【FGOSS】俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ【18禁】 (996)

あらすじ

妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェで起こるもう一つの物語
一人の男により、ブリテン異聞帯の歴史が変わる!!
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FGO 妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェの二次創作SSです。

注意事項
1.シフトですので、時間帯ランダム投稿。
2.原作のキャラのキャラ崩壊・キャラ違いによる味方化あり。
3.18禁並のエロあり。
4.原作のカルデア陣営の一方的不利化あり。
5.FGOにはいない他作品キャラも出ます。
6.二次創作ですので本編にはない展開があります。

これらが嫌な方はブラウザバック、それでも良いならそのままで。

登場人物(主要人物)
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〔三澤亮太/アルト・オルラント〕
・今作の主人公。
・謎の光のオーラによって、原作から3年前のブリテン異聞帯こと『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』に転移させられた『現実世界』の人間。
・不器用ながら、誰かを助けることが生きがい。
・転移された時、『ザ・ワールド(時間停止)』・『バリア生成(ストパン仕様)』・『ヒール(回復術士のやり直し仕様)』と3つの力を授かる。

〔妖精騎士トリスタン/バーヴァン・シー〕
・メインヒロインその1
・クラスはアーチャー
・原作通りの加虐心あふれる性格。
・周囲の妖精から『妖精殺し』『血の踵』と嫌われている
・処女

〔妖精騎士ガウェイン/バーゲスト〕
・メインヒロインその2
・クラスはセイバー
・忠義に厚い性格。
・本気で愛した恋人を食べてしまう『性癖』がキズ。
・それもあって、未だに処女

〔妖精騎士ランスロット/メリュジーヌ〕
・メインヒロインその3
・クラスはランサー
・天然で不器用な部分がある
・弟子にパーシヴァル、恩人にオーロラがいる
・処女

〔妖精騎士アグラヴェイン/ザントマン/■■■■■■〕
・原作に存在しないオリジナルキャラ
・クラスはキャスター?
・クールで落ち着いた判断で行動するが、実はサイコパス。
・妖精騎士であるが、実は三澤亮太/アルト・オルラントと同じ『人間』である。
・相手を眠らせ、睡眠と夢を操る『夢の砂(ザントマンの能力)』・『サイコキネシス』・『■■■■■■■■■』と3つの力を持つ

〔モルガン〕
・原作通り、妖精國を支配する女王
・クラスはバーサーカー
・ベリル・ガットを夫として迎えている

明日から本編を書く

プロローグ:はじまり~とある異界からきた男〔女王暦2014〕
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女王暦2014年 風と自由の街ソールズベリー


一人の男が道を歩いており・・・

亮太「俺は三澤亮太。何らかの原因でここ、人類と妖精の立場が反転した世界。『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』にやってきた人間だ。」

亮太「俺がやってきたときに居た場所が「名無しの森」と呼ばれる場所であり、名前と自分が持つ力の使い方以外の記憶を失っている。」

亮太「今は俺の治癒能力か、少しずつ思い出しているようだが・・」


ガラガラガラ・・・(食料を載せた荷台がやってくる)

荷台の護衛騎士「・・・・。」(辺りを警戒してる)



亮太「(ザ・ワールド!)」ギュウゥゥ~~ン!!

その瞬間、周りのあやゆるモノの動きが止まり・・・


シュパシュパッ!!(リンゴを15個盗んで自分の袋に入れて・・)
亮太「(そして時は動き出す。)」ゥゥゥ~~ン!!

その後、何事もなかったかのように世界は動きだし、荷台は通り過ぎていった・・

荷台の護衛騎士「????」何事もないように警備を続ける


亮太「ふん。かるいものよ・・・」ガブリッ!(リンゴを食べる)

亮太「(これが俺の能力の1つ『ザ・ワールド』。10秒ぐらい時間を止める事が出来る優れものだ。)」


亮太「さて・・・んん?」

とあるやせ細った人間「・・・・・・」リンゴを見てる

亮太「・・・・・・・」

亮太「・・・・ほら、これやるから・・」リンゴを渡す

やせ細った人間(少女)「・・・・・」リンゴを取る

亮太「・・・ふん。」

亮太はリンゴ1つを少女にあげ、その場を後にした。


亮太「(どうやら、記憶は着々と思い出しつつあるみたいだ。俺は不器用ながら、誰かを助けることが生きがいだったらしい・・・。)」

亮太「(しかし、未だに俺がこの妖精國に来たのはまだわからない。)」

亮太「(ただ、光のオーロラに包まれて、この世界に転移された事は名無しの森を出た直後でも憶えていたことだ。)」

亮太「(俺には、元いた世界のことはまだ思い出せていないが・・。いや、元いた世界など思い出したくもないかもしれない・・。)」

亮太「(なぜかって?思い出せなくても、俺にはわかるんだ。元いた世界が、どれくらい最悪だったってことを・・・)」

亮太「(今思えば、あの世界には思い入れなど端からなかもしれない・・。)」

亮太「(だが今は、人間が生きるのが辛いだけのこの妖精國をどう生きて・どう過ごしていくのかを考えなければならないからなぁ・・・)」

亮太「(俺にはザ・ワールドの他にあと二つ力を持っているが、それが通用しない奴が俺の目の前に現れたらと思うと・・・・)」


???「おーい!」

亮太「ん?」


町の奥から:元気が良い羽根付きの妖精がやってきて・・

亮太「なんだ。ブルーナか・・」

ブルーナ「またキャメロットへの食物を盗んだの?これでよくばれなかったわね?」

亮太「仕方がないだろ?これでもしないと俺は生きていけないのだからな?」

ブルーナ「はぁ・・・。」

亮太「(青いモルフォチョウのような羽根を持つ彼女の名はブルーナ。俺の恩人と言うべき妖精だ。)」

亮太「(この人間が妖精に狩られたり・おもちゃにされたりと、人間にとって厄災でしかないこの妖精國で最初にあった妖精だ。)」

亮太「(職業は独立権のある人間の観察と管理であり、このソールズベリーの中間管理職的な役職に立っているらしい。)」

亮太「(名無しの森から脱出した俺を観賞用の為に保護し、今までこき使っていたが、今は俺に独立権を与え、良き理解者と言うべき存在である。)」

ブルーナ「ねぇ、仕事の方はどうなの?」

亮太「そうだなぁ~、仕事の方は順調だよ。店長の方は意地悪なのだけど・・・。辛い仕事を押しつけるわ・ゴミ掃除ばかりを押しつけるわ・なにより給料が1円で安すぎるのでね。」

ブルーナ「貴方が人間にも関わらず、独立権片手に暮らしているからねぇ~~・・。まぁ、私が独立権を発行したんだけどね?」

亮太「ほんと・・あんたには頭上がらないよ・・・」

ブルーナ「それで?貴方のことだから、次の場所で何か稼げる事は考えているのかしら?これ以上、盗みを働くのはソールスベリー全体でも良くないことだよ?」

亮太「そうだな。少し盗みが過ぎたな?一応、悪いと思っているよ・・・」

ブルーナ「うん。ソールスベリーでのキャメロットへの納品が最近足りなくなってるって気がつき始めて、オーロラ様もピリピリでねぇ・・」

亮太「うん。今日の仕事が終わり次第、ここを発つつもりだ。今までこき使われたが、貴方には感謝している。」

ブルーナ「えぇ・・。貴方の力を知ったときに私、貴方を自由にした方が良いと思って、独立権を発行させたのよ?貴方の持つ力に感謝しなさい?」

亮太「あぁ・・・。」


亮太「(俺が前に居た世界居たときには持ってなかった3つの力。なぜこの俺に授けられたのか?何故、覚えのないその力の使い方を知っているのか?)」

亮太「(そしてこの力を持ってこの妖精國に来た理由を知るためにも、俺はこの妖精國の全てを知らなければならない・・)」

亮太「(そのためにも、まずはこのソールスベリーを離れる必要があるが・・・・)」


きゃあぁぁぁ~~!?

亮太「!?。なんだ?」

ブルーナ「向こうで騒ぎがあるわね?行ってみましょう!」


ブルーナと亮太は騒ぎが起こった場所に向かう。

ソールスベリー 広場


ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・

ブルーナ「すみません!何かあったのですか?」

ゴブリンの男「あぁ・・今、このソールスベリーに妖精騎士ガウェイン様が訪れまして・・・何でも、予言の子となる16歳の妖精がこのソールスベリーに潜んでいると言うんだ・・」

妖精の農民「その事で今、オーロラ様が対応に追われているのだけど、本当に予言の子がこのソールスベリーに・・・」

オオカミ頭の男「今さっきまで、一人の女がガウェイン様の拷問にあってねぇ・・・」

ブルーナ「拷問ですか!?」
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広場の中央では・・・

オーロラ「ガウェイン様・・、これは何かの間違いなのでしょうか?」

妖精騎士ガウェイン「前に言ったはずだ。私がわざわざここに来た理由は、このソールズベリーに予言の子が潜んでいるという情報を元に陛下の命令の元、調査に来ただけだ。」

コーラル「しかし、それは匿名でキャメロットに告発された話でしょう?単なるでまかせの可能性も・・・」

妖精騎士ガウェイン「だからこその調査だ。この街に隠れている以上、お主らがかくまっている可能性も捨てきれないからな!!」


亮太「(なんだあのデカブツ女は?ガウェインと言ったら、あのFGOでもゴリラと言うべき円卓の騎士の名前じゃないか!)」

亮太「(しかし、予言の子がここに潜んでいるとなると、ここも危なくなってきてるなぁ・・・)」

亮太「(ん?あれは・・・・)」


少女の死体「」

亮太の目の前に、前に盗んだリンゴを渡した少女の死体が転がっており・・・

亮太「あの子は!?あいつぅぅ~~・・・」ガサガサ・・

ブルーナ「ちょっと・・・亮太君!?」


妖精騎士ガウェイン「しかし私の通り道にこのような人間が通るなど・・不届きにも加減があるな?」

オーロラ「は、はい・・。誠に申し訳ありませんでした・・・」謝罪

コーラル「おそらく、新たに発見されたもしくは人間牧場から逃げ出した個体だと思われます・・」

妖精騎士ガウェイン「ふん。そんなのはどうでもいい・・うっかりとはいえ、ブラックドックの餌になっただけでも足しにはなったからなぁ~・・」

亮太「おい!!そこの巨人女!!」

妖精騎士ガウェイン「はぁ?誰だ、貴様は・・・・」

ガウェインの部下「ぶ、無礼者!?そちらの方をどなたと心得る!この妖精國を納めるモルガン陛下に仕える妖精3騎士の一人、ガウェイン様でありますぞ!!」


ブルーナ「(亮太君、下がって!!)」

コーラル「あいつは・・ブルーナ?なんであそこにいるのだ?」


妖精騎士ガウェイン「貴様、その姿から独立権を持つ人間か?なにか用か?」

亮太「んなこと知ったことか!!その子になにをした!!」

妖精騎士ガウェイン「あの子・・・この小汚い子の事か?こいつが私の通り道に急に飛び出してきたからな・・ブラックドック達が食らい付いて殺してしまったがなぁ・・」

亮太「殺した・・だと・・」

コーラル「ガウェイン様。この方は独立権を持ってはいますが、以前、問題を起こしていまして・・・」

コーラル「この人、独立権の無い奴隷の人間に勝手に餌付けをしていたんです。」

妖精騎士ガウェイン「なんと!?そんなことをしていたのか貴様!?」

亮太「!!?(あいつら・・どこまで人を物のように扱えば気が済むんだ!!)」

ブルーナ「(あのバカ!!そんなことまでしてたのね・・・)」


妖精騎士ガウェイン「大々わかった。オーロラ、この男の罪状からこやつの独立権の剥奪はしても良いんだな?」

オーロラ「えぇ、ここまでの罪を犯した人間など・・このソールスベリーに置いてはおけません。彼をあなた様に引き渡してもよろしいかと・・・」

妖精騎士ガウェイン「だそうだ。良かったなぁ・・これで晴れて、お前も元の奴隷に逆戻りだな?」

亮太「・・・・・・・・」


妖精騎士ガウェイン「であるなら・・妖精國第3刑法により、お前を拘束する!!連れて行け。」

ガウェインの部下「は!」拘束器具を持ち出し、向かっていく

亮太「・・・・・(さて、どうするか?)」戦う準備を整え・・

ガウェインの部下達「やぁぁぁ~~~!!」襲いかかってきて・・

亮太「(ザ・ワールド・・時よ、止まれ!!)」ギュウゥゥン!!


ガウェインの部下達「」ピタッ (時が止まる)

亮太「よし、とりあえずこの縄を使ってと・・」敵の縄を持ち・・


シュルシュルシュルル~~。(5秒以内にガウェインの部下を巻き付けて・・)

亮太「よし!そして時は動き出す・・・」ギュゥゥゥゥ!!

ガウェインの部下達「ぬわぁぁ~~!?」バタバタバタン!!
ガウェイン部下達は、手足が縄に縛られ・全員その場に倒れこんでしまった・・


妖精騎士ガウェイン「な、何をやっているんだお前達は!?」

ガウェインの部下A「わ、わかりません!気がついたら、縛られていて・・・」

妖精騎士ガウェイン「!?(こいつ、魔術使いか!?もしやと思うが・・・)」

妖精騎士ガウェイン「貴様、部下に何をした?何をしたら、こうなるんだ!?」

亮太「さぁ?あんたが、別に何もしてないよ?あんたが、その子にしたことに比べればな。」

妖精騎士ガウェイン「くぅ・・、ならばこれはどうだ!!」ジャリリン!


ブラックドック達「ガウガウ!!」亮太に向かって襲いかかる

亮太「(今度は黒い犬か・・。ならばこれだ!ヒール(強化)!!)」キィィン!

バシィィン!!(ブラックドックを蹴り飛ばす!!)
ブラックドック「ギャイィィ~~ン!?」ドサッ・・


コーラル「あぁっ!?ガウェイン様のブラックドックをこうも簡単に倒した!?」

亮太「ふん、どんなもんだい!」キリッ

亮太「(今の力は俺が持つ3つの力の一つである『ヒール』。回復術士のやり直しに出てくる魔法みたいな物だ。これを使い、敵や嫌いな奴の魔翌力や経験値を奪ったり・敵を破裂したりさせることが出来る。その分、自分の魔翌力は使うがな・・・)」


妖精騎士ガウェイン「な、何をするだァーッ! ゆるさんッ!」

亮太「お前が言うな・・これはあんたのブラックドックが殺したあの少女の分だ!」

妖精騎士ガウェイン様「グゥゥゥ~~!?私をどこまで侮辱するか、人間の分際で・・・ならば!!」

バキンッ!!(自分の角を抜き、黒い炎をまとい始める・・)
妖精騎士ガウェイン「こんな奴なんかに我が力を使わせるとはなぁ~~!!グガァァァ~~!!」ボォォォ~~!!


ガウェインの部下B「ヤバい!?ガウェイン様のあの力を使うぞ~~!!」

オーロラ「み、皆様・・今すぐにここから離れなさい!!」

ガウェインの部下C「ガウェイン様のガラティーンに巻き込まれるぞ~~!!」


わぁ~~~!!きゃあ~~~!!

ガウェインの攻撃から逃げるように、パニックになりながらも、広場から逃走するソールスベリーの住民達

ブルーナ「ちょっ!?待って・・リョウタァァァ~~!!」人混みに流される


ズゴゴゴゴ~~!!(衝撃波が波打つ)

亮太「これはマズイ・・・。一か八か!ザ・ワールド!!」ギュウゥゥ~~ン!!

妖精騎士ガウェイン「」ピタッ!(時が止まる)


ガウェインがガラティーンを振り上げる前に時間を止め、亮太は彼女の足に触れ・・

亮太「ヒール(奪取)!!」キィィ~~ン!!

すると彼女の体内の魔翌力がどんどん吸われ、みるみるうちに彼女の元のサイズに小さくなっていった

亮太「くぅぅ・・危なかった・・・。あれ喰らったら死ぬところだったわ・・」

亮太「おっと・・そろそろ時間だな。」ギュゥゥゥゥ!!


妖精騎士ガウェイン「~~~~~ィィィ!!」ガタン!!

妖精騎士ガウェイン「な・・なん・・だと・・・?」ガタッ(膝をつく)

妖精騎士ガウェイン「(バカな・・・妖精國一番の力を持つこの私が、こんな小さい人間ごときに敗北を・・・)」


亮太「動くな。動いたらその頭を吹っ飛ばすぞ?」頭に触れる

妖精騎士ガウェイン「!?(後ろを取られた・・こんなこと・・)」

妖精騎士ガウェイン「くぅ・・私を脅したつもりか?そんなことでは私は屈しないぞ?」

亮太「そうか?ならこれはどうかな?(ヒール(ちょっと改悪)・・)」キィィン!

ジジジジジィィ~~!!
妖精騎士ガウェイン「うっ!?うがぁぁ~~!?」ガクガクガク!!

ガウェインの身体がけいれんを起こし、その場にうつぶせになる

亮太「あんたの心臓に発作をかけた。苦しいだろ?あの子はこの倍を苦しみ、死んでいったからな・・」

妖精騎士ガウェイン「あっ・・ぁぁ・・アッ、あっ、アッ・・」心筋梗塞

亮太「???。何が言いたいのかな?」

妖精騎士ガウェイン「・・ぁぁ・・ぁぅぁぅぁぅ・・(こ、殺してくれ・・)」ドグドグドクドク・・・


亮太「・・・・・・・」

亮太「(いや、ここは殺さない方が良いな。彼女の妖精騎士としての力量・戦法・火力は本物だ。いつか俺の役に立つかもしれない・・)」

亮太「(なら、彼女の威厳を損なわせるのが手っ取り早いな。彼女を利用すれば、ここを脱出する時間も稼げるかもしれないな。)」

亮太「(そうと決まれば・・)ヒール(回復)!」キィィン!


ドクンドクンドクン!
妖精騎士ガウェイン「がはぁ!?はぁ・・はぁ・・はぁ・・」心筋梗塞から回復する

妖精騎士ガウェイン「き、貴様!?一体どういうつもりだ?」

亮太「気が変わった。お前のその強い力、ここで消すのは惜しくなった・・」

妖精騎士ガウェイン「何・・私をどうするつもりだ!」

亮太「君は俺の言うことを聞いて、それを実行しなければならない!」

妖精騎士ガウェイン「なんだと!?私はモルガン陛下に仕える妖精騎士・ガウェインだぞ!お前なんかの言うことなど・・・」

亮太「いや、お前は俺のためにしばらくみなの笑いものとなってもらう!ヒール(改良)!!」キィィン!
亮太は妖精騎士ガウェインの頭から直接ヒール(改良)を施し・・・

妖精騎士ガウェイン「なにを・・・うわぁぁぁぁぁ~~~!?」ピカァァァ~~ン!!
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数分後・・・(広場にて)

妖精騎士ガウェイン「・・・・・・・・」立ち尽くしている


しばらくして、物陰からソールスベリーの人々が出てきて・・

オーロラ「が・・ガウェイン様?」

兵士達「どうかされましたか、ガウェイン様?」

妖精騎士ガウェイン「・・・・・・・」


妖精騎士ガウェイン「ウ・・うぅぅ・・・・・」

コーラル「ウゥゥ?」

すると妖精騎士ガウェインが何かをし始め・・・


妖精騎士ガウェイン「ウゥ~~ワンワン♪」


オーロラ「!!?」

犬になったガウェイン「ワンワン!ハッハッハッハッ・・」チンチンのポーズ

ガウェインの部下「が・・ガウェイン様!?一体何を・・・」

犬になったガウェイン「ワンワン♪クウゥゥン~~クゥゥン~~・・」ゴロゴロ

オーロラ達「・・・・・・・」お口あんぐり

その後、犬の仕草をする妖精騎士ガウェインはソールスベリー一帯を周り、その姿を露見させた

30分後・・・

犬になったガウェイン「ワンワンワン♪」四足歩行


ノームの男「なにあれ・・・本当にあの妖精騎士ガウェインか?」

土の氏族1「騎士として恥ずかしく思わないのか?ハハハハハ~~!!」

風の氏族1「頭おかしいんじゃない?いや、あいつは元々いぬの妖精だからねwwwww」

風の氏族2「あのこ(妖精騎士ガウェイン)、絶対にモルガン陛下に首にされるわ。」

土の氏族2「もっともだ!あんなバカ騎士なんかが陛下に仕えるわけが無いwww」

ソールスベリーの妖精達「アハハハハハハハ~~~!!」


犬になったガウェイン「ワンワンワン♪」

犬になった妖精騎士ガウェインはしばらくした後、四足歩行のまま、東への道へ走り去っていった・・・・


フードの女「フフフ・・何あの仕草はwwwまぁ受ける・・・www」

フードの女「あの男(三澤亮太)、結構やるみたいだな・・・。しばらくは利用できそうだ。」

フードの女「そして妖精騎士ガウェイン・・あの子はもう終わりよ。」

全てを見ていたフードの女は、不気味に笑みを浮かべながら影の中へ去って行った
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同じ頃、ある部屋(亮太のアジト)では


亮太「ふう、これでよし・・」荷造り完了

妖精騎士ガウェインをおとりに旅の支度を済ませた亮太は部屋を後にし、ソールスベリーから出て、旅に出ようとしていた。


ソールスベリー 出口


コーラル「待ちなさい!!」

亮太「お前は確か・・コーラルか?」

コーラル「貴方ですね?妖精騎士ガウェイン様をあんな無様な犬にしたのは・・」

亮太「そっちこそ、餓死しそうな人間を助けたのにそれを罪として俺になすりつけておいて。まさか、キャメロットの納品の事も気づいていたのか?」

コーラル「やはり・・・貴方があの荷台に近づく度に納品物が消えているとは薄々気づいてましたが・・・」

コーラル「貴方、自分が何をしたのかわかっているの!?ガウェイン様をあんな無様にするなど、反逆罪で殺されるわよ貴方!!」

亮太「そうかい・・ならどうする?俺を捕まえて、自分の出世に利用するのか?まぁ、捕まえられればの話だが・・」

コーラル「くぅ・・。貴方をこのまま捕まえるのは難しいかもしれない・・でも!」

コーラル「貴方に独立権を発行したブルーナはどうかしら?あの子もまた、反逆共謀罪で告発してやるのだから!!」

亮太「!?」

コーラル「図星ね。彼女を巻き込みたくないなら、おとなしく自首してガウェイン様を元に戻して!!そうしたら、私の所有物として貴方をニュー・ダーリントン送りにはさせないわ。」

亮太「・・・・・・」

コーラル「(ガウェイン様を打ち負かした彼の力。アレを利用することが出来れば・・)」


亮太「・・・!!」近づく

コーラル「ヒィ!?」ビクッ!

亮太「あんた、謙虚そうだから自分の力で解決しようと思っていたんだが・・あんたに恨みは無いと思ってたが・・・ヒール!!」ギィィン!


亮太「・・・・・・・・」

コーラル「・・・・・・」ボケェ~・・
コーラルは何も言わぬまま、後ろを向いて去って行った・・

亮太「・・・・・?」ふと見る


ブルーナ「・・・・」ビクビク・・

亮太「・・・・さよなら、ブルーナ。」背中を見せる


身を隠すブルーナに気づきつつも、亮太はバイコーンにのり、ソールスベリーを後にする
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ブルーナ「・・・亮太君。私の亮太君が・・・」

コーラル「・・・・・・」

ブルーナ「ねぇコーラル!亮太はどうなるの?一体、亮太君は何処へ行くのよ!?」

コーラル「・・・・・・」

ブルーナ「答えなさいよ、ねぇ!?」胸ぐらをつかむ

コーラル「・・・ブルーナサン・・カレハモウ、ソールスベリーニハカエラナイ・・」

ブルーナ「えっ?」

コーラル「ブルーナモ、ハヤクコノマチカラニゲナサイ・・デキルダケトオクニ・・モットトオクニ・・・」歩き始める

そう言いつつ、コーラルは再び歩き始める

ブルーナ「コーラル・・・貴方は一体・・」


コーラル:彼女は亮太のヒール(改良)を受け、ただ命令を聞き入れるだけの廃人となった。
彼女はもう自分が何をして良いのかもわからない。ただ、言われたことをやるしかない人形のように・・
彼女はこの後どうなったかはわからない。ただ、3年後に出会うはずの人物には会えないのだろう。それは彼女に意思など無いのだから・・

妖精國 草原


亮太「・・・・(悪かったなブルーナ。お前を巻き込んでしまってな・・)」

亮太「(だが俺は行かなければならない。この世界の人間ではない別世界から来た俺にとって、俺が何故この世界に来たか、何故俺はこの3つの力を手にしたか、何故俺はこのような事をしたのか・・・)」

亮太「(俺はソールスベリーで学んだことがある。この世界は間違っている。妖精も人間も、みな平等に・みなが幸せにならなきゃならないんだ・・。)」

亮太「(それをあのモルガンというアーサー王伝説の魔女が王として、この国を支配し、みなを苦しめている・・)」

亮太「(妖精達が言うには、「16年後に救世主が現れ、偽りの王が倒され、真の王が妖精と人間を従え、偽りの歴史を終わらせる」と言う予言を信じているが・それを待っている時間は無い!!)」

亮太「(ならどうするのか?それは自分が考えて決めることだ。そして、俺は答えを一つ見つける事が出来た。)」

亮太「(誰かに言われても良い、誰かに恨まれても良い、ただ俺がやるべき事はただ一つ・・・)」

亮太「(やろう・・この3つの力と俺の知恵を使って・・・)」


「このアヴァロン・ル・フェを変えてやる!!」
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元々妖精國に生産された人間でもなく、汎人類史から漂流した者でもない何処かの世界から来た男は決心する。

妖精國を支配するこの異聞と言えるブリテンの女王『モルガン』を倒し、この世界を変えるという目的を叶えるために・・

異界から来た男に待つのは・・希望か?絶望か?それとも・・・・


これは数多の英霊と共に人類史を救うべく戦うカルデアのマスターの物語では無い。

異界より転移した一人の男により、本来悲惨な運命を辿るはずだった者達を救う物語である・・・


Fate/GrandOrder〔IF〕妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ 開幕

第1節:グロスター
________________________
丸一日が過ぎ・・・ グロスターの入り口


亮太「さて、やっと着きましたよ。流行の街、グロスター!」

亮太「ここでは戦いが禁じられているから、しばらく潜伏するのにうってつけの街だな・・」

亮太「ただ、流行が流行であって・・聞いたところ、「鍛えた強さを振るうことができない」と聞く。」

亮太「たぶんこのグロスターだと3つの力をうまく扱うことが出来なくなる可能性がある。だが、ソールスベリーの騒ぎが済むまでの辛抱だな・・」奥へ進んでいく


商店街エリア

わいわいガヤガヤ・・


亮太「いろんな物品・いろんなファッションがあるなぁ~・・」

亮太「・・・・」財布の中身を確認する

パカッ・・(財布の中身は2000円程度あり・・)

亮太「・・・・・・」胸ポケットから封筒を取り出す・・・


亮太「今の所持金は500万円。アヴァロン・ル・フェに送られた日はちょうど給料日だったから銀行から大事に取っといた紙袋。」

亮太「しかしここは妖精領域。円が発展してるわけが無いから、今の所持金はただの紙当然かぁ・・・・」がっくし・・

そう言いつつ、辺りを歩きながら見渡すと・・・


???「そこのお兄さん!ここでは円は使えませんよ?よろしかったら、私がモルポンドに外貨両替してあげますよ?」

亮太「貴方は・・笑ゥせぇるすまんの喪黒福造!?」

???→喪黒福造「おや、私をご存じで?まさかこんな妖精の国に私を知る者がいたなんて・・」

亮太「貴方こそ・・まさか、こんな妖精國で貴方のようなアニメキャラに出会えるなんて・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しばらくして、喪黒と亮太は話しながら道を歩いていた


喪黒「まさか、私のテレビアニメが放映している世界からこの妖精の国へ転移されたとは・・驚きましたよ。」

喪黒「ここには、どこもかしこも妖精妖精ばっかり居てねぇ~・・人間のお客さんなど一人もいませんよ、本当に・・・」

喪黒「おかげで商売あがったりですよ!ですが、貴方みたいな人が私の前に現れたのは不幸中の幸い・・もしくは運命だと思いますよ?」

亮太「嫌々そんな大層な事は・・・」

遠くからの声「誰か~~!!助けてくれ~~!?」


喪黒「おや?誰かが助けを求めているようですよ?」

亮太「あぁ、行ってみよう!!」


牙氏の妖精「ヒィィ~~助けて~~!?」

亮太「な、なんだあれは!?」


ドラゴン?「ガオォォォォ~~~!!」

亮太「これは・・・デカいドラゴンが三体!?」

喪黒「いや、あれはネズミですよ・・・」

亮太「なにぃぃ~!?」

喪黒「そういう街なのですよ、このグロスターという街は。おおきいものが小さく見えたり、ちいさいものが大きなものと見えたりと奇妙なのですよ。」


ネズミという名のドラゴン「ガオォォォォ~~!!」

亮太「ど、どうするのこれ・・・(対応したいが・・このグロスターで力を使おうにも・・・)」


タッタッタッタ・・・(道奥から赤いドレスの女性がやってきて・・)

妖精騎士トリスタン「あら?何かと見てみれば、一体何の騒ぎなのかしら?」

喪黒「おや?あなた様は・・・・」

亮太「!?」


亮太「(な・・なんて綺麗なんだ・・。赤い髪に白い肌・・それにあのスレンダーな足・・)」

亮太「(何だろう。あの子を見ていると・・・いや、何を考えているんだ俺は!?初対面で妖精であるあの子に欲情するなんて・・)」


牙氏の妖精1「そこのお嬢さん、危ないぞ~~!?」

妖精騎士トリスタン「???」


ネズミ(ドラゴン)「ぐるるるる~~!!」

気づいたら、妖精騎士トリスタンがネズミ(ドラゴン)に取り囲まれていて・・・

定員の妖精「そのネズミを捕まえて~~!!飼育用のネズミが逃げ出してー!捕まえたらお礼をするから-!おーねーがーいー!」

亮太「捕まえてって言われても・・き、君!危ない!!」


ネズミ(ドラゴン)「グオォォォォ~~~!!」襲いかかる

妖精騎士トリスタン「・・・・はぁ!!」ピョン!!

彼女(妖精騎士トリスタン)は囲まれていた場所から高くジャンプし、ネズミ(ドラゴン)の攻撃を軽々とかわして・・・


妖精騎士トリスタン「フフフ・・そおぉぉれ!!」シュババババン!!

グサグサグサッ!!
ネズミ(ドラゴン)「ギャァァァァ~~!?」ドサッ・・

亮太「な!?ドラゴンっぽいのを一瞬で・・・」


定員の妖精「アァァァ~~!?捕まえてって言ったのに~~!?何も殺さなくても良いじゃないか~~!?」

妖精騎士トリスタン「うるさいわね!その汚いのを逃がしたあんたが悪いのよ?」キィィ~~ン・・

定員の妖精「ヒィィィ!?て、てかよく見たら・・あなたは、妖精騎士トリスタン!?」

妖精騎士トリスタン「あら?私を知っていたなら・・今のうちに逃げた方が良いよ?あなた、事故で死んじゃうかもよ?」

定員の妖精「ヒ・・ヒェェェェ~~~!?」逃げ出す

亮太「(妖精騎士トリスタン。あの子が二人目の妖精騎士かぁ・・)」

妖精騎士トリスタン「んん?あなた・・・」

亮太「は、はい・・俺に何か用か?」

妖精騎士トリスタン「・・・貴方、私の事を危ないと言ってたけど・・・まぁ、心配ないわ!あんなの、そこらのゴミ以下だからね・・。」

亮太「(なんか・・とんでもなく口も性格も悪い女だなぁ・・)」

妖精騎士トリスタン「それに貴方・・・私があのゴミをヤる時、私の何かを見たよね?」

亮太「は、はい?そ、それは・・・・」

妖精騎士トリスタン「・・・・・・」ジィィ~~・・

亮太「そ、そうだ!貴方のその可憐な姿に見とれていただけさ!」

妖精騎士トリスタン「あらそう?私、てっきり高く飛んでたから、貴方が私のスカートの中を覗いていたと思っちゃった~♪」

亮太「いや、まさかねぇ・・・(実は妖精騎士トリスタンのパンツを見たなんて、人前には言うもんではないな・・)」


喪黒「これはこれは妖精騎士トリスタン様。今日もお元気そうで・・・」

妖精騎士トリスタン「あら、喪黒じゃない!!この間はとても良い気分にしてくれてありがとね!」

喪黒「ほぉ~それはよかったものですねぇ~~・・・」

喪黒「しかし良かったのですか?ここは暴力御法度のグロスター・・。動物だろうと[ピーーー]のはどうかと・・・」

妖精騎士トリスタン「そんなの関係ないわ~・・だって、私には「アレ」があるのだから・・・」

亮太「(「アレ」?トリスタンめ、一体何を隠しているのだ・・?)」


妖精騎士トリスタン「それよりも聞いてる?今日のオークション、たくさんの珍獣が売り買いしているって!」

喪黒「珍獣ですかぁ~?どんなのをお買い上げになられますか?」

妖精騎士トリスタン「フフフ・・ひ・み・つ!それより、「アレ」をもう一箱売ってくれないかしら?ちゃんと使用上は守っているからね!」

喪黒「「アレ」ですかぁ・・あいにく今日はその在庫を切らしておりまして・・」

妖精騎士トリスタン「そう・・無いのなら仕方が無いわね・・・。でも、次会うときは用意してなさいわよ?でなければ、あなた、あのゴミと同じ目に遭わせてやるから!!」

喪黒「心得ております・・ですが、必ず「アレ」の使用の注意をまもってくださいね?」

妖精騎士トリスタン「う・・・わかっているわよ!!」


妖精騎士トリスタン「そういえばあなた・・そう、喪黒の隣にいる貴方!!」

亮太「お、おれ!?」

妖精騎士トリスタン「もう会うと思わないけど、名前を聞いてあげても良いけど?」

亮太「あぁ・・俺は・・・」


亮太「(いや、ソールスベリーの事もあるし、妖精騎士と言われるなら、何らかの通信手段で俺の名は知れているかもしれない。ここは偽名で言おう・・・)」

アルト・オルランド(三澤亮太)「アルト・オルラントだ。よろしく。」

妖精騎士トリスタン「オルラントねぇ・・見た目からして、センスないわね!ハハハ!!」

アルト「なぁ・・・!?」

妖精騎士トリスタン「あなた、珍獣のオークションとかに興味がある?あるというなら残念だね。今日のオークションは招待状がないと入れないのよ。」

妖精騎士トリスタン「もっとも・・貴方のような妖精にオークションは100年たっても早いってね!!」

そう言いつつ、妖精騎士トリスタンは去って行った・・

アルト「なんだあいつ!?可愛い子なのに、あの性格や態度といい・・」

喪黒「そういうお方なんですよ、あの妖精騎士トリスタンと言うお方は・・・」


喪黒「妖精騎士トリスタン。あの方は、この妖精國の女王であるモルガンの娘というだけあって、気に入らない妖精を殺したり・ニューダーリントンに連行したりと好き放題やっているのですからねぇ~~。妖精國中には『妖精殺し』、『血の踵』のトリスタンと、その名は広まってますよ。」

アルト「喪黒さん、あの妖精騎士とお知り合いなのか?」

喪黒「はい。以前、あの方には良い買い物をしてもらいましたから・・・」

アルト「買い物ねぇ~・・俺には、買い物してて良いことなのか悪いことなのか、疑わしいんだよねぇ・・」

喪黒「でしたら・・貴方もこれを使ってみてはどうですか?」鞄を開ける

喪黒が取り出したのは、黒いキャラメルが入った箱であった。

アルト「なんですかこれ?」

喪黒「これは一粒舐めるだけで、良いことが起きる『幸運のキャラメル』です。これを舐めたら、貴方に幸運が舞い込みますよ?」

アルト「幸運のキャラメル?なんか怪しい薬じゃないのか?」

喪黒「とんでもありません・・私は麻薬など大嫌いですので、これは正真正銘、貴方に幸運をもたらすキャラメルなのですよ?」

アルト「そうなんだ・・・(もしや、トリスタンが言ってた『アレ』って・・これのことか?)」

喪黒「今ならお安い価格でお売りいたしますよ?」

アルト「・・・・・・・」

アルトはしばらく考えたところ・・・


アルト「(まぁ、物は試しって事で・・・)買った!」

アルトは2000モルポンドを支払い、『幸福を呼ぶキャラメル』を買った

喪黒「お買い上げありがとうございます。」

アルト「しかしこのキャラメル一つで幸運をもたらすのか?」

喪黒「もちろんですよ。私が保証します!」


喪黒「ただ、このキャラメルの使用上の注意がありまして・・。」

喪黒「キャラメルの効き目が効いている時は幸運が舞い込みますが・・効き目が切れたとたんに、その幸運分の不幸を受けないといけないのでして・・・」

アルト「不幸か・・・確かに幸運をもらっている分、不幸が来ることは覚悟の承知だな・・」

喪黒「わかっていればそれで良いですよ。しかし、間違っても一回服用した分の不幸が来る前にキャラメルをさらに服用してはいけませんよ?」

アルト「あ、あぁ・・・・」

喪黒「では、私はこれで・・・・」

喪黒福蔵はそう言って、アルトの元から去って行った・・・

数分後・・・公園にて


アルト「あ~ん!」パクン!

アルト「・・・・(くちゃくちゃくちゃ・・)。マズっ!」

アルト「こんなので幸運が本当に来るのかなぁ~~?」


ヒュゥゥ~~~ン!!(突風)

アルト「うわっ!?急に強い風が・・・」


ヒュゥゥ~~ン、ペしっ!!


アルト「なんだ?」確認する

飛んできた物はなんと「ムリアンの珍獣オークション」の招待状だった!!

アルト「これは・・オークションの招待状かぁ・・・・」


妖精騎士トリスタン(回想)「(貴方のような妖精にオークションは100年たっても早いってね!!)」


アルト「あのメスガキ気取りの妖精騎士めぇ・・よぉぉ~~し、今に見てろよ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
オークション会場の前

ワイワイガヤガヤ・・・


アルト「すごい数のお客だなぁ・・」

門番「失礼しますが、あなた様の招待状を拝借します。」

アルト「はい。」渡す


門番「う~~ん・・お名前が消えかけてますが、お名前は?」

アルト「アルトだ。アルト・オルランドだ!」

門番「では、念のためにここに署名を。」バインダーを渡す

アルト「はい。」署名を書いて渡す。

門番「招待状は本物です。大変失礼しました・・」

アルト「そう。(よし、なんとか入れるなぁ・・)」


オークション会場 

アルト「よし、席はここだな。よっこらしょ・・・」

ガタン!!(イスが壊れる)
アルト「のぉぉぉ!?」

バシャーン!!(ジュースが頭の上に落ちる)

グロスターのエルフ「あら、ごめんなさい。驚いてジュースをこぼしてしまいましたの・・・」

周りのお客「アハハハハハ~~!!」

アルト「くぅ~~・・・なんでこんな・・・」


アルト「(待てよ?あのキャラメルの効力が切れた事もあるな・・これがあの幸運のキャラメルが持つ幸運をもたらした分の不幸なら・・これは些細な事に違いないなぁ・・このキャラメルの効力は本物だな。)」

アルト「・・・・!?」


妖精騎士トリスタン「プッ・・・クスクスクス!!」密かに笑う

アルトの席の上の席で妖精騎士トリスタンが笑いながらその場を見ていた

アルト「(最悪だ・・今のをあいつに見られたわ・・。)」

アルト「(だが冷静になれ。奴を負かすためにも目玉の商品を競り勝ってやる・・・)」
ーーーーーーーーーーーーーーー
オークション開始


司会者の妖精「お集まりの紳士淑女様方。グロスターのオークションにようこそおいでくださいました。」

司会者の妖精「明日の夢より今の夢、氏族のプライドより自身のブランド。そんな皆様方の欲望に答えるべく、今宵も幾多の品物をご用意いたしました。」

司会者の妖精「カタログには目を通していただけましたか?これは!っと感じた品物に出会えましたか?素晴らしい、皆様すっかり夢中のご様子。前口上はここまでといたしましょう・・・」

司会者の妖精「それではーーーーレディ・ムリアンの珍獣展覧会、存分にお楽しみくださいませ!」

パチパチパチパチパチパチィィ~~!!


アルト「さてと・・・目玉の商品は第9番かぁ・・「可愛い動物の車」?まぁ、実物を見ないとわからなそうだな・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーー
その後、オークションは緩やかに進み続け・・・

司会者の妖精「8番「生きた石炭山」、1000万モルポンドで落札いたしました~~!!受け取りの際は一階の受け取り窓口で~。」


セキタンザン「ザン~~ザンザン~~!!」檻で暴れている

檻の中のセキタンザンはむなしくも奥へ運ばれていった・・


ガタン!コロコロ・・・(セキタンザンの熱した石炭が転げ落ち・・)
しかし、セキタンザンの熱した石炭を通し・・

ボォッ、パチパチパチ・・(火が導火線のように燃えていく)
石炭から発火した火は導火線のように奥へ燃え広がりを見せていた


アルト「(可哀想なセキタンザン・・。俺、ゲームでよく使っていたなぁ・・・)」

アルト「(しかし、値打ちが1000万モルポンドとは。2つ前の「アベーアベー・スガースガーという老人2人」よりはマシだな・・。なにせ、50モルポンドで落札だからな・・何処の物好きが買ったんだか・・)」


司会者の妖精「それでは本日、最後の品物を紹介いたしましょう。」

司会者「これは乗り物なのか?はたまた動物なのか?全くの珍獣であり、全く新しい未来の馬車となり得るのか?」

司会者の妖精「ロットナンバー、ファイナル!「可愛い動物の車」でございます!!」

すると、奥からモルモットと車を合体させたような生き物が現れた。


シロモ「きゅ、きゅぅぅ・・・」

アルト「(あれは・・・PUIPUIモルカーのシロモじゃないか!?)」


エルフの妖精「うわぁぁ~~、可愛い~~!!」

羽根付きの妖精「まさに可愛い動物の車だね・・車というのはわからないけど・・」

ノームの妖精「これは最後にふさわしい・・・」

司会者の妖精「これはなんとも良い表情!これはぜひともこの珍獣をゲットし、ドライブを楽しむのもありですよね!!」


妖精騎士トリスタン「(ふふふ・・良いじゃない良いじゃない!!これを手にしてお母様とドライブ・・いや、ニューダーリントンで火の輪くぐりでもやらせようかしら?)」

アルト「(あいつ、あのモルカーを競り取るつもりだな・・・)」


司会者の妖精「それでは、1000万モルポンドからスタートです!」

アルト「!?(ゲッ!?いきなり予算オーバーかよ・・)」

司会者の妖精「1100万、1200万、1300万、1400万・・おお~2000万!」

司会者の妖精「レディ・スピンネル様が2000万モルポンドです!」

妖精騎士トリスタン「(フフフ・・ザーコザーコ!!)」アルトを見て

アルト「・・・・・・」悔しがる


シロモ「きゅぅぅ~~~・・・」アルトを見ている

アルト「!?」

シロモ「くぅ~くぅ~くぅ~・・・・」助けを求めている

アルト「・・・・・・・」

司会者の妖精「他に手を上げる方、いらっしゃいますかぁ~~?」


アルト「(確かに俺は、前の世界で動物を優しくしてたなぁ・・。けど・・・)」

シロモ「くぅ~くぅ~くぅ~・・・・」助けを求めている

アルト「・・・・・・・・・よし。」

司会者の妖精「それでは・・2000万モルポンドで、落札を・・・・」


アルト「ちょっと待て!!5000万モルポンドだ!!」立ち上がる

司会者の妖精「おぉ~~と!?5000万モルポンドいったぁ~~!?」

妖精騎士トリスタン「!!?」

アルト「(完全に予算オーバーだ・・。だが、一か八か・・、ザ・ワールドを使って助け出すしかないか・・・)」


妖精騎士トリスタン「(くぅぅ~~あのザーコめぇ・・良いわよ、相手になってやるわ!!)6000万モルポンドよ!!」立ち上がる

アルト「(来たか、妖精騎士トリスタン!!)8000万モルポンド!!」

妖精騎士トリスタン「1億モルポンドよ!!」おりてくる

司会者の妖精「ちょっ!?勝手に降りてこないでください、レディ・スピンネル様!?」

妖精騎士トリスタン「うるさいわね!!なら、1億50万モルポンドはどうかしら?」

アルト「いや、その100万追加だ!!」

妖精騎士トリスタン「なによ・・貴方この間、喪黒の隣に居たアルトだよね?貴方みたいな雑魚が払える額でもあるというの?」

アルト「そっちこそ、財布の貯蔵は純分なんだろうな?妖精騎士トリスタン!!」

妖精騎士トリスタン「な、なによぉ~~!?」


妖精騎士トリスタン「1億2000万!」
アルト「1億3000万!」
妖精騎士トリスタン1億5000万!!」
アルト「1億8000万!!」

アルトと妖精騎士トリスタンは口喧嘩するようにお互いに払いもしない価格を言い張っていった・・


司会者の妖精「あわわわ・・ムリアン様、どうしましょう・・」

ムリアン「フン、放っておきなさい。どうせ二人が言い争っても、払わなきゃ意味が無いわよ・・」

司会者の妖精「は、はぁ・・・・」

ムリアン「(・・あんなモルモットごときで値を上げまくるなんて、お互いにバカね。最後に得するのは私なのに・・・)」


モクモクモク・・・ジュォォォォ~~・・(煙が立ちのぼる)

ムリアン「・・・なんか焦げ臭いわね・・?」

司会者の妖精「む、ムリアン様・・・」指を指す

ムリアン「???。一体何を・・・」振り返る


後ろを振り返ると搬送口から煙が上がっており・・・

ムリアン「ゲッ!?なんで私の展示会に、火が!?」
ーーーーーーーーーーーー
オークション会場の倉庫


パチパチパチィィ~~!!

導火線のように燃え広がる火は『火気厳禁』と妖精文字で書かれた物に引火し・・・

ジュボォォォォ~~~!!(炎が舞い上がる!!)

ジュボォォォォ~~~!!ドガァァ~~ン!!(炎がムリアンに襲いかかる!!)


妖精騎士トリスタン「キャアァァ!?」倒れる

アルト「どわぁぁ!?」倒れる

ガコンッ!(幸運のキャラメルの箱を落とす)


ムリアン「イヤァァァ~~~アチチチチチ~~アチチチィィ~~!!?」火だるまになる

司会者の妖精「む、ムリアン様~~!?」


ノームの妖精「ひ、火だぁぁ~~!?」

ドワーフの妖精「誰だ!?オークション会場に放火したのは~~!?」

羽根付きの妖精「それよりも速く逃げてぇ~~!?」

オークション会場の中が炎に包まれ、オークションに来た客は大パニックになる


アルト「イタタタ~~・・」

シロモ「プイプイ(大丈夫?)?」心配して寄ってくる
ガチャン!(シロモを縛ってた鎖が外れる)

アルト「鎖が・・・。シロモ、もう大丈夫・・っと言いたいが、早くここを出た方が良さそうだな・・走れるか?」

シロモ「プイィィ!!(うん!!)」


妖精騎士トリスタン「ちょっと待ちなさい!まだ勝負は終わってないわ!!」

アルト「待て、この状況でオークションは無理だ!ここから逃げないと・・・」

妖精騎士トリスタン「いや、こんな火事なんて・・私が生き残りさえ出来れば・・・!?」


落ちていたアルトの幸運のキャラメルを拾い上げ・・

妖精騎士トリスタン「これ、どこで手に入れたの!?まさか喪黒の奴・・」

アルト「おい、それは俺の・・・」

妖精騎士トリスタン「なによ?落とした貴方が悪いのよ!こんなの・・・」


カパッ!バクバクバク!!(幸運のキャラメルを全部食べる)

妖精騎士トリスタン「あむっ、くちゃ、かむっ・・。」食べている

アルト「トリスタン・・あんた・・」

妖精騎士トリスタン「アッハハハハ!!これで私は堂々とこの火事から生き残れるわ!!私の上がった幸運でこんな火事など・・」


モゴモゴ・・ググッ!(妖精騎士トリスタンの気管がキャラメルでつっかえって・・)

妖精騎士トリスタン「んんっ!?んんぅぅ~~!?」喉を押さえる

アルト「!?」

妖精騎士トリスタン「ンンン~~~!!(ヤバっ、キャラメルが喉に詰まったわ!?)」

アルト「(なんか様子がおかしい・・・。キャラメルが喉に詰まったのか?)」

妖精騎士トリスタン「んんん~~!!んんんん~~~!?(あ、貴方、わたしを助けて・・私はこんなところで死んで良い女じゃ・・)」

妖精騎士トリスタン「ンンン~~~・・・(だめ・・もう意識が・・・)」

妖精騎士トリスタンの息が詰まり、気を失おうとしたその時・・


アルト「ヒール(改良)!!」キィィン!

ゴモゴモゴモ・・(トリスタンの首を活性化させ・・)
妖精騎士トリスタン「・・・ぶはぁ!?」キャラメルを吐き出す

アルト「(よし、ヒールはなんとか使えそうだ!)」

妖精騎士トリスタン「あ・・あなた、よくやってくれたわね?じゃあ、私をこのまま・・・」

アルト「ヒール(改良)!」キィィン!

妖精騎士トリスタン「うぅぅ・・・・」バタン!(倒れる)

アルト「(しばらく寝ててくれ・・。)シロモ、頼む!!」

シロモ「プイ!!(わかった!!)」ガチャン!


ゴソゴソゴソ!ガチャン!!(妖精騎士トリスタンと乗せ、アルト自身も乗る。)

アルト「よし、フルスピードだ!シロモ!!」アクセルを踏む

シロモ「プイプイ!!(うん!しっかり捕まってて!!)」シャキン!
キィィィ~~ダダダダダダダ~~!!


珍獣たち「~~~~~!!」炎から逃げ出す

???「アベ~~!?」踏まれる ???「スガァァ~~!?」踏まれる

シロモ「プイプイプイ~~!!(どいてどいてぇ~~!!)」全力で走る

燃えるオークション会場をシロモに乗ったアルトと妖精騎士トリスタンは、珍獣たちと一緒に脱出する
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
オークション会場 入り口


グロスターの住人1「か、火事だぁぁ~~!?」

グロスターの住人2「ヤバい!!こっちの店に燃え移るぞぉぉ!?」

グロスターの住人3「消化班は何をしてるんだ!?早く火を消してくれ~~!!」


フードの女「・・・・・・・(これはいくら妖精騎士トリスタンでもね・・・)」眺めている

司会者の妖精「ムリアン様、しっかり!!」

ムリアン「ぁぁ・・・フゥゥ・・フゥゥ・・・」意識が朦朧状態
ーーーーーーーーー
オークション会場 裏口の道路


シロモ「プイプイィィ・・(あぁ~~熱かった・・)」

アルト「シロモ、ご苦労様!君はもう自由だ・・好きな所へ行っても良いよ?」降りながら

シロモ「プイィィ・・・」首を横に振る

アルト「えっ?もしかして、一緒に行きたいのか?」

シロモ「プイ!!(うん!!)」首を縦に振る

アルト「そうか!ならこれからよろしくな!」

シロモ「プイ!!ムゥゥムゥゥ~~♡」甘える

アルト「ふふ!可愛いな、モルカーってのは・・・」

喪黒「あぁ!アルトさ~~ん!!」走ってくる

アルト「喪黒!?」

喪黒「ハァ・・ハァ・・オークション会場で火災があったって聞いて、貴方を探してましたよ・・・」

アルト「喪黒、貴方に聞きたいことが・・・」

喪黒「いいえ、ここでは怪しまれますから・・。ひとまずこちらへ・・」
ーーーーーーーーーーーーーー
ホテルグロスター とある一室


喪黒「ふぅぅ・・どうにかアルトさんが無事で何よりです。」

アルト「まぁそれは良いとして・・・・」


アルト「あのキャラメルはなんなんだ!?味はまずいし、不幸が舞い込むにもオークション会場が火に包まれるなんて・・・」

喪黒「言ったはずですよ?幸運を呼ぶキャラメルは、幸運を得られた分、その分の不幸が舞い込みますって?」

アルト「それは俺が席が壊れて、ジュースを被って・・・あの1回で俺の不幸になるんじゃなかったのか?」

喪黒「アルトさん・・・なにか勘違いをしていませんか?貴方、不幸が来る前にキャラメルをおいくつお食べに?」

アルト「ひ・・一つだけで、あとは食べてない。」

喪黒「なら問題ありませんねぇ~~、私が言っているのは別の方でして・・」

アルト「別にって・・・あの会場に俺と妖精騎士トリスタンの他に幸運を呼ぶキャラメルを食べた人が?」

喪黒「それはですねぇ・・・・」


妖精騎士トリスタン「ウゥゥ・・・」起き上がる

喪黒「オオ~気がつきましたか、トリスタンさん・・・」

妖精騎士トリスタン「!?。喪黒・・・あんた、私を騙したわね!!あのキャラメルは売ってないと言って、アルトにキャラメルを売ったわね!!」

喪黒「いえいえ・・あの時、在庫がないと言いましたが、実はまだ鞄の中にあったことをトリスタンさんが去ったあとに思い出した物ですから・・・」


喪黒「それよりもあなた・・騙していたのは貴方も同じですよ?」

妖精騎士トリスタン「はぁ?」

喪黒「あなた・・キャラメルを食べる際のルールを破りましたね?不幸が来る前にキャラメルを服用するなと言いましたのに・・・」

アルト「服用するなって・・・まさか!?」

喪黒「そう。キャラメルを食べれば、幸運が舞い込んだ分の不幸を受けなければならない等価交換があり、キャラメルをさらに食べれば効果は持続し、その不幸も増える危険があります。」

喪黒「かといって、キャラメルを3個や5個も食べればその分、不幸が倍増かつ、返って幸運の発生が短くなってしまうのです。」

喪黒「オークション会場の火災もそう、火災を気づけなかったムリアンも火災の広がりも、キャラメルを一度に8~9個ぐらい食べなければ偶然の一致で火災が起こることもなかったのに・・・」

アルト「そ、それじゃあ・・・」

妖精騎士トリスタン「あぁそうよ・・食べた食べた!オークションの前にキャラメルを2・3個ずつ食べたわぁ・・その時、カジノで荒稼ぎしてたからさ!」

喪黒「それはオークション前の資金集めのためでしょうね?おおよそ検討が着きます。」

妖精騎士トリスタン「それがなに?私はこの妖精國の女王:モルガンの娘!!貴方やアルトみたいな低級妖精とは格が違うのよ!!」

喪黒「そうですか・・ですが、モルガンの娘でもアルトさんみたいな人でも幸運の前ではルックスも権力も関係ありません。」

妖精騎士トリスタン「んな!?」

喪黒「貴方はキャラメルを一度に多く食べ、足りなくなったら私に補充をしようとした処か、アルトさんのキャラメルを奪って彼のキャラメルを全部食べてしまった・・。それはこれから来る不幸をどうしても避けなければならなかった・・・違いますか?」

妖精騎士トリスタン「あ・・あなた、私に何を・・・?」ガクガク・・

喪黒「貴方はキャラメルを食べた分、不幸を受けなければなりません・・」近づく

妖精騎士トリスタン「ち、近寄らないで!!あんたなんて、私の痛幻の哭奏(フェッチ・フェイルノート)で、殺してやるのだから!!」宝具を繰り出そうとする

喪黒「いいえ、手遅れですよ!貴方は本来、火事で死ぬか・キャラメルを喉に詰まらせて死ぬ不幸な定めだったのですが・・」

アルト「待ってくれ喪黒!こいつは俺が・・・」

喪黒「下がっててください。あなたには関係の無いことなのですから・・・」


妖精騎士トリスタン「あぁ~~もう良いわ!!」ギィィン!!

宝具による糸で喪黒の分身を作り上げ・・

妖精騎士トリスタン「死になさい喪黒福蔵!!痛幻の哭奏(フェッチ・フェイルノ・・・」

喪黒「いちいち運がない妖精ですね・・・」



バリバリバリバリ~~~!!(指を妖精騎士トリスタンに向け・・)


喪黒福蔵「ド~~~~~ン!!」

妖精騎士トリスタン「イヤァァァァ~~~~!?」

ヒュン、ピョォォ~~ン!!(ハンマーが宙に浮き・・・)


ゴ~~ン!!(妖精騎士トリスタンの頭に当たる)

妖精騎士トリスタン「ぁ・・ぁぁ・・・・」バタン!(倒れる)


アルト「トリスタン!?」

妖精騎士トリスタン「・・・・・・・・」気絶している


喪黒「全く、本当に愚かでしたねぇ~・・『バーヴァン・シー』さん?」

バーヴァン・シー「・・・・・・・・」気絶してる

アルト「バーヴァン・シー・・。死んでいるのか?」

喪黒「いえ。この程度で死ぬような彼女ではありませんよ。本当に最後の最後に運が良かったですね・・」ハンマーを取り上げ・・


ベリベリベリ~・・(塗装をはがす)

喪黒「これ、以前私からこの方に盗まれました「物忘れのハンマー」です。これを使えば、記憶を消すことが出来るのですが、自分のハンマーと同じにしてたとは。おかげでやっと取り返すことが出来ました・・」

アルト「喪黒さん、あなたは一体・・・・」

喪黒「私ですか?私は喪黒福蔵。あなたの言うように笑うセールスマンと呼ばれています。」


喪黒「私もまた、どういう理由も無くこの世界に連れてこられた・・いわゆる被害者でもあります。」

喪黒「さっきはお金を要求しましたが、本当はお金など必要ありません!」

喪黒「私が扱う物は心。人間の心のみでございます。」

アルト「ふん・・・人間が主流じゃない妖精國では、生きていけないって事だな、喪黒?」

喪黒「さようでございます。ですので、あなたみたいな人間を心から待ち望んで居たのですよ・・」

アルト「待ち望んで居た・・・」

喪黒「この妖精円卓領域は今、本来正史の世界ではあり得ないことが起ころうとしています・・。くれぐれも自分を見失わないようにしてくださいませ・・」

アルト「あぁ・・そのつもりだ。」

喪黒「そうですか・・それなら良いですよ。」


喪黒「それでは、私はここで・・・もうあなたと会うことはもうないでしょう・・」部屋を去ろうとする

アルト「待って!!この部屋は・・・」

喪黒「構いませんよ。この部屋、元は妖精騎士トリスタンの部屋でしたが・・今や彼女はもういません。彼女の存在は、オークション会場で焼け死んだと言っても良いでしょう・・・」

喪黒「彼女を好きにしても良いですよ。これはあなたが彼女に競り勝った報酬ですので。」

喪黒福蔵「ホ~ホッホッホッホッホッホッホ・・・」ガチャン
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アルト「・・・・・・(全く、喪黒らしいな・・)」

バーヴァン・シー「・・・・・・・・」気絶してる

アルト「好きにするかぁ・・・」

バーヴァン・シー「・・・・・・」気絶している


アルト「・・・・・・」彼女を抱きかかえる

バーヴァン・シー「・・・・・・・・」

そのまま、ベッドに寝かせて・・自分はその横に座る・・


アルト「・・・・・・・・」彼女を見ている

バーヴァン・シー「・・・・・・・・」

アルト「・・・こんなにエロ可愛いのに・・なんで・・」

第2節:吸血妖精(バーヴァン・シー)との初体験
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グロスターが大火事により、パニックになっている同じ頃・・

涙の河では・・・


犬になったガウェイン「ワンワンワン~~!!」

土氏の妖精達「ハハハハ、良いぞ良いぞ!!ここ掘れワンワンっと!!」

犬になったガウェイン「ワンワン!!」


キィィィィ~~ン!!スタッ!

土氏の妖精1「ん?あれは・・・」

牙氏の妖精1「あっ、あれはまさか・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
妖精騎士ランスロット「・・・・・・」


牙氏の妖精1「ら・・ランスロット様!?」

土氏の妖精1「わ、我らにどのようなご用で・・・!?」

妖精騎士ランスロット「お前達に用はない・・。用があるのはこいつだ。」

犬になったガウェイン「アウゥゥン?」

土氏の妖精2「こいつですか?こんなバカ騎士にあなた様が興味があるはずが・・・」

妖精騎士ランスロット「良いから去れ!死にたいなら相手になる。」ジャキン!(剣を出す)

土氏の妖精達「ひ、ヒィィィ~~~!?」逃げ出す

牙氏の妖精1「ま、待ってくれ~~!?」逃げ出す


妖精騎士ランスロット「ふぅ・・・。」ガウェインを見て・・

犬になったガウェイン「ハハハハ・・ワン!」お手

妖精騎士ランスロット「何をふざけているのですか、ガウェイン・・・」

犬になったガウェイン「ワンワン!!ペロペロペロ・・」ランスロットの足を舐める

妖精騎士ランスロット「・・・・・・・・」


妖精騎士ランスロット「いい加減にしなさい!!」ピョン!


バシン!!頭を蹴り飛ばす!

犬になったガウェイン「ギャゥゥ!?」殴られる

キィィン!!(時間差ヒール(改良)解除。)

正気を取り戻したガウェイン「あ・・あれ?私は・・一体?」

妖精騎士ランスロット「ガウェイン・・・正気に戻ったな。」

妖精騎士ガウェイン「ランスロット!?貴公が何故ここに・・それにここは?」

妖精騎士ランスロット「ドラケイの河の近くだ。ガウェイン・・そこで何をしていたのかわかるか?」

妖精騎士ガウェイン「私は・・・確かソールスベリーで人間の男に何かの術を仕込まれて・・・」

妖精騎士ランスロット「術ですか・・・あなた、ソールスベリーで乱心行為をしでかしたようですね。」

妖精騎士ガウェイン「ら、乱心!?なにを言うのだ!?私がそんな妖精騎士としてあるまじき事をするなど・・・」

妖精騎士ランスロット「知らないのか?お前がソールスベリーでやらかしたご乱心な事を・・・」


妖精騎士ランスロット「お前はソールスベリーで犬のような仕草をし、妖精騎士としてあるまじき羞恥な行動を取り続けた。」

妖精騎士ガウェイン「な、なんと!?」

妖精騎士ランスロット「お前のその羞恥な行動はソールスベリーだけでなく、国中に知れ渡り、今やお前は『バカ騎士』と言われて、妖精國の笑い者だ。」

妖精騎士ガウェイン「~~~~!?」


妖精騎士ランスロット「バカ騎士の貴方に言っても無駄ですが、グロスターでムリアンの敷地が火事になって、妖精騎士トリスタンが行方不明になっている・・・」

妖精騎士ガウェイン「陛下の娘であるトリスタン様が!?」

妖精騎士ランスロット「これより私は、急ぎでグロスターに向かう。トリスタンの安否を確認せよとの命令があるから。」

妖精騎士ガウェイン「そうか・・・なら、私も・・・」

妖精騎士ランスロット「お前は付いてくるな。モルガン陛下がお前に仰った事がある・・。」


妖精騎士ランスロット「お前は即キャメロットの兵舎へ戻れ。そして命令が来るまでそこから動くなと・・。」

妖精騎士ガウェイン「それって・・謹慎処分の事か?」

妖精騎士ランスロット「そうだ。羞恥な事をしたとはいえ、このような事で貴重な戦力を失いたくはないとの陛下のご判断だ。」

妖精騎士ランスロット「命拾いをしたなガウェイン?陛下に感謝するんだな・・・」

妖精騎士ガウェイン「くぅ・・・・・」

そう言いつつ、妖精騎士ランスロットはグロスターへ飛び去っていった・・・


妖精騎士ガウェイン「・・・・・・・・・・」

亮太(回想)「お前は俺のために、しばらくみなの笑い者となってもらう!」

妖精騎士ガウェイン「グゥゥゥ~~!!許せん・・許せんぞ!!」グググゥゥ~~!!(握り拳)

妖精騎士ガウェイン「私をバカ騎士にするために、私に羞恥な事をさせるなんて・・・・」


妖精騎士ガウェイン「グゥゥゥ~~!!」バキン!!(角を折る)

ズガガガガァァァ~~!!(捕食する日輪の角(ブラックドッグ・ガラティーン)、発動!!)


ワイバーン「ガルルルゥゥゥ~~~!!」襲いに来る

妖精騎士ガウェイン「!!。グガアァァァァ(捕食する日輪の角(ブラックドッグ・ガラティーン)~~~!!!」振りかざす


ジャキン!ジュドォォォ~~~ン!!

ワイバーン達「ギャァァァ~~~!?」消し炭となる


妖精騎士ガウェイン「絶対に許さんぞ、あの人間!!この恨み、晴らさずおくべきか・・・」バリバリバリィィ~~!!

タッタッタ・・・(妖精騎士ガウェインは歩き出す)

妖精騎士ガウェイン「(奴はおそらくノリッジにはまだ行ってないはず・・なら、グロスターに奴はいるはず・・)」

妖精騎士ガウェイン「(待っていろ・・・この借りは、私の復讐を持って返させてやろう!!)」


妖精騎士ガウェインは、三澤亮太(アルト・オルランド)に復讐するためにモルガンの命令に背き、一人グロスターに向けて西に走り出していった

コーラルに救いはないのか…?

そして時はホテルグロスターに戻り・・


バーヴァン・シー「・・・うぅぅ・・」起き上がる

アルト「気がついたか・・・」

バーヴァン・シー「・・・あれ?私・・一体なにを・・?」

アルト「・・・・(やはり、記憶は消されているか。)」

バーヴァン・シー「貴方は誰・・・?私は一体・・誰なの?」


アルト「・・・・君は・・君は妖精騎士トリスタンだ。」ヒール(改良)しながら

バーヴァン・シー「妖精騎士・・そうだ、私・・確かこのヒールで誰かを刺し殺してたっけ・・。」

バーヴァン・シー「・・・・!?」キィィ~、パリン!(何かが砕ける音)


バーヴァン・シー「ぬけ・・・ぬけて、ぃく・・待って・・やめて・・お母様に、また、叱られ・・・!?」

バーヴァン・シー「私・・何に叱られていたっけ?私は・・・!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バーヴァン・シーの幻覚

???「ダーリントンの端女のバーヴァン・シーめぇ~、よくもグレイマルキン様を!!」

???「吸血鬼バーヴァン・シーを許すなぁ~!!八つ裂きにしろ!!」

???「お前のせいで、ダーリントンは滅びたんだ!!」


モルガン「何故だ!何故いつもそうなのだ、バーヴァン・シー!!」怒

バーヴァン・シー「あぁ・・ぁぁぁ~~!!」
_____________________________

バーヴァン・シー「嫌!!嫌だよぉぉ・・私、お母様のために頑張ったよ・・なのに・・」

バーヴァン・シー「どうして私を痛めるの!?どうして私を認めてくれないのよ!?どうして私はこんなめに会わなきゃならないのよぉぉ~~!?」


バーヴァン・シー「私は一体誰なの!?私は何のために生きているのよぉぉ~~!?」ギィィィ~~!!

バーヴァン・シーは宝具を自分に向けて放とうとするそぶりを見せ・・・


アルト「!!?。ヒール(改良)!!」キィィン!

バーヴァン・シー「きゃあぁ!?」キラーン!!


妖精騎士トリスタン(バーヴァン・シー)「はぁ・・はぁ・・はぁ・・・あ、あなた・・どうしてここに?」

アルト「!?。(ヒール(改良)で記憶を思い出せたか?)大丈夫か、バーヴァン・シー・・?」

バーヴァン・シー「!?。そう・・私の本当の名を知ったのね?なぜ貴方がここに・・?」

アルト「君が心配でね・・眠っているときにダーリントンとかグレイマルキンとかうなされていてね・・。」

バーヴァン・シー「!?。貴方・・私が誰なのかを知らずに助けたのね?私なんか・・」

アルト「バーヴァン・シー・・?」


バーヴァン・シー「私・・・誰かに愛されたことがなくて、弱い者いじめをすれば、お母様に褒められたから、お母様に愛されるために、妖精騎士トリスタンとして、他人を虐げて来たのよ・・」

バーヴァン・シー「でも・・それでもお母様は愛してくれなかった・・。お母様が教えてくれたことなのに・・私の事を愛してくれなかった・・・」

バーヴァン・シー「それで、喪黒のあのキャラメルに手を出してまで、お母様が好きそうな物を買ってあげようと必死で頑張ったのに・・」周りを見渡す

アルト「・・・・・」周りを見る


周りには大量の買い物した物がズラリ存在していた

アルト「(これ全部、あいつが買った物なのか・・記憶違いでモルガンへのプレゼントにすり替わっているのか?)」

バーヴァン・シー「それなのに・・・私のせいで、ムリアンのオークションを台無しにしちゃって・・・絶対に私、お母様に怒られる・・」

アルト「・・・・・・・・」

アルト「・・・・・」ギュウゥゥ~~!

バーヴァン・シー「えっ・・・・・」抱きしめられて

アルトはバーヴァン・シーを後ろから寄り添い、抱きしめる


アルト「君は運がなかっただけだ。母に愛されず、誰からも愛されず、愛を欲するあまり・・多くを傷つけ、奪ってきた・・」

アルト「愛が欲しいあまり、歪な幸運に頼ったのも、君がそれに頼るまで心が追い詰められてたって事なんだ・・・」

バーヴァン・シー「でも私・・これからどうしたら良いの・・?私は・・・・」

アルト「俺が救ってやる!君を・・この妖精國を俺が救うように君を救ってやるよ!!愛してやるとも!!」

バーヴァン・シー「本当に・・・本当に私を愛してくれるの・・・?」グスン・・

アルト「あぁ・・約束するよ、バーヴァン・シー!!」

バーヴァン・シー「あぁ・・・アルト・・・」ポロポロ・・


バーヴァン・シーは涙ながらも後ろを振り返り・・

バーヴァン・シー「アルト・・貴方に初めて会った時、初めは他の妖精と同じ雑魚と思ってたけど・・そうじゃなかった・・。」

バーヴァン・シー「貴方・・私よりとっても欲深くて、私より最高なんだね・・」

アルト「欲深くて最高って・・・」苦笑い

バーヴァン・シー「私・・貴方のことが好きになっちゃったみたい・・・だから・・・・」顔を近づけて・・



バーヴァン・シー「わたしを・・・抱いて・・・♡」

アルト「!!!!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バーヴァン・シー「ンンッ!ンクッ・・」キスをする

アルト「ンンッ・・チュウゥ・・」キスをされ

バーヴァン・シーとアルトはキスでお互いの舌を絡ませ・・・


バーヴァン・シー「ンンッ♡チュッ・・ンチュゥゥ・・」スルスル・・(アルトの手を彼女の股に合わせ・・)

アルト「チュゥゥ・・ンチュゥ・・」キスをしながら手を動かし・・

クチュクチュクチュウ~・・♡(バーヴァン・シーのオマンコをいじらせる)

バーヴァン・シー「ンンっ♡チュゥゥ・・プハァッ・・!!」

アルト「ば・・バーヴァン・シー!?ちょっと急だぞ!?」

バーヴァン・シー「ウフフ・・アルトもまた、私のあそこに欲情してたでしょ?指で感じちゃったわぁ~・・♡」

アルト「ウゥゥ・・・」人の事を言えない・・

バーヴァン・シー「あと私の事・・いちいちバーヴァン・シーと呼ばないでくれる?その名前・・私、嫌いなの・・」

アルト「確かに、『バーヴァン・シー』と言う名前は少し長いなぁ~・・・。」

アルト「それじゃあ、君のことは『ヴァージェ』と言って良いか?」

バーヴァン・シー「『ヴァージェ』・・。ええ、その名前・・なんか気に入ったわ・・♡」

ポロロ~ン♪スルスルスル~~・・
バーヴァン・シーは糸を巧みに使い、自分の衣服と靴を脱ぎ捨て・・

バーヴァン・シー→ヴァージェ「・・・・・」全裸になる

ヴァージェ「私・・こういうの初めてだから・・優しく・・してね?」ウルウル・・

アルト「・・・あぁ・・実を言うと、俺も初めてだ・・」

ヴァージェ「そう・・なら良かった!お互い、未熟なところはあるけど・・お互い、愛し合いましょう・・♡」

アルト「うん・・・」衣服を脱ぎ始める


ヴァージェ「ンンッ♡チュウゥ、チュブッ・・」チュウ、チュ♡

アルト「チュゥゥ♡チュブッ、チュゥゥ♡」チュゥ、チュッ♡


ドサッ!!(キスをしながらベッドに倒れ込む)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
数分後・・ベットの上で


ムニュ♡ムニュ♡チュブチュブ・・・(ヴァージェの胸とマンコをいじるアルト)

ヴァージェ「はぁ・・アァァン♡ヤァァァン♡」チュブチュブ♡

シュルシュル・・シュッ、シュッ・・(ヴァージェの手コキ)

アルト「はぁ・・はぁ・・」シュル・・ムクムク


ヴァージェ「ハァ♡ハァ♡・・・貴方のオチンポ、たくましい・・雑魚チンポじゃなくて良かったわ♡」

アルト「言わせてみれば・・この!!」チュブブブ~♡

ヴァージェ「アァァン♡貴方の指、マンコをいじくって・・ヤァァン♡」ジュブジュブ♡


ヴァージェ「あなた・・初めてにしては女の扱い、なれてるじゃない・・」アムッ、ムニュウ♡ジュルジュルル~~♡(パイズリフェラ)

アルト「そっちこそ・・俺の棒の扱い、なれてるなんて・・とんだ処女ビッチだな?」レロッ、チュゥゥ♡(クンニ)

アルト「(いつも見てる同人誌や動画の影響かな・・。技が身体に染みついている・・)」ジュル、ジュブブ~・・

ヴァージェ「(わからないけど・・これ、ノリッジから流れ出た変な本を見た影響かしら・・)」レロッ、ムニュムニュムニュ♡ジュルル~~♡


ヴァージェ「アリュト・・モウダシニャサイ?イキタイならいいわよ・・」ムニュムニュムニュ♡ジュルジュルジュル♡


アルト「ウゥゥ・・ヴァージェ、俺、もう・・・ウゥゥ!!」ビクビク・・


ビュッ!ビュルルル~~~!!

ヴァージェ「きゃぁぁ~~!?」かけられる


アルト「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」ビクンビクン♡

ヴァージェ「ハァァァ・・なんて匂いなの♡これが、男の匂いなのね・・・」キュンキュン♡


ヴァージェ「でも、これで終わりじゃないよね?でないと貴方は・・」

アルト「雑魚と言いたいのかい?まだまだ~~!!」襲う

ヴァージェ「キャァァ~~♡♡」押し倒される

>>32
コーラルは救われます。(時期はまだ先の話)

ギシィィィ~~・・(ベットに横たわるヴァージェ)


ヴァージェ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ドキドキドキ・・

アルト「・・・挿れるぞ?」グン。ギュン♡

ヴァージェ「えぇ・・来なさいよ・・」ヒクヒクヒク・・♡


ニュブッ、ズッププブブゥゥ~~~♡♡

ヴァージェ「ウウ・・ッンンンンンゥゥ~~・・」ジュブブ~~♡

アルト「フゥ・・ゥゥゥ~~・・(ゥゥ・・膣圧がキツい・・!)」ズプププ~~♡


ズブブブゥゥ~~!!ズブッ!!(ブチッ!)

ヴァージェ「ンンンン・・イ、痛タッ!ウゥゥ~・・♡」ギチィィ、ポロポロ・・


タラァァ~・・(ヴァージェのオマンコから、破瓜の血が流れ出る)

アルト「ヴァージェ、痛がっているだろ?血が出てるぞ・・・」

ヴァージェ「くぅぅ・・痛くないわよこんな・・・くぅぅ・・」ギチギチィィ・・♡

ヴァージェ「アルト・・あなた、私の処女を奪ってあげたんだから・・責任取って、愛してくれるわよね・・・?」プルプル・・

アルト「わかってるって・・・良いんだな?」

ヴァージェ「いいわよ・・・好きなように動きなさい♡」両手を差し出す



ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ チュブ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

ヴァージェ「アァァ♡アンアンアン♡ヤァァ、スゴッ・・ハァァァ♡」ズチュ♡ズチュ♡

アルト「ウン、フゥ・・フゥフゥフゥ!!」ズブッズブッ♡(ピストン)

ヴァージェ「アァァァ♡アン♡アン♡アン♡アン♡アァァ・・・・」ズブッズブッ♡プルンプルンプルン♡

ヴァージェ「アァァァ♡わ、私・・アルトに中を染められていくぅぅ~~♡」ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡

アルト「(気持ちいい・・ヴァージェの中、凄く良い・・)はぁ・・はぁ・・」ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡

ヴァージェ「アァァァ~~♡私、妖精なのに、けものみたいにバカになっちゃぅぅ~~♡♡」ズチュ♡ズチュ♡ズリュリュゥゥ~~♡



パンパン♡パンパン♡ パコパコ♡パコパコ♡パコパコ♡

パンパンパン♡(ヴァージェのおっぱいをわしづかみにバックでつくアルト)

ヴァージェ「アァァ~~♡アンアンアン♡好き、好き、好き♡アルト、好きなのぉぉ~~!!」パンパンパン♡

アルト「ハァハァ・・・ヴァージェ、俺・・初めて会った時、君のパンツを実は見てしまってて・・・」パンパン♡パコパコ♡

ヴァージェ「そんなのイイの♡わたし・・貴方と出会った事を、後悔なんてしないわぁ~~♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡


アルト「はぁ・・はぁ・・くぅぅ、俺・・なんかもう・・」ズブッ♡ズチュ♡

ヴァージェ「イキソウなの?イイワヨ♡貴方のチンポで・・♡私を染め上げて・・♡貴方の愛で、私を満たしてぇぇぇ~~~♡」

アルト「ヴァージェ♡もう、イッ・・・」ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡ズブブゥゥ~~♡

ヴァージェ「アァ私・・私じゃなくなっちゃう・・♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

ヴァージェ「さようならお母様♡この妖精騎士トリスタン・・バーヴァン・シーは・・この愛のために、全てを捧げますぅぅぅ~~♡♡」パチュン♡パチュン♡パチュン♡

ヴァージェ「イク・・ヴァージェ、イク♡イクイクイクイクッイッチャウゥゥ~~~~!!」パチュン♡パチュン♡ギュゥゥ~~♡


ドピュッ!ドピュドピュドピュドピュドッピュゥゥ~~~!!

ヴァージェ「ハァァァ♡アァァァァァ~~~~~~~!!!」絶頂

ドビュッ!ブビュゥゥ~~・・・、ズリュリュゥゥ~~ジュポン!


ヴァージェ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・♡♡♡」ドロォォ・・

アルト「ハァ・・ハァ・・」ビクンビクン・・

アルト「ヴァージェ・・もう一回いいか?」ビンビン!!

ヴァージェ「ハァ・・ハァ・・なにを今更・・えんりょしないでいいわよ・・♡」ゴポッ、かぱぁぁ~♡


ヴァージェ「アルト・・今夜はそう簡単に寝かせて・・あげません!ってね♡」グチュゥゥ~♡(マンコをみせひらく)

アルト「あぁ・・大好きだよ、ヴァージェ!!」ビキーン!!
ーーーーーーーーーーーー
さらに時が過ぎ・・

ズチュゥ、ズチュゥ、ズチュゥ♡ズコッ、ズコッ、ズコッ♡


ヴァージェ「アァァ♡アァァ♡いいのぉ~♡アルト、イイのぉ~~!!」パチュン♡パチュン♡

アルト「ハァ、ハァ!ヴァージェのおっぱいも、唇も、おまんこも・・全部俺の物だぁぁ!!」パンパンパン♡ギュウゥッ、モニュゥゥゥ♡

ヴァージェ「アルト~~♡好き♡大好き♡愛してる~~♡」ズチュ♡ギュンギュゥゥ~♡

アルト「ヴァージェの締りが・・・イ、イクゥ~~!!」ズブブゥゥ~~!!


ドビュドビュドビュ、ドビュビュゥゥ~~!!(ヴァージェの子宮にたくさん中出し射精!!)

ヴァージェ「アゥゥゥ♡イックゥゥゥ~~~♡♡」ズキュン♡ズキュン♡



このあとも、体力が続く限り・・二人はたくさんSEXをした・・・・

ヴァージェ(妖精騎士トリスタン・・バーヴァン・シーだった妖精):アルト・オルランド(三澤亮太)と共に行く今作のメインヒロイン、その1。
喪黒福蔵にそそのかされ、幸運のキャラメルでオークションを滅茶苦茶にし、ドーン!で記憶を消されるも、一部がアルトの手で戻る
愛されてないことを逆手に、アルトは彼女を愛してあげ・・

モルガンに愛される事よりもアルトと愛し合うように彼に自分の処女を捧げ、膣内射精で絶頂した。

今日はここまでです。

第3節:グロスターからの脱出
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翌朝・・・


アルト「うっ・・うぅぅ~ん・・・」目が覚める

ヴァージェ「すぅ・・すぅ・・」疲れて眠ってる

アルト「ふふっ、とってもエロ可愛かったよ、ヴァージェ・・・」

チュウゥゥ♡(ヴァージェにキスをするアルト)


アルト「(とても清々しい気分だ!あの妖精騎士トリスタン・・今はヴァージェを俺の女にして・・予定外だが、俺の童貞卒業に貢献してくれた・・)」

ヴァージェ(あの夜の回想)「アァァァァ~~♡」中出し絶頂!

アルト「(あのヴァージェの顔を思い浮かべる度に彼女の事が気になってしょうがないな・・。ヴァージェの膣内、名器と言えるぐらい気持ちよかったなぁ・・・)」

アルト「(さて・・これからどうしよう。シロモは移動手段に使えるし、この買い物の量から、しばらくは長旅も出来そうだな・・)」


アルト「(あとは・・こいつらを避けて行くかだな・・・)」窓から下を見て・・
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グロスター周辺では・・


ダッダッダッダッダッダ・・・・

妖精騎士トリスタンの衛士1「トリスタン様を探し出せ!!なんとしても探し出すんだぁ~~!!」

妖精騎士トリスタンの衛士達「オォォォ~~~!!」


妖精騎士ランスロット「それで、トリスタンの焼死体が見つからないと?」

妖精騎士トリスタンの衛士2「えぇ・・残骸を組まなく探しましたが、何処にも・・」

妖精騎士ランスロット「そう・・僕はこのまま空から探す。捜索を続けろ。」

妖精騎士トリスタンの衛士2「はぁ!!」現場に戻る

妖精騎士ランスロット「・・・・あいつ、一体何処へ行ったんだ?」ビュゥゥ~~ン!!


ムリアン「・・・わたしの展覧会がぁ・・わたしの財産が・・」ポカーン・・

司会者の妖精「ムリアン様・・・」


外では、妖精騎士トリスタンの捜索隊が目を光らせていた

ホテルグロスター アルト達の部屋


アルト「(これはもう、俺とヴァージェはこれ以上グロスターにいることが出来ないかぁ・・・)」

ヴァージェ「うぅぅ~~ん・・アルト、おはよう・・♡」

アルト「あっ、おはようヴァージェ。」

ヴァージェ「ねぇアルト・・どうしたの?」

アルト「ヴァージェ・・君を捕らえるために、モルガンの兵士達がグロスターをウヨウヨしているんだ。」

ヴァージェ「そんな・・・わたしのせいで、アルトに迷惑をかけるなんて・・」

アルト「気にするな、ヴァージェが俺を受け入れた時からわかってた事だ・・とりあえず、長旅の支度をするぞ!!」

ヴァージェ「えぇ・・わたし、すぐ身体を洗ってくるから待ってて!」浴場に急ぐ


アルト「(ヴァージェ、すっかり俺にメロメロだな・・。さて、俺もやるか・・)」支度を進める

アルト達はグロスターを脱出するために、長旅の支度を進めた。
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ホテルグロスター フロント


アルト「チェックアウトをお願いします。」

フロントの女性「あっ、アルト様ですね?昨日はお楽しみでしたねぇ~・・?」

アルト「えっ、えぇ・・・。(何で知っているんだ?)」

ヴァージェ(変装)「(ねぇ・・これマズくない?ここホテルのロビーだし、広いから逆にバレるのマズくない?)」心配する

アルト「(しかし、黙ってホテルを出るのも返って怪しまれると思うから・・・)」


フロントの女性「アルト様、宿泊代は既に代理がお支払いになっておりますので、すぐにチェックアウト出来ますよ。」

アルト「えっ?(代理人って・・・)」

フロントの女性「あぁ、それとその代理人から渡してほしいものがあるとお荷物をお預かりしております。」

アルト「荷物の預かり・・?」


ガシャガシャ・・・(荷物を2つ取り出す。)

フロントの女性「こちらでございます。差出人は、「笑ゥせぇるすまん」と仰ってましたが・・」

アルト「(喪黒のことだな!二度と会わないと言って、味な真似を・・・)あ、ありがとうございます。」


アルトは2つの荷物である小さな箱と地図を受け取り・・

フロントの女性「あ、あと・・差出人の方が、アルト様がチェックアウトする際、2つの内この地図を開いて欲しいと言ってました・・」

アルト「ほう・・どれどれ・・?」地図を開く

地図を開くと、それにはグロスターの地図であり・・安全に脱出するルートが書かれていた。

アルト「こ、これって・・・」

フロントの女性(小声)「・・・ここだけの話ですけど、差出人の方がこう言ってたんです・・あなた様が、「予言の子」を匿って旅をしているっていう噂があるって・・」

アルト(小声)「予言の子!?(喪黒の奴・・余計な事を!)」

フロントの女性「私、このホテルのフロントをしてるグロスターの中級妖精ですが・・私、予言の子の為なら・・仕事を辞めてでもその子を守りたいと思ってます・・。」

アルト「そうか・・君もモルガンの事を・・・」

フロントの女性「私・・予言の子が妖精國の救う救世主と信じています。だから・・」


バタン!(休憩中の札を出し・・)
フロントの女性「私の担当ではありませんが、移動手段の準備は整っております。どうぞこちらに・・」案内する

アルト「わかった。行くよ、ヴァージェ!」ついて行く

ヴァージェ「えぇ・・・。」ついて行く

フロントの女性妖精の案内の元、ホテルグロスターのロビーをあとにする


バタン!!(妖精騎士トリスタンの衛士達がアルト達と入れ違いで入ってくる。)

妖精騎士トリスタンの衛士1「ここにトリスタン様がご宿泊された情報があった。組まなく探せ!!」

妖精騎士トリスタンの衛士達「は!!」
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グロスター 出口


アルト「貴方のおかげで、グロスターを出られた。感謝する!!」

ヴァージェ「ありがとう、おかげで旅を続けられるわ!」

フロントの女性「いえ、アルトさん・・ヴァージェさんでしたね?どうか予言の子を・・・このブリテンを救ってください!!」

アルト「あぁ、約束するよ!」


シロモ「プイプイ(しゅっぱーつ)!!」ガラガラガラ・・

バイコーンとシロモに引っ張られ、アルトとヴァージェを乗せた馬車は


フロントの女性「・・・・・・・・」


喪黒「どうでしたか?私が用意したアルバイトの方は?」

フロントの女性「あっ、喪黒さん!」

喪黒「無事にアルトさん達はグロスターから旅立ちましたね。」

フロントの女性「それよりも喪黒さん・・」

フロントの女性「言われた事をやったのだから、ちゃんと給料を払いなさい!!」態度が豹変して・・

喪黒「良いですよ、こちらです・・・」給料を渡す

フロントの女性「ありがとう。」中身を見る

給料袋の中には1億モルポンドが入っていて・・

フロントの女性「フフフ・・これでようやくオックスフォードに私の店を出せるわ!」

喪黒「そうですか、それは良かったですねぇ~~。で、予言の子の事は?」

フロントの女性「知るかそんなの!世の中、生きていくためには金が必要なのだから・・・」

喪黒「そうですか。では私はこれで・・・・」フロントの女性妖精の元を去る


喪黒「この妖精國の妖精達は、なんとなく人間と同じような存在となりつつあって、私は安心しましたよ。」

喪黒「妖精騎士トリスタン・・今はヴァージェさんでしたね。あの妖精は自ら不幸を招いた結果、自分が本当に欲しかった物を手にすることが出来たのですから・・」

喪黒「私は心の隙間をお埋めになり、喜んでくれるのなら・・人間でも妖精でも区別なく仕事をさせてもらいますからねぇ~~・・」


喪黒「ホォ~~ホッホッホッホッホっ・・・・・」

喪黒はいつもの通りに一人笑いながら去って歩いて行くのだが・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドサッ!(人にぶつかる)

フードの女「・・・・・・」

喪黒「おや、ごめんあそばせ。少し嬉しいことがあって、ちょっとよそ見をしていましたので・・」

フードの女「別に良いわ・・。それよりあなた・・妖精騎士トリスタンの事を知っているような素振りを見せていたわね?」

喪黒「はい?」


タッタッタッタッタッ!!

妖精騎士トリスタンの衛士達「動くな!!」槍を突きつける

喪黒「おや?貴方たちは、モルガンの・・・」

妖精騎士トリスタンの衛士1「喪黒福蔵!グロスターでの連続詐欺事件・違法販売及びムリアン敷地の放火と妖精騎士トリスタン様の誘拐の疑いでお前を拘束する!!」

喪黒「な、何を言い出すのですか!?私は何も・・・」

妖精騎士トリスタンの衛士1「連れて行け!!」連行する

喪黒「まっ、待ってください・・待って!!」拘束される喪黒福蔵


フロントの女性「離してよ・・離して!」拘束される

妖精騎士トリスタンの衛士2「兵長!この女、以前にも運び屋としてマークしていた妖精です。この男と関係あると思います。」

妖精騎士トリスタンの衛士1「そうか、そいつも連れて行け!!」

フロントの女性「ちょっ、運び屋って!?喪黒、これはどういうこと!?あんた、荷物を運ぶ簡単な副業だって言ったのに、こんなヤバい仕事させてたなんて!!」

フロントの女性「私は騙されただけよ!!私は悪くない!悪いのはその男だけなのよぉ~~!!」

トリスタンの衛士達に拘束され・捕らえられた喪黒達2人は、無念にもモルガンが待つキャメロットへ連行されていった・・

妖精騎士トリスタンの衛士1「我らにご協力いただきありがとうございます。」

フードの女「いえ、別に良いわ・・。それと他に話があって・・・」サラサラサラァァ~・・


フードの女「私、モルガン陛下にお伝えしないといけない用事があり、このままキャメロットへ連れてって欲しいのですが・・?」シャララァァン・・

妖精騎士トリスタンの衛士1「あぁ・・えぇっと・・わかりました。お連れいたします・・」眠そうに答える

衛士1に案内されるように、フードの女は連行されていった


フードの女「(妖精騎士トリスタンは、あの男(長谷川亮太ことアルト・オルランド)の女として堕ちたか。モルガンの娘と聞いていたが、所詮一人の女妖精だったってことね。)」

フードの女「(おそらく妖精騎士ガウェインもまた、あの男が利用するために生かしておいたに違いない・・・。)」

フードの女「(あのバカ騎士は頬っておいても・・あの男を追い、そしてあの男の思うがままになるだろう・・・)」

フードの女「(これで二人(トリスタンとガウェイン)は、妖精騎士として陥落した。あとは・・・・)」上を見上げる


妖精騎士ランスロット「・・・・・・・・」空から見ている

フードの女「(あの妖精騎士ランスロットをどう堕とすかだね?)」

フードの女はそう笑みを浮かべながら、軍勢と共にキャメロットへ向かうのであった・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
グロスターを出て、数キロの荒野  アルトとヴァージェが乗るシロモとバイコーンの馬車では・・・


アルト「だいぶ、グロスターから離れたなぁ・・。さて、次は何処へ行こうか?」

アルトは馬車をゆっくり走らせながら考えた末・・


アルト「よし、このままノリッジに向かって進むぞシロモ!」

シロモ「プイ!(わかったわ。)」

馬車は東のノリッジに向かって走り出していった・・


ヴァージェ「ハァァァ・・もうグロスターには当分行く事ができなくなっちゃったね?」

アルト「あぁ・・。でも、俺は後悔してないよ?なんたって、ヴァージェと出会って・・尚且つ一緒にいられるのだから!」

アルト「それに、俺がこの妖精國を変えた暁には・・グロスターでヴァージェの欲しいものを沢山買ってやるからな?」

ヴァージェ「アハァ♡アルト、大好きぃぃ♡」抱きしめる


ヴァージェ「ねぇ~・・頬っておいてもノリッジまでは、何にもないんだし・・」チラッ

アルト「なんだ?」

ヴァージェ「私がアルトのアレと遊んで良いかしら?」


ポロン♡(おっぱいをさらけ出して誘惑する)

アルト「はぁぁ・・しょうがない娘だなぁ~~・・」むにゅ♡

ヴァージェ「ヤァァン♡アルトォォ~~♡」ムニュ♡ムニュ♡

ヴァージェ「ンンッ♡ハァ・・ハァ・・♡」ムニュ♡ムニュ♡

ヴァージェ「ァァァ♡良いのぉ♡ヴァージェのおっぱい、モット強く揉んで♡」ムニュ♡ムニュ♡

アルト「こうか?」ムニュ♡ギュッギュウ♡

ムニュ♡ムニュ♡コリッ、コリコリ♡

ヴァージェ「ハァ・・アァァ♡そこ・・そこいい~♡」コリコリ♡

アルト「(乳首をいじられ、感じているな?よし・・)」コリコリ♡ギュウッ!

グニュウ♡グニュウ♡プルン♡プルン♡

ヴァージェ「アッ♡アッ♡アルトぉぉ~~♡」プルン♡グニュゥゥ~♡


ヴァージェ「ンンッ♡チュウゥ、チュブッ・・」チュウ、チュ♡

アルト「チュゥゥ♡チュブッ、チュゥゥ♡」チュゥ、チュッ♡

アルトはヴァージェのおっぱいをおもちゃのようにいじりながら、彼女とのディープキスを交わしていた・・


シロモ「プゥゥ・・・・(この変態リア充めぇ・・)」ちょっと後ろを見て
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
シロモ「・・・・・プイ!?」キキィィ~~!!(急停車)


ヴァージェ「ンンッ・・プハァ~!?どうしたの?急に止まるなんて・・・」

アルト「ヴァージェ、あれを・・・・」


妖精騎士ガウェイン「・・・・・・・」怒りに満ちてる

アルト「妖精騎士ガウェイン・・・。」

ヴァージェ「ガウェイン!?なんであんたがそこにいるのよ!?」おっぱいを隠す

アルト達の前に現れたのは・・怒りに満ち、今にも襲いかかろうとする妖精騎士ガウェインの姿があった・・。

第4節:怒り狂う魔犬の妖精騎士
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大穴西近くの平原


妖精騎士ガウェイン「見つけたぞ・・ソールスベリーの時はよくもやってくれたなぁ!!」ピリピリ!!

アルト「・・・・(時間差ヒール(改良)の効果が切れたか。)」

ヴァージェ「ちょっとアルト・・あのこ、妖精騎士ガウェインに何か恨みでも買ったのかしら?」

アルト「えぇ~っと・・ソールスベリーにいた時にちょっとね?」


妖精騎士ガウェイン「そこにいるのは・・妖精騎士トリスタン!?」

ヴァージェ「あん?」

妖精騎士ガウェイン「何故貴公があの男のそばにいるのだ!?一体グロスターで何があったんだ!?」

ヴァージェ「トリスタン?妖精騎士?何を言うと思ったらそれね・・・」

ヴァージェ「ガウェイン、貴方に言っておくことがあるの・・。私、モルガンの娘である事を辞めたのよ!」

妖精騎士ガウェイン「や、辞めたって!?そなた、一体何を言って・・・」

ヴァージェ「私ね・・・アルトに出会ってから目が覚めたの。あの玉座に座っているだけで、私の事を見ているふりをして何もせず・愛してもくれずに虐げてばっかのあいつ(モルガン)に反抗することに決めたの!」

妖精騎士ガウェイン「反抗って・・・おい貴様、妖精騎士トリスタンに何をした!?一体彼女に何を吹き込んだ!?」

アルト「別に・・・ヴァージェに妖精國とモルガン陛下の真実を言ってあげただけさ。」

妖精騎士ガウェイン「な、なに・・!?」

ヴァージェ「言ってなかったわね?今の私はね、妖精騎士トリスタンであって妖精騎士トリスタンではない・・バーヴァン・シーであってバーヴァン・シーでもない・・」

ヴァージェ「今の私は、この国をあいつ(モルガン)から解放する為に旅し、愛を知らない私を愛してくれたこのアルトくんの恋人、「ヴァージェ」なのよ!!」

アルト「(恋人って・・・まぁ良いか。)そうだ。俺はヴァージェの恋人で、彼女とはラブラブな関係なのだよ!」

妖精騎士ガウェイン「こ、恋人!?・・・ラブラブ!?」困惑する

ヴァージェ「そういうことよ♡」

ポロロ~ン~♪シュルシュルルルゥゥ~~・・(弦を巧みに操り・・)

ズルルッ!(アルトのズボンとパンツが脱げる)
アルト「ちょっ、ヴァージェ!?」ビクンビクン!

妖精騎士ガウェイン「んなぁ!?そいつ、なぜ下のモノをさらけ出した!?」赤面

アルト「違う!!ヴァージェが勝手に・・・」

妖精騎士ガウェイン「くぅ~~!?こいつ・・・」バイィィ~~ン!!(弦が絡まりはじめ・・)


バシン!!(弦で拘束される妖精騎士ガウェイン)
妖精騎士ガウェイン「な、なにぃぃ!?」拘束される

ヴァージェ「うふふ、見てなさい♡」スルゥゥ~♡(スカートを上げ、パンツをずらし・・)


チュッ♡グプププゥゥ~~♡♡

ヴァージェ「ンン♡アァァァン♡ハァ・・ハァ・・」グププゥゥ・・♡

ヴァージェ「はぁ・・♡ゴメンねアルト・・勝手に挿れちゃった♡」ジュンジュン♡

アルト「もうヴァージェ~~・・・(でもヴァージェのおまんこ、凄く締まる・・!!)」ズリュリュゥゥ~~♡


ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ チュブ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

ヴァージェ「ハァ♡アァァ♡アァァァン♡見て~♡私たち、こんな風に繋がって愛し合っているのよぉぉ♡」ズチュ♡ズチュ♡キュンキュン♡

妖精騎士ガウェイン「な!?トリスタン・・騎士としてなんて不貞な!?」赤面

アルト「ハッ、ハッ・・・(ヴァージェ、ガウェインにSEXを見られていて興奮しているのか!?)」グチュ♡ズチュッ♡


ヴァージェ「ハァァァ♡アン♡アン♡アン♡アン♡貴方にはわからないでしょうね・・ハァ♡ハァ♡・・貴方みたいなすぐに独りになるような・・」

妖精騎士ガウェイン「黙れ!!その事を言うんじゃない!!」

ヴァージェ「どうして?♡貴方は前にも恋人を作ったのに、すぐにひとりっきりになってたの、忘れたの?・・・ハァァァ♡イィ、そこイィィノォ♡」ズチュ♡ズチュ♡グリュ♡グチュッ♡(おまんこをいじりながら)

妖精騎士ガウェイン「クゥゥゥ・・・」タラァァ~~・・(愛液がたれる)


妖精騎士ガウェイン「(今のトリスタンはとんでもなく狂っている!私を侮辱したあの男とこんな淫らな行為を楽しむなんて・・・こっちまで頭がおかしくなりそうだ!!)」

アルト「(確かに、ヴァージェがここまで愛欲や性欲に貪欲だったなんて知らなかった・・。ヴァージェは一体、モルガンに何をされればこんな風になってしまうんだ?)」


妖精騎士ガウェイン「トリスタン・・貴公はもう、モルガン陛下の娘として、妖精騎士として、忠義も何もないんだな?」

ヴァージェ「アァァ♡ハァァァァ♡そ、それがどうしたの♡私はもう、あんな奴に従う義理なんて1ミリもないのだから♡アァァン♡」パン♡パンパン♡プルン♡プルン♡

妖精騎士ガウェイン「それはモルガン陛下を裏切るって事なんだな!!」ジジジジジィィィ~~!!(力を溜める)

アルト「ヴァ、ヴァージェ!?ちょっとこれはヤバいんじゃ・・ウゥゥ~~・・」ズプッ♡ズプッ♡ギュンギュン♡

ヴァージェ「ハァァァ♡マって♡私も・・そろそろ、イキそう・・♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡」ズキュン♡ズブッズブッ♡


妖精騎士ガウェイン「くぅ・・グゥゥゥゥ~~~!!」プチブチブチィィ~~!!(身体の弦を引きちぎる)

ジュボォォォォ~~~!!(剣に炎が纏いはじめ・・)
妖精騎士ガウェインは弦を力で引きちぎり、剣に炎を纏わせ・・

アルト「ヴァ、ヴァージェ!?」ズブブゥゥ~~!!

ヴァージェ「ハァァァン♡・・・んっ・・や、ヤバっ!?」ズブッ・・


妖精騎士ガウェイン「せめて、その男と繋がりながら炎に焼かれてしまぇぇぇ~~!!」ボォォォォ~~!!(近接で襲いかかる)


シロモ「キュゥゥ!?」馬車の後ろに隠れる


ジュボォォォォ~~!!(炎が迫る)

アルト「くっ・・くぅぅぅ~~!!」ビクビクン!!


ドピュッ、ドビュビュゥゥゥ~~~!!(ヴァージェに中出し射精!!)


ヴァージェ「アァァァ!?♡イックゥゥゥゥ~~♡♡」ドクドクドクン♡♡

アルト「くぅあぁぁぁぁ~~!!(バリア!!)」ビュビュッ、ギュウイィィ~ン!!


ギュィィン!ガキィィィ~~!!(バリアが妖精騎士ガウェインの攻撃を止める)

妖精騎士ガウェイン「なに!?こいつ、まだそんな力を隠していたのか!?」ギギギィィ~~!!

アルト「クゥゥゥ~~~!!」ジリジリジリィィ~~・・


アルト「ハァァ!!」ギィィン!!
バイィィィィ~~ン!!(妖精騎士ガウェインを押し返す)

妖精騎士ガウェイン「ヌァァァァ!?」押し返される


アルト「はぁ・・はぁ・・」ズリュリュゥゥ・・ジュポン!

ヴァージェ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・♡」ドクン♡ゴポポォォ・・♡

アルト「ヴァージェ、危ないところで焼き殺される所だったぞ!?」(怒)

ヴァージェ「ご・・ごめんなさい・・。調子に乗っちゃった♡」テヘペロ♡


妖精騎士ガウェイン「クゥゥ~~!!」立ち上がる

アルト「来るか・・・」ゴソゴソ・・(馬車の中を探り・・)


ジャキン!(クレイモアの剣が近くにあった)

アルト「(よし!これは使えるが・・・)」


妖精騎士ガウェイン「くぅ・・こいつぅぅ~~!!」もう一度、剣を纏いて攻撃!!

アルト「ハァァァ~~!!」ギュィィン!!(バリア展開!)


ガキィン!ゴキィィン!(バリアで攻撃が通らない)

アルト「ヴァージェ、余計な手間をさせやがって・・」ズボンをはきながら

アルト「(このバリア、俺がこの世界に来た時に手に入れた3つの力の一つであり、唯一防御に適した力だ。ストパンのシールドとも言えるが、使う機会がなかったが・・ヴァージェの余計な事で出すことになったなぁ・・)」

ヴァージェ「お説教は後で聞くわ!今は・・・」

妖精騎士ガウェイン「ヌォォォォ~~!!」ブラックドック、発動!

ガジガジ・・ピキピキッ!

アルト「!!?(やはり、このバリアでは相性が悪いか・・・)このぉぉ!!」ギィィン!!


バィィィン!!ズゴゴォォ~!!(妖精騎士ガウェインを押し返す)

妖精騎士ガウェイン「グゥゥゥ~~・・」耐える

アルト「ハァァァ~~!!」クレイモアを片手に近づき・・

妖精騎士ガウェイン「来るか!!ヤァァァ!!」シュン!


ジャキン、ジャキィィン!!(剣のつば競り合い)

妖精騎士ガウェイン「ふん!剣のわきまえは出来ているな・・だが!!」押し返す

アルト「クゥッ!!」かわす


ヴァージェ「ハァァァッ!!」シュババン!(棘飛ばし)

妖精騎士ガウェイン「ヌゥゥゥ!?」ガキガキン!(はじき返す)

妖精騎士ガウェイン「邪魔するなトリスタン!!」ジャラララ~~!!(鎖を放つ)

ヴァージェ「フン!!」かわす


アルト「!!!」タタタタッ!(走り抜ける)

妖精騎士ガウェイン「逃がすか!!」ジュバァァン!!(業火を振りかざす)


アルト「切りがないな・・・」

ヴァージェ「アルト、あの攻撃を止めるすべはあるの?」

アルト「そうだな・・・」妖精騎士ガウェインを観察して・・

アルト「(あのガウェインの持つ剣が邪魔だな。)よし、右手を攻撃だ!」

ヴァージェ「OK!!」ピュン!


ヴァージェ「ハァァァッ!」ポロロォォン!

バシィン!(妖精騎士ガウェインの右手を拘束)

妖精騎士ガウェイン「ヌゥゥ!?小癪なっ・・」

アルト「セイヤァァッ!!」ジャキン!!(ガウェインの右手を攻撃!)


ザクゥゥッ、ブシュ!(右腕を負傷する妖精騎士ガウェイン)

妖精騎士ガウェイン「ぐわぁッ!?」ガラティーンを離してしまう


ヴァージェ「喰らいなさい!!」キィィン、グサッ!(ヒールによる刺し攻撃!)

妖精騎士ガウェイン「グゥゥ~~!?」足を負傷

妖精騎士ガウェイン「このぉぉ!!」ヴァージェのヒールをたたき折る

ヴァージェ「キャァァ!?」体制が崩れる


妖精騎士ガウェイン「クゥゥッ!なればぁぁ~~!!」
バキンッ!!(自分の角を抜き、黒い炎をまとい始める・・)

妖精騎士ガウェイン「グォォォォ~~!!」ガラティーンを左手に持ち替えながら巨大化する

アルト「ヴァージェ!!」駆けつける

ヴァージェ「アルトォォ~!!」落ちながら・・

妖精騎士ガウェイン「!!!!」後ろを振り向く

アルト「!!!??」

妖精騎士ガウェイン「もらったぁぁぁ~~~~!!」捕食する日輪の角(ブラックドッグ・ガラティーン)!!

捕食する日輪の角(ブラックドッグ・ガラティーン)はヴァージェではなく、アルトに向けて放たれる!


アルト「!!!!。ザ・ワールド!!」ギュウゥゥ~~ン!!

妖精騎士ガウェイン「」ピタッ!(時が止まる)
ヴァージェ「」ピタッ!(時が止まる)


アルトは時が止まった隙に、ソールスベリーでやったように妖精騎士ガウェインの後ろにつき・・

アルト「ヒール!!」キィィ~~ン!!

同じように彼女の体内の魔翌力を吸い、みるみるうちに彼女の元のサイズに小さくさせていった

アルト「そして時は動き出す・・・」ギュゥゥゥゥ!!


ガタァン!!(炎が消え、あの時と同じように空振りする)
妖精騎士ガウェイン「なに・・!?またあの時と同じ・・・」膝をつく

アルト「前にも言ったが、動いたらその頭を吹っ飛ばずぞ?」

妖精騎士ガウェイン「!?(また後ろを取られた・・)」

アルト「(さて、こいつをどうするか?)」

妖精騎士ガウェイン「(また私を犬にして恥をかかせる気だな・・。だがそうは行かんぞ・・・)」


妖精騎士ガウェイン「・・・・!!」

ジャリジャリィィ~~!!(鎖を伸ばし・・)


ヴァージェ「えっ・・キャァァ!?」引っ張られ、捕まる

アルト「ヴァージェ!?」


妖精騎士ガウェイン「(騎士としては卑怯だが・・)動くな!!お前の女がどうなっても良いのか!?」ギュゥゥ~~!!

ヴァージェ「くぅっ、ぅぅぅ~~・・・」首を絞められる

アルト「くぅ・・ヴァージェを離せ!!」

妖精騎士ガウェイン「嫌ね。おとなしく降参しなさい。そうすれば、しばらくはトリスタンに危害は加えない。」

アルト「うぅぅ・・」剣をいったん捨てる

妖精騎士ガウェイン「お前のその力、どんな力なのかは知らんが・・モルガン陛下の脅威となるなら、生かしてはおけんなぁ・・・」

妖精騎士ガウェイン「このまま、涙の河に突き落とすか?・・はたまたノリッジの厄災貯まりに突き落とすか?こいつらの不貞行為を陛下に報告次第・・・」

ヴァージェ「ガウェイン・・・あなた、私が今どのような状況にいるのかを、貴方はわかっていないらしいね?」

妖精騎士ガウェイン「何の話だ?」


ヴァージェ「私は今、グロスターの火事で行方不明と言う立場なのだけど・・」

ヴァージェ「私はただ行方不明になっているだけで・・私がモルガンを裏切ったって言うことを、何も知らないのよ?」

妖精騎士ガウェイン「なに・・そんなことは・・・はっ!?」

妖精騎士ガウェイン「(しまった!?あの男に復讐するばかりで・・私が今、謹慎の身であることを忘れてた!!)」


ヴァージェ「そう!貴方がやってることはモルガンの命令じゃない・・貴方が自分勝手にやっている事に過ぎないって事よ!!」

妖精騎士ガウェイン「な・・なにを・・」

ヴァージェ「私が今、モルガンに捕まっても構わないけど、貴方はどうなるのかしら?モルガンの命令で動いていないなら、今やっていることは完全なるモルガンへの命令違反よ!!」

妖精騎士ガウェイン「!!!?」

ヴァージェ「何というのかしらね?行方知らずのモルガンの娘が帰ってきたと思ったら、実はバカ騎士になって謹慎中の妖精騎士ガウェインに暴力を振るわれたって言われたら、貴方・・妖精騎士を即クビよ!!」

妖精騎士ガウェイン「~~~!?」青ざめる

グロスターを出る数時間前・・・


フロントの女性「こちらを右に向かえば、出口に着くわ・・」

アルト「そうか、ありがとう・・(ヒール(情報開示)・・)」

フロントの女性(心の声)「(はぁ・・早く終わらせて、オックスフォードに私だけのキャバレーを開きたいなぁ~・・)」

アルト「(こいつ、運び屋を副業としているな?予言の子を守るなんて、この人の演技だったとは・・・)」

フロントの女性(心の声)「(しかし驚いちゃったなぁ~。出勤前に耳にした衛兵の話じゃ、妖精騎士ガウェインがバカをやらかして、今は謹慎中だって言う話。)」

アルト「???」

フロントの女性(心の声)「(あのバカ騎士ガウェインって奴、野良犬みたいな素振りでノリッジに向かっているって噂があるから、オックスフォードにいたら、見てみたいわぁwwww)」

アルト「(フフッ・・ヒール(改良)が効いていただけじゃなく、それによる謹慎処分とは・・良いことを聞いたぞ!)」
ーーーーーーーーーーーー
平原を移動中 ヴァージェとイチャイチャしてるとき・・・

ヴァージェ「ハァァ♡アァァン♡・・なに、少し面白い話って?」ムニュムニュ♡

アルト「あぁそれはねぇ・・」上記の事をヴァージェに話す
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヴァージェ「(アルトに聞いたあのガウェインが謹慎中だって話・・とても役に立った!!)今よ、アルト!!」

妖精騎士ガウェイン「なに!?」

アルト「おりゃぁぁぁ~~!!」ギィィィン!!(バリアを展開)


バシィィン!!(バリアを動かし、妖精騎士ガウェインにタックル!!)

妖精騎士ガウェイン「ぐわぁぁぁ~~!?」手を離す

ヴァージェ「クゥゥ・・・」手が離れ・・


ヴァージェ「よし・・これで!!」

アルト「よし・・トドメはおれがやる!」

ヴァージェ「わかったわ!!」


妖精騎士ガウェイン「なぁ!?貴様ぁぁ~~!!」

アルト「ガウェイン、お前を辱めたことは謝る。あの時はお前が殺した少女の敵を取るだけだったのだが・・」

妖精騎士ガウェイン「つぅ・・何を今更!!お前など・・」

アルト「だが今のお前の立場を考えたら、お前は間違いなく破滅する事になるぞ!」

妖精騎士ガウェイン「な、何を・・・」


アルト「ヒール(改良)!!」キィィン!!

妖精騎士ガウェイン「なっ、ぬわぁぁ~~!?」

再び妖精騎士ガウェインにヒール(改良)をかけ、見せたのは・・・

とある裁判所(幻覚)


妖精騎士ガウェイン「な・・なんだここは!?」


裁判長(幻影)「被告:妖精騎士ガウェイン。お主はモルガン陛下の命令に背き、麗嬢レディ・スピンネルへの婦女暴行の罪により・・お主に有罪判決を下す!!」

妖精騎士ガウェイン「なっ・・何の話だ?」


妖精騎士トリスタン(幻影)「お母様~~、私・・あの人に乱暴をされちゃってぇ~~!!」

妖精1「なんて奴だ!!妖精騎士の風上にもおえない!!」
妖精2「あいつを殺せ~~~!!」
妖精3「あいつをノリッジの生け贄とするんだぁ~~!!」

妖精騎士ガウェイン「ち、違う!!妖精騎士トリスタンは裏切り者だ!!私は陛下の・・・」

モルガン(幻影)「・・・・・・・・」

妖精騎士ガウェイン「へ、陛下・・!?」

モルガン(幻影)「失望したぞ、ガウェイン・・・」

妖精騎士ガウェイン「!!!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
あたりは変わり、女王暦2017年のノリッジ(幻影)


わぁぁ~~きゃぁぁ~~!?(妖精達が避難している)

妖精騎士ガウェイン「!!??」

妖精1「逃げろぉぉ~~厄災が来るぞぉぉ!!」
妖精2「でも、あのクソガウェインがなんとかしてくれるさ!なんたって、このために生かされた罪人だもの!!」

妖精騎士ガウェイン「な、何を言って・・・・!?」


グォォォォ~~ン・・・(ノリッジの厄災が迫ってくる)
https://demonition.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/b8eb34fe990aa740adc353ace5ecbab9.jpg

妖精騎士ガウェイン「こ、こんなのを・・私一人で・・・?」

モルガン(幻影)「私は妖精たちを救わぬ。私はこのノリッジが滅びても構わぬ・・・」

妖精騎士ガウェイン「へ、陛下!?」

モルガン(幻影)「ガウェイン・・お前もまた、私の所有物に過ぎない。なぜなら・・・」ビリビリビリィィ~~!!(マスクを取る)

妖精騎士ガウェイン「!!??」

妖精騎士ガウェイン(幻影)「代わりの妖精騎士など、いくらでも用意できるからね!!!」ゲス顔


ズバァァァ~~!!(ノリッジの厄災が襲いかかる)

妖精騎士ガウェイン「い、いやぁぁぁぁ~~~!?」襲われる


ガジィ!ゴジュッ!バリッ!ベキィ!(何もかもが砕ける音)
妖精騎士ガウェイン「いや!?いやぁぁぁ~~!!」

妖精騎士ガウェインは厄災により身体をもてあそばれ、砕かれていく・・・


妖精騎士ガウェイン「や、やめてくれ!?いやぁぁ~!!私は・・私はぁぁ~~・・」

妖精騎士ガウェイン(幻影)「」手を振っている



妖精騎士ガウェイン(バーゲスト)「やめてぇぇぇぇ~~~~~~~~!!!」


ぐちゃり!!(バーゲストがつぶれる音)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
現実では・・・


妖精騎士ガウェイン「ぁぁぁ・・・陛下・・どうして・・・」ドサッ・・

妖精騎士ガウェインは涙を流しながら、その場に倒れてしまった。


アルト「・・折れたな。妖精騎士ガウェインの聖剣ガラティーン・・真っ二つに折れちゃったね。」

ヴァージェ「ねぇ、アルト?こいつどうするの?」妖精騎士ガウェインを指して

妖精騎士ガウェイン「・・・・・・・」気絶中

アルト「そうだなぁぁ・・!?」

アルト「あれは?」何かを見つける

アルトの目線の先に何処かの妖精の牧場と木造建築の家が建っていた


アルト「あそこに牧場があるぞ!」

ヴァージェ「牧場?・・・あっ、本当ね!風の氏族の人間牧場かしら?」

アルト「行ってみよう。最悪、野宿するよりはマシかもしれないね?」

ヴァージェ「そうね。贅沢は言えないわね・・・」


アルト「よっこいしょ!!」妖精騎士ガウェインを担ぐ

ヴァージェ「ちょっ・・こいつも連れて行くの!?」

アルト「彼女の力量と戦闘力は本物だ。味方に付ければ心強くなる。それに、彼女をモルガンから解放させたいと思うんだ、俺。」

ヴァージェ「アルト・・・しょうがないわね。私も同じ妖精騎士として、こんな所に頬っておくのもシャレになんないからね!!」同じく妖精騎士ガウェインを担ぐ


アルト「行くよ、シロモ!」

シロモ「キュゥ・・!!プイ!!(あっ、待って!!)」再び馬車を動かす


そうして、風の氏族の牧場に向け、アルトとヴァージェは妖精騎士ガウェインの肩を担いで行った。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
風の氏族?の牧場 木造建築の家


アルト「すみませ~ん!!妖精が行き倒れになってしまって・・一晩泊めてくれますかぁ~~?」呼びかける

・・・・・・・・・・

ヴァージェ「・・お留守なのかしら?こんな事態だって言うのに・・」

アルト「いや、もう使われていない可能性もあるな・・」

ヴァージェ「そうかしら・・・」


家畜の魔猪達「ブーブーブー!」

アルト「(ヴァージェの言うとおり、ここ最近まで使われていた形跡はある。一体何が・・・)」


ガサガサガガサァ~・・

アルト「!?」

モース「ガァァァ~~~!!」

モースがアルト達から左の畑から現れて・・


アルト「な、なんだあれは!?」

ヴァージェ「下がってアルト!!あれはモースといって、そこにいるだけで世界を汚す妖精國の呪いよ!」

アルト「あれが、妖精達が恐れているって言う怪物『モース』かぁ・・」


モース「ガァァァ~~!!」

アルト「(このモースが、この家の主を殺したのだな・・。)どうするつもりだ?」

ヴァージェ「倒すに決まっているでしょ!!こいつに触れたら、いくらアルトでも、汚されちゃうのだから!!」

ヴァージェ「なーに、周りを見たところ、こいつ1体しかいないから、私一人ですぐに倒せるわよ!!」


モース「オレハ・・■■■の■■・・■■■■■■だぞ・・」

ヴァージェ「(一体なにを言ってるのかわからないけど?)こいつを倒すには・・・」ポロロン♪

馬車の中身を確認しながら・・

ヴァージェ「・・決まりね!」ヒュン、ガシッ!(槍を取り出し・・)


ヴァージェ「喰らいなさい!!」ポロロン♪ヒュン!!


グサッ、グサッ!!(モースにめがけて投げ槍攻撃!)
モース「グギャァァ~!?」

ヴァージェ「こいつはおまけよ!!」ポロロン♪ヒュン!!

クルクルクル、グサグサグサッ!!(追撃の飛び槍)
モース「ぎゃぁぁぁ~~~!?」


シュゥゥゥ~~・・
モース「ダカラヨォ~・・トマルンジャ、ネェゾ・・・」消滅

ヴァージェ「(今の声、何だったのかしら?まぁ、良いわ・・)」

アルト「ヴァージェ、どうにか倒せたね。」

ヴァージェ「当たり前よ!私、元は妖精騎士トリスタンであり、アルトの恋人なんだからね!!」

ヴァージェ「正直、このような鉄の武器で戦い方のコツを覚えれば、牙の氏族じゃない普通の妖精でもモースを倒せるけど、今の妖精達はそのようなことをしたがらないというか・・・」

アルト「とりあえず、ここを今夜の寝床として使わせてもらおうか。」

ヴァージェ「えぇ!」

ヴァージェとアルトは再び妖精騎士ガウェインを担ぎ、木造の家に入っていった・・

今日はここまでにします。

明日、妖精騎士ガウェイン(バーゲスト)を抱きます(性的な意味で)

第5節:妖精騎士は女となる
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夕方頃  木造の家の中・・・寝室


妖精騎士ガウェイン「・・・・・」眠っている
現在、妖精騎士ガウェインは鎧を脱がされ、下着と長袖を着た状態で眠っている


アルト「(妖精騎士ガウェイン・・鎧を脱がしてみたら、ものすごい爆乳おっぱいだな・・。つい見とれてしまったわい・・)」

ヴァージェ「・・・ムゥゥ~・・」嫉妬してる

アルト「ゴメンゴメン!君も1番可愛いのだが・・・」


アルト「昼の事、忘れたとは言わせないよ?」

ヴァージェ「うぅぅ・・・・」

アルト「君が他人にSEXを見られて興奮するのなんて知らなかったが、敵の目の前でヤルのはとてもじゃないほどおかしいだろ!?」

ヴァージェ「ご、ごめんなさい!!私、アルトと私がどれだけラブラブでいて、尚且つあのガウェインのあの困った顔を見たかったというか・・・」

アルト「だからって、俺とのSEXを見せびらかすのはおかしいだろ!?俺の知ってる人間のビッチでもやらないぞ、これは?」

ヴァージェ「~~~~」第2霊基の姿になり・・


ヴァージェ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!もうあんな事はもうしないから・・・だから・・」土下座

ヴァージェ「私とのHを辞めないで・・私の事を嫌いにならないでください!!」

アルト「はぁ・・・本当にもうあんな事をしないと約束するか?」

ヴァージェ「・・はい!!」

アルト「んじゃぁ・・・許してもらう代わりとして・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーー
馬小屋(今夜のシロモの寝床)

ゴシゴシゴシ・・・(ヴァージェが第2霊基でシロモを洗車中)


シロモ「プイプイ・・(もっと後ろを強く!)」

ヴァージェ「はいはい・・」ゴシゴシゴシ!!

シロモ「モギュゥゥ~~!!(強すぎよ!!)」ベしっ!

ヴァージェ「イッタ!?つぅぅ・・・シロモめぇ~・・」


アルト「ヴァージェ・・」

ヴァージェ「うぅぅ・・(駄目よ、こんなことで怒っちゃ・・これは、アルトにもう一度好かれるためのお仕置きなんだもの・・)」

ヴァージェ「見てなさいシロモ!!必ずあんたが満足出来るような洗い方をみせてやるから!!」シャキン!!

ゴシゴシゴシ、きゅっきゅっきゅっ、サッサッサァ~~!!(一生懸命に洗車するヴァージェ)

シロモ「キュゥゥ~~キュゥゥ~~♡」気持ちよさそうにする

ヴァージェ「りゃりゃりゃりゃりゃぁぁぁ~~!!」洗車に夢中


アルト「・・・ふっ。(一週間のシロモのお世話係なのに、張り切ってるな。)」
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日没頃になって・・


シロモ「キュゥゥ~~♡」ピカピカ!

ヴァージェ「ぜぇ・・ぜぇ・・ぜぇ・・」息切れ

アルト「お疲れ様、ヴァージェ。」夕食を用意する

ヴァージェ「ぜぇ・・ぜぇ・・、ざっとこんなものよ・・モルカーの洗い方なんて・・・」ガブリッ!(リンゴを食べる)

アルト「でも大変だったよね?」

ヴァージェ「まぁね・・。それでこれからどうするの?」

アルト「それはねぇ・・・夕食を済ませてから言う。」モグモグ・・
ーーーーーーーーーーーーーー
夜が更けて・・・寝室

妖精騎士ガウェイン「ウゥゥ・・クゥゥ~~・・」悪夢にうなされている


アルト「俺はこれから、ガウェインとこれからのことを話していくつもりだ。」

ヴァージェ「ガウェインを説得するつもりね。そのために連れてきたからね・・。」

ヴァージェ「だけど、気をつけた方が良いわ。彼女(妖精騎士ガウェイン)、こう見えても愛した男を食べるのが性癖なのよ。」

アルト「愛した男を食べる・・まさか、一ヶ月も関係が続かなかったのって・・」

ヴァージェ「えぇ。それなのに騎士ぶっている彼女のことは前の私は好きだったけど、今は違う。アルトがいるのだもん・・」

アルト「ヴァージェ・・心配するな!俺はヴァージェの事も好きだし・・なによりもあの子(妖精騎士ガウェイン)の心をモルガンから解放させてあげたいから・・」

ヴァージェ「ふふっ・・アルトは優しいのね?良いわよ、貴方の好きにしても良いわ・・」

アルト「ありがとう、ヴァージェ。」


ヴァージェ「私はもう寝るわ・・ふわぁぁぁ~・・」眠そうにする

アルト「今日は色々とお疲れ様・・」

ヴァージェ「良いのよ・・私はアルトの妖精騎士として、恋人として愛の限りを尽くす・・・愛してくれるアルトの為だから~~・・」寝袋に入って寝る

ヴァージェ「クゥ~~・・・zzzzzz」寝てる

アルト「おやすみ、ヴァージェ・・」バタン!(扉を閉める)

アルト「・・・さて・・」

妖精騎士ガウェイン「ウゥゥ~・・」悪夢にうなされている

アルト「・・・・・・」キィィン!(ヒール(改良)


妖精騎士ガウェイン「・・・クゥゥ・・」目を覚ます

妖精騎士ガウェイン「・・!?」手を拘束されてる


妖精騎士ガウェイン「貴様!?この私に何をしたんだ!?あんなのって・・」

アルト「俺はただ、このまま俺とヴァージェをモルガンに差し出した場合、あんたはモルガンに殺されることになるって事を考察して見せたんだ。」

妖精騎士ガウェイン「何を言って・・陛下が私にあんなことをするわけがない・・・」

アルト「それは違う。俺のせいとはいえ、君は妖精騎士として地位を失い・・自らの意思でモルガンの謹慎の命令に背いてここに来手しまったことを・・君はどう思う?」

妖精騎士ガウェイン「そ、それは・・・」


妖精騎士ガウェイン「確かに私は・・お前に道化をやらされ、モルガン陛下を失念させてしまった。あの時、おとなしくモルガン陛下の指示に従い、キャメロットの兵舎に戻っていれば、こんなことには・・」後悔してる

アルト「仕方が無いことだ。君は俺のことで、1番怒っていたはずだ・・誰しも感情を抑えることが出来なくなるのは、人間も妖精も同じさ・・」

妖精騎士ガウェイン「アルト・・・」


妖精騎士ガウェイン「お前、私と初めて戦った事を覚えているか?お主が私を殺しかけ、殺さずにしたのは何故だ?何故、私を生かしたのか?何故、私を妖精國の笑いものにしてまで、生かしたのか?」

アルト「それは・・・俺は、君のことが好きだからだ。」

妖精騎士ガウェイン「!!?」


アルト「君の戦い方、その強くて可憐な姿・・・実を言うと俺は人間として、騎士である貴方に尊敬していたんだ・・」

妖精騎士ガウェイン「貴様が、私の事を・・・」

アルト「俺は妖精騎士である君の事を尊敬している・・。そんな君が、あの暴君と言えるモルガンの命令に従うなど・・俺は耐えられない。」

妖精騎士ガウェイン「何故だ?何故、人間である貴様が・・私の事を尊敬し、好きだというのだ?」


妖精騎士ガウェイン「我ら妖精はお前達人間を家畜として扱い、虐げて来た・・あの時も、[ピーーー]つもりはなかったが・・手違いで君が思ってた少女かみ殺させたんだぞ?」

アルト「あぁ、それは許せないことだ・・でも、こんなことをさせている世界がある限り、同じような事が繰り返されるだけだ・・・」

妖精騎士ガウェイン「世界をって、貴様・・いや、アルト。お前は一体・・・」

アルト「・・・俺は、この妖精國にいる全ての妖精・全ての人間を救い、二つの種族との共存を成し遂げたい。だから・・」


アルト「君の力が欲しいんだ、ガウェイン!」

妖精騎士ガウェイン「んなぁ!?わ、わたしが欲しい・・だど・・」

妖精騎士ガウェイン「(どういう意味なんだ?妖精國を救うのに、バカ騎士と呼ばれ、尚且つモルガン陛下の命令に背いた私を必要とするなんて・・もしかして、アルトが私の事を・・・)」

妖精騎士ガウェイン「(嫌々、そんなはずはない!あいつには、トリスタンがいるんだ。前だって、彼女の秘部とアルトのを繋げていて、気持ちよさそうだったし・・・)」

妖精騎士ガウェイン「(!?。何を考えているんだ私は!?私は妖精騎士ガウェインだ。私なんかがあいつの事を好きになるなど・・それに、あいつを好きになってしまえば・・・)」オロオロ・・


アルト「どうした?急なことで不安にさせてしまったか?」妖精騎士ガウェインに近づく

妖精騎士ガウェイン(ツンデレ)「ち、違う!?私が・・お前なんかと・・・」

妖精騎士ガウェイン「わかっているのか!?私は恋多き妖精騎士と呼ばれていて、私を恋人にしても、そう長くは続かんぞ!?それをわかった上で・・・」

アルト「わかった上で言っているんだ。君は・・愛した人を捕食しなければ、理性を保てないのだろう?」

妖精騎士ガウェイン「!!!?(な、何故それを・・・)」

アルト「こんなグラマラスな身体なのに、自分から愛することが出来ないなんて・・辛かったんだよね?」

妖精騎士ガウェイン「ななな・・なにを言ってるんだ・・!?わたしはお前なんかと・・・」オロオロ・・

アルト「俺は君に喰われない・・いや、させるもんか・・」


アルト「君をモルガンや自身の中の呪いから解放してやる・・」

妖精騎士ガウェイン「い、いや・・解放するって・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
妖精騎士ガウェイン「ンンッ!?チュゥ・・ンクゥ・・」キスされる

アルト「ンンッ・・チュウゥゥ・・チュッ!」キスをする

二人はお互いにキスをしあい、アルトは彼女の残りの衣服と下着を脱がす


妖精騎士ガウェイン「ンンッ・・ンンッ~・・チュウゥ・・」全裸にされる

アルト「(爆乳おっぱい以外、筋肉質が少しある・・俺の好みではないけど・・)」

アルト「(愛した者を食いコロす・・妖精や人間、男女問わずってヴァージェから聞いたけど・・・)」


窓の近くに用意していた芳香剤の壺を見て・・

アルト「(初めてヴァージェとHした時にもあったあの謎のおこう・・何でも愛の妨げになる呪いを打ち消すと聞くが・・彼女のためにも、今回も使わせてもらうとしよう。)」


アルト「ンンッ・・チュゥゥ・・プハァっ!」

妖精騎士ガウェイン「ハァ・・ハァ・・いきなりなんだ・・私にキスをするなど・・」

アルト「キスも初めてなのか?じゃあ、これはどう?」


ドサッ!!(彼女をベットに突き飛ばす)

妖精騎士ガウェイン「キャァァ!?」ベットに倒れ込む

アルト「・・・・・」カチャカチャ・・

シュルルゥゥ・・ボロン!!(大きいチンポが揺れる)


妖精騎士ガウェイン「ヌァァ!?(アレ、トリスタンがあそこに入れていた男のいちもつ・・これが私にも・・)」赤面

アルト「君は女であるも、それを損なうことをしているのはよくないなぁ・・特にここが・・」ギュウゥゥ!(おっぱいをつかむ)

妖精騎士ガウェイン「きゃぁ!?そ、そこつかむなぁ~・・」モニュモニュ♡


ムニュムニュ♡プルンプルン♡

妖精騎士ガウェイン「ヤアァァ・・そこ、そこは敏感なのだ・・やめてくれぬか・・」

アルト「いや、これは君のためでもあるんだ・・君を解放するために・・」ンクッ、チュルルゥゥ~♡(おっぱいを吸う)

妖精騎士ガウェイン「ヤァァン、アァァァ♡やめて・・おっぱいを吸っちゃイヤァン♡」ジュルッジュルルゥ・・♡

アルト「ジュルルゥゥ~・・じゃあ、これは?」ぴとっ、ムニュ♡


プルンプルンプルン♡ムニュムニュ♡プルンプルン♡(パイズリ)

妖精騎士ガウェイン「なぁぁ・・ハァハァ♡これは一体ぃぃ・・」プルン♡ムミュゥゥ♡

アルト「知らないのか?パイズリっていうの・・」ズリズリズリ♡

妖精騎士ガウェイン「知らない!そんなのやったこともないのにぃぃ~・・・♡」ムニュムニュ♡ムニュムニュ♡


妖精騎士ガウェイン(バーゲスト)「(どうなっているんだ私は・・本当は嫌なはずなのに・・この男と交わると、気持ちが変になってしまう・・)」プルンプルン♡プルンプルン♡

妖精騎士ガウェイン(バーゲスト)「(それに変だ・・この胸の高鳴り・・本当ならこれで、あいつを食い殺すぐらいの狂化が来るはずなのに、一向に来ない・・。)」

妖精騎士ガウェイン(バーゲスト)「(もしかして私・・本当にこの男の事を・・・)」


ズリュズリュ♡ムクムクゥゥ~~♡

アルト「君の胸・・凄く気持ちいいよ?でもね・・・」かぱぁっ!

妖精騎士ガウェイン「な、なにをしてる!?私の・・アァァン♡」クチュ♡グチュッ♡

アルト「ほら・・こんなに君のがトロトロになっているよ?」ニュチィィ・・♡

妖精騎士ガウェイン「み、みるなぁぁ~・・私のあそこをみないで・・」ジュンジュン♡

妖精騎士ガウェイン(バーゲスト)「(違うそうじゃない・・私、これ以上されたら・・)」ドクン、ドクン、ドクン・・

アルト「じゃあ、行くよ・・・」ムクムク、ビキーン!

アルトのペニスが彼女のヌルヌルのオマンコに入ろうとして・・


ニチュッ♡グチュッ♡ビチュッ♡グッ、ズブブゥゥゥ~~♡♡

妖精騎士ガウェイン「ンンッ♡グッ、ヌゥゥゥ~~!!」ズブブブブゥゥ~~♡

アルト「ハァ・・クゥゥ~・・」ズプププゥゥ~~♡


ズププブブゥゥ、ズブッ!!ズン!!(ブチチッ!!)

妖精騎士ガウェイン(バーゲスト)「!?。アァァッ、アァァァ~~!!いぃイダい・・痛いッ!痛イィィ~!!」ギュゥゥ・・ポタポタ・・ 

彼女のオマンコから破瓜の血が流れてきて・・


アルト「君・・初めてだったのか?」

妖精騎士ガウェイン(バーゲスト)「当たり前だ・・私なんて、愛した人はここまでやったことなど・・一度もないのだから・・」ポロポロ(泣いている)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
少し昔・・・マンチェスターでの水浴びの時


バーゲスト「・・・・・」身体をぬらしながら・・


「私は、自分の中の狂気を抑えるために色々な恋人を作っては自分の肉としてきた・・・」

「私は食べた者への哀しみよりも、それを喰らう事への快楽を謳歌しながら・・」

「妖精騎士として、この國を守り、陛下に忠誠を尽くす事を理由に、私は私を愛してくれた恋人達を捕食してきた・・」

「だから、世界が終わる事や自身の命が尽きるまでは、わたしは「処女」のまま、生涯を終えても構わないと自分に言い聞かせてきたんだ・・」

「私に恋はいらない・・どうか私を愛しさないで欲しいと祈りながら・・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーー
現在・・ベットの上で


妖精騎士ガウェイン(バーゲスト)「だから・・こんな痛い思いをしても・・相手が殺し合ったお前でも、私は嬉しいのだ・・」ウルウル・・

妖精騎士ガウェイン(バーゲスト)「お前・・いや、アルト・・。私にここまでしてくれた事に、感謝している♡」


ズリュリュリュ・・

妖精騎士ガウェイン(バーゲスト)「待てっ♡痛いのは構わない・・ここまで来たら、最後までして欲しい・・だから、アルトのを・・もっと奥までいれてくれ・・」

アルト「ふふっ・・本当の自分をうち明かしてくれてありがとう、ガウェ・・」

妖精騎士ガウェイン「『バーゲスト』・・」

アルト「・・・?」


妖精騎士ガウェイン→バーゲスト「私の本当の名は『バーゲスト』だ。アルトが私を愛してくれると言うなら・・私の真の名で呼んで欲しい♡」

アルト「そうか・・なら、このまま動くよ?バーゲスト。」カチャン!(手錠を外し・・)

バーゲスト「はい♡」ドキドキ♡

ズッ、ずぷぷぷぅぅ~~♡

バーゲスト「クゥゥ・・アァァァン♡」ズプッ♡ズプッ♡

アルト「ハァ・・ハァ・・、一番奥に入ったぁ・・」ズブブゥゥ~♡


ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡

バーゲスト「ハァ♡アァァ♡アン♡アン♡アン♡アン♡」ズブッ♡ズブッ♡

アルト「はぁ・・くぅ・・中もまた凄く良い・・」ズブッ♡ズブッ♡


バーゲスト「アァァ♡ス、スゴイ♡わたし、とうとう女になったのね・・ヒャァァ♡」グプッ♡グプッ♡

バーゲスト「アァ、ハァァァ♡そ、そんなに激しくしないで・・アァァ♡」グプッ♡グプッ♡ズブッ♡ズブッ♡

アルト「フウッ、フウッ・・気持ちいいかバーゲスト?」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

バーゲスト「アァ♡アゥゥン♡そ、そこ・・気持ちいいの♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

バーゲスト「わたし・・さっきまで処女だったのに、エッチな音と声が止まらない♡」


バーゲスト「アァァ♡これがSEX・・これが交尾って事なのね♡アァァン♡」ズチュ♡ズチュ♡グプッ♡グプッ♡

アルト「そうだよバーゲスト。この繋がりが妖精騎士トリスタンをヴァージェとして生まれ変わらせたのだよ・・。」ズブッ♡ズブッ♡グプッ♡グプッ♡

バーゲスト「アァァ♡わたし・・あの子のSEXを観てて思ったのだ・・わたし、アルトとのSEXに嫉妬していたんだと・・ハァァァン♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡


パン♡パン♡パン♡パン♡パコパコ♡パコパコ♡

横バックでバーゲストのおっぱいを揉みながら、アルトのおちんちんは彼女の子宮めがけてノックしていき・・


アルト「バーゲスト・・このまま俺と一緒に来てくれるか?」グプッ♡グプッ♡ズチュ♡ズチュ♡

バーゲスト「イイィ・・イクッ、イクッ、イクッ♡もうモルガンの所には戻らない♡私をアルトの理想郷まで連れてってくれぇ♡」パン♡パン♡パン♡パン♡

アルト「クゥゥ・・そうか、ならお礼として・・バーゲストの中にたっぷり出してやるからな♡」ズチュ♡ズチュ♡パコパコ♡パコパコ♡

バーゲスト「アハァァァ♡良いわ♡わたしの中で出して!わたしをトリスタ・・ヴァージェと一緒にさせてぇぇ~~♡♡」パチュン♡パチュン♡ズチュゥゥ♡

アルト「ば・・バーゲスト、行くよ・・ウゥゥ!!」グププッ、ピュッ!


ドビュッドビュッ♡ビュルルルゥゥゥ~~~!!♡

バーゲスト「アゥゥ♡アウォォォ~~~~~ン♡♡♡」絶頂

ビュルッ、ビュルルルゥゥゥ・・ジュポン!


バーゲスト「ハァ・・ハァ・・ヴァージェがここまで・・愛し合ってる理由がわかったかもしれない・・」ドププッ・・♡

バーゲスト「わたしやヴァージェ・・もう、モルガンの所へは・・戻らないから・・・はぁ・・はぁ・・♡」


アルト「バーゲスト・・気持ちよかったか?」ビンビン♡

バーゲスト「えぇ♡アルト・・貴方のおちんちん、モット欲しいよぉぉ~♡」ムニュ、グチュッ♡

アルト「そうか・・ならもう一回挿れるからね?」ビクンビクン!

バーゲスト「えぇ・・来て♡」クパァァ♡
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
扉の向こう(ヴァージェの寝床)では・・

バーゲスト(音漏れ)「アァァ♡アァァ♡ハァァァ♡アァァン♡」パチュ♡パチュ♡


ヴァージェ「・・・ンンッ、アルトォォ・・切ないよぉぉ・・」クチュ、ピチュ♡(オナニー中)

ヴァージェ「くぅぅん・・バーゲストのバカ・・」(泣)


バーゲスト(妖精騎士ガウェイン):アルト・オルランド(三澤亮太)と共に行く二人目のメインヒロイン。

彼により妖精國中の笑い者にされ、復讐に燃えるも返り討ちに遭う。
その後、モルガンの謹慎令に背いた事・・事実を知らないモルガンに殺されることを予測したアルトの説得・彼女の性癖を治療してくれたことにより・・

アルトに処女を奪われ、彼女はモルガンの騎士(妖精騎士ガウェイン)からアルトの女(バーゲスト)となった。

同じ頃・・聖都キャメロット正門前 


フードの女「・・・・・」サラサラァァ・・・

空から飛んできた黄色い砂が彼女の前に運ばれていき・・


フードの女「(ガウェインもまた、あの男のものとして堕ちたか・・。これで明日には妖精騎士の話題で持ちきりになるな・・)」

フードの女「(あの男、思ってたより良い働きをしてくれた。まぁ、いずれは私と敵対すると思うけどな・・)」

トリスタンの衛士2「もうすぐつきますよ・・」眠そうに

フードの女「えぇ・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
キャメロット城の目の前


トリスタンの衛士1「ほら、とっとと歩け!!」

フロントの女「・・・・・」ガチャッ、ガチャッ
喪黒福蔵「・・・・・」ガチャッ、ガチャッ
定員の妖精「・・・・・」ガチャッ、ガチャッ

グロスターで捕らえられた妖精騎士トリスタン誘拐に関わる容疑者・参考人が続々とキャメロットに護送されていった


キィィィィ~~ン!!スタッ!(妖精騎士ランスロットが降りてくる)

キャメロット衛兵「ランスロット様!お戻りになられましたか・・」

妖精騎士ランスロット「・・・・・・」


ベリル・ガット「おぉぉ~~い!!」

妖精騎士ランスロット「・・・ベリル・ガット。お前もここに来たか・・。」

ベリル「あぁ、レディ・スピンネルがグロスターで行方不明になったって聞いて、陛下から明日の定例会議に直接出席しろと言われてな・・」

妖精騎士ランスロット「そうか。お前は外から来たモルガン陛下唯一お気に入りの所有物、勝手にいなくなられたら困るから。」

ベリル「よく言われるよ・・(キリシュタリアのカイニスってサーヴァントよりおっかねぇなぁ、こいつ・・)」


ベリル「それで、レディ・スピンネルは見つかったか?」

妖精騎士ランスロット「・・・いえ、グロスター全体を探したが、痕跡さえ見つからなかった・・」

ベリル「そうか・・実はな、妖精騎士ガウェインもまた・・謹慎処分の命令が出されているにも関わらず、キャメロットに戻っていないらしいんだ・・」

妖精騎士ランスロット「なに?ガウェインが戻っていない・・」

ベリル「あぁ・・このことでキャメロットにいる連中は大騒ぎったらありゃしない・・・」

ベリル「昨日おとといに続いて、2人の妖精騎士が忽然と消えてしまったっとなりゃ、北のノクナレアやシェフィールドが黙っているはずがない・・」


ベリル「噂だが、モルガン陛下はあの2人を死んだ者として、新たに妖精騎士を着名するかもしれないって話が流れてきてなぁ・・・」

妖精騎士ランスロット「それはあり得ない。そんなこと、私は認めない。」

ベリル「なんだい?あんたはあの2人の事を心配しているのか?」

妖精騎士ランスロット「・・・・・」

妖精騎士ランスロット「彼女たちは只の同僚にすぎない。」


妖精騎士ランスロット「ガウェインは力があるが、私より行動がトロい。」  
↑彼女が思う妖精騎士ガウェイン「早いぉぉ~ランスロット・・」遅れてる

妖精騎士ランスロット「トリスタンはモルガンの娘であり有能だが、考えが甘すぎる・・」
↑彼女が思う妖精騎士トリスタン「ザーコザーコ!!」観てるだけ


妖精騎士ランスロット「別にあの2人がいなくても、僕の手でノクナレアやシェフィールドの奴らなど片付けられる。妖精騎士の補充など必要ない。」

ベリル「さすが、妖精國最強と呼ばれる生物と言われる筋はあるな!ほれぼれしちゃうよ~。」

妖精騎士ランスロット「・・・・・・」


フードの女「それは違うと思うよ?」

妖精騎士ランスロット「!?」振り返る

フードの女「貴方はその男と同じ、このブリテンの外から来た外来種。貴方に妖精國を守れる資質などないわ。」

妖精騎士ランスロット「!?。僕を侮辱するのか?容疑者の告発者の分際で!」ジャキン!(剣を突きつける)

トリスタンの衛士1「いけませんランスロット様!この方はモルガン陛下に会わせなければならないグロスターで見つけた重要参考人です。どうか静粛に・・」

妖精騎士ランスロット「・・ちぃ。」剣をしまう


フードの女「フフフ・・・」入城する

妖精騎士ランスロット「・・・・(あの女、怪しいわ。)」

妖精騎士ランスロットはフードの女の事を怪しく思いながらも、彼女もまたキャメロット城の中へ入城した


ベリル「・・あれ?俺、あの女(フードの女)に俺が外(汎人類史)の者だって話したっけ?」困惑する

翌朝・・・アルト達が止まる木造の家


カチャッ、カチャン(お皿が並べられる)

皿には今日の朝食としてフレンチトーストと目玉焼きが添えられた

3人「いたたきまーす!」


ヴァージェ「アムッ、モグモグ・・んん~~、美味しいぃ~!!」

アルト「だろ?一人暮らしだから料理を作っていてさぁ・・」

バーゲスト「これが人間が作る料理とは思えない・・さすがだな。」


バーゲスト「はい、アルト。あ~ん・・」トーストを食べさせようとする

アルト「あぁ~~・・・」食べようとするが・・

ヴァージェ「・・・・・・・」ジロッ!

アルト「あぁ~・・昨日は悪かったって・・」

ヴァージェ「フン。まぁ良いわよ・・好きにしても良いって言ったの私なのだからね・・でも・・」

ヴァージェ「次は私も一緒に混ぜて欲しいな?」

アルト「あぁ・・次からね!」

ヴァージェ「ウフフ・・許す!」


バーゲスト「アルト、トリスタン・・いや、ヴァージェ。昨日はすまない事をして申し訳ありませんでした。私は、この妖精國を本当の意味で救おうとしている貴方たちを傷つけようとした・・」

バーゲスト「しかしこれからは私、妖精騎士ガウェインとしてではなく、アルトを守る妖精騎士バーゲストとして、アルトと共に行動させてもらいます。」

バーゲスト「ふつつかもので世話が焼けますが、よろしくお願いいたします!!」

ヴァージェ「ふん。モルガンの妖精騎士時代よりはマシになっているね?良いわ、これからはアルトと共に歩む仲間として、お互いに頑張りましょうね?」手を出し・・

バーゲスト「えぇ。これからもよろしくお願いします、ヴァージェさん。」こっちも手を出し・・

ヴァージェ(バーヴァン・シー)とバーゲスト、これから同行する仲間として、お互いに握手を交わした。


ヴァージェ(本音)「(ちぃ・・これじゃ、アルトの事を独り占めする事が出来なくなっちゃったじゃない。ほんと、ガウェインの頃から変わってないわね・・バーゲスト。)」

バーゲスト(本音)「(アルトの初めての相手がバーヴァン・シーだなんて・・性格もトリスタンの頃から少しも変わってないと思うと・・アルトが危なくてしょうがないわ・・)」

アルト「(これは、二人の仲を改善する何かをしてあげないと、互いに協力できないと思う・・・)」

アルト「まぁまぁ・・とりあえず朝ご飯を食べよ?」

バーゲスト「そうだな。」


二人(バーヴァン・シーとバーゲスト)の仲はこれからである(アルト談)

朝食が済み・・・


アルト「さて・・バーゲスト、聞きたいことがあるのだが?」

バーゲスト「なんだ?」

アルト「これから俺たちはノリッジに向かうことになっているのだが、何か知っていることはあるか?」

バーゲスト「ノリッジに向かうのか・・あそこはやめておいた方が良いわ。」

ヴァージェ「はぁ?なんでよ!」


バーゲスト「あの場所は妖精國の中で、女王の法で禁じている鉄武器の製造を兵器で作り、鍛治の掟で全てが平等になっていて、國の政治において腫れ物扱いで観られているのですよ?」

ヴァージェ「でもあそこには職人気質が多く、品質の高さはグロスターでも需要があるほどと聞いているわ!」

バーゲスト「えぇ・・。でも貴方もわかっている通り、あそこは土の氏族であるスプリガンが統治してから、搾取や監視の目が高くなってるって噂があるわ。」

ヴァージェ「あぁ~・・あの金髪親父の事ね?」

バーゲスト「えぇ・・今、私たちがモルガンの手下に見つかる訳にはいかないし、あと三年は持つと言われているけど、厄災溜まりの事もあるわ・・」

アルト「厄災溜まり?」

バーゲスト「ノリッジの上にかかっている雲の事よ。あそこからモースが出てきてるって話が国中に伝わっているわぁ。」

バーゲスト「それにノリッジに行くにも・・そこへ向かうには涙の河を渡らなきゃならないし、その河にかかっている橋も老朽化してるって聞いているし・・・」

アルト「なるほど・・シロモを連れて行くにも涙の河で足止めかぁ・・」

ヴァージェ「じゃあ、どうするのよ?」

バーゲスト「一つ提案があるのだけど・・・」


バーゲスト「ここから北へ進む事になるけど、シェフィールドという大都市がある。そこにはモルガンと敵対する反女王派の領主「ボガード」っていう牙の氏族がその地を治めているのよ。」

バーゲスト「そのボガードという妖精と会い、交渉することが出来れば・・」

アルト「俺たちの味方になってくれると?」

バーゲスト「そうね。私とヴァージェ、2人の妖精騎士不在による女王軍の弱体化を北にいる反女王派に知られないために、情報の隠蔽工作に全力を尽くしていると思うわ。」

バーゲスト「それに私たちが女王を裏切ったと知れれば、シェフィールドを含む反女王派も力を貸してくれるはず・・」

ヴァージェ「なるほどねぇ・・アルトはどうする?」

アルト「う~ん・・・」考える


数秒間、考えた末・・

アルト「よし・・シェフィールドへ行き先を変えよう!」

ヴァージェ「そう。ノリッジの製品、欲しかったけど・・アルトが決めたのなら仕方が無いわね。行きましょう、シェフィールドへ!」

バーゲスト「ありがとう・・アルト、ヴァージェ。」

アルト「そうと決まれば、さっそく出発だ!」

バーゲスト・ヴァージェ「はい!!」


こうしてアルト達は、目的地へ向かう道を東から北へと変え、ボガードがいると言われるシェフィールドへ向かうことになったのだった・・・

お昼過ぎ・・シェフィールドへ向かう道で・・


バーゲスト「アルト、聞きたいことがあるのだが?」

アルト「なんだ?」

バーゲスト「今更だと思うのだが、アルトは本当に女王モルガンを倒し、この妖精國を真の意味で救うつもりなのか?」

アルト「当たり前だ。俺はモルガンをこの手で倒し、妖精と人間達をより平等でより幸せにしてあげることが、俺の目的であり、使命なんだ。」

バーゲスト「そうか・・それなら、あの計画も潰えるって事になるな・・」

アルト「あの計画?」

ヴァージェ「アルトには教えてなかったけど、今ここで話してあげるわ。」


ヴァージェ「この妖精國・・この世界の全てを統治するモルガンは、妖精達に「存在税」として魔翌力を吸い上げているのよ。」

バーゲスト「無論、税の回収は年に一度であるも魔翌力の汲み上げに耐えられない妖精達は死んでしまう・・」

アルト「酷いなそれ・・。で、税収した魔翌力はどうしてる?あのモルガンが湯水のように使っていると?」

ヴァージェ「バカね?そんな小さいことをするほど、あいつ(モルガン)はバカだと思う?違うわよ!」

バーゲスト「女王モルガンには、2000年もそういう圧政をしてでも成し遂げたい大いなる計画があってね・・」

バーゲスト「『地球・妖精郷化計画』と言って、『汎人類史』という歴史を塗りつぶし、この妖精國を地球全土にまで拡張するという大きな計画の完遂こそが女王モルガンの命題だと定例会議で繰り返し言っているのだ。」

アルト「地球全てに妖精郷のテラ・フォーミングとは・・・とんでもない侵略と虐殺思想を持つ奴なんだな?」

ヴァージェ「えぇ、そうよ!いつもその事になると、6の氏族長・30の大使・100の官司に向けてこう言うのよ・・」


モルガン(ヴァージェの声真似)「『女王暦2017年の終わりに、我が妖精國はこの惑星の支配者となる』

ブリテン島を囲っている光の壁を消し、我らの世界で、邪悪な異世界を上書する。その時こそ、貴様達は『厄災』の手から逃れ、新しい時代を迎えるのだろう。

私は地上に新しい妖精郷を築く。貴様たち氏族は、その礎として[ピーーー]。」


ヴァージェ「ってな感じね。あいつ、その目的のためにわざと氏族全員にそんな暴言をののしるように言っているのよ?」

アルト「なるほど・・反女王派も出るわけだな。」

バーゲスト「問題はね、それを除くとしても・・モルガン陛下は王としての戦略・権力・名声・力、あらゆる面であっても優秀である事なの・・」

バーゲスト「だから・・モルガン陛下を倒すのなら、よりいっそうの戦力・力・仲間を付け、覚悟を持って戦うしかないって事よ・・それはわかるわね?」

アルト「あぁ・・・その最初の仲間が君たちだ、ヴァージェ!バーゲスト!」

ヴァージェ「えぇ、そうよ!!私の愛するアルト~♡」ギュゥゥ♡

バーゲスト「コラ!抜け駆けは許さないわよ~♡」ギュゥゥ♡


アルト「おいおい、二人とも・・・。仕方が無いなぁ~・・」カチャカチャ・・ボロン!(おちんちんを出す)

二人(ヴァージェとバーゲスト)「♡♡♡~!アルト~~♡」スルスル~・・プルルン♡(おっぱいをさらけ出す)


ムニュムニュ♡プルルン♡

ヴァージェ「アン♡アルトォォ・・♡」ムニュ♡ニュムン♡

バーゲスト「ハァ・・ハァ・・♡アルト・・♡」ニュムン♡プルン♡

アルト「フフッ・・本当に可愛いなぁ、君たち。」ニュムン♡コリコリ・・♡


この後、滅茶苦茶 3Pセックスをした

第6節(断章):新たなる妖精騎士
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キャメロット 王の間では・・・


モルガン「・・・・・・・」話を聞いている

モルガンが玉座に座りつつ、ムリアンの話を聞いていた・・


ムリアン「会場炎上被害1億8000万モルポンドな~り、付近への延焼被害20件と9000万モルポンドな~り、物品の損害被害1000件と3億モルポンドな~り・・・」そろばんをうつ

スプリガン「これは、いつまで続くのでしょうかねぇ~・・」

ウッドワス「さぁ・・・」


モルガン「・・もういい。その話、あまりにも長すぎてあくびが出てしまう・・」

ムリアン「・・ッう、これ・・グロスターの経済を合わせていて、これで半分計算したって事なのですけど・・・」

ベリル「それでも長いだろ?正直に言えよ・・それをまとめてみると?」

ムリアン「えぇ・・ざっくりまとめますとねぇ~・・・・」


バキン!!(そろばんをたたきつけて)

ムリアン(全身大やけどによる包帯姿)「見れば分かりますよね!?滅茶苦茶やられたのですよ、私!!」

スプリガン「えぇ、分かりますとも・・直接ここに来て、その無残な姿を見せられれば、嫌でも分かりますよ。」

オーロラ「本当にご愁傷様です、ムリアン様。翅の氏族の長であるムリアン様が、領地での大火事に巻き込まれ、こんなお姿になられてしまわれたのですから・・」

ウッドワス「あの火事で全身大やけど・・翅の氏族のシンボルである翅・触覚が焼け落ち、尚且つ領地を含む半径5メートル延焼し、グロスターの経済に大打撃を受けたからな・・」

スプリガン「しかも火元は貴方が開催していたオークション会場の中でしたよね?防火対策はしっかりしていれば、こんなことにはならなかったはず?」

ムリアン「くぅぅ・・・」何も言えない

ベリル「まぁそうかっかしないでよムリアンちゃん?俺の知ってる限りは、こういう炎上被害には火災保険が適用されるって言うけどさぁ・・あっ、妖精郷には火災保険なんて存在しないだったな!」

ムリアン「・・・・・・」

書記官イットリー「ムリアン様。ご発言は以上で?」

ムリアン「いいえ、あと一件だけありますよ。先日の大火事の最中、私が経営する銀行で火事場泥棒がありまして・・」

ムリアン「その中でモルガン陛下に献上する予定でした『純恋愛の宝石』が何者かに盗みだされていまいまして・・・」

ベリル「『純恋愛の宝石』?なんだそれは?」

ムリアン「純粋に恋をし、結ばれた夫婦の妻にのみ使用可能な汎人類史以外の別世界から流れてきた謎の秘宝です。頭に念じた想いを具現化する事が可能であり、付属の金の腕輪をはめた夫と気持ちと感覚がリンクすると聞いてます。」

スプリガン「ほぉ・・バカップルの夫婦にしか使えないのであれば、悪用は難しいのでは?」

モルガン「いえ、そうとは言い切れない・・。その宝石は厳重な警備の中で保管されていたが、それをかいくぐって盗み出したとなれば、その宝石にはそれほどの価値があると思われる・・」

ウッドワス「では、その宝石の力で女王を貶めようする者がそれを盗み出したと?だとしたら、その裏で関わってるのは恐らく・・・」

スプリガン「なるほど・・グロスターの大火事と純恋愛の宝石盗難の裏で、北のエディンバラの連中が暗躍してるって訳ですね?」

モルガン「えぇ・・。現にあの宝石を献上せよと申したのは私だ。その宝石の魔力が本物なのか・・私の手で検証する予定だったのだ。」

ベリル「本当かそれ?(絶対、その宝石を使って俺をこき使うつもりだな・・。)」冷や汗


ムリアン「その2つの件につきましては、既に現行犯と疑われているお方を、妖精騎士トリスタンの部隊を通して捕縛しております。」

ベリル「聞いている昨晩、その様子を見てたの俺だからな!」

妖精騎士ランスロット「・・・・・・・・・・・」

スプリガン「現に、グロスターの大火事を境にトリスタン、ガウェインと二人の妖精騎士が行方不明になったのですから・・二人の行方知らずとこの2件の事件、繋がりはあると思いまして・・」

オーロラ「それに関しては、前に私が治めるソールスベリーでの、妖精騎士ガウェインの狂乱と道化もありまして・・」

モルガン「妖精騎士の件は私から後で話す。それよりも・・その容疑者をここへ。」

モルガン軍兵士「はっ!これより、モルガン陛下直々による尋問を開始する。被告人は前へ出ろ!!」

タッタッタッタ・・・


喪黒「いやいやいや・・全く、何もしてもいない私を捕らえるな本当に狂気のさだではありませんねぇ~女王様?」

奥から喪黒福蔵が女王軍・兵士に引っ張られて現れた


ウッドワズ「な、なんだ貴様は!?」

ベリル「!?(笑ウせぇるすまんの喪黒福蔵!?なんでこのブリテン異聞帯に・・)」

喪黒「あぁ、私ですか?私の名は喪黒福蔵。人間と妖精のセールスマンをしております。」名刺を出す

書記官イットリーに渡し、それをモルガンの手元に見せる。


モルガン「フリーの行商人か。罪状はなんだ?」

モルガン軍兵士「はい。グロスターでの連続詐欺事件・違法販売であり、とある者の告発でムリアン敷地内の放火と妖精騎士トリスタン様の誘拐の疑いで拘束されました。」

ベリル「なんだと!?レディ・スピンネルは誘拐されたって事なのか!?」

喪黒「いえいえ、私が取り扱う品物は心、人間の心でございまして・・放火や誘拐などしておりませんよ?」

ムリアン「このお方、グロスター周辺で毎日のように見かけていまして、このお方と関わった妖精・人間は数日のうちに何かにとりつかれたかのように発狂・行方不明が相次いでいましたのですよ!その中には私の店の常連客も含まれておりましたので・・」

30の大使・100の官司「何だって!?それは本当か!?」がやがやがや・・

喪黒「何をご冗談を・・私のせいではありません。あの方達は自分の心の隙間を埋めるために、進んであのような事をしていったのですからね。」

ムリアン「しかし現に、レディ・スピンネル・・妖精騎士トリスタン様は貴方と接触していると報告がありましたよ?証拠もあります・・」


ガラガラガラ~・・(台車が運ばれる)


モルガン「なんだそれは?」

ムリアン「私、ムリアンが制作した最新の過去追跡用の絵でございます。」


カキカキカキィィ~~!!(絵が勝手に書かれていき・・)

大使1「見よ!絵が勝手に描かれているぞ!」

大使2「どんどん形が書かれていって・・・」


カキッ!バァァァ~~ン!!
絵に描かれたのは本物そっくりな喪黒福蔵が妖精騎士トリスタンに幸運のキャラメルを渡している風景だった


喪黒「おぉぉ~!これはスゴイですねぇ~?」

スプリガン「えぇそうですね!ぜひ、私の所で5枚売って頂きたいところですね!」

ベリル「これは凄いなぁ~・・(ムリアンめ、新商品を売って名誉挽回を狙うつもりなんだな?)」

ムリアン「はい!この絵は私のデパートの防犯売り場にて・・・じゃないですよ!この風景、大火事の前の1日前の夜、グロスターの公園で映し出された光景です。」

ベリル「なるほど・・喪黒がスピンネルに接触し、何かを売りつけたって事だな?」

喪黒「さようでございます。妖精騎士トリスタン様は小腹が空いてたようでしたので、キャラメルをお売りしたのですよ。」


ウッドワス「うむ・・このキャラメルのことだが、まさか毒など入っているのではないか!?」

喪黒「とんでもありません!あのキャラメルは普通のキャラメルでして・・・」

ムリアン「本当にそうかしら?あれをお願い!」

モルガン軍兵士「は!」持ってくる


モルガン軍兵士「こちらでございます。」シャボンの入れ物を持ってきて・・

喪黒「そ、それは・・・」

ムリアン「見覚えがありますね?この塊を調べたところ、以前トリスタン様が喪黒からご購入されたキャラメルを食べ、それを吐き出した物でございます。」

ムリアン「こちらは、当時火事があった会場の真ん中に落ちておりまして、当時火事の最中・・キャラメルを食べ、どういうわけか、それを吐き出し、行方が分からなくなったと思われます。」

ベリル「つまり言うと・・このキャラメルはやはり普通ではないと?」

ウッドワス「決まりだな!!そのキャラメルの魔力でトリスタン様は消されてしまったって事になりますな?」

モルガン「その可能性が高いな。喪黒・・お前がそのキャラメルを売ったのなら、その効力を知っているはずだ。」

喪黒「・・・・・・・」

モルガン「言え!!お前が妖精騎士トリスタンを口封じに消したのか?」

喪黒「・・・ホォ~ホホホホホホ!!」

ウッドワス「な、何がおかしい!?」

喪黒「全く、女王陛下は人が悪いですねぇ~?娘であるトリスタン様を頬っておいているから彼女は貴方の前から離れたのですよ?」

モルガン「何の話だ?お前はトリスタンの何を知っている?」

喪黒「別に・・私はただ、妖精騎士トリスタンの心の隙間を埋めて差し上げただけですよ?」


喪黒「彼女が貴方から離れるって事は、貴方の事が嫌いになったって事・・それはこの妖精郷の妖精達も同じ事ですよ?」

モルガン「なに・・?」

喪黒「貴方がやっていることはただ、貴方の心の隙間を自分一人で埋めようとしているだけ、その隙間を埋められないことを他の妖精達のせいにする事・・これは國の女王としては致命的ですなぁ~~?」

モルガン「・・・・・・」

ベリル「おいおい、図星が刺さりまくってるぞ?」


喪黒「妖精達に多彩な圧政をする貴方こそが、彼女のみならず、妖精達全ての心に隙間が出来ていくのですから・・・」

妖精騎士ランスロット「き、貴様・・・」前に出る

モルガン「待ちなさいランスロット。私がやるわ・・」立ち上がる

オーロラ「へ、陛下!?」

モルガンは玉座から立ち上がり、槍を構え・・


喪黒「なんですか?貴方にとって、私は都合が悪いと?」

モルガン「そうだ。お前は喋りすぎだ・・少し黙ってくれないか?」カチャッ・・

喪黒「そうですか。でしたら・・」指を上に上げて・・

喪黒「貴方は女王として、彼女(妖精騎士トリスタン)とグロスターの火災の事の責任を感じさせてもらいますよ?」

モルガン「・・・・・・・・」


バリバリバリバリ~~~!!(指をモルガンに向けて・・)

喪黒福蔵「ド~~~~~ン!!」

モルガン「・・・・・・」

しかしモルガンはなにも動じず、ただ喪黒福蔵を睨んでいて・・

ベリル「お、おい・・・」

モルガン「・・・・・・」槍を振るう


キィィン!グサッ!!

喪黒「!!!??」

喪黒福蔵は多数の槍に刺され、血を流していた


モルガン「お前に言っておくことがある。お前の扱う商品は心だと言ったな?」

モルガン「あいにくだが、私にお前が望むような心など・・無い。」

喪黒「・・あぁ・・そうでしたかぁ・・こういうのは、私の専門外ですね・・・」

喪黒「あぁ・・・私の商売も・・ここまでですね・・・」


バタンッ!!(血を流しながら倒れる喪黒福蔵)

喪黒福蔵 死亡(モルガンの返り討ちによる刺殺)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


30の大使・100の官司とオーロラ達「・・・・・・・」唖然

ベリル「だ、大丈夫か・・女王陛下?」

モルガン「なんともない。それよりも床が汚れた・・・すぐに片付けよ。後ろの穴にな。」

モルガン軍兵士「ははっ、直ちに!!」掃除用具を取り出し・・・


タタタタッサッサッサッサァァ~~!!(床掃除)

兵士達はすぐに喪黒福蔵の死体を片付け始め・・・


モルガン軍兵士「それっ!!」死体を投げる

ヒュゥゥゥゥ~~~ン・・・(喪黒の死体が大穴に落ちていく)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
モルガン「・・・・会議を続ける。何か言うことは無いか?」

6の氏族長・30の大使・100の官司「・・・・・」ザワザワザワ・・・


???「ご発言はここに。」

モルガン「???」

タッタッタッタッタ・・・(奥からフードの女が乱入してきて・・)

フードの女「・・・・・・」


妖精騎士ランスロット「!?(あの女!?)」

書記官イットリー「誰だ!?ご発言の許可は氏族の長のみと限られているぞ!!」

フードの女「・・・・」サラァァ~~!!


バスン!!(書記官イットリーに砂をかける)

書記官イットリー「ぬわぁぁ!?」押し出される

モルガン軍兵士「書記官殿!?くぅぅ・・・」構える


フードの女はモルガンの前に立ち・・・

妖精騎士ランスロット「陛下、ここは私に・・・」

モルガン「下がりなさいランスロット。こいつに興味がある・・」

妖精騎士ランスロット「くぅ・・」下がる


フードの女「・・・・・・」

ウッドワス「何者だ?そのかぶり物を外せ!!」

フードの女「えぇ・・・・」フードを外す


女はフードを外し、オレンジの髪に眼鏡を付けた表情を見せた。

オレンジ髪の女「・・・・・・」


スプリガン「ふむふむ・・なかなかの女性だな?」

オーロラ「あなた、何処の氏族かしら?今ここは、6の氏族長が集まる定例会議の最中ですわよ?」

ウッドワス「それに名はなんだ?何の目的でこんな所に来たのか!?」


オレンジ髪の女「私の名ですか・・。私は鏡の氏族・・ザントマンと申します。」

30の大使・100の官司「鏡の氏族だって!?」ザワザワザワ・・

妖精騎士ランスロット「!?(鏡の氏族って・・彼らはあの時、私が皆殺しにしたはず・・)」驚愕

オーロラ「(まさか、鏡の氏族に生き残りがいたなんて・・)」しかめっ面

ベリル「ザントマンだって!?(確かザントマンはヨーロッパ諸国の民間伝承に登場する眠りの妖精だよな?砂男と名の意味から男だと思ったが・・女だったとは・・)」


モルガン「ザントマン・・貴様、鏡の氏族と言ったな?お前はエインセルの代理として来たのか?」

ザントマン「はい。エインセルが不在の今、私がその長の代理として来ました。」

サラサラサラァァ~~・・(辺りに砂が散らばり・・)

ウッドワス「ぅぅ・・なんだ・・急に眠気がぁぁ・・」

ムリアン「ぅぅぅ・・・」バタン!(眠ってしまう)

その他、4の氏族長と30の大使、100の官司はその砂を浴びて、眠りについてしまう。


モルガン「・・・・(これは・・眠りの力か。)」砂を触りながら

ベリル「くぅ・・(さすが、眠りの妖精:ザントマンと言うことはあるぜ・・)」眠そうになる

妖精騎士ランスロット「・・・・・・」

ザントマン「(やはりこの二人(モルガンと妖精騎士ランスロット)には効果無しか・・。)」


モルガン「何をしに来た?言いたいことがあるなら聞いてあげても良いが?」

ザントマン「えぇ、あります。私が話すことは・・・今、行方不明となっている妖精騎士の事についてです。」

妖精騎士ランスロット「!?。貴方、なぜ妖精騎士の事を・・」

モルガン「そうか・・ちょうどその事について話そうとしていた所だ。ザントマン、皆を起こしてやれ。その事で話がしたいのだが・・」

ザントマン「わかりました。」パチン!!


4の氏族長と30の大使、100の官司達「・・・ハッ!?」起き始める

ウッドワス「なんだ・・私は眠ってしまったのか!?」

スプリガン「も、申し訳ありません!?陛下の前で、このような恥を犯すなんて・・・」

モルガン「それは良い・・この者(ザントマン)の力による者だ。眠っていたことは不問としておこう。」

スプリガン「ははぁ~・・」頭を下げる

モルガン「改めて会議を続ける。ザントマンがここに来た理由は、妖精騎士2名の不在について意見があるそうだと。」

スプリガン「そうでしたか~・・確かにこれは、妖精國始まって以来、大変な事ですよ!!」

オーロラ「私が治めるソールスベリーによる「予言の子発見の誤報」と妖精騎士ガウェイン様のご乱心から始まり・・」

ムリアン「グロスターでは、大火事と共にこちらに泊まっていらしてた妖精騎士トリスタン様が突如失踪しまして・・・」

妖精騎士ランスロット「女王陛下の命令でガウェインに謹慎の報告をした翌日、彼女は戻らず消息を絶った・・・」

ウッドワス「このように二人の妖精騎士方々の行方が分からなくなったことにより、キャメロットのみならず、妖精郷全体の民達が騒ぎを募らせてまして・・・」

スプリガン「その事で、我々の考えだと・・・北にいるエディンバラのノクナレアを含む反女王派の仕業ではないかと・・」

ベリル「確かに、女王軍の主力であり・力の象徴である三人の妖精騎士が二人も消えたとなると、反女王派にとっては好都合だな。」

妖精騎士ランスロット「私も、トリスタンが消えた日にグロスターの空から捜索しましたが、一向に気配や姿を確認できませんでした・・」


スプリガン「このままでは、北のノクナレアがここに総攻撃を仕掛けるのも時間の問題。」

ウッドワス「我々も探す手はずを用意してますが・・一向に二人の姿が確認できないです・・」

ムリアン「あぁ~妖精騎士の存在がここまで重要な事になるとは・・失って初めて気づくモノですね?」

オーロラ「お二人方は今どこに・・・」


ザントマン「確かに、二人の安否は私も心配に思います。」

ザントマン「しかし、今はこの事態の解決を最優先にした方が良いかと?」

ウッドワス「それを今模索しているのだ!!エインセルの代理が偉そうに・・・」

オーロラ「落ち着いてくださいウッドワス様・・」

ザントマン「確かに私は、「予言の子」の存在を言い放した後、姿をくらました鏡の氏族の長 エインセルの代理です。」

ザンドマン「しかし私がこのキャメロットに出向いてまで皆様の前に来た理由をお話します・・・」

モルガン「・・なんだ?」


ザントマン「モルガン様・・・私の用件はただ一つ・・」

ザントマン「私を妖精騎士として任命して下さいますか?」

モルガン「!!!」

この場にいる全員「!!!?」


オーロラ「い、今・・なんと仰りましたか・・?」

ムリアン「ここで、四人目の妖精騎士になると言うのですか?」

ウッドワス「あぁぁ・・あり得ない!!こんなこと・・妖精騎士ランスロットの誕生以来、初めての行為だ!!」

スプリガン「いや、この事に私は賛成いたします!妖精騎士ガウェインと妖精騎士トリスタン様の不在の今、女王の軍勢を立て直す絶好の機会だと思われます!」

ベリル「なるほどそう来たか!!良いだろ女王陛下?妖精騎士がもう一人増えれば、これから来るであろう汎人類史のマスターを圧倒することが出来て・・・」


妖精騎士ランスロット「認めません!!貴方なんかに妖精騎士が務まるわけがありません!!」

モルガン「口を慎めランスロット・・・」

妖精騎士ランスロット「陛下、彼女は鏡の氏族と言いますが、この妖精が何者で・・信用たり得る妖精ではありません!もっと彼女の情報を知った方が良いかと・・・」

ベリル「何者かって言われても・・あんたもまた、ブリテン出身ではない外様の妖精であって・・」

妖精騎士ランスロット「黙りなさい、ベリル・ガット!!」剣を向ける

ベリル「ヒィ!?」ビビる

モルガン「確かに彼女(ザントマン)を妖精騎士に着名するには、それ相応の力を証明しなければならない。故に・・」


モルガン「ザントマン。お前を妖精騎士にするか・しないかを、ここでテストさせてもらう。」

氏族長と30の大使、100の官司「!!?」

ザントマン「・・公開面接と言うことですか?」

モルガン「さようだ・・。私が相手になると言いたいが、私はこの妖精郷の女王・・迂闊に傷つくことは許されない。とすれば・・」


妖精騎士ランスロット「私が試験官として、貴方と戦います・・ザントマン!」

ザンドマン「良いわよ・・かかってきなさい。」挑発

妖精騎士ランスロット「えぇ、来なさい。(こいつを倒して、貴方の私情を暴いてやる・・)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
氏族長と30の大使、100の官司達は壁にベットリ張り付き・・


妖精騎士ランスロット「・・・・・・」構える

ザントマン「・・・・」構える

お互いに戦う態勢を整え始め・・・


モルガン「では・・・・始め!!!」

2人「!!!!!」

今回はここまでです。

妖精騎士ランスロットとザントマン、どっちが勝つのか?

バシャァァァ~~ン!!(黄色い砂による流砂攻撃!)

妖精騎士ランスロット「!!?」ギュィィ~~ン!!(かわす)


書記官イットリー「くぅぅ・・どわぁぁ!?」バスン!(巻き込まれる)

スプリガン「さすが妖精騎士ランスロット様。スピードはとても素早いですねぇ~・・」

ウッドワス「あぁ!あの方に勝る速さなど、風の氏族や今は亡き翅の氏族でも無理な話だ。」


妖精騎士ランスロット「・・はぁぁぁ~~!!」軽く飛び・・

妖精騎士ランスロット「ここで砕く!ハイアングレットトランスファー!!」ギュィィィ~~ン!!

ザントマン「・・・・・・」サラサラァァ・・・


バシュン!バシャァァァ~~ン!!(砂の偶像が壊れる)

妖精騎士ランスロット「何!?」

ザントマン「こっちだ。」ランスロットの後ろに立ってる

妖精騎士ランスロット「!?。キィィ~!!」ガシィィ~!!
(後ろからアロンダイトをぶつける)

ザントマン「ふん!!」(バク転してかわす)


ウッドワス「砂で偽者を作って、撹乱しただと!?スゴイ能力だ!!」

スプリガン「ザントマン・・鏡の氏族ながら、砂を操るなど・・土の氏族に同格な力を持っているなぁ・・」

ムリアン「(あの2人(スプリガンとウッドワス)完全にプロレスの司会と解説だな・・)」


妖精騎士ランスロット「このぉぉ~~!!」ギュウゥゥ~ン!!(超高速で頭突き!)

ザントマン「ふん!!」バサッ!(ローブを脱ぎ、妖精騎士ランスロットにかぶせる)

妖精騎士ランスロット「ぬわっ!?」モゴモゴ・・・(ローブが引っかかり、もがく)

ザントマンのローブが脱げ、腰にレイピア、懐中時計を備え、紳士のような黄緑の甲冑を着た姿が明るみとなった
https://tweet.lambda.dance/pic/media%2FEzB6XYbVIAM-HhB.jpg%3Fname%3Dorig
↑画像はイメージです。


ザントマン「(確かに彼女(妖精騎士ランスロット)の動きは速い・・。だが、攻撃が当たらなければ意味はない。)」

ザントマン「どうした?貴方の速さはそんなものなのかしら?」挑発


妖精騎士ランスロット「くぅ・・グゥゥゥ~~!!」ブシュゥゥ~~ジャキキィィン!!(ローブを切り裂く)

ザントマン「(魔力放出ね・・余程、気が立っているらしいね。)」

妖精騎士ランスロット「そっちこそ・・避けてばっかりいないで、私の鎧に傷をつけてみよ!!」グゥゥン!(高速斬撃!)


ジャキジャキジャキィィン!!バシュバシュゥゥン!!(斬撃が再び砂の偶像に当たる)

スプリガン「これは接戦となりましたねぇ~~!」

ウッドワス「しかし、こうも避けてばっかりだと・・」

サラサラサラァァ~~、ビィィ~~ン!!(鞭を生成)

ザントマン「ふぅぅ・・では望み通りに、これはどう!!」シュルルンッ・・(鞭を動かし)


バシッ!バシン!バシッ!!(妖精騎士ランスロットに鞭打ち攻撃する)

妖精騎士ランスロット「ガアッ、ぐっ・・ぐわぁぁっ!?」打たれる


オーロラ「なんと素早い鞭打ち・・・」

ムリアン「あれ喰らったら、人間はひとたまりもありませんね・・」


バシッ、バシン!!・・ピキピキッ!(妖精騎士ランスロットの鎧がヒビが入る)

妖精騎士ランスロット「くぅ・・このくらいで私を圧倒するなど・・・!?」


フワワァァ~ン~・・(妖精騎士ランスロットの視線があやふやになり・・)

妖精騎士ランスロット「(な・・なんだ・・?身体が・・思うように・・動かない・・)」クラクラァァ~・・

ザントマン「ふん。(ランスロット。貴方には効かないと思っていたけど、効力は妖精それぞれって事ね・・)」

ザントマン「どうしたランスロット?戦い疲れて、眠くなったのかしら?」

妖精騎士ランスロット「くぅぅ・・クォォォ~~!!」

ガコォォン!!(床に勢いよく叩きつける)


スプリガン「なんと!?床に頭を叩きつけるなど・・」

ウッドワス「眠気覚ましのような行為だろうな?」


妖精騎士ランスロット「クゥゥ・・」血が流れる

ザントマン「自力でねむけを打ち払うとはね?恐れ入ったわ・・・」

妖精騎士ランスロット「こんな眠気を誘うような貴方なんかに、妖精騎士の名を名のなせるわけにはいかない!!」


ギュワァァァ~~ン!(妖精騎士ランスロットの周りに光が集まりだし・・)

妖精騎士ランスロット「一撃・一瞬で決着を付けてやる・・・」ジャキン!(アロンダイトを露見させ・・)


大使1「皆の衆、モット下がれ!!ランスロット様があの技を出すぞ!!」

4の氏族長と30の大使、100の官司達は更に奥の壁に引き締めあい、妖精騎士ランスロットの宝具を受けないようにしている


ザントマン「(来るか、彼女の宝具が・・)良いでしょう、決着を付けましょう妖精騎士ランスロット。」キュウゥゥゥ~~ン!(力を溜める)

ザントマンもまた、宝具を放つ構えで魔力を溜める素振りを見せるが・・

妖精騎士ランスロット「遅い!!切開剣技、開始!!」ビュゥゥ~~ン!!(加速する)

ギィィィ~~ガキィィン!!(二つの剣を前に出し・・)

妖精騎士ランスロット「つなげ・・・今は知らず、無垢なる湖光(イノセンス・アロンダイト)!!」ギィィィ~~ン!!(ザントマンめがけて突っ込む)


ザントマン「・・・ふん!!」ビィィィン!


ギィィィ~~ピタッ!(空中で停止する妖精騎士ランスロット)

妖精騎士ランスロット「なぁ!?う、動かない・・なんで・・!?」

ウッドワス「ど、どうしたことだ!?ランスロット様の必殺剣技を止めた!?」

モルガン「・・・・・・・」


ザントマン「・・・・・・ふん。」ヒュンッ(手を振りかざし)


ギュゥゥゥ~~ン、バビュゥゥ~~ン!!(勝手に宝具の進路がソレ・・)
妖精騎士ランスロット「うわぁぁぁ~~~!?」バビュゥゥ~~ン!!

ウッドワス「!?。伏せろ~~!!」身体を伏せる

大使達「ギヤァァァ~~~!?」伏せる


ギュゥゥゥン、ドゴォォォ~~ン!!(妖精騎士ランスロットが壁に激突する)

妖精騎士ランスロット「ガハァッ・・ァァァ・・」倒れる


ザントマン「・・・ふん。力及ばずだな、ランスロット・・」

ザントマン「(サイコキネシス。私が持つ3つの力のうちの一つ。)」

ザントマン「(魔力・魔術を使わない超能力だから。みんな、ランスロットの身に何が起こったかは分からないでしょうね・・・。)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
モルガン「そこまで!!・・この戦い、ザントマンの勝利とする。」


ガヤガヤガヤ・・・(30の大使、100の官司達が騒ぎ出す)

ウッドワス「う・・嘘だろ!?こんなことって・・・」

オーロラ「妖精郷最強と呼ばれる妖精騎士ランスロット様が・・負けるなんて・・」

ムリアン「・・・(あぁ~~・・これ、終わったわね、ランスロット・・)」

スプリガン「なんという・・あの妖精騎士ランスロットを打ち負かすほどの力を持った妖精が、今そばにいるなんて・・」

ベリル「・・・・・・・」

スタッ・・(膝を付け・・)

ザントマン「お騒がせしてしまい、申し訳ありませんでした。このように、モルガン陛下にお力をご覧に入れられた事を許可して頂き、感謝します。」

モルガン「よろしい・・・お前の力、確かに見せてもらった。」

モルガン「それを持ってして・・お前は真の意味で、この私に忠誠と大義を見せることを誓うか?」

ザントマン「はい・・。全ては妖精郷の女王・モルガン様の御心のままに・・」

モルガン「・・そうか。では、お前に決定を下す。」


モルガン「鏡の氏族 ザントマン。お前を新たに、四人目の妖精騎士として着名し、我らの配下に迎え入れよう・・。」

ザントマン「ハッ。ありがたき幸せでございます!」

妖精騎士ランスロット「くぅぅ・・・」ボロボロになりながらも立ち上がる


モルガン「では、着名すると共に・・お前にはその名前として名乗るがいい・・・」

キラァァァ~~ン!!(魔方陣が敷かれ、輝く)


モルガン「今日からお前の名前は・・『妖精騎士アグラヴェイン』だ。」

モルガン「アグラヴェインよ。その力と命・・悠久の時を持って、我とこの妖精郷に捧げよ・・・」

ザントマン→妖精騎士アグラヴェイン「ハッ!この妖精騎士アグラヴェイン・・この命に変えてもなお、陛下に尽くします。」


パチパチパチパチィィ~~~!!(氏族長と30の大使達の拍手喝采)

大使1「素晴らしい!!ここに、妖精騎士アグラヴェインの誕生だ!!」

書記官イットリー「おめでとうございます!」

ウッドワス「・・・・・」とりあえず拍手はする

ベリル「おめでとさん!!」拍手

皆が拍手による妖精騎士アグラヴェインの着名を祝福している中・・


妖精騎士ランスロット「ま、待て・・・」ヨロヨロ・・

妖精騎士アグラヴェイン「・・まだ動けるのか?」

妖精騎士ランスロット「認めん・・僕はお前なんかを・・」

モルガン「もうよせランスロット、もう決まった事だ。お前のこれ以上の発言は許さぬ。」

妖精騎士ランスロット「くぅぅ・・・」


ムリアン「失礼ですが・・私が提出したグロスターの損失の補填については・・・」

モルガン「・・・・・・」無視する

ムリアン「(無視されたぁぁ~~~!?)」ガーン!!


モルガン「接見は以上だ。氏族長は下がるがよい・・」

氏族長達「・・・・・」間を去る

モルガン「妖精騎士ランスロット、お前は引き続き・・ガウェインとトリスタンの捜索に専念せよ。」

妖精騎士ランスロット「し、しかし・・」

モルガン「言いわけは無用だ。お前も、その傷ついた身体を治すがよい・・。これ以上、妖精騎士を減らすわけにもいかないからな。」

妖精騎士ランスロット「・・・・ハッ。」ヨロヨロヨロ・・

妖精騎士ランスロットは、不満そうにモルガンの前から去って行く・・


大使1(小声)「あのランスロット様が負けるなんてなぁ・・」ヒソヒソ

大使2(小声)「これでもう、妖精騎士ランスロットは終わりかもしれないなぁ・・」ヒソヒソ

大使3(小声)「し~静かに、これを聞かれたら、殺されるぞ・・」ヒソヒソ

大使4(小声)「時代はもう、妖精騎士アグラヴェイン様でしょう!」ヒソヒソ


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・。(ふん・・これで彼女(妖精騎士ランスロット)は私にしばらく手出しは出来なくなった。あとは、あの男(亮太ことアルト)に任せるとしよう・・)」

モルガン「妖精騎士アグラヴェイン。お前に妖精騎士として、最初の命令を下す。心して聞け・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「ハッ・・。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
キャメロット 廊下

ザァァ~~ザァァ~~・・(雨が降る)


妖精騎士ランスロット「・・・・・・」ヨロヨロ・・・

妖精騎士ランスロット「(雨か・・。あの時以来だな・・鏡の氏族を抹殺した時以来、こんな気持ちで雨を見るとは・・)」


https://i2.wp.com/xn--fgo-yb4b8dta56dif.xyz/wp-content/uploads/2021/07/elB60xt.jpeg?ssl=1
彼女は雨を見ながら思い出す。あの日、鏡の氏族を抹殺したあの夜の事を・・

妖精騎士ランスロット「・・・・・・・」もう一つ思い出すことがあり・・


大使1(回想)「あのランスロット様が負けるなんてなぁ・・」

大使2(回想)「これでもう、妖精騎士ランスロットは終わりかもしれないなぁ・・」

大使3(回想)「し~静かに、これを聞かれたら、殺されるぞ・・」

大使4(回想)「時代はもう、妖精騎士アグラヴェイン様でしょう!」


妖精騎士ランスロット「・・・・・」

妖精騎士アグラヴェイン(フードの女の時の回想)「(貴方はその男と同じ、このブリテンの外から来た外来種。貴方に妖精國を守れる資質などないわ。)」

妖精騎士ランスロット「お前なんかに・・僕が負けるなど・・・」グググゥゥ~~!!(悔しがる)

ムリアン「あ~あ・・グロスターの損失は補填されなかったし、財産は燃えるし、純恋愛の宝石も盗まれるし・・私って厄年なのですかなぁぁ~~・・」

妖精騎士ランスロット「・・・・・・」

ムリアン「おやおや?新参者のアグラヴェイン様にこっぴどくやられたランスロット様じゃないですか?ここで何をしてます?」

妖精騎士ランスロット「なにもしてない。去れ・・」

ムリアン「そう。貴方はスピードこそ、妖精騎士の中では1番でしたが・・貴方よりもアグラヴェイン様の方が上でしたとは・・・」

妖精騎士ランスロット「・・黙れ。」

ムリアン「全くです。貴方もまた、スピードは速いだけで・・背の方は私と同じぐらい小さいのですからね~・・なんなら、背を伸ばす大人スプレーなどを試しては・・・」


妖精騎士ランスロット「!!!!」ガシッ!(ムリアンをつかみ・・)

ムリアン「え、ちょっ・・・ランスロット様・・」ワタワタ・・

妖精騎士ランスロット「ヌアァァァ~~~~!!」


ドゴォォォ~~ン!!(ムリアンを壁にクレーターが出来るぐらいの威力で叩きつける)

ムリアン「ぁぁ・・ぁぁぁぁ・・・・」バタン!

妖精騎士ランスロット「・・・クゥゥゥ~~!!」怒りながら去る


スプリガン「相当お怒りのようですね、ランスロット様は・・・」

ウッドワス「あれほど痛めつけられたのだ・・怒るのも当然だ・・。」

オーロラ「このまま、妖精騎士ランスロット様もモルガン陛下の前から消えてしまうとなると・・・」

ウッドワス「辞めろ!縁起でもないことを言うな。ムリアンのようになるぞ・・・」


ムリアン:ヴァージェが起こした大火事で翅の氏族の象徴である翅が焼け落ち、妖精騎士ランスロットに壁に叩きつけられたことで、全身やけどと全身骨折を負うことになった。
その後、彼女はあることを理由に氏族の長から失脚するが、それは別の話・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
妖精騎士ランスロット「(どうしてこうなってしまったのだ・・あの2人(妖精騎士ガウェインと妖精騎士トリスタン)が姿を消してからというもの・・・)」

妖精騎士ランスロット「(妖精騎士アグラヴェイン・・あの女は一体何者だ?何故今になって、妖精騎士になろうとしたんだ・・・)」

妖精騎士ランスロット「(僕は許さない!!あの2人が勝手にいなくなったことを・・あの妖精騎士アグラヴェインを着名したあの女を!!)」


妖精騎士ランスロット「ガウェイン、トリスタンめぇ・・一体何処で今、何をしているだぁ~~!!!」外に向かって叫ぶ

妖精騎士ランスロットの2人(ヴァージェとバーゲスト)への怒りの叫びが、キャメロット中にこだまする・・

第7節:シェフィールドへ
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
雨の夜、シェフィールドへ向かう山岳地帯の洞窟の中・・

シロモ「zzzzz・・・・」寝ている
ーーーーーーーーーーーーーーーー
その横で・・・


バーゲスト「アァァァ♡アン♡アン♡アン♡アン♡アァァン♡」ジュプッ♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡

アルト「ハッ、ハッ、ハッ・・・」パンパン♡パンパン♡

バーゲスト「アァァ♡アン♡は、激しい・・激しいよぉぉ♡♡」ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡パン♡パン♡パン♡

ヴァージェ「バーゲスト、ズルイよぉぉ・・♡アルトォォ、私のオマンコにもはやくぅぅ~♡」チュグチュグ・・(アルトの指が入ってる)

アルト「良いよ、ヴァージェ・・今、してあげるから・・」ズブブプゥゥ~~♡ジュポン♡

バーゲスト「はぁぁん♡抜いちゃ嫌なのにぃ♡」キュン♡キュン♡


ズプププゥゥゥゥ~~ズブッ♡♡(今度はヴァージェのマンコに挿入!)

ヴァージェ「アァァァ♡キタワキタワァァ~♡私の愛するアルトチンポォォ~♡」パチュン♡パチュン♡パコ♡パコ♡

ヴァージェ「あんなにイッテいるのに♡貴方の・・凄く深いのぉぉ~♡アン♡はぁぁ♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡

ヴァージェ「ハァ♡ハァ♡アルトォォ・・好き♡大好きなのぉ♡」パチュ♡パチュ♡パコ♡パコ♡

アルト「あぁ!俺はヴァージェもバーゲストも両方大好きだよ!」

バーゲスト「あっ、アルト・・♡」キュンキュン♡

アルトはバーゲストとヴァージェを壁際で仲良く重ね合わせ、2人を愛してあげた・・
ーーーーーーーーーーーーー
バーゲスト「ンンッ♡チュウッ・・ンムゥゥ~♡」グチュ♡ニュチュ♡
ヴァージェ「チュウ♡レロッ、ンムゥゥ~♡」ニュチィ♡グチュ♡

今度はヴァージェとバーゲストの2人が重なり、百合SEXのように重なり合ってた


グググッ、グプッ♡グプッ♡ズブッ♡ズブッ♡

ヴァージェ「アァァァ♡ちくび・・バーゲストと合わさって、なんか気持ちいい♡」ヌリュ♡ヌチィ♡(ちくびがこすれ合う)

バーゲスト「気持ちいいか♡・・私もヴァージェの股とちくびが合わさってきもちいいぃ♡」ヌチヌチ♡

アルト「2人とも・・俺をとても気持ちよくしてくれることに感謝してるよ・・」ズチュン♡ニュチュン♡ズチュン♡ニュチュン♡

ヴァージェ「ハァ♡アァァン♡幸せよ・・あいつに愛してくれなかった私が、こんなに気持ちよくしてくれて・・幸せ♡」ヌチュ♡ンチュ♡

バーゲスト「私もだ♡恋したモノを食い殺すことしかできなかった私に・・こんなに気持ちいいことをしてくれたことを♡アァァァァ♡」ヌチュ♡ンチュ♡


アルト「ウゥゥ~・・そろそろ・・」

アルト「(明日まで少し臭うけど、たまには2人に配分をつけないとね・・)2人にかけるけどいい?」ズリュズリュ♡

ヴァージェ「えぇ♡アァ~イク♡イクイクイク♡ヴァージェ、イッチャウゥゥ♡」グリュグリュ~♡

バーゲスト「アルト♡わたしも・・イクッイクッ♡イチャウゥゥ~♡」グリュグリュ~♡

アルト「2人とも・・ウゥゥ!!」ビクビクッ!!


ドビュッ、ドビュルルル~~~!!

ヴァージェ「アッハァァァ~~!!」プシュゥゥ~~♡(潮吹き)
バーゲスト「アァン♡アァァァ~~~!!」ブシュゥゥ~~♡(潮吹き)

アルト「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」ピュッピュッ!

しばらくして・・・


アルト「ふぅぅ・・気持ちよかったよ、2人とも・・」抱きかかえる

ヴァージェ「クゥゥ・・アルト~・・スキィィ♡」寝ている

バーゲスト「ムニャムニャ・・アルトォォ・・♡」寝ている

アルト「(爆乳美女のバーゲストがいて、俺のことが大好きすぎるヴァージェがいる・・・。こんなにエロ可愛いパートナーをリアルで持っているとしたら、みんなびっくりするだろうなぁ~~・・)」

アルト「(ただ、残る妖精騎士はランスロット。彼女をどうしようかな・・・)」

アルトは2人の彼女を抱き、残りの妖精騎士の事を考えながら眠りにつくのだった・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一日が過ぎ・・平原の道中で・・


アルト「なぁ、バーゲスト。少し聞いて良いか?」

バーゲスト「なんだ?私が知ってることがあるなら、何でも言ってくれ!」

アルト「んじゃぁ・・・妖精騎士ランスロットの事について知ってることはあるか?」


バーゲスト「うぅ~ん・・その事なのだな?私は彼女の事が少し嫌いというか・・・」

バーゲスト「ランスロットは妖精國の中では1番最強と言われる妖精であり、何よりもスピード重視の戦い方を駆使している。」

バーゲスト「何よりもあやつはいつも空を飛んでいては、そこから奇襲攻撃をしてくるのが得意でね・・私も訓練ではいつも彼女に負け続けていて・・・」

ヴァージェ「ウフフ・・ガウェインの頃からランスロットに負け続けてるって、ザーコザーコ!!」

バーゲスト「ヴァージェ!!貴方は訓練にいつもサボっているから分からないわ!!」

アルト「ほぉぉ~鍛錬をサボってたとは・・こっちもザーコか?」

ヴァージェ「くぅぅ~・・バーゲスト、余計な事を言わないでよ!!」

バーゲスト「ふん!お互い様だ・・」

ヴァージェ「・・全く。でも噂では彼女(妖精騎士ランスロット)、元々ブリテンに存在しなくて、よその世界から来たという噂があるのよ・・。その事を聞くとあいつはキレるから核心は持てないけど・・」

アルト「ブリテンにいない外来種の妖精かぁ・・・」


ヴァージェ「・・アッ、そろそろ見えてきたわ!シェフィールドの町が!」

シェフィールドが見える近くの公道


バーゲスト「あそこが北部の要所、シェフィールドだ。話には聞いていたが、ここまで築いていたとな・・」

ヴァージェ「えぇ・・ノリッジに追い出された厄介者の妖精達が集まっていると聞いていたけど、ここまで繁栄してたとはねぇ・・・」

アルト「とても頑丈な城壁で守られているんだな?」


グワァァ~~ン!!(神秘の結界が張られている)

シェフィールドの門では、結界が張られており、扉も閉まっている状態であった。

バーゲスト「閉まっているな・・。我々を見て、警戒したか・・或いは・・・」

アルト「どういうこと?」

バーゲスト「妖精國の城壁は結界の役割を持っており、城壁造りの妖精が時間をかけて築き、水門や窓を除けば、門以外出入りが出来ない掟を持つ魔法の壁なのだ。」

バーゲスト「門が開いていれば『通ってよし』。逆に閉まってれば『通せんぼ』とそういう掟があり、魔獣やモースは入って来れないからな。」

アルト「では、今は入れないと?」

ヴァージェ「まぁ、基本はそうだけどね・・」

バーゲスト「しかし、遙々ここまで来たのだ。今更引くわけにはいかない!直接、門番に話をつけに行こう!!」

アルト「そうだな!じゃあ、行こうか・・」

ヴァージェとバーゲスト「えぇ!!」

3人を乗せた馬車はシェフィールドの正門前まで向かおうとしていると・・・・


ガシャガシャガシャ・・・

アルト「????」

ガシャガシャガシャ・・・ガシャァァ~~ン!!(馬車の車輪が壊れる)


アルト「のわぁぁ!?」

左の馬車の車輪がへし折り、立ち往生してしまう・・・


アルト「なんだぁぁ~?」降りる

馬車を降りて、壊れた車輪を確認するアルト達


ヴァージェ「あちゃ~~・・これは取り替えるしかないわね?」

バーゲスト「ここに来る合間、あのデコボコ道や魔獣の襲撃もあったんだ。仕方が無いわ・・・」

アルト「じゃあ、少し修理した方が良いな?」


アルト「俺はちょっと疲れた。そこらで横になってるよ・・」平原で仰向けになる

ヴァージェ「わかったわ・・・」

ヴァージェ「・・・・・・」バーゲストを見て

バーゲスト「・・・・・・」ヴァージェを見て

ヴァージェ「ねぇ?誰がこれを修理するのかしらねぇ~?」モジモジ

バーゲスト「私は別に良いけど・・・アルトがねぇ~?」モジモジ

ヴァージェ「・・・よし、勝ったらアルトと添い寝!」

バーゲスト「負けたら、馬車の修理!!」


2人「最初はグー!じゃんけんぽん!」じゃんけんをする

2人「あいこでしょ!あいこでしょ!・・・ショッショッショッショっ!!」あいこがつづき・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヴァージェ(パー)  バーゲスト(グー)

ジャンケンの勝者、ヴァージェ(バーヴァン・シー)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヴァージェ「よっし!!」ガッツポーズ

バーゲスト「クッソォォ・・」ガックシ・・


ヴァージェ「ウフフ♡添い寝添い寝ぇぇぇ~~♡」アルトと添い寝する

バーゲスト「チィィ・・・」馬車の修理に入る

シロモ「プイプイ・・(手伝うよ)」
ーーーーーーーーーーーーーーー
ヒュルルゥゥゥ~~・・(風が吹く)


ヴァージェ「・・アルトォォ~♡」スリスリ♡

アルト「平和だねぇぇ・・(モルガンの支配を除いては・・)」


アルト「この空って、いつも夕方っぽい空と夜しかないんだな?」

ヴァージェ「そう。私が生まれた日も、このような空しか見ていないからね・・」

アルト「そっか・・・(たまには青空もみたいものだなぁぁ~・・)」


チュンチュンチュン~♪

ヴァージェ「見てみて!鳥が飛んでいるわ!」

アルト「ほんとだねぇ~~・・・・んんっ?」

アルト「(あれはなんだ?こっちに飛んでくるようだけど・・・)」

シェフィールド 上空


妖精騎士ランスロット「・・・・・・!?」地上のアルト達を確認し・・

妖精騎士ランスロット「見つけた!!」ギュゥゥゥ~~ン!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
地上では


アルト「なんだ?こっちに近づいてくるぞ!?」

ヴァージェ「なになに~・・・ゲゲッ!?あれは・・・」


バーゲスト「どうした?こっちはもうすぐ修理が終わるけど・・」

ヴァージェ「来ちゃ駄目!!ランスロットがこっちに来るわよ!!」

バーゲスト「あぁ、ランスロットねぇ・・・・って、ランスロットダトォォ~~~!?」驚く


妖精騎士ランスロット「!!!!」ジャキィィ~~ン!!

妖精騎士ランスロットはアルトとヴァージェを攻撃するように剣を突き出して突進してきた!!


アルト「(ザ・ワールド!!)」ギュウゥゥン!!

妖精騎士ランスロット「」ピタッ!(当たる直前で、時が止まる)
ヴァージェ「キャァァ」ピタッ!(時が止まる)

アルト「今のうちに回避だ!!」ヴァージェを抱きかかえて

時が止まってる隙に、アルトはヴァージェをお姫様だっこしてバーゲストの元へ走る


ギュゥゥゥゥ!!(そして時は動き出す)

ドゴォォォ~~ン!!(地面にダイナミックに着地する)


ヴァージェ「ァァァ・・ハッ!?ア、アルト!!」ギュウゥゥ~~!!

バーゲスト「アルト、無事か!?」

アルト「あぁ、なんとか・・・」


妖精騎士ランスロット「くぅぅ・・」這い出る

妖精騎士ランスロットが落ちたところに巨大なクレーターでき、砂塵と共にそこから這い出る妖精騎士ランスロット


妖精騎士ランスロット「やっと見つけたわ・・ガウェイン、トリスタン。」

バーゲスト「ランスロット・・・」

妖精騎士ランスロット「2人とも、今まで何処をほっつき回っていたんだ?モルガン陛下が心配なさっていたぞ!」

ヴァージェ「あんた、わざわざ1人で私たちを探していたの?」

妖精騎士ランスロット「そうだ。グロスターの火災でトリスタンが失踪し、ガウェインは謹慎処分を連絡した日に突然消えた。」

妖精騎士ランスロット「おかげでモルガン陛下に迷惑をかけただけでなく、キャメロットおろか妖精國の国民全体がパニックになっているのだぞ!!」

バーゲスト「なるほど・・私とバーヴァン・シーがいなくなったことで、国中が騒ぎになっていることは想定していたが・・・」


妖精騎士ランスロット「・・・・・」アルトを見て・・

アルト「・・・・・・」

妖精騎士ランスロット「おい、そこの男!」

アルト「な、なんだい?」

妖精騎士ランスロット「お前、トリスタンとイチャイチャしてたようだが・・お前は2人の従者なのか?」

アルト「あぁ・・それはだな・・」

ヴァージェ「私の恋人なのよ!!」

妖精騎士ランスロット「なに?」

バーゲスト「ヴァージェ!?」


ヴァージェ「私、今は理由があって・・モルガンの娘でも、妖精騎士トリスタンでもないの!私の名は『ヴァージェ』、アルトとお互いに初めてを貰った相手なのよ♡」

アルト「おいおい・・」

バーゲスト「勝手なことを言うなヴァージェ!アルトは私の男なのだから!アルトがそれで良いって言うから、いちゃついていることを認めているけど・・・」

アルト「まぁそうだけど・・・」

妖精騎士ランスロット「ガウェイン・・モルガンの命令を無視し、トリスタンとその男と仲良くシェフィールドに行こうというのか?」

バーゲスト「そうだ。それと私はもう妖精騎士ガウェインではない・・バーゲストだ!」


妖精騎士ランスロット「バーゲスト・・。いや、今すぐにキャメロットへ戻れ!!今なら僕も一緒に謝ってやるから・・・」

バーゲスト「・・・・・・・」


アルト「ヴァージェ、バーゲスト・・・」

ヴァージェ「・・・・・・・・・・」

ヴァージェ、バーゲスト「・・・断る!!」

妖精騎士ランスロット「なに・・!?」


バーゲスト「私はアルトと出会って初めて・・心の底から恋をし、喰らうことなく彼を愛することが出来た恩人だ!今更、離れる事はない!!」

ヴァージェ「私も・・お母様だったモルガンに愛されずにいた所をアルトが救ってくれたのよ!それに・・」

ヴァージェ「アルトがいたから、私はあの火事から生き延びて・・こうして幸せに旅をしているのだから・・」

アルト「2人とも・・・」


妖精騎士ランスロット「くぅぅ・・アルトと言ったな?お前が2人に何を吹き込んだのかは知らないが・・・」

妖精騎士ランスロット「2人を連れて、キャメロットへ帰還する前に・・トリスタンとガウェインには、僕から・・少し、お仕置きを受けなきゃならないらしいなぁ!!」ギュウイィィ~~ン!!


バーゲスト「!?。アルト、危ない!!」前に出る

ガキィィィ~~ン!!(ランスロットの攻撃を防御するバーゲスト)


ズズズゥゥ~~!!(地面を引きずる)

バーゲスト「くぅぅ~・・」

妖精騎士ランスロット「ちぃ!」いったん下がる


アルト「こいつ・・・」

バーゲスト「アルト、ここは私とヴァージェが相手になる。下がってくれないか?」

アルト「バーゲスト!?」

ヴァージェ「そうよ!アルトだけに任せられるのも悪いからね!私たちにも良いところを見せてあげたいから!!」

アルト「2人とも・・・あぁ、でもムリはするなよ?」

ヴァージェ「えぇ・・、行くわよバーゲスト!!」

バーゲスト「あぁ!!」

バーゲストとヴァージェ(バーヴァン・シー)は前に出て、妖精騎士ランスロットと対峙する


妖精騎士ランスロット「2人がかりで僕と戦うと?本気でいっているのか?」

バーゲスト「えぇ!あなたとは、御前試合以来だったなぁ・・」

妖精騎士ランスロット「ふん。一度も勝ったこともないノロマの妖精騎士が・・・」


妖精騎士ランスロット「良いわよ。2人がかりでかかってきなさい!」

妖精騎士ランスロット「ただし手加減は出来ないわよ・・今の僕は、とてもじゃないけど機嫌が悪いから!!」びゅぅぅん!!(スピードを上げる)

ヴァージェ「来るわ・・あいつの攻撃が!!」


妖精騎士ランスロット「!!!!」

第8節:妖精騎士VS妖精騎士
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シェフィールド近くの平原で・・・


妖精騎士ランスロット「ヤァァァッ!!」バシン!(パンチ攻撃)

バーゲスト「くぅぅ!?」受ける

ヴァージェ「バーゲスト!?やぁぁッ!!」バキューン!(黒い光弾攻撃)

妖精騎士ランスロット「!!!」避ける


ヴァージェ「チィ・・この雑魚が!!」ピョン!バババババン!!(棘連射)

妖精騎士ランスロット「遅い!!」ビュゥゥ~~!!(スピードを上げて避ける)

ヴァージェ「ちょっ・・・避けるんじゃないわよ!!」バババババン!!

妖精騎士ランスロット「避けるなと言って、避けないバカがいるか!」正論


妖精騎士ランスロット「ハァァァ~~!!」ジャキン、ジャキン!(ブレードによる横切り)

ヴァージェ「くぅぅ・・キャアッ!?」飛ばされる

アルト「ヴァージェ!?」


バーゲスト「大丈夫か、ヴァージェ!?」

ヴァージェ「平気!こんなのかすり傷よ・・」

妖精騎士ランスロット「・・・・・・・」


バーゲスト「バラバラに攻撃しても駄目か・・ここは!」

バーゲスト(小声)「(よし。ここは2人で協力し、ランスロットを挟み撃ちにするぞ!)」

ヴァージェ(小声)「(わかったわ!)」


シュパパパ!ジュボおぉぉ~~!!

2人はそう頷くと、二手に分かれながら妖精騎士ランスロットに攻撃する


妖精騎士ランスロット「ぐぅぅっ・・」防御

ヴァージェ・バーゲスト「!!!!」妖精騎士ランスロットを横に並び立ち・・

妖精騎士ランスロット「(挟み撃ちか・・・)」


ヴァージェ「喰らいなさい!!」バキューン!!(光弾攻撃)

バーゲスト「ヤァァァ!!」ジャリジャリィィ~~ン!!(鎖を放つ)

妖精騎士ランスロット「フン!!」ビュン!!(上に飛ぶ)

妖精騎士ランスロットは上に飛んで避け、2人の攻撃が交差する

バーゲスト「なぁ!?」 ヴァージェ「きゃあ!?」

妖精騎士ランスロット「僕に挟み撃ちなんて、互いの攻撃で自滅するに負えないと前の御前試合で思い知ったというのに・・・」

バーゲスト「・・・なんてね!!」ヒュン、ジャラジャラ!(光弾を避ける)

ヴァージェ「ふんっ!」ガシッ!(バーゲストの鎖をつかみ・・)

バーゲスト「オォォリャァァァ~~~!!」グルグルグル(鎖をつかんで、回転し・・)


ビュゥゥゥン!!(ヴァージェを鎖と共に投げる)

ヴァージェはハンマー投げの球のように投げられ、妖精騎士ランスロットへ向かって飛んでいく

妖精騎士ランスロット「なにっ!?」

ヴァージェ「そこっ!!」ポロロン♪


シュン、ギュイギュイィン!!(弦で妖精騎士ランスロットを拘束する)

妖精騎士ランスロット「しまった!?」


ヴァージェ「これでも喰らいなさい!!」攻撃しようとする

妖精騎士ランスロット「くぅ・・(トリスタンの事だ・・次の攻撃は光弾連射か?それともヒールで刺すつもりか?)」


ヴァージェ「フフフッ、とっておきよ・・・ハァァァァ!!」背中から更に棘が出てきて・・

妖精騎士ランスロット「なにっ!?」

『意外!それは背中の棘ッ!』


グサグサグサッ!!

妖精騎士ランスロット「グッ、グゥゥゥ~~!?」刺されながら落ちる

ヴァージェ「これはおまけよ!!」グルグルグル~シュパパパパパッ!!(きりもみキックからの閃光弾連射)

妖精騎士ランスロット「グァァァァ!?」当たりながら、落ち・・


バーゲスト「ハァァァァ~~~!!」渾身のパンチ!

バシィィ~~ン!!(落ちるランスロットの顔にバーゲストの顔面パンチ!)

妖精騎士ランスロット「ぐわぁぁぁぁ~~!?」勢いよく殴り飛ばされる


ヴァージェ「よしっ、やったわ!!うまくいったわね、バーゲスト!」

バーゲスト「あぁ!ここに来る間、ヴァージェと特訓した甲斐はあったな!」

ヴァージェ「えぇっ!どうだったアルト?私たち、強くなっているでしょ?」

アルト「あぁ!2人とも良い感じによかったよ!!」

バーゲストとヴァージェ「ウフフ♡ありがとう!」ニコッ!


妖精騎士ランスロット「ウゥゥゥゥ・・・」ピキピキッ・・パリーン!!(仮面が壊れる)

妖精騎士ランスロット「(どういうことだ・・僕の知らない間に2人とも僕と同じぐらいに強くなってる・・。このままじゃ・・ぼくは・・)」焦る

大使2(回想)「これでもう、妖精騎士ランスロットは終わりかもしれないなぁ・・」
大使4(回想)「時代はもう、妖精騎士アグラヴェイン様でしょう!」
妖精騎士アグラヴェイン(回想)「・・・ふん。力及ばずだな、ランスロット・・」
モルガン(回想)「良いわけは無用だ・・」


妖精騎士ランスロット「(僕は負けたくない・・負けるわけにはいかないから!!)」

妖精騎士ランスロット「まだだ・・・まだ僕は負けていない!!僕は・・僕わぁぁぁ~~!!」


シュルシュルシュルゥゥ~~・・(妖精騎士ランスロットの後ろでうごめく何か)

アルト「!?。あれは・・・」

妖精騎士ランスロット「どうした、僕はまだ戦えるぞ!さっさと僕を・・」

バーゲスト「ランスロット、後ろ!?」

妖精騎士ランスロット「なんだ?後ろに何か・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シュルシュルシュルゥゥ~~!!(触手が襲いかかる)

妖精騎士ランスロット「えっ・・・うわぁぁ!?」触手に絡まれる


ドゴォォォ~~ン!!(地面から何かが出てくる)

触手が妖精騎士ランスロットを絡ませ、捕まえたところに巨大な生物が地面から現れた

ギマイラ「ギャアァァァ~~!!」
https://www.pixiv.net/artworks/57490666



ヴァージェ「な、なんなのよぉ~あの魔獣は!?」

バーゲスト「これはデカい・・巨大モースよりはデカいぞ!?」

アルト「(ウルトラマンタイガで出てきた怪獣、ギマイラ!?なんでこの世界に!?)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シェフィールド 城壁の上で


シェフィールドの衛士1「で、出たぞ!!巨大怪獣だぁぁ!!」

シェフィールドの衛士2「やはり来たか・・・事前に門を閉めておいて正解だったなぁ・・」

シェフィールドの衛士3「・・おい見ろ!あそこに怪物に襲われている妖精達がいるぞ?不運な事だ・・」

シェフィールドの衛士2「なになに・・あの姿、どこかで・・」


???「どうした?また鎧を縫う仕事があるって言うんじゃ無いよねぇ~?」

シェフィールドの衛士1「そ、それがですねぇ・・・」

???「なんだ?」

ギマイラ「ギャァァァ~~!!」鳴き声を上げる


ギュウゥゥン、ギュウゥゥン、ギュウゥゥン!!(触手から魔翌力を吸い上げる)

妖精騎士ランスロット「ウゥッ・・クゥゥ~~・・」魔翌力を吸い上げられる

バーゲスト「ランスロット!?」

妖精騎士ランスロット「(力が・・抜けていく・・・ぼ、ぼくは・・・)」


ヴァージェ「あの怪物、魔翌力を奪っているのかしら?ふふ、いい気味ね!そのまま吸われてしまいなさい!!」

バーゲスト「アルト、このままでは彼女が・・・」

ヴァージェ「放っておきなさい!あいつがどうなったところで、モルガンの痛手になるのは間違いないのだから・・・」

バーゲスト「しかし・・・アルト!!」


アルト「いや・・彼女をこのまましておくのは出来ない。助けに行こう!!」

バーゲスト「アルト・・そうか、アルトがそう言うなら・・行くわよ!!」

ヴァージェ「はぁ!?あいつを助けるって・・ったく、しかたがないのだからぁぁ~~・・」

3人は妖精騎士ランスロットを助けるために、ギマイラと戦い始める・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バーゲスト「チェーンハウディング!!」ジュボォォォォ~~~!!(ギマイラの右足を拘束し、攻撃する)

アルト「ヒール(改悪)!!」キィィン!(ギマイラの左足にかける)


ジャグゥゥン!バシュゥゥ~~!!(両足が傷つき、血が流れる)

ギマイラ「ギャァァァ~~!?」痛がる

ヴァージェ「ソォォレェ!!」ジャキン!(触手を切り上げる)


ガシュゥゥン!!(触手が切れる!)

ギマイラ「ギャァァァ~~!!」触手を切られる

妖精騎士ランスロット「ウゥゥ・・・」ヘナヘナ・・

妖精騎士ランスロットを縛る触手を切り、彼女は下に落ち始める


ヴァージェ「!!!!」妖精騎士ランスロットを抱え込み・・

ヒュゥゥン・・ドサッ!!カタッ!(着地する)

ヴァージェ「よっと!!」妖精騎士ランスロットを地面に下ろす

妖精騎士ランスロット「お前達・・どうして・・・」気絶する

ヴァージェ「別に貴方を助けたかったわけじゃないわ・・・ランスロット。」


ギマイラ「ギャァァァ~~!!」怒っている

アルト「どうやら、あいつを怒らせたみたいだな・・・」

バーゲスト「なら、決めるわよヴァージェ!!」

ヴァージェ「えぇ!!」

2人は魔翌力を集約させ、宝具を放つ構えをする


ギマイラ「ギャァァァ~~!!」

ジュゴゴゴォォ~~!!(バーゲストの宝具が発動!)

バーゲスト「喰らいなさい!!捕食する日輪の角(ブラックドッグ・ガラティーン)~~ですわぁぁ!!」ジュゴォォォ~~!!

ギィィィン!!シュルルルゥゥ~~!!

ヴァージェ「これが貴方のなれの果てよ、痛幻の哭奏(フェッチ・フェイルノート)!!」ガキン!!ギュウイィィ~~ン!!


ガジュゥゥゥ!!ブジュゥゥ~~ン!!(2人の宝具が炸裂する)

ギマイラ「ぎゃ・・ギャアァァァ~~・・・」ドゴォォ~~ン!!(爆発する)

宝具を受けたギマイラは倒れ、そのまま爆発する!


バーゲストとヴァージェ「ふん!!」振り返り、決めポース

アルト「よっしゃぁぁぁ!!」ガッツポース!

ヴァージェ「ふふっ、ざっとこんなモノよ!」ドヤァ~!

アルト「でもよくやったな、2人とも!」

バーゲスト「えぇ!!ですが・・・」チラッ(妖精騎士ランスロットを見て・・・)


妖精騎士ランスロット「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」衰弱してる

バーゲスト「これはかなりの魔翌力を吸われたみたいと推測するわ。」

ヴァージェ「どうするのこいつ?」

アルト「決まっているだろ?彼女を助けるって!!」

ヴァージェ「そうだけど・・シェフィールドの門は閉まっているわよ?」

バーゲスト「ですが、ランスロットをこのままには出来ませんわ・・なんとしてもシェフィールドに入って治療を・・・」

アルト「あぁ!なんとしても入るぞ・・シェフィールドへ!!」


アルト達は直ぐさまにシェフィールドの門前まで馬車を走らせるのだった・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シェフィールドの門前


シェフィールドの衛士1「あの怪獣を倒すなんて・・やはりあの妖精は女王軍の妖精騎士達だ!」

シェフィールドの衛士2「なんであいつらがここへ!?まさか、モルガンが俺たちを捕まえるために・・・」

シェフィールドの衛士3「いやでも・・妖精騎士なら女王の軍勢も来ているはず・・。4人だけで来るなんてそんな・・」

シェフィールドの衛士1「おい見ろ!あの騎士・・妖精騎士ガウェインが何かを振っているぞ!?」

???「なになに?見せて見せて!!」様子を見に行く


???「な、なんだあれは・・・白いブラと白いパンツだとぉぉ!?」

シェフィールドの衛士1「おいおい、マジか!?」

シェフィールドの衛士2「噂話かと思ってたが・・ソールスベリーで妖精騎士ガウェインがご乱心したという話は本当だったんだ・・」

シェフィールドの衛士3「白い下着を使って、俺たちに降伏するなんて・・マジでイカれてやがるよ・・」

???「いやそうじゃない・・・何かを訴えている素振りは見えている・・なにかあったんだ!」

???「門を少しでもを開けてくれ!!問いただしてくる!!」

シェフィールドの衛士1「は、はい・・!開門準備!!」


???は何かを察知し、下に降り始める

第9節:シェフィールドのボガードとハベトロット
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シェフィールド正門前


バーゲスト「おぉ~~い!!私たちは女王とは無関係だ!門を開けてくれぇぇ~~!!」白ブラと白パンツを振る


バーゲスト「駄目・・全然相手にしてくれないわ・・ってゆうか、なんで白いブラとパンツで、白旗の代わりになる訳がないわ!?」怒

ヴァージェ「仕方が無いでしょ!?白い布みたいなのでこれしか無かったのだから!!」怒

アルト「まぁまぁ、2人とも落ち着いて・・・・」


妖精騎士ランスロット「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」苦しんでいる

アルト「待ってろよ・・今、助けるからさ・・」心配する


ギィィィ~~・・(検問用の扉が開き・・)

???「おい、君たち!!」

アルト「!?。誰かが来たぞ・・」

2人「!?」


???→ハベトロット「なんだいなんだい!女の子が女の下着で旗を振るなど、恥ずかしさのかけらも無いのかい!?」

アルト「君は誰だい?ここの門番か?」

ハベトロット「っう~・・。ボクは門番じゃ無いよ!ブリテン一のドレス職人、ハベトロット様だぞ!!」

ヴァージェ「はぁ?あんたのような小さい妖精が、妖精國のドレス職人だって・・・アッハハハ、超笑えるんですけど!!」

ハベトロット「なぁ・・ボクを馬鹿にするのかい?あんたが妖精騎士トリスタンでも、相手になってやるぞぉぉ~~!!」ボクシングの構えを取る

バーゲスト「やめなさいヴァージェ!妖精騎士の事は置いといて、この門をお開けになって下さい!すぐにもでお医者様に見せないといけない事情があるのです!」

ハベトロット「病人だって!?それは大変だな・・少しボクにも見せてくれないか?」

アルト「あぁ・・・」

ハベトロットは馬車に乗り込み、妖精騎士ランスロットの様子を見に行く


ハベトロット「よっと・・、よっこいしょっとっ・・・」乗り込む

妖精騎士ランスロット「ハァ・・ハァ・・ぅぅぅ・・」苦しんでいる

ハベトロット「のぁぁぁ!?妖精騎士ランスロットじゃないか!?君たち妖精騎士達がなんでシェフィールドに・・・」

アルト「今はそれどころじゃ無いんだ!速く通してくれないか?」

ハベトロット「確かに、あの妖精騎士ランスロットがこの様子じゃとなぁ・・よし!!」


ハベトロット「開門だ!開門!!理由はともあれ、重要な妖精が急病を患っているんだ!!すぐにお城で手当をさせてくれ!!それと医者の妖精も連れてくるんだ!!」

門番の妖精「わかりました!!」ガチャガチャ・・(門を開ける)

ギギィィィ~~~!!(シェフィールドへの門がひらかれる)


ハベトロット「よし、開いたぞ!ボクがお城に連れてって手当をしてあげるから、着いてこい!!」

アルト「あぁ、ありがとうハベトロット!」

アルト達はハベトロットの案内の元、シェフィールドの町へ入ることが出来たのであった・・


バーゲスト「もう少しの辛抱だ・・頑張れよ、ランスロット・・」

妖精騎士ランスロット「ぅぅぅ・・・・」弱々しい息遣い

ヴァージェ「私たちが助けたんだから・・勝手に死なれたら困るわ!」ブツブツ・・・

シェフィールド 領主ボガードのお城の一室


タッタッタッタ・・

ハベトロット「おぉ、医者が来たか!こっちだこっち!」

妖精チョッパー「急患がいると聞いて来てみたが、一体どうしたんだ?」

ハベトロット「良いから良いから!早く彼女の事を見てくれ!」

妖精チョッパー「お、おう・・・」


妖精騎士ランスロット「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」苦しんでいる
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数分後・・・

妖精騎士ランスロット「・・・・・・」眠っている

妖精チョッパー「フムフム・・う~ん・・なるほど・・」診察中


診察が終わり、アルト達の元へ来る妖精チョッパー

妖精チョッパー「診察の結果・・彼女の生気が半分少し以上、吸収されていた形跡があったことがわかった。」

バーゲスト「そうですか。やはり、あの怪獣が原因かと?」

妖精チョッパー「あぁ・・、ここ数日前に南西のヴェールズの方角の地方からやってきては、ここらの地形に住み着いた外来種みたいな存在なんだ・・」

ハベトロット「あの怪獣は、シェフィールドに入って来ようなりと、水門などの開いているところを見つけては領民や通行人の生気を食べに来るモースより厄介な生物でね・・被害はそれほど少なくないぐらいだ。」

ハベトロット「しかもやっかいなことに、あの怪獣は生気や魔力だけを食べるだけで無くてな・・例え助かっても、襲われた妖精の『思い出』まで食べられちゃうみたいなんだ・・」

アルト「思い出も食べちゃうのか!?あのギマイラが・・・」

ヴァージェ「ギマイラ・・・あの怪獣のことね!なーに、あんな奴・・私とバーゲストに掛かれば増差もなかったからね!!」

バーゲスト「調子に乗るんじゃ無いわよ、ヴァージェ・・・」


ハベトロット「まぁ、そのギマイラとか言う怪獣のせいで・・シェフィールドの物流が程通って無かった日が続いたけど・・君たちが倒してくれた事で、それが解決に至るって事だな!本当に感謝するよ!!」

アルト「どういたしまして・・」

妖精チョッパー「妖精騎士ランスロットの方は、多少の記憶の消失があると思うが・・身体の方は、こちらの栄養補給の秘薬を投与すれば、約半日で回復するから安心しろ。」

バーゲスト「そうか・・ありがとうございます。」

妖精チョッパー「アァァ~~いやいや・・そんなこと言われても・・ちぃっとも嬉しくないぞぉぉ~~ねぇ~・・」
https://osamu-f.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_e9a/osamu-f/c1.jpg?c=a0

アルト「へへっ・・(ワンピースのチョッパーと同じようにこの妖精も性格がそっくりだな・・・)」

人間の衛士「ハベトロット様、ボガード様がアルト様の事でお話があると・・」

ハベトロット「そう、わかった!すぐに向かうと伝えてくれ!」

人間の衛士「分かりました!」報告に行く


ハベトロット「さて、君たちがギマイラを退治してくれた事は、ボクや他の妖精達も感謝はしているが・・、ここの領主であるボガードがどうも君をあやしいと感じているそうだ・・」

ハベトロット「長旅で疲れていると思うが・・すぐにボガードに会ってくれるか?」

アルト「そうだな・・・よし、すぐに会いに行こう!急なこととはいえ・・この場所を使わせて貰っている以上、すぐに言った方が良さそうだな。」

バーゲスト「そうだな・・。相手のこともあるし、私とヴァージェの事もあるからな・・」

ヴァージェ「ボガードとは、これから協力関係になってくるから、早めに私たちとアルトの疑いを解かないとね!」

ハベトロット「そうか、わざわざすまないな・・。衛兵、ランスロットの様子を見ていていくれ!」

人間の衛士2「承知しました!」


妖精チョッパー「では、ボクはこれで・・・。今は安静にしておいた方が良いけど、あとで彼女が起き次第、栄養補給の秘薬を飲ませるようにな!」

アルト「わかりました!!」


妖精チョッパーはそのまま帰って行き、アルト達はシェフィールドの領主ボガードの所へ向かうのであった・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ボガードがいる王室


ボガード「・・来たか。」

そこにはシェフィールドの領主:ボガードが、アルト達を待っていた


ハベトロット「失礼!噂の妖精騎士2人とアルト様を連れてきたよぉぉ~!!」

アルト「・・初めまして、ボガード様。急な事で押しかけてしまって申し訳ありませんでした・・。」

バーゲスト「ボガード。ノリッジでの牙の長選定の儀、以来だな・・」

ボガード「バーゲスト・・もとい妖精騎士ガウェインか。確かお前もまた、裁定をするものとしてあの場に居たな・・」


ボガード「ようこそ、私が統治する『シェフィールド』へ。南のグロスター近くから遙々ここへ長旅で来たようだが・・君たちに問いただすことがある・・」

ボガード「アルト・オルラントと言ったか?君のような『人間』が何故・・この妖精騎士ガウェインと妖精騎士トリスタンと共にこのシェフィールドへ来たんだ?奴隷風情の人間が、モルガンの最高戦力である妖精騎士2人を連れて、ここへ来るなどと・・」

アルト「うぅぅ・・・(俺が妖精で無いことは把握済みか。とても警戒心が高い領主みたいだな・・)」

ヴァージェ「チィィ・・スプリガンやウッドワスのようなアホに負けて吠え面を言いまくってた大言家のボガードは相変わらずね!アルトはねぇ~~・・」

バーゲスト「こらえろヴァージェ!今の我らはボガードに言わせる立場ではないのだぞ・・・」

ヴァージェ「うぅぅ・・・でも・・・」

ボガード「そうだな!理由があるとして、ついさっきシェフィールドを襲った怪獣によって倒れた妖精騎士ランスロットの手当をここでするとは・・自軍の兵隊を連れずにノコノコと来るとな・・」


ボガード「もう一度言うぞ?アルト・オルラント、お前は人間の分際で何故ここシェフィールドに来たんだ?嘘は通用せぬぞ?」

ボガード「私のシェフィールドでは、嘘つきは悪人であり・詐欺は死罪である。それに私は少しながらも、嘘の見分けが出来るぞ・・?」

アルト「嘘を見抜きますかぁ・・」

アルト(亮太)「(確かに彼は嘘が嫌いみたいだな。ここは・・)」

アルト(亮太)「では、正直に言いますと・・・。俺の本名は『三澤亮太』と言いまして、このブリテン異聞帯に存在する人間ではありません。」

ボガード「な、なんだと!!?」

ハベトロット「な、なにぃぃ~~!?」

衛士達「おいおい・・マジかよ!?」ガヤガヤガヤ・・


ヴァージェ「ア・・アルト・・、あなたは・・」ビックリする

アルト(亮太)「ごめんヴァージェ。今まで黙ってて・・けどな!」

ヴァージェ「良いのよ・・アルトはあのグロスターの火事の時、キャラメルを喉に詰まらせた所を助けて、モルガンに愛してくれなかった私を愛してくれた・・」

バーゲスト「私もだ。最初の頃はアルトの事を嫌っていたが、貴方の計らいと愛し合う事で、私はモルガン陛下と自分の咎と決別することが出来た・・」

ヴァージェ「そうよ!私・・貴方に処女をあげて・絶頂した時から、アルトに一生ついて行こうと私は決めやのよ!」

バーゲスト「私もよ・・貴方が居なかったら、私・・一生処女のまま、一生を終えるとなっていたところを・・」


ハベトロット「しょ・・処女?絶頂?ま、まさか・・お前達、この人間の男を抱いたのか!?夜の間に、あ~んなことや・・こ~んなことを!?」赤面

ヴァージェ「あら、言ってなかったわね?良いわよ・・私とアルトとの馴れ初めの事、話してあげるわ!」

バーゲスト「私とアルトとの出会いも、嘘偽り無く教えてあげるわ、ボガード。」

ボガード「あっあぁ・・なら聞かせて貰おうか?なぜ、妖精騎士であるお前達2人がこの男と寝て・・共に旅をしてたことを・・」

アルト(亮太)「あぁ・・話してやる。信じられないと思うけどな!!」


アルト・オルラント(三澤亮太)は今までの旅や自分のことを嘘偽り無く話した・・・
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アルト(亮太)「それでなぁ・・(ペラペラペラペラペラ・・)」話の内容:自分が何処から来たのか?自分の目的は何か?


ボガード「な、なんとまぁ・・・・」

ハベトロット「おぉぉ~~・・・」興味がわく
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ヴァージェ(バーヴァン・シー)「それはねぇ・・(ペラペラペラペラペラ・・)」話の内容:アルト(亮太)との馴れそめ、モルガンの娘であることを辞めたこと)


ボガード「そ、それを言うのかぁ~・・」

ハベトロット「~~~~~~」赤面
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バーゲスト「話は長くなるが・・・(ペラペラペラペラペラ・・)」話の内容:アルト(亮太)との最初の戦い、モルガンを裏切った理由


ボガード「なるほどぉぉ~・・・」

ハベトロット「フムフム・・・」
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数分後・・・・


アルト「どうですか?これで俺たちを信じられますか?」

ボガード「あ、あぁ・・・話の内容が一個一個凄く過ぎて・・私の思考が追いつかないというか・・。話をまとめてみると・・・」

ボガード「バーゲストとバーヴァン・シー・・今はヴァージェの2人は、妖精國の女王であるモルガンを裏切り、汎人類史とは大きく異なる世界・・つまり君が暮らしてたと言う「現実世界」から転移した君の元に寝返り・・その君は妖精國のあり方を変えたいと?」

アルト「正確には妖精國の闇を暴き、真の意味でこのブリテン異聞帯である『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』を救いたいと言うのが、俺の最大の目的だ。」

ハベトロット「ほぉぉ~~・・このブリテンのありとあらゆる人間や妖精を、君の手で助け出すとは・・さながらお前、ひょっとしたら君が『予言の子』なんじゃないのか?」

アルト「嫌々、俺は予言の子じゃないよ!予言の子と言うのは「『選定の杖』に選ばれた16歳の少女である」であって、このような20代の男では無いですよ・・・」

ハベトロット「ははははは!これはボクの冗談だよ!予言の子が妖精騎士だった2人を毎晩パコパコするわけが無いよな!!」

ヴァージェとバーゲスト「~~~~~・・」赤面


ボガード「では、ならばこそアルト・・君に聞きたいことがある。」

ボガード「妖精騎士ランスロット。何故きみは彼女を見殺しにせず、シェフィールドに入って、治療をさせたのだ?」

ボガード「何故、君はあの時・・怪獣ギマイラによって殺されるはずの彼女を助けたのだ?彼女は君の女である2人を連れ戻そうとしていたんだぞ?」

アルト「それは・・・・・」


ボガード「分かっていると思うが、妖精騎士ランスロットはこの妖精國の中で1番最強と言われる存在であり、モルガン軍の要と言えるぐらいの強さを誇る妖精騎士なのだぞ?」

バーゲスト「えぇ・・私の方も、ランスロットの強さは妖精騎士の中でも桁違い・・いえ、次元が違うと言うぐらいその強さを知っております・・」

ボガード「バーゲストとヴァージェは、モルガンの元から離れているとはいえ・・彼女はまだモルガンの妖精騎士なのだぞ!?」

ボガード「もし、彼女が目覚めて、記憶がそのままの状態でキャメロットに戻ったとしたら・・君たちの存在が公になり、このシェフィールドごとお前達を葬るかもしれないのだぞ!?」

ハベトロット「なに!?それは大変だな・・・」

ボガード「私も、来たるべき女王軍との交戦に向けて、兵の増強・城壁の強化を行っているが、これでもまだ足りない・・」

ヴァージェ「ふん。自分の軍隊を強くしてるなんて・・所詮、これ以上・・・」

ハベトロット「ヴァージェ、それ以上言うんじゃ無いよ!!」バージェの口をふさぐ


ボガード「とにかく、私としては妖精騎士ランスロットをここままにしておくわけには行かない・・。アルト、お前は何のために・・敵である彼女を怪獣から助け、彼女をどうしたいと?」

アルト「それは・・。彼女を・・妖精騎士ランスロットを説得して、俺の味方にするからだ!!」

ボガード「!?。なんだと・・・」


ヴァージェ「アルト・・・ウフフ・・アルトならそういうと思っていたわ。」

バーゲスト「えぇ・・。あの時はモルガンの事で対立していたが、彼女もまた・・我らと同じ妖精騎士。共に戦場を駆け抜けた仲間だ!」

アルト「そうだ。これ以上、妖精國最強の力と言われる彼女の力をモルガンに利用されるわけにはいかない・・。彼女を説得して、俺たちの仲間として迎え入れよう!」

2人(バーゲストとヴァージェ)「はい(えぇ)!!」


ハベトロット「これは・・彼女(妖精騎士ランスロット)の事は、アルト達に任せるとしようじゃないか!」

ボガード「あぁ・・・。だがしかし、相手は妖精騎士唯一無二の力を持つと言われる最速の妖精騎士、ランスロットだぞ?」

バーゲスト「確かに、ランスロットも消えたとモルガンが知れば・・ブリテン中の隅から隅まで探し出す可能性が高い・・・」

アルト「そうだ・・そこが問題なんだよなぁ・・・」

王室の間で妖精騎士ランスロットをどう隠すのかを考える一同・・

ヴァージェ「・・そうだ!アルト、これはどうかしら?」

アルト「なんだ?」

ヴァージェ「あの妖精騎士ランスロットを死んだ事にすると言うのはどうかしら?」

全員「!!?」

バーゲスト「死んだことにするって、そんな大げさな事・・・」


ボガード「いや、可能かもしれないぞ!妖精騎士は女王の軍勢の中でも最強かつ要と言えるほどの強さ・威勢・影響力を持つ存在だ。」

ボガード「彼女達が一人でも死んだと知れば、女王軍の士気を下げる事が出来る。それにこのことが公になれば、妖精國はパニックになり・・大騒ぎが起きる。」

ボガード「そこを付くために動き出すのは無論、北のエディンバラの統治するノクナレアだ。彼女は女王のイスを隙があれば狙っていたからな・・。」

ボガード「ついでに、南の方角にあるロンディニウムに居る円卓軍という軍隊をノクナレアの軍勢共々味方に付け、時間をかけ、女王軍に匹敵する私の軍隊を作り上げる。こんなにスゴイ作戦、成功すれば、モルガンを倒すことが出来るかもしれないぞ!!」

ヴァージェ「アハハッ!そうよね、そうよね!!」

アルト「ヴァージェ、君は天才だな!!(性格は相変わらずだけど・・・)」

ヴァージェ「でしょでしょ!!(アルトに褒められてる!!私って素敵!)」


ハベトロット「しかし、妖精騎士ランスロットを死んだことにするとしても・・どうやって死んだことにするのだ?それに死因はどのようなので、どんな感じで死んだかをね?」

ボガード「それなら私にも策がある。衛兵、アレを持ってこい!」

妖精の衛兵「ハッ!」


ガタガタガタ・・・

衛兵によって運び出されたのはアルト達に倒されたギマイラの角だった。


アルト「これは・・ギマイラの角か?」
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ボガード「作戦内容はこれだ。」


ボガード「まずは妖精騎士ランスロットを死を偽装するために、彼女と同じぐらいの大きさの人間の死体を拝借する。」

ボガード「そしてこのギマイラの角を死体をズタズタにするまで突き刺しまくり・・それを棺の中へ入れる。」

ボガード「妖精騎士ランスロットと証明するために、彼女の装飾品と同じような物を作らせ・・それも棺の中へ入れる。」

ボガード「ギマイラの角は証拠として、偽装した彼女の遺体が入った棺と共に早馬でキャメロットへ輸送する。」

ボガード「遺体の輸送後、モルガンなどの関係者が妖精騎士ランスロットの死を認知し、混乱が起こることを待つ。」

ボガード「混乱の隙を付き、北のノクナレアと南のロンディニウムの軍勢を招き入れ、連合軍を結成する!」
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ボガード「どうだ?私の完璧で最凶最良な作戦は?」

ヴァージェ「凄いわね!!これ、私グロスターの本屋で同じような内容の本を見たような気がするけどね?」

アルト「死体を偽装して、身代わりにする・・。グリム童話の『白雪姫』の原作にも、白雪姫を助ける為に、猟師が彼女の死を証明する証拠肺臓と肝臓を猪の肝臓を身代わりにする話があったなぁ・・」

ボガード「そうか。ヴェールズにこのようなお話を知っている妖精・・名を『オベロン』とかいう奴がこのような話をしてたって風の噂を耳にしてなぁ・・・」


ボガード「よし!妖精騎士ランスロットの死を偽装させる作戦。これを『白雪姫作戦』と名付けよう!!」

アルト「白雪姫作戦かぁ・・・点数を付けるなら、10点中満点だな!」

ボガード「そうかそうか!この作戦なら、妖精騎士ランスロットを隠すだけで無く、女王軍の士気を削ぎ、こちら側の優勢に持たせることが出来るぞ!」

ヴァージェ「なら・・白雪姫作戦にこれを持ってってくれるかしら?」自分のヒールを二足脱ぎ・・ボガードに渡す

ボガード「ヴァージェ君の大事な靴を・・何故?」

ヴァージェ「別に・・この靴は予備の靴だし。それに・・」

ヴァージェ「あいつは私の事をまだ娘だと思って、ランスロットを使ってまで私の事を探しているから・・私も死んだことにして、モルガンの追跡から逃れようと思うの・・」

バーゲスト「ついでに、私の髪と手甲も持って行くが良い!」髪を少し切り、血の付いた手甲をボガードに渡す

バーゲスト「妖精騎士が全滅したと知れればその分、混乱も大きくなり、追跡は打ち切られ・・貴方たちのことは後回しにすると思うわ。」

アルト「そうか!これなら、しばらくは追っ手を気にせずに安心して旅を続けられるな・・」


ボガード「なるほど、現在行方不明のモルガンの娘:妖精騎士トリスタンと妖精騎士ガウェインは、実はギマイラに食べられてしまい、妖精騎士ランスロットが敵討ちをしようとした所、相打ちになったと・・・とてもいい絵になりそうだ!」

ボガード「これなら彼女たちの死のアリバイが出来、よりいっそう作戦が成功しやすくなった!礼を言うぞ!!」

ヴァージェ「えぇ!私たちが死んだと知れば・・モルガンの奴・・驚きのあまり、腰を抜かすかもしれないわぁ~!!」

ボガード「もっともだな!(もしそうなれば、最初に表明した『ノリッジの返還と厄災溜まりの排除』の交渉もより一層、可能になるかもしれないな・・)」


ボガード「そうと決まれば準備に取りかかる!衛兵、すぐに妖精騎士3人分の棺桶を用意するんだ!それと念のために、葬儀屋を呼ぶのも忘れるなよ?」

人間の衛士「ハッ、すぐに・・・」棺桶を取りに行く

ボガード「ハベトロット。お前は妖精騎士ランスロットの同じ大きさの死体を用意するために、すぐに彼女とその鎧の寸法を測ってくれ!」

ハベトロット「はぁ!?嫌だよぉ~~・・ボクの役割は結婚前の花嫁の糸紡ぎを手伝う事であって、お葬式の糸紡ぎの手伝いは嫌いなんだよねぇぇ~・・」

アルト「頼む!作戦を成功させるためにも、協力してくれないか?」

ハベトロット「ウゥゥ~ン・・しょうがないなぁ~、すぐにやるから、少し時間をくれないか?何でもすぐに出来るとは限らないからね!!」

ボガード「だったらすぐに作業に取りかかれ!女王軍はそう待ってはくれないからな?」

ハベトロット「はぁ~~い・・・(全く、妖精使い荒いんだから・・)」渋々仕事に取りかかる


ハベトロット「ほらほら!バーゲストとヴァージェの分の死体も用意しないといけないから、早く部屋に行くわよ!」

アルト「あぁ。ヴァージェ、バーゲスト・・行くぞ?」

ヴァージェとバーゲスト「えぇ(あぁ)!」部屋に向かう


白雪姫作戦の実行のために各自、別々で準備を進める

今回はここまで。

明日、妖精騎士ランスロット(メリュジーヌ)とのHを楽しみにしてくださいね。

第10節:竜(アルビオン)は情愛を知る
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お城の一室(妖精騎士ランスロットが居る部屋)


妖精騎士ランスロット「・・・・・・」

ハベトロット「さてと・・それじゃ、妖精騎士ランスロットの寸法を測ろうと思うのだが・・その前に鎧を脱がせないといけないなぁ~・・」

アルト「俺も手伝うよ!」

ハベトロット「いやいや・・男が手伝うと言ってもねぇ・・・」

アルト「じゃあ、何をすれば良いか?」

ハベトロット「そうだなぁ・・・」


数秒後・・

ガチャガチャガチャ・・スルスルスルゥゥ~~(妖精騎士ランスロットの鎧を脱がし、彼女を下着姿にする)


ハベトロット「よし・・(結局、アルトに手伝わせることになったわ・・)」

アルト「じゃあ・・寸法を計るね。」

ハベトロット「あぁ・・頼むよ。」


シュルシュルシュル・・(妖精騎士ランスロットの身体の寸法を測っていく)
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数分後・・・


ハベトロット「身長147cmウエスト・バスト・・・っと。」

ハベトロット「よし、これで妖精騎士ランスロットの寸法は測れたな!」

アルト「これで彼女の代理の死体が用意できるね?」

ハベトロット「あぁ・・モルガン対抗の作戦とはいえ、人間の死体を勝手に使うのは少々心が痛いが・・あのボガードがやると言ったら、必ずやると貫き通すからなぁ・・」

アルト「よっぽど苦労しているんだな?」

ハベトロット「うん。ドレスを縫えるというから来てやったのに、毎日毎日、鎧と槍と鞄ばっかでねぇ・・」

ハベトロット「ボガードは冷酷な妖精なんだけど、領主としての振る舞いはバッチリで、それほど無能とは言えないんだよねぇ~・・」


気がつくと、窓の外はもう夜になっており・・暗くなっていた

ハベトロット「おや?もうこんな時間かぁ・・。じゃあ、ボクはランスロットの寸法をボガードに報告してくるよ!それと、ヴァージェ達の寸法も測っておくからね!」ガチャッ!

そう言い、ハベトロットは部屋から出て行った

アルト「ふぅ・・。さてと・・・」

妖精騎士ランスロット「・・・・・・・」眠っている

アルト「・・・・・・」栄養補給の秘薬を持ち・・


妖精チョッパー(回想)「あとで彼女が起き次第、栄養補給の秘薬を飲ませるようにな!」


アルト「(こんな時間になっても起きないとは・・・これは・・)」

アルト「なら、俺がなんとかするしか無いか・・」ゴクゴクッ!(薬の口に入れ・・)


チュゥッ、チュゥゥ・・(妖精騎士ランスロットにキスをし、薬を飲ませる)

妖精騎士ランスロット「・・・・」チュウゥゥ・・ゴックン!

アルト「もう一本・・」ゴクゴクッ、チュゥゥ~♡

妖精騎士ランスロット「・・・・」チュゥゥ~♡ゴックン・・(薬を飲み続け・・)


妖精騎士ランスロット「・・・・・っうぅぅ・・ハッ!?」目を覚ます

バサッ!ジャキジャキン!!(鎧をすぐに着て、警戒する)


妖精騎士ランスロット「くぅ!!貴様か・・何故、貴様がここに・・クゥゥ・・」ヨロヨロ・・(膝をつく)

アルト「気がついたとたんに鎧を着るとは、さすが最速の妖精騎士だな?」

妖精騎士ランスロット「・・・貴様、僕になにをした?・・ここは何処だ?・・僕に一体何が・・・」

アルト「(ギマイラに記憶を吸われた影響か?混乱しているな・・ここは俺が・・)」

アルト「聞いてくれランスロット。俺は、君を助けた恩人だ。君はあの時、怪獣に食べられそうになったところをバーゲスト達と一緒に助け出したんだ・・」

妖精騎士ランスロット「僕を助けた・・貴様が?僕はそう簡単にやられるわけが・・ウゥゥ・・」ズキズキ
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回想1


妖精騎士ランスロット「えっ・・・うわぁぁ!?」触手に絡まれる


■■■■「ギャァァァ~~!!」鳴き声を上げる

ギュウゥゥン、ギュウゥゥン、ギュウゥゥン!!(触手から魔力を吸い上げる)

妖精騎士ランスロット「ウゥッ・・クゥゥ~~・・」魔力を吸い上げられる
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妖精騎士ランスロット「そうか・・。僕は不意を突かれ、魔力を吸い取られて・・・」

アルト「思い出せたか?君は怪獣に魔力や記憶を食べられていたところを、ヴァージェとバーゲストと共に助け出し、このシェフィールドで看病をさせてもらってたって事だ。」

妖精騎士ランスロット「バーゲスト・・・!?」

妖精騎士ランスロット「そうだ!!僕はモルガン陛下の命令で、妖精騎士トリスタンとガウェインを探していたんだ!!あいつらは今どこにいるんだ!?あいつらを連れ戻さなければ・・・」

アルト「ランスロット、その事については・・・」

妖精騎士ランスロット「なんだ?お前が妖精騎士2人を誑かしたおかげでモルガン陛下にたてつくことになったことは覚えてる・・。僕は彼女たちを無理矢理でも連れ戻してでも・・・」

アルト「彼女たちはもう、二度とモルガンの元へは戻らないよ。」

妖精騎士ランスロット「何だと!?彼女たちなんか、僕が倒してでも・・・」

アルト「君は2人に負けているんだ・・・」

妖精騎士ランスロット「なに・・・僕は負けてない!!負けた記憶さえ無いのに・・・」

アルト「いいや・・ランスロット、君は妖精國最強と言われている君の力よりバーゲストとヴァージェの息の合った連携によって、君は敗北した・・」

妖精騎士ランスロット「う・・嘘だ・・。僕が・・あんな動きがトロいガウェインとバカで協力しようとしないトリスタンに負けるなんて・・・グゥゥ!?」ズキズキ(頭を抱え・・)
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回想2(シェフィールド前の戦い)


バーゲスト「オォォリャァァァ~~~!!」ヴァージェをハンマー投げの球のように投げ・・

ヴァージェ「ハァァァ~~!!」シュン、ギュイギュイィン!!(弦で妖精騎士ランスロットを拘束する)

妖精騎士ランスロット「しまった!?」拘束され・・・


ヴァージェ「これはおまけよ!!」グルグルグル~シュパパパパパッ!!(きりもみキックからの閃光弾連射)

妖精騎士ランスロット「グァァァァ!?」当たりながら、落ち・・


バーゲスト「ハァァァァ~~~!!」渾身のパンチ!

バシィィ~~ン!!(落ちるランスロットの顔にバーゲストの顔面パンチ!)

妖精騎士ランスロット「ぐわぁぁぁぁ~~!?」勢いよく殴り飛ばされる


ヴァージェ「よしっ、やったわ!!うまくいったわね、バーゲスト!」

バーゲスト「あぁ!ここに来る間、ヴァージェと特訓した甲斐はあったな!」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
妖精騎士ランスロット「あいつら・・僕の知らない間に強くなっていたなんて・・・」

妖精騎士ランスロット「でも僕は、妖精國で1番強くて・・・グゥゥゥ!?」ズキズキ!!(また頭を抱え・・)

回想3(キャメロットでの戦い)


妖精騎士ランスロット「つなげ・・・今は知らず、無垢なる湖光(イノセンス・アロンダイト)!!」ギィィィ~~ン!!

妖精騎士■■■■■■■「・・・ふん!!」ビィィィン!


ギィィィ~~ピタッ!(空中で停止する妖精騎士ランスロット)

妖精騎士ランスロット「なぁ!?う、動かない・・なんで・・!?」


妖精騎士■■■■■■■「・・・・・・ふん。」ヒュンッ(手を振りかざし)

ギュゥゥゥ~~ン、バビュゥゥ~~ン!!(勝手に宝具の進路がソレ・・)
妖精騎士ランスロット「うわぁぁぁ~~~!?」バビュゥゥ~~ン!!

ギュゥゥゥン、ドゴォォォ~~ン!!(妖精騎士ランスロットが壁に激突する)

妖精騎士ランスロット「ガハァッ・・ァァァ・・」倒れる


大使1(回想)「あのランスロット様が負けるなんてなぁ・・」

大使2(回想)「これでもう、妖精騎士ランスロットは終わりかもしれないなぁ・・」

大使3(回想)「し~静かに、これを聞かれたら、殺されるぞ・・」

大使4(回想)「時代はもう、妖精騎士■■■■■■■様でしょう!」


妖精騎士ランスロット「違う!?僕は・・僕は負けてなんか・・」

妖精騎士■■■■■■■「(貴方はその■と同じ、■■■■■■■■。貴方に妖精國を守れる資質などないわ。)」

モルガン「もう決まった事だ。お前のこれ以上の発言は許さぬ。」

オーロラ「全く・・体や心まで汚れたブリテンで最も醜い、腐ったケダモノ・・。私のマネゴトをしていても所詮、思うことさえ汚らわしいですから・・」

妖精騎士ランスロット「!!!??」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
妖精騎士ランスロット「・・・・僕はオーロラやモルガン陛下の前で無様な負けをしてしまった・・。僕はもうすでに・・最強と呼べなくなってしまってたんだ・・・」orz

アルト「ランスロット・・・(他にも彼女を打ち負かした相手がいるのか?)」


妖精騎士ランスロット「僕は、陛下に命令されてあの2人の捜索を専念されていたんだ・・。それは僕が、新参者に負けてしまったから・・僕がそいつより弱い妖精騎士になってしまったから・・・」

妖精騎士ランスロット「僕は・・何のために妖精騎士ランスロットとして戦ってきたんだろう・・今の僕には、なんにも思い出せない・・僕は・・・ウゥゥ・・グスン・・」ポロポロ・・(涙を流す)

アルト「ランスロット・・・君は弱くなってはいないよ!」

妖精騎士ランスロット「!!??」

アルト「君はちっとも弱くなんかない!バーゲストとヴァージェの2人なんか、君のスピードと強さに対抗する為に・・僕との特訓で連携する事を学び、君より強くなっただけさぁ・・・」

妖精騎士ランスロット「君が・・あの2人と一緒にいたことで、強くなったのか?」

アルト「あぁ・・・君はもっと強くなれる。でも、モルガンが支配する女王軍の下にいては駄目なんだ!」


アルト「君は騙されていたんだ。君の力を利用して、このブリテンを支配し、この妖精國を地獄に変えようとしているんだ!!」

妖精騎士ランスロット「・・僕の力が、妖精國に害悪を・・・」

アルト「俺はそんな妖精郷の闇を打ち砕き、そして真の意味でこのブリテンを・・妖精國を救いたいと思っている・・」

妖精騎士ランスロット「・・・・・・・」


妖精騎士ランスロット「貴方はこのどうしようも無い妖精國を救う為に、トリスタンとガウェインと一緒に旅をしていたのか?」

アルト「そうだ。2人は僕の話を受け入れてくれて協力してくれた。今の2人は、モルガンの手駒である妖精騎士じゃない・・れっきとした俺の仲間達だ!!」

妖精騎士ランスロット「そうか・・。僕にはまだ、強くいる為の何かが足りなかったんだ・・・僕は、これからどうすれば・・」

アルト「君はまだまだ強くなれる・・。俺が今の妖精騎士ランスロットよりも強くして、共に妖精郷の妖精達を救うためにも・・・」


アルト「妖精騎士ランスロット、君と一緒に強くなろう!」

妖精騎士ランスロット(メリュジーヌ)「!!!!!!」ズギュ~ン♡


妖精騎士ランスロット「(私と一緒に強くなる・・それって、私への告白なのか?)」

妖精騎士ランスロット「(私・・・この人となら、強くなれる気がする・・。私は、誰かのための剣になるために・・私は!!)」


妖精騎士ランスロット「良いよ・・僕は君と一緒に強くなろう。君、名をなんと?」

アルト「三澤亮太。アルト・オルラントと言っても良いよ?」

妖精騎士ランスロット「アルトかぁ・・良い名前じゃないか。先ほどは看病してくれたのにあんな仕打ちをしてすまなかった・・」

アルト「良いよ。君を看病する際、強引にやった部分もあるから、お互い様だ。」

妖精騎士ランスロット「強引ねぇ・・でもそれで良いと思うわ?だって、私・・・『竜』だもの。」

アルト「竜ねぇ・・・りゅ、竜!?」


妖精騎士ランスロット→メリュジーヌ「そう!僕は・・・いや、私の真名は『メリュジーヌ』。このブリテンにおいて、たった一種だけの竜の妖精・・・アルビオンの竜の生まれ変わり・・。」

メリュジーヌ「私は、怪獣に命を奪われそうな所を君に助けられた・・。そして、私と共に強くなろうと言ってくれた・・それだけで私は救われた。だから・・・」

アルト「メリュジーヌ・・・」

メリュジーヌ「妖精騎士・全武装、解除・・」キラァァン☆


ガシャガシャガシャァァ~~ン!(妖精騎士ランスロットの武装が外れていき・・・)

シュルシュル・・(下着も脱ぎ去り・・)

メリュジーヌ「・・・っう・・・」全裸になる


アルト「・・・・・綺麗だ。(本当に竜とは思えない身体だ・・)」

メリュジーヌ「本当か・・嬉しい・・・」ポッ♡(赤くなる)

メリュジーヌ「竜の肉塊であったこの私の姿は仮初めなのだが・・この身体で君に、お礼をさせたい・・・」近づき

メリュジーヌ「こういうのは初めてだが・・・私に、償いと感謝の気持ちを伝えたいから・・」
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メリュジーヌ「ンンッ・・ンンゥゥ~・・」チュッ、チュウ♡

アルト「ンンッ♡チュウゥゥ・・」チュッ、チュウ♡

メリュジーヌ「ンンンッ・・ンンッ♡レロッ、チュゥゥ♡」チュゥ、チュッ♡


アルトとメリュジーヌ、お互いの舌が口の中で絡み合い・・そのままベットへ

窓にはバーゲストとHをした時に用意していた芳香剤の壺も置かれていた
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隣の部屋では・・・


ハベトロット「よし、バーゲストの腕の寸法も測れた。ボガードに連絡してくるねぇ~!」ガチャン!(部屋を出て行く)

バーゲスト「よし・・これで死体の方の準備が完了すれば・・・」


隣の雑音「(ハァァ♡アァァァ~~・・♡ハァ♡ハァ・・)」


バーゲスト「ん?何かしら・・・・」壁により沿う

バーゲストは壁に沿って、耳を当てると・・・


隣の雑音「(ァァァ♡アァァァ♡そ、そこ・・汚なっ・・ヤァァン♡


バーゲスト「~~~~~!?」顔が赤くなる

バーゲスト「(ま・・まさかアルト・・あのこを抱いているのか!?)」カァァァ~~!(赤くなる)
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メリュジーヌの部屋 ベットの上


メリュジーヌ「ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡アァァン♡」グチュ♡ピチュ♡

アルト「ンンッ・・レロッ、ジュルルゥゥ~♡」ペロッ、レロッ♡

メリュジーヌ「アァァ♡ハァァァ♡っ、ッアァァァァ~~♡」ビクンビクン♡

メリュジーヌは、アルトにオマンコを舐められ、少しだけイッてしまう。


クチュクチュ♡ピチュ♡ムニュ♡ムニュ♡(メリュジーヌの胸とおまんこを同時に触る)

メリュジーヌ「ハァァ♡アァァン・・人間の男は、バーゲストやバーヴァン・シーのような大きい方が好きだと聞いていたが・・アァァン♡ハァァァ♡」ピチュ♡ニュチュ♡ムニムニ♡

アルト「そんなことないさ。とても魅力的だよ?」クチュ♡ニチュ♡トロォォン♡


ギシぃぃッ、カパァァ~~・・(メリュジーヌの足を広げる)

メリュジーヌ「ンンン・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ヒクヒクヒク♡

アルト「(そろそろだな・・)挿れても良いんだね?」ビクンビクン・・

メリュジーヌ「今更やめると言うな?償いとして私は今、あなたに竜の妖精の処女をあげるのだ。それに・・アルトなら私の全てをあげても良いと思うのだ・・」スルゥゥ~ギュウ♡(片手で恋人つなぎ)

アルト「そう言ってくれて、嬉しいよ・・」ギュウ♡ムクムク、ビキビキン!


グチュ・・♡ググ、ズブッ・・ズズブゥゥゥ~~♡♡

メリュジーヌ「ンンンッ・・グゥッ、ツゥゥゥゥ~~!?」ズブブブブゥゥゥ~~♡

アルト「ぐぅ、くぅぅぅ~~・・(メリュジーヌの膣圧、凄くキツい・・)」グググゥゥゥ~~♡

メリュジーヌ「クゥゥ・・アルトのが、入って・・クァァァ~~♡♡」ジュブブブブゥゥ~~♡


ズブブブブ♡ズブブッ!(ブチッ!)

メリュジーヌ「グゥゥ♡アァァァァ~~♡♡」ギチチ♡タラァァ~・・(破瓜の血が流れる)

アルト「大丈夫か?」ジュンジュン♡

メリュジーヌ「平気だ・・♡アルトので、私の中に開いた心の穴が・・満たされていく・・♡」ズキュン♡キュンキュン♡

ズズズゥゥ~♡ジュプン♡(メリュジーヌの子宮の中にアルトのおちんちんが貫き入る)


メリュジーヌ「クァァァン♡全部・・全部入ったぁぁ・・♡アルトのおちんちんが子宮の中でビクビクしてる・・♡」ギュギュギュ♡キュン♡キュン♡キュン♡

アルト「みたいだ・・でも、これからだよ・・」ズブブゥゥ~~♡(メリュジーヌの両足を掴み、)


ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡

メリュジーヌ「アァァァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡」ズブ♡ズブ♡ズブ♡

アルト「ウン、クゥ、ウン、ウゥゥン・・」ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡

メリュジーヌ「クゥゥン♡ウゥゥン♡ンンッ♡ンンッ♡ハァァァァ♡」ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡


メリュジーヌ「ンンッ♡アァァン♡私の中にアルトの熱が注がれてきてるぅぅ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

メリュジーヌ「アァァ♡アァァァン♡ハァァァ♡私の中から・・アァァァ♡アルトので上書きされてくるぅぅ~♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アルト「ハァ・・クゥゥ・・。メリュジーヌの中、小さいのに、締りが抜群だぁ・・ウゥゥン♡」ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡


ズリュゥゥ~~♡パチュン♡パチュン♡パチュン♡パチュン♡

メリュジーヌ「アゥゥン♡アァン♡ハァン♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡」パン♡パン♡パン♡パン

メリュジーヌ「アァァァ♡熱いの・・♡熱いのが・・私の中にぃぃ・・カゥゥゥン♡クゥゥ♡」カプゥ~!(シーツを噛みしめる)

メリュジーヌ「ンンンッ♡ンンッ♡クゥゥゥ♡うぅぅぅ♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

バックで激しくピストン突きをされて感じるメリュジーヌ


アルト「アァァ♡クゥゥ♡メリュジーヌ・・凄く気持ちいい・・」パンパン♡パンパン♡

メリュジーヌ「ンンンッ♡ンンッ♡ハァァァ♡アン♡アン♡アン♡アン♡アン♡」ズチュ♡ズチュ♡パチュ♡パチュ♡

メリュジーヌ「アァァン♡アン♡アン♡(あぁぁ・・・私、アルトに中身を汚染されている・・。モルガンといた時より、オーロラの元に居た時より強くなるため・・強くいる為に・・)」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

メリュジーヌ「(僕はもうモルガンの・・オーロラの命令なんて聞けない、私は妖精騎士ランスロットとしての剣じゃない・・)」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡


メリュジーヌ「(私は鞘だ・・♡アルト様の激しい愛と想いを受け止める・・竜の鞘穴だ・・♡)」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アルト「はぁ・・はぁ・・くぅぅ、もうそろそろ・・」パチュ♡パチュ♡パチュ♡

ズリュリュリュゥゥ~~♡ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡(メリュジーヌを仰向けに種付けプレス)


メリュジーヌ「アァァ♡ハァァァ♡あ、アルトォォ~♡そこ、良い♡私、とても良いのぉぉ~♡」ガシッ!ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

アルト「気持ちいいのね・・?俺、もうイキそう・・」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡

メリュジーヌ「ハァァァ♡アァァァ~~♡わ、私も・・イクッ♡」ガシッ!パン♡パン♡パン♡パン♡(足でアルトの腰を拘束する)

アルト「クゥゥ・・このまま中に出すよ、メリュジーヌ!!クゥゥ~~!!」パン♡パン♡パン♡パン♡

メリュジーヌ「アァァ♡アァァァ~~~♡イクイクイクッ♡メリュジーヌ、イクッ♡イクゥゥ♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パン♡パン♡パン♡パン♡

メリュジーヌ「イクイクイクイクッ♡私も♡メリュジーヌもイクゥゥゥ~~♡」パチュ♡パチュ♡ギュブブゥゥ~~♡

アルト「め、メリュジーヌ~~~!!」ズブブゥゥ~~!!


ドピュッ!ドクドクドクン♡ブビュブビュビュゥゥゥゥ~~~!!!

メリュジーヌ「アァァァ~~♡アァァァァァァァァァ~~~~~♡♡♡!!!」絶頂
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バビュバビュバビュ、ビュルルゥゥ~~!!

アルトの精液がドクドクとメリュジーヌの子宮の中に注がれていく


メリュジーヌ「アァァァ・・・♡ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ドクン♡ドクン♡ドクン♡

アルト「ハァ・・ハァ・・凄く大きな声で言ってたなぁ・・。とても気持ちよかったか?」ビュクン、ビュクン♡

メリュジーヌ「ハァ・・♡アァァ・・♡わたし・・こんなこと、初めて~・・♡」ビクビクッ♡ズキュン♡ズキュン♡

アルト「そうか・・それはよかった・・」ズリュリュゥゥ~・・

メリュジーヌ「ダメッ・・・アルト・・抜かないでぇ・・」ギュゥゥ♡ギチギチ♡

メリュジーヌ「わたし・・これ好き♡わたし・・離れたくないよぉぉ♡」ギュゥゥ~~♡(身体も膣内も抱きしめる)

アルト「め、メリュジーヌ・・・」


ズギュゥゥ~~♡ドサッ!(今度はメリュジーヌが繋がったまま、上になって・・)

パチュン♡パチュン♡パチュン♡パチュン♡(恋人つなぎで騎乗位セックスするメリュジーヌ)


メリュジーヌ「アルトォォ~♡好き♡好き♡好き♡ダイスキィィ~~♡」パチュン♡パチュン♡パチュン♡パチュン♡

アルト「ハァ・・ハァ・・♡め、メリュジーヌゥゥ・・クゥゥ~~!!」ギュチュ♡ギュチュ・・ビュビュッ!

バビュッ!バビュバビュバビュバビュバビュゥゥ~~!!(さらにメリュジーヌに中出し射精!)


