男「彼女が寝取られた」幼馴染「え...?」(772)


男「ふぅ、寒いな」

彼女「男ー帰ろうよー」

男「おうーいいぜー」

男「俺らさー」

彼女「なにー?」

男「付き合い始めてどれくらいだっけー?」

彼女「小学校からの付き合いだよねー」

彼女「付き合いはじめたのは中学卒業からだけど」

男「もうそんなにたつのか...」

彼女「だねぇー」


男(彼女と付き合い始めてまだ日はそんなに経ってはいない・・・)

男(彼女と付き合い始めたのもある女の子との別れがきっかけだった・・・)

彼女「そう言えばさ、明日転校生くるって噂」

彼女「ほんとなのかな~?」

男「また友の出任せじゃないのか?」


彼女「今回はほんとかもよ?」

男「なんでそう言い切れる?」

彼女「なんとなく♪」

男「しかしなぁ、友ならまだしもイケメンもそう言ってるからなぁ」

彼女「男ってイケメンくんの言うことならあっさり信じるわよね」

男「そりゃあ親友だからな」

彼女「そっかぁ、親友か~♪」

男「なんだよ、そんなニヤニヤして」

彼女「別に~?なんかそういう友情とかっていいなぁって」

男「まぁ友のことも信じてないわけじゃないよ?」

男「あいつだって親友だし、けどあいつはほらクラスでも狼少年って言われてるくらいだし」

彼女「誤魔化してるんじゃない?調子にのってる感じを出して」

男「どうだろうな?」


彼女「じゃあ、また明日ね」

男「おう!明日な」

タッタッタ

男「♪~」

がちゃん

男「ただいまー」

妹「兄ちゃん兄ちゃん!!大変だぁ!!」

男「ど、どうした!?」

妹「大変だよ!!」

男「大変なのはわかったから、まずはズボン穿け!!」

妹「うん!わかった」

男「中学生になったというのにパンツ一丁で・・・何を考えてるだあの妹は」

がちゃ

男「ただいまー」


???「あ・・・」

男「あ・・・」

男「お、幼馴染・・・」

幼馴染「あははは ・・・久しぶりだね」

ーーーーー


男「いつ帰ってきたんだ?」

幼馴染「先週かな?お祖父ちゃんの会社の都合でね」

男「そっか~、お祖父さんは相変わらず元気なの?」

幼馴染「相変わらず元気ハツラツだよっ」

男「ははは、そっか」

がちゃん

妹「ね?大変だったでしょ?」

男「ああ、確かにな」

幼馴染「妹ちゃんは変わらないねー」
ナデナデ


妹「むふー」

男「鼻息荒いぞ、妹」

ーーーー

幼馴染「お邪魔しました~」

男「家まで送ってくよ」

幼馴染「あははは、実は目の前なんだ」

男「ああ、たしかに向かいさん先々週に引っ越したけど・・・」

男「新しい住居者は幼馴染だったのか」

幼馴染「うん、一人暮らしなんだけどね」

男「お祖父さんは一緒じゃないのか?」

幼馴染「お祖父ちゃんはまだ仕事で海外でね」

幼馴染「私だけ先に帰国したんだ」

男「そっか・・・」

男「しかしよく一人暮らし、反対されなかったな」

男「お祖父さん、幼馴染のことになるととんでもなく過保護だし・・・」

幼馴染「あははは、最初は反対されちゃったけどね」

幼馴染「けど・・・私もいつまでも甘えてるわけにもいかないからって」

幼馴染「そう言ったら納得してくれたよ」

男「へぇー、幼馴染にそこまで言われたらお祖父さんも納得せざるを得ないか○」

幼馴染「ちょっとお祖父ちゃんシュンとしてて可哀想だったけどね」

男「あはははは 」


幼馴染「じゃあまたね」

男「おう!またな」

男「そうか・・・幼馴染帰ってきてくれたんだな」

男(あいつにだけは・・・彼女と付き合ってることを言っておかなくちゃいけないな)

ーーーーーー

次の日
テクテク
男「おはよう~」


彼女・幼馴染「おはようっ」

妹「兄ちゃん兄ちゃん!!大変だ!!幼馴染姉ちゃんたちが迫ってきて」

男「落ち着け、てかこれはどういう・・・」

幼馴染「私は久しぶりだったし一緒に学校どうかなって」

彼女「私はいつも通り迎えにきました」

妹「兄ちゃん起こしにいこうとしたら起きてきちゃった!!」

男「わかったから落ち着きなさい、それとズボン穿きなさい」

妹「うん!わかった」

男「幼馴染は転校生なんだから、一緒に行ったらアウトだろ」

幼馴染「そ、そうなの!?」

男「彼女、お前は俺たちが付き合ってるのは身内以外知らないんだからアウトだろ」

彼女「あ、忘れてた☆」

幼馴染「ふ、二人は付き合ってるの!?」

男「色々教えるのが遅れてごめん!幼馴染」

幼馴染「いいよっ!そんなあやまらなくても」

彼女「ごめん幼馴染・・・」

幼馴染「そ、そんな謝らないで」

妹「ごめんなさい!幼馴染姉ちゃん!」

幼馴染「なんで妹ちゃんまで!?」

妹「パンツ一丁でごめんなさい!!」

幼馴染「そ、そうだね。風邪引いちゃうからズボン穿こうか」

男「とっとと穿きなさい」

妹「はーい」

ーーーー

男「うーん」

幼馴染「うーん」

彼女「ふむ」

妹「ぶーーん」


男「どうしよう、さすがに幼馴染を置いていくわけにも行かないし・・・」

彼女「かといって一緒に行ったら行ったでまた問題起こりそうだし」

幼馴染「初日に早々、迷惑かけてごめんなさい・・・」

男「まだ始まってすらいないけどな」

彼女「うーん・・・」

妹「いっそのこと男装させてみようよ~」

幼馴染「えぇ!?」

幼馴染「いやいやいや、いくらなんでも無理あるから!!」

男「いや・・・案外いけるかも」

彼女「いけるかもね」

幼馴染「どういう意味かなそれ」


男「いやぁ深い意味はないよー」

妹「兄ちゃん~時間ないけどどうするの~?」

男「お前の案でいく」

幼馴染「ちょっとぉ!!」

彼女「制服はどうしよう?」

男「俺のやつ使えばいい」


彼女・妹「よしレッツラゴー」

――――――

ガヤガヤ
アンナオトコノコウチニイッタッケー?


幼馴染「あのう…すごい見られてるのですが…」

男「ダ―イジョブ、ダ―イジョブ」

男「しかしあの長い黒髪よく誤魔化せたな」

彼女「実は襟から制服の中に隠してます」

男「…これ近くから見たらおかしいな」

妹「細かいことはダ―イジョブ♪」

男「ダ―イジョブ♪」

あ、名前ミスった
まぁいいや…


続けまーす…



幼馴染「人ごとだと思って~…」

男・妹「にひひひ…」


彼女「仲良いわねあんたたち」

友「お~い!!」


男「げ」

彼女「げ」

妹「おふっ」

幼「???」

友「揃いもそろってなんちゅう反応だよ…」

男「いやぁ…おはよう~友今日もいい天気だなぁ~」


男(一番会いたくねェやつと出くわした)


幼馴染(この人って…もしかして友くん???)

彼女「ああじゃあ~私たち先に行ってるね~」

男「お、おう!!」(グッジョブ彼女!!)


友「え、あ、うん」


タッタッタッタ

友「なぁさっき見慣れない男子がいたんだけど」


男「ああ気のせいじゃないか?」

友「そうか?」

男「ほら、お前女にしか目がないじゃん」

友「いやそんなことないから…」

男「じゃあ…きっと俺と彼女が合体したんだよ」

友「どんな状況だよ!?」

男「すまん…言葉がちょっとまずかったな」


男「合体ってのがあかんかったな」


友「何変に気を遣ってるんだよ!!いまさらもう収拾つかないからな」


男「いやぁ朝から下ネタかますことになろうとは…」

友「いや誤魔化さなくていいから」

友「で?誰だったんださっきの?」


男「気になる~?」

友「…」

男「教えないけどな」

友「教えろよ!!明らかにさっきから変だろお前!!」


男「そそそそそそ、そんなことないよ」

友「もっと動揺かくせよ…」


イケメン「やぁ、おはよう」

男「おはよう~!!イケメン」
ガシッ


イケメン「???おはよう」

男「なぁ今日帰りに女の子でもナンパしにいかないか?」


友「だから誤魔化すなって!!!」


―――――

男「つーわけだよ」


友「なんだよ…転校生と一緒に登校してきたって素直に言えばいいじゃねぇかよ」

イケメン「まぁ…友に知られたらねぇ…」


友「俺だってそんな朝からギャーギャー騒がないからっ」

男(問題はそこなんだけど…そこじゃないんだよ…)

友「けど…男が転校してくるなんて聞いてないぞ」


イケメン「ああでも、たしか急きょ男子生徒が転校してくるって昨日聞いたんだけど…」


友「はぁあ!?聞いてないぞそれ」

男(マジか…)

イケメン「本当に急だったから…俺も良くはわからないけど」

友「う~ん…女の子が来るのは歓迎なんだが…野郎が来るのはなぁ」

男「そこまで露骨に嫌がるなよ…」

友「なぁ?どんなやつなんだその男子転校生は」

男「へ?ああアイツね」(俺が知るわけねぇだろう…)

男「う~ん…」

キーンコーンカーン


男「てか駄弁ってたら、遅刻寸前になってんじゃねえかよ!!!」

友・イケメン「急ぐぞ!!」

ダッダッダッダ

―――――
委員長「きりーつ、礼、ちゃくせーき」


担任(新任)「え、えーっとみんなも楽しみにしてたんだけど」

担任「今日からクラスに新しい仲間が増えます」

担任「みんな仲良くしてあげてねっ」


男子共「うおおおおおおおおおお!!!」

担任「ひぃっ!!」


男・友・イケメン(先生…ビビりすぎ…)


担任「えーっと…入ってきてくれるかな~?」

ガラガラ

幼馴染「失礼しま~す…」

???「…」

トテトテ


エ…
ダンシモイルヨ…
ドウイウコト…??


担任「えーっと自己紹介してもらってもいいかな?」

幼馴染「祖父の都合により本日こちらに編入することになった幼馴染です」

幼馴染「よろしくおねがいしますっ」ペコリ


野郎共「おおお!!!」
カワイイーーー

イケメン2「ボクも本日よりこちらに編入することになったイケメン2です」

イケメン2「よろしくお願いします」


女子ズ「きゃあああああああ!!!」
カッコイイ~


友「イケメン…お前のライバル出来たな」

イケメン「ライバルって…」

男「反応が両極端だなぁ…」

担任「そ、それじゃあイケメン2くんは彼女さんの隣で、幼馴染さんは男くんの隣の席で」


幼・イケ2「はーい」

トテトテ

彼女「よろしくね、イケメン2くん」

イケメン2「うんっよろしくね、彼女さん」



男(むぅ…あいつの隣か…)

幼馴染「よろしくね男くん」

男「お、おう」

友(はぁ…今だけは男のうしろの席でよかったぜ)

イケメン「友…よだれ垂れてるから」

昼休み

女子1「ねぇイケメン2くん!!一緒に学食で食べよう?」

女子2「一緒に食べよう~」
ガヤガヤ


イケメン2「ご、ごめんねっ。ボクお弁当持ってきてるんだ~」

女子3「じゃあ一緒に机並べて食べよう~~」

イケメン2「あはははは…そ、そうだね」



委員長「はぁ…そんなにイケメンがいいものかねぇ」

イケメン「呼んだ~?」

友「女なんて顔さえよければ腰振るもんでしょ?」

委員長「それは心外だね」


イケメン「あの~…」

委員長「何?」

イケメン「いえ…なんでもないです…」

友「はぁ…あんなの見てても楽しくないから、幼馴染ちゃんの方にでも行こうかな」


友「ってあれ…幼馴染ちゃんは?」

委員長「さっき男くんと彼女さんに連れられて屋上にいったわよ?」

友「orz…」

―――――


男「ここなら男子に囲まれる心配もないよ」

幼馴染「ごめんね、二人とも」

彼女「ううん、気にしないで」

彼女「男子相手にするのもめんどくさいでしょうし」

男「一人一人相手にしてたらキリないしな」

幼馴染「あははは、そうだねっ」

幼馴染「何年ぶりだろうねこうやって三人でお昼食べるの」


男「小学校以来だな」

彼女「幼馴染、中学入ると同時に向こうに渡っちゃったからね」

幼馴染「うん…お祖父ちゃんの都合でね」

男「小学校のころは三人でよく遊んだもんな」

彼女「ははは、そうだね~」


幼馴染「でも…なんか悪いなぁ」

男「うん?何が」


幼馴染「だって…二人とも付き合ってるんでしょ?」

幼馴染「なのに…私もお昼一緒になんて」


男「はははは気にするなって」

彼女「そうそう、私たちいつもこんな感じだしさ」

幼馴染「そうなの…?」

男「ああ、いつも友やらイケメンやら混ざってごちゃごちゃわいわいやってるよ」


彼女「うんうん」

幼馴染「そうなんだ」

男「だからお前が気にすることなんてないよ」

幼馴染「そっかぁ」


がちゃん

友「なんだよここにいたのかよ」

イケメン「おじゃましまーす」


幼馴染「友くんもきたんだね」

友「はい来ちゃいました~って…なんで俺の名前を?」

男「ほら小学校のときよく遊んだだろ?幼馴染」

幼馴染「ふふふ」ニコニコ


友「ああああ!!!お、幼ちゃん?」

幼馴染「ふふふそうだよ?久しぶりだね」

友「おおお~ひさしぶり~」

イケメン「なんだ知り合いだったの?」

男「ああ、そういえばイケメンは初対面だったな、こちらは幼」

男「俺と友と彼女の幼馴染だ」

以下幼にします
幼「初めまして幼馴染です」

イケメン「よろしく、俺はイケメン。男とは中学のころからの付き合いかな」

幼「どおりで初めてなわけだね」

――――――

キーンコーンカーン

男「お~い~帰ろうぜ」

彼女「ごめんっ男。今日はちょっと委員会の仕事で帰れそうにない」

男「そうか、わかったじゃあ頑張れよ」

彼女「うんっありがとう」



友「振られたか?」

イケメン「おいおい…」

男「なんでそうなるんだよ」

幼「男く~ん、一緒に帰らないかな?」

男「ああいいぜ」

友「さっそく浮気か」

イケメン「おいおい」

男「なんでそうなる」

幼「浮気???」

男「きにするな、友のいつもの戯言だから」

友「親友の言うことは良く聞けよ」

男「イケメン、一緒に帰らないか?」

イケメン「ああいいよ」

友「いくらなんでもそりゃねぇぜ」

幼「はははは…友くんも一緒に帰ろう?」

友「おう!!!!!」


男「分かりやすい奴…」


――――――――――


彼女「♪~~♪」



「…」ニヤッ

――――――

イケメン「じゃあここで」
友「じゃあな~!!幼ちゃんに手だすんじゃねぇぞ」



男「じゃあな~」

友「ちょ!!無視すんなよ~!!」

幼「ふふふ、相変わらずだね」

男「ああ、ほんとアホみたいな冗談毎回毎回…」

幼「なんだか昔に戻ったみたいっ」

男(確かに…幼が増えただけでこんなに楽しいなんてな)

男(このままこんな日々が続けばいいな)

幼「わざわざ送ってくれてありがとっ」

男「お向かいだしな」

幼「今日はありがとうね、お昼まで一緒しちゃって」

男「気にしなくていいよ、昔からの馴染みなんだしさ」

幼「ふふふ、そうだねっ」

幼「じゃあ、また明日ね」

男「ああ、また明日な」

がちゃん

―――――

次の日

男「ん…」

妹「兄ちゃん兄ちゃん朝だよ!!」

男「おうおはよう~」

男「相変わらずパンツ一丁だな」

妹「むふー」

男「威張らなくていいから、ズボン穿きなさい」

妹「うん!!わかった」

――――
男「いってきまーす」

妹「きまーす」



幼「あ、おはよう男くん、妹ちゃん」

妹「幼姉ちゃんおはよ~」

男「おはようっ」


―――――

幼「今日は彼女ちゃん一緒じゃないの?」

男「ああ、いつもなら来るんだけどな…先に行ったのかな」

妹「兄ちゃーん行こうよ~」

男「ああ」

男(あとで連絡入れてみるか)

――――

彼女「ごめんね男っ。今日行けなくて」

男「ああ、気にすんなよ。委員会の仕事で疲れてたんだろ?」

彼女「うん、まぁね」

男「ははは、あんま無理すんなよ」

彼女「うん、気をつけるっ」

彼女「ねぇ?今日一緒に帰らない?」

男「ああ、いいよ。それなら幼やイケメンも…」

彼女「二人で帰りたいな」

男「…?うん、わかった」

――――――
キーンコーンカーン
帰宅時間

幼(今日も男くんたちと帰ろうかな…)

幼(ダメダメ…彼女ちゃんと男くんは恋人同士なんだし、そんな毎日一緒に帰るわけには…)


幼「あ…」

男「じゃあ帰ろうぜ」

彼女「ええ」

トテトテ…


幼「はぁ…だよね」

担任「幼ちゃん…?」

幼「は、はい!?」

幼「って…先生??」

担任「あははは、なんか落ち込んでたみたいだったから」

担任「大丈夫?」

幼「はい、大丈夫ですよ」

担任「ちょっと個性的なクラスだけど馴染めそうかな?」

幼「はいっ。知り合いもいましたし、みんなともお話はできてます」

担任「そっかぁ…よかったぁ」

幼「あはははは、先生大丈夫ですか?」

担任「クラスを受け持ったのなんて初めてだったからさぁ…」

担任「24で教師になったけど、いきなりクラスを受け持つことになるなんて思わなかったから」

幼「大変ですね、元々教師には興味あったんですか?」

担任「ううん…就職先が2年で倒産しちゃって、たまたまとってた教員免許のおかげでなんとか教師になれたの」


幼(うわぁ…ずいぶんとハードモードな人生…)

イケメン「あ、先生それに幼ちゃん」

幼「イケメンくん」

担任「イケメンくんも帰り?」

イケメン「ええ、幼ちゃんは男とは一緒じゃないの?」

幼「うん、さすがに毎日一緒に帰るわけにもね」

イケメン「そっかぁ」

担任「え!?何々、男くんと幼ちゃんはどんな関係??」キラキラ


幼・イケメン(すごい食いつき…)

――――――

男「ははは、それでさ~」

彼女「へ~そうなんだ~」

彼女「ねぇねぇプリ撮ろうよ~」

男「え~いや…カメラ写り悪いしさ~」

彼女「いいじゃん~~」

男「変な顔になってても笑うなよ」

彼女「笑わないから~」


――――――――――

パシャ



彼女「あははははははは!!!」

男「笑うなって言ったじゃんかぁ…」

彼女「だってぇ…こんな強張らなくてもいいのに」

男「いや…だって緊張するじゃんか」

彼女「なんでさ~、いつも一緒にいるのに~?」

男「そうだけど…なんかほら、改めてなんかカップルなんだなぁって」

男「実感するからさ」

彼女「あはははは、そっかぁ~」

彼女「カップルかぁ~」

彼女「男がそんな風に言ってくれるなんてね」

男「うん?」

彼女「あんまりそういうこと言ってくれなかったじゃん」

男「そりゃあ…なんか」

男「恥ずかしいじゃんか……改めて言うと」


彼女「えへへへへへ」
ギュ…

男「なっ!!お、おい!?」

彼女「むー…彼女に腕組してもらって嫌なの~?」

男「いや…それは…そんなことないけど」

彼女「もう~照れてる照れてる」

男「からかうなってば!!」

彼女「からかってないよ~」

男「もう!!!」







「…」

彼女「じゃあね男。今日はありがと」

男「おう」

彼女「このプリ宝物にするねっ」

男「ああ好きにしろ!!」

彼女「ふふふ、ばいばいっ」



男「はぁ…もう」

男「俺…幸せ者だな」


男「よしっ…」

――――

翌日学校にて

男「おはようー」

幼「あ、おはよう男くん」

イケメン「おうおはよう」

友「そういえば、彼女は一緒じゃないのか?」

男「ああ、先に来てるのかなって思ったんだけどな」

男(おかしいなぁ…連絡もなかったし)

男「まぁそのうち来るさ」





イケメン2「……」

―――――

キーンコーンカーン

男(おかしいなぁ…2時限目終わったけど…こないなぁ)

ニイチャンッ!メールダヨッ♪

男「ん?メールか」

友「おい…その着信…」

男「うん?妹の着ボイスだけど?」

友(こいつ…シスコンかよ)

彼女『ごめんっ!!今日行けそうにないかも!!担任ちゃんに伝えといて』


男「なんだ…風邪でも引いたのか?」

友「相変わらず熱々だねぇ」

男「な、何勝手に覗き見てんだよ!!」

友「まぁ大体誰からかは予想ついたけどな」

男「な、なんでだよ」

友「あれだけ仲良くしてるとこ見ればわかるって」

男「ま、マジかよ…」

友「ははははっ気づかないとおもたか!!」

男「ったく…隠してたのが馬鹿みてぇじゃねぇかよ」

友「逆に隠すなよ、親友の俺たちに隠し事するなんて水くせぇじゃねぇかよ」

男「まぁ…お前たちには話すつもりだったんだよ」

友「それならいいんだけどさ」

友「そうだ、親友ついでに言っておくんだけどさ」

男「?」

友「最近身の回りで変わったこととかねぇか?」

男「変わったこと?」

友「ああ」

男「まぁ…変わったことと言えば幼がこっちに引っ越してきたくらいだな」

友「いや…それ以外で」

男「いや…特には」

友「そうか…いや何もないならいいんだ」

男「なんだ?なんか心当たりがあるのか?」

友「いや…最近彼女が誰かにつけられてる気がするって」

男「え…!?」

友「いや、気のせいかもしれないって本人は言ってたんだけどな」

友「最近帰り道に誰かの視線を感じるって」

男「まじかよ…そんなこと一言も」

友「お前に心配かけたくなかったじゃないか?」


男「……」

―――彼女『このプリ宝物にするねっ』―――


男(なんだよ…昨日の態度はそういうことだったのかよ)

男「そうやって言ってくれればいいのに」

友「男?」

男「とにかく…それが本当かどうか確かめないとな」

友「お前ならそう言うと思ったぜ」

男「でもどうやって調べよう」


友「無難に女子に聞くっていうのはどうだ?」

男「しかしなぁ…女子に聞くのはちょっと」


イケメン「出番だね」

友「あ、いたのか」

イケメン「俺の扱い雑になってない?」

友「そんなことねぇよ」

男「でもどうするんだ?一体」

イケメン「それなりに女の子とは話してるからね」

友「モテる男は言うことが違うね」

イケメン「いや…そこは関係ないとおもうけど」

友「善は急げだ!!レッツゴー!!」




「……」

イケメン「やぁ」

女子「あ、イケメンくん!!」

女子2「イケメンくんから話しかけてくれるなんて久しぶりだね~」

イケメン「いやぁ、いつも同じメンバーでつるむのも勿体ないからね」

女子「男くんたちと一緒にいること多いよね~」

女子2「男くんはともかく友はね~」

イケメン「あはははは」




友「やろう…殺す…あとで殺す」

男「落ち着け」

イケメン「そういえばさ…」


イケメン2「えっと君同じクラスの…」

イケメン「ん?」

女子「イケメン2くぅん!!!」

女子2「どうしたのぉ???何か用かな!?」

イケメン2「へ…あ、う、うんっ」



イケメン「おぅ…」



男・友「……」

―――――
屋上


友「まぁ見ていたから分かる」

男「どうなったかはみなまで言わなくてもいいよ」

イケメン「面目ないです…」

友「おまえええええええええ!!!お前から顔をとったら何も残らねえじゃねえかよおおお!!!」



イケメン「ご、ごめんなさい…」

男「ま、まぁまぁ…そんな怒るなよ…」

男「前半はいい感じだったしさ」

イケメン「ごめん…男、力になれなくて」


友「ガチで落ち込むなよ!!!そんなに負けたことが悔しいか!?」

イケメン「…うん…結構」

友「素直すぎるわああああああああ!!!!」

友「しかし…どうする?情報引き出し作戦は失敗」


男「う~ん…まぁ焦ってもしかたないさ」

男「アイツと一緒にいるときはなるべく一緒に帰るようにするしさ」

男「なにか視線を感じたらその時は警戒するし」


男「二人ともありがとうな」

イケメン「すまん…なにかあったらなんでも言ってくれ」

友「役に立つかどうかわかんねぇけどな」


男「はははは、いや相談に乗ってもらえるだけでもいいよ」

男「ありがとうな」

今日はここまで…

まだ全然進んでいませんが…
明日あたりに進展ありかと。人によってはきついかもしれませんので
読んでいただくのも無理せずにお願いします…


ではおやすみなさい…

思いの外レスついててびっくり(+_+)
見てくれてありがとう

毎日レスはしますので安心して読んでください

では再開します

ーーーー

男「とは言ったものの、どうやって調べればいいんだ」

男(アテがあるわけでもないしな)


幼「男くーん」

男「幼!」

幼「たまたま見かけたから、声かけようかなって」

男「ははは、教室で声かけてくれればよかったのに」

幼「ははは・・・そうだねっ」

幼(そんなの彼女ちゃんに悪いよ・・・)

