件名:恋文(290)

暇潰しにどうぞ。

とある病院にて…

男「病院通いも楽じゃないなぁ~」

男「まさかヒビ入ってるなんてなぁ…」

医者「家で安静にしていてください。あと学校には通えますが、体育は厳禁です。」

男「はぁい」

外にて…

わーわー
ぎゃーぎゃー

男「子供は元気だなぁ~」ボー

男「…」ごそごそ

男「アレ?アレ??携帯ひとつない!?」

タッタッタッタ…

男「すみません~携帯電話の落し物ありませんか?」

ナース「どのような携帯電話ですか?」

男「色は黒で…iphonなんですけど」

ナース「少しお待ちいただけますか?」

男「はぁい」

………

数分後

ナース「携帯電話の落し物は届いてませんね」

男「そうですか…」

男(まいったなぁ…)

ウィ―ン

男「はぁ…まいったな…骨折するし、ケータイ無くすし」

男「ついてねぇ…」

ヴィーンヴィーン

男「アレ?2台目の携帯が鳴ってる」

男「もしもし」

??『わっ!声が聞こえてきた!!』

男「え?誰??」

??『えっーと…もしゅもしゅッ!!』
ぎゃあ~噛んだ~

男「???」

男(ていうか背後から声がしてるんだが…)

クルッ

??「わわわッ振り向いた」

・・・・・・・・・





男「で、なんで俺の携帯を持ってるんだ?」

??「拾ってあげたんですよ~。」

男「拾ったもの使ってる奴のセリフじゃないよね?」

??「いいじゃないですか~ちょっとくらい~」

男「良くないだろ…」

??「減るものじゃないですし~」

男(そういう問題じゃ…ていうかこの子、ここの患者か?
見たことない制服着てるけど)

??「これケータイデンワってヤツですか~??」

男「どう見ても携帯でしょ?」

??「そうなんですか~。聞いてた話じゃ折りたたみと聞いてたのですが…ボタンもありませんし…」

男「今は大体そんな感じだね画面タッチして操作するんだよ」

??「画面に直接!?そんなことしたら画面汚くなっちゃいますよ!!」

男「画面に防止用のシートが張ってあるから大丈夫だって」

??「あ、ホントだ」

~~~

??「すごいですね!!iphonって。ニュースもテレビも見れちゃうなんて」

男「ほとんどpcと機能変わらないからね」

??「pc??」

男「パソコンのことだよ」

??「あのブラウン管みたいなやつですか??」

男「ブラウン管って、いつの時代だよ」クスッ

??「そ、それくらい知ってますよッ!!」アセアセ

男「じゃあ俺はそろそろ帰るから」

??「私もそろそろ…帰るとしましょうか~」

男(ここの患者さんじゃないんだ…)

男「そういえば君の名前は?」



美少女「ムフフフフッ♪美少女ですよ~」

男「え?微少女??」ニヤニヤ



美少女「うがーーー」

男「あははははは!!」

男「冗談だってば、じゃあバイバイ美少女さん」フリフリ


美少女「むーーバイバーイ」フリフリ




―――――――





男(面白い子に出会ったなぁ、美少女さんか…)

男(確かに…ちょっと可愛かったなぁ…)クス




男「…って、ケータイ返してもらってないしッ!!」

20見て
不覚にも
ちょっとお茶を噴き出してしまった…

お茶でびちゃびちゃだからpc拭いてます
ちょっと遅れます

自宅
続きだぁコラああ!!



ただいまぁ~

男「左手使えないし、今後はコンビニ弁当が続きそうだなぁ」

男「お風呂も大変そう…ん?」

ヴィーンヴィーン

男「メール??」

『件名:美少女より(胸は微少女ってわけじゃないもんっ)
ケータイしばらく借りてますね~今日は楽しかったです~。』

男「……なんだこれ…」


男「まぁ…制限かけてるし、あっちにかかってくることはそんなにないからなぁ」

男「別にいいっちゃあいいんだけど…」


男「早く返してくださいっと」ポチ

次の日

友「よう男!!腕大丈夫か?」

男「なんとかな。ヒビが入った程度で済んでよかったよ」

友「それでも骨折だからな~。あんまり無理はするなよ?なんか手伝ってほしいことがあったらいつでも言ってくれよ」

男「ありがとう。助かるよ」

女「男くん!おっはよー」

男「あ、女さんおはよう」

友「俺には挨拶なしかよッ!」

女「あ、友いたんだ」

友「眼中なしですか!?」

男「すげぇ、扱いの差」

先生「お前らー駄弁ってないでさっさと教室行けよー」

一同「うぃーす」


キーンコーンカーン

一気に飛んで、下校時間


友「男ー帰ろうぜ~」

男「悪い、今日病院行かなきゃいけないからちょっと無理かな」

友「まじか~」

女「男く~ん一緒に帰ろう~」

友「残念でした~男はこれから病院で~す」

女「黙れゴミクズ」

友「…はい…」

男(……ひでぇ…)

男「ま、まぁそういうことだから、ごめん」

女「いいよいいよ、気にしないで。コイツ殴って今日帰るから」

友「お前いくらなんでも俺の扱いが…」



男「ドンマイ友…じゃあバイバイ」

病院にて
ウィーン

男「変えの包帯貰えたし、帰るかねぇ」

美少女「ムフフフフ」

男「さっきからずっとみてたよね…」

美少女「ヌフフフフ」

男「・・・・」


…………


男「話かけに来てくれればいいじゃんか」

美少女「女の子はシャイなんだよぅ~」

男「影で思いっきり聞こえるような笑い声出してた人のセリフじゃないですよね!?」

美少女「男くんは学生さん~??」

男「カレーライスの如く華麗にスルーしてくれたね…」


美少女「カレー??」


男(完全に俺滑ってんじゃねぇかよ…)

男「ま、まぁ制服着てるからそうなるかな」


美少女「コスプレ??」

男「なに、それ…」


美少女「コスチューム・プレイといって和製英語ですね~。やってることはほとんど仮装と変わらない…」

男「いやいや意味は知ってるよ!!なんで俺がそんなことを」

美少女「欲求不満??」

男「欲求不満でコスプレ!?」



美少女「よくあるじゃないですか、社会に出て溜まりに溜まった欲求やストレスのはけ口に不純な行為に至る」

男「コスプレって不純だっけ?」

美少女「たとえに上げたのは女子高生との不純行為を行うおじちゃんです」

男「極端すぎるし、コスプレ関係ないよね!?」



美少女「手段は違えど結果は同じだよね~~」

男「全然違うと思うんだけど…」

美少女「おじちゃんってなんであんなに女子高生がいいのかねぇ~」

男「話ズレてるから」



美少女「女子高生~。英語で言うと『jk』!!」

男「それネットスラングだよな…」



美少女「ネットスラングなのに普通に使ってる人達ってなんなんだろうね~」

男「昨日までケータイの存在知らなかった人とは思えねぇ…」



美少女「ケータイは知ってたもん!もうiphonのことなら分からないことなんかないんだから」エッヘン

男「俺のiphonだけどな、それと無い胸でそんな胸張られてもなぁ…」


美少女「そ、そんなことないもんっ!!」

美少女「き、着やせするタイプなんです!!」

男「いや見たことないから知らんがな」

美少女「そんなこと言う人には見せてあげませんよーだ」

男「へいへい」

美少女「むぅぅ~~~」


美少女「男くんも大変だねぇ~」

男「ん?なんで?」

美少女「だって骨折して、病院通いなんて」

美少女「家の人には迷惑かけることもあるんじゃない~?」

男「いやぁ、そんなことないかなぁ~」

美少女「お、一人で出来てるんだ?偉いねぇ~」



男「いや、う~ん…ウチに帰っても誰もいないからねぇ」

美少女「え…?」




男「あああ、俺のことなんかよりっ、美少女さんなんで今日も病院で一人で?」

美少女「美少女でいいよ~、さん付けなんてしなくていいよ~」





美少女「う~ん…」



美少女「私も…似たようなものかな?」



男「え…?」











美少女「って言ったら??」

男「は????」



美少女「あははははははは、男くんって騙しやすいね」

男「あ、あのなぁ…」



美少女「あははは…、私はねあんまり家族と仲良くないだけなんだ」


美少女「今日病院にいたのもたまたま通りかかっただけだよ♪」



男「そ、そうか…」


美少女「男くんに比べたら辛くないかな?」


男「けど…家族と仲良くないん…だろ?」


美少女「もう慣れちゃったからなぁ、それに…」

男「??」




美少女「ううん、なんでもない」

今日はここまでにします…

また明日続き書きますっ

ではでは

再開


数週間経過…



男「で、なんでこんなことになってるんだっけ?」


美少女「??」

数日前

美少女「いいなぁ、学校楽しそうで。寄り道とかしたり、友達と遊んだり」

男「美少女も遊べばいいのに」

美少女「私は入学当初病気がちだったから、あまり行けなくて…それで友達もあまりできなかったんだ」

男「そっか…」

男「じゃああのよくいってた病院…」

美少女「うんっ。私が入院してた病院だよ」

男(そうか…だからあの病院によく足を運んでたんだな…)



男「じゃあさ」




男「今度の休日俺とどこか行かないか?」

美少女「え?」

男「せっかくの高校生生活を友達と過ごせないなんて勿体ないじゃないか」

男「それにどこか遊びたいって言ってたじゃん」

美少女「でも…」

男「俺は美少女とも遊びたいし、もっと…」

男「なんていうか…話したいんだ。勿論美少女が良ければだけど」

美少女「………」




美少女「私でいいの…?」

男「もちろん!」








美少女「そして現在に至ると」

男「俺の回想じゃなかったっけ?」

美少女「私の回想でもあるよ♪」

美少女「それに誘ってくれたのは男くん」

ガヤガヤ…




男「確かに俺が誘ったけど…なんで今日に限ってこんなに人混みが…」



美少女「男なら人ごみなんかに負けるな~~」グイグイ

男「わわわ、そんな押すなって~~~」

ギャーギャー

カフェにて


男「はぁ…」ゲッソリ

美少女「全く~情けないぞ~~」

男「美少女がたくましすぎるんだよ…あの人混みかいくぐってパフェ平らげてるなんて…」
ウゥ

美少女「お願いだからここでぶちまけないでね☆」

男「やばくなったらトイレ行くよ…」

美少女「いっぱい食べた~次はあそこ行ってみよう~」

男「ま、待って~」

      

――――――