メリュジーヌ「ンアァァァァ~~~♡アァァァ~~~~♡♡♡」ギュウビュッ♡ギュウビュ♡



メリュジーヌ(妖精騎士ランスロット):アルト・オルラント(三澤亮太)と共に行く事になった3人目のメインヒロイン。
妖精國最強の存在であるにも関わらず、数々の敗北を気に心身共々追い詰められ、怪獣ギマイラに記憶を一部食べられてしまう。

恩人のアルトと一緒に強くなると約束し、彼女もまたお礼としてアルトに自身の処女を捧げる。
ただ、激しい中出しセックスの虜になるほど、ヴァージェと同じぐらいアルトを愛するようになった・・
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妖精騎士ガウェイン(バーゲスト)

妖精騎士トリスタン(バーヴァン・シー。またの名をヴァージェ)

妖精騎士ランスロット(メリュジーヌ)


アルト・オルランド(三澤亮太)と出会った事により、3人の妖精騎士の運命は本来の時間軸を大きく変えていき・・・

そして今、3人に関わる大きな分岐点が起ころうとしていた・・

断章(妖精騎士アグラヴェイン サイド)
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シェフィールド 正門前


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・」フード姿で立っており・・


空から飛んできた黄色い砂が彼女の前に運ばれていき・・

妖精騎士アグラヴェイン「(妖精騎士ランスロット。アルトに心も身体も撃墜されたかぁぁ・・・。これで彼女はあいつの思うがまま・・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「さて・・・。」前の正門を見て・・
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数日前・・・試験後のキャメロット 王の間にて・・


モルガン「妖精騎士アグラヴェイン。お前に妖精騎士として、最初の命令を下す。心して聞け・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「ハッ・・・。」

モルガン「お前にはこれから、エディンバラやシェフィールドと・・島北部の地に極秘に査察に行って貰う・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「???。キャメロットの民にお披露目しないのですか?私の存在を・・・」

モルガン「今は不要だ。それよりも・・」


モルガン「2人の妖精騎士の失踪やグロスターの大火事。その実行犯がエディンバラのノクナレアの仕業となれば、見過ごすわけには行かない。」

モルガン「お前は今日まで、その力と姿を隠しながら私の元へ来た・・。その行動力と観察力を考慮し、お前にはノクナレアに知られずに北の地の動向を探って来い・・」

妖精騎士アグラヴェイン「極秘で査察とは・・陛下もまた、ノクナレアがこの事態の主犯だと?」

モルガン「あぁ・・。ノクナレアは王の氏族であり、警戒心も高い。新参であるお前なら、彼女に察知されずに近づくことが出来る。」


モルガン「もし、ノクナレアが私の娘である妖精騎士トリスタンに手をかけ・・私を貶めようとする証拠を見つけたのなれば・・」

モルガン「妖精騎士アグラヴェイン。お前の手で・・彼女を葬れ。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・ハッ!女王の名の下に、この査察・・遂行して見せます。」


そう言い、妖精騎士アグラヴェインはモルガンの元から去って行った。
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現在・・・

妖精騎士アグラヴェイン「さて・・・」


門番の妖精「・・・・・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「これからどう入るか・・・」ガサゴソ・・


バックから衣装を取り出し・・

門番の妖精「ん?誰だ!?」構える

門番の妖精の前に黄色いモコモコのナイトガウンのパジャマを着た妖精が現れた。


ナイトガウンの行商人(妖精騎士アグラヴェイン)「ふわぁぁ・・夜中に済みません。私、マンチェスターで枕を販売している眠りの妖精なんですけど・・」

門番の妖精「なんだ?行商の受付は既に終了しているぞ。明日に出直して貰おうか!」

ナイトガウンの行商人「まぁ、そう言わずに・・この枕、すごく寝心地が良いのですよぉ~・・」サラサラサラァァ~・・・(夢の砂を塗す)

門番の妖精「うぅぅ・・確かに・・なんか眠くなってきて・・・」バタン!(枕を持って寝る)

ナイトガウンの行商人(妖精騎士アグラヴェイン)「おやすみなさい。良い夢を・・」通る


妖精騎士アグラヴェインは難なく、正門を通過し・・ボガードの城へ向かっていく
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ボガードの城の前


妖精騎士アグラヴェイン「・・・(全く、警備はザル当然だな・・。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(とにかく今は、城に潜入して・・何かを調べないと・・・よし。)」潜入する


タッタッタッタッタ・・・ピョン!(窓から入る)
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アルトの部屋


ギィィィ~・・(窓をそっと開ける)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・」中の様子を見る


メリュジーヌ「すぅ・・すぅ・・すぅ・・」力尽きて、眠っている

アルト「・・・・zzzz」同じく眠っている

2人は激しいセックスに疲れ、お互いの秘部が繋がったまま眠りについていた・・


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・(とてもじゃないほど、パこっていたんだな・・。にしても・・・・)」

アルト「・・・・・・・」眠っている

妖精騎士アグラヴェイン「(やっぱり君なのね、三澤亮太。貴方もまた、この世界に転移された者・・。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(貴方とはいずれ、直接戦う事になる。その時に君は、何を思うか・・・・)」


妖精騎士アグラヴェイン「(さて・・)」辺りを見渡し・・

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」はさみを取り出し・・


チョキチョキチョキ・・(破瓜の血が付いたシーツだけを切り取る)

妖精騎士アグラヴェイン「(よし・・これで3つ目。妖精騎士ランスロットの破瓜の血、確かに貰ったわ。)」ガサガサ・・

メリュジーヌの破瓜の血が付いた布を小箱にしまい・・


妖精騎士アグラヴェイン「(妖精騎士トリスタン・妖精騎士ガウェイン・妖精騎士ランスロット。お前達がもうモルガンの元へ戻らないというなら・・私はその行いを利用するだけだ・・)」

メリュジーヌ「ぅぅぅ・・アルトォォ・・スキィィ・・♡」寝言

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・」後ろに下がり、部屋を後にする
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部屋を出た後の廊下で・・

妖精騎士アグラヴェイン「・・・(よし、次は何処を調べるか・・・)」タッタッタッ・・・


???「・・ちょっとあんた!!」

妖精騎士アグラヴェイン「!!?」ドキッ!ササァ!!(砂で構える)


ヴァージェ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」クチュ♡クチュ♡クチュ♡

妖精騎士アグラヴェインの前に飲みかけのワインを片手に、オナニーをしながらフラフラと寝ぼけているヴァージェが現れた。


妖精騎士アグラヴェイン「(よ、妖精騎士トリスタン・・・)」

ヴァージェ「もぉぉぅ・・あの子ばっかり中出ししてないで、私も仲間にいれぇぇ~・・ムニャムニャァァ・・」タラァァ~・・ズルズルズル・・(後ろを向いて去る)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・フウッ・・。(酒を飲んで、酔っていたか・・)」


妖精騎士アグラヴェインは廊下を静かに走り、城の出口へ引き返す

妖精騎士アグラヴェイン「(しかし、今のはビックリした。今宵の探索はここまでにして、明日に出直そう・・。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(しかしあの三人と亮太がこのシェフィールドにいるとは、一体何が目的なんだ?)」

妖精騎士アグラヴェインはそのまま外へ出て、ボガードの城を後にした・・

今日はここまでです。

第11節:純恋愛の宝石
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さて・・君たちにとある話をしよう。 なにって?これは王の話でも女の話でもない・・異界から流れ出でし宝石のおはなしさ・・


『純恋愛の宝石』・・・それはどこで誰が何のために作られたかは誰も知らない。

その宝石は単なる装飾品でも鑑賞物でもない・・

その宝石を持ちし妻となりえた女性と、金色の腕輪を持ちし夫となりえた男性の願いを叶え、お互いの感情と感覚が一つとなり、死が二人を分かつまでその力は続く・・・

この宝石の力を持つ条件、純粋に恋をし、結ばれ・結婚に至ったカップルにのみ使用が許される

その条件を制覇し、宝石の力を得た時・・持ちし者の力を極限まで高め、呪いを払い、願いを叶え、夫婦は永遠の幸せをもたらすと伝えられている


この異聞と言えるブリテンに突如とばらまかれたこの7つの純恋愛の宝石。

その内、3つはグロスターを住処とする翅の氏族ムリアンによって拾われ、金庫に保管されるも・・

何者かにより外に持ち出され、とある箱の中へとしまわれた・・・


今、純恋愛の宝石の伝説が・・一人の男と人の姿をした3人の妖精の前にその存在をさらけ出されるのであった・・
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翌朝・・

シェフィールド ボガードの城にあるハベトロットの部屋で・・


ヴァージェ「モグモグモグ・・」不機嫌にパンを食べてる

バーゲスト「・・・ハムッ、ぱくっ・・」不機嫌にサンドウィッチを食べている

ハベトロット「アムッ、モグモグモグ・・・ンアァ・・?」


アルト「・・・・・・・」気まずそうにしてる

メリュジーヌ「モグモグモグ・・・」アルトの下半身の上で食事してる


アルト「メリュジーヌ・・これじゃ、食べにくいだろ?」

メリュジーヌ「そうですか。では、食べさせてあげますか?」サンドウィッチを手に取り・・

ハベトロット「何をしているんだ?隣が開いているのになぜ、アルトの膝の上に座っているのだ?」

メリュジーヌ「私は昨日から心に決めたのです。私はアルトの鞘としてそばにいると・・」

ハベトロット「鞘?何の鞘なんだ?」ゴクゴクゴク・・(ミルクを飲みながら)

メリュジーヌ「無論。私はアルトの剣であり・・アルトのあそこの鞘です。」

ハベトロット「!!?。ブゥゥゥ~~~!?」ミルクを吹き出す

バーゲスト「・・・・・・」吹いたミルクがかかる

ハベトロット「プッハハハ・・あそこの鞘ってwwwwクハハハハwwww
」(笑)

バーゲスト「メリュジーヌ・・・貴様、私からアルトを取ろうとしてるのか!?」

ヴァージェ「ランスロットの頃から好きになれない奴だったけど・・一皮むけば、アルトにゾッコン過ぎるロリビッチだったなんてねぇ~!」

メリュジーヌ「ロリビッチではありません!!私はアルトの鞘、私の初めてをあげた大事な剣の守り手よ。」

ヴァージェ「どっちも同じよ!!昨日の夜からアルトとギシギシアンアンしてたなんて~・・」

バーゲスト「私なんか、隣でその声を近くで聞いてたのよ!!」

アルト「まぁまぁ、落ち着いて2人とも・・メリュジーヌ?」

メリュジーヌ「うぅぅ・・ですが・・」


ハベトロット「そうだぞ!せっかくの朝食が不味くなるから、早くそこから降りて!」

バーゲスト「そう、お主の席はこっち!!」ガシッ!

強引にメリュジーヌを隣の席に座らせるバーゲスト


アルト「悪く思わないでくれ・・メリュジーヌもまた、モルガンから離れ、俺たちと一緒になると言ってくれたからさぁ~・・?」

バーゲスト「くぅぅ・・。そうですけど・・」

メリュジーヌ「信じられない事はわかる・・でも私はもう、モルガンの騎士を辞めたのだ。これからはアルトを守る妖精騎士として、アルトと共に強くなると誓った身だ。」


メリュジーヌ「そういうわけで、バーゲスト・・それにバーヴァン・シー・・アルトを愛する者同士、改めて宜しくね?」二コッ!

バーゲストとヴァージェ「・・・・・・・」

アルト「(これは仲良くなるのに、時間が掛かりそうだな・・)」


アルト「それで、白雪姫作戦の進み具合はどうなんだ?」

ハベトロット「あぁ!それがなぁ・・・今、ボガードの部下が3人の死体の取り寄せに全力を尽くしている所だ。それに、ノクナレアやロンディニウムの軍隊達に作戦の報告と招集のタイミングと交渉の準備もあるから、時間はまだ掛かるなぁ・・。」

アルト「そうか・・成功すると良いね?メリュジーヌやヴァージェとバーゲストの為にも・・」

ハベトロット「そうだな。成功すれば、3人はモルガンの追跡からから解放され、ボガードの望みも叶うであろう・・。作戦が始めるまで、君はどうするつもりだ?」

アルト「そうだな・・しばらくはシェフィールドへ滞在するつもりだな・・。」

ハベトロット「そうかそうか。後のことはボガードや私に任せておいて、アルト達はシェフィールドを観光してると良いよ?」

バーゲスト「ありがとうございます、ハベトロットさん・・」

ハベトロット「良いさ!さぁさぁ、改めて朝食を済ませるとしようか!」


何がどうあれ・・気まずい空気を解消し、朝食を食べ進めるアルト達であった・・

朝食を済ませて数分後・・

馬車の停留所にて・・


アルト「さてと・・たまには荷物の整理もしないとな・・」

アルトは馬車にある荷物を広げ、整理整頓をする。


アルト「ん?これは確か・・・」

アルトはとある小さな箱を見つけた


アルト「しまった・・喪黒の奴に貰ったもう一つの箱の事を忘れてたなぁ~・・。」

アルト「まぁ、見つけた以上・・開けてみるしかないね!」パカッ!(小さな箱を開ける)


キラァァン!(3つの宝石が光る)
箱の中身には3つの宝石が一つずつと金色の腕輪が入っていた

アルト「なんだ?宝石か・・?」

アルト「喪黒のことだ。またろくでもない事が起きるに違いないなぁ・・」


アルト「ん?」

今度は封印の札が付いたハートの絵柄のおなべを見つけたアルト


アルト「おなべか。これを使って、ヴァージェ達にカレーとかシチューとかをご馳走したいなぁ・・・」

アルト「でもなんで、変なお札が貼られているんだ?それにこれ、ヴァージェが買った物なのか?」

ビリビリッ!(封印のお札を破く)


シュゥゥ~~~~~~・・・(おなべの中から煙が立ち上り・・)

アルト「な、なんだぁ!?」

ボワット!!(おなべの中から何かが出てくる)


カレン・C・オルテンシア「インチキおじさん、登場。」

アルト「いやいや、おじさんじゃないだろ・・・」


カレン「ハッ!?やっと、あの忌まわしいおなべから解放されたわぁ・・・」

アルト「君は誰なんだい?まさか・・おなべの魔人か?」

カレン「おなべの魔人ではありません。私は神霊アムールこと、カレン・C・オルテンシア。」

カレン「不幸にもおなべの中に封印され、今に至る愛の女神アムールの疑似サーヴァントでございます。」

アルト「は、はぁ・・・・」


アルト「なぁ・・なんで、そのおなべの中に封印されていたんだ?」

カレン「えぇ、よくぞ聞いてくれましたね?お話しいたしましょう。」
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2021年2月14日(イベント:サン・バレンティーノ!の時)


カレン(ナレーション)「あれは、2021年のバレンタインの時・・・

私はカルデアと言われる場所で、『ゴット・ラブ』と言う七つの大罪を抑圧し・解放された魂を愛で満たし、永遠の安らぎを与えるという全く新しいチョコレートを作り、カルデアのサーヴァント達に食べさせてました・・

抑圧された雑念がビター・シャドウという怪物を生み出す事は有りましたが、私はカルデアのマスターさんと一緒にそれを倒し、私はその裏で、今度は世界中にゴット・ラブを配布し、世界中を愛で満たして救済しようと計
画してました。それが私、愛の女神(アムール)の存在意義でしたのですが・・・」


子ギル「マスター、ここでトドメを刺しておきましょう!」

クー・フーリン「お前の計画なんざ、メッタメタににぶち壊してやるぜぇぇーーー!!」


「あぁ・・世間はなんて残酷なのでしょう?私の無償の愛を受け入れられずに、カルデアのマスターと2人の愚かなサーヴァントが、私に牙をむいてきたのです・・。

私はその者達を説得しようと彼らと戦い・・私の真の姿である『ゴットカレン』ひいては『デビルカレン』・・・究極態『超ベイビィカレン』となりて、彼らに私の愛を証明させようとしましたが・・・」


クー・フーリン「突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)!!」シュパァァァン!!
ジャグゥゥン!チュドォォ~~ン!!(命中する)

超ベイビィカレン「ばばば・・ばッぶぅぅ~~!!!??」ドゴォォォ~~ン!!


「私はカルデアのマスターに敗北し、計画は頓挫し・・あえなく英霊の座に帰ることになりましたが・・私の不幸はここから始まりました・・」
ーーーーーーーーーーーー
英霊の座にて・・・

アフロディーテ「コラ!エロース!!」プンプン!

カレン「そ、その声は・・美の女神、アフロディーテ!?」


アフロディーテ「貴方がエロースの依代の元となった疑似サーヴァントね?聞いたわよ、私の息子の力で悪巧みをしようとしていたのね?」

カレン「い、いえ・・私はローマ神話の愛の女神・・アムールで有りまして・・・」

アフロディーテ「言い分けは結構よ!アムールだか、クピートとか知らないけど・・愛の力を悪用する事は、この愛と美の女神アフロディーテが許さないわ!!」

カレン「ヒ、ヒィ~~!?」


アフロディーテ「貴方みたいな愛の意味をはき違え、人様に迷惑をかける神霊は・・この頑丈で冷たいおなべの中で反省していなさい!!」

そうして、カレン・C・オルテンシアはアフロディーテによって、おなべの中へ封印され、虚数空間の中へ流されていった・・

現在・・・


カレン「と言うことなのです・・・」

アルト「なるほど・・これは同情に値する・・とは行かないかなぁぁ~・・」

カレン「そうですか・・。まぁ、自分もおなべの中で考え続けた結果、ちゃんと反省すると決めましたので・・・」

アルト「本当か?」

カレン「本当です。その証拠に、おなべから出してくれたお礼に願いを何でも叶えてあげましょう。」

カレン「っと言っても・・私は愛の女神ですので、ランプの魔人のように何でも願いを叶えるとは行きませんよ?」

アルト「あぁそう・・・」


カレン「・・・おや?貴方が持っているそれ、もしや・・・」

アルト「これか?」

アルトは3つの宝石と金の腕輪をカレンに見せ、カレンはそれを観察した・・


カレン「この宝石をどこで?」

アルト「あぁ・・グロスターである人から貰ってね・・。」

カレン「貰った・・。その宝石の価値を知ってますか?」

アルト「い、いやなにも・・今、見つけた物でね。」

カレン「そうですか。貴方はなんて幸運なのでしょう・・。」


カレン「その宝石は『純恋愛の宝石』という・・私達がいる世界や汎人類史にも存在しない・・いわば別世界にて『夫婦の願いを叶える伝説の宝石』と呼ばれている謎の秘宝です。」

アルト「願いを叶える・・・この宝石が!?」

カレン「はい。この純恋愛の宝石は、持ちし妻の頭に念じた願いを叶える事が出来、それが永続に続く謎の宝石でありまして・・」

カレン「美しくなりたいと願えば、どんなブスの妻でも夫が好みとなる美しい顔へと整形し・巨乳になりたいと願えば、貧乳妻でもGカップ並の巨乳を手に入れることが出来るようになります。」

アルト「へぇ~~・・夫婦の望むままに出来る宝石かぁ・・。」

カレン「しかも、その宝石を持つ妻とその金の腕輪をはめた夫の気持ちと感覚がリンクし、どんなに離れていようとその気持ちは夫と妻は死ぬまで離れる事がありません。」

アルト「すっげぇ・・もしかして、妻や夫の考えていることも!?」

カレン「それはありません。感情と感覚がリンクするだけで、思考を共有することはありません・・」

アルト「なるほど・・洗脳アイテムではないんだな。」

カレン「あくまで、夫婦の願いを叶える代物と聞いてますので・・・」

同じ頃、停留所近くで・・  


ヴァージェ「ふふふ~ん!暇だから、アルトのお手伝いでもしよ~・・・っと・・」ピタッ・・

バーゲスト「・・・・・」ジィィ~~・・(アルトを覗き見)
メリュジーヌ「・・・・・」ジィィ~~・・(アルトを覗き見)

ヴァージェ「あんた達!一体何をして・・・」

メリュジーヌ「シッ!少し黙ってて・・」

ヴァージェ「え、えぇ・・」(同じように覗き見をする)
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アルト「で、夫婦の願いを叶えるとなると・・これは夫婦にしか使えないんだな?」

カレン「えぇ。この宝石を使える物は純粋に恋をし、結ばれ・結婚に至ったカップルにのみ使用が許されるのです。」

カレン「条件が狭い分、願いを叶える力はものすごく強く、このブリテンに掛かった呪いをはねのけ、愛する妻となる者の力をさらに強化し・その願いを叶える事が出来るのです。」

アルト「そうか・・・」

カレン「そういえばアルトさん、貴方は・・・」

アルト「なんだ?」


カレン「結婚とか頭の道中にありますか?」

アルト「!!!??」


バーゲスト「(け、けけけ・・・・)」

ヴァージェ・バーゲスト・メリュジーヌ「(結婚!?)」


アルト「なな、なにを言い出すんだい君は!?」

カレン「だってそうでしょ?ちょうど宝石が三つあるとしたらそれは・・好きな人が3人もいるって事ですよね?」

アルト「そ、それは・・」

カレン「私は愛の女神です。個人情報はバラさないですから。私に相談して下さい。」

アルト「・・・・・じゃ、じゃあ・・・」

カレン「言わなくてもわかります。では質問します。」
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カレン「質問1、貴方は心から好きなひとはいる?」

アルト「あぁ、いるとも・・。」


ヴァージェ「(う、嘘・・私たちの中で好きって・・・)」
メリュジーヌ「(アルト・・もしかして、私の事を・・)」


カレン「そうですか・・では・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
カレン「質問2、そのすきな人は誰ですか?」

アルト「・・・・(好きな人って言われても・・)」

アルト「(バーゲストは爆乳で強いし、俺が彼女に力を貸して欲しいと約束したし・・・)」

アルト「(バーヴァン・シー・・ヴァージェは、魅力もあるし・・何よりも俺の童貞を貰ってくれた人で、愛してやると俺が言ったし・・・)」

アルト「(メリュジーヌはエッチの時、締りがキツキツで気持ちよかったし、一緒に強くなると約束してるし・・・)」


カレン「決められないのですね?ですが、3人と結ばれるのはおすすめできません・・。」

カレン「何故なら、純恋愛の宝石の対象となった妻の気持ちと感覚を共有するのですから、多ければ多い分・・その分の痛覚や負の感情を受けることになり、夫である貴方に危険をもたらせることになりますよ?」

アルト「そ・・それは・・」

カレン「まぁ、無理に結婚しろとは私は言いません。じっくり考えて、貴方が一生涯・・その者を愛すると誓った者と結婚すると決めたとき、その純恋愛の宝石を使いなさい。」


カレン「では、私はこれにて・・・えいっ!!」バク転
ボンッ!(煙と共に消える)

アルト「えっちょ!?まだ願いを言ってなくて・・・はぁ・・・」

アルト「(結婚かぁ・・・俺、一度も考えてなかったなぁ・・・)」


アルトはカレンに言われたことを深く考えながら、外へ出るのであった
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヴァージェ・バーゲスト・メリュジーヌ「・・・・・・・・」

3人はアルトが去った場所で集まり・・・


メリュジーヌ「聞いたよね・・今の?」

バーゲスト「えぇ・・・聞いたわ・・」

ヴァージェ「・・・アルトと・・結婚・・」


バーゲスト「無理は言わない。2人とも、正直に言うがこの話をどう思うか?」

メリュジーヌ「・・・・・・」

ヴァージェ「・・・・・・・」

ヴァージェ(バーヴァン・シー)「(アルトと結婚・・・。グロスターで助けられて、私を愛してくれるって言ってくれた!結婚したら、もっと一緒になれる!!)」

バーゲスト「(私を必要としてくれた他、私の中の咎を直してくれた恩人だ・・。一生ついて行きたいに決まっている!!)」

メリュジーヌ「(私と一緒に強くなると言ってくれた他、あの気持ちいいセックスが忘れられない・・。私、もっとアルトと一つになりたい!!そのためにも・・・)」


ジジジジジ・・・(3人はお互いの顔をにらみながら・・)

ヴァージェ「(・・・・私、絶対にアルトの事を振り向かせるのだから!)」

バーゲスト「(お前達に、アルトは渡さない!渡してなるものか!!)」

メリュジーヌ「(負けたくない・・この2人に負けたくないだから・・)」


3人「(恋のライバル(ヴァージェ・バーゲスト・メリュジーヌ)だけには、負けたくない!!)」バリバリバリ~~!!(火花が散る)
ーーーーーーーーーーーーーーーー
停留所近く(左側)では・・・


ハベトロット「あわわわわ・・これは大変な事を聞いちゃった!」

ハベトロット「結婚を賭けて花嫁候補のラブバトル・・これは見守るしかないじゃないか!!」


ぼんっ!
カレン「では、私も手伝いましょうか?」

ハベトロット「なっ!?聞いていたのかい、君は・・・」

カレン「えぇ・・私は愛の女神アムールの化身です。これを見逃すようでは、愛の女神が泣きますよ。それに・・・」

カレン「恋愛は・・燃えれば燃えるほど、その愛は深まりますので。」

ハベトロット「そうか・・よし!!一時手を組もうじゃないか、神霊アムール!!」手を出す

カレン「えぇ・・よろしく、花嫁衣装の妖精:ハベトロットさん。」手を出し、握手する


ボガード「・・・私も、入れて良いか?私もあの3人の事が気になって生涯ないと思ってね?」

カレン「えぇ、良いですよ?」

ボガード「あぁ。(よし!!アルトが結婚する一人を選ぶとなれば、残りの二人は私が貰ってやろう・・グフフフフ!!)」

カレン「・・・・・・・・・」


こうして、アルトが知らない間に三人(バーヴァンシー・バーゲスト・メリュジーヌ)によるアルトとの結婚を賭けた正妻戦争が起ころうとしていた・・

数分後・・・ アルトの部屋

アルト「うぅ~~ん、どうしよう・・・」


アルト「・・・ンンッ、なんだ?」

机に置き手紙が置かれており・・・内容は『私と観光に行こう!』とヴァージェの名前と共に書かれており・・


アルト「フムフム・・ヴァージェがねぇ・・・・。」

アルト「・・・・・・・」

アルト「(ヴァージェは、俺との結婚をどう思うか・・・)」


アルトは置き手紙の地図を頼りにヴァージェの元へ行く
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シェフィールド 噴水エリア


ヴァージェ「アッ!アルトォォ~~!!」

アルト「ゴメン待った?」

ヴァージェ「うふふ、今私も着いたとこ!さぁ、行こ!」

アルト「あぁ!」


アルトとヴァージェは二人そろって、シェフィールドの観光を楽しむのであった・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
その近くで・・・

カレン(コート姿)「・・移動したわ。行くわよ・・」タッタッタッ!


タッタッタ・・ガシッ!

ボガード(電柱)「(痛っ!おい、気をつけろ!!)」

ハベトロット(ゴミ箱)「(すまない!)」

怪しい三人組はアルト達を追うのであった・・・


見ていた妖精1「な・・何だったんだあいつら?」

見ていた妖精2「さぁ・・・?」

見ていた妖精3「あれ・・ボガードの声をしてたような・・・」
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シェフィールド とある小さな遊園地


アルト「アハハハハ!!ヴァージェ、楽しいか?」

ヴァージェ「えぇぇッ!とっても!!」


二人はカルーセルに乗って、優雅な時間を過ごしていた

しばらく立って・・


ヴァージェ「ハイ、これをどうぞ♡」グレープを渡す

アルト「ありがとう!」グレープを受け取り、食べ始める


ヴァージェ「・・・・ねぇ。アルトはグロスターで初めて会った時、私の事をどうおもってたの?」

アルト「んん?まぁ・・とても綺麗な足に見取れてしまうほど綺麗だったよ!でも、性格はアレだったけどね・・」

ヴァージェ「そう・・。アルトは、私を助けた事を後悔してないよね?」

アルト「何を言ってるんだい!?後悔なんてしていない!君を助けた事で、今があるだから!!」

ヴァージェ「そ、そうよね!!それでアルト・・・聞いてくれる?」

アルト「なに?」


ヴァージェ「私を抱くとき、私の事を愛してくれるって言ってくれたよね?その事に変わりはないよね?」

アルト「もちろんだよ!!」

ヴァージェ「じゃあ・・私の他に抱いたバーゲストとメリュジーヌの事はどうなの?」

アルト「うっ・・それは・・」

ヴァージェ「アルトが助けたかった気持ちは私にも分かるよ!?でも・・・・」

ヴァージェ「アルトはあの二人と私・・どっちを1番愛していると思うの?」

アルト「それは・・・・」


ヴァージェ「アルト・・。貴方は私の事だけを見てくれる?」

アルト「・・・・・・・勘違いしないでくれ。」

アルト「ヴァージェを含めて、2人のことも同じぐらい大好きだよ。」

ヴァージェ「・・・・・・・」


ヴァージェ「そ、そうだよね・・・。ははっ、私・・何を考えていたのかしら・・・」少し悲しそうに

アルト「ヴァージェ・・・。」

ヴァージェ「ゴメン・・私、用事を思い出したから・・先に帰るね!!」タッタッタッタッ!!(走り去る)


ヴァージェは、少し眼から涙をこぼしながら・・遊園地を走り去っていった・・

アルト「・・・・(ゴメンヴァージェ・・少し言い過ぎた。)」
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その近くのアイスクリーム屋さん(アイスハベニャン)


ハベトロット(店員)「ぁぁぁ~~なにやってるんだ、アルトの奴~!!」

カレン(コート姿)「ヴァージェは駄目でしたか・・次、行きますよ・・・」

ハベトロット「あぁ、そうだな!次、行くぞ!!」

ボガード(クマの着ぐるみ)「えぇっ!?あっ、はい・・。」移動を始める


怪しい三人組は屋台を畳み、次へ進んだ。


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・(何をしているんだ、あいつら?)」ハベトロット達を見て・・・・

アルト「・・・・(ヴァージェ、なんか悲しそうな眼をしていたなぁ・・。後で謝って、彼女を抱いてやろう・・)」

バーゲスト「あっ、いたわ。アルトォォ~~!!」タッタッタッ・・・

アルト「????」


バーゲスト「どうしたのだアルト。何かと浮かない顔をして?」

アルト「バーゲスト!?実は・・・・」

バーゲスト「・・・あぁ~~、腹が空いたのか?ちょうど良い!!」

バーゲスト「私、シェフィールドで見つけた良い店を知っているぞ!」

アルト「あいやぁ~・・そうわけでは・・・・」

バーゲスト「良いから良いから!まだ私、お昼ご飯をまだ食べていなくてねぇ・・・」

アルト「食べてない!?バーゲストにしては珍しいなぁ・・・?」

バーゲスト「そうなんだ・・。つきあってくれるか?」

アルト「・・・・・・・」


アルト「(バーゲストは、俺との結婚をどう思うか?)」

アルト「・・じゃあ、つきあってあげるよ。遅めのランチに・・」

バーゲスト「そうか!なら、着いてくるが良い♪」

アルトとバーゲストは2人でご飯を食べに行くのであった・・


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・(あいつ、アルトとガウェインか?何処へ行くのだ・・?)」

妖精騎士アグラヴェイン「今のこの服装だと、奴らに目立つなぁ・・」ガサガサ・・(茂みの中で着替え始める)

2人を追って、妖精騎士アグラヴェインは黄色いナイトガウンの行商人に着替えてついて行くのであった。
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喫茶オークミート


バーゲスト「ハムッ、モグモグモグ・・・」ハンバーグを食べている

アルト「モグモグ・・。このハンバーグ、美味しいね!」

バーゲスト「そうなんだ。このハンバーグを食べているとついつい、おかわりをしちゃって・・・」

アルト「あっ、あぁ・・・(予算、大丈夫かなぁ・・・)」


ナイトガウンの行商人(妖精騎士アグラヴェイン)「・・・・(食事をしているだけか?)」カウンター席に座ってる

亭主「お待たせしました・・コーヒーでございます。」コーヒーを出す

ナイトガウンの行商人(妖精騎士アグラヴェイン)「えぇ、そっちに置いといて・・」

喫茶店の外では・・・・


カレン(コート姿)「美味しそうですね・・」窓から見ている

ハベトロット(草の中)「そうだねぇ・・・」ジュルルゥゥ・・・

ボガード(草の中)「うぅぅ・・・」グウゥゥゥ~~・・

ハベトロット(草の中)「おい、腹音を鳴らすな!」

ボガード「だって、昼から何も食べていないし・・」


通行人の妖精1「あいつら、一体なにをしているんだ?」

通行人の妖精2「ほっとけ!あいつら、金がなくてひもじい思いをしているんだろ?」

通行人の妖精「でも、あの白いの・・ボガード様に似ているような・・・」


怪しい三人組の行動に不快感を感じるシェフィールドの住人達・・
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バーゲスト「・・なぁ、アルト。主と初めて出会った事を覚えているか?」

アルト「あぁ、ソールスベリーの事か?あの時の出会いは最悪だったなぁ・・・」

バーゲスト「そうか・・。あの時の私はモルガンに仕える妖精騎士ガウェインとして、予言の子を追っていたからな・・」


バーゲスト「アルト・・汝はあの時、私の不注意で殺してしまったあのやせ細った人間の子をどう思うか?」

アルト「ソールスべリーのあの子か?あの子は死んで欲しくなかったなぁ・・。やせ細ってて尚且つ奴隷の子供でも未来があったんだ・・・」

バーゲスト「未来か・・・。アルト、私はあの子を殺した罪を背負って生きていこう・・それが私の、あの子に出来る唯一の償いだ・・。」


バーゲスト「私はアルトに心を乱心され、周りからバカ騎士と呼ばれ、モルガンが私に対する仕打ちを見せられ、あの時の私はアルトに険悪な感情を抱いていた・・」

バーゲスト「それでもなお、アルトは私の事を好きと良い・・私の力になって欲しいと言ってくれた・・・」

バーゲスト「だから・・アルトに抱かれ、私の初めてを奪い、私に相手を真に愛する事とあの快感をくれた事を・・私は嬉しかったのだ・・」

アルト「バーゲスト・・・」

バーゲスト「だからだ・・アルト、貴方に頼みたいことがある!」

アルト「頼みたい事って・・・?」


バーゲスト「私が治めている領土であるマンチェスターには、『アドニス』という病弱の少年がいてなぁ。彼は私の家で保護しているんだ。」

アルト「アドニスかぁ・・。彼はバーゲストの前の恋人なのか?」

バーゲスト「べ、別に・・彼は私の保護対象であって恋人ではない!ただ・・彼の生活を楽にさせたいのもあるし・・」

バーゲスト「わ、わたし以外の・・ヴァージェやメリュジーヌとは別の意味で、私の事を深く愛してくれるか?」

アルト「愛するって・・・それって・・」

バーゲスト「そうだ・・・」


バーゲスト「わ、私と・・結婚してくれ!アルト!!」

アルト「!!??(彼女からプロポーズだと!?)」

バーゲスト「どうなんだアルト?アドニスのためにも・・アルトや私のためにも、どうか・・・」


アルト「まま・・待って!そんな急には・・もう少し考えさせてくれないか?」

バーゲスト「何故だ!?私はアルトの事をとても思って言っているのだぞ?」

アルト「で、でも・・まだ心の準備ってものが・・・」

バーゲスト「そ、そうか・・。確かにヴァージェやメリュジーヌの事もあるからな・・」


バーゲスト「すまない・・今のは忘れてくれ。私も急で悪かった・・」

アルト「そんなことないって・・・」

バーゲスト「~~~~!」立ち上がって


バーゲスト「ご馳走様!!先に帰るから、お代は私が払うわ!」タッタッタッタッ・・(店を出る)

アルト「ちょっ、バーゲスト・・・」
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喫茶の定員「お帰りですか?料金は合わせて1750モルポンドですが・・・」

バーゲスト「!!!!」ドン!!(2000モルポンドを叩き置いて、店を出る)

喫茶の定員「ヒィィ!?」引く


ガシャァァン!!(叩き置いた衝撃でコーヒーがこぼれる)

ナイトガウンの行商人(妖精騎士アグラヴェイン)「アッツゥゥ!?」コーヒーがこぼれる


バーゲスト「~~~~~~」

バーゲストは少し顔をひねり、悔しがる思いで去って行った・・

アルト「・・・・(バーゲスト、本当に俺のことを・・)」


ナイトガウンの行商人「ッチィィ~・・あんた、ちょっと戻ってきなさい!!」出て行ったバーゲストを呼ぶように

アルト「!?。アァァ、ごめんなさい!連れが機嫌を悪くして・・」コーヒーを拭き取る

ナイトガウンの行商人「くぅぅ・・これでは、シミになるわ・・」汚れた所を見て・・

アルト「すみません・・。これ、クリーニング代としてどうぞ!」現金であるモルポンドを渡す

ナイトガウンの行商人「えぇ・・当然のことなら、当然ね・・。」

ナイトガウンの行商人(妖精騎士アグラヴェイン)「(ガウェインめ・・いくらまぐれだからって、この仕打ちはあとで返させて貰うわ・・)」


アルト「ご迷惑をかけてすみませんでした・・。お名前はどなたで・・・」

ナイトガウンの行商人(妖精騎士アグラヴェイン)「あぁ・・・私は・・」

妖精騎士アグラヴェイン「(ここで私の妖精騎士の名を知られる訳にはいかない・・ここは。)」


オーヴェ(妖精騎士アグラヴェイン)「オーヴェよ。土の氏族の妖精で、この安眠枕を売っているのですよ・・」品物の枕を見せる

アルト「ほぉぉ~、となるとノリッジからここまで商売をしに・・ご苦労なことですね?」

オーヴェ「はい。(ノリッジなんか知らないけどね。)」

アルト「服のことは申し訳ない・・あとでバーゲストには謝ませて貰いますから・・」

オーヴェ「構いませんよ。貴方が代わりに謝ることじゃないのですから・・・」


アルト「(そろそろここを出ないと・・)では俺はここで・・」店を出ようとする

オーヴェ「待って!貴方のあの彼女にまた会えたら、私によろしくと伝えてね?」

アルト「はい・・。バーゲストにはきちんと反省させて貰いますから・・」

そう言って、アルトは店を後にする


オーヴェ(妖精騎士アグラヴェイン)「・・・・(三澤亮太。貴方とは近々・・私と1対1で戦うことになるわ。)」

オーヴェ(妖精騎士アグラヴェイン)「(それまで、貴方とはこのシェフィールドでは戦わないわ・・)」

オーヴェ(妖精騎士アグラヴェイン)はそう思いながら、その場を立ち尽くしていた
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シェフィールドの道ばた


アルト「(バーゲストの奴、何処へ行ったんだ・・・)」

アルト「(あんなに俺の事を好きに思っていたなんて・・彼女になんと言ったら・・・)」


メリュジーヌ「どうかしたの、アルト?」

道ばたの奥からメリュジーヌが心配そうに歩いてきて・・


アルト「メリュジーヌ・・どうしてここに?」

メリュジーヌ「なんか、アルトの帰りが遅くてね・・探したのよ?」

アルト「そうか・・・(なんか変だぞ?俺が結婚しようと考えている時、ヴァージェとバーゲストが何かと俺に積極的になっていたし・・バーゲストに至っては俺との結婚をせがって来たし・・)」

アルト「(もし仮に俺とカレンの話を3人が聞いていて、ヴァージェとバーゲストが俺との結婚を望んでいたとしたら・・だとしたら?)」

メリュジーヌ「・・・・・・」


アルト「(メリュジーヌは、俺との結婚をどう思うか?)」

メリュジーヌ「どうしたの・・何か嫌なことでもあった?」

アルト「い、いや・・何でもない!?心配をかけさせてごめんな?」

メリュジーヌ「良いわよ。アルトの好きなようにすれば良い事なのだから・・」

アルト「ハハハ・・・じゃあ、部屋に帰るか・・」

メリュジーヌ「そうね。でもその前に・・」ガシッ!(アルトの身体をつかんで・・・)

アルト「め、メリュジーヌ!?」捕まり・・

メリュジーヌ「しっかり捕まってて・・・」キィィィ~~ン!


ビュゥゥゥ~~~ン!!(メリュジーヌがアルトを連れて飛ぶ!)

アルト「ヌワァァァ~~~~~~!?」

アルトはメリュジーヌによって、空へ連れ出されていった・・
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カレン、ボガード、ハベトロット「!!!??」上を見上げる


アルトとメリュジーヌの行動を見ていた怪しい三人組

カレン(コート姿)「バーゲストが店から出てって、アルトが追いかける素振りを見せたと思いきや・・今度はメリュジーヌにさらわれるとは。」

ボガード「とと・・とにかく追うぞ!?」タッタッタッ・・(走り出す)

ハベトロット「無茶言うな!相手は元々、妖精騎士ランスロットで空を自在に飛べる奴なのだぞ!あいつをどうやって・・・」

カレン「なら、私はこれを使いますね。」自分の双眼鏡で2人を見る
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シェフィールド上空

キィィィ~~ン!!(空高く飛び・・・)


アルト「くぅぅ・・急に俺を空高く連れて行くなんて酷いじゃないか・・・」

メリュジーヌ「ごめんアルト・・、でも見て?」指を指して・・

アルト「・・・・!?」

そこには日没近くの夕焼けが見えていた・・


アルト「すっげぇ綺麗だ!!メリュジーヌ、わざわざ俺をここまで?」

メリュジーヌ「えぇ・・。任務の最中、時々このような空を見ることが偶にあるの・・。妖精騎士ランスロットの時は、これをずっと1人で見ていた・・」

メリュジーヌ「でも今は、大好きなアルトと見れて嬉しいの・・」

アルト「そうか、それはよかったな!」

メリュジーヌ「えぇ・・・」

その後も、メリュジーヌとアルトは日が沈むまで空の旅を楽しんだのだった・・・

ボガードの城 屋上にて


ヒュゥゥゥ~~・・スタッ!(着地する2人)

アルト「わざわざ送ってくれてありがとう、メリュジーヌ。」

メリュジーヌ「良いわよ、同じ貴方の仲間として当然よ・・・」

メリュジーヌ「・・・・・・」浮かない顔を見せる

アルト「どうした?」

メリュジーヌ「ねぇ、アルト・・。聞いてくれる?」


メリュジーヌ「私ね・・生まれる前はアルビオンという竜の左手だったの・・。」

メリュジーヌ「アルビオンはこの星が無の海になった時、楽園に帰らずに死に、左手を切り落として骸となった・・。その骸は今も湖水地方の湖に残っているわ・・」

メリュジーヌ「この姿になる前の私は、とてもじゃないほどの汚い肉片だった・・。自分が竜であった事も、自分が何になりたいのかも分からない・・生物であって、生命とは言えない沼の中に蠢く何かだった私・・・」

メリュジーヌ「そんな私を・・風の氏族の長である『オーロラ』が私をすくい上げてくれた・・・」

アルト「オーロラって、ソールスべリーにいるあの妖精か?」

メリュジーヌ「バーゲストから聞いている。アルトは最初、ソールスベリーに居たんだよね?」


メリュジーヌ「アルトはソールスベりーに居たとき、オーロラのことをどう思っていたのか?」

アルト「そ、それは・・優しくて美しいとも言える妖精だったよ・・。(俺をソールスベリーから追い出そうとしたのは別だが・・)」

メリュジーヌ「・・・そうか。そんな感じに見えていたか・・。」


メリュジーヌ「私は妖精の中では異質であり、常に1人だった・・・。」

メリュジーヌ「そんな孤独を埋めるため、妖精騎士であり続ける為、強く居続ける為に・・私はモルガンの元を去らずに1人で頑張ってきた・・・」

メリュジーヌ「しかし・・記憶を吸われて名前が分からなくなった新参者に負け、バーゲスト達に負け、怪獣に殺されかけた私をアルトはオーロラが私をすくい上げたあの時と同じように救ってくれた・・」

メリュジーヌ「そして、私と強くなると約束し・・私はそのお礼として、私の処女を捧げた・・・」

アルト「メリュジーヌ・・・」

メリュジーヌ「ねぇ、アルト・・・」


メリュジーヌ「アルトはこの事とは関係なく、バーゲスト達とは違う意味で、私の事が好きか?」

アルト「そ、それは・・・」

メリュジーヌ「私の事をアルトはどう思っているの?それが知りたい・・・」

アルト「君の気持ちは分かる。けど・・」

アルト「俺とメリュジーヌ。昨日の夜にセックスした仲なのだが・・それとは別に・・・」

メリュジーヌ「・・・・」

アルト「俺とメリュジーヌ、共に強くなると誓った仲間じゃないか・・」

メリュジーヌ「!?」ショックを受ける


メリュジーヌ「~~~!!」ドン!(アルトを突き放し)

アルト「メリュジーヌ・・?」

メリュジーヌ「・・・おやすみなさい!」タッタッタッタッ!!(端まで走り・・)

アルト「ちょっと・・メリュジーヌ、そういうわけじゃ・・」


ビュゥゥゥ~~~ン!!(そのまま飛び去るメリュジーヌ)

アルト「メリュジーヌ・・・」

アルト「(くそ・・俺のバカ!!彼女をまた傷つけてしまった・・)」
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少し飛んだ先では・・


メリュジーヌ「(何だろうこの気持ち・・私、フラれちゃったのかな・・・・?)」ポロポロ・・

メリュジーヌ「・・ウゥ・・ウゥゥァァァァ~~~~!!」泣き出す

メリュジーヌはシェフィールドの空の上で、大粒の涙を流していた・・
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アルト「・・・・・・・」トボトボトボ・・

アルトは失意の中、屋上から去って行くその横で・・・


カレン(コート姿)「これは・・あの人、結婚には向いていなかったのでしょうか?あんな素敵な美少女妖精3人を振るなんて・・」

ボガード(ゴミ箱)「ハハハ!!美女に囲まれても、その美女の心がわからないとは・・まるで人間の美女を嫁に取る私みたいだな?」

カレン「そうですね・・。まぁ、既にモルガンを裏切っているとはいえ、3人の元の性質が妖精・・。時がたてば、恋を忘れて立ち直ることでしょうね・・?」

ボガード「まぁ、妖精の妻に2度裏切られた私なら、あの3人とアルトの気持ちが分からなくはないがな・・なぁ、ハベトロット?」


ボガードが横を見ると、そばに居たはずのハベトロットが消えていた・・

ボガード「あれ・・・ハベトロット?おい、ハベにゃーーン!?」

カレン「あの妖精・・何処に行ったのでしょうか?」
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最悪の展開だぁ・・・。この物語の主人公であるアルトは覚悟を決められずに3人の新妻候補を振ってしまう誤解を招いてしまった・・

でもこのままアルトと彼女たちがすれ違ったままにはならないさ。

お互い4人の恋の行方は一体、どんな結末を迎えるのだろうか?アルトは誰を妻として迎え入れるのか?

アルトと3人の新妻候補である妖精騎士の物語は、次の話で決断が下されることさ!

第12節:アルト・オルラント(三澤亮太)の決断
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アルトの部屋(誤解を招いた数分後)


アルト「・・・はぁ~・・」ベットに横たわる

アルト「(なんてことをしたんだ俺・・。せっかくヴァージェ達が俺の事を本気で好きになっていたと気付いたのに・・俺はなんて事を・・)」

アルト「(もう俺と結婚するなんて言わないか・・俺のことを嫌いになって、モルガンの所に戻る事があったら・・)」


トントントン!!(ドアのノック)

アルト「???。どうぞ~?」

ガチャッ!(ドアを開ける)
ハベトロット「・・・・・・・」静かに部屋に入る


アルト「ハベトロット?どうしたんだ、こんな夜中に・・・」

ハベトロット「・・・・・!!」ドン!(杖を叩く)


ハベトロット「結婚から逃げているんじゃねぇ~よ!!」激怒

アルト「!!??」びくっ!

ハベトロットは何故か『チコちゃんに叱られる! 』のチコちゃんみたいな怒った顔でアルトを怒鳴り散らした
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ハベトロット「アルト!!好きな人が3人も居るのに、どうしてわざわざ振るような事をするんだ!!」

アルト「振るような事って・・・おれはだなぁ・・」

ハベトロット「言い分けは結構!!ボクは君にとても失望しているんだ・・」

ハベトロット「あの3人がようやく恋を知って、幸せをつかもうと努力しているのに、その努力を踏みにじるなんて・・君はボガードと同じの女ったらしなのか!?」

アルト「ちち、違うよ!!俺は只・・結婚については考え中で・・・」

ハベトロット「そんなの言いわけにならないよ!!君はあの3人とエッチして、その処女を愛を持って奪ったんだろ?」

アルト「それは・・・・」


ハベトロット「あの三人はな・・君の事を好きになって、己の純潔を君に捧げる共に、あの女王陛下を裏切る決断を決めたのだよ!!」

アルト「・・・・・」

ハベトロット「そんな3人の・・彼女たちの恋心と愛を、お前は汚したいと思っているのか?」

アルト「違う・・違うんだ・・」

ハベトロット「じゃあ、君は3人の事をどう思うのだ?」

アルト「それは・・・・」

ヴァージェ(回想)「アルト・・あなた、私の処女を奪ってあげたんだから・・責任取って、愛してくれるわよね・・・?」プルプル・・

バーゲスト(回想)「アルト・・、私にここまでしてくれた事に、感謝している♡」キュンキュン♡

メリュジーヌ(回想)「平気だ・・♡アルトので、私の中に開いた穴が・・満たされていく・・♡」ズキュン♡キュンキュン♡


アルト「・・・俺は3人の事を、結婚したいほど愛している!!」

アルト「でも普通は一人の女性を選び・・一生愛する事を結婚と言って・・他の二人を大きく傷つける事になると・・・」


ハベトロット「はぁ・・なんだそう言うことかぁ~・・選ばなかった方の二人を傷つけたくないという君の思い詰めが、あんな誤解を生んでしまったのね?」

アルト「・・・・・」何も言えない

ハベトロット「全く・・そんなことを気にして、誰かを好きだという気持ちを押し殺しちゃ駄目だぞ!!男だろ?」パンパン!(背中を叩く)

アルト「ハベトロット・・・」

アルト「俺、明日3人に直接謝ってくるよ・・。同じ仲間として、共に愛してくれる恋人として・・」

ハベトロット「その方が良い!3人を本当に愛しているのなら、まずはその誤解を解決しないとな・・」


ハベトロット「明日、ボクがヴァージェ達と君の寄りを戻す、良い所を紹介してやるよ!!」

アルト「良いところ?」

ハベトロット「そうだよ!詳しいことはまた明日・・・」ドアに駆け寄り・・・


ハベトロット「そういうわけで、明日迎えに来るから・・それまでおやすみなさい!」ガチャン!(帰る)


アルト「おやすみ・・・・・」

アルトは金の腕輪を取り出し・・・


カレン(回想)「純恋愛の宝石の対象となった妻の気持ちと感覚を共有するのですから、多ければ多い分・・その分の痛覚や負の感情を受けることになり、夫である貴方に危険をもたらせることになりますよ?」

アルト「・・・・・・」グググッ~・・(握りしめる)

アルト「(よし・・明日は俺からプロポーズをしよう!!)」

そう心に決心し、明日に備えて眠りにつくアルト


そして翌日・・・

シェフィールド城壁下の公園 伝説の樹の壁画の前


アルト「ハベトロット・・この絵は?」

ハベトロット「この絵はな・・昔、ヴェールズの方からシェフィールドに訪れたある絵描きの妖精2人が書いてくれた樹の絵でね。」

ハベトロット「2月14日と3月の卒業シーズン、6月・12月のクリスマスに、この絵で告白したカップルは永遠に結ばれるという願いを込めて書かれたシェフィールド3大重要文化財の一つなんだ!」

アルト「へぇ~・・・」

ハベトロット「名前は確か・・・あぁっ、アドレーヌと言ってねぇ。リボンとか言う翅の氏族に似た妖精を引き連れていたなぁ・・・」

アルト「(アドレーヌにリボン・・・星のカービィに出てるキャラクターじゃないか!?)」

ハベトロット「2人はもうシェフィールドから出ていて、どこに居るかは分からない。モルガンに捕まったか・エディンバラにひっそりと暮らしているのか・・ボクにもわからない。」

ハベトロット「でもこの絵で告白した妖精はみんな、幸せな夫婦として暮らしていると前例があるし、ここならば・・プロポーズに最適だろ?」

アルト「ぷ、プロポーズって・・・俺はなぁ・・・」
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ヴァージェ「えぇ~っと確かここよね?あの小さいの、私を呼び出して・・・」

バーゲスト「ここだよな?ここで待ち合わせしてると・・・」

メリュジーヌ「ここね。ここで話したいことが・・・」


アルト「あっ・・・」3人を見て・・

3人(ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ)「アッ・・・」

アルトとヴァージェ達が、伝説の樹の壁画の下に集まり・・


メリュジーヌ「あ・・アルト・・・わ、わたし・・」気まずくなる

バーゲスト「アルト、昨日は済まなかった。私のせいでお客に迷惑をかけたとハベトロットから聞いてなぁ・・」気まずくなる

ヴァージェ「アルト・・わたしねぇ・・」気まずくなる

アルト「ごめん3人とも!!俺のことがとっても好きな事を気づいてやれなくて!!」頭を下げる

3人「!!?」

アルト「俺も・・君たちと出会ってから、一緒に旅をして・・デートまでしてくれて・・俺は最高に良かった!」

アルト「俺との結婚をしたくて、昨日は張り切ってデートに誘ってくれたのに、俺が振るようなことを言っちゃって・・俺、結婚する事なんて考えたこと・・一度もなかったからさ・・」


メリュジーヌ「・・・そうだったのね。アルト、謝るのはこっちも同じよ・・」

バーゲスト「私たちも、アルトと結婚したいがゆえに・・アルトの気持ちなど考えずに、互いを敵視し合って・・あんな強引なデートに誘ったのだ・・・」

ヴァージェ「ごめんアルト・・本当にごめんね・・・」ウルウル・・

アルト「みんな・・・」

カレン(コート姿)「(アルト、ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ・・・ここが決断の時よ・・)」後ろのベンチに座りながら


ボガード(壁に擬態しながら)「(なにをやっているんだアルト!!さっさと誰か一人にプロポーズしろ!!)」ムカムカ!


ハベトロット「・・・(さぁ、誰を花嫁に迎えるのだ、アルト・オルラント・・?)」

ハベトロット達は4人の近くで見守り・・・


オーヴェ(妖精騎士アグラヴェイン)「(亮太君・・あの壁画の前で、あの三人と一体何を・・・?)」

オーヴェ(妖精騎士アグラヴェイン)は木の裏に隠れて、4人の動向を見張っており・・


ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ「・・・・・」

3人は伝説の樹の壁画を背にアルトの前に立ち・・・


メリュジーヌ「私・・アルトと出会って少ししか立ってないけど・・私はアルトの事が大好きなの!!」

メリュジーヌ「ともに強くなるとは別に、アルトのそばにずっといたい!!」キリッ!


バーゲスト「アルトのおかげで狂気に飲まれずに貴方を愛することが出来るようになった・・。私はもう、貴方以外の男を恋人にするなんてあり得ない・・・」

バーゲスト「私はアルトと共に、貴方の理想郷の先に行きたいのだ!!」キリッ!


ヴァージェ「グロスターで私は助けられて・・私に愛を教えてくれて・・一緒に旅をして・・私はもう、貴方がいない世界なんて考えられないのだから・・・」

ヴァージェ「この私を・・・バーヴァン・シーである私を、アルトのお嫁さんにして!!」


アルト「・・・・・・・」純恋愛の宝石が入った箱を取り出し・・・

カレン(回想)「(多ければ多い分・・その分の痛覚や負の感情を受けることになり、夫である貴方に危険をもたらせることになりますよ?)」

アルト「(リスクなんて関係ない。俺は・・俺は!!)」


ヴァージェ(バーヴァン・シー)「アルト・・いえ、三澤亮太。」

バーゲスト「私たちはもう、玉砕覚悟の上でここに来ている。だから・・」

メリュジーヌ「貴方は・・誰を伴侶に選ぶの?」


妖精騎士トリスタン(バーヴァン・シー)「・・・・」ドーン!

妖精騎士ガウェイン(バーゲスト)「・・・・」ドーン!

妖精騎士ランスロット(メリュジーヌ)「・・・・」ドーン!

アルト・オルラント(三澤亮太)「・・・・・・」ドォォ~~ン!!


アルト・オルラント(三澤亮太)「・・・・俺は・・」

アルト・オルラント(三澤亮太)「・・・・」カチャッ!(箱を開け、中身を取り出す)

そして、3人の前に膝を突いて・・・



アルト「妖精騎士ガウェイン、『バーゲスト』。」

バーゲスト「・・・・!?」


アルト「妖精騎士トリスタン、『バーヴァン・シー』・・またの名を『ヴァージェ』。」

バーヴァン・シー(ヴァージェ)「・・・・!?。今、なんて・・」


アルト「妖精騎士ランスロット、『メリュジーヌ』。」

メリュジーヌ「・・・・!?」


三澤亮太「アルト・オルラント・・真名を『三澤亮太』。俺はこの名をもって・・・バーヴァン・シー、バーゲスト、メリュジーヌ・・」


三澤亮太「この俺と、結婚して下さい。」キラァァン!

そういい、3人に手にある3つの純恋愛の宝石を結婚指輪に見立てて見せた


バーゲスト「~~~~~」

ヴァージェ「~~~~~」

メリュジーヌ「~~~~」


カレン「~~~~!?」目が点になる

ハベトロット「~~~~~!?」お口あんぐり

ボガード「~~~~!?」口が開いたまま

オーヴェ(妖精騎士アグラヴェイン)「~~~~~!?」驚愕

公園にいた周りの妖精達「~~~~~!?」立ち止まってて・・

ガチャン・・・・(物が落ちる)


バーゲスト「・・・ふふっ、フハハハハハハハハハ~~!!」笑い出す

亮太「な、何がおかしいんだ!?」アタフタ・・

バーゲスト「あぁいや・・アルトはとても面白いこと言ってくれるじゃないか・・」ウルウル・・

ヴァージェ「アハハハ・・やっぱり私より欲深くて、私より最高なのね・・・」ウルウル・・

メリュジーヌ「わたし、あなたと出会えて良かった・・こんな素晴らしい人間は初めてだ・・。あなたを抱いて良かった・・・」ウルウル・・

亮太「えぇ~っと・・それはどういう意味?俺の渾身のプロポーズの答えは?」

ヴァージェ「ウフフ!それはもちろん・・・」


3人は亮太の手から自分の色と同じ色(ヴァージェは赤・バーゲストは黄色・メリュジーヌは青)の純恋愛の宝石を受け取り・・


3人(バーゲスト、ヴァージェ、メリュジーヌ)「えぇ・・喜んで!!!」

周りの妖精達「・・・・・・・・・」立ち止まったままだが・・


カレン「・・・・・・」パチパチパチパチパチパチ!!

ハベトロット「!!!」パチパチパチパチパチパチ!!

オーヴェ(妖精騎士アグラヴェイン)「・・・・・」パチパチパチパチパチパチ!!

周りの妖精達「~~~~!!」パチパチパチパチパチパチ!!


亮太(アルト)と3人の妖精騎士の結婚を拍手でお祝いする妖精達


バーゲスト「あ、ありがとう~~!!みんなありがと~~う!!」二コッ

ヴァージェ「アハハハ!!」二コッ

メリュジーヌ「ウフフフ!!」二コッ

アルト「ふぅ・・」二コッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガタッ、ガタァァン!!(壁の擬態が崩れる)

アルト「!!?」


ボガード「なんでだよぉぉ~~~!!なんで!?あんただけは女にモテて、あんたのことを信じてくれるだよオォォ~~!?」大泣き

ハベトロット「あっ・・そういえば居たんだったあいつ・・・」


アルト「あぁ~ボガードさん?ずっと見ていたのか?俺たちのことを・・」

ボガード「あぁそうだ!!お前達の行動を監視してたんだ・・お前が一人の伴侶を迎え、残りの二人を俺が貰おうかなと思っててなぁ~・・」

ヴァージェ「うわぁ、最低!あんた、そんなことのためにストーカーしてたなんて・・あんた、雑魚の雑魚以下ね!」

バーゲスト「ボガード・・お前って奴は、自分のことだけしか考えていないうえに、女には眼がないことは牙の氏族の長の争いから変わっていないな!!」

メリュジーヌ「あなた・・一生、女にモテないね?」

ボガード「!!!?」図星


ボガード「ウウウウ・・うるさい!!私の役に立つモノは、私の命令を守るものだけだ!シェフィールドでは、私が法だ!どのような理由であれ、従わぬのなら処断してくれる!!」

ボガード「お前達、妖精騎士なんて・・俺の力で・・・」

アルト「あぁ~~もう見てられん!!」

アルト「(ザ・ワールド!!)」ギュウゥゥン!!

ボガード「お前」ピタッ!(時が止まる)

アルトがボガードの元へ行き、頭に手を当て・・


アルト「ヒール(改良)!!」キィィン!

アルトはボガードにヒール(改良)をした後、元の立ち位置に戻る

アルト「(そして時は動き出す)」ギュゥゥゥゥ!!


ボガード「らなど・・・・???」パチパチ

ボガード「・・・アレ?今私、なんて言おうとしてたんだ?」

ハベトロット「ぼ、ボガード?」

アルト「(ボガードにヒール(改良)をかけて改心させた。強引な荒治療だが、一応シェフィールドの領主だ。彼には領主として正しい行いをしないとな・・。)」


妖精の衛士「ボガード様!!そこにいらしていたのですね?探してました。」

ボガード「あぁ・・何のようだ?」

妖精の衛士「はい。たった今、白雪姫作戦の準備が全て完了したとの報告がありました!!」

ボガード「そ、そうか・・よく頑張ったなぁ・・。」

妖精の衛士「えぇ・・しかし、その準備をしてる際・・衛士の疲労は少なからずありまして・・・」

ボガード「そ、そうか・・・」


周りの妖精達1「ボガードの奴、すっげえ怒っていたよなぁ・・?」コソコソ・・

周りの妖精達2「もしかしてあの四人は、シェフィールドから追い出されるのかしら?」コソコソ・・

周りの妖精達3「イヤァねぇ・・せっかくのプロポーズが台無しに・・・」コソコソ・・

ボガード「・・・・・・」


ボガード「あのぉ・・ここにいるシェフィールドの住民達に言いたいことがある・・・」

周りの妖精達2「なんだ?俺たちをまたいびる散らすんだろ?」

ボガード「・・・・・・」


するとボガードが突然、正座をし始めて・・

ボガード「済まなかった!!」土下座をする

周りの妖精達「えっ、えぇぇぇ~~~~~!?」驚愕する

ボガード「土の氏族のウッドワスにも、牙の氏族のスプリガンにも負けて・・妖精の妻にも裏切られて・・私は、何もかも負け続けているのがずっと嫌だったんだ・・」

ボガード「だから私は・・この一度は荒廃したシェフィールドの街を復興させ、私が支配する国を作ろうとしてたのだよ・・・」

ボガード「四人を監視してたのはそう・・私の周りで幸せそうな四人がうらやましくて・・私の思い通りにならないなら、奪ってやろうと陰謀を立てていた・・だがよぉ・・・」

ボガード「私がこんなことをしても、俺の心が晴れない事を俺は心から知ってしまったんだ・・・」

ボガード「俺は領主でありながら、民に酷いことをしていたことを深く後悔しているのだ・・・」

妖精の衛士「ぼ、ボガード様!?そんなお見苦しいお姿は・・」

周りの妖精1「あ、あのボガードが土下座して懺悔している・・どうなっているんだ?」


アルト「・・・顔をあげるんだ、ボガード。」

ボガード「・・・!?」涙目の顔を上げる

アルト「確かにあなたは負けたくない事を理由に様々な酷いことをやらかしてきた。それは許されないことだ・・・」

アルト「でも・・今日この日をもって、自分の行いを改めると言うなら・・俺はボガードを許そうと思うんだ。」

バーゲスト「アルト・・・。そうだな!アルトがそう言うなら、私も彼を少しぐらい許そうと思おう・・。」

ボガード「アルト。本当に、この愚かな妖精領主の事を許してくれるのか?」

アルト「あぁ!あなたは俺たちを城に泊めてくれたり、メリュジーヌの看病を受け入れてくれた・・俺とあなたの仲じゃないか!!」

ボガード「アルト・・いや、我が友よ!」


ボガード「私はもう、勝ち負けにこだわるような事はしない!!私は、シェフィールドの身の安全と安心を第一に考えよう・・私は君の事を心から信じることにしよう!!」

妖精の衛士「ぼ、ボガード様・・・」

ボガード「衛士よ・・疲れていることは分かってはいるが、まだ元気がある奴を集め、アルトとその妻になる三人の結婚式の準備に取りかかるんだ!」

妖精の衛士「で、ですが・・白雪姫作戦は・・?」

ボガード「そんなの、明後日に延期だ延期!!今は我が友の結婚を祝おうじゃないか!!」

妖精の衛士「は・・はい!!」

ボガード「しかし、この結婚はこのシェフィールドのみで行う。決して、女王の領土の連中に悟られるなよ?」

妖精の衛士「わかりました!!」


周りの妖精達1「な、なんかボガードの奴・・なんか変わったか?」

周りの妖精達2「あんなに怒ってたボガードが土下座して、妖精騎士達の結婚を祝福するなんて・・」

周りの妖精達3「でも、面白そう!!あのボガードが俺たちの目の前で心を入れ替えるなんてね!」

妖精達はこの異常な事態にも関わらず、事態を楽観的な態度で見ていた

ボガード「民よ、善は急げだ!私達と協力して、明日の結婚式を盛り上げようじゃないか!!」

周りの妖精達2「あぁ!なんか面白いことになってきたよなぁ~!」

周りの妖精達1「やってやろうじゃないか!あの人間と妖精騎士3人の結婚式ってやつをよぉ~!!」

周りの妖精達「ワイワイ!ガヤガヤ!ワチャワチャ!」盛り上がっていく

ボガード「よし!!明日の結婚式の準備に取りかかるぞ!!」

ボガードの激励と共に、周りの妖精達は明日の結婚式の作業に取りかかる


メリュジーヌ「みんな・・ありがとう!!」

ヴァージェ「アハハッ!!アルトと明日、結婚できるなんて・・なんて幸運なのかしら!!」

バーゲスト「だが、結婚式を明日行うなんて、いくらなんでも準備が・・・」


カレン(コート姿)「それは問題ないわよ。」

アルト「カレンさん!?」

カレン(コート姿)「おめでとうございます・・ヴァージェさん、バーゲストさん、メリュジーヌさん。」

メリュジーヌ「あなたは、どちらで?」

アルト「紹介するよ。この人は俺にこの純恋愛の宝石の説明をし、結婚の話を持ちかけてきたギリシャ神話の神霊だ。」

カレン「まぁ、アルトと同じ異世界から来たモノですがね・・」


カレン「アルト。まさか私の注意を無視して三人と結婚に至るとは・・リスクを覚悟の上で、この3人と結婚をなされるのですね?」

アルト「あぁ!!俺が心に決めたんだ・・なにがあっても、俺はヴァージェ達と一緒にいてあげるとね!!」

ヴァージェ「アルト・・本当にありがとう!!」ギュゥゥ~~!!(抱きしめる)

バーゲスト「こら、ヴァージェ!!」ぎゅぅぅ~~!!(抱きしめる)

メリュジーヌ「~~~!!」ギュゥゥ~~!!(抱きしめる)

アルト「はははっ・・ありがとう、みんな!」三人を抱きしめる


カレン「うふふっ♡良いですね?」

カレン「でしたら明日、結婚式が出来るように私が人肌脱いでさしあげましょう・・それが、おなべから出してくれた一つ目のお礼ですよ?」

アルト「まぁ、良いだろう・・。では一つ目の願いとして、明日の結婚式に間に合うように準備を手伝ってくれ!」

カレン「わかりました。すぐに取りかかりますね・・・えいっ!」ボンッ!(バク転して煙と共に消える)


アルト「ホント・・何を考えてるのかわからない愛の女神なことだ・・」

ハベトロット「アルト!明日、この三人と結婚するんだろ?」

アルト「あぁ・・でも明日、結婚する事になってしまって・・・」

ハベトロット「気にしない気にしない!シェフィールドの妖精達は人間の文化が大好きだから、こういう縁起が良い物には簡単に着いていく者なのさ!」

ヴァージェ「でも私たち・・ウエディングドレスを用意してもいないし・・」

ハベトロット「そこで、この飛ばし屋(スピードスター)のハベトロットの出番って事さ!ボクは夕方から夜明けまでの時間で花嫁衣装を作ることがボクの本来の仕事なのさ!!」

ハベトロット「ちょうど、メリュジーヌの寸法の方は死体を計るに計り済みだ。ヴァージェとバーゲストの寸法を完全にやれば、夜明けまでに三人分の花嫁衣装を作ってあげるとも!!」

メリュジーヌ「ホント!?じゃあ、今すぐにお願いするわ!」

ヴァージェ「私のもお願い!凄く可愛くて、セクシーなのをお願いね!!」

ハベトロット「よし、承った!すぐにメリュジーヌの花嫁衣装の製作からに取りかかろう!!ヴァージェとバーゲストは完全に寸法を取りたいから、あとで私の工房に来てくれ!!」

バーゲスト「わかったわ!」


ハベトロット「よぉぉ~し!!明日が納期だ!この私が、妖精騎士三人のハッピーエンドをお届けするよ!!せぇぇの!!」

ハベトロット「花嫁に送る糸車(ブライダル・スピンホイール)!!」ビューン!!
ビュビュビュビュビュゥゥ~~ン!!(工房に向かって走って行く)


アルト「では・・こっちも行くとするか?」

ヴァージェ「えぇ!私たちの結婚式の為だからね♡」

バーゲスト「あぁ!」

メリュジーヌ「えぇ。」

アルト達もまた、明日の結婚式のためにハベトロットの工房に向かって歩き出すのであった・・・
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シェフィールド中がアルト達の結婚の事で盛り上がっている中・・・


オーヴェ(妖精騎士アグラヴェイン)「・・・・・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「(あのボガードを一瞬で改心させるなんて・・。これがあいつの3つの力の一つなのか?)」

妖精騎士アグラヴェイン「(あいつを放っておけば、間違いなくあの女王モルガンを遙かに超える人物に成長するわ。例えるなら、『予言の子』を超える存在として・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「(本来、妖精騎士であれば・・女王の地位を脅かす者は排除すると命令されているが、今の私はバレずに他の者に存在を知られずに、北の地を査察すること・・。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(彼にはまだ、利用価値があると思えるが・・・まさか、妖精騎士三人を殺さずに・・はたまた自分の嫁にするなんて・・)」


妖精騎士アグラヴェイン(■■■■■■)「(・・私をここに送った『黒幕』はいったい・・何を持って、私と三澤亮太をこのブリテン異聞帯に送り込んだのかしら?)」

妖精騎士アグラヴェイン(本名:不明)は、自分とアルト(亮太)をこのブリテン異聞帯であるアヴァロン・ル・フェに送り込んだ黒幕の事を考えながら、公園を後にするのであった・・

ハベトロットの工房で・・・


ハベトロット「・・これでよし。ヴァージェとバーゲストの寸法、完璧に採寸出来たよ!では、三人分の花嫁衣装の製作開始っと!!」

ガタンゴトン!ギィギィ、ガタンゴトン!(糸を紡ぎ始めるハベトロット)


メリュジーヌ「楽しみだねアルト?」

アルト「あぁ!どんなウェディングドレスが出来るのかなぁ?」

ヴァージェ「ハベトロット、ちゃんとリクエスト通りに作りなさいよ?」

ハベトロット「いちいちうるさいなぁ~!明日の夜明けには出来上がるようにするから、今は一人にしてくれ!!集中できないよ・・」ギィギィ!(紡ぎ中)

アルト「悪い悪い・・・。じゃあまた明日、着替えに行くからね!」

ハベトロット「おう、また明日!必ず花嫁花婿をあっと驚かせるドレスを作り上げるからね!!」


アルト達は工房を後にし、ハベトロットは花嫁衣装の製作に専念していった
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アルトの部屋


アルト「ふぅ・・。この俺が、妖精騎士だった三人と結婚かぁ・・」

メリュジーヌ「・・ありがとうアルト。私たちのことを選んでくれて・・」

ヴァージェ「最初にバーゲストの名前を呼んだときは一瞬悲しくなったけど・・私の名前を呼んでくれて、私と結婚すると言ってくれた時はそれを忘れて嬉しくなっちゃった!!」

アルト「そうだな!こんな綺麗で可憐な妖精騎士3人と結婚できるなんて、俺はとても幸せ者だな・・」

バーゲスト「えぇ!私もあなたと結婚できて嬉しいですわ♡」


バーゲスト「これからは我ら3人、夫婦として水入らずね。そのぉ~・・『旦那様』?」

アルト「旦那様ってその呼び名は・・」

メリュジーヌ「いいえ。私は、アルトの事を『主人』として呼んだ方が良いかと思います。それが常識ですよね?」

ヴァージェ「違う違う!!私はアルトの事を「あなた」と言うわ?だって、手軽に言えるし!!」

アルト「あのね・・夫の名前にも色々と言い方のタイミングが合って・・・」

バーゲスト「~~~~・・」ウルウルウル・・
ヴァージェ「~~~~・・」ウルウルウル・・
メリュジーヌ「~~~~・・」ウルウルウル・・

アルト「・・・・・・はぁ・・。」

アルト「まぁ・・アルトという名は偽名だし、三澤亮太という名もあるが、名前は普通に言っても構わないよ。」

バーゲスト「そうか・・夫婦だからな。呼びやすい名の方がしっくり来るからね。」

メリュジーヌ「そうね。なら普段通り、私たちはアルトと言うね?」

アルト「あぁ、構わないよ。」

ヴァージェ「えぇ!!ねぇアルト・・ちょっと良いかな?」顔を近づけ

アルト「なんだい?」


ヴァージェ「ンンッ・・チュゥッ、チュゥ~♡」キスをする

アルト「ンンッ・・チュウゥ・・」キスされる

レロッ、チュウッ・・ンチュゥゥ~♡(アルトとヴァージェの舌が絡み合う)


バーゲスト「なぁ!?ヴァージェ、抜け駆けはするなと言ったはずだ!!」がばっ!

ヴァージェ「ッひゃぁっ!?」離される


バーゲスト「ンチュゥ・・ンンッ♡チュゥゥ~♡」代わりにキスをする

アルト「チュゥ・・ンチュウゥゥ~♡」キスされる


メリュジーヌ「ウゥゥ・・私だって!!ンンッ♡」横入りのキス

バーゲスト「ンパァァ・・!?メリュジーヌ!」離される


メリュジーヌ「ンンッ♡レロッ、チュゥゥ♡」ディープキスをする

アルト「ンンッ・・チュゥゥ・・ンンンッ~~!!」キスしながらも・・


ドサッ!(メリュジーヌを押し出す)

メリュジーヌ「ップハァ~・・あ、アルト・・?」

アルト「待った待った!!気が早すぎるよ、3人とも・・」

ヴァージェ「ご、ごめんなさい・・・2日前からキスもしてくれなかったからつい・・」

バーゲスト「私もだ・・ヴァージェがうらやましくてつい・・」

メリュジーヌ「私も・・・」


アルト「はぁ~~・・まぁ良いさ。3人とこういうことがしたいのは俺も同じだ!でもね・・」

アルト「こういうのは明日、正式に3人と結婚して・・この純恋愛の宝石を使うときの結婚初夜の時に思う存分やろう?」

メリュジーヌ「新婚初夜・・良いわね!」

ヴァージェ「そうね・・お楽しみは最後まで取っておくのも悪くはないわね!」

バーゲスト「えぇ!!」


ヴァージェ「じゃあおやすみなさい!明日、楽しみにしてるから!!」

バーゲスト「おやすみなさい、アルト。」

メリュジーヌ「おやすみなさい・・明日、ハベトロットの工房で待っているから・・・」ガチャン(ドアが閉まる)

3人は明日の結婚式に備えて、今日は別々の部屋で一夜を過ごすのだった・・・


アルト「おやすみ!!」

アルト「さてと、明日が楽しみだ・・」

アルトは明日の結婚式を楽しみにしながら、眠りにつくのだった・・・

第13節:素敵な結婚式~そして新婚初夜~
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翌朝・・・アルトと妖精騎士3人(バーヴァン・シー、バーゲスト、メリュジーヌ)との結婚式当日


アルト「ふぁぁぁ~~よく寝た・・。さてと・・」

アルトはそのままハベトロットの工房へ向かっていき・・
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ハベトロットの工房

アルト「来たよハベトロット?」

・・・・・・・・・・・

アルト「ハベトロット・・?ハベニャン?いるの?」ギィィ~(ドアを開ける)


アルト「ハベトロット?ハベトロット・・」

ハベトロット「こ、ここだよぉぉ・・・」

アルト「・・・・!?」


ハベトロット「~~~・・・」シュゥゥ~~・・(身体が真っ白)

アルト「ど、どうしたんだい・・ハベトロット?」

ハベトロット「さすがに3人分の花嫁衣装の製作は骨が折れたよ・・でも出来たよ・・完璧に衣装は紡げた・・」


ハベトロット「紡ぎ尽きた・・真っ白にね・・・」

ハベトロットはあしたのジョーのラストシーンみたいに燃え尽きて、身体が真っ白な状態でイスに座っていた・・
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カレン「花嫁衣装の製作、お疲れ様ですハベトロット様。」ひょっこりと!

アルト「うわぁ!?いつのまに・・・」


カレン「花嫁衣装の製作、お疲れ様ですハベトロット様。」

ハベトロット(真っ白)「あぁ・・3人と多めだったが・・時間通りに完成させたよ・・」

アルト「ねぇ・・死んでないよね?」

ハベトロット(真っ白)「死んでないよ・・燃え尽きただけで、こうして喋っているんのだから・・」

ハベトロット(真っ白)「お婿さんのスーツもそこにあるから・・着替えると良いよ・・」指先を指す

そこにはアルトが着る純白のタキシードが飾られており・・


アルト「すっげぇ~!!わざわざ燃え尽きてもなお、俺の分も紡いでくれてありがとう!!」

ハベトロット(真っ白)「・・・・・」コクッ(頷く)

カレン「さすが糸紡ぎの妖精『ハベトロット』と呼べるぐらいの能力はありますね?」

カレン「ですが、肝心の花嫁衣装はどこに?」

ハベトロット(真っ白)「あぁ、アレならさっき・・・」


ヴァージェ「アルトォォ~♡」前に出る

アルト「!!?」彼女たちを見て・・

3人(ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ)「ウフフフ!!」キラァァ~~ン!!

彼女たちはそれぞれの花嫁衣装を着込んで、アルト達を待っていた。


バーゲストは第2再臨の姿を黒から白に変わり、フリルが着いており・・

バーヴァン・シー(ヴァージェ)は、胴体と足が第3再臨の姿が凜々しく綺麗になり、頭部は第2再臨の黒から白のヴェールで包まれ・・

メリュジーヌは第二再臨の姿を白にし、白いリボンが多く付けられた衣装となっている


アルト「き、綺麗だ・・・」

ヴァージェ「~~~♡アルトにそう言われて、私嬉しいわァ♡」

メリュジーヌ「アルトに綺麗と言われて、私も嬉しい♡」

バーゲスト「えぇ♡私もよ♡」


ハベトロット「うんうん!!3人とも良い花嫁になり、良い妻になれそうな姿だな!!」色が戻る

バーゲスト「ハベトロットさん、とても良いウェディングドレスを本当にありがとうございます!!」

ハベトロット「良いとも!それは自手洗いも出来るボクの作品の中で、最高傑作とも言えるモノだ!買い取りは高く付くが・・特別サービスで花婿の衣装も含めて無料で配布してやる!!」

メリュジーヌ「ありがとう!大事に使わせて貰いますね!!」

ハベトロット「おうよ!!」


カレン「さて、最後はあなたの番ですよ?アルトさん」

アルト「あぁ!」ガサガサ・・(花婿衣装を手に取り・・)
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数秒後、着替え終わり・・花婿姿のアルトが花嫁の3人と並び立ち・・

カレン「・・・・・」キィィン!!(姿をゴットカレンに変え・・)

ゴットカレン「始めましょう・・アルト、ヴァージェさん、バーゲストさん、メリュジーヌさんに最高の結婚式を私が・・私たちがプレゼントしてあげましょう・・」

4人「はい!!」

シェフィールド 結婚式会場にて・・・


4人(アルト達)「・・・・・」レッドカーペットを歩く

妖精達「・・・・・」それを見ている

ボガード「・・・・」それを見ている

ハベトロット「・・・・・」それを見ている

シロモ「プイプイ・・」それを見ている

オーヴェ(妖精騎士アグラヴェイン)「・・・・」それを見ている

オーヴェ(妖精騎士アグラヴェイン)「(まさか、私にも招待状が来るなんてね・・・)」


ゴットカレン「これより、神の御名の元において、アルト・オルラントこと三澤亮太 バーゲスト、ヴァージェ、メリュジーヌの結婚式を行います。」

ゴットカレン「まずはこの私・・神霊アムールことゴットカレンに誓いの言葉を。」


ゴットカレン「なんじ、アルト・オルラント・・真名を三澤亮太。貴方はバーゲスト・ヴァージェ・メリュジーヌの三人を妻とし、すこやかなる時も病める時もその身を共にする事を誓いますか?」

三澤亮太(アルト・オルラント)「誓います。」


ゴットカレン「なんじ、妖精騎士ガウェイン・・真名をバーゲスト。貴方は三澤亮太を夫とし、すこやかなる時も病める時もその身を共にする事を誓いますか?」

バーゲスト「はい。誓います。」


ゴットカレン「なんじ、妖精騎士トリスタン・・真名をバーヴァン・シー及びヴァージェ。貴方は三澤亮太を夫とし、すこやかなる時も病める時もその身を共にする事を誓いますか?」

ヴァージェ『えぇ♡誓うわ!』


ゴットカレン「なんじ、妖精騎士ランスロット・・真名をメリュジーヌ。貴方は三澤亮太を夫とし、すこやかなる時も病める時もその身を共にする事を誓いますか?」

メリュジーヌ「誓います。」


ゴットカレン「宜しいですね。では、指輪の交換を。」

4人「・・・・・・」

アルトは4人分の指輪を、ヴァージェは妻を代表してアルトの結婚指輪を交換するのであった


ゴットカレン「では、この私の前で貴方たちが夫婦となる事の証をお見せ頂きましょう。さぁ、一人ずつ誓いの口づけを・・」


三澤亮太(アルト・オルラント)「・・・・・(みんな。)」

3人(ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ)「・・・・アルト・・」


メリュジーヌ「・・・♡♡♡」チュッ、チュブ♡

バーゲスト「・・・♡♡♡」チュッ、チュブ♡

ヴァージェ「・・・♡♡♡」チュッ、チュブ♡

三澤亮太(アルト・オルラント)「・・・♡♡♡」チュッ、チュブ♡(一人ずつ、誓いのキスを交わす)

カァァ~~ン!カァァ~~ン!カァァ~~ン!カァァ~~ン!(教会の鐘が鳴る)

ゴットカレン「あぁ・・今ここに、人間と妖精3人の夫婦が誕生しました!どうか末永くこの4人を見守って下さい・・アーメン。」



ヘェェェ~~~イ!イェェェ~~~イ!!ヒュゥゥ~~ヒュゥゥ~~!!(歓喜・歓声が舞う)


牙の氏族の住人「妖精騎士ガウェイン!あんたのことは嫌いだったが、どうぞお幸せに~~!!」

土の氏族の住人「妖精騎士トリスタン・・いえ、ヴァージェさん!旦那さんを大事にしてねぇ~~!!」

風の氏族の住人「妖精騎士ランスロット!旦那様をお大事に~~!!」

ハベトロット「結婚おめでトォォ~~!!」

ボガード「アルト!!3人を必ず幸せにするのだぞぉ~~!!」

オーヴェ(妖精騎士アグラヴェイン)「・・・・・。」沈黙


三澤亮太(アルト・オルラント)「ありがとう、みんな!」

バーゲスト「えぇ!」

メリュジーヌ「必ず幸せになるね!」

ヴァージェ「アハハハッ!みんな、ありがとう!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーー
会場の外・・ブーケトスの時

ヴァージェ「行くわよ・・・えい!!」ブーケを投げる


オーヴェ(妖精騎士アグラヴェイン)「!!?」ブーケをつかむ

アルト「あぁ!オーヴェさん、来てたのですか!!」

オーヴェ(妖精騎士アグラヴェイン)「えっ、えぇ・・。まさか、一度会っただけなのにこちらから招待してくれたのですから・・」

バーゲスト「オーヴェさん、一昨日は服を汚してしまい・・申しわけありませんでした・・。」

オーヴェ(妖精騎士アグラヴェイン)「えぇ・・でもあれは事故でしたので・・。気にしなくても大丈夫ですよ。ほら、今は貴方たちの結婚式・・楽しくしましょう?」

アルト「だな!」


ハベトロット「おぉ!ブーケを手にしたか?となると、次に結婚するのはお主かも知れないぞぉ~?」

オーヴェ(妖精騎士アグラヴェイン)「け、結婚ですか・・?そんな私なんかが結婚だなんて・・・」

オーヴェ(妖精騎士アグラヴェイン)「・・・・・・」ポワわぁぁ~ん・・


妖精騎士アグラヴェインは自分の花嫁姿を想像するが・・

オーヴェ(妖精騎士アグラヴェイン)「!!?」ブルブルブル!!

オーヴェ(妖精騎士アグラヴェイン)「(何やっているんだ私は・・確かに憧れるが、私には・・・)」

メリュジーヌ「じゃあ次は私の番・・・それ!!」ブーケを投げる

メリュジーヌが投げたブーケは宙を舞い・・


ボガード「おおっとっと!!」キャッチする

メリュジーヌ「ゲッ!?」

ハベトロット「アチャァァ・・・・」

ボガード「よっしゃぁぁ~~!!つかんだぞ!次は私が幸せな結婚を・・・」


妖精達「ブーーーブーーーブーーー!!」ブーイングの嵐

シェフィールドの住人1「お前は何度も結婚してるだろ!!」

シェフィールドの住人2「この女ったらしが!!」

シェフィールドの住人3「あんた、これだから妖精の奥さんに裏切られるのだよ!!」

ボガード「ウヒィィ~~!?そんなぁぁ~~~・・・」涙目

アルト「アハハハハ・・・・」


ボガード:本編原作通りの性格で、ヴァージェ達を寝取ろうとカレン達とストーカーしていたが、アルトのプロポーズを受け入れたヴァージェ達を見て意気消沈。
激怒したところをアルト(三澤亮太)のヒール(改良)により改心され・・
二度と、シェフィールドの民に暴力を振るわず・・負けにこだわらない少々優秀な領主となり、アルトとは唯一無二の親友となった。

おんなったらしの性格は直っていないのは傷である
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バーゲスト「では、最後に私が・・・はぁぁ!!」ブーケを投げる

バーゲストが投げたブーケが宙に浮き・・


ハベトロット「って、あわわわわわぁぁぁ~~!?」

バスンッ!(ハベトロットがブーケの花に埋まってしまう)


妖精達「アハハハハハハ~~~!!」爆笑する

ハベトロット「プハァァァ・・・」抜け出す

バーゲスト「な、なんかごめん・・・・」

ハベトロット「嫌々・・気にしてないよ・・でも・・」

ハベトロット「花嫁を助ける妖精が次に結婚だなんて・・私は・・」

アルト「出来るさ!!いつかね・・・」

ハベトロット「いつかかぁ・・まぁ、私にも結婚する時があるかもしれないね!」二コッ!


ハベトロットは満足そうな笑顔でバーゲストのブーケを受け取るのであった

ゴットカレン「ウフフ・・パーティはまだまだ盛り上がりますよ?」

妖精達「ヘェェェ~~~イ!イェェェ~~~イ!!ヒュゥゥ~~ヒュゥゥ~~!!」


アルト「アハハハハハハ!!」

ヴァージェ達「ウフフフフ!!」


こうして、三澤亮太(アルト・オルラント)はヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌと、3人の妖精騎士達と結婚した。

その後、お祝いの宴が続き・・その夜の事・・
ーーーーーーーーーーーー
領主ボガードのお城 ボガードの部屋にて・・

ガチャン!(ボガードとアルトが部屋に入る)


ボガード「すまないな。結婚の宴を楽しんだ後なのだが・・」

アルト「あぁ・・それで、話というのは?」

ボガード「聞いてくれ。実は昨日、白雪姫作戦の準備が完了した事は知っているか?」

アルト「あぁ、妖精の衛士から聞いてな。あとは偽の死体3体をキャメロットに輸送するだけなんだよな?」

ボガード「そうだ。遺体の輸送後、妖精騎士達が死んだことを錯覚し混乱が生じているときに北のエディンバラと南のロンディニウムの軍隊を招き入れ・・」

ボガード「あのモルガンがやらないのかもしれんが・・騎士達の葬儀に攻め入り、私たちがこの妖精國の地位を手に入れる!そういう作戦なのだからな!」

アルト「あぁ・・(ボガードの奴、調子に乗って作戦の一部を付け加えたな?)」


ボガード「さて、ここからが本題だ。アルト・・君はもし新婚旅行を考えているのなら、何処へ行くと思うのだね?」

アルト「新婚旅行かぁ?それなら次の目的地にヴェールズに行きたいと思う。」

アルト「あそこなら、怪獣ギマイラがなんでシェフィールドから来た原因が分かるかも知れないし・・」

ボガード「なるほど・・確かにギマイラは数日前に南西のヴェールズの方からやってきて、シェフィールド近くの地に住み着いた・・妖精でも魔獣でもない外来種だ。」

ボガード「それにあの変な魔獣・・たしかシロモだったか?噂なのだが、そいつはヴェールズでグロスターの商人が捕縛したと話がこっちに流れていてなぁ・・」

アルト「シロモも、ヴェールズから来たって事なのですか?」

ボガード「あくまで噂だが・・伝説の樹の壁画を描いたアドレーヌも、黒い石を積んだ生き物もまた、ヴェールズから流れてきたと噂がある・・」

アルト「(黒い石を積んだ生き物・・・セキタンザンのことか!)」


ボガード「ヴェールズに一体何があったのかしらんが・・妖精國に存在するはずがない生物や漂流物が続々とヴェールズから流れてきている・・」

ボガード「もしモルガンが知り得も知れない厄災がヴェールズにあるとしたら・・それが外来種が流れてきた原因であり。」

ボガード「このままそれを放っておけば、外来種によって妖精國の生態や神秘が乱れてしまう可能性が高い・・・」

アルト「外来種による生態と神秘の汚染かぁ。まるで俺の世界の日本だな・・」

ボガード「君の世界でも外来種に悩まされているのか?」

アルト「あぁ。ブラックバスとかアメリカザリガニとか蛇や蛙とかとか・・」

ボガード「色々抱えているのだな・・。」

ボガード「そこで私から友である君に頼みたいことがある・・」

アルト「頼みって?」

ボガード「それはだな・・・アルト。君にこれを預ける・・」手紙を渡し・・

アルト「これは?」

ボガード「ヴェールズの秋の森の領主、名を『オベロン』という者に軍の招集を依頼する手紙だ。」

ボガード「話によると、オベロンは南のロンディニウムの軍と繋がりがあるらしいのだ。彼の号令さえあれば、ロンディニウムの軍も手を貸してくれるかも知れない。」

アルト「ほぉ~・・・。」


ボガード「この手紙を彼に渡せば良い・・後の事はアルト、君に任せる。」

アルト「なるほど・・わかった!明日、白雪姫作戦の開始と共にヴェールズへ出発するよ!!」

ボガード「そうかそうか!それは良かった!!」


ボガード「ならば明日の白雪姫作戦の要である軍の招集の交渉は、北のエディンバラと南のロンディニウムには私が用意した使いの者を寄越し・・」

ボガード「西のヴェールズには、アルト達に交渉して貰おう・・」

アルト「良いよ!メリュジーヌやヴァージェ達を匿ってくれた恩もあるからね!俺たちも手伝ってやるよ!」

ボガード「おぉ~!感謝するぞ、我が友よ!!」

アルト「えへへへ・・・」


夜が深まりつつ・・

ボガード「おっ、そろそろ花嫁が部屋でアルトを待たせているに違いないな?」

アルト「もうこんな時間か・・。じゃあ、また明日・・彼女たちにもこのことを伝えるよ!」

ボガード「あぁ!旅の支度は私の方で出来るだけ用意する。馬車の方も、シェフィールドの職人を使ってより強度な物にしてあげるからな!」

アルト「ありがとう!では、おやすみなさい!!」部屋を出る

ボガード「また明日な、アルト・・」


ボガード「・・・ふぅぅ・・。」ソファに座る

ボガード「・・精々、今宵の夜を大いに楽しんでくれたまえ・・なにせ、友の大いなる新婚初夜だ。」

ボガードは空を見上げ・・・


ボガード「今宵は満月だ。アルト、そしてその妻達よ・・。たっぷりその身を抱き、愛するが良い・・。」

そう言いつつ、ボガードは夜空を眺めていた・・

アルトの部屋


タッタッタッタッ・・ギィィ~!(部屋に入る)

アルト「ごめんごめん・・待った?」

ヴァージェ「アルトォォ~~♡」ギュゥゥ~~!!(抱きしめる)


ヴァージェ「もう遅かったじゃない!!どっかで寝ているんじゃないかと思ってたわ・・」

アルト「ごめんヴァージェ・・どうしてもボガードが俺と話したい事があると聞いてきたなぁ・・。明日には夫婦共々ヴェールズに新婚旅行ついでに手紙を渡してきてくれと、お使いを頼まれてねぇ・・・」

バーゲスト「ヴェールズかぁ・・確かにアソコは毎日が秋の色に包まれていると聞いているのだが・・」

メリュジーヌ「そんなことはどうでも良い・・早くアレを。」

アルト「そうだね?今日が昨日約束した俺とみんなの新婚初夜だからな・・」

メリュジーヌ「えぇ・・・さぁ、これを・・。」金の腕輪をアルトに渡し・・


アルト「よし・・・。」ガチャッ!(金の腕輪を付けるアルト)

バーゲスト「えっと・・純恋愛の宝石の力を解放するにはこの宝石を持って、祝詞を唱えるのですよね?」

アルト「そう。ちゃんと、カレンから教わった祝詞の言葉、覚えているよね?」

ヴァージェ「えぇ、もちろん!!アルトが来るまでに復唱までしたんだからね!!」

アルト「なら良かったじゃあ・・行くよ?」ガシッ!(腕輪に触れ・・)

3人「えぇ・・・」それぞれ、純恋愛の宝石を握りしめる
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バーゲスト「わが身は常に夫と共にあり、我が身は常に夫の愛と共にある・・」キィィィン~・・

ヴァージェ「その身・その心は常に夫の元を離れず、死が2人を分かつまで、その愛は悠久の時を得ても変わりはしない・・」キィィィン~・・

メリュジーヌ「結ばれし愛はやがて、一つの愛の結晶を生み育て・・永遠に幸せをもたらせる・・」キィィィン~・・

ヴァージェ「我、この祝詞を持って・・愛の絆を持って、次の命を生み育て、夫婦円満であることを・・・」

3人「誓います。」ピカァァァ~~ン!!(純恋愛の宝石が光り出し・・)


キラァァ~~ン☆シュン!シュン!シュン!☆

祝詞を唱え、純恋愛の宝石が宙に浮いて輝きを放った後・・・


シュン、シュルッ!キラァァン☆(3人に向かって付けられる!)

バーゲストには『黄色い宝石のチョーカー』。

ヴァージェには『赤い宝石の指輪』。

メリュジーヌには『青い宝石のイヤリング』。

純恋愛の宝石が付けられたアクセサリーとなって、3人の身体に付けられた・・

アルト「これが・・純恋愛の宝石の力・・」眼をパチパチする

ヴァージェ「凄いわぁ!!あの大きい宝石が、祝詞を唱えるとアクセサリーになるなんてね!」キラーン☆

メリュジーヌ「それにこの宝石をはめたイヤリング、とても綺麗・・」触れる

バーゲスト「うむ・・一度付けたら、外すことが出来ない仕組みかぁ・・お手入れが大変そうだな・・?」触ってみて・・・

アルト「みたいだ。俺も腕輪を付けたら外れなくなっているし・・。本当に夫婦の願いを叶える事など・・・」


キュゥゥ~~ン!ドクン!ドクン!(宝石の部分が光り出し・・)

メリュジーヌ「!?」ドクン、ドクン、ドクン!

アルト「どうした、メリュジーヌ?」

メリュジーヌ「い、今・・アルトが腕輪の事を疑っている気持ちが私にも伝わってきた・・」

アルト「なに・・!?本当だ・・俺も、メリュジーヌの感情が伝わってきてる・・」

ヴァージェ「私もよ!アルトの驚いている気持ち・・こっちにも伝わってくる。」

バーゲスト「私も感じるわ。アルトの気持ちが・・感覚が・・」

アルト「あぁ。(これが夫婦の感覚と感情がリンクしている状態・・3人の思っていることが俺に伝わってきてる・・)」


メリュジーヌ「・・・・・」モジモジ・・

ヴァージェ「・・・・・」ドキドキドキ・・

バーゲスト「・・・・・」キュンキュン・・

アルト「・・ふふっ、今の俺には分かる・・俺とエッチしたいんだろ、みんな?」

ヴァージェ「!!。分かっちゃったなら仕方が無いね?」


ヴァージェ「私、このときを待っていたの・・・アルトと結婚して、幸せな生活をしたいってね・・」スルスルゥゥ~・・(脱ぎ始める)

バーゲスト「二人っきりとはいかなかったが、こうしてアルトと共にいられることが私は幸せを感じるのだ・・」スルスルゥゥ~・・(脱ぎ始める)

メリュジーヌ「わたしも・・プロポーズを受けてから、ずっとこうしたかった・・」スルスルゥゥ~・・(脱ぎ始める)

妻である3人は花嫁衣装を脱ぎ去り、至近距離までアルトに近づき・・


メリュジーヌ「どうかこのふつつか者の妻達ですが、どうか・・」シュルン♡(裸になる)

バーゲスト「お互いに愛し、愛し合う夫婦として・・」プルルン♡(裸になる)

ヴァージェ「どうか・・宜しくお願いしますね?」プルプル♡(裸になる)

アルト「あぁ・・愛しているよ、3人とも・・」ポロォン、ムクムクムクゥゥ~・・ビキィィン!


アルト「ンンンッ、チュゥゥ~♡」キスをする

3人「ンンンッチュゥゥ~♡」キスをする


ギシィィ~~・・ドサッ!

4人は互いに2度目の誓いのキスを同時に行い、ベットに倒れ込む・・

今日はここまで。
ついにアルトとヴァージェ達は新婚初夜へ・・

純恋愛の宝石が4人に奇跡を起こす。

行為開始から少したって・・(ベットの上)


メリュジーヌ「チュゥゥ~♡レロッ、チュウ~♡」チュッチュッ


アルト「チュウッ♡レロッ・・チュゥゥ♡」チュウ、チュブ♡


ヴァージェ「ンッンッ♡ンッンッ♡」ヌチュ♡ヌチュ♡ンチュ♡(パイズリ)

バーゲスト「フゥ・・フゥ・・フゥ・・♡」ズリュ♡ズリュ♡ズリュ♡(パイズリ)


ヴァージェ「どうかしら?私とバーゲスト2人による極上なパイズリを・・?」ズリュ♡ズリュ♡ズリュ♡

バーゲスト「ンンッ・・ハァ・・大きいおっぱい2人分のパイズリだ。気持ちいいわけがないよね?」ニュチュ♡ズリュ♡

アルト「アァァ、気持ちいいよ・・2人とも・・」ビンビン!

ヴァージェ「えぇぇ・・その事が私にも伝わって、私も感じてる・・♡」キュンキュン♡

バーゲスト「私もよ・・♡」キュンキュン♡ヒクヒク♡


メリュジーヌ「プハァ・・2人だけ大きいのを持っててズルイ・・私にも、私だけの魅力はあるわ♡」ノシッ、グチュゥゥ♡(マンコをアルトの顔に付ける)

アルト「ンンンッ!!チュゥゥ、レロレロッ♡」グチュッ♡ピチュッ♡

メリュジーヌ「ハァァァ♡ハァン♡アァァ♡」ピチュ♡ヌチュ♡

アルト「レロッ、ペろっ♡・・気持ちいい?」

メリュジーヌ「アァン♡マンコを舐められてる私、気持ちいい・・♡」ピチュ♡グチュッ♡


メリュジーヌ「何だろう・・アソコと一緒に子宮がキュンキュンと熱い・・♡私のエッチな気持ちが、子宮と共鳴しています・・♡」キュンキュン♡キュンキュン♡

ヴァージェ「それはこっちも同じよ・・胸の高鳴りがとっても高くなってる・・♡パイズリしているだけなのに、あそこがキュンキュンしちゃうぅぅ♡」キュンキュン♡キュンキュン♡

バーゲスト「アルト、これが純恋愛の宝石の力なのね・・♡私達の感覚が一つになっていくように、お互いに快感を共有している・・♡」キュンキュン♡キュンキュン♡

アルト「あぁ・・俺にも伝わってきてるよ、3人のエッチな気持ちが・・ウゥゥ!!」ビクビクッ!!


ピュッ!ビュルルゥゥ~!!

メリュジーヌ「ンンッ♡ンハァァァ~♡」プシュゥゥ~♡

ヴァージェ、バーゲスト「ひゃあっ♡アァァァ~♡」ビクビクン♡ビクビク・・♡

アルト「ハァ・・ハァ・・みんな大丈夫?」ビクビク・・

メリュジーヌ「ゴメン・・アルトがイッたと同時に、私にも快楽の波が押し寄せて・・イッテしまった・・」ビクビク♡キュンキュン♡

バーゲスト「私も感じたわ・・♡感情と感覚がリンクしている事でお互いに快感と快楽を感じているのね?」ビクビク♡キュンキュン♡

ヴァージェ「フゥ・・でも、とても気持ちよかったわよ♡」ビクビク♡キュンキュン♡


ヴァージェ「だけどまだ足りない。私の子宮がアルト・・貴方のそれを欲しがっている・・」ドキドキ♡キュンキュン♡

バーゲスト、メリュジーヌ「アルトォォ~・・」ドキドキ♡キュンキュン♡

アルト「分かっている。さぁ、ここに来て・・」ビクンビクン・・


ギシィィ~・・(ベッドにヴァージェ達が横たわり・・)

バーゲスト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ドキドキ♡キュンキュン♡

ヴァージェ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ドキドキ♡キュンキュン♡

メリュジーヌ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ドキドキ♡キュンキュン♡

3人がベットに仰向けになり、アルトのペニスを眺めている


アルト「・・・」ビキィィン!ギンギン!!

ヴァージェ「アルトのが・・今までより大きくなってる・・」カァァ~♡

バーゲスト「これが私たちの子宮のどれかに入るのね・・」ドキドキ♡

メリュジーヌ「私のオマンコに入るかなぁ・・」ドキドキ♡


アルト「みんな、挿れるよ・・?」ビクンビクン!

メリュジーヌ「えぇ・・来て♡」カパッ、二チィィ♡

バーゲスト「今度は私たちのオマンコでアルトを・・」カパッ、グチィィ♡

ヴァージェ「気持ちよくしてあげる♡」クパァァ~♡



ヴァージェ達がそれぞれのオマンコを広げ、アルトのデカチンコを迎え入れようと待っている・・

アルト「(まずは、ヴァージェから・・・)いくよ・・ンンッ!」ニュチュチュゥゥ・・


ヌププゥ・・ズプゥゥゥ~~~!!

ヴァージェ「ンンッ、クゥゥゥゥ~~~♡♡」ズブズブッ♡

ズブブブッズプン!!(奥まで入る)

ヴァージェ「ハァ♡アァァ♡アルトの・・いつもより深いぃ・・♡」ズブ♡ズブ♡

アルト「全部入ったね?じゃあ、動くよ?」

ヴァージェ「ハァ・・ハァ・・♡良いわよ、私を気持ちよくさせて♡」グブッ♡ジュブ♡


ズン♡ズン♡ズン♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡

ヴァージェ「ハァ♡アァン♡ハァン♡アァァ♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

アルト「ンンッ、ンンッ、ンンッ、ンンッ!」ズブッ♡ズブッ♡

ヴァージェ「ヴァージェ「アァァァ♡アン♡アン♡アン♡アン♡アルト・・いつもより激しいぃぃ・・♡アァァン♡」ズチュ♡ズチュ♡プルン♡プルン♡


メリュジーヌ「す、すごい・・・ヴァージェのおマンコ、キュンキュンとアルトのチンコにしゃぶりついてる・・」クチュ、グチュ♡

バーゲスト「このマンコが、アルトの初めてを奪って・・沢山エッチしてきたと想像すると・・羨ましくなる・・」クチュ、グチュ♡

アルトとヴァージェのセックスにバーゲストとメリュジーヌはたまらずオナニーをし始める


ヴァージェ「ハァ♡ハァ♡ハァ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡」ズチュ♡ズチュ♡パン♡パン♡

アルト「フゥ、フゥ、フゥ、フゥ!!」パチュン♡パチュン♡


メリュジーヌ「ハァ・・ハァ・・♡私・・我慢できない!ハムッ♡」カプッ♡チュウゥ、チュゥゥ♡(ヴァージェのおっぱいを吸う)

バーゲスト「私も・・♡」スリスリ・・ズリズリ♡(アルトの背中をおっぱいで触れる)


ヴァージェ「アァァ♡アウゥゥン♡私のおっぱい・・♡メリュジーヌに吸われてルゥゥ~~♡」ズブッ♡ズブッ♡プルン♡プルン♡

アルト「ハァ・・ハァ・・背中にバーゲストのちくびが当たって、感じる・・」パン♡パン♡パン♡

ヴァージェ「アン♡アン♡アン♡アン♡アルトォォ・・♡アルトォォ~♡」ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡パチュ♡パチュ♡

ヴァージェ「わたし・・♡イクッ♡アルト、このまま中に出して♡」ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡

ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ギュゥゥ~~♡♡

アルト「ヴァージェの締りがキツくなって・・クゥゥ、イクッ!!」ズブッ♡ズブッ♡ズブブッ~!!


ドビュッ!ドビュドビュルルゥゥ~~!!(ヴァージェの子宮にとても濃い精液が注がれる)

ヴァージェ「アウン♡アァァ♡アァァァ~~♡」ドクン♡ドプドプゥゥ~~♡

メリュジーヌ・バーゲスト「ッアァァァ~~♡」ビクビクビクン!!

ヴァージェ「ハァ・・♡ハァ・・♡ハァ・・♡アルトの濃い精子が・・私の子宮に入ってくる・・♡」ドプッ♡ドプッ♡ビュクン♡

アルト「俺の精液・・いつもより多く出てる・・これも純恋愛の宝石の力かな・・?」ビュッ、ビュッ、ビュルルゥゥ・・


バーゲスト「ハァ・・ハァ・・♡次は私の番よ・・♡」クチィィ、クイクイ♡

アルト「あぁ・・今行く。」ズリュゥゥ~~ジュポッ!

ヴァージェ「アァァ♡アン・・・♡」ゴポポォォ・・♡
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ズズッ♡ズブブブゥゥ~~♡


バーゲスト「ンンンッ♡ンクゥゥ~~~♡」ジュブブブゥゥ~♡

バーゲストのオマンコに自分のデカチンコでバックから繋がっていくアルト


ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡

アルト「ンンッ、フゥ、フゥ・・周りの筋肉は固いが、オマンコはとても柔らかいなぁ~・・」グプッ♡グプッ♡グプッ♡

バーゲスト「アァァ♡ひゃぁぁん♡そんなこといわないでぇ♡アァァン♡クゥゥゥン♡」グプッ♡グプッ♡ズチュ♡ズチュ♡


メリュジーヌ「チュゥゥ♡ジュルルゥゥ~♡ヴァージェの巨乳おっぱい・・私も欲しいぃぃ」チュゥゥ♡チュゥゥ♡

ヴァージェ「ハァァァ♡ヤァァン♡メリュジーヌにおっぱいいじられてるぅぅ~~♡」ビクビクビク♡


バーゲスト「アン♡アン♡アン♡アン♡アァァン♡」ジュプッ♡ジュプッ♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡

バーゲスト「アァァァ♡アルト・・突いて♡突いて♡もっと私の中に突いてぇぇぇ~♡」ズチュ♡ズチュ♡パコパコ♡

パン♡パン♡パン♡パン♡パコパコ♡パコパコ♡


アルト「ハッ・・ハッ・・ハッ、俺もう・・イキそう・・」パン♡パン♡パン♡パン♡

バーゲスト「アン♡アン♡アァァン♡私も・・イクイクッ♡イッチャいそうぅぅ♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

バーゲスト「来て・・アルト♡私の子宮に、あなたのをいっぱい出してぇぇ~♡」パチュン♡パチュン♡ギュギュゥゥ♡

アルト「バーゲスト・・ウゥゥッ!!」ズブ♡ズブッ♡ズップン♡


ドプッ♡ドビュッ♡ビュルゥゥゥ~~!!

バーゲスト「アァァァ~~♡私の中に、アルトのが入ってくるぅぅ~~!!」ドプッ♡ドプッ♡ドプゥゥ~~♡

アルト「ウゥゥ、ウゥゥ~~・・。宝石の力で、俺の性力がどんどん増してきてる・・」ビュゥゥ♡ビュゥゥ~~♡

メリュジーヌ「・・次は私よ♡」ガシッ!ズリュリュゥ~・・(アルトを引っ張る)

アルト「ぬわぁ、いきなりすぎるよぉ!」ズリュリュゥゥ、ジュポッ!

バーゲスト「クゥゥン♡ハァ・・♡ハァ・・♡ハァ・・♡」ゴポポッ、ドロドロ・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
メリュジーヌ「ハァ・・ハァ・・♡ようやく・・アルトのおちんちんが私の中に・・♡」ニチュ♡ニチュ♡

アルト「待たせたね、メリュジーヌ・・」ビクン!ギュンギュン♡

メリュジーヌ「えぇ・・私が上に乗って、気持ちよくしてあげる♡」ニュチィ♡ニュチュチュゥゥ・・


ググッ♡ズププゥゥゥゥゥ~~!!

メリュジーヌ「クゥゥゥ~~♡」ズズブブゥゥゥ~~♡

アルト「クゥゥ・・ンンゥゥゥ!!」


ズブブゥゥ~~ズプン!!

メリュジーヌ「く・・カハァァァ♡アルトのが私の中に・・」ジュブ♡ジュブ♡

アルト「メリュジーヌ・・とても可愛いよ?」

メリュジーヌ「か、可愛いなんて・・ウゥゥ・・」ジュンジュン♡ジュブ♡ジュブ♡


ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡

メリュジーヌ「ハァァァ♡アァァン♡アァァ♡アァァ♡」ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡

アルト「ハァ・・フゥ・・。背が小さく、胸は小さいが・・それを補う魅力とキツキツマンコが気持ちいい~・・」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

メリュジーヌ「アァァァ♡アァァァン♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

メリュジーヌ「アルトのおちんちんが、私の子宮をつついて感じちゃってるぅぅ~~♡♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アルト「クゥゥ・・メリュジーヌの膣内、やはりキツキツで・・すぐにでも絞られそう・・クゥゥ!」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡


ドサッ!ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

メリュジーヌを押し倒し、そのまま種付けプレスをするアルト


メリュジーヌ「アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アァン♡ハァン♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

メリュジーヌ「アッ♡アッ♡アッ♡イッ♡イイノォ・・それ、スキィィ♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アルト「ンンッ、クゥゥ・・メリュジーヌ、こういうのが好きなんだね?」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パン♡パン♡パン♡

ヴァージェ「ウゥゥ~・・メリュジーヌだけズルイよぉぉ~!」ムニュ♡コリコリ♡

メリュジーヌ「ひゃぅぅん♡乳首、コリコリしないでぇ・・そこ弱いノォ~♡」パチュ♡パチュ♡グリュ♡グリュ♡

バーゲスト「お主はここが弱いか・・なら私も!」レロッ♡カリッ♡

メリュジーヌ「アァァ♡ハウゥゥ~~ン♡」ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ギュゥゥ~♡


アルト「スゴイ締りが・・メリュジーヌ、もうイキそう!」パン♡パン♡パン♡パン♡

メリュジーヌ「イクッ♡私もイキそう・・♡きてぇ・・メリュジーヌの子宮いっぱいに出して♡アルトのでいっぱいにさせてぇぇ♡」ギュチュ♡ギュチュ♡チュブゥゥ~♡

アルト「く、くるぅぅ~・・ウゥゥ!!」ズブブゥゥッ!!


ドブゥッ!ドビュドビュドビュルルゥゥ~!!

メリュジーヌ「ハゥゥゥ~ン♡アルトの熱いの来てるぅぅ~♡♡」ドプッ♡ドプッ♡ドプゥゥ~~♡

ヴァージェ、バーゲスト「クゥゥ~~♡」ビクビクン♡
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ビュクン♡ビュクン♡ビュルルゥゥ~~♡(メリュジーヌの子宮に精液が注がれていき・・)


ズブリュゥゥ~~ジュポン♡

メリュジーヌ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」トロォォ・・♡

アルト「ハァ・・ハァ・・。本当に凄いなぁ・・腕輪をしてから、いくら激しいセックスしても、疲れないなんて・・」

アルト「(これが俺の望んだ妻への願いか?俺とヴァージェ達とこんなエッチな日々を過ごせる事が・・)」


ヴァージェ「アルトォォ・・♡私・・アルトのおちんちん、まだ欲しいよぉ」グチュ♡グチュ♡グチュ♡

バーゲスト「私も・・♡」グチュ♡グチュ♡グチュ♡

メリュジーヌ「私も・・もっとアルトと繋がりたい・・♡」グチュ♡グチュ♡グチュ♡

3人の妻は自分のオマンコをいじりながら、アルトとのセックスを要求してくる


アルト「そうだな・・。よし、まだまだこれからだよ?みんな!!」

3人「はい♡♡♡」ジュワァァ~♡


そして、夜は更に深まり・・

ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡チュブブゥゥ♡チュゥゥ~~♡


バーゲスト「アゥゥン♡アァン♡アッ♡アッ♡アッ♡私のおっぱい、牛のように吸われている~♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

メリュジーヌ「ンンッ♡ンクゥ♡バーゲストのおっぱい・・おいひぃ・・♡」チュゥゥ、チュゥゥ♡

ヴァージェ「こんにゃに大きいおっぱいなのに、他は堅くなってって、もったいないにゃいよぉ~♡」チュゥゥ、チュゥゥ♡

バーゲスト「そんなのいわな・・ハァァァ♡アァァン♡」ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡

アルト「ハッ、ハッ、ハッ・・」ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡


バーゲストのおっぱいを2人でなめ回しながらセックスしたり・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
パン♡パン♡パン♡パン♡パコパコ♡パコパコ♡


ヴァージェ「アン♡アン♡アン♡アルトォォ・・私の方が、オマンコの締りが良いよね?」パチュ♡パチュ♡パチュ♡

メリュジーヌ「いいえ♡私の方が、キツくて気持ちいいよね♡」ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡

アルト「ンンッ、クゥゥ、どっちとも気持ちいいよ!」パコパコ♡パコパコ♡パコパコ♡パコパコ♡

ヴァージェ「もぉぉ~それじゃ答えにならない・・ハァァァン♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡


ヴァージェとメリュジーヌの2人でマンコの締りと気持ちよさを比べたりと・・

色々なセックスの仕方をして・・3人を気持ちよくさせた・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして・・・


ヴァージェ「ハァァァ♡アン♡アン♡アン♡アン♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

バーゲスト「アン♡アン♡アン♡アン♡ハァァァン♡アァァン♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

メリュジーヌ「ハァ♡ハァ♡ハァ♡アン♡アン♡アン♡アン♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

アルト「ンンッ、フゥ、フゥ、ウゥゥ~・・」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡


ヴァージェ「アン♡アン♡アン♡あ、アルトォォ・・聞いて?」パチュン♡パチュン♡パチュン♡

アルト「ハァ、ハァ・・なんだい?」パチュン♡パチュン♡パチュン♡

ヴァージェ「わたし・・アルトと結婚して良かった・・こんなに愛してくれる人と繋がっていられるなんて・・♡」パチュン♡パチュン♡パチュン♡

メリュジーヌ「私も・・つよくなることとは違う意味で、アルトを愛してる♡」パチュン♡パチュン♡パチュン♡

バーゲスト「アルトには感謝している♡こんな気持ちいい事をさせてくれた貴方に感謝している♡」パチュン♡パチュン♡パチュン♡

アルト「ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ・・・」ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡

ヴァージェ「アルト、だから欲しいの・・貴方の・・」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

アルト「????」

ヴァージェ「アルトの赤ちゃん・・貴方と私の赤ちゃんが欲しいのォォ♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

バーゲスト「私もだアルト・・♡私の子宮にアルトの子種を植えてくれ・・♡」パチュン♡パチュン♡パチュン♡

メリュジーヌ「お願いアルト・・♡私を孕ませて♡私を母竜に・・お母さんにしてぇぇ♡」パチュン♡パチュン♡パチュン♡


アルト「!!!??」ビキビキィィ~~ン!!

パンパン♡パンパン♡ パコパコ♡パコパコ♡パコパコ♡

アルトはタガが外れたかのように、3人のオマンコを激しく突いていく・・


バーゲスト「あ、アルト・・アァァ~~!?」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

ヴァージェ「アァァ♡アァァァ~~♡アルト~♡凄く激しいよぉぉ~♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アルト「みんながそう願うのなら、俺はそれを叶えてやるからな!!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

メリュジーヌ「アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡これが・・アルトの本気の種付けセックス♡私・・おかしくなっちゃいそう♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡


ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡ギュゥゥ♡ギュゥゥ♡ギュゥゥ♡

3人の膣内がまるで、アルトの精子を求めるかのようにうねりと締りを見せ・・アルトのおチンチンもまた、彼女たちを孕ませようと限界まで大きくしていった・・


アルト「ハァ、ハァ、俺もそろそろ限界だ・・これでラストだよ!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パコパコ♡パコパコ♡パコパコ♡

バーゲスト「アァァ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡私も・・♡アルト、一緒にイッテ・・♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡ギュゥゥ♡ギュゥゥ♡

メリュジーヌ「アルト♡出して!メリュジーヌの中にいっぱい出して!!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡ギュゥゥ♡ギュゥゥ♡

ヴァージェ「アルトォォ~♡孕むゥゥ♡私、アルトの精子で赤ちゃんを孕ましてぇぇぇ~~!!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アルト「あぁ!!孕めぇぇ~孕めぇぇ~孕めぇ・・」ズコッ♡パチュ♡ズチュン♡

アルト(亮太)「孕めぇぇぇ~~!!」ズブブゥゥ~~!!ピュッ・・


ドビュビュ♡バビュビュ♡ドビュビュルルルゥゥゥ~~~!!(射精)


ヴァージェ「アァァ♡アァァァァァ~~~~♡♡♡!!」ドビュ♡バビュ♡ビュルゥゥ♡

バーゲスト「ウゥゥ♡クゥゥゥ~~~~♡♡♡!!」ドビュ♡バビュ♡ビュルゥゥ♡

メリュジーヌ「アゥゥン♡アァァァァァ~~~~♡♡♡!!」ドビュ♡バビュ♡ビュルゥゥ♡


アルトの全力全性の膣内射精を己の子宮で受け止める妖精騎士だった3人の妖精。

彼女たちの子宮は、アルトの精液で奥まで満たされていき・・

彼女たちもまた、押し寄せる快楽により、絶頂に至った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バーゲスト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・♡」ドプゥ♡バビュッ・・♡

メリュジーヌ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・♡」ビュルッ♡ドロォォ♡

ヴァージェ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・♡」バビュッ♡トロォォ~♡

3人のお腹(子宮)はアルトが注いだ精液でパンパンに膨らんでいた・・


アルト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・勢い余って、出し過ぎたなぁ・・」ビクンビクン!

アルト「・・・・・・」ヴァージェを見て・・

ヴァージェ「アルトォォ・・スキィィ♡」トロォォ♡

アルト「・・・フフッ!」


アルト「俺が3人と結婚すると決めたんだ・・。彼女たちはこれからも俺のブリテン異聞帯を変える苦難に巻き込まれるかも知れない・・けど、俺は彼女たちを全力で守ろうと思う。」金の腕輪を見て・・

アルト「バーゲスト、メリュジーヌ、そしてヴァージェ・・」

アルト「俺が絶対に、みんなを幸せにしてやるからな?」スリスリスリ・・(頭をなでる)


アルトは月夜の光に照らされ、夫として妻を守ることを心に誓ったのだった・・・

シェフィールド 城壁の前

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」サラサラサラァァ~・・


妖精騎士アグラヴェイン「面倒なことになったわ・・。まさかあの妖精騎士達が、人間である三澤亮太の子を産みたいと思うなんて・・」

妖精騎士アグラヴェイン「しかしこれは好都合ね。この事実が明るみになれば、3人の妖精騎士としての地位は完全に地に落ちるわ・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「後は北にいるノクナレアをどう処理するか?」


カレン・C ・オルテンシア「覗き見とは随分とマニアックなことを・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「!?。貴様・・何しに来た?」

カレン「別に・・暇を持て余しに来たのよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・。」

カレン「貴方・・このブリテン異聞帯出身の妖精ではない・・いや、貴方は『人間』のようですね?」

妖精騎士アグラヴェイン「!?。どうやって私の正体を見破ったの!?」

カレン「私、神霊アムールの疑似サーヴァントであり、クラスはルーラー。クラススキル上、真名だけを当てることが出来ます。」

カレン「貴方には私と同じように、ザントマンの疑似サーヴァントの霊基を持ち、貴方の持つ力でサーヴァントの真名以外を隠している事から、モルガンに人間だと悟られなかった・・違いますか?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」

カレン「ふっ、図星のようですね?」


妖精騎士アグラヴェイン「それで・・貴方は私をどうするつもり?私の事を彼にバラすつもりなのかしら?」

カレン「そうねぇ・・私は裁定者(ルーラー)のクラスである故・・というか。」

カレン「貴方の考える事など、私にとって興味ないのですから、今回は見逃してあげるわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「そうか・・・」


スタスタスタ・・(後ろを向き・・)

カレン「貴方・・これから何処へ行くのかしら?」

妖精騎士アグラヴェイン「何処へって?決まっている・・。これからエディンバラへ向かい、ノクナレアに誘拐事件とグロスターの火災に関与しているのかを問い詰めに行くの・・女王モルガンの命令でね。」

カレン「そうですか。貴方が考えていることに私は興味はありませんが・・」


カレン「貴方・・この妖精國で一体、何をしようとしているのかしら?」睨む

妖精騎士アグラヴェイン「・・・さぁ?いずれまた、貴方と会う時が来ればわかるわ・・いずれね・・。」


タッタッタッタッ!ピュゥゥ~~ン!!

そう言いつつ、妖精騎士アグラヴェインは正門を出て、シェフィールドを去って行った・・


カレン「・・・行ってしまったわね。まぁ、彼女が何者であれ・・私は私のやりたいようにやるけど・・。」

カレン「アルト・・三澤亮太だったね?貴方の行いは正しいと思うわ。貴方なら、純恋愛の宝石をうまく使いこなせるわ。貴方を信じて結婚したあの妖精騎士だった妖精達3人と共に、そして・・・」

カレン「貴方たちの願いは必ず叶いますよ。なにせ、純恋愛の宝石の真の力というのは・・・」


カレン「『呪いや因果、概念をねじ曲げ、必然的に子供を孕ませる』事なのだから・・・。」

カレンはそう独り言を言い、城へと帰っていく・・
ーーーーーーーーーーーーーーーー
誰かの子宮の中


ドクン・・ドクン・・ドクン・・チュプン♡

誰かの子宮の中で精子と卵子が受精し、新たな命が作られようとしていた

第14節:ヴェールズへの旅立ち
ーーーーーーーーーーーーーーー
翌朝・・アルトの部屋で

ヴァージェ「うぅぅ~~ん・・・ハッ!?わたし・・」起きる


アルト「・・すぅ・・すぅ・・」寝ている

バーゲスト「むにゃむにゃ・・」寝ている

メリュジーヌ「zzzz・・・」寝ている

ヴァージェ「そっか、わたし・・いや、私達・・アルトと結婚したんだね?」純恋愛の宝石付きの指輪を見て・・


ヴァージェ「(夢のようだったわ・・。まだ実感はわかないけど、大好きなアルトと結婚して・・沢山エッチして・・私の子宮にいっぱいアルトの子種を注いでくれた・・)」

ヴァージェ「・・・・」スリスリ・・(お腹をさする)

ヴァージェ「(私の中に感じたあの感じ・・何だったんだろう?)」


アルト「うぅぅ~ん・・ヴァージェ、おはよう・・」起きる

ヴァージェ「おはよう、アルト♡」

ヴァージェ「私達・・結婚したんだよね?夢じゃ無いよね?」

アルト「あぁ・・俺たち、結婚したんだよ!!」

ヴァージェ「えぇぇ!!」


ヴァージェ「アルト・・・♡」ンンゥゥ~♡(キスをしようとしてる)

アルト「ヴァージェ・・・」キスしようとするが・・


ガチャン!!ドサッ、ドサッ!(大きな袋を持って、ハベトロットが入ってくる)

ハベトロット「おっはよぉぉ~~!!アルト、君にプレゼントがあって・・・・」立ち止まる


2人(アルトとヴァージェ)「・・・・・・」裸のまま
ハベトロット「・・・・・・・・」

ハベトロット「・・・ごめん、朝パコ中だった?」気まずくなる


ヴァージェ「い、いやぁぁぁ~~~!?早く出てってよ!!」シュパパパパ!!(棘攻撃)

ハベトロット「あわわわわわ~~!?」かわす

ハベトロット「ごめんアルト!!これ、ここに置いておくから早く着替えてねぇ~!!ボガードが待ってるから!!」ピューン!!

ハベトロットは袋を置いて、申し訳なさそうに急いで部屋を出たのだった・・

ヴァージェ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」

バーゲスト「ウゥゥ・・朝からうるさいわよ、ヴァージェ・・」

メリュジーヌ「目覚ましにしては殺気が強いわよ?」

ヴァージェ「だってぇ~・・私とアルトの裸で愛し合ってる所をあの妖精がぁ・・」

アルト「ハハハ・・少しは見られて恥ずかしい事を理解するようになったね、ヴァージェ。」

ヴァージェ「ウゥゥ・・・」赤面


バーゲスト「だがこれは夢では無いのは確かだ・・昨日をもってアルトと私達は結婚したんだ・・」

メリュジーヌ「うん。これからは私達4人、共にこの妖精國を本当の意味で救う為に一緒に旅をし、モルガンを倒そうね?」

アルト「あぁ!これからは4人一緒にね!」

ヴァージェ「えぇ、改めて言うけど・・私達3人、貴方の妻として、どうか・・・」


3人(バーゲスト、ヴァージェ、メリュジーヌ)「末永く宜しくお願いします♡」キュン♡キュン♡

アルト「もちろんだとも!!」


アルト「さて・・そろそろ着替えて、ボガードに挨拶しないと・・」

メリュジーヌ「アルト。この袋の中身は何かしら?」

アルト「どれどれ?」ガサガサ・・(袋の中身を確認する)


ハベトロットが持ってきた袋の中には、ハベトロットが紡いだ衣服が多数作られて入っていた・・

アルト「これって・・・、手紙もあるぞ?」


バーゲスト、ヴァージェ、メリュジーヌ、そしてアルト・・結婚おめでとう!!
これはボクからのささやかな気持ち・・これを来ていれば、女王モルガンに見つからないからね!(ハベトロットより)


バーゲスト「ハベトロット・・糸紡ぎの妖精だからって、ここまで大盤振る舞いしすぎだな・・。」

ヴァージェ「私・・あとでハベトロットに酷いことをしたことを謝ろう・・」

メリュジーヌ「それもそうね。」

アルト「そうだなヴァージェ・・。(ありがとう、ハベトロット!)」

4人は早速、ハベトロットが紡いでくれた衣服に着替え、ボガードの元へ向かった・・・

ボガードの城の庭 

そこでは白雪姫作戦の輸送部隊が出発の準備をしていて・・


ボガード「これより、白雪姫作戦を次の段階へ進める。」

ボガード「輸送部隊は偽の妖精騎士3人の遺体をキャメロットへ運び、女王軍とその住民の反応を探ってこい。」

ボガード「エディンバラへ向かう班は招集の手紙をなんとしてもノクナレア本人に渡し、我らの味方に付けるように交渉してくれ。」

ボガード「ロンディニウムへ向かう班は、円卓軍の様子を見つつ・・交渉に応じる気配がすれば、即座に交渉を進めよ。」

ボガード「良いか、失敗は絶対に許されない・・。我が友であるアルトやその妻であるバーゲスト達の為にも、必ず成功させるんだぞ!?」

輸送部隊兵「了解!!」


アルト「張り切ってるねぇ~・・」

ボガード「おぉ、アルトか!たった今から、輸送部隊がシェフィールドを立つ所だ。馬車の方は強化をしてある。しばらくは長旅でも壊れないはずだ。」

バーゲスト「そうか・・感謝するぞ、ボガード。」

ボガード「おうよ!これも我が友の安心と妖精國を救う第一歩のためだからな!!」


ヴァージェ「本当にゴメン、ハベトロット!2人裸で恥ずかしかったからつい、攻撃しちゃって・・」

ハベトロット「良いよ良いよ・・ボクも入るタイミングが悪かっただけだからね・・お互い様だよ!」


メリュジーヌ「・・そういえば、カレンさんはどちらに?」

ボガード「あぁ、それなら・・」


ボンッ!!(カレン・C ・オルテンシア登場!)

カレン「あら、私の事を呼びましたか?」

アルト「うわっ、ビックリした!?驚かすなよ・・・」

カレン「別に、私は私で自由に行動していますので・・・」


カレン「いよいよ出発するのですね?皆様は何処へ向かうのですか?」

アルト「ヴェールズの秋の森。オベロンに会いに行くんだ・・」

ヴァージェ「それと、シロモがどうしてこの妖精國に来た理由も知るためにもね!」

カレン「そうですか・・。私はこれからシェフィールドを離れ・・エディンバラに向かう班とそこへ向かうわ。」

バーゲスト「エディンバラへか・・何を目的に?」

カレン「さぁ・・私は愛の女神です。この世界に来られた以上、私は次の愛を探しに行くだけです。」

メリュジーヌ「そう。ならここでお別れね・・」

カレン「えぇ・・昨日の結婚式、とても良かったわ。あの結婚式は私やシェフィールドの妖精の皆様の心に深く刻まれ、永遠に忘れられない思い出となるでしょう・・」

アルト「だと良いね・・・」

カレン「えぇ・・」

シェフィールドの正門前


ハベトロット「アルト、それにヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ・・・。しばらく貴方たちとお別れだね・・。」

アルト「そうだね。色々と世話になったな!」

ハベトロット「おぉ!!またシェフィールドに来るなら、ボクは歓迎するよ!!」

アルト「ありがとう。じゃあ・・」

ハベトロット「待ってくれ・・・」

アルト「???」


ハベトロット「ーーーーーー!!」ピョ~ン!ギュゥゥ~!!

アルト「ハベトロット・・!?」

バーゲスト「ちょっと・・!?」

突然、ハベトロットがアルトを抱きしめて・・・


ハベトロット「絶対だぞ!絶対にあの3人の花嫁を幸せにするんだぞ、アルト!!」寂しがる

アルト「ハベトロット・・」

ハベトロット「ボクが一生懸命紡いだ花嫁衣装を着た妖精はヴァージェ達妖精騎士だけだから・・。ボクの努力を無駄にすることは絶対許さないから!!この・・・」


ハベトロット(妖精騎士トトロット)(小声)「妖精騎士トトロットが許さないのだから・・」

アルト「・・・えっ?」

ハベトロット「・・・・なんてね!ボクの努力、無駄にせずに旅を続けるが良いよ、アルト!!」

アルト「あっ、あぁ!!約束するよ、ハベトロット・君のことを忘れないよ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シロモ「プイプイ!!」馬車を引っ張る

メリュジーヌ「さようなら~!また元気でね!!」

アルト、ヴァージェ、バーゲスト「さようなら~!!」

ボガード、ハベトロット「さようなら~!!」手を振る


アルトとヴァージェ達4人を乗せた馬車はシロモやバイコーンに引っ張られ、ハベトロット達に見送られながら、輸送部隊と共にシェフィールドから旅立ったのであった・・。

ハベトロット「・・・行っちゃったね。」

ボガード「あぁ・・さて、今日から忙しくなるぞ~!!なにせ、妥当女王モルガンの戦闘への訓練があるからな!!」

ボガードは先に城に戻っていき、ハベトロットは・・・

ハベトロット「・・・・・・」


ハベトロット「(アルト。ボクがなぜ、ボクが知らない世界の住民であるアルトに『妖精騎士トトロット』の名前を言ったのか?)」

ハベトロット「(ボクは本来、あと3年は眠り続ける予定だったのだが・・。どういうわけか、事故で3年も早起きしすぎたみたいなのだ・・)」

ハベトロット「(おかげでシェフィールドのボガードにこき使われ、あの子(マシュ・キリエライト)に会うまでの時間が遠のいてしまったと思われたが・・)」

ハベトロット「(アルト・・三澤亮太。あのトネリコ・・今はモルガンに仕えた妖精騎士3人を花嫁にして自分の妻にしちゃったから、思わずビックリしちゃった・・)」

ハベトロット「(アルト・・そして、ヴァージェ達3人の妻達・・。)」

ハベトロット「(彼らならモルガンを・・この妖精國となったブリテンを違う意味で救う『予言の子』になり得るかも知れない。けど・・)」

ハベトロット「(ボクにはまだ、やらなくちゃならないことがある・・。あの子(マシュ)と再開して、導かなきゃならない・・ボクの、ハベトロットとしての使命があるからね!!)」


ハベトロット「さて、今日からまためんどくさい作業に逆戻りだが・・まぁ、そう気にせずに頑張ろう~~!!ファイトファイト!!」ノリノリで帰って行く

ハベトロットはそう心に秘めた想いを隠し、自分の工房に戻っていくのだった・・
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シェフィールド出発から数日がたち・・  

北部平原で・・・


妖精の衛士1「ここで我らと私達は別れます。我々はキャメロットに偽の妖精騎士の遺体を送り届けた後に様子を伺い、打倒モルガンへの『のろし』を上げる。」

妖精の衛士1「アルトさんもどうか、オベロンをシェフィールドへの招集の承諾を成功させて下さいね?」

アルト「わかった!頑張れよ・・」

妖精の衛士1「はい。必ずや、白雪姫作戦を成功させます!!」

バーゲスト「えぇ・・どうかご武運を。」


アルト達一行は輸送部隊と別れ、ヴェールズへと馬車を進めるのであった・・

そして更に数日後・・・

馬車の中で・・


メリュジーヌ「アルト・・♡」イチャイチャ♡

ヴァージェ「アルトォォ♡」イチャイチャ♡

バーゲスト「アルト~♡」イチャイチャ♡

アルト「ハァ・・ホント、人気者は辛いねぇ~・・」


アルト達は夫婦円満でヴェールズへの旅を満喫していた

どんな感じで旅を満喫してるって?それは・・・
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とある平原で・・・


メリュジーヌ「やぁぁッ!!」バシン!バシン!!

ヴァージェ「キャアァァ!?」ドサッ!(しりもちをする)

メリュジーヌ「ハァ・・全く、ヴァージェは中距離と遠距離の攻撃には強いけど、至近距離の戦いには不慣れだな・・。」

バーゲスト「モルガンの妖精騎士だった頃の訓練のサボりがたたっているわ。そんなのでは、アルトの足を引っ張ってしまうぞ?」

ヴァージェ「うぅぅ~・・」図星

アルト「まぁ~少しずつ直していって、強くなろうね?ヴァージェ・・」

ヴァージェ「アルト~♡えぇ、頑張るわ!!」

バーゲスト「アルト!!甘やかしすぎは良くないわよ!」

アルト「あぁ、悪い悪い・・」

メリュジーヌ「ハァ・・・・」


平原で次なる戦いに備えて、ヴァージェ達は猛特訓をしたり・・
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とあるお花畑で・・・


バーゲスト「ここをこうして・・こう結んで・・・。」お花の茎を編んでいき・・

バーゲスト「はい。できあがり!!」お花の冠をメリュジーヌに乗せる

メリュジーヌ「ありがとうバーゲスト!」

アルト「とっても似合っているよ、メリュジーヌ。」

メリュジーヌ「えぇ!」二コッ!


シロモ「プイプイ~~!!」お花の冠をくわえて逃げる

ヴァージェ「まてぇぇ~~!!それ、アルトに作って貰ったのに~~~!!」追いかける


お花畑を見つけ、休憩がてらにピクニックをしたり・・・

その夜、ある森の中で・・


ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡

バーゲスト「ハァ♡アァン♡クゥゥ~ン♡アルトォォ♡」ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡

バーゲスト「アルトォォ・・♡もう私のオマンコ・・アルトのでいっぱいで・・♡ウゥゥ♡ハァァァ~♡」ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡

アルト「ハッ、ハッ、バーゲスト・・そろそろ中に出すよ?」パン♡パン♡パン♡パン♡

バーゲスト「アァァ♡来てぇぇ・・♡アルトの熱いのを私の中に出てぇぇ~~♡」パン♡パン♡パン♡パン♡

アルト「バーゲスト・・イクよぉぉ・・ウゥッ!?」ズップン♡


ビュルッ♡ドビュ♡ドビュゥゥ~~♡

バーゲスト「アウッ♡クゥゥゥゥ~~ン♡アルトのが、私の中に出てりゅぅぅ~~♡」ビュクン♡ビュクン♡


このように夜になると時々、夫婦の営みを楽しんでおり、旅は順調に目的地に向かいつつあった・・・
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ズリュゥゥ~~、ジュポン♡


バーゲスト「ハァ・・ハァ・・気持ちよかったわぁ・・」ゴポォォ♡

ヴァージェ「次は私の番よ♡早く早くぅぅ~♡」キュン♡キュン♡

メリュジーヌ「ヴァージェ!次は私だって・・」キュン♡キュン♡

アルト「はいはい。2人とも気持ちよくしてあげるからね?」ビクンビクン!

ヴァージェ、メリュジーヌ「アルトォォ♡」ニュチィィ♡(股を広げる)


バーゲスト「ハァ・・ハァ・・♡フフフッ♡(本当にアルトは変わった男だ。以前の私なら、私は強い者を愛し、愛した者を食べて強くなる・・私はそうやって今まで強くなって生きてきた・・)」

バーゲスト「(それはこのブリテンを守るため、弱い者を守るためにそうやって捕食してきた・・でも・・)」

バーゲスト「(アルトは強いのか弱いのか分からない・・。ただ食すことよりも、彼と一つになりたい欲求が強い尚且つ、彼と一緒にブリテンを救いたい気持ちでいっぱいだ。だから私はアルトと結婚した。)」

バーゲスト「(強いも弱いも関係ない・・彼を守りたい・・彼ともっと愛していたい・・彼とこのブリテンを救い、守りたいと・・)」

バーゲスト「(私とアルトの結婚式・・あの子やマンチェスターのみんなにも見せてあげたかったなぁ~・・・)」

バーゲスト「・・・・・・」スリスリ・・(自分のお腹を擦る)


バーゲスト「(このお腹の張り・・腹筋が増えたと言いがたいし、太ったわけでも無い・・。)」

バーゲスト「(私の身体に一体何が起きているのだ?)」

バーゲストは気になっていた。自身のお腹の周りがほんの少しずつ大きくなっていく事を・・・


ヴァージェ「アン♡アン♡アン♡好き、好き、好き♡アルトォォ~~♡」パチュン♡パチュン♡パチュン♡

メリュジーヌ「アルト♡好き♡スキィィ~~♡」パチュン♡パチュン♡パチュン♡

アルト「ふ、2人とも・・イクッ!!」ズブブゥゥ!!


ドビュッ♡ブビュブビュゥゥ~~!!

ヴァージェ、メリュジーヌ「アン♡アァァァ~~♡♡」ドプドプゥゥ~~♡


ヴァージェ「ハァ・・ハァ・・♡しあわせぇ~♡」ドロォォ~♡

メリュジーヌ「アルトォォ~♡」ドロォォ~♡

アルト「3人とも、とても可愛いなぁ~!」ビクン!ビクン!


今宵も、アルトは妻であるバーゲストとヴァージェ、メリュジーヌを抱き、その愛を彼女の子宮に注いでいくのであった・・
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アルトと3人の新妻妖精達は、新婚旅行の感覚で着々とオベロンがいると言われているヴェールズの秋の森へと近づいていく・・。

しかし、彼らはまだ気づいていなかった。新妻である妖精騎士3人の身に起こっている異変の真なる意味のことを・・

それは、彼や彼女達が望んだ願いであり・・純恋愛の宝石の真の力の意味を表していることの証明であり・・

彼女たち新妻の妖精騎士3人の最高最大の幸せであり、同時にこれから起こる大いなる試練の始まりでもあった・・

今日はここまで。

明日はあの妖精王が登場!?

乙です
3人の妖精騎士見たオベロンが困惑しそうだが大丈夫か?
カルデアのみんなも困惑しそうけどな…

第15節:ヴェールズの異変
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翌日・・ヴェールズへの公道


メリュジーヌ「ここをまっすぐ進めば、もうすぐヴェールズへたどり着くわ・・。」

ヴァージェ「いよいよね!ヴェールズの秋の森・・どんなところかしらね?」

アルト「ヴェールズの秋の森・・あそこにいるオベロンとは一体誰なんだろう?」


バーゲスト「アルト、聞きたいことがあるの。」

アルト「なんだい?」

バーゲスト「モルカーであるシロモの事だが、あいつはどうするつもりなんだ?あやつもまた、このブリテンには存在しない外来種。」

バーゲスト「ヴェールズで見つかったのなら、原因はヴェールズに違いないのだが・・・」

アルト「そうだな・・・。」チラッ・・


アルト「なぁ、シロモ・・?」

シロモ「プイ?(何?)」

アルト「君はヴェールズからグロスターの商人によってグロスターに運ばれて来たんだろ?」

シロモ「キュゥゥ・・・(そうなの・・)」困った顔をする


アルト「・・・バーゲスト。」

バーゲスト「なんだ?」

アルト「ヴェールズでシロモが何故この世界に来た理由がわかったらね・・・」

アルト「俺はシロモを元いた世界に返したいと思うんだ。」

シロモ「プイ!?」

バーゲスト「元いた世界にって・・・」


アルト「シロモは元々、俺の世界で放映されていたテレビ番組「PUIPUIモルカー」に登場するモルモットと車を掛け合わせたほのぼの系のキャラクターで、こういう世界には向いていない・・」

アルト「それにシロモの本当の飼い主も心配しているはずだ・・。もし、元の世界に返してあげられるならそうしたい・・・」

シロモ「キュゥゥ・・・(アルト・・・)」

バーゲスト「アルト・・・」

アルト「どうなんだ、シロモ?」

シロモ「・・・・・・」黙り込む

ヴァージェ「ウッ、ウゥゥ・・・」気持ち悪そうにする

アルト「???。どうしたんだ、ヴァージェ?」

ヴァージェ「な、何でもないよ!何でも・・ウゥッ!」口に手を当て・・

メリュジーヌ「!?。アルト、馬車を止めて!」

アルト「あぁ!!シロモ、ストップ!」縄を引っ張る

キキィィ~・・(馬車を止める)


メリュジーヌは直ぐさまにヴァージェを馬車に下ろし、ヴァージェは・・・

ヴァージェ「ウゥゥ、オウェェ~~!!」嘔吐する

あまりの吐き気につい嘔吐してしまうヴァージェ


メリュジーヌ「ヴァージェ、大丈夫?」ヴァージェの背中をさする

バーゲスト「大丈夫かヴァージェ?何処か悪いのか・・?」心配する

ヴァージェ「ゲホッゲホッ・・平気よ。少し馬車の揺れに酔っちゃったみたい・・・」

バーゲスト「そうなのか?なら良いのだが・・。」


アルト「とにかくヴァージェの様子を見つつ、ヴェールズの秋の森へ急ごう。」

メリュジーヌ「そうね・・。ヴェールズに行って、どこか休める場所を探さないとね?」

ヴァージェ「ウゥゥ・・・ごめんね、私のために・・・」

アルト「気にするなよ、夫婦なんだから・・・」

ヴァージェ「アルト・・・♡」


ヴァージェ「アハッ♡そんなことを言われたら、少し元気が出たわ!」立ち上がる

アルト「それは良かったな、ヴァージェ。」

ヴァージェ「心配かけてゴメンね?さぁ、ヴェールズへ急ぎましょう!」

メリュジーヌ、バーゲスト「えぇ!!」

少し体調が良くなったヴァージェはすぐに馬車に乗り、アルト達を乗せた馬車はヴェールズへと再び進み始める・・


???「怪しいですねぇ~~・・・。彼らは一体、何処へ向かうのかしら?」

大きな槍を持った謎の少女は、アルト達が気付かれないように後ろから付いていくのであった・・

ヴァールズの秋の森


オベロン「フフフン、フンフン、フゥゥ~~ン♪」コロコロコロン、ヒューン!(ジャグリングしてる)

オベロン「よっ!よっ!よっとぉぉ!!」ポンポ~ン!!(ダンゴムシを上に投げ・・)

オベロン「・・・・はい!!」決めポーズ!

ダンゴムシのジャグリングを決めるオベロン


ヴェールズの妖精達1「キィキィ♪♪(うまいうまいうま~い!!)」パチパチパチ!

ヴェールズの妖精達2「キィキィ♪♪(上手上手~~!!)」パチパチパチ!

オベロン「よし!これくらいなら、グロスターの隠し芸大会で賞を取れるぐらいは出来るなぁ!」

ヴェールズの妖精達3「キィキィ♪♪(賞取れる!賞取れるよぉぉ~~!!)」

オベロン「応援してるのか?へへっ、ありがとうみんな!!」

ヴェールズの妖精達「キィキィ♪♪」嬉しそうにする

オベロン「アハハハハハハハハ!!」


オベロン(ヴォーティガーン)「(アァァ~~気味が悪ぃ・・。お金が足りないから賞金稼ぎの為に、こんな芸をする羽目になるとは・・)」

オベロン(ヴォーティガーン)「(全く、あの場所が現れてからおかしいことが起こってばっかりだ・・)」

オベロン(ヴォーティガーン)「(この妖精國や汎人類史にも存在しないはずの物体があそこから出てきまくってて、あいつらに振り回されてばっかりで疲れたよぉ・・)」

オベロン(ヴォーティガーン)「(はぁ~~・・早く、このブリテンにカルデアのマスターが来てくれたらなぁ~・・)」


そんな本音を隠しつつヴェールズの秋の森にいるこの妖精こそ、妖精王オベロンその人である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
蜘蛛の妖精「キィキィ~~~!!(大変だぁぁ~~!!)」

オベロン「どうしたんだい?そんなに急いで・・・」

蜘蛛の妖精「キィキィ!!(森の東に・・森の東によそ者が入ってきたんだよ!!)」

小さい妖精「キィキィ!!(しかも、グロスターの商人に捕まった動物さんと一緒に連れているのよぉ~~!!)」

オベロン「なんだって!?わかった・・案内してくれ!!」

小さい妖精「キィ!!(わかった!!)」


オベロンは小さい妖精の案内によって森の東へと向かった・・

ヴェールズの秋の森 東側


アルト「着いたぞ。ここがヴェールズの秋の森かぁ・・・」辺りを見渡して・・

メリュジーヌ「見渡す限り、一面の紅葉で綺麗ねぇ~・・」

ヴァージェ「でも街も、村もないようじゃつまらないわねぇ・・・」

バーゲスト「確かにそうね。ここにロンディニウムの円卓軍と関わりがある人物がいると思えないが・・・」


シロモ「・・プイプイ。」

アルト「どうしたんだ?」

シロモ「キュゥゥ~。(ここ、前に来たことがあるよ!)」

アルト「成る程・・やはりここにシロモがこの妖精國に来た原因が・・・」


ヒュ~ン!!(丸太の仕掛けが飛んできて・・)

バーゲスト「!?。伏せろアルト!!」

アルト「あぁ!!」伏せる

バーゲスト「てぇぇい!!」ジャキン!バキッ!!(丸太の仕掛けを破壊する)


オベロン「おい君たち!!そこの動物さんの側から離れるんだな?」

アルト「!?。貴方は一体・・」

バーゲスト「貴様か?このような罠をアルトにぶつけようとしたのは?」

オベロン「あぁ・・・・って!?」バーゲストを見て・・


オベロン(ヴォーティガーン)「(ゲッ!?なんであそこにバーゲストが!?マンチェスターでかけた契約の夢が切れたのか!?)」

オベロン(ヴォーティガーン)「(しかも残りの二人は・・バーヴァン・シーとメリュジーヌ。モルガンに仕える妖精騎士がそろい踏みじゃないか・・)」

オベロン(ヴォーティガーン)「(一体何がどうなっているんだ?何があって、こんな気が早すぎる展開になってしまったのか・・・)」

オベロン(ヴォーティガーン)「(これじゃあ、あと3年後に始める予定の俺の計画が台無しだ!あの男(アルト)、何でこのヴェールズに彼女たちを連れて来たんだよ!!)」

アルト達の目の前で、自身の予定に無い展開に困惑を隠せないオベロン(ヴォーティガーン)


アルト「なぁ、彼と知り合いなのかバーゲスト?」

バーゲスト「いえ・・私にはサッパリですわ・・。」首をかしげる


アルト「すいません!ちょっとここらで人捜しをしているのですが・・?」

オベロン「はい?人捜しだって・・・?」

アルト「この森に、『オベロン』って言う妖精の王がいるって聞いているのですが・・」

オベロン「・・・あぁ~~、それって僕の事ね!」

ヴァージェ「はぁ!?あんたがヴェールズの秋の森の『オベロン』!?」

今日はここまで。

>>182
早速、想定外な展開に困惑するオベロン

ヴェールズの妖精達1「キィキィ・・・(誰なの、この人達?)」

ヴェールズの妖精達2「キィキィ!(知らない人!オベロンのことを知ってる人!)」

オベロン「こ、こら勝手に出てくるんじゃないよ!まだ安全とは言えない人たちでね・・」

バーゲスト「これは・・ヴェールズにこんな妖精達がいたとは?さすがにこれは・・」

アルト「バーゲスト、何か引っかかることでも?」

バーゲスト「えぇ。実は200年前の話・・「キャタピラー戦争」という毛虫の形をしたモースが大量発生した時期があってねぇ・・」

ヴァージェ「アッ、それ知ってる!!あのモルガンが悲鳴を上げて唯一戦場から逃げ出した話よね?」

バーゲスト「えぇ。その毛虫の形のモースを前に大技を決めたあと、何かと小言を言って、キャメロットに逃げ帰ったと一部の女王軍兵士から語られていてなぁ・・」

バーゲスト「この私が『妖精騎士ガウェイン』として着名を与えられ、私の騎士としての初陣がこの『キャタピラー戦争』なんだ・・。」

ヴァージェ「今のあたし達なら受けるよねぇ~!モルガンは虫が大嫌いだって言うことをね?」

メリュジーヌ「正にモルガンにとっての黒歴史ね・・。」


オベロン「お前達!よく見てみたら女王軍の妖精騎士3人組ではないか!?なんでこんな何もない土地に・・・」

メリュジーヌ「あぁあの・・私達は・・」

オベロン「まさか、この森をお前達の領地開拓のために立ち退きをさせに来たな?」

オベロン「僕たちはこの森から一歩も立ち退く事は絶対にしないぞ!!」

アルト「ち、違うんだ!?俺たちはなぁ・・・」


バーゲスト「下がっててアルト。こやつら、一度私達の手でおとなしくさせた方が良さそうだ・・」

メリュジーヌ「そうね。こういう事は、実力を行使してからって事で・・」

アルト「2人とも、しかしねぇ・・・」

オベロン「この僕に挑むって言うんだな?まぁ、相手になってやると言いたいが・・」


オベロン「そこのデカいの!君は女王軍の魔犬公「妖精騎士ガウェイン」だよな?」バーゲストを指して・・

オベロン「なんか顔色が悪そうに見えるが、そんな状態で大丈夫なのか?」

バーゲスト「何を言い出すといえば、私の心配か?」

バーゲスト「無論だ。お前なんかに・・私が負けるはずが・・な い か ら・・・」トロォォン・・

クラクラァァ~~・・バタン!!(バーゲストが突然倒れてしまう)


メリュジーヌ「バ、バーゲスト!?しっかりして!?」駆け寄る

アルト「バーゲスト!!」

突然倒れてしまったバーゲストに困惑するアルト達

ヴァージェ「あああ・・あんた、バーゲストに何をしたの!?森の王だからって不意打ちなんて・・・」ムカムカ!

オベロン「い、いや・・僕は何もしてないよ・・・。」オドオド・・

オベロン(ヴォーティガーン)「(どうなっているんだ?俺は何もしていないのに、あのバーゲストが倒れるなんて・・)」


アルト「オベロン。俺たちは・・」

オベロン「わかってる!これは由々しき事態だな?よし・・」

オベロン「みんな、人が倒れているんだ!!すぐに寝付ける所を用意してくれ!!」

ヴェールズの妖精達1「キィキィ!!(わかった!)」支度をする


バーゲスト「ウゥゥ~ン・・」気絶している

アルト「バーゲスト・・・」

???「だ、大丈夫ですか!?」駆けつける

アルト達の後ろから大きな槍を持った謎の少女が駆け寄ってきて・・・


ヴァージェ「だ、誰なのあんた!?」

???「アッ!えぇ~っと私は・・って今はそれどころじゃないはずですよ!?」

ヴァージェ「そ、そうよね・・・」

オベロン「君、運ぶのを手伝ってくれ!!」

???「はい!」

ヴェールズの妖精2「キィ~キィ~キィ~キィ~!!(ピーポーピーポーピーポー!)」担架を持ってくる


ヴェールズの妖精達が担架みたいなのを持ってきて、アルト達は倒れたバーゲストを運び出していった・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バーゲストが倒れて数時間後・・


オベロン「ふむ・・。特に熱はないようだし、モース病の症状もない・・ただの疲れかもしれないな?」

メリュジーヌ「そうか・・それは良かった。」

バーゲスト「すみません・・ヴァージェの事を心配しておいて私の方が体調が悪くなっていたなんて・・」

アルト「謝るのはこっちも同じだ。夫なのに気づいてやれなくて・・」

ヴァージェ「感覚や感情が共有しているのに、体調が悪い事を共有できないなんて・・」

メリュジーヌ「純恋愛の宝石でも共有できない事がまだあるなんてね。」


オベロン「まぁ、とりあえず今日ところはここで安静にしているんだな、バーゲスト。」

バーゲスト「えぇ・・私、もう眠くなってきてね・・少し睡眠を取らせて貰うわ・・」

メリュジーヌ「そうね。おやすみなさい、バーゲスト・・」

バーゲスト「おやすみ、アルト・・みんな・・・」スゥ~スゥ~・・

安心しきったのか、バーゲストは一足先に眠りにつく

???「良かった・・大事に至ってなくて・・。」

メリュジーヌ「あなた誰?どっかの下級妖精なのは目に見えているけど・・・」

???「アッ、自己紹介がまだでしたね?初めまして、私の名はガレス!」

???→ガレス「あなた方みたいな妖精騎士になる為、押しかけてきた根無し草のガレスです!」

アルト「ガレスかぁ・・(この子、このブリテン異聞帯のガレスなのか?)」


メリュジーヌ「失礼だけど貴方、どうやって私達の事をつけてきたのかしら?」

ガレス「えぇ~っと・・中部平原の分岐点からついてきました。」

ガレス「一週間以上行方不明だった妖精騎士達が、男の人とイチャイチャしながら珍獣を連れて進んでいたからつい・・」

ヴァージェ「私達の動向を見ていたの!?」

ガレス「はい。私、街から街へ放浪としていた所を偶然に見かけましたから・・」

アルト「本当に偶然見かけて付いてきたのか?」

ガレス「はい・・。あぁ、別にモルガンの刺客として来たわけではありません!このことは、風の氏族や女王軍にも言いません!!絶対に!!」キリッ!


ガレス「私、今まで本当に根無し草で・・・自分は『何の』妖精なのか知らないのです・・」

ガレス「風の氏族でもないし、土でも牙でもないし。得意なことはないのですが、生まれた時からある『目的』だけは胸にあって・・」

ガレス「今度こそちゃんと戦える妖精になって、皆を守りたい。苦しんでいるみんなをちゃんと守りたい。そんな『目的』があったのです。」

アルト「なるほど・・・」

ガレス「でもわたし、そんなに強くないし。出来ることがあるのは我慢だけで。このような鉄の武器を持って、モース退治をしながら街を転々としてきたんです。」

ヴァージェ「ふ~ん?根無し草にしてはなかなかやるじゃない?」

ガレス「うぅぅ・・。貴方に言われるとドドッと重く感じます・・。」


ガレス「そんな時、女王陛下の妖精騎士を遠くから見て、心の底から思いました。」

ガレス「私も、あんな騎士になりたい!みんなを守れる騎士になって、本当に尊敬できる王様の力になりたいって。」

ガレス「でもすぐ後に、モルガン陛下は悪い王様だと聞いて、妖精騎士もモースを倒すだけの騎士と知って・・・」

ガレス「私の夢は、今のブリテンじゃ叶わないって思い込んでいたんです。」

メリュジーヌ「確かに・・あの時の私達はただ、モルガン陛下の指示の元でモースを倒してきたと言っても良い・・。」

ヴァージェ「そうね。それが妖精騎士としての仕事だったからねぇ~・・」


ガレス「ですがっ!!『グロスターの火災事件』で妖精騎士トリスタンが行方不明と知ったとき、とある噂を耳にしたんです。」

アルト「ある噂って?」

ガレス「はい!!なんでもソールスベリーで妖精騎士ガウェインに挑み、彼女の心をご乱心にさせた謎の妖術使いが現れたという噂です!」

アルト「ソールスベリーの妖術使いって、俺のことじゃないか!?」

ガレス「やっぱりそうでしたか!!貴方がこのブリテンを変えると言ってた謎の妖術師さんでしたのね!!」

ガレス「その人と3人の妖精騎士が一緒に居て、尚且つイチャイチャしてた所を・・・」

ヴァージェ「それさっきも言ってたよね?ちょっとうざいんですけど・・・」

ガレス「す、すみません・・・。騎士になりたい故に、せめて貴方たち妖精騎士から騎士道を学ぼうと思っていましたので・・」


アルト「その噂はどこで聞いたんだ?」

ガレス「はい。ソールスベリーの『ブルーナ』さんから聞きました。」

アルト「ブルーナが!?彼女は元気にしていたか?」

ガレス「えぇ。今は失業中で・・辺りをウロウロしていたとかいなかったりとか?」

アルト「そうか・・(ブルーナ・・辛そうだが元気にしていたか。)」


オベロン「ガレス、話は以上かな?ここからは僕の質問に答えて貰おうか、アルトくん。」

アルト「そうだな・・。質問とは?」

オベロン「あぁ、まず君は一体何者なのか?君は何故、女王軍主力の妖精騎士3人がここにいるかをね?」

アルト「あぁ、話が長くなりますが・・・」


アルトとは自分と妖精騎士達の関係と今までの行動をオベロンやガレスに教えてあげた。
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オベロン「・・・っとつまり・・アルトと3人組はお互いに愛を誓い合った夫婦って事なのか!?」驚く

メリュジーヌ「そうよ。その証拠がこれ・・」左薬指の指輪を見せる

ヴァージェ「ふふ~ん!」同じく指輪を見せる

オベロン「あぁ~そういうことね・・。大々よくわかった・・」汗タラタラ・・

ガレス「おぉ~~!!メリュジーヌさん、ヴァージェさん、バーゲストさん・・結婚おめでとうございます!!」キラキラァァ~!!

ヴァージェ「ふふっ・・ありがとう!」


アルト「あとそれと、シェフィールドの領主であるボガードからこの手紙を渡して欲しいと使いを頼まれてね。」手紙を渡す

オベロン「シェフィールドのボガードからか・・なになに?」手紙を読む


ボガード(手紙)『我、白雪姫作戦において女王軍の士気と油断を招く破壊工作をしせし・・オベロン殿にロンディニウムの軍隊と我が軍団の合流を要請する。』

オベロン「成る程・・確かに僕は、南のロンディニウムにいる円卓軍とはスポンサー関係でね。」

ガレス「円卓軍ですか!ロンディニウムには人間最強の騎士「パーシヴァル」さんがいますからね!!」

メリュジーヌ「『パーシヴァル』か・・」浮かない顔をする

アルト「???。」


アルト「それで・・オベロンはこの招集に応じるのか?」

オベロン「あぁそれだな・・。俺からすれば・・・」

↑修正:俺× 僕○
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オベロン「僕からすれば・・・僕と円卓軍勢は、ボガードの招集を断ろうと思うんだ・・・」

ヴァージェ「えぇぇ~~!?」

ガレス「どうしてですか!?」


オベロン「あぁ。白雪姫作戦自体、ボガードにして考えは良い方なのだが・・時期があまりにも早すぎるというか・・」

オベロン「円卓軍は元より、あと3年後に現れる『予言の子』と『異邦の魔術師』。この2人の重要人物を守るために結成された軍勢なんだ・・」

オベロン「それに今の円卓軍では、女王軍の主力でもある牙の氏族達と族長のウッドワスに叶わないんじゃないかな~って思うんだよね?」

アルト「そうだった・・。うっかりして、ウッドワスのことを忘れていたわ・・・」

メリュジーヌ「・・・(牙の氏族とウッドワス・・。それに新参のあいつもいる・・・)」

オベロン「それに・・偽の妖精騎士の葬儀に奇襲をかけても、嫌な予感しか無いというか・・・。」

オベロン「北の妖精であるノクナレアがどう動くかは知らないけど、円卓軍の助力は諦めた方が良いと思うよ?」

アルト「そうですか・・・」

オベロン「まぁ気の毒だから、明日明後日ぐらいに高飛びして・・ボガードとその使いに僕が直接説得に行こうと思ってる。」

メリュジーヌ「その方が良いわ。なにせ、ボガードは改心したとはいえ・・何処まで考えているかはわからないからね・・。」

ヴァージェ「妖精特有の心理論ってやつね?」

オベロン「だな・・・・」


アルト「オベロンさん、あともう一つ聞きたいことがあるのだが・・」

オベロン「なんだ?」

アルト「シロモを含む妖精國にいない外来種の事についてだ。俺たちはその事で調査しにここへ来たと言っても良い・・」

オベロン「成る程・・ボガードから聞いているんだろ?怪獣ギマイラがそっちに来た原因は、ヴェールズが原因だって事をね?」

メリュジーヌ「そうだ。」


オベロン「それは誤解だ。外来種の流出はヴェールズと全く関係ない話だ!!」

ヴァージェ「はぁ?一体どういう風の吹き回しで言っているのかしら?」

オベロン「本当の事さ!!外来種が現れる原因は、ここからもっと西の『歪みの岬』と言う場所さ!!」

アルト「『歪みの岬』?」

オベロン「あそこから来る外来種は・・現れてはこのヴェールズの秋の森に必ず立ち寄ってくるんだよねぇ~!」


オベロン「ぶっちゃけると、僕たちもあの外来種に悩まされたことがあってねぇ・・」

オベロン(ヴォーティガーン)が語るヴェールズの外来種による被害


・喪黒福蔵の場合

喪黒「嫌々それはないですよねぇ~~?あんなに私に頼っているのに、それを踏み倒そうとするなんてね~?」

オベロン・ヴォーティガーン「だから違うって・・踏み倒そうとしてるんじゃなくて、先延ばしにして欲しいというか・・?」正座しながら

喪黒「仕方が無い人ですねぇ~~・・」バリバリバリィィ~~!!

オベロン・ヴォーティガーン「やめろって!!次はちゃんとするからさぁ~~・・・」命乞いする

喪黒「じゃまをしないで下さい、オベロンさん!!」


オベロン「僕に変な商品を売りつけようとして、破滅に導こうとしたり・・・」
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・アドレーヌ&リボンの場合

アドレーヌ「ウフフ!これはどうかしら?」

デカい絵画のオベロン「ワーワーギャーギャー!!」

ヴェールズの妖精達「キィキィ~~!!(キャァァ~~襲われるぅぅ~~!!)」


オベロン「うわぁぁ~~!?ちょっと何やっているんださぁ!?」

リボン「なにって、貴方の絵を実体化して遊んでいたのよ?」

オベロン「だからって、勝手に書いちゃ駄目だろ!?」

アドレーヌ「でもね。貴方の事を書いてって言ったの、ヴェールズの妖精達だから・・」

オベロン「・・全く、余計な事をしやがって・・・」


絵画のオベロン「ウマーー!ウマーー!!」木の枝を勝手に折る

オベロン「やめてくれ~~!!早く偽者の僕を消してくれぇぇ~~!?」


オベロン「偽者の僕にヴェールズが荒らされそうになるし・・」
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・吸血怪獣ギマイラの場合

ギマイラ「ギャァァァ~~~!!」暴れている


オベロン「あっち行けって!!痛たたた!?」

ヴェールズの妖精達「キィキィ~~!!(オベロン、助けてぇぇ~~!!)」

オベロン「怪獣め!これ以上、僕の森の妖精達を食べるなぁ~~!!」

ギマイラ「ギャァァァ~~~!!」それでも暴れる


オベロン「ギマイラに至っては、森を守るために一人で立ち向かったりしたりで骨が折れたよぉぉ・・」
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アルト「余程、苦労をしてたんだね?」

オベロン「まぁ、そういうこと。」


オベロン「それに比べて、シロモは良い奴だよ・・。」

アルト「シロモとはどんな関係だったのかな?」

オベロン「聞きたいのか?そうだなぁ~。アレは一ヶ月前の事だが・・」

一ヶ月前(ヴェールズの秋の森)


シロモ「キュゥゥ~・・」とことことこ・・・

ヴェールズの妖精達1「キィキィ・・。(誰だれ?また新しい流れ者?)」

オベロン「どうしたんだいみんな?」

ヴェールズの妖精達2「キィキィ!(ゆがみのみさきから動物さんが来た!) ​」

オベロン「おいおい、またか・・・」あきれた顔


シロモ「キュゥ~~・・(お腹すいたよぉぉ・・)」

オベロン「・・・・(なんか本当に困っていそうだな?よし!)」

オベロン「きみ、どこかの迷子かな?僕が来たからにはもう大丈夫だ!」

シロモ「プイ!?」

オベロン「さぁさぁ・・こっちに来て、美味しい物を食べさせてあげるよ!」トウモロコシを出す

シロモ「プイ!!」トウモロコシに反応する


オベロン(語り)「歪みの岬からの迷子として、シロモは、僕とヴェールズの妖精達が一時的に保護をしていたんだ。」
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シロモ「プイプイプイ!!」遊んでいる

ヴェールズの妖精達「キィキィキィ!!」遊んでいる

オベロン「アハハハハ!!」


オベロン(語り)「シロモの毛並みやモフモフに、妖精達に大人気でね。僕が森にいないときでも、彼らと一緒に遊んでいたんだ・・」

オベロン(語り)「でも・・・」
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保護してから2週間後・・・・


タッタッタッタ・・・(秋の森に入る妖精の行商団)

妖精の行商団(ロブ達)「・・・・・!?」

ワグ「おい、あれ見ろよ!!あの変な生き物をよぉ~~!?」

ウィンキー「なんだあれは・・荷車なのか?動物なのか?」

ワグ「ヴェールズにおかしな生き物がうおさお見つかっていると噂になっていたが、本当だったな!」

ロブ「あぁそうだな・・・これはグロスターで売れば、高く値がつくんじゃないかな?」

ウィンキー「よし、今回の獲物はアレに決まりだな・・。」シロモに目を付ける


シロモ「プイ?」ロブ達を見ていて・・・

ロブ「そぉぉ~~れ!!」ピュゥゥン!(捕獲用の網ををなげる)


ドサァ!!(網がシロモを包む)

シロモ「プイ!?プイィィ~~~!?」捕まってしまう

ヴェールズの妖精達「キィィ~~!?(シロモォォ~~!?)」


シロモ「プイプイィィ~~~!!(助けてぇぇ~~!!)」連れ去られる

シロモは妖精の行商団達(ロブ達)によって、グロスターにさらわれるのであった・・

今回はここまでです。

そして現在・・・・


シロモ「プイィィ~~・・・・(怖かったよぉ・・。)」

オベロン「僕がこの森を留守にしている時に、シロモはグロスターの商人に攫われちゃってね?あの時は油断してたと今も思っているよ・・」

アルト「そうだったんだ・・・」

ヴァージェ「酷いことをするのね!やっぱり妖精はザーコよ!!」

アルト「それは言い過ぎだよヴァージェ・・・」


オベロン「それでね・・シロモを取り返そうと君たちにあの罠を仕掛けたが、どうやら誤解だったようだね?」

羽根付きの妖精「キィキィ・・・(ごめんなさい・・)」

アルト「良いって事よ。お互いに事情が知らなかった事だし・・・」

メリュジーヌ「えぇ・・それで、私達はシロモを元の世界に返すことが出来れば、そうしたいと思っているの。」

オベロン「成る程・・なら明日、『歪みの岬』に行ってみれば良い。あそこから外来種が流れてくるなら、送り返す方法もわかるかもしれないからな。」

アルト「わかった。バーゲストの事もあるし、明日そこに向かってみるよ。」

ヴァージェ「『歪みの岬』ねぇ~・・どんなところかしら?」


ガレス「あのぉぉ~、私はこれからどうすればいいのかしら?出来れば、貴方たちに騎士の戦い方の教えを問う為についていきたいのは山々ですが・・」

アルト「そうだなぁ・・メリュジーヌ、どう思う?」

メリュジーヌ「ガレス、貴方が私達の従者になりたいというなら諦めた方が良いわ。かえってお荷物になるだけよ・・」

ガレス「えぇぇ~~そんあぁ・・・」ぴえん

メリュジーヌ「でも・・歪みの岬でシロモを元の世界に帰して、このヴェールズに戻る理由が出来たとしたら・・その時は騎士の戦い方を教えてあげても良いわ?」

ガレス「ほ、本当ですか!?」

メリュジーヌ「えぇ・・。それに貴方には、私達の従者になるより・・これから現れると言われる『予言の子』の従者になるのが一番良いと思うわ?」

ガレス「予言の子・・・。ブリテンを救うと言われる救世主の従者を・・私が?」

アルト「あぁ・・俺たちは正直、予言の子に頼らないやり方でモルガンを倒すために旅をしているもんだ。君にはどうか、その子を守る騎士になって欲しいんだ・・」

ガレス「そうですか・・わかりました!」

ガレス「予言とか噂とか、私にはわからないですが・・私にしか出来ない事があるのなら、やってみたいと思います!!」

メリュジーヌ「そうね・・それこそ、貴方なりの騎士道の始まりだと思うわ?」

ガレス「はい!!」


オベロン「ならば、君たちが歪みの岬からヴェールズに戻ってきたら、彼女をロンディニウムに連れて行ってくれないか?」

オベロン「あそこなら、ガレスの夢を叶える要素があるかもしれないしね?」

オベロン「な~に、歪みの岬なんて・・ここから半日進めばたどり着く距離だからさぁ~・・」

アルト「あぁ・・底の調査が終わったらロンディニウムに向かってみるよ・・」

メリュジーヌ「えぇ・・。(パーシヴァル・・貴方、元気にしているかなぁ・・・?)」

ヴェールズの妖精達2「キィキィ。(はいこれ!はいこれ!夜ごはん!夜ごはん!)」

オベロン「さてと・・これを食べて、明日に備えて寝ようか?」

アルト「そうだな。では、いただきます。」カジガジ・・(フルーツを食べる)

アルト達は、オベロンやガレスの二人と一緒に食事をしていった


ヴァージェ「はいこれ。私が作った干し肉よ?」

メリュジーヌ「ありがとう!あむっ、はぐっ・・」モグモグモグ・・・

ヴァージェ「どう?美味しいよね~?」

メリュジーヌ「モグモグモグ・・・。」クチャ、クチャ・・・(顔が嬉しそうでない)

アルト「どうした・・美味しくないのか?」

メリュジーヌ「いや、ヴァージェが作ってくれた干し肉・・塩加減が良い感じで美味しいのだが・・」

メリュジーヌ「なんか・・今の私、このような塩っぽいのを求めていないような気がするんだ・・。以前の私は好きな味だったけど・・」

ヴァージェ「ふぅぅ~ん?貴方、好きな物の味が変わったんじゃないのかな?」

メリュジーヌ「そうかもしれない。それに・・」


メリュジーヌ「最近、私の足やお腹まわりがむくんでいるようで装備がうまく装着できなくて・・」

ヴァージェ「そう・・あなた、知らない間に太ったんじゃないのかしら?」二やりッ・・

メリュジーヌ「ふ、太ってなんかないわよ!?ランニングとか戦闘訓練とかの日課で身体を毎日動かしているのだがら・・」

アルト「まぁまぁ・・その内に治ると思うよ?何かあったら、俺がヒールでなんとかするからさ?」

メリュジーヌ「うぅぅ、そうだけど・・・」

ガレス「むくみですかぁ~・・私なら手っ取り早い治し方を知ってますよ!」

メリュジーヌ「なになに?その手っ取り早い治し方って?」

ガレス「はい・・。気合いで筋肉に「むくみを治したい!」語りながら全速力で走ることです!!」

メリュジーヌ「・・・・はぁ?」

ヴァージェ「・・・・それが出来たら、誰でもやってるわよ・・」

ガレス「えぇぇ~~~!?」

アルト「アハハハハハハ~~!!」

ヴェールズの妖精達「wwwwwwwwwww」大爆笑


オベロン「(あの妖精騎士ランスロット(メリュジーヌ)に足のむくみが・・?バーゲストが倒れた事もあるし、彼女達の身に何が・・)」

オベロン「(それに、彼女たち3人のお腹から感じるこの違和感・・。彼女たちは・・・いやまさかな・・。)」


オベロンは妖精妻(メリュジーヌ、バーゲスト、ヴァージェ)のお腹に感じる違和感に感じつつ、半信半疑に思うのであった

今日は早めにここまで。明日の投稿をお楽しみに・・

翌朝・・・・


バーゲスト「うぅぅ~ん・・・」起きる

アルト「おはようバーゲスト。気分はどう?」

バーゲスト「えぇ、おかげさまで元気になったわ。」

メリュジーヌ「良かった・・大事に至らなくて?朝ご飯、ここの妖精達が用意してくれたからこれをどうぞ!」バーゲストの朝食を置く

バーゲスト「ありがとう。みんな、心配をかけてすまなかった・・・」

ヴァージェ「本当よ・・。同じアルトのお嫁さんなんだから、アルトに心配をかけないで欲しいわ?」

メリュジーヌ「ヴァージェ、君の口答えが一番心配だよ・・・」あきれ顔

ヴァージェ「~~~~~」赤面

アルト「ハハハハハ・・・」


一晩寝て元気になったバーゲストは朝食を食べた後、アルトから昨日の話を聞き、オベロンとは和解する形となった。
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ヴェールズの秋の森 西側


オベロン「イイか?ここから西と南に進み、大きな鳥の巣のような岩がある場所が『歪みの岬』だ。」

アルト「成る程・・では昨日言ったように、シロモを元の世界に送り返した後、ここに戻って・・ガレスをロンディニウムに送ってあげるってね。」

オベロン「そうだったな。僕は先にロンディニウムに行き、シェフィールドの使いを見つけ次第、引き返すように説得してみるよ・・。」

ガレス「私は、アルトさん達が帰るまでここに残って自主練に励みます!!」

アルト「あぁ、そうした方が良いと思うよ・・。」

ガレス「はい。それと・・・帰ってきたら、必ず騎士としての戦い方を教えて下さい!約束ですよ!!」

メリュジーヌ「えぇ!それまでガレス、貴方は日頃のトレーニングに励んで下さいね?」

ガレス「はい!!」

オベロン「よし!お互い、また会う時はロンディニウムで会おうな?」ポン!(小さくなる)

そう言い、ブランカに乗ったオベロンはロンディニウムに向かって飛び去っていった・・


ヴェールズの妖精達「キィキィ・・・・(元気でねシロモ。向こうの世界の仲間によろしくね。)」

シロモ「プイプイ。(うん。今までありがとう、みんな!)」

ヴァージェ「お別れは済んだ?なら行くわよ、貴方の故郷に繋がる場所へ!」

シロモ「プイ!!(うん!!)」


ガラガラガラァァ~~!!(シロモとバイコーンが引く馬車が出発する)

ガレス「じゃあねぇ~~!!私、待っているから!!」手を振る

アルト「あぁ!!」手を振る


こうしてアルト達は、シロモの故郷であるモルカーの世界に繋がる場所『歪みの岬』へと出発した・・

ガレスは再びアルトと出会い、メリュジーヌ達から戦い方を教えて貰うために、ヴェールズに残った・・・

しかし、今のガレスは知らなかった。ヴェールズに残った時点で、彼女の運命を大きく変える最悪の出会いが待っていた事を・・・
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オベロン「(フフ・・、精々シロモを元の世界に帰しに行くが良いさ三澤亮太。まぁ、なんとか世界に帰した所で・・)」姿を変え・・

オベロン・ヴォーティガーン「あの場所(歪みの岬)から戻ってきた妖精達は一人も帰ってきてないのだから・・・」

第16節:別れと新たな出会い
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ヴェールズから去って、半日が過ぎ・・・アルト達がたどり着いた所は・・・


ヴァージェ「ここが・・オベロンが言ってた『歪みの岬』って所なのかしら?」

アルト「そうみたいだ・・・」


アルト達の前には、大きな鳥の巣みたいな岩の建造物が建っていた・・・
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歪みの岬 外部


バーゲスト「随分殺風景な場所だな?妖精國の何処を行ってもここ以外に存在しないかもしれない・・」

メリュジーヌ「私の直感が感じしているわ・・。この場所、何かと空間が歪んでいることをね?」

シロモ「プイィィ~~・・・」怖がる


ヴァージェ「なに怯えているのよシロモ?もうすぐ貴方の世界に帰れるんだから、胸を張りなさいよ!!」

シロモ「プイィィ~・・(でもぉぉ・・)」

アルト「あぁ、何が起こるか・・入ってみればわかることだからな・・?」

バーゲスト「えぇ・・入ってみましょう。」

メリュジーヌ「うん・・ワイバーンが出るか?キメラが出るか?」


アルト達は歪みの岬にある岩の建造物に入っていくのであった
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歪みの岬 内部通路


アルト「ここは一体どんな場所なんだ?」

バーゲスト「わからない・・200年も妖精國を守り渡ってきた私でさえ知らない場所だからな・・。」

メリュジーヌ「もしかしたら・・ここにモルガンが知らない厄災が潜んでいるのか?」

ヴァージェ「まさかぁ~!?でも本当に居たらヤバいかも・・・」ビビる

メリュジーヌ「ビビっているのか?」

ヴァージェ「ビビってねーし!?」強がる

アルト達は奥へ奥へと進み、その先に光が見えてきて・・・
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歪みの岬 内部中央部


アルト「これは・・一体?」

アルト達が観たのは、数々の色や形をした扉がズラリズラリと並んである光景であった・・

ヴァージェ「何これ・・ドアが沢山あって気味が悪いんだけど・・・」

バーゲスト「この場所は一体なんだ?なんだかとても・・・」

メリュジーヌ「私の中の端末が告げている・・空間の歪みはここから出ているわね?」

アルト「このドアのどれかに、シロモがこのブリテンにやってきた原因があるはず・・・」

アルト達は警戒しながらも、中央部を見渡すように歩いて行き・・・


メリュジーヌ「・・!?。アルト、これを・・」

アルト「どうしたメリュジーヌ・・・!?」

シロモ「プイィィ!?」

メリュジーヌが見つけたのは、モルカーの形をしたポテト(モルカー)の絵柄のドアであった


メリュジーヌ「ここから、モルカーの世界からシロモが出てきちゃったんだと思う・・。」

シロモ「プイプイプイ!!」

バーゲスト「だとすれば・・シロモがこのドアに入れば、シロモは元の『PUIPUIモルカー』の世界に帰れると思うわ!」

ヴァージェ「良かったじゃない!もうすぐ貴方の仲間に会えるわよシロモ?」

シロモ「プイプイ~・・・!?」アルト達を見て・・

アルト「????」

シロモ「・・・・・・」


シロモは思い出す。アルト達との冒険の日々を・・ヴェールズでの楽しい日々を・・
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シロモ「・・・キュゥゥ・・」悲しそうにする

ヴァージェ「どうしたのかしら?」

アルト「・・・シロモ、ここを通れば・・俺たちと会えなくなるんじゃないかと思っているんだろ?」

シロモ「・・・プイプイ!(そうだよ。)」縦に首を振る

アルト「寂しくなる気持ちはわかるが・・君は帰るべき世界があるはずだ?」

シロモ「キュゥゥ~?」

メリュジーヌ「君には、本当に帰る所と君を待っている仲間が居るはずだ?その仲間が君を心配してるのかもしれないわ?」

シロモ「キュゥ・・・」


ヴァージェ「シロモ・・貴方の事を世話をした日々、嫌いじゃなかったわ。貴方がいなかったら、このような旅が出来なかったぐらいにね?」なでる

バーゲスト「今まで私達を運んでくれてありがとう、シロモ・・・」なでる

メリュジーヌ「シロモ・・どんなに離れていても、私達は君を忘れないよ・・」なでる

シロモ「プイィィ・・(みんな・・・)」ウルウルウル・・
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ガタガタガタガタ・・・(別のドアが揺れ始めて・・)

アルト「????」


ガタガタガタガタァァァ~、ガパンッ!!(ドアが開き・・)

陣取りのドッペル「~~~~!!」(ソウルジェムの絵柄のドアから出てくる)

ゴルザ「グギャァァォォ~~ン!!」(ウルトラマンティガの絵柄のドアから出てくる)


バーゲスト「!!?。別のドアから怪物が!?」驚く

メリュジーヌ「やっぱり・・ここからギマイラ等のブリテンにいない外来種が流れ出てきたって事なのね!!」

アルト「ウルトラマンティガのゴルザ・・それにマギアレコードの秋野かえでのドッペルも出てくるとは!?」


ゴルザ「ギャォォォ~~ン!!」ドッペルに襲いかかる

陣取りのドッペル「~~~~!!」ゴルザに襲いかかる

ゴルザと陣取りのドッペルがお互いに戦い始めて、中央部が揺れ始める・・


ヴァージェ「なにあれ・・・互いにつぶし合っているわ!?」

アルト「恐らく・・知らない世界で倒すべき相手がわからず、目の前の者を敵として認識しているんだ・・。」

ヴァージェ「ふ~ん・・なら、同士討ちにスルのもありじゃないか・・ってきゃあ!?」飛んできた岩を避ける

ゴルザ「ギャオォォ~~ン!!」しっぽを振り回す

バーゲスト「そういうわけにはいかないようだ。ここまま頬って置くのは危険だ!」

メリュジーヌ「えぇ・・、あいつらには即ブリテンからご退場を願おう!!」構える

アルト「あぁ!バーゲストとヴァージェはゴルザを、メリュジーヌはドッペルを頼む!!」

3人「はい!!」


アルトの指示の元、ゴルザと陣取りのドッペルを止めるために戦い始める・・
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ゴルザ「ギャォォォ~~ン!!」


ヴァージェ「喰らいなさい!!」ポロロロォォ~ン!(糸を操り、縛り付ける)

バーゲスト「チェーンハウディング!!」ジャリジャリィィ~~ン!!(鎖を巻き付ける)

ゴルザ「!!!??」首を巻き付けられ、もがく・・

アルト「ヒール(改悪)!!」キィィン!


バシュゥゥ~~!!(腰の部分が破裂する)

ゴルザ「ギャァァァ~~~!?」痛がる


メリュジーヌ「ハァァァァ~~!!」ビュ~ン、ジャキン!!

陣取りのドッペル「~~~~!!?」攻撃を受ける


アルト「メリュジーヌ。ドッペルの上にいる彼女が秋野かえでと言って、彼女は関係ない。ドッペルから引き離してくれないか!?」

メリュジーヌ「わかった。あそこにいるのが・・・」観察する

秋野かえで「・・・・・・・」顔が仮面状態

メリュジーヌは陣取りのドッペルの上にいる秋野かえでを確認し・・・

メリュジーヌ「君は、この世界にいてはならない存在だ・・だから、君の世界に帰ってもらおうか!!」急接近する

陣取りのドッペル「~~~~!!」向かってくる

メリュジーヌ「カットライン・ランスロットォォ~~!!」ズガガガガガッ、ガシュゥゥ~ン!!

陣取りのドッペル「~~~~!!?」直撃を受ける


バシュゥゥ~~・・(ドッペルが消えていき・・)

メリュジーヌ「とどめぇ~~!!」バシュゥゥン!!(秋野かえでの顔を殴る)

秋野かえで「!!!??」バシュッ!バリィィ~~ン!!(顔の仮面部分が割れるように消滅)


秋野かえで「・・・(あれ?私は一体・・何を?)」ヒュゥゥ~~ン・・(ドアの所へ飛んでいき・・)

ピカァァ~~ン!シュゥゥゥ~~ン・・バタン!!(秋野かえでを吸い込み、ドアが閉まる)


メリュジーヌ「・・・・・ふぅっ・・。」安堵する
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バーゲスト「ハァァァ~~!!」鎖を使いつつ、ジャンプする

ゴルザ「!!?」

バーゲスト「この世界から・・出ていけぇぇ~~!!」ジャキン!ジュボォォ~~!!

ヴァージェとアルト「それっ!!」ギュゥゥゥ~~!!(糸を引っ張る)

ゴルザ「ギャアァァァ~~!?」ジュボォォ~~!!ギュゥゥ~~ン!!


ピカ~~ン!シュゥゥゥ~~ン・・バタン!!

ゴルザもまた、アルトとヴァージェ、バーゲストのコンビネーションで後ろに倒れ始め、ゴルザが出たドアに吸い込まれるように消え、ドアが閉まる。
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バーゲスト「・・・ふぅ。どうにか被害は最小限に抑えて、あの怪物を退治することが出来たわ・・。」

アルト「あぁ・・みんな、お疲れ様!!」

ヴァージェ「うんうん!あとはシロモを元の世界に帰すだけだね?」

メリュジーヌ「えぇ・・・・」

シロモ「プイプイ!!」


メリュジーヌ「(何か変だ。戦っている時、魔力の流れが乱れていた・・。一部の魔力がお腹に集まるように・・)」スリスリ・・(お腹を擦る)

バーゲスト「(メリュジーヌも感じているのか?私の方もお腹を中心に魔力放出がうまく出来なかった。一体、私の身に何が・・)」スリスリ・・(お腹を擦る)

ヴァージェ「・・・・・・」スリスリ・・(お腹を擦る)


アルト「どうした、みんな?」

ヴァージェ「い、いえ・・何でも無いわ!?なんでもない・・」

アルト「???」

トコトコトコ・・(モルカーの世界に繋がるドアの前に立つシロモ)


アルト「さぁ・・もう帰る時間だよ?」

シロモ「・・・・・」振り返る

ギュゥゥ~~!(シロモはアルトに抱きつき、甘えてきた)


シロモ「ぷいっ!(今までありがとうアルト!)」スリスリスリ・・

アルト「シロモ・・・あぁ、本当に俺たちを運んでくれてありがとう!!」ギュゥッ、スリスリ・・

トコッ、トコトコトコ・・・(事が済み、シロモはドアの所へ)


ガチャッ!キラァァァ~~ン・・(ドアが開き始め・・)

シロモ「プイィィ~~!!(さようなら!!ありがとう!!)」手を振る

4人「さようなら~!!」手を振る

シュゥゥゥ~~ン、バタン!!(シロモが吸い込まれ、ドアが閉まる。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とある町中(PUIPUIモルカーの世界)


シロモ「・・・・・!?」

シロモが気がつくと、そこはシロモが見たことがある光景だった。

シロモ「プイィィ~?(ここはまさか・・)」


ポテト達「プイプイ!!」トコトコトコ!(駆けつける)

シロモ「プイ!?(あっ、ポテト!?)」

ポテト「プイプイ!!(シロモ、今まで何処に行ってたの!?)」

シロモ「プイ・・(それは・・)」


シロモのドライバー「シロモ!!ここにいたのか!!」

シロモ「プイ!?(ご主人様!?)」

シロモのドライバー「やっと見つけた・・もう会えないかと思ったよ・・。」(泣)

シロモ「キュウキュウ・・(ご主人様、心配かけてごめんなさい。)」

シロモのドライバー「あぁ・・、これからはずっと一緒だからな?」スリスリ・・

シロモ「キュゥゥ~・・」


シロモ(PUIPUIモルカーの世界のキャラ):何かの力によって妖精國に迷い込んだモルカー。

オベロン達に保護されるも、グロスターの商人(ロブ達)によってグロスターに売られるが、アルト・オルラント(三澤亮太)によって救われる
その後しばらくはアルト達が乗る馬車を引き、一緒に旅をしていく仲間として活躍し・・
迷い込んだ原因である『歪みの岬』にたどり着き、アルトはシロモを元の『PUIPUIモルカー』の世界に帰してあげた

もちろん、元の世界にいるモルカーやドライバーもいなくなったシロモの事を心配しており・・
シロモが帰ってきた事でモルカー達とドライバーは安心し、シロモも元の生活に戻っていった。

シロモ自身は、アルト達と過ごした日々を素晴らしい思い出として他の皆に話し、それを大事な記憶として胸に刻みつけていった・・

シロモが元の世界に帰って数分後・・歪みの岬:中央部では・・


メリュジーヌ「行っちゃったね、シロモ・・・」

アルト「あぁ・・今頃、モルカーの仲間に会えて嬉しそうにしてるかもしれないね?」

メリュジーヌ「そう思うね・・。」

アルト「さてと・・俺らもここを出て、ガレスを迎えに行かないとね・・・」

バーゲスト「えぇ、そしたら私達はロンディニウムに行って・・・」

ヴァージェ「アルト、ちょっと来て!!」呼び出す

アルト「なんだヴァージェ?」


ヴァージェに呼び出された所に向かうと、光り輝くドアがあって・・

メリュジーヌ「何なのかしら・・このドア?」

バーゲスト「わからないがこのドア、何か親近感を持つような・・?」

ヴァージェ「またドアから怪獣が出てきたらと思うとねぇ・・」

アルト「あぁ・・。ここは様子を見てて・・」


ギィィィ~~!!(ドアが一人でに開き始めて・・)

アルト「!!!??」

シュゥゥゥ~~~~!!(ドアから風が吸い上げられてきて・・)


ヴァージェ「ちょっ・・何がどうなって・・・キャァァ~~!?」吸い込まれる

アルト「ヴァージェ!!」ヴァージェの手を掴む

メリュジーヌ「アルト!!」アルトを抱きつき・・

バーゲスト「ヴァージェ、アルト、メリュジーヌ!!」メリュジーヌの身体を掴み、耐える

ギュゥゥゥ~~~~ン!!(吸い込みが激しくなり・・)


アルト「ヴァージェ・・・」ギュゥゥ!!

ヴァージェ「アルトォォ~~~!!」ギュゥゥ!!

ギュォォォ~~ン!!(更に吸い込みが激しくなる)


3人(バーゲスト、ヴァージェ、メリュジーヌ)「キャアァァァ~~!?」吸い込まれる

アルト「うわぁぁぁ~~!?」吸い込まれる

ギュォォォ~~ン、バタン!!(アルト達を吸い込んで閉まる)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
歪みの岬は再び静かになった・・。

岬に残されたのは一つの馬車と一頭のバイコーンだけであり・・

アルト達を吸い込んだドアには、『人理継続保障機関フィニス・カルデア』と思われるマークととある英霊の剣と弓の形の絵柄が描かれていた

それは、ある世界のカルデアに住むとある二人の英霊の世界に繋がるドアでもあった・・・

シータ「ラーマ様との日々・・」ラーマ「実に尊い・・」 - SSまとめ速報
(https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1606397204/l50)
シータ「第六特異点?」 モレー「ロスト・エルサレムだ。」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1628852952/)

ラーマとシータがいるカルデアの世界:カルデアの廊下にて・・


アーシャ(ラーマとシータの娘:三女)「ほらラーナ?アンヨ上手・・アンヨ上手・・」

ラーナ(ラーマとシータの娘:四女)「アウアウ~・・」よちよちよち・・

ラーマ(シータの夫)「おぉ~!ラーナ、歩くの上手になってきたなぁ~。」

クシャ(ラーマとシータの娘:双子の長女)「よしよし・・よく頑張ってますねぇ~。」

ラヴァ(ラーマとシータの娘:双子の妹)「ラーナ、えらいでちゅねぇ~~?」

シーダ(ラーマとシータの娘:五女)「スゥスゥ・・」寝ている


シータ(この世界の主人公で、ラーマ一家の母)「ラーナ!歩くのが上手になって良いですね・・」

ラーナ「ママ・・ママァァ~~!」シータに向かってよちよち歩く

シータ「よしよし・・はいよく出来ましたぁ~!!」ラーナを抱きかかえる

ラーナ「エヘヘッ!ヒヒィッ!」喜んでいる

シータ「ウフフフ!!」
――――――――――――――
わたくしの名はシータ。クラスはアーチャーであり、ラーマの妻であります。

私は本来、『離別の呪い』により、ラーマ様の別側面としてカルデアに召喚され、ラーマ様と会えない運命を強いられてました。

しかし運命の悪戯か、ラーマ様と再び巡り会うことが出来てしまい・・

ラーマ様がプレゼントしてくれた聖杯製の結婚指輪によって、『離別の呪い』は『悠久の夫婦愛:A++』として生まれ変わりました

そのおかげで、私とラーマ様はこのカルデアで本当の夫婦として存在し・・人類史を救う使命を全うしています。

そして会えなかった分、私とラーマ様は『夫婦の営み』で深く激しく沢山愛し合い、サーヴァントの中でラーマ様との子供を授かり・・

クシャ・ラヴァ・アーシャ・そしてラーナとシーダ。5人の子供達の母親として、家事やお仕事を頑張っております。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ダ・ヴィンチちゃん(星四ライダー)「あぁ~~もう、やんなっちゃうわぁ!!」ムカムカ!!


シータ「あら?ダ・ヴィンチちゃん、どうかされましたか?」

ダ・ヴィンチちゃん「どうしたのなにも、またマスター君の妹が召喚ルームから出てこなくてね・・。また勝手に聖晶石召喚をしているんだよ・・」

ラーマ「またか!?マスターの妹と来たら、就任してからといい何度も爆死してるからガチャ禁の刑にしてたんだが・・」

ダ・ヴィンチちゃん「それが彼女、マイルームから抜け出して・・召喚ルームに内側からロックをかけちゃったから後処理が大変でね・・」

ダ・ヴィンチちゃん「これからモレーと強制回収を行おうと思って、道具を持ってきていたんだ・・」

シータ「そうでしたか・・それはお気の毒に。」

ラーマ「気の毒も何も・・止めに行くぞ。放っていたら、こちらの財政に影響が出るぞ!」

シータ「そうですね。今回ばかりは、妹さんにはキツくお仕置きをしませんとね!」


ラーマ「クシャ・ラヴァ、妹たちの面倒を頼むよ?」

クシャとラヴァ「はい、お父様!!」

ラーマとシータは、アーシャ達の世話をクシャとラヴァに任せて召喚ルームへと急いだ・・

カルデア 召喚ルーム


マスター(カルデアのマスター:男性)「おいぐだ子!!俺の聖晶石返せよぉ~~!!」

ラーマ「マスター!!」

マスター「ラーマか、応援に来てくれたのか!!」

シータ「私もいます。妹さんはまだあの中に?」

マシュ(ラーマとシータの世界のマスターの恋人)「そうなのです・・」


ジャック・ド・モレー(金銭管理にうるさいカルデアの金庫番)「全く・・目を離したら即これですので・・」

マシュ「今回ばかりは見たこともないサーヴァントが引けるかもしれないと言って、マスターの分の聖晶石を奪って引きこもっちゃったのですが・・」

ラーマ「全く、聖晶石をなんだと思っているのやら・・」

モレー「もう我慢なりません・・今回ばかりはシラを切らせてもらいますよ!!」ドアの前に立つ


ドンドンドンドン!!(召喚ルームのドアを叩くモレー)

モレー「ぐだ子さん!!今度ばかりは許しちゃおけませんよ!!」ドンドンドン!!

ダ・ヴィンチちゃん「ドアを開けなさい、妹マスター!!」ギィィ~~~ン!!(ドリルを使う)


ガチャ・・ブシュゥゥ~~!!(召喚ルームのドアが開き、煙が出る)

シータ「!?。ドアが開きましたね・・」

マスター「マジか!?俺たちの話を聞くなんて・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「でも、煙が出てるなんてなんかおかしいよ!?」


???「ウゥゥ~~・・」ドサッ!

マシュ「ぐ、ぐだ子さん!?」

ぐだ子(マスターの妹)「ウヒヒヒヒ・・とても良いサーヴァントが引けた・・・」チーン・・

ダ・ヴィンチちゃん「とても良いサーヴァントが引けたって・・?」

マスター「運もさほど無いぐだ子がそんな・・・」


アルト「ゲホゲホゲホ・・なんだよ急に・・」咳き込む

メリュジーヌ「アルト、大丈夫?」

ヴァージェ、バーゲスト「ゲホゲホゲホ・・・」咳き込む

マスター達「!!?」驚く

アルト「!?。君は・・・カルデアのマスタ-じゃないか!?」

マスター「エッ、えぇ?お、俺のこと、初めから知っているのか!?」

シータ「あなた方は一体?」


アルト「君は・・シータなのか?アーケード版で実装されたあの・・・」

シータ「はい?・・・アーケードとは?」

ぐだ子が呼び出したサーヴァント?であるアルト達の存在に困惑するシータ達

カルデア:ブリーフィングルーム


ダ・ヴィンチちゃん「妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェかぁ・・。私達の世界では言ったことがない特異点・・いや、異聞帯というべきかな?」

マシュ「そして三澤亮太さん・・現在はアルト・オルラントという名前でそのブリテン異聞帯を本当の意味で救うために旅をしていたって事ですね?」

モレー「その道中、『歪みの岬』にあるドアの吸い込みに巻き込まれ、気がついたときには我々の世界の召喚ルームにいたと?」

アルト・オルラント(三澤亮太)「あぁそうだ・・。」

ラーマ「ブリテン異聞帯・・余が前に行ったとするインド異聞帯と違って、人間と妖精の立ち位置が逆転しているって話だな?」

プロトマーリン(シータの友人)「しかもその異聞帯の王はあのモルガンだというじゃないか?ブリテンに関係してるとすればあり得るが・・」


ダ・ヴィンチちゃん「まぁ、そのへんはあとで詳しく話してもらうとして・・何故召喚ルームが爆発した原因は無論、妹のぐだ子が原因だと思うが・・」

ぐだ子「そ、それは・・・高確率で星5を当てたかったからつい、聖晶石を多く入れすぎたというか・・。」

プロトマーリン「アレが原因で召喚システムがオーバーフローして・・しばらくは召喚が出来ない状態になってしまったんだ・・」

マスター「ぐだ子、お前のせいだからな!!」

ぐだ子「ごめんなちゃい・・・」反省?


マシュ「それで亮太さんは、我々の世界とは更に違う『現実世界』から転移された方ですよね?」

アルト「そうだ。俺の世界にも『FGO』は存在している・・でも、ラーマとシータが同じ所で・・しかも家族を持っているなんて聞いたことがないぞ?」

シータ「普通は驚きますよね?ですがこれが、私達にとっての現実です。」

ラーマ「余とシータ、マーリン殿とアーサー、シグルドとブリュンヒルデ。それぞれ愛する者と結婚し・・家族を持っている事こそ、我らの世界の特徴って奴だな。」

ダ・ヴィンチちゃん「それに君も、3人の絶世の妖精美女を妻に迎えているではないか?まぁお互い様って事で!」

アルト「フフフ・・言えるな。」


バーゲスト「私達の自己紹介がまだでしたね?私はセイバー、バーゲスト。元は妖精騎士ガウェインと呼ばれた妖精だ。以後宜しくな?」

シータ「はい、バーゲスト様。」

ラーマ「シータはとても貞淑でいつも相手に様と言うのが当たり前なんだ。」

バーゲスト「そうか・・私はそれでも良いがな。」


メリュジーヌ「私はランサー、メリュジーヌ。異聞帯において、妖精騎士ランスロットと呼ばれた最強の騎士だ。よろしく・・」

プロトマーリン「妖精騎士ランスロットかぁ・・こっちにもランスロットはいるが、狂化していて話せる立場じゃないんだけどね?」

メリュジーヌ「そうなのね・・。(狂化していないランスロットってどんな人なんだろう?)」ウキウキ!


ヴァージェ「次は私!真名はバーヴァン・シー。赤い踹のバーヴァン・シーと言うけど、私の事は『ヴァージェ』と呼んでくれるかしら?」

モレー「随分、偉そうな言い方で言っているではないか?」

ヴァージェ「何よ!?こう言われたいのが何が悪いのよ?モルガンの娘だった頃は妖精騎士トリ・・スタン・・と・・」トロォォ~ン・・

クラクラァァ~~・・バタン!!(ヴァージェが突然倒れてしまう)


ダ・ヴィンチちゃん「き、君!?大丈夫かい!?」驚く

アルト「ヴァ、ヴァージェ!?」駆け寄る

突然ヴェールズの時のバーゲストのように倒れてしまったヴァージェ(バーヴァン・シー)に困惑するアルトとシータ達

シータ「ヴァージェ様!?ラーマ様、すぐにナイチンゲール様に連絡を!!」

ラーマ「わかった!!」


アルト「ヴァージェ・・」

バーゲスト「どうやら長旅の疲れと歪みの岬の戦いの疲れが重なって疲労が限界に達してしまったんだ・・」

メリュジーヌ「ヴァージェ・・・!?ウゥゥ!?」口を押さえる

プロトマーリン「ど、どうしたんだい!?気持ち悪いならこれを・・」エチケット袋を取り出す

メリュジーヌ「~~~~~」エチケット袋を奪うように取り・・


メリュジーヌ「オウェェ~~!?ゲホゲホゲホッ・・・」袋に嘔吐する

バーゲスト「メリュジーヌまで!?一体どうしたんだ・・」メリュジーヌの背中をさする

プロトマーリン「この病状、もしや・・・」

シータ「えぇ、もしかすると・・・『アレ』かもしれませんね?」

ダ・ヴィンチちゃん「アレってまさか・・・そういうことか!!」


ダ・ヴィンチちゃん「三澤亮太君。あの三人が今と同じような体調不良を煩った事はある?」

アルト「あぁ、ブリテン異聞帯にあるヴェールズに行く道から・・最初はヴァージェが吐き気をようし、バーゲストが秋の森で倒れて・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ならバーゲストやメリュジーヌもまた、ナイチンゲールの検査を受けた方が良いみたいだな?」

アルト「そうですか・・」

メリュジーヌ「ゲホゲホッ・・け、検査って?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カルデア:医務室


ヴァージェ「うぅぅ~ん・・・」ベットの上で目を開く

アルト「気がついたか・・」

ヴァージェ「アルト?どうして・・・そうだ私、急に意識が遠くなっちゃって・・倒れちゃったんだね?」

アルト「そうなんだが・・・」


バーゲスト「・・・・・・」寝かされてる

メリュジーヌ「・・・・・・」寝かされている

ヴァージェ「どうしたの二人とも・・なんで私の隣同士で?」

メリュジーヌ「ヴァージェ・・どうやら私達、どこかで重い病気に掛かったのかもしれないんだ・・」

ヴァージェ「びょ、病気ですって!?」

バーゲスト「今、ナイチンゲールさんが私達に煩った病気を調べている所なんだ・・」

ヴァージェ「そんな・・・私、アルトに迷惑をかけたくないと思っていたのに・・」

アルト「心配するなヴァージェ?必ず治るって!」

ヴァージェ「えぇ・・そうしてもらいたいわ・・。」


ナイチンゲール「・・・検査の結果が出ました。」

今日はここまでです。

ヴァージェ達の身に起きた事を、ナイチンゲールはなんと言う?

ナイチンゲール「ヴァージェさんが倒れたの原因は、急激な女性ホルモンの変動によって起こる貧血による物。」

ナイチンゲール「メリュジーヌさんにおいては同じように女性ホルモンの変動による吐き気が原因と思われます・・。」


ナイチンゲール「ミスター三澤さん、貴方は彼女たち3人の夫として彼女たちに申し訳ないと思っていますか?」

ナイチンゲール「彼女たちのこの状態で長旅を強行するとは、彼女たちを酷使するような事をしてると言うことです。」

アルト「そ、それは・・・」

ヴァージェ「あんた!ナイチンゲールだか知らないけど、アルトを攻めたりしないでくれるかしら!?」

メリュジーヌ「病気に気づかなかった私達が悪いの!アルトは悪くない・・」

アルト「みんな・・・」


ナイチンゲール「そんなの言い分けに過ぎません。」

ナイチンゲール「聞けば、ブリテン異聞帯の森の中でミセス・バーゲストが倒れたと言いますし・・。もしもの事があったらどうするおつもりだったのでしょうか?」

バーゲスト「そんなに酷い病気にかかっていたのか、私達は?」

ナイチンゲール「はぁ・・ブリテン異聞帯の妖精とはそのようなお方だったのでしたか・・。ひどいもなにも・・・・」



ナイチンゲール「『おめでた』と言うのも知らないとは・・・」二コッ!

メリュジーヌ「は、はぁ~・・・えっ?」

バーゲスト「な、なんですかその・・『おめでた』と言う病とは?」

ナイチンゲール「先代・次代と言っている貴方たち妖精にはわかりませんが、『おめでた』は病気ではありませんし、あなた方は病気にかかっていません。」

アルト「と言いますとそれは・・・」


ナイチンゲール「ミスター三澤さん・・貴方はもうすぐ『父親』となるのですよ。」

アルト「!!?。それってまさか・・・」

ナイチンゲール「はい。ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌさんのお腹・・正確には彼女たちの子宮の中に新たな命を宿している事を確認しました。」

ヴァージェ「えっ・・・・・」

ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ「えぇぇぇ~~~~~!?」驚く


ナイチンゲール「驚くのも無理はありません。妊娠というのは外観や簡易の魔術だけで確認するのが難しいですので・・」

ナイチンゲール「貴方たちが経験した立ちくらみ・吐き気・むくみとかは妊娠した時の初期症状でして、時間がたてばもう起こりませんので・・」

ナイチンゲール「あまりお腹の膨らみが目立ちませんが、3人とも妊娠4ヶ月の経過が見られますので・・。しばらくの間、このカルデアで安静をした方が良いと思われます。もっとも・・」

ナイチンゲール「現実世界の人間と異聞帯の妖精の間に出来た子供など・・現状史上初の出来事ですので、どうかご理解をお願いします。」


ダ・ヴィンチちゃん「なんとめでたいことだ!!異世界同士のカップルでも珍しいのに、その子供を拝める事が出来るとは・・万能の天才の性がうずくわぁぁ~!!」

シータ「はい!!ナイチンゲール様も史上初の事で驚かれた事でしょうが、冷静に対処して良いですわね。」

ナイチンゲール「サーヴァンド同士だけでも人類史上、類も見ない事なのに3人・5人と産んでいるミセス・シータとミセス・マーリンがいますから、もう驚きませんよ・・。」

プロトマーリン「あぁ、そうだったわ・・。」

3人(ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ)「・・・・・・」お腹(子宮部分)に触れ・・


メリュジーヌ「新婚初夜の時にアルトの赤ちゃんが欲しいと願ったが、まさか本当にアルトの赤ちゃんを身籠もるとは・・」スリスリ・・

バーゲスト「信じられない・・。私とアルトの子供を本当に孕むとは・・」スリスリ・・

アルト「ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ。本当に俺たちの子供がこの中に・・」そっと触れる

ヴァージェ「えぇ・・。実を言うと私、アルトと私の赤ちゃんを身籠もった事をいち早く気づいていたんだよね・・。」

バーゲスト「気づいていただと!?では何故、その事をアルトに言わなかった・・」

ヴァージェ「言えるわけ無いじゃない!!あの女王モルガンがいる妖精國にいる状況で・・」


ヴァージェ「私、ベリル・ガットという汎人類史から来たモルガンの婚約者からその世界の話を聞いて人間の文化を知るようになったの。」

ヴァージェ「その中には赤ちゃんがどうやって出来る事やエッチな事なんかのも含まれていてね・・ヴェールズに行く前の吐き気で、そうかなって思ってたんだけど・・・」

ヴァージェ「私が妊娠したと知ったら、アルトは私のために旅を辞めちゃうかもしれないし、皆の足手纏いになっちゃうと思ってたから・・」

メリュジーヌ「ヴァージェ、貴方はそこまで私達のことを・・・」

ヴァージェ「・・それに思い出したの。モルガンに愛されていなかった私が先代、魂の記録に残っていることを思い出したの・・」
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ヴァージェ「私の真名はバーヴァン・シー。落ちこぼれで役に立てない私は皆の為に浪費されることで皆が楽になれる良い事だと言う事を・・」

ヴァージェ「魔女でお母様と言っていたあのモルガンが何度も見つけてもなお、私は死んでいく形なのです。」

ヴァージェ「村の皆のバーヴァン・シー。いつも笑顔のバーヴァン・シー。アルトと2人の妻のバーヴァン・シー。」

ヴァージェ「『人の善いの私』は、生きているだけで皆の雑巾となっていくから・・」


プロトマーリン「・・どうやらこのバーヴァン・シーって言う妖精、とんでもない``訳あり..を抱えているらしいなぁ?」

シータ「ヴァージェさん、そんな辛い過去をお持ちでしたとは・・」

バーゲスト「ヴァージェお前、トリスタンの名を着名する前はそんな過去を持っていたのか・・・」

メリュジーヌ「ヴァージェ・・・」

アルト「・・・・・・・・」


アルト「(モルガンがヴァージェを自分の娘として近くに置いていた理由がわかったぞ。モルガンは先代の彼女と繋がりがあるんだ・・)」

アルト「(モルガンとヴァージェの間に何かの繋がりがあって、彼女の幸福をモルガンが望んでいたから敢えて彼女を悪逆と残忍の妖精へと教育させたのか・・。)」

アルト「(でも何故モルガンは気づかなかったんだろうか?ヴァージェの幸せを思うのなら他にも方法があったはず?それが出来なかったのはあの世界の妖精のせいだからだったんだ・・)」

アルト「(だが俺は違う。俺は俺の世界にいる人でなしの奴らとあの世界の妖精達とは違う!!俺は俺のやり方でヴァージェを・・バーヴァン・シーを本当の意味で幸せにして見せる!!)」

アルト「(バーゲストやメリュジーヌも幸せにする!!あのブリテン異聞帯を真の意味で救ってみせる!!俺はそのためだけにあの世界に転移されたんだ・・。)」


アルト「・・・・・・・・・・・」ヴァージェを抱きしめる

ヴァージェ「アルト・・・」

アルト「ヴァージェ、君はもう残忍で悪逆の『妖精騎士トリスタン』でも落ちこぼれで役に立てない『バーヴァン・シー』でもない・・俺の妻『ヴァージェ』だ!!」

アルト「君がどんなに言おうとも・・俺はヴァージェを愛し続ける!!ヴァージェを何度も守り続けるよ!!」

ヴァージェ「アルト・・あなたは・・」ウルウルウル・・(涙を流す)


アルト「それに君はもう、君のお腹に宿った俺とヴァージェの子供のお母さんだ・・。モルガンとは全く違う意味で・・」

ヴァージェ「私が・・お母さんに・・?」

シータ「そう。あなたはお腹に赤ちゃんを宿した時点で、あなたは先代のあなたとは全く違うあなたとなったのですよ?」

バーゲスト「そうだ!ヴァージェはもう皆の雑巾にならなくて良い・・お前はその孕んだ子供の母親になる事だけを考えるがいい!!」

ヴァージェ「バーゲスト・・・」

メリュジーヌ「それに私達がついている。バーゲストも私も、アルトの間に出来た赤ちゃんを身籠もっているのだから。」

ヴァージェ「メリュジーヌ・・・」

アルト「そうだヴァージェ。もう俺たちの心配をしなくても良いから・・・」


アルト「ヴァージェ、俺の子供を産んで欲しい・・」

ヴァージェ(バーヴァン・シー)「あぁ・・アルト・・・」ポロポロ・・(涙が止まらない)


ヴァージェ「ウゥゥ~・・グスン・・」涙を拭きながら

ヴァージェ「ありがとうアルト・・。また貴方に助けられちゃったわね?」

ヴァージェ「私はもう皆の為に自分を酷使することはもうしないわ。私、これから身体のことを気をつけながら・・」

ヴァージェ「アルト、必ず元気な貴方と私の赤ちゃんを産んでみせる!!」

アルト「ヴァージェ・・本当にありがとう!」再び抱きしめる


バーゲスト「私もアルトの大事な妻だ。必ずアルトと間に出来た赤子を産んでみせよう!!」

メリュジーヌ「私も・・元気で可愛い赤ちゃんを産めるように頑張るから!!」

アルト「バーゲスト、メリュジーヌ・・」二人も抱きしめる


プロトマーリン「決まりだね!アルト達彼らを、しばらくこのカルデアに置いてあげて行こうじゃないか!」

ダ・ヴィンチちゃん「あぁ!幸いにも召喚ルームからあのブリテン異聞帯への道はまだ繋がっているから、その調査をしながらいつでも向こうに帰れるように手配をしておこう。」

シータ「はい!!ヴァージェ様、バーゲスト様、メリュジーヌ様、アルト様。」

シータ「このカルデアに住む間、貴方たちがとても素晴らしい母親と父親になれるように『カルデアママ友クラブ』の会長であるこのシータがあなた方をサポートさせてあげますね?」

アルト「はい。しばらくの間、よろしくお願いします。」

ラーマ「あぁ!!」


マスター「しばらくの間、とても賑やかになりそうだね・・。」

ぐだ子「あのぉ~?それで今後のガチャは・・」

マシュ「ぐだ子さん、貴方はしばらくガチャ禁止です!!」

ぐだ子「!!!!!!」真っ白となる
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
別れの後に訪れた新たな出会い・・・アルト(亮太)達とシータ達の出会いは偶然であり・奇跡と言っても良い。

アルト達のブリテン異聞帯の旅はいったんストップするが、これはこれで良い判断だ。

3人の妖精妻(ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ)のお腹に身籠もった赤ちゃん達こそ、ブリテン異聞帯を真の意味で救う鍵でもあり・・

彼女たちにとっての大きな分岐点でもあるからね。それに・・

その間、ブリテン異聞帯(妖精國)では今・・・アルトと同じ『人間』であるあの『妖精騎士アグラヴェイン』によって・・

ある場所が一度、とんでもない事になろうとしているのだから・・・(語り:プロトマーリン)

>>3
登場人物(ラーマとシータの世界)
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〔シータ〕
・この世界の主人公であり、ラーマの妻で5人の母親
・クラスはアーチャー。
・マスターの主力サーヴァントのメンバーだが、子育てで休みがち
・クシャとラヴァ(双子の姉妹)、アーシャ(三女)、ラーナ(四女)、シーダ(五女)の5人の娘がいる
・カルデアママ友クラブの会長。
・家族みんなで人類史を守ることが彼女の夢

〔ラーマ〕
・ご存じシータの夫、5人の娘の父親
・クラスはセイバー
・基本、カルデアの事務仕事をこなしており、グレイル・ウォーには参加しない
・シータをとても愛しており、家族もまた彼の一番の宝物
・そのため、シータや家族を傷つけられるとブチ切れる癖がある

〔プロトマーリン〕
・シータの友人。カルデアママ友クラブの委員長。
・クラスはキャスター
・とても頭が良い為、カルデアのサポートをしている
・夫にプロトアーサーがいて、ヒロインX(長女)・ヒロインX〔オルタ〕(次女)・ユーサー(長男)の子供がいる
・魔術で隠しているが、夫の影響でVカップの爆乳おっぱいの持ち主

〔マスター〕
・ラーマとシータの世界のカルデアのマスター。シータの上司
・マシュとは恋人。
・人一倍の絶倫だが、シータやプロトマーリンのような人妻には手を出さない紳士。
・最近、妹のぐだ子に手を焼いている

〔ダ・ヴィンチちゃん(星4ライダー)〕
・クラスはライダーのシータの上司その2
・いつも発明をしている

〔ジャック・ド・モレー〕
・ロスト・エルサレムから連れてこられたシータの部下
・クラスはセイバー
・カルデアの金庫番が彼の仕事
・独身の為、シータやプロトマーリンみたいなラブラブバカップルが大嫌い
・その事でシータにいじられ、いつも不幸な目にあっている

〔ぐだ子〕
・マスターの妹。
・カルデア経営の居住空間『カルデアス島』の管理人。
・極度の聖晶石召喚(ガチャ)中毒者。
・ただし幸運E(0)の為、いつも結果は爆死

〔エウロペ〕
・シータの友人。カルデアママ友クラブの一人。
・クラスはライダー
・グレイル・ウォーには参加しないが、カルデアのサポートをしている
・夫(名称不明)と娘二人の母親

第17節:エディンバラ地獄変
ーーーーーーーーーーーーーーーー

人は自身の存在をこの世の誰かに認知してもらうように努力したり、伝えたりして、誰かに共感や注目されようとする存在である。

それは善であれ、悪であれ、目立ちたいだけであれ、野望のためであれと、誰も求めていようがいないようが・・

有名人や政治家にとって誰かに共感と注目される事が自分にとっての快楽だと信じきっているのです・・


そんな注目を浴びたり、権力の我が物とする上流階級の人間の存在がとても嫌いなのです。

私は生まれた時から、誰かへの共感能力が欠けていると教えられた事がありますが・・

私にとって人間とは自分自身しか存在せず・・私の見える者はみんな、人の形をした汚い『何か』なのです・・。

小さい頃は何事もなかったのですが・・体と心が成長し、あらゆる知識を身に付けていく内に、人の形をした汚い『何か』に変わっていくのです・・


私にとって、政治とか流行とか信念とかなんかどうでも良いのです。ただ私は自由に行きたいだけなのです。

汚い何かの話なんか聞きたくもありません。そんな話を聞いている人は、聞いている内に・・・

私の両親も親戚も友達も同僚もみんな・・『汚い何か』になっていくのですから・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ある電車の中で・・・


OL(名前:■■■■■■)「・・・・・・・」チラりっ・・

非モテ病の男1「おう・・おぅぅ~~~!!」パンパンパン!

ギャル「アッ、アッ、アッ、アァッ♡」パコパコパコ♡

OL「・・・・・・(セックスしないと死んでしまう病の男め・・・)」


私は今、少子化高齢化によって発した病(通称:非モテ病)に発病した男とそれを治す義務をこなす女性達に絡まれています。

非モテ病の発病者には何を言われようと近くの女性はその男とセックスをしないといけない法律があるのです。

完治には妊娠させるしかないと言いますが、私にとってそれはとても嫌な事なのです・・


アナウンス「次は○○○駅で~す。」

OL「・・・・・」降りようとする

非モテ病の男2「頼む・・早く抱かないと死んじゃうよぉ~~!!」脱がせようとする

OL「・・・・」ガシッ!(蹴りを入れる)

非モテ病の男2「アだぁっ!?」蹴られる


プシュゥ~・・(電車のドアが開く)

OL「・・・・チィ、遅刻するじゃない。」降りる

非モテ病の男2「ま、待って・・・」

OLは男の要求をのまずに立ち去り、電車のドアが閉まる・・・


非モテ病の男2「ウゥゥ・・・???」何かを見つけ・・

パチパチパチ・・ジュボォォ!!(灯油が入ったペットボトルが燃え始め・・)

非モテ病の男2「ヒィィ!?」


チュドゴォォ~~ン!!!(電車が爆発する)

燃える電車の中で・・・


燃える非モテ病の男1「アァ、アァァァ~~~!!!」炎上する

ギャル「アァァァ~~~!!」炎上する

非モテ病の男2「アァァァ~~~!」炎上する

燃える電車の中は炎の地獄へと化していった
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駅のホームで


ピポパポ、プルルルル~~・・(電話をかけるOL)

OL「すみません!○○○駅の所で火災がありまして・・・」

OLは燃え上がる電車の前で消防に通報する


セックスしないと死んでしまう病(非モテ病)は偶然の一致なのか、この火災で死んだ焼死体の中から大量の抗体が見つかり・・

作られたワクチンからこの病はこの世から消滅し、法律の対象から外されたのであった・・
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別の日・・とある会社で


会社の社長「■■■君、君はとても優秀な社員だと思っているよ?」

OL「えぇ、わかっております。」

会社の社長「しかしねぇ・・君が我が社が指示してる党の議員が君に殺されたと疑いがかけられていてな!」

OL「何を言っているのですか!?私はなにも・・・」

会社の社長「それに君の過去を調べてみたが、とんでもない事が発覚した。君は生まれつき、共感能力が低いそうだな?」

OL「!!?」

会社の社長「私の考察するに、君にとって嫌いな奴らを誰かに疑われる事も無く殺害を繰り返してきたと想定しているんだ。」

OL「・・・・・(探偵を雇ったのか。)」

会社の社長「君の才能・頭脳・行動力。その優れた物を持っていながらも社会に適用出来ない『サイコパス』だったとは・・」

会社の社長「君という人材のなくすのは惜しいが、君みたいなサイコパスは社会から隔離しなければならないのだよ!!」

OL「!!!!!!」殴ろうとするも・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドォォ~~ン!!(辺りが真っ暗になって)


汚い何かの軍団「ぐぅぅぅ~~!!」

OL「!!?」


焼死体の男「よくも俺を殺してくれたなぁ~~!!」

両親の死体「■■■■■~~~!!」

汚い何か達「■■■■■■■■■■■■■■~~!!!」

OL「あぁ・・あぁぁ~~!?」


バキッ!ボキッ!ガジュッ!ゴジュゥッ!(OLが汚い何かにメタメタにされる)

OLは汚い何かに取り囲まれ、身体をバラバラにされながら殺されていった・・・

エディンバラの宿屋


妖精騎士アグラヴェイン(■■■■■■)「・・・・・・・」目が覚める

妖精騎士アグラヴェイン「・・・またあの夢か・・。」

妖精騎士アグラヴェインは昨日見た夢に不快感を抱きながら起き上がるのであった


宿屋の従業員「おはようございますマクーラ様。ぐっすり眠れましたか?」朝食をお出しする

マクーラ(妖精騎士アグラヴェイン)「えぇ。とてもぐっすりとね・・・この枕のおかげでね。」

宿屋の従業員「そうですかぁ~!是非とも、その枕をうちの宿屋にも欲しいものですねぇ~?」

マクーラ「そうですか。今ならお安くしますのでこの機会にお買い上げいただけると・・」

宿屋の従業員「本当ですか!!では支配人に相談しますね!あとそれと、朝食はこちらになります!」朝食を置き、部屋を出る

マクーラ「えぇ・・ありがとう。」カチャッ!ゴクゴクッ!(ココアを飲む)


部屋にはマクーラ(妖精騎士アグラヴェイン)以外いなくなり・・

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・さて、今日はどう動くか?」食べながら考える
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エディンバラ 街の大通り


エディンバラの住人達「ワイワイガヤガヤ・・」

マクーラ(妖精騎士アグラヴェイン)「・・・・・・。」


妖精騎士アグラヴェイン「(北の妖精の国:エディンバラ。初代王の氏族長である妖精マヴが作った北の領地。

大昔の北の妖精達は遊牧民族のような妖精で一つの土地に留まらない暮らしをしていたが・・

マヴの指導の下、エディンバラはこのような一大都市へと発展を遂げ・・・

現在、マヴの次代の妖精『ノクナレア』がエディンバラを統治していると言う事は現地民から得た情報の一つだ・・。

(『王の氏族』の中には南部から逃げ出した妖精とか、バラバラの種族で構成されている。

恐らく王の氏族長である『ノクナレア』の亜鈴の力と思われる可能性が高い。)」


マクーラ(妖精騎士アグラヴェイン)「(エディンバラにはシェフィールドと同じやり方で忍び込んだのは良いが、警備が厳重なのがやっかいなのだからなぁ・・・)」

マクーラ「(偶然にもノクナレアは今、戦いの疲れを癒やすために城に戻ったとの話を耳にしたが・・ここからどう城に入るのか・・?)」


エディンバラの衛士1「通っても良いぞ!」門を開ける

大量のチョコレートを載せた荷車を運ぶ行商人の妖精達が門から入っていく・・


マクーラ「・・・・(あそこが運送口ね。)」確認する

今日はここまで。

妖精騎士アグラヴェインはノクナレアに会って何をするのか?

北の妖精「モース病に罹っている妖精がいれば、すぐ保護し、連れてきて欲しい。早期であれば十分に治療可能だ。」宣伝する

北の妖精「モース病患者の受付はここでも可能だからな。」

マクーラ「(モース病発病者の受け入れもやっているのかノクナレア。これは使えると思うが・・・)」周りを見渡し・・


チャラいエルフの妖精「♪♪♪♪♪♪」口笛吹きながら歩いている

マクーラ「・・・・(アレにしよう。)」その妖精の後を追う
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エディンバラ 路地裏


チャラいエルフの妖精「フフフ~ンと、ノクナレア様は必勝の女王で尚且つ体型も美しくエロいんだよなぁ~!」

チャラいエルフの妖精「いつか俺の所に現れて、彼女の側近になれたら良いのになぁ~・・」


サラサラサラァァ~~・・・(黄色い砂が這い上がってきて・・)

チャラいエルフの妖精「♪♪♪♪♪♪」気付いていない


ガバッ!!(横から何かが襲いかかる)

チャラいエルフの妖精「ーーーーーーーーー」連れさらわれる
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エディンバラ ノクナレアの城:運送口

エディンバラの衛士1「・・・・・・ん?」何かを見つける


マクーラ(妖精騎士アグラヴェイン)が頭だけ出して袋詰めのチャラいエルフの妖精をソリに乗せて運んできた

マクーラ「すみません!!こちらでモース病の受け入れをしていると聞きましたが・・」

エディンバラの衛士2「なんと!ならすぐに運びだそう・・君、そこで待っていなさい!」

マクーラ「いえ!彼は私の・・ノリッジからの大事な部下です!せめて彼と私を王の氏族に迎えてくれませんでしょうか?一生懸命働きますので・・」

エディンバラの衛士1「南部からの亡命者か・・。良いだろう、ちょうどノクナレア様が英気を養うために城に一時ご帰還している。」

エディンバラの衛士2「幸運だな、これで貴方たちは『王の氏族』の一員だ。」

マクーラ「ありがとうございます!良かったわね、これで貴方は救われるよ!」

チャラいエルフの妖精「ウゥゥ・・・・」昏睡状態


マクーラ「それと・・これは私からの気持ちです。どうぞ皆さんで食べて下さいね。」差し入れの果物を渡す

エディンバラの衛士1「あぁすまないな。わざわざ急いでいるというのに・・」受け取る

エディンバラの衛士2「では、どうぞこちらに・・」マクーラを案内する

マクーラ「はい。」ソリを引っ張る

マクーラは衛士に案内されるように急いでノクナレアの城に向かっていった


エディンバラの衛士1「・・・しかしわざわざ差し入れを持ってこなくてもねぇ?」差し入れを確認するも・・


ブシュゥゥ~~!!(夢の砂が襲いかかり・・)

エディンバラの衛士1「ーーーーーーーーーー」バタン!(砂を浴びて、眠るように倒れる)

ノクナレアの城 城内


エディンバラの衛士2「こちらでお待ちを。係の者をお呼びしなければ・・・」

マクーラ「!!!!」バシャ~ン!(夢の砂を振りかける)

エディンバラの衛士2「!?っう・・・」ドサッ!(眠るように倒れる)

マクーラ「・・・・・・」ガウンを脱ぎ始め・・


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」騎士の姿へ着替えた

タッタッタッタッ!(走り出す)

城に潜入に成功した妖精騎士アグラヴェインは、ノクナレアを探しに走り出す
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ノクナレアの部屋の前の廊下


警備兵「・・・・・・・」仁王立ち

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」近くで様子を見る

ノクナレアの部屋の前には警備兵が厳重な警備を施していて・・


妖精騎士アグラヴェイン「(厳重な警備がここにも・・あそこにノクナレアがいるのね?)」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」サラサラァァ~・・(夢の砂を出し・・)


シャラシャラァァァ~ン(警備兵の上に夢の砂を塗す)

警備兵1「ぅぅ・・。なんか・・眠気がァァ・・」ドサッ!

警備兵2「お、おい!?勝手に寝るんじゃ・・・」ドサッ!

警備兵3「ーーーーーーー・・・」ドサッ!

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」部屋へと向かう

警備兵を眠らせた妖精騎士アグラヴェインは静かにノクナレアの部屋へと入っていった・・
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ノクナレアの部屋


ギィィ~~・・(ドアを静かに開ける)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」辺りを見渡す

部屋には誰もおらず、ノクナレアの服が散乱していた


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」部屋を捜索する

妖精騎士アグラヴェイン「(この様子だと、彼女は部屋に入ってそう時間は立ってないはず・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「(相応の戦闘が無い限りは、このように服を散乱する彼女では無い・・それほど疲れているのか?)」


パシャァァ~~ン、チャプチャプ・・(水しぶきの音)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・(とすれば、彼女は湯浴み中か。)」

妖精騎士アグラヴェインは静かに彼女がいる部屋の浴室へ向かった

ノクナレアの部屋:浴室


チャプン、チャプチャプ・・(お風呂の水が揺れる)

ノクナレア「フンフフフ~ン♡」お風呂に入ってる

ノクナレア「ふぅ・・やっぱり、遠征後に浸かる泡風呂は気持ちいいわぁ~♡」チャプチャプ、プルン♡プルン♡

ノクナレア「・・・フゥゥ~~。」手にある泡を飛ばす

泡風呂に浸かり、遠征の疲れを癒やしつつ身体を洗うノクナレア


タッタッ、プチャ・・プチャ・・

人影(妖精騎士アグラヴェイン)「・・・・・・・」

ノクナレア「フンフフフンフ~ン・・・・!?」鏡に移る人影を見て・・


バシャァァン、フン!!(立ち上がって、ブラシで湯気を払う)

人影→妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」立っている

ノクナレア「誰!?あたしが湯浴みしている姿を覗きに来る物好きな妖精が来ているなんてね?」おっぱいを隠す

ノクナレア「貴方、どこから入ってきたの!?私の裸を見に来たって様子ではないわね?」

妖精騎士アグラヴェイン「覗きに来たのではない・・貴方に重大な用があって来た。」

ノクナレア「そう。なら少し向こうで待っていなさい・・今、湯浴みを済ませるから・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そう。どうぞごゆっくり・・・」


妖精騎士アグラヴェインはそのまま、浴室から出ていった
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ノクナレアの部屋


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」ソファに座っている

ノクナレア「・・・・・・・」バスローブ姿で現れる


ギシィィ・・(ノクナレアがソファに座る)

ノクナレア「貴方・・ここらでは見かけない妖精ね?名はなんというの?」

妖精騎士アグラヴェイン「妖精騎士アグラヴェイン。数日前に女王陛下よりアグラヴェインの名を着名した新人騎士です。」

ノクナレア「女王陛下・・モルガンの事ね?貴方はどういう理由でこのエディンバラに無断で入ってきたのかしら?」

妖精騎士アグラヴェイン「私はモルガン陛下から、エディンバラへの査察命令を極秘に下されましてね・・。」

ノクナレア「査察命令ですって?」

ノクナレアの部屋の外では・・

サラサラァァ~~・・


北の妖精達「・・・・・・」起き上がる

妖精騎士アグラヴェインの夢の砂によって倒れた北の妖精達が、何かに操られる形で起き上がり始めて・・
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ノクナレアの部屋では・・


妖精騎士アグラヴェイン「先週、ソールスベリーでの『予言の子、発見の誤報』から始まり・・妖精騎士ガウェインが突如としてご乱心の振る舞いをし、その2日後にキャメロットに戻る途中に行方不明となりまして・・」

妖精騎士アグラヴェイン「その次の日にはグロスターで火災が発生し、ムリアン様が保管し・女王陛下に献上予定でした宝石等が火事場泥棒によって盗まれ・・

妖精騎士アグラヴェイン「妖精騎士トリスタン様もまた、グロスターの火災の際に行方不明となりました。」

妖精騎士アグラヴェイン「この二つの事件の詳細から、女王陛下は犯人をノクナレアを含むエディンバラの妖精達が関与しているのではないかと思われています。」

ノクナレア「ふ~ん、2人の妖精騎士の行方不明に献上品の強盗ねぇ・・・。」


妖精騎士アグラヴェイン「ノクナレアさん。エディンバラの領主である貴方が、このような卑怯な手を使ったと知れれば・・陛下に対する宣戦布告はおろか、エディンバラの民が貴方に対して不信感を抱く可能性があります。」

妖精騎士アグラヴェイン「王の氏族の長である以上、貴方を慕う民に疑われる訳にはいかないでしょうね?」

ノクナレア「そうね。私にとってエディンバラに住む住民達は皆、私の血を与えられた『王の氏族』よ。忠誠を失うわけにはいかないわ・・」

ノクナレア「ですが、私は北の妖精達に対してそのような行いや指示はしていないわ!何かの間違いよ!」

妖精騎士アグラヴェイン「なら、それを証明するものはありますか?」

ノクナレア「えぇ、あるわよ!」


ノクナレア「私がエディンバラから北部平原の境界線へ遠征していた時、一人もその境界線を越えずに隊列演習をしていたわ。」

ノクナレア「南部からの逃亡者もまた。私が作った条例の元で出るものを許さなかったし・・エディンバラ在住の兵士も南部への渡航は見ていないと言っているわ!」

ノクナレア「それに王の氏族であるエディンバラの妖精達は、私に忠誠を誓っている以上・・チョコレート畑への渡航を除いて南部へ私の許可無しで行こうとはしないわ!!」

妖精騎士アグラヴェイン「そうですか。あくまで貴方を含む北の妖精達は、この二つの事件に関与していないと?」

ノクナレア「そうよ!!真っ先に私を疑うようじゃ、モルガン陛下はそれほど私達の存在を恐れているって事を意味しているのね。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」


ノクナレア「貴方に一つ教えてあげるわ。2日前、シェフィールドから使いが来てね。打倒モルガンの連合軍を結託しようとある作戦を企てて来たのよ?」

ノクナレア「ボガードにしては頭の良い作戦で、成功は間違いないと言ってたからね。」

ノクナレア「作戦を詳しく知りたいと思い、後からエディンバラに来る予定よ。それに同行してた妖精の中に『チョコレートの妖精』と名乗る妖精がいてね・・」

ノクナレア「私はその子の事が気に入ったから、彼女をチョコレート大使としてエディンバラに住ませることにしたのよ!」

妖精騎士アグラヴェイン「『チョコレートの妖精』かぁ・・。作戦を知りたいと言うからには、その誘いには賛同したと?」

ノクナレア「えぇそうよ?勝てる可能性があるなら、私はそれに突っ込むまでよ!」


ノクナレアは妖精騎士アグラヴェインの前に立ち・・

ノクナレア「妖精騎士アグラヴェインだが知らないけど・・湯浴み中の私の裸を見るとは、良い度胸をしてるわね?」

ノクナレア「女王ノクナレアの名において、貴方のような覗き魔に罰を下します!」

ノクナレア「国城侵入罪・迷惑防止条例違反・公務執行妨害罪・女王侮辱罪で星4つ!」

ノクナレア「秘密を知った以上・・このシェフィールドの件が終了するまで貴方を檻に閉じ込め、刑執行後もこのエディンバラでの生活を命じるわ!!」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「新たに着名した妖精騎士である私を捕まえられると?」

ノクナレア「えぇ!妖精騎士が3人もいない上にあなた一人が私の領土にノコノコと来ているから、私の軍兵なら・・」


ワァ~~キャァァ~~!!(外からの悲鳴)

ノクナレア「???。なにやら外が騒がしいわね?」窓の前に向かう

妖精騎士アグラヴェイン「そうね・・・私に構う前に、まず自分の氏族の心配をした方が良いかと?」ニヤッ・・

ノクナレア「!!?」シャッ!!(窓のカーテンを開く)

ノクナレアが窓から目にしたのは・・・


ノクナレア「こ、これは!?」驚く
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ノクナレアの城の外では・・・


ジュワァァ~~ザラザラザラァァ~~!!(ピンク色の砂が宙を舞い・・)

裸の住民1「アァァ~~、もっと!!もっとついてぇぇ~~!!」パンパンパン♡パコパコパコ♡

裸の住民2「オォォ~~!!ホッ、ホッ、ホッ、ホッ!」へコへコへコ♡

裸の住民3「いやぁぁ~~やめて!痛い痛い痛い!その汚いのを入れないでぇぇ~~!!」バチュバチュバチュ♡

裸の住民4「おほぉぉほぉぉ~~!!レイプ良い~~犯すのサイコォォォ~~!!」ズブズブズブ♡


エディンバラ周辺が強姦と乱交で大パニックとなっていた・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
城の中では・・


ノクナレア「一体どうなっているの!?あなた、私の氏族達に何をしたの!?」(怒)

妖精騎士アグラヴェイン「彼らは私の能力による催眠術を受けているのよ?とっても楽しい夢を見ているのよ?」

ノクナレア「アグラヴェイン・・・あなたは一体!?」

妖精騎士アグラヴェイン「言ったよね?私は新たにモルガンからアグラヴェインの名を着名した妖精騎士だと・・」


妖精騎士アグラヴェイン「私の宝具『子守歌・眠り誘う夢砂の精(スリーピング・ザント・ドリーミング)』は私の使役する砂を浴びた者を眠らせ、対象の夢を操作することが出来る大衆宝具・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「夢を見ている者は必然的に夢遊病に陥り、現実でも夢と同じ行動をするように身体に信号を送っているのよ?」

ノクナレア「民を眠らせて夢を操るなんて・・それって洗脳するのと同じじゃない!?」

妖精騎士アグラヴェイン「そうか?気持ちが変わりやすい妖精にとって完璧に言う事を聞かせるには、このような方法が最適だと思っているわ。」

ノクナレア「なんですって・・クゥゥ~~!!」ググググゥゥ~~!!

ノクナレア「衛兵!衛兵!早く私を守りなさい!!」


・・・・・・・・・・・・(エディンバラの衛士が来ない)

ノクナレア「!!?そんな・・北の妖精で構成された衛士達は私に絶対の忠誠を誓っているはず・・どうして!?」

妖精騎士アグラヴェイン「衛士達はあなたを裏切ってはいませんよ?ただ彼らは夢を見ているだけ・・。」


バタンッ!(操られた北の妖精達が入ってきて・・)

操られている?北の妖精達「Weeeeeeeei!!Uooooooooooo!!」シコシコシコ!!

ノクナレア「!!?。ちょっと、私の目の前でそのいちもつをいじるのはやめなさい!?どうしたの!?」驚く

妖精騎士アグラヴェイン「彼らは夢を見ているのよ。夢の中であなたと性交している夢をね?」

ノクナレア「夢を見ているって・・。貴方たちは・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「意思のある者。夜、夢を見るのは誰でも自由なのだからね?」
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北の妖精達が見ている夢の中


ノクナレア(夢の人物)「来なさい♡貴方たちの太くなったそれを・・私のこの身体でいやしてあげる」くぱぁぁ~♡

北の妖精達「Weeeeeeeeei!!」シコシコシコ!!

北の妖精達が一斉にノクナレアに向かって飛び込んでくる・・


ノクナレア(夢の人物)「アッハァァァン♡そう、そこよ♡もっと・・♡もっと私を犯してぇぇ♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡

ノクナレア(夢の人物)「「アァァァ♡アン♡アン♡アン♡アン♡ハァァァ~♡」パチュ♡パチュ♡シュコ♡シュコ♡シュコ♡

北の妖精達「ノクナレア様ぁぁぁ!気持ちいい!気持ちいイィィ!!」シュコ♡シュコ♡シュコ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

ノクナレア(夢の人物)「ハァ♡アァァ♡アン♡アン♡アン♡アン♡」ズブッ♡ズブッ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
現実では・・・


ノクナレア「アァァ~~!?いやぁぁ!?辞めて!!辞めて~~!!」ジュボジュボジュボッ♡(レイプされている)

北の妖精達「Weeeeeeeeei!!」ズリュズリュズリュ♡

ノクナレア「イヤァァ!辞めてぇぇ・・私を犯さないでぇぇ~~!!」ジュボジュボジュボッ♡


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」

ノクナレア「あなた!!このままでは済まさないわよ!!」

妖精騎士アグラヴェイン「なに?なにが済まされないって?」

ノクナレア「あなた・・あなたは必ずこの私の手で復讐して・・ムグゥゥ!?」チンポを口に入れられる

北の妖精達「Weeeeeeeeei!!」グプッ、グプッ、グブッ!

ノクナレア「ンンッ!ンンッ!ンンンンン~~~!?」グプッ、グプッ、グブッ!

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・」部屋から出る


ギィィ~~バタン!!

事を終わらせた妖精騎士アグラヴェインはノクナレアの部屋を出て、部屋の扉を閉めるのであった
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ノクナレアの城:大聖堂


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・フフフッ!」

妖精騎士アグラヴェイン「ウフフフフ、アハハハハハハハ~~!!」

妖精騎士アグラヴェイン「よしっ!よし、やったぁぁ~~!!」歓喜する

妖精騎士アグラヴェイン「サイッコォォ~~!!こういう良い事をやり遂げたのってほんっと久しぶりだわぁぁ、アハハハハハハ!!」


自分で計画した事をやり遂げ、思わず歓喜歓声を上げる妖精騎士アグラヴェイン(■■■■■■)

妖精騎士アグラヴェイン「この夢を操る力で妖精達を非モテ病の奴らと同じような光景を再現するなんてねぇ~~!!」

妖精騎士アグラヴェイン「これであいつらを炎で焼いてやるのも良いかしらねぇ~~?パコパコしながら焼け死ぬ光景はどんな感じなのかしらねぇ~~アハハハハハハ!!」

妖精騎士アグラヴェイン「アハハハハハハ・・・・」鏡に映る自分を見て・・


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・う、うん。」落ち着きを取り戻す

妖精騎士アグラヴェイン「いけない。久しぶりの虐殺ぶりについ我を忘れてしまったわ・・」

妖精騎士アグラヴェイン「さて、モルガン陛下に状況を報告しなければ・・・」ある物を取り出し・・


キィィン、キラァァァン!!(空鏡が起動する)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・これでよし。」マスクをつける
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
キャメロット 玉座の間


書記官イットリー「陛下。ただ今、『王の氏族』のノクナレア様の鏡に反応がありました。認可いたしますか?

モルガン「よい。映せ。」

書記官イットリー「は!『空鏡』、こちらに!」


妖精騎士アグラヴェイン(空鏡)「おひさしぶりでございます、モルガン陛下。妖精騎士アグラヴェインでございます。」

集まった妖精達「(あれは妖精騎士アグラヴェイン!?なんでノクナレアの空鏡を彼女が・・?)」ザワザワザワ・・

ベリル「おいおい!?なんで妖精騎士アグラヴェインが・・あれはノクナレアの鏡だろ?」

妖精騎士アグラヴェイン(空鏡)「こういう形でお会いする事をお許しください。陛下に頼まれた極秘の査察調査の報告にまいりました。」

集まった妖精達「(極秘調査だと?エディンバラで何をしていたんだ?俺たちは知らないぞ・・)」ザワザワザワ・・

モルガン「私が命じた事だ。彼女には2件の事件の調査解明の為に北の地に向かってもらった事だ。」

ベリル「ほぉぉ~?『グロスター火災』と『2人の妖精騎士の失踪事件』の解明を彼女にやらせていたのか・・。さすがモルガン陛下!」

モルガン「それで、ノクナレアから何か聞き出せたか?一連の事件は彼女が原因だと?」

妖精騎士アグラヴェイン(空鏡)「えぇ。実はエディンバラで大変な事がありまして・・マスク姿の私に関係する事についてです。」

集まった妖精達「(エディンバラで大変な事?彼女がモルガンの前であのような物を口に付けているのと関係しているのか?)」ザワザワザワ・・

ベリル「(妖精達はマスクのことを知らないな?あれは飛沫感染を予防するのによく使っているからな・・。)」

モルガン「アグラヴェイン。エディンバラで一体何があったんだ?詳しく話せ。」

妖精騎士アグラヴェイン(空鏡)「はい。」


妖精騎士アグラヴェイン(空鏡)「実はエディンバラである流行病が流行しましてね・・このマスクも、その病を予防するために付けているのです。」

集まった妖精達「(流行病だと!?モース病の他になんの病が流行るって言うんだよ!?)」ザワザワザワ・・

モルガン「流行病か・・・。どんな流行病か説明できるか?」

今日はここまでです。
ノクナレアを自身の能力で打ち負かした妖精騎士アグラヴェイン。一体彼女はどうなる!?

*注意:ノクナレアは、あとで別の人物に救われる展開が待っていますのでもうしばらくお待ち下さい・・

妖精騎士アグラヴェイン(空鏡)「はい。エディンバラに流行した病は『セックス病』。別名『セックスしないと死んでしまう病』であり、30分以内に男女との性行為をしなければ心停止する病でございます。」

集まった妖精達「(心停止だと!?北の妖精達はそんな危険な病を患っていたのか!?ここに流行したら大変な事になるぞ!!)」

妖精の官司「アグラヴェイン郷!その病から我々はどう守ればよろしいのですか!?万が一、南部に流行でもしたら・・」

妖精騎士アグラヴェイン(空鏡)「心配いりません。『セックス病』は感染者からの口や秘部による粘膜接触により発病する病ですので、このエディンバラに閉じ込めておけば問題はありません。」

妖精騎士アグラヴェイン(空鏡)「幸いモース除けの城壁と門がエディンバラにも存在していたので、こちらから出られないように処置をしておきます。」

ベリル「閉じ込める・・・あぁ~ロックダウンってやつか!!」ポン!


モルガン「ならばその処置を済んだ後、すぐにキャメロットに戻れ。こちらも異常事態が起きていてな・・」

妖精騎士アグラヴェイン(空鏡)「異常事態とは・・キャメロットで何か問題でも?」

モルガン「5日前から妖精騎士ランスロットが姿を見せなくなっているんだ。例の事件の事で巻き込まれた可能性がある・・。帰り次第、対策会議を開きたいのだが・・」

妖精騎士アグラヴェイン(空鏡)「わかりました・・・すぐにでもキャメロットに戻ります。」

モルガン「あぁ・・。それと戻る際、お前にその病となる物を持ち込まぬよう・・こちらには疫病対策班を迎えとして北との境界線に送る。」

モルガン「そいつらから病を炙ったり、着替えを作ってもらうなどをしてもらうがいい・・・」

妖精騎士アグラヴェイン(空鏡)「陛下からの配慮を頂き、ありがとうございます。では後ほど、キャメロットで改めてお話を・・・」

モルガン「あぁ・・それとノクナレアから私に『おだいじに』っと言ってたと伝えておけ。無理な話だがな・・」

妖精騎士アグラヴェイン(空鏡)「はい。言っておきますね・・。」シャン!(映りが終わる)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノクナレアの城:大聖堂


妖精騎士アグラヴェイン「・・・よし。戻るとするか・・・」マスクを外しながら・・

妖精騎士アグラヴェイン「・・・♪♪♪♪♪♪」リズムに乗りながら・・

妖精騎士アグラヴェインは、リズムに乗って踊りながら前に進んでいって・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノクナレアの城:城内


北の妖精達「Weeeeeeeee~~~!!」へコへコへコ・・

妖精騎士アグラヴェイン「♪♪♪♪♪♪」踊りながら移動する


チャラいエルフの妖精「うへぇ~~へへへへ!!」襲いかかる

妖精騎士アグラヴェイン「!!!!!」ザクッ!!(レイピアで刺し殺す)

チャラいエルフの妖精「~~~~~~~・・」バタッ・・(刺し殺される)

妖精騎士アグラヴェイン「♪♪♪♪♪♪」踊りながら移動する
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
外に出て・・・


アハハハハハ~~!!アハハハハハハ~~!!(性行為に酔いしれている王の氏族達)

妖精騎士アグラヴェイン「♪♪♪♪♪♪」気にせずに踊りながら移動する

妖精騎士アグラヴェイン「(少し時間をかけてこの砂を張り巡らせた甲斐はあったわね♪)」ステップを取る


周りを夢の砂が彼女を守るように這い上がっており・・それを巧みに操りながらステップを取る妖精騎士アグラヴェイン

エディンバラ:正門前(外側)


妖精騎士アグラヴェイン「♪♪♪♪♪♪」タタタン♪タン♪(足音を鳴らす)

ギィィ~~バタン!!(門が閉まる)


妖精騎士アグラヴェイン「はぁ~~楽しかった。あとは普通に帰って・・・」

???「何をしているんですか、あなたは?」

妖精騎士アグラヴェイン「!?」

???→カレン・C ・オルテンシア「あなた・・お先にエディンバラに着いていたと思ってたら。もうお帰りになるのですか?」

目の前には、シェフィールドからの来た使いとそれに付いてきたカレン・C ・オルテンシアがいた・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シェフィールドからの使い1「これは一体、どうなっているんですか!?」

シェフィールドからの使い2「一体、エディンバラの中はどうなっているのですか・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・(そういえば、こいつらは後からエディンバラに入るとノクナレアが言ってたわね・・・)」

カレン「あなた、せっかくまた会えたのですから・・以前、話せなかった話を話してくれると・・」

妖精騎士アグラヴェイン「いいえ。今はあなたに話す事など・・一つもないわ。」サラサラァァ~~(砂が集まりだし・・)


妖精騎士アグラヴェイン「!!!!」ジャキン!!(砂で出来た刃を生成する)

カレン「!!!!?」ピカァァン!!(姿をデビルカレンに変え・・)

デビルカレン「逃げなさい!!貴方たちを狙っているわ!!」

シェフィールドからの使い達「えぇぇ~~!?」驚愕


妖精騎士アグラヴェイン「!!!!」ヒュンヒュン!!(砂の刃を飛ばす)

シェフィールドからの使い達「ヒィィ・・グハァァ!?」グサグサッ!!(刃に刺され、倒れる)

デビルカレン「貴方たち!?・・クゥゥ・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「どうやら・・あなたをここで倒さなきゃ、キャメロットに帰れそうにないわね?」構える

デビルカレン「そのようですね・・。あなた、エディンバラで何かいけないことでもしたのは間違いないようですね?」構える


妖精騎士アグラヴェイン「~~~~!!」ザラザラァァァ~~!!(夢の砂を大きく立ち上らせ・・)

デビルカレン「・・・・・・・!!」キラァァァ~~ン!バキバキン!(宝具発動!)

妖精騎士アグラヴェイン「神霊を名乗っている以上、私を楽しませなさいよ?」ザラザラァァァ~~!!

デビルカレン「そちらこそ・・あなたのような人は私の愛で押しつぶしてあげます・・。」ピカァァン!!


デビルカレン「『遍く無償の無限の愛(ザ・グレイテストヒッツ・"コーリング・アガペー")』~~!!」ゴォォ~ン!ゴォォ~ン!
妖精騎士アグラヴェイン「『子守歌・眠り誘う夢砂の精(スリーピング・ザント・ドリーミング)』!!」ドバァァァァ~~!!

二人の放つ宝具が・・エディンバラの入り口で互いにぶつかり合うのであった・・・・
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北の妖精と王の氏族達が住む北の都市、『エディンバラ』

島最北部でノクナレアが統治するこの国は、ある日突然『崩壊』した。

領地内では住民である王の氏族達が、互いに互いをむさぼり食うようにその身体を繋げ・抱き続け・・

族長であるノクナレアは配下である妖精達により、その美しき身体は汚されていった・・

都市城壁の外では・・誰かが争った形跡があり、2翅の牙の氏族の死体と共に、一人の修道少女が血を吐いて倒れていた・・

その都市の最後を見届け、一人だけ都市を去って行く妖精騎士アグラヴェイン。

このソドムとゴモラの『不自然な肉の欲』を体現したエディンバラの惨状は後にとある風の氏族が状況を確認し・・

ブリテンの妖精達はこれを・・『エディンバラ地獄変』と呼んだのであった。


この『エディンバラ地獄変』の話は・・アルト達がヴェールズに向かって旅をしている間に起こった話である。

今日はここまで。

エディンバラへの入り口(妖精騎士アグラヴェインが去って数分後・・)


カレン「・・・・ゴフゥッ・・」血を吐く

カレン「まさか・・この神霊アムールが・・あの者に・・負けるなんて・・・」血が多量に流れてる

カレン「彼女は本当にようせい・・いえ、あの者は・・サーヴァントですらないかもしれない・・ッゲホゲホッ!」血を吐く

カレン「・・・アガペーの力を持ってしても、彼女を倒すには・・『予言の子』を持ってしても・・倒すことは無理でしょう・・・」

カレン「あぁ・・私はここで・・この黄昏の空を眺めながら・・死ぬのですね・・・」ピクピクピク・・

妖精騎士アグラヴェインとの戦いに敗れ、出血多量で死にそうなカレンは・・黄昏の空を眺めて、己の死を待っていたとき・・


???「異界より流れ出でしローマ神話のキューピットよ。お前はここで命を落とす時ではない・・。」

カレン「・・・・あなたは・・一体・・?」眺める

???「私か?私は・・・・」

カレン「・・・・・・」瞳を閉じる

黄金の鎧を身に包み、顔の部分に赤く『ライダー』と書かれたその者はカレンの前に立ち、カレンはそれを見つつ自身の瞳を閉じるのであった・・。
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キャメロット 玉座の間


モルガン「全く・・流行り病への感染を恐れ、我先へと、己の住処に走り去ったか・・。」

モルガン「返り血は好むも、己の身の危険があれば、即座に逃げ出す。2000年かけても妖精どもの性根は変わらぬか。」

ベリル「だな。しかしエディンバラが感染症で崩壊しているとなると・・2つの件に、ノクナレアは白だな?」

モルガン「真相が分からず、あそこの病の流行が収まる気配もなければ調査のしようがない・・。」

ベリル「あぁ。あの妖精騎士ランスロットまでどっかに消えちまうなんて・・こっから先、どうなるんですかねぇ~?」

モルガン「少なくともガウェインとランスロットは数々のモースの撃退し、戦場を駆け抜けてきたのだ。そのような者が忽然と姿を消すとなると・・」


タッタッタッタッ・・(通知官メィールがやってきて・・)

通知官メィール「陛下、シェフィールドのボガード様から速達の郵便が届いてます。」

ベリル「おいおい・・またノリッジの厄災を追っ払えとノリッジを返せの手紙か?そんなの捨ててしまえって何度も・・」

通知官メィール「いえむしろその・・なんというか・・」

ベリル「???。見せろ!!」手紙を奪い、それを見る


ベリル「・・・あぁ~これは喪中手紙のようだな・・。」

モルガン「喪中手紙だと・・なんだそれは?」

ベリル「日本じゃ送り主の近親者が正月前に亡くなると、お祝いの言葉を控えるために送ってくる悲報のような手紙だ。」

モルガン「成る程・・それで手紙に何と書かれてる?」

ベリル「あぁ・・俺が読むのね?えぇっと・・」

ボガード(手紙)「(哀悼を込めてお知らせいたしまして、今年度のお祝いの言葉を差し控えさせてもらいます。

先日、我がシェフィールド領土の外にて・・妖精騎士ガウェイン・トリスタン・ランスロット様が、遺体となって発見されました・・

こちらに使いを送るに辺り、3人の遺体をそちらにご返却いたします。」


ベリル「・・・・・・!?」驚く

モルガン「!!?(バーヴァン・シーが死んだだと!?)」ガタガタガタ・・

ベリル「お・・おい、これは何かの間違いじゃないよなぁ~?」汗

通知官メィール「私もそれに対して疑いを持ってましたが・・シェフィールドからの輸送部隊が『棺桶』を3つ輸送して来まして・・」

モルガン「・・・その部隊は今どこに?」

通知官メィール「キャメロット正門前に待機させてますが・・」

モルガン「すぐに通せ!!」

通知官メィール「は!!」急いで知らせに行く


モルガン「・・・・・・なんてことだ。彼女が今となって・・」

ベリル「・・・俺は行くぜ。」タッタッタッ・・

心配になったベリル・ガットは、急いでキャメロットの城下町へ急いだ。
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キャメロット:城下町


上級妖精1「んん?なんだあれは・・・?」不思議そうに見ている

上級妖精2「何かを運んでいるようだが・・?」不思議そうに見ている


シェフィールドの輸送部隊達「・・・・・・・」悲しそうな顔

棺桶を運ぶシェフィールドの輸送部隊が悲しい顔で下を見つつ、進んでいた


上級妖精1「ど、どうしたのですか・・そのような顔をして?」

輸送兵1「うぅぅ・・実はあの妖精騎士達が・・・」

妖精の葬儀屋「ぁぁぁぁ~~あのシェフィールドに現れた化け物を倒そうとしたが、さすがのランスロット様も・・」

上級妖精2「な、なんだってぇぇ~~!?」

上級妖精達「ザワザワザワザワザワ・・・」集まり始める


女王軍・兵士達「静まれ!!列の進みを妨害するなぁ~~!!」

輸送兵2「無理もありませんよ・・数々のモースから我ら妖精を守ってきた妖精騎士達がこのような形で帰ってくたとしれば・・」

女王軍・兵士1「し、しかしこれが・・本当にかの妖精騎士達の遺体であるか確認しなければ・・」手を伸ばそうとする

輸送兵3「やめてください!!辛すぎます・・」

女王軍・兵士1「くぅぅ・・・」手が出せない

ベリル「通してくれ!!通してくれ!!」駆け寄る

女王軍・兵士1「ベ、ベリル・ガット様!?」

ベリル「通してくれ・・・レディ・スピンネル!?」棺桶に駆け寄る


ベリル「お・・おい?この中にスピンネルが・・妖精騎士トリスタンが入っているのか!?」

輸送兵2「はい・・その通りでございます・・。」

ベリル「あぁぁ・・(マジかよ!?彼女がこんな時に死んでしまうなんて・・これじゃ、俺がやろうとしていることが出来ねえじゃないか!!)」焦る


モルガン「・・・・・・」タッタッタ・・

女王軍・兵士1「!?。も、モルガン様・・?」

上級妖精2「い、意外だ・・モルガン陛下がシェフィールドの部隊相手に直接来るとは!」

モルガン「お前・・その棺を開けろ。」妖精騎士トリスタンの棺を見て・・

妖精の葬儀屋「いけません!!トリスタン様の遺体は大変損傷が激しく、陛下には目に毒と・・」

モルガン「見せろって言っているだろ!!」怒鳴る

妖精の葬儀屋「は、はぁ!!」棺をゆっくり開ける・・


ギギィィ~~・・(棺が開く)

モルガン「・・・・・!?」中身を確認すると・・

モルガンが目にしたのは、妖精騎士トリスタン(偽者)の足だけと二足の血が付いたハイヒールが置かれていた・・


モルガン「・・・・・・(バーヴァン・シー・・。何故だ・・何故いつもそうなんだ、バーヴァン・シー・・)」悲しい目

ベリル「モルガン陛下・・・」心配そうにする

モルガン「・・・・・・・」ビリッ!ビリビリィィ~~!!(着ているドレスの一部を破く)

女王軍・兵士1「も、モルガン陛下!?一体何を!?」

モルガンは、偽の妖精騎士トリスタンの足を自分で破いたドレスで包み、その場を去ろうとする


女王軍・兵士1「陛下・・・」

モルガン「・・・全ての氏族の長達に伝えよ。妖精騎士アグラヴェインがキャメロットに戻り次第、娘を含む妖精騎士3人の葬儀を執り行う。欠席は許されぬ、必ず出席せよと・・」

ベリル「モルガン陛下・・あんた、娘が死んだことを本気で・・・」

モルガン「・・・・・・・」黙って遺体を持ちながら、その場を後にする


輸送兵1「・・・・(よし、モルガンの奴が餌に食い付いたぞ!白雪姫作戦、第2段階クリアだ!!)」

輸送兵2「(彼女の愛娘が死んだんだ。陛下が直接来ることは予想外だが、これで・・・)」

輸送兵3「(後は偽の妖精騎士達の葬儀までに、エディンバラとロンディニウムの応援と合流し、攻め立ててば・・)」

輸送兵2「(キャメロットは墜ち、我々シェフィールドが・・このブリテンの頂点となるであろう・・)」


上級妖精達1「・・・・(あの妖精騎士トリスタン様が死んだだと?それは良い話ではないか!!)」

上級妖精達2「(これでモルガン陛下も愛娘の悪行に懲りたはず・・。いい気味だわぁ~!)」

モルガン「・・・・・・・・」
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『エディンバラ地獄変』が発生した同じ日・・

キャメロットで突然告げられた妖精騎士3人(ガウェイン・トリスタン・ランスロット)の訃報。

ボガードが発案し・実行した『白雪姫作戦』は、ロンディニウムとエディンバラの招集を除いて着々と進んでいた・・。

しかしそれはのちに・・妖精國全体を揺るがす大スキャンダル事件の先触れにしかなかった・・

第18節:アルト(亮太)とジャック・ド・モレー
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アルト達がラーマとシータの世界に滞在して数ヶ月が過ぎて・・

カルデア:グレイル・ウォー(南の島)


水着ジャンヌ「ホップ・ステップ・グレイトオーシャン!「豊穣たる大海よ、歓喜と共に(デ・オセアン・ダレグレス)!!」バシャァァン!!

相手チームのサーヴァント達「ぐわぁぁぁ~~~!?」直撃を受ける

水着ジャンヌの宝具が当たり、相手のサーヴァント達が倒れていく・・・


ピィィ~~ギラァァン!!(WIN)

水着ジャンヌ「ふぅ・・タチの悪い方ばかりでしたねぇ~・・」


マスター「ジャンヌ、お疲れ様~!!」

水着ジャンヌ「はい!ありがとうございます、マスター様!」

アルト「はいこれ・・休憩がてらのジュースです。」

水着ジャンヌ「ありがとうございます、アルトさん!」

アルト「いえいえ・・」
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俺はアルト・オルラント(本名:三澤亮太)。

俺は現実世界からブリテン異聞帯に召喚され、ブリテンを真の意味で救う為に旅をしていたが、『歪みの岬』でシータとラーマがいる世界にとばされ・・

現在の俺は、俺の子供を身籠もったヴァージェ達を養うためにこの世界のマスターのサポート係を勤めている。
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カルデア:管制室までの廊下


マシュ「アルトさん、先輩のサポートお疲れ様です!おかげさまで無事に、ゴールドクラスの降格から逃れる事が出来ました。」

アルト「いやいや、俺よりも・・土壇場で粘ったジャンヌさんを褒めて欲しいですよ・・。」

マスター「いいや!アルトの機転が無かったら、彼女はやられていた・・。アルトが彼女を守ってくれたんだよ!!」

アルト「そうか・・それは良かった!!」

マスター「だろ?ハハハハハハ~~!!」


この世界のマスターとマシュ、俺とはもう共にグレイル・ウォーを戦う仲間としてとても仲良くしている。
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マスター「所でダ・ヴィンチちゃんの奴・・アルトを呼び出して何をするつもりかな?」

マシュ「アルトさんは今まで凄く頑張ってくれていましたから、昇給すると思ってますよ?」

アルト「昇給かぁ・・・」

マシュ「それにメリュジーヌさん達、もうすぐ赤ちゃんがお生まれになるとナイチンゲールさんも言ってましたし・・。頃合いかと思いますよ?」

マスター「子供が産まれたら、今以上に育児が大変になるからな・・頑張れよ!!」

アルト「ありがとう、マスター。」

マスター「あぁ!!」


アルトとマスター達の会話は進み、そのまま管制室に入っていくアルト達

カルデア:管制室


ジャック・ド・モレー「納得いきません!!そのようなことなど・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「そう言われたって、トリスメギストスにはそう結果は出ているし・・」

マシュ「お待たせしました・・。ダ・ヴィンチちゃん、モレーさんとなにかトラブルでも?」

ダ・ヴィンチちゃん「来てたのか・・アルト君も一緒ね?実は君に伝えることがある・・。」

アルト「伝えたい事とはなんでしょうか?」

ダ・ヴィンチちゃん「それはね・・・」


ダ・ヴィンチちゃん「アルト・オルラント、本名:三澤亮太。君をこのカルデアの3人目のマスターとして、迎え入れたいと思っているんだ!」

アルト「お、俺が・・カルデアのマスターだって!?」

ダ・ヴィンチちゃん「あぁ。トリスメギストスの解答では、アルト君のマスター適性が基準値より高いことが分かってね。君なら多くのサーヴァントを使役できる思ってのことだ。」

マシュ「それは良い事ですね!アルトさんがマスターとして一緒に戦うのもありだと私は思ってましたよ!」

ダ・ヴィンチちゃん「あぁ・・。だがそれを、そこにいるジャック・ド・モレーが君をマスターにする事を嫌がっているのだよ・・」

マスター「嫌がっているって・・モレー、君は・・」


モレー「マスター・・彼は『現実世界』の住民であって、この世界の本当の住民ではありません!彼の持つ3つの不可思議な力もまだ解明できてもいないし・・」

モレー「何よりも・・彼にはバーゲストとヴァージェ、メリュジーヌという妻と産まれてくる子供がいるのですよ?彼を危険な目に遭わせるわけには・・」

ダ・ヴィンチちゃん「いや、そのためにも・・彼には我々サーヴァントの力が必要になると思うのが、トリスメギストスの答えと私の判断だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「それに万が一、ブリテン異聞帯に帰るとしても・・彼とのパスが繋がりがあれば、こちらから支援する事が可能になって、より一層・・彼のブリテンを救う助けになれると思うんだ?」

モレー「しかし・・そのぉ・・」


アルト「モレー・・あんたはただ、俺達夫婦のラブラブッぷりが嫌でしょうがないんだろ?近くにいるのも嫌なぐらい・・それで俺と契約を結びたくないからそう言うのか?」

モレー「そ、その事をどこで!?」

アルト「シータから聞いている。モレーはこのカルデアに来た時からラブラブ夫婦を毛嫌いしているって・・」

モレー「(シータからかぁ・・あの多産妻め、余計な事を・・・)」

ダ・ヴィンチちゃん「彼の心配をするのはわかるが、マスターに使える以上・・カルデアのルールには従ってもらうよ、ジャック・ド・モレー君?」

モレー「うぅぅ・・そんなに彼をカルデアに迎え入れたいのであれば、私に良い考えがあります・・」

アルト「考えって?」

モレー「アルトさんが、本当にカルデアのマスターとして務まるか・・私が考案した任命試験を受けてもらおうと思います!!」

アルト「に、任命試験!?」


モレー「カルデアにいるマスターとは、通常の聖杯戦争とは違い・・ただサーヴァントを使役すれば良い事ではありません。」

モレー「そのサーヴァントをどう行動するかを指示し、サーヴァントを信じ、どう相手を倒すかを考えていくのがマスターの戦い方です。」

モレー「私は彼を・・カルデアのマスターにするなど認めません。彼には私の任命試験を通して私と戦い・・あなたがマスターにふさわしいのかを私に証明してください!!」

マシュ「モレーさん、そんな急な話・・アルトさんが受けるにはまだ・・・」


アルト「やってやろうじゃないか、ジャック・ド・モレー!!」

ダ・ヴィンチちゃん「アルト君!?君はモレーの挑戦を受けるつもりなのかい?」

アルト「あぁ・・モレーがそう言うなら、受ける道理はあると思う。」

アルト「それにダ・ヴィンチちゃん、今後のマスターへのデータを取れる機会もあると思っている・・どうだ?」

ダ・ヴィンチちゃん「確かに・・マスターやぐだ子の今後のためにも、データを取りたいのはこっちも同じだ・・参考にもなるし。」

モレー「なら決まりだ。アルト・オルラント、妖精國ブリテンをまことに救うために私を含むサーヴァントの力を求めるなら、その意思を私にぶつけるがいい!!」

アルト「あぁ!ジャック・ド・モレー、あなたを倒して・・あなたを俺のサーヴァントにしてみせる!!」


マスター「うわぁ・・凄いことになっちゃったね、マシュ?」

マシュ「はい・・。ですがこれもマスターやアルトさんにとって、貴重な経験になると私は思いますよ?」

ダ・ヴィンチちゃん「君たちがそう言うなら、私もモレーが開催する任命試験の準備をしようじゃないか!」

ダ・ヴィンチちゃん「だが今日はグレイル・ウォーで疲れているそうだから・・試験開始は明日にして、今日はゆっくり休むように。」

アルト「はい!!」


こうして、アルトはカルデアのマスターの資格を得て、そのサーヴァントの力を得るために・・明日、ジャック・ド・モレーの任命試練を受けることとなった
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カルデア:特殊居住空間『カルデアス島』


ここはカルデアの特殊空間にある居住空間『カルデアス島』(モチーフは『トモダチコレクション新生活』の島)。

ここにはカルデアのサーヴァントやカルデア職員の他に、この島特有の人口生命体『Mii』が住んでおり、彼らと共存しながら暮らしている。

管理人はマスターの妹である『ぐだ子』であり、彼女は島の住民であるMiiからの『募金』でお金を稼いでいると言う。

ここには、アルトの妻であるヴァージェ達も暮らしている。
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カルデアス島:住宅エリア


ラーマ「アハハハハハ!モレーがそう言ってたのか?全く彼らしいと言うか・・。」

アルト「そうなんだ。あまりに挑発的だったからつい、受けてしまってねぇ・・」

ラーマ「ジャック・ド・モレーはとても頭が固くてな?頑固者で自分の決めたことを簡単に曲げずに実行するのが、彼の強みなんだがな・・」

ラーマ「だがアルト・・君ならその任命試験を合格し、我らサーヴァントのマスターになることを余は信じているからな!」

アルト「ラーマ・・応援ありがとな!」

ラーマ「あぁ!同じ父親として当然のことだからな!」

アルト「まぁ、俺は父親になる『予定』だけどね?」


ある家の前に来て・・

ラーマ「では明日、君の健闘を祈る!!」

アルト「あぁ!おやすみ、ラーマ!」

ラーマ「うむ、おやすみなさい。」

ラーマはアルトと別れ、隣の自身とシータの家に入っていく


アルト「さてと・・・」家に向かっていき・・

アルトは目の前にある家・・アルトとヴァージェ達が住む家に帰るように入っていった・・

今日はここまでです。

アルト達は、家でどんな生活をしているのやら?

