提督「グラ―フが決闘者(デュエリスト)になっただとぉッ!?」 (66)

  ★注意☆


スレタイ通り遊戯王ネタ多いです




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提督「すまんな~ツェッペリン。俺の部屋の掃除に付き合ってもらってさ」

グラーフ「気にするなアトミラール。これも秘書艦としての任務の一つだ」


グラーフ「さてと、これらの本は棚へと――」

ドザッ ドサッ!


グラーフ「ん? 一つ落ちてしまった。なんだこの本は?」

グラーフ「アルバムのようだが………中にあるのは写真ではなく、怪物の絵が描かれてるカード………?」


提督「あっ、それは俺が昔集めてた遊戯王カードのアルバムじゃん!」

グラーフ「遊戯王………?」



提督「かつて少年ジャンプに連載されていた<遊戯王>って漫画の設定を基にしたトレーディングカードゲームだよ」

提督「1999年ごろに販売されて、今尚現在までシリーズが続いている最も人気のあるカードゲームだよ」

グラーフ「そういえばドイツでも見かけた気がするな………」

提督「今でも世界中で人気があるからな。ギネスで世界一販売数の多いトレーディングカードにも選ばれたほどだし」

グラーフ「ギネスに載るとは凄いな………」

提督「俺も子供の頃、マンガやアニメがきっかけでハマっててさぁ~」


提督「よくお小遣いを前借してコンビニとかでカードを買い漁ってたな~………レアカードが出た時は本当嬉しかったよ」

グラーフ「レアカード……? もしやこの青い眼をした白竜がそうか? カードの柄がキラキラしてるし」

提督「おおっ、それは『青眼の白龍』じゃないか!!」

グラーフ「ブルーアイズ………ホワイトドラゴン?」

提督「俺が初めて当てたレアカードだよ」






提督「懐かしいなぁ~………生贄召喚等のルールがなかった頃は、こいつに勝てるモンスターはいなかったんだよなぁ~」

提督「今でも専用サポートカードが出ていて強化されてるという愛されぶり。俺もデュエルの時、よく社長の真似しながら召喚してたなぁ~」


グラーフ「フフッ。アトミラール、まるで少年のように目をキラキラしてるな」

提督「そ、そうだったか………?」

グラーフ「ああ………それだけ大切なのだな。そのカード」

提督「そうだな。今ではとっくにデュエリストを引退してるけど、それでも子供の頃の大切な思い出だからね」

グラーフ「そうか………ならこれらのカードは捨てるわけにいかないな」

グラーフ「大切に保管しておこう」

提督「ああ、ありがとうなツェッペリン」





グラーフ「それにしても、この遊戯王カードとやら………私が使う艦載機のカードにそっくりだな」

提督「そういえばお前は赤城や龍驤みたいに弓や陰陽術ではなく、カードをスラッシュして艦載機を召喚するシステムだったな」

グラーフ「………もしやこのカード、私なら艦載機と同じように召喚できるのでは?」

提督「いやいや、それはできないだろう」


グラーフ「アトミラール、カードを一枚借りていいか?」

提督「別にいいけど、出来ないと思うぞ?」

グラーフ「よし………では行くぞ! カードスラッシュ!」シュバッ!


シーン


提督「はははっ、やっぱりダメだったようだな」

ピカァァァァァ

提督「ん?」


ジュバーン!!


黒の魔術師『ハァッ!!』


提督「ファッ!? ブラックマジシャンが実体化した!?」

グラーフ「で、できた………」

提督「ば、ばんなそかな………!?」





―――――――

――――

―――


グラーフ「『デーモンの召喚』を攻撃表示で召喚!!」

ピカァァァァァッ!!

デーモン『グオオオォォォォッッッ!!!』


グラーフ「デーモンの召喚で攻撃! 魔光雷!!」

  チュドン!! ドガガガガガガ!! ドカーン!!