~~~~~

美少女「♪」ニコニコ

美少女「ちょっと休憩しようか~」

男「そうだね」

美少女「うーんっ…」

美少女「誰かと一緒に遊ぶのがこんなに楽しいなんて」



男「ははは、美少女はしゃぎ過ぎで子供みたいだったよ」

美少女「子供扱しないで~」

男「みたいだった」

美少女「むぅー」

男「ははは、何か奢ってあげるから機嫌なおしてくれ」

美少女「おっきいパフェ!!」

男「まだ食べるの!?」




――――――――

美少女「今日は楽しかった~~」

男「うん、俺も楽しかったよ」

美少女「男くんが人混みで酔っちゃったのは笑っちゃったけど」

男「もう忘れてくれ…」

美少女「それは難しい相談だね~」

男「え~」

美少女「今日はホントに楽しかったよ、ありがとっ」

男「楽しんでもらえたのなら良かったよ」

美少女「うん、じゃあこの辺でいいよ」

男「わかった、じゃあ気をつけてね」

美少女「うんっ。…男くん!!」




男「うん??」







美少女「誘ってくれてありがとう、また誘ってねっ」



男「おうよ!!」

――――――


男「♪~♪」


女「最近男くん楽しそうだね~」

男「ん?そうかな?」



友「もしかしてお前…」

友「女でも出来たのかぁぁ!?」



男「いやいやいや」


女「あんたねぇ…聞くにしても、もっとオブラートに包みなさいよ…」

女「デリカシー無さすぎでしょ」


友「俺はいつだって直球勝負だ!!」

友「俺より先に彼女作ろうなんて許さねえぞ!!」


女「毎回女の子をとっかえひっかえしてる奴のセリフじゃないわよねそれ」


友「トモ子もサチエもユキカもカナ子もマキもエリカもユミ子もナツキも俺を満たしてはくれなかった…」



男・女「…」




女「呆れて何も言えないわ…」

男「逆に俺がぶっ飛ばしても許されるよな?」


友「やれるもんならやってみなぁ」ドヤァ

―――――


男(さ~て今日も病院行くかなぁ…ってあれは)

ソレデサー
アハハヤダー

男「あれって美少女と同じ制服だよな…こんな近くに美少女が通ってる学校があったんだな」

美少女「やっほー、男く~ん」

トテトテ

男「お、美少女か。今日は病院じゃないのか?」

美少女「病院で待ってたんだけど、男くん全然来てくれないんだもん」

男「今から行くところだったんだよ。なんだ?今から帰るところだったのか?」

美少女「違うよ~、今から男くんの学校に突撃隣の晩御飯でもしようかなって」

男「!?」



男「いやいや!それは困る!!」

美少女「ん??あれれ~?なにかマズイことでもあるのかなぁ~?」くすくす

男「いやぁ、そんなことはないぞ!!」

男(こんな現場友や女さんに見られたら俺は学校でピエロ(話のネタ)になってしまう!!)




美少女「う~~ん?」ニヤニヤ

男「まぁまぁ、また機会があったらにしようぜ!!」

美少女「そうだねぇ~」



美少女「じゃあ…クレープごちそうしてくれたら考えてあげようかな?」


男「奢ります。ぜひとも奢らせてください美少女陛下」

美少女「うむ!苦しゅうないぞ男大臣」

――――――――

アハハハ
美少女「へぇ~女さんと友くんっておもしろいねぇ」

男「友なんかぎゃーぎゃー騒いでるだけだよ」


男「女さんは怒らせると恐いかなぁ~」


美少女「男くんの周りは明るいね」

美少女「羨ましいなぁ」

男「美少女にだって友達はいるだろう?」



美少女「いるけど~男くんたちみたいに騒いだり、遊んだりする感じじゃないよ~」

男「誘ってみればいいじゃんか?きっとその子もお前から言ってくれるの待ってるかもしれないぜ」






美少女「………」




男「美少女?」

美少女「へ?う、うん!!そうだねっ!!確かにそうかもしれないね!!」



男「う、うん?」



――――――――

男「ほらクレープ買ってきたぞ~」

美少女「わ~い」キャッキャッ


子供「わ~~」
タッタッタッタ…

ドン
男「のわっ!!!」

男「お、お、っとと…」




男「美少女!!パス!!」
ヒョイ

美少女「ほいっ」
バシッ

男「ナイスキャッチ!!」



グチャ
男「そして俺のクレープはぐちゃぐちゃだぜ…」

美少女「あはははははは」

男「たはは……泣けるぜ…」

子供「いたぁい…」


男「嬢ちゃん大丈夫か?」

子供「うん…」

男「ごめんな、兄ちゃんの不注意で…」

子供「じ~」



美少女「ん?」

美少女「あはははは、このクレープ食べたい?」

子供「……」コクン

美少女「う~ん、どうしようかなぁ~?」チラッ

男(別にいいんじゃないか?)コクン


美少女「クスッ」

美少女「じゃああげちゃおうかなぁ~」

子供「!!」

―――――――

子供「ありがと~お兄ちゃん、お姉ちゃん~」



美少女「ばいば~い」フリフリ

男「もうこけるなよ~」フリフリ

男「はいよ、新しいクレープ」

美少女「あははは…ごめんね、なんか」

男「良いって、あれくらい。あの子も喜んでたし」



男(ちょっと食いたかったけどな…)

