったら半死にくらいにしてやりてぇんだけど、まぁ俺は優しいから勘弁しといてやるよ」
オタク「ぐぬぬぬ」
DQN「ま、そんなこと言いにきたんじゃないんだけどね!あんたやっぱここの店長さんだったんだー?」
男「まぁ・・・そういうことになるかな」
DQN「ホントだったらあんたもぶっ殺したいんだけどね。まぁ営業妨害とか糞みたいなことでさわがれたくねぇし」
男「そうかい」
幼馴染「こんにちは・・ってあれ?」
チャリン
友「幼馴染!?」
DQN「あー・・・ほんとうぜぇよな。アイドルまでものにするとか、欲求不満なのかよ!」
男「別にそんなつもりはないんだがな」
友「あ?」
DQN「気張るなよてめぇの相手は今度してやるよ」
友「喧嘩うってんのか?」
幼馴染「お、落ち着いてよ友くんっ」
DQN「まぁいいや、こいつがさぁ、ここをやめるみたいだからよ。それを伝えにきたってわけ」
オタク「なっ!」
幼馴染「え!?」
男「ん?そうなの?」
DQN「こっちだってこいつを口説かれたくねぇしよ」
男「・・・・」
不良娘「・・・」こくん
DQN「つーわけだからさ、わかったか?あ?」
友「ぁあ?」
男「なんでお前が喧嘩腰なんだよ・・・」
男「・・・そうか、わかったよ」
オタク「男さん!?」
男「彼女がそう言っているんだ、仕方ないさ」
男「こちらからも無理を言ってまで止めることはできないよ」
オタク「け、けどそんな!」
友「・・・」
DQN「いやぁ話が早くて助かるよ~。拒否られたら暴れるところだったよ」
男「ははは、そりゃこっちとしても助かるよ」
オタク「男さんっ!!」
男「仕方ねぇだろ?彼女の意思を俺は尊重するよ」
オタク「何言ってんすか!?あんなのいつもの不良娘さんじゃないことくらい・・・」
DQN「おいおい、てめぇちょっとこいつと関わったくらいで、知った気でいるんじゃねえよ」
オタク「お前ぇ!!」
男「落ち着け落ち着け!こんなとこで暴れても仕方ねぇだろ」
男「まぁこっちは色々と取り込んでるから、悪いね」
DQN「ちっ、まぁあんたの顔立てて大人しく帰るとするわ。じゃあなもう二度と来ねぇがな」
幼馴染「不良娘ちゃん・・・」
不良娘「・・・・」
チャリン
安定の友のウザさ
オタク「なんで行かせちゃうんすか!?いつもの男さんらしくないっすよ!!」
友「いいじゃねぇか、あいついるとここにも来辛いし」
幼馴染「友くん・・・言い過ぎだよ」
友「本当のこと言って何が悪いんだよ」
幼馴染「友くん!」
男「それよりも明日から新しいバイトを募集しないとな」
オタク「っ!」
ダンッ!!
幼馴染「オタクくん!?」
オタク「見損ないました・・・男さんはそんな風に簡単に諦める人だなんて思ってなかったのに・・」
男「あきらめるの問題じゃないだろ、俺達の自分勝手で相手にも迷惑かけたら笑い事じゃ済まされなくなるぞ」
オタク「どうみたって今困ってるのは不良娘さんじゃないっすか!!」
男「聞きもしていないのに、なんでそんなことが分かるんだよ?心でも読めるようになったのか?」
オタク「っ!!」
幼馴染「二人ともやめてくださいっ!二人が言い争っても何も解決にはなりませんよ!」
オタク「幼馴染ちゃん・・」
オタク「帰ります・・・」
友「俺もつまんねぇーし帰るわ。幼馴染も帰ろうぜ」
幼馴染「う、うん」
幼馴染「じゃあ失礼しますね」
男「おう、悪いね」
チャリン
男「片付け・・・するか」
男「♪~~」
ガシャ
男「よし、こんなもんかな」
男「・・・」
pi
男「まぁ・・連絡なんてねぇよな・・・」
チャリン
幼馴染「・・・・」
男「幼馴染ちゃん?帰ったんじゃなかったの」
幼馴染「あははは・・・また来ちゃいました」
男「ふふふ、ならしょうがないな」クスッ
幼馴染「オレンジジュースも飲んでなかったので」
男「あいよー」
ーーーーーーー
幼馴染「そうだったんですか・・・そんなことが」
男「ああ、色々とね」
幼馴染「不良娘ちゃんはじゃあ・・・」
男「それはどうかわからない、けど彼女が自分で伝えに来た以上どうすることもできないさ」
幼馴染「本当にそうなんでしょうか?男さんはそんなこと思っていないんじゃ・・・」
男「俺はそこまで深く考えていないよ。深読みし過ぎだよ」
幼馴染(男兄ちゃん・・・)
男「また何かあれば彼女の方からアプローチしてくるさ。それまではなにもしないよっ」
幼馴染「そうですね・・・」
男「もう日もくれたし送っていくよ」
幼馴染「あ、あの!男さん!」
男「」
男「うん?どうした?」
幼馴染「今日泊めていただいてもよろしいですか?」
男「え?けど・・・」
幼馴染「今日一日だけでいいんです・・・お願いします・・」
男「・・・」
男「わかったよ。今日だけね」
ーーーーーーー
ジャー
幼馴染「・・・」
幼馴染(不良娘ちゃんに知られたら怒られちゃうかな・・・)
幼馴染「私ってずるいなぁ・・・」
男「幼馴染ちゃん?」
幼馴染「は、はい!?」
男「タオル洗面所においておくからね」
幼馴染「は、はい!ありがとうございます!」
男「なんか困ったことがあったら呼んでね~」
幼馴染「はいっ」
ーーーーーーー
男「ふぅ・・・」
幼馴染「まだ起きてらしたんですか?」
男「ああ、幼馴染ちゃん」
幼馴染「やっぱり気になりますか?」
男「彼女のこと?」
幼馴染「・・・」こくん
男「いや、全然よ」
幼馴染「え、でも・・・」
男「俺がむしろ気になるのは」
ーーーーーーー
DQN「でよ、そいつ何も言ってこねぇんだぜ!」
ギャル男「ギャハハハハハ、まぢかよ!?そいつホントに男かよ!」
ギャル「女持ってかれるのをただ見てるだけとかクズすぎっしょww 」
DQN「だよなー!反撃もしてきやしねぇし。一人いきがってる奴もいたけど」
DQN2「そいつ潰してやろうぜww 」
不良娘「・・・」
不良娘「」
不良娘(なんであたしはここにいるんだろうな・・・)
ギャハハハハハ
不良娘(こんな見た目してるんからな・・・自業自得だな・・・)
不良娘(もうこれであの人とも関わることもないな・・・)
不良娘(もう二度と・・・)
DQN「今日からまたお前も俺の女ってわけだ」
DQN「何今度は可愛がってやるよ、あははははは!」
不良娘「勘違いすんなよ、お前との間に何かあるわけねぇだろ」
DQN「あ?何いってんだ?勘違いしてんのはおめぇのほうだろうが」
DQNたち「へへへへ」
ギャル「何ー?これからこいつやるのー??」
DQN「とりあえず最初に俺がやるけどね、あとは好きにしていいぜ」
DQN2「強気な態度をへし折るのいいよねぇー」
不良娘「てめーら頭の中は相変わらずだな、あたしがそう簡単にはいそうですかと従うと思ってるのかよ」
DQN「いいのか?あの店がどうなっても」
不良娘「好きにしろよ?あたしはもうあそこの従業員じゃねぇし、あれで全て切った。そういう約束だったはずだがな?」
DQN「へっ、知ってんぞ?お前あいつの店守るためにこの条件なら乗ってくると思ってたな」
ギャル「そしたら案の定ってことw馬鹿みたいww 」
不良娘「お前の頭が馬鹿じゃねぇのか?あたしは何もあそこをやめなかったのはただ金回りがよかっただけだよ」
不良娘「それにあたしはDQN に付き合うって言っただけで、体をやるとは一言も言ってねぇしな」
不良娘「付き合ったらヤれると思い込み過ぎなんだよ、脳ミソちゃんと詰まってるか?ぁあ?」
ギャル「ぁあ!?もっかい言ってみろやくそブスが!!」
不良娘「お前の化け物顔には負けるよ」
ギャル「てめぇ!!!」ガタッ
DQN 2「いいねぇー女同士やりあえー!!」
ギャル「死ねやぁぁぁ!!」
不良娘「・・・」シュッ
バキッ!
