【モバマスSS】奈緒「迷宮無しの名探偵……なーんてな」 (39)

――これまでのあらすじ


奈緒『あたしは、高校生アイドルの神谷奈緒だ』

奈緒『幼馴染で同じアイドルの北条加蓮と遊園地に遊びに行って、緑ずくめの人物の怪しげな取引現場を目撃した』

奈緒『野次馬根性で取引を見るのに夢中になっていたあたしは、背後から近付いてくる、もう一人の仲間に気付かなかった』

奈緒『あたしはその人物に毒薬を飲まされて、目が覚めたら……』



ナオ(奈緒)『体が縮んでしまっていた!』

ナオ『神谷奈緒が生きていると奴らにバレたら、また命を狙われて周りの人間にも危害が及ぶ』

ナオ『同じアイドルの池袋晶葉博士の助言で正体を隠すことにしたあたしは、加蓮に名前を聞かれて、とっさに『神山ナオ』と名乗り、一般家庭の加蓮の家に転がり込んだ』

ナオ『このくだり毎回必要なのか?』


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『第17話 雪山のコテージ殺人事件』



――群馬県、スキー場

加蓮「ほらほら、Pさんもこっち来て滑ろうよー!」

凛「せっかく来たんだから、もう少し遊ばないと」

P「俺はそろそろ疲れたよ……若者同士で遊んでくれ」

加蓮「もー……」



ナオ「ほっ、よっ!」スイーッ

楓「わっ……上手ねナオちゃん。私よりうまく滑ってるかも……」

ナオ「ありがとー楓さん」

ナオ(アンタはそもそもまともに滑れないだろ……)

加蓮「ナオちゃーん、リフト乗りにいこ、リフト!」

ナオ「はーい」


――あたしたちCGプロのメンバーは、地方ロケの仕事の帰りに無法地帯の群馬県のスキー場に遊びに来ていた。

――Pさんとしては、仕事続きで休みが中々取れていない加蓮や凛を労ってとのことらしく、2人は思う存分楽しんでいる様子だ。



凛「ほらほら、プロデューサーも早く」グイグイッ!

P「引っ張るなって……分かったわかった、俺も行くから」

ナオ(ははは……若者に押されてやんの)


……
…………

――夕方、スキー場

加蓮「ええええええ!?」

ナオ「予約してたコテージがキャンセルされてたぁ!?」

楓「そうみたいなんです。なんだか、他のお客さんと予約したタイミングが被ったみたいで……」



P「はい……それなら他に空いている場所をお借りできればいいんですが……」



凛「……あの電話の様子じゃあ、難しそうだね」

加蓮「えー、せっかくの泊まりなのに」

ナオ「いまから帰るのも遠いね」

楓「Pさんが電話している間に、ホテルでも抑えておいたほうがいいかしら……」


「あのっ」


加蓮「はい?」

「いえ、みなさんさっきからスキーハウスの前で何やら困っているみたいなので、どうしたのかなと」

楓「あ……それが、予約していたコテージが、お店の手違いでキャンセルになってしまって……」

「それは大変ね……他に、泊まる場所はあるのかしら?」

ナオ「ううん。さっきその話になって、これからどうしようってみんなで相談してたところ」

「でも、いまならスキー客で近場のホテルも結構埋まってますし、この時間だと……」

楓「そうですよね……どうしましょう……」

「そうだわ、もしよかったら私たちが借りているコテージに来ますか?」

凛「え……私たちがいきなり行っても、邪魔にならない?」

「いいのよ別に、張り切って大型のコテージ借りたんだけど、全然メンバーが集まらなくて家賃も無駄に高くなってたところなの」

「私たち、スキー仲間で仙台から来たんですけど、ちょうど仕事で都合がつかなかったメンバーが何人か出たんですよ」

加蓮「へー、それじゃあお邪魔してもいいんじゃない?」

凛「迷惑じゃないかな?」

「いいのよ、家賃だけ最後に割り勘してくれたら。そこのお嬢ちゃんは外して、人数分で割り勘すれば丁度いい値段になるし」

「これからコテージで打ち上げパーティーもする予定だったから、せっかくだし一緒に混ざっていいわよ?」

楓「ということはお酒がでますね。Pさんに相談してみましょうか」

ナオ(とりあえず酒があればなんでもいいのか)