提督「おおっ、なんて破壊力だ!」

明石「凄いですねグラーフさん。モンスターを実体化させるだけでなく、攻撃させることもできるなんて」

明石「しかもモンスターだけでなく、魔法カードや罠カードも全て実体化させることもできるようです」

明石「この分ならエクシーズ召喚、ペンデュラム召喚等も可能でしょうね」

提督「うーむ、まさかツェッペリンの艦載機召喚システムに遊戯王カードが対応できたとは………」

明石「海馬コーポレションも真っ青ですね♪」

提督「はははっ………明石、お前も遊戯王好きなのか」


グラーフ「凄い………このカードのモンスター達から凄まじいパワーを感じる………」

グラーフ「我がメッサーシュミットとは比べ物にならないパワーだ………この力があれば!」


グラーフ「アトミラール、これらのカードを全て私に譲ってはくれないか?」

提督「なに?」

グラーフ「このカードの力があれば深海棲艦との戦いに有利になるはずだ」

提督「遊戯王カードを艦載機代わりに使うと言うのか?」

グラーフ「ダメだろうか………?」





提督「う~ん………どう思う明石?」

明石「実戦に十分使えるかと思います。召喚されたモンスター達もグラーフさんの指示にちゃんと従っていますし」

提督「………お前がそう言うなら大丈夫かな」


提督「よし、わかった。ツェッペリン、お前に俺のカードを託そう」

グラーフ「提督「う~ん………どう思う明石?」

明石「実戦に十分使えるかと思います。召喚されたモンスター達もグラーフさんの指示にちゃんと従っていますし」

提督「………お前がそう言うなら大丈夫かな」


提督「よし、わかった。ツェッペリン、お前に俺のカードを託そう」

グラーフ「Danke、感謝するぞアトミラール」 

グラーフ「このグラーフ・ツェッペリン。必ずや戦果をあげてみせよう!」



――――――――――

―――



○とある海域○



ル級×3『シネーカンムスドモ―――ッ!! ギャハハハハ!』ズドンズドーン

吹雪「くっ、ル級フラッグシップが三隻も………このままじゃ………」


グラーフ「ここから先は私が引き受けよう」

吹雪「グラーフさん!?」


吹雪「ダメです! 危険すぎますよ! たった一人で相手するなんて!!」

グラーフ「心配ない………今の私にはアトミラールから託されたカードがある」

吹雪「えっ?」



グラーフ「深海棲艦どもよ、これ以上貴様らの好きにはさせない!」

グラーフ「行くぞ! これがアトミラールの魂のカード!」


グラーフ「『青眼の白竜』を攻撃表示で召喚!!」

ピカァァァァァッ!!


青眼の白竜『グオオオオオオオッッッッ!!!』


吹雪「えっ!? あれは確か遊戯王カードの!?」

ル級『ナ、ナンダコイツハ!?』





グラーフ「深海棲艦よ、覚悟するがいい………ブルーアイズの攻撃!」

グラーフ「滅びのバーストストリーム!!」


青眼の白竜『グルオオオッッ!!!』ピカァァァ!!


チュドーン!!


ル級『ぐわああああああ!!??』ドカンドカーン!!


吹雪「す、凄い………ル級達を一掃した………」

グラーフ「ククク………流石はアトミラールの魂のカードだ!!」


グラーフ「まさに強靭! 無敵! 最強!!」

グラーフ「フハハハハハハハハハハハハッッッッッッ!!!!!」

吹雪「ぐ、グラーフさんのテンションがおかしくなってる!?」


グラーフ「よし、この調子でどんどん深海棲艦どもを駆逐してくれる!」


グラーフ「行くぞフブキ!! 全速前進DA!」

吹雪「ちょ、グラーフさん!? 待って下さいよ!」




――こうしてデュエリストとなったグラーフの快進撃が始まった――



グラーフ「闇道化師・サギーを召喚!」

ピカァァァァ


サギー『ケケケケケケ♪』


タ級「オノレ!! 舐めるナッ!!」ズドーンッ


ドカ――ーンッ!!