男「そうだ幼。今からあいつの見舞いに行くんだけど一緒に行かないか?」

男「あいつも喜ぶと思うし」

幼「え、でもいいのかな・・・」

男「ははは、俺もあいつの彼氏として行くわけじゃないからさ」

男「純粋に同じ学校の仲間としても心配だしさ」

幼「・・・男くん」

男「もちろん、お前さえ良ければなんだけど」

幼「じゃあ・・・ご一読しようかな」

男「おう!」


タッタッタ

ミスった(-_-;)

幼「じゃあ・・・ご一緒しようかな」

ーーーーー

彼女宅

ピンポーン
男「ふぁ・・・さむいなぁ」

幼「久しぶりだなぁ彼女のお家」

彼女母『はいー?』

男「こんにちは男ですけど、彼女さんのお見舞いにきました~」

彼女母『あら、わざわざありがとうね。あの子なら今・・・ちょっと待ってね』


男「あいつびっくりするかなぁ」

幼「あははは、だねぇ」

彼女母『お待たせ、ごめんなさいね~。あの子ちょっと具合悪くて、さっきまでは少し体調良くなってたんだけど』

男「そうですか・・・」

彼女母『せっかく来てくれたのにごめんなさいね』

男「いえっ、こちらこそ突然伺って申し訳ありませんでした」

男「彼女にお大事にとお伝えください」

彼女母『ええ、もちろんよ伝えておくわ』

幼「そんなに体調悪いのかな・・・」

男「うん、ちょっと心配だな・・・」

男(帰ったらメールでも送ってみるか)

男「今日は帰るか」

幼「だねー」

ーーーーー
男「ただいまー」

妹「兄ちゃん兄ちゃん!!大変だ!!」

男「今度はなんだ?」

妹「居間にやつが来てるよ!」

男「やつって誰だよ。というズボン穿きなさい」

妹「うん!わかった」

男「ただいま」

母「あーおかえり」

男「なんだ、やつって母ちゃんかよ」

母「随分なご挨拶ね」

男「あんま帰ってこないしな」

母「最近は割り客の相手でいそがしかったから」

男「そっか」

男「てかよく母ちゃんも衰えないよな」

母「なにが?」

男「とても子持ちの30代には見えねぇよ」

母「衰えないおかげでキャバで働けるんだけどねー」

男「うん、俺から見ても20代前半にしか見えない」

母「実の息子に褒められると嬉しいわね」

男「そりゃどうも」

妹「母ちゃんー!!今日の御飯なにー??」

母「えーあたしがつくるのー?」

妹「えー」

男「えー」

母「男っ。女子力の見せどころだぞっ」

男「母ちゃんっ。俺男の子だぜっ」

母「細かいかと言う男はモテないぞっ」

男「これでも彼女いるんだぜっ」

母「うそぉっ!!あんた彼女いるの!?」


男「いたら悪いですか?」

母「いや、むしろいつでもウェルカムだけど」

男「けど母ちゃんと一緒にいさせたら嫌なコンボが出来上がりそうで怖い」

母「」

ミスりました
母「」は無しで


母「そういえば幼馴染ちゃん引っ越してきたわよね」

男「おう。今同じ学校だよ」

母「そうなの?」

男「うん。そうだけどなんで?」

母「あんた幼馴染ちゃんが海外に渡るときあんなに大泣きしてたから」

母「てっきり幼馴染ちゃんと付き合うものだと」

男「ははは・・・もう昔のことだってば」

男(そう・・・昔のことだ・・・)

母「今度彼女さんつれてきなさいよー」

男「気が向いたらな」

妹「兄ちゃん!!腹減ったー」

男「おう、今から作るからな」

ーーーーー
翌日

彼女「ごめんね男。昨日せっかく来てくれたのに」

男「いや、いいよ。気にするなって」

男「それよりもう大丈夫なのか?」

彼女「うんっ♪もう大丈夫だよ」

男「そいつは良かった」


幼馴染「おはよー」

幼をやっぱり
幼馴染にしておきます
何度も変更もうしわけないです


ーーーーーー


男「そうだ、あのさ」

彼女「うん?」

男「今日から一緒に帰らないか?」

彼女「いつも一緒にかえってるじゃんかー」

男「いやぁ、家まで送るってことだよ」

彼女「いいの!?」

男「今さらなんだよ?当たり前じゃんか」

彼女「あははは、そうだね。だけど嬉しいな」

男「へへへ」


幼馴染「二人ともラブラブだね~」

男「あははは、ごめんな目の前でこんなこと」

幼馴染「いいよー、気にしないで~」

ーーーーー

昼休み

彼女「じゃあ、委員会の仕事あるからさ、帰りは一緒に帰ろうね」

男「ああ、わかったよ」

イケメン「男ー!一緒にお昼どうだ?」

男「おお!いいぜ」

幼馴染「私も一緒していいかな?」

男・イケメン「もちろん」

ガヤガヤ

男「そういえば友は?」

イケメン「食堂でパン買いに行ったよ」

男「そういえば今日はカツパンが半額だっけ?」

イケメン「だからだね」

幼馴染「へぇー、パンが半額の日なんてあるんだ?」

男「毎週この日にな。何が半額になるかはランダムだからわからないけど、事前に学食にはりだされるからな」


幼馴染「なんか楽しそう♪」

イケメン「実際は女の子なんか参加できないような戦場だけどね」

男「大体が男ばっかだからな」

幼馴染「そっかぁ・・・それは残念」

男「今度、俺たち三人で出てみるか」

イケメン「いいね!俺たち二人で幼馴染ちゃんをガードすればいいしね」

男「ああ」



ーーーーーー

ーーーー

トテトテ
男「あははは 」


イケメン「ん?あれって」

幼馴染「どうしたの?」





イケメン2「そうなんだぁ」

彼女「うんうん。それでねー」

イケメン「男!あれって」

男「ん?」

幼馴染「彼女ちゃんとイケメン2くん・・・?」

イケメン「随分仲良さそうだけど・・・」

男(イケメン2がどうして?・・・)

イケメン「そういえばイケメン2くんって委員会に推薦されていたような」

幼馴染「そうなの?」

イケメン「ああ」

男(ということは委員会繋がりか・・・)

キーンコーンカーン

男「ふぅー」

幼馴染「どうしたの?男くんっ」

男「ああ、いやぁちょっとな」

幼馴染「さっきのことがそんなに気になるの?」

男「いやぁ・・・そういうわけじゃ」

幼馴染「顔に書いてあるよ」

男「ま、まじ?」

幼馴染「マジマジ」

男「そんなわかりやすいかなぁ」

幼馴染「そんなに気になるなら私がそれとなく聞いてみようか?」

男「いやっ!それは悪いよ」

幼馴染「全然気にしないでっ。私も彼女ちゃんとお話したかったし」

男「けどな・・・」

幼馴染「あはは・・・そんな気にしないで」

――――――


幼馴染(とは言ったものの…どうやって聞こうかな…)

幼馴染(私も久しぶりだからお話したいというのもあるけど…)

幼馴染(でも…なにより男くんの力になりたい…)


幼馴染「男くん…」

幼馴染「彼女ちゃんっ」

彼女「あ、幼馴染。どうしたの?」

幼馴染「明日私と一緒に帰らないかな?」

彼女「うんっ!いいよ。私も幼馴染と一緒に話したかったし」

幼馴染「うんっ」





「…」

―――――



男「ただいま~」

男(うむ…あいつと一緒に帰ったが結局聞きそびれたな…)

男(誰かが付けてるという気配もなかったし…)

男「俺の思い過ごしかもしれんな…」

妹「にいちゃ~ん、おやつ食べよ~」

男「おやつ??そんなもん家にあったか?」

妹「幼馴染姉ちゃんが届けてくれたよ~~」

男「まじか!?そいつは頂くとしようか」

――――――

イケメン「♪~~」



タッタッタッタ…
イケメン2「…」

イケメン「ん?」

イケメン(あれは…イケメン2くん?)

イケメン「帰りは一人なんだな彼…」

イケメン(……男と彼女ちゃんの件もあるし…)

イケメン「今度帰り誘ってみようかな」

―――――

翌日…
教室にて

男「おはよう~」

幼馴染「大変!!男くん!!」

男「うん??」

幼馴染「とにかく来て!!」

男「お、おう!!」

タッタッタッタ…

イケメン「……これは」

委員長「ひどいな…」

タッタッタッタ

男「はぁはぁ…何があったんだ?」

幼馴染「はぁ…はぁ…」

イケメン「見ての通り、俺たちの机が無茶苦茶にされてる」

男「俺達って…」

イケメン「俺と男そして友の机がな」

幼馴染「なんでこんな…」

友「おはよう」

彼女「おはよう~って…何これ!?」


男「あ、友…彼女」

彼女「なんで三人の机がこんなことに!?」

男「俺にだってわからん」

イケメン「……」

幼馴染(…イケメンくん…?)


委員長「とにかく元に戻しましょう」

男「そうだな…」

友「くそっなんでこんな目に遭わなきゃならんのだ」

イケメン「ほんと全くだ」

――――――


担任「そう…そんなことが」

幼馴染「詳しいことはわかりませんが…」

委員長「誰かのいたずら…にしては度が過ぎていますし」


担任「そっかぁ…うぅぅ」

委員長「せ、先生?」

担任「いやぁ…新任早々人間関係の問題が起こるなんて思わなかったから」

担任「うぅぅどうしよう…」

幼馴染「このことは三人も大事にしてほしくないとのことなので…」

幼馴染「たんに先生に知らせておいた方がいいかなと」

担任「知らせてくれてありがとぅ…だけど知りたくなかった事実だなぁ…」

委員長「しっかりしてください…曲がりなりにも先生でしょう」

幼馴染「また何か問題が起こったらその時は先生から注意を呼び掛けるみたいなものでいいと思います」

委員長「再発防止はしますが…万が一再発した時は先生にもクラスのみんなに呼び掛けてもらいます」

担任「その時はがんばるよぅ…だけどなるべく起こらないようにしてほしいかなぁ」

委員長「私たちも善処はいたします…」(ダメだこの人…)

幼馴染「では失礼しました」

ガラガラ

幼馴染「けど一体誰がどんな目的であんなことを」

委員長「うーん・・・あの三人で問題が起こるようなことはないし・・・」

幼馴染「誰か恨みを持った人とか」

委員長「無いわねそれも」

幼馴染(となると本当に誰かのいたずら・・・?)

幼馴染(けどなんのために)

今日はここまでにいたします
あまり進展ありませんでした
申し訳ない


明日は今日より多めにレスいたします
ではではお休みなさい

再開します…

男「おう、幼馴染…」

幼馴染「男くん」

委員長「とりあえず先生は再発防止するために努力はするそうよ」

幼馴染「ちゃんと大事にはしないでほしいって伝えたから」

男「そうか…ごめんな二人とも」

委員長「いいのよ、これもクラス委員長の仕事だしね」

男「しかしなぁ…俺たち誰かから恨みを買うようなことした覚えないんだけどな」

委員長「そうねぇ…私も見る限りじゃそんなことするような人もいないし」

幼馴染「そうだよね…やっぱり単なるいたずらかなぁ」

男「それにしちゃ度が過ぎないか?」

委員長「いたずらというレベルを超えてるわね」

イケメン「とにかくこの話はここまでにしよう。変にクラスのみんなを疑うのもいい気分じゃないし」

友「クラスの連中じゃないにしてもなんかしっくりこないなぁ」

彼女「確かにね…」

男「まぁイケメンの言うとおりこの辺にしとこう」

男「また何かあったら先生も何とかしてくれるって言ってたみたいだし」

委員長「そうね」

キーンコーンカーン

男「教室にもどろう」

一同「おう~」

幼馴染「?」
クルッ


男「どうした?幼馴染」

幼馴染「…」

幼馴染「ううん…なんでもないっ」

幼馴染(気のせい…?)




「…」

ーーーーー

キーンコーンカーン

彼女「幼馴染~一緒に帰ろう~」

幼馴染「うんっ♪」




ーーーーー

彼女「それでさー」

幼馴染「うんうん」

幼馴染(どうしよう・・・なんて切りだそう)

幼馴染(いきなり本題に入るのもちょっとなぁ・・・)

幼馴染(けど男くんにああやって言っちゃった手前、聞かない訳には・・・)

彼女「でさー」

幼馴染(後先考えなしに行動する癖直さないとなぁ・・・)

彼女「幼馴染ー?」

幼馴染「は、はいっ!?」

彼女「どうしたの?さっきから深刻そうな顔して」

幼馴染「そ、そうかな??そんな顔してたかな!?」

彼女「うん、なんか難しそうな顔したり、怒ってるみたいな顔したりしてたよ」

幼馴染「うぅ・・・ごめんね」

彼女「私は全然いいよ、ただ幼馴染が何か悩みでも抱えてるのか気になって」

幼馴染「うん・・・まぁ悩み事というか・・・なんというか・・・」

彼女「何かあるなら私に言ってよ、相談に乗るから」

幼馴染(彼女ちゃんのことでなんて言えないよ・・・)

幼馴染「あははは・・・そんな大したことじゃないよ~」

彼女「そうー?」

幼馴染「あははは、大丈夫だからさ・・・」

彼女「なんかあったら言ってね?」

幼馴染「それより…彼女ちゃんこそ何か悩み事とかないの?」

彼女「私か~…うーん、私は特にないかなぁ」

幼馴染「今が幸せ?」

彼女「あははは、かなぁ~?」

幼馴染「ふふふ、そっかぁそれなら良かった」

彼女「…なんかごめんね」

幼馴染「へ?」

彼女「幼馴染が海外に渡ったあとにさ…あいつと付き合うことになって」

幼馴染「そんな…謝らないで」

彼女「だって、親友に大事なこと伝えないなんて」

幼馴染「私だって二人に何も言わずに海外に渡ちゃったんだもん」

幼馴染「何も言えないし…とがめるつもりだってないよ」

幼馴染「二人が幸せならそれでいいの」

彼女「幼馴染…」

幼馴染「だからそんな悲しい顔しないで」

幼馴染「そんな顔男くんにも見せられないよ?」

彼女「………そうだねっ」

幼馴染「うんっ。私たちは幼馴染みで親友だから」

彼女「うんっ…」

幼馴染(そう…親友だから…)




「…」

幼馴染「!?」クルッ


彼女「幼馴染?どうかした?」

幼馴染「ううん・・・なんでもない」



「・・・」

ーーーーー

男「おかしい?」

幼馴染「うん・・・」

男「どうおかしいんだよ?」

幼馴染「話で聞いた通り視線を感じるの」

男「マジかよ・・・」

幼馴染「私も単なる偶然かと思ったんだけど」

幼馴染「確かに感じるよ」

幼馴染「しかも決まって彼女ちゃんといるときに」

男「やっぱり誰かにつけられてるのか・・・?」

幼馴染「私も怖くてそこまでは確認できないよ」

男「よし・・・今日は俺も一緒に帰るよ」

男「もし誰かの気配を感じたら教えてくれ」

幼馴染「もちろんっ」

彼女「じゃあ、また明日ね」

イケメン2「うんっまたね」



男(最近・・・妙にイケメン2と一緒にいるところを見かけるな・・・)

男「よー、一緒に帰ろうぜ」

彼女「いいよー」

幼馴染「帰ろー帰ろー」

ーーーーー

帰り道

彼女「男から誘ってくれるなんて珍しいね」

男「いやぁな・・・たまにはいいじゃないか」

彼女「毎日誘ってほしいものだねー」

男「はははは」

男「そういえばさ、最近イケメン2のやつと一緒にいるよな?」

彼女「あー、彼は委員会で同じ仕事をしてるから関わりが多いんだ~」

幼馴染(すごいストレートに聞いたね・・・)

男「そ、そうか」

彼女「なにー?もしかしてヤキモチ~?」

男「はははは、そんなとこほかな」

彼女「大丈夫だよー。彼とはなにもないからー、本当ただの委員会の付き合いなだけだから」

男「ああ、そこら辺は信用してるさ」

彼女「じゃあ何が心配なの?」

男「まぁいろいろな」

幼馴染「イケメン2くんモテモテだもんねぇ」

男「曲がり並みにもイケメンだからな」

ーーーーー

イケメン「やぁ」

イケメン2「君はたしか同じクラスのイケメンくん?」

イケメン「ああ、覚えていてくれてありがとう」

イケメン「こないだ偶然君がここを通っていくのを見てね、帰り道もしかしたら一緒なのかもって思って」


イケメン2「ははは・・・ありがとう。帰り道同じ人がなかなかいなかったから」

イケメン「たしかにこっちの方から来てる人がいないからね。俺もずっと一人で帰ってることが多かったから」

―――――

翌日

男「結局昨日は何もなかったな」

幼馴染「そうだね~」

幼馴染(結局一度も誰かの気配を感じなかった…)

幼馴染(男くんがいたからかな…?)



イケメン「よっ」

イケメン2「お、おはようございます…」

男「おはよう、それと…」

男(イケメン2…?)

幼馴染「おはよう~。珍しいね」


イケメン「ああ、彼と帰り道が一緒でこれから一緒に行こうと思ってさ。彼もまだ転校したてで不安だろうし」

イケメン2「ごめんね、なんか迷惑かけちゃって」

イケメン「迷惑じゃないさ」

男「はははは、そんなこといちいち気にしなくていいよっ」

―――――
教室


男「おはよう~」

彼女・友「おはよう~」

男「二人とも早いな」


友「そこで一緒になってな~」

彼女「男、昨日はありがとうね」

男「良いってことよ」

彼女「幼馴染もありがとね」

幼馴染「いえいえ♪」

――――
キーンコーンカーン

男「ふぅ…さみぃな」

男「…トイレトイレっと」
タッタッタッ

男「ん?」



彼女「~~~」

男a「~~~」


男「ん?何やってるだあいつら」

男(なんか異様な雰囲気だな…)

ゴソゴソ


男a「あのさ…君のことが好きだ!!」

彼女「え…けど私彼氏いるし…」




男(うおいっ!!告白現場かよ!!!)

男(嫌なとこで出くわしたな…)

男(…なんて答えるんだろうあいつ)


彼女「えっと…」

男a「…」


plplplpl
男「!?」(げっ!!俺の携帯かよっ!!)


彼女「誰!?だれかいるの!?」

男(やばいっ…!!バレる!!!)
タッタッタッタ…

男「はぁはぁ…とっさに逃げてきたけど…」

男(何やってるんだ俺…)
pi

友『もしもし?何やってるんだよもうみんな昼食べ終わったぜ?』

男「変なとこで電話するなよっ!!」

友『んあ?なんのことだ???』

男「いや…なんでもない。そっちに戻るよ」

pi
男「ったく…」

男「……」

男(あいつ…なんて答えたのかな)



――――――――


キーンコーンカーン


男「なぁ、今日も一緒に帰らないか?」

彼女「ごめんっ今日別のクラスの子と約束があって」

男「そ、そうか」

彼女「じゃあねっ」

男「あ、ああ」

男「…」


幼馴染「男くんっ」

男「あ、幼馴染」

幼馴染「一緒に帰らないかな?」

男「ああっ!いいぜ」





イケメン2「…」

テクテク

男「それでさ~」

幼馴染「あはははだよね~」

男(はぁ…幼馴染には悪いけど、全然話が頭に入ってこない)

男(あいつ…なんて答えたのかな)

幼馴染「男くん?」

男「ん?」

幼馴染「どうしたの?元気ないね」

男「え?そ、そうか??」

幼馴染「明るく振舞ってるけど…なんだか声に元気がないよ…?」

男「あはははは、やっぱ幼馴染にはすぐばれちまうな」

男「例えばさ…」

幼馴染「うん?」

男「幼馴染が誰かと付き合っていたとしてさ」

幼馴染「うんうん」

男「それで…他の男から告白されたら、幼馴染はなんて答える?」

幼馴染「私はちゃんと断るよ?」

男「だよなぁ…あはははは」

幼馴染「……」

幼馴染「もしかして…男くん」

男「お、俺はちゃんと断るよっ!!」

男「相手を裏切るようなこと俺にはできねぇよ」

幼馴染「あははは、男くんのことじゃないよ~」

幼馴染「それに男くんがそんな中途半端なことしないのは私がよく知ってるから」

男「あははは……そ、そうともさ」

幼馴染「彼女ちゃんのことでしょ…?」

男「…うん…」

男「最近ちょっとわかんないんだ…」

幼馴染「…わからない??」

男「ちょい前まで一緒に帰るのも気まぐれみたいな感じだったしさ…」

男「委員会の仕事でもあんな仲良く他の男子と一緒にいたしさ」

幼馴染「イケメン2くんのこと…?」

男「ただの委員会仲間っていうのはわかってるさ」

男「本当にただ仲が良いってだけかもしれないし」

男「それだけなら全然大丈夫なんだ」

幼馴染「…???」

男「ストーカーのこととかさちゃんと俺に話してくれればいいのに」

幼馴染「それは男くんに心配かけせたくなかったから…」

男「うん…そうなんだろうけど」

男「でもやっぱり…俺の知らないところで苦しんでるっていうのは俺も嫌だし」

男「辛いからさ…」

男「それに…今日、あいつ告白されてたんだ」


幼馴染「え…?」

男「昼休みに俺トイレに行ったろ?」

幼馴染「う、うん」

男「その時にさ…あいつが告られてるところをみかけてさ」

男「俺も気になって影で見てたんだよ」

男「きっぱり断ってくれるって信じて」

幼馴染「……」

男「けど…曖昧なまま友から電話かかってきて、咄嗟にその場から逃げちまったんだ」

幼馴染「ああ…それで」

男「だからそのあと断ったのかどうかさえわからなくて、帰りに聞いてみようと思って誘ったけど」

男「友達と約束があるって言って…」

幼馴染「……」

男「んーーー…俺の考え過ぎかなぁ」

幼馴染「でも…確かにそれは心配しちゃうよ」

男「けど…付き合ってるって言っても境界線はしかなきゃ」

男「踏み込んでいいところと悪いところってあるしさ」

男「だから、俺には信じることしかできないんだよ」


幼馴染「そうだねぇ…私が男くんの立場だったら耐えられないかも…」

男「幼馴染が?」

幼馴染「あんまり私自身が隠し事とかできないから…」

幼馴染「お互いの関係に関わるようなことはちゃんと話してほしいって思うよ」

男「だよな」

幼馴染「けど…たしかに知られたくないっていうことはあるかも」

男「幼馴染にも…か?」

幼馴染「もちろん、私も知られたくないことの一つや二つあるよ」

幼馴染「みんないくつも隠しごとは持ってるんからさ」

幼馴染「彼女ちゃんが話してもいいって思えるときまで」

幼馴染「待ってあげたらどうかな?」

男「なるほど…」

幼馴染「私だったら耐えきれなくなって自分から話しちゃうと思うから…」

幼馴染「あくまで私の意見なんだけどね…」

男「…そうか」

男(そうだな…あいつから話してくれるかもしれないし)

男(こちらから言及して関係が悪くなるのも嫌だしな)

男「わかった。幼馴染の言うとおり待ってみるよ」

幼馴染「うんっ」

―――――――――

男「ただいま~」

妹「兄ちゃん!!おかえりー!!」

男「おう、ただいま。珍しいなちゃんとズボン穿いてるなんて」

妹「むふー」

男「鼻息荒いぞ」

妹「お腹減ったよ~」

男「すぐ用意するから待ってくれ~」

―――――

男「♪~~」

妹「今日はどんなご飯~~~???」

男「今日はハンバーグでもつくろかなっと」

妹「ハン!!」

男「バー!!」

男・妹「グーーーッ!!!」グーッ


男・妹「わはははははは」

plplpl

男「はいはいっちょっとお待ちを~」


pi
男「もしもし~?」

友『男!?今すぐきてくれっ!!』

男「え、ちょ…どういうこと??」

友『いいから、来い!!』

ブチッ

男「おい来いって…」

男「どこに行きゃいいんだよ…」

男「妹っ!!火の元頼む」

妹「に、兄ちゃん!?」

男「ハンバーグはあと焼くだけだからっ!!」

男「ちゃんと中まで火を通すんだぞ」

がちゃん
タッタッタッタ

妹「に、兄ちゃ~んっ!!」



男「ったく…どこに行けってんだよ」
pipi

男「ダメだ通じねぇ」

男「くそっ」
タッタッタッタ

幼馴染「~~♪」

タッタッタッタ
男「はぁはぁ…」

幼馴染「男…くん?」



男「ちっ…どこ探せって言うんだよ!!」

幼馴染「男くーん!!」

男「幼馴染!!」

幼馴染「どうしたのそんなに急いで」

男「友から急に呼び出されて…」

幼馴染「どこに呼び出されたの?」


男「あいつどこかも言わずに切りやがって…」

幼馴染「電話は通じないの?」

男「ああ…」

幼馴染「場所が分からないなら友くんの家に行ってみよう」

男「そうだな…」
タッタッタッタ

―――――

友宅


男「はぁ…はぁ…」

幼馴染「ここが友くんの家…?」

男「ああ、あいつ一人暮らしで都心部に両親が会社を経営してるらしいが」

幼馴染「そうなんだぁ…」

ピンポーン

男「……」




幼馴染「出て来ないね…」

男「ちぃっ…ダメか」

pipipi

男「出てくれよ…」


幼馴染「……」

男「ダメだ通じない」

幼馴染「男くん…今日は諦めよう?」

幼馴染「友くんも何かあったら連絡してくれると思うし」


男「…」

男「そうだな…」

幼馴染「もう周りも暗いし、このまま探してたら危ないよ」


男「わかったよ、今日はひとまず帰ろう」

男「妹も一人で待ってるし」

幼馴染「そうだねっ」

トテトテ

幼馴染「!?」クルッ


男「どうした?」

幼馴染「…っ!!」
タッタッタッタ

男「おい!!幼馴染!?」

幼馴染「……」

幼馴染(今…確かに誰かに見られてるような気が…)


男「どうしたんだよ急に走りだしたりして」

幼馴染「…ううん…なんでもないっ」

幼馴染「ごめんね」

男「ああ…俺は良いけど」

男(幼馴染…?)