アルトとヴァージェ達の家


マリー(テレビの音)「ドラえもん!」ブンブン!

キリー(テレビの音)「15匹!」ブンブン!

ドラえもん→15匹

キリー(テレビの音)「のび太君!」ブンブン!

翼(テレビの音)「16人!」ブンブン!

のび太君→16人

翼(テレビの音)「出木杉君!」ブンブン!

ビッキー(テレビの音)「17人!」ブンブン!

出木杉君→17人

ビッキー(テレビの音)「でっきすぎくん!」

でっきすぎくん?→


アハハハハハハ!!

ビッキー(テレビの音)「~~~~~~」赤面

パララララララララ~~~~!!( ゴッドファーザーヤンキーホン(クラクション)バージョン)
ジュボォォォ~~!!(火花)
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ヴァージェ「アッハハハハ~~!!でっきすぎくんだってぇ~wwwww」

メリュジーヌ「ふ~ん・・こういうのが人間達に受けているのね・・?」

バーゲスト「そうみたいね。面白いと思えば、面白いのだろう・・・」お皿をしまう


アルト「ただいまぁ~~・・」

バーゲスト「あぁ~お帰りなさいアルト!ごはんできていますよ?」

アルト「アァ、手を洗ったらすぐに食べるよ・・・」

ヴァージェ「お帰りアルト~♡今日のお仕事、お疲れ様!!」

メリュジーヌ「アルト、お帰り!!」

アルト「ただいま!」


家に帰るとそこにはヴァージェ(バーヴァン・シー)、バーゲスト、メリュジーヌの3人の妻が色違いのマタニティドレスを着て、アルトを出迎えた。

彼女たちのお腹(子宮)の中には、アルトと彼女たちとの愛の結晶である赤ちゃんがすくすくと育っており・・膨らみも大きく目立っていた。
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ごはんを食べ始めるアルト。


アルト「そういえば・・3人の検査の結果はどうだったんだ?」

ヴァージェ(妊娠経過:臨月)「良好よ!私の双子の赤ちゃん達、順調にすくすくと育っているわ♡」スリスリ・・

バーゲスト(妊娠経過:臨月)「私の方の3つ子だが・・育ちがとても良くて、とても丈夫な赤ちゃんが産まれると言ってたわ♡」スリスリ・・

メリュジーヌ(妊娠経過:臨月)「こっちの双子も元気だと言ってたわ♡私の赤ちゃんもスクスク育ってて安心したわ・・♡」スリスリ・・

アルト「それは良かった!!ヴァージェ達も、子供達も元気が一番だよ・・・」

メリュジーヌ「えぇ。出産予定日もあと3日だし、そろそろカルデアの病室に行っても良いかと思うの・・」

アルト「そうだな。」

アルト「実は今日・・・ダ・ヴィンチちゃんから話があってね?俺をこのカルデアの正式のマスターに迎えたいと言ってきたんだ・・。」

バーゲスト「アルトがカルデアのマスターだって!?それはとても良い事ではないか!!」

アルト「あぁ・・。だがそれをジャック・ド・モレーが嫌がってて・・明日、彼が考案した任命試験を受けることになったんだ・・」

ヴァージェ「任命試験ねぇ~・・それって難しいのかしら?」

アルト「具体的にはなにも聞かされてなくてね?しかし合格すれば、俺はカルデアのマスターとして多くのサーヴァントを使役することが出来る。」

アルト「多くのサーヴァントが味方に付ければ、ブリテンに戻った際の大きな戦力になれる。そうすればモルガンに勝てる可能性が高くなるからな。」

メリュジーヌ「えぇそうね・・。アルトなら必ず合格できると、私は信じている・・」


ヴァージェ「私も信じているわ!!アルトなら、ジャック・ド・モレーなんかちょちょいのちょいだわ!!」

メリュジーヌ「それはないと思うけど・・アルトなら、任命試験に受かると信じているわ!」

アルト「ありがとう、みんな・・・」

ヴァージェ「それにアルト、ちょっとこっちに来て?」

アルト「なんだい?」ヴァージェに近づく

ヴァージェ「ふふぅ~ん・・・」スルゥゥ~ポテェ♡(妊婦のお腹をさらけ出し・・)


ピトッ!(ヴァージェのお腹をアルトの耳に当てさせる)

ヴァージェ「私の赤ちゃん達も、お腹の中から応援してるからねぇぇ~?」ドクンドクン(鼓動が聞こえる)

アルト「そうだな・・この子達の為にも、俺が頑張らないとね?」スリスリ・・

メリュジーヌ「ちょっとアルト・・私の赤ちゃん達のも聞いてよね?」スルッ、ムニュウ♡(お腹を出して、アルトに触れさせる)

バーゲスト「私の赤ちゃんもよ?」スルッ、ムニュウ♡(お腹を出して、アルトに触れさせる)

アルト「アハハ・・嬉しいけど、少し狭い。」妊婦のお腹に挟まれながら・・


ドクン・・ドクン・・ドクン・・コンコン!

アルト「??。今、メリュジーヌのお腹の赤ちゃんが蹴ったような・・」

メリュジーヌ「ホント!?赤ちゃんもパパのことを応援しているんだね?」

アルト「あぁ。」

ヴァージェ「早く産まれてきて欲しいなぁ~。私達の赤ちゃん・・」

バーゲスト「えぇ・・ホントにね。」


アルト達は産まれてくる子供達の鼓動を感じ、子供達が産まれてくるのを楽しみにしていた。

その夜・・ベットの上で


ムニュムニュ・・プルン♡プルン♡(3人の妻のおっぱいが揺れる)

アルト「ムゥ、チュウ・・ムチュウ・・チュパ・・」モニュモニュ♡

ヴァージェ「チュゥ・・ムチュゥゥ~♡はぁ・・あぁ・・♡」プルン♡プルン♡


バーゲスト「ヴァージェ・・あなた、随分胸が大きくなったわね・・?」プルプルン♡

ヴァージェ「アァァァン♡バーゲストも凄く大きくなっているじゃない?大きさはQカップぐらいかしら?」プルン♡ムミュゥゥ♡

バーゲスト「ハァァァン♡そっちこそ・・Pカップぐらいはデカくなってきてるわぁ?」プルン♡プルン♡

メリュジーヌ「私は・・なんとも言えないわ・・」プルプル・・


アルト「ハハハ・・妊娠して、赤ちゃんに母乳を与えるためにも身体が準備しているって感じだな・・」

メリュジーヌ「そうねぇ・・妖精である私達には親から母乳をもらっていないから・・どんな味がするのか・・?」プルプル♡

ヴァージェ「そうね・・どんな味がするのかしら・・?」プルン♡ジュルルゥゥ~♡

バーゲスト「今やっても出ないと思うけどね・・」プルン♡プルン♡


メリュジーヌ「アルト・・明日は任命試験もあるし、赤ちゃんの事もあるから・・今日はこれくらいにして良いかしら・・」

ヴァージェ「えぇぇ~・・まぁ、仕方が無いわね・・」

バーゲスト「あぁ・・この子が無事に産まれてくるもう少しの辛抱だからな。」

アルト「そうだね・・じゃあ、寝ようか?」

3人「はぁ~い・・」


アルトとヴァージェ達の夜の営みは・・お腹の赤ちゃんの事も考慮し、とても少なくなったが・・4人のお互いのラブラブッぷりは健在である。
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翌日・・カルデア:第5トレーニングルーム前


アルト「いち・・にい・・さん・・しぃ・・」準備体操をしてる

アルトはカルデアの戦闘服スタイルで試験の開始を待っており・・


セタンタ「よぉ、あんたがアルト・オルラントだな?俺はセイバー:セタンタ。あんたに同行する仮契約のサーヴァントだ・・よろしく!」握手をする

アルト「よろしくセタンタ!頼りにしてるよ・・」握手をする

ランスロット(狂)「Waaaaaaaaaaaaaa!!」叫んでる

セタンタ「こっちが・・バーサーカーの方のランスロット郷だ。こう見えても君のことを慕っているのだよ・・」

アルト「きょ、今日はよろしくな、ランスロット郷・・・。」

ランスロット(狂)「・・・・・HUN!!」鼻息を散らす

アルト「つぅぅ・・」心配になる


セタンタ「では行くぞ!」

アルト「あぁ!!」

アルトはセタンタに付いていくように、任命試験会場である第5トレーニングルームの中へ入っていった・・

今回はここまで。

アルトはジャック・ド・モレーに勝ち、試練に合格できるのか?

カルデア:第5トレーニングルーム


ジャック・ド・モレー(アナウンス)「来ましたね、アルトさん。ではこれより、任命試験を開始する。」

アルト「あぁ・・・。」

モレー(アナウンス)「試験のルールは簡単だ。私が用意したサーヴァント達をそこにいる君の同行するサーヴァントと共に倒していき、私の元まで来れば良い。」

モレー(アナウンス)「もっとも・・私が用意したサーヴァントは皆、強者揃いであり・・君に容赦なく戦かうからな・・」

スカサハ「試験のルール上、脱落のジャッジは私とジャンヌ・ダルクが判定する。異論は認めんぞ?」

セタンタ「わかってるよ師匠。行くぞ、アルト?」

アルト「あぁ!!必ず勝って、俺はジャック・ド・モレーにカルデアのマスターであることを証明してやる!!」


ジャンヌ・ダルク「では・・スカサハさんと我がルーラーの名の下に、『カルデアのマスター任命試験』・・開始!!」

BATTLE START!


アルト「行くぞ!!」前に出る

ランスロット(狂)「Aaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」後に続く

セタンタ「おうよ!!」同じく後に続く

任命試験開始の合図と共にアルト・セタンタ・ランスロット(狂)は前へ進んだ・・
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BATTLE 1/5(背景:パッチワーク・ロンドン)


鈴鹿サンタ「さぁ~て・・最初の相手は私達だよ?」プル♡プルン!

エレナ(クリスマス)「マハトマかかってらっしゃい!!」キシッ!

ロンドンの大通りには、最初の資格である鈴鹿サンタとエレナ(クリスマス)がいた。


アルト「最初の相手は季節外れのサンタコスサーヴァントか・・行けるか?」

セタンタ「あぁ!鈴鹿の方は任せろ。マスターはエレナを抑えてくれ!」鈴鹿サンタの元へ行く

アルト「わかった!ランスロット、俺が君をサポートして・・」

ランスロット(狂)「gugaaaaaaaaaaaaaaaa~~!!」先に行く

アルト「くぅ・・しょうがない奴だな・・。」後を追う


エレナ(クリスマス)「ハァァ!!」バンバン!(光弾を撃つ)

ランスロット(狂)「!!!!」ヒュンヒュン!(避ける)

エレナ(クリスマス)「チィ・・ならこれはどう?」ボヨォォン!(びっくり箱によるパンチ攻撃!)

ランスロット(狂)「~~~!?」攻撃が当たる

エレナ(クリスマス)「よし!次はこれを・・」魔力を溜め始めるが・・


アルト「そこだ・・ガント!」バンッ!(スタン魔術を放つ)

エレナ(クリスマス)「キャアァ!?」バチンッ!ビリビリィィ~・・(痺れる)

ランスロット(狂)「Aaaaaaaaaa~~!!」ジャギィィン!!(アロンダイトで切りつける!)

エレナ(クリスマス)「グハァッ!」ジャクン、ジュパッ!(斬られる)


鈴鹿サンタ「はぁッ、やぁぁ!!」ガキン、ガキィン!!(つば競り合う)

セタンタ「ハァッ、セリャァァ!!」ガキン、ジャキン!!(つば競り合う)

鈴鹿サンタ「ヤアッ・・・!?エレナッち!?」エレナ(クリスマス)の方を見て・・

アルト「そこだ!!」

セタンタ「あぁ!魔剣抜刀・・裂き断つ死輝の刃(クルージーン・セタンタ)!!」ジャキィィン!!


ジャキン、ザクッ!!(セタン他の宝具を喰らう鈴鹿サンタ)

鈴鹿サンタ「キャアァァ~~!?」ジャクジャクン!!


ジャクン!ビリビリィィ~!!(鈴鹿サンタの服が破れる)

鈴鹿サンタ「クゥゥ・・って、イヤァァ~~ン♡」身体を隠す

セタンタ「うぐっ!?またか・・」

アルト「凄いなぁ?セタンタのラッキースケベは・・」


ジャンヌ・ダルク「エレナ(クリスマス)、鈴鹿サンタさん・・・脱落です!」

鈴鹿サンタ・エレナ(クリスマス)「ウゥゥゥ・・・」脱落する

アルト「よし、次!!」先に進む
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BATTLE 2/5(背景:七つの丘の都)


プロトアーサー「さて・・お手並み拝見だな?」

プロトマーリン「あぁ・・共に戦おうか、アーサー君♡」

ヒロインX〔オルタ〕・ヒロインX「父さん、母さん、がんばってぇ~~!!」応援する

ユーサー(2歳)「パパ・・ママ、がんばれぇぇ~・・」応援する


セタンタ「今度は男のアーサーとマーリンの夫婦か!」

アルト「あぁ・・ランスロット、行け!!」命令する

ランスロット「AaaaaaaaSaaaaaa~~!!」力を高める


ジャキン!ジャキン!ガキィィン!!(件がつば競り合っている)

プロトアーサー「さすが・・狂化していても、その腕は確かだな?だが・・」キィィン!()

プロトマーリン「私がいることを忘れては困るよ?」キィィン!(魔力強化させようとする)

アルト「(マーリンの魔術で剣を狂化するのだな?・・よしここは!)」


アルト「ザ・ワールド!!」ギュウゥゥン!!

プロトマーリン「」ピタッ!(時が止まる)

アルトがプロトマーリンの元へ走り・・・・

アルト「よっとぉぉ!」ガシッ!(プロトマーリンを掴み、移動させる)

プロトマーリンをプロトアーサーの真横に配置し・・


アルト「これはおまけだ。」短剣を取り出し・・

シュパシュパン!!(プロトマーリンの背中と前の下着を切り込みを入れ・・)

アルト「(そして時は動き出す)」ギュゥゥゥゥ!!


パチン!ビリビリィィ~~!!(プロトマーリンのVカップおっぱいがさらけ出す)

プロトマーリン「ってえぇぇぇ~~!?」ボヨォォン!!

プロトアーサー「うわぁぁっ!?」ボヨヨォォン!!(Vカップおっぱいに激突する)

プロトマーリンの突然のアクシデントにプロトアーサーとプロトマーリンはぶつかって、倒れてしまう・・


プロトマーリン「うぅぅ・・(アルト君・・時間を止めて、私のおっぱいを武器にブラジャーを切ったなぁ・・?)」

ランスロット(狂)「AaaaaaSaaaaaaaa!!(騎士は徒手にて死せず)!!」ババババババババン!!(ガトリングガンを乱射!)

プロトマーリン「って、あわわわわわわぁ~~~!?」アタフタ・・

ドゴドゴォォ~~ン!!(宝具による大爆発)


ジャンヌ・ダルク「アーサー、マーリンさん、脱落です!」

プロトマーリン「・・・・・・・・」黒焦げ

プロトアーサー「・・・・・・・・」黒焦げ

アルト「・・・フフン、どんなもんだい!!」

プロトマーリン「くぅぅ~~・・やってくれるじゃないかアルト君?」


ヒロインX「父さん!母さん!?」駆け寄る

プロトマーリン「エックスちゃんゴメンね・・お母さん、負けちゃった・。」

ヒロインX「そんなことないよ!?お母さんはとても凄かったよ!!」

プロトマーリン「エックスちゃん・・・」

プロトアーサー「ふぅ・・まぁ、たまにはこんなことがあるからね?」

ヒロインX〔オルタ〕「うん!(私が戦えるようになったら、お母さん達を守ってやるのだから・・)」


バトルに負けても、家族よりそって慰め合うプロトマーリンの家族たちだった・・

BATTLE 3/5(背景:希望の開拓地)


ラーマ「行くぞクシャ、ラヴァ!!」

クシャ「はい、お父様!!」

ラヴァ「我らの力、思い知るが良い!!」


アルト「ラーマとその双子娘かぁ!これはキツくなるな・・」

セタンタ「あぁ、来るぞアルト!!」構える


クシャ「ハァァ!!」ピュンピュンピュン!!(矢を放つ!)

アルト「!!!!」ギュゥィィン!(バリアを張って防御!)

ラヴァ「ハァァ~~!!」剣を振りかざす

セタンタ「ふんっ!!」ガキンガキン!(剣で防御する)


ランスロット(狂)「Gugaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」サブマシンガンで応戦

ラーマ「クゥゥ~~・・」避ける

ラーマ「バーサーカーながら、円卓最強と言える事はあるな・・だが!!」シャキン!(ブラフマーを光らせ・・)

ラーマ「つぁぁぁ~~~!!」斬りかかる

ランスロット(狂)「!!!?」ガキン、ジャクン!(かすり傷を負う)

ラーマ「よし!ここで宝具を・・」ブラフマーを天に上げるも・・


アルト「させるか!!」ギュィィン、バシィィン!!(バリアをラーマにぶつける)

ラーマ「なぬ・・ぐわぁぁ!?」ドサッ、ガタンッ・・(ブラフマーを落とす)

バリアにぶつかり・・ブラフマーを地面に落としてしまうラーマ

クシャ「お父様!?」

ラヴァ「今、援護に回ります・・」援護しに行くが・・

アルト「よそ見は聞けないよ・・ヒール(少し改悪)!!」キィィン!(クシャとラヴァの腕に触れながら・・)


ペチッ、ペチッ、キィィン!ブシュゥゥ~!!(クシャとラヴァの腕から血が飛び出る!)

ラヴァ「アァァァ~~!?」右腕を押さえる

クシャ「キャゥゥ~~ン!?」左腕を抑える


ラーマ「クシャ!?ラヴァ!?このぉ・・!?」背後をつかれる

セタンタ「おっと・・俺も忘れないでくれるか?」ジャキン!(ラーマの喉に突きつける)

ラーマ「クゥゥ・・さすがだな、アルト。」両手を挙げる


ジャンヌ・ダルク「ラーマさん、クシャとラヴァさん達、脱落です!」

アルト「よし!!」

クシャ「ウゥゥ・・申し訳ありません、お父様・・」

ラヴァ「私達のコンビネーションを持ってしても、アルトさんを・・」

ラーマ「いや・・アルトの方が一番上手だったんだ。娘達は悪くない・・。」

ラーマ「次、勝てるように頑張れば良いさ!」

クシャとラヴァ「はい!!」頷く


アルト「では、俺たちは次へ行くよ?」

ラーマ「あぁ・・だが次の奴らはとても強敵だぞ?気をつけろよ・・」

アルト「アァ、気をつけるよ・・。」先に進む


アルト達はラーマ達を倒し、次のステージへ進んだ・・・
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BATTLE 4/5(背景:錯綜のラビュリントス)


アストルフォ(剣)「さぁ・・僕の出番だよ!!」

エレシュキガル「冥界の守りを見せてあげるわ!!」

クーフーリンオルタ「行くぞ・・」


アルト「確かにこれは強敵だな・・」

セタンタ「アルト、ここは俺たちが一気に攻め立てる・・サポートをお願いだ!」

ランスロット(狂)「Gugaa!(頼んだぞ!)」

アルト「わかった・・いくぞ!!」

セタンタ「アァ!!」タッタッタッタッ!!

セタンタとランスロット(狂)が前に出て、クーフーリンオルタとエレシュキガル相手に戦う!


アルト「ハァァァ~~!!」ガキガキィィン!!(剣がつば競り合う)

アストルフォ(剣)「やぁぁッ!テリャァァ!!」ガキガキィィン!!

アルト「さすが、シャルルマーニュ十二勇士の騎士と言える強さなもんだな?」

アストルフォ(剣)「そっちこそ!人間なのにサーヴァントと渡り合うなんて、凄いと思うよ?」

アルト「そうか・・それは光栄だな!」

アストルフォ(剣)「うん!でも・・僕が君のことを倒しちゃうからね?」魔力を溜め始める

アストルフォ(剣)は魔力を溜め、宝具を放つ態勢を取った・・


アストルフォ(剣)「月を見上げる兎とて、理性の無い時もある・・」ピョコピョコ!

アルト「!!!(来るか・・・)」

アストルフォ(剣)「暴れる巨人を取っ捕まえて、勇気凛々行進だ! 行っくぞー!」ジャラジャラジャラァァ~~!!(剣をジャバラに振りかざし・・)


アストルフォ(剣)「僥倖の拘引網(ヴルカーノ・カリゴランテ)!!」ジャラジャラァァ~~!!

アストルフォ(剣)の蛇腹剣の攻撃がアルトを包もうとした時・・

アルト「今だ、ランスロット!!」呼びかける

ランスロット(狂)「!!!」ガシッ!(剣を強引に掴む)

アストルフォ(剣)「エッ・・・?」


ジャラァァン!グルグルグルゥゥ~~!!(アストルフォと一緒に振り回す)

アストルフォ(剣)「あわわわわわわぁ~~~!?」振り回される

アルト「よし・・離れるぞ!!」

セタンタ「あぁ!!」持ち場を離れる

セタンタとアルトはランスロット(狂)の後ろに回り・・・


ランスロット(狂)「Gauuuu!!」ジャララァァン!!(一気に引っ張り・・)

ジャラジャラァァァン!!(クーフーリンオルタとエレシュキガルを巻き付かせる)


エレシュキガル「キャアァァ!?」捕まる

クーフーリンオルタ「どわぁぁ!?」捕まる

アルト「よし・・ランスロット、宝具だ!!」

ランスロット(狂)「ーーーーーーー!!」頷く


ビュゥゥ~~ン!!(宝具の一部である戦闘機にのり・・)

ランスロット(狂)「!!!!!」バシュバシュゥゥン!!(ミサイルを放ち・・)

ランスロット(狂)「Arrrthurrrrrr!!!」ガトリング砲で攻撃!


ズガガガガ!!ドゴドゴォォ~~ン!!(大爆発)

アストルフォ達「ぐわぁぁぁ~~~!!」ドガァァン!!(爆発に巻き込まれる)

アルト「すっげぇなぁ・・やっぱランスロットって?」

セタンタ「バーサーカーの彼は、触れた物を宝具にするって言うからな・・。」


ジャンヌ・ダルク「アストルフォ、エレシュキガル、クーフーリンオルタ、脱落!!」

エレシュキガル「くぅぅ~~!!く~や~し~いぃぃ~~!!」丸焦げ

クーフーリンオルタ「・・・・・・・・・・・・」黒焦げ

アストルフォ(剣)「失敗しタァァ・・・」黒焦げ


セタンタ「アルト、良い判断であの組み合わせのサーヴァントを倒すなんてね?」

アルト「あぁ!君たちの戦いを見ていたから分かるのさ!!」

アルト「(残りはジャック・ド・モレー、ただ一人だけ・・・)」


アルト達はこのまま、最後に待つジャック・ド・モレーの所まで急いだ・・

今回はここまで。

次回はジャック・ド・モレーと相対するアルト

FINAL BATTLE 5/5(背景: 聖墓ロスト・エルサレム 正門前)


ジャック・ド・モレー「・・・来たか、アルト・オルラント・・」

アルト「あぁ、ようやくたどり着いたよ・・。」

モレー「よくここまで来た。判断力・実行力・サポート・観察力、どちらも優秀とみられたな。」

モレー「だが最後の試験・・この私『ジャック・ド・モレー』を倒すことが出来るとでも?」

アルト「あぁ・・それに、あなたに聞きたいことがある。」

モレー「なんだ?」

アルト「こんな小細工をしなくても・・俺とマスターの2人と戦わせて、カルデアに迎え入れるか否かを決めればよかったんじゃないのか?」

モレー「なに!?」

アルト「それでもこうしないといけなかったのは・・シータの入れ知恵か?」

モレー「・・・あぁそうとも!彼女(シータ)は我らと同じサーヴァントであるにもかかわらず、身内との戦いをあまりしたがらないんだ!!」


モレー「シータとはロスト・エルサレムでの敵であったが、私を直接カルデアに連れてこられてサーヴァントの契約をされたんだ!」

モレー「彼女は私が生前独身であることを良い事に、サーヴァントである身ではあり得ないはずの彼女とラーマの家族を自慢し、私は彼らに敗れてしまった。」

モレー「そして私をカルデアに連れてかれ、彼女と夫の異性交遊を見せられたあげくにその翌週には産休をとって、私にグレイル・ウォーを強要させた!!」

モレー「おかげで私はシータやマーリン・・その他の幸せな家族を見ていると腹の底からムカついてくるんだ!!」

モレー「こんな屈辱・・生前、貼り付けにされ・・生きたまま焼かれた私の最後と同じようにな!!」

アルト「モレー・・あなたって人は・・」

モレー「彼女が『家族を持つ者同士で争うことを嫌っている』以上、この方法でしか貴方と戦う手段がなかった・・故に!!」

モレー「私はな・・家族を持っていちゃついている人物が一番大嫌いなんだよ!!それ私のマスターになろうとするなら、なおさらだ!!」

セタンタ「あんた・・エルサレムでシータに命を救われたのにまだそういう事を思っていたのか!だったら・・」


アルト「待てセタンタ!ここは俺とモレーだけの問題だ・・俺一人でやる。」

セタンタ「しかしよぉ・・相手はサーヴァントだ。普通の攻撃ではキズ一つも・・」

アルト「なにも・・俺はサーヴァント並みの強さを持つバーゲスト達にも戦って勝っているからな!大丈夫だ!!」

セタンタ「そうか・・なら俺はアルトの戦いを見届けさせてもらうが・・いざとなれば、俺も入らせてもらうからな!」

アルト「そう・・感謝する!」前に出る


モレー「来るか!お前がどう戦おうと私はお前に絶対負けないぞ!!」構える

アルト「言いたいことはそれだけか?なら、全力で戦わせてもらうぞ!!」構える

アルト・オルラント(三澤亮太)とジャック・ド・モレー。両者は剣を構え、にらみを散らす・・

モレー「・・・行くぞ!!」ダダッ!(先に動く)

アルト「ハァァ~~!」ダダッ!


ジャキン!ジャキキン!!(剣と剣のぶつかり合い)

モレー「修道士である私ですが、剣の腕は騎士団で一番でしたので!!」ジャキン、ジャキン!(押していく)

アルト「クゥゥ・・さすが、テンプル騎士団騎士団長っと言ったところか?だが、こっちも!!」シュン!(消える)

モレー「!?(消えた・・いや、これは・・)」盾を構える


シュン、ビュン!ガキガキィィン!!(アルトの素早い攻撃)

モレー「グゥゥ!!動きが速い・・まるでスカサハのようだ・・。」ギンギィィン!(盾で防ぐ)

アルト「(外側の攻撃は盾で防ぐかぁ・・しかし、内側はどうなんだ?!)」ビュン!(前に出る)

モレー「(狙いは私に触れる事ですね?ですが!!)」構えを取り・・


アルト「!!!!」手を伸ばそうとするも・・

モレー「ハァァァ!!」ジュボォォ~~!!(炎を円上に繰り出す)

アルト「!!?アッツゥゥ!?」少しやけどする

モレー「ハァァァ!!」ジュボォォ!!(その炎を剣に纏わせ、アルトに向けて放つ!)

アルト「クゥゥ~~!?」シュン!(避ける)


アルト「!!!!」ピュピュン!(ナイフを放つ!)

モレー「(暗具で来ましたか!)」ガキキィィン!!(盾で防ぐ)

アルト「!!!」(触れるためにまた近づく)

モレー「!!!」シュン!ビカァァン!!(避けつつ、光の剣で切りつける)

アルト「!!?」ギュィィン!!(バリアを張り、防御する)


モレー「貴方の能力の1つである『ヒール』で私を内側から攻撃しようとしてるのは分かっています!貴方に触れなれなければ良い事・・。」

アルト「クゥ・・読まれていたか・・。」

モレー「どうします?『ザ・ワールド』で私の刻を止めるか、バリアで防御しつつ隙を伺うか、2つに1つでしょうね?」

アルト「そうみたいだな・・・。」

モレー「しかし時を止める隙も、バリアも突き破って見せますよ・・私は!!」宝具を繰り出す態勢を取り・・

アルト「(来るか・・ジャック・ド・モレーの宝具が!!)」構える


セタンタ「マズい!!あの宝具を撃たれたら、生身の身体であるアルトが!?」行こうとするが・・

ラーマ「待つんだ!!彼なら大丈夫だ。」彼を止める

セタンタ「!?。何故そう言い切れるんだ?彼は・・・」

プロトマーリン「確かにジャック・ド・モレーはサーヴァントでアルトは生身の人間。力の差はサーヴァントの方が上だが・・」

プロトマーリン「彼は、どこからか授かった3つの力があるし、その力は日々の鍛錬で力を増している。」

セタンタ「力を増しているって・・まさか!?」

プロトマーリン「そう!ここ数ヶ月、産まれてくる彼女たちの子供のためにも・・彼は精一杯働き、鍛錬を費やした結果・・彼はとても強くなっているからね・・」

辺りが墓場と化し、そこに炎が立ち上る・・

ジャック・ド・モレー「騎士として敗北し、修道士として破戒し、総長として廃絶した!」ボゥボゥ!!(辺りが発火し・・)

ジャック・ド・モレー「何も為せぬまま、灰燼に帰した我が無念。いまここで晴らそう!」ボォォォ!!(炎が立ち並ぶ!)

アルト「(来るか・・)来い、ジャック・ド・モレー!!」構える


ジャック・ド・モレー「我が焔で焼き尽くされよ!!『斯くも永き巡礼の旅路(ピレリナージ・ド・テンプル)』!!」 ジュボォォォォ~~!!

アルト「~~~~~!!」ギュィィン!!(バリアで防御する)

ジャキン!ジュボォォォ~~~!!(二人の攻防が交差して・・)


ガジュゥゥ~~!!

アルト「グゥゥ~~!?」炎を振り払う

モレー「直撃を回避しましたか・・。しかし次は・・・!?」異変を感じる

ガシュバシュゥゥ~~!!(モレーの両足と両腕が内側から破裂する)


モレー「ごはぁ!?い、一体何が・・どうなって・・!?」破裂によるダメージを受ける

アルト「悪かったなぁ・・今の俺の『ヒール(改悪)』は、触れなくても少しの距離があれば発動できるようになっているんだ?」

アルト「もっとも・・宝具の事もあったから、貴方の両手足を破裂させるのに制御が大変だった。中距離の『ヒール(改悪)』は調整が難しいんでね?」

モレー「グゥゥ~~!?貴方と言う人は・・・」バタンッ!(うつぶせに倒れる)

アルト「・・・・(勝負あったな。)」ジャック・ド・モレーに近づき・・


ジャンヌ・ダルク「そこまで!!この戦い、アルト・オルラントの勝利とします!!」

スカサハ「よってこの任命試験・・アルト・オルラントの合格とする!!」

アルトはジャック・ド・モレーに勝ち、見事に任命試験に合格した!!
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キィィン!!(ヒールでジャック・ド・モレーを回復させる)


モレー「・・・・・!?。」自分の回復を認知する

モレー「何故、私を癒やした!?君は私の・・・」

アルト「もう勝負は終わった。貴方は俺に負けたんだ・・これ以上、争う必要はないと思うよ?」

モレー「ツゥゥ・・・貴方もシータと同じで、ツメが甘いですね・・。」

アルト「言われてみるとそうかな・・・・!?」

ギィィィィン、ビカァン!(アルトの左手に令呪が宿った)


アルト「ッツゥゥ・・・こ、これは?」

ジャンヌ・ダルク「そう・・これこそ、カルデアのマスターと証である『令呪』でございます。貴方は正式にカルデアのマスターとして認められたのです!」

ラーマ「おぉ~、よかったなぁアルト!これで俺たちサーヴァントを好きなように呼び出せ、共に戦うことが出来るぞ?」

アルト「これが令呪かぁ・・(しかしなんだ?このキツく胸に来る激痛はどこから・・)」


モレー「・・・アルト、言っておきたいことがある・・。」

アルト「なんだ、モレー?」

モレー「勘違いしないで欲しい・・。私はシータや貴方のようなイチャラブ過ぎる家族のことは嫌いですが、生命の誕生には賛成してます。」

モレー「産まれてくる子供に、一切の罪はありません。私はこれでもサーヴァントとして、未来をとりもどしているのですので・・」

モレー「私は・・貴方を嫌いにはなれませんよ・・。」

アルト「モレー・・お前って奴は・・・」手を伸ばす


アルトはジャック・ド・モレーの手を取り、和解の握手を取っているときに・・
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ダ・ヴィンチちゃん「アルト君、そこにいたのか!?フゥ~、ちょうど任命試験が終わってよかったよ・・」

ラーマ「どうしたのだ、ダ・ヴィンチ殿?」

プロトマーリン「聞きたまえ!彼こそ、このカルデアに新たに任命された新しいマスター『アルト・オルラント』だ。」

アルト「ダ・ヴィンチちゃん、これからはマスターとして宜しくね?」

ダ・ヴィンチちゃん「うんうん・・・ってか、それどころじゃないんだ!!聞いてくれ・・」


ダ・ヴィンチちゃん「今から10分前に・・バーヴァン・シー(ヴァージェ)が産気づいて、破水もしているんだ!!」

周りのみんな「!!?」

アルト「な、なんだって!?」

ダ・ヴィンチちゃん「アルト君、彼女が君を呼んでいる・・急ぎたまえ!」

アルト「わかった!すぐに行く!!」タッタッタッタッ~~!!(走り出す)


モレー「では私達もまいりましょう・・」

ラーマ「あぁ!!」

アルト「~~~(待っててねヴァージェ、今行くから!!)」

アルトはダ・ヴィンチちゃんと共にヴァージェのいる分娩室へ走って行った・・

遂にバーヴァン?シーとメリュジーヌ、バーゲストの出産だ!

第19節:出産~そして彼女たちは『母』となる~
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アルトが任命試験を行っている12分前・・・

とある部屋(カルデアママ友クラブ勉強会の会場)


シータ「この呼吸法を『ラマース法』と言いまして・・出産の際に多く使われている呼吸法ですよ?」

バーゲスト「成る程・・陣痛が強くなっている際に『ヒッ・ヒッ・フー』っと呼吸をすれば良いんだな?」

メリュジーヌ「ヒッ・ヒッ・フーね?ヒッ・ヒッ・フー・・」メモを取る

ヴァージェ「・・これ、まだ続くわけ?私、飽きちゃったわぁ~・・」呆れる


エウロペ「あらあら・・ヴァージェさん、貴方のためを思っていっているのですよ?」ムゥゥ~

ブリュンヒルデ「そんな気持ちでは・・貴方、良い母親になれずに赤ちゃん達が困ってしまいます~・・」困り顔

ヴァージェ「ウゥゥ・・わかったわよ・・」反省する

メリュジーヌ「しかし陣痛とは人それぞれ、痛みの感覚が違うと聞いているが・・どれくらい痛いのだ?」

エウロペ「どれくらいかって?私の方は生前、子供を産んではいるけど・・サーヴァントになってからもとても痛かったわよ?」

ブリュンヒルデ「私も陣痛の際、激痛のあまり・・魔力の制御が聞かなくなって、辺りを燃やしてしまいそうでしたので・・」

メリュジーヌ「そうか。痛みのあまり・・暴走する可能性もあるか・・。」メモを書く


メリュジーヌ「・・・・」ジィィ~・・

ヴァージェ「な、なに私を見ているの?」

メリュジーヌ「ヴァージェ、君のことだ。痛みのあまり、大声出して辺りを壊しかねないほど暴れるかもしれないと思って・・」

バ-ゲスト「そうかもな?モルガンの娘だった頃、足の小指をぶつけた理由でニュー・ダーリントンの外周辺を穴ぼこだらけにしたと噂を聞いていてなぁ・・」

ヴァージェ「な、なにを言っちゃっているのさぁ!?確かに私の足の小指をベットの端にぶつけたのはあったけど、外周辺に八つ当たりなんてしてないわよ!!」立ち上がる

メリュジーヌ「・・・(図星ね。)」

ヴァージェ「それにバーゲスト・・だいたい貴方、その身体でも牙の氏族なんだから、陣痛なんて・・・!!?」ドクンッ!

ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ!(子宮に異変が起こり・・)


ズキッ!ズキズキズキィィ!!

ヴァージェ「ウゥゥ!!クゥゥゥ~~・・」ガクガクッ、ドシッ・・(床に足がつき・・)

シータ「どうしたのですか、ヴァージェさん?」心配そうにする

ヴァージェ「な・・なんか急にお腹が・・クゥゥゥ~~!?」ズキズキッ、ジョボボォォ・・(下から水が流れ出して・・)

シータ「!!?。これは破水しています・・すぐにナイチンゲール様を!!」

ブリュンヒルデ「は、はい・・すぐにお呼びいたしますね!!」部屋を出る


ヴァージェ「クゥゥ・・フゥ~・・フゥ~・・」ズキズキズキ!!

メリュジーヌ「ヴァージェ、しっかりして!!」

ヴァージェ「わかってい・・クゥゥ~!い、イタイ・・」ズキズキ!!

バーゲスト「ヴァージェ・・・」

ヴァージェ「いぃ、痛い・・でも嬉しいの・・」

メリュジーヌ「う、嬉しいって・・?」

ヴァージェ「ハァ・・ハァ・・わたし・・もうすぐお母さんになれると思うと・・ウウッ、クゥゥ・・!!」ズキズキィィ!!

バーゲスト「ヴァージェ、とても痛くなったら、『ヒッ・ヒッ・フー』だぞ?良いな!」

ヴァージェ「えぇ・・ヒッ・ヒッ・フー~~・・」ズキズキズキ!!


シータ「歩けますかヴァージェ様?バーゲスト様、すこし肩をお貸しください!」

バーゲスト「えぇ、ヴァージェ・・今、運び出すからな?」持ち上げる

ヴァージェ「ウゥゥゥ・・・・」肩を組んで運ばれる


シータとバーゲストを支えに医務室へ向かうヴァージェ
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現在、カルデア:医務室前にて・・


タッタッタッタッタッ!!(医務室に到着するアルト)

ダ・ヴィンチちゃん「今、ヴァージェは医務室の中だ。経験上、そろそろ子宮口がだいぶ開いているそうだが・・」

アルト「そうか・・では。」

ダ・ヴィンチちゃん「あぁ、しっかりするんだぞ!君はヴァージェの子のお父さんなのだからね!」

アルト「はい!!」ガチャッ、ズゥゥ~・・(医務室に入るアルト)
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カルデア:医務室内(分娩室)


ヴァージェ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ベットで寝ている

ヴァージェは今、いつもの赤いドレスにいつものヒールを履き、おっぱいとマンコをさらけ出していた・・


アルト「ヴァージェ!!」駆けつける

ヴァージェ「あ、アルト・・アルトが来てくれた・・」ハァ・・ハァ・・

アルト「大丈夫かヴァージェ・・」

ナイチンゲール「ミスター三澤さん、彼女の子宮口はもう少しで前回になります・・そこからが本番ですよ。」

アルト「はい。」


ナイチンゲール「しかし彼女が着替えたいと言ってましたが、こんなドレスにこの状況とは・・アクメでしか見えませんよ?」

アルト「あぁ~それはすみません・・」

ヴァージェ「私が着たかったのよ・・私、この服装で赤ちゃんを産みたいと思って着替えたの・・」

ヴァージェ「大丈夫よ・・私、頑張って・・絶対に元気なアルトの赤ちゃんを産んでやるのだから・・ハァ・・ハァ・・」

アルト「ヴァージェ・・・」


ヴァージェ「クゥゥゥ~~・・」ズキン、ズキン、ズキン!

ナイチンゲール「ここから更に痛みが増してきますので、ヴァージェさんは陣痛に合せてイキんでくださいね?」

ヴァージェ「えぇ・・。」

アルト「ヴァージェ、俺がついているからな。」

ヴァージェ「えぇ・・♡私、頑張るね・・」ギュゥゥ!(手を握る)


ヴァージェは陣痛による激痛に耐えながら、アルトと共に彼の赤ちゃんを産むために頑張るのであった。

ヴァージェの出産開始から3時間後・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カチカチカチカチカチ・・・(医務室前の時計が鳴る)


バーゲスト「・・・・・・」円上に回る

メリュジーヌ「・・・・・」座ってる

ラーマとシータ「・・・・・」イスに座っている

アーシャ「スゥ・・スゥ・・」お膝で寝ている

プロトマーリン達「・・・・・」壁に沿って待つ


バーゲスト「ウゥゥゥ・・・・」タッタッタッ・・(円上に回ってる)

メリュジーヌ「落ち着いてバーゲスト・・。グルグル回っても、ヴァージェの赤ちゃんはまだ出ないと思うよ?」

バーゲスト「わかってるわ!しかしどうも胸が落ち着かないのだ・・」タッタッタッタ・・

メリュジーヌ「えぇ・・ズキズキと心から何かを感じている。これって、純恋愛の宝石に関係していると思うの・・」

バーゲスト「そうかもしれない・・あの宝石を付けた以上、一部を除いて感覚や感情、痛覚までも一緒に共有するからな・・」

バーゲスト「・・・もしやアルトも同様、ヴァージェの陣痛の痛みを感じているのではないか!?」

メリュジーヌ「・・で、でも・・アルトはヒール(遮断)で痛みを遮断するって、前にアルトが言ってたし・・」

バーゲスト「あぁ、借りにそうだとして・・もし私達にも陣痛が来たら、アルトはその三倍の陣痛を・・・!?」ドクンッ!


ドクン、ドクン・・!ズキズキ、ズキン!!

バーゲスト「クゥッ!?ウゥゥゥ~~~!!」ズキン!ズキン!(お腹を抑える)

メリュジーヌ「バ・・バーゲスト?」

バーゲスト「これは・・急に、腹が・・・・グアァァァァ~~~!?」ドスンッ、ジョボボォォ~!(股から羊水が流れ出す)

メリュジーヌ「これって・・バーゲストが破水してる!?」体勢を変える

プロトマーリン「ちょっ・・これはマズい!!すぐにナイチンゲールに知らせないと・・」

メリュジーヌ「バーゲスト、しっかりして!!今、医務室に・・・・!?」ドクンッ!


ドクン、ドクン・・!ズキッ、ズキズキズキィィン!!

メリュジーヌ「グッ、グゥゥゥ~~~!?」ドサッ、ジョボボォォ~!(股から羊水が流れ出す)

シータ「!?。メリュジーヌ様まで破水を・・・マーリン様!!」

プロトマーリン「わかってる!!」医務室に入る

シータ「メリュジーヌ様、しっかり!!」

メリュジーヌ「グゥゥゥ~~・・」ズキズキ!ピカン、ピカン!

シータ「・・これは・・彼女たちが持つ宝石の部分が激しく点滅してます!」

ラーマ「なんだと?彼女たちに一体何が・・・」


突然の陣痛に苦しむバーゲストとメリュジーヌ・・・

痛みに耐える彼女たちが持つ純恋愛の宝石には、チカチカと点滅しながらその光を光り輝かせていた

カルデア:医務室にて・・


アルト「グゥゥゥ・・・」激痛が走る

ヴァージェ「ハァ・・ハァ・・グ、グゥゥゥ~~!!」ズキズキズキ!ピカン!ピカン!

アルト「(なんだこの激痛は?俺にも陣痛の痛みが来てるとなると、そろそろ『ヒール(遮断)』をかけないと・・)」キィィン!(ヒール(遮断)を自分にかける)

ヴァージェ「ハァ・・ウゥゥ~~・・い、痛い・・!」ズキズキズキン!ピカン!ピカン!

アルト「(ヴァージェの持つ純恋愛の宝石がチカチカしてる・・。痛覚の危険信号を発しているのか?)」


プロトマーリン「ナイチンゲール!?」

ナイチンゲール「どうしました?ヴァージェさんの分娩はまだ・・」

プロトマーリン「それどころじゃないんだ!バーゲストやメリュジーヌまでも産気が来て、破水までしてるんだ!」

ナイチンゲール「!?。もらい陣痛ですか・・おそらく彼女たちが持つ純恋愛の宝石による痛覚共有が悪いタイミングで繋がったと思われますね?」

アルト「なんだって!?それじゃあ・・」金の腕輪を見て・・


カレン(回想)「(多ければ多い分・・その分の痛覚や負の感情を受けることになり、夫である貴方に危険をもたらせることになりますよ?)」

アルト「(たぶんこれは俺のせいだ・・。陣痛の痛みが俺を通して、バーゲストとメリュジーヌにも産気を誘発させてしまったんだ・・)」


シータとラーマがバーゲストとメリュジーヌを運び出し、彼女たちを分娩台に乗せる

バーゲスト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ズキンズキン!

メリュジーヌ「ハァ・・ハァ・・クゥゥ~・・」ズキンズキン!

ヴァージェ「イ、タァァァイ・・。バーゲスト・・メリュジーヌまでどうしたの?」ズキン!ズキン!

メリュジーヌ「ハァ・・クゥゥ~~・・わ、私達にも・・貴方と同じ陣痛が来たみたいなんだ・・」

バーゲスト「クゥゥ・・。まさか・・陣痛という痛みとは、これほど痛いとはな・・・」ハァ・・ハァ・・

メリュジーヌ「うん・・汎人類史やアルトの世界の人間達も・・このような痛みを感じながら子供を産んでいるのかな・・?」ハァ・・ハァ・・


アルト「バーゲスト、メリュジーヌ・・ゴメン!これはたぶん・・ヴァージェの陣痛が俺を通し、陣痛を誘発させたんだと思うんだ・・」

メリュジーヌ「そう・・でもこれも良いかもしれないなぁ・・。」

アルト「・・エッ?」

バーゲスト「アルトがカルデアの任命試験に合格した日に3人の妻が同時に出産するなど・・汎人類史やアルトの世界では絶対無い光景だと思うのだ・・」

ヴァージェ「そうね・・愛する妻の私達の赤ちゃんが同じ日・同じ時間で産まれるなんて・・とても幸せな事じゃないかしら?そうよね・・アルト?」

アルト「ヴァージェ・・バーゲスト・・メリュジーヌ・・」

メリュジーヌ「心配しないでアルト・・私達は貴方の妖精騎士で、妻だから・・こんな痛みなんて耐えて・・赤ちゃんの顔を見たいわ・・クゥゥ・・。」ズキンズキン!!

バーゲスト「約束したはずだ・・私達は必ず・・元気で可愛い赤子を必ず産むと・・グゥゥ!!・・だけど・・」ズキン!ズキン!

ヴァージェ「せめてアルト・・私達の側にいて・・?」ズキン!ズキン!

アルト「あぁ!!俺はヴァージェ達の出産に立ち会うって心から決めていたんだ・・俺はここにいる、だから!」


アルト「俺の子供を産んでくれ、ヴァージェ・バーゲスト・メリュジーヌ!!」

3人(ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ)「えぇ・・」

シータ「アルト様・・ヴァージェ様達のお産には、私達も手伝わせてもらいますね?」医服に着替えてる

プロトマーリン「大丈夫!!私とシータは5人・3人と息子娘達を出産しているからね?経験は豊富って奴だ!」医服に着替えてる

ナイチンゲール「ですから、ミスター三澤。立ち会いを希望した以上、最後までミセス・ヴァージェ達から離れないでくださいね!!」第3再臨形態になる

アルト「あぁ、もちろんだとも!!」


ナイチンゲール「フッ・・・。かなり子宮口が3人とも開いてますね?」

ナイチンゲール「何度も言いますが、ここから更に痛みが増してきますので、ヴァージェさん達は陣痛に合せてイキんでくださいね?」

3人(ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ)「はい!」


ナイチンゲール、シータ、プロトマーリンが助産を勤め、アルトが立ち会う中で、ヴァージェ達は産まれてくる我が子を産むために全力を尽くすのだった・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それから更に時が進み・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カチカチカチカチカチ・・・(医務室前の時計が鳴る)


ラーマ「・・・・・・」立っている

クシャとラヴァ「・・・・・」立っている

エウロペ「・・・・」イスに座っている

ジャック・ド・モレー「我が主を、彼らの妻と子をお守りください・・」祈りを上げている

プロトアーサー「・・・・」ヒロインXとヒロインX〔オルタ〕に寄り添う

ヒロインXとヒロインX〔オルタ〕「・・・・・・」イスに座っている

カルデアのサーヴァント達「・・・・・・・」待っている

ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・」立っている

マスターとマシュ「・・・・・・」立っている


ぐだ子(パジャマ姿)「フワァァ~~・・」遅れてやってくる

織田信長(ぐだ子のサーヴァント)「なんじゃい・・医務室があわたただしいと聞いてみれば、誰かが大けがでもしたのか?」寝ぼけてる

沖田総司(ぐだ子唯一の星5鯖)「そんなわけないでしょうが・・出産ですよ。また誰かの家族が増えるったらありゃしない・・」

ダ・ヴィンチちゃん「全く、空気ぐらい少しは呼んだ方が良いと思うわよ?」

信長「別に・・夫も子供もいないわしらとマスター(ぐだ子)には関係ない事じゃろうが!!」

ぐだ子「そうだよ・・で、お産対象はヴァージェさんでしたね?今、どれぐらいだと・・」

マシュ「今、ヴァージェさん達は陣痛のタイミングを計っていきんでいる所まで到達しているのですが・・・」


「ヴヴゥ、ヴぅぅぅぅ~~!!」外から声が漏れる

沖田総司「これは相当、苦戦していますね・・・?」

ぐだ子「なんか、2人多いようだけど・・バーゲストとメリュジーヌさんは?」

ダ・ヴィンチちゃん「彼女たちも分娩室だ。彼女たちも赤ちゃんを産むために必死になっていきんでいるからね!!」

ぐだ子「へぇぇ・・・マジか!?」いまさら驚く


医務室の前でカルデアのサーヴァント達と職員が駆けつけ、彼女たちの出産を影ながら応援していたのだった・・

今日はここまで。

ヴァージェ(バーヴァン・シー)、バーゲスト、メリュジーヌは無事にアルトの赤ちゃん達を産めるのか?

カルデア:医務室内(分娩室)


ヴァージェ「ヴヴヴゥゥゥ~~~~!!」いきむ

バーゲスト「グゥゥ・・ヴヴゥゥ~~~!!」いきむ

メリュジーヌ「ヴゥゥゥ~~~!!」いきむ


3人の出産開始から8時間が経過。子宮口が全開になっているが、未だに赤ちゃんの頭が出ない状況で時間が立っていた・・


メリュジーヌ「ハァ・・ハッ、ハッ、ハグゥッ~・。ヴゥゥゥ~~!!」いきむ

ヴァージェ「クヴッ、ヴウゥゥゥ~~~~・・」いきむ

バーゲスト「ンハァ~・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」息が荒々しい・・

アルト「・・・頑張れ・・頑張れぇぇ・・」


ナイチンゲール「子宮口が全開にはなりましたが、未だに頭さえ出ないとは・・・」

プロトマーリン「とても赤ちゃんの頭が大きいのか・・彼女たちの子宮口が固いのか・・」

シータ「出産の経験も概念も無かった妖精である3人にとって、無理に多彩機能をつけた家電用品と同じかもしれません・・」

プロトマーリン「このまま続けても、彼女たちの体力が持つかどうか・・・」

ナイチンゲール「最悪の場合・・『帝王切開』に切り替える必要がありますね・・」

アルト「そんなぁ・・・」


バーゲスト「~~~!!」ガシッ!(アルトの腕を掴む)

アルト「バーゲスト!?」

バーゲスト「腹を切るなどせずとも・・私は・・耐えられる・・・ングゥゥ~~~~!!」いきむ

アルト「バーゲスト・・(今の彼女は戦っている時よりも辛い顔をしている・・恋人を食べるぐらい辛いのかな・・)」


メリュジーヌ「ングヴゥゥゥ~~・・ハァァ~・・ハァ・・」息が荒々しく、涙も流している

メリュジーヌ「痛い、痛い、痛いよぉぉ・・アルトォォ・・わたし・・痛みで身体が駄目になっちゃいそう・・ハァ・・ハァ・・」ポロポロ・・

アルト「メリュジーヌ・・・」

メリュジーヌの涙や彼女らしくもない弱音から彼女たちが相当陣痛の痛みに苦しんでいることを感じるアルト


ヴァージェ「グゥゥゥ~~・・はぁぁッ!アァァ・・・。だらしないわね、二人とも・・」ハァ・・ハァ・・

ヴァージェ「アルトォォ・・二人の手を握らせて・・?」ハァ・・ハァ・・

アルト「う・・うん・・」ズズズゥゥ~~!!(バーゲストの分娩台を寄せる)

シータ「ヴァージェ様・・一体何を・・」ズズズゥゥ~~!!(メリュジーヌの分娩台を寄せる)

ヴァージェの機転でバーゲストとメリュジーヌの分娩台をヴァージェ中心に寄せてもらい・・


ヴァージェ「ハァ・・ハァ・・・手を握って、2人とも?」両手を出す

バーゲスト「え・・えぇ・・」ヴァージェの手を握る

メリュジーヌ「う・・うん・・・」ヴァージェの手を握る


ガシッ!(お互いに手を繋ぎ合うヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ)

バーゲスト「ヴァ、ヴァージェ・・貴方は・・・」

ヴァージェ「なに弱気になっちゃっているの二人とも・・?私達、妖精騎士はそんな程度だったのかしら・・?」

メリュジーヌ「・・・あなた・・一体何を言って・・」


ヴァージェ「私達・・同じ夫のアルトを好きになって・・愛し合って・・アルトの赤ちゃんを身籠もった仲じゃない・・?そんな弱気じゃ、産まれてくる赤ちゃんに失礼でしょ?」ハァ・・ハァ・・

バーゲスト「・・・そうだ・・私達が弱気になってどうする・・そんなんでは・・」二コッ・・

メリュジーヌ「産まれてくるものも・・産まれてこない。わたし・・赤ちゃんに心配かけちゃったみたいだな・・」二コッ・・

ヴァージェ「えぇ・・同じ愛するアルトの為にも・・3人一緒に産もう?」二コッ!

メリュジーヌ「えぇ・・・」

アルト「ヴァージェ・・バーゲスト・・メリュジーヌ・・」


ピカァァン~!キラキラァァ~~・・(純恋愛の宝石がとても光り輝いていく)

バーゲスト「感じる・・・ヴァージェとメリュジーヌ・・そしてお腹の子の感覚がわかる・・」

メリュジーヌ「わたしもよ・・赤ちゃん達、早く私達に会いたいと必死で頑張っていることを感じる・・」

ヴァージェ「ウゥゥ・・ものすごい痛みを感じるけど・・これなら・・一緒に産めるかも・・」

バーゲスト「あぁ・・なら一緒に・・アルトと私達の赤ちゃんの為にも・・」

メリュジーヌ「産もう・・私達はもう・・あの子達の『母親』なんだから・・」

ヴァージェ「えぇ・・・今、ものすごい痛みが来るから・・一緒にいきむよ?」グググッ!(握りしめる)

メリュジーヌ「えぇっ!目線をへそに向けて力を入れるよ・・」グググッ!(握りしめる)

バーゲスト「アァッ!我らの息を合わせて・・」グググッ!(握りしめる)

ヴァージェ「じゃあ行くよ・・・せーの・・!!」


ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ「ングヴヴゥゥゥ~~~~~~!!」力一杯にいきむ


ズキズキッ!ギチッ、みぢっみぢっ、ニュルルッ・・


シータ「これは・・赤ちゃんの頭が一気に出てきました!?」

プロトマーリン「彼女たちの持つ純恋愛の宝石が3人の痛覚と感覚を統合し、心を1つにして、出産を促しているのか?」

ナイチンゲール「だとしても・・かなり赤ちゃんが降りてきているのは間違いない・・これなら!」

シータ「えぇ!ヴァージェ様、バーゲスト様、メリュジーヌ様・・あと少しで赤ちゃんに会えますから、もっと強くいきんでください!!」

ヴァージェ「は、はい・・・」


アルト「・・・・(俺は見ていることでしかないうえに、彼女たちに何も出来ない・・。だけど・・)」覚悟を決める

アルト「ヴァージェ・・陣痛で痛いのに、わざわざ2人を励ましてくれてありがとう・・」

ヴァージェ「アルト・・・・」

アルト「俺も覚悟を決めないとね!!」自分の胸に手を当て・・


アルト「ヒール(痛覚遮断、解除)!!」キィィン!!

ビリリッ、ズキズキズキズキィィィィ~~~!!!(遮断してた陣痛の痛みが襲いかかる)

アルト「ヌグゥ!?グワァァァァァ~~~~!?」ズキズキ、ズキン!!

メリュジーヌ「アルト!?貴方、痛覚遮断を・・・どうして!?」

アルト「ヴァージェ達が苦しんでいて、俺が苦しまないのは不公平だろ?」

アルト「大丈夫・・これくらいなんともないからな!」

ヴァージェ「アルトォォ・・。えぇ、分かったわ・・!」


シータ「あと少しの辛抱です!頑張っていきんでください!!」

ヴァージェ「は、はい・・!」

ナイチンゲール「息を大きく吸って、息を止めて、いきんでください!!」

ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ「はいっ・・・!!!」


バーゲスト「フグゥゥ~~!ヒィッ・ヒィッ・フヴゥゥ~~!!」ぎちっぎちっ、ぶちゅぅ・・

ヴァージェ「ヒィッ・ヒィッ・フグゥゥ~~~!!」ググッ・・ミヂィ、ギチィ・・

メリュジーヌ「フゥ~・フゥ~・ヴグゥゥゥ~~~!!」みちっみぢっ・・にゅぅぅ・・


ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌは自身の残されている最後の力を振り絞っていく・・

彼女たちの握る力も強く、これが彼女たちの本当の最後の力だとアルトは痛覚を共有しつつ感じていた・・

彼女やアルトの他に、『早く産まれたい』と律動をしてる二人の間に出来た子供達の為にも・・

アルト「~~~~(頑張れ・・みんな、頑張ってくれ・・!)」手を握る

アルトもまた、彼女や子供達の為に、痛みに耐えながら祈っている・・


シータ「あと少し・・あと少しですよ、メリュジーヌ様!」

メリュジーヌ「ヒィ・・ヒグゥゥッ~~!!」ギチュゥ、ニュルゥゥ~!

プロトマーリン「あと一息だよ、バーゲスト!!」

バーゲスト「アグゥゥ・・イッギィィッ~~!!」ミヂジィィ~・・ニュルッ~!

アルト「ハァ・・ハァ・・ヴァージェ、ガンバれぇぇ!!」

ヴァージェ「アルト・・赤ちゃん、産まれ・・フギュゥゥゥ~~!!」ズキッ、ギニュ、ニュルゥゥ!

ナイチンゲール「赤ちゃん・・出ます!!」


ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ「アギィィ、イィィ・・ア、ア”ァァァァァァァァァァァァ~~~~!!!」ギュルゥゥ~~!!

ヴァージェ達の最後のいきみと言える大きな叫び声が、分娩室中に鳴り響いて行き・・

そして・・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーー
???「ーーーーーーッ!!!」


同じように分娩室に大きな産声が響いた・・

バーゲスト「~~ッハァ!!・・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」クタァ~・・

メリュジーヌ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」クタァ~・・

ヴァージェ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・ハァァァ~・・・」クタァ~・・


ホギャァァ~~!!オギャァァァ~~!!オギャァァァ~~!!


アルト「産まれたっ!!産まれたよ!!俺たちの赤ちゃんが生まれたぁぁ~~!!」喜ぶ

ヴァージェ「アァァ~~・・やったわぁ・・」ハァ・・ハァ・・

バーゲスト「フゥ~・・フゥ~・・生まれたか、わたしの子供がぁ・・」ハァ・・ハァ・・

メリュジーヌ「ハァ・・わ・・わたしの赤ちゃん・・・」ハァ・・ハァ・・


七人の赤ん坊達「オギャァァァ~~!!オギャァァァ~~!!」

ヴァージェ達の膣から出てるへその緒を辿った先には・・たった今この世に誕生した7人の赤ん坊達が頼りなげに鳴き声をあげていた・・
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ナイチンゲール「我はすべて毒あるもの、害あるものを絶つ(ナイチンゲール・プレッジ)!」シャキシャキン!(へその緒を切る)


シータ「おめでとうございます!とても元気な赤ちゃんですよ~!」赤ん坊を抱きかかえてる

プロトマーリン「さぁ、抱いてあげて・・・」赤ん坊達を移す

3人(ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ)「はい・・・」抱きかかえる

バーゲストは銀・水色・薄黄色の髪の3つ子を、ヴァージェは黒・赤の髪の双子、メリュジーヌは青と橙色の髪の双子の赤ん坊をそれぞれ抱きかかえた


七人の赤ん坊達「・・・・・・」泣き止む

すると赤ん坊達が泣き止み、ほっこりと幸せそうな微笑を見せた


アルト「笑っているのか?」

ヴァージェ「まだなにも見えないのに・・私達の事を分かるのかしら・・・?」ビクビクン・・


ピュルッ!ピュルルゥゥ~・・(母乳が吹き出す)

メリュジーヌ「なんだ?ヴァージェの乳首から出る白いもの・・これが『母乳』と言う物か?」

プロトマーリン「あらら・・ヴァージェ、それを赤ちゃん達に飲ませてあげてね?」

ヴァージェ「わかったわ・・!」赤ちゃん達をおっぱいに近づける

メリュジーヌ「なら、わたしも・・」シュルッ、二チィィ・・(おっぱいを出し、赤ちゃんに近づける)

バーゲスト「そうか・・おっぱいを飲ませるのだな?」プルンッ!(おっぱいを出し、赤ちゃんに近づける)


赤ちゃん達「・・・チュゥッ、チュゥゥ、ンクッ、ンクゥ・・」母乳を飲み始める

赤ちゃん達は彼女たちの乳首を口に含み、力強く彼女たちの母乳を飲み始めた・・

まるで、生まれてきた7人が何を必要としてるのかを知ってるかのように・・本能のままに彼女たちの母乳を飲んでいる


ヴァージェ「フゥゥ・・♡わたしのおっぱいをこの子達が飲んでいる・・」ピクピクッ・・

メリュジーヌ「わたしも感じる・・この子達がわたしのおっぱいから母乳を吸っている・・♡」ピクピクッ・・

バーゲスト「わたしは3つ子だから交互にあげているが・・どちらも凄い勢いで飲んでいるんだ・・♡」ピクピクッ・・

アルト「良かった・・みんな、無事に産まれてきてくれて・・本当に良かった・・!!」

医務室の外では・・・


シータ「皆様・・ヴァージェ様達は無事、赤ちゃん達を出産いたしました!!」

マスター「いよっしゃぁぁ~~!!」

サーヴァント達「~~~~~!!」喜び合っている

ラーマ「よく頑張ったな、ヴァージェ達・・」

シータ「はい♡」二コッ!

ジャック・ド・モレー「・・・フッ。」笑みを浮かべる

シータ「あら・・今、笑いましたね?貴方もヴァージェ様達の赤ちゃんが生まれて嬉しいと思ってますよね?」

モレー「ううう・・うるさい!?」怒鳴る

プロトマーリン「素直になれないねぇ~・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヴァージェ「・・・・・」ポロポロ・・(涙を流す)

アルト「泣いているのか?」

ヴァージェ「えぇ・・わたし、本当に『お母さん』になれたと思うと・・嬉しくて・・」ポロポロ・・

バーゲスト「あぁわたしも・・この子の親に・・『母親』となれたことを思うと・・」ポロポロ・・(涙を流す)

メリュジーヌ「バーゲストも嬉しくて泣いているじゃないか・・」ポロポロ・・(涙を流す)

ヴァージェ「グスン・・そういうメリュジーヌもね?」ポロポロ・・(涙を流す)


ガチャッ!(ダ・ヴィンチちゃんが入ってくる)

ダ・ヴィンチちゃん「おめでとうアルト!これで晴れて、君は本当の『父親』に・・ヴァージェ達は『母親』となったね!」

アルト「ありがとうございます!!」

ナイチンゲール「ミスター三澤さん・・それで、この子達の名前はお決まりでしょうか?」

アルト「それは・・今、考えるところなんでね・・」汗

シータ「なら、今すぐにお決めになりましょう!」

バーゲスト「私達の方は、名前の候補を決めてあるわよ?」

アルト「なぁ・・いつの間に!?」

バーゲスト「あぁ・・子供の名前など、わたし達は既に頭に決めてあるが・・性別がねぇ・・?」

ナイチンゲール「産まれた赤ん坊の性別はですねぇ・・。」


ナイチンゲール「バーゲストは男の子が2人と女の子が一人。ヴァージェ(バーヴァン・シー)は男女別の双子であり、メリュジーヌも同様でございます。」

アルト「ではそこから決めよう。まずはヴァージェから・・」

ヴァージェ「えぇ!!じゃあ、この子達の名前はぁ・・・」


ヴァージェ達は抱きかかえている赤ん坊達の事を見て・・

アルト(三澤亮太)とヴァージェ(バーヴァン・シー)との赤ちゃんの名前


ヴァージェ「黒髪の男の子の名前は『ジョル二』で、赤髪の女の子は『ルージュ』って決めたわよ・・。」

ジョルニ、ルージュ「ンクッ、ンクッ・・」おっぱいを飲んでいる


シータ「ジョルニとルージュですね?良い名前ですね!」
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アルト(三澤亮太)とメリュジーヌとの赤ちゃんの名前


メリュジーヌ「私の子は・・青髪の男の子を『セフィー』、橙色の女の子を『スズガ』と決めたわ・・。」

セフィー、スズガ「・・・・・・」飲み終えて眠っている


プロトマーリン「少し名前が被っている部分があるが、とても良い名前だね!」
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アルト(三澤亮太)とバーゲストとの赤ちゃんの名前


バーゲスト「私の赤ちゃんの名前は、白い髪の男の子は『ガイル』で、水色の髪でなんかネコ耳が付いているのが『セツノ』と言ってな・・」

ガイル、セツノ「・・・・・・・」飲み終えて眠っている

バーゲスト「このうす黄色い髪の男の子は・・・フゥゥ~~・・」深呼吸をする


バーゲスト「・・・『アドニス』だ。」

アドニス「ンクッ、ンクッ・・」おっぱいを飲んでいる

アルト「アドニスって・・・もしや?」


バーゲスト「あぁ・・我が領土であったマンチェスターに置き去りにしてしまったあの子・・『アドニス』と同じ名前だ。」

バーゲスト「理由はあとで私から言うが・・この子達は必ず、私が責任持って育てて見せようぞ!!」

アルト「あぁ!俺も子育てを手伝うし、なによりも・・とても良い名前を付けてくれたバーゲストの赤ちゃん達も喜ぶと思うよ!!」

バーゲスト「ありがとう・・アルト。」
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ゲオルギウス「はいは~い、写真部の者だ。どうかお一つ、家族写真でもいかがですか?」

アルト「あぁ・・頼むよ!」

ゲオルギウス「分かりました!では・・はい、チーズ!」パシャリ!!

ゲオルギウスの誘いで、アルト達は家族写真を撮ってもらった。


アルト「これからは、ヴァージェとバーゲスト、メリュジーヌとこの7人の子供達と共に・・女王モルガンを倒し、妖精達も救って・・」

アルト「必ずや、妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェを・・笑顔あふれる人と妖精が共存できる世界へと変えてみせる!!」

ヴァージェ「えぇ!!私達もアルトの夢を応援するわ!!」

メリュジーヌ「でも、妖精國に戻るのは・・この子達が大きくなってからだけどね?」

アルト「あぁ・・分かっているって!!」


メリュジーヌ「・・・・・」赤ちゃん達を見て・・

バーゲスト「私とアルト。互いに愛しあった事で出来た私達の可愛い赤ちゃん達・・・」

ヴァージェ「貴方たちこそ・・私をお母さんにしてくれた愛しい子。貴方たち・・」


ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ「産まれてきてくれて・・ありがとう!!」にっこり!

ヴァージェ達はそう子供達に言い伝え、愛を込めて抱きしめた・・
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こうして・・ヴァージェ・バーゲスト・メリュジーヌ・アルトの間に、めでたく7人の子供達が誕生した・・

彼と彼女たちの間に産まれた子供達こそ、のちに妖精國に名を刻む『救國の七つ星』であり、妖精國を真に救う鍵でもあった・・

彼らが産まれたことで、アルト達は最高の幸せの頂点に達しているようだけど・・、それはのちに・・・


???「『悪魔と言う名の妖精騎士』が目覚める悪夢の始まりでもあるからね・・?」二カァァ

第20節:喪服の着名式
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アルトとヴァージェ達との赤ちゃんが産まれ、幸せの絶頂に達している頃・・・

妖精國(時系列:エディンバラ地獄変から3日後)では・・・
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キャメロット:正門前


下級妖精達(喪服姿)「ガヤガヤガヤガヤ・・・・」菊の花を持っている

他の地方からの妖精達「ガヤガヤガヤガヤ・・・・」同じように菊の花を持っている


キャメロットの正門前では、キャメロットには入れずに待ちぼうけてる妖精達が列をなしていた
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キャメロット:玉座の間(葬儀会場)


オーロラ「・・・本日は、哀悼を持ってお集まりいただき、誠にありがとうございます・・」

オーロラ「ただ今より、妖精騎士トリスタン、ガウェイン、ランスロット様の告別式を執り行います・・。」


妖精國の中心部:キャメロットでは、『白雪姫作戦』で用意された偽のヴァージェ達の遺体の告別式が執り行われ、國中は悲しみに暮れていた・・
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モルガン「・・・・・」玉座に座ってる


ウッドワス(喪服)「・・・・・・」イスに座ってる

スプリガン(喪服)「・・・・・・」イスに座っている

ベリル「・・・・・・」イスに座ってる

ムリアン(包帯姿)「・・・・・・」車いすに座ってる

30の大使達(喪服姿)「・・・・・・」イスに座ってる

100の官司達(喪服姿)「・・・・・・」イスに座っている

4つの氏族と30の大使、100の官司達はそれぞれ喪服の衣服を着ており、悲しげな顔をしながらオーロラの話を聞いていた・・


ベリル「・・しかしよぉ?オーロラときたらなんだ?黒のリボンを付けただけで喪服のような格好をしてないじゃないか?」小声

スプリガン「あれでも彼女・・告別式の時に着てる衣装と言っているが、どう見てもいつもの姿にしか見えませんねぇ?」小声

ムリアン「全く・・彼女は彼女で、本当に哀悼を持って葬儀に来ているのかしら・・?」小声

ウッドワス「貴様・・あんなに悲しそうな彼女の事を馬鹿にしているつもりか!?失礼だぞ!!」

スプリガン「シィィ~~静かに・・。まだスピーチの途中ですよ・・?」

ウッドワス「クゥゥ・・・。」静かにする

今日はここまで。

オーロラ「ではこれより・・女王モルガン陛下から皆様へのお言葉があります・・。」

モルガン「・・・・・・」

妖精騎士ガウェイン・妖精騎士トリスタン・妖精騎士ランスロットの遺影がモルガンの近くに浮かびあがり、モルガンは前に出る


モルガン「200年から続き、異界の騎士の名を着名してきた我が妖精國を守りし妖精騎士達・・。」

モルガン「彼女たちは幾度のモースを打ち倒し、三度の厄災を打ち払ってきた・・。そんな彼女たちを来たるべき『大厄災』の前に失うのはとても惜しい・・」

モルガン「しかして彼女たちの肉体はこの妖精國の大地となりて・・魂は次の代へと生まれ変わることを私は願う。」

モルガン「彼女たちを嘆き悲しむのも・あざ笑うことも・お前達の自由だが・・私はお前達の死を心から望むことは変わらないと思い知れ!!」


集まった妖精達1「(モルガン陛下の我らへの批評は相変わらずだな・・)」

集まった妖精達2「(まぁ、妖精騎士トリスタン様がいなくなった事でも良しとしますかぁ・・)」

集まった妖精達3「ガウェイン様、ランスロット様。お可哀想に・・」
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オーロラ「それではこれより・・ここに集まりし氏族の長とモルガン陛下の関係者による献花の贈呈を執り行います・・。」お辞儀をし・・献花の列に並ぶ


書記官イットリー「・・・・・」献花を添える

通知官メィール「・・・・・」献花を添える

ウッドワス「・・・・・」献花を添える

スプリガン「・・・・・」献花を添える

ムリアン「・・・・・」献花を添える

オーロラ「・・・・・」献花を添える

ベリル「・・・・・」3人分の献花を添える


モルガン「・・・・・」妖精騎士トリスタンの棺桶を見ながら・・

モルガン「(どうしてだ・・どうして私の蘇りの術をしてもお前は生き返ることがなかった・・。彼女はもう・・・)」献花を添える


タッ、タッ、タッ、タッ、タッ・・・

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・」遅れて来た

妖精騎士アグラヴェインは、いつもの紳士のような黄緑の甲冑を着た姿でやってきて・・・


ザワザワザワザワ・・・

集まった妖精達1「(彼女は・・妖精騎士アグラヴェインだよなぁ?)」

集まった妖精達2「(喪服にも着替えずに来るとは、礼儀が悪い・・!)」

集まった妖精達3「(モルガン陛下に失礼だぞ!!)」


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・」棺桶の前に立つ

ウッドワス「おい、喪服はどうした?今は告別式なんだぞ!?」立ち上がろうとする

スプリガン「ウッドワス殿、冷静に・・」それを止める

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・」棺桶全体を見て・・・

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」ビィィン、ガタガタン!!(3つの棺桶の蓋を開ける)

ベリル「お、おい?なにをやって・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」パチパチパチ・・(火が付いたトーチを3つ持ち・・)


ポンッ、ジュボォォ~~!!(棺桶が燃え上がる!!)

集まった妖精達「キャアァァァ~~!?ウワァァ~~~!?」驚愕する

ベリル「な、なにぃぃ~~!?」

モルガン「!!!?」驚く

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・」冷静に見ている


スプリガン「ア、アグラヴェイン殿!?今は献花の贈呈中で焼却は無いと・・・」

ウッドワス「妖精騎士アグラヴェイン!!貴様は一体、何を考えて・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・これは『罠』です。」

ウッドワス「!?」

妖精騎士アグラヴェイン「葬儀などする価値もありません。たった今、燃えている彼女たちは・・本当の妖精騎士『ご本人』なのだと?」

ウッドワス「なんだと!?」


ヒュンッ!(炎から偽の妖精騎士ランスロットの骨をウッドワスに渡す)

ウッドワス「ットォォッ、・・・・」骨を受け取り、観察する

ウッドワス「・・・・これは!?。『妖精』の骨でない・・『人間』の骨だ!?」驚愕する

モルガン「!!?」驚く


ザワザワザワザワ・・・

集まった妖精達1「(今燃えている遺体は妖精騎士ではなく人間だと!?どういうことだ!?)」

集まった妖精達2「(では、妖精騎士達が死んだというのはボガードの嘘だと・・?)」


書記官イットリー「皆様、お静かに!!陛下、彼女をどう説明させると・・?」

モルガン「アグラヴェイン、お前の発言を許す。一体これはどういう事なのか説明しろ。」

妖精騎士アグラヴェイン「はい・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
妖精騎士アグラヴェイン「単刀直入に言いますと・・・彼女たち『妖精騎士達3人』はまだ生きています。」

モルガン「!?」

ウッドワス「い、生きているだと!?」

スプリガン「で、では・・彼女たちが死んだというのは、シェフィールドにいるボガードの嘘だったと?」

妖精騎士アグラヴェイン「いえ・・彼らもまた・・一人の男の手引きにより、『利用された』のです。」

スプリガン「利用されただと・・一体誰に!?」


妖精騎士アグラヴェイン「・・・『三澤亮太』。彼こそ今起きている事件の黒幕であり、『別世界から来た降臨者(フォーリナー)』でございます。」

この場にいる全員「!!??」驚く

モルガン「フォーリナーだと・・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ。彼はどこかの平行世界から何らかの形でこの妖精國にやってきては・・この妖精國にある事件を起こしました・・」

妖精騎士アグラヴェイン「『度重なるソールズベリーの納品物の盗難』、『予言の子がソールズベリーにいると言う誤報』、『グロスターの大火事とそれによる純恋愛の宝石の盗難』、『シェフィールド周辺の怪物騒ぎ』、『エディンバラ地獄変』、そして・・」

妖精騎士アグラヴェイン「今起きた『偽の妖精騎士達の遺体による死亡の偽装工作による告別式』と他数々です。」

集まった妖精達2「(それって、今起こっている事件ほとんどじゃないか!?)」ザワザワザワ・・・

集まった妖精達3「(それを一人で出来たとなると・・これは『厄災』ではないか!?)」ザワザワザワ・・・


ベリル「し、しかしよぉ・・いくら俺やこれから来るカルデアが存在する汎人類史とは別の、平行世界から来たフォーリナーでも、一人でこんな事件を起こすのは不可能じゃないか?」

妖精騎士アグラヴェイン「確かに一人では無理かもしれません。ですが、彼に協力者がいたとしたら・・?」

スプリガン「・・・まさかそんな!?君は妖精騎士達が・・モルガン陛下を裏切って、彼と結託していると仰るのか!?」

妖精騎士アグラヴェイン「はい、その通りでございます。」


集まった妖精達1「なんてことだ!あのモルガン陛下に忠誠を誓った騎士達が裏切り者だったなんて!!」ザワザワザワ・・

集まった妖精達2「我々は偽の裏切り者の遺体の告別式をしてたとは・・まんまと騙されたわ!!」ザワザワザワ・・

書記官イットリー「静粛に!!今発言を許されているのは、陛下と妖精騎士アグラヴェイン、ここにいる氏族の長のみであるぞ!!」


モルガン「あり得ない話だ。一体何を証拠に彼女たちを疑う?」

妖精騎士アグラヴェイン「証拠ですか?・・・証拠ならここにあります。」

妖精騎士アグラヴェインは懐から小箱を取り出し、箱に入っている『破瓜の血が付いた布』3枚を取り出した。


妖精騎士アグラヴェイン「一枚目はホテルグロスターのベットシーツに付いた『妖精騎士トリスタンの破瓜の血』。」

妖精騎士アグラヴェイン「二枚目は近くの廃墟となった牧場のベットシーツに付いた『妖精騎士がウェインの破瓜の血』。」

妖精騎士アグラヴェイン「三枚目はシェフィールドの王城のベットシーツに付いた『妖精騎士ランスロットの破瓜の血』。」

妖精騎士アグラヴェイン「この三枚の血が付いた布は・・3人の妖精騎士達が、三澤亮太と抱き・・自らの処女を捧げた時に流れた血の跡でございます。」

ウッドワス「あの妖精騎士がその男に自身の純潔を奪わせ・・肉体関係になっていると!?」

オーロラ「あぁ~なんと汚らわしい・・。かの妖精騎士達が異世界の人間の男を性交を交わすなんて・・」


モルガン「我が娘であるトリスタンがそのような男を寝るなんて・・そのような証拠ではまだ信じられんぞ?」

妖精騎士アグラヴェイン「さようですか・・では空鏡をお借りしますが、よろしいでしょうか?」

モルガン「・・・何をする気だ?」

妖精騎士アグラヴェイン「まぁ、見ててください・・・。」イスに座る


空中に浮かぶ鏡が並び・・・

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・クゥゥ~~・・」寝始める

ベリル「おいおいおい・・急に寝始めたぞ!?」驚く


サラサラサララァァァ~~・・(彼女の周りの砂が舞い上がり・・)

モルガン「・・・・・・?」見ている


サラサラァァァ~~・・・(砂が空中の鏡に纏わり付き・・)

キラァァン!(鏡からあるビジョンが映し出された)

1枚目の鏡(ヴァージェとアルト(三澤亮太)とのセックス)


ズン♡ズン♡ズン♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡

ヴァージェ「ハァ♡アァン♡ハァン♡アァァ♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

アルト「ンンッ、ンンッ、ンンッ、ンンッ!」ズブッ♡ズブッ♡

ヴァージェ「アァァァ♡アン♡アン♡アン♡アン♡アルト・・いつもより激しいぃぃ・・♡アァァン♡」ズチュ♡ズチュ♡プルン♡プルン♡


ヴァージェ「わたし・・♡イクッ♡アルト、このまま中に出して♡」ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡

ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ギュゥゥ~~♡♡

アルト「ヴァージェの締りがキツくなって・・クゥゥ、イクッ!!」ズブッ♡ズブッ♡ズブブッ~!!


ドビュッ!ドビュドビュルルゥゥ~~!!(ヴァージェの子宮にとても濃い精液が注がれる)

ヴァージェ「アウン♡アァァ♡アァァァ~~♡」ドクン♡ドプドプゥゥ~~♡
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2枚目の鏡(バーゲストとアルト(三澤亮太)とのセックス)


バーゲスト「アン♡アン♡アン♡アン♡アァァン♡」ジュプッ♡ジュプッ♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡

バーゲスト「アァァァ♡アルト・・突いて♡突いて♡もっと私の中に突いてぇぇぇ~♡」ズチュ♡ズチュ♡パコパコ♡

パン♡パン♡パン♡パン♡パコパコ♡パコパコ♡


アルト「ハッ・・ハッ・・ハッ、俺もう・・イキそう・・」パン♡パン♡パン♡パン♡

バーゲスト「アン♡アン♡アァァン♡私も・・イクイクッ♡イッチャいそうぅぅ♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

バーゲスト「来て・・アルト♡私の子宮に、あなたのをいっぱい出してぇぇ~♡」パチュン♡パチュン♡ギュギュゥゥ♡

アルト「バーゲスト・・ウゥゥッ!!」ズブ♡ズブッ♡ズップン♡


ドプッ♡ドビュッ♡ビュルゥゥゥ~~!!

バーゲスト「アァァァ~~♡私の中に、アルトのが入ってくるぅぅ~~!!」ドプッ♡ドプッ♡ドプゥゥ~~♡
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3枚目(メリュジーヌとアルト(三澤亮太)とのセックス)


メリュジーヌ「アァァァ♡アァァァン♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

メリュジーヌ「アルトのおちんちんが、私の子宮をつついて感じちゃってるぅぅ~~♡♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アルト「クゥゥ・・メリュジーヌの膣内、やはりキツキツで・・すぐにでも絞られそう・・クゥゥ!」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡


メリュジーヌ「イクッ♡私もイキそう・・♡きてぇ・・メリュジーヌの子宮いっぱいに出して♡アルトのでいっぱいにさせてぇぇ♡」ギュチュ♡ギュチュ♡チュブゥゥ~♡

アルト「く、くるぅぅ~・・ウゥゥ!!」ズブブゥゥッ!!


ドブゥッ!ドビュドビュドビュルルゥゥ~!!

メリュジーヌ「ハゥゥゥ~ン♡アルトの熱いの来てるぅぅ~♡♡」ドプッ♡ドプッ♡ドプゥゥ~~♡

ヴァージェ、バーゲスト「クゥゥ~~♡」ビクビクン♡
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モルガン「・・・・・・!?」驚く

ベリル「あ・・ぁぁぁ・・・」驚愕

オーロラ「~~~~!?」ショックを受ける

ウッドワスとスプリガン「!!?」驚いて口が開いたまま・・・

ムリアン「これはちょっと・・・刺激が強すぎますわ・・・」ドン引き


突然の映像の玉座の間は騒然としていた・・

キラァァン・・ブチンッ!(映像が消える)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・っはぁ・・。」起きる

モルガン「起きたか・・・これはお前の夢の力で映したビジョンなのだな・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「はい。一部自身が眠りにつく事でこのように皆様方に私が見たものを共有することが出来るのです・・」

集まった妖精達1「な、なんて彼女たちは破廉恥な事を!?これが妖精騎士と言えるのか!?」ガヤガヤガヤガヤ!!

集まった妖精達2「これではモルガン陛下への確実な裏切り・・妖精國の恥知らずだ!!」ガヤガヤガヤガヤ!!

集まった妖精達3「妖精騎士アグラヴェインの言葉はただしかったんだ!!」ガヤガヤガヤガヤ!!


ベリル「(マジかよスピンネル!?俺なんて、あいつ(マシュ)と一緒に寝たことも手を繋いだこともないのに!!)どういうことだ!?これは浮気だ!・・寝取りだ!!」アタフタ・・

オーロラ「まさかそんな・・あの美しい妖精騎士ランスロットがあのような男に身を捧げるなんて・・・」ショックを受ける

ウッドワス「モルガン陛下への忠誠を捨て、あの男と交尾をするとは・・不届きにも程があるぞ!?」

スプリガン「もし彼女たちがあの男と契りを交わしているのなら・・彼女たちは『かけおち』をしたと?アグラヴェイン殿・・」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・しかし彼女たちは今、シェフィールドにいるのかも分からない状況であり・・」

ムリアン「そんなことはどうでも良い!!映像の彼女たちは今、純恋愛の宝石を付けて性交を交わしていたのは間違いないでしょうか?」

妖精騎士アグラヴェイン「はい。」

ムリアン「でしたら!彼女たちこそ、三澤亮太と名乗る男の妻となって・・この妖精國をどこかに逃げていると言うのですか!?」

妖精騎士アグラヴェイン「いかにも・・これからその足取りを掴めればと・・・」


集まった妖精達1「ならすぐに軍隊を導入しろ!!あの男と3人の女を許すな!!」

集まった妖精達2「裏切り者はこの妖精國のゴミ当然だ!!」

集まった妖精達3「あの妖精騎士は、モルガン陛下やその歴史に泥を塗った大罪人だぁぁ~~!!」


ガヤガヤガヤガヤ!ガヤガヤガヤガヤ!

玉座の間は、完全に妖精騎士3人と三澤亮太の捜索と抹殺の事で大きく騒いでいた・・


モルガン「!!!!!!」ガゴォォォン!!(槍を床に大きく叩き、衝撃波が飛ぶ)

この場にいる者達「!!!??」ビクッ!!

モルガン「静かにしろ!!これ以上、私の許可無くその口を開くというなら・・お前達を大穴に落とすぞ!!」

集まった妖精達全員「~~~~~~~・・・」黙り込む

ウッドワス「・・・・(陛下はお怒りだ・・このような事など、私は初めてだ・・)」


モルガン「・・・済まぬな、外野がうるさかっただろ?アグラヴェイン、お前に聞きたいことがある。」

妖精騎士アグラヴェイン「はい。何なりと・・・」

モルガン「ランスロットの不貞はともかく・・お前が妖精騎士に名乗り出る前に、このことをお前は知っていたのか?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・私はこの夢の砂を通して、物事をずっと見てきました・・」

モルガン「ならば問おう・・何故、三澤亮太の事をすぐに言わなかった?」

モルガン「お前がそれをずっと見ていたのなら、それを止め・・そいつを引き渡すように私の所に来れば良かったもの・・何故だ?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」


妖精騎士アグラヴェイン「彼女たちが関与していたからです。」誰かを指で指す

モルガン「・・・・・!?」指した先を見て・・

ウッドワス「・・・・・!?」指した先を見て・・

スプリガン「・・・まさかそんな!?」驚く

ベリル「・・・冗談だろ?」驚く


オーロラ、ムリアン「!!!??」指を指されて・・

妖精騎士アグラヴェインが指さしたのは、風の氏族長『オーロラ』と翅の氏族長『ムリアン』であった・・
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ムリアン「な、何を言い出すと思えば・・私が三澤亮太の協力者だと?そんなわけがありません!!」

ムリアン「だいだい私は、『グロスターの大火事』で身体を焼かれ・・土地も半径5メートルも延焼されているのですよ?むしろ被害者と言っても・・」

妖精騎士アグラヴェイン「ですが、火災の原因は貴方が開催してたオークション会場で起きています。」

妖精騎士アグラヴェイン「それにホテルグロスターは貴方が所有する宿泊施設で、宝石が盗まれた銀行も貴方が所有していた・・違いますか?」

ムリアン「ウッ・・・」タラタラ・・(汗をかく)

スプリガン「で、では・・『グロスターの大火事』は、三澤亮太と妖精騎士トリスタンを逃がすための自作自演だと!?」

妖精騎士アグラヴェイン「それにうまく行きませんでしたが・・グロスターの被害を逆手にお情けを取ろうとした疑いもあります・・」

ムリアン「!!!??」


オーロラ「ムリアン様はともかく私は?私はなにも・・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「貴方の元部下から聞いた話ですが・・貴方は無計画に『予言の子』を作り出そうと仮作してましたよね?」

オーロラ「!?。どうしてそれを・・」

妖精騎士アグラヴェイン「貴方は異世界から来た三澤亮太の事を貴方の口から報告しなかったあげくに彼を『予言の子』に仕立てようと考えていた・・」

オーロラ「違います!!私は・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「貴方は彼を野放しにした他、あとで彼に自分の罪を被せようと考えていた。被せようとした罪・・」


妖精騎士アグラヴェイン「妖精騎士ランスロットに『鏡の氏族』を殺させたという罪を・・」

オーロラ「!!?。ど、どうしてそれを・・だってあれは彼らが・・!?」

モルガン「・・・・・・」オーロラを見ている

オーロラ「(し、しまった・・)」


妖精騎士アグラヴェイン「私から説明は以上でございます。どうか陛下のご判断を・・」

モルガン「エインセルが未だに姿を見せないのは・・オーロラとランスロットが関与していたと言う事か・・」

モルガン「鏡の氏族の全滅は後で彼女から聞くとして・・、この説明による告発を私が審判し、決定する。」


モルガン「『3人の妖精騎士の着名と全ての権限を剥奪』し、『バーゲスト、メリュジーヌ、バーヴァン・シー、三澤亮太』を妖精國に仇なす者として、その身を指名手配する。」

玉座の間にいる全員「!!??」驚く

妖精騎士アグラヴェイン「・・・フッ。」笑みを浮かべる

モルガン「また、オーロラとムリアンの氏族長の全権及び領土を剥奪・・身柄を拘束したのちに、改めて裁判にかける・・・二人を牢屋へ!」

女王軍・兵士達「ハッ!」オーロラとムリアンを拘束しようとする

オーロラ「ちょ・・ちょっと待って・・」後ろに下がる

ムリアン「くぅ・・私はもう、ここで失礼させてもらいます・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・!!」ビィィィン!(サイコキネシスで手枷を飛ばし・・)


ガシィン!ガシィン!(オーロラとムリアンに手枷が付く)

ムリアン「んなぁッ!?こいつぅぅ・・・」拘束され、車いすを動かされ、連行される

オーロラ「ま、待ってください!?これは何かの間違いでございます!!私はエインセルを殺せと命じてはおりません!?」拘束され、連行される

オーロラ「モルガン陛下ぁぁ~~陛下ぁぁぁ~~~!!」叫びながら連行される


バタンッ!(扉が閉まる)

オーロラとムリアンは女王軍の兵士達によって、キャメロットの牢屋に連行されていった・・
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モルガン「告別式は中止だ。他の者達は即座に立ち去れ!」

集まった妖精達「・・・・・・」おそるおそる立ち去って行く

ウッドワス、スプリガン「・・・・・」おそるおそる立ち去る

モルガン「妖精騎士アグラヴェイン、お前は少し残れ・・」

妖精騎士アグラヴェイン「ハッ・・・」モルガンの前に立つ


モルガン「今日付けでグロスター、ソールズベリー、権限剥奪した3人の妖精騎士達の所有する軍兵は一時的に全て、お前の幕下に入る・・。」

モルガン「それに伴い、お前に新たな任務を与える。」

妖精騎士アグラヴェイン「三澤亮太とその妻となった元妖精騎士・・『バーゲスト、メリュジーヌ、バーヴァン・シーの捜索と始末』ですね?」

モルガン「さようだ。だがしかし・・『バーヴァン・シー』だけは生け捕りにしろ。彼女だけは、私がケリを付ける・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・わかりました。」

モルガン「それと、お前にはその際にやってもらいたい事がある・・」ヒュンッ!(何かを投げつける)

妖精騎士アグラヴェイン「???」それを受け取る

モルガンから彼女に渡されたのは、とても古そうなカギであった。


妖精騎士アグラヴェイン「カギ・・どこのカギでしょうか?」

モルガン「それは『ある妖精』を拘束した封印を解くカギだ。お前の告発によって事件の黒幕が判明したが、同時に多くの戦力を失った・・」

ベリル「そうだろ?女王軍主戦力であった妖精騎士が一気に3人もお尋ね者になったんだからな・・」

モルガン「そうだ。妖精騎士アグラヴェイン一人では、これから来るであろう『厄災』、南の『円卓軍』、『ボガードの軍勢』、我が夫ベリルが言ってた『異邦の魔術師』こと『カルデアのマスター』に対処する事は難しいかもしれない・・」

妖精騎士アグラヴェイン「では、その『ある妖精』を妖精騎士に任命すると?その『ある妖精』とは・・?」

モルガン「任命ではない・・・」


モルガン「この際、やむを得ないが・・・妖精騎士『モードレッド』を呼び戻す。」

2人(妖精騎士アグラヴェイン、ベリル・ガット)「!!??」

ベリル「モードレッドって・・汎人類史ではアーサー王を裏切ってブリテンを滅ぼした裏切りの円卓騎士じゃないか!?」

妖精騎士アグラヴェイン「私やメリュジーヌ達の他に、既に妖精騎士の名を授かった妖精が封印されていたと・・?」

モルガン「アグラヴェイン、お前には封印された現地で妖精騎士モードレッドと合流し・・三澤亮太達を探し出し、バーヴァン・シーを生け捕りにし、彼女をここに連れ戻せ。」

妖精騎士アグラヴェインバーゲストとメリュジーヌは?」

モルガン「力惜しいが・・モードレッドと共に殺せ。一切の情けもかけるな!」

妖精騎士アグラヴェイン「分かっています。」

モルガン「それと、アグラヴェインには我が夫であるベリル・ガットを護衛に連れて行かせる・・良いな?」

ベリル「あぁわかった。俺と妖精騎士アグラヴェインと妖精騎士モードレッドとで裏切ったレディ・スピンネルを連れ戻し、後は殺しても良いんだな?」

モルガン「無論だ。しかし妖精騎士モードレッドには気をつけろ。奴は発生した時から、牙の氏族を遙かに凌駕する残忍で凶暴な悪妖精とも言える存在だ。私の言う事など、全く聞かずに全てを殺し尽くすかもしれない。」

モルガン「合流の際、女王軍が用意した奴への装飾品を必ず持って行くことを前提とする。あれには奴をコントロールする物がある。」

妖精騎士アグラヴェイン「了解しました。では、行ってまいります・・」

モルガン「えぇ・・・」


モルガン「行くがいい、妖精騎士アグラヴェインよ。今こそ、お前の存在を我が妖精國に知らしめるのだ!」

妖精騎士アグラヴェイン「ハッ!!全ては女王陛下の御心のままに!!」キリッ!

妖精騎士アグラヴェインはそうモルガンに誓い、玉座の前から去って行った・・・


モルガン「・・・・(何故・・何故、私の元から去ったのだバーヴァン・シー・・何故・・?)」悲しそうな顔をする
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キャメロット:正門前


ガヤガヤガヤガヤ・・・

下級妖精達(喪服姿)「・・・・・・・」待ちぼうけている

他の地方からの妖精達「・・・・・・・」待ちぼうけてる


下級妖精1「何をしているんだ!妖精騎士達にお祈りさえもさせてくれないのか!?」怒鳴る

他の地方の妖精1「せっかく、かの妖精騎士達の死体を拝みに着たというのに・・」がっかり

下級妖精2「はぁ・・・もう帰ろうぜ!」諦める

他の地方からの妖精達「ハァ~~・・・」後ろを向く

待ちぼうけていた妖精達が諦めて引き返そうとしたその時・・・


ギィィィ~~~!!(キャメロットの正門が開かれる)

下級妖精達「!!?」振り向く


ダッダッダッダッダッダッダッ・・・・(妖精騎士アグラヴェインと女王の軍隊が出てくる)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」パカパカパカ・・(妖精馬に乗っている)


突如キャメロット正門から出てきた妖精騎士アグラヴェインと女王の軍隊

軍の先頭には、『砂とそれを巻く剣が描かれた緑の軍旗』がはためいていた・・

叫ぶ妖精「ご通達~!ご通達~!ここにいる妖精達は目を開け!耳を開け!このお方をどなたと心得る!!」

叫ぶ妖精「この者こそ、先週よりモルガン陛下の命の元、新たに妖精騎士の名を着名した妖精、『妖精騎士アグラヴェイン様』の凱旋でありますぞ!!」

下級妖精達「妖精騎士アグラヴェイン・・?モルガン陛下が新たに妖精騎士を着名させたのか?」


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・!!」サラサラァァ~~!!(夢の砂を舞いあげる)

辺りの妖精達「おぉぉ~~~!!」

妖精騎士アグラヴェイン「聞け!!妖精國に住む全ての妖精達よ!!」


妖精騎士アグラヴェイン「私は妖精騎士アグラヴェイン。モルガン陛下からの着名(ギフト)を授かりし新たな妖精騎士である。」

妖精騎士アグラヴェイン「私は新参の妖精騎士であるが、心して聞いて欲しい事がある・・」

妖精騎士アグラヴェイン「今日、告別式を迎える3人の妖精騎士の死は誤りであり・・彼女たちはこの妖精國に仇なす存在として生き延びていたことが発覚した!!」

妖精騎士アグラヴェイン「さらに、その彼女たちはあろうに・・ソールズベリーやグロスター、エディンバラで起きた数々の事件の発端となりし者・・」

妖精騎士アグラヴェイン「『異界の降臨者:三澤亮太』という男の妻となりて、行方をくらましているのだ!!」

妖精騎士アグラヴェイン「異界の降臨者は我々から妖精騎士達を奪い、この妖精國の秩序と平和をかき乱そうとしてるのだ!!」

妖精騎士アグラヴェイン「しかし安心せよ!この私が正式に着名したからには・・その『厄災』と言える異界の降臨者を、この手で亡き者としてやろう!」

妖精騎士アグラヴェイン「既に異界の降臨者の配下である罪深き妖精・・元・風の氏族長『オーロラ』と元・翅の氏族長『ムリアン』はこのキャメロットの地下牢に収容済みである。」


周りの妖精達1「嘘でしょ!?あの妖精騎士達が・・我らの敵になったと!?」

周りの妖精達2「しかも数々の事件の犯人である男の妻となっているなんて・・」

周りの妖精達3「それにオーロラ様とムリアン様までその男と結託してたなんて・・立派な反逆罪だ!!」


妖精騎士アグラヴェイン「このメッセージを聞いた者は、他の妖精達にこの事を教えよ!私が・・この妖精騎士アグラヴェインが、君たちに最高の夢を与えよう~!」サラァァァ~!!(砂が舞い上がる)

妖精騎士アグラヴェイン「私が・・妖精國に住む妖精から『モース』と『悪夢』、『厄災』を消し去ろうぞ!!」パアァァァン!!(砂が舞い散る)


周りの妖精達「・・・・・・」舞い散る砂を見てて・・

下級妖精1「す、凄いぞ・・こんなの俺たちはみたこともねぇ~ぞ!!」

下級妖精2「アァァ!!彼女なら、裏切り者となった元・妖精騎士達を打ち倒すことが出来るかもしれないぞ!!」

他の地方の妖精1「あぁぁ!!アグラヴェインは既に悪妖精となったオーロラとムリアンを捕まえたんだ!!異界の降臨者も倒してくれるはずだ!」

他の地方の妖精2「告別式なんか知ったこった!称えよう・・新たに妖精騎士となった妖精騎士アグラヴェイン様を称えよう!!」

下級妖精1「そうだ!!今日は裏切り者の妖精騎士の告別式じゃねぇ・・妖精騎士アグラヴェイン様の着名式だぁ~~!!」

周りの妖精達「ヘェェェ~~~~イ!!へいへいへいへぇぇ~~い!!」歓喜歓声を送る


周りの妖精達「アグラヴェイン!アグラヴェイン!アグラヴェイン!アグラヴェイン!アグラヴェイン!アグラヴェイン!」呼び合う

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・。」歓喜歓声の中を進む
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キャメロット正門前の街は、妖精騎士アグラヴェインを称える妖精達が歓喜歓声に包まれ、妖精騎士アグラヴェイン率いる女王の軍隊は凱旋と共にキャメロットから出発した・・・

妖精騎士アグラヴェインの着名・就任披露と彼女が語った数々の事件の告発は、後に『喪服の着名式』と呼ばれるようになり・・

三澤亮太(アルト・オルラント)とバーゲスト、ヴァージェ、メリュジーヌの存在は、その日をもって『悪』として認知されてしまったのであったのである。

『喪服の着名式』による妖精騎士アグラヴェインの着名と告発は、着々と妖精國全体に伝わり・・各地の妖精達に激震が走っていった
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東の港町:ノリッジ


ノリッジの妖精1「モルガン陛下が新たに妖精騎士を着名したみたいだぞ!?」

ノリッジの妖精2「何でも妖精騎士アグラヴェインは、夢と眠りを操れる力を持っているだってさ!」

ノリッジの妖精3「厄災を払ってくれるって言ってたけど、ここの厄災も払ってくれるかなぁ~~・・」


宝石好きの妖精「・・・新たな妖精騎士とはネェ・・・」ルビーを持ちながら・・
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大食堂:オックスフォード


オックスフォードの妖精1「聞いたか!?ガウェイン様とランスロット様・・異界から来た男と駆け落ちし、妖精國の守りを放棄したそうだよ?」

オックスフォードの妖精2「なに!?それではモース退治はどうなるんだよ!?」

オックスフォードの妖精3「心配ないさ!新しく着名した妖精騎士アグラヴェイン様がなんとかしてくれるさ!!」


壁に擬態してる者「妖精騎士アグラヴェイン・・・一体誰でしょうか?」
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弱肉強食のルールの街:マンチェスター


人間「や、やめるんだ!!俺はとても弱い人間だ・・守られる存在じゃなかったのかよぉ~~!?」血まみれになってる

マンチェスターの妖精1「うへへへへ・・俺たちはようやくあのルールから解放されたんだ!!」ナイフを持って・・

マンチェスターの妖精2「アハハハハ!!もうバーゲストはこのマンチェスターには帰ってこない!私らは自由となったのだ!!」槍を持って・・

マンチェスターの妖精3「今のうちに元領主様のやってた事をやってみよう!あの騎士が来るまでやってみよう!!」鎌を持って・・

マンチェスターの妖精4「これからは・・妖精騎士アグラヴェイン様の時代だからねぇ~~アハハハハ!!」剣を持って・・

マンチェスターでは・・悪妖精となったマンチェスターの妖精達が、思う存分に人間狩りを楽しんでいた・・


妖精の行商団(ロブ達)「・・・・・!?」青ざめる

ワグ「おいおい・・マンチェスターって、こんな街だったっけ?」汗タラタラ・・

ロブ「なんか・・悪妖精と化した奴がいるんだが・・入るのやめよっか・・?」青ざめる

ウィンキー「そうだな・・・」冷静になってる

街に入ろうとした妖精の行商団達は、街の惨状を入り口から目の当たりにし・・その場を引き返したのであった。
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小さい村:ティタンジェル


ティタンジェルの村長「妖精騎士アグラヴェイン。叛逆者と駆け落ちした妖精騎士バーゲストの代わりに着名した騎士なんて・・」

村の妖精1「『予言の子』がここにいると知れれば、真っ先にここは眠りの病で溢れてしまうわぁ・・」

村の妖精2「早く16になってくれよな・・・キャスター?」ジロッ!


アルトリア(13歳)「・・・バゲ子が・・駆け落ちした・・」ショックを受ける

アルトリア・キャスターは後に敵対するであろう妖精騎士アグラヴェインより、アルト(亮太)と駆け落ちしたバーゲストの事にショックを受けていた

北の領地:エディンバラ(城門の上)


魔王と呼ばれる男「ついにやりよったか・・あの夢操りの者よ。」

ノクナレア「えぇ・・彼女はこれを待っていたかのように・・。」

魔王と呼ばれる男「いや、彼女はこれくらいでは満足は出来んぞ?」

ノクナレア「なんですって?彼女は一体何を・・・」

魔王と呼ばれる男「それはだな・・・」

ノクナレア「・・・・・」男の話を聞く


ノクナレアの頭の飾りには純恋愛の宝石のようなピンク色の宝石が光り輝いていた・・
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流行の街:グロスター


グロスターの住民1「ムリアン様が、自分の領土に火を付けただと!?」

グロスターの住人2「あの火災はムリアンが仕掛けた自作自演だったって事かよ!?」

グロスターの住人3「チキショォォ~~!!まんまとムリアンに騙されていたのか、俺たちは・・・」

グロスターの住人4「牙の氏族のやってた事は無意味じゃなかったのね!!」
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風と自由の街:ソールズベリー


ワーワーワーワー(大聖堂の中で)

ソールズベリーの妖精1「オーロラ様がモルガン陛下に捕まった!?」

ソールズベリーの妖精2「何でも妖精騎士アグラヴェインという新たに着名した騎士が鏡の氏族を殺したというデマでオーロラ様を拘束しただとよ!?」

ソールズベリーの妖精3「己ぇぇ~、よくも我らのオーロラ様に罪をなすりつけるなど・・絶対許さぬぞ、妖精騎士アグラヴェイ~~ン!!」

ソールズベリーの妖精2「そうだ!!妖精騎士アグラヴェインを許すな!!オーロラ様を助けに行こうじゃいか!!」

ソールズベリーの妖精達「そーだそーだぁぁ~~!!」


コーラル「・・・・・・」ボケェェ・・・

大聖堂で座ったまま、どこも動こうとしないコーラル
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ソールズベリーにあるマイクのお店


マイク「あぁぁ・・これは大変な事になっちゃった。どうしよう・・」心配する

店の客「・・・フフフ、ウフフフフ!!」

マイク「????」

店の客「ウフフフフッ、アッハハハハハハ~~!!」フードを脱ぐ

店の客→ブルーナ「アッハハハハハハ!!ざまぁみろオーロラ!!あんたが私にあんな事をしてないから、罰が当たったんだよ!!」高笑い

ブルーナ「アッハハハハハハ!!アァ~ハハハハハハ!!」

マイク「ヒィィ・・・」怯える


マイクの店の中でオーロラに因縁を持ち、彼女が捕まったことに歓喜する蒼い羽根を持つ妖精:ブルーナ

円卓軍の拠点:ロンディニウム


妖精の偵察兵「た、大変じゃあぁぁ~!!」

パーシヴァル「どうした!?女王の軍勢に何か動きがあったのか?」

妖精の偵察兵「あったも何も・・女王の軍勢に新しい妖精騎士が着名したんだ!!妖精騎士アグラヴェインという眠りを司る騎士なんじゃ!!」

パーシヴァル「眠りを司る・・少々やっかいだな・・。」

妖精の偵察兵「しかしその代わりに、女王軍の主戦力だったガウェイン・トリスタン・ランスロットの3人の妖精騎士が、異界の降臨者:三澤亮太と駆け落ちして、女王軍のお尋ね者となっているんだ!」

パーシヴァル「!!?。なんだって・・?」


パーシヴァル「・・・・・・!!」ドンッ!(机を叩く)

妖精の偵察兵「パ、パーシヴァルさん?」

パーシヴァル「・・・・(メリュジーヌ・・なんてことを・・)。」悔しそうにする


パーシヴァルはお尋ね者となったメリュジーヌの安堵を心配しつつ、自身の愛を奪われた気持ちでいっぱいであった
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ボガードの領土:シェフィールド


オベロン「だから悪かったと思っているよ。だがもう少しだけ我慢してくれ・・なぁ?」

ボガード「くぅぅ~・・エディンバラからの使いは戻ってこないし、オベロンが来たと思ったら招集を断りに来たなんて・・」

ボガード「しかし偽の妖精騎士の遺体をキャメロットに送った以上、もう後戻りは出来ないし・・このまま我が友に顔向けも出来ん・・。」

ハベトロット「ボガード・・・」


妖精の衛士「ボガード様、大変です!!女王軍の兵隊が何かを持って門前に現れました!!」

ボガード「なんだと・・すぐに向かう!!」部屋を出る

オベロン「僕もすぐに向かおう!」ついていく

ハベトロット「ボクも行く!!」ついていく


シェフィールド:正門前では・・


女王軍の兵士達「・・・・・」荷台を持ってくる

シェフィールドの兵士達「・・・・・」緊迫した状態で武器を構える


妖精の兵士「一体、このシェフィールドに何しに来たんだ!?」武器を構える

女王軍の兵士1「ここにお前達の物を置いておく。それで我らはここから立ち去ろう。」

妖精の兵士「???」

女王軍の兵士2「我らはお前達が送った物の返礼を送りに来ただけで他は何もない。運が良かったなぁ?」

女王軍の兵士1「妖精騎士アグラヴェイン様からボガードに伝言がある。『「次、何かしたら容赦はしない!!」』っとなぁ。」


ガタッ、タッタッタッタッタッタッ・・・(後ろに振り向き、引き上げていく)

女王軍の兵士達は・・赤い布で隠した荷台を置いて、そのまま引き上げていった。

妖精の兵士1「なんだったんだあいつら・・返礼品を置いてさっさと帰るなんて・・・」

妖精の兵士2「それに妖精騎士アグラヴェインだとよ?そんなの知ったこっちゃない・・・」


ボガード「ハァハァハァ・・」走ってくる

オベロン「おーい!!」飛んでくる

ハベトロット「みんな、無事か?」飛んでくる

妖精の兵士2「ボガード様、聞いてください!女王軍の奴ら・・あの荷台を置いてすぐに去って行ってしまいました・・」

妖精の兵士1「それと妖精騎士アグラヴェインからボガード様に、「次、何かしたら容赦はしない!!」っと言付けを残してね・・」

ボガード「そうか・・(女王軍の奴ら・・一体何を考えているのだ?)」


ブゥゥ~~ン!ブンブンブン!(荷台からハエがたかる)

オベロン「おい、この荷台・・なんか臭ってこないか?」

ハベトロット「うへぇ~~!なんだこの匂いわぁ・・」鼻をつまむ

ボガード「あの荷台からだな・・・」荷台の所へ向かい・・

妖精の兵士2「ボガード様気をつけて・・罠かも知れませんよ?」

ボガード「わかってる・・」ゆっくりと近づき・・


シュピィン!バサァァ~~・・(赤い布を取り除く)

ボガード「・・・・こ、これはぁぁ~!?」驚く

妖精の兵士2「うわぁぁぁ~~!?」驚愕


ドォォ~~ン!!

荷台に積んであったのは、キャメロットに向かった偽の遺体の輸送部隊の死体が人間の血を塗して乗せてあった・・


妖精の兵士1「ゆ、輸送部隊が・・・『白雪姫作戦』の先兵がぁ・・!?」

ハベトロット「・・なんてひどいことを・・」

オベロン「くぅッ!言ったはずだ・・襲撃するにはまだ時期が早すぎたんだって!!」

ボガード「あぁぁ・・私はなんてことを・・。これでは我が友に顔向けできない・・」膝をつき、絶望する


妖精の兵士1「ボガード様、荷台の後ろに・・メッセージが!?」何かを見つける

ボガード達「!!?」

荷台の後部を見ると、そこに血で書かれたメッセージと血に染まったブーケが置かれていた・・


血のメッセージ『警告する。これ以上、女王モルガンに逆らうな。でなければ、二度と朝を迎えられないと知れ。 妖精騎士アグラヴェインより。』

オベロン「妖精騎士アグラヴェイン・・一体何者なんだ・・?」

ハベトロット「・・・・(このブーケ・・確かヴァージェが投げた・・まさか、オーヴェが妖精騎士アグラヴェインだというのか!?)」

ボガード「クゥゥ・・我が友、アルト・オルラント。どうか無事でいてくれ・・・」


白雪姫作戦が失敗し・妖精騎士アグラヴェインに警告を出されたシェフィールの面々は、ただアルト達の無事を祈るしかなかった・・
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コーンウォールのある洞窟の中


そこに鎖で繋がれ、縛られている一人の布袋を被った妖精がいて・・

???「・・・・・・・」ギラン!(瞳が紫に光る)

その妖精の持つ瞳から紫に光りつつ、どこかを見ているように布きれから覗かせていた・・

第21節:解き放たれし悪魔
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コーンウォール周辺


そこに一部別れた妖精騎士アグラヴェインの軍勢と妖精騎士モードレッドへの備品を積んだ荷台が運ばれていた

妖精騎士アグラヴェイン「もうすぐコーンウォールか・・。」

ベリル「しかしまぁ・・妖精騎士モードレッドが危ない奴と言っても、どんな奴なんだ?」

妖精騎士アグラヴェイン「モルガン陛下が封印する位だ。余程、凶暴な妖精かも知れない・・」

ベリル「ふ~ん・・なぁ、お前らは妖精騎士モードレッドの事を知ってるか?」

騎士レディング「ベリル様・・ただいま構成されている部隊は皆、妖精騎士モードレッドの事に関わっているのですが、陛下の命によりその事は公に禁じられているのです・・」

ベリル「はぁ?良いじゃないかちょっとぐらい・・。これからアグラヴェインと俺は、奴と戦場をかけるかもしれない仲なんだぜ?印象ぐらい教えてくれよ~?」


騎士レディング「・・・では、女王陛下には内緒にしてくれるならお話しします・・」

騎士レディング「妖精騎士モードレッド。彼女はモルガン陛下より『モードレッド』の名を着名したと同時に、この先のコーンウォールの洞窟へ封印されました。」

妖精騎士アグラヴェイン「着名後に封印された・・それは何故だ?」

騎士レディング「真相は分かりませんが・・それはモルガン陛下が、彼女の真名を世に出さないための策だと思っています・・」


騎士レディング「150年前・・ノリッジから北にある宝石鉱山の村『ウェスバニー』で発生した奴は、闇夜に妖精や人間を見つけては殺し、その中身を喰らっていたと目撃者の証言がある。」

騎士レディング「奴が発生して10年・・妖精國は奴のせいで『暗黒時代』に陥り、夜も眠れない日々が続いた妖精は今も存在してる・・」

ベリル「闇夜に人間と妖精の内蔵を喰っている・・まるで肉食の牙の氏族だな?」

騎士レディング「奴は牙の氏族とは比べようもないし・・奴は人の姿をかたどっていたんですよ!」

妖精騎士アグラヴェイン「人の姿をしてた・・バーゲストと同じタイプの妖精か。」

騎士レディング「発生して10年の節目の時、ようやく奴の討伐が始まり・・ウェスバニーを巻き込む形で奴を捕らえることが出来ました・・」

騎士レディング「私・・元はウェスバニー出身の妖精でしたので、故郷を目の前で失ったとき、とっても辛かったことを今でも覚えております・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そうか・・辛い過去を深掘りして済まないと思ってるわ。」


騎士レディング「この妖精騎士モードレッドの捕獲作戦は・・一般には公表されず、一部の女王騎士から『ウェスバニーの影の厄災』として伝えられています。」

騎士レディング「何でも奴は、自分自身を『影の氏族』だと言いふらしておりましてましたので・・」

ベリル「影の氏族ねぇ~・・?」


騎士マックール「そろそろ奴が封印されている所に到着いたします。」

ベリル「おっ、ちょうど良いタイミングで着いたか?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・ここに妖精騎士モードレッドがいるのか?」妖精馬を止める

コーンウォール近くの岬の洞窟 入り口前


洞窟の目の前には朽ちて皮と白骨死体となった人間が2人、十字架に貼り付けにされていた

ベリル「うわぁ・・悪趣味なオブジェなこと。」

騎士マックール「見よ。ここに入る妖精は一人もにいないと思うが、140年前にモルガン陛下直々に掘った石の注意書きがあるだろ?」石の注意書きを
見せる


貼り付けの白骨死体二人の下の真ん中に、妖精國の紋章と『危険!立ち入りを禁じる!』石に彫られた注意書きの文字があった

妖精騎士アグラヴェイン「『危険!立ち入りを禁じる!』・・。余程、モルガン陛下が彼女を敵視していた事がわかるわね・・。」

騎士レディング「ここからは、歩きでモードレッドが封印されている場所まで行きます。各自、備品を持つように!」

騎士レディングの命令で荷台から4つの備品が降ろされ、妖精騎士アグラヴェインを先頭に洞窟の中へ入っていった・・
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洞窟の中


妖精騎士アグラヴェイン「まだ聞いてないことがある・・彼女の能力はわかるか?」

騎士レディング「はい・・影の氏族と言うからに、奴は影の中を身を隠して移動することが出来るのです。」

妖精騎士アグラヴェイン「影の中を自由に行き来する事が出来るのか・・」

騎士レディング「しかも奴は、討伐当初は夜でしたので・・無敵とも言える動きと殺傷力であのウッドワス様を怯えさせたと一部の女王騎士の記憶に残っております・・」

ベリル「あの牙の氏族の長であるウッドワスを!?そりゃ隠蔽したくなるよなぁ~・・夜になると女王陛下でも対処できない力を持つ妖精騎士がいちゃ、あいつに玉座を奪われても・・」


モースの大群「ガァァァ~~~!!」横穴から這い出てくる

騎士マックール「モ、モースだ!?全員、戦闘配備!!」武器を構える

ベリル「うひゃぁ~!立ち入り禁止だからって、モースが穴の中に引きこもっていたのか!!」

騎士レディング「クソ!狭い洞窟の中にモースが隠れていたなんて・・アグラヴェイン様!」

妖精騎士アグラヴェイン「今引き返しても囲まれるだけかもしれない・・このまま押し通るわよ!!」レイピアを構える


モースA「ガァァァ~~!!」襲いかかる

妖精騎士アグラヴェイン「ふん!!」シャキン!(モースを切る)

モースA「~~~~~~・・」消滅

モースB・C・D「~~~~~!!」わき出てくる

アグラヴェインの兵士「きりがありません!!このままでは・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「くぅ・・ふんっ!」ビィィン!!(サイコキネシス発動!!)

モースB・C「~~~!?」ビュ~ン!(とばされる)

モースD・E・F「~~~~!?」ビュ~ン!(とばされる)


妖精騎士アグラヴェインのサイコキネシスでモースの大群が1カ所に集まり・・

妖精騎士アグラヴェイン「っう・・・ふんっ!」パチンッ!ギィィン!(サイコキネシス発動!)

アグラヴェインの兵士「んわぁっ!?」武器であるハルバードが飛んでいき・・

ギィィン、ガシャガシャッ!!(ハルバードを一列に浮かせ・・)


妖精騎士アグラヴェイン「はぁッ!!」ギィィン!

ジャギッ!ジャギッ!ジャギッ!ジャキィィン!!(一斉に斬りかかる)

モースの大群「~~~~~!?」一斉消滅

妖精騎士アグラヴェインはサイコキネシスで巧みにハルバードを操り、洞窟の中のモース達を倒しながら進んでいった・・
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洞窟の最奥地


ジャキジャキン!!(モースを切りかかる)

モースZ「~~~~~・・・」シュゥゥゥ・・(消滅する)

妖精騎士アグラヴェイン「これでラストね・・。」


アグラヴェインの兵士達「おぉぉ~~!!」パチパチパチ!!

ベリル「凄いなぁ~!あのモースの大群を一人でやっつけちゃうなんてね!!」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・モース相手に戦えなければ意味は無いに等しいわ・・」

騎士レディング「アグラヴェイン様、ありがとうございます!!」

妖精騎士アグラヴェイン「礼などいらないわ・・。運搬班以外の各兵は警戒態勢を維持・・次のモースの襲撃に備えよ。」

ベリル「妖精は立ち入り禁止なのにモースはどうどうと立ち入ってるから、さっさと済ませようぜ!?」困り顔

妖精騎士アグラヴェイン「そうね。いくらモードレッドでもモースの毒には弱いはず・・もしやと思うが、奴は既にモースとなっているのでは・・?」


???「そんな紫のウネってるものになってたら、こうしてしゃべれねーだろ・・クソが!」

妖精騎士アグラヴェイン「!!?」振り返る


妖精騎士アグラヴェインが振り返ると・・洞窟の最奥地の中心に光が照っており、小麦の古い布袋を全身に纏い被った妖精が鎖に繋がれ・縛られていた


???「・・・・・・・・・・」ジャラジャラジャラァァァ~~・・(鎖が揺れている)

ベリル「な、なんじゃあれは・・!?」

騎士レディング「こ、この感じ・・あいつこそが・・」

妖精騎士アグラヴェイン「妖精騎士・・・『モードレッド』・・。」

???→妖精騎士モードレッド「誰なんだあんた?あたしに何が用があるのか?」

妖精騎士アグラヴェイン「そうね・・まずは自己紹介からいたしましょう。」


妖精騎士アグラヴェイン「私は妖精騎士アグラヴェイン。女王暦2014年、女王陛下の名の下に『アグラヴェイン』の名を着名した妖精騎士でございます。」

妖精騎士モードレッド「妖精騎士?・・・あぁ~、あたしをこんなふうにしたクソ女王陛下の騎士か・・」

ベリル「おいおいおい、俺よりやけに口が悪い奴だなぁ~・・?本当に妖精騎士なのか?」

妖精騎士モードレッド「モルガンの奴に無理矢理『モードレッド』の名前を着名させられたんだよ!あたしになんかの術を付け足してねぇ~・・」

妖精騎士モードレッド「おかげで自分の名前を言えず・・自分でさえも真名がなんだったか思い出せねぇーんだよ!!」

妖精騎士アグラヴェイン「(自分の名前を思い出せない・・。モルガンは彼女の真名を知られたくなかったから、術をかけて着名を?)」


妖精騎士モードレッド「それで?お前達は一体、何をしにこのあたしの所へ来たんだ?」

妖精騎士アグラヴェイン「教えて差し上げましょうか?貴方のその言葉遣いで表現するなら・・・」サラサラァァ~、ビィィ~ン!!(鞭を生成)

妖精騎士モードレッド「・・・砂か?」

妖精騎士アグラヴェイン「貴方を迎えに来たって事よ!!」シュルルンッ・・(鞭を動かし)

バシン!バシッ!(モードレッドを縛っている鎖を叩く)


ジリリッ、バリバリバリィィ~~!!(鞭を通して、呪詛が返ってくる)

妖精騎士アグラヴェイン「!!?。うわぁぁっ!?」バシッ!ビリビリ!!(呪詛を受ける)

騎士レディング「アグラヴェイン様!?すぐに手当を!!」

妖精騎士アグラヴェイン「くぅぅ・・。」シュウゥゥ~・・(右腕が焦げる)

騎士レディング「むやみに鎖に攻撃しないでくださいませ!その鎖にはモルガン陛下の封印用の魔術が込められているのですよ?」手当をする

妖精騎士アグラヴェイン「そういうことね。私が悪かったわ・・」手首を確認する


妖精騎士モードレッド「クハハハハハ!!あたしを迎えに来たと言って、呪詛返しを喰らうなんてなぁ?」笑みを浮かべる

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ、しかしモードレッド。貴方をここから出してあげる事は本当の事よ。」

妖精騎士モードレッド「ホォォ~そうか!あのモルガンが、私をここから出してくれるのかぁ~・・」

妖精騎士モードレッド「ならすぐにここから出してくれ!ここから動けなくて150年・・何にも喰っていないんだ・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「そう焦らないで欲しいわ・・。その前にあなたに会わせたい者がいるの。兵士よ、アレの準備を!!」

アグラヴェインの兵士達「ハッ!」備品の中身を取り出していく


妖精騎士モードレッド「なんだ?会わせたい奴って・・・」

ベリル「こういうことさ。」空鏡を取り出し・・

ヒュンッ!(モルガンの姿が映し出される)


モルガン(空鏡)「・・久しぶりだな、妖精騎士モードレッド。お前の顔を見るのは『影の厄災』以来か?」

妖精騎士モードレッド「て、てめぇはモルガン!?なんだって今更・・あたしをここから出しやがれ!!」ジャラジャラジャラ!!(身体をゆらす)

ベリル「おいおい、落ち着けって・・・」止める

モルガン(空鏡)「えぇ・・ただし、私の条件を受け入れるにかぎるがな・・?」

妖精騎士モードレッド「条件だと・・?」

モルガン(空鏡)「貴様を生かしておく理由などは一度も無い。お前など、いずれ訪れる『大厄災』と共に消え去って欲しいものだ・・」

妖精騎士モードレッド「クゥゥ~~、言わせておけば~~!!」激怒する

モルガン(空鏡)「しかし状況が変わった・・。お前に殺してもらいたい者が存在する。」

妖精騎士モードレッド「あん?誰なんだそいつは・・・?」


モルガン(空鏡)「今、別世界から来た降臨者である『三澤亮太』という人間の男がこの妖精國全体を脅かそうとしている・・」

モルガン(空鏡)「それどころか・・私の娘と二人の妖精騎士だった者が反旗を翻し、その男を自身の伴侶として迎えたのだ。」

妖精騎士モードレッド「あたしとそいつ以外の妖精騎士が反旗を?その中に黒犬公はいるのか?」

モルガン(空鏡)「そうだ。反旗を振り替えしたのは、妖精騎士バーゲスト、メリュジーヌ、バーヴァン・シーの3人だ。」

モルガン(空鏡)「貴様には、ここにいる妖精騎士アグラヴェインと共に・・三澤亮太、バーゲスト、メリュジーヌの三人をその手で亡き者にせよ。」

モルガン(空鏡)「成功した暁には・・お前が150年前に犯した罪を軽くし、我が妖精國軍の主戦力として迎え入れよう。」

妖精騎士モードレッド「あぁそう・・。自分の戦力が足りなくなった為に、あたしの存在が必要となったってことね?」

妖精騎士モードレッド「良いぜ・・あたしを自由としてくれるのなら、その条件・・受けてやろうか?」

モルガン(空鏡)「・・・・お前に渡す者がある。それを付けて行くが良い・・。アグラヴェイン?」

妖精騎士アグラヴェイン「ハッ・・・これを。」カギを騎士マックールに渡す

騎士マックール「ハッ、直ちに・・」カギを受け取り、配置につく


グイッ!ガチャガチャン・・(壁にある鍵穴にカギを差し込む)

ガチャッ!ジャラジャラジャラジャラァァァ~~・・(鎖が緩み、妖精騎士モードレッドが下に降りてくる)
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ドサッ!!ジャララン・・バリィィン!!(モードレッドが地面に付き、封印が解かれる)


ガタッ、ガタン!(兵士によって4つの備品が妖精騎士モードレッドの前に置かれる)

妖精騎士モードレッド「・・・・・・」地面に伏せている

騎士レディング「これはあなた様が着られる『妖精騎士の鎧』でございます。」パカッ!(1つ目の箱が開く)

妖精騎士モードレッド「・・・・・・」シュルゥゥ~~・・(影が伸びてきて)


ガパッ!ガシャンガシャンガシャン・・・(中身を引き込み、古い布袋の中で着替える)

ベリル「取るの早っ!?」

騎士マックール「これが妖精騎士モードレッドの能力だ。彼女は影を巧みに操り、掴んだ物でさえ、彼女の影に引き込む事が出来るのです・・」

ベリル「成る程・・夜や暗闇の中にいれば強いって訳だな?」


騎士レディング「次にこちらは、あなた様が150年前に使われ・破壊された武器を改修した『妖精鉤剣クラレント』でございます。」パカッ!(2つ目の箱が開く)

シュルゥゥ~~・・ガパッ!(同じように影が伸びて、クラレントを取った)


ガチャンッ!(クラレントを右腕にはめる)

妖精騎士モードレッド「ふ~ん?この形・・懐かしさが染み渡るなぁ~・・」うっとりな表情

騎士レディング「次にこちらは今のあなた様に必要な・・・」

妖精騎士モードレッド「なぁ~・・あんたは確か、ウェスバニーで殺されかけの騎士レディングじゃないか?」

騎士レディング「!?。な、なぜ私の名を・・」驚く

妖精騎士モードレッド「だってさぁ~ダダ漏れなんだものね・・・あんたの『私への恐怖心』がね?」ギロッ!(瞳が紫に光る!)

騎士レディング「ヒィッ!?」ブルブルブル!!

シャキン!(古小麦袋から妖精鉤剣クラレントの刃が飛び出し・・)


ジャキジャキジャキン!!ブシャァァ~~!!(騎士レディングが斬られる)

騎士レディング「ーーーーーーーー」ドサッ!(モードレッドに斬られ、絶命)

妖精騎士アグラヴェイン「!!?」

騎士マックール「レディング殿!?」


ガパッ!ヒュン!(4つ目の箱の中身を取りだす)

妖精騎士モードレッド「ふんっ・・」ビュゥゥン!!(その場から逃げ出す)

騎士マックール「逃げたぞ!?追えぇぇぇ~~!!」追いかける

騎士マックールを先頭に逃げ出した妖精騎士モードレッドを追いかける兵士達


ベリル「あいつ・・3つ目を持って行かずに逃げたぞ!?」

妖精騎士アグラヴェイン「あいつ・・」パカッ!(3つ目の備品の箱を開ける)

妖精騎士アグラヴェイン「・・これは・・・」3つ目の備品を見て・・
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洞窟の外では・・


ダダダダダダダダダッ!!(何かが走ってくる)

アグラヴェインの兵士達「・・・なんだ?」振り向く


ピョン!ジャキジャキン!!(兵士達を斬り殺す)

アグラヴェインの兵士達「~~~~~!?」ドサッ!(殺される)

妖精騎士モードレッド「・・・・・」ゴクゴクッ!(伝達の水を飲み干し・・)

ポイッ!パリィィン!!(空になったガラス瓶を投げ捨てる)


キラァァン!!(身体に魔力が少し貯まって・・)

妖精騎士モードレッド「・・・・・・・」古小麦袋を脱ぎ捨て・・

妖精騎士モードレッド「今まで世話になったなぁ・・コーンウォール!!」二カァァッ!

ビュゥゥゥン!!(駆け足で進む)


妖精騎士モードレッド。

やせ気味だが、その黒い髪に黒スジが付いた灰色の鎧を纏い、右腕に填めた妖精鉤剣クラレントを片手に彼女は妖精國の地を走り出した。
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タッタッタッタッタ・・・(後から洞窟に出た妖精騎士アグラヴェイン達)


妖精騎士アグラヴェイン「チッ・・逃がさないわ。追うわよ!!」妖精馬に乗り込む

アグラヴェインの兵士達「ハッ!!」妖精馬に乗り込む

妖精騎士アグラヴェイン達も、妖精騎士モードレッドを追うように妖精馬に乗って走り出した。

ソールズベリー:南口(外側)


ギィギィギィ~・・(ウッドワスの兵達が南門扉を抑えている)

ソールズベリーの妖精達「俺たちを出せ!!俺たちはオーロラ様をお助けにいかなければならないんだ!!」

ウッドワスの兵士1「落ち着いてください!!今、お前達を外に出すわけには行かないんだ!!」扉を押し戻そうとする


ウッドワスの兵士2「ウッドワス様!これ以上、我々で抑えるのは無理だと・・応援を待った方が・・」

ウッドワス「何を言っている!!もっと根性は出させないのか!?」怒鳴る

ウッドワスの兵士2「し、しかし・・・」

スプリガン「全く・・オーロラが逮捕されたと知ったとたん、ソールズベリーでドンチャン騒ぎですか・・」

ウッドワス「クソォォ!オーロラの奴、自分の領土にいる妖精達でさえも自身の忠実な部下達だったなんて・・」

スプリガン「私の部下もまた、東西の扉を抑えてはいますが・・それがどこまで持つのか?」心配する

ウッドワス「オーロラの奴、とんだ隠し球を使ってくるなんて・・・」


ズダダダダダダダダダ~~~!!(何かが走ってくる)

スプリガン「なんでしょう?何かが走ってきますねぇ~?」遠くを見る

ウッドワス「何!?妖精騎士アグラヴェインからの応援か?」遠くを見る


妖精騎士モードレッド「どけどけどけどけどけぇぇぇ~~~!!」ダダダダダダダッ!!


ビュゥゥゥ~~ン!!(猛スピードで妖精騎士モードレッドが通過する)

スプリガン「ウ、ウワァァァ~~!?」しりもちをつく

ウッドワス「!!!?。あ、あいつは・・・!?」ビクッ!

スプリガン「ッウゥゥ・・危ないではないか!?貴様、どこの妖精で・・」

ウッドワス「あぁ・・ぁぁぁぁ・・・」ガクガクブルブル~~!!

スプリガン「ウ、ウッドワス殿?」

ウッドワス「よ、妖精騎士モードレッドが返って来やがった・・!!」ガタガタガタブルブルブルゥゥ~~!!

スプリガン「モードレッド・・ま、まさか!?ノリッジのおとぎ話で語られているあの『影の厄災』の!?」驚く

ウッドワス「こ、殺される・・・みんな、殺されルゥゥ~~!?」震えが止まらない


かつてのトラウマを見てしまったウッドワス。さっきまでの怒鳴りが嘘のようにスプリガンの前で身体をビクビクと震えさせていた・・
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ソールズベリー:南門(内部)


ソールズベリーの妖精1「開けろぉぉ~!!開けるんだぁぁ!!」門を押し出す

ソールズベリーの妖精2「俺たちはここで閉じ込められるわけには行かないんだ!!」門を押し出す

内部ではキャメロットに幽閉されたオーロラを救い出すために立ち上がったソールズベリーの妖精達が門を押して外に出そうと必死になってるが・・


ソールズベリーの妖精2「・・・な、なんだあれは!?」何かを見て・・

ソールズベリーの妖精1「ア、アレはまさか!?」何かを見てゾッとする

ピョォォ~~ン、スタッ!!(門の隙間から入ってくる)

妖精騎士モードレッド「アァ~ッハッハッハッハッハァ~~!!」高笑いする


キャァァァ~~~!?(悲鳴を上げるソールズベリーの住民達)

ソールズベリーの妖精1「モ、モードレッドだぁぁ~~!?」

ソールズベリーの妖精2「な、なんで奴がこんな所に!?」

ソールズベリーの妖精3「あの妖精、ずっと前に死んだんじゃなかったの!?」


妖精騎士モードレッド「・・・・・・」辺りを見渡す

ソールズベリーの妖精2「!?。女と人間を隠せ!奴に喰われてしまうぞ!!」呼びかける

慌てる妖精達「ワァァ~~キャァァ~~!?」その場から逃げ出す


妖精騎士モードレッド「・・・・!?」何かに目を付ける

ソールズベリーの妖精1「ヒィ!?」逃げ遅れる

妖精騎士モードレッド「!!!!」ガシッ!(目を付けた妖精を捕まえる)

ソールズベリーの妖精1「た、助けてくれぇぇ~~~!?」もがいている

妖精騎士モードレッド「チィッ・・男の妖精か・・。」シャキン!

ジャキジャキン!ブシャァァ~~!!(その妖精を切り刻む)


妖精騎士モードレッド「・・・・!?」何かを見つける

ソールズベリーの妖精3「アァッ!?」転んでしまう

妖精騎士モードレッド「ちょうど良い女、発見!」ジュルリ・・ガシッ!(その妖精を捕まえる)

ソールズベリーの妖精3「イヤァァ~~、死にたくない!!死にたくない!!イヤァァァ~~!!」悲鳴を上げる

妖精騎士モードレッド「いひひひっ!!」ジャキン!グサッ!(女妖精の身体を刺し・・)

ガシュッ!シュパァァァ~~!(女妖精の身体を引き裂く)


ガシッ、ガブッ!ガブッ!グシュッ!(女妖精の内蔵を喰らう妖精騎士モードレッド)

妖精騎士モードレッド「アグッ!モグモグモグモグ・・・ゴックン!」内蔵を食べている

妖精騎士モードレッド「・・・カァァァ~~!!やっぱり妖精の内蔵と肉は不味いなぁぁ~・・・。」モグモグ・・

ソールズベリーの妖精3「-------」ピクピクピクッ・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ブルーナ「(な、なんなのよ・・あいつは!?ソールズベリーに突然現れては、妖精の内蔵をむさぼり食って・・)」

ブルーナ「(あいつ、まるで大昔に翅の氏族の肉を喰っていた牙の氏族その者じゃないか・・)」


突然の悲鳴を聞き、物陰から妖精騎士モードレッドの行動を見ていたブルーナ

今日はここまで。
次もまた、残虐極まりない新キャラ:妖精騎士モードレッドが大暴れ!!

物語は途中ですが、感想がありましたらお願いします。

妖精騎士モードレッド「・・・・・!?」何かに目をつける

ブルーナ「ヒィ!?」目を付けられた

妖精騎士モードレッド「!!!!」ガシッ!(ブルーナを捕まえる)

ブルーナ「ヒィィ~~!?わわ、わたしを裂いて食べても美味しくないわよぉぉ~~!?」命乞い

妖精騎士モードレッド「う~む・・あんた翅も全体も青いし・血も青そうだから、斬るに値しないなぁ~・・」

ブルーナ「~~~~~~」顔を縦に振る

妖精騎士モードレッド「でも気になるものが見えちゃったなぁ~~?」

ブルーナ「はい?」


妖精騎士モードレッド「お前・・過去にとある『汚職』をしていたんだろ?なんだったかな~・・オックスフォードへの不正な人間の出荷の事でね?」

ブルーナ「!?。ど、どうしてそれを・・・」青ざめる

妖精騎士モードレッド「教えろ・・このソールズベリーの近くに『人間牧場』があったはずだ?そこに行きたいのだが?」

ブルーナ「に、人間牧場に行くの?なんの理由で・・・」

妖精騎士モードレッド「さっさと言わんと、殺すぞ・・?」脅す

ブルーナ「ヒィッ!?そ、そこを・・斜め下にまっすぐ行った先に・・西の人間牧場があるのだけど・・」指を指す

妖精騎士モードレッド「そうか・・・なら案内しろ。」

ブルーナ「へ?」
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ソールズベリー西門:外側


ガシュガシュガシュッ!ドバァァン!!(辺りを殺しながら、門を通る)

妖精騎士モードレッド「イヤッハァァ~~~!!」ブルーナを担いでジャンプする

ブルーナ「イヤァァァ~~!?」モードレッドに連れ攫われる


妖精騎士モードレッドは、ブルーナを片手で担いで人間牧場に走っていった。



アグラヴェインの兵士「いたぞ!!10時の方向に奴が駆けてゆくぞ!!」遠くから見つける

騎士マックール「なに・・この先は確か、西の人間牧場がある方角だ。奴をそこに入れるなぁ!!」急ぐ

妖精騎士アグラヴェイン「クゥ・・・??。」キィィン!キィィン!(空鏡に反応があって)


パァァッ!(空鏡が映る)

モルガン(空鏡)「ウッドワスが妖精騎士モードレッドの事で話があってなぁ・・・何があった?」

妖精騎士アグラヴェイン「申し訳ありません。少しトラブルがありまして・・彼女が3つ目の備品を警戒し、逃げ出しました・・」

モルガン(空鏡)「結構。奴の行動はこちらで把握している・・すぐに奴を縛り上げよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「ハッ・・!やぁぁッ!」バシンッ!(妖精馬のスピードを上げる)


妖精騎士アグラヴェインはスピードを上げ、我先に西の人間牧場へ向かっていった・・

日没頃・・西の人間牧場の前


ズダダダダダダダダダ!!キキィィ~!(妖精騎士モードレッドとブルーナ(担がれてる状態)がやってくる)

妖精騎士モードレッド「ここが西の人間牧場かぁ・・・」門前に来る

ブルーナ「ちょっと・・人間牧場に来て、どうするのよ?」ブルブル・・

妖精騎士モードレッド「決まってるだろ・・人間を食べるんだよ?」

ブルーナ「に、人間を食べるですってぇ~!?」

妖精騎士モードレッド「あぁ・・あたしの好物は『女と小さい子供の内蔵と肉』だ。それ以外は興味なんかない・・。」

ブルーナ「女・子供の肉を喰らうって・・って、あんた妖精騎士モードレッドだろ!?150年前の『ウェスバニーの影の厄災』の・・」

妖精騎士モードレッド「あんたも知ってたか?なら、あたしの事をよーく見てな・・?」シュゥゥ~~(影に入り込む)

ブルーナ「な・・なによこれ!?」ズルズルズル・・(影に引き込まれる)


妖精騎士モードレッドとブルーナは、人間牧場の扉近くの影に入り込んでいき・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
人間牧場:人間居住地


シュルルゥゥ~~・・(影から出てくる)

妖精騎士モードレッド「着いたっと・・。」ポイッ!(ブルーナを降ろす)

ブルーナ「ドフェッ!?いてて・・・」ドサッ!(尻をうつ)

妖精騎士モードレッド「う~~ん・・」クンクンクン・・(鼻を動かす)


妖精騎士モードレッド「確かに、ここには人間の女・子供の気配がする・・」

ブルーナ「ちょっと良いの!?ここって、女王直下で管理する人間牧場であって・・」

妖精騎士モードレッド「知るか。あたしはあたしのやりたいことをやらせてもらう・・・」ビュン!(移動する)

ダダダダダダダダダ!!(女・子供がいる住居を探す)


ドォォンッ!!(施設のドアを蹴飛ばす)

収容されていた人間達「!!?」

妖精騎士モードレッド「こんばんわぁ~・・そして、いただきます。」シャキン!(クラレントを取り出す)


シュパッ!ブシュゥゥ~~!!(女性の腹を裂く)

斬られた女性「ーーーーーー」ドサッ・・

妖精騎士モードレッド「アァ~ング!アグアグッ・・」その内蔵を喰らう

人間の女性「キャァァァ~~~!?」逃げ出そうとする

妖精騎士モードレッド「モグモグ・・逃げるなよ。」シュン!(影に手を伸ばし・・)

人間の女性「アァァァ!?」ドサッ!(手に掴まれて、転ぶ)

妖精騎士モードレッド「・・・・!!」引っ張る素振りを見せる

人間の女性「ァァァァ~~~!?」ズルズルズルゥゥ~~!!(モードレッドの近くに引き込まれる)

妖精騎士モードレッド「・・ふんっ!」グサッ・・ガシュッ!(引き込んだ女性を引き裂く)


バクッ!モグモグモグ・・(その女性の内臓も食べていく妖精騎士モードレッド)

モルガン兵「き、貴様!何をやっているんだぁぁ!!」目撃する

妖精騎士モードレッド「!!?」ジャキン!!(クラレントを振りかざす)


ガシュッ!ジュバァァァ~~!!(モルガン兵を斬り殺す)

モルガン兵「ーーーーー」バタッ!(斬り殺される)

妖精騎士モードレッド「邪魔なんだよ!あたしの食事をさぁ・・・」


収容されていた人間達「キャァァ~~ウワァァァ~~!!」今のうちに逃げ出す

妖精騎士モードレッド「逃がすか・・!!」追いかける
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ワァァァ~~~!!ギャァァァ~~~!!ウワァァァ~~~!!(人間達の悲鳴)


妖精騎士モードレッド「!!!!!!」ジャキッ!ジャキッ!シュパッ!ガシュッ!ゴシュッ!(クラレントで斬りまくる)


妖精騎士モードレッド「クッハハハハハ~~!!今夜は人間の食い放題だぜ!!」ジャキッ!シュパッ!ガシュッ!

モルガン兵「グワァァァ~~!?」切り裂かれる

人間の男性「ガハァァ~~・・」斬り殺される


妖精騎士モードレッドは、人間を見つける度に右腕のクラレントを振りかざし・・多くの人間と駆けつけたモルガン兵を斬り殺していった。


ブルーナ「あぁぁぁ・・・」その光景を見ている

ブルーナ「人間と女王軍の兵士が殺されていく・・なんて化け物なの?」

ブルーナ「でも・・なんか気持ちが良いわぁ~♡」うっとり


ブルーナはこの惨状を見つつも、それに感化されていくように妖精騎士モードレッドの姿を見ていた・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
数分後・・・


ピチャッ・・ピチャッ・・グチャァァ・・(血が流れていく)

人間達「」死体になって倒れている

妖精騎士モードレッドによって、人間とモルガン兵の死体の山がズラリズラリと並んでいた・・


妖精騎士モードレッド「んん・・ンンンゥゥゥ~~~!!」バキッ、ボキッ、ベキッ!!(身体に変化が起こる)

ガニュ、グニュ、ギュヌ・・・シュピン、ムクゥゥ~!(身体の肉が付いていく)

妖精騎士モードレッドのとても痩せていた部分に肉が程よく付いていき、黒髪が似合う美人な姿になっていった・・


妖精騎士モードレッド「フゥゥ~~喰った喰った・・。ようやくあたしの身体が戻ったって感じだな・・?」自分の身体を見て・・

妖精騎士モードレッド「(しかし、ここでもあたしの食べたかった味じゃない。こんなのじゃ、あたしは満たされねぇ・・)」


ブルーナ「す、凄かったわ・・厳戒態勢のモルガン兵達を一人で全て倒すなんて・・」

妖精騎士モードレッド「ふん。こんなのウェスバニーで戦った時の半分以下でしかないよ・・」不満そうにする


妖精騎士アグラヴェイン「おい、貴様!!」ダッダッダッ!(妖精馬を檻ながら)

ブルーナ「うわぁぁ!?」驚く

妖精騎士モードレッドの前に、妖精騎士アグラヴェインが遅れて来て・・彼女の前に向かう

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」辺りの光景を見てながら

妖精騎士モードレッド「またお前か・・あたしを追っかけに来たのか?」

ブルーナ「あれ・・?この人どこかで・・」


妖精騎士アグラヴェイン「忘れ物だ、モードレッド。」ジャラジャラジャラァァ~~!!(半透明の細長い鎖が飛んでくる)

妖精騎士モードレッド「な、なんだぁ!?」ジャラジャラジャラ~~!(鎖が身体の内側に巻き付いてくる)

ガシィィン・・キュゥゥン!(鎖が妖精騎士モードレッドの体内に染みこむ)


バリバリバリィィ~~!!(電撃と共に魔力が吸い取られていく・・)

妖精騎士モードレッド「なぁ・・ぐわぁぁ~~~!?」力が抜けていく

ガシッ!ガシガシッ!!(同時に身体が手錠をかけられるように拘束される)


妖精騎士モードレッド「なんだこれは・・・あたしに何をしたんだ!?チキショォォ!!」ドサッ!(倒れる)

ブルーナ「一体、どうなっているの・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・」パァァン!(持っていた空鏡を見せる)


モルガン(空鏡)「お前が封印が解かれた際に起こる出来事は既に把握していた・・お前が真っ先に妖精と人間を2・30ぐらい殺すことをな。」

モルガン(空鏡)「今、お前の中に染みこんだのは『鎖型の術式』であり、お前を監視する為に作っておいた物だ。」

妖精騎士モードレッド「な、なにぃ・・!?」

モルガン(空鏡)「この術式で、いつでもお前から生命力を吸い取り尚且つ拘束する事が出来る。いつどこへでもな・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・(特殊な令呪の様なものか・・)」


モルガン(空鏡)「確かにお前を必要とし、封印を解いたが・・己の自己満足の為だけに私の妖精國を荒らすような事は・・万死に値する。」

モルガン(空鏡)「お前の中の強力な呪いで死にたくなければ、おとなしく私の命令に従うのだな?」

妖精騎士モードレッド「クゥゥ・・わかったわかった!!降参だ!おとなしく従うよ、女王陛下様・・・」嫌そうにする

モルガン(空鏡)「それで良い。成功を期待する・・」ヒュンッ!(映りが終わる)

ガチャガチャッ・・(手足の拘束が解かれ、動けるようになる)


妖精騎士モードレッド「くぅぅ・・。140年前のようには行かなくなったか、モルガンめぇ・・」悔しがる

妖精騎士アグラヴェイン「それほど貴方を40年前から警戒していたと言う事ね、モルガン陛下は・・・」

妖精騎士モードレッド「そりゃそうだ・・『影を操る力』と『恐怖の妖精眼』を持つあたしだからねぇ~・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「妖精眼?確か妖精國に妖精眼はないはず・・」

妖精騎士モードレッド「あたしの眼は特別でねぇ~・・『眼に写った者の恐怖とトラウマを観る事が出来る』優れものだ。」


妖精騎士モードレッド「例えば、あの青い翅の妖精・・過去に人間を不正に『生産』し、オックスフォードに不正に『出荷』した事をオーロラの側近に咎められたトラウマが見えていてねぇ~・・」

妖精騎士モードレッド「あいつにこの人間牧場を案内させてもらったわ。」

ブルーナ「ウゥゥ・・・」図星

妖精騎士アグラヴェイン「!!?(他者の恐怖心を観ることが出来るですって!?)」

妖精騎士モードレッド「・・・・ふぅぅ~ん?」ギラァァン・・(瞳が紫に光る)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」タラタラ・・(汗が垂れる)

妖精騎士モードレッド「お前の心・・どす黒い闇が多すぎてよく見えない・・こんなことは初めてだ。」パチパチ・・(眼を見開く)


ごわごわぁぁ~~・・(妖精騎士アグラヴェインの心の中がとても黒い闇で覆われている)

妖精騎士モードレッドの『恐怖の妖精眼』から見た彼女(妖精騎士アグラヴェイン)の心はとても黒い闇で覆われ、よく見えない状態であった・・


妖精騎士モードレッド「だがお前をあの洞窟から見た時、あたしと同じような気を感じた。お前、人間を殺した事があるだろ?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」

妖精騎士モードレッド「無言も答えの内か・・あんたが誰で何者なのかは、あたしには興味はないが・・気に入ったわ!」二カッ・・

妖精騎士モードレッド「妖精騎士アグラヴェイン・・・あんたとはイイ『コンビ』になりそうだな。」ポンッ!(彼女の肩に触れる)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」モードレッドの事を見る


妖精騎士モードレッドは、妖精騎士アグラヴェインの事をこれから良い『コンビ』になれる事を言いつつ・・人間牧場を後にした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
妖精騎士アグラヴェイン「良い『コンビ』かぁ・・。」


ブルーナ「ちょっと貴方・・あの妖精騎士アグラヴェインだよね?今日、着名が判明したあの・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そうだ。貴方は・・」

ブルーナ「あぁ・・私は『ブルーナ』と言いまして。元はソールズベリーで、人間の監視・観察を職業としてたオーロラの部下でした。」

妖精騎士アグラヴェイン「オーロラの元・部下だったか・・それで何か様かしら・・?」

ブルーナ「それはですね・・・・」


ブルーナ「妖精騎士アグラヴェイン様!!どうか私の事・・女王軍に引き渡さないでくださいませ!!」

妖精騎士アグラヴェイン「はぁ?あなたは以前・・國の法を破り、オックスフォードで汚職をしていたと・・妖精騎士モードレッドから聞いているわ。」

ブルーナ「汚職の事は事実よ・・。私、上級妖精の役職に付くためにウッドワスの顔を借りようとしたけど・・オーロラ様に口止めをされてしまって・・」

ブルーナ「それに当時、妖精騎士ガウェインに刃向かった三澤亮太の独立権を擦った事を知られないために、管理職の仕事を辞めて・・今じゃ無職なのよ、わたしは!!」

ブルーナ「人間牧場に入るつもりはなかった・・。あの妖精騎士モードレッドに脅されてこられたのよ、わたしは・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」


ガシッ!(妖精騎士アグラヴェインの足を掴むブルーナ)

ブルーナ「お願いしますアグラヴェイン様!!私はこのような事で捕まるわけには・・」

妖精騎士アグラヴェイン「ッウゥ!!」ビィィン!!(サイコキネシス発動)

ブルーナ「なぁぁ~~!?」ドシッ!(壁に貼り付けにされる)


ブルーナ「ま、待ってください!!私なら・・必ずやあなた様のお役に立てますよ!?」

妖精騎士アグラヴェイン「なに?」

ブルーナ「私を含む『風の氏族』はね・・性格的には牙の氏族ほど戦闘には向いていませんが、他の事に関しては万能な能力を持ってまして・・」

ブルーナ「中でも我々、風の氏族は情報戦に特化していまして、情報収集はお手の物なのですよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・・・」

ブルーナ「私なら、あなた様が動かずとも私が貴方に情報を提供いたしますよ!!」

妖精騎士アグラヴェイン「成る程・・しかし風の氏族はソールズベリー以外にも沢山いるからねぇ・・?」


ブルーナ「私は・・あなた様に感謝しているのですよ。あなた様が、あのオーロラを風の氏族の長から引きずり下ろしてくれたことを・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・あなた、上司であるオーロラを妬んでいたのかしら?」

ブルーナ「えぇそうとも・・。あんな・・あんな自分が愛される事しか考えない妖精が、風の氏族長で良いはずがないわ!!」

ブルーナ「あいつは自分が愛される事なら、部下の努力と賞賛を横取りするクズ妖精でしかない!!」

ブルーナ「あいつが風の氏族長と名乗っていたのなら・・私はあいつを引きずり下ろして、その地位を自分の者にしてやりたいぐらいにね?」

妖精騎士アグラヴェイン「成る程。ブルーナ・・貴方の妖精としての目的は『他の妖精より上の権力を持つ事』と言っても良いのね?」

ブルーナ「えぇそうよ。だから・・こんな所で女王の配下に捕まって、どん底の生活になるのは私は嫌なんだから!!」

妖精騎士アグラヴェイン「!!!!!」ビィィン!!!(貼り付けを強める)

ブルーナ「イダダダダ!!痛い痛い痛い痛い痛い!!」ギギギギギ!!(壁にめり込む)


妖精騎士アグラヴェイン「『最上級権力』の欲しさに、弱者と嫌いな奴を蹴落とし、権力に溺れる愚かな者を・・私はとても多く見て来たわ・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたのような最低最悪な奴など・・97%の中の一人でしかないわ!!」

ブルーナ「イィィ~~!?」青ざめる


妖精騎士アグラヴェイン「だけど・・そんな妖精でも、私の役に立つのなら別だわ。」

ブルーナ「・・エッ?」

妖精騎士アグラヴェイン「私に忠誠を誓いなさい。そうすれば・・あなたの願いを叶えてあげる。」フンッ!(サイコキネシスを止める)

ブルーナ「のわぁっ!?」ドサッ!(倒れる)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・」人間牧場から去って行く

ブルーナ「・・・・!!」彼女についていく
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
妖精騎士モードレッドと妖精騎士アグラヴェイン。

この二人の出会いはいずれ、アルト(亮太)達に最低最悪の悲劇の幕開けでもあり・・

のちに彼女たちの勢力は旧女王軍及び妖精騎士の戦力を大きく上回る形となり・・

妖精騎士アグラヴェインに忠誠を誓ったブルーナは・・のちに結成される妖精騎士アグラヴェインの直系の部隊『イレギュラーズ』の最初のメンバーである。

>>3
登場人物(敵サイド)
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〔妖精騎士モードレッド/■■=■■■■■〕
・原作に登場しないオリジナルの妖精騎士
・クラスはアサシン
・とても凶暴で残虐きわまりない性格で、相手に恐怖と絶望を与えてから殺すのが彼女の流儀。
・大好物は『人間の1歳未満の赤ちゃんと成人女性の内臓(出産途中)』であり、妖精鉤剣クラレントで女性の身体を引き裂いて食べる。
・自分自身を『影の氏族』と名乗り、彼女しか持ってない『恐怖の妖精眼』で相手のトラウマや恐怖・絶望を見通すことが出来る


〔ブルーナ〕
・原作に登場しないオリジナルの風の氏族
・名無しの森から助け、独立権を発行してくれた三澤亮太(アルト・オルラント)の恩人であった。
・元はオーロラの元で人間の監視・観察をする管理職をしていたが、三澤亮太の行動で辞めざる負えなくなった
・実はオーロラの事があることを境に憎んでおり、自分の妖精の目的でもある『他者より強い権力を持つ』きっかけでもある。
・目的の達成の為に妖精騎士アグラヴェインの誘いで彼女に忠誠を誓い、悪の道へ進んだ


〔ベリル・ガット〕
・原作ではご存じのブリテン異聞帯のクリプターでモルガンのマスター(夫)。
・基本は妖精騎士トリスタンを護衛に動いていたが、彼女が去ったことで、妖精騎士アグラヴェインが護衛についた
・基本、脇役の立ち位置で彼女たちと共にいる


〔ウッドワス〕
・原作ではご存じの牙の氏族長
・過去に妖精騎士モードレッドに殺されかけた過去を持ち、その影響で彼女には臆病になる


〔スプリガン〕
・原作ではご存じ土の氏族長であり、キャップレス
・基本、今作では活躍しない


〔オーロラ〕
・原作ではご存じ風の氏族長。ソールズベリーの領主。
・『自分自身が愛される事』を目的として裏から暗躍をしていた。
・『鏡の氏族の皆殺し』を指示した張本人であり、妖精騎士ランスロットの恩人でも会った
・妖精騎士アグラヴェインによって、『鏡の氏族の皆殺し』の事実が明るみになり、『予言の子発見の誤報』の濡れ衣を着せられ、キャメロットの牢屋に幽閉される


〔ムリアン〕
・原作ではご存じ翅の氏族長であり、最後の翅の氏族
・頭が良くて、グロスターの領主でもある。
・『グロスターの大火事』で全身やけどを負い、妖精騎士ランスロット(メリュジーヌ)に叩きつけられて全治三ヶ月と散々な目に遭う
・妖精騎士アグラヴェインに『三澤亮太とヴァージェを庇ったこと』と『グロスターの大火事』がムリアン自身の自作自演だと言う濡れ衣を着せられ、キャメロットの牢屋に幽閉される

第22節:就任と襲撃
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
妖精騎士モードレッド解放から2日後・・

西の公道


ベリル「それで・・『鏡の氏族の虐殺』と『予言の子制作』というオーロラの汚職を、この青い翅の風の氏族が告白したって言うのかい?」

妖精騎士アグラヴェイン「私が妖精騎士になる前、情報屋からそのような情報を買ったのだが・・まさかその情報屋があなただったとは知らなかったわ。」

ブルーナ「えぇ・・前に私は管理職を辞めて情報屋に転職していたんだけど、うまく稼ぎが出来なくてそのままフェードアウトしたのよ・・」

ベリル「そりゃあ~、ソールズベリーの情報屋のほとんどがオーロラの管理下で動いていたからねぇ~・・あんたの話を信じさせないように細工を施してたって事で。」

ブルーナ「そうね・・。オーロラの『風の報せ』は改ざん情報の公開に打って付けですから。私も迂闊でしたわ・・」

ベリル「だろうな・・。それでアグラヴェインは、彼女を自分の配下として迎え入れた理由はなんだ?」

妖精騎士アグラヴェイン「私の持つ夢の砂は・・夢を通し、あらゆる行為や情報を見ることが出来ますが・・自分自身が寝なければ、それを見る事も映す事も出来ません。」

妖精騎士アグラヴェイン「妖精騎士アグラヴェインの名が妖精國全体に知れ渡った以上、夢の砂に頼らない情報収集を取り入れようと思いまして・・彼女を部下として再雇用させました。」

ブルーナ「私は鏡の氏族の虐殺を指示し・・情報隠蔽をした圧顔無恥の塊であるオーロラを、私の代わりに告発してくれた妖精騎士アグラヴェイン様に感化し、あなた様に忠誠を誓ったのです!」

ブルーナ「私はアグラヴェイン様の為なら・・私の力を全て使い、あなた様にとても有利な情報を提供いたしましょう!!」

ベリル「おぉ~~!さすが妖精騎士アグラヴェインが再雇用した甲斐がある妖精だなぁ~?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ。(本当は自分の願いを叶える為だけに、私に寄り添っていたいだけ・・。まぁ、忠誠を強要したのは私だけどね。)」


妖精騎士モードレッド「まぁ、あんたが付いていこうが私にはどうでも良いが・・本当に三澤亮太と元・妖精騎士3人がそっちに行ったのか?」

妖精騎士アグラヴェイン「シェフィールドの輸送班を拷問した所、彼らはヴェールズへ行ったと報告があってね・・彼らはヴェールズに行ったと思われていたが・・」

妖精騎士アグラヴェイン「グロスターの商人からどこかの馬車が、『歪みの岬』に置いてあったと報告があってね・・彼らがそこに行ったと考えがついた。」

ベリル「なぁ・・?歪みの岬ってどんな場所なんだ?」

ブルーナ「知るわけないわよ!行ったこともないんだから・・」

ブルーナ「ただ、ここ最近に発生した土地で・・妖精國に存在しない生き物や漂流物がそこから流れてくるとグロスターのたれ込みがあってね・・」

ブルーナ「そこから流れた漂流物と生き物をグロスターが高値で売ったとの情報が相次いでいたわ・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「恐らくそこに三澤亮太達が潜伏している可能性が高いと推測していると私は思う。」

ブルーナ「でも大丈夫なのかしら・・グロスターの住民は、そこに行った妖精は一人も帰ってこなかったって揃って言っているし・・」

妖精騎士モードレッド「んなもん、行ってみないとわからねーだろ?」

ブルーナ「そうだけど・・・」


妖精騎士アグラヴェイン達率いる女王軍の捜索隊は着々と歪みの岬へと向かっていき・・

ベリル「なぁモードレッド・・・あんたにまだ聞いてない事があるのだが・・」

妖精騎士モードレッド「あん?なんだ・・・」

ベリル「黒犬公・・バーゲストの事で何か関係はあるんじゃないか?140年前のことで・・?」

妖精騎士モードレッド「あぁ~あいつかぁ・・あいつとはウェスバニーで殺し合っているが、あいつとあたしは・・同じ妖精と人間を食い殺した事で共通点がある。」

妖精騎士モードレッド「違うとすれば・・あたしはより旨味を出すために、食い殺す相手に恐怖と絶望を与えてから殺すに対して・・バーゲストは強い者を愛しては・・泣きながら喰い殺すと、捕食者としては変わった奴とあたしはそう思ってる・・」

妖精騎士モードレッド「生きてるもの・・喰って喰われての世生として、いちいち食べるモノに嘆きながら食べるなど、頭がおかしいと思うんだよねぇ~~・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そう言ってるお前も、殺す相手に恐怖を与えてからジワジワと殺すのも・・あんたの頭がまともじゃないという証でもあるわ。」

妖精騎士モードレッド「そうか?あたしにとって、こういうやり方は趣味であって・・真名変貌されている身であっても変わらないあたしの生きる目的でもあるのだからな・・」

妖精騎士モードレッド「あたしはバーゲストの性癖を恐怖の妖精眼で見透し、その事を煽ってみたら・・あいつはとてもぶち切れてなぁ~・・」

ブルーナ「あのぉ~・・話をしているところ、悪いけど・・・」


バイーン!バィィィ~~ン!!(銅鑼の鳴る音)

ブルーナ「モース煙が見えたわ!2時・8時の方角にモースが接近中よ!!」バイバイィィン!!(銅鑼を鳴らす)

ベリル「おぅおぅ!早速、アグラヴェインの部下として役に立っているじゃないか?」

妖精騎士アグラヴェイン「感心している場合か?さっさと馬車に隠れていなさい!」妖精馬から降りる

ベリル「はいはい・・」馬車の中に入る

ブルーナ「~~~~~。」馬車の中に避難する


アグラヴェインの兵士「雷光兵、礼装準備!衛士は方陣を組め!」戦闘配備に入る

妖精騎士アグラヴェイン「モードレッド!!」

妖精騎士モードレッド「チィ・・モースは食べれねーモノだから、闘い損というか・・」

妖精騎士アグラヴェイン「妖精騎士の名を与えられている以上・・モースと戦うのが使命だ!」

妖精騎士モードレッド「っう・・わかったよ。しょうがねーなぁ・・・」シャキン!(構える)


モース5体「ガァァァ~~~!!」右側から襲いかかる

大型モース3体「グォォォ~~~!!」左から襲いかかる


妖精騎士アグラヴェイン「(挟み撃ちだが、それほどの数じゃないわね・・)大型のモースは我々妖精騎士2人に任せて、残りは鉄装備の兵で出来るだけ倒しなさい!」

アグラヴェインの兵士達「ハッ!!」

妖精騎士モードレッド「ったく・・さっさと終わらせて先に進むぞ!!」ヒュン!!(前に出る)

妖精騎士アグラヴェイン「モードレッド、待ちなさい!!」ヒュン!(あとに続く)


妖精騎士アグラヴェインと妖精騎士モードレッドは、左から襲いかかる3体の大型モースに向かって闘い始めるのでだった。

ヴェールズ:秋の森近くの平原


ガレス「やぁッ!はぁッ!セイッ!」槍を振るう

ガレス「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」少し休憩に入る

ガレス「アルトさん達、遅いなぁ~・・一体、『歪みの岬』で何があったのかしら・・?」心配そうにする

アルト達と別れて6日目。ガレスはヴェールズの秋の森で自主練習を重ねながら、アルト達の帰還を待っていたガレス。


バイーン!バィィィ~~ン!!(遠くから銅鑼の鳴る音)

ガレス「???(向こうから女王軍の銅鑼の音が・・。モースに襲われているのかしら・・?)」

ガレス「(アルトさんの事もあるし・・。少しだけなら・・)」

ヴェールズの妖精達「キィキィ?(どこへ行くの、ガレス?)」

ガレス「ゴメンねみんな・・ちょっと、出かけてくるね?」森から離れる


ガレスはアルト達の事を心配し、ヴェールズで待っている約束を破って秋の森を出るのであった・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
妖精騎士モードレッド「ハァァッ!!」ビィィン、ジャキジャキィィン!!(サイコキネシスで戦斧を振りかざす)

大型モースA「~~~~~~~」シュゥゥ・・(消滅する)

妖精騎士モードレッド「っらぁぁぁ~~!!」ジャキジャキン!!(クラレントで切り裂く)

大型モースB「ーーーーーーー」ジャクッ!シュゥゥ・・(消滅する)


妖精騎士アグラヴェイン「ふぅ・・大型はあと一体だけね?」

中型モース「~~~~~~」後ろから襲いかかる

妖精騎士モードレッド「おっとぉぉ?」シュプン!(影にクラレントを差し込み・・)

中型モース「ーーーーーーー・・」ジャクン!シュパァァ・・(真っ二つに消滅する)

妖精騎士アグラヴェイン「!!?」後ろを振り返る

妖精騎士モードレッド「クフフ・・・(後ろがガラ空きwwww)。」サインを送る

妖精騎士アグラヴェイン「(私の影を利用して攻撃とは・・やるじゃない。)」


妖精騎士アグラヴェイン「ハァァァッ!!」ジャキジャキン!!(ハルバートを振りかざす)

妖精騎士モードレッド「うらぁぁぁッ!!」ジャキン!!(クラレントを斬りつける)

残りのモース達「ーーーーーーーー」シュゥゥ~(消滅する)

2人の攻撃が攻撃が当たり、周りのモース達は全滅する


アグラヴェインの兵士「敵モース、全滅です。お見事です、アグラヴェイン様!」

妖精騎士モードレッド「あたし!・・とアグラヴェインだろ・・?ボケが!!」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「それで?被害状況の方は・・?」

ブルーナ「私の早期発見と敵の少なさもあり、隊は無事ですよ!」

妖精騎士アグラヴェイン「そう。なら、歪みの岬へ急いだ方が良さそうね・・?すぐに進軍するわよ!!」

アグラヴェインの部下「わかりました!!」


アグラヴェイン達率いる女王軍の捜索隊は、体勢を立て直しつつ『歪みの岬』へ進軍していくのであった・・

ガレス「(あの2人、妖精騎士と名乗ってましたけど・・。新たにモルガン陛下が着名した騎士なのかな・・?)」

ガレス「(だとしても、あの方々が向かっているのは『歪みの岬』・・。もしかして、アルトさん達を捕まえに来たんじゃ・・?)」

ガレス「(落ち着けガレス・・。今飛び出してもこちらがやられるだけ・・今は様子を見ながら、策を考えないと・・・)」


ガレスは女王軍の捜索隊に見つからないように隠れながら、彼らが向かう歪みの岬へ進んでいったのであった・・
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夕方頃・・歪みの岬:外部

歪みの岬へ到着した一行は、辺りを捜索しながらアルト達を探していた・・


妖精騎士アグラヴェイン「ここが歪みの岬・・。」辺りを見る

ベリル「随分と殺風景な場所だなぁ~?」辺りを見わたす

ブルーナ「この場所・・明らかに何かがおかしいわね・・」ビクビク・・

妖精騎士モードレッド「そうか?あたしは平気だけど・・・?」辺りを見わたす


アグラヴェインの兵士1「アグラヴェイン様!置き去りになってる馬車から、ランスロ・・メリュジーヌのフリルの面がありました!!」持ってくる

妖精騎士アグラヴェイン「なんですって?この近くにいるわね・・?」岬の入り口を見て・・

妖精騎士モードレッド「行くか・・あの岩の建造物の中へ?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・付いてきなさい。」入り口へ向かう

妖精騎士モードレッド「あいよ!」付いていく

ブルーナ「あぁ、私も・・・!!」付いていく

ベリル「お、おい待てよ!?」付いていく

妖精騎士アグラヴェイン、妖精騎士モードレッド、ブルーナ、ベリル・ガット他数名の兵士と共に歪みの岬の内部へ入っていった・・


ガレス「(ここにアルトさん達がいるのかな・・?)」岩陰に隠れている

ガレス「(アルトさん達、大丈夫なのかな・・?)」心配そうにする

ガレスは岬の岩陰に隠れ、女王軍の捜索隊に見つからないようにしながら、辺りの様子を伺っていた・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
歪みの岬 内部中央部:ドアの間


ブルーナ「なによここ・・ドアが沢山あって気味が悪いわぁ・・。」

ベリル「こいつはただ事じゃねぇぞ?こんなにドアが不自然にあるんじゃ、ここは普通じゃねぇ・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「みたいね。この場所・・妖精國にあるモノにしては不自然すぎる・・。」警戒する

ベリル「・・・・・・・」黙り込む


妖精騎士モードレッド「んん?なんだろうねぇ~・・?」ギィィ・・(氷の結晶が描かれたドアに触れる)

妖精騎士アグラヴェイン「!?。勝手に触るんじゃない!!」止めようとするも・・・


ガチャッ!ビュゥゥゥゥ~~~~!!(吹雪が流れ出る)

妖精騎士モードレッド「~~~~~~~!?」バタンッ!!(ドアを閉める)

妖精騎士モードレッド「な・・なんだったの、今のは・・」カチコチ・・(背筋が凍る)

妖精騎士アグラヴェイン「むやみにドアに触るな!さっきみたいなのになるわ・・。」釘を打つ

妖精騎士モードレッド「くぅぅ・・・」怒られる

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」サラサラァァ~~・・(夢の砂を巻き上げる)

妖精騎士モードレッド「何をするんだ?」


サラサラサラァァ~~~・・・(夢の砂が徹底的に辺りのドアを調べるように張り巡られていき・・)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・!!。こっちよ・・」呼び出す

何かを見つけた妖精騎士アグラヴェインは、他の皆を案内する形で呼び出していった・・
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ラーマとシータがいるカルデアの世界のドアの前


妖精騎士アグラヴェイン「・・・ここよ。」止まる

ベリル「このマーク・・見たことあるぞ!!確か、カルデアのシンボルマークじゃないか!?」

ブルーナ「ふ~ん・・これがカルデアのマークねぇ?このドアの向こうに三澤亮太がいると?」

妖精騎士アグラヴェイン「間違いない・・彼女たちの魔力痕跡はここで途切れている・・きっとこのドアの先に行った可能性が高い・・」

妖精騎士モードレッド「確かにそうだな?あたしにも感じる・・バーゲスト達の他に何かの痕跡があってね・・。」

妖精騎士モードレッド「あの3人の妖精騎士達、『お腹に新たに命を宿している』・・」

この場にいるみんな「!!!?」


ベリル「う、嘘だろ・・?スピンネルだけでなく、バーゲストやメリュジーヌの奴・・腹に赤ん坊を宿しているのか!?」

妖精騎士モードレッド「だろうな?(なんだこの感じ・・異様に喰いたい気持ちがわき上がってきてる・・。もしかすると・・)」

ブルーナ「どういう風の吹き回しなのかしら!?異界の人間と妖精との間に子供が出来るなんて・・それにこの妖精國で人間と妖精との子供なんて、前代未聞ですよ!?」

妖精騎士アグラヴェイン「面倒なことになったわね・・(まさか・・純恋愛の宝石の力は、妖精に生殖能力を付属させることが出来るのかしら?)」


妖精騎士アグラヴェイン「全軍に通達せよ。一人たちとも、この岬の中に入れるな!何があっても、その場から離れるなと伝えろ!!」

アグラヴェインの兵士「ハハッ!全軍に通達だ!!」外へ向かう

ベリル「よし!俺たちはこのドアの向こうに行って・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「ベリル・ガット。あなたはブルーナとここに残りなさい・・ここからは私と妖精騎士モードレッドだけで行く・・」

ベリル「はぁ!?どういうことなんだ?」

妖精騎士アグラヴェイン「このドアの向こうに何があるのかは見当がつかない・・仮に護衛対象のあなたの身に何かあれば、モルガン陛下になんと言われるか・・」

ベリル「た、確かにそうだな・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「三澤亮太とバーゲスト達の始末並びにバーヴァン・シーンの捕縛は私と妖精騎士モードレッドに任せて、あとは外かここで待機していろ。」

ベリル「わかった・・。しかしことが済んだら、そっちの世界のことを教えてくれよな?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・行くよ、妖精騎士モードレッド・・。」ドアの前に立つ

妖精騎士モードレッド「あいよ・・!」同じくドアの前に立つ

ブルーナ「どうか、お気をつけて・・・」


ガチャッ!ギィィィ~~~・・(カルデアのマークと剣と弓の絵柄のドアを開ける)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」ドアの向こうへ行く

妖精騎士モードレッド「・・・・・・」ドアの向こうへ行く
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妖精騎士アグラヴェインと妖精騎士モードレッドの二人は、アルト(亮太)達がいるラーマとシータがいるカルデアの世界へ足を踏み入れていった・・

そして子供が産まれて最高の幸せの頂点に達しているアルト達にとって、最低最悪の悪夢が幕を上げようとしていた・・

ラーマとシータがいるカルデアの世界:アルトとヴァージェ達の家


バーゲスト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」息を荒くしている

バーゲスト「(あぁ・・私、もう我慢できない・・私はもう・・)」ハァ・・ハァ・・ハァ・・

バーゲスト「(私は・・私は・・・ウゥゥゥ~~!!)」プルプルプル・・・

バーゲストは自身が抱えているものに眼を光らせていき・・


抱えているもの→アドニス「アゥゥ~~・・?」パチパチ!(眼を見開いている)

バーゲスト「やっぱり、アドニスは可愛ぃぃぃ~~♡♡」ベロベロベロッ!(息子を舐めている)

アドニス「ウキャキャキャ!!エヘヘッ!」笑っている

ヴァージェ「き、汚いわよ!自分の息子を舌で舐めるなんて・・・」ドン引き

アルト「子犬に溺愛する母犬みたいだな・・」苦笑い


ヴァージェ達の赤ちゃん達が産まれて2日後・・アルト達の家では産まれたばかりの赤ちゃん達の子育てに奮闘するアルト達がいた
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バーゲスト「ウゥゥ・・アドニスがとても凄く可愛くて、つい舐め舐めしたくなっちゃって・・」

ヴァージェ「そんなにベロベロされていると、あとでマナーの悪い子に育ってしまうかも知れないわよ?」

メリュジーヌ「人の姿で産まれた以上、動物みたいな子に育つとなると恥ずかしいと思わないのか?これだからあなたは黒犬公と呼ばれるんだ。」

バーゲスト「ウゥゥ・・。メリュジーヌの方こそ、自分の息子娘に対して溺愛しているのではないのか?」

メリュジーヌ「そ、そんなことない・・。私はアルトと同じようにセフィーやスズカの事を愛しているが、バーゲストの言うように溺愛は・・」


セフィー、スズカ「ふぇぇぇぇ、ふぇぇぇぇ、ふぇぇぇぇ~~!!」ゆりかごの中で泣いている

メリュジーヌ「!!?。アァァ~~セフィー~、スズカァァ~、どうちたのでちゅかぁ~~?」ゆりかごからセフィーとスズカを出す

セフィー、スズカ「ふぇぇぇ~~ん、ふぇぇぇぇ~ん!」泣いている

メリュジーヌ「フムフム・・よしよぉ~し、お腹が空いたのでチュねぇぇ?」シュルシュル・・プルン!(自分のおっぱいを出す)

ギシィィ・・チュッ、チュブチュブ、ピチュ・・♡(セフィーとスズカがメリュジーヌのおっぱいを飲み始める)


セフィー、スズカ「ンクッ、ンクッ、ンクッ、ンクッ・・」メリュジーヌのおっぱいを吸っている

メリュジーヌ「ンンッ・・クゥゥ~~♡」ビクンビクン♡

アルト「メリュジーヌ、子供達におっぱいを吸われて感じているのか・・」

メリュジーヌ「そ、そんなわけないもん・・わたしの息子娘に母乳を吸われていると、気持ちよくなると言うか・・」

ヴァージェ「それを感じているって言うのよ?あなたの赤ちゃんへの言葉遣いも、とても溺愛してるって感じだったしね?」

メリュジーヌ「ウゥゥ・・・」

ヴァージェ「まぁ、人の事は私も言えないというか・・お互い様って事で良いよね?」


ジョルニ、ルージュ「ンクッ、ンクッ、ンクッ・・・」ヴァージェのおっぱいを吸っている

ヴァージェ「ンンンッ、フゥゥ~~♡♡そ、そこ・・良い♡癖になっちゃいそう・・♡」ビクビク♡

アルト「フフッ・・子供達が元気におっぱい飲んでいて、ホッとするなぁ~。」


ヴァージェとメリュジーヌの2人の赤ちゃん達の母乳の飲みっぷりに感心するアルト

バーゲスト「それで・・明日の就任式、何時ぐらいに帰る予定なんだ?」

アルト「そうだなぁ~・・就任式のあとに祝賀パーティーがあるから、遅くに帰るかも・・」

バーゲスト「まぁ、そうなるわね。これからカルデアの沢山のサーヴァント達のマスターとなるんだ・・互いのことを知る機会が必要だな?」

ヴァージェ「いつも頑張っているアルトの事だし・・明日ぐらい子育てを私達に全部任せて、アルトは思いっきり楽しんできてよね?」

アルト「ありがとうヴァージェ。」

ヴァージェ「えぇ・・でも、浮気は絶対しないでよね?私、怒っちゃうからね?」ムゥゥ・・

アルト「わかっているって!!」

メリュジーヌ「帰るなら、そこに出ている料理をお土産に持ってきたよね?」

アルト「出来るなら持ってくるよ・・」

メリュジーヌ「うん。なるべく帰ってきて欲しいなぁ・・だってアルトは、私達・大家族の大黒柱なんだからね?」


アルト「あぁ・・俺とヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌにここにいる子供達全員・・俺の大事な大事な家族だからな・・。」ギュゥゥ~!

ヴァージェ「アルト~♡」二コッ!

バーゲスト、メリュジーヌ「ウフフフ・・♡」ニッコリ!

セフィー、スズカ「アゥアゥ・・バブゥ~・・」ニコニコ

ガイル、セツノ、アドニス「キャッ、キャッ、キャッ。」ニコニコ

ジョルニ、ルージュ「バブバブゥゥ~・・」ニコニコ


アルト達は互いに身を寄せ合い・・家族団欒、幸せを分かち合っていた・・。
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翌日・・・アルト達の家の前で


アルト「それじゃあ・・行ってくるね!」

ヴァージェ「行ってらっしゃぁぁ~い!!」見送る

メリュジーヌ「早く帰ってくるのを待っているから!!」見送る

バーゲスト「気をつけてねぇぇ~~!!」見送る

アルト「あぁ~~!!」手を振る


ジャック・ド・モレー「マスター・・さぁ、こちらへ・・。」

アルト「あぁ・・。」

アルトはジャック・ド・モレーに案内されるようにカルデアに向かっていったのであった。


ヴァージェ「さてと・・こっちも頑張ろうね?」

バーゲスト、メリュジーヌ「えぇ!」

ヴァージェ達もまた、子供達の世話をしながら、掃除や選択などの家事をしに家に戻るのであった・・

カルデア:管制室


ダ・ヴィンチちゃん「やぁ、アルト君!早速だが、これを貰ってくれ!」カルデアの白い制服を渡す

アルト「はい。」その制服を受け取る

ダ・ヴィンチちゃん「アルト・オルラント・・本名:三澤亮太。これで君は正式なカルデアの一員であり、我々サーヴァントのマスターだ!!」

マスター「良かったな、アルト!」

マシュ「おめでとうございます、アルトさん!」

アルト「ありがとう、皆さん方・・本当にありがとう!」


ダ・ヴィンチちゃん「さぁ、マスター(アルト)・・次は君と共に戦うサーヴァント達に君のことをお披露目しようじゃないか!」

アルト「あぁ!!」


ダ・ヴィンチちゃんに連れられて、アルトとマスター達は次の所へ向かっていった・・
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カルデア:食堂エリア(アルト・オルラント歓迎会)


サーヴァント達「ワイワイガヤガヤ・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「みんな、待たせたねぇ!現時刻をもって、このカルデアに3人目のマスターが誕生した・・『アルト・オルラント』君だ。」

サーヴァント達「ヘェェェ~~イ、イェェェ~~~イ!!」歓喜歓声


信長「オォォ~~!!なかなか良い男前のマスターだなぁ~~、うちのマスターとは別に良い意味で・・」

ぐだ子「ちょっ!?それどういう意味よ信長ぁぁ!?」

沖田総司「あぁ~・・やっちゃった・・」


アルト「みんな!今後ともみんなの世話になるが、その分みんなのサポートを頑張るから、よろしくな!!」

ラーマ「こちらこそアルト・・君の事はこのコサラの王・ラーマが、君の家族共々余がお守りしてやろうぞ!!」

シータ「はい!精一杯、アルト様とご家族達をお守りし・・共に人類史を救いましょうね!!」二コッ!

プロトマーリン「それじゃあみんな・・・せ~~の!!」


シータ達「カルデアへ、ようこそ~~!!」

パチパチパチパチパチパチィィ~~~!!(拍手で歓迎する)


アルト「ありがとう、みんな!!」

ダ・ヴィンチちゃん「さぁ、パーティーの始まりだぁ!!」
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ダ・ヴィンチちゃんの号令と共にアルト・オルラント(三澤亮太)の歓迎会が催された。

サーヴァント達は あるいは歌い、あるいは踊り、この日の喜びを分かち合い、その宴は夜遅くまで行われた・・


しかし・・・・
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カルデア:召喚ルーム(現在:閉鎖中)の前


ブシュゥゥ~~・・。サラサラァァ~~・・(ドアが開くと同時に砂が舞い広がる)

2人の人影「・・・・・・」


2人の人影が召喚ルームから出て、何かを探すように行動した・・

数時間後・・・カルデアス島:公園(ビデオカメラ目線)


子供のMii「えへへへ!!」はしゃいでいる

お父さんのMii「レか~」ビデオカメラを撮影している

子供のMii「えへへへ!!」ピョンピョンピョン!(はしゃぎながらカメラに近づく)

お父さんのMii「近すぎるよ」注意する

子供のMii「~~~~~!!」はしゃいでいる

お父さんのMii「近すぎるってば」

子供のMii「エへへへっ!」ニッコリ!

お母さんのMii「ウフフフ・・」笑っている

子供のMii「エへへへっ!」近づいてはしゃぐ

お父さんのMii「もっと離れなさい・・」


緑の制服の騎士「すみません。少しお伺いしたい事があるのですが・・?」

お父さんのMii「なんでしょうか?」

緑の制服の騎士「この付近で・・ある妖精を探しているのですが?」

お父さんのMii「妖精ですか?知りませんねぇ~?」

お父さんのMii「それより貴方は?姿から、サーヴァントの様に見えますが・・・」

緑の制服の騎士「私ですか?私はですね・・・『妖精騎士アグラヴェイン』と申しまして・・」

お父さんのMii「アグラヴェインさんですか・・君は知っているか?」お母さんのMiiの方を見ると・・


お父さんのMii「あれ?・・・レか?レかはどこに行ったの・・・」辺りを見ると・・

お母さんのMii・子供のMii「・・・・・・・」切り裂かれて倒れている

お父さんのMii「!!!?」

血まみれの灰色の騎士「!!!!!」ビュゥゥン、ジャクン!!(お父さんのMiiを斬り殺す)

お父さんのMii「ーーーーーー」斜め横に真っ二つに斬られ、カメラを落とす

バサッ!(カメラが芝生に落ちる)


緑の制服の騎士「むやみに殺すなと言ったよね・・?」

血まみれの灰色の騎士「あんたに指図はされたくねぇ!ようやく見つけたんだ・・あたしが喰いたかったものをなぁ~~!!」

緑の制服の騎士「っうぅ・・!?」ビデオカメラを見つける

緑の制服の騎士「こいつら、カメラを持つ技術を・・訂正するわ、妖精騎士モードレッド・・」

血まみれの灰色の騎士「なんだ?」

緑の制服の騎士「この島の住民・・一人たりとも生かしておくんじゃないわよ?」

血まみれの灰色の騎士「あぁそう・・じゃあ、好きにさせてもらいますよっと!!」ピョン!(その場をあとにする)

緑の制服の騎士「・・・・・・」ビィィィン!!(サイコキネシスを発動)


ガチャン!!バラバラ・・・(ビデオカメラが壊される)

アルトとヴァージェ達の家


ガイル、セツノ「ンクッ、ンクッ、ンクッ、ンクッ・・」おっぱいを吸っている

バーゲスト「ンンッ・・♡よしよぉ~し・・よく飲んでマチュねぇ~?」ビクビク・・

メリュジーヌ「ウフフ・・よく飲んでて可愛いねぇ~・・」ウットリ・・


アーシャ「ルージュちゃん、ジョルニちゃーん・・笑って笑ってぇぇ~~」ガラガラガラ!

ルージュ、ジョルニ「きゃッ、キャッ、キャッ・・!」笑ってる

ヴァージェ「ありがとうね・・歓迎会があるというのに、私達の家で保育をしてくれるなんて・・」

アタランテ(カルデアママ友クラブ:保育担当)「良いさ。私は子供達の安心を守るためなら、私は子供の保育を優先するからな!」

ジャック・ザ・リッパー「私達はああいうお話会より、子供達と遊ぶのが大好きだからね?」

メリュジーヌ「本当にすまないね・・。アーシャも手伝ってくれてありがとうね?」

アーシャ「うん!だって私、ラーナとシーダのお姉ちゃんなんだもの!ねぇ~?」

ラーナ、シーダ「キャッ、キャッ、キャッ!!」笑ってる

メリュジーヌ「エへへへへ・・・」

アルトとヴァージェ達の家はアタランテとジャック・ザ・リッパーの他、シータとプロトマーリン達の子供達と保育をしており、アルトの帰りを待っていた・・


ジャック・ザ・リッパー「それにしても・・アルトのお父さん、帰るの遅いね?」

アタランテ「あぁ・・歓迎会はそれほど時間は掛からないと言っていたが、二次会でもしてるのか?」

ヴァージェ「アルト・・早く帰るって言ってたのに・・」

メリュジーヌ「まぁまぁ・・・!?」ビクッ!!

バーゲスト「どうした・・メリュジーヌ?」

メリュジーヌ「・・・なにか、外から異様な殺気が出ている・・それも少し近い!」

バーゲスト達「!!!?」


メリュジーヌ「ヴァージェ、ジャック・・子供達を安全な所へ!ここは私達が相手になる。」ガシャン!(鎧を着る)

ヴァージェ「えぇ・・アーシャ、こっちに来なさい?」ジョルニとルージュ、ガイルを抱きかかえる

アーシャ「うん・・」シーダとラーナを抱き上げる

ジャック・ザ・リッパー「ウン!!」スズカとセフィー、セツノを抱きかかえる

アタランテ「あぁ・・」アドニスや他の子供達を抱きかかえる

セフィー「ウゥゥ・・」泣きそうになる

メリュジーヌ「大丈夫・・すぐに終わらせるから、待ってて?」スリスリ・・(セフィーの頭をなでる)

ヴァージェ「頼むわよ・・二人とも?」

バーゲスト、メリュジーヌ「えぇ・・。」


ヴァージェ達は子供達を抱きかかえ、奥の寝室の一部屋に隠れるのであった・・
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バーゲスト「・・・・・」鎧を装着し、構える

メリュジーヌ「・・・・・」構える


二人は窓と玄関の方を警戒し、敵がどこから来るかを待ちかねる・・

バーゲスト「久々の戦闘になるが・・抜かりはないな?」

メリュジーヌ「えぇ・・少しなまってる部分はあるが、誤差修正範囲だ・・。」仮面を被りながら・・

バーゲスト「そう・・・」妖精剣ガラティーンを構える


・・・・・・・・・・(辺りは静か)

バーゲスト「・・・・・・」窓際を見て、構える

メリュジーヌ「・・・・・・」玄関側を見て、構える

ガチャッ、ギィィ・・(玄関のドアが開き始め・・)

バーゲスト「(来るか?)・・・・」


ウゥゥゥ~~ン!!(影が伸びてきて・・)

メリュジーヌ「!!?そこッ!!」バァァァン!!(影を殴る)

影に潜むもの「!!?」ドバッ!(影から剣が出てくる!)

メリュジーヌ「グゥゥッ!」ガキンッ!(防御する)

バーゲスト「メリュジーヌ!?」


ドバァァァ~~!!(砂が襲いかかる)

バーゲスト「す、砂だと!?グゥゥッ・・ノワァァッ!?」押し出される

メリュジーヌ「バーゲスト!?クゥゥ・・」いったん下がる


パリィィン!!(窓ガラスが割れる)

バーゲストとメリュジーヌは敵の攻撃で後ろに下がってゆく・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
緑の制服の騎士「・・・・・」サラサラァァ~・・(メリュジーヌの事を見て・・)

血まみれの灰色の騎士「ふんっ、やるじゃないか・・。」影から出てくる


メリュジーヌ「何者だ!!貴様達は一体・・?」

緑の制服の騎士「何者・・貴方、キャメロットで私に敵わなかった事を忘れているようだね・・元・妖精騎士ランスロット?」

メリュジーヌ「!!?。き、君は・・・まさか!?」驚く

血まみれの灰色の騎士「なんだいなんだい・・こんな小さな家で一体、何をしていたのかなぁ・・妖精騎士ガウェイン?」

バーゲスト「き、貴様・・・何故この場所にいるんだ!?お前はモルガンに封印されたはずなのに・・どうして!?」


緑の制服の騎士→妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・」冷徹な顔

メリュジーヌ「妖精騎士・・アグラヴェイン!?」驚きを隠せない


血まみれの灰色騎士→妖精騎士モードレッド「クフフフフ・・・」笑ってる

バーゲスト「妖精騎士モードレッド!!」キリキリ・・(怒っている)


メリュジーヌ達2人は、妖精騎士であるアグラヴェインとモードレッドの前に立ち、戦う態勢を取った・・
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元・妖精騎士のバーゲストとメリュジーヌ、新たな妖精騎士であるアグラヴェインとモードレッド

互いに妖精騎士であり・・母となりし彼女(バーゲストとメリュジーヌ)たちにとって出会いたくない敵がついに・・

カルデアス島、アルト達がすむ家の庭で出会ってしまったのである・・

第23節:騎士として、母として・・
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女王暦1875年:ウェスバニー付近の森の中・・


グワァァァ~~ン!!(影が妖精達に襲いかかる)

ウェスバニーの男妖精「う、うわぁぁぁ~~~!?」襲われる

ウェスバニーの女妖精「いやぁぁぁ~~~!?」襲われる

ジャキッ、ジャキジャキッ!バシュゥゥゥ~~!!(斬り殺し、返り血が飛ぶ)


影の妖精「アグッ、バクッ、ガブッ・・・ぺっ!!」殺した妖精の内臓を食べ散らかしている

影の妖精「違う違う!!あたしが食べたいのはこんなんじゃねぇッ!!」持っている内臓を捨てる


150年前・・ウェスバニーの暗い闇の中で生まれ出た・・影の中に潜む1翅の妖精。

彼女は暗い夜の中・・暗闇の中を這い巡りながら、眼に付けた妖精を殺してはその内臓を食い散らかした・・

彼女は暗い闇の中と影の中に潜み、真夜中の時にしか活動しない為、女王軍には未だに発見されず・・

ウェスバニーを含む付近の妖精達がこの年を『暗黒時代』と呼んでいた時代、今宵もまた・・2翅の妖精が彼女の犠牲となった・・


ノシッ、ギシッ・・(木の上に腰掛ける)

影の妖精「チッキショウ・・妖精を喰っても、人間を喰っても・・あたしの食べたいモノは見つからない・・。」

影の妖精「この付近では、限られた妖精しか来ないからなぁ・・。少し遠いが、次はオックスフォードに忍び込んで人間でも喰うとするか・・」

今宵も殺して喰った妖精の内臓が気に入らず・・オックスフォードへと遠出をしようと考えた矢先の事だった・・


ガブッ!バリバリバリッ!ゴブゥゥッ!(肉を食い千切る音)

影の妖精「ンッ?なんだい・・今の音は?」ピュンピュン!(着に乗り移る)

影の妖精が肉を噛みちぎる音を辿って行くと・・・
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森の外の近く


バーゲスト「うぅ・・・ああ・・ぁぁあああ・・うあ・・あああ・・--うあああ・・・!」食べながら泣いている

喰われている妖精「」喰われている

影の妖精(木の上から)「なんだあれは・・?」見ている


森の近くで影の妖精である彼女が見たもの・・それはウェスバニーの鉱山で1番の穴掘りと呼ばれ、幾多の地底の魔物を倒していった超筋肉質のドワーフの妖精が、1翅のナイスボディの女妖精に食い殺されている様子だった・・

彼女にとって・・あの妖精の事は男であるため、食べようとはしなかったが・・その妖精を喰らうナイスボディの女妖精の事が気になっていたが・・


バーゲスト「ぁぁ・・あぐっ、あう、ぁ、ぁは・・はぁ・・ああ・・あああ、あーーー」むせび泣きながら肉を喰らう

彼女の喰い方はおかしかった。自己嫌悪で何度も戻しながらも、肉をほおばり、肉を腹に入れ込んでいく・・

嬉しいのか?悲しいのか?苦しいのか?美味しいのか?そんなこと、その肉を喰らう彼女にしかわからない・・

影の妖精である彼女にとって、ナイスボディの女妖精の『行為』はとても気に入らなかった・・


影の妖精(影の中)「おい、そこの穴掘り妖精を喰ってるそこの女!その肉が美味しいのか美味しくないのか、はっきりしろよな?」オンオンオン・・(影の中を巡る)

バーゲスト「!!?。誰だ、貴様は!?隠れていないで出てくるがいい!!」

影の妖精「クフフフフフッ・・・・」ギランッ!(恐怖の妖精眼で見る)


影の妖精には影の中を自由に行き来する能力だけでなく、紫に光る眼に映る者の恐怖と絶望を映し出し、映し出した者の恐怖を深掘りし・・食べる肉の成分を引き上げ喰らう事こそ、彼女の妖精としての美学でもあった。

影の妖精「フムフム・・あんたはこの穴掘り妖精の他にも、多くの妖精を愛人にしては泣きながら食べているそうじゃないか?」

バーゲスト「!!?。どうしてそれを・・」

影の妖精「あん?その話はマズかったのかな~~?さっき食べた穴掘り妖精の肉の味がマズくなるってかぁ~?」煽る

バーゲスト「き、貴様ぁぁぁ~~~!!」シャキン!(ガラティーンを取り出す)

影の妖精「おっとッ!」シュゥゥン!(影の中へ逃げる)

バーゲスト「逃げるのか・・卑怯だぞ!!」怒

影の妖精「卑怯か・・あんたの愛人の食べ方があまりにも気色悪いから、今日の所は見逃してやるよ・・。」シュゥゥゥ~~!!(闇の中へ消える)

バーゲスト「待て、逃げるな・・・私と戦えぇぇぇ~~!!」叫ぶ


バーゲストの叫びもむなしく、影の妖精は影の中を移動し・・そのまま闇の中へと消えていった・・。
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それから数ヶ月が過ぎ:ウェスバニーの村では・・


ボォォォォ~~~!!(炎が村と鉱山中を覆い尽くしており・・)

ウェスバニーの妖精達「ワァ~~~ワァ~~~ワァ~~~!!」悲鳴が上がる

ウェスバニーの妖精3「奴とモースをこの村に入れるな!!もっと火をくべて明かりを灯すのだぁぁ!!」放火を繰り返す

ウェスバニーの妖精4「とは言っても、村をこのまま燃やさなくても・・うわぁぁぁ~~!!」燃やされる

ウェスバニーの妖精5「奴のせいだ・・奴のせいでウェスバニーが燃えているんだぁぁ~~!!」辺りを燃やす

モース達「~~~~~~~!!」群がってくる


ウェスバニーの村全体で起こった大火災・・のちに『ウェスバニーの影の厄災』の呼ばれる事件は、影の妖精だけの影響だけではなかった

村の長であり、穴掘り自慢の超筋肉質のドワーフ妖精が消えたことで村の妖精達の恐怖心と絶望は頂点へと達し・・

影の妖精が村に現れただけで、妖精達が明かりを求めて燃えるモノを全てを火にくべ、辺りのモノに次々と引火していった・・

影の妖精はそんな妖精の行動に対して、ただその燃え上がる炎を見ているしか自身がやることがなかったのだ・・。


影の妖精「チィッ!恐怖と絶望のあまり、自分たちの村を明かり代わりにするなんて・・もうここにはあたしの喰うモノはなくなったかぁ・・。」

影の妖精「どうする・・火あぶりの内臓を喰ってもマズいだけだしなぁ・・?」


影の妖精が、これからのことを考えているその時・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ダッダッダッダッダッダッダ・・・(女王軍の軍隊が到着する)


ウッドワス「そこまでだ!『影の厄災』よ・・」駆けつける

影の妖精「あん?誰なんだ、てぇめえらは・・・?」

妖精騎士ガウェイン(バーゲスト)「(あいつは!?)貴様・・よくもウェスバニーの妖精達を!!」

影の妖精「はぁ?あれはあたしのせいじゃネェよ!あいつらが勝手に火をおこして・・」

ウッドワス「問答無用だ!貴様みたいな『厄災』が生きてて良い世界ではないんだよ!!」

影の妖精「あぁそうかい・・。なら、ちょうど暇を持てはやしていてなぁ・・あたしが相手になるよ。」ジャキン!(腕から短剣を出す)


ウッドワス「かかれぇぇ~~!!」

女王軍兵士と牙の氏族達「オォォォ~~~!!」突撃する

影の妖精「来るか・・来いよ!!みんなまとめて斬り喰い殺してやるよ・・この■■=■■■■■がなぁ~~!!」ダダッ!!


ウゥゥ~~ン!グワァァァ~~ん!!(影が立ち上る)

ウェスバニーから立ち上がる炎の明かりから出る影を下に、多くの女王軍に立ち向かう影の妖精

しばらくして・・・


グワァァ~~ン!ジャクン!ジャクン!(下半身が影の中にめり込んだウッドワスを斬り、痛めつける)

ウッドワス「ウワァァァ~~!!ヤメろぉぉ~~!?やめてくれぇぇ~~!?」影にめり込みながら、痛めつけられる

影の妖精「クフッ、クハハハハハハハ~~!!」笑ってる


妖精騎士ガウェイン「貴様ぁぁぁ~~~!!」ジュボォォ!!(剣に炎を纏いて攻撃!)

影の妖精「おぉっと!!」ギュン!(影の中へ入る)

妖精騎士ガウェイン「クゥゥ・・」

影の妖精「ウラァァッ!!」ジャクン!ジャクン!(影の中を移動しながら斬りつける)

妖精騎士ガウェイン「グゥゥ!?ぐわっ!?」斬られ続けられる

影の妖精「アッハハハハハハ!!あたしを襲う時間帯を間違えたようだな・・?夜のあたしは無敵なんだよ!!」グワンッ、グワンッ!(影を移動しながらあざ笑う。)

妖精騎士ガウェイン「クゥゥ・・ちょこまかと!!」辺りを斬るも避けられる


ヒュゥゥ~~ン、ドスゥゥン!!(ロンゴミニアドが振ってくる)

影の妖精「ンワァァッ!?あぶな・・!?」避ける

ウッドワス「ドワァァッ!?」影から抜け出す

妖精騎士ガウェイン「クゥゥ~~・・・あの柱はまさか!?」後ろの方を見る

ウッドワス「!!?」後ろを見る


モルガン「・・・・・・」丘の上で立っている

妖精騎士ガウェイン「モルガン陛下!?」

モルガン「下がれ。我が力の巻き添えを食らうぞ・・」

妖精騎士ガウェイン「ハハッ!」ウッドワスを運び出す

ウッドワス「も、申し訳ありません・・モルガン陛下・・」涙目


影の妖精「誰だテメェは!?あたしに勝てるとでも言うのか!?」強気で言う

モルガン「・・・墜ちよ、殺戮の影よ・・」カァァン!(槍の下をたたく)

ヒュゥゥン、ドスドスドスドスッ!!(ロンゴミニアドが影の妖精の周りに降り注ぐ)

影の妖精「か、影が・・・なんだこれは!?」囲まれる

モルガン「それは絶えず見た滅びの夢・・報いは無く、救いは無い・・最果てに在りながら、鳥は明日を歌うでしょう・・」

モルガン「どうか標に──はや辿り着けぬ理想郷(ロードレス・キャメロット)・・。」


ギィィン!!ドバァァ~~ン!!ギュウワァァァ~~ン!!(魔術的な爆発を起こす)

影の妖精「グゥゥッ・・グワァァァァァ~~~~~!?」宝具の直撃を受ける

1翅だけしかいない影の妖精相手に多くの女王軍兵士を死傷させたウェスバニーでの闘いは・・

『影の厄災』を払うためにわざわざ姿を現したモルガン陛下の一撃により、終幕を迎えた・・


影の妖精「ウゥゥ・・クゥゥ・・」焼け焦げている

モルガン「・・・・・・・」

しかしモルガン陛下の一撃に耐え抜いて生き残った影の妖精はその後、モルガンの手によって捕縛されたのであった・・

コーンウォール:岬の洞窟内


古小麦の袋を着せられた影の妖精「離せ!!この鎖を外せぇぇ~~!!」ジャラジャラ~~!!(縛り付けられる)

モルガン「お前をこの手で葬るのは簡単だ。しかしお前にはあえて苦痛を味わいながら、一生涯をここで過すがよい・・」

影の妖精「くぅぅ・・だがあたしには見えているぞ?あんたが1番恐れているトラウマをよぉぉ~~?」ギラァァン!(瞳が紫に光る)

モルガン「はったりを言うか?私に恐れるモノなど・・・」

影の妖精「あんたは以前・・妖精達に裏切られ、愛すべき者を目の前で失い、妖精を支配する為に使命を捨てた・・」

モルガン「!!?」ビクッ!

影の妖精「図星か?あんたはこの妖精國という呪われた大地に縋る事を選んだ・・楽園の妖精の恥知らずだ・・裏切り者だ!」

モルガン「・・・・・」キリキリキリ・・

影の妖精「恐れているか?あたしの眼がお前の怒りと恐怖心を感じ取っているぞぉぉ・・トネリコよぉぉ?」笑みを浮かべる

モルガン「!!!!!!」ガシッ!ギュゥゥ~~!!(影の妖精の首元を掴む)


モルガン「お前みたいな妖精以下の奴に、私の何がわかるというのだ!?」ギュゥゥ~~!!(首を絞める)

影の妖精「グゥッ、ウゥゥ~~!?」首を絞められる

モルガン「良いだろう・・お前が私の中の恐怖を見透かすなら、私もお前に与えよう・・『自身の名を知れない恐怖』と言うモノを!」パアァァ~!(魔術をかける)

影の妖精「な、なにをするんだ!?ぬわぁぁっ!?」キィィン!(術をかけられる)


モルガン「良いか。お前には『モードレッド』として生きて貰う。ウェスバニーを滅ぼし、妖精國を滅ぼそうとした『影の厄災』としてな・・」

影の妖精→妖精騎士モードレッド「ンなっ・・どういう意味だ!?あたしは・・・あたしは・・?」

モルガン「お前には自分から本当の真名を言う事が出来ない呪いをかけさせて貰った。この呪いは誰かに本当の真名を看破されないと解けない呪いだ。」

モルガン「私の過去を見透かした礼だ。お前はここで偽りの名を抱えながらこの洞窟に縛られるが良い・・『永遠』に。」

妖精騎士モードレッド「貴様ぁぁぁ~~~!!」ジャラジャラジャラァァ~~!!(もがく)

モルガン「私はお前など恐れるに値しない・・。我が妖精國に『■■』も『■■■■■』も存在しないのだから・・」洞窟を去って行く


冬の女王であるモルガンに真の名を奪われ、光が照り続けるこの洞窟の中で・・影の妖精:『妖精騎士モードレッド』は140年間封印されていたのです・・
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妖精騎士モードレッド「(名前を奪われ、あんな洞窟に閉じ込められて、その上で今度は身体の自由も奪いやがって・・)」

妖精騎士モードレッド「(だがそんなことはどうでも良くなった・・。何故ならあたしは・・)」

妖精騎士モードレッド「(あたしが食べたかった『肉の味』をようやく見つけたのだからな!!)」
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そして現在:アルトとヴァージェ達の家で・・・


バーゲスト「何故だ・・何故、モルガンに封印された貴様がこんな所に・・」

妖精騎士モードレッド「そのモルガンの命令で来たんだよ・・お前らの探して皆殺しにしろとな?」

バーゲスト「なんだと!?」

メリュジーヌ「バーゲスト、あいつとは知り合いなの?」

バーゲスト「あぁ・・。妖精騎士モードレッド・・140年前の妖精國、宝石鉱山の村:ウェスバニーを滅ぼした『影の厄災』。私とて殺せなかった厄災の妖精だ・・」

メリュジーヌ「『影の厄災』・・・一般には知られていない厄災の生き残りか・・。」

妖精騎士モードレッド「なぁ~バーゲストよぉ・・?あたしが封印されている間にもあんたが愛している者をその口で喰っているのか?」

バーゲスト「キィィ・・貴様に言われたくもない!!私はもう・・心から愛する者に食欲など感じてもいないのだからな!!」

妖精騎士モードレッド「ふぅぅん、そうか・・ならもうあんたの泣きながらの捕食行為はもう見られないって事だな・・?」

バーゲスト「当たり前だ!!私には、アルトという生涯、愛すると誓った夫がいる・・。貴様の活動してた『暗黒時代』の私とはだいぶ違うのだからな!!」

妖精騎士モードレッド「あぁ~~『暗黒時代』かぁ?懐かしいよなぁ~~・・」


妖精騎士モードレッド「暗黒時代・・別名を『恐怖の時代』。悲惨だったなぁ・・あたしには最高の時代だった!大いに力を震えたからなぁ・・」

妖精騎士モードレッド「だがあの女王モルガンがあたしを見つけ出し、あたしを『影の厄災』呼ばわりしてあたしに戦争を仕掛けてきた。」

妖精騎士モードレッド「戦線は夜に強いあたしが優勢だったが、モルガン自ら前線に現れてはあたしに容赦ない攻撃を与えられ、敗れた・・」

妖精騎士モードレッド「あたしはモルガンによって、妖精國に厄災を振りまいた悪逆と裏切りの妖精騎士『モードレッド』としてコーンウォールの洞窟に封印された・・」

妖精騎士モードレッド「モルガンはあたしから自由と真名を奪ってこう言った・・『お前など恐れるに値しない・・我が妖精國に『■■』も『■■■■■』もいない!』とな!」


メリュジーヌ「私の知らない歴史の中で、モルガンがそんなことを・・・」

妖精騎士モードレッド「あぁ・・だがそんなモルガンが、あたしを必要として洞窟から出してもらった・・お前達を殺す道具としてな?」

妖精騎士アグラヴェイン「私はモルガン陛下の命令の下、潜伏先であろう『歪みの岬』へたどり着き・・この固有結界じみた島にいる貴方たちを見つけたって事よ?」

メリュジーヌ「見つけたって・・(『白雪姫作戦』は失敗に終わったって事ね・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「貴方たちをここで殺し・・モルガンの娘であるバーヴァン・シーを連れ戻す事こそ、モルガン陛下から受けた我らの使命よ。」

妖精騎士モードレッド「ついでによぉ?あんた達のお腹に宿したであろう小さき命・・あたしが喰らってやるからさぁ?どこにいるか教えろよ?」

バーゲスト「!!?(狙いはヴァージェと子供達か!?)。誰が教えるものか!!貴様らなど、我らの角で叩きつぶそうぞ!!」

妖精騎士アグラヴェイン「・・簡単には教えないって事ね・・。」


メリュジーヌ「・・・・・アグラヴェイン・・。」

妖精騎士アグラヴェイン(フードの女の時の回想)「(貴方はその男と同じ、このブリテンの外から来た外来種。貴方に妖精國を守れる資質などないわ。)」

メリュジーヌ「バーゲスト。私は一度、妖精騎士アグラヴェインに力及ばずにやられている事を、今思い出せたのだ・・」

バーゲスト「そうか・・あの緑の服装をした妖精騎士が『アグラヴェイン』なのだな?」

メリュジーヌ「気をつけて・・あの妖精は砂を操って攻撃を仕掛けるだけでなく、得体の知れない能力も持っているんだ・・私はそれに負けた・・。」

バーゲスト「心配するな・・私がいるからな・・。」

メリュジーヌ「えぇ・・」安心する


妖精騎士アグラヴェイン「モードレッド。因縁があるようだけど・・まずは貴方の知らない妖精を叩いたらどうかしら?」

妖精騎士モードレッド「あぁ・・あの青い鎧の妖精か?メリュジーヌと言ったか・・140年前には居なかった個体ね?」

妖精騎士アグラヴェイン「私は黒犬公の力の知るためにバーゲストと戦う・・。彼女の力はやっかいだからな・・」

妖精騎士モードレッド「そう。ならあたしは・・メリュジーヌを先にいただくわ・・。」ジュルリ・・


メリュジーヌ、バーゲスト「・・・・・」構える

妖精騎士アグラヴェイン、妖精騎士モードレッド「・・・・・・」構える

互いに戦闘態勢に入り、どちらが動くか警戒を強める・・

妖精騎士モードレッド「・・・・・・・」ギランッ!(紫色に瞳を横に見る)

恐怖の妖精眼が寝室のヴァージェ達の恐怖を感じ取り・・

妖精騎士モードレッド「その前に・・こっちの小さい方からいただきますか!!」スタッ!(家に入ろうとする)

メリュジーヌ「!!?。させないわ!!」ビュゥゥン!!ドスッ!(妖精騎士モードレッドに突進する)

ガシッ、ビュゥゥン!!(妖精騎士モードレッドを捕まえ、空中に浮かせる)

妖精騎士モードレッド「ヌワァァ!?」空中に連れてかれる

妖精騎士アグラヴェイン「なに!?」


バーゲスト「ハァァァァ~~!!」ジャラジャラァァ~~、ガシッ!!(鎖が妖精騎士アグラヴェインの腕に巻き付く)

妖精騎士アグラヴェイン「クゥゥ・・」ギギギィィ・・(腕を掴まれる)

妖精騎士アグラヴェイン「(モードレッドの動きから、彼女たちの子供は近くにいるのか?なら、メリュジーヌはモードレッドを近づけさせないために・・)」

バーゲスト「(モードレッドめ・・子供達の隠し場所まで透視できるのか!?こいつ(妖精騎士アグラヴェイン)もここから引き離さないと・・)」ググゥゥ~!(鎖を引っ張り・・)

妖精騎士アグラヴェイン「・・ヌゥゥン!!」ザラザラァァァ~~、バシュン!!(砂を被せる)

バーゲスト「グゥゥッ!?」眼に砂を被せられる

妖精騎士アグラヴェイン「!!!!」ビィィン!!(サイコキネシス攻撃)

バーゲスト「ヌワァァッ!?」ガシッ!(拘束される)


ビィィン!バゴォォン!!(サイコキネシスでバーゲストと壁に叩きつける)

バーゲスト「ぐわぁぁっ!?」壁に叩きつけられる

妖精騎士アグラヴェイン「!!!!」ザラザラァァァ~~!!(夢の砂でバーゲストを拘束する)

バーゲスト「しまっ・・動けない!?」拘束される

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」このまま家に入っていく


タッタッタッタッ・・・・(家の寝室の部屋へ向かう妖精騎士アグラヴェイン)
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アルトとヴァージェ達の家:寝室


子供達「ゥゥゥ・・・」怯えている

ジャック・ザ・リッパー「ッウゥゥ・・」警戒している

アタランテ「・・・・・」弓を構える

ヴァージェ「大丈夫だよ?私が居るし、バーゲストママ達が守ってくれるからね?」なだめている

ヴァージェの赤ちゃん2人「ふぇぇぇぇん・・・」泣きそうになる


アタランテ「ヴァージェ・・やつらは何者なんだ?」

ヴァージェ「わからないわ・・恐らくモルガンからの刺客かもしれないわ・・」

アタランテ「となると・・あの召喚ルームから君たちを追ってきたのか!?」

ヴァージェ「そうかもしれない・・・」


アタランテとヴァージェ達は子供達を守るように警戒を強めている・・

サラサラサラァァ~~~・・・(ドアの隙間から夢の砂が入り込んできて・・)

アタランテ「!!?」砂に気づくが・・


ドバァァァ~~~!!(夢の砂が一斉に襲いかかる)

アタランテ「ぐあぁぁぁ~~・・・」ブシャン!(顔面に夢の砂がぶち当たる)

ヴァージェ「アタランテ!?」

アタランテ「~~~~・・・・」トロォォン・・ドサッ!(眠るように倒れる)


ギィィ~~、タッタッタッ・・(部屋に入る妖精騎士アグラヴェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」

ヴァージェ「貴方・・オーヴェじゃない!?なんでこんな所に・・」

妖精騎士アグラヴェイン「オーヴェ?あぁ、シェフィールドに滞在したときに偽名でしたね・・」

妖精騎士アグラヴェイン「私の名は妖精騎士アグラヴェイン。モルガン陛下のご命令により・・バーヴァン・シー、貴方を拘束にまいりました。」

ヴァージェ「妖精騎士アグラヴェイン・・そんな妖精騎士なんて、私聞いたことはないわよ!?」

妖精騎士アグラヴェイン「ですよね?私がこの名を着名したのはバーヴァン・シー、貴方とバーゲストの行方がわからなくなった時にモルガンから授けられまして・・」

妖精騎士アグラヴェイン「貴方たちには偽名と変装で貴方たちに近づき、行動を伺っていました・・」

ヴァージェ「あなた・・・アルトと私達を監視する為に近づいたって事なのね!?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・。そして今・・貴方たちのモルガンへの反逆の罪により、貴方を拘束し、アルト・・いえ、三澤亮太とバーゲスト、メリュジーヌをこの手で殺しにまいりました・・。」

ヴァージェ「!!?」驚く


妖精騎士アグラヴェイン「あなた様が投降してくれれば、貴方の後ろにいる貴方たちのお子様を傷つけぬようにしますので、どうかご同行を・・」

ヴァージェ「アグラヴェイン・・あなた、アルトはどうしたの?無事じゃないなら只じゃ済まないわよ!!」琴を構える

妖精騎士アグラヴェイン「心配しなくても、あなたのご主人である三澤亮太は私の夢の砂ですやすやと眠っております。もっとも・・」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたを妖精國に連れ帰ったあとに永久の眠りに行かせますがね・・?」

ヴァージェ「!!!?」ポロロォォン♪


シュン、ギュイギュイィン!!(弦で妖精騎士アグラヴェインを拘束しようとするが・・)

妖精騎士アグラヴェイン「ふん・・」バシュゥゥン!!(砂の偶像が壊れる)

ヴァージェ「エッ!?」驚く

ジャック・ザ・リッパー「うぅぅん・・・」ドサッ!(眠るように倒れる)

ヴァージェ「アァァ!?」驚く


シャキン!(妖精騎士アグラヴェインのレイピアがジョルニに差し向けられている)

妖精騎士アグラヴェイン「動くんじゃない・・この子を傷つけたくなければね?」ジョルニを抱えながら

ジョルニ「・・・・・・」寝ている

ヴァージェ「あぁ・・私の赤ちゃんを!?返して!!」

妖精騎士アグラヴェイン「ならおとなしく投降しなさい?擦れば、あなたの子供を、生きたまま一緒に妖精國に連れて行ってあげるわ・・。」

ヴァージェ「くぅぅ・・・」


赤ちゃんのジョルニを人質に取られ、思うように動けないヴァージェ

外では・・


バーゲスト「クゥゥ~~~この!!」バシュンバシュン!!(力尽くで砂の拘束を取り払う)

バーゲスト「ヴァージェ・・くぅっ!!」家に急いで戻る
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ルージュ「ふぇぇぇぇ~~ん、ふぇぇぇ~~ん!!」泣いている

ヴァージェ「ルージュ!?」

妖精騎士アグラヴェイン「んん?不安で起きたか・・しかし、貴方もここで静かに・・」

ルージュ「ふぇぇぇ~~ん!!ふぇぇぇ~~ん!!」キィィ~~ン!!(身体が光り出す)


シュルシュルシュルッ、ギュゥゥゥ~~!!(妖精騎士アグラヴェインの足に糸が巻き付き、縛りつける)

妖精騎士アグラヴェイン「な、なにッ!?グゥゥ~・・」ギシギュチッ!(足が糸で傷つく)

ヴァージェ「!?。この!!」ポロロォォン♪

ギュィギュィィン!(糸でアグラヴェインの両手を縛る)

妖精騎士アグラヴェイン「しまっ!?」ビィィン!(両手が広がり、ジョルニを離してしまう)

ヴァージェ「ジョルニ!!」ガバッ!(スライディングをする)


スタァァッ!ガシッ!(ジョルニをキャッチする)

ヴァージェ「ハァァァ!!」シュババババ!(棘連射)

妖精騎士アグラヴェイン「グゥゥゥ!?」グサグサッ!(背中に受ける)


バーゲスト「チェーンハウディング!!」ジャラジャラァァ~~!!(妖精騎士アグラヴェインを縛り上げる)

妖精騎士アグラヴェイン「!!!?」縛られる

バーゲスト「フゥゥン!!」ぎゅぅぅん!(そのまま引っ張り上げる)

妖精騎士アグラヴェイン「!!!!!」ビィィン、ガシャァァン!(サイコキネシスで鎖を破壊する)

バーゲスト「フンッ!」ガシッ!ドシャァン!(すかさずアグラヴェインの胸ぐらを掴み、床にたたき込む)

妖精騎士アグラヴェイン「ぐわぁぁっ!?」グサァァッ!!(背中の棘が食い込む)


バーゲスト「大丈夫か、ヴァージェ!?」

ヴァージェ「えぇ・・ジョルニも無事よ!」

バーゲスト「そうか、良かった・・・」

ジョルニ「フェェェン・・」泣きそうになる

ヴァージェ「もう大丈夫よ、ジョルニ。ルージュも・・」

ルージュ「ウゥゥゥ~・・」なきそうなってる

ヴァージェ「(あの力は私の糸と同じ・・もしかして私の力をこの子が?)」


妖精騎士アグラヴェイン「クゥゥ~~!!」ビィィン!!(サイコキネシス攻撃)

バーゲスト「のわぁぁ~!?」バシィィン!!(天井に叩きつけられる)

妖精騎士アグラヴェイン「ヌゥゥゥ・・」その間に抜け出す

ドシィィン!(天井から落ちる)

バーゲスト「ッウゥゥ・・」ダメージを受けながらも立ち上がる


妖精騎士アグラヴェイン「そのバーヴァン・シーの娘・・貴方の力を使ったようだけど?・・まさか力が遺伝しているのね?」

バーゲスト「遺伝だと!?我らの子らが、私達の力を受け継いでいるのか・・」

ヴァージェ「アルトと私の赤ちゃんが・・・」ジョルニとルージュを見て・・

妖精騎士アグラヴェイン「モードレッドは気づいていないようだけど、あの子供達を放ってはおけないわ・・」シュン、シャキン!(レイピアを持ち直し・・)

妖精騎士アグラヴェイン「なんとしてもバーヴァン・シーとあの子供をモルガン陛下の元へ連れて行かなければ・・・」サラサラァァ~~(砂を巻き上げる)

バーゲスト「させるかぁぁ!!」バリバリィィ!!(雷を纏って突進する)


ガシッ!バリバリィィ~~!!(妖精騎士アグラヴェインを捕まえる)

妖精騎士アグラヴェイン「ぬわぁぁ!?」バーゲストに捕まる

バリバリィィ~~!!ドゴォォン!!(そのまま壁をぶち破り、家の外に出る)


ヴァージェ「アタランテ起きて!!起きなさい!!」ぺシペシッ!

アタランテ「うぅぅん・・ハッ!?ヴァージェか・・やつは!?」起きる

ヴァージェ「今、バーゲストが子供達の所から遠ざけたわ・・。どうやら私と私達の赤ちゃん達が狙いなの・・」

アタランテ「お前と子供達が狙われてるだと!?」

ヴァージェ「お願い・・ジョルニとルージュを頼むわ・・。これ以上、この子達を危険な目に遭わせたくないの・・」ジョルニとルージュを渡す

アタランテ「あぁ・・・お前はどうするんだ?」

ヴァージェ「あの妖精騎士アグラヴェインを倒しに行くわ!!メリュジーヌやバーゲストが心配だから・・」ガパァァッ!(第2段階の姿に着替える)

アタランテ「待てっ!?君は残るんだ!!奴は君も狙っているんだよな!?」

ヴァージェ「私は大丈夫・・でも、この子達に何があったら、アルトに会わせる顔がないわ・・」


ジョルニとルージュ「ふぇぇぇ~~ん、ふぇぇぇ~~ん・・」泣いている

ヴァージェ「大丈夫。すぐに戻ってくるからね・・?」チュッ♡(二人のおでこにキスをする)


シュタッ!シュタタタタタタッ!!(外へ走り出す)

アタランテ「ヴァージェ・・・」
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ヴァージェはバーゲスト達の援護をするためにアルトの子供達をアタランテ達に預け、彼女たちの元へ走った・・

しかし彼女はジョルニ、ルージュのふたりとは、この時間帯での最後の別れになるとは、ヴァージェ自身はまだ知るよしもなかった・・

カルデアス島:海岸付近


妖精騎士モードレッド「クソッ、離せ!!離しやがれ!!」バシッバシッ!!(メリュジーヌを殴る)

メリュジーヌ「クゥゥッ・・ヤァァァッ!!」そのまま海岸に投げつける

妖精騎士モードレッド「ノワァァ~~!?」バスゥゥン!(砂浜に叩きつけられる)


妖精騎士モードレッド「・・イッテテェェ・・・。」砂まみれ

メリュジーヌ「お前にはとても危険な感じがする・・お前に私の子を殺させない!!」

妖精騎士モードレッド「やっぱり、あの感じはお前らの子供だったか・・ちょうど良い!」

妖精騎士モードレッド「アグラヴェインが言う竜の妖精だかなんだか知らないが・・お前を殺して、その内臓とお前の子供らを頂くとしよう!」

メリュジーヌ「っつぅぅ!お前に殺されるほど、私は弱くはないぞ!!」ビュン!(攻撃を仕掛ける)

妖精騎士モードレッド「言うか・・来るがいい!!」ジャキン!(クラレントの刃を出す)


ジャキィィン!ガキン、ガキィィン!!(アロンダイトとクラレントがぶつかり合う)

日没がすぐそこまで近づいてくる海岸でメリュジーヌと妖精騎士モードレッドの激しい攻防が繰り広げていた・・


メリュジーヌ「ハァァァ!!」ジャキン!ジャキン!(ブレードによる攻撃)

妖精騎士モードレッド「クフフフフッ・・」ガキンッ、ガキンッ!(クラレントで防御する)

メリュジーヌ「ハイアングレットトランスファー!!」ギュィィ~~ン!!

妖精騎士モードレッド「フンッ!」横回避!

メリュジーヌ「ここでかみ砕く!!カットライン・ランスロットォォ~~!!」ズガガガガガガァァ~~!!(連続攻撃)

妖精騎士モードレッド「ツゥゥゥ・・・・」ガキッ、ガコッ、ゴトッ、ガコン!!(防御に専念する)


ウゥゥ~~~ン・・(夕日が沈み、影が砂浜を覆う)

妖精騎士モードレッド「フッ・・・!!!」シュゥゥン!!(影に隠れる)

メリュジーヌ「消えた!?」

妖精騎士モードレッド「クハハハハハハハ!!」ジャキン!(メリュジーヌの太ももを斬りつける)

メリュジーヌ「ヌゥゥゥ!?」斬られる

妖精騎士モードレッド「ア~ハハハハハハハハ!!」ジャキ、ジャキ、ジャキン!!

影に隠れた妖精騎士モードレッドは動きが早くなったように、俊敏に影の中を動きながらメリュジーヌに攻撃を仕掛けた・・


妖精騎士モードレッド「どうしたどうした?お前の力はそんなものかぁ~~?」煽る

メリュジーヌ「クゥゥ・・・!!」ビュゥゥン!!(空を飛ぶ)

妖精騎士モードレッド「おおっとぉぉ!?」攻撃が避けられる


メリュジーヌ「ヤァァァァ!!」ババババン!(光弾で空襲を行う)

妖精騎士モードレッド「ととぉぉッ!!」影の中へ逃げ込む

メリュジーヌ「ハァ・・ハァ・・(日没の影響で影が多くなったことで影の中へ逃げ込んだか・・。)」観察する

メリュジーヌ「(妖精騎士モードレッド、奴の持つ『影の中を移動する能力』と確実に殺そうとする戦い方・・とても厄介だな・・)」

メリュジーヌ「(だが必ずしもどこかに隙が出来る・・。そこを突くことが出来れば・・)」


妖精騎士モードレッド「(メリュジーヌめぇ、空を飛んであたしの攻撃範囲から逃げたなぁ・・・)」影の中から観察する

妖精騎士モードレッド「(しかし影の中にいるあたしはどんな攻撃も通用しない事はあいつも知っている・・どこかであたしの隙を付くはずだ・・)」

妖精騎士モードレッド「(隙を付くならあたしが飛び出したときか、月が出てきたタイミングか?)」

妖精騎士モードレッド「(だとしても・・あたしはそう簡単にやられるほど、愚かな妖精ではないんだよねぇ~?)」

妖精騎士モードレッド「(それにメリュジーヌの中に眠る恐怖心を煽れば、そっちの方から動くはず・・)」ギラァァン・・(瞳が紫に光る)


妖精騎士モードレッド「!?(これは・・)」恐怖の妖精眼で見たのは・・
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メリュジーヌの恐怖心(トラウマ)


メリュジーヌの心「私はオーロラ以上にアルトの事、そして私の子宮から産まれてきた私の赤ちゃん達も大好きだ・・」

メリュジーヌの心「でも彼らには知られたくない・・。私が犯した罪の数々を・・私の本当の姿の事を・・・」

メリュジーヌの心「私があの姿になってしまえばもう・・私はアルトや赤ちゃん達にもう二度と触れる事も、会うことも出来ない・・」

メリュジーヌの心「オーロラの為に・・アルトの為の愛(姿)を捨てて、元のアルビオンになってしまえば・・私は残骸となって消えてしまうのだから・・」
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妖精騎士モードレッド「(アルビオンの竜かぁ・・)そういうことか・・」


妖精騎士モードレッド「おいメリュジーヌ!!お前、あたしを倒すと思っておいて本気を出していないとはどういう風の吹き回しか?」

メリュジーヌ「なに・・私がお前に手を抜いてていると?ふざけるな!!私は本気で戦っているんだ!子供達を守るために!!」

妖精騎士モードレッド「いいや!お前は本気で戦ってなどいない・・お前が本気で戦えば、お前は愛する子供達ともう会えなくなってしまうのだからな!」

メリュジーヌ「なに・・どういう意味だ!!」

妖精騎士モードレッド「そうだなぁ?その理由をまとめて言うとすれば・・・」


妖精騎士モードレッド「メリュジーヌ。お前は『アルビオンの竜の残骸』に戻る事を恐れている・・。」

メリュジーヌ「!!!?」ビクッ!(青ざめる)


妖精騎士モードレッド「お前は愛する子供や三澤亮太と別れたくなくて、お前の真の姿を隠して生きていたんだろう?」

妖精騎士モードレッド「それ以前に・・お前の愛していたであろう『オーロラ』という風の氏族の為だけに多くの妖精を殺してきたんだろ?」

メリュジーヌ「!?。どうしてそれを・・・」

妖精騎士モードレッド「アルビオンの骸を守ってた『鏡の氏族』を殺し・・お前を相手にしない『オーロラ』の愛の為に行動したお前が、今の愛する者との間に産まれた子供を守りたいだなんて・・理不尽が過ぎると思うんだよなぁ~?」

メリュジーヌ「黙れ!!これ以上私とオーロラを侮辱するなら・・」キリキリキリ・・

妖精騎士モードレッド「お前自身をすくい上げ、今の姿のきっかけになった『オーロラ』を裏切り、三澤亮太と駆け落ちするなんて・・お前は本当に愚かな竜の残骸だな?」

妖精騎士モードレッド「そんなお前の判断が洞窟にいたあたしをモルガン陛下が解放し、鏡の氏族殺害の罪でオーロラは檻の中へ入れられちゃったんだよねぇ~?」

メリュジーヌ「!!?。オーロラが・・捕まっただって!?」

妖精騎士モードレッド「そうだ。妖精騎士アグラヴェインがモルガンに鏡の氏族殺害の首謀者がオーロラだって告発したおかげで、オーロラはキャメロットの牢屋の中だ・・。」

妖精騎士モードレッド「それもこれも・・メリュジーヌ、お前のせいでもあるんだ・・わかっているな?」

メリュジーヌ「・・・・・・・・・・・・・」

妖精騎士モードレッド「まぁ・・オーロラの愛よりも三澤亮太との愛を選んだ時点で、オーロラの事なんてどうでも良くなったって感じだしねぇ~?」

メリュジーヌ「黙れ・・・」

妖精騎士モードレッド「かといって・・愛もなにもない竜の残骸が三澤亮太やあの子供を守りたいだなんて・・」

メリュジーヌ「黙れぇぇぇ~~~!!」ギュゥゥ~~ン!!


ギュゥゥゥン、ドゴォォン!!(デカい一撃で影ごと払う)

妖精騎士モードレッド「うおわぁぁっ!?」シュン!(影から飛び出る)

メリュジーヌ「お前なんかに・・オーロラへの愛が!子供達への愛がわかってたまるかぁぁぁ~~!!」バシバシバシッ!!(怒りの攻撃)

妖精騎士モードレッド「ガアッ、ガフッ!?ゴフゥ!?」殴られる

メリュジーヌ「ネイル、とべぇぇ!!」バシッ!ドビュゥゥン!!(妖精騎士モードレッドを浮かせる)

妖精騎士モードレッド「ノオォォ~!?」とばされる

メリュジーヌ「空中なら影に逃げる事など出来ないわ!!」ビュゥゥン!!

妖精騎士モードレッド「なぁ・・しまった!?」


メリュジーヌ「ハァァァ~、バンッカー!」ダダダダダダダダダ!!(光を纏った拳)

妖精騎士モードレッド「グワァァァ~~!?」連続で殴られ、更に上へ

メリュジーヌ「これでトドメを付けてやる!!」ジャキン!(アロンダイトを出す)

メリュジーヌ「ハァァッ!!」ジャキジャキン!!ビュゥゥン!!(斬りつけ、上空を飛び・・)

妖精騎士モードレッド「グゥゥ!?」ガキンガキン!!(防御する)

メリュジーヌ「・・・・・!?これは・・」上空からカルデアス島を見て・・


メリュジーヌが空から見たカルデアス島は、辺りが火事になってて・・島にいた沢山のMii達が死んでいた・・

メリュジーヌ「私達が住んでいた島が・・・っうぅぅ~~、絶対に許さない!!」ギィィィン!!(魔力を集中させる)


メリュジーヌ「真名、偽装展開。清廉たる湖面、月光を返す!!」ビュゥゥン!!(垂直降下で加速する)

妖精騎士モードレッド「まさか・・宝具をあたしに当てるのか!?」驚く

メリュジーヌ「一撃、一刺しで終わらせる!!これ全力の切開剣技!!」ギィィン!!ビュゥゥゥン!!(アランダイトを前に出す)

メリュジーヌ「彼方まで消えよ!!今は知らず、無垢なる湖光(イノセンス・アロンダイト)!!」ギィィィ~~ン!!(妖精騎士モードレッドめがけて突っ込む)

妖精騎士モードレッド「!!!??」空中を落ちながら・・


メリュジーヌの今は知らず、無垢なる湖光(イノセンス・アロンダイト)が妖精騎士モードレッドめがけて突っ込んでくるのだが・・・

妖精騎士モードレッド「・・・・はぁッ!!」グルグルゥゥ~~!!(身体を回転させる)


ぐにぃぃぃ~~!!(妖精騎士モードレッドの身体が横に回避するように伸び曲がる)

メリュジーヌ「!!!!?(なに!?)」宝具が避けられる・・

妖精騎士モードレッド「クフフフフ!!」ぐにぃぃん・・ガシン!(妖精鉤剣クラレントを構える)


ギュオォォォォン!!ジャキン!(クラレントにエネルギーオーラが集まり、紫の刃が現れ・・)

妖精騎士モードレッド「シャドークラレント!!」バシュバシュゥゥン!!(紫の刃が放たれる)


ギュゥゥン・・グサグサッ!!(メリュジーヌの後ろから背中と両足に突き刺さる)

メリュジーヌ「ぐはぁっ!?」グサグサグサグサッ!!(紫の刃に刺される)

妖精騎士モードレッド「テリャァァァ~~~!!」ジャキィィン!!(紫の斬撃波を放つ!)


ガシュゥゥン!(紫の斬撃波がメリュジーヌを斬る)

メリュジーヌ「ぐあぁぁぁぁ~~!?」ジャクン!バリィィン!(仮面が切り裂かれる)


ヒュゥゥゥ~~ン!!(墜落するメリュジーヌ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カルデアス島:広場近く


バーゲスト「ハァァァ~~!!」バリバリバリィィ~~!!(突進を続ける)

妖精騎士アグラヴェイン「クゥゥゥ~~!!」ザラザラァァ~~!(砂で鈍器類を生成し・・)


バシッ!バシッ!バシッ!!(横から鈍器類をぶつける)

バーゲスト「ヌワァァッ!?」ドサッ!(転んでしまう)

妖精騎士アグラヴェイン「ヌゥゥゥ・・・」今のうちに彼女から離れる


妖精騎士アグラヴェイン「ッウゥゥ・・グゥッ!?」片足がよろける

妖精騎士アグラヴェイン「(足のダメージが残ってる・・。だが問題ない!!)」サラサラァァ・・ビィィン!(鞭を生成し・・)

シュルシュルゥゥン・・(砂の鞭を動かし・・)


バシッ!バシン!バシッ!!(バーゲストに鞭打ち攻撃する)

バーゲスト「ガアッ、ぐっ・・ぐわぁぁっ!?」鞭打ちされる

妖精騎士アグラヴェイン「フッ・・黒犬の獣なら、こういう鞭は効くよねぇ~?」バシッ!バシン!バシッ!

バーゲスト「ぐぅぅ・・」バシン!!ピキピキッ!(バーゲストの鎧にヒビが入る)


ヴァージェ「ハァァァ~~!!」バババババン!!(棘連射)

妖精騎士アグラヴェイン「!?くぅぅ~!!」バシッ!バシッ!バシッ!バシン!(棘を鞭で払う)

ヴァージェ「バーゲスト、大丈夫!?」

バーゲスト「ヴァージェ、何故ここに来た!?あいつの狙いはお前と子供達であって・・・」

ヒュゥゥゥ~~ン、ドゴォォン!!(メリュジーヌが墜落する)


メリュジーヌ「ガハッ・・クゥゥ・・」血が流れてる

ヴァージェ「メリュジーヌ!?」

妖精騎士モードレッド「フンッ!!」ドサッ!(着地する)

妖精騎士アグラヴェイン「調子は良さそうね・・モードレッド?」

妖精騎士モードレッド「アァ!こんなに楽しいのは、ウェスバニー以来だぜ!!」二コッ


メリュジーヌ「クゥゥゥ・・・!?」何かを見つける

Miiの死体「ーーーーーー」腸を出されて死んでいる

メリュジーヌ「いやぁぁぁ~~!?」

広場にいる沢山のMiiの死体の山を見て、悲鳴を上げるメリュジーヌ


メリュジーヌ「な・・なんだこの死体の山は・・全部お前達がやったのか!?」ガタガタ・・

妖精騎士アグラヴェイン「正確には、モードレッドが大半を締めて殺しているからな・・?」

妖精騎士モードレッド「そういうこと!!」グサッ!!(メリュジーヌの左太ももを刺す)

メリュジーヌ「タァァッ!?アァァァァ~~~!!」グチィィィ・・ジャクン!!(刺される)

妖精騎士モードレッド「ウヒヒヒヒィィ~~・・うりゃぁ!!」グサッ!!(今度は右腕部分を刺す)

メリュジーヌ「ッアァァァ~~!?」ジャクン!!(刺される)

妖精騎士モードレッド「良いぞぉ~~、泣け!わめけ!お前の肉に旨味を付けたせぇ!!」グサグサグサッ!!(脇腹を刺していく)

メリュジーヌ「ガァァァ!?ッアァァァ~~!!」身体を沢山刺される


まるでお肉を刺しているように妖精鉤剣クラレントでメリュジーヌを殺さないように身体を刺していく妖精騎士モードレッド


バーゲスト「やめろ・・やめるんだモードレッド!!」タッタッタッ!!(助けに入ろうとする)

妖精騎士アグラヴェイン「フンッ!」ビィィン!シュババン(サイコキネシス攻撃と砂の槍攻撃)

バーゲスト「グゥゥッ!?ぐあぁぁぁ~~!?」ドスン!グサグサッ!(地面に叩きつけられ、槍が刺さる)

ヴァージェ「バーゲスト、メリュジーヌ!?」

妖精騎士アグラヴェイン「あとは貴方と子供を連れて行くだけ・・」サラサラァァ・・(砂を巻き上げる)

ヴァージェ「くぅぅ・・」後ろに下がる


メリュジーヌ「ガハッ・・ァァァ・・・」血だらけになる

妖精騎士モードレッド「サァ~ってと・・どんな味がするんだろうなぁ~?お前の内臓の美味しさはなぁ?」ジュルリッ!

メリュジーヌ「!!??」ビクッ!(青ざめる)

妖精騎士モードレッド「ヒヒヒヒ・・・・ッんんん~~?」辺りを見ると

メリュジーヌ「・・・!?」同じ所を見る

Miiの赤ちゃん1「アアァァァァ~~ン!!アアァァァ~~ン!!」泣いている

Miiの赤ちゃん2「エェェェ~~ン!!エェェンエェェェ~~ン!!」泣いている

Miiの妊婦「誰か・・助けてください・・お腹が痛い・・産まれそうなのです・・」


妖精騎士モードレッド「あん?まだ生き残りがいたのか・・?」タッタッタッ・・(Mii達の所へ行く)

妖精騎士アグラヴェイン「???。トドメを刺さないのか?」

妖精騎士モードレッド「アァ、こいつの肉など・・あとでじっくり喰うからな?」

メリュジーヌ「肉を喰らうって・・・」

バーゲスト「な、何をする気なんだ貴様は!?」

妖精騎士モードレッド「なんだい・・140年前にあたしと戦ってるお前ならわかるはずだろ?あたしがやろうとしていることを・・」

バーゲスト「・・・まさか!?」


Miiの赤ちゃん1「アアァァァァ~~ン!!アアァァァ~~ン!!」泣いている

妖精騎士モードレッド「おうおうおう・・君、とっても良く泣いているねぇぇ?」サワサワ(触る)

Miiの赤ちゃん1「アアァァァァ~~ン!!アアァァァ~~ン!!」ぶるんぶるん!(暴れる)

妖精騎士モードレッド「アァ~嫌なのねぇ~?まぁ、こういう泣き顔をする赤ちゃんは可愛くて良いよなぁ~・・あたしは大好きだよ!」ガシッ!(赤ちゃんを掴み・・)

妖精騎士モードレッド「でも世の中・・泣いて許してくれる奴なんていないって知ってくれたら良かったよなぁ~!!」ジャキン!(クラレントの刃を出す)

Miiの赤ちゃん1「アアァァァァ~~ン!!アアァァ・・」ヒュン!(手を離されて)


グサッ!!(妖精鉤剣クラレントで赤ちゃんを串刺しにする)

妖精騎士モードレッド「!!!!!」ガブッ!!(赤ちゃんにかみつく)

ググググゥゥゥ~~~!!ブシャアァァァァァ~~~!!(赤ちゃんの首を噛み切る)


バーゲスト「アァァァァ!?」絶句

ヴァージェ「!!!!??」絶句

メリュジーヌ「!!!!??」絶句

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・フン。」普通にする


バーゲスト「き、貴様ぁぁぁ~~~!!」激怒

妖精騎士モードレッド「モグモグ・・あぁそっか、あんたは初めて見るんだったな?あたしが食べている姿をよ?」モグモグ・・

ガブッ!アグッ!モグモグ・・(赤ちゃんの血肉・内臓を喰っていく妖精騎士モードレッド)


Miiの赤ちゃん1「」ぐちゃぁぁ・・ドサッ!(クラレントから落とす)

妖精騎士モードレッド「ンンン~~・・美味しっ!」ペロリッ!

Miiの妊婦「アァ・・アァァァ~~~・・・」逃げようとする

妖精騎士モードレッド「・・・どこへ行くんだ?」グサッ!(足を刺す)

Miiの妊婦「アァァァァァ~~~!痛い痛い痛い痛い痛いぃぃ~~!!」痛がる

妖精騎士モードレッド「痛いか?それが良いんだよ・・あたしが食べたいモノが旨くなるからさぁ~~!!」ジャクン、ビィィィ~~~(胴体をクラレントで引き裂く)

Miiの妊婦「アァッ!アァァァァ~~~~~!!」ブシャァァァ~~~!!(血潮が飛ぶ)

妖精騎士モードレッド「ウヒヒヒヒ・・アグッ!モグッ・・」裂いたところから腸を出して食べる


妖精騎士モードレッド「アグッ、モグッ・・・つはぁぁ~~~!!ウマい!!ウマすぎるよぉぉ~~!!こんな味、妖精國では味わえなかったなぁ~!」モグモグ!

妖精騎士モードレッド「これだよこれ!!この『出産前中の妊婦と赤ちゃんの内臓』・・これがあたしが食べたかったものなんだよぉぉ!アッハハハハハハ!!」笑う


妖精騎士モードレッドはMiiの妊婦の身体を引き裂き、少しずつ少しずつ、その内臓を取り出して食べていく。より残酷でより残虐に・・

まるで興味本位で身体を裂く妖精のように・・飢えた獣のように・・妊婦の内臓を根こそぎ食べ、口を、喉を、食道を潤していく・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヴァージェ「あいつ・・妊婦の内臓を喰ってやがる・・」ドン引き

妖精騎士アグラヴェイン「それがあいつだ・・。あいつは『妊婦と赤ちゃんの内臓と肉を喰らう事』こそ、自身の存在理由だ・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「ようやく自身の食べたいモノを見つけた途端、このような有様になったって事。」

メリュジーヌ「アァ・・ァァァ・・・」ガクガクガク・・・


妖精騎士モードレッド「バクンッ・・ガブッ、モグモグ・・」妊婦の肝臓を食べている

バーゲスト「これが・・これがお前の喰いたかったモノなのか!?こんなか弱い者とその母胎を喰らう事が、お前の望みだったのか!?」

妖精騎士モードレッド「アァン?そうだよ・・これがあたしが喰いたかった肉と内臓の味さ!バーゲスト、あんたと違って強いも弱いも・・愛も憎いも関係ないんだよ!!」モグモグ・・

妖精騎士モードレッド「だがあんたも同じような事をしてたんだよなぁ・・あんたの領土である『マンチェスター』でね?」

バーゲスト「違う!!以前の私は強い者を喰らい、弱い者は守るという「弱肉強食」の掟に従って・・」

妖精騎士モードレッド「いいや!!あんたは弱者を守ると良いながら、人間さえも殺している・・つい最近の事だ。」ギラァァン!(瞳が紫に光る)

妖精騎士モードレッド「あたしには見えている!あんたの心の奥底にあるトラウマと恐怖がなぁ~?」

バーゲスト「!!?」


妖精騎士モードレッド「以前見たときは多くの強そうな妖精を愛しては食べて泣いていたが・・今回は違った・・。」

妖精騎士モードレッド「あんたは足の不自由でとても弱い人間をとても愛していた・・。花を添えたり、お話ししてたりね・・」

妖精騎士モードレッド「だがバーゲストは自分の食欲に抗えずに喰いやがった・・喰われている人間は何を考えているのやら、抵抗せずに喰われていった・・」

バーゲスト「人間を殺す・・私が、人間を・・・!?」あることを思い出す

バーゲストは浮かんだイメージ・・それは自分がアルト(亮太)に出会う前、マンチェスターのある部屋のベットにいる人物の事を・・


妖精騎士モードレッド「あんたとあたしは喰い方、思想、食べたいモノの味は違ったが、食べる種類は同じだった・・同じ穴の狢だった。」

バーゲスト「あ・・・あぁぁ・・・あぁぁぁ・・」ガクガクブルブル・・

妖精騎士モードレッド「あんたが喰った人間の名前は・・そう、『アドニス』って人間だったなぁ~~?」ガブッ!ガブガブッ!(中の胎児を食べながら・・)


ブシュン!(血が飛び散る音)

バーゲスト「あーーーああああああああああああああああああああああ!!!」悲鳴を上げる

https://monokuror.com/wp-content/uploads/2021/08/fgo206_691.jpg

バーゲスト(妖精騎士ガウェイン)が三澤亮太(アルト・オルラント)と出会う前・・

マンチェスター豪邸のある部屋で・・


ガシュゥゥン!(血潮が飛ぶ)

バーゲスト「うう・・うああ・・・うあああ・・・!」誰かの肉を喰らっている
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
何度目かの『行為』の夢を見る。

私は泣いている。泣きながら、恋人だったものを食べている。


アドニス(ベットの上の少年)「また泣いているんだね、バーゲスト。ほら。こっちにきて。」

アドニス(ベットの上の少年)「泣きながらでもいいから、今日はどんなことがあったのか聞かせて。」

アドニス(ベットの上の少年)「だいじょうぶ。どんなに情けないことでも、ぼくはきらいにならないよ。」


私は強いものだけを食べる。だから、彼を食べる道理はないと、


アドニス(ベットの上の少年)「ほら。つらいときはたのしい話がいい。大好きな円卓の騎士の話をしよう。」

アドニス(ベットの上の少年)「取り替え(チェンジリング)で流れてきた漂流物。華やかで、誇り高くて、ちょっとさみしい。」

アドニス(ベットの上の少年)「君が憧れ続けた、いさましい騎士達の物語を。」


でも、私はとっくに壊れていた。強いも弱いも、関係がなく、


アドニス(ベットの上の少年)「ほら、庭を見て。君が植えた花はとてもきれいだ。」

アドニス(ベットの上の少年)「歩けないぼくのために、きょうも一輪、新しい花を添えてくれたんだね。」


ぐちゅぁぁぁぁ~~(バーゲストの口がゆっくりと開き・・)

ガブリッ!!(その口でアドニスを喰らった)


バーゲスト「(ただ愛しいものを食べたいだけの、卑しい獣だったんだ。)」


ガチャン!(ドアが開き・・)

???「罪滅ぼしに命を絶つのかい?気持ちはわかるけど、まあ落ち着いて。妖精の中で唯一と言える、高潔な君が自決とはあまりに悲しい。」

???「契約しよう、バーゲスト。君が呪いを受けるのは、まだ少し刻が早い。」

???「この記憶にフタをしてあげよう。君の心の中で、いつまでも彼は生きているように。」

???「なに。辛くなったらこの部屋に戻ってくればいい。彼の最後の日を、夢のように繰り返そう。」


ギィィィ・・ガチャン!(???がバーゲストの心にロックをかける)
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バーゲスト「(モードレッドの言う通りだ・・。私は強いも弱いも関係なく、愛しいもの達をこの手で喰らった卑しい獣・・)」

バーゲスト「(わかっていた・・わかっていたにもかかわらず、私はこの事実を否定し・・真実を悪夢を見るように繰り返してきた・・)」

バーゲスト「(「私は自分の中の狂気を抑えるために色々な恋人を作っては自分の肉としてきた。食べた者への哀しみよりも、それを喰らう事への快楽を謳歌しながら・・)」

バーゲスト「(妖精騎士としてこの國を守り、陛下に忠誠を尽くす事を理由に私は私を愛してくれた恋人達を捕食してきた・・)」

バーゲスト「(だから、世界が終わる事や自身の命が尽きるまでは、わたしは『処女』のまま、生涯を終えても構わないと自分に言い聞かせてきたんだ・・)」

バーゲスト「(私に恋はいらない・・どうか私を愛しさないで欲しいと祈り続けてきた・・)」


バーゲスト「(しかし・・・)」

アルト(回想)「君の力が欲しいんだ、ガウェイン!君をモルガンや自身の中の呪いから解放してやる・・」

バーゲストの心「!!?」


その出会いは突然だった・・。

この愛しい者を食べる為に生まれた私の事を心から愛し、その呪いから解放してくれた我が夫、アルト・オルラント(三澤亮太)の事を・・・


始めて出会ったときは最悪だった。彼はソールズベリーで問題を起こし、尚且つモルガン陛下の治政に反旗を翻した愚かな人間と認識していた・・

しかし彼は二度も私に敗北をさせたにもかかわらず、私を生かすしておいて、彼は私の事を必要だと話してきた。
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木造の家:ベットの上


ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡

バーゲスト「アァ♡アゥゥン♡そ、そこ・・気持ちいいの♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

バーゲスト「アァァ♡アァァ♡ハァァァ♡アァァン♡」パチュ♡パチュ♡

アルト「ば・・バーゲスト、行くよ・・ウゥゥ!!」グププッ、ピュッ!


ドビュッドビュッ♡ビュルルルゥゥゥ~~~!!♡

バーゲスト「アゥゥ♡アウォォォ~~~~~ン♡♡♡」絶頂


私が経験したことがない『行為』で私から処女を奪い、私の身体を繋ぎ合わせて愛しあっても・・私はアルトと食べようとする気持ちが起こらなかった・・

その後も私は、アルトとより激しく・より熱いぐらいの交尾を行ったが、私にわき上がったモノはむしろ彼を食べたい『食欲』ではなく、彼と繋がりたい『性欲』が1番勝っていたのだった・・
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シェフィールド:伝説の樹の壁画の前


三澤亮太(アルト・オルラント)「この俺と、結婚して下さい。」キラァァン!

バーゲスト「~~~~~!!」カァァァ・・


アルトが私にプロポーズをした時は、とても嬉しかった・・

『厄災の子』である私を、ヴァージェとメリュジーヌと共に妻として受け入れてくれた事に、私は心から嬉しかったのだ。

愛と喜び、嘆きと苦しみが入り交じった捕食で崩壊した私の心を、アルトは全てにおいて新しいモノへと作り替えたのだ。

私はアルトの妻となり、彼と永遠の愛を誓い・・より深く私は彼と繋がっていった・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アルトとヴァージェ達の家:寝室


メリュジーヌ(妊娠8ヶ月)「スゥ・・スゥ・・」スリスリ・・(寝ながらお腹を擦ってる)

ヴァージェ(妊娠8ヶ月)「ムニャムニャ・・アルトォォ・・」寝ながらアルトの腕を握ってる

アルト「zzzzz・・・・」寝ている

バーゲスト(妊娠8ヶ月)「・・・・・・・」スリスリ・・(お腹を擦る)


私がアルトとの赤ちゃんを授かったと知った時、ヴァージェの次に先の事を心配していたのは私だ。

私の子宮の中に宿った小さく・か弱い未知の生命・・その生命が果たして、本当の『厄災の子』になるかならないかと心配はあった。

しかし私はお腹の中に出来た命を疑おうとはしなかった。私は毎晩毎晩、日に日に大きくなっていくお腹の中の赤ちゃんに問いかけていく・・

「早く会いたい・・早くこの手で抱きしめたい・・」・・そう願いを込めて、私はお腹の中の赤ちゃんとのぬくもりを感じていたのだ・・・

カルデア:医務室内(分娩室)


バーゲスト「ヴヴヴゥゥ~~~~!!ックゥゥ~~!!」いきむ

アルト「頑張れ・・頑張れぇぇ・・」

バーゲスト「ハァ・・ッヴグゥゥ、グゥゥゥ~~~!!」ググッ・・ミヂィ、ギチィ・・


あの子達を出産する時、私は戦でも経験したことがない激痛を感じた・・『陣痛』と言う物だ。

それはとても痛く、身体が張り裂けそうな思いであった・・

だが、一緒に頑張るヴァージェやメリュジーヌ、アルトや皆が支えてくれた事を私は身に染みており・・

あの子達に会いたいという気持ちを胸に私は精一杯の力であの子達を子宮の外へ出していった
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アドニス、ガイル、セツノ「オギャァァァ~~!!オギャァァァ~~!!オギャァァァ~~!!」生まれる


バーゲスト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」アドニスを抱きしめる

アドニス「・・・・・・」泣き止む

バーゲスト「・・・・!!」泣きながら抱きしめる


出産を終え、初めてアドニスをこの手で抱きしめた時、私は驚いた事が一つあった・・。

うす黄色でつぶらな眼、優しい表情のこの姿こそ・・かつて私が愛し、食べてしまった愛しい人間『アドニス』と瓜二つだったのだ・・

私はこの子を見て確信した。この子こそ、私がただ愛し・喰らってしまった人間『アドニス』の生まれ変わりだと、私は確信した

私はこの子に『アドニス』と名前を与え、そして自分に誓った・・もう二度と、アドニスを殺させはしないと、この手であの子達を守ってやると!!

これは私の『騎士』としての『誓い』であり、あの子達を守る『母』としての『誓い』なのだから・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガシュッ!!ガブガブッ!ブシュゥゥ~~!!(返り血が飛ぶ)


血肉と化した赤ちゃん達「」ブシャン!(バーゲストの手の中ではじけて消滅する)

バーゲスト「!!?。アァァァァァ~~~!?」血まみれになる

バーゲスト「!!?」振り返る


ガブッ!ギにゅっ、モグモグモグ・・(Miiの赤ちゃん2を丸呑みしながら)

バーゲスト?「モグモグモグモグ・・・プハァァ・・!!」ジジジィィ~!!(姿が移り変わる)

バーゲスト「!!!?」驚愕

バーゲスト?→妖精騎士モードレッド「グッフフフフフ・・・・」返り血で真っ赤っか

バーゲスト「モードレッド・・・」

妖精騎士モードレッド「・・・フフフフフ・・!」

妖精騎士モードレッド・・奴とはウェスバニーで最初に会い、私の力及ばずに殺し損ねた影の厄災・・

女王モルガンによってコーンウォールで封印されたと聞いていたが・・奴は再び私の前に現れた。

しかも奴は何の因果なのか・・私の赤ちゃん達を喰らうために次元を超えてやってきたのだ・・


妖精騎士モードレッド「アァ~~ウマかったぁ~・・。」クチャクチャ・・


思えば奴は、女性や子供の人間や罪のない妖精を無差別で影の中から喰らっては影の中へ消える奴だ。

奴は私と違い、愛する者もいない・強いも弱いも関係ない・ただ己の我欲の為だけに他の霊基や命を奪ってきた・・

今もそうだ。奴は我らと関係ない母子の親子を笑いながらその内臓を喰った。産まれてくるはずだった赤ちゃんも・・奴は一度の2つも、多くの命を奪っていった・・


妖精騎士モードレッド「さてと・・今度こそ、メリュジーヌの内臓を喰らうかぁ・・」ジュルリ・・

メリュジーヌ「ヒィィッ!?」怯える

バーゲスト「待て・・・」

妖精騎士モードレッド「あぁぁん?」バーゲストを見る


ーー殺さなくては、と思った。

あの時、140年前に私が奴を仕留めていれば・・この島の住人達はこんな目に遭わずに済んだという事を・・

奴は・・妖精騎士モードレッドは、私の『IF』だ。私が獣であることを受け入れ、何もかも殺し喰う私のもしもの可能性だと・・


妖精騎士モードレッド「なんだバーゲスト・・お前はあいつ(メリュジーヌ)の内臓を喰ってから、その中身を剥いでやるよ!」

バーゲスト「ーーーーァ、アーーーーー」


“護らなければ。あの影の厄災から私の家族を護らなければならない”

妖精騎士モードレッド「おい聞いているのか・・おい!!」怒鳴る

“例え私が、『獣の厄災』に成り果てようとも”
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バーゲスト「ーーーッアァァァァァ~~!!」バリバリバりぃぃぃ~~~!!(黒煙と雷がバーゲストを包む)


妖精騎士モードレッド「ッアァァ!?な、なんだ!?」驚く

妖精騎士アグラヴェイン「クゥゥ~~・・・」

ヴァージェ「ヌゥゥ~~・・バーゲスト?」

メリュジーヌ「ウゥゥゥ・・・!?この魔力の反応は・・!?」


バーゲスト「・・・・・・・」
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第3段階の姿になったバーゲストは、眼に血の涙を流しながら、妖精騎士モードレッドの事をじっと見ていた・・


ヴァージェ「バーゲスト・・その姿は何なの・・?」

バーゲスト「ヴァージェ・・メリュジーヌを連れて逃げろ・・もっと遠く・・我らの子供達も連れて・・早く・・」

メリュジーヌ「バーゲスト・・・」

バーゲスト「早く行け・・!!怒りで私・・全てを破壊し尽くしそうなんだ・・・早く!!」怒鳴りつける

ヴァージェ「・・えぇ、わかったわ!!メリュジーヌ、今行くね!!」メリュジーヌの元へ行く

妖精騎士アグラヴェイン「待ちなさい、バーヴァン・シー!!」サラサラァァ~~!!(砂が押し寄せるも・・)

バーゲスト「!!!!」ジャキン、ジュボォォ~~!!(真横に黒炎の壁を展開する)

妖精騎士アグラヴェイン「!!!??」遮られる

ボォォォ~~!!(黒炎の壁が砂を遮り、ヴァージェ達を守る)


ヴァージェ「メリュジーヌ、私の背に乗って!!」しゃがむ

メリュジーヌ「えぇ・・・」身体をヴァージェに寄せる

ヴァージェ「よっこいしょっ!!」メリュジーヌをおんぶする

タッタッタッタッタッ・・・(メリュジーヌをおんぶして、子供達が待つ家へ急ぐヴァージェ)


妖精騎士モードレッド「畜生・・待ちやがれ!!」追いかけようとする

バーゲスト「!!!!!」ギュゥゥゥ~~ン!!(魔力を吸い上げる)

妖精騎士アグラヴェイン「!!?。なんだこの感じは・・・まさかこれが!?」

妖精騎士モードレッド「『魔力食い』かぁ・・ようやく本気を出す気になったみたいだな・・バーゲスト?」

バーゲスト「お前達に私の赤ちゃんを・・家族を奪わせやしないわ!!」

妖精騎士モードレッド「あぁそうかい・・なら、お前を倒してから行くとするか!」キィィ~ン、シャキン!!(クラレントについた血を払う)


妖精騎士モードレッド「~~~~~!!」グワァァァン~!(影がモードレッドの足下を包み・・)

妖精騎士アグラヴェイン「~~~~~!!」サラサラァァ~~!!(夢の砂を辺りに散らせる)

バーゲスト「~~~~~~!!」ジジジジィィィ~~!!(黒雷と黒炎を上げ・・巨大な黒犬を模したオーラを放つ)


妖精騎士モードレッド「来いよ・・ウェスバニーでの闘いに、決着を付けようじゃないか?」

バーゲスト「望むところだ・・お前を倒して・・私は家族を守る!!」

妖精騎士モードレッド「そうか・・お前の内臓、あたしに喰わせてもらおうか!!」ジャキン!(構える)

妖精騎士アグラヴェイン「援護するわモードレッド。バーゲストを殺さないと、通れないらしいみたいだからね?」

妖精騎士モードレッド「好きにしろ!だが決着の邪魔はするなよ・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「わかっているわ・・」


バーゲスト「ッアァァァァ~~~!!」ガッガッガッガッガッ!!(妖精騎士モードレッドにアタックする)

妖精騎士モードレッド「ッヤァァァァ~~~!!」ダダダダダダダダッ!!(バーゲストに襲いかかる)


ジャキン!ジャキン!バシィィン!!(妖精剣ガラティーンと(妖精鉤剣クラレントがぶつかり合う)

バーゲストと妖精騎士モードレッド。お互いの目的の為に両者との激しい闘いが始まった・・

第24節:護る者と奪う者
ーーーーーーーーーーーーー
カルデアス島:広場


ジャキィィン!ガキガキィィン!!(剣と剣のつば競り合い)

妖精騎士モードレッド「フハハハハハ・・フハハハハハ!!」ガキン!ガキン!ガキン!(剣がつば競り合う)

バーゲスト「グゥゥ・・ヌゥゥゥゥ~~!!」ガキン!ガキン!ガキン!(剣がつば競り合う)

両者の剣がつば競り合い、音が黒炎と共に鳴り響いていく・・


バーゲスト「ハァァァァ!!」ブラックドックを放つ!

妖精騎士アグラヴェイン「フン、つりゃぁぁぁ!!」ビシッ、バシッ!バシッ!バシッ!

ブラックドック「ガルゥゥ!?」砂の鞭に叩かれる

バーゲスト「!!!!!」ギュゥゥゥ~~ン!!(魔力喰い)

妖精騎士アグラヴェイン「くぅぅ・・」ピョン!(範囲から離れる)

妖精騎士アグラヴェイン「(ダメね・・魔力食いのせいで、迂闊にバーゲストに近づくことが出来ない・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「(このまま逃がせば、あとで援軍を呼ぶためにカルデアに向かう可能性がある・・食い止めないと・・)」考える


バーゲスト「ハァァァァ!!」ガウゥゥゥン!!(魔犬の斬撃)

妖精騎士モードレッド「うりゃぁぁぁ!!」ジャキン!(魔犬の斬撃を切り裂く)

バーゲスト「グゥゥゥゥ!!」バリバリッ、ギュゥゥン!!(雷を纏った角で攻撃)

妖精騎士モードレッド「うりゃぁぁ!!」ガジィィン!!(影のかぎ爪で対抗する)

妖精騎士モードレッド「腕を磨いたようだなぁ~バーゲスト?」

バーゲスト「殺す・・貴様だけは・・ここで生かしてはおけない!!」シュゥゥ・・(黒い瘴気を出す)

妖精騎士モードレッド「!!!!」ブンブン!!(黒い瘴気を払う)

妖精騎士モードレッド「(こいつ・・ただの暴走ではないな?あたしを本気で殺すつもりで牙の氏族の本能を爆発させているみたいだな・・)」

妖精騎士モードレッド「(だがあたしは何であろうと人の姿を保ったお前の内臓を喰らいたいんだ・・簡単に獣にはさせんぞ!!)」


妖精騎士アグラヴェイン「!!!!!」ビィィィィン!!(ガレキをバーゲストにぶつけようとする)

バーゲスト「!?。ハァァァァ!!」ボォォォォ~~、ジャキン!!(黒炎を纏った斬撃)

妖精騎士モードレッド「おぉっとぉ!?」シュゥゥン!(影の中へ隠れる)

ジャキン!ドゴォォン!!(ガレキをなぎ払う)


バーゲスト「!!!!!」ジャラジャラァァ~~!!(赤い鎖を放つ)

妖精騎士アグラヴェイン「!!?」ガシッ!(鎖に捕まる)

バーゲスト「ガァァァァァ!!」ジュボォォ~~!!(黒炎の斬撃を放つ)

妖精騎士アグラヴェイン「ーーーーーーーーー!!」バシュゥゥン!!(砂の模造が崩れる)

バーゲスト「なに!?」辺りを見ると・・


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」タッタッタッタッタッ!!(ヴァージェ達の家へ向かう)

バーゲスト「あれは囮か・・待ちなさい!!」追いかける

妖精騎士モードレッド「(アグラヴェインめ・・囮を使って逃れたか!)待てよバーゲストぉぉ!!」あとを追いかける


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・!?」後ろを振り返る

バーゲスト「グゥゥゥゥ~~!!」ダダッダダッダダッ!!(黒犬のように走る)

妖精騎士アグラヴェイン「(もう追いかけてきたの!?)クゥゥッ!!」バシャン!!ビュゥゥン!!(砂嵐をぶつける!!)

バーゲスト「ガゥゥゥ~~ン!!」ジャキン!!バシュゥゥン・・(砂嵐を斬って、その魔力を喰らう)

妖精騎士アグラヴェイン「!!!?」

バーゲスト「グガァァァァ~~!!」妖精騎士アグラヴェインに襲いかかる


バーゲストは飛びつくように妖精騎士アグラヴェインにめがけて飛びかかっていく!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アルトとヴァージェ達の家の前


アタランテ「ここはもう危険だ・・カルデアへ避難するぞ!!」

アーシャ、ジャック・ザ・リッパー「うん・・」外へ出る

家の前ではアタランテ達が子供達を連れて、カルデアへ避難する準備を整えていた・・


ヴァージェ「ハァ、ハァ、ハァ・・・」メリュジーヌをおぶって走っている

メリュジーヌ「ウゥゥゥ・・・」ポタポタ・・(血が流れ出てる)

ジャック・ザ・リッパー「アァッ!!ヴァージェ!!早く市役所の方へ・・」

アタランテ「ヴァージェ、カルデアに避難するんだ!!アルト達を起こしに行くためにも・・」

ヴァージェ「アタランテ、手伝って!!メリュジーヌが大けがを・・」


ガギィィィン!!ビュゥゥ~~ン!!(バーゲストがとばされてくる)

バーゲスト「ヌァァァァ!?」ドシンッ!!