ギャル「がぁっ!!」
不良娘「女が相手だろうが加減する気はねぇよ」
ギャル「糞アマがぁぁ!調子にのってんじゃねぇぞ!!」
シャキ
DQN2「おいおいそんなもん出して顔だけはやめろよー」
ギャル「うっせぇよ!黙れや!!」
DQN「おいおい俺の女なんだから傷もんにはすんなよー」
ワーワー
不良娘(ゴミみたいなやつらばっかだな・・・しかしこれで逃げるチャンスが増えたな・・・)
ギャル「ああああああっ!!」
ブン
不良娘「よし、今か・・・!」
ガシッ
ギャル「あぁ!こ、こいつっ!」
DQN2「おいおい何してんだよ」
DQN3「お前喧嘩強いほうなんだろーが?」
ギャル「くそがぁ!!」
シャキ
ギャル「!?」
DQN「おいおいなんのつもりだよ?」
不良娘「どうもこうも、こいういうつもりだよ。見りゃわかんだろうが?」
ギャル「できもしねぇのに気張ってんじゃねぇよ!!」
不良娘「別にあたしが何も失うものがないのはわかってるよな?」
DQN「好きにしろよ?そんなブスの一人や二人代わりならいくらでもいるしな」
DQN2「あんたヤれるなら別にそんな女どうでもいいしなぁー」
ギャル「え?ちょっ、嘘でしょ?」
不良娘(相変わらずだな・・・誰だろうと簡単に切り捨てるあたりも・・・)
不良娘「そうかわかった・・・」
ギャル「ちょっと!やめてよ!!」
バキッ!
不良娘「ふん・・・」
タッタッタッ
DQN2「逃がすなよー!これからの俺らの捌け口なんだからなぁー」
DQNたち「おうよー!」
ダッダッダッ
DQN「相変わらず甘ぇな・・・不良娘」
ーーーーー
不良娘「はぁ・・・はぁ」
不良娘「この辺まで来れば大丈夫だろう・・・」
ヤンキー「おーい!見つけたぜー」
不良娘「ちっ!しつこいな!」
ヤンキー「待てや!!」
バキッ
不良娘「お前と遊んでる暇はないんでな」
ヤンキー2「逃がさねぇっての!」
不良娘「ちぃっ!」
ボカッ!!
ヤンキー2「ぐあっ!!」
ドサッ
不良娘「・・・お前」
ーーーーーーー
幼馴染「・・・」
幼馴染「ん・・・ん」
ノソッ
幼馴染「あれ・・・男さん?」トテトテ
幼馴染「どこにもいない・・・」
幼馴染「!!」
幼馴染「もしかして・・・!!」
面白いな
ヤンキー「ちっ、どこにもいねぇ!」
モブDQN「そうそう簡単に逃げられるかよ!探せ!」
ダッダッダッ
オタク「・・・」
オタク「大丈夫みたいっすね」
不良娘「お前なんで・・・」
オタク「不良娘さんが心配だったんすよ!」
オタク「もしかしたらDQNたちをうまいこと撒いて逃げてるんじゃないかって思って・・・」
不良娘「変なところで当たる勘だな」クスッ
オタク「変なところじゃないっすよ!不良娘さんの一大事じゃないっすか!!」
不良娘「別にあたし一人でも撒くのは簡単なんだがな・・・隠れるのが少し難しいかな」
オタク「だったらいい場所があるっすよ、人に見つからないところがあるんす」
不良娘「・・・」
オタク「へ?どうしたんすか?」
不良娘「いや・・・別に」
タッタッタッ
>>263
ありがとうございます・・・
前作までみていた人は多分もう
みていないと思うので
遅くなっておりますが細々と書いてます・・・
前作から見てるぞ馬鹿野郎
はよはよ
廃工場
不良娘「こんなところがあったなんてな」
オタク「昔よく遊び場に使ってたんすよ」
不良娘「ふーん・・・」
オタク「こっちっすよ」
テクテク
ガチャン
オタク「ここなら一晩過ごせそうっすね、寝袋も形だけのものですが」
不良娘「あ、ありがと」
オタク「よし、小さいですけど明かりを」
カチッ
ーーーー
ジリジリジリ
不良娘(ふぅ・・・少し落ち着いた・・・・か)
オタク「寒くないっすか?」
不良娘「ああ、大丈夫。だいぶ落ち着いたよ」
オタク「よかったっす」
不良娘「なんでお前はあたしがあそこにいるってわかったんだ?」
オタク「ヤンキーが町中みをかぎまわってれば嫌でも耳に入ってきますよ」
不良娘「だな・・」
オタク「・・・・」
不良娘「・・・・」
オタク「不良娘さんは・・・あの」
不良娘「喫茶店だったら戻る気はないぞ」
オタク「う」
不良娘「あれだけ、予定を勝手に狂わせたんだ。今更戻れるわけもない」
オタク「け、けどそれくらいなら男さんだって許してくれますって」
不良娘「あたしは戻らない」
オタク「不良娘さん・・・」
不良娘「大体あたしがいたら迷惑のなにものでもないだろ」
オタク「っ!でもお客さんの中でも不良娘さんのことを気に入ってきてくれてた人だっていますし」
不良娘「・・・」
不良娘「勝手に気に入って来てただけだ、あたしには関係ない」
オタク「違うっすよ!!そんなの不良娘さんの本心じゃないっす!!」
オタク「喫茶店で言ってたことだって、あいつに何か弱味を握られてたからじゃないっすか!?」
不良娘「あたしが弱味を握られたくらいでやめると思ってるのか?」
オタク「そ、それは・・」
不良娘「あたしの本心かどうかなんてなんでわかるんだよ?」