美少女「はいっ!」

男「ん?」

美少女「はんぶんこしよっ?」


男「いやぁいいよ、お前に買ったんであって俺はついでだったから」

美少女「ううん、男くんには感謝してるから」

美少女「その印として、まぁ男くんが買ってくれたものなんだけどね」

美少女「それになんだかモノ欲しそうな顔してたし」クス

男「お見通しだったか…」ポリポリ

男「じゃあいただきましょうかね~」


美少女「うんっ」

男「もぐもぐ」

美少女「じ~~」


男「ん…?俺の顔にクリームでもついてたか?」



美少女「あはははは、やっぱり男くんは飽きないなぁ~」

男「ん?」

美少女「なんか男くんといるとね。ずっと楽しいっ」

男「普通にしてるだけなんだけどなぁ」ポリポリ

美少女「それでも男くんに楽しませてもらってるよ?最近ずっと楽しいんだっ」


男(そう言ってもらえるなら…俺も悪い気はしないな…)

美少女「ありがとうね、男くん」


男「俺は感謝されるようなことしてないけどな」

美少女「そんなことないよ」

美少女「私はすごく感謝したいのっ」

「ありがとっ」





男(ありがとう…か)


(なんだろ…なんか“ありがとう”が気になって仕方ない…)


男「ありがとうなんて、言われることしてねぇよ…」

―――――――





医者「もうだいぶ良くいなってるから、包帯を外しても良いよ。ただ激しい運動はまだ避けてね」

男「分かりましたー」

医者「お大事に」

テクテク


男「最近美少女見ないな…」



男(ケータイに連絡すれば返事はくれるけど、元気よく学校に通ってるのかな)


男「まぁそれならいいんだけどな」

男「ってそういえばケータイ返してもらってねぇえええ!!!!」

美少女の学園



男「う~ん…とりあえずあいつの学校に来てみたんだが…まさか女子校とは」


男(視線が痛すぎる…。待っていても埒がないし)


キャハハ
マヂー?


男「あ、あのさぁ」

女の子1「え?」

女の子2「え?誰このイケメンあんたの知り合い??」

女の子3「ちょっと、紹介してよ~」

女の子1「アタシも初対面だからっ」


男(うん…なんか新鮮な光景だな)

女の子1「えっと…それでなんですか?」



男「あ、えーっとこの学校の子だと思うんだけど美少女さんって知ってるかな?」

女の子1「アタシは知らないけど…ねぇ知ってる?」

女の子ズ「「知らないよ~」」

男「そっか、ごめんね呼びとめて」


女の子1「いえ…」


女の子ズ「この辺に住んでるの~?」「連絡先交換しない~?」

男「はははは…」

―――――――


男(う~んおかしい、これだけ待っても、聞きこんでも知らないの一点張り、もう帰ったのかな…どちらにしろ次で最後にするか)



男「あの~」

女の子「なんですか?」

男「この学校の生徒だと思うんですけど、美少女さんって知りませんか?」

女の子「…なんで彼女のことを知ってるんですか…?」


男「へ?いやだって、本人に会ったことあるから…てかやっと知ってる人に会えたぁ」


女の子「本人と会った!?そんなわけあるはずが…」

男「へ??」


女の子「もしかして、小学校や中学からのお友達ですか?」

男「いや…3か月くらい前に知り合ったとこですね」

女の子「そんな…そんなことありえません!!」

男「え…けど俺は…」


女の子「すみません…用事があるので失礼しますっ!!…」

男「え!?あ、ちょっと…」

男「…行っちゃったよ…」



男「ありえないって…どういうことだ??」

女「よっ、この色男!!」

男「お、女さん!?」

女「ほ~男くんがこんなところと繋がりがあったなんてねぇ~~」ニヤニヤ

男「いやぁ~…これはそういうのじゃなくてさ」

女「学校じゃ女の子に興味なさそうなそぶりしてるけど」

女「やっぱり男の子なんだねぇ~」

女「それにさっきの女子組なんか…」

女「男くんに声かけられてまんざらじゃなかったみたいよ~」

男「あの反応おかしいだろ!?」

男「俺学校で女の子に話かけてもあんな反応されたことないぞ!?」

女「う~んけどモテそうな顔立ちしてるしねぇ」

男「さっき鏡見たけど、普通…ていうか中の下ぐらいだろ?」

女「いやそれは卑下しすぎだから」

女「普通に女の目線でみても上はあるからね」

男「過大評価しすぎだから…それ…」

女「そんなことないから、うちの学校でも狙ってる子…結構いるよ?」

男「マジかよ…俺ってその気になればいつでもハーレムだったのかよ…!!」

女「…ハーレム願望あるの?」

男「いや友じゃあるまいし、ないよ」

男「てかそれなら友の方が顔いいだろ?」

女「あいつは誠実性がないからダメね」

女「それに対して男くんは誠実そうだし、髪染めてないのもgoodポイントよ」

女「なにより落ち着いた物腰がいいわね」

男「そ、そうなの?」

女「そういうものよ~」

男(そ、そうなのか……)

男(美少女もそうなのかな…?)

男(って…なんで美少女!?)

男(いやいや…!!そうじゃなくて)


男(さっきの女の子の言ってたこと…)

男(……なんだったんだろうか…)

では…また次回

再開


美少女「やっほっ」

男「な、美少女!?」

美少女「何々~?そんなバケモノでも見るような反応は~?」

男「お前、探したんだぞ!?」

男「お前の友達らしき子に会ったぞ?」

美少女「あ~…まぁ、うん、そっか」

男「どういうことなのか説明してくれよ」

美少女「説明すると…いろいろややこしい話になるんだけどさ」

男「……」

―――――――


男「ケンカ別れした!?」

美少女「簡単に言うと…そんなとこかな…?あははは」

男「……なんでまた」

美少女「ちょっと込み入った話でね~…」

男(…この子でもケンカとかするんだな…)