吹雪「ああっ、モンスターが!!」

グラーフ「フッ、かかったな………罠カード発動!」


グラーフ「『死のデッキ破壊ウィルス』!」


タ級「な、ナニィ!?」




グラーフ「これで攻撃力1500以上のモンスターは全て破壊される」

タ級「か、カラダが………うわぁぁぁぁぁ!!??」ドロドロ

吹雪「タ級の身体が崩れて行く………」


グラーフ「残るは駆逐艦イ級が数隻のみ! 私は吹雪で攻撃だ!!」

吹雪「えっちょ、私!?」

グラーフ「手札から魔法カード、<一角獣のホーン>を吹雪に装備させる!」ピカァァァッ

吹雪「キャーッ!? 頭に角が!? 何か変な角ついた!?」

グラーフ「これで吹雪の攻撃力は700ポイントアップする!」


グラーフ「吹雪で攻撃――――吹雪サンダ―ッ!!」

吹雪「ひぃ―――っ!!?」ビリリリリリリリッ!!



チュドーン ドカドカドカーンッ!! ギョエエエエエェェェェッッッ!!??


グラーフ「ふっ………見たか! これが結束の力だ!!」

吹雪「私をモンスター扱いしないでください!!」



―――――――――

――――



吹雪「ああ、どうしよう………編成を間違えたせいでボスマスにたどり着けない………」

グラーフ「案ずるなフブキ。私に策がある………ドロー!!」シュバッ!

グラーフ「『人造人間‐サイコショッカー』を召喚!」


ピカァァァァァッ!!

サイコショッカー『………』ゴゴゴゴゴ


グラーフ「サイコショッカーの効果発動! トラップサーチ! これで罠カードを破壊だ!!」

サイコショッカー『ぬん!』チュドーン


羅針盤『ぐわああああああ!!??』ドカーン


吹雪「羅針盤を破壊した!? ってか罠だったんですかあれ!?」

グラーフ「これで好きなルートに進めるな♪」

吹雪「い、いいのかな………?」




―――――――――――

――――――

―――


タ級「シネ―ッ!! 艦娘どもめぇ!!」チュドーンチュドーン!!

グラーフ「させるか! トラップ発動――『攻撃の無力化』!」

タ級「砲撃が吸収されタだとぉ!? ………ならば一時撤退を――」

グラーフ「そうはさせない! 伏せカードオープン! 魔法カード『光の護封剣』を発動!!」

タ級「な、ナニィ!?」

グラーフ「これでお前達は三ターン身動きがとれない」

タ級「お、オノレェェェェッッッ!!!」


グラーフ「そし手札から魔法カード『サンダーボルト』発動!!」

グラーフ「手札から一枚カードを捨てて、貴様らを一掃だ!!」

タ級「ウギャアアアアアァァァァァァァッ!!???」ドカンドカーン!!


吹雪「これもうグラーフさん一人でいいんじゃないかな?」


―――――――

――――
 


グラーフ「魔導戦士ブレイカーの攻撃!!」

ブレイカー『セイッ!!』ズバッ!!

ツ級「ぐあっ!!」


ツ級「ぐふっ………だが耐えきったゾ………次はワタシのターンだッ!!」

グラーフ「何勘違いをしている」

ツ級「ヒョ!?」

グラーフ「まだ私のバトルフェイズは終了していない」


グラーフ「速攻魔法発動! 『狂戦士の魂(バーサーカーソウル)』!!」

ツ級「な、ナニィ!?」

グラーフ「手札を全て捨てて効果発動! デッキからカードを引き、それがモンスターカードなら追撃できる!!」


グラーフ「まず一枚目! ドロー、モンスターカード!」シュバッ

ズバッ

ツ級「ギャアアア!!??」


グラーフ「ドロー! モンスターカード!!」シュバッ

ズバッズバッ!!

ツ級「ぎょええええ!!??」


グラーフ「ドロー!! モンスターカード!」シュバッ

ズバッズバッズバッッ!!