不良娘「確かにあいつとは付き合う気なんてサラサラなかったが、それとやめるのとは別問題だろ」
オタク「そ、それは・・・」(反論できない・・)
不良娘「・・・」
不良娘「けどまぁ・・・助けてくれたのは・・・その」
オタク「??」
不良娘「あり・・・がとう」
オタク「やっぱり俺は不良娘さんが自分からやめるなんて思えないっす!!」
不良娘「・・・」
オタク「確かに影があってどこか近寄りがたい雰囲気がありますけど・・・人に迷惑をかけることを嫌ったり、一般常識は持ち合わせてると思います!」
オタク「そんな人がなんの前触れもなく突然やめるなんてやっぱり考えられないっすよ!!」
不良娘「・・・」
オタク「何かあるとしか思えないっす!!」
不良娘「・・・」
不良娘「はぁ・・・」
不良娘「お前はあたしのことを美化しすぎだ」
不良娘「あたしは今まで殴り合いの喧嘩だってしたことあるし、それなりに他人の迷惑になることだってしてきてる」
不良娘「それが嫌で普通でいようとしてるだけだ。決して根は真面目だとか、そんなお前が考えてるような綺麗なもんじゃない」
不良娘「あたしは中身も見たままの人間だよ」
オタク「不良娘さん・・・」
不良娘「今のうちに睡眠だけとっとけよ」ムクッ
オタク「不良娘さんはどうふるんすか!?」
不良娘「あたしは見張りをやるよ、いざってときに動けないと困るだろ」
オタク「そんな!見張りだったら俺がやります!不良娘さんは体を休めてください」
不良娘「ふーん・・・とかなんとか言ってあたしを襲う気なんじゃないのか?」
オタク「そんなことするわけないじゃないすか!!ていうかそんなことできるほど度胸ないっすよ!!」
不良娘「ふん・・・素直なやつだな」クスッ
オタク「不良娘さんが天の邪鬼なだけっすよ・・・」
不良娘「ほっとけ」スッ
不良娘「じゃあ見張りは任せたぞ」
オタク「!!」
オタク「はいっ!もちろんっす!!」
ーーーーーーー
オタク「ふう・・・緊張したぁ・・・」
不良娘「すぅ・・・」
オタク「警戒心0で寝てますね・・・」
オタク(それにしても普段は凛としてて、クールビューティーなのに寝顔はすごい可愛いなぁ・・・)
オタク(っていかんいかん!何を考えてる!!不良娘さんに信頼されてるのにこんなこと考えてどうする!)
オタク「俺が不良娘さんを守らなきゃ・・・!男さんの代わりに!」
オタク(そう・・・男さんの代わりに・・・)
ーーーー
――――
オタク「ん…んん…」
オタク「あれ…俺寝ていたのか!!」
オタク「しまった!!不良娘さんは!?」
ザァァァァァ…
不良娘「…」
オタク「不良娘さぁ~ん!!」
タッタッタッタ
不良娘「ん?起きたのか」
オタク「はぁ…はぁ…すみません…俺途中で寝てしまって…」
不良娘「気にするな」
ザァァァァァ…
オタク「ひどい雨っすね…」
不良娘「だな、どちらにしろこれじゃあ帰れないな」
不良娘「…ありがとうな」
オタク「へ?」
不良娘「あんな言い方したのに…」
オタク「な、なに言ってんすか!!俺がそうしたくて勝手にしてるだけっすよ!!」
オタク「不良娘さんにはどう思われてもいいっす…ただ俺は不良娘さんの味方でいたいだけなんすよ」
不良娘「…」
不良娘「馬鹿な奴だな…あたしみたいな変わり者相手に」
オタク「俺なんか変わり者どころか変なやつっすよ」
不良娘「ふっ…馬鹿」
不良娘「ありがと」ニコッ
オタク(!!!!不良娘さんの笑顔かわえええええええええええ!!!!)
不良娘「ん?どうした?顔が半端なく赤くなってるんだけど…」
オタク「へ?いや、あ、な、なんでもないっすよ!気にしんでください!!あはははは」
タタタタタッ
不良娘「!!」
オタク「ちっ…もう嗅ぎつけられたっす!」
不良娘「悪かったなこんなことに付き合わせて…裏から逃げろ」
オタク「不良娘さんはどうする気なんすか!!」
不良娘「正面から逃げる、あたしが囮になればいいだろ」
オタク「そんな真似できるわけないじゃないっすか!!」
不良娘「あたしの脚なら逃げ切るくらいなんてことない…」
オタク「違うっすよ!!女の子を囮に使って逃げるなんてそんなことできないっすよ!!」
不良娘「お前じゃ逃げきれるか分からないだろ、この方法なら確実に一人は逃げきれる」
オタク「だったら俺が!」
不良娘「お前だったら捕まるのが早すぎて囮にもならない」
オタク「うっ…」
不良娘「だからあたしでいいんだよ、じゃあさっさと逃げろよ」
タタタタタッ
オタク「不良娘さん!!」
DQN「どこにいるんだぁ?不良娘ぇ!!!」
ヤンキー「この辺で見たって目撃情報が入ったから間違いないぜ」
不良娘「うるせぇなギャーギャー騒いでんじゃねぇよ」
ヤンキー2「へっ自分から出てきやがった」
DQN「随分と余裕だな~?この数相手にもう諦めたかぁ?」
不良娘「さぁな…けどてめぇらにやるものなんてねぇけどな」
ヤンキーたち「へへへへっ」
DQN「せいぜい強がってな…その分ヤル時に悲鳴あげてくれよ」
不良娘「ふんっ…」
―――――――
バキッ!!