星依環「あ、自己紹介がまだでしたね。私は星依環詩椰です」

尾奈来「あたしは尾奈来薙里。よろしくね」

楓「あ……高垣、楓です」

凛「渋谷凛です」

加蓮「私は北条加蓮……で、この子が」

ナオ「神山ナオです。よろしくお願いします」

星依環「あら、ご丁寧にありがとう。仲良くしましょうね」


……
…………

――雪道、車内

P「ありがとうございます。車まで出してもらって……」

星依環「気にしないでください。困っているときはお互い様っていいますし」

尾奈来「それにこっちも、集まったのはいつものメンバーだったから新しい刺激が欲しかったもの」

加蓮「よく遊びに来ているんですか?」

尾奈来「この時期になるとね。いつもは少なくても10人くらい集まっているんだけど、今回は6人しか集まらなくて」

星依環「今回は任田くん段取りしてくれたけど、彼も忙しかったみたいで10人用のコテージ借りてたのも変更するの忘れてたみたいだし」

ナオ「まかたさん?」

星依環「一緒に来てるスキー仲間です。集まりにもほとんど来ているみたいで、結構常連……かな?」

尾奈来「まっ、須木さん程じゃないけど」

凛「その人もスキー好きなんだ」

尾奈来「そうそう、スキー馬鹿っていうくらいスキー好きなの。どれだけ仕事忙しくても必ず集まりには来てるもの。あ、でもあなたたちと同い年くらいの子もいるわよ」

加蓮「へー」

凛「それにしても、コテージまで結構距離あるね」

星依環「もう少しで着きますよ……あ、ほら見えましたよ」


……
…………

――コテージ(駐車場)

ナオ「わー、凄い大きい家」

加蓮「よかったねナオちゃん、良いところにお泊りできて」

ナオ「うんっ!」

P「はー、こりゃ立派なもんだなぁ」

尾奈来「いいでしょー? 森の中の静かなコテージ、奮発しちゃったからね」


潘「おっ、おかえりー!」


星依環「あら任田くん、雪かきしてたの?」

潘「朝の雪で結構積もってたし、2人が買い出しに行ってる間暇だったからさ。半分くらいしか終わってないけど」

尾奈来「もー、それなら玄関のほうからやってくれたらよかったのに。物置側なんて車置くくらいだし」

潘「はははっ、まあ、車の出し入れもやりやすくなったろ?」

P「はじめまして。今日はお世話になります」

潘「おっ、あなたたちが飛び入り参加者ですか。潘任田です。よろしくお願いします」

ガチャッ!

須木「外が賑やかだと思ったら……どうやらみんな帰ってきたみたいだね」

小井都「こっちはご飯の準備できたよー。待ちくたびれちゃった」

尾奈来「ゴメンゴメン、人数増えたし追加の買い出しもしちゃったからさ」

ナオ「こんにちは」

須木「おお、こんにちはお嬢ちゃん。お名前は?」

ナオ「神山ナオです」

須木「今日は気にせず楽しんでいってね。おじさんは須木幾蔵っていうんだよ」

小井都「私は小井都司布よ。よろしくね」

P「お世話になります。お家賃については後でお渡ししますので」

須木「まあまあ、そんな話は後にして、寒いですしコテージに入りましょうか」

加蓮「はーい」



凛「ほら楓さん、起きてよ。コテージ着いたよ」

楓「……」スー、スー……

……
…………

――コテージ、1階(居間)

尾奈来「ただいまー」

「おかえりなさい。荷物、台所まで持っていきますねぇ」

尾奈来「お願いね、まゆちゃん」

まゆ「はい……あ、その人たちが……」

P「飛び入り参加でお邪魔します。えーっと……」

まゆ「あ……佐久間まゆ、です」

P「まゆちゃんか。Pです、よろしく」

加蓮「私は北条加蓮で、この子が神山ナオちゃん」

ナオ「よろしく」

加蓮「後は外に凛って子と楓さんもいるけど……まだ楓さん寝てるのかな」

まゆ「……」

P「ん、どうしたんだいまゆちゃん?」

まゆ「あっ、いえ……まゆ、お夕飯の準備してますから」

タタタタタッ

須木「彼女は、佐久間さんっていう同じスキー仲間の娘さんでね。佐久間さんが仕事で都合がつかなくなって、代わりにまゆちゃんが来てくれたんです」

P「そうだったんですか。よかったな加蓮、同じ年の子がいて。仲良くな」

加蓮「わかってるよ、子供じゃないんだから」

……
…………

――数時間後、夜、コテージ、1階(居間)

P「へえ、それじゃあみなさん、元々は大学のサークル仲間だったんですね」

須木「ま、私は他のみんなとは違って、とっくに大学は卒業した後でしたけどね」

星依環「うちの大学のスキーサークル、元々は須木さんが作ったんですよ」

加蓮「へえ、それじゃずっとスキー一筋なんだ」

尾奈来「私たち、みんな結構上手いのよ。社会人の団体にも入ってるし」

須木「随分昔のことだけどね。あの頃は暇さえあればゲレンデに行ってたよ」

潘「それ、今もじゃないですか」

楓「」ゴクッ、ゴクッ!

小井都「楓さん、めちゃくちゃ飲んでますね……っていうか、ペース早っ……」

楓「私のガソリンですから……もう一本……」カシュッ!