幼馴染「帰ろうっか」

男「お、おう」

――――――

――――――

翌日


幼馴染「おはよう~男くん」

男「おはよう~」

幼馴染(昨日の視線といい…学校での視線)

幼馴染(偶然とは思えない…)

幼馴染(誰かにつけられてる…?)

男「…昨日のことか?」



幼馴染「え、な…何が??」

男「いやぁ、さっきから何か考え事してるみたいだったから」

男「それに昨日急に走り出したけど…」

男「あれってもしかしてこないだ言ってた…」

幼馴染「ううんっ!!単なる私の勘違いだったみたいっ」





男「お前昨日どこにいたんだよ!?こっちは探し回ったんだぞ」

友「んあ!?なにいってんだ、昨日ちゃんと場所伝えたぞ!!」

男「いや!!途中で切れたぞ!!」

友「いやちゃんと伝えたわ!!」

幼馴染「ふ、二人とも落ち着いてっ!」

男「急に連絡があるから何事だと思えば、場所すら伝えないとかどうなってんだよ」

友「だから伝えたっつってんだろうが!!河川軸にいるから来いよって」

男「初耳だわボケッ!!」

幼馴染「落ち着いてよっ!!意見が食い違ってるのに言い合いしても意味ないってば!!」

男・友「・・・っ」

男「悪い幼馴染」

幼馴染「友くんがあったの?」

友「・・・・」

男「・・・」

友「学校終わってから話すよ」

ーーーーー
キーンコーンカーン

男「昼休みか・・・」

男(そういえば・・・彼女今日来なかったな・・・)

男(どうしたんだあいつ・・・)

幼馴染「男くん、一緒にお昼食べないかな・・・?」

男「ああ・・・いいぜ」

再開します・・・

後味は・・・良く終わるのかなぁ・・・
書いてて自分が心配になってきた

ーーーーーー
男「なんかやけに真面目そうだったな・・・あいつ」

幼馴染「だねぇ・・・」

幼馴染「本当に何があったんだろう・・・」

幼馴染(深刻な面持ちだったし・・・なんだか友くん自身のことというより・・・)

男「まぁ・・・どうせいつものくだらないことさ」

幼馴染「あははは・・・どうなのかな」

がちゃん

イケメン「大変だ!!男!!すぐに食堂に来てくれっ!」

男「あ、ああ!!」

幼馴染「男くんっ!!」

男「ああ、行こう!!」


タッタッタッタ…

――――

ガヤガヤ

友「てめぇだろう!!!てめぇがあいつを…!!」

イケメン2「な、なんのことっ!?大体ボクは…」



男「一体なんだっ!?」

幼馴染「はぁ…はぁ…。何…この人だかり」

イケメン「友ぉ!!!」


友「てめぇがあああ!!!」

ガシッ

友「…っ!!男っ!!」

男「やめろっ!!何があったか知らないが…校内で問題起こすなよ」

友「……くっ!!けど」

男「……落ち着けって」

友「落ち着いていられるかよ!!」

委員長「何があったの!?一体」



――――――――――

――――――――――

生徒指導室


委員長「はぁ…」

友「…」

イケメン2「…」



男「…」(なんだかなぁ…)

イケメン「…」

委員長「で…一体の何があったの?」

友「……」

イケメン2「えっと…その」


イケメン「見たままを話すと、いきなり友がイケメン2くんに掴みかかったんだよ」

友「いきなりじゃねぇよ」

委員長「じゃあどうして?」

友「……」

委員長「掴みかかること自体問題あるけど、理由もなくやったのであれば…」

委員長「自宅謹慎じゃ済まないわよ」


友「……理由はある…けど言えねぇ」

イケメン「友…」

男「……」

委員長「それをはっきりさせないと、どうにもならないのだけどいいの?」

友「…」

男「友…」

友「……河川軸付近にいたんだよ…こいつが」

男「…?」(河川軸って…)


イケメン2「??」

イケメン「河川軸…?」

友「悪い…男以外席をはずしてくれないか?」

男「え…?」


委員長「…わかったわ」

イケメン「…?」

イケメン2「…??」

ガラガラ

男「はぁ…」

男「みんな出てったぞ」

友「……悪いな」

男「何があったんだよ、たしかに無茶するところとかあるけど…」

男「理由もなく掴みかかるなんてお前らしくないぞ…」


友「理由か……理由なのかどうかわからないが」

男「…??」

友「昨日お前に電話したよな?」

男「ああ…さっきの河川軸に関してだっけ?」

友「あとから冷静に考えてみたんだがやっぱりお前にちゃんと伝えられてなかったかもしれない」

男「……そのことはもういいって」

友「ああ…すまん」

男「で?河川軸で何があったんだよ?」

友「……お前には酷な話になるかもしれんが……いいか?」


男「酷…?」

男(なんのことだ…?一体)



友「俺が河川軸に行ったのは偶然だったんだよ」

友「たまたま昨日散歩しててな」


友「それはいいんだよ…」

男「…それで?」

友「河川軸付近を歩いていたら悲鳴が聞こえてきてな…」

友「それでその声のする方へ向かったんだよ」

男「もしかしてそれって…」



友「ああ…大体考えてる通りだ」

男(それが俺が酷なのとどう関係が…)



友「俺が駆け付けた時はすでに犯人はいなかった…けど」


友「そこにいたのは見覚えのある女の子だったんだよ」

友「服がビリビリに破かれて…放心状態になってた」




男(まさか…)



友「……」

男(いやそんなわけない…そんなわけ…)



友「今日『あいつ』休んでるだろ…?そういうことだよ…」

男「…っ!!!」


男「あああ……ああ…」
ドサ

男「嘘だろう…?」

友「いや……そこにいたのは彼女だったよ」

男(ダメだ……頭の中が真っ白だ…)

男(何も考えられない……)


男(だって昨日まであんなに………)



――――――――――


――――

――






………

―――――


男「ん…」


幼馴染「男くん…大丈夫…?」

男「幼馴染……」



話を聞くとどうやら俺は指導室で倒れたらしい…
そのあと友がすぐにみんなを呼びもどしてくれたらしく
俺の代わりに事情を話してくれた

みんなことの重大さに絶句しており、友はイケメン2をその時河川軸付近で見かけたという
情報を元に彼を問いただそうとしたらしい

イケメン2は確かに河川軸付近にはいたらしいが誰とも会っていないと言っているそうだ


どこまでが本当かわからないが…
今は…




男「……」

幼馴染「男…くん」

男「ごめん…幼馴染、一人にさせてくれないか?」

幼馴染「…うん…わかった」

幼馴染「何かあったらすぐに保健の先生でも誰でもいいから呼んでね」


男「ああ……」


ガラガラ

男「……」


男(なんで……あいつなんだよ…)



――――――――――

―――――

帰り道

イケメン「男っ!!」

幼馴染(!!男くん…っ!)

委員長「大丈…夫…なわけなわよね」

男(みんな…)

男「しばらく寝てたおかげか今は大丈夫だよ」

男「ああ、俺は大丈夫」

友「男……」

友「すまん、俺があんなこと話したせいで…」

男「いいって、それに真実を知れてよかったよ」

男「このことを知らずに今日あいつに会いに行ってたかもしれないし」

友「男…」

男「なぁ委員長。友は結局どうなるんだ?」

委員長「事情は事情だからね…真偽はどちらにしろ」

委員長「自宅謹慎は免れないわね」

男「そうか…」

友「ま、気にするな。俺はこれくらい慣れっこだ」

委員長「慣れても困るのだけどね」

男「ははははは」


幼馴染(男くん…)




イケメン2「……」

―――――

委員長「じゃあここまでね」

イケメン「俺もこっちだから」

友「じゃあな男、無理すんなよ」


男「ああ」

幼馴染「バイバイ」



トテトテ

210
うん素で間違えてた
申し訳ない

幼馴染「……」

男「……」


幼馴染(どうしよう……なんて切り出そう…)

男「ごめんな…帰り道、付き合わせて」

幼馴染「ううんっ!!気にしないで」

幼馴染「私のほうこそ…一緒にいていいのか」

男「いや、家ほとんど同じなわけだし。それに幼馴染がいてくれるだけで大分落ち着いたし」

男「幼馴染には感謝してるよ」

幼馴染「そう…かな?」

男「ああ、ありがとうな」

幼馴染「ううん、こんなことくらいしかできないから…」


男「そんなことないって」

幼馴染「あははは…」


幼馴染「今日はどうするの?」

男「ああ…」

男「しばらくは…会えないかな…」

男「今会いに行って、あいつの傷口えぐるようなことできないし…」

幼馴染「そっか…そうだね」


男「ああ…」

男「過ぎたことをあーだこーだ言っても仕方ないって言ったら冷たいって思われるかもしれないけど」

男「俺自身もあいつになんて言ってやればいいのかわからないし…」

男「うん…」

幼馴染「男くん…」

男「とにかく…俺が向き合っていくよ」

男「時間はかかるかもしれないけどな」

幼馴染「男くんなら大丈夫だよっ…」

男「ははは…そうかな?」

幼馴染「うん…だって」

男「うん?」


幼馴染「ううんっ。なんでもないっ」

男「なんだよそれ~」

トテトテ

―――――――――


男「じゃあな、また明日な」

幼馴染「うんっ。また明日ね」

男「おう」


幼馴染「男くんっ」

男「うん?」


幼馴染「無理しないでね…」


男「……ああ!大丈夫だよ」


がちゃん

――――――――――

男(とは言ったものの…)

男(これからどんな顔してあいつに会えばいいんだよ…)



男「……彼女…」

翌日


男「おはよう~」

幼馴染「おはよう」



イケメン「おはよう…」

委員長「もう大丈夫なの…?」

男「休んでるわけにもいかないからな」

男「それに今日あたりに会いに行こうかなって」


一同「!!」

男「会えるかどうかは分からないけど…あいつと向き合ってやらなきゃ」

男「俺にしかできないことだしさ」

イケメン「そうだね…」


委員長「男くん…」

キーンコーンカーン

――――――――――

帰り
彼女宅

ピンポーン

男「……」


彼女母『はい?』

男「あの…この前伺った男ですけど」

男「彼女さんのお見舞いに来たのですが…」

彼女母『わざわざありがとうね、けどごめんなさいあの子今も体調悪くて』

男「そ、そうですか…わかりました」

彼女母『ごめんなさいね』



男「やっぱそうなるよな…」

――――――――――
それから何日か経ち



幼馴染「それで…どう?」

男「うん…あれから一週間近く通ってるんだが一度もあいつの顔を見てないんだ」

幼馴染「そっか…」

男「まぁ…会えるまで何度も通うさ」

幼馴染「そうだね」


ガラガラ

友「よお」

男「友!!もう謹慎は解けたのか?」

友「まぁな」

友「あれからどうなんだ?」

男「全然だめだ…何度も通ってるんだがな」

友「そうか…」



ガラガラ
イケメン「おはよう」

イケメン2「おはよう…ございます」

男・幼馴染「!!」


友「てめぇ…どの面下げて」

イケメン「待て友それは誤解だ」

友「何が誤解なんだよ!コイツがあの現場にいたことは事実だろうが!!」

イケメン「それが誤解なんだ」

イケメン「彼はあの場にいたのはジョギングをしていたからなんだよ」

友「はぁ?よくそんな嘘が思いつくな」

イケメン2「う、嘘なんかじゃないよ!!ホントだよっ」

友「なんであの時間にあんなとこでジョギングなんかしてたんだよ?」

友「おかしいじゃねぇかよ!!」

イケメン2「それは…」

友「それに…てめぇ何やら俺らをつけてたみたいだしな」

一同「!!!」

幼馴染(え……?)

イケメン2「そ、それは…」


友「なんで俺らをつけてたんだよ?」

イケメン「本当なのかイケメン2くん…?」


イケメン2「……」

友「ほらな…どうせアイツをいつ襲おうか見計らってたんだろう」

イケメン2「それは違う!!」


友「違わねぇだろうが!!てめぇが全部やったんだろ!!」
グイッ

幼馴染「と、友くんっ!!!」

イケメン「友!!!」

友「イケメン!!!なんでコイツをかばうんだよっ!!」

イケメン「つけていたかどうか、真偽はわからない!!けどその場にいたという理由だけで疑うな!!」

友「十分な証拠だろうが!!」

イケメン「それを言い出したら、お前もそうだろうが!!」

友「てめええええ!!!!!」


ガシッ

友・イケメン「!?」

男「もう…やめろよ」

男「あのな…俺は誰が何をやったかとかそういうのは興味ないだよ」

男「ただあいつが普通に学園通えるようになったらそれでいいんだよ」


友「けどな…!!あいつは」

男「そうやって疑うだけ疑って、もし違ったらどうすんだよ?」

男「ごめんなさいじゃすまねぇんだぞ?これから彼女を襲ったことで疑われたって…」

男「ずっとそれを背負っていかなきゃならないんだぞ?」


友「…それは…!!」

男「落ち着けよ…今ならまだ謝れば間に合うぞ」


友「……頭冷やしてくる」
ガラガラ


幼馴染(友くん…)

男「ったく…」

男「イケメン2…」

イケメン2「うん…?」

男「俺も疑ってないわけじゃない…」

男「けど…なんの根拠もないのに決めつけるのは俺だって嫌だし」

男「もし本当にあいつを襲ったのであれば、その時は覚悟してくれ…」


イケメン2「うん…わかったよ」

イケメン「男…」


キーンコーンカーン

―――――


男「はぁ……」

男「なんでこんなことになってるのかなぁ…」

plplpl

男「ん?」

pi
男「もしもし…」


彼女『もしもし…男…?』

男「か、彼女!?」

彼女『ごめんね…?心配かけて』

男「そんなことはいいって!!だ…大丈夫…なのか?」

彼女『うん……大丈夫だよ…』

男「……そうか…」

男「無理とか…しなくていいからな?」

彼女『うん…してないよ』

男(くそ…なんて話せばいいんだろう…)

男(やばい…涙出てきそう…)

彼女『えへへへ…声震えてるよ?』

男「ははは…なんでかな…ははは」

彼女『寂しかった…?』

男「うん…それもあるかな…けど」

彼女『……けど…?』

男「ごめんね…そばにいられなくて…」

彼女『そんなの…気にしないで…』

男「はははは……無理…かなぁ」

彼女『あはははは…もう…』



彼女『あは…はは…は…』

彼女『……』

彼女『ごめんね……私…穢されちゃった…』


男「っ……」

男「ごめん……っ…」




電話越しでもわかるくらい…
静かに…けど辛そうに彼女は泣いていた
今すぐ抱きしめたかったけど

電話越しで一緒に泣くことしかできなかった

――――
帰り道



幼馴染「ねぇ…ちょっといいかな?」

イケメン「ああ…幼馴染ちゃん」

幼馴染「途中まで一緒に帰ってもいいかな?」

イケメン「ああ…俺でよければいいよ」

幼馴染「うん…」

トコトコ

幼馴染「……」

イケメン「……」

幼馴染「イケメンくんは…」

イケメン「うん…?」



幼馴染「どうしてイケメン2くんがやってないって思うの?」



イケメン「まぁ…最近一緒に帰るようになったから、それで彼がどんな人なのか」

イケメン「わかるようになったから…」

イケメン「それに彼は…」


ぞろぞろ…

dqn1「へへへ…」

dqn2「可愛い女の子連れてるなぁ」




幼馴染「い、イケメンくんッ…」

イケメン(まずいな…6人か…数が多すぎる

イケメン「二人相手に6人か…大した連中だな」

dqn3「別にお前は興味ないから」

dqn1「いや…コイツの目の前でやってやろうぜ」


幼馴染(ど、どうしよう…とにかく助けを呼ばなきゃ)

イケメン(幼馴染ちゃん…)

幼馴染(え…?イケメンくん?)

イケメン(俺がなんとかするから…君は逃げて)ヒソヒソ

幼馴染(けど…それじゃあイケメンくんっ!!)ヒソヒソ


dqn1「何ごちゃごちゃ話してるんだよ!!」
バキィ

イケメン「早く逃げて!!!」


幼馴染「…ッ!!」

幼馴染「ごめんねっ!!」
タッタッタッタ


dqn1「てめぇ…」

イケメン「まぁ落ち着きなよ…ただで帰れるなんて思ってないから」

イケメン(骨の一本で済めば儲けもんかな…)

―――――――――


幼馴染「はぁ…はぁ…」

幼馴染(どうしよう…誰かに連絡…警察に)

幼馴染(けど…警察じゃあイケメンくんが学園にいられなくなるかも…)

幼馴染「誰か…」


幼馴染(だめだ…男くんは呼べない…、友くんも謹慎とけたばかりなのに…)

幼馴染(他に男の子で知り合いいないし…どうしたら…)



幼馴染「どう…しよう……」






トコトコ
男「幼馴染…?」

バイトなので中断します…


帰ってきたらまた書きますので…

再開します…



幼馴染「おとこ…くん…?」

男「どうしたんだ!?そんなに息を切らして」

幼馴染「イケメンくんが…イケメンくんが大変なの!!」
ぎゅ…

男「大変だけじゃわからないからっ!!何があったんだ?」

240
えっと…
問題起こして学校に居辛くなるってことにしといてください

わかり辛くてもうしわけない…(;一_一)

幼馴染「商店街付近で…変な人達に絡まれて…」

幼馴染「それで私を逃がすために身代わりに…」


男「…マジかよ…」

男「とにかく警察はまずい…いくら相手から絡んできたとはいえ」

男「反撃しちまったことがバレたら学校で問題にされる」

男「とにかく俺が行く」

幼馴染「けど…男くん一人じゃ…」

男「まぁ…最悪の事態はなんとか回避するから」

男「幼馴染は俺の母ちゃんに連絡取ってくれ」

幼馴染「え…?」

男「あの人ならこの辺に顔が利くからなんとかなるかも」

幼馴染「わ、わかったっ」

男「じゃあ頼むっ!!」


タッタッタッタ


ガヤガヤ
ウーーーウーーーー

ガヤガヤ
男「はぁ…はぁ…」

男「この人だかり…」


トコトコ
男「すみません…通してもらえますか」

救命士「すぐに運べっ!!」

男「すみませんっ何があったんですか!?」

救命士「申し訳ないがあとにしてくれ」


男「友達かもしれないんですっ!!」

救命士「彼がか?」


イケメン「よぉ…男」

男「イケメンっ!!」

イケメン「いやぁ……美少女と歩いてたら…ちょっと…6人ほどに囲まれ…てね…」

イケメン「ああいうことって……ホント…にあるの…ね」


男「喋んなくていいからっ!病院に搬送されろ」

イケメン「なんと…かなる……とおもっ…たんだけど」

イケメン「骨の一本じゃ……済まなかっ…たな…」

――――――

病院にて…



男「……」

タッタッタッタ

幼馴染「男くんっ!!」

男「幼馴染!!」

幼馴染「イケメンくんは…?」

男「だめだ…面会謝絶だってさ」

幼馴染「そ、そんなにひどいの?」

男「ああ…俺が駆け付けた時は全身ボロボロでな…」

幼馴染「そんな……」

男「さっき母ちゃんから連絡あったんだけど…」

男「襲撃してきた連中も何人かイケメンにやられたんだってさ」


男「その後も連中を追ってるってさ」

幼馴染「そっか…」

幼馴染「やっぱり…警察に被害届出した方がいいのかな…」

男「俺もそれは考えたんだけどな…」



友「イケメンがそんなこと拒むよ」


男「友!!」

友「悪いな遅くなって、イケメンはどんな様子なんだ!?」

男「ああ…まぁ…結構な」


友「そうか…」

幼馴染「けど……問題が起こったとはいえ、イケメンくんは被害者なんだし…」

幼馴染「私がやっぱりちゃんと警察に連絡していれば」


友「……いやどうだろうな…」


友「少なくともこのことを学校が問題視しなきゃいいんだけどな…」


幼馴染「そんなっ…だってイケメンくんは被害者なんだよ!?」


友「被害者なのかどうかじゃなくて、学校の制服着て起こったことが問題なんだよ」

男(……逃げればよかった…か…)

幼馴染「そんな……」

友「まぁ…あいつ自身が警察を嫌ってるからな」

友「警察沙汰にはしないでくれって多分言うだろうし」


幼馴染「……」

友「幼ちゃんは何も悪くないからそんな気にするな」


男「……」

―――――


男「送ってくよ幼馴染…」

幼馴染「ありがと…」




男「俺が通りかかってよかったよ」

幼馴染「え…?」

男「いや…母ちゃんに連絡が行き届いたおかげで多分イケメンもあの傷ですんだと思うし…」

幼馴染「そんな…だって酷い傷だって」

男「イケメンはきっとお前を責めないよ…」

男「だから逃がしたんじゃないか」

幼馴染「うん…」

男「今度…ちゃんと会えた時に」

男「謝るんじゃなくて…お礼を言ってやってくれ」

幼馴染「…っ!!」

幼馴染「うんっ…」

―――――


男「じゃあ…またな」

幼馴染「うん…またね」

がちゃん

男「はぁ…」

母「おかえり」

男「ああ…母ちゃん…その…ごめん」

母「で?イケメンくんはどうなの?」

男「ああ、何とか生きてるよ」

母「はぁ……他に言い方ないの?」

男「ああっ…まぁ、うん正直無事という状態じゃないから…さ」

母「そう…まぁいいわ」

男「今は…また一緒に学校へ通えるようになるよう待つことしかできないからさ」


母「そうね…ってそういえば」

母「あんた昨日勝手に口座からひきおとしたでしょ!?」

男「ああ、食費がちょっとやばかったから」

母「あれはアタシが遊ぼうと思って貯めたお金なのぉぉぉ~~」

男「いいじゃないかぁ…大事な息子と娘の生き死にが関わってくるんだしさ」

母「大げさよちょっとくらい食べなくても」

男「母親らしからぬ発言だぞそれ」

――――――

男「おはよう~」
ガラガラ


彼女「や、やぁ…」

男「…!!彼女…!!」

友「今日来たらもう来ててな…」


男「ああ…もう大丈夫なのか?」

彼女「うん…まぁね」

幼馴染「おはよう~…」

幼馴染「っ…!!彼女ちゃんっ!!」

彼女「幼馴染…」

幼馴染「…学校来れるようになったんだね…」

彼女「うん…もう大丈夫だよ」


幼馴染「よかった…よかったぁ…」ポロポロ

男(ホントに良かった…)

男(いや…これからだな…)

男(これから俺が彼女を支えていかなきゃ)


男「お帰り…彼女」

彼女「うん…ただいま」






イケメン2「……」

―――――
帰り道



男「なぁ今日一緒に帰らないか?」

彼女「…ごめん…今日は迎えに来てもらうんだ」

男「そっか…そうだよな」

男(あんなことがあったんだ…彼氏でもやっぱり不安だよな…)

男「いいよ、まだ不安なのもあるし俺はいつまでも待ってるよ」


彼女「うん……そだね…」





幼馴染(男くん…彼女ちゃん…)





この時からだったな…
この違和感に気づいてさえいればよかったのかもしれない…

―――――
何日か経ち
俺は極力彼女との過度な接触を控えた…
イケメンの見舞いに行っては、談笑していた


しかしそんな矢先
それは突然だった




男「え…?今なんて…」

委員長「イケメンくんの転校が決まったわ」

幼馴染「な、なんで…」

男「な、なんで!?だって公に問題になってるわけでもないのに!!」

幼馴染「そうだよ!!そのために警察へも連絡しなかったし…」


委員長「学園側がね…」

委員長「彼に恨みを持って別の生徒に危害を加えられることを恐れて」

委員長「それで今回の転校が決まったの」


幼馴染「そんな……」

男「……」

委員長「それに…彼の意志なのよ」

委員長「これ以上迷惑をかけたくないからって」


男「……っ」
タッタッタッタ


幼馴染「お、男くん!!」




男(そんなのおかしいじゃないか!!)

男(お前は悪くないのに!!なんで!!)