ボコッ!!!
ヤンキー「こいつ!!」
不良娘「そう簡単に捕まえられると思うなっての」
バキッ!!
不良娘(ちっ…ちょっと数が多いな…)
ヤンキー「もらったぁ!!!」
ドカッ!!
不良娘「っつああ!!」
ドサッ
不良娘「あ…くっそ…」
DQN「ほら言ったろ?無理だってのそろそろ落ちろよ」
不良娘「ペッ」
不良娘「黙れよ…腰抜け野郎が」
DQN「ほう…」
バキッ!!
ボコッ!!ガキンッ!!!
不良娘「ゴッフ…ごっほ!!う、うぅ…」
DQN「あんまいきがるなっての、おめぇじゃあ結局男にかなわねぇんだよ」
不良娘「ふっ…女一人相手に…この人数で気張るなよ…」
DQN「何とでも言えよ、お前をモノに出来さえすればそれでいいからなぁ」
ヤンキー「へへ、じゃあそろそろ楽しむとするかい」
不良娘「触るな…!!」
ヤンキー2「いいねぇ…その面を泣きっ面にできるなんてよお」
不良娘(いやだ…)
DQN「体ほぐすだけにしろよ、最初にやるのは俺だからな」
不良娘(嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だッ!!!)
オタク「うおおおお!!!」
タタタタタッ
ガキンッ!!!
ヤンキー「ぐあぁッ」
ドサッ
オタク「はぁ…はぁ…」
DQN「ぁあ?何だてめぇは」
不良娘「お前…逃げたんじゃ」
オタク「そんなこと出来るわけないじゃないっすか!!」
オタク「俺じゃ…男さんの代わりにはならないかもしんないっすけど」
オタク「でも…せめて不良娘さんを守るくらいのことはしたいんすよ!!」
不良娘「お前…」
DQN「何言ってんだお前?敵の手中に取られてるのに守るとかほざいてんの?」
DQN「すでに守れてねぇだろうがよ!!」
ヤンキー2「カッコつけるねぇ兄ちゃんよぉ」
バキッ!!
オタク「あがぁっ!!!」
ドサッ
不良娘「オタク!!!」
オタク「くっ…うぐっ」
DQN「おめぇ…ほんとにこの女が好きなんだな?」
オタク「っく…だったらなんだ…」
DQN「別に~ただこいつを犯す楽しみが増えるからありがたいね~」
オタク「この下衆がぁ!!!」
DQN「いきがれいきがれ、その分ヤリがいがあるよ~」
乙
DQN「てめぇの力じゃ助けられないって、わかっていながら普通たすけにくるとか馬鹿もいいとこだな!」
ヤンキーたち「ぎゃはははははは!!」
オタク「ぐっ」(なんとか・・・隙をついて不良娘さんだけでも・・・)
DQN「大体てめぇみてぇなへヘタレオタクじゃ俺一人にすら勝てねぇってのに馬鹿じゃねぇか?」
不良娘「少なくとも・・・お前よりは男だがな」
DQN「あ?」
不良娘「てめぇみたいに群れないと何もできないやつより・・・こんな人数相手に一人で突っ込んできたこいつの方が」
不良娘「てめぇなんかよりも遥かに男だっつったんだよ!!!」
DQN「だからなんだよ?地べた這いつくばってこいつみたいに情けねぇ格好するよりかは、こっちの方がいいに決まってんだろうが?何言ってんだ?」
ヤンキー「何ほざいたってこいつが負け犬なのには変わりねぇけどな!」グリグリ
オタク「うぐっぐぁっ!!」
ヤンキー2「とりあえずお前がやってる間はこいつで遊んでるわ」
DQN「あいよー、こっちが終わったら好きにしていいからよ」
ヤンキー2「さっさと終わらせろよー」
ヤンキーたち「俺らだってそっちの女で楽しみてぇぜ」
DQN「わかったっての、順番な順番」
男「まぁ、お前らに回ってくることはねぇけどな」
男さんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
男の安心感
バキッ!!
ヤンキー「ごふっ!!」
ドサッ
ヤンキー2「な、なんだてめぇは!?」
男「そういう事情だったとはね」
不良娘「!!」
オタク「男さん・・・?」
DQN「てめぇは・・・あの店のおっさんじゃねぇか」
男「まだおっさんって年じゃねぇんだけどな」
ヤンキー3「うるせぇよ!!でしゃばるな!!」
友「おらよっ!」バキッ
男「お、友か遅かったな」
友「こっちだって幼馴染に頼まれて来たってんだよ」
男「わりぃな、今度なんか奢ってやるよ」
DQN「揃いも揃って何の用だ?ぁあ?」
男「ま、どんな事情があるにしろ、こっちとしてはやめてほしいね」
男「なんかセコいし」
DQN「大体てめぇ、あの場で言ってたよな?こいつには関わらないってよ?」
DQN「あれは嘘だったのか?大の大人が一度言ったこと曲げるなんて大人気なくないか?」
友「うるせぇよ黙ってろボケ
」
DQN「粋がるのも大概にしろよ?こいつの腰巾着の分際で」
友「ぁあ!?」
男「まぁまぁ」
DQN「あの場で言ったこと全部なかったことにするのか?あ?」
男「あの場で言ったことはほんとだよ」
DQN「だったら失せな今だったらまだ見逃してやるよ」
ヤンキーたち「へへへへ」
オタク「くっ・・・男さん」
男「ん?なんか勘違いしてないか?俺は帰るなんて一言も言ってねぇし、この子と関わらないとは言ってねぇぞ」
DQN「は?」
男「なぁ?友」
友「ああ、そうだな確かに言ってねぇわ」
DQN「じゃあ何しきたんだ?まさかただボコられるためにきたのか?」
男「まさか!俺は『彼女の意思』を尊重しに来ただけだ」
オタク「あ、そっか・・・だから男さん・・・」
DQN「糞共が!この数でどうにかなると思ってんのかよ?ぁあ?」
男(外の連中も含めてざっと15人ってとこか・・・)
友「グダグダ言ってねぇでかかってこいや」
ヤンキー「うらぁぁ!!!」
友「遅っ」
バキィ!!
ドサッ
ヤンキー2「馬鹿が!こっちは外にいるやつも含めて15いるんだぞ!!」
男「1だろ?」
ヤンキー「」ピクピク
ヤンキー2(嘘だろ!?一発かよ!!)
友「次ぃ!!」
バキィ!!
>>294
ミス訂正
男「14だろ?」
友「おらぁっ!!」
男「あいよっと!!」
バキィ!!
ボコッ!!!
