浜風「ま、待ってください提督！！」

提督「何だよ浜風？」ﾋﾟｺﾋﾟｺﾋﾟｺ

浜風「何だよじゃありません！　とりあえず３ＤＳを置いてください！」

提督「えぇ～嫌だよ。まだ育成したいポケモンいっぱいいるし」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

浜風「貴方は提督でしょう！　なに『ポケモン』やっているんですか！！」


浜風「他社ゲームに浮気しないでください！！」

提督「だって………ねぇ？」

浜風「だってじゃありません！　ほら、提督として指揮をとってください！」

提督「でもすでに資材カンストしてるしー」

浜風「まだ未達成の任務がたくさんあります！　バケツの数もカンストしてませんし、装備改修や艦娘のレベリングもあります！」

浜風「資材がカンストしててもやる事はたくさんあるんですよ！　次イベントの備えも兼ねてやるべきです！」


提督「へーきへーき。今の状態で冬イベ突入しても楽勝だって」

浜風「慢心しないだください！！」

浜風「楽勝なんていう保証はないんですよ」

浜風「相手はあの運営です。冬イベでも嫌らしくて面倒くさいギミックを必ず仕掛けてくるはずです！」

浜風「ですからそのためにも、万全を期して――」

提督「そんな心配をする必要はない！」



提督「なぜなら俺は冬イベも丙でクリアするつもりだし」

浜風「！？」

浜風「な、なぜですか？　これだけの資材があれば甲達成も十分見込めるかと……」

提督「正直、甲クリア達成でもらえるレア装備品が大して欲しいと思えなくてな」

提督「それよりもレア艦娘の方を重視したいし」


提督「堀のことを考えたら丙一択だろう？　丙ならば今の状態でも楽にクリアできるし、周回も楽だしね」

浜風「で、でも………甲勲章が………」

提督「いらんいらん。少なくとも俺はそれにこだわりない提督ですしお寿司」

浜風「へ、丙堀という手法もあります！　だから甲でチャレンジを―――」

提督「いやぁ～……精神衛生上、先に丙でクリアしてから堀したいしなぁ」

提督「丙掘りしても延々と出ない可能性もあるだろう？　それで期間内に海域クリアできなかったら俺ハゲ死にしそうだし」

提督「イベントの仕様上、甲でクリアしたら、その後難易度変えられないというのもあるしなぁ………甲堀なんて苦行をやる気なんて更々ないので」

提督「だから俺は精神衛生のためにも先に丙でクリアしてから、まったり堀をするスタイルで行くつもりだ」



提督「何か文句あるかな？」

浜風「うっ………」

浜風「た、確かに提督のその方針は間違ってはいないと思います」

浜風「でも――………」


提督「そういうわけで、ポケモンやろっと♪」

浜風「だからやめてくださいってば！！」

提督「何だ浜風。お前ポケモン嫌いなのか？」

浜風「そういうわけではありません。でも、提督は提督じゃないですか」

浜風「それなのに『艦これ』をしないで『ポケモン』をするのは………その………」


提督「やれやれ、困ったベイビーちゃんだなぁ～」


提督「お前、『ポケモン』に嫉妬してるんだろ？　ん――？」

浜風「ち、違います！///」

提督「安心しろよ浜風。俺が愛してるのはお前だけさ」

浜風「も、もう、やめてください！　私はそんな………///」

提督「そんな心配は無用のなんとやらだ。お前が思ってるほど、俺は『ポケモン』に入れ込んでなんかいやしないさ」

提督「所詮『ポケモン』なんて次イベまでの繋ぎみたいなものだよ」

浜風「………本当ですか？」


提督「ああ。本当だよ」

提督「まったく、こんなことで嫉妬しちゃって………本当にお前は可愛いなぁ♪」


提督「ほーれ、こっちおいで。ﾁｭﾁｭﾁｭ♪」

浜風「も、もう！　提督///」

提督「ちゅちゅちゅちゅ♪」


浜風「………」


浜風「あの、提督。一つ聞いてもいいですか？」

提督「ん？　なんだ？」


浜風「………」

浜風「リーリエ」ﾎﾞｿﾘ






提督「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん！！！　リーリエぇぇぇぇぇぇ！！！！」


提督「アローラに戻って来てぇぇぇぇぇ！！！　うわぁぁぁぁぁぁん！！！」


浜風「やっぱり滅茶苦茶入れ込んでるじゃないですか！！！」

浜風「提督………貴方って人は！！」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ!!