タッタッタッタ

イケメンの病室


男「はぁ…はぁ…」


イケメン「ど、どうした?そんな息切らして…」

男「なんでだよ…なんでお前が出て行かなきゃならないんだよ」

イケメン「ああ…」

イケメン「まぁ…うん。迷惑かけたくないっていうのがね」

男「迷惑なんて掛けてないじゃないか!!」

イケメン「制服であんなことしたのがまずかったさ」

イケメン「それくらい判断できなかったわけじゃない」

イケメン「けど…それをやってしまった俺にも責任はある」

男「だけどっ…!!!」


イケメン「いいか?男」

イケメン「この世の中に絶対的に悪くないことなんてないんだよ」

イケメン「問題が起こるってことは必ず両方に少なからず非はある…」


男「そんな小さな非まで気にしてたらキリがねぇよ!!」

イケメン「少なくとも俺の非は気にしないなんてものじゃないから」

イケメン「いいんだよこれで」

イケメン「俺もこれ以上大事になんかしたくない」

男「……」

イケメン「お前なら…友と違って物分かりがいいからわかってくれるよな?」


男「イケメン……」

イケメン「お前と友達でよかったよ」

イケメン「俺が出て行ってもこうやって悲しんでくれる奴がいる」

イケメン「それでいいって」


男「悲しんでなんかいねぇよ…」


イケメン「はははは…こりゃ俺の勘違いか」

男「……」

イケメン「そういえば…友の奴はどうしてる?」

男「お前のこともあってから全然顔出さなくなったよ」

男「多分お前の敵討とうとしてるんじゃ…ないかな」


イケメン「そうか……敵ねぇ」

男「……」

イケメン「ん?どうかしたか?」

男「いやぁ…こういう時お前なら『まだ死んでねぇよ』とか突っ込むかと思ったんだが…」

イケメン「あ、たしかに」

男「なんだよそれ」クスッ

イケメン「はははは」

――――――


男「じゃあ…行くな」

イケメン「ああ…」

男「なぁ…いつ頃転校するんだ?」

イケメン「ああ…来週あたりにはね」

男「早いな…まだ退院すらしてないのに」

イケメン「別の病院に移ることになったからさ」

男「そっか……」

イケメン「見送りには来てくれるかな?」

男「……ああ、行ってやるよみんなとな」



イケメン「楽しみにしてるよ」



――――――――

本日はここまで…


細々としたところがいろいろ抜けてたり…
なんかダメだったりしてますが…
最後までは書ききります(;一_一)


ではお休みなさい

ーーーーーー

それから1週間後
イケメンは転校し見送りには俺と幼馴染しか来なかった・・・



男「結局友のやつは来なかったな」

幼馴染「そうだね・・・どうしたんだろう」

男(彼女はともかく・・・友は何だかんだで来ると思ったんだけど・・・)

男「帰ろっか」

幼馴染「そだね」

テクテク


彼女「~~~」

???「~~~」


幼馴染(え・・・あれって彼女ちゃん・・・?)

男「どうした?幼馴染」

幼馴染「え、あ・・・うん。えっと」チラ


幼馴染(あれ・・・もういない)

男「幼馴染??」

幼馴染「気のせいかな・・・」

男「何が?」

幼馴染「ううんっ!!なんでもないよ」

ーーーーー
学校にて

ガヤガヤ

彼女「おはよー」

ギャル「おはよー!元気そうじゃんー」

彼女友「学校休んでたから、すげー心配したんだけどー」

彼女「あー、もう大丈夫だからさー」

アハハハハ


男(うーん・・・話しかけたいんだけど、ちと苦手なんだよなアイツら)

幼馴染「おはよー、男くん」

男「おう、おはよう」

彼女「でさー」

ギャル「アハハハハ」

彼女友「まぢでー?」



幼馴染「彼女ちゃん最近ギャルちゃん達との付き合い多いね」

男「うーん、前はそんなに無かったんだけどな」

男「ここ最近になって多くなったなぁ」

幼馴染「悪い子達じゃないんだけどちょっとねぇ・・・」

男「ああ、それすごくわかるよ。てかあいつらとつるんでる奴らがねぇ」

幼馴染「不良くんたち・・・だっけ?」

男「うん、まぁ」

男(あいつらとは入学当初にやらかしたからあんまり関わりたくないんだよなぁ・・・)

幼馴染「なんか不思議だね」

男「ん?なにが?」

幼馴染「だって昔は男くんも結構やんちゃだったのに」

男「それは小学校の話だろ・・」

幼馴染「ふーん、中学の時とかも割とそうだったんじゃないー?」

男「そんなことないからっ」

男「中学はイケメンや友の方が無茶してたよ」

幼馴染「イケメンくんが!?意外~」

男「あいつ結構、色んな奴に絡まれてたからさー」

幼馴染「イケメンくんモテそうだもんねー」

男「そうそう、それで女子から告白されまくって上級生に目をつけられてさ」


アハハハハ



彼女「・・・・」

ーーーーー

男「今日も無理なのか?」

彼女「ごめんね、友達と約束あるから」

男「そうか・・・無理にとは言わないけど」

彼女「ほんとごめんっ」

彼女「じゃねっ」


男「あ、ちょっ・・・」

タッタッタ


男「あいつ・・・」

男「ちょっとくらい話聞いてくれても・・・」




友「よっ」

男「友!!もう授業終わってるぞ」

友「ああ、今日はちょっと用があってな」

男「サボってたから呼び出し食らったか?」

友「そんなとこかな」

男「ったく・・・ちゃんと授業には出ろよ」

友「わかってるって、あ、そういえばお前彼女とはうまくいってるのか?」

男「ああ・・・うん、どうかな」

友「ったく、しっかりしろよ!でないと他の男にかっさらわれるぞ」

男「そうならないようにはすらさ。それに俺はあいつを信じてる」

友「そうか」

男(けど正直言うと結構不安なんだよな・・・)

男(昔からの馴染みとはいえ・・・結構あいつモテるからなぁ)

男(そういえばこの前だって・・・誰かに告白されてたよな・・・)

ミス訂正

男「そうならないようにはするさ。それに俺はあいつを信じてる」

友「けどさ男、信じるのはいいけど」

男「ん?」

友「信じるだけじゃいつか足元すくわれるぞ」

男「・・・」

友「まあ、気を付けろってことだ。じゃあな」


タッタッタ


男「すくわれるか・・・」

男「はぁ・・・わかってるって」

男(けど・・・なんだろう)

男(どちらかというと俺の方が避けられてるような気もする・・・)


男「どうなのかな・・・俺の気のせいかな」

男「ん?」




彼女「~~~」
テクテク

男(彼女・・・?旧校舎に向かっていったけど・・・)

男「あいつ今日友達と用事あるって・・・」

男「・・・っ」
タッタッタ

ガラガラ




男(二階の教室に入ったけど・・・こんなところになんの用だ・・・?)

男(・・・・)ソロ~



男「駄目だな窓からじゃ中の様子がわからない・・・」

男「お、扉が微妙に開いてる・・・」

男(はぁ・・・さっき信じてるとか言ったそばからつけるなんて・・・最低だな)

男(けど本当にこんなところに何しに・・・)

ガラガラ・・・







「あぁんっ!!いいのぉ!!私のなかっ、きもちよくなってるぅぅ!!」


男「なっ・・・・」

彼女「いいよぉ・・・すごい、いいよぉぉ」
男(なんで・・・彼女が・・・他の男と抱き合ってるだよ・・・)

男(なんでだよ・・・なんで)

男「っく・・・!」

彼女「男よりっ・・・いいよぉぉ!!」




男「くっ・・・!!」

タッタッタ

男子トイレ


男「おええぇぇぇ!!」
ジャバジャバジャバ

男「はぁ・・・はぁ・・・」


男(くそっ・・・!俺のいったい何が悪かったんだよ・・・)



男「・・・くそぅ・・・」





???「誰かいるの?」

男「!!」

イケメン2「君は男くん」

男「イケメン2・・・」


イケメン2「どうしたの!真っ青じゃない!」

保健室

イケメン2「よかったよ・・・まだ保健室開いてて、とにかく落ち着くまでここにいよう」

男「ああ・・・悪いな」


イケメン2「落ち着いてからでいいから、ね?」

男「ああ・・・」



plplpl
男「・・・」


イケメン2「ケータイ鳴ってるけど・・・ボクが出ても大丈夫?」

男「ああ、頼む・・・」

イケメン2「う、うん」
pi

イケメン2「はい・・・」




男(・・・)

男(彼女・・・なんで・・・)

ーーーーー

男「悪いな・・・世話になった・・・」

イケメン2「あ、まだ無理しないで。フラフラだよ」

男「いや・・・大丈夫だ」

イケメン2「でも・・・ほっておくわけにはいかないから家まで送るよ」

男「・・・悪い・・・」

ーーーーーー


幼馴染「男くん!それにイケメン2くん」


男「幼馴染・・・どうして?」

イケメン2「さっきの電話の相手が彼女だったんだ」

男「そうだったのか・・・」

幼馴染「大丈夫!?顔真っ青だよ!!」

男「」

ミスりました
男「」無しで


男「悪いな・・・気を遣わせて」

イケメン2「いいよ、男くんと幼馴染さんになら気兼ねしないと思ったし」


男「ありがとう・・・」

イケメン2「じゃあ幼馴染さん、お願いできるかな?」

幼馴染「うん!!」

幼馴染「ありがとう、イケメン2くん・・・」

イケメン2「いえいえ、では・・・」
トテトテ

またミスりました・・・

イケメン2「いいよ。男くん、幼馴染さんになら気兼ねしないと思ったしね」

ーーーーー

幼馴染「・・・・」

男「・・・」


幼馴染「だ、大丈夫・・・?」


男「あ・・・ああ」

幼馴染(全然大丈夫じゃないよね・・・どうしよう、こんなになってる男くん初めて見る・・・)

男「悪いな・・・幼馴染。世話かけて」

幼馴染「そんな・・・男くんが気にすることじゃないよ・・・」

幼馴染「それに今にも倒れそうなのにほってなんか置けないよ」


男「幼馴染・・・」

幼馴染「無理しないで、ね?」

男「ありがとうな・・・」

テクテク

幼馴染「じゃあ何かあったら連絡頂戴」

男「ああ、なんかごめんな色々と」

男「落ち着いたら話すから・・・」

幼馴染「うん、落ち着いたらでいいから。焦らないで」

男「ああ・・・」

幼馴染「じゃあね」フリフリ

がちゃん

男「ふぅー・・・」


妹「兄ちゃん兄ちゃん!おかえりー!!」

男「おう!ただいま!すぐ飯の用意するからな!」

妹「お、おうっ!」

タッタッタ

妹(兄ちゃん顔色悪かったぞ・・・)

ーーーーー
翌日
男(今日からどんな面してあいつの顔見ればいいんだ・・・)


男「やばっ・・・思い出したら吐き気が」



幼馴染「おはよぅ・・・男くん・・・」



幼馴染「って・・・男くん!?大丈夫!?」

男「幼馴染か・・・。ああ ちょっと吐き気がしただけだ」

幼馴染「本当に大丈夫なの・・・?今日くらい休んでもよかったのに・・・」

男「いや・・・テスト近いしそれはマズイかな」

幼馴染「ノートだったら私が貸してあげるよ・・・?」

男「いやぁ!そういうわけにはいかないよっ!」

男(これ以上幼馴染に迷惑はかけられないし)

ーーーーー
オハヨー


男「おはよう~」

幼馴染「おはよー」





彼女「おはよー」

男「っ・・・!!」クルッ

幼馴染「?男くん??」



彼女「おはよー」

ギャル「おはよー。昨日のカラオケさいこーだったねぇー」

彼女友「彼女歌うまいもんねぇー」

彼女「あははは、そんなことないから!ギャル達の方が盛り上がり半端なかったし」

アハハハハ

幼馴染「彼女ちゃん、ギャルちゃん達とカラオケ行ってたみたいだね~」

男「ああ、そ、そうみたいだな」

幼馴染「?」

男(・・・)


イケメン2「・・・」

女の子「あ、イケメン2くんおはよー」

イケメン2「やぁ、おはよぅ」

ーーーーーー
昼休み

男「ふぅー」

彼女「よっ男」

男「!?」ビクッ

彼女「な、なに?どうしたのそんな驚いて。あ、もしかして声かけられて嬉しかったとか?」

男「え・・・あ、ああ!まぁそんなとこかな!あはは」

男(なんでこんな普通に接してくるんだよ・・・)



彼女「ねぇ?今日一緒に帰らない?」

男(まじかよ・・・昨日あんなことあったのに・・・)

男「けどさ、お前最近ギャル達とつるんでるじゃん?」

男「今日も約束とかしてるんじゃ・・・」

彼女「今日はしてないよー。たまには男とイチャイチャしたくてさ♪」


男「あ、ああ・・・そうだな」

彼女「なにー?その反応~。嬉しくないの?」



男(昨日のことさえなければ・・・俺だって嬉しかったさ)

彼女「とにかく帰ろうよ!ね?」


男「あ、ああ。いいよ」

彼女「約束だからね!!じゃ、ギャル達待たせてるか
ら」
タッタッタ


男「・・・」

男「なんなんだよ・・・一体」

幼馴染「おっとこくんっ♪」

男「わっ!お、幼馴染」

幼馴染「もう~良かったねー。彼女ちゃんと一緒にいられる時間できて」

男「え・・・あ、ああそうだな」


幼馴染「ん?」

幼馴染(あれ?元気でるかと思ったんだけど・・・)

幼馴染「男くん・・・?」

男「あははは、そ、そうだな元気出たかな?あははは」

男「よし、昼飯でも食べにいくか?」


幼馴染「あ、ごめんね。今日はもう先約があって」

男「そうか・・・それじゃあ仕方ないな」

幼馴染「ごめんねっ。また誘ってね」
トテトテ

男「あ、ああ・・・」

男「・・・」



男「一人で食べるか・・・」

下校時間

男「・・・」

男(ああああ!!いかんいかんなんかすごいネガティブになってる!!)

男(いつもの俺どこいったんだよ!!こんなことじゃ周りから気にかけられても仕方ねぇよ!!)

男「と、とにかく周りに悟られないようにしないとな」

ニィチャン♪メールダヨッ♪

男「なんだ?メールか」
pi

彼女
ごめんっ!少し遅れるかもっ
先に帰っててもいいよ



男「なんだそれ・・・」

男(まさか・・・)
タッタッタ

旧校舎

男「はぁ…また来ちまったよ…」

男(……もしかしたら…俺の見間違いかも…)

男(勘違いかもしれない…)


男「……」ソロ~…




「んあぁ…あぁ…」

「ん…はぁ…あっ…あぁっ」



男「!!!」



「あぁあっ、いぃよぉ…すごくいいっ!!」

「すごいよぉっ…!!」



男(間違いない…)

男(少しでも…『そんなことはない』…そんな淡い期待をしていたけど)


男「間違いない…あいつの声だ…」



男「くっ……」
ガクッ

男(まずい……また吐き気が…)

男(だめだ…相手の男を確認するまでは…)

ガラガラ…


男(誰なんだ…相手は…)



彼女「あぁあ…いいのぉ…そこ…気持ちよくてぇ…」

彼女「すごく…いいよぉぉお!!」



男「うぅ…」

男(ダメだ…机が邪魔で見えない…)

男(おぇ…ヤバい……!!)



男「うぅ…!!」
タッタッタッタ…

1f男子トイレ


男「おええええええぇぇぇぇええ!!!!!!!」
ジャバジャバジャバ


ジャー…
男「無理だぁ……」

男「こんなのあとどれくらいもつかわからない…」


男(けど…現場をおさえるのが一番手っ取り早いが…)


男(あいつが他の男に抱かれて喘ぐのを…直視できない……)

男「……くそッ…」
ダンッ!!


男「ダメだ…俺思ってたより精神弱いな…」


男(それに…仮に現場おさえても…あの空間にいられる自身がねぇ…)


男(どうすりゃ…いいんだよ…俺)

――――――

翌日
登校中

男(うーん…どうにかして、相手が誰なのかつかまないと)


男(けど…どうすれば)

男(俺のポンコツ精神じゃ現場おさえるのは無理だとして…)


男(尾行するとか…)

男(いや…だめだな…あまり賢明とは言えない)


男「うーん…」

幼馴染「むー…」チョンチョン


男「ひぃっ!!冷たっ!!」

男「お、幼馴染!?」

幼馴染「おはよ~」

男「なんだよっ、いるなら声かけてくれればよかったのに」

幼馴染「なんか声かけづらかったからー」

幼馴染「なんだか考え事してたみたいだし…」


男「あ、あぁ。ちょっとな」






幼馴染「…そういえばさ、男くん…」



男「ん?なんだ??」



幼馴染「昨日は男くん一人で帰ったの…?」



男「え、ああ。そうだけど…」

幼馴染「彼女ちゃんは?」

男「ああ、あいつはなんか用事入ったから帰れなくなったんだよ」


幼馴染「……用事?」

男「うん…そうだけど」

幼馴染「どんな用事か…聞かなかったの…?」


男「まぁ…付き合ってるって言っても、そこまで干渉し合うのもどうかと思うし…」

男「お互いプライベートのこともあるしさ」

幼馴染「ふーん…そっかぁ」

男「そういえば、幼馴染こそ昨日は珍しく別の奴と昼飯たべてたよな?」(よっしゃ、ナイス切り返し)

幼馴染「うん、昨日はなんか誘われちゃってね」

男「へぇ~もしかして男子か~?」ニヤニヤ


幼馴染「う~ん…そんなとこかな?」

男「あ…そ、そうなんだ」(え…意外だな…)

幼馴染「そういえばねーイケメン2くんがさ~」

男「ああ…」

あら…
名前が入っていなかった…


キンコンカンコン

男(幼馴染に余計な気を遣わせるわけにはいかないからな…)

男(なんとか隠し通せたけど、いつまでもつかなぁ…)


男(そういえば…幼馴染、イケメン2の話ばかりするなぁ…)

男(あいつ…イケメン2のこと好きなのかな…)


男(って何を考えてるんだ俺は!!あいつは彼女じゃないしそれに俺には…)


男「……」

担任「じ、じゃあ授業始めるよ~」

野球部「ういいいいっす!!!!」

担任「ひ、ひいぃっ!!」

生徒「何先生ビビってるの~~~~」

担任「せ、先生大きな声慣れてないからぁ…」

アハハハハハ


男「……」(寝よう…)

イケメン2「……」






―――――――――

――――

―――

―――――――




「男く~ん」

男「なに~~??」

「私ね…大きくなったら男くんのお嫁さんになる~~」



男「お嫁さん???じゃあボクと結婚するの??」


「そうだよ~~~」

男「じゃあボクのお嫁さんになってほしい~~」

「えへへへ、もう約束だよ~~~」

男「指きりげんま~」

「嘘ついたら針千本の~ます♪」



―――――――

――――

―――――――――

―――

「男くん~鬼ごっこしよう~」

男「いいよ~~」
ワーワー


「……」

男「?」

男「一緒にやろう?」

「え…でも…」

男「ちっちゃい頃よく遊んだじゃん」

男「一緒に遊ぼう!!」


「…っ!!うんっ」

―――――

―――


モブ「そういえばさ~男って×××のこと好きだよなぁ~~」

モブ2「絶対好きだぜ~~」


男「ち、ちげーよ!!別に×××のことなんか…」

モブ「けどお前らちっちゃい頃遊んでたんだろ~~」

男「べ、別にもう遊ばねぇもん!!」

救われると良いな…
どうしよう…このまま絶望√もアリに思えてきた…




―――――――

――――


モブ「じゃあお前アイツを鬼ごっこに誘うんじゃねぞ?」

モブ2「おう!!だったらお前があいつのこと好きじゃないって認めてやるよ」


男「…っ!!」

男「ああ…いいぜ」

男「もうあいつは鬼ごっこに誘わねぇよ!!」



ゴトッ
「あ……」


男「あ…」

モブ「あ、×××だぜ」

モブ2「×××こいつ聞いてやがったぜ~」


×××「……」ポロポロ…

男「あ…え…と」


モブ「ああ~~泣かした~~~」

モブ2「男が×××泣かした~~~」

×××「っ…!!」
タッタッタッタ


男「あ…ああ…あ」

――――――――

「馬鹿じゃないの!!なんで×××泣かせるようなこと言ったのよ!!」

男「だって…しょうがないだろ!!」

「言いたくないなら言いたくないって言えばいいじゃない!!」

男「だって!!だって!!」



×××「……もういいよ…〇〇ちゃん」

〇〇・男「!!」

×××「男くん……」

男「あ…えっと……」

×××「もう…遊んでくれなくてもいいから…」

男「!!」

×××「だから………嫌いだなんて…言わないでぇ…」ポロポロ…

男「あ…うぅ……」

〇〇「さっさと謝りなさいよ!!男!!」


―――――――――――

―――――

――――――――――


男「はぁ…はぁ!!」
タッタッタッタ


「じゃあ行くかのぅ」

×××「はい…」
テクテク


男「×××!!!!」


×××「!?男くんっ!?」

男「もう…鬼ごっこ誘わないとか言わないし…嫌いだなんて言わないから…」

男「…その…ごめんなさい…」


男「ごめんなさぁあぁい!!!!」

×××「男くん……」


男「行かないでよおおお!!!!」

男「外国になんか行かないで…一緒にいようよおおお!!!」



―――――――――――――――

――――

―――

――――――――――


男「!!!!」

バッ


男「はぁ…はぁ」

男(ゆ、夢…?)


男「やば…、夢見るほど熟睡してたか…」

男「って…もう昼休みじゃん!!!」


男「やべぇやべぇ!!!学食終わっちまうよ」
タッタッタッタ…

彼女「~~~」

イケメン2「~~~~」






男「あれ…アイツとイケメン2…?」

男(今日は別に委員会の活動はないはず…なのになんであの二人が…?)



男「……」
テクテク


男(なにか手がかりがつかめるかもしれない…)

男「……」テクテク



彼女「~~~」

イケメン2「~~~」



男「学食の方に向かってるな…」
テクテク

ドン

男「うおっと」

ガヤガヤ
男「うわあっ!!なんでこんなに人だかりが!?」



男子生徒「おばちゃん!!カツパン頂戴!!」

男子生徒2「俺にも~~」


男(そうか、今日はカツパンが半額なんだっけ)

男「って…!!」

タッタッタッタ

男「はぁ…はぁ…」
タッタッタッタ

男「ちっ…見失ったか!!」



男(せっかくのチャンスだったのに…)

男(やっぱり…イケメン2が相手なのか…?)


男(この前だって、俺がトイレに駆け込んだ時も…そうだ)

男(あそこは普段あまり使われてないから転校してきて2カ月も経ってないイケメン2があんなトイレの存在知ってるはずないし…)


男(なのに…なんであそこで出くわした…?)

男(………やっぱり…そうなのか?)

――――――
キンコンカンコン


男「やべぇ…」

男(結局カツパンどころか他のパンも買えないし…学食終わっちゃうしで何も食べれなかった…)


男「はぁ~…最近ついてねぇな…」



男「ん?」




幼馴染「イケメン2くん、今日一緒に帰らないかな?」

イケメン2「うん、いいよっ」

幼馴染「ちょっと…ね、相談が…」チラ

イケメン2「ん?……」



男(ん?一瞬俺の方を見た?)