DQN(ちっ!こいつら何なんだ!?まるで他の連中がゴミレベルじゃねぇかよ!!)
友「なんだよ、大したことねぇなぁ?」
ヤンキー4「くっそ!!なんなんだよこいつら!!」
男「割りとあっけなかったな」
???「そいつはどうかなあ?」
ブンッ
男「っと!!」
友「なんだぁ?」
不良娘「!!あいつは!!」
大男「へへ、結構反応いいのな」
男「なんだこのでかいの」
DQN「よぅ!悪いな助っ人に来てもらってよぅ」
大男「あそこに転がってる女をやれるんなら」
友「なんか勝手なことばっかいってやがるぞ」
男「さぁな、けど余裕がなくなったぞ」
友「あんなデカイだけのやつ大したことねぇよ」
友が勝手にフラグを立てる件
不良娘「駄目だ!!そいつには手を出すな!!」
男「!!」(不良娘ちゃん?)
友「はっ、こんなやつ大したことねぇっての! 」
バキィ!!
友「へっ!!」
大男「ほう、まぁまぁだな」
友「なっ!?」
DQN(ビックリしただろ・・・何しろそいつは俺が見てきた中で最強だからな)
男「まじか・・・あれだけまともに入って効いてないとか・・・」
友「ちっ!!ウザッてぇ!!!」
ヤンキー「オラァ!!!」
バキッ!!
友「ぐっ!!」
ヤンキー2「俺らの存在を忘れすぎだボケどもが」
男(ちっ・・・しつこいな!!)
男「オラァ!!」
バキィ!!
友「うらぁぁぁあ!!!」
バキィ!!
バキィ!!ボコッ!!
大男「っと!へへへ中々いいパンチ入れてくるな。まぁ痛ぇ程度だけどな!」
ブンッ!!
バキャッ!!!
友「ぐっ!!!ぁぁっ!!」
友(ガードしてなかったら一発だったじゃねぇかよ)
男「一発がでかすぎる・・・」(あんなもん、倉ったら俺でも一発KOだぞ・・・)
男「せぇああ!!」
ガキン!!
大男「ほうっ!」
大男「中々いいな」
男「びくともしないっす・・・」
男(こりゃあ思ってた以上にやばいぞ・・・!)
友「ちっ、この糞デブ感覚ねぇんじゃねぇのか!?」
男「とにかくこいつさえなんとかできれば!!」
不良娘「おい!後ろ!!」
男「!?」ガキンッ!!
DQN「はい、いただきねー」
男「ぐっ」(こいつ・・・!)
友「男!!」
大男「他人の心配してる暇はねぇぞ」
ボコッ!!
友「ごふっ!!」
ドサッ
オタク「てめぇら!!きたねぇぞ!!」
DQN「知らねぇよ、大体喧嘩にきたねぇも糞もねぇだろうがよ」
大男「勝つのが目的なら尚更だろ」
DQN「ま、大分やられちまったけど逆に楽しむ時間が増えてよかったぜ」
DQN「頼みの綱のこいつらがやられた今じゃどうあがいても無理だろうよ」
大男「あのとき以来か、やっとこの女を屈服させられるとは嬉しいね」
不良娘「貴様ら・・・いつから・・・」
DQN「俺たち最初から手をくんでたんだけど?お前が襲われたあのときからな」
不良娘(全部仕込みだったってわけか・・・)
大男「まさか、あそこからこいつが逃がすなんてよぅ」
DQN「こいつも他の女と同じかと思ってたんだけど、そうもいかなくてなわりぃわりぃ」
不良娘「ちょっとでもお前にまともな面があると思ったあたしが馬鹿だったな・・」
DQN「お前らが異常なだけなんだっての」
DQN「まぁ最初から狙って襲わせたんだけどな、やっと楽しめそうだわ」
オタク「あんたら恥ずかしくないのかよ!?そうまでして・・」
DQN「賢いって言ってくれないかなぁ?男嫌いのこいつと接触するにはああするしかなかったしなぁ」
大男「俺たちなら暗がりで襲うって手もあったが、中々機会もなかったし」
DQN「手に入れたはいいけど、全く靡かねぇし」
オタク「なびくわけないだろうが・・・てめぇの頭の悪すぎる行動に嫌気がさして離れたんだよ!!」
DQN「どういう風にとらえるかなんて知るかよ」
DQN「大体俺はこいつとヤれりゃそれでいいんだよ」
不良娘「下衆が・・・」
オタク「お前たちみたいな下衆に不良娘は苦しんでたっていうのに・・・」
DQN「なんとでも吠えてな、負け犬が」
男「負け犬ねぇ・・・」
オタク「男さん!!」
不良娘「!?」
DQN「てめぇは!?さっきまでぶっ倒れてた癖に!!」
男「まぁね・・・」
DQN「この死に損ないが!!大人しく寝てろや!!」
バキン!!
男「死に損ない相手になおも鉄パイプを使うか」
DQN(こいつ・・・!!受け止めたまま動かねぇ!)
DQN「はっ!てめぇらくらい俺一人で十分だわ!その方が楽だったからそうしてただけなんだよ!!」
DQN「調子に乗るなやぁ!!!!」
バキィイイイイ!!
DQN「ごふっ!か、はぁっ!!くぁ!!」
ズザザザザー
男「グチグチうるせぇんだよ・・・男なら黙って拳で来いや・・・」
大男「ほぅ、あの一発を受けても立てるか」
男「残りはお前さんだけか・・・」
オタク「男さん・・・!」
大男「俺を倒す気でいるなら、さっきの2乗以上の力で来ねぇと勝てねぇぞ?」
男「ぬかせ・・・」
大男「口だけは達者だなぁ!!」
ブン!!
バキィ!!!!
男「ごふっ!!」
ドガッ!!
大男「オラァ!!!どうした!?こんなもんか!?ぁぁ!?」
バキィ!!
ドガッ!!!
男「ぐはっ!!!!!」
ズザザザザー
男「ごほっ!げふっ!!」
オタク「やめろよ!!男さんを殺す気かよ!!!」
男「はぁ・・・はぁ・・・」(やばいな・・・こりゃ・・洒落になってねぇ・・)
大男「あれだけ息巻いててこの程度じゃつまんねぇなぁ」
オタク(だめだ・・・最初に食らった不意打ちのせいで男さんが追い込まれてる)
ガシッ
男「あ、がぁ・・・!」
男さんなんでこんな強いんだ・・・
そら不良娘の兄さんと突き愛があれば
大男「おいおい?こんなもんで終わりか?このまま絞め落としてやろうか?」
男「あ、がぁはっ・・・」
ググググッ
オタク「男さん!!」(男さんを絞め殺す気かよ!!)