美少女「結局そのまま、私…引っ越しちゃってさ」

男「……」

美少女「引っ越したんだけど…あんまりそこでも馴染めなくてさ…」

美少女「こうやってここに来ては、前の学校の制服着ては遊びに来てるんだ」

男「そうだったのか…」

美少女「いざ会おうと思うと恐くてさ…」

男「……」

美少女「ははは…最低だね私…」

美少女「自分から逃げておいて…またこうやってここに来るなんて」

美少女「未練たらたらだね…ホント」


男「……」

男「だったら会いに行ってこいよ」

美少女「え…?」

男「自分の気持ちとかそんなどうだっていい」

男「今会ってこいよ」

男「じゃなきゃ、お前…一生後悔するぞ」

美少女「もう…後悔してるよ…」

男「だったらなおさらだ!!」

美少女「そんなこと言ったって…」

男「今お前は会えないって言ってるのは結局」

男「自分のプライド守ろうとしてるだけだ!!」

男「恐いとかそんなんじゃなくて」

男「謝ること自体が恐いだけだろ!!」

美少女「!!そんなことないっ!!」

美少女「私は…ただ…」

男「グダグダ言ってねぇで早くいってこいよ!!このヘタレ!!」

美少女「ッ…!!そんなこと男くんに言われたくない!!!」

美少女「このッ…分からず屋あーーー!!!」

ダッダッダッダ


男「おいっ!!」

男「あの馬鹿…」

男「言えなきゃ意味ねぇだろが…」



男「はぁ…」

トテトテ

―――――――


男「…はぁ…」



友「なんでアイツあんな暗いの?」

女「知らないわよ…昨日はそんなことなかったけど…」

女「あんたホントに知らないの?」

友「知らねぇよ…」


友「しょうがねぇ…俺が景気づけに合コンのお誘いでも…」

女「あ、委員長だ」



委員長「男くん、どうした?元気ないみたいだが…」

男「ああ…そうかな…?」

委員長「はたから見ても分かるほど元気ないけど」

男「はぁ…そっか、ちょっと外出るよ」


委員長「あ、男くん!」

委員長「行ってしまったか…」

友「で?委員長、男はなんて?」

委員長「何もない、ただ落ち込んでるというだけだったが?」

女「何が原因なのかねぇ~」

委員長「俺にもわからんがな」

――――
美少女「……」




女の子『美少女はいいね~、なんでもできて』

美少女『私にだって苦手なことはあるよ~』

女の子『テストも毎回上位だし、この前のスポーツテストも学年トップだしさ』

女の子『そのうえ男子からの人気も絶大ときて』

美少女『そ、そうなの?』

女の子『みんな言ってるよ~』

美少女『それは詳しく聞きたいなぁ~』

女の子『お、興味ある男子でもいるの~?』

美少女『んにゃ、全然』

女の子『なにそれ~』




美少女『やったね~』

女の子『高校も一緒に行けるね~』

美少女『女子校だけどね~』

女の子『男ッ気なんか私たちには必要なしっ』

美少女『今のままでも楽しいもんねっ』

女の子『ホントホント♪』

美少女『女の子ちゃ~ん一緒に帰ろうぜぃ♪』

女の子『う、うんいいよ~』


美少女『どうしたの…?元気ないよ?』

女の子『実はね…』



女の子『好きな人が出来たの…』

美少女『ふぁ!?』


美少女『なるほどね~…じゃあ猛アタックしなきゃ』

女の子『えー…できないよ~。いきなり他校の女の子に話かけられたら…』

女の子『その人も反応困ると思うし…』

美少女『そうだねぇ…なんとか話す機会があればねぇ…』



テクテク
美少女・女の子『キャッキャッ』



男a『あのう~君たち今暇~?』

美少女『はい?』

女の子『!!』

美少女(むぅ…ナンパかぁ…)

女の子『美少女』クイクイッ

美少女『ん?』

女の子『この人だよ…私の…』

美少女『なんとまぁ』

美少女(なるほど~…確かに見た目は良さげだけど…)

美少女(ナンパしちゃうような人だよね…)

美少女『う~ん…どうしようかなぁ…』

男a『これから合コンするんだけどさ…女の子の人数が足りなくて』

男a『いきなりこんなこと頼んじゃうのなんだけど…お願い!!』


美少女『…どうする?』

女の子『…合コンは…ちょっと…』

美少女『ごめんねぇ~ちょっと合コンは』

男a『あ、そんなこと言わずに…』

男a『友達はああ言ってるみたいだし』

男a『君だけでもね?』

美少女『はい?』

男a『正直言うとぶっちゃけ君だけのほうが…』

美少女『!!』

美少女『結構です!!じゃあ失礼します』

美少女『行こう!!女の子ちゃん!!』

女の子『へ??う、うん』

男a『そんなこといわずにさ、ね?』グイ

美少女『痛っ…離してくださいっ!!』

男a『ほらほら、ね?』

女の子『!!ちょっと離しなさい!!』

男a『うるせぇな!!お前は別にいらねぇんだよ!!』

女の子『!!!』

男a『今まで男にチヤホヤされてたんだろうがな』

男a『お前なんかこの子の金魚の糞でしかねぇんだよ』

女の子『…ッ!!』



バシッ

男a『…な!?』

女の子『び、美少女…?』


美少女『もういっぺん言ってみろや…』

男a『あ…?』


ガシッ
美少女『てめぇ!!もういっぺん言ってみろやあああ!!!』

美少女『この子はいらねぇだぁ?』

美少女『てめぇらの事情なんか知るかよ!!』

美少女『こっちは行かねぇっつってんだろが!!くどいんだよこのキモ男がぁぁ!!』


男a『てめぇ…調子に乗りやがってっ!!』
ガシッ

美少女『ッ…!!離せやぁぁ!!!』

女の子『ちょ…美少女!!』

女の子『ちょっと…マジでどうしよう…』


男a『この…ッ』

ボカッ

美少女『…!?』

女の子『!?』


男a『くっ…なんだてめぇは!?』

大学生『この子たち嫌がってるだろうが』

大学生『その辺にしとかないと、冗談じゃ済まなくなるぞ』

男a『すっこんでろやああ!!』


バキッ

ボコッ

男a『……ッ!!』

ドサッ

大学生『はぁ…疲れた』

女の子『あ、あの…』

美少女『…』ポカーン…


大学生『えっとそっちの彼女…大丈夫?』

美少女『はッ』

美少女『あ、ありがとうございましたっ!!』

タッタッタッタッ

女の子『え!?あ、び、美少女~!!』

タッタッタッタッ


大学生『…何だったんだろ…』

大学生『ん?』

美少女『はぁはぁ…』

女の子『はぁ…ちょ…まって…』

美少女『はぁ……はぁ…』

美少女『や……やってしまったぁ…』ガクッ


女の子『たしかに…盛大にやっちゃったね』

美少女『可憐な少女で通ってきたのに…』

美少女『もう…あの通り歩けないよ…』

女の子『可憐な少女ねぇ…』

美少女『こら、なんでそこ詰まる』

女の子『アレ見たあとでもそういうこと言える人いるかなぁ~』

美少女『もう…やめちくれぇ…』

女の子『けどなんでキレたの?確かにしつこかったけど』

女の子『そこまで?』

美少女『だ、だって…』

美少女『と、とにかく…頭にきたの』

女の子『そっか…。はぁ…ちょっとがっかりだなぁ』

美少女『うん?』

女の子『あんなのに一目惚れしたと思うとなぁ…』

美少女『よかったじゃん、告白する前に本性わかって』

女の子『少女一人の恋を壊しておいてそんなこと言うかねぇ~』

美少女『わ、私のせいじゃないもんっ』

女の子『じ~~』

美少女『うぅぅ…』

女の子『まぁ今回は美少女のキレた姿に免じて許してやりましょう』

美少女『そうしてあげてください…』

女の子『じゃあ帰ろっか』

美少女『う、うん!』





女の子『ありがとうね』ボソッ…

~~~~~~

美少女『♪~♪』


大学生『あの…』

美少女『あ…』

美少女(こ、この人はあの時の!!)

美少女『はわわわ』

大学生『あ、待って!!落し物を届けにきたんだ!!』

美少女『へ…?』

大学生『これなんだけど…』

美少女『ん?これって…女の子ちゃんのハンカチだ』


女の子『美少女~ごめ~ん遅くなって』

美少女『女の子ちゃん…』

大学生『君は…あのときの』

女の子『へ…あのときの人がなんで…??』