ヴァージェ「バーゲスト!?」


妖精騎士アグラヴェイン「ふぅ・・ふぅ・・ふぅ・・」息を整える

妖精騎士モードレッド「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」息切れをする

メリュジーヌ「よ、妖精騎士アグラヴェイン・・それにモードレッド・・」

ヴァージェ「もう追ってきたわけ!?」


バリバリバリィィ~~!!(バーゲストの身体に稲妻が走る)

バーゲスト「グゥッ・・グゥゥゥ~~~!?」ドサッ!(膝をつく)

ヴァージェ「バーゲスト!?」

バーゲスト「来るな!!今の私に・・近寄るな・・・」グググゥゥ・・(立ち上がる)

メリュジーヌ「・・・(この感じ・・まさか、ブラックドックの王・・黒煙と雷を好む魔力喰い。『厄災』になろうとしているの・・?)」


バーゲスト「グゥゥゥ・・・(身体が熱い・・このままでは、私は本当に『厄災』になってしまいそう・・)」ハァ・・ハァ・・

バーゲスト「(『厄災』になってしまえば、アルトやヴァージェ達・・それに子供達に危険が及んでしまう・・その前にカタを付けないと・・)」ジャキィィン・・(剣を構える)

バーゲストは、次の攻撃で前にいる妖精騎士達をすべて倒そうと意気込んで、妖精剣ガラティーンを握り治す・・

妖精騎士モードレッド「(構え直したか・・ここが潮時って訳だな?よし・・!!)」前に出る

妖精騎士アグラヴェイン「(ここで決着を付ける気ね・・?ここは引き下がった方が良さそうね・・)」後ろに下がる


妖精騎士モードレッド「どうやらその姿・・時間制限があるみたいだな、バーゲスト?」

バーゲスト「モードレッド・・お前に私の家族を殺させはさせない・・。我が剣・・我が渾身の宝具で、お前を消し去ってみせよう!!」バリバリバリィィ!!(魔力を一点に集中させる)

妖精騎士モードレッド「そうか。ならあたしも見せてやっても良いぞ・・あたしの『宝具』ってやつをよぉぉ~~!!」ジャキン、グワァァァン!(構えて魔力を集結させる)

妖精騎士アグラヴェイン「(来るか・・バーゲストとモードレッドの宝具のぶつかり合いが・・)」

ヴァージェ「バーゲストォォォ~~!!」叫ぶ



バーゲスト「亜鈴触角、露出!」バキンッ!(自分の角を抜き、黒い炎をまとい始める・・)

バーゲスト「あぅ、ぐぅう─うぅう・・・この剣は法の立証、あらゆる不正を糺す地熱の城壁・・」バリバリィィ、ボォォォォ!!(炎と雷が舞い上がる)


妖精騎士モードレッド「真名、改変展開。この偽りの邪剣に我が闇と影を付着させる・・」ガキガキン!(クラレントが爪みたいな形になる)

妖精騎士モードレッド「我は命の誕生を妨げる者、影に潜みし命を殺める者なり!!」ジュオォォォン!!(クラレントに影と闇が集結する)


ズゴゴゴゴオォォォ~~ジャキン!!(バーゲストが巨大化して剣を上に掲げる)

ズビュゥゥ~~ン、グオォォォ~~ン!!(妖精騎士モードレッドが前に出て、影が後ろから迫り覆ってくる)


バーゲスト「聖剣、陵辱!『捕食する日輪の角(ブラックドッグ・ガラティーン)』!!」ジュゴォォォ~~!!

妖精騎士モードレッド「その中身を寄越せ!!『母胎殺め盗みし影闇の悪魔(アン・マタニディ-・クラレント)!!』」グォォォ~~、ガギィィン!!


ジャキン!!ゴォォォ~~~!!(互いの宝具がぶつかり合う)

バーゲスト「ハァァァァァ~~~~!!」ジュゴォォォ~~!!

妖精騎士モードレッド「ッアァァァァァ~~~!!」グォォォ~~ン!!



ガシュゥゥン・・ドゴゴォォォォォォ~~~!!(大きな大爆発が起きる)


妖精騎士アグラヴェイン「クゥゥッ!?キャアァァァ~~!?」大きく吹っ飛ぶ

ヴァージェ達「キャアァァァ~~!?」大きく吹っ飛ぶ!!


ドゴォォォォ~~~ン!!(ドーム状に爆風が大きく広がる)

ガチャンガシャガシャ・・・(辺りがガレキの山と化す)


ヴァージェ「ウゥゥ・・・!?そんな・・私達の家が・・・」辺りを見回す

メリュジーヌ「ウゥゥ・・・ヴァージェ・・」血だらけ・・

ヴァージェ「メリュジーヌ、大丈夫!?」駆けつける

メリュジーヌ「・・・!?バーゲストは・・子供達はどこなの!?」青ざめる

ヴァージェ「!?。そうだ、子供達は・・・・!?」誰かを見つける


バーゲスト「・・・・・・・・・・」立っている

ヴァージェ「バーゲスト!!」

メリュジーヌ「良かった・・。妖精騎士モードレッドを倒し・・」


ブシュバシュゥゥ~~!!(バーゲストの全身から大出血する)

ヴァージェ、メリュジーヌ「!!?」驚愕する


バーゲスト「ガ・・・・アァァ・・・・」ドサッ!!(血まみれになってうつぶせに倒れる)

妖精騎士モードレッド「・・・・・・」ブシュゥゥ~!(全身血まみれで大怪我)

倒れたバーゲストの前に立っていたのは、バーゲストの宝具によって胴体を大きく斬られた妖精騎士モードレッドがいた・・


妖精騎士モードレッド「お互い、『相打ち』ってところね・・。立っているのはあたしだけど・・」ブシュブシュ・・

ヴァージェ「モードレッド・・・」キリキリキリ・・

妖精騎士モードレッド「内臓を取りそびれたが、バーゲストの肉を味見だけは出来たのだが・・・」クチャクチャ・・ペッ!

妖精騎士モードレッド「・・・マズい!!今まで喰ったほどない・・死ぬほど不味かったぞ、バーゲスト!!」完全に怒っている

ヴァージェ「!!!!!??」ブチッ!!

致命傷一歩手前の状態で立っているのもやっとな妖精騎士モードレッドは、バーゲストの身体の肉が死ぬほど不味かったことに怒りを露わにしていた。


ヴァージェ「アァァァァァ~~~~!!」ポロロン♪シュン、ギュイギュイィン!!(弦で妖精騎士モードレッドを拘束する)

妖精騎士モードレッド「!!!??」ギギギギッ・・(弦で動けない)

ヴァージェ「よくも・・よくもバーゲストをそんな言葉でぇ!!」ギュゥゥゥ・・(怒りのまま、光弾を撃とうとするが・・)


ザラザラァァ~~、バシャン!!(ヴァージェに夢の砂が覆い被る)

ヴァージェ「なぁぁ・・・っぁ・・・」ドサッ!(眠るように倒れる)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」ガシャン・・(ガレキから出てくる)

メリュジーヌ「アグラヴェインまで・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「あのような爆発で、私がやられると思ってたとか・・相当、戦いから離れていたみたいのようね?」

メリュジーヌ「ぁぁ・・・ぁぁぁ・・・」ブルブルブル・・(身体が震える)


ヴァージェ達の赤ちゃん達7人「ふぇぇぇぇ~ん!びぇぇぇぇ~~ん!!」大きな声で泣いている

アーシャと他の子供達「・・・・・」気絶している

アタランテ、ジャック・ザ・リッパー「・・・・・・・」傷だらけで気絶している

メリュジーヌ「!!!?。私達の赤ちゃん!?」ビクッ!

妖精騎士モードレッド「そこかぁ・・・お前達の赤ん坊は・・」ズル・・ズル・・ズル・・(足を引きずりる)

大怪我を負うも足を引きずりながら、赤ちゃんの元へ歩く妖精騎士モードレッド


メリュジーヌ「!!?。バーゲスト!!ヴァージェ!!起きてよ・・・ねぇ起きてよ・・ねぇ!!」泣きながら叫ぶ

妖精騎士アグラヴェイン「・・ヴァージェと子供は頂くわ。そして、メリュジーヌとバーゲストはここで死になさい。」ザラザラァァ~~!!(砂で武器を作り出し・・)

瀕死のバーゲストに巨大な砂の大剣5本・・メリュジーヌにロンゴミニアド型の砂の槍4本を構え、彼女たちを殺す準備を整えた妖精騎士アグラヴェイン


ヴァージェ達の赤ちゃん達「びぇぇぇぇ~~ん!!びぇぇぇぇ~~ん!!」大泣きしている

妖精騎士モードレッド「おうおうおう・・これがあの元・妖精騎士達のお腹から産まれた赤ちゃん達かぁ~~?」赤ちゃん達を見て・・

ヴァージェ達の赤ちゃん達「びぇぇぇぇ~~ん・・びぇぇぇぇ~~ん!!」妖精騎士モードレッドを見て泣いている

妖精騎士モードレッド「みんな、よく泣いているねぇ~?あたしの事が怖いのねぇ~?」ジュルリ・・

妖精騎士モードレッド「でも大丈夫・・。あたしが全部喰らって、バーゲストやメリュジーヌお母さんと同じところに行かせてあげるからねぇ~?」ジャキン!(クラレントの刃を輝かせる)

妖精騎士アグラヴェイン「待てモードレッド!!そいつはあたしが女王陛下の元へ連れて行く。お前は手を出すな!!」

妖精騎士モードレッド「うるせぇ!!2・3人ぐらい良いだろ?あんなクソ不味いのを喰わせておいて・・引き下がるわけには・・」


ジョルニ「・・・・・・」ジィィィ~!(泣くのを堪えて、妖精騎士モードレッドを事を見ている)

妖精騎士モードレッド「あん?・・なんだその眼は?あたしの事が余程嫌いなのか?」ジョルニを見て・・

ジョルニ「・・・・・・」妖精騎士モードレッドを睨んでいる

妖精騎士モードレッド「ああそう・・ならお前から喰い殺してやろうか?」ギィィィ~ン!(ジョルニに刃を向ける)


メリュジーヌ「やめて・・やめて!!子供達は、私やアルト達とは何も関係ない!!」ガクガクガク・・

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」

メリュジーヌ「なんで?あの子達はなにも悪いことをしてないのに・・なにも成し遂げてもいないのになんで殺されなきゃならないのよ!?」

メリュジーヌ「なんで私達の赤ちゃん達まで殺されなきゃならないんだ?なんでそう簡単に命を奪うことができるんだ!?」

妖精騎士モードレッド「ガタガタうるせぇぞ!女王モルガンを裏切った妖精の分際で・・」後ろを向きながら

メリュジーヌ「!!?」ビクッ!


メリュジーヌ「・・この人殺しの影の厄災のくせに!」

妖精騎士モードレッド「・・・今なんつった?あたしがなんだって!?」

メリュジーヌ「『人殺しの影の厄災』って言ったんだ、モードレッド!!」

妖精騎士モードレッド「!!!?」ガバッ!(ジョルニをメリュジーヌめがけて投げる)

メリュジーヌ「!!?。大丈夫か!?」トスッ!(ジョルニをキャッチしながら)

ジョルニ「うぇぇぇ~~ん、びぇぇぇぇ~~ん!!」泣き出す

妖精騎士モードレッド「あたしが厄災だと・・なんならまとめてぶっ殺してやる!!」キィィン!!(メリュジーヌとジョルニに狙いを定める)

メリュジーヌ「やめるんだ!!この人殺し!!」ジャキン!!(折れたアロンダイトを出しながら・・)

妖精騎士モードレッド「クガァァァァ~~!!」ズル・・ズル・・ズル・・(2人を殺しにかかる)

メリュジーヌ「人殺し!!人殺し!!人殺し~~~!!」大声で叫ぶ

厄災と言われ、ブチ切れた妖精騎士モードレッドはジョルニとメリュジーヌを殺そうと力を振り絞って向かうが・・・


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・(人殺し・・)」


その中で一人、妖精騎士アグラヴェインの中であることを思いだしていた・・・
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回想:雨が降りしきるとある家の中で・・

ゴロゴロゴロォォォ~~~!!(雷が鳴る)


少女「・・・・・・」ギィ・・ギィ・・ギィ・・(包丁を持っている)

少女「・・・・・・」ジィィ~・・(ドアの隙間から何かを見る)
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両親がいる寝室


少女の父親「全部・・あの子がやった事なんだ・・もう、あの子を頬って置くわけには行かないかもしれない・・」

少女の母親「どうして・・あの子が何をしたって言うのよ?信じられないわ・・」

少女の父親「わからないのか!?あいつが一体何をしでかしたと思っているんだ!!」

少女の父親「あの子は生まれたときから、共感能力がないことは医師から伝えられていたが・・まさかあんなことになるなんて・・」


降り続く雨の夜・・両親は私の事で揉めていることを、私はあの場の隙間から見ていた・・

私の父は警視庁一課の刑事であり、母は腕の良い監察医であった。

二人とも、正義の名の下に人々から犯罪者を取り締まり・・国のため、人のために尽くしていた・・

両親の仕事の事もあり、私と一緒にいる時間はほぼなかったのだが・・私は両親を誇らしく思っており、とても尊敬する両親だった・・


少女の父親「あの子がいる中学校で起きた社長令嬢とそのグループの学生達の死亡事故。あれは偶然なんかじゃない・・」

少女の母親「でも証拠はないんでしょ?司法解剖してもなにもなかった・・」

少女の父親「アァ・・。だが■■先生が死んだ前の晩、あの子は家を抜け出していた・・・」

少女の母親「ただ夜遊びに出ただけかも知れないのよ?」

少女の母親「あの子はただ理解していないだけかも知れないのよ・・何が正しいくて何が間違っているのか・・?」


警察組織に関わる親を持つに辺り、私は両親から英才教育の他に色々な事を教え込まれました・・

父からは『悪を許さず、不正を許さず、己の正義を貫き、人の善行の為に生きなさい。』と教えられ・・

母からは『弱き者を助け、罪を償う者を許し、誰かに愛される人になりなさい。』と教えられました・・

私はその言葉を信じ・・私は自分の正義を貫き、幼稚園・小学校・中学校で起こるいじめの数々からいじめられっ子を助けてきました・・

しかしそれは間違っていたいたのだと・・この時の私はわかっていたのです・・。

少女の母親「きっと・・私達の教育が間違っていたのよ?だから、あの子を罰しないで・・」

少女の父親「逮捕して刑務所に入れるとか罰を受けるとかの次元じゃないんだ!!」

少女の父親「一刻も早く、あの子を社会から隔離しなければ・・取り返しがつかないことになる。」

少女の母親「そんなの・・酷すぎるじゃない・・・あの子まだ14歳なのに・・・」泣いている


ギィィィ・・(ドアをゆっくり開ける)

少女「・・・ネェ?」

少女の母親「!!!?」

少女「私はね・・お父さんからずっと教えられた事を守ってきたんだよ・・?」

少女の父親「・・なんだって?」

少女「あのお嬢様と仲間達は・・私を含めて多くの生徒をいじめてきたんだよ?それなのに、私が先生に言ってもあのお嬢様はなにも罰せられなかった・・」

少女「■■先生もそう・・あの人は生徒に沢山セクハラをしているのに、先生だからってその事を言ったら退学にするぞ!と言ってきたし・・」


私はこの時、私が通う中学にて多くの罪を犯した生徒と先生を殺している・・
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回想:少女が通う中学の女子トイレで・・


少女「フッ、フゥ!フンッ!!」バスッ、バスッ、ボカッ!(お嬢様の生徒を殴る)

お嬢様の生徒「キャアァァ!?」殴られて後ろに下がる

グループの生徒1「大丈夫ですか、姉様!?」

お嬢様の生徒「くぅ・・何をしますのよ!!警察の犬の分際で、私を殴るなど!!」

グループの生徒2「こんっのぉぉぉ~~!!」襲いかかろうとする

少女「!!!!」ポイッ!ジジジジ!!(スタンガンを投げる)


バチバチバチ!ビリビリビリィィィ~~~!!

お嬢様とそのグループの4人「ギャァァァァ~~~~~!!!!」ビリビリビリィィィ~~!!(感電する)

少女「・・・・・・」それを見ている


ある者は大手会社の社長令嬢で、グループの女子生徒と共に同じクラスの生徒をいじめていたのを先生に言ったが・・黙殺され、私もイジメの対象にされた・・

私はその令嬢に生徒を虐める理由を問い詰めて見たが・・返ってきた言葉が『楽しいから』という理由だったから・・

私はその令嬢とグループの生徒に反撃したあと、ネットで購入したスタンガンを使い・・みずびだしのトイレでその5人を感電させました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
回想:学校の裏で・・


ジャクン!ボドンッ!!(先生のいちもつが落ちる)

変態教師「ひぎゃぁぁぁぁ~~~!?」悲鳴を上げる

少女「・・・・・」シャキン!(大きなはさみを持ちながら)

変態教師「君・・一体何をしたのかわかっているのか!?」

少女「わかっているわ・・。先生のそれで、何人の女子生徒の股から、血を流させたかをね?」

変態教師「!!!?」

少女「股から血が出るのは女性だけでは不公平だと思いますよ、先生?」

ジャクン!!ぶしゅぅぅ~~!!(ハサミで変態教師を刺し殺す)


変態教師である■■先生は、女子生徒の弱みを握ってはセクハラをくり返し・・最悪の場合、その生徒と肉体関係になり・・処女を奪ってきた・・

私もその対象となり、学校の力で私を退学にさせると脅してきた為に、奴を告発に至れなかった・・

そのため、私は夜に先生を呼び出し・・抱いてあげるを偽って、先生の汚いいちもつを切り落とし・・誰もいない所へその遺体を埋めてやりました・・


こういうむごい殺しをした私ですが、天才とも呼べる知恵を大いに使い・・証拠も残さずに自身は事件と全く関係ないというアリバイを完成させてきました・・

回想:再び少女の家の寝室にて・・


少女「お父さんはずっと私に『正義を貫き、不正と悪を裁くのが正しいこと』だって、教えてくれたよねぇ~?」

少女の父親「あぁそうだ・・・だが、だからって殺すのは間違っているだろ!!自分が何をしたのか、わかっているのか!!」

少女「わかるわ・・でも、こうでもしないと『悪』はこの世から無くなることがない・・。悪は誰でも持っている者で、善人でも悪人になることがあるから・・」

少女「それにお父さんも悪いのだよ?なんで、警察の人達は・・・『権力者に忖度する』の?」

少女の父親「!!!?」


少し前・・私は父に内緒で警視庁の犯罪ファイルの報告書のデータを覗き見をしてみた結果、私はそのファイルに書かれている事に失望した。

ファイルには犯罪を犯した者の中に政府関係者やその息子娘の場合、賄賂や忖度を使い、その罪をもみ消している事を私は見てしまったのだ。

警察組織に関わる親の娘である私にとってそれは・・私に知られたくない警察組織の罪の数々であり、私が騙されていたという証明でもあったのだ。


少女「ねぇ~お父さん・・なんで?・・何で私に嘘をついたの?嘘をつくのは悪いことだって、私に教えてきたじゃない・・?」キィィン・・(包丁を取り出し・・)

少女の父親「!!!!??」

グサッ!!グサグサグサッ、バシュゥゥ~~!!(返り血が飛び、父親は刺し殺される)


少女の父親「」ドサッ・・(その場にうつぶせで倒れる)

少女の母親「いやぁぁぁぁ~~!?」叫ぶ

少女「お母さん・・ゴメンね?私・・もう正義とか悪とかもわからなくなってしまったわ・・。」ポロポロポロ・・(涙を流している)

少女の母親「いやぁぁぁ~~~!!人殺し!!人殺しぃぃぃ!!」

少女「そう・・お母さんなら、わかってくれると思ってたのに・・・」振り返る


ゴロゴロゴロォォォ~~~!ビカァァァ~~ン!!(雷鳴が鳴り響く)

少女(14歳の頃の■■■■■■)「・・・・・・」血まみれで悲しい顔をさらけ出す

少女の母親「アァァァァァ~~~!?」

少女「!!!!!!」ザクッ!!ぶしゅぅぅ~~!!(少女の母親を殺す)


雨が降りしきる夜・・・私は両親を殺した。

両親を殺した時、私はこれに対して・・涙を流していましたが、あとになってなにも感じなかったと私の中で思いました・・


グサッ!グサッ!グサッ!(自分でナイフを突き刺していく)

ピポパポパポ・・・プルルルル~~ガチャン!(警察に電話する)

少女「もしもし警察ですか!?助けて・・わたし殺され・・」ガチャン!!(勢いよく電話を切る)

少女「・・・・(これでよし・・)」グサッ!(背中にナイフを突き刺す)


両親を殺したあとも、私に関わる証拠を残さずに『被害者』としてこの状況から逃げおおせました・・

この頃から、私は『汚い何か』を見えるようになり・・両親もまた、『汚い何か』だったことを知り、私は気づきました・・

この世の中に正義も悪も・・右も左も関係なく、ただ上から全てを見下す『汚い何か』が永遠の支配する世界だと・・

そして私は・・そんな世界で唯一の『人間』であり、『汚い何か』を殺す為だけの『サイコパス』である事を・・

私はその事実を知り、そして受け入れた・・・。その事実は、大人になり・・妖精國に転移された後も変わらない・・。


■■■■■■。今は『妖精騎士アグラヴェイン』と名乗る人物の物語は、今も自身の夢の一部として残り続けている・・・

そして現在・・・


ザラザラザラァァァ~~、バシュゥゥン!!(妖精騎士モードレッドに夢の砂をぶつける)

妖精騎士モードレッド「ガァ・・ッアァァ・・」トロォォン・・ドサッ!(眠るように倒れる)

メリュジーヌ「・・・えっ?」何が起こったのかわからない表情をする


サララァァ~~・・バシュン・・(生成していた砂の武器が一斉に崩れる)

妖精騎士アグラヴェイン「ウゥゥ・・ッウゥゥ・・・ハッ!?」目を開ける

妖精騎士アグラヴェイン「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ウトウト・・ドサッ!(眠そうに苦しみながら、膝をつく)

膝をついた妖精騎士アグラヴェインは、とても眠そうな表情をしつつも・・顔に右手を当て、苦しそうに立ち上がる


妖精騎士アグラヴェイン「(っう・・夢の砂の力を使いすぎたか・・身体が重くて・・なんだか、眠い・・・)」ウトウト・・

妖精騎士アグラヴェイン「(バーゲストの魔力喰いの影響で、魔力切れに近くなったというのか・・?)」バーゲストを見ながら

バーゲスト「・・・・・・・」気絶している

妖精騎士アグラヴェイン「(まだ息が合ったのね・・?魔力喰いで今も私の魔力を吸いあげていたって事ね・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「(このままでは、私は魔力切れとこの眠気で倒れてしまうし、カルデアの三澤亮太達もそろそろ起き始める。そうなると・・)」ジロッ・・(ヴァージェと妖精騎士モードレッドを見て・・)

妖精騎士アグラヴェイン「ウゥゥ~~!!」ビィィィン!(サイコキネシスを使う)

ズズズゥゥゥ~~~!!(ヴァージェと妖精騎士モードレッドを引きずるように手元へ寄せる)


妖精騎士アグラヴェイン「クゥゥ・・・(バーヴァン・シーとモードレッドを連れて・・後は断念するしかないか・・)」ズルルゥゥ・・(ヴァージェと妖精騎士モードレッドを持ち運ぶ)

メリュジーヌ「!?。まっ・・・っうぅぅ・・」ズキズキッ、ブシュゥゥ・・(傷口が開く)

妖精騎士アグラヴェイン「み、三澤亮太に伝えなさい・・・。貴方の愛する妻:バーヴァン・シーは、モルガン陛下が預かると・・」ズル・・ズル・・ズル・・(2人を引きずりながら運ぶ)

妖精騎士アグラヴェイン「返して欲しければ、キャメロットで待つと・・・」

メリュジーヌ「アグラヴェイン・・ヴァージェを返して!!」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・!!」ビィィィ~~ン!!フワフワァァ~~・・(サイコキネシスで浮かぶ)

メリュジーヌの声も空しく、妖精騎士アグラヴェインはサイコキネシスでよろけながらもヴァージェと妖精騎士モードレッドを運び出してゆく・・


メリュジーヌ「待って・・・!?バーゲスト・・・」ズルズルズル・・(ほふく前進しながらバーゲストの元へ行く)

メリュジーヌ「バーゲスト!!バーゲストォ~!!起きてよぉ・・ねぇ、起きてよぉぉ~~!?」身体を揺する

バーゲスト「・・・・・・」気絶している


致命傷一歩手前の状態で倒れたバーゲストの側で、ジョルニを抱いているメリュジーヌが涙を流しながらバーゲストを起こそうとやけになっていた・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カルデア:召喚ルーム前の廊下


妖精騎士アグラヴェイン「ハァ・・ハァ・・ハァ・・(後もう少しだけ耐えて・・私の身体よ・・)」ヨロヨロ・・

よろめきながらも、サイコキネシスで浮かびながらヴァージェと妖精騎士モードレッドを妖精國への出入口に連れて行く妖精騎士アグラヴェイン


ポタッ・・ポタッ・・ポタッ・・(妖精騎士モードレッドの血が床に落ちる)

キズを負った妖精騎士モードレッドの血が床に落ちながらも、妖精騎士アグラヴェインは妖精國への出入口に入っていく・・」

妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ:歪みの岬 中央部にて・・


ガチャッ!ギィィィ~~~・・(カルデアのマークと剣と弓の絵柄のドアが開く)

見張りの妖精「!?。ドアが開いたぞ!!」武器を構える

ベリル「おぉっ!戻ってきたか?」ドアの所へ行く

ブルーナ「ようやくアグラヴェイン様が戻られたのですね・・!」

見張りの妖精2人が警戒する中、ブルーナとベリルがドアの前に来る


妖精騎士モードレッド「ッウゥゥ・・・」ドサッ!(血まみれの大怪我)

ヴァージェ「・・・・・・」ドサッ!(眠らされている)

妖精騎士アグラヴェイン「・・ウゥゥ・・クゥゥ・・」ヨロヨロ・・クラァァァ・・(倒れそうになる)

ベリル「オォォットォォ!?」ドサッ!(妖精騎士アグラヴェインを受け止める)

ブルーナ「あ、アグラヴェイン様!?モードレッドまでどうしたの!?」


妖精騎士アグラヴェイン「バ、バーゲストの魔力喰いにやられたわ・・それに夢の砂の使いすぎで、今の私は・・眠いのだ・・」

ベリル「(成る程、夢の砂は使いすぎると自身にも眠気を誘うってことか・・)それで・・あそこで何があったんだ?」

妖精騎士アグラヴェイン「裏切り者の妖精騎士達3人を見つけた・・。バーヴァン・シーを捕らえ、残りの2人も仕留めたわ・・」

妖精騎士アグラヴェイン「しかし予想外の抵抗で私と妖精騎士モードレッドはこの有様よ・・」

ベリル「成る程、つまりスピンネルを捕らえ・・バーゲストとメリュジーヌを殺せたが、相当の深手を負ったって訳だな?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・モードレッドはあの大怪我よ。すぐに手当をしなければ・・ウゥゥ・・」トロォォン・・(眠そうになる)

ベリル「もうこれ以上は無理そうだな・・。ブルーナ、手伝え!彼女達を運ぶぞ?」

ブルーナ「えぇ!!衛兵、救護班搬送の準備を!!バーヴァン・シーは護送車の所へ!」

見張りの妖精「ハッ、直ちに・・!!」


ベリルと見張りの妖精1「よっとぉぉッ!」妖精騎士モードレッドを運び出す

妖精騎士モードレッド「クゥゥゥ・・・」血だらけの大怪我

ブルーナ「しっかり・・今、運びますからね・・?」妖精騎士アグラヴェインを肩組みする

妖精騎士アグラヴェイン「ウゥゥ・・・。」ウトウト・・。(眠そうになる)

見張りの妖精2・3「我々は捕獲対象を!」

ヴァージェ「・・・・・・」眠っている


妖精騎士アグラヴェイン「(どうにかごまかせたわ・・。バーゲストとメリュジーヌ、あの大怪我ならしばらくは妖精國へ戻って来れないわ・・。来るとすれば・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「(三澤亮太・・彼なら、バーヴァン・シーを救う為に、直接キャメロットへ押し入ってくるわ・・。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(彼がキャメロットに来れば、モルガンは何を思うのか・・・?にしても・・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「(何故今となって、私の両親を殺した夢をあの時見たのか・・あの夢の砂の力のデメリットって言うのかしら?)」


妖精騎士アグラヴェインはブルーナ達に運ばれながら、今後の事を考えつつ、歪みの岬の外へ向かうのであった・・

歪みの岬:外部 (外は夜)


アグラヴェインの兵士1「ア、アグラヴェイン様!?お戻りになられたのですね!」

妖精騎士アグラヴェイン「ウゥゥ・・・どうした?」ウトウト・・

ブルーナ「早く馬車に乗せて!アグラヴェイン様を寝かせてあげなければ・・」

アグラヴェインの兵士1「ですがその前に、実は報告したいことがありまして・・彼女をこちらに!」他の兵を呼び出す


ガレス「離してください!!離して!!」捕まっている

ブルーナ「(ゲゲッ・・あいつはガレス!?こんな所にいたなんて・・)」

アグラヴェインの兵士2「この妖精・・岬近くの岩陰に隠れていたんです。きっと三澤亮太の関係者じゃないかと思われます・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「関係者か・・」

ガレス「貴方、モルガン陛下の妖精騎士ですね?アルトさんはどこに行ったのですか!?」

ブルーナ「貴方・・アグラヴェイン様の前で何という口答えをするのですか!!」怒る

ガレス「ブルーナさん!?貴方、アルトさんの事を裏切っていたのですね・・貴方は一体何をしているのか、わかっているのですか!?」

ブルーナ「黙りなさい!!妖精國に仇なす者を指示する者は、反逆罪と見なしますよ!!」

妖精騎士アグラヴェイン「黙りなさいブルーナ・・。あなた、アルトとは三澤亮太の事を指しているのかしら?」

ガレス「その通りです!!アルトさんは、貴方たちやモルガン陛下を倒して・・この妖精國を真の意味で救う人!妖精國に仇なしているのは貴方たちです!!」

妖精騎士アグラヴェイン「そうか・・。三澤亮太を信じて、こんな所まで追ってきたのか・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「だが・・この岬にアルトという男はいなかった。それどころか、彼の妻であるバーゲストとメリュジーヌは死んだ・・私と妖精騎士モードレッドが殺した・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「それにバーヴァン・シーもまた、私の手で捕らえた・・。もはや、アルトは我らとモルガン陛下の敵ではない・・」

ガレス「そ、そんな・・・メリュジーヌさんやバーゲストさんが・・負けるなんて・・」ショックを受ける


ガシッ!(ガレスの胸ぐらを掴む妖精騎士アグラヴェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「貴方をここで殺してもいいのだが、今は調子が悪い・・。貴方にはバーヴァン・シーと一緒にキャメロットへ連れて行くわ・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そこで、後でじっくり事情聴衆を行ってやるからな・・覚悟しなさい?」釘を打つ

ガレス「くぅぅ・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「この妖精をバーヴァン・シーとは別の護送車に入れなさい・・」

アグラヴェインの兵士1「わかりました!!さぁ、歩け!!」ガレスを別の護送車に連れて行く

ガレス「ウゥゥ・・私は信じません!!バーゲストさんやメリュジーヌさんが負けるはずがないのですから!!」連れてかれる


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・ウゥゥ・・」ウトウト・・(眠そうになる)

ブルーナ「アグラヴェイン様・・さぁ、こちらに・・」馬車に乗せる

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・・」馬車に乗る

ギシィィ・・。(寝袋に妖精騎士アグラヴェインを寝かせる)


アグラヴェインの兵士長「すぐに出発だ!!キャメロットにて、お二人方の治療をさせるんだ!!」バシン!(馬車を動かす)

女王軍の捜索隊は負傷した妖精騎士アグラヴェインと妖精騎士モードレッド、囚われのヴァージェとガレスを乗せ、急いでキャメロットへ向かった。


妖精騎士モードレッド「・・・・・・・」馬車の中で緊急治療中

ヴァージェ、ガレス「・・・・・・」別々の馬車で護送される

ブルーナ、ベリル「・・・・・」馬車の中にいる

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・(これで身体が休められる・・。)」眼を瞑る


妖精騎士アグラヴェインは魔力喰いと力の使いすぎで非常に疲れた身体を癒やすために、一旦馬車の中で眠りにつくのだった・・

カルデア:食堂エリア(妖精騎士アグラヴェイン達が妖精國に戻った直後・・)


アルト「・・ウゥゥ・・・」起きる

アルト「・・・・なんだこれは?」辺りを見わたして見る


カルデアの皆さん「フガァァ~~・・くがぁぁぁ~~・・zzzzz・・・」寝ている

そこにはカルデアに居る人たちが、揃いも揃って床やテーブルで寝ている姿があった・・


アルト「一体、何が起きたんだ・・?シータさん!ラーマさん!」

ラーマ「うっ・・ウゥ~~ン・・・。ア、アルトかぁ・・・。余は一体何を・・・?」

シータ「ラーマ様・・確かアルト様とお話をしていましたら、急に眠気が舞い込んできて・・・」

アルト「眠気・・・ハッ!?今、何時だ!?」時計を見る

時計を見るとパーティー開始から6時間も立っていた・・


アルト「いっけねぇ!ヴァージェに早く帰るって約束したのに・・」汗

ラーマ「不味いなぁ・・そろそろアーシャの所へ戻らなきゃなぁ・・」気まずくなる

シータ「はい・・ですが、私達だけならともかく・・皆様まで眠ってしまわれるなんて・・・」


謎のMii「た、大変だぁぁぁ~~!!」

シータ「あなた様は、ぐだ子さんのMii様ではありませんか?どうかされたのですか・・?」

謎のMii→ぐだ子のMii「アッ!私のそっくりさんのトモダチさん・・・大変です!私の住む島が何者かに襲われました!!」

ラーマ「な、なんだって!?」

ぐだ子のMii「私は市役所の地下倉庫に隠れていましたので命拾いしたのですが、島のMii達が・・・」

シータ「Mii様達の島が・・・そこには、アーシャ達が!?」ダダッ!(急いで食堂エリアを出る)

アルト「ヴァージェ・・バーゲスト・・メリュジーヌ・・」ダダッ!(同じく急いで出る)

ラーマ「シータ・・アルト・・。ぐだ子、余もカルデアス島に急いで戻るから・・みんなをすぐにたたき起こしてくれ!!」

ぐだ子のMii「わかりました!」

ラーマ「・・・!!」ダダッ!(シータとアルトの後を追う)


カルデアのサーヴァント達を起こす事をぐだ子のMiiに任せ、シータとアルト達はカルデアス島に繋がる入り口に向かった・・・
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カルデア:廊下にて・・・


シータ、アルト「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・」タッタッタッタッ・・(入り口に向かって走る)

アルト「(血の跡があるというなら、メリュジーヌ達が島を襲った奴と戦ったのか?)」下を見ながら・・


カルデアの廊下に付着した妖精騎士モードレッドの血の跡を辿りながら、カルデアス島に繋がる入り口までアルト達は走っていった・・

カルデアス島:市役所(破壊された跡)


ギィィィ~~・・(カルデアへのドアが開く)

アルト「・・・!!?」荒れ果てたカルデアス島を見て・・

ラーマ「これは酷い・・・。一体誰が・・・」

シータ「~~~~!!」家に向かって走っていく

ラーマ「シータ!?待つんだシータ!!」追いかける

アルト「ヴァージェ・・・みんな・・・」ヴァージェ達を心配しながらシータの後を追いかける
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住宅地だった所


タッタッタッタッ・・(シータが涙目でやってくる)

シータ「アーシャ・・ラーナ・・シーダ・・どこなの!?どこにいるのぉぉ~!?」ガシャガシャ!(ガレキの中を探す)

ラーマ「アーシャ~~!どこだ!!どこにいるんだ!?」ガシャガシャ!(同じく探す)

アルト「ヴァージェ~~!みんなぁぁ~~!返事をしてくれ!?」ヴァージェ達を探す


メリュジーヌの声「アルト・・アルトォォォ~~!!」叫ぶ

アルト「!?。メリュジーヌ・・メリュジーヌ!!」声のするところへ向かうが・・

アルト「!!!!?」ある光景を見て・・


バーゲスト「・・・・」瀕死の重傷で倒れている

メリュジーヌ「・・・アルト・・グスッ・・グスン・・。」大泣きしている

アルトが見たのは瀕死の重傷で出血しているバーゲストと両腕両足を刺されて大怪我をしているメリュジーヌと無傷でいる赤ちゃんのジョルニを姿だった・・
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アルト「バーゲスト!?メリュジーヌ!?」駆けつける

メリュジーヌ「アルトォォ・・・グスッ・・エグゥゥ・・」泣いている

アルト「何があったんだ!?一体、ここで何があったんだ!?」

メリュジーヌ「アルト・・ごめんなさい・・。私・・ジョルニとルージュの母親を守れなかった・・・」

アルト「守れなかったって・・ヴァージェは?ヴァージェはどこに・・・」

メリュジーヌ「ヴァージェは連れ去られたの・・・私達の世界の・・妖精騎士アグラヴェイン達によって・・」

アルト「ヴァージェが攫われたって・・!?」

メリュジーヌ「子供達を守るために・・私とバーゲストとで戦ったけど・・その戦いでバーゲストが・・」

アルト「!!?。バーゲスト!!しっかりするんだバーゲスト!!」バーゲストを抱き寄せる

バーゲスト「・・・・・」虫の息の状態

アルト「バーゲスト・・・・クゥゥゥ~~~!!」涙を流す


タッタッタッタッ・・(ナイチンゲール達も駆けつける)

ナイチンゲール「マスター(アルト)!!バーゲストは危険な状態です・・すぐに手当を!!」駆けつける

メリュジーヌ「ハァ・・!お願い・・バーゲストを助けて!!バーゲストを死なせないで!!」泣きながら頼み込む

ナイチンゲール「わかっております・・あとは私が!!」

アルト「・・・・・・・」ぐぐぐぐぐぅぅぅ!!(拳を握りしめる)
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何が起こったのかわからず・・重傷を負ったバーゲストとメリュジーヌ、そしてヴァージェが攫われた事を知ったアルト・オルラント。

その瞳には、自身が何も出来ずに愛する妻が傷つき・攫われた事に対しての悲しみと怒りが込められていた・・

子供達は無事だが・・その子達の母親は一人(ヴァージェ)が敵によって連れ去られ、二人が大きな重傷を負ってしまい・・

女王軍と戦うアルト達にとって、この事実は彼らにとって・・最初にして最低最悪の『敗北』であった・・。

第25節:怒りのキャメロット突入
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カルデアス島:Miiニュース


ニュースキャスター「ニュース速報です。」


ニュース内容:【カルデアス島、壊滅!!】


ニュースキャスター「昨日、人理継続保障機関フィニス・カルデアで行われた『アルト・オルラント』氏のマスター就任式及び歓迎パーティが行われた記念すべき日の最中に惨劇が起こってしまいました・・・」

ニュースキャスター「突如現れた妖精騎士アグラヴェインと妖精騎士モードレッドと名乗る謎のサーヴァント2名による殺戮行為によって、カルデアス島のMiiは数名を残して多数の死亡が確認されました。」

ニュースキャスター「襲われた日の事をぐだ子さんや他のMii達はこう語っています。」


ぐだ子のMii(インタビュー)「あの二人は私の大切な友達の命を全て奪っていきました・・。」

とある親のMii(インタビュー)「あの二人のせいで・・私の子供は一人前に成長出来ませんでした!!」(血涙)

とあるMii(インタビュー)「我々が何をしたんですか・・?あの幸せだった時間を返してください!!」


ニュースキャスター「っと・・生き残った数名の住人達から、未だに逃走中の妖精騎士アグラヴェイン達二人への罵声と非難の嵐が浴びせられています・・」

ニュースキャスター「なお、同じく島にいたアルト・オルラント氏の妻であるバーゲストさんは瀕死の重傷を負い、同じく2人目の妻であるメリュジーヌさんも重傷を負い、カルデアの医療施設に運ばれまして・・」

ニュースキャスター「さらにはヴァージェことバーヴァン・シーさんが妖精騎士アグラヴェイン達によって連れ去られたことが判明いたしました。」

ニュースキャスター「他に、カルデアママ友クラブの会長:シータ様のお子様方も軽傷ながら・・衣装施設で治療を行っております・・」

ニュースキャスター「この最悪の事件を受け、カルデアは即時に捜査本部を設立し、現在も捜査会議を行っております・・」

ニュースキャスター「因みに妖精騎士モードレッドに関して数名のMii達は、被疑者の関連の為にカルデア在住の『モードレッド』を逮捕いたしましたが・・」

ニュースキャスター「カルデアのマスターは、「妖精騎士モードレッドと汎人類史のモードレッドは全くの別物。」として、彼女を数秒後に釈放させました・・。」


モードレッド(ニュース映像)「おい!!俺は違うぞ!!俺はMiiの殺しはやってねぇ~~!!」連行される


ニュースキャスター「以上、ニュース速報をお伝えいたしました。」終了
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カルデア:病室


シータ「良かった・・アーシャやラーナ、シーダが本当に無事で本当に良かった・・」グスン・・(娘の無事を見て泣く)

アーシャ「お母様・・心配をかけてごめんなさい・・」病室のベットで寝ている

シータ「アーシャは悪くはありません・・助けに行くのが遅れたわたくしが悪いのです・・・」

アタランテ「あぁ・・私達の力不足で、バーゲスト達があんな大怪我を負ってしまい・・ヴァージェ殿が連れ攫われたのですから・・」


シータ達「・・・・・・・」黙り込む

シータ達は隣の部屋の集中治療室のバーゲストの事を心配しながら、子供達の世話をしていた・・
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カルデア:集中治療室


ピッ・・ピッ・・ピッ・・ピッ・・(心電図の音)

バーゲスト「・・・・・・・(フゥ・・フゥ・・フゥ・・)」人工呼吸器を付けて眠っている

メリュジーヌ「・・・・バーゲスト・・・」シーツを顔につけている


重傷を負い、意識不明のままのバーゲストに寄り添いながら・・メリュジーヌはずっと泣いていた・・

カルデア:捜査会議室


ダ・ヴィンチちゃん「とまぁ・・昨日のことを私なりにまとめてみると・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「我々がアルト君の歓迎パーティをしている時、上から少しずつ黄色い砂が入ってきた途端にカルデアの職員やサーヴァント全員が眠ってしまい・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「眠っているところを妖精騎士アグラヴェインと妖精騎士モードレッドと名乗る2人の妖精がカルデアス島を襲撃したのは間違いないわね?」

ラーマ「アタランテ殿の話によると、メリュジーヌ殿がそれをいち早く気づき、赤ちゃん達を連れて隠れるように言っていたと・・」

プロトマーリン「メリュジーヌがそう言ってたのか・・?子供を守る母として当然なことだな・・。」

アルト「メリュジーヌ・・・」


プロトマーリン「それにしても夢魔である私でも騒ぎに誰も気づかぬほど眠りこけていたとは・・余程、強力な能力を持つ妖精だと思われるな・・?」

ラーマ「不覚だ・・。そんな奴らに同じ妖精騎士だったバーゲストとメリュジーヌが大怪我を負い、尚且つヴァージェも攫われるとは・・」

アルト「ヴァージェ・・・」

ジャック・ド・モレー「心配する気持ちはわかりますが・・まずは敵をよく知り、これからのことを考えなければなりません。」

アルト「モレー・・。」

セタンタ「それで?その侵入してきた妖精騎士2人の姿や顔の表情はわかるのか?」

ダ・ヴィンチちゃん「とても用心深い性格か・・カルデアやカルデアス島の監視カメラ全てが破壊されていた・・」

ダ・ヴィンチちゃん「だが奇跡的に一部の監視カメラによる映像が復元が出来ている。これを見てくれ・・・」


カチャッ!ウゥゥ~~ン・・(復元された監視映像が映し出される。)
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監視映像(カルデアス島への入り口)


妖精騎士モードレッド(監視映像)「おい!ここのドア、開けねぇぞ?」ギィギィギィ!!(ドアの取っ手を引っ張る)

妖精騎士アグラヴェイン(監視映像)「特殊なロックがあるわね?・・私に任せて。」

妖精騎士モードレッド(監視映像)「おう・・頼むよ。」下がる

妖精騎士アグラヴェイン(監視映像)「・・・・ふん!」グォォォン!(ドアの取っ手に手に触れる)


バリバリバリィィ~~ン!!(ドアの結界が糸も簡単に割れる)

妖精騎士モードレッド「おぉぉ~~!!今、どんな亜鈴の力を使ったんだ?」興味津々

妖精騎士アグラヴェイン「別になにも・・!!?」監視カメラを見て・・

ビィィン!!ガシャッ!!ジジジジィィィ・・・・(監視カメラが壊される)
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アルト「!!!?。(あの顔・・シェフィールドで会ったオーヴェさん!?まさかそんな・・)」

ラーマ「どうした?何か気になる点もあったか・・?」

アルト「あぁ・・あの顔、俺がシェフィールドに居たときに出会った土の氏族の妖精だ。まさか、彼女が妖精騎士アグラヴェインだなんて・・」

セタンタ「黒髪で恐ろしい顔の表情が妖精騎士モードレッドだな・・?汎人類史のモードレッドよりとても凶暴そうだ・・。」

アルト「あぁ・・・。(こいつがバーゲストを殺しかけた妖精だな・・・)」ググググ~・・!(握り拳を込める)

アルトがヒールで治せばいいのに

ダ・ヴィンチちゃん「廊下に付着してた血の跡から・・あの血は妖精騎士モードレッドがバーゲスト達の戦闘で負った時の出血であると判明した。」

ダ・ヴィンチちゃん「この妖精騎士アグラヴェインと妖精騎士モードレッドはカルデアス島を襲撃・バーゲスト達と戦闘になり、双方深手を負い、傷が浅かった妖精騎士アグラヴェインによって・・元いた世界である妖精國に帰還したと思われるね?」

プロトマーリン「血の跡を追った先が、現在封鎖中の召喚ルームの中だからね・・間違いない。」

アルト「それで・・これからどうするんだ?俺と一緒に、妖精國に行ってヴァージェを助けに行けるのか!?」

ダ・ヴィンチちゃん「あぁ、出来ればそうしたいのだが・・実はそれに対して、とても重大な問題があってねぇ・・・。」

アルト「重大な問題って・・・?」


ダ・ヴィンチちゃん「妖精國・・つまりアヴァロン・ル・フェには、人類史が存在しない為に霊基グラフが全て停止していて・・」

ダ・ヴィンチちゃん「それ故に我らカルデアおろか汎人類史のサーヴァントが活動すら出来ない事がわかってしまったんだ・・」

ダ・ヴィンチちゃん「向こうに行けば、あそこはブリテンのルールによってデミ・サーヴァントであるマシュか私やシータみたいな特殊なサーヴァントでしか行動が出来ない事態になるかも知れない状況なんだ・・」

アルト「なんだって!?それじゃあ・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「申し訳ないが・・今のカルデアでは、アルト君をブリテン異聞帯でサポートすることは難しいかも知れないんだ・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「おそらくまともにブリテンで行動できるのはバーゲストやメリュジーヌのような妖精だが、彼女たちは重傷を負っている・・」

ダ・ヴィンチちゃん「仮に2人が完全回復しても、君たちには生まれたばかりの子供達がいる・・むやみに行かせるわけには行かない・・」

アルト「そんなぁ・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「だが君や君の子供達の事為にも、この事は早急に対策を練るつもりだ。だから無理はせずに、メリュジーヌ達の側にいて欲しい・・」

アルト「・・・・・・」


ラーマ「妻を攫われて、とても辛い気持ちは余も痛いほどわかる・・。余も生前に魔王ラーヴァナにシータを攫われた事があるからな・・。」

ラーマ「しかしヴァージェの事よりもまず、メリュジーヌ達を側にいてくれないか?彼女たちもまた、目の前で大事な友を奪われて傷ついているかもしれないからな・・?」

アルト「あぁ・・・そうするよ・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「では、今回の会議はここまで。解散!!」

ダ・ヴィンチちゃんの号令により、カルデアのメンバー達は会議室から出始めるのであった・・・


アルト「・・・・・・」後から会議室を出る

アルトもまた・・ヴァージェをすぐに助けられないカルデアの無力さに意気消沈のまま、会議室を出るのであった・・・
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カルデア:廊下


アルト「・・・・・・・」

メリュジーヌ「アルト・・」カッカッカッ・・(松葉杖をつきながら来る)

アルト「・・・メリュジーヌ・・。」

メリュジーヌ「どうだった!?すぐにでもヴァージェを救いに行けるの?」

アルト「・・・ダメだった。妖精國に行ける事が出来るが、カルデアのサーヴァントは妖精國では活動できないと言われてね・・。」

メリュジーヌ「!?。そんな・・じゃあ、ヴァージェはどうなるの?このままじゃヴァージェが・・」

アルト「おそらく・・ヴァージェは女王軍もしくは妖精國の裏切り者として、キャメロットに連れ去られて、それから・・・」

メリュジーヌ「・・・・なんで・・なんでこうなってしまったんだ・・私達は・・・」

アルト「メリュジーヌ・・・・」

>>354

バーゲストは、アルトのヒールでも治しきれない程のキズを負っているから・・

アルト「本当は俺のヒールの力でバーゲストを治したかったのだが・・どういうわけか、うまく行かなくてなぁ・・・」

メリュジーヌ「おそらくこれは、バーゲストの『魔力喰い』のせいだ。今のバーゲストは無自覚に『魔力喰い』を発動してて、アルトの『ヒール』を『魔力喰い』が阻害しているんだ・・」

アルト「『魔力喰い』だって・・」

メリュジーヌ「バーゲストの隠された能力の1つだ。この能力を発動している時は彼女が眼に映る者の魔力を自分の力の糧にしていってね。それが本人の意思関係なく勝手に発動してるとなると・・」

アルト「俺のヒールを受け付けないとなると・・魔力喰いによる自然治癒が、今のバーゲストの傷を癒やす唯一の方法って事かぁ・・」

アルト「(『魔力喰い』の事を言わなかったのは、俺を気遣って隠していたことなのか・・?)」

メリュジーヌ「バーゲストは、自分が厄災になるかも知れない覚悟でアグラヴェイン達から赤ちゃんと私を守ってくれた・・。それなのに・・」


メリュジーヌ「私は弱い・・。本当は私も覚悟を決めるはずだったのに・・私は、本当の力を使うことを躊躇ってしまった・・」

メリュジーヌ「あの力を・・・『アルビオン』の真なる力を使えば、私は肉塊に戻ってしまう・・。そうなればもう、二度とアルトや赤ちゃん達を抱きしめることが出来なくなってしまうから・・・」

アルト「メリュジーヌ・・・」

メリュジーヌ「ジョルニとルージュにはとても悪いことをしてしまった・・。私がアグラヴェイン達を倒せなかったから、2人は一番大事な『母親』を失ってしまったんだ・・」

メリュジーヌ「私が弱かったせいで!私達の大事な家族を一人、欠けさせてしまったんだ!!私のせいで・・ウゥゥ~~・・」ポロポロ・・(大粒の涙を流す)

アルト「・・・・・・」メリュジーヌを抱きしめる


メリュジーヌは、ヴァージェが攫われた事を自身の無力さが原因とし、自分を攻めるようにして泣いていたのであった・・

アルトはそんな彼女を抱きしめ、慰めることしか今の自分に出来る事は無かった・・・
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数時間後・・・(カルデア:集中治療室)


プシュゥゥ~~・・(部屋のドアが開く)

アルト「・・・・・・・・」部屋に入る

バーゲスト「・・・・・・・」未だに意識不明

アルト「・・・・ヒール(回復)。」キィィン!


キィィ・・ギュゥゥゥ~~ン!!(ヒールによる回復が魔力喰いで吸い取られてしまう)

アルト「・・・やっぱり、ヒール(回復)だけじゃ、魔力喰いに喰われるだけかぁ・・。」手を離す

バーゲスト「・・・・・・」意識不明のまま

アルト「ゴメンな・・あの時、俺がそばにいてくれれば・・こんなことにならずに済んだのに・・・」グスン・・(涙を流す)

バーゲスト「・・・・・・」

アルト「・・・・チュゥゥ・・。」チュッ♡(バーゲストの唇にキスをする)


アルトはバーゲストにキスをした後、静かに集中治療室から出ていった・・

彼の姿には、多くの礼装と武器を揃えたリュックを背に持ち・・防護服を着用し、まるで戦場に向かう傭兵の姿をしていたのであった・・
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カルデア:召喚ルーム(現在:閉鎖中)の前


アルト「・・・・・・・・」召喚ルームのドアを開こうとする

ダ・ヴィンチちゃん「どこへ行こうとしてるんだい、アルト君?」

アルト「・・・・・・・・」

メリュジーヌ「アルト・・その格好って・・・?」

アルト「今回の事態は全て・・俺が女王モルガンから妖精騎士3人を寝返らせた事で起こった事だ。全ての責任は俺にある・・。」

アルト「俺がちゃんとしていれば、ヴァージェは子供達のそばから離れずに済んだはずなのに・・ヴァージェは連れ攫われてしまった・・。」

アルト「ヴァージェは今頃、モルガンのいるキャメロットでとても辛く・とても酷いことをされているに違いない・・」

ラーマ「アルト・・まさか君は!?」

アルト「これ以上、ヴァージェを待たせるわけにはいかない・・。汎人類史のサーヴァントが活動できないなら・・俺一人だけでも助けに行く!!」

ダ・ヴィンチちゃん「一人でって・・アルト!!」

シータ「いけませんアルト様!!いくら貴方の力がとても強化されているとはいえ、お一人で救出に向かうなど・・」

シータ「それに貴方の愛する子供達はどうなさるのですか!?万が一、貴方の身に何かありましたら・・・」

アルト「そうだな・・。失敗すれば、俺はモルガンに殺されるかもしれない・・。だけどヴァージェは今、ブリテンでもっと酷いことをされているかもしれないんだぞ!?」

メリュジーヌ「ヴァージェ・・・。」

アルト「・・ヒール(回復)!」キィィン!!

キラァァァ~~ン!(メリュジーヌの傷を全て癒やす)


メリュジーヌ「アルト・・これって・・?」回復した自分を見ながら

アルト「メリュジーヌ・・頼みがある。これを・・」カチャッ!(金の腕輪を外し、メリュジーヌに渡す)

メリュジーヌ「これって・・・・アルト!?」金の腕輪を渡される

アルト「メリュジーヌ・・君達にもう負担をかけさせない・・。だから、これをしばらく持っててくれ・・」

メリュジーヌ「待ってアルト!?私も一緒に・・・」

アルト「ヒール(痺れ)!」ペチペチペチペチッ、キィィン!(4人の足に触れながら)


ビリリリリ~~!!(シータ、ラーマ、ダ・ヴィンチちゃん、メリュジーヌの4人の足が痺れる)

4人「わぁぁぁ!?」ガクンッ!(床に足が付く)

メリュジーヌ「ア、アルト・・・」

アルト「俺の子供達を頼む・・・必ず戻るから!!」後ろを向く

ガチャ・・ブシュゥゥ~~!!(召喚ルームのドアが開く)


アルト「・・・・!!」ピョン!(部屋にある魔方陣に飛び込む)

ギュゥゥゥン・・ギュオォォォォ~~~ン!!(光がアルトを包む)

メリュジーヌ「アルトォォォ~~~!!」手を伸ばす

ギュオォォォ~~ン、ヒュン!(アルトの姿が消える)


メリュジーヌ「ダメ・・行かないでアルト・・私を・・一人にしないで・・・」ポロポロポロ・・(泣いている)
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メリュジーヌの叫びも空しく・・アルトは一人、大事な妻であるヴァージェを救いにブリテン異聞帯に戻ってしまった・・

これが・・この時間軸でのメリュジーヌがアルトと会う最後の時となった・・

メリュジーヌがアルトが再び出会う時は、この時代からさらに時が進み・・妖精國:女王暦2017年と長い年月を進まなければならないのである。

妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ:歪みの岬 内部中央部


ガチャッ!ギィィィ~~~・・(カルデアのマークと剣と弓の絵柄のドアが開く)

アルト「・・・・・・・」ドアから出る

アルト「(歪みの岬のあの広間・・無事に戻ってこられたみたいだな?)」辺りを確認する

アルト「・・・・・・・」タッタッタッタッ・・(外へ向かう)


ラーマとシータがいるカルデアの世界から妖精國に戻ってきたアルトは、急いで歪みの岬の外へ向かうのであった・・
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歪みの岬:外部(空は夜)


アルト「・・・・・・」キョロキョロ・・(辺りを見わたす)

アルト「(誰もいない・・既にキャメロットへ出発した後か・・・)」

歪みの岬の外に出たアルトは、既にキャメロットに向かった女王軍の捜索隊を見つけようと辺りを見回していた・・


バイコーン「ヒヒィィ~~ン!!」パカッ、パカッ、パカッ、パカッ・・(歩いてくる)

アルト「!?(俺のバイコーンか!!)」バイコーンの元へ行く

バイコーン「ブルルン・・」アルトの元に来る

アルト「よしよし・・ずっとお留守番しててすまなかったな・・。」スリスリ・・(バイコーンをなだめる)


ヒュン、スタッ!(バイコーンの背中に乗るアルト)

アルトはバイコーンに乗り、妖精騎士アグラヴェイン達が向かったであろうキャメロットへ向かおうとしていた・・


パタパタパタパタァァァ~~!!(オベロンを乗せたブランカが飛んでくる)

オベロン「おぉぉ~~い!!アルトォォ~~!!」

アルト「!!?。オベロン!!」

オベロン「よっとぉぉ!!」ポンッ!(元の姿に戻る)


オベロン「探したよアルト・・。妖精國中を探しても見つからなかったからサァ・・」

アルト「悪い・・。話せば長くなるのだけど・・今はそれどころじゃないんだ!!」

オベロン「わかっている。ヴァージェの事だろ?彼女の目星は付いている・・」


オベロン「2日前・・妖精騎士アグラヴェインが率いる調査隊が裏切り者のバーヴァン・シーを捕らえ、キャメロットに到着したと話が流れてきてね・・」

オベロン「その中で・・妖精騎士アグラヴェインと名乗る騎士がヴァージェとガレスを連れて城の中へ入っていく姿を小さい僕がこの目で見たんだ。」

アルト「ガレスもか!?なんでガレスまで・・・」

オベロン「僕もそう思って、ヴェールズに一旦戻ってみると・・ガレスは森を出て、歪みの岬へ行ってしまったと話していてね・・」

オベロン「8日以上も待たされた挙げ句に女王軍の捜査隊の事を聞いて、居ても立ってもいられなかったんだろうな・・?」

アルト「・・・・(ガレス・・俺やヴァージェ達の為に、約束を破ってまで・・・???)」

アルト「(待てよ・・8日以上って・・?)オベロン、俺が歪みの岬に行って何日が立ったんだ!?」

オベロン「はい・・?7日目を過ぎたところだが・・?」

アルト「はぁ・・(どうやら、シータ達がいるカルデアの世界とこっちでは、時間の流れがとても違うんだ。)」


オベロン「あぁっ、それでヴァージェの事でもう一つ話したいことがあってね・・」

アルト「話したい事って・・・?」

オベロン「今、ヴァージェはキャメロットに捕らえられて居るって話はしたが・・明日頃に女王モルガンの前で『公開尋問』が行われると聞いてね・・」

オベロン「何でも妖精騎士アグラヴェイン達が、鞭打ちとか水攻めとかをして・・彼女が隠している事を聞き出すというとんでもない事をやるつもりなんだ・・・」

アルト「!!?。」

オベロン「僕も一緒に助けに行きたいのは山々だが・・ここからキャッメロットまでは凄く遠くて、妖精馬の事も考えて2日はかかると・・」

アルト「2日だと・・・」

オベロン「それにアルトの事は既に指名手配されているし、キャメロット周辺は警備が厳重になっていて・・・」

アルト「!!!!!(ヒール(身体強化)。)」キィィン!(バイコーンの身体に触れながら・・)


アルト「ヤァァァ~~!!」バシンッ!

バイコーン「ヒヒィィ~~ン!!」パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(走り出す)

オベロン「お、おいっ!?・・・早まるな!!・・今行っても殺されるだけだぞ!!」

アルト「・・・・・・・」無視して走り抜ける


アルトは、ヴァージェが公開尋問を受ける話を聞き・・居ても立っても居られずに、バイコーンをキャメロット向けて走り出した!
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平原(秋の森の近くを通りすぎたところ)


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(走り続けるバイコーン)

アルト「ッツゥゥ・・・・」キィィン!(バイコーンにヒール(回復&強化)を施しながら)

アルト「(バイコーンにヒール(回復と強化)をかけ続ければ、明日の昼前にキャメロットへ付けるはずだ・・)」

アルト「(ヴァージェ・・・)」


アルトはバイコーンをキャメロットへ走らせながら、ある事を思い出していた・・・
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ヴァージェとの思い出:グロスター(出会って間もない頃)


アルト・オルランド(三澤亮太)「アルト・オルラントだ。よろしく。」

妖精騎士トリスタン(のちのヴァージェ)「オルラントねぇ・・見た目からして、センスないわね!ハハハ!!」笑う

アルト「なぁ・・・!?」

妖精騎士トリスタン「あなた、珍獣のオークションとかに興味がある?あるというなら残念だね。今日のオークションは招待状がないと入れないのよ。」

妖精騎士トリスタン「もっとも・・貴方のような妖精にオークションは100年たっても早いってね!!」


彼女との出会いはとても最悪だった。

妖精騎士トリスタン・・彼女はスタイルも良く、赤い髪でエロ可愛くて、俺の一番好みの女性とも言える存在なのだが・・

彼女はとても口も性格も悪く、残忍残虐な性格で人を見下す事しかしなかった女妖精だった・・

彼女は俺の偽名を笑い、煽ったのちに去って行く彼女を見て俺は思った・・

あのような自分勝手で残忍なメスガキ気取りの彼女を、『俺の女』にしてやるんだと・・。俺はあの時に決心した・・

そしてオークション会場が火事になった際、窒息しそうになった彼女を助け・・喪黒の案内でホテル・グロスターに泊まり、俺の手で彼女を操ろうとしたのだが・・

ヴァージェとの思い出:ホテルグロスター


バーヴァン・シー「嫌!!嫌だよぉぉ・・私、お母様のために頑張ったよ・・なのに・・」

バーヴァン・シー「どうして私を痛めるの!?どうして私を認めてくれないのよ!?どうして私はこんなめに会わなきゃならないのよぉぉ~~!?」

バーヴァン・シー「私は一体誰なの!?私は何のために生きているのよぉぉ~~!?」ギィィィ~~!!


喪黒の干渉もあって・・俺はヴァージェが女王モルガンに愛されていない事を知り、俺は彼女の事に哀れみを感じ、俺の女にする形で引き入れようと・・俺は彼女を慰める事にした・・


アルト「俺が救ってやる!君を・・この妖精國を俺が救うように君を救ってやるよ!!愛してやるとも!!」

バーヴァン・シー「本当に・・・本当に私を愛してくれるの・・・?」グスン・・

アルト「あぁ・・約束するよ、バーヴァン・シー!!」

バーヴァン・シー「あぁ・・・アルト・・・」ポロポロ・・


俺は彼女を愛してあげると言い・・ヴァージェは俺のことを信用してくれた。

そうしたら彼女、俺の事を本当に好きになってしまい・・彼女は俺に自身の裸を差し出し、俺は彼女の言うままに・・彼女を抱いてあげる事にした・・

そして・・・
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ヴァージェとの思い出:ホテルグロスター(ベットの上)


ニュブッ、ズッププブブゥゥ~~~♡♡

ヴァージェ「ウウ・・ッンンンンンゥゥ~~・・」ジュブブ~~♡

アルト「フゥ・・ゥゥゥ~~・・(ゥゥ・・膣圧がキツい・・!)」ズプププ~~♡


ズブブブゥゥ~~!!ズブッ!!(ブチッ!)

ヴァージェ「ンンンン・・イ、痛タッ!ウゥゥ~・・♡」ギチィィ、ポロポロ・・

タラァァ~・・(ヴァージェのオマンコから、破瓜の血が流れ出る)


ヴァージェは俺の肉棒を受け入れ・・俺とヴァージェは『男と女』になれた

ヴァージェの処女マンコはとてもキツく、締りが凄かったが・・

俺はそれに耐えつつ、ヴァージェを気持ちよくしようと、俺の肉棒でヴァージェのマンコを突いていった・・


ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ チュブ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

ヴァージェ「アァァ♡アンアンアン♡ヤァァ、スゴッ・・ハァァァ♡」ズチュ♡ズチュ♡

アルト「ウン、フゥ・・フゥフゥフゥ!!」ズブッズブッ♡

ヴァージェ「アァァァ♡アン♡アン♡アン♡アン♡アァァ・・・・」ズブッズブッ♡プルンプルンプルン♡


ヴァージェ「アルト~~♡好き♡大好き♡愛してる~~♡」ズチュ♡ギュンギュゥゥ~♡

アルト「ヴァージェの締りが・・・イ、イクゥ~~!!」ズブブゥゥ~~!!


ドビュドビュドビュ、ドビュビュゥゥ~~!!(ヴァージェの子宮にたくさん中出し射精!!)

ヴァージェ「アゥゥゥ♡イックゥゥゥ~~~♡♡」ズキュン♡ズキュン♡


俺とヴァージェ。互いに相性が良いようなのか・・互いに快感と快楽を求めるように身体を重ね、愛し合った・・・

俺とヴァージェは互いに互いを愛し合い・・その日の翌朝になるまで、俺とヴァージェは体力が続く限り・・互いにセックスを辞めることはなかった・・

ヴァージェとの思い出:シェフィールドへ向かう途中、夜の森の中で・・


バーゲスト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ドプゥゥ♡ゴポポォ・・♡


ヴァージェ「アァン♡ハァン♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡」パン♡パン♡パン♡パン

ヴァージェ「アァァ♡ハァァァン♡アルト・・♡イイのぉ・・♡アルトのおちんちん・・とてもイイのぉ~~♡」ズチュ♡ズチュ♡パチュ♡パチュ♡

アルト「ヴァージェ・・ヴァージェのオマンコもとても気持ちいいよぉ・・」ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡

ヴァージェ「アン♡アン♡アン♡アン♡嬉しい・・♡そんなことを言われて・・ヴァージェ、嬉しいよぉぉ~~♡」ズチュ♡ズチュ♡プルン♡プルン♡


グロスターからヴァージェと旅に出るようになり・・バーゲストも仲間に引き入れ、二人とのセックスが多くなっていった。

その中でも、俺はヴァージェととのセックスは必ずと言っても良いほど、彼女を抱いていないときはない・・。

ヴァージェは俺を求めるかのように度々甘えてきては、俺の肉棒を彼女のマンコに入れ、そのたびに彼女の子宮の中に出していった・・

ヴァージェと俺は、とてもじゃないほどラブラブなカップルなんだと・・俺はまだ気づきはしなかったけどね・・。
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ヴァージェとの思い出:シェフィールド(伝説の樹の壁画の前)


ヴァージェ「グロスターで私は助けられて・・私に愛を教えてくれて・・一緒に旅をして・・私はもう、貴方がいない世界なんて考えられないのだから・・・」

ヴァージェ「この私を・・・バーヴァン・シーである私を、アルトのお嫁さんにして!!」


ヴァージェとのデートの時、自分とバーゲスト、メリュジーヌのどっちが好きだと言われた時はとてもじゃないほど迷った・・

俺は結婚に対して何にも考えて無くて、誰か一人を選べば・・ヴァージェを含め、彼女たちの心を傷つけるんじゃないかと思い・・踏ん切りが付かなかった・・

その結果、彼女たちを振るような誤解を招き、彼女たちを大きく傷つけた事を知った俺は・・彼女たちに謝り、彼女たちの告白を受け入れた・・


三澤亮太「この俺と、結婚して下さい。」キラァァン!

3人(ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ)「~~~~~」


俺はヴァージェと共にバーゲストやメリュジーヌと結婚し、3人共々俺は愛してあげた・・

ヴァージェは俺の妻になれたことをとても歓喜し、ますます俺の事が好きになっていった・・

俺はヴァージェ・バーゲスト・メリュジーヌと結婚したことを、一度も後悔することもなく、誇らしい形で彼女たちを愛してあげようと俺は誓った!
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ヴァージェとの思い出:新婚初夜


ヴァージェ「アルトォォ~♡孕むゥゥ♡私、アルトの精子で赤ちゃんを孕ましてぇぇぇ~~!!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アルト「あぁ!!孕めぇぇ~孕めぇぇ~孕めぇ・・」ズコッ♡パチュ♡ズチュン♡

アルト(亮太)「孕めぇぇぇ~~!!」ズブブゥゥ~~!!ピュッ・・


ドビュビュ♡バビュビュ♡ドビュビュルルルゥゥゥ~~~!!(射精)


ヴァージェ「アァァ♡アァァァァァ~~~~♡♡♡!!」ドビュ♡バビュ♡ビュルゥゥ♡

バーゲスト「ウゥゥ♡クゥゥゥ~~~~♡♡♡!!」ドビュ♡バビュ♡ビュルゥゥ♡

メリュジーヌ「アゥゥン♡アァァァァァ~~~~♡♡♡!!」ドビュ♡バビュ♡ビュルゥゥ♡


新婚初夜・・俺との子供を求めたヴァージェ達の願いを聞き入れた俺は、一番深く愛し・子宮の一番奥にめがけて・・俺は自分の精を放った・・

とても気持ちよかった・・。あれ以上の中出しセックスはないぐらいに彼女たちを深く愛してあげた・・

ヴァージェ達も、俺の子どもを孕みたい一心だったのか・・彼女たちも俺の事をこれ以上無いほど愛してくれて・・俺の精を全て受け入れてくれた・・

その結果・・・

ヴァージェとの思い出:アルトとヴァージェ達の家


ヴァージェ(妊娠8ヶ月)「♪~~~。」カチャカチャカチャ・・(編み物をしている)

アルト「おっ!編み物をしているのか・・・それは赤ちゃんへのプレゼントかな?」隣に座る

ヴァージェ「えぇ・・シータさんに教えてもらったの。このような毛糸の靴下が似合うって。」

アルト「そっか・・楽しみだね、ヴァージェと俺の子がこの靴下をはいてくれる日をね・・。」スリスリ・・(ヴァージェのお腹を擦る)

ヴァージェ「そうね!早く会いたいわぁ・・私とアルトの赤ちゃんを・・」スリスリ・・(お腹を擦る)


シータ達がいるカルデアに来た直後・・ヴァージェ達が妊娠したと知った時、ヴァージェは俺の事を心配し・・つわりのことをしらないフリをして隠していたことを知った。

それと過去にヴァージェは、他の妖精や人間に浪費されるだけの存在だったことを告白したときに俺は彼女を本当の意味で理解した・・

モルガンとヴァージェの間に何かの繋がりがあって、彼女の幸福を望むモルガンが彼女を悪逆と残忍の妖精へと教育させた事実を・・

俺はこの事を知ったことで決心した。俺のやり方でヴァージェを幸せにしてあげると言う事を・・

バーゲストやメリュジーヌも幸せにし、ブリテン異聞帯を真の意味で救ってみせる事こそが、俺がこの妖精國に転移された使命だと信じて・・

そして俺は彼女達や俺の子供のためにも、良い父親になるために一生懸命働き・・その間に俺は更に強くなる為に修行をしたと言うことを・・
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ヴァージェとの思い出:分娩室内


ヴァージェ「クヴッ、ヴヴゥゥゥ~~~~!!」いきむ

アルト「もう少し・・あともう少しだよ、ヴァージェ!!」

ヴァージェ「ハァ・・ハァ・・ヴヴッ、ウグゥゥゥ~~~!!」ギチュゥ、ニュルゥゥ~!

アルト「ハァ・・ハァ・・ヴァージェ、ガンバれぇぇ!!」

ヴァージェ「アルト・・赤ちゃん、産まれ・・フギュゥゥゥ~~!!」ズキッ、ギニュ、ニュルゥゥ!


ヴァージェ達の出産の時・・メリュジーヌが陣痛の痛みに耐えかね、らしくない声を上げていたところをヴァージェが手を繋ぎ、リードしていた・・

妖精騎士トリスタンの彼女なら絶対にやらない事を、ヴァージェは同じ母親になる者同士・・互いに応援しあい、子供達の出産に望んだ・・

ヴァージェの母としての勇志を見て、俺は俺の中で共有し・遮断していた陣痛の痛みを切り、ヴァージェと同じ痛みを感じつつ、俺はヴァージェ達を応援した・・

ヴァージェ達の夫として、子供達の父親として・・俺はヴァージェ達の事を沢山応援してあげた・・
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ジョルニとルージュ「オギャァァァ~~!!オギャァァァ~~!!」産声を上げる


ヴァージェ「・・・・・・・」ジョルニとルージュを抱きかかえる

ジョルニとルージュ「ンクッ、ンクッ・・」おっぱいを飲んでいる

ヴァージェ「ウフフフ・・♡」笑みを浮かべる


ジョルニとルージュが産まれ、ヴァージェは今までに無いほどの笑顔を見せてくれた・・

それはまるで天使のように・・聖母のように・・2人の俺とヴァージェとの赤ちゃんに向けて微笑みかけていた・・

ヴァージェはあの子達の母親になれたことに、先代では味わえないとびっきり素晴らしい幸せを感じていたはずだ・・

俺はヴァージェのあの笑った顔をこれからも見せて欲しい・・そのためなら、ヴァージェ達や子供達の為に俺の与えられる全てを捧げよう・・

俺は父親として出来る限りの事をしてあげようと、俺は心の中でそう誓った・・・


それなのに・・・!!

そして現在・・・大穴西:キャメロットが見える丘の上


バイコーン「ブルルゥゥ・・・」一旦止まる

アルト「・・・・・」丘の上からキャメロットの風景を見る


アルト「(女王モルガンは卑怯にも・・本来、FGO本編に存在しないはずの妖精騎士アグラヴェインと妖精騎士モードレッドを送り出し・・

 2人の妖精騎士は、シータ達の世界を滅茶苦茶に荒らし、バーゲストとメリュジーヌを傷つけ、子供達を怖がらせ、ヴァージェを攫っていった・・

 モルガンと2人の妖精騎士達は、罪もないMii達と俺たちからヴァージェと家族の幸せを奪い去っていったんだ・・・)」


「(俺はヴァージェと家族の幸せを奪ったモルガンを許さない・・!!

 ヴァージェを連れ戻し、ヴァージェから子供達を引き剥がしたモルガン達を・・俺が許さない!!

 モルガン・ル・フェ。お前が俺たちの幸せを奪うというなら・・俺はお前から全てを奪ってやる!!

 お前を倒し・・ヴァージェを奪い返し・・お前が座っていた玉座を俺がもらってくれる!!

 そして俺は、モルガンが出来なかった事を、俺が引き継いでやる・・。

 俺の強くなった3つの力と新たに加わった知恵と力を使いこなし・・俺はモルガンを倒す!!)」


アルト「やってやる・・。モルガンを倒し、この妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェを本当の意味で救い、全てを変える・・。」

アルト「この妖精國を救い、全てが変わる夜明けこそ・・・・この今だ!!」

バシンッ!パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(キャメロットへ向けて、再びバイコーンを走らせる)


ピカァァァン・・!!(日の出が妖精國の大地に降り注ぐ)
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アルトは突き進む・・。妖精國の支配者である女王モルガンが待つ居城『罪都:キャメロット』に向かって・・。

今のアルトの胸の内にあるのは、妖精國を支配するこの異聞と言えるブリテンの女王『モルガン』を倒し、この世界を変えるという目的を叶えるだけではない・・

アルトの大事な妻であるヴァージェ(バーヴァン・シー)を救う為に・・家族の笑顔を取り戻す為に・・

怒りに燃えるアルトはただ、自身の力をフル活用し・・バイコーンを走らせ、キャメロットに向かって突き進んでいった・・


夜が明け、空が黄昏の空になっていくキャメロットの朝の中・・

アルトは1人・・愛する者を救い、妖精國を真の意味で救う為の戦いの火蓋が切って落とされた・・・

キャメロットへの道:検問所


女王軍・兵士1「ハァ・・・妖精騎士トリスタンの拷問が見られなくて残念だなぁ・・。」

女王軍・兵士2「したかがないだろ?ここの警備を俺たちが任されているのだから・・。」

女王軍・兵士1「別世界からの降臨者と駆け落ちし・・女王陛下に逆らった罪で妖精騎士の名は剥奪。今日が大使と官司達を集めた『公開尋問』だとよぉ・・。」

女王軍・兵士1「女王陛下の前でとてもキツいお仕置きを受け、彼女が隠している事全てを洗いざらい聞き出すという妖精騎士アグラヴェイン様のお考えだと言う事なのだが・・」

女王軍・兵士1「お仕置きの内容がとてもじゃないほど酷くて、今にも処刑されるんじゃないかのレベルらしいんだよねぇ・・」

女王軍・兵士2「それに何の問題が?ブリテン一の嫌われ者に相応しい末路だろう。今まで散々妖精を殺してきたんだ。」

女王軍・兵士2「殺す気があるなら、俺も一緒にやらせてほしいところなんだが・・」

女王軍・兵士1「これも妖精騎士アグラヴェイン様の決定事項だからな。あの方には、何かお考えがあってのことだ・・」

女王軍・兵士1「バーゲストやメリュジーヌ達に深手を負わされた鬱憤を、今回の公開拷問で晴らそうとしているんだ。」

女王軍・兵士2「ふっ、違いない。なんにせよ、妖精騎士モードレッド様を除けば・・これで陛下も以前の陛下に、」


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(バイコーンが走ってくる)

女王軍・兵士1「なんだ・・?」走っているバイコーンを見て

女王軍・兵士2「止まれ!!今ここらは非常警戒宣言により、一度検問を・・・」


バイコーン「ヒヒィィ~~ン!!」ピョォォォ~~ン!!(検問の柵を跳び越える)

アルト「・・・・・・・」

アルトを乗せたバイコーンはヒール(回復&強化)で脚力が上がった足で検問の柵を軽く跳び越えていった・・


女王軍・兵士1「い、今の見たか!?あれは手配書にあった・・」

女王軍・兵士2「『三澤亮太』だ・・。奴がキャメロットに向かったのなら・・」

女王軍・兵士1「不味い!!すぐに刑法の笛を・・・」笛を取り出すが・・


カランコロン・・ブシュゥゥ~~!!(発煙筒から煙が出る)

女王軍・兵士1「なんだ!?どっから落ちてきて・・・ウグゥゥ~~!?」ゴビュゥゥ~~!!(吐血をする)

女王軍・兵士2「ごふぅぁぁぁ~~・・・」ドサッ!(吐血をし、倒れる)

検問所にいた女王軍の兵士達は、発煙筒に含まれていた毒ガスにより、血を吐いて倒れてしまった。


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(キャメロットへ突き進むバイコーン)

アルト「・・・・・・・・・・」前を向いて走っている
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キャメロット:一般住民居住街


土の氏族の住民「ふぁぁぁ・・・今日も朝が来たなぁ・・・」窓から顔を出す

風の氏族の住民「んんっ?あれは・・・」窓から遠くから見る


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(キャメロットへ突き進むバイコーンとアルト)

風の氏族の住民「あれは!!三澤亮太だぁぁ~~!?」

土の氏族の住民「あわわわ・・・み・みんな、家の中へ隠れろ!!三澤亮太に殺されるぅぅ!!」バタン!(窓を閉める)


アルト「・・・・・・・・・・」前を向いて走っている

バイコーンに乗ったアルトは、キャメロット内部の都市部に向かって突き進んでいく・・

アルト「~~~~(ヒール(改悪))!!」キィィン!女王軍・兵士達に触れながら)

女王軍・兵士達1「な、なん・・・グハァァァ~~~!?」ガシュゥゥン!(内部から爆発する)

アルト「ハァァァ!!」ジャキジャキン!!(剣を振りかざす)

女王軍・兵士達2「ぐわぁぁぁ~~~!?」ガシュガシュッ!!(首を切られる)


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(都市部市場を突っ切る)

キャメロットの住民達「うぁぁぁ~~~!!キャァァ~~~!!」バタバタバタ!!(アルトから逃げる)

アルト「ドケドケドケェェ~~!!」パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(市場内を突っ切る)

女王軍・兵士達3「追えぇぇ~~!追うんだ!!」回り道で追いかける


アルトは次々来る敵をなぎ払い、キャメロット正門に向けてバイコーンを走らせる
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キャメロット:正門前


女王軍・弓兵長「弓を構え!奴を蜂の巣にしてやるんだ!!」命令する

女王軍・弓兵達「ーーーーーー!!」ぐぐぐぅぅ~~!!(弓を引く)

女王軍・兵士1「まだ撃つなよ・・?もう少し引きつけるんだ・・。」構える


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(バイコーンが正門に近づいてくる)

女王軍・弓兵長「今だ、放テェェ~~!!」

女王軍・弓兵達「ーーーーーー!!」ピュンッ、バババババ!!(矢を放つ)

アルト「!!!!」ギュウイィィン、ガキガキガキキン!!(バリアで矢を防御する)

女王軍・弓兵長「か・壁を作って防いだだと・・、奴は魔術師なのか・・!?」驚愕する


騎士マックール「ここは我が引き受ける!!」ダダッ!(前に出る)

女王軍・弓兵長「騎士マックール殿!?」

アルト「・・・・(来るか!)」ギュウイィィン!(バリアを固める)

騎士マックール「テリャァァァ~~!!」ジャキン!(ハルバートの刃を振るう)


ガキン・・パリィィン!!ジャクゥゥン!!(バリアを割り、バイコーンの首を切り落とす)

バイコーン「ーーーーーー」ブシュゥゥ~~!!(首を切られ、絶命する)

アルト「!!!?(ザ・ワールド!!)」ギュウゥゥン!!(ハルバードが首に来る直前で時を止める)

騎士マックール「」ピタッ!(時が止まる)

アルト「バリア破りの能力かぁ・・時を止めないと避けられなかった・・」


死体となったバイコーン「」時が止まってる

アルト「(バイコーン、よく頑張ってくれた・・お前の分まで俺は生きるよ・・。」バイコーンに念仏を唱えながら


アルト「!!!!」ピョォォン!!(バイコーンの背を踏み台に飛ぶ)

アルト「(そして時は動き出す)」ギュゥゥゥゥ!!

ブシュゥゥ~~!!ドサッ、バサッ、グシャリ・・(バイコーンの死体が倒れる)


騎士マックール「フフフン、見たか!我が防御破りの妖精術を・・」

アルト「ーーーーーヒール(改悪)!!」キィィン!(飛びながらヒール(改悪を放つ))

騎士マックール「ぐほぁぁぁぁ~~~!?」ぶしゅぅぅ~~!!(内部破裂する)

アルト「ーーーーーー!!」ヒュゥゥゥン!!(空中を飛びながら、正門に近づく)

女王軍・弓兵長「イィィ・・放て!!とにかく矢を放つんだ!!」

女王軍・弓兵達「ーーーーーー!!」ピュンッ、バババババ!!(矢を放つ)

アルト「!!!!」ギュウイィィン、ガキガキガキキン!!(バリアで矢を防御する)


アルト「ーーーーー(ヒール(改悪)!!)」スタッ、ヒュン!キィィン!(着地し、凄い速さでヒール(改悪)をかける)

女王軍・弓兵達「ごわぁぁぁ~~~!?」パチンッ、ぶしゅぅぅ~~!!(破裂する)

女王軍・弓兵長「ヒィィィ!?」腰を抜かす


アルト「・・・・・」正門前に立つ

女王軍・弓兵長「どうするつもりだ?正門は完璧なロックがしてある。お前など、何をしたところで通る事など・・」

アルト「知ってるよ。確か妖精國の城壁って、門以外出入りが出来ない掟を持つ魔法の壁だと聞いてたが、掟で入れないというのなら・・」ゴソゴソゴソ・・(バックの中身を取り出す)

ゴソゴソゴソ・・シャキン!(バックから歪な形をした短剣を取り出す)


アルト「(掟で門が開かないとなれば、その掟をぶち破るだけだ!!)破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)!!」ジャキン!!(門に短剣を突き刺す)

ビキィィン、バリバリバリィィィ~~~!!(正門の結界が砕け散る)

アルト「ハァァァァ~~~(ヒール(腕力強化))!!」ドコォォォ~~ン!!(門をぶっ叩く)

ゴォォォォ~~ン、バキボキベキッ!!(門の金具が壊れ始め・・)


女王軍・弓兵長「えぇぇぇ~~~!?」更に驚く

アルト「・・・脆いな。」

グォォォォォ~~~~ン・・・・(キャメロット正門の扉が後ろに倒れる)
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キャメロット:正門前(内部)


グォォォォォ~~~~ン・・・・(正門の扉が倒れてくる)

女王軍・兵士「うわぁぁぁ~~~~~!?」

女王軍・兵士達「逃げろぉぉ~~~!!」逃げる

ドシィィ~~ン!!グシャァァン!!(門が倒れ、一部の兵士達が押しつぶされる)


アルト「ヤァァァ~~~!!」タタタタタタッ!!(前へ突き進む)

女王軍・兵士達「ぅぅぅ・・・」ガクガクガク・・(アルトに怯える)

騎士メルディック「怯むな!!かかれぇぇ~~!!」

女王軍・兵士達「オッ・・オォォォ~~!!」アルトに襲いかかる


女王軍・兵士達はアルトに怯えながらも、女王軍の兵士としてアルトを前に立ちはだかった・・

アルト「(ヒール(模倣)・・・)トレース、オン!!」キィィン、シャキン!!(両手から剣を生成する)

女王軍・兵士達「やぁぁぁ~~!!」襲いかかる

アルト「はぁぁっ!!」ジャキン!ジャクン!(敵を斬りつける)

女王軍・兵士達「ぐわぁぁ~~!!」ジャクン、ブシュゥゥ~~!!(切り裂かれる)


アルト「(ヒールによる魔法は、ただ回復したり・破裂させたりするだけじゃない。このようにヒール(模倣)で技能をコピーしたり、使うことも出来るようになった・・)」

アルト「(さっきの技は、シータ達の世界にいたカルデアのエミヤさんから得た技能から剣と槍を生成する力。確か『無限の剣製』だったなぁ・・)」

アルト「(エミヤには悪いけど、これもヴァージェを救い出すためだ・・使わせてもらうよ!!)」ジャキン!(剣を生成する)


アルト「ハァァァァ!!」ビュン!ジャキジャキィィン!!(女王軍・兵士達をなぎ払う)

女王軍・兵士達「ぐわぁぁぁ~~~!?」ガシュゥゥ~~!!(アルトの剣に切り裂かれる)

アルト「・・・・・・!!」タタタタタッ!!(キャメロット城に向かって走る)

騎士メルディック「ま、待て!!」追いかけようとするが・・


ヒュゥゥ~~ン・・(風が吹く)

騎士メルディック「風の報せか。・・・なにぃぃ!?三澤亮太への攻撃を中止せよだと!?」

女王軍・兵士1「中止って・・一体どういう意味ですか!?」

騎士メルディック「わからん・・。モルガン陛下からの命令とはいえ、このような・・!?」

騎士メルディック「まさか・・陛下自らが、三澤亮太に挑むとでも!?」

女王軍・弓兵長「陛下は今、玉座の間で行われてる『公開拷問』の真っ最中でありまして・・もしや!?」

騎士メルディック「あぁ・・。『公開拷問』こそ、あの三澤亮太をおびき寄せる為の手段であり・・バーヴァン・シーはその餌。」

騎士メルディック「陛下は玉座の間で、三澤亮太と一騎打ちを仕掛けようとしているのでは?」

女王軍・弓兵長「まさか・・あの化け物じみた三澤亮太のあの強さなら、妖精騎士アグラヴェイン様やモルガン陛下出なければ倒せないと言いますが・・」

騎士メルディック「モルガン陛下は何をお考えで三澤亮太を・・・」

突然のモルガン陛下の通達に女王軍の兵士達は困惑し、立ち尽くすのであった・・
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キャメロット:城下町


アルト「・・・・(追っ手が来なくなった?・・いや、モルガンが俺を呼んでいるのか・・)」

アルト「(だとしても俺は、全力でモルガンを打ち倒し・・ヴァージェを助け、この妖精國の玉座を手に入れる!!)」

アルト「(待ってろよヴァージェ、今から助けてやるからな!!)」

アルトは全速力の駆け足で、モルガンがいるキャメロット王城へ向かって走り続けるのであった・・


謎の女騎士「・・・・・(あの人間・・単身であの女王軍をなぎ倒す力を持つとはなぁ?)。」

謎の女騎士→カイニス「(ベリル・ガットを回収しに来たつもりだったが・・とんだ棚からぼた餅が来るとはなぁ~~。)」

カイニス「ま、精々・・お手並み拝見といたしますかぁ?」ヒュン!(王城に飛んでいく)


カイニスと名乗る謎の騎士はアルトの戦いを見て興味を持ったのか、その騎士もまた・・モルガンがいる王城へと進んでいくのであった・・

ついにアルト・オルラント(三澤亮太)は、モルガンとの決戦へ・・

アルトは無事にヴァージェ(バーヴァン・シー)を救い出すことが出来るのか!?

第26節:決別
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キャメロット王城:玉座の間


バシッ!バシンッ!バシッ、バシッ、バシッ、バシンッ!(鞭が叩かれる音)


妖精騎士アグラヴェイン「!!!!!」バシッ、バシッ、バシッ、バシンッ!(普通の鞭でヴァージェを叩きつける)

ヴァージェ「ガウッ!グゥッ、ッツゥゥ・・」ヒリヒリ、ガシャン・・(拘束され、鞭による傷が多く目立つ)

モルガン「・・・・・・」それを玉座から見ている


玉座に集まった妖精達1「良いぞぉぉ~やれやれぇぇ!!」

玉座に集まった妖精達2「アグラヴェイン様、もっとやっちゃってくださいませ!!」

玉座に集まった妖精達3「裏切り者の下級妖精なんてぶっ殺せぇぇ!!」

玉座の間では今、拷問と思わしき扱いでバーヴァン・シー(ヴァージェ)を痛めつける『公開拷問』の真っ最中であった・・


ベリル「・・レディ・スピンネル・・。」その様子を見ている

妖精騎士モードレッド「アッハハハハハハ、見ろよ?最高のショーだと思わないか?」

ブルーナ「えぇそうね?あの100年前、ダーリントンが滅んだ原因であるバーヴァン・シーがあのような惨めな姿になるなんてねぇ~~?」

妖精騎士モードレッド「ハハハ・・だろうな?見に来た甲斐があったってモノだな・・。」ゴクッゴクッゴクッ・・(薬草が入った水を飲む)

妖精騎士モードレッド「くぅぅ~~苦い!!療養中とはいえ、こんな苦い薬を飲まされるとは・・赤ちゃんの血が飲みてぇぐらいだよ・・。」ムカムカ・・

ブルーナ「モルガン陛下に飲めと言われているんでしょ?これ飲まないと、貴方が負った傷が治らないと言ってましたし・・」

妖精騎士モードレッド「だけどよぉ・・?あたしを生かす必要なんて、あいつには塵一つも無いはずだろ?」

ブルーナ「貴方の身体にある『鎖型の術式』が壊れていない以上・・貴方は利用価値があるんだと、モルガン陛下はお考えなのでしょうね?」

妖精騎士モードレッド「ブルーナ・・随分と偉そうな態度を取るようになってきてるじゃないのか?あたしが大怪我をして動けないことを良い事によぉぉ・・?」ムカムカ・・

ブルーナ「オーロラの告発とバーヴァン・シーやガレスのような女王に反旗を持つ妖精の逮捕への貢献が大いに伝わり、陛下から直に勲章をもらったのですからね!」

ブルーナ「これを見終わったら、陛下に私の新しい風の氏族長就任の申請を申し込もうと思っているのよ?」

妖精騎士モードレッド「“自分が他の妖精を見下すぐらいの権力を得る”為なら、何でもやらかそうとするのがあんたの目的だからねぇ・・」

妖精騎士モードレッド「権力が欲しいならいっそ、女王をこうバッサバッサと殺っちゃえばいいって・・っ痛てててぇ・・」傷口を押さえる

ブルーナ「無理しないでくださいませ、モードレッド様?モルガン陛下は2000年以上もこの妖精國を統治されているお方・・安易に挑むものではありませんよ?」

ブルーナ「私が女王になれない以上、せめて氏族の長に成り上がろうと言うのが、私に出来る唯一の目的ですからね?」

妖精騎士モードレッド「フン!シャレがわからねえってものだなぁ・・『妖精』って言うものはなぁ・・。」

ブルーナと妖精騎士モードレッドは、ベリルの隣でそう言いながら、ヴァージェが痛めつけられている所をじっくりと見ていた・・


妖精騎士アグラヴェイン「フンッ!フゥッ!フンッ!」バシッ、バシッ、バシッ、バシンッ!

妖精騎士アグラヴェイン「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」一旦、手を休める

ヴァージェ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」鞭による傷だらけ

モルガン「いい加減に白状したらどうなんだ、バーヴァン・シー。他に何を隠しているんだ・・・?」

ヴァージェ「何もないわ、お母様・・。アルトの妻であること以外、何も話す事は無いわ・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「いいえ・・貴方は歪みの岬のドアの向こうの世界を知っているはずよ?あの世界は一体、何なんだ?」

ヴァージェ「・・・・・・・」沈黙

妖精騎士アグラヴェイン「あの世界で貴方たちは一体、何をしていたのか・・言いなさい!!」バシンッ!!(鞭を打つ)

ヴァージェ「グゥゥゥ・・・・」ズキズキッ・・(鞭打ちのあとがうずく)


ゴォォン、ゴォォン、ゴォォン・・・・(玉座の間の扉から音が鳴る)

モルガン「・・・んっ?」扉を見る

玉座に集まった妖精達1「な、なんだ!?」扉を見る

妖精騎士モードレッド「今度は一体何だぁぁ~~?」扉を見る

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・(来たか。)」扉を見る

ドゴォォォ~~ン!!(扉が破壊される)


アルト「・・・・・・」辺りを見わたす

玉座に集まった妖精達2「わぁぁぁ~~きゃぁぁぁ~~!?」慌てふためく

玉座に集まった妖精達3「三澤亮太だぁ!?何でこんな場所に・・・」

玉座に集まった妖精達1「衛兵!衛兵は何をしている!?」


ブルーナ「りょ、亮太君!?これはヤバいわぁ・・・」妖精騎士モードレッド後ろに隠れる

妖精騎士モードレッド「なんだ、あいつとは知り合いだったのか・・?」

ブルーナ「知ってるも何も・・今、私が亮太君に見られるのは不味いわ・・。モードレッド様、私の影の中に隠して!!」

妖精騎士モードレッド「はぁ?自分からあたしの影に入りたいなんて、都合が良すぎるぞ?」

ブルーナ「良いから早く!!」

妖精騎士モードレッド「ったく、仕方がねぇなぁ~・・」グォォォ~ン・・(ブルーナを影の中へ隠す)

ブルーナ「サンキュー!」グワンッ!(影の中へ隠れる)

妖精騎士モードレッド「ハァ・・・」呆れ顔


アルト「・・・!?ヴァージェ!!」傷だらけで拘束されているヴァージェを見て・・

ヴァージェ「ア・・アルトォォ、来てくれたのね・・?」ズキズキズキッ・・

アルト「!!?。・・・テメェ、よくもヴァージェをここまで痛い目に遭わせやがって!!」激怒する

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」

モルガン「・・・(あやつが・・アグラヴェインやバーヴァン・シーが言ってた人間の男・・『三澤亮太』か。)」

書記官イットリー「平伏せよ。献上せよ。礼拝せよ。従属せよ。」

書記官イットリー「玉座に来られし者は息を止めよ。玉座に集いし30の大使、100の官司達は口を閉じよ。」

書記官イットリー「疆界を拡げる王。妖精國を築きし王。モルガン女王陛下の御前である。モルガン女王陛下の・・」

アルト「そんなのわかっている・・。この妖精國の支配者で、俺の妻であるヴァージェを攫った卑怯者の妖精だと言うことをな?」

書記官イットリー「なっ!?陛下の前でそんな無粋なことを!!」ガシィィン!(武器を構える)

モルガン「静めよ。このまま三澤亮太の好きにせよ・・。」

書記官イットリー「し、しかし・・・」

モルガン「これは命令だ。大使と官司、及びこの場にいる兵士は一切の発言と攻撃行動を禁じる。」

モルガン「この場で言葉を交える資格のある者は・・私と、三澤亮太、バーヴァン・シー、2人の妖精騎士らのみとする・・。」


ザワザワザワザワ・・・

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・ふん。」ビィィン!ギギギギィィ~!!(ヴァージェを拘束する張りつけ台を動かす)

ヴァージェ「アルト・・・・」ギィィィ~!(貼り付けのまま、移動される)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・。」自身も端に下がる

妖精騎士モードレッド「(あいつが三澤亮太・・。元・妖精騎士達の夫になった平行世界から来た男であり、あの子らの父親かぁ・・。)」その場から見る


モルガン「お前が三澤亮太だな?『別世界から来た降臨者(フォーリナー)』・・汎人類史でも他の異聞帯でもない、全く別の平行世界から来た人間の男か。」

アルト(三澤亮太)「あぁそうだ・・。三澤亮太という男は俺の事だ!」

モルガン「そうか、お前がこの妖精國でしでかした事は把握している・・」

モルガン「『ソールズベリーでの盗難と予言の子の誤報騒ぎ』に『グロスターの火災事件』、『北の地の怪獣騒ぎ』に『エディンバラ地獄変』・・」

モルガン「それと『偽の遺体による元・妖精騎士達の偽装工作』に『元・妖精騎士達の離反を促す行為の数々』・・その全てをな?」

アルト「!?(ソールズベリーと白雪姫作戦は心当たりがあるが、エディンバラの事は聞いたことがない・・。また誰かが俺に罪を被せたか!!)」

モルガン「お前が私の妖精國に仇なし、我が軍の戦力であった妖精騎士達をお前の所有物にした事。お前のこの行いは万死に値する。」

ヴァージェ「所有物なんかじゃない!結婚したのよ!!私とバーゲスト、メリュジーヌはアルトの事を心から愛している!愛しているから、私達はアルトと共に生きることを選んだの!!」

モルガン「バーヴァン・シー、貴方の言い分けなど聞く耳も持たん。私の元を離れるとなれば、それは妖精國を裏切るような事だ。」


アルト「モルガン。俺は少なくても妖精達を虐げて、人間達を縛り上げて、税収した大量の魔力で汎人類史を滅ぼすようなあんたのやり方を、俺は間違っていると思っているが、何よりも・・。」

アルト「俺とヴァージェ達が掴んだ幸せを・・そこにいる新たに派遣した妖精騎士2人にぶち壊された挙げ句に・・」

アルト「今、目の前で俺の妻であるヴァージェを鞭で叩いて拷問していた事を・・俺は絶対に許さない!!」

ヴァージェ「アルト・・・♡」ウルウルウル・・

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」ぐぐぐっ・・

妖精騎士モードレッド「・・・・・フンッ!」ギギギィィ・・


モルガン「そうか・・お前はお前で私から妖精國を奪って、妻であるバーヴァン・シー、バーゲストとメリュジーヌの敵を取ろうと言うのか?」

アルト「あぁそうだ!俺は俺の持てる全ての力を使い、俺の手で妖精國を変えるために・・」

アルト「女王モルガン・・お前を、倒す!!」ジャキン!(剣を構える)

モルガン「成る程、お前は『予言の子』でもないただの反逆者であり侵略者と見ていたが・・ここに来る際、多くの我が軍をなぎ払ったんだろ?」

アルト「あぁ・・。少し苦労はしたけどなぁ?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
キャメロット:廊下


女王軍・兵士達の死体「」ドォォン!!(血まみれになった死んでいる)

玉座の間に行く途中、アルトは城の中にいた女王軍・兵士達を大勢倒し、廊下を赤い血で染め上げていた・・

再び玉座の前・・・


妖精騎士アグラヴェイン「女王陛下・・ここはこの私が相手を致します。」前に出ようとする

モルガン「アグラヴェイン、お前は手を出すな。三澤亮太は・・私が始末を付ける。」ガタッ!(玉座から立ち上がる)

妖精騎士アグラヴェイン「!!」


ザワザワザワザワ・・・

玉座に集まった妖精達1「(陛下自らがあのような人間と一騎打ちを!?)」

玉座に集まった妖精達2「(確かに陛下なら、あの摩訶不思議な術を使う異界の降臨者を打ち倒せると思いますが・・)」

玉座に集まった妖精達3「(危険すぎる!!万が一、負けるようなことがありましたら・・・)」

書記官イットリー「下がれ官司どもよ。壁に下がり平伏せよ。涙して礼賛せよ。女王陛下の出陣である。これより、女王陛下の戦場である。」

モルガン「その通りだ。道化ども、死にたくないなら下がって跪いてろ。」カッカッカッカッ・・(玉座の前の段差を降りる)

玉座に集まった妖精達「は、ははぁぁ~~・・・」壁にベットリと下がり始める

モルガンが玉座から降り始め、アルトが立っている床に足を踏み入れる


アルト「奇遇だな・・あんたなら、その玉座に座ったまま戦うと思っていたが・・・」

モルガン「2000年ぶりであるが・・お前には、私も本気の力で相手をしてやろう。だが初手で積みにならぬよう、多少は気遣うがな?」

アルト「気遣いは結構だ。全力のお前で掛かってこい!」ジャキン!(剣を構える)

モルガン「そうか・・なら、お望み通りに・・・」ガキィィン!(槍を構える)


アルト「・・・・・・・・」ドーン!(にらみつける)

モルガン「・・・・・・・・」ドーン!(にらみつける)

ヴァージェ「アルト・・・」ジャリジャリン・・(高速器具をゆらす)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・」2人を見つめる

妖精騎士モードレッドとベリル「・・・・・・」様子を見ている

ブルーナ「・・・・・・」影から見ている

玉座に集まった妖精達「・・・・・・・」跪いている


アルトとモルガン。お互いに戦う体勢を整え始め、互いの顔をにらみ合わせてた・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アルト「・・・うわぁぁぁぁ~~~~!!」タッタッタッタッタッ!!(最初に前に出る)

モルガン「・・・・・!!」ジャキン!(攻撃する態勢を取る)


アルトは剣を構え、そのまま突進するかのようにモルガンめがけて走り出していた・・

アルト「(ザ・ワールド・・時よ、止まれ!!)」ギュウゥゥン!!


モルガン「」ピタッ!(時が止まる)

アルト「!!!!」タタタタタッ!!(そのままモルガンに近づき・・)


アルト「ヒール(改悪&略奪)!!!」キィィン!(モルガンの腹部に触れながら・・)

アルト「(よし・・これで5秒後にモルガンの身体はお陀仏だ。そしてモルガンの魔力と能力を奪えれば、これで・・)」

モルガン「!!!」ギロッ!!(瞳がアルトを見通す)

アルト「!!?」シュッ!(すぐに離れる)


ギュゥゥゥゥ!!(時が動き出す)

モルガン「グゥゥゥ!?ぐはぁぁぁ!?」ブシャァァン!!(身体が破裂する)

妖精騎士アグラヴェイン「モルガン陛下!!?」驚く

玉座に集まった妖精達「モルガン陛下が破裂したぁぁ!?」わぁぁぁ~~きゃぁぁぁ~~!?

ヴァージェ「お母様・・・」


アルト「ハァ・・ハァ・・(何だったんだ・・あの眼は?時が止まっていたのに、一瞬だけ眼が動いたような・・・)」

モルガン「一瞬だけ時が止まってたって?」ヒュン!(アルトの後ろに立つ)

アルト「!!!?。ヒール(改悪)!!」キィィン!(近距離からヒール(改悪)をかける)

スタスタッ!(モルガンから離れるアルト)


ギュゥゥン!!(モルガンにヒール(改悪)が施されるが・・)

モルガン「ぐふぅぅ!?」ブシャッ!(吐血する)

今度はモルガンの身体が破裂せず、吐血しただけで終わった・・


アルト「なんでだ!!?。お前は確かに俺の技で破裂したんじゃ・・」

モルガン「あれか?・・あれはお前が近づく前に用意した分身・・私の囮に過ぎない・・」

アルト「アレが囮だと!?じゃあ、さっきのヒール(改悪)が聞いてないのは・・」

モルガン「お前の技は見切った・・。囮が破裂したのは、刻の停止の際に私に触れて、劣壊の術を施したからだろ?」

アルト「!?。(時が止まっていたことを把握してたと言う事は、まさかあの眼は・・)」

モルガン「私はあの劣壊の術から身を守るために、予備の内臓神経と反対魔術をかけておいたのだ。急だったが、吐血で済んだ。」

アルト「くぅぅ・・・(あの眼はやはり・・『止まっている時間から俺の事を見ていた』眼だったんだ・・。)」


モルガン「どうした?もう終わりなのか・・?」

アルト「っつぅぅ・・・」ガチャッ!(剣を構え続ける)

モルガン「ならば・・今度は私が仕掛ける番だ。」キィィィン!(魔力を溜める)

モルガン「フンッ。」ヒュイッ!(黒い剣を振るう)

アルト「!?」シュシュッ!(その場を離れる)

キュゥゥン、ジャキン!(斬撃の衝撃波が走る)


アルト「(今のは衝撃波か!?当たったら大変だな・・)」

モルガン「モルゴース・・」キュゥゥン・・ドバァァァ!!(斧状の武器で漆黒の波を放つ)

アルト「くぅぅぅぅ!!」ギィィィン!!ドバァァン!!(バリアで波を防ぐ)

モルガン「貫きなさい・・」キィィン、ジャキン!(空間を突く)

ギュゥゥゥン・・ジャキン!!(バリアの内側の空間が歪む)


ヴァージェ「アルト、お腹の所!!」

アルト「!!?。ザ・ワールド!!」ギュゥゥゥン!!

ピタッ!(槍状の刃が空間から出るちょっとで時が止まる)

モルガン「」ピタッ!(時が止まる)

アルト「よし・・なら、持ってる剣で両手を切り落とせば・・」タタッ!(その場を離れながら)


モルガン「(タイムロック。)」ギュゥゥゥン!!

モルガン「・・・・・」スタスタスタッ・・(横に歩き出す)

アルト「な、なんだと!?」驚く

モルガン「アコーロン・・」シュゥゥゥ~~!!(杖を掲げる)

アルト「グォォッ!?」ギュォォォン・・(魔力を吸い取られる)

モルガン「フンッ!」ビュゥゥン、バシン!!(近づいて打撃攻撃)

アルト「ぐあぁぁ!?」飛ばされる

アルト「あぁぁぁ」ピタッ!(時が止まる)

槍状の刃の部分ある場所でアルトの時が止まってしまい・・


ギュゥゥゥゥ!!(そして時は動き出す)

グサッ!(アルトの脇腹に槍が刺さる)

アルト「ガハァッ!?」刺される

ヴァージェ「アルト!?」

ドサッ!(アルトが床に倒れる)

アルト「何故だ・・?何故モルガンが時間停止の中を動いて・・」

モルガン「時間停止の魔術だ。この術でお前が止めた時間の中に干渉しただけだ・・。」

アルト「くぅ・・妖精國の女王にして魔女と言えるぐらいの力を持っているだけはあるな・・。」

モルガン「当然だ。出なければ、この妖精國から厄災を守っていないわ・・。」

アルト「つぅぅ・・・」


キィィィン、ピカァァン!!(傷が治る)

アルト「(よし、オートヒールが効いている!なんとかしてモルガンにダメージを与えないと・・)」隙を伺う

モルガン「(自動で回復する魔術か?私の囮から得た魔力を使っての回復だな・・?ならば・・)」キィィン!(魔方陣を繰り出し・・)


ギィィン!!シュバババババン!!(モルガンの分身を5人繰り出す)

アルト「!!?(分身しただと・・しかも一度に5人と来たか!?)」驚愕する

モルガン「どうやら・・お前の魔力が続く限り、その自動回復は止まらないらしいな?」

アルト「!?。(オートヒールも見破られた!?)」

モルガン「ならば遠慮無く・・お前の魔力が尽きるまで、我が分身達でお前を痛めつけるとしよう・・」フッ!(片手を振る)

モルガン(分身)達「!!!!!」バババッ!!(一斉に襲いかかる)

アルト「!!?」ギュゥゥン!!(バリアを円上にかける)


モルガン(分身達)「はぁッ!!」ガシンッ!(空間に槍を突く)

ギュゥゥン、グササァッ!!(アルトの身体の至る所を刺す)

アルト「グァァァァ~~!?」ギュゥゥン・・(バリアが解除される)

モルガン(分身)達「!!!!」ドドドドドォォォ!!


グサグサグサッ!ボゴボゴボゴォォ!!(槍突きと踏みつけを同時にするモルガン(分身)達)


玉座に集まった妖精達1「なはははは!!異界の降臨者め、モルガン陛下のお力を思い知ったか!!」

玉座に集まった妖精達2「喚け!叫べ!異界から来た者であれ、所詮は人間・・俺たちにその悲鳴を見せてくれよぉぉ?」

玉座に集まった妖精達3「陛下、もっとやっちゃってください!!もっと彼を痛めつけてくださいませ!!」

壁についている大使と官司達は壁に張り付きながらゲラゲラとアルトが攻撃されているところを笑っていた・・


妖精騎士モードレッド「ありゃまぁ・・。これは『リンチ』だな、これは?」ゴクゴクゴク・・(飲み薬を飲みながら・・)

ブルーナ「えぇそうね・・・」影から覗いてみてる


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・。」その様子をただ見てる

ヴァージェ「アルトォォ~~!!」涙を流す

ヴァージェ「アァ・・やめて・・!!お母様、もうやめて!!アルトをこれ以上いじめないで!!」ガシャガシャン・・

モルガン「・・・・・・・」プイ。(ヴァージェの事を無視する)

妖精騎士アグラヴェイン「無駄よ。もう貴方の事など、既に愛想を尽かしているのよ?貴方が三澤亮太(アルト・オルラント)と駆け落ちし、私が行なった仕打ちをされた時点でね。」

ヴァージェ「そ、そんなぁぁ・・・」

玉座に集まった妖精達1「やれやれぇぇ~~!!あの人間を殺し終えたら、あのクソ妖精の続きと行こうぜぇ!!」

玉座に集まった妖精達2「そうだな!あの男と一緒にすり潰して、バラバラにその遺体を別々にまき散らすのも良いかもなぁ~~?ハハハハハ!!」ゲラゲラと笑う

ヴァージェ「あぁ・・あぁぁぁ~~!?」涙を流す


ヴァージェ「(嫌・・嫌だよぉ・・。私のアルトが・・愛しいアルトが殺されちゃう・・)」

ヴァージェ「(あの時もそう・・私がどうしようもないから、ダーリントンのみんなは死んじゃったの・・)」

ヴァージェ「(力も特技も無い私・・友達であるバーゲストもメリュジーヌもいない・・お母様に見捨てられた時点で何もない私・・)」

ヴァージェ「(そんな私を愛してくれたアルト・・私の為に助けに来たアルトが・・お母様に殺されちゃうよぉぉ・・!!)」

ヴァージェ「(ごめんなさい・・何もない私を助けるために、アルトが傷つくなんて・・私は・・・・)」


ヴァージェ「・・・・・・!?」キラァァン!(ヴァージェの赤い宝石の指輪が光る)

カレン(回想)「条件が狭い分、願いを叶える力はものすごく強く、このブリテンに掛かった呪いをはねのけ、愛する妻となる者の力をさらに強化し・その願いを叶える事が出来るのです。」

ヴァージェ「(そうだ・・。純恋愛の宝石は『愛する妻の力を強化させる』能力も兼ね備えていたんだ・・。)」

ヴァージェ「(あの時・・バーゲストがあの様な姿をしたのはきっと、純恋愛の宝石の力を使ったに違いないわ・・。)」ぐぐぅぅ!!(指輪のついた指に力を込める)

ヴァージェ「(バーゲストに出来るというなら、私にも出来る!!)」キィィ~~ン!!(指輪の宝石が光り出し・・)

モルガン(本体)「・・・・!?(バーヴァン・シー?一体何を・・?)」横を見る


ヴァージェ「(純恋愛の宝石よ・・私に力を!!)クゥッ・・ハァァァァ~~~~~~!!」ギィィィ~~ン!!(宝石と共にヴァージェの身体も光り出す)

妖精騎士アグラヴェイン「・・なに!?」眩しそうにする

ヴァージェ「ウグゥゥ・・・ヌワァァァァァ~~~~~!!」ビカァァァン!!ボロロン♪


ジャキュン!ジャキッ、ガシュッ、バシュッ、グサッ!!グサグサグサグサグサァァ!!(糸と多くの棘が拡散して攻撃してくる)

玉座に集まった妖精達「ギャァァァァ~~!?」グサグサ!!バシュシュン!!(棘と糸で惨殺される)

妖精騎士アグラヴェイン「くぅぅ!!」ビィィン!!(サイコキネシスで防ぐ)

モルガン(分身)達「!!?」グサグサグサリッ!!(ヴァージェの放った棘に刺される)

妖精騎士モードレッド「ヤバっ!!」シュシュッ!(玉座の後ろに隠れる)

ガキガキガキィィン!!(棘が床と壁に刺さっていく)


ガシャガシャ・・ズガガァァ~ン・・(土煙が舞う)

ヴァージェ「・・・ウゥゥ・・・・フゥ・・フゥ・・フゥ・・」カッカッカッ・・(土煙から出る)
https://fgo.news/wp/wp-content/uploads/2021/08/a2589f98f93c69cfe33873d46fb5a855.jpg

ヴァージェの姿は第3再臨と同じ姿となり・・力を使い、疲れている様子を見せている・・


アルト「グゥゥ・・・!?ヴァージェ・・?」全身傷だらけ

ヴァージェ「!?。アルトォォ!!」カッカッカッ!!(アルトの元へ急ぐ)

逃げ惑う妖精達1「ま、魔女だぁぁ~~!?魔女が怒り出したぞぉぉ!!」ワァァ~~キャァァ~~!!

逃げ惑う妖精達2「逃げろぉぉ~~!!魔女に殺されるぞぉぉ~~!!」スタタタタ~~!!(玉座の間から逃げ出す)

逃げ惑う妖精達「待って!!置いてかないでくれぇぇ~~!!」ダダダダダッ!!(玉座の間から逃げ出す)


妖精騎士モードレッド「・・・・・。」ひょこっ!(玉座の後ろから顔を出す)

ベリル「うわぁぁ・・これは酷いなぁ・・?」

ブルーナ「こんな力・・妖精騎士トリスタンの時はなかったわよ!?」小声でつぶやく


モルガン「っつぅぅ・・!?」辺りを見て・・

モルガン(分身)達「ーーーーーーーーー」グッチャリ・・ヒュゥゥン・・(全て消滅する)

モルガンが見た光景は、ヴァージェ(バーヴァン・シー)の棘と糸によって滅茶苦茶に壊され・・ここにいた大使と官司の妖精半分が死に絶え、半分が逃げ出した荒んだ光景だった・・・


書記官イットリー「陛下・・おけがはありませんか?」

モルガン「あぁ・・・(あの宝石の力なのか・・?あの力が、バーヴァン・シーの力を暴走させたのか?)」


ヴァージェ「アルト!!しっかりして、アルトォォ!?」ガタッ!(膝をついて、アルトを抱きしめる)

アルト「ゥゥゥ・・・ひ、ヒール(回復)・・・。」キィィィン!(身体を癒やす)

アルト「・・・助かったぞヴァージェ。あんな力を出して俺を助けるなんてね?」

ヴァージェ「ハァ・・♡良かった・・アルトが無事で良かった・・・」ウルウルウル・・(涙を流す)

アルト「ごめんなヴァージェ・・怖い思いをさせちゃって・・」スリスリ・・(頭をなでる)

ヴァージェ「良いの・・私、あの子達を守るためなら・・何でもするって、自分で約束したんだから・・」ポロポロ・・

アルト「ヴァージェ・・・」口を近づける


ヴァージェ「ンンッ♡チュゥ♡レロレロォォ・・♡」チュゥ♡チュウ♡(舌を絡ませる)

アルト「ンムッ♡・・チュゥ♡チュゥ・・♡」レロレロ♡チュウ♡(舌を絡ませる)

ちゅぅっ♡チュブゥゥ♡プハァ・・(ディープキスをし、愛を深める)


モルガン「・・・バーヴァン・シー、お前は・・・」青ざめる

ヴァージェ「・・・・・・」立ち上がる

アルト「・・・・・」立ち上がる


ヴァージェ「お母様・・・私、貴方に隠していたことが2つだけあるの・・。」

モルガン「隠している事だと・・?」

ヴァージェ「一つ目は・・今の私は、お母様に頼ることもないほどに私は強くなったの。バーゲストやメリュジーヌ、私の愛するアルトによってね・・」

アルト「そうだ!!バーゲストもメリュジーヌも、俺の妻達であり・・ヴァージェの一番の親友だ!!」

モルガン「・・・!?(バーヴァン・シーに友が・・それもバーゲストとメリュジーヌだと・・!?)」

ヴァージェ「それともう一つの隠していたこと・・・それは・・。」シュルシュルッ・・ボロン!(自身のおっぱいを見せる)


ヴァージェ「ッウゥ・・ンウゥゥゥ♡」ギュゥゥゥ・・ブシュゥゥ♡ピュゥゥゥ♡

ヴァージェは自分のおっぱいに刺激を与え・・モルガンの前で母乳を絞り出し、それを見せる

モルガン「それはなんだ・・?!お前の胸から出したモノはなんなんだ!?」青ざめる

ヴァージェ「わからないのは当然ね?この世界じゃ・・赤ちゃんなんて産まれないんだからね・・。」

アルト「ヴァージェ・・お前・・。」

モルガン「!?。どういうことなんだ・・・?」

ヴァージェ「私ね・・・アルトの赤ちゃんを産んだの・・。だから私・・お母様と同じ、アルトの赤ちゃんの『お母様』なの・・。」

モルガン「!!?」


ヴァージェ「アハハ・・お母様って言っても、私の方が血が繋がった本当のお母様なの・・。汎人類史で聞いたあのお母さんと同じなの・・」

モルガン「お前、何を言っているんだ・・!?。まさかお前・・赤ちゃんを産んだって!?」

ヴァージェ「えぇ・・。アルトの事を愛して、結婚して、抱き合って・・・私の中で出来た私の愛しい・・アルトと私の愛の結晶・・。」自分の子宮部分に触れる

ヴァージェ「その結晶がね・・この世界の外側にて、私のお腹の中で育って・・あそこで私は変わることが出来たの・・」子宮部分の所で手をハートの形にする

ヴァージェ「あの子が産まれる時・・お腹がとっても痛い思いをした・・。けれど、痛い思いをして、私の子供達にようやく会えた気持ちの方がとても嬉しかったわ・・♡」

モルガン「・・・・・・バーヴァン・シー。」ガタガタガタ・・

アルト「モルガン。あんたはもうヴァージェが産んだ子供達の『お祖母ちゃん』だ!本当にヴァージェを思っていたなら、あんたが妖精騎士アグラヴェイン達にさせたことはなんだ!?」

アルト「引き離したんだぞ?バーゲストとメリュジーヌ、ヴァージェを傷つけて、その子供達から・・母親を奪っていったんだぞ!!」

モルガン「!!!?。モードレッド・・お前って奴は!?」妖精騎士モードレッドの事を見る

妖精騎士モードレッド「!?。なんだよ・・そんな眼をしたところでモルガン陛下が言ったことだろ・・『バーベストとメリュジーヌを殺して、バーヴァン・シーを攫え!!』って!?」


ヴァージェ「私、早く私の赤ちゃんの所へ帰らなきゃいけないの・・。あの子達、お腹を空かせて待っているかもしれないの・・私の事を・・。」

アルト「そうだな・・あの子達は、ヴァージェが帰ってくる事を待ち望んでいるからな・・。」

ヴァージェ「えぇ・・。お母様・・これ以上、アルトやバーゲスト達を傷つけたり・・私とみんなの子供達を怖がらせたりさせない!!」

ヴァージェ「女王の後継者やニュー・ダーリントンの領主も、妖精騎士トリスタンの筋書きなんてもういらない!!」

ヴァージェ「私はもう1人じゃない・・アルトやバーゲスト、メリュジーヌ・・そして私達がお腹を痛くして産んだ私達の赤ちゃんがいるの!!」

モルガン「バーヴァン・シー・・・・・」泣きそうになる


ヴァージェ「私には・・・アルトや子供達から貰った『未来』がある・・。それを失いたくないから・・」

モルガン「・・・・・・・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
モルガン「・・・・・そうか・・バーヴァン・シー、お前がそこまで言うのなら・・・」

ヴァージェ「・・・・・・・・・・」


ガキンッ!!(杖の下を叩き・・)

モルガン「バーヴァン・シー、お前などもう私の『娘』ではない!!」涙を流しながら

ヴァージェ「えぇ・・・モルガン、貴方をお母様と言うのは・・今日これっきりだわ!!」涙を流しながら

モルガン「!!!!!」ギィィン!!(宝具を放とうとするが・・)

ヴァージェ「!!!!」ポロロン♪


ガシュガシュッ!!ボトッ・・(モルガンの両手を切り裂く)

モルガン「アァァァァ~~~!?」ブシュゥゥ~~!!(両腕から血が出る)

ヴァージェ「!!!!!」ギュウゥゥ~~ン!!(ありったけの魔力を自身に集中させる)

モルガン「それはなんだ・・?!お前の胸から出したモノはなんなんだ!?」青ざめる

ヴァージェ「わからないのは当然ね?この世界じゃ・・赤ちゃんなんて産まれないんだからね・・。」

アルト「ヴァージェ・・お前・・。」

モルガン「!?。どういうことなんだ・・・?」

ヴァージェ「私ね・・・アルトの赤ちゃんを産んだの・・。だから私・・お母様と同じ、アルトの赤ちゃんの『お母様』なの・・。」

モルガン「!!?」


ヴァージェ「アハハ・・お母様って言っても、私の方が血が繋がった本当のお母様なの・・。汎人類史で聞いたあのお母さんと同じなの・・」

モルガン「お前、何を言っているんだ・・!?。まさかお前・・赤ちゃんを産んだって!?」

ヴァージェ「えぇ・・。アルトの事を愛して、結婚して、抱き合って・・・私の中で出来た私の愛しい・・アルトと私の愛の結晶・・。」自分の子宮部分に触れる

ヴァージェ「その結晶がね・・この世界の外側にて、私のお腹の中で育って・・あそこで私は変わることが出来たの・・」子宮部分の所で手をハートの形にする

ヴァージェ「あの子が産まれる時・・お腹がとっても痛い思いをした・・。けれど、痛い思いをして、私の子供達にようやく会えた気持ちの方がとても嬉しかったわ・・♡」

モルガン「・・・・・・バーヴァン・シー。」ガタガタガタ・・

アルト「モルガン。あんたはもうヴァージェが産んだ子供達の『お祖母ちゃん』だ!本当にヴァージェを思っていたなら、あんたが妖精騎士アグラヴェイン達にさせたことはなんだ!?」

アルト「引き離したんだぞ?バーゲストとメリュジーヌ、ヴァージェを傷つけて、その子供達から・・母親を奪っていったんだぞ!!」

モルガン「!!!?。モードレッド・・お前って奴は!?」妖精騎士モードレッドの事を見る

妖精騎士モードレッド「!?。なんだよ・・そんな眼をしたところでモルガン陛下が言ったことだろ・・『バーベストとメリュジーヌを殺して、バーヴァン・シーを攫え!!』って!?」


ヴァージェ「私、早く私の赤ちゃんの所へ帰らなきゃいけないの・・。あの子達、お腹を空かせて待っているかもしれないの・・私の事を・・。」

アルト「そうだな・・あの子達は、ヴァージェが帰ってくる事を待ち望んでいるからな・・。」

ヴァージェ「えぇ・・。お母様・・これ以上、アルトやバーゲスト達を傷つけたり・・私とみんなの子供達を怖がらせたりさせない!!」

ヴァージェ「女王の後継者やニュー・ダーリントンの領主も、妖精騎士トリスタンの筋書きなんてもういらない!!」

ヴァージェ「私はもう1人じゃない・・アルトやバーゲスト、メリュジーヌ・・そして私達がお腹を痛くして産んだ私達の赤ちゃんがいるの!!」

モルガン「バーヴァン・シー・・・・・」泣きそうになる


ヴァージェ「私には・・・アルトや子供達から貰った『未来』がある・・。それを失いたくないから・・」

モルガン「・・・・・・・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
モルガン「・・・・・そうか・・バーヴァン・シー、お前がそこまで言うのなら・・・」

ヴァージェ「・・・・・・・・・・」


ガキンッ!!(杖の下を叩き・・)

モルガン「バーヴァン・シー、お前などもう私の『娘』ではない!!」涙を流しながら

ヴァージェ「えぇ・・・モルガン、貴方をお母様と言うのは・・今日これっきりだわ!!」涙を流しながら

モルガン「!!!!!」ギィィン!!(宝具を放とうとするが・・)

ヴァージェ「!!!!」ポロロン♪


ガシュガシュッ!!ボトッ・・(モルガンの両手を切り裂く)

モルガン「アァァァァ~~~!?」ブシュゥゥ~~!!(両腕から血が出る)

ヴァージェ「!!!!!」ギュウゥゥ~~ン!!(ありったけの魔力を自身に集中させる)

>>381は関係ありません・・

強制ロック解除の表示で間違えて同じのを投稿しました・・。ごめんなさい。

>>380の続き
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ダダダダダダッ!!(ウッドワスとスプリガン率いる女王軍・兵士達がやってくる)


スプリガン「へ、陛下!?」驚く

ウッドワス「元・妖精騎士トリスタン!?貴様・・陛下に何をしたんだぁぁ~~!!」ダダダダダッ!!(ヴァージェとアルトに襲いかかる)

アルト「!!!!」ギュゥゥン!!(バリアを張る)

ガキィィン!!(アルトのバリアがウッドワスの爪からヴァージェを守る)


アルト「イッケェェ~~ヴァージェ!!」バリアを張りながら

ヴァージェ「えぇ・・ここにいる全員、捉えた!!」ゴユィィン!!ビカァァァン!!(純恋愛の宝石が輝き出す)

ギィィィン!!シュルルルゥゥ~~!!(玉座の間にいる妖精達を魔方陣で縛り上げる)


スプリガン「こ、これは!?止せ・・止すんだバーヴァン・シー!?」命乞いをする

ヴァージェ「これが・・私とアルト達を傷つけた妖精達のなれの果てよ!!」ギュォォン!(相手の肉体の一部から『相手の分身』を作り上げる)

スプリガン「やめろぉぉぉ~~~!?」叫ぶ

ヴァージェ「もう遅いわ・・・痛幻の哭奏(フェッチ・フェイルノート)!!」ガキィィン!!(スプリガンの分身を釘で叩く)


ギュウイィィ~~ン!!ドバァァ~~!!(スプリガンの中から無数の棘が生え出てくる)

スプリガン「ーーーーーーーー」ドバァァ~~!!(棘が飛び出て、絶命する)

通知官メィール「スプリガン殿!?」


ヴァージェ「ぐぅぅぅぅ~~!!!」ガキン!ガキン!ガキン!ガキン!ガキィィン!!(片っ端から分身を呪い殺す)

書記官イットリー・通知官メィール・女王軍・兵士達「ーーーーーー」ドバァ、ドバァ、ドバァァ~!!(棘が飛び出て、絶命する)

ウッドワス「貴様ら」ドバァァァ~~!!(棘が飛び出て、絶命する)


ガキン!ガキン!ガキィィン!!

妖精騎士アグラヴェイン「やめ・・・」ドバァァ~!!(棘が飛び出て、絶命する)
妖精騎士モードレッド「ガァァァ!?」ドバァァ~!!(棘が飛び出て、絶命する)
ブルーナ「イヤァァァ!?」ドバァァ~!!(棘が飛び出て、絶命する)

ヴァージェの痛幻の哭奏(フェッチ・フェイルノート)よる呪殺宝具によって、玉座にいる妖精達を次々と呪い殺していき・・


モルガン「バーヴァン・シー~・・バーヴァン・シー~~!!」叫びながら

ヴァージェ「さようなら・・・お母様ぁぁぁ~~~!!!」ガキィィン!!(涙を流しながら、モルガンの分身を釘でぶっ叩く)


ギュウイィィ~~ン!!ドバァァ~~!!(モルガンの中から無数の棘の華が咲き誇る)

モルガン「ガハァァァァ・・・ァァァァ・・・・」ブシュゥゥゥ~~~!!(棘が生えたところから大量の血が吹き出る)

バタッ・・ブシャン!!(うつ伏せで倒れ・・血が貯まった池に倒れる)


ヴァージェ「・・・・・・・・」ガラァァン・・(釘とハンマーを手から離す)

ヴァージェ「ウゥ・・・ウゥゥゥ・・・」ドサッ・・(両手・両膝をつく)

アルト「ヴァージェ・・・・」

ヴァージェとアルト達の前にあるのは・・ヴァージェの痛幻の哭奏(フェッチ・フェイルノート)で呪い殺した妖精達と、その返り血で染まった玉座の間だけが残っていた。

モルガンの死体「・・・・・・・・」ただの屍になっている

ヴァージェ「ごめんなさい・・・家族を守るにはこれしかなかったの・・。」グスンッ・・くぅ・・

アルト「ヴァージェ・・俺がついているからな?」

ヴァージェ「アルトォォ・・・」ウルウルウル・・


???「ふん。それが貴方の理想って訳ね・・・バーヴァン・シー・・・」

アルト、ヴァージェ「!?」

グォォォ~~ン・・・(ひとりでに妖精騎士アグラヴェインの死体が浮かび上がり、アルトとヴァージェの所へ来る)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・!!」キラン!(目を開ける)

アルト「オーヴェ・・いや、妖精騎士アグラヴェイン!!」

ヴァージェ「なんで・・なんであんたが生きてるのよ!?あなたはあの攻撃で死んだんじゃ・・・」

アルト「アグラヴェイン・・お前は不死身なのか!?」

妖精騎士アグラヴェイン「ハァ・・まだ気づいていないのね?この光景・この結果全てが・・私が作った・・『夢』だと言うことをね?」サラサラァァ・・

アルト「!!?」

妖精騎士アグラヴェイン「フンッ!!」パチンッ!!(指パッチンする)


サラサラァァ~~ビュォォォォ~~ン!!(背景が砂嵐のように崩れ去る)

アルト、ヴァージェ「クゥゥゥ!?(キャァァァ!?)」眼を瞑る

砂嵐がアルト達を飲み込んでいき・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
キャメロット:玉座の間(現実世界)


アルト「うぅぅん・・・・ハッ!?」目が覚める

妖精騎士アグラヴェイン「フン・・」シャキン!(レイピアを首元に突きつける)

アルト「!!?」驚愕する

ヴァージェ「アルト・・・」

アルト「ヴァージェ!?」


ウッドワス「そこを動くな、三澤亮太!!」シャキン!(爪をヴァージェの首元に突きつける)

女王軍・兵士達「!!!!!」ジャキン!(ハルバードをアルトとヴァージェに突きつける)

スプリガン「・・・・・・」見ている

モルガン「!!?」何が起こったかわからない素振りを見せる


ドォォォ~~ン!!

モルガンに勝ったはずのアルトとヴァージェは・・ウッドワスと女王軍・兵士、妖精騎士アグラヴェインによって、取り囲まれていた・・。

モルガン「・・アグラヴェイン!?これは一体、どういうつもりだ!?」

妖精騎士アグラヴェイン「モルガン陛下・・だから言ったのですよ?私が相手を致しますって・・」

モルガン「なんだと・・?」

ヴァージェ「どうして・・どうして貴方たちがまだ生きているのよ!?」

妖精騎士アグラヴェイン「言ったはずよ。貴方たちが見た光景・結果の全て・・・私が作った『夢』だって。」


妖精騎士アグラヴェイン「『子守歌・眠り誘う夢砂の精(スリーピング・ザント・ドリーミング)』。夢の砂を浴びた者を眠らせ、恰も現実を体験しているように夢を見せることが出来る大衆宝具・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「モルガン陛下・・貴方様がバーヴァン・シーと話している間、私は宝具を使い・・陛下を守る形でこのような事をやらせていただけました・・。」

モルガン「なん・・だと・・・?」

ヴァージェ「それじゃあ私達・・初めからあそこから一ミリも動いていなかったって事なの!?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・。貴方たち2人は私の宝具によって、立ったまま眠らされていたのですから・・。」

ヴァージェ「そ、そんな・・・・」青ざめる

アルト「夢を操る・・・これが、妖精騎士アグラヴェインの力なのか・・?」

アルトとヴァージェは、妖精騎士アグラヴェインの夢の力に対し、意気消沈するしかなかった・・・


モルガン「アグラヴェイン・・お前は手を出すなと命令したはずだ!!なのにどうして・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「娘であったバーヴァン・シーに貴方は手を抜く可能性があると確信しましてね。汎人類史のアグラヴェインは、王を支えるために自らを憎まれ役として行動した英霊と聞いております・・」

妖精騎士アグラヴェイン「私はモルガン陛下をお守りするために命令を破って行動したまでの事・・お叱りはあとで聞きいれます・・。」

ベリル「おおそうか!!あんたはモルガンがバーヴァン・シーに殺されると見込んで、よかれと思ってあんたの夢の力を使ったって訳だな?さすが、アグラヴェインの名を着名した妖精騎士ってモノだな!」

モルガン「・・・(アグラヴェイン。余計な事を・・)」キリキリ・・


妖精騎士モードレッド「どうするんだい?バーヴァン・シーの奴・・女王陛下からもう娘じゃないって言ってたようだけど?」

妖精騎士アグラヴェイン「陛下からバーヴァン・シーに向けて『絶縁』を宣言したんだ。もう悔いはないって事になりますよね・・陛下?」

モルガン「えぇ・・・彼女はもう私の娘ではない・・。ここにいるのは。私を殺そうとした・・ただの重罪人だ。」

ヴァージェ「!!!」

妖精騎士アグラヴェイン「そういうことなら・・2人をこのまま殺しても構わないって事でよろしいですね?」

女王軍・兵士達「ーーーーーー」ガシャガシャ!!(武器を2人に近づける)

アルト「くぅぅ・・・(このまま、ザ・ワールドで逃げようも、モルガンがいるようじゃ・・)」

ヴァージェ「アルト・・・」


2人の首を女王軍・兵士達の武器で抑えられ、絶体絶命のアルトとヴァージェ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
???「待ちな・・そこの卑怯者の妖精どもよ・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「誰!?」辺りを見わたす


ジャキジャクン!!(槍による攻撃)

女王軍・兵士達「ぐわぁぁぁ~~~!?」ガシュゥゥ!!(刺し殺される)


キィィィ~~、スタッ!(カイニスが割り込んで登場する)

カイニス「・・・・・・・。」カシャッ!(槍を縦に持つ)

妖精騎士アグラヴェイン「ッツゥゥ・・・」後ろに下がる


ウッドワス「貴様・・何者だ!?」グルルル~~!!

カイニス「黙れ犬公が!!俺はカイニス。ギリシャ異聞帯より・・ベリル・ガット。あんたを回収しに来た神霊だ!」

アルト「神霊カイニスだって!?」

ベリル「オッホォォ!!カイニス、俺を迎えに来たのか!!随分遅かったじゃないかぁ~?」

モルガン「お前か・・彼方オリュンポスの神々が住まうギリシャ異聞帯の使いの者か・・。」

カイニス「まぁ、そう言っても構わんが・・・。そこの緑・・妖精騎士アグラヴェインと言ったか?」

妖精騎士アグラヴェイン「そうよ・・何か私に用かしら?」


カイニス「お前・・そのサラサラした砂を操り、そこのカップル2人を眠らせて不意を突いていたそうだが・・」

カイニス「俺は戦う相手の力と戦い方を否定はしない。敵であれど、戦い方はその者それぞれであり・・俺はそれを踏まえて戦いに臨んでいる。」

妖精騎士アグラヴェイン「そうですか。神霊であれど、貴方もまた・・戦士の名に相応しい誇りを持っていると・・」

カイニス「だが眠っている所を不意を突く事、寝ている奴の夢の中をいじくり回すそのやり方・・俺は断じて許せねぇ!!」

カイニス「敵を殺すなら、戦場で起きて戦え!!寝てる奴は叩き起こしてでも戦え!!」

カイニス「お前みたいな夢を戦いの道具にする妖精など、俺に取っちゃ・・『卑怯者の戦い方』にしか見えねぇからな!!」怒り心頭

妖精騎士アグラヴェイン「!!?。言わせておけば・・私を侮辱するのですか!!」ザラザラァァ~~!!(砂の武器を生成し、構える)


モルガン「やめなさい!これ以上、私の玉座の間を荒らされたら困るわ。」

カイニス「おおそうかい・・俺は用が済んだら、このブリテン異聞帯などおさらばするつもりだが・・そう簡単に返してくれないのは目に見えてるなぁ?」

モルガン「そうね。ギリシャ異聞帯から、お前が来たと言うことは・・我が夫:ベリル・ガットを攫いに来たと言って良いんだな?」

ベリル「・・・・・(まぁ演技とはいえ・・俺はオリュンポスに行ったら、あいつを殺す手筈を取る。それがモルガンとの約束だからなぁ・・)」


モルガン「・・我が夫を攫う者など、私が直接相手をすると言いたいが・・今はその・・」

カイニス「どうした?俺と戦う気になれねぇって顔をしてるなぁ?」

アルト「(モルガン・・ヴァージェに言われたことが気になって、動揺しているのか?)」

ベリル「(こりゃ不味いなぁ・・。スピンネルと絶縁したばかりかつアグラヴェインのお節介とカイニスの乱入と来れば、さすがの女王様とて・・頭が混乱して、物事の優先事項が付かないって事になっていやがる・・。)」

ヴァージェ「・・・・・・・」


モルガン「(私はどうすればいいのだ・・私は・・・)・・・!?」

ヴァージェ(回想)「私、早く私の赤ちゃんの所へ帰らなきゃいけないの・・。」

モルガン「(バーヴァン・シーと三澤亮太の子供達かぁ・・。彼らが生きているとなれば、私のすることはただ1つ・・・)」


グォォォン・・(魔方陣からある物を取り出す)

モルガンが魔方陣から蛇の眼をした飾りを取り出した・・

モルガン「三澤亮太・・そしてバーヴァン・シー・・最後にお前に聞きたい事がある。お前の子供達についてなんだが・・。」

ヴァージェ「私達の赤ちゃんのこと・・あんたなんかに言われなくない!!あんたなんかに・・・」

アルト「あぁ!!俺たちの子供に手を出そうとするなら・・俺たちはあんたを・・・」

モルガン「私は三澤亮太とバーヴァン・シー、そしてバーゲストとメリュジーヌが産んだというその子供達に、私の名において・・『恩赦』を与えよう。」

アルト「!?。いまなんて・・」


モルガン「三澤亮太・・お前と言う奴は、この妖精國において『厄災の子(バーゲスト)』『竜の妖精(メリュジーヌ)』『吸血妖精(バーヴァン・シー)』と契りを交わし、どういう理屈か・・その者達の子をこの世の何処かに産み落とした・・。」

モルガン「しかし、母親の腹より産まれしその子供達に『罪』はない・・。ましてや我が妖精國にいない以上、私が付け狙う必要は無い。」

モルガン「私が言う『恩赦』によって、三澤亮太と3人の子供達を追跡せず、『歪みの岬』には今後・・我が妖精國軍は干渉しないと約束しよう。」

妖精騎士アグラヴェイン「女王陛下!?まさか三澤亮太達の子供を見逃すというのですか!?」

妖精騎士モードレッド「冗談じゃない!!まだあの子供らをあたしは喰ってねぇぞ!?」

モルガン「これは決定事項だ。私の命令により・・三澤亮太と3人の子供達に手はださん。『この妖精國に入ってくる』まではな。」

妖精騎士モードレッド「くぅぅ・・・クソォォ!!」バリィィン!!(悔しそうに薬のビンを割る)


モルガン「三澤亮太。お前達と妖精騎士だった3人の妖精の間に産まれた子らはいずれ・・鏡の氏族の長『エインセル』の予言にある『予言の子』になり得るか、それを凌駕する存在になるのかもしれない・・」

アルト「俺とヴァージェ達の子供が、『予言の子』を超える存在になるだと・・?」

モルガン「あぁ。だが、予言の子と言われるのはあと16年遅かったようだな。予言の子が活動すると言われる時期はあと3年・・『女王暦2017年』だ。」

モルガン「あと三年の月日の終わりにブリテン島を囲っている光の壁を消し、邪悪なる異世界は消え去り、我が妖精國はこの惑星の支配者となる・・。」

アルト「それって・・『地球・妖精郷化計画』の事か!?なんでそんな汎人類史を壊すような事を・・」

モルガン「お前は知らなくても良い。私の妖精國の秩序と平穏のためにも・・三澤亮太、お前の好きにはさせない!」

モルガン「お前とバーヴァン・シー達の子供達の恩赦を受ける為にも・・お前とバーヴァン・シーには『代償』を支払ってもらう!!」

アルト「!!?」

逃げようにもヴァージェとアルトは、ウッドワス達に拘束されてて逃げられない・・


モルガン「その眼よ開け・・『ストーン・オブ・アイズ』!!」カシャン!(蛇の眼の飾りを両手に構える)

キュゥゥン!(蛇の眼の飾り(ストーン・オブ・アイズ)の部品が駆動し、その中身を露出させる)


妖精騎士モードレッド「(アレはヤバい!!?)クゥゥ!!」タタタタッ!!(その場から急いで離れる)

カイニス「な、なんだ!?」

ウッドワス「モルガン陛下!?」驚く

スプリガン「これはヤバい!!」タタタタッ!!(急いで逃げる)

ビカァァァ~~ン・・グワァァァ~~ン!!(中身の目玉から光が発射される)


女王軍・兵士達とウッドワス「う、うわぁぁぁ~~~!?」光に包まれる

妖精騎士アグラヴェイン「!!??」ダダダッ!(光に包まれる前に逃げる)

カイニス「ヌワァァァ~~!?」光に包まれる

アルト「くぅ・・ヴァージェ~~!?」光に包まれる

ヴァージェ「アルトォォ~~~!!」光に包まれる

アルトとヴァージェ、ウッドワス達は蛇の眼の飾りの目玉から発する光に包まれていき・・


ギュゥゥン!(中身の目玉を閉じる)

モルガン「・・・・・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「クゥ・・・!?」光に包まれた場所を目にする

妖精騎士モードレッド「マジかよ・・これは!?」目撃する

ブルーナ「アワワワワ・・」影から出て、それを目撃する


グォォォ~~ン・・・(光が消え・・煙から何かが出てくる)


アルト(石化)「・・・・」カチィィン!(石化する)

ヴァージェ(石化)「・・・・」カチィィン!(石化する)

ウッドワス(石化)「・・・・」カチィィン!(石化する)

女王軍・兵士達(石化)「・・・・」カチカチィィン!(石化する)

光を浴びたアルト達は・・みんな『石像の姿』となって、玉座の間に置かれていた・・


カイニス「・・クゥゥ・・。」キィィン!(海神の祝福が発動してる)

カイニスだけは、自身のスキル宝具によって石化を免れ、1人その場に立っていた・・


ベリル「な、なんなんだこれは・・カイニス以外、みんな石になっちまったぞ!?」驚きを隠せない

モルガン「この蛇の眼の飾りの瞳:『ストーン・オブ・アイズ』には、光を浴びるモノ全てを石に変える・・私が持つ究極の拘束魔術秘具だ。」

ベリル「これが魔術だと!?こんなのまるでメデューサの眼じゃないか!?」

カイニス「ツゥゥ・・(海神の祝福が無かったら、俺も石にされてたのか・・。後味悪いが、助かったぜ・・)」

スプリガン「・・・・(あやつらをまとめて石に変えるとは・・これはしばらく陛下の言う事には逆らわない方が良さそうだな・・)」ヒョコッ・・(入り口の脇からみてる)

モルガン「・・・・!!」キィィン!(ウッドワスに術をかける)


ガタガタガコン・・ドゴォォン!!(石化から解放されるウッドワス)

ウッドワス「くはぁっ!?・・・わ、私は一体・・?」何が起こったかわからない

アルト(石化)「(な・・なにが起きたんだ・・?身体が・・動かない・・・)」(石化して動けない)

アルト(石化)「(ヴァージェ・・ヴァージェは無事なのか・・ヴァージェ・・・)」

ヴァージェ(石化)「・・・・・(アルト・・アルト・・、どこにいるの・・・)」

女王軍・兵士達(石化)「(助けてくれ~~!!誰か助けてくれ~~!!)」ガタガタ・・(もがくも動けない)


石化した身体の中でアルト達の精神は生きており、自身らが石になったことを知らずにもがいていた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ウッドワス「へ、陛下・・これは一体、どういう事ですか!?」周りの様子を見て・・

モルガン「巻き込んでしまってすまない・・。今の私が三澤亮太らを拘束するには、この石化の魔術を行使するしか無かった。この魔術は加減が出来ないからな・・」

ウッドワス「そうでしたか・・。てっきり私は陛下に・・いえ、それよりも・・」


カイニス「フハハハハ、残念だったな!俺を石に変えようと思っていたようだが、どうやら失敗に終わったようだな・・?」

モルガン「そのようだな・・・」

ベリル「(フゥ・・予定は少し違ったようだけど、問題はなさそうだな!)そうか・・なら俺は、大人しくカイニスに攫われるとしますか・・」タッタッタッタッ!!(大穴の方へ走る)

ウッドワス「なっ!?待つんだベリル・ガット!!」

カイニス「おおそうかい!!」ダダダッ!!(大穴の方へ走る)


ピョォォォ~~ン!!(ベリルとカイニスは一緒に大穴の方へ飛んでいき・・)

カイニス「掴まれベリル!!飛翔せよ、わが金色の大翼(ラピタイ・カイネウス)~~!!」ぎゅわぁぁん!!(黄金の鳥に変身する)

ベリル「あいよぉぉ!!」ガシッ!(鳥になったカイニスの背に捕まる)

ピヨォォ~~!!バサッ!バサッ!バサッ!バサッ・・・(そのままベリルとカイニスは彼方へ飛んでいった・・)


妖精騎士モードレッド「・・・・行っちまったかぁ・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「ベリル・ガットめぇ・・すぐに彼の捜索隊の手配を・・」

モルガン「必要ない。我が夫には特別な任務を与え、彼方にあるギリシャ異聞帯へと向かわせたことだ。追う必要は無い・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・そうですか。」

妖精騎士アグラヴェイン「(モルガンはベリル・ガットにギリシャ異聞帯の攻略を指示していたのね・・?でも彼一人でどうやって・・)」


妖精騎士モードレッド「にしても・・この石になった二人、どうするつもりなんだ?」

アルト(石化)「・・・・・・・」

ウッドワス「決まっているだろ!この二人は妖精國を脅かし・陛下のお命を狙ったこの者を生かす訳にはいかない・・ここで破壊してやる!!」ギラン!(爪が光る)

モルガン「止せウッドワス!そいつを破壊してはならない。」

ウッドワス「な・・何故ですか!?こやつらは陛下を殺め、この妖精國を乗っ取ろうとしていた者。ここまま生かすわけには・・・」

モルガン「確かに彼らは私に逆らい、妖精騎士アグラヴェインの助力が無ければ、二人に殺されるはずだった・・。」

モルガン「石化した彼らを砕いて殺すのは容易い・・。しかしそれでは面白くは無いだろ?」

モルガン「ストーン・オブ・アイズで石化した者には、少しばかり精神を残す事も出来てな・・今も我らの話を二人は石の中で見て聞いている・・」

モルガン「この石化は私のような魔術を使う者でしか解くことなど出来ん・・例え、妖精が束になってもな?」

妖精騎士アグラヴェイン「と言いますと・・・?」

モルガン「彼ら2人には、石化したその身体で我が妖精國の終わりまで・・永遠に動けぬまま生涯を過ごせと言う事だ・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「成る程・・この妖精國が滅びぬ限り、彼らは石の姿で生涯を終える事こそ・・女王陛下が下した2人への処刑というわけですね?」

モルガン「そうだ。よって彼らの石像の破壊行為は私の命令に逆らう事であり、この石像には一切の干渉は許さぬとこの場で宣言する!」

この場にいる者達「!!!!」驚く


スプリガン「素晴らしい!!では、この石になった2人の事は私の方でお預かり頂けますでしょうか?」

ウッドワス「嫌、万が一の事がある・・ここは私の方で管理の方を・・」

妖精騎士モードレッド「いや、あたしが貰ってやる!!これは元々、あたしが殺すべき奴らだったからな・・?」

スプリガン「それは無理でしょう・・ウッドワスはともかく、妖精を殺すことしか出来ない野蛮妖精にこのような石像の価値などわからないでしょう?」

妖精騎士モードレッド「なんだとぉぉ~~!?」

ウッドワス「ぅぅぅ・・(モードレッド怖い!モードレッド怖い!モードレッド怖い!!)」ブルブルブル・・


モルガン「~~~~~!!」ギロッ!(スプリガンたちを見る)

スプリガン、ウッドワス、妖精騎士モードレッド「ウゥゥ・・」タラタラ・・(冷や汗をかく)

モルガン「石化した2人の事は、後日わたしの判断で処分を決める・・・。」」キィィン!

ガタガタガコン・・ドゴォォン!!(石化から解放される女王軍・兵士達)


モルガン「公開拷問は終わりだ。ここにいる者はすぐにここから去れ!アグラヴェインは石化した2人をここの外へ置け。」

妖精騎士アグラヴェイン「女王陛下・・石化しているとはいえ、2人へのこの処分はあまりにも・・」

モルガン「命令通りにしろ!!もう私を一人にしてくれ!!」玉座にいる者達に怒鳴り散らす

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・ハッ。」ビィィン!(サイコキネシスを発動)

フワァァン・・・(石化したアルトとヴァージェを玉座の間から運び出す)


タッタッタッタッタッタッタッタッ・・(玉座の間から出て行くウッドワスと妖精騎士アグラヴェイン達)

モルガン「・・・・・・・・」タッタッタッ・・ストンッ。(玉座に座る)

玉座の間には女王モルガン一人のみになり、部屋はガラ~ンと静かになった・・

モルガン「・・・・・・・」玉座に座っている

ガタァァァン!!(持っていた杖を手放し、顔に手を当てる)


モルガン「ウゥゥ・・・ウゥゥゥ~~~・・・グスン・・」ポロポロポロ・・(涙を流している)

モルガン「(知らなかった・・・知らなかったんだ・・。人間の中にも・・まだあのような心優しき者がいたなんて・・)」グスン・・

モルガン「(三澤亮太・・・彼は私が変質させたバーヴァン・シーの善性を取り戻し、彼女を本当の意味で愛してくれた・・)」ウルウルウル・・

モルガン「(あの子の子供の話をしていたあの子の顔・・明らかに本当の幸せを掴み、それを守ろうとした目も遭った・・私の妖精眼に、嘘偽りは無かった・・)」

モルガン「(バーヴァン・シーは明らかに私以上に、母親としての自覚を持ち・・家族を持つ幸せを感じ、それを私に教えようとしてくれた・・)」


モルガン「(にもかかわらず・・私はあの子から子供らと三澤亮太を引き剥がし、彼女を絶望のどん底に突き落としてしまった・・)」

モルガン「(彼女と三澤亮太を石にしたのは、あの無慈悲で無恥・無自覚に傷つける妖精達全員から彼らを守るためであって・・)」

モルガン「(決して彼らを罰することなんて・・一ミリもありはしなかったのだから・・・)」ウゥゥ・・グスン・・(涙が止まらない)


ピトッ・・(手に涙がこぼれ落ちる)

モルガン「・・・・・・・・!?」ポロポロ・・(初めて自分が涙していることに気づく)

モルガン「(涙か・・。妖精暦のあの日・・涙は当に枯れ果てたと思っていたが・・・私にもまだ、誰かを悲しむ心はあったのだな・・)」


モルガン「(おそらくバーヴァン・シー、バーゲスト、メリュジーヌらがこの世に産み落とした子供らはもう・・親の顔を見ることもなく、生涯において親の存在を知らずに一生を送ることになるだろう・・)」

モルガン「(私の判断が間違っていた。私の妖精國を守りたい故に、私はバーヴァン・シーとその家族の幸せを犠牲にしてしまった・・)」

モルガン「(もしこの事を子供達が知れば、私を一生許さないと思うでしょう。だがそれで良いのです・・・)」

モルガン「(私の事を許さなくていい・・私を殺したいなら、私の元へ来るがいい・・)」

モルガン「(私はこの妖精國を守るためなら何をしでかしてもやり遂げると、私は妖精暦のあの日に誓ったのだから・・)」

モルガン「(だかしかし、今やらかした事を私は今も・・これからずっと後悔し続けるのだろう・・)」

モルガン「(私は・・自分の意思で、私が愛したバーヴァン・シーとその友と夫の幸せを奪ってしまったのだから・・・)」


モルガン「許されよ、許されよ、我の罪許されよ・・・。許されよ、許されよ・・・」ポロポロポロ・・

モルガン「バーヴァン・シー・・・私が貴方にした罪を・・許さないでくれ・・・」ポロポロポロ・・(涙が滝のように流れている)

モルガンは玉座の間でたった一人、自分がヴァージェにしでかした事を後悔しながら・・ただ玉座の上で涙を流していた・・


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」それを影から見ていた

妖精騎士アグラヴェイン「(これでおそらく、彼女はこれからずっと妖精達にもっと酷い仕打ちをする可能性があるかもしれない・・。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(なら私は・・私の目的の為にモルガン、貴方を利用させて貰うわ・・。)」ニヤッ・・
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モルガンに挑み・・空しくも彼女に石にされ、二度目の敗北をしたアルト・オルラント(三澤亮太)

しかし同時に女王モルガンもまた、ヴァージェとアルトを石にし・二人の幸せを引き裂いた事でモルガンも大きな心の傷を負うことになった・・

ヴァージェとモルガン。この日をもって、正史に存在しない事である『モルガン親子が親の縁を切る』事態が起こり・・・

妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェは本来の正史から大きく外れ・・世界は『改変の時代』へと変貌を遂げるのであった・・・
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モルガン:妖精國ブリテンの女王であり、ヴァージェ(バーヴァン・シー)の母親。


妖精騎士アグラヴェイン経由でアルト(亮太)とヴァージェ達が結ばれた事を知り、排除に乗り出そうとするも・・

ヴァージェの口からヴァージェ達の子供とヴァージェの幸せを知ったことで自身の行動が間違っていたと知ってしまい・・

悪逆非道の妖精達からヴァージェとアルトを守るために石に変えるも・・アルト達から家族と幸せを引き裂いたことを後悔するようになる。

そしてその後悔は、ブリテンにいる妖精達への更なる仕打ちに繋がり・・妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェを『改変の時代』へと変貌させた。

第27節(最終節):『改変の時代』へ~おしまい~
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ラーマとシータがいるカルデアの世界:カルデアのブリーフィングルームにて・・・


ラーマ「クゥゥゥ・・いつになったら、アルトは戻ってくるのか?」

シータ「えぇ・・心配ですね、ラーマ様・・・。」

ジャック・ド・モレー「全くだ・・。いざという時なのに、サーヴァントの存在が妖精國ブリテンでは役に立たないなんて・・」

ダ・ヴィンチちゃん「もっともだ。まさか、サーヴァントの概念自体があのブリテン島に拒絶されているなんてね・・」

プロトマーリン「私達が協力するって約束したのに、結局役立たずじゃあ・・意味が無いからね。」

プロトマーリン「こうなったら、狂化しているが・・円卓に騎士であるランスロットを使って、ブリテンの調査を・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「あぁ。一刻も猶予も無い・・一か鉢がの賭けになるかもしれないが・・」


7人の赤ちゃん達「ウェェェ~~ン!ウェェェ~~ン!ウェェェ~~ン!!」一斉に泣き出す

シータ「!?。おやおや・・どうしたのですか、皆さま方?」赤ちゃん達をあやす

ダ・ヴィンチちゃん「よぉ~しよしよし・・・私達がいるから、泣かないでぇぇ・・。」あやす

7人の赤ちゃん達「フェェェ~~ン!フェェェ~~ン!ビェェェェ~~ン!!」泣き止まない赤ちゃん達

プロトマーリン「・・この様子だと、子供達は何かを察知して泣いているのかもしれない。まさか、アルトとヴァージェの身に何かあったんじゃ・・」

ラーマ「そんなことがあるもんか!!彼らは必ず帰ってくる・・きっと帰ってくるはずだ・・」

シータ「はい!ですからどうかご安心を・・あなた様のお父様・お母様は必ず帰ってきます・・必ずや帰ってきますとも・・」あやす

シータ達は泣き止まない7人の赤ちゃん達を泣き止むよう必死であやしていた・・


ジャック・ド・モレー「・・・(全く、まだ意識不明のバーゲストはともかく・・メリュジーヌが育児放棄して引きこもるなんて・・。)」

ジャック・ド・モレー「(あの妖精達・・母親として大丈夫なのか?!)」心配する
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カルデア:集中治療室


バーゲスト(意識不明)「・・・・アルト・・。」ポロォォン・・(涙を流す)

バーゲストは病室のベットの上でただ、眠ったまま・・目から涙を流し・・
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カルデア:どこかのマイルーム


メリュジーヌ「アルト・・・アルト・・・アルト・・・」ガクガクブルブル・・(布団を被ったまま動かない)

メリュジーヌは目の前でアルトに置いていかれ、未だに帰ってこない事のショックにより・・喰らいマイルームの中で、一人引きこもっていた・・

キャメロット襲撃・アルトとヴァージェが石化してから2日後・・

妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ:キャメロット(玉座の間)
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モルガン「以上を持って、私からの決定を下す。」

モルガン「私が選りすぐった妖精達以外への『存在税』の増税を今年の終わりから執行する。」


ザワザワザワザワザワ・・・(妖精士官達が動揺する)

妖精士官達「(モルガンの奴、本当に存在税増税をやりやがった!!存在税増税なんて、妖精國始まって以来初めてだぞ!?)」

妖精士官1「それで女王陛下・・その存在税はいくつぐらい増税なさるつもりですか?数量次第では、我が國の妖精達が増税分の存在税で多く死に絶える可能性があるかと・・・」

妖精士官2「そうですよ!キャメロットからの妖精も存在税を貰うとなれば・・税収の時に多くの妖精達が死んでしまう恐れがあります故に・・」

モルガン「そうだな。立案では来年度の存在税・・生命力の半分から25%追加の所・・アグラヴェインの案を採用し、10%追加で合計60%の税収を今年の終わりに実行する事になった。」

妖精士官2「ろ、60%ですか・・・」青ざめる

モルガン「妖精騎士アグラヴェインに感謝しろ。彼女の賢明な交渉が無ければ、ここにいる妖精士官の大半が次代に入れ替わる所だったぞ?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・。」カチャッ!(眼鏡を動かす)

妖精士官達「~~~~~!!」ペコリッ!(妖精騎士アグラヴェインに頭を下げる)

妖精騎士アグラヴェイン「フン・・。」


妖精士官達1「(本当にやりやりがったわ女王陛下は!娘を勘当したら以前の女王陛下に戻ると思ってたのに、今まで以上に我々に対して酷くなってしまわれたわ。)」

妖精士官達2「(妖精騎士アグラヴェイン様が交渉なされた事で最小限に抑えられたのだが、これがいつまで続くかどうか・・)」

妖精士官達3「(あぁ・・出来れば、妖精騎士アグラヴェイン様が次期妖精國の後継者になってくれれば良いのだが・・。)」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」

妖精士官2「(妖精騎士アグラヴェイン様が居れば、必ずや我々を救ってくださる・・あのバーヴァン・シーが居た頃に比べたら・・)」

モルガン「・・・・!!」ガツンッ!(槍を縦に突く)

ギュゥゥン、ガシュン!!(妖精士官2を上から刺し殺す)


妖精士官達「うわぁぁぁ~~!?」動揺する

モルガン「小声で聞こえたぞ。元娘だった妖精の事を言った妖精の言葉を・・」

モルガン「私とバーヴァン・シーは既に親の縁を切った身・・もう二度とその名を私の前で言うんじゃない!!」激怒する

妖精士官達「ヒィィ!!?」

モルガン「お前達への話はもう終わりだ。即刻立ち去るがいい・・」

妖精士官達「~~~~~!!」ダダダダダァァ~~!!(逃げるように立ち去る)

書記官イットリー「・・・・・」黙って床の掃除に取りかかる


モルガン「妖精騎士アグラヴェイン、お前に辞令を言い渡す。」

モルガン「お前には元・妖精騎士ガウェイン・・バーゲストが統治していた領土『マンチェスター』の後釜を任せる・・良いな?」

妖精騎士アグラヴェイン「ハッ!妖精騎士アグラヴェイン、必ずや女王陛下のご期待に応えるよう・・その地を治めて致しましょう・・。」

モルガン「うむ。それで、途中退室した妖精騎士モードレッドはどこへ行った?彼女には『ニュー・ダーリントン』領主の後釜を命じていたが・・」

妖精騎士アグラヴェイン「彼女は既に『ニュー・ダーリントン』へ向けての引っ越し作業を終え、そこに向かっております・・。」

モルガン「そうか・・行動が早くて助かるが、勝手なことをされるのは些かであるが・・」

妖精騎士アグラヴェイン「勝手な行動をしないよう私が言い付け、監視役も付いておられますのでご心配なく・・」

モルガン「アグラヴェイン・・・、お前に頼んだ例の件についてだが・・あれの処分はどうしたんだ?」

妖精騎士アグラヴェイン「石化した三澤亮太とバーヴァン・シーの事ですか?彼らについてですが・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「三澤亮太の石像は、風の氏族長候補のブルーナが「アテのある場所に捨てておく」と言って既に運び出しており・・」

妖精騎士アグラヴェイン「バーヴァン・シーは妖精騎士モードレッドが観賞用と言って、ニュー・ダーリントンへ持って帰りました。」

妖精騎士アグラヴェイン「心配せずとも、2人には石像を破壊はするなとキツく言っておきましたので・・」

モルガン「そうか・・それならもう心配することは無いな・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「はい・・。」


妖精騎士アグラヴェイン「では私はここで。少しばかり、キャメロットの牢屋にいる元・氏族長の妖精達に会ってからマンチェスターへの引っ越しに向かいます。」

モルガン「あぁ・・2翅の罪人の面会を許す。終わり次第、すぐにマンチェスターへ向かってくれ・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「ハハッ・・。では、失礼いたします・・。」タッタッタッ・・(玉座の間から去る)


モルガン「・・・・・・(モードレッドの奴がバーヴァン・シーを持って行くとは、奴にとって無意味な物のはずなのに・・)」

モルガン「・・・・(バーヴァン・シー・・・お前達を引き裂いた私を許さないでくれ・・)」

モルガンは石化したヴァージェを持って行った妖精騎士モードレッドを気がかりに想いながら・・ヴァージェの事をまだ後悔しながら玉座に座り続けていた・・
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キャメロット:留置場の牢屋


ムリアン「モルガン陛下に会わせてください!!私は無実よ!!」ガンガンガン!!(お皿で鉄格子を叩く)

看守の妖精「・・・・・・」無視してる

ムリアン「チィ・・・」ドサッ!(寝床に戻る)

オーロラ「・・・・・」行儀良くイスに座っている


タッタッタッタッ・・(妖精騎士アグラヴェインが歩いてくる)

ムリアン、オーロラ「!?」鉄格子に向かう

看守の妖精「・・お待ちしておりました。」シュッ!(敬礼をする)

妖精騎士アグラヴェイン「下がりなさい。3人だけで話したい・・。」

看守の妖精「ハッ!」タッタッタッタッ・・(移動する)

看守の妖精が去り、鉄格子越しで妖精騎士アグラヴェインはオーロラとムリアンに向き合う。


妖精騎士アグラヴェイン「どう・・気分の方は?」

ムリアン「最悪の気分ですわ。あなた様の真実味の無い告発のせいで、私はこんな場所で寝泊まりされてますので・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・。」


オーロラ「アグラヴェイン様・・こんなことをしてもソールズベリーの方は何も解決はされないかと思われますよ・・?」

オーロラ「私は予言の子がいると嘘をついてはいません・・何かの間違いだと思われますよ?」

妖精騎士アグラヴェイン「そう思うか?メリュジーヌに鏡の氏族を抹殺を命じたくせに・・。」

オーロラ「エインセル達は危険な妖精だったんです。意味不明な予言ばかりを口にして、誰も彼女らの本性に気づいていない。」

オーロラ「ああやってみんなの気を引いて、人気者になった後、一体何をする気なのかを・・・」

オーロラ「貴方も『鏡の氏族』の妖精ならわかるはずよ?彼らは『雨の氏族』と一緒に、『楽園の妖精』を匿った氏族であり、いつ『大厄災』が起きるか分からない時にあんな予言をするなんて、それこそ女王陛下への反逆そのもの・・。」

オーロラ「私は女王陛下や妖精國の今と未来を考えた上で、メリュジーヌに湖水地方への捜査を依頼しただけで、殺せとは言ってないわ。」

オーロラ「だから私に罪は無い。すぐに解放してくれれば、貴方を許しても良いのですが・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・・」(沈黙する)

オーロラ「それと女王陛下への嘆願書とソールズベリーへの風の報せは既に出しておりますし、ソールズベリーの皆さんの事はご存じでしょう?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・、妖精騎士モードレッドが襲撃する前まではあの牙の氏族でさえも手に負えない程の凄い暴動だったわ・・」

オーロラ「はい。もしまた私に何かあれば・・今度こそ、ソールズベリーの皆さんはキャメロットへ向けて進軍するでしょう。それだけは避けたいでしょう?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・この混乱の中、今ソールズベリーが反旗を翻しては困るが・・・」シュルル・・(手袋を外す)

ムリアン「???。一体何をするのですか、アグラヴェイン様・・?」

オーロラ「???」

妖精騎士アグラヴェイン「この力はまだモルガン陛下に見せるつもりは無いが、特別に見せてあげるわ・・私の隠している力をね・・。」ガシッ!(オーロラの腕を掴む)

オーロラ「な、なにをするので・・・」掴まれて・・

妖精騎士アグラヴェイン「スチール(奪取)!」グゥゥゥン!(妖精騎士アグラヴェインの手が黒く光る)


グォォォォ~~ン!!(オーロラから何かを奪い始める)

オーロラ「な、なにを・・・アァァァァ~~~~!?」ギュゥゥン、ギュゥゥン!

ムリアン「お、オーロラ!?」

妖精騎士アグラヴェイン「クフフフフフ・・・」ギュォォン、ギュォォン・・・(黒い光が収まる)

オーロラ「わ、私に何をしたのですか!?」

妖精騎士アグラヴェイン「別に貴方から力を奪っただけですよ・・貴方の『風の氏族としての力』をね?」

オーロラ「わ、私の力を奪ったですって?そんなこと・・貴方なんて、ここで毛虫に変えてあげますわよ?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・どうぞご自由に。」パチンッ!


ガシャン・・(オーロラの手枷が取れる)

オーロラ「えぇ、そうさせて貰うわ・・。」手に力を込めるが・・


オーロラ「~~~・・・~~~~~~~・・・」毛虫に変えようと指を指すが・・

・・・・・・・・・・(何も起こらない)

オーロラ「!?。どうして・・・力を感じないわ!?どうして・・」

妖精騎士アグラヴェイン「言ったはずよ?私の力でオーロラ・・貴方から『風の氏族としての力』を奪ったってね?」

オーロラ「~~!?。そ、そんな・・こんなことって・・」ガクッ・・(青ざめて、足がすくむ)

ムリアン「あわわわ・・・(妖精騎士アグラヴェインにそんな力があったなんて・・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「フフフフフフ・・・」


妖精騎士アグラヴェイン「(『スチール』。触れたり・近くにいる者から、その者の魔力や力を奪い取り、私の力に変える・・私が持つ3つの力の中で最も強力な力の1つ・・。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(この力を使えば・・どんな妖精でも亜鈴の力を吸収し、私の力として使わせることが出来る・・)」


妖精騎士アグラヴェイン「オーロラ・・これで貴方はもう、風の報せや氏族特有の万能の力を使えない・・ただの落ちこぼれの妖精となったわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「今の貴方では・・もう誰からの愛される事なんて、二度と出来ないわね?」

オーロラ「あぁ・・そんなぁ・・・イヤ・・イヤァァ~~~~!!」頭を抱え、絶望する


妖精騎士アグラヴェインによって風の氏族としての力を失ったオーロラは、ただ牢屋の中で絶望の叫びを上げるしか無かった・・

ムリアン「アァ・・・アァァァ・・・」ガクガクガク・・(青ざめる)

それを隣でしっかり見ていたムリアンはただ、オーロラが絶望している様子を鉄格子から見ている事しか出来なかった・・


妖精騎士アグラヴェイン「・・・次は貴方よ、ムリアン・・?」近づく

ムリアン「ヒィィ!?」ビクッ!

妖精騎士アグラヴェイン「貴方はグロスターの町全体及び、あらゆる存在の力をその個体が持つ始点レベルまで徹底的に弱体化させる力を持っているそうじゃない?」ガシャァァン・・(牢屋に入る)

ムリアン「こ、来ないで!?私はこの力をまだ失うわけにはいかなくて・・」

妖精騎士アグラヴェイン「貴方は女王陛下の事を指示していないようだからね?しばらくは牢屋にずっと居るようだからね・・」

ムリアン「~~~~!?」ガタァァン!!ズルズルズル・・(ケガした身体で逃げようとする)

妖精騎士アグラヴェイン「牢屋にいる用では、貴方のその力も宝の持ち腐れになるからね・・私が有効活用させて貰うわ?」グォォォン・・(黒く光る手を伸ばす)

ムリアン「イヤァァ!!お願い・・辞めてぇぇぇ~~~!!」泣き顔を見せる
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ガレスが囚われてる牢屋では・・・


アァァ・・・アァァァァ~~~!!!(オーロラが叫んでいる)


ガレス「アァァァ・・・クゥゥッ・・!!」耳をふさぐ

ガレス「(なんという・・アルトさんを凌駕する力を、あの妖精騎士が持ってたなんて・・)」

ガレス「(今の私では・・あの妖精騎士に勝てない・・。)」ブルブルブル・・(身体が震え上がる)


オーロラの嘆きの叫びと妖精騎士アグラヴェインの行動に牢屋の中のガレスはただ、耳をふさぐことしか出来なかった・・
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数時間後・・ニュー・ダーリントン:妖精騎士モードレッドの部屋(旧妖精騎士トリスタン(ヴァージェ)の部屋)


妖精騎士モードレッド「そいつは全部処分して・・そこにあたしが買いそろえた物を並べておいてね?」

女王軍・兵士1「ハッ、直ちに!!」ガサガサ・・(棚にあったヒール靴を全てゴミ袋に入れる)

ガタガタッ・・トントントントン!!(部屋のリフォームをしている)


妖精騎士モードレッド「よし・・そこの兵、例の石像をここに飾ってくれ・・。絶対に落とすんじゃないぞ、女王陛下のお墨付きだからね。」

女王軍・兵士2「承知しました。うぅぅんっしょっと・・!」石像を持ち上げる

ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ・・(石化したヴァージェを運ぶ女王軍・兵士2人)


妖精騎士モードレッド「オーライオーライオーライ・・ストップ!そこに降ろしてくれ。」置く場所を指示する

女王軍・兵士1・2「うぅぅんっしょっと・・!!」石像を置き始める

ドスンッ!!(飾る場所に石化したヴァージェが飾られる)


女王軍・兵士1「ふぅ・・重かった・・。」

妖精騎士モードレッド「お疲れさん・・もう出てっていいよ。あとはあたしがやるから。」

女王軍・兵士達「ハハッ・・。」タッタッタッタッ・・(部屋から出て行く)


部屋には妖精騎士モードレッドと石化したヴァージェの石像だけになり、妖精騎士モードレッドは石化したヴァージェを眺めていた・・

妖精騎士モードレッド「・・・・・・・」石化したヴァージェを見ていて・・・
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数時間前・・・キャメロット:馬車停留所にて・・


妖精騎士アグラヴェイン「これをニュー・ダーリントンに持って行きなさい・・。」ドスン!(石化したヴァージェを荷台に載せる)

妖精騎士モードレッド「これは・・石化したバーヴァン・シーじゃないか!?悪いがあたし、石なんて喰わねーし、置いていても邪魔になるだけであってねぇ・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そういう意味じゃないわ。あなた・・私と行った向こうの世界の事を覚えてるかしら?」

妖精騎士モードレッド「覚えているとも・・この妖精國では味わえない『出産前中の妊婦と赤ちゃんの内臓』のあの味と、バーヴァン・シー共の『妖精と異世界の人間との間に産まれた赤ちゃん』を悔い損ねた屈辱がねぇ・・」

妖精騎士モードレッド「あの時の味が忘れられねぇ・・もう一度喰いたい気持ちはあるが、女王陛下の恩赦のせいで歪みの岬にすら行かせてくれねぇんだ・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そうね・・でも、もう一度あの内臓と血肉を喰えるか・・それを超える血肉があったらどう思う?」

妖精騎士モードレッド「はぁ?どういう意味だそれは・・」

妖精騎士アグラヴェイン「私の言う通りにすれば、貴方の望みであるモノをニュー・ダーリントンで作ってあげる。これはその素材の1つよ・・」石化したヴァージェを見せつける

妖精騎士モードレッド「マジか・・!?それで、何をすれば良いんだ?」嬉しそうにする

妖精騎士アグラヴェイン「それは・・言うとおりに事が進めば教えてあげる・・」

妖精騎士モードレッド「くぅ・・勿体ぶるなって言いたいが、言うとおりにしないと望みは叶わないみたいだな・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「そういうことよ。」

妖精騎士モードレッド「ウヒヒ!気に入ったぞ・・あんたとコンビを組んで正解だったわ!!」

妖精騎士アグラヴェイン「別にコンビを組むって言ってないわ、私・・」

妖精騎士モードレッド「まぁ~そうかっかするなって・・・」


石化したヴァージェの前で楽しくお話をする妖精騎士モードレッドと妖精騎士アグラヴェイン。
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現在・・妖精騎士モードレッドの部屋


妖精騎士モードレッド「(思えば、バーヴァン・シーの血肉と内臓・・そしてその子宮から産まれる赤ん坊の味をあたしは知らなかったなぁ・・)」

妖精騎士モードレッド「(まぁ、これからこの地で生殖機能が無い妖精國の中で初めて『受精卵による出産』が毎回行なわれるんだ・・。)」

妖精騎士モードレッド「(とても楽しみなことだ・・なにせ、バーヴァン・シーの卵子から沢山の子供が産まれ・・あたしによって喰われるからなぁ~?)」

妖精騎士モードレッド「(産まれてくる子供はどれぐらいウマいか・・はたまたその子供が成長し・また孕んだ際に産まれる子供やその妊婦の内臓はどれぐらいウマいのか・・想像するだけでヨダレが止ランぜぇ・・)」ジュルリ・・(ヨダレが垂れる)


妖精騎士モードレッド「そこで見ていろよバーヴァン・シー。お前の卵子であたしを満足する旨味を作ってくれよなぁ?」スリスリ・・(石化したヴァージェの子宮部分を触る)

ヴァージェ(石化)「・・・・・・・・」

妖精騎士モードレッドはそう石化したヴァージェの子宮部分をいじりながら、これから出来る事を楽しみに待っていた・・

コーンウォール付近:霧の海岸


パカッ、パカッ、パカッ、パカッ・・・キィィィ~・・

女王軍・兵士1「ここがコーンウォール屈指とも言える危険箇所・・『霧の海岸』でございます。」

女王軍・兵士2「ここの海岸は危険ですので、用が済みましたらすぐ我々の所へ戻ってください。ここはモースがとても多く発生するところですので・・」

フードを被った妖精「えぇ・・終わったらすぐに戻るわ。それまで待ってなさい・・?」

女王軍・兵士1「ハッ!」休む体勢になる

フードを被った妖精「・・・・・」バサァァ・・(荷台の布を取り外す)


アルト(石化)「・・・・・・」

フードを被った妖精「フンッ!」グワァァァン・・(石化したアルトを運び出す)

フードを被った妖精は石化したアルトを海岸まで運びだしていき・・・・


アルト(石化)「(ここはどこなんだ・・?どこかの海岸のようだのだが・・)」

アルト(石化)「(それよりもヴァージェは・・ヴァージェはどこへ運ばれてしまったんだ・・)」

アルト(石化)「(身体も動けないし・・力も使えない・・俺は一体どうすればいいんだ・・・。)」

アルトは石化した自分自身を認識しながらも、石化した眼は前しか見えず・どこへ運ばれているのかも分からない状態であった・・


グワァァァン・・ドスン!(石化したアルトが石場に置かれる)

フードを被った妖精「ここらで良いかなぁ~っと・・」

アルト(石化)「・・・・・・・」

フードを被った妖精「さてと・・・えぇ~と、聞こえているかな・・三澤亮太君?」石化したアルトを見て・・

アルト(石化したアルト)「(こいつ俺の事を知っているのか・・俺をここに置いて何をするつもりなんだ・・?)」

フードを被った妖精「ウフフフフ・・・・」ガパァァッ!(フードを脱ぐ)


フードを被った妖精→ブルーナ「久しぶりだね、三澤亮太君。」

アルト(石化)「(ブ、ブルーナ・・・なんで・・!?)」動揺している

ブルーナ「・・・っと言ったところで、亮太君がどんな顔をしているかなんて分からないよねぇ~?」

ブルーナ「でも、おそらく石の中できっとものすごく驚いているに違いないと思うよねぇ~・・・」

ブルーナ「ま、それはさておいて・・亮太君。私、今は妖精騎士アグラヴェイン様の部下として働いているの・・知らなかったよねぇ?」

アルト(石化)「(ブルーナお前・・・ソールズベリーであんな別れ方をしたから、彼女はもう俺に興味は無いと思っていたが・・)」

ブルーナ「亮太君・・私が貴方を裏切ったのは、あなたのせいでもあるのよ?私があなたに独立権を発行したのに・・あなたが私から離れちゃったからね?」

ブルーナ「ホント・・ノリッジで使われていることわざって物の通りだわ・・『恩を仇で返す』ってね?まぁ意味はよくわかんないのだけど・・」

アルト(石化)「(何を言っているんだ・・?お前は一度俺をこき使ってたが、俺の事を理解してくれる妖精であったあのブルーナなのか?)」

ブルーナ「モルガン陛下に逆らって、石になっている亮太だからこそ・・あなたには私の本当の事を教えてあげる・・。」カツンッ、ドスン!(石化したアルトを押し倒す)


ガシッ!!(石化したアルトを足で踏みつけ・・)

ブルーナ「うざいんだよ!!たかが私より強い力を持っているからって、人間ごときが妖精國を救うなんて大それた事を言うんじゃないよクソが!!」ズリズリズリ!

ブルーナ「私があの名無しの森から救ったのはネェ・・あなたのその力を利用して、誰からも私に指図されない地位に上り詰める為の道具にしようとしてたのよ!」

ブルーナ「それなのに勝手に私の元から離れて、あの妖精騎士3人方を誘惑してオマンコパコパコしてたなんてありゃしないよ・・。あの時、あんたのあそこをぶち切って去勢すれば良かったのにやりそびれたわぁ・・。」

アルト(石化)「(ブルーナ・・・)」

ブルーナ「人間はただ妖精の所有物として使い潰されていれば良いだけの事よ。このブリテンを救って、妖精と人間が平等に幸せになれる社会だって?フハハハハハ!!」高笑いする

ブルーナ「そんな事、このブリテンの妖精達はなにも望んではいないのよ?妖精達はただ、自身が幸福になれるなら良い奴にも悪い奴にもなれるんだからねぇ~?」ズリズリズリ・・

ブルーナは自分の足を石化したアルトの腹部に踏みつけて、ゲスな顔で自分自身の本音をぶちまけて、アルトの精神を攻撃していた・・


アルト(石化)「(!!??。妖精達と人間との共存を望んでいないって・・)」

ブルーナ「昔、妖精國の中で唯一流行に関係なく語り続けたおとぎ話を聞いててねぇ・・」
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回想:妖精暦の終わり頃


ブルーナ(ナレーション)「遙か昔・・『トネリコ』とか言うどこから発生したかもわからない妖精が『ウーサー』と言う人間と一緒に、多くの厄災を払い・・他の妖精達からブリテンの救世主と呼ばれる程の活躍をしていた時期があったの・・。」

「そのトネリコって奴もまた、妖精と人間がみな平等と幸せになれるような願いを叶える為に北の妖精と喧嘩したり・ウーサーをブリテンの王様にしようと多くの力と努力を尽くしたと聞いているわ・・。」

「しかもそのトネリコって妖精もまた、人間であるウーサーにベダ惚れしてて肉体関係になってるんじゃ無いかって噂もあるとか無かったとかでね・・。まるで亮太君とあの3人の愚かな元・妖精騎士達みたいだったわ・・」

「ところが、そんなトネリコを下らない奴と思った人間と妖精達はあいつらを罠にかけてね。妖精達お得意の毒酒でウーサーもろとも殺しちゃったんだよね~・・」

「まぁ、私たち妖精にとっては平穏や救世主がなくても生きていられる自信があるからねぇ~・・」
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ブルーナ「もし、あんたらが女王陛下を倒し・・この妖精國を救ったとしても、どこの誰かの妖精が睨みを付けてね・・」

ブルーナ「お祝いの席を狙ってはその毒酒を盛らせて殺しちゃったりすると確信しているだからね!」

アルト(石化)「(!!??)」

ブルーナ「まぁ・・亮太や妻であるあの3人や子供が死のうが死なないようが、妖精國の妖精達はそれを自分達の遊びとしか見ていないからね・・」

アルト(石化)「・・・・・・・」

ブルーナ「私たち妖精は、ただ一瞬の楽しみと快楽を求める探求者・・自由を求める妖精なのよ~。」キラァァン!(腕を組むポーズを取る)


ブルーナ「そういうわけで・・あなたと裏切り者の妖精3人のやってたことは、何をやっても全部ムダだったって事なのよ~だ!!」ゲス顔

アルト(石化)「・・・・・・・」精神の中は絶望してる

ブルーナ「とまぁ・・石になってる亮太君に言っても時間の無駄ね。でも、少しはこれからの気分転換に利用できたって事で♪」フリッ!(後ろに振り返る)


ブルーナ「さようなら・・・私たち妖精の本質を分かっていない愚かな異世界の人間さん♪」タタッ、タタッ、タタッ!(スキップしながら帰って行く)

アルト「・・・・・・」石場に仰向けに横たわったまま放置される


ブルーナは満足な表情を浮かべ、女王軍・兵士達が待っている所へ戻り、そのまま荷台と共に走り去っていった・・
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ザァ~~ザァ~~ザァ~~ザァ~~・・(波の音が聞こえる)


アルト(石化)「・・・・・・」横たわったまま・・

アルト(石化)「(俺はなんて無力なんだ・・。俺はヴァージェを救えず・・バーゲストの敵も取れなかった・・・)」

アルト(石化)「(妖精達が人間との共存を望んでいないというならば・・俺の望みは無駄だったのか・・)」

アルト(石化)「(ごめんな・・ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ、俺の赤ちゃん達・・俺の無駄な願いに付け合わせちゃって・・・)」

アルト(石化)「(全ては妖精達の一瞬の楽しみに過ぎなかった・・全てはあいつらの夢の一部・・・)」

アルト(石化)「(全ては虚無に・・・包まれる・・・・)」

アルト(石化)「・・・・・・・・・・・・」


霧に包まれた海岸の石場に置かれ、石になったアルトは失意と虚無に甲斐なまれ、石の中で静かに眠りについた・・
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こうして・・彼ら(三澤亮太/アルト・オルラント達)の旅は、一度終わりを告げた・・

異聞世界となっているブリテンの歴史において、彼ら(三澤亮太達)とそこにいる異聞者(イレギュラー)達によって、本来有るべき異聞の歴史から大きく外れ・・

彼らと異聞者が確約した3年間が分岐となり、ブリテン異聞世界は混沌が渦巻く『改変の時代』へと刻を刻んでいった・・

石となった彼と彼女(三澤亮太/アルト・オルラントとヴァージェ/バーヴァン・シー)、彼らの帰りを待つメリュジーヌ達とその子供達、暗躍する妖精騎士アグラヴェイン達とそれを知らぬモルガン達のその後は都合で割合するとして。

この改変されたブリテン異聞世界を、カルデアのマスター達はどうその道を辿るのか?

そこから先は、ここから3年後の未来・・『女王暦2017年』の本編をお楽しみに!


サラサラサラァァ~~・・・(砂が舞い上がってくる)

おや?誰かが私の事を訪ねてきたのかなぁ~?
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星の内海


マーリン「一体誰なんだい?こんな何もない所に足を踏み入れる者なんて・・・」


■■■■■■「・・・・・・・」タッタッタッタッ・・(花を踏んづけてやってくる)

マーリン「!?。そんな・・・なんで君がこんな場所に!?」

■■■■■■「アッハハハハハハハハ~~~!!」

マーリン「まさか・・無理矢理ここへやってきたのかい、君は・・・!?」

マーリン「辞めろ・・辞めるんだ!?ここは・・ここは君が来るような罪深い者が来て良い所じゃ・・・」

■■■■■■「!!!!!」ザバァァァ~~ン!!(黒い砂をマーリンに向ける)

マーリン「うわぁぁぁぁぁぁ~~~~~!!?」黒い砂に襲われる


ドバァァァ~~~!!(黒い砂が星の内海を包んでいく)


ザザサァ~~ザァ~~・・プチンッ!(映像が途切れるように消える)
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マーリン:本来、カルデアのマスター達に土壇場で助けに向かうはずだったサーヴァント


影からアルト達の話を語っていたのだが、突如・・星の内海に無理矢理やってきた■■■■■■に襲われ、行方不明になってしまう。

そして星の内海は、本来聖剣を作るはずだった火事場と共に・・悪意が蔓延る黒い砂によって、『汚染』されてしまった・・



Fate/GrandOrder〔IF〕妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ(俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ)

第1部:改変される異聞の歴史〔女王暦2014年〕編 〔完〕

完と言ってますが、まだまだ続きますよぉ~!続いて、第2部へ!

序章:再会~復活の時〔女王暦2017〕
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女王暦2017年 とある部屋


ベリル・ガット「よぉ!俺の名はベリル・ガット。元・カルデアのAチームであり、第6の異聞帯(ロストベルト)のクリプターであるしがない魔術師だ。」

ベリル「まぁ~本来はこういう語りをするのは、それが得意なキャスタークラスのサーヴァントが語るべきなのだが・・そのサーヴァントが急に出られなくなってしまってな・・」

ベリル「そのサーヴァントがいつ来るかも分からない以上・・この俺が前回までのお話を語ることになることになってねぇ~。」

ベリル「まぁそれはさておいて・・この物語を見ているそこの君たちにどうか聞いて欲しいんだ。この歴史が変わってしまった第6の異聞帯の話が出来た理由についてをね?」
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回想シーン・・プロローグ:はじまり~とある異界からきた男〔女王暦2014〕より・・


ベリル(ナレーション)「今から3年前・・・女王暦2014年の妖精國にある人間の男が迷い込んできた・・。

男の名は『三澤亮太』。俺や他の汎人類史の人間とは違い、彼は『現実世界』という第4の壁を超えてこの妖精國にやってきた人間だ。

この世界にやってきた三澤亮太は、最初の内は「名無しの森」の呪いの影響で記憶を失ってたが・・ソールズベリーのある妖精に助けられ、その妖精にコキ扱われる時を過ごした・・

やがて彼(三澤亮太)はこの世界に迷い込んだ際に手にした3つの力・・『ザ・ワールド(時間停止)』・『バリア生成(ストパン仕様)』・『ヒール(回復術士のやり直し仕様)』を駆使し、ソールズベリーに現れた女王軍をなぎ払っていった。

やがて彼は、襲いかかる先代の妖精騎士ガウェインに何かの術をかけ・・彼女(妖精騎士ガウェイン)の心を乱心させ、彼女をバカ騎士にまで評判を落とし・・

彼はこの妖精國を支配する女王『モルガン』を倒し、自分の理想の世界を気づくために・・彼はこの妖精國ブリテンを旅するようになりました・・。」
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回想シーン・・第1節:グロスター~第3節:グロスターからの脱出


「最初に三澤亮太が訪れたのは、翅の氏族であるムリアンが統治する流行の街『グロスター』・・。

彼はそこで自身の名前を『三澤亮太』から『アルト・オルラント』と名前が変え、彼は運命的な出会いをした・・。


レディ・スピンネル・・先代の『妖精騎士トリスタン』及び『真名:バーヴァン・シー(ヴァージェ)』は道ばたで出会い、最初に彼のことを馬鹿にする態度を取っていた・・

もちろん彼(アルト)もこのままでは終わらず、彼はオークション会場で払えない額の金額を出し合いで2人は痴話げんかをしていたが・・

突如起こった『グロスターの大火災』に巻き込まれ、彼(アルト)はスピンネル(ヴァージェ)を助け出し・・

彼に助けられたスピンネルは、彼の事が好きになってしまい・・その夜、互いの身体を繋ぎ合わせ、彼とスピンネルは結ばれた・・。

そしてスピンネルは、妖精騎士トリスタンとバーヴァン・シーの名前を捨て・・彼の恋人『ヴァージェ』として、彼の旅に同行した・・
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回想シーン・・第5節:妖精騎士は女となる~第14節:ヴェールズへの旅立ち


「着々と旅を進めるアルトとヴァージェの羨ましすぎるカップルの二人・・。

その道中・・アルトに復讐をしに来た先代の妖精騎士ガウェイン(バーゲスト)を倒し、彼女の呪いを打ち消すために彼女と愛し合う関係になり・・

シェフールドで二人を連れ戻しに来た先代の妖精騎士ランスロット(メリュジーヌ)もまた、怪獣に殺されそうになった所を助けられ・・ヴァージェとバーゲストと同じ・・アルトと愛し合う関係となり・・


シェフィールドでの三人の妖精達による数々の恋の駆け引きの末、アルト・オルラントはヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌの三人と結婚する事を決意し・・

アルトと三人の妖精騎士は晴れて夫婦となって、新婚旅行の一環としてヴェールズより更に西になる『歪みの岬』へ向かっていった・・」
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ベリル(ナレーション)「とまぁ・・三澤亮太もといアルト・オルラントの活躍とラブラブな行為により、本来FGO本編で殺し合うはずだった妖精騎士三人が女王モルガンの元を離れ、四人相思相愛の夫婦生活を全うしていう最中・・

妖精騎士三人がモルガンから離れたことにより、妖精國は騒然の大パニックに陥ってしまうも・・

とある妖精が彗星の如く、俺と女王陛下の前に現れた・・・


その妖精の名は・・『妖精騎士アグラヴェイン』。夢と眠りを操ることが出来る、とても謎に包まれた妖精である。

ベリル(ナレーション)「彼女(妖精騎士アグラヴェイン)はその優れた能力と力を駆使し・・先代の妖精騎士ランスロット(メリュジーヌ)を糸も簡単に倒し、女王陛下から妖精騎士アグラヴェインの名を着名してもらった。

彼女の最初の任務・・それは『島北部の地の極秘の査察』であり、彼女は自分の名を悟られる事もなくシェフィールドやエディンバラと北の大地へと旅立っていった・・」
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回想シーン・・・第17節:エディンバラ地獄変、第20節:喪服の着名式


「シェフィールドでアルト達の行動を録画した妖精騎士アグラヴェインが次に向かいし北の地、『エディンバラ』にて彼女は信じられない事態を眼の辺りにした・・

それは感染した妖精を30分以内に男女との性行為をしなければ心停止する流行病『セックス病』。別名『セックスしないと死んでしまう病』に包まれた恐ろしい世界になった王の氏族達の姿であった・・

流行病によって崩壊したエディンバラ・・。後に『エディンバラ地獄変』を生き残り、キャメロットに帰ってきたのもつかの間・・

ボガードの作戦により持ってきた先代の妖精騎士達の死体に惑わされ、妖精國はお葬式流行ムードに・・・


彼女はそれを三澤亮太が仕掛けた罠だと確信し、彼女は偽の遺体の葬儀の場・・女王陛下の前で彼達の行なってきた旅と罪を定義し、告発した。

その結果、三澤亮太(アルト・オルラント)と三人の先代の妖精騎士達(ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ)は妖精國のお尋ね者となり・・

そして風の前氏族長・オーロラと翅の前氏族長・ムリアンもまた、彼ら(アルト達)を庇った疑いで逮捕・牢屋送りとなり・・

三澤亮太の告発に成功した彼女(妖精騎士アグラヴェイン)は一躍、妖精國に名を轟かせる妖精騎士となった。
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回想シーン・・第21節:解き放たれし悪魔~第24節:護る者と奪う者


妖精騎士アグラヴェインの名が妖精國中に知れ渡るのもつかの間・・戦力の減少を危惧した女王モルガンは苦渋の決断としてある妖精の封印を解くことを決めた。

それは150年前に発生し、残虐と殺戮の限りを尽くし・女王モルガンに封印された『妖精騎士モードレッド』を封印から解放することであった。

「『妖精騎士モードレッド』・・・影の中を自由に行き来し、彼女の持つ妖精鉤剣クラレントで生きるモノ全てを斬り殺すとんでもない奴だ。

彼女(妖精騎士モードレッド)は封印から解放されてそうそう、ソールズベリーや西の人間牧場の妖精や人間をばったばたと殺しまくってよぉ・・

最終的に女王陛下が用意してくれた『鎖型の術式』によって大人しくはなったんだが、あの凶暴な妖精騎士にはあまり関わらない方が良いと俺は思ったぜ・・。

ついでにそこで、ブルーナという風の氏族の妖精が自身の目的を叶える為に妖精騎士アグラヴェインの元に加わったのもあったもんだ。」


「そして俺と妖精騎士アグラヴェイン、妖精騎士モードレッドとブルーナを加えた捜索隊は女王陛下の命令により、三澤亮太一行を排除し・・バーヴァン・シーを生け捕りにする為に『歪みの岬』へ向かった。

歪みの岬に着いた俺たちは、その岬にある多くのドアの数を目撃した・・おそらく最近、頻繁に汎人類史とは違う漂流物や生き物が妖精國に現れる原因の1つだと、今のところ判明している。

そのドアの数から三澤亮太が行ったとされる世界へのドアを見つけ・・アグラヴェインとモードレッドはそこへ入り、俺とブルーナはお留守番となった。

留守番中に、捜索隊がガレスとかいう三澤亮太の知人を捕らえた事はまた別の話として・・・


数時間後・・・彼女たち妖精騎士2人は大きく負傷しながらも、命令通りにバーヴァン・シー(ヴァージェ)を捕らえ、俺たちはキャメロットへ急いでも取ることになった。

モードレッドの方は傷が大きかったが、アグラヴェインの方は力の使いすぎによる反動で起こったモノらしい・・
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回想シーン・・第25節:怒りのキャメロット突入~第26節:決別


「バーヴァン・シーを捕らえたモルガン陛下一行は、『後悔尋問という名の拷問』を彼女(ヴァージェ)に受けている最中・・

大事な妻であるヴァージェを助ける為に、ついに三澤亮太の奴が罪都キャメロットに単身一人で突入してきたんだ!

三澤亮太の前に無力にやられていく女王軍の兵士達をなぎ払い、モルガン陛下の目の前まで彼はやってきた。

そして彼はヴァージェを救う為に、この妖精國を救う為にモルガン陛下と一騎打ちとなっていったんだが・・

あのモルガンが負けるはずがなく、モルガンの絶対なる猛攻になすすべがなくやられていく三澤亮太だったが・・

ヴァージェは傷つく彼を放っておけず、自分の力を暴走させて玉座の前の大使と官司の妖精達を殺しながら自身の呪縛を壊しやがったんだ。

そしてヴァージェがモルガン陛下になんと言ったかって・・・? 

なんと彼ら、生殖能力がない妖精にもかかわらず・・三澤亮太とヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌの間にガキ(7人の赤ちゃん達)を孕ませて、産んじまったらしいんだ!?

それを聞いたモルガンはとても動揺したらしく、その隙を付いて俺たちはヴァージェの宝具によって殺された・・・。


・・と思ったら、俺たちが殺された光景は妖精騎士アグラヴェインの宝具によるモノだったというビジョンだったのだよ・・

その後はウッドワス達も駆けつけて、何とか三澤亮太とヴァージェを拘束する事に成功したのだけど・・

女王陛下が三澤亮太に言い渡したのは、三澤亮太とヴァージェ達3人が産んだガキ達への恩赦と女王軍が歪みの岬への立ち入りを禁じることであって・・

その代わり、三澤亮太とヴァージェは女王陛下の手によって、2人は石にされてしまい・・・

あとで聞いた話だが、ヴァージェの石像は妖精騎士モードレッドが引き取り、三澤亮太はブルーナがどこかに捨てたとして・・2人は石像の姿のまま離ればなれになってしまった・・。
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回想シーン・・星間都市山脈オリュンポス:クリプターの会議室(Lostbelt No.5 プロローグより)


キリシュタリア「戻ってきたか・・、ベリル・ガット。」

ベリル「フフ~ン・・ただいま!」二カッ!(笑う豊穣)


ベリル(ナレーション)「そして俺の方は、キリシュタリアのサーヴァントであるカイニスの背中に乗って・・彼が待つギリシャ異聞帯へとやってきた。

そしてそこからはみんなが知っている正史通りに事が進んでいき・・

カルデアのマスター達はギリシャ異聞帯にいるオリュンポスの神々とキリシュタリア達と戦っていき・・


俺はキリシュタリアに致命傷を負わせ、コヤンスカの力を借りて・・ブリテンへ帰って行きましたとさ!」
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ベリル「そしてこの『改変の時代』を迎えた妖精國ブリテンに帰って来たらもう凄い変わりようでね・・」

ベリル「妖精騎士アグラヴェイン達が知らぬうちに大きく出世したからホントビックリしちゃってね?」

ベリル「まぁ、彼女らの話をしたいのは山々だが・・・回想はここまで。」

ベリル「ここからは、この現時間軸を生きる『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』に登場人物達が君たちを案内するだろう・・」

ベリル「はたして・・石になった三澤亮太は今どうしているのか?・・妖精騎士アグラヴェイン達はどんなふうに出世したか?・・そしてモルガン陛下は今、どうしているのか・・・?」

ベリル「そこから先は、この物語の本編をお楽しみってね?」


ベリル「さぁ始めようじゃないか・・改変され、新造され、カオスに包まれたこの妖精國ブリテンの物語を!」

ベリル「お後がよろしいようなので、俺はここで!」パパンッ!


ベリル・ガットの言葉と共に背景は黒く包まれるのであった・・・
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Lostbelt No.6     深度_EX


■.■.2017 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ

Fate/GrandOrder〔IF〕妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ(俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ)


星の生まれる刻 → 第2部:混濁の予言の子〔女王暦2017年〕編

アルト・オルラント(三澤亮太)が石になって・・・3年の月日がたった頃・・

カルデアの面々(マスター、マシュ、2代目ダ・ヴィンチちゃん)がブリテンに上陸してから、4日後・・・
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〔女王暦2017年〕霧の海岸


ザァ~~ザァ~~ザァ~~ザァ~~・・(波の音)

石化したアルト「・・・・・・・・・」今も石化したまま・・
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何年・・何ヶ月・・何日が経過したのだろうか・・?俺は何ヶ月ぶりに石の中で目を覚ました・・

目が覚める度に・・俺はこの海岸の波の音と霧に包まれた空を見上げることしか出来なかった・・


青い翅の妖精(回想)「そういうわけで・・あなたと裏切り者の妖精3人のやってたことは、何をやっても全部ムダだったって事なのよ~だ!!」ゲス顔


目が覚める度に思い出す・・俺を一度は助けるも、最後に俺を裏切った青い翅の妖精のあの顔の事を・・

あの妖精の名はもう思い出せない・・この霧のせいなのか・・はたまた思い出したくないのか?

4日前にどこかで誰かが戦ってる様子が聞こえたが、今の俺にはどうでもいい話だ・・

石になった俺は、動けない己自身と自身の中に浮かぶトラウマの数々を避けたい故に・・

俺の心は・・この石の中で再び眠りにつくのであった・・・。
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サッ、サッ、サッ、サッ、サァ・・・・(砂を歩く人物が2人来る)

石化したアルトが横たわっている石場に人らしき人物が2人やってきて・・・


人らしき人物1「お母様・・この石像はまさか・・?」

人らしき人物2「えぇ・・間違いない・・。やっと、見つけたわぁ・・」

人らしき人物1「お母様!!ここは危険な所だとお母様が教えてくれたのですから、早くここを離れないと・・」

人らしき人物2「!?。そうだね・・なら早く持って行こう!」

人らしき人物1「はい、お母様!」シュルシュルシュル!(縄を取り出す)


クルクルクルクルッ、ギュッ!(石化したアルトを人らしき人物2に巻き付け・・)

人らしき人物2「しっかり捕まって!」ギュゥゥゥン・・

人らしき人物1「ハイ!」ギュゥゥ!(人らしき人物2にしがみつく)


ピュン、ビュゥゥ~~ン!!(空を飛び上がる)

石化したアルト(三澤亮太)を縄で縛りつけ、2人は霧の海岸から石化したアルトを抱えて飛び去っていった・・
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???


アルト・・アルト・・・・

アルト(石化)「(・・・うぅぅん・・?)」


アルト・・起きて・・アルト・・亮太ぁぁ~~!!

アルト(石化)「(・・・アルト・・亮太・・・!?)」

アルト(石化)「(そうだ・・俺は三澤亮太であり・・アルト・オルラント。俺はまた記憶を失っていたのか?)」


バリッ・・バリバリバリィィィ~~!!(石化した部分が崩れ落ちて・・)

アルト(石化)「(!!?)」バリバリィィ、ドゴォォン!!(石化から解放される)

南部平原


ドゴォォォ~~ン!!((石化から解放されるアルト・オルラント(三澤亮太)。)

アルト「・・・・プハァッ!?ハァ・・ハァ・・ハァ・・」息を整える

???「アルトォォ!!」

アルト「!?。メリュジーヌ・・・?」

???→メリュジーヌ「えぇ・・。」アルトの前に立っている


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アルトの前に立っていたのは、第3段階の姿をしたメリュジーヌの姿があり、その眼から涙がこぼれていた


アルト「メ、メリュジーヌ・・お前、妖精國に戻って・・」

メリュジーヌ「・・・・!!!!」パシンッ!(アルトに平手打ちをする)

アルト「アッタァッ!?」叩かれる

メリュジーヌ「アルト・・これは3年前、私の事を置いてった罰だ!!」

アルト「つぅぅ・・。ゴメン・・君を巻き込みたくなかったし、俺達の子供を見てて欲しかったからであって・・」

メリュジーヌ「言い分けは許さないよ!!・・私を置き去りにヴァージェを救いに行っちゃったきり、帰ってこなかったんだから・・」

アルト「ゆ、許してくれ・・・。別に俺はメリュジーヌの事を嫌いになったわけでは・・・」アタフタ・・

メリュジーヌ「バカ!・・・私、ずっと心配してて・・寂しかったんだ!!」ギュゥゥゥ~~!!(泣きながらアルトを抱きしめる)

アルト「メリュジーヌ・・・本当にすまなかった・・!!」ギュゥゥゥ~~!!(メリュジーヌを抱きしめる)


バーゲスト「アルト・・・アルトォォ・・」タッタッタッ・・(アルトに近づく)

アルト「バーゲスト!?」

バーゲスト「!!!!」ギュゥゥゥ~~!!(抱きしめる)

アルト「バーゲストお前・・目が覚めたんだな・・。」

バーゲスト「そっちこそ・・今までずっと帰ってこないとはどういう事なんだ!?メリュジーヌが心配していたぞ・・。」ウルウルウル・・(泣いている)

アルト「そうか・・。ゴメンな2人とも・・心配をかけてしまってね・・。」スリスリスリ・・(頭をなでる)

バーゲスト、メリュジーヌ「えぇ・・・」ギュゥゥゥ!!

アルトとメリュジーヌ、バーゲストは・・3年間も会えなかった刻を埋めるように、愛を込めて互いに抱き合っていた・・


アルト「すぐに帰れなくてすまなかった・・。ヴァージェを救うことが出来ずに、あの海岸でずっと石にされてしまってて・・」

バーゲスト「良いんだアルト・・モルガンがとても強敵だったことは、3年前でも分かっていたはずだが・・」

メリュジーヌ「今思えば、あの時の私たちはどうかしていた・・。突然の襲撃の上に、バーゲストがやられ・・ヴァージェも攫われているからな・・」

アルト「あぁ・・あの時はどうかしてた・・。鍛え抜かれた俺の力でなら、モルガンを倒せると思っていたが・・俺の思い上がりだったんだな。」

バーゲスト「自分を責めるなアルト・・これは全て我ら夫婦全員の責任だ、誰も悪くはない・・。」

アルト「バーゲスト・・・・」


メリュジーヌ「そうだ!アルト・・あなたに紹介したい者がいるんだ。」

アルト「紹介したい者って・・?」

メリュジーヌ「あぁ・・みんな来てくれ!!」


タッタッタッタッ・・(奥から誰かがやってくる)

7人の若者達「・・・・・・・。」

アルト「・・・君たちは一体?」

バーゲスト、メリュジーヌ「ウフフフ・・・」

突然アルトの目の前に、横に整列して立つ7人の個性溢れる格好をした若者達


黒髪の青年「初めまして・・あなたが僕たちのお父上・・僕たちの『お父さん』なのですね?」

アルト「お父さんって・・・もしかして君は!?」

黒髪の青年「そうだ・・・僕だよ・・?ヴァージェお母様の息子の『ジョルニ』だよ。」

アルト「ジョルニ・・・お前、ジョルニなのか!?」

黒髪の青年→ジョルニ「あぁ・・やっと会えたよ・・父さん。」


赤髪の淑女「わぁ~~!あなたがわたしのお父ちゃんなのですね!わたし、お父ちゃんを見つける為にいっぱい頑張って探したのだから!!」

橙色の髪の女医師「ルージュ、これは私のおかげでお父様を見つけたのですから・・」

水色髪の猫耳娘「お父さんを見つけたの『スズカ』のおかげ・・『ルージュ』は楽にしてた・・」

赤髪の淑女「ツゥゥ・・これでも必死に探していたのだからね!!」プリプリ!

青髪の剣士「ハァ・・。妹が来てなかったら、妖精國中を探し回っていたんだからな・・妹に感謝しろよな?」

橙色の髪の女医師「ちょっと兄様・・・うぅぅ・・。」カァァァ~(赤面する)

白い髪の男「ハハハハハ!!全くだな?」

うす黄色の髪の少年「ちょっと兄さん姉さん・・」

アルト「・・・・・・・・」

6人の若者達「アッ・・・・」

アルト「・・・そういうことなんだな?俺が最後に見たのは、君たちがまだ『赤ちゃん』だった頃だったからな?」6人を見わたす



アルト「ガイル・・。」白い髪の男を見て・・

白い髪の男→ガイル「おうよ。」頷く


アルト「セツノ・・。」水色髪の猫耳娘を見て・・

水色髪の猫耳娘→セツノ「うん。」頷く


アルト「アドニス・・。」うす黄色の髪の少年を見て・・

うす黄色の髪の少年→アドニス「うん!」頷く


アルト「スズカ・・。」橙色の髪の女医師を見て・・

橙色の髪の女医師→スズカ「はい。」頷く


アルト「セフィー・・。」青髪の剣士を見て・・

青髪の剣士→セフィー「アァ・・。」頷く


アルト「ルージュ・・。」赤髪の淑女を見て・・

赤髪の淑女→ルージュ「えぇ・・。」頷く


アルト「ここにいるのは全員・・俺とヴァージェ、バーゲストとメリュジーヌ・・俺たちの愛の結晶である子供達なんだな?」

バーゲスト「あぁ・・その通りだ、アルト!」

メリュジーヌ「みんな・・みんな私たちのお腹から産まれた・・私たちの子供達だ!!」

7人のアルトの子供達「ハイ!(えぇ!)」頷く

ジョルニ「父さん、この名前は僕の母さん・・ヴァージェが名付けてくれた名前ですよね。メリュジーヌお母さんから、いつも父さんと母さんの事をいつも教えてくれました。」

ルージュ「お父ちゃんお母ちゃん。ジョルニ兄ちゃんと私はまだ赤ちゃんの頃に別れちゃったから・・お母ちゃんはペンダントの写真でしか姿を見ていないの・・」ペンダントをアルトに見せる

アルト「ルージュ・・」ルージュが持つペンダントを見て・・

ペンダントには妊婦姿のヴァージェの姿の写真が残されていた・・


アルト「そうか・・みんな俺が知らない間に、立派になったものだな・・。」ジョルニ達を見て・・

スズカ「ヴァージェお母様とお父さんの事は、兄妹全員バーゲストお母様とメリュジーヌお母様から事情は聞いています。この妖精國を支配するモルガンから助け出そうとしたんだと・・・」

セフィー「それと・・この妖精國を救いたいという父さんの願いの事もな?父さん・・聞いてくれるか?」

アドニス「お父さん、今度は僕たちも一緒に・・この妖精國ブリテンを助けたいと思うんだ!」

ルージュ「それに私のお母ちゃんも助けに行こうよ!わたし、お母ちゃんを助ける為にこの妖精國に来たんだよ!」

セツノ「そのためにも・・セツノ達、戦えるようにいっぱい修行したの・・」

ガイル「俺たちが来たからにはもう安心だぞ父さん!!俺たちはなぁ~~・・」

アルト「ちょっとみんな・・そんないっぺんに言っても、理解が追いつかないよ・・3年間も石にされていたんだから?」

ガイル「あぁそうか・・ゴメンゴメン・・。」

アルト「ふぅ・・。(さすが、俺達の血を受け継いでいる事はあるな・・)」


メリュジーヌ「アルト・・これを。」金の腕輪を見せる

アルト「メリュジーヌ、それは・・」

バーゲスト「その金の腕輪はアルト・・お前がずっと持つべき者だ!」

アルト「バーゲスト、メリュジーヌ・・」

メリュジーヌ「私たちはもう大丈夫。私たちは、シェフィールドで永遠の愛を誓った夫婦なのだから・・」

バーゲスト「そうだ。今一度、再び我らと共に・・ヴァージェを助け出して、この妖精國を我らの手で変えようではないか!!」

メリュジーヌ「えぇ・・愛しているよ、アルト♡」

アルト「あぁそうだな。」金の腕輪を受け取る

カチャッ、ガシン!(金の腕輪を再び腕に填めるアルト)


キュゥゥ~~ン!ドクン!ドクン!(宝石の部分が光り出し・・)

アルト「・・・・!?」ギィィィン!

メリュジーヌ、バーゲスト「!!?」ギィィン!


アルトとバーゲスト、メリュジーヌは金の腕輪と純恋愛の宝石の力である光景を目にしたのは・・

どこか暗い場所


ピカン、ピカン、ピカン・・(赤い宝石の指輪が点滅している)

石化したヴァージェ「(たすけて・・・アルト・・・たすけて・・)」


石化したヴァージェの声が純恋愛の宝石を通して、アルト達にSOSの信号を発していた・・
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アルト「はぁッ!?・・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」タラタラ・・(汗をかく)

バーゲスト「アルト・・まさかこれは・・・?」

アルト「あぁ・・2人も感じたのか?」

メリュジーヌ「えぇ・・反応は薄かったけど・・これはもしかして!」

ジョルニ「父さん母さん・・一体何を見たのですか?」

アルト「あぁ・・聞いてくれジョルニ。お母さんの事について分かったことがある・・」

ジョルニ「母さんが・・・一体何を見たのですか!?」

アルト「あぁ・・微弱な反応で全部は見れなかったけど、これだけは言える・・・」


アルト「ジョルニとルージュの母・・・俺の愛する『ヴァージェ』は、まだ生きているって事だ・・。」涙を流す


ジョルニ「!!?。母さんがまだ・・生きていたなんて・・」

ルージュ「お母ちゃん・・・。」
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石化の呪いから解放されたアルト・オルラント

彼を助けたのはシータ達がいるカルデアの世界に置いてったはずの・・彼の妻であるメリュジーヌとバーゲスト。

そして3年前に生き別れ、知らない間に立派な若者に成長した・・アルトとヴァージェ達3人の妻との間に産まれた7人の子供達。


そして再び金の腕輪を填め、純恋愛の宝石を持つ妻達とリンクして判明したこと・・

それは助ける事が出来ず、石にされたヴァージェが・・まだ生きている事という真実だった・・

アルトは愛するヴァージェがまだ生きていたことを知り、涙を流しつつも・・


この広大な妖精國ブリテンの大地にヴァージェがどこかで生きている事を信じて、アルトとその家族達はその風景を眺めていた・・

Fate/GrandOrder〔IF〕妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ(俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ)

オープニングテーマ『躍動』
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本家と今作と違う部分


1:マシュが1人で起きるシーン→バーヴァン・シー(ヴァージェ)が1人起こるシーン

2:マリスビリーのシーンとAチームのシーン→歪みの岬のあらゆるドアが並ぶシーン

3:ロストベルト1からの5までの影絵のシーン→6人の謎の妖精達が立ち並び・・最後にはマシュが金色の穴に入っていくシーン

4:妖精騎士の登場シーン(左:ガウェイン・右:トリスタン・中央:ランスロット)→左:首輪を付けた黒騎士・右:チキン?を食ってる妖精騎士モードレッド・中央:妖精騎士アグラヴェイン

5:パーシヴァルとカルデアのマスター達が写るシーン→アルトとバーゲスト、ヴァージェ、メリュジーヌが追加

6:ネモシリーズ登場シーン→アルトの子供達に差し替え

7:最後のシーン→誰もいないキャメロットの玉座
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Fate/GrandOrder〔IF〕妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ(俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ)

CM:第2部:混濁の予言の子〔女王暦2017年〕編


オベロン「つまりここまで改変されれば、誰も予言の子が救世主だと信じなくなってしまうからな・・。」



多く現れた予言の子によって、妖精円卓領域は困惑(カオス)に包まれる・・・



アルトリア・キャスター(本物の予言の子)「こんなに予言の子がいたら・・もう誰がなんだか分からなくなっちゃった・・。」


巨人の予言の子「ご唱和ください、我の名を!!」「俺はただ、目の前の弱き者を助けたかっただけだったんだ!!」


海賊の予言の子「ヨホホォ~イ!!」「つまり、俺たちはその妖精に填められたって事なんだよ。」


秘密の予言の子「何があっても、俺は君たちを信じる!!」「行くぞ!全力全開だぁ~~!!」


絶唱の予言の子「それでもわたしは妖精達を・・」「生きるのを諦めないでッ!」


AIの予言の子「お前らを止められるのはただ一人!俺だ!」


召喚銃の予言の子「まぁ良いさ・・お宝が手に入れば問題ないからさ?」


剣士の予言の子「物語の結末は、俺が変えるって約束したんだ!!」


蘇りの予言の子(アルト・オルラント/三澤亮太)「俺はただ、家族の幸せを取り戻したいだけなんだ・・」



Fate/GrandOrder 妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ 混濁の予言の子編  好評配信中

第1節:アルトの子供達
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南部平原:ソールズベリーへの道


アルト「俺も3年前に分かったことだが・・シータ達がいたカルデアの世界と妖精國じゃ、時間の流れがだいぶ違っててなぁ・・」

バーゲスト「やはりそうだったのか・・。私たちが向こうで修行している間、アルトは石像にされたままあの海岸にいたんだな・・?」

メリュジーヌ「しかもそこは・・コーンウォール近くの霧の海岸であって、近くには名無しの森があるからね・・。」

アルト「コーンウォールか・・。あそこにはもう二度と行きたくはなかったのだが・・」

バーゲスト「ブルーナの奴め・・石になったアルトをあのような場所に捨てておくなんて・・絶対にゆるさんぞ!!」

バーゲスト「今度会ったら、その翅をむしり取ってやるからな!!」

アルト「あぁ・・お願いするね、バーゲスト。」

バーゲスト「えぇ♡」ニコッ!

アルト「それと・・スズカも、俺を見つけてくれてありがとな?」

スズカ「はい!」ニコッ!

アルト達一行は、南部最大の街であるソールズベリーに向けて平原を進んでいた


アルト「それよりもメリュジーヌ・・あの姿はどうやって・・?」

メリュジーヌ「3年間における修行の成果だ。今のわたしは真の力を解放しても、元の姿に戻れるようになれたんだからな。」

バーゲスト「わたしもそうだ。3年間の修行で、私も獣の厄災の力(第3段階の姿)を制御することが出来るようになったのだからな?」

アルト「そうかそうか!みんな、俺のために頑張ってくれたんだな・・・」

ルージュ「当たり前よ!!私たち、お父ちゃんとお母ちゃんを助けるために強くなって、妖精國でも戦えるように頑張ってきたのだから!」

セフィー「あぁ・・我ら兄弟・姉妹は、妖精騎士だった母親の指導の元・・戦うすべを身に付けて来たのですから。」

ガイル「俺達はあの厳しい修行を沢山してきた家族なんだからな!」

アルト「そうか・・みんな頑張ってきたんだな。俺とヴァージェのために・・」子供達を見ながら・・


アドニス「えぇ~っと・・僕たち、体型も性格も違うけど・・お父さんの力になるために力を付けてきたんだからね!」

ガイル「アドニス、お前は兄妹の中でも身体がとても小さいからな・・軽いモンスターの攻撃に飛ばされないようにな?」

アドニス「ウゥゥ・・・」しょげる

バーゲスト「ガイル!!アドニスに嫌がらせをするなって、あれほど言っただろ?!」叱る

ガイル「そ、それは・・モノのたとえであってねぇ~・・」アタフタ・・

セツノ「ガイルお兄ちゃん・・お父さんの前だというのに・・・・」


ギャァァ~~ス!!ギャァァ~~ス!!(ウィートハンターの群れが現れる)

セツノ「ムッ!話の途中だけど・・・モンスター、来る!!」

アルト「何!?よし・・メリュジーヌ、バーゲスト、戦闘準備!」構える

ジョルニ「待ってください!!モンスターは僕たちが相手になります!」

アルト「ちょっ・・君たちが!?しかし・・・」

バーゲスト「行かせてやってくれアルト。彼らはアルトを力になる為に3年間、私とメリュジーヌらで鍛え上げた戦士達だ。」

メリュジーヌ「えぇそうよ。今のうちに妖精國の戦いの経験を積むのも悪くない話だ。」

アルト「経験を積むかぁ・・。みんな、任せて良いんだな?」

ジョルニ「もちろん・・僕たちの力と技とチームワークを披露するチャンスだ!!」

セフィーとガイル達「あぁ!(うん!)」頷く

メリュジーヌ「気合いは十分だな・・だが油断は禁物だ。いつもの仮想空間での戦いではないからな?」

バーゲスト「仮装ではない以上、生きるか死ぬかの戦いになる!気を引き締めて戦え!!」

7人「はい!!」


7人の子供達は、ウィードハンターの群れの前に立ち、アルト達はその後ろで子供達の戦いを見守るのであった。
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ウィートハンターの群れ「ギャゥゥゥ~~ン!!」集まってくる


ガイル「よぉ~し俺達の妖精國での初陣だな・・腕が鳴るぜぇ!!」バキボキ!(指を鳴らす)

セフィー「スズカ・・敵のステータスの方はどうなんだ?」スズカの事を見る

スズカ「今、観察中・・・」キュゥィィ~~ン!(目が光る)

ピィィ~~パパパッ!(スズカの目がウィートハンターの群れを調べる)


スズガ「敵は15体・・耐久力はそこそこね。今のところ、問題ないわ・・」

アドニス「スズカ姉ちゃん、それはどういう事なの?」

スズカ「メリュジーヌお母様の言うとおり・・油断しなければ、勝てる相手って事よ。」

ルージュ「そう・・なら準備体操に打って付けって事ね?」構える

セツノ「モンスターは倒す・・お父さんに私たちの力を見せる・・」カリカリカリ・・(爪を磨ぐ)

セフィー「そうか・・なら問題ないな!」シャキン!(長刀を構える)

アドニス「うん・・。」構える


ジョルニ「よし・・見ていてください、お父さん!」

7人「俺(僕)(私)達は、『救國の七つ星』だ(よ)!!」戦闘態勢に構える


ウィートハンターの群れ「ギャアァァァ~~~!!」一斉に襲いかかる

ジョルニ「行くぞぉぉ・・GO!!」ババッ!!(前に出る)

6人「~~~!!」ババッ!(ジョルニに続く)


ジョルニ達7人の子供達は、ウィートハンターの群れに向かって突撃するのであった。

バシッ!バシッ!ベシッ!(ウィートハンターに攻撃する)

ジョルニ「はぁっ、トゥッ、テェェイ!」バシッ!ベシッ!(ウィートハンターを攻撃する)

ウィートハンター「グェェェェ~~!!」爪で攻撃しようも・・

ジョルニ「チェックメイトだ・・」パチンッ!

ウィートハンター「ギ、ギャァァァ~~!?」バリベリベキィィ!!

ブシュゥゥ~~!ニョキニョキニョキィィ~~!!(ウィートハンターから木が生えてくる)


アルト「モンスターから木が生えてきた!?」

メリュジーヌ「ジョルニの能力は・・『いろんな植物を生やし、成長させる力』。種を身体に植え付ければ、攻撃にも使えるんだ!」

アルト「ホォォ・・障害物を乗り越えるときにも使えそうだな?」
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ウィートハンター4体「グギャァァァ~~~!!」襲いかかる

セフィー「・・・・・!!」ヒュン!(消える)


ギュゥゥ~~ン!!ジャキジャキジャキン!!(超スピードの中を長刀で切り裂く)

セフィー「フンッ・・遅すぎるな。」カチャン!(背中の鞘に長刀を収める)

バシュゥゥ~~~~!!(ウィートハンター4体がみじん切りになる)


アルト「は、早い!?まさかこれは・・」

メリュジーヌ「セフィーの能力の『超加速』には、私以外に超えられるスピードはいないよ?」

アルト「だとしても速すぎるよ・・・」
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ウィードハンター1「ギャァァァ~~~!!」爪で攻撃する

セツノ「ハッ、フゥ・・・」シュッ、シュッ!(かわす)

セツノ「フゥゥ~~~!!」カチコチコチン・・(爪に氷の力が入り・・)

セツノ「ヤァァァ~~!!」ガシン、ガシン!ガシュゥゥ~~!!(ウィードハンター1を引き裂く)

ウィードハンター1「ギャァァ~~ス!?」引き裂かれる


ウィードハンター2「ギャゥゥゥ~~ン!!」横から攻める

セツノ「!!!!」バリバリィ~~ジュボォォ~~!!(右に炎・左に雷が爪に宿り・・)

ジャクンッ、ジュボォォォ~~!バリバリィィ~~!!(ウィードハンター2の身体を2つの属性が襲う)

ウィードハンター2「ギャゥゥゥ~~~・・」消滅する


バーゲスト「セツノの『トライアタック』は、彼女の爪に炎・雷・氷の力を宿して攻撃する事が出来る・・超攻撃型の能力だ。」

アルト「凄い・・3つの属性の力を同時に使えるのか!?」
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ルージュ「ハァァァ~~~!!」ジュビィィィィン!!(無数の糸を放つ)

バイィィ~~ン、バシュ、ガシュ、ボシュゥゥ~~!!(ウィートハンター5体を巻き付け、切り裂いていく)

ウィードハンター5体「ギャァァァ~~・・・」バタバタッ!(斬り殺される)


メリュジーヌ「ルージュの能力は『無尽蔵に糸を出して操る力』だ。それもあの弓を使わずにな?」

アルト「なんか・・ヴァージェとよく似ている力だな・・?」

メリュジーヌ「しかも・・あの石化を解いたのは、ルージュの力のおかげよ。どうやら魔術的な能力も備わっているみたいなんだ・・。」

アルト「そうなのか!?」驚く

ガイル「つりゃぁぁぁ~~~~!!」ガシュン!バシィィィン!!(鉄のかぎ爪と角で攻撃する)

ウィートハンター1「ギャァァ~~ス!?」バシュゥゥ~~!!

ガイル「とりゃぁぁぁ~~!!」ビュウゥゥン!(そのままウィードハンター1を投げ飛ばす)

ウィートハンター1・2「ギャァァス!?」バシィィン!!(ぶつけられる)


ガイル「行くぞ・・メタルガイル・タックル!!」バシィィン!!(ウィートハンターにタックルする)

ウィートハンター2「ギャゥゥ・・ギャァァァ~~!?」バシュゥゥン!!

ガイル「よっしゃぁぁ!!」ガシィィン!!(両手をグーでぶつける)


バーゲスト「ガイルの能力『身体変化』は、あのように身体の部分を鉄に変化させて戦う事が出来る。」

バーゲスト「それにガイルのパワーは凄まじく・・牙の氏族を遙かに上回る、子供達の中でもとても力持ちなのよ!」

アルト「とても頼りがいがあるパワーだな!!」
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スズカ「タァァッ!ティッ!やぁぁ!!」バシッ!ボキベキッ!(ウィートハンターの骨を折る)

ウィートハンター「ギャアァァァ~~~!?」ドサッ!(地面に落ちる)


アドニス「つぅぅぅ~~!!」ガシンッ!(チェーンソウ型の剣とホウガンをマジックハンドで取り出す)

ジャグググゥゥ~~!!バンバンバン!!(その武器でウィートハンターを攻撃する)


ウィートハンター「ギャァァァ~~・・」ガシュン!シュゥゥ・・(消滅する)

アドニス「よし・・!」


バーゲスト「アドニスは小さいながらも彼の持つ『瞬間制作』で色んな武器を生成しながら戦うスタイルだ。」

アルト「どっちかで言ったら・・頭脳派だね。アドニスの戦い方は・・」

メリュジーヌ「因みにスズカの方は、『サーチ』の力で敵の情報を取得したり『癒やしの力』で味方を癒やすサポート系の能力を持っているんだ!」

アルト「『癒やしの力』かぁ・・。俺のヒールの力とよく似ているね!」

メリュジーヌ「スズカ本人も、医者を目指していたからね。」

アルト「医者志望かぁ~・・・」
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シュゥゥゥン・・・(最後のウィートハンターの群れの一体が消滅する)

アルト達を襲ってきたウィートハンターの群れは、アルトの子供達が全て倒していった・・


セフィー「ふぅ・・とりあえず全て片付いたなぁ・・。」

ガイル「あぁ・・だが割と簡単に倒せたなぁ?」

ルージュ「ホント・・準備体操にしては呆気なかったわね?」

セツノ「モンスターの強さ、ゴミ以下・・。」

アドニス「それほど僕たちは強くなってるって解釈を持てば良いんじゃないかな?」

スズカ「そうね!」

ジョルニ「あぁ・・そう言えるね、アドニス!」

アルト「みんな・・とても良い戦いだったよ!!」パチパチパチ!!(拍手で称える)

ジョルニ「お父さん・・見ていてくれましたか?」

アルト「あぁ!!さすが、俺の息子・娘達だな!!」

ジョルニ達7人「はい!!」


アルトは自分の息子と娘達の成長ぶりに歓喜し・・7人のアルトの子達も、自分の父親に自分達の戦いを披露できたことに喜びを感じていた・・
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その夜・・・南部平原(アルト達の野宿先)


パチパチパチ・・(たき火が燃えてる)

アルト「メリュジーヌ、みんなの事をここまで育ててくれてありがとな?」

メリュジーヌ「えぇ・・」

セフィー「母様のご指導があったからこそ、我ら兄弟・姉妹は強くなれたのですから。」

ジョルニ「あぁ・・メリュジーヌお母さんのおかげだ。」

メリュジーヌ「えぇ・・そうね。」


アルト「本当に良かった・・。メリュジーヌに辛い思いをしないと思って、勝手に1人で妖精國に戻ってしまったからね・・メリュジーヌが鬱病に掛かっていたらと思うと・・」

メリュジーヌ「・・・・・・」浮かない顔をする

アルト「どうしたんだ・・・?」

バーゲスト「アルト、実はなぁ~・・」

メリュジーヌ「良いの・・どうせジョルニとルージュの事は、私の方で話しておこうとしてたからね。」

ジョルニ、ルージュ「・・・・・・。」


メリュジーヌ「アルト・・。実は私、子育てを十分に出来なかった時期があってねぇ・・」

メリュジーヌ「その事でシータ達に結構迷惑をかけてしまった事があったんだ・・」

アルト「な、なんだって!?メリュジーヌ・・君に何があったんだ?」

メリュジーヌ「それはねぇ・・・・」


メリュジーヌはアルトに語り出したこと・・・それは3年前、シータ達がいるカルデアの世界で起こった出来事であった。
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3年前・・ラーマとシータがいるカルデアの世界:カルデアス島の浜辺


メリュジーヌ「・・・・・・・・」海をずっと見ている


ダ・ヴィンチちゃん「ここまま彼女は・・子供達をほったらかして、ずっとあのままいるつもりなのかい?」

ラーマ「目の前で置き去りを喰らって、未だに戻ってこないんだ・・。彼女の負った傷は相当深いんだろうな?」

シータ「メリュジーヌ様・・。」

セフィー、スズカ(赤ちゃんの頃)「ウゥゥ~~・・・」不機嫌そうになる


メリュジーヌ「アルトォォ・・・」泣きそうになる

メリュジーヌ(ナレーション)「アルトとあのような別れ方をして一週間。アルトが帰ってこない事で。私の心にぽっかりと大きな穴が開いてしまい・・

子供達の事を忘れるぐらい、私は部屋やこの海岸で1人ふてくされるようになり・・子育てする気もわかなかった・・

あの時の私の心には、アルトを失ったことと・・バーゲストとヴァージェを守れなかった自分自身の弱さに嘆いていることしか出来なかった・・

私が子育て出来ない分、シータ達が代わりに世話をしていたんだが・・子供達は彼女らに満足するような笑みを浮かべなかったと聞いている。」


「このような私を、人は『最低の母親』と言うのだろう。あの時の私はそんなことなどどうでも良かったんだ。アルトを失い、弱い自分に嘆くことが何故悪いと言い分けにしながらね・・」

「そんな中で・・・・・」
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カルデア:集中治療室


バーゲスト「・・・・・・・」意識不明で眠っている

セツノ、ガイル、アドニス(赤ちゃんの頃)「アゥゥ~~・・ウゥゥ~・・」バーゲストに触れている

プロトマーリン「バーゲスト・・・」


ナイチンゲール「何をしているのですかミセス・マーリン!?今は彼女に近づかない方が良いかと・・」

プロトマーリン「あぁ・・でも、この子達がなんか彼女にとても会いたい表情をしていたからね・・。」

ナイチンゲール「とは言われましても、彼女が持つ『魔力喰い』が子供達に悪影響があると思われますと思っての事で・・・」

プロトマーリン「それが・・バーゲストの赤ちゃんを連れて来た時に、魔力喰いの反応が止まっててねぇ・・それに一瞬動きがあって・・」

ナイチンゲール「な、なんですって!?」


アドニス(赤ちゃんの頃)「あうあう・・・」ピトッ・・ピトッ・・(バーゲストの手に触れる)

バーゲスト「ウッ・・ウゥゥン・・」ピクピクッ・・(指先が動く)

プロトマーリン「!!?」

ナイチンゲール「!?。まさかこれって・・・・」


バーゲスト「・・・・・・?」目が覚める

アドニス(赤ちゃんの頃)「へへっ、ヘェェェ!」笑ってる

バーゲスト「アドニス・・・!?わ、私は一体・・・」


ナイチンゲール「フゥ・・無事に目が覚めて良かったです。」

プロトマーリン「アァ良かったぁ~!ほら、君たちのおかげで、ままが目が覚めたよぉ~?」バーゲストにアドニス達を手渡す

バーゲスト「アドニス!セツノ!ガイル!・・良かった・・3人とも無事で良かった・・・」ウルウルウル・・(涙を流す)

セツノ、ガイル、アドニス(赤ちゃんの頃)「キャッ、キャッ、キャッ!」笑っている

バーゲスト「そうだ・・ヴァージェ達は!?残りの子供達は無事なのか!?」

プロトマーリン「そ、それが・・・」下を向く

バーゲスト「・・・まさかモードレッドの奴にやられたのか?こうしてはいけな・・クゥゥ!?」ズキズキッ!(傷口が痛み出す)

ナイチンゲール「動かないで・・傷口が開いてしまいますわよ?」

ナイチンゲール「心配せずとも、子供達の方は・・我々の方で保護されていますので。」

バーゲスト「そうか・・・それでヴァージェ達の方はどうなんだ?無事なのか・・?」

ナイチンゲール「それがですねぇ・・・。子供達の事もありますし、落ち着いて聞いてくれますか?」

バーゲスト「えぇ・・。」

意識不明の重体から目が覚めたバーゲストは、ナイチンゲール達からアルトとヴァージェ、メリュジーヌの事を話して貰った・・


ガイル・セツノ・アドニス(赤ちゃんの頃)「スゥ・・スゥ・・スゥ・・」ベビーベットで寝ている

バーゲスト「そうか・・アルトはヴァージェを助け出す為に、妖精國へ戻ったのか・・」

プロトマーリン「えぇ・・。アルトの方は妖精國に向かったっきり、戻ってくる気配さえ感じなれないんだ・・。」

バーゲスト「アルトの事だ・・眠っている間に愛する妻であるヴァージェを攫われ・私と子供達が殺されかけたと知れれば、さすがのアルトも・・」

プロトマーリン「君もまた、アルトが妖精国から戻ってこないことをとても心配すると思っていたのだが・・・」

バーゲスト「妖精騎士ガウェインであった私を2度も倒したとても強い我が夫なんだ。そう簡単にやられるはずがないと信じている・・。」


バーゲスト「メリュジーヌの方はどうしている?彼女の傷の方もとても酷く傷ついていてなぁ~・・子供の子育てを」

プロトマーリン「そ、それがねぇ・・・彼女の方はアルトのヒールの力で傷の方は治して貰ったのだけど・・・。」

ナイチンゲール「彼女の精神・・心の方に深い傷を負ってしまって、現在・・メリュジーヌ様は『育児放棄』状態にありまして・・」

バーゲスト「・・・・・何ですって?」眼が大きく開き・・

ナイチンゲール「今現在、ヴァージェの赤ちゃん達も含めてシータやラーマ夫妻が代わりに世話をされてまして・・・」

バーゲスト「!!!!!」ババッ!!(ベットから飛び起きる)

ドサッ!ズルズルズル・・(点滴スタンドにしがみつこうとする)


バーゲスト「ッウゥゥ~~・・・」ガガッ、ガタン・・(点滴スタンドにしがみつく)

ナイチンゲール「いけません!!絶対安静にしていなさい!!」ガバッ!!(バーゲストを掴む)

バーゲスト「チィッ・・邪魔だ!!」ギュゥゥゥン!!(魔力喰いを発動する)

ナイチンゲール「なぁ・・・力が・・」ヘナヘナ・・

バーゲスト「くぅぅぅ~~!!」バシッ!!(ナイチンゲールを肘で腹パンする)

ナイチンゲール「っぅぅぅ・・」ドサッ・・(力なく倒れる)


バーゲスト「ウゥゥゥ・・・」ガラァァ、ガラァァ・・(点滴スタンドを持って、外に出る)

プロトマーリン「バーゲスト!!」追いかける

バーゲストは身体がヨロヨロに動きながらも、メリュジーヌがいる所へ向かっていった・・

カルデアス島の浜辺


メリュジーヌ「・・・・・・・」まだ体育座りで海を見ている


シータ「メリュジーヌ様・・。」

ラーマ「シータ、そろそろセフィーとスズカ達のミルクの時間になるのだが・・」

シータ「そうですね・・。セフィー様、スズカ様、そろそろミルクの時間で・・・!?。」


バーゲスト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ズズッ・・ズズッ・・(引きずりながら、砂浜を歩く)

ラーマ「ば、バーゲスト!?目が覚めたのか・・・」驚く

シータ「ですが、あのような状態では危険ですわ!?」心配そうにする


バーゲストが点滴スタンドをつき、足を引きずりながらも、バーゲストはメリュジーヌに近づいていく・・。

シータ達は、セフィーやスズカをだっこしながらその光景を遠くから見ていた・・・
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バーゲスト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・メリュジーヌ・・。」近づく

メリュジーヌ「・・・バ、バーゲスト・・・!?」驚く

バーゲスト「メリュジーヌ・・・ここで一体何をしているんだ!?セフィーとスズカのそばに居ずにそこでないにしているんだ!!」

メリュジーヌ「・・・私の事なんてほっといてよ!今の私に・・あの子達に会う資格なんてないんだ・・。」


メリュジーヌ「私はヴァージェを守る事も・・アルトを引き留めることも出来なかった・・。私は、ジョルニとルージュ達の両親を置き去りにさせてしまった愚かな竜の妖精なんだ・・・」

メリュジーヌ「なにが『妖精騎士ランスロット』だ・・何が『アルビオンの竜』なんだ・・・」

メリュジーヌ「私は弱い!倒すべき敵に勝つことも出来ずに、何1つも守る事も出来なかったんだ!!」バシュン!!(砂を巻き上げる)

メリュジーヌはヴァージェを守れなかった事でアルトが1人妖精國へ行き・・彼が戻ってこない事への自責の念に苛まれ、自暴自棄になっていた・・


バーゲスト「メリュジーヌ・・・・・!!!」ぐぐぐぐぐぅぅぅ~~!!(拳を握りしめ・・)

バーゲスト「!!!!」ガバッ!(メリュジーヌの胸ぐらを掴み・・)

メリュジーヌ「!?」胸ぐらを掴まれる


バシィィン!!(メリュジーヌに平手打ちをするバーゲスト)

メリュジーヌ「~~~~~!?」ドサッ!!(砂浜に倒れる)

バーゲスト「!!!!!」ノシッ!(メリュジーヌの前に四つん這いとなり・・)


バーゲスト「メリュジーヌ・・我が弱肉強食のルールにより、弱いと自称する貴様を守るという事が余程おこがましい事だと・・私は初めて思ったぞ!!」

メリュジーヌ「バーゲスト・・・・」

バーゲスト「貴様は失った事への過去ばかりを見ている愚かな妖精だと、誰がそう言ったんだ!!」激怒

バーゲスト「貴様はそのような妖精ではないはずだ!!最強の妖精騎士でもなければ、弱小の妖精でもない!!貴様は一体誰だと思っているんだ!!」

バーゲスト「メリュジーヌ、貴様はセフィーとスズカ・・我らが一生懸命に産み落とした『アルトの子供達の母親』ではなかったのか!?」ウルウル・・(泣きながら)

メリュジーヌ「!!!!??」ビクッ!


シータ「・・・・!!!」タッタッタッタッ・・(セフィーとスズカを連れてメリュジーヌの元へ)

ラーマ「シータ!?」追いかける


シータ「バーゲスト様の言う通りです!!あなたがどんなに自らの弱さから逃げようとしても・・貴方は母親という責務から逃げてはいけないのです!!」

メリュジーヌ「シータさん・・・」

シータ「わたくしも一度、生前に自らの不貞を晴らすために大地の中へ命を捧げた結果・・私が産んだ事を置き去りにさせてしまった事があります・・」

シータ「ですがその行為は・・母親としてのわたくしに取って、恥知らずな行いだとサーヴァントになって初めて気づいたのです・・」

シータ「貴方は私が子供への罪よりもっと酷い事をしようとしているのです!!アルト様に託された事を、貴方は妖精として放棄しているのですよ!!」

メリュジーヌ「わ・・わたしは・・・」

シータ「目を覚ましてください!!この子達には、母親であるメリュジーヌ様が必要なのですよ!!」ガパッ!(セフィーとスズカを見せる)

セフィー、スズカ(赤ちゃんの頃)「ウェェェ~~ン!ウェェェ~~ン!」お腹を空かして泣いている

メリュジーヌ「セフィー・・スズカ・・・」ウルウル・・グスン・・(泣いている)


ムクムク・・ピュルルゥゥ・・(母乳で服が濡れる)

メリュジーヌ「!?。母乳が出てる・・」ポロンッ、ピュルルゥゥ・・(胸をさらけ出し・・)

シータ「・・・・・」セフィーとスズカを受け渡す

メリュジーヌ「・・・・・」赤ちゃんの2人をおっぱいに近づける


セフィー、スズカ(赤ちゃんの頃)「ンクッ、ンクッ、ンクッ、ンクッ・・」メリュジーヌのおっぱいを懸命に吸っている

メリュジーヌ「ンンンッ・・・。」ビクンビクン♡(母乳が出ている)

バーゲスト「2人がとても懸命におっぱいを吸っている・・。これを待ち望んでいたかのように・・」

シータ「粉ミルクではこの子達は満足に食事をしなかったですから・・この子には母親の母乳こそ、思考の喜びがあると確信しています・・。」

メリュジーヌ「セフィー・・スズカ・・・。ウゥゥゥ・・」ポロポロポロ・・(涙がおっぱいに流れ落ちる)


ギュゥゥゥ~~・・(セフィーとスズカの事を抱きしめる)

メリュジーヌ「2人とも・・ゴメンね?・・こんなにヒモジイ思いをさせてしまって・・本当に許してくれ・・。」ポロポロポロ・・

バーゲスト「メリュジーヌ・・・」二コッ!


セツノ、ガイル、アドニス(赤ちゃんの頃)「ふぇぇぇ~~ん・・」困った顔

プロトマーリン「ホラホラ・・バーゲストお母さんもね?」3人を受け渡す

バーゲスト「あっ、すまなかったな・・・」ポロン♡ピトッ・・(おっぱいを3人の赤ちゃんの口元に付ける)

アドニス、セツノ(赤ちゃんの頃)「ンクッ、ンクッ、ンクッ、ンクッ・・」おっぱいを吸っている


ラーマ「・・・・フッ。2人はもう、母親としてもう大丈夫みたいだな?」

ナイチンゲール「えぇ・・まぁこれで良いと思いますね・・・。」グギギギギ・・(後ろのチェーンソーを出すのを堪えながら)
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メリュジーヌ(ナレーション)「自暴自棄になっていた私をバーゲストやシータが説得してくれた事で、私は目が覚めた・・。

自分がセフィーとスズカの・・アルトの間に産んだ子供達の母親であり、アルトから子供達を託された事の責任を・・

私はセフィーとスズカにおっぱいを与えながら・・私は母親としての自覚を取り戻していったんだ・・。」

数日後・・メリュジーヌ達の部屋で


シャラァン・・(ペンダントをジョルニとルージュに見せる)

メリュジーヌ「これが君たち兄妹の本当の母親だ。この写真に写る妖精こそ、君たちを産んでくれたんだよ?」

ジョルニ、ルージュ(1歳の頃)「あぅぅ・・・」首をかしげる

メリュジーヌ「君たちが大きくなったとしても、自分の母親が一体誰なのかを・・どうか覚えてて欲しい。」

カチャカチャ・・(ジョルニとルージュ2人の首にヴァージェの写真が入ったペンダントを付ける)


メリュジーヌ(ナレーション)「ジョルニとルージュの事は私とバーゲストが親代わりとなり、女妖精2人で7人の子供達を養っていったんだ・・

おしめを替えてあげたり、身体を洗ってあげたり、ミルクをあげてあげたりと・・忙しく辛い想いをしながらも、子供達の為に頑張ったんだ。

ジョルニとルージュが物心を付く頃に、私はヴァージェの写真を入れたペンダントをあげた。

2人が自身らの本当の母親がヴァージェである事を、2人がいつまでもヴァージェの顔を覚えてくれることを願っての事だ・・

アルトとヴァージェ。2人が私たちと子供達の前に帰ってくることを祈りながら・・私とバーゲストは、子供達にアルトとヴァージェの存在をたくさん・・来る日も来る日も教えてあげたんだ・・・

私とバーゲストの頑張りの甲斐もあって、子供達は無事にスクスクと成長していった・・・

そんなある日のことだった・・・」
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数ヶ月後・・・メリュジーヌ達の部屋


スズカ(3歳)「おかあさま!おかあさま~~!!」

メリュジーヌ「どうしたスズカ?」

スズカ「おかあさま、セツノちゃんがなんかへんなの!」

メリュジーヌ「セツノがどうしたと言うのだ?」


セツノ(3歳)「メリュジーヌおかあさぁぁ~ん!!」手をタオルで隠しながら泣いている

メリュジーヌ「どうしたんだい!?どこかケガでもしたのかい?」

セツノ「ちがうの・・セツノのおてて、なにかへんなの・・」ウルウルウル・・

メリュジーヌ「手が変だと?私に見せてくれ・・・」ガバァッ!(セツノの両手のタオルを取る)


カチカチカチィィン・・・(セツノの両手が氷に包まれていた)

メリュジーヌ「こ、これはどうしたんだ!?まさ冷凍庫に手を突っ込んだのかい?」

セツノ「しらないの・・あそんでいたら、おててがかってにこうなっちゃったの・・うぅぅ~~!!」ウルウル・・グスン!(泣いている)

ビリビリビリィィ~~・・(少量の電気がセツノの両手に流れる)


メリュジーヌ「!?(これは一体、どうなっているんだ!?)」


メリュジーヌ(ナレーション)「子供達の異変に気づいたのは、彼らが3歳頃になって間もない頃だ。

セツノの両手が氷と電気を纏い、ジョルニの手が突っ込んだ場所にお花が咲いたり、ルージュが出す糸で謝って誰かをケガさせた事と様々だった・・

バーゲストも最初に見たときはとてもビックリした事を今も覚えている。

私とバーゲストはすぐに・・子供達の身に起こっている事をダ・ヴィンチちゃんとナイチンゲールに相談したんだ。」

カルデア:医務室


ナイチンゲール「つまりそれは・・子供達の中に秘めたる力が目覚めつつあるって事ですね?」

メリュジーヌ「秘めたる力って・・まさかあの子達にも亜鈴の力が・・・」

バーゲスト「私たち妖精とアルトとの子供だからな・・分かっていたはずなのだが・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「驚くのも無理はない。事実、汎人類史では妖精と人間の間に産まれおちた英霊も数いるのだが・・君たちのブリテンには初めての事だからな?」

ダ・ヴィンチちゃん「ただ違うとすれば・・シータとラーマの安打に産まれた英霊である『クシャとラヴァ』と違って、元・妖精騎士の君たちとアルトの間に産まれた子供達の能力は未知なる力だ。どの英霊のデータにも一致しない・・」

ナイチンゲール「それに奇妙なことに・・これを見て頂けますか?」ガチャン!(何かを取り出して見せる)


ナイチンゲールがバーゲスト達に見せたのは・・ヴァージェ達が出産の際に出た胎盤だった・・

メリュジーヌ「これは一体・・・」

ナイチンゲール「見ての通り・・貴方たち妖精の出産の際に排出された胎盤です。」

バーゲスト「胎盤かぁ~・・懐かしいモノだ。あの子達を出産して、もう随分立ったモノだな・・」

メリュジーヌ「そうね・・・あの時はアルトやヴァージェに励まされて、あの陣痛の中からセフィーとスズカを産んだのだからな・・」

ナイチンゲール「えぇ・・。ですが、この胎盤・・随分と日は立っているにも関わらず、腐食の傾向が全く見られないのですよ・・」

バーゲスト「!?。確かに我らブリテンの妖精の遺体は壊れず・腐らず・変化して残り続くから気にはしなかったが、まさかその胎盤も・・」

ナイチンゲール「驚くのはそれだけじゃありません・・問題はこの胎盤の中身にあります・・」ガサガサ・・(胎盤を解剖する)


コロコロン・・(胎盤の中から色々な石が出てくる)

メリュジーヌ「これは・・私とバーゲストの武器を作るのに使った石だ!どうして私たちの胎盤の中に・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「それがわからないんだ。胎盤を調べていたら、中から出てきたものなんだから・・」

バーゲスト「だが私たちの体内の中で作られたのなら、この石を素材に新たに武器を作ることが出来るのだが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「その事で妖精國へのゲートについてわかったことがあるんだ。聞いてくれるか?」

メリュジーヌ、バーゲスト「えぇ・・。」


ダ・ヴィンチちゃん「実のところ、ここの世界と妖精國と比べて見て・・妖精國の時間の流れがもの凄く遅くズレている事がわかったんだ。」

メリュジーヌ「ズレているって・・どれくらいだ?」

ダ・ヴィンチちゃん「それはまだ解析途中なのだが・・君たちが出産するまで過ごした日々と妖精國の時間帯だと、向こうからしたら8日間しか立っていないことが判明している・・」

メリュジーヌ「まさか・・・では妖精騎士アグラヴェインがここに来たのって、私たちが歪みの岬に来てそう時間は立っていないって事なの!?」

ナイチンゲール「その通りであります。おそらくモルガンや妖精騎士アグラヴェイン達は、向こうでは君たちの子供達が3歳ぐらいに育っていることを知らないはずだ。」


ダ・ヴィンチちゃん「そこで君たちに提案がある。アルトやヴァージェを助け出す秘策になるやもしれないからな?ついてきたまえ!」案内する

バーゲスト、メリュジーヌ「え、えぇ・・・」ついていく

ダ・ヴィンチちゃんの案内の元、2人はある場所に連れてかれる

カルデア:特殊トレーニングルーム(タイプ:無人島)


ダ・ヴィンチちゃん「ここは君たち専用に作ったトレーニングルームだ。」

プロトマーリン「ここでは時間の流れを調節する事で出来て、妖精國の時間帯を見ることが出来るんだ。」

メリュジーヌ「成る程・・ここなら、私たち」

>>424
一部書き込みミス
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メリュジーヌ「成る程・・ここなら妖精國がどれぐらいの時間が進んでいることを知れて・・・!?まさかそれって・・」

プロトマーリン「そう。アルトとヴァージェを救い出す方法として・・・この場所で君たちは、今まで以上に強くならないといけないのだと・・私はそう判断したのだ。」

プロトマーリン「この場所なら、誰にも邪魔されずに修行をすることが出来るし・・外に出てもそう時間は立ってないから普段通りの付き合いも出来るよ?」


プロトマーリン「バーゲスト、メリュジーヌ。君たちは既に気づいているはずだ・・アルトが未だに戻ってこないその理由を?」

バーゲスト「えぇ・・そうよ。アルトがまだ戻ってこない理由があるとすれば・・アルトはモルガン陛下に敗北したと思うんだ・・。」

メリュジーヌ「・・・借りに生きてたとしても、アルトは今どこにいるのかもわからなくて・・・」

プロトマーリン「そうね・・今、妖精國に2人が乗り込んだとしても・・君たちが戦ったであろう妖精騎士アグラヴェインと妖精騎士モードレッドの軍勢に返り討ちに遭う可能性が高い。」

プロトマーリン「それに今度と言う今度は、君たちはその2人に・・もしくはそのモルガンとその軍勢が直接君たちを殺しに来るかも知れない・・そうなったら・・」

メリュジーヌ「ヴァージェが攫われたあの悲劇を繰り返す・・もしくはそれ以上の悲劇が・・」ガクガクガク・・(震え出す)

バーゲスト「メリュジーヌ・・・」

メリュジーヌ「だから・・。そうならないためにも私は・・・この場所でもっと強くなろうと思うの!」

メリュジーヌ「もっと強くなって・・・私のアルビオンの竜としての力を進化させ、私がモルガンを倒す!そしてアルトとヴァージェを取り戻す!!」

バーゲスト「メリュジーヌ・・・・。えぇ、わかったわ!!私もこの場所を利用し・・私の中の厄災の力を制御し、再びアルトに顔向けできるように強くなる!!」

バーゲスト「もう妖精騎士モードレッドに負けないために・・あの影の氏族からあの子達をこの手で守るためにも・・・」


メリュジーヌ「バーゲスト・・その事で私からも提案がある。子供達の事なのだが・・」

バーゲスト「なんだ・・・?」

メリュジーヌ「この場所は外の時間の流れに干渉しないとなれば・・子供達の成長にも役に立つんじゃないかと思うんだ・・。」

バーゲスト「子供達の成長・・・まさか子供達も巻き込もうとしているんじゃ!?」

メリュジーヌ「えぇ・・心苦しいのだけど、子供達の力を見て 私は確信したんだ・・。あの子達の才能って奴を・・」

バーゲスト「子供達の才能・・・」

メリュジーヌ「胎盤の中に出てきたあの石は、単なる偶然なんかじゃない・・。あれは子供達の為に発生した石なんだ!子供達に相応しいモノを作るための・・」

バーゲスト「!?。あの石は・・子供達の為に生み出されたモノだと言いたいのか?」

メリュジーヌ「えぇ!!」

メリュジーヌ「エインセルの予言とは違うと思うが・・もしかしたら私たちとアルトとの子供達こそが、この妖精國を救うカギになるんじゃないかと思うんだ・・。」

バーゲスト「妖精國を救うカギ・・・。」

メリュジーヌ「モルガンもまた、あの子達がどれほど育っていることをまだ知らないはずだ・・。アルトとヴァージェには、子供の成長を見られない事は残念に思えるが、それを承知でアルトはヴァージェを助けに言ったんだ。」

バーゲスト「メリュジーヌ・・。噂程度ではあるが、貴方は一度・・人間の子供の育て親になっていたという話を耳にしていたが・・?」

メリュジーヌ「・・・そうだ。ひと昔に私は『パーシヴァル』という人間を育て、鍛え上げた事があるんだ。」

バーゲスト「パーシヴァル・・あのコマドリ大会で優勝したあの人間のことか!!」

メリュジーヌ「パーシヴァルは私の初めての弟にして最初の弟子だ。彼には『選定の槍』を扱えるために色々と世話や訓練をさせたモノだ・・」

メリュジーヌ「バーゲスト。君とヴァージェ、私の子供達にはパーシヴァルにしてきた事と同じ・・いやそれ以上の辛い思いをさせる事になると思う・・けど!」

メリュジーヌ「アルトとヴァージェを助け出し、モルガン達を倒して、妖精國を正しい方向へ変える為なら・・私は心を鬼にしてでもこれを成し遂げよう!そのためにも・・・」スルッ・・(仮面を取り出し・・)


メリュジーヌ→妖精騎士ランスロット「僕は『妖精騎士ランスロット』に・・戻る時だ・・・。」カチャッ!(仮面を付ける)
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特殊トレーニングルームに入って2日たった頃・・・


妖精騎士ランスロット「ヤァァァッ!!ハァァァッ!!」ガキッガキィィン!!(剣と角がぶつかり合う)

バーゲスト「ハァ!!テェェイ!!」ガキッガキィィン!!(つば競り合う)

7人の子供達「・・・・・・」その様子を見ている


メリュジーヌ(ナレーション)「この頃から、私とバーゲストはこの時間の流れがとても異なるトレーニングルームで互いに修行を始めた。

時間の流れを変えられる事から、思う存分・・私たちの体と心を鍛え上げ、限界まで自身らの力と技を磨き上げていった・・

全てはアルトとヴァージェを助け出す為に・・胸を張って助けに行く為に・・もう一度、アルトの事を抱きしめる為に・・

私達は、このトレーニングルームでの時間と日々を・・私たちの修行と子供達のお世話の為に、大いに利用した・・


そして・・私とバーゲストが強くなっていくと同時に、私たちの子供達はドンドンその身体を大きく育っていき・・・
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特殊トレーニングルームに入って数年後・・(妖精國ブリテンの時系列:女王暦2015年)


サッサッサッサッサッ・・(砂浜を歩く妖精騎士ランスロット)

妖精騎士ランスロット「ジョルニ、ルージュ・・そしてここにいる僕らの子供達に伝える事がある・・君たちのお父さんと、もう一人のお母さんの事だ。」

ジョルニ(7歳)「僕らの・・お父さん・・・」

ルージュ(7歳)「お父ちゃん・・・」

5人のアルトの子供達(7歳)「・・・・・・。」


時が流れ・・ジョルニ達7人の子供達は7歳頃に成長し、特殊トレーニングルームの砂浜で妖精騎士ランスロットの前に立っていた・・

妖精騎士ガウェイン「皆も知っての通り・・君たち7人は、我と妖精騎士ランスロット、そしてヴァージェという妖精を母に持ち・・アルト・オルラントという人間を父を持つ私たちの子供達だ。」

妖精騎士ガウェイン「しかし・・まだ赤子だった頃の君たちを守るために、父:アルトと母:ヴァージェは君たちの前から姿を消してしまった・・。」

セフィー(7歳)「知ってるよ。父さんはジョルニとルージュの母さんを救うために妖精國ブリテンに行ったっきり、帰ってこなかったと・・。」

スズカ(7歳)「お父様はただ、ヴァージェお母様を助けるという理由があって妖精國へ行ったんですよね?私たちを捨てたわけでもないのに・・」

ガイル(7歳)「そんなの知るかよ!父さんの事なんて、母さんの話の中でしか知らないのだから・・」

セツノ(7歳)「セツノ・・お父さんの事、全く知らない・・・。」

アドニス(7歳)「うん・・・。」


妖精騎士ランスロット「そうだ。君たちの父ともう一人の母が未だに帰ってこない事には理由があるのだ。」

妖精騎士ランスロット「モルガンに殺されたか・・?あるいはどこかに捕らえられているのか・・?僕にもわからない・・」

妖精騎士ランスロット「だがしかし、僕はアルトがまだどこかで生きている事を・・僕は信じている。」

ジョルニ「バーゲストお母さん・・。お父さんはまだどこかで生きているんだよね?」

妖精騎士ガウェイン「そうだ。私の愛する夫であるアルトは・・今もどこかで生きていると信じたい・・」

ルージュ「バーゲストお母ちゃん・・・私、本当のお母ちゃんに会いたい!会ってお母ちゃんの温もりを肌で感じたい!!」

スズカ「ルージュ・・・私も、実際のお父様の事をこの目で確かめてみたい・・!!」

セツノ「セツノも会いたい・・ジョルニお兄ちゃんルージュのお母さんと、セツノ達のお父さんの事を・・・」

セフィー「そうだな・・それは僕たち兄妹も同じ思いだからな?」

アドニス「お父さん・・・」

ガイル「お父さん・・・・」


妖精騎士ランスロット「君たちの気持ちは僕にもわかる。・・しかし君たちの父親に会うためにも、君たちにはやらなければならない事がある。」

コロコロン・・(子供達の前に武器生成の石を置く)


ジョルニ「これは一体・・何ですか?」

妖精騎士ランスロット「君たちに合う武器を作るための石だ。これを元に、いずれ君たちの戦闘スタイルに見合った武器を生成する予定だ。」

セフィー「せ、戦闘スタイルと武器って!?」ビクッ!(驚く)

アドニス「もしかして・・・僕達に『戦い方を学べ』って事なの!?」

妖精騎士ガウェイン「そうだ。君たちも知っての通り、君たちが持つ力は亜鈴というモノであり・・君たちそれぞれ持つ潜在能力の一種だ。」

妖精騎士ガウェイン「我らもまた、自身らが持つこの亜鈴の力で妖精國の過酷な戦いを生きてきた・・。」

妖精騎士ガウェイン「故に君たちを妖精國に連れて行くためにも、この無人島で己の力を制御・成長させると共に・・戦い方を学ばねばならない!」

ジョルニ「ですがバーゲストお母さん・・僕たちにそう言われても・・」

妖精騎士ランスロット「さっきからガウェインのことをバーゲストと言っているが、今の私たちは妖精騎士・・君たちの『母親』であることを捨てているんだ!」

7人の子供達「!!?」

妖精騎士ガウェイン「悲しいと思うが、君たちを鍛え上げるために・・我らは自身らの子らに厳しい修行を積ませて貰う・・」

妖精騎士ランスロット「そう・・この日を境に、僕らの関係は『親子』から『訓練生と教官』だと思え!!」ジャキン!(アロンダイトを露出させる)

妖精騎士ランスロット「君たちの両親に会いたいと思うなら強くなれ!!君たちの力と技を磨き上げ、女王モルガンから父と母を取り戻す為にも!!」

ルージュ「メリュジーヌお母ちゃん・・・」


ジョルニ「・・・・わかった。要するに・・『僕達の父と母に会うためには・・僕達も戦う必要がある』って事なんですね?」

セフィー「ジョルニ!?まさかやるつもりなのか・・・」

ジョルニ「そうだ。僕達が持っているこの力・・この力がお父さんと、僕とルージュのお母さんを助ける為にあるというなら・・僕は戦おうと思う。」

アドニス「ジョルニ兄さん・・・」


ジョルニ「ヴァージェお母さんを捕らえた妖精はメリュジーヌお母ちゃん達を一度敗北に追いやった妖精なんだ・・・。あの妖精がいる限り、お母さん達や僕らは、もう一度お父さんとお母さんに会うことが出来ない・・」

ジョルニ「だから・・僕達が強くなって、お父さんとお母さんを助ける為に妖精國へ行くんだ!!」

ガイル「ジョルニ・・・あぁ、やってやろうじゃないか!!」ガシッ!

スズカ「えぇ・・・お母様がそう言うのでしたら、私たちがやるしかないって事ですよね?」

ルージュ「お父ちゃんとお母ちゃんに会えるためにも・・わたし、一生懸命に強くなる!!」

セツノ「セツノもやる・・!セツノ達のお父さんとお母さんと一緒に暮らせるためにも・・」

アドニス「僕達が強くなって・・・僕達がお父さんお母さんを助けに行くんだ!」

セフィー「・・そうだな!私たち兄弟・姉妹なら・・出来ない事などありはしないからな?」


妖精騎士ランスロット「覚悟は出来たみたいだな・・?これより君達が妖精國でも戦えるように、僕達が君達に厳しい修行をさせる・・」

妖精騎士ガウェイン「気を引き締めて、われらの修行に望んでいくがいい・・・良いな?!!」

7人の子供達「ハイ!!!!!!!」びしっ!!


ジョルニ(ナレーション)「こうして・・僕たち兄妹達は・・母親の指導の下、戦うすべと僕達が強くなるための厳しい修行が始まった・・・。」

子供達の修行(基礎トレーニング)


ジョルニ、ガイル、セツノ、セフィー「1・2!1・2!1・2!1・2!1・2!1・2!1・2!1・2!」シュッシュッ、シュッシュッ!

妖精騎士ランスロット「もっとスピードを上げてパンチするんだ!!」バシッ!(竹刀を叩きつける)

ジョルニ、ガイル、セツノ、セフィー「はい!!!!」シュッシュッ、シュッシュッ!


スズカ、ルージュ、アドニス「いちっ、にぃっ、さんっ、シィィ・・・」腹筋をしている

妖精騎士ガウェイン「もっと気合いを入れてやりなさい!!」

スズカ、ルージュ、アドニス「はい!!!」腹筋を続ける
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子供達の修行(ランニング)


ジョルニ「7兄妹ファイト~~~!!」タッタッタッタッ!!

6人「ファイトォォ~~~!!」タッタッタッタッ!!


妖精騎士ランスロット「もっと走れるはずだ・・・島一周をあと100週!!」

7人の子供達「はい!!!」タッタッタッタッ!!(走り続ける)


スズカ(ナレーション)「無人島での修行はとても厳しいモノで・・メリュジーヌお母様のスパルタ教育には何度も涙が出そうになりましたわ・・」

ガイル(ナレーション)「だがお母さん達は、また家族みんなが幸せに暮らせる為だと・・俺のお母さんが休憩の際に教えてくれたんだ・・。」

セフィー(ナレーション)「我ら兄弟・姉妹は、母の言葉とお父さんとヴァージェお母さんが生きている事を信じ・・女王暦2017年になるまで、私たちは修行を積んでいった・・」

アドニス(ナレーション)「100周も走ったり、崖登りをしたり、お母さん達と戦ったりと・・僕達は戦う事の意味と責務を学び、僕達は日々成長していったんだ。」
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子供達の修行(戦闘訓練)


ガキガキィィン!!ガキィィ~~ン!!(互いの武器がつば競り合う)

セツノ、ガイル、ルージュ「ハァァァァ~~!!」ガキッ、シャキ、ギュィィン!!(斬撃攻撃)

妖精騎士ランスロット「ハァァァァ~~~~!!」ジャキジャキィィン!!

セフィー、ジョルニ「ハァァァ!!」ニョキニョキ、ビュゥゥゥ~~ン!!