ツ級「ひえぇぇぇぇいいい!??」


吹雪「もうやめて! ツ級のライフはゼロよ!!」




――――――――――

――――――



レ級「シネ―――ッ!!」チュドーン


炎の剣士『ぐわああああ!!」チュドーン


グラーフ「くっ! 私の炎の剣士がやられた!?」


グラーフ「これが戦艦レ級………何て強さだ!」

吹雪「グラーフさん、私のカードを使って下さい!」シュバッ

グラーフ「フブキ、お前も遊戯王カードを持っていたのか!?」

吹雪「私のパートナーです! きっとグラーフさんの力になってくれるはずです!」

グラーフ「よし………ならば使わせてもらおう! 吹雪の魂!!」


グラーフ「『真紅眼の黒竜<レッドアイズ・ブラックドラゴン>』を攻撃表示で召喚!!」


ピカァァァァッ


レッドアイズ『グオオオオオオオッッッッ!!!』


吹雪「キャー♪ 私のレッドアイズー♪」





グラーフ「行け、レッドアイズ! 黒炎弾ッ!!」


レッドアイズ『グルオオオッッ!!!』バシュンバシュン!!


ドカーンドカーンッッ!!


レ級『グワアアァァァァァァァァッッッ!!!??』


グラーフ「よし!」グッ

吹雪「やりました! 流石私のレッドアイズです♪」


グラーフ「………クククク。素晴らしい力だ………」


グラーフ「あのレ級をこんなにも簡単に………やはり遊戯王カードの力は素晴らしい………」ニヤリ

グラーフ「フフフフッ………アーハハハハハハハハハッッッ!!!」


吹雪「ぐ、グラーフさん………?」





こうしてデュエリストとなったグラーフ・ツェッペリンは、

その圧倒的な力を持って深海棲艦達を圧倒していき、多大な戦果をあげていった。


しかし―――


―――――――

―――――


提督「なに? ツェッペリンの様子がおかしいだと?」

明石「はい。最近口調が乱暴になり、やたら高笑いをするようになってるんです」


明石「おかげでほかの艦娘達も戸惑ってまして………」

提督「ふ~む………最近のあいつは遊戯王カードのおかげで超エース級の働きをしてるからな。それで少し調子に乗ってるとか?」

明石「いえ、そういった類のものとは思えません」

明石「まるで別人のような………そう、何かに憑かれているみたいで……」

提督「憑かれてるってお前………」


明石「遊戯王でいうなら千年リングを手にした漠良くんのような感じなんです」

提督「おいおい、いくらなんでもそれはないだろう?」



提督「俺が渡したのはカードだけで、別に千年アイテムなんかを渡したわけじゃないし」

明石「でもあの様子は只事とは思えません!」

明石「遊戯王カードを手にしてからおかしくなったようですし………とても無関係とは思えません!


提督「う~む………俺が思ってるよりも深刻な事態なのかもしれんな」


提督「わかった。俺が直接様子を見よう。明石、ツェッペリンのとこまで案内してくれ」

明石「了解しました」


――――――――

――――――

☆遊戯室☆



提督「おーい、ツェッペリンはいるか? 少し話が―――」


グラーフ「モンスターでダイレクトアタック!!」

吹雪「ぐわぁぁぁ―――ッ!!」


吹雪 LP0 ピロピロピロリン♪



提督「おっ、なんだ吹雪と仲良くデュエルをしているみたいじゃないか」

明石「いえ、あれは………」



グラーフ「ククク………これでお前のライフはゼロ。私の勝ちだな」

吹雪「ううぅっ………私のレッドアイズデッキが………」

グラーフ「ゲームの敗者には罰を―――マインドクラッシュ!!」


バシュンッ!!