~~~~~~

カフェにて

女の子『あはははは、いやぁね~そんな恐縮しなくても』

大学生『いやぁ…あのときの迫力を見たらね』

美少女『うぅ…もう言わないでぐだざい…』


女の子『この子キレるといつもああなんですよ~』

大学生『へぇ~けど、友達のために怒れるなんて中々いないよ』

女の子『それがこの子のいいところなんですけどね~』

美少女『なんで私イジられ役になってるの~~』

女の子『だって…ねぇ~』

大学生『あははははは』



~~~~~~~~~

大学生『じゃあそろそろ会計しようか』

女の子『あ…私が払いますからいいですよ』

大学生『いいよいいよ、俺が払っておくから』

女の子『へ…?けどハンカチ拾っていただきましたし』

美少女『それにあの時だって…助けてもらったわけだし』

大学生『そんなこと全然気にしないで』

大学生『むしろこんな可愛い子たちと談笑できたし、全然構わないよ』

美少女『軟派だね~~』

大学生『はははは確かにね』

大学生『じゃあ…気をつけてね~』

女の子・美少女『さようなら~~』




女の子『良い人だったね~~』

美少女『だね~~~』

女の子『ふふふふ、私にも春が来たぞ―――』

美少女『ほほ~、あの人のことが気になるの~~?』

女の子『女子校通いなのに男の子と話せる機会ができるなんて』

女の子『私たちは勝ち組!!』

美少女『やっほーい』

~~~~~~~~~~
何日か過ぎて


美少女『♪~~♪』


美少女『ん?あれは』

ササッ

女の子『~~~』

大学生『~~~~』


美少女(まぁ~、仲の良しいこと)

美少女(…けどよかったかな?)

それから影で見守りながら
二人に付き合ってあげることが多くなった…

案の定女の子ちゃんは大学生さんが好きになった




美少女『誕生日プレゼントを買うのに付き合ってほしい?』

大学生『そうなんだ…どういうのを買っていいのか分からなくて』

美少女『いいでしょう!!そういうことならこの美少女ちゃんが付き合ってあげましょう』

大学生『ごめんね、付き合わせちゃって』



女の子『♪~♪』

女の子『明日は大学生さんとデートだなぁ~~』

女の子『そのまま告白とか…』

女の子『おおお~~~スゴイ、リア充だーーー!!』

女の子『ん?あれは?』

美少女『~~~』

大学生『~~~』


女の子『美少女と…大学生さん…??』


美少女『なんか欲しいものとか聞かなかったんですか~?』

大学生『それとなくは聞いてみたんだけど…』

大学生『どうも服が欲しいと言っていたような…』

美少女『服かぁ…確かに男の子じゃ選ぶの難しいよね~』

大学生『女性ものは何選んでいいかわからないからね…』

~~~~~~~~~


大学生『これなんかどうかな…?』

美少女『う~~ん、イマイチですね~』

大学生『中々手厳しいなぁ』


美少女『彼女に贈るなら…』

美少女『これとか…どうですか?』

大学生『ちょっと派手すぎないかな…』




女の子『二人で何してるんだろ…』

大学生『これなんかどうかな!?』

美少女『お~~これなら良いかもしれないですね!!』





大学生『待たせたね』

美少女『全然待ってないですよ~』

大学生『いやぁ助かったよ本当に』

美少女『いえいえ、彼女喜んでくれるといいね♪』

大学生『うん、そうだねっ』

美少女(この人…本当に彼女のこと好きなんだなぁ…)

美少女(恋…かぁ…)

大学生『そうだ!!忘れてた』

大学生『これ、君に』

美少女『ん??』

大学生『今日付き合ってくれたお礼に』

美少女『そんなのいいよ~』

美少女『私も行きたくて来たんですし』

大学生『いろいろ彼女に関してお世話にもなったし』

大学生『そのお礼の気持ちだから』


美少女『そんなわざわざいいのに~』

大学生『いや…本当にありがとう』

美少女『ううんっ!!私の方こそ』

美少女『彼女のこと宜しくお願いします』

美少女『~~~~♪』

大学生『~~~~♪』





女の子『二人とも楽しそう…』

女の子『大学生さん…美少女に何か渡してたし…』

女の子『きっとさっき買った服だよね…』

女の子(やっぱり…美少女…なのかな…)

―――――――――


美少女「はぁ…」

美少女「我ながら長い回想っ!!」


美少女「……女の子ちゃん…」

――――――


女の子「うん…待ってるね」

『すぐに行くよ』

『…元気ないね…?』

女の子「へ?そ、そんなことないよっ」

『そうか?』

女の子「じ、じゃあ待ってるねっ!!」
pi


女の子「はぁ…」

女の子「美少女……」

―――――――――


美少女『♪~♪』

美少女(今日は女の子ちゃんの誕生日だなぁ~~)

美少女(大学生さん…ちゃんとやってくれるよね?)

美少女『彼になら大丈夫かな~』

女の子『なにが大丈夫なの~?』

美少女『おう~女の子ちゃん!!一緒に帰ろう~』

女の子『うんっ。ちょっと話したいこともあったしね~』

~~~~~~



女の子『美少女ってさ、大学生さんのことどう思ってる?』

美少女『へ?大学生さん?』

美少女『う~ん良い人だよね~』

女の子『うんっそうだね』

美少女『見た目も良いし、紳士だし』

美少女『ちょこっと頼りないところもあるけど』

美少女『でも年上補正があるよね』

女の子『そうだね』

美少女『女子なら確かに仲良くなったら好きになっちゃうかもね~』チラッ

女の子『そうだね』


美少女『誰か告白とかしないのかなぁ~』

女の子『…』

美少女『じゃないと他の人に取られちゃうし』



女の子『じゃあ…美少女がすれば?』

美少女『へ…?』

女の子『そこまで彼のこと知ってるなら…』

女の子『美少女がすればいいじゃない?』


美少女『え…いや…私は…』

女の子『昨日はすごく仲良さそうに歩いてたし…』

美少女『!!』

美少女『うえ!?見てたの!?』


女の子『そういうリアクションいいから』

美少女『……ごめん』

女の子『もういいよ』

美少女『違うよ!!あれはそういうことじゃなくて…』

女の子『美少女が言い訳するなんて…珍しいね』

美少女『…!!』

美少女『けど…あれは本当に違うよ…』

女の子『じゃあ何だったの?』

美少女『あれは……』

女の子『言えないようなことなの?』

美少女『……』

女の子『私が彼のこと好きなの分かってて…』

女の子『そういうことしてたんだ…?』

美少女『ち、違うよ…本当に違うの』


女の子『別にいいよっ…私に堂々と言ってくれるなら』

女の子『ちゃんと話してくれれば私は喜んで彼を諦めるよ?』

女の子『けど……知っていながら隠れてそういうことするなんて…』

女の子『ひどいよぅ…』ポロポロ…


美少女『ッ…!!』

美少女『違うの!!女の子ちゃん!!話すから話を聞いて!!』


女の子『聞きたくないっ!!』
ダッダッダッダッ


美少女『女の子ちゃんッ!!!』

女の子『恋をしたことない美少女にはわからないよっ!!!』



美少女『!!!!!』



………


それから彼女は立ちつくしたまま
追いかけてこなかった

―――――――――――

女の子「はぁ…恋をしたこない…か」

女の子「なんてこと言ったんだろ…」


女の子(仮に彼のこと好きだったにしても…そんなこと言うなんて)