妖精騎士ランスロット「・・・・・・!!!」ボシュゥゥ~~~!!(辺りに衝撃波を放つ)

バシュゥゥ~~ン!!ガキキィン・・(セフィー達が衝撃波で飛ばされ、セフィーは刀を落とす)


セフィー達「クゥゥ・・・・」ドサッ・・(横に倒れる)

妖精騎士ランスロット「自身らの力に頼りすぎるな!!使うタイミングを見計らうんだ!!」

セフィー「ツゥゥ・・・」ズルズルッ・・(刀を取ろうとする)

妖精騎士ランスロット「だが・・剣の腕は前より旨くはなったな?我が子達よ・・・」

セフィー「!!?」

妖精騎士ランスロット「少し休憩しよう・・。君達は立派に頑張っているのは僕もわかっているからな?」手を差し出す

セフィー「フッ・・・!」ガシッ!(手を掴む)


スズカ、アドニス「・・・・・」頷く

妖精騎士ガウェイン「・・・・・(腕を磨いたな、我が子らよ・・。)」


ルージュ(ナレーション)「修行を積み、戦いなれてきた頃・・修行の中でお母ちゃん達も優しさを見せるようになってきて・・」

セツノ(ナレーション)「セツノ達も、自分達の亜鈴の力を完璧に制御し・・家族みんな、強くなれた・・。」

ジョルニ(ナレーション)「僕達の家族の絆もまた、他の誰よりも強く深まってきたと感じていったんだ。」

(妖精國ブリテンの時系列:女王暦2017年)カルデア:召喚ルーム前


シータ「いよいよ行かれるんですね?妖精國へ・・・」

メリュジーヌ「えぇ・・今まで世話になったね・・。」

バーゲスト「シータ達が協力してくれたおかげで、我が子達は一人前に成長できた。感謝しきれないほどだ・・」

ダ・ヴィンチちゃん「我々にしては・・君達が強くなるきっかけを作っただけに過ぎない。その強さもまた、君達の努力のたまものだ!」

メリュジーヌ「えぇ!!シータ、マーリン、ダ・ヴィンチちゃん・・本当にありがとう!!」


ジョルニ「シータさん達、今までお世話になりました!」

スズカ「またいつか会えるのかわかりませんが、あなた方の事は決して忘れません!」

セフィー「必ずや、我らの父とヴァージェ母さんを取り返し・・妖精國を本当の意味で救って見せます!」

ルージュ「今までありがとう・・カルデアのみんな!!」

シータ「えぇ!メリュジーヌ様、バーゲスト様、そしてアルトの子供達の皆さま方・・・どうかご武運を!」


ギュゥゥゥン・・ギュオォォォォ~~~ン!!(光がメリュジーヌ達を包む)

メリュジーヌ「じゃあ・・行ってくるね!!」手を振る

シータ「はい!!必ずや、愛する者を助け出せますように・・」手を振る

バーゲスト「えぇ!!今までありがとう!!」手を振る

ジョルニ達「さようならカルデア・・ありがとう!!」手を振る

ラーナ、シーダ「妖精さん、バイバ~イ!」手を振る

ギュオォォォ~~ン、ヒュン!(メリュジーヌ達の姿が消える)


こうしてシータ達がいるカルデアの世界で腕を磨いたメリュジー達と成長した子供達は、女王暦2017年の妖精國ブリテンへ出発したのであった・・・
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〔女王暦2017年〕妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ:歪みの岬 内部中央部


ガチャッ!ギィィィ~~~・・(カルデアのマークと剣と弓の絵柄のドアが開く)

メリュジーヌ達「・・・・・・・」ドアから出る


バーゲスト「・・・ここは変わりはないんだな・・?」辺りを確認する

スズカ「ここが歪みの岬・・。お父様達がカルデアに向かった始まりの場所・・」

アドニス「なんかドアがいっぱいあるね・・」

ルージュ「そんなの関係ないよ・・まずはお父さんがどこにいるかを探らないと・・」

メリュジーヌ「えぇ・・まずはこの岬の外へ出よう。外の様子を確認しないと・・・」

バーゲスト達「えぇ!」タッタッタッタッ・・(外へ向かう)


ラーマとシータがいるカルデアの世界から妖精國に戻ってきたメリュジーヌ達は、歪みの岬の外へ向かうが・・
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歪みの岬:外(カーテェフ検問砦の前)


メリュジーヌ「!?。これは一体・・・」前の光景を見て・・

バーゲスト「ンなっ・・これって!?」衝撃を受ける


メリュジーヌ達の前にあったのは、歪みの岬を外から監視する為の砦(カーテェフ検問砦)が建てられいた・・

ガイル「どうしたんだお母さん・・?あの建物は一体?」外を見ている

バーゲスト「わからない・・・3年前にはなかった城砦だ。」カーテェフ検問砦を見て・・

スズカ「ここからサーチしたところ・・まだこちらのことを見ていない様子だけど、囲いに結界が張られているわ・・」

メリュジーヌ「不味い・・これでは迂闊にここから出ることが出来ない・・」


オベロン(小声)「おい!こっちだこっち・・!!」手招きしている

メリュジーヌ(小声)「その声・・オベロンなのか!?」

オベロン(小声)「シィィ~~!!ここじゃ不味い・・抜け道に案内するからついてこい!」手招きする

バーゲスト(小声)「わかった・・みんな、こっちへ・・!」


オベロンの案内の元、メリュジーヌ達は抜け道から歪みの岬をあとにするのだった・・・
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歪みの岬の外れの森


オベロン「久しぶりだねメリュジーヌ・・・3年間もどこへ行ってたんだい?」

メリュジーヌ「すまないなオベロン。話が長くなるのだが・・」

オベロン「いいって・・君達の様子からして話が長くなりそうだからな・・」

セフィー「貴方がヴェールズの秋の森にいる妖精王:オベロンですね?母から話は聞いています。」

オベロン「そういう君達7人は・・・一体誰なんだい?」

ジョルニ「僕達は我が父であるアルト・オルラントと妖精の母との間に産まれた子供達だ・・。」

オベロン「こ、子供って・・・それは3人の妖精の母がバーゲストとメリュジーヌ、バーヴァン・シーの3人って事なのか!?」驚く

バーゲスト「そうだ。この子らはみんな、私たちとアルトとの間に出来た我が子達だ!驚いたか?」ドヤァァ~

オベロン「アァ~たまげたさ!!まさかあのアルト・オルラントに子供が出来ていたなんてなぁ?先代でも今代でもない正真正銘の子供がねぇ~・・」


バーゲスト「それよりもオベロン殿・・あの砦は一体何だ?3年前は姿形もなかったのに・・」

オベロン「あぁ・・カーティス検問砦の事か?こっちも話が長くなるけどさぁ・・」

メリュジーヌ達は、オベロンから今の妖精國の話を聞いていった。3年前の事件以来、メリュジーヌとバーゲストが指名手配された事とカーティス検問砦が出来た理由についてを・・


バーゲスト「なんだと!?それではマンチェスターの妖精達はもう・・」

オベロン「そうだ・・彼らがどうなったのかは僕もわからない。マンチェスターと歪みの岬の領土は、妖精騎士アグラヴェインが全て仕切っている。」

オベロン「あの砦もそう・・あの場所から来る外来種をあの場で抑えるために作られた・・いわば『検問所』みたいな所なんだ。」

オベロン「君達はもう・・『ヴェールズの秋の森』か『シェフィールド』でしか居場所はないに等しいって所だな?」

メリュジーヌ「そんな・・・私とバーゲストがいない間にそんなことがあったなんて・・」うつむいている

アドニス「メリュジーヌお母さん・・・」


オベロン「でも僕から話せることは、悪い知らせだけじゃない・・良い知らせもある。」

オベロン「実はなぁ・・コーンウォールの西の海岸に、アルトらしき石像がうち捨てられているって話を耳にしてね?まさかとは思うが・・」

スズカ「!!?。それじゃあ・・あそこにお父様がいるのですか!?」

オベロン「わからない・・・そんなこと、実際に行かなければわからないからね?」

ガイル「そうか・・ならそこに行こう!!そこにお父さんが石になって、動けなくなっているに違いないと思うよ!!」

バーゲスト「えぇ・・すぐにもそのコーンウォールの西へ行ってみよう・・。」

メリュジーヌ「そうね・・。」

オベロン「僕はコーンウォールに先に飛んで向かうよ。あそこに少し用事があってね?」

メリュジーヌ「そうか・・私たちもあとからコーンウォールへ向かって行こう。」

オベロン「そうだね。すぐに行くなら、ここから浜辺を抜けて・・浜辺を渡る事が出来るなら、誰からも知られずにこの付近を抜けられるはずだ・・」

アドニス「だったら、僕がイカダを作って・・南から海を渡って行くルートで行こうよ!」

セフィー「それは良い名案だな・・それで良いだろ?」

メリュジーヌ「えぇ・・コールウォールの西の海岸には、私とスズカで探しに行く。」

スズカ「はい。私のサーチ能力の出番ね?」

ルージュ「えぇ~~!?みんなで探した方がお父さんをすぐに見つける事が出来るんじゃないの?」

バーゲスト「ルージュ、コーンウォールにはな・・『名無しの森の呪い』があって、そこの霧によって自らの名前と記憶が消えてしまう事があるんだぞ!!」

ルージュ「えぇっ!?そうなんだ・・・」ガクブル・・

セツノ「怖し・・コーンウォール・・。」ブルブル・・

バーゲスト「まぁ・・長く滞在しなければ問題ないが、捜索にはメリュジーヌとスズカが適任と言っても良いな?」

メリュジーヌ「えぇそうね・・それじゃあアドニス、イカダの準備をお願いね!」

アドニス「うん、僕に任せて!!」ガシャガシャ・・(木を切る道具を用意する)


オベロン「フフッ・・メリュジーヌ達とその子供達なら、アルトの事を必ず見つけ出せると思うよ!」

オベロン「じゃあ・・運があったら、またどこかで新たな情報交換をしようね?・・じゃあね!!」ポン!(小さくなる)

そう言い、ブランカに乗ったオベロンはコーンウォールへ向けてて飛び去っていった・・


メリュジーヌ「(ありがとうオベロン・・。君のおかげでアルトを見つけられるよ・・)」遠くを見ながら・・

アドニス「メリュジーヌお母さん、少し手伝ってくれますか?」ギギギギィィ~~!!(木を切っている)

メリュジーヌ「すぐに行く!」アドニス達を手伝いに行く


オベロンから貰った情報を頼りに、メリュジーヌ達はイカダを作り・・北側の海から南部平原に向かってコーンウォール近くまで向かった・・。

この話は、カルデアの面々を乗せたストーム・ボーダーがブリテン島の沖に不時着して直後の事だった・・
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そして現在・・・


アルト「それで・・俺を助けるために二人は4日間も海岸を探していたのかい?」

メリュジーヌ「正確には海を渡っている途中で妖精鮫の群れに遭遇してね・・それと戦ってたら、イカダが壊れちゃって・・」

アドニス「それで仕方が無く・・近くの岸から遠回りで歩いていって、あそこに到着したのが4日後って事なんだ・・。」

ガイル「まぁ~木製のイカダだったからな?イカダが簡単に壊れて当然というか・・」むにゅっ!(セツノに口をつまれる)

セツノ「ガイル兄ちゃん・・黙ってて。」ガイルの口をつまみながら・・

アルト「ハハハハハ・・・それで、オベロンから聞いているんだろ?バーゲストが治めていたマンチェスターの事を・・」

バーゲスト「あぁ・・とてもじゃないほど信じられなかったわ・・。」

回想シーン:マンチェスター(オベロンの話より)


バーゲスト(ナレーション)「私がマンチェスターの領主ではなくなった事がそこに住む妖精達に伝わり、私が定めたルールに不満を抱いていた妖精達の心に貯まった不満が一気に爆発してしまい・・

悪妖精(アンシュリー・コート)になった妖精が勝手に人間狩りを始めてしまって、妖精騎士アグラヴェインが来るまでその地は荒れ果てていったと聞いた。

なお、その後のマンチェスター住民の妖精達がどうなったかは知らんが・・おそらく妖精騎士アグラヴェインに粛正されたかと・・。」
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アルト「そうか。マンチェスターでそんなことがあったなんて・・」

バーゲスト「今のマンチェスターには、私が愛したあろう『人間のアドニス』と私が守ろうとした妖精はもういない。あの場所にはもう、私に未練はないと言う事だ。」

メリュジーヌ「ソールズベリーもまた、オーロラが捕まったようで酷い有様になったとオベロンから聞いている。けど・・

メリュジーヌ「私はソールズベリーに直接行って見なければ、私は信じられない・・。だから、私たちが最初に訪れる街はソールズベリーと決めているんだ・・。」

アルト「そうか・・・それで最初に向かう場所がソールズベリーって訳だな?」

メリュジーヌ「えぇ・・あそこなら、オーロラが今どうしているのかを聞き出せると思ってね?」

アルト「オーロラかぁ・・・」


アルト「メリュジーヌ、バーゲスト、みんな・・・俺の話を聞いてくれるか?」

バーゲスト「なんだ?」

アルト「石になった俺がコーンウォールの西の海岸にうち捨てられていたのは、ある妖精によってそこに捨てられたんだ。」

メリュジーヌ「ある妖精って・・・?」

アルト「『ブルーナ』だ。俺が名無しの森から救って、ソールズベリーに住ませてくれた。青い翅の妖精だ。」

メリュジーヌ「ブルーナって・・あのオーロラの部下の中でもイケ好かない性格を持つあのブルーナか!?」

アルト「知ってたのか・・俺は石の中でその妖精にこう言われたんだ・・。」


アルト「大昔のブリテンには、トネリコという救世主とその仲間達が多くの厄災を打ち払っていき・・ウーサーと名乗る人間と共にブリテンを救ってきたという話があってねぇ・・」

バーゲスト「オークニーに伝わる『救世主トネリコの伝説』か。あの話は正直好きではない・・救世主であるトネリコが、裏切り者の妖精の罠によって処刑される話と聞いている・・。」

アルト「そうだ・・。そしてブルーナは・・俺達がこの妖精國を変える行いは全て無駄だと罵声を浴びせたんだ・・。」

アルト「このブリテンの妖精達はただ・・一瞬の楽しみと快楽を求め、自分達の自由だけを愛するだけの妖精だと教えてね?」

アルト「俺達がこの妖精國ブリテンを変えたとしても、この國の妖精達はそれを忌み嫌うモノとして排除しようとするだろう・・」

メリュジーヌ「アルト・・・・。」


アルト「そんな妖精が住まうこのブリテンに生まれ落ちた妖精が・・厄災の子と言われた『バーゲスト』と竜の肉塊であった『メリュジーヌ』だ。」

アルト「もしもこの俺と出会わずにブリテンの妖精達の悪意を目の当たりにしたら・・2人は世界を滅ぼす『厄災』に変貌していたのだろうな・・。」

メリュジーヌ「・・・確かにそうだ。アルトと出会わなかったら一生、本当の愛を知らずにオーロラの言う事を聞くだけの『傀儡のアルビオン』とかしていただろう・・」

バーゲスト「私もだアルト・・。アルトと我が子らの存在がなければ・・私はいずれ、全てを焼き尽くし・暗い尽くすだけの『獣』と成り果てていたのだろう・・。」

バーゲスト「我らがそうならなかったのはアルト・・お前と出会い、恋をし、アルトと結婚し、子供達を産んだだからこそ、今の私たちがあるんだ。」

ジョルニ「バーゲストお母さん・・メリュジーヌお母さん・・」

メリュジーヌ「アルトと君達のおかげだ・・厳しいところもあるが、君達のとても優しい母竜になれたことを誇らしいと、今も感じているわ!」ギュゥゥゥ!!(セフィーとスズカを抱きしめる)

スズカ「お母様・・」ギュッ!(メリュジーヌの温もりを感じる)

セフィー「うん・・・」ギュッ!(同じく温もりを感じる)


アルト「だから・・俺がこの妖精國ブリテンでやろうとしている事を、みんなに聞いて欲しい・・。」

ジョルニ「父さんがやろうとしてる事って・・?」

アルト「あぁ・・。この妖精國はな、元々は『空想樹』と呼ばれる樹によって・・剪定されたはずのこのブリテンを延命させ、外の世界の歴史である『汎人類史』に塗り替える為に発生した世界なんだ・・。」

バーゲスト「空想樹・・・まさか今でも遠くから見えるあの世界樹のあとが、空想樹って事なのか!?」遠くにある枯れた空想樹の痕を指さす。

メリュジーヌ「あの世界樹の素材で妖精國の城壁が作られている話は耳にしているが、まさかそれだったとは・・」目を丸くする

アルト「本来・・俺の知るFGOの設定では、空想樹が切除されれば・・異聞帯であるこの世界はそのまま消滅するはずなのだが、それが今でも残っているとなれば・・・」

バーゲスト「・・・おそらく女王モルガンはその事実を隠し持っている。彼女は2000年以上もこの妖精國を支配する妖精だからな・・。」

メリュジーヌ「えぇ・・モルガンなら、この妖精國の秘密を握っているに違いないな?でもどうして・・」

アルト「真相はわからんが・・以前、バーゲストが話したであろう『地球・妖精郷化計画』と関係あるかも知れない・・・」


アルト「俺はこの女王モルガンが支配する妖精國ブリテンを、俺の手で変える為に3年前から旅をしていたが・・それは間違いだった。」

アルト「俺は必ずしも・・この妖精國ブリテンのどこかに、石像にされたまま囚われているヴァージェを救い出す!!」

アルト「そして俺とヴァージェ達を傷つけ、家族の幸せを打ち砕いたモルガンと妖精騎士アグラヴェイン達を倒し・・彼らの支配から、妖精達を『解放』する。」

バーゲスト「解放って・・・アルト、貴方は妖精達を解放してどうするつもりだ?だってあの妖精達は・・・」

アルト「まぁ頬っておいても・・奴らは奴らで好きに生きていく事になるだろうな?」


アルト「問題は1000年に一度に訪れるという『大厄災』と呼ばれる災害の事だ。大厄災の正体は俺もわからないが・・モルガンは何か知っていたか?」

メリュジーヌ「その事については・・女王モルガンは一言も喋ることはなかった・・。」

バーゲスト「モルガンはただ、『大厄災』によって今の妖精は死に絶えるとしか仰る事をしていないし、詳細もわからぬじまいだ。」

アルト「そうか・・だとしても『大厄災』の存在は、俺達にも『汎人類史』にも1番の脅威だ。見過ごすわけには行かない・・」

バーゲスト「アルト、まさか貴方は・・・」

アルト「あぁ・・ヴァージェを助け、モルガン達を倒した後に俺達の手で『大厄災』を鎮めた後、俺たち家族は・・このブリテン異聞帯から出て行く。」

メリュジーヌ「!?。出て行くって・・・出たとしても、一体何処へ・・?」

アルト「それはもう・・歪みの岬のドアを利用すれば良い。あの場所なら好きな世界へ行くことが出来るし・・もしかしたら・・」


ジョルニ「・・・父さんがいた世界である『現実世界』のドアも存在すると・・?」

アルト「そうだ・・。俺はそのドアを見つけ、俺は家族と一緒に・・その世界でひっそりと幸せに暮らしたいと思っているんだ・・」

アルト「まぁ案外、現実世界にも静かに暮らせる場所がいくつかあるからな・・。そこで静かに暮らすのも悪くない話だ。」

メリュジーヌ「現実世界かぁ・・・悪くない話ね!」

セフィー「あぁ!父さんがいた世界・・俺達も見てみたいと思う。」

セツノ「セツノ・・お父さんの世界、行ってみたい・・。」

ガイル「俺も行ってみたい!!お父さんが生まれた『現実世界』っていう所へ・・」

ルージュ「うん!!」頷く


アルト「みんなありがとう・・父さんは君達のような息子・娘を持った事を誇らしいと感じているよ・・。」

スズカ「えぇ・・だって私たち、お父様とお母様達がお互いに愛しあって産まれた子供達なのだからね?」二コッ!

アルト「そうだね!君達を幸せにするのも・・親の責務ってものだからな?」

ジョルニ「そのためにも・・まずは僕とルージュのお母さんを早く助けに行かないとね?」

アルト「そうだね!」

メリュジーヌ「・・・ウフフフフフ!!」笑う

バーゲスト「アハハハハハ~~!!」笑う

7人の子供達「ハハハハハハハハ!!!」笑う

アルト「アハハハハハ・・・」笑う


アルト「(ブルーナは俺が、この妖精國でやってきた事は全て無駄だと言っていたが・・本当は違っていたんだ・・。)」

アルト「(俺がヴァージェとバーゲスト、メリュジーヌを心から救い、心の底から愛してあげた・・)」

アルト「(その結果・・ジョルニやスズカ達という俺と彼女たち3人の間に出来た7人の子供達を授かり・・こうして俺を助けに来てくれた・・)」

アルト「(俺の家族はまだ揃っていないけど・・いつかヴァージェと皆を囲んで、このように笑って暮らしていきたいなぁ~・・)」


アルト「(待ってろよヴァージェ・・・。必ず俺が・・俺達の家族と一緒に、ヴァージェの事を助け出してやるからな!!)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アルト・オルラント(三澤亮太)は、愛する妻と成長した子供達に囲まれながら・・無数の星空の下に誓う・・


今の彼に抱く目的は、『妖精國ブリテンを支配する女王『モルガン』を倒し・・妖精達を救い、ブリテン異聞帯を変えるのではなく・・

モルガン達によって囚われたヴァージェを救い出し、モルガンを倒し・・妖精達を解放した後に『大厄災』を打ち払い・・

彼は『彼の家族と共に、どこか静かな場所で暮らす』という新たな目的を叶える為に・・・


これは・・地球を巻き込んでの『崩落』とブリテンの崩壊を救う為に来たカルデアのマスターの物語では無い。

異界より転移し、子供達の父親になった男:アルト・オルラント(三澤亮太)と妖精達が、本来悲惨な運命を辿るはずだった者達を救う物語の再開である・・

>>3
登場人物(主要人物) 
ーーーーーーーーーーーーー
〔三澤亮太/アルト・オルラント〕
・今作の主人公。
・謎の光のオーラによって、原作から3年前のブリテン異聞帯こと『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』に転移させられた『現実世界』の人間。
・不器用ながら、誰かを助けることが生きがい。
・転移された時、『ザ・ワールド(時間停止)』・『バリア生成(ストパン仕様)』・『ヒール(回復術士のやり直し仕様)』と3つの力を授かる。

〔女王暦2017年版〕
・バーヴァン・シー(ヴァージェ)・バーゲスト・メリュジーヌを自身の妻にし、ジョルニ達7人の子供の父親となる。
・モルガンと妖精騎士アグラヴェインによって、ヴァージェが攫われてしまい・自身も石にされるが、成長した子供達とメリュジーヌ達に助け出される
・以後、女王暦2014年の経験から・・『妖精達と人間達を救う事』から『妖精を解放し、家族共々・・どこかで静かに暮らす』という目的を叶える為に、旅を再開する


〔ヴァージェ/バーヴァン・シー(先代・妖精騎士トリスタン)〕
・メインヒロインその1
・クラスはアーチャー

〔女王暦2017年版〕
・アルト・オルラント(三澤亮太)の一人目の妻であり、ジョルニとルージュの母親。
・アルトとの出会った事で、改変された元の善性を取り戻し・・上記2人を出産し、慈愛深い子供達の母となる。
・現在、モルガンとは親の縁を切り・・モルガンによって石にされ、どこかに囚われのみとなっている


〔バーゲスト/先代・妖精騎士ガウェイン
・メインヒロインその2
・クラスはセイバー
・忠義に厚い性格。

〔女王暦2017年版〕
・アルト・オルラント(三澤亮太)の二人目の妻であり、ガイル・セツノ・アドニスの母親。
・アルトと出会った事で、『恋人を喰らう性癖』を克服し・・上記3人を出産し、家族を守る角となる。
・3年前、因縁の敵との敗北と重傷を負った経験から子供達と共に自身を鍛え続け・・『獣の厄災化』を克服し、子供達を鍛え上げた。


〔メリュジーヌ/先代・妖精騎士ランスロット〕
・メインヒロインその3
・クラスはランサー
・天然で不器用な部分がある
・弟子にパーシヴァル、恩人にオーロラがいる

〔女王暦2017年版〕
・アルト・オルラント(三澤亮太)の三人目の妻であり、セフィーとスズカの母親かつジョルニとルージュの親代わり。
・アルトと出会った事で、オーロラ以外との愛を知り・・上記2人の子供を出産し、子供に溺愛する親バカ妖精騎士となる。
・3年前、家族を守り切れなかった経験から自身を鍛え続けた結果・・『アルビオンの竜の力』を完全制御し、自在に切り替えが出来るようになる。
・その後、子供達の才能を元に、アルトを助ける力となるために彼らの鬼教官となり・・7人の子供達を一人前の戦士として育て上げた。

>>3
登場人物(救國の七つ星)

・アルト・オルラント(三澤亮太)と3人の妖精の母(ヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌ)の間に産まれた子供達が成長した・・妖精と人間とのハイブリット。
・それぞれ妖精國にいる妖精の亜鈴とは全く違う能力を持っている。
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〔ジョルニ〕
・長男:アルトとヴァージェの息子。
・姿はジョルノ・ジョバーナそっくりの黒髪の青年。
・リーダーシップが高く、兄弟・姉妹をまとめ上げる理知的な性格。
・能力は『植物成長操作』。いろんな植物を生やし・・成長させる事で、障害物を乗り越える事ができ、攻撃にも使える。

〔セフィー〕
・次男:アルトとメリュジーヌの息子。
・姿はセフィロスの身体にクラウドの顔を持つ長身で青髪の青年。
・冷静かつ誰からも敬愛される性格を持ち、兄弟・姉妹を気遣う心を持つ。
・能力は『超加速(クロックアップ(仮面ライダーカブト仕様))』。時間がスローモーションになるほどの速さと長刀捌きで敵を切り裂く事が出来る。

〔ガイル〕
・三男:アルトとバーゲストの息子。
・姿はタフガイの身体で花山薫並の筋肉を持つ白髪の大男
・熱血漢に溢れ、猪突猛進であるも・・家族思いで、兄弟・姉妹1番の力持ち。
・能力は『身体変化』。身体の部分を鉄に変化させて戦い、姿を『メタルゲラス(仮面ライダー龍騎に登場するミラーモンスター)』へと姿を変えることもある。

〔スズカ〕
・長女:アルトとメリュジーヌの娘。
・姿はサイレンススズカと瓜二つの橙色の女性
・怪我した者をすぐに治療する程、謙虚で優しい性格を持つ。
・能力は『サーチ』&『ヒーリング』。相手のステータスを瞬時に解析し、病人・怪我人を治療するすべを身に付けている

〔セツノ〕
・次女:アルトとバーゲストの娘。
・姿はセツナ(回復術士のやり直し)と瓜二つの水色髪の猫耳娘。
・口数が少なく、ドライな性格が目立つが・・可愛いモノと大きい胸には夢中になる。
・能力は『トライアタック』。炎・雷・氷属性を操り、状況に応じて敵を圧倒する。

〔アドニス〕
・四男:アルトとバーゲストの息子。
・かつてバーゲストが愛した人間である『アドニス』とそっくりのうす黄色髪の少年。
・他の兄妹達と違い、身体がとても小さく・・内気な性格であるが、誰かを助けたい勇気は兄弟・姉妹1番である。
・身長は小さいながらも・・・おちんちんのサイズは22センチの包茎。
・能力は『瞬間制作』。大型から小型まで、素材があれば色々な武器や道具を作り出すことが出来る万能な生成力を持つ。

〔ルージュ〕
・3女:アルトとヴァージェの娘。末っ子。
・姿はバーヴァン・シーの姿にスペシャルウィークの顔で、姉妹の中で1番の巨乳を持つ赤髪の少女
・末っ子であるが故に、甘えん坊でお茶目な面々が目立ち・・家族の中で唯一のムードメーカー。
・能力は『魔糸操作』と『魔術』。無尽蔵に糸を出して操り、魔術的な能力を扱える程で・・ヴァージェの血がとても濃い面がある。

第2節:変わり果てたソールズベリー
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翌朝・・・ソールズベリー近くの公道


スズカ「もうすぐソールズベリーにつきますね。そろそろフードを被りましょうか?」

アルト「だな・・。」フード付きローブを羽織る

ソールズベリーの近くに着いたアルト達一行は、そこで彼らの正体がバレないように特殊なフード付きのローブを羽織り始める


ルージュ「このローブ、私が作ったお手製なんだ!被っていれば、誰から見てもお父さんを知る妖精は認識できない仕様なの!!」

アルト「そうかそうか!頼もしいアイテムだなぁ~?」ローブを見ながら・・

ジョルニ「だが油断は禁物だよ?お父さんとお母さん達は、今でもお尋ね者だってオベロンから聞いているからね?」

ルージュ「わかってる!名前を聞かれたら、黙るかでたらめで言えば良いんでしょ?」

バーゲスト「確かにそうですね。3年前とはいえ、我らの名は妖精國に広く知られているからな・・・」


メリュジーヌ「・・・・・・」ソールズベリーの空を見る

アルト「どうしたんだ?何か気になることでも・・?」

メリュジーヌ「えぇ・・。私は何度もソールズベリーの空を飛んでは出入りをしているのだが・・・」


モクモクモクモク・・・(青い煙が浮かんでいる)

メリュジーヌ「あの青い煙・・・3年前は存在すらなかったはず・・・」


3年前のソールズベリーには存在しないはずの青い煙がモクモクと立ち上るソールズベリーに、アルト達一行は足を踏み入れるのであった・・
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毒と縛りの街:ソールズベリー


ガヤガヤガヤ・・・(街の妖精達が元気なく歩いている)

ソールズベリーの住民1「・・・・・・・。」トボトボ・・

ソールズベリーの住民2「・・・・ハァ・・・。」トボトボ・・

ソールズベリーの住民3・4「つうっ!?・・・・・。」ぶつかっても無視する


セフィー「これがソールズベリーなのか・・?」

セツノ「メリュジーヌお母さんが言ってたのと違う・・・」

ジョルニ「父さん・・本当にここが、『風と自由の街:ソールズベリー』なのか?」

アルト「いや・・3年前はこう、どの妖精達も笑顔で前向きの様子で暮らしていたんだけどなぁ・・?」

メリュジーヌ「やっぱり・・・オーロラが女王軍に捕まったことで、ソールズベリーはこんなに酷く変わってしまったんだ・・」

バーゲスト「メリュジーヌ・・・」


スズカ「・・・・・・」ピピピッ!(辺りを調べている)

セフィー「何かわかったのか、スズカ?」

スズカ「辺りの住民達、何かの毒を受けた形跡が多く見られてまして・・その毒を調べることが出来れば良いのですが・・」


ガシャァァ~ン!!(ガラスが割れる音)

アルト「!!?」音のした所を見る

店の中の妖精の声1「ちょっと・・オレの店で暴れないでくれよ!?他の人の迷惑になるからよぉ~~~!!」アタフタ・・

ガシャンガシャン!!(ガラスが更に割れる)

店の中の妖精の声2「うるさいわね~~・・さっさと果汁酒のおかわりを持ってきなさい!!」ドンッ!(テーブルを叩く)

店の中の妖精の声1「そんなこと言われてもネェ~~・・・」


バタンッ!タッタッタッタッ・・・(店の中から妖精達が出る)

店を出た妖精1「また始まったよ・・あの酔っぱらい妖精の暴走を。」

店を出た妖精2「あいつがいたら、せっかくの飯が不味くなるだけだぜ・・・」

店を出た妖精3「全く・・・酔っぱらい『コーラル』には、みんな迷惑しているからなぁ~・・」

そう言いつつ、不満げにある店から出て行く妖精達を目撃したアルト達は・・・


ガイル「なんかトラブルがあるようだが・・どうする?」

アルト「止めに行こう・・あのままじゃ、あそこの亭主が可哀想だからな?」

バーゲスト「そうね・・このまま頬って置くのも分が悪いからな・・?」

アルト「あぁ・・・(奴らが言ってた『コーラル』って、まさか・・・)」

メリュジーヌ「(『コーラル』・・・。もしかしてあの店の中に彼女が・・?)」


アルト達は店の中の騒動を鎮めるために、その店の中へ入っていくのだった。
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マイクの店の中


ドンドンッ!(店のカウンターを叩く音)

給仕(ダ・ヴィンチちゃん)「ちょっと君!!いくら何でも、飲み過ぎではないのか!?これで4リットルを5本だぞ!?」プンプン!(怒っている)

マイク「も~~う!!君のせいで、他のお客が帰っちゃったじゃないか!!」プンプン!(怒っている)


店の中の妖精の声2→コーラル「・・・だったら何ですか?あのような下等の妖精が居ない方が私のとっては都合が良いんですよ・・・」ゲップ・・

コーラル「今の私にはもう・・・人間も妖精もみんな、私にとっては『下等生物』でしかないのですから。」ゴクゴクゴク・・(果汁酒をがぶ飲み)

店のカウンターには・・4リットルの果汁酒の入れ物が散乱し、ヤケ酒をしているコーラルの姿があった・・・。


アルト「失礼しま~す・・」店に入る

マイク「アッ、いらっしゃい・・。っと言っても、今は取り込み中でして・・」

アルト「別に良いよ。俺はあの妖精に用があるのでね・・・。」コーラルの元へ向かう

メリュジーヌ「少し面倒になるが、心配しないでくれるか?」

ダ・ヴィンチちゃん「えっ、えぇ・・・」


アルト「・・・・・・。」コーラルの前に立つ

コーラル「誰ですか貴方・・貴方のような者は私がこの手で兎に変えて・・・」

アルト「ヒール(改良)!!」キィィン!!

キィィィン!!(コーラルの身体に触れ、体内のアルコールを打ち消す)


コーラル・・・「ヒクッ・・・・あ、あれ?私は・・・」酔いが覚める

アルト「正気に戻ったか・・コーラル?」

コーラル「???。あなた・・なぜ私の事を?今のソールズベリーで私を知っている妖精はもう・・・」

メリュジーヌ「知っているとも・・君の事は3年前から知っているからね?」

コーラル「あ、貴方たちは一体・・・」


シュルルッ!(フードを取るアルトとメリュジーヌ)

コーラル「!!!??」ガタッ!!(尻もちをつく)

アルト「久しぶりだな・・コーラル?」

メリュジーヌ「コーラル、誇り高い君がヤケ酒だなんて・・みっともないよ?」

コーラル「み・・三澤亮太・・?!それにメリュジーヌも・・・」驚きを隠せない

マイク「えぇっ!?あ・・あの3年前、オーロラ様が逮捕されるきっかけになった・・あの三澤亮太とメリュジーヌなのか!?」驚く

バーゲスト「その通りだ・・今ここに居る2人は正真正銘・・3年前に妖精國を救おうとしていた私の夫と妻の一人だ。」

マイク「ああ・・貴方は、先代・妖精騎士ガウェイン・・バーゲスト!?」

コーラル「バーゲストまで!?・・どうして貴方たちがここに・・」


ダ・ヴィンチちゃん「ちょ、ちょっと君達・・・これは一体どうなっているんだ!?」

アルト「んっ・・君はダ・ヴィンチなのか!?どうしてここに・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「???。貴方・・どうして私の事を知っているのだい?私と君とは、初対面のはずだが・・?」

アルト「!?。」


アルト達の突然の訪問と対面に、お互いに何がどうなっているかが困惑している状態にさしかかっていた・・

数分後・・・マイクの店の外の扉には『臨時休業』の札が妖精語で書かれていた。


マイク「えっと・・こちらが果汁水です・・。」おそるおそる置く

ジョルニ「ありがとう。」

ガイル「モグモグ・・」パンを食っている

セフィー、セツノ、ルージュ、アドニス「・・・・・」席に座っている

スズカ「・・・・・・」ゴボゴボゴボォォ~~・・(何かの成分を調べている)


コーラル「つまり三澤亮太・・・今はアルト・オルラントである人間に、オーロラ様をハメる動機や理由がないと?」

アルト「そうだ。オーロラとはあれ以来、面識もないし・・協力関係でもない・・。」

メリュジーヌ「私がアルトと一緒に過ごしている間、オーロラとは一度も顔を合せたことがないのは確かだ・・。」

バーゲスト「それにアルトと私たちは北のエディンバラには行った事もない・・。妖精騎士アグラヴェインが話をでっち上げた可能性が高いな?」

コーラル「そうでしたか・・。その時の私は、その人間の力によって私の心を廃人と同じようにされたのですからね?」怒ってる

アルト「あの時は本当に悪かった!あそこで見つかるわけには行かなかったからつい・・」頭を下げて謝罪する

メリュジーヌ「アルトの無礼を許してやってくれ・・私もオーロラの側にいてあげなかった事を後悔している。」頭を下げて謝罪する

バーゲスト「私からも、アルトがコーラルにした行いを謝罪させてくれ・・」頭を下げて謝罪する

コーラル「いえ別に皆さまが一斉に頭を下げられましても・・・」


メリュジーヌ「そういえばコーラル・・職務の方は大丈夫なのか?常識ある君が、こんな昼間にヤケ酒をするなんて・・」

コーラル「・・・・仕事の方は、3年前に辞めました。今はこちらのマイクさんの店で衣食住をしておりまして・・・」

マイク「なんか雨の中をズブ濡れで道を歩いていたところ、可哀想だったからオレの所で住まわせてあげたのだが・・どうもこうも彼女の気持ちが雨ばっかでね・・」

マイク「オレの店の手伝いもせずに、果汁酒を勝手に作っては飲んでいるし・・オレに酒を注文してくるなど、迷惑しかやってなくて・・」

マイク「おかげで店が繁盛している時に限って、オレの邪魔ばかりしていて・・『店の厄災』なのかと言いたいぐらいなんだよ。」

メリュジーヌ「そうだったのか・・・。どうして仕事を辞めたんだ?オーロラが捕まったことと関係しているのか?」

コーラル「そ、それはですねぇ・・・」うつむく

マイク「・・・・・・。」うつむく

アルト「どうしたんだ?」


マイク「あいつが風の氏族の長になってから、ソールズベリーや風の氏族達が息苦しい生活を余儀なくされているんだ・・。」

メリュジーヌ「あいつって・・オーロラが捕まった後、公認の風の氏族長は誰がなっているんだ?」

マイク「知らないのか?今の風の氏族の長・・今のソールズベリーは・・『ブルーナ様』が領主をしておられるんだよ・・。」

アルト達「!!!??」驚く

メリュジーヌ「あのブルーナが、風の氏族の長だって・・・!?」

コーラル「はい・・。」


アルト達は、今のソールズベリーの領主もといオーロラ後任の風の氏族長がブルーナという事に驚きを隠せなかった・・

ソールズベリーの中心 トネリコ大聖堂:氏族長の私室


書記官の妖精「それでブルーナ様・・出品予定の火毒弾の運搬の為の人間を増やして頂きたきたくて・・・」

ブルーナ「はぁ?数が足りなければ、ソールズベリー在住の牙の氏族達をごり押しでも搬入しなさい!!牧場からの人間の出荷が少ないというのに・・」

書記官の妖精「ですがあなた様と違って・・牙の妖精達でも、あなた様がお作りになった猛毒に耐えられる翅材が少なくて・・」

ブルーナ「ならばそれに耐えられるようにしろと何度も行ってるでしょうが!?」クルンッ!(イスを回転する)


蒼い宝石の装飾が多くまみれたドレスを着て、サファイアの宝石がついたブーツを履き、偉そうに足を組む青い翅の妖精・・

彼女こそ、3年前(女王暦2014年)にアルト(三澤亮太)を名無しの森から助けるも・・妖精騎士アグラヴェインの手先となり、彼を裏切り・・霧の海岸に捨てた・・

新たな風の氏族長:『ブルーナ』の姿がそこに存在していた・・


ブルーナ「ハァ~~・・」シュゥゥゥ・・・(蒼い煙を吐く)

書記官の妖精「ウッ・・ウゥゥ!?やめてくださいませ・・あなた様の息は、強力な『毒ガス』と言われています・・」口をふさぐ

ブルーナ「それがどうしたと言うの?出るものは仕方が無い事なんだからねぇ~・・?」

書記官の妖精「ですがこんなのを吸っていると、私の持つ解毒剤が足りなくなってしまいます故に・・」モゴモゴ・・(口を押さえる)

ブルーナ「貴方の事情なんて関係ないわ!ちゃんと仕事をこなして解毒剤を買う金を貯めればそれで良いのよ?」

書記官の妖精「で、ですが・・解毒剤を買うのも値が高くて・・」

ブルーナ「口答えするなら、貴方なんかいらないわよ!!」フゥゥゥ~~!!(毒の息を吐く)

書記官の妖精「ウゥゥ・・・ゴフゥゥ!?」ドサッ!(血を吐いて倒れる)


ブルーナ「全く、使えない妖精ねぇ~・・。衛兵~、来なさい!」衛兵を呼ぶ

衛兵「お呼びでしょうか、ブルーナ様。」

ブルーナ「こいつを外へ・・生きてても解毒剤は必要ないわ。」

衛兵「御意。」ズルズルズル・・(倒れた妖精を片付ける)

ブルーナ「ったくもう・・・」ノシッ!(足を机にのせる)

ブルーナしかいない私室で、足を机にのっけて寛ぐブルーナ


トントントン・・(ドアを叩く音)

ブルーナ「(今度は誰かしら?)どうぞ・・。」

???「失礼いたします・・。」カチャッ!(ドアを開く)

ドアを開き、中から赤い燃えるしっぽに研究員っぽい炎に見立てた服装・白髪にマスク姿の妖精らしき人物が入って来た。

ブルーナ「あぁ・・サラマンダー所長ね。ン!!何のようで・・?」

???→サラマンダー所長「はい。つい先ほど・・私の方で改良されたブルーナ様の毒とモース毒の検証をしてみたのですが・・」

ブルーナ「おぉ~・・で、結果の方は・・?」

サラマンダー所長「・・素晴らしいものです!!その毒を塗った槍でモースを刺したところ・・そのモースは一撃で消滅してしまいましたよ!」

ブルーナ「おぉぉ~~!!ついにあの厄介なモースを倒すぐらいの毒を開発できたのね!!私の提供した毒が!!」喜ぶ

サラマンダー所長「はい!それでブルーナ様・・早速その改良した毒で新たな製品を開発したのですが・・見ていきますか?」

ブルーナ「もちろんよ!!」ガタンッ!(立ち上がる)


ブルーナはサラマンダー所長に連れられ、氏族長の私室から外へ出た。
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トネリコ大聖堂近く・・製毒工場:サラマンダー所長の研究エリア


サラマンダー所長「改良した毒を入れた投毒弾に・・発毒煙の入れ物・・気化製の矢弾に・・モース除けの線香・・。」

サラマンダー所長「そしてこれが・・・その改良した毒の効力です。」シュンッ!(投毒弾を投げる)

ヒュン・・バシャァァン!!(モース一体に毒がふりかかる)


モース「が・・ガァァァ~~~!?」もがき出す

ブルーナ「これは・・毒が回っている証拠なのかなぁ~?」パチパチ・・(目を見開く)

サラマンダー所長「その通りです!!」二カッ!

モース「ガァァァ~~!?」バチンッ!シュウゥゥン・・(破裂して消滅)


ブルーナ「さすが・・炎を操る能力だけでなく、薬剤調合の才能を持ち合わせた天才妖精ね?あんたを部下にした甲斐はあったわぁ・・。」

サラマンダー所長「ありがとうございます!このサラマンダー・・認められるだけでも幸せでありますぅ~~!!」キラキラキラ~!(眼を光らせる)

サラマンダー所長「早速ですが・・解毒剤の方も作っておりますので、改良した毒の製品を女王軍に・・・」

ブルーナ「必要ない・・。」

サラマンダー所長「はい?」

ブルーナ「解毒剤の方は私の方で持つ。改良した毒を投入した兵器だけをノリッジとオックスフォード・・マンチェスターに武器提供すれば良いわ・・。」

サラマンダー所長「で、ですが・・毒兵器の出品の際は解毒剤も含めて提供すると、モルガン陛下の言いつけでして・・」

ブルーナ「だから・・一部の軍隊にのみに情報を絞り込み、解毒剤は私が持っているとアピールすれば・・私に多くの注目が来るって訳!」

ブルーナ「それに・・改良した毒でモースを簡単に殺せると言う情報は敢えて世間に流さないことにするわ。」

タッタッタッタッ・・・(工場の中央を歩くブルーナとサラマンダー所長)


サラマンダー所長「公表しないって事ですか!?あの我ら妖精を何千年も怯えさせたモースを殺せる唯一の武器のことを・・」

ブルーナ「公表したとしても・・他の妖精達はそれを模倣して、まがい物を作りまくっちゃえば・・本物の信憑性が下がるからね・・。」

サラマンダー所長「確かにそうですが・・今年に入ってから、モースの数が多く目撃するようになりましたし、ノリッジの『厄災溜まり』の事もありますし・・」

ブルーナ「ノリッジの事は、モルガン陛下は見捨てると会議で決定を下しているし・・風の氏族達は土の氏族達を毛嫌っているし・・。」

ブルーナ「強いて言えば・・ノリッジを救えるのは、『予言の子』のみと噂が多く見られているしね?」

サラマンダー所長「『予言の子』ですかぁ・・・。」

ブルーナ「ともかく・・改良した毒の利権は、私が握っている事を証明しつつ・・妖精國全ての妖精達が私に跪くまでは、解毒剤を渡さないと投資者に言っておくわ。」

サラマンダー所長「は、はぁ・・・。」

ブルーナ「まぁ・・妖精騎士アグラヴェインかモルガン陛下が知りたいと言うまでの期間だけだけど、それがいつになるかと言うだけだからねぇ~・・」

サラマンダー所長「・・・・・。」


ガシャガシャァァン!!(器材が倒れる)

ブルーナ「???」

サラマンダー所長「な、何事ですか!?」

研究員「も、申し訳ありません!!運搬係が急に怒り出して・・・」謝る

サラマンダー所長「あぁ・・あいつですか・・。」その資材係を見て・・


運搬係の女「なんでよ!!なんでこの私がこんな目に・・・」

サラマンダー所長「流流歌!!落としたら周りが危なくなる物がたくさんあるというのに・・なんてことを!!」

運搬係の女→安藤流流歌「なによ静子ちゃん。なんで裏切り者のあんたが妖精達と一緒にいて・・私が奴隷の扱いをされなきゃならないのよ!!」

安藤流流歌「私はこれでも、『超高校級のお菓子職人』であって・・このような事なんてしたくないのよ!!」

安藤流流歌「だいだい静子ちゃんはどうして、こんなおかしい世界の妖精さん達と一緒にいるの?あんた・・私と惣之助の事を裏切ったくせに堂々と私の事を見下したりして~~!!」

サラマンダー所長「!!!??」ブチッ!!


バシッ!!(安藤流流歌の腹を殴る)

安藤流流歌「ガフゥッ!?」ドサッ!(倒れる)

サラマンダー所長「・・・よくもそんな口をここでも言えたものね?私があんたを買わなければ、あの牧場で野垂れ死んでいたというのに・・」ガシッ!(腹を踏みつける)

安藤流流歌「静子ちゃん・・なんでそんなことを言うの・・貴方は・・」

サラマンダー所長「言っておくけど・・貴方は私の事を『元・超高校級の薬剤師 忌村静子』と認識しているようみたいだけど・・」

サラマンダー所長「『忌村静子』は死んだ!!今の私は・・炎と毒の妖精、『サラマンダー』なのよ!!忌村静子なんかじゃないわ!!」ガシッ、ガシガシ!!(安藤流流歌を蹴り飛ばす)

サラマンダー所長「人間は・・妖精の奴隷でなければ生きていけない!!超高校級の才能も全く役に立たないって事よ!!」ガシガシガシッ!!(蹴り続ける)

安藤流流歌「ゴボッ・・ゲホゴホッ・・・」血を吐く


ブルーナ「ふん!随分と上級妖精らしくなってきたじゃない・・サラマンダー所長?」

サラマンダー所長「すみません・・ブルーナ様の前でこのような無礼をしてしまい、申し訳ありません!!」謝る

ブルーナ「良いわよ?久々に面白いモノが見れたから、貴方の無礼は許してあげるわ?」

サラマンダー所長「め、めんぼくありません・・・。」


安藤流流歌「ゥゥゥ・・・ごほごほっ・・」横に倒れながら・・

ブルーナ「ホラ立て!立ちなさいよ!!えぇ~?」罵倒する

安藤流流歌「っぅぅ・・」研究員に立たされる

ブルーナ「何か問題でもあるかしら・・役立たずのお菓子職人さん?」

安藤流流歌「っぅぅ・・惣之助君は必ず、私を助けに来るわ・・。そしたら・・あんた達なんて・・」

ブルーナ「そう・・。そのことなんだけど・・サラマンダー所長は知っているかしら?」

サラマンダー所長「えぇ・・実はつい最近、妖精騎士達との演習で死んだ人間の名前の中に・・・『十六夜惣之助』という人間がおりましてねぇ~・・」

安藤流流歌「・・・えっ?」青ざめる

ブルーナ「可哀想に・・。あの人間の腕から、鍛冶の街であるノリッジで買い取ってくれると思われたのに、抵抗するからさぁ・・」

ブルーナ「1週間前に行なわれた妖精騎士達の戦いの演習会で、その人間と戦わせた結果・・妖精騎士ガウェイン様が真っ二つに切ってしまってね・・。」

ブルーナ「惣之助っていう人間のあの無残な姿・・アレは酷かったよねぇ~?」

サラマンダー所長「はい・・。武器を取られた瞬間に動けなくなって、そのまま斬られたのですから・・」

安藤流流歌「そ・・そんな・・・嘘よ!!惣之助が死んじゃったなんて・・・」

サラマンダー所長「ならこれを見て嘘と思えるのかしら・・?」ガサガサッ・・(ある入れ物を取り出して見せる)

安藤流流歌「・・・アァ・・アァァァァ~~~~!?」愕然する

サラマンダー所長が安藤流流歌に見せたのは、絶望した表情で真っ二つに両断された『元・超高校級の鍛冶屋:十六夜惣之助』の顔死体だった。


サラマンダー所長「今後の研究資材として、私が死体を買い取らせたついでに残していたんですよ。ねぇ・・酷い顔ですよねぇ~?」笑い顔

安藤流流歌「アァ・・・アァァァ~~~・・・・」ガクッ!(膝をついて絶望する)

サラマンダー所長「絶望しているのね?貴方が大好きだった十六夜惣之助が死んだって事が事実と知っちゃったからねぇ~・・。」

サラマンダー所長「(あの世界の事なんてもう知らない・・未来機関とか希望とか絶望とかはもうウンザリよ・・。)」

サラマンダー所長「(妖精となった私にはもう・・あいつらのような人間とは違うのだから・・。)」


サラマンダー所長「流流歌・・死んじゃったモノは仕方が無いわ。これでも舐めなさい?あなたの好物だよね・・?」飴を渡す

安藤流流歌「アァ・・ァァァ・・・」飴を受け取る

パクッ・・(サラマンダー所長に貰った飴を食べる安藤流流歌)


安藤流流歌「・・・フフッ・・なによ?この飴を食べさせたくらいで、私が立ち直ると・・・ウゥゥ!?」ジュゥゥ~~!!(お腹部分が熱くなる)

サラマンダー所長「・・・フフフッ。」ニヤッ・・

安藤流流歌「ガァッ・・アァァァァァ~~~~!!!」ジュボォォォ~~~!!(口から炎を吹く)

ボォォォォ~~~~!!!(安藤流流歌の身体が炎上する)


サラマンダー所長「どうですかブルーナ様?体内に入るだけですぐに炎上する薬の効力は・・?試しにあの飴に含ませて服用させましたので。」薬の入ったビンを見せながら・・

ブルーナ「う~~ん・・実用性はあるね?反乱軍の一斉排除にはうってつけね?」評価する

サラマンダー所長「ありがとうございます!!」ペコリ!


衛兵「ブルーナ様。少し報告したいことがありますが・・」

ブルーナ「なに?またノリッジから毒の仕入れを求めたと?」

衛兵「いえ、南門の番兵の報告なのですが・・・実は、お昼過ぎのソールズベリーにフードを被った怪しい団体が入ったと報告がありまして・・」

ブルーナ「ふ~ん・・怪しい団体ねぇ~・・何人ぐらいで?」

衛兵「顔はわかりませんでしたが、10名・・巨大な女妖精と男妖精1翅ずつ・小さいのが1翅・残りは普通サイズの男女妖精7翅でございます。」

ブルーナ「巨大な女妖精・・・どれくらいの大きさかしら?」

衛兵「それが何というか・・・大きさが190センチぐらいで、3年前にも同じような妖精が居たと仲間の兵から聞きまして・・」

ブルーナ「!!?。(まさかバーゲストが・・!?いえ、彼女は3年前に妖精騎士アグラヴェイン様が仕留めたはず・・・)」

ブルーナ「その団体の妖精達は今、ソールズベリーのどこに?」

衛兵「わかりません。ですが、まだソールズベリーの中にまだいるかと・・」

ブルーナ「そう・・ならすぐにその怪しい団体客をマークしておきなさい!少し気になることがあるからね・・」

ブルーナ「最悪・・兵を出す必要があるから、いつでも厳重警戒態勢を取れるようにしなさい?」

衛兵「ハッ!!」タッタッタッタッ!


サラマンダー所長「ブルーナ様、その巨大な女妖精というのはまさか、先代の妖精騎士ガウェインだと?」

ブルーナ「いえ、そんなはずないわ!!3年前と同じような妖精が発生するなんて、今の妖精國ではあり得ないはず・・」焦る

ブルーナ「私は職務に戻るわ。貴方は引き続き、私の毒の改良の研究を続けなさい・・・そのために貴方に私の毒を提供したのだがらね?」

サラマンダー所長「ハハッ、わかりました!!」びしっ!!

ブルーナ「・・・・・・。」タッタッタッタッ・・(私室に戻る)


サラマンダー所長「・・・・・・」安藤流流歌の焼死体を見ながら・・

安藤流流歌(焼死体)「」無残に燃えている

サラマンダー所長(忌村静子)「(さようなら・・流流歌。私の人間だった頃の友達よ・・・)」タッタッタッ・・(自分の研究室に戻る)

研究員「~~~~~。」バシャン!バシャン!!(焼死体の鎮火をする)


安藤流流歌(ダンガンロンパ3 未来編):歪みの岬による漂流で恋人の十六夜惣之助と共に漂流してきた未来機関のメンバー。

妖精達に捕まり、奴隷として超高校級の才能とは関係ない仕事を押しつけられ・働かされていたが・・

自身の性格によりそれを放棄し、妖精になった忌村静子(サラマンダーの疑似サーヴァント)を罵声するが、返り討ちに遭う。

そして恋人の十六夜惣之助が死んだことに絶望し、彼女が渡した毒入りの飴を舐め・・そのまま炎を吐いて焼死する。


安藤流流歌 死亡(薬物による焼死)  十六夜惣之助 死亡(数日前に真っ二つに斬死)

場面は再びマイクの店へ・・・


マイク「3年前・・オーロラ様が失脚されてから数週間後に、ブルーナ様はモルガン陛下の名の下に、新たな風の氏族長になられましたが・・」

マイク「それがなんていうか・・自由都市であったこのソールズベリーから『自由』を奪ったんですよ!!」

マイク「人間奴隷の所持はブルーナ様だけとして制限したり、一方的に土地財産を独り占めにしたり、反論すら許されないと、上級妖精様々でして・・」

アルト「ブルーナがそんなことを!?」

マイク「それにブルーナ様は我らに対して毒ガスを放ってきてはソールズベリーの住民達を苦しめてくるのですよ!!」

メリュジーヌ「毒ガスだって!?妖精にとって、鉄や毒は身体に害を及ぼす為に素手では持つ事もままならないはず・・」

アルト「それに3年前のブルーナにはそんな能力は無かったはず・・なんでそのような力を?」

コーラル「それは妖精騎士アグラヴェインの仕業です。ブルーナがあの力を手にした理由とすれば・・」

アルト「!!?」


コーラル「3年前・・三澤亮太と先代の妖精騎士トリスタン・・バーヴァン・シーを仕留めたと報じられた数週間後に、女王軍の方で軍の再編成があったんです・・。」

コーラル「兵を持ちすぎたアグラヴェインの軍勢を分割し、妖精國の守りの最適化を促すためだと女王モルガンの閣議決定がなされましてね。」

コーラル「その際、マンチェスターの方でアグラヴェイン様が直属の幹部を決める為の國家試験を行なわれまして・・軍の古参であったブルーナ様も参加されてたんです。」

コーラル「そして彼女は試験に合格し・・青色の猛毒を分泌し・それを操る異端の亜鈴を持って、このソールズベリーに戻ってきたのです・・」

メリュジーヌ「異端の亜鈴・・・」

コーラル「やがて彼女は、自身こそ新たな風の氏族の長であると宣言し、今のソールズベリーへと仕立て上げたのです・・。」

アルト「ブルーナの奴・・自分自身が偉くなるためだけに、俺を利用しようと企んでいたのか・・」


メリュジーヌ「コーラル、オーロラは今どこに・・・彼女は今もキャメロットの檻の中か?」

メリュジーヌ「私はオーロラに会いたい・・会って、3年前に勝手に彼女の元から離れた事を謝りたいんだ・・。」

アルト「メリュジーヌ・・・」

メリュジーヌ「オーロラはあの自由な街だったソールズベリーじゃないと、あの綺麗な翅が色褪せってしまうからな・・?今も何処かの檻の中で、その事で泣いているかも知れない・・」

コーラル「メリュジーヌ・・貴方はもしかして・・」

メリュジーヌ「知っているなら、どこの監獄の檻の中にいるのか教えてくれ!私が必ずそこから救い出してあげるからな!!」

コーラル「そ、それは・・・」


マイク「・・・メリュジーヌ。オーロラ様の事は、オレがいる場所を知っているんだ。良かったら案内してあげるよ?」

メリュジーヌ「本当か!?彼女は今どこに・・」

コーラル「!?。ちょっと失礼します・・」マイクを連れ出す

マイク「えっ、ちょっと・・」コーラルに連れられる


コーラル(小声)「(ちょっとマイクさん!彼女に『アレ』を見せられたら、彼女はどう反応するかわかりません・・あの妖精はオーロラ様の事をとても愛しておられましたので・・)」

マイク(小声)「(仕方が無いじゃないか・・いずれ何処かで知ることになるし、早いほうが彼女の為だよ・・)」

マイク(小声)「(それに彼女には、彼女を生涯愛してくれる夫が目の前にいるじゃないか?彼なら彼女を慰める事が出来るはず・・)」

コーラル(小声)「(で、ですが・・)」

メリュジーヌ「どうしたんだい・・何か知られて不味いことでもあるのか?」

コーラル、マイク「!?」ビクッ!

マイク「あぁ~~・・何でも無いよ!!ささっ、オレがオーロラ様の所へ案内してあげるよ・・ついてきて!」案内する

メリュジーヌ「わかった。スズカ、セフィー・・行くよ?」

スズカ「あっ、お母様・・実は話したいことがあって・・」

メリュジーヌ「今は後にしてほしい・・君達に私の愛とも言える友人を紹介してあげるからな?」

スズカ「え、えぇ・・・」

セフィー「行くぞ、スズカ・・。」席を立つ


アルト達はマイクの案内の元、オーロラがいると言われる場所へ向かっていった・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マイクの店:裏庭


ダ・ヴィンチちゃん「へぇ~~?店の裏に小さな庭があったなんてねぇ・・」

マイク「まぁ・・庭といってもおおきくないし、家を建てるにも狭いからねぇ・・」

ダ・ヴィンチちゃん「そうね、畑を作るにもこんなに日が差してないと作物が育たないからね?」

マイク「フフフゥ~わかっているじゃないか、オレの天使ィィ~♡」笑う


バーゲスト「メリュジーヌ、オーロラに会いたい気持ちはわからなくはないが、彼女がもう・・」

メリュジーヌ「オーロラは私の事を愛していない・・今会ったとしても、彼女を裏切った私を拒絶するに違いない・・」

メリュジーヌ「でもそれで良いんだ。私はアルトと共にいると誓った時からわかっていたことだからな・・。」

メリュジーヌ「私はオーロラに会って・・3年前の事を謝り、アルトと私の子を紹介した後、私はもう二度とオーロラと会わないと宣言し・・ソールズベリーを去ろうと思うの・・。」

メリュジーヌ「これは私なりに考えた私の・・オーロラとの決別であり、私のけじめでもあるんだ・・。」

アルト「けじめかぁ・・メリュジーヌにとって良い判断かもしれんな?」

メリュジーヌ「アルト・・・わかってくれて嬉しいよ。」

バーゲスト「・・・・・・。」


スタスタッ・・・(庭の真ん中でマイクとコーラルが立ち止まる)

ジョルニ「ここですか・・オーロラがいるという場所は?」

ダ・ヴィンチちゃん「にしては庭も狭いし・・地下室でもあるのかなぁ?」

コーラル「・・・・」目を背ける

メリュジーヌ「どうした・・この庭のどこに、オーロラはどこにいるんだ?」

マイク「・・・・・」目を背ける

コーラル「・・メリュジーヌ、どうか心を静めてくれると助かりますが・・・」

マイク「アルトさん、メリュジーヌ・・見てください・・。」ササッ・・(横後ろに下がる)


ダ・ヴィンチちゃん「・・・・!?これって・・・」ある光景を見て驚く

ジョルニ達7人「・・・!!?」驚く

バーゲスト「なぁっ・・・そんな・・!?」驚愕する

アルト「嘘だろ・・・?!」愕然とする

メリュジーヌ「・・・・・えっ?」


裏庭の真ん中には・・・木で出来た十字架に『オーロラ様のお墓』と書かれたモノがポツンと立っていた・・

その光景を見たメリュジーヌは、ただ頭の中が真っ白となって立っているしかなかった・・

第3節:メリュジーヌの悲しみ、オーロラの悲劇
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マイクの店の裏庭:オーロラ様のお墓


バーゲスト「どういう事なんだ?まさかオーロラはもう・・」

コーラル「はい・・3年前にオーロラ様の処刑が行なわれたのは、ここソールズベリーでして・・・」

マイク「漂流物の本から読んだんだけど・・人間の中で偉い人が死んでしまうと、こう土に埋めて、お墓を建てるのが原則だと知ってねぇ・・」

ダ・ヴィンチちゃん「マイク・・君というやつは・・」感心する

メリュジーヌ「う・・嘘だ・・オーロラが、こんな・・こんな場所で死んでいるなんて・・私は・・・!!」


メリュジーヌ「~~~~~」ドサッ・・シュッ、シュッ、シュッ!!(お墓の土を掘り返す)

バーゲスト「よせメリュジーヌ!!死者が眠る墓を荒らすなと教えられたはずだろ!?」止めようとする

メリュジーヌ「離して!!私は信じない・・オーロラが死んだなんて話なんて・・私は信じられないよ・・」シュッ、シュッ、シュッ!!(掘り続ける)

メリュジーヌ「オーロラ・・そこで隠れているんだろ?君らしくないじゃないか・・土の中に隠れていれば、君の翅が汚れると知っているだろ?ねぇ・・」シュッ、シュッ、シュッ!!

アルト「メリュジーヌ・・・」

メリュジーヌ「オーロラ・・!!返事をしてくれ!!オーロラ!!」シュッ、シュッ、シュッ!!

メリュジーヌ「・・・・!?」何かを見つける

メリュジーヌが掘った穴の中から、布が巻かれたモノを見つけ・・それを取っていくと・・・


メリュジーヌ「アッ・・アァァ・・アァァァ~~~・・」ガクガクガク・・

ジョルニ「!?。ツゥ・・・」眼を瞑る

セフィー「こ、こんなことって・・・」驚愕する

セツノ「アァァァ・・・」ガクガクガク・・(震える)

アルト「オ・・オーロラ・・」震えが止まらない

オーロラ「」

布が巻かれたモノの正体はなんと・・長い髪を切られたオーロラの生首がメリュジーヌの手に持たれていた・・

ドサッ・・(オーロラの生首が落ちる)

メリュジーヌ「アァ・・アァァァ~~・・アァァァァ~~~!!」大声を出す

バーゲスト「いけない!!いま大声を出して騒がれたら不味い!?」

アルト「!!!!!」ガバッ!(メリュジーヌを抱き寄せる)

アルト「メリュジーヌ!!俺の事を見るんだ!!メリュジーヌ!!」顔を寄せる

メリュジーヌ「アァァ~~!!アァァァァ~~~!!」

アルト「!!!!!」ブチュゥゥゥ~~!!(強引にキスをする)

メリュジーヌ「ンンッ!?ンンッ~~ンンッ~~~・・」チュゥゥゥ!!(キスされる)

バーゲスト「アルト!?」驚く


アルト「~~~~(俺がなんとかする。後の事は頼む!!)」ジェスチャーする

バーゲスト「!?。わかったわ・・」理解する

ダ・ヴィンチちゃん「なら店の二階を使ってくれ!あそこなら物音が外に漏れる事は無い。」

アルト「~~~~~!(わかった!ありがとう・・)」ノシッ、タタタッ!!(そのまま店の中へ行く)

アルトは嘆き悲しむメリュジーヌの口にキスをしたまま抱きかかえ、マイクの店の二階へ直行する


バーゲスト「・・済まなかったマイク。メリュジーヌが、君達が掘ってくれたオーロラの墓を荒らしてしまって・・」

マイク「良いんです・・・オレ達は只、オーロラ様が死んだ事実を教えただけですが・・」

コーラル「・・・見せるべきではなかった・・。メリュジーヌのあの顔を見れば分かっていたはずなのに・・」グスン・・(涙を流す)

ダ・ヴィンチちゃん「えぇ・・だがいずれにしても彼女は、オーロラが死んだ事をどこかで知ることになるのだろう・・。そうなれば今後、アルト達の行動に支障が出るかも知れないと思ってもいい・・」

マイク「ダビンチ・・」

ダ・ヴィンチちゃん「それにメリュジーヌには、夫であるアルト君がいる。彼なら・・彼女の中の悲しみを打ち消してくれると思ってる・・。」

バーゲスト「そうだ。それにメリュジーヌには、オーロラが死んだ事実を受け入れる時間が必要だ・・・その時間が今で良かったかもしれない・・。」

コーラル「受け入れる時間ですか・・・。」


サッサッサッサッ・・・(掘り返した土を埋め直すジョルニ達)

ジョルニ「・・・・」グサッ、ポポンッ!(オーロラのお墓に花を咲かせる)

コーラル「すみません・・貴方たちに墓を修繕して貰うなんて・・」

セフィー「別にいいさ・・会ったことはないですが、母さんには世話になっていた妖精だからな・・。」

アドニス「コーラルさん、大丈夫ですか?」心配する

コ-ラル「えぇ・・ありがとうございます。」

ジョルニ達の計らいで、オーロラのお墓は綺麗に修繕され・・そのまま彼らはマイクの店へ戻っていく・・。


アルト達がソールズベリーを訪れ・・オーロラを探し、ケジメを付けるというメリュジーヌの願いは・・・

その地で判明したブルーナの支配とオーロラが死んだという事実によって打ち砕かれ・・

悲しみに暮れるメリュジーヌにとって、メリュジーヌとオーロラとの『無言の再会と別れ』となってしまった・・。

マイクの店:2階の部屋(本来、カルデアのマスターが使う部屋)


ガチャッ!(アルトとメリュジーヌがキスをしたまま入ってくる)

メリュジーヌ「ンンッ・・ンンン~~~~・・プハァッ・・離して!!」ドンッ!(アルトを突き放す)

アルト「プハァッ!?すまないメリュジーヌ・・あそこで問題を起こすわけには行かなかったから、つい・・」

メリュジーヌ「そういう問題じゃない!!私はまたしても・・大事なモノを守ることが出来なかった・・・」ドサッ、グスン・・(膝をついて泣き出す)


メリュジーヌ「あれは奇跡・・奇跡だったんだ。暗い沼で蠢くだけの肉塊にを、オーロラは大切なモノのように、私を抱き上げてくれたんだ・・」

メリュジーヌ「オーロラがいた事で・・私は心を得た。姿を得た。心を知った。憧れを知った。」

メリュジーヌ「決して揺らぐこともなく、振りほどく事が出来ないと思われた、私の最初の愛だったんだ・・」

メリュジーヌ「オーロラは『自分自身が1番愛されている事』が目的であり、自身以外が愛されているのなら・・他者を使って排除しようとする『ろくでなしの妖精』とも言える・・」

メリュジーヌ「そんな『ろくでなしのオーロラ』を・・私は愛していた。彼女に愛されていないとわかってても、あの時の私は・・オーロラを愛していたんだ・・・なのに!!」

メリュジーヌ「私が・・私が勝手な事をしたから・・オーロラはアグラヴェイン達に捕まって、あんな最後を遂げてしまったんだ!!」ドンドンッ!(床を叩く)

アルト「メリュジーヌ・・」ギュゥゥゥ!!(後ろから抱きしめる)

アルト「メリュジーヌだけが悪いんじゃない・・。俺が・・俺達がオーロラの事を知っていれば、メリュジーヌが苦しまずにすんだはずなのに・・」ギュゥゥ!

メリュジーヌ「わかってる・・・わかっている!・・けど、私はもう・・私が愛した者達をこれ以上、失いたくないんだ・・!!」ウルウルウル・・(泣いている)

アルト「メリュジーヌ・・・」


メリュジーヌ「・・・・」ガパッ!(アルトの方に身体を向けて・・)

アルト「メリュジーヌ?」

メリュジーヌ「・・・お願いだアルト・・。もう二度と・・自分勝手な判断で、私の前からいなくならないでくれ・・」

アルト「あぁ!!約束する・・俺はもう二度と、メリュジーヌもバーゲストも・・そしてヴァージェを悲しい思いをさせないから!!」

メリュジーヌ「あぁ・・アルトォ~~♡」ウルウル・・(泣きながら、顔を近づけ・・)
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メリュジーヌ「ンンッ・・ンンゥゥ~・・」チュッ、チュウ♡

アルト「ンンッ♡チュウゥゥ・・」チュッ、チュウ♡

メリュジーヌ「ンンンッ・・ンンッ♡レロッ、チュゥゥ・・・!!」ドサッ!!(アルトをベットに押し倒す)

アルト「チュゥゥ・・って、ノワッ!?」ドサッ!(押し倒される)

メリュジーヌ「・・・・・・」キラァァン!(自身の鎧に触れ・・)

ガシャガシャガシャン!!シュルシュル・・(メリュジーヌが着ている物全てを脱ぎ去る)


メリュジーヌ「・・・・・」全裸となる

アルト「あの時と・・シェフィールドでの、メリュジーヌとの初エッチの時と同じ・・」

メリュジーヌ「いいえ・・今の私は、アルトと優しくエッチする事が出来ない・・。」ぐちゅぐちゅぐちゅ・・(オマンコをいじる)

アルト「ふぅ~・・良いよ?お前の心にある悲しみを全て・・俺が受け止めてあげるからな?」カチャカチャカチャ・・(服を脱ぎ始める)

メリュジーヌ「えぇぇ・・・覚悟しなさい、アルト・・」グチュグチュ・・タラァァ~~♡(愛液が糸を引く)


メリュジーヌはオナニーで自身の秘部を濡らしながら・・裸になるアルトの3年ぶりとなるおちんちんへと近づいていくのだった。

少し時間がたって・・(ベットの上)


ギシッ!ギシッ!ギシッ!・・ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

メリュジーヌ「アァァン♡アン♡アン♡アン♡アン♡アン♡アァァァ♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

アルト「ンンッ、ンンッ、ンンッ、ンンッ!」ズブッ♡ズブッ♡ズプッ♡

メリュジーヌ「「アァァァァ♡ハァァァ♡アァァァン♡モット・・♡モットモット、突いて!!モットアルトので感じたいのぉ♡」グプッ♡グプッ♡グプッ♡

アルト「フゥ、フゥ、フゥ・・(3年ぶりのセックスだが、動きもテクニックも衰えていないな?これも純恋愛の宝石のおかげか?)」ジュプッ♡ジュプッ♡ズブッ♡ズブッ♡

メリュジーヌ「アァァァ♡アァァァン♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アァン♡アァァァン・・・」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ・・♡

メリュジーヌが上に乗り、騎乗位セックスで感じていたのだが・・・


メリュジーヌ「ウゥゥ・・・ウグゥッ・・ゥゥゥ・・・」ウルウルウル・・(泣いている)

アルト「泣いているのか・・メリュジーヌ?」ズプゥゥゥ~♡(身体を上げる)

メリュジーヌ「ウゥゥ・・アルトォォ・・」ウルウルウル・・

アルト「・・無理するなメリュジーヌ・・。俺がずっとそばに付いているからな?」スリスリスリ・・(頭をなでる)

メリュジーヌ「アルトォォ・・・」ジュブジュブッ・・ギュゥゥッ!(アルトを抱きしめる)


ドサッ!ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡(種付けプレスをする)

メリュジーヌ「「ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡アン♡アン♡アン♡アン♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アルト「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ!!」ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡

メリュジーヌ「アァァン♡アァァァ♡アァァン♡アルトォォ♡アルトォォ♡アルトォォ~♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

メリュジーヌ「アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アァン♡ハァン♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡ギュブブゥゥ~♡


アルト「メリュジーヌ・・そろそろ一発、イキそうだ・・」ズチュ♡ズチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡

メリュジーヌ「アァァ♡ハァァァ♡アゥゥン♡このまま中でイッテ♡アルトの精子で・・私を染め上げてぇぇ~~♡♡」パン♡パン♡パン♡パン♡

アルト「アァ・・好きなだけ出してやる!!メリュジーヌの中に出してやるからね!!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

メリュジーヌ「アァァァ♡イッ、イクゥゥッ♡メリュジーヌ、イッチャウヨォォ~~♡♡」ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡

メリュジーヌ「イクゥゥッ♡イクイクイクイクイックゥゥゥ~~~♡♡」ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュゥゥ~~!!

アルト「メリュジーヌ!!グウゥゥッ!!」ギュチュ♡ギュチュ♡ギュッチュン♡


ドピュッ!ブビュブビュブビュッ、ビュルルゥゥゥゥ~~~!!!

メリュジーヌ「ハァァァ♡アァァァァ~~~~♡♡♡!!!」絶頂

アルトとメリュジーヌの絶頂する中で、アルトのチンチンはメリュジーヌの子宮の中に向けて、ありったけの性を放っていく・・

2時間経過・・(外は夕方頃)


メリュジーヌ「アゥゥン♡アァン♡ハァン♡アン♡アン♡アン♡アン♡アン♡」ズチュ♡ズチュ♡パチュ♡パチュ♡

アルト「アルト「ウン、クゥ、ウン、ウゥゥン・・」ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡

メリュジーヌ「ハッ♡ハッ♡ハッ♡ハッ♡ハッ♡ハッ♡」パン♡パン♡パン♡パン♡

メリュジーヌ「アンッ♡アンッ♡アンッ♡アルトッ♡もっともぉぉっと♡私をイカせてぇぇ~♡♡♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡ギュウブゥゥ♡

アルト「メリュジーヌ、もう・・イックぅぅ・・グゥゥ!!」ズプッ♡ズプッ♡ズップン♡


バビュバビュバビュ、ビュルルゥゥ~~!!(さらにメリュジーヌに中出し射精!)

メリュジーヌ「イクイクイクッ♡イックゥゥゥ~~~♡♡♡!!!」ギュウビュッ♡ギュウビュ♡
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アルトとメリュジーヌは・・幾度も幾度も絶頂しては互いの秘部を重ね合わせ、メリュジーヌの子宮の中にアルトの性を放出し続けた・・

愛していたオーロラを失い、メリュジーヌの心に出来た大きな穴と溢れる悲しみを全て塗りつぶすかのように、アルトとメリュジーヌの行為は続いていった・・

その行為は何分・何時間と続き・・・気が付いたときには、真夜中に近い時間帯になっていた・・
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数時間後・・・(夜11時ぐらい)


メリュジーヌ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ドププッ・・♡

アルト「フウッ・・フウッ・・フウッ・・」ビクンビクン・・

メリュジーヌ「ハァ・・ハァ・・・ウゥゥ・・ゥゥゥ・・」ギュゥゥッ・・(身体を丸める)

アルト「メリュジーヌ・・」ギュゥゥ!(メリュジーヌを抱きしめる)


膣から性が流れつつ、今も悲しみに暮れるメリュジーヌを・・アルトは愛を持って、彼女を抱きしめてやった・・。
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ソールズベリー


タタタタタッ!!(フードを被った者が屋根の上を走る)

フードを被った者「・・・・・」タタタタッ!(走ってる)


タッタッタッタッタッ・・・(ソールズベリーの兵士達が行進する)

ソールズベリーの衛兵達「・・・・・。」タッタッタッタッ・・


アルトとメリュジーヌが行為に耽っているその間にも、続々とマイクの店の前に招かれざる客達が迫ってきていたのだった・・

ゴポゴポゴポォォ~~・・・(スズカが何かを作っている)


スズカ「・・・・・」試験管を見ながら・・

ジョルニ「どうだスズカ・・解毒薬は作れそうか?」

スズカ「シータさんの世界の汎人類史には存在しない毒性がスゴイ量だったけど・・何とか出来そうよ?」キュッ、キュッ!(アンプルにフタをする)

スズカ「けど、これだけじゃまだサンプルが足りない・・抗体を作ろうにも毒の量が足りないわ?」

マイク「そうですかぁ・・落ちていた投毒弾1コじゃ足りないかぁ~。」

ダ・ヴィンチちゃん「っというより・・よくブルーナの毒兵器の1つを拾ったものだなぁ?ソールズベリーでは住人の武器の使用を制限しているんだろ?」

マイク「あれは本当に偶然だったんだよダビンチ・・落ちて拡散しなかっただけでも奇跡と言っても他言はないよ!!」

マイク「それに隠し持ってたのも、自分の護身用の為に取っといただけだし・・」

ガイル「いや、それ一個じゃ護身にもなれやしないよ・・敵は多く来るしね?」

マイク「まぁそうだな・・オレはこの店を切り盛りしか能がないつまらない妖精だしね・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「つまらない妖精じゃないよマイク君!私の教えを聞きながら、色々な料理を作れている事ぐらい立派なことなのだからね?」

マイク「そうかぁ~~!ありがとうダビンチ!!」


ギィッ、ギィッ、ギィッ・・(アルトとメリュジーヌが二階から降りてくる)

メリュジーヌ「・・・・・・」仮面を付けたままアルトに抱かれている

アルト「・・・・・」そのままコーラルがいる席の下に座る

ジョルニ達「!!?」


バーゲスト「どうだ?メリュジーヌの様子は・・・?」

アルト「だいぶ落ち着いたのだが、どうもふさぎ込んでしまって・・」

バーゲスト「無理もない・・400年も付き添ってきた恩人であるオーロラの死を知ってしまったんだ。ふさぎ込む気持ちもよくわかる・・」

アルト「俺も・・純恋愛の宝石を通して、メリュジーヌの悲しみをとても感じている・・。」

メリュジーヌ「・・・・・・・・。」ギュゥゥ~~!(アルトを抱きしめる)

アルト「大丈夫だ。しばらくこうしていれば、話ぐらいは聞いてあげると言ってくれたんだ・・。」

バーゲスト「そうか・・。」

スズカ「お母様・・・」心配する


コーラル「・・・・・・・」メリュジーヌの様子を見ながら・・

アルト「コーラル・・・一体ソールズベリーに何があったんだ?なぜオーロラは、3年前に死ななければならなかったのか?」

アルト「なぜ、コーラルは俺のヒール(改良)で廃人化されたのに正気を取り戻したのか?なぜ、3年前に仕事を辞めたのかを・・?」

ダ・ヴィンチちゃん「私も聞きたい事がある。なぜ君は、オーロラの死体をあの場所に埋めたかを?人間も妖精も『下等生物』だと言う理由と関係あるのかい?」

コーラル「・・・・・わかりました。私が知る限りの事ですが、全てお話しいたします。ソールズベリーがなぜ、このような事になったのかを・・。」


コーラルは、アルト達とカルデアのダ・ヴィンチちゃんに・・3年前に起きたソールズベリーの事件の全てを語り出した・・。

3年前・・・ソールズベリー:広場


ワーワーワーワー!!(住人達が決起集会を行なっている)

ソールズベリーの住民1「オーロラ様の処刑が今日、このソールズベリーで行なわれるそうなんだ!!」

ソールズベリーの住民2「その前になんとしてでも、オーロラ様をお助けしなければならない!!」

ソールズベリーの住民3「あの時は妖精騎士モードレッドに邪魔はされたが、今度はそうはいかないぞぉ~~!!」

ソールズベリーの住民4「先行した者達がオーロラ様を助けている間、俺達はオーロラ様を迎え、外敵からオーロラ様を守るんだ!!」

ソールズベリーの住民1「氏族に相応しい行動を!オーロラ様は俺達の宝なんだからなぁ~~!!」

ソールズベリーの住民達「オーロラ様、万歳!オーロラ様、万歳!オーロラ様、万歳!オーロラ様、万歳!」歓声を上げる


3年前・・オーロラ様が処刑される前日。オーロラ様の逮捕を切っ掛けに発生したソールズベリーの暴動。

妖精騎士モードレッドの解放で一度は収まりを見せたと思われた矢先に報じられた『オーロラ様の処刑実行日と刑執行の場所の判明』・・

暴動は再燃し、ソールズベリーの住民達はオーロラ様の奪還を目的に・・怒りと憎しみの炎を燃え上がらせていました。

ですが・・・


シュゥゥゥ~~~~・・・(青い大きな煙が舞い上がる)

ソールズベリーの住民1「な、なんだあれは?」驚く

ソールズベリーの住民2「青い煙だ・・こっちに来るぞ!?」

ブアァァァン!!モクモクモクモク・・・(青い煙がソールズベリーを覆い尽くていく・・)


ソールズベリーの住民1「なんだこれは・・・ウゥゥッ!?」煙を吸ってしまう

ソールズベリーの住民3「ウグゥゥ!?グハァァッ・・」煙を吸い、吐血する

ソールズベリーの住民2「キャァァ~~・・ガハァッ!?」煙を吸い、吐血する

ソールズベリーの住民達「ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ!!」口を押させる


突如、ソールズベリーを襲った青い色をした猛毒の煙・・

あまりに突然の事にソールズベリー中はパニックに陥り、暴動など・・ひと静かに収まってしまっていた。


コーラル(廃人化)「・・・・・・・」(ずっと大聖堂のイスに座っていた)

マイク「なんだあれ・・なんかヤバい!!」地下室に逃げ出す


ヒール(改良)により廃人であったコーラルがいた大聖堂には、青い猛毒の煙は入ってこなず・・

マイクの方は、店が裏通りにあり・・地下室の方もあったために、青い猛毒の煙から逃れられたのであった・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ソールズベリーの住民達「ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ!!」口を押させる


シュゥゥゥ~~・・・・(白い煙が舞っていく)

ソールズベリーの住民4「ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ・・・・な、なんだ・・?急に苦しくなくなったぞ?」

ソールズベリーの住民達「ガヤガヤガヤガヤ・・・」何が起こったのかわからない


???「聞くがいい・・ソールズベリーの愚民共よ!!」

ソールズベリーの住民達「!!?」???に注目する

???→ブルーナ「私は新たに・・ソールズベリーの領主にして、先日失脚したオーロラの後任である風の氏族長・・ブルーナである!!」

ソールズベリーの住民達「なんだってそれは・・」ガヤガヤガヤ・・

土の氏族「というかあんた・・オーロラ様の所で地味に人間の監視・観察をしていた、色々青過ぎのブルーナじゃないか!?なんであんたが風の氏族長なんだよ!?」

風の氏族「そうよ!!翅も瞳も青すぎる地味な妖精・・先日オーロラ様の元から去ったあんたが風の氏族長ですって?ハハッ、笑えルゥゥ~~www」

ブルーナ「ツゥゥ・・・言わせておけば・・。」

土の氏族「ハハハハ~!!地味で何も能力もない・・ただ髪も翅も青いだけのブルーナがソールズベリーはおろか、オーロラ様の代わりなんか務まるわけが・・・」

ブルーナ「なら、次代の貴方たちに教えておくわ・・私の恐ろしさってものをね?」スルッ・・(右腕を出す)

ドクドクドクゥゥ・・、ポチャン、シュゥゥ~~!!(毒液が出て、落ちた毒液で地面が溶ける)


ブルーナ「受け取りなさい・・・アシッド・ポイズニー!!」バシュゥン!!(妖精2翅に向けて放つ)

バシャァァン、バシュゥゥ~~!!(毒液が妖精2翅に付着し、溶け始める)

土の氏族「ウギャァァァ~~~!?」シュウゥゥ~~!!(身体が溶ける)

風の氏族「ギャァァ~~!?イダイダイダイ~~イダイィィ!!」シュウゥゥ~~!!(身体が溶ける)

ソールズベリーの住民達「うわぁぁぁ~~~!?」驚愕する


ブルーナ「どう?私に失礼な事を言えば・・こうなると目に焼き付けなさい!!」

牙の氏族「そ、それがなんだ!!誰があんたの言う事なんて聞くか!?」

ブルーナ「ほぉ~?まだあの犯罪者であるオーロラにご執心ってわけ?なら私が教えてあげるわ?」


ブルーナ「オーロラが以前、湖水地方の鏡の氏族の抹殺を計画していたことは本当よ!オーロラはエインセルの予言が自分の理に合わないと知って、メリュジーヌにエインセル達鏡の氏族の抹殺を依頼した・・。」

ブルーナ「その他にも、オーロラの気まぐれで多くの荘園や著名の妖精達を消していったからね?あんた達を利用するのも容易いようだったわ?」

牙の氏族「な、何だって・・それじゃあ、オーロラ様は俺達の事なんて・・・」

ブルーナ「そう!自分自身だけが愛される存在であるオーロラにとって、あんた達の事など二の次・・いや、端っこぐらいの立場とも言っても良いわ?」

ブルーナ「まぁ・・それでもオーロラの事が好きなら、あんた達を共犯者として拘束・・もしくは私の毒で消してあげますよ?」ドクドクドクゥゥ~~!!(右手に毒の弾を生成する)


牙の氏族「まま、待て・・ブルーナ様の言う通りだ!!我らはあの頭がおかしいオーロラに振り回されただけなんだ!!」

ソールズベリーの住民4「そ、そうだ!!俺達はオーロラに騙されただけなんだ・・許してくれ!!」命乞いをする

ソールズベリーの住民5「ブルーナ様が風の氏族の新たな長と認める!!だから、その毒を振りまかないでくれ!!」

ソールズベリーの住民達「ガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤ・・」命乞いをするよう跪く


ブルーナ「よ~しよし・・私を新たに風の氏族長もといソールズベリーの領主と認めるなら、それで許してあげようかなぁ~?」

ソールズベリーの住民達「アァ・・アァァ・・・」

ブルーナ「だけど・・・心の底から許して欲しいなら、あんた達にやって貰う事があるわよ?」


猛毒の青い煙と解毒薬を使い、オーロラ様に慕うソールズベリーの住民達を追い詰めたブルーナは・・

ブルーナの恩赦を貰う条件として、住民達にある恐ろしい計画方法をソールズベリー中に伝えました・・。

オーロラの処刑執行日:ソールズベリーへ向かう護送車の中・・


アグラヴェインの部下「もうすぐソールズベリー西門前に到着します。」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・。そろそろソールズベリーに着くわよ?」

オーロラ「えぇ・・。やっと、私のソールズベリーに帰れるのね・・?長かったわぁ~・・」二コッ!

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・あなた、もうすぐ処刑されるってわかっているのに・・よくそんなことが言えるわね?」

オーロラ「そうね・・・私はもう、風の氏族としての力を失った身・・私は貴方たちに殺される事は承知しているわ・・。」

オーロラ「でもね・・私はね、自分の死なんて、一度も恐ろしいとは思っていないわ・・。私は怖いのは輝きがなくなること・・色あせて、特別でなくなること・・それだけよ?」

オーロラ「殺されるとわかっているのなら・・せめて、色鮮やかに輝きながら死にたいわぁ~。」

オーロラ「そしたらね・・私を愛するソールズベリーのみんなが立ち上がって、私の事を助けてくれる・・なんかドラマチックでしょ?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・(ブルーナの言う通りね。こいつ、自分がおかれている立場を何1つも理解していないわ・・。)」呆れる


妖精騎士アグラヴェイン「・・・1つ聞きたいことがある。あなた・・ブルーナって言う妖精をご存じでしょうか?」

オーロラ「ブルーナ・・・?ああ、あの青い翅のブルーナのことね!彼女はね、私が与えた職務を放棄し、私の元から去って行ったから、忘れていたわぁ!」

妖精騎士アグラヴェイン「そうでしたか。彼女は私の部下に転職してまして・・なかなかの働きぶりを見せていましたよ。」

オーロラ「そう・・自身の出世を為なら何でもする彼女にとって・・あなたの側にいる方が彼女のためになると思うわ・・。」

オーロラ「それで、ブルーナは今どこで何をしているのかしら?」

妖精騎士アグラヴェイン「知りたいのですか・・?それは・・」


パカパカパカッ・・・・(護送車が止まる)

妖精騎士アグラヴェイン「フンッ!!」ビィィィィン!!(サイコキネシスを使う)

オーロラ「クウッ!?ゥゥゥ~~・・・」ぐぐぐぅぅ~~・・(首を掴まれてる)

妖精騎士アグラヴェイン「それは自分の眼で確かめなさい・・。ブルーナの事も・・ソールズベリーの事をね?」ビィィン!(押し出す)

オーロラ「キャアァァァ~~!?」ビィィィン!!(飛ばされる)

ガチャ!バタァァ~~ン!!(護送車の扉が開き・・)


オーロラは妖精騎士アグラヴェインのサイコキネシスにより、護送車の外へ放り出されるオーロラ
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ソールズベリー:大聖堂前(処刑会場)


オーロラ「アウゥン!?イッタタタァァ~~・・」お尻をぶつける

オーロラ「もう・・乱暴な妖精ね・・あら?」周りを見る


ソールズベリーの住民達「・・・・・・・」ジィィィ~~・・

オーロラ「あらぁ~みんな・・私を助けに集まってくれたのですね?さぁ、早く私を・・・」

ソールズベリーの住民1「ついに現れたか!!俺達を貶めた『大犯罪者』めぇ!!」罵声を浴びせる

オーロラ「・・・・は?」

ソールズベリーの住民達2「異界の降臨者と結託し、妖精騎士達を堕落に導いた悪妖精・・オーロラめぇ!!」

ソールズベリーの住民達3「同じ妖精であった鏡の氏族達を絶滅に導いた、風の氏族の面汚しめ!!」

ソールズベリーの住民達4「あんたのせいで・・俺達はこんな仕打ちを受ける羽目になってしまったんだ!!」

オーロラ「な・・何を言っているのかしら・・?私は・・・」戸惑う


ブルーナ「随分と言われていますね、オーロラ・・?」タッタッタッタッ・・(オーロラに近づく)

オーロラ「ブルーナ?!どうして・・・それにその格好は一体?」

ブルーナ「これですか?フフフッ・・ノリッジの仕立屋に特注で作って貰ったドレスよ?似合うでしょう?」見せびらかす

ソールズベリーの住民1「は、はい・・ブルーナ様のお姿は、なんて青く美しいのでしょう・・!!」称える

ソールズベリーの住民2「このドレスのブルーナ様こそ・・この新たな風の氏族の長に相応しいお姿でございますぅぅ~!」称える

オーロラ「なんで・・?これはどういう事なのですか、ブルーナ!?」

ブルーナ「何って・・今の私は、新たにこのソールズベリーの領主となり、妖精國全ての風の氏族の妖精の長を勤めさせて貰っているのですよ?」

オーロラ「な・・何ですって・・」ガクッ・・(腰を抜かす)


ブルーナ「あなたが悪いのですよ?予言と奉仕で有能であった鏡の氏族達を自身の勝手な考えで滅ぼすなんてねぇ~?」

ブルーナ「実際にやったのは先代の妖精騎士ランスロットであるメリュジーヌなんだけど・・それを命じたのは、そこにいるオーロラ・・あなただって事は、皆知っているのよ!!」

オーロラ「!!?」驚愕する

ソールズベリーの住民達1「そーだそーだ!!全部お前が悪いんだ!!」罵声

ソールズベリーの住民達2「鏡の氏族達に謝れ~~!!罪を償え~~!!」罵声

ソールズベリーの住民達3「罪を贖えオーロラ!!お前の妄想に俺達を巻き込むなぁ~~!!」罵声

ソールズベリーの住民達「あやまれ~~!!あやまれ~~!!あやまれ~~!!」罵声を浴びせる

オーロラ「あぁ・・ぁぁぁぁ・・・」頭を抱える


オーロラは、自身が信じていたソールズベリーの住民達の多大なる罵声を浴びせられ・・ショックで意気消沈とする・・。
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妖精騎士モードレッド「おいおいブルーナ?さっさとあんたが考えたというオーロラの処刑を見せてくれよぉ~?」

妖精騎士アグラヴェイン「そうよ!こっちも忙しいところを付き合ってあげたんだからな?」

ブルーナ「はいはい・・さぁ~て!!これより、亡き鏡の氏族達に変わって・・虐殺と詐欺並の嘘を付いてきた元・風の氏族長にして大犯罪妖精:オーロラの処刑を開始を宣言するわ!!」

ソールズベリーの住民達「へぇぇぇ~~~い!!へいへぃぃ~~い!!」歓声を上げる


ブルーナ「オーロラ・・・あなたは“自分がいちばん愛されている事”を自身の生きる『目的』だったね?」

オーロラ「そ・・そうよ・・?・・私を一体どうする気なの!?」ブルブルブル・・(震える)

ブルーナ「無論・・あなたを処刑する為よ?けど、簡単に殺してしまってはつまらないでしょう?」

ブルーナ「だから私はねオーロラ・・・あなたの言葉によって騙されたソールズベリーの住民達に、許しをこうチャンスを与えようと、処刑方法を考えついたのよ?」


ブルーナ「題して・・『オーロラ、孕み袋の刑』よ!!」

オーロラ「孕み袋の・・刑・・?」

ブルーナ「蹴り上げ・踏みつけ・斬りつけ、触手や強姦レイプなどと・・ソールズベリーの住民達が、オーロラのその身体を弄んで穢していく・・」

ブルーナ「最終的にオーロラの身体を、男の妖精達が死ぬまで犯され続ける・・。こんな楽しい処刑、妖精國では前代未聞の処刑方法よ!!」

妖精騎士モードレッド「そしてあんたの腹に出来た子を、あたしが喰うという事よ?」

オーロラ「わ、私が・・ソールズベリーの妖精や人間達に、犯されるというの・・・?」

ブルーナ「そういうことよ!!」ガシッ!(オーロラの胸を掴む)

オーロラ「きゃぁぁ!?」恥ずかしがる

ブルーナ「あんたのその身体を見て・・男達が欲情しないわけがないじゃない?私は・・あなたのそのキラキラした翅だけでなく、その豊満な身体が汚れていく所を見たいのでね・・?」


人間の男達「そうだ・・早くオーロラ様を、この手で犯してやりたいんだ!!」

妖精の男達「俺達は、まだこんな所で死にたくないんだ!!」

人間の男達「俺達がまだ生きていくためにも、オーロラ・・・俺達の生け贄となってくれ!!」ガバッ!ダダダァァ~~!!(裸になって襲いかかる)

オーロラ「!!?。イヤァァァ~~~!?」


オーロラの前に、ソールズベリー在住の男達が一斉にオーロラの身体を求めて襲いかかってきた!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガシッ!!ビリビリビリビリィィ~~!!(オーロラの服を破いていく)


オーロラ「イヤァァァ~~やめて!?お願いやめてぇぇ~~!!」ビリビリビリィィ~~!!(衣服を破かれていく)

妖精騎士モードレッド「あぁ~あぁ~・・まだブルーナが刑執行の合図もしてないのに、困った奴らだなぁ・・・」呆れる

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・ブルーナ、どうするのねぇ?」

ブルーナ「結構・・これも余興の一環って事で良いわ!さぁ・・一列に並びなさい!!」指示する

ソールズベリーの住民達「クゥゥ・・・・」一列に並び始める

ブルーナ「ささっ・・どうぞこちらに!!」席を用意する

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・。」席に座る

妖精騎士モードレッド「よっこいしょっとぉ・・・」席に座る

謎の妖精達4人「・・・・・」席に座る

ブルーナ「フフフ~ン!」席に座る

ブルーナ「サラマンダー所長?本番まで行ったら、『アレ』の投与を・・。」

サラマンダー所長「はい!!」『アレ』である薬を用意をする


ビリビリビリビリィィ~~!!プルンッ!!(オーロラのおっぱいがさらけ出す)

人間の男達「オォォ~~・・これがオーロラの巨乳おっぱいだぁ・・!」ビンビンビン!!

オーロラ「イヤァァァ~~!!お願いやめてぇぇ・・・」ゆっさゆっさ・・

牙の氏族「うるさいオーロラの口は、自分がふさいでやる!!」ボロンッ!


ズブゥゥゥ~~~!!(オーロラの口におちんちんを挿入する)

オーロラ「ンンッ!!ンンゥゥ~~!!ンンッ、ンンゥゥ~~!!」ズップッ、ズップッ、ズップッ!

牙の氏族「オォォ~~!!気持ちいい・・気持ちいいぞぉ~~!!」ズップッ、ズップッ、ズップッ!

オーロラ「ンンッ!!ンンゥゥ~~!!」ズップッ、ズップッ、ズップッ!(もがいている)


人間の男達「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」シュコシュコシュコ!!(オーロラの脇や両足などでおちんちんをしこる)

男の妖精1「うんっ、うんっ・・・なんかこの翅がしこるのに邪魔だなぁ・・?」オーロラの翅を見て

男の妖精2「そうだね・・・取っちゃおうか?」ガシッ!グググゥゥ~~!!(オーロラの翅を引っ張る)

オーロラ「!!!?。ンンゥゥ~~~!!ンンゥゥ~~~!!(やめてやめて!!翅を毟らないでぇぇ~~!!)」ズップッ、ズップッ、ズップッ!

ブルーナ「アア~アァァァ!?勝手に翅を引っ張るな~~!!痛んでしまうでしょ!!」立ち上がる

妖精騎士アグラヴェイン「ハァ・・・やりなさい、翅を斬らずにね?」ある妖精に命じる

剣を持った謎の妖精「!!!」サッ!(席から飛び出す)

牙の氏族「うおぉぉ~~!出るぅぅ・・出るぞぉぉ~~!!」ズププゥゥ!!


ドプッ♡ドビュッ♡ビュルゥゥゥ~~!!(オーロラの口の中で射精する)

ジャキィィン!!!(オーロラの背中に剣が横に入り・・)


ガシュン!ブシュゥゥ~~!!(オーロラの背中の翅が綺麗に切り落とされる)

オーロラ「おえぇっ!オエェェェ~~~!!」ペッペッ・・(精液を吐き出す)

オーロラ「・・・アァァ!?アァァァ~~~!?」背中の翅がないことに気づく

剣を持った妖精「・・・・。」席に戻る

オーロラ「私の翅が・・私の翅が・・私の輝きがぁ・・ァァァァ~~~!!」泣き出す

オーロラは3000年間・・妖精暦から大事にしていた自身の翅が切り離された事を嘆き悲しみ・・残ったオーロラの背中には、切り離された後から血が流れていた・・


ブルーナ「つぅぅ・・このっ!!」バシバシッ!!(妖精の男2人をしばく)

妖精の男2人「ガハァァッ!?」毒にやられる

ブルーナ「全く・・この翅は私には嫌な色の翅だけど、観賞用として取っておくわぁ・・。」魔力保存用の箱にしまう

オーロラ「だめ・・返して!!私の翅を返して!!」

ブルーナ「嫌なこった!!あんたがあの時やった仕打ちに比べれば、これくらいはチョロいもんよ!!」

ブルーナ「サラマンダー所長・・そろそろアレを!!」命令する

サラマンダー所長「はい!!」薬を用意する


ヌリヌリヌリッ・・!!(最初にオーロラの背中の止血と塗り薬を塗る)

オーロラ「いやぁぁ!!触らないで!!」嫌がる

サラマンダー所長「・・・・・!!」ブスッ!!(何かの薬を注入する)

オーロラ「つぅぅ・・ウゥゥ!?」ドクンッ!!


ドクンドクン・・キュンキュンキュン!!(オーロラの子宮が疼き出す)

オーロラ「(な、なに・・お腹がキュンと熱いわぁ・・?)」キュンキュンキュン・・

サラマンダー所長「(今、オーロラに投与したのは・・妖精用の『子宮活性剤』。アグラヴェイン様が提供した物質により、女妖精の子宮を活性化させ、妊娠を可能にする私の作品の1つよ。)」

サラマンダー所長「(このブリテンには、概念的に子供が産まれないと言われていたけど・・この薬のおかげで、子を産める身体に出来る用にする事が出来るようになりますからね。)」

サラマンダー所長「(最も・・産まれた子供は、妖精騎士モードレッド様の餌になる運命ですがね・・。)」


牙の氏族「さて・・そろそろ本番と行きますかぁ~!」ビンビン!!

オーロラ「ほ・・本番って・・一体何を!?」ビクビクビク・・

牙の氏族「こういうことさ!!」ガパッ!!(オーロラの両足を掴む)

人間の男「!!!!」ガパァァ!!(オーロラの両腕を掴む)

オーロラ「キャアァァァ!?」両足が開かれる


ズルゥゥ~~、ヒクヒクヒク・・(オーロラのマンコが露わになる)

オーロラ「や、やめなさい!?貴方たちはなにを・・・・」

牙の氏族「そら・・・本番と行きますか~?」ビクンビクン!!

オーロラ「や・・やめて!!?その汚いモノを私に下に入れないでぇ!!」

牙の氏族「そらよっと!!」ズブッ!!(おちんちんを挿入する)


ズブッ・・ズズブゥゥゥ~~、ズブブッ!(ブチッ!)

オーロラ「イィィッ!?イイ痛いィィ!!痛い痛いぃぃ~~!!」タラァァ~・・(破瓜の血が流れる)

牙の氏族「オォォォ~~・・こ、これがオーロラマンコの締りかぁぁ!!ぬるぬるで気持ちいい・・」グググゥゥ!!

オーロラ「イヤァァ~~痛い痛い!!抜いてっ、抜いてぇぇ~~!!」ガクガクガク・・

男の人間1「おいおい、早くしろよ!!早くやらせてくれよぉぉ!!」ビンビンビン!!

牙の氏族「わかってるって・・もう少しだからさぁ~・・」ズブ!ズブ!ズブ!

ブルーナ「・・・・・。」ジロッ!!(にらみつける)

牙の氏族「あっ・・・わかってるって・・処刑なのはわかってるって!!」ズブ!ズブ!ズブ!(奥に入れる)


ズン!ズン!ズブッ!ズブッ!ズブッ!

オーロラ「ああぁっ!?あぁぁ・・痛い痛いっ!?」ズブッ!ズブッ!ズブッ!

牙の氏族「おおっ、良いっ!オーロラマンコ気持ちいい~~!!」ズブッ!ズブッ!ズブッ!

オーロラ「イヤ!!イヤァァァ~~!!」ズブッ!ズブッ!ズブッ!!

なすすべがなく、牙の氏族の男にレイプされているオーロラ・・。


牙の氏族「オォォ~~そろそろイキそう!!」ズップッ、ズップッ、ズップッ!

オーロラ「やめてやめて・・!!抜いて・・抜いてぇぇぇ~~!!」ズップッ、ズップッ、ズップッ!

牙の氏族「あぁっ、出るっ!!」ズブブッ~!!


ドビュッ!ドビュドビュルルゥゥ~~!!(オーロラに中出し射精)

オーロラ「アァァァ~~~~!?」ドクン♡ドプドプゥゥ~~♡

ドビュドビュルルゥゥ~~・・・ジュポン!!(おちんちんが引き抜かれる)

オーロラ「ァァァ・・ァァァ・・」ドプドプッ・・

オーロラ「(穢された・・私、彼らの汚いモノで・・私が穢された・・)」レイプ目

オーロラは妖精のおちんちんによって・・自分の身体が汚されたことに、失意と絶望に苛まれていった・・


人間の男「次は俺だぁ~!!俺は死にたくないんだオーロラ・・俺のためにも罪を償ってくれ!!」ズブブゥゥ~~!!

オーロラ「ンアァァ・・アァァァ~~!?入ってくるぅぅ~~!!」ズプゥゥ~~!!

ズチュ!ズチュ!ズチュ!ズブッ!ズブッ!ズブッ!(絶え間なくオーロラをレイプする男)


仮面の謎の妖精「フンッ・・なんて汚らわしい処刑な事?こんなので処刑と言えますかねぇ~?」呆れる

宝石持ちの謎の妖精「そう言うなよ■■■■?これを死ぬまでやらせるつもりだから・・事実上、処刑だろ?」

ブルーナ「その通りよ!妖精の中には女もいるから・・そいつには別の実施方法を定義しているわ?」

妖精騎士モードレッド「まぁ、このような沢山の処刑をソールズベリーの住民にやらせるなんて・・これをなんていったかなぁ~?」

宝石持ちの謎の妖精「踏み絵だ。ノリッジのスプリガンが言ってただろ?」

妖精騎士モードレッド「そうそう!!スプリガンの奴が言ってた奴だ・・よくブルーナはそれをやる様な計画を立てたなぁ~?」

ブルーナ「えぇ・・半分は妖精騎士アグラヴェイン様の受け折りですがね・・?」

妖精騎士モードレッド「そうかそうか!!さすがあたしの相棒ってとこだな・・・なぁ、相棒?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・。」じっと見ている

妖精騎士モードレッド「????」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・(クククククゥゥ~~!!)」怪しく笑っている

妖精騎士モードレッドが見たのは、オーロラのレイプをじっと見ながら・・悪魔のような笑い顔をしている妖精騎士アグラヴェインの姿があった。


オーロラ「ら、らめぇぇ!!中に出さないでぇぇ!!」

人間の男「も、もう出ちゃう!!ウゥゥ~~!!」ズブッ!ズブッ!ズップン!!


ドブゥッ!ドビュドビュドビュルルゥゥ~!!

オーロラ「イヤァァァ~~!!」ビュルルゥゥ~!!

ブルーナ「フフフフ・・・まだまだ死ぬのはまだ早いわよ・・オーロラァ?」ゲス顔


その後も・・ブルーナが計画したオーロラの処刑は続いていき・・・
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トネリコ大聖堂:真ん中


ソールズベリーの女達「このこのこのぉぉ~~!!汚らわしいクソ妖精めぇ!!」オーロラを踏みつける

オーロラ「ガフッ!?ゴフゥゥ!!グフゥゥ・・・」ぼこぼこにされる


女の妖精と女の人間は、オーロラをボコボコに殴ったり蹴ったりしたり・・・
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焼き印を持った人間「フフフゥゥ~~・・」ジュウゥゥ~~!!(焼き印を付ける)

オーロラ「アァァァァ~~~!!」ジュゥゥ~~!!(奴隷の焼き印を付けられる)


男の人間達「えへへへへへ~~・・」ズブッ!ズブッ!ズブッ!

オーロラ「あぁぁ!!アァァァン!!アァァァァ~~~!!」ズブッ!ズブッ!ズブッ!


オーロラの身体に、『私は性奴隷です。』と焼き印を付けてレイプしたりと、オーロラを弄ぶようにやりたい放題を繰り返していった・・
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コーラル「・・・・・・・」ボケェェ・・(隣でずっと座っている)

マイク「あぁ・・ぁぁぁぁ・・・」見ていられずに去って行く


ただ、廃人状態のコーラルはその事を認識しておらず、マイクは地味で目立たない妖精であったために・・オーロラを直接手をかけるような行為をしていない事が唯一、2人の幸運だったと言えました・・。

オーロラ処刑執行から7日後・・・トネリコの大聖堂にて・・


オーロラ「ガァァァッ・・アァァァァ~~~!!」ズキズキッ!ギチッ、みぢっみぢっ・・

サラマンダー所長「もう少し・・もう少しですよぉぉ~~!」

ブルーナ「ガンバレェェwww」笑いながら・・・

オーロラ「ガハァァ!!アァァァ・・アァァァァァ~~~~~~~!!!」ギュルゥゥ~~!!

ギチュゥ、ニュルゥゥ~!!(オーロラの膣から沢山の赤ちゃんが産まれてくる)


オギャァァァ~~!!オギャァァァ~~!!オギャァァァ~~!!(沢山の赤ちゃんの泣き声)


サラマンダー所長「せ、成功です!!ついに妖精國で初めて・・妖精から赤ちゃんを出産させることに成功させました!!」歓喜を見せる

ブルーナ「よくやったわね!あんたの薬をおかげで、七日間の歳月で赤ちゃんを出産させる事をやり遂げるなんてね?」

サラマンダー所長「はい!!結果が出せた他に、私を見いだしてくれた貴方たちのお役に立てたことにとても感謝しています!!」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・。これで妖精騎士モードレッドの望みをここで果たす事が出来るわ。」

サラマンダー所長「はい。早速、大量生産に向けての準備を行ないますのでどうかしばらくお時間を・・・って、あぁぁ~~!?」驚く


ガブッ、アグッ!モグッ・・(男の子の赤ちゃんを1人喰ってる妖精騎士モードレッド)

妖精騎士アグラヴェイン「早速喰ってるわね・・・お味はいかが?」

妖精騎士モードレッド「うん・・アジはマァマァッてひゃつだな・・」モグモグモグ・・(食べながら)

サラマンダー所長「ちょっとモードレッド様、お生まれになったサンプルを勝手に食べないでください!!研究の妨げですよ!?」怒る

妖精騎士モードレッド「いやぁ~すまん・・どうしても美味しそうだったからな?あのオーロラの子宮から出たその赤子がなぁ?」

サラマンダー所長「いけません!!いずれこれらの量産化の為にも、これらは必要不可欠ですので・・」

妖精騎士モードレッド「わかってるって!!それらの赤子など・・あたしが望むもんではないしね?」

妖精騎士モードレッド「(最も・・あたしが望む赤子は、とても極上だからねぇ~・・。)」


妖精騎士モードレッド「とまぁ~これで、あたしも新たな事業を始められるって事で・・感謝するよブルーナ?」

ブルーナ「えぇ!!あんたの身体のおかげで、私は更なる権力を与えられる・・それもこれも、あんたの身体を利用できたからの成果だからね、オーロラ・・?」

オーロラ「・・・・・・・」ガクッ・・

ブルーナ「あれ・・オーロラ?もしも~し・・?」ペチペチペチ!!(顔を叩く)

オーロラ「・・・・・・・」動かない・・・


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・死んだか。」脈を確認しながら

ブルーナ「なんと!!今更ここで死ぬとはね・・・オーロラ。」オーロラの死体を見ながら

サラマンダー所長「おそらくオーロラは数々の屈辱の他・・出産の痛みに耐えられなかった結果、自身の霊基が砕けてしまったのですね?」

ブルーナ「えぇ・・この汚れようでは、オーロラの次代なんて無いに等しいわ・・。」ハァ~・・(ため息)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・哀れんでいるのか?オーロラのことを・・」

ブルーナ「まさか・・・ようやく清々したってとこね!あの嫌いなオーロラが死んでくれた事でね・・。」打ち消し

妖精騎士アグラヴェイン「・・・あなたらしいわね。」ブルーナを見ながら

衛兵A「ブルーナ様、少しお話があります。」

ブルーナ「なに?なんの話で・・?」

衛兵A「ハッ!この方のことで・・・」ササッ!(誰かを見せる)


衛兵2人(B・C)「・・・。」コーラルを連れてくる

コーラル(廃人状態)「・・・・・・・」ボケェ~・・(衛兵2人に連れられる)

ブルーナ「ンンッ~!?コーラルじゃないか・・彼女がどうしたって?」

衛兵A「この妖精・・ソールズベリー在住の妖精ですが、オーロラの処刑の際に何もしていなかったと・・」

ブルーナ「なに!?コーラルめぇ・・まだあのオーロラを慕っているというのかしら?元・オーロラの秘書の分際でぇ!!」コーラルの胸ぐらを掴む

コーラル(廃人状態)「・・・・・・・」ボケェ~・・

妖精騎士アグラヴェイン「止しなさい!!何か様子が変だわ・・。」コーラルの表情を確認する

ブルーナ「はい・・?」


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・」キィィン・・(コーラルの頭に触れる)

コーラル(廃人状態)「・・・・・・・」ボケェ~・・

妖精騎士アグラヴェイン「(頭に何か改良がされているわね?もしや三澤亮太の3つの力のひとつにやられたのかしら?)」

妖精騎士アグラヴェイン「(だとしても、このままでは気の毒ね・・・)リプロクション(初期化)。」キィィン!(コーラルの頭に触れながら・・)

コーラル「・・・・・ハッ!?」意思が元に戻る


この時・・妖精騎士アグラヴェイン様によって、私の意思は廃人の状態から目覚めることが出来ました・・。

しかし、目覚めたタイミングが悪すぎました。何故なら、私が目覚めた近くには・・・


コーラル「ここは・・大聖堂の中?確か私は、ソールズベリーの西門にいたはず・・?」

ブルーナ「あら~・・ようやく正気に戻ったって感じね?」コーラルの表情を見て・・

コーラル「ブルーナ!?あなたどうして・・それにこちらの方達は・・・・」周りを見渡す

コーラル「・・・・・・!?」オーロラの死体を見て・・

オーロラの死体「」

コーラル「イ・・イヤァァァァ~~~!?」絶叫する


私が目が覚めた先には・・酷く打撲と切り傷の痕があり、精液が多数かけられ、下半身は血塗れの・・あの美しかった姿も無い、とても無残な姿で死んでいたオーロラの姿がそこにあったのですから・・・


コーラル「オーロラ様ァァ!!しっかり・・しっかりしてください!?」ユッサユッサ・・(オーロラの死体を擦る)

ブルーナ「無駄よ・・・オーロラは死んだ。そこにあるのは、次代も産まれなくなったタダの骸よ?」

コーラル「あなた、オーロラ様に何をしたの・・?まさかあなたがオーロラ様を殺したのですか!?」怒りを露わにする

ブルーナ「別に・・私はただ、風の氏族の長としてすべき事をやったまでよ?この風の氏族の恥さらしをね?」

コーラル「!?。あなた、一体何を言って・・?」

ブルーナ「それはねぇ~・・?」


私が廃人となっている間、風の氏族長になったブルーナの口から聞いた事・・・

オーロラ様の思いつきで鏡の氏族達を抹殺に導き、その罪によりソールズベリーに住む妖精と人間達によって、オーロラ様は断罪されたと言う事を・・。

コーラル「そ・・そんな・・あれほどオーロラ様を慕っていられたソールズベリーの妖精達が・・どうして?」愕然とする

ブルーナ「あなたはわかっていると思っていたのだけど・・。それが私たち妖精って事なのよ?」

ブルーナ「あいつらが信じたいように信じ、好きというのもたかが一瞬、都合が悪くなったらなんであろうと切り捨てる・・あんたが人間を嫌うのと同じ事よ?」

コーラル「!?。それでは・・オーロラ様がしてきた統治は、全て無駄だったと・・?」青ざめる

ブルーナ「そう思っても構わないわ?けどコーラル・・今のあなたの上司はこの私。言葉に気をつけた方が良いわよ?」

ブルーナ「でないとあなた・・オーロラに翅を取られ、コーンウォールに追い出された『ハロバロミア』と同じ目を会うわよ?」二ヤァ・・

コーラル「・・・・・」言い返せない

ブルーナ「それがわかれば、今後とも宜しくね、コーラル?」ゲス顔

そう言いつつ、ブルーナはトネリコの大聖堂をあとにする。


サラマンダー所長「・・・・。」ササァァ・・・・(オーロラの死体を布に被せる)

ノシッ!ガラガラガラァァ~~・・(オーロラの死体と赤ちゃんを持って行く)

妖精騎士アグラヴェイン、妖精騎士モードレッド「・・・・・・。」タッタッタッタッ・・(トネリコの大聖堂をあとにする)


コーラル「・・・・・・・・。」ガタッ・・(膝と両手を付き、失意に暮れる)


ブルーナの話を聞き、私は自分が妖精として生まれたことに酷く失望と劣等感を感じた・・。

私が人間達に対して『下等生物』と蔑ましていたのだが、それは全く違っていたと言う事を・・

この世にいる妖精こそ、私が言うべき『下等生物』であったという事実を知ったという現実と言う事を・・

その時の私は、その知ってはならない真実を見て・聞いてしまい、私はただ・・大聖堂でずっと動けずにいた・・。
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ブルーナが風の氏族長に正式就任して数日後・・・氏族長の私室


衛兵「ブルーナ様、いかがなモノでしょうか?」

ブルーナ「ウンウン!!青色一色でとても素晴らしいわぁ~~!!」部屋の周りを見て・・

氏族長の私室は、ブルーナの要望により・・部屋の壁紙とカーペットを特注の青色の壁紙に張り替え、リフォームをしていた・・


衛兵「そしてこちらがノリッジの職人に特注で加工処置をされました額縁でございます。」額縁を見せる

ブルーナ「えぇ・・それはそこにかけておいて?」

衛兵「わかりました。」額縁を運ぶ


青い壁紙が貼られた壁に『オーロラの翅』が入った額縁が飾られてた。

ブルーナ「う~ん・・完璧ね!!」飾られた額縁を見て・・

衛兵「それとブルーナ様・・ノリッジから発注を依頼した毒物の入れ物の正規品がもうすぐ完成すると報告があり、近いうちにこちらに配送すると連絡が来ています。」

ブルーナ「わかったわ。入れ物が到着次第、解毒薬の生産と量産を開始する・・それまでに工場の完成を急ぎなさい!!」命令する

衛兵「ハッ!!」タッタッタっ・・(部屋を出る)

ブルーナ「フッ・・・フフゥゥ~ン・・!!」氏族長の机の前に行く

ノシッ!ガタン・・・(氏族長のイスに座り、机の上に足をのせる)


トントン・・(ノックする音)

ブルーナ「???・・明いているわよ~?」

コーラル「失礼いたします・・・。」部屋に入ってくる

ブルーナ「コーラルね・・・私から貰った仕事はどうかしら?」

コーラル「別に・・・ブルーナ様がやっていたという人間達の監視と管理を、私が受け持っているのですから。」

ブルーナ「あっそう・・。それで、何か私に用なのかしら?」

コーラル「・・・本当にやるつもりなのですか?この歴史あるソールズベリーで、『毒物製造』を始めるなんて・・」

ブルーナ「仕方が無いじゃない?私の毒はとても強力で妖精達をイチコロにしてしまうから、いずれそのための解毒薬を作る為に工場を建てているのですから・・?」

コーラル「だとしても・・製毒が開始されれば、ソールズベリーはブルーナ様の毒で汚染されてしまいます!!それをわかっててやっているのですか?」

ブルーナ「わかっているとも!!これも妖精國から・・厄災と反乱軍の対処する為の私が編み出したやり方ですからね~?」

ブルーナ「それにわかっていると思うが・・明日の昼から私が制定した条例を発令し、それを従って貰うわ・・・強制的にね?」

コーラル「!?。それでは、この自由都市であるソールズベリーは・・」

ブルーナ「肩書きであった『自由』を失うって言うのね?確かにその通りだわ・・」


ブルーナ「オーロラが統治していたソールズベリーは、モルガン陛下が統治する妖精國の中で1番自由すぎた・・」

ブルーナ「自由を尊重しすぎた結果・・三澤亮太やオーロラ・悪妖精などの、妖精國の脅威となるモノが多く世に放たれることになってしまったからねぇ・・。」

ブルーナ「だからそれを防ぐためにも、ソールズベリーから『風と自由』を捨てて貰うわ!!」

コーラル「それではソールズベリーの住民の不満を煽ることになるかと・・」

ブルーナ「私が風の氏族長かつソールズベリーの領主である以上、私の言う事は絶対よ!!逆らう奴は・・私の毒で死んで貰うわ!」

コーラル「・・・・・・。」うつむく

ブルーナ「あんたは自分の力のなさとオーロラの気持ちをわかった上で、オーロラの秘書として働いてきたただの妖精だよね?」

ブルーナ「であるならば、あんたは私の為に働いていればそれで良いのよ!!」

コーラル「・・・・・・・。」タッタッタッ・・(ブルーナがいる机の前に立ち・・)


コーラル「ブルーナ様がそう言うのであれば・・・私はもう、あなたの側についていけません・・」シュルッ・・(退職届を提出する)

ブルーナ「コーラル・・あんた・・」

コーラル「本日付けで、私はあなたの部下から辞職させてもらいます・・。」

ブルーナ「そう・・良いわ?あんたがそういうのなら・・私にも考えがあるわ?」パンパン!!(手を叩き・・)

ガラガラガラァァ~~・・(秘書の妖精が布が被ったモノを持ってきて・・)


コーラル「これは・・?」

ブルーナ「長くオーロラの側にいたあなたにピッタリの退職金よ・・受け取りなさい。」ガバッ!!(布を取る)

コーラル「・・・・!?」それを見て驚愕する


ドォォ~~ン!!

そこには、長かった髪が切られ・・オーロラのバラバラになった死体が布に敷かれて置かれていた・・


ブルーナ「サラマンダー所長により・・変化しないで死んだオーロラを解剖していった結果、このように解体されちゃってねぇ~?」

ブルーナ「まぁどうせ、妖精國の大地になる以上・・こんなバラバラでも良いかなぁ~てね?」

コーラル「・・・・・・・」言葉に出来ない・・

ブルーナ「このバラバラ死体と共に、大聖堂で今まで働いてきた給料全額を付けておくわ・・。」退職金の袋を渡す

ブルーナ「本来、オーロラと働いていたあんたを懲戒免職にしようとしてたんだけど・・自分から辞めるとなれば、別として退職金を出してやるわ。」

ブルーナ「だけど私の元から離れる以上・・妙なことをすれば、タダじゃ済まされないと心に刻んでおきなさい?」

コーラル「・・・・・・・」スルスルゥゥ・・(死体の袋と退職金の袋を持って行く)


ブルーナ「・・あっ!言い忘れていたけどさぁ・・『オックスフォードに人間を不正に生産と出荷させた事』、許してくれてありがとな!」二コッ!

コーラル「・・・・・。」ギィィ~・・バタンッ!(黙ったまま部屋を去る)


ブルーナが統治するソールズベリーの新体制とブルーナのやり方、そして部下に対する態度に嫌気がさした私は退職届を出し・・

ブルーナから渡された退職金とオーロラ様のバラバラになった遺体を持ち帰り、そのまま大聖堂をあとにしました・・

大聖堂を去る私にとってあのブルーナと共にすることは・・力の無い私とって、とても耐えられない雪辱だったのですから・・
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大聖堂の外:門前

ザァァ~~ザァァ~~・・(雨が降る)


・・・雨の音が聞こえる。

女王暦2014年。ソールズベリー大聖堂の門前。私(コーラル)が大聖堂の職をやめた日。

オーロラ様が死んで数日たち、そのバラバラとなった遺体を受け渡された日。


コーラル「・・・・・・アァ・・アァァァ・・・・・」雨に濡れている

コーラル「(オーロラ様・・・私は・・・これから一体どうすれば良いのですか・・?私は・・私は・・・?)」ドサッ・・(袋を落とし、膝をつく・・)

コーラル「ウゥゥ・・・ウゥァァァァ・・・アァァァ~~~~~!!」泣き出す

コーラルは大聖堂の敷地の門前でコーラルは、メリュジーヌと同じような立ち位置で・・コーラルは自分自身の愚かさに絶望し・涙を流していた・・


・・・人間を『下等生物』と呼んでいた自分自身が、妖精でさえも『下等生物』と認識し・絶望した、おしまいの日。

廃人となっていた私が目覚めた時には・・私を必要としてお側に置いてくださったオーロラ様が、いつの間にかにソールズベリーの住民達に殺されてしまい・・

ブルーナに対して何も出来ない自分の弱さと愚かさに絶望し、ただ降りしきる雨の中で・・私は雨水と共に泣いていることでしか出来ませんでした・・
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オーロラ:妖精騎士アグラヴェインの告発によって失脚し、人生を転落させられた元・風の氏族長。


鏡の氏族達を抹殺を命じた罪を暴かれ、裁判で死刑判決を言い渡され・・処刑のためにソールズベリーに戻った先で起こった事・・

新・風の氏族長であるブルーナに鞍替えをし、自身を慕っていたソールズベリーの住民達の裏切りを目の当たりにし・・

半分は妖精騎士アグラヴェイン様の受け折りの処刑方法『孕み袋の刑』により、オーロラはソールズベリーの住民達に断罪されるように・・

処女を奪われ・翅を切り取られ・蹴られ・殴られ・レイプされるなどによって、身体を汚く汚されていって・・・

ブルーナ達が開発した薬により、子供を孕まされ・・その出産の激痛に耐えられず、子供を出産後に霊基が砕かれ・・命を落とす。

そしてその死体はブルーナ達によりバラバラにされるも、コーラルが遺体を持ち帰り・・彼女とマイクによって、彼の店の裏庭に静かに埋葬された。

マイクの店の前


マイク「・・・オーロラ様が死んでしまい・・・あの青翅のブルーナが風の氏族長かぁ・・。ソールズベリーは一体、どうなってしまうんだろう・・。」不安そうにする

マイク「・・・今日も店に客なんて来なそうだし・・・早めに店を閉めるかぁ・・・」中に入ろうとしたその時・・


ビチャッ・・ビチャッ・・ビチャッ・・・(ズブ濡れのコーラルが袋を持って歩いている)

コーラル「・・・・・・」ビチャッ・・ビチャッ・・・(失意の中、道を歩いている)

マイク「!!。(あれは、オーロラ様と一緒にいらしていた妖精のコーラルだぁ・・)君!!一体、どうしたんだい・・」

コーラル「・・・・・・」マイクの方を見る

マイク「こんな雨の中、傘無しで歩くと風邪を引くぞ?!ささっ、こっちに来なさい?」コーラルの手を取る

コーラル「・・・・・・」マイクに案内される


失意に暮れた私に手をさしのべてくれたのは、しがない店を持つマイクさんでした。

彼はオーロラ様の事やブルーナの事にはあまり興味は示したことはないと言ってましたが、私の事を暖かく迎え入れてくれまして・・

彼に事情を話したところ・・オーロラ様の遺体を店の裏庭に埋めてくれると共に、私をこの店に置いてくれると言い、私はそれに賛同しました・・。
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そして現在・・・マイクの店で


アルト「それで・・その失意と劣等感が未だに晴れることが無くて、酒に帯びた生活をしていたって事なんだな?」

コーラル「あなたに廃人とされている間、オーロラ様は失脚し、命を落とす羽目になった事を私は悔やんでいます・・」

コーラル「ですがそれ以上に・・オーロラ様を断罪したソールズベリーの住民達の行いとその悪意を耳にした時に、自身が妖精である事を深く恥じを感じました・・」

コーラル「オーロラ様の恩義を平気で捨て、自身らが生きるためだけにブルーナに従った彼ら妖精達こそ・・蔑ますべき『下等生物』だと知ってしまったのですから・・・」ポロポロポロ・・(泣いている)

コーラルは自身が知っていること全てを話し、改めて自身が下等生物と同じ妖精である事を認識し、涙を流していた・・。


メリュジーヌ「・・・・・許さない・・。」

アルト「メリュジーヌ・・・?」

メリュジーヌ「別にコーラルが泣く必要は全くない・・何もしない妖精にとって刹那的主義こそ、彼らの生き方その物なんだ・・」

コーラル「メリュジーヌ・・・」

メリュジーヌ「オーロラもオーロラで悪いのはわかっている・・けど、全ての発端は妖精騎士アグラヴェインにあるんだ・・。」

メリュジーヌ「オーロラを告発し、ブルーナと共にオーロラを・・あのような屈辱と虐待で死なせてしまった奴らを、許すつもりは全くない・・!!」カチャッ・・(仮面を外す)


メリュジーヌ「アルトと私たち家族からヴァージェを奪ったうえに、私から愛していたオーロラの命を奪ったあいつら(妖精騎士アグラヴェインとブルーナ)を、絶対に許さない!!」目から涙が流れ、唇から血が流れる

メリュジーヌの目には、自身の愛であったオーロラの命を奪った妖精騎士アグラヴェインとブルーナに対して、怒りと悲しみを募らせいた。

メリュジーヌ「ブルーナの奴はどこいる?ソールズベリー大聖堂にいるはずなんだろうな?」

コーラル「えぇ・・ブルーナは何か用事が無い限りは基本、自身の権力が強いソールズベリーから出ることは一切ありません。おそらくは今も、あの私室の所に・・」

メリュジーヌ「・・・・!!」立ち上がる

アルト「待てメリュジーヌ!今ブルーナの所へ行っても俺達の方が不利だ!!今のブルーナは3年前とは全く立場が違うんだ。」

バーゲスト「そうだ。今のブルーナには多くのソールズベリーの兵隊の他に、3年前には無かったあらゆる猛毒の兵器を所持している・・いくらアルビオンの竜であるメリュジーヌでも無事じゃ済まないぞ?」

アルト「それに今ブルーナと戦ったとしても、ソールズベリーの住民達は俺達を敵とし、俺達を拒絶する事は身に見えてる・・メリュジーヌもわかっているだろ?」

メリュジーヌ「しかし・・・」

コーラル「バーゲストの言う通りです。今のブルーナには『妖精騎士アグラヴェイン』と『モルガン陛下』等の多くの後ろ盾が存在します・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「メリュジーヌ。君の家族を守りたい気持ちがあるというのなら・・まず君達がいない間に変わった妖精國全体を知る必要があるんじゃないかな?」

メリュジーヌ「・・・確かにその通りだ・・。すまない・・私がどうかしていた・・。」落ち着く

アルト「いいさメリュジーヌ・・君の気持ちは、バーゲストと共にわかっているのだからな!」

メリュジーヌ「アルトォォ・・・」ウルウルウル・・ギュゥゥ!(アルトを抱きしめる)


マイク「それで、アルトは次にどこへ向かおうと思っているんだ?明日にはソールズベリーを出た方が皆さんの身の為だと思うんだ・・」

コーラル「今年の妖精國は、かの『予言の子』が活動すると言われる年であり・・どこも警戒が厳重かと思いますが・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ブルーナの危険思想を知った以上・・いずれ合流するマスター君の事を考えたうえで、私もここを移動しようと思うのだが・・」

マイク「そ、それは困るよダビンチ!!オレの店にはダビンチが必要なんだから・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ゴメンよマイク、君の事を大事に思っているからこそなんだ・・わかってくれるかい?」

マイク「ウゥゥ~~・・」残念そうにする

アルト「ダ・ヴィンチちゃんの事は大丈夫だ。俺達が今夜中にソールズベリーを離れれば、マイク達に影響は無い・・」


アルト「俺が次に向かうとすれば・・距離からしてグロスターだと思うんだ。」

ルージュ「グロスターって・・お母さんと最初に出会った街の事だよね?」

アルト「そうだ・・独立自治区である流行の街:グロスターは戦闘が御法度で、女王軍もあまり入っては来られないと聞いている。」

バーゲスト「そうだな・・翅の氏族長であるムリアンが逮捕されてもなお、ルールは変わらず続いていると聞いているからな・・」


???「そんなところに行っても、どこも代わりはしないと思うがな・・?」

アルト達「!!?。」

店の2階から、フードを被った人がやってきて・・

バーゲスト「誰だ貴様は!?どこから入ってきたんだ?」剣を構える

ダ・ヴィンチちゃん「二階から来たと言う事は・・窓から侵入してって感じね?君は一体誰なんだい?」

アルト「誰だか知らないけど、そのフードをとって貰おうか?」

???「そうかい・・そんなに俺の事を知りたいのなら見せてやるよ!」シュルッ!(フードを取る)

アルト「・・・・!?。あんたは・・カイニスか!?」???を姿を見て・・


???→カイニス「そうだ!!俺はカイニス。三澤亮太・・いや、今はアルト・オルラントと言ったな?あんたを護衛をしに来た!」

アルト「!?。(あいつ・・確かキャメロットでベリルを迎えに来たっていう神霊だったよなぁ・・?)」カイニスを見ながら

ダ・ヴィンチちゃん「カイニスって!?君、ギリシャ異聞帯で私とマスター君との戦いで敗れて消滅した・・あのカイニスなのかい!?」

カイニス「!!?(あいつ(ダ・ヴィンチちゃん)、俺を事を知ってるとは・・この世界線でも俺はオリュンポスで倒されているって事だな?)」

アルト「カイニス・・あんた、3年前にキャメロットでクリプターであるベリル・ガットを回収するためにブリテンに来たカイニスなのか!?」

カイニス「ギリシャ異聞帯?キャメロット?なんだそれは・・・?(ここはひとまず、俺の事はごまかしておこう・・。)」

アルト「知らないのか?あんたが3年前、ベリル・ガットをギリシャ異聞帯に連れ戻すために単身で妖精國ブリテンに来たことを・・。」

カイニス「成る程・・あんたがいうカイニスっていうのは、おそらくギリシャ異聞帯の俺だな?ここにいる俺は訳あって召喚された『汎人類史側の神霊』だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「召喚されただって!?この世界には汎人類史の英霊は拒絶されているはずなのに・・・」

カイニス「それはなぁ~色々と長話になるんだけどさぁ・・」ポリポリ・・(頭をかく)


メリュジーヌ「それは良いとして・・カイニス。君は、私たちがグロスターに行っても状況は変わらないと言いたいのか?」

カイニス「まぁ、そういうことだな・・。」

バーゲスト「確かに、3年前にアルトとメリュジーヌと私はモルガンに指名手配を喰らっているのだが・・もう3年の昔の事だ。」

バーゲスト「グロスターは独立自治区であり、争いを禁じている以上、我々が追われる心配は無いと思うが・・」

カイニス「そう思うのか君達は?今のグロスターには・・君達が思っている以上に妖精國の警戒は甘くは無いんだよ。」

アルト「なんだって・・それはどういう事なんだ?」

カイニス「それは、話が長くなると思うが・・・その前に言っておくことがある。」


カイニス「この店・・・敵に囲まれてるぞ。」キリッ!

アルト達「!!?」


タッタッタッタッタッタッタッ!!(外から兵士達の足音が聞こえる)

スズカ「!?。お父様、お母様、店の外に多数の兵が!!」ピピピッ!(サーチする)

メリュジーヌ「なに!?マイク、ダヴィンチ、コーラル・・隠れて!!」

マイク「は、はい!?」カウンターの下に隠れる

ダ・ヴィンチちゃん「えぇ!!」ピョン!(マイクと同じ場所に隠れる)

コーラル「え、えぇ・・」隠れようとするが・・・


バタァァン!!ダダダダダァ~~!!(店に多数の兵士達が入ってくる)

ブルーナの衛兵達1「見つけたぞ!!ソールズベリーに入ってきた侵入者達めぇ!!」

アルト「!?(俺達の動向がバレたのか・・)」

カイニス「もう追ってきたのか・・仕事が早いもんだな?ブルーナって奴は・・」

バーゲスト「こいつら・・全部ブルーナが差し向けた衛兵だというのか!?」


ブルーナの衛兵達1「あの妖精・・間違いない!3年前、女王モルガンを裏切った先代の妖精騎士・・裏切り者の妖精、バーゲスト達だ!!」

ブルーナの衛兵達2「どういう事なのか知らんが・・裏切り者のお前達がソールズベリーに入ってくるとはな!!」

ブルーナの衛兵達3「ブルーナ様の命令は出ている。速やかにあの妖精と人間である三澤亮太を捕まえるんだぁ!!」

ダダダダダァァ~!!(店の中のアルト達を襲撃する)


アルト「(俺達を捕まえる気だな?)みんな、戦うぞ!!」ダダッ!(戦い始める)

ジョルニ達「アァ(えぇ)!!」ダダッ!(戦い始める)


ガイル「ツゥゥ・・このっ!このっ!」バキッ!バキィィン!!(テーブルで攻撃する)

ブルーナの衛兵達「ぐわぁぁぁ~!?」バタバタッ・・(攻撃を受けて倒れる)

メリュジーヌ「はぁっ!ヤァァァ~~!!」ジャキン、バキィィン!!(斬撃と蹴り攻撃)

ブルーナの衛兵達「ぐおぉぉ~~!?」斬られ、飛ばされる

セツノ「・・・えい!!」バリバリバリィィ~~!!(電撃を喰らわせる)

ブルーナの衛兵達「ギャァァァ~~~!!ビリビリィィ!!(感電する)」


セフィー「ハァァァ!!」ヒュン!!(超加速を使う)

アルト「ヒール(改悪)!!」キィィン!!(猛スピードで衛兵達にヒール(改悪)をかける)

ブルーナの衛兵達「ーーーーーーーー」バシュバシュゥゥ~~~!!(セフィーに斬られ、アルトに内部を爆発させられる)


マイク「アハハァァ~~やめてくれ!!オレの店を荒らさないでぇ~~!?」カウンターに隠れながら・・

ダ・ヴィンチちゃん「マイク、今はそれどころじゃ無いでしょ!?」同じく隠れている

コーラル「皆さま方・・・」アルト達の戦いを見ている

ブルーナの衛兵1「こ・・こいつら、異常に強いぞ!?本当にこれが・・」ブルブル・・

ブルーナの衛兵2「ひ、怯むなぁ!!逃げ出したらブルーナ様に殺されるぞ!?」

バーゲスト「ハァァ~~!!」ジャリジャリィィン!!(鎖で叩きつける)

ブルーナの衛兵達「ドワァァァ~~!?」バシバシィィン!!(鎖で叩きつかれる)

バーゲスト「フンッ・・・弱いな。」


ブルーナの衛兵長「えぇぇ~~い・・毒縁だ!毒煙を使え!!」命令する

ブルーナの衛兵達「ハハッ!!」ダダダダッ!!(後ろに下がり始める)

コロロン、ボシュゥゥ~~!!(黒い球から青い煙が吹き出す)


アルト「~~~~!(毒煙だ!!みんな吸うんじゃない!!)」口を押さえながら

ジョルニ達「~~~~~!!」口を押さえる

メリュジーヌ、バーゲスト「~~~~~。」口を押さえる

カイニス「(クゥゥ・・卑怯な手を使いやがって!!)」グルグルグルゥゥ~~!!(口を押さえながら、槍を回し・・)

カイニス「(これでも、くらえぇぇ~~!!)」ドバァァァ~~!!(水の渦を放つ)

ギュォォォ~~ン!!(毒煙が水の渦と共に外へ流される)


ドバァァァ~~ン!!(外の衛兵達に水の渦が当たる)

ブルーナの衛兵達「ぐわぁぁぁ~~~!?」渦によって吹き飛ばされる

カイニス「今だ!今のうちに外に出るんだ!!」ダダダッ!(外に出る)

アルト「あぁ!!行くぞみんな!!」ダダダッ!

メリュジーヌ達「えぇ(はい)!!」ダダダッ!!

アルト達はカイニスの言う通りにマイクの店の外へ向かうのであった・・・


コーラル「・・・・!!」タッタッタッ!(アルト達についていく)

マイク(小声)「(コ、コーラルさん・・!?)」カウンターから覗いて見て・・

ダ・ヴィンチちゃん(小声)「(どこへ行くんだコーラル!?)」

コーラル「・・・今までお世話になりました。」タッタッタッ!

何かを心に決めたかのように・・アルト達の後を追うコーラル・・。
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マイクの店の外


ジョルニ「ハァ・・ハァ・・これからどうするの、父さん?」

アルト「わからん・・この様子じゃ、俺達を閉じ込めるためにソールズベリーの門は既に閉まっているはず・・」

ガイル「なんだど!?大ピンチじゃないか、俺達!?」

カイニス「つぅ・・どっか、門以外から出る方法は無いのか!?」辺りを見渡す


ダッダッダッダッダァ~~!!(援軍がやってくる)

セツノ「また来た・・しつこい・・」

メリュジーヌ「・・・。(門から出られないとすれば・・上を行くしかないな!!)」

メリュジーヌ「みんな下がって・・私がみんなをここ(ソールズベリー)から必ず出すわ!!」

アルト「メリュジーヌ・・出来るのか?」

メリュジーヌ「えぇ・・。」頷く

メリュジーヌの言う通りに、アルト達はメリュジーヌから離れる・・


メリュジーヌ「ハァァァ~~~!!」バシュゥ~~バリバリィィ!!(光に包まれる)

メリュジーヌは自身のスキルである『レイ・ホライズン』を使い、姿を第3段階の姿に変わった。


メリュジーヌ「この名はアルビオン。境界を拓く、最後の竜。」ビュゥゥ~~ン!ギュゥン、ギュゥン、ギュゥン!(魔方陣をくぐりながら飛ぶ)

ギュウゥゥゥ~~ン!!(後ろに一回転させながら、閃光がアルト達の元へ突っ込んでいく)

カイニス「おい、こっちに突っ込んでくるぞ!?」驚く

アルト「大丈夫だ・・メリュジーヌならなんとか突破口を知っているはずだ。」


コーラル「待ってください、皆さん・・私も一緒に!!」ピョン!(アルト達に向かって飛び出す)

アドニス「コ、コーラルお姉ちゃん!?」驚く

ビュゥゥン!!(閃光が横切り、アルト達とコーラルが姿を消す)


ビュゥゥ~~ン!!バサァァン!!(何かが飛翔する音)

援軍の衛兵達「う、うわぁぁぁ~~~!?」目の前の何かを見て・・

???「ギャォォォォ~~~~!!」突っ込んでくる


ドゴドゴォォ~~ン!!(前にいる援軍をなぎ払う)
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トネリコ大聖堂:ブルーナの寝室


ドゴォォ~ン!ドゴォォ~ン!ドゴォォ~ン!(部屋の中が揺れている)

ブルーナ「んんっ?外が騒がしいなぁ・・・」起き上がる

スルゥゥ・・タッタッタッタッ・・(スリッパを履いて、窓の前に行く)


シャァァ・・(窓のカーテンを開く)

ブルーナ「・・・・!?うわぁぁぁぁ~~!!?」ドテッ!(窓の外を見て、尻もちを付く)


黒いドラゴン「グギャオォォォ~~ン!!」ブルーナが前にいる窓にいる

ブルーナ「ななな・・なんなの!?この化け物わぁ~~!!」ガタガタブルブル!!

黒いドラゴン「滑稽だな・・私の真なる姿である『アルビオン』の姿を化け物と言うのか・・ブルーナ。」

ブルーナ「誰!?誰かいるの!?」キョロキョロ・・(辺りを見渡す)

黒いドラゴン「すぐ目の前だ。この姿で会うのは初めてだったな・・この姿は君やオーロラにも見せたことも無いからな?」

ブルーナ「!?。化け物から声が・・それにこの声はまさか!?」目の前のドラゴンを見て・・


黒いドラゴン→アルビオン(メリュジーヌ)「久しぶりだなブルーナ・・お前とは養育院で見かけた以来だな?」

アルト「・・・・」顔を出す

ブルーナ「りょ・・亮太君!?・・それにその化け物はまさか・・先代の妖精騎士ランスロット!?」驚愕

アルト「3年ぶりだな、ブルーナ!オレの知らない間に風の氏族の長に出世するとはなぁ~?」

ブルーナ「あなたに言われたくないよ!!どうしてあなたがあの石化から目覚めたの!?」バタンッ!(窓を開ける)

アルト「さぁな・・そんなの自分で考えるんだな!!」


アルビオン(メリュジーヌ)「ブルーナ。お前には聞きたいことが山ほどあるのだが、今の私はそれどころじゃ無い・・」

アルビオン(メリュジーヌ)「だがお前と・・お前の後ろ盾である妖精騎士アグラヴェインと女王モルガンに伝えることがある。」

ブルーナ「つ、伝える事って・・・?」


アルビオン(メリュジーヌ)「私は・・私たち家族から、ヴァージェを奪ったお前たち女王軍を絶対許さない!!」

アルビオン(メリュジーヌ)「私とアルト・・そして我ら家族が、お前達からヴァージェを奪い返し・・3年前の雪辱を必ず果たすとな!!」

アルビオン(メリュジーヌ)「そしてブルーナ・・必ずや、オーロラの命を奪った報いを受けてもらうからな!!」

ブルーナ「!!?。」ビクッ!

アルト「・・・・・。」アルビオンの中に入る

アルビオン(メリュジーヌ)「グゥゥ~~・・グォォォォ~~~!!」(雄叫びを上げる)


バリバリィィ~~ン!!(窓ガラスが割れる)

ブルーナ「キャアァァァ~~!?」吹っ飛ばされる

アルビオン(メリュジーヌ)「・・・・・・!!!」バサァァァ~ン!!(上空へ飛び去る)


ギュィィィィ~~ン・・ビュビュゥゥ~~~ン!!(加速し、飛び去っていく)

アルビオンに変身したメリュジーヌは、アルト達を体内で運びながら・・ソールズベリーの上空から姿を消していった・・・
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ブルーナ「アイタタタァ・・・」背中をさする


ガチャッ!!

衛兵「大丈夫ですか、ブルーナ様!?」

ブルーナ「くぅ・・これが大丈夫に見えるのかしら!?この役立たずが!!」バシュン!!(毒液を衛兵に放つ)

衛兵「アがぁぁッ!?」バシュゥゥ~~・・(毒液がかかって溶ける)

ブルーナ「・・・クソッ!!」ベットの所へ向かう


コポコポコポォォォ~~!(コップに水を入れる)

ブルーナ「・・・・・」ゴクゴクッ・・(青い砂と一緒に水を飲む)


スルゥゥ~~・・・(ベットに入り、眠り始めるブルーナ)

ブルーナは今のことをカンカンに怒りながらも、何故か謎の砂を水と共に飲み干し・・眠りについてしまった。

幕間:カルデアのマスターと妖精騎士アグラヴェイン
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南部平原:ソールズベリーへの道


オベロン「さてと・・そろそろ明日に備えて寝ようか?続きは明日に聞いてあげるから、ね?」

【おやすみ・・オベロン】
【おやすみ・・アルトリア】

アルトリア「そうですね。では、おやすみなさい・・。」眠り始める

トリスタン「おやすみなさい、マスター。」眠り始める


カルデアのマスター【名前:藤丸立香 性別:男】達は、野宿先で明日に備え、眠りについた・・。
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星空が輝く夜の南部平原にて、本来、数多の英霊と共に人類史を救うべく戦うカルデアのマスターであり・・

正史のFate/GrandOrderの主人公である男性『藤丸立香』と彼のサーヴァントである『トリスタン』、『予言の子』である『アルトリア・キャスター』が、夜の平原で野宿をしていた・・。

アルト・オルラント(三澤亮太)より後にコーンウォールを出た立香達。

正史では彼らを中心に物語が進んでいくはずだったのだが・・・

今回・・カルデアのマスターである立香君は、この物語の『脇役』でしかない。無論・・カルデアの面々もね?
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オベロン「さてと・・立香も寝たところだし、僕もそろそろ・・・」


パタパタパタァァ~~!!(ブランカが飛んでくる)

オベロン「おっと、お帰りブランカ。随分と早い帰還だったね?・・一体どうしたんだい?」

ブランカ「ーーーーーーーーー」オベロンに話しかける

オベロン「な・・・アルト達がソールズベリーで騒ぎを起こしたって!?」驚く

オベロン「しかも大聖堂を襲撃したことで、領主であるブルーナがカンカンに怒っていただと!?」

オベロン「これは不味い状況だな・・・。下手をすれば明日、ソールズベリーに入れなくなるぞ・・。」

オベロン(ヴォーティガーン)「(全く・・いったいあいつら(アルト達)に何が起こったのか知らないけど、余計な手間をかけさせやがって!!)」怒る


アルト達がアルビオンになったメリュジーヌによって、空からソールズベリーから脱出した頃・・

ソールズベリー近くの平原で立香達と野宿をしていた頃、ブランカを通してソールズベリーの様子を確認し・・

オベロンが予定した事をアルト達に出端をくじかれた事に、自身の怒りを募らせていた・・


【どうしたの・・オベロン?】
【眠れないのか・・何かあったの?】

オベロン「あっ・・あぁ~~!!何でも無い・・何でもないさ!!」ごまかす

【そう・・・。】再び眠る

オベロン「・・・・フゥ・・。一体どうすれば良いんだ・・これ?」

オベロン「明日・・ソールズベリーの入り口が開いていれば良いんだけど・・・」心配する。


オベロンは明日、ソールズベリーの入り口が開いていることを祈りつつ、打開策となる方法を夜中に考えていた・・。

とある空間(妖精騎士アグラヴェインの夢の中)


妖精騎士アグラヴェイン「えっ・・?ソールズベリーに、三澤亮太とバーゲスト、それにメリュジーヌが現れたですって?」

ブルーナ(精神体)「そうよ!!しかも衛兵の話によると、彼らの側に7人の若者達がいたと報告があってね・・もしかしたら、例の7人の亮太君の子供達かもしれないのよ!!」

妖精騎士アグラヴェイン「7人の若者・・・」

ブルーナ(精神体)「とにかく・・亮太達が私の目の前で、メリュジーヌらしき化け物を連れて空を高く飛んでってしまってね・・すぐにでも追いかけようと思っているのだけど?」

妖精騎士アグラヴェイン「嫌、あなたはそのまま・・何も無かったかのようにソールズベリーに待機してなさい。」

ブルーナ(精神体)「待機って・・正気ですかアグラヴェイン様!?あいつは3年前に、モルガン陛下にかけられた石化の術を破り・・蘇ってきたのですよ!?」

ブルーナ(精神体)「しかもバーゲストやメリュジーヌがまだ生きていて、私の領土にいたとモルガン陛下に知られとしたら・・」アタフタ・・

妖精騎士アグラヴェイン「落ち着きなさい。その話はまだ女王モルガンに知られていない以上・・あなたが動けば、かえって怪しまれるだけよ?」

ブルーナ(精神体)「た、確かにそうね・・・。」落ち着くを見せる

妖精騎士アグラヴェイン「情報のリークは私の方でなんとかするから・・その人物が三澤亮太達とわかるまでは、無闇に口にするような事はしないようにな!」

ブルーナ(精神体)「わ、わかりました・・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「それにあなたが言った事が正しければ・・メリュジーヌ達が次に行く所は決まっている。」

ブルーナ(精神体)「それって・・・3年前に潜伏し、あの3人の先代・妖精騎士達と亮太君が結婚式を挙げたというあの・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・三澤亮太が次に向かう場所は『シェフィールド』よ。あの場所にはモルガン陛下に反旗の旗をあげたボガードがまだ存命している・・。」


妖精騎士アグラヴェイン「シェフィールドには、私と『異端の妖精(イレギュラーズ)』4人を含む多くの女王軍がそこに向かって進軍中よ。」

妖精騎士アグラヴェイン「モルガン陛下の命令では、シェフィールドの浄化とそこにいる予言の子の確保。そして・・」

ブルーナ(精神体)「行方不明となった・・土の氏族長である『スプリガン』の捜索ですよね?」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・三澤亮太達がシェフィールドに来れば、彼らと共に私の手でシェフィールドにいる対象全てを確保・もしくは抹消を一気に遂行できるわ。」

ブルーナ(精神体)「成る程、シェフィールドに集まって来た所を一気に殲滅するとはねぇ・・さすが妖精騎士アグラヴェイン様ね?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・それに三澤亮太達には3年間の空白がある。彼らには、今の私たちの存在をまだ知らないはず・・。」


ブルーナ(精神体)「ところでアグラヴェイン様・・あなた様は今、どこら辺にいるのですか?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・シェフィールドの近く・・静脈回廊(オドベナ)の山脈(うえ)を超えた所よ。」

ブルーナ(精神体)「整脈回廊(オドベナ)の山脈(うえ)!?もうそんなところまで来たの!?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・故にあなたからの援軍は必要ないって事よ。」

ブルーナ(精神体)「そうですか・・・なら、あなた様の言う通り・・私は普段通りのままで待機しているわ?」

妖精騎士アグラヴェイン「そうしなさい。状況次第、風の報せを送る・・話は以上よ。」

ブルーナ(精神体)「えぇ・・吉報を待っているわ!アグラヴェイン様。」ヒュンッ!(姿が消える)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」サラサラァァ~~・・(砂が辺りを包む)

夢の砂が妖精騎士アグラヴェインの辺りを覆い尽くし・・彼女は夢の中から消えた。

女王軍野営地:テントの中


妖精騎士アグラヴェイン「フゥゥ・・・」ムクッ!(起きあがる)

女王軍:騎士「お目覚めですか、アグラヴェイン様。」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・ブルーナから急ぎの連絡が来てね。その対応をしてた所よ・・」

女王軍:騎士「そうでしたか・・それでアグラヴェイン様。『ウィンキー様』が、シェフィールドから戻ってまいりました。」

妖精騎士アグラヴェイン「そうか・・すぐに行く。」ガパッ!(寝床から立ち上がる)


妖精騎士アグラヴェインは起き上がり、テントの外へ出る。
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シェフィールドの近く:山脈近くの女王軍野営地


フード姿の妖精「・・・来たか。」

妖精騎士アグラヴェイン「ウィンキー・・状況を報告しなさい。」

フード姿の妖精→ウィンキー「はい。ボガードの兵士が3000、寄せ集めの妖精が2000、人間が300程度。」

ウィンキー「それに今も着実に兵を集まっている傾向が見られますので、時間をかければかけるほど厄介になるのではないでしょうか?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・そのようね。今年に入り、モルガン陛下から3年前の罪状を払拭と北の妖精の進軍に備え、軍備を使用を許された途端にこの有様とはね?」

ウィンキー「5000の反逆者が集まっているのですから。おそらく3年前の白雪姫作戦に比べれば、過去最大の反逆と思えます。」


タッタッタッタッ・・(奥から2人やってくる)

剣を持った謎の妖精「おうおうおう!5000も反逆者がいるとはなぁ~?俺の腕がなるぜぇ~!」

仮面の謎の妖精「フン!ブルーナさんが余計な物をバンバン量産し・バンバン売りさばいているのが仇となりましたね?」

仮面の謎の妖精「彼女が作る兵器には、使用した地形が彼女の毒に汚染され、周辺の妖精達に被害が及んでいるのは目に見えているというのに・・」

ウィンキー「それにあのドケチ過ぎるブルーナが解毒薬を独占している以上・・毒に犯され、死亡する妖精が後を絶たない故に・・風の氏族長である彼女と彼女を任命させた女王陛下への疑問を抱いていると・・」

妖精騎士アグラヴェイン「口を慎みなさいウィンキー。彼女の事は私が選出した事もあるが・・彼女は私の部下でもあるのよ?」

ウィンキー「そうでしたね・・つい、口が滑りました。」

仮面の謎の妖精「ハァ・・潜伏先の行商団の立ち場が身に染みているのでは無いでしょうね、ウィンキー?」

ウィンキー「まさか・・・あいつらとは3年前、アグラヴェイン様に見いだされてた頃から仲間意識なんて無いに等しいモノですよ。」

剣を持った謎の妖精「そうか・・?同じ見た目の妖精から、まだ繋がりがあると思ったんだけどなぁ~?」

ウィンキー「・・・・・・。」口を閉じる


妖精騎士アグラヴェイン「ウィンキー・・潜入任務中に自身の私情を持ち込むなと言われたはずよ、わかっているね?」

ウィンキー「・・・肝に銘じております。アグラヴェイン様・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「よろしい・・他に伝えることはある?」

ウィンキー「はい。シェフィールドに現れた『予言の子』についての事ですが・・」

剣を持った謎の妖精「はぁ~?予言の子など少し前に、西の人間牧場で暴れている所を俺が再起不能にしてやったんだがな?」

仮面の謎の妖精「こちらも3人・・2人は偽者で、1人はオークション会場に出品予定となっておりますわ!」

仮面の謎の妖精「全く・・オークションの準備で忙しいというのに、女王陛下からシェフィールドの浄化を任されるとは・・さっさと終わらせてグロスターに帰りたいですわ?」

妖精騎士アグラヴェイン「その事について・・ここにいるイレギュラーズに、私から重大な報告を伝える。」

剣を持った謎の妖精「重大な報告だって?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・・」


妖精騎士アグラヴェイン「蘇りの予言の子(アルト・オルラント/三澤亮太)が目を覚ました。」

4人「!!!?」

ウィンキー「蘇りってまさか・・・3年前、モルガン陛下を裏切った先代の妖精騎士達を妻に迎えたあの・・三澤亮太という人間の男が!?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ。ブルーナの話によると、三澤亮太の他にバーゲストやメリュジーヌもまた、妖精國に再び姿を現したと聞いているわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「彼と2人の妖精は、7人の若者を連れ・・夜中のソールズベリーの上空から飛び去ったと・・その事でブルーナはカンカンに怒りながら、私に報告してたわ・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「しかも状況から・・いずれ彼らがシェフィールドに向かう可能性が高いと思われているわ。」

ウィンキー「・・・三澤亮太が、シェフィールドのボガードと繋がりがあったことは本当だったのか・・。」驚愕する


剣を持った謎の妖精「となるとまぁ・・モルガン陛下が『二代目の妖精騎士』である俺をここに進軍させた事はそれなりの意味があったって事だな、妖精騎士アグラヴェインよぉ~?」

妖精騎士アグラヴェイン「そう思った方が良さそうね?『妖精騎士ガウェイン』。」

剣を持った謎の妖精→二代目妖精騎士ガウェイン「おうよ!!俺の亜鈴と剣が、黒犬公である先代・妖精騎士バーゲストと相まみえる日が・・とうとう来たって事だな!!」シャキィィン!!(剣を手に持つ)

赤と銀の騎士のような服に身を包み、西洋の兜や鉄仮面を思わせる半魚人のような顔を持った妖精:二代目妖精騎士ガウェインはバーゲストの事を耳にし、携えている剣を手に持ち始める


仮面の謎の妖精「メリュジーヌとバーゲストが戻ってきたとなれば・・いよいよ私たち『異端の妖精(イレギュラーズ)』の本領発揮と言っても過言はございませんね?」

妖精騎士アグラヴェイン「その通りよ・・わざわざグロスターから出た甲斐はあるって事がわかったかしら?二代目妖精騎士トリスタン・・。」

仮面の謎の妖精→二代目妖精騎士トリスタン「えぇ!!それが事実であれば、忙しいところを出張した事は納得がいきますね!!」ニッコリ

赤い服装に赤い翅と・・姿と形が元・翅の氏族長:ムリアンと瓜二つであり、顔に仮面を付けた妖精:二代目妖精騎士トリスタンはこの事を耳にし、笑みを浮かべていた


ベリル・ガット「おいおいおい・・それは本当なのかい!?3年前に女王陛下に石にされたあの三澤亮太が元に戻り、死んだと思われたバーゲストとメリュジーヌが妖精國に帰ってくるなんてよぉ~!?」

二代目妖精騎士トリスタン「あら・・聞いてましたの、ベリル・ガット?」

ベリル「聞くも何も、これはとんでもない一大事じゃ無いか!?シェフィールドの動乱も含めてよぉ~!?」

ベリル「なぁ・・妖精騎士アグラヴェイン?今からでも妖精騎士モードレッドをすぐに呼び出した方が良いかと思うのだが・・。」

二代目妖精騎士トリスタン「はい!?確かに『シェフィールドの浄化』の命令上、妖精と三澤亮太達を殺すだけなら彼女が適任と思えるのですが・・」

二代目妖精騎士トリスタン「今回の作戦には、『予言の子の捕獲』も含まれていまして・・モードレッドが本物の予言の子を摘まみ食いするようなことがあれば、女王陛下に大目玉を喰らう事になるのですよ!!」

二代目妖精騎士トリスタン「それにモードレッドの殺し方は、3年前に比べ・・『虐殺』というより『ハンティングと食事』に近いやり方になってまして・・」

二代目妖精騎士トリスタン「それにシェフィールドの進軍が決まった時、命令の内容が気に入らないと言うだけで、『つまらんから帰る!』って言う始末があった事・・ベリルさんはお忘れなのですか!?」

ベリル「確かにそうなのだが・・俺が気になっているのは、三澤亮太が連れているという7人の若者についてなんだよ・・。」

ベリル「3年前、あいつは妻である先代の妖精騎士達を孕ませ、ガキを出産したと・・当時、バーヴァン・シーらに直接聞いていてなぁ?」

ベリル「もしかすれば・・あの7人の若者達こそ、三澤亮太とバーヴァン・シー達の間に産まれた子じゃないかと・・俺は推測している。」

二代目妖精騎士トリスタン「あり得ません!!歪みの岬の先のドアの時間軸もわからない以上、3年前に産まれた子が急成長をするなどあり得ません!!」

妖精騎士アグラヴェイン「ともかく・・私の判断により、予言の子の捕獲のためにも・・今、妖精騎士モードレッドを呼び出す必要は無いと判断するわ。」

妖精騎士モードレッド「それにオックスフォードの『レオンゴン』やノリッジの『ダルダン』と呼び出しも不要よ。シェフィールドの浄化の方は予定通り・・我ら四人と女王軍で事を進める。」

ベリル「まぁそうなるよな・・だとしても、殺すだけなら妖精騎士モードレッドの方が1番危なっかしいのだけど・・・」


???「グガァァァァ~~~~!!!」ガタガタガタガタァァ~~!!(鋼鉄の護送車が大きく揺れる)

女王軍・騎士達「!!?」ビクッ!


二代目妖精騎士トリスタン「・・また二代目妖精騎士ランスロットが護送車の中で荒ぶってますねぇ・・?これで何度目でしょうか?」呆れる

ベリル「くぅ・・アグラヴェイン、なんであいつを連れてくるような事をするんだよ・・?あいつの亜鈴の力はなぁ・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「わかっている・・彼女の亜鈴には、私の意思で止められるようにはしてあるわ。」

ベリル「フゥ・・・アグラヴェイン様から貰い受けた異端の亜鈴の力を手にした途端に凶暴化するとは、妖精騎士として大丈夫なのか・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「無論・・安全は保証はしないが、ブルーナの猛毒よりはマシだわ・・?」

ベリル「そうだけどよぉ・・・」


妖精騎士アグラヴェイン「とにかく・・蘇りの予言の子がシェフィールドに到着したところを、我々は一気に攻め入るつもりよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「それまでは、すぐに動けるように待機していなさい・・。」

ベリル、ウィンキー、二代目妖精騎士2人「ハッ!(あいよ・・)」サッサッサッ・・(解散する)


妖精騎士アグラヴェイン「ウィンキー・・・あなたにはシェフィールドでもう一つやって貰う事があるわ。」

ウィンキー「・・・なんだ?」

妖精騎士アグラヴェイン「それはな・・・・」話し始める


妖精騎士アグラヴェインは、ウィンキーにもう一つの依頼を2人だけで話し始める。

第4節:シェフィールドへの帰還
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翌朝・・・・ブリテン北部近くの上空


ビュゥゥゥ~~~~ン!!!(アルビオンが飛んでいる)

アルビオンに変身したメリュジーヌは、アルト達を体内の空間に乗せ、ブリテン北部に向かって飛翔していた・・・


カイニス「へぇっきしゅん!!おい・・この寒いの、まだ続くのかぁ~?」ブルブルブル・・(震えている)

アルビオン(メリュジーヌ)「我慢しろ・・アルビオンの体内空間では、エアコンなどついていないのだからな・・。」

カイニス「わかっているけどさぁ・・外の冷たい風が入ってきて寒いんだよ!全く・・・」

アルト「いや、カイニスのその格好がなんというか・・薄くないのか?」

カイニス「なんだと?これがオレのスタイルなんだよ!文句があるっていうのか!?」

アルト「別になにも・・・神霊なのに寒いのは苦手なのかと思ってね?」

カイニス「つぅ・・あんたの護衛じゃなければ殺していたぞ、全く・・」

アルト「アハハハハ・・・」

アルビオン(メリュジーヌ)「ハァァ・・・・・」ため息をつく


コーラル「ウゥゥ・・・(寒いわぁ・・私の翅が悴んでいるし、今にも凍り付きそう・・」ブルブルブル・・(身体が震える)

アドニス「コーラルお姉ちゃん・・大丈夫?」スリスリ・・

コーラル「平気よ・・これくらい、私は平気よ・・」やせ我慢する

アドニス「で、でも・・」心配する

ジョルニ「無理は禁物ですよ。さぁ・・これを。」自身の服を渡す

セツノ「セツノの手も触れて・・少しは暖かくなる・・」

コーラル「すみません・・私の為に・・」服を羽織りながら・・


アルビオン(メリュジーヌ)「・・・・・・見えたわ。もうすぐ着くわよ!」

アルト「メリュジーヌ、君は一体・・俺達をどこへ連れて行くつもりなんだ?」

アルビオン(メリュジーヌ)「アルト・・前に私が、オベロンから話を聞いているって知っているよね?」

アルト「あぁ確か、今の俺達にとって・・『ヴェールズの秋の森』か『シェフィールド』でしか居場所はないと・・・それって!?」

アルビオン(メリュジーヌ)「えぇ・・グロスターがダメだというなら、私たちが行くべき場所はただ1つ・・」

バーゲスト「そう・・あそここそ、私たち3人の妖精騎士がアルトと結ばれ・・夫婦となり、我が子供達を身籠もった始まりの場所・・」

アルト「シェフィールド・・・俺とヴァージェ達が結婚した場所だ。」


ビュゥゥゥ~~~~ン!!(降下するアルビオン)

アルト達を乗せたアルビオンは、ボガードがいるシェフィールドの近くの平原にむけて降り立っていく・・

シェフィールドが見える近くの公道


ギュゥゥゥ~~ン・・ドサッ!(地に降り立つ)

アルト「よっと!」アルビオンの背から降りる

ジョルニ「フッ・・」アルビオンの背から降りる

ガイル「あらよっと!!」アルビオンの背から降りる

残りのみんな「ーーーーー」アルビオンの背から降りる


ギュウゥゥン・・(元の姿に戻るメリュジーヌ)

メリュジーヌ「フゥ・・・疲れたわぁ・・。」トントントン・・(腰を叩く)

バーゲスト「長き空の運搬、ご苦労だったわ。」モミモミ・・(肩をもむ)

メリュジーヌ「えぇ・・緊急とはいえ、あの人数を運び出すのは骨が折れるぐらいだったわ・・」

アルト「でも、おかげで助かったよ!!ありがとう。」

メリュジーヌ「えぇ!!だって私、セフィーとスズカの母親であり・・アルトの妻なんだもん!!」イチャイチャ♡

アルト「だな。」イチャイチャ♡

バーゲスト「フッ・・・相変わらずだな、メリュジーヌは・・。」その後ろ姿を見ながら


ルージュ「見てみてぇ~~!!凄く大きなお城が見せるわ!!」シェフィールドのお城を見て・・

アドニス「それにとても立派な城壁が立っているよ!!」シェフィールドの城壁を見て・・

ガイル「これはスッゲえ場所だなぁ?」シェフィールドの風景を見て・・

セフィー「ああ・・。」頷く

セツノ「オォォ~~・・・」シェフィールドの風景を見て・・

スズカ「ここでお父様とお母様達が結ばれ、愛し合った場所・・」感心する

ジョルニ「あぁ・・・。」頷く

コーラル「・・・・(ここがシェフィールド・・・牙の氏族:ボガードがいると言われる辺境の街。)」

初めて見るシェフィールドの光景に、アルトの子供達は興奮と喜びをさらけ出していた・・。


カイニス「へぇ~~ここがあんたら夫婦が結婚し、あの子ら7人を身籠もらせた場所なんだな?」ジョルニ達を見て・・

アルト「そういえば聞いてなかったな・・・。カイニス、何故君はこの俺を護衛をする理由があるのか教えてくれ!」

カイニス「あぁそれか・・その事については、シェフィールドのボガードと会ってからでも良いか?」

アルト「あぁ良いけど・・・」


グワァァ~~ン!!(神秘の結界が張られている)

シェフィールドの門では・・結界が張られており、扉も閉まっている状態であった。

バーゲスト「閉まっているな。何かを警戒しているのか・・あるいは・・」

アルト「これ、3年前にも同じような事があったような・・・」

カイニス「どうするつもりだ?このまま門が開くまで待つか?」

アルト「いや・・実は3年前にこの門を開かせる・・ある秘策を使った事があってね。」

カイニス「???。秘策って・・?」

バーゲスト「あぁ~それはだな・・・」


アルト達は、3年前にシェフィールドでやったシェフィールドの門の開け方を説明をカイニス達に教えてあげた・・。
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シェフィールドの門前


シェフィールドの衛士1「んっ?誰か旗を振りながら、こっちに向かってきてるぞ!」公道から来るアルト達を見て・・

シェフィールドの衛士2「なになに・・・?あ、あれは・・『白いブラと白いパンツ』だとぉぉ!?」

シェフィールドの衛士1「それにあの見覚えがある顔・・まさか彼らは!?」

シェフィールドの衛士2「す、すぐにボガード様に伝令を!!彼らが帰ってきたと伝えるんだ!!」

シェフィールドの衛士1「は、ハハッ!!」急いで伝令を伝えに行く


見張りの衛士達は、門前に向かってくるアルト達を認識し・・急いでボガードにその事を伝えに行ったのであった。
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シェフィールド:領主ボガードのお城 ボガードの部屋


妖精の衛士「ボガード様!!ボガード様~~!!」慌てて入ってくる

ボガード「ンンッ、どうしたと言うのだ?まさか、モルガンの軍が早く来たというのか!?」

妖精の衛士「い、いえ・・女王軍ではありません。なんというか・・」

ボガード「なんだ・・一体誰がこのシェフィールドに来たというのだ!?」

妖精の衛士「それは・・3年前にも門前で『白いブラと白いパンツ』を旗代わりに振った妖精達でして・・」

ボガード「白いブラと白いパンツって・・・!?。まさか・・・」ある事に気がつく

マシュ「ボガード様、どうかされたのですか?」

ボガード「ハハ・・ハハハハハハハ!!やはりそうか・・あんなことをするのはもう、あいつしかいない!!」喜ぶ


ボガード「すぐに門を開け!!彼を・・我が友『アルト・オルラント』をシェフィールドに迎え入れるんだ!!」

妖精の衛士「は、はい!!」部屋を急いで出る

ボガード「ハハハ・・ハハハハハハハ~~!!良かった、我が友が帰ってきたぞぉ~~!!」歓喜を上げる

マシュ「???。」理解してない


ボガードは、自身の唯一無二の親友であるアルトがシェフィールドに帰ってきた事に喜びのお叫びを上げていたのであった・・。

シェフィールド正門前


メリュジーヌ「おぉ~~い!!私たちは女王とは無関係だ!門を開けてぇぇ~~!!」白ブラと白パンツを振る


コーラル「本当にこの方法でシェフィールドの門をくぐり抜けて・・・・ってあのですねぇ~~!!」ムカムカ!(怒ってる)

コーラル「何故、そのようなハレンチな方法で門を開けさせようとしたのですか、アルトさん!?」

アルト「とはいっても・・3年前、これを思いついたのはヴァージェであって・・俺とバーゲストはそれをやってたに過ぎない・・。」

コーラル「こんなことして・・シェフィールドの衛兵達が反応してくれると思ってたのですか!?これでは変人扱されるだけですよ・・」

バーゲスト「しかし、これをした結果・・私とアルトはハベトロットと対面し、なんとかシェフィールドに入れたのだが・・その際、その彼女に怒られてねぇ・・」

ルージュ「ウフフフ!!お父さんとお母さん達も、若い頃は少しお茶目な部分があったなんてねwww」クスクス

バーゲスト、アルト「~~~~~~~」顔を真っ赤にする

メリュジーヌ「(このような事態になるなんて、これ(白いブラと白いパンツ)を振っている自分がバカに見えるじゃないか・・)」顔を真っ赤にする


ギギィィィ~~~!!(シェフィールドへの門が開かれる)

メリュジーヌ「えっ・・・・?」門が開くところを見ながら・・

カイニス「おい・・嘘だろ!?」驚愕する

コーラル「!!?」目が点になる

アルト「!!?。(本当に開きやがった・・)」驚きを隠せない

バーゲスト「!?。メリュジーヌ、それを閉まえ!!」

メリュジーヌ「え、えぇ・・・。」白ブラと白パンツをしまう


シェフィールドの衛士1「お帰りなさいませ、アルト・オルラント様!!」出迎える

シェフィールドの衛士2「ボガード様がお待ちです。早く入城を・・」案内する

アルト「あっ、あぁ・・・」進み始める


アルト達は、シェフィールドの衛士達の行動に何がどうなっているのか戸惑いながらも、アルト達はシェフィールドの町へと入っていった・・
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シェフィールド:町通り


ヒュゥゥ~~ヒュゥゥ~~!!(歓喜・歓声が舞う)

シェフィールドの住人達1「ボガードの親友、アルト様が帰ってきた!!」

シェフィールドの住人達2「良かったぁ~帰ってきたんだ!!」

シェフィールドの住民達3「バーゲスト様ぁぁ~~!!メリュジーヌ様ぁぁ~~!!お帰りなさぁぁ~~い!!!」

シェフィールドの住民達は、妖精の衛士の壁の外でアルト達の事を歓迎していた


アルト(小声)「(一体、どうなっているんだこれは?)」

バーゲスト(小声)「(わからない・・。この歓声は、3年前の結婚式以来だな?)」

メリュジーヌ(小声)「(懐かしいモノだ・・あの時、こんな歓喜・歓声を浴びながら・・ヴァージンロードを歩いたよな・・?)」

アルト(小声)「(あぁ・・・)」


ジョルニ達「~~~~~!!」とにかく手を振って、アピールする

コーラル、カイニス「~~~~・・」手を振る


アルト達は状況が理解できないくらいのシェフィールドの歓迎に戸惑いつつも、ボガードが待つお城に向かって行進していった。

ワグ「おいおい!!あれがシェフィールドで噂となっているボガードの唯一無二の親友、アルト・オルラント様なのかよ!!」

ロブ「あの人間・・3年前、妖精國を混乱に貶めた奴とは到底思えねぇ・・。もしかしたら、本当に彼が・・俺達を救ってくれる『蘇りの予言の子』じゃないのか?」

ワグ「そうだよ・・それにあの2人の美人妖精こそ、アルト・オルラントの妻であり・・かつて妖精國を守ってきた先代の妖精騎士達じゃないかな?」

ロブ「あぁ!!そうかもしれないなぁ・・。」

ウィンキー「・・・・・・・・」


混み合いの中を、遠くでアルト達を見ていた3人の妖精の行商団達(ロブ達)は・・アルト達を見て、それぞれ思う事を話し合っていた・・。
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領主ボガードのお城:王室の間


ガチャァァ・・(王室の間の扉が開かれる)

妖精の衛士「こちらでございます、皆さま方。」

アルト「あぁ・・案内ありがとう。」王室の間に入っていく


ボガード「来たか!!良く帰ってきた、我が友:アルト!!」アルトの事を見て

アルト「ボガード!!」前を見て

ボガード「ーーーーー!!」両手を真横に上げて近づいてくる

アルトが王室の間にたどり着くと、そこにはシェフィールドの領主:ボガードが」両手を真横に上げて待っていた・・。


バスッ!!(アルトをハグするボガード)

ボガード「久しぶりだなアルト!!」ポンポン!(アルトの背中を叩く)

アルト「そっちこそ、元気そうでなによりだボガード!!」

ボガード「あぁ!!」

バーゲスト「3年前の白雪姫作戦の開始以来だな、ボガード?」

ボガード「バーゲスト、メリュジーヌ・・・君達も元気そうで何よりだな!」

メリュジーヌ「えぇ・・。」


ハベトロット「アルトォォォ~~~~!!」キキィィ~~~!!(急いでやってくる)

アルト「あぁぁっ、ハベトロット!!」

ハベトロット「アルト、バーゲスト、メリュジーヌ。良かったぁ・・みんな元気そうで良かったよ!!」ニコッ!

メリュジーヌ「ハベトロット!!君も元気そうでなによりだ!!」

ハベトロット「あぁ~・・忘れるもんか!このボクが、君達3人の妖精騎士のウェディングドレスを紡いだ・・結婚式前の事をね?」

アルト「あぁ!俺達も忘れないさ・・ハベトロットが紡いでくれたタキシードとウェディングドレスで、俺とバーゲスト達の結婚式を挙げたことをね?」

バーゲスト、メリュジーヌ「あぁ・・♡」嬉しそうにする

カイニス「ボガード、アンタの言った通りにアルトを連れてきたぞ!」

ボガード「あぁ・・ご苦労だったな、カイニス。」

カイニス「ふん。別にアンタらの為じゃねぇし・・」

アルト「ボガード、カイニスとは知り合いなのか?」

ボガード「まぁな・・・。」


ボガード「ところで・・君達7人は一体誰なんだ?」ジョルニ達を見ながら・・

ジョルニ「あっ、初めまして!!父であるアルトが3年前に世話になったとメリュジーヌお母さんとバーゲストお母さんから聞いております。」

ハベトロット「ほうほう、メリュジーヌお母さんねぇ~・・って、お母さんって・・?」

スズカ「はい!!私たち7人は、お父様と3人のお母様との間に出来た子供達です。」

7人の子供達「よろしくお願いします!!」お辞儀をする

ハベトロット「おお~そうかそうか!アルト達にも次代が生まれ・・・って!?」

ハベトロット、ボガード「エェェ~~~~~!!?」ビックリする!!


ハベトロット「ア、アルト・・この7人が、アルトとヴァージェ、バーゲスト、メリュジーヌの実の子供達というのか!?」

アルト「あぁ!16歳ぐらいの大きさだけど、れっきとした俺とメリュジーヌ達の子供達だ。」

メリュジーヌ「みんな、私たち3人の妖精のお腹の中で育ち、出産し、成長した・・アルトと私たちを血を引く子供達よ。」

ボガード「た、たまげたぁ~~・・我が友であるアルトが我らの知らないところで、この子らの父親になっていたとはなぁ・・」目を丸くする


セツノ「・・・・・・・」タッタッタッ・・(ハベトロットに近づく)

ハベトロット「な、なんだい君?ボクになにか用なのかい・・?」

セツノ「アッ・・わたしの名前、セツノというの・・・。お父さんとバーゲストお母さんの娘なの・・」

ハベトロット「ホホォ~・・セツノというのか?なんか頭に可愛い耳を付けてて、可愛いじゃないか!!」感心する

セツノ「ありがとう・・セツノ、嬉しい・・・」ハベトロットの後ろに座り・・



パフッ、パフッ、パフッ・・・ムニュ、ニュゥゥ~~・・(ハベトロットの身体を触り始める)

ハベトロット「なな・・なんだいなんだい!?急にボクの身体をいじってどうするんだい?!」いじられる

セツノ「柔らかいし、フカフカ・・・。お母さん・・これ、飼っても良い?」ハベトロットを抱っこしながら

ハベトロット「飼っても良いって・・ボクはペットじゃな~~い!!」バタバタ!!

バーゲスト「ちょっ・・セツノ!?ハベトロットになんてことを・・」驚く

セフィー「セツノは夢中になるほど、可愛いモノには目がないからな・・。」

アルト「アハハハハ・・・」冷や汗をかく


ハベトロット「ハァ・・。でも良かった・・アルト達が無事にシェフィールドに帰って来てくれて・・。」

アルト「ハベトロット・・。」

ハベトロット「ボクがアルト達にしてやったことは正しかった。君達がいたからこそ、3年前・・ボクは君達に最高の花嫁衣装を送ることが出来て・・」

ハベトロット「アルトと3人が結ばれ・・愛し合って・・こうして君達の息子・娘達であるセツノ達に会うことが出来たんだ・・。ボクはなんて礼をしたら良いんだろうか・・。」

アルト「礼なんて良いよ・・俺はただ、愛するバーゲスト達と沢山愛し合い・・その課程でセツノとジョルニ達の命が3人のお腹の中に宿り、こうして産み育ってきたのだからな?」

ハベトロット「そうか・・・アルト達とまた会えただけも嬉しいのに、アルトの子供達巡り会えて・・ボクはなんて幸せ者の妖精なんだと想っているよ!!」嬉しそうにする

アルト「そうか!それは良かったな、ハベトロット!」


ハベトロット「ねぇ~アルト?それで・・『ヴァージェ』の姿が見かけないけど、どうしてるの?」キョロキョロ・・

アルト「!!?。」目をそらす

バーゲスト、メリュジーヌ「・・・・・」目をそらす

セツノ達「・・・・・」目をそらす

ボガード「おい、ハベトロット・・・アルト達はなぁ・・。」気まずそうになる

ハベトロット「あっ・・・ご、ごめんアルト!?ヴァージェの方は、まだ助け出してなかったんだね?」謝る

アルト「いや別に・・ヴァージェはまだ生きている事でも、俺たち家族の希望とも言えるからな・・。」

ボガード「すまない・・ヴァージェの事で、気を悪くしてしまってな・・?」

マシュ「ボガード様・・ハベトロットさん・・」


コーラル「・・・・・・・。」アルト達とボガード達を見ながら・・

ボガード「そういえば君、君は確か・・・」

コーラル「初めまして・・わたしは風の氏族、ソールズベリーでオーロラ様の側近をされてました・・『コーラル』と申します・・。」

ボガード「そうか・・君は、風の氏族長だったオーロラの関係者だったか・・。」

ボガード「オーロラの方は残念だったと我らは思っている・・。ソールズベリーは、彼女の存在があってこその自由都市と言われてたからな・・。」

メリュジーヌ「・・・・。」目をそらす

ボガード「彼女の事をもっと早く知っていれば、オーロラを早く助けに行けたのだが・・あの時はわたしも迂闊に動けない状況でしてね・・。」

コーラル「気にしないでください・・過ぎた事を考えても仕方がありませんし・・。」

アルト「そういえば・・コーラル、どうして君は俺達と一緒に・・」


コーラル「私がブルーナの側を離れる時・・妙な動きをすれば、私の身に危険を及ぼすと釘を打ち込まれましてね?私も迂闊に動くことが出来ない状況下にいました・・。」

コーラル「ですが私はどうしても・・オーロラ様を死に追いやったブルーナと妖精騎士アグラヴェインを倒し、オーロラ様の敵を取りたいと思い・・」

コーラル「私は自分の意思で、アルト達と共にソールズベリーを脱出し・・このシェフィールドにたどり着いたのです。」

メリュジーヌ「コーラル・・・もしかして君は・・?」

コーラル「メリュジーヌ・・あなたがオーロラ様に対する複雑な思いをお持ちなのはわかっております。ですがそれは私も同じ事なのです・・。」

コーラル「これは私の・・オーロラ様の窮地に何も出来ずにいた私の償いでもあり、私が前に進むためのケジメでもあるのです。」

コーラル「ですから・・どうか私を、アルトさんのお側に置いて頂けませんでしょうか?!」頼み込む

メリュジーヌ「コーラル・・。」


コーラルの眼には、自身のケジメをつけたいという決意の現れがあった・・

>>32>>36

コーラルは意思を取り戻し、ケジメを付けるためにアルト達の仲間になります。

ボガード「アルト、我々からも君に話したいことが山ほどあるのだが・・ここまで来る際の長旅で疲れただろ?」

アルト「あぁそうだな。ここまで来るのに、色々とあったからなぁ・・」

ボガード「ならばこそ、今は私の城でゆっくりと身体を休んでほしい。我が妃よ!」

マシュ「はい。なんでしょうか・・?」

ボガード「我が友であるアルトとそのご一行達を丁重に持てなしてくれ・・風呂場と食事の用意を頼む。」

マシュ「わかりました!シェフィールドの妃として、ボガード様の御友人方におもてなしをさせますね!!」

ボガード「あぁ!」

アルト「すまないなボガード・・俺達の為に・・。」

ボガード「良いさ・・私の唯一無二の親友であるアルトの為を思ってのことだからな!」親指を上に立てる


マシュ「ただ今、大浴場の準備をしますので・・しばらくお待ちを・・。」タッタッタッタッ・・(衛士達と一緒に向かう)

マシュはボガードの衛士達と一緒に、アルト達におもてなしをする為に急いで行動をし始めた・・。


バーゲスト「・・聞いて良いかアルト?あのボガードの妃と名乗る彼女なのだが・・・」

アルト「あぁ・・顔や目、体型も間違いなく・・シールダー『マシュ・キリエライト』だ。」

バーゲスト「えぇ・・でも何故だ?彼女はシータとラーマの世界にいたはず・・」

アルト「いやそうとは限らない・・この妖精國や俺達の知っているカルデアの世界もまた、『FGO』の世界と同一しているんだ。」

メリュジーヌ「じゃあ、あのマシュって子はまさか・・」

アルト「あぁ・・(おそらく彼女は、本来この世界線の妖精國を救う為に乗り込んできた・・カルデアのマシュ・キリエライト本人だ。)」

アルト「(おそらく彼女は・・俺が石になっている間、彼女は名無しの森に迷ってしまい・・記憶を全て失っている状態だと思う。)」

アルト「(だとしたら・・オベロンが言ってた用事とは、カルデアのマスターを探すことだったんだな?)」

アルト「(カルデアのマスターとは、いずれ出会う可能性はありそうだな・・・)」


マシュ「皆さま、おもてなしのご準備が出来ました!どうぞこちらへ・・・」案内する

アルト「あぁ・・。」ついていく

バーゲスト達「えぇ・・。」ついていく

アルトは記憶を失っているマシュを見て、彼らと同じく妖精國の何処かにいるカルデアのマスターの事を思いながら、アルト達はボガード達のおもてなしを受けるのであった・・。

ボガードのお城:大浴場(女湯)


バシャァァ~~ン、ジャアァァァァ~~~・・(お湯が流れる)


メリュジーヌ「フゥゥ・・良いお湯だなぁ~~。」湯船に浸かる

ルージュ「ハァ~~・・久しぶりの暖かいお風呂はイイモノネェ~~・・」湯船に浸かる

スズカ「えぇ・・気持ちいいわぁ~~」湯船に浸かる

バーゲスト「ツゥ~~~・・」湯船に浸かる

バーゲスト達は、久しぶりの風呂に浸かり、長旅の疲れを癒やしていた


ハベトロット「でしょでしょ!!この風呂が出来てからは、ボクも毎日利用しているんだよねぇ~~・・」ガァガァ・・(アヒルちゃんに乗りながら)

バーゲスト「おおそうか・・羨ましいモノだな・・。」プチャプチャン・・(お湯が波打つ)

マシュ「すみません・・持てなす側なのですが、私も一緒にお風呂に入る事に・・」湯船に浸かる

メリュジーヌ「まぁ、ついでというモノだ。お互い、湯船の上で何かたのしい話をしようじゃないか?」

マシュ「はい!」プルプルン!


コーラル「・・・・・・。」バシャァァ~ン・・(翅に当たらぬように身体を洗い流す)

ルージュ「コーラル~!共に湯船に浸かろう・・とても気持ちいいよ?」風呂場に誘う

コーラル「いえ、結構です。私の翅がその熱い水のせいでふやけてしまいそうですから・・」断る

ルージュ「あぁそう。連れない人・・いや、連れない妖精ねぇ~?」パシャァァン・・(お湯を肩にかける)

コーラル「・・・・・(本当にわからない人達です・・。なぜ彼らは、このような熱い水に平気で楽しく入ることが出来るのでしょうか?)」

コーラル「(あのアルトとバーゲスト達の子供達の事もです・・彼らは人間の父(アルト)と妖精の母(バーゲスト達)の間に産まれた人間と妖精のハーフとも言える存在。)」

コーラル「(彼らの存在がモルガン陛下の元に知られれば、一体彼女たちはなにを思うのか・私には見当がつきません・・)」パシャン・・シュルシュル・・(お湯をかけ、髪を洗う)

コーラルはアルトの7人の子供達の事を心配しながらも・・冷静を保ちつつ、自身の翅がお湯に掛からぬように身体を洗い流していた・・


ブクブクブクブクゥゥ~~・・(何かがお湯の中で後ろから近づいてくる)

ルージュ「フフフンフゥ~ン・・」後ろに気づいていない

セツノ「・・・ルージュ♡」ギュゥゥ♡(おっぱいをわしづかみ)

ルージュ「キャァァ~~!?」ギュギュ♡(おっぱいを触らされる)


セツノ「ムムッ・・この胸の大きさと揉みごたえ・・ルージュ、またおっぱいが大きくなったの・・?」モミモミモミ♡

ルージュ「ちょっとセツノ・・私のおっぱいで遊ばないでよぉ~~!?」ムニュムニュ・・♡

スズカ「ハァ~、久々に始まったわ・・・セツノの悪い癖が。」

マシュ「えぇっと・・悪い癖とは?」

バーゲスト「見苦しいところを見せてすまない・・。セツノはな・・自身が可愛いと感じたモノと大きい胸の女性を見ると、辺りが見えなくなってしまう癖があるんだ。」

バーゲスト「一応、家族である我らならば触っても良いとマナーの勉強をさせてあるが、このように胸の触り方がとても旨すぎているんだ・・」

メリュジーヌ「全く・・・アルトとバーゲストの何処の部分の血を引いているのやら・・」あきれかえる

セツノ「そういうお母さんも・・なんか最近、また大きくなってる・・」バーゲストのおっぱいを見ながら・・

ルージュ「え、ホント!?言われてみれば、確かにそうねぇ・・・」バーゲストのおっぱいを見ながら・・

バーゲスト「そ・・そうなのかセツノ・・?」むにゅ・・プルルン♡(自身のおっぱいに触れる)

スズカ「バーゲストお母様の胸は・・自身の力と純恋愛の宝石の影響で、まだまだ成長段階にあるとリサーチしておりますわ。」

セツノ「お母さん・・お父さんともう一度会えた事が嬉しくて、お母さんのおっぱい・・あっちにいた時より大っきくなっている・・セツノ、そう考えてる・・」シャキン!(眼を光らせる)

バーゲスト「そ・・そんな事は・・私はなぁ~~・・」アタフタ・・

セツノ「セツノ・・セツノが赤ちゃんの頃から、お母さんのおっぱいがとっても好き・・♡セツノ・・お母さんのおっぱいがお気に入りなの!」ピュゥゥン!!(バーゲストに飛び込む)


バシャバシャ~ン!!ギュゥゥゥ~~ッ、ぎちぎちっ♡(バーゲストのおっぱいを強く掴む)

バーゲスト「ちょっ、セツノやめて!!やめてってぇ~~・・アァァン♡」パチャパチャン、もにゅもにゅ♡

セツノ「~~~♡お母さんのおっぱい・・とても柔らかい・・♡」クリクリ♡むにゅ♡もにゅ♡

バーゲスト「ハァァン♡ヤァァァ♡娘にこんなにされて・・アァァァン♡」ギュムギュム♡タプッ♡タプッ♡

スズカ「セツノ、いい加減にしなさいよ!!」止めようとする

ルージュ「いやいや・・もっとやっちゃいなさい!!」

セツノはバーゲストの爆乳おっぱいを揉みし扱き、それに感じちゃってるバーゲスト


カイニス「アッハハハハハ!!こりゃ乳離れできてないと言うよりは、セツノはおっぱい星人・・いや、おっぱい妖精と言った方が良いかな?」セツノ達を見ながら・・

メリュジーヌ「くぅ・・かもしれないな・・(セツノったら・・どこであのような事を覚えたんだ?)」呆れる

ハベトロット「アハハハハハ・・」苦笑い

セツノとバーゲスト達がじゃれ合っている所を近くで見てるだけのメリュジーヌ達


コーラル「・・・・・・。」ジィィ・・(自身の胸を見ながら・・)

コーラル「(男の人はとても大きい胸の方がお好きと聞きますが、なぜ胸にこだわるのでしょうか?胸など・・飾りに過ぎないというのに・・)」サワサワ・・(自身の胸を触れながら・・)


コーラルはセツノ達の行動と彼女たちのおっぱいに疑問を抱きながらも、自身のおっぱいの大きさにコンプレックスを抱き始めていた・・
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大浴場(男湯)では・・・


ガイル「良いなぁ~~~母さん達は女同士でイチャイチャしていて・・」羨ましがる

セフィー「仕方が無いだろ・・風呂のルールとはそう言うモノだからな。」湯船に浸かる


アドニス「どうですか、お父さん?」ゴシゴシゴシ・・(背中を洗う)

アルト「あぁ・・とても良いよアドニス。」

アドニス「はぁ~・・ありがとう・・お父さん!」

ジョルニ「良かったな・・親孝行が出来て?」

アドニス「うん!!」


アルト達は男湯で隣のバーゲスト達の声を聞きつつも、彼らなりに湯に浸かり・・旅の疲れを癒やしていった・・

ボガードのお城:食事の間


パクパクパク、ムシャムシャムシャ・・(食事をしているアルト達)


ガイル「モグモグモグ・・このお肉、凄くウマいぞ!!」モグモグ・・(手羽元チキンを食べている)

ルージュ「ホント!スプーンが止まらないわぁ~!」ガツガツガツ・・(オムライスを食べている)

セツノ「このチキンカツ・・美味しい・・」ムシャムシャムシャ・・(チキンカツを食べている)

バーゲスト「コラコラ3人とも、行儀が悪いわよ!?」注意する

セフィー「仕方がないさ・・旅先やソールズベリーでもろくに多く食べてなかったからな?」

メリュジーヌ「子供達はまだまだ育ち盛りだからね?今のうちに多く食べた方が得策だな・・?」見守る


カイニス「本当に旨ぇなぁ~!!こういう料理も悪くねぇなぁ・・?」モグモグモグ・・(ステーキを食べている)

ジョルニ「おかわりはありますか?」

マシュ「はい!すぐにお持ちしますね!!」次の料理を持ってくる

ハベトロット「・・・・(なんか食べ過ぎだろ・・この子達(アルトの7人の子供達に対して)・・。)」ドン引きしてる


コーラル「・・・・・(本当によく食べる方ですね?アルトの子供達とは・・)」モグモグ・・(サラダを食べている)

アドニス「コーラルお姉ちゃん、これ美味しいね?」ムシャムシャ・・(鮭のムニエルを食べている)

コーラル「えっ、えぇそうね・・。良かったらこれをどうぞ・・私、少食ですので・・」スルゥゥ・・(スパゲッティの皿を動かす)

アドニス「ありがとう、コーラルお姉ちゃん。」ニコッ!

コーラル「・・・・・フフッ。」笑みを浮かべる

ボガードの計らいによって、多くの料理が出され・・それを美味しく頂くアルト達であった・・。


アルト「それで・・シェフィールドの住民達が、あのように俺達のことを出迎えてくれたのか?」

ボガード「あぁ・・その事でアルトが生きている事が皆にも知れ渡ってな・・本当に生きていたとわかった時には、衛士が住民達に沢山伝えてな・・」

ボガード「気づいたときには大通りに多くのシェフィールドの住人達が集まって、あのような集団が出来てしまってな・・整理するのに苦労したと衛士の一人が言ったたな・・。」

アルト「まぁ・・あの妖精達の事だ。珍しい事に敏感な彼らにとって、一瞬の楽しみの1つでしかないからな・・。」

ボガード「あぁ・・本格的に門を閉ざす前にアルト達が帰って来たのは実に幸運と言っても良いな。出なければ、このような楽しい時間はなかったと私は思っていた・・。」

ボガード「モルガンの軍が迫ってきてるんだ。戦いになれば、このような贅沢はなかったと言っても良い・・」

アルト「成る程・・・それで他に話す事はあるか?」

ボガード「あるにはあるが・・・詳しいことは夜、私の私室で全てを明かそう。それまではもう少しゆっくりしたまえ。」

アルト「わかった。そうさせて貰うよ・・」パクパク・・(ハンバーグを食べる)


アルトはボガードから話の続きはまた別の時間帯で話すと約束し、食事の続きをするのであった・・

ボガードのお城:アルトの部屋(3年前と変わっていない)


アルト「・・・・・」ギシィィ・・スリスリ・・(布団を擦る)

メリュジーヌ「ここは3年前と変わってないな、アルト・・」ノシィィ・・(布団に座る)

バーゲスト「懐かしいモノだな・・?この場所で私とメリュジーヌ、ヴァージェとアルトの4人・・互いに愛し合って、あの子達を産む切っ掛けを生み出したからな・・。」ノシィィ・・(布団に座る)

アルト「あぁ・・・」ノシィィ・・(ベットに横たわりながら・・)


アルト「・・・・・」ベットのシーツを見ながら・・

アルトは部屋のベットのシーツを見つつ、アルトは3年前の新婚初夜のことを思い出していた・・・。
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回想シーン:3年前・・新婚初夜にて


ヴァージェ「ハァァァ♡アン♡アン♡アン♡アン♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

バーゲスト「アン♡アン♡アン♡アン♡ハァァァン♡アァァン♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

メリュジーヌ「ハァ♡ハァ♡ハァ♡アン♡アン♡アン♡アン♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

アルト「ンンッ、フゥ、フゥ、ウゥゥ~・・」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡


ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡ギュゥゥ♡ギュゥゥ♡ギュゥゥ♡

ヴァージェ「アルトの赤ちゃん・・貴方と私の赤ちゃんが欲しいのォォ♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

ヴァージェ「アルトォォ~♡孕むゥゥ♡私、アルトの精子で赤ちゃんを孕ましてぇぇぇ~~!!」パチュ♡パチュ♡パチュ♡


ズブブゥゥ~~!!ピュッ・・ドビュビュ♡バビュビュ♡ドビュビュルルルゥゥゥ~~~!!(射精)


ヴァージェ「アァァ♡アァァァァァ~~~~♡♡♡!!」ドビュ♡バビュ♡ビュルゥゥ♡

バーゲスト「ウゥゥ♡クゥゥゥ~~~~♡♡♡!!」ドビュ♡バビュ♡ビュルゥゥ♡

メリュジーヌ「アゥゥン♡アァァァァァ~~~~♡♡♡!!」ドビュ♡バビュ♡ビュルゥゥ♡
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アルト「・・・・・・」グググゥゥ~~!!(シーツを掴む)

メリュジーヌ「とても辛いことは私たちも感じてる・・けど・・」

アルト「わかっている。なんとしてでも俺は、この手でヴァージェを助け出し・・家族の幸せを取り戻してみせる!」

バーゲスト「えぇ・・。」頷く

メリュジーヌ「うん。」頷く


ハベトロット「アルト・・・。」悲しそうに覗く

ジョルニ「・・・・・」無言で覗く

ルージュ達6人「・・・・」外で聞いている


アルトの部屋で3年前の事を思い出しつつ・・石にされ・何処かに囚われてるヴァージェ(バーヴァン・シー)を救い出す事を、アルトは改めて胸に決め込むのであった。

そんなアルト達を、ハベトロットと7人の子供達は外で静かに部屋にいる4人を見守っていた・・

その夜・・ボガードの私室にて・・


アルト「・・・・・・。」ソファに座っている

メリュジーヌ、バーゲスト「・・・・・。」同じソファに座っている

7人の子供達「・・・・・・・」近くでそれぞれの場所に座っている

ハベトロット「・・・・・・」セツノに抱っこされている

コーラル「・・・・・」アドニスの側にいる

ボガード、マシュ「・・・・・」向かい側のソファに座っている

カイニス「・・・・・」ボガードの近くに背を立ててる


ボガード「さて・・どこから話した方が良いかと思うが・・アルト、君に問いたいことがある。」

ボガード「3年前・・シェフィールドを出た君達に何があった?ヴェールズの森に行った君達に一体、なにか起こったのか知りたいのだ?」

アルト「まぁ~最初はそこからだね。良いよ、話は長くなるけどな・・・」

アルトは3年前に自身が経験したことを・・メリュジーヌ達は今日までに起こった事を全て、ボガード達に教えてあげた・・


ボガード「歪みの岬に別世界にあるカルデアと呼ばれる機関に・・妖精騎士アグラヴェインと妖精騎士モードレッドかぁ・・・」

ハベトロット「酷いモノだな・・モルガンにバレないと思い、その世界で安全にアルトの子供達を出産し、幸せの絶頂の最中に奴らの襲撃に遭うとはな・・」

ハベトロット「それに助け出そうと躍起になり・・モルガンの返り討ちに遭い、アルトとヴァージェは石にされ、バラバラの場所に引き裂かれたとはね・・」

マシュ「酷すぎます・・。この美しい世界を正そうとするアルト様と妻と産まれてきた子供達に、ここまで酷い仕打ちをするなんて・・」悲しそうになる

ボガード「それに妖精騎士モードレッドは、そのカルデアという場所にある島である『カルデアス島』の住民達を・・赤子と妊婦を中心に皆殺しを行なっていたとはな・・」


ボガード「153年前・・ウェスバニーの影の厄災として生まれた奴は、真夜中の闇に潜みながら・・数十の妖精と人間の腸を裂いては、その内臓を喰らっては次々と殺し回っていたんだ・・。」

ボガード「私がノリッジの領主だった頃も、奴によってノリッジに相当の被害が出ていた時期があり・・ウェスバニーと周辺の村ではその時期を『暗黒時代』とも呼んでいたんだ・・。」

アルト「暗黒時代かぁ・・・」

ジョルニ「・・・・・」


アルト「それでボガード・・君達の方はどうだったんだ?『白雪姫作戦』が失敗し、無事じゃ済まされないと思っていたのだが・・?」

ボガード「オーヴェと名乗っていた妖精騎士アグラヴェインに情けをかけられてな。2年の間、シェフィールドの軍備を剥奪された程度で済んだのは良いのだが・・・」

ボガード「アルトとヴァージェが、モルガンの手によって葬られたと訃報が届いてな・・私やハベトロットを含め、一部の妖精達がひっそりと嘆き悲しむことになったんだ。」

メリュジーヌ「やはりそうか・・。確かにその時の私たちにとって、私たちの存在は死んだ者の扱いとされていたんだな?」

ハベトロット「あぁ・・ボクも最初は信じられなかったけど、悲しいあまり・・糸を紡ぐことが出来なかった時期もあったんだ、ボクは・・。」

セツノ「ハベニャン・・」スリスリ・・(ハベトロットをなでる)


ボガード「だがその時期に・・北のエディンバラから彼がやってきてなぁ・・」

アルト「彼?その彼とは一体・・?」

ボガードそれはなぁ・・・」


ボガードは3年前・・北のエディンバラからシェフィールドに来た彼の事を話してくれた。

3年前・・・シェフィールド:ボガードのお城(王室の間)(アルト達の訃報が伝えられた後・・)


ボガード「クゥ・・・クソォォ~~~!!」ドゴォォ~ン!!(壁を殴る)

妖精の衛士「ボガード様、気をお鎮めに・・・」宥めようとする

ボガード「これが鎮まっていられるか!!我が友アルトが、モルガンに殺されたんだぞ・・」悲しい目をする

妖精の衛士「ボガード様・・・」

ボガード「それにバーゲスト達も殺された挙げ句にシェフィールドの軍備を全て剥奪されたとなれば・・我々はもう、モルガンに対抗する手段は残されてない・・」

ボガード「(それにアルト達が死んだと聞かされ、ハベトロットは工房から一向に出ようとしない・・。もはや、これまでなのか・・)」下を向く


アルトが石になって、コーンウォールに置き去りにされた数日後・・

妖精騎士アグラヴェインが女王軍の兵士達と共にシェフィールドに査察目的で訪れてきて、彼女は私に向かってこう言った・・

“三澤亮太は死んだ。バーゲスト達もまた、私と女王陛下の手で抹殺した”とアルト達の訃報を伝えてきたんだ。

そして彼女は・・白雪姫作戦の事を黙殺する代わりに、シェフィールド全ての軍備を剥奪すると命じ、我々は受け入れざるおえなかった・・

軍備を奪われ、アルト達の死を嘆いている私たちに・・もはやモルガンに太刀打ちできる力も無くなったと失意に暮れたその時・・


人間の衛士「ボガード様!!北の方から巨大なモノが出現しました!!」

ボガード「なにぃ!?(こんな時に敵が!?しかし今の我らに戦う力など・・だか行くしかない!)」

ボガード「その巨大なモノの所へ案内しろ!私が相手になってやる・・。」

人間の衛士「ハッ!こちらに・・」ボガードを案内する


ボガードは人間の衛士に案内され、城の天守に向かっていった・・
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ボガードのお城:天守閣


シェフィールドの兵士「うわぁぁ~~なんなんだあれは!?」驚いている

ボガード「どうした!!何があったんだ!?」駆けつける

シェフィールドの兵士「ボガード様!あ、あれを・・・」指をさす

ボガード「???・・・・!?。な、なんだあれは・・・」それを見て驚愕する


巨大なモノ「フッフッフッフゥ・・・」ドォォ~~ン!!(その場に立っている)


天守閣で私が見た巨大なモノ・・。

黄金の甲冑をし、顔に赤く『ライダー』と書かれた謎の巨大な人のような何かが、シェフィールドの目の前に立っていたのだ・・。


ボガード「な、何者だ貴様は!?どこから来た妖精なんだ!?」大声で叫ぶ

巨大な者「何者だと?そうか・・なら教えてやろう。私はこのブリテンの北部にある『エディンバラ』を支配する者・・『王の氏族』を超える『魔王の氏族』の妖精。」

巨大な者「時の王者の妖精・・名を『オーマジオウ』と呼ぶ。」

ボガード「オ、オーマジオウ・・貴様、王の氏族なのでは無いのか!?」

妖精の衛士「そ、それに・・エディンバラと王の氏族は、『エディンバラ地獄変』によって崩壊したはずじゃ・・」

巨大な者→オーマジオウ「エディンバラは滅んでなどいない。私がエディンバラの情勢を立て直し、王の氏族の妖精達を支配する者となったのだ。」

ボガード「あ、あのエディンバラにいる王の氏族の妖精達を支配だって!?それじゃあ、王の氏族長であるノクナレアはもう・・」

オーマジオウ「安心しろ・・ノクナレアは死んではおらん。彼女は王の氏族の長である身を引き、今は私が・・『魔王の氏族』してエディンバラに君臨している。」

ボガード「なんだって・・あのノクナレアが、王の氏族長から身を引くなんて・・・」困惑する

ボガードやシェフィールドの兵士は、自分達が知らない間に・・ノクナレアが王の氏族の長から身を引いた事に困惑していた・・


オーマジオウ「シェフィールドの領主:ボガードよ、お前に問うことがある。このシェフィールドにドレスを作る仕立屋の妖精がいると聞いているが・・?」

ボガード「(ハベトロットのことか!?)確かにこちらの方にいるが・・あいにくその妖精は今、ドレスを作る気力が無いというか・・」

オーマジオウ「成る程・・?ならすぐに連れてくるがいい。出なければ、この私がこのシェフィールドを破壊する事になるぞ?」ゴォォォ~~・・(巨大な足をシェフィールドの街中に向けて踏みつけようとする)


ワァァ~~キャァァァ~~!!(シェフィールドの妖精達がパニックに陥る)

妖精の衛士「あわわわわぁぁぁ~~!?ボガード様!!」焦る

ボガード「くぅ・・わかった!!すぐに連れてくるから、そこで待っていろ!!」タッタッタッタッ!!(下に降りる)

オーマジオウ「そうか・・・。」足を引っ込める
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ハベトロットの工房


ハベトロット「ウゥゥ・・・アルト・・みんな・・・」ベットの下に籠もっている

ハベトロットは、アルト達がモルガン達によって殺されたことを真に受け、糸を紡ぐことが出来ないほどにふてくされていた・・


ボガード「ハベトロット!!いるのかハベトロット!!」バタンッ!(勢いよく入る)

ハベトロット「なに・・?ボクはしばらくの間・・仕事は出来ない状態なんだけどぉ~?」不機嫌そうにする

ボガード「それどころじゃないんだ!!今すぐに来い!!」ガシッ!(ハベトロットの服をわしづかみ・・)

ハベトロット「ちょっと!?離せ、離せぇぇぇ~~!!」連れてかれる
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再び天守閣へ・・


ボガード「おい!連れてきたぞ・・」ハベトロットを見せる

ハベトロット「もうなんだボクをこんな場所に・・・って、うわぁぁぁ!?なんだあのデッカい奴は!?」驚愕する

オーマジオウ「君だな・・翅の氏族にして、ウェディングドレスの制作を得意とする妖精・・ハベトロットだな?」

ハベトロット「お、おう・・てかなんで、ボクやボガード達の事を知っているのさぁ!?アンタは一体何者なのさぁ~!?」

オーマジオウ「知り合いの王の氏族に、君のような妖精を知っていると教えられてな・・。ハベトロットよ・・少しその腕を貸して貰うぞ?」ゴォォォ~~・・(手を伸ばす)

ハベトロット「な・・一体何を!?って、うわぁぁぁ~~!?」カシッ!(指で掴まれ、攫われる)

ボガード「ハベトロット!?」


ハベトロット「ちょ、ちょっと!?ボクを攫ってどうするつもりなんだ!?」バタバタ!!(暴れる)

オーマジオウ「すまんな・・手荒な事だが、君でしか出来ない仕事を依頼したいのでね?」ドシィィン!ドシィィン!(歩き始める)


オーマジオウと名乗る『魔王の氏族』の妖精は、何故かハベトロットを連れ去っていき・・

3日後・・ハベトロットは何事もなかったかのように、オーマジオウと共にシェフィールドに帰って来たのであった・・

3日後・・・シェフィールド:正門前


ハベトロット「・・・・・・」トコトコトコ・・(歩いて帰ってくる)

ボガード「ハベトロット、大丈夫だったか!?」掛けよる

ハベトロット「お・・おう・・ボクは大丈夫だったよ・・。」

ボガード「そうか・・それは良かったのだが・・」オーマジオウのことを見ながら・・

オーマジオウ「・・・・・・」

ハベトロット「それよりボガード・・聞いて欲しい事があるんだ。信じられない話だと思うけど・・・」

ボガード「信じられない話だと?それはなんだ・・?」

ハベトロット「それは・・ウゥゥッ・・ウゥゥゥ~~・・」急に泣き出す

ボガード「ど・・どうしたというのだ、ハベトロット!?」アタフタ・・

ハベトロット「グスン・・聞いてくれボガード・・もしかしたら、アルト達はまだ何処かで生きているのかも知れないんだ!!」泣きながら言う

ボガード「なな、なにぃぃ!?」驚く


オーマジオウ「その通りだ。三澤亮太・・アルト・オルラントはまだ死んではいない。バーヴァン・シーやバーゲスト、メリュジーヌという妖精3人もだ・・。」

ボガード「なんと!?一体、どのような口で我が友であるアルトが生きているとわかるのだ!?」

オーマジオウ「私はこの妖精國ブリテン全体を、時の流れを通して見通している・・。」

オーマジオウ「今・・アルト・オルラントとバーヴァン・シーは、モルガン・ル・フェの手によって石にされ、妖精國の何処かに別々に軟禁されている・・」

ボガード「石にされたって!?モルガンにそんな力があったとは・・」

ハベトロット「ボガード・・彼の言っていることは正しいんだ!ボクはエディンバラで、石にされているアルトの姿を見てしまったんだ・・」

ボガード「何・・それは間違いないのか!?」

ハベトロット「あぁ!!ボクがこの目でハッキリと見たからな!!」

ボガード「そうか・・ならば、すぐに助けに行かなければ・・」


オーマジオウ「いや、お前達の助けは・・逆にお前達の滅びを招くことになるぞ!!」

ボガード「な、なんだって!?」

オーマジオウ「お前達が今、アルト・オルラントを探しに行けば、女王軍はお前達を完全に敵視し、シェフィールドは火の海に包まれる・・それでも良いのか?」

ボガード「!?。確かにそうだ・・アルトが生きていると知ってつい、浮かれてしまって・・・」

ハベトロット「ボクもオーマジオウに、その事で注意されたんだよね・・お互い様だな。」

オーマジオウ「目的の為なら何をしても構わない・・妖精の悪い習性だな。それでもアルトの友と言えるのか?」

ボガード「めんぼくない・・・」反省

オーマジオウ「それと君達に1番警戒して欲しい妖精が1人、妖精騎士アグラヴェインに気をつけるがいい・・。」

オーマジオウ「彼女こそ、女王モルガンとは別の意味でこの妖精國を崩壊に導く者・・アルト・オルラントと対をなす存在であると。」

ボガード「なんだって・・・それはどういう事なんだ!?」

オーマジオウ「その事については、今の世では全てを語るにはまだ早すぎる・・。」


オーマジオウ「ともかく・・アルト・オルラントは必ず復活する。彼と妻である2人の妖精達には、帰るべき場所が必要となる。」

オーマジオウ「ボガード、ハベトロット。お前達が真に彼らを助けたいと思うなら・・まずはその帰るべき場所である『シェフィールド』を守るがいい・・」

オーマジオウ「もしアルト・オルラントが復活し、来たるべき『予言の子』と『異邦の魔術師』と共に巡礼を成す時が来た時・・私は君達の力となろう・・。」

シュゥゥ~ン・・(蜃気楼のように消え去るオーマジオウ)


ハベトロット「ななっ、消えてしまったぞ・・!?」ビックリする

ボガード「オーマジオウ・・彼は一体、何者なんだ・・?」


私とハベトロットは、アルト達の生存と警告を伝えて消えたオーマジオウの事を不思議に思いながらも・・

この事実を他の妖精達には公表せず、今日この日までこのシェフィールドを守り続けてきたのだ・・。

我が友であるアルトが蘇り、再びシェフィールドの地へ戻ってくることを信じて願い続けた・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして現在・・・ボガードの私室にて・・


ボガード「そして3年前の罪状の払拭と北の妖精の対抗を前提に、再び軍備を持つ事を許されたシェフィールドは、その軍備を再び収集すると共に叛乱の準備を開始した・・。」

ボガード「しかしモルガンの軍が再びこの地へ迫って来たると報告があり、明日にでも門を閉ざそうと思った矢先にアルト達がシェフィールドに帰って来てくれたんだ・・。」

メリュジーヌ「そんなことがあったんだ・・。私達が向こうの世界で修行している時に、ボガード達は私たちがここに帰ってこられるようにシェフィールドを守っていたんだね?」感心する

バーゲスト「見直したぞボガード!大言家であった主が、真の意味でシェフィールドを守る領主となり得たことをな。」

ハベトロット「まぁ~女ったらしのところは相変わらずだけどね・・?マシュがその1人でさぁ~・・」皮肉を言う

ボガード「おい、余計な事を言うんじゃない!!お前も妃のドレスを嬉しそうに作っててさぁ~~!」言い返す

ハベトロット「61人も花嫁を嫁っておいて、その子達を使い潰したあんたに言われたくないわ!!」言い返す

マシュ「お二人とも落ち着いてください・・。私の事は十分理解してますので・・」二人を止めようとする

メリュジーヌ「ハァ・・・(あっちのことについては相変わらずなんだな?二人とも・・)」呆れる


アルト「・・・・・・・」考え込む

バーゲスト「どうした?何か気になることがあるのか?」

アルト「い、いや別に・・・」

アルト「(オーマジオウ・・・。確か彼は『仮面ライダージオウ』に登場する主人公:常磐ソウゴの未来の姿だよな?その彼が何故・・)」

オーマジオウが出てるなんて、凄いと思わないか?

アルト「なぁボガード・・・そのオーマジオウの事で他にわかっていることはあるか?」

ボガード「私の知る限りでは現状、2年前に起きた女王軍による大規模侵攻に対し・・オーマジオウたった一人で挑んだ戦争である『オーマ戦役』以来・・」

ボガード「彼は南部の妖精達から『最低最悪の魔王』を呼ばれ・・女王軍を一人でなぎ倒し、ブリテン北部は彼の絶対支配権と宣言されたとシェフィールドにも伝わっている。」

コーラル「あの女王モルガンの軍勢が、たった1人の魔王の氏族に敗北をきしたというのですか!?」驚く

アルト「・・・・・・(当たり前だ。全ての仮面ライダーの力を持つオーマジオウに敵う奴など、俺の知ってる限りでは存在しないと言いたいところだな。)。」


アルト「話を変えるけどさぁ・・。そのオーマジオウが警戒すべきと言ってた妖精騎士アグラヴェインについてなのだが・・」

ジョルニ「妖精騎士アグラヴェイン。3年前、妖精騎士モードレッドと共に父さん達を倒し、僕とルージュの母であるヴァージェを攫った、僕たち家族の因縁の敵・・」

セフィー「我ら兄弟・姉妹は、そのアグラヴェインを倒し・・ジョルニとルージュの母:ヴァージェを助け出す為に修行を積み・・今日ここまでやってきたんだ・・。」

ルージュ「お母さんを攫って、お父さんとメリュジーヌお母さん達を傷つけたあの妖精を・・私たちは許さない!!」

スズカ「ボガードさん、あなた方達は妖精騎士アグラヴェインの事をどれほど知っておられるのですか?」

ガイル「俺達はなんとしてでも・・モルガンとアグラヴェインの野郎からジョルニとルージュのお母さんを助け出したいんだ!!」

アルト「みんな・・・」子供達の事を見ながら・・


ボガード「君達のヴァージェを助け出したい気持ちは私も同じだ。しかし私とハベトロットは妖精騎士アグラヴェインについて・・結婚式と査察で少しあった程度でしか知らないんだ・・」

アドニス「そんなぁ・・」

ボガード「だが、アグラヴェインと女王軍の様子を間近に見ている存在なら知っている。バーゲスト達とメリュジーヌなら、ややこしくなる話になるからな・・」あるところを見ながら・・

カイニス「だそうだ・・・なぁ、そうだろ?」あるところを見ながら・・


ガチャッ、タッタッタッタッ・・((誰かが部屋に入ってくる)

アルト「・・・・!?」その人物を見て・・

コーラル「あなたは・・何故あなたがここに!?」驚く


スプリガン「・・・・・・。」哀しそうな顔をしてる

アルト「アンタは確か・・・土の氏族長のスプリガンか?」

スプリガン「えぇ・・三澤亮太殿、あなた方と話すのはこれが初めてですね・・?」

バーゲスト「どういう事だ?用もなければノリッジの外へ出ようともしないお主が何故・・・」

スプリガン「先代の妖精騎士ガウェイン。あなた様が驚くのも無理はありませんが・・」


スプリガン「ボガード、それにカイニス・・約束は守って貰いますよ?これで私は・・ノリッジはおろか、妖精國南部に帰れなくなるのですからね・・。」

スプリガン「今、君達に見捨てられれば・・私にはどこにももう逃げられなくなる。」

カイニス「そうだな・・。なら全部ごまかさずに話しちゃえよ?そうすれば俺が、歪みの岬の所まで運んでやるからよぉ?」

スプリガン「・・・・・・」

アルト「(話がよく見えない・・。スプリガンは女王モルガンを裏切ろうとしているのか?)」


突如現れた土の氏族長であるスプリガンの登場に・・部屋にいるアルト達は、疑念と困惑を隠せずにいた・・

第5節:異端の妖精(イレギュラーズ)の驚異
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シェフィールド近くの荒野


北部の大地に軍靴の音と護送車の車輪の音が響き渡る。女王の軍隊が行進する。

シェフィールドに向かう軍の先頭には、“砂とそれを巻く剣”描かれた緑の軍旗がはためいている。

妖精騎士アグラヴェインと3人の異端の亜鈴を持つ妖精達が、シェフィールドに向けて進軍している。

目的は反乱分子の鎮圧でもなければ、ボガードとの交渉でもない。


妖精騎士アグラヴェイン「zzzzzz・・・・・」女王軍:兵士の横でうたた寝をしている。


タイミングを見計らったかのように進軍する妖精騎士アグラヴェインは、護送車の上の所でうたた寝をしている。

シェフィールドのボガードのお城で、アルト達がボガードの私室で会話している最中の、1時間前の出来事だった。
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シェフィールド:ボガードのお城(ボガードの私室)


スプリガン「・・・・・・」ボガードがいるソファの後ろに向かう

カイニス「アルト・・あんたは俺に、“俺がアンタを護衛をする理由”はなんだと知りたいと言ったよな?」

カイニス「実は俺もこの世界に来た直後に、オーマジオウとか言う魔王の氏族の妖精にアンタをサポートしてくれと・・俺の頭の中から依頼されていてなぁ。」

カイニス「俺はノリッジにいる『伯爵』と協力しつつ・・俺は運び屋の職業をしながら妖精國南部全てを調べ回ったんだ・・。」

バーゲスト「!?。お主もまた、妖精國の外から来たモノだったのか!?」

カイニス「おうよ。まぁ俺の場合はバーゲスト達が言う『歪みの岬』とは違う経路で来たんだけどな・・?」

カイニス「それに運び屋の仕事も悪くはなかったぜ?俺は早く物を運べるから暖かい内にピザをノリッジ近くの村までは運べる位だからな!!」

アルト「ピザの配達って・・・ねぇ~?」

メリュジーヌ「あぁ・・・」よくわからない


カイニス「話を戻すが、俺が運び屋の仕事をして一ヶ月たった頃・・伯爵からの依頼である人物をシェフィールドに送り届けてくれと言われてなぁ・・」

カイニス「その送り届ける人物こそ、今ここにいる自称・土の氏族の長であるスプリガンだったって訳だ。」

ボガード「私もノリッジから来た奴が、まさかキャップレス・・もといスプリガンだったとは、正直この私もノリッジの事で怒りが爆発しそうに至ったことがあった・・。」

マシュ「私も聞いております。ボガード様がシェフィールドの領主になる前は、ノリッジの領主だったと・・」

ボガード「ノリッジの事もあってスプリガンの事を敵視していたんだが、その時の奴はそれどころじゃないほどの怯えようでな・・」

ボガード「『妖精騎士アグラヴェインに命を狙われているから、私を匿ってくれ!!』っと、命乞いをこうように言っていたんだ。」

スプリガン「・・・・・・。」何も言い返せない


コーラル「そういえば・・ソールズベリーでも何かと噂になっていたわ!一ヶ月前から、ノリッジにいるはずのスプリガンが姿を見せなくなったって・・」

バーゲスト「滑稽だな・・金庫城を守れればそれで良いと言っていたお主が金庫城を捨ててシェフィールドに来るとはな?」

スプリガン「確かに以前の私はそうでしたが・・そう言っていられる訳には行かなくなった理由がありましてね・・・」

アルト「スプリガン・・アンタのような者が味方であるはずの妖精騎士アグラヴェインに命を狙われていると言うからには、彼女からそれ相当の恨みを買ったんじゃないのか?そうだろ?」

スプリガン「はい。私がアグラヴェイン殿に命を狙われている理由。それは彼女が隠しているある秘密を、私が握っていると言う事ですよ。」

アルト「ある秘密だと?」

メリュジーヌ「その秘密とは何なんだい?」

スプリガン「アルト殿、あなたがブリテンの外の世界からではない全く別の世界から来た貴方ならわかると思うのですが・・」


スプリガン「彼女は・・妖精騎士アグラヴェインは、貴方と同じ・・別世界から来た『人間』なのです。」

バーゲスト、メリュジーヌ「!!!!??」驚く

7人の子供達「!!!!!!??」驚く

コーラル「!!!??」驚く

アルト「妖精騎士アグラヴェインが人間って・・・それはつまり・・・」

ボガード「そうだ。彼女はアルトの・・三澤亮太が住んでいた現実世界から転移してきた、二人目の『3つの力を持つ人間』だ。」

アルト「まさか、俺の他にもこの世界に転移され、3つの力を授かった人間がいたなんて・・・」驚愕する

アルト・オルラント(三澤亮太)は、3年前に自身の他にブリテン異聞世界に転移され・3つの力を授かった人間がいたことに驚きと困惑を見せていた・・


妖精の衛士「・・・・・・・」鍵穴から見ている

ボガードの私室で話しているアルト達の事を、1人の妖精の衛士が怪しい動きでボガード達の話を盗み聞きをしていた・・
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回想シーン1:3年前のキャメロット:王の間にて・・


3年前・・グロスターの火災事件の直後、キャメロットにて開かれた定例会議に突如として現れたフードを被った1人の女性。

■■■■■と名乗る彼女は鏡の氏族の生き残りであり、エインセルの代理としてモルガン陛下の前に現れました。

彼女がモルガンの前に現れた理由・・・それは彼女自身が妖精騎士ランスロット以来となる妖精騎士に就任する事であった。

女王陛下であるモルガンは、彼女自身が妖精騎士になり得る素質があるかないかを見極める為に彼女を先代の妖精騎士ランスロットであるメリュジーヌと戦わせ・・

彼女は砂を操る力と得体の知れない力を使い、最終的に妖精騎士ランスロットを打ち負かし・・結果、メリュジーヌは自身の評判を落とす羽目になり・・

■■■■■自身は、モルガンからアグラヴェインという騎士の役職を与えられた・・。

■■■■■の真の名は今もなお誰も認識されていない。女王による真名変貌がある限りはな・・
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回想シーン2:3年前のエディンバラ


妖精騎士アグラヴェインとなった彼女が、モルガンから命じられた最初の命令・・それはシェフィールドとエディンバラを含むブリテン北部の極秘査察であった。

理由としては、エディンバラに在住する王の氏族の長:ノクナレアにグロスターの火災事件と2人の先代の妖精騎士2人の失踪関与の疑いが掛けられている事であった

彼女は命令通りにシェフィールドとエディンバラに向けて旅立ち、彼女はエディンバラが流行病で崩壊しているとモルガンに伝え、キャメロットへ戻ってきた。

そして彼女は、キャメロットで執り行われた『偽の妖精騎士達の遺体による死亡の偽装工作による告別式』の最中の我々の前に現れ・・

『度重なるソールズベリーの納品物の盗難』・『予言の子がソールズベリーにいると言う誤報』・『グロスターの大火事とそれによる純恋愛の宝石の盗難』・『シェフィールド周辺の怪物騒ぎ』・『エディンバラ地獄変』・『偽の妖精騎士達の遺体による死亡の偽装工作による告別式』

この数々の悪行の首謀者を三澤亮太と先代の妖精騎士達3人だと告発し・・彼女は一躍、多彩な信頼と名声、武力と地位を手に入れた。
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回想シーン3:3年前の歪みの岬


女王モルガンは、指名手配された女王軍主戦力の妖精騎士3人の穴埋めとして・・

コーンウォールから妖精騎士モードレッドを封印から解放し、後からソールズベリーからブルーナが加わり・・

指名手配犯であるアルトとバーゲスト、メリュジーヌを討伐し、先代の妖精騎士トリスタンであったバーヴァン・シーを捕らえるために・・

妖精騎士アグラヴェイン達率いる女王軍の捜索隊は歪みの岬へと進軍し・・

彼女と妖精騎士モードレッドは、多彩のダメージを受けつつも・・見事にバーヴァン・シーを捕らえ、アルトの従者と名乗る妖精1人も含めて更迭した。

回想シーン4:3年前のキャメロット:王の間(公開尋問の最中)


そしてアルト殿が知っての通り、彼女は女王陛下の前でバーヴァン・シーを尋問の名の下にバーヴァン・シーを痛めつけていたところをアルト殿が駆けつけ・・

女王モルガンと戦いの末、アルト殿はバーヴァン・シーと共に女王モルガンをあと一歩の所まで追い詰めたところを彼女が夢を操る力を行使し、女王モルガンを助け出し・・

女王モルガンが持つ石化の術により、アルト殿とバーヴァン・シーは石にされ・・その石にされた2人の処理は彼女に任された。

そして妖精騎士モードレッドは先代の妖精騎士トリスタンであるバーヴァン・シーが治めていたニュー・ダーリントン・・今はネオ・ニュー・ダーリントンの領主となり・・

妖精騎士アグラヴェイン自身は、先代の妖精騎士ガウェインであるバーゲストが治めていたマンチェスターの領主として君臨したのだ・・。
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スプリガン「とここまでの間、アルト殿はブルーナの手でコーンウォールに捨てられ・・アルトのご子息らの行方もわからずじまいだったのですが・・」

メリュジーヌ「えぇ・・だがこの通り、私とバーゲストは妖精騎士アグラヴェインと妖精騎士モードレッドの猛攻を生き残り・・私達とアルトの子供達を違う世界で立派に育て上げたんだ。」

セフィー「妖精騎士アグラヴェインが深手を負う事が無ければ・・今の我らはなかったと言える。」

アルト「あぁ・・メリュジーヌ達には深く感謝している。俺の子供達が立派に育ち、俺の事を迎えに来たのだからな!!」

ジョルニ「あぁ・・。」頷く

スプリガン「・・・話を続けよう。アレは3年前、妖精騎士アグラヴェインがマンチェスターの領主になって2週間が過ぎた日のこと・・」
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回想:3年前のマンチェスター


元・風の氏族の長:オーロラと元・翅の氏族の長:ムリアンの逮捕により、領主がいなくなったソールズベリーとグロスターの警備強化を前提として・・

女王モルガンの閣議決定により・・彼女が所持する女王軍の配下を分割・再編成を行ない、その2つの領土に配備するとの命令が彼女に下された・・。

だが自身の持つ兵力の分割する事など、彼女は全てお見通しだったそうなのか・・

分割した兵力をまとめる者として、彼女自身が選定する幹部達の存在を女王陛下に推奨した・・。当然、女王モルガンはそれを受け入れ・・

中立性を出すために妖精騎士アグラヴェインは、女王陛下の名の下に妖精國初めての妖精騎士直属の幹部を決める為の國家試験をマンチェスターにて執り行われたのだ・・。


ガヤガヤガヤガヤ・・(多くの妖精達がマンチェスターにある妖精騎士アグラヴェインの住処にやってくる)

國家試験を受けに来た妖精達「・・・・・」カキカキカキ・・(試験の受付表にサインする)

ブルーナ「・・・・」カキカキカキ・・(受付表にサインする)

ウィンキー「・・・・」カキカキカキ・・(受付表にサインする)


下級・上級の階級を問わず、多くの妖精達が試験を受けるためにこのマンチェスターへと足を踏み入れいった・・

彼女の幹部となれば、彼女から新たな特権階級を得られるという彼女が発した風の報せがあり・・

妖精のあり方もあってか、ある者は特権階級を得る為・ある者は遊び半分で・ある者は富と名声を得る為と、様々な考えを持つ妖精達がその國家試験に挑んでいった・・


試験の内容はきわめて簡単だと彼女から私に向けて話をしてくれた。

まず簡単な執筆試験を行ない、体力・氏族としての能力の技量を計った後・・妖精達はある物を受け渡された。

金の杯にそれぞれ色の付いた砂。その砂を飲み干し、その砂に選ばれた妖精こそが・・妖精騎士アグラヴェイン直属の幹部に選ばれた証だと彼女は言っていた・・。

だが・・・

回想:マンチェスター:國家試験会場


試験を受けてた妖精1「うぐっ・・ぐはぁ~~!?」ガシュゥゥ!!(吐血する)

試験を受けてた妖精2「う、うごぉぉ~~!?」バチバチバチィィ~!!(悪妖精化する)


砂を飲んだ妖精達の大半は、飲み干した砂の毒素のようなモノによって死に瀕していき・・


ブシュゥゥ~~~!!バリバリバリィィ~~!!バキボキベキッ!!(とある攻撃が妖精達を襲う)

巻き込まれた妖精1「うわぁぁぁ~~やめてくれぇ~~!?」ガシュゥン!!(殺される)

巻き込まれた妖精2「ギャァァァ~~~!!」ブシュゥゥン!!(殺される)


辛うじて生き残った妖精達の大半は砂の影響により・・妖精國のモノとは思えない『異端の亜鈴』を得た妖精達によって虐殺されていった・・

『異端の亜鈴』の力を手に入れ、試験に合格したという妖精達は全部で7翅。


取り替え(チェンジリング)によって妖精國外から来た王の氏族の妖精、『雷電磁力の二代目妖精騎士ガウェイン』。

妖精騎士アグラヴェインの古参の部下であり、新たに風の氏族の長となった『蒼毒のブルーナ』。

新たに翅の氏族の長となり、真なる翅の氏族の生き残りとしてグロスターに君臨する『合成合体の二代目妖精騎士トリスタン』。

ウェスバニーの住民の生き残りであり、宝石を程なく愛する土の氏族の妖精『宝石鎧のダルダン』。

誰かになりすましたり、透明になって消え去る牙の氏族の妖精『千姿変化のレオンゴン』。

姿や顔を見せず、地味に妖精騎士アグラヴェインに忠誠を誓う雨の氏族と名乗る妖精『重引斥力のウィンキー』。

力を持った途端に凶暴化し、常に妖精騎士アグラヴェインの側にいる『亡主使いの二代目妖精騎士ランスロット』。


この7翅の妖精達が妖精騎士アグラヴェインの直属の幹部として、再編成された女王軍の主戦力となり得ており・・

妖精騎士アグラヴェインと妖精騎士モードレッドを含めた異端の亜鈴を持つ妖精達を集めた専属の精鋭部隊・・

彼らのことは・・妖精國全体から『異端の妖精達(イレギュラーズ)』とこの頃から呼ばれ始めているんですよ・・。
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アルト達「!!!??」驚いている


バーゲスト「バカな・・モルガンの奴は、妖精騎士アグラヴェインに次代の妖精騎士の3人を任命させたというのか!?」ドン!!(テーブルを叩く)

アルト「落ち着くんだバーゲスト・・。お前が着名してた円卓の騎士の名を、勝手に別の妖精に付けられた悔しい気持ち・・わからなくはない。」

メリュジーヌ「まさか・・モルガンを裏切った私たち3人の事を先代の妖精騎士と呼称していたのはこういうわけだったのか・・。」

スプリガン「二代目の妖精騎士を着名した3人は、妖精騎士アグラヴェインによって女王モルガンに紹介され、後からその名を着名されている。」

スプリガン「彼らの活躍もあってか・・年々増え続けているモースの軍勢を確実に仕留め続けているのは確かなのだ・・。」

スプリガン「娘であるバーヴァン・シーと絶縁して以来、女王モルガンによる國中の妖精達への圧力がエスカレートして行く中で・・」

スプリガン「妖精騎士アグラヴェインは。モルガンと妖精達への仲裁役をかってでており、その交渉術で多くの妖精達を納得させていったんだ・・。」

ボガード「それともう一つ。再編成された女王軍の主戦力に影の厄災である妖精騎士モードレッドを加えた事で、多くの妖精達から反発があった事があってなぁ・・」

ボガード「あの凶暴で残虐きわまりない性格の奴をこのまま野放しにすれば、いずれ『ウェスバニーの影の厄災』の再来が来ると想定があったからな・・。」

ボガード「ところがな・・いつの間にか妖精騎士アグラヴェインが、妖精騎士モードレッドを手なずけてしまってな・・。」

ボガード「今では互いに相棒と呼び合っているぐらいの『妖精國最強のコンビ』とも言われているんだ。」

アルト「妖精國最強のコンビかぁ・・厄介だな。」


スプリガン「アルト達が起こした3年前の異常事態により生じた混乱と災難がはこびるこの『改変の次代』から妖精國の秩序を守るためにも・・」

スプリガン「妖精國南部の妖精達は皆、妖精騎士アグラヴェインの存在が必要不可欠と・・流行を通り越して認識し始めていてな。」

スプリガン「ウッドワス殿も苦い顔をしているのですよ・・。」

バーゲスト「あの牙の氏族のウッドワスも悩ませているとは・・余程、奴の存在が大きいという現れなんだな?」

メリュジーヌ「・・・・(いま思えばあの時・・キャメロットでの公開面接の時に、彼女に勝っていれば・・)。」


コーラル「スプリガン様。ここまであなた様の口から妖精騎士アグラヴェインの動向を話して貰っているのですが、あなた様は肝心の事をまだ話しておられてはいません。」

コーラル「何故・・土の氏族の長であるあなた様が、妖精騎士アグラヴェインに命を狙われているという理由とその彼女が別世界から転移された人間である事実を早くお教えになられた方が良いかと!」

メリュジーヌ「確かにそうだな・・スプリガン、いい加減に君が命を狙われている理由を教えてくれないか?」

スプリガン「わかっていますとも・・。妖精騎士アグラヴェインの活躍もあって、エスカレートしていくモルガンの圧政の数々をくぐり抜ける事が出来るようになったのですが・・」

スプリガン「時が過ぎていくつれ・・私は妖精騎士アグラヴェインの中にある凶悪の一面に気づき始めいったのですよ・・。」
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回想:2年前のソールズベリー


オーロラを処刑し・新たに風の氏族長になったブルーナ殿は自身の身体より分泌される毒を加工し、多くの毒兵器を流通させた事により、彼女は多大なる権力を持つようになったのだが・・

その毒兵器の効力により、使用した地域に多大な利害が発生する要因となった事で・・ブルーナと彼女の上司でもある妖精騎士アグラヴェインは一部の妖精と人間達から反感を受けるようになったのですが・・

彼女はそれを無意味な言い分けだと判断し、忠告等のやり口ばかりで彼らの事など相手にする事はなかった・・。

しかしそれでも・・その一部の妖精と人間達は妖精騎士アグラヴェインの事を諦めずに反発をするようになって行く事になりましてね・・


そんなある日の時だった・・

回想:1年半前のノリッジ:スプリガンの金庫城(土の氏族長の私室)


スプリガン「なんです?あの宝石鎧のダルダンを、私の元にノリッジの領主後継候補として置いて欲しいだと?」首をかしげる

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ、貴方もそろそろ・・これから先の事を考え、ノリッジの領主と土の氏族長の後継を持った方が良いかと思いましてね?」

スプリガン「いえ結構・・私はまだ氏族の長としてはまだ現役の身であります故に、この役職を引退し・後継の妖精に譲るようなどしませんよ。」

スプリガン「それにあの宝石しか興味が無いダルダンに、金庫城と貯蔵している芸術の価値などわかるはずがなかろうに・・」

妖精騎士アグラヴェイン「ですが彼は、ノリッジの更なる警備に必要な存在である事は確かなはずなのでは?」

スプリガン「いいえ、それとこれとは別!いくら妖精騎士アグラヴェインの提案とはいえ、これは承諾できませんので!」断る

妖精騎士アグラヴェイン「そうですか・・では、また日を改めてお話を・・・」ガチャッ!(部屋を出る)


イレギュラーズが発足して1年と半年は過ぎた頃・・鉄の武器の調達の際に私の所へ来た妖精騎士アグラヴェインは、この私にノリッジの領主の後継の話を持ちかけて来てね・・

後継の候補として、彼女の部下でイレギュラーズの1人である宝石好きの『ダルダン』を指名して来たのが始まりだった・・

ダルダンって奴は、誕生してからやけに宝石に対してがめつい目的と性格を持っていましてね・・それ以外など興味を示さないぐらいの妖精とも言える奴なのですよ。

自分の国にも帰れず・ナカムラ某にも戻れない自身にとってわが居城である金庫城こそが私の安息であり、守るべき宝。その宝をダルダンに明け渡すような事など、私は許すはずもなく・・

私は妖精騎士アグラヴェインの提案をきっぱりと断り、この場は帰ってもらったのですが・・・


ガシャガシャァァ~~ン!!(何かが倒れ散らばる音)

スプリガン「な、何事でしょうか?」

人間の衛士「スプリガン様!!たった今、鉄武器の受け渡しの倉庫で崩落事故がありまして、アグラヴェイン様が鉄武器を下敷きに・・」

スプリガン「な、なんですと!?」タタタッ!(すぐに向かう)
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少し前・・・金庫城:鉄武器の受け渡しの倉庫


妖精騎士アグラヴェイン「これで全部ね・・確かに受け取ったわ。」

人間の商人「はい、お買い上げありがとうございます。ではお支払いの方を・・」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・。」支払いの金額を払おうとするが・・

人間の商人「・・・・!!」合図を送る


ガタゴトン、ドドドォォ~~!!(木箱が倒れてくる)

妖精騎士アグラヴェイン「!!?」上を見上げる

バシュン!ガシャガシャガシャァァァ~~~!!(鉄の武器が妖精騎士アグラヴェインに降りかかる)

妖精騎士アグラヴェインは箱に詰めてあった砂鉄を被り、降りかかってきた多くの鉄の武器の下敷きにされるように埋まってしまった・・


ソールズベリーの人間1「ハハハハハ~!!妖精騎士アグラヴェインめ、我らのオーロラ様を殺された恨みを思い知ったか!!」高笑いする

ソールズベリーの人間2「いくら不可思議な力を持つ妖精騎士でもこの数の砂鉄の量と鉄の武器を受けてしまえば、妖精の身体であるアグラヴェインでも助かりはしない!」

ソールズベリーの人間3「アグラヴェイン・・俺達はお前とその部下であるブルーナによって殺されたオーロラ様の敵を取りに、このノリッジに潜伏してたんだよ!!」

人間の商人「妖精騎士アグラヴェイン!!あの世でオーロラ様に懺悔でもしているんだな!!」罵る


受け渡しの倉庫で起こった崩落事故の首謀者は、ソールズベリーに住んでいたオーロラ派の人間達であった・・。

奴らは妖精騎士アグラヴェインとブルーナの手で殺された元・風の氏族長であるオーロラの敵を取る為だけに、ノリッジの住民として潜伏していたと言っても良い・・

モルガンにアグラヴェインの名を着名した妖精騎士とはいえ・・鉄に触れると傷つく妖精の身体を持つ彼女にとって、鉄の武器の下敷きになればもう助かる見込みはないと・・

その時の様子を隠れて見ていた私はそう確信したと思った矢先のことだった・・。

ガシャガシャガシャァァ~~・・・(鉄の武器が盛り上がり)

ソールズベリーの人間1「ハハハハハ、ハハハ・・・!?」その事に気づく


ビィィン!!ガシャガシャ~~・・(サイコキネシスで浮かび上がる)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・」顔に切り傷が複数ある

ソールズベリーの人間1「なな、なにぃぃ~~!?」驚く

ソールズベリーの人間2「クゥ~~・・こいつぅぅ~~!!」ブンッ!(鉄のトマホークを投げつける)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・!!」ギロッ!(後ろを振り返る)

ヒュゥゥ~ン、ガシッ!!(トマホークを素手で鉄の部分を掴む)


ソールズベリーの人間2「んなぁっ!?」ビクビクッ!

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・!!」ヒュンッ!!(トマホークを投げ返す)

ソールズベリーの人間2「ンガァァァ~~!?」ガシュゥゥン!!(トマホークが顔面に突き刺さる)

妖精騎士アグラヴェイン「!!!!!」ビィィン、ガシャガシャァァン!!(サイコキネシスで多くの武器を飛ばす)

人間の商人達「うぎゃぁぁぁ~~~!?」ガシュガシュン!!(鉄の武器が突き刺さる)


妖精騎士アグラヴェイン「ふぅ・・全くもう・・・・!?」ギロッ!(何処かをにらみつける)

スプリガン「!!!??」サササッ!!(逃げ去っていく)


私はあの倉庫の所で見てしまったのだ・・妖精騎士アグラヴェインである彼女が妖精ではないという事実と言う事を・・。

彼女は砂鉄や鉄の武器の下敷きにされてもなお、顔に切り傷を負っただけで、砂鉄がかかった事による妖精の鉄によるやけどが見られなかった・・

そんな彼女を見ていた私は、彼女は三澤亮太と同じような人間である事を私はこの眼でしかと目撃してしまい・・

彼女が私の存在を認知する素振りに・・私は恐怖を感じ、あの場から逃げ出しました・・。


この事件は、表向きにはオーロラ派の残党による妖精騎士アグラヴェインの暗殺ミスとして認識され・・

私があの場に居たことなど誰も知らないとノリッジの住民達は知りもしなかったのだが・・

あの事件以来・・私の運命は大きく変わってしまったことを、私は思い知らされることになったのだ・・。

妖精騎士アグラヴェイン暗殺ミス事件直後のその夜・・・


スプリガン「んん・・(ここは一体、何処なのでしょうか?)」辺りを見渡す

スプリガン「(辺りは真っ暗・・夢でも見ているのでしょうか?私は・・・)」


ギロリッ!!(巨大な目玉2つがスプリガンを見つめる)

スプリガン「ななっ!?なんだあれは・・!?」驚愕する

巨大な目玉「こんばんわ・・スプリガン。」挨拶をかわす

スプリガン「そ、その声は・・妖精騎士アグラヴェイン!?」


巨大な目玉(妖精騎士アグラヴェイン)「スプリガン・・あなた、私の正体を見たわね?私がこの妖精國の妖精ではないって事を・・あの場で感じていたよね?」

スプリガン「いい、いえ・・私は知りません!?あなた様のような方が、まさか人間であるはずなど・・・」

巨大な目玉(妖精騎士アグラヴェイン)「貴方の意見など聞く耳など無い・・貴方が私が人間である事を知った以上、貴方を頬っておくわけには行かないわ?」

スプリガン「まま・・待て!?いま私を殺せば・・ノリッジの妖精達の反感を浴び、ノリッジ自体も滅びることになるのだぞ!?」

巨大な目玉(妖精騎士アグラヴェイン)「確かにそうね・・けど私の秘密を知った以上、貴方は私の事を監視するわ。万が一、私の事を他者に話すようなことがあれば・・・」


ギロギロギロォォ~~!!(多くの巨大な眼がスプリガンの周りを睨み付ける)

巨大な目玉達「貴方は私の手で殺すことになるわ!!!」ジロォォォ~~!!(スプリガンの見ながら、近づいてくる)

スプリガン「ひ・・ヒィィィ~~~~!?」腰を抜かす


スプリガンは巨大な目玉達に取り囲まれ、押しつぶされるように襲われた・・。
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スプリガンの寝室


スプリガン「ハァ!?・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」飛び起きる

スプリガン「・・ゆ、夢だったかぁ・・・驚かさないでくれ・・・ハァ~~・・」冷や汗をかいている

スプリガン「・・・・・・・!?」眼の前を見て・・


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」ギランッ!(赤く眼を光らせる)

スプリガン「!!!?」ガクガクガク・・・(震えている)

妖精騎士アグラヴェイン「フッ・・バラしたら殺すわ?」シャキン!(レイピアを光らせる)

スプリガン「~~~~~~~!!」青ざめる


この時から、私の身は妖精騎士アグラヴェインの監視下に置かれることになり、ノリッジの後継候補のことも受け入れざる負えなくなってしまいました・・

彼女は現実でも夢の中でも、常に私の動向を見られ続けていって・・私は妖精騎士アグラヴェインの言う事に逆らえなくなってしまったのです。

彼女はダルダンや私を通しつつ、ノリッジの住民や土の氏族全体の妖精達を思うがままに操れるように仕向けさせられたのです。

そして彼女に脅されつつも、私は妖精騎士アグラヴェインの素性を近くで目の当たりにし、彼女の目的を知る得ることになったのです・・。

1年前・・・キャメロット:玉座の間 定例会議にて


モルガン「では、定例会議を始める。道化どもは壁に下がれ。氏族長と妖精騎士達の発言を許す。各々、意見を交えるがいい。」

ウッドワス「では私から発言させてもらう。」

書記官イットリー「牙の氏族の長。オックスフォードの領主。ウッドワス様。発言をどうぞ。」

ウッドワス「私からの進言は陛下。どうか、軍備の増強をお考えください。『モース』は年々増え続けておりますし、円卓軍などという不届き者どもの始末もある。」

ウッドワス「そちらの人間牧場の方の人間の出荷数を増やし、兵舎にあてがわれますようお願い申し上げる。」

妖精騎士モードレッド「あぁ~ん?先に進言があると思えば、またその事かよ・・。女王陛下の方の出荷は望み薄なのは目に見えているというのに・・」

妖精騎士モードレッド「なんなら、あたしの方の人間の出荷を再開しても良いんだぜ?こっちの方は出産数が有り余るほどたくさんあってなぁ~・・」

ウッドワス「ぐぐぐ・・お前の所の人間の出荷等、絶対に受け取ろうとは思わん!!お前の所の人間の製造の数と仕方が異常過ぎる!!」怒る

ウッドワス「それにそこから出荷した人間の多くは兵として役に立たずに食用とされ、我が領土のレストランに配備されるも・・」

ウッドワス「あまりの良質と中毒性により・・オックスフォードからネオ・ニュー・ダーリントンへの移住を申し込む牙の氏族らが多数いるのだからな!!」

妖精騎士モードレッド「あん?!そんなの牙の氏族らの勝手だろ!!あたしのせいにすんなって・・」怒鳴り散らす

ウッドワス「グゥゥ・・陛下の御前でなければ、お前の首を噛み千切っている!」

妖精騎士モードレッド「なんだ?やろうというのかぁ~?」ジャキン!(妖精鉤剣クラレントを尖らせる)


妖精騎士アグラヴェイン「やめなさいモードレッド!それくらいにしておきなさい・・」2人を止める

妖精騎士モードレッド「チィ・・相棒が言うのなら、今日の所はこれくらいにしてやんよ。」クラレントをしまう

ブルーナ「フン・・牙の氏族の長であるあんたが他の牙の氏族達を抑えられないようじゃ、そろそろ氏族の長を引退した方が良いんじゃないのかしら?」

ウッドワス「つぅ・・私はレオンゴンに氏族長の座は開け渡さんぞ!!私はまだ、氏族の長として十分にやっていけるのだから・・・」

ブルーナ「そう・・・。」


書記官イットリー「風の氏族の長。ソールズベリーの領主。イレギュラーズの1人。ブルーナ様。発言をどうぞ。」

ブルーナ「はい。こちらの方で解析しているモース毒の解毒法とその特効薬が実験段階までに至ったことを報告いたします。」

モルガン「ほう・・で、結果の方はいかがなモノなのか?」

ブルーナ「それが・・まだデータが不足しているモノですので、もう少し女王軍の方から予算の方を出してくれれば良いのですが・・」

妖精騎士モードレッド「お前・・前の定例会議でも同じ事を言ってただろ!?予算など・・また意味の無い事に使い潰したんだろ?」

ブルーナ「違いますって!!私はこう見えてもちゃんと妖精國の貢献の為にも色々な実験をしているのですから・・その実験のためにも、莫大な予算が必要でしてねぇ~・・」

妖精騎士アグラヴェイン「予算の方は、人材も含めてノリッジの方から出してやっても良いかしら、スプリガン?あなた、貯金の方は沢山あるでしょ?」

スプリガン「えっ、えぇ・・・ブルーナ殿。追加予算のことでしたら私とノリッジの方でなんとかいたしますので、どうかご安心を・・」

ブルーナ「さっすが~!金銭の所は負け無しのノリッジの領主って所だね?『モース』対策の為にも、私の方で開発した毒兵器をどうかかってみたらどうでしょうか?」

スプリガン「あ・・あとで考えてから・・いや、是非この定例会議が終わり次第、商談をさせて貰います・・。」

ブルーナ「そう・・・いつもありがとね!!」

スプリガン「・・・・・・・・」何も言えない


ウッドワス「(あのキャップレスの奴、最近は妙にオドオドした素振りをしやがって・・大丈夫なのか?)」怪しく見る

書記官イットリー「土の氏族の長。ノリッジの領主。スプリガン様。発言をどうぞ。」

スプリガン「えぇ。ノリッジの『厄災溜まり』はあと1年で臨界を迎えるの事ですが・・あと1年もすれば、エインセルが予言した『予言の子』が出現する年でもあります・・」

モルガン「そうね・・もうその年に近づいてきたのだな・・?」


妖精騎士アグラヴェイン「『予言の子』は我らイレギュラーズでも捜索をしておられますが、未だに発見には至らずと言うのが現状です。」

妖精騎士アグラヴェイン「増え続けるモース、ノリッジの災害予兆。北のオーマジオウ、南のロンディニウム。歪みの岬の外来種の活性化・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そしてベリル・ガット様が忠告し、いずれ『予言の子』と共に現れる『異邦の魔術師』の出現・・」

妖精騎士アグラヴェイン「おそらくはその1年の内に、モルガン陛下の治政に多大な影響が出ると予測されます。」

モルガン「確かにその可能性は否定など出来ないな・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「『巡礼の旅』をなし得るために妖精國各地を回る事を考慮し、『予言の子』は身を隠しながら妖精國の地域を転々と移動すると予想されます。」

ブルーナ「なるほどねぇ~・・なら、鐘撞き堂があるソールズベリー・オックスフォード・グロスター・ノリッジの検問の強化を徹底し、予言の子を鐘撞き堂に近づけさせなきゃ良いって事で・・」

妖精騎士アグラヴェイン「もちろん警戒を持って検問を強化すべきと思いがちですが・・行き過ぎる警戒をしてしまえば、かえって予言の子に警戒され、その姿を見せることは到底ないに等しいでしょう・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「それにモルガンの政を不快に思う下級の妖精達の怒りを煽り、ますます予言の子に味方する妖精達が増えると思われます。」

モルガン「確かにそうだ。それで妖精騎士アグラヴェインはこれに対して、どのような策を考えているのだ?」

妖精騎士アグラヴェイン「その事については・・私とノリッジの領主であるスプリガン様の協力を得て、特有な対策案を考えてみたのですが・・」

二代目妖精騎士トリスタン「あの最近オドオドしてるのが目立つスプリガンのねぇ~・・・」スプリガンの方を見ながら・・


妖精騎士アグラヴェイン「この案が可決されれば、予言の子とそれを信仰する妖精達を完全に『分断』する事が可能となります。」

ウッドワス「成る程・・青二才にしては実に素晴らしい作戦を考えるじゃないか?」クススッ・・(笑う)

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ。ただ・・・」ジロッ・・(スプリガンの方を見る)

スプリガン「!?」ビクッ!(睨まれ、前に出る)

スプリガン「え、えぇ・・それがそのぉ~・・えぇ~っと・・・」オドオドしている

妖精騎士モードレッド「どうした?土の氏族の長としては、随分と自身なさげが目立つじゃないか?」クスクスww(スプリガンの事を笑う)

ブルーナ「ハァ~~・・陛下の前でそんな醜態を出すなら、いっそのこと・・『宝石鎧のダルダン』に氏族の長の座を明け渡せばいいのに・・」ハァ~・・(青い煙のため息を吐く)


集まった妖精達1「(うわぁぁ~~!?その息をこっちに吹きかけるな!!)」口をふさぐ

集まった妖精達2「(ブルーナ様の亜鈴のせいで、吐く息でさえも毒ガスになるというのに・・)」口をふさぎながら・・


モルガン「妖精騎士アグラヴェイン、お前がスプリガンと考えた案とやらを言ってみろ。」

妖精騎士アグラヴェイン「はい。ただ・・各氏族の街にある重要物を撤去する事になるのですが・・」

周りの妖精達「!!!??」ザワザワザワ・・(驚く)

ウッドワス「・・まさかと思うが、お前は『鐘撞き堂の鐘を破壊する』と考えているじゃないよなぁ!?」睨み付ける

妖精騎士アグラヴェイン「・・・予言の子が現れるその1年だけでも良いのです。『巡礼の旅』の要となり得る鐘を何処かに隠せる所があれば、私が責任を持って・・・」

モルガン「ならぬ。」

妖精騎士アグラヴェイン「!?」

モルガン「氏族の街の鐘は、我が妖精國の刻を知らせるモノでもある大切な重要文化財でもあるのはわかってて言ったのだな?」

妖精騎士アグラヴェイン「い、いえ・・なにも・・」

モルガン「ならば、その鐘は私にとっても重要な所有物でもある事をお前はここで学んでおくがいい。それにあの鐘は、安易に動かしてはならない理由もあるからな。」

モルガン「妖精騎士アグラヴェイン。お前が言う対策案は・・『却下』だ。」

妖精騎士アグラヴェイン「ハッ・・。氏族の街の鐘にそのような価値があるとは知らなかったとはいえ、我が無礼をお許しください・・。」

モルガン「・・・・・・・」ギィィン・・(杖を高く掲げる)


ギュィィ~ン・・バシャァァ~~!!(青光る穴から海水が流れ落ちる)

妖精騎士アグラヴェイン「~~~~~~」バシャァァ~~ン!!(海水を浴び、びしょ濡れになる)

モルガン「・・・言葉に気をつけるのだな。次は海水では済まされないぞ?」ジロッ!(妖精騎士アグラヴェインを見下す)

妖精騎士アグラヴェイン「ハハッ・・以後、気をつけます・・」サッサッサッ・・(後ろに下がる)


集まった妖精達1(小声)「(あぁ~アグラヴェイン様。あんなにズブ濡れになって、お気の毒に・・)」ヒソヒソ

集まった妖精達2(小声)「(そもそもアグラヴェイン様が我ら氏族の鐘を無闇に動かすと言ったからこうなったんだ・・自業自得だよ!)」ヒソヒソ

集まった妖精達3(小声)「(ですが、鐘を壊さずに1年だけ隠すだけなら大丈夫だと思えるのだけどなぁ~?)」ヒソヒソ

集まった妖精達4(小声)「(良いひらめきを与えたアグラヴェイン様になんて酷い事をしたんだ女王陛下は・・・)」ヒソヒソ


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」ピチャピチャ・・(ズブ濡れになりながら立っている)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・(チッ!)」舌打ちをする

スプリガン「・・・・・・・」ビクビクビク・・(震え上がる)


私を意のままに操り、定例会議で無理難題とも言える名案を打ち出し・・それを実行に移そうとする自信と行動力

そして既存の長である私とウッドワスを氏族の長から退任するように促す罵声と反感を浴びせつつ、イレギュラーズの妖精と交代させようとする発言の数々・・

それは妖精騎士アグラヴェインが・・自身の都合が良いように各氏族長の面々を企て、妖精國全体を乗っ取ろうという彼女の計画的な目的・・。

それを可能にするように考え・行動する行いこそ、彼女が『人間』であるという証拠にもなり得ている事を・・私はあの場で気づき始めたのです。

そして現在・・・ボガードの私室にて


アルト「つまり言うと・・妖精騎士アグラヴェインの真の目的は、『自身の手で妖精國ブリテンを支配する事』で間違いないだろうな?」

スプリガン「そうでなければ、彼女はこんな大がかりな事をするはずが無いに等しい・・。」

スプリガン「この妖精國にいる妖精達のほとんどは芸術の価値でさえも関心を持たず、短絡で身勝手な性格と本質の故に、自身の単なる思いつきで他の事に長続きしないのが常識だ。」

スプリガン「にもかかわらず、このような計画を時間を掛けて実行に移す事こそ・・彼女の正体が人間である事に偽りなど無い。」

ハベトロット「あぁ・・しかし驚くよなぁ?あんな夢の砂を操れるぐらいの妖精騎士アグラヴェインが、まさか『人間』だったなんて・・」

ボガード「ふん・・下手をすれば、今の妖精國をひっくり返しかねないスキャンダルが起きる可能性が高い・・。」

ボガード「アグラヴェインが人間だという事実が知れ渡り、乗っ取り計画と自身の立場が台無しになる事を恐れ、それを知るスプリガンを脅しつつ自身の監視下に置いたと言ってもいいな?」

スプリガン「はい・・確かにそれで間違いはありません。」


スプリガン「そして今年に入り・・アルト殿が目覚める1ヶ月前に私はノリッジの伯爵とカイニスを通して、このシェフィールドに逃げ隠れてました・・」

コーラル「その行為が、私にとって不可思議な行動に思えています・・。あなたのような土の氏族の長であるあなたが、なぜシェフィールドに?」

スプリガン「ノリッジの領主後継候補であり、イレギュラーズの1人でもある『ダルダン』の奴が、私と対等に並ぶぐらいの知識を持ち始めたんでね・・。」

スプリガン「モースに果敢に立ち向かい、身体に何一つ呪いも傷も付かないあの頑丈な身体に・・私から経済学と交渉術などの知恵を対等と呼べるくらいに習得したとすれば・・」

スプリガン「富の搾取と口でしか回らない役立たずのスプリガンなど、そろそろノリッジから退役しても良いんじゃないかという空気が広がりつつあってなぁ・・」グスン・・


スプリガン「オーロラのあの殺され方を聞いただろアルト殿!?」
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回想シーン5:オーロラの処刑シーン


スプリガン「オーロラの死に様は、ソールズベリーの住民達に数え切れないぐらいの陵辱と強姦によって醜く穢され・・」

スプリガン「最後は研究顧問のサラマンダー所長によって、死体をバラバラにされたと・・妖精騎士モードレッドが笑いながらその事を話してくれたんでね。」
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回想シーン6:ムリアンの処刑シーン


二代目妖精騎士トリスタン「ウフフフフ・・・」目の前のムリアンの死体を見ながら

死体となったムリアン「」

ムリアンの死体は、生け花のように花の茎に刺されてグロスターの真ん中に飾られている


スプリガン「翅の氏族の長であったムリアンもまた、グロスターの火災事件の自作自演の罪の責任を問われ・・」

スプリガン「新たに翅の氏族の長になった二代目妖精騎士トリスタンの手によって断罪され、その死体は生け花の素体として使われたと彼女の方から伝えられたんだ・・。」
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スプリガン「・・・いくら妖精騎士アグラヴェインや女王陛下に忠誠を尽くそうが、いずれノリッジの金庫城を追われるかもしれない私にとって・・ウゥゥ・・」

スプリガン「いつ・・あの2人と同じ運命になるか・・わかったもんじゃないんだよ!!私は・・私ハァ・・・」泣きじゃくる

スプリガンは自身がいずれ、オーロラとムリアンと同じような死に方をするんじゃないかと思い、その眼には大粒の涙が流れていた・・


アルト「スプリガン・・。あなたがあいつらに殺されたくない気持ちはしかとわかるが・・」

バーゲスト「お主もまた、ノリッジでさんざんとその土地の妖精達から権利と存在税を奪ってきた事を私が知らないと思っていたのか?」

メリュジーヌ「退任を強要されるのも無理はないわね?あなたの言葉で言う『自業自得』ってやつね。」

スプリガン「・・・・・・・。」何も言い返せない

スプリガン「私が知っていることはこれで全部だ・・ボガード、カイニス殿!」

スプリガン「約束通り、私を歪みの岬の所まで連れてってくれ!!私はもう・・この狂いに狂った妖精國ブリテンから亡命したいんだ、頼む!!」

ボガード「・・・・・・。」考え込む

アルト「ボガード・・。(スプリガンがここに一時的に逃げ隠れたのは、歪みの岬に行き、何処かの世界へ亡命しようとしてたのか・・。)」

カイニス「・・・・・・・・っ!!」前の扉を見る


妖精の衛士「・・・・・・・」鍵穴から盗み見聞きをしている


カイニス「ボガード。急いでここを出る準備をした方が良さそうだな・・?」前に出ながら

ボガード「なに?」

カイニス「・・ツゥリャァァ~~!!」ヒュゥゥン!!(自身の槍を投げつける)


バキィィン、グサリッ!!(槍が妖精の衛士に刺し穿つ)

盗み見聞いていた妖精の衛士「う、うがぁぁ~~!?」ぐちゃぁぁ~!(槍が刺さり、壁に貼り付けられる)

ジョルニ「!?。扉の所に牙の氏族が・・」

マシュ「カイニスさん、なぜそのようなことを!?」驚く

カイニス「よく見てろ・・」妖精の衛士を観察する


盗み見聞いていた妖精の衛士「ガハッ・・ァァァ・・」ガクッ・・

サラサラァァ~~バシュゥゥ~~ン!!(妖精の衛士から夢の砂が飛び出してくる)

アルト達「!!?」砂に驚く

シュルルゥゥ~~・・・(砂が逃げるように飛び去っていく)

メリュジーヌ「あれは妖精騎士アグラヴェインの能力である夢の砂・・もしかして!?」

ボガード「クソ・・感づかれたか!!アグラヴェインの奴・・衛士を砂で操って、俺達の話を盗み聞きをしていたのか!?」


カァァ~~ン!カァァ~~ン!カァァ~~ン!!(物見の警鐘が鳴り響く)

ボガード「物見からの警鐘!?だが早い、早すぎる・・!!いや、盗み聞いて事を気に女王軍を動かしたのか!?」

スプリガン「アァァァ・・・不味いぞ!?我らの所在が、妖精騎士アグラヴェインにバレてしまったぞ!?」オドオドしてる

バーゲスト「ボガード、アルト!!」

アルト「あぁ・・ボガード!」

ボガード「わかっている!!ついてこい、みんな!!」


ボガードの案内の元、アルト達は王室の間に向かっていった・・。

ボガードの城:王室の間


バタン!!(ボガードとアルト達が王室の間に入ってくる)

ボガード「状況を報せろ!女王の軍が、わずか2日で静脈回路(オドベナ)の山脈(うえ)を超えたというのか!?」

妖精の衛士「は!女王軍は刻一刻と正門前に布陣中です!また、先ほど遣いの文が届けられました。お読みになりますか?」

ボガード「読め。要点のみでいい。モルガンはなんと言っている?」

妖精の衛士「は、は・・これは・・つまり・・つまり・・その・・・」

バーゲスト「その手紙を貸せ!私が読む。」文を奪い取る

妖精の衛士「は、はぁ・・・」文を取られる


バーゲスト「・・・・こ、これは!?まさかそんな・・」

ボガード「どうした。その文になんと書かれている?」

バーゲスト「あぁ・・。『予言の子2名とその一味を差し出せ。従うのならシェフィールドの自由を認める』・・と!」

妖精達1「予言の子2人を差し出せ・・・・マシュ様の他に予言の子が?どうして?」ザワザワザワ・・

妖精達2「ノリッジについては?ノリッジの返還の回答!?」

妖精達3「いや、そもそも自由を認めるとはどういう事だ?ボガード様の軍拡を問題視していないのか!?」

周りの妖精の重鎮達は、文に書かれている要点の内容に困惑を見せていた


バーゲスト「ボガード・・わかっていると思うが、これはモルガンからの文ではない。」

バーゲスト「文の内容から予言の子が2人いるというのは・・そこにいるマシュと我が夫であるアルトの事を指し示している。」

ボガード「なに!?マシュのことはともかく・・アルトと君らは今日シェフィールドに入城したばかりで、モルガンでさえも・・アルトが復活した事を知らないはず・・」

バーゲスト「えぇそうよ・・でもこの文には確かにモルガン直筆の文字が目立つが、至る所に書き直した部分があるんだ。」

バーゲスト「モルガン直筆の文は、私の方が文字や書き方を知っている・・うまく再現をされているが、書き直した部分は何かと書いたモノの癖が強いし・・なによりも・・」

メリュジーヌ「もう1人の予言の子とその一味・・それは俺と俺の家族の事を指し示している意味で、書き直した部分を書いたのは・・」

アルト「・・・・妖精騎士・・アグラヴェイン・・・。」


ボガード「ーーガァアアアアア!!!!」ドスゥゥン!!(足で床を踏み壊す)

ボガード「アグラヴェインの奴め・・アルトと我らをまとめて葬る為に、どこか近くの隠れ場所で待ち伏せていたのだな!!」

メリュジーヌ「おそらくあの砂は遠隔操作で相手を眠らせ、相手を操りつつ・・夢の中から私たちの動向を探っていた可能性が高い。」

アルト「俺達が一度ボガード達がいるこのシェフィールドに戻ってくることを知ってて先回りをし、戻ってきた所を確認しつつ・・一気に攻め立てる作戦を最低4日ぐらいは計画していた可能性が高いなぁ・・」

ボガード「クゥ・・・モルガンの命令で動いている事を理由に、アルト達を罠に掛ける為にこのシェフィールドの反乱を利用するなど・・」

ボガード「彼女にとって、このシェフィールドでさえも彼女の手の内にいたというのか、妖精騎士アグラヴェイン!」


ボガードは、アルトが帰るべき場所であるシェフィールドの地を妖精騎士アグラヴェインの待ち伏せ作戦に利用されたことに自身の怒りを爆発させていた・・。

妖精の衛士「伝達、伝達です!物見が女王軍の軍旗を確認したとのこと!」

妖精の衛士「先頭にいるのはアグラヴェイン!妖精騎士アグラヴェイン!」

ボガード「・・やはり彼女か!衛士を通し・夢の砂で夢の世界から葬る対象がシェフィールドに集まって来たのを確認し、女王軍をこのシェフィールドに向かわせたのか・・」

スプリガン「葬る対象って・・それは私も含まれていると言う事と言うのか!?」アタフタ・・

カイニス「夢の砂を使って俺達の動きを覗き見してた奴だ・・まんまと奴の策に填まってしまったと言ったところだな?」

アルト「クソ!!アグラヴェインにとって、俺達の行動してたことは全てお見通しだったと言うのか・・。」悔しがる


ボガード「だが所詮、妖精騎士アグラヴェインが持つ力である夢の砂と念力などでは・・このシェフィールドの城壁と正門を破ることなど不可能だ。」

ボガード「彼女がどのようにあの砂を忍び込ませた事は気になるが、モルガンは采配を誤ったようだな?」

ボガード「それに今の北部の地には北のノクナレアが指揮する北の軍勢が出兵している。かの軍勢が出兵している以上、このシェフィールドは簡単にはおちないぞ!」

スプリガン「た、確かにそうだな・・。妖精騎士アグラヴェインが来てるとはいえ所詮、彼女自身は未だに女王陛下の言いなりに過ぎない・・」

スプリガン「軍の采配に彼女がいるとなれば、おそらく女王陛下は鎮圧ではなく交渉を選んだに違いない・・。」

スプリガン「ボガード・・あなたが時間稼ぎに交渉しているその隙に、私とアルト達は先にシェフィールドから脱出した方が良いかと?」

メリュジーヌ「言わせておけば・・ここまで妖精として隠し通してきた何処かの人間が、ここまで腑抜けで臆病な行動をしているとはな?」

スプリガン「つぅ・・何とでも言うがいい!!私はここで、妖精騎士アグラヴェインに殺されたくない一心でここまで来たのですから!!」

カイニス「・・お前をここに連れてきたのは、この俺のおかげでもあるからな!!その口、しばらく開かないようにするか?」シャキン!(槍を構える)

スプリガン「いい、いえ!!私はそのように言ったわけでは・・」アタフタ・・

バーゲスト「お前達!!今は互いに争っている場合ではないぞ!!」怒り付ける

アルト「確かにそうだ!妖精騎士アグラヴェインが待ち伏せしてたとすれば・・彼女にはまだ・・。」


妖精の衛士「・・ボガード様。実は軍旗はアグラヴェインのモノだけではありません。敵陣にある騎士の旗は4つ。」

妖精の衛士「ガウェイン、トリスタン、ランスロットと・・・妖精騎士4騎、その姿を確認いたしました!」

バーゲスト、メリュジーヌ「!!?」驚く

妖精の衛士「いま我々の前にいるのは、妖精國最大の戦力であり・・異端の妖精(イレギュラーズ)に所属する妖精騎士達4人です!」

アルト達「!!?」驚愕する

スプリガン「な、なななんですとぉぉ~~!?」顔が青ざめる

ボガード「奴らが、アグラヴェインと二代目の妖精騎士達が全員揃っているだとーーーー!?」驚く


妖精騎士アグラヴェインの他に3人の二代目妖精騎士と名乗る異端の妖精(イレギュラーズ)が揃っている事実に、王室の間にいる妖精達とアルト達に大きな激震が走った!