吹雪「ぐはっ!?」



提督「!?」


吹雪「」バタリ


提督「ふ、吹雪!?」 

明石「吹雪ちゃん大丈夫!? 返事をして!!」ユサユサ

吹雪「」


明石「反応がありません………」

提督「な、なにぃ………!?」



提督「ツェッペリン!! お前吹雪に何をした!?」

グラーフ「フフフッ、見ての通り敗者への罰として魂をいただいただけだ」

提督「な、なんだと!?」



提督「お、お前一体何言って………?」


グラーフ「そこのフブキは私とのデュエルに敗北した。だから代償として魂をいただいたまでだ」


グラーフ「それが闇のゲームのルールだろう」ニヤリ

提督「や、闇のゲームだと!?」


グラーフ「今頃フブキは闇の中で悶え苦しんでいるだろうなぁ~」

グラーフ「その苦しみこそが、私の闇の力を増幅させるのだ」

グラーフ「クククッ………ギャハハハハハハハハッッッwwww」


明石「こ、これは……グラーフさんの顔が真ゲスみたいに歪んで………!?」


提督「あの優しいツェッペリンの言葉とは思えん! それに闇のゲームだなんて………」


提督「お前はツェペリンじゃないな………一体何者だ!」

提督「千年アイテムに潜む闇の人格か!? それともバリアン世界の住人か!?」


グラーフ「ククク………そのどちらでもない」スッ


提督「ん? 何かカードをとりだした………?」


グラーフ「いでよ………ラ―の翼神竜ッ!!」


提督「!?」



ピカァァァァァァッ




ラ―『キシャアアアアアァァァァァァァッッッッ!!!!』


提督「な、なにぃ!?」





明石「こ、これは………バトルシティ編の象徴とも言える、三枚の神のカード一つ………ラ―の翼神竜!?」

提督「あのカードは俺が昔買った『遊戯王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記』の特典で入手したやつだ!」

明石「確かゲームボーイのソフトでしたっけ?」

提督「ああ、そうだ。あのゲームでは遊戯デッキ、海馬デッキ、城ノ内デッキから一つ選べたんだよなぁ~」

提督「城ノ内デッキを選べば、ゲーム内でラ―を使えたんだっけ………いやぁ~懐かしいなぁ~」

明石「懐かしがってる場合じゃないですよ提督!!」



ラ―『ククク………等々我は蘇ったのだッッ!!』

提督「!? ラ―が喋った!?」


ラ―『幾重もの艦娘と深海棲艦の魂を吸い取り、とうとう我は現世に甦る事ができたぞ! フハハハハハハッ!!』


提督「魂を吸い取った………? ってことはまさかお前がツェッペリンを操っていたのか!?」

ラ―『そうだ! モンスター実体化の能力を与えたのもこの我よ!』

ラ―『我が甦るには魂が必要だったのでなぁ~………故にこの艦娘に力を与え、深海棲艦どもを狩らせていたのだ!』

提督「そ、そんな………たかだかカードが意思を持つだなんて………」


ラ―『ククク………これで人間共に復讐できる! 悲願は達成されるのだ!!」

提督「ふ、復讐だと?」

ラ―『そうだ! 我をないがしろにした人間共を血祭りにあげてやる! そのために我は甦ったのだ!!」


提督「ないがしろにって………一体なんのことだ?」


明石「提督、ラ―は後にコンマイ(KONAMI)によってOCG化されたのですが、その際………」


明石「原作とは違って、やたら弱体化されてのカード化になってしまったんです」

提督「そ、そうだったの?」

明石「はい。おかげでファンからは『ラ―の翼神竜』ではなく『ヲーの翼神竜』だとか『ライフちゅちゅギガント』とかいうあだ名で散々いじられて………」

明石「おまけに同僚のオベリスクとオシリスは、割かし原作に忠実に再現されてOCG化されましたから余計に………」

提督「そんなことがあったのか………引退してたから知らんかった」


ラ―『許さんぞデュエリスト共め! 皆殺しにしてくれるッッ!!』

提督「いや待て………それって全面的にコンマイが悪くね!?」








提督「事情はわかったが、それでツェッペリンを使って復讐だなんて馬鹿げてる!」

提督「今すぐこんなことはやめて、ツェッペリンを解放しろ!!」

ラ―『黙れ!! かつての我が所有者といえど容赦はせん!』


ラ―『グラーフよ。手始めに目の前にいる人間を血祭りにあげるのだ!』

グラーフ「………」コクン

提督「よ、よせツェッペリン! 正気に戻るんだ!!」

ラ―『無駄だ! いまやこの艦娘は我の忠実な僕に過ぎん!』


グラーフ「………ラ―の翼神竜の攻撃」

提督「や、やめろぉぉぉぉッッ!!!」




グラーフ「第三の効果―――発動!」


ラー『ウオオオオオオッッッ!!!』ボォォォォッッッ!!