提督「ま、待ってくれ浜風！　これはしょうがない！　仕方のないことなんや！」

提督「ポケモンが大して好きじゃない奴でも、サンムーンのストーリークリアしたら、誰でも『リーリエぇぇぇッッ！！』ってなっちゃうんよ！」

浜風「何ですかその理屈は………」


提督「いやマジだって。俺的サンムーンのストーリーはマジで最高だったんよ！」

提督「対戦やらない勢が買っても満足できる出来なんだよマジで！　キャラもみんないいし。特にスイレンちゃんの可愛らしさと来たらもう―――」


浜風「リーリエの次はスイレンですか」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ!!

提督「ま、待て！　要はサンムーンが名作だってことが言いたいんだ！」


提督「『艦これ』勢でもやって損はなし！　いや、やるべきだ！」

提督「ポケットモンスターサン・ムーンはゲームフリークより好評発売中！」

提督「サンとムーンで入手できるポケモン及びウルトラビーストが違うのに注意だ！」

提督「更にバトルツリーで登場するトレーナーにも違いがあるので、これから購入する方は、あらかじめリサーチしてからどっちのバージョンを選ぶか検討した方がいいぞ！！」


提督「さぁ、まだやってない提督のみんな！　今すぐ最寄りのゲームショップにGO！」


浜風「なに急に宣伝してるんですか！？」

浜風「ああもう！　色々と重症じゃないですか！」


浜風「貴方は提督なんですよ？　だったらまず優先すべきなのは『艦これ』ですよ『艦これ』！」

浜風「か・ん・こ・れ　！　です！！」


提督「浜風、あんまり『艦これ』『艦これ』ばっか言うなよ。『艦これ』だけがゲームじゃないんだぜ？」

浜風「私は艦娘です。立場的に『艦これ』を推すのは当然のことです」

浜風「むしろ提督である貴方が『ポケモン』をやってる事自体が間違いなのでは？」


提督「別にいいじゃないか。提督がポケモントレーナーを兼業したってよ」


提督「だいたい俺はすでにプロデューサーとマスターも兼業してるし」

浜風「なっ！？　すでにデレステとfateを！？」

提督「あぁ^～、ふみふみと晴ちん、沖田さんと邪ンヌが可愛いんじゃぁ^～」

浜風「浮気者！！　浮気者！！」


提督「そういやグラブルもＤＭＭに来てるんだったな」


提督「………団長も兼任しちゃう？」

浜風「やめろ！！」

浜風「貴方って人はどれだけ嫁キャラが欲しいのですか………！！」

提督「まぁ、そう怒るなよ浜風。今言ったのはあくまで気分転換でやってるだけの話さ」

提督「あくまで俺の本業は提督だってわかってるってばよ」

提督「そして俺が一番愛しているのは………もちろん、お前だけだよ」


浜風「………鷺沢文香と結城晴、桜セイバーやジャンヌ・オルタよりもですか？」


提督「―――」


浜風「………」


提督「―――」




浜風「この浮気者――――ッ！！！！！」ﾄﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ!!