シェフィールド:正門前の敵陣の中


サラサラサラァァ~~・・・(黄色い夢の砂が妖精騎士アグラヴェインの中に戻ってくる)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・ハッ!?ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ・・・!」咳き込む

アグラヴェインの兵士「だ、大丈夫でしょうか・・アグラヴェイン様?」心配そうにする

妖精騎士アグラヴェイン「ハァ・・ハァ・・平気だ。起きた時に少し喉の空気の通りが悪かっただけよ。」息を整える

妖精騎士アグラヴェイン「(くぅ・・・夢の中で亮太達の様子を見ていたとはいえ、傀儡にしてた妖精がカイニスの槍に刺されるとは・・こちらの方も痛かったわ・・。)」


妖精騎士アグラヴェイン「それで・・布陣の方はどうかしら?」

アグラヴェインの兵士「ハッ!全部隊、布陣完了しました。いかがでしょう、アグラヴェイン様。」

妖精騎士アグラヴェイン「上出来よ。だが、ボガードの遣いが戻るまでは各布陣は待機を。ガウェインの手勢にもそう伝えなさい。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・トリスタンはどうしている?」

モルガンの兵士「トリスタン様は上空にて待機しております。戦いが始まり次第、さっさと片付けたいと。」

モルガンの兵士「女王陛下のご命令はシェフィールドの浄化。ボガード軍の消滅は言うに及ばず、城内にいるモノは軍属・市民を問わずに、皆さま方の攻撃対象となります。」

妖精騎士アグラヴェイン「グロスターのオークションの準備のことでまだ気が立っているのはわかるが・・彼女にはもう少し待てと伝えなさい。」

妖精騎士アグラヴェイン「それと裏門に警戒せよと追加で言いなさい。『予言の子』を逃がすのならそこだと思うわ。」

モルガンの兵士「・・・。」頷いて、先を急ぐ


妖精騎士アグラヴェイン「(ボガード。私が夢の中から彼らを覗いていたと知った以上、奴は開城する気など無いはず・・。しないのならしないでそれでいいわ。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(どっちにしてもこの戦力差でなら、奴らの兵など恐るるに足らないわ・・・。奴らなど、私がこの手で血祭りにしてやるわ・・)」ニヤリッ!(笑みを浮かべる)


アグラヴェインの兵士「伝令、伝令!シェフィールドに送った使者が戻りました、領主ボガードより返答です!」

アグラヴェインの兵士「“『予言の子』など我が城には存在せず。ただ女王の反旗あるのみ”“我が城、我が命と共にあり。我が命大地に還る時、我が城もまた役目を終えん”以上です。」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・(ボガードめ、シラを切るつもりね)。第1・第2隊は対城装備に換装!シェフィールドの城壁は堅い!」

妖精騎士アグラヴェイン「ことによっては先代の妖精騎士ガウェインの『心胸城砦(ファウル・ウェーザー)』を凌駕する強度はある。墜ちるまで2割ぐらいの損害は覚悟するように!」

ガウェインの兵士「はっ!女王陛下の下、我ら一同、いかなる運命を受け入れる所存なれば!」タッタッタッタッ・・(布陣に戻る)

タッタッタッタッ・・(兵士達が戦闘準備に入る)


妖精騎士アグラヴェイン「(あくまで私と我らイレギュラーズに相手に抵抗する気ね、ボガード?)」

妖精騎士アグラヴェイン「(三澤亮太とバーゲスト達が戻り、オーマジオウ軍への牽制ごときに、私とモルガン陛下がお前達に優遇すると思ったのかしら?)」

妖精騎士アグラヴェイン「(良いわよボガード。あなたのお望み通り・・あなたの親友である三澤亮太達と一緒に、『この世の地獄』ってモノを見せてあげるわ!)」シャキィィン・・(レイピアを光らせる)
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ガタガタガタガタ!!ガンガンガンガン!!(護送車が揺れ動く)


???「グガァァァァ~~~~!!!」ガタガタガタガタァァ~~!!

妖精騎士アグラヴェイン「そう焦ることはないわよ、ランスロット・・。あなたの出番はちゃんとあるわ?」護送車の中に問いかけながら・・

???→二代目妖精騎士ランスロット「ガグゥゥ~~~・・・・」ハシュ~・・ハシュ~・・(荒息を吐く)


妖精騎士アグラヴェインは、二代目妖精騎士ランスロットを乗せた護送車の上でシェフィールドの光景を見つつ・・そこから女王軍の兵士達に指示を出しつつ・・

いずれシェフィールドにいる者全てを血祭りにあげるという事に期待と興奮を感じていた・・

ボガードのお城:王室の間


ボガード「兵を集めろ!籠城戦を行なう!ノクナレアへ遣いを出せ!2日保たせる、それまでに援軍を出して欲しいとな!」号令を出す

妖精の衛士達「ハハッ!!」ダダダダァ~~!!(速やかに行動する)
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ボガードの号令のもと、シェフィールドの徹底抗戦が始まった。

“妖精騎士が4騎もいるのは話が違う、予言の子を差しだそう!”なんていう重鎮も多かったが、ボガードとバーゲストの2人がそれを一蹴した。

ボガードにとって、唯一無二の親友とその家族(アルト達)・予言の子と呼ぶ少女(マシュ)を売るようなことはしたくないという気持ちの現れだったのか・・

ただ・・その決断は大いに間違ってはおらず、もし『予言の子』を差し出しだせば、シェフィールの妖精達がもっと早く・もっとむごく殺される事態を回避できたと言っても過言はなかった・・。
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ジョルニ「お父さん、僕達も一緒に戦おう!!」戦う意思を見せる

アルト「そうだな・・ボガード、俺達もボガードと一緒に・・・」

ボガード「ならん!!アルトは妃であるマシュと共にここにいてくれ!」引き留める

バーゲスト「ボガード!!貴殿の兵達では、異端の亜鈴を持つイレギュラーズに太刀打ち出来るなどあるはずがない・・ここは私たちが相手になった方が良いかと・・」

ボガード「妖精騎士アグラヴェインの狙いは予言の子・・そこにいるマシュと、アルトの家族全員だ!!君達を俺は、こんな危険な目に遭わせたくない・・」

アルト「し、しかし・・・」

マシュ「ボガード様・・」


妖精の衛士1「物見櫓から報告!女王軍の攻城兵器、烈火の如し!既に一層の樹皮が解かされました・・・!」

妖精の衛士1「内部から土の氏族が樫の木で増築していますが、朝まで保てないとのこと!至急、応援をいただければ・・!」

ボガード「なんだと!?」

妖精の衛士2「ボガード様・・城壁上、壁を乗り越えてくる女王軍の対処にかかっている兵からの伝令でありますが・・」

妖精の衛士2「我が軍の兵士の武器が・・二代目の妖精騎士ガウェインの手によって、奪われていってます!!」

ボガード「なぁ・・・二代目のガウェインの異端の亜鈴の力か!!」

妖精の衛士2「はい!!」頷く


バーゲスト「武器が奪われていってるとは・・それはどういう事なんだ!?」

アルト「二代目の妖精騎士達の能力は俺にもサッパリわからんが・・一体どんな力を持っているというのだ、そのイレギュラーズって言うのは?」

スプリガン「そ、それは・・・私も少ししかその力を見てはいないのですが・・」


スプリガンはアルト達に、自身が知っている限りの異端の妖精(イレギュラーズ)が持つ異端の亜鈴の力の事を話し出した・・。

シェフィールド:城壁の上


シェフィールの兵士達「撃てぇぇ!!うちまくれぇぇ!!」ヒュンヒュンヒュン!!(城壁の上から矢を放つ)

二代目妖精騎士ガウェイン「ツゥゥ・・・」ジャキジャキジャキン!!(矢を剣で切り落とす)

二代目妖精騎士ガウェイン「・・・ったく、つまらねぇ連中だな!俺に向けてそんなチャチな攻撃で何とかなるってか!?」キリキリキリ・・

シェフィールドの兵士達「クゥゥ・・・」弱みを見せる

二代目妖精騎士ガウェイン「ならば・・テェェェイ!!」キィィィン、ビリビリビリィィ~~・・(腕部分が光り、電流が流れる)


ビリビリバリバリィィ~~!!ギュゥゥゥ~~!!(電流が宙を舞い・・)

シェフィールドの兵士1「なんだ・・うわぁぁ!?」ヒュン!(鉄の弓矢が飛んでいく)

シェフィールドの兵士2「お、俺達の槍と剣が!?」ヒュンヒュン!(鉄の槍と剣が宙に飛んでいき・・)

女王軍の兵士達「うわぁぁぁ!?」ヒュンヒュン!(女王軍の武器が宙に飛んでいく)


ガシャガシャガシャァァ~~・・・(鉄の武器が空中で静止し、列を成す)

二代目妖精騎士ガウェイン「ふん・・・やっちぃまえ!!」ビリィィ~!

ジビビビィィ~~!ビュンビュンビュゥゥン!!(鉄の武器がシェフィールドの兵士達に襲いかかる)


シェフィールドの兵士達「ぐわぁぁ!?がぁぁ!!グハァァ~~!?」鉄の武器に攻撃されていく

二代目妖精騎士ガウェイン「あとこれも喰らえ!!」ビリリィィ~~!!(空に向けて電流を放ち・・)


ゴロゴロビカァァァン、ゴロゴロゴロォォ~~!!(雷雲が城壁の上を覆い尽くし・・)

バリバリィィ~~!!(落雷が振ってくる)

妖精の兵士達「ウギャァァァァ~~~!?」ビリビリビリィィ~!!(落雷を受ける)


二代目妖精騎士ガウェイン「ツッハハハハハァァ~~!!」

女王軍の兵士「さすが二代目妖精騎士ガウェイン様!敵の武器を亜鈴の力で奪い取り、それを敵にぶつけて殺していく・・」

女王軍の兵士「さらにその亜鈴は雷でさえも操り、敵めがけて落雷を落とすその力・・妖精騎士として実に素晴らしいです!!」

二代目妖精騎士ガウェイン「お前ら、さっさと城壁を越えて中に入るぞ!!」命令する

女王軍の兵士達「ハハッ!」ダダダダッ!(城壁を上っていく)

二代目妖精騎士ガウェイン「・・・・・」タッタッタッ!(正門に向けて走る)


二代目妖精騎士ガウェインは城壁にいるほとんどのシェフィールドの兵士達を倒していき、自身は正門に向けて走り出す

シェフィールド:兵舎上空


パタパタパタァァ~~・・・(二代目妖精騎士トリスタンの翅音)

二代目妖精騎士トリスタン「さてと・・早くグロスターに還るためにも、いっちょ派手にやりますか・・」ガサガサガサ・・(袋を取り出す)

二代目妖精騎士トリスタン「ふふふ~んっと!」パチンッ!(指を鳴らす)

ヒュヒュヒュンッ・・・ポンポンポン!!(袋の中から大きい弾が出てくる)


ヒュゥゥ~~ン・・ドゴォォ~ン!!ブシュゥゥ~~!!(大きな弾が兵舎に落ち、そこから出た青い液体が辺りを解かす)

人間の兵士「トリスタンの空襲だぁ~!?みんなにげ・・ゴハァァ!?」血を吐く

妖精の兵士「ギャアァァ~~!!」毒液で身体が溶ける

弾が落ちてきた所からさらに吹き出る毒煙を吸い、兵士達は次々と血を吐いて倒れていく・・・


二代目妖精騎士トリスタン「アハハハハ!!いくらモース毒に強い牙の氏族や人間でも、ブルーナの毒には耐えられないようですねぇ?」高笑い

二代目妖精騎士トリスタン「このままここらを攻め立てれば、明日の昼にはシェフィールドは陥落して・・・」


ドンドンドォォ~ン!!(大砲の弾が飛んでくる)

二代目妖精騎士トリスタン「・・・ふん!!」シュビビィィ~ン、ガギィィ~ン・・(赤い糸で砲弾を止める)

二代目妖精騎士トリスタン「あそこからね・・・」ヒュン、キィィン!!(頭の触覚が光り、袋の中の弾が出てきて・・)

ガチン!ギュゥゥ~ン・・(糸で止めた砲弾と袋から取り出した弾が1つに合成されていく・・)

二代目妖精騎士トリスタン「お返しよ!!」シュゥゥン!!ヒュゥゥ~~ン・・(合成された砲弾を撃ち返す)


ドゴォォ~ン!!バシュゥゥ~~!!(砲弾が当たり、辺りに毒煙が降りかかる)

砲撃主の妖精「ぬわぁぁ!?これはいった・・ぐほぉぉ~!?」血を吐く

妖精の兵士達「わぁぁ~~!?大砲がどくえきにやられたぁぁ~~!?」叫ぶ


二代目妖精騎士トリスタンが打ち返した砲弾は、自身の異端の亜鈴の力で毒煙と毒液が入った砲弾となり・・その攻撃で城の大砲の一部を使用不可にした・・。
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シェフィールド:正門


二代目妖精騎士ガウェイン「うりゃぁぁ~!!」バリバリバリィィ~~!!(雷撃を放つ)

妖精騎士アグラヴェイン「ハァァァ~~!!」ビィィィン!!ジュボォォ~~!!(炎の弾を投げつける)

バシュン!ガシュゥゥ~ン!!(正門を攻撃する妖精騎士2人)


二代目妖精騎士ガウェイン「つぅぅ・・なかなかしぶとい門だぜ・・。」ガシン!(剣を肩にかける)

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・城壁も門の資質も融解できるとはいえ、ここまで頑丈だったとは・・。」

二代目妖精騎士ガウェイン「クソ!!こうしている間にも・・トリスタンの奴に先を越されては、俺の斬る分もなくなっちまうぜ!!」

妖精騎士アグラヴェイン「落ち着きなさい。直に形勢は反転するわ・・・」


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・(そろそろウィンキーに頼んだ仕掛けが発動するはずなのだが・・)」

妖精騎士アグラヴェインは、シェフィールドの正門を更に攻撃しつつ、既に潜入しているウィンキーの潜入工作が発動するタイミングを待っていた・・

シェフィールド:ボガードのお城(王室の間)では・・・


ドオォォ~~ン!!ドゴォォ~~ン!!(爆発音)


妖精の兵士1「二代目妖精騎士トリスタンの空襲により、兵舎2つと砲台3カ所が使用不能になりました!!」

妖精の兵士2「正門では二代目妖精騎士ガウェインが妖精剣二丁による雷撃で既に正門の樹皮が8層まで融解!しかもアグラヴェインの攻撃も加わり、このままでは成長(しゅうり)が追いつけません!」

ボガード「くぅぅ・・トリスタンはなんとしても地上へ落とせ!!奴を落とせば、私が始末する事が可能になるからな!」

ボガード「それと城下の方はどうなっている、兵士のはどうした!?」

妖精の兵士1「それが、住民達が騒ぎ出して十分な隊形展開が出来ません!中には裏門を開けろと騒ぎ出す妖精もおり、城下で暴動が・・」

ボガード「裏門は絶対に開けるな、ひとりでも外に逃げ出せばそこから崩れる!衛士長、玉座の守りはよい、暴動鎮圧は貴様が指揮をとれ!」

妖精の衛士長「ハッ!いくぞ、お前達!」タッタッタッ!(外に出る)

妖精の兵士達「ハハッ!!」タッタッタッタッ!(妖精の衛士長についていく)


ヒュゥゥ~~ン・・ドゴォォ~ン!!(トリスタンの空襲攻撃が止まらない)

メリュジーヌ「スズカ、外の状況はどれくらいなんだ?」

スズカ「ダメ・・城壁の方は軍が多すぎるし、城内は城下の暴動もあって混乱が収まるところを知らないわ・・。」

セフィー「こうも混乱が続いている最中にも、妖精騎士アグラヴェイン達は着々とここへ向かってきているぞ!」

ガイル「クソ!ここママじゃ不味いんじゃないのか!?俺達は・・・」

アドニス「ウゥゥ・・・」少し怖がる

コーラル「・・・・・・。」心配そうにする


スプリガン「アワワワワァァ~・・これでは四面楚歌ではないかボガード!!このような事でシェフィールド全体が大混乱になるとは、それでもシェフィールドの領主かお主は!?」

ボガード「わかってる、わかっているともよぉ・・・」焦りを感じる

カイニス「無理もないよな・・・再編成された女王軍の主力の半分がシェフィールドに集まっているのだからな?」

アルト「ボガード!せめて俺達も一緒に戦った方が・・」

ボガード「し、しかし・・・今の妖精騎士アグラヴェインは、君達が知る3年前と違って何処が成長しているのかもわからないのだぞ!?」

アルト「だけども・・・」


スプリガン「・・・・!?。」何かを思いつく

スプリガン「そうだ!ボガード、お主は前にそこの娘と一緒に運び込まれた『鉄の筒』を持っていたはず・・それを今、使えば良いんじゃないのか!?」

ボガード「!?。スプリガンお前・・その事を何処で聞いた!?」

スプリガン「兵士共が揃って言っていてな・・なんでもその娘、予言の子と言われているそうではないかね?」

ボガード「つぅぅ・・(誰かが情報を漏らしたか・・)。確かにあの『鉄の筒』は、モルガンの持つ槍に近いモノだと調べはついているのだが・・」


カイニス「おい、ボガード!その『鉄の筒』とは一体何だ?そのマシュって娘と一緒に持ち込んだって言うソレは何だって言うんだ!?」

カイニス「具体的に言うが、その『鉄の筒』ってぇのはどんな形なんだ?」

ボガード「そ、それはだなぁ・・・・」目をそらす

ハベトロット「ソレの事はボクが説明する。形としては先が尖ってて・全体が黒くて・とてもじゃないほど大きくてねぇ・・・」

カイニス「!?。おいそれって・・その鉄の筒ってぇのは『ブラックバレル』の事じゃないのか!?」驚く

アルト「ブ、『ブラックバレル』!?」驚く

マシュ「・・・!?」ビクッ!

ハベトロット「アルト、カイニス・・君達はあの筒のことを知っているのか?」

アルト「あぁ・・『ブラックバレル』の方は、俺がいた世界でもゲームの設定として聞いたことがあるのだが・・」

カイニス「ゲームの設定とかのレベルどころじゃねぇ・・それは『世界を討ち滅ぼす力』なのだからな!」

ボガード「なに!?」


カイニス「俺の知っている限りはその武器でオリュンポスにいる神様を3機もぶっ殺しているシロモノだが、ただぶっ殺す程度では済まされねぇ・・」

カイニス「威力も代償も計り知れねぇ程のバカ凄すぎるモノで、俺の知る奴も全身全霊でやってたが・・とてもじゃないほど、俺はおすすめすることが出来ねぇ・・」

ハベトロット「確かに、ボクも触ってみて気持ち悪いと思っていたが・・あれ、本当にこの世にあっちゃいけない武器だったんだ・・。」

ハベトロット「マシュはそんな武器を何で持っていたのさぁ!?あの子にはぜんっっっぜん似合わないと言うのにどうしてなんだ!?」

マシュ「・・・・わかりません。私にも全然、何が何だか・・」

ボガード「君がその筒を持っていた記憶が無い事は知っているが、君はあの武器の恐ろしさを無意識で避けていることから・・君は本能的に、あの筒の恐ろしさを知っていると思っていたんだな・・?」

マシュ「ボガード様・・・」


スプリガン「そ、ソレが何だって言うんだ!!『予言の子』であるその娘などどうでもいい!!その筒が兵器として使えるんだな?」

ハベトロット「まぁ・・ようは大砲だし。魔力を込めて、チャンバー内で圧縮・燃焼・排気を無理矢理すれば撃つことが出来るが・・」

スプリガン「そうか・・ならボガード!!お主がその『ブラックバレル』を遣い、妖精騎士アグラヴェインの奴らを討ち滅ぼせばいい話ではないのか!?」

スプリガン「奴さえ討ち滅ぼせば、女王軍の体制は崩れるし・・シェフィールドでさえも守ることが出来るんだぞ!?」

ボガード「そ、それはだな・・・」

スプリガン「金なら出す!アグラヴェインの奴を殺せば、金庫城にあるモノ全部を報酬として出してやる!!」

スプリガン「なんなら私の権限で、ノリッジの半分の領土を与えてやっても良いんだぞ!?」

ボガード「!?」動揺する


ボガードはスプリガンから「ノリッジの半分の領土を返還する」事を聞き、気持ちが動揺するのだった・・。

シェフィールドの重鎮1「そ、そうだ!スプリガン様の言う通りかも知れない・・あの筒で女王軍を倒せれば、俺達は故郷であるノリッジに帰れるのかも知れないのだぞ!?」

シェフィールドの重鎮2「城壁、城内、共に混乱が収まらない以上、スプリガン様の提案に乗った方が良いかもしれないぞ!」

シェフィールドの重鎮3「ボガード様、スプリガン様の言う通りにしてください!!ここのままでは奴らにシェフィールドが壊滅させられてしまいます!!」

シェフィールドの重鎮1「女王軍が来ても凌げると言ったのはあなただ!それとも、今から『予言の子』を差し出した方がよろしいと思うのですか!?」

シェフィールドの重鎮2「あの恐るべき異端の妖精達が『予言の子』を差し出したとしても、アグラヴェインはそれを許すとは思えないと思われますし・・スプリガン様の提案通りにして方が良いかと?」

ボガード「お前達・・・」

スプリガン「どうだなんだ?妖精の皆、ああ言っているぞ・・?」

ボガード「くぅ・・」タッタッ・・(天守閣に向かおうとする)


ハベトロット「待つんだボガード!!例えアレが撃てるモノだとしても、もの凄く魔力を吸われて・・撃った妖精は衰弱して死ぬかも知れないのだぞ!」

ハベトロット「例えボガートのような妖精が使ったとしても、使った妖精がどうなるのかもわからないと言うのに・・」

ボガード「・・・・」スタッ・・(一旦立ち止まる)

マシュ「ボガード様・・あなた様のような妖精でも、あの筒をボガード様が使ってはダメだと思うのです・・だから・・。」

ボガード「・・・・・。」


アルト「ボガード、3年前に言ってただろ?あなたはもう二度と勝ち負けにこだわるような事はせず、シェフィールドの身の安全と安心を第一に考えるって言う話・・アレは嘘だったというのか?」

ボガード「・・・!?」

アルト「あなたも元は妖精だ。自身の目的を果たせるのなら、俺は止めるようなことはしないが・・」

アルト「俺の家族を危険な目に遭わせるのなら、俺は親友のあなたでも容赦はしないぞ・・。」キィィン・・(手を光らせる)

ボガード「・・・・・・」


スプリガン「早くするんだボガード!!奴らがシェフィールドに入って来れば、我らはおしまいだ!!」焦らせる

マシュ「ボガード様、どうかアレを使わないでくださいませ・・。」止めようとする

ハベトロット「ボガード!!」怒鳴る

アルト「どうなんだボガード・・・」睨み付ける

ボガード「・・・・・・・・。」立ち止まってる


シェフィールドの重鎮1「ボガード様、どうかご決断を!!」

ボガード「・・・・・・・・・」

鉄の筒である『ブラックバレル』をどうするかの事でスプリガン、マシュ、アルト、ハベトロットに選択を迫られるボガードだったが・・
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ボガード「・・・・・・・・」ググゥゥ~・・(握ってた拳をほどき・・・)

バーゲスト「ボガード・・・・」


ボガード「・・・確かに私もまた、自身の目的の為なら平気で誰かの恩を踏みにじる・・血の気と自由を愛する妖精の1人だと思えるのだが・・。」アルト達の前に振り返り・・

ボガード「私は・・唯一無二の友であるアルト・オルラントを裏切ることなど、私には出来ないのだよ。」

アルト「ボガード・・・」

マシュ「!?・・・ボガード様ぁ!」安堵する

ボガード「3年前・・・アルトがバーゲストら3人のプロポーズを受け入れた時、私は嫉妬のあまり・・お前達をシェフィールドから追い出そうと、私は感情的になって言おうとした・・。」

ボガード「しかしアルトは、その力であるモノで私の妖精としての感情を打ち消し・・私は生まれ変わったかのように心を入れ替え、今の私があると言ってもいい・・。」

アルト「ボガード・・あなたは俺がヒール(改良)を使ったことを知ってたのか?」

ボガード「あぁ・・ハベトロットを通してオーマジオウにその事を言われたのでな・・」

ハベトロット「ボガード・・・。」

ボガード「アルト、頼みがある・・・。我らの共に、このシェフィールドを・・・・!?」何かに気づく


バァァァン!!!(拳銃が放たれる音)

ボガード「アルト!!」ガシュン!(盾になる)

ガシュゥゥン!!(今度は誰かの爪に引っかかれる)

ボガード「うぐぁぁ~~!?」ドサッ!!(攻撃を受け、アルト達の前に倒れ込む)

アルト「ボガード!!?」駆け寄る

マシュ「ボガード様!?」駆け寄る


ボガード「ごふっ・・ウゥゥ・・・」撃たれたところを抑える

マシュ「ボガード様、しっかり!!」

スズカ「マシュさん、そこを抑えてて!!ヒーリング(治療)!!」キィィン!(ボガードを治療する)

アルト「くぅぅ・・!」構える

バーゲスト「つぅぅぅ!」前に出て、構える


スプリガン「・・何だという・・いまさら日寄りおって!!」拳銃を向けながら

熊の姿の妖精「・・・・・・。」スプリガンの横に立っている

アルト達の目の前で熊の妖精と並び立ち、拳銃を片手にアルト達に立ちはだかるスプリガン


バーゲスト「キャップレスめ・・よくもボガードを撃ったな!!」

スプリガン「それはこっちの台詞だ!!ボガードめぇ、私がずっと手放さずに大事にしていたこのピストルを使わせるとはなぁ・・」

アルト「その銃・・時代劇に出てる旧式のピストル・・。もしやあんたは・・・」

スプリガン「えぇそうとも・・わたしもまた、取り替えでイギリスからこの世界に流れ着いた『人間』でしてね・・。」

スプリガン「これはもしもの時の護身用に取って置いた物なのですよ。私がナカムラだった頃、イギリスで偶然に拾いましてね・・。」

熊の姿の妖精「随分と情けない姿と見せてくれたじゃないか・・ボガード?」

ボガード「貴様は・・・『グズリー』なのか?」

熊の姿の妖精→グズリー「久しぶりだな・・ワレとお前とは『モース戦役』以来だっだよなぁ?」

ボガード「貴様、いつの間にシェフィールドに入城していたのか・・。」

ハベトロット「ボガード、あいつとは知り合いなのか?」

ボガード「あぁ・・私やウッドワスとは後に生まれた妖精であり、私とウッドワスと共に多くの戦場を渡り合ってきた牙の氏族だ。」

バーゲスト「グズリーって・・あの『横取りのグズリー』なのか!?」

ボガード「あぁ・・奴は多くの戦場を渡り歩いては、弱ったモースを横取りする形で殺し、それを自身の手柄にしてきた、牙の氏族の恥知らずだ。」

グズリー「恥知らずとは失敬な!作戦だよ・・さ・く・せ・ん!!」

ボガード「つぅ・・どういう事だ?貴様はその恥知らずの性格故にウッドワスにボコボコにされ、西の孤島に追放されたはず・・」

グズリー「泳いできたんだよ!700年前、ウッドワスに負けて以来・・俺はあの島で雪辱の日々を過ごし、どうにかワレはモルガンの兵士達に見つからずに今日まで生きてきたんだ!!」


グズリー「ワレはな・・お前やウッドワスの事が嫌いだったんだ!!牙の氏族で最も強いと言うだけでちやほやされて、オックスフォードとノリッジの領主となってるお前達が1番妬ましかったんだ!」

ボガード「つぅぅ・・渡り歩いているだけで、貴様など1人でモース一体も殺せない卑怯者の貴様に言われる筋合いなど無い・・。」

グズリー「黙れ!!お前みたいなこの戦況を逆転できるモノがあるのに、それをしないお前なんかにこのシェフィールドの領主なんか務まるわけがないんだよ!!」

ボガード「くぅぅ・・言わせておけば・・」キリキリキリ・・


メリュジーヌ「グズリーと言ったな・・?お前はスプリガンとグルだと言うのだな?」

グズリー「あぁそうだ!もしもの時に・・ボガードが使えないと知った時に俺が駆けつけられるようにな?」

スプリガン「(ふん・・私の財産とノリッジの半分をやる条件に買収されたアホな奴だが・・今だけはちょうど良い。)」

スプリガン「ともかく・・『ブラックバレル』とやらは、私とこのグズリーで使わせて貰い、我らの手でアグラヴェインを討ち滅ぼしてやるのだからな!!」

アルト「なんだって!?」


シェフィールドの重鎮1「確かにそうだ!ボガードなんて所詮その程度の奴だったんだからな!!」

シェフィールドの重鎮2「あぁ・・この際、スプリガン様でもグズリー様でも良い!!我々をどうか助けてくれ!!」

シェフィールドの重鎮3「我らはスプリガン様を指示する!!領主なのに決断できないボガードなんて失敗した妖精だったんだからなぁ~!!」

シェフィールドの重鎮の妖精達は、ボガードに対して罵声を浴びせ・・スプリガンに鞍替えするように彼らの近くへ寄っっていった・・。


ボガード「・・・・なんだこれは・・これは一体・・?」

アルト「ボガード・・これが『妖精』っていう奴だ。」

コーラル「ソールズベリーの住民達もまた、あの方々のようにオーロラ様を蔑み、ブルーナが企画した処刑に手を貸していたのです・・」

ボガード「・・そうだったのか・・。いずれにしても・・私もまた、彼らの自分勝手に振り回されるところだったのか・・。」落胆する

ドォォ~~ン!ドゴォォ~ン!!(外の爆発音が鳴り響く)


シェフィールドの兵士1「正門の樹皮、13層まで融解してます!これ以上は無理かと・・」

スプリガン「イカン!!グズリー、ここは私に任せて早くあの武器を発射させんか!!」

グズリー「あぁわかっている!!ワレは妖精騎士アグラヴェインをこの手で倒し、ワレが牙の氏族で最強の妖精だと示さして貰おうか!!」タッタッタッタッ!!(天守格へ向かう)

ボガード「ま、待て!!渡り歩いただけの貴様にあの筒を使わせるわけには・・・」止めようとするが・・

スプリガン「いい加減だまらないか、私やウッドワスに負けた愚かな妖精ボガードよ!」拳銃をボガードの頭に向ける


シェフィールドの兵士達「!!!!」ガシャガシャ・・(アルトとボガード達を取り囲む)

アルト達「くぅ・・・・」取り囲まれる

シェフィールドの重鎮1「残念です。あなた様と共に、シェフィールドを守りたかったのですが・・」

ボガード「つぅぅ・・・・」


アルト達は味方であったはずのシェフィールドの牙の氏族達とスプリガンに取り囲まれ、身動きが取れない状態になっていた・・
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ボガードのお城:天守閣(ブラックバレル配置場所)


グズリー「これだな・・よし!」ガシッ!(ブラックバレルの取っ手を持ち・・)


ギュゥゥゥ~~!!(エネルギーがチャージされる)

グズリー「妖精騎士アグラヴェインめ、ワレの『自身の結果を示す』目的の為に・・死んで貰おうか!!」ピピピッ!(妖精騎士アグラヴェインに標準を合わせ・・)

グズリー「これでも・・くらえぇぇ~~~!!」ギュゥゥゥ~~ン!!(ブラックバレルのチャージが臨界となり・・)


ギュゥゥ~~!ドバァァ~~~ン!!バリバリバリィィ~~~!!(ブラックバレル、発射!!)
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シェフィールド:正門前


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・!?」ブラックバレルの熱線を見て・・

二代目妖精騎士ガウェイン「な、なんだありゃ!?」ブラックバレルの熱戦を見て・・

女王軍の兵士達「うわぁぁぁぁ~~~!?」絶叫する


ドバァァァ~~~~ン!!(女王軍がにブラックバレルの光に包まれる)
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ボガードのお城:王室の間


スズカ「いけない!!みんな伏せて!!」

スプリガン「なに・・!?」後ろを見て・・

アルト「!?(間に合わない!!)」ガシッ!(子供達を庇う)

バーゲスト「アルトォォ~~!!」ガシッ!!(アルト達を庇う)

メリュジーヌ「くぅぅ~~!!」ガシッ!!(ハベトロット達を庇う)


キラァァァ~~ン!!ギュィィィ~~ン!!(バーゲストとメリュジーヌの純恋愛の宝石が光り出し、アルト達の周りに結界が張られる)

ビカァァ~~~ン!!(ブラックバレルから放たれる光が周りを覆う)
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熊の姿の牙の氏族:グスリーによって、天守に取り付けられた『鉄の筒(ブラックバレル)』は放たれた・・。

彼やスプリガン自身、それで状況が変わるなんて思ってはいなかった。 ただ、戦況を打破する切っ掛けになれば、なんて、淡い期待で引き金に手を掛けた。


それがシェフィールドの終わりの始まり。

攻城戦を殲滅戦に変えてしまった、きっかけの一撃だった。

第6節:シェフィールド脱出戦
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シェフィールド:裏門近くの荒野


ギィィィ~~ン!!(黄金の穴が開く)

ドスン、ドスン、ドスン・・タッタッタッ・・・(穴から人影が出てくる)


黄金の巨人「ここがブリテン異聞世界・・『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』かぁ・・・。」辺りを見渡す

黄金の鎧の少女「なんか夜みたいだし・・こんな場所に妖精が居ると思うのかしら?」

黒服の女性「ふ~ん・・こんな場所にあの子がいるとは到底思えないわ・・。」

黄金の巨人「そうだ。ここはアヴァロン・ル・フェの北部にある『シェフィールド』の近くの荒野だからな・・んっ?」目の前の光景を見て・・


ドォォ~~ン!!ドゴォォ~ン!!(シェフィールド全体が火に包まれている)


黄金の巨人「どうやら・・既に事は進んでいる事は間違いないな?」シェフィールドの様子を見て・・

黒服の女性「これ・・なんか不味い状況よね?」シェフィールドの様子を見て・・

黄金の鎧の少女「どうするの?このままじゃ、目的のあの子はモルガン・ル・フェの軍隊に・・・」

黄金の巨人「わかってる・・我らも急いだ方が良さそうだな?」ヒュゥゥ~ン!(飛んでいく)

黄金の鎧の少女、黒服の女性「・・・!!」ピョォォン!!(飛んでいく)


シェフィールド近くの荒野に突如、黄金の穴から現れた黄金の巨人と2人の女性は、シェフィールドに向けて飛んでいった・・
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シェフィールド:城壁跡地(ブラックバレル発射後・・)


城の天守から放たれた光の束は、文字通り、戦場の空気を一掃した。

城門を攻めていた女王軍の兵士、600翅あまりが一瞬で消え去った。

城壁の上で奮闘していたシェフィールドの兵士達は全身から血を吹いて絶命した。

その弾道の近くにいた妖精達は眠るように息絶えた。

二代目妖精騎士ガウェインや妖精騎士アグラヴェインの猛攻を受けても揺るがなかった城壁は、もはや見る影のなく溶け落ちた。

その正門の前に立っていた妖精騎士2人と護送車の姿も、焼け焦げた白煙の中に霞んで、また。


アグラヴェインの兵士「アグラヴェイン様や・・ガウェイン様まで・・・」ガクガクブルブル・・・


ほんの一時、恐怖が戦場を支配する。女王軍は戦意を喪失し、勝ち鬨をあげるはずのシェフィールドの兵士達も、悪夢の中にいるように放心し、


グワァァ~~ン・・・バシュゥゥン!!(結界が解除される)

妖精騎士アグラヴェイン「つぅ・・・」パンパンパン・・(手についた砂を振り払う)

二代目妖精騎士ガウェイン「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」肝を冷やす


結界を解除し、身体についた砂埃を払うように動く妖精騎士アグラヴェインと・・肝を冷やし、腰を抜かしている二代目妖精騎士ガウェインの姿がそこにあった・・・

ボガードの城:王室の間(壊滅状態)


ギュゥゥ~~ン・・・(結界が解除される)

バーゲスト「・・・!?。みんな、無事か!?」アルト達を見て・・

コーラル「えぇ・・なんとか無事よ?」

ルージュ「えぇ・・・。」

アルト「今、バーゲストとメリュジーヌの純恋愛の宝石が光って、結界のようなモノが張られた気がしたんだが・・」

メリュジーヌ「バーゲスト、さっきのは一体・・・」

バーゲスト「えぇ・・・(あの力・・まさか私の『心胸城砦(ファウル・ウェーザー)』の力が純恋愛の宝石によって強化され、アルトや子供達、みんなを守ったというのか?)」チョーカーにある宝石に触れながら・・


セツノ「あぁ・・あぁぁ~~・・・」辺りの光景を見て・・

ガイル「なぁ!?大変だぁ・・・!!」辺りの光景を見て・・

アルト「こ、これが・・ブラックバレルの力なのか?」辺りの光景を見ながら・・・

スプリガン「ツゥゥ・・今のは一体・・!?」辺りの光景を見て・・

アルト達はブラックバレルによって、弾道にある辺り全体が焼け落ちたシェフィールドの光景を目にしてた・・


スプリガン「はーーーは、はーーーー」目の前の光景を見て・・

シェフィールドの兵士「ボガード・・・様・・・ボガー・・・さ・・・」ドサッ・・(絶命する)

シェフィールドの重鎮達「ーーーーーーーーー」ドサドサ・・・(死んでいく)


スプリガン「はは、ははは、なははははははははは!なんですか、なんですか!素晴らしい、素晴らしい!!」歓喜する

スプリガン「見たまえ、お前達!これが天運でなくて何だというのかね!」

スプリガン「勝てるぞ!勝てるぞ!これさえあればアグラヴェインやイレギュラーズを根こそぎ殺すことが出来るぞ!!」

スプリガン「アグラヴェインだけではない!モルガンやウッドワス、それにオーマジオウやノリッジの『厄災溜まり』も!」

スプリガン「全て吹き飛ばせる、吹き飛ばせるのだ!なんて凄まじく、なんて素晴らしいのだぁぁぁ~~!!!!」大声を出す


でもスプリガンは気がつかない。見えているのに気づこうとしない。

死骸すらない女王軍の兵士の異常も。城壁や目の前で苦しんで死んだ兵士にも。城下で倒れていく妖精達にも。すぐ間近で、枯れ木のように倒れていく兵士達にも。


スプリガン「おい、グズリー!!次だ次!!次は二代目妖精騎士トリスタンを女王軍ごと・・・」天守にいるグズリーを見ながら・・

グズリー「な・・なんじゃ・・こりゃ・・・」ボロボロボロォォ~・・(身体が砂塵と化す)

スプリガン「グズリー?おい、グズリーィィ~~!?アァ~アァ~アァァァ~~!?」砂塵と化すグズリーを看取りながら・・


黒い筒によって全ての魔力を吸われ・・熊の姿の妖精:グズリーは、自身の目的と野望と共に砂と塵のように身を滅ぼした。

しかしそれでもまた、自らの異常な精神にも気づこうもしないスプリガンは、砂と化したグズリーを落ちて消える線香花火のように見ていただけだった。


ボガード「なんてことだ・・・。シェフィールドが・・アルト達の帰る場所がぁ・・・!?」愕然とする

ハベトロット「ボガード・・・」ボガードのことを哀れむ

ボガード「私がアレを使ったとしても・・・シェフィールドは私の手によって、この光景と同じようになって・・・!?」マシュのことを見て・・

マシュ「あーーああ、あーーー」ドサッ・・(マシュが膝を折って膝をつく)


『予言の子』は失意から膝を折って、自らの罪を直視する。

あんなに大好きだった街の人々を傷つけてしまった事、だけじゃない。

あの『筒(ブラックバレル)』を持ってきたしまった事なのか?それともスプリガン達を止めることが出来なかった事なのか?

彼女が思った彼女の罪は、自分の弱さ全て。記憶を無くした事を言い分けに、自分が周囲に与える影響を、ここにいる意味を考えなかった浅はかさ。


スプリガン「クゥゥ~~!!グズリーめぇ・・アレを撃った途端に耐えられずに死ぬなんて、それでもあのボガードとウッドワスと渡り歩いた牙の氏族だったのか!?」激昂する

スプリガン「・・そうだ『予言の子』!お主ならより精確に扱えるのだろう!?今度はお主の手で、女王軍を地獄へたたき込ませるのだぁ~!!フハハハハハ!!」高笑い


異常も気づかないスプリガンは、『予言の子』に目を付けて、彼女に向けて近づいていった。

しかし・・アルトやバーゲスト達、そしてボガードが見た『予言の子』の姿とは・・・。
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『(お前のせいで、世界は穢され・滅んでいくのだ・・・)』

マシュ「!!?。わたしは、なぜ・・・この美しい世界を、傷つけなくてはならないのでしょう・・・?私のせいで・・みなさんが・・・」嘆き悲しむ
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アルト「・・・・・」

バーゲスト、メリュジーヌ「・・・・・・・」

7人の子供達「・・・・・・・」

コーラル、カイニス「・・・・・・・」

ハベトロット「・・・・・・」

ボガード「・・・・!!。グォォォ~~~!!」立ち上がる


ガシッ!!(ボガードがスプリガンの胸ぐらを掴む。)

ボガード「スプリガン!!貴様はなんてことをしてくれたんだ!!」大激怒

スプリガン「ヒィィ!?わ、私は何もしてない!?やったのはグズリーであって、そもそもあの『筒』は予言の子のモノであって・・」

ボガード「違う!!シェフィールドがこんなになってしまったのも・・あの妖精達が死んだのも・・全部スプリガンが・・キャップレスである貴様が招いたことじゃないかぁ~!!!」ガバッ!(手を離し・・)


バキィィ~~ン!!(スプリガンを拳で思いっきり殴るボガード)

スプリガン「ゴッフゥゥゥ~~~!?」バキベキッ!(歯が2・3本、折られる)

ドサッ!ゴロゴロロォォ~~!!ドサッ!!(ボガードに殴られ、歯を3本折られ、奥歯も抜けて壁に当たるスプリガン。)


ボガード「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」落ち着こうとする

スプリガン「イッタァァァ~~・・・。い、痛いじゃないか!?今ので歯が3本折れたぞ!?」殴られた顔を押さえながら・・

ハベトロット「あぁ・・・(あんな格好いいボガード、初めて見たわ・・。)」感心する

マシュ「ボガード・・・様・・・」泣きながら

ガバッ・・!!(アルト達の目の前で土下座するボガード)


ボガード「許してくれアルト!!あの『黒い筒(ブラックバレル)』が危険なモノだと知らず、キャップレスなんかに使わせたことを許してくれ!!」土下座する

バーゲスト「ボガード・・・お主ってやつは・・。」

カイニス「ボガード・・・」

アルト「・・・・・・・」


アルト「こうなることはわかっていたんだ・・。ブラックバレルを使っていなくても、女王軍や妖精騎士アグラヴェイン達の主戦力が来た時点で、シェフィールドが陥ちるかも知れないって事を・・」

アルト「だがそれでも・・俺達はこの美しかったシェフィールドを守りたいという気持ちは以前から合ったんだ。なぜなら・・このシェフィールドこそが、俺とヴァージェ達と結ばれるきっかけとなった場所だからな・・。」

メリュジーヌ「アルト・・・」

アルト「顔を上げてくれ、ボガード。こんな事態を招いたのは君だけじゃない・・すぐに動かなかった俺にも責任がある。」

ボガード「アルト・・・」涙目の顔を上げる

アルト「シェフィールドはこの時点で陥ちるのは確実に決まってしまったが・・まだ全てが終わったわけじゃない!」

ハベトロット「そうだよ!!君は最初・・廃墟当然だったシェフィールドを復興し、一大城塞都市を築いてきたじゃないか!?」慰める

ボガード「お前達・・・」アルト達を見て・・

アルト「そうだよボガード!生きていれば、シェフィールドなんてまた復興できるかもしれないからな?」

ボガード「アルト・・みんな・・・。クゥゥ・・」涙を拭く


ボガード「そうだ・・我々はまだ終わってなどいない!!このシェフィールドに住み、色々な思い出を築き上げた我らはまだ生きている。」

ボガード「我らの住むこのシェフィールドを捨てるのは惜しいが・・だからって、シェフィールドがここで終わるとはまだ限らない・・。」

ボガード「シェフィールドへの思いがある限り、この街はいつか、何処かの場所で新たな形で蘇る。我らはそれを体現する者達でもあるんだ!!」

マシュ「ボガード様・・」ウルウルウル・・(泣きながら)

アルト「ボガード・・。」感心する


ボガード「裏門に行くぞ!!あそこを開けた北部の先に緊急時の避難場所がある。そこへ向かえば、何とかなるはずだ・・。」

コーラル「では、我々もそこへ行った方が良いかと・・?」

ボガード「あぁ・・今の我々にとって、逃げられる場所はそこしかない・・。」

カイニス「そうかもしれんな?ならとっととここを離れた方が・・・」

マシュ「待ってください!!街の人達は・・街の皆さんを助けに行かなければ!!」先に行こうとする

ボガード「よせ!お前も見ただろ・・私の部下だった牙の氏族達が、あんなキャップレスの言う事を信じ・・奴に寝返ったところをなぁ!?」

マシュ「でも私は・・私を慕ってくれた妖精の皆さまをこのまま頬って置くわけにはいかないのです・・」哀しそうな顔をする

ハベトロット「マシュ・・・。」マシュの表情を見て・・

ボガード「・・・・・。」マシュの表情を見ながら・・


アルト「・・・ボガード、裏門の先へ向かえば・・シェフィールドの妖精達は助かるんだよな?」

ボガード「あぁ・・!?まさかアルト、君はまだ彼ら妖精達の事を・・」

アルト「確かにこの妖精國に存在する妖精のほとんどは、一瞬の楽しみと快楽、自身の目的の達成の為なら昨日までの恩義を平気で捨てる・・とても救いようもない存在かもしれない・・」

アルト「でもだからって、そんな彼らをただ見捨てるのもどうかと思うんだ。妖精の中には、コーラルやマイクのような妖精もいるようだしね?」

コーラル「アルトさん・・。」

バーゲスト「アルトの言う通り・・そんな愚かな妖精達でも、自身らの意思で物事を決める猶予があっても良いと私は思ってもいい・・。」

メリュジーヌ「どうせあの妖精たちは妖精たちで、『どう死ぬのか?』・『どう生きるのか?』を決めるのは彼ら自身で決めるほうが、彼らのためだと思っているからね?」

ボガード「『どう死ぬのか?』・『どう生きるのか?』・・かぁ・・。」


オォォォ~~~!!(妖精騎士達2人と女王軍の兵士達が融解した城壁から入ってくる)

パタパタパタァァ~~!!(二代目妖精騎士トリスタンが迫ってくる)


カイニス「どうやら・・迷っている時間はなさそうだな?」外の様子を見て・・

アルト「あぁそうだな・・。みんな、聞いてくれ!!」ジョルニやボガード達に向けて話す

アルト「俺とバーゲストとメリュジーヌで、侵入する女王軍達を打ち倒し・・裏門への侵攻を防ぎつつ、時間を稼ぐ・・」

アルト「ジョルニ達はカイニスとハベトロット達と一緒に裏門へ行き、そこの門を開いて逃走経路を確保してくれ!!」

ジョルニ「わかったよ父さん!ルージュ、みんな!!」

ルージュ達6人の子供達「アァ(えぇ)!!」頷く

ハベトロット「あぁ、任しておけ!!」ガッツポーズ

マシュ「はい!」頷く


ボガード「アルト、私も共に戦う!!妖精騎士アグラヴェインには、我らの話を盗み聞きした事もあるからな・・。」

マシュ「で、ですが・・ボガード様1人では・・」

ボガード「大丈夫だ。こんな怪我ぐらい・・牙の氏族である私にとってはかすり傷程度だ!心配する必要は無い。」

アルト「それに俺には、3つの力の1つである回復の能力『ヒール』があるからな。即死でなければ、問題ない。」

ハベトロット「ほら、だってさ。アルト達なら大丈夫さ!なんたって、あの妖精騎士だったバーゲスト達を妻にしちゃうぐらいだからさ!」

マシュ「そうですか・・。あ、あの・・どうかお気を付けて、ボガード様!」

ボガード「あぁ・・あとで裏門で会おう。ハベトロット、カイニス・・アルトの子供らと妃を頼む!!」

ハベトロット、カイニス「あぁ(おうよ)!!」タッタッタッタァ~!!(走り出す)

マシュとコーラルとジョルニ達「ーーーーー」タッタッタッタァ~!(カイニス達の後を追う)


マシュとコーラルとハベトロットを護衛するように、カイニスとジョルニ達は裏門へ向かって、城を降り始める

ボガード「アルト、頼む。」傷口を押さえつつ、アルトに駆け寄る

アルト「あぁ!ヒール(回復)!!」キィィン!ジュググゥゥ~・・(傷口を塞ぎ、ボガードを回復させる。)

ボガード「フウゥゥ・・・フングゥゥ~~!!」ギュィィン~~!!(身体の中の力を溜める)

ビリビリビリィィ~~!!(筋力が増し、一部の衣服が破れる)


ボガード「フゥゥ・・フゥゥ・・久しぶりの戦闘だが、これで私は戦える。行くぞ、アルト!!」アルトに顔を合せる

アルト「あぁ!!」

バーゲスト「アルト、私に掴まれ!一気に行くぞ!!」アルトを抱きかかえる

アルト「あぁ、頼むバーゲスト!!」バーゲストに掴まる

メリュジーヌ「えぇ!!」ギュィィ~ン!!(仮面を付け、飛び立つ)


アルト、バーゲスト、メリュジーヌ、ボガードの4人は迫り来る女王軍の裏門への侵攻を抑えるべく、城の外へ飛び降りていった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アルト達が城から出た直後・・・


スプリガン「おい、待て!?私を置いて行くじゃない!!私を『歪みの岬』まで案内を・・・」置き去りにされる

スプリガン「・・アァ~~クソッ!!何が妖精だ、何が『予言の子』だ、何がアルト・オルラントだ!!私は、アルトと違って・・何も出来る事なんて無かったんだぞ!!」激昂する


ガバァァ~!(フード付きのローブを羽織る)

スプリガン「裏門から逃走経路を確保だと・・私はゴメンだからな!!」タタタタタッ!!(逃げ出す)


アルトやボガード達に無視され、孤独となったスプリガンは1人・・ルージュからこっそり奪った 特殊なフード付きローブを羽織り、別ルートからシェフィールドを脱出しようとしていた。
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シェフィールド:城下へ向かう道にて・・・


バーゲスト「ハァァ~~!!」ジャラジャラァァ~~!!(鎖を使って、下に降りる)

アルト「~~~~。」バーゲストに掴まる

メリュジーヌ「・・・・・・!!」ビュゥゥ~ン!!(空から向かう)

ボガード「フンッ!ハァァ~~!!」ピョンピョン!(壁と木を蹴りつつ、城下へ向かう)

アルトとボガード達4人は、それぞれの動きで城下に向かって突き進んでいた・・。


ボガード「・・・・・・。」バーゲストの事を見ながら・・

バーゲスト「・・・・・・」前を見て進んでいる

ボガード「・・・。(随分と成長したな・・バーゲストよ。)」バーゲストの事を思いながら・・


城下へ向かう途中・・ボガードはバーゲストに対して、ある出来事を思い出していた・・。

400年前・・女王暦1615年:オックスフォード近く(涙の河)


ゴロゴロゴロォ~!ビカァァ~~ン!!ザババァァ~~!!(大雨が降り注ぎ、川が氾濫しそうになる)

牙の氏族1「うわぁぁ~~!?」風に飛ばされる

牙の氏族2「ノワァァ~~!?」川に流される


牙の氏族の兵隊長「ここままでは、オックスフォードが河の増水で沈んでしまいます!!」焦る

ウッドワス「くぅぅ・・おい、ファウル・ウェーザー・・いつになったら壁を作ってくれるんだ!!このままでは、オックスフォードが河の底に沈んでしまうんだぞ!?」

ファウル・ウェーザー「ふん!オックスフォードでタダ飯が喰えると思って、コーンウォールから出張したんだが・・わしの力を涙の河の氾濫防止に使うのが目的だったとはネェ~?」生意気そうにする

ウッドワス「つぅぅ・・・(一夜で大聖堂を作り出す力を持つあやつ(ファウル・ウェーザー)を使って堤防を作り、なんとか河の増水を防ごうと考えたが・・)」

ウッドワス「(こんな気まぐれで面倒くさい性格の妖精に・・この誇り高い牙の氏族である私が振り回されるなんてぇ~~!!)」キリキリキリ・・(ストレスがたまる)

ファウル・ウェーザー「ふっふぅ~ん♪」ホジホジホジ・・(鼻くそをほじる)


女王暦1615年の雨期・・オックスフォードとノリッジを結ぶ涙の河を中心にこの世のものとは思えない大粒の大雨が降り注ぎ、オックスフォードは河の氾濫に巻き込まれようとしていた・・。

『大雨の厄災』と呼ばれるこの『厄災』は、水の大妖精と呼ばれてた大妖精『ドラケイ』を暴走させ・・河の水を溢れさせるように涙の河の近くを暴れ回った・・。

この『大雨の厄災』に対処すべく、女王陛下の命令により周辺近くの妖精達と共に堤防を作り・・何とか川の増水による氾濫を防ぎつつあった・・。


牙の氏族の兵隊長「ウッドワス様!!河の近くに向かって、牙の氏族だと名乗る子供の妖精がこっちへ向かっていると通報があって・・」

ウッドワス「なに!?まさか黒犬の娘が・・。あんなのほっとけ!あんないずれ『厄災』となり得るあやつなど、河の氾濫で溺れてしまえば良いってもんだ・・。」

牙の氏族の兵隊長「へ、へぇ・・・。その娘については、ボガード様が対処に向かわれたと報告がありまして・・」

ウッドワス「!?。(ボガードめ、余計な事を・・・。)そんなの勝手にしろと伝えていろ!!」キリキリキリ・・

牙の氏族の兵隊長「へ、へい!!」頷く


妖精國を襲った大厄災:『モース戦役』から400年がたった頃・・オックスフォードの領地で1人の妖精がこの世に生まれた。

牙の氏族の妖精でありながら、その姿に牙と毛皮がなく・・姿もまた、風の氏族と同じ体型をしていた・・。

それはかつて排熱大公ライネックの次代、ウッドワスが倒したモースの王が死に際に放った言葉の通りの姿を持った妖精そのものだった・・。

野生の掟(ワイルドルール)を宿し、弱肉強食の理で育つ、強者となるべくして生まれた人の姿の黒犬・・。

愛した者を食べて生きる、この世のものとは思えない、とてもおぞましい妖精の存在に・・

当時のウッドワスや他の牙の氏族の妖精達は、その『黒犬の娘』である妖精を迫害していたのであった・・。

オックスフォード近く(ウッドワスが居る所の近く)


ザァ~~ザァ~~ザァー~~!!(大雨が降りそそぐ)

幼少のバーゲスト「アァァァ~~~~!!」大雨の厄災に向かっていく

ドラケイ「ォォォォ~~~~!!」ザッバァァァ~~~ン!!(川の水を放つ)

幼少のバーゲスト「きゃぁぁ!?」流されそうになる

ボガード「バーゲスト!!」ガバッ!(バーゲストを川の水から助け出す)


ボガード「おい!!大丈夫か、バーゲスト!?ここは危険だ!!」

幼少のバーゲスト「離して!!私は牙の氏族として、あいつをやっつけるのだからぁ~~!!」バタバタバタ!!(暴れる)

ボガード「今のお前ではとても敵わぬ!!ここは一旦戻るんだ!!」ダダダッ!(オックスフォードへ引き返す)


ボガードは大雨でズブ濡れになりながらも、河の水に引きずり込まれそうだった幼少のバーゲストを助け出し、オックスフォードへ戻っていった・・。
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オックスフォード:とある屋根ありの所


ボガード「どうしてあのような事をしたんだ!?危うく河に引きずり込まれる所だったぞ・・・。」叱る

幼少のバーゲスト「だって・・・他の牙の妖精達みんな、私の事をいじめたり・酷い事を言ってくるの・・」哀しそうにする

幼少のバーゲスト「私・・牙の氏族なのに、みんなと違って身体に毛が無いし・・人間の子供のようだし・・。」

幼少のバーゲスト「ウッドワス様なんて・・私の事をいつも、『厄災の子・黒犬の娘』だとずっと言ってくるの!」

ボガード「・・・・。そんなことで泣くようでは他の妖精達から馬鹿にされるのも無理はないなぁ・・。」

幼少のバーゲスト「うん・・。だから私は・・牙の氏族として、私の事を認められたくて・・あの厄災を倒そうと思ったの・・。」

ボガード「そうだったか・・。だだ力も魔力もとても未熟とも言えるいまのお前では、あの『大雨の厄災』に返り討ちに遭うだけだぞ?」

幼少のバーゲスト「うぅぅ・・・。」泣きそうになる


ボガード「誰からも認められなくても、お前は誇り高き牙の氏族なのは確かだ。私にとってはな・・・」

幼少のバーゲスト「ボガード様・・・。」

ボガード「牙の氏族たるモノ、強くあらねばならない・・。無く暇があれば、その刻を己自身を鍛える事に使え!」

幼少のバーゲスト「!!?。はい!わたし、強くなりますっ!」

ボガード「ふん。そうだな・・そんなお前に一言言おう・・。一度しか言わんから、よく聞いておくんだな。」


ボガード「『犬と呼ばれたくなければ、爪と牙で戦わなければよいバーゲスト。尊き血を継ぐ者よ。おまえは、優れたその角(けん)で戦うのだ』」

幼少のバーゲスト「私の・・この角で・・」自身の角を見ながら・・


ギュウオォォ~~~ン!!ドガァァァ~~~ン!!(モルガンの攻撃が『大雨の厄災』を討ち払う)

ピカァァ~~ン!ギラギラギラァァ~~・・(空が黄昏に戻っていく)


モルガンが駆けつけ、『大雨の厄災』と共に水の大妖精『ドラケイ』を葬り去り・・

そこから雨雲が晴れていき、ボガートとバーゲスト2人を光り照らすのであった・・
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私が思いつきで言ったその事をいたく気に入ったその子はそれ以来、自身の手に剣を持つようになり・・

彼女は漂流物の書物から得た『円卓の騎士』を手本に、彼女は騎士として日々の鍛練を積み、女王に見初められる程に成長し・強くなった・・。

200年前・・・女王暦1800年:キャメロット(玉座の間)


モルガン「黒犬公■■■■■。貴殿のその力量、騎士としての強さと功績を認め、貴殿に妖精騎士の称号を与える。」

■■■■■(バーゲスト)「ハッ!ありがたきお言葉、感謝いたします。」

モルガン「うむ。では貴殿を妖精騎士として任命すると共に、着名する名を貴殿の名として名乗るがいい・・」ガシャン・・(黒剣を彼女に向ける)

キラァァァ~~ン!!(魔方陣が敷かれ、輝く)


モルガン「今日から貴殿の名は・・『妖精騎士ガウェイン』だ。」

モルガン「ガウェイン。その力と角(けん)を持って、我が妖精國を守る盾となれ。」

■■■■■→妖精騎士ガウェイン「ハッ!!この妖精騎士ガウェイン・・この名に誇りを持って、あなた様に忠誠を誓います。」


パチパチパチパチィィ~~!!(氏族長と30の大使達の拍手喝采)

ボガード「・・・・・・。」拍手もせずにただ見ている


女王暦1800年・・。女王モルガンに見初められた彼女(バーゲスト)は、彼女を妖精暦の終わり以来・・咳が空白であった妖精騎士の称号を受領されたと共に彼女は『妖精騎士ガウェイン』となった。

強者として生まれ落ちた事に悩み、弱者を搾取し続けなければならない自分を憎む、見苦しい泣き顔を見せていた彼女がここまで成長するとは、正直わたしも驚きだった。

しかし彼女が妖精騎士となった時点で、わたしは彼女(バーゲスト)の事を思い返すことをやめることにした・・。それは自分自身のためであり、彼女自身のためでもあった。

もし彼女がわたしに牙を向けたとしても、憎しみの感情を持つ相手に傷もつかないわたしの亜鈴を適用させるためであり、彼女やわたし・・互いに迷いもなく戦う為でもあるのだ。


彼女は妖精騎士となり、自ら進んでモースから妖精を守る盾となり・・彼女は『キャタピラー戦争』を妖精の勝利へと導いた。

弱者の気持ちを理解し、強者である事に責任を求める彼女にとっては・・彼女が『妖精騎士ガウェイン』なるという事は必然だったのかも知れなかったと・・その時のわたしはそう思っていた・・。
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そして現在・・・(城下近くの所にて)


ボガード「(今思えば、もし私とバーゲストがアルトと出会わなかったら・・今でも私とバーゲストは、互いに争う形となっていたかもしれない・・。)」

ボガード「(その時は・・私があの『鉄の筒(ブラックバレル)』を使い、その力に魅入られ・・自分自身が壊れるまであの筒で全てを焼き払っていたのかも知れない・・。)」

ボガード「(だが、だからこそ・・アルトが出会った事で、バーゲストは黒犬の楔から解き放たれ、私は生まれ変わる事が出来た・・。)」

ボガード「(こうしてバーゲストとメリュジーヌと共闘できる事に、私は誇りに思っているぞ・・アルト!)」アルトとバーゲストの事を見ながら・・


女王軍の兵士1「なっ!?上から来るぞ!!」構える

女王軍の兵士達「~~~!?」武器を構える

ボガード「グガァァ~~~~!!」ビュゥゥ~~ン、ガシュン!!(爪で引っ掻く)


ガシュン!!バシュゥゥ~~~!!(女王軍の兵士達が切り裂かれる)

女王軍の兵士達「ーーーーーーーー」ガシュゥゥ~~・・(身体を斬り裂かれる)

ボガード「来るがいいモルガンの猟犬共!!このシェフィールドの牙の氏族、ボガードが相手になるぞ!!」ジャキン!(爪をたてる)

メリュジーヌ「・・・・・!!」ガシィィン!!(降りてくる)

バーゲスト「・・・・!!」ドシィィ~~ン!!(着地する)

アルト「・・・・!!」構える


アルト、バーゲスト、メリュジーヌ、ボガードの4人は、女王軍の兵士達の前に立ちはだかり・・その兵士達の倒すように彼らは戦う体勢を整えていた。

あり得るはずがなかった・・バーゲストとボガードとの共闘・・。

数分前・・・シェフィールド:城壁跡地にて・・


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」シェフィールドの今の状況を見る

二代目妖精騎士ガウェイン「た、助かったぜ・・。感謝するぜ、アグラヴェイン・・。」感謝を送る

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・危うくあの熱線をモロに受けるところだったわぁ・・。」汗を拭く

妖精騎士アグラヴェイン「(あの黒い閃光・・・間違いなく『ブラックバレル』ね。アプリ版FGOで見たことあるけど、これほどとは・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「(ウィンキーにシェフィールドに潜入中のスプリガンとグズリーを煽らせ、内乱を誘おうと頼んだが・・まさか『ブラックバレル』を使ってくるとはね・・。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(本家FGOではボガードが使ったシーンはあったけど、一体誰があのブラックバレルを撃ったのか・・。)」

妖精騎士アグラヴェインはグズリーがブラックバレルを使用した事を知らず、誰がブラックバレルを使用したのかを考察しつつ、燃えさかる城壁跡地の様子を見ていた・・。


アグラヴェインの兵士「おお・・・アグラヴェイン様、ガウェイン様!信じられない、ご無事でしたか!」

妖精騎士アグラヴェイン「・・信じられない・・・・?あの光弾の事を言っているのか?あんな熱いだけの魔力光に私がやられるとでも・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「確かにあれは鉄の毒も帯びているのだが・・モルガン陛下の一撃に比べればあんな攻撃など、下の下の内よ。」

妖精騎士アグラヴェイン「私に結界を張らせるぐらいの魔力光だが・・見ての通り、私とガウェインが無事であると証明している・・。」

二代目妖精騎士ガウェイン「あぁ・・俺もあれを見て、肝が一瞬冷えたが・・アグラヴェインが平気というなら、安心だな?」


二代目妖精騎士ガウェイン「おい、さっさと進軍を再開しろ!それでもキャメロットの精鋭の兵士だというのか、クソッタレ!!」怒鳴る

二代目妖精騎士ガウェイン「ボガードの奴らは何を血迷ったか、最強の守りを自分の方から壊してくれたからなぁ?」

二代目妖精騎士ガウェイン「とっとと中に入って城下にいる者らを、1人残らずぶっ殺してやろうぜ!!」ジャキィィン!!(妖精剣ソードアルタイルを掲げる)

女王軍の兵士達「オオオォォォ~~~~!!」士気が高まる


妖精騎士アグラヴェイン「待ちなさい、二代目妖精騎士ガウェイン。まだシェフィールド内部へ行くには少し早いわ・・。」

二代目妖精騎士ガウェイン「はぁ!?何言ってるんだアンタは・・・。城壁が崩れている今こそ、シェフィールドに残る奴らを一掃できるんじゃないのか!?」

二代目妖精騎士ガウェイン「それとも、あの魔力光線に怖じ気づいたのかぁ・・妖精騎士アグラヴェインよぉ~?」煽る

妖精騎士アグラヴェイン「そうではない。いま兵を進めたとしても、彼女の毒牙に巻き込まれ、自分から死にに行くような事だと言ったのよ・・。」

二代目妖精騎士ガウェイン「彼女って・・・まさか、今ここで『奴』を出す気か!!」驚く

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・。」タッタッタッ・・(護送車の所へ向かう)


アグラヴェインの兵士「奴って・・・まさか『二代目妖精騎士ランスロット』様を護送車から出すと!?それは不味いですよ!!」

アグラヴェインの兵士「ランスロット様の異端の亜鈴の力はとても我らにとっても手の施しようがない程、危険きわまりないモノでして・・」

アグラヴェインの兵士「第一、この護送車の倒れようから見て・・いくらあの二代目妖精騎士ランスロット様でも、あの魔力光を受けていたとしたら・・」護送車の様子の見ながら・・

アグラヴェインの兵士がブラックバレルの一撃で斜め倒しになっている護送車に近づき、小さく壊れ開いている部分から中を見ようとすると・・


謎の黒い手「!!!!」ガシッ!(兵士の腕を掴む)

アグラヴェインの兵士「!?」腕を掴まれる

謎の黒い手「グガァァァ~~~!!」ガリガリィィ~~!!(中に引き込む)

アグラヴェインの兵士「わ、ワァァァ~~~~!!?」引き込まれる


ガリッ、ベキッ、バキッ、ボキッ!!(引き込みながら、兵士を喰らいつく)

女王軍の兵士達「~~~~~!?」ドン引きする

女王軍の兵士1「あのような魔力光でも二代目ランスロット様はご存命とは・・・」ガクガクブルブル・・(震え上がる)

女王軍の兵士2「あぁぁ・・だからオレ、あいつの側の軍列に行きたく無かったのにぃぃ・・」ブルブルブル・・(震え上がる)

二代目妖精騎士ガウェイン「おいおい・・大丈夫なのかよ、これは・・?」周りの状況を見ながら・・

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」護送車に近づく


サラサラサラァァ~~・・・(黄色い夢の砂を護送車の中に入れ込む)

妖精騎士アグラヴェイン「落ち着けランスロット・・・あなたが興奮するのもわからなくないわ。あなたの事を苦しめているその元凶がすぐ目の前に広がりつつあるのだからね?」

謎の黒い手→二代目妖精騎士ランスロット「グゥルルルル~~・・・・」うなり声を上げる

妖精騎士アグラヴェイン「でも大丈夫。あなたの力があれば、あなたを苦しめるモノを消し去ることが出来るわ?」サラサラ~・・(砂を動かす)

二代目妖精騎士ランスロット「・・・・・・。」黙り込む

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・!!」ビィィィン!!

ガチャッ!ガシャ!ガシャァン!ガシャ!ガチャガチャッ!!(護送車のロックを開け始める)


妖精騎士アグラヴェイン「行きなさい■■■。あなたの手で・・このシェフィールドにいる者すべてをあなたの同族へと変えるがいい・・。」最後のロックに手を掛ける

二代目妖精騎士ランスロット「・・・・・・。」大人しくしている

女王軍の兵士達「・・・・・。」緊張が走る

二代目妖精騎士ガウェイン「・・・・・・。」ゴクッ!(つばを飲む)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・行け。」ギィィン!!(最後のロックを開ける)

ドガシャァァ~~~ン!!(鋼鉄の護送車の扉が勢いよく開く)


ピョォォ~ン、ガシャンッ!(着地する)

二代目妖精騎士ランスロット「・・・グルルルゥゥ~~~!!」ガシャン、ガシャン・・(手にある2本の槍を構える)

ガシャン!ダダダダダダァァァ~~~!!(シェフィールドに向けて走り出す)


黒い鎧を装着し、頭には黒く禍々しい西洋甲冑の兜を被った少女のような妖精騎士・・。

まるでバーサーカーのランスロットを思わせる姿と思わせる妖精騎士の少女は、崩れた城壁からシェフィールドの城下に向けて走っていった・・。



妖精騎士アグラヴェイン「(これでよし・・。)進軍よ!ランスロットに続けぇぇ~~!!」号令を出す

女王軍の兵士達「お、オォォォ~~~~!!」ダダダダダダァァァ~~!!(軍を進める)


妖精騎士アグラヴェインの号令と共に、正門からなだれ込むように女王の軍隊が攻め入っていった・・。

ついに二代目妖精騎士ランスロットも動き出す!

そしてシェフィールドの妖精達は一体どうなるのやら・・

シェフィールド:城下町(崩れた城壁側)


シェフィールドの兵士1「ゆけ!ゆくんだぁぁ~~!!」号令を出す

シェフィールドの兵士達「オォォォ~~~!!」応戦する


二代目妖精騎士ランスロット「グガァァァ~~~!!」ピョォォ~ン!(飛び出してくる)

シェフィールドの兵士1「あ、あいつはまさか!?」目の前を見て・・

二代目妖精騎士ランスロット「ガルルゥゥ~~!!」ギュウィィ~~ン!!(双方の槍の先端が回転する)

シェフィールドの兵士1「う、うわぁぁ~~!?」襲われる

ガジュッ!ギュグチャァァ~~!!(ドリル状の双方の槍で兵士らを惨殺する)


二代目妖精騎士ランスロット「ガウゥゥ~~・・・」ギロリッ!(シェフィールドの兵士達を見つめる)

シェフィールドの兵士達「ヒィィ~~!?」怯える

二代目妖精騎士ランスロット「グルルゥゥ~~・・・・!?」何かを思い出す


妖精騎士アグラヴェイン(伝達の声)「(『予言の子』は殺すな。モルガン陛下に献上する大事な捕獲対象だからね?)」

妖精騎士アグラヴェイン(伝達の声)「(『予言の子』は必ずしも裏門から逃げると思われる。先回りをし、あなたの同族と共に『予言の子』以外の彼女に組する妖精達を抹殺せよ・・。)」

二代目妖精騎士ランスロット「・・・・・・・ガウッ!!」ピョォォ~ン!!(勢いよくジャンプする)


ガタンッ、ダダダダダダァァァ~~!!(裏門に向けて走っていく二代目妖精騎士ランスロット)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シェフィールド:城下町(正門先の中央)

オオオォォォ~~~~!!(女王軍の兵士達がなだれ込んでくる)


正門から女王の軍がなだれ込み、シェフィールドの兵士達が応戦する。

家に立てこもり、押し入ってきた女王軍に手を合せ降伏する住民達。 正門の陥落を見て、我先に裏門へと急ぐ住民達


スプリガン「~~~~~。」隠れながら街から逃げ出す


ジョルニ達とは反対側の所から・・フードを被り、独学でシェフィールドを脱出しようとするスプリガン。

特殊なフード付きのローブの効力で、誰にも認識されず・・ただ戦火を避けつつ、シェフィールドの正門へと進んでいくのであった・・。


そんな中で・・・

ジュボォォ~~!!(業火が放たれる)


女王軍の兵士1「ーーーーーーーーー」ジュボォォ~~!!(炎に焼かれる)

女王軍の兵11「なぁ・・・あの炎の壁はまさか!?」炎が放たれた先を見て・・

バーゲスト「ハァァァ~~~!!」ガウゥゥゥン!!(魔犬の斬撃)

女王軍の兵士2「ぐわぁぁぁ~~!!」ガシュゥン!!(切り裂かれる)

女王軍の兵士1「せ、先代の妖精騎士ガウェインだぁ~!?」叫ぶ


ボガード「グガァァ~~!!」ガシュン!!バシュゥゥ~~!!(爪で敵を引き裂く)

女王軍の兵士達3「ーーーーーーーー」ガシュゥゥ~~・・(身体を斬り裂かれる)

シェフィールドの兵士達「ぼ、ボガード様!?」後ろを振り返る

ボガード「フンッ!!」ドシィィン!!(着地する)


メリュジーヌ「ヤァァァ~~!!」ババババァァ~~ン!!(空から光弾を連射する)

女王軍の兵士達4「ぐわぁぁぁ~~!!」爆風に巻き込まれる

アルト「ヒール(改悪)!!」キィィン!!ペチ、ペチッ!!(女王軍の兵士達5に触れる)

女王軍の兵士達5「ーーーーーーーーーーーー」バシュゥゥン!!(内部から破裂する)

アルト、バーゲスト、メリュジーヌ、ボガードの4人が攻め込んでくる女王軍の兵士達を一掃する


シェフィールドの兵士達「オォォ~~!!ボガード様、バーゲスト様が戦場に来てくれたぞぉぉ~~!!」歓声を上げる

ボガード「お前達、このシェフィールドはもう持たん!急ぎ裏門へ向かい、城下の住民達を避難させるんだ!!」

シェフィールドの兵士「えぇぇっ!?しかし裏門を開けてしまえばそこから・・・」

ボガード「良いから行け!!話は追って離す。さっさと行くんだ!!」命令する

シェフィールドの兵士「は・・ハハッ!!」タッタッタッタッ!!(走り去る)

シェフィールドの兵士達「~~~~~!!」タッタッタッタッ!!(裏門へ急行する)

ボガード「よし。住人達の避難は彼らに任せて、我らは正門から入ってくる奴らを片付けるぞ!!」

アルト「あぁ!!」

バーゲスト「フン・・キャメロットの精鋭である女王軍の兵士でも、我らの力の前では・・・」


ゴロゴロゴロォォ~~!!バリバリィィ~~!!(落雷が放たれる)

アルト「!!!」ギュウイィィン、ガキガキガキキン!!(バリアで防ぐ)

ボガード「ツゥゥ・・・今の落雷はまさか!?」前を見る


タッタッタッタッ・・(妖精騎士アグラヴェインと二代目妖精騎士ガウェインがやってくる)

パタパタパタァァ~~・・スタッ!(二代目妖精騎士トリスタンが降りてくる)


二代目妖精騎士ガウェイン「クッフフフフフゥ~・・・。」シャキィン!(妖精剣ソードアルタイルを光らせる)

二代目妖精騎士トリスタン「フフフフフ・・・・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・。」

アルト「妖精騎士アグラヴェイン・・。」睨み付ける

二代目妖精騎士トリスタン「あらあら?先代の妖精騎士お二人方に異界の降臨者・・それに愚かな牙の氏族のボガードが揃って、戦場に参戦するとは・・」

二代目妖精騎士ガウェイン「今更過ぎると思っているが・・会えて光栄に思えるぞ、先代様?」二ヤァァ・・(笑う)

バーゲスト「くぅ・・お前達が、モルガンを裏切った後に新たに任命した二代目の妖精騎士・・異端の妖精(イレギュラーズ)の妖精達か?!」

二代目妖精騎士トリスタン「アハハハハ!そうよ、私が先代の妖精騎士トリスタン・・裏切り者のバーヴァン・シーに変わってトリスタンの名を着名した、二代目の妖精騎士トリスタンよ?」

メリュジーヌ「・・・・・。(こいつらが私たち妖精騎士の代替わり・・。いかにも異端と言える連中だな・・。)」


妖精騎士アグラヴェイン「久しぶりだな、三澤亮太・・・。いや、今は『アルト・オルラント』と呼んだ方が良いかと?」

アルト「どっちでも構わない・・。アグラヴェイン・・あんたとはキャメロット以来だったな?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・あなたとまともに話をしたのは3年前、シェフィールドで開かれたあなたとその妻である3人の妖精達の結婚式以来とも言える・・。」

アルト「そうだな・・あの時あなたは、土の氏族『オーヴェ』と名乗り、俺達のことを監視していたんだよな?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・・あなたが女王陛下の懐刀であった先代の妖精騎士達を手を掛け・裏切らせたことで、今や私は最強最高の妖精騎士として君臨することが出来たわ・・。」

アルト「つぅぅ・・自身の名誉と地位を手にするために、俺とヴァージェ達を利用したと言うのか・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・おかげで私は、先代となった妖精騎士バーゲスト達に変わって、女王陛下の右腕として君臨することが出来たのですから・・。」

アルト「目的は一体何だ!!俺と同じ『別世界の人間』であるのなら、あなたはこの妖精國で一体なにをしようとするんだ!?」

アルト「各妖精國の氏族長の座をあなたの部下であるイレギュラーズのメンバーと入れ替えて、一体なにを企てているというのだ!?」

妖精騎士アグラヴェイン「フン・・私の目的を聞いてどうするのかしら?(スプリガンの奴め・・やはり私の事を恐れて彼にバラしたか・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたに答える質問はない。私は女王陛下の命令通り・・このシェフィールドに存在する全ての妖精達を葬り去る。ただそれだけよ・・」

ボガード「グゥゥゥ!!それが貴様らがこのシェフィールドに来た理由と言う訳か!!」

アルト「・・・簡単に教えてくれないって事だな・・?」


妖精騎士アグラヴェイン「ガウェイン、トリスタン・・・バーゲストとメリュジーヌのことは任せる。アルト・オルラントは私が相手にするわ。」

二代目妖精騎士ガウェイン「そうかい・・。なら俺は先代の妖精騎士ガウェイン・・バーゲストをやらせて貰おうか!!」構える

二代目妖精騎士トリスタン「なら私は、メリュジーヌを相手にするわ・・。」構える

バーゲスト「クゥゥ!!舐めた口を言うか、我らの実力も知らないくせに!!」ジャキン!(妖精剣ガラティーンを構える)

メリュジーヌ「クゥゥ・・!!」ジャキン!(武器を構える)


バーゲスト、メリュジーヌ「ハァァァァ~~~!!」ダダダダァァ~!!ギュゥゥ~~ン!!(立ち向かう2人)

2人の二代目妖精騎士「・・・・・!!!」ダダダァァ~!!パタパタァァァ~~!!(迎えうつ)

先代の妖精騎士であるバーゲストとメリュジーヌと二代目の妖精騎士と名乗るガウェインとトリスタンが、シェフィールドの中央階段前で互いに激突し始める・・


妖精騎士アグラヴェイン「さて、私は三澤亮太・・あなたの相手はこの私よ。」

アルト「クゥゥ・・・!!」構える

ボガード「妖精騎士アグラヴェイン!!私を忘れてもらっては困るなぁ~?」バキボキッ!(手を鳴らす)

妖精騎士アグラヴェイン「ボガード・・そうか、お前もいたんだよな?」

ボガード「妖精騎士アグラヴェイン・・我らの話を盗み聞きをした挙げ句にシェフィールドに攻め込んだこと、その行為は万死に値する!!」

ボガード「貴様など・・この牙の氏族である私が引導を渡してやるぞ!!」ビョンッ!!(妖精騎士アグラヴェインに迎え立つ)

アルト「ちょ・・ボガード、待て!!」手を伸ばすも、先起こされる


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・。」眼を瞑り、眼鏡を少し動かす

ボガード「ガァァァ~~~!!」ジャキィィン!!(ボガードの爪が光る)

妖精騎士アグラヴェイン「!!!!」ビィィィン!!(手をボガードに向ける)


ビィィィン!ピタッ・・

ボガード「な、うぅ・・動かない!?どういう事なんだ・・!?」モガモガ・・(空中で静止している)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・邪魔だ。」ヒュンッ、ビィィン!!(ボガードを吹っ飛ばす)

ボガード「(しまった!!彼女には念力が・・・)ヌワァァ~~~!?」ビュゥゥ~~ン!!(街の左端まで飛ばされる)

アルト「ボガード~~!!」飛ばされるボガードを見て・・


妖精騎士アグラヴェイン「これで邪魔する者はいなくなったわ・・。」ヒュン、ガチャァン・・(剣をアルトに投げ落とす)

アルト「そ、それは・・・」投げ落とした剣を見て・・

妖精騎士アグラヴェイン「それは3年前・・・あなたがモルガン陛下と戦った際に落とした『クレイモアの剣』よ?受け取りなさい・・。」

アルト「アグラヴェイン・・・。なぜ俺にこの剣を・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「三澤亮太。あなたの能力はモルガン陛下との一騎打ちの際に見ている・・。ブランクがあるとはいえ、その能力は未だに健在なはず・・」

妖精騎士アグラヴェイン「だが私は、敢えてあなたが言うように・・同じ『人間』としての戦い方で挑むわ。」シャキィィン!(レイピアを取り出す)

アルト「・・・『人間』として剣で戦えというのだな・・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・。でなければ、互いにフェアじゃないからね・・・?」

アルト「くぅぅ・・・(強力な力を持っているのに、敢えて剣1つで戦うなど・・余裕をかましているのか?)」

アルト「(だが『ザ・ワールド』も『ヒール』もまた、強力であるが近接的な戦いのみで彼女(妖精騎士アグラヴェイン)みたいに遠距離と中距離の戦いには不向きだ・・。)」

アルト「(怪しいと思えるが、ここは彼女の誘いに乗るとしよう・・。)良いぜ・・やってやろうじゃないか!!」ジャキン!(剣を拾い、構える)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・!!」シャキン!!(レイピアを構える)


ボォォ~~!!バチバチバチィィ~~!!(辺りが燃えさかる)

アルト「・・・・・・・」にらみ合う

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・」にらみ合う


アルトと妖精騎士アグラヴェインは、階段の上で互いに目をにらみ合いながら、2人が持つ剣を片手に持ち、構えていた・・

アルト「ハァァ~~~!!」ダダダァァ~!(前に出る)

妖精騎士アグラヴェイン「ハァァ~~~!!」(前に出る)


ガキンッ!ジャキン!!ヒュッ、ヒュッ、ヒュン!(剣がつば競り合い、レイピアで突こうとする妖精騎士アグラヴェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「フンッ!フッ、フゥッ!ヤァァ!」ヒュン、ヒュッ、ヒュン!!(レイピアによる突き攻撃)

アルト「フッ、クゥッ、フゥゥ・・!!」ヒュン、ヒュン!(攻撃を避ける)

アルト「ハァッ!つらぁぁ!!」ジャキン!ガキン、ガキィィン!!(剣がつば競り合う)

妖精騎士アグラヴェイン「フゥッ、フンッ!テェェイ!!」ジャキン、ガキィン!ヒュン、ヒュン!(かわしつつ、攻撃する)

アルトは自身のクレイモアの剣で反攻を繰り返しつつも、妖精騎士アグラヴェインが繰り出す剣術に苦戦を強いられていた・・


妖精騎士アグラヴェイン「はぁっ!テェイ、ヤァァッ!!」ジャキン、ヒュッ、ヒュン!(レイピア攻撃)

アルト「クッ、クゥゥ・・・!!」ヒュン、ヒュン!(それをかわす)

妖精騎士アグラヴェイン「どうした?3年前のあなたはこんな者ではなかったはずよ!!」ヒュンッ、ヒュンッ!

アルト「ツゥゥ・・(やっぱり、3年間のブランクが影響しているな・・思うように剣を振れない・・。)」ヒュンッ、ヒュン!(かわし続ける)

妖精騎士アグラヴェイン「(フッ・・あの亮太君でも3年間も石にされている以上、衰えるのも無理はないわ・・?)」


アルト「ツゥゥ~~!!(ヒール(改悪)!!)」キィィン!!(手が光り、妖精騎士アグラヴェインに触れようとする)

妖精騎士アグラヴェイン「!!!!」バシュゥゥン!!(砂の偶像が壊れる)

アルト「!!!?」驚く

妖精騎士アグラヴェイン「!!!!」シュルゥゥ・・シュルルゥゥ~!!(砂の鞭を生成し、鞭を振るう)

アルト「!?。グウゥゥゥ・・・」バシッ!!ギギィィ・・・(鞭に掴まれる)

妖精騎士アグラヴェイン「フン・・あなたの戦い方など、3年前からわかってるって言ったよね?」

妖精騎士アグラヴェイン「やはり・・いくら私と同じ『3つの力を持つ人間』だとしても、石になってた時の時間の流れには抗えなかったようね?」

アルト「くぅぅ・・・」図星


アルトは妖精騎士アグラヴェインの砂の鞭に腕を掴まれ、身動きが取れない状態になり、彼女から3年間のブランクの事で皮肉を言われ続けていた・・。
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同じ頃、城下町:階段の下では・・


バーゲスト「ハァァァ~~!!」ボォォ~~!!(炎を纏った妖精剣ガラティーンの攻撃)

二代目妖精騎士ガウェイン「ツゥゥ~~!!」バリバリィィ~!!(雷を纏った妖精剣ソードアルタイルの攻撃)

ガキィィン!!ガキガキィィン!!(つば競り合う)


二代目妖精騎士ガウェイン「チィィ・・デカい上に剣捌きも良いとは、牙の氏族の妖精とは思えないぜぇ・・。」

バーゲスト「ふん!お主、中々引けの取れない剣士とも言えるが・・。元・妖精騎士ガウェインである私には遠く及ばないなぁ?」

二代目妖精騎士ガウェイン「な、なんだとぉ~!?」

バーゲスト「貴様の剣術など・・私の角(けん)に比べれば、騎士としての信念も誇りもないと言える!!」

バーゲスト「そのような腕前と意思で『ガウェイン』の名を語るとは、同じがウェインの名を着名した者としては片腹痛いものだな!」

二代目妖精騎士ガウェイン「ヌゥゥ~~!!言わせておけば、俺をバカにしやがってぇぇ~~!!」怒る

二代目妖精騎士ガウェイン「つりゃぁぁぁ~~!!」キィィン、バリバリィィ~~!!(雷撃を放つ)

バーゲスト「フンッ!!」ジャキィン!!(雷をなぎ払う)

二代目妖精騎士ガウェイン「な、なんだと!?」驚く

バーゲスト「ジェイルブレイザー!!」ジャラジャラァァ~~!!(鎖を放つ)

二代目妖精騎士ガウェイン「なっ!?ぐわぁぁ!?」ガゴォン、ガゴォォン!!(鎖に叩かれる)

バーゲスト「やぁぁ~~!!」ジュボォォ~~!!(炎の斬撃を放つ)

二代目妖精騎士ガウェイン「ノワァァ~~~!?」ガキィィン!ボォォ~~!!(斬撃が当たる)


ボォォ~~!!ドサッ・・(膝をつく二代目妖精騎士ガウェイン)

二代目妖精騎士ガウェイン「グゥゥゥ・・アッチィィ・・」仰向けで倒れてる

バーゲスト「・・・どうだ。これが、私と貴様との格の違いだ・・。」

二代目妖精騎士ガウェイン「クゥゥ・・・わ、わかった・・あんたが言ってる事は正しい!俺の剣じゃ、あんたには勝てないってもうわかったから!!」

二代目妖精騎士ガウェイン「お願いだ!許してくれ!あなたこそが、妖精騎士ガウェインの名に相応しい・・・。」

バーゲスト「フッ、命乞いとはなぁ・・?こんな奴にガウェインの名を着名させるなど、同じガウェインの名を貰い受けた妖精騎士として・・恥を知るがいい!!」ジャキィン!!(妖精剣ガラティーンを構える)


ジュボォォ~~!!(剣の色が黒くなり、黒炎が剣を包み込む)

バーゲスト「貴様みたいなガウェインの名だけを語る妖精騎士など、矮小、軟弱、渺茫なり! 」ボォォォ~~!!(剣を上に掲げ・・)

バーゲスト「貴様などにガウェインの名を名乗る資格はない!!貴様など・・我が剣の、染みにも・・」妖精剣ガラティーンを降りがざそうとする


二代目妖精騎士ガウェイン「・・!!。カァァ~~~!!」ブシャァァァ~~!!(口から水鉄砲を放つ)

バーゲスト「なぁ!?ぐわぁぁぁ~~!!?」バシャァァ~~!!バリバリィィ!!(水鉄砲がバーゲストの腕にかかる)


ガシュゥゥ~~!ビリビリィィ~~・・・(バーゲストの腕に電気が走り、皮膚がただれる)

二代目妖精騎士ガウェインが放った毒の水鉄砲によって剣を包んでいた黒炎が消え、バーゲストの右腕はドロドロとタダレてしまう・・

バーゲスト「き、貴様・・・不意打ちをしてくるとは、それでも誇り高き騎士か!?」タダレた右腕を押さえながら

二代目妖精騎士ガウェイン「フンッ、んなこと知るかよ!!ようは勝てればそれで良いんだよ!!」キィィィン、ビリビリィィ・・(腕部分が光り、電流が流れる)

ギュゥゥ~~ン、ガシャガシャガシャァァァ~~!!(鉄の武器が宙に浮かぶ)


二代目妖精騎士ガウェイン「これはどうかなぁぁ~!!」ビリィィ~!

ジビビビィィ~~!ビュンビュンビュゥゥン!!(鉄の武器がバーゲストに向けて襲いかかる


バーゲスト「クゥゥ!ハッ、ハッ、ハッ、ハァァ~~!!」ガキガキィィン!!(左手に持ち替えた剣でなぎ払う)

二代目妖精騎士ガウェイン「うりゃぁぁぁ~~~!!」ビリリィィ~!!(磁力が発生する)

ジャラジャラァァ~・・・バシバシバシィィン!!(バーゲストの鎖が襲いかかる)

バーゲスト「ヌガァァ!?」バシッ、ガシャン、バシンバシン!!(鎖に叩かれる)

二代目妖精騎士ガウェイン「ハァァァ~~!!」ビリビリビリィィ~~!!(電流を流す)

バリバリバリィィ~~!!(鉄の武器を通して、バーゲストに雷撃を当てる)

バーゲスト「ヌワァァァ~~~!!?」ビリビリビリィィ~~!!(感電する)


バーゲスト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ビリビリビリ・・

二代目妖精騎士ガウェイン「ツッハハハァァ~~!!いくら元・妖精騎士ガウェインである黒犬公も、俺の力の前ではただの黒犬だなぁ?」ガシャガシャァァ~・・(鉄の武器が宙に舞う)

バーゲスト「ツゥゥ・・・・・」黒焦げの右腕がタダレてる・・・


バーゲストは、二代目妖精騎士ガウェインの卑怯な戦法や雷撃と磁力攻撃により・・バーゲストは窮地に立たされていた・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シェフィールド:空中では・・・


ビュゥゥ~~ン!!パタパタパタァァ~~!!

メリュジーヌ「ハァァァ~~~!!バスタァァァ~~~!!」ババババァァァ~~ン!!(光弾を連射する)

二代目妖精騎士トリスタン「ハッ、ハッ、ハァァ~~~~!!」ヒュン、ヒュン、ヒュゥゥ~ン!!(光弾をかわす)

メリュジーヌ「クゥゥ・・・小さい上にちょこまかとかわせているなんて・・」ビュゥゥ~ン!(飛びながら)

二代目妖精騎士トリスタン「フフフフフ・・・」パタパタパタァァ~~!!(前を飛んでいる)


空の上ではメリュジーヌと二代目妖精騎士トリスタンが空中戦を繰り広げており、メリュジーヌの攻撃を二代目妖精騎士トリスタンは華麗にかわしていく・・

話もついに555スレまで行ったなぁ・・

支援

二代目妖精騎士トリスタン「フフフフフ・・・・ハァァ!!」ヒュンヒュン、ガシャガシャァァ~~ン!!(手榴弾みたいな物が投げられる)

メリュジーヌ「!!?。クゥゥ・・」ヒュゥゥン!!(避けようと横にそれるも・・)

二代目妖精騎士トリスタン「フンッ!!」シュルルゥゥ~、ガイィィ~ン!!(糸で手榴弾みたいな物の軌道を変える)

メリュジーヌ「!!?」その光景を見て・・

ドカン、ドカァァ~~ン!!(爆発する)


ビュゥゥ~~ン・・(青い爆炎から出てくる)

メリュジーヌ「クゥゥ・・!?ウグッ・・ツァァァ~~~!!?」ガシュウゥゥ~~!!(毒にやられる)

二代目妖精騎士トリスタン「アッハハハハ!!いくら3年前まで最強の妖精騎士だったあなたでも、この爆発と中身の猛毒には効き目は抜群なのかしらねぇ~?」

メリュジーヌ「クゥゥ~・・・」ギュギュギュギュゥゥ~~・・・(ヨロヨロに落ちそうになる)

メリュジーヌ「この青い爆炎と猛毒・・まさかブルーナが作った毒ね?」

二代目妖精騎士トリスタン「はい・・正確には、ブルーナさんのお作りになった武器に私の力で組み合わせただけですよ。」

二代目妖精騎士トリスタン「私の力は2つの異なる物や複数の物を組み合わせ、新たな物に作り替える異端の亜鈴。工夫すれば、このような戦い方も出来ますので・・」

メリュジーヌ「ウゥゥ・・・それにあの糸、貴方もまた・・妖精騎士トリスタンの霊基を得ていると思われるわね?」

二代目妖精騎士トリスタン「さようです。モルガン陛下より授けられた着名(ギフト)に合うように私の異端の亜鈴の力で再現しているのですよぉ?」

メリュジーヌ「それはヴァージェの技と力よ・・・あなたのような妖精が使って良いものじゃない!!」ビュゥゥ~ン!(近づく)

二代目妖精騎士トリスタン「ふぅぅん・・そう?3年前、モルガン陛下を裏切ったあなたに言われたくないわね!!」ヒュン、パタパタァァ~~!(後ろにかわす)


キィィン!ジャラジャラァァ~~・・・(頭の触覚が光り、腕から棘付きの蛇腹剣の刃が出てくる)

二代目妖精騎士トリスタン「ハァァァ~~~!!」ジャラジャァァ~~!!ジャキジャキィィン!!(棘と蛇腹剣の刃で攻撃)

メリュジーヌ「グゥゥ~~!?」ガキガキガキィィン!!(両腕で防御する)

ガキガキガキィィン、バシィィン!!(蛇腹剣の刃で強い打撃を放つ)

メリュジーヌ「ぐわぁぁ!?」バシィィン!!(叩き飛ばされる)

二代目妖精騎士トリスタン「アッハハハハハハ!!」笑う


ドゴォォォ~~ン!!(裏門の方で爆発が起こる)

メリュジーヌ「!!?。(爆発!?あの場所には、子供達やハベトロット達が!?)」爆発があったところを見て・・

二代目妖精騎士トリスタン「あらまぁ、裏門の所で爆発ですかぁ・・・。確かあの場所に向かって、『彼女』が向かっているところを空から見ましたわねぇ・・?」

メリュジーヌ「『彼女』って・・・まさか、既に裏門にはあいつが!?」

二代目妖精騎士トリスタン「そう・・・モルガン陛下を裏切り・・異界の降臨者と一緒になった貴方に変わって、『妖精騎士ランスロット』の名を着名した、『二代目妖精騎士ランスロット』がね!!」

メリュジーヌ「クゥゥゥ・・・!!(セフィー・・スズカ・・みんな・・)」心配そうにする


メリュジーヌは上空で二代目妖精騎士トリスタンによる攻撃と放たれた猛毒に侵され、苦戦を強いられていた・・。

少し前(アルト達と別れた後)・・・ボガードのお城:廊下


ドォォ~~ン!ドォォ~~ン!(外の爆音が鳴り響く)

マシュ「ハベトロットさんの話では、城を出て後ろの通りを降りていけば、裏門への近道があると聞きました。」走ってる

カイニス「そうか!ならそこに向かってみんな走るんだ!急がないと女王軍の奴らに裏門を占拠されるぞ!!」走ってる

ジョルニ「あぁ・・みんな、とにかく裏門に急ぐんだ!!」走ってる

コーラル「えぇ・・。道はわかるんですよね、ハベトロットさん・・?!」

セツノ「あれ・・・ハベニャン?・・・ハベニャンがいない!?」辺りを見渡す

ルージュ「ちょ、ちょっと!?ハベトロットがいなくなったって!?」止まる

ジョルニ達は突然いなくなっていたハベトロットの存在に気づき、廊下に立ち止まってしまう・・。


ハベトロット「おぉ~~い、みんなぁ~~!!」ビュゥゥ~~ン!!(急いで飛んでくる)

スズカ「ハベトロットさん!?」驚く

アドニス「ハベトロットさん、急にいなくなっちゃったからビックリしちゃったよぉ・・。」

カイニス「ったくぅ・・。同じブリテンに存在する妖精なのだから、俺達をおいて先に逃げんだと・・」

ハベトロット「ゴメンゴメン・・ちょっと忘れ物を取りに行った所だったんだよ。これでもボク、速く行動することが最大の売りだからね?」

セフィー「はぁ~・・全く、我らを心配させるとはな?」

ハベトロット「これでも全速力で戻って来たんだよ?まぁ、糸紡ぎ機にたくさんモノを入れて来ちゃったから遅くなっちゃったけどね?」


ハベトロット「さぁ、気を取り直して裏門へ急ぐよ!!みんな、ボクに付いてきて!!」ビュゥゥン!!(案内する)

ジョルニ「あぁ・・みんな、行くぞ!!」タッタッタッタッ!!(走り出す)

ルージュ達6人「えぇ(あぁ)!!」タッタッタッタッ!!(走り出す)

カイニス、コーラル「・・・・・。」タッタッタッタッ、ヒュゥゥ~ン!(カイニスが走り、コーラルは飛ぶ)

ジョルニ達はハベトロットの案内の元、再び裏門へ向けて走り出していった・・。


ハベトロット「(ふぅ・・。アルト達が出た後に急いであの『ブラックバレル』って奴を回収したのは良しとして・・。あとはあの子(マシュ)の事だ・・。)」

ハベトロット「(あの子がこれに背を向けている事以前に、あの子は戦いその物から逃げているから・・これはボクが預かっておかないとね?)」

ハベトロット「(あの子にとっても・・この武器は彼女の大事なモノだというのは、ボクも知っているからね・・。)」


ハベトロットはマシュに対してある事を思いつつも、ジョルニ達の前を先導し、裏門へと急ぐのであった・・。

シェフィールド:裏門前


ワァァ~~!!キャァァ~~!!(住民達が押し寄せてくる)

シェフィールドの妖精1「早く、早く門を開けてくれ!女王の兵隊がすぐそこまで来ているんだ!」

シェフィールドの妖精1「掴まったら課税されちまうんだろう!?オレの寿命はそんなに残ってないんだ、今度こそ死んじまうよ!」焦る

シェフィールドの衛士「落ち着け、門を開いても変わらない!ここを開ける事はできん!家へ戻れ、戻るんだ!」

シェフィールドの衛士「すぐにボガード様が女王軍を追い払ってくださる!それまで耐えてくれ!家がない者は城へ向かえ!」

シェフィールドの衛士「我々も正門に出なければならならんのだ、ここで時間をくうワケには・・・・!」

シェフィールドの妖精2「無駄だよぉ!空から炎と毒が降ってくるんだ・・・!家の中にいても死ぬだけだ!城なんか、もう女王の兵士が詰め寄ってくるじゃないか!」

シェフィールドの妖精2「外に逃げるんだ、すぐそこに北の妖精達の軍隊が来ているんだろう!?きっとオレたちを助けてくれる!なにしろ王の氏族なんだからな!」


シェフィールドの妖精1「いいから退け、役立たず共!ボガードなんかアテに出来るか!所詮、牙の氏族の敗北者だったんだよ、アイツは!」

シェフィールドの妖精達「そうだそうだ!ボガード様は失敗した!領主なのに弱かったんだ!女王に刃向かうには2000年早かったのさ!」

シェフィールドの衛士「貴様ーーーー!!」怒る


裏門の前では、裏門の扉を開けるか開けないかで衛士と住民達の間でいざこざを起こしていた・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
裏門前:下水道(マンホールの所)


ロブ「おーう、なんてこった!こっちも爆発寸前だ!女王の兵隊に掴まる前に、ここで内ゲバが始まりそうだぜ。」

ロブ「まったく、衛士にあたっても何にもならねえだろうが。気持ちはわかるけどよぉ・・。」シュン・・

ロブ「ああもう、こっちも塞がれてる!ボガードのダンナ、このあたりしっかりしてるよなぁ。」辺りを確認する

ロブ「ワグ、そっちの下水道はどうだ?行けそうか?」

ワグ「ダメだ兄貴、こっちも壁が下りてる!外からの侵入対策にしてもやりすぎだぁ!」戻りながら

シェフィールドの下水道には、妖精の行商団であるワグとロブが下水道からシェフィールドの外へ出られる場所を探しつつ行動していた・・。


ロブ「本格的にやべぇなぁ、逃げ道がねぇ。ワグ、あの裏門の開け方はチェック済みか?」

ワグ「もちろんさ!兄貴の言いつけ通り、衛士達から盗み見ていたからな!ふたりいればなんとかなるぜ。」

ワグ「門の両側、左の詰め所と右の詰め所、葛模様の柱の3本目の裏側にレバーがあるんだ。そいつを上げ下げすればいい。」

ワグ「ああ、でもレバーの足場にある杭を踏み抜くなよ?一度壊すと動かなくなる安全装置だってさ。」

ロブ「そんだけ分かってれば上等だ。やるなあワグ。もう充分、一人前だ。」褒める

ワグ「へへへ、そうかぁ?そうかなぁ!?オレもウィンキーみたいにひとりでやっていけるかなぁ!」褒められる

ロブ「おう、そのうちな、そのうち。俺が捕まった時に考えな。それにしても・・・」

ワグ「アァ・・ウィンキーの奴、女王軍が攻め込んでるというのに、一体何処に行っちまったんだよ?」

ロブ「あぁ。既に女王の兵士に掴まったか?あの爆発かあの光の光弾に巻き込まれたのかは、オレにも分からねぇ・・。」

ロブ「だが、オレより頭がきれる奴がこんな所で死ぬ奴じゃねぇのは分かってる。アイツはアイツで何とか出来て・・!?」外の様子を見て・・


ダッダッダッダッダ・・・(外では女王の兵士達が裏門へ向かっている)

ロブ「やべぇ、女王軍だ!もうきやがった!」外の様子を見ながら・・

ロブ「門を開けるのは中止だ、ここに隠れて様子を見ろワグ!ちょいと手遅れだった、もうどうしようもねえ!前と後ろで、ひでぇ殺し合いが始まるぞ!」焦る

ワグ「えぇ!?でででも、門さえ開ければいいんだろう!?」

ロブ「バッカ、分不相応なマネはするんじゃねぇって教えただろうが。この世で1番価値のあるものはなんだ?自分(テメェ)の命だろう?」

ロブ「なら大切にしなくちゃだ。1番の価値なら、1番の為に使わないとな?」

ワグ「そっか。そうだよな。安値で買いたたかれるのはダメだもんな。」


???「確かにそうだな?それがオレ達のモットー・・だったからな。」

ロブ「!?。」外の様子を見る

ワグ「お、おい・・今の声って・・。」

ロブ「待て!だとしても、女王の兵士が目の前にいると言うのに、アイツがいるわけ・・」外の様子を見ながら


ズゴゴゴゴォォ~~~!!(下水道内が揺れ出す)

ワグ「うわぁぁ!?じ、地震ダァァ~~!!」驚く

ロブ「な、なんだ揺れはぁぁ!?」困惑する


ゴゴゴゴォォ~~!!グワァァァ~~ン!!(下水道内が浮かび上がる)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シェフィールド:裏門前


グワァァァ~~ン・・・(ロブ達がいる下水道の一部が浮かび上がってくる)

シェフィールドの妖精1「な、なんだぁぁ!?」空飛ぶ下水道を見ながら

シェフィールドの衛士「下水道が浮かんでいる・・まさかあれは!?」何かに気がつく

グワァァ~~ン・・・ヒュゥゥ~~ン、ドゴォォン!!(下水道の一部が妖精達の前に落とされる)


ギュゥゥ~ン!(下水道からロブとワグを引っ張り出す)

ロブ「ぬわぁぁ!?」外に出される

ワグ「わぁぁぁ!?」外に出される


ワグ「イッタタタァァ・・・一体なにがどうなって・・・!?」前を見る

ロブ「!!?」前を見て・・


ウィンキー「・・・・・・・・。」女王の兵士達の前に立ってる

ワグ「う、ウィンキー・・・なんでお前がここにいるんだよ・・?」

ロブ「ウィンキー!これは一体どういうつもりだ!?なんで・・なんでお前が女王の兵士と一緒に・・・」

ウィンキー「あぁ~ロブ、知りたいのか・・オレがなんで、女王軍の側にいるのかって事をよぉ?」

ロブ「な、なんだと・・?」驚く

ウィンキー「ふん。こういうわけさ・・」ガシッ、バサァァ~~!!(青い衣服を脱ぎ捨てる)


ガシャカチャ・・シャキン!(早く着替える)

ロブとワグの目の前には・・・茶色い軍服を着込み、茶色い帽子と茶色いサングラスをかけたウィンキーの姿があった・・。

シェフィールドの妖精1「そ、その姿は間違いねぇ・・!?異端の妖精達(イレギュラーズ)だ!妖精騎士アグラヴェインの幹部の1人・・『重引斥力のウィンキー』だぁ~!?」叫ぶ

シェフィールドの妖精2「『重引斥力のウィンキー』だって!?なんでこのシェフィールドにいるんだよ!!」ガクガクブルブル・・

シェフィールドの衛士「ま、まさか・・女王軍より先に、このシェフィールドに忍び込んでいたのか!?」ブルブルブル・・

裏門にいる妖精達「ワァァ~~~キャァァ~~~!!」更に辺りが困惑する


ワグ「う、嘘だろウィンキー・・・?妖精騎士アグラヴェインの部下にお前と同じ名前の妖精がいると聞いていたのだけどよぉ~・・?」

ロブ「ウィンキー・・お前、オレ達に内緒でイレギュラーズになっていたのか!!?」怒鳴る

ウィンキー「ロブ、ワグ、黙っててすまない・・。アグラヴェイン様に極秘裏に妖精國を調査せよと命令があったものでね?お前らには秘密にしていたのだが・・」

ウィンキー「女王陛下がこのシェフィールドを消し去ると命令があり・・オレが先行で秘密工作をする為に、お前ら2人を利用させてもらった・・。」

ロブ「お前・・・最初からこのシェフィールドを滅ぼすために、マシュをボガードに売ると決めていたのか!」プルプルプル・・(拳を握る)

ウィンキー「そうだ。それ以外のなにもないよ・・・あの偽の『予言の子』を見つけた時からな・・」

ロブ「き、貴様ぁぁぁ~~~~!!!」タタタタタァァ~~!!(殴りに行く)

ウィンキー「フッ・・・。(斥力!)」キィィン!(手を前に出し、鼻と耳が光り出す)


グワァァァ~~ン!!(手から斥力の波動が放たれる)

ロブ「グゥゥ・・ウゥゥ~~!!」斥力の波動で近づけない

ワグ「兄貴ぃぃ!?」

ロブ「ウゥゥ~~~・・・ヌワァァ~!?」ビュゥゥン!!(後ろに飛ばされる)

ウィンキー「・・・・・フンッ(グラビレーション)。」キィィン!(今度は手を下に押す動作をする)


グオォォ~~~ン!!(重力が重くのしかかる)

シェフィールドの衛士「ガッ、ガァァ~~!?」ドスンッ!(地面に叩き付かれる)

シェフィールドの妖精達「ウワァァ~~!!俺らの身体が重くなっていくぅぅ~~!?」ドスンッ!ギュゥゥ~~!!(地面にめり込んでいく)

ワグ「ヌワァァァ~~!?」ドスンッ!ギュゥゥ~~!!(地面にめり込んでいく)

ロブ「う、ウィンキー・・・」ギュゥゥ~~!!(地面にめり込んでいく)

ウィンキー「悪いなロブ、ワグ・・。オレとお前らは3年前からの付き合いで2人に恨みは無いのだが・・これもアグラヴェイン様や女王陛下の命令でね?」


ウィンキー「お前達はここで静かに、オレ達に殺されるんだな?」ヒュンッ・・(手を動かし、女王の兵士を動かす)

ダッダッダッダッダ・・・(女王軍の兵士達が向かってくる)

ワグ「ちょっ・・ちょっと待てウィンキー!!なんで・・なんでオレ達を裏切ったんだよぉ!!ウィンキー~~!!」泣き叫ぶ

ロブ「クゥ~~~・・ウィンキー・・!」睨み付ける

ウィンキー「・・・・・・。」黙ってみてる


裏門に殺到した妖精たちと、彼らを捕らえるために追ってきた女王の軍隊。

衛士達は迎え撃とうと前に出るも、イレギュラーズの1人である異端の妖精『重引斥力のウィンキー』によって、住民達共々、地面にたたき伏せられる。

地にたたき伏せた妖精達を女王の兵士の剣が振り落とされる。

さらにウィンキーは、かつての仲間であった妖精2人の現状を見つつ、彼らが死にゆく光景を見届けようとしていた・・。

こうなっては裏門は血の海に成り果てる。もう1人も助からないと思われた・・

そんな事を、彼女達は見過ごす筈がない事は目に見えていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マシュ「ハァァァ~~~~!!」バシィィン!!(盾で攻撃する)

女王軍の兵士「ぐわぁぁ~~!!」叩き飛ばされる

ガイル「メタルガイル・タックル!!」バシィィン!!(女王軍の兵士達に体当たりする)

女王軍の兵士達「ぐわぁぁぁ~~!!」バシィィ~~ン!!(薙ぎ倒される)

ウィンキー「!?。ヌワァァ~~!?」バシィィィン!!(ぶつかり、上空に飛ばされる)

ロブ、ワグ「!!?」マシュとガイル達を見て


ガイル「おい、大丈夫か?お前達・・」ロブとワグを見ながら

ロブ「た、助かった・・・。あんた、アルト・オルラント様と一緒にいた妖精の1人だろ?なんで・・・」

ガイル「別になにも・・たまたまお前を襲ってる奴らを、俺のタックルでぶっ飛ばしただけさ・・!」

ワグ「で、でもアンタのおかげで助かった・・本当にありがとう・・。」お礼を言う

ガイル「うん。」頷く

スズカ「怪我はない?あったら今すぐに治療するからね!!」タッタッタッ・・(怪我をしてる妖精達の治療に向かう)


シェフィールドの衛士「マシュ様!?それにアルト様のご子息様方まで!?なぜここに!?」驚きを隠せない

マシュ「助太刀に参りました!リュートさん、裏門は開けられますか!?」

シェフィールドの衛士「で、ですが、私の一存では・・・」

ジョルニ「ボガード様からの伝言がある・・『すぐに裏門を開けろ!』とな。僕達はその時間稼ぎをしに来たんだ!」

シェフィールドの衛士「ボガード様が!?・・わかりました。領主であるボガード様の命令であるならば、開ける他ありませんね!」

マシュ「はい・・・!ありがとうございます!」お礼を言う

シェフィールドの衛士「いえ、こちらこそ。・・・危ないところを助けてくださり、感謝します!」


シェフィールドの衛士「門を開けるぞ、誰かもうひとり来てくれ!急げ!女王軍を詰め所に入れるな!」

シェフィールドの衛士「安全装置に触れるなよ!不審者がいれば斬ってかまわん!」

シェフィールドの衛士達は、裏門を開けるために門の制御室に向かっていき・・ジョルニとマシュは再び女王軍の前に立ちはだかる

ウィンキー「~~~~~!!クゥゥ~!!」グワァァン!(両手から斥力の波動を放ち、体勢を整える)

女王軍の兵士達「ーーーーー!!」ダダダダァァ~!ガシャン!(列を組み、武器を構える)


ウィンキー「・・・・(マシュ・・・)。」マシュの事を見ながら・・

マシュ「う、ウィンキーさん!?・・どうして貴方がそこにいるのですか・・」ウィンキーを見ながら

ウィンキー「・・・・・・。」黙り込む

ワグ「アニス!そいつは・・・ウィンキーの奴は、イレギュラーズの1人だったんだ!あいつがアニスをボガードに売りつけて、このシェフィールドに忍び込んでいたんだ!」

ロブ「それにあいつ・・オレ達の事を利用して、オレ達の事を裏切りやがったんだ!オレ達はウィンキーに騙されてたんだよ!!」

マシュ「そ、そんな・・・ウィンキーさんが・・なぜ!?」動揺する

ウィンキー「別に・・・オレはただ、妖精騎士アグラヴェインの命令通りに動いていただけだ。お前達をここでまとめて処断せよとな?」


女王の兵士1「『予言の子』と『三澤亮太のご子息ら』と思しき妖精達を発見した。直ちに処断する。」

女王の兵士1「4騎はこちらに。残りは住民達を処断せよ。女王陛下に逆らう反乱分子はひとりも逃すな。」

女王の兵士達「ハハッ!」タッタッタッ・・・(前に進もうとするも)


ズガァァ~~ン!!ゴロゴロォォ~~!!(カイニスが放つ攻撃が女王軍の兵士達を阻む)

カイニス「させるかよ!テェメらが好き勝手するのもここまでだ!」立ちふさがる

セフィー、セツノ、ルージュ、ガイル、ジョルニ「ーーーーー!!」立ちふさがる

アドニス、スズカ、コーラル、ハベトロット「・・・・。」その後ろに立っている

女王の兵士1「き、貴様らぁ~~・・・。」ぐぐぐぅぅ~!(武器を握りしめる)


マシュ「っーー!貴方たちの相手は、わたしたちです!これ以上血を流すのなら、こちらも血を以て応えます。例え・・・私たちの仲間であったウィンキーさんであっても。」

マシュ「わたしはシェフィールドの騎士、妖精騎士ギャラハット!あなたたちの敵であり、あなたたちを、敵として倒すものです・・・!」キラァァ~ン!(盾が光り出す)

ウィンキー「ギャラハットだと・・?誰なんだ、その妖精騎士の名はなぁ?」ヒュッ。(合図を送る)

女王の兵士達「オォォォ~~~!!」襲いかかってくる

セフィー「来るぞ!!裏門が開くまで守り切るぞ!!」ジャキィィン!(長刀を構える)

ジョルニ達「あぁ(えぇ)!!」構える


裏門が開くまで、ジョルニ達は裏門とそこにいる妖精達を守るように女王軍の兵士達に立ち向かうのであった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シェフィールド:裏門近くの城壁の上


黄金の巨人「フム・・・。あれが、かの英霊『ギャラハット』の力を宿いし盾の戦士・・『マシュ・キリエライト』かぁ・・。」

黒服の女性「えぇ。でもなに・・『妖精騎士ギャラハット』って?私、彼女にそんな別名があったなんて知らないわよ?」

黄金の巨人「おそらく・・この妖精國独特の円卓の騎士の呼び名の一部を、彼女が勝手に呼んでいるに違いないな?」


シェフィールドの城壁の上から、マシュやジョルニ達が戦っている所を観察するように見守る2人の謎の人物。

彼らはマシュがデミ・サーヴァントとして持つ『ギャラハット』の力に興味を持ちつつ、裏門近くの城壁の上で彼女たちの戦闘を見守っていた・・。

支援

マシュ「やぁぁぁ~~~!!」ガシィィン!バシィィン!(盾で攻撃する)

女王軍の兵士2「ドワァァ~!?」ぶっ飛ばされる

カイニス「トリャァァ!!」バリバリィィ~~!!ズガガァァ~ン!!(雷撃と突刺攻撃)

女王軍の兵士2人「ヌガァァ~~!?」ビリビリィィ~~!!(刺し殺される)

セフィー「はぁぁッ!!」ジャキジャキィィン!!(長刀で素早く斬る)

女王軍の兵士達「ぐわぁぁぁ!!」ジャクゥゥン!!(切り裂かれる)

セツノ「ヤァァァ!!」ジュボォォ~~!!(炎を纏った爪攻撃)

女王軍の兵士達「ヌガァァ~~!!」ボォォ~~!!(燃やされる)


女王の兵士1「こ、こいつら・・キャメロットの精鋭部隊である我らを、いとも簡単に倒すなんて・・!?」

ガイル「うらぁぁ~~!!」ガシュゥゥン!!(角による攻撃)

女王の兵士1「うぐわぁぁぁ~!?」バシュゥゥ~!!ドサッ・・(血が垂れ流しで倒れる)

ガイル「フンッ・・・」シュッ、シュッ!(手甲と角の血を払う)

ワグ「す、凄いぞアイツら・・!アニスと同じぐらい強いし、もしかしたら彼らこそが・・」ガイル達の戦いを見て・・

ロブ「アァ・・!これが『蘇りの予言の子 アルト・オルラント』様が引き連れてきた・・先代の妖精騎士達の間に生まれた『人間と妖精の血を引く子供達』の力なのか!」感激する

ガイルに助けられ・・彼らの戦いぶりを見たワグとロブは、彼らの力と戦いに感激を受けていた。


ギギィィィ~~~!!(裏門の扉が開かれる)

アドニス「よし!みんな、門が開いたよ!!」住民達に伝える

シェフィールドの妖精達「オォォ~~!!」開く門を見て・・

シェフィールドの妖精3「門が開いたぞーーー!『予言の子』と『アルト様の仲間達』が開けてくれたぞーーー!」

シェフィールドの妖精3「外に女王の軍隊は見えない!急げ、急げ!今なら逃げられる!」

コーラル「皆様、慌てずに落ち着いて・・早く外へ逃げてください!!」誘導する

スズカ「怪我をしている妖精達は、動ける妖精と一緒に避難してくださいねぇ~!」住民達に指示する

オォォ~~!(シェフィールドの妖精達が歓声を上げる)


ハベトロット「よっし、これでなんとか逃走経路は確保できたな!」

ルージュ「で、でもお父ちゃんやお母ちゃん達はどうするの?お父ちゃん達、まだ妖精騎士アグラヴェイン達と戦っているに違いないわ・・!」

セフィー「そうだな。我らもお父さん達と合流した方が良いかと・・?」

カイニス「心配する気持ちは分かるぜ?だが、前にアルトが言ってただろ?逃走経路を確保してくれって?」

ジョルニ「確かに、逃げ道は出来たが万が一・・敵が逃げ道をふさごうとまた女王の軍隊がまた来るに違いな・・!」

ジョルニ「みんな!父さん達が裏門に来るまで、この逃走経路となる裏門を必ず守り切ろう!」

マシュ「はい!」頷く

6人の子供達「アァ(えぇ)!!」頷く

コーラル「はい!早速の所。アルトさんに逃走経路を確保したと・・私の風の報せでお伝えしなければ!」報せの準備をするが・・


???「ウガァァァ~~~~!!」うなり声を上げる

マシュ「!?」うなり声がした所を見る

ヒュウゥゥゥ~~~ン、ドゴォォ~~ン!!(裏門近くの民家から飛び降りてくる)


ガイル「な、なんだ!?」驚く

スズカ「何かが屋根から飛び降りてきて・・一体なにが!?」ピピピッ!(サーチする)

シェフィールドの妖精達「ガヤガヤガヤガヤ・・・」動揺する


???→二代目妖精騎士ランスロット「グルルルルルゥゥ~~・・・」うなり声を上げる

ウィンキー「!?。アイツは・・!?」彼女の事を見て・・

シェフィールドの衛士「ラ、ラ・・・ランスロット!イレギュラーズの1人、二代目の妖精騎士ランスロットだ・・・!」

シェフィールドの妖精1「ひぃ、ひいい・・・!殺される、殺される-!」怯える

二代目妖精騎士ランスロット「ゥゥゥ~~・・グルゥ!?」周りの妖精達を見る

シェフィールドの衛士「ヒィィ!?」ビクッ!

二代目妖精騎士ランスロット「ガルゥゥ~~・・・」ギィィン、ガシィン!!(口が露出し、口と歯が光り出す)

ウィンキー「ま、まさか・・・」焦りを見せる

二代目妖精騎士ランスロット「グガァァァ~~~!!」衛士に襲いかかる


ガブッ!!ガブガブガブゥゥ~~!!(シェフィールドの衛士に噛みつく)

シェフィールドの衛士「うぎゃぁぁ~~~!?」噛まれる

二代目妖精騎士ランスロット「アグゥゥ~~!!ガウッ、ガウッ!!」ビュンッ、びゅんっ!(近くにいる妖精にも襲いかかる)

シェフィールドの衛士達「ギャァァ~~~!?」ガブガブッ!(同じく噛まれる)

ガブゥゥ~~!!ブシュゥゥ~~~!!(返り血が飛び出る)

シェフィールドの妖精達「ワァァ~~キャァァァ~~~!!」悲鳴を上げる


ハベトロット「な・・・なんだ、アレ。あれが・・・あれがメリュジーヌの代わりにランスロットの名を着名した妖精騎士なのか?アレが?」驚く

カイニス「おいおい・・。スプリガンの奴が言ったように凶暴化してると聞いているが・・アレが『二代目妖精騎士ランスロット』なのか?」

ハベトロット「聞いた話・・二代目妖精騎士ランスロットは、妖精國の中で唯一・・氏族の全滅を逃れた『鏡の氏族』の妖精だと聞いているが・・」

ハベトロット「あの素振り、あの攻撃、あの様子では・・・奴はまるで、『牙の氏族』じゃないか!?」驚きを隠せない


裏門に突如現れた二代目妖精騎士ランスロットに、裏門にいるシェフィールドの妖精達はパニックに陥っていた・・。

噛まれたシェフィールドの衛士「・・・・ウゥ・・ウゥゥ~~・・」ムクゥゥ・・(起き上がる)

シェフィールドの妖精「お、おい・・まだ起き上がれるのか・・?」様子を見る

噛まれたシェフィールドの衛士「ウゥゥ・・・ウガァァァ・・!!」ボロボロボロォォ~・・(形が崩れる)


噛まれたシェフィールドの衛士→悪妖精「ガァァ~~~!!」襲いかかる

シェフィールドの妖精「ワァ、ワァァ~~~!?」襲われる

悪妖精達「ウガァァ~~!!」襲いかかる

二代目妖精騎士ランスロットに噛まれ・倒れた妖精達は、次々と自身らの姿形が崩れ、他の妖精達に襲いかかるようになった・・。


スズカ「なに・・なにがどうなっているの!?」驚愕

コーラル「悪妖精(アンシリー・コート)!?なぜ、あの者に噛まれた妖精達が次々と悪妖精化して・・・」

アドニス「悪妖精(アンシリー・コート)って・・?」

コーラル「目的を失う、輝きを失うといった“無意味化”とモースに触れる事で無意味化が伝染することで、妖精は“モース”とかしてしまうのですがが・・」

コーラル「“目的に熱中しすぎて自身を見失った”妖精は、際限なく魔力を生成し続け、やがてカタチが保てなくなることを『悪妖精化』と言うのですが・・」

ウィンキー「それが奴の・・二代目妖精騎士ランスロットの能力だ。アイツの歯に噛まれた妖精や人間は、瞬く間に悪妖精・・もしくは妖精亡主(ナイトコール)になり、二代目妖精騎士ランスロットの眷属に成り果てる・・。」

ウィンキー「しかもランスロットは、3年前からその力を得た途端にあの牙の氏族らを超える凶暴性を発揮し、敵味方も関係なしにアイツの眷属として操られるからな。」

ハベトロット「『亡主使いの二代目妖精騎士ランスロット』・・。スプリガンの奴が言ったように、アイツは常に妖精騎士アグラヴェインの側にいるのは、あの凶暴で強力なアイツを制御してるって事だったのか!!」

セフィー「その凶暴性に加えて、悪妖精と妖精亡主を操れるとは・・さながら、吸血鬼かゾンビマスターと言った者か。」


二代目妖精騎士ランスロット「ウガァァァ~~!!」雄叫びを上げる

ウィンキー「クゥゥ・・・退けぇぇ!退くんだ!!ランスロットの攻撃に巻き込まれるぞ!!」指示を出し、後ろに下がる

女王の兵士達「~~~~~!!」逃げるように後ろに下がる

ウィンキーと女王の兵士達は、二代目妖精騎士ランスロットの猛襲から逃れるように・・裏門から逃げるように撤退する。


悪妖精化した妖精達「ウゥゥ・・・ゥゥゥ~~!!」ダッダッダッダァァ・・(ジョルニ達に近づいてくる)

ロブ「ど、どうするんだよ・・これ!?」オドオド・・

ガイル「フン!用は、あの二代目妖精騎士ランスロットと名乗るケダモノ達に噛まれなければ良いんだよな?」ガキィィン!(腕が鋼鉄に変化する)

ガイル「あんな奴・・俺の『身体変化』で身体を鉄に変えられれば、あんな歯なんか・・・」

二代目妖精騎士ランスロット「ウガァァァ~~!!」ギュウィィィ~~ン!!(ドリル状の双方の槍が回転する)


ガキィィン、ギィィ~~~ン!!(双方の槍がガイルの鋼鉄の両腕に攻撃し、金属音が鳴り響く)

ガイル「グッ・・グゥゥ~~!!」ギィィ~!!(鋼鉄の両腕で防御する)

二代目妖精騎士ランスロット「ウガァァ~~~!!」ギィィ~~!!ガバッ!!(ガイルの両腕を槍がこじ開ける)

ガイル「なぁ!?」両腕が開かれる

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァァ~~~!!」ギィィン!(口と歯が光り、噛みつこうとする

セフィー「ガイル!!」ビュゥゥン!!シャキィィン!!(加速して長刀で攻撃する)

二代目妖精騎士ランスロット「!!?」ガキィィン!!(長刀に噛みつく)

セフィー「クゥゥ・・」ギギギギィィ~~!!

二代目妖精騎士ランスロット「グゥゥゥ~~!!」ギギギィィ~~!!(長刀に噛みついている)

セフィー「こいつ・・・」二代目妖精騎士ランスロットを見て・・

二代目妖精騎士ランスロット「ウゥゥゥ~~~!!」ガキィィン!!(長刀を歯で折る)

セフィー「なに!?」長刀を折られる


ジョルニ「ハァァァ~~!!」ニョキニョキィィ~~!!(木の根っこが襲いかかる)

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァ~~!?」ドバァァ~~!グサグサッ!!(根っこに刺され、押し出される)

ガイル「ジョルニ、セフィー!?」

ジョルニ「大丈夫か、ガイル!?」

ガイル「あぁ・・出も何で・・?」

セフィー「力に頼りすぎるなと教えられただろ!あやつの攻撃を見たか・・?」

セフィー「あのまま行けば、ガイルもあの者に噛まれ・・あの悪妖精らと同じになってたかも知らないのだぞ?」

ガイル「!?。・・・ゴメン。」反省する



二代目妖精騎士ランスロット「ガァァァ~~!!」バキベキッ!(根っこを払い除ける)

セツノ「!?。ランスロット・・まだ元気でいる!!」警戒する

二代目妖精騎士ランスロット「ガルルゥゥ~~~・・・」ジィィ~~・・(ジョルニ達を見つめる)

彼女の目線は、ジョルニ達の他に・・マシュの姿を捕らえ・・


二代目妖精騎士ランスロット「アナタ・・・ヨゲンノコ・・?」マシュを見つめる

ハベトロット「なぁ・・こいつ、しゃべれるのか!?」驚く

マシュ「それに予言の子って・・狙いは私ですか!?」ガシッ!(構える)

二代目妖精騎士ランスロット「アナタ・・・ヨゲンノコジャナイ・・。ヨゲンノコ・・ドコニイル?」

ワグ「おいこいつ・・・一体、なにをしゃべっているんだよ・・?」オドオドしてる

ロブ「わからねぇよ!?あんな凶暴なイレギュラーズが言ってる事なんてよぉ・・。」オドオドしてる

二代目妖精騎士ランスロット「ヨゲンノコジャナイなら・・・オマエラ、ワタシノモノト・・ナレ!」ジャキィィン!(ブレードを取り出す)

セフィー「!?。来るぞ~~!!」構える

二代目妖精騎士ランスロット「ウガァァ~~~!!」ジャキィィン!!(ブレードで攻撃する)

マシュ「はぁぁ!!」ガキッ、ガコォォン!!(盾で防御する)

セツノ「やぁぁ~~!!」バリバリバリィィ~~!!(雷撃を放つ)

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァ~~!?」ビリビリィィ~~!(直撃する)

ジョルニ「ハァァァ!!」ニョキニョキィ~~、グサグサッ!!(木の棘槍を放つ)

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァァァ!?」グサグサッ!!(刺される)


悪妖精達「ウゥゥ~~ゥゥゥ~~!!」ゾンビのように近づいてくる

カイニス「どりゃぁぁ~~!!」ジャキン!ジャキジャキィィン!!(槍で切り裂いていく)

ルージュ「ハァァァ~~!!」シュビビィィン!!(無数の糸を放つ)

悪妖精達「~~~~~!?」ジャキィィン!ボロボロォォ~~・・(身体が切り裂かれていく)

ハベトロット「くらえぇぇ~~!!」ズバババババァァ~~!!(球を放つ)

悪妖精達「ーーーーーーー」バシュン!ビシュン!ブシュン!(撃たれていく)


コーラル「皆さま方・・」

悪妖精「うがぁぁ~~~・・」後ろを取る

コーラル「!?。キャァァ~~!?」叫ぶ

アドニス「コーラルお姉ちゃん!!」ギィィ~~ン、ジャギィィ~~ン!!((チェーンソウ型の剣で斬る)

悪妖精「うぐぉぉぉ~~・・・」ガシュゥゥン・・(肉塊になる)

アドニス「コーラルお姉ちゃん、大丈夫?」心配する

コーラル「えっ、えぇ・・ありがとうございます・・。」お礼を言う

アドニス「うん!ハァァァ~!!」バンバンバン!(ホウガンを放つ)

悪妖精達「ウガァァ!?」矢が頭に穿たれる


二代目妖精騎士ランスロット「ガルゥゥゥ・・・」ムクゥゥ~・・(平然と起き上がる)

マシュ「そんな!?身体を刺されても平気で立ち上がるなんて・・・」騒然とする

セフィー「ここまで攻撃して平然と動けるなんて・・奴は不死身なのか!?」二代目妖精騎士ランスロットを見て・・

二代目妖精騎士ランスロット「ウゥゥゥ~~~・・・・!!」ダダッ!(双方の槍の方へ跳ねる)

ガシッ!ギュウィィィ~ン!!(ドリル状の双方の槍の先端が回転する)


二代目妖精騎士ランスロット「ウグガァァァ~~~!!」ギュウィィ~ン、バシュゥゥ~ン!!(槍から螺旋状の光弾が放たれる)

マシュ「!?。下がって!!クゥゥ~~!!」ガコォォン!!ガリガリィィ~~!!(盾で螺旋状の光弾を防ぐ)

二代目妖精騎士ランスロット「ウガァァ~~!!」ダダダァァ~!!(突進してくる)

ジョルニ「ハッ!?不味い、奴の宝具が来るぞ!!」警戒する

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァ~~~!!ウガァァ~~~!!」ダダダダァァ~~!!バシバシバシィィン!!(螺旋状のエネルギーを纏った槍で叩く)

マシュ「クゥゥ~!!」ガコン!ガコンガコンガコンガコォォン!!(盾で防御するので手一杯)

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァァ!!狂気に狂いる乙女狂狼(バーザーグ・イーラ・ルプス)!!」ギュォォォ~~ン!!ガゴォォン!!


ビカァァン!!ドガァァ~~ン!!(大爆発を起こす)

マシュ「ウゥゥ~~・・・キャァァ~~!?」爆発に巻き込まれる

ジョルニ、セツノ、セフィー「うわぁぁ!?」爆発に巻き込まれる

カイニス「なに・・!うわぁぁ~!?」爆風に巻き込まれる

ロブ、ワグ、ガイル、アドニス「うわぁぁぁ~!?」爆風に巻き込まれる

スズカ、ルージュ、コーラル、ハベトロット「キャァァァ~~!?」爆風に巻き込まれる


ドゴォォ~~ン!!(遠くから裏門周辺で爆発が起こる)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ボォォォ~~!!(辺り周辺が火に包まれる)


二代目妖精騎士ランスロット「ウガァァ~~!!」雄叫びを上げる

カイニス「つぅぅ・・・」傷だらけでも立ち上がる

ジョルニ達「ウゥゥゥ・・・」倒れている

コーラル、ロブ達「ウゥゥ・・・」気絶している

マシュ「く、ぅぅぅ・・・!!!!!」辛うじて立っている

二代目妖精騎士ランスロット「グルゥゥゥ、ゥゥゥ~~!!」うなり声を上げる

マシュ「ダメ・・・・なにひとつ、通じない・・・・。・・・・力が、もう・・・・・」シュゥゥ・・・スタッ・・(盾の輝きが消え、膝をつく)

ハベトロット「マシュ!?」


二代目妖精騎士ランスロット「ソノ盾・・アノカタガイッテタノトチガウ。ヤッパリ、オマエハ『ヨゲンノコ』ジャナイ・・。」

マシュ「クゥゥ・・・」力なく膝をついている

二代目妖精騎士ランスロット「ワタシ・・『ギャラハット』トイウヤツ、シラナイ。デモ、シラナイナラソレデイイ・・。」タッタッタッタッ・・(近づいてくる)

二代目妖精騎士ランスロット「コレデ、ヨウヤクオマエヲ・・『鏡の氏族』の一員二ナレルヨ?」ギィィン、ガシィン!!(口が露出し、口と歯が光り出す)

マシュ「ゥゥゥ・・このままでは私、あの妖精騎士の眷属に・・・」ヨロヨロォォ~~・・(辛うじて立ち上がる)

ハベトロット「マシュゥゥ~~~!!」叫ぶ


???「冥死花裂波斬(めいしかれっぱざん)!!」ガガガガァァァ~~!!(斬撃波が飛んでくる)

二代目妖精騎士ランスロット「ガゥゥゥ!?」ガキィィン、ドゴォォ~ン!!(槍で斬撃波をはじき飛ばす)

ハベトロット「な、なんだ今のは!?」斬撃波が飛んできた所を見つめる

ギィィ~~ギィィ~~ギィィ~~・・・(大鎌を引きずって来る)


黄金の鎧の少女「・・・・・フン。」タッタッタッタッ・・・(歩いてくる)

二代目妖精騎士ランスロット「グルルゥゥゥ~~~・・・・!」うなり声を上げる

マシュ「黄金の鎧・・・アナタは一体・・?」彼女の事を見て・・

黄金の鎧の少女「私は究極生命体 アブソリューティアンの戦士・・・アブソリューティア・チカゲ。」

黄金の鎧の少女→アブソリューティア・チカゲ「そこの狂気に満ちた女妖精・・貴方に恨みはないのだけど、ここは退いてくれないかしら?そうすればお互い、早く住処に帰れるわよ。」

二代目妖精騎士ランスロット「ガルルルゥゥ~~~~!!」威嚇する

アブソリューティア・チカゲ「・・・・言葉も通じないというの?ハァ・・少し面倒だけど、その娘から離れてくれないかしら!」ガキィィン!(大鎌をランスロットに向ける)

二代目妖精騎士ランスロット「グルゥゥゥ~~~ガウゥゥッ!!」びゅんっ!(襲いかかる)


ガキィィン!!ガキンガキン、ガキンガキンガキン、ガキィィ~ン!!(大鎌とドリル状の槍がつば競り合う)

二代目妖精騎士ランスロット「ガウゥッ!ガゥゥゥ~~!!」ガキン、ガキィィン!(つば競り合う)

アブソリューティア・チカゲ「フンッ、ハァァァ!!」ガキン、ジャキィィン!(つば競り合う)

カイニス「な、何じゃありゃ・・?あの金ぴかの鎧のガキが、あの妖精騎士と互角に戦っているだと!?」2人の戦いを見て・・

アブソリューティア・チカゲ「フゥゥ・・ハァァァ!!」シュンッ、ドバァァ~~!!(彼岸花の花びらが舞う)


ドバァァ~~!!(彼岸花の花びらで出来た渦がチカゲと二代目ランスロットの2人を包み込む)

二代目妖精騎士ランスロット「が、ガウゥゥ~!?」包み込まれる光景を見渡す

アブソリューティア・チカゲ「フッ・・・・・」ゴワァァ~ン!!(花びらに包まれる)

ゴワァァァ~~~ン、シュゥゥン・・。(花びらに包まれた2人が忽然と姿を消す)

カイニス「なんだったんだあいつら・・・!?。そうだ・・」タッタッタッタッ・・(コーラルの元へ向かう)


カイニス「おい、コーラル!大丈夫か、生きてるよなぁ~!?」ぺちぺちぺち・・(頬を軽く叩く)

コーラル「ゥゥゥ・・・ハッ!?。皆さま方、おけがはありませんか!?」皆に言う

アドニス「ウゥゥ・・・コーラルお姉ちゃん・・。」

ジョルニ「アァ・・・何とか無事だ・・。」起き上がる

コーラル「ハァ・・良かった・・。」安心する


ハベトロット「コーラル!!急いでアルト達を呼んでくれ!もうここもそう長くは持たないかも知れないと思うんだ!」

コーラル「はい!すぐに報せますね・・!」ヒュゥゥ~~ン・・!(風の報せを繰り出す)

ガイル「おい、大丈夫か?」ロブとワグを起こす

ロブ「あぁ・・どうにか生きているよ。」

ワグ「サンキューっと言った方が良いかな・・?」ガイルのことを見て・・

マシュ「良かった。ご子息様方と皆さまが無事で・・・」安心する

カイニス「アァ・・あとはアルト達がこの裏門へ来てくれれば、このシェフィールドを脱出して・・」


ビュゥゥ~~ン、ドゴォォォン!!(メリュジーヌが墜落する)

カイニス「な・・今度は何だ!?」墜落した場所を見ながら・・

メリュジーヌ「ウグゥゥ・・・ガハァ・・・」血を吐く

スズカ「お母様!?」血を吐くメリュジーヌを見て・・・

墜落してきたメリュジーヌは、ブルーナが作った蒼い猛毒で身体中に青い変色が目立っていた・・


セフィー「母さん!?つうぅぅ・・・一体誰が!?」上空を見る

二代目妖精騎士トリスタン「ハハハハハハ!!もう終わりなのかしらぁ~、先代の妖精騎士ランスロット様?」空から煽る

マシュ「あなたは・・・?」

メリュジーヌ「ウグゥゥ・・・二代目妖精騎士トリスタン・・。ゲホゲホッ!」血を吐く

ジョルニ「二代目・・・あんたが僕とルージュの母親が着名してた妖精騎士の名を継いだイレギュラーズか!!」上を見ながら・・

二代目妖精騎士トリスタン「母親・・・?そう、あなた様があの愚かな先代の妖精騎士トリスタン・・バーヴァン・シーと三澤亮太との間に生まれた兄妹ですね?」

ルージュ「あなた、私やジョルニ兄ちゃんのことを知っているの!?」

二代目妖精騎士トリスタン「えぇそうよ・・。3年前、かつて妖精騎士トリスタンと呼ばれてた最低の妖精:バーヴァン・シーがしでかした裏切り行為・公開尋問による屈辱行為・そして今、彼女がどうしているか・・?」

二代目妖精騎士トリスタン「当時を知るあの妖精騎士モードレッド様から色々と聞かされましたからねぇ~?」

ジョルニ「!?。妖精騎士モードレッド・・・・」キリキリキリィィ~~・・(拳を握りしめる)


ジョルニ「二代目トリスタン!!僕とルージュの母さん・・『ヴァージェ』は今何処に捕らえられているんだ!!」

ルージュ「そうよ!!私とジョルニ兄ちゃんのお母ちゃんを返して!!」

二代目妖精騎士トリスタン「フン。石化したあの妖精の所在など・・私が知ってても教えてあげないわよぉ~?」

二代目妖精騎士トリスタン「何せ、彼女の今の現状を知ってるのは・・アグラヴェイン様とモードレッド様のみに限られてますからねぇ~?」

ジョルニ「クゥゥ~~!!」怒りを露わにする


スズカ「お母様、しっかりしてください!!」ピピピッ!(サーチして診察する)

セフィー「母さん、一体なにがあったんだ!?」メリュジーヌに寄り添う

メリュジーヌ「ウゥゥ・・彼女が持ってた毒の武器にやられた・・。私の身体は、ブルーナが作った猛毒で蝕まれているんだ・・。」ハァ・・ハァ・・

スズカ「!?。(体内から入ったブルーナの蒼毒が凄い量・・)お母様、気をしっかり持って!!」

メリュジーヌ「スズカ・・・」うつろな目で見る

スズカ「ヒーリング(治療)!!」キィィン!(手が光り、メリュジーヌに触れる)


スズカは、どうにかメリュジーヌ体内の猛毒の周りを遅くし・回復させるためにヒーリング(治療)を使い、彼女を治療する・・

マシュ「メリュジーヌさん・・・。許せません・・メリュジーヌさんをこんな目に合わせた貴方を!」二代目妖精騎士トリスタンを見て・・

ガイル「こいつ・・・騎士というなら、そっから降りて俺達と戦え!!」

二代目妖精騎士トリスタン「フン、嫌に決まっているでしょ!貴方たちみたいなクズ妖精の集まりに、私が地に降りて戦うとでも?」

カイニス「テメェ~!だったら俺が、その真っ赤っかな翅を切り裂いて打ち落としてやろうか?!」槍を構える

二代目妖精騎士トリスタン「ふぅ~ん・・ならやってみなさいよ!貴方たちなんて・・私の異端の亜鈴の力でひねり潰してやるのだからね?」挑発する

ジョルニ「クゥゥ・・アイツゥゥ~!!」キリキリキリィィ・・(怒りが立ちこめる)


ギィィィ~~ン!!(上空に黄金の穴が開く)

セツノ「!!?。なに・・アレ・・?」上空の黄金の穴を見て

二代目妖精騎士トリスタン「???」上を見る


マグマ・ドーパント「うがぁぁぁ~~~!!」黄金の穴から出てくる

二代目妖精騎士トリスタン「うわぁ!?」避ける

ヒュゥゥ~ン、ドスゥゥ~ン!!(地上に降りてくる)


ワグ「ワァァ!?今度は怪物が降ってきた!!」驚く

ロブ「こいつも・・二代目妖精騎士トリスタンの能力なのか!?」

コーラル「何ですか・・あの魔獣種の妖精は?」マグマ・ドーパントを見て・・

セフィー「いや、あれは妖精なんかじゃない!あいつは・・・」

ガイル「俺達がカルデアにいた時、ビデオで見た・・『仮面ライダーW(ダブル)』に登場したマグマ・ドーパントじゃないか!?」マグマ・ドーパントを見て・・

アドニス「どうして・・・どうしてこの妖精國にドーパントが!?」驚く


マグマ・ドーパント「アァァ~~・・・ァァァァ~~~!!」ドバァァ~~ン!!(溶岩を放つ)

マシュ「!!?」

ハベトロット「マシュ、危ない!!」ギィィ~~パシィィン!!(糸でマシュを捕まえる)

マシュ「キャァァ!?」引っ張られる

ドバァァ~~~!!(溶岩と炎がマシュとハベトロット、カイニスとジョルニ達を分断させる)


ヒュンヒュンヒュゥゥ~~ン!!

二代目妖精騎士ランスロット「アヒィィ!?ひ、火は私は無理よ!!何なのよ、こいつはぁぁ~~!!」パタパタァァ~~!!(撤退する)

二代目妖精騎士トリスタンはマグマ・ドーパントが放つ炎に焼かれそうになり、どういうわけかそのまま別の所へ撤退していった・・。

溶岩と炎で分断された右側


マグマ・ドーパント「へぁぁぁぁ~~~!!」ボォォォ~~!!(身体が燃え上がる)

カイニス「野郎~・・ドーパントかなんだか知らんが、相手になるならやってやるぜぇ!!」ダダダァァ~!(迎え撃つ)

マグマ・ドーパント「アァァァ~~!!」カイニスに向かっていく


ガキィン!ジャクン、ジャクン!ガシュゥゥン!!(槍でマグマ・ドーパントを攻撃する)

ボォォ!ジュボォォ~~!(マグマ・ドーパントの腕から炎を放つ)


カイニス「フンッ!オラァァ~~!!」ジャキンジャキンジャキン!!(回転して攻撃)

マグマ・ドーパント「ウガァァ~~!!」ジャクン、ジャクン!(斬られる)

マグマ・ドーパント「アァァァァ~~~!!」ボォォ~~!!(火炎攻撃)

カイニス「ツゥゥ~~!?アッチィなぁ~~!!」盾で防御しながら・・


ガイル「オリャァァ~~!!」ドゴォォン!(突進攻撃)

マグマ・ドーパント「アァァ~~!?」横から攻撃される

カイニス「おぉ!サンキュー、ガイル。」お礼を言う

ガイル「カイニス、あいつは溶岩の力を身体に宿して攻撃しているんだ!」

カイニス「成る程。なんなら、アレが得策だな!!」クルクルクルゥゥ~!(槍を回転させる)

マグマ・ドーパント「ァァァァ~~?」起き上がりながら・・

カイニス「炎と溶岩の化け物なら・・水は大の苦手だよなぁ~~!!」ドバァァァ~~!!(水流と雷撃を含んだ渦を放つ)

バシャァァ~~ン!!シュゥゥ~~!!(マグマが水流で冷え、蒸気が舞う)


マグマ・ドーパント「アァァ~~・・・ァァァ~~~・・・」ガシャ、ゴロゴロォォ・・・(身体が茶色い岩となる)

ガイル「よし、マグマ・ドーパントの動きが鈍くなった!」

マグマ・ドーパント「ァァァァ~~~・・」ゴロゴロォォ・・(動けない)

カイニス「トドメだ!! 羽ばたくぜ、『飛翔せよ、わが金色の大翼(ラピタイ・カイネウス)』~~!!」ぎゅわぁぁん!!(黄金の鳥に変身する)


ピヨォォ~~!!バシュゥゥ~~ン!!(黄金の鳥がマグマ・ドーパントの身体を貫く)

マグマ・ドーパント「ぐわぁぁぁ~~~!!」ボォォ~~・・ドガァァ~~ン!!(爆発する)


カイニス「~~~・・フッ!」スタッ!(元の姿に戻る)

マグマ・ドーパント→戸川陽介「ぐわぁぁ・・・ぁぁぁ・・。」ドサッ・・(倒れる)

バリィィン!!ガチャン・・!(マグマガイアメモリが砕け散る)


ジョルニ「~~~!」シュルシュルゥゥ~!(草の根で戸川の腕を拘束する)

戸川陽介「お、俺の・・ガイアメモリが・・・」拘束される

カイニス「・・・・・」戸川洋介に近づく

戸川洋介「ひ、ヒィィ!?」怯える

カイニス「てぇめ、どっから来た!!あの金ぴかの穴からどうやって来やがったんだ!?」胸ぐらを掴む

戸川洋介「し、知らねぇよ!?店を燃やそうとしたら・・いつの間にか、こんな変な場所に送り出されたんだよ!?」怯えてる

カイニス「んだとぉ~!!」

ジョルニ「カイニスさん、落ち着いてください!」落ち着かせようとする

カイニス「・・・・ッウゥ!」胸ぐらを離す


ハベトロット(溶岩と炎の先)「うわぁぁぁ~~!?」悲鳴が上がる

セツノ「!?。今の声・・ハベニャン!!?」炎の先を見て

カイニス「なんだって!?」振り返る

セツノ「クゥ~~~!!」タッタッタァァ~!!(走り出す)

ガイル「おい、セツノォ~!?」セツノを見て


ボォォ~~!!シュタッ!!(炎の火柱に突っ込むセツノ)

セツノは悲鳴を上げるハベトロットの声を聞き、1人炎の先へ飛び込んでいった・・。
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数分前・・・溶岩と炎で分断された左側(マグマ・ドーパントと戦闘中)


ハベトロット「大丈夫かマシュ?」マシュに寄り添う

マシュ「えぇ・・・!?それよりも皆さまが・・」炎の先を見る

ハベトロット「いけない!!今、あそこに行くのは危険だ!!」マシュを止める

マシュ「し、しかし・・・」


タッタッタッタッタァ~~・・(黒服の女性がやってくる)

黒服の女性「大丈夫か、後輩。」マシュに問いかける

マシュ「あなたは・・・もしかして、わたしを知っている方、ですか?ですが、わたしには記憶が、」

黒服の女性「へぇ~・・記憶がないって言うのね?私と同じ・・元・Aチームのメンバーのくせに・・。」

マシュ「???。あなたは一体、私のなにを知っているのですか・・?」

ハベトロット「・・・・・・・。」黙り込む


ドスン、ドスン、ドスン・・・(黄金の巨人がやってくる)

黄金の巨人「そこまでにしてけ・・彼女の言う通り、今の彼女は名無しの森の影響で記憶を無くしている。」

黒服の女性「アンタ・・・。」

ハベトロット「!?。アンタは・・・・」黄金の巨人を見て

マシュ「アナタはいったい・・・?」黄金の巨人を見て・・

黄金の巨人「フン・・。我は究極生命体 アブソリューティアンの戦士・・・アブソリュート・■■■■■。」

マシュ「!?」


カイニス達がマグマ・ドーパントと戦っている間、溶岩と炎の先の左側で・・マシュはハベトロットと共にアブソリューティアンと名乗る人物と出会ってしまう・・。

少し前(妖精騎士アグラヴェインの念力で飛ばされた直後)・・・シェフィールド:街の左端


ビュゥゥ~ン、ドゴォォン!!(念力で飛ばされ、民家に激突するボガード)

ボガード「ぐふぅぅ!?イッタタタァァ・・・・」自身の頭をなでながら

ボガード「クッソォォ・・・。アグラヴェインの奴め、こんな場所まで念力で飛ばすなんて、なんて奴だ!!」怒ってる


シェフィールドの妖精達「ぼ、ボガード様!?なぜこんな場所に・・城にいたはずなのでは!?」ガヤガヤガヤ・・

ボガード「お前達、なにをしているんだ!!シェフィールドの城は堕ちた、大通りの戦闘も終わる!ここにも女王の兵が来るぞ!」

ボガード「裏門からアザミが丘のねじれ穴に逃げろ!シェフィールドの者であれば、この意味は分かるな?」

シェフィールドの妖精達「に、逃げるって・・でもアザミが丘のねじれ穴は帰らずの道だ、あそこには妖精亡主が・・・」

ボガード「オレは行く。他にアテがある者は好きにしろ。だがここには残るな。」

ボガード「聞こえるだろう、この足音が!女王軍の本隊、アグラヴェインの精鋭部隊と異端の妖精達(イレギュラーズ)が迫っているぞ!」

シェフィールドの妖精達「!」

シェフィールドの兵士達「そうだ!みんな、裏門へ行くんだ!でないと女王軍に捕まって殺されるぞぉ!!」避難を指示する

シェフィールドの妖精達「ワァァ~~キャァァァ~~~!!」裏門へ向けて走りだす


ボガードの号令のもと、我先にと裏門へ急行していく妖精達。

ボガードは裏門が開いているかを確認するために民家の屋根に登り、上から急いで裏門へ急行する。

裏門にいるアルトの子供達の無事を祈りつつ、ボガードは裏門へ向けて民家の上を進んでいった。


ボガード「間に合ってくれ・・なんとしてでも、アルト達をシェフィールドから脱出させなければ・・・」急ぐ


ハベトロット(叫び声)「うわぁぁぁ~~!?」悲鳴が上がる

ボガード「!?。今の声・・・まさかハベトロットに何かあったのか!?」ビュンビュン!(走るスピードを上げる)


ボガードはハベトロットの悲鳴を耳にし、猛スピードで裏門へと向かっていった。
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溶岩と炎で分断された左側(マグマ・ドーパントとの戦闘後)


ブシュゥゥ~~!シュタッ!(冷気を放ちながら、炎の柱から出るセツノ)

セツノ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・・!?」目の前の光景を見て

ハベトロット「・・・・・・」傷だらけになってる

セツノ「ハベニャン!!?」駆け寄る


セツノ「ハベニャン、しっかりして!!ハベニャン!!」ハベトロットを抱きかかえる

ハベトロット「ウゥゥ・・・セツノか・・?ゴメン・・ボク、マシュを守り切れなかった・・・」ウルウルウル・・

セツノ「えぇっ!?マシュがどうかしたの!?」

ハベトロット「ランスロットやウィンキーの他にイレギュラーズがいて・・ボクはそいつにやられて、マシュを攫って行ったんだ・・。」

セツノ「そ、そんな・・・。セツノ・・セツノは、マシュを守れなかったの・・・?」絶望する


セツノは燃えさかる街中の道の真ん中で、ハベトロットからマシュが攫われた事を聞き、自らの無力さに意気消沈する

ピョオォォン、ドスンッ!!(屋根から降りてくるボガード)


ボガード「ハァ、ハァ、ハァ・・・ハベトロット、セツノ!?」駆け寄る

セツノ「ボ、ボガードさん・・・。」涙目でボガードを見る

ボガード「なにがあったんだ!?急いでくれ・・もうすぐここに、シェフィールドの妖精のほとんどが裏門へやってくる!早く裏門を開かねば・・」

セツノ「ごめんなさい・・・私たち、ボガードさんのお妃様を・・マシュを守れなかった・・・。」ポロポロポロ・・(涙を流す)

ボガード「な、なん・・だと・・・」驚愕する


ボガードはセツノが言い放った・・『マシュがイレギュラーズの誰かに攫われた』と言う話を聞き、一瞬ぐらいボガードの頭が真っ白となった・・。
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その頃・・シェフィールド:城下町(アルト達と妖精騎士アグラヴェイン達が戦っている所)では・・


妖精騎士アグラヴェイン「フッ、フゥ、フンッ!!」バスッ、バスッ、バスン!!(アルトに蹴りをいれる)

アルト「ガフゥッ!?」スタッ・・(蹴られ続け、膝をつく)

妖精騎士アグラヴェイン「もう終わりなのかしら?」ギギギィィ~~・・(砂の鞭を引っ張る)

アルト「ヌグゥゥ・・・。クッソォォ・・」ビィィ~ン、ドサッ!(砂の鞭に引っ張られ、身体が地に伏す)

アルトは砂の鞭に腕を縛られ、一方的に妖精騎士アグラヴェインに蹴られ・殴られ続けていた・・。


ギィィィ~~ン!!(斜め横の道に黄金の穴が開く)

何かの音声「エターナル!」

妖精騎士アグラヴェイン「!」何かに気づく


仮面ライダーエターナル「ハァァァ~~!!」シュッ、シュン!(エターナルエッジを振りかざす)

妖精騎士アグラヴェイン「な、なんだこいつ!?」ヒュンヒュン!(攻撃を避ける)

アルト「!?。(仮面ライダーエターナル!?・・まさかあの仮面ライダーもまた、この妖精國に迷い込んだのか?)」エターナルを見て・・

アルト「(だがこれはチャンスだ。一刻も早く、この拘束から出ないと!!)ザ・ワールド!!」ギュゥゥゥン!!


仮面ライダーエターナル「」ピタッ!(争っている時に、時が止まる)

妖精騎士アグラヴェイン「!?。あなた、いま時を止めたとしても、貴方と鞭で繋がっている状態なら・・」

アルト「ヌゥゥ~~!!」シュルゥゥ・・ビィィン!!(砂の鞭をエターナルエッジの刃に巻き付け、引っ張る)

ギュゥゥ~~、ブチンッ!(砂の鞭が切れる)

妖精騎士アグラヴェイン「し、しま・・・」ピタッ!(そのまま時が止まる)

アルト「ツゥゥ・・・」その場から離れる


ギュゥゥゥゥ!!(そして時は動き出す)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・ヌワァ!?」ドサッ、バタン!(仮面ライダーエターナルにぶつかる)

仮面ライダーエターナル「ノワァ!?」ドサッ、バタン!(妖精騎士アグラヴェインにぶつかる)

アルト「ハァ・・ハァ・・どうにか危機は脱したなぁ・・?」息を整える

ヒュゥゥ~~ン・・(風が吹いてくる)

アルト「???。この風は・・・」


コーラル(風の報せ)「アルトさん、バーゲスト様とメリュジーヌ様と裏門へ来てください!裏門が開きました!」ヒュゥゥ~ン・・(風の報せが届く)

アルト「!。(コーラルの風の報せか・・裏門が開いたんだな!)」風の知らせを聞きながら・・

ヒュゥゥ~~ン・・(再び風の報せが届く)

コーラル(風の報せ)「アルトさん、裏門へ急いでください!!メリュジーヌ様とハベトロット様が倒れました!」ヒュゥゥ~ン・・(風の報せが届く)

アルト「!?。(メリュジーヌとハベトロットがやられた!?不味い・・急がないと!!)」タッタッタァァ~~!!(急いで階段を降りる)


妖精騎士アグラヴェイン「ツゥゥ・・・!?待ちなさい、三澤亮太!!」逃げるアルトを見ながら・・

仮面ライダーエターナル「よそ見してるんじゃねぇぞ!!」シャキィィン!!(エターナルエッジを振りかざす)

妖精騎士アグラヴェイン「!?。くぅぅ~~!!」ゴロゴロォォ~~!!(回避する)

妖精騎士アグラヴェイン「貴方・・三澤亮太に加担するというのか!?」仮面ライダーエターナルを見ながら・・

仮面ライダーエターナル「加担だと・・そんなの知るか!俺は俺で、死神のパーティをやらさせて貰うからな?」


仮面ライダーエターナル「さぁ、地獄を楽しみな!」シュッ!(親指を下に向ける)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」シュルゥゥ~・・バシィィン!(砂の鞭を生成し、地面を叩く)


風の知らせを聞き、アルトがバーゲストを探しに階段の下に降りている間・・突如現れた仮面ライダーエターナルと戦うことになった妖精騎士アグラヴェイン。

妖精騎士アグラヴェインは、どこから現れた仮面ライダーエターナルに戸惑いつつも・・彼の戦いを受けるように、鞭を振るうのであった・・
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シェフィールド:城下町の階段の下(バーゲストと二代目妖精騎士ガウェインが戦っている所)


二代目妖精騎士ガウェイン「さぁ・・そろそろトドメと行きますかぁ・・?」ジャキィィン・・・(妖精剣ソードアルタイルを構える)

バーゲスト「クゥゥ・・・」シュゥゥ~・・(皮膚がタダレた右腕を押さえる)


ギィィィ~~ン!!(2人がいるところの斜め上に黄金の穴が開く)

メタル・ドーパント「とりゃぁぁ~~!!」穴から飛び出してくる

ルナ・ドーパント「ぬふぉふぉぉぉ~~ん♡」穴から飛び出してくる


二代目妖精騎士ガウェイン「な、なんだぁ!?」2体のドーパントを見て・・

バーゲスト「なぁ・・新手か!?」2体のドーパントを見て・・

アルト「バーゲスト!!」タッタッタッタァァ~!!(階段から降りてくる)

バーゲスト「あ、アルト!!」降りてくるアルトの事を見る

アルト「!?。バーゲスト・・その腕はどうしたんだ!?」皮膚がタダレた右腕を見て・・

バーゲスト「すまないアルト・・・。二代目妖精騎士ガウェインに不覚を取られた・・・」皮膚がタダレた右腕を押さえながら・・

アルト「そうか、もういいんだバーゲスト・・。それよりも裏門へ急ごう!なんとか門は開いたが、メリュジーヌとハベトロットが敵の攻撃にやられてね・・」

バーゲスト「なんだと!?くぅぅ・・いまの我らでは、アグラヴェインらを倒せないというのか・・・」悔しがる

アルト「あぁ・・だがいまはシェフィールドを脱出しよう!話はそれからだ!!」肩を組ませる

バーゲスト「アルト・・・」肩を組む

アルト「ヒール(回復)!」キィィン!(バーゲストの腕を治す)

アルトはバーゲストの肩を組み、ヒール(回復)で回復させながら、バーゲストと共に裏門へ向かっていった・・


二代目妖精騎士ガウェイン「おい待て!!逃げるんじゃねぇぞ!!」追おうとするが・・

メタル・ドーパント「テェリャァァ~~!!」ヒュンヒュン!(槌状のメタルシャフトを振るう)

二代目妖精騎士ガウェイン「のわぁ!?てめぇ、邪魔するんじゃネェ~ぞ!!」メタル・ドーパントの攻撃を避けながら・・

メタル・ドーパント「ハハハァァ~~ン!!」ヒュンヒュン!(それでも槌状のメタルシャフトを振るう)


ルナ・ドーパント「待ちなさい貴方!!」ビヨォォ~ン!(アルト達に向けて腕を伸ばす)

バーゲスト「!!?。クゥゥ~~!!」ジュボォォ~~!!(炎の斬撃を放つ)

ボォォ~~~!!(炎の壁を作る)

ルナ・ドーパント「アッチィィ~~!?」ジュゥゥ~・・(炎に焼かれる)

アルト「よし!!」このまま前に進む


ルナ・ドーパント「アチチィィ・・・!?。あぁ~もう、逃げられちゃったぁぁ~~・・」悔しがる

バーゲストが放った炎の斬撃で壁を作り、どうにかルナ・ドーパントの追撃から逃れたアルト達であった・・。
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二代目妖精騎士ガウェイン「ツゥゥゥ!ウラァァ!!」ジャキン!ジャキィィン!!(妖精剣ソードアルタイルを振るう)

メタル・ドーパント「フンッ、フゥゥン!」ジャキィィン、ガキィィン!(斬られても、傷一つ付かない)

二代目妖精騎士ガウェイン「クソォォ・・鉄みたいな身体をしやがって~!!」いらつく

メタル・ドーパント「何とでも言いな!!俺達、『NEVER』の戦いはこんなもんじゃ・・・」

二代目妖精騎士ガウェイン「カァァ~~~!!」ブシャァァァ~~!!(口から水鉄砲を放つ)

メタル・ドーパント「ノワァ!?ヌワァァ~!?」バシャァァ~~!!バリバリィィ!!(水鉄砲がメタル・ドーパントの顔に当たる)

ルナ・ドーパント「堂本ちゃん!?」攻撃されるメタル・ドーパントを見て・・


ガシュゥゥ~~・・・(メタル・ドーパントの顔が溶けてる)

メタル・ドーパント「ヌワァァ~~・・テ、テメェ~!」溶ける顔を抑えながら・・

二代目妖精騎士ガウェイン「ふん・・俺の攻撃を避けられなかったお前が悪い!」

ルナ・ドーパント「ムッキィィ~~!!この全然可愛くない妖精ちゃんめぇ~、よくも堂本ちゃんをぉぉ~~!!」シュルシュルゥゥ~!(腕を伸ばす)

二代目妖精騎士ガウェイン「ふんっ!ラァァァ~~!!」バリバリィィ~~!!ジャキィィン!!(雷撃の斬撃を放つ)

ジャクゥゥン!ビリビリィィ~~!!(腕が切られ、腕を通して電流が流れる)

ルナ・ドーパント「アッヒィィ~~♡ビリビリ来ちゃってるぅぅ~!嫌いじゃないわ!」逆に喜んでいる

二代目妖精騎士ガウェイン「うげぇぇ・・何だアイツ!?だったらぁぁ~~!!」シャキィィン!(妖精剣ソードアルタイルを構える)


二代目妖精騎士ガウェイン「妖精剣・・ソードアルタイル!」ギャァァ~ス!!(妖精剣ソードアルタイルの魚の部分が開く)

二代目妖精騎士ガウェイン「雷電磁力、最大出力!この剣は俺の力、銀河一刀流をも凌駕する一撃なり!!」ビリビリバリバリィィ~~!!

メタル・ドーパント「な、なんだ・・ノワァァ!?」ズルズルゥゥ!!(磁力で引っ張られる)

ルナ・ドーパント「堂本ちゃん!?」

二代目妖精騎士ガウェイン「ふん・・邪魔ダァァ!!」バリバリィィ~、ジャキィィン!!(メタル・ドーパントを斬る)


ジャキィィン、チュドォォ~~ン!!(雷撃の斬撃が炸裂する)

メタル・ドーパント「うがぁぁ~~!?」ガシュゥン、ドゴォォ~~ン!!(一刀両断され、爆発する)

ルナ・ドーパント「堂本ちゃぁぁ~~ん!?」叫ぶ

二代目妖精騎士ガウェイン「フッ・・トドメだ!!」シャキン、ビュゥゥン!!(宝具を発動する)


バリバリィィ~ギィィィ~~ン!!(雷鳴が鳴り響く)

二代目妖精騎士ガウェイン「聖剣、改竄!『磁雷斬りの日輪の銀河一刀』(アルタイル・ガラティーン)!!」ジャキィィン、チュドォォ~ン!!

ガシュゥン!バリバリィィ~~~!!(ルナ・ドーパントを一刀両断する)

ルナ・ドーパント「うわぁぁぁ~~~!?」チュドォォ~~ン!!(斬られ、大爆発する)


カタッ、カタァン・・・(メタルとルナのT2ガイアメモリが落ちる)

二代目妖精騎士ガウェイン「フッ、決まったぁ・・・・・!?」辺りを見る

二代目妖精騎士ガウェイン「アイツら(アルトとバーゲスト)がいねぇ・・・クッソォォ、逃げやがったなアイツらぁ~~!!」ガキィィン!!(地面を叩く)


二代目妖精騎士ガウェインは、自身の宝具である『磁雷斬りの日輪の銀河一刀』(アルタイル・ガラティーン)でメタル・ドーパントとルナ・ドーパントを抹殺するが・・

戦っている隙に裏門へ逃げたアルトとバーゲストを見失い、自身は1人・・大通りの真ん中で怒声を吐いていた。

卑怯な手を使うが、力はとても強い・・二代目妖精騎士ガウェイン。

シェフィールド:城下町(妖精騎士アグラヴェインと仮面ライダーエターナルが戦ってる場所)


仮面ライダーエターナル「はぁぁッ!」ギュゥゥ~ン!(ユニコーンヘルブレイクを放つ)

妖精騎士アグラヴェイン「つぅぅ・・」避ける

仮面ライダーエターナル「死神とのダンスとは、中々やるじゃないか?フェアリーめぇ・・」ガキン、ガキィィン!(つば競り合う)

妖精騎士アグラヴェイン「そっちこそ、中々やるじゃない・・」ガキン、ガキィィン!(つば競り合う)


ドゴォォ~ン!!(下でルナ・ドーパントとメタル・ドーパントが爆発する)

メタル・ドーパント(断末魔の叫び)「うがぁぁ~~!?」ガシュゥン、ドゴォォ~~ン!!(一刀両断され、爆発する)

ルナ・ドーパント(断末魔の叫び)「うわぁぁぁ~~~!?」チュドォォ~~ン!!(斬られ、大爆発する)

仮面ライダーエターナル「堂本!?京水!?」爆発があった所を見て・・

妖精騎士アグラヴェイン「どうやら私の部下が、貴方の仲間であるNEVERの2人を殺したみたいね?」

仮面ライダーエターナル「キサマぁ~・・」妖精騎士アグラヴェインを睨む

妖精騎士アグラヴェイン「まぁ・・死人の貴方には関係ないでしょうね?何せ・・仮面ライダーWに負けた貴方など、私の敵ではないわ。」

仮面ライダーエターナル「ダブル?。誰なんだそいつは、俺以外にも仮面ライダーがいるのか?」

妖精騎士アグラヴェイン「!?。(仮面ライダーWを知らないですって?おかしいわね・・メモリの色がT2ガイアメモリを使っている以上、彼は劇場版仮面ライダーWの登場人物のはず・・)」

仮面ライダーエターナル「全く・・T2ガイアメモリを手に入れようとヘリに乗ったのもつかの間、あの金色の穴に吸い込まれたと思ったら・・こんな場所に連れてこられるとはなぁ~・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「!?。(金色の穴に吸い込まれた・・・!?まさかあのエターナル・・ダブルに出会う前の時間軸から連れてこられた『平行同位体』・・。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(エターナルが平行同位体としてここに現れたとすれば、裏にはアイツらが・・・)」考える

仮面ライダーエターナル「まぁそれは良いとして・・例え彼らが死人であっても、俺の仲間を殺した報い・・晴らさせて貰うぞ!!」シュルッ!(T2ガイアメモリを取り出す)


ガイアメモリ音声『ゾーン!』ガシャァァン、カチッ!(メモリスロットに差し込む)

『ゾーン、マキシマムドライブ!!』ギュゥゥ~ン!!(マキシマムドライブが発動する)

仮面ライダーエターナル「フンッ、ヌォォォォ~~~!!」ローブを脱ぎながら・・


ガシャガシャガシャガシャァァ~~!!(T2ガイアメモリ24本がスロットに差し込まれる)

『アクセル バード サイクロン ダミー エターナル ファング ジーン ヒート アイスエイジ ジョーカー キー ルナ メタル ナスカ

オーシャン パペティアー クイーン ロケット スカル トリガー ユニコーン バイオレンス ウェザー イエスタディ エクストリーム、マキシマムドライブ!』


仮面ライダーエターナル「フンッ!」ギュゥゥ~ン・・(ロストドライバーのエターナルメモリを抜き取り・・)

妖精騎士アグラヴェイン「!!。させるか!!」ビィィィン!!(サイコキネシスを発動する)

仮面ライダーエターナル「ヌグゥ!?か、身体が・・」ギギギィィ・・(エターナルエッジにメモリを装填する前に止められる)

妖精騎士アグラヴェイン「!!!」タタタタァァ~~!(仮面ライダーエターナルの前に向かい・・)


バシュッ、ガシュゥゥン!!(エターナルエッジを奪い取り、それを仮面ライダーエターナルの腹部に刺す)

仮面ライダーエターナル「ぐはぁぁ!?」刺される

妖精騎士アグラヴェイン「フッ・・あいにく私は死神のパーティーには興味は無いし、貴方にも興味は無いわ・・。」カシッ!(エターナルメモリを奪い取り・・)

ガイアメモリ音声『エターナル!』ガシャン!(エターナルエッジのスロットに差し込む)

仮面ライダーエターナル「なっ!?おい止せ・・やめるぉぉ!!」焦る


カチッ! 『エターナル マキシマムドライブ!!』

妖精騎士アグラヴェイン「フンッ!!」カチッ!グサァァァ!!(エターナルエッジのトリガーを引き、足でエターナルエッジを仮面ライダーエターナルの腹部に蹴り込む)

ギュィィ~~ン!!ガシュゥゥ~ン!!(仮面ライダーエターナルの必殺技であるブラッディヘルブレイドがエターナル自らの身体を刺す)

仮面ライダーエターナル「ガァァ・・・アァァァ~~~~!!」ギュィィィ~~ン!!(身体が内部から光り出し・・)


ドゴグシャァァ~~~ン!!(仮面ライダーエターナルが内側から爆発する)

仮面ライダーエターナルは妖精騎士アグラヴェインの手によって、自身の必殺技である『ブラッディヘルブレイド』を自分自身の身体で受けてしまい、自ら自滅するように爆殺された・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガシャガシャァァ~ン・・・(T2ガイアメモリが散乱する)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・」カシャッ・・(エターナルメモリを拾い上げる)

妖精騎士アグラヴェイン「(地獄へ逆戻りね、大道克美・・。いや、この世界に地獄は存在しないからね?私には興味ないけど・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「(だがT2ガイアメモリは・・適合者とそれこそ運命の如く強く惹かれ合う性質故に・・勝手に体内に侵入し、ドーパントへと変える恐ろしいモノだわ・・。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(それこそ・・この妖精國でこれを使われたら、阿鼻叫喚ぐらいの酷い光景になるからね?ここは・・・)」


妖精騎士アグラヴェイン「スチール(奪取)!」グゥゥゥン!(妖精騎士アグラヴェインの両手が黒く光る)

グォォォォ~~ン!!(T2ガイアメモリ26本に黒い光が包み、力を奪い取る)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・これでよし。(これでもう、T2ガイアメモリは使い物にならなくなったわ。)」ギギギィィ~・・ガシャンッ!(エターナルメモリを粉々にする)
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仮面ライダーエターナル/大道克美(劇場版仮面ライダーWの平行同位体):黄金の穴から現れ、アルトと妖精騎士アグラヴェインの戦いに乱入したダークライダー。

原作通り、輸送中のヘリからT2ガイアメモリを強奪しようとした所、何者かによって黄金の穴に吸い込まれ・・

ルナ・ドーパント(泉京水)とメタル・ドーパント(堂本剛三)と共に平行同位体として妖精國ブリテンに連れてこられた。

その後、妖精騎士アグラヴェインに善戦するが、上記の2人を殺され・・26連マキシマムドライブをしたところ、妖精騎士アグラヴェインにエターナル・エッジを奪われ・・

それを自らの腹部に刺されたところを必殺技である『ブラッディヘルブレイド』を発動され、自爆されるように爆散された・・

その後、T2ガイアメモリ26本は妖精國の妖精達に悪用されないよう・・妖精騎士アグラヴェインのスチール(他者から魔力や力を奪い取り、自身の力に変える力)でメモリ自体のパワーを吸収し、使用不能にした。


仮面ライダーエターナル/大道克美 死亡(妖精騎士アグラヴェインによる自爆誘導)

ルナ・ドーパント(泉京水)及びメタル・ドーパント(堂本剛三) 死亡(二代目妖精騎士ガウェインに両断され、戦死)

二代目妖精騎士ガウェイン「チッキショォォ~・・あの気味の悪い化け物の邪魔邪魔が入って来なければ、バーゲストのヤロウをぶっ殺せたのによぉ~・・」タッタッタッ・・(階段を上がりながら)

妖精騎士アグラヴェイン「焦るなガウェイン・・どっちにしてもシェフィールドは墜ちたの当然・・。今頃、シェフィールドの妖精達は裏門から脱出している所よ・・。」

二代目妖精騎士ガウェイン「裏門・・あぁ~確かあの黒犬公の夫も言ってたなぁ~?『裏門へ急げ!』っと・・こうしちゃおれないぞ!!」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ、二代目妖精騎士ランスロットを向かわせたのだけど・・。」


アグラヴェインの兵士「伝令、伝令!ボガードの城およびシェフィールドの大部分の制圧がほぼ完了したとベリル様から連絡がありました。」

アグラヴェインの兵士「しかしシェフィールドの妖精の一部が次々と、裏門の方から逃げて行ってると風の氏族の隊から報告がありました!」

妖精騎士アグラヴェイン「!」

二代目妖精騎士ランスロット「おいおい・・二代目妖精騎士ランスロットがそこに行ってるんだろ!?」

アグラヴェインの兵士「いえ・・裏門に二代目妖精騎士ランスロットの姿は見えず、裏門から外へ出る妖精達で溢れかえっています!」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・チィッ!(やはりアイツが・・『アブソリュート・タルタロス』が介入してたのね?一体何の理由で・・)」

アグラヴェインの兵士「あとそれと・・正体不明の男が、我が軍の妖精馬1騎を奪って西の方へ逃走したと連絡が・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「!。その男は私の方でなんとかする。残りの軍はすぐに裏門の方へ!ボガード達もそこから逃亡する可能性が高い!」

妖精騎士アグラヴェイン「1人たりとも逃がすな!全員まとめて皆殺しにしなさい!!」

アグラヴェインの兵士「ハッ!」タタタタァァ~!!(駆け足で残りの軍隊に報告しに行く)

二代目妖精騎士ガウェイン「俺も加勢に行くぜ!まだ殺したりねぇし、バーゲストの事もあるからよぉ~?」

妖精騎士アグラヴェイン「当然だ。すぐに向かいなさい!!」命令する

二代目妖精騎士ガウェイン「あいよ!!」タッタッタッタァァ~~!!(裏門の方へ走る)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「(三澤亮太・・彼らはそう簡単に捕まったりはしないわ。彼の最愛の妻である『ヴァージェ』を取り戻し、モルガン陛下と私を倒すまではね・・?)」

妖精騎士アグラヴェイン「(貴方との決着、今は預からせてもらうわ・・・“亮太君”)」後ろに振り返る


妖精騎士アグラヴェインは、アルト達が向かっている裏門の方から背を向け、1人・・妖精馬を奪った正体不明の男を追って行くのであった・・
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シェフィールドの外れ(正門側)


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラァ~!(妖精馬が駆ける)

スプリガン「~~~~~!!」青ざめている

スプリガン「(早くあの場所から遠く離れなければ、私はアグラヴェインに殺される!!)」パカラッ、パカラッ、パカラッ!(妖精馬を走らせる)

スプリガン「(クソォォ・・・カイニスに歪みの岬へ連れてって貰おうとしたが・・とんだ計算違いをしたモノだ、私は!!)」

スプリガン「(これではもう、アイツらに頼ることなど出来やしない・・。もはや妖精國には、1人も私の味方になるモノなどいないはず・・)」

スプリガン「(・・・そうだ、ヴェールズだ!アルトはヴェールズから歪みの岬へ行ったと聞いてるからな・・なら、ヴェールズへ行くしかない!!)」

スプリガン「(あそこに行けば、『オベロン』にも会えるし・・彼なら、歪みの岬の道案内をしてくれるはず・・・)」

正門からシェフィールドに脱出し・・女王軍が所持する妖精馬を奪い、1人ヴェールズへ向けて妖精馬を走らせるスプリガン・・


サラサラサラァァ~~~・・

その上で静かにスプリガンの後を追うように、黄色い夢の砂がスプリガンに近づいてくるのであった・・・。

バァァァ~ン・・(辺り一面が暗くなり・・)


スプリガン「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・」パカラッ、パカラッ、パカラッ!(辺りが暗くなってることに気づいてない)

スプリガン「ハァ、ハァ・・・・・!?」辺りを見渡す
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ある光景・・・幕末:薩摩藩の街


パカラッ、パカラッ、パカラッ・・・(馬を止める)

スプリガン「こ、ここは・・・?」江戸の風景を見て・・


ワイワイガヤガヤァ~・・(商人や顧客が入りみだれている)

スプリガン「あぁぁ~・・間違いない。ここは日本・・我が懐かしき薩摩藩の町並みだぁ・・」ウルウルウル・・(涙を流す)


男「おや、中村さんじゃないか・・?今まで何処へ行ってたんだい?」

女「中村さんよぉ~・・おっかあが心配なさってたでぇ~?」

スプリガン「みんな・・私の事を覚えていた・・。誰も見向きもしない貧しい武士の生まれの家だったのに・・」


スプリガン「ハハハ・・アッハハハハハハ~~~!!」泣きながら笑う

スプリガン「戻って来たぞ!!私はあのモノノケ共の住処から帰って来たぞ!!」

スプリガン「いや・・今までの全てが、私が見てた悪い『夢』。あの芸術品をこっそり見続けた・・私の愚かな罪を償わせるための、耐えがたい『悪夢』だったんだぁぁ~!!」


???「そう・・貴方が見ているのはただの『夢』。貴方が望んで夢観た・・夢の光景よ・・。」

スプリガン「!!?。」後ろを振り返る

???→妖精騎士アグラヴェイン「やっと見つけたわスプリガン・・・いや、ナカムラさんと言った方が良いかしら?」

スプリガン「よ、妖精騎士アグラヴェイン!!?」ガクガクブルブル・・(震え上がる)

妖精騎士アグラヴェイン「あなた・・万が一、私の事を他者に話すようなことがあれば殺すと言ったよね・・?」

スプリガン「アァァ・・・アァァァ~~~!!」タタタタァァ~~!!(走って逃げ出す)

妖精騎士アグラヴェイン「逃がさないわ・・。」タッタッタッタッ・・・(後を追うように歩く)


スプリガン「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ!!」タタタタァァ~~!(走り続ける)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」ズゥゥゥ~~ン・・(みるみるうちに巨大化する)

スプリガン「ハァ、ハァ・・・っ、ワァァァ~~!?」後ろを振り返りながら走ってる

巨大化した妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・。」ドシィィ~ン、ドシィィ~ン・・(大きな姿で歩く)

スプリガン「ワァァ~~!!た、助けて・・・助けてくれ~~!!」走りながら泣き叫ぶ

スプリガンは誰かに助けを呼応と叫ぶも・・目の前の薩摩藩の住人達はただ、目の前の事をしているだけだった・・。


ガシッ!!(巨大な手がスプリガンを掴む)

スプリガン「ノ、ノゴォォ~~!?」巨大な手に捕まる

そうこうしているうちにスプリガンは巨大化した妖精騎士アグラヴェインの手に掴まれ、捕まってしまう・・


スプリガン「アァァ・・・!?そうだ・・これは夢だ・・。これはアグラヴェインの夢の砂による夢の幻覚だ!」パチン、パチン!!(自身の顔を叩く)

スプリガン「頼む起きろ!寝ている私よ・・起きてくれぇぇ!!」パチンッ、パチンッ、パチンッ!!(顔を殴り続ける)

巨大化した妖精騎士アグラヴェイン「無駄よ。『子守歌・眠り誘う夢砂の精(スリーピング・ザント・ドリーミング)』により、一度この能力で眠ってしまった者は私が眠りから覚醒する事を許可しない限り、自分で目が覚めることは無いわ・・。」

巨大化した妖精騎士アグラヴェイン「特に私の秘密を知った貴方には一生、この夢から目覚めることはないからね?」

スプリガン「そ、そんな・・・起きろ!!私を起こしてくれぇぇぇ~~!!」取り乱す

巨大化した妖精騎士アグラヴェイン「スプリガン。あの時、私の素直に言う事を聞いて、土の氏族の長から退任してくれれば・・貴方を殺さずに、ただの人間としてほったらかしてあげたというのに・・。」

巨大化した妖精騎士アグラヴェイン「やはり貴方も所詮・・私が大嫌いな『最上級権力』の欲しさに、弱者と嫌いな奴を蹴落とし、権力に溺れる愚かな者達と一緒だったわね?」顔を近づける

スプリガン「ひ、ヒィィ!?」ガクガクガク・・(怯えている)


巨大化した妖精騎士アグラヴェイン「スプリガン。私の秘密を三澤亮太達に離した以上・・私は貴方から、貴方が持つ全てのモノを奪い取ってあげるわ・・」

巨大化した妖精騎士アグラヴェイン「覚悟するがいい・・・。」ゴォォォ~~!!(巨大な手を近づける)

スプリガン「や、やめろぉぉ・・・頼む・・やめてくれぇぇ~!!」怯えながら・・


ゴゴゴゴォォ~~!!(巨大な妖精騎士アグラヴェインの手が黒く光り、スプリガン(ナカムラ)の事を覆い尽くそうとする)
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現実の世界・・・シェフィールド外れ(正門側)の荒野


スプリガン(断末魔)「アァァァァ~~~~~~!!!」断末魔の悲鳴を上げる


シェフィールドの正門の外れの荒野で・・土の氏族長であるスプリガンの悲鳴が鳴り響いた・・

しかしその断末魔の悲鳴を聞いたモノは、近くにいた妖精騎士アグラヴェイン以外の者には伝わらず、ただ悲痛な叫び声が北の大地に鳴り響くだけで・・

誰も、スプリガンが襲われているという事実を誰も知るよしも無かった・・・。

同じ頃・・・彼岸花の花びらが舞う空間(二代目妖精騎士ランスロットとアブソリューティア・チカゲが戦ってる場所)


二代目妖精騎士ランスロット「ガァァァ~~~!!」ギュィィ~ン!ガギッ、ガキィィン!!(ドリル状の双槍で攻撃する)

アブソリューティア・チカゲ「フッ、フンッ!」ガキン、ガキィィン!(双槍の攻撃を防御する)

二代目妖精騎士ランスロット「ガゥゥゥ~~!!」ガシィィ~ン!(体勢を整える)

アブソリューティア・チカゲ「ツゥゥ・・・ハァァッ!!」ギュォォォ~ン!(花びらが横列に集まる)


ギュォォォ~ン・・バシュゥゥン!(花びらから3人の少女達が現れる)

土居珠子「・・・・・」目にハイライトが無い

伊予島杏「・・・・・」目にハイライトが無い

高嶋友奈「・・・・・」目にハイライトが無い

アブソリューティア・チカゲ「行くわよ、みんな!!」ガキィィン!(大鎌を持ち直す)

3人「・・・・・」びゅんっ!(一斉に二代目妖精騎士ランスロットに襲いかかる)


土居珠子「・・・・」シュゥン!(神屋楯比売を投げる)

伊予島杏「・・・・」バンバンバン!(金弓箭から矢を撃つ)

二代目妖精騎士ランスロット「ガゥゥ~~!ガゥゥッ!!」ガキンッ、ガキガキィィン!(飛んでくるモノをはじき飛ばす)

高嶋友奈「勇者パンチ・・・。」ドゴンッ!(拳で殴る)

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァァ~~!?」ドゴォォン!!(胸部を殴られる)


二代目妖精騎士ランスロット「ウグガァァァ~~~!!」ギュウィィ~ン、バシュゥゥ~ン!!(槍から螺旋状の光弾が放たれる)

アブソリューティア・チカゲ「ハッ、冥死花裂波斬(めいしかれっぱざん)!!」ギィィィン、ガシュゥゥン!!(大鎌から斬撃波が放たれる)

ガガガガァァァ~~、ガキィィン!チュドォォ~~ン!!(螺旋状の光弾と斬撃波がぶつかり合う)

二代目妖精騎士ガウェイン「ガゥゥゥ~~!!」威嚇する

アブソリューティア・チカゲ「・・・・・・。」二代目妖精騎士ランスロットを見てる


ギィィィ~~ン!!(アブソリューティア・チカゲの後ろに黄金の穴が開く)

黄金の巨人「撤退しろチカゲ。我らの目的は果たされた・・」

アブソリューティア・チカゲ「!?。しかし、あの妖精はまだ・・・」

黄金の巨人「聞こえなかったか?ここでの介入は終わりだ・・『ザ・キングダム』に戻るぞ。」

アブソリューティア・チカゲ「ウゥゥ・・チィィッ!!」タッタッタッ・・(後ろに下がる)


ギィィ~~、シュゥゥン!(黄金の穴が閉じる)

バシャァァ~~ン・・(花びらの空間が消え去る)


彼岸花の花びらで出来た空間が消え去り、あとには燃えさかるシェフィールドの正門前の大通りが広がっていた・・

二代目妖精騎士ランスロット「ガッ、ガウゥゥ!?」目の前の敵が消えたことに驚く

二代目妖精騎士ランスロット「ガゥゥゥ~・・・ウオォォォォォ~~~~!!」雄叫びを上げる


二代目妖精騎士ランスロットは、勝手に消えたアブソリューティア・チカゲに怒るように、その場で大きな雄叫びを上げるのであった・・。
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シェフィールド:城壁の上

ウォォォ~~~!!(二代目妖精騎士ランスロットの雄叫びが響く)


賢人グリム「アイツら一体何だったんだ?汎人類史やこのブリテンにも存在しない魔獣を呼び出して、奴らを襲わせるなんて・・」黄金の巨人達の事を思いながら・・

賢人グリム「しかし厄介なことになったな・・。マシュがどっかに消えてしまったし、シェフィールドは滅茶苦茶になるし・・」

賢人グリム「妖精騎士アグラヴェイン・・・彼女もまた、前以上に更に力を増してやがっている・・。」

賢人グリム「・・・アルト・オルラント。今は彼女から逃げた方が良いかもしれないなぁ?」

賢人グリム「いずれにしても、アイツと妖精騎士アグラヴェインとは再び相まみえるからさぁッ。なんたって・・」


賢人グリム「『光の氏族』と『闇の氏族』の降臨者。彼と彼女は対となるべき敵同士だからな・・。」タッタッタッ・・(立ち去る)


シェフィールドで起こった事を自身の目で確認した賢人グリムは、アルト達とマシュの無事を祈りつつ・・先にシェフィールドから立ち去っていくのであった・・。
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シェフィールド:裏門前


ワァァ~~!!キャァァァ~~~!!(次々と妖精達が裏門をくぐって、外へ脱出していく)

いよいよシェフィールド編もクライマックスへ・・!

とても凄い展開になってきたから、楽しみにしててね!

ボガード「くぅ・・・なにをしているんだ、アルト!早くしないと取り返しが付かないことになるぞ!」心配そうにする

ジョルニ「父さん・・・」心配そうにする

スズカ「・・・・・」キィィン!(メリュジーヌとハベトロットを治療している)

メリュジーヌ「ウゥゥ・・・アルトォォ・・」猛毒に苦しんでいる

ハベトロット「ウゥゥ・・・」傷だらけ

コーラル「アルトさん・・・」心配そうにする

カイニス「・・・・・!?」向かってくる2人の人物を見つける


アルト「ハァ、ハァ、ハァ・・・・。ゴメン、待たせてしまって・・。」ハァ・・ハァ・・

ルージュ「お父ちゃん!!」喜ぶ

アドニス「お父さん、お母さん!!やっと来てくれた!!」喜ぶ

バーゲスト「すまないみんな・・、随分と待たせてしまって・・・」ハァ・・ハァ・・

ヒール(回復)でバーゲストを回復させながら走るアルトとバーゲストは、裏門の前で待っているボガード達とようやく合流する


セツノ「お父さん・・・。セツノ・・セツノは・・・」涙目で言う

アルト「セツノ、詳しいことはあとで聞く・・。今は早くシェフィールドを出ないと・・」

セツノ「う・・うん・。」頷く

メリュジーヌ「ア・・アルト・・・」苦しそうにしてる

アルト「よく頑張ったな、メリュジーヌ。今は休んでくれ・・」キィィン!(ヒール(回復)をかける)

メリュジーヌ「えぇ・・・」目を閉じる


ダッダッダッダッダァ~~・・・(女王の兵隊達が迫ってきてる)

カイニス「不味い・・・モルガンの軍勢がもうそこまで来てるぞ!?」後ろを見ながら・・

アルト「あぁ!みんな、行くぞ!!」メリュジーヌを背負う

セツノ「うん・・。」ハベトロットを抱きかかえる

女王軍が続々と裏門へ迫ってくる中、アルト達もまた・・シェフィールドから脱出するために、急いで裏門へと向かっていった・・。


ロブ「アルト様とバーゲスト様が戻って来た!そうか、アルト様達が他の女王の兵士と妖精騎士アグラヴェイン達が裏門へ行くのをずっと抑えていたんだな・・」

ロブ「だけど・・これじゃあ・・」アルトとスズカの事を見て・・

ワグ「アルト様が来てくれたのは良いけど・・スズカさんと共にメリュジーヌやハベトロットの治療で疲れているかも・・ここから見ても分かるくらい!」焦ってる

ワグ「きっとアグラヴェインとの戦いで苦戦を強いられていたに違いない、バーゲストも少し身体を負傷しているみたいだしな・・」

ワグ「だが・・マシュは一体どうなるんだ?マシュは一体、どうなってしまうんだよ!?」心配そうにする

ロブ「アァ・・。だが今はここ(シェフィールド)を出る事を優先すべきだ!出ないと、俺達を守ってくれたマシュに申し訳が無いからな!」

ワグ「あぁそうだよな!俺達を守ってくれたマシュのためにもな?」

ロブ「あぁ・・そのためにも、やんなきゃいけねぇコトをしないとな。」

ワグ「? なんだい、そいつは?重要な事なのかい?」

ロブ「そうだワグ。これは誰かがやんなきゃマズいことだ。オレだけじゃできねぇ事だ。ワグ。オレたちじゃなきゃ、できねぇことだ。」

ワグ「兄貴?なんだよ、怖い顔して。」

ワグ「なんでも言ってくれよ。兄弟だろオレたち?兄貴がやるってんなら弟分もついていくよ。」

ロブ「おう。おう。おう。じゃあ、今から、門を閉じに行くとするか。やり方はさっき聞いたから問題ねぇ。」

ロブ「レバーを下げて、門を閉じる。安全装置を壊して、もう開かないようにする。それでおしまいだ。女王の兵隊も、しばらく外に出られなくなる。」

ワグ「はぁ!?兄貴、なにを言って・・・・。」ロブのことを見る

ワグ「・・・うん。そっかそっか。分かったぜ、兄貴!任せとけ!」

ワグ「でもお別れぐらいは言えるよな?オレたちを助けてくれたあのガイルって妖精に・・・」


ガイル「それはどういうつもりかな、お前達は・・?」

ワグ「ゲッ!?」ガイルのことを見て・・

ガイル「まさかお前達・・自分達を犠牲にして、オレたちを助けようとしてるんじゃねぇよな?」

ロブ「し、しかしよぉ~・・。そうでもしなければ、いくらアルト様達でも・・あの数の女王の兵隊を相手にするのは・・・」

ガイル「だからって、お前達の命を無駄にすることは・・このガイルが絶対に許さねぇ!!例えそれが、救いのねぇ妖精達でもな!」

ガイル「お前達は生きていくべきだ!生きて・・お前達が本当に果たすべき事を見つけて、それをやり遂げるベキなんだよ!!」

ロブ、ワグ「!!!」ガイルの言葉を聞いて・・


ロブ「(な、なんて良い妖精なんだ・・。このろくでもない俺達に生きていくべきと言ってくれたのは、この人が初めてだ・・。)」

ワグ「(アァ・・。もしかしたら・・あの妖精こそ、俺達がこの妖精國に来た理由なのか?)」

ガイル「・・・・・・・。」ロブとワグを見つめる

ロブ「分かったよ、ガイルさん。でも・・門を閉めなければ、俺達は女王の兵隊達から逃げ切れるわけが・・」

ガイル「その事については心配しないで欲しい・・ルージュ!!」ルージュを呼ぶ

ルージュ「なに?ガイル兄ちゃん・・?」呼ばれる

ガイル「手を貸してくれ!!この状況を打開するには、ルージュの力が必要なんだ!!」

ルージュ「!!。わかったわ!!」頷く

セフィー「ガイル、何か策があるのか?我らや住民達が女王の軍勢から逃げ切れる為の策が・・。」

ガイル「あぁ!それはな・・・」


アルト達が裏門をくぐろうとする時・・自らを犠牲に裏門の門を閉めようとするロブとワグを引き止め、ガイルはルージュ達にある事を話し出した・・。

シュルシュルシュルゥゥ~~・・(裏門の制御室にあるレバーにルージュの糸が絡みついていく・・)

ギギィィ~~、ガシャン!(レバーがルージュの糸によって、下に下がる)


シュルシュルシュルゥゥ~~・・(今度は安全装置である杭の近くにある柱に糸が巻かれていき・・)
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シェフィールドの外:裏門前


ルージュ「よし・・糸が柱に絡みついた!」手応えを感じる

アルト「よし!引っ張るんだ、ルージュ!」

ルージュ「えぇ!!せぇ~~の!!」ギギギィィ~~~!!(力いっぱいに糸を引っ張る)


ルージュ「ンギュゥゥ~~~!!」ギギギィィ~~!!(力いっぱいに引っ張る)

ガイル「ルージュ!フングゥゥ~~~!!」ガシッ、ギギギィィ~~!!(束になってる糸を掴み、引っ張る)

アルト達「ふぐぅぅぅ~~!!」ギギギィィ~~!!(束になってる糸を引っ張っている)


シェフィールドの外で、柱に巻き付いている糸を引っ張っているルージュとそれを手伝うようにルージュと束状に巻き付いた糸を引っ張り上げるアルト達

ギギギギィィ~~!!(糸が引っ張られていく)

柱に巻き付いた糸は、アルト達が力いっぱいの引きによって徐々に後ろに引っ張られていき・・
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ギギギギィィ~~~・・・ドゴォン!!(柱が崩れる)

ガタガタガタァァ~~ン!!ガシンッ!!(柱の石が安全装置である杭を踏み抜く)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ギィィ~~~・・バタァァン!!グワァァァ~~ン!!(門が閉まり、結界が張られる)


糸に絡まった柱が、アルト達が力いっぱい引くことで糸が引っ張られていき・・

それによって負担がかかった柱が崩れていき、その石が安全装置である杭を壊し・・

安全装置が作動した門は結界を張り、裏門は開かなくなった・・。

シェフィールド:裏門(内側)


女王の兵士1「なぁ・・・ドアが勝手に閉まったぞ!?」驚く

二代目妖精騎士ガウェイン「何だと!?すぐに門を開かせろ!!なんとしてでも、アイツらに追いつかなければ・・・」

女王の兵士2「ダメです、門を開ける装置が安全装置と共に総崩れしております!もうこれでは・・」

二代目妖精騎士ガウェイン「!!?。クソォォ~~、俺の勝利の邪魔をしやがッてぇぇ~~!!覚えてろ、アルト・オルラントォォ~~~!!」怒声が響く


シェフィールドに閉じ込められた女王軍はただ、頑固に閉ざされた裏門を見ることしか出来なくなり・・

二代目妖精騎士ガウェインはバーゲストを取り逃がし、アルト達に出し抜かれた事に怒りの声を上げるのであった・・・
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シェフィールドの外:裏門前


ワグ「す、スゲぇ・・本当に出来たぞ!」裏門の光景を見て・・

カイニス「よし!これでしばらくは、シェフィールドから女王軍が追ってくることはなくなったと言う事だな?」

ボガード「あぁ・・。ガイル・・それとルージュ、礼を言うぞ!」感謝する

ガイル「おうよ!」

ルージュ「ハァ・・ハァ・・・私、超頑張ったんだからね・・」へナヘナぁぁ~~・・(脱力する)

ジョルニ「ルージュ、お疲れ様・・。」ルージュを抱き寄せる


ボガード「よし・・みんな、アザミが丘のねじれ穴に向かおう。避難した住民達と合流しなければな・・。」

スズカ「えぇ・・一刻も早く、お母様とハベトロットさんを安全な所へ休ませなければ・・・」

メリュジーヌ「・・・・・」眠っている

ボガード「アァ・・行くぞ、みんな!」タタタァァ~・・(歩き出す)

スズカ達「えぇ(おうよ)!!」頷き、進み始める


バーゲスト「アルト、私たちもすぐに・・・アルト?」アルトの事を見る

アルト「・・・・・・・」燃えゆくシェフィールドの光景を見ながら・・・

バーゲスト「アルト・・・・」心配そうな顔をする

アルト「アァ・・・すぐに行く。」バーゲストのもとへ行く

バーゲスト「・・・・。」

アルト「・・・・・・・。」


アルト「(さようなら・・シェフィールド。)」悲しそうな顔をしながら、前に進む・・


アルトは自身とヴァージェ達と愛し合った心の拠り所であった『シェフィールド』に別れを告げ、ボガード達の元へ向かっていった・・
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燃えさかるシェフィールドを背に、アルト達はシェフィールドから脱出し・・女王軍の追跡から逃れられた。

この後、何騎か追っ手が出されもしたけど、アルトとボガード達は見つからず逃げ延びた。


シェフィールドの戦いはこうして終わった。

アルトやバーゲスト達の心の中には、シェフィールドで築き上げた楽しい思い出が、いつまでも、いつまでも。

第7節:結成~境界なき勇士団~
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翌日・・・アザミが丘のねじれ穴

ガヤガヤガヤ・・・(シェフィールドの妖精達が身を寄せ合っている)


シェフィールドから逃げ延びた妖精達は、北部のとある洞窟にいた。

アザミが丘のねじれ穴。1人の妖精亡主が棲んでいた魔の洞窟。

そこをボガードは緊急時の避難場所として用意していた。妖精亡主はボガードの手で倒されていて、今は安全な隠れ家である。

そこには人間用の食料の備蓄もあり、妖精達が好む樫の木だって用意してあった。


シェフィールドの衛士「ハベトロットさん、メリュジーヌ様・・これを。アザミの花の朝露です。これでどうか喉を潤してくださいませ・・。」

ハベトロット「あぁ・・ありがとうな。」スゥゥ・・(朝露を飲む)

メリュジーヌ「えぇ・・・。」スゥゥ・・(朝露を飲む)


ハベトロットとメリュジーヌは、アルトのヒール(回復)とスズカのヒーリング(治療)と懸命な処置によって・・

蒼い猛毒や大怪我による後遺症もなく、少しずつ自身の元気を取り戻しつつあった・・。


セツノ「・・・・・・」塞ぎ込む

セフィー「・・・・・」折れた長刀を見てる


ただ・・昨日のシェフィールドの戦いで、傷を負ったのは身体だけではなく・・

セツノは己の無力により、マシュが連れ去られた事を嘆き・・セフィーは二代目妖精騎士ランスロットに折られた刀をずっと見ているなど・・

心の方で傷を負った者も数少なくはなかった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アルト「・・・セツノ、セフィー・・・。」塞ぎ込む息子と娘達を見て・・

ボガード「アルト。私には妖精の身である故に、アルトが知る親子の関係や意思疎通などは全く知らないが・・」

ボガード「彼らは・・アルトの種子により、バーゲストら3人の腹より産まれ出でし、正真正銘のアルトの子供達だ。」

ボガード「君は彼らの父親だ。父親は父親らしく、彼らに出来る事があるはずだと思う事は私も感じるからな・・。」

アルト「ボガード・・・あぁ、そうだな・・。」セツノ達の所へ向かう

ボガード「・・・・・」アルトについていく


タッタッタァァ・・スルゥゥ・・(セツノ達の前に近き、座り込む)

アルト「大丈夫か、セツノ?」セツノに寄り添う

セツノ「お父さん・・・」アルトの事を見る

セツノ「セツノ達・・思い上がってた・・。お父さんとヴァージェお母さんを助けるために、いっぱい修行して・・強くなっていると思ってた・・・」

セツノ「でもダメだった・・。二代目妖精騎士ランスロット・・とてもじゃないほど強かった・・」

ジョルニ「僕らも戦ってはいたけど、あの二代目妖精騎士ランスロットの力で生み出された悪妖精を倒すのに手一杯で・・」落ち込んでる

ガイル「俺のパワーもまた、二代目妖精騎士ランスロットの前に、手も足も出なかった・・。むしろ噛まれそうになってたし・・」落ち込んでる

セフィー「私の刀もまた・・彼女の強靱な歯により、刃が折れてしまったんだ・・。」折れた刀を見せる

アドニス「それにどこからか、マグマ・ドーパントも現れて・・僕達とマシュさんと離ればなれになっちゃって、そこを・・・」

ルージュ「イレギュラーズの誰かにハベトロットさんを大怪我させて、マシュさんを連れ去ったのよ・・・。」落ち込んでいる

アルト「・・・。(ジョルニ達はマグマ・ドーパントと対峙してたか・・。エターナルといい、ドーパントといい・・一体どうなっているんだ?)」

セツノ「セツノ・・・ハベニャンとマシュを守れなかった・・。セツノ・・まだまだ弱かった・・。」悲しそうな顔をする

アルト「セツノ・・みんな・・・。」落ち込むセツノ達を見ながら・・・


アルト「俺もまた・・ブランクもあって、妖精騎士アグラヴェインの力の前に苦戦を強いられていたんだ・・。」

アルト「俺だけじゃない・・バーゲストやメリュジーヌもまた、二代目妖精騎士達の力の前になすすべもなかったんだ・・。」

バーゲスト「あぁ・・。奴の騎士としてあるまじき卑怯な手により、一度私の腕1本を使えなくさせてたが・・私もまた、まだまだ甘い部分もあった・・。」

メリュジーヌ「私もだ・・。二代目と名乗っているあの妖精に遅れを取られ、ブルーナの毒にやられるこの始末だ・・。」

スズカ「お母様・・・。」落ち込んでいる

アルト「だがこのまま落ち込んでいるわけにも行かない・・!ヴァージェを助け出す為にも、俺達はあの妖精騎士アグラヴェインと彼女の部下であるイレギュラーズを倒さなきゃならないんだ!」

ジョルニ「父さん・・・」アルトを見て・・

アルト「そうでないと俺は、愛するヴァージェに顔向けできないからな・・。」

ルージュ「お母ちゃん・・・」ペンダントのヴァージェの写真を見て・・


ボガード「そうだ。アルトの言うように・・君達はまだここで、心の刃を折るわけにはいけないんだ!」

ボガード「少しキツいと思うが、私から言うに・・君達はこの世界で戦う戦士としては、まだまだ『幼体』に過ぎん!!」

ジョルニ「ボガードさん・・。」

ボガード「落ち込む時間があるなら、その時間を己自身が強くなるための鍛錬に使え!お前達は、生まれたときから完成してる我ら妖精とは違い・・お前達は、もっともっと強くなれる素質と才能があるからな!」

ガイル「もっと強くなれる・・かぁ・・・」自分自身を見て・・


ジョルニ、ルージュ「・・・・・」自身の手を見て・・

スズカ、セフィー「・・・・・」自身の手を見て・・

アドニス、セツノ「・・・・」自身の手を見て・・


ジョルニ達7人はボガードやアルトの激励の言葉に・・自分自身の力と才能、それぞれの思いと責任感を改めて実感するのであった・・。

ジョルニ「・・・・わかったよ、父さん・・。僕、もっともっと強くなるよ!」

セツノ「うん・・。セツノ・・もっともっと強くなって・・今度こそ、ハベニャンやみんなを守れるようになってみせる!!」

スズカ「私も・・もっとこの世界の事を知って、すぐにでも患者さんを治せる回復医師になってみせるから!!」

ルージュ「私も!お母ちゃんを助け出すためにも、もっともっと強くなってみせるのだから!!」

ガイル「あぁ!!俺はもう、二度と負けないように・・もっと強くなってやるぞ!!」

アドニス「うん・・僕も!」

セフィー「私も、もっと強くなれるのなら・・我らは今よりも多く、経験や鍛錬を重ねなければな・・?」

アルト「セフィー・・みんな・・。」安心する

バーゲスト「そうだ、その息だ・・!さすが、我らとアルトの子供達だ!」感心する

メリュジーヌ「うん・・またさらに成長したな、私たちの子達よ・・。」感心する


ジョルニ達7人はアルトやボガードの激励の言葉を受け・・もう負けないために自身らがもっと強くなるようになると、決意を固めていくのであった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ジョルニ「父さん。僕達はこれからどう動くのか考えているのですか?」問いかける

アルト「う~ん、そうだなぁ・・・」考える

バーゲスト「ボガード・・なにか考えはあるか?」ボガードに話す

ボガード「あぁ、私に考えがあるとすれば・・・」考える


ボガード「セフィー。君の折れた刀を完全に治せるとすれば・・ノリッジに行った方が良いかもしれない。」

セフィー「ノリッジ・・・。バーゲスト母さんが言うに、ノリッジの厄災溜まりが、今年でもうすぐ破裂すると聞いているのだが・・」

アルト「ノリッジかぁ・・。3年前はバーゲストの意見もあって、その時は行くのを辞めていたのだけどね?」

ボガード「ノリッジに行くからには、ここから先の東の静脈回廊(オドベナ)を通ればいい。静脈回廊(オドベナ)は、ブリテンの霊脈洞穴・・・。」

ボガード「地上に出ることなく、何処の街にも行く事が出来る。今のアルト達には、うってつけの通り道だからな?」

アルト「静脈回廊(オドベナ)かぁ・・。」

ボガード「ただ、静脈回廊を通るときは気を付けて欲しい事がある。あの場所は一種の迷路になっており、モースも多く生息してると報告もあるからな?」

バーゲスト「なら我々はそれを利用させてもらう!子供達にはあとで、モースと戦う術を教える事もあるしな。」

ボガード「そうか、なら良かった・・。」


メリュジーヌ「スズカ。今後の事も考えて、どうか私の身体を使ってくれないか?」

スズカ「お母様!?。そんな急にどうして・・」

メリュジーヌ「スズカ・・。君のヒーリング(治療)とアルトのヒール(回復)のおかげで、私はブルーナが作ったあの猛毒から命を取り留めた・・。」

メリュジーヌ「だとすれば・・今の私の身体には、ブルーナの蒼き猛毒に対する『抗体』が出来ているはずだ。」

スズカ「抗体・・!?。それがあれば、あの青い毒の武器への解毒薬を作れるかも知れない!!」

セフィー「あぁ・・確かにそうだな!」

アルト「良かったなスズカ・・。これであの猛毒から俺達やみんなを助け出せるようになるぞ!」

スズカ「はい!!」嬉しそうにする


アルト「で、それで・・ボガードはこれからどうするつもりだ?」

ボガード「私か・・・なら、話は早い。衛士、ちょっと来てくれるか?」

シェフィールドの衛士「ハッ、ここに・・。」前に立つ

ボガード「そうか。ならこれから、私からお前達に今後の命令を下す・・。」

ボガード「衛士。女王の追っ手を撒いたのなら、しばらくはここに残れ。」

ボガード「よいか、北の妖精達に保護を求めない方がいい。3年前のノクナレアは、来る者は寛大だが、去る者は決して許さない。支配者として、モルガンよりはマシ、という程度だったが・・。」

ボガード「だが今の彼女は『エディンバラ地獄変』以来・・その身に起こったトラウマから、人間はおろか・・妖精にまで偏見や暴力を振るうようになる始末と聞いている・・。」

ボガード「それ故に、今の北の妖精達に身の安全を任せてはいけない。助けを求めるのなら、南の円卓軍がいるロンディニウムに向かうがいい。」

ボガード「ここから遠く離れるとしても・・北のエディンバラよりはマシに暮らせるぞ。」

シェフィードの衛士「はい、お任せください!シェフィールドの領民は、我々がお守りいたしますが、ボガード様はどうしてそれを我らに・・」

ボガード「領民か・・。100年前、ノリッジを追われた怒りにかき立てられ、あの地にやってきたのだが・・」


ボガード「思いのほか、善いものだったと今でも思っている・・・。領地を持ち、領民を持ち、燃えるような目的を持った。」

ボガード「あの時の私は確かに、モルガンを憎み、スプリガンを憎み、ウッドワスを憎んだ。その憎しみのカテに、奴らに復讐するため、妖精國の玉座を欲し、シェフィールドを利用しようとしてた・・」

ボガード「だがそれでも私は・・あのベタつく海風と、忙しない職人の街である・・あのノリッジを取り返し、それを守りたかったのだ。」

アルト「ボガード・・・。」

ボガード「領主として期待に応えたかった。領民達を救いたかった。なにより・・」

ボガード「あの忙しなさを嫌ってた私でも、故郷であるノリッジに帰りたかったことが、私の本当の願いだったんだ・・。」

シェフィールドの衛士達「ボガード様・・・。」

バーゲスト「ボガード。お主が故郷に帰りたいその感情を、望郷と言うのだ。」

アルト「ボガード・・君は初めから、故郷であるノリッジを救う為に兵を挙げていて、3年前の『白雪姫作戦』を考えつき、それを実行させたんだね?」

ボガード「あぁそうだ・・。ハハハァ・・我が友であるアルトに見透かされるとはなぁ・・?」


ボガード「だからこそ私は・・衛士、シェフィールドの領民達をしばらくの間、お前達に預けて貰って欲しいんだ。」

シェフィールドの衛士「!?。ボガード様は、どうするおつもりで・・?」動揺する

ボガード「私か?私はしばらくの間・・お前たちシェフィールドの領民達の前から別れる・・。」

シェフィールドの衛士「ボガード様それって・・・」

ボガード「あぁそうだ・・・。」


ボガード「私は今日・・この日をもって、シェフィールドの領主から『引退』する!」

シェフィールドの衛士「!!!?」驚愕する

アルト「ボ、ボガード!?。貴方は・・」ボガードのその話を聞いて・・


ボガードがシェフィールドの領主から引退すると言う事実に、洞窟内のシェフィールドの妖精達は驚きを隠せなかった・・。

バーゲスト「ボガード!?なぜ貴殿がシェフィールドの領主を引退しなければならんのだ!?」

シェフィールドの衛士「そ、そうですよ!!どうしてボガード様が・・・」

ボガード「聞いてくれみんな・・。3年前、我が友であるアルトが生きていたと知った時・・私は今後の事を考え、ある結論に至ったんだ・・。」

ボガード「牙の氏族である私がこのまま、このシェフィールドの領主としていても・・モルガンを倒す事に至らないと言う事を・・。」

ボガード「この結論には3年前・・・私が発案し・実行した『白雪姫作戦』の失敗も他に、妖精騎士アグラヴェインも関わっている・・。」

ハベトロット「ボガード・・君という奴は、今でも3年前の事をずっと気にしていたんだな?」

ボガード「だから・・アルトがシェフィールドに帰還し・女王軍の軍勢を追い払った後に、アルトに言おうとしたことがあったんだ・・。」

アルト「・・その言おうとした事って・・?」

ボガード「あぁ・・。シェフィールドの領主の地位をアルト・・お前に譲ろうと考えていたんだ・・。」

アルト「!!?。俺が・・シェフィールドの領主に・・?」

ボガード「あぁ・・君は人間であるが私と違って頭も良く、決断力もある・・。牙の氏族の私とは大違いなぐらいにな?」

ボガード「私も領主として領民の期待に応えたい意思はあったが・・それも限界があると、3年前の時から感じていたんだ・・。」

バーゲスト「ボガード・・・」


ボガード「だがもう・・私の決断の踏ん切りが付かなかったことで、キャップレスやグズリーの暴走を止められず、シェフィールドの陥落を招いてしまった・・。」

ボガード「私はその責任を取るためにもアルト・・。私を君の手下として、共にいさせてくれ!」アルトの前に跪き・・

アルト「ボガード・・・。」

ボガード「頼む・・この通りだ!」頭を下げる

ボガードは再び土下座をするように、アルトの側でお願いをしていた。


シェフィールドの衛士「ボガード様、おやめを・・!こんなみっともない姿を見せられたとしても・・」

アルト「衛士、少し黙ってくれないか?」

シェフィールドの衛士「は、はぁ・・・。」

アルト「・・・顔を上げてくれ、ボガード。前にも言っただろ、こんな事態を招いたのは君だけじゃない・・すぐに動かなかった俺にも責任があるって?」

ボガード「アルト・・。」顔を上げる

アルト「貴方が3年前から、俺をシェフィールドの領主にしようと考えていた事を、俺はとても感心してるよ・・。」

ボガード「アルト・・もしかして君は・・?」

アルト「あぁ・・ボガードの望み通り、俺は・・君達、シェフィールドの領民達を導く存在になってやるよ!」

バーゲスト「あ、アルトォ・・・」キュゥゥン♡

ハベトロット「アルト・・。」ニコッ(笑みを浮かべる)

ジョルニ「父さん・・。」


アルト「・・・・・。」シェフィールドの妖精達の前に立つ

シェフィールドの妖精達「・・・・・・」アルトに注目が集まる

アルト「みんな!!聞いての通り・・ボガードは俺に、シェフィールドの領主の権限を譲ると言った。俺はそれを受け入れたいと思う!」

シェフィールドの妖精達「!!?」

アルト「だから・・本日付けで、ボガードの代わりに君達を導く者として、俺の話を聞いて欲しいんだ!!」

シェフィールドの妖精達「ガヤガヤガヤガヤ・・・・」動揺する

妖精達は、ボガードの突然の引退宣言と領主の交代に、動揺を隠せずにいた・・


シェフィールドの妖精1「そ、そんなこと急に言われてもですねぇ~・・?」不満そうに・・

シェフィールドの妖精2「ボガードが良いと言っても、新たに就任するシェフィールドの領主が人間だなんて・・」不満そうに・・

シェフィールドの妖精3「だいたいシェフィールドはもうなくなってしまったし、人間のアンタにボガード様の代わりが務まるはずが・・」不満そうに・・

アルト「・・・・・・。」黙ってる


コーラル「私は彼を・・アルト・オルラント様を今はなきシェフィールドの領主として認めたいと思います!」前に出る

シェフィールドの妖精2「あ、あんたは確か・・・」

コーラル「アルト・オルラントは3年前・・、仇敵である先代の妖精騎士達3人を改心させ、今では彼の妻として君臨するようになりました・・。」

コーラル「そしてその3人とアルト様と旅をし、7人の人間と妖精の間に出来た奇跡の子を産み、こうしてこのシェフィールドに帰って来ました・・。」

コーラル「彼とバーゲスト、メリュジーヌと7人のご子息達の活躍により・・陥落するシェフィールドから、より多くの領民達を助け・・このねじれ穴に避難することが出来たのです!」

コーラル「彼らがいなかったら今頃・・この場にいる妖精達は皆、妖精騎士アグラヴェインと女王軍によって皆殺しにされ・・今のこの雰囲気はなかったと言っても良いでしょう・・。」

シェフィールドの妖精3「た、確かにそうだ・・・オレ達が怪我がなく、ここに避難できたのは・・ボガードと一緒に戦ったアルト様達だ!!」気づく

ボガード「それだけではない・・。彼や彼の子供達の活躍で裏門を開け、女王軍の追跡を振り切る為に裏門を外から閉ざしてくれたのも・・アルトと彼のご子息達だ!!」前に出る

ボガード「怪我の方も、アルトの娘であるスズカが治し・・脱出経路である裏門の確保と防衛をしたのも、アルトやその子供達の活躍があってのことだからな?!」

コーラル「私が住んでいたソールズベリーは、妖精騎士アグラヴェインの部下であるブルーナが領主をしている結果・・ソールズベリーは、オーロラが統治していた時よりも酷くなっております・・。」

コーラル「ですが・・今すぐには無理でも、必ずやアルト様がブルーナを倒し、ソールズベリーに『風と自由』を取り戻してくれることを・・私は信じます!!」びしっ!

シェフィールドの妖精達「・・・・・・」黙り込む


シェフィールドの妖精1「そうだ・・アルト様やボガード様がいなかったら、今頃女王軍に捕まって・・オレは課税されて死んでしまってたかもしれない・・。」納得する

シェフィールドの妖精2「ボガードは失敗したとしても、アルト様ならきっと・・シェフィールドをまた復興してくれると思うんだ!」納得する

シェフィールドの妖精3「それだけじゃない・・もしかしたら、アルト様なら・・我らの故郷である『ノリッジ』を取り返してくれるかもしれないぞ!!」納得する

シェフィールドの妖精2「そうだ!アルト様なら、モルガンを倒してくれるかもしれないぞ!!」納得する


シェフィールドの妖精達「認めよう、アルト様を領主に!我らを救う『蘇りの予言の子』を!!」歓声を上げる

アルト「お前達・・・」歓声を上げる妖精達を見て・・

シェフィールドの妖精達は、明日への不安を希望にしてくれたアルトに歓声をあげ、彼を領主として認めるように喜びを見せていた・・。

シェフィールドの衛士「新領主アルト様。ご命令があれば、何なりとお申し付けください。」膝をつきながら・・

アルト「アァそうだな?よし・・衛士達よ、新たなシェフィールドの領主として最初の命令を下す・・。」

アルト「ボガードの言った通り・・衛士達は領民達としばらくはこのねじれ穴の洞窟に留まり、状況次第では北のエディンバラではなく、南の円卓軍がいるロンディニウムに領民と共に行ってくれ。」

シェフィールドの衛士「ハッ!ですが・・アルト様は?」

アルト「俺は先にノリッジへ『厄災溜まり』とイレギュラーズの1人『宝石鎧のダルダン』を倒し、君達の故郷であるノリッジを取り返してくる。」

シェフィールドの衛士「!!」

バーゲスト「やはり、ノリッジへ行くのだな?アルト。」


シェフィールドの衛士「アルト様!?あなた様はこのまま、ノリッジへ向かわれるのですか!?」驚く

アルト「あぁ。『蘇りの予言の子』と言うのは知らんが・・ボガードや君達の故郷であるノリッジに用事があるし、救いに行く理由もある。」

アルト「それにノリッジを救えば・・君達は故郷に帰れるし、ノリッジを好きなように出来るからな?一石二鳥って奴だよ。」

ボガード「アルト・・お前って奴は・・・」笑みを浮かべる

シェフィールドの衛士「それは・・いえ、なら我々もお供に!『蘇りの予言の子』以前に、領主様をお守りしなければ!」

ボガード「バカモノ!!アルトの命令は、領民達の護衛をしろと聞いてなかったのか!?」怒鳴る

シェフィールドの衛士「ひ、ヒィィ・・」少し怯える

アルト「ボガード・・」ボガードを睨む

ボガード「スマン・・つい言い過ぎた。今の私には彼らに命じる権限をアルトに譲ったばかりだから、私にはもうないからな・・。」落ち着いた表情を見せる

シェフィールドの衛士「で、ですがボガード様・・それではアルト様を誰がお守りすると?」

ボガード「何度も言うな・・。今のオレは領主の座を譲った、ただの牙の氏族:ボガードだ。呼び捨てしても構わぬ。」


ボガード「アルトには、自身の妻であるバーゲストやメリュジーヌ、戦士であるアルトの子供達や協力者であるカイニスとコーラル・・そしてこのオレもいる。」

バーゲスト、メリュジーヌ「うん。」頷く

コーラル、カイニス「えぇ(あぁ)!」頷く

ジョルニ達「・・・・。」ニッコリと頷く

シェフィールドの衛士「皆さま方・・。」


ハベトロット「それにボクもいるぞ!」起き上がる

セツノ「ハベニャン!!もう怪我は平気なの?」心配そうにする

ハベトロット「アルトやスズカの回復能力もあって、すっかり元気さ!この通り、ピンピンしてるしね」ポンポン!(モフモフの身体を叩く)

セツノ「ダメ!セツノ、ハベニャンの事が好きだから・・何かあったら困る・・!」ガシッ、ギュゥゥ~!(ハベトロットを抱きしめる)

ハベトロット「ワワワァァ~!?イタタタッ、痛いってばぁ~~!!」傷口を痛がりながら・・

バーゲスト「フゥ~・・セツノってたら・・」苦笑い

アルト「アハハハハ・・・」冷や汗をかく


セツノはハベトロットを人形を抱くように持ち・・ハベトロットは嫌がりながらも、セツノに抱かれていることに喜びを見せ・・アルトとバーゲストはそれを見守るように見ていた。

カイニス「おうおう、それで領主アルト様?ノリッジへはいつ出発する気で?」

アルト「そうだなぁ・・。厄災溜まりのこともあるし、出来ればすぐにでも出発した方が良いかと?」

ハベトロット「それが良いと思うよ。静脈回廊(オドベナ)を使うなら、ノリッジまでは一週間以上はかかる。」

コーラル「えぇ。いつ『厄災溜まり』が動き出すかわからない以上・・急いだ方が良いかと?」

メリュジーヌ「なら話は早いなぁ?ここままアルトと私たちでノリッジへ向かった方が良いわね。」

バーゲスト「そうだな。我らなら大丈夫だ・・援軍など必要ない。」

シェフィールドの衛士「・・・そうですね。ボガードが言うように、静脈回廊(オドベナ)は危険な場所ですので、我々では足手まといになるだけです。」

アルト「良いさ。わかってくれただけでそれで良い。」

シェフィールドの衛士「ハッ!・・・どうかご武運を、アルト様。どうか無事に、我らの故郷:ノリッジをお救いくださいませ・・。」

アルト「あぁ、任せてくれ!俺はもう、シェフィールドの領民を束ねる新たな領主だからな。ちょっと、ノリッジを救いに行ってくる!」サムズアップを見せる


アルトはそう言い・・ボガードと共にバーゲスト達に元へ戻り、静脈回廊(オドベナ)への入り口へ向かっていった・・。
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ロブ「オォォ~~イ!!まってくれぇぇ~~!!」追いかける

ワグ「待って・・待ってぇぇ~~!!」追いかける

アルト「!?。君達は・・・」ロブとワグの方に振り向いて・・

ガイル「おい、お前達は確か・・」


ガタガタッ・・(アルト達の前で膝をつくロブとワグ)

ロブ「アルト様、お願いです!どうか・・どうかこの我ら2人を、アルト様とガイル兄貴の子分にしてくれますか!?」頭を下げる

ガイル「はぁ!?お前達、一体なにを言って・・・」

ワグ「ガイルの兄貴。オレらはシェフィールドや妖精國の妖精でもない・・この妖精國の外から漂流してきた妖精なんだよ・・。」

ガイル「漂流してきたって・・?」

ワグ「そうなんだよ・・・。」ブルーな気持ちになる


ロブ「オレ達はどういう理由か、この妖精國の海岸に流れ着いた、余所から来た妖精なんだ。」

ロブ「『漂流物』って奴なんだよ。品物だったり、人間だったり、妖精だったり・・・たまにあるのさ。そういう取り替え(チェンジリング)がな。」

メリュジーヌ「漂流物・・・確かスプリガンもまた、妖精國でないイギリスからここに来た人間だと聞いてはいたが、他にも存在していたのか・・。」ロブとワグを見て・・

ロブ「オレ達はどの氏族の妖精でも、自然精でもない・・モルガン陛下の兵士に捕まり、令呪を刻まれたはぐれ者の妖精だ。」

ロブ「毎年、生き残る事だけが“目的”であり、気づけば『自分はまっとうな悪党なんだ』と思い上がる始末だった・・。」

ワグ「そんなオレ達みたいなはぐれ者をアニスは・・マシュはオレ達を見捨てずに助けてくれておかげで、オレ達はシェフィールドにたどり着くことが出来たんだ・・。」

アルト「助けられたって・・ボガード、知ってたのか?」

ボガード「彼らの言う通りだ。彼らがマシュをシェフィールドに連れてきて、私にその娘を売ってくれたのだが・・まさか彼らもマシュに助けられていたとは・・。」


ワグ「はぐれ者であるオレ達を救ってくれたマシュには、返しきれないぐらいの恩があるんだ。・・だがヨォ・・。」

ロブ「オレ達2人の仲間であったウィンキーが・・実はイレギュラーズの1人だったなんて知らなくて、そうこうしてるうちに、奴らにマシュを攫われてしまったんだ・・」

ロブ「恩を返そうとしたつもりが・・兄貴分であるオレがウィンキーが敵だったことを知らなかったせいで、こんなことになったと思うと・・情けなくてしょうがねぇんだ!」涙を流す

ボガード「それでお前達は・・マシュを連れ去り、お前達を裏切った『重引斥の力ウィンキー』に落とし前を付けるために、我らと共に行くと?」

ハベトロット「無茶だ!あの時お前達も見たように、奴らは並大抵の力では敵うはずがないぐらいの強さなんだぞ!?お前達が来ても・・・」

ロブ「わかってる!!足手纏いになるようなことは絶対にしねぇ・・。ただ、ウィンキーの奴に一発ぐらい殴ってやらないと気がすまねぇんだ・・。」

ワグ「それにガイルの兄貴には、2度もオレ達を救ってくれた恩があるんだ!だから、オレ達にも・・ガイルの兄貴みたいに強くなりたいんです!!」

ガイル「・・・本当にお前達は、自身の身を挺してまでも俺達に付いていくというのだな?」ロブとワグに問いかける

ワグ「はい!!オレ達は、アルト様やガイルの兄貴達の役に立てるよう、精いっぱい頑張らせてください!!」頼み込む

ロブ「アルト様、ガイル兄貴・・。どうか、オレ達を・・あなた様方の仲間に加えてさせて頂けますでしょうか・・?」頼み込む

アルト「・・・・・・・。」


ガイル「・・・わかった。お前達の覚悟、しかと俺が引き受けてやるよ!!」キリッ!

ワグ「ガ、ガイルの兄貴ぃぃ~!!」ウルウルウル・・(涙が出る)

ガイル「ただし、俺達の旅はお前達が経験してる旅以上に過酷と言っても良い。途中で辞めることは許されないからな!!」

ロブ、ワグ「はい!!」頷く

ロブとワグはそう言うと、ガイルの側に行き・・ロブもワグもまた、共にノリッジへの旅に付いていくこととなった・・。


セフィー「ガイル、お前みたいなのが子分を持つようになるとはな?」ガイルを見て・・

ガイル「アァ!俺も信じられないぐらいだよ・・。」

アルト「これもまた、息子達が頑張っている証拠だからな・・。」

ガイル「えへへへ・・」照れる

ルージュ「お父ちゃん!せっかくだから、私たちの旅の集団に名前を付けてみたらどうかなぁ~?」

カイニス「おぉ~、それは良いなぁ!妖精國には円卓軍という名の軍勢もあるし、俺達にもチーム名を付けたらどうなんだ?」感心する

ワグ「それは良いと思う!今後、オレ達の味方になってくれる妖精に知ってもらうためにも・・」

ルージュ「そうそう!ねぇ~お父ちゃん、良いでしょう?」ねだる

アルト「えぇっ!?そう言われてもなぁ~・・・」迷う

バーゲスト「良いかもしれんな?我らの名が知れれば、モルガンやアグラヴェインを倒すための軍勢が集まると思うしな?」

ボガード「あぁ・・。アルト・・君がチームの名を決めるがいい!君が・・俺達チームのリーダーだからな!!」

アルト「あぁ・・・そうだなぁ~・・・」考える


アルト「・・・・・(俺は現実世界から来た人間で、バーゲストとボガードは牙の氏族の妖精・・ハベトロットは翅の氏族で、コーラルは風の氏族・・・)」

アルト「(カイニスは汎人類史側のサーヴァントで、俺の子供達は人間と妖精との間に生まれたハイブリットであり、ロブとワグは妖精國の外から来た妖精・・)」

アルト「・・・・(俺達は互いに出身も身分も違うが、一緒に行動する理由と目的は一緒。共に行動する以上、まるで氏族の境界線が無いように・・)!?」


アルト「境界が無い・・・そうだ!!俺達には氏族の違いや目的の違いはあるかもしれんが、氏族の違いによるいざこざが無い事が取り柄だと思うんだ!」

カイニス「氏族の違いによるいざこざ?」

メリュジーヌ「確かに・・私とバーゲスト、最初はいがみ合ってた関係だが・・アルトのおかげですっかり仲良しになっているからね!」

バーゲスト「あぁ!今の我らがいるのは全て、アルトがいてこその存在だからな?」

ハベトロット「おぉ~!じゃあ、チーム名を付けるとしたら・・アルト?」

アルト「あぁ。『境界なき勇士団』・・それが俺達のチーム名だ!」

ボガード「『境界なき勇士団』・・・。言い名前じゃないか!!」気に入る


シェフィールドの妖精達「勇士団!勇士団!我らを救った『予言の子』!」

シェフィールドの妖精達「燃え墜ちるシェフィールドから、女王の兵から逃がしてくれた・・『蘇りの予言の子』!」

シェフィールドの妖精達「幾多の妖精らを束ね、異端の妖精達と厄災に挑む勇士団!我らを救う『境界なき勇士団』!!」


アルトの話を聞いたシェフィールドの妖精達は、アルト達を応援するかのように詩にのせて、歌い出した。
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シェフィールドの妖精「アルト様~~!!また・・我々はまた、あなた様に会いますよねぇ~?」アルトに問いかける

アルト「あぁ!!必ず会える・・君達が俺達を信じ、ロンディニウムに足を踏み入れればな?」返答する

シェフィールドの妖精「ーーーー!!」嬉しそうにする


アルト「それじゃみんな、行ってくる!!」領民達に手を振る

シェフィールドの妖精達「ヘェェェ~~~イ、ヘェェェ~~イ!!」歓声を送る

シェフィールドの妖精達「必ず会おう、領主様!我らの『蘇りの予言の子』!!」詩を歌いながら・・

アルトとバーゲスト達「~~~~~~!!」シェフィールドの妖精達に手を振る


こうしてアルト達はシェフィールドの妖精達に別れを告げ、ノリッジに向けて旅立っていった・・・

しかしアルトはわかっていた。シェフィールドの妖精達が領主であるアルトの話を信じるか信じないかは、シェフィールドの妖精達次第であり・・

アルトの心の内面では、ボガードやバーゲスト達・・『境界なき勇士団』の面々以外の妖精達を、心の底から信じてはいなかったのであったのだ。

静脈回廊(オドベナ)の入り口・・・(シェフィールドの妖精達と別れてから数分後・・)


バーゲスト「アルト・・・。わかってはいるのだが、彼らは・・・」

アルト「あぁ・・。ボガードに変わってシェフィールドの領主になり、彼らを導く存在にはなったものの・・俺の命令を信じて動くか動かないかは、彼ら次第さ。」

カイニス「そうだな・・。あの歓声をあげて応援してくれたのだが・・所詮、妖精は妖精・・すぐにでも命令とは違う行動をするかもしれないかもしれんな?」

ボガード「だな。しかしあのまま彼らを頬っておくわけにも行かなかった・・。彼らを見捨てておけばいずれ、悪妖精かモースとなって・・我らに襲いかかっていたかもしれなかったからな?」

アルト「あぁ・・ボガードの言う通りかもしれんな。」

メリュジーヌ「えぇ・・そうね。」

コーラル「アルトさん・・。もし、彼らが本当にロンディニウムに合流したとしても、あの城で起こったのと同じ事があったとしたら・・」

アルト「あぁ、その時はその時で考えるさ・・。」


アルト「(俺がシェフィールドの領主として彼らを導いた素振りを見せたのは・・彼らに生きる“目的”を与え、俺達の味方として利用する為でもある。)」

アルト「(彼ら妖精を味方にし続けるのは難しいかもしれないが、これもまた・・モルガンや妖精騎士アグラヴェイン達を倒すための一歩だと、俺は信じているのだからな・・。)」

アルト「(俺はシェフィールドで、多くのことを学んだ・・。ヴァージェを助け、妖精騎士アグラヴェイン達を倒すためには・・より多くの仲間や武力が必要だ。)」

アルト「(俺は家族や仲間達の幸せや喜びのためにも・・俺は俺の出来る事を見つけ、それを成し遂げてやる!)」

アルト(三澤亮太)「(そのためにも俺はもう・・・3年前の俺とは違う俺になる!『三澤亮太』という・・あの時負けた自分の名を改めよう!)」

アルト(三澤亮太)「(俺はもう二度と負けない。俺は必ず妖精騎士アグラヴェインとモルガンを倒し・・俺と子供達の愛するヴァージェを助け出す!!)」


アルト(三澤亮太)→真名:アルト・オルラント「(今日からこの俺の名は・・・『アルト・オルラント』だ!!)」キリッ!
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静脈回廊(オドベナ)を進む中、アルトは決心する。自分自身を心から信じるボガード達や愛する家族のために、もう二度と妖精騎士アグラヴェイン達に負けないという決意のために・・

ボガードからシェフィールドの領主の地位を譲り受け、彼らや仲間と共に女王と異端の妖精(イレギュラーズ)に対抗する集団『境界なき勇士団』を結成さて・・

自身の偽名であった名を真名へと昇華させ・・『三澤亮太』は『アルト・オルラント』となった。


『異端の妖精達(イレギュラーズ)』と『境界なき勇士団』、『アルト・オルラント』と『妖精騎士アグラヴェイン』。

この二つの組織と『現実世界』から転移された2人の『人間』。


シェフィールドで起こった2人の3つの力を授けられし人間の最初の戦いは、両者とも引き分けとなって終わりを告げるも・・

この戦いは、のちに始まる妖精國と世界を巻き込む混沌と困惑に満ちた大いなる戦いの些細な先触れに過ぎなかったであった・・。

>>3
登場人物(シェフィールドとソールズベリーの仲間達)
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〔ボガード〕
・原作ではご存じの牙の氏族であり、シェフィールドの領主の妖精。
・反女王派の妖精であり、シェフィールドでモルガンに対抗する為の準備をしていた。
・女王暦2014年にアルト達と出会い、アルトのヒール(改良)の事もあって、女ったらし以外の性格を改良され、アルトの親友として改心する。
・その3年後、原作とは異なり・・自身はブラックバレルを使用せず、アルト達と共に戦い、共にシェフィールドの妖精達を逃がす貢献を果たす
・その後、アルトにシェフィールドの領主の地位を譲り・・アルトが結成させた『境界なき勇士団』のメンバーとなる。
・『境界なき勇士団』メンバーの中ではツッコミ役として、妖精國の常識とかけ離れた行動をするメンバーにツッコミを入れるのが日課となりつつある。


〔ハベトロット/妖精騎士トトロット〕
・原作ではご存じの糸紡ぎの妖精であり、妖精暦で活躍した妖精騎士トトロット本人である。
・原作とは異なり、何らかの理由で女王暦2014年の妖精國で一足先にシェフィールド城砦で仕立て屋として雇われていた。
・結婚に悩むアルトを導いてやり、ヴァージェ達3人の妖精に花嫁衣装と彼らが着る服を作ってあげた。
・その3年後である女王暦2017年でもマシュにドレスを作り、彼女の導き役としていたが、何者かによってマシュを攫われてしまう。
・シェフィールド脱出後、アルトが結成させた『境界なき勇士団』のメンバーとして、セツノと共に行動するようになる。
・実は原作とは異なり、彼女自身・・妖精騎士トトロットとは別の秘密を抱えている。


〔コーラル〕
・原作ではご存じの風の氏族であり、オーロラの側近だった妖精。
・オーロラより常識的で生真面目な性格を持ち、その一方で個人的には人間の文化に強い興味・関心を抱いている。
・原作と異なり、女王暦2014年にアルト(三澤亮太)によって一度は廃人となってしまい、多くの時間を自分の意思なく行動していたが、妖精騎士アグラヴェインによって元に戻される。
・妖精騎士アグラヴェインとブルーナの策略でオーロラを殺されてしまい、同じ領民の闇を知ったことで妖精達の事を人間と同じ『下等生物』として見るようになり、側近職を辞める事になる。
・上記のトラウマの事もあり、女王暦2017年までマイクの店で自堕落な生活をしていたが、アルト達と再会し、オーロラの敵であるブルーナを倒すために、アルト達と行動するようになる。
・『境界なき勇士団』の中ではチームのブレーンとして、メンバー達に助言や作戦行動を考える立場に立っている。
・アルトのバーゲストの息子であるアドニスとは最近、男女の関係して好意を抱いている。


〔マイク〕
・原作ではご存じのソールズベリーの宿屋を切り盛りする妖精
・原作と違い、女王暦2014年から2017年まで側近職を辞めたコーラルを匿っており、オーロラの死体を宿屋の裏に埋めてあげた。
・その後は原作通りにカルデアのマスター(藤丸立香:男)とアルトリア、ダヴィンチちゃんをサポートしていたが、後に行方不明となる。


〔カイニス〕
・原作には存在せず、FGOではギリシャ異聞帯に登場したギリシャ神話の神霊。
・女王暦2014年では、ベリル・ガットを迎えに来た異聞帯の神霊サーヴァントして登場していたが、女王暦2017年では何らかの方法で妖精國に来た流れ者の神霊サーヴァントである。
・ノリッジにいる伯爵(ぺぺロンチーノ)と結託し、アルトが目覚めるまでの二ヶ月の間、伯爵直属の運び屋として妖精國を調べ回っていた。
・アルトが目覚める一ヶ月前にスプリガンをシェフィールドに送り届けた後、アルト達を探すように捜索し、ソールズベリーでアルト達と出会う。
・『アルト達のサポートをする』というオーマジオウの依頼を遂行するためにアルト達と行動するようになり、アルトが結成させた『境界なき勇士団』のメンバーとなる。


〔ロブ&ワグ〕
・原作ではご存じの妖精の行商団であり、妖精國の外から取り替え(チェンジリング)で来た妖精の2人。
・原作とは違い、3年前にヴェールスで妖精國に迷ってたシロモを捕まえ、グロスターに売り飛ばしていた過去を持つ。
・原作通りにマシュをボガードに売りつけ、シェフィールドに滞在していたが、女王軍の襲撃の際に裏門を開けようとして失敗し、仲間であったウィンキーが異端の妖精達(イレギュラーズ)であった事にショックを受ける。
・ピンチの所をガイルに助けられ、彼の恩や自身らの落とし前を付けるためにアルト達と行動するようになり、アルトが結成させた『境界なき勇士団』のメンバーとなる。
・ガイルの事を兄貴分として呼ぶようになり、彼の子分としてガイルと共に行動することが多い。


〔賢人グリム〕
・原作ではご存じの汎人類史側のサーヴァント。
・原作とは違い、シェフィールドの戦いに出遅れ・・シェフィールドで起こった謎の存在に気づいていた。
・現在の所、アルト達と対面する行動は取っていない。

第8節:迷宮鉱山の秘密
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静脈回廊(オドベナ)。ブリテンの霊脈洞穴として扱われ、ここを通ることで妖精國各地に移動することが出来る迷宮である。

妖精國各地に移動できる洞窟であるが、その内部は多くのモース達がうじゃうじゃを生息しており・・。

一般の妖精には利用できず、一部の力ある妖精でのみ利用されている現状である。


そんなブリテンの霊脈洞穴を利用し、厄災溜まりやイレギュラーズの1人『宝石鎧のダルダン』が待つ運命の港町『ノリッジ』に向かうアルトひきいる『境界なき勇士団』達。

アルト達はそこにいるモース達をこれから挑む『厄災』の戦いの練習としつつ倒していき、息子や娘達共々・・戦いになれていき、着々と進んでいったのだが・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
静脈回廊(オドベナ):涙の河近くの地下付近(ねじれ穴を離れてから3日後・・)


ズガガガガァァァ~~~~!!(静脈回廊(オドベナ)の壁をドリルで掘り進んでいる)

ガイル、ロブ、ワグ「進め~進め~進め~~(アドニス)!土壁ほりつつ、もっとすすめぇ~♪」歌を歌ってる

アドニス「ーーーーーー。」ズガガガガァァ~~!!(ドリルで掘り進んでいる)


アドニスは自身の能力で制作したドリル状の穴掘り機で静脈回廊(オドベナ)の土壁を掘り進んでいき、ノリッジに向かって、まっすぐに進んでいく・・。

そんな彼を応援するかのように、後ろでガイルとロブとワグが歌いながら穴掘りの手伝いをしていた・・・


ボガード「なにやってるんだぁぁ~~~~!!!」怒りのツッコミ


まぁ・・この静脈回廊(オドベナ)を壊しかねないこの非常識な行動に、ボガードは突っ込みを入れるのであった・・。
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ボガード「お前達!なに勝手に静脈回廊(オドベナ)の迷宮の壁を掘り壊して、チャッカリ前に進んでいるんだ!?」怒る

ガイル「良いじゃないか、減るものじゃないし・・ノリッジに早く付けると思ってさぁ・・?」

ボガード「嫌々、それよりも・・この迷宮回廊の壁をどうやって掘り進んで行っているのだ!?それにその道具は何だ!?」ワグ達の手の道具を見て・・

ワグ「あぁ~これ?これ、ガイル兄貴の弟のアドニスに作ってもらったモノでね・・とっても便利なんですよ!」手にある穴掘り機を見せる

ロブ「アドニスさんはとても優秀な職人だ!この静脈回廊(オドベナ)に落としてくるモノを加工して、こんな穴掘り機を作ってくれるのだからな!頼りがいがあるぜ!!」喜ぶ

アドニス「アハハハ・・・。頼りがいがあると言われてもねぇ・・」照れ隠しをする

ボガード「おまえらなぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」怒る


ボガード「静脈回廊(オドベナ)は妖精國の中でも腕折りの者しか通る事が出来ない、妖精國屈指の巨大回廊であってねぇ~・・」

ボガード「迷路にはなっているが、地上に出ることなく何処の街にも行く事が出来る、移動に優れた回廊でもあるんだぞ!!」

ボガード「それをおまえらは、そのよくわからん道具で迷路も関係なしにまっすぐに掘り進んで行きやがって!!崩落したらどうするつもりなんだ!?」

ガイル「それはそうだが・・このまま行けば、一週間以上より早く・・ノリッジにたどり着けると思うんだからねぇ・・?」目をそらしながら・・

ボガード「やかましい!!これを知ったら、妖精國全体の妖精達に恨めしそうに睨まれるぞ、きっと!!」忠告する


ボガードは、静脈回廊(オドベナ)の迷宮の壁を掘り進むという・・妖精國では前代未聞の行動をするガイル達に、執念深く注意を施すのであった・・。

ハベトロット「アチャ~~・・・ボガードの奴、そこまで怒らなくても良いのになぁ・・?」

バーゲスト「無理もない・・。ノリッジの『厄災溜まり』がいつ動き出すかわからない以上・・静脈回廊(オドベナ)の迷宮に足を取られたくない気持ちも、我らにはある。」

ハベトロット「そうそう。静脈回廊(オドベナ)を使ったノリッジへの移動には一週間以上かかる。と言ったのはボクだしね?」

ハベトロット「急ぎたい気持ちもわかるけど、まさか迷宮の壁を掘り進んでまっすぐ進んでいくとは思いつかなかったよ・・・」苦笑い

メリュジーヌ「確かにそうだね?アドニスが作った道具があるとは言え、力任せに押し進むとは・・流石、牙の氏族の妖精であるバーゲストの血を受け継いでいるワケだな?」

バーゲスト「クゥゥ・・・」恥ずかしがる

アルト「アハハハハ・・・・」苦笑い

ガイルやロブ達がボガードに注意を施しているところを遠くから見守りつつ、ガイル達の行動に賛否両論の話をしているアルトとハベトロット達


カイニス「まぁ、順調に進んではいるが、静脈回廊(オドベナ)は妖精國の地下深くに存在してる以上、道は本当に合っているのか?」

スズカ「大丈夫。私のサーチ能力の調べだと・・順調にノリッジへ向けて進んでいるわ。」

セツノ「セツノ達・・スズカお姉ちゃんの力で迷子にならずに進んでいる・・。それはとても良い事・・」

ルージュ「ホント・・スズカお姉ちゃんの『サーチ』にはとても助けられているのだからね?」

セツノ「昔・・私が病気になった時、お姉ちゃんがすぐに病気の正体をしらべてくれて・・一生懸命、看病してくれたこと・・今でもセツノ、とても感謝してる・・。」

カイニス「病気も丸わかりで調べられるのかぁ~!!それはとても便利な能力だな!!」スズカを褒める

スズカ「いえ、それほどでも・・・」ポッ!(顔が赤くなる)


アルト達『境界なき勇士団』は、アドニスの穴掘り機による穴掘りとスズガのサーチ能力により・・予定より早くノリッジに少しずつ近づきつつあった・・。

コーラル「・・・・・・・。」アルト達の事を見て・・

セフィー「気になるのか?父さんと彼らの事について・・」

コーラル「別に・・私はただ、オーロラ様の仇であるブルーナを倒すことが今の私の目的であり、彼らとなれ合う事は・・」

セフィー「無理に気遣っても心配されるだけだからな?その内、なれれば良いさ。」

コーラル「は、はい・・・」


コーラル「(アルトさんは本当に不思議な人です。人間の身でありながら、このように妖精との間に家族を持ち・・あのボガードを親友としている・・。)」

コーラル「(それに比べて私は・・未だに人間や妖精達の事を『下等生物』と思っていると言うのに、彼らは私を信用している・・。それに・・)」アドニスのことを見て・・

アドニス「アハハハハ・・・」怒られるガイル達に苦笑いする

コーラル「(何でしょうか・・?彼(アドニス)の近くにいると、妙に落ち着きがあるというか・・彼に対するこの思いとは・・)」自身の胸の高鳴りを感じる


コーラルはアルト達とはある程度離れて行動しているが、アドニスに関しては好意を抱く表情を見せていた・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それから数時間後・・・


ズガガガガァァ~~、ガゴゴォォン!!(土壁が途切れる)

アドニス「んっ?みんな、ちょっと来て!!」アルト達を呼び出す

アルト「どうしたアドニス?」近くに来る

アドニス「あれを・・」掘った先を見せる

アルト「・・・・・!」前の先を見て・・
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謎の空間(多数の分岐点の穴が広がる空間)


アドニス達の穴掘りにより、掘った先が多数の道の分岐点の穴が広がる空間へと繋がった。


アルト「なんだ?ここに来て・・分かれ道が多数広がっている所に着くとはなぁ~?」周りの分岐点を見て・・

メリュジーヌ「ここは静脈回廊(オドベナ)だからな?こういう道があってもおかしくはないだろう?」周りの分岐点を見て・・

バーゲスト「スズカ・・ここから先へは、どっちに進めば良いんだ?」

スズガ「えぇ・・。ここからノリッジへ進むにはぁ~・・・」ピピピッ!(サーチで調べるが・・)


ギギギッ・・ギィィィ~~~ン!!(金属音が鳴る)

スズカ「ヌゥ・・うわぁぁ!?」しりもちをする

メリュジーヌ「大丈夫か、スズカ!?」駆け寄る

スズカ「つぅぅ・・。ダメ・・ここから先、何か妨害電波のようなモノを出してて、これ以上は調べられない・・。」

ルージュ「そ、そんなぁ~~・・・」落ち込む

ジョルニ「地形によっては、スズカのサーチを妨害する程の力が存在するとは・・・静脈回廊(オドベナ)にはそんな場所があるのか?」

ボガード「嫌、妙だな・・?静脈回廊(オドベナ)はモースが沢山いる事と道が迷路になってる事が通る時の障害であって、力を妨害する地形はなかったはず・・」

セフィー「だとしても、スズカのサーチが使えなくなっている以上・・ここからはカンを頼りに進まなければ、ここから出られないと考えた方が良いな?」

ワグ「ど、どうしますか・・ガイルの兄貴?」ガイルを見て・・

ガイル「決まってるだろ!セフィーがカンを頼りに進まないと出られない所なら、俺が道を切り開いてやるよ!!」

ワグ「さっすが!!ガイルの兄貴は、考える事が違いますなぁ~!」ガイルを褒める

ガイル「おうよ!!」ドヤァ~!

ロブ「でもガイル兄貴・・どうやってこの分岐したこの道から、正しい道を進んでいくのですか?」

ガイル「それはもちろん・・・」タッタッタッ・・

ガイルは分岐している道の中から一つを選んで、その道の前に立つ・・


ガイル「俺が先頭に進み、そこから正しい道を割り出す!!」キリッ!

セツノ「出た・・・お兄ちゃんの猪突猛進・・。」

アルト「まんま先に行って、通れる道を探すだけじゃないか・・・」冷や汗をかく

ハベトロット「嫌、きわめてシンプルなのだが・・こういう道を行くにはそれが最適かもしれないね?」

ガイル「そうだろそうだろ?」ドヤァッ!

ハベトロット「でもガイル・・このまま進むのは少し良くないと思うから、ちょっと待ってて!」カラカラカラァァ~~・・(糸紡ぎ機から糸を多く出していく)


シュルシュルシュルゥゥ~~・・キュッキュッ!(ガイルに糸を巻き付ける)

ガイル「ハベトロット、これは何だ?」巻き付いた糸を見て・・

ハベトロット「ボクなりのこの分岐穴を攻略する方法さ!糸を巻いた人が先に行き、戻ってくるような事がなければその糸をみんなで辿って先に進む・・とても良い方法だろ?」

アルト「良いと思うが、途中で糸が切れないか?」ガイルに撒かれている糸を見て・・

ハベトロット「大丈夫!!切れないように熱く巻いておいてあるから、多少無理しても平気さ!!」

ガイル「よし・・じゃあ少し行ってくるわ!」準備体操をしながら・・


ガイル「どりゃあぁぁぁ~~~!!」ダダダダァァァ~~!(その道の奥へ走っていく)

セツノ「だから兄ちゃん・・猪突猛進だって・・・」呆れてる

バーゲスト「もうガイルったら・・」顔に手を当てる

アルト「フフッ・・・とても元気が良い息子な事だ。」ガイルの行動を見て・・


ガイル「~~~あぁぁぁ~~~、アァァ~~!?」別の道から飛び出してくる

ボガード「アタァァ!?」ドシィィン!!(ガイルにぶつかる)

ガイルが道の奥へ行って数秒後、別の道の入り口から飛び出し・・近くにいたボガードにぶつかるガイルがそこにいた・・。

ボガード「イタタタァァ・・・おいガイル!!急に飛び出してくるな!!」腰をさすりながら・・

ガイル「ゴメン・・・・。走ってたら急にボガードが前に見えてねぇ・・」謝りながら・・

ボガード「ツゥゥ!全くもう・・」機嫌を損ねる


ハベトロット「う~ん・・ガイルの通った道は外れだね?」ビンビン!(糸を引っ張りながら)

カイニス「だな。ここまま1つ1つやっても、時間がかかるだけだぞ?」

アルト「たしかにそうだな~・・よし、ここは手分けしてやろう!ここで足止めを喰らうのはよくないからな?」

メリュジーヌ「確かにそうね・・ハベトロット、私たちにもお願い!」

ハベトロット「良いよ!」カラカラァァ~~・・(メリュジーヌ達の分の糸を出していく)


ハベトロットは糸紡ぎ機から更に多くの糸を取り出していき、とりあえず次に分岐点の穴の奥に行くメンバーをアルトに決めてもらい・・

メリュジーヌ、バーゲスト、セツノ、カイニス、ルージュにハベトロットの糸が腰に巻かれていき・・それぞれの分岐点の道の前に立つ5人


ハベトロット「よし・・何かあったら、糸を引っ張って知らせるんだぞ?」糸に巻かれている5人を見る

セツノ「うん・・。奥に行けたらハベニャンに必ず伝える・・。」

バーゲスト「心配せずとも、私が皆のために道を切り開いてみせるからな?」

メリュジーヌ「それは私も同じだ、バーゲスト。」

カイニス「よぉ~し!さっさと行くぞ、オマエら!」

ルージュ「えぇ・・。お父ちゃん、行ってくるね!」

アルト「あぁ・・行ってらっしゃい、みんな!!」5人を見送る

タッタッタッタァ~・・(糸に巻かれた5人が一斉にそれぞれの道に進んでいく)


アルト「よし・・これでどちらかが1人が奥へ進んで行けば、その道こそが正解であって、それを繰り返していけば・・」

ハベトロット「あぁ・・どうにかノリッジに繋がる道にたどり着けるってワケだね!」

ボガード「だが、彼女たちが無事に奥へ進んで行けばいいのだが・・・」心配そうにするが・・


セツノ「・・・・!?。ただいま~・・。」後ろの入り口から出てくる

ハベトロット「うわっ!?いつの間に・・」出てきたセツノを見て・・

アルト「おかえり・・帰ってくるの早かったな?」

セツノ「うん・・。セツノの通った道、外れだった・・。」シュン・・(しょんぼりする)


メリュジーヌ「!?。アルト・・。ツゥゥ、ここは外れだったか・・。」真横の道から出てくる

スズカ「お母様!お母様が進んだ道も外れでしたとは・・・」出てくるメリュジーヌを見て

ハベトロット「ほう・・。残りはカイニス、ルージュ、バーゲストの3人なのだが・・」


シュルシュル~~・・ビィィン!!(糸がピンと伸びる)

ハベトロット「!!」

ギィギィギィ~~~!!(糸が引っ張られていく)

ハベトロット「うわぁぁ~~!?」ギギィィ~~!!(糸紡ぎ機が引っ張られる)

アルト「ハベトロット!?」ガシッ!(ハベトロットと糸紡ぎ機を掴む)

ギギギィィ~~!!(カイニスとバーゲスト、ルージュを繋ぐ糸が引っ張られていく)


ハベトロット「ワワワァァ~~!?このまま引っ張られたら、ボクの仕事用具が裂けちゃうよぉ~~!!」

アルト「マズい・・ハベトロット、2人の糸を切り離してくれ!!」

ハベトロット「えぇっ!?でもそうしたらバーゲスト達が・・」

アルト「いや、この状況を逆手に利用するんだ!逆に引っ張られて、バーゲスト達を追うんだ!」

ハベトロット「!!。成る程そういうことか!!」理解する


ボガード「よし、ならば俺達でこの糸に引っ張られ・・この先の奥へ進むぞ!」カイニスを繋ぐ糸にしがみつく

ロブ、ワグ、ガイル「あぁ!!」カイニスを繋ぐ糸にしがみつく

メリュジーヌ「私たちも行くよ!」ルージュを繋ぐ糸にしがみつく

スズカ、セツノ、コーラル「えぇ(はい)!」ルージュを繋ぐ糸にしがみつく


アルト「よし・・合図をしたら一斉に2人を繋ぐ糸を切り離して引っ張られるぞ、ハベトロット!」バーゲストを繋ぐ糸を掴む

ハベトロット「あぁ!!」糸を外す用意をする

ジョルニ、セフィー「はい!」バーゲストを繋ぐ糸にしがみつく

アルト「よし、3つ数えるぞ?・・・いち・・にの・・・さんっ!!」合図を送る

ハベトロット「はぁぁッ!!」ブチブチッ!(カイニスとルージュを繋ぐ糸を切り離す)


ズルズルズルゥゥ~~~!!(一斉に引っ張られるアルト達)

アルト、ハベトロット、ジョルニ、セフィー「~~~~!!」ズズズズゥゥ~~!!(引っ張られる)

ボガード、ロブ、ワグ、ガイル「~~~~!!」ズズズズゥゥ~~!!(引っ張られる)

メリュジーヌ、セツノ、スズカ、コーラル「~~~~!!」ズズズゥゥ~~!!(引っ張られる)


アルト達はバーゲスト達3人を繋ぐ糸にしがみつきながら、奥へ奥へと進んで行った・・

>>614
アドニスはルージュを繋いでいる糸にしがみつき、コーラルと一緒にいます。

アドニス「クゥゥ~~・・コーラルお姉ちゃん!」ズズズゥゥ~~!!(ルージュを繋ぐ糸にしがみついて、引っ張られる)

コーラル「しっかり捕まっててください、アドニスさん!」ズズズゥゥ~~!!(アドニスの後ろでサポートする)

アドニス「うん・・。」ズズズゥゥ~~!!

メリュジーヌ「ツゥゥ~~・・!?見て、出口が見えるわ!」引きずりながら・・


ズズズズゥゥ~~!!(それぞれ引っ張られる糸の先に引きずられていく・・)
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静脈回廊(オドベナ)?:巨大な空洞


ズズズゥゥ~~!!(アルト達が引っ張られてくる)

アルト「つったたぁぁ~~・・。ここは一体・・」巨大な空洞全体を見て・・

ハベトロット「スゲぇなぁ~!静脈回廊(オドベナ)にこんな空洞があるなんて・・」巨大な空洞を見て・・

スズカ「いえ・・ここは静脈回廊(オドベナ)じゃない。この場所・・魔力(マナ)の流れに異常が見える。」

ボガード「静脈回廊(オドベナ)じゃないとなると、まさか妖精領域なのか・・!?」前を見て・・

アドニス「お父さん、あそこ!!」指を指す

アルト「ンンッ・・!?」アドニスが指さした所を見て・・


バーゲスト「ヌゥゥ・・・クゥゥ~~・・!!」ニュルニュルン!(触手に絡まっている)

ルージュ「いやぁぁ~~~!!やめてぇぇ~~!!」ニュルニュル!(触手に絡まってる)

カイニス「グゥゥ!!離しやがれっつうの!!」ニュルニュル!(触手に絡まっている)

アルト「バーゲスト!?ルージュ!?」触手に絡まっている2人を見て

バーゲスト「ア、アルト!?」アルトを見て・・


ドスンドスンドスン・・(空洞の奥からやってくる)

巨大モグラ「グモォォォ~~~!!」雄叫びを上げる

空洞の奥から・・バーゲスト達3人を舌のような触手に絡ませ、3人を捕まえている巨大なモグラが出てきた。


ガイル「何だぁ!?このデッカいモグラわぁ~!?」巨大モグラを見て・・

ボガード「この魔獣・・とてつもない魔力を持ってるぞ!?まさかこいつ・・妖精亡主(ナイトコール)か!?」

コーラル「!?。ではあの分岐点の場所とこの空洞は、あの妖精亡主の住処である妖精領域だったのですね!」

ハベトロット「なんてこった!!静脈回廊(オドベナ)を通っているつもりが・・いつの間にかに、あの妖精亡主の妖精領域に入り込んでいたのか!?」巨大モグラを見ながら・・


巨大モグラ(妖精亡主)「オォォォォ~~~~!!」ニュルニュルニュル!(巧みに触手を動かす)

バーゲスト「な、なにをする!?」ニュルニュルゥゥ~・・ポロン!(おっぱいをさらけ出される)

ルージュ「なに・・キャァァ~!?」ニュルニュルゥゥ~・・ポロン!(おっぱいをさらけ出される)

カイニス「な・・なにをする!?」ニュルニュルゥゥ~・・ポロン!(おっぱいをさらけ出される)

巨大モグラ「サワリタイ・・・スイタイ・・・ハサマレタイ・・・・オレノ・・・モクテキ・・・」

巨大モグラ「ホシイ・・・ホシイ・・・ソノムネニアル・・・フタツノマウンテンヲ・・・」

巨大モグラ「モット サワッテイタカッタ・・・ソノママイレテホシカッタ、ソノシタノアナ二オレノヲ・・・ナノニ・・・」

巨大モグラ「ォォォ・・・グオォォォォォ~~~~~!!」雄叫びを上げる


巨大モグラは何かを求めるかのようにバーゲスト達3人の胸をさらけ出し、それを見て興奮をしているのであった。


ジョルニ「ルージュ!!」タタタタァァ~~!(助けに入る)

アルト「アイツ・・・俺の妻とヴァージェの娘になにしやがるんだ!!」タタタァァ~~!(助けに行く)

メリュジーヌ「バーゲスト、ルージュ!!」ビュゥゥ~ン!!(助けに入る)

セツノ「クゥ~~!!」タタタタァァ~~!(助けに入る)


ボガード「気をつけろ!相手は妖精亡主であって、なにをするのかはわからないんだぞ!?」警告する

アルト「わかってる・・。だがルージュをキズモノにするのは、ルージュの父として許せねぇからな!!」怒ってる

メリュジーヌ「えぇ!!やぁぁぁ~~!!」ジャキィィン!(両腕のブレードを光らせる)


ジャキン!ジャキィィン!!ガシュゥン!!(バーゲスト達3人に絡まる触手を切り裂く)

巨大モグラ「ォォォ~~~!?」ジャクゥゥン!(触手が切られる)

バーゲスト「!?。ルージュ!!」ガシッ!(落ちるルージュを抱き寄せ、胸を隠す)

ルージュ「ウゥゥ・・・」泣きそうになりながら・・

カイニス「くぅぅ~・・」触手をなぎ払う


ドサッ・・(バーゲスト達が着地する)

アルト「大丈夫かバーゲスト!?何があったんだ?」バーゲストとルージュに駆け寄る

バーゲスト「あぁ・・あの道の奥に行ったら、あの触手に襲われてな?身体をなめ回すように私とルージュの・・・」

ルージュ「うえぇぇぇ~~ん、汚されタァァ~~!!もう私、お嫁に行けないよぉ~~!!」嘆き悲しんでる

セツノ「大丈夫・・・ルージュはヌメヌメしてるだけで、ルージュは汚されてないよ?」ルージュを宥める

スズカ「ルージュは汚れてないよ?ただ、身体がヌメヌメで汚くなっただけだからね?」フキフキフキ・・(タオルでヌメヌメを拭き取る)

ルージュ「ウゥゥ・・ウン・・。」泣き止む


メリュジーヌ「やぁぁ~~!!」ジャキンジャキン!(ブレードで斬る)

ガイル「うりゃあぁぁ~~!!」バシィィン!(タックルを喰らわせる)

ジョルニ「はぁぁッ!!」ニョキニョキィィ~、グササッ!(大きなバラのとげによる攻撃)

巨大モグラ「グォォォォ~~~!?」ダメージを受ける

ガイル「全く!俺が男だから、あのモグラは俺を引きずり込まずにあの場所に戻したってのだな・・?全くのエロモグラだぜ!!」

アルト「あぁ・・静脈回廊(オドベナ)を利用し、迷い込んだ女性をモグラの妖精領域に引きずり込ませる妖精亡主なんて・・、亡主になる前はとんだエロい事が大好きな妖精だったかもしれんな?」

カイニス「あぁそうだな・・?まるで風呂場で見たセツノみたいだな?」

セツノ「~~~~。セツノ・・あのモグラみたいに変態じゃないモン!!」言い張る

スズカ「セツノ・・・この間の入浴の時の事をどう思うのですか?」キリッ!