明石「ラ―の身体が炎に包まれていく!?」


提督「まさかあれは………原作で城ノ内くんを瀕死に追いやった………あの………」ガタガタブルブル


グラーフ「ゴッドフェニックス!!」


提督「ひっ―――!!」



チュドーンッッッ!!!!



提督「イワ―――――クッッッ!!!!」


明石「て、提督―――ッ!!!」




グラーフ「フハハハハハッ! 魂ごと燃え尽きるがいい!!」


提督(ああ、なんてことだ………)


提督(このまま俺はラ―の炎によって………)


提督(も、もうダメだぁ………お終いだぁ………)




ピカァァァッッ


提督(ん? なんだ………? 俺の身体が光って―――)


提督(こ、これは!? 俺の持ってるブルーアイズのカードが光ってる!?)


ピカァァァァァァッ!!



青眼の白龍「グオオオオオオオッッッッ!!!!」


グラーフ「なっ………!?」

ラ―『なにぃ!?』


提督「俺のブルーアイズが実体化した………!?」




青眼の白龍「グオオオオオオオッッッッ!!!!」


グラーフ「ば、バカなッ! 私のシステム無しでどうして!?」


提督「お、俺を助けにきてくれたのか………?」

青眼の白龍「」コクン


提督「おおっ……流石はかつての俺の相棒だ!! ありがとう!!」

提督「よし、ラ―の翼神竜に攻撃だ!!」



提督「滅びのバーストストリームッッ!!!」

青眼の白龍『グオオオオッッッ!!!』チュドーン


ドカ―――ンッ!!!



ラ―『ぐはぁっ!!??』

グラーフ「キャアアアッ!!??」


明石「効いていますよ提督!!」

提督「よしっ!」グッ


ラ―『おのれ………下等モンスターの分際で!!』


ラ―『グラーフ! 魔法カードでブルーアイズを排除しろ!!!』


グラーフ「了解」スッ


グラーフ「魔法カード………『サンダーボルト』発―――」

提督「やめろツェッペリン!!」ガシッ

グラーフ「なっ………!?」


提督「こんなことをしてはいけない!! 正気になってくれ!!」

グラーフ「やめろっ! 離せッ!!」

提督「頼む! 元の優しいお前に戻ってくれ!!」


グラーフ「離せと言っている!! さもなければ私が直接お前を殺す!!」


提督「殺されたって離すものか!!」


提督「だって俺は………俺は―――」






提督「俺はお前の事を愛しているんだ―――ッッ!!!!」



グラーフ「えっ………!?///」






ピカァァァァァァァァ


提督「こ、これは………!?」

明石「グラーフさんの身体が光って―――」



パキーン


グラーフ「あ、あれ……? 私は今まで何を………?」

提督「ツェッペリン!! 正気に戻ったんだな!!」


ラ―『ば、バカな!? 我が呪縛が解かれたと言うのか!?」

明石「グラーフさんのことを想う、提督の純粋な心が奇跡をおこしたのですね!!」


明石「それにしても…………なんて………」



明石「なんてありがちな展開なんだ!!」

提督「思っても言うなよそれ………」


ラ―『く、くそぉ………お、おのれぇ………』

明石「提督、ラ―が弱っています。今がチャンスです!」

提督「よし、止めだブルーアイズ!!」



提督「滅びのバーストストリ―――ムッッ!!!!」


青眼の白龍『グルァァァァァッ!!!』ポーヒー


チュドーン


ラ―『ぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!??』



――――――――――

――――――

―――



こうしてラ―の翼神竜は消滅し、この信じられないような事件は幕を閉じた。
魂をとられた吹雪も無事に元に戻り、鎮守府に再び平和が訪れたのだ。


ツェッペリンはラ―に操られている期間のことはなにも覚えておらず、モンスター実体化能力も消えてしまっていた。
戦力的にはすこしもったいないとも思ったが、ツェッペリンが元に戻ってくれたのだからどれでいいのだろう。


騒動の原因となったラ―の翼神竜のカードは破棄せず、まだ俺の手元にある。
あんなことがあっても、俺の大事な思い出のカードには違いない。
いつかわかりあえたらとも思う。