凛「ちょっと楓さん、飲み過ぎ」

尾奈来「あははは……ビール飲み尽くされそう」

ナオ(少しくらい遠慮しろよ……)

まゆ「あっ……冷蔵庫にまだお肉入ってますから、持ってきますね」

潘「いいねぇ、せっかくの焼き肉なんだし、じゃんじゃん食べよう!」

星依環「私も一緒に行くわ。ゴミもちょっと片付けたいし」

まゆ「あっ……ありがとうございます」


……
…………

――コテージ(駐車場)

ナオ「よいしょっ!」ドサッ!

星依環「ごめんねナオちゃん、一緒に手伝ってもらっちゃって」

ナオ「部屋の中も暑くなってきたし、ちょっと涼みたかったからさ」

星依環「長くいると寒くなっちゃうけどね。えーっと、車の鍵、鍵……」


加蓮「ナオちゃーん!」


ナオ「ん、加蓮ねえちゃん?」キョロキョロ

加蓮「ここだよー」

ナオ(2階の廊下の窓からか……)

加蓮「ケータイなってるよー。晶葉からだってー。わー……あっちの森、雪が積もっててキレイー」

星依環「あら、お友達? ゴミなら私がまとめておくから、ナオちゃんは先に戻ってていいわよ」

ナオ「うん、ごめんね星依環さん」タタタタタッ!

ガチャッ!

潘「おっと!」

ナオ「わわっ! ご、ごめんなさい潘さん……」

潘「いいよいいよ。俺もゴミ出しに来たからさ。ナオちゃん1人かい?」

ナオ「いま星依環さんが車のほうにいるよ」

潘「おっ、それじゃ丁度いいや。手伝ってくるかー」

ナオ(みんな、飲んだり遊んだりしててもやることやってるな……楓さんは飲んでるだけだけど)


……
…………

――コテージ、2階(ナオたちの部屋)

ナオ「もしもし?」

晶葉『おおナオ、そっちはどうだ?』

ナオ「どうだって、色々あったけどとりあえずコテージにいるけど」

晶葉『そうか。それならよかったが……いやなに、天気予報を見ていたんだが群馬は今晩も雪になるらしいから大丈夫かと思ってな』
ナオ「そういやまた雪降り始めてたな……特に何もないよ。吹雪いてるわけでもないし」

晶葉『それならいいが……とりあえずは気を付けてな』

ナオ「わざわざ悪いな。それじゃ」ピッ!

ナオ「ふー……にしても、居間は暑いけど2階はちょっと寒いな……一応上着羽織っておくか」

……
…………

――数十分後、コテージ、1階(居間)

楓「……」グオオオオオオ……

加蓮「もー、楓さんも飲むだけ飲んで寝ちゃって……」

ナオ(そりゃアレだけ飲んでたら寝るわ)

星依環「楓さん、1ケースも空けちゃったわよ……」

潘「とんでもないなぁおい」

P「いやホントすみません、遠慮もなくて……」

須木「はははっ、いい飲みっぷりでいいじゃないか」

まゆ「へえ……凛ちゃんも加蓮ちゃんも、アイドルをやってるんですね」

凛「一応、テレビにも出てるんだけどね。まゆは、そういうのあんまり興味ない?」

まゆ「まゆは……読モのお仕事なら、やったことありますけど……」

加蓮「あっ、そうなんだ。モデルの仕事なら私たちもやったことあるよ」

まゆ「そうなんですか……いつも、みなさんでお仕事してるんですか?」

加蓮「結構一緒の仕事が多いかな? あ、私たちの他にも奈緒って子がいるんだけどね、いまは家の都合で海外に行っちゃってて……」

凛「いつ帰ってくるんだろうね」

加蓮「ホント、私たちのこと放っておいて1人だけ海外行っちゃうんだから、あの薄情者」

ナオ(悪かったな薄情者で)

小井都「よいしょっ、それじゃ楓さんが飲み尽くしたビールの補充でも……」


ガシャーンッ!!


須木「ん?」

P「なんの音だ?」

潘「あっ、もしかして物置のところに置いてたゴミが崩れたんじゃないか? 瓶とかも置いてたし」

星依環「そういえば……他の荷物で車に積みきれなかったから、物置の脇に積んだのよね」

潘「そうだったなぁ……悪い、ちょっと見てきてくれないか?」

小井都「もう……それじゃちょっと直してくるわ。誰か、ビール持ってきておいて」

潘「それじゃビールは俺がっと……」

尾奈来「雪も降ってるし、気を付けてよ?」

小井都「わかっるって。すぐ戻るから」

ガチャッ!

バタンッ!

楓「ビール……う……」グオオオオオオ……

凛「寝てもビール飲んでるよ」

P「はははっ」

尾奈来「任田くーん! ビール1ケース丸ごと持ってきていいわよー」



パアアアアアンッ!!!!