男「か・・・はっ・・・」(オタク・・・不良娘ちゃんを連れて逃げろ・・・!!)
オタク「!?男さん・・・?」
男(早く・・・)
ガシッ!!
大男「うおっ!!」
男「!?」
不良娘「この・・・野郎!!」
大男「ちぃ!!離れろクソ女ぁ!!!」
不良娘「くっ・・・誰が!!」
男「ふ、不良娘・・・ちゃ・・・!!」
大男「うざってぇ!!」
バキッ!!
不良娘「うぁっ!!」
ドサッ
大男「さかしぃぞ女ぁ!!てめぇは後でゆっくり遊んでやる!!」
大男「まずはてめぇが先だぁあ!!!」
不良娘「うっぐ、ごふっ・・・!!」(クッソ・・・力じゃまるで勝てねぇ・・・)
大男「もうてめぇをいじるのも飽きたしな・・・さっさと落ちろ!!」
ググググッ
男「く、ぁあ・・・」(クソっ・・!!ここで意地を張らねぇでどうすんだよ!)
大男「てめぇの目の前であの女と楽しむつもりだったがてめぇが起きてたらあとあと面倒だしな」
ググググッ
男「ぐぁっ・・・・」
不良娘「や、やめろ・・!!その人は・・・!!」
大男「お前の女は俺が可愛がってやるよ」
男「!!」
男「ふ、ざけるなぁぁぁ!れ!!!」
バキィ!!
大男「ぐっ!こ、こいつ!!」
男「意地も張れねぇクソがほほざくなぁぁあ!!!」
バキィ!!
ボコッ!!
大男「や、野郎!!」
男「思い上がるなぁーっ!!!!!」
バキィィイ!!!
大男「ごっはっ!!」ズザザザザー!!!
男「が、がはっ・・・!!ごふっ!!」
オタク「や、やった・・」
不良娘「・・・・」
男「く・・・っと・・・」
ヨロヨロ
不良娘「男・・・さん・・・」
男「はぁ・・・はぁ・・・ちょっと疲れたかな・・・」
不良娘「なんで・・・」
不良娘「!!後ろ!!!」
男「!?」
バキィィイ!!!
男「ぐっはっ!!ごふっ!!」
ズザザザザー
大男「クソが・・・ペッ!!」
男「こいつ・・・!!まだ立ってやがる」
大男「こんなクソみたいな奴相手になんで俺がマジになんなきゃならねぇんだよ!!」
バキィィイ!!!
男「ぐはぁぁっ!!!」
大男「ふざけたこと抜かしやがって!!」
ボコッ!!!!
男「ごはっ・・・!!!」
オタク「や、やめろ!!殺す気かよ!!」
大男「人の顔に泥塗りやがって」
バキィ!!ドガッ!!
不良娘「もうやめてくれ!!それ以上やったら男さんが死んじゃう!!!」
大男「死んで償えや!!!」
ガシッ
男(やべぇ・・・もう意識が・・・俺、何・・・してたん・・・だっけ)
トコトコ
オタク「男さっ・・・!」
オタク「!?」
不良娘「!?」
ガシッ
大男「あ?なんのつもりだ??」
男「あ・・・うう・・・」
花屋「人の妹にちょっかいかけておいて、お前こそなんのつもりだ?」
バキィィイィイィ!!!!!!!!
花屋のあんちゃんイケメン
大男「ごっはぁっ!!」
男「ぐへっ・・・」ドサッ
大男「こ、この野郎!!!」
大男「オラァァ!!!!」
バキッ!!
花屋「ぬるいわぁぁああ!!!」
ベキィィ!!!
バキィィイ!!!!
ボカァァッ!!
花屋「うぬぅらぁぁぁあああ!!!!」
大男「ぐはぁあああっ!!!!」
ズザザザザー!!!!
ベキィィ!!!
花屋「ふぅー・・・準備運動にもならんわ」
男「うぅ・・・花屋さん・・・」
花屋「ひでぇ面だな・・・立てるか?」
男「ちょいフラフラっすけど・・・なんとか」
オタク(あの大男がまるでサンドバッグなんて・・・鬼のように強ぇ・・・)
男「不良娘ちゃん!大丈夫か!?」
不良娘「あたしなんかよりあんたの方が・・・!!」
男「俺のは明日にでもなればなんともないさ。今はちょっと痛いけどね」
オタク「男さんをとにかく早く!」
友「俺のことも忘れるな・・・」
男「大丈夫か?」
友「お前ほどじゃねぇけど痛ぇな・・・」
花屋「車動かすから少し待ってろ」
タッタッタッ
不良娘「とにかくそこで休めろ」
男「と・・・と、ふぅ・・・」
オタク「すみません・・・男さんに対してあんな生意気なこと言ってしまって・・」
男「あ、あー・・・あれか・・・」
オタク「あげく、不良娘さんのことも満足に守れやしないのに・・・」
男「そうだな・・・店での件は」
オタク「はい・・・」
男「一日うちでタダ働きでもしてもらおうかな」
オタク「うぐっ・・・けどそんだけでいいんすか・・・?」
オタク「俺、あんなこといっちゃったのに・・・」
男「まぁ・・・元々こっちも色々迷惑かけてたしな、それでおあいこにしようぜ」
オタク「男さん・・・ありがとうございます!!」
男「こちらこそ・・・」
オタク「俺・・・男さんの代わりに不良娘さんのこと守ってみようと思ったんすけど」
オタク「やっぱ、俺じゃ男さんみたいにはいかなかったっす・・」
男「当たり前だ、お前は俺じゃないんだからな」
オタク「男さん?」
男「俺だってお前じゃないから、お前の代わりなんてできないし」
男「お前にできることでも俺にはできない」
男「お前なりのやり方で、彼女を守ることはできたじゃないか」
男「俺の代わりに守っていたんじゃなくて、お前自身が守っていた事実は変わらんよ」
男「な?不良娘ちゃん」
不良娘「うん・・・」
不良娘「確かに・・・お前が最初にあたしを匿ってくれなきゃ・・・無事ではなかったと思う」
不良娘「あ、ありがとう・・・」
オタク「不良娘さん・・・」
男「ほらな?」
不良娘「なんで・・・・」
オタク「不良娘さん・・・?」
男「ん?」
不良娘「なんであたしのことなんか・・・」
不良娘「あのときだって助けてくれって言ったわけでもないのに」
不良娘「なんでそこまでするんだよ!!」
男「・・・」
不良娘「あたしはもう・・・誰にも迷惑かけたくなかったのに・・・」
グイッ!