提督「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁ！！？？？」

浜風「ハァ………ハァ………！！」ｾﾞｪｾﾞｪ

提督「す、すまん！　悪かった！　つい即答できなくて………」


浜風「もういいです！　それよりも『ポケモン』ですよ『ポケモン』！」

浜風「話が脱線してしまいましたが、そもそも問題にしていたのは提督が艦隊業務をおろそかにして『ポケモン』やってることじゃないですか！！」

浜風「やるなとまでは言いません。でも、艦隊業務を放棄してまでプレイしようとしないでください！」

提督「うーん、でもなー………」

浜風「提督！」


提督「その、アレだ………浜風、お前も『ポケモン』やってみないか？　俺が２ＤＳとサンムーン買ってきてやるぞ？」

浜風「私を懐柔する気ですか？」ｷﾞﾛﾘ

提督「そ、そのようなことあろうはずがございません！」

浜風「無駄な試みですよ提督。私は『ポケモン』などに興味はありませんので」

浜風「私は帝国海軍所属の艦娘です。あくまで私が属するのは『艦隊これくしょん～艦これ～』のみ」

浜風「他社のタイトルに興味を持つはずがございません。これは私に限らず、全ての艦娘に言えることです！」


提督「………それはどうかな？」


浜風「えっ？」


ｶﾞﾁｬﾘ


金剛「ＨＥＹ提督ぅー♪　ワタシとポケモンバトルをトゥゲザーしましょう♪」


浜風「なっ………！？」

金剛「ワタシのバーニングラーブな炎統一パとバトルするデース！」

浜風「金剛！？　貴方も『ポケモン』やってるのですか！？」

金剛「ＹＥＳＹＥＳ！　提督から２ＤＳと一緒にプレゼントされました♪　提督からの愛を感じるネー♪」

浜風「くっ！　すでに提督は金剛に布教を！？」


秋月「あっ、司令。今お時間よろしければ私とポケモン交換してくれますか？」

浜風「秋月！？　貴方まで！？」

秋月「司令が私達三姉妹に２ＤＳとサンムーンをプレゼントしてくれたので………///」


浜風「どれだけ２ＤＳを配ってるんですか！？」

提督「２ＤＳはとってもリーズナブル。一万円切りは実際ヤスイ」

朝霜「おーい、司令。アタイらとも交換しようぜー♪」

清霜「コウカンコウカーン♪」


浜風「朝霜に清霜までポケモンを！？」


朝霜「ポケモン？　違うけど？」

浜風「えっ、それじゃ―――」

清霜「私達はマリオメーカーだよ。司令官とコース交換しようって思って♪」

浜風「今度はスーパーマリオですか！？」

朝霜「へっへっへっ。アタイが作った超鬼畜コースで司令の心を砕いてやんよ♪」

提督「ほう、面白ぇ！　WiiU版で毎日『とてもむずかしい』をプレイしてる俺の心を砕けるかな？」


浜風「ああもう！」ｲﾗｲﾗｲﾗ

浜風「みんな何やってるのですか！！　艦娘のくせして他社のゲームばかりやって！！」

浜風「やるならせめて『艦これ改』をやってくださいよ！！」


提督「そういや『艦これ改』、来年の1月に販売終了しちまうんだよなぁ」

提督「パッケージだけでなくＤＬ版まで終了とか何があったんだか」

提督「しかも発売期間よりも発売延期期間のが長いってさ、これ結構酷い話じゃない？」

浜風「さ、さぁ………お、大人の事情というやつでは………？」


提督「いずれにしても、これじゃあプレミアついちまう可能性があるな」


提督「気になってる人は今のうちに買った方がいいぞ！　この手のゲームは後に中古でとんでもない値段が付いちゃう可能性あるし！」

清霜「PSvita専用ソフト、『艦これ改』は角川より発売中です！」

朝霜「さっき司令が言った通り、大人の事情で来年で販売終了しちまうからな、欲しい奴は今のうちに勝っておけよー！」

金剛「宣伝乙デース♪」


浜風「そうですよ。宣伝するならこういう形でないと………」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

提督「まぁ、そのなんだ浜風。お前もそんな五月蠅く言わないでさ。一緒に『ポケモン』やってみようぜ？　なぁ？」

浜風「結局それになるのですか………」

金剛「そうですヨー♪　浜風も目指せポケモンマスターデース！」

朝霜「だいたいお前、頭固いんだよ。艦娘だって他のタイトルのゲームで遊んでもいいじゃんかよぉ」

清霜「ポケモンやマリオメーカー以外にも、年末には面白そうなゲームたくさん出てるしねー」

秋月「サンムーン面白いですよ。浜風ちゃんもぜひ！」


浜風「ああもう！」ｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗ

浜風「ああもう、わかりましたよ！！　そうですね！　みんなもう『艦これ』なんかしてないで好きなゲームをしてればいいですよ！！」


浜風「『艦これ』『艦これ』五月蠅く言って申し訳ございませんでした！！」


浜風「では、五月蠅い私はこれで失礼しますので！！」


浜風「フン！」ﾌﾟｲ!


ﾀｯﾀﾀﾀﾀﾀﾀｯ!!!