まゆ「きゃっ!?」ビクッ!

須木「なんだ、なんの音だ!?」

潘「おい今の音……銃声じゃないか?」

ナオ(銃声……!?)

P「銃声? なんでまたこんなところで……」

尾奈来「今の音……結構近くなかった?」

凛「そうだね。何なんだろう」

尾奈来「ねえ、司布ちゃんが外に出てるけど、大丈夫かしら……」

P「ちょっと、外見てきます」

星依環「それなら私も……」

ナオ「あたしも行くっ」


……
…………

――コテージ(駐車場)

P「なっ……!」

ナオ「こ、これは……!」


小井都「……」



P「小井都さんが……死んでる……!?」

星依環「司布さん……司布さん!」タッ……


パアアアンッ!!


星依環「きゃああっ!?」

ナオ「また銃声!?」

P「星依環さん! これ以上コテージから離れないで!」

星依環「で、でも司布さんが……!」

ガチャッ!

凛「ちょっとプロデューサー、またさっきの音――」

加蓮「ナオちゃん、外に出ていないで……ひっ!?」ビクッ!

尾奈来「司布ちゃん!? な、なんで……」



ガサガサガサッ!!


P「森のほうから音が……!」

ナオ「あっちか!?」


ガチャッ!

須木「何かあったのかい?」

まゆ「あのぅ……み、みなさん……」

P「マズイ、みんなが……!!」

潘「どうした? なんかあったか?」

星依環「し、司布さんが……司布さんが死んで……」

潘「なんだって!?」

P「全員、コテージの中に入って! 多分、さっきの銃声だ!」

須木「み、みんな早く……!」

P「くそっ、一体誰だ!」タタタタッ!

ナオ「このっ!」タタタタタッ!

加蓮「あっ、ちょっとナオちゃん、行っちゃダメ!」

潘「詩椰ちゃんはみんなとコテージの中で待ってて、俺も行ってくるから!」タタタタッ!

星依環「で、でも……」

凛「ちょっとみんな……もうっ!」


……
…………

――コテージ周辺、森

ザッ! ザッ! ザッ!

P「くそっ、さっき音が聞こえたのはこっちのほうなのに……」

ナオ(誰もいる気配がない……いや、それよりも……)

ナオ「あっ、Pさん! あそこに!」

P「あれは……!」

ザッ、ザッ、ザッ……

P「これは……猟銃か!? 誰かがこれで小井都さんを……」

ナオ「武器を捨てたのか……? どうして……」



加蓮「ナオちゃーん! Pさーん!」

ナオ「加蓮ねえちゃん!? なんで来たんだ!」

加蓮「なんだって、ナオちゃんがPさん追いかけていくからでしょ! 危ないから早く帰らないと!」

潘「おーい! 大丈夫かー!」

凛「プロデューサー!」

P「猟銃が落ちてた。多分、これで誰かが小井都さんを撃ったと思うんだが……」

ナオ「……」

加蓮「ええっ!?」

潘「なんだって!? そんな……それじゃあ銃はこっちで拾っておかないと……」

ナオ「ちょっと待って!」カシャッ!

加蓮「何やってるのナオちゃん?」

ナオ「警察に来てもらうんだよね? 銃が小井都さんを殺した凶器になるなら、銃がここに落ちているときの状況は何かに残しておいたほうがいいかと思って」

P「それもそうだな。じゃあ誰かが渡せるように、何人かでスマホに写真を残しておくか。小井都さんを撃ったヤツは……もう周りにはいなさそうか」キョロキョロ

潘「こういう現場は荒らさないほうがいいっていうけど、身の危険もあるしな。俺も撮ったほうがいいか……加蓮ちゃんたちも携帯持ってきてるか?」カシャッ!

加蓮「う、うん……それじゃ撮っておこっか……」カシャッ!

凛「小井都さんを殺したヤツが戻ってこないうちに……」カシャッ!

P「よし、それじゃ俺たちも急いでもどろう。銃は……こういうときって、指紋とかは付けないほうがいいんだよな」

潘「じゃあ俺の上着で包んで持っていくか。触らないようにしないと」

ナオ「……」


……
…………

――コテージ、1階(居間)