テクテク







女の子・美少女「…ッ!!!」



……

美少女「女の子ちゃん……」


女の子「あ……あ……」






ダッダッダッダッ


女の子「ご…」

女の子「ごめんなさああああい!!!!」

美少女「!?」

美少女「お、女の子ちゃん!?」











女の子「ほんどにぃ…ごめんなざいぃ!!」

美少女「お、落ち着いて女の子ちゃん」

――――――――



女の子「全部聞いたよ…大学生さんから」

美少女「そっか…」

女の子「ホントに……ホントにごめんなさいっ……!!」

美少女「い、いいよ~!!そんなの」

美少女「あの時ちゃんと説明しておけばよかったって…」

美少女「あれから…いまさらながら思ったんだ…」

~~~~~~~~


女の子『え…?』

大学生『彼女には君の誕生日プレゼントを買ってもらうのに』

大学生『手伝ってもらってたんだよ』

女の子『け、けど!!あの時何か渡して…』

大学生『あれはお礼のつもりで渡したマフラーだよ』

大学生『君のプレゼントは…こっちの服』

女の子(あ…これ二人が最後に選んでたやつだ…)

女の子(じゃあ……美少女は本当に…)

女の子『ッ!!!』

ダッダッダッダッ

大学生『女の子ちゃん!?』

女の子『謝らなきゃ……!!』

女の子『私の勝手な勘違いで…』


女の子『美少女ッ…!!』

タッタッタッタ


―――――――――

女の子「結局会えず仕舞いで…」

女の子「次の日学校に行ったら転校したって…」

女の子「私…頭の中が真っ白になって…」

女の子「自分の中で何かが無くなってしまったよな感じがして…」

美少女「大げさだよ~…私はなんとも思ってないし…」

美少女「むしろ…逃げるようにしていなくなっちゃって…」

美少女「なんだか…申し訳なくて」

女の子「そんなことないっ!!」

女の子「私が全部悪いんだよっ…」

女の子「私のせいで美少女が苦しまなきゃならなかった…」


美少女「女の子ちゃん」

美少女「もういいよ…顔あげて?」

美少女「今…大学生さんとは?」

女の子「…っく…付き合ってる…よ」

美少女「はぁ…よかった」

美少女「ちゃんと想いが叶ったんだ」


女の子「けど……美少女はずっと苦しい思いしてきて…」

美少女「たしかに苦しかったよ」

美少女「ずっと女の子ちゃんと大学生さんのその後が気になってて」

美少女「私のせいで台無しになってたらどうしようって」

女の子「美少女ぉ…」グスッ

一時中断

再開

わかりづらくて申し訳ない
189で大体合ってる
「」が現在進行形で
『』が過去、ということにしておいてください…

一部…
167の女の子の会話で『』が出てきてるところは電話ですのであしからず

女の子「ホントにごめんね…」

美少女「いいよっ~よしよし」


美少女「心配かけてごめんね…あと」

美少女「ありがとう…」

―――――




男「……」じ~~

男(また来ちまったなぁ…)

男(あいつに会っても…どの面下げて会えばいいんだよ…)



女の子「あ」

男「あ」

男「あ…先日は…どうも」

女の子「またあの子のことですか?」

男「あ、うん…まぁその」

女の子「……クスッ」

男「!?」

男(今笑われた????)

女の子「あ、すみません」

女の子「なんか思った通りの反応で」

男「え…あ…うん?」

女の子「あの子から聞きましたよ~。ケンカしたんですって?」

男「まぁ~…そんなとこかな…?あははは…」

女の子「一緒に来ます?」

男「へ?」

女の子「これからあの子に会う予定なんで」

女の子「良かったらどうです?」ニヤニヤ

男(この子…昨日までと明らかに違う…)

男「うん、じゃあご一緒させてもらおうかな…」

女の子「あはははは、そんな畏まらなくてもタメなんだから」

女の子「普通でいいよ~」

男「う、うん」

女の子「じゃあ行こうか~」





――――――――

美少女「あ、女ちゃ…」

男「……」

美少女(えええええええええええええええええええええ)

美少女(なななななななななんでおおおおおおおお男くんも!?)

女の子「やっほお待たせ~」ニヤニヤ

美少女(は、謀られた…)

カフェにて


男・美少女「………」

女の子「で?この人は誰なのかな?」ニヤニヤ

美少女「えっと…ここに遊びに来てる時にたまたま…その知り合って」

女の子「へぇ~たまたまね~…」

美少女「うぅぅ…」

女の子「ふ~~ん、結構見た目は男前だねぇ」

男「あの…どうも」

美少女「そ、そうだよね~」

女の子「こういう人が好みなんだ?」ヒソヒソ

美少女「そそそそそ、そういうわけじゃあっ!!」

男「????」

美少女「うううぅぅ…もう許してぇ…」

plplpl

女の子「ん??ちょっとごめんね」

女の子「はいっ。ああうん」

女の子「わかった、はいは~い」
pi

女の子「ごめんね美少女、今からちょっと呼び出されちゃって」

女の子「あとは二人でごゆっくり」

美少女「ふぁ!?」

今日はここまでで…
また次回に…

再開

男・美少女「…」




男・美少女(き、気まずい!!)

男(なんだ…何話せばいいんだよ…!!)

美少女(どうしよう…こないだあんなこと言った手前…)

美少女(声をかけづらい…)

美少女(けど、私からちゃんと謝らなきゃ…)

男(やっぱ…俺から話しかけなきゃな)

男・美少女「あの…」


男・美少女「……」

美少女「な、何かな…?」

男「いやぁ…俺はいいから先にどうぞ」

美少女「いや、男くんの方が早かったから…先にどうぞ?」

男「いやいや、俺は後でいいからっ…どうぞ」

美少女「いやいやいや…」



男・美少女「……」

男・美少女「ぷっ…」


あはははははは


男「何言おうとしたんだ?」

美少女「男くんから先でいいよ~」

男「いやぁ…ここはレディファーストで」

美少女「あ、ずるい~」

美少女「えっとね…男くんにちゃんと謝りたくて…」

男「謝る?」

美少女「こないだ酷いこといったじゃない?」

美少女「それでちゃんと謝りたかったの」

男「そんなこと…」

男「謝んなきゃいけないのは俺の方だから」

男「俺のほうこそさ…」

男「お前が女の子さんに会いづらいのをさ…」

男「そんなこと全然考えずにあんなこと言って」

男「ホントにごめんっ!」


美少女「私こそ…あんなこと言ってごめんね」

男「そんなことないって…」

男「おんなじ状況になって初めて美少女の気持ちがわかったよ」

男「こんなに会いづらいもんだったんだな…」


美少女「私も…」

美少女「男くんにああ言ってもいらえなかったら」

美少女「ずっと女の子ちゃんのこと遠くから見ていることしかできなかったと思う」

美少女「だから男くんには感謝してるくらいだよ」

男「ははは…そんなの大げさだって」

美少女「ううん、大げさなんかじゃないよ」

美少女「ありがとうっ」

美少女・男「~~~」




女の子「なんとかうまくいったみたいだね」

大学生「ごめん遅れて」

女の子「ううん、私も今出てきたところだから」

大学生「じゃあ行こうか」

女の子「うんっ」



女の子「頑張りなよ、美少女」

―――――

帰り道

美少女「じゃあ、ここで」

男「ああ」

男「あ、美少女!!」

美少女「うん?」

男「えっと、ケー…」

美少女「ケー…??」

男「ケー…けぇ…」

男「ケー…ケーキ美味しかったな!!」

美少女「そうだねっ♪今度は男くんの奢りでたべたいなぁ」