提督「あっ、ちょ浜風！」

金剛「あーあー、怒らせちゃったようデスね」

秋月「浜風ちゃんは真面目ですから」

提督「う、うーむ………確かに『艦これ』に籍を置く者として、軽はずみだったかな………？」


朝霜「司令～謝ってこいよぉ～！」

清霜「そうだよ。浜風ちゃんは浜風ちゃんなりに心配して言ってたんだろうしさ」


提督「………そうだな。それじゃちょっくら行って来る」ﾀｯﾀﾀﾀﾀｯ


―――――

―――

提督「おーい、浜風！　待ってくれよ！」

浜風「………」

提督「俺が悪かったよ！　確かにその、提督として少し無神経過ぎだった。本当にすまん！」

浜風「………」


浜風「別にいいんですよ？」


浜風「ポケモンやっていても………事実、鎮守府は資材が潤っている状態ですし」


浜風「放置して問題ないのは本当ですから………『艦これ』なんて無視して、好きなゲームでもしてればいいんですよ………」

提督「浜風………」

提督「確かにそうかもしれないけど、俺は放置なんてしないよ」


提督「だって『艦これ』をしてれば、毎日お前に会えるじゃないか」


浜風「提督………///」


提督「前に言った事は本当だよ浜風。俺が一番愛してるのはお前だけさ」

浜風「………リーリエやスイレンよりもですか？」

提督「ああ、もちろんだよ」

浜風「………今度は即答してくれましたね///」

浜風「はぁ………もういいですよ。私の方も意固地になり過ぎでした。本当に申し訳ございません」

提督「それじゃ―――」


浜風「でも、程々にしてくださいね？」

提督「うおしゃぁぁぁ！！　浜風愛してる！！　チュチュチュ！」

浜風「も、もう！　こんなところでやめてくださいってば！///」


―――――――

――――

―――

金剛「Oh-！　無事仲直りできたみたいデスね♪」

提督「はははっ、まぁな」

浜風「色々とお騒がせして申し訳ございませんでした」

金剛「ノープロブレムデース！　でも、さっき言った通り、ハマカゼもポケモンやりませんカ？　きっと一緒にエンジョイできるデース♪」

秋月「ふふっ、そうですね。一緒に対戦や交換などをしましょう」

清霜「え～～、マリオメーカーにしようよー」

早霜「………ここは間をとってミ―トピアはどうですか？　フフッ♪」

朝霜「うわっ！　早霜いたのかお前!?」


早霜「司令官からもらったMiiをパーティにいれていますが。性格が『優しい』せいで、よく魔物を逃がしてしまいます………フフッ、そういうイベントが多々あって面白いですよ？　ミートピア」


浜風「みんなどれだけ任天堂製品をやってるのですか………」



ｶﾞﾁｬﾘ！


球磨「メリークリスマスクマ―――ッッ！！」


提督「おわっ！　球磨！？」

球磨「フッフッフッ、サンタ球磨ちゃん唐突に参上クマ」

提督「おう、どうしたどうした？　急にサンタの格好で表れて？」

球磨「提督にプレゼントを持ってきたクマ♪」

提督「えっ、俺に？」

球磨「提督は鎮守府のみんなにポケモンサンムーンと２DSを配ってたからクマね。そのお礼にと、球磨が代表してプレゼントを渡しに来たクマ」

浜風「どれだけ布教してたんですか………」

提督「そうだったか………いやぁ～ありがとう。嬉しいよ！」


球磨「はい♪　プレゼントのポケモンカードゲームサン&ムーン拡張パック一箱分クマ♪」

提督「おおっ！　ポケモンカードか！！」

提督「ちょうど欲しかったんだよなぁ！　ありがとうサンタ球磨さん！」

球磨「ふふーん、球磨はこれでも優秀なサンタさんクマ♪」

浜風「最後の最後までポケモン推しですか。まったく………」


浜風「TCGならせめて艦これも出てる『ヴァイス・シュバルツ』にすべきなのに………」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

秋月「まぁまぁ」



提督「さーて、早速封を開けるかね。ソルガレオかルナアーラ来い来い！！」ｶﾞｻｺﾞｿｶﾞｻｯ


提督「ん？　こ、これは………！！」

提督「うわああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ！！！！？？？」



浜風「て、提督！？　どうされたのですか！？」



提督「SRリーリエ来た――――ッッッ！！！！！！！！！！」



浜風「………は？」

球磨「おおっ！　リーリエが来たクマ！？　よかったクマね提督」


提督「ありがとう球磨！　愛してる！　ﾁｭﾁｭﾁｭ！！」

提督「そしてリーリエも愛してるぅぅぅぅ！！」


提督「リーリエぇぇぇッッ！！　うおぉぉぉぉッッ！！！　リーリエぇぇぇッッッ！！！！！」


浜風「こ、この………！」ﾜﾅﾜﾅﾜﾅﾜﾅ



浜風「この浮気者が――――ッッ！！！！！！！」ﾁｭﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞd


提督「ぎゃああああああああ！！！？？」ﾄﾞｶｰﾝｯ!!




おわり

これで終わりです。クソＳＳ失礼しました


……はぁ…クッソ…なんだよ…全然出てこねぇな………

俺な…現実逃避してＳＳを書いたんですよ………

けど、なんかこうして……投稿し終えたらさ………

わりぃ…やっぱつれぇわ………明日のクリスマス（血涙）