楓「……」グオオオオオオオ……

尾奈来「ええっ!? 銃が落ちてたって……じゃあまだ、司布を殺した殺人犯は外にいるってこと?」

P「多分、小井都さんはこの銃で撃たれたんじゃないかと」

潘「とはいえ、銃を捨てて逃げたみたいだし、一応は安全だとは思うが……」

須木「これは……猟友会の友人が持っているのを見せてもらったことがある。自動式のライフル銃か」

潘「てことは、3発は撃たれたから2発は残ってるのか」

星依環「3発……最初のゴミが崩れた音と、司布さんが撃たれた時の音、あとは私たちが外に出たときの音……かしら」

P「一応、弾は取り出しておいたほうがいいか?」

須木「私が外そう。使い方もある程度は分かっているし、触ったことが無い人が弄るのも危ないだろう」

P「すみません、お願いします」

須木「なに、大丈夫だ。手袋もあるし、弾も私が持っておこう」

潘「そのほうがいいか。俺も、ライフルなんて触ったこと無いから弄るのも怖いしな」

まゆ「……」

凛「どうしたの、まゆ」

まゆ「えっ……いえ、あの……小井都さんが、殺されたのが……なんだか信じられなくて」

星依環「でも外には……」

加蓮「ねえPさん、警察いつ頃来てくれるの?」

P「連絡したけど、雪で到着に少し時間が掛かるって言ってた。来てくれたらこっちも安心できるんだが……」


……
…………

――コテージ(駐車場)


小井都「……」



ナオ「……」

ナオ(車の横に小井都さんがうつ伏せになって死んでいる。ちょうど、玄関から出て駐車場に置いている車の後ろを通って、物置に行こうとしていたところか。置いてある瓶がいくつか割れている)

ナオ(銃が落ちていた森は玄関から出てまっすぐ先、あたしたちがここから直線上に走った先で、銃は森の中に捨てられていた)

ナオ(小井都さんを撃ったヤツがそのまま逃げたとして、どうして銃を捨てた?)

ナオ(凶器を持ったまま行動するのに問題があったのか? あたしたちが追いかけてきたことに気づいて、荷物になるから捨てたのか……?)

ナオ(いや、そもそもなぜ小井都さんが殺されたのか……)


加蓮「あっ、コラ! ナオちゃん!」


ナオ「へっ?」キョロキョロ

加蓮「外に出たら危ないでしょ! 早くコテージの中に入って!」

ナオ「あ……はーい」

ナオ(加蓮が2階の窓から……ああ、あたしを探してたのか――)

ナオ「!?」

ナオ「そうか……!」

タタタタタッ!


……
…………

――コテージ、2階(廊下)

ナオ「加蓮ねえちゃん!」タタタタタッ!

加蓮「もうっ! 危ないから外に出ちゃダメだってPさんも言ってたでしょ!」

ナオ「ちょっとどいて!」

加蓮「あ、ちょっとどうしたの?」

ナオ(2階の窓……ここから見下ろすと真下には小井都さんの遺体、そして奥には犯人が逃げた森……)

ナオ(ん、なんだ? 窓の縁に擦れたような変な跡が……)

ナオ「!!」

ナオ(待てよ、そういえばさっき外で取った写真……)

ピッ!

ナオ(……やっぱり! 捨てられた銃の周りに足跡が無い! この銃は犯人が逃げる為に捨てたわけじゃないんだ!)

加蓮「ナオちゃん?」

ナオ(間違いない。これは仕組まれた殺人だ! そして、犯人は恐らくこのコテージの中の誰か……!)


……
…………

――コテージ、1階(居間)

潘「とりあえず、玄関の鍵は閉めておいたぜ」

P「後は警察が来るまで待つだけ、か……」

須木「みんな、窓の近くにはいかないで、なるべくは部屋の中央にいよう」

まゆ「そ、そうですよね……みんなで、一緒にいたほうが……」

尾奈来「もうっ、警察もさっさと来なさいよね……!」

星依環「……」


ナオ(この場にいるあたしたち以外のメンバー、星依環詩椰さん、尾奈来薙里さん、潘任田さん、須木幾蔵、佐久間まゆ……5人のうちの誰かが犯人だ。だけど分からない……犯人がどうやって小井都さんを射殺した後に、あの場に銃を捨てた方法……)


※※テレビのまえのみんなも、ナオといっしょに犯人がだれかを推理しよう!※※



楓「……」グオオオオオオ……

P「楓さんは……とりあえずソファで寝かせておくか。俺がソファの横にいればいいか」

凛「よくこんなときでも寝られるもんだよね……」

ナオ「いやあれだけ飲んでたらそりゃあ……」


まゆ「……」

P「大丈夫かい、まゆちゃん」

まゆ「あ……は、はい……」

P「怖いのは仕方ないさ。みんなだって怖い。だけど警察が来るまでは一緒に頑張ろう。何かあったら守ってあげるから」

まゆ「……はい」トゥンク……

潘「とりあえず、気分転換に何か飲みましょうか。こうして身を寄せ合っているだけっていうのも、気が滅入って仕方ないし」

星依環「それじゃあ私も……台所に行くにしても、1人で行かないほうがいいと思うし……」

加蓮「そうだよね。小井都さんも遠くから銃で撃たれたんだし、窓があるところならどこでも危ないし……」

ナオ(ん……?)ピク

ナオ「……はっくしょんっ!」

凛「大丈夫、ナオ?」

ナオ「うん……ちょっと寒くなってきちゃったかも……部屋に上着もう1枚あるから、ちょっと取りにいってくるね」タタタタタッ!