イケメン2「ああ……なるほど、分かったよ。じゃあ一緒に帰ろうか」

幼馴染「うんっ」
トテトテ





男「仲良いな…あいつら」

男(多分…幼馴染、イケメン2のこと好きなんだろうな…)


男(同時期に転校してきたからなぁ…なんか通ずるものがあるんだろな)





男(幼馴染……)




男(って…俺はまた何を考えてるんだよ!!俺には…彼女がいるけど…)

男(けど……なんでかな)


男(なんか……気になる…)

男(はぁ…幼馴染は報われてほしいな)




男(けど…もしイケメン2があいつの相手だったら…)

男(……)



―――――――


――――



――

―――――


友「よっ!!」

男「お、友か…」


友「なんだよ、ずいぶんと今日はやつれてるな」

男「そ、そうか?そんなことないって、ただ寝不足なだけだから」

友「いや、寝不足なんてもんじゃないだろ。顔も土色になってんぞ」


男「はははは…マジか」


男(友にだったら……話してもいいかな)

友「で?何があったんだよ?」

男「ああ…まぁ長くなるんだけど…」

俺はありのままを話した
珍しく深刻な面持ちで話していたせいか、途中で茶化すこともなく真剣に聞いてくれた。

時折怒るような表情も見せていたがこらえるように話を聞いていてくれた。



友「そうか……俺が来ない間にそんなことが」

男「ああ…」

友「他に誰かに話したのか?」

男「いや…こんなこと話せる相手なんていないよ」

友「なんでだよ?だって幼ちゃんがいるじゃねぇか…」

男「それが……その」

男「一時期は話そうと考えたんだが…幼馴染」

男「どうやらイケメン2に好意を持ってるって…いうか…」


友「マジかよ……」

男「いや…でも!!今のところは俺の憶測っていうか」

男「それにもし…イケメン2が『相手』じゃなければ幼馴染は報われるわけだし」

男「『相手』が他の奴なら、それを暴けばみんな幸せ、万々歳だしさ!!」



友「けど、それってどうやったってお前は報われねェじゃねぇかよ」

男「俺は……」

男「……」


男「どちらにしろ…もう彼女を信じることはできねぇ」

男「誰が『相手』だったとしても…あんな現場見たあとじゃあもう無理だ」


男「最初は未練たらたらであいつのこと信じてじてたけど」


男「なんだろ…自分の中でアイツへの気持ちが薄れていってるっていうか」

友「もうどうでもいいってことか?」

男「そこまでは言わないっ…」

男「ただ…もうきっと好きではないと思う」


友「……」

友「まぁ当然か。そんなことあっても付き合っていけるほど俺たちはできちゃいねぇし」

友「俺がお前の立場だったら彼女を殺してたかもしれんし」


男「おいおい…」

友「例えばだよ」

友「けどそうなると…真実を知るには」

友「もう直接聞くしかないな…」


男「ああ……けど」

男「仮に聞いて、疑って、もしそれで違ってたら」

男「はい、ごめんね。すみませんでしたじゃ済まないな…」

友「だな……」


男(もしそれが幼馴染に伝わったら……)

男(……)


友「男、この一件俺に任せてくれないか?」

男「え?」

友「お前は現場をおさえることはできないんだろ?」

友「だったら俺が毎日きて張り込んでおくから、もし押さえたらお前に連絡する」

友「それでどうだ?」


男「そんな毎日なんて悪い、大体お前だって授業出ねぇとまずいだろ」

男「そんな気をつかわなくていい、てか気をつかわなくていいからお前に話したんだぞ」

友「けどそれじゃあお前がやられっぱなしじゃねえかよ」


男「とにかく、張り込むのはいいから。まぁ…最悪幼馴染に打ち明けるよ」


友「それで…幼ちゃん信じてくれると思うか?」

男「大丈夫だって、仮にも俺たちは『幼馴染み』なんだからさ」

友「そうか?お前がそこまで言うなら…」

―――――――――


男「なんて言ったけど…そんなのアテにならないよ…」

男(幼馴染だって…『幼馴染み』と『好きな相手』じゃ…)

男(好きな相手を選ぶに違いないし……)


男(……どうする…)



男「あ…」




幼馴染「ありがとう、わざわざこっちまで送ってくれて」

イケメン2「いいよ、そんな気にしないで」



幼馴染・イケメン2「あ…」

男「よう…」

イケメン2「じ、じゃあボクはこれで」
トコトコ

幼馴染「あ、うん、ばいばい」


幼馴染「今日は…帰り遅いんだね」

男「ああ、ま、まあね。あははは…」

幼馴染「あははは…」

幼馴染「もしかして…彼女ちゃんと?」

男「いや…友とちょっと話しこんでて」

幼馴染「友くんと…?」

男「たまたまさっきそこで会ってな」

幼馴染「そうなんだ…」


男「……」

幼馴染「……」


男「あははは…なんかごめんなっ。二人の邪魔しちゃって」

幼馴染「え?」

男「いやぁ…もう少し空気読んでから帰ってこればよかったかなぁ?」

男「じ、じゃあな。また明日っ」
タッタッタッタ

幼馴染「あ…男くんっ…」


がちゃん

男(き、きまずいいいいい!!!!!)

男(タイミング悪くあんな現場に出くわしちまうし…)

男(なんで今日こんなについてないの…)



妹「にいちゃぁぁん……お腹…空いた…」


男「え、い、妹ォォォ!!ど、どうした!?なんで今にも倒れそうな顔してるんだ!?」

妹「お、お弁当…おうちに忘れて……」

男「orz…」

―――――――――
――――

男「はぁああー…」

ドサッ


男「……」

男(しかし…本当どうしたものか…)

男(俺一人の感情ならどうとでもなるけど…)

男(でも幼馴染が関わってくるとなると…)


男(ほっておくわけにはいかない…)


男(…幼馴染……)


―――

――

―――――――

翌日

男「ふぅー…」
ガラガラ


男「……」
トコトコ

イケメン2「ん?」

男「おはよう」

イケメン2「やぁ、おはよう。体の方はもう大丈夫?」

男「ああ、おかげさまでな」

男「あのさ…」


ガラガラ
幼馴染「おはよう~」

男「今日帰り予定あるか?」

イケメン2「いや…特にないけど」


幼馴染「…男くん…?イケメン2くん?」


男「ちょっと話があるんだ」

イケメン2「……わかった」



幼馴染(…男…くん?)


――――――

――――――

幼馴染(……男くんがイケメン2くんに話…?)

幼馴染(なんだろう……)






――――――


―――

――――――
そして…
校舎裏


男「はぁ……なんでこんな果たし合いみたいなことになってんだ…」

男(まぁ…呼び出したのは俺なんだけどさ…)


男(それにもう…真偽を確かめるのはこれしかないしな…)



トコトコ
イケメン2「やぁ、ごめんね。待たせちゃって」


男「いや…俺もそんな待ってないから気にしないでくれ」

男「ていうか…急に呼び出したりして悪いな」


イケメン2「ううん、ボクも男くんと話したかったし」


男「そ、そうか」


男(イケメン2には悪いが…けど、幼馴染に傷ついてもらう前にハッキリさせておきたい)


男「話っていうのだが…彼女と最近まで仲良かったよな?」

男「今はどんな感じなんだ?」

チョイ落ちます…

また10時くらいに復活するかもです…

再開…


イケメン2「今…?」

男「ああ…」

イケメン2「たまに会って話す程度だけど?どうして?」

男「ああ…いやたまに一緒にいるところを見かけてな」


男(…一筋縄ではいかないか…)

イケメン2「そういえば…彼女さんは、君の…」

男「ああ……」

男「その…なんていうか」

男「委員会で同じだって言うわりには、やけに仲が良いなって感じて」


イケメン2「……」


男(……なんか…すごい苦しいなこれ…)

男「……その単刀直入に言うと」


男「お前たちが…その…」





イケメン2「もし…」

男「?」


イケメン2「もし…そんな関係だったら…?」

イケメン2「君はボクをどうするつもり?」

男「!?」


男(な…どういうことだ…やっぱり…そういう)


男「……それは…」

男「……」



男「ああ…返答次第ではお前を殴るかもしれない」

イケメン2「そうだね…」


男「……」


イケメン2「……」




男(もう後には引けない……)

男(これでそうであっても……違っていても)


男(俺か……イケメン2か…)

男「……」

イケメン2「君は…彼女さんが好き?」


男「…?」

男(何を…?)



イケメン2「君は思っているほど…彼女さんのことを想っていないんじゃない…?」

男「なっ…何を!?」


イケメン2「…ボクを疑っている…真実を知りたい」

イケメン2「単純に考えれば、彼女を寝取られた人の嫉妬心から…」


イケメン2「そう思うよ…」

イケメン2「けど…本当に彼女を想っていて……心から嫉妬している」


イケメン2「もしそうなら…疑い始めてから真っ先にボクに言いにくるんじゃないかな?」


男「……」

イケメン2「確かに…もし間違っていたらって考えるさ」

イケメン2「けど…本当に嫉妬で怒り狂っているとしたら、そんなことも考えられなくなると思うよ」





イケメン2「君は……本当はもう、彼女のことを好きではないんじゃない…?」



男「……っ!!!」

ガシッ

男「く……うぅ……」
グイッ

イケメン2「……」

イケメン2「今なら殴れるよ…」

イケメン2「君の彼女を奪ったかもしれない奴を」

イケメン2「……」



男「……っく……うぅう……」


男「う……ぅぅぅう…」


男(反論できねぇ……)

男(ああ……その通りだよ…俺はもう)

男(あいつのことを……)

イケメン2「男くん……」

イケメン2「聞いてほしい、ボクは決して彼女さんと…君の思っているような関係になったことはないよ」


男「……そうか…」


男(やっぱり…はずれだったか)


イケメン2「さっきはごめん……あんな言い方して」

イケメン2「ただ君の心意を知りたかったから…」


男「…いや…俺の方こそ…疑ったりして…」


イケメン2「ううん、そう思うのはおかしくないよ」

イケメン2「ごめんね…紛らわしい行動をとったりして」

イケメン2「ボクも……知りたいことがあったから」



男「…知りたいこと…?」

イケメン2「うん」

イケメン2「今は話せないけど…」

イケメン2「けど……必ず君には話すよ」

イケメン2「君に……関係してくることでもあるから」

男「俺に関係してくること・・・?」


イケメン2「うん・・・」


男「・・・」

男「わかった。お前が話してくれるまで待ってるよ・・・」


イケメン2「うん・・・ありがとう」


ーーーーーー

男「今日は・・・悪かったな・・・」

イケメン2「ううん、ボクは平気だよ。それよりも男くんの方が・・・」


男「俺は・・・うん、まぁそんなクドクド悩んでも仕方ないしさ」

男「大丈夫だ」


イケメン2「そっか」

男「じゃあ、またな」

イケメン2「うん。・・・・あ、そうだ」


男「ん?」

イケメン2「幼馴染さんにはちゃんと話してあげてね」


男「幼馴染・・・に?」

イケメン2「うん。これはボクからのお願い」


男「・・・」

男「ああ、ちゃんと話すよ」



イケメン2「ありがとうっ」


ーーーーーーーー

それは男を救う一筋の光明か?

破滅へと誘う誘蛾灯なのか?



次回、男「彼女が寝取られた」幼馴染「え...?」

―孤独―


男「なんだよそれ?」
幼馴染「どんたこす?」
銀髪「湖池屋おいしいよね」
ぽっちゃり「さんたこすは?」


どっちも待ってます(*゚-゚)つ④

そうなんですよね…
ほとんどセリフとか展開はその場の流れと即興で思いついて書いてるんでどうにも…(;一_一)

一連の流れと大まかなストーリーは頭に入ってるんですけど
まぁ…さいごまで見ていただければ幸いです


では再開します…

――――
帰り道


男「イケメン2は違ったか……」

男(振り出しに戻った………か)


男「けど良かった…。幼馴染が好きになった相手がそうじゃなくて…」


男(幼馴染…よかったな)
バッ

男「な、なんだ!?」

幼馴染「だ~れだ?」

男「えっと…その声は幼馴染み…?」

幼馴染「うぅ~…一発で分かっちゃったかぁ」


男「あははははっ、後ろからよく届いたな」


幼馴染「むー…そんなにちっちゃくないもんっ」

男「でも幼馴染、150㎝くらいしかないしかないだろ?」

幼馴染「もっとあるよ~」


男「あははははは」


―――――――

男「買い物か?」

幼馴染「うん、丁度食材なくなっちゃったから買い出ししてきたところだよ」


男「そっかぁー、一人暮らしだもんな。いろいろやっぱ大変なんじゃないか?」


幼馴染「そうだね~、一人だと勝手が良い時は多いけど、大変だね~」

男「やっぱりそうか」

幼馴染「けど一番なのは自分的にきついのは……」

幼馴染「帰ってきても誰も『おかえり』って言ってくれないところかな」


男「……幼馴染」

幼馴染「あははは…一人暮らしなのにそんなこと言ってくれる人なんかいないのにね」

男「いたらいたで恐いけどな」


幼馴染「も、もう!!そんなこわいこと言わないでよっ」

男「恐いこと言いだしたのは幼馴染みの方じゃんか」


幼馴染「むー…話題ふったのは男くんだよ~」

幼馴染「もう…男くんのおうちに行く」


男「おう良いぜ」

幼馴染「いいの!?」

男「だって断る理由ないし」


幼馴染「ほ、ほんとにいいの??」

男「ああ、いいよ」

幼馴染(…男くんの自宅…)


男「家に帰るのが恐いんだろ?」ニヤニヤ

幼馴染「ち、ちがっ……くないけど…」

男「そかは否定しないかい」

幼馴染「だって…ホントにちょっと恐くなってきたんだもん…」

男「泣くほどか…?」

ミス訂正
男「そこは否定しないんかい」

幼馴染「うぅ~…」

男「悪かったよ、とりあえずウチにおいで」

幼馴染「うん…」




がちゃん

男「ただいま~」

妹「兄ちゃんお帰り!!!」


幼馴染「お邪魔しま~す」

――――――


妹「むふー幼姉ちゃーん♪」

幼馴染「もう~、な~に?」

妹「ご飯作るの手伝う~~」

幼馴染「じゃあ…野菜を洗ってくれる?」

妹「わかた~~」



男「なんか悪いな…飯まで作ってもらって」

幼馴染「ううん、気にしないでっ」


妹「兄ちゃんも手伝って~~」

男「よし、きた」

―――


男・妹「ごちそうさまでした~」

幼馴染「お粗末さまでした」


妹「兄ちゃん!!お風呂入る!!」

男「もう湧いてると思うから入ってこい」

妹「わかった~~」
タッタッタッタ


幼馴染「ほぇ~…」

男「で、どうするんだ?」

幼馴染「?何が?」

男「家帰るんだろ?」

幼馴染「う~ん……暗くなったから余計に恐いかなぁ…」


男「おいおい…」

男「うーん…どうする?ウチに泊まってくか?」

幼馴染「い、いいの?」


男「俺はいいよ、妹も喜ぶと思うし」

幼馴染「やた」


男「え?」

幼馴染「う、ううんっ!なんでもない~、私もお風呂入ってこよかな~」
タッタッタッタ



男「逃げたな…」

――――――

男「はぇ……」
ドサッ


男(やばいな…勢いであんなこと言っちゃったけど…)

男(お互い幼馴染みだからっていうのもあるのだけど…)

男(うむ……)


コンコン
幼馴染「男くん?ちょっといいかな?」

男「ああ…いいよ、入って」

幼馴染「おじゃましまーす」

男「どうしたんだ?」

幼馴染「うーん…ちょっとお話したくて」

男「うん?話?」


幼馴染「男くん、今日イケメン2くんと話してたよね?」

男「あ、ああ」

男(そういえば……幼馴染には話すって言ったな…)

幼馴染「なんの話をしたの?」

男「うん…まぁ、ちょっとな」

幼馴染「……」

幼馴染「…話したく…ない?」

男「……いや、そうじゃないんだ」

幼馴染「……?」


男「うん……」


幼馴染「話したくないなら…私はいいよ」

幼馴染「誰にだって、話したくないことの一つや二つあるし…」

幼馴染「話したくない…話せないことなら…無理には聞かないよ」


男「……幼馴染」

幼馴染「けど……男くんが辛そうにしてるところは見たくないかな…」

幼馴染「やっぱり…心配になっちゃうよ」



男「………」

男(そっか…やっぱ、無理してるように見えたのかな…)


男「話すよ……幼馴染」

幼馴染「男くん…」

幼馴染「うん…聞かせて」


男「いろいろありすぎて…何から話せばいいのかわからないけど…」


男「俺がイケメン2と話すきっかけを話すよ…」


幼馴染「うん…」

ミスった…
男「俺がイケメン2と話すようになったきっかけを話すよ…」





男「実はさ……」



幼馴染「……」



男「彼女が寝取られた」







幼馴染「え?」

俺はそれから何があったのか事細かに経緯を話した

現場を見たこと…
なぜ俺の携帯にイケメン2が出たのかも

俺は話せる範囲で話すことにした



男「ってことなんだ」

幼馴染「…そんなことがあったんだ…」


男「最初はけっこう凹んだけどな…」


幼馴染「…男くん…」

男「けどもう今は大丈夫だからさっ」

男「そんな幼馴染が変に気を遣うようなこともないしさ」



幼馴染「ごめんね…そんなことがあったにも関わらず…」

幼馴染「そんなこと聞いちゃって…」

男「ああ…大丈夫だよ」

男「だから、謝らないでくれ…」


幼馴染「男くん…」
キュ…


男(幼馴染…?)

幼馴染「ごめんね……気づいてあげられなくて…」ポロポロ


男「なんでお前が泣いてるんだよ…」

男「なんで…」

男「もう、大丈夫だって言ってんだろ」

ナデナデ


幼馴染「あ……、んっ…」

男「お前が気にすることなんてないんだから…」

男「泣く必要もないから」


男「ありがとうな…心配してくれて」

男「嬉しかったよ…」


幼馴染「男くん……」

ギュ…

男(って…何してんだ俺!!!)


男(つい勢いで抱きしめちゃったけど…まだ一応アイツとは付き合ってることになってるし)

バッ


男「ご、ごめんっ!!」

幼馴染「え…あ、う、うんっ…///」


男「てか…ごめんな、仮にも好きな相手がいるのに」

男「好意もない奴に抱きしめられて…」

男「ご、ごめんっ!!」


男(やばっ…はずい…)

幼馴染「へ…?好きな人??」


男「いやぁ…いるじゃんか最近良く話してるしさ」

幼馴染「最近よく話してるって…もしかしてイケメン2くんのこと…?」

男「他に誰がいるのさー」


幼馴染「……彼はただ話が合うだけだよ?」

幼馴染「それに…いつも話してる内容も男くんのことについてだし…」


男「え?」

幼馴染「??」


男「え…でも、だって」

男(あれ…二人結構いい雰囲気になってたりとかしてたし…)


男(俺の勘違い……??)


幼馴染「…男くん…?」


男「え…いや…だって…」

幼馴染「仮に私がイケメン2くんのこと好きだったら…男くんの家に上がらないと思うよ?」


男「あ、うん…ごもっともです」


幼馴染「むー…私そんな節操無いと思われてたのー?」


男「いやいやっ!!そんなこと思ってないよ!!」

幼馴染「ほんとー?」ジト―

男「これはホントだから!!」

男(そ、そうだよな。良く考えたらそんな節操無いこと幼馴染がするわけないよな)

男「あはははは…」

幼馴染「はぁ…もう」(なんで気づいてくれないのかな…)

幼馴染「そりゃ…男くんフリーじゃないけど…」ボソ


男「え?なんか言った??」

幼馴染「なんでもありませんよーだ」

男「え~…教えてくれよ」


幼馴染「ひみつです~~」

男「えぇ~~」

幼馴染「そんなにしつこいとベットの下とかあさっちゃおうかな~」ゴソゴソ

男「ちょ…待って!!マジそこはダメだから!!」


幼馴染「こんなに焦る男くんなんて初めてだな~~♪あさっちゃおう~~」

男「ちょ…幼馴染っ…!!」


バタッ…

幼馴染「きゃ!!」

男「おっとっ!!」



バタ…


男「いてて……だ、大丈夫か?」

幼馴染「う、うん…」

幼馴染「お、男くん…」


男「ん…?」
むにゅ…


幼馴染「んあっ……///…ん…///」

男「!!!ごごごごごごごめんっ!!!」


幼馴染「う、うん…///私の方こそ…調子にのちゃって…ごめんなさい…」

男「いや…その……」


男(幼馴染の胸揉んじゃったぞ俺…)

幼馴染「男くんの…えっち…」


男「ごめん…」

幼馴染「……ねぇ…彼女ちゃんのこと…今も好き?」

男「……それは…」




幼馴染「……」

男(空気が重い……俺は……)

幼馴染「あははは…ごめんね変なこと聞いちゃって」

幼馴染「じゃあ…そろそろ寝るね…」

男「あ…」

幼馴染「ばいばい…」


男「幼馴染っ!!」

キュ…


幼馴染「…男くん…?」

男「……」





男「……いや…おやすみ」



幼馴染「うん…おやすみなさい…」




バタン…

―――――



幼馴染「……うぅ……ひっく…」


幼馴染「ずるいね…私…」

幼馴染(男くんが弱ってるところをいいことに…)

幼馴染(つけ込むなんて……)



幼馴染(ごめんね…男くん…)
トテトテ

―――――

男「幼馴染……」


男「……」


男(もう……はっきりさせよう…)


男(このままなんていいわけがない)

―――――

翌日


男「じゃあ行こうか」

幼馴染「うんっ」

妹「いこーいこー」


トコトコ

妹「幼姉ちゃんと登校~♪とぅー♪」

幼馴染「あはははっ、はしゃぎ過ぎだよ妹ちゃん」


男「ははははは」



彼女「おっとこ~~」
ダキッ

男・幼馴染「!!」

男「か、彼女!?」

幼馴染「!!!」


彼女「えへへへへ、びっくりしたでしょ~」

彼女「たまには一緒に行きたくてさ♪」

男「だからって朝っぱらから抱きつくなよ!!」

彼女「むぅ…なんで~?あたし達付き合ってるんだよ?」




男「いや…それでも人目は気にしろよ…」

男(もう抱きつかれても…何も感じなくなってきたな…)


彼女「え~~、そんなこと気にするような仲だったの~?」

男「そんな進展してるわけでもないだろ」(ホントにな…進展することなく終わったよ…)

幼馴染「彼女ちゃんっ…男くんもそう言ってるんだしさ」

幼馴染「それに妹ちゃんにも目に毒だし…」

妹「幼姉ちゃん~~何も見えないよぅ…」



彼女「うーん…じゃあさ…」


男(はぁ…こいつってこんなにめんどくさい女だったけ…)



彼女「幼馴染達は先に行っててよ~」


男「は?」

幼馴染(え…??)


彼女「そこは空気読んでさ、気づいたなら先に行っててよ~」

幼馴染「え…えっと」


男「お前いい加減にしろよ!!いくらなんでもそれは酷過ぎるだろうが!!」

彼女「なんでよっ…それくらい気を遣ってくれたって…」


幼馴染「あはははっ…、気がつかなくてごめんねっ!!」

幼馴染「じ、じゃあ…先に行ってるねっ。妹ちゃん行こっか」

妹「あぁああ~~~兄ちゃ~ん」

トコトコトコ


男「お、幼馴染っ…!!」

彼女「ほらっ、せっかく気を利かせてくれたんだから行こうよ?」

男「あのなぁ!!いくらなんでもあんな言い方ないだろ!!」


彼女「な、何怒ってるのよ…」


男「最近どころか…付き合ってからこんなこと一度だってなかったのに」

男「急になんだよ!?なんのつもりなんだよ!!」


彼女「なんのつもりって…付き合ってからこういうことが無かったから、したいって思ったんじゃない!!」


男「俺はそんなこと望んでねぇよ!!こんな人目につくところで…」

男「恥ずかしげもなくこんなこと…」

彼女「望んでないってっ…!!」


男「こういうことをするにも雰囲気だって必要だし!!」

男「二人きりの時ならまだしも…みんなでいるときによくそんな無神経なこと言えるよな!?」


彼女「ちょっとしたサプライズみたいなものじゃない!!それに…ホントに幼馴染達も先に行くなんて…」

男「あいつがそういうこと気にする奴だって…」

男「ガキのころから一緒にいるなら分かるだろうが!!」


彼女「分からないじゃないそんなの!!」

彼女「小学校まで一緒だったけど…それからは別々だったんだし」

彼女「それにそういうところだって成長してないなんて…」


男「それ以上言うんじゃねえ!!!!!」

彼女「…っ」ビクッ

男「……もういい…先に行ってる」
トコトコ


彼女「ま、待ってよ!!」

タッタッタッタ




――――――

教室

ガラガラ
男「はぁ…おはよ…」


イケメン2「おはよ…ど、どうしたの!?顔色悪いけど…」

男「ああ…ちょっとな」


男(結局…あいつも途中で追ってくるのをやめたか…)


幼馴染「…っ!!」クルッ


男「あ…幼馴染…」


男(だよな…)

男「はぁ……」

―――――

昼休み
キンコンカンコン

男(結局あいつは教室に来なかったな…)

男(幼馴染とも話せてないし…)


男(ちゃんと謝らなきゃな…)


イケメン2「男くん」

男「ああ…イケメン2か」

イケメン2「もしよかったら一緒にお昼食べないかな?」

イケメン2「幼馴染さんのことで話したいこともあるし…」

男(幼馴染の…?)

男「ああ…構わないよ」

――――――

―――――
食堂


男「で…幼馴染についてってなんだ?」

イケメン2「ああ…それは建前だよ」

男「へ?」

イケメン2「君に前言っていたことを話そうと思って」

男「あ…ああ、あれか」

男(俺にも関わってくるかもしれないこと…だっけ)


イケメン2「うん…まず極論から話すと、ボクはずっと君達のことを見てたんだ」

イケメン2「いや…つけていたともいうのかな…」

男「なっ……!!」

イケメン2「ごめんね…これに関しては謝罪してもしきれない」


イケメン2「とはいっても学校の中だけなんだけどね…」


男「いや……それに関しては言及しないよ」

イケメン2「ありがとう…」

イケメン2「それでボクがこっちに引っ越してきたのもある人を探してたからなんだ」

男「ある…人?」

イケメン2「うん…すこし、話すと長くなるから省くけど…」

イケメン2「そんなことよりもその探してる人がこの学校にいると聞いて…」

イケメン2「それでこの学校に転校してきたんだ」


男「そうだったのか……」

イケメン2「誰なのかという情報も何もなかったから…最初は探すのに苦労しそうだと思ったんだけど」

イケメン2「話を聞いている内ににある情報を聞いて…」

男「情報…?」


イケメン2「ボクの住んでいた町である事件が起こってね…」

イケメン2「その事件現場付近である二人の人物を見かけたという情報が入って」

イケメン2「そのうちの一人がイケメンくんだったんだよ」


男「はえ!?」

男(イケメンが…?)