ベチンッ
男「!?」
オタク「!!」
不良娘「え・・・」
花屋「馬鹿かお前は」
花屋「てめぇは誰の金で飯食ってんだよ?誰のもとで働かせてもらってるんだよ?」
花屋「自立もしてねぇガキんちょが何言ってやがる、迷惑かけたくないだぁ?」
花屋「ふざけるんじゃねぇよ」
不良娘「あんたを見てきたから・・・だからあたしは誰にも迷惑かけたくねぇんだよ!」
不良娘「あんたが苦労してるのを知ってるから、だから・・・」
不良娘「あたしが外で迷惑かけたら、あんたに全部返ってくんだろうがぁぁ!!」
不良娘「だから・・・あたしは誰にも頼りたくなかったし・・・一人でできることはなんでとやりたかった・・・」
男「不良娘ちゃん・・・」
男「不良娘ちゃん、君は考えすぎなんだよ」
男「無鉄砲も良くないけどさ、でも考えすぎて、大人の顔色伺って行動することなんて今の君たちがすることじゃないんだよ」
男「迷惑かけられるのなんて今しかないんだからさ」
男「今のうちから相手に合わせるなんてことしなくていいんだよ」
男「それに俺たちだって迷惑だなんて思ってないし、むしろもっと甘えてほしいとさえ思ってるくらいだからさ」
男「だからもっと、自分に優しくしてみようよ」
不良娘「・・・ん」
不良娘「うん・・・」
ギュ
男「よしよし」
不良娘「ぅう・・・うう」
花屋「落ち着いたみたいだなとりあえず帰るぞ」
男「そうっすね」
オタク「体を休めたいっすしね」
友「幼馴染は迎えに来てくれねぇし・・・いいことなしじゃねぇかよ」
男「ははは・・・飯食わせてやるから」
不良娘「・・・」
ギュ・・・・
帰りの間不良娘ちゃんはずっと
俺から離れようとはしなかった・・・
家につくと幼馴染ちゃんが出迎えてくれて
一息つくことができた・・・
不良娘ちゃんは再びバイトとして戻ってくることはなかったけど、今は花屋さんの元で仕事を手伝っているらしい
流石は花屋さんや
オタク「はぁ・・・」
男「そんな暗い顔するなよ、花屋さんとの仲が改善されたんだし、良いことじゃないか」
オタク「そうですけどぉ」
男「不良娘ちゃんの代わりって言って自ら幼馴染ちゃんが志願してバイトまで来てくれてるんだぞ」
男「お前にとっても俺にとってもこれ以上になく良いことじゃないか」
オタク「どうせならお二人のダブル接客が見たかったっす・・・」
男「我が儘な奴だなぁ」
チャリン
友「よ!幼馴染は今日も頑張ってるか?」
男「今休憩してもらってるよ」
幼馴染「あ、友くん、いらっしゃいませ~♪」
友「コーヒーとランチ頼むよ」
幼馴染「かしこまりました~」
オタク「これはこれで・・・いいっすけど」ゴクリ
男「メイド姿の幼馴染ちゃんいいよねぇ~スカートヒラヒラだからもう少しでパンツが」
幼馴染「見えませんからね~」
オタク「ガードが硬いっす・・・」
友「幼馴染見てニヤニヤしてんじゃねぇよ」
男「お前もニヤニヤしてんじゃねぇかよ」
幼馴染「そういえば、あれから不良娘ちゃんは・・・」
男「ああ、今は花屋さんの手伝いをしながら、劇団に入ったんだってさ」
幼馴染「すごいっ!やったじゃないですか~」
男「元々役者志望だったからね、今は裏方で雑務に追われながら最近役を初めてもらったらしいよ」
幼馴染「今度みんなで見に行きましょうよ~」
友「幼馴染が行くならいくぞ」
男「お前はどうする?」
オタク「・・・・もちろん」
オタク「行くに決まってるじゃないですか!」
男「はははは、決まりだな」
閉店
男「よいっしょっと」
幼馴染「じゃあお疲れさまでした~」
男「おう!お疲れさま」
幼馴染「男さん・・・」
男「ん?」
幼馴染「あれから不良娘ちゃんとはちゃんとお話しましたか?」
男「あー・・・いや・・・してないかなぁ・・・」
幼馴染「もう・・・ちゃんとお話しないとダメですよ」
幼馴染「男さんも」
幼馴染「ちゃんと、女の子の気持ちを汲み取ってあげてくださいね」
男「俺はいつだってレディーとガールの味方だよー」
幼馴染「ふーん」
男「お、幼馴染ちゃん?」
幼馴染「なんでもありませんよーだ」
幼馴染「・・・・」
幼馴染「ありのままの男さんを見せてあげれば大丈夫ですよー」
男「・・・ああ!そのつもりだよ」
幼馴染「じゃあ私たちも帰りますね」
男「おう!お疲れさま~」
友「幼馴染~帰ろうぜー」
幼馴染「今行くよ~」
タッタッタッ
幼馴染「・・・・」
幼馴染「頑張ってね二人とも・・・」
幼馴染「そして・・・」
幼馴染「さようなら・・・私の初恋・・・」
男「よっと」
トコトコ
男「!」
男「やぁ、久しぶり」
不良娘「こんばんは・・」
男「そんなとこにいないで入りなよ、飲み物出すからさ」
不良娘「気遣いしなくても大丈夫だから・・・!」
不良娘「あのさ・・・」
男「うん?」
不良娘「ちょっと今・・・時間大丈夫・・?」
男「ああ。大丈夫だよ」
ーーーーー
公園
不良娘「・・・・」
トコトコ
男「お、この公園もなんか懐かしく感じるなぁ」
不良娘「あ、ああ、そうだね」
男「ここで不良娘ちゃんの演技初めて見たんだよなぁ」
不良娘「あのときは不審者かと思ったよ」
男「俺だってねぇー」
不良娘「だ、だってあのときはここしか練習場所なかったし・・・」
男「確かにねぇ・・・けどあの出来事があったから」
男「不良娘ちゃんのことを知ることができたのかなぁ」
不良娘「あんただったら、何だかんだで知りそうだけどな」
男「どうだろうなぁ・・・きっかけがなければ難しいよ」
不良娘「女に優しいくせに?」
男「そりゃ、レディーとガールは大事にしなきゃね」
不良娘「相変わらずのたらしだな」
男「俺から口説いたことはないよー」
不良娘「自分から仕事を口実にデートに誘うやつがねぇ」
男「あれは俺なりの気遣いってことで」
不良娘「ふーん」
男「嘘ですごめんなさい・・・デートに誘ってました」
男「で、でも!不良娘ちゃんだって!嫌なら断ればよかったじゃんか!」
不良娘「別に断る理由もなかったし、バイト先の店長だからさ。何されるかわかったもんじゃないし」
男「う、ぅぅ」