加蓮「あ、ちょっと1人で行っちゃダメ!」


……
…………


――コテージ、2階(廊下)

ナオ(やっぱりそうだ。これならこの犯行は出来る……)

ナオ(そして、あのときのあの人の様子……あたしたちが外に出た状況的にも、犯人はあの人だ!)


加蓮「コラッ! ダメでしょ1人で勝手に行っちゃ!」

ナオ「ご、ごめんなさーい……」

加蓮「ほら、一緒に部屋に入って、上着取ったらすぐ居間に戻るよ」

ナオ「う、うん……」


……
…………

――コテージ、1階(居間)

須木「私はジュースでいいよ。この状況で酒は飲めないからね」

凛「楓さんも起こして、水でも飲ませたほうがいいんじゃない?」

P「うーん……」

ナオ(だけどこの状況、犯人を追い詰めたとして、抵抗できるのはPさんくらいしかいない……)

ナオ(いや、そうだ……!)



晶葉『出来たぞナオ。キック力増強シューズとスマホカバー型麻酔銃だ』

ナオ『ちょっ、おま……他の道具のときも思ったけど、もう少しくらい捻る努力しろよ……』

晶葉『なんの話だ? まあいい、この前ナオが巻き込まれた事件、犯人を追い詰めるのと、捕まえるのに手間取ったって話を聞いたからな』

晶葉『これらがあれば犯人の動きも止めれるし、事件の謎を解いて犯人を追い詰めることもしやすくなるだろう』

ナオ『っていうかなんであたしが警察の代わりに犯人追い詰めなきゃならないんだよ……』

晶葉『もし緑の組織と対峙したときにも、この道具があればある程度抵抗することも出来るはずだ。とりあえずうまく使ってくれ』



ナオ(よーし、いいタイミングだ。晶葉が作ってくれたんだし、コイツを上手く使うか……)

加蓮「部屋もちょっと寒くなったね……私も上着持って来ればよかった」

凛「台所にお肉置いてるし、とりあえず、あたたかくなるしホットプレート付けて焼き肉でもする? 台所に置いてあるの持ってこようかな……よいしょっ」

ナオ(加蓮……いや、加蓮にこんな危ないことはさせられない……加蓮はあたしが守ってやらないと……)

ナオ(となると、やっぱり凛しかいないか……)

ナオ「あ、ねえねえ凛ねえちゃん」

凛「どうしたの?」

ナオ「ねえ、あれ見てよ、そこの天井、ホラ」

凛「え、どこ?」キョロキョロ

ナオ(よーし、ここでキック力増強シューズを使って……)カチカチカチッ!

キュイイイイインッ……

ナオ「うりゃー!!」

ドゴォッ!!

凛「ヴヴッ!?」

ドサッ!

加蓮「ん、凛? どうしたの?」

ナオ(よし、後はトレカ型変声機で凛の声に……)ポチポチポチッ

ナオ「『……いや、ちょっと気付いたんだ。外で殺された小井都さん……そして犯人が捨てた猟銃』」

ナオ「『どうして、犯人が銃を捨てたのか、どういう手順で小井都さんを殺したのか』」

加蓮「凛? もしかして……」

ナオ「『うん、全部わかったよ。そして、誰が小井都さんを殺害したのかも……!』」

P「なんだって!?」

星依環「誰か分かったって……も、もしかして……」


ナオ「『そう、いもしない殺人犯という幻を作って、私たちを欺いて小井都さんを殺害した犯人……しっかり答え合わせをさせてもらうよ、潘任田さん』」

潘「なっ!?」


……
…………

――数十分後

ナオ「『私たちが最初に聞いた瓶が割れた音に気を取られて、外に出た小井都さんが出て行ったのを確認してから、台所に行くフリをしてアンタは2階に向かった』」


ナオ「『玄関前の駐車場……物置側だけを事前に雪かきしておくことで、小井都さんが迷わず物置側に歩いていくよう誘導したアンタは、2階の窓から猟銃を使って狙い通りに小井都さんを狙撃した後、1度何気ない様子で銃声に合わせて2階から降りて、台所から戻ってきたように見せかけた』」

ナオ「『私たちが玄関から外に出て小井都さんの遺体に気を取られている隙にもう1度2階に戻って、仕掛けおいた糸に猟銃を吊るして森のあの場所まで猟銃を移動させた』」

ナオ「『後は猟銃が狙いの場所に落ちた後、糸を回収してアンタも外に出てきた……そう、私やナオ、Pさんたちが聞いた犯人が逃げるときに聞こえた音は、本当は森の中に猟銃を移動させたときの音だったんだよ』」