男「おう!!任せとけ!!」

男「って…毎回俺の奢りだよな!?」

美少女「ナイスなツッコミだぞ☆」

男「やかましいわ!!」

美少女「あははははは、じゃあバイバイ」

男「え、ああ…またな!!」



男「……はぁ」

男「たく…」


男「帰るか…」

――――――
翌日



男「……」


ウィーン…

男「すみません」

男「少し伺いたいことがあるのですが」

ナース「はい、少々お待ちいただけますか?」

男「はい」

男「え…?」

男「それ本当ですか…?」

ナース「はい、今確認したところ間違いないかと…」

男「そんな……」


plplpl

男「はいっもしもし」

女の子「あの…男さんですか!?」

男「うん…俺だけど」

女の子「美少女がいなくなったの!!」

男「何!?」

女の子「お願い!!一緒に探して」

男「アイツ…まさか…!!」

タッタッタッタ

――――


男「ハァハァ…」

女の子「男さん!!」

男「いなくなったって…」

女の子「わからないの、話してたら急にいなくなって」

男「アイツなんか言ってなかった!?」

女の子「ただ話してただけだから…」

男「なんでもいい!!なんか言ってなかった?」

女の子「そういえば…」

女の子「もういいかな…とかなんとか」

男(もういいかな…??)

男(アイツ…!)

男「…さっき俺が通ってた病院で聞いてきたんだけど…」

女の子「…?」




…………

美少女「…」トコトコ


美少女「結局…伝えられなかったなぁ…」


美少女「男くん……」

plplpl

美少女「あ…男くんから…」


美少女「……」

男「ちっ!!なんででねぇんだよ!!」

plplpl

男「メール!?」

男「……『高台の公園で待ってます…一人で来てね』」

男「アイツ!!」


ダッダッダッダッダッ

公園にて


男「はぁはぁ…着いたぞ」

plplpl
男「着信?」
pi

男「もしもし!?」

美少女『もしゅもしゅ~』

男「今日の第一声がそれかよ…」



美少女『噛んじゃったっ』

男「わざとだろ」クスッ

美少女『ひどいなぁ笑ったでしょ~』

男「ひどいのはどっちだよ全く」

美少女『うん?なんかしたっけ??』

男「さっき女の子さんと会ってきたぞ」

美少女『私も女の子だよ~~』

男「茶化すなよ、お前の親友の女の子さんに会ってきたって」

美少女『何~逢引き~?』

男「ちげぇよ、お前を探してほしいって…それで会ってきたんだよ」

美少女『そっか~、そりゃ悪いことしたなぁ』

男「なんで急にいなくなったんだよ」

美少女『意味はないよ~もう帰らなきゃって思って』

男「そんなことお前しないだろ」

男「黙っていなくなるなんて」

美少女『なんでわかるのさ~』

男「なんでもだ、理屈じゃねえよ」



男「ホントは一緒にいるのが辛くなんたんじゃないのか?」

美少女『なんでさぁ、親友といるのがなんで辛いの~?』

男「全部聞いたんだよ」

美少女『うん?』

男「お前が入院してたって言う病院の看護師さんに」

男「お前のことも…病気のことも…」




男「今現在の…ことも…」

美少女『そっかぁ、全部聞いたんだ?』


男「………まぁ…な」

男「ホントは病気で引っ越さなきゃならなかったことも」

男「女の子さんとケンカした後…」

男「容体が悪化してあの病院で意識が戻らない状態が続いて…」

男「他の総合病院に移ったって…」

男「全部聞いたぞ…」

美少女『そこまで聞いたんだ?看護師さんおしゃべりだなぁもう~』

男「なんでそうなんだよ…お前は…なんでそうやって…」



美少女『なんでそんな暗くなるのさぁ』

男「暗くなるなってのが無理だろ。女の子さんお前の事心配してたぞ」

美少女『彼女にはホント…迷惑ばかりかけてるね…』

美少女『もし会えたら…ごめんねって伝えてね』

男「…………自分で伝えろよ…」

美少女『あははは…手厳しいなぁ』

男「良い子だよな、女の子さん」

美少女『うん。私には勿体ないくらいだよ~』


男「ホントにな」トコトコ

美少女『むぅひどいなぁ、死んだ人には優しくしなさいよ』

男「そんな軽く言うなよ」トコトコ

美少女『まぁ私も実際分からないかな。自分が“死んでる”のかなんて。とてもあの状態から病気に打ち勝てたなんて思えないし、負ける気もさらさらなかったし』

男「お前らしいな」トコトコ

美少女(そう……私の体はすでに…高校入学時で病にむしばまれてた…)

美少女(けど…お父さんとお母さんは私の最後のわがままを聞いてくれた…)



美少女(結果…女の子ちゃんとケンカ別れして、私はそのあとすぐ倒れて…)



美少女(結局私の意識が戻ることはなかった……)

美少女『でもね、私は生きようとしたよ。病気なんかで死ぬのなんてつまんないしさ』

男「つまんないって」トコトコ



美少女『学生生活真っ只中の女の子が病気で死んじゃうなんて笑い話にもならないよ~』



男「もう笑い話で済んでないから」






美少女『えへへへ、……元気無いね』




男「誰のせいだよ」

美少女『ねぇ…後ろ見て』

クルッ
男「見たぞ、なんか良くわからん物体が手を振ってるが」



美少女『手を振ってよぉ』フリフリ



男「はいはい」フリフリ

美少女『私ね、こんな風に男の子と過ごすのが夢だったんだ』トコトコ


男「…」


美少女『友達と過ごしたりもしたかったんだけどね、男の子とこうやってお話したり、一緒に遊んだり』トコトコ


美少女『そんな小さな幸せが欲しかったんだ。男くんは気づいてなかったかもしれないけど男の子と話したことなんてなかったから最初男くんと話した時は緊張してたんだよ?』
トコトコ

美少女『だから女の子ちゃんがすごく羨ましかった…』

美少女『あんなに誰かのことを真剣に想うことができて…本当に幸せだなって』

美少女『でも…』

美少女『私も男くんと出会うことができて…』


美少女『私の全てが変わった…』


美少女『毎日が楽しくてっ!話すだけですごく楽しくて』

美少女『私みたいな変わった女の子相手でもちゃんと相手してくれて嬉しかった』

美少女『デートに誘ってくれたこと嬉しかったよ』トコトコ

男「美少女……」


美少女『毎日…毎日君と過ごして…すごく楽しかった』

美少女『ちょっとした冗談でも、男くん面白可笑しく返してくれて…』

男「うん…」

美少女『ずっと男くんのこと考えるようになってね…』

美少女『本当に楽しかったんだっ!!』


男「うん、俺も楽しかった」




美少女『でもね…』

美少女『君と一緒にいると嬉しいのにどこか辛くて…』


美少女『悲しくて…君と話すたびに胸が痛くて切なくなって…』



男「……」

美少女『おかしいよね…こんなのおかしいよ…』


美少女『嬉しいはずなのに…なんでかな…』



美少女『こんな気持ち初めてだったから…』

美少女『どうしていいのか分からなかったんだ…』






男「……」











―――――「誰かを好きになるって、嬉しいけど悲しいね…」―――――

男「…」


男(俺だって同じだった…)

男(いつだって…ケータイを返してもらうことだってできたのに…)

男(あの時だって…)



男(恐かったんだ…)

男(お前との繋がりが無くなるみたいで…)



男(恐かったんだ…)

男「…」

美少女「ありがとう…黙って聞いていてくれて」

美少女「やっぱり君は優しいね…」

美少女「多分私はこういう気持ちを知りたかったから…」