不良娘「嘘だよ。そんなこと思ってたらハッキリ言うから」
不良娘「それに・・・その、嬉しかったし・・・」
男「おおー!!デレた!?」
不良娘「っ!!デレてねぇよ!!調子に乗るな!!」
男「でもさでもさ、服屋での一件も」
不良娘「思い出すなぁぁ!!あれはちょっとした手違いだ!」
男「あははは、冗談だってばー」
不良娘「・・・はぁ」
不良娘(この人は・・・いつもこんな調子で・・・)
不良娘「・・・」
男「ははははは」
男「って・・・あれ?不良娘ちゃん??」
不良娘「・・・」
不良娘「あのさ・・・バイトしてる間、練習の相手してくれてありがとうね」
男「いえいえ、俺は大したことなんて手伝えてないよ」
不良娘「男さんが場所を貸してくれなきゃ・・・多分今ごろ劇団にも入ってなかったし・・・」
不良娘「ここで会わなかったら・・・きっと」
男「不良娘ちゃん?」
不良娘「ありがとう・・・男さん」
男「今更じゃないか、それに劇団に入れたのだって君の実力なんだしさ」
男「俺は何もしてないよ」
不良娘「あたしじゃ・・・何もお返しすることができないけど・・・」
男「いいよいいよ!そんなの。代わりに活躍してくれるってだけで十分よ」
不良娘「こんなことくらいしかできないけどさ・・・」トコトコ
男「不良娘ちゃん?」
ギュッ
不良娘(ごめんね・・・こんな口実で・・・)
チュッ・・・
男「!?」
不良娘「・・・っ・・・」
ギューッ
不良娘「!?お、男さん!?」
男「ごめんね不良娘ちゃん・・・」
男「けどこのまま、離したらどこかに行ってしまいそうな気がして」
不良娘「・・・ホントは今日会って明日、都心部に行く予定だった」
不良娘「でも・・・男さんには・・・あなたにはどうしても会いたかったから・・・」
男「そうか・・・」
ギュッ
男「行くの?」
不良娘「そのつもりだったんだけどなぁ・・・なんかあたしの方が行けなくなった・・・」
男「不良娘ちゃんがそんなずるいことするからだよ」
不良娘「バチがあたったみたい」
男「・・・」
不良娘「・・・・」
男「・・・・」
男「帰したくない・・・」
不良娘「っ・・・」
不良娘(帰りたくない・・・)
不良娘「あたしも・・・」
男「ん・・・」
不良娘「んっ・・・」
ーーーーーーー
ーーーー
ーー
それから
月日が経ち
劇場
オタク「すごい、広いとこだなぁー!早く行きましょうよー」
友「何はしゃいでるんだか」
男「いいじゃないかよ。俺もこんな大きな場所で演劇を見るのなんて初めてだしさ」
幼馴染「私もですよっ」
友「今度は二人で来ようぜ幼馴染!」
幼馴染「あははは・・・機会があったらね」
男「先に行って席座っててくれー」
幼馴染「わかりましたー」
タッタッタッ
男「あ、花屋さん」
花屋「よお、久しぶりだな」
男「妹さんの晴れ舞台を見に来たんですかー?」
花屋「まぁな、恋愛物なんだってな。あまりこういうものは見ないんだが」
男「彼女がメインヒロインですし、気になりますよね~」
花屋「ほっとけ。それと、気になると言えば・・・あいつが都心部に行く前日家に帰ってこなかったんだが・・・」
男「え、あ、ああどこかで遊んでたんじゃないんですかね!」
花屋「次の日、まるで女になったみたいに雰囲気が変わってたんだが・・・」
男「そんなアホな!一日でそんな変わるなんて」
花屋「そうか・・・そういうことか」
男「あ」
花屋「そうかたった一人の妹を傷物にしてくれたか・・・そうかそうか」
男「あ、いや!その・・・一応想いは伝えましたし・・・不良娘ちゃんも受け入れてくれたというかなんというか・・・」
花屋「そーかそーか、家に嫁いでくれるか」
男「は、花屋さん!?」
花屋「冗談だ。お前たちのことをどうこう言うつもりはねぇよ」
花屋「まぁ・・・俺に似て素直な奴じゃねぇが、あいつのこと頼むぜ」
男「そんなことないっすよ。花屋さんに似て素直ないい子ですよ」
花屋「皮肉にしか聞こえんな」クスッ
ーーーーー
ーーー
wktk
ブーー
ガヤガヤ
オタク「始まるみたいっすよ!!」
幼馴染「だねー♪」
友「zzz」
男「始まる前から寝てるよ・・・」
ガヤガヤ
パァァー
不良娘「・・・・」
不良娘『あたしは幼い頃に両親を亡くして、兄と二人きりで過ごしてきた・・・』
オタク「うぉー不良娘さんきれいっす!!」
男「静かにしろ!バカ!」
不良娘『成長するにつれて、兄にも反抗するようになり学校でも浮いた存在になっていた・・・』
不良娘『バカな男に付きまとわれて、そのせいで他人にも迷惑をかけてしまって・・・高校に通うようになっても・・・一人きりでいたけど』
不良娘『それがあたしの本心じゃないことくらい・・・あたし自身が一番わかってた・・・』
不良娘『けどそんなとき出会った・・・その人と過ごすうちに少しずつ変わっていった』
幼馴染(これって・・・もしかして・・・)
オタク「不良娘さん・・・」
花屋「・・・・」
友「んぁ・・・zzz」
不良娘『周りとの付き合いも変わり、いつしか自分の居場所ができていた・・・』
不良娘『本当の意味でも救われ・・・徐々にあたしの中で芽生えた気持ちが時間がたつにつれてハッキリとしたものに変わってきた・・・』
不良娘『自分の夢に向かって走っていけるようになって・・・』
不良娘『その時初めてハッキリとわかった・・・』
不良娘『あたしはその人に・・・』
不良娘『恋をしていたんだと・・・』
fin
グダグタと
本当に長々となってしまってすみませんでした
中々セリフが、思い浮かばなくて四苦八苦してたら
もう半年間近く経ってました・・・
幼馴染ルートの時とは違った結末を書けました
まぁifのお話のつもりでかいたので
多分
男も幼馴染を選んでいたと思います・・・
なんか感想やら文句やらがありましたら吐き出しください
次の作品の糧に、いたします・・・
乙!
よかったよ
次もがんばってくだしい
おつ
乙
やっとこさ終わったか
乙
乙
乙
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