そう。俺を助けるために実体化してくれたブルーアイズのように………


――――――――

――――――

――


グラーフ「すまなかったアトミラール………今回の件、全て私の責任だ………」

提督「気にするなよツェッペリン。ラ―に操られてたんだからしょうがない」

グラーフ「しかし………記憶にはないが私は貴方とフブキに酷い事をしたのだろう?」

グラーフ「操られていたとはいえ、到底許される事じゃない………」

提督「そんなことないよ。全部ラ―のせいなんだから。だから気にしなくていい。吹雪だって気にしていないって言ってんだしさ」

グラーフ「で、でも………」

提督「お前も吹雪も無事に戻って来てくれた………それでいいじゃないか」

グラーフ「アトミラール………///」



グラーフ「Danke……/// 貴方は本当に優しいな///」


グラーフ「きっとその優しさこそが、何者よりも勝る本当の強さというものなのだろう」

提督「いやそんな………て、照れるなぁ~………ははははっ」




グラーフ「………それとアトミラール」

提督「ん? なんだ?」

グラーフ「私も貴方の事を―――愛している………///」

提督「ファッ!?」


提督「お、お前、覚えていないんじゃ!?」

グラーフ「あの言葉だけは記憶に残っていたんだ………///」


グラーフ「………凄く、嬉しかった///」

提督「あっ、いや………その………」


提督「は、恥ずかしぃ~~~!」



ガチャリ


金剛「そんなラブラブ空間は私が許しませんヨー、提督ボーイ♪」

提督「うおっ、金剛!?」



金剛「なにやらいい感じの空気になってるみたいデースが、そうはいきマセーン」

金剛「提督ボーイのハートを掴むのは、この私デース!」

提督「な、なんだ金剛………!? 喋り方が少し変だぞ!?」


金剛「二人がいい雰囲気になるなんてこの私が許さないデース!!」


金剛「グラーフガール、ここは提督ボーイのハートを賭けて、私とデュエルするデース!」

グラーフ「面白い………いいだろう受けてやる」

グラーフ「だがお前にアトミラールのハートを掴む事は出来ない」

グラーフ「なぜならあの人の心はもう………この私、グラーフ・ツェッペリンのものだから………///」

金剛「ムキ―――ッ!! もう勝利宣言デースか!?」


金剛「おのれ許しませんよグラーフガール!!」

金剛「ブッキーガールが組んでくれたこの『征竜』デッキで蹴散らしてやるデース!」

グラーフ「ならば私は、アトミラールが組んでくれた『ブルーアイズ』デッキで迎え撃とう!」


金剛「では行きますヨ―ッ!」


グラーフ&金剛『デュエルッ!!』



提督「あの、勝手に俺を景品代わりにしないで欲しいのですが………」


提督「やれやれ、まぁこれもある意味仲がいいってことなのかな」


吹雪「司令官、私達もデュエルしましょうよ♪ 私のレッドアイズデッキと勝負です♪」

提督「おっ、いいだろう。俺が新たに『球体形』と『不死鳥』も入れて組み上げた真・ラ―デッキで相手してやるぜ!」


提督「では行くぞ吹雪!!」


提督&吹雪『デュエルッ!!』



ギャー♪ ワ―♪ アハハハハハハハッ♪






明石「みなさんも、ルールとマナーを守り楽しくデュエルをしましょうね♪」




おわり


 これで終わりです。クソSS失礼しました。


実家に帰って部屋を掃除してたら遊戯王カードが大量に出てきたので書きました。
ブルーアイズを召喚しても、ミラフォや落とし穴ですぐ墓地行きになるのは、今となってはいい思い出。


>>1の前作です。なんなりとお読みください。

提督「大鳳? 駆逐艦かな?」
提督「大鳳? 駆逐艦かな?」 - SSまとめ速報
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提督「今日はクリスマスだ―――ッッッ!!!!!」
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あっ、そうだ(唐突)

遊戯王が今年で20周年ということで、初代遊戯達が映画館で復活するらしいッスよ?
劇場版「遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」は4月23日から公開だそうです。
かつてデュエリストだった提督さん達も、観てみたらどうですか?(ステマ)


クソSS失礼しましたぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!!

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