美少女「だから空の上に行けずに…」

美少女「ここにいたの………かな?」





男「そう……かもな……………でもそれだけじゃないかもな」







――美少女「…聞きたい…」―――
      
   ――男「……言いたくない…」――




―――美少女「私は聞きたいなぁ…」―――



     ――男「俺は………言いたくないッ…」――





    (違う…本当は言いたい…けど…だけど…)





――――美少女「聞かせて…お願い…」――――

――――美少女「それとも…私が望んでるものと違ったのかな…?」――――




     ―――男「そんなことないっ!!」―――
         「………言ってしまったらお前が…」

―――美少女「ずっとここにはいられないよぉ…だからせめて…」―――


―――美少女「一番私が欲しいもの…」―――

―――美少女「私にください…」―――



男「美少女…」



美少女「お願い…男くん…」

男「……」






男「……ッ…」










男「…………好きだよ…」ギュ




男「お前が好きだ…ずっと、ずっと前から好きだった」



美少女「うん…」

男「他の女の子と違ってて、ちょっと強引で」
  「甘いものが好きで、いつもバカみたいなやりとりするけど寂しがりやで」
      「少し奥手なところもひっくるめて」
                 「俺は全部好きだッ…!!」



男「大好きなんだよぉ…」

美少女「うんっ…私も大好きぃ…」

男「美少女ぉ…俺…俺…」



美少女「ひどいよね…好きになったのに…」

美少女「やっと私も……知ることができたのに…」



美少女「もうここにいなくて…………ごめんね…」

男「ホントだよ…なんで、なんでお前なんだよ…」

美少女「なんでかな…?神様のいたずらかな…?」

男「笑えねェよこんないたずら…」

美少女「ホントだね……神様ってひどいよね…」



男(消えないでくれよぉ…俺…もっとお前と話したいんだよぉ…)

男(一緒にいたいのに……なんで………なんで…)

――――美少女『ありがとう…』――――

    ―――男「!?」―――

―――――美少女『君の言葉を聞けて良かった…』―――――

       ―――男「美少女!?」―――



―――美少女『私が一番欲しかったのも…』――――

―――美少女『私はもらえたよ』――――

――――美少女『君は私に幸せを運んでくれた…』――――


――――美少女『私は君にいろんなものをもらってばかりだったけど…』―――


男「そんなことないっ!!!」

男「俺だってお前から幸せをもらった!!」

男「お前がくれた一秒一秒が俺の幸せだった!!」

男「俺はお前を好きになってホントに良かった!!」

男「だからお前だって俺に幸せを運んでくれたんだよ…!」



男「ありがとう…美少女」

――――美少女『…ッ』――――


――――美少女『ありがとうっ…!!』――――




         『大好きっ…』…





男「あっ……ああ…あ…」




コトッ

男「……ケータイはちゃんと返してくれるんだな…」


男「馬鹿やろうぅ……」









男「ううぅぅ……」










………




…………




「ん…」

それから月日が流れて





男「ああ、分かった」

友「誰からだったんだ?」

男「女さんからだったよ、また合コンやるから来てほしいんだってさ」

友「あいつも良く誘うねぇ」

男「お前も来ればいいのに」

友「チャラ男はお断りだってさぁ」

男「でもお前最近そうでもないじゃんか」

友「俺だって真剣に彼女は欲しいんだよっ。真剣に付き合いたいって少し考え始めてるしな」

男「そうか、真剣に考えてるならすぐできるだろう」

男「何気にお前良いとこあるし」


友「何気にってなんだよ」

男「彼女つくるなら大事にしろよ!」

男「本当に大切にできるような人見つけてさ」


友「わかってるって」


友「………なんかお前変わったな」

男「そうか?」





友「前までそんなこというヤツじゃなかったじゃんか」

男「そんなことねぇって、俺はいつでも熱い男だ」

――――――



女「よしっと」

女友「ねぇねぇ男くん来てくれるの??」

女「来るから待ってなさいな」

女友「はぁ~あんたに紹介してもらってから、一目惚れちゃってさぁ~」

女「はいはい、まぁ男くんも落ち込んでたから」

女「合コンに誘い辛かったけど最近元気出てきてくれてやっと誘えたけど…」

女「あんまりハメ外しすぎないでよ?」

女友「わかってるってば、感謝してますよぉ~」

女「はぁ…あくまで男くんに元気出してもらうためにセッティングしたんだからね」

女友「ふふふふ、男くぅん~」

女「ホントにわかってるかねぇ」

女「まぁ最近は良い感じに男くんが復活してくれてるし」

女「それになんかいい方向に変わってるからねぇ~」

女「前はこんなこと誘ってもokしてくれなかったし、なんでだろ?」

――――――













男「じゃあな」

友「おう、合コンに遅れるなよ!!」

男「あいよ~」



女の子「あ、大学生さん」

大学生「お待たせ」


女の子(あれから数カ月…)

女の子(へこたれて何もできないくらい…気力なかったけど)

女の子(今は大丈夫だよっ)

女の子(ありがとう…美少女)



大学生「ん…?」

大学生「ねぇ!あれって」

女の子「?」


――――――

トコトコ

男「しかし春ってのはいいねぇ~」

男「あ…」







男「久しぶりだな…この病院も…」

男「この木の下で…お前と初めて出会ったんだよな」

男「もう大丈夫だ。お前がいなくなった時は立ち直れないくらいへこんだけど」

男「もう前を向いて歩いて行けるよ…」

   




      男「ありがとう…ずっと大好きだよ…」

ヴィーンヴィーン
男「ん?女さんからかな?」



男「?あれ?2台目のケータイが鳴ってる」



男「あんまりこっちには連絡来ないのに誰からだろ?」




pi




男「…?」



pipipi


男「…………!?」

クルッ











風が少し冷たく感じた…


けど暖かい…なつかしい感じだ



俺のうしろには見覚えのある女の子が立っている




覚えている
いや忘れるわけがない…




春を運ぶ風と共に俺と彼女は寄り添った…



























件名:恋文

私も大好きだよっ!!
                              fin

とりあえず終わりました…
まぁ…訳分からない状態で終わりましたが…

ケータイよりレスしてます・・・


簡単にいうと
美少女→(本人は意識不明のまま死んだと思ってた)実は生き霊だった

最後意識取り戻して会いにきた

ラストの282は男のケータイの画面

他にも色々雑なところがありまして申し訳ないです

そうですね

一応happyendです!
265が丁度、美少女が目が覚めるっていう描写です


今回は前ほど長くならなくて比較的楽でした…
ちゃんと男と美少女はラストで(生き霊ではなく)本当の意味で出会うことができました


見てくれた人ありがとうございました

今度は演劇部の方を書こうかなと思ってます…
ではではまた会う日まで

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