ナオ「『そして警察が戻ってきたときに、小井都さんの遺体を回収すれば気付くはず。小井都さんの倒れた地面に、2階から小井都さんを狙撃したときについた銃痕にね』」

潘「……」

須木「そんな……まさか、任田君が……」

潘「……どこで気付いたんだ?」

ナオ「『仕掛けについては、2階の窓と、小井都さんが殺された場所、私たちが向かった森の位置関係に気づいたとき』」

ナオ「『そして、アンタが犯人だと確信したのは、ここで銃についての話をしたときよ。貴方は、そのときこう言った』」



須木『これは……猟友会の友人が持っているのを見せてもらったことがある。自動式のライフル銃か』

潘『てことは、3発は撃たれたから2発は残ってるのか』

星依環『3発……最初のゴミが崩れた音と、司布さんが撃たれた時の音、あとは私たちが外に出たときの音……かしら』


潘「……」

ナオ「『あの猟銃の弾の装填数は最大5発。何発入っているかも分からない、そもそもライフルを触ったことが無いアンタがどうして3発撃たれて残り2発と言ったのか』」

ナオ「『さっき説明した仕掛けなら瓶を割ったときは銃を使っていない。となればあの銃は2回しか使われていない。アンタはその銃を一度触ったことがあって、弾が5発まで入れれることに気づいて、そして私たちに仕掛けに気づかれないようにするために、あえて3発撃たれたって言ったんだよ』」

ナオ「『そして何より、アンタはまだ持っているはず。この仕掛けを作ったときに回収した糸を!』」


P「……どうなんですか、潘さん」

潘「まいったな……そうだよ、凛ちゃんの言うとおりだ。あの女は俺が殺した」

星依環「そんな……!」

潘「だけど、1つだけ違うところがあるぜ。あの銃に使う弾、最後の1つは……ここにある」ゴソッ

まゆ「ひっ……」

加蓮「なんで……」

潘「使うつもりだったんだよ。あの女を殺した後に隙を見て、そこの女……薙里を殺すのにな!」

尾奈来「ええっ!?」

須木「ど、どいうことだね!」

潘「本当は、銃もうまいこと回収して使う予定だったんだ。だけど、詩椰たちが偶然アンタたちをここに連れてきたせいで、人が増えて上手い事立ち回ることが出来なくなった。残念だよ」

星依環「どうして、薙里まで殺そうと……」

潘「俺は1日も忘れてないぜ……あのときの大会、俺が参加して優勝すればオリンピック代表の内定が決まる大事な大会だった!」

潘「だけど司布と薙里は、自分たちの彼氏をオリンピックの代表選手にしたくて、団体のお偉いさんと関係を作って代表候補にさせた! 俺は、その煽りを食らって代表候補から外されて大会に出られなくなった!」

潘「許せなかったんだよ……俺は、ずっと、ずっとスキーが好きで、いつかオリンピックに出たいって思っていたのに……!」

P「でも……だからといって人を殺していい理由にはならない。あなたが、スキーを好きでいるのなら、猶更……!」

潘「くっ!」タタタタタッ!

須木「なっ、任田君!」

加蓮「逃げた!?」

P「待て!」バッ!

潘「俺は、俺は……!」

ナオ「逃がすか! このスマホカバー型麻酔銃で!」パシュッ!

プスッ!

潘「うっ……」ドサッ!

P「このっ、大人しく……あれ、気を失っている……?」

ナオ(ふう……助かったよ、晶葉)


――こうして、犯人を暴き、事件は幕を閉じた。


楓「……」グオオオオオオ……


……
…………

星依環「潘さん……」

P「悲しいもんだな。自分は精一杯努力して、それでも認められない……しかも、他の理由があってっていうのは……」

尾奈来「わ、私……そんな、つもりじゃあ……」

須木「……こういう巡り合わせも、あるということか」

まゆ「あ、あの、Pさん……」

P「なんだい?」

まゆ「ありがとう、ございます……その、励ましてくれて……だからまゆ、怖くても……泣かないでいることができましたから」

P「そうか、よかった。まゆちゃん、よく頑張ったね」

まゆ「はい……ありがとうございます」トゥンク……

ナオ「警察が来てくれたから、これでようやく安心できるか……」

加蓮「あ、ナオちゃん! もうっ、どこに行ってたの!?」

ナオ「う……ごめんなさい、ちょっとトイレに……警察が来てくれてホッとしたね」

加蓮「うん。任田さんが犯人だったのはびっくりしたけど……また凛が事件を解決してくれたし」

ナオ「へー! すごいや凛ねえちゃん!」

凛「……」

加蓮「そうだよね。凛も、いつもすごいよね……凛?」

凛「……」

加蓮「凛……凛……?」ユサユサッ!