イケメン2「ああっ!!そ、そんな驚かないで!!あとで話したんだけどイケメンくんは事件とは無関係だったからっ」

イケメン2「安心してっ!」


男「な、なんだ…そうか」

男(けど……そんな話一度も…)

イケメン2「最初はボクも疑ってかかるわけにはいかないから、じっくりイケメンくんを観察してたんだ」

イケメン2「一緒に帰ったりしながら」

男「それで…?」

イケメン2「うん。話していくうちに少し不器用なところがあるけどイケメンくんは間違いなく事件とは無関係だと思ったよ」

男「そ、そうか」ホッ

イケメン2「あははは…男くんはホントにイケメンくんのことを信頼してるんだねっ」

男「いや…そんなんじゃないよ、なんていうか…腐れ縁って奴だな」

イケメン2「羨ましいよ、そういう友達がいて」

男「お前にはいないのかよ…?」

イケメン2「あははは…女の子が周りにいるから、どうしても周りの男の子からは目の敵にされちゃって」

男「羨ましい悩みだな」

イケメン2「ご、ごめんね…嫌味っぽくって…」

男「な、そんなガチで落ち込むなよ」

イケメン2「確かに…味方は少なかったかな…」

男「……それで…その探してる奴のことはどうなったんだよ?」


イケメン2「ああ…うんっ」

イケメン2「それからちゃんと改めて事情を話したところ、どうやらその事件の起こった日にイケメンくんは現場にいたらしい」

男「……そうなのか?」

イケメン2「うん。嘘を言っている様子もなかったし、本当に真実しか話していないって感じだった」

男(あいつらしいな…)


イケメン2「他の目撃情報でもう一人の方を探そうと思ったんだけど…」

イケメン2「そうしたら、起こちゃったんだ…こっちでも」


男「その事件がか?」

イケメン2「……」

イケメン2「つい最近でも…話題になったよね?大きな事件」



男「……それってまさか…」

イケメン2「そう……ボクが疑われたあの『事件』…」


男「……まじかよ………」

男(あの事件……)


男「……」

イケメン2「ごめんね…嫌なこと思い出させちゃって…」


男「いや…いいよ。もう過ぎたことだし、気にしないで続けてくれ」


イケメン2「ありがとう…」

イケメン2「まさかこっちでも同じ事件がおこるなんて思わなくて…」


男「同じ事件…?ってことはそっちで起こった事件っていうのも」

イケメン2「そう…こっちで起こったものと全く同じだよ…」


男「そんな……」


男(……同じ犯人なのか…?)


イケメン2「ボクは同じ犯人なんじゃないかと睨んでる」

イケメン2「多分ボクの存在を知って…ボクになすりつける…」

イケメン2「確かにその現場付近にはいたけど…ジョギングというよりも、近くに住んでた親戚の家でお世話になったからその帰りだったんだ」

イケメン2「人影はおろか…悲鳴も聞かなかったし。全然気付かなかったよ」



男「そうか……」

イケメン2「それを証明してくれる人は途中まで送ってくれた親戚のおじさんとおばさんがいるから」


イケメン2「学校には説明してもらったけどね…」

イケメン2「気づいていれば…止めに入ることもできたのに…」

イケメン2「そんな近くで犯人が潜んでいたなんて…」


男「もう気にするなよ、過ぎちまったことをアレコレいっても仕方ねぇよ…」

男「それに…もうアイツのことはいいんだ…」

イケメン2「え…?」


男「アイツ…俺の知らないところで他の男と寝てたんだよ」


イケメン2「……っ」

イケメン2「ごめんっ…」

男「気にするなよっ。もう…別れようかと思ってるから…」

イケメン2「男くん……」


男「いいんだ、俺のことは」

男「……」

イケメン2「犯人がまだ分からず…けどこの学校にいるのは確かなんだ」

イケメン2「なんとしても見つけ出さなきゃ、また犠牲者が出ないためにも」


男「ああ…俺も協力するよ」

男「俺も間接的に被害を被ってるからな」

イケメン2「うんっ…ありがとう」

本日はここまで…

明日終わるといいかな…
サンタのほうも書きたいし…

ではではおやすみなさい…

ーーーーーー

男「犯人探しか・・・」

男(あの事件が連続性のものとは・・・)


男「うちの学校にいるという話だけど・・・」

男(生徒か?教師?それとも用務員のおっさんか・・・?)

男「うーん・・・わからんなぁ」

ーーーーーーーー

彼女「それでさー」

ギャル「あはははははっ!マジでぇ?」

不良「へぇー」




男「はぁ・・・」

男(朝あんなことあったにも関わらず・・・)

男「もう・・・終わりにするか」

ギャル「ねぇー、彼氏といつ別れるのー?あたしに頂戴よー」

彼女「あげないし、別れないからー」

不良「なんだよ、別れねぇのかよ」

dqn 1「えー、結局ヤらしてくれなかったじゃんかー」

彼女「しないからそんなこと」

不良「俺とはヤったけどな」

彼女友「なにそれー」


ギャハハハハハ

不良「大体お前もなんであんなやつ欲しいんだよ?」

ギャル「えー、だって彼女の話聞く限りじゃ、チョーかわいいじゃん」

dqn 「尽くしてくれそうで?」

不良「貢いでくれそうでの間違いじゃないのか?」

ギャル「人聞き悪ー」

彼女友「実際そうじゃない」

ギャル「だって好きでいてくれるならそれくらい当然でしょー」

彼女「誰も付き合わないわけだね」

アハハハハハ

トコトコ
男「・・・」

彼女「お、おとこっ!!」


ギャル「あ、これが愛しの彼?」

不良「ひょろっちい奴だな」

dqn 「おとなしそうな奴だなwwwwキョドりそうな感じだしwwwww」


男(そもそも・・・お前の人付き合いの時点で気づいておくべきだったな・・・)

彼女「い、今の話は・・・!」

男「ああ、心配するな」


彼女「ほっ・・・」




男「嘘とかめんどくさいこと言わなくても、現場見てるから」


彼女「え・・・?」

彼女「え、どういう・・・」

男「だから、お前が他の男と旧校舎でヤってるところを見たっていってるの」


彼女「っ!!!!」

ギャル「うわぁー・・・ストレートに言うとかサイテー・・・」

彼女友「仮にも彼女を前によく言えるよね」

dqn 「俺でも無理だわ」

不良「クズだな・・・」



男(なんで俺が悪者になってんだよ・・・)

彼女「な、なんで・・・」


男「さぁな・・・俺が聞きたいよ、なんでこんなことになったのか」


彼女「なんで・・・そんなこと言うの・・・?」


男「なんでってそりゃあ・・・・・・は?」

彼女「確かに朝喧嘩したけど・・・そんな酷いこと言わなくても・・・」ポロポロ

彼女友「彼女っ!!」
ギュッ・・・


不良「てめぇ・・・何彼女泣かせてんだよ?」

dqn 「ふざけんのも大概にしとけよ?」


男(その言葉そのまま返してやりたいんだが・・・)

男「ちょっと待ってくれよ、俺はこいつに裏切られたんだぜ?それでなんでこいつが同情されてんの?」

ギャル「はぁ?何いってんの?あんた自分は悪くないとか思ってるわけ?」

彼女友「あんたに問題があったから、寂しさ紛らわしてたとか考えないの?」


男(何言ってんのこの人たちぃぃぃー!?)

男(え?そうなの?俺が悪いの!?)

男「あのさ・・・もう俺が悪者でもいいからさ、別れてくんない?」


彼女「え・・・?」

男「俺結構我慢してきたけどさ、ここまで馬鹿にされたのははじめてでさ」

男「もうなんか考えるのもアホらしくなってきたし」


男「だからこれで終わり」


彼女「ま、待ってよ!そんなこと言わないで!」

彼女「レイプされてから寂しかったのよ!!男構ってくれないし・・・なんかあたしのこと避けてるみたいで」

男「避けてたわけじゃないよ、心も傷ついているし、俺が変に関わってまた思い出させるかもしれない・・・」

男「」

みすったああああ

474はなしておねがいします

男「避けてたわけじゃないよ、心も傷ついているし、俺が変に関わってまた思い出させるかもしれない・・・」

男「お前のことを想ってたから…俺はお前とあえて距離を置いたんだよ」


彼女「そんなの……言ってくれなきゃわからないじゃない!!」

男「そんなこと言えるわけないだろう!!」



男「寂しかった…辛かったのはお前だけじゃないんだよ…」

男「俺だってどうやって接していいかわからなかった」


男「けど……だからって、他の男と寝るかよ…」



彼女「違うのよっ!!あれは全部…」

男「あんな気持ちよさそうに喘ぎ声上げながら、無理矢理だなんて言えると思うなよ」


彼女「っ……」

男「そういうことだから…じゃあな」


彼女「そんなぁ……」




ギャル「だから?」


男「あ?」

ギャル「他の男に寝取られたから何?そんなのあんたの責任じゃない」

ギャル「大体他の男に抱かれたくらいで…みみっちいこと気にしてんじゃねぇよ」




男(……はぁ……もうあきれて何も言えない)

不良「ていうか…このこと知って」

dqn「そのまま帰すわけないじゃん」



男「別に公言するつもりはねぇよ、ただコイツと別れれりゃそれでいい」

不良「お前…なんかむかつくな」

dqn「だよなww」


男「待てって…俺は別にお前らとファイトするつもりはねぇからww」

不良「ははははは、おもしろいこと言うなお前」

ブンッ


男「っ!?」
ガシッ


不良「別にそういうのじゃねえから、それはてめぇが俺らと張れればの話だろうが?」


男「一人相手に二人がかりで恥ずかしくないの?高2になってもケンカって…子供かよ」

ギャル「ねぇ…もうウザいからそいつ黙らせて。いちいちうっとおしいしみみっちいし」

彼女友「ねぇ…彼女、なんでこんな奴好きになったの?」

彼女「…っぐ…だってぇ…」ポロポロ



男(うぜぇ…)


dqn「おらぁっ!!」
ブンッ

男「…っ!!」

男「っぶねぇだろう!!」


不良「くそがぁぁ!!」
バシッ


男「まぁまぁ…こんな不毛なことやってもお前らになんの得もねぇだろう!?」

男「ちっ…」
タッタッタッタ


不良「まてやあぁ!!!」


――――――

―――



男「はぁ……やば…口切れてる…」

男「ったく…なんで…はぁ…、俺があんなこと言われなきゃならねぇんだよ」

男「はぁ…もう」
トコトコ


幼馴染「~~♪」

幼馴染「ん…?あれは…」

男「いてぇ……久しぶりに殴られたなぁ…」


幼馴染「男くん!!大丈夫!?どうしたの顔の傷」


男「ちょっと…彼女とゴタゴタがあってな…」



幼馴染「彼女ちゃん…と??」

男「ああ…、たまたま不良たちが一緒にいてな」


幼馴染(男くん…)

幼馴染「とにかく保健室に行こう!」

――――――

保健室

幼馴染「いくらなんでも酷いよそれ!!」

男「いたたた…も、もうちょっと優しくして」

幼馴染「あ、う、うんごめんね」

幼馴染「だって…男くんを裏切ったのは彼女ちゃんだよ?」

幼馴染「なのに…なんで男くんがそこまで言われなきゃならないの…」


男「まぁ…俺も言い方強めで言ったからアレだったかもしれないけど」

男「周りのギャルやら不良やらが全く話にならないんだよ…」


幼馴染「どうしてそんなこと言えるのか…意味がわからないよ」

男「ホント…だよな~」

男「はぁーーーーようやく肩の荷が下りたって言うかなんていうか」

男「結構きつかったっちゃあ、きつかったんだけど」


男「もうあいつとは終わったよ」


幼馴染「そっか…」

男「ああ…」



―――――――

―――――

―――――――――


男「ふぅ…終わったか…」

幼馴染「今日も授業大変だったねぇ~」


男「あはははは、さらにしんどいこともあったからなぁ」


幼馴染「そうだね」


男「もうそんな気にすんなって」

男「帰ろうぜ」

幼馴染「うんっ!」

――――――――――
――――――


男「ふぅ…最近冷えてきたなぁ…」

幼馴染「ホントだねぇ…寒っ…」


男「手…かじかんでるな」

幼馴染「はははは…だねぇ」



男「手…貸して」

幼馴染「へ…?」

キュ

幼馴染「お、男くん…!?」

男「ちょっと熱かったかな…?」

ゴソゴソ

幼馴染「あ、カイロ…」

男「寒いから持ってないとさ…」

幼馴染「暖かいね…」

男「ああ…」


幼馴染「ねぇ…男くん」


男「うん?」

幼馴染「二人でさ……」

幼馴染「て…」


男「て?」

幼馴染「手を繋げば…もっと暖かくなるんじゃ…ないかな?」

男「え…えぇ!?」

幼馴染「ほ、ほらっ…!!小さい時によく繋いだからさ…」


男「う、うん。まぁ…た、確かにそうだけど。小さい時……」

幼馴染「…?」

男「いや……小さい時確かに繋いでたけどさ…」

男「俺…よく恥ずかしがって、幼馴染の手振りほどいてたしさ…」


幼馴染「……うん…」

男「幼馴染には嫌な思いばかりさせてきたじゃんか」

幼馴染「そんなこと…ないよ…」



男「……だからさ」

キュッ…


幼馴染「…!!おとこくん…?」



男「今度は振りほどかないよ」

男「もう幼馴染のあんな泣きそうな顔見たくないしさ」


幼馴染「…っ」

幼馴染「うんっ…」
キュッ…




男「ほんといつも泣きそうな顔してたよなぁ~」

幼馴染「だ、だってぇ…」

幼馴染「せっかく繋いだのに…あんな風にほどかなくてもいいのに」


男「あ、あ悪かったって!!あの時はやっぱ照れくさかったんだよ!!」

男「毎回一緒にいるとさ、良く夫婦って言われてたじゃんか」


幼馴染「あははは、懐かしいねそれ~」

男「それが…その、男子の間で毎回ネタにされてさ」

男「幼馴染も鬼ごっこ一緒にするとさ。愛しの幼馴染が鬼だぞ~とか、幼馴染が狙われてるから助けてやれよ~とか」

男「そんなんばっかだったらさすがに恥ずかしいだろ」


幼馴染「そうだね~でも私は嬉しかったよ?」

男「え!?な、なんで??」ドキッ(幼馴染!?)



幼馴染「だって…男くん毎回私のこと助けてくれたもん」


男「あ……」

幼馴染「確かにちょっと恥ずかしそうにしてたけど…」

幼馴染「何度も男くんが助けてくれたの…私覚えてるよ」


男「そ、そうだっけ~?」

幼馴染「私はちゃんと覚えてるもん」



男「……」ポリポリ



幼馴染「照れてるの~?」

男「そ、そうじゃないからっ!!」

幼馴染「ふふふふ」

男「ぜ、絶対信じてないだろ!!」

幼馴染「信じてますよ~」

ぎゃーぎゃー

――――――――

――――




男「じ、じゃあ…また明日な」

幼馴染「うんっ♪また明日だね」

幼馴染「ばいばいっ♪」ニコニコ


男「あ、ああ」

がちゃん


男「はぁーー…」

男(やべぇ…すごいドキドキしてる)

男「ったく…絶対馬鹿にしてるだろ…」


男「……幼馴染…」
ゴソゴソ

男「あれ…これ幼馴染の手袋だよな」

男「あ、ポケットに手を入れたとき入ったのかな」


男(どうしよう…今から届けるか?まぁ…明日も会うし…明日って考えるのも)



―――――

―――――

幼馴染「ふぅ~男くんなんだか嬉しそうだったなぁ」

幼馴染(あんなことあったけど…男くん元気になってくれたのかな?)

幼馴染「私…役に立てたよね…」

幼馴染「男くん……」





ガチャ…

幼馴染「……あれ………鍵が開いてる…?」



がちゃ…


幼馴染「……」

幼馴染(閉め忘れたのかな…)

幼馴染「……うぅ…誰かいますか~?」



幼馴染「……どうしよう…これ警察に連絡した方が…」


バッ

幼馴染「!!!!」

幼馴染「~~!!!」ジタバタ


???「……」

幼馴染(誰!?この人…なんで私の家に…)

バサッ

幼馴染「ッ…!!」



???「…体つきは良しか…」


ブチブチッ…
幼馴染「~~!!!!!」

幼馴染(いやぁ!!やめてよぉぉ!!!)

幼馴染(こ、この人もしかして!!…)

???「泣き顔も良いな…」

ビリビリッ…


幼馴染「~~ッ!!~~ッ!!!」

???「チッ…結構暴れやがるな…」




幼馴染(嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌いやぁぁぁ!!!)

バシィ!!!

幼馴染「~~ッ!!!!!!」

―――――

男「幼馴染~」

ガチャ…

男「あれ…開いてる…」

男「てか…暗ッ!!」

男「ちょっと待てこれただ事じゃないだろ…!!」

ドンドンッ
ドンドンッ

男「んあ!?2階からか!?」

幼馴染「ッ…!!うっぅ…!!」

???「チッ手こずらせる…」

???「あとは挿れるだけだ…」




ダッダッダッダ
男「幼馴染~!!!」

幼馴染「!?」(お、男くんッ!!)

???「チッ…!!もうきやがったか…」

???「へ、最悪処女だけでも奪って…」


幼馴染「!!!」

バタバタ
幼馴染「いやあああああああああああ!!!!!」



――――――


男「!?」

男「幼あああ!!!」

クリスマスに奪われるっていうのもアリだな…


???「こ、こいつ…!!」


幼馴染「っ…!!」
バキィ

???「ぐほあっ!!!」

???(こいつ…玉蹴りやがった…!!)

シャキ…

幼馴染「あ゛あ゛ぁぁあああ!!!」

スパッ
???「うぅッ!!」



ドンドンッ

男「幼馴染!!!!!!」

???(くっそ!!落ちてるハサミで切りつけてきやがった…!!)


幼馴染「はぁ…はぁ…!!」

???「ちっ…!!!」
ガラガラ



バタンッ

男「幼!!!」

幼馴染「はぁ……はぁ…」


男「大丈夫か!?怪我は?体は何ともないか!?」

幼馴染「お、とこくん……窓で、外に…」


男「…っ!!」



男「くそっ!!」(逃げたあとかっ…!!)

―――――――



男「幼っ!!!」
ギュ
幼馴染「っ!!男…くぅん…」


男「なんともないか?体大丈夫か?痛いところないか?」

幼馴染「う…ん、大丈…夫。体は何とも…ないから」


男「体震えっぱなしじゃないか…」

幼馴染「…う…ん…こわか…ったよ」

男「幼…」


幼馴染「…っぐ…ひっ…恐…かったよぅ……」ポロポロ

男「よしよし…もう大丈夫だから…。よく立ち向かったな…」


―――――――

――――――



男「ただいま」

妹「お帰り兄ちゃん!!」


幼馴染「お邪魔します~」

妹「おぉ~幼姉ちゃん!!おかえり~~」


男「お帰りではないだろう…」


幼馴染「あはははは…」

妹「~~~♪」



男「大丈夫か?なんか飲めそうか?」

幼馴染「ううん、気を遣わないでっ」

幼馴染「大丈夫…大丈夫だから」

男「……無理するなよ」
ナデナデ

幼馴染「うんっ…」
キュ


妹「にいちゃ~ん、ねえちゃ~んチャーハンできたぽ~」

―――――――

御馳走さまでした~~



妹「むー…」

男「どうした?もう眠いのか?」

妹「うん…」

男「しょうがないなぁ、ほら連れてってやるから」

妹「むー…」


幼馴染「じゃあ私洗い物しておくね」

男「ああ、なんかごめんな」

幼馴染「ううん、私のほうこそお世話になりっぱなしってわけにはいかないから」

男「ありがとうな…」


トコトコ


――――――――――――

――――――――


男「よし…幼馴染、先に風呂入ってきてくれ~」


幼馴染「ううん、男くん先に入ってきて」

幼馴染「なんだか落ち着かなくて」


男「そっか…わかった、じゃあ先に入ってくるよ」


幼馴染「うんっ」



―――――――

ガラガラ…


男「

男「はぁ……」

男「平気なふりしてるけど…」

男(内心めちゃくちゃ傷付いてるだろうな…)

男「くそっ!!!!」
ドンッ


「ひぃっ!!」


男「え?幼馴染?」

「あ、うん…えっと男くん」

男「なんだ?何か分からないことでもあったか?」


「一緒に入ってもいいかな…?」



男「………………………え?」

―――――――


男「……」

幼馴染「……」



男(どどどどどどどどどうしようっ)

男(いいいい今幼馴染は傷心状態なのに…こんな状態になって…)


幼馴染「…」ズイズイ…


男「お、幼馴染!!」

幼馴染「こ、声裏返ってるよっ」


男「そ、そういうお前だって」

幼馴染「だって…恥ずかしいんだもん…」

男「ととととと…」


幼馴染「落ち着いて男くん」


男「と、とにかく俺はもう出るからさ…」



幼馴染「っ…!!行かないでっ!!!」
ギュ…

男「うわわわわっ」

男「って…幼馴染!?」

幼馴染「一人にしないで…欲しい…」


男「……幼馴染…」



幼馴染「さっきの出来事…すごくショックだったけどね」

幼馴染「でも…嬉しかったこともあったんだ」


男「…俺が来たこと…か?」

幼馴染「それもそうなんだけどね…」


幼馴染「幼って呼んでくれたのが嬉しかった」


男「あ……」

男(そういえば…咄嗟にそう呼んでたな…)


男「あはははは…なんか咄嗟に出ちゃったからな」

幼馴染「えへへへ…けど嬉しかったよ」


幼馴染「昔もそうやって呼んでくれてたから…」


男「幼馴染……」

男(そうだな…そういえばずっとそう呼んでたよな)



男「疎遠になってから…だよな」


幼馴染「だから最初に来た時に『幼馴染』って呼ばれた時」

幼馴染「ちょっと寂しかったなぁ…」


男「……」

幼馴染「けどそれって…彼女ちゃんがいたからだったんだよね?」

幼馴染「もう…男くんの隣には彼女ちゃんがいたから…」


男「もう…あいつは俺の隣にはいないよ」

幼馴染「……」


男(そう…もう違うんだ)


幼馴染「じゃあ……もう今は、男くんのとなりには誰もいないんだね」




男「いや……いるよ」


幼馴染「え…?」




男「もうお前がいるよ」







幼馴染「!!!!!」


男「あ…ごめんっ。なんか調子乗って…」

男「けど…俺」


幼馴染「男くん…」



男「俺…幼馴染のこと好きだ…」

幼馴染「…うん」


男「彼女振ってからこんなこと言うと調子いいとしか言いようがないかもしれないけど」


男「何かあるたびに心配してくれてさ…それがすごく嬉しくて」

男「こんな俺のことでも心配してくれるんだなって」


男「お前は俺のことをただの幼馴染みとして見てるかもしれないけど」


男「俺は……もうお前をそんなふうに見ることできないからっ!!」

男「だからっ…」

……ここから先書いていいのかな…

なんか書いてる内容の方が空気化してきましたが…(;一_一)

いや…
結構考察自体は呼んでて面白かったです。
なんか自分でも登場させたか、させてないかっていう人物もいて焦りましたし(;一_一)
では続きです




幼馴染「君はやっぱり…なにか勘違いしやすいのかなぁ」


男「え…?」


幼馴染「前にも言ったと思うんだけどね…」

幼馴染「ただの『幼馴染み』だと思ってるならさ…」

幼馴染「一緒にお風呂なんか入ると思う?」

男「……だよねぇ…」

幼馴染「はぁ…もう、ムードも雰囲気も台無しだよ…」

男「えぇ!?俺のせい???」


幼馴染「せっかくいい雰囲気だったのに…私なんか勇気だして…その」

幼馴染「お風呂に突撃したのに…」


男「あの…なんかすごい苦労かけます…」

幼馴染「もう…」

男「えっとじゃあ…」


幼馴染「答えいいかな…?」

幼馴染「男くんの告白に対する…答え」



男「え…あ、は、はいっ」


幼馴染「……」
ギュ…



幼馴染「ん…ちゅ……」

男「…っ!!!!!」


幼馴染「んっ…んん…っちゅ…」


男「ん……んっ…」



ちゅぱ…


男「はぁ…はぁ…」

幼馴染「はぁ…ふぁ…」

男「お…幼馴染ぃ…」

幼馴染「えへへへへ…これなら…どんな答えか…」

幼馴染「男くんでも…わかるよね…?」


男「……っ」

男「幼馴染っ!!!」
んちゅ

幼馴染「っ!!!!ん……ちゅっ…」


幼馴染「んちゅ…お、とこ……んんんっ…くんん…」

男(幼馴染…!!!)