セツノ「ウゥゥ・・・」図星


ジョルニ「でも変だ・・。迷い込んだ女性を養成領域に引きずり込むだけならなぜ・・セツノとメリュジーヌお母さんをあの場所に戻したんだ?」

ボガード「確かにそうだ。あのモグラはガイルはともかく・・セツノとメリュジーヌを入り口に戻し、バーゲスト・カイニス・ルージュのみを引きずり込んだとすれば、何か理由があるのか?」

ワグ「・・・・!?。もしかして・・あの巨大モグラは、あの鉱山の噂に出てくる妖精亡主じゃないかな?」

ジョルニ「ある噂?」

ロブ「あぁ・・。鉱物の採掘の際に、人間や妖精に関係なくその鉱山に入ってくる者を迷い込ませては、妖精や人間の女性だけを引きずり込ませるという変わった鉱山があると噂があってねぇ・・」

ロブ「危険はあるが、その鉱山で取れるモノはとても価値が高いぐらいの物であって・・危険を承知で採掘しに行く奴がいるほど、そこの鉱山で取れる物は絶大なんだって・・ノリッジの妖精達はそう言ってたんだ。」

ジョルニ「成る程・・だとしても、その噂とあの妖精亡主のモグラとどう関係してると?」

ロブ「あのモグラも言ってただろ?『その胸にある2つのマウンテンを』って・・?」

ロブ「引きずり込まれた女性と人間と妖精は皆、胸がとても大きい奴だったと聞いてるんだ・・。おかしい話だろ?」

ジョルニ「胸が大きい・・・それって!?」何かに気づく

アルト「あぁ!引きずり込まれたその女性は皆・・『巨乳の胸を持つ女性』なんだ・・。」

バーゲスト「なんだと!?・・では、私とルージュ・・カイニスを引きずり込んだのは、私らのおっぱいが目当てで・・」


巨大モグラ「ぐぉぉ~~~!!」シュルルルゥゥ~~!!(触手がバーゲスト達に襲いかかる)

カイニス「!?。またオレらを捕らえるつもりか!?」胸を隠しながら・・

メリュジーヌ「そうはさせない!!」立ちふさがる

巨大モグラ「!?」シュルルゥ~~・・(触手を引っ込む)

メリュジーヌ「なぁ・・触手を引っ込めただと・・?」巨大モグラの行動を見て・・

ハベトロット「!?。わかったぞ・・・メリュジーヌとセツノを引きずり込まなかった理由が・・」

メリュジーヌ「!!。それはなんだ?だとしたらそれが、あの妖精亡主の弱点だと・・」

ハベトロット「いや・・これを言ったら、なんか気まずくなると言うか何というか・・。」

アルト「!?。まさかあの妖精亡主の目的って・・・」

ハベトロット「あぁ・・。妖精亡主の目的は・・『巨乳おっぱいの女性とエッチする』事であって、なによりも・・

ハベトロット「『貧乳』やおっぱいが小さい女性が嫌いなのが、あの妖精のポリシーみたいなんだ・・。」

アルト「貧乳が嫌いって・・・・・アッ・・。」チラッ・・(メリュジーヌを見る)


他の男達「アッ・・・。」チラッ・・(スズカとセツノ、コーラルとメリュジーヌの胸に注目する)

バーゲスト、カイニス、ルージュ「アッ・・。」チラッ・・(スズカとセツノ、コーラルとメリュジーヌの胸に注目する)

メリュジーヌ、コーラル、スズカ、セツノ「・・・・・・。」自分達の胸の大きさを見る


妖精亡主である巨大モグラの目的の正体と好みの事で、妖精領域にいる者達に気まずい空気が押し寄せた・・。

巨大モグラ「ソウダ・・オレハ・・アノオオキナムネガヨクテ・・タイラナムネノオンナハ・・キエテナクナレバイインダ・・」だめ出しの一言

メリュジーヌ、コーラル、スズカ、セツノ「・・・・・・。」黙り込む

アルト「・・・・・。」

他のみんな「・・・・・・。」


ブチッ!!(誰かの堪忍袋が切れる音)

メリュジーヌ「ちょっとそれ!!私の胸にとって、とても失礼なんですけどぉぉ~~~!!」ブチ切れる

スズカ「え、えぇぇ~~!?」驚く

コーラル「め、メリュジーヌさん・・?」困惑する

セツノ「メリュジーヌお母さん・・キレた・・。」ブルブルブル・・(震える)

ハベトロット「あぁ~~・・やっちぃまったな、これは?」ブチ切れたメリュジーヌを見て・・


メリュジーヌ「ハァァァ~~~!!」バシュゥ~~バリバリィィ!!(第3段階の姿に変わる)

巨大モグラ「!?」ビクッ!(姿が変わったメリュジーヌを見て・・)

メリュジーヌ「!!!!」ビュゥゥ~~ン!ギュンギュンギュンギュゥン!(魔方陣を最速でくぐって飛ぶ)

メリュジーヌ「朽ちる躯よりいでよ、炎の息、鉄の翼!黄昏の空に──怒声のように!」ジジジジィィ~~!!(テュケイダイトを2つ構え・・)

巨大モグラ「!!?」


メリュジーヌ「滅びよ、この変態モグラ!!『誰も知らぬ、無垢なる鼓動(ホロウハート・アルビオン)』!」ビュゥゥ~~ン!!(デュケイナイトを2つ投擲する)

ビュゥゥ~ン、ドゴォォ~~ン!!(巨大モグラに直撃する)

巨大モグラ「ォォォ~~~~~!?」宝具の直撃を受ける

メリュジーヌの宝具によるデュケイナイトの直撃により、巨大モグラは炎に包まれる


アルト達「・・・・・・」ポカーン・・(メリュジーヌの怒濤の攻撃を見て・・)

メリュジーヌ「フンッ!」スタッ!(腕を組みながら、元の姿に戻る)

アルト「メリュジーヌ・・・いくら相手が妖精亡主でも、あれはやりすぎだろ・・?」ドン引き

メリュジーヌ「いいえ!アレでもしないと・・あの妖精亡主を倒せないと思ってのことだからな?」むすっ!(機嫌が悪い)

アルト「あ・・あぁそうだな・・」タラタラタラァァ・・(冷や汗をかく)

メリュジーヌ「でも・・こんな平らな身体の私でも、あの表情を見せてあげられるのは・・『アルトだけ』なんだからね?」

アルト「!。・・・あぁ、そうだな・・。」ギュゥゥ~!(メリュジーヌを抱きしめる)


アルトは貧乳気味の胸のことで機嫌が悪くなったメリュジーヌを優しく抱きしめ、ある事を思い出しながらメリュジーヌの機嫌を良くしてあげるのであった・・。

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回想シーン:3年前、シェフィールドのアルトの部屋で・・(『第10節:竜(アルビオン)は情愛を知る』のその先・・)


ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

メリュジーヌ「アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アァン♡ハァン♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

メリュジーヌ「アァァァ♡ハァァァ♡モット~♡モット、アルトと気持ちよくなりたいのぉぉ~♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡(喘ぎ声で言う)

アルト「ハッ、ハッ、ハッ、・・良いよ・・。とってもエロくて可愛いよ、メリュジーヌ」ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡

メリュジーヌ「アゥゥン♡アァン♡ハァン♡そんなこと言ったら私、おかしくなっちゃ・・アァァァ~~ン♡♡♡」ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡

ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡(種付けプレスでSEXしてる)


メリュジーヌはアルトとの中出しセックスにより、喘ぎ声やエロい表情を見せつつ・・お互いの体力が続くまで2人は沢山セックスをしてのであった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして現在では・・・


メリュジーヌ「ウフフフフ・・・」ニッコリ!(上記の回想に耽りながら・・)

アルト「・・・ふぅ・・。(あ~良かった・・何とか落ち着いたな。)」安堵する


巨大モグラ「オォォ・・ォォォォ~~・・・」ボォォォ~~!!(身体が燃えさかる)

バーゲスト「どうだ、思い知ったか!!女の怒りをたぎらせれば、こんな痛い目を喰らう事になって・・・」

巨大モグラ「ナンデ・・・ナンデオレヲ・・・アンナフウ二コロスンダヨォ・・・」

巨大モグラ「アノトキモ・・・アノトキモオレノコトヲ・・・ココロノソコカラ・・・アイシテクレルト・・・イッテタジャナイカ・・・」

バーゲスト「???。」

巨大モグラ「コンナ・・・アナホリダケガトリエノ・・・キンニクシツノオレヲ、ココロカラアイシテクレタノニ・・・」

巨大モグラ「ナンデ・・・ナンデアナタハ・・・オレノコトヲタベタリスルンダヨォ・・・・」


巨大モグラ「オシエテクレヨ・・・バー・・・ゲス・・・ト・・・」シュゥゥ~・・・・(霧散する)

バーゲスト「!?」ビクッ!(巨大モグラの言ったことを聞いて・・)

メリュジーヌの怒りの一撃を直に受け、霧散するように消滅する巨大モグラ(妖精亡主)


バーゲスト「・・・・・・。(あの妖精亡主・・・やはりアイツで間違いないと・・・)」

アルト「どうしたバーゲスト・・まだあの巨大モグラの事が気になるのか?」隣による

バーゲスト「えぇ・・。あの妖精亡主、どこかで覚えがあったような気がするんだ。140年前の事でね・・?」

アルト「140年前・・・妖精騎士モードレッドと最初に対峙した時期のことでぁ?」

バーゲスト「えぇ・・その事でアルト、貴方たちに謝らなければならないことがあって・・・・」何かを言おうとする


パァァァ~~!!(巨大な空洞全体が光だし・・)

スズカ「・・!?。」ピピピィ!(サーチで調べる)

スズカ「妨害電波のようなモノが消えた・・。あの妖精亡主の妖精領域が解除されたのね!」

ハベトロット「おぉ~そうか!これで今、ボク達が静脈回廊(オドベナ)のどの所にいるのかわかって・・・」


ズガガァァ~~~~!!!(巨大空洞が崩壊していく)

ワグ「こ、今度は何ダァァ~~!?」オドオド・・

ロブ「や、ヤバい・・!!妖精亡主の妖精領域が解除されたことで、この空洞が崩壊しているんだ!!」オドオド・・

ボガード「イカン!?速くここを脱出しなければ、この崩壊する空洞の下敷きになるぞ!!」慌てた表情を見せる

アルト達「えぇぇ~~~!?」驚く


ズガガァァ~~~!!ガゴォォン!!(壁から奥に続く一本道が現れる)

コーラル「!!。見てください、出口が見えます!!」その一本道を指す

スズカ「!?。本当よ!あの一本道の先に出口があるわ!」ピピピッ!(サーチでその一本道を調べる)

アルト「よしみんな、そこへ走れ!!」タタタタァァ~~!(一本道に突き進む)

他のみんな「~~~~!!」タタタタァァ~~!(一本道へ突き進む)


ズガガァァ~~~~!!(巨大空洞が崩れていく)
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出口へ続く一本道


タタタタタタァァァ~~~!!(出口へ向かって走る)

アルト「急げ!急ぐんだぁ~!!」タタタタァァ~~!(走る)

バーゲスト達「ハァハァハァハァハァ!!」タタタタァァ~~!(走る)


ズガガガガァァ~~!!(土砂崩れが押し寄せてくる)
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一本道の出口(ある鉱山の中)


アルト「~~!!!」飛び出す

バーゲスト、メリュジーヌ「~~~!!!」飛び出す

ボガード達「~~~!!」飛び出す

ジョルニ達7人「~~~~!!」飛び出す


ズガガガガァァ~~、ガゴォォン!!(一本道が閉ざされる)

ボガード「クゥ・・・!?。なぁっ・・静脈回廊(オドベナ)が!?」ふさがった一本道を見て・・

ハベトロット「うわぁ~・・これは当分、ここから静脈回廊(オドベナ)に入るのは無理そうだな?」ふさがった一本道を見て・・

ロブ「おい、どうするんだよこれ・・。もうこれ以上、静脈回廊(オドベナ)が使えないのなら、女王軍に見つからずにノリッジへ行くなんて・・」

コーラル「ですが、あそこで生き埋めになるよりはマシだと思いますけどね?」

カイニス「あぁ~・・俺もコーラルに同感だ・・。ハァ・・ハァ・・。」息切れする


セフィー「スズカ、今我らはどこら辺の所にいるんだ?」

スズカ「えぇ・・。ここは私たちが向かう目的地である『ノリッジ』から・・約一日ぐらい歩けば行ける距離はあるみたいね?」ピピピッ!(辺りをサーチする)

ガイル「フゥ~、何はともあれ・・・ようやく俺達は、ノリッジの近くまでたどり着いたって事だな?」

アルト「あぁ・・これもガイルやアドニス、それにみんなの力があってのことだからね?」

アドニス「うん!!」頷く

ワグ「いやぁ~・・何はともあれ、助かったぁ~・・」ノシッ・・(何処かの台座に座る)


グワァァン・・・ピカァァ~~ン!!(台座が光り出す)

ワグ「ワァ!?な、なんだぁ!?」台座から離れる

アルト達「!!?」光る台座に注目する

ロブ「お、おいワグ・・一体何処を触ってたんだ!?」

ワグ「し、知らねぇよぉ~!?」アタフタ


グワァァ~ン・・・モサモサモサァァ~~!(何かが活性化する)

アルト「こ、これは・・・」辺りを見て・・

謎の台座が光ると同時に、辺りの洞窟の壁に綺麗に光るコケが活性化するように生えてきて、洞窟辺りを照らしだしていき・・・


キラァァ~ン!キラキラキラァァ~~!(洞窟周辺ある沢山の宝石が光り出す)

ロブ「こ、これは・・・」落ちている宝石を拾い上げる

ガイル「ロブ、何かわかるのか?」ロブが拾った宝石を見て・・

ロブ「・・!?。これはダイヤだ・・本物のダイヤモンドが落ちているぞ!!」拾ったダイヤを見て・・

アルト「な、なんだって!?」辺りを見回して・・

アドニス「見てみてお父さん!こっちにはルビーやエメラルドがあるよ!」ルビーとエメラルドを拾う

バーゲスト「こっちにはサファイアやトパーズがあるわ!」サファイアを手に持つ

ロブ「よっしゃぁぁ~~!!これがあれば、俺達は大金持ちだぜぁ~~!!」興奮する


アルト達が偶然に入った洞窟で見つけた色んな種類の宝石が沢山見つかり、ロブ達はうれしさのあまり興奮していた。

ボガード「ハァ・・全く、お前達と来たら・・・・・んっ?」落ちている木の燃えかすを見つける

アルト「ボガード、何か他に見つけたのか?」

ボガード「あぁ、この燃えカス・・・少し年代はあるのだが・・」シュッ、シュッ・・(燃えかすについたススを払う)


ボガードが落ちていた木の燃えかすに付いているススを払うと、燃えていない箇所に文字が書かれており・・

文字には妖精文字で・・『ウェスバニー鉱山』と色濃く書かれていた


ボガード「『ウェスバニー鉱山』・・・!?ここはまさか!?」

アルト「妖精騎士モードレッドが生まれた場所だ!!」

コーラル「ウェスバニーって、あの宝石と鉄鉱石が多く取れるという鉱山近くの村の名ですが・・そこは『影の厄災』で滅びたと・・?」

ボガード「となるとこの洞窟周辺の外は・・妖精騎士モードレッドが誕生した・・『ウェスバニーの影の厄災』の爆心地って所だな?」

ロブ達「!!!?」辺りが静かになる

バーゲスト「・・・・。(やはり・・あの妖精亡主の正体は・・・)」浮かない顔をする

アルト達は・・この鉱山の場所が『影の厄災』の爆心地である宝石鉱山の村:ウェスバニーである事を知り、辺りを見ながら状況を見通していた・・。


メリュジーヌ「皮肉なモノだな・・・。こんな妖精や人間、妖精國の宝石好き誰しもが欲しがる鉱山があると言うのに・・影の厄災である妖精騎士モードレッドに滅ぼされる事になるとはな・・。」辺りを見渡し

アルト「あぁ・・。影の厄災が発生しなければ、ここは宝石や鉄が多く取れる街として栄えていたというのに・・」

バーゲスト「・・・おそらくは、私にも原因があるかもしれんな・・?」

アルト「???。それはどういう事なんだ?」バーゲストを見て・・

バーゲスト「えぇ・・。アルト、貴方に謝る事がある・・・あの妖精亡主についてのことだ・・。」

アルト「・・・あの巨大モグラに心当たりがあるというのだな?」

バーゲスト「えぇ・・・・。」


バーゲストはアルトの前で、アルト達が倒した妖精亡主とウェスバニーで起こったある真実を語り出した・・。
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回想:140年前・・ウェスバニー近くの森の内側にて・・


バーゲスト(妖精騎士ガウェイン)「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」プルンッ!(おっぱいをさらけ出す)

穴掘りの妖精 シモン「おぉぉ~~これが・・これが妖精騎士様のマウンテンおっぱい!!」ハァハァ・・(興奮してる)

バーゲスト「ハァ・・ハァ・・シモン殿、なにをしているんだ?お主は欲しかったんだろ?この我のおっぱいを・・。」プルンプルッ!

シモン「あぁ・・本当に良いのか?こんな穴掘りが取り柄で超筋肉質の俺が、あなた様みたいな妖精騎士様とエッチできるなんて・・」

バーゲスト「当たり前だ。お主はこの私が愛すると決めた恋人だ・・好きにするが良い・・。」

シモン「あぁぁ~~・・い、いただきまぁ~~す!!」ガバッ!!(バーゲストのおっぱいに飛び込む)


ムニュムニュ♡チュウッ♡ジュルルゥゥ~♡(バーゲストのおっぱいを舐め、吸っていく)

バーゲスト「ンンッ♡ヤァァァ♡ハァハァハァ・・♡」ムニュムニュ♡

シモン「ンンッ・・ピチュッ、レロレロレロ・・♡」プルンッ♡プルンッ♡チュウチュウ♡

バーゲスト「アァァ~♡ハウゥゥン♡ウゥゥゥ~~・・・」タラァァ~・・

シモン「ンンンッ・・よぉぉし・・。(ガウェイン様が感じている・・。このまま、ガウェイン様のオマンコに俺のチンポを・・)」スルゥゥ~ボロンッ!(チンコを出す)


シモンはバーゲストのおっぱいを触り続け・・バーゲストが感じ始め、本番に入るぐらいにオマンコが濡れていると勘違いし・・シモンは自身のチンコを出していた

バーゲスト「ウゥゥ・・・ゥゥゥ~~・・・」タラァァ~~・・

シモン「ガウェイン様・・俺、もう我慢ならないよぉ~・・」ビクンビクン!

バーゲスト「・・・・・」タラァァ~~・・・(黙り込んでいる)

シモン「聞いてる?ガウェイン様のオマンコもまた・・・」バーゲストを顔を見るが・・


タラァァ~~・・・(バーゲストの口からヨダレが出てる)

シモン「・・・えっ?」バーゲストの口元のヨダレを見て・・

ぐちゅぁぁぁ~~・・、ガブリッ!!(その口で、シモンを喰らう)


バーゲスト「・・・・はぁッ!?アァ・・ァァァァ・・・(まただ・・また、こうなってしまった・・)」ガブッ・・アグッ・・(シモンの頭から食べている)

喰われている妖精(シモン)「」喰われている

バーゲスト「うぅ・・・ああ・・ぁぁあああ・・うあ・・あああ・・--うあああ・・・!」食べながら泣いている


シモンが見た光景・・それはバーゲストのオマンコが濡れ始めたのではなく、バーゲストの口からヨダレが出ているだけであって・・

バーゲストは結局『弱肉強食』のルールと自身の性により、愛していたはずのシモンを喰い殺していった・・
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ウェスバニーにて、私の性と野生の掟(ワイルドルール)によって・・またしても『行為』により、喰い殺された土の氏族が1人・・『穴掘りのシモン』。

彼は自身の目的である『巨乳おっぱいの女性とエッチする』目的により、おっぱいが大きい女性を見つけては求婚し・毎度フラれる、ド変態の超筋肉質のドワーフ系の妖精だった・・。

彼は変態ではあるが・・その筋肉質と穴掘りが得意な能力により、幾多の魔物を倒した事がある・・ウェスバニーの村の長であった。

彼とは141年前・・ウェスバニーの宝石鉱山の宝石の売買交渉で出会っており、彼の能力と経歴、超筋肉質の身体から・・彼とは少しの間、『恋人』として付き合っていた・・。


バーゲスト「ぁぁ・・あぐっ、あう、ぁ、ぁは・・はぁ・・ああ・・あああ、あーーー」むせび泣きながら肉を喰らう


彼と付き合って何ヶ月・・私は彼の望みを叶えるために彼に私の身体を触れる事を許し、私のおっぱいを好きに使わせてあげた・・

変態であったが・・懸命にウェスバニーを統べる長として仕事をこなす彼の事は本気で愛しており、今度こそ「こうなるはずに済む」と期待していたが・・

しかしそれでも、当時の私の性により・・愛し合った彼を一瞬のうちに私の食い物として喰らってしまったのであった。

自己嫌悪で何度も戻しながらも、それに勝る歓びが、口を、喉を、食道を潤していく。

美味しい。愛しい。憎たらしい。本気で愛したからこそ、その肉は香ばしかった。


影の妖精(影の中)「おい、そこの穴掘り妖精を喰ってるそこの女!その肉が美味しいのか美味しくないのか、はっきりしろよな?」オンオンオン・・(影の中を巡る)

バーゲスト「!!?」


奴と最初にあったのはその『行為』の最中だった。私の『行為』を木の上から見ていたのだ・・

侮辱されたと思った。愛と喜び、嘆きと苦しみが入り交じった捕食を、奴は私の性の意味を知らずにゲラゲラと逆なででするように罵倒してきたのだから・・。


それから数ヶ月が過ぎ・・、長を失ったウェスバニーの住民達は恐怖と絶望が臨界に達し、『ウェスバニーの影の厄災』が起こった・・。

最初は奴は・・妖精騎士モードレッドになる前の■■=■■■■■によって引き起こされたと思ってはいたが・・・

妖精亡主と化していたシモンと対峙したことで、あの『影の厄災』の1番の原因は私であったと・・彼を倒した後にそう考えたのであった・・。

そして現在・・ウェスバニー:宝石鉱山内部


ロブ「そうかぁ・・140年前のバーゲストさんにそんなことがあったなんて・・」

ワグ「でで、でもよぉ~?愛した者を食べる性癖は随分昔の事であって、今のバーゲストはそれはないんだよなぁ?」

メリュジーヌ「当たり前だ。バーゲストはアルトによって救われ、二度と恋人や愛する者を喰わず・・ガイルやセツノ、アドニス達のお母さんだからな!」

アルト「そうだ・・バーゲストはもう、愛した者を食べる黒犬の妖精なんかじゃないからな!」

バーゲスト「えぇ・・。しかし以前に食べたシモンが妖精亡主となり、私はおろか・・ルージュやカイニスにも迷惑がかかってしまったことは事実だ・・。」

アドニス「お母さん・・。」


アルト「バーゲスト。過去の事を引きずってでも仕方が無い・・。シモンの事は残念だが・・今は目の前の事やその先の未来の事を考えなきゃ、前に進むことが出来ないからな・・。」

バーゲスト「アルト・・・。そうだな・・、私もどうかしていたな・・。」前を向く

ルージュ「バーゲストお母ちゃん・・。」笑みを見せる

バーゲスト「アルト・・それにみんな・・。君達のおかげで私のかつての過ちと決別することが出来た!礼を言うわ。」ニコッ!

メリュジーヌ「礼には及ばないわ。だって私たち『境界なき勇士団』の仲間であり・・アルトとの家族なんだもの!!助け合って当然だわ!」

アルト「あぁ!」頷く


ボガード「よし・・妖精亡主の事は済んだ事だ。すぐにここを出て、ノリッジへ急がないとな・・?」

アルト「あぁそうだな・・?早いとこ、このウェスバニーを出て・・ノリッジへ急がないと・・・」出口を探そうとするが・・

ハベトロット「待って!・・あの壁にある絵はなんだ?」ある壁を示しながら・・

アルト「???」その指し示す壁を見る
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崩れた一本道の真上・・ハベトロットが注目したその壁に、ある古びた壁画が沢山描かれてあった・・。


一つ目は6つの妖精と、それと離れた場所で何かを作っている1翅の妖精。

二つ目はその妖精に何かが取り憑き、その妖精が半分白く、半分黒く染まっている姿が描かれており・・。

三つ目はその妖精の身体が真っ二つに割れ、白い方に時計と冠を被った人間と何かを持った人間。黒い方に多くの手がついた何かと剣を持った黒い妖精。

四つ目は7人の花嫁の姿とした者がハート型の物を持ち、そのハート型のくぼみを持つ剣を上に掲げる1人の男が描かれていた。


アルト「これは一体、なんなんだ?」

ボガード「わからん・・。だがこの年代の壁画は、最果てのオークニーにもあったような気がするのだが・・」

メリュジーヌ「オークニー・・。モルガン陛下はそこには一切関わるなと言われていたからね・・。」

コーラル「ハベトロットさん、貴方は北部から来た妖精と聞いてますが・・何か知ってると?」

ハベトロット「いや・・、これはボクも初めて見る壁画なんだが・・・四つ目に書かれているあのハートの形、どっかで見たような・・・」ハートの壁画を見て・・


メリュジーヌ「・・・・!?。みんな、あの紋章を見て!!」ある部分を示す

アルト「???。なんだこれは・・・?」示した部分を見て・・


メリュジーヌが示したところには、鏡を表すような紋章と・・『鏡の氏族長:エインセル』と妖精語で書かれた名前とサインが残されてあった。

バーゲスト「これは・・・間違いない。この紋章は『鏡の氏族』のシンボルと言えるモノだ!」

セフィー「!?。鏡の氏族って・・昔、母さんがオーロラの命令で殺めた・・6つの氏族の内の1つの種族じゃないか?」

メリュジーヌ「あぁ・・。それに『エインセル』の名とサインが残されていると言う事は、もしかして・・。」

アルト「鏡の氏族の長であるエインセルは一度・・このウェスバニーに訪れたことがあるようだな?」


ハベトロット「フムフム・・・サインの下に、何かメッセージが書かれているぞ?」

ジョルニ「わかるのかハベトロット?なんて書かれていると・・?」

ハベトロット「うん。字は古い妖精語だからねぇ・・。フムフム・・ホォ~・・成る程~?」文字を解読する

セツノ「ハベニャン・・なんて書かれているの?」

ハベトロット「アァ・・今から読むね。」


壁画の文字(エインセル作)
『この壁画に描かれているモノ、『光と闇の氏族』と各地にばらまかれた『純恋愛の宝石』と関わるモノなり・・。』

『我、この壁画に描かれているモノはもう一つの可能性の者である故に、この事を鏡の氏族の長:エインセルの予言の『アナザーページ』として・・このウェスバニーの地に封印する。』


ボガード「!?。まさか、エインセルの予言に『アナザーページ』があったなんて・・・」驚愕する

バーゲスト「しかもこの壁画は・・ヴァージェ達が持つ『純恋愛の宝石』に関わる事であると書かれていたわ!?」驚く

メリュジーヌ「えぇ・・・。」驚愕する

ハベトロット「思い出した!!?。その『純恋愛の宝石』ってやつ・・・3年前に、ノクナレアが王冠として付けていたわ!?」

アルト達「!!?」驚愕する

バーゲスト「ハベトロット、それはどういう意味なんだ!?」

ハベトロット「うん。以前、3年前にオーマジオウにエディンバラに連れてかれた話をしただろ?オーマジオウがボクを連れ去った理由は、彼とその妻であるノクナレアに花嫁衣装を作らせる事だったんだ・・。」

ハベトロット「ノクナレアが王の氏族の長を引退したのは、彼女がオーマジオウを生涯の夫婦として認め・・彼の妻になると共にオーマジオウに王の氏族の全権を託したんだ。」

ハベトロット「そんなノクナレアに花嫁衣装を送るよう、ボクをエディンバラに連れ去ってまで仕事の依頼をしに来たんだ・・。彼女のサプライズとしてね?」

アルト「成る程・・それでハベトロットは、無理矢理エディンバラに連れてこられて嫌じゃなかったのか?」

ハベトロット「まぁ、ボクは花嫁の味方だしね?花嫁に幸せな結婚式を挙げられるのならこのハベトロット・・例え火の中・水の中でも花嫁衣装を紡いであげるからね!」


ハベトロット「話は戻すけど・・花嫁衣装を送った当日の結婚式にノクナレアに会ってね。その際に頭の冠にハート型の宝石を付けていることを偶然見つけてね・・」

ハベトロット「ピンク色でその輝きから・・ボクはそれを『純恋愛の宝石』じゃないかとノクナレアに聞いてみたら、思った通り・・」

ハベトロット「ノクナレアはオーマジオウにプロポーズされた時に、彼からピンクの純恋愛の宝石をプレゼントされて、結婚に至ったとノクナレアは自慢げに話していたよ。」

ボガード「そうか。ノクナレアはオーマジオウと結婚していたのか・・。」

ハベトロット「そう。それとボクは更に、彼女やオーマジオウが純恋愛の宝石について話してみたところ・・意外な事実が発覚したんだ。」

アルト「意外な事実って・・まさか!?」四つ目の壁画を見つめ・・

ハベトロット「そう・・。あの壁画と同じとはまだわからないけど、これだけは言える・・。」


ハベトロット「『純恋愛の宝石』は・・・全部で『7つ』、存在しているんだ!」

メリュジーヌ、バーゲスト「!!?」キラァァ~ン・・(彼女たちの純恋愛の宝石に目をむく)

アルト「ヴァージェやバーゲスト、メリュジーヌに送ったのとは他に・・純恋愛の宝石があと残り4つあったなんて・・。」

バーゲスト「えぇ・・。その純恋愛の宝石は私たちが聞いていたのとは他に、この壁画と何か関係していると思われるな?」壁画を見ながら・・

ハベトロット「・・真相はまだわからないと思うが、四つ目の壁画に書かれている事で気になるのは・・『純恋愛の宝石は7つある』事の証明と『7人の花嫁の存在』・・そして『ハートの形のくぼみを持つ剣』についてだな・・。」

アルト「・・・・・・。」壁画に描かれているハートのくぼみの剣を見つめる


スズカ「ハベトロットさん・・私がサーチで調べたところ、他にも文字が書かれているのですが・・あいにく私、こういうのは専門外でして・・」

ハベトロット「そうか・・。この壁画に描かれているのは妖精國が出来る前の・・『妖精暦』の話とも言えるシロモノなんだ。」

ハベトロット「ある意味妖精國屈指の大発見と言えるところだが・・、これに書かれている古い妖精語を解読するのに何週間はかかると想定した方がいいな?」

アルト「アァ、残念だと思うが・・、今の俺達にとってこの壁画の存在の解明は責務ではない・・。解明は後回しにした方が良いな?」

ボガード「あぁそうだ。今は一刻も早く、ノリッジへ急がないとな・・。」

メリュジーヌ「えぇ・・。」


壁画の内容や絵に興味はありつつも、まずはノリッジに向かうことを改めて実感するアルト達であった。

ロブ「・・・・なんか宝石や鉄が多く取れるのに、何かと不気味な場所なんだな・・ウェスバニーって所はよぉ・・?」

ロブ「『妖精騎士モードレッド』に『影の厄災』・・『純恋愛の宝石』に『鏡の氏族』と・・幾多の謎が埋まり込んでいるからな?」

ワグ「ウェスバニーの村が滅んだあと、妖精國の妖精が来なかったの理由もわかる気がするな・・。なにせ今までは、あの妖精亡主のシモンがうおさおしてたからな?」

アルト「あぁ・・だがどうしてウェスバニーなんだ?こんなに多くの謎があるというのに、なぜ誰も知ろうとしなかったのか?」考える

バーゲスト「考えられるとすれば・・女王モルガンによる黙殺か、あるいは・・・」考える

メリュジーヌ「それに考えられるとすれば、150年前に生まれた妖精騎士モードレッドを10年の節目を持ってバーゲストに発見され、討伐に至った都聞いているが・・」

メリュジーヌ「でもどういうことなんだ・・?奴を見つけるだけならまだしも、どうして10年かけても女王軍に見つからな・・・」


グワァァァ~~ン・・・(大きな人影がアルト達を覆う)

メリュジーヌ「きゃあああああああああ!?」悲鳴を上げる

コーラル、ロブ、ワグ「!!?」ビクッ!(震える)

アルトとボガード、ジョルニ達「!!!?」ガシガシッ!(一斉に構える)


オベロン「アァ~待った待った待った!?僕は敵じゃない・・僕はみんなからの人気者、妖精王オベロンだよぉ~~!?」両手を挙げる

アルト「お、オベロン!?お前、オベロンなのか!?」パチパチ・・(目を見開く)

オベロン「君は・・アルト・・?あのアルト・オルラントなのか!?」驚く

バーゲスト「オベロンか・・一週間ぶりだな?」

ボガード「つぅ・・、驚かせるなよ・・。」爪をしまい込む

オベロン「あぁ~ゴメンゴメン・・・。」謝る


アルト「久しぶりだな、オベロン。」近くに行く

オベロン「あぁ・・、3年前の歪みの岬以来だからね?元気そうで良かったよ・・。」

アルト「あぁ・・でもどうしてオベロンが、このウェスバニーに?」

オベロン「ちょっとばかり、ノリッジに用があってね・・。帰る途中でブランカがウェスバニーの方で変な魔力の崩れがあって、少し寄るカタチで来たんだよ。」

ジョルニ「そうだったんですか~。」

オベロン「ジョルニ、それにアルトの子供達・・お父さんと再開できてよかったね?」ニコッ!

ジョルニ達7人「はい!!」


オベロン「そういえば、そこにいるのはボガードだな?シェフィールドに女王軍の襲撃があったと耳にしているが、何があったんだ?」

ボガード「あぁ・・話は長くなると思うが・・」

オベロン「わかってる・・。ここで話すのもアレだから・・まずはこの鉱山の外に出ないとね?」

アルト「あぁ・・。」


アルト達は偶然にも妖精王であるオベロンと再会し・・互いに情報交換のために、一旦ウェスバニー鉱山の外へ向かうこととなった・・。

第9節:ノリッジ事変
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ウェスバニー:集落跡地(夜)


オベロン「成る程・・・それで妖精騎士アグラヴェイン達 イレギュラーズに待ち伏せされた他、スプリガンの暴走によって・・シェフィールドは陥落した・・。」

オベロン「しかもイレギュラーズの誰かによって、予言の子であるマシュを連れ去られたと?」

バーゲスト「えぇ、アグラヴェインと二代目妖精騎士達を侮っていた・・。奴らの異端の亜鈴は計り知れないほど強かったわ・・。」

メリュジーヌ「それにマシュを守り切れずに、イレギュラーズの誰かに誘拐された事は我らにとって痛手とも言える・・。」

オベロン「そりゃそうだな・・。なにせ、僕と一緒にいるカルデアの一行は・・今でもマシュを探してソールズベリーやグロスターに行って見たけど、手がかりすら見つからなかったからねぇ・・。」

ボガード「面目ない・・。我らがいながら、カルデアの仲間1人守り切れなかった事を・・今も後悔している。」謝罪する

オベロン「確かにそうだな・・?この事はカルデアのマスターにはしばらく黙っておくとして・・・、アルト・・君はボガードの代わりにシェフィールドの領主となったんだよねぇ?」

アルト「あぁ!ボガードの受けおりであるが、領民達に認められるぐらい・・シェフィールドの妖精達を助けたからな?」

オベロン「それは良かったね?。たったの一日でシェフィールドの領主となり、今では女王やアグラヴェインに対抗する軍勢のリーダーと来たから・・まさしく絵に描いた成り上がり人生と来たね!!」賞賛する

アルト「ありがとう、オベロン!」褒められる


メリュジーヌ「それで、私たちが静脈回廊(オドベナ)を通っている時・・アザミが丘のねじれ穴にいたシェフィールドの妖精達はどうなったの?」

バーゲスト「あぁそうだ!オベロン、領民達の事を何か知ってるか?」

オベロン「う~んまぁ・・それほどまで調べてはいないのだけどねぇ?少しぐらいは話してやるよ・・。」

ボガード「あぁ!今彼ら、シェフィールドの妖精達はどうしているんだ?」

オベロン「あぁ~それはだな・・?」
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回想シーン:シェフィールドの妖精達のその後・・

シェフィールドの妖精達「・・・・・。」二手に分かれて進んでいる


女王軍の兵士達が北部から撤退した後、アザミが丘のねじれ穴から出てきたシェフィールドの妖精達は二手に分かれて進んで行った・・。

新領主アルトの話を聞き入れず・・北のエディンバラに向かった『魔王の氏族派』と・・

アルトの話をしっかりと守り・・命令通りに南のロンディニウムに向かった『新領主アルト・オルラント派』の二組にね?

北に行ったグループはアルト達が恐れてたように、3年前のトラウマで豹変したノクナレアによって偏見や暴力を振るわれており・・

南に向かったグループは、各地で活動する円卓軍の同士達に拾われ・・ロンディニウムに向かって、今も進んでいると報告があったんだ。
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バーゲスト「やはりそうか・・。領主がアルトに変わったところで、妖精達の考える事は妖精それぞれだったんだな・・。」

ルージュ「なんか、私たちの頑張りが無駄になったような気がするよ・・。」しょんぼり・・

カイニス「気にすんなって・・シェフィールドの領民の半分は南にあるロンディニウムに向かっているのだろ?ならそうで良いじゃないか!!」ルージュを慰める

アルト「そうだよ?俺達の行動に・・無駄になるようなことは一切ないからね?」

ルージュ「!!。うん!!」立ち直る

アルト「そうだぞ!良い子だ。」スリスリ・・(ルージュの頭をなでる)

メリュジーヌ「オベロン、君にもう一つ聞きたいことがある。シェフィールドの陥落後、スプリガンの奴は今どうしているのかわかるか?」

コーラル「そういえば・・・ボガードさんの城を出て、アザミが丘のねじれ穴に逃げ込んだ後も・・彼の事を見かけなかったですね?」

ボガード「あのキャップレスの事だ。我らが置き去りにしたとはいえ・・あやつは我らの事を敵視しており、我らについていくような行動を取らなかったからな。」

アルト「おそらくスプリガンは俺達が城を出た後・・彼の独力でシェフィールドを脱出し、ヴェールズに向かって逃亡した可能性が高いなぁ?」

カイニス「あの臆病者の事だ。俺達と行動せずに別ルートでシェフィールドを脱出し・・途中で女王軍に捕らえられたとしても、あいつの自己責任だからな?」

ボガード「ゲスでいけつかない奴だが、金庫城を作ってまで100年間、妖精として生き延びた奴だからな?そう簡単に捕まるとは思えないのだが・・・」


オベロン「その事についての事なんだが、実はノリッジの方で起こったある事件によって・・そこに住む住民達が一時騒然となっていた事があってね・・。」

アルト「ある事件・・?。厄災とは別の意味でか?」

オベロン「あぁそうだ・・。厄災が起こる事どころじゃないぐらいに、ノリッジで騒然としていた事なんだ・・。」

アルト「・・・そのある事件とは一体?」

オベロン「それはだな・・・。」


オベロン「スプリガンの遺体が・・ノリッジの金庫城の入り口で発見された事なんだ。」

アルト達「!!!?」驚愕する

ボガード「なに!?あのキャップレスが・・ノリッジで死んだというのか!?」驚きを見せる

オベロン「もちろんこれは正真正銘・・本当のことだ。彼の遺体の発見については、今日の朝まで遡る・・」


オベロンはアルト達に更に話す事として、今日の朝・・スプリガンが遺体として発見された事を話し始めた・・。
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早朝頃・・・ノリッジ:金庫城の近くにて・・


カァ~!カァ~!カァ~!カァ~!(鴉の姿の妖精が多く飛んでいる)

土の氏族「全く・・今日朝早くから、死人報せの鴉妖精が多く飛んでいるよぉ~・・。」おっかなさそうに見る

土の妖精「空があんなだというのに、他人の死に楽観的な妖精達だよなぁ~?」白々しく見る

人間の配達員「一体、どこの所の人間か妖精が・・過労か病気で死んだんだろうな?」うっとうしく見る

カァ~!カァ~!カァ~!カァ~!(鴉の姿の妖精が金庫城に向かう)


死人報せの鴉妖精たち「死んじゃった!死んじゃった!妖精もどきが死んじゃった!妖精に化けた人間だ!金庫城で死んでいる!」楽しそうに歌ってる

土の氏族「金庫城だって・・。こっから近いな?」

土の妖精「金庫城と言ったら、あそこには土の氏族長代理のイレギュラーズの1人、『宝石鎧のダルダン』様がいる所ですよね?」

人間の配達員「まさかと思うが・・。ダルダン様、宝石の食べ過ぎで喉を詰まらせて死んでしまったのでは?」冗談を言う

土の氏族「そんなわけ無いじゃないかぁ~!あの妖精が言ったの人間だとヨォ?ダルタン様に仕える人間の使用人じゃないのか?」

人間の配達員「あぁ~・・確かにそう聞こえたなぁ~・・?」ポリポリ・・(頭をかく)

土の妖精「ともかく行って見ようぜ!!」タタタタァ~!(金庫城に向かう)


2翅の土の氏族の妖精と配達員の人間が、死人報せの鴉妖精を追って金庫城に向かって行った・・。

ノリッジ:金庫城の入り口前


カァ~!カァ~!カァ~!カァ~!(鴉妖精が円上に飛んでいる)

土の氏族「ここだな・・。何か見えるか?」辺りを見渡す

土の妖精「えぇ~と・・アレじゃないか?あの金庫城の扉の上に・・。」指を指す

人間の配達員「どれどれ~~?」指さしたところを確認する

人間の配達員「・・・・・・!?」何かを見つけ、驚愕する


スプリガン(死体)「」ぶら~ん、ぶら~ん・・(首を吊って死んでいる)

金庫城入り口の扉の上にある柱に縄が引かれ、その縄で首つり死をするように、スプリガンが首を吊って死んでいた。


人間の配達員「う、うわぁぁぁ~~~!?」悲鳴を上げる

土の氏族「ス、スプリガン様が死んでいる!?一ヶ月前にいなくなったスプリガンがぁ~~!?」驚愕してる

土の妖精「み、みんな来てくれ~~!!スプリガンが首吊って死んでいるぞぉぉ~~!?」

ノリッジの住民達「ガヤガヤガヤガヤ・・・」叫びを聞いて集まり出す。


死人報せの鴉妖精たち「死んじゃった!死んじゃった!スプリガン様が死んじゃった!こいつはハナから人間だ!」楽しそうに歌う

死人報せの鴉妖精たち「妖精の皮を被った人間だ!俺達みんなが騙された!死んで当然の人間だぁ~~!!」楽しそうに飛んでいる

死人報せの鴉妖精たち「ギャ~ハハハハハハ!!ギャ~ハハハハハハ!!」あざ笑うように飛んでいる

スプリガン(ナカムラ)「・・・・・・・・」ただの死体となっている


金庫城の窓から下を見る謎の妖精「・・・・・・」ガチャッ、シュウッ!(窓を閉め、カーテンを閉める)

一ヶ月前から消息を絶った土の氏族の長であるスプリガンが突如、金庫城入り口の扉の上で死体となっている事実を目の当たりした事で・・

ノリッジに住む住民達に、ショックと困惑の嵐が吹き上がり・・ノリッジ全体に多大な激震が走っていった・・。
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スプリガン(本名:ナカムラ):江戸時代末期・・取り替え(チェンジリング)によって、イギリスから妖精國ブリテンに転移された元・日本人の人間。


些細な事から妖精騎士アグラヴェインが人間であるという秘密を知ってしまい、彼女に脅され、彼女の傀儡として妖精騎士アグラヴェインの監視下に置かれてしまう。

彼女から逃れるために・・カイニスを通してシェフィールドに向かい、アルト達に自分自身の境遇と妖精騎士アグラヴェインの秘密をばらし、歪みの岬に逃れようとするが・・

彼女の待ち伏せと自身が行なった過ちにより、アルト達と決裂し・・・自身の独力で歪みの岬へ行こうとする。

しかし、妖精騎士アグラヴェインに見つかり・・彼女の宝具である。『子守歌・眠り誘う夢砂の精(スリーピング・ザント・ドリーミング)』によって、精神を始末され・・

その三日後の朝・・彼はノリッジの金庫城の扉の上にて、自らの命を絶つ形で発見されたのである。

彼の死は、妖精騎士アグラヴェインの仕業である事を知られないように・・・


スプリガン(本名:ナカムラ) 自殺

スプリガンの死亡発覚から数時間後・・キャメロット:玉座の間では・・


モルガン「みな、呼びもしないというのに、急ぎの上でよく集まった。今日はある者の訃報についてのことだ。」

集まった妖精達「(ある者の訃報?誰かが死んだというのか・・一体誰なんだ?)」ザワザワザワ・・

ウッドワス「陛下。急ぎの用で話があると聞き、急ぎオックスフォードから来たのですが、その訃報というのは?」

モルガン「待て・・話をするのはかの者が来てからだ。」

ウッドワス「かの者って、まさか・・。」


ガチャッ、ギィィィ~~・・(玉座の間の扉が開かれる)

集まった妖精達「!?。来たぞ・・」

タッタッタッタッタッ・・・・・(9人の人物が入ってくる)



女王軍・軍隊長:雷電磁力の二代目妖精騎士ガウェイン

二代目妖精騎士ガウェイン「・・・・・・。」


グロスター領主・翅の氏族長:合成合体の二代目妖精騎士トリスタン

二代目妖精騎士トリスタン「・・・・・・。」


ソールズベリー領主・風の氏族長:蒼毒のブルーナ

ブルーナ「ふんっ・・・。」


ノリッジ経理主任・土の氏族長代理:宝石鎧のダルダン

ダルダン「ハァ・・・・。」


工作隊長・牙の氏族長補佐:千姿変化のレオンゴン

レオンゴン(フード姿)「・・・・・。」


異端の妖精達(イレギュラーズ)の行動隊長:重引斥力のウィンキー

ウィンキー「・・・・・。」


女王軍・要危険人物:亡主使いの二代目妖精騎士ランスロット

二代目妖精騎士ランスロット「グルルルゥゥ・・・」ジャラジャラジャラ・・・(鎖に繋がれている)


ネオ・ニュー・ダーリントン領主・自称『影の氏族』:妖精騎士モードレッド

妖精騎士モードレッド「フフフッ・・・・。」


マンチェスター領主・異端の妖精達(イレギュラーズ)の総大将:妖精騎士アグラヴェイン

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」


女王モルガンが座る玉座の間の中央に、イレギュラーズのメンバー全員が集結する。

妖精騎士アグラヴェイン「妖精騎士アグラヴェイン・・及びイレギュラーズ、ただいま全員招集しました。」

モルガン「えぇ。シェフィールドでの件、ご苦労であったぞ・・アグラヴェイン。」

妖精騎士アグラヴェイン「ハッ・・、それで今日の朝の件で報告もありますが、いかがなモノと?」

モルガン「その件については今話す。今日の朝、一ヶ月前に行方をくらました土の氏族の長であるスプリガンが見つかった・・死体としてな?」

ウッドワスと集まった妖精達「!!?」


集まった妖精達1「(あのスプリガン様が死んだ!?どういう事なんだ!?)」ザワザワザワ・・

集まった妖精達2「(しかも今になって、ノリッジに死体として姿を表すとは・・)」ザワザワザワ・・

集まった妖精達3「(ノリッジの『厄災溜まり』の事もあるのに、ノリッジはこれからどうなるのでしょうか・・)」ザワザワザワ・・


ウッドワス「どういう事なんだ・・?消えたはずのスプリガンが今になって、ノリッジで死に骸になったなんて・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・。ノリッジ在住のダルダンからの通報を受け、駆けつけて見たところ・・。金庫城の扉の上に首を吊って死んでいるスプリガン様を発見いたしました。」

ダルダン「はい。金庫城の所で死体が見つかったと聞き・・急いでおいらも駆けつけ、スプリガン様を下に降ろして術式を行ないましたが・・既に彼は息絶えておりました。」

妖精騎士アグラヴェイン「なお、死人報せの鴉妖精たちと現場の様子、第一発見者達の証言と遺体の損壊の無さから・・この件はスプリガン様の自殺と認定する予定であります。」

ウッドワス「じ、自殺だと!?まさか・・妖精が自殺するなんてあり得ない話だぞ!?第一、自らの命を絶つ行動を取ることが出来るのは現状・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そうです。スプリガンは正真正銘、何処かの理由で妖精國に来てしまった人間の1人であります・・。」


集まった妖精達1「(スプリガン様が人間だと!?そんなバカな!!)」ザワザワザワ・・

集まった妖精達2「(人間なら最低でも30年は生きられないと言うのに、どうやって生き延びていたのやら・・。)」ザワザワザワ・・

集まった妖精達3「(やはり、以前話していた妖精騎士アグラヴェイン様の仮説は正しかったというのか?)」ザワザワザワ・・


モルガン「スプリガンの事は残念だったと承知しているが、実は彼が命を絶つ前日・・彼から私宛てに送られた『遺言状』を私は持っている。」遺言状の封筒を見せる

モルガン「“彼(スプリガン)の遺体が見つかった際、この遺言状を読み上げよ”と注意書きを含めてな?」


集まった妖精達1「(スプリガンの遺言状って・・、あの手紙に奴の後継となる妖精の名が示されていると!?)」ザワザワザワ・・

集まった妖精達2「(だとしても、ノリッジは『厄災溜まり』で滅びようとしてると言うのに・・嫌だなぁ~・・。)」ザワザワザワ・・

集まった妖精達3「(一体誰が・・スプリガンの代わりに土の氏族の長として指名されるのだろうか・・?)」ザワザワザワ・・


玉座の間に集まる妖精達は、誰が死亡したスプリガンの代わりに・・誰が土の氏族長に選ばれるのかを、不安ながらも心待ちにしていた・・。

モルガン「ではメィール・・、スプリガンが残した遺言状をこの場で読み上げよ。」

通知官メィール「ハッ!では、お読みします。」遺言状を開く

通知官メィール「えぇ~っと・・フムフム・・」遺言状を読み始める


『私は疲れました。女王モルガンの国政・重圧・異文化交流の禁じられしこの妖精國では、私の魂に反するモノであります。』

『衰退も繁栄もない、我が生きる目的である芸術の進歩のなきこの世界ですが、この世界でしか出来ぬ芸術に・・私の魂は魅入られていました・・。』

『この世界にある宝を集める事こそ、この妖精國に迷い込んだ私にとっての生きる目的でもありました。』


ブルーナ「芸術ねぇ~?いかにもスプリガンらしいと言うか・・。」呆れた表情

ダルダン「だがよぉ~ブルーナ?おいらも宝石をいっぱい集めているのだから、スプリガンの思う気持ちもわかる気がするのだが?」

ブルーナ「ダルダン・・貴方は宝石を集めて、自身の腹の中に入れているだけでしょうが・・。」

ダルダン「アチャ~~・・バレちまったか・・。」頭の上に手を当てる

二代目妖精騎士トリスタン「はぁ・・全く・・。」呆れてる


『ですが私も人のみである故に、いつ私が妖精でない事がバレるのではないかと、心に妖精達やモルガンへの恐怖心がありました。』

『その恐怖心が私の魂に限界まで蓄積された故に・・ノリッジの厄災の訪れ前に、この命を絶つことをお許しくださいませ・・。』

『どれほど栄えていても、衰退がなかろうと・・いずれは『奈落の虫』のひと噛みで全て崩れ去るモノなのです。』


二代目妖精騎士ガウェイン「クハハ!!奈落の虫だってよぉ~?スプリガンの奴、隠れてエインセルの予言を信じていたってワケだな?」

ウッドワス「ツゥ~~・・スプリガンめぇ・・。モルガン陛下に仕えていた身であるにもかかわらず、勝手にいなくなり・勝手に死にやがって!!」怒ってる

妖精騎士モードレッド「まぁイイじゃないかぁ?ホラよ・・飲むか?」何かの水の入れ物を見せびらかす

ウッドワス「くぅ・・・いらん!!そんな容器に入っているあの『羊水』なんか、飲みたくもないわ!!」断る

妖精騎士モードレッド「チェッ・・あたしが採水した羊水を飲みたくないなんて、連れねぇ妖精だなぁ~?」グビッ、グビッ、グビッ・・(羊水を飲む)

ウィンキー「・・・・・。」


通知官メィール「『そして・・私なきノリッジの領主と金庫城の城主および、次代の土の氏族の長として・・・』・・・」

通知官メィール「『我が盟友であり、イレギュラーズの1人である・・『宝石鎧のダルダン』を任命する』・・。」

ウッドワス「!!?」驚愕する

集まった妖精達「!!?」驚愕する

ダルダン「・・・うむ!」お辞儀をする

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・。」

通知官メィール「『次期土の氏族長ダルダンよ。どうか・・ノリッジの厄災溜まりから、金庫城と集めた我が財産を守ってくれ。』・・以上でございます。」


ザワザワザワザワ・・・(大使と官司達が騒ぎ出す)

スプリガンが残した遺言状に“ダルダンを新たな土の氏族長として任命する”と言う事実に、玉座の間にいる妖精達は動揺していた・・

集まった妖精達1「(あの宝石だけが好きのダルダンに、土の氏族の長に任命するだと!?)」ザワザワザワ・・

集まった妖精達2「(イレギュラーズが我ら妖精らの氏族長になるとは・・これで3度目・・いや5度目だぞ!?)」ザワザワザワ・・

集まった妖精達3「(スプリガンの奴、一体なにを考えていたのやら・・。)」ザワザワザワ・・・


ウッドワス「クゥゥ・・(あのスプリガンが死んで・・次期土の氏族の長にダルダンを任命するだと・・)・・・!?」ある者を目にする

レオンゴン(フード姿)「・・・・フッ!」ベロンッ!(長い舌を出す)

ウッドワス「!!!!」ドスゥゥン!!(床を踏み叩く)


ウッドワス「冗談じゃない!!スプリガンはおろか・・オーロラやエインセル、ムリアンにエインセル・・、そしてオーマジオウに縋ったノクナレアに変わって妖精國の領土を治める氏族の長になるだと!?」

ウッドワス「3年前・・お前達“異端の妖精達(イレギュラーズ)”が発足して以来、ブルーナ・二代目妖精騎士・ダルダンと、代替わりした氏族長は全て妖精騎士アグラヴェインが選出した妖精ばかり・・」

ウッドワス「“同僚同種経営で”氏族長の地位を私物化させる気か!?」

集まった妖精達1「そうだぞ!!アグラヴェインの部下だからって優遇しすぎるぞ、お前達は!!」ガヤガヤガヤ!!

集まった妖精達2「ウッドワス様の言う通りだ!俺達にもその権利があるはずだぞ!!」ガヤガヤガヤ!!

ウッドワスの発言により・・集まった上級妖精達の罵声の嵐で、玉座の間はヤジで騒ぎ立てていたが・・・


モルガン「!!!!」ガァァァン!!(杖を下に叩き、衝撃波が飛ぶ)

キィィン、ギュゥゥ~ン!!(魔力が吸い寄せられる)

集まった妖精達1・2「!?。グゥゥ・・ゴフォォォ!?」血を吐く

集まった妖精達3「ワァァ~~!?(モ、女王陛下のモルゴースだぁ~!?)」悲鳴を上げる

モルガン「静かにしろ。ヤジばかり言う道化どもよ・・」ピリピリピリ・・

ウッドワス「!!?。くぅぅ・・・申し訳ありません・・。つい、頭に血が上りまして・・」謝罪する


妖精騎士アグラヴェイン「・・ウッドワス様や上級妖精皆々さま方のお気持ちはわかりますが、これもまた・・スプリガン様のご意志によるものです。」

妖精騎士アグラヴェイン「それに・・一刻でも早くノリッジの妖精達を安心させなければ・・後々『厄災溜まり』とは別に大変な事になるやかもしれませんよ?」

ブルーナ「そうかなぁ~?女王陛下はノリッジを見捨てると前の会議で仰ってたばかりだというのに・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・口を慎め、ブルーナ。」

ブルーナ「ウゥゥ・・すみません・・。」謝る


モルガン「確かに妖精騎士アグラヴェインの言う事に少し道理があるが・・ノリッジの厄災溜まりの方はブルーナの言った通り、現状のままで行く。」

ダルダン「し、しかし・・ノリッジの妖精達をこのまま死なせるわけにも・・」

モルガン「案ずるな。ノリッジには『水鏡』を使ってやる。『厄災』ごとノリッジの大部分は消し飛ぶが、鐘撞き堂は残ろう。」

モルガン「城さえ残っていれば後の再建はおまえの仕事だ、ダルダン。スプリガンから習得した知恵と手腕を見せるがよい。」

ダルダン「・・・はい。おうせのままに・・・。」頭を下げる

モルガン「それと妖精騎士アグラヴェイン、おまえ達にもう一つ聞きたいことがある。予言の子についてのことだが・・」

妖精騎士アグラヴェイン「はい。シェフィールドで見つかった予言の子と名乗る2人は偽者でした。魔術も使わず盾を振って抵抗してましたが、あえなく取り逃がしてしまいました・・。」

ダルダン「ノリッジの方もまた、『海賊の予言の子』と『巨人の予言の子』の話で持ちきりでして・・・。」

二代目妖精騎士トリスタン「グロスターの方もまた・・『絶唱の予言の子』らしき人間を含めて3人、私の領土に閉じ込めておりますが・・・『本物の予言の子』には至らずじまいです。」

ウィンキー「『秘密の予言の子』、『絶唱の予言の子』の方はロンディニウムにいると噂が立ってますが・・姿はまだ確認されていません。」

妖精騎士アグラヴェイン「残る『AIの予言の子』・『召喚銃の予言の子』・『剣士の予言の子』もまた、姿も行動した形跡も未だに確認されていません・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「そして『蘇りの予言の子』については・・・」言いづらそうにする

モルガン「どうした・・・なにを躊躇っているのだ?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」しばらく黙り込む


妖精騎士アグラヴェイン「『蘇りの予言の子』の正体は三澤亮太・・。現在、『アルト・オルラント』と名乗る・・3年前にモルガン陛下が封印した『別世界から来た人間』です。」

モルガン「!!?」驚愕する

妖精騎士モードレッド「!!?」驚く

ウッドワス「な、なんだとぉ!?」驚く

ブルーナ「・・・・・・。」黙り込む


モルガン「・・・アグラヴェイン。それは真のことなのか?」動揺する

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・。しかも先代の妖精騎士2人・・バーゲストとメリュジーヌもまた、生きており・・。なによりも・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「あなた様に『恩赦』をお与えになった彼らの血を引く7人の子供達が・・16歳のお姿となり、この妖精國に入ってきました・・。」

妖精騎士モードレッド「!!?」驚愕する

モルガン「・・・そうか・・、お前の報告はしかと聞かせてもらった・・。」


モルガン「『女王暦2017年の終わりに、我が妖精國はこの惑星の支配者となる。ブリテン島を囲っている光の壁を消し、我らの世界で、邪悪な異世界を上書きする。」』

モルガン「『その時こそ、貴様達は『厄災』の手から逃れ、新しい時代を迎えるのだろう。私は地上に新しい妖精郷を築く。貴様たち氏族は、その礎として死ね。』」

妖精達「ーー御意。全ては女王陛下の御心のままに!」

モルガン「・・ふん。では決定を下す。」


モルガン「人間であるスプリガンの死は自殺として処理し、葬儀の方はノリッジの方で勝手にやれと通告する。」

モルガン「そして彼の遺言通り・・土の氏族の長および、ノリッジの領主の後釜として『宝石鎧のダルダン』に任せる。」

ダルダン「!!。ハッ・・ありがとうございます、女王陛下!」

モルガン「『予言の子』については、なんとしてでも『本物の予言の子』を見つけ出し、汎人類史の侵入者共々、我が玉座に連れてこい。」

モルガン「『本物の予言の子』は『異邦の魔術師』こと汎人類史のマスターと共に行動している可能性が高い。発見次第、殺さずに連れてこい。」

モルガン「ダルダン。ブルーナ。二代目妖精騎士トリスタン。そしてウッドワス。それぞれの手勢で捜索を始めよ。なしえた氏族には五百エーカーの領土を褒美として与える。」


妖精騎士アグラヴェイン「モルガン陛下、三澤亮太の方はどうすると?」

モルガン「アァ・・3年前は石へと変え、この妖精國の終わりまで放置はしたのだが・・よもや私も少し甘かったようだな・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・では、三澤亮太の方は・・・」

モルガン「そうだ。発見次第・・三澤亮太の家族共々、この妖精國から消し去れ!」強く言う

妖精騎士アグラヴェイン「ハッ!この妖精騎士アグラヴェインとイレギュラーズ共々、必ずや三澤亮太とその一行を抹殺いたします。」

モルガン「当然だ。期待しているぞ、妖精騎士アグラヴェイン。」

モルガン「私からの報告は以上だ。他の者達は即刻立ち去るがよい。」

集まった妖精達3「~~~~~」ダダダァァ~~!(逃げるように立ち去る)

ウッドワス「・・・・・。」謝罪のお辞儀をしてから立ち去る。

書記官イットリーと通知官メィール「・・・・・。」玉座の間の片付けに入る


ウッドワス「・・・・・。(土の氏族長がダルダンに決まった以上、イレギュラーズの次の狙いは牙の氏族長に決まってる。)」

ウッドワス「・・・・・。(あの卑劣極まりないレオンゴンなんかに、牙の氏族の長の座を渡してはなるもんか!!)」

ウッドワスは玉座の間から去りながら、牙の氏族長の座をレオンゴンに取られまいと意識しつつ・・今後の事で焦りを感じていた・・。


モルガン「妖精騎士・・及びイレギュラーズ全員には次の任務を与える。三澤亮太・・またの名をアルト・オルラントとその一行を見つけ次第、お前達の手で葬り去れ。」

二代目妖精騎士ガウェイン「あいよ!バーゲストは俺が必ずこの手でぶっ殺してやるからよぉ~?邪魔立てはするなよ?」

二代目妖精騎士トリスタン「フンッ・・。貴方みたいな卑怯な手しか使わない剣士が、黒犬公であるバーゲストに勝てるとでも?」

二代目妖精騎士ガウェイン「うぐっ・・、あの時は様子を見すぎて手傷を負っただけだ!!今度は確実に仕留める・・」

二代目妖精騎士トリスタン「はいはいそうですか・・。まぁ、勝手にやっちゃった所で返り討ちに遭うのがオチだけど?」

二代目妖精騎士ガウェイン「な、なんだとぉ~~!?」ジャキィン!(妖精剣ソードアルタイルを出そうとする)


二代目妖精騎士ランスロット「うがぁぁぁ~~~!!」二代目ガウェインと二代目トリスタンに襲いかかる

二代目妖精騎士2人「!!?」襲われそうになる

妖精騎士アグラヴェイン「辞めなさい、ランスロット!!」ギギギィィ~~!!(鎖のリードを引っ張る)

二代目妖精騎士ランスロット「ガウッ!ガルルゥゥゥ~~!!」ガキンッ、ガキンッ!!(リードで縛られ、止められる)

二代目妖精騎士2人「~~~~~」冷や汗をかく

妖精騎士モードレッド「相変わらず・・黒犬公以上の狂犬の如く、無差別に襲いかかろうとする癖は治らないようね・・二代目ランスロット?」

二代目妖精騎士ランスロット「グルルルゥゥ・・・」うなり声を上げる


モルガン「良いか?三澤亮太は3年前、私を一歩手前まで追い詰めた3つの力を授かりし人間だ。その力を彼の血を引く子らも同等の力を保有している可能性が高い。」

モルガン「彼ら一行とイレギュラーズ。今後、妖精國で起きる戦いの中で・・彼らとお前達は幾度となくぶつかり合う運命だと思って戦え。」

モルガン「お前達は妖精騎士アグラヴェインと我に選ばれし精鋭部隊の妖精だ。必ずその勤めを果たすが良い・・。」タッタッタッタッ・・・・(玉座の間を去る)

イレギュラーズ全員「ハッ!!全ては女王陛下の御心のままに!!」キリッ!!


謁見が終わり、モルガンは玉座の間から去り・・異端の妖精達(イレギュラーズ)もまた、それぞれ自分達の持ち場へと帰っていった。

その夜・・マンチェスター:アグラヴェイン邸(旧バーゲスト邸)


ギュオォォン!(妖精騎士アグラヴェインが転移してくる)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」タッタッタッ・・(豪邸の中へ入る)

妖精騎士アグラヴェイン「(テレポーテーション。ゾーンメモリの力で移動する負担がなくなったが、それでも疲れるモノだな・・。)」肩を回す


妖精騎士アグラヴェインは、自身が持つ3つの力とは別の力(スチール(奪取))で得た瞬間移動の能力で、自身が住む豪邸に帰ってきた。
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アグラヴェイン邸:アグラヴェインの部屋


妖精騎士アグラヴェイン「だだいま・・・。」疲れた表情で入る

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・。」ビィィン・・(サイコキネシスを少し使う)


キュンッ・・プツンッ!(蓄音機の曲を流す)

♪♪~~~♪♪~~(『《三分オペラ》「モリタート」』が流れる)


妖精騎士アグラヴェイン「フゥ~・・・・・」シュルシュルゥゥ・・・(衣服を脱ぎ始める)

妖精騎士アグラヴェインは衣服を脱ぎつつ、浴室に向かっていた。
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アグラヴェインの部屋:浴室


チャプン、チャプチャプ・・(お風呂の水が揺れる)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」チャプチャプ・・(風呂に入っている)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」バシャァァ~・・(立ち上がる)


日頃の疲れを癒やすために風呂に入っている妖精騎士アグラヴェイン。

その背中にはかつて、■■■■■■が中学の時に付けた刺し傷の跡がほんの少し残っていた。
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アグラヴェインの部屋:寝室


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・」フキフキフキ・・・(身体を吹き上げながら、ベットに向かう)

タッタッタッ・・・・ドサッ!(そのままベットに横たわる)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・ハァ・・。」ため息を吐く


妖精騎士アグラヴェイン「・・・これで5人目・・。残りは牙の氏族・・ウッドワスだけね?」

妖精騎士アグラヴェイン「『予言の子』・・『モルガン』・・『カルデアのマスター』・・そして亮太君・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「あと少しで完成する・・あの娘が『巡礼の鐘』を全て鳴らしたその時こそ・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・スプリガン。私の為に死んでくれて、ありがとう・・。」瞳を閉じる


妖精騎士アグラヴェインは裸のままベットの中に入り・・ある事を思い浮かべながら静かに眠りにつくのであった・・。

回想:シェフィールド外れ(正門側)の荒野(妖精騎士アグラヴェイン、スプリガン捕獲後)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・。」スプリガンの様子を見る

スプリガン「・・・・・・・」カキカキカキ・・(書状を書いている)

スプリガンが机に書いている書状には、“自身が亡き後、『宝石鎧のダルダン』を次期土の氏族長にする”という遺言状通りの内容が書かれてあった・・。


スプリガン「・・・・・」クルクルクル・・(遺言状をまとめる)

スプリガン「・・・・・それでは、これをおうけとりくださいませ・・。」遺言状を渡す

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・確かに受け取ったわ。ご苦労さま・・」遺言状を受け取る

妖精騎士アグラヴェイン「代わりにこれを。」縄を渡す

スプリガン「・・・・・ぎょい。」縄を受け取る


シュタッ!パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラァ~!(妖精馬に乗って、南部へ向かった。)

スプリガンの眼にはハイライトがなく、そのままノリッジに向かって妖精馬を走らせたのであった。
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回想:その2日後・・・深夜のノリッジ:金庫城の入り口前


スプリガン「・・・・・・・」縄とハシゴを持ってやってくる

スプリガンの衛士「・・・!?。スプリガン様・・いったい今までどちらに!?」駆け寄る

スプリガン「えぇ、ちょっとばかし・・たびをしてましてね・・?いまこちらにかえってきたのですよ・・」

スプリガン「えいしたちよ・・よあけまえまではだれひとり、このばしょにはむじんにしてくれないか?きみたちもつかれているだろ?」

スプリガンの衛士「えぇ・・ですがそれでは、金庫城の警備はどうするのですか?」動揺する

スプリガン「しんぱいない・・。すこしぐらいへいがいなくても、わがきんこじょうはおちることはないのだからな?」

スプリガンの衛士「へ・・へぇ・・・」タッタッタッ・・(金庫城の入り口から席を外す)

スプリガン「・・・・・・。」タッタッタッ・・(そのまま金庫城の扉の前に行く)


カタッ、タッタッタッ・・、シュルシュルシュル・・(ハシゴに登り、縄を扉の上の頑丈な柱に巻き付ける)

スプリガン「・・・・・・・」シュルシュル・・ノシッ!(自身の首に縄を締め付け、柱の上に立つ)

スプリガン「・・・・・・・」スタッ!(柱から飛び降りる)

ガタンッ!!ギュゥゥゥ~~!!(スプリガンの首が絞まる)


モガモガモガァァ~~・・・ガクッ・・。(首吊り自殺をするスプリガン)

誰もいない金庫城の扉の前で妖精騎士アグラヴェインの夢の砂より、精神を操られたスプリガンは1人・・首を吊るようにノリッジの領土で死んでいったのであった。
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そして現在・・・ウェスバニー:集落跡地では・・


オベロン「そういうわけで、スプリガンはなにを考えていたのか・・『宝石鎧のダルダン』に土の氏族の長を任せて死んじゃったってワケだ。」

ボガード「信じられん・・。あのキャップレスが理由も無しに自殺するなんて・・。」

オベロン「信じられないならすぐにノリッジへ行くがいいよ?まぁ、葬儀はもう終わっていると思うけどね?」

アルト「・・・いや、これは自殺なんかじゃない。少なくても、あのスプリガンが自殺をするような人間には見えなかった・・。」

カイニス「確かにそうだ。俺に縋ってでも歪みの岬に行って亡命を希望したり、ブラックバレルをグズリーとか言う妖精に撃たせたりと・・ビビりながらも、自分から命を絶とうとする輩じゃなかった・・。」

カイニス「スプリガンが自殺するようになった理由があるとすれば、それはあいつが関係している・・。そいつこそ・・」

アルト「妖精騎士アグラヴェイン・・。彼女から放つ砂で夢を操る力を持ち、妖精の衛士を利用して俺達の動向を盗み見てた事がある・・。」

オベロン「・・・と言いますと?」


アルト「おそらくスプリガンが俺達とは別のルートから逃亡している際、妖精騎士アグラヴェインに見つかってしまい・・・」

アルト「彼女の夢を操る力で精神を操作され・・遺書を書かせ、自殺に見せかけるように行動させた可能性がある。」

オベロン「成る程。それが本当だとすれば・・スプリガンの死は“自殺”なんかじゃなく、イレギュラースの1人である『宝石鎧のダルダン』を土の氏族の長に仕立て上げるための“計画的な殺害”だと・・アルトはそう推理していると言うのだな?」

アルト「あぁそうだ・・。出なければ、こんな出来すぎた話があるはずがないからな・・。」

オベロン「確かに。僕も君が言った通り・・スプリガンが死んで、次の土の氏族長にダルダンを指名したにしては虫が良すぎるし・・なによりもあの土の氏族長の立場でもあるスプリガンの事だからな・・」

オベロン「アグラヴェインが“異世界の人間である”とう秘密をアルト達にバラした事と、これ以上の秘密漏洩を防止するための“口封じ”も含めてスプリガンを殺したと言ってもいいな?」

アルト「そうでもなければ・・些細な事でも簡単に信じる妖精の思考によって、妖精騎士アグラヴェインの立場が危うくなる可能性があるからな。」

ボガード「妖精騎士アグラヴェイン・・・人間にしてはなかなか手強い奴と言えるな?」


コーラル「オベロンさん・・、スプリガンはどんな方法で葬儀をし、どこに埋葬されたのですか?」

オベロン「あぁ彼の遺体はね・・ノリッジの海に水葬されたよ。妖精や人間達を騙した奴を妖精國の地に埋めるには億劫だという理由でね?」

オベロン「遺体を小舟にのせ、沖まで行った直後に火の矢を放って小舟を放火し・・ノリッジの厄災溜まりが来ませんように祈りを込めて願ったんだ。」

オベロン「葬儀にはスプリガンに味方をしていた住民が少しばかりいたが、大半はノリッジの厄災溜まりのお祓い目的で参加した者で多く海岸に集まっていたよ・・。」

オベロン「だけど・・そんなお祓いモドキのようなやり方じゃ『厄災』なんか祓えるなんて無理な話だし・・。万が一、『厄災』が始まればこそ・・ノリッジの住民達は“スプリガンが厄災として戻って来た”と騒ぎ出すと思うしね?」

ワグ「まぁ当然のことだよなぁ~!『厄災』を祓うことが出来るのは『予言の子』だけなんだからな?」

オベロン「まぁ確かにエインセルの予言通りなら、『予言の子』がノリッジの厄災溜まりを祓ってくれると信じているからね?」

オベロン「でも・・そうも行かなくなっているのが、今の僕やカルデアのマスター達の現状と言ってもいいぐらいのご時世だ。なにせ・・・」

オベロン「『予言の子』が“10人”いるようじゃ、この僕でもお手上げってワケだしね?」

アルト「成る程、予言の子が10人ねぇ~・・・・・・って!?」


アルト「予言の子が10人だってぇぇぇ~!?」大声で叫ぶ

メリュジーヌ「・・・・マジで?」なんて顔で


オベロンが言う・・今の妖精國に“予言の子が10人もいる”という事実に、アルトは大声で叫ぶほどに驚きを見せていた・・。

バーゲスト「それはどういう事だオベロン!予言の子が10人もいるのだと!?」強く言う

オベロン「どういう事って言っても・・・。君達はスプリガンから聞かされていなかったのかい?」

アルト「聞いていたさ・・。だが予言の子が10人いるって事は、オベロンから初めて聞かされてるよ・・。」

ジョルニ「メリュジーヌお母さんやバーゲストお母さんが言うに、鏡の氏族の長だったエインセルの予言では・・・」

オベロン「そうとも・・エインセルの予言では、予言の子を題材に妖精達の歌として語り継がれているのだが・・・」

オベロン「妖精騎士アグラヴェインにしてやられたんだ・・。アグラヴェインめぇ・・予言に信仰する妖精達を分断させるために、あんなことをやらかすなんて・・」

アルト「してやられたって・・・。オベロン、予言の子が10人いる理由を知ってるなら教えてくれないか?」

オベロン「あぁ話すさ・・。アルト・・君は以前、スプリガンの話から・・モルガンが“鐘撞き堂の鐘を隠す”という妖精騎士アグラヴェインが考案した案を却下したという話は聞いているだろ?」

アルト「あぁ・・、その事は確かに聞いているが・・」

オベロン「案を却下された妖精騎士アグラヴェインは次に・・彼女が持つ夢を操る力で妖精國全体に向けて、彼女はある事を國中の妖精達に吹き込んだんだ・・。」

スズカ「吹き込んだって・・・一体なにを吹き込んだんですか?」

オベロン「あぁそれはね・・・『改竄されたエインセルの予言の内容』さ。」

アルト達「!!?」驚く


メリュジーヌ「エインセルの予言を・・妖精騎士アグラヴェインが内容を改竄したというのか!?」驚く

オベロン「うん、そうとも・・。今年の半年前・・予言の子が活動を開始するこの『女王暦2017年』を狙ったかのようにね?」
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オベロンの現状報告:予言の子が10人いる理由について・・


オベロン「エインセルの予言には、予言の子が何人いるかと言う事は具体的な事を教えなかった・・・。」

オベロン「その曖昧な部分に妖精騎士アグラヴェインは目をつけ、エインセルの予言に手を加え・・妖精國全体に夢として情報を流したんだ。」

アルト「その手を加えた予言の部分とかなんだ?」

オベロン「それはだな・・。まずこの僕がエインセルの予言の歌を歌ってあげるから・・耳をかっぽじって良く聞くがいいさ。」


エインセルの予言(歌:オベロン)
『これより語るは一つの未来。妖精國と成り果てた、その行く末』

『罪なき者はお帰りを。ここは底なし、女王の城。』

『つもる、つもる、雨のように、灰のように。消える、消える、雪のように、嘘のように。』

『ぼくらの望みは棚の上。今も女王の手のひらのなか。』

『でも、それもあと少しの辛抱だ。二千年を超えた朝、救いの子が現れる』

『妖精(ぼくら)と人間(かれら)を結びつけ、世界を救う救世の子』

『はじめは小さな光でも、誰の目に見えなくても、光を目指す蛾のように』


オベロン「ここまでは本来のエインセルの予言の内容なんだけど、ここから先が大きな問題点なんだ・・。」

アルト「どんな感じで問題なんだ?」

オベロン「まぁ聞いていればいいさ・・。」

エインセルの予言(妖精騎士アグラヴェインによる改竄部分) (歌:オベロン)
『選定の杖に導かれ、異邦の旅人に見守られ、救いの子は玉座に届く。』


『空の彼方より現れて、人間と共に戦う『巨人の予言の子』。』

『金色の姿で海を渡り、華麗に踊る『海賊の予言の子』。』

『歯車を回し、鉄のお供を連れ、全力全開の『秘密の予言の子』。』

『歌と旋律を武器として、戦場を駆ける『絶唱の予言の子』。』

『鉄のバッタを引き連れて、つまらぬ笑いを取る『AIの予言の子』。』

『色んなともだち呼び出して、お宝いただく『召喚銃の予言の子』。』

『燃える剣を手に持って、物語を作る『剣士の予言の子』。』

『3年の時を得て、厄災だった妖精に迎えられる『蘇りの予言の子』。』


『玉座につくのは真の予言の子。本物の子はただ1人。』

『ならせ、ならせ、雷のように、火のように。六つの鐘を鳴らして示せ。真の予言の子を証明せよ。』

『あかい災いが追いつく前に、くろい災いが食いつく前に。』

『仕事はちょっとなまけるけども、ぼくらは自由な妖精の裔。』

『望みはずっと欠けたまま、きらめく明日がほしいのさ。』


オベロン「・・っと、以上が問題となっている改竄されたエインセルの予言の部分さ。」
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アルト「う~ん・・これは何というか・・。」

メリュジーヌ「途中から予言の子の紹介とも言える部分が示されているというか・・」

バーゲスト「明らかにこれは・・・我らが知っているエインセルの予言とはかけ離れているな。」


オベロン「その通りだ。予言の子は1人しかいないのに、そこから海賊とか絶唱とか蘇りとか・・色んな肩書きの予言の子の名前を使って数を水増しにしているとしか言えないぐらいの内容とも言えるよね?」

オベロン「この詩が流れ始めたとき、僕はこの詩が偽物である事をすぐに見抜いたさ!」

オベロン「予言の子は10人もいないし、本物の予言の子の姿も知っていたからねぇ・・。」

バーゲスト「成る程、お主は予言の子の姿をご存じだったとはな?」

オベロン「そういうこと!僕の情報網を舐めないで欲しいな~?」自慢げに

アルト「ふん。オベロンらしいと言うかなんというか・・・。」


オベロン「・・・ところが、その改竄されたエインセルの予言が現実の物となってしまってね・・。本物以外の予言の子の内4人が、一ヶ月前を境に妖精國各地で活動を開始し始めたんだ・・。」

オベロン「4人の内・・『秘密の予言の子』と『絶唱の予言の子』は、円卓軍が保護して事情を話してあげたのだけど・・。海賊と巨人の予言の子は未だに見つかってないんだ。」

アルト「成る程・・・。おそらく海賊と巨人の予言の子はいずれにしても、厄災を倒しにノリッジに訪れると思っているんだな?」

オベロン「そういうことだね・・。」

スズカ「そういえば・・・シェフィールドの妖精達はお父様のことを・・『蘇りの予言の子』だって言ってたわ!!」

セフィー「確かにそうだ・・。我々がアザミが丘のねじれ穴から出発するときに、シェフィールドの妖精達が揃いに言ってたなぁ?」
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シェフィールドの妖精達(回想)「必ず会おう、領主様!我らの『蘇りの予言の子』!!」詩を歌いながら・・
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アルト「妖精達が言ってた『蘇りの予言の子』は俺のことで・・・それを広めたのは妖精騎士アグラヴェインだったのか・・。」

メリュジーヌ「厄災だった妖精というのも・・元は『獣の厄災』になるはずだったバーゲストを意味しているに違いないわ・・。」

オベロン「あぁそうだね?歪みの岬でバーゲスト達を見かけ、彼女たちの話を聞いた時・・真っ先にアルトが『蘇りの予言の子』の正体だとわかったんだ・・。」


オベロン「話を戻すが・・この4人の『予言の子』と名乗る者達の存在によって妖精達はみるみるうちに、この改竄されたエインセルの予言の詩を本物として認識し始めてね・・。」

オベロン「アルト・・君達が思うに、予言の子が10人もいると・・誰が本物なのかを、姿を見ないでも信じることが出来るか?」

アルト「いやそれはだなぁぁ・・・お前達はどう思う?」


ワグ「それはもう・・海賊とか巨人とかは偽物でぇ・・えぇ~とぉ・・・ン~~~・・・・・やっぱわかんねぇよ!?」

コーラル「私も・・誰が本当の予言の子で、誰が世界を救ってくれる予言の子なのか、見当がつかなくて・・・」

ハベトロット「ボクもだよ・・。ボクが知ってる予言の子のイメージはね・・目の前にいるアルトただ1人でねぇ・・・。」

ボガード「オレもだ・・。シェフィールドの中で知っている予言の子の情報は『蘇りの予言の子』であって・・」

アルト「みんなそれぞれ知っている事がバラバラで・・・誰が誰で、本物なのか見当がつかな・・・まさか!?」何かに気がつく

オベロン「そうだ・・それこそが、妖精騎士アグラヴェイン予言の子10人に増やした狙いだったんだ。」


オベロン「短絡的で刹那主義的な在り方の妖精國ブリテン出身の妖精達にとって、誰が本物の予言の子であるのかなんてどうでも良いんだ・・。」

オベロン「ただ妖精達自身からモルガンや『厄災』から守ってくれればそれでいいと認識しちゃえば、あとは予言の子がなんとかしてくれると思い込んじゃってね・・。」

オベロン「巡礼の鐘を鳴らせるのは『予言の子』だけ・・しかも選定の杖を持つ『本物の予言の子』だけが巡礼の鐘を鳴らすことが出来る。」

オベロン「だがそんなことを今の妖精國の妖精達が信じる訳がなく・・僕と行動している『本物の予言の子』もすっかり意気消沈しちゃってね・・・」

アルト「となるとつまり・・・」

オベロン「そう・・。つまりここまで予言が改変されてしまえば、誰も『予言の子』が世界を救う救世主なんだと信じなくなってしまうからね?」


ロブ「俺とワグの仲間だったウィンキーが言ってたなぁ・・『嘘も言ってりゃ真実になっちまう』って。まさかこういう意味だと思わなかった・・。」しょんぼり・・

ワグ「俺達がマシュやアルトさんを『予言の子』と信じていたばかりに・・『本物の予言の子』に迷惑をかけてしまっていたなんて・・・」反省する態度をする

オベロン「ホント、妖精達のこの習性には僕も頭を悩ませているよ。彼らの思いつきや行動次第で良い方向にも行っても悪い方向にも行っても、自身らはなんも責任を取りもしないのだからね・・。」

オベロン「エインセルの予言の意味を混乱させた妖精騎士アグラヴェインにとって、この状況こそ、予言の子とそれを信仰する妖精達を完全に『分断』する事を可能にしたと言っても良いぐらいだからな・・。」

オベロン「汎人類史側のアグラヴェインも、こっちのアグラヴェインも・・・どうもこうも頭が優れていると言っても過言はないと言っても良いな?」

アルト「確かにそうだな・・。」


オベロン「そういうわけで・・・いまアルト達がノリッジに向かうとなれば・・僕は行く事を辞める事をオススメするよ・・。僕と『本物の予言の子』やアルト達の為にもなると言ってもいい。」

オベロン「スプリガンが死に・・レギュラーズのダルダンがノリッジの領主となり・・おまけにノリッジの厄災溜まりも限界に近い状況であって・・今のノリッジは困惑と失望で溢れかえっている・・。」

オベロン「僕はなんとしてでも、『本物の予言の子』に世界を救う救世主である事を自覚させて・・本来のエインセルの予言通りに『巡礼の旅』を成しえて欲しいと願っているんだ。」

ボガード達「・・・・・・・。」黙り込む


オベロン「それを知りつつもアルト・・・君はそれでも行くのかい、ノリッジへ・・?」アルトに問いかける

アルト「・・・・・・・・・」考える

アルト「・・・・それでも俺は、ボガード達や俺の家族達と共に・・ノリッジを『厄災』から救ってやると・・シェフィールドの妖精達と約束したからな!」

ボガード「!?。アルト・・・お前って奴は・・・。」

バーゲスト、メリュジーヌ「アルト・・・。」

ジョルニ「父さん・・・。」


オベロン「・・・きみがどうしてもノリッジに行きたいと言うなら、僕は止めたりはしないよ・・。」

オベロン「でも『本物の予言の子』が活躍しなければ、筒底はこの妖精國ブリテンを救う事なんて・・・」

アルト「オベロン、何か勘違いをしてると思っているのか・・?俺は『蘇りの予言の子』と言われる事も、なるつもりもない。」

アルト「俺はただ、妖精騎士アグラヴェイン達に奪われた・・俺とヴァージェとの家族の幸せを取り戻したいだけなんだ・・。」

オベロン「家族の幸せ・・かぁ・・。それが君の大いなる『目的』というやつだね?」

アルト「あぁそうだ・・。そのためにもまず、『厄災溜まり』を祓い、イレギュラーズの1人でもある『宝石鎧のダルダン』を倒し・・ノリッジを女王の支配から解き放つことが、シェフィールドの新たな領主の責務と言っても良いからな!」

アルト「俺達の邪魔をするのなら、例えオベロンでも容赦しないぞ?」キィィン!(手を光らせ、ヒール(改悪)を放つ準備を整える)

ボガードとバーゲスト達「・・・・・!!」構える


オベロン「・・・そうかわかったよ・・・。それが君が掲げる『境界なき勇士団』の総意というのなら、ここはまず取引をした方が良いな?」

バーゲスト「取引ですって?」

オベロン「あぁ。アルトが『蘇りの予言の子』になるつもりがないのなら、まずは『本物の予言の子』に・・アルトリア・キャスターに自身が予言の子じゃないと謝りに行った方がいい。」

オベロン「そして僕らと共にアルトリアの巡礼の旅を成就させ、エインセルの予言を正しい方向へ修正させて欲しいんだ・・。」

アルト「成る程・・・俺達『境界なき勇士団』と共同戦線を組み、本来のエインセルの予言をまた信じさせるって訳だな?」

オベロン「そうとも。その代わりに僕や円卓軍が知り得る情報を提供し・・君の愛妻であるヴァージェを探しだし、共にイレギュラーズを打倒する・・。それで僕とアルト達は互いにウィンウィンな関係ってワケ?」

ハベトロット「おぉ~オベロン。なかなか話がわかる男じゃないか!!なぁアルト、そうだろ?」アルトを見て

ジョルニ「確かにこれなら・・ヴァージェが囚われている場所をより正確に・より早く見つけ出すことが可能になるな?」

ボガード「あぁそうだ・・3年前に成しえなかった『円卓軍』との結託も出来るしな。」

メリュジーヌ「アルト・・、君はこれをどう思う?」

アルト「よし・・それで行こう!いずれにしても、俺はアルトリアに会って・・あの子の巡礼の旅の邪魔をした謝罪をしたいと思っていたからな・・。」


アルト「あとそれともう一つ聞きたいことがあるのだが、その偽の予言の子4人の特徴とか知ってること全てを教えて欲しいのだが・・。」

オベロン「あぁ、教えてあげるとも!!」ニッコリ!

支援

>>646台詞修正

ジョルニの台詞:ヴァージェ→お母さん

オベロン「『秘密の予言の子』は機械の身体をした友達と一緒になんか『機界戦隊ゼンカイジャー』っていうのをやっていて・・。『絶唱の予言の子』は詩を歌いながら戦場を駆けていて・・・口癖に『私、呪われてる』って言ってたなぁ~?」

オベロン「跡噂程度だが・・『海賊の予言の子』は金ぴかのスーツを纏って、尚且つ踊ったりしててねぇ・・。」

オベロン「とまぁ・・僕が知ってることは以上だ。円卓軍に保護された絶唱と秘密の予言の子は、一度も僕は姿を見て泣くてねぇ・・」

アルト「それで十分だ。これくらいの情報なら・・俺に心当たりが山ほどあるからな・・。」

オベロン「それは頼もしいね!僕に偽の予言の子の情報を教えたのは・・彼らに会って、自分達が予言の子ではないと交渉するつもりなのかい?」

アルト「そうだ・・。どうやって来たのか知らないけど、おそらくその偽の予言の子達は妖精騎士アグラヴェインが『歪みの岬』を利用して呼び出した可能性がある。」

アルト「あそこにある扉なら、取り替え(チェンジリング)ではあり得ないはずの平行世界からの人物を呼び出せるかもしれないかもな・・。」

オベロン「成る程・・・歪みの岬にカーティス検問砦を立てたのも察しがつく。そこから彼らを呼び出し・・眠らせて・・予言の子である事を夢を通して植え付けて、各場所に放置すれば可能かもしれんなぁ?」

アルト「そうかもしれないね?」


アルト「(エインセルの予言をでっち上げるとしても・・なぜ妖精騎士アグラヴェインは、彼らを予言の子に仕立て上げる必要があったんだろうか・・?。彼女もまた、彼らの事を知っているのか?)」

アルト「(絶唱にゼンカイジャーって・・・それが本当だとすれば、その予言の子達って・・・。)」考え込む

アルトはオベロンから聞いた偽の予言の子の情報を元に、その予言の子の正体を自身の亜棚の中の記憶から探り当てていた・・。


オベロン「それじゃあ・・僕はそろそろ本物の予言の子であるアルトリアとカルデアのマスター達を連れに、一度ヴェールズに戻る。」

オベロン「アルト・・、僕らと君達との正式な同盟結成はアルトリア達を連れて・・ノリッジで合流してから、改めて話し合おうじゃないか?」

アルト「あぁ・・先にノリッジで待っているからね?」

オベロン「そうだね?あっ、因みに・・君達に僕から耳寄りの話を聞かせてやるよ?」


オベロン「『宝石鎧のダルダン』はウェスバニーに住む妖精の生き残りであり、なによりも彼は宝石を課税代わりに収集するほど、宝石を程なく愛する変わり者の妖精なんだ。」

アルト「宝石が大好きなのか?ダルダンって奴は・・」

オベロン「そうそう!僕にしてみれば、君達が見つけたあの宝石鉱山の宝石を利用すれば・・彼から何かを掴めるんじゃないかと思うんだよねぇ~?」

アルト「宝石を利用する・・・・・!?」何かがひらめく!


アルト「そうだ・・!!あの鉱山にあった宝石があれば・・なんとかノリッジでお金を稼げるかもしれんな?」

メリュジーヌ「確かに・・セフィーの刀を治し、武器を揃えるにもその宝石を質に出せば、より多くのモルポンドを稼げるかもしれないね?」

ボガード「このウェスバニーは妖精亡主であったシモンが消滅し、元の普通の鉱山になっている・・。採掘をするならチャンスかもしれんな?」

カイニス「あぁ・・・ノリッジにいる『伯爵』にこの鉱山のことを話せば、採掘に必要な道具を貸してくれるかもしれないな・・?」

アルト「それだけじゃない・・。この土地自体、おおいに利用できるかもしれないと思うんだ・・。」

ハベトロット「???。おおいに利用できるって・・どんな風に?」

アルト「それはだな・・・。」みんなに話しかける


アルトはオベロンやバーゲスト達に、アルトが考えた『ウェスバニーの地をおおいに利用する方法』の説明をした。

オベロン「ウェスバニーをノリッジの住民達の緊急避難所にする他に、新居として解放するだって!?」驚く

アルト「そうだ。妖精亡主がいない以上・・もしノリッジの厄災溜まりを祓えなかった場合に備えて、ウェスバニーを新たなノリッジ・・及びシェフィールドとして復興させようかなと思うんだ?」

アルト「俺達が見つけたあの鉱山には多くの宝石や鉄鉱石が埋まっている他、少し整備すれば・・村として再機能するかもしれないと思ってね?」

ロブ「それに妖精亡主の妨害で手出しできなかった分、多くの宝石や鉄鉱石が手に入るから・・逃げ道も確保できる他に新居まで出来るんだからな?」

ワグ「まさに一石二鳥って奴だな!!」

ハベトロット「それにあの場所で見つけた壁画のことも気になるし・・・人材さえあれば、あとはこちらでなんとかするからさ!」

オベロン「ふ~ん・・。それならそれで良いけど・・・そう簡単にノリッジの住民達が受けると思えないのだが・・」

アルト「俺達は“妖精達を支配から解放し、選択の自由を与える事”がモットーだ。それに協力者が多くいたほうがこちらも女王軍に優勢を取れるはずだ。」

オベロン「そうか・・その事については僕も考えてみよう。君の考えなら、カルデアのマスター達も納得して応じてくれるかもしれないね?」

アルト「あぁ!」


オベロン「じゃあ僕は行くね?くれぐれもダルダンに考える事には気をつけてくれ。奴の考える事は馬鹿だけど、それほど無能とは言えないぐらいの知能はあるからね?」

アルト「あぁ!アルトリアやカルデアのマスター達によろしくと伝えてくれ!ノリッジで待っていると・・。」

オベロン「勿論さ!君達の幸運を祈る!」ポンッ!(小さくなる)

そう言い、ブランカに乗ったオベロンはヴェールズに向かって西へ去って行った・・。


アルト「・・さて、明日から忙しくなるぞ?みんな良いか?」

カイニス「あぁ!俺は伯爵のところに先に戻って、採掘道具と運搬用の荷台を借りれるか頼んでくるぜ!」

ハベトロット「ボクは明日、採掘も含めて・・あの壁画を調べてみるとしよう。なにか他にわかるかもしれないからね?」

ロブ「俺達は採掘道具を借り次第、宝石と鉄鉱石を採掘すればいいんだな?」

アルト「そうだ。」

バーゲスト「なら私たちみんなでやれば、多く宝石や鉱石が手に入るからな?」

ガイル「あぁ!!力仕事は任せてくれ、父さん!!」

アルト「あぁ・・期待してるぞ、みんな!!」

ガイル達「アァ(はい)!!」頷く


アルト達は、明日の採掘作業に向けて・・とりあえず、ウェスバニーの地で寝泊まりすることになった。
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ウェスバニー:ノリッジへ続く道


ボガード「・・・あの道を進めば・・ノリッジへたどり着けるんだな?」ノリッジへ続く道を見ながら・・

アルト「あぁ・・。」同じ場所を見ながら・・・

アルト「(待ってろよシェフィールドのみんな・・。いま俺達がノリッジを救って、ダルダンの魔の手から解放させるからな!)」心に言いつける


アルトとボガードは、ノリッジへ続く坂道を見つめながら・・アルトの事を信じてくれたシェフィールドの妖精達の安堵を思いつつあった・・。

幕間:動き出す大いなる陰謀
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とある空間:妖精騎士アグラヴェインの夢空間


サラサラサラァァ~~・・・(夢の砂が舞っている)

妖精騎士アグラヴェイン「それでは・・我らイレギュラーズの定例会議を開く。何か言うことはあるか?」

イレギュラーズのメンバー8人「・・・・・・・。」


ここは妖精騎士アグラヴェインの夢空間。彼女の能力である夢の砂によって作り出された固有結界のような空間である。

ここでは妖精騎士アグラヴェインを中心に、イレギュラーズの面々が精神体として集まり・・

女王モルガンによる定例会議とは別の理由で、イレギュラーズ同士で話し合う場所である。


二代目妖精騎士トリスタン「はい。まずは私からダルダンに一言・・・。ダルダン様、土の氏族長就任おめでとうございます。これで晴れてノリッジの領土は全て、貴方の物になりましたね?」

ダルダン「おぉう!!これでおいらは、ノリッジの領土や土の氏族の妖精達を思うがままに支配できる!!宝石の採掘もいまよりもっとさせてやるぞぉ~!!」やる気満々

二代目妖精騎士トリスタン「えぇ・・そんなノリッジも、『厄災溜まり』で領民もろとも滅び去ると思いますけどね?」ニヤッ!

ダルダン「あちゃ~~・・そうだったわぁ~!」頭の上に手を当てる

ウィンキー「ハァ~・・・」呆れかえる

妖精騎士アグラヴェイン「ノリッジの厄災溜まりに関してはモルガン陛下から『水鏡』を使用されると言い渡されているし、ダルダンにはノリッジの再建を言い渡されている・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「ダルダン・・貴方はモルガン陛下に言われたように『本物の予言の子』と『異邦の魔術師』を捕らえ、三澤亮太とその仲間達を抹殺しろ。」

ダルダン「あいよぉ~!!おいら、アグラヴェイン様に授けられたこの異端の亜鈴の力で、『蘇りの予言の子』達を全て押しつぶしてやるからな!!」ぼんっ!(拳を胸に叩く)

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・期待してるわよ、ダルダン?」ダルダンの顔を見て・・


二代目妖精騎士トリスタン「にしてもブルーナ様・・。貴方の毒兵器はかなり威力と効力がありますが、メリュジーヌ様を仕留めきれなかったのはどういう意味でしょうか?」

ブルーナ「それは・・私の毒がメリュジーヌの身体に旨く回らなかったというか・・・」

二代目妖精騎士トリスタン「あの先代の妖精騎士ランスロットであるメリュジーヌに貴方の危険すぎる毒を浴びせてもそう簡単に死に至るにはなかったし、彼女の娘である人物に治療まで許してしまうなんて・・」

二代目妖精騎士トリスタン「今頃、メリュジーヌの体内には・・貴方の毒に対する抗体が出来ている可能性もありますのよ!?」

ブルーナ「クゥゥ!!つぎに導入する改良した毒を使用した毒兵器であるなら、例えメリュジーヌでも即死できるようになるかもしれませんよ?」

ブルーナ「それに例えメリュジーヌが私の毒の抗体を持ってたとしても、服毒の中で恐ろしいのは『アナキュラシー・ショック』でありまして・・」

ブルーナ「そのアナキュラシー・ショックでメリュジーヌを仕留めるとなら、それで良いじゃないかと・・私は思ってますので!!」

二代目妖精騎士トリスタン「・・・本当にそう思っているのですかぁ~?」疑ってる

ブルーナ「本当ですってぇ!!」汗タラタラ・・


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・他に言いたい者はいるか?」

妖精騎士モードレッド「あぁ・・あんたに聞きたいことがあるんだ、相棒・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・なにかしら?」質問を聞く

妖精騎士アグラヴェイン「なんで・・・なんであたしにメリュジーヌやバーゲスト達がシェフィールドにいると伝えなかったんだ!?」怒鳴る

妖精騎士アグラヴェイン「それにアイツらが・・・3年前に喰い損ねたあの赤ん坊共が成長して、この妖精國に来ていると言うこと!!」更に怒鳴る

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・。」黙る

二代目妖精騎士トリスタン「そういえば・・多くの人間や妖精を殺し、その内臓を喰らうあの妖精騎士モードレッドが唯一殺せず、その内臓を喰い損ねた子供がいると聞いてましたが・・まさかあの7人組でしたとは・・・。」

二代目妖精騎士ガウェイン「ハハハッ!喰い殺すことも出来ず、3年の月日がたった途端にあの赤ん坊らが急成長してたなんて・・。もうあれでは賞味期限切れで喰えたもんじゃねぇだろ・・モードレッドよぉ~?」煽る

妖精騎士モードレッド「くぅ~・・キサマらぁぁ・・・!!」図星


妖精騎士アグラヴェイン「辞めなさい!!夢の中でも荒そうなら容赦しないわよ?」サラサラァァ~~!(砂を武器に変える)

妖精騎士3人「!?。つぅ・・・・」争うのを辞める

妖精騎士アグラヴェイン「モードレッド。貴方はモルガン陛下から『シェフィールドの浄化』には行くなと命令されただろ?だから、亮太とその家族がいる事を確信しつつも、敢えて貴方には言わなかった・・」

妖精騎士アグラヴェイン「でなければお前は、あの7人の子供おろか・・予言の子まで摘まみ食い程度で喰い殺す恐れがあった・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「本物の予言の子であるを確認せずに殺せば・・モルガン陛下から大目玉を喰らう羽目になるのは、私なのだからな?」

妖精騎士モードレッド「・・・・チィッ!!」舌打ちする


レオンゴン「それで・・・ダルダンが土の氏族の長となれたなら、次は牙の氏族・・・ウッドワスが失脚すれば、俺様も氏族の長に・・」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・。だがウッドワスは我らに対してとても警戒をしている。いまの状況下では、貴方が牙の氏族長になるのは難しいわ・・。

妖精騎士アグラヴェイン「ウッドワスの立場が危うくなるまでに、お前は更に成果をあげ・・隙が出来るタイミングがあるまで待つんだな?」

レオンゴン「あぁ・・わかってますよ、妖精騎士アグラヴェイン様?」


妖精騎士アグラヴェイン「とまぁ、雑談話はそれくらいにして・・・。ここにいる異端の妖精達に、私からの新たな指示を出す。」

妖精騎士アグラヴェイン「ノリッジの厄災溜まりが収まるまでは目立つような行動はせず・・私からの新たな指示が出るまで、ダルダン以外のメンバーは各地の持ち場にて待機せよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「そしてモルガン陛下の命令通り、本物の予言の子と異邦の魔術師が見つかり次第・・彼らを捕らえ、モルガンの元へ連れて行け。」

妖精騎士アグラヴェイン「偽の予言の子についてはもう少し監視を続け、問題があれば各自で処分しても構わないわ?」

妖精騎士アグラヴェイン「そして三澤亮太たちを見つけた際は私に即座に報告し・・彼らをその場で殺せ!」

イレギュラーズのメンバー7人(妖精騎士モードレッド以外)「Yes!妖精騎士アグラヴェイン様!!」頷く

妖精騎士アグラヴェイン「よろしいわ。では、良い夢を・・・。」サラァァ~・・(砂を舞いあげる)


ヒュン、ヒュンヒュヒュン!!(一斉に姿を消すイレギュラーズのメンバーの精神体たち)

異端の妖精達(イレギュラーズ)のメンバーたちが夢空間から退出し、妖精騎士アグラヴェインだけが残った・・。



妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・。」黙っている

妖精騎士アグラヴェイン「そろそろ入って来ても良いかしら?ここにはもう・・私と貴方しかいないわよ?」後ろに問いかける


ヒュンッ!(妖精騎士アグラヴェインの後ろから出てくる)

オベロン(精神体)「・・・・・。」

妖精騎士アグラヴェインの夢空間に精神体として現れ、妖精騎士アグラヴェインの前に立つオベロン。

オベロン「全く・・、君の考える事には頭を悩ませるよ・・アグラヴェイン・・。」

オベロン「3年前・・・君やアルト・オルラントがでしゃばった行動をしたせいで、僕の計画していた事が滅茶苦茶になってしまっているのでね?」

オベロン「こうして君とは密約の関係になる羽目になってしまったからね?」不満そうにする

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」黙ってる


妖精騎士アグラヴェイン「それで・・今日は私に何か用でも?」

オベロン「アグラヴェイン。君がダルダンを土の氏族の長に仕立て上げるために、スプリガンを殺した事をアルトに推理されてしまってね?・・本当に君が殺したのか?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・。あの老害は私が妖精ではない事を知ってしまい、シェフィールドで亮太達にそれをバラした事で、その報いを受けただけよ・・。」

オベロン「成る程そうか・・。まぁいずれにしても、スプリガンには先にご退場してもらった方が良いかもしれないね?後のことは・・彼の知識を受け継いだダルダンに任せるとしよう・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「そうね・・。彼なら、ノリッジを滅ぼさずに済ませると思った方が良いわよ?彼の異端の亜鈴は、並大抵の攻撃ではびくともしないからね・・。


オベロン「それともう一つだけ言っておくことがある。アルト達と偽の預言の子達の事は、君や部下であるイレギュラーズの好きなようにしても良いぞ?」

オベロン「厄災として使い物にならなくなったバーゲスト達や彼女とアルトの間に生まれた子供らもまた、煮るなり焼くなり好きにすれば良いさ・・」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ、彼らとはそうするつもりだわ?」

オベロン「あぁ・・。ただし、アルトリアやカルデアのマスターには手を出さないで欲しいんだ!彼らの存在がなければ、モルガンを倒すことなど出来ないと言ってもいい・・。君もそうだろ?」

オベロン「君もモルガンの玉座を狙っているのなら、こんな回りくどい方法をとらなくてもいいかと思うのだが・・」

妖精騎士アグラヴェイン「それに関しては問題ないわ。私は私のやり方で、モルガンをこの妖精國の支配者から引きずりだすわ・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「それに貴方とは密約の関係上・・貴方たち『予言の子』らと三澤亮太達『境界なき勇士団』・・私たち異端の妖精達(イレギュラーズ)とは互いに敵対する運命・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「密約に応じたのも・・貴方と私とは敵同士だが、倒すべき相手は一緒であるという理由だからわね?」

オベロン「確かにそうだったね・・。」


オベロン「君はアルトと同じく、『現実世界』から何かしらの理由で転移され、『夢の砂(ザントマンの能力)』・『サイコキネシス』・『スチール(奪う)』という3つの力を授けられた人間だ。」

オベロン「ただ君とアルトとでは何かが違う・・。むしろ僕と君とは・・何か似たような霊基と行動が怪しいと思ってもいいぐらいだ。」

オベロン「違うとすれば・・・君は多くの人間達を殺し慣れていると言う事だな・・。」険しい表情

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・。」黙り込む


オベロン「では僕はこの辺で・・・。次どこかであったとしても、現実の中では敵同士である事を忘れないでくれよ?」

妖精騎士アグラヴェイン「わかってるわ。亮太達の事はこちらで好きにさせてもらうわ・・『ヴォーティガーン』?」オベロンのことを見て・・

オベロン(ヴォーティガーン)「そちらこそ・・裏切ることはするんじゃないぞ・・『■■■■■■』?」ニヤリッ!

妖精騎士アグラヴェイン(■■■■■■)「・・・・・・・。」黙り込む


ヒュンッ!(オベロンが夢空間から消える)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・似たような霊基かぁ・・。」考え込む


妖精騎士アグラヴェインは1人・・オベロンが妖精騎士アグラヴェイン自身と霊基が似ている事について考えながらも、彼女はある事を思い出していた・・。

一ヶ月前・・・・歪みの岬 内部中央部:ドアの間


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」あたりのドアを見渡す

???「おやおや?そこにいるのは、妖精騎士アグラヴェイン様ではありませんですか?」スタッ、スタッ、スタッ・・・(歩いてくる)

妖精騎士アグラヴェイン「貴方・・コヤンスカヤね?なぜここに・・・」後ろを振り向く


???→コヤンスカヤ「あら?私の事はご存じで・・二代目の妖精騎士トリスタンから聞いたのですかねぇ~?」アグラヴェインに近づきながら・・

妖精騎士アグラヴェイン「えぇそうね。貴方の噂は耳にしているけど・・まさかこちらの方から接触しに来るとはね?」

コヤンスカヤ「まぁ偶然というか・・・、私もこの歪みの岬には興味があります故、こちらには勝手に入らせてもらいましたぁ~。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・見張りの兵が1翅も見当たらないのはそのためか・・。」

コヤンスカヤ「アグラヴェイン様・・今日はどうしてこの歪みの岬に?」

妖精騎士アグラヴェイン「この土地はモルガン陛下から監視目的で検問砦を建て、今は私がこの砦の領主を掛け持ちして管理している。」

妖精騎士アグラヴェイン「だがそれとは別に、少し試したいことがあってここに来た・・。」

コヤンスカヤ「試したいこと・・ですか?」首をかしげる


妖精騎士アグラヴェイン「・・・コヤンスカヤ。貴方はこの場所の事をどう思うのかしら?。取り替え(チェンジリング)とは違う・・汎人類史にも存在しない、別の世界からの外来種を呼び込むこの岬・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「この場所から来るモノ達にはこのブリテン島による拒絶反応が機能せず・・3年前から各地で暴れたり、グロスターで売り買いされるなどの事態が起こっている・・。」

コヤンスカヤ「ほほう、汎人類史には存在しないモノ達ですかぁ・・。私にとっては、この場所は異世界研究をするに値すると思っておりますよ?出来ればここに研究施設を作っておきたいぐらいに・・。」

コヤンスカヤ「ですがこの場所から流れてくる魔獣種のモノ達を取り込み、私が望む『九尾』に至るには少し相性が悪すぎると思いまして・・」

コヤンスカヤ「私の直感では・・それらを喰らえば、すぐにお腹を下す羽目となる事を確信しています故に・・やはりこの世界にある『異聞帯』の魔獣種を喰らった方が良いかと思ってますので・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・あなたならここから出てくる怪獣や魔獣などの生き物を取り込んで、即座に貴方が望む『九尾』になり得ると思っていたのだが・・とんだ思い違いをしてたようね?」

コヤンスカヤ「まぁ・・自分自身の身体のことは、自分自身でしかわからないのですからね?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・。」


サラサラァァ~~・・・(夢の砂を舞いあげて・・・)

コヤンスカヤ「アグラヴェイン様、貴方は一体・・ここでなにをされるのですか?」

妖精騎士アグラヴェイン「この歪みの岬にある扉の向こうには、私も貴方も知り得ない平行世界に繋がっている・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「その平行世界には必ずしも、その世界を守る『戦士(ヒーロー)』が存在する・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「私は訳あって、その戦士達をこの世界に呼び出し・・この妖精國の状勢をかき乱してもらうの・・。」

コヤンスカヤ「かき乱す・・。それをどうやって?」

妖精騎士アグラヴェイン「平行世界にいる戦士達は、世界の危機の元凶が別の世界にあるとすれば・・何らかの方法でその世界に行こうとする習性があると言う事を確信していてね・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「私はかねてより・・この妖精國におかれている状況を利用し、彼らをこの妖精國に招待する・・。その方法とは・・・」スゥ~ハァ~・・(深呼吸をする)


妖精騎士アグラヴェイン「この世界における『星の終わり』が、貴方たちの世界に多大な滅びを起こす。・・という偽りの情報を流し・・彼らをこの世界を救う『予言の子』として君臨して欲しいってね?。」

コヤンスカヤ「!!。(一体なにを考えているのですか・・この方は?」驚く


コヤンスカヤは妖精騎士アグラヴェインが言う支離滅裂な論言に戸惑いつつも、その話をよく聞き・彼女の事を知ろうとしていた・・。

コヤンスカヤ「つまり言うと・・あなたはその平行世界から来る戦士達を、この世界を救うとされる『予言の子』に仕立て上げ・・この妖精國に混乱を起こそうと企てているのですか?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・そうすれば妖精国にいる妖精達は皆、『予言の子』が本当に世界を救う救世主である事を認識する事が出来なくなるからね?」

妖精騎士アグラヴェイン「予言の子の巡礼を妨害しつつ、私はこの妖精國を・・・『ブリテン異聞世界』を私の望むままに統治させようとするのが私の・・・■■■■・■■■■としての目的だからね?」

コヤンスカヤ「・・・それがあなたが行なう『予言の子』への対策だと言うのですね?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇそうよ・・。」

コヤンスカヤ「・・・私には・・貴方が考える事など、1つも理解することが出来ません。ましては平行世界にいる者を『予言の子』として偽らせる事にも・・」

コヤンスカヤ「ある物語の悪役はこんな言葉を残しています・・・『美しい色(物語)は混ざり合う時、やがて真っ黒に染まってゆく』っと。」

コヤンスカヤ「あなたは今、この言葉のように・・この『美しくも醜いこの異聞帯(妖精國ブリテン)』に色という色を混ぜ込んで、真っ黒へと変貌させようとしている・・。」


コヤンスカヤ「あなたは一体・・・なにを理由に、この世界を混沌(カオス)へと導くのですか?」ジロリッ!(妖精騎士アグラヴェインを睨み付ける)

妖精騎士アグラヴェイン「理由ですか・・・?。それはこの世界が混沌に近づけば近づく程、そこに巣くう『汚い何か』をあぶり出せ・・それを殺していくのが容易くなるのでねぇ~・・・」サラサラァァ~~・・(夢の砂が変色していき・・)

■■■■■■(妖精騎士アグラヴェイン)「それをやっていくことが・・大好きだからよ!!」ニコッ!(万遍の笑顔)


サラァァ~・・バシュゥゥ~~~!!(一斉に砂が動き出す)

ガチャッ!バシュゥゥ~~!!(夢の砂が一斉にドアの向こう側に向かって入っていく)


■■■■■■(妖精騎士アグラヴェイン)「ウフフフフフ!!」笑顔でそれを見てる

■■■■■■(妖精騎士アグラヴェイン)は各それぞれの世界に繋がるドアにある情報を忍ばせた色とりどりの夢の砂を向かわせ、これから起こるであろう出来事を楽しみに待つように笑みを浮かべていた・・。
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女王暦2017年・・・アルトがまだ石になっていて、カルデアのマスター達がブリテン異聞帯に訪れる一ヶ月前・・。

妖精騎士アグラヴェイン(■■■■■■)は、汎人類史とは異なる平行世界に繋がるドアがある『歪みの岬』を大いに利用し・・

彼女が持つ能力である夢の砂に・・『その世界の『星の終わり』がこの世界に多大な滅びを招く』という『嘘』の情報を仕込ませ・・

瞬く間に、そのドアの向こうにある世界の戦士達(ヒーロー)達に衝撃を与える『悪夢』として伝わっていった・・。

ドアの向こう側の世界:光の巨人がいる世界の宇宙


巨人の予言の子「その世界にある『星(地球)の終わり』が、俺達がいる宇宙を滅ぼすって・・・これはウルトラヤバい事じゃないですか!?」驚愕する

その者と共にいる人間「Zさん、確かにヤバい事ですよ・・。俺達がなんとかしないと!!」

Zさんと名乗る巨人の予言の子「あぁ・・俺達も行こう!その星(ちきゅう)にある妖精達の王国へ!!」

その者と共にいる人間「オッス!!」空手のポーズを取る
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ドアの向こう側の世界:機械生命体と共存する世界の駄菓子屋さん


赤い機械生命体「■■■!これはなんかヤバい事になっているぞこれは・・。」焦る

桃色の機械生命体「これは完全にヤバいっすよ!?だって、星の終わりだよ?そこが崩れたら、私たちはおしまいだって!!」焦ってる

青い機械生命体「これを送ってきたのは・・その星にいる妖精であると・・。妖精とは何なのでしょうか?」

黄色い機械生命体「これはもう・・その世界にいる妖精さん達が、僕達に助けを求めているって感じだよね?」

秘密の予言の子「あぁ・・俺達もそこへ行こう!!妖精ゼンカイだぁ~~!!」

4人の機械生命体「おう!!!」頷く


海賊の予言の子「フンッ・・・面白いことになっているじゃないか?」その様子を外から見て・・
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嘘の情報であるにもかかわらず、星の終わりによる宇宙と平行世界の『崩壊』という事実を真に受けたそれぞれの世界の戦士(ヒーロー)2人は・・

自分達の世界や宇宙の身を案じ、妖精國蛾ある世界へと出発するのであった・・。
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ある世界:機械生命体が支配する世界の宮殿


機械の大王「フェアリートピアがもう一つあって、その世界の崩壊がこのトジテンドを崩壊させるだとぉぉ!?」

機械の参謀「いえ、まだそうとは決まっては・・・」

機械の大王「知ったことか!!まだ世界を支配しきれず、奴らを倒していないというのに、その世界の崩壊の巻き添えを食らう羽目になるとは・・一体どう責任を取るというのっだぁ!!」ドシ~ン!!(床を思いっきり叩く)

機械の参謀「~~~~!?」衝撃で浮かび飛ぶ

機械の鳥「落ち着いてよボッコワウス様・・そう言う暇があるのなら、すぐにでも調査を進めた方が良いかもしれないと思うんだけどなぁ~?」

機械の大王→ボッコワウス「あぁ~確かにそうだな!さすがゲゲ、頭がさえているのぉ~~!」機械の鳥の頭をなでる

機械の参謀「ハァ・・・。ではそのもう一つのフェアリートピア・・・すなわち『ロスト・フェアリートピア』の調査には、ステイシーを向かわせます。聞いてたかステイシー?」


ステイシー「あぁ、さっきから聞いていたさイジルデ・・。そのロスト・フェアリートピアっていう平行世界に行って、調査すれば良いんだろ?」奥から来る

機械の参謀→イジルデ「勿論だ。これはトジテンドの存亡に関わる事だ・・失敗は許されないぞ!!」ヒュンッ!(トジルギア1枚を渡す)

ステイシー「わかってるさ・・。さっさと終わらせて・・アイツらを倒さなきゃならねぇしな?」トジルギアを受け取る
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機械生命体と共存する世界とは別の世界。平行世界を支配し、ある戦隊ヒーローとの戦いを繰り広げている最中・・

トジルギアに閉じ込めた妖精の平行世界(フェアリートピア)がもう一つあり・・その崩壊でトジテンドが滅びることを聞き・・

怒りを露わにしたトジテンドの大王:ボッコワウスは、その世界の調査のために、実験兵士である『ステイシー』を妖精國ブリテンへと送り出す・・。
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ドアの向こう側の世界:シンフォギアが存在する世界の司令部


総司令「その世界には・・我々の常識など通用しないぐらいに危険な場所だと思われる。しかしてその世界を救わなければ・・我々の世界に多大な悪影響が起こると思われる可能性が高い。」

総司令「■■■、■■■、■■■・・この3人には、ギャラルホルンの指定された平行世界に向かい・・その世界の調査および、『星の終わり』の原因究明をし、それを阻止させる・・・いいか?」

絶唱の予言の子「はい!!必ず星の終わりを食い止めて見せます!!」

青髪と黒髪の少女「あぁ(えぇ)!!」頷く
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戦姫達がいる世界では・・、平行世界を監視し・その世界の危機を知らせる聖遺物『ギャラルホルン』から発するアラートと妖精騎士アグラヴェインが送った嘘の情報を耳にし・・

超常災害対策機動タスクフォース『S.O.N.G.』の総司令は、3人のシンフォギア装者を妖精國ブリテンへの調査員として選出し・・

ギャラルホルンの力を通してシンフォギア装者の3人は、妖精國ブリテンの地へと進んで行った・・。
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ドアの向こう側の世界:AIとヒューマギアが発展してる世界の大手企業の社長室


ヒューマギアの秘書「■■■社長、先日・・平行世界より送られたメッセージに対して、明らかに矛盾らしき部分があるのですが・・」

AIの予言の子「わかってる・・けど俺はこの話が嘘だと思えないんだ・・。だから俺は、その世界に行こうと思うんだ・・。」

ヒューマギアの秘書「・・では、その妖精國から送ってきた妖精様の誘いに乗ると?」

AIの予言の子「あぁ・・、例えそれが罠だとしても・・・俺はこの世界を守る『仮面ライダー』として、行かなきゃならないからな!!」

ヒューマギアの秘書「はい。では私もまた・・■■■社長の秘書としてお供させて頂きます。」

AIの予言の子「あぁ!頼りにしてるからな?」
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ある大手企業の社長であり・・この世界を守る戦士(ヒーロー)である■■■社長は、秘書であるヒューマギアに妖精騎士アグラヴェインが送った嘘の情報に警戒を促すも・・

その情報が嘘か真なのかを調べるために・・2人一緒に妖精國がある世界へと出発する事となった・・。


だが、そもそもその世界にある妖精國ブリテンこと『ブリテン異聞世界』は、周囲を最果ての塔により作られた「光の壁」に覆われ、取り替え(チェンジリング)や歪みの岬を通してでの渡航でなれば入れない・・特殊な『異聞帯』であり、特殊な『特異点』でもある。

かすかであるがその二つを使わずに侵入する者がいた理由はある究極生命体達の陰謀によるものだった。

とある黄金の空間


黄金の巨人「ふむ・・・どうやらあの妖精騎士による下準備は旨く行ってたらしいなぁ~?」ある穴から様子を見ながら・・

黒服の女性「そう・・。じゃあ私たちもその・・『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』にまた向かうとでも?」

黄金の巨人「いや、そう焦ることはない。我々があの世界に干渉するのはもう少し先の事だ・・。」

黄金の巨人「それまでに君達は今後のために備える為にも・・日頃のトレーニングを欠かさず行なうがよい。」

黒服の女性「えぇ・・。」頷く


盾を持つ少女「・・・・・・。」黙り込む
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現在:妖精國の港町 ノリッジの南近くにて・・・


召喚銃の予言の子「さてと・・お宝のためにも、僕もそろそろ動き出した方が良さそうだね?」ある銃を回転させる


そして動き出す者が、もう1人・・・。妖精國ブリテンにあるブリテンに1人・・・

『召喚銃の予言の子』を名乗る青年は・・ノリッジ上空に浮かぶ雲を眺めつつも、ノリッジに向かって進んで行った・・。
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ウェスバニー:ノリッジへ続く道


アルト(蘇りの予言の子)「・・・・・。」ノリッジ上空の雲を見上げてる
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数多の強者達が続々と集結する『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』。

妖精騎士アグラヴェインの導きにより、各平行世界より連れてこられた『予言の子』を名乗られし戦士(ヒーロー)達・・・。

その者達が動き出すその時、多くの世界を巻き込む混沌と陰謀が渦巻く戦いが幕を開けようとしていた・・。
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妖精國北部:エディンバラの外れ周辺にて・・


異邦の女剣士「そういうことね・・・こうしちゃいられないわ!!」

異邦の女剣士→宮本武蔵「待っててねマスター・・今から私も助けに行くからね!!」タタタァァ~~!!(走り出す)

北の妖精達「Aaaaaaaaaaaaaaaa!!」襲いかかる


妖精國の北部・・雪が積もる大地にて・・

2本の刀を構えし和装の女武士は、知人がノリッジへ向かっていることを耳にし・・・

1人、多くの妖精兵を相手にしながら・・知人の待つノリッジへと足を速めるのであった・・・。

第10節:海賊の予言の子
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ノリッジ:中央近くの商店街


ガヤガヤガヤガヤ・・・(人が賑わっている)

人間の兵士「よう親父さん!頼んでいた鎧の直し、できてるかい!」

土の氏族「おう、とっくに出来てるぜ!2日でたたき直してやったわ!大事に使ってんのは分かるがよ、そいつはもう引退させて『鋼鉄山』の店で新しい鎧をみつくろった方がいいぞ!」

硝子屋の人間「聞いたか?ウェスバニーの鉱山のこと・・。あの山にいた妖精亡主が祓われて、普通の山となった話!」

土の妖精「あぁ聞いたよ・・。何でも2日前に、そこへ向かって行商の荷台車がウェスバニーに運ばれて、沢山の宝石を買い取ってきた妖精と人間が居るそうだとよ?」

噂話好きの妖精「あの影の厄災で滅んだ宝石鉱山で採れた宝石が、また拝らめる日が来るとはねぇ~?」

硝子屋の妖精「ダルダン様・・お喜びになると思うよなぁ~?あの方はもの凄く宝石にうるさく、もの凄く宝石を愛しているお方ですから・・。」

土の妖精「あの日以来、仕事の依頼が早くなって・・もう10件の仕事依頼を済ませたのだとよぉ?」

酒屋の人間「そうかいそうかい!あの店もようやく波に乗ってきたって事じゃないかなぁ?」

硝子屋の妖精「そうかもしれんよ!」


妖精國ブリテン唯一の港町:ノリッジ。

そこでは空が暗く厚い雲で覆われているにもかかわらず、人間達や妖精達が多く商売し働いている姿が見られていた・・

ノリッジの妖精達や人間達は、140年前に閉山されたウェスバニーから多くの宝石や鉄鉱石が運び込まれた事で・・

その宝石を使った店が繁盛しだした事とウェスバニーへの移住の広告でノリッジの妖精達の中で話題となっていた・・。

そんな中で、ある一行は中央の広場に向かって歩いている様子が見られており・・


オベロン「どうだい?何か収穫がありそうな顔をしているようだね?立香君。」

カルデアのマスター(藤丸立香:男)【まぁあるというか・・ないというか・・。】

ダ・ヴィンチちゃん「う~ん・・まぁ、予想の範囲内であったのだけど・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「『厄災溜まり』の事はあんなものだし、マシュの事は何にも情報が得られなかったわぁ・・。」

オベロン「そうか、それは残念だったね・・。マシュはまだノリッジに来ていないのか・・別のところにいるのか・・?」

トリスタン「ですがいずれにしても、『厄災溜まり』が破裂するこのノリッジに関しては事実・・女王モルガンはこのノリッジを見捨てると、妖精の皆々が揃って言ってました・・。」

オベロン「そうか・・。」


オベロンの近くにいるのは、ドラケイの河を超え・・未だに見つからないマシュを探しながら『厄災溜まり』を祓うためにノリッジへ来たカルデアのマスター達の姿はそこにあった・・。

カルデアのマスター、ダヴィンチちゃん、サーヴァント:トリスタン、アルトリア・キャスター、千子村正と・・原作では消えるはずのトリスタンを含めた面々が、この妖精國唯一の港町であるノリッジにやってきて・・

未だにマシュの見つける手がかりと『厄災溜まり』が何なのかを知るよしもなく、少々と情報収集に行き詰まっていた・・。


アルトリア「ナックさんのところの工房、すごかったなぁ~!“うまく言えないけど、こういうのできたらいいな”と思ってた魔術品、あっさり作れそうでねぇ~!」

千子村正「妖精國流、真空断熱が出来そうなんだが・・問題はそれをどこまで軽くできるかだよなぁ・・・。」

千子村正「ナックのおっさん、合金鋼も余裕でやってるんからな、うまくいけばステンレスで作れそうだ。」

オベロン「なるほどねぇ~・・」興味を示す

オベロン「こっちは目新しい情報があるとすれば、ウェスバニーの地で宝石採掘が再開された事と、新たに土の氏族の長となったダルダンの期待と不安、そして『予言の子』への期待だった。」

オベロン「“予言の子はいつ来るんだ!”“来てくれれば街をあげて歓迎するのに!”」

オベロン「“きっと素晴らしい妖精に違いないぞ”“見た事ないけど、姿を見ればすぐ分かるはずだ!”」

オベロン「“女王モルガンより強く、先代のランスロット様より美しく、アグラヴェイン様より立派で賢く、モードレッド様より優しいに違いない”ってね!」

アルトリア「~~~~~~~~」赤面

オベロン「いやあ、まさかここに来ているとは夢にも思わないだろうなあ!」褒め称える

アルトリア「声が大きいぞオベロンーーーー!」恥ずかしがる


【最後だけはあっている】
【だいじょうぶ、ぜんぶ負けてない】


アルトリア「ははは・・・そうかな・・・そうかも・・・モードレッドって、そう聞いてますからね・・」落ち着きながら・・

アルトリア「まだ戦ってはいませんが、私にあの凶暴で危ない妖精を倒せるかどうか・・・」


側にいた妖精「おい見ろよ!!またウェスバニーから大きな荷台車が戻って来たぞ!!しかも団体さんも一緒だぁ~!!」

側にいた妖精「みんな、見ろよ!ここだ、ここ!ウェスバニーから来た妖精達が4翅もいるぞ!」

アルトリア「・・・なんだ、ウェスバニーから採掘に戻って来た鉱山関係者達かぁ~・・。」安心する

アルトリア「てっきり私は・・“ウェスバニーの鉱山を解放したのが『予言の子』じゃないかな~・・”っと思って・・・」


ガヤガヤガヤガヤ・・(妖精達が集まってくる)

広場の妖精達「北のシェフィールドから突破不可能と言われた静脈回廊(オドベナ)を超えてきた貴公子!」

広場の妖精達「独裁者ボガードを隷属とし、ウェスバニーの妖精亡主を倒してその鉱山を開き、今度はノリッジを救いに来た解放者!」

広場の妖精達「『境界なき勇士団』のリーダー、『蘇りの予言の子』がやってきたぞぉ~~!!」


オベロン達「!!!?」驚く

カルデアのマスター【!!!!】

アルトリア「!!!。『蘇りの予言の子』って・・・・」ショックを受ける


藤丸とアルトリア達は、『蘇りの予言の子』(アルト達)がノリッジに来たことを聞き・・急いで『蘇りの予言の子』がいる所へ向かっていった・・

ノリッジ:広場に続く大通り


妖精の衛士達「おい止まれ!!そこにいる者達、止まりなさい!!」荷台車を止めようとする

仮面の行商人「・・・・・。」キキィィ~・・・(大きな荷物を積んだ荷台車が止める)

妖精の衛士1「よし、それでいい・・。お前たち、ウェスバニーから来た妖精達だろ?」睨み付ける

仮面の行商人(男)「えぇ・・それがどうかと?」

妖精の衛士1「まずはその荷台車の荷物の確認をさせてもらう。検問の方でもあったが、念のために我らも確認させてもらうぞ!!」

ごつい緑色の妖精「えぇ・・えぇ~となぁ~・・」汗タラタラ・・

妖精の衛士1「その荷台に入っているのは本当にウェスバニーから採れた宝石なのか?はたまた色を塗っただけの石ころなのか!?」

仮面の行商人「・・・・ハァ・・・・。」ゴソゴソゴソ・・・(荷台車からあるモノを取り出す)


仮面の行商人「ホラよ・・。」キラァァ~~ン!!(手にある金鉱石とダイヤモンドを見せる)

まわりにいる妖精達「オォォ~~~!!」眼を光らせる

キラァァ~~ン!!(手にある金鉱石とダイヤモンドが光り輝く)


チャラい緑色の妖精「この金鉱石は、朝早くにウェスバニーで採れた・・とれたてホヤホヤの金鉱石だぜぇ?」自慢げに言う

茶色い肌の妖精「そう言うこった、満足したならそこをどけ!!こっちはこの宝石を伯爵に納品しに行かなきゃならねぇんだよ!」急いでいる素振りを見せる

仮面の行商人「これを見ても、俺達を疑っているのかい?」ダイヤモンドを渡す

妖精の衛士1「うぅ~・・た、確かに本物みたいだな・・・。」ダイヤモンドを触りながら・・


妖精の衛士1「・・・あ、いいやお前たち!!君達を呼び止めたのは他にもある。君達はどうしてウェスバニーからこの宝石らを採掘したのかを教えてくれないか?」

妖精の衛士1「偶然近くを通った妖精から・・ウェスバニーの鉱山を採掘していたのは『蘇りの予言の子』じゃないかと匿名の通報があってな・・。」

妖精の衛士1「特にそのおかしな仮面を付けたお前・・お前が『蘇りの予言の子』なんじゃないのか?」疑ってる

仮面の行商人「『蘇りの予言の子』?・・はて、それはなんの冗談であってのことでしょうか?この仮面はやけどによる怪我を隠したいだけであって・・」


仮面の行商人(アルト)「(何で俺達が採掘していることが、ノリッジの衛兵達に知れ渡っているんだ?)」

茶色い肌の妖精→カイニス「(知らねぇよ!!どっかで俺達が採掘している所を見たノリッジの妖精がチクったに違いねぇだろ?)」

仮面の行商人(アルト)「(チクった妖精かぁ・・・。一体誰が・・・・)」


ノリッジに入るためにフードと仮面を付けたアルトは、カイニス・ロブ・ワグと3人を仲間と共にノリッジへ入るも・・・

変装したアルト達を、何処かで漏れた情報を頼りにウェスバニーを開いた『蘇りの予言の子』の疑いをかけ・・

妖精の衛士達がアルト達が運ぶ荷台車の周りを囲うようにして、アルト達の動きを封じていた・・。

広場近くの大通り:アルト達の動きを止める囲いの外側

ザワザワザワ・・・(囲いの外側に野次馬の妖精達が集まってくる)


千子村正「これはすげぇ数だなぁ~これは・・?」周りの妖精達を見て・・

ダ・ヴィンチちゃん「そうね・・。『蘇りの予言の子』は3年前にこの妖精國を騒がせた大罪人『三澤亮太』じゃないかと疑われているほどの有名人だからねぇ~。集まるのも無理はない・・。」

アルトリア「よ、よ、『蘇りの予言の子』って・・・。確かにそうよね・・3年前にも妖精國をこのように騒ぎ立てているからねぇ~・・」たじたじ・・

【そんなことないよ、アルトリア。】慰める

トリスタン「だとしてもこれは、向こうにとってもマズいことになっているのではないでしょうか?」

オベロン「そうなのだが・・・今の僕達には関係ないことだね?今のうちにここから離れた方が良さそうだね?」


【で、でも・・】
【彼らを見捨てるわけには行かないと思うけどなぁ・・・】


オベロン「(・・参ったな・・。匿名の通報とはいえ、こんなに早く対応してくるとはなぁ・・。ダルダンの奴、気が早いわね・・)」

オベロン「(でもこれで、カルデアとアルトリア達を安全にノリッジの何処かに隠す事が出来るようになった。君達の陽動のおかげさ!)」

オベロン「(アルトには悪いけど・・・アルトリア達の為にも、『境界なき勇士団』のみんなには犠牲になってもらうよ・・。)」ニヤッ・・(笑みを浮かべる)


カルデアのマスターとアルトリア一行はアルト達のピンチをヤジの中から見て、自分達の無力さを実感しつつも・・

オベロンだけは心の中でアルト達のピンチを利用し、カルデアのマスターとアルトリアを守れることに怪しい笑みを浮かべていた・・。


ドスン・・ドスン・・ドスン・・ドスン・・・。(足音が鳴り響く)

アルトリア「んっ・・・・・!?な、何だあの妖精はぁ~!?」ある妖精を見て

【で、デッカいなぁ・・・】ある妖精の大きさを見て・・

トリスタン「アレは妖精か・・?だとしてもこれは・・・」ある妖精を見て・・

オベロン「おっと・・おいでなさったかぁ~。」ある妖精を見て・・


貴族服のオーガ「ちょっとどいてくれんかぁ~?」人混みを払おうとする

野次馬の妖精達「!!?」ダダダダッ・・(道を空け始める)


突如、大通りの奥から現れた巨大鬼並に大きな姿に黄色い貴族の服を着たオーガの姿をした妖精が囲いの中へ入っていき・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
囲いの中では・・


貴族服のオーガ「おい、その手にあるのはなんだい?」

妖精の衛士1「つぅ・・何ですか、今取り込み中で・・・・!?」後ろを振り返って・・

貴族服のオーガ「・・・・。」睨み付ける

妖精の衛士1「だ、だ・・ダルダン様!?いつの間に!?」驚く

仮面の行商人(アルト)「!?。(あいつが・・・あいつがイレギュラーズの1人、『宝石鎧のダルダン』なのか?)」目の前の妖精の姿を見ながら・・

貴族服のオーガ→ダルダン「衛士よ・・このおいらに向かって、なにを取り込み中だって?」妖精の衛士1を睨みながら・・

妖精の衛士1「め、滅相もありません!!。あぁこれ、この宝石はウェスバニーで採れたダイヤモンドと聞きますが・・」ダイヤモンドを渡す

ダルダン「う~む・・どれどれぇ~?」ダイヤモンドを見つめる

ダルダンはアルトが渡したダイヤモンドを、妖精の衛士1からダルダンの手に渡り、ダルダンはそのダイヤモンドを鑑定するようにそれを見ていた・・


ダルダン「・・・・こ、これは・・!?間違いない・・・これはウェスバニーで採れた正真正銘のダイヤモンドダァァ~!!」喜んでいる

妖精の衛士1「だ、ダルダン様・・?」困惑する

ダルダン「懐かしいものだぁ・・・ウェスバニーが影の厄災で滅んで以来、妖精亡主が邪魔であそこから採れる宝石はめっぽう少なくなってしまったからねぇ~!」キラキラキラ~!(眼を光らせる)

ダルダン「俺はこの・・とても煌びやかで堅い、この宝石が1番大好きなんだ!!もっぱら食べちゃうぐらいになぁ~!!」ガリガリガリガリィィ~~!!(ダイヤモンドを食い始める)

カイニス「(うえぇぇ~・・なんだこいつ・・・宝石を丸ごと食っているぞ・・。)」気味が悪そうに見てる

仮面の行商人(アルト)「(課税代わりに宝石を集めていると聞いてはいたが、まさか宝石を食べ物としている妖精だったとはなぁ・・・)」ダルダンの行動を見て・・


ダルダン「モグモグモグ・・・ゴックン・・・ンンッ・・?」仮面の行商人を見て・・

仮面の行商人(アルト)「!?」ダルダンに目を付けられる

ダルダン「お前たちか・・・。お前たちがあの妖精亡主シモンの穴掘り迷宮を破壊し、おいらの故郷であるウェスバニーから宝石を取ってきた集団というのか?」

ごつい緑色の妖精→ロブ「へ、へい・・。うちらが・・あのウェスバニーの鉱山から色々と宝石や鉄鉱石、金鉱石を採掘しましてねぇ~・・」

ダルダン「おぉ~そうかそうか!あの鉱山に居座るシモンの亡霊のせいで、採掘すらままならないぐらいに迷路に迷わされてなぁ~・・」

ダルダン「おまけに胸がデカい女を鉱山から攫ってはあいつの気が済むまで居座らされるぐらいに鉱山内で暴れ回っていたからなぁ~・・倒されて清々したよぉ~。」

ダルダン「本当だったら、妖精亡主からウェスバニーを取り返してくれた君達に多額の報酬を与えたいと思ってはいたが・・」

ダルダン「匿名の妖精からの通報とシェフィールドから来たと言うこの妖精達からの話し声から・・君達の正体、分かってしまったたよぉぉ~?」

仮面の行商人(アルト)「・・・・・・。」黙っている


ダルダン「妖精達の噂の広がりを甘く見ていたみたいだなぁ~『蘇りの予言の子』・・・いや、今は『三澤亮太』及び『アルト・オルラント』と言った方が良いかもな?」ドヤァ・・

アルトリア「!!?」驚く

仮面の行商人(アルト)「・・・・・。」

周りの妖精達「!!?」驚く

カイニス達3人「!!?」驚く

ダ・ヴィンチちゃん「み、三澤亮太って・・・・」驚く

【彼が、三澤亮太なのか・・。】
【あの仮面を付けた人が・・。】


仮面の行商人「・・・・・・。」カタッ、シュルシュルシュル・・(仮面とフードを脱ぎ去り・・・)

仮面の行商人→アルト・オルラント「何処で情報が漏れたのか知らないけど、よく俺のことを見つけたなぁ・・・ダルダン。」ダルダンの事を見て・・

カイニス「・・・・・。」武器を構える

周りの妖精達1「おいおいマジかよ・・・『蘇りの予言の子』の正体が『三澤亮太』だって!?」ザワザワザワ・・

周りの妖精達2「3年前・・先代の妖精騎士達を妻にし、モルガン陛下を殺しかけ、妖精國に混乱をもたらした異界の降臨者・・。」ザワザワザワ・・

周りの妖精達3「でもどうしてなんだ?三澤亮太は死んだはずじゃなかったのか!?」ザワザワザワ・・

大通りにいるノリッジの妖精達は、3年前に死んだはずの三澤亮太(アルト・オルラント)が生きていて、彼が『蘇りの予言の子』の正体だと知り、全員が困惑していた。


ダルダン「三澤亮太めぇ・・・お前たちは一体なにをしに、このおいらが統治するノリッジへ来たのか?」

アルト「無論・・ノリッジの『厄災溜まり』を祓いに来たのだが、それ以前にやることがあってここへ来た・・。」

ダルダン「やる事って?」

アルト「俺の領民達の故郷であるノリッジをお前たち異端の妖精達(イレギュラーズ)の支配から解放し、領民達の約束を守るって言う事をなぁ!!」

ダルダン「!?。そうかお前・・・前氏族長であるスプリガンによって追い出された者達に変わって、ノリッジを取り消しに来たなぁ~?」

ダルダン「あいにくだが・・今のおいらは土の氏族の長とノリッジの領主になったばかりで、ハイそうですかっと言うのはシャレになんねぇ~・・。」


ダルダン「ノリッジの物はおいらの物!おいらの物はおいらの物!そう簡単にノリッジを明け渡す気もないし、受け入れる気もない・・。」

ダルダン「むしろお前達がここに来たのはちょうどイイ!!女王陛下からお前たちを討伐しろとの命令が下っている・・。」

ダルダン「三澤亮太・・お前とお前の仲間や家族をぶっ殺し、ウェスバニーの鉱山も頂いていく!」バキボキッ!(両手をならす)


周りの妖精達1「ダルダン様はやる気だ・・。『蘇りの予言の子』相手に戦うつもりか!?」ガヤガヤガヤ・・

周りの妖精達2「いや『蘇りの予言の子』は救世主ではなかった!先代の妖精騎士達を裏切り者にした悪なんだ!!」ガヤガヤガヤ!!

周りの妖精達3「やっちゃってくださいダルダン様!!土の氏族長になった以上・・俺達を失望させんなよ!!」ガヤガヤガヤ!!

周りの妖精達は次々と『蘇りの予言の子』であるアルトに興味を向けず、土の氏族長である『宝石鎧のダルダン』を応援し始める。


ダルダン「さぁ~衛士達よ・・、そのまま陣を囲え!1人たりとも逃がすな!!」ドスゥゥン!!(四股を踏むダルダン)

ダルダン「いくら3つの力を持つお前でも・・この数相手にどうする事も出来んだろぉ~?」アルト達を煽る

妖精の衛士達「!!!!」武器を構える

カイニス「クゥ・・・」武器を構える

ロブ達「ヒィィ・・・」ガタガタガタ・・(震え上がる)

アルト「・・・・・・」黙っている


ダルダンの衛士達が円陣にアルト達を囲い、徐々に中程に追い詰めていった・・。
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オベロン「(ア~アァ・・この数ではアルト達もどうすることもできないな?)すぐにここを離れた方がいい・・。今ここで目立つのは良くないからね?」

ダ・ヴィンチちゃん「そうね。藤丸君、気持ちは分かるけど・・今はこの場を離れよう。」

千子村正「そうだな。あんたがここに来たのは『ノリッジの厄災』を祓うことと、マシュを探し出すことだからな?」

アルトリア「行きましょう藤丸。今の私たちは、ダルダンに捕まるワケにはいきませんですからね?」

【(頷く)】


オベロンとカルデアのマスター達は、ダルダンがアルト達に注目している間に大通りからすぐに離れるように去って行った・・。

再びアルト達の所では・・・


アルト「・・・確かに今の状況ではどうすることも出来ないかもしれないな、ダルダン・・。」ダルダンを見て・・

アルト「しかし・・これを見て、あんたはどう思うかな?」ガシッ、バサァァ~~!!(荷台車の上の布を広げる)

ダルダン「なに・・・・!!?」荷台車にある物を見て・・


キラァァ~~ン!!(沢山の金鉱石と宝石が山ほど積まれている)

周りの妖精達「き、金と宝石がこんなに!?」積まれている宝石と金の山を見て・・

アルト「この山のように運び込まれた宝石と金・・これ全部が俺がウェスバニーで採掘したシロモノだ。」

アルト「これを『伯爵』に納品するつもりで持ってきてはいたけど・・この宝石と金すべてを、ノリッジのみんなにくれてやる!」

ダルダン「!!?」

周りの妖精達「!!!!」ギロリッ!(目の色を変える)


アルト「・・・・・」頷く

カイニス「・・・・・」頷く

アルト「・・スゥ~~ハァァ~~・・・・」深呼吸をする

アルト「!!!。みんな、飛びだせぇぇ~~!!」合図を送る


ゴトゴトゴトゴトォォ~~!!(荷台車が揺れ始める)

妖精の衛士1「ンンッ!?」揺れるに台車を見て・・

ゴトゴトゴトォォ~、ガシャァァァ~~ン!!(宝石と金鉱石がはじけ飛ぶ)


バーゲスト、メリュジーヌ「~~~~!!」荷台車から飛び出す

ジョルニ達7人「~~~~!!」荷台車から飛び出す

ボガード、コーラル、ハベトロット「~~~~!!」荷台車から飛び出す

アルト「走れみんな!!」タタタタァァ~~!!荷台車から逃げる

カイニス「おう!!」タタタタァァ~~!荷台車から逃げる

ロブ、ワグ「~~~~!!」荷台車から逃げる

荷台車の中に隠れていたバーゲスト達は、アルトの号令で一斉に荷台車から飛び出し・・


キラキラキラァァァ~~!!(宝石と金鉱石が舞い落ちる)

ワァァ~~ワァァ~~ワァァ~~!!(一斉に大通りの妖精達が押し寄せる)


大通りの妖精「この宝石は俺の物だぁぁ~!!」ジャラジャラジャラ・・(宝石を拾っていく)

大通りの人間「いやこれは俺の物だ!!」ジャラジャラジャラ・・(宝石を拾っていく)

近くにいた妖精「邪魔だ!!これは俺の宝石だぁ!!」宝石を奪う

大通りの妖精「うるせぇぇ!!これは俺の物だからなぁ!!」宝石を奪っていく


アルト達によって散らばった宝石と金鉱石を巡り、大通りにいた妖精と人間達はそれぞれの形で宝石と金鉱石の奪い合いが勃発していた。

感想があったらレスをお願いします。

妖精の衛士1「こ、コラ~~!?我々の邪魔をするのではない!!」押し寄せる妖精達に押される

妖精の衛士2「だ、ダメダァァ~!?これでは三澤亮太達に逃げられてしまいます!!」押し寄せる妖精達に邪魔される

妖精の衛士1「だ、ダルダン様!どうか指示を・・・!?」ダルダンの行動を見て・・

ダルダン「うへへへぇぇ~~!!おいらの宝石ぃぃ~~!!」ジャラジャラジャラ~~!!(宝石をかき集めていく)

妖精の衛士1「だ、ダルダン様ぁぁ~~!!」涙目

妖精の衛士2「・・・ダメだこりゃ・・。」呆れかえる


大通りの妖精による宝石と金鉱石の奪い合いに巻き込まれ・・尚且つ氏族長であるダルダンでさえも落ちた宝石目当てに周りの妖精達の奪い合いに参加し、広場近くの大通りはパニックに満ちていた・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノリッジ:広場から離れた裏路地(アルト側)


タッタッタッタッタッタッ・・・・(走っているアルト達)

ハベトロット「積み上げられた宝石に紛れて入ったのは良かったけど・・・結局バレちゃったじゃないか~!」ムカムカ・・(少し怒ってる)

アルト「すまない・・旨く行くと思ってはいたが、まさか俺達の動向を誰かが見てて、匿名で告発されるとは思わなかった・・」反省する

コーラル「妖精達は噂話にはけっこう敏感ですので・・、おそらくロンディニウムに行く途中で捕まった妖精からのリークでしょうね?」

カイニス「そうだな。荷台の宝石をばらまいて逃げたのは正解だったなぁ!」

メリュジーヌ「えぇ・・追っ手は大通りの妖精達に阻まれて、どうにか撒けるかもしれないわ!」

ボガード「とにかく今はどうにか追っ手を撒きつつ、カイニスが言っていたという『伯爵』がいる所へ逃げ込むしかないな・・」

アルト「あぁ・・伯爵の所へ行けば俺達を匿ってくれると、カイニスが言ってたからな?」


アルト「カイニス、君は伯爵がいる根城の場所を知って・・・」言いかける

スズカ「お父様、前・・!!」指さす

アルト「ンンッ・・・・!?」指をさしたところを見て・・


アルトは走りながら、後ろにいるカイニス達と会話をしてて、スズカに前に指さしたところを見ていると・・・
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ノリッジ:人気の少ない所(アルトリア側)


オベロン「ふう。肝が冷えたよ。まさか、ダルダンが直々に『蘇りの予言の子』・・『三澤亮太』達に接触するとはねぇ?」

オベロン「あいつがスプリガンが死んだ後に土の氏族の長に就き、ノリッジの領主となったイレギュラーズの1人、『宝石鎧のダルダン』さ!」

オベロン「あいつが接触してきた『蘇りの予言の子』・・。彼は・・」

ダ・ヴィンチちゃん「『三澤亮太』。今は『アルト・オルラント』と名乗ってて、バーゲストやメリュジーヌ達の夫であり、7人の子供達の父親である『現実世界』からの降臨者だ。」

【『現実世界』から来た人間かぁ・・。】
【なんかその世界を知ってるような知らないような・・・】

ダ・ヴィンチちゃん「アルトさんとは、藤丸君と合流する前にソールズベリーで知り合っていてね。彼は私たちの敵ではない・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「むしろ彼は、3年前に攫われたもう1人の妖精の奥さんである『ヴァージェ』を取り戻す為に、家族のみんなと旅をしていると彼から伝えられているのだけど・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「彼が『蘇りの予言の子』と言われてたと言う事は・・・オベロンが言ってたように、『妖精騎士アグラヴェイン』の仕業と言ってもいい・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「彼女による予言の改竄に、彼を『予言の子』に仕立て上げたと言った方が良いね?」

【アルトは『予言の子』じゃないんだね?】
【つまり『蘇りの予言の子』は偽物であったと?】

ダ・ヴィンチちゃん「そういうことになるね?」むっつりした顔になる

アルトリア「ふぅ・・。まさかこのノリッジで『蘇りの予言の子』に会った時は私も驚きましたけど・・」

アルトリア「彼は『予言の子』ではないのが事実である事がわかったのなら安心ですね。」

アルトリア「(ただ・・あのバゲ子やバゲ子の旦那さんが生きていたと知った時は、ちょっとぐらいへこみそうにはなりましたけどね・・。)」うつろな目で


千子村正「アルトリア。お前、アルトという奴の事を聞いてなんか嫌な顔をしていたようだが・・・。あいつに嫉妬しているのか?」

千子村正「まぁ~、3年前から活動してた人間に『予言の子』の立ち位置を取られたくない気持ち・・少し分かったような気がするがなぁ~?」からかう

アルトリア「そ、そういう意味じゃないから~~!!私はねぇ~・・・」赤面に言いつつも・・


タタタタァァ~~、ドンッ!!(誰かにぶつかるアルトリア)

アルトリア「アッタァッ!?」ドサッ!(ぶつかって倒れる)

千子村正「ぬわぁっ!?」ドシンッ!(アルトリアにぶつかって倒れる)

アルト「のわぁっ!?」ドサッ!(ぶつかり、後ろにしりもちをつく)


アルト「イッタタタァァ~~・・・」腰をさすりながら・・

アルトリア「イッタタタァァ~~・・ちょっとあんた、ちゃんと前を向いて・・・!?」アルトの事を見て・・

アルト「!?。君は・・・」アルトリアのことを見て・・


ノリッジの人気が少ない所で・・路地裏から逃げてきたアルトとぶつかり、アルトとアルトリア達は思わぬ形で合流することになったのであった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バーゲスト「ハァハァハァ・・・、大丈夫かアルト!?」走ってくる

アルト「あぁ・・。すまなかった!俺が前を見ないで急いで走っていたからつい・・・」謝る

アルトリア「い、いえ・・・私も・・ちゃんと周りを見なかったからつい、避けられなくてごめんなさい!?」オドオドしてる

アルト「いや、こっちが謝られても・・・。(あの子は確か・・・)」


千子村正「お、おいアルトリア・・。いつまで俺の所に・・・」気まずそうにしてる

アルトリア「ハッ!?む、村正・・いつの間にそこに・・・!?」今の2人の状況を見て・・

ムニュムニュ♡(アルトリアのお尻の下に村正の顔が敷かれている)

アルトリア「ってか、どこに顔を突っ込んでいるのよこの変態!?」顔真っ赤

千子村正「知らねぇよそんなこと!!」顔がお尻に敷かれながら・・


オベロン「アルト!?もうあの包囲から逃げてきたのか!?」驚く

アルト「オベロン!!君達もノリッジに来てたのか?」オベロンのことを見て・・

オベロン「あぁ・・今日の朝一に着いたばかりでね・・。」

バーゲスト「オベロン。ここにいる者達は皆、『本物の予言の子』と共にいる者達で間違いないだな?」

オベロン「あぁそうだとも・・彼らこそが、前にアルトに話していた『本物の予言の子』とカルデアのマスター達だ。」

オベロン「もっとも・・君達と僕らが合流するには最悪のタイミングだけどね?」奥の道を見ながら


ダダダダダァァ~~~!!(ダルダンの衛士達がやってくる)

ダルダンの衛士達「やっと追いついたぞ!!三澤亮太の一味達め!!」追ってくる


アルトリア「なぁ!?なんでダルダンの衛士達が・・・」立ち上がりながら・・

トリスタン「どうやら彼らは、アルト・オルラント達を追ってきたようですね?」

カイニス「チィ・・もう追ってきたのか!?しぶとい妖精達だぜ!!」

【か、カイニス!?】
【これはどういう事なんだ・・。】

カイニス「あん?何だお前・・。俺の事を知ってるような目をしているようだが・・」カルデアのマスターを見ながら

メリュジーヌ「話は後にしろ!今は目の前の敵に集中しなさい!!」

カイニス「あぁそうだな!!」シャキンッ!(槍を構える)

バーゲスト「アルト!!」

アルト「あぁ!話はこの戦線を離脱してからだな?」戦闘態勢に構える

【あくまで戦線離脱が目的!てね!】


ダルダンの衛士達「ーーーー!!」武器を構える

アルト達とアルトリア達「ーーーー!!」それぞれの武器を構える


お互いに武器を構え、戦闘が開始されようとした時・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

???「ヨホホイ♪ヨホホイ♪ヨホホイホイ♪」鼻歌を歌っている


アルト「!!?」後ろを振り返る

【!?】

アルトリア「だ、誰・・あなたは?」後ろを振り返る


タッタッタッ・・(アルトリア達の後ろからやってくる)

海賊っぽい服の男「フンッ・・。」歩いてくる

女海賊っぽい女性「うひひっ!」歩いてくる

妖精みたいな者達2体「フフフ~ンッと!」フワフワァァ~!(飛んでくる)


アルトリアとアルト達の後ろの道から、海賊風味の服装を着た青年と女性と2体の妖精みたいな者2体が突然現れる・・。

ついにアルトリアと合流したアルト達。

そして現れる謎の海賊風味の者達の正体とは・・?

日本人はカス民族。世界で尊敬される日本人は大嘘。

日本人は正体がバレないのを良い事にネット上で好き放題書く卑怯な民族。
日本人の職場はパワハラやセクハラ大好き。 学校はイジメが大好き。
日本人は同じ日本人には厳しく白人には甘い情け無い民族。
日本人は中国人や朝鮮人に対する差別を正当化する。差別を正義だと思ってる。
日本人は絶対的な正義で弱者や個人を叩く。日本人は集団イジメも正当化する。 (暴力団や半グレは強者で怖いのでスルー)
日本人は人を応援するニュースより徹底的に個人を叩くニュースのが伸びる いじめっ子民族。

日本のテレビは差別を煽る。視聴者もそれですぐ差別を始める単純馬鹿民族。
日本の芸能人は人の悪口で笑いを取る。視聴者もそれでゲラゲラ笑う民族性。
日本のユーチューバーは差別を煽る。個人を馬鹿にする。そしてそれが人気の出る民族性。
日本人は「私はこんなに苦労したんだからお前も苦労しろ!」と自分の苦労を押し付ける民族。

日本人ネット右翼は韓国中国と戦争したがるが戦場に行くのは自衛隊の方々なので気楽に言えるだけの卑怯者。
日本人馬鹿右翼の中年老人は徴兵制度を望むが戦場に行くのは若者で自分らは何もしないで済むので気楽に言えるだけの卑怯者。
日本人の多くは精神科医でも無いただの素人なのに知ったかぶり知識で精神障害の人を甘えだと批判する(根性論) 日本人の多くは自称専門家の知ったかぶり馬鹿。
日本人は犯罪者の死刑拷問大好き。でもネットに書くだけで実行は他人任せ前提。 拷問を実行する人の事を何も考えていない。 日本人は己の手は汚さない。
というかグロ画像ひとつ見ただけで震える癖に拷問だの妄想するのは滑稽でしか無い。
日本人は鯨やイルカを殺戮して何が悪いと開き直るが猫や犬には虐待する事すら許さない動物差別主義的民族。

日本人は「外国も同じだ」と言い訳するが文化依存症候群の日本人限定の対人恐怖症が有るので日本人だけカスな民族性なのは明らか。
世界中で日本語表記のHikikomori(引きこもり)Karoshi(過労死)Taijin kyofushoは日本人による陰湿な日本社会ならでは。
世界で日本人だけ異様に海外の反応が大好き。日本人より上と見る外国人(特に白人)の顔色を伺い媚びへつらう気持ち悪い民族。
世界幸福度ランキング先進国の中で日本だけダントツ最下位。他の欧米諸国は上位。
もう一度言う「外国も一緒」は通用しない。日本人だけがカス。カス民族なのは日本人だけ。

陰湿な同級生、陰湿な身内、陰湿な同僚、陰湿な政治家、陰湿なネットユーザー、扇動するテレビ出演者、他者を見下すのが生き甲斐の国民達。

冷静に考えてみてほしい。こんなカス揃いの国に愛国心を持つ価値などあるだろうか。 今まで会った日本人達は皆、心の優しい人達だっただろうか。 学校や職場の日本人は陰湿な人が多かったんじゃないだろうか。
日本の芸能人や政治家も皆、性格が良いと思えるだろうか。人間の本性であるネットの日本人達の書き込みを見て素晴らしい民族だと思えるだろうか。こんな陰湿な国が落ちぶれようと滅びようと何の問題があるのだろうか?

海賊っぽい服の青年「おやおや?面白そうなメンツが揃ってるじゃないかぁ~!」アルトリア達の方へ来る

アルトリア「誰ですかアナタ!?ここは危険なので、下がってた方が良いかと・・・」

海賊っぽい服の青年「そうかい?そっちこそ、こんな場所で妖精の兵隊に絡まれるのは危ないじゃないか?」アルトリアの隣を通りすぎる

アルトリア「な、なによを~!?」赤面

アルト「(この人・・、どっかで見たような・・・)」海賊っぽい服の青年を見て・・

海賊っぽい服の青年は、アルトリアとアルトの隣を横切り、ダルダンの衛士達の前に立ちふさがる


ダルダンの衛士「な、何者だ貴様達は!?」

海賊っぽい服の青年「何者だって・・?お前たち・・エインセルって妖精の予言の事を知らないのか?」

海賊っぽい服の青年「まぁ俺は予言とか興味はないが、俺は海賊なモンでね・・好きにさせてもらうぜ!」チャリンッ!(金色の何かを取り出す)

ダルダンの衛士「海賊・・・!?まさかお前は・・・」


ガチャッ、チャリン・・ガシャン!!(金色の歯車のアイテムを舵輪のようなモノにセットして・・)

音声『回せー!』

海賊っぽい服の青年「踊ろうぜ、フェアリー達!・・・『チェンジ痛快!』」ガシャッ!(舵輪が着いたアイテムを構え・・)


ガラガラガラ~ガキン、ガキン・・ジャキン!!(舵輪を回す)

音声『ツーー・・・カイザー!!』


♪♪♪(ツーカイザー 変身待機音)
(『Hey!』) (『HeyHey!』)

海賊っぽい服の青年「~~~♪♪♪」音楽に合わせて踊っている

(『Hey!』) (『HeyHey!』)


千子村正「おいおい、なにしてるんだぁ~あいつは・・?」困惑しつつ見ている

トリスタン「リズムに乗ってダンスしているのですか?」青年のダンスを見て・・

アルト「!?。(このダンスはまさか・・・)」



海賊っぽい服の青年「はぁっ!!」バァァ~ン!!(ギアのようなオーラを打ち出す)

『ヨーソロー!ツーーカイに、レボリューーション!』


ジャキン、ジャキジャキィィ~ン!!(金色のスーツが青年に武装される)

音声と共に青年の身体に、金色の武装が装備されていき・・青年は金色の姿の戦士に変身した。



海賊っぽい服の青年→金色の海賊戦士「フンッ!」ジャキィィ~ン!!(変身完了)

ダ・ヴィンチちゃん「!!?。」驚く

【変身した!?】驚く

ガイル「お、おい・・アレって・・・」金色の海賊戦士の姿を見て・・

アルト「あぁ・・間違いない・・。彼は・・・」


アルト達は金色の海賊戦士の姿を見て・・、彼の正体が誰なのかをいち早く察知したのであった。

ダルダンの衛士1「お、おおお前は・・・『海賊の予言の子』!?」金色の海賊戦士を見て・・

アルトリア達「!?。」金色の海賊戦士の事を見て・・

アルト「『海賊の予言の子』って・・・」金色の海賊戦士の事を見て・・

ダルダンの衛士1「金色の姿で海を渡り、華麗に踊る海賊の予言の子・・。」

アルトリア「かかか・・・海賊の・・予言の子ってぇ・・」ビクビクビク・・(震え上がる)

海賊の予言の子「フン・・分かっているならそれで良いさ!なんたって俺は・・・」



海賊の予言の子「海賊の予言の子!」シャキィ~ン!

海賊の予言の子「ハッ、フッと!・・『ツーカイザー』!!」バァァ~ン!!(決めポーズ)

ツーカイザーと名乗る海賊の予言の子はアルトとアルトリア、ダルダンの衛士達の前で自身の存在をアピールするように決めポーズを取っていた



千子村正「はぁ?ツーカイザーぁぁ~?」首をかしげる

【名前まで痛快だぁ・・・】ドン引き

ダ・ヴィンチちゃん「うん・・・って、感心してる場合じゃないわ!?一体彼は敵なのか?味方なのか?」

オベロン「あぁ、僕にも分からないけど・・。彼は海賊の予言の子って言ってたし・・僕らの敵ではなさそうだ!」

カイニス「ほ、本当にそうか?」疑う


海賊の予言の子→ツーカイザー「そこの君達!ちょいと危ないからそこを動くんじゃないぞ?」シャキン!(武器を構える)

アルトリア「ちょっ・・ちょっとあんた!ツーカイだかツガイとか知らないけど・・藤丸の事を守るのは私だけなんだから!!」杖を構える

セツノ「ツーカイザー・・セツノ達も戦う・・!」構える

ツーカイザー「おいおい君達・・・まぁ、いいや。」


ツーカイザー「よっし、痛快に行くぜ!」ダダダッ!(前に出る)

ダルダンの衛士1「!?。ツゥゥ~・・海賊の予言の子が出たところで怯むなぁ!!かかれぇ~~!!」号令を出す

ダルダンの衛士達「オォォ~~~!!」ツーカイザー達に向かって戦い始める

襲いかかるダルダンの衛士達に向かいつつ、ツーカイザーの後を追って、アルトリアやセツノ達はダルダンの衛士達と戦い始める


バーゲスト「ちょ、ちょっとセツノ、みんな!?・・アルト・・。」困惑しながらアルトの事を見る

アルト「くぅぅ・・今はこの場を切り抜けるぞ!!」ダダダッ!(前に出る)

バーゲスト、メリュジーヌ「あぁ(えぇ)!!」ダダダッ!(アルト達に続く)


突然のツーカイザーの乱入に戸惑いつつも、現在の状況を打破するためにアルトやバーゲスト達は、アルトリア達と共にダルダンの衛士達と戦い始めるのであった・・

ジャキン、ガキン、ガキィィン!(互いの武器が交差する音)


セツノ「やぁぁ!!」ガシュガシュン!(氷の爪で攻撃する)

ダルダンの衛士2人「ぐわぁぁ~!?」引っかかれる


アルトリア「やぁぁ~!!」バシッ、バシンッ!(杖で叩く)

ダルダンの衛士「ぐぅぅ~!?」叩かれる


千子村正「はぁぁ!!」ジャキジャキィン!(刀で斬る)

ダルダンの衛士達1「グハァァ!?」ガシュゥゥ~!!(斬られる)


ツーカイザー「はぁッ!てぇりゃぁぁ~~!!」バシッ、ガシッ!バキュン、バキュゥゥン!!(ギアダリンガーで打ち抜く)

ダルダンの衛士達2「ヌワァァァ~!?」攻撃され、撃たれる


ウッドキャップ2体「グォォォ~~!!」襲いかかってくる

カイニス「ツゥゥ・・随分な大物が来やがったぜ!!」ジャキン!(構える)

ツーカイザー「ふ~ん、だったら・・・リッキー、行けるか?」

青い妖精みたいなモノ(リッキー)「あぁ!今なら行けるぜ~!」

ツーカイザー「よし・・なら出番だ!」カチャッ!(バックルからギアを取り出す)

リッキー「あいよ!」ツーカイザーに近づいてくる


ガチャッ、チャリン・・ガシャン!!(19番のギアをセットする)

音声『回せー!』

ガラガラガラ~ガキン、ガキン・・ジャキン!!(舵輪を回す)

音声『オーーレンジャー!』


♪♪♪(ツーカイザー:オーレンフォーム 変身待機音)

(『オーレ!』)(『オーレ!』)

ツーカイザー「~~~♪♪♪」音楽に合わせて踊っている


ボガード「おいおい・・また踊っているぞあいつ・・?」ツーカイザーのダンスを見て・・

コーラル「何なのですか・・あの人の奇妙な行動は?」ドン引きしてる

ハベトロット「でもなんか楽しそう♪」ノリノリでいる


(『オーレ!オーレ!オーレ!』)

ツーカイザー「てぇりゃぁ~!」バァァ~ン!!(19番のギアを放つ)

音声『ヨーソロー!チョーーリキにレボリューション!』キラァァ~ン、ガシャガシャン!

リッキーが19番のギアのオーラを纏い、そのままツーカイザーの武装として合体する


ツーカイザー&リッキー「熱血超力!・・オーレン!フォームだ!!ワタァ!!」構える

ダ・ヴィンチちゃん「また変わった!?」ツーカイザーの姿を見て・・

【なんかちょっと性格変わった?】ツーカイザーの様子を見て・・

オベロン「あぁ、なんか変わったね・・。」ツーカイザーの様子を見て・・

支援

ツーカイザー「いっくぞ~~!アァァッタタタタァァ~~~!!」連続攻撃

ウッドキャップ1「グォォォ~!?」バシバシッ!(足を攻撃される)


ウッドキャップ2「グォォォ~~!!」大剣を振りかざす

カイニス「トリャァァ!!」ガシン、ジャキン!(槍でウッドキャップの足を攻撃する)

ウッドキャップ2「グォォォ~!?」足を痛がる


ガイル「うりゃぁぁ~!!」バシィィィン!!(タックルをかます)

ボガード「ハァァァ!!」バシュゥゥン!!(思いっきり殴る)

メリュジーヌ「ハァァ~・・バスタァァ~~!!」ズガガガガァァァ~ン!!(連続攻撃する)

ウッドキャップ2体「グァァァ~~!?」ドスゥゥン!!(押し倒れる)


ダルダンの衛士1「クゥ~・・怯むなぁ~!もっと攻めこむんだぁぁ~!!」命令する

ダルダンの衛士達「~~~!!」ダッダッダッダッ!!(どんどんやってくる)

ツーカイザー「チィィ・・・しつけぇ奴らだぜ!!よし、今度はカッタナーで・・」


ジジジィィ~~!!ビリビリビリィィ~~!!(ツーカイザーのスーツに電流が走る)

ツーカイザー「ヌゥゥ!?うわぁぁ!?」ジャキィィン・・(オーレンフォームの武装が解除される)

リッキー「ワァァァ~!?」

女海賊っぽい女性「リッキー!?」駆け寄る

リッキー「ヌゥゥ~・・・急に力が・・・」へナヘナァァ~・・

ツーカイザー「リッキー!?。ツゥゥ・・SDの身体である2人には今ので限界か・・。」リッキーの今の状態を見て・・

アドニス「ツーカイザー、一旦下がってください!」呼びかける

ツーカイザー「あぁ・・。」サササッ!(アルト達の元へ下がる)


ダッダッダッダッ!!(さらにダルダンの衛士達がやってくる)

村正「チィ、第二陣だ、藤丸とアルト、および戦えない奴らを中心に方陣を組め!出過ぎるなよ、孤立すると1人1人やられるぞ!」

スズカ「はい!この妖精の兵士達、力や技は微量ですが、数が多いわね・・。」ピピピッ!(敵のステータスを確認しながら)

ダ・ヴィンチちゃん「ああ、オリュンポスじゃないにしても、兵士の質が高すぎる!妖精だもんね!」

セフィー「こうも彼らの技量は少ないが、敵の妖精がこうも束でかかってくると厄介だな・・。」ダルダンの衛士達を見ながら・・

バーゲスト「くぅぅ・・この狭い場所では、私の攻撃も全力を出し切れない・・。どうすれば・・」

アルトリア「(えーと、こういう時は、閃光魔術、閃光魔術・・・・あー、ナックさんのところで使っちゃった!)」焦る


ダダダダァァ~~!!(後ろから人間の兵士がやってくる)

アルト「なぁ!?新手の兵士が・・・」後ろを振り返る

ジョルニ「後ろまで押さえられたぞ!?」その状況を見て・・

ルージュ「えぇぇ~~!?」驚愕する

ダルダンの衛士1「いいぞ、騒ぎを聞きつけて憲兵がきたな。おまえたち、そちらの路地をふさげ!」

ダルダンの衛士1「これで終わりだ、三澤亮太・・それと海賊の予言の子ども!ダルダン様の裁きを受けるがーーなにぃ!?」ある光景を見て・・


ノリッジの憲兵達「!!!!」ガキィィン!(アルト達を守るように陣を取る)

ノリッジの憲兵1「終わりにするのはそちらだ。ここは我々、ノリッジ商会団の管轄。領主殿の私兵に逮捕権はない。この場で法を犯しているのはそちらの方だ。」

ダルダンの衛士1「なんだと、貴様、人間の分際で・・・!どこの商会の兵士か!」

ノリッジの憲兵1「我々は各商会から『厄災溜まり』の対策として再編された、臨時警備隊である。出資者は“伯爵”だが・・これ以上、応える必要があるか?」

ダルダンの衛士1「後ろ盾に伯爵だとぅ・・・!?ええい、厄介な・・・!」焦り出す

セフィー「・・伯爵だと?・・っとなると彼らは味方なのか?」憲兵達を見て・・

アルト「アァ・・そうかもしれないな?」憲兵達を見て・・


ダルダンの衛士1「く・・・それでもわれらは、奴らを捕まえなきゃならねぇんだ!!出ないと俺達、ダルダンに踏みつぶされてしまうんだよ!!」焦りだす

ダルダンの衛士1「例え後ろ盾が伯爵だろうと・・オレらは一歩も引くわけにはいかねぇんだ!!」ダッダッダッダッ!!(近づく)

ダルダンの衛士達「~~~!!」ダッダッダッダッ!!(兵の第二陣が近づいてくる)

ノリッジの憲兵1「ぐぬぬ・・・そこまで堕ちたというのか!」ジャキン!(武器を構える)


アルト「ツゥゥ・・ルージュ、頼む!!」ルージュに呼びかける

ルージュ「えぇ!!やぁぁ~!!」ヒュゥゥン、ボカァァン!!(白い球を投げつける)

バシュゥゥ~、シュゥゥ~~!!(白い煙幕が真ん中に立ち上る)


ダルダンの衛士達「ぬわぁぁ!?」煙幕に巻き込まれる

ノリッジの憲兵1「な、なんだこれは!?」煙幕を見ながら・・

アルト「今のうちに退避を!!」タッタッタッ!!(その場から逃げる)

ノリッジの憲兵1「は、はい!」タッタッタッタッ!!(同じく逃げる)


ごわごわぁぁ~~・・・(煙幕がちぎれる)

ダルダンの衛士1「くっそぉぉ~・・!?」アルト達がいないことに気付く

ダルダンの衛士達「!!?」同じく気づく

ダルダンの衛士1「くそぉぉ~!!また見失ってしまってしまったか!!」悔しがる


ルージュが放った煙幕により、アルト達とアルトリア達は煙の中に紛れてその場を退避したのであった・・

ダルダンの衛士達から数キロ先離れた場所で・・・


アルト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ここまで来れば大丈夫だ・・。」息を切らしながら・・

【どうにか逃げれた・・。】

アルト「貴方たち、大丈夫か?」ノリッジの憲兵達を見ながら・・

ノリッジの憲兵1「先ほどはありがとうございます。今までは我々の権限で抗争なくもめ事を解決成されたのですが・・あのダルダン様がノリッジに来て以降、このような事態が多く見られるようになりまして・・」

ノリッジの憲兵1「先ほどのように、法を破ってまでダルダンの命令を優先させる妖精が多くなりまして、我々も困っていたところだったのですよ・・。」

アルト「そうだったのかぁ・・。でぇ、それよりも・・・」


千子村正「おう。あんたらもノリッジの兵士である事は違いねえ。なんたってあの時、儂らを助けようとした?」

バーゲスト「お主らは誰かに雇われた人間の兵士であるが、なぜ故に誰の差し金で我らを庇ったので?」

ノリッジの憲兵1「その理由は私どもにもわかりませんが、そこの方とそこの方・・・それとそこの方々と、そこの方々・・」

ノリッジの憲兵1は・・カルデアのマスター、ダ・ヴィンチちゃん、アルト達とツーカイザー達4人を指名してきて・・


【俺と?】指名される

ダ・ヴィンチちゃん「わたしと?」指名される

アルト「オレらと?」指名される

ツーカイザー「オレらって事か・・。」指名される

ノリッジの憲兵1「はい。そのあなた方様を来賓として館に招待して欲しい、と伯爵からお願いされまして。」

ノリッジの憲兵1「アルト様の方は指定された所で待ち合わせていましたが、どうも予定の時間になっても来ないモノなので探しておりました。」

アルト「そうか・・。君達が伯爵から聞いた採掘した宝石と金鉱石の受け取り代理人ってところだな?」

ノリッジの憲兵1「はい。その通りでございます・・。」頷く

ツーカイザー「ふ~ん・・成る程ねぇ~?」ガチャッ、チャリィ~ン・・。(ギアを取り出す)


キィィ~ン・・(変身が解除される)

ツーカイザーがギアダリンガーからギアを取り出すと、元の海賊っぽい服の青年の姿へと元に戻った。


ツーカイザー→海賊の予言の子「わざわざ俺達をその伯爵の所へ来賓として案内してくれるとは、俺達もそこそこ有名になってるって事だな?」ノリッジの憲兵1を見つめながら・・

ノリッジの憲兵1「は、はぁ・・・。では、あなた方のお名前は・・・」

海賊の予言の子「名前なぁ・・そう言えば君らに自己紹介をしてなかったなぁ?」アルトリア達とアルト達を見つめながら・・

ダ・ヴィンチちゃん「そうね・・君は一体何者なんだ?あんな姿になれるのは、海賊の予言の子特有の力なのかい?」

海賊の予言の子「まぁ、妖精達に言わせればそうと言えるな・・?俺は・・・」


アルト「『ゾックス・ゴールドツイカー』。彼は『機界戦隊ゼンカイジャー』に登場する戦隊ヒーローの1人だ。」

海賊の予言の子(ゾックス)「!!?」驚く

周りのみんな「!?」驚く

アルトリア「ゼ、ゼンカイジャー・・・ってなに?」意味が分かってない

海賊の予言の子→ゾックス・ゴールドツイカー「・・・お前、俺の名前を知っているとは・・あんた何者だ?」アルトを睨み付ける

アルト「別に・・。たまにテレビの画面からあなたの姿を見ているからね?」ゾックスのことを見つめる

ゾックス「テレビだと・・?お前、妖精國で噂となってる『蘇りの予言の子』らしいが・・、あんたは俺のなにを知っていると言いたいのか?」アルトを睨みながら・・

アルト「なにを知ってるって?君のテレビでの活躍全て・・っと言った方が良いかな?」

ゾックス「なにを~・・?」睨み付ける


女海賊っぽい女性「ちょっとお兄ちゃん・・助けてくれた人に失礼でしょ!?」ゾックスを止める

ゾックス「邪魔するなフリント!!これは男と男の競り合いって奴だぞ!!」振り払う

女海賊っぽい女性→フリント「だけどお兄ちゃん。あの人達がいなかったら、私たちはあの妖精達に捕まっていたかもしれないし・・」

バーゲスト「そうだ!我が夫であるアルトとルージュの助けがなかったら、今頃あの衛士達に連行されていたのかもしれないのだぞ!」

スズカ「そうですよ!だからもう喧嘩はそれくらいにしてください・・。」アルトとゾックスの2人を止める

アルト「そうだな・・。すまないな、スズカ・・。」スズカに寄り添う

スズカ「えぇ・・。」二コッ

ゾックス「つぅ・・・・」不満そうにする


コーラル「すみませんが皆さま・・、いま我々が置かれている状況をお忘れになっているのでは?」指摘する

アルト「あっそうだった!いまここにいても、またダルダンの兵士達に見つかるのはマズい。どこか隠れられる場所があればいいのだが・・」

ノリッジの憲兵1「隠れられる場所ですか?でしたら、この近くに伯爵邸がございますので伯爵様に匿ってもらった方がよろしいかと?」

ノリッジの憲兵1「いずれにしても、あなた方は伯爵様と我々の大事な客人として招く予定でしたので・・」

千子村正「ふ~ん・・成る程ねぇ~?それで、その伯爵って言う奴は一体誰なんだい?」

ノリッジの憲兵1「はい。たしかあなた方に会った際にあの方から伝言を一つ預かってまして・・・」


ノリッジの憲兵1「ノリッジを救う真の救世主として、みんなを歓迎させてちょうだいーー。」

ノリッジの憲兵1「っと、そう『ぺぺロン伯爵』からの伝言です。」

ダ・ヴィンチちゃん「は?」

アルト「ぺぺロン伯爵って・・。」

カイニス「・・・・・・・。」目をそらす


アルト達とアルトリア達は『ぺぺロン伯爵』と名乗る者の姿に違和感を感じつつも、ノリッジの憲兵達の案内の元、彼が待つ伯爵邸へと向かっていった。

第11節:共同戦線
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ノリッジ:ぺぺロン伯爵がいる伯爵邸の私室


ぺぺロン伯爵(スカンジナビア・ペペロンチーノ)「もちろん私よーーーー!久しぶりじゃない藤丸ちゃーーーん!」喜んでる

ゾックス「うわぁっ、なんだこいつ!?痛快に気持ち悪いぜ!!」ドン引き

ガイル、ルージュ、セツノ「ウェェ~・・」気味悪がっている

アルトリア、ロブ、ワグ、メリュジーヌ「やっばい妖精亡主でたーーーーー!」武器を構える

【待って待って】
【気持ちは分かるけど、武器しまって!】

ぺぺロン「ちょっ・・カワイイ子ちゃんに言われるならまだしも、そこのイケメン達に気持ち悪いって・・なんかショックなんですけど~・・」しょんぼり

カイニス「そりゃあんたのその顔と性格を見てたらわかるだろ!?いつ見ても気味が悪いぜ、ペペロンチーノ!!」

ぺぺロン伯爵「そうかしらねぇ~?私はそうは思ってはいないけど?」開き直る


千子村正「あー・・・誰かと思えばペペロンチーノか。色々すげえな。見違え・・・・・」

千子村正「いや見違えねえな。腹を空かせた鴉じゃあるまいし。前より殺気立ってるぜ、あんた。」

カイニス「あぁ・・その殺気に至っては、オリュンポスでも変わらずってとこだな。」

ぺぺロン伯爵「あらそう・・そこは私も否定する気はないわね。確かにあの時からも変わっていないわよ、村正ちゃん。」


オベロン「おや。村正も知り合いなのかい?僕やアルト達は初対面でね。紹介してもらえると助かるな。」

ボガード「あぁ・・カイニスからあなたの存在の事は聞いているが、誰なのかは我が友であるアルトも含めて皆、貴方の事を知らんのでね。」

ぺぺロン伯爵「!(村正ちゃんに加えて、誰かしらあの美男子達!1人はアルトで間違いないけど・・)」


ぺぺロン伯爵「ーーコホン。ごめんなさい、自己紹介がまだだったわね。」

ぺぺロン伯爵「私はぺぺロン伯爵。彗星のように現れた、希代のカリスマデザイナー。わずか一ヶ月でノッカー・カンパニーを脅かすブランドを立ち上げた、できる男。」

ぺぺロン伯爵「過去の事はあんまり気にしない方向で、よろしくね、千子村正。それと・・」アルトの事を見て・・


アルト「初めまして、ぺぺロン伯爵。お会いできて光栄です。俺はアルト・オルラント。」

アルト「今はなきシェフィールドの領主をボガードから継ぎ、『境界なき勇士団』のリーダーを務めている、現実世界から来た人間です。」

ぺぺロン伯爵「まあ!あなたがアルト・オルラント・・旧名を『三澤亮太』と名乗ってた人間ね?貴方の事はノリッジの妖精達からトラウマのように語り継がれてきていたわぁ・・。」


ぺぺロン伯爵「3年前・・・女王暦2014年に突如として現れ、先代の妖精騎士達3人を誘惑し、妖精國に仇なす存在にしたて、彼女たちと結婚・・。」

ぺぺロン伯爵「おまけに女王陛下を崩御一歩手前まで追い詰め、異端の妖精達(イレギュラーズ)を発足させるきっかけを作り・・」

ぺぺロン伯爵「妖精國を今のような混沌と改変の時代へと作り替えた・・『異界から来た大罪人』っと、3年前からいる妖精達から話を伺っているわ?」

アルト「・・・・・。(妖精騎士アグラヴェインの介入もあり、妖精國の妖精達は俺のことを『大罪人』として認識させたというのか?)」考察してる

セフィー「失礼ですがぺぺロン伯爵。いくら伯爵と言われている貴方でも、我らの父を愚弄するのは辞めていただけないか?」

ぺぺロン伯爵「あら?辞めてと言うのはどういう理由で・・?」

ジョルニ「それは父さんがあなたが言うような『大罪人』ではないことを父さんや母さんから教わっているからだ!」


ルージュ「お父ちゃんは大罪人なんかじゃない!!お父ちゃんは3年前・・お父ちゃんの手で、妖精國を変えようとしてたんだよ!!」

スズカ「お父様がモルガンや悪い妖精達からお母様方を引き剥がしたことで、お母様方は救われたのですよ!」

セツノ「お母さん達3人、お父様と出会って優しくなった・・。そして愛し合って、私たちが生まれた・・。」

アドニス「そうだよ!!お母さん達はお父さんと出会ったことで、お父さんから優しさや愛する心を知って、僕達を生んでくれたんだ。」

セフィー「父さんは悪い人ではない事を我らは知っている。そのような話を広めたのは妖精騎士アグラヴェインだ。」

ジョルニ「そうだ!あの妖精騎士アグラヴェインが自分自身の地位を確立させるために、妖精國を救おうとした父さんや母さん達を大罪人として情報を工作した事を僕達は知っている。」

ガイル「伯爵だか知らんが・・・これ以上、父さんを悪く言うなら・・オレたち兄妹が黙ってないぞ!!」

アルト「君達・・・」ジョルニ達の事を見て・・


ぺぺロン伯爵「そうだったのね・・。ごめんなさい、私・・妖精達が言ってたことを真に受けていたのが間違いだったわね・・。だって妖精達が言ってたイメージと実際の事は直接確かめてみないと分からないからねぇ?」

ぺぺロン伯爵「確かに貴方(ジョルニ達)達が言うように・・彼は3年前に起きた『グロスターの大火災』や『エディンバラ地獄変』を仕掛けるような輩じゃなさそうし・・」

ぺぺロン伯爵「カイニスちゃんから聞いた話から・・彼はシェフィールドの妖精達をアグラヴェイン達から逃がし、彼らのためにダルダンや厄災からノリッジを守る為にここへ来たと聞いている・・。」

ぺぺロン伯爵「そしてなによりも!彼がモルガンの懐刀であった先代の妖精騎士3人を改心させて、尚且つ子供まで孕ませちゃうぐらい愛し合ってるのだから・・羨ましいったらありゃしないわぁ~!!」笑い顔

ぺぺロン伯爵「彼(アルト)は異世界召喚されてハーレムパーティを作るぐらいに良い人生をしてる主人公みたいだし・・そんなキャラにさっき言ったような悪い事をやる事なんてあり得ないしねぁ~~!!」笑い顔

アルトとその家族達「・・・・・・」ドン引き

アルト「(アプリ版FGOでいつも見ているのだけど、実際に見てみると凄まじいなぁ~、ペペロンチーノってやつは・・。)」


ボガード「・・・カイニス。彼は本当に君や彼らの知り合いなのか?色んな意味で人間とは思えないと思うが・・」困惑してる

カイニス「・・・そう言う奴なんだよあいつは・・。オリュンポスにいた時に変わった部分はあるがな?」

【ぺぺさんは立派な人だよ】←
【疑いはあるけどぺぺさんは人間だよ】

ぺぺロン伯爵「ふふ。そんなに肩入れしてもらえると、さすがに冷静になるわね。じゃあ、こちらから話をするとしましょうか。」

ぺぺロン伯爵「なぜ私が妖精國にいるのか。なぜ私がこんな豪邸を持つに至ったのか。」

ぺぺロン伯爵「気になる事だらけで、満足に息も出来ないって感じだものね?」

ゾックス「んなこと知ったことか!!それよりもどうして、俺やアルト・・そこのアルトリアって奴が、お前さんに呼ばれたかを知りたいのだが?」

ぺぺロン伯爵「あぁ・・そっちの話ね?それについては・・」オベロンのことを見る

オベロン「あぁその事ね?その事については、僕がしっかりと説明してあげるからね?」前に出る


オベロンはアルト達やアルトリア達、そしてゾックス達に『予言の子』はアルトリアただ1人である事と・・『蘇りの予言の子』と『海賊の予言の子』は、偽物の予言の子である事を話してあげた・・

オベロンの話を聞いて数分後・・・


フリント「えぇ~~!?それで妖精國を救う予言の子は、お兄ちゃんじゃなくて・・・」

オベロン「そう!そこにいる金髪の妖精・・アルトリアこそが、この妖精國を救う『本物の予言の子』ってワケなんだよね?」ドヤッ~・・・

アルトリア「え、えぇ~・・・そういうことです・・。」赤面

ゾックス「あぁ。つまり俺を含めた他の平行世界の奴らを、妖精騎士アグラヴェインという妖精の策略によって『予言の子』に仕立てあげ・・」

ゾックス「流行の乗りやそれに飽きやすい妖精にその存在を知らしめる事で、『本物の予言の子』であるアルトリアの注目をそらし・・」

ゾックス「『予言の子』が妖精國を救う救世主である事を認識させずに、彼女の巡礼の旅を邪魔しようと仮作しようとしてたんだな?」

アルト「そういうことだ。わかったか、ゾックス?」ゾックスのことを見て・・


ゾックス「くぅ~~、クソォォ!!まんまとその妖精騎士アグラヴェインに騙されたってワケだな、俺達は・・」悔しがる

ゾックス「夢の中でリアルな体験をしたような夢を見たと思えば、その夢の内容が『この世界の『星の終わり』が俺達がいる世界に多大な滅びを招く』という警告じみた夢であって・・・」

ゾックス「俺はある目的を達成するまではあの世界を守るとそう考えていたからな。俺達はクロコダイオーに乗ってこの平行世界に来てやったのだが・・」

ゾックス「突然クロコダイオーが動かなくなり、ひとまずはこのノリッジに滞在する事になっちまったんだ・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「分かるよその気持ち。私たちが乗ってるストームボーダーとシャドウボーダーもまた、西側の沖で動けない状態が続いているんだよねぇ~。」残念そうにしてる

【その事についてはお互い様だよ】
【よほど苦労してたのね?】←

ぺぺロン伯爵「そうよねぇ~、だってここ、汎人類史や彼らの常識を遙かに逸脱しているブリテン異聞帯・・『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』なんですもの・・。」

ぺぺロン伯爵「妖精が霊長の頂点であり、英霊でさえ呼べないぐらい汎人類史を拒絶している。」

ぺぺロン伯爵「まぁ例外はあるにはあるけど、この異聞帯に安易に入ってきたのがそもそもの間違いだったってワケだね?」

ゾックス「つぅぅ・・けどよぉ~・・。」


ぺぺロン伯爵「ゾックスや藤丸ちゃん達が言う地球白紙化とは別の、地球のピンチ。その『崩落』で他の平行世界が滅ぶという説が本当なのか定かではないけど・・」

ぺぺロン伯爵「それについては納得はいったわ。確かに、それは世界を守る者としては、誰しも無視できない問題だもの。」

ぺぺロン伯爵「あの妖精騎士アグラヴェインがアルトさんと同じ『現実世界』から来た人間であるならば、彼女はその平行世界のキャラ達を知っており・・」

ぺぺロン伯爵「『歪みの岬』から夢を通してこの妖精國に誘い込むのは容易いと行っても良いわね?」

アルト「あぁ・・。彼女なら、彼女が持つ3つの力の内の1つである『夢を操る力』なら・・彼らにメッセージを伝えるのも可能かと?」

ぺぺロン伯爵「そうね。アルト達にとっては厄介な敵と言っても過言はないと行っても良いわね・・。」


ぺぺロン伯爵「それと同じ問題なのは、藤丸ちゃん達の今の状況を見ればわかるわ。マシュちゃんがいないのはそういうことだったの。」

ダ・ヴィンチちゃん「藤丸君、私、マシュはそれぞれ別のルートで『名無しの森』を抜けた。マシュはロブ達によって北部に行き、そこの妖精達に『予言の子』として扱われる事となった。」

ダ・ヴィンチちゃん「その経緯を知っているのはボガード・・貴方たちシェフィールドの生き残りである君達が知っているんだよね?」ボガート達に問いかける

ボガード「あぁ。ロブとワグが最初に言い出した嘘がシェフィールド中に広まり、彼女の事を『予言の子』として誤認したのがそもそもの始まりだったんだ・・。」

支援

タタタタァァ~、バサッ!(カルデアのマスター達の前で土下座するロブとワグ)


ワグ「すいませんでしたぁ!!俺達がマシュに出会って少し立った日に、ブラックドックに襲われた所をマシュに助けられて、その際にマシュの事を『予言の子』と勘違いしちまって・・」

ロブ「俺達が悪いんだ。俺達がマシュを『予言の子』だと勘違いしたから・・マシュは、ウィンキー達『イレギュラーズ』の誰かにマシュを連れ去られちまったんだ・・。」

【!?】
【そう謝ってもらってもねぇ・・】

ダ・ヴィンチちゃん「そりゃあマシュは今まで色々なところでマスター君を守り、私たちの為に戦って来たからね?君達が『予言の子』と勘違いするのは当然と言ってもいい・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「でも、マシュが妖精騎士アグラヴェイン達の部下によって攫われたのは痛いわね。彼女が今どこで監禁されているかも分からないしね?」

アルト「あぁ・・。勘違いは誰しもあるからな?君達だけが悪いんじゃないさ・・。」

ロブ「アルトの旦那・・・。」ウルウルウル・・


ぺぺロン伯爵「確かに・・マシュが妖精騎士アグラヴェイン率いる『イレギュラーズ』によって攫われた事は、藤丸君達にとって大きな痛手だと思うわ・・。」

ぺぺロン伯爵「でも逆に言えば、しばらくマシュの事は大丈夫だと思っても良いわね?そうでしょ、カイニス?」

カイニス「あぁ。シェフィールドを脱出する際に一緒に戦ったマシュは、妖精騎士並の魔力量だったんだ。」

カイニス「二代目妖精騎士ランスロットには敵わなかったが・・あの魔力量じゃ、どっかで拘束しつつ、マシュを監禁させた方が奴らの為にもなるからな?」

【じゃあ、マシュは無事なんだね?】

ぺぺロン伯爵「今は分からないけど・・いずれにしても、マシュの身の安全は妖精騎士アグラヴェインらが握っていると言った方が良いね?」

ダ・ヴィンチちゃん「あぁ・・いま助け出すのは難しいけど、いずれ妖精騎士アグラヴェインやイレギュラーズ達からマシュの監禁場所を聞き出す事が、マシュ救出のカギとなるわね?」

【うん。】
【必ずマシュを助け出そうね!】

ロブ、ワグ、セツノ、ハベトロット「ーーー」頷く


ぺぺロン伯爵「話を戻すけど・・、アルトとゾックス、そしてマシュや残りの偽の予言の子達が『予言の子』ではない事は確かね。だってみんな妖精じゃないんだし。」

アルトリア「ま、まぁ・・そうなんですけどね・・?」冷や汗をかく

ぺぺロン伯爵「そう。アナタが『予言の子』であることは確かだと行っても良いわ。だって藤丸君と一緒にいるんだし。」

ぺぺロン伯爵「エインセルの正しい予言は私も聞いているわ。選定の杖と、共にする異邦の旅人。この2つが揃っているんだもの。アルトリアちゃんが救世主である事は確定でしょ。」

ぺぺロン伯爵「予言の内容との一致もあるけど、なによりアナタ本人の魂の色がそう言っている。」

ぺぺロン伯爵「むしろ妖精騎士アグラヴェインが偽の予言の子を用意した理由も、アナタの救世主としての存在を危惧しての行動だと察しがつくわね?」

アルトリア「!?。あの妖精騎士アグラヴェインが私を恐れているから・・あのような事を?」

ぺぺロン伯爵「そう言った方が良いわね。自信を持ちなさい、アルトリア。あなた、自分が思っている以上に逞しい子だからね?」

アルトリア「えーーーあっ、はい。ありがとうございます、ぺぺロン伯爵さん。」


アルト「アルトリア。アグラヴェインの策略とはいえ、君に誤解を招くような事をしてしまい・・本当に申し訳ない。」ペコッ(頭を下げる)

メリュジーヌ達「・・・・・。」ペコッ(頭を下げる)

フリント「・・あっ、ほら・・お兄ちゃんも!」ゾックスの隣に立ち

ゾックス「あっ・・あぁ・・。悪かったな、アルトリア。」ペコリッ(頭を下げる)


アルト達やゾックス達は、自身らのせいでアルトリアが意気消沈させてしまったことを謝罪するように頭を下げるのであった。

アルトリア「・・・・・・。」頭を下げているアルト達を見て・・

アルトリア「(バゲ子や他の妖精や海賊達も、私の為に頭を下げているなんて・・)」

アルトリア「(でも彼らに嘘を付いている意思が見られないし・・、アルトさんの謝る気持ちもそう高いしねぇ・・。)」


アルトリア「あなたたちがそう言うのであれば、まぁ許してあげても良いかなぁ~・・。」目をそらしつつも・・

【アルトリア・・】

アルトリア「ですが、あなたたちが『予言の子』でないと認める以上・・もう二度と『予言の子』を名乗るような事はしないと誓いますね?」

アルト「あぁ!そのつもりだ。俺は『蘇りの予言の子』と言われるつもりも・・なるつもりもないからな!」

アルトリア「アルトさん・・・」

アルト「だから・・俺と一緒に、このノリッジの『厄災溜まり』を一緒に祓って欲しいんだ。頼めるか?」

アルトリア「えっ、えぇ・・。出来るなら一緒に戦って欲しいなぁ~と思うね?こっちはこっちで、人手は欲しかったからね?」

ダ・ヴィンチちゃん「あぁ!アルト達が仲間になってくれれば、アルトリアや私たちも助かるわね!」

ゾックス「なら俺達もしばらくは、お前たちと一緒に行動させてもらうとしようか・・。俺達がこの妖精國から抜け出すためにもね?」

アルト「勿論だ。俺達もまた、あなたたちを『ゼンカイジャーの世界』に戻れるように力を貸してあげるよ。」

ゾックス「そうか!頼りにしてるぜ、アルト・オルラントよぉ~?。ヨホホ~イ!」立ち上がる

アルト「あぁ・・。(フフッ・・性格もテレビで見たのと同じだな・・ツーカイザー。)」


ぺぺロン伯爵「決まりね?アルト達『境界なき勇士団』とアルトリアとカルデア一行、そしてツーカイザー達との同盟締結って所ね!」

アルトリア「はい!」頷く

【これからよろしく、アルトさん・・ゾックスさん】

アルト「あぁ!」

ゾックス「あぁ!」


ガシッ、ガシッ!(互いの手を合わせるアルト、ゾックス、アルトリア、カルデアのマスター)

アルトとゾックスは、カルデアのマスターとアルトリアと握手を交わし・・4組の共同戦線を張ることとなった。

ダ・ヴィンチちゃん「さて・・。アルト達とゾックス達と同盟を組んだ以上、今後なすべき課題としては・・・」


ダ・ヴィンチちゃん「課題その1:『エインセルの予言を正しい形へ戻していき、アルトリアの巡礼の旅を成功させる』。これは最優先事項と言ってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん「予言の内容はオベロンが正規の予言を知っているようだから、彼に正しいエインセルの予言の内容を聞くといい。」

オベロン「あぁそうだね。エインセルの予言によれば予定通り、ノリッジの『厄災溜まり』を祓い・・アルトリアを真の『予言の子』として示すことが重要と言っても過言はないね?」

アルトリア「は、はい・・。」


ダ・ヴィンチちゃん「課題その2:『残りの偽の『予言の子』を探しだし、彼らが予言の子ではないことを自覚しつつ、元の世界へと返す。』」

ダ・ヴィンチちゃん「これについては今のところ・・『蘇りの予言の子』『海賊の予言の子』は我々と行動し、『秘密の予言の子』『絶唱の予言の子』はロンディニウムで保護している事はオベロンから聞いている。」

ダ・ヴィンチちゃん「『巨人の予言の子』『AIの予言の子』『召喚銃の予言の子』『剣士の予言の子』と・・残りの面々を見つけ出し、自身らが『予言の子』ではないことを自覚させて・・」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトリアの邪魔にならないようサポートに回すか、すぐに元の世界に帰るかを選択させてもらった方が良いわね。」

アルト「元の世界に戻る方法があるとすれば・・彼らに聞くか、『歪みの岬』を利用するかの2択がある。確実に戻れるとすれば、後者が1番有効的と言ってもいい。」

メリュジーヌ「えぇ。3年前にも・・『PUIPUIモルカー』の世界から来たシロモを元の世界へ送り返したからね。」

アルト「そうだね・・。彼ら達に関しては俺が特徴や性格・姿さえわかれば、俺が彼らの正体を探り出せると思えるからな・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「成る程。では彼らに対しては・・アルト、君に交渉を任せることにするよ。君がいたと言う『現実世界』からの知識を活用すれば・・彼らを説得することが出来るかもしれないからね?」

ゾックス「あぁ・・、話が伝わる奴らならな?。伝わらない連中なら、無理にでも送り返す必要があると思えるが・・」

アルト「それには及ばない・・。俺の考察が正しければ・・彼らはきっとわかってくれる・・。」


ダ・ヴィンチちゃん「課題その3:『妖精騎士アグラヴェイン率いる『異端の妖精達(イレギュラーズ)』を倒し、奴らからマシュとヴァージェさんが囚われている場所を聞き出し、2人を救出する』。」

ダ・ヴィンチちゃん「これについてはアルトリアの『巡礼の旅』の最大の障害となり得る存在であり、マシュを攫った犯人を探り出す方法と言ってもいいわね?」

オベロン「そうだね。メンバーのほとんどは、各氏族長並びに女王軍に関係してると言ってもいいし・・彼らが持つ異端の亜鈴は非常に強力だ・・」

オベロン「マシュやヴァージェが何処にいるかを聞き出すためにも・・彼らを1人ずつ倒していき、2人を捕らえている場所を探り出して救出に向かう・・。それが彼女たちを助け出す唯一の方法だ。」

バーゲスト「それとイレギュラーズの中には、コーラルや我らの仇と言える者も含まれている。彼らとの対立は避けられないといった方が良いわね?」

ジョルニ「確かにそうだね、バーゲストお母さん。」


ダ・ヴィンチちゃん「そして課題その4:『女王モルガンと接触し・・彼女から神造兵器『ロンゴミニアド』を回収および『星の崩落』を阻止する。』」

ダ・ヴィンチちゃん「これについては我々カルデアの最終目的と言ってもいい。我々はそのためにこのブリテン異聞帯に来たと言っても過言はない。」

ダ・ヴィンチちゃん「この事については・・上記の3つが終わり次第、あとの事はカルデアが全て行なうと思った方が良いからね?」

アルト「あぁ・・全てが終わったあとは、君たちカルデアの好きにしてもいいからね・・。」


ダ・ヴィンチちゃん「以上・・この4つの課題が我々が共同戦線を取るにあたっての必要な条件だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「4つの課題の内、打倒イレギュラーズとヴァージェ並びにマシュの救出はオベロンを通して了解を得ているからね。」

ダ・ヴィンチちゃん「ゾックス達については、何か質問とかあるかい?」

ゾックス「あぁ~あるとも。君達に俺から話すことがあるからな・・。」

ゾックス「俺達はアグラヴェインが送った夢を通し、俺達の舟であるクロコダイオーでこの妖精國に訪れ、訳あってそれが動かなくなり、このノリッジに滞在していると言う事は知っているな?」

ゾックス「実はもう一つ問題点があってな。俺が変身しているこのギアダリンガーや俺の弟であるリッキーとカッタナーの事なんだが・・」

ゾックス「この妖精國に降り立って以来・・辛うじて変身は出来るのだが、未だに力を発揮できない部分が存在しててな・・その事で俺達は困っているんだ・・。」

アルト「知ってる。ダルダンの兵達の戦いの最中、オーレンフォームが途中で解除されたことだろ?」

ゾックス「あぁ。この妖精國の地による影響か・・俺達の舟やツールに原因不明の不具合が生じていて、リッキーやカッタナーもまた・・力を最大に出せない状態になりつつあってねぇ・・。」

ゾックス「SDの身体である俺の弟たちに無理させるのは・・ゴールドツイカー一家の長である俺もそうさせるわけにも行かなくて・・・」

フリント「あぁ~その事についてはもう解決したみたいよ?」

ゾックス「へ?」


リッキー「アニキ~~!!俺達もう、元気になっちゃったよ!!」喜んでいる

カッタナー「あぁ!すっかり身体が軽くなったでござる!!」喜んでいる

ゾックス「なぁ!?2人とも、一体どうしたというのだ・・!?」困惑してる

リッキー「アニキ、アルトの息子のアドニスがね?俺達の身体を見せてくれたら・・ちょっと身体を細工をしてくれてさぁ~。」

カッタナー「そしたら、今まで俺達を苦しめていた『何か』を感じなくなったんだよ・・。」

ゾックス「何だって!?それは本当か、アドニス?」

アドニス「はい!」頷く


バーゲスト「アドニスが持つ能力である『瞬間制作』には他にも色々な力があって・・この機械類の物を妖精國でも使えるようにする事も出来る事がわかってきてね?」

アルト「その際にも・・俺が持ってるスマホをアドニスに直してもらってさぁ・・」自分のスマホを見せる

アルト「俺が現実世界にいた時の記録は残ってなかったが、写真を撮れるぐらいは機能していると言ってもいいからね?」スマホを動かしながら・・

ダ・ヴィンチちゃん「おぉ~~!!これは便利と言っても過言はないわね!言い力を持っているじゃないかね、アドニス君?」アドニスを褒める

アドニス「えへへへ~・・」照れる

ゾックス「成る程ねぇ・・・(あのアドニスって子・・これは使えるぜ!!)」ニヤリッ!


ゾックス「アルト、それとバーゲスト。ちょっといいか?」

アルト「なんだい、ゾックス?」

ゾックス「まぁちょいとばかし・・あんたの息子のアドニスを借りてもいいか?」

バーゲスト「!。アドニスを借りるだと?一体何の理由でだ?」

ゾックス「アドニスの『瞬間制作』には、あらゆる機械類が使えないぐらいに妖精國に拒絶される物を適用させる力も含まれているんだよな?」

ゾックス「ならば、今後のためにも、アドニスの力が役に立つ時があると行っても良いな?」

アドニス「・・僕の力が役に立つって・・。」

ゾックス「あぁそうだ!アドニスには少しやってもらいたい事があってなぁ・・」シャア~!(窓際のカーテンを開き・・)


ゾックス「俺達ゴールドツイカー一家の海賊船・・・『クロコダイオー』を、妖精國でも使えるように直してくれ。」ある場所を指さす

ゾックスが指さした場所には、ノリッジの港に止めてあるワニの形をした巨大戦艦『クロコダイオー』が海に浮かぶ形で停めてあった。

アドニス「えぇ~~!?僕が・・僕があのツーカイザーの乗る船を直すのですか!?」ゾックスの話を聞いて・・

ルージュ「凄いじゃないアドニス!!あの『機界戦隊ゼンカイジャー』のツーカイザーにビークルを修理を依頼されるなんて!!」

ガイル「兄妹の中で小さいアドニスにとっては凄く適しているって感じだな?」

アドニス「そ、それは・・・」チョンチョン・・(指をつつきながら)

セツノ「お兄ちゃん・・言い方が悪いよ・・。」ジジジィ~!指に電流を纏わせる

ガイル「あっ、ゴメン・・・。」反省する


ゾックス「ノリッジの『厄災溜まり』というのは、姿も形も特徴も、その年によって違うというのはオベロン達もわかっていることなんだろ?」

オベロン「そう、『厄災』に以前起こった事と同じような前例というのは存在しない。『厄災』がどういう形でノリッジを滅ぼすのかは、実際に見てみないと分からないからね?」

ゾックス「そうだ。だからこそ・・その『厄災溜まり』が巨大なものであった時の迎撃のためにも、俺達の船を直す必要があるって事だ。」

アルト「成る程・・ノリッジを襲う厄災が巨大なモノだった時の迎撃のために、ツーカイザーが動かすロボ・・『ツーカイオー』が必要ってワケだな?」

ゾックス「そういうことだ。それと俺達が元の世界に帰るためにも、妖精國でもクロコダイオーを動かす必要があるのは必要事項なんだ・・」

ゾックス「アドニス・・・俺達やアルト達の為にも、俺のクロコダイオーを直してくれるか?」アドニスを見つめる

アドニス「・・・・うん。大きいモノの修理と制作はやったことがないけど・・やってみるよ!」

アルト「あぁ、その息だぞアドニス!」応援する

ゾックス「すまない・・恩に着る!」頭を下げる

バーゲスト「・・ふむっ。(成長してるな・・アドニス。)」アドニスの成長ぶりを見て・・


フリント「よぉ~し!アドニスの協力を得たのなら、善は急げってね?早速、修理に取りかかるよ!!」立ち上がりながら

ゾックス「あぁ!!俺についてこいアドニス。俺の船に家族以外を乗せるのは、滅多にしないんだからな?」アドニスを連れ出す

アドニス「えっ、えぇ・・・。」ゾックスに連れ出される

コーラル「待ってください・・私も行きます!」ゾックス達の後を追う

バーゲスト「気をつけて行きなさい、アドニス。」アドニスを見送る

アルト「何かあったら、連絡するようにな?」アドニスを見送る

アドニス「うん。行ってくるね~~。」アロととバーゲストに呼びかける


ゾックス達ゴールドツイカー一家は自分達の船である『クロコダイオー』を妖精國でも動かせるようにする為に、アドニスを部屋から連れていき・・

コーラルもまた、アドニスを追うようにゾックス達に付いていく形で伯爵邸の私室から出で行くのであった。

ぺぺロン伯爵「さて、ゾックスちゃん達の事はアドニスちゃんとコーラルちゃんの2人に任せておくとして・・他に質問がある子はいるかしら?」

オベロン「伯爵。僕からアナタに質問があるのだが・・いいかい?」

ぺぺロン伯爵「なにかしら?王子様からの質問なら、私、いつでも大歓迎よ?」

オベロン「ノリッジとダルダンの状況を知りたい。ノリッジの妖精たちはなぜほとんど避難していないのか。ダルダンは『厄災』が来たらどうするつもりなのか。この二点、知っていたら教えてくれるかな?」

ぺぺロン伯爵「お安い御用よ、オベロン。」


ぺぺロン伯爵「ノリッジの妖精達が避難していないのは、妖精たちが私たちほど死を嫌悪していないから・・・というのもあるけど、最大の理由は『仕事』と『土地』ね。」

ぺぺロン伯爵「妖精達は『目的』を大切にしているのはもう知っているよね?ノリッジの妖精達にとって、『目的』は『仕事』そのもの。」

ぺぺロン伯爵「彼らはそう簡単に『仕事』を放棄しないの。それに加えて、今は心理的な足枷をつけられている。」

アルト「心理的な足枷?」

ぺぺロン伯爵「そう。ノリッジの空に暗雲が出来る前、当時ノリッジの領主だったスプリガンがノリッジから失踪する前に、その土地を売りに出していたのよ。」

ガイル「なんだい?土地を売りに出すって・・」

メリュジーヌ「ガイル、アナタにはまだ早い話よ。」


ぺぺロン伯爵「昔、スプリガンが前の領主であるボガードからノリッジを奪った時、彼と、土地の持ち主だった妖精達はみんな北部に追放された。」

ボガード「あぁ・・あの時の事は、今でも靴城的な思い出として私の心に刻まれているとも。とてもじゃないが、今でも思い出したくもない・・」

アルト「ボガード・・」

ぺぺロン伯爵「わかるわよ、ボガードが思っているその気持ち。故郷と言える場所から突然、北部の知らない場所へと追放されるのを当時のボガード達は経験しているのだからね?」

ぺぺロン伯爵「その後しばらくは、ノリッジの土地の主権はスプリガンがすべて独り占めにしていてね・・いまノリッジにいる鍛冶師達は、土地を借りて商売をしていたってワケ。」

ぺぺロン伯爵「でも、それがスプリガンがノリッジから夜逃げする一週間前にようやく売りに出された。妖精達はこぞって自分達の『土地』を購入した。」

ぺぺロン伯爵「今までスプリガンやダルダンに搾取されていた妖精達。全財産を払って、ようやく『自分の土地』を手に入れた妖精達。」

ぺぺロン伯爵「スプリガンがノリッジから夜逃げしたこともあって、ノリッジ全体の空気も良くなったわ。その直後にーー」

ダ・ヴィンチちゃん「ノリッジの空に『厄災溜まり』が現れ、スプリガンの謎の自殺に続いての『宝石鎧のダルダン』の土の氏族長の就任・・」

ダ・ヴィンチちゃん「妖精達がノリッジから離れないのは、自分の『土地』を手に入れてしまったから・・か。」

ぺぺロン伯爵「まぁそういうことね?」

支援してほしいな?

千子村正「鍛冶師にとって工房は命より大事なモンだ。そりゃあ、どんなに『厄災溜まり』が怖くても離れられねえ。」

トリスタン「とすれば警備隊を組織するのもわかりますね?スプリガンがいなくなり、ダルダンの兵隊では心配事が増えると。」

ぺぺロン伯爵「いいえ。ダルダンはともかく・・領土側の軍隊に、ノリッジを守る気はないのよ。」

ぺぺロン伯爵「むしろ『厄災』に来て欲しい。妖精達も建物もみんな無くなってしまえばいい、とスプリガンはそう考えていたんじゃないかしら?」

【なんで?】
【そうか・・・契約を無にしたいのか】←

千子村正「ああ、そういう事かい。地上げみたいなもんじゃねぇか、これ。」

アルト「まるでヤクザのやり方みたいだな、これ。」

ぺぺロン伯爵「そう。さすが村正ちゃん、この手の話は慣れているのねぇ。」


ぺぺロン伯爵「スプリガンは初めから土地を譲る気はなかった。カレは『厄災』が来る事を知っていた。」

ぺぺロン伯爵「まあ、正しい予言にあるものね。『鉄と煤の街に厄災が訪れる』って。だから、まず土地を高値で妖精達に売りつけた。」

ぺぺロン伯爵「その後、『厄災』によってノリッジが更地になった後、改めて土地の権利を回収する。」

ぺぺロン伯爵「ノリッジの相続税、たっかいのよねぇ。『次の代の妖精』に払える額じゃないわ。」

ぺぺロン伯爵「スプリガンは労せずして、『土地を売りつけた代金』を手に入れて、その後、ノリッジを自由に再開発する機械を手に入れる。」

ぺぺロン伯爵「まさに一石二鳥。汎人類史から迷いこみ、100年も妖精達を騙し続けた彼なら考えつく事よね?」

アルト「確かにそうだ。こんな悪党なんて、俺が知ってる中でも1人もいないぐらいの悪党だな!」怒りを見せる

オベロン「あぁそうだな。そんなスプリガンのやり方を、ダルダンの奴はそっくりそのまま継承していやがる・・」


アルトリア「それでノリッジの妖精達は『今まで通りの生活』をしていたんですね・・・・いえ、するしかなかった。だってここを離れても・・・」

ワグ「一文無し、って所だな・・・。」

ロブ「今の妖精國では、来年の『相続税』を払えずに死んでいく妖精がわんさか居るという話をどこの場所でも聞くけどよぉ・・・」

ボガード「くぅ・・・今のノリッジには人間の召使いを大切にしている妖精が多くいると聞いてはいたが、そんなことがある事は初めて聞くぞ、私は・・」

オベロン「あぁ・・『厄災』が来れば人間達も死ぬ。人間に同情的な妖精はノリッジから逃げようと考えているものの、まだ踏ん切れないんだろうな?」

ボガード「私が早くスプリガンの正体を知っていれば、こんな事態を未然に防げたはずだったんだ・・。」後悔してる

アルト「ボガード・・・。」心配そうに見る


ぺぺロン伯爵「だけど、そんなノリッジの妖精達の心理的な足枷に僅かながら綻びが出来はじめいるわ。」

ぺぺロン伯爵「少し前にアルト達によってウェスバニーの鉱山に巣くう妖精亡主が倒され、細この宝石と鉄鉱石が埋まる鉱山が解放されたという話は知っているよね?」

ぺぺロン伯爵「アルト達はそのウェスバニーに埋まっている宝石を採掘するために、私の方から採掘道具を貸して欲しいと貸し出しの依頼がカイニスちゃんから聞いて、それを貸してあげたのだけど・・」

ぺぺロン伯爵「それと同時にウェスバニーをノリッジに住む妖精達の緊急避難先かつ新居として解放するっという話が私に流れ込んできてね?」

【ウェスバニーを新居にするって・・】
【アルトがそんなことを・・・】←

アルト「あぁ・・。その話を考えついたのは俺だ。」

ぺぺロン伯爵「万が一、ノリッジが『厄災溜まり』で更地になってしまった場合、ノリッジの妖精達に『仕事』や『目的』を与えられるようにウェスバニーの『土地』を無料で提供し、そこを第二のノリッジ・・もしくはシェフィールドへと復興させるって言う話・・」

ぺぺロン伯爵「確かにあの鉱山には宝石だけでなく多くの鉄鉱石も埋まっているから、あそこを拠点として事業を発展させれば、妖精國の新たな街として機能すると思うんだよねぇ?」

ぺぺロン伯爵「踏ん切りが付かない妖精達はいるけど、ノリッジの妖精達は明日にでもウェスバニーへ引っ越そうと準備を進めている所も少しずつ出始めたわ。」

千子村正「すげぇなぁ~、宝石や鉄が多く取れる鉱山がある所を新たな妖精のすみかとして提供・復興させる手筈を取るとはなぁ・・?」

【太っ腹だね!アルト】
【ここを工房とする!】←

ダ・ヴィンチちゃん「そうだね。彼が・・アヴィケブロンが召喚されていたら、そこを工房として利用しそうだね?」

アルト「キャスター・・ゴーレム使いのアヴィケブロンだな?彼が居たら、多数のゴーレムで女王軍を圧倒しそうだな?」

バーゲスト「アルト、アヴィケブロンとは誰のことなのか?」

アルト「あぁ~後で彼の事を話してあげるよ。」


ぺぺロン伯爵「まぁノリッジの妖精達にとっては喜ばしい事だけど、ウェスバニーを統べる事業者としては簡単に『土地』を明け渡すのはどうかと思うのだけどねぇ~?」

ぺぺロン伯爵「カイニスから話は聞いているけど、無料で土地の提供する行為はウェスバニーでの採掘作業の向上の他に、ウェスバニーに人材を設けたいって事もあるよね?」

ぺぺロン伯爵「ノリッジの妖精達をすくい上げることに対してはとても言い考えなのは確かね?だってスプリガンから搾取され、無一文の妖精達をウェスバニーで働く事業の人材として味方に付けることが出来るからね?」

ぺぺロン伯爵「でもね・・無料で土地を明け渡すのは、経済を動かす者としては赤点と言っても良いわね。それだと彼らから収入はもらえないわよ?」

ぺぺロン伯爵「アルトちゃん・・『現実世界』にいた頃、どんな場所で働いていたのかは知らないけど、もう少し経済のことを学んだ方が良さそうね?」

アルト「・・・肝に銘じておくよ、伯爵。今の俺には『現実世界』での思い出は皆無に等しいからね・・。」


ダ・ヴィンチちゃん「待った。ダルダンはともかく、スプリガンにはノリッジの土地を譲る気が無いのなら、どうして彼はノリッジから逃げ出したのかい?」

オベロン「確かにそうだね?こんな恥知らずなことをした直後にシェフィールドへカイニスを通して夜逃げしたんだ。何か理由でもあるのか?」

ぺぺロン伯爵「えぇそうね。カレがシェフィールドへ夜逃げする前日、私の方に駆け込んで来た事は今でも記憶に新しいわ。」

ぺぺロン伯爵「カレが私の所に来た理由はね・・、さっきの『ノリッジの土地』の話の事がダルダン達にバレちゃったってワケなのよ。」

千子村正「ダルダン達にバレただと?」
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回想シーン:ダルダンと妖精騎士アグラヴェインがスプリガンを脅している所


カレが妖精騎士アグラヴェインが『別世界から来た人間』である事を掴み、彼女に脅されて傀儡として扱われていた頃・・

ノリッジの妖精達に土地を高値で売り渡した事をダルダンに看破されてね。カレはダルダンにその事で口論となった。

ダルダンはノリッジの土地に住む妖精達を彼自身の思い通りに動かす道具とするために、土地を売るのは言語道断だと主張してきてね?

ダルダンはスプリガンを力でねじ伏せ、彼が計画していた事をあわや自分自身の手柄として計画を横取りしようと彼を脅した。

そこに妖精騎士アグラヴェインも加わり、スプリガンにダルダンの要求を飲めぬならここで殺しても構わないと釘を打ち、彼を従わせた。


そして我慢の限界が来たスプリガンは、私に自身の身柄の保護を要求して来てね・・

一時的にボガードがいるシェフィールドへ匿ってもらい、アルト達に彼が知ってる事全てを話せば、カイニスを通して『歪みの岬』へと逃がしてあげると条件に出し、彼をシェフィールドへ逃がした。

スプリガンにとって、妖精騎士アグラヴェインは金庫城の財宝を失う以上に恐ろしい存在だと彼は感じていたんだろうね?
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ぺぺロン伯爵「そしてスプリガンは、妖精騎士アグラヴェインの能力により、自殺を粧って殺されてしまい、彼が残していったモノは全て・・土の氏族長となったダルダンに明け渡った。」

ぺぺロン伯爵「アルトリア、アナタが『巡礼の鐘』を鳴らす機会があるとすればまず、イレギュラーズの1人であるダルダンを倒すことが絶対条件のはずなのだけど・・」

ぺぺロン伯爵「ダルダンが居城としている場所は妖精國で最も警戒厳重な城。“誰も入れたくない”“誰にも邪魔されたくない”なんて、生前のスプリガンの性格がカタチになったもの。」

ぺぺロン伯爵「通称、金庫城。籠城させたら先代の妖精騎士であるバーゲスト達でも手こずるでしょうね?」

バーゲスト「・・・・・・。」黙っている


ぺぺロン伯爵「そんな警戒厳重な金庫城を軽々と入り込み、逆にスプリガンをノリッジの地から追いやられるきっかけを作った『妖精騎士アグラヴェイン』。」

ぺぺロン伯爵「彼女が持つ力により・・彼女の都合の悪いモノを悉く排除し、都合の良い者達を隷属としていき・・」

ぺぺロン伯爵「妖精國のみならず、『歪みの岬』を通し・・平行世界にいる者達にこの妖精國に引き寄せるきっかけを作った夢を送りつける彼女のやり口・・」

ぺぺロン伯爵「彼女や彼女の部下であるイレギュラーズを倒すためにも・・今は私たちが協力し合う必要が重要って事かしらね!」

アルト達、アルトリア達「あぁ(うん)。」頷く


アルト達とアルトリア達はぺぺロン伯爵の話を聞きつつ、改めて協力する大切さを学ぶのであった。

数分後・・・ノリッジの波止場:クロコダイオー内部


フリント「ここが私とお兄ちゃんの船、クロコダイオーの中だよ!」中を紹介する

アドニス「わぁ~~・・これが実際に見るツーカイザーの船『クロコダイオー』の中なんだぁ~!テレビで見たのと同じだぁ!!」歓喜に満ちてる

コーラル「これが・・妖精國とは別の世界から来たあなた方が乗りこなす船ですか・・」辺りを見ながら・・

ゾックス「あぁ!普段はオレらゴールドツイカー一家以外は入れないのだが・・今回は特別だ!じっくり見渡せよ?」

アドニス「うん!!凄いなぁ~!僕、スーパー戦隊の乗り物を実際に乗り、僕の手で修理できるなんて、夢みたいだよぉ~!」キラキラキラ!(眼を光らせる)

フリント「おうおう!やる気バッチリじゃない、アドニス君?じゃあ早速だけど、船を動かせるようにエンジンルームの調整を手伝ってくれない?」

アドニス「はい!!」頷く

ゾックス「あぁ!頼んだぞ、アドニス。」


ガシャガシャガシャ、ガシャンガシャンガシャン・・・(エンジンルームの機械をいじるアドニス達)

ノリッジの波止場に停めてあるゾックス達が乗る戦艦『クロコダイオー』に、アドニスとコーラルが乗船し・・

ゾックスに頼まれたとおりに、アドニスは原因不明の不具合で動かなくなったクロコダイオーを修理するために、フリントと共にその船の機械をいじるのであった・・
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同じ頃・・・ノリッジ近く:とある裏山では・・・


セツノ「やぁぁ~~!!」ジャキィィン!!(氷の爪で引っ掻く)

アルトリア「ハァァァ!!」バシッ、バシン!(杖で殴る)

ぺぺロンゴーレム達「~~~~~」ガシャガシャァァ~ン・・(砕け散る)


セフィー「ハァァ~~!!」ジャキジャキィィン!!(長刀で斬る)

千子村正「てりゃぁぁ~!!」ジャキジャキン!!(刀で斬る)

ぺぺロンゴーレム3体「~~~~~」ガシャァァ~ン・・・(斬られて、砕け散る)

アルトとカルデアのマスター達はぺぺロン伯爵に連れられ裏山にいる多くのぺぺロンゴーレムを倒していたのだった・・


ぺぺロン伯爵「はーい、戦闘終了~☆アナタたちの実力、しっかり見せてもらったわぁ~!」

ルージュ「ちょっと・・・今のがノリッジ名物、『妖精の粉で動き出しちゃった財宝』ゴーレムなの!?」ゴーレムの事で驚く

【みんな、おつかれ~☆】
【突然、謎の裏山に連れてこられたね・・・】←

千子村正「話の途中で『所で運動しない?』なんて言われたときは何事かと思ったが・・・」

千子村正「戦ってみれば楽勝だったな!実入りもよくて大助かりだ!伯爵、こいつは戦利品としてもらっていいんだな?」

ぺぺロン伯爵「もちろん。アルト達と『予言の子』一行の同盟なんだだもの。リッチな暮らしをしてもらわないとね?」

ルージュ「だよねだよね!!ありがとう、伯爵のおじちゃん!」喜んでいる

ぺぺロン伯爵「そうそう・・って、おじちゃん!?」驚く

ぺぺロン伯爵「ルージュちゃん!そこはおじちゃんではなく、伯爵兄さんと呼んで欲しかったわよねぇ~~!」少しキレながら・・

ルージュ「だってぺぺロン伯爵は出来る男だから・・普通におじちゃんと言っても変わらないと思うけど?」

ぺぺロン伯爵「そこは少しフォローしてくれないかしら!?」切れ気味に言う

アルトリア「まぁまぁ、2人とも落ち着いて・・」ぺぺロン伯爵とルージュを止める

セフィー「村正さん・・・私の刀を直してくれて感謝する。」

千子村正「あぁ。あんたの刀、あんたのスピードについて行けるように作られている事は、この刀を修理していてわかったさ。」

千子村正「刀は軽く、動きが速いあんたにはうってつけの刀なのだが・・強い圧力には弱いことが欠点だな?」

千子村正「あんたの刀はシェフィールドでの戦いの際、二代目妖精騎士ランスロットの咬合力によって刀を折られたんだろ?」

千子村正「噛む力で刀を折るなんて・・儂も眼から鱗が出るほど驚いたが、セフィーの刀の欠点はそこだな?」

千子村正「刀が軽い分、刀の強度は薄い事を今後の戦いにおいて気をつけた方が良さそうだな?」

セフィー「はい。以後、気をつける・・・」

セフィーは数分前に刀鍛冶師である千子村正に自身の武器である長刀の修理を依頼してもらい、村正から自身の刀の欠点を教えられ、それを学びつつゴーレムと戦っていたのであった・・


ルージュ「アルトリアちゃん、ジョルニお兄ちゃん!ノリッジに戻ったら出店に行こうよぉ~!ワカメ味のジェラート? というのがとても美味しいらしいみたいだよ!」

ジョルニ「ワカメ味のジェラートって・・なんか怪しいよなぁ・・。」

アルトリア「うーん、私は様子見!村正・・・さんがまず味見してくれるって!」

千子村正「はあ、ワカメ味の甘味かだぁ?海藻に砂糖をまぶして食うってのか?」

千子村正「・・・まあ、食わず嫌いはしねえがな?普通のジェラートだけ食わせてくれねぇかな・・・」戸惑ってる

ジョルニ「まぁそういうよね・・。」


ワイワイガヤガヤ・・(楽しそうに話しているジョルニとアルトリア達)

ジョルニ達とアルトリア達一行は、ぺぺロンゴーレムとの戦いや雑談話による交流で、少しずつ互いに親密になっていくのであった・・。
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バーゲスト「ふむふむ。ノリッジの状況を聞いて緊張していたみんなも、いい感じで緩んでくれたな。」

メリュジーヌ「気晴らし、あるいは我らの実力を測り、団結を寄り強度に促す演習なのかい?抜け目はないわね、伯爵。」

ぺぺロン伯爵「厄介ごとを押しつけたのよ。ここのゴーレム、駆除してって言われてたから。私の事、あんまり信用しちゃダメよ3人とも?」

ぺぺロン伯爵「私これでもクリプターなんだし、ベリルの件や妖精騎士アグラヴェインの件が片付けば同盟関係は終了・・あなたたちの敵に戻るわ。」

アルト「同じクリプターであるデイビットはまだいて、この妖精國に来たのはあくまでケジメを付けるためなんだよな?」

ぺぺロン伯爵「そういうこと。わかっているじゃない、『現実世界から来た人間」にしてはね?あなたが居た世界でも私は活躍してたのかしら?」

アルト「あぁ。あなたの経験したこと、あなたが見せた活躍・・・全てアプリ版FGOのストーリーの中でそっくりそのまま語られているよ。」

ぺぺロン伯爵「ふ~ん?この私がゲームキャラクターとして活躍してる事ねぇ~?」感心する


アルト「そう言えばぺぺロン伯爵・・・カイニスとはどういう関係なんだ?カイニスに聞いてみたところ、あなたとは仕事上での関係と聞いているのだが?」

ぺぺロン伯爵「あら~・・その話をしちゃうの?まあ、カイニスちゃんとはカレのスピードを生かすカタチで“運び屋”の仕事を与え、その裏で“妖精國南部を調べる”という事をしてきた。」

ぺぺロン伯爵「今じゃカイニスとはとても仲がいい『お友達』よ?汎人類史から何らかの理由で召喚された神霊・・これほど頼りがいがある子は他にはいないと言っても過言はないわよぉ~!!」笑い顔

カイニス、アルト、メリュジーヌとバーゲスト「・・・・・・・・」ドン引きしてる


ぺぺロン伯爵「・・・っというのが、ダ・ヴィンチや藤丸立香と言ったカルデアのマスター達に信じ込ませた私とカイニスのでっち上げた話・・。」

ぺぺロン伯爵「実際の所・・この妖精國にサーヴァントなんて呼べやしない事は、ダ・ヴィンチの言った通りよ。ただ例外を除いてはね?」

アルト「同じブリテン島を由来する英霊である『トリスタン』の事だな。彼ならこの妖精國に召喚されても問題は無かったからね。」

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いしますね!

アルト「では・・ぺぺロン伯爵、あなたは一体どうやってカイニスと出会い、カイニスと結託した本当の理由を知っているのか?」

ぺぺロン伯爵「えぇそうよ。これだけはアルトちゃんやバーゲストちゃん、メリュジーヌちゃんにのみ教えてあげるわ。まずは私とカイニスとの最初の出会いから話をするとして・・・」

アルト「カイニスとの出会い・・・それは取り替え(チェンジリング)によるのか?はたまた無理に召喚させたのか?」

ぺぺロン伯爵「う~ん・・どちらも違うのだけどねぇ~?これ、信じられない話なんだけとねぇ~・・」


ぺぺロン伯爵「彼女(カイニス)はね・・・降ってきたのよ。上空から・・」

アルト「はい?降ってきただって・・・?」首をかしげる

ぺぺロン伯爵「えぇ・・」

カイニス「・・・・・・」黙り込む


ぺぺロン伯爵は、アルトとバーゲストとメリュジーヌに、彼とカイニスとの出会いと結託している理由を詳しく説明をするのであった・・
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2ヶ月前・・・ノリッジ近く:平原


ぺぺロン伯爵「ふふふ~ん・・。今日も清々しくいいわねぇ~・・・ノリッジの上空を除けばね。」散歩している

ぺぺロン伯爵「汎人類史の知識で無双して、今や私もカリスマデザイナーとして君臨しちゃってるしね~・・・・」


ギィィィ~~ン!!(上空に黄金の穴が開く)

ぺぺロン伯爵「・・・ンッ?」上空を見て・・


ヒュゥゥ~~ン、ドゴォォォ~~ン!!!(何かの塊が降ってくる)

ギィィ~~ン・・・(上空の黄金の穴が閉じる)


ぺぺロン伯爵「???・・・なにかしら?」タッタッタッタッ!(降ってきた塊の所へ向かう)


私がノリッジの外を散歩している最中、妖精國の黄昏の空に金色をした穴が現れて、穴の所から何かが降ってきてね・・

穴の方はすぐに消えちゃったけど、私は降ってきたモノが何かを知るために私は降ってきたモノの近くまで行ったわ・・

そこであの子と出会ったのよ。ギリシャ異聞帯の・・オリュンポスの神殿以来、カレとの再会をね?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
上空からの落下地点では・・・・


ベムラー(死体)「」バァァ~~ン(横たわっている)

ぺぺロン伯爵「あらやだ・・、ウルトラマンに出てくる宇宙怪獣ベムラーちゃんの死体じゃな~い?なんでこんな所に死体遺棄なんかするのよぉ~!」プンプン!

ぺぺロン伯爵「そもそもベムラーって・・日本の特撮番組である『ウルトラマン』に出てくる怪獣だよね?なんでそんな怪獣の死体が妖精國に?」

ぺぺロン伯爵「それにベムラーは汎人類史ではなく・・ウルトラマンのお話に出てくる怪獣であって、実際には存在すらないというのに・・・」


ガシュガシュ、グチャァァ~~・・(ベムラーの死体の中から誰かが出てくる)

ぺぺロン伯爵「!?。(死体から出てきたあの子・・。あの子はまさか・・)」ジィィ~・・(死体から出てくる彼女を見つめる)

カイニス「チッキショォォ・・・。アブソリューティアンの奴・・つぎ会ったらタダじゃおかねぇからな!!」怒りを見せる

カイニス「・・しかし、ここはいったい何処なんだ・・?アトランティス・・・にしては陸が多すぎるようだが・・」辺りを見渡す

カイニス「(・・・キリシュタリア。なんであんな奴らの元へ行っちまったんだよ・・・)」切なそうにする


ぺぺロン伯爵「あら・・あららぁぁぁーー?あなた、カイニスちゃんじゃなぁーーい!」笑い顔

カイニス「!?。(ゲェ!?あいつ、インドのクリプターだったペペロンチーノじゃないか!?)」苦い顔をする

ぺぺロン伯爵「久しぶりじゃないカイニスちゃん!あなた、よくあの崩れるオリュンポスから抜け出せて来たわねぇ~?てっきりあの異聞帯でおっちんじゃったと思ってわぁー!」笑い顔

カイニス「うう・・ウルセェーー!!。俺がオリュンポスの崩壊で死ぬ輩と思ったか、ペペロンチーノ!!」

カイニス「俺は神霊カイニスだぞ!!神霊であるオレが、あの目玉野郎の原初神カオスの崩壊によってオリュンポスと一緒に消えるわけがないだろ!!」キリッ!

ぺぺロン伯爵「ふふっ、確かにそう・・・・って、カイニスちゃん・・今なんて言ったのかしら?」

カイニス「あぁん?ペペロンチーノ・・あんたもカオスの崩壊によって死んだと思われていたと思ってたが、こんな場所で生き残ってたのなら心配なさそうだな?」

ぺぺロン伯爵「カオスって・・・あのギリシャ神話の原初神は武蔵ちゃんと一緒に消滅して・・あなたはリンボと戦い、最後に藤丸達と戦って・・・」

カイニス「いいや・・オレはカルデアのやつらやリンボとは戦ってもいないし、カオスによって世界が崩壊する中で、オレとキリシュタリアは変な金ぴかの穴に吸い込まれて・・・」


???「困惑しているようだな、元・Aチームの1人とギリシャ異聞帯の神霊よ。」

ぺぺロン伯爵「!?」ビクッ!(声に気づく)

カイニス「誰だ!?いったい何処に隠れていやがるんだ!!」キョロキョロ(辺りを見渡す)

???「どこに隠れていると?確かに私は、お前たちの目では見えないところから見て、お前たちに語りかけているからな。」

ぺぺロン伯爵「!!!(頭の中から聞こえてくるわ。いったい何なのこれは!?)」耳を押さえながら

カイニス「つぅぅ~~・・てめぇ、いったい何者だ!!オレの頭から勝手に喋り語りやがって!!」耳を押さえながら

ぺぺロン伯爵「そうよ!まずは自己紹介ぐらいしなさいよ!」耳を押さえながら


???「ほお・・これは失礼したな。私はこの妖精國の北の地にある『エディンバラ』を支配する魔王の氏族、時の王者『オーマジオウ』と言う者だ。」

カイニス「オーマジオウ?いったい何様のつもりだ、貴様は!!」怒鳴りかける

???→オーマジオウの声「ギリシャの神霊:カイニス・・及びペペロンチーノもとい、妙漣寺鴉朗よ。同じ妖精國の外から来たお前たちに1つ頼みがある。」

ぺぺロン伯爵(妙漣寺鴉朗)「!?。(私の本名を知っているなんて・・あの声の主、只者なんかじゃないわね?)」

カイニス「妙漣寺だが知らんが・・・オレに何の頼みがあるというのだ!?」耳を押さえながら

オーマジオウの声「あぁ。今の私は北部にいるエディンバラの民を護る妖精の王であり、私は南部に行くことは出来ぬ身である。」

オーマジオウの声「故に・・お前たち2人に、私の代わりにある者のサポートをしてくれないか?」

カイニス「サポートだと?」


オーマジオウの声「今この世界は、この世界に発生しうる『厄災』とは別の・・『闇の氏族の降臨者』の手によって、全世界の滅亡の危機に瀕している・・」

オーマジオウの声「『闇の氏族の降臨者』の名は■■■■■■。今は『妖精騎士アグラヴェイン』と名乗る者がこの世界を支配することになれば、お前たちが知る世界は闇に包まれ、『星の崩落』と共に消えるのであろう。」

カイニス、ぺぺロン伯爵「!!?。」

オーマジオウの声「だが、それに対抗する者が1人いる。『光の氏族の降臨者 三澤亮太』・・もう一つの名は『アルト・オルラント』という人間だ。」

オーマジオウの声「彼は3年前・・いずれこの世界に仇なす『厄災』と成り果てるはずの3人の妖精を救い、彼女たちを妻として迎え入れ、この世界を救おうと旅をしていた者だ・・。」

オーマジオウの声「しかし今の彼は、妖精國の女王モルガンによって石にされ・・この妖精國の何処かで眠りについている。」

オーマジオウの声「お前たち2人には、その『アルト・オルラント』とその仲間達の事を君達の手でサポートしてくれないか?」

カイニス「ハァ!?何だよそれは・・・」困惑してる

ぺぺロン伯爵「・・・・・・。」黙り込む


私の頭の中から話しかけてきた魔王の氏族と名乗る妖精・・『オーマジオウ』

彼の目的は今でもわからないのだけど、私やカイニスちゃんの頭の中から話しかけてでも協力を求めてきた事は理解できたわ。

全ての世界の滅亡の危機だと言うオーマジオウの発言から、私のケジメのことやデイビットの事も考え・・・

協力を躊躇うカイニスを私は説得し、私とカイニスはオーマジオウの協力要請を受け入れたってワケよ。
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現在・・ノリッジへの帰り道:平原


ぺぺロン伯爵「で、カイニスには私直属の運び屋として働かせ、その間にこの妖精國の南部を調べてもらったわ。」

ぺぺロン伯爵「そしてその一ヶ月前に、妖精騎士アグラヴェインに命を狙われたスプリガンをシェフィールドへ逃がし、“アルト・オルラントを見つけて護衛して欲しい”と依頼して、妖精國中を探し回ったってワケ。」

カイニス「そういうことだな。少しはオレを事がわかったか?」

アルト「あぁ。では、今ここに居るカイニスは・・・」


カイニス「あぁそうだ・・。オレはギリシャ異聞帯のポセイドンから神の座を頂き、キリシュタリア・ヴォーダイムのサーヴァント・・であったギリシャ異聞帯の神霊:カイニスだ。」

カイニス「だがオレは・・カルデアのマスター達、ペペロンチーノ、そしてアルトが知っていると言われる倒され方をしたカイニスなんかじゃねぇ・・。」

カイニス「『仮面ライダーと名乗る3人』の存在にオリュンポスが滅茶苦茶にされ、最終的にギリシャの原初神であるカオスの崩壊によってギリシャ異聞帯は滅ぼされた・・。」

カイニス「そしてオレとキリシュタリアは、“究極生命体 アブソリューティアン”と自称する奴らにスカウトされ、キリシュタリアはそいつらと元へ行きやがった・・。」

カイニス「そしてそいつらの動向を拒否したオレは、宇宙怪獣ベムラーと戦い・・・その道中にこの妖精國に落とされたってワケだ。」


アルト「究極生命体アブソリューティアン・・・。じゃあカイニスは、そのアブソリューティアンによってこの妖精國に棄てられた・・“本来とは別の滅びを辿ったオリュンポス”に存在してた『平行同位体のカイニス』ってワケだな?」

カイニス「・・そうだ。」

カイニス「だがな、オレが『平行同位体』とかなんだろうと・・オレはオレであり、オレの人生はオレが決めるモノだ!」

カイニス「まぁ、今のオレはオーマジオウの依頼をこなすためにアルト達と行動はしているのだが・・・」

カイニス「あんたとのチームを組んだこと・・・オレは気に入って居るぜ?」二カッ!

アルト「カイニス・・・。」


ぺぺロン伯爵「まぁそういうわけで・・この『平行同位体のカイニスちゃんの存在』、『妖精騎士アグラヴェインの存在』、『でっち上げられた予言』に『3年前のアルト達の行動』・・・」

ぺぺロン伯爵「このいくつかの大きな出来事が重なったことで・・このブリテン異聞帯・・もとい『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』は、本来辿るべき歴史から大きく外れてしまい・・」

ぺぺロン伯爵「酷い圧政をしていた女王モルガンが更に圧政を繰り広げ、本来起きるはずだった獣と炎の『厄災』は二度と起こらなくなり・・」

ぺぺロン伯爵「本来・・存在さえなかった妖精騎士アグラヴェインと妖精騎士モードレッドが出現し、その2人は異端の妖精達(イレギュラーズ)という妖精の精鋭部隊を結成した・・。」

ぺぺロン伯爵「このような混沌(カオス)な展開と改変・・。光の氏族の降臨者である『三澤亮太(アルト・オルラント)』と闇の氏族の降臨者である■■■■■■(妖精騎士アグラヴェイン)が、この妖精國に現れた事が全ての始まりと言ってもいいわ?」

アルト「光の氏族の降臨者と闇の氏族の降臨者の降臨者かぁ・・・。」興味を抱く


メリュジーヌ「そういえば、ウェスバニーの壁画に描かれてあるエインセルのメッセージにも書かれてあったわね・・?」

バーゲスト「『光の氏族』と『闇の氏族』。6氏族の妖精にも当てはまらない全く別の意味を持つこの氏族の種類・・400年も生きた私でも聞いたこともない氏族の名だな・・?」

アルト「鏡の氏族長であるエインセルがこの2つの氏族を自身の予言の『アナザーページ』として壁画と共に黙殺した事から・・この2つの氏族の存在には、何か深い意味合いが隠されているんじゃないのか?」

ぺぺロン伯爵「確かに・・『現実世界から来た人間』であるアルトと妖精騎士アグラヴェインの事を“降臨者”として例えるなら、2つの氏族の降臨者として、つじつまは合うと思うわ?」

ぺぺロン伯爵「エインセルが封印した『光と闇の氏族の存在』と『純恋愛の宝石の存在』、『ウェスバニーにある壁画』・・。この3つの事は、『女王暦』より前の『妖精暦』の歴史に深く関わっているのかもしれないわね?」

アルト「妖精暦・・救世主トネリコがこのブリテン異聞帯の地に居た頃の時代だな?」

ぺぺロン伯爵「えぇ・・今のところ、いま話してきた事と妖精暦の歴史とどう関わっているのかは、この私にもわからないわぁ・・」

ぺぺロン伯爵「でもアルト・・今、あなた達に話しておくべき事は、最後にもう一つあってねぇ・・。」


ぺぺロン伯爵「魔王の氏族であるオーマジオウはね・・・、カルデアのマスター達の事を当てにしていないのよ。」

アルト「!?。カルデアのマスターである藤丸立香とダ・ヴィンチちゃん達を当てにしてないだって!?」驚く

ぺぺロン伯爵「シィ~!声がデカいわ・・。なぜオーマジオウが本来、汎人類史を救う為に戦い・そしてその世界を救おうとする頼りある彼らを当てにしてないのかは知らないけど・・」

ぺぺロン伯爵「私は藤丸達をこのまま見捨てる事はせずに、アルト達や藤丸達を全身全霊でサポートさせてもらうわね?」

ぺぺロン伯爵「私こう見えて・・クリプターや肉親の情より、状況のキレイさを優先する人でなしであることは自分自身も気づいているのよ。」

アルト「まぁ・・貴方の事はアプリ版のFGOで語られているから、それを踏まえてあなたを信じているからな?」

ぺぺロン伯爵「あらそう!話が既に理解してて助かるわぁ~!」笑い顔


ぺぺロン伯爵「でもねアルト・・。いま話してきたことは、カルデアのマスター達には絶対に秘密にしておくことよ-!」笑い顔

ぺぺロン伯爵「こんな話、藤丸ちゃんやダ・ヴィンチちゃん達が聞いてたら・・絶対に今の同盟の関係が崩れちゃおうと思えるからね!わかったわね?」笑い顔

アルト「ま、まぁ・・カルデアのマスター達の事を考えれば、この事は俺達とペペロンチーノとカイニスだけの秘密にしておくけど・・」冷や汗

メリュジーヌ「その顔をしているのは説得力に欠けると思えるけどなぁ~・・」冷や汗


アルト達3人とぺぺロン伯爵とカイニス。5人によるカルデアの面々には内緒の話をしつつ、アルト達は帰り道を通り、ノリッジへと戻っていった・・

>>3
登場人物(カルデアの面々とアルトリア達)
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〔藤丸立香〕(性別:男)
・カルデアのメンバー。汎人類史最後のマスターであり、本来のFGOの主人公。(今作は脇役)
・マシュ・キリエライトとは一応、恋人同士の関係である。
・原作通り、妖精國ブリテンに到着後・・コーンウォールにある『名無しの森』で迷い、アルトリアとオベロンに出会う。
・その後、行方不明になっているマシュを探しにアルトリアと共に行動し、ダ・ヴィンチちゃんと合流・千子村正と行動する。
・カルデアの中では色男の彼だが、短小ペニスと早漏が1番の悩み。
・それもあって、カルデアの職人の中で付いたあだ名が『イキリ鯖太郎』。


〔アルトリア・キャスター〕
・原作では本来、主人公的な立ち位置で活躍する『予言の子』の妖精。
・藤丸立香達とは原作通りにコーンウォールで出会っており、彼らと共に行動している。
・原作とは違い・・ネガティブな部分が目立っていたが、妖精騎士アグラヴェインがでっち上げた『偽のエインセルの予言』と『偽の予言の子の存在』により、さらにネガティブな部分が目立つようになり、意気消沈一歩手前の状態である。
・千子村正とはグロスターで出会っており、彼とは悪口を言うほどの中であり、村正のラッキースケベの被害によく遭う部分もある。
・嘘や悪意を見抜く妖精眼を有しており、例え善意でついた嘘でも裏があると分かってしまう。


〔ダ・ヴィンチちゃん(二代目)〕
・カルデアのメンバーであり、藤丸立香のサーヴァント
・藤丸立香より先にブルーナが支配するソールズベリーに訪れ、マイクの店で給仕として働いていた。
・その際にアルト達と出会っており、アルト達から情報交換をし、その数日後に藤丸立香達と合流した。
・万能の天才であり、戦闘でもサポートとして活躍をしている。
・今のところ、藤丸立香の魔力供給の穴として『夜の営み』では苦労している。


〔トリスタン〕
・本来の円卓の騎士であり、藤丸立香達に召喚された汎人類史側のサーヴァント。
・琴のような武器を使い、糸と魔力の矢で敵に攻撃することが出来る。
・原作では人間牧場にて・・妖精騎士ガウェイン(バーゲスト)と戦い、消滅するのだが・・今作ではそれがなかった事になっている。
・事実上、現状行方不明の妖精ガレスの代わりの存在として存在してる


〔レッド・ラ・ビット〕
・現状、今作では未登場の妖精。
・藤丸立香達と共に行動しており、彼らが乗る馬車を引っ張っている。
・元は風の氏族長であるオーロラ(現在はブルーナ)が所持する妖精馬なのだが、暴れ馬な為にオベロンを通して無料で差し出された。
・上記の理由しては、オーロラが死んだ後・・ブルーナの言う事を聞く耳を持たなかったため故のことである

>>3 >>705の続き


〔オベロン/オベロン・ヴォーティガーン〕
・原作ではご存じの妖精王であり、ブリテン異聞帯と汎人類史を滅ぼそうとする『奈落の虫』。
・原作とは異なり、3年前のヴェールズでアルト達と出会い、彼らを『歪みの岬』へと導く。
・ブリテン異聞帯と汎人類史を滅ぼすために多くの計画を立てていたが、アルトが計画の一部である獣と炎の厄災(バーゲストとメリュジーヌ)が彼の妻となった事で、ブリテンを壊す計画が一部頓挫してしまう
・その後は計画を頓挫させたアルトに嫌みを持ち、計画の損失補填として妖精騎士アグラヴェインと密約をかわす。
・その3年後、カルデアのマスター達をサポートするために彼らと一緒に行動している。


〔マシュ・キリエライト〕
・カルデアのメンバーであり、藤丸立香を守るシールダーのデミ・サーヴァント。
・原作と同じようにブリテン異聞帯に到着した後、『名無しの森』で記憶を失い、カルデアのマスター達とは別行動を取る
・その後は原作通りにロブ達と出会い、シェフィールドにてボガードの妃として振る舞っている。
・シェフィールド襲撃の際・・ジョルニ達と共に裏門を開けるために戦いに奮闘するも、二代目妖精騎士ランスロットに敗北を余儀なくされる・・
・その最中、マグマ・ドーパントの乱入でジョルニ達と分断され、『アブソリューティアン』と名乗る者達に遭遇し・・以後、行方不明となる
・上記の事については、ハベトロットから『イレギュラーズの誰かに攫われた』とアルト達に聞かされている


〔ぺぺロン伯爵/スカンジナビア・ペペロンチーノ〕
・原作ではご存じの元・インド異聞帯担当のクリプターであり、元・Aチーム
・2ヶ月前にブリテン異聞帯に訪れ、彼が持つ汎人類史の知識で妖精國を無双し、カリスマデザイナーとして君臨している。
・原作とは異なり・・『アブソリューティアン』によってブリテン異聞帯に落とされたカイニスと結託し、カイニスに直属の運び屋として雇った。
・『アルト達のサポートをする』というオーマジオウの依頼を聞き入れ、カルデアのマスター達とアルト達を支援している

支援

幕間:それぞれの夜
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その夜・・・ノリッジの港:クロコダイオーの船内


ギィィ~ン、ガチャッ!(自動ドアが開く)

ハベトロット「アドニス~、ゾックス~、夜ごはん持って来たよぉ~!!」お弁当を運びながら

セツノ「お腹空いてよね?・・・一緒に食べよう?」お弁当を運んでいる

アドニス「あっ、セツノお姉ちゃん!夜ごはん持ってきたくれたんだぁ~!」嬉しそうにしてる

コーラル「セツノさん、わざわざご苦労様です・・。」

ゾックス「おや?もうこんな時間かぁ・・・よし、ひとまずメシにでもするか!」近くに来る

フリント「賛成~!!こっちはもう船を直すのに夢中になってて、お腹がぺこぺこだったのだよ~~・・」近くに来る

ハベトロット「まぁ、ゾックス達が大事にしている船を一生懸命直しているからね。ささっ、これはぺぺロン伯爵のお手製の『テイクアウトフード』って奴だ。美味しいみたいだよ?」お弁当を並べる

ゾックス「ぺぺロン伯爵のお手製の弁当かぁ・・楽しみなことだな!」ワクワク!


ゾックス達が乗るクロコダイオーを動かせるよう、船内の隅々を修理してるアドニスとゾックス達

その途中・・セツノとハベトロットがぺぺロン伯爵らが作ったお弁当の夜ごはんを配達しに訪れ、彼女たちと共に夕食を堪能するのであった・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夕食後・・・


セツノ「それでアドニス・・・そっちのの方はどう進んだの?」

アドニス「うん・・あと少しエンジンを調節すれば、明日には飛べるようになるし・・この船で戦うことが出来るようになるよ。」

ハベトロット「おぉ~~!それはつまり、そのクロコダイオーが妖精國を飛び回る時も近いって事だな?本当によく頑張ったねぇ~・・」アドニスを褒める

アドニス「うん。ありがとう、ハベトロットさん。」照れる


フリント「うんうん!アドニスがいなかったら、こんなに早くクロコダイオーを直せるわけなかったし・・一生このまま動けずにいるのかなぁ~って思っちゃったのよ、私・・」

ゾックス「あぁ。船がなければ・・世界海賊ももうおしまいだと言いたいほど、俺の船は原因不明の不具合に悩まされていたからな・・。本当に助かったよ、アドニス。」

アドニス「うん!!ツーカイザー達のお役に立てて、僕も嬉しいよ!!」ニコッ!(嬉しそうにする)

セツノ「アドニスが笑顔でいる・・セツノも嬉しい・・・」ニコッ!(嬉しそうにする)


ゾックス「・・しかしよぉ~・・、妖精騎士アグラヴェインに唆されてこの妖精國に来たのは良いが、もう一つの『フェアリートピア』の正体が白紙化した『FGOトピア』だったとはなぁ・・?」

ハベトロット「『FGOトピア』?。なんだそれは・・?」疑問を抱く

ゾックス「『トピア』というのは俺達がいる世界軸の平行世界の呼び名の事であり、この『FGOトピア』の他に・・『キノコトピア』とか『海賊トピア』とかの・・いくつもの平行世界が広がっているからな。」

ゾックス「その中でも妖精達が存在する『フェアリートピア』が既にあってな?この妖精國の呼び名の事は最初・・『ロスト・フェアリートピア』と呼ばれていたんだ。」

アドニス「ツーカイザーの事はお父さんが言ってたように、『機界戦隊ゼンカイジャー』っていう特撮の番組で、僕もカルデアでよく見ていたよぉ~・・」

ゾックス「あぁ、アドニス達がそう言うのならそれでいいな?いくつかある平行世界の中で俺達の活躍がテレビで放映されている世界もある事は織り込み済みだからな?」

コーラル「・・・・・・・。」アドニスの事を見ている

アドニス「どうしたのコーラルお姉ちゃん?」

コーラル「い、いえ・・別に何もありませんよ・・・」ソワソワ・・

アドニス「そ、そうなんだ・・・」

コーラル「・・・私、少し外の空気を吸いに行きますね。」タッタッタッタッ・・(外へ出る)

アドニス「うん・・。」


フリント「よ~し、お腹いっぱい食べたし・・もう少し修理をしていきますか!」立ち上がる

アドニス「うん、僕も手伝うよ!早くこのクロコダイオーが空を飛んでいる姿を実際に見てみたいからね?」立ち上がる

リッキー「おうおう!アドニス君、頑張ってねぇ~!!」応援する

カッタナー「俺達も応援しているからな!」応援する

セツノ「アドニス、ガンバレ。」応援する

ハベトロット「頑張れよ、アドニス!!」応援する

アドニス「うん、頑張るよ・・・」


アドニスとフリントは、セツノ達の声援を受けつつ、クロコダイオーの修理を再開するのであった・・
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ノリッジの港:クロコダイオーの船上


ヒュゥゥ~~・・・(海風が吹いている)

コーラル「・・・・・・・」海を見ている

コーラル「ハァ・・・」ため息をつく
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回想シーン集

アドニス(回想)「コーラルお姉ちゃん・・大丈夫?」スリスリ・・
コーラル(回想)「平気よ・・これくらい、私は平気よ・・」やせ我慢する


アドニス(回想)「コーラルお姉ちゃん、これ美味しいね?」ムシャムシャ・・(鮭のムニエルを食べている)
コーラル(回想)「えっ、えぇそうね・・。」


アドニス(回想)「コーラルお姉ちゃん、大丈夫?」心配する
コーラル(回想)「えっ、えぇ・・ありがとうございます・・。」お礼を言う
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コーラル「・・・・・・」ギュゥゥ~・・(自分の胸ぐらを握りしめる)


ゾックス「ヨホホ~イ!どうだいコーラル、ノリッジの夜景はどうなんだい?」

コーラル「・・全然です。鉄と煤の街であるノリッジなど、風の氏族にとって息苦しいとしか思えません。海風の方は気持ちいいのですが・・」

コーラル「ホント・・ノリッジは騒がしく、人間達と共に鉄の武器を作るというモノですから・・道を歩いているだけで、翅に煤が付いて汚れそうわね・・」愚痴を言う

ゾックス「そうか・・風の氏族と土の氏族は長きにわたって『犬猿の仲』だという話は聞いてはいたが、これほどとはなぁ~・・」

コーラル「・・・ゾックスさん。あなたはこの妖精國の妖精達の事をどう思うのですか?」

コーラル「短絡的で刹那主義的な在り方を好み、無邪気で残忍な行動が好きなこの妖精國の妖精の存在など・・あなた方みたいな平行世界の人達に知られるなど、同じ妖精として恥ずかしいと思えます・・。」

ゾックス「そうか?俺はそんな妖精達の事なんか関係ないな。彼らの事を思うとしても・・弱肉強食が主流の海賊トピアに比べたら、そっち(海賊トピア)の方がマシとも言えるな。」

コーラル「そうですか・・。私はオーロラ様がソールズベリーの妖精達によって殺されて以来、妖精国にいる人間や妖精も全て、私にとっては『下等生物』としか見ていなかったのですが・・・」

コーラル「アドニスさんと出会い、あの人に優しく接してもらったり、シェフィールドでは悪妖精に襲われる私を守ってくださった事で、どういうわけなのか・・」

コーラル「妖精と人間のハイブリットであるアドニスさんの事を他の妖精や人間達と違って、『下等生物』と思わなくなったのとは他に・・」

コーラル「アドニスさんの事を思えば思うほど・・・私の胸の奥が、ギュウギュウと締め付けられるような心の違和感を感じるのです・・。」ぎゅぅ~・・(胸を手に当てながら・・)

ゾックス「ほお~~・・中々興味深い事を言うじゃないか、コーラル。」興味を抱く


ゾックス「コーラル、あんたがアドニスの事を思う度に息苦しい思いをするのはな・・・あんたがアドニスに好意を抱いていると思うんだよなぁ?」

ゾックス「いやむしろアドニスは気づいていないと思うが・・コーラルがアドニスに“恋をしている”なんて、アドニスが聞いたらどう思うかだなぁ~・・?」

コーラル「こ、恋・・ですか!?私がアドニスさんに恋をしてるなんてそんな・・・」カァァ~!(顔が赤くなる)

コーラル「恋愛の事はオーロラ様の気まぐれで持ってきた汎人類史からの漂流物の本から調べておりますが・・恋愛とは男と女がお互いに大切に思い、お互いが一緒に何かをするか・繋がっていたいとかの一体感を分かち合う行為でありまして・・」

コーラル「私なんかがオーロラ様のように誰かに愛される事なんて無理な話だし・・、アドニスさんもアドニスさんです。私が許可もしてもいないのに私の事を『コーラルお姉ちゃん』と呼ぶようになっていますし・・」

コーラル「“同じ日に生まれた妖精”でもないのに私を『姉』として言うのもどうかと思っていますし、私なんかが彼に恋なんて・・・」カァァ~・・(顔が赤いまま)

ゾックス「ハァ・・・コーラル(アドニスもコーラルも、ツーカイに恋愛感覚が鈍いというか・・そもそもこの妖精國の恋愛事情なんか俺が知るよしもないしなぁ・・)」


コーラル「・・・そもそも私、他の妖精達とは違って・・生まれた時に持つ『目的』というのが無くて、私はどう生きるか・どう過ごしていくのかを全く知らないままこの妖精國に生まれたのですからね。」

コーラル「やるべき『目的』も見いだせずに迷っていた私をオーロラ様は手を差し伸べて下さり・・私はオーロラ様を手助けする『目的』を得て、オーロラ様のお側に付いていたんです。」

ゾックス「ほぉ~?」

コーラル「風の氏族の長であるオーロラ様はその性質と性格上、氏族の長としては危うい部分もありまして・・私めがフォローをしなけれ、風の氏族は他の氏族より劣っていると認識されるに等しいのですからね?」

コーラル「私はこの真面目な性格と『オーロラ様を支える』という目的の元、3年前まではオーロラ様の側近として働いておりましたのです。」

ゾックス「成る程な・・それがあんたが3年前までオーロラの側近として仕えていた理由と言う事か・・。」

コーラル「はい・・そういうことです。」


コーラル「しかしその『目的』もまた・・アルトさんに『廃人化』されてしまい、周りがどうなっているのかも知らないまま、私の生きる『目的』は脆く打ち砕かれてしまいました・・」

コーラル「妖精騎士アグラヴェインの告発でオーロラ様が失脚し、ブルーナとソールズベリーの妖精達の処刑じみた行いにより、オーロラ様は殺されてしまいました・・」

コーラル「正気に戻った私はオーロラ様が死んだ事に失意と絶望に見舞われ、私は大聖堂での職を辞めたのです。」

ゾックス「そう言えば・・その大聖堂の職を辞めた後、ソールズベリーの妖精:マイクが切り盛りしている店でお酒を飲んでいる日々が続いていたんだろ?よくそれで3年間も生き残れたなぁ~?」

コーラル「えぇ・・。妖精國に住んでいる以上・・令呪を刻まれ、年の終わりに女王陛下によって魔力を60%も税として吸われ、耐えきれない妖精は死にます。

コーラル「そのような死に方をしないためにも、妖精國の妖精達は働いているのですが・・その時の私はそのような気にはなれず・・」

コーラル「『オーロラ様を支える』という『目的』を失った私は、自らの“無意味化”により、いずれにしても自分がモースになるのは当然と思っていましたが・・・」

コーラル「それから3年たったあの日になっても私はモースになる事もなく・・気づいたときには、『酒を飲んで酔う事』があの時の私の『目的』と成り果ててしまってて・・」目をそらす

ゾックス「ふ~ん、酒を飲み続けることが目的ねぇ~・・・・・!?」何かに気づく


ゾックス「ちょっと待て!!コーラル・・・あんたはオーロラをブルーナ達に殺されたことで生きる『目的』を失い、ふてくされて、“無意味化”したあんたはいずれモースになるはずだったんだよなぁ・・?」

ゾックス「それなのに『存在税の税収』や『無意味化によるモース化』で死ぬことなく、ただ酒を飲んでふてくされていて、アルトに会うまで死ぬことはなかったのはどういう事なんだ?」

コーラル「わかりません・・・。目的を見失った私がなぜモースにならないのも気になってはいたのですがそれよりも、静脈回廊(オドベナ)を通過している最中、回廊内にいる沢山のモースに遭遇したのですが・・」

コーラル「私を含め・・ハベトロットさんやボガードさんの前にしても、モースの群れはその方々を認識することなく別の所へ通りすぎていくのですから、私も何が何だかわからなくて・・」

ゾックス「な、なんだと!?」驚く

コーラル「ボガードさん曰く・・3年前まではモースはボガードさんを襲っていたのだが、アルトさんの能力である『ヒール』をかけられて以来、モースがボガードさんを認識しなくなったと言ってました。」

ゾックス「何だって・・・」驚く


ゾックス「(アルト・オルラント・・旧名は三澤亮太という『現実世界』という平行世界から転移されて来た人間であり、『時間停止』『バリア』『ヒール』と3つの力を手に入れた元・妖精騎士3人の夫で7人の子供らの父親・・)」

ゾックス「(彼が持つ能力である『ヒール』の副作用なのか知らんが・・モース自身がコーラル達を認識せずに無視するとはなぁ?)」

ゾックス「(アルトは三年前からこの妖精國を救う為に旅をしていたと言ってはいたがそれよりも・・・・)」


ゾックス「(アルト・オルラント・・・あんたはなんで3つの力を得たのか、何の理由があってこの妖精國に3つの力を授かって転移してきたのか・・俺も知りたいところだぜ・・。)」

ゾックスはコーラルの話を聞き、コーラルがモースにならずに他のモースにも襲われなくなったのはアルトが持つ『ヒール』だと知ってしまい・・

アルトの力に興味を抱き始め、同じく彼がどうして妖精國ブリテンに転移されてきたのかを疑問に感じるようになっていた・・
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ノリッジ:伯爵邸の一室(アルト夫婦の部屋)


アルト「・・・・・(“究極生命体 アブソリューティアン”に“平行同位体”かぁ・・・。)」考え込む

アルト「(シェフィールドの襲撃の時、仮面ライダーエターナルやドーパント達が突然乱入してきた事を考えると察しがつくな。)」

アルト「(アブソリューティアン・・・とあるYouTuberの動画で配信されていた『ウルトラギャラクシーファイト』で登場してた存在・・『アブソリュート・タルタロス』。)」

アルト「(彼が持つ能力で様々な時間・別世界を跳び越え、ベリアルやトレギアを“平行同位体”として彼の配下に加えていた事もあるからな・・。)」

アルト「(もし彼がこの『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』に干渉してきたとしたら、おそらくマシュはもう・・)」


バーゲスト「どうしたアルト・・何か考え事でもあるのか?」

アルト「あぁ、昼頃のぺぺロン伯爵から聞いた事が気になっていてな・・」

バーゲスト「『光と闇の氏族』と『平行同位体のカイニス』の事か。考える事は多々あると思うが、それよりも今後の事を考えた方が良いかと思うのだが・・」

アルト「あぁ、優先すべき事は確かにそこだな・・。」


アルト「(いまマシュがアブソリュート・タルタロスに遭遇し、彼の誘いに乗って向こう側に寝返ったという最悪の事態の事は、今は考えないことにしよう。)」

アルト「(今、俺達が成すべき事は・・ノリッジを厄災から救い、ダルダンからノリッジをどう解放するかを考えておくべきだな・・)」

アルト「明日に予定している事は2つ・・『ダルダンの金庫城を偵察する』『上空の『厄災溜まり』を調査する』事だな。」

アルト「これについてはダ・ヴィンチちゃんと話し合って決めたところ・・ダルダンの金庫城を偵察するチームと、上空の『厄災溜まり』を調査するチームに手分けして行動する事になってね・・」

アルト「ダ・ヴィンチ曰く、朝イチにチーム分けして行動すれば、どちらを先にこなすべきか見えてくると話していたよ。」

バーゲスト「成る程・・それなら効率があると言ってもいいな?」

アルト「あぁ・・・」


バーゲスト「・・・・アルト。先ほどの話とは関係ないのだが・・少しいいか?」顔を赤く染めながら・・

アルト「なんだいバーゲスト?」

バーゲスト「前に・・ソールズベリーでメリュジーヌを慰めていた事なのだが・・・。アルト・・メリュジーヌとはどのように慰めてやったのか?」

アルト「それは勿論・・オーロラを失って泣いているメリュジーヌを、俺の愛で満たしてやって落ち着かせたと言ったほう良いと思うのだが・・・」

バーゲスト「・・・・わかっているぞ?私が持つ純恋愛の宝石から伝わっているのだからな?」

アルト「アッ、アァ・・・正直言って・・メリュジーヌを慰めるために、真夜中になるまで2階のベットの上でメリュジーヌと愛し合っていたんだ・・」

バーゲスト「えぇ。あの時のメリュジーヌに至っては、アルトとセックスする事が・・メリュジーヌにとって彼女の悲しみを受け止める唯一の方法だったと思うからな?夫婦として当然のことだ。」

アルト「あぁ・・悲しみに暮れるメリュジーヌを慰める方法とすれば、夫の俺に出来ることはそれしか思いつかなかったからな・・。」

バーゲスト「そ、そうなのだがな・・・・」チラッ・・(アルトの事を見る)

アルト「バーゲスト・・・もしかしてメリュジーヌと先にエッチしてたことに、バーゲストは嫉妬していたのか?」ジィィ~・・(バーゲストを見つめる)

バーゲスト「ツゥゥ・・・その通りだアルト・・。」キュンキュン♡(股下を押さえてる)


バーゲスト「メリュジーヌは私やヴァージェと同じ・・夫であるアルトと結婚し、共に子供が出来るくらいに愛し合った妻の仲だ・・。」

バーゲスト「1人しかいない夫であるアルトを独り占めしたい気持ちを抑えつつ、夫を共有しあいつつ、お互いに愛し合っているのは当然のことだ。アルトが決めたことだからな・・。」

バーゲスト「しかし3年ぶりに会えたアルトとの『夫婦の営み』をメリュジーヌに先を越されてしまった事に、私は我慢ならなくなっていてなぁ・・・」ギシィィ・・(ベットから立ち上がる)


スルゥゥ~・・トロォォ~ン・・♡(愛液で濡れているマンコを見せるバーゲスト)

バーゲスト「このように・・そろそろ限界に近いと言ってもいいぐらい・・私のオマンコは疼いているのだ・・♡」ヌチュヌチュ♡

アルト「・・フフッ・・。俺のことが恋しいけど、ガイル達の事もあってオナニーをずっと我慢していたんだね?」

バーゲスト「えぇそうよ・・」ビクビクビク・・♡

バーゲスト「メリュジーヌには事前に許可は取ってある。だから今夜は私と・・・」ハァ・・ハァ・・♡

アルト「あぁ、メリュジーヌとはたくさん子宮の中に中出ししたからな?バーゲストにもシテあげないと、不公平だからね?」顔を寄せる

バーゲスト「アルト・・♡」顔を寄せる

アルト「・・・愛しているよ、バーゲスト。」顔を近づける

バーゲスト「えぇ♡」顔を近づける


バーゲスト「ンンッ♡チュゥ♡レロレロォォ・・♡」チュゥ♡チュウ♡(キスをする)

アルト「ンムッ♡・・チュゥ♡チュゥ・・♡」チュウゥゥ♡チュウ♡(キスをする)

ちゅぅっ♡チュブゥゥ♡チュパチュパッ♡(ディープキスをし、愛を深める)


チュゥ♡チュゥゥ~・・、ドサッ!(ベットに倒れ込む2人)

アルトとバーゲストはお互いにキスを交わしつつ、ベッドに倒れ込み、夫婦の営みを初めて行くのであった・・・
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隣の部屋(アルトリアの部屋)


ガシャガシャガシャ・・(錬金術をしている)

アルトリア「よぉ~し・・これで明日は十分だね。」閃光魔術を用意している

アルトリア「私、こう見えても予言の子なのだから・・アルトさんやゾックスさんに頼らないように、私も頑張らないと・・」


(アァァ~~♡アルトォォ♡♡アン♡アン♡アァァン♡)ギシッ、ギシッ、ギシッ!(壁側に音漏れしてる)

アルトリア「???(今の・・バゲ子の声だよねぇ・・?)」壁に近づいていく


アルトリア「・・・・・・・」壁に耳を当てる

アルトリア「・・・・・・!!!」顔が真っ赤になる


アルトリアは隣の部屋で『夫婦の営み』を行なうアルトとバーゲストの声を聞き、顔を赤く染めるのであった・・

少し前・・アルトの部屋のベットの上で


アルト「・・挿れるよ、バーゲスト・・」

バーゲスト「えぇ・・いつでもいいわぁ♡」カパァァ♡(股を広げる)


ググッ♡ズププゥゥゥゥゥ~~♡♡

バーゲスト「フグゥゥ♡ハァァァ♡」グプププゥゥ~♡

アルト「クゥ、ウゥゥ~・・」ズブブゥゥ~♡

バーゲスト「アァァ♡ハァァァン♡3年ぶりのアルトのチンコが・・私のオマンコの中にぃぃ♡♡」ズブブゥゥ~♡ズップン♡

アルト「ふぅ、くぅぅ・・3年たっても、バーゲストの中はイイモノだな・・」ズプ♡ズプ♡


ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡

バーゲスト「アァァン♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アァン♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

アルト「ンンッ、ンンッ、ンンッ、ンンッ!」ズブッ♡ズブッ♡

バーゲスト「アァァ~~♡アルトォォ♡♡アン♡アン♡アァァン♡」ズチュ♡ズチュ♡ブチュ♡ブチュ♡ブチュ♡

ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡


バーゲスト「アァァァ~♡アルトォォ~♡モット、モットォォ~~♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アルト「アァ、もっと感じさせてやるからなぁ!」グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡グプッ♡
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壁の向こう側(アルトリアの部屋)では・・・


アルトリア(壁の向こう側)「(バゲ子・・・バゲ子さんがアルトさんと、あんなに激しくエッチな事をしている・・)」耳打ちで聞いている

アルトリア「(アァァ・・・3年前にバゲ子がアルトさんと駆け落ちしたと聞いてショックを受けたのに、今度は私の壁際近くでエッチな事をしているなんて・・・)」顔を赤くする

アルトリア「ツゥゥ・・・・」クリッ・・スリスリ・・(自分の乳首と股下を触り始める)


ポワワァァ~~ン・・(頭の中で想像し始めるアルトリア・キャスター)
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『アルトリア・キャスターの妄想』


アルトリア「アァァ・・・村正・・・来て・・♡」カパァァ~♡(裸で誘う)

千子村正「あぁぁ・・行くぞ、アルトリア・・」ビクンビクン♡


ググッ♡ズププゥゥゥゥゥ~~♡

アルトリア「クゥゥ・・アァァ~~♡♡アン♡アン♡アン♡アン♡」グプッ♡グプッ♡ズチュ♡ズチュ♡

千子村正「フゥ、フゥ・・アルトリアの中・・気持ちいい・・」グプッ♡グプッ♡グプッ♡

アルトリア「アァァン♡私も・・気持ちいいよぉぉ~~♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡


ジュプッ♡ジュプッ♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡
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アルトリアが上記の妄想中、実際の所では・・


アルトリア「アゥゥン・・♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡」クチュクチュ♡クチュクチュ♡

アルトリア「ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡クゥゥゥ~♡」クチュクチュ♡クチュクチュ♡(オナニーをしてる)

アルトの部屋のベットでは・・・


バーゲスト「アン♡アン♡アン♡アン♡ハァァァン♡アァァン♡」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

アルト「ンンッ、フゥ、フゥ、ウゥゥ~・・」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

バーゲスト「アァァ♡アン♡アルトォォ♡ワタシ・・ワタシもう・・♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アルト「ハァ、ハァ・・・こっちも・・そろそろいきそうだ・・」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

バーゲスト「アァァ♡アァァン♡アァァァ♡イクのねぇ♡ならば私の子宮の中にいっぱい出しても良いわよぉぉ♡♡」ズリュズリュ♡ズリュズリュ♡
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アルトリアの部屋では・・


アルトリア「ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡アァ♡アァァン♡ハァァァン♡」ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♡

アルトリア「(良いなぁ~・・・バゲ子はあんな人のお嫁さんになってて良いなぁ~~♡」ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♡
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バーゲスト「アァァ♡アン♡アン♡アァァン♡アァァ・・アルトォォ・・アルトォォ~~♡」パチュン♡パチュン♡ギュギュゥゥ♡

アルト「バーゲスト・・ツゥゥゥ~~、イクゥゥ!!」ズブ♡ズブッ♡ズップン♡

バーゲスト「アルト♡アルトォォォ~~!!」ジュブブブゥゥ~~♡ギュブブゥゥ~♡


ドクン♡ドビュッドビュッ♡ビュルルルゥゥゥ~~~!!♡

バーゲスト「あぅぅぅん♡アァァァァ~~~~♡♡♡」ビュクン♡ビュクン♡ビュクン♡(絶頂)

アルト「ウゥゥゥ~~!!」ドビュッ♡ビュルルルゥゥゥ♡(射精)

アルトリア(隣の部屋で)「ツゥゥゥ~~~♡」ビュク♡ビュク♡ビュクン♡(絶頂)
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ズリュゥゥ~♡ジュポン♡


バーゲスト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・♡気持ちよかったわぁ・・アルトォォ♡」ビュルッ♡ドロォォ♡

アルト「アァ・・久しぶりのバーゲストのオマンコ・・とても気持ちよかったよぉ・・」ビュクン♡ビュクン♡

バーゲスト「えぇ、私も・・3年ぶりのアルトのオチンチン・・変わらずに気持ちよかったわぁ・・♡」ズキュン♡キュン♡キュン♡キュン♡


バーゲスト「アルト・・もう一回ぐらいいけるか?」くぱぁ~♡

アルト「・・ふん、子供が出来ても・・相変わらずの欲しがりだね、バーゲスト。」ビキビキィィン!