ナオ(凛、すまない……事件を解決させるには、こうするしかなかったんだ)



加蓮「りーん!!!!」



……
…………

――1週間後、事務所

楓「それにしても、この前の事件も大変でしたね」

加蓮「いや楓さん、朝まで寝てたでしょ……」

P「普段から飲み過ぎなんですよ」

凛「ホントだよ。銃声があっても起きないって……」


『アルティメットドライブ! プリティーハートバスター!』

『ぐおおおおっ! マ、マジカルプリティーハート……覚えておれ!』

ナオ「うーん……さすがプリティーハートだ」


加蓮「ナオちゃーん、もう少しでレッスン行く時間だから、テレビばっかり見てないでそろそろ準備しちゃってよ」

ナオ「はーい」


ピーンポーン!

凛「あれ、お客さん?」

P「おっと……はい」ガチャッ!!


まゆ「こんにちは」

まゆ「こんにちは」


ナオ「ん?」

P「おお、まゆちゃんじゃないか」

加蓮「あれ、まゆ?」

凛「どうしたの?」

まゆ「うふっ、実は今日はこれをPさんにお渡ししたくて……」

P「これは……履歴書?」

まゆ「はい♪ まゆ、Pさんの傍でアイドルをやりたいなって思ってここに来たんです」

凛「え」

楓「は」

加蓮「へー……読モの仕事は?」

まゆ「そっちは辞めてきちゃいました。学校も、こっちに転校しようかなって」

P「ん、んんん……なんだ、随分と話が進んでいるけど、こっちが採用するかっていうのは……」

まゆ「Pさん……まゆ、Pさんのために一生懸命頑張ります。お仕事にも慣れていますし、ちゃんと出来ますから」

P「……」

まゆ「……」

P「……うん、まゆちゃんの前の仕事の実績も、もう少し調べなきゃダメだとは思うけど、分かった。前向きに検討して、いい返事を出せるようにするよ」

まゆ「はい、待ってます♪ お仕事はちゃんと頑張ります。よろしくお願いしますね」

P「ちゃんと選考してからってことになるから、それまでは保留だよ」

まゆ「わかってます。でも、あのとき、Pさんが励ましてくれたときから……まゆとPさんは運命の赤い糸で結ばれていますから」ボソッ

楓「……」

凛「……」

楓「さて、そろそろレッスンに行く準備しませんと」

凛「今日は少し本気でやろうかな……」

加蓮「あれ、楓さんも? まだ寝てられるんじゃない?」

楓「寝すぎました。寝すぎてレッスンしてお仕事したくて困っちゃうくらいです」

凛「ほら加蓮、ナオ、さっさと準備してレッスン行くよ」

まゆ「うふっ、うふふふふ……」

ナオ(はははは……こいつら、分かりやすすぎる……)


……
…………

――次回予告

翠「水野翠といいます。よろしくお願いします」

ナオ(みどり……まさか、緑の組織の人間……!?)



穂乃香「ぴにゃこら太、とっても可愛いんですよ。ほらっ」

ぴにゃこら太「ぴにゃあああああ」

凛「うーん、ブサイク」

ナオ(ぴにゃこら太……あのブサイクの色、もしかしてあいつも緑の組織の人間……!?)



ちひろ「次のお仕事の為に本社から助っ人としてきましたー。よろしくお願いしますね♪」

ナオ(この目を刺すような蛍光グリーンの制服……まさかあいつも緑の組織の人間……!?)

晶葉「いやお前、何でもかんでも疑いすぎだろう……」


加蓮「なんだか、事務所も一気に人が増えたよねー」

凛「うん、突然って感じだよね」


ナオ「なんだ、事件現場に落ちているこれは……メダル?」

ナオ(このメダルは一体……)


『次回、緑の組織との対決! 前編』


……
…………

おわり

正直、加蓮に「りーん!!!!」って言わせたいだけで立てたスレなのでもう終わりです。殺し方とか細かく考えていないし。
一応>>1が前に素人なりに考えて書いたサスペンスっぽいSSやもう少しまともに推理できそうなSSがあるので自分で宣伝します。


愛梨「私だけの特権」
愛梨「私だけの特権」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456671885/)

藍子「私だけの特権」
藍子「私だけの特権」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1457448465/)

輝子「私だけの特許」
輝子「私だけの特許」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1457971076/)

裕子「私たちの特権」
裕子「私たちの特権」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1458567028/)

茜「ボンバー!!!!」 裕子「むむっ!?」
茜「ボンバー!!!!」 裕子「むむっ!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461679779/)

裕美「火曜シンデレラサスペンス劇場?」
裕美「火曜シンデレラサスペンス劇場?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1498214440/)

無法地帯なんだから罪でもなんでもねーんじゃねーの?
読み飛ばしちゃった
(担当の出身地ディス野郎許さない)

読み飛ばしたのに感想書き込んでいくなんて親切じゃん

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