――――――


―――

――――――
男の部屋


男「体…大丈夫か?」


幼馴染「ちょっとのぼせちゃっただけだから…」

男「無理するなよ?」

幼馴染「このまま男くんの部屋で寝たいなぁ…」

男「ああ、構わないよ」


男(途中で幼馴染がのぼせちゃったから…ちょっと不完全燃焼なんだけどね…)


男(…幼馴染が寝たらリビングで寝るか…)

きゅ…

男「ん?幼馴染?」

幼馴染「リビングで寝るとか考えてない?」ジト―


男「なぜばれたし」

幼馴染「今日は男くんを抱き枕にして寝るんだからだめっ」

男「俺…理性崩壊しちゃうよ…」


幼馴染「……さっき不完全燃焼だったもんね…」

男「いや…そうじゃなくても…襲っちゃうよ俺」


幼馴染「……襲っても…いいよ?」


男「なんで疑問形…」

幼馴染「それは…男くんにお任せします♪」

男「まったく…レイプされかけた女の子のセリフとは思えねぇぞ…」

幼馴染「男くんだからだよ…こんなこと言えるの…」


男「……それは…うぅ」


幼馴染「男くんがしたいなら……」
パサッ…

幼馴染「………いいよ…?」


男「幼馴染……」
ドサッ



――――――

幼馴染「ん…ちゅ……ん…あぁ…」

男(すごいな…前も触っちゃったけど…)

幼馴染「んんっ…あぁ、…ん…」

幼馴染(やぁ………すごい……一人でする時よりも……んんっ…)


男「胸…大きいな…」

幼馴染「そ…そうか…な?んんっ…んあぁっ…」

幼馴染「お、おと…こくんは、おっぱい…好きな…の?…んぁ…」


男「好き…かな…?」

幼馴染「な、なん…で疑問形なの…?あぁぁんっ…」


男「それは…照れ隠しだよ」

幼馴染「ふふふ…なんか…んっ…かわいいっ…」

男「そ、そうか…?」

幼馴染「照れ隠ししてるわりには…んんっ……すごい、触ってるよねっ…ああぁあっ」

男(あははは……自分でいうのもなんだけど触ってるっていうより、むしゃぶりついてるよな…)


幼馴染「あぁあぁあんっ…!!すっちゃぁっだめぇぇっ…!!!」

幼馴染「おっぱい…でない…のにぃぃ、だめだよぉっ!!!」



クチュクチュ…
幼馴染「ぁん…そこは……」


男「すこし…我慢してな」


幼馴染「んんっ…!!うぅ…んああ…あん…」

幼馴染(今…入れやすくするために…濡らしてるんだよね…)

幼馴染(だけど…これは…)


幼馴染「ん……、あぁぁあああっ!!あっ…うぅ…あぁああ!!」

幼馴染「あはぁぁん…んんっんん…はぁ…はぁ…」


男(そろそろ…いいのかな)


幼馴染「はぁ……ど、どうしたの…?」


男「幼馴染…ハッキリ言うが…俺こういう経験ないから全くわからないんだが」

男「それでもがんばってみるから…」

男「いいかな…?」


幼馴染「もちろんだよ……」

幼馴染「私の初めて…もらってください…」


男「じゃあ…いくよ」
ズズズ…



幼馴染「んんんああああぁあああああっ!!!!」

ズズズ
ズチャッ
男(くっ…ごめん…幼馴染…)

幼馴染「あぁっ、ああうう、ああぁあっっっ!!!」



幼馴染「はぁ……はぁ……」

男「ごめんな…痛かったよな…」

幼馴染「ううん……大…丈夫…」

幼馴染「あ…ん、ちゅ…」


男(幼馴……幼…)


幼馴染「んちゅ…ちゅ…んん」

ずちゃ…
…ちゃ…


幼馴染「んんっ!!!あぁあん!!あ、あぁあ」

幼馴染(気持ちいいっ…いいよぉ)


男「痛くない…か?」

幼馴染「ああぁんっ、だ、だいじょ…あぁんっ、ぶだから…んぁぁああっ!!」

男(大丈夫…なのかな…?ていうか…)

ずちゃっ…
ずちゃっ

幼馴染「あぁぁあっ、んくくっんんっ!!!」

幼馴染「も、もっとぉ…もっと強くして…いいよぉぉっ」

男「わかったっ」

ズチャズチャズチャッ!!


幼馴染「んにゃあぁあっ!!!ああぁあん!!あああぁん!!」

男(やべぇっ…幼の喘ぎ声…すごいいい)


幼馴染「んぁああっん!!あんっ!!ああっ!!」

幼馴染「ずっと…夢だったっ…んんっ」

男「幼…?」

幼馴染「男くんと…んぁあんっ!!、こうして…結ばれる…の…あぁん!!」

幼馴染「いつも…んぁんっ、男くんのこと…ぅくくうんっ!!!想いながらっあぁあ!!」

男「幼…」

幼馴染「一人でぇっ!!にゃぁああんっ!!慰めててぇっ…あぁあああんっ!!!」


幼馴染「好きなのぉっ!!男きゅんのことぉぉっ!!!すきなぁのぉお!!」

男「おさなぁああ!!!!」

ズチャ、ズチャ、ズチャ!!!

幼馴染「んああぁぁなああなああ!!!も、もうっ…だめぇえ!!!」

幼馴染「あぁああっ、ううぅぅん!!いっ、はぅうんっ!!!」


幼馴染「もぅ、もううっ!!おとこくぅんでっ!!…いぃっぱいぃでぇえ!!」

きゅうぅ

幼馴染「んぁああっ!!あぁあん!!」

男「うっぐぅっ!!ちょ、いきなり締め付けて…」



幼馴染「あぁああんっ!!!なぁああっ!!んんんっあああ」

幼馴染(だめぇええ!!もう…気持ち良すぎて…も、もう…っ)

幼馴染「ふっ…んぁあっ、ふぅっ!!ぁああっ」




幼馴染「あぁあん、あぁああっ!!んんんっあああっ!!!!」




男「くうぅ!!!おさなぁああああ!!!」

幼馴染「あぁあぁああああああああああぁあぁああっ!!!!!!!!!」

ドクドクッ…


幼馴染「あぁああんっ!!!んあぁあっ…あぁあっ」
ビクビクッ

男「はぁ…はぁ…っつぁっ…」


幼馴染「ああぁ……ん…あぁあっ……」



男「はぁ…はぁ…気持ちよかったよ…幼…」

幼馴染「はぁ……んはぁ…、うんっ…男くん…」

ギュ―っ…

男「……ん」

幼馴染「ん…ちゅ……」

幼馴染「えへへへ…キス、癖になっちゃいそうだね…」

男「幼とのキスならいつだって…」


幼「んちゅ…ん、ん、っちゅぱ…」

男「はぁ…はぁ…」


男「幼…」

幼馴染「男くん……」


――――――――――

――――

ごめんなさい…今日はここまでです…
最後まで書けませんでした…

ではではまた明日…

―――――

男「ん…ん…」

幼馴染「すぅ……」



男「んあ…頭痛い…」

男(そっか…昨日幼と…)


幼馴染「ん…」
ギュ


男「幼~、おきなさーい。朝ですよ~」

幼馴染「ん~~…んんっ…」

男「寒いけど起きよう、学校あるんだからさ」


幼馴染「やだぁ…まだこのままがいい」

男「すぐ支度しないと…遅刻しちゃうよ」

幼馴染「じゃあ…しちゃお?」

男「こらっ」ポコッ

幼馴染「あたっ…」

―――――

妹「むぅ…眠い…」

幼馴染「むぅ…」


男「二人してなんだーもう」

男「ちゃんと起きて歩きなさい」


男(妹はともかく…幼までこんなダメっ子だったけ…?)

男「ほら…そんなに寄り掛からないのっ」


幼馴染「うぅ…」

妹「むぅぅ…」


男「学校の連中は知らないんだから、ここでこういうのはまずし、な?」

幼馴染「う…ん…、わかったぁ…」

幼馴染「むぅ…」ヨロヨロ


男(ホントに大丈夫かなぁ…)

―――――――
教室


男「はぁ……」

幼馴染「…すぅ…」


ミロヨオサナナジミサンネテルゾ
ホントダー…
イツモハニコニコシテルノニ


男(まぁ…昨日早朝まで結局イチャついてたからなぁ…)


男「けど…小学校の時も幼馴染、たまに授業中に寝てたな…」

男(昔と変わってないなぁ…)


友「ちーっす」
ガラガラ

男「友っ!!久しぶりじゃねぇかよ」

友「だなっ」

男「つーか、久しぶりに来たと思ったらなんでそんな傷だらけなんだよ」


友「昨日、不良達に絡まれてさ」

友「お前ー男のダチだろうとか、なんとか言われて」

男「それで袋にあったと…」

友「そ。そんなとこ」

友「つーかお前あいつらに何したんだよ?やべぇ剣幕だったぞ」


男「あぁ…んー、ちょっとな」

男「昨日彼女と別れたんだよ」


友「ほぅ…そうか。やっぱり…と言ったところか」

男「だな…」

男「正直あいつの言い分も分からなくわないが、けど俺はそんなこと受け入れられるほど器でかくないから」


友「器の問題じゃねぇだろ?あいつの自業自得だろ、そんなもん」


男「そうかな…」

男(まぁ…レイプされてるから、自暴自棄になるのは分かるが…さすがにな…)

男「俺にも非が全くなかったわけじゃないからさ」

男「あいつにどう思われてても別にいいさ」

友「俺も駆けつけた時は…時すでに遅かったからなぁ」

男「いや…お前には感謝してるよ」

男「ほんと、悪いな」


友「いいってことよ」

―――――――
―――

ちゃりん

男「っと…何を買おうかな~?」



彼女「あ…男」

pi
ゴトンッ

男「……お前」

彼女「ね、ねぇ…」

男「今さら話すことなんてねぇだろ…」


彼女「待ってよ…。ねぇ、やり直そ…?」

彼女「浮気してたことは…謝るから…」

男「それ言ってどうする気だ?」

男「俺に罵られて…ボロクソ言われて、それで?」

男「不良達に泣きついて…それを繰り返すのか?」


彼女「そ、そんなことしないっ!!私は…男のことだけが…」


男「そんなに想っていながら、他の男に抱かれるなは平気なのかよ!?」

彼女「だって…それは寂しかったから…」

彼女「あたしだってレイプされて…男に抱いてほしかった」

彼女「けど…そんなこと言ったら…そんなことあったあとじゃ」

彼女「男に軽蔑されるんじゃないかって……」


男「……その時は悪かったよ…」

男「俺もその時はどう対応していいのかわからなかった…」


男「寂しい思いをしてるんじゃないか…けど、俺が軽率な行動して傷付いたら…」


男「傷つけるくらいなら…距離を置こう。とにかくお前にはこれ以上傷付いてほしくなかったから」

男「俺は距離を置いたんだよ!!」

男「お前一人が辛かったわけじゃない!!俺だって辛かったよ!!」


男「自分の彼女がレイプされて…どうしたらいいかなんてわかんねぇよ」


彼女「男……」

男「とにかく…もうこれっきりだ」


彼女「…っ!!嫌よっ!!男!!」
グイッ


男「んなぁっ!!もう終わりだって!!」

彼女「今すぐ抱かせてあげるからっ!!ね?」

男「しねえよ!!!そんなの!!」

男「不良にでも抱かれりゃいいだろが!!!」

彼女「嫌よ!!大体今日来てないし」

男「そーかい、じゃあ来てたら抱いてもらってたのかよ!?」

彼女「そんなことしないよっ!!!」

彼女「大体不良には一回しかないしっ」


男「あーそーかい、じゃあdqnあたりか他の男子かよ?」

彼女「dqnになんか抱かれてないし…そんなことしないから!!」

男「こんな話したいわけじゃねえんだよ!!!」


彼女「まってよぉ!!襲われてる時恐くて声も出せなかったのよ…」

彼女「自分を無茶苦茶いされて…誰だって慰めてほしくなるよぉ!!」

男「だったら俺じゃなくて他の男でもいいんじゃねぇかよ!!」


彼女「男がいいのぉぉ!!!」

彼女「いつだってあたしが慰めてあげたじゃない!!」

彼女「卒業式だって…幼馴染が海外に渡ったときだって…」




男「それも全部ぶち壊したのはおまえだろうが!!!!」


彼女「…っ」ビクッ

男「……」

男「悪い…」

男「けど…もう俺に関わらないでくれ」



彼女「あ…ああ、男…」
ガクッ…


――――――

――――

男「はぁ…はぁ…」

男「これでいい、これでいいんだ」


男「はぁぁぁぁ……」



男「俺も大概に…最低だな」


男「恐くて声出せなかった…か」

――――――

―――

plplpl


男「ん?…」


男「もしもし?」

イケメン2『えっと…こんにちは…?』

男「ん??」

イケメン2『ああ…男くんのケータイで合ってるかな?』

男「ああ、大丈夫だよ」

イケメン2『よかった…実はまた転校が決まって…』

男「え…?そ、そうなのか?」

イケメン2『うん…ボクの両親の都合で…ちょっとね』


男「そうか……」

イケメン2『君には何となく伝えておきたくて…』

イケメン2『結局…犯人が探し出せなかったのは心残りだけど…』

男「だな……」

男「……」

男(ん…そういえば…)


男「なぁ?お前が河川敷付近にいたときって、誰かの悲鳴とか聞いたわけじゃないんだよな?」

イケメン2『うん…そうだけど?』

男(ん…??なんかおかしくないか??)



男「…まさか…」



イケメン2『どうしたの?』

男「イケメン2!!今どこにいる!?」

イケメン2『どこって…教室だけど」


男「幼はすぐそばにいるか!?」

イケメン2「ああ…幼さんならついさっきギャルちゃんに呼び出されてたけど…」

男「すぐに探してくれ!!!!頼む!!!」

―――――――――――――


――――――




男「はぁ…!!はぁ…」


友「んあ?男どうしたんだよ!?そんな急いで?」

男「ああ!!友か!!ちょうど良かった!!一緒に来てくれ」

友「何があったんだ!?」

男「レイプ犯がわかったんだよ!!今からそいつを問い詰めに行くんだ!!」


友「マジかよ!!俺も行くよ!!!」

タッタッタッタ





「……」
タッタッタッタ

幼馴染「ね、ねぇ…ギャルちゃんここ校舎裏だよね…」

幼馴染「話って…」


ギャル「ちょっとねぇ~…」

ギャル「もういいよ~出てきて」

不良「やっとか…」

dqn「お~~いいね~」


幼馴染「な…なに…?」


ギャル「ちょっとねぇ…あんたのことがウザくてさ」

ギャル「大丈夫、痛くはないと思うし…まぁ気持ちよくなるんじゃない?」



幼馴染(…っ!!!)

タッタッタッタ


ガラガラ


男「はぁ…はぁ…」


友「ここって…旧校舎じゃ、こんなところに来るのか?」

男「ああ…」


友「しかしなぁ…誰が一体…」


男「……」

友「どうした?男…」


男「なぁ…?」

友「ん?」


男「お前さ…その傷ホントに不良達につけられたのか…?」

友「んあ?そうやって言ったじゃないか」


男「そうか…」

男「なぁ…少し前にイケメンに聞いたことあるんだが」

友「なんだ?」


男「お前…一年の時に隣町までイケメンと一緒に行ったことあるんだってな」

友「え…ああ、ちょっと遊びにな」


男「ナンパしに行ったってイケメンから聞いたんだが」

友「あぁー、けど全然女の子引っ掛けられなくてさー」

友「誰も相手にしてくれないのなんの」

男「その時にさ…」pipi

男「この写メの人に何度も声をかけてる姿をみたって、イケメンが言ってたんだが」


友「ああ~、だって結構美人やんか、この人も結局落とせなかったんだけどなぁ」


男「それから、お前とはぐれたってイケメンは言ってたけど」


友「俺だってケータイで必死に探したさ、人混みすごかったからさ」


男「……そうか」

友「けど、それがなんだよ?」

彼女が男よりいいと発言してるが幼馴染に対してはこういうこと初めてと言う男
ミスかもしれないがそこらへん説明を頼む

男「じつはその日その町のはずれでな…今回あった事件みたいなことがあったんだよ」


友「そ、そうなのか?」

男「その犯人を暴くために、イケメン2はこの学校にやってきたんだよ」

友「へ~…てか、なんでこの学校だってわかったんだよ?」


男「目撃者がいたんだよ、その目撃情報にイケメンが浮かび上がった」


友「まじかよ…じゃあ、あいつが!?」


男「いや…あいつは白だったよ」

>>600
あー…あれは
なんていうか…
そういうことをしてくれなかった男に対してのアテ付けみたいなものです。
結論二人の間に性行為はないということです

まぁ…相手の雰囲気作りとかそういうのもひっくるめてのセリフです…
ということにしておいてください…(;一_一)        堪忍してください…

>>602
じゃあ何もしてくれなかった男より女として見てくれる方がいいと、そういうことで
そんな気にしてないからいいよ、期待してる

友「そうなのか?」

男「ああ…イケメン2には言い忘れてたけど」


男「その時、イケメンと電話してたんだよ俺」


友「え…?」


男「イケメンもお前を探すのに疲れたのか喫茶店で休んでたらしくてな」

男「丁度その時に俺が電話かけてたんだよ」


男「何やら歩きながら電話していたのか聞きづらかった場面もあったけど」

男「その時に目撃されたんじゃねぇのかな」


友「……」

男「電話が切れたのも丁度お前と合流した時だったし」


男「まぁほとんどさっき思い出したことだからアテにはならないけどな…」

>>603ありがとう…


続けます…

友「で…それを話してどうだって…?」

男「……その写メの人が隣町で襲われてたんだよ」


友「おいおいっ!!ちょっと待てよ俺がやったとでも言うのかよ!?」


男「いや…これだけではお前がやったなんて言わないよ」


友「……?」


男「お前言ったよな?イケメン2に絡んだ時」


男「河川敷で聞いたって」


友「あ…?」



男「彼女の『悲鳴』を聞いて駆け付けたって」


友「あ、ああ。それがどうしたんだよ…?」


男「おかしいんだよ、それじゃあ…」

友「なにがだよ…」


男「さっき言ってたんだけどな…彼女は恐くて悲鳴なんて上げられなかったって言ってたぞ?」


友「いや…待てよ、襲われて気が動転してたからそんな時の記憶なんて、あいつが覚えてるわけ」


男「そうか?自分が犯された状況を覚えていないなんてあるか?」

男「そんな強烈な記憶…ショックで忘れるならともかく、自分が悲鳴を上げたかどうかまで覚えてるなんてそうないだろ?」

男「それにな…イケメン2はその時、おじさんとおばさんが途中まで帰り道送ってくれたんだよ」

男「だから悲鳴を上げたのならその二人も聞いてなきゃおかしいんだよ」


男「なのになんでお前は…悲鳴を上げたなんて言ったんだよ?」




友「………」


男(頼む……友……違うと…言ってくれ)




友「はぁ……ドジやっちまったな」

男「お前……」


友「アア…めんどくせぇ事になったから、早々にイケメンは始末したのに…」


友「ちっ…やっぱり、あの転校生はそういうことだったか」



男「お前っ……!!!」


友「なんだよ?本気で『トモダチ』とか思ってたのか?」

男「……ッ!!!」

友「てめぇのことなんざガキのころから嫌いだったよ」


友「何するにもみんなから人気でも持て囃されて、誰からも相手にされて…」


友「そのくせ、幼という幼馴染みがいながら、あいつの好意を無下にしまくるようなことばっかしやがって」

男「……お前があいつのこと好きだったのは知ってた…」


友「だからなんだ?身を引いたつもりか?彼女と付き合ったのは俺への同情か??」

男「……お前があいつに告って振られたのは知ってる…」


男「だから俺も…言わなかった」

友「俺に気を遣ってたから幼に伝えなかったのか!?ふざけんじゃねぇよ!!」

友「何もできねぇ…何もしようとしねぇし」

友「そのくせ俺に同情して伝えねぇ…」


友「こんな糞の…あいつは一体どこを好きになったのか今でも理解できねえええ!!!!!」


男「俺だって!!!あの時伝えたかったよ!!!けど…俺は、お前に嫌われたくなかった」

男「友達を失いたくなかった!!!!」


男「イケメンと……お前だけは信じてたのに……」


友「俺はお前も一度だってダチだなんておもったことはねぇよ…」


友「まぁ…けどお前が苦しんでいく姿は見てて良かったけどな…」

男「ッ…!!!おまえ!!!」

ミス訂正
友「俺はお前を一度もダチだなんて思ったことはねぇよ」

友「まぁ…あの隣町の女も中々良かったけどな」


男「てめええ!!!!」
バキィ!!!

友「うらああ!!!」

バキッ!!!



男・友「ちぃ…」

すみません……
バイトなので一旦落ちます…

また来ます(;一_一)

男「お前はぁあ!!!」

友「おらぁあ!!!」

バキッ!!

男「ぐふぅっ!!!」


友「はっ、最近すっかりご無沙汰だったから体なまってんじゃねぇのか?」

男「くっ……」

友「おらああ!!!」
ガキッ!!

友「死ねや!!てめぇさえいなきゃ!!」

ガスッ!!
ガスッ!!!

男「く……うぅ…」

男(だめだ…喧嘩なんて中学以来まともにやってなかったから…)

男「はぁ……はぁ…」

友「しぶといなぁ…ま、いいかこれからお楽しみがあるし」


男「てめぇ…!!」

友「そういえば言い忘れてたな…」

友「俺がアイツをレイプしてる時、あいつもまんざらじゃなかったみたいだったぞ?」


男「!!!」

友「初めてのくせに結構感じまくってたし」

友「それとお前が初めてここで現場見た時の相手…あれ俺なんだよ」


男「っ!!!!!」

友「ほんとお前がトイレに駆け込んで吐いてたのには爆笑したよwww」

友「お前の苦しんでるところマジでゾクゾクしたわ」


友「今度は幼を取ったらお前どうなるんだろうな?」



男「」プツン…

男「あぁぁぁああああ!!!」

バキッ!!!

友「くっ!!このっ…」

男「おあああああああああああ!!!!!」
ボコッ!!!

バキッ!!!!!

ガキッ!!!!

男「あぁぁぁぁああああああああぁぁあああ!!!!!!!!」

バキッ!!!!
ガキッ……

……


男「はぁ……、っはぁ…」


友「」ピクピク


男「……糞がっ…」

男「はぁ……やべぇ……思いのほか体力使ったな…」


友「幼とヤリまくって…つけたってか…?」


男「お前っ……!!」


友「ははっ…てめぇにやられるなんざ思ってなかった…が」

友「保険はかけておいて…よかったな…」


男「なんのことだ…?」


友「さぁな…今頃幼がどうなってるか…楽しみでよ」


男「なんだ…そのことか」

友「あ?」

男「俺も保険をかけておいて……いや」

男「友達を信じておいて良かったといったところかな」


友「あ…?なんのことだ…?」

plplpl

男「お…来たか」

pi

男「もしもし…イケメン2か?」

男「ああ……ありがとうな」

男「手間かけさせてすまない、ああ」

pi

男「幼なら今イケメン2が不良達から助けてくれたよ」

友「はぁっ!?」

男「少しあいつらに行動させるのが早すぎたな…」

男「どうせ、幼には何か仕掛けてくるだろうとは思ったしな」

友「コイツッ…!!」

バキッ

友「ぐはぁッ!!!」

男「粋がんなよ…んなボロクズじゃどうにもならねぇだろうが」


友「て、テメぇだけは……!!!」


男「もうお休みしとけ」
バキィィィ!!!!


友「」ガクッ


男「ふぅー………」



男「……」

pipipi


男「……」


男「ああ…イケメンか?」

男「終わったよ…全部」


男「ああ…」

男「今度…三人で会いに行くよ」


男「ああ…じゃあな」


pi


――――――――――――――

―――――――


――――

――――――

男「はぁ…なんかなぁ…」

イケメン2「あははは…どうしたの溜息なんてついて」

男「うん……まぁ…」

男「なんか今回のことでいろいろ考えてなぁ」

イケメン2「ん?」

男「人のこと信じていいのか、信じちゃいけないのか」

男「なんかわかんなかったなぁって」

イケメン2「あはははっ、けどボクのことは信じてくれたじゃん?」

男「あの時は他に頼るアテもなかったしさ…」

イケメン2「けどそれって信用してたからじゃないの?」

男「ま、まぁ…そうなんだけど」



イケメン2「あははは…けど」

イケメン2「ボクも君に謝らなきゃいけないことがあるんだ」

男「え?」(なんだ…一体)

イケメン2「実はね…」

イケメン2「幼馴染さんを助けた時、彼女に告白したんだ」

男「は?」


男(えぇぇぇえええええええええええええ!?)


イケメン2「でもっ!!勿論断られたよっ」

イケメン2「幼馴染さんとよく話してたって言ってたけど、彼女はボクに好意は持っていたけど」

イケメン2「それは異性としてっていう意味ではなくね、友達として」

イケメン2「むしろボクの方が好意を抱いてたんだ…」

男「……」

イケメン2「けどっ、幼馴染さんの気持ちが男くんに向いているってことは話をしててもわかったし…」

イケメン2「ボクもただ…気持ちを伝えておきたかっただけだから」

イケメン2「断ち切るって意味でも」


男「イケメン2……」

イケメン2「そういえば…男くんは彼女さんと幼馴染さんとどんな関係だったの?」

男「あの二人とは小学校のころからの幼馴染みだったんだよ」

イケメン2「二人ともと?」

男「幼とは…幼稚園のころからかな、彼女とは小学校のころから一緒だった」

男「三人でよく遊んだし、ケンカもしたしどこにでもある幼馴染みって感じだったよ」


イケメン2「それからどうして…幼馴染さんだけ?」

男「あいつは家庭の都合で海外に行ってさ」

男「それで離れ離れになったんだよ」


イケメン2「そっか…それで」

男「けど…あいつがいざどこかへ行ってしまうとなるとなんかすごく辛くてさ」

男「今まで自分が恥ずかしいってことで邪険にしてたのにさ」

男「いざお別れになると泣きじゃくってさ」

男「うわぁ…情けねぇって今思い返すとほんと思うよ」


イケメン2「その年のころは仕方ないよ…ちょうど異性を意識し始める年だし…」

男「その時だったかな…幼のことが好きだったんだって知ったの」

男「けど…もう会えないだろうと…一度はあきらめたんだ」



男「それから、彼女が幼の代わりをするようになって」

男「俺も最初付き合うことになったけど…どうすればいいのかわからなくて」


男「お互い付き合うって言ってもよくわからなくてさ」

イケメン2「うん…それはすごくわかる」

男「なんだか友達の延長線上みたいな状態が続いててさ」

男「あいつも今のままが一番いいとか言ってたし…」

男「だから高校に入ってからはちょっと意識できるようなところに誘ったりとか…」

男「勿論初めての彼女だったから大切にしようとおもってたし…」

男「だから…雰囲気だけは大事にしようって、このまま友達以上恋人未満状態から脱却しなきゃって」

男「そんな経験とかも全然ないから、女子から聞いてアドバイスもらったり」

男「イケメンに女の子との接し方とか教えてもらったり」

男「とにかく恋人として見てもらおうと頑張ったんだ」


男「けど…あいつは別れる最後まで『彼氏』とは言ってくれなかったな…」

男「もしかしたらアイツ自身も無意識のうちに気づいてたんじゃないかな…」


男「俺たちは付き合ってはいるけど…『彼氏』『彼女』ではないって」


男「だからじゃないかな…幼が帰ってきて、焦ったように俺に絡んでくるようになったのは」

男「元々デートに誘ってもお互い予定が合ってないっていうのもあったし」

男「あの事件も」

男「アレがあってからも…ケータイでメールは送り続けたし、電話でも話した」



男「いまさらこんなこと話しても仕方ないんだけどな」

イケメン2「……」

イケメン2(ごめんね男くん…)

イケメン2(ボク見ちゃったんだ…)


――――――――――

―――――――

――――――――

事件の経った少しあとに…




イケメン2「~~」

イケメン2「ん…?」





彼女「~~~」


イケメン2(え…?あれって…彼女さん…だよね)

イケメン2(今たしか…自宅療養してるって聞いたけど…)



友「よっ」

彼女「おそ~い」

友「てか、大丈夫なのか?外出てて」

彼女「あ、まぁ…男が来たらお母さんがうまくいってくれると思うから」

彼女「てかさー、友ってなんで男とつるんでるの?」

彼女「中学のころからボロクソ言ってたじゃん」

友「あ~、まぁいろいろあんだよ。とりあえず行こうぜ」

彼女「うんっ」

イケメン2(ど…どうしよう…彼女さんって男くんと付き合ってるんだよね…?)

イケメン2(なのになんで友くんと…?)



イケメン2(もしかして……浮気…?)




―――――――――――――――

―――――――

―――



――

イケメン2「……」


男「イケメン2…?」

イケメン2「う、うん??」

男「どうした?ぼーっとしてたけど」


イケメン2「ううんっ!!なんでもないよ!!」






男「ありがとう…イケメン2」

男「お前がいてくれなかったら多分、こんな風にはいかなかったと思う」


イケメン2「ううん、気にしないで」

イケメン2「ボクの方こそありがとう」

イケメン2「犯人が捕まって良かったよ、ホントに…」



イケメン2「姉さんも…喜んでると思う…」ボソッ


男「ん?なんか言ったか?」

イケメン2「ううんっ!!なんでもない」

―――――


男「はぁ……」

男(けど…改めて思うな……)

男(俺自身にも非がなかったわけじゃない…)

男「……難しいな……」


幼馴染「男くーん」

男「幼…」

幼馴染「イケメン2くんが先に校門に行ったって言ってたから」

男「ああ、幼も一緒に帰るだろうと思ってさ」

幼馴染「えへへ、じゃあ帰ろっか」

男「ああ」

ギュ…




??「…」

―――――

男「……」
幼馴染み「……」


幼馴染「男くん…大丈夫…?」

男「え?あ、ああ!俺は大丈夫だよ」

幼馴染「でも…元気なかったよ…?」


男「あ、ああ…そう見えたかな…?」

幼馴染「うん……」

男「……よし」

幼馴染「?」

男「このことはこれで終わりにしよう」

男「これ以上考えたらキリがないし」

男「何より…ブルーな気分になっちまう」


男「だから、もう終わり」

幼馴染「男くん…」

男「ごめんな…何度も恐い目に遭わせて」

幼馴染「ううん…私ももう平気だよ」

幼馴染「昔みたいに…助けてもらって」

男「こないだ助けたのは俺じゃないけどな」

幼馴染「けど、男くんに言われて助けに来たって…イケメン2くん言ってたよ?」


男「そ、そうか?」(馬鹿正直だなぁ…あいつ)

幼馴染「イケメン2くんにも感謝してもしきれないや」

男「そうだな、今度一緒に飯でも奢ってやろうぜ」

幼馴染「そうだね~」


――――――

幼馴染「じゃあ、あとでそっちに向かうね」

男「ああ、妹は今日友達の家に泊まるって言ってたし」


幼馴染「へぇ~珍しいね」

男「なんかexvsやりだして止まらなくなったらしい」

男「ケータイかけたらザビーネ、ザビーネ吠えてた」

幼馴染「あはははは、じゃあご飯の支度出来たら行くね」

男「おう」

――――――――


――――




??「……」

―――――――――


幼馴染「♪~~~♪」


幼馴染「今日は妹ちゃんいないんだよねぇ…」

幼馴染「ちょっと寂しいなぁ…今日は二人でお風呂に入って洗いっこしたかったのに」

幼馴染「けど……男くんと二人きり…///」

幼馴染「うぅ~……///」




彼女「へぇ…そんなに嬉しい?」

幼馴染「!?」クルッ



彼女「不用心ね…鍵もかけないで…」


幼馴染「彼女ちゃん…!?」(な、なんで!?)




彼女「不用心…?それとも……余裕?」

幼馴染「な、なんでここにいるの…!?」


彼女「……あたしの質問に…答えてくれない?」シャキ…



幼馴染「か、彼女ちゃん…そんな物騒な物閉まって…?ね?」


彼女「質問……答えてよ?」

幼馴染「あはは……そ、そうだね…私うっかりしてて」

幼馴染「鍵閉め忘れちゃったなぁ……」



彼女「そっかぁ……幼はいつもおっちょこちょいだったからねぇ…」


幼馴染「そ、そうそうっ」(…幼っ…?)

彼女「てっきり……」


彼女「男がいつでも入ってこれるようにしてるのかと思っちゃったぁ…」



幼馴染「そ、そんなことしないよっ…」


彼女「そうよねぇ~……学校じゃあ清楚で通ってる幼が…」

彼女「そんなクソビッチじみたことしないものねぇ…」


幼馴染「そ、そうだよ……」

彼女「そんな清楚な幼に……男は必要ないよね~?」


幼馴染「え…?彼女ちゃん……?」


彼女「だって……彼氏が出来ちゃったら…清楚なイメージ…崩れるじゃない…?」


彼女「……男は私が貰ってあげる……」


彼女「だからさぁ……男を返してよ…」

寝落ちしてしまいました
すみません(*_*)

幼馴染「彼女ちゃん・・・それはちょっと勝手なんじゃないかな・・・」

彼女「・・・は?」


幼馴染「確かに・・・あんなことがあって、自暴自棄になるのはわかるよ・・・」

幼馴染「けど男くんは男くんなりに、一生懸命向き合おうとしてたよ!?」

幼馴染「学校にこれない間・・・毎日のように彼女ちゃんの家に通ってたよ・・・」

幼馴染「それなのに・・・」

幼馴染「なんで、友くんとなんかと会ってたの!?」


彼女「・・・知ってたんだ?」


幼馴染「イケメン2くんから教えてもらったよ・・・」

幼馴染「友くんが捕まってからね・・・」

幼馴染「このこと聞くまでは、まだ彼女ちゃんも・・・」

彼女「だから何?」

幼馴染「何って・・・、友くんは君を・・・」


彼女「レイプしたことも知ってるから」


幼馴染「なっ・・・」

彼女「なんでって言われても・・・単純に楽しかったし、気持ちよかったから?」

幼馴染「・・・っ」

彼女「友からそのこと聞かされたけど、正直どうでもよかったし」

彼女「あいつといるより楽しかったから」


幼馴染「・・・」

幼馴染「じゃあ・・・知っていながら・・・?」

彼女「それが何?悪いの?」

彼女「あたしが被害者なんだから、あたしがどうしようが勝手じゃない」


幼馴染「勝手すぎるよ!!」

彼女「あんたに言われたくない!!」

彼女「あたしがあいつに振られたことをいいことに、色目使って落としたあんたになんか言われたくないわね!!」

幼馴染「私はそんなこと・・・」

彼女「してないなんて言わせないわよ、普段からあいつに絡んでいながらそんなこと言えないわよね」


彼女「はぁ・・・、あんたが海外に行って清々してたのに、なんで戻ってくるかなぁ」

彼女「ま、一度はあんたから男を奪えたわけだし・・・そこは満足してるんだけどね」


幼馴染「そんな・・・そんな風に思ってたの・・・?」

彼女(昔からあんたたち二人のことは気に入らなかった・・・)

彼女(あたしと男は息が合うのに、いつもこいつが足を引っ張ってた)


彼女「あんたがしょげる度に男が構って・・・いつもいつも、あんたばっかで」


彼女「見ててこっちは吐き気がすんだよっ!!!」


幼馴染「そんな・・・」


彼女「そのくせあんたはモテまくってたからね、余計にムカついたわ!!」

幼馴染「じゃあどうして、男くんと付き合ったの!?好きだって気持ちもなかったの!?」


彼女「ええ、あったわよ。小学校の頃はね」

彼女「けどあんたに構ってる姿を度々みせつけられて一気に萎えたわ!」



彼女「あいつと付き合ったのはあんたから奪いたかったこともあったし、あいつ自信を苦しめたかったから」


彼女「それだけよ?」

幼馴染「・・・何・・じゃあ男くんを傷つけるためだけに・・・?」

彼女「だからそうだって言ってるじゃん」

彼女「あんなヘタレとなにが悲しくて乳くりあわなきゃならないのよ」

幼馴染「酷い・・・」

彼女「けど・・・うまいことあいつの心も抉れたわけだし、あとは最後の仕上げしなきゃね・・・」


幼馴染「・・・っ!!」


彼女「あとはあんたが悶え死んでくれたら・・・!!」

ブンっ!!

ジュシュッ


幼馴染「っ!!!」

彼女「へぇー・・・すごいわね、咄嗟に止めるなんて・・・」

ズズ・・

幼馴染「うっく・・・!」

幼馴染(痛いっ・・・!)


彼女「手で止めるからそうなるのよ・・・あのまま胸に刺さってれば、今ごろは楽になれたのに」


幼馴染「な、んで・・・」

彼女「ん?なに?」


幼馴染「なんでそこまでして・・・男くんに拘るの・・・!?」

幼馴染「もう・・・充分でしょ・・・」

彼女「それがさー・・・」

彼女「なんか癖になっちゃってさ」


幼馴染「・・・なっな、にが?」

彼女「あたしが犯されてるときの、あいつの顔が今でも焼き付いてて離れないのよ」

彼女「悔しさと怒りと悲しみの入り交じったあの顔が忘れられないのよ・・・」

彼女「男がいるのに、他の男に抱かれる・・・あの背徳感が忘れられないの・・・」

彼女「だから・・・」


彼女「あいつに一生消せない傷を焼き付けて・・・」


彼女「あたしを見るたびに後悔と苦悩の表情を浮かべさせてやる」

彼女「だからさ、あたしと男のために死んで♪」


幼馴染「あなたは・・・!!」

彼女「あんたが死んだら、一体どんな苦悩な表情してくれると思う?」

彼女「どんな風にあたしを見ると思う?」

幼馴染「くっ・・・うあっ!」
ズブズブ・・

彼女「あ、やっと刺さりそう」


幼馴染「彼女ちゃ・・・ん、やめ、て!!」

彼女「だってなかなか死んでくれないんだもん・・・」

彼女「ねぇ?早く死んでよ」

彼女「あたしたち親友でしょ?」

ズブズブ・・・

幼馴染「あああっ!!!!」

彼女「結構入り始めた♪このまま死んじゃえ」


幼馴染「うあぁ!!あああ!!痛いぃぃ!!!痛いよぉおお!!!!」

幼馴染(血が・・・いっぱい出てる・・・)

幼馴染(もう・・・助からないのかな・・・)


ズズズッ・・・

彼女「もっと泣いてよ!!いい声上げて泣いてよ!!」


幼馴染「あ、・・・・ああ・・・」


幼馴染(もう・・・・だめ・・・・)



ーーーーー



ーーーー


ーー

結末どうしよう・・・

反応見る限りじゃbadルートかな・・・

ーーーーーーーー

ーーーー



「ーーー!!」


「ーーーーーー!!」



(なに・・・?なんていってるのか、わからないよ・・・)


「ーーーーー!!」




(こえ・・・とおいよ・・・・)



「ーーー・・・っく!!」

ーーーーーー

ーーーー



幼馴染「・・・あ、」


男「すぅ・・・」


幼馴染「あれ・・・私、彼女ちゃんに刺されたんじゃ・・・」

男「ん・・・」

男「おさ・・・な?」


幼馴染「おと、こくん・・・?」


男「・・・っ!!幼!!」

男「ごめんっ・・・!!」

男「もっと早く駆けつけていれば・・・」


幼馴染「男くんが・・・助けてくれた、の?」

――――――――

あれから男くんが駆け付けてくれたから傷は思ったほど浅かったそうです…
彼女ちゃんは警察に捕まったみたいだけど、搬送される私に寄り添っている男くんを見ながら
発狂にも近い笑い声をあげていたそうです

私も3週間ほどでなんとか退院でき、今は男くんの家で暮らしています…



幼馴染「こんな感じでいいかな…?」


男「おーい幼~、みんな来たぞ~」

幼馴染「は~い、今行きま~す」

―――――


男「では…今年の終わりに」


一同「かんぱ~いっ」


イケメン2「あははは…なんかお呼ばれしちゃったけど、こんなに押し掛けてよかったのかな…」

男「いいって気にすんなよ」

幼馴染「男くんの家だしね」


男「お前もすっかりウチに順応したなぁ」



委員長「なんか…私たちまできちゃって大丈夫だったの?」

幼馴染「いいよっ。男くんもなんだか楽しそうだし」


担任「うぅぅ……」

委員長「先生大丈夫ですか…?」

担任「新任早々、受け持ったクラスに逮捕者が出るって……」

委員長「ああ……、けど先生の責任ではないので」

幼馴染「友くんにも前科があったわけですし…」

担任「はぁ……学校でも私に関しては問題にされなかったけど…」


担任「うまくいってると思ったんだけどなぁ……」

イケメン「ありがとうな呼んでくれて」

男「当たり前だろ、お前には世話になったし」

男「体はもう大丈夫なのか?」

イケメン「今は出歩けるくらいにまではなったよ」

イケメン「まだ激しい運動はできないけどな」

男「そうか……」


ガヤガヤ

男「なぁ?」

男「お前は友が犯人だって……薄々気づいてたんじゃないのか?」


イケメン「少し疑ってはいた…かな」

イケメン「けど確信がなかったし…軽率なことも言えないような状況だったしな」


男「そうか……」

イケメン「正直あまり俺はあいつに対していい感情は抱いてはなかったよ」

男「へぇ……そいつは意外だな」

イケメン「感情的になりやすいのはまだいいとして、自論をあたかも正論のようにつきつけるところがな」

イケメン「男みたいにもう少し冷静な考えをもって行動できればな…」


男「俺も今回は結構いっぱいいっぱいだったぞ…」

イケメン「まぁ…お前は少し慎重すぎる」

イケメン「深読みしすぎて、行動が遅れるっていうのかな」

男「そ、そうか…?」

イケメン「彼女に対してもそうだったろ」

イケメン「まぁ…その前に本性知れて助かったんじゃないか?」


男「……」

男「なぁ…やっぱり、あいつがああなったのって俺が原因でもあるのかな…」

イケメン「どうしてそんなこと?」

男「幼から聞いたんだけどな…」

男「俺が原因で歪んだんじゃないかって」

男「そう思えてな…」

イケメン「何を言ってもそんなもんあいつの言い訳だ」

イケメン「どうなろうが結局のところ自己責任だよ」

イケメン「あいつがああなったのは少なからず望んでそうなったんだから」

イケメン「お前がいちいち気にすることじゃねぇよ」

男「気にしちゃいないよ」

男「知った真実にちょっと驚いてただけだよ」

イケメン「そうか」

妹「イケメン兄ちゃ~~ん」

イケメン「あははははっちょっと待ってて」

男「この野郎……妹に手を出すんじゃないぞ」

イケメン「う~ん…それはどうかな?」

男「お前ロリコンかよ…」

イケメン「いやぁ…あと2、3年したら化けるかもよ?」

男「保証はないがな」

アハハハハハ

――――――――

―――――――

幼馴染「妹ちゃんは?」

男「もう寝たよ」

幼馴染「みんな帰っちゃったね」

男「泊まってけって言ったけど、遠慮してたな」



幼馴染「はぁ……なんだかいろいろあって、疲れちゃったなぁ…」

男「俺も…」

ギュ……

幼馴染「そういえば…二人はどうなったの…?」

男「ああ……あいつらか」

男「聞いた話じゃ、彼女は友に刑務所で殺されたらしい」


幼馴染「え…?」

男「内輪揉めしてる内に…な」

幼馴染「そうだったんだ……」

男「そういえば……イケメン2はなんで友を捕まえにわざわざこっちまできたんだろう…」


幼馴染「彼はね……実は被害者の一人だったんだ」

男「どういうこと…?」

幼馴染「隣町で起こった被害者女性はね…彼のお姉さんだったんだって」

男「まじかよ……」

幼馴染「そのあとお姉さんはうつ病になって……自殺したんだってさ」

幼馴染「そんなお姉さんの無念を晴らすために来たって…私は聞いたよ」


男「そうか……イケメン2が」

遅れて申し訳ないです…

なんかすごいことになってんな…
えっと結構駆け足で書いてたんで正直自分でもないわと
思ったので
718から書き直します(;一_一)

では再開します…

―――――――――
717より続きです

イケメン2「じゃあ男くんボク達はこれで…」

男「遠慮せずに泊まって行っていいのに」

委員長「そういうわけにはいかないわよ」

担任「そうそう~さすがにこんな大人数でねぇ」


イケメン「先生が送ってくれるみたいだし」

担任「それくらいは任せなさいっ」


男「あははは、じゃあみんなのこと頼みます」

がちゃん




男「ふぅー…」

幼馴染「みんな帰っちゃった?」

男「ああ、今日くらい別に良かったのにな」

幼馴染「あははは、けどやっぱり遠慮はしちゃうよ」

男「そういうもんかなぁ…」


幼馴染「だと思うよ?じゃあ私洗い物するね」

男「俺も手伝うよ」

――――――

幼馴染「~~♪」

男「これでよしっと…」


幼馴染「そういえばさ、男くん」

男「うん?」


幼馴染「友くんと彼女ちゃん…どうなったの?」

男「……ああ…それなんだが、俺もその後は良くわからないんだ」

男「二人が捕まって…友は前の事件以外にも前科があったらしく、それで裁判沙汰になったところまでは知ってるけど」

男「彼女の情報はさっぱりだな」

幼馴染「そっか……」

男「気にしてるのか?」

幼馴染「あ、うん…ちょっとだけね」

男「なんでお前が気にするんだよ?何も悪くはないだろ」

幼馴染「けど……あんな風になっちゃったのは少なからず私のせいでもあるし」

男「考え過ぎだって、イケメンも言ってたけど俺らがどういうふうに考えてもそれはあいつの言い訳だって」

男「あいつ自身もそうなっちまったんだ、そこは割り切るしかないよ」

幼馴染「そう…だね」

男「ああ…」

男「よし…この話は終わり!!」

男「とりあえず今は…」

ガシャン

幼馴染「目の前の洗い物を処理しましょうか♪」

男「まだあったんだ…」

幼馴染「これで全部だから、頑張って☆」

男「はぁーい…」

フキフキ

幼馴染「♪~~」


男「よし…今度こそ終わったぞ」

男「おーい、幼~終わったぜ」


幼馴染「御苦労さま~…」


ギュ
幼馴染「うぇっ!?男くん???」

男「いやぁ…後ろから抱きつきたくて、つい」

幼馴染「ついじゃないよぅ…」


男「やっぱ良いにおいするなぁ…」

幼馴染「も、もう…なんだか変態っぽいよ…?」

男「別に変態でもいいよ」

幼馴染「えー……好きな人が変態ってなんか嫌だよぅ」

男「じゃあ控えめにするよ…」

幼馴染「もう…抱きつきながら、耳元で囁いてる時点で控えめじゃないよね?」

男「それくらいはいいじゃんか」

幼馴染「もう……」




男「じゃあ……部屋に行こうか」

幼馴染「うん……」

ごめんなさい
風呂に入るので少し遅れます……(;一_一)

再開します…


――――――――

それから時間が経ち



イケメン2「じゃあ……二人ともありがとう」

幼馴染「寂しくなるね」

男「向こうでも元気でやれよ」

イケメン2「ああ、君達のおかげで騒がしい思い出ができたよ」

男「そりゃどうも」

イケメン2「幼馴染さんもいろいろ協力してくれてありがとう」

イケメン2「いろいろ危ない目にも遭わせちゃったけど…」


幼馴染「ううん、私の方こそ助けてもらったり、教えてもらったし…」

幼馴染「何より転校したてで不安だったとき、話相手にもなってくれたし」

幼馴染「私の方が感謝してもしきれないよ」

イケメン2「そんなことないよ、不安だったのはボクも同じだったから」


イケメン2「男くん…」

男「ああ」

イケメン2「君がいてくれなきゃ…犯人を捕まえることもできなかった」

イケメン2「最初は君のことも疑っていたけど…」

イケメン2「でも、今はボクの大切な友達だって言える」

イケメン2「本当にありがとう…」

男「俺だってお前がいなきゃ、何もかもわからず仕舞いで終わってたし…」

男「何よりも…幼も無事じゃなかったかもしれないし…」

男「ホントにありがとう」

イケメン2「こちらこそ…ありがとう」

イケメン2「じゃあ、ボクは行くね」

男「ああ…」

幼馴染「またね」



イケメン2「また…会える日まで」



―――――――――――


―――

男「なぁ?幼」

幼馴染「うん?」

男「デートしていこうか」

幼馴染「急にどうしたの~?」

男「なんかそんな気分になってさ、てか付き合いだしてからデートしてなかったし」

幼馴染「そんな気を遣わなくても…一緒にいられるだけで十分だよ?」

男「俺がしたくなったからって言ったら?」

幼馴染「勿論行きますっ♪」


男「ははははっ、じゃあ行こうか」

幼馴染「うんっ」
ギュ……

男「……幼は…ずっと俺のそばにいてくれるよな?」

幼馴染「うん?どうしてそんなこと聞くの?」

男「…もう、自分から離れていくのを見ているのが恐くて…かな?」

幼馴染「男くん……」

男「考えすぎかな…?」

幼馴染「もう…考えないんじゃなかったの~?」

男「イケメン2と別れた時ちょっとだけ…な」

幼馴染「私はどこにも行く場所はないし、お祖父ちゃんもここで暮らすことは許してくれてるから」

幼馴染「だから、男くんが考えてるようなことにはならないよっ」

男「……ああ」


幼馴染「もう~…まだ信用してないなぁ」

幼馴染「えいっ」

ちゅ…

男「っ…幼」

幼馴染「い、今のに誓いを込めたから……安心…して?」


男「…ああ」クスッ

幼馴染「やっと笑ってくれたね」

ギュウ…


男「幼…」

幼馴染「男くん……離れないからね…」

男「ああ、離さない……ずっと一緒だ」



幼馴染「うんっ」

(私…幸せだよ……男くん)

(あとは約束…果たそうね…)

fin

そうですね…
なんかいろいろアレで納得いかない人もいるかもしれませんが…

ntrというより単純な浮気でしたね…
彼女をサイコパスにするのは元々考えてたましたが…
なんかうまく書けませんでしたね

ここまで見てくださっと方ありがとうございます

幼馴染と男の濡れ場をもう一回書こうか迷ったのですがくどいようにも見えたのでやめました
希望があればおまけで追加しておくかもしれません…


今はサンタコスの方を書ききりたいと思いますので…それでは(^-^)

彼女視点の番外編…とか(チラッ

>>756
あ、それは考えてました

けどどうだろう…大丈夫かなそれ…

>>1つまり、彼女は男が好きだったけど自分のことを見てくれなくて幼馴染のことしか見てない男に復讐するために男に不満を持っている友と一緒に男を精神的にズタボロにしようとしたのか…
そして、友はただの傲慢な強姦魔でイケメン2のお姉さんを自殺に追い込んだ犯人なわけか…
結論…彼女=嫉妬に狂った阿婆擦れビッチ。友=クズで傲慢な強姦魔。dqn=ただのバカなドキュン。ギャル=バカで男に好意を持っていたビッチ。不良=バカ

>>761
それも含めて
彼女側を書いてみます…

ただホント胸糞になりそうな内容なので…
見るかどうかはお任せ致します…

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年05月18日 (水) 17:45:57   ID: 42h7I2hh

イイハナシダナー(´;ω;`)

2 :  SS好きの774さん   2016年07月02日 (土) 14:07:45   ID: _LvIlUvK

なんだ。ただの傑作か。

3 :  SS好きの774さん   2017年02月10日 (金) 06:08:18   ID: S5LdHupB

これが傑作とかww作者も読者も頭悪すぎw

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