バーゲスト「えぇ♡愛しているわぁ・・我が夫、アルトよ・・♡」ニコッ!


ニュブッ、ズッププブブゥゥ~~~♡♡(再びおちんちんを挿入する)
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アルトリアの部屋では・・・


バーゲスト(音漏れ)「アァァ♡アァァ♡ハァァァ♡アァァン♡」パチュ♡パチュ♡

アルトリア「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」トロォォ~ン・・(愛液で濡れている)

アルトリア「(またアルトとパコパコしちゃってるよぉ・・・。どんだけすれば気が済むのよぉ~・・)」クチュクチュクチュ♡

アルトリア「ウゥゥ~~・・バゲ子のバカ・・」涙目

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暗雲が立ちこめるノリッジの夜・・アルトはバーゲストと久しぶりの『夫婦の営み』でお互い満足するまで愛し合い・・

隣の部屋でアルトとバーゲストの『夫婦の営み』を盗み聞きし、それをオカズにオナニーをしていたアルトリアは切なそうにしており・・

愛し合う2人とそれに憧れる1人の夜は、彼らのどちらかが疲れ果てて眠るまで続いたのであった・・
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向こう側の部屋(ぺぺロン伯爵の部屋)


ぺぺロン伯爵「・・・。(アルトとバーゲスト・・3年のブランクはあっても、夫婦の営みはとっても激しく・・とても愛し合ってハッスルしちゃっているわね~。)」ベットに横になりながら・・

ぺぺロン伯爵「(しかし・・・こうもうるさいと私だって眠れないわよ・・アルト?)」キュッキュッ、シャッ!(耳栓をして布団に潜り込む)


向こう側で寝ていたぺぺロン伯爵は、アルトの部屋での騒音にうるさがっていつつも・・2人のラブラブッぷりに感心を抱き、今日の所は耳栓をする程度で再び眠り始めるのであった・・

ノリッジ:金庫城の寝室


キラキラァァ~~ン・・(宝石がベットに敷かれている)

潰れた妖精の衛士達「」死んでいる

潰れた人間の衛士達「」死んでいる

ダルダン「ウゥゥ・・・ゥゥゥ・・ウゥゥ~~・・」夢にうなされている


生前のスプリガンがノリッジの鐘撞き堂を修復・改造して作った、難攻不落の金庫城

その金庫城の宝物庫をダルダンの寝室とし、辺り一面に多くの色とりどりの宝石が敷かれてある豪華な寝室にて・・

ダルダンによって踏みつぶされた衛士達がいる中で、ダルダンはとある夢にうなされながら眠っていた・・
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妖精騎士アグラヴェインの夢空間


妖精騎士アグラヴェイン「それでダルダン・・お前は三澤亮太達がばらまいた宝石に目がくらんで、あなたは戦いもせずにばらまいた宝石を拾い集めていた・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「そしてあなたの部下のふがいなさで、『海賊の予言の子』共々・・ぺぺロン伯爵の所へ逃げ込まれたって事なのね?」

ダルダン「あっちゃ~~・・本当に申し訳ありませんでしたぁ~・・。」土下座して反省している


妖精騎士モードレッド「アッハハハハ!!まんまと三澤亮太にしてやられたなぁ~、ダルダンよぉ~?」煽る

二代目妖精騎士ガウェイン「目の前の亮太達を差し置いて地面に散らばった宝石を優先して拾い集めているなんて・・あんたバカじゃないのかぁ~?」

二代目妖精騎士トリスタン「土の氏族長になって早々、あんな失態をしておいて・・土の氏族長として恥ずかしくないのかしらねぇ~?」

ブルーナ「ホント・・土の氏族の長になった以上、あなたお得意の『あっちゃ~』でも許されないと思うわよぉ?」クスクスクス・・(密かに笑う)

ダルダン「クゥゥ・・・」土下座しつつ、怒りを堪えている


ウィンキー「・・どうしますかアグラヴェイン様。三澤亮太と本物を含めた他の予言の子らが一緒にいる以上、既に彼らで結託していると・・」

ウィンキー「彼らを打倒する為に、すぐにでも我らイレギュラーズと女王軍をノリッジに派遣した方が良いかと?」

妖精騎士アグラヴェイン「いいえ・・このまま現状維持のまま、あなた達は『厄災溜まり』が収まるまで待機していなさい。」

妖精騎士アグラヴェイン「『本物の予言の子』と『異邦の魔術師』が三澤亮太達と共にノリッジにいると言うなら都合が良いわね・・」

妖精騎士アグラヴェイン「彼らにはこのまま、ノリッジの『厄災溜まり』を祓わせてもらうとするわ・・」

妖精騎士アグラヴェイン「エインセルの予言通りの『予言の子』と言うのであれば、その『予言の子』の力・・とくと計らせてもらうとするわぁ・・。」

ウィンキー「あっ、あぁそうですか・・・」心配そうにする


妖精騎士アグラヴェイン「それとダルダン、あなたに忠告しておくことがもう一つ存在するわぁ・・。」

ダルダン「へ、へい・・」頭を下げながら

妖精騎士アグラヴェイン「ダルダン。あなたはこのまま金庫城から外出せずに、ノリッジの雨雲が晴れるまではそこで待機していなさい。」

ダルダン「はい・・。ですがどうしてですか?」

妖精騎士アグラヴェイン「それはねぇ、あなた達イレギュラーズに話すべき事が1つあるわぁ・・」

妖精騎士アグラヴェイン「ノリッジに放たれるモルガン陛下の『水鏡』・・。おそらく『厄災溜まり』が祓った直後に放たれる可能性が高いと思われるわ。」

8人「!!?」驚く

ダルダン「『厄災溜まり』が祓った後にって・・・それはどういう事なのですか!?」困惑してる

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・エインセルの予言にはこのような言葉が残されてていてね。」

妖精騎士アグラヴェイン「“港は渚に戻るけど、厄災は遙かな空へ”・・。港というのはノリッジであって、渚と言うのはそれがなくなったノリッジの海岸を指し示しているのよ?」

妖精騎士アグラヴェイン「この言葉が正しければ、『厄災』は他に別にあると言う事よ?」

ブルーナ「『厄災』は別にある・・・・!?。まさか、『獣の厄災』と『炎の厄災』の事と言うのかしら!?」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・・『獣の厄災』と『炎の厄災』。つまりモルガンは最初から・・『厄災の子』であったバーゲストとメリュジーヌを、ノリッジごと『水鏡』で消し飛ばすつもりなのよ・・。」

ダルダン「ハァ~、なーるほどぉぉ・・」理解する


妖精騎士アグラヴェイン「しかしそれを夫である三澤亮太が黙っているはずがない。彼なら『水鏡』を攻略する方法を持っているに違いないわ?」

妖精騎士モードレッド「あぁ、それでこそ・・『純恋愛の宝石』の奇跡を使うって事だな?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・三澤亮太とその妻であるバーゲスト達は『純恋愛の宝石』の力を切り札として使うかもしれないわ・・なにせ、『愛する妻の力を強化させ、その願いを叶える力』を持つからね。」

妖精騎士モードレッド「そうだろうな・・?」

妖精騎士モードレッド「(何でだろうか・・『純恋愛の宝石』の事を話していると、無性に腹が立って来るんだ・・。一体どうしてなんだろうか・・?)」疑問に思う


妖精騎士アグラヴェイン「ノリッジの『厄災溜まり』が祓われ、『本物の予言の子』が『巡礼の鐘』を鳴らした時こそ・・我ら『異端の妖精達(イレギュラーズ)』は本格的に動き始める。」

妖精騎士アグラヴェイン「その時こそ・・我らは『本物の予言の子』と『異邦の魔術師』の一行、三澤亮太たち率いる『境界なき勇士団』らを打倒し、女王モルガンを我らの手で討つ。」

妖精騎士アグラヴェイン「そしてこの私たちが・・この妖精國の支配者となり得るのよ?」

イレギュラーズメンバー7人「ーーーー!!」頷く

妖精騎士アグラヴェイン「そのためにも、あなた達はそれぞれの形でこれからの戦いの準備を整えるがいい!」

イレギュラーズメンバー7人(妖精騎士モードレッド以外)「Yes!妖精騎士アグラヴェイン様!!」敬礼する

妖精騎士モードレッド「Yes、相棒よぉ~!」敬礼する素振りを見せる

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・フッ。」笑みを浮かべる


妖精騎士アグラヴェインの夢空間で行なわれたイレギュラーズの極秘の定例会。

ダルダンの失敗を指摘しつつも、メンバーに今後の動きを伝えると共に、メンバー全員の士気を上げていき・・

これから起こりえる大きな戦いへの準備を進めよと・・事を促していく妖精騎士アグラヴェインであった・・

第12節:ノリッジの厄災
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翌朝・・・ノリッジ:伯爵邸の一室


ぺぺロン伯爵「ハイ、グッモーニー。みんな、昨日は眠れた?」

アルト「あぁ。おかげさまでよく眠れたよ!」バーゲストと隣にいながら

バーゲスト「えぇ!」アルトとイチャつきながら・・

アルトリア「・・・・・・」バーゲストとアルトに眼を引きながら・・

【おかげさまで】
【リッツにも負けてなかった】←

ぺぺロン伯爵「でしょ、でしょう?内装もベットの凝りに凝ったものねー!」笑い顔

ぺぺロン伯爵「でもリッツってどこのリッツの事かしらーーー!ちょっと色々あってわからないわね、私ーーー!」笑い顔

アルト達「・・・・・」慣れた顔で見ている


ぺぺロン伯爵「・・まぁ。それじゃ朝食前に、まじめな話をしましょうか。私から、アナタたちにノリッジの警備について相談があったんだけど・・」

ぺぺロン伯爵「オベロン、そしてメリュジーヌ、お先にどうぞ。みんなに報告があるんでしょう?」

オベロン「気を利かせてもらってありがとう、伯爵。お言葉に甘えさせてもらうよ。」


オベロン「昨夜のうちに僕はキャメロットの様子を、メリュジーヌはノリッジの周辺を上空から偵察してきた。」

アルト「成る程・・メリュジーヌ、ノリッジの周辺はどうだったんだ?」

メリュジーヌ「地上の方は問題なかったけど、ノリッジの上空にある雨雲・・・『厄災溜まり』と呼ばれるモノはその勢いを増しているわ。」

メリュジーヌ「渦の回転が速くなっていて、今まで感じたことがない程の凄まじい魔力を感じたわ。燃料に例えるなら、ノリッジ全体を焼き尽くすのに充分と言っても良いわ。」

アルト「そうか・・その雨雲の中身は見ることは出来ないのか?」

メリュジーヌ「・・・私も入ろうとはしたけど、どうもその『厄災溜まり』の中の魔力量が濃くて多すぎるモノだから、近づきたくても近づけないんだ・・」

メリュジーヌ「むしろ私の妖精騎士としての経験上、あの雨雲は『厄災溜まり』と言うよりは・・」

オベロン「!?。あぁ~そうなんだぁ~~?それぐらいの魔力量なら、ノリッジが焼き尽くされるのもわかるよなぁ~~。」しゃしゃり出る

メリュジーヌ「ちょ、ちょっとオベロン・・邪魔しないでくれるかな?」ムスゥ~・・

オベロン「アハハハハ・・・」苦笑いをしながら・・

アルト、ぺぺロン伯爵「???」首をかしげる


ダ・ヴィンチちゃん「オベロンやメリュジーヌが言う事もわかる気がするよ。私の方も確認したところ・・昨日までただの雨雲だったのに、今朝になってから超大型炉心に匹敵する魔力量が計測できた。」

千子村正「炉心に匹敵する、っていうと、どれくらいだ?オリュンポスの機神なみか?」

ダ・ヴィンチちゃん「機神ほどじゃないけど・・・そうだね。カルデアでいうなら電力2ヶ月分に相当する。」

ルージュ「えぇっ!?カルデアの電力2ヶ月分って・・それでカルデアのサーヴァントが何日ぐらい維持できるものなの!?」驚く

【それ俺のセリフ~!?】←
【確かにあり得るね】

カイニス「クハハハハ!!別世界とはいえ、ルージュ達が生まれ育った場所もカルデアだからなぁ~?してやらてたなぁ、カルデアのマスターよぉ~?」煽る

【・・・・・・・・・・・・】
【・・・・・(言い返せない)】←

メリュジーヌ、バーゲスト「・・・ハァ・・」ため息をつく

アルト「どんまいだな?」カルデアのマスターに対して

オベロン「とにかく、ノリッジの状況は昨日より悪くなってる事は確かだ。住民達も今朝からピリピリしている。」

オベロン「次に僕がキャメロットを調べたところ・・幸いにも、そっちに動きはなかった。城から大規模な軍隊が出兵した様子はない。せいぜい20騎ぐらいの、モース討伐部隊くらいだ。」

オベロン「軍隊長の二代目妖精騎士ガウェインや妖精騎士アグラヴェインにも動きはなかったたし、他のイレギュラーズにも動きはなかった・・」

オベロン「あとは・・・・そうそう、昨夜から女王が人払いをして、玉座に籠もっている、という話くらい?」

アルトリア「・・・。」真剣な表情で見る


アルトリア「ダルダンは私やアルトさん達やゾックス達・・・『予言の子』についてモルガン陛下に報告していない、という事ですね?」

オベロン「そこは間違いない。あったとしてもせいぜい上司である妖精騎士アグラヴェインだけかもしれないね?」

オベロン「ダルダンはダルダンで、ようやく手に入れたノリッジの地を『厄災』で更地にし、土地を独り占めしたい奴だからなぁ・・。」

オベロン「宝石好きのダルダンにとって、ノリッジなんて自身の『目的』の二の次であって、スプリガンから手に入れた『金庫城』を手に入れることがダルダンの二番目の目的と言ってもいい。」

オベロン「あそこなら沢山の宝石を多く保管するのにうってつけの場所だからね。ダルダンも少しは頭を使っていると言いたいね?」

オベロン「妖精騎士アグラヴェインたち『異端の妖精達(イレギュラーズ)』が動いていないのは・・『予言の子』の力を試そうとしているのかもしれないのが僕の考えなんだ・・」

アルト「力を試すって・・?」

オベロン「『偽物の予言の子』を用意したとはいえ万が一・・『厄災』が自分達の手に余るものであるならば、妖精國の救う『予言の子』をおびき出して倒させる・・」

オベロン「そしてその戦いで疲弊したところを一気に攻め込んで捕獲・始末するってのが、妖精騎士アグラヴェインの作戦だと思うんだよねぇ?」

アルト「随分と、妖精騎士アグラヴェインの事に詳しいんだな・・オベロン?」怪しそうに見る

オベロン「ま、まぁ・・これはあくまで僕の考察であって、実際に彼女が考える事など、彼女自身しか知り得ないからね?」

ボガード「ゾックス達『平行世界の人間達』を『偽物の予言の子』を仕立てておいて・・都合が悪くなれば、ノリッジの『厄災溜まり』を『本物の予言の子』を呼ぶ餌に仕立て上げ・・」

ボガード「事が終われば、その『予言の子』達を一斉討伐するそのやり方・・・まるでシェフィールドでの待ち伏せ作戦と言うべきか・・。」

アルト達「・・・・・・」黙り込む


トリスタン「汎人類史のアグラヴェインに匹敵する程の策略を考案する彼女(妖精騎士アグラヴェイン)・・。まさに強敵と言っても過言はありませんね?」

メリュジーヌ「えぇ・・でも、どんなに完璧に練った作戦でも、いずれ何処かに『穴』があるはずだ・・」

アルト「その作戦の『穴』を探り、裏を返せれば・・妖精騎士アグラヴェインを追い詰めるカギとなり得るはずだ!」

オベロン「確かにそれは僕も同感だ。だから、なんとしてもノリッジを僕達の手で守ろう。ノリッジが無事である事と・・ボガード達、シェフィールドの妖精達が生き残ってる事ーーーー」

オベロン「それがダルダンにとって最初の大きな痛手となる。なにせ、今の『本物の予言の子』にはとても頼りがいがある仲間達が大勢いるからね!」

アルトリア「~~~~~~」顔を赤くする

【恥ずかしがる事なんてないよ、アルトリア】
【大丈夫、僕達がいるから安心して?】

アルトリア「え、えぇ~そうですね・・。ここは『本物の予言の子』である私がしっかりしないとね!!」キリッ!

オベロン「僕からの報告は以上だ。あまり成果がなくてゴメンね。」

メリュジーヌ「えぇ・・オベロンが私の話に割り込むほどの成果はなかったね?」ピリピリ!

オベロン「ウゥゥ・・・、本当に悪かったと感じてるよ、メリュジーヌ・・。僕はとても反省してる・・この妖精の翅に誓ってね?」

メリュジーヌ「・・・・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「オベロンのおふざけは関係ないとして・・・女王軍や他のイレギュラーズはまだ来ない、という情報だけでおつりが来る。ノリッジの問題に集中できるからね。」

アルト「そう言えば・・ゾックス殿等の船である『クロコダイオー』の修理の方はどうしているんだ?」

バーゲスト「えぇ。アドニスの方は大丈夫なのか・・・」


ガチャンッ!(ドアが開く)

ゾックス「ヨホホ~イ!!それについては解決しているぜ、ミセス・バーゲスト?」入ってくる

バーゲスト「ゾックスか・・それで、クロコダイオーやアドニス達の方は大丈夫なのか?」

ゾックス「あぁ~、おかげさまで俺達ゴールドツイカー一家の愛船はすっかり元通りに動くようになった。アドニスには感謝しているぜ!」嬉しそうに・・

アルト「そうか~、それは良かった!」

ダメリュジーヌ「ゾックスさん、あなたに頼みたいことがあるのだけど・・」

ゾックス「わかってる・・・上空の雨雲のことなんだろう?なんなら、俺のクロコダイオーが中を調べに行ってもいいんだぜ?」

ダ・ヴィンチちゃん「おぉ~それは助かるよ!よし、まずは上空の雨雲の調査からーーー」


♪♪♪~~♪♪♪~~(携帯の着信音)

ボガード「!!?。な、なんだこの音は!?」動揺する

アルト「!?。携帯の着信音だ。まさかこの妖精國でも使えようになるとは・・・」感心する

ダ・ヴィンチちゃん「ちょっ・・・君達、まさかケータイなどの通信手段を使えるようにしてたのかい!?」驚く

【良いな~~・・】
【誰から電話なの?】←

アルト「えぇ~っと・・・俺のスマホからじゃないなぁ・・。」自身のスマホを取り出しながら・・

ゾックス「となると俺のだな・・。」スルゥゥ~、ピッ!(電話に出る)


ゾックス「もしもし・・?あぁ・・フリントか、どうした?」電話に話しかけてる

ゾックス「・・・・・・・なにっ!?海からモースがモースが湧き出てきたぁ!?」驚く

アルト達「!!?」驚愕する


ガチャンッ、タッタッタァァ~!(ノリッジの憲兵が入ってくる)

ノリッジの憲兵「緊急事態です、ぺぺローンナ伯爵!海から大量のモースが出現、居住区に向かってます!」

ノリッジの憲兵「数にして1000を超える大群です!ーーーー『厄災』が、始まりました!」

ぺぺロン伯爵達「!!?」驚愕する


ノリッジの憲兵やフリントの電話から・・海から大量のモースが出現したという報告が伝えられ、その部屋にいたアルト達やぺぺロン伯爵達は、その事実に驚きを見せるのであった・・

ノリッジ:居住区全体


カァ~ン!カァ~ン!カァ~ン!(警鐘が鳴り響く)

ノリッジの憲兵1「家を持つ者は外に出るな!外に出れば、モースに襲われるぞ!」呼びかける

ノリッジの憲兵2「家がない者は避難所まで走れ、急げ!」呼びかける

ノリッジの憲兵1「くそ、増える一方だ・・・!こいつら、いったいどこからーーーー」


出店の妖精「うわあぁあああーーー!来るな、こっちに来るなーーーー!」悲鳴を上げる

モースA「ガァァァ~~~!!」襲いかかってくる

モースB「ァァァァ~~~!!」襲いかかってくる

出店の土の妖精「ひぃ、こっちにも、こっちにも!たすけ、助けてくれーーー!」助けを求める

出店の土の妖精「怖い、怖い、怖い、怖いーーー!許して、許して、許して、許して・・・!」怯えてる


モース2体「~~~~~!!」シュルシュルゥゥ~!(出店の土の妖精を覆う)

出店の土の妖精「なんだこれ、痛い、痛い、痛いぃぃいい!ああ、あああ、あああああ・・・!」モースに覆われる

バグッ!バクバクバクゥゥン!!(出店の土の妖精を丸ごと喰らうモース2体)


モース2体「・・・・・・・」ムクムクムクゥゥ~!(大きくなる)

モース2体「・・・・・・・」サササァ~~・・(次の獲物を探しに行く)

ノリッジの憲兵1「なんだ今のは!?モースが妖精を丸ごと食べて成長した・・・!?」驚く

ノリッジの憲兵1「そんな話は聞いた事がない・・・・いや、これが今回の『厄災』だとしたら・・・」


ノリッジの憲兵1「おい、伯爵に連絡を!“防衛は不可能、撤退を決断されたし!”“敵モースは妖精を捕食して増大する!人間の兵士だけでの対応は困難を極める!”」

ノリッジの憲兵1「急げ、この勢いだと北区は対応できない!南区の住民だけでも避難させるんだ!」

ノリッジの憲兵2「ハッ!」タッタッタッ!(走っていく)


ノリッジの憲兵1はそう、ノリッジの憲兵2にぺぺロン伯爵への報告を任せ・・自身らは南区の住民達の避難に向かうのであった・・

ついに厄災が始まる・・

アルト達はどう対応するのか?

ノリッジ:北の居住区


モース2体「ガァァァァ~~~!!」襲いかかってくる

衣服屋の妖精「イヤァァーーー!!来ないで、来ないでぇぇーーー!!」怯えている

モース2体「ガァァァァ~~~!!」衣服屋の妖精に襲いかかろうとする


フンッ!ガシュゥゥ!!(斧で攻撃する)

モース1「ガァァァ~~!?」シュゥゥ~・・・(消滅する)

バコバコォォン!!(宝石がちりばめたハンマーで攻撃する)

モース2「がぁぁぁ~~!?」シュゥゥ~・・・(消滅する)

衣服屋の妖精「ーーーーー??。あっ、あれ・・?」助かる


タッタッタッタッ!!(駆け寄ってくる)

軍服の男「大丈夫ですか!?ここは危険ですから、すぐに安全な所へ避難を!!」

衣服屋の妖精「ハァ・・はい!?」タッタッタッタァ~~!!(走り去る)

軍服の男「そこにいる妖精さん方も早く避難を!!」避難誘導する

逃げ遅れた妖精達「~~~~~!!」タタタタァァ~~!!(避難する)


ドワーフの少女1「おいハルキ!!こっちにいるモース、多すぎるのじゃ!!」慌ててる

ドワーフの少女2「ウゥゥ~~!モースは怖いというのに、どうしてあんな場所に居残る必要があるんだよぉ~!」怯えてる

ドワーフの少女1「ツゥゥ~・・ワシも怖いのじゃ!!でも、ワシらの工房を奴らに壊される方がもっと怖いのじゃあ!!」言い張る

ドワーフの少女2「で、でもそんなこと・・140年前のウェスバニーでも言える事でも・・?」怯えながら・・

ドワーフの少女1「そ、それはじゃなぁ~・・」目をそらす

軍服の男「ユーミルさん、エイリンさん!!今は言い争っている場合じゃないですよ!!」仲裁に入る

ドワーフの少女「そ、そうじゃな・・・。よし、この1辺はもう大丈夫だから、次はあっちのモースを叩きつぶすぞ!!」

軍服の男「押忍!」構えをとる


ノリッジの北区周辺にある工房を守りつつ、逃げ遅れた妖精達を助け、その妖精達を避難させる2翅のドワーフと1人の軍服の男

その男の背中には英語で『ストレイジ』と書かれたある防衛組織のロゴが大きく貼られていた・・

ノリッジ:クロコダイオー内


バンバンバン!!バリバリバリィィ~~!!(銃撃と電撃で攻撃する)

アドニス「クゥゥ~~!!」バンバンバン!!(モースに発砲する)

セツノ「ヤァァ!!」ビリビリビリィィ~~!!(モースに電撃を放つ)

海から登ってくるモース達「ガァァァ~~~!!」登ってこようとしている

フリント「ちょっとなに!?なによこれぇぇ~!?」慌てている

ハベトロット「アワワワワァ~・・」驚いている


クロコダイオーの修理が終わり、試運転を行なおうと待機していた矢先に、海から大量のモースが現れ・・・

モース達は船内に待機しているフリント達を喰らおうと登ってきたおり・・それをセツノとアドニスが食い止めようと銃撃と電撃を放って応戦していた・・


リッキー「おい姉ちゃん、これどうするつもりなのよぉ~~!?」慌ててる

フリント「落ち着いてリッキー!くぅぅ~~・・」カチャッ、ピポパポ・・(通信装置を取り出しながら、電話をかける)


プルルルルル~~・・プルルルルル~~・・ガチャッ!(電話が繋がる)

ゾックス(電話の声)「もしもし・・?」電話に出る

フリント「!?。よし、電話が繋がった!」

ゾックス(電話の声)「あぁ・・フリントか、どうした?」

フリント「お兄ちゃん!今、港付近の海から大量のモースが湧き出て来ちゃって・・・」

ゾックス(電話の声)「なにっ!?海からモースがモースが湧き出てきたぁ!?」驚く

フリント「手の施しようが無いよの!すぐにでも船を動かさないと、私たち・・・」不安そうに話す

ゾックス(電話の声)「そういうことか・・。わかった、フリント達はそのまま上空に退避していろ!ぶっつけ本番になるが・・俺たち家族、こういうのには慣れているからな?」

フリント「わかったよお兄ちゃん!上空で待っているね!」

ゾックス(電話の声)「あぁ!!オレも後から行く。アドニス達を頼む!!」

フリント「了解!!」ピッ!(通信を切る)


ガチャ、ガシャン、ピピピィィ~~!!(操縦装置を動かす)

フリント「・・よし、いける!!みんな、このまま飛ぶわよぉ!」操縦桿を掴みながら

アドニス「はい!!」何処かに捕まる

セツノ「うん・・。」柱にしがみつく

コーラル「はい!」何処かにしがみつく

ハベトロット「うん!」ガシッ!(セツノにしがみつく)

フリント「よし、全速力よぉ~!!」ガガガァァ~~!!(レバーを引く)


ギィィ~ン、ジュボォォォ~~~!!(噴射口から火が噴く)

近くにいたモース達「ガァァァ~~~!?」ボォォォ~~!!(そのまま焼かれる)

ズゴォォ~~・・ビュゥゥ~~ン!!(クロコダイオーが発進する)

ブルンブルンブルン!!(しがみつくモースをふり払うクロコダイオー)


アドニスの『瞬間制作』による修理により・・妖精國ブリテンで動けなくなっていたクロコダイオーは無事にノリッジの港を発進し・・

船壁にしがみつくモースを振り払いながら、アドニス達を乗せたクロコダイオーはノリッジの上空を飛びゆくのであった・・

ゾックス「・・・・・。」ピッ!(電話を切る)


ガイル「ゾックスさん、セツノとアドニス達はどうなんだ?」心配そうにする

ゾックス「大丈夫だ。どうにかクロコダイオーが飛んだからには、アドニス達は無事だ。」窓の外を見ながら・・

バーゲスト「そうか、それは良かった・・。」安心する


ぺぺロン伯爵「そう。もう少し猶予があるかと思ったけど、人生、こんなものよねえ。ほーんと、イヤな事ほどイヤなタイミングで起きて、イヤんなっちゃう。」衛視の話を聞きながら

ノリッジの憲兵2「あの・・・伯爵?」心配そうに

ぺぺロン伯爵「安心なさい、私は正気よ。ーーー外への避難勧告なんかしてどうするのよ。」

ぺぺロン伯爵「門は今頃ダルダンの兵士が閉めてるでしょ。アイツら、妖精たちには消えて欲しいんだから。」

ぺぺロン伯爵「用意していた避難所まで住民を誘導させなさい。妖精の憲兵も避難所まで下がらせて。人間の兵士(アナタたち)は住民の保護と、港から流れてくるモースの足止め。」

ぺぺロン伯爵「優先するのは住民の保護よ。間違ってもモースと戦おうなんて思わないで。」

ノリッジの憲兵2「ですが、誰かがモースを倒さなければ避難所もすぐにーーー」

ぺぺロン伯爵「ええ。だから彼女がいるの。そうでしょ、『予言の子』ご一行さん?」

アルト、ゾックス「・・・・・。」ササッ!(アルトリアの後ろに立つ)

アルトリア「ちょっ、ちょっと・・!?」前に立たされる

【うん、俺達の出番だ!】

ノリッジの憲兵2「! では、そこにいるあなたが『本物の予言の子』なのですね!『海賊の予言の子』や『蘇りの予言の子』よりはやや庶民的でありますが、私は良いと思います!」

アルトリア「あ・・・・あはは、はい。正直な感想、ありがとうございます。」

ゾックス「なに言ってるんだアルトリア?あんたはこの妖精國を救う正真正銘の『予言の子』だろ?もっと胸を張りなって!」パンパン!(ギアダリンガーを叩く)

アルト「そうそう・・エインセルの予言でもあるだろ?“はじめは小さな光でも、誰の目に見えなくても、光を目指す蛾のように”今のアルトリアはそれと同じだよ。」

アルトリア「そ、そうなのですけど・・・」眼をそらしながら・・


ロブ「おいおいちょっと待ってよ!?アルトの旦那達がいるとは言え、相手はあの『厄災溜まり』なんだぞ!?」慌てふためく

ロブ「俺とワグ以外、モースは静脈回廊(オドベナ)で沢山倒して進んできたけど、それが何千・何万体もいるし・・そもそも妖精じゃモースに敵うわけがないだろ!?」不安そうにする

ロブ「絶対に戦うなとは言わねぇが・・ここは住民達の避難を優先して、『厄災』の弱点を見つけて方が良いかと思うのだが・・・」

バーゲスト「確かにそうだ。ロブやワグのようなモースと戦えない妖精なら、そう言うと思うからな?」


バーゲスト「モースは確かに妖精の天敵であるが、そのような事で戦えないとは限らない。」

メリュジーヌ「妖精の身であっても、数々のモースや『厄災溜まり』を払い除けた妖精もいる・・・私やバーゲストのように・・。」

アルト「それに・・俺にはシェフィールドの妖精達に、ノリッジを『厄災』や宝石鎧のダルダンから取り返すと約束したからなぁ・・今更引くわけにも行かないよ。」

ロブ「アルトの旦那ぁ~・・・」感心する


ロブ「そうだよな・・。オレらは自分達の覚悟の上で、ガイルの兄貴に付いていくと決めたからなぁ!俺達もここで引くわけがないよな!!」びしっ!(気をしっかり持つ)

ワグ「あぁ、そうさ!俺達がしっかりしないでどうするってか!!」キリッ!(気をしっかり持つ)

ガイル「おう!それでこそ、俺の舎弟達だな?」感心する

カイニス「それで・・このノリッジの『厄災』を対処するのに、アルトリアには後ろから援護していき、村正、ダ・ヴィンチ、バーゲスト、メリュジーヌ、トリスタン、そして俺が前に出て、敵モースを一掃する。」

カイニス「藤丸のマスターとしての簡易召喚、アルトの3つの力、それにツーカイザーの力もあるからな?モースなんてチョロいもんよ!」自信たっぷりに言う

オベロン「確かにそうだね?君達の力を合わせて戦えば・・どんな『厄災』だろうと祓うことが出来るし、なによりも・・・」

オベロン「アルトリア、君はアルト達と同様・・このノリッジを救うためにやって来た。どんな『厄災』だろうと、立ち向かわないと物語(はなし)は始まらないよ。」

アルトリア「も、もちろんです!バーゲストやカイニスさんに言われなくてもそうするつもりです!!お任せください!」

アルトリア「それにバーゲストさんやメリュジーヌさんとは異なりますが・・わたし、これでもモースに触っても平気な体質ですから!」

バーゲスト「そうなのだな、アルトリア・・。(何気に私に対して過剰に意識しているが、私・・彼女に何かしてたのか?)」疑問に思う。


メリュジーヌ「スズカ、セフィー・・・それに子供達みんな、君達はこのような『厄災』と戦うのはまだ早いと言ってもいい・・。」

メリュジーヌ「無理に戦うなとは敢えて言わない・・。君達にはノリッジの憲兵立ちと共にノリッジの住民達を避難させる手伝いをして欲しいのだが・・・」

ジョルニ「いや、僕達も一緒に・・父さんとバーゲストお母さん達と一緒に戦いたいです!」

ガイル「あぁそうだ!!俺たち家族いっしょで戦えば、『厄災』なんて一ひねりですぐに祓えるさ!!」

スズカ「私も・・私の能力である『ヒーリング』なら、村正さん達を休みなくモースを一掃させるのに役に立てると思うの!」

ルージュ「私もお兄ちゃん・お姉ちゃん達と一緒に戦いたいよ!!それに近くにいないけど・・アドニスやセツノお兄ちゃんも、音王ちゃん達と一緒に戦いたいと願っているはずだよ?」

セフィー「俺たち兄弟・姉妹は、幾多の厄災を祓いし妖精騎士の着名(ギフト)を持った妖精の息子・娘であり、同じ『境界なき勇士団』の仲間だ。私たちも行かせて下さい、お母さん!!」メリュジーヌに頼み込む

アルト「お前たち・・・」ジョルニ達の覚悟を見て・・

バーゲスト、メリュジーヌ「・・・・・・」ジョルニ達の覚悟を見て・・


バーゲスト「・・・良いだろう。君達の今後のためにも・・我らと共に戦い、しっかりと学びなさい。」

メリュジーヌ「えぇ。ただし、決して無茶はしないで欲しい。君達はこの世でたった1人しかいない、私たち3人の妖精騎士とアルトの間に産まれた私たちの愛の結晶・・・」

メリュジーヌ「私とバーゲスト、そしてヴァージェやアルトが愛し、大事としてる我が子達なのだからね?」

アルト「あぁ、そうだ。共にノリッジを救いつつも、一人も欠けずに生き残って欲しいんだからな!」

ジョルニ「・・・ありがとうございます!」頭を下げる

他6人「ーーーー。」頭を下げる


ぺぺロン伯爵「決まりね。アルト達『境界なき勇士団』は北区にいるモースを祓い、その区域の妖精達を救出して欲しいわ。」

ぺぺロン伯爵「アルトリア達はゾックスちゃんと大通りをはさんで南区のモースを食い止め、別行動をとっているフリント達と合流して。」

ぺぺロン伯爵「私はここで指揮を執る以上、アナタたちにはついていけない。1時間、なんとか食い止めて。それだけあれば各区の住民達を避難させられるわ。」

アルト「わかった!みんな、行くぞ!!」タッタッタッタァァ~~!(外へ向かう)

勇士団の仲間達「オォォ~~!!」タッタッタッタァァ~~!(外へ向かう)


【よし、俺達も・・・】
【行こう、アルトリア!】←

アルトリア「!?・・・・!!」頷く


ノリッジに発生した『厄災』からノリッジの住民達を救出および避難をさせるために・・

北区にはアルト達『境界なき勇士団』(アルト、バーゲスト、メリュジーヌ、ジョルニ、ガイル、セフィー、スズカ、ルージュ、ボガード、ワグ、ロブ)

南区にはアルトリア達『予言の子』ご一行(アルトリア、藤丸立香、ダ・ヴィンチちゃん、千子村正、トリスタン、カイニス、オベロン)

それぞれ2組に組み分けられ、二手に分かれつつ・・各区のノリッジの住民達を救助に向かうために伯爵邸を飛び出すのであった・・

これは期待するしかないですよぉ~!

ノリッジ:南の居住区


モースの大群「グォォォォ~~!!」群がって進んでいる

棚の下に隠れている靴屋の妖精「あわわ・・・・あわわわわわ・・・・店の様子なんか見に来るんじゃなかった・・・・大雨が来てるのに畑を見にいくんじゃなかった・・・」怯えてる

棚の下に隠れている靴屋の妖精「完全に囲まれているよぅ・・・このままじゃ見つかっておしまいだよぅ・・・助けて・・・助けて・・・助けて・・・救世主様・・・・トネリコ様・・・・」怯えてる

棚の下に隠れている靴屋の妖精「うちは先代の、そのまた先代の、そのまた先代からノリッジで靴を作ってるしがない妖精なんです・・・トネリコさまの靴もうちが作ったんだって、そんな伝説があったりなかったり・・・」怯えてる

棚の下に隠れている靴屋の妖精「だから助けて・・・許して・・・許して・・・ああ、なんでモースってこんなに怖いんだ・・・?」怯えてる

モースの群れに囲まれ、すぐにでもモースに喰われるかと思い、棚の下で怯えて隠れている靴屋の妖精がそこにいたのだった・・


【あそこに靴屋の妖精さんが!】

ゾックス「おうおう、妖精1翅相手にモースがこんなにもいるのか?まあ、『厄災』だからそうなるわな?」モースの様子を見て・・

アルトリア「そこの方、動かないで!いまモースを追い払います!」杖を構える

棚の下に隠れている靴屋の妖精「!!?」アルトリアの声を聞いて

モース「ォォォ~~~??」アルトリアの方を見る


ゾックス「んじゃあ・・俺達も行くとしますか!」ガチャッ、チャリン・・ガシャン!!(ツーカイザーギアをギアダリンガーにセットしながら・・)

ゾックス「行くぞ、『チェンジ痛快!』」ガラガラガラ~ガキン、ガキン・・ジャキン!!(ギアダリンガーの舵輪を回す)

音声『ツーー・・・カイザー!!』ヒュンッ!(ポーズをとるゾックス)


♪♪♪(ツーカイザー 変身待機音)
(『Hey!』) (『HeyHey!』)

ゾックス「~~~♪♪♪」音楽に合わせて踊っている

(『Hey!』) (『HeyHey!』)


アルトリア「あのぉ・・どうしても、踊らなきゃならないのですか?」踊るゾックスに困惑する

ダ・ヴィンチちゃん達「・・・・・・」タラァ~・・(冷や汗をかく)

【踊る理由がわからない・・】


モースの大群「~~~~~!!」ボォォォ~!(呪怨攻撃を放つ)

ゾックス「はぁっ!!」バァァ~ン!!『ヨーソロー!』(ツーカイザーギアのオーラを打ち出す)

ガキガキガキィィン!!(ギアのオーラがモースの呪いをはじく)


『ツーーカイに、レボリューーション!』

ジャキン、ジャキジャキィィ~ン!!(ツーカイザーに変身するゾックス)


ゾックス→ツーカイザー「痛快に行くぜ!」バンバンバン!!(銃撃をかましながら)

トリスタン「行きましょう、アルトリア。」ヒュヒュヒュン!!(矢を放つ)

アルトリア「は、はい!!」タタタタァ~!(突撃する)

カイニス「おうよ!」タタタタァ~!(突撃する)


先んじてツーカイザーがモースに向かっていった後、続けてアルトリア達もまた、モースの大群に向けて攻撃するであった

ヒュンヒュンヒュン!ババババァ~ン!!(弓矢と銃撃がモース達に当たる)

モース3体「ガァァァ~~~!?」シュゥゥ~・・・(消滅する)


トリスタン「痛みを歌い、嘆きを奏でる。──『痛哭の幻奏(フェイルノート)』。」ポロロォォ~ン、バシュバシュゥゥ~ン!!

大きめのモース「ガァァァ~~~!?」バシュゥゥ~~・・(消滅する)


アルトリア「よし・・今のうちです!はやく、伯爵の避難所へ!」誘導する

靴屋の妖精「たたた助かった、助かったぁ!ありがとよ、杖のお嬢ちゃん!」タタタァ~!(避難所へ向けて走る)


グォォォ~~~ン!!(クロコダイオーがアルトリア達の上に止まる)

ツーカイザー「おっ、ようやく来たか・・。フリント、そこから港の様子が見えるか?」通信機能で話す

フリント(通信)「えぇ、見えるよお兄ちゃん。港からモースの大群がやって来てるわぁ!」

フリント(通信)「30・・・60・・・100体以上!あ、半分は北区の方へ向かっているよ!」

【あっちって北の方!?】
【とうする・・・戦力を分ける・・・!?】←

千子村正「おい!!ここで一人でも減ると全滅するぞ!今のでモースの強さは把握した、てめぇも分かってる筈だ!」一喝する

カイニス「北の方はアルト達に任せておくんだな!全く・・あんたは身の程も知らずに自分勝手に行こうとしやがって!」一喝する

千子村正「あぁ・・全くそうだな、畜生め!!」愚痴を言う

【ゴ、ゴメン・・・】
【(分かってる・・・でも、まだ何か・・・!)】←


ツーカイザー「北の方のモースはアルト達に任せても大丈夫だろう・・。なにせ、あいつの妻は幾度も『厄災』やモースらをその手で祓っているのだからな?」

ツーカイザー「藤丸立香、あんたは自分の力量を顧みずに一人で全員を救おうとするなど、お人好しが良すぎると言ってもいいよな?」

【・・・・・・・】黙る

ツーカイザー「・・・全く。あんたを見ていると、俺の知人が無茶をやらかしている所を思い出しちゃってしょうがない・・・。」呆れてる

アルトリア「・・・・・・・。」黙っている


モースの大群「ガァァァ~~!!」向かってきてる

カイニス「チィィ・・そうこうしている内に、次が向かってくるぞ!!」ジャキン!(槍を構える)

ツーカイザー「わかってる!!」チャリンッ!(バックルからギアを取り出す)

ツーカイザー「カッタナー、お前の出番だ!」ガチャッ、チャリン・・ガシャン!!(33番のギアをセットする)

カッタナー「あぁ!いま行く。」ヒューン・・(クロコダイオーから降りてくる)


音声『回せー!』

ガラガラガラ~ガキン、ガキン・・ジャキン!!(舵輪を回す)

音声『シーーンケンジャー!』


♪♪♪(ツーカイザー:シンケンフォーム 変身待機音)

(『ソレ!ソレ!』)(手刀×2) (『ソレ!ソレ!』)(手刀×2)

ツーカイザー「~~~♪♪♪」音楽に合わせて踊っている(手刀も含めて)


千子村正「んんっ?今度は和風の変身かぁ~?」興味がわく

ダ・ヴィンチちゃん「そのようだけど・・・これ、毎回踊らなきゃいけないのかなぁ~?」疑問に思う


(『ソレ!ソレ!ソレ!』)

ツーカイザー「セイ!」バァァ~ン!!(33番のギアのオーラを放つ)

音声『ヨーソロー!シーーンケンに、レボリューション!』キラァァ~ン、ガシャガシャン!

カッタナーが33番のギアのオーラを纏い、そのままツーカイザーの武装として合体する


ガシャッ、ジャキン!(ギアダリンガーをソードモードへ変える)

ツーカイザー&カッタナー「クールに侍、シンケンフォーム…いざ参る!」構える

千子村正「おおっ?なんか侍みたいな雰囲気を出してきたなぁ~?じゃあ儂も、シンケンに助太刀するぜぇ!」ジャキン!(刀を構える)

ビュゥゥ~~ン!(モースに向けて斬りにかかるツーカイザーと村正)


モースの大群「オォォォ~~~!!」襲いかかってくる

ツーカイザー「はぁっ、ふんっ!」ジャキジャキィィン!(斬りかかる)

千子村正「はぁぁッ!!」ジャキジャキィィン!(斬りかかる)

モースの大群「オォォォ~~~!?」ガシュガシュン!シュゥゥ~・・(消滅する)


【なんか息がピッタリになってない?二人とも】
【本当に二人で、クールに侍だ・・・】

ダ・ヴィンチちゃん「あぁ。彼(ツーカイザー)のあの踊りには意味不明な部分があるが、彼の持つバックルにある歯車型のアイテムを使い分けて戦術を変えているのは間違いないみたいだね?」

トリスタン「これが・・汎人類史やこの異聞帯にも属さない平行世界から来た彼の力というわけですね?」興味を見せる

カイニス「おい、感心する暇があるなら戦え!!行くぞ。」タタタタァ~!(加勢しに行く)

アルトリア「あぁ・・はい!」タタタタァ~!


先んじてモースと戦うツーカイザーと村正の姿に感心しつつも、カイニスの号令と共に後ろにいたアルトリア達も戦いに加勢するのであった・・

ノリッジ:北の居住区


モースの大群「オォォォ~~~!!」襲いかかってくる


メリュジーヌ「ハァァァ~~!!」ズガガガァァ~~!!(空中から攻撃する)

バーゲスト「ハァァァ~~!!」ガシュン、ジュボォォ~~!!(炎の斬撃を放つ)

モースの大群「~~~~~!?」シュゥゥ~・・(消滅する)


ジョルニ「はぁぁッ!!」ニョキニョキィィ~!!(植物の壁を隔てる)

モースの大群「オォォォ~~!!」壁に隔てられて進めない

セフィー「ハァァァ!!」ジャキジャキィィン!!(後ろから斬りかかる)

モースの大群「ーーーーーーー」ガシュゥゥン、シュゥゥ~・・(消滅する)


南の居住区でカルデアのマスターとツーカイザー達がモースの大群と戦っている同じ頃・・

アルト達もまた・・バーゲストとメリュジーヌを中心にモースを討ち払い、北区に向かうモースの進撃を食い止めていた・・


モースの大群「オォォ~~~!!」向かってくる

ボガード「来るがいいモースよ!この牙の氏族、ボガードの前に貴様等の毒など効かんぞ!!」ジャキンッ!(爪を構える)

モースの大群「・・・・???」キョロキョロ・・(辺りを見渡してる)


ゾロゾロゾロォォ~~・・(ボガードを無視し、違う所へ向かうモース)

ボガード「お、おい!?この牙の氏族の妖精である私を無視するなぁ!!」叫ぶ

モースの大群「・・・・・・・」無視する

ボガード「クゥゥ~~・・クソォォ!!」ガシィィン!(地面を蹴り込む)

ボガード「(一体どうなっているんだ・・・3年前からアルトに『ヒール』をかけられて以来、モース達が妖精であるオレを無視するなんて・・)」

ボガード「(このままではオレを囮にモースを誘導することが出来んぞ・・。)」うつむいた顔をしながら・・


アルト「ボガード・・・」ボガードの様子を見ながら・・・

アルト「(静脈回廊(オドベナ)でも見ているが、俺の力である『ヒール』をかけたボガードやコーラル・・それにバーゲストやメリュジーヌにハベトロットが、モースを目の前にしても襲いかからずに無視していた・・)」

アルト「(ロブとワグ以外、モース達が彼らに無視してくれるから楽なのだが・・一体どういう意味なんだろう?)」

アルト「(まさか俺の『ヒール』に・・モースに認識されない何かを妖精に付属させる『副作用』があるのか?)」


ボガードがモース達に無視されている所を見つつ、アルトは自身の3つの能力の1つである『ヒール』をかけたボガード達が妖精の天敵である『モース』に認識されないという異常事態に疑問を抱きつつ・・

アルトもまた、ゾックスが疑問視してた自分の能力である『ヒール』の副作用の存在に気づきつつあった・・

ジョルニ「スズカ、そっちの方の妖精達の避難はどうなんだ?」

スズカ「順調に進んでいるわ。だけど・・・」ピピピッ!(辺りをサーチしながら・・)

ジョルニ「??。どうしたんだ?」スズカを見て・・

スズカ「この付近の住民達・・・既に避難している形跡が多く見られるわ?」疑問に思う

ジョルニ「なんだって!?」驚く


バーゲスト「なんという・・我々が救助しに行く前に、誰かがこの付近の住民達を避難誘導させたというのか?」考える

メリュジーヌ「えぇ・・事前に避難誘導させてくれたことで、私たちはモースの討伐・この付近の防衛に集中できるのだが・・・一体誰が?」考える

ボガード「ダルダンはあり得ないとして・・他に誰がこの付近の妖精達を避難指示をさせたのは一体?」考える

アルト「考えられるとすれば・・・俺やゾックス、アルトリアの他に・・『予言の子』を名乗る者が近くにいたと思うのだが・・・」疑問に思う


バーゲスト達の活躍で北区に侵攻するモースを次々と祓って行ったのはいいのだが・・・

それとは別に、アルト達以外の存在によって居住区にいる家のない住民達の避難がほぼ完了している事にアルト達は・・

自分達やある鳥たちとは別の・・住民達を避難誘導させた存在に疑問を抱きつつあった・・・


スズカ「港から何かの群れが来るわ!数は・・・500体以上、いえもっと来ているわ!!」ピピピッ!(サーチしている)

ボガード「つぅぅ・・これはマズい・・。ジョルニ、ルージュ、セフィー、スズカ、ロブ、ワグ、そしてアルト。お前たちは先に避難所へ戻っていろ!」

ボガード「『厄災』の正念場である故・・・ここからは厄災祓いのベテランである我らのみで戦う!」

アルト「!?。し、しかしそれではバーゲストやメリュジーヌ、それに親友であるボガードを危険な目に・・・」

メリュジーヌ「大丈夫よ。少し厄災祓いのブランクはあるけど・・これでも私とバーゲストは、今まで多くの厄災を倒してきた元・妖精騎士なんだもの!」

バーゲスト「心配せずとも、我らはこんな所でやられるほど、私やメリュジーヌは弱くはなってない・・むしろ3年前より強くなっているからな!」キリッ!

バーゲスト「『キャタピラー戦争』に勝利した私が、あのようなモースの群れ相手にやられるなど・・・」


スズカ「待って・・・!!今こっちに来ている数は・・・妖精・・・建物に隠れていた妖精達だわ!」ピピピッ!(サーチしながら)

ガイル「はぁ?こっちに逃げてくると言っても・・建物の中に入ってれば安全だって・・・・!?」港の方を見て・・

アルト「!!?」港の方を見て・・・

ボガード「どうした・・・!?。なん・・・・だと・・・・?」港の方を見つめている


港の方に“それ”を目撃し、アルト達は“それ”の存在に絶句していた・・・

ノリッジ:港方面の海


グォォォォ~~ン・・・(ノリッジの厄災が現れる)
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わぁぁ~~きゃぁぁ~~!?(妖精達が避難している)

逃げている妖精達1「逃げろぉぉ~~厄災が来るぞぉぉ!!」逃げている

逃げている妖精達2「なんでだよぉーーー!!少し前にお祓いしたのに『厄災』が現れるなんてーー!!」逃げながら見てる

逃げている妖精達3「スプリガンだ・・・スプリガンが『厄災』となって帰って来やがったぁぁーー!!」逃げている

逃げている妖精達4「スプリガンはやっぱり『厄災』だった。我らみんな、スプリガンに殺されるぅぅ~~~!!」逃げている


ノリッジの海から突如として浮かび上がってきた謎の黒い影の物体・・・

黒い物体は少しずつ上へ上へと立ちのぼっており、少しずつその大きさが肉眼でハッキリと見えるぐらいに形作られていき・・

建物の中にいた妖精達は皆、黒い物体を『厄災』と言う他に・・“スプリガンが『厄災』となって帰って来た”、“スプリガンが『厄災』だった”と叫びながら、避難所の方へと走り行っていた・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノリッジ:北の居住区


ワグ「うぅぅ・・うぶっ・・」えずいている

ロブ「わ、ワグ・・大丈夫か!?」ワグを心配する

スズカ「これはただの吐き気です。心配ありませんが・・・」ワグを診断しつつ、黒い物体を見ている


ボガード「くぅぅ!?どうやらあの影のようなモノには、妖精たちの精神を狂わせるモノがあるようだ。港の建物に隠れていた妖精達がこちらに来るのも、アレが原因だな?」辺りの様子を見て

メリュジーヌ「おそらくアレが・・・ノリッジの『厄災溜まり』の正体なのね?」黒い物体を見ながら・・

ガイル「なんだと!?あんなのがこっちに来たら、街全体が押しつぶされるぞ!?」黒い物体を見ながら・・

メリュジーヌ「えぇ・・・(それであるならば、ノリッジの上空にある雨雲はもしかすると・・・)」上空の雨雲を見ながら・・


バーゲスト「・・・・・・・」ガクガクブルブル・・・・(震え上がる)

アルト「バーゲスト?」バーゲストの様子を見ながら・・・

バーゲスト「同じだ・・・あの黒きモノ・・・私がアルトに見せられた『ノリッジの厄災』のその姿と同じ光景だぁ・・」ブルブルブル・・(震えている)

アルト「!?。大丈夫だバーゲスト。今の君には俺やガイル達が付いているよ!」バーゲストを慰める

バーゲスト「!?。・・・そうだったな・・。今の私は・・あの時見せられ、殺される運命を辿ろうとした私ではない!」

バーゲスト「今の私は・・この世で1番愛する夫:アルトの妻であり、アドニス達の母親でもある。いま震えている身も、ただの武者震いだ!!」シャキッ!(しっかりする)


バーゲストは3年前・・・アルトの『ヒール(改良)』で見せた『ノリッジの厄災』の幻影が、目の前の黒い物体である『ノリッジの厄災』と同一である事をその身で悟りつつ・・

自身のトラウマから『ノリッジの厄災』に対して身震いをしていたが、愛する夫であるアルトの激励を聞き、その震えを武者震いとして認識させ、自身の正気を保ちつつあった・・

セフィー「父さん、あの黒い物体が『ノリッジの厄災』だとすれば・・あの物体をどうやって祓うというのか?」黒い物体を見ながら・・

アルト「あぁそうだな・・・」黒い物体を見ながら・・

アルト「(上空の雨雲の事も気になるが・・・あの黒い物体がノリッジの『厄災溜まり』の正体であるならば、あの図体では大きすぎる・・)」

アルト「(事はわかってはいたけど・・・あのデカい『厄災』では、ツーカイザーが操るツーカイオーでも限界が・・)」


ドシーン、ドシーン、ドシィィーン!!(何かが近づいてくる)


ガイル「な、なんだこの大きな地鳴りはぁ!?」地鳴りを感じる

ルージュ「お・・おおおお父ちゃんっ!?あ、アレを見て・・・」何かに指さす

アルト「なに・・・・!!?。アレは・・・まさか・・・」ルージュに指された方向の先を見て・・


謎の地鳴りと共に・・ルージュが指さした所を見たアルトは、そこにいるモノの姿に驚きを隠す事が出来なかった・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノリッジ:南の居住区


カイニス「なんだあれは・・・・アレが港にいる妖精共がこっちに逃げてきてる原因かよ!?」黒い物体を見ながら

オベロン「確かにそうだ、アレは妖精たちの精神に異常をきたす!港区で隠れていた妖精達も、恐慌状態でこちらに逃げてきてる!」妖精達の様子を見ながら・・

トリスタン「これはいけない・・あの数では先ほどの避難所に入りきれません!いや、それ以前に・・・」苦い顔をする

ツーカイザー「あぁ・・あの黒い物体のデカさには、俺が操るツーカイオーを持ってしても、ノリッジを守れる保証がねぇぞ!?」黒い物体を見ながら

千子村正「そうだな、アレが上陸すりゃあ街そのものが潰されるぞ!」黒い物体を見ながら

ダ・ヴィンチちゃん「動くの、アレ!?いや、そりゃ動くよね、出てきたんだから!」驚いている

ダ・ヴィンチちゃん「アレが『厄災』ってヤツなのか!?じゃあ上空の雨雲はなんなんだ!?」困惑してる

千子村正「考え事は後だ、ダ・ヴィンチ!どうするアルトリア、藤丸立香。」二人に問いかける。

千子村正「さっきはゾックスやカイニスの言う通り、北区の事はアルト達に任せておけば良いと言ったが、そんな場合じゃなくなった。」

千子村正「ここでノリッジと一緒に消えるか、自分達の命を優先するか。その2択だ、他に手はねえ。」

ツーカイザー「確かに村正の言う通りだ・・・このデカさだと『ツーカイオー』でも手にあまるシロモノだ。」

ツーカイザー「フリント、ワイヤーを降ろしてくれ。」通信機能に話しかける


カシュルルゥゥ~~・・(クロコダイオーからワイヤーが降りてくる)

ツーカイザー「乗れ!俺の船なら上空から外まで逃げ切れるぞ!」ワイヤーに捕まる

千子村正「あぁそうさせてもらう。藤丸、アンタたちの仕事は『厄災』祓いだ。ノリッジを守るのはあくまでオマケだ。」

千子村正「それを踏まえて考えな。おそらくアルト達もアレを見て、俺と同じ事を考えているはずだ。」

アルトリア「ーーーーーーー。」目が点になる

【ーーーーーーー】
【・・・・(俺にも分かる。勝ち目はない・・・)】←

オベロン「気持ちは分かるけど、今は撤退だ!まともに戦っても勝ち目はない!一旦下がって、あの『厄災』の弱点を見つけよう!」

オベロン「ノリッジが滅びるのは君達のせいじゃない、これは仕方のない事なんだ!」

アルトリア「・・・・・・」黙り込む


ドシーン、ドシーン、ドシィィーン!!(何かが近づいてくる)


ダ・ヴィンチちゃん「なな、なんだい・・この大きな地鳴りと地響きは!?」地響きを感じる

トリスタン「中央の方から、何かが来ています!」中央の方を見て・・

千子村正「なんだ?新手の『厄災』か・・・って、なんだありゃ・・・」中央の方を見て・・・

ツーカイザー「!?。おいおいおい・・マジかよ・・・」中央の方を見て・・

カイニス「!?」中央の方を見て驚く

オベロン「一体なにが・・・って・・・なんじゃこりゃあぁぁぁぁ~~~!!?」中央の方を見て驚愕する

アルトリア「!!!?」驚愕している

【!?】驚愕してる


南の居住区にいるカルデアのマスター達もまた、謎の地鳴りと地響きを感じ・中央の方を振り返り、そこにいるモノの姿に驚きを隠す事が出来なかった・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノリッジ:中央(アルト達やアルトリア達の目線)


ドシーン、ドシーン、ドシィィーン!!(立ち止まる)

謎の巨人「・・・・・・・・・」両手を腰に付けている


【アレは一体・・・・】
【アレって、もしかして・・・・】←

アルトリア「・・・・巨人の・・・予言の子・・・。」


巨人の予言の子「デェヤ!!」構える

ノリッジの厄災「・・・・・・・」オォォォ~ン・・(立ち止まっている)


ノリッジに突如現れた青と赤のラインに銀色の姿をした謎の巨人・・

地上や上空から彼の姿を見ていたアルトやカルデアのマスター達は、その巨大な姿と突然現れた事に驚愕し・・・

アルトリアはただ、彼の事を『巨人の予言の子』と呼び、ただただ佇んでいるしかなかった・・

第13節:厄災VS巨人
ーーーーーーーーーーー

ーーー俺はこのノリッジに住む住人達を守るため、俺とゼットさんはウルトラマンの姿へと変身し、あの巨大な『厄災』と対峙しようとしている・・

あの黒い物体の正体は何なのかはわからない。だが港の建物に隠れていた妖精さん達が一斉に逃げ出し、ユーミルさん達が相当の怯えていた事から、あの黒いモノはノリッジの『厄災』なんだと気づきました・・

このような事になった主の話は、俺がこの妖精國ブリテンに来た事から話しましょう・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
4週間前:ドーバーハウス近くの海岸


ザァ~~ザァ~~ザァ~~・・・(波の音が聞こえる)

軍服の男「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ビシャビシャ~・・(浜辺を歩いている)

軍服の男「ハァ・・ハァ・・・・アァ~~・・」ドサッ!(浜辺に倒れ込む)


何かの声「ハルキ、大丈夫か!?」心配そうな声をする

軍服の男→ナツカワ・ハルキ「はい・・・どうにか・・・あの光の壁を乗り越えましたね、ゼットさん・・・」

何かの声→ウルトラマンZ(ゼット)の声「あぁ・・ウルトラしんどかったですよ・・あの壁を突き破って入る事なんて・・・」

ゼットの声「力を使いすぎてしまい・・上陸する気力もなく墜落してしまい、本当にすまない・・」

ハルキ「良いですよゼットさん・・。どうであれ、ようやくこの地球にある妖精さん達の国へ入ることが出来たのですからね?」立ち上がる

ハルキ「まぁ・・あとで海に落ちて、上陸するまでは泳いで行く事になりましたけどね・・・。」

ハルキ「おかげでもう身体が冷え込んでェ~・・・へへへ、ヘックション!!」くしゃみをする


数週間前・・・別時空の宇宙で俺とゼットさんは、“妖精國ブリテンがある地球で起こる『星(地球)の終わり』が俺達がいる宇宙も含めて滅び去る夢”を同時に見てしまい・・

いてもたってもいられずに、その夢の気配を探りつつ・・この妖精國ブリテンがあると言われる表面が真っ白と化した地球へとたどり着き・・

その星の島(ブリテン島)を覆う光の壁を俺とゼットさんの根性でどうにかくぐり抜けたのですが、途中で変身が解け、海の中へ墜落するハメになりまして・・

それでも俺はこの妖精國ブリテンの大地に向かって泳ぎつつ、ようやくその島の浜辺へと上陸することが出来ました。


ゼットの声「ハルキ・・・とにかく休める場所を見つけましょう。明日にでも島の奥へ探索するためにもな?」

ハルキ「はい、そうですね・・ゼットさん。」タッタッタッタッ・・・・(森の方へ歩き出す)


島に上陸した俺は、泳ぎ疲れた身体を休めるためにも・・まずは森の方へ向かい、どこか休める場所を探して島の海岸の探索を始めました・・

まぁこんなことは・・ストレイジで訓練していた『漂流した時のサバイバル訓練』の実践のようなモノでしたので・・・


サッサッサッサァ~・・(森の方へ向かうハルキ)

ハルキは海の水と浜辺の砂でズブ濡れの砂まみれになった軍服の状態で、森の中へと進んでいった・・

その夜:とある森の中


パチパチパチィィ~・・(たき火の音)

ハルキ「ハァ・・・」木の実を食べながら・・

ハルキは野宿をする場所である森の中で、濡れた衣服を乾かしながら休んでいた・・


ハルキ「ゼットさん・・ゼットさんは妖精を見たことはあるのですか?」問いかける

ゼットの声「いいえ。宇宙は広大で・・様々な怪獣・宇宙人などをウルトラマン達は多く見てきたのですか、俺は妖精の姿やその話も存じてないのですよ。」

ハルキ「まぁ、そうですよね?妖精なんて・・絵本の中の登場人物でしか俺が知ってることがないし、本当にいるのかも信じていないし・・」

ハルキ「ヘビケラ隊長が聞いたらきっと・・“そんなおとぎ話のことなど、只のデマカセに過ぎないぞ”っといってくるモノでしたし・・」

ゼットの声「成る程・・ただの迷信とは言え、地球人は色々なお話を作るのがだいの得意なのですね?」

ハルキ「まぁ・・地球には、おとぎ話を書いて有名になった作家を偉人として称えているのですからね。」


ハルキ「だけど俺とゼットさんが見たあの夢・・・なんか正夢になりそうで怖いというか・・・」

ゼットの声「俺もあの夢を見て、この地球が『崩落』し、その星や別の宇宙の命が大勢失われていくサマを見て・・ウルトラ恐ろしく感じてましたよ・・。」

ハルキ「ゼットさんもそう思ってたのですか?」

ゼットの声「あぁ。」

ハルキ「前に見た夢には、あの『崩落』を止めることが出来るのは『巨人の予言の子』・・つまりゼットさんと俺が、この妖精さん達の国を救える『予言の子』だと指し示していると思うんですよ・・」

ゼットの声「あぁ。夢とは言え・・なんてしてでもその『星(地球)の終わり』を食い止め、全ての宇宙の生命を必ず救うぞハルキ!!」

ハルキ「押忍!」張り切る


俺とゼットさんが見た夢に出る『星(地球)の終わり』が訪れれば、必ずしも他の宇宙の全ての生命が失われてしまう・・

だから俺は戦士として・・『ウルトラマン』として・・、正夢になるやもしれない『星(地球)の終わり』を食い止める事こそ、俺とゼットさんがこのブリテン島に来た事を信じ・・

ひとまず俺達は森で一晩を過ごし、明日から妖精國ブリテンの大陸を巡る冒険が始まっていった・・・

まぁ、そのはずなのでしたが・・・・・
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妖精國ブリテン:平原


ハルキ「ワァァァ~~~~!?」タタタタァ~!(悪妖精達から逃げている)

悪妖精達「マテマテェェ~~~!!」タタタタァ~!(ハルキを追いかける)


ハルキ「アァァァ~~~~~!?」タタタタァ~!(牙の氏族から逃げている)

オックスフォードの兵士達「コラ待て~~~!!」タタタタァ~!(ハルキを追いかける)


ハルキ「ノワァァァ~~~!?」タタタタァ~!(モースから逃げている)

モースの群れ「ガァァァ~~!?」ノロノロノロォ~・・・(ハルキを追いかける)


翌日から俺とゼットさんは、妖精國ブリテンの平原を周りに回って、『星(地球)の終わり』の原因となる物事を探っていたのですが・・・

この國の妖精達と俺達が知ってる妖精のイメージが桁外れに違っている部分があり、ウルトラマンの姿は大きすぎる上に3分しか持たないこともあり・・

俺はこの妖精國ブリテンの妖精たち相手に変身することも出来ず、悪妖精(アンシリー・コード)やモースに追い回されたり、女王軍の兵士達に捕まりそうになったりして・・

俺はこの妖精國中を走りに走り回って、その者達からずっと逃げおおせていました・・・
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ノリッジ近くの森


ハルキ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・」走り疲れる

ゼットの声「も~、なんなんだとあいつらはぁ~!?ハルキ、あれが本当にハルキが言ってた妖精なのですか!?」困惑している

ハルキ「わ、わかりませんよ・・・。妖精の事なんて、絵本で書かれている事以外しか知らないのですから・・・」ハァ・・ハァ・・(息切れしてる)

ハルキ「まさか・・本物の妖精達が、あんな“無邪気で残忍な性格”だったなんて・・俺、初めて聞きましたよ?」困惑している

ゼットの声「あぁ、この妖精國ブリテン・・・ウルトラハードで俺達の常識が通用しないのも分かる気がするでございますよ・・。」

ハルキ「はい・・・。」


グググゥゥ~~・・・(ハルキの空腹の音)

ハルキ「ハァ・・・毎日毎日、そこらの木の実で餓えを凌いでいたのですが、まともな食事もしてないのはなんか辛いですよぉ~・・」

ゼットの声「ハルキ・・・」心配そうにする

ハルキ「ハァ~~・・腹減ったなぁ~~・・・」空腹に苦しむ

フワワァ~ン・・・(美味しい香りがしてくる)


ハルキ「・・・ンンッ!?こ、この匂いは・・・」スルスルスルゥゥ~・・(匂いに釣られていく)

ゼットの声「は、ハルキ!?」匂いに釣られるハルキを見て・・


ホカホカァ~・・(荷車の隣に大きな焼きリンゴが置かれていた)

ハルキ「あぁ~~・・」タラァ~・・(置いてある焼きリンゴを見ている)

ゼットの声「ハルキ・・これ、なんかマズくない?これ本当にマズいことだよねぇ!?」ハルキを呼びかける

ハルキ「わわ、分かってる・・・けど少しぐらいだけなら・・」

ゼットの声「ハルキィィ~~・・・」けなげな声を上げる


誰かが置いている焼きリンゴを食べようとする俺は、人として最低なことをしていると胸に感じているのですが・・

それ以上にあの時は本当に腹が空いてて、考える事よりも行動することが勝ってまして・・・


ハルキ「アァァ・・・い、いただきまーす!!」焼きリンゴに手をかけようとする

ドワーフの少女「!?。こらぁぁぁ~~~!!」大声を上げる


まぁ、その前にその焼きリンゴの持ち主に見つかるのは当然の事でしたしね・・。
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数秒後・・・


ハルキ「すいませんでした!!俺・・数日前からろくな物を食べてなくて、つい・・・」謝罪する

ドワーフの少女「ふん!全く・・どこから逃げ出した人間の分際で、ワシのリンゴに手をかけるとはなぁ!」怒っている

ハルキ「うぅぅ・・・・」反省している

ドワーフの少女「まぁ・・この焼きリンゴってのはワシが興味本位で買った物であって、薪を集めた後に食べようと思ってたのだが、どうも大きくて食べづらくてなぁ・・」

ドワーフの少女「本来、妖精はこんなモンを喰わずとも生きていけるモンじゃから・・こんな買い物するのだったら、安めの鉄鉱石をかっとけば良かったと思っていたのじゃな。」


シャキ、スルゥ~・・(焼きリンゴの半分をハルキに渡す)

ハルキ「は、はい・・?」焼きリンゴの半分を見せられて・・

ドワーフの少女「ほれ、腹が空いているのじゃろ?わしはこの半分で充分だから、こいつはくれてやっても良いぞ?」

ハルキ「で、ですが・・こんな見ず知らずで、あなたの焼きリンゴに手をかけようとした人間にタダで・・」困惑してる

ドワーフの少女「無論、タダでやるとは言わんぞ?お主みたいな野良の人間が妖精國を彷徨いてれば、いずれにしても女王軍に捕まって処罰されるか・悪妖精等にバラバラにされるかのオチじゃからなぁ?」

ドワーフの少女「お主はとても立派は身体をしてて、こんな所で飢え死にするのはそれこそ勿体ないことをしてる事じゃ!」

ドワーフの少女「ここはいっそ・・ワシの仕事場に働く人間として、お主の事を雇ってやっても良いぞ?」

ハルキ「ほ、本当ですか!?」驚く

ドワーフの少女「有無!むしろ、ワシが住む港の街:ノリッジには、お主のような人間がいることで役に立っている所があるからな?」

ハルキ「港の街・・ノリッジですか・・」興味を抱く

ゼットの声「(おいハルキ!いくらなんでもこの妖精さんを簡単に信用しても良いのですか!?万が一、ハルキの身に何かあったら・・)」小声で話す

ハルキ「(しかしゼットさん。あの妖精さん・・俺が食べようとしてた焼きリンゴをくれるどころか、衣食住させてくれそうなんですから・・)」小声で話す

ハルキ「(それにまずはこの妖精國の実態と黒幕の正体を探ることこそ・・この星の『星(地球)の終わり』を阻止する第一歩ではないでしょうか?」小声で話す

ゼットの声「(も・・もっともだな!そのためにもまずは、情報収集から始めないとですねぇ・・)」粋がりながら・・


ドワーフの少女「おいお主、一体誰と話しているのじゃ?」ハルキを見て・・

ハルキ「い、いえ・・何でもありません・・。腹が減って、幻聴でも聞いてたような・・」ごまかしながら・・

ドワーフの少女「そうか?まぁいっか・・ワシの話を聞き入れるのなら、こんなうまい話は他にないと思うのじゃがよぉ~?」

ハルキ「オッス!!その話・・受けさせてもらいます!!」話を聞き入れる

ドワーフの少女「オォ~~聞き入れてくれるのか!!よし、なら前金代わりにこの焼きリンゴをやるぞ!」焼きリンゴをハルキに渡す

ハルキ「あ、ありがとうございます!!」焼きリンゴを受け取る


パクッ、モグモグモグ・・(焼きリンゴを食べるハルキ)

ハルキ「うぅぅ・・くぅぅ~~・・」食べながら泣いている

ドワーフの少女「ヌフフフ・・どっから来た人間なのか知らんが、何かと面白いヤツじゃのぉ~?」

ハルキ「はい・・。色々な輩にずっと追いかけ回されまして、ようさくまともな食事が出来た事が嬉しくて・・」涙もろく言う

ドワーフの少女「うむ・・余程辛かったんじゃろうなぁ、お主という者は?」

ハルキ「はい・・。あぁ、名前を聞いてませんでしたね・・俺、ナツカワ・ハルキと申します!」自己紹介をする

ドワーフの少女「ハルキかぁ・・どこの『人間牧場』で名付けられたのは知らんが、良い名前じゃな?」感心する

ハルキ「は、はぁ・・・あっ、因みにあなたは・・・」ドワーフの少女を見て・・

ドワーフの少女「あぁワシか?ワシの名はユーミル。この先のノリッジで鍛冶職をやってるただの土の氏族の妖精じゃ。」

ハルキ「そうですか。ユーミルさん・・本当にありがとうございます!!」お礼を言う

ドワーフの少女→ユーミル「うむ!」頷く


女王軍の追っ手をなんとか振り切り、空腹で行き倒れそうになってた所をノリッジ在住の土の妖精:ユーミルさんに、“俺に焼きリンゴをくれる事を条件に、ユーミルさんの所で鍛冶職人として働かせる事を提案し・・

この妖精國の実態や妖精國の全てを知るためにも、俺はユーミルさんの工房の所で衣食住をさせる事になったのです。

因みに後でユーミルさんから聞いたのですが・・この妖精國は、妖精が霊長類として闊歩し、人間は彼らの付属品のような扱いであるらしく・・

ノリッジみたいに人間と妖精が平等になっている所と人間に優しくする妖精が僅かな数だけだと言うのです。

1週間前・・・ノリッジ:北の居住区にある鍛冶屋『鋼鉄山』


カァァン!カァァン!カァァン!カァァン!(熱した鉄を叩く音)

ハルキ「ハッ、ハッ、チェストォォ~~!!」カン、カン、カァァン!(熱した鉄を叩いている)

ユーミル「ホッ、ホッ、ホォォ!!」カン、カン、カン!(熱した鉄を叩いている)


ここは俺がこのノリッジで衣食住をし、土の氏族の妖精であるユーミルさんとエイリンさんが鍛冶仕事をする鍛冶屋のお店:『鋼鉄山』

今から100年前に『新しく鉄の武器を作ってはならない』という妖精國の法律を破り、前の土の氏族長だったスプリガンの名の下に“鉄の武器の製造”を解禁した経緯があったらしく・・

それによってノリッジは、『職人のルールの元、人間や妖精はみな平等だ』という“鍛冶の掟”によって大きな発展を遂げたとユーミルさんが話してくれまして・・

この『鋼鉄山』の店もまた・・ユーミルさんが大金を払って土地を買い、自分のお店として家事の仕事に慎んでいたのですが・・・


ユーミル「ハァ・・ハァ・・ダメじゃダメじゃ!こんな固さのでは他の鍛冶屋の商品と同じのしか出来んぞ!」カンカン!(不満そうに完成品を試す)

エイリン「うん・・そうだね。」カンカン!(同じく完成品を試してみて・・)

ハルキ「ユーミルさん、なんでそんな鉄の武器の固さにこだわるのですか?」

ユーミル「知りたいのかハルキ?ワシもこうゆうこだわりを持つのは分からんが・・ワシら妖精には生まれた時から『自分が生きる目的』を達しようとする習性を持っていてな・・」

ユーミル「ワシは“とても頑丈で強度な鉄の武器を作る”という目的を持ち、エイリンは“煌びやかな宝石の武器や品々を作る”っていう目的を、生まれた時から今日まで目的を見失わずに生きてきたのじゃ。」

ユーミル「ワシらの目的のルーツはな・・大昔、救世主トネリコ様を守護する者達の武器を多くお作りした事がるというワシらの先代から代々からり継がれる伝説が関係しているとワシらは思っているのじゃが・・」

ユーミル「どっかに消えてしまったスプリガンの奴が『鉄の武器の生産の解禁』を言い出すまでは、おもに鉄の武器を作るのは法律上、禁止されておってのぉ・・」

ユーミル「100年たってようやく鉄の武器を作れるようになった際はワシらもこぞって武器の生成に全力を込めたのじゃからな?」

エイリン「私の方は目的を達するには至っていませんが、ユーミルちゃんの目的の方は半分叶えられたと言っても良いかと思っちゃってね・・。」

ハルキ「へぇ~・・そうなのですかぁ~?」興味を持つ


ユーミル「うむ。しかし実際に鉄の武器を生成に取り組んでみたモノの、ワシの思ってたような頑丈な鉄の武器を作るには・・他の鉱山で採れた鉄鉱石では強度がなさ過ぎるんじゃからのぉ・・。」

エイリン「私の方も、自身の目的を叶える為の宝石も、他の鉱山では貴重すぎる価値で・・私たちの手に届かないほど値が高くて・・」

エイリン「それに他の鉱山で採れる宝石もまた、強度も輝きも望み薄というか・・・」

ユーミル「ハァ~・・・ワシらの故郷である『ウェスバニー』の宝石と鉄鉱石があればなぁ~・・・。」ため息をつく

ハルキ「あのぉ・・ウェスバニーというのは?」

ユーミル「うむ・・ワシらがノリッジに移り住む前に暮らしていた、宝石と鉄鉱石が唯一多く採れる鉱山の村であってなぁ・・・」

ユーミルさんとエイリンさんは昔・・ノリッジから北にある『ウェスバニー』の鉱山村に住んでいて、その鉱山から採れる宝石を意味なく趣味で掘っていたらしいのでしたが・・

『ウェスバニー』で採れる宝石や生成される鉄はとてつもなく頑丈であり、ユーミルさん達の目的を叶える為にも必要不可欠な素材だと、ユーミルさんはそう言うのですが・・

今から140年前に妖精騎士モードレッドが引き起こした『影の厄災』によって、ウェスバニーの村は炎上し、村は滅んだとか・・・

そして残された鉱山は、村全体を統治していた“シモン”という妖精が妖精亡主となって、鉱山には簡単には入れなくなってしまったと聞きました。


ユーミル「あの妖精亡主になったシモンの妖精領域のせいで、胸がデカい妖精か人間じゃないと鉱山には入れなくなってしまってのお・・」

ユーミル「ワシとエイリンは、この小さい身体のせいでシモンの奴に相手にされずに鉱山には入れなくて、宝石や鉄鉱石を採れないんじゃよ・・」

ハルキ「そうなんですかぁ・・・」話を聞いて・・

エイリン「私たち2翅はウェスバニーの『影の厄災』からどうにか逃れ、今はこのノリッジに移住し、しがない仕事をしながら暮らしてきたんですよ。」

エイリン「スプリガンに追い出されそうにはなった事はありましたが・・どうにかそれを回避し、今もこのノリッジに住んでいるのですが・・」

ユーミル「いま思えば、ワシらの故郷であるウェスバニーがまだ滅んでいなかったら、ワシらの『目的』を叶えられたと思っていると・・何かと切ない気持ちでいっぱいになるのじゃ・・」


ユーミル「あの『影の厄災』を起こしてワシらの村を滅ぼしたのは■■=■■■■■という自称:影の氏族の妖精という奴でね。いまは妖精騎士モードレッドと名乗っているのじゃ!」

ユーミル「あやつめ・・・ワシらの村を滅ぼし、モルガン陛下によって死んだと思われてたのじゃが、実はコーンウォールの洞窟で密かに封印されて生きておってのぉ・・・」

ユーミル「3年前に妖精國を裏切った3人の妖精騎士達の代わりとして招集され・・いまや妖精騎士アグラヴェイン様の唯一の相棒として、ネオ・ニュー・ダーリントンの領主且つイレギュラーズのメンバーとして君臨しているのじゃ・・」

エイリン「えぇ・・私たちの村を滅ぼしておいて、私たちのことなんか見向きもせずに・・のうのうと妖精騎士として女王軍に仕えている事が、私たちの中で1番許されがたい事なのですよ!」怒っている

ハルキ「ユーミルさん、エイリンさん・・・」心配そうに見る


ユーミルさんやエイリンさんの話を聞き、俺は2人のことをこのまま頬って置くわけにも行か無いと思いましたが・・

ウェスバニーにある鉱山から宝石や鉄の素材を手にするにはまず、妖精亡主である『シモン』を倒す必要があるのですが・・

相手はあの妖精亡主であって、人間の男である俺が行っても鉱山には入れないのがオチであると思いまして・・

俺は妖精亡主を倒したくても倒せない事とユーミルさん達の目的を叶えられないという苦悩に苛まれていました・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その夜:ウルトラマンZのインナースペースでは・・


ギラァァ~ン!!(ヒーローズゲートが開く)

ハルキ「・・・・・・」インナスペースから入り込む

ゼット「・・気になるのかい、あの妖精さん2人の事?」

ハルキ「あぁ・・俺、2人に世話になっているのですが・・。2人に何かしてあげることが、なにも無いんですよ・・・」しょんぼりしている

日本保守右派系の大嘘

「太平洋戦争は白人に対するアジア解放の戦いだった」
↓大嘘です
https://news.yahoo.co.jp/byline/furuyatsunehira/20200815-00193356
すべての侵略戦争にあった「大義名分」
「アメリカの経済制裁が気にくわないから」という理由だけでは対米開戦としての大義は弱いので、
日本は対米開戦にあたり「アジア解放(大東亜戦争)」をスローガンに掲げたのである。
当時アメリカの自治国であったフィリピン(フィリピン・コモンウェルス=フィリピン独立準備政府)は
アメリカ議会からすでに1945年の独立(フィリピン・コモンウェルス成立から十年後)を約束されており、
日本軍の侵攻による「アジア解放」というスローガンは全く無意味として映った。
よって南方作戦で日本軍に占領されたフィリピンでは、そもそも日本の戦争大義が受け入れられず、
またアメリカの庇護下のもと自由と民主主義、そして部分的には日本より高い国民所得を謳歌していたフィリピン人は、
日本の占領統治に懐疑的で、すぐさまゲリラ的抵抗や抗日活動が起こった。

日本は、アメリカとの戦争の際「アジア解放」を掲げていたが、それよりさらに前の段階で、
同じアジア人に対し攻撃を加えていたのであった。よって多くのアジア地域では日本の戦争大義「アジア解放」は、美辞麗句で空疎なものと映った。
「アジア解放」を謳いながら、片方で同じアジア人である中国を侵略するのは完全な矛盾である。

「日本のおかげでアジア諸国は戦後独立した」
大嘘です。大日本帝国と関わりない中東やアフリカも独立してます。

「人種的差別撤廃提案で日本は唯一差別と戦った。白人は人種差別を支持した」
大嘘です。フランスやイタリアも日本に賛成してます。
https://w.wiki/4i4Q
日本国民自らが中国人を差別していることを思い起こすべきと主張し、吉野作造も日本が中国人移民を認めるだろうかという問いかけを行った。
事実、賛成しているのはどちらかと言うと移民を送り出す側の国であり、反対しているのが移民を受け入れる側の国である(イギリスも本国としては賛成だったが、オーストラリアの意向をくんで反対に回っている)。

「アメリカはドイツは人間として扱い、日本人を人種差別で化け物扱いした」
大嘘です。ドイツはアメリカに騙し討ちをしてませんから当然です。
開戦前に真珠湾奇襲で多くのアメリカ人を無差別攻撃した日本のイメージが最悪だっただけです。
https://w.wiki/4i4Z
原爆投下前に日本の風船爆弾でアメリカの民間人妊婦が殺害されています。ドイツより日本を恨むのは当然です。
「1945年5月5日、オレゴン州ブライで木に引っかかっていた風船爆弾の不発弾に触れたピクニック中の民間人6人(妊娠中の女性教師1人と生徒5人)が爆死した」
そもそも日本側も、アメリカとイギリスだけを鬼のように扱っていました。日本と開戦した連合国国家は他にもあります。(棚上げ)

日本の戦争犯罪は戦場経験者でもある水木しげるさんが証言して漫画にしてます。
詳しくは「水木しげる 姑娘」「水木しげる 慰安婦」で検索してください。
他には「スマラン慰安所事件」「バンカ島事件」で検索。

ゼット「ハルキがあの2人の事を気にする気持ちも分からなくは無いのですが・・さすがにこれは難しい問題でしょうねぇ・・?」

ゼット「ウェスバニーの鉱山にいる妖精亡主・・ウルトラマンの俺でも狭いところの戦いは無理そうですし、なによりも・・この妖精國には怪獣と呼べるモノが一切存在してない・・・」

ゼット「悪妖精にモース・・女王軍の兵士達は皆、怪獣サイズの大きさを持たずとも強い力を持っており、その強さは怪獣並みの強さで、とてもハルキ1人相手では無理かと・・・」

ハルキ「では、どうすれば良いのですか?ゼットさんの力も無しに、どうやってあの妖精亡主を・・」心配そうにする

ゼット「落ち着けハルキ!俺達がこの妖精國に来た目的は、この“妖精國ブリテンがある地球で起こる『星(地球)の終わり』を食い止めて、全ての宇宙を守ること・・それはわかっている話ですよね?」

ハルキ「はい、わかってますけど・・」

ゼット「おそらくこの妖精國はウルトラマンの力が必要ないぐらいの生態系であって、俺達にとっては場当たり違いの世界なのかもしれません・・。」

ゼット「しかし、あの時見た夢が本当だとすれば・・このまま『星(地球)の終わり』が起こる事をみすみす頬って置くわけにも行きません!」

ゼット「俺も出来るだけ考えますが、ここはハルキだけでも出来ることを見つけるしかありませんね・・。」

ハルキ「はい・・・」


この妖精國ブリテンは、敵の小ささ屋怪獣みたいな大きい存在が一切存在しないという世界であり・・

ゼットさんにとっても場当たり違いな世界だと言う事は、この妖精國に来てから3週間たった頃にようやく俺とゼットさんは気づいていきまして・・

この俺だけでも出来ることと言えば、ユーミルさん達の手伝いをする事だけでありまして・・2人の悩みを解決に至ることなど、いまの俺達には不可能と行っても過言はない状況でありまして・・

そんな事がしばらく続き、何日かたったある日の事でした・・。
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数日後(アルト達がノリッジへ来る2日前)・・・ウェスバニーへ向かう公道


ガラガラガラァァ~~・・(荷車を引っ張っている)

ユーミル「本当に行くのじゃか!?ウェスバニー鉱山にはまだ、妖精亡主シモンがいるというのに・・」荷車を引っ張る

ハルキ「でもあそこで採れる宝石と鉄鉱石がなければ、ユーミルさんが思う武器が作れないんですよねぇ?」

ハルキ「せめて妖精亡主シモンっという方がどんな妖精なのか?・・いま、ウェスバニーがどうなっているのか?まずは様子を見ないとわかりませんよ・・」

ユーミル「そ、それはそうなのじゃが・・・・」

ハルキ「とにかく・・今は俺とユーミルさんでウェスバニーの様子を見に行った方が、踏ん切りが付くと思いますよ?」

ユーミル「・・・まぁそうじゃな?」納得する


俺はウェスバニーの鉱石の事で悩み続けるユーミルさん達2人を少し楽にさせるためにも・・・

まずはユーミルさんと俺の2人でウェスバニーが今どうなっているのかを調べに行き、様子を伺う形でこれからのことを考える予定でウェスバニーへと向かいました・・

しかし俺とユーミルさんがそこへ着いた途端、俺達はある事をあの方々から聞くことになったのです・・

ウェスバニー:鉱山周辺


ガタガタァァ~、カン、カン、カン、カン!!(採掘しているアルト達)

ガイル「おりゃっ、はぁぁッ!!」カンッ、カンッ、カンッ!(つるはしを振るう)

バーゲスト「フンッ!フンッ!」カンッ、カンッ、カンッ!(つるはしを振るう)

ボガード「ハッ、ハッ、ティッ!」ザクッ、ザクッ、ザクッ!(スコップで掘る)


キラァァァ~ン!!(採掘したばかりの宝石が輝く)

ハベトロット「おぉ~~、だいぶ宝石が積み上がってきたね!これを使ったらとても煌びやかなウエディングドレスが出来上がりそうだな?」積み上がった宝石を見ながら

セツノ「うん、そうだね。」積み上がった宝石を見ながら・・

ロブ「ワグ!こっちにある鉄鉱石をこちらに仕分けてくれないか?」ワグに指示する

ワグ「あいよ~!」鉄鉱石積んだ箱を持ちながら・・

カイニス「ロブ、こっちの金鉱石の方はどこに置けば良いんだ?」

ロブ「あぁ・・そこの隣に置いてくれるか?」指示する


アドニス「凄いよね!お父さんやお兄さん達みんなで力を合わせたおかげで、こんなに色々な鉱石が採れたんだからね!」みんなの様子を見ながら・・

コーラル「え、えぇ・・・」アドニスのことを気にしながら・・


アルト達はカイニスを通して借りてきた採掘道具を使い、着々と多くの宝石や鉄鉱石等の鉱石を多く採掘を行なっていた・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ユーミル「な、なにをしているのじゃ・・アイツらは・・?」アルト達の事を影から見てる

ハルキ「さ、さぁ・・・誰なんでしょうかぁ・・?」アルト達の事を影から見てる


ウェスバニーの岩場の近くにて・・・アルト達がウェスバニーの鉱石を採掘している様子を隠れて見ており・・

ユーミル達はなぜ・・妖精亡主シモンがいるウェスバニーの鉱山で何事が無いように鉱石を採掘している事が不思議に思いながら、その様子を伺っていた・・

ユーミル「・・・・・・」ソロリソロリ・・(ある場所の後ろへ向かっていく)

ハルキ「(な、なにをしてるんですかユーミルさん!?)」後ろから覗きながら

ユーミル「(シィー!静かにせんか・・・そこで待ってろよ?)」ソロリソロリ・・(ある場所の後ろへ行く)

ユーミルはアルト達がウェスバニーの鉱山の採掘に励んでいる最中、ユーミルは彼らに見つからぬようにワグがいる未仕分けの鉱石の箱に近づいていた・・


ワグ「♪♪♪~~」後ろにある鉱石を仕分けている

ユーミル「・・・・・・」ジロッ・・(ワグの様子を伺いながら・・)

ズシッ、ササササァ~~・・(未仕分けの大きな鉱石箱を持って行くユーミル)


ワグ「フフフンフ~ン・・フフフ~ン・・・・?」持ってかれた未仕分けの鉱石箱の場所を見て・・

ワグ「???。アニキ~、そこにあった未仕分けの鉱石箱・・知らないかぁ~?」ロブに問いかける

ロブ「あぁん?知らないけど・・。」

ワグ「あぁそう・・・まっいっか。」別の未仕分けの鉱石箱に手をかける


ワグは、ユーミルに大きな未仕分けの鉱石箱を持ってかれたことに気づかず、次の箱の仕分けをするのであった・・・
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ササササァァ~~、ドサッ!(荷車に大きな未仕分けの鉱石箱を詰め込む)


ユーミル「よし、このまま帰るぞ!」ガシッ!(荷車を引こうとする)

ハルキ「ちょ、ちょっと待って下さい!?なに勝手に人が掘った鉱石を盗んで行こうとするのですか!?」止めようとする

ユーミル「シィ~~、うるさいぞハルキ!見つかったらあやつらになにをされるかわかったものじゃないぞ?」ハルキの口をふさぐ

ハルキ「で、ですが・・ユーミルさんがやってることは、紛れもなく横領というか・・・」

ユーミル「ハルキ・・ワシらが住んでいたウェスバニーの鉱山は、妖精亡主シモンによって鉱山の中にも入れない状態だったにもかかわらず、なんであやつらが鉱山の鉱石を勝手に採掘してるのかわかるか?」

ユーミル「それはあやつらが妖精亡主シモンを倒して、あやつらでチャッカリとそこにある鉱石を全て採掘するつもりなのじゃよ・・。」

ユーミル「あの鉱山で採れた鉱石はウェスバニーの住民のモノじゃ!よそ者の妖精達にこのまま全部持ってかれるわけにはイカンのじゃ!」小声で言い張る

ハルキ「ユーミルさん・・・」

ユーミル「心苦しいと思うが・・今の世の中、存在税を支払ってこれから先を生きるためにも、このような事をしないければ・・ワシらみたいな下級妖精は生きてはいけんのじゃ・・」

ユーミル「ワシはワシやエイリンの生きる『目的』を達する為にも、こうしないといけない時がある事を知っておくのじゃな・・ハルキ?」

ハルキ「オッ・・押忍・・。」弱々しい声で言う


ガラガラガラァァ~~・・(大きな未仕分けの鉱石箱を積んだ荷車が運ばれていく)

ユーミルとハルキは横領した鉱石箱を積んだ荷車を引っ張り、そのままノリッジへ帰って行くのであった・・

夕方頃・・・ノリッジ:鍛冶屋『鋼鉄山』にて・・


ドサッ、ジャラジャラァァ~~!(箱から宝石や鉄鉱石を取り出す)

エイリン「こ、これって!?ユーミル、この宝石たち・・一体どこから仕入れてきたのよ!?」多くの宝石を見て・・

ユーミル「あっ、あぁ~これはな・・ワシらがウェスバニーに来た時に、ある者達からこのウェスバニーの鉱石を格安で売ってくれたんじゃ!」

エイリン「う、売ってくれたって・・・ウェスバニーって言ったら140年前、私とユーミルが『影の厄災』から逃げた後、『妖精亡主シモン』のせいで採掘さえ出来なくなってたんじゃないの!?」

ユーミル「それがじゃな・・、どういう理由だか知らんが、そのある者達がウェスバニーにいた妖精亡主シモンを倒してしまってのぉ~・・」

ユーミル「妖精亡主が祓われ、普通の鉱山となったウェスバニー鉱山の鉱石を採掘し、様子を見に来たワシらに格安でその宝石を売ってくれた彼らには、ワシらも感謝せねばいけんのぉ~?」

エイリン「妖精亡主を祓ってウェスバニーを解放したって・・・もしかしてその彼らって、最近噂になっている『蘇りの予言の子』じゃないかな!?」

ユーミル「蘇りの・・・あぁそうじゃ!『蘇りの予言の子』がワシらの故郷であるウェスバニーを妖精亡主から解放してくれたんじゃよ!!」笑顔を見せる

ハルキ「ちょっ・・ユーミルさんそれは・・・」困惑しながら・・


1週間前、ブリテン北部にある街:シェフィールドで起きた暴動事件・・・

エイリンさんの話によると、その暴動を首謀者である『ボガード』を隷属とし、迫り来る横暴な女王軍の兵士達から住民達を逃がしてあげたという『蘇りの予言の子』。

彼らは多くの仲間を引き連れて、彼らが結成させたという『境界なき勇士団』という団体を名乗って、このノリッジへと向かっているという噂話・・

俺達がウェスバニーで見たあの鉱山で採掘していた皆さまは、おそらくその『蘇りの予言の子』と『境界なき勇士団』の皆さま方なのでしょう・・

それを聞いた俺は、自分の中で益々と、彼らへの罪悪感を募らせてました・・


エイリン「妖精騎士にだって負けず、私たちの鉱山に巣くってた妖精亡主を倒してくれたのよ!これが特別でないはずがないわ!」

ユーミル「そうじゃそうじゃ!わしら・・一足先に『蘇りの予言の子』にウェスバニーと一緒に救ってくれたんじゃからな!」

エイリン「えぇそうよ・・ブリテンを救う『予言の子』!女王を倒す『蘇りの予言の子』!私たちが夢に見てた全ての妖精達を救う『蘇りの予言の子』!」

エイリン「『蘇りの予言の子』である彼らなら、いずれこのノリッジに訪れる『厄災溜まり』も祓ってくれるに違いないわ!!」

ユーミル「じゃな!彼らがウェスバニーを解放して採掘し、その鉱石で作るワシらの武器ならば、きっと飛ぶように売れるぞよ!!」思い込む

エイリン「えぇ!さっそく武器の製造に取りかかろう、ユーミル!」

ユーミル「うむ!ほれ、ハルキも手伝え!」

ハルキ「は、はい!?」準備に取りかかる


ハルキ「・・・・・・」武器製造の準備に取りかかる

ゼットの声「ハルキ・・わかっていると思いますが、ユーミルさんやエイリンさんもまた、同じこの世界に住む妖精國ブリテンに住む妖精です・・」

ゼットの声「この世界にいる妖精にとって、彼らの行なっている罪の数々を彼らは・・・」

ハルキ「わかっています。それがこの妖精國ブリテンに住む妖精達の常識だというのでしたら尚更ですが・・それがユーミルさん達も同じだと思うと・・」

ゼットの声「ハルキ・・・」


俺がウェスバニーに様子を見に来て初めて知った・・この妖精國ブリテンに住む妖精達の悪に等しい闇の部分

ずっと昔から続く女王モルガンの圧政、モースや悪妖精・『厄災』による災害の数々、妖精達と人間達による差別のくり返し・・

俺はそんな妖精達の行いを正義の味方として生きる俺達にとっては、苦悩の連続であり、なによりも・・・

俺と一緒にいるユーミルさん達の行いを見ていて、この妖精國に存在する妖精達をを救う価値があるのかを考えさせることでもあり・・

俺は彼らを救うか・救わないかを、俺とゼットさんは今日この日から考えるようになりました・・。

ウェスバニーの鉱石を持ち帰った(盗んだ)翌日・・ノリッジの北の居住区:鍛冶屋『鋼鉄山』の前にて・・


ガヤガヤガヤガヤ・・・(鍛冶屋『鋼鉄山』に妖精や兵士達が買い物に来ている)

エイリン「さぁさぁ、寄ってらっしゃい!見てらっしゃい!我らが作る武器は妖精國一の頑丈を誇り、どんなモースや悪妖精もイチコロで倒せる宝石の武器だよぉ~!」武器の宣伝してる

ユーミル「見よ!このウェスバニーで採れた鉱石で作られたワシら『鋼鉄山』の鉄の武器を!!この固さ・この輝く美しい刃の形を!!」キラァァ~ン!(見せびらかす)

ユーミル「これを作ることが出来たのは、140年前に『影の厄災』によって滅ぼされ・妖精亡主によって閉山されたウェスバニーが『蘇りの予言の子』の活躍によって、我が故郷の宝石鉱山を解放してくれたのじゃ!!」

通りにいる妖精達「オォォ~~!!」興味を示す


買いに来た妖精の兵士1「スゲぇ~、あの妖精亡主のせいでろくに手に入らなかったあのウェスバニー産の鉱石が復活するなんてなぁ~?」

買いに来た妖精の兵士2「それにあの変態な妖精亡主を倒したのは『蘇りの予言の子』だとか・・これは買うしかないでしょうなぁ~?」列に並ぶ武器を見ながら・・

買いに来た人間の兵士「おうおう!『予言の子』のお墨付きというのなら、俺はこの武器を買うぞ!」轍の槍を会計に持っていく

エイリン「おおっ、毎度あり~~!!」お会計をする

ハルキ「・・・・・」立て札で宣伝している


翌日・・・鋼鉄山にウェスバニーで採れた鉱石を使った鉄の武器と宝石の武器が店頭に並べられた。

俺とユーミルさんとエイリンさんはこの鉄の武器を売るために、本人の許可も得ずに『蘇りの予言の子』の名前を使って宣伝をし始めました・・。

ユーミルさんは“これもノリッジに支払う税を稼ぐ為の手段だ”と言い分けみたいな事で俺もそれを信じて済ましていましたが・・

俺にはユーミルさんがやっていることは、とてもじゃないほど間違っているんじゃないかと・・ゼットさんも含めて心の中でそう思っていました・・


『ウェスバニーの鉱石鉱山の解放』と『蘇りの予言の子』の話は、瞬く間にノリッジ全体に伝わっていき・・・

ノリッジはこれから弾けるであろう『ノリッジの厄災溜まり』よりも、『蘇りの予言の子』と『海賊の予言の子』がノリッジを救ってくれることへの期待と不愛を募らせつつも・・

港町:ノリッジに住む妖精達はいつものように騒がしく・仕事に情熱を注ぎつつ・・今、この時とこの一瞬を生きようと頑張りを見せていました・・・


そう・・・“あの時”が訪れるまでは・・・
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それから2日後の朝・・・鍛冶屋『鋼鉄山』の店内にて・・(『ノリッジの厄災』が出現する3時間前)


ハルキ「おはようございます!!」びしっ!

ユーミル「オォ~ハルキ!今日いつも張り切っているなぁ~?感心感心じゃあ~。」笑顔を見せる

ユーミル「早速、今日も鉄の武器を作って作って、売って売って売りまくって・・ワシら『鋼鉄山』ここにありと示してやらないとなぁ~?」

ハルキ「そ、そうですよね・・・」

ユーミル「うむ!!ウェスバニーで採れる宝石はまだ少し残っているからのぉ・・。店の評判が上がれば、あの土の氏族長であるダルダンの奴も・・」


わぁ~~きゃあぁぁ~~~!!(外から住民達の声が聞こえる)

ユーミルがウェスバニー産の宝石の在庫のことで話そうとしたところを、外では北区に住む妖精の住民達の悲鳴が上がっていた・・

ユーミル「・・・なんじゃあ?あっちの方で騒ぎがあったのじゃか?」外の方に耳を傾けて・・

ハルキ「さぁ?昨日は『蘇りの予言の子』率いる『境界なき勇士団』がノリッジに来て、大通りにウェスバニー産の鉱石をばらまいたと話が持ちきりでしたからね。」

ユーミル「うむ。まさか『蘇りの予言の子』の正体が、あの3年前に多くの大事件を引き起こした大罪人『三澤亮太』だったとは恐れ入った物じゃあ・・。」

ユーミル「おかげでワシらが作った鉄の武器が売れなくなってしまったワイ・・。三澤亮太めぇ~、ワシらのウェスバニーの鉱石鉱山を勝手に採掘をしておいて今度はワシら製造の武器への風評被害をもたらすとはなぁ!」怒っている

ユーミル「今度あの顔がワシらの前に現れたとなら、このワシのバトルアックスでメッタメタにするのじゃからな!!」ブゥゥ~!(顔を赤く膨らませる)

ユーミルはそう言い、三澤亮太ことアルト・オルラントに自分達の商品への風評被害を受けた報いを受けさせるために外へ出ようとするが・・


エイリン「大変大変だよユーミル!!今は店の中から出ないで!!」ユーミルを店の中へ押し戻す

ユーミル「邪魔するなエイリン!ワシは今すぐにでもあの三澤亮太に落とし前をつけに行きたいのじゃからな!?」外に出ようとする

エイリン「今はそれどころじゃないわよ!!今、港の方でたくさんのモースがこっちに迫ってきているのだから!!」ユーミルを止めようとする

ユーミル「!?。なに、モースじゃとぉぉ!?」驚く

ハルキ「!?」タタタタァ~!(窓の方へ向かう)

エイリン「ハ、ハルキさん!?」窓の方へ向かうハルキを見ながら


ガチャッ!(店の窓を開けるハルキ)

ハルキ「!?。あれってまさか・・・」外の様子を見て・・・
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ノリッジ:北区の居住区の通り


北区にいるモースA「ガァァァ~~~!!」襲いかかってくる

北区にいるモースB「ァァァァ~~~!!」襲いかかってくる

北区にいる妖精1「わぁーーー来るな!おれのそばに近寄るなぁ~~!!」モースに襲われる

北区にいる妖精2「いやぁぁーーー!!」モースに襲われてる


モース3体「~~~~~!!」2翅の妖精を取り囲んで覆っていく

北区にいる妖精1「ギャアァァ~~!うぎゃぁぁぁ~~~!?」ガリュガリュゥゥ~!!(モースに喰われていく)

北区にいる妖精2「アァァァァ~~~!!」ガリュガリュゥゥ~!!(モースに喰われていく)


バグッ!バクバクバクゥゥン!!(妖精2翅を丸ごと喰らう北区のモース達)

モース3体「・・・・・・・」ムクムクムクゥゥ~!(大きくなる)

モース3体「・・・・・・・」サササァ~~・・(次の獲物を探しに行く)

ハルキ「!!?」北区のモース達の様子を見て

ゼットの声「(ハルキ!あのモース達、妖精を食べてデッカくなっていますよ!?)」驚いている

ハルキ「あぁ・・!?」ある光景を目にする


北区のモース2体「ガァァァ~~~!!」襲いかかる

道にいた人間「ワァァァ~~~!?」襲われる

バグッ!バクバクバクゥゥン!!(その人間を食べていくモース2体)


ハルキ「!!?。(あのモース達・・人間さえも餌にするのですか!?)」驚く

ゼットの声「(ハルキ、もしやこれが・・・ノリッジで噂になっていた『厄災』なのでしょうか?だとすれば・・・)」

ハルキ「はい・・。ですが俺達がやるべき事はなにひとつ変わりませんよ、ゼットさん!!」

ゼットの声「(ハルキ・・お前まさか!?)」何かに感づく

ハルキ「!!!!」タタタタァ~!(鉄の武器を取りに行く)


ガシッ!(鉄の斧を持つハルキ)

ユーミル「どこへ行くのじゃ!?家から出るなとエイリンに言われたじゃろ!?」ハルキを止めようとする

ハルキ「ユーミルさん・・俺、この近くにいるノリッジの住民達を安全な所へ避難させに行きます!!ユーミルさんも手伝って頂けませんでしょうか?」

ユーミル「な、なぬぅぅ~!?あのモース達と戦うつもりなのか、お主は!?」驚く

エイリン「ダメだよハルキさん!!モースは妖精にとって1番の天敵で怖いし、いくら人間であるハルキさんでも・・この数のモースを相手なんてできっこないですよ!!」

ハルキ「ですが、今まで俺達が作った商品を買ってくれた皆さまをあのまま頬って置くワケにはいきませんよ!!」

ハルキ「それに俺達が作った武器はモースをイチコロで倒せると言ったのはユーミルさんじゃないですか?そもそもあの鉄の武器を作れるようになったのは、ユーミルさんが三澤亮太さんの所から勝手に鉱石を持ち出した事が発端でしょうが!?」

ユーミル「んなぁ!?」ビクッ!

エイリン「持ち出したって・・!?ユーミル、まさかあなた・・あの鉱石はあの大罪人から盗んできた物だったの!?」

ユーミル「そ、それはじゃなぁ~・・・」ガクガクガク・・(震えている)

ハルキ「正直に言って下さいよユーミルさん!!他人が掘ってくれた鉱石で鉄の武器を作った事が、タイミング的にこの事態を招いたのかもしれないのですよ?」

エイリン「そうよ!!ユーミルがあの三澤亮太から盗んた鉱石を使って武器を作っちゃったから、きっとバチが当たったんだわ!!」ユーミルを攻める

ユーミル「ヌゥゥ~・・・」しょげている


モース達「ガァァァ~~~!!」店に近づいてくる

エイリン「アワワワワ~・・・モースがこっちに来ているよ~~!?」外の様子を見て・・

ハルキ「クゥ・・・俺は行きます!なんとしてでも、俺がノリッジの皆さんを助けに行かなければ!!」タタタタァ~!(窓の方へ向かう)

エイリン「あぁっ!?ハルキさん!!」窓から出るハルキを見ながら・・


ガバッ!(店の窓から出る)

ハルキは店の窓から外へ出て、手に持っている鉄の斧を片手にモースに立ち向かっていった・・

モース3体「ガァァァ~~~!」降りてくるハルキを見ている

ハルキ「ツウッ・・てぇりゃあぁぁ~~!!」ヒュンッ!(鉄の斧を振りかざす)

ガシュンッ!(斧がモースの頭部を縦に切り裂く)

モース1「ガァァァ~~!?」ブルブルブルゥゥ~~!!(身体をゆらす)


モース2体「~~~~~!!」ハルキに一斉に襲いかかる

ハルキ「っとぉ~~!?」後ろに下がる

モース2体「アァァァ~~!!」追いかけようとする


フンッ!ガシュゥゥ!!バコォォン!!(後ろから攻撃する)

モース2体「オォォォ~~!?」バシュン、シュゥゥ~・・(消滅する)

ユーミル「フンッ、どうってもんだい!!」どや顔でバトルアックスを肩に付ける

ハルキ「ユ、ユーミルさん!?」助けに来たユーミル達を見て・・


ユーミル「すまないハルキ、お主の言う通り・・・このまま店に引きこもったところでワシらはあの三澤亮太達から鉱石を横領した罪は消えぬし、なによりも・・・」

ユーミル「ワシらの店をモースらなんかに壊されては元もこうもいかんかえのぉ?。モース達が店を狙って来たのかは知らんけど・・」

ハルキ「ユーミルさん・・・」

ユーミル「じゃが・・『蘇りの予言の子』から横領したとはいえ、このウェスバニーの鉱石で作られた鉄と宝石の武器・・このまま宝の持ち腐れにして置くわけにはいかんのじゃ!!」

ユーミル「横領した鉱石分・・ワシらが作った武器でモースらを倒していき、ノリッジの住民達を避難所まで逃がしてやるぞよ!!」

ハルキ「!!。押忍ッ!!」腕を構える

ユーミル「うむ。・・じゃが相手は『厄災溜まり』に寄って発生したモースの大群じゃがな・・迂闊にモース全員を相手にする必要は全く持ってない。」


ユーミル「安全のことを考えて・・ワシらの店から半径5メートルの所からモースを倒していき、ワシらの店を守っていくのじゃ!!」

エイリン「えぇ~~!?それって、私たちの店を守るためだけにモースと戦うって事なの!?」驚愕する

ユーミル「そうでないと・・いつモースにワシらの店が壊される事があれば、ワシらにもう帰る場所がなくなってしまうのじゃぞ!!」エイリンに強く言う

エイリン「そ、それは・・・・」ブルブルブル・・(眼をそらしながら)

ユーミル「ともかく・・ワシらはあくまで、ワシら2翅の妖精は自分らが住む店を守るために戦う。ハルキはノリッジの住民達を伯爵が用意している避難所まで誘導させるのじゃあ!!」ハルキに命じる

ハルキ「押忍ッ!!ユーミルさんのお店だけではありません・・・この港町に住んでいる人間や妖精達を、必ず俺達の手で守り抜きましょう!!」

エイリン「は、はい!?」ガシンッ!(宝石がちりばめるハンマーを構える)

ユーミル「うむ!」ガシンッ!(バトルアックスを構える)

ハルキ「ーーーーーー。」腕を構え、手にある鉄の斧を構え直す


『蘇りの予言の子』こと三澤亮太達が『境界なき勇士団』の面々を引き連れてノリッジに現れた翌日・・・

いつものように仕事を始めようとしていた矢先に起こった、ノリッジの『厄災』によるモースの大量発生・・。

俺は近くにいた妖精達や人間達が抵抗むなしくモースに喰われていく所を見て、俺は戦士として真っ先にノリッジの住民達を守ると決意を固めまして・・

ユーミルさんやエイリンさんもまた、自分達のお店を守る為に俺と一緒に協力してくれまして・・

俺達がいる北区の逃げ遅れた住民達を安全な所へ避難させるために、俺達はすぐさまに救助行動をしていきました・・。

ノリッジ:北の居住区(アルト達が救助活動を行なう少し前・・)


モース2体「ガァァァァ~~~!!」襲いかかってくる

衣服屋の妖精「イヤァァーーー!!来ないで、来ないでぇぇーーー!!」怯えている

モース2体「ガァァァァ~~~!!」衣服屋の妖精に襲いかかろうとする


ユーミル「オリャアァァ~~~!!」フンッ!ガシュゥゥ!!(斧で攻撃する)

モース1「ガァァァ~~!?」シュゥゥ~・・・(消滅する)

エイリン「リャアァァァ~~!!」バコバコォォン!!(宝石がちりばめたハンマーで攻撃する)

モース2「がぁぁぁ~~!?」シュゥゥ~・・・(消滅する)

衣服屋の妖精「ーーーーー??。あっ、あれ・・?」助かる


タッタッタッタッ!!(駆け寄ってくる)

ハルキ「大丈夫ですか!?ここは危険ですから、すぐに安全な所へ避難を!!」

衣服屋の妖精「ハァ・・はい!?」タッタッタッタァ~~!!(走り去る)

ハルキ「そこにいる妖精さん方も早く避難を!!」避難誘導する

逃げ遅れた妖精達「~~~~~!!」タタタタァァ~~!!(避難する)


ユーミル「おいハルキ!!こっちにいるモース、多すぎるのじゃ!!」慌ててる

エイリン「ウゥゥ~~!モースは怖いというのに、どうしてあんな場所に居残る必要があるんだよぉ~!」怯えてる

ユーミル「ツゥゥ~・・ワシも怖いのじゃ!!でも、ワシらの工房を奴らに壊される方がもっと怖いのじゃあ!!」言い張る

エイリン「で、でもそんなこと・・140年前のウェスバニーでも言える事でも・・?」怯えながら・・

ユーミル「そ、それはじゃなぁ~・・」目をそらす


ハルキ「ユーミルさん、エイリンさん!!今は言い争っている場合じゃないですよ!!」仲裁に入る

ユーミル「そ、そうじゃな・・・。よし、この1辺はもう大丈夫だから、次はあっちのモースを叩きつぶすぞ!!」

ハルキ「押忍!」構えをとる


タタタタタァァ~~!!(次の方へ向かうハルキ達)
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俺とユーミル達が救助活動して数分がたち、北区にいる住民達をほぼ完全に避難所まで誘導する事が出来ておりまして・・

俺達もまた、ユーミルさんの言う通りに『鋼鉄山』へと戻ろうとしていた矢先の頃・・・

俺達はあの場所で、港の方から現れる“黒い何か”を目撃し、何が何だかわからないぐらいにその場所で立ち尽くしていたのです・・。

北の居住区:城壁近くの路地(アルト達が活動を開始して1時間経過)


ハルキ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・」少し休んでいる

ユーミル「ヌヌヌゥゥ~・・これで何体めじゃあ!?どんだけ湧いてきているのに、50から先は数えるのが面倒になってきたぞ!」疲れた表情を見せる

ハルキ「はい・・まさかこんなにモースがこんなにいるとは思いませんでした・・。」息切れしている

エイリン「ユーミル、ハルキさん・・そろそろ私たちも工房に戻った方が良いかと・・。」

ユーミル「そうじゃな・・モースを倒すのに夢中で、ワシらの店から少し遠く来てしまったワイ・・。」

ハルキ「はい・・この辺の住民達も、無事に伯爵さんの避難所まで行った所でしょう・・。俺達もあそこへ戻って、少し休んだ方が良いと思いますね・・。」

エイリン「えぇ・・・って、アァァァ~~~~!!?」悲鳴を上げる

ユーミル「今度はなんじゃ!?またモースがこちらに集団で来るのか!?」怯えるエイリンを見て

エイリン「アァァ・・・ァァァ・・・」港の方を見ている

ユーミル「???・・・・・!!?」同じく港の方を見て・・

ハルキ「!?・・・なんですかあれは・・・」港の方見て・・・



グォォォォ~~ン・・・(ノリッジの厄災が現れる)
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わぁぁ~~きゃぁぁ~~!?(妖精達が避難している)


エイリン「アァァァァ~~・・・」ガクガクガクガク・・(身震いしている)

ユーミル「アァァァァ~~・・・」ブルブルブルブル・・(身震いしている)

ハルキ「な、なんですかアレは・・。ユーミルさん、アレは一体何なんですか?」港の方を見ながら・・

ユーミル「ししし・・しらぬ!!ワシは・・あんな奴とは、到底勝てる気など・・到底思っていないぞぉ~!?」ガタガタブルブル!!(身震いが止まらない)

エイリン「アァァァ~~~~!!わたしたち・・あの黒いモノによってころされてしまうんだ・・・もうノリッジはお終いなんだぁ・・・」発狂している

ハルキ「なに言っているんですか!?アレがこっちに来たら、ユーミルさん達の工房が・・いやノリッジ全体があの黒いモノの下敷きに・・」


ゼットの声「(ハルキ!今のユーミルさん達ではまともな考えを出すのは難しい・・。ここは俺達だけでも戦うぞ!!)」

ハルキ「(ゼットさん!?。ですがユーミルさんをこのままには・・・)」

ゼットの声「(大丈夫だ。あの黒いモノをノリッジの元へ上陸させなければ良いことです・・。俺達なら出来るだろ?)」

ハルキ「(・・・・わかりました。)」覚悟を決める


ハルキ「ユーミルさん、エイリンさん・・・どうか先に避難所の方へ逃げて下さい!」2人の顔を見て・・

ユーミル「ハルキ、ダメじゃあ!!あの影には絶対に勝てぬ・・あの黒いモノに立ち向かっても死ぬだけじゃぞ、ハルキ!!」ハルキを止めようとする

エイリン「アァァ・・許されよ、許されよ我らの罪を許されよ・・許されよ許されよ、我らが罪を許されよ・・。」念仏を唱える

ハルキ「・・・心配いりませんよユーミルさん・・。俺が必ずあの『厄災』からユーミルさんを・・ノリッジの皆さんを守って見せます・・守って見せます!!」

ユーミル「ハルキ・・どうしてお主はそうワシらのような妖精達を守ろうとするのじゃ?」ハルキを見て・・

ハルキ「・・・黙っててすみませんが、俺・・『巨人の予言の子』なのですから・・。」

ユーミル「!?・・・巨人の・・・予言の子・・じゃとぉ・・?」ハルキの事を見ながら・・


ハルキ「・・・・・・」タタタタタァァ~~(大通りの方へ向かう)

ユーミル「・・・・・・」ガタッ・・(地面に膝をつく)


ユーミルは『巨人の予言の子』だと明かした後に大通りへと向かうハルキの事を止めようとはせず、ただ地面に座り込んでハルキが走り去っていくところを唯々見ているしかなかったのであった・・

ノリッジ:大通りの真ん中


タタタタタァァ~~!!(港の方へ走るハルキ)

ハルキ「ハッ、ハッ・・・ゼットさん、あの『厄災』に対して、何か策があるのでしょうか?」

ゼットの声「いえ・・俺にとっても、あのような敵を相手にするのは初めてなのですが・・そんなこと、俺達には関係ないことですよね?」

ハルキ「はい・・俺達は全ての宇宙を守る為、この妖精國ブリテンの妖精達から『厄災』を祓うためにやって来た『巨人の予言の子』。俺とゼットさんなら、必ずやり遂げて見せますよ!!」走りながら・・

ゼットの声「おう!!今こそ、『巨人の予言の子』の力をノリッジの妖精達や『厄災』に見せつけてやりましょう!!」

ハルキ「押忍ッ!!」ガシャッ!(ウルトラZライザーを構える)


ギラァァ~ン!!(ヒーローズゲートが開く)

ハルキ「ーーーー!!」シュィィン!(ヒーローズゲートに入る)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異空間:ウルトラマンZのインナースペース


キラァァン、シュッ!(ウルトラアクセスカードを手に取るハルキ)

ハルキ「・・・・・」シュルッ、キュィィィン!(ウルトラアクセスカードをZライザーにセットする)

音声「『ルキ、アクセスグランディック』


カチャッ、カシャリ、パコンッ!(ホルダーからウルトラメダルを3つ取り出す)

チャリィィン・・(ウルトラマンゼロ・ウルトラセブン・ウルトラマンレオのウルトラメダルを手に持ち)


ハルキ「宇宙拳法、秘伝の神業‼」キリッ!

ハルキ「ゼロ師匠!セブン師匠!レオ師匠!」カシャ、カシャ、カシャ。(ウルトラメダルをZライザーにセットする)

それぞれのウルトラマンの名前を言いながら、Zライザーにウルトラメダルをセットしていくハルキ


音声『Zero,Seven,Leo!』カシャン、カシャン、カシャン!(ウルトラメダルをリードする)


ピカァァ~~ン!!(ハルキの後ろに等身大のウルトラマンゼット(オリジナル)が現れる)

ハルキ「押忍ッ!!」構える

ゼット「ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンZ(ゼェ~~ット)!!」両腕を広げながら

ハルキ「ウルトラマンZ(ゼェ~~ット)!!」カシャァァン!(Zライザーを上に掲げて、トリガーを押す)


♪♪♪~~(ウルトラマンZ アルファエッジの変身音)

『デヤッ!』『デュワッ!』『ィヤァッ!』

音声『Ultraman Z Alpha Edge.』


ウルトラマンZ(アルファエッジ)「デュアッ!!」変身する

音声と共にぐんぐん巨大化するようにウルトラマンZ(ゼット)はアルファエッジに変身した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノリッジ:大通りの中央


ビカァァァ~~ン!!(光と共にウルトラマンZ(アルファエッジ)が現れる)

ウルトラマンZ(アルファエッジ)「・・・・・」ドシーン、ドシーン、ドシィィーン!!(港の方へ歩いて行く)


光と共に現れたウルトラマンZは、港の方へ向かうようにゆっくりとノリッジの地を歩いて行く・・

そして現在、ノリッジ:中央(下にいるノリッジにいる者達の目線)では・・


ドシーン、ドシーン、ドシィィーン!!(立ち止まる)

ウルトラマンZ「・・・・・・・・・」両手を腰に付けている


逃げていた妖精達1「・・・アレは・・巨人なのか・・?」ウルトラマンZの事を見て・・

逃げていた妖精達2「巨人だ・・・『巨人の予言の子』が助けに来たぞ!!」喜んでいる

逃げていた妖精達3「巨人だ!『巨人の予言の子』だ!!空の彼方より現れて、人間と共に戦う『巨人の予言の子』だぁ~!!」喜んでいる

歓声をあげるノリッジの住民達「ワァ~~~ワァ~~ワァ~~ワァ~~~!!」歓声をあげる


黒い何か(ノリッジの厄災)を見て恐慌状態になって港の方から避難所の方へ逃げていた妖精達は、突如現れた『巨人の予言の子(ウルトラマンZ)』の姿を見て立ち止まり・・

ノリッジに住む妖精達を助けに来たであろう『巨人の予言の子(ウルトラマンZ)』に対して、大いに歓喜・歓声をあげていた・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノリッジ:南の居住区


アルトリア「・・・・・・」完全に唖然としている

【で、デッカい・・・】
【アレが、巨人の予言の子・・・】←

千子村正「見りゃわかるだろ!あんな巨大な奴、ギリシャや北欧の異聞帯でも見たことがねぇぞ!?」驚愕している

ダ・ヴィンチちゃん「いやむしろ・・北欧異聞帯で見た『炎の巨人:スルト』よりは小さいサイズと思うけどねぇ・・?」苦い顔をしている

ツーカイザー「まさか・・『星(地球)の終わり』を聞きつけて、この妖精國ブリテンにやって来たというのか・・ウルトラマン。」

【ウルトラマン・・?】←
【それって、巨人の予言の子の名前なの?】

ツーカイザー「あぁ・・俺も行ったことがなのだが、あの巨人は『ウルトラマントピア』に存在するM78星雲:光の国からやって来た正真正銘・・正義の宇宙人だ。」

ツーカイザー「ウルトラマンっというのはその宇宙人の職名のようなモノであってなぁ・・今、そこにいるウルトラマンの真名は・・『ウルトラマンZ(ゼット)』って言うんだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「『ウルトラマンZ』・・・。宇宙から来ていると言う事は・・彼の霊基のクラスは『フォーリナー(外界の降臨者)』っと言う事で間違いないんだよね?」ツーカイザーに問いかける

ツーカイザー「まぁ~ダ・ヴィンチ達の世界で言うならそうなのだが・・・あいつ、やはり妖精騎士アグラヴェインによってこの妖精國に招かれたんだと思う。」

オベロン「あぁ・・そうに違いないね?」ウルトラマンZの事を見ながら・・

オベロン(ヴォーティガーン)「(クゥゥ~~!!よりによって、ノリッジに『巨人の予言の子』が現れるなんて・・これではアルトリアが益々自分の事を信じ切れなくなってしまうじゃないかぁ~~!?)」ムカムカ!!(腹を立てている)


突如、ノリッジに現れた『巨人の予言の子』の存在・その実際の姿と特徴・大きさにカルデアのマスター達は彼の存在に圧倒し、そして困惑を見せていた・・・

ノリッジ:北の居住区


ロブ「お、おい・・あの巨大すぎる巨人・・。もしかしてあいつが、オベロンが前に言ってた・・『巨人の予言の子』なんじゃないのか!?」驚いている

ワグ「マジかよ!?『巨人の予言の子』もまた・・ノリッジの『厄災』を聞きつけて、妖精達を助けに来たと言うのか!」驚いている

ボガード「『巨人の予言の子』・・・オベロンの話や噂話には聞いてはいたが、まさかあの巨大な姿の大巨人だったとはなぁ・・・」ウルトラマンZの事を眺めている


アルト「!?(ウルトラマンZ(ゼット)・・。まさか『巨人の予言の子』の正体が彼だったなんて・・)」ウルトラマンZの事を眺めながら・・

バーゲスト「あの巨大な姿・・私の宝具解放による巨大化を凌駕する程の大きさであるならば、あの黒い物体を倒すことが出来るのではないのか?」ウルトラマンZの事を眺めながら・・

ジョルニ「確かに・・光の巨人と呼べるウルトラマンZなら、大きさ的にあの黒い物体に対抗できると思うのですが・・・」

アルト「・・・・。(確かにジョルニの言う通り、光の巨人であるウルトラマンでなら・・大きさ的に対等にあのノリッジの『厄災』に対抗できるかもしれないのだが・・。)」

アルト「(ウルトラマンZ・・彼らは『厄災』を祓うことが出来るのか?)」心配そうに見ている


北区の居住区にいるアルト達もまた、ノリッジに突然現れたウルトラマンZの姿に驚きを見せているも・・

アルトだけは冷静に港の方にいるノリッジの『厄災』を彼(ウルトラマンZ(ゼット))が祓えるのか、心配そうに彼の事を見ていた・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノリッジ:大通りの中央


グォォォォ~~ン・・・(ノリッジの厄災が上へ伸び続けている)


ウルトラマンZ「!?」伸び続けている厄災を見て・・

ハルキ(インナースペース)「ゼットさん、あの『厄災』・・今にもノリッジを覆い尽くすように伸びてきてますよ!?」

ゼットの声「あぁ・・このまま伸び続けたら、ノリッジ全体に向けて倒壊するに違いない・・。」厄災の行動を観察しながら・・

ハルキ(インナースペース)「!?。ならすぐにあの『厄災』を止めなければ!!」

ゼットの声「あぁ!!ウルトラ気合い入れて行くぜぇぇ~~!!」気合いを入れる


ウルトラマンZ「デェアッ!!」シュッ、ドスンドスンドスンドスン!!(ノリッジの厄災に向かっていく)

ビョォォォ~ン!!(ノリッジの厄災に向かってジャンプするウルトラマンZ)


ノリッジの港近くの海に突如現れた謎の黒い物体(ノリッジの厄災)・・

港の建物にいた妖精達がこちらの奥の方へ逃げてゆき、ユーミルさん達もまた、何かに怯えるような素振りを見せていた彼女の事を見た俺達は・・

ノリッジの住民達を守る『ウルトラマン』として、ノリッジの厄災を祓う『巨人の予言の子』として戦う覚悟を決める事にしました。

そして俺とゼットさんはウルトラマンとしての姿へと変身を遂げ、今・・ノリッジにいる皆さんを守る為に、あの黒い『厄災』の元へ向かっていきました・・。


これが俺が語ることが出来る俺とゼットさんがこの妖精國に来た理由であり、俺とゼットさんが『巨人の予言の子』して『厄災』と戦う理由でもあるのです。

ノリッジ:港付近の海


バシャァァァ~~ン!!(海の所へ着水するウルトラマンZ)

ウルトラマンZ「デェア!」シュッ!(構える)


ギュワァァァァ~~ン・・・(厄災が呪いの手のように広がっていく)

ウルトラマンZ「デェヤ!?」呪いの手の広がりを目の辺りにする

バシュバシュゥゥ~~ン!!(呪いの手がウルトラマンZに襲いかかる)

ウルトラマンZ「デェア!(アルファチェインブレード!)」ギュゥゥ~ン!(三日月状の光刃をヌンチャクのように出す)


グシャグシャァァ~~ン!!(呪いの手が襲いかかってくる)

ウルトラマンZ「ジェッ、・・ジェィ!ジェアッ!!シュッ!」ガシュガシュガシュゥゥ~ン!!(呪いの手を切断していく)

ゼットの声「なんのぉ~~!!この触手のような手など、宇宙拳法・秘伝の神業の前には無意味だぜぇ~!!」ガシュガシュガシュゥゥ~ン!!(さらに呪いの手を切断していく)

ウルトラマンZ「デェア!」ダダダァ~!(ノリッジの厄災に近づく)


ウルトラマンZ「デェヤ!・・エヤッ!・・」バシッ、バシンッ!!(ノリッジの厄災に蹴りを入れる)

バシッ、バシバシッ、バシンッ!!(ノリッジの厄災に打撃を打ち続けていくウルトラマンZ)


ガシュゥゥ~~・・・(厄災から黒い霧が飛んでくる)

ウルトラマンZ「デェアァァ!?」バチバチバチィィン!!(黒い霧でダメージを負う)

グォォォ~~ン!!(呪いの手が拳を握って、グーパンチをしてくる)

ウルトラマンZ「デュワァァ!?」バシンッ、バシャァァ~ン!(パンチされ、海に倒れる)


バシャァァ~ン・・・(海から上がるウルトラマンZ)

ゼットの声「ツゥゥ~・・厄災がこんなに痛いパンチをしてくるとは、なかなかのモノじゃないですか・・。」口を裏手で拭く素振りを見せる

グォォォォ~~ン・・(呪いの手が伸びてくる)

ウルトラマンZ「デェアッ!?」ガシッ、ジジジィィ~~!!(呪いの手を掴み、呪詛のダメージを喰らう)

オォォォ~~ン・・・(呪いの手を抑えられている)


ハルキ(インナースペース)「うおぉぉぉ~~!?なんですかこれはぁぁ~!?」ジジジジィィ~!(呪詛のダメージを受けている)

ゼットの声「これはマズい・・とてもじゃないほどの闇エネルギーで手がジリジリとしてくるぜぇ・・。」

ゼットの声「こんな芸当・・ティガ先輩が戦った『邪神 ガタノゾーア』と同じのような気がしますよ・・。」

ハルキ(インナースペース)「くぅぅ・・・!?ゼットさん、下に気をつけて!?」警戒する

ゼットの声「なに・・?」下を見る


オォォォ~~~ン!!(呪いの手によるアッパー攻撃)

ウルトラマンZ「デュワァァ~~!?」バシィィン!!(アッパーを喰らう)


ヒュゥゥ~~ン・・(ウルトラマンZが落ちてくる)

ノリッジの妖精達「ワァァァ~~!?」落ちてくるウルトラマンZの姿から逃げていく

ウルトラマンZ「デュワァァ~~!?」ノリッジの港の建物周辺に仰向けに倒れる


ドゴォォォン!!ガシャガシャァァ~~ン!!(ノリッジの建物周辺が壊されていく)

ゴゴゴォォ~~!!()(呪いの手が近づいてくる)

ウルトラマンZ「!?」ガシッ、ガシッ!(両腕を掴まれる)

バシンッ、バシンッ、バシィィン!!(呪いの手をウルトラマンZの胴体に叩きつける)

ウルトラマンZ「デュオッ!?グォォォ~~!?」バシッ、ベシッ、びしっ!(呪いの手で叩かれる)


『ノリッジの厄災』は、仰向けに倒れているウルトラマンZの両腕を掴み、そのまま呪いの手で叩きつけて反撃する。
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ノリッジ:港付近が見えるところでは・・


ノリッジの住民1「バカヤロー-!!なんてヘタクソな戦い方なんだ!!今ので俺の家が潰されたぞ!!」怒っている

ノリッジの住民2「あんなデッカい姿をしているのに『厄災』に負けているじゃないか、『巨人の予言の子』!!」怒っている

ノリッジの住民3「でも『巨人の予言の子』だって、必死で戦っているのですよ!そんなことを言わなくたって・・」心配そうにしてる

ノリッジの住民4「そうだよ・・相手はあの『厄災』・・。『予言の子』でさえもああなんだから仕方がないって・・」呆れてるように言う

ノリッジの住民2「あん?なんだって・・もういっぺん言いやがれ!!」逆ギレする

口喧嘩するノリッジの住民達「ワァ~~~ワァ~~ギャア~~ギャア~~!!」言い争ってる


一方、ウルトラマンZと厄災の戦いを見ていた妖精であるノリッジの住民達は、“厄災相手に奮闘する『巨人の予言の子』を応援する”者と“『巨人の予言の子』が倒れた影響で住む家を壊されて抗議する者”に別れ・・

互いに意見の違いから、ウルトラマンZに対して・・賛否両論の言い争いが起こっていた・・
ーーーーーーーーーーーー
ノリッジの住民達が言い争っているその横で・・・


アルト達「・・・・・・」言い争っている住民達を見ていて・・

ボガード「・・酷い言い争いだな。こう見ていると同じ妖精である自分達が恥ずかしく見えるのだな・・。」落胆している

アルト「あぁ・・ここまで短絡さや身勝手さが酷いとここまで醜悪になるモノになるんだな、この妖精國の妖精達というモノは・・」呆れかえってる

バーゲスト「いま思えば・・私はこんな援護しようもない程に醜悪の極みな妖精達を、モルガン陛下に仕えていた頃まで守っていたなんてなぁ・・」落胆している

メリュジーヌ「・・・・・」同じくノリッジの住民達に落胆している


セフィー「それでどうするつもりなんだ・・あのままではウルトラマンZが、あの『厄災』に負けてしまうぞ!?」苦戦しているウルトラマンZの姿を見て・・

ルージュ「うん・・いくらあの光の巨人でも、あの強力な呪いの攻撃では歯が立たないと思うよぉ~~・・」心配そうにしてる

ガイル「どうするんだ・・このままじゃウルトラマンがあの黒い奴に、ノリッジごと押しつぶされてしまうぞ!?」慌てた表情を見せる

バーゲスト「落ち着けガイル!そうさせない為にも、いまアルトと考えている所なのだ。」落ち着いた表情で話す

アルト「あぁ・・・。」頷く

アルト「(テレビや本で見た設定が本当のことなら・・基本、ウルトラマンの活動時間は3分が限界だと思われる・・)」

アルト「(今、俺達全員であのノリッジの厄災と戦えばなんとか倒せると思うのだが・・それで俺の子供達を危険にさらすことなど・・)」


スズカ「お父様、セツノ達が乗っているクロコダイオーから人影が見えて・・・・!?。あれって!?」ある光景を目撃する

アルト「どうしたスズカ?なにを見て・・・!?」ある光景を目撃する

バーゲスト「!!?」同じくある光景を目撃する


アルトがウルトラマンZを助ける為に加勢しようにも、自分の子供達を『ノリッジの厄災』相手に危険な目に遭わせたくないと悩みを募らせるも・・

アルト達はスズカが遠くで目撃したある光景に釘付けになっていた・・

ノリッジ:南の居住区では・・・


ドジィィン!ドシィィ~~ン!!(港側でウルトラマンZが苦戦を強いられている)


カイニス「おい・・あのウルトラマンZってやつ、『厄災』相手に苦戦しているぞ!?」戦う光景を見ながら・・

ダ・ヴィンチちゃん「あの黒い巨人の手がウルトラマンZをボコボコに叩きつけているようだけど・・それ以前にあの巨体が港に向かって倒れ込もうとしている!」観察しながら・・

ダ・ヴィンチちゃん「驚きの攻撃方法だ、五体投地かな!?アレは間違いなく直に港に当たれば、港全体が吹っ飛ぶだろうね!マスターくん、何か質問は!?」

【あの『巨人の予言の子』を助けに行かないと!!】

ツーカイザー「無茶言うなよ!?あの『厄災』が『巨人の予言の子』に気を引いている今なら、アレの弱点を探し出すチャンスになると思うのだけど・・・」

ツーカイザー「あの黒い手をなんとかしなければ、俺のツーカイオーでも絡まってどうすることも出来ないかもしれないのだぞ!?」

オベロン「あぁそれに・・『巨人の予言の子』には、あの『厄災』相手に引き止める仲間がいなかったのが運の尽きだ・・。」

オベロン「でも仕方がないことは確かだ・・・彼はもう『予言の子』。妖精騎士アグラヴェインが仕立て上げたとはいえ、まわりがそう望み、彼もまたそれに応える道を選んだのだから。」

オベロン「このままあの『巨人の予言の子』が『厄災』によって死ぬ事が、彼が選んだ物語なんだろう。」諦めムードで言う

【そんなこと言わないでよ、オベロン】
【・・・・・・】←

アルトリア「確かにそうですよ。いくら巨大な身体を持つ『巨人の予言の子』の彼だって、所詮は妖精騎士アグラヴェインによって、存在とその意味をでっち上げられた・・偽物の『予言の子』です。」

アルトリア「『厄災』を祓うことが出来るのは『本物の予言の子』のみ・・。だけど・・あんなの、どうやっても倒せーーーー」

アルトリア「倒せーーーーー」ある光景を見る

【アルトリア・・・?】

ツーカイザー「!!?。おい、マジかよ・・・」ある光景を見ながら・・

ダ・ヴィンチ達「!!?」ある光景を見ている


南の居住区にて、ウルトラマンZの戦いに加勢するのか・しないのかでカルデアのマスター達の方の意見が食い違う中で・・

カルデアのマスター達もまた、上空にあるクロコダイオーにて起こったある光景に釘付けになっていた・・

第14節:アドニス
ーーーーーーーーーーーー
ーーぼんやりと。遠く、鐘の音が聞こえた気がして、目覚めた。


あたたかなベットで眼を覚ました時、確かな予感があった。“たぶん今日、厄災がくる”

鐘の音で眼を覚ます時はいつもそう。突然、なんも前触れもなく嵐がやってくる。ティタンジェルの時もそうだった。

なんも変わらずの朝だったのが、あの日、わたしのいつも通りの毎日が終わりを告げるぐらいだしね。


アルトリア「・・・やだなぁ。・・・自信ないなぁ・・・。」


みんなのおかげでそれなりに様になってはいたけれど、やっぱり無理だ。

わたしには自信がない。力がない。資格がない。ブリテンを救うなんて、今でも現実味がない。

こっそりと逃げ出してしまおうか。眼を覚ますたびにそう思う。

でも、私は『予言の子』だ。16になる時までそう期待されて育てられた。

10人の『偽の予言の子』の存在もお構いなしに、自分達を犠牲にしてまで、村のみんなは『本物の予言の子』であるわたしを送り出してくれた。

それに私と共にしている藤丸君達もまた、私の事を『本物の予言の子』として信じてくれているのだからね。

だから頑張らないと。弱気な自分をやっつけて、偽の『予言の子』達に負けないように頑張らないと。


ーーー他の事なんて、正直、どうでもいいわたしだけど。

あの星を裏切る事だけは、絶対に。絶対に。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノリッジ:港の方(『厄災』とウルトラマンZがいまだに交戦中)


バスゥゥン!バスゥゥン!バスゥゥン!!(呪いの手が仰向けで倒れているウルトラマンZを殴り続けてる)

ウルトラマンZ「デュゥゥ!?グゥゥゥ~~・・」バシッ、ベシッ!(殴られている)

ゼットの声「くそぉぉ・・ハルキ、ここはパワーを上げて切り抜けるぞ!!」

ハルキ(インナースペース)「あぁ、はいっ!!」ガシャッ!(ウルトラZライザーを構える)
ーーーーーーーーーーーーー
ウルトラマンZのインナースペース


カチャッ、カシャリ、パコンッ!(ホルダーからウルトラメダルを3つ取り出す)

チャリィィン・・(ウルトラマン・ウルトラマンエース・ウルトラマンタロウのウルトラメダルを手に持ち・・)


ハルキ「真っ赤に燃える、勇気の力!」キリッ!

ハルキ「マン兄さん! エース兄さん! タロウ兄さん!」カシャ、カシャ、カシャ。(ウルトラメダルをZライザーにセットする)

それぞれのウルトラマンの名前を言いながら、Zライザーにウルトラメダルをセットしていくハルキ


音声『Ultraman.、Ace.、Taro.!』カシャン、カシャン、カシャン!(ウルトラメダルをリードする)


ハルキ「ウルトラマンZ(ゼェ~~ット)!!」カシャァァン!(Zライザーを上に掲げて、トリガーを押す)
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ウルトラマンZ「デェア!!」ビカァァ~~ン!!(全身が光り出し・・)


♪♪♪~~(ウルトラマンZ ベータスマッシュの変身音)

『ヘェァッ!』『トワァッ!』『タァァッ!』

音声「『Ultraman Z Beta Smash.』」


ウルトラマンZ(ベータスマッシュ)「ベータァァーースマァァァッシュ!!」ガシッ、ガシッ!(両手を掴む呪いの手を掴み・・)

バキィ!バキボキッ!!(両手を掴む呪いの手を掴んで、力でへし折る)

オォォォ~~~ン・・・(呪いの手が下がっていく)

ウルトラマンZ(ベータスマッシュ)「タァァァ~~!!」右腕を上へ掲げる


ゴゴゴォォ~~!(呪いの手が複数同時に襲ってくる)

ウルトラマンZ「!?・・・!!(ベータクレセントスラッシュ)」シャキィィ~ン!!(三日月状のカッター光線を繰り出す)

ジャキ、ジャキ、ジャクゥゥ~~ン!!(複数の呪いの手を多く斬り裂き、ノリッジの厄災に当てる)


ウルトラマンZ「ジュワッ!!」ダダダァァ~!!(ノリッジの厄災に接近し・・)

バシッ!バシンバシンッ、バシンッ!!(ノリッジの厄災に力強いパンチを繰り出すウルトラマンZ)

グォォォォ~~ン!(巨大な呪いの手が迫ってくる)

ウルトラマンZ「!?・・デェア!!」バスゥゥン!!(強烈なパンチで押し返す)

ウルトラマンZ「デェアァァ!!」バスゥゥン!!(ノリッジの厄災に体当たりする)

ズググググゥゥ~~!!(ノリッジの厄災を後ろへ押し戻そうとする)


ズゴゴゴォォ~~!!(ノリッジの厄災の胴体部分から呪いの手が出て、ウルトラマンZを押し返す)

ウルトラマンZ「デュオォォ~~!?」ズズズズゥゥ~~!!(押し戻される)

グォォォ~ン、バシュゥゥ~~ン!!(別の巨大な呪いの手が平手打ちをする)

ウルトラマンZ「グォォォォ~~!?」バシィィ~~ン!!(真横から攻撃される)

バシャァァァ~~ン!!(海の方へたたき伏せられる)


ウルトラマンZが自身のパワー形態である『ベータスマッシュ』にウルトラチェンジを行なったにもかかわらず・・

『ノリッジの厄災』は『ベータスマッシュ』の猛攻にも動じず、ただウルトラマンZに対して反撃をする事と、ノリッジの港を潰そうとする素振りを見せるだけであった・・
ーーーーーーーーーーー

ああーーーーでもこれは無理。無理です。無理だって分かるでしょ。

偽物とはいえ、あの大きな巨体を持つ『巨人の予言の子』があのように歯が立たないぐらいの戦いをしているのだからね。

オベロン「このままあの『巨人の予言の子』が『厄災』によって死ぬ事が、彼が選んだ物語なんだろう。」諦めムードで言う


逃げればいい。『巨人の予言の子』が現れる前にもそう言っている。

ここで逃げても誰も叱らない。ただ失望するだけ。ただそれだけの話。

失望はいつだって取り返せる。新しい功績でいつだって忘れられる。


正直言って、『予言の子』の役割など・・『海賊の予言の子』、『巨人の予言の子』はたまたは3年前から暴れ回ってた『蘇りの予言の子』に他の事を押しつけても良かったのだ。

他の事は3人の『偽の予言の子』に任せて自分達は逃げようと、そう考えてる自分に驚いた。

“逃げたい”“無理”“怖い”“イヤ”“でも”“でも”“でも”

ふと横を見れば、わたしと同じ顔でアレを見上げている彼がいた。

藤丸立香も私と一緒。できもしない事を押しつけられている。戦う力がないのに戦場に駆り出されている。

でもイヤだと言えないから、こうして立ち尽くしている。


なら、わたしが先に言ってやろう。逃げてもいいんだって言ってやろう。

おそらくあのバゲ子だって、自分の子供達の為にも、一緒に逃げようと考えているに違いない。いやそうじゃなければ、すぐにでもバゲ子は行動しているはずだ。

バゲ子が考えてるなら、私は彼のために選択しよう。彼の為に、逃げようと、口にしかけて、
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ビュウゥゥ~~ン!!(クロコダイオーの船上から誰かが飛んでいく)

それを見ている全員「!!!?」その光景に釘付けになる


アドニス「ーーーーーーー!!」ビュウゥゥ~~ン!!(ジェットパックを付けて飛んでいる)

コーラル「ーーーーーーー!?」パタパタパタ!!(空を飛んで追いかける)

セツノ「アドニス~~!!」シュルルゥゥ~~!!(慌てた表情でクロコダイオーのワイヤーを使って降りてくる)


その姿を見てしまった。

『予言の子』でもないのに、恐れを呑み込み、決意を持って、まっすぐアレに向かって、空飛ぶ船から飛び出し、空高く飛んでいく、

色んな武装を装備し、小さな身体を持つ、妖精と人間の間に出来たバゲ子の息子の姿。

そしてそれを慌てた表情で追いかけているバゲ子の娘の姿を。
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ノリッジ:南の居住区


カイニス「おいセツノ!?いったい何処へ行くつもりなんだ!?」セツノに近づく

セツノ「カイニスさん!!アドニスが・・・アドニスが勝手にあの黒い奴に向かって行っちゃって・・・」慌てた表情で言う

ツーカイザー「なんだって!?おい、フリント・・どういう事なんだ!?」通信機能から話しかける

フリント(通信)「ごめんお兄ちゃん!!コーラルさんがあの黒いのを見て過呼吸を発症しちゃって・・・」

フリント(通信)「突然、アドニス君が勝手に修理の際に余った器材を使ってジェットパックを作って、クロコダイオーから飛び出しちゃったの!」

ツーカイザー「ハァ!?アドニスが勝手にあの『厄災』に向かっていっただと!?」驚く

フリント(通信)「そうよ、アドニス君が「アレを倒しに行くから・・コーラルお姉ちゃんがお願い!」って伝言を残していってね・・。」

フリント(通信)「それを聞いてコーラルも飛び出しちゃって、セツノもこっちへ降りていったから、私どうしたら良いのか分からなくなっちゃって・・」

ツーカイザー「ツゥゥ・・!アドニスの奴、“勇気”と“無茶”は全然違うことだと教わらなかったのか・・?」落ち着いた表情を見せる


ツーカイザー「分かった。アドニスが港へ向かった以上・・こっちにも考えがあるんだと見せた方が良いかもしれんなぁ?」上空にいるクロコダイオーを見て・・

オベロン「ゾックス。考えがあるって・・まさか!?」驚いた表情を見せる

【アドニス君を追いかけてるって事?】
【『ツーカイオー』を使うんだね?】←

ツーカイザー「あぁ、そういう事だ。あの『厄災』相手に無傷とは行かないが・・ここでノリッジと共に心中するのはゴメンだからな!!」キリッ!

ツーカイザー「アドニスには俺達『ゴールドツイカー一家』の船である『クロコダイオー』を直してくれた“借り”がある。」

ツーカイザー「“借りた恩は、必ず自らの手でお返しする”・・それが俺達『ゴールドツイカー一家』の家訓だからなぁ~。」ガシッ!(ワイヤーに捕まる)


シュルルゥゥ~~!(ワイヤーが上へ引っ張られていく)

ツーカイザー「と言うわけ・・地上の方はお前たちに任せた!」ギュウゥゥ~~ン!(ワイヤーに捕まりながら・・)

ツーカイザーは船上から降りてきたワイヤーに捕まり、クロコダイオーへと乗船しに行った・・。


セツノ「カイニスさん・・このままじゃ、アドニスがあの黒い奴に・・・」ウルウルウル・・

カイニス「あぁそうだな・・。俺もまた、『境界なき勇士団』の仲間だからなぁ!!オベロン、こっちの方は任せた!!」オベロンを見ながら・・

オベロン「ちょっ!?一体なにを言っているんだキミはぁ!?」驚いた表情を見せる

ダ・ヴィンチちゃん「!?。なに言っているんだい、私たちも行くさ!オベロン!妖精達の避難、よろしくね!」ニコッ!

【アドニス君に続かないとね!】


オベロン「ーーーー凄いな。そういう展開、アリなんだ。」

トリスタン「それが・・それが私が信じているカルデアのマスターなのです。誰かを守りたい為ゆえに、自分達の身を危険に顧みない人達ですから・・」ポロロォォン・・(琴を弾く)

オベロン「そういうこと・・ならば行ってくるといい!たまには蛮勇もいいからね!ここまで生き残ってきた、君たち“カルデア”や“境界なき勇士団”達の力を信じよう!」


タタタタタァァ~~!!(港の方へ向かうカルデアのマスター達)

アドニスが空から『ノリッジの厄災』に向かって飛んでいく姿を目撃したことで、ツーカイザーはクロコダイオーに乗り込み、カルデアのマスター達はノリッジの港の方へ向かっていった・・

ノリッジ:北の居住区


アルト「アレは・・アドニスなのか!?」飛んでいくアドニスを目撃する

ガイル「アドニスの奴・・メリュジーヌ母さんのマネでもして、1人で加勢に行くつもりか!?」同じ光景を目撃する

メリュジーヌ「アドニス・・。身体が小さく、技術のみ特化しているアドニスにとって、これはとてもじゃないほど無謀過ぎる!!」同じ光景を目撃して・・

セフィー「アドニス・・。」同じ光景を見ながら・・


バーゲスト「あぁ・・アドニス・・・!!アドニスゥゥ~~!!」タタタタタァァ~~!!(青ざめた表情で走る)

アルト「!?。待つんだバーゲスト!!」タタタタァァ~~!!(バーゲストを追いかける)

メリュジーヌ「バーゲスト!?」ビュゥゥ~ン!!(バーゲストを追いかける)

スズカ「バーゲストお母様!!」タタタタァァ~~!!(バーゲストを追いかける)


ボガード「アルト!?バーゲスト!!・・・・ここで待っていろ、ロブ、それにワグも!」タタタタァァ~~!!(後を追い始める)

ロブ「ボガードの旦那・・みんなぁぁ!?」アドニスの後を追うアルト達を見ながら・・

ワグ「アルト・・バーゲスト・・・」アドニスの後を追うアルト達を見ながら・・


時同じく、北の居住区の方から、アドニスが空から『ノリッジの厄災』に向かって飛んでいく姿を目撃したアルト達は・・・

アドニスを心配し、バーゲストが顔が青ざめた表情で港の方へ走っていき、それを後から追いかけていく形でアルト達も港の方へ向かっていき・・

妖精であるロブとワグは、ボガードにその場で待機するように言われて、その場に立ち尽くしていた・・

ロブ「・・・・わかっている。オレらが側にいたところで、アルトの旦那達の足手纏いでしかならねぇからな。」

ワグ「ゲホゲホ・・ロブのアニキ・・。」咳き込む

ロブ「立てるかワグ?あの『厄災』の事は、アルトの旦那達に任せておこう。」

ワグ「うん・・その方が良いかもしれないな?」

ロブ「あぁ・・ただ俺達もこのまま待っているだけじゃシャクになんねぇ!!せめて、この区域にまだ残っている妖精を避難誘導ぐらいはしておかないとな?」

ワグ「おうよ!早速、ここらに残っている妖精達を避難所まで連れて行かないとな!」立ち上がる

吐き気が収まったワグは、ロブを支えを借りつつ立ち上がり・・北の居住区に残っている妖精達を避難させる為に辺りを組まなく探し始めるロブとワグ。


ユーミル「あぁ・・ハルキ・・ハルキィィ・・」膝をつきながら・・

エイリン「アァァ~~~・・許されよ許されよ、我らが罪を許されよ・・。」念仏を唱える

ワグ「おい・・・あそこに逃げ遅れた妖精が居るぞ!?」ユーミル達を見て・・

ロブ「あぁ・・この様子だと、アイツらもあの『厄災』を直に見ちまったんだと思うなぁ?」ユーミル達の様子を見ながら・・

ワグ「うん。すぐに助けに行こう!」頷く

ロブ「あぁ!!」タッタッタッタァァ~!(ユーミル達に近づく)


ロブ「大丈夫か、お前たち!!」ユーミル達に駆け寄る

ユーミル「お、お主達は・・・?」ロブ達を見ながら・・

ロブ「ここにいたら危ねぇ・・我らが案内するから、避難所へ急ぐぞ!!」ユーミル達を立たせる

ユーミル「お、おう・・・」ロブに支えられる


ハルキが去っていき・・『厄災』を直に見て精神に異常をきたしたユーミルとエイリンを見つけたロブ達は、彼女たちを肩を持ち、そのまま避難所に向かって行った。
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ノリッジ:港へ向かう道


タッタッタッタァァ~~!(港へ向かって行くアルト達)

バーゲスト「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ!!」タタタタタァァ~~!!(全速力で走る)

アルト「おい、バーゲスト!!そんなに急いでどうしたんだ!?」タタタタタァァ~~!!(走りながら話す)

バーゲスト「ハァ、ハァ、ハァ、・・・急がなければ、私のアドニスが・・私のアドニスがぁ~~!!」(タッタッッタァァ~~!)青ざめた表情で走る


メリュジーヌ「アルト、バーゲストの気持ちの事を考えてみて?・・バーゲストは一度、同じ名前を持つ人間の恋人を愛して、その彼の事を・・」

アルト「!?」

ガイル「アドニスの奴・・身体はとても小さい上に内気にもかかわらず、“誰かの役に立ちたい”、“誰かを助けたい”という心情と勇気を持っていて・・」

ガイル「あいつはその性格と心境から、いつも無茶な事ばかりをやっていて・・お母さんをいつも心配かけさせて嫌がってなぁ~・・。」

メリュジーヌ「えぇ・・アドニスのあの無茶ぶりには結構冷や汗を搔いているが・・これはそれどころの事ではないぞ!!」

アルト「あぁ・・。とにかく急ぐぞ!!」タタタタァァ~~!!(スピードを上げる)

メリュジーヌ達「えぇ(あぁ)!!」タタタタァァ~~!!(スピードを上げる)


アルトはメリュジーヌやガイル達にアドニスの事を聞き、バーゲストが青ざめて港へ向かうことを考えつつ、アルト達は『厄災』のもとへ走っていった・・

ノリッジ:港付近の桟橋


バシャァァ~~ン・・・(海から這い上がるウルトラマンZ)

ウルトラマンZ「デェアァァ・・・」海から這い上がる

オォォォ~~~ン・・(『ノリッジの厄災』事態が倒れ込んでくる)

ウルトラマンZ「デェアァァ!!」ガシッ!!(倒れ込まないように抑える)

ガシュゥゥ~~・・ジジジィィ~~!!(黒い瘴気がウルトラマンZを襲う)

ウルトラマンZ「デェアァァ~~!?」ジジジジィィ~~!!(身体に呪詛がかかってくる)


ゼットの声「クゥゥ~・・とてつもない闇エネルギーが身体にダメージとして伝わってきてるぜぇ・・。これはさすがにウルトラヤバい状況かと・・」

ハルキ(インナースペース)「でもゼットさん、このまま『厄災』を倒れ込ませたら、ノリッジ全体が滅びることになりますよ!!」危機感を感じながら・・

ゼットの声「分かってる!!だがどうもこうも・・この状況をどうやって切り抜けるにはどうすれば・・」呪詛のダメージを受けながら・・

ハルキ(インナースペース)「つぅぅ・・・」呪詛によるダメージを受けながら・・


ババババァァ~~ン!!(弾を連射するアドニス)

ウルトラマンZ「!?」撃ってきた方向を見る

アドニス「アァァァ~~~!!」ビュゥゥ~ン!!(港へ向かって飛んでくる)


ビュゥゥ~ン、ガシャン、ガシャァァァン!!(ジェットパックを外すアドニス)

アドニス「!!!」ガシャッ、ガシャガシャッ!(背中の装備を全部取り出す)

アドニスは、背中のリュックにある全ての武器をアームに掴ませ、それで戦う体勢を取るのであった・・


ゼットの声「あの少年・・まさかあの『厄災』に挑もうとしているのですか!?」アドニスのことを見る

ハルキ「そんな・・あの子には危険すぎる!!」アドニスのことを見ながら・・


ウルトラマンZ「デェア!・・・デュワァァ!!」シュンシュン!(アドニスに向けてサインを送る)

『ノリッジの厄災』とウルトラマンZとの戦いに対し、その戦いに加勢しに来たアドニスに向けて、ウルトラマンZが何かを伝えるように手の素振りを見せつけていて・・

アドニスに“ここは危険だ、引き返せ!!”と伝えようとはしたが、アドニスは全くその事など気にせずに『ノリッジの厄災』の事を見続けていた・・。

1年前(女王暦2016年)・・・ラーマとシータがいるカルデアの世界:カルデアス島の浜辺


アドニス「ハァッ、ハァッ、ハァッ・・!!」フンッ!フンッ!フンッ!(木刀で素振りをしている)

アドニス「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」息切れしつつ、

アドニス「こんなんじゃダメ・・、もっと、もっと強くならないと・・僕はみんなの役に立てないよ・・。」ハァ・・ハァ・・(顔につく汗と涙を拭きながら・・)

フンッ!フンッ!フンッ!(素振りをし続ける)


妖精騎士ガウェイン(バーゲスト)「・・・・アドニス・・。」遠くから見ている

空が夕日に染まる中、何かを払拭しようと・・アドニスは浜辺で1人、意味もなく素振りをやり続けており・・

そんなアドニスを影から見守る妖精騎士ガウェイン(バーゲスト)がそこにいた・・。
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『アドニス・オルラント』。

それは僕のお母さんである『バーゲスト』がずっと昔・・14年ぐらい前から愛していた、『アドニス』という僕とそっくりな子供の名前から取った名前だと、僕が赤ちゃんの頃から教えてもらった・・。

その子供は僕と同じ顔をしていて、人で歩けず、マンチェスターにある豪邸のベットで寝たきりだったんだけど・・お母さんにとっては、とてもかけがえのない人だったと教えてもらった・・。

だけどその子供は・・お母さんがまだ“愛する者を食べたい”という衝動を煩ってた頃に、その子供をお母さんが食べてしまったんだと、お母さんは悲しそうに教えてもらった・・。


お母さんは僕の顔を見る度に、僕は妖精國ブリテンにいた『アドニス』という人間の子供の“生まれ変わり”であると確信しつつ、僕達の事を大切に育ててくれて・・

僕もまた・・その人間の子供の“生まれ変わり”として生まれた以上、僕はあの子供の分、お母さん達やまだ顔も知らないお父さんの役に立てる人になろうと・・

僕はその願いを胸に、来る日も来る日も努力し・・自分自身を鍛えていく日々を過ごしてきた・・。


だけど僕は・・ガイル兄ちゃんやセフィー兄ちゃんみたいに大きな身体にじゃなく、セツノお姉ちゃんやジョルニ兄ちゃんのように手から炎と電気や植物を出せない・・・

強いて言えば、僕の得意な事は“少しの素材でなんでも望んだ物を早く作れる”『瞬間制作』とその賢い頭だけ・・

どんなに頑張っても・・どんなに身体を無理に鍛えていっても・・僕の身体は小さいままで、頭に知恵が付く事と新しい物を作れるひらめきが増していくだけであり・・・

僕はお兄ちゃん・お姉ちゃんのような凄い能力を持つ兄妹と違い、地味で弱々しい・・『誰かの役に立てる人』とはほど遠い見た目へとなっていった・・。
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妖精騎士ガウェイン「アドニス・・お主は他の我が子よりも、とても頑張っている事は我も心から理解しているぞ?」

アドニス「で、でも・・僕はガイル兄ちゃんと違って、身体が小さいし・・物を早く作れるだけの僕なんて、妖精國の妖精達と比べたら・・」悲しい顔をする

妖精騎士ガウェイン「そんなことはない。この世に産まれてきた者・・誰かと同じモノはなく、それぞれの個性も違う・・。それは我が子達も同じ事だ。」

妖精騎士ガウェイン「彼らには彼らの個性・才能・能力があり、体型もそれに見合った作りに変化してきてるのも、私は良く理解している・・」

妖精騎士ガウェイン「お主の個性とその身体に宿る能力を信じるんだ・・。擦れば、お主の願いは叶えるはずだ!」アドニスを慰める

アドニス「・・・・・。(お母さん・・。)」妖精騎士ガウェイン(バーゲスト)の顔を見ながら・・


『自分の能力を信じて行動すれば、自分が望む願いを叶えられる』・・そうバーゲストお母さんに教えられ、その言葉を今も信じている。

僕は3年間における修行の中で、自分の能力である『瞬間制作』の能力を磨いていき・・

『武器を用いた戦法』、『頭脳派の戦い方』、『勇気が人一倍』の用いていき・・

“身体が小さく、内気な部分もあるが、誰かを助けたい思いが人一倍ある戦士”として、僕は成長していったのです・・。

数日前・・・ソールズベリー:マイクの店


タッタッタッタッ・・・(アルトとメリュジーヌに続いて、マイクの店へ入っているジョルニ達)

アドニス(フード姿)「・・・・・・。」辺りを見渡す

ルージュ(フード姿)「随分と普通な木造のお店じゃない?まぁ、それはそれで良いけど・・」辺りの見渡す

ジョルニ(フード姿)「ここはレストランか酒場のようなのか?」辺りを見渡す

アドニス(フード姿)「うん・・・・・!?」誰かに視線を見つめる


コーラル「!!!??」ガタッ!!(コーラルが尻もちをつく)

アルト「久しぶりだな・・コーラル?」

メリュジーヌ「コーラル、誇り高い君がヤケ酒だなんて・・みっともないよ?」

コーラル「み・・三澤亮太・・?!それにメリュジーヌも・・・」驚きを隠せない

マイク「えぇっ!?あ・・あの3年前、オーロラ様が逮捕されるきっかけになった・・あの三澤亮太とメリュジーヌなのか!?」驚く

バーゲスト「その通りだ・・今ここに居る2人は正真正銘・・3年前に妖精國を救おうとしていた私の夫と妻の一人だ。」

マイク「ああ・・貴方は、先代・妖精騎士ガウェイン・・バーゲスト!?」

コーラル「バーゲストまで!?・・どうして貴方たちがここに・・」困惑している


ダ・ヴィンチちゃん「ちょ、ちょっと君達・・・これは一体どうなっているんだ!?」困惑している

アルト「んっ・・君はダ・ヴィンチなのか!?どうしてここに・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「???。貴方・・どうして私の事を知っているのだい?私と君とは、初対面のはずだが・・?」

アルト「!?。」

バーゲスト(小声)「・・アルト、この人は我らが知っているダ・ヴィンチちゃんではないと思うのだが・・」ダ・ヴィンチちゃんを見て・・

アルト(小声)「そうみたいだな・・?(おそらくあのダ・ヴィンチちゃんは別の世界の・・この世界線のカルデアに存在するダ・ヴィンチちゃんだな・・。)」ダ・ヴィンチちゃんを見ながら・・

アルト「えぇ~っと・・、ここは話が長くなりますが・・」説明する

アルトはダ・ヴィンチちゃんに、何故ダ・ヴィンチちゃん自身をアルト達が知っているのかを丁寧に、マイクやダ・ヴィンチちゃんに説明をし始める


コーラル「・・・・・。(三澤亮太・・・3年前、3人の先代養成騎士達と共に死んだ彼が、一体どうして・・・。)」アルト達を見ながら・・

アドニス(フード姿)「あのぉ・・お怪我はありませんでしょうか?」コーラルに近づく

コーラル「!?。あなた方は一体・・・」アドニス達を顔を合せながら・・

アドニス「ぼ、僕はアドニス・・。牙の氏族であるバーゲストの息子で・・あなたは?」シュルゥゥ・・(フードを取りながら)

コーラル「私の名前ですか?私の名はコーラルと言いまして・・」


石になったお父さんを捨て、氏族長になったお父さんの敵であるブルーナが治める・・風の氏族の妖精達が住まう風と自由の街だった街:ソールズベリー

そこにある木造建築の宿屋で、僕は初めてコーラルお姉ちゃんと出会った・・。

美しいピンク色の翅と髪と瞳、とても可愛くて・とてもりりしい表情を持つ妖精・・。

そんな彼女が突然イスから落ち、尻もちをついていた事を心配し、僕は彼女が怪我がないかと聞くために近くによって会話をした・・。

“弱者は守る対象である”・・お母さんから受け継いだ血の記憶から、僕はコーラルお姉ちゃんを“守る対象”として見ていたのである。

回想1:シェフィード:ボガードの城(食事の間)にて・・


コーラル「・・・・・(本当によく食べる方ですね?アルトの子供達とは・・)」モグモグ・・(サラダを食べている)

アドニス「コーラルお姉ちゃん、これ美味しいね?」ムシャムシャ・・(鮭のムニエルを食べている)

コーラル「えっ、えぇそうね・・。良かったらこれをどうぞ・・私、少食ですので・・」スルゥゥ・・(スパゲッティの皿を動かす)

アドニス「ありがとう、コーラルお姉ちゃん。」ニコッ!

コーラル「・・・・・フフッ。」笑みを浮かべる


コーラルお姉ちゃんは、前の風の氏族の長だった妖精である『オーロラ』の仇を取るために、お父さん達と共に行動するようになった。

アルビオンになったメリュジーヌお母さんの体内で寒がってたコーラルお姉ちゃんを心配したり、シェフィールドを襲った二代目妖精騎士ランスロットが生み出した悪妖精から守ったりするなど・・

僕の側に守るべき弱き者がいる限り、僕はコーラルお姉ちゃんやハベトロットさん達を守っていき、お兄ちゃん達と渡り合えるように頑張っていった。

『誰かの役に立つ事』・・・それが僕の心に宿る『目的』であり、僕の『生きがい』であると信じているのだから・・

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回想2:静脈回廊(オドベナ)を通っている最中・・・


ジャキン、ジャキィィン!!(回廊内のモースを切り倒していく)

モースの群れ「~~~~~~!?」シュゥゥ~・・(消滅)


スズカ「・・・この付近の残りのモースの存在無しっと・・。討伐完了ですね!」ピピピッ!(辺りをサーチしながら)

アルト「よし・・・みんな、お疲れ様!」ジョルニ達に駆け寄る

ジョルニ達7人「はい!」


ワグ「スッゲぇよガイルのアニキ!!あのモースを鉄の腕で片っ端から殴り倒すなんてよぉ~!!」嬉しそうにしてる

ロブ「あぁ!さすがぁ~、あの先代の妖精騎士ガウェインと呼ばれたバーゲストの息子だぜ!!」嬉しそうに言う

ガイル「おうよ!!しかしモースって奴、殴った時に気味の悪い感触があったのだが、意外と楽に倒せたなぁ?」楽観的に言う

カイニス「あぁ・・数が多ければ苦労するやもしれないが、一匹一匹なら楽に倒せるモノだな?」笑みを浮かべる

ガイル「あぁ!!」

バーゲスト「甘い事を言うな!!モースは一匹一匹は確かに弱いのだが、奴らの身体には要請をモースにする『モース毒』の他に、その身体全体が呪いの塊といってもいい・・」

バーゲスト「ガイル・・お前の『身体変化』で鉄に変えられる能力を持つお主でも、迂闊に触れ続ければ呪われる可能性がある・・。故に多数存在するモースに対しては、近接的攻撃をする事は避けるようにな!」ガイルに忠告する

ガイル「はい、わかったよ母さん・・。」忠告を聞き入れる

バーゲスト「それと・・呪詛の事でダメージがあれば、必ずアルトお父さん・ルージュ・スズカの誰かに相談するのを忘れずにだな?良いな?」皆に言う

ガイル、ジョルニ、セツノ、アドニス、セフィー「はい!」頷く


バーゲストお母さんはモースと戦う際、あまり近接的攻撃を避け、モース毒に当たらぬよう・・常にキツく言うように教えていっている・・。

それは3年前の修行でも同じように・・何かを教える際はバーゲストお母さんは僕らを鍛える為により厳しい態度と指導で接してきてた・・。

でもそれは僕らをより強く逞しく育つように接している事であって・・その指導こそお母さんの隠れた深い愛情である事を、僕ら兄妹は知っている・・。

コーラル「・・・・・。」アドニス達を見ている

アドニス「コーラルお姉ちゃん、大丈夫だった?」心配しながら近づく

コーラル「えぇ・・私は大丈夫です。モースが目の前に現れて驚きましたが、何故かモースはすぐに私の近くから離れていきまして・・」

アドニス「妖精を襲うモースが、コーラルお姉ちゃんから離れていったって・・・」その事に不思議に思う

コーラル「えぇ・・・。あとそれとアドニスさん、あなたに聞きたいことがありますが・・・」

アドニス「なに?」


コーラル「アドニスさん。あなたは私の事を“コーラルお姉ちゃん”と何度も言ってますけど、私・・あなたの姉ではありませんし、姉と呼ばれる理由もありません。」

コーラル「なのにどうして・・アドニスさんはこの私の事を“お姉ちゃん”と呼ぶのですか?」

アドニス「それは・・年上の女性の人には必ず優しく敬意を持って接しなさいと、メリュジーヌお母さんに教わったんだけど・・。僕、まだそういうことがよくわからなくて・・。」

アドニス「コーラルお姉ちゃんみたいな・・頭が賢くて、凜々しい妖精さんの事を初めて見た時から、僕も心に何か思うようなことがあるみたいで・・」

アドニス「それで僕は、貴方の事を“コーラルお姉ちゃん”って呼ぶことにしたんだ・・。」恥ずかしがる

コーラル「賢くて凜々しい・・・この私が・・?」困惑する

コーラル「・・・・・・」落ち着こうと眼を瞑る


コーラル「アドニスさん・・あなたはバーゲストの子どもである故に、その幼い部分や年上の誰かと接する言葉をよく知らない事は私も理解しています。」

コーラル「ですが・・あなたに『姉』と呼ばれる程、私は自分の事をとても賢く凜々しい妖精だとは思ってはいませし、そう呼ばれたくはないのです。」真面目な表情で言う

コーラル「私のような『風の氏族』の妖精など、妖精國の全体に5万以上といます。『風の氏族』は万能の能力を持ち得ていますが、戦いには不慣れな者が多いのですから。」

コーラル「あなたが私を『姉』と呼ぶのは結構ですが、少しは他の呼び方をあなたの母方から学んだ方がよろしいかと思いますよ!」キツく言う

アドニス「う・・うん・・。」困った顔で言う

コーラル「・・分かればよろしいですよ・・・。」

アドニス「・・・・・・」黙り込む


『風の氏族の妖精』はその身に持つ能力で色々な事が出来るのだけど、戦うことは苦手な妖精だと言う事はメリュジーヌお母さんから教わっている。

確かに他に思い当たる『風の氏族』が妖精國の地全体を探せば見つかるのかもしれない・・。でもコーラルお姉ちゃんのような妖精なんて、他を探しても存在しないと、僕はそう思っている・・。

コーラルお姉ちゃんはとても真面目で厳しく、人間や妖精を『下等生物』と罵声を言う事も度々ある・・


だけど僕は・・“弱者は守る対象である”というお母さんから受け継いだ血の記憶とは別に、コーラルお姉ちゃんと初めて出会った時に感じたあの気持ち・・

“コーラルお姉ちゃんを弱者とは別の意味で守りたい”・・。僕の中に芽生えた・・彼女(コーラル)を守りたいという強い思いと願い。

僕のこの気持ちがお母さんが言ってた『誰かを愛する愛』だとすれば、僕は自分も含めてその役に立つ事を成し遂げたい・・。

例えその身が傷つこうも、必ずしも守ると誓った。あの真面目で厳しく、それでも美しくて優しい・・あのピンク色の髪と翅の妖精の心の為に役立とうと決めたのだ。

数分前・・・ノリッジ上空:クロコダイオー船内


グォォォォ~~ン・・・(ノリッジの厄災が港から現れる)


アドニス「!!?」驚いている

セツノ「なに・・あれ・・・」ノリッジの厄災を窓から見て・・

ハベトロット「ーーーアッ・・アァァァーー・・・」ガクガクガク・・(身体が震えている)

フリント「ちょっとなに!?なんなのよアレはぁ~~!!」オドオドしている

リッキー「アワワワワァァ~・・」オドオドしている

ノリッジの港の方に現れた『ノリッジの厄災』を目撃し、その『ノリッジの厄災』の存在にそれぞれ恐れを抱く感じで“それ(ノリッジの厄災)”を見ており・・


コーラル「ーーーう。うぶっ・・・!」ドサッ・・(膝をついて吐きそうになる)

アドニス「こ、コーラルお姉ちゃん!?」タタタッ!(駆け寄る)

コーラルはハベトロットとは違って、クロコダイオーの窓硝子から『ノリッジの厄災』を直視し、自身の精神に異常をきたしていた・・。


アドニス「コーラルお姉ちゃん、大丈夫!?」身体を寄せながら・・

コーラル「えっ、えぇ・・・あの黒いのを見て、もの凄く吐きそうになってしまって・・・」


アドニスは『ノリッジの厄災』を直視したことで吐き気などの精神異常で倒れたコーラルを心配し、近くによってコーラルのことを介抱していた・・。
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わぁぁ~~きゃぁぁ~~!?(地上の妖精達が避難している)


リッキー「姉ちゃん姉ちゃん、アレを見て・・港にいた妖精達が一斉に奥の方へ向かっているよ!?」地上の様子を見ながら・・

フリント「えぇっ!?あんな数じゃ、ぺぺロン伯爵が用意している避難所に入りきれない!?一体、なんで妖精達が一斉に・・」

ハベトロット「おそらくあの黒い影のようなモノは、その姿を見た時点でそれを見た妖精達の精神敵に異常を起こすぐらいの呪いを持っているんだろうな?」地上の妖精達の様子を見ながら・・

セツノ「ハベニャンは大丈夫なの?」

ハベトロット「ま、まぁ~最初は驚いて身体がガクブルしたのだけど・・『厄災』なんて何度も見て、何度も生き残っているハベニャンなら・・こんなモンなんか平気さ!!」キリッ!

アドニス「で、でも・・コーラルお姉ちゃんは大丈夫じゃないよ・・。」心配そうに言う

セツノ「うん・・。こう言う時に・・スズカお姉ちゃんやお父さんがいたら、なんとか回復させてくれるのに・・」下を向く

フリント達「・・・・・」黙り込む


ビカァァァ~~ン!!(光と共にウルトラマンZ(アルファエッジ)が現れる)

ハベトロット「な、なんだあれは!?」外のウルトラマンZの姿を見て・・

アドニス「アレって・・・ウルトラマンZ(ゼット)!?どうしてウルトラマンZがここに・・」驚く

フリント「マジッ!?あの『ウルトラマントピア』の光の巨人が来たと言うなら・・あの黒いのを倒せるかもしれないわ!!」

リッキー「そうだよ!!きっとそうだよ!!」喜んでいる


クロコダイオーからでも、突然現れたウルトラマンZのその姿にアドニス達はただ、驚きを隠す事が出来ずにその場からウルトラマンZの戦いを見ていた・・

ノリッジの港の海から現れた巨大な黒い影のなにか・・。

ハベトロットさんから『アレ』を見た妖精達は精神に異常をきたし、恐怖でなにも考えられなくなる事が多いと考察をかねて警戒するように言ってくれた・・

あの黒い影を直視したコーラルお姉ちゃんは吐きそうになって倒れてしまい・・、僕もコーラルお姉ちゃんが倒れた事で僕の心は不安と恐怖でいっぱいになっていた・・

僕が守りたいと誓ったコーラルお姉ちゃんの身に大変な事が起こっている事に僕は、妖精國ブリテンに突然現れた『巨人の予言の子』であるウルトラマンZの存在の事よりも・・

コーラルお姉ちゃんの身の心配を優先するように、僕はコーラルお姉ちゃんの側に寄り添っているようにした・・。


グォォォ~ン、バシュゥゥ~~ン!!(別の巨大な呪いの手が平手打ちをする)

外から見えるウルトラマンZ「グォォォォ~~!?」バシィィ~~ン!!(真横から攻撃される)

バシャァァァ~~ン!!(海の方へたたき伏せられる)


フリント「あぁ~~ダメ・・。あの『ウルトラマントピア』の光の巨人でも倒せないなんて・・・」その戦いを見てて・・

ハベトロット「くぅぅ・・『巨人の予言の子』でさえも、あの『厄災』を倒すことに至らないなんて・・・」その戦いを見てて・・

セツノ「そんなぁ・・・」その戦いを見てて・・

コーラル「あぁ・・勝てるはずがない・・。あの『厄災』がアルトさんや皆さま方の相手になるなど・・・・」ドキドキドキドキ!!(心拍が上がっていく)


コーラル「あぁ・・ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァッ!?」呼吸が荒くなる

アドニス「コーラルお姉ちゃん!?しっかり、しっかりしてコーラルお姉ちゃん!!」

コーラル「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ!!あ、アドニスさん・・・ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ!!」荒い呼吸が続いてる

アドニス「ど、どうしよう・・・。」オドオドしている


フリント「!?。この症状・・コーラルさん、過呼吸を起こしているの!?」コーラルの症状を見て・・

ハベトロット「過呼吸って?」

フリント「不安や緊張などで引き起こる呼吸の回数が異常に多くなる病気よ。コーラルさん・・『厄災』の事で頭がいっぱいになって、呼吸が乱れたのか?」

フリント「この症状が続くと、手足のしびれやめまいがおきて・・・最悪の場合は窒息するかもしれない病気なのよ。」

ハベトロット「窒息だって!?なら早く治さないと!!」驚く

セツノ「うん!!私、スズカお姉ちゃんをすぐに呼んでくる!!」タタタタァ~!!(外へ出ようとする)

フリント「セツノ、外へ出るなら下に垂らしたワイヤーを使って!あそこならお兄ちゃんと合流できるから!!」

セツノ「分かった!」タタタタァ~!!(ワイヤーの所へ向かう)


セツノはスズカを呼ぶために、フリントが言ったように前に垂らしたワイヤーをそって地上へと降りていった・・。

フリント「コーラルさん、落ち着いて・・そのまま呼吸を整いてね・・?」コーラルに寄り添う

コーラル「ハァ、ハァ、ハァ・・ハッ、ハイ・・・ハァ・・ハァ・・」息遣いを整えようとする

アドニス「コーラルお姉ちゃん・・・・」心配そうにする


『厄災』の強さがウルトラマンZを追い詰めている事は、クロコダイオーからでも見えていた・・

コーラルお姉ちゃんが過呼吸を起こしたのはおそらく、あの『厄災』を見続けた事でコーラルお姉ちゃんの心に過度な不安が掛かってしまった可能性が高いと僕は思った。

僕もまた、小さい頃に過呼吸でスズカお姉ちゃんに心配された事があり、過呼吸が命に関わる病気じゃない事はわかっている・・。

でもコーラルお姉ちゃんは汎人類史とは違うブリテン異聞帯・・この妖精國ブリテンに住む妖精だ。こちらが命に関わらなくても、あちらにとっては命に関わる病気である可能性があるからだ・・。

僕はスズカお姉ちゃんのように治癒能力を持っていない。過呼吸を発症しているコーラルお姉ちゃんを救うには、彼女の心に負担をかけてるモノを消す必要がある・・

故に・・これ以上、あの『厄災』を放置しておくのは危険だと僕は判断した。頬って置けば、あの『厄災』によってウルトラマンZだけじゃなく・・

お父さんやお母さん・・お兄さん達やカイニスお姉ちゃん・・それにノリッジにいるみんなが、あの『厄災』によって命を落としてしまう・・そんなことは嫌だ!!

あの『厄災』を倒さないと・・、あの『厄災』が倒壊してくるその前に倒さないと!!僕は心の内でそう覚悟を決めていた・・。


アドニス「・・・・!?」ある場所を目にする

ガシャン、ガシャガシャ・・(余った修理器材とその素材が揺れている)

アドニス「・・・・・!!」タタタッ!(余った修理器材の所へ向かう)


コーラル「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」息を整える

ハベトロット「うん・・少しずつ呼吸が落ち着いてきたようだね?あぁ~良かった・・。」安心する

コーラル「えぇ・・。私はもう大丈夫です・・ご心配かけて申し訳ありません・・。」

フリント「えぇ、どおって事ないよ。・・それよりもこれから・・・」


ガシャ、ガチャン!!(ジェットパックを装着するアドニス)

フリント「!?。アドニス君、それは・・?」ジェットパックを装着するアドニスを見て・・

アドニス「ゴメン、フリントお姉ちゃん。僕、アレを倒しに行くから・・コーラルお姉ちゃんがお願い!」ガチャッ!(武器をリロードしながら・・)

コーラル「あ、アドニスさん!?」アドニスを見てて・・

アドニス「ーーーーーーー」バリィィン!!(窓から外へ飛び出す)


カチッ、ギュゥゥ~~ン!!(ジェットパックが起動する)

アドニス「!!!!」ビュウゥゥ~~ン!!(ジェットパックを付けて飛んでいる)


コーラル「アドニスさん!!」ガバッ、フリント達を振り払う

フリント「え、ちょっ・・・ちょっと待って2人共ぉぉ~~!?」

コーラル「ーーー!!!」ピョォォン!!(窓から外へ飛び出す)


バサッ、パタパタパタ!!(空を飛んで追いかけるコーラル)

アドニスはウルトラマンZでも倒せず、今にも倒壊しようとする『ノリッジの厄災』を祓うため、クロコダイオー船内から飛び出し、空から港の桟橋の所へ向かって行き・・・

コーラルは勝手に『厄災』の所へ向かったアドニスを追いかけるように、彼女もまた、クロコダイオー船内から飛び出して、アドニスの事を追いかけた。

ハベトロット「アドニス・・コーラル・・・」

ツーカイザー(通信)「おい、フリント・・・どういう事なんだ!?」

フリント「!?。ごめんお兄ちゃん!!コーラルさんがあの黒いのを見て過呼吸を発症しちゃって・・・」

フリント「突然、アドニス君が勝手に修理の際に余った器材を使ってジェットパックを作って、クロコダイオーから飛び出しちゃったの!」

ツーカイザー(通信)「ハァ!?アドニスが勝手にあの『厄災』に向かっていっただと!?」驚く

フリント「そうよ、アドニス君が「アレを倒しに行くから・・コーラルお姉ちゃんがお願い!」って伝言を残していってね・・。」

フリント「それを聞いてコーラルも飛び出しちゃって、セツノもこっちへ降りていっちゃったから、私どうしたら良いのか分からなくなっちゃって・・」オドオドしてる


ツーカイザー(通信)「そうかわかった!今そこに上がってくるから、ワイヤーを上げてくれ!」

フリント「りょ、了解!!」ガチャッ!(レバーを操作する)

シュルシュルシュルゥゥ~!(ワイヤーが上がり、回収されていく)


スタッ、キラァァ~ン!(シンケンフォームの武装を解除する)

ツーカイザー「よし、このまま『厄災』に向けて全速前進だ!!」ガシャッ!(ギアダリンガーをある場所にセットする)

フリント、リッキー、カッタナー「了解!!」びしっ!(敬礼する)

ハベトロット「ちょっ・・君達、本気であの『厄災』を倒しに行くのかい!?」ツーカイザーの動きを見てて・・

ツーカイザー「そうじゃなきゃ何だって言うんだい?・・フンッ!!」ガラガラァァァ~~!!(ギアダリンガーの舵輪部分を回す)


グオォォォ~~ン!!(港の方へ向けて動き出すクロコダイオー)

ツーカイザーの操縦により、アドニス達とアルト達、カルデアのマスター達の後を追うように『ノリッジの厄災』のへ向けてクロコダイオーを発信させた・・・
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ノリッジ:港付近の桟橋(上空)


アドニス「~~~~!!」ビュゥゥゥ~~ン!(ノリッジの厄災に向かって行く)

ガチャッ、ババババァァ~~ン!!(弾を連射するアドニス)

アドニス「アァァァ~~~!!」ビュゥゥ~ン!!(港へ向かって飛んでくる)


ビュゥゥ~ン、ガシャン、ガシャァァァン!!(ジェットパックを外すアドニス)

ガシャッ、ガシャガシャッ!(背中の全装備をアームと共に掴み、体勢を取る)


あの『厄災』を倒す・・・僕はそれだけの事に集中しつつ、『厄災』の元へ飛んでいった。

コーラルお姉ちゃんの為・・お父さん達の為・・ノリッジに住んでいる妖精達の為にも、あの『厄災』がノリッジに倒壊する前に祓わなければと思った。

今の僕は・・誰かの役に立ち、コーラルお姉ちゃん達を守りたいという決意を持ち、巨大な黒い影の『厄災』に向けて戦いの構えを取っているのだから・・


アドニス「ハァァァ~~!!」ギュィィィ~ン!!(両足のローラーで素早く動く)

オォォォ~~~ン・・(呪いの手が向かってくる)

アドニス「ハァッ!ッリャァァ!!」ガキィィン、ギュゥィィィン!!(チェーンソウ型の剣を振るう)


ガシュウゥゥ~ン!!(呪いの手を斬っていく)

グォォォォ~~ン・・(倒壊を強めていく)


ウルトラマンZ「デュォォォ~~!?」グググゥゥ~~・・(倒壊を必死に抑える)

ウルトラマンZ「デェア、デュワァァ!!(速く逃げろ!!逃げるんだ!!)」シュンシュン!(腕を振ってサインを送る)

アドニス「~~~~!!」サインを無視する

ババババァァ~~ン!!(呪いの手に銃撃をかます)


『厄災』から出てくる黒い手を斬っていても『厄災』にダメージが通らない・・

ウルトラマンZが倒壊してくる『厄災』を抑えながら、なにかを訴えてくるようにサインを送っている・・

だが今の僕には、目の前の『厄災』をどうやって倒すのかで頭がいっぱいになっており、ウルトラマンZがなにに対してサインを送っているのかなんて、僕は無視してきた・・


バーゲスト「アドニス~~!!」タタタタァァ~~!!(遠くから走ってくる)

アドニス「!?。お母さん・・・」後ろを見ながら・・


遠くから僕に向けて叫んできたのは、北の居住区の救助に向かっていた僕のお母さん・・『バーゲスト』だった。

その他にも、奥からメリュジーヌお母さんやお父さん達が僕の所へ向かって近づいてきている・・。

お母さんが手伝いに来ている・・それだけで僕の胸に喜びと安堵が溢れてくる・・。

でもお母さんがもう一つ叫ぶように語ってきた言葉と言うと・・


バーゲスト「そこから離れるんだアドニス!!お前にあの『厄災』は危険すぎるんだ!!」大声で叫ぶ

アドニス「!!?えっ・・・」驚愕する

ウルトラマンZ(ゼットの声)「くぅぅ~~~、いいから離れて下さい!!このまま押しつぶされて死にたいのですか!!」大声で叫ぶ

ハルキ(インナースペース)「ぜ、ゼットさん・・それは言いすぎですよ!!」オドオドしている


僕に向けて語られきたお母さんやウルトラマンZの叫び声・・・それは僕に対して、“『厄災』から逃げてくれ”という言葉だった・・。

僕は身体は小さく、モノを早く作れるだけの力を持つだけの自分が、お母さん達に心配されるのは確かなのだが、あの言葉には他に意味があることを僕は知っている・・

お母さん達の表情、急いでいるような動き、必死に走っているその姿・・これは“僕のことを手伝いに来た”というより、“僕を助けに来た”と言う意味だと僕は感じた・・。


アドニス「ぁぁ・・・・。」悲しい眼をする


その言葉を耳にし、その意味を知った途端・・僕は妖精である他に、自身は人間である事を思い出した。

そう。人間だから、傷つけば痛いし、怖いものは怖いのだし。

なによりも、僕がここで死ぬことで1番に悲しむのはバーゲストお母さんであり、そのお母さんを悲しませたくない。

僕はお母さんの最愛だった人間:『アドニス』から名前を貰った・・人間のお父さん(アルト)と妖精のお母さん(バーゲスト)の息子、『アドニス』なのだから・・。

アドニス「お母さん、ごめんなさい・・。僕・・、また無茶をして・・・」悲しそうな顔をする


だから僕は・・みんなの事を守ると言いながら、無謀とも言える『厄災』を1人で倒そうと粋がり、お母さん達の足手纏いになってしまったことを謝りました・・。

自分自身が弱いからだけじゃない。自分が誰かを助けたい思いで行ったつもりが、その大切な誰かを悲しませる行動をしてしまった愚かな自分自身を許して欲しいと言う、この僕自身の懺悔を・・・。

ーーー呪いの手が僕を押しつぶそうとしてる。僕は僕自身の過ちによって、このノリッジで命を落とすことを覚悟しました・・。


グォォォォ~~~ン!!(もう一つの呪いの手がアドニスの上に覆い尽くしていき・・)

アドニス「・・・・・・」オォォォ~~ン・・(立ち尽くしている)

ドガシャ、バシャァァァ~~ン!!(桟橋が破壊される)


バーゲスト「あぁ・・アドニスぅぅぅ~~!!」悲痛な叫びを上げる

アルト「あ、アドニス・・・」立ち尽くしている

ジョルニ「アドニス・・・」立ち尽くしている

メリュジーヌ達「~~~・・・。」立ち尽くしてる


タタタタァァ・・・(カルデアのマスター達が来る)

ダ・ヴィンチちゃん「!!?。そんな・・・桟橋にいたアドニスが、あの呪いの手の下敷きに・・・。」

【そ、そんなぁ・・・間に合わなかった・・。】←
【(でで、でも・・まだ海のなかにいるんじゃないのかな?)】

トリスタン「あの黒い手はなにかの呪いで出来たモノなのでしょう?例え生きてたしても、彼(アドニス)はあの黒い手の呪いによってもう・・・」悲しげな顔をする

セツノ「アッ・・あぁ・・アド・・ニス・・・」ドサッ・・(両膝を付ける)


桟橋近くに来たアルト達やカルデアのマスター達は、『ノリッジの厄災』の呪いの手によって、アドニスごと港の桟橋が押しつぶされた所を目撃してしまい・・

港にいたみんなは、アドニスが死んだと思い、その場に立ち尽くすか・両膝をついて絶望の淵に沈んでいるの二択をせがまれていた・・。


バシャァァ~~ン、パタパタパタァァ~~!!(水しぶきから誰か2人が現れる)

アルト達、カルデアのマスター達「!!?」その2人を目撃する


桟橋が押しつぶされ、水しぶきが上がった所から・・・

呪いの手によって潰されたはずのアドニスと、その彼を抱きかかえて空中に羽ばたいているコーラルの姿がそこにあった・・。

バサバサバサバサァァ~~・・・(コーラルがアドニスを力いっぱいに持ち運んでいる)


コーラル「くぅぅ・・・重い・・・。わたし、誰かを持ち運んで飛ぶのは初めてですので・・・」ぐぐぐぅぅ・・(辛そうにアドニスを抱きかかえる)

アドニス「・・・!?。ハッ・・コーラルお姉ちゃん!?」我に返る

アドニス「そんな・・・どうして、どうしてコーラルお姉ちゃんがここに・・・」困惑しつつ、コーラルを見ている

コーラル「それはこっちのセリフですよ、アドニスさん!!あなた・・どうして勝手に1人で『厄災』のもとへ行かれたのですか!!」怒鳴る

アドニス「そ、それは・・・コーラルお姉ちゃんやノリッジの住民達、お父さんお母さん達から『厄災』を守ろうとしてて・・・」

コーラル「・・・あなたは、『予言の子』でもないのに無理に『厄災』を祓おうとして、その無理難題によってアドニスさんが死なれては、あなたのお母様が悲しむ事を知ってて、あんな事をしたのですか!!」怒鳴る

アドニス「ち、違う・・。僕はそんなことを・・・」

コーラル「でしたら・・もっとあなたのお父様やお母様・・『境界なき勇士団』やカルデアの皆さま方にもっと頼って頂いても良かったのではありませんか!?」

アドニス「!?」驚愕する


コーラル「私が言うのもなんですが・・。人間・・1人では出来ない事を、他の人間1人1人が助けあっていけばなんでも出来ることがあると・・漂流物の書物から教わりました・・。」

コーラル「あなたが勝手に行かれた理由は知りませんが・・あなたには、あなたを愛するご家族や勇士団の仲間がいます。その中にはこの私も含まれているのですよ?」

アドニス「コーラルお姉ちゃん・・・・」

コーラル「あなたを支える仲間や家族がいる以上、もっとあなたのお仲間方々や・・この私に相談していただけでも良かったのではありませんでしょうか?」

アドニス「け、けど・・コーラルお姉ちゃんは、あの『厄災』を見続けて過呼吸を・・・」心配そうに言う

コーラル「私は大丈夫です。あの時はあの『厄災』の姿を見て取り乱し、呼吸が乱れていましたが、その事はもう平気です。」

コーラル「それよりもあなたが、1人で勝手にあの『厄災』を倒そうと単独行動をしたのが問題ですよ!」

コーラル「万が一、アドニスさんが『厄災』に殺されるようなことがあれば・・さぞ、あなたのご家族が悲しむことになられるのやもしれません。そして、この私も・・」悲しそうな眼をする

アドニス「コーラルお姉ちゃん・・・・」


ギュゥゥ~~!!(アドニスを抱きしめる)

コーラル「アドニスさんは1人ではありません・・。あなたのご家族や私・・勇士団やカルデア、それにゾックスさん方もいます。」

コーラル「彼らや私の為を思うのであれば、もっと回りを見て、その皆さま方を考えてから行動した方が良いかと思うのでは・・?」

アドニス「もっと回りを見る・・。」考え込む


そうだ、そうだった・・。僕には家族が・・仲間がいるんだ・・。

小さい頃、お母さんに教えられた“自分の能力を信じて行動すれば、自分が望む願いを叶えられる”のは正しい事と僕は信じている。

でもその事は自分自身能力を過信し、その過信が自分を破滅させて、僕を信じている人達を悲しませる事があるのなら意味がない・・。

1人で出来ない事があれば、仲間を頼ればいい・・。みんなと力を合わせれば、どんなに強大な『厄災』であろうとも、立ち向かうことが出来る・・。

僕は今まで、『誰かの役に立つにたちたい』願いという名の『目的』を叶える為だけに・・回りを気にせず、ただ自分自身の能力の限界を見ずに過信していたんだ・・。でも・・


アドニス「僕、お父さんやお母さん・・お兄ちゃんお姉ちゃん達やここにいるみんなを事を守りたい・・。それになりよりも、コーラルお姉ちゃんの事を一番大事に守りたいんだ!!」キリッ!

コーラル「!?。わたしを守りたいって・・」

アドニス「だから僕・・みんなの事を守るためにも、僕の力になって欲しいんだ、コーラルお姉ちゃん!!」コーラルのことを見ながら・・

コーラル「・・・・わかりました。アドニスさん、私も風の氏族の妖精とならば、この風の氏族の妖精:コーラル・・。微力ながら、共に力を合わせましょう!」覚悟を決める

コーラル「私の風の氏族の目でなら、ある程度の時間でなら、『厄災』の弱点を見つけられると思われます。それまで、私の援護をお願いできますか?」

アドニス「うん!!一緒に戦おう、コーラルお姉ちゃん!!」

コーラル「はい!!」ニコッ!(笑顔を見せる)


僕の家族や仲間達・・そしてコーラルお姉ちゃんの役に立つために、みんなと一緒に戦う。

それが僕の『誰かの役に立つ』目的を叶える事であり、僕の大好きなコーラルお姉ちゃんを守り、役に立つ事であるならば・・

僕はみんなと共に戦い、そしてコーラルお姉ちゃんを守ってみせるのだから!!



キィィィ~~ン、キラァァァ~~~ン!!(アドニスの眼と全身が光り輝く)

コーラル「!?。アドニスさん!?」光り出すアドニスを見てて・・

アドニス「!?。これって、一体・・・」キィィン!(アドニスの手が光る)


キラァァン、ジャラジャラァァー!!(持ってた武器がナノ粒子化する)

アドニス「これって・・・!?(これなら使えるかもしれない!)」手にあるナノ粒子を見て・・

アドニス「コーラルお姉ちゃん、僕をあそこへ降ろして!」ある場所を指を指す

コーラル「えっ、えぇ・・・」パタパタァァ~!(アドニスを下ろしに降下する)


コーラルに運ばれているアドニスはなにかを考えついたかのように、空中から戦いによって崩落したノリッジの街の瓦礫の所へ向かって行った・・。

【アドニスがまだ生きてる!】喜ぶ

ルージュ「あ、本当だ!!アドニスがコーラルと一緒に飛んでいるわぁ!!」空中にいるアドニスを見て・・

ジョルニ「コーラルさん、あの手に潰される間際にアドニスのことを空中に連れ出していったんだ。」空中にいるアドニスとコーラルを見てる

ボガード「でかしたぞコーラル!風の氏族ながら、アルトの子供を土壇場で助けるとはなぁ!!」喜んでいる

メリュジーヌ「コーラル・・」安堵しながら・・

バーゲスト「あぁ~・・アドニス・・」アドニスの姿を見て、安堵する

アルト「アドニス・・。」空中にいるアドニスを見ながら・・

ダ・ヴィンチちゃん「えぇ・・でも一体、彼はなにをしようとしているんだい?」アドニスとコーラルの行動を見てて・・


港の方で立ち尽くしていたアルト達は、空中に飛んでいるアドニスとコーラルの姿を見て、アドニスが無事である事を確認し、彼らが無事である事を安心し・・

同時にアドニスがノリッジの建物の瓦礫の所へ行ってなにをするのかを、アルト達は疑問に思っていた・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノリッジ:瓦礫が散乱している場所では・・


ドサッ・・。(地上に降り立つアドニス)

アドニス「よし、やるぞぉ~・・。」ギュンギュゥゥン!(ローラーを動かす素振りを見せる)

コーラル「アドニスさん、一体なにをしようと・・・?」

アドニス「うん・・こうするんだ。ハァァァ~~!!」キィィン、ギュウゥゥ~ン!(手を光らせ、辺りを素早く移動する)


キラァァン、ジャラジャラァァ~~!!(次々とナノ粒子化するノリッジの瓦礫)

コーラル「!?。アドニスさん、これは一体・・」ナノ粒子化する瓦礫を見てて・・

アドニス「ハァァァ~~!!」キィィン、ジャラジャラァァ~!(次々と瓦礫をナノ粒子に変える)


ダ・ヴィンチちゃん「これは・・巨人の予言の子が倒れた影響で壊れた建物が砂となっていってるわ!?」ナノ粒子化させる光景を見て・・

メリュジーヌ「!?。アドニスのあの力、今まで見たことがないわ!?」その光景を見てて・・

バーゲスト「アドニス・・。いつの間にあんな力が使えるようになるなんて・・・」同じ光景を目にして・・

アルト「(アドニスが持ってる『瞬間制作』とは違う力がいま発現するなんて・・・!?もしかしてこれは・・彼の・・アドニスが・・。)」同じ光景を見ながら・・


ジャラジャラジャラァァ~~、ガシャガシャガシャン!!(ナノ粒子が1つに合わさっていき・・)

アドニス「!!!」シュタッ!(あるモノに乗り込む)




ウィィィ~ン、ガシャァァァン!!(巨大なロボットが動き出す)

アルト「(アドニス自身が・・『覚醒』したと言うのか!?)」その光景を見ている


アドニスが覚醒して得た能力でナノ粒子したモノ達が、1機の巨大なロボットへと作り出していき・・

アドニスはその巨大ロボットに乗り込み、巨大ロボットを華麗に操縦をするのであった・・。

グオォォ~~ン!!(呪いの手でウルトラマンZの首を絞めている)

ウルトラマンZ「デュオォォ~~!?」グググゥゥ~~!(首を絞められている)

ピコン!ピコン!ピコン!ピコン!ピコン・・・(カラータイマーが鳴り出す)


【なにか音が聞こえる・・。】

アルト「これはマズい!?ウルトラマンがあの巨大な姿で戦えるのは3分間の間だけなんだ・・」

ダ・ヴィンチちゃん「なんだって!?それは短すぎると言いたいが、あの巨大な姿なんだからね?余程のエネルギーは使っている事がわかるよ・・。」

アルト「あぁ・・。3分間の時間制限があるも、その力は強大であって・・様々な怪獣や宇宙人を相手に戦っているのだからな。」

ガイル「つぅぅ・・ウルトラマンZの活動時間がもうないというのに、あの『厄災』はあんな攻撃を喰らってて、まだダメージがあるのかもわからないんだぞ?」『厄災』とウルトラマンZを見て・・

アルト「たしかにそうだな・・・。」苦戦しているウルトラマンZの事を見る


ハルキ(インナースペース)「ツゥ・・クゥゥ~~・・」グググゥゥ~!(首を絞められてる)

ゼットの声「グゥゥ~~~・・。これはもう・・ウルトラヤバいとしかありませんね・・」

ハルキ(インナースペース)「ツゥゥ~・・一体どうすれば・・」グググゥゥ~!(首締めを脱出しようとする)


アドニス「ハァァァ!!」ガチャッ!(レバーを動かす)

ズバババァァ~~ン!!(巨大ロボットから球が放たれる)


ヒュゥゥ~ン・・、ドゴドゴォォォ~~ン!!(『ノリッジの厄災』に攻撃が当たる)

オォォォ~~~ン・・(攻撃が当たり、呪いの手が引っ込み始める)

ウルトラマンZ「デュワァァ・・」その隙を狙い、脱出する


ゼットの声「ツゥゥ・・!?あれは、桟橋で潰されたはずの・・・」アドニスとそれに乗るロボットを見て・・

ハルキ(インナースペース)「スッゲぇ~~!!あのロボット、ストレイジの特空機ぐらいに格好いいですよ!!」アドニスとそれに乗るロボットを見て・・

ゼットの声「あぁ・・なにがどうなってるのかわからないが、ウルトラ助かりました!」感謝を込める


フワフワァァ~ン・・(コーラルが飛んでくる)

アドニス「コーラルお姉ちゃん!!」手を伸ばす

コーラル「えぇ!」ガシッ!(アドニスの手を掴む)

ドサッ、ガシャン!(コーラルが乗り込み、ハッチが閉まる)


コーラル「アドニスさん、これは一体・・・」巨大ロボットの中を見ながら・・

アドニス「わからないけど・・気がついたら僕の手に触れたモノがナノ粒子になって、僕が思ったようなモノを作れるようになったの・・。」

アドニス「でもこれなら・・あの『厄災』を倒せるかもしれない・・。コーラルお姉ちゃん、サポートお願い!!」ガシッ!(操縦桿を握る)

コーラル「は・・はい!!」ジィィ~!(集中して『厄災』を見つめる)


ウィィ~ン、ガシャ!(装備されている武器を構える)

コーラルがアドニスの後ろから風の氏族の目でサポートし、アドニスは『ノリッジの厄災』に向けて、巨大ロボットに装備されている武器を『厄災』に向けて狙いを定めていく・・。

凄い展開になってきましたよぉ~!

グオォォォ~~ン!!(上空から飛んでくるクロコダイオー)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
クロコダイオー船内では・・


ツーカイザー「ヨホホ~イ!随分と盛り上がっているじゃないか?なんならこっちも行かせて貰うぜぇ~!」

フリント、リッキー、カッタナー「オォォ~~!!」盛り上がる

ハベトロット「なになに?一体、なにが始まるというのさぁ~!?」困惑してる

ツーカイザー「まぁ~見ていろって・・・。」チャリンッ!(19番のギアを手に持つ)


ガチャッ、チャリンッ・・ガシャッ!(19番のギアを裏返しにセットする)

ツーカイザー「行くぞカッタナー、リッキー!!」

カッタナー、リッキー「おうっ!」ヒュゥゥン!(外に出る)

ツーカイザー「行くぞ、『界賊合体』!!」ガラガラガラ~ガキン、ガキン・・ジャキン!!(ギアダリンガーの舵輪を回す)


グウィィ~~ン!!(クロコダイオーが動き出す)

カッタナー、リッキー「はぁッ!」ピカァァン!(巨大化する)

グォォォ~ン、ゴクンッ、ガチャンッ!(リッキーを呑み込んで、リッキーが頭部となる)


グィィィ~ン、ガシャガシャガシャン!!(クロコダイオーが分離、変形と合体をしていく)

ギギィィ~~、ビカンッ!(頭部の目が光る)


グィィィ~ン、ガシャンッ!(決めポーズを取る)

https://img.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/48106/11900/%E3%83%84%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC002.png

音声『ツーカイオーリッキー! オペレーション!』

ツーカイザー、リッキー「完成、ツーカイオーリッキー!」


クロコダイオーは界賊合体によって、『ツーカイオーリッキー』と界賊合体を果たし、ノリッジの海の方へ降りていった
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バシャァァ~~ン!!(ツーカイオーリッキーが海に降り立つ)


ツーカイザー(スピーカー)「大丈夫か、ウルトラマンZ!」左手を伸ばす

ウルトラマンZ「デェア・・・」ガシッ!バシャァァ~~ン・・(手を取り、立ち上がる)

ゼットの声「つぅぅ・・誰だか知りませんが、助かりました・・。」立ち上がりながら・・

ツーカイザー(スピーカー)「フンッ、別にいいってモノさ。それよりも・・」ノリッジの厄災の方を見上げる


グオォォォ~~ン!!(戦闘態勢に入るノリッジの厄災)

ツーカイザー(スピーカー)「どうやら『厄災』の奴、ようやく俺達を敵と見なしたみたいだな?」

黒い呪いの手は感じていた。倒壊を抑えていた光の巨人を、倒壊を銃撃で邪魔した1人の小さき人間と妖精の間に生まれた1人の男の子の事を・・。

倒壊を阻まれ、『ノリッジの厄災』こと『■■■■■■』の呪いの手は、目の前にいる巨人と2機の機械巨人を敵として認識した。

『厄災』を阻む者。妖精國を守る、小癪な敵のひとりとして。


ツーカイザー(スピーカー)「ウルトラマンZ、俺達もあの『厄災』を倒すためにこのノリッジに来たんだ。俺達も一緒に戦わせてくれ!」

ゼットの声「君達もですか!?あなた達は一体・・?」ツーカイオーリッキーとアドニスの巨大ロボットを見て・・

ハルキ(インナースペース)「ゼットさん、今は『厄災』を倒すのが先決だと思います!ここは協力して戦いましょう。」

ゼットの声「あぁそうだな・・。ハルキ、あの方々と協力しつつ・・こちらも本気に行きましょう!!」

ハルキ(インナースペース)「押忍ッ!」ガシャッ!(再びウルトラZライザーを構える)
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ウルトラマンZのインナースペース


カチャッ、カシャリ、パコンッ!(ホルダーからウルトラメダルを3つ取り出す)

チャリィィン、ジジジィィ~~、ピカァァン!!(ウルトラメダルが金色の縁のライズウルトラメダルへと変化する)


ハルキ「闇を飲み込め!黄金の嵐!」キリッ!

ハルキ「ゼロ師匠! ジード先輩! ベリアル!」カシャ、カシャ、カシャ。(ライズウルトラメダルをZライザーにセットする)

それぞれのウルトラマンの名前を言いながら、Zライザーにウルトラメダルをセットしていくハルキ


音声『Zero Beyond.、Geed.、Belial Atrocious.!』カシャン、カシャン、カシャン!(ウルトラメダルをリードする)


ハルキ「おぉぉぉぉぉぉぉ押忍!!」大きく構える

ゼット「ご唱和ください、我の名を! ウルトラマンゼーット!」両腕を広げながら

ハルキ「ウルトラマンッ!ゼエエエエエット!!」カシャァァン!(Zライザーを上に掲げて、トリガーを押す)


♪♪♪~~(ウルトラマンZ デルタライズクローの変身音)

『シュッ!』『ヴアァッ!』『ヌアァッ!』

音声『Ultraman Z Delta Rise Claw.』


ウルトラマンZ(デルタライズクロ-)「ジュワッ!!」変身する
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ノリッジ:港付近の海


ギラァァ~ン!!(光と共にウルトラマンZ(デルタライズクロ-)が姿を現す)

ウルトラマンZ(デルタライズクロ-)「デュアッ!!」ジャキンッ!(ベリアログを持つ)

ツーカイザー(スピーカー)「おっ、あちらも本気でやるつもりだな?」変身したウルトラマンZの姿を見て・・


ベリアログ「ほぉ~・・今まで見たこともねぇ奴らがいるなぁ~?こいつら、斬っても良いかぁ~?」ツーカイオーリッキーに狙いを付けながら・・

ハルキ(インナースペース)「ちょっとベリアログさん!?彼らは味方ですから、斬っても良いのはあっち!!」ベリアログをノリッジの厄災に向ける


グォォ~~ン!(呪いの手が多く伸び始める)

ベリアログ「なんだぁ~?黒くうねうねとしやがって・・全部斬ってやろうか、てぇめぇら?」呪いの手に挑発する

ゼットの声「あぁ。全部斬ってくださいね、ベリアログさん!!」ジャキンッ!(ベリアログを構える)

ダダダダァァ~~!!(港付近に集結するアルト達)


メリュジーヌ「我々も忘れては困るわ・・アドニス!ツーカイザー!」構える

アルト「バーゲスト、アドニスのことはこの『厄災』を倒してから話そう・・。」剣を構える

バーゲスト「えぇ。行くぞ、お前たち!!」ジャキンッ!(妖精剣ガラティーンを構える)

ジョルニ達「アァァ(えぇ)!」構える

ボガード、カイニス「おうっ!!」それぞれの武器を構える


【アルトリア、ダ・ヴィンチちゃん!】
【俺達も行こう!】←

アルトリア「エッ、エェ!!よくわからないけど・・そこの『厄災』!!海賊と巨人の予言の子、そしてこの本物の『予言の子』が相手になってやる!!」ガシッ!(杖を構える)

千子村正「あぁ。」ジャキンッ!(刀を構える)

トリスタン「援護します。」ガシッ!(弓を構える)


コーラル「皆さま方・・・アドニスさん!」回りのみんなを見ながら・・

アドニス「うん!お父さん、お母さん・・ウルトラマンZとツーカイザー・・それにみんな、なんとしてでもあの『厄災』を打ち祓うために、みんなの力を貸してください!!」

アドニス「僕はみんなの力となり、みんなの役に立つ為に、僕はみんなと一緒に戦いたいから!!」ガシャッ!(レバーを構える)


ノリッジの港の桟橋跡近くに集結するアドニスとその仲間達。

アドニスとコーラルを乗せた巨大ロボットが備え付けの武器を構え、仲間達も『厄災』と戦う為の体勢を取り・・

今、ノリッジを守る為の戦いが切って落とされたのであった・・。
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グォォォォ~~ン!(呪いの手が襲いかかる)


ウルトラマンZ「デェアッ!!」ジャキン、ジャキン!!(呪いの手を切り落としていく)

メリュジーヌ「ハァッ、ヤァァァッ!!」ジャキン、ジャキィィン!!(呪いの手を切り落としていく)

バーゲスト「ハァッ、テリャアァァ!!」ジャキン、ジャキン!(呪いの手を斬っていく)


ダ・ヴィンチちゃん「みんな!ヤツは高濃度の呪いの塊を腕として襲いかかってくる。直に触れれば、呪詛の攻撃を受けるぞ!」注意を促す

アルト「わかった!みんな、中距離か遠距離の攻撃を中心に『厄災』に攻撃を当てていくんだ!直に触れれば呪われるぞ!!」注意を促す

ルージュ「OK!ヤァァ~~!!」ジュビィィィン、バイィィ~~ン!!(無数の糸を放つ)

セツノ「ヤァァァ!!」ビリビリバリバリィィ~~!!(電撃を放つ)


バシュ、ガシュ、ボシュゥゥン!!(呪いの手が切り裂かれていく)

ビリビリビリィィ~、ガシュン!!(呪いの手がはじき飛ぶ)

千子村正「成る程・・長めの武器や射撃系の攻撃なら、直に触れないって事だな?」ガシュガシュンッ!(長めの刀で斬っていく)

バーゲスト「えぇ!それとまた、私とメリュジーヌでならば、呪詛の攻撃など効かぬのだからな!!」ジュボォォ~~!!(炎の斬撃を放つ)

ジャキジャキィィン、ジュボォォォ~~!!(呪いの手が斬られ、炎で燃やされていく)


ツーカイザー(スピーカー)「遠距離攻撃が主流と来たか・・ツーカイオーリッキーにしておいて正解だったぜ!行くぞ、リッキー!」

リッキー(スピーカー)「あぁ!!」

ツーカイザー(スピーカー)「アドニス、俺に合わせろ!!」アドニスに呼びかける

アドニス「はいっ!」ガシャン、ガチャン!(巨大ロボットの武器の標準を合わせる)


2人「超力バルカンブースト!!」ババババババン!!(銃弾を連射する)

アドニス「ガトリングブラスト!!」ババババババン!!(ガトリングガンを放つ)

ガガガガガガシュゥゥン!!(撃ったところに風穴が開く)


オォォォ~ン、ビカァァン!(呪いの手の赤い部分が光り出す)

ゼットの声「させません!デルタクロスショット!!」ビィィ~!!(黄金の光線を放つ)

ジジジィィ~、バシュン!!(赤い部分を破壊する)


トリスタン「はぁぁッ!!」ポロロォォン!ガシュガシュ!(糸で攻撃する)

カイニス「ツリャアァァ!!」ガシッ、ガシュガシュッ!(槍で呪いの手を切り裂いていく)

【良いぞみんな!】←
【『厄災』がどんどん祓われていく!】

アルトリア「!!?。」アルト達みんなの戦いを見て・・

アルトリア「(凄い・・。私の加護の力を付与しているとはいえ、みんなそれぞれの力で『厄災』の呪いの手を祓っていってる・・)」

アルトリア「(これが・・藤丸さんやアルトさんが言ってた・・“家族や仲間を信じ、絆を築いて得ることが出来る力”と言うのですね・・。)」感化している

アルトリアは後ろでアルト達を自身の加護でサポートしつつ、アルト達の仲間と共に戦いぬく様を見て、アルトリアはその光景に感化していった。


オォォォ~~ン、ズゴゴォォォ~~!!(図体を巨大化していく)


アルト「!?。また巨大な姿で倒壊するつもりか!!」ノリッジの厄災の行動を見て・・

ダ・ヴィンチちゃん「しかも大幅に『厄災』の魔力数値が高まっている!?ヤツはウルトラマンZが止めていた時よりも大きくなるつもりなのかい!?」驚愕する

バーゲスト「クゥッ・・なかなかしぶといヤツだな。皆の衆、ここはヤツが倒壊する前に一気に攻め立てるぞ!!」ジャキィィン!(体勢を構える)

メリュジーヌ「えぇ!!」キィィ~ン!(魔力を集中させる)

千子村正「おうっ!」キィィィン!(魔力を集中させる)

カイニス「あぁ!!」キィィィン!(魔力を集中させる)

トリスタン「わかりました。」キィィィン!(魔力を集中させる)

ゼットの声「よし、こっちもトドメの一撃をかませますか!」ジャキン!(ベリアログを構える)

ベリアログ「あぁ!!腕が鳴るぜぇ!!」ジャキンッ!(刃が光る)


ツーカイザー「あぁ!アレが倒壊する前に片付けるぞ!!」ガシャッ!グルグルゥゥ~~!!(ギアダリンガーの舵輪を回していく)

音声『全速前進ッ!!』ガラガラガラ~ガキン、ガキン・・ジャキン!!(音声『イッパァァ~イ!!』)

バーゲスト「この剣は法の立証、あらゆる不正を正す地熱の城壁!」バキンッ、ジュゴゴゴォォ~~!!(宝具を発動させる)

メリュジーヌ「真名、偽装展開。清廉たる湖面、月光を返す!!」ビュゥゥン!!(ノリッジの厄災に向けて突っ込む)

カイニス「ついていくぜ、メリュジーヌ!」ビュンッ、ギィィィ~ン!(メリュジーヌの後を追い、身体を光らせる)

千子村正「一気に斬らせてもらうぞ、『厄災』の野郎!!」ジュボォォォ~~!(炎から刀を生成する)



オォォォ~~~ン!!(呪いの手がバーゲスト達に向かってくる)

アドニス「させないっ、フルバァ~~スト!!」カチッ!(レバーのボタンを押す)

ジュババババババァァ~~ン!!バシュバシュバシュゥゥ~~ン!!(ミサイルと銃撃を連射する)

ドゴドゴドゴォォォォ~~ン!!(アドニスの攻撃がノリッジの厄災に直撃する)


トリスタン「フンッ。我が音の前で万物は劣化し、物質は静止する──」ポロロォォン!(弦を奏でる)

ガシュッ!ガシュガシュガシュンッ!!(弦が呪いの手を縛り上げる)

トリスタン「その肉を刻むは我が悲しみと知れ。『痛哭の幻奏 (フェイルノート)』!」バシュゥゥ~~ン!!(光弾の矢を放つ)

ギィィィ~ン、ガシュゥゥ~ン!!(痛哭の幻奏 (フェイルノート)の一撃が直撃する)



メリュジーヌ「つなげ・・・今は知らず、無垢なる湖光(イノセンス・アロンダイト)!!」ギィィィ~~ン!!(『厄災』めがけて突っ込む)

カイニス「羽ばたくぜ!『飛翔せよ、わが金色の大翼(ラピタイ・カイネウス)』!」ぎゅわぁぁん!!(黄金の鳥に変身し、『厄災』に突っ込む)


ベリアログ「フン! ヌゥア! ハァッ!・・デスシウムスラァァァァァッシュ!!」ギィィィ~ン!(刃が黒く輝く)

ツーカイザー&リッキー「ツーカイオー、超リッキーガン・超力バースト!!」ギュゥゥゥ~ン!!(超リッキーガンにエネルギーが貯まる)

ハルキ(インタースペース)「チェストォォーー!!」カチィィン!(手に持つベリアログのトリガーを引く)

音声『チョーリキに、クロコダイ弩ッキューン!』ビィィィ~~!!(極太の光線が放たれる)


バーゲスト「喰らいなさい!!『捕食する日輪の角(ブラックドッグ・ガラティーン)』!!」ジュゴォォォ~~!!(巨大化し、ガラティーンを振るう)

千子村正「冥土の土産に拝みやがれ!これが儂(オレ)の──『都牟刈・村正』だぁ!」ジャキィィン!(刀を振るう)


ガシュガシュンッ!!ジャキィィン!!(メリュジーヌとカイニスの宝具が『厄災』を貫く)

ジャキィィン、ジュボォォォ~~!!!(バーゲストと村正の宝具が『厄災』を焼却する)

ガシュガシュガシュン、ビィィィィ~~~!!(ウルトラマンZとツーカイオーリッキーの必殺技が炸裂する)



ゴォォォォ~~ン・・ジュボボボォォォ~~・・(ノリッジの厄災が崩れ去る)

ノリッジの厄災は、バーゲスト達の渾身の必殺技を多数受け、崩れ去るようにその黒い身体が消滅していった・・・。

コーラル「うそ・・・『厄災』が消えていっているわ・・・」消滅するノリッジの厄災を見て・・

アドニス「・・・やった。やった、やったよコーラルお姉ちゃん!!」喜んでいる

コーラル「えぇ、凄いわぁ・・わたしたち、本当にあの『厄災』を倒してしまったわぁ・・」まだ驚いている

アドニス「うんっ!」スタッ!(コックピットの席から立ち上がり・・)


ギュゥゥ~!!(コーラルを抱きしめるアドニス)

コーラル「ちょ、ちょっと・・アドニスさん!?そんな急に・・・」驚いている

アドニス「あっ、ゴメン・・痛かった?」アドニスを心配する

コーラル「い、いえ・・別に何でもありませんわ・・。」ポッ・・。(顔を赤くしながら・・)

アドニス「???。でも良かった!」ギュゥゥ~!(コーラルを抱きしめる)

コーラル「~~~~~~~」カァァァ~・・(顔が真っ赤に染まる)


アドニスは『ノリッジの厄災』を倒せたうれしさのあまり、コーラルの事をハグして2人で喜びを分かち合おうとしていた・・。

そんなアドニスに対して、コーラルはなにかを恥ずかしがるように顔を赤く染めていた・・。


ツーカイザー(スピーカー)「やったな!俺達の勝利ゼンカイってヤツだぜ!!」ウルトラマンZの事を見る

ゼットの声「はいっ!ウルトラ大勝利ですよ!!」ツーカイオーリッキーの事を見る

ガシンッ、ギィィィ~ン!(腕タッチして直立不動の体勢を取る)


セツノ「やった・・やったよ!セツノ達・・セツノ達みんなで『厄災』を倒せた!!」喜んでいる

アルト「あぁ!みんな、よく頑張ったなぁ!!」セツノ達6人を褒める

ルージュ「えぇ!!私、凄く頑張ったんだからね!!」ドヤァ!

スズカ「えぇ・・でも、私たちの中で一番頑張ったのはアドニスだと思うわ?」

ガイル「あぁ・・俺なんて、攻撃さえもなにも出来なかったぐらいだしな・・。」しょんぼりしてる

セフィー「だが、アドニスが動かなかったら、事態はもっと酷い事になってたかもしれない・・。」

メリュジーヌ「えぇ。アドニスの無茶には困ることがあるが・・さすがにこれは・・。」


バーゲスト「・・・・・・・」黙ってアドニスの所へ向かう

アルト「バーゲスト?」バーゲストについていく

パタパタパタァァ~~・・(巨大ロボットから降りるアドニスとコーラル)

コーラル「ふぅ・・。バーゲストさん?」


タッタッタッタッタッ・・・・(黙ってくるバーゲスト)

バーゲスト「・・・・・・。」タッタッタッタッ・・・(黙って近づいてくる)

アドニス「お、お母さん・・・。これにはワケがあって・・・」オドオドしてる



ガバァッ!ギュゥゥゥ~~!!(アドニスを抱きしめるバーゲスト)

アドニス「お、お母さん・・・。」抱きしめられる

バーゲスト「アドニス・・あなたはなんで、自分の事を顧みずに『厄災』に挑もうとしたんだ!!私・・凄く心配したんだぞ・・。」ウルウルウル・・(泣いている)

アドニス「お母さん・・・。ごめんなさい・・・僕・・みんなの役に立ちたくてつい・・・」ウルウルウル・・(悲しそうな目をする)

バーゲスト「いいのよ・・無理に役に立とうとするなんて・・。でもあなたが生きていて良かった・・・」ギュゥゥ~!(泣きながらアドニスを抱きしめる)

アルト「バーゲスト・・・」アドニスとバーゲストの光景を見て・・


コーラル「・・・私の責任です。私が過呼吸を発症し、アドニスさんの不安を煽ってしまって・・・」反省している

スズカ「いや・・コーラルさんは悪くありません・・。過呼吸は命に関わる病気ではありませんが、人間と妖精とでは違うところがまだわからないのですから・・」

アルト「あぁ・・。むしろコーラルがアドニスを土壇場で助けてくれた事に感謝したいところだ!!アドニスをあの場で助けてくれてありがとう!」ガシッ!(手を合せる)

ダ・ヴィンチちゃん「コーラル・・そしてアドニス・・。君達が『厄災』に向かって行かなければ・・今頃ノリッジは『厄災』によって滅ぼされ、『巨人の予言の子』であるウルトラマンZを助ける事が出来なかった・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「今こうして・・ここにいる全員が協力しあい、あの『厄災』を祓えたのは君達のおかげでもあるんだ。」

ボガード「あぁ・・君達の勇気ある行動が、我らシェフィールドの民の故郷であるノリッジ救えた事を・・シェフィールドやノリッジの妖精達を代表して感謝する・・本当にありがとう!!」お礼を言う

ルージュ「そうよ!胸を張りなさいコーラル!あなたとアドニスがノリッジを救ったのよ?」

ツーカイザー(スピーカー)「そうだとも!コーラル、アドニス・・あんた達2人が、あの場で動けなかった俺達を奮い立たせてくれた事で、俺達は大事なモノ達を守り、ウルトラマンZを助け出すことが出来たのだからな!」

ウルトラマンZ「デェア!」感謝するように頷く

コーラル「アルトさん・・皆さま方・・・。」周りのみんなを見て・・


アルトリア「えぁーーえぇ~~っと・・さすがでしたよコーラルさん・・。同じ妖精にもかかわらず、勇気を持ってアルトさんの息子のアドニスくんを助け出したというか、そのぉ~・・」オドオドしてる

アルトリア「なんか凄いモノを作ったアドニス君の前で恥ずかしいというか死にたいというか、コーラルさんやアドニスくんと違って私なんか後ろでサポートしてただけであって・・」

アルトリア「厄災を前にしてあんまり役に立ってなくてごめんなさい、弱くてホントごめんなさい・・・!」

コーラル「いえ・・別にあなたが自虐をする理由などありません。私がしたことはただ、アドニスさんを身体を張って運んだだけでありまして・・」目をそらしながら・・

メリュジーヌ「・・・はぁ・・。」アルトリアの行動に呆れかえる


ゴロゴロゴロォォ~~・・(雲行きが怪しくなる)

メリュジーヌ「!?」上空の雲を見て・・

アドニス「・・!?。お母さん、アレを見て!?」上空を指さす

バーゲスト「なに・・・!?」上空を見上げて・・

アルト「???」上空を見て・・

【・・・・雨雲の音?】
【そういえば、『厄災溜まり』がまだ・・・】

ダ・ヴィンチちゃん「そっか。『厄災』は祓ったんだ。なのに、なんであの雨雲が残って・・・」

メリュジーヌ「いや、雨雲なんかじゃない・・今すぐここを離れろ!!モルガン陛下の『水鏡』が来るぞ!!」大声で叫ぶ

ボガード「な、なにぃぃ~~!?」驚愕する

【水鏡・・?】


ゴワァァァ~~ン・・ゴボゴボゴボォォ~~・・(空がネイビーブルーに染まる)

ガイル「なんだ・・空が夜みたいに青くなって・・?」上空を見上げて

ルージュ「なんかキレイねぇ~?」見取れている

スズカ「見取れている場合でないわ!!あの上空から高出力の魔力値が発生して・・・これって!?」ピピピッ!(上空をサーチする)

ダ・ヴィンチちゃん「どうしてんだいスズカ?」驚いているスズカを見て・・

スズカ「この数値量・・・これって、特異点に向かう為の・・『レイシフト』と同じ数値の魔力値だわ!?」驚愕する

ダ・ヴィンチちゃん「な、なんだって!!?」驚愕する

【レイシフトってまさか!?】


ジジジィ~ジィ~ジィィィ~~~!!(魔力が集まりだしていき・・)

メリュジーヌ「間に合わない!?このままでは・・・」上空の様子を見て・・

アルト「!?」上空の様子を見て・・

ウルトラマンZ「!!。デェアッ!!」ドシンドシンドシィン!!(前に出る)

ツーカイザー(スピーカー)「お、おい!?お前、なにを・・」前に出るウルトラマンZを見て・・

アルト「ゼット!?」前に出るウルトラマンZを見て・・


ハルキ(インナースペース)「ゼットさん、これはもしや・・・」

ゼットの声「あぁ・・ウルトラヤバいのが来るが・・やるしかねぇ!!」構える

ハルキ「押忍ッ!!」構える


ジジジジィィィ~~、バシュゥゥゥ~~ン!!(水鏡の一撃が放たれる)

ウルトラマンZ「デェアァァ~~!!」来ラァァン、ギィィン!(光線のポーズを取り・・)

ハルキ&ゼット「ゼスティウム光線!!!」ビィィィ~~~!!(ゼスティウム光線を放つ)


バシィィン!!ジジジジィィ~~!!(光線同士がぶつかり合う)

ウルトラマンZのゼスティウム光線とモルガンが放ったと思われる宝具:水鏡がノリッジの上空で相殺されるようにぶつかり合っていた・・。

ジジジジジィィ~~!!(ゼスティウム光線が押され始める)

ウルトラマンZ「デェアァァ~~!」ピコンピコンピコンピコンッ!!(カラータイマーの点滅が速くなる)


アルト「マズい!!厄災との戦いとダメージでもうエネルギーが・・・」その様子を見てて・・

【何とかならないのか!?】
【(どうしようがない・・。)】←

ダ・ヴィンチちゃん「このままじゃウルトラマンZがその『水鏡』の攻撃でレイシフトさせられて、最悪・・彼の意味消失が起きる可能性が・・」

メリュジーヌ「くぅぅ・・モルガン陛下が厄災を倒すのに使う強力な術が、我々最大の敵の攻撃となるとは・・」水鏡の様子を見て・・

スズカ「せめて、あの相殺している部分に何かをぶつけ、空中で『水鏡』のエネルギーを爆発させられれば・・」ピピピッ!(水鏡のエネルギー)

アドニス「でも・・でもどうやって・・・・・・!?」あるモノを目に付ける


ズシィィン・・(置いてある巨大ロボットがある)

アドニス「そうだ!ガイル兄ちゃん、僕のこのロボットをあそこへ投げ飛ばして!!」

ガイル「な、なんだって?」アドニスを見て・・

アドニス「僕がロボットを鉄球にするから・・ガイル兄ちゃんはそれを水鏡のエネルギーにぶつけて暴発させるんだよ!」

アルト「!?。そういうことか!ガイル、頼めるか?」

ガイル「あぁ!力仕事の事は俺に任せろ!!」理解する

メリュジーヌ「よし、アドニス・・すぐに準備をお願い!!」

アドニス「うん!!」ピトッ!(巨大ロボットに触れる)

キラァァン、ジャラジャラァァ~~!(巨大ロボットがナノ粒子となり・・)


ジャラジャラァァ~~、ガコォォン!(ナノ粒子が巨大鉄球へと姿を形作る)

ガイル「よぉぉ~し・・フングゥゥ~~~!!」巨大鉄球を持ち上げようとする

カイニス「頑張れガイル!!厄災との戦いで活躍できなかった分を込めて、あの青いビームにぶつけるんだ!!」

ルージュ「頑張ってガイルお兄ちゃん!!」応援する

セツノ「ガイルお兄ちゃん!!」応援する

ガイル「あぁ・・フングゥゥ~~~!!!」ギギギィィ~~!!(巨大鉄球を持ち上げていく)


ジジジジジィィ~~!!(水鏡がゼスティウム光線を押していく)

ウルトラマンZ「デェアァァ~~!!」ピコンピコンピコンピコンッ!!(カラータイマーの点滅が速い)

ゼットの声「クゥゥ・・俺、もう・・ウルトラ限界かも・・・」力なく言う

ハルキ(インナースペース)「ゼットさん!!?」


ドスンドスンドスンドスンドスンッ!!(巨大鉄球を持って走るガイル)

ガイル「うぅぅぅりゃぁぁぁ~~~~!!」バビュゥゥゥ~~ン!!(巨大鉄球を投げる)

ヒュゥゥゥ~~ン・・(巨大鉄球が水鏡に向かって飛んでいく)


ヒュゥゥゥン・・ギィィィン、ギュゥゥゥゥーーーーーンンン!!(巨大鉄球が水鏡に直撃し、光を放つ)


ウルトラマンZ「!!?」眩しがる

アルト達「ーーーーーー!!」目を瞑る

ダ・ヴィンチちゃん達「ーーーーーーー!!」眼を瞑る


水鏡が巨大鉄球に当たり、暴発するように辺りが青白い光に包まれた。

青白い光が収まって・・・


【みんな、大丈夫?】

アルト「あぁ・・なんとか無事みたいだが・・」

メリュジーヌ「えぇ・・みんな大丈夫か?」回りのみんなに問いかける

バーゲスト「えぇ・・こっちは大丈夫だ。」アドニス達の側にいて・・

アドニス「うん・・・」みんなといる

千子村正「こっちも大丈夫だ。アルトリアも一緒だからな?」アルトリアの側にいる

アルトリア「えっ、えぇ・・・」放心状態

ダ・ヴィンチちゃん「つぅぅ・・一体何だったんだアレは~・・。」トリスタン達と一緒にいる

ツーカイザー(スピーカー)「あぁ・・・・・!?」前の光景を見る


ウルトラマンZ「デェアァァ・・・」キィィィン、パァァァン・・。(光の粒子となって消滅する)

ハルキ「・・・・・・・」落下する

ヒュゥゥ~~ン、バシャァァァン!!(海に落下するハルキ)


【誰かが海に落下した!?】

アルト「!?。まさか落ちたのって・・・」海に落ちた所を見て・・

スズカ「!!!!」ピョンッ、バシャァァン!!(海に飛び込む)

メリュジーヌ「スズカ!?」海に飛び込んだスズカを見て・・

セフィー「スズカ!!」海に飛び込むスズカを見て・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
海の中


ゴボボボボォォ~・・・(沈んでいくハルキ)

スズカ「ーーーーーーー!!」ガシッ!(ハルキの腕を掴む)

ハルキ「・・・・・!?オボボボォォッ!?」ボコボコボコォォ~!(口から空気が漏れる)

スズカ「ーーーーーーー」海上へ泳いでいく

ハルキ「~~~~~~~!!」急いで海上へ泳ぐ


海に沈んでいくハルキをスズカが海に潜って救出し、2人はそのまま海上へと泳いでいった・・

ノリッジ:海面


バシャァァァ~~ン!(海上に上がるスズカとハルキ)

ハルキ「ぶはぁぁ~!?ゴホゴホゴホッ・・・」溺れかかる

スズカ「あなた、大丈夫ですか?」心配そうにハルキを見る

ハルキ「あっ、あぁ~はい・・大丈夫です・・。」

スズカ「はぁ~・・良かった・・。」安心する


ジョルニ「スズカ、これに掴まれ!」ツタの浮き輪を投げる

スズカ「えぇ!」ガシッ!(ツタの浮き輪を掴む)


バシャバシャバシャ・・・(浮き輪に捕まり、港近くまで泳ぐスズカとハルキ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
港にて・・


アルト達「よっこいしょっと!!」バシャァァ~ン!!(ハルキとスズカを引き上げる)

スズカ「ツゥゥ・・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ビショビショォォ~~・・(濡れている)

ハルキ「っはぁ~~・・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ビショビショォォ~~・・(濡れている)

アルト「・・・・・。」手を差し伸べる

ハルキ「!?」アルトの事を見て・・

アルト「大丈夫かハルキ?」

ハルキ「はぁ・・はい!!」ガシッ、ガバッ!(アルトの手を掴み、立ち上がる)


ハベトロット「おぉぉ~~い、みんなぁぁ~~!!」ヒュゥゥ~ン・・(ツーカイオーから降りてくる)

セツノ「ハベニャン!!」降りてくるハベトロットを見て・・

ツーカイザー「ヨォォッ・・ットォォ!!」ヒュゥゥ~ン、カタッ!ジャキィィン・・(着地して変身解除)

ツーカイザー→ゾックス「みんな大丈夫か?1人も消されてはいないだろうな?」確認する

アルト「あぁ・・なんとか全員無事だ。心配をかけたな・・」

ゾックス「あぁ・・。」

ハベトロット「うん・・・って、それどころじゃないよ!?アルト、それに君達、君達は本当に・・あのモルガンの『水鏡』を本気で止めちゃうなんて・・」困惑してる

アルト「???。どういう事だ?」

ダ・ヴィンチちゃん「ハベトロット。キミはあのモルガンの術である『水鏡』を知っているのかい?なら一体・・あの術式は一体何だったんだい?」

ダ・ヴィンチちゃん「メリュジーヌやバーゲストが何かと恐れていたし、スズカが言ってた“特異点に向かう際の『レイシフト』と同じだ”という事も気になるんだ。何か知っているのかい?」ハベトロットに問いかける

ハベトロット「そ、それはだなぁ~・・」タラタラタラ・・・(考え込んでいる)


???「それは彼女が・・・モルガンが使った『水鏡』が転移魔術だと言う事さ。」

アルト達「!!?」声の所を振り向く

【誰!?】振り向く

タッタッタッタッ・・・・(1人の青年が立っている)

アルト達が振り返った所には・・現代風のファッションをした服装と帽子を被った青年が、彼らの様子を見ていたかのように立っていた・・。


青年「あの光こそ・・キャメロットでモルガンが人払いをしてまで行なった転移魔術・・『水鏡』というものさ。」

青年「アレは本来、君達が倒したであろう『厄災』を何処かに送るために使うモノであり・・女王陛下であるモルガンが使う魔術の中で唯一無二の大技であるんだ。」

青年「全く・・あんなに派手に展開していたのに、君達は逃げるどころか・・あの『水鏡』をごり押しで止めちゃうなんてねぇ~・・しかも誰も犠牲にならずにね?」アルト達を見て・・

青年「この世界の人間・・いや、幾多の戦いを経験している君達でなら・・このようなピンチを切り抜けられる事なんて、僕はわかっていたからね?」

アルト「あんた・・俺達やモルガンのことを知っているような口ぶりをしているようだが、確かキミは・・・」青年の顔を見て・・

青年「待ちたまえ!君に僕の正体を知られるわけには・・まだ早いからね?」シィ~・・


アルトリア「あなた・・今のところ、嘘を付いているようには思えないのですが・・。あなた、ずっとそこで私たちの事を見ていたのですか?」青年に問いかける

青年「まぁ、今の僕の状況を見ていればそういうことになるね?君達の活躍にはとても感心したと思っているよ?」

青年「でも・・これだけは僕から君達に『警告』として言っておく。そこにいる君達2人を含めてね?」ゾックスとハルキを目を付けて・・

ゾックス「???。俺と・・・」目を付けられる

ハルキ「お、俺ですか・・?」目を付けられる

青年「あぁそうとも。その君達のことなのだけど・・・」


青年「つい先ほど・・女王モルガンが最果ての塔とカーティス検問砦の結界と警備を強化したと話が入ってきた。この2つの結界・・外からの力じゃ絶対に破れないしようとなっているからね?」

ゾックス「なにっ!?それは本当なのか!?」驚く

青年「そうだ。君達が乗っているクロコダイオーや、そこの魔術師の仲間の船でも破れないほどの頑丈な魔術で、この妖精國の境界と歪みの岬を覆っているんだ・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「!?。ストーム・ボーダーでも突破不可能なのかい、それは!?」驚愕してる

青年「あぁそうとも・・つまり君達は、そのモルガンと言う女王を倒さない限り・・この妖精國から出られなくなったって事だと言う事さ。」

アルト「!!?」驚愕する

メリュジーヌ達「!!?」驚愕する

ダ・ヴィンチちゃん達「!!?」驚愕する

ハルキ「えぇぇ~~~!?」驚愕する

【なんだってぇぇ!?】驚愕する

青年「まぁ・・君達が女王モルガンを倒すと言うのならば、彼女を倒すことこそがこの世界から脱出する唯一の方法だと言う事だと確信したと言っても思ってもいいかな?」


謎の青年から発せられた驚愕の事実・・・。

それは妖精國の女王であるモルガンが・・ブリテン島を覆う光の壁と『歪みの岬』を守る結界を絶対に破れないように強化し・・

女王モルガンが倒されない限り、ゾックス達やカルデアのマスター達はこの妖精國から出られないという大変ショッキングな事実に、この場にいる者達はとても驚愕するのであった・・。

青年「つまり君達は今・・モルガンの術を無傷で退けた時点で、君達はモルガン達、女王軍や妖精國の妖精達の注目の的になっている事を自覚しろと言う事さ。」

【そ、そんな急に・・・】←
【(確かにあり得るかもしれない・・)】

アルト「いや、あり得るかもしれないな・・。現にあの『水鏡』は、俺達を狙っているように放たれた可能性が高いかもしれないなぁ~?」考える

メリュジーヌ「えぇ。明らかにアレは・・私たちの誰かを討つ為に放たれた一撃とみてもおかしくは無かった・・。」

バーゲスト「えぇ、私もそう見えましたわ・・。もしやモルガンは、我々の事を既に・・」

青年「そう思っていても不思議はないね?まぁ、ここからは君達の想像に任せるとして・・、今日の所は、ひとまず僕は退散するとしよう・・。」立ち去ろうとする

アルトリア「!?。ちょっ、ちょっと待って!!」青年を止める

青年「???」立ち止まる


アルトリア「あなたがなにを思ってこのような事を話したのか、私にはサッパリわかりません・・。」

アルトリア「あなたが何故、あの『厄災』と私たちの事を見ていただけなのか・・何故今になって私たちの目の前に現れたかも・・」

青年「・・・・・。」

【あなたは一体、何者なんだ?】

青年「・・・・・。」


青年「さぁ・・僕が何者なのかを知りたいのはわかるが、ただ僕が言えることはただ一つ・・。」

青年→召喚銃の予言の子「僕はたまたまそこを通りかかっただけの・・通りすがりの『召喚銃の予言の子』って事だけさ?」パンッ!(指で銃を撃つ素振りをする)


タッタッタッタッタァァ~~・・(そしてその場を後にする召喚銃の予言の子)

『召喚銃の予言の子』と名乗る謎の青年は、アルトリアに指で銃を撃つ素振りを見せ・・そのまま何処かへ去って行った・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アルトリア「!!?。今、彼が言ってたのって・・・」

【新たな偽の予言の子・・・。】
【たしか『召喚銃の予言の子』って・・。】←

アルト「あぁ・・まさかこのノリッジに、あともう1人偽の『予言の子』がいたとはなぁ・・」

バーゲスト「くぅぅ・・ヤツはなんだったのか!『予言の子』と名乗っていながら、あやつはなにもせずに我らの事を見ていただけだったのか!?」ピリピリィィ~!怒ってる

アルト「落ちつくんだバーゲスト・・。彼にも考えがあって、俺達の行動を見ていたのだと思う・・。」

バーゲスト「・・・ですが、ヤツはあまりにも都合が良すぎると言うのか・・」

アルトリア「・・・・・」黙り込む


アルト「(確かに妙な事だ・・。まさかこの世界に『彼』が来ているとはな?まぁ彼ならあり得る事だがな・・。)」

アルト「(しかし彼は一体、なにを狙ってこの世界に来たのか・・どうして俺達の前に急に姿を現したのか・・。)」

アルト「(『海東大樹』・・。彼はこの世界で、一体なにを狙っているというのだ?)」考える


アルトは召喚銃の予言の子と名乗る青年の態度にイラつくバーゲストを宥めつつ・・

彼が何故、急にアルト達の前に現れたのか、はたまたなにを狙って妖精國ブリテンに来たのかを・・アルトの心の中で考えていたのだった。

第15節:それぞれの思いと心情
ーーーーーーーーーーーーーー
数時間後・・・ノリッジ:伯爵邸の一室


ハルキ「自分は、地球防衛軍・対怪獣特殊空挺飛行隊『ストレイジ』の元パイロット、ナツカワ・ハルキです!!」ビシッ!

アルトリア「それと彼は・・地球生まれの地球育ちの人間だと言ってました。」

ハルキ「はい!!ノリッジでは北区にある鍛冶屋『鋼鉄山』で鍛冶師見習いとして働いてました。」ビシッ!

ダ・ヴィンチちゃん「フムフム成る程ねぇ~?でも妖精國はおろか、汎人類史に・・地球防衛軍もストレイジという組織も部隊も聞いたことがないけどねぇ~?」怪しむ

ハルキ「それには・・ですねぇ、深いわけが、ありましてねぇ・・・」

アルト「まぁ、正直に言うと・・彼こそが俺達と戦った『巨人の予言の子』の変身者であり、彼もまた・・妖精騎士アグラヴェインによってこの世界に連れてこられた別世界から訪問者ってワケだな。」

ハルキ「・・そうなんですよぉ~、夢でこの宇宙にある地球が『星の終わり』によって俺達がいる宇宙も含めて滅び去る事実を目撃しましてねぇ~・・」

ハルキ「その事にいてもたってもいられずに、俺とゼットさんは時空間を超えてこの妖精國にやって来ましてぇ・・」

ゾックス「要するに・・彼もまた、俺と同じように自分が『予言の子』であると唆され、この妖精國を救いにやって来たって事なんだろ?」

ハルキ「は、はい・・その通りでございます。」


レッドラ・ビット「ブルルン、ハルキさんは別の世界から遙々とこの妖精國を救いにやって来るとは、このレッドラ・ビットの目も点になりました。」

レッドラ・ビット「それとノリッジで大変有名となりつつあった鍛冶屋の元で働いていたとは、私の蹄が裏返るぐらいに驚きましたよ・・。」

レッドラ・ビット「それに比べて私は・・河を迂回してノリッジまで駆けつけてみれば、もう何もかも終わった後・・・この傷心を自然の甘さで相殺しなければ、とても馬車を引く事などできませんので。」

トリスタン「レッドラ・ビットさん・・それはさすがに妖精であるあなたとしては、都合が良すぎるかと思いますが・・。」

レッドラ・ビット「いえいえ!それが私の・・馬車を引く妖精としてのモチベーションの回復ですので・・」キリッ!

レッドラ・ビット「あっ、言い忘れましたが・・このにんじん色のケーキ、もう2・3ホールいただけますか?」おかわりを要求する

【まだ喰うのかい!?】驚く

オベロン「アハハハハ・・・」苦笑い


ぺぺロン伯爵「ハァ・・何はともあれ。みんなのおかげでノリッジを守れたのはいいコトよ。おかしな仲間が一気に増えたのもね?・・でも、ちょっと状況が複雑になったかも。」心配そうにする

ぺぺロン伯爵「『厄災』を倒したと思ったら、今度はモルガンから攻撃され・・いつの間にかに光の壁と歪みの岬の結界が強まり、内側から脱出不可能となり。」

ぺぺロン伯爵「それを通知した者が、敵か味方かもわからない『召喚銃の予言の子』であり、極めつけと言えば・・・」シャッ!(窓の外をこっそりと見る)

アルト「・・・・・・」外を見ている

伯爵邸の外では・・・


ヘェェ~~イ!ヘェェェ~~イ!!(お祭り騒ぎの如く喜んでいるノリッジの住民達)

外で集まっている妖精たち「『予言の子』!『予言の子』!ノリッジを救った『予言の子』!女王を倒す『予言の子』!」叫んでいる

外で集まっている妖精たち「オレたちはもうモルガンのいいなりにはならない!『予言の子』たちがオレたちを守ってくれたんだ!今度はオレたちが恩を返すぞ!」叫んでいる

外で集まっている妖精たち「ロンディニウムに武器を送れ!キャメロットへの搬入はストップだ!」叫んでいる

外で集まっている妖精たち「ブルーナの猛毒品を買わないようにしよう!ウェスバニーへもっと採掘へ行こう!」叫んでいる

外で集まっている妖精たち「巨人も海賊も蘇りも!『予言の子』の仲間だった!真の王の使いだった!」叫んでいる

外で集まっている妖精たち「『予言の子』!『予言の子』!ブリテンの真の王、ばんざーーい!」叫んでいる


外ではアルト達の活躍を『予言の子』達が助けてくれた事だと認識し、伯爵邸の近くでお祭り騒ぎの如く喜びに満ちあふれていた・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
伯爵邸では・・


ハルキ「うわぁぁ~・・大変な事になりましたねぇ?」外の様子を見てて・・

カイニス「あぁ、ここまでやるとは・・よほどノリッジを滅ぼされたくなかったんだな?アイツら妖精達は・・?」外の妖精たちを見てて・・

ルージュ「でも、私たちが頑張ったおかげでノリッジを守れたんだよ!!私たちの大勝利って事だね!」ニッコリ!

ワグ「本当にそうだな!俺達『境界なき勇士団』とアルトリア達『予言の子』・・そしてゾックスとウルトラマンZ達による共闘の大勝利だぜ!!」喜んでいる

ロブ「おうよ!!」喜んでいる

コーラル「えっ・・えぇ・・・。」タラァァ~・・(冷や汗を垂らしている)

アルトリア「・・・・・・。」黙っている


ぺぺロン伯爵「・・・そうね。ちょっと勝ちすぎたかも。キズモノが少しあるけど・・ノリッジを完璧に守って、厄災を祓ってしまった。」

ぺぺロン伯爵「おまけにモルガンが放った魔術・・『水鏡』に対して、犠牲もなしに退けてしまった。」

ぺぺロン伯爵「ノリッジの妖精たちは完全に『予言の子』シンパ。女王が黙っている筈がないわ。」

千子村正「軍隊が派遣されるってコトだ。『厄災』の次は、妖精の兵隊達と戦争だな。」

ボガード「そしてその軍隊の中には、俺達が戦うべき相手・・・『異端の妖精達(イレギュラーズ)』も含まれているからな。」

ロブ「あっ・・・。確かに俺達がやってきた事は、女王陛下に対する明確な反乱、だとあちら(女王軍)はそう思っているからな・・。」心配そうにする

バーゲスト「確かにそうですわね?今の私たちの立場を考えればな?」落ち着いた表情で言う


アルト「モルガンの『水鏡』を退けた事は決して悪いことじゃない。あの転移魔術を受けたら、俺達の誰かが何処か彼方へ飛ばされる可能性はあったかもしれないからな?」

メリュジーヌ「えぇ・・マシュやヴァージェの他に我ら家族の誰かが離ればなれになってしまうのはもう、まっぴらゴメンだからね。」

アルト「あぁそうだ・・。もう二度と・・3年前のような悲劇を繰り返してはならない・・。絶対にだ!!」グググゥゥ~!!(拳を握る)

ハベトロット「アルトやメリュジーヌ達の気持ちはわかるよ。目の前で最愛の妻と引き裂かれたコトと同じようなコトを・・ボクも経験しているからね・・。」悲しそうな目をする

ハベトロット「スズカやダ・ヴィンチが言う『レイシフト』と同じような危険性があるあの魔術に・・アルトやその家族達、それにみんなから犠牲者を出してはいけないからね?」

ハベトロット「むしろ、あの魔術に積極に庇ってくるとすれば、それはマシュだったのかもしれないと思うとねぇ・・。」

ロブ「おいおいおい・・縁起のない事を言うなよ、ハベトロットの姉御!!」オドオドしてる

ハベトロット「あぁ~ゴメンゴメン!!ボクが悪かったよぉ・・。なんでそんな事思ったんだろ。」

ハベトロット「(とは言っても・・もしこの場にマシュがいたとすれば、間違いなくあのカルデアのマスターを守る為、積極的に前に出ていたかもしれない・・。)」

ハベトロット「(そしてあの『水鏡』を受けたマシュは、“あそこの世界”で一生を終えなければならなくなるのだからな・・・。)」

アルトリア「・・・・・・。」うつむいているハベトロットを見てて・・


ぺぺロン伯爵「まぁ~それはそれとしておいて・・とにかく、今は迂闊に外にでない方がいいわ。ノリッジの妖精達を、反女王派として扇動する事になるから。」

ぺぺロン伯爵「夜を待ってこっそりノリッジを出るのが得策ね。ゾックス達はゾックス達の船の理由から、海からのルートで出るのが得策と言ってもいいわ。」

カイニス「あぁ・・だが問題は、その後に行くあてがあるのかの話になるが・・。アルト、このあと行くアテがあるとすればどこに向かうと?」

アルト「あぁ。次に行くとすれば・・・俺はロンディニウムへ行こうと思っているんだ。」

【ソールズベリーじゃないの?】
【グロスターじゃないの?】←


カイニス「アルト達がグロスターに行けるわけがねぇだろ?あそこにはイレギュラーズの1人である『二代目妖精騎士トリスタン』が領主として君臨しているからな。」

ぺぺロン伯爵「そうね・・暴力を禁じる法を持つ街だけど、それは表向きの話・・。実際は二代目妖精騎士トリスタンにより、ムリアンが統治していた時のグロスターの政治を模倣させたに過ぎない。」

ぺぺロン伯爵「彼女の気まぐれや妖精騎士アグラヴェインの命令一つでグロスターの法など、糸も簡単に彼女が破ってしまう・・言わば犯罪都市とい言って過言はないわ。」

アルト「犯罪都市・・・アメリカのデトロイトを再現しているのか?」

千子村正「違いないな?儂らがあそこにいた時点では、ちゃんと法が機能していて正常な部分があったからな?長の「ルール」を除いてな・・。」


アルト「ロンディニウムには、俺との約束を守ってそこに向かったシェフィールドの民達が向かっているんだ。彼らをこのまま頬っておくのも、領主として責任がないからな・・。」

ボガード「あぁ。これ以上、シェフィールドの妖精や人間達を待たせるワケにはいかない。一度われらがそこへ向かい、途中報告がてら顔を会わせておこうと思っている。」

アルト「“ノリッジの『厄災』を祓い、ダルダンを倒せれば故郷を取り戻せる”とシェフィールドの妖精達が聞けば、彼らは俺達の味方として手を貸してくれるかもしれないからな。」

バーゲスト「それにロンディニウムには『円卓軍』がいる。今後の戦いのためにも、我ら『境界なき勇士団』は彼らと接触し、協力関係を築く必要があるからな。」

メリュジーヌ「えぇそうね・・。」うつむいている


スズカ「お母様・・どうかされたのですか?」うつむいているメリュジーヌを見て・・

メリュジーヌ「いや、何でもない・・。少し考え事をしてただけだ。」

スズカ「そ、そうですか・・。」

バーゲスト「・・・・。(メリュジーヌ・・。もしや、お主はそこにいるであろう・・パーシヴァルの事を?)」

オベロン「確かにアルトの言う事には一理あると思うね。ロンディニウムに向かったシェフィールドの妖精達を安心させ、円卓軍と同盟関係を結びつつ、そこにいる『秘密の予言の子』と『絶唱の予言の子』に会うためにも必要な事だと思う・・」

オベロン「でもロンディニウムに向かう前に、一つやるべき事がある。僕たちは『厄災』を祓い、ノリッジを救った。勝ち取ったこの成果を無駄にしたくはない。」

オベロン「本来、このチャンスはない筈だった。『厄災は祓えるが、ノリッジは滅びる。』それが予言にあった一文だからね。内緒にしていたけど。」目をそらしながら・・

アルト達、ゾックス達、藤丸立香達「!!?」驚く


ぺぺロン伯爵「・・・・ダルダンに面会するのね?ノリッジを守った対価を払えって。」

ガイル「しかしダルダンのヤツはノリッジの領主である以前にイレギュラーズメンバーで、妖精騎士アグラヴェインの部下なんだろ?そう簡単に面会できるわけが・・」

オベロン「いや。ダルダンは土の氏族長である他にスプリガンから多くの知識を継承している。氏族の長として・・ノリッジの領主として君臨しているのであれば、すぐにノリッジの住民達には手を出してこないはずだ。」

オベロン「ダルダンという妖精は強欲で考える事もバカっぽいけど、それほど無能ってワケじゃないのが難点だが・・同時に彼を精神的に追い詰めることが可能なんだ。」

オベロン「ノリッジの妖精達が味方のうちにダルダンに詰め寄り、土の氏族長の座を三日天下で終わらせる。」

オベロン「要は彼に“巡礼の鐘を鳴らさせろ。さもなくはノリッジ市民と一緒におまえを蹴落とすぞ”って脅しをかけるようなものさ!」自信満々に言う

バーゲスト「オベロン殿・・・、本当にお主の言った通りに、事がうまく行くと思うのか?」怪しい目をする

オベロン「大丈夫さ!ダルダンに面会さえ出来れば、マシュやヴァージェが何処にいるのかを聞き出せるかもしれないし、なにより・・」

オベロン「アルト達が『厄災』を払った直後に、僕の方からダルダンにアポを取っておいているからね?」

バーゲスト達「!!!?」驚愕する

アルト「な、なんだって!?」驚く

【交渉するの早っ!?】
【(いくらなんでも速すぎだ・・。)】←


オベロンが既にダルダンと面会する機会を取っていた事に、アルト達全員驚きつつも・・とりあえずアルト達は、ダルダンに面会するために金庫城へと向かって行ったのであった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
数分後・・・ノリッジ:金庫城にある氏族長の私室


ダルダン「・・・・・・。」アルト達を睨んでいる

アルト達「・・・・・・。」ダルダンを睨んでいる

ゾックス達「・・・・・・。」ダルダンを睨んでいる

カルデアのマスター達「・・・・・・。」ダルダンを睨んでいる


金庫城にある氏族長の私室にある氏族長の机近くにて・・イスがなく、床にそのままあぐらを搔くダルダンと・・

それを睨み付けるかのようにアルトやダ・ヴィンチちゃん達が、ダルダンが変な行動をしないように睨みついており・・

ダルダンを大きさから部屋が少し幅が狭いぐらいな状態で、彼らは三すくみの如く、両者とも動かない状態が続いていた・・。

ダルダン「・・・ツゥゥ・・。わかったよぉ~。オイラの代わりにノリッジを救った恩人の頼みならば仕方がない・・」

ダルダン「鐘撞き堂はこの上にあるから、オマエらの好きにしろよなぁ~?」なけなしに言う

【はやっ!?】
【あっ、あぁそう・・。】←


メリュジーヌ「フン。“ノリッジの物はおいらの物!おいらの物はおいらの物!そう簡単にノリッジを明け渡す気もないし、受け入れる気もない。”“お前とお前の仲間や家族をぶっ殺し、ウェスバニーの鉱山も頂いていく!”」キリッ!

メリュジーヌ「そんな戯れ言を私たちに強く言いつけておいて、巡礼の鐘だけは明け渡すなんて・・なんかおかしくはないかなぁ~?」煽る素振りを見せる

ダルダン「クゥゥ・・。オイラはただ、土の氏族の長になったばかりで・・まだこの座を降ろされるわけには行かないから、そう言っているだけであってなぁ~・・」プルプルプル!(握り拳が震える)

コーラル「そうですか・・。今行なっているあなたの行動は、まるで風の氏族長のブルーナと同じに見えると思いますが・・?」

ダルダン「くぅぅ~!あの権力大好きの猛毒妖精と一緒にするんじゃねぇ!!アイツのあの生意気な事と青い猛毒には、同じ仲間であっても迷惑しているんだよ!!」キレ気味で言う


アルト「(ふむ・・。同じイレギュラーズのメンバーであるにも関わらず、仲間である妖精にこのような暴言を吐くとは・・メンバー同士との関係はただ、妖精騎士アグラヴェインの部下である事以外は皆無ってヤツだな?)」

バーゲスト「(あぁ・・。イレギュラーズは妖精騎士アグラヴェインの元で選出された妖精達と聞いているが、所詮・・かれらは妖精だ。)」

バーゲスト「(考えてる事一つや二つの違いで、互いとの連携が取れなくなるのは日常茶番なのかもしれんな?ある意味それが、イレギュラーズの最大の弱点になり得るはずだ。)」

アルト「(あぁ。彼らとの連携がうまく取れていない以上・・妖精騎士アグラヴェインは彼らを1翅ずつ、それぞれのやり方で軍備を整えさせて、それぞれの街の巡礼の鐘を守らせようとするのが、彼女のやり方だったんだろう・・。)」

アルト「(だとすれば、彼らを確実に仕留めるためにも・・彼らイレギュラーズのメンバーを一体ずつ確実に倒していくことが、今後の戦いの攻略法だと思われるな?)」


千子村正「ふん。まぁなにがどうであれ・・あいつが鐘を鳴らしてくれると言うなら都合が良い。さっさとその巡礼の鐘とやらを鳴らしてこんな城とはおさらばだ。」

千子村正「そうだろ。・・・アルトリア?」アルトリアの事を見る

アルトリア「・・・・・・・。」


アルトリア「・・・・すみません。わたし、ノリッジの鐘を鳴らせません。鐘を鳴らすと言う事は、モルガン陛下と戦争を始めると言う事です。」

アルトリア「・・・・わたしには、まだその覚悟がありません。それに・・・ノリッジを救ったのは、アドニス君とウルトラマンZさんです。

アルトリア「ノリッジの人々は私を迎え入れたワケではありません。故に、私には・・ノリッジの鐘を鳴らすには、その資格がないと、わたしは思っています。」目をそらしながら言う

アドニス「アルトリアお姉ちゃん・・。」そのアルトリアの顔を見て・・

ハルキ「・・・アルトリアさん。」アルトリアの顔を見て・・

バーゲスト「・・・・・・。」


バーゲスト「アルトリアと言ったな?お主がなに上にノリッジの鐘を鳴らしたくないと言うのであればそれでいい。いま鐘を鳴らすと言う事は、確かにモルガン陛下に戦争を仕掛けるに他ならないからな。」

バーゲスト「だが私とアルト達には・・巡礼の鐘を鳴らす事の他にやるべき事がある。アルトの妻であり、ジョルニとルージュの母である『ヴァージェ』を取り返すという崇高な目的と言う事がな!」

アルトリア「・・バゲ子・・。」

アルト「あぁそうだ。俺と俺の家族は・・女王モルガンと妖精騎士アグラヴェインの2人によって、3年前からヴァージェと離ればなれとなっているんだ。」

アルト「巡礼の鐘が鳴ろうと鳴らないだろうと・・俺たち家族は、妖精騎士アグラヴェインの部下である『異端の妖精達(イレギュラーズ)』に引き下がる事はしない!!」

ジョルニ達、メリュジーヌ達「あぁ(えぇ)!!」

ダルダン「お、オマエら・・・。」焦りを感じる


バーゲスト「だがお主達『イレギュラーズ』と戦うにも、女王軍を後ろ盾に持つお前たちと私たちでは・・些か数に劣る部分があり、戦力も十分でない・・。」

バーゲスト「その点もあり、いまお前たちと戦うことは・・巡礼の鐘を鳴らさずとも、モルガン陛下に戦争を仕掛けるに他ならないと思われる点があるにはあるからな。」

バーゲスト「・・・そこでここにいる皆さま方に、私から少し提案がございます。」

千子村正「・・提案だって?それはなんだ?」

バーゲスト「えぇ・・。」

バーゲスト「・・・わたしからの提案と言うのは、この私に一度だけ・・モルガン陛下への面会を許していただけないでしょうか?」

アルト達「!!?」驚愕する

アルトリア達「!!?」驚愕する

ダルダン「なっ、なに!?」驚愕する


アルト「ちょっ!?その提案・・俺、そんなこと一度も聞いていないぞ!?」驚愕している

メリュジーヌ「バーゲスト!!そんなこと・・君にとって、あまりにも危険すぎるよ!!」驚愕してる

バーゲスト「すまないアルト、メリュジーヌ・・。だが最後まで私の話を聞いてくれないか?」2人を抑える

アルト「あっ、あぁ・・・。」イスに座る

メリュジーヌ「えぇ・・。」イスに座る


バーゲスト「危険な事だと言うのは承知の上なのですが・・我らが女王軍と戦おうにも、それなりの理由が無いのが現状です。」

バーゲスト「私は確かに、3年前にモルガン陛下の命令に背き、アルトという人間の男にうつつを抜かし、アルトと共に生涯を誓いあいました。」

バーゲスト「モルガンの元娘であるヴァージェや同じ妖精騎士であったメリュジーヌと共に旅をし、その道中で我が身に宿った小さき命を産み育て、我らは幸せの絶頂にいました・・。」

バーゲスト「しかしモルガン陛下は妖精騎士アグラヴェインと妖精騎士モードレッドを使いとして送り、我ら家族からヴァージェを奪い去り、この私もなにも理由を聞かれずに意識不明の重体を負わせられました・・。」

バーゲスト「我が夫であるアルトは、ヴァージェを奪われ・幸せを踏みにじられた報復とモルガン陛下の打倒として、3年前のあの日・・キャメロットに単身で襲撃し・・」

バーゲスト「モルガン陛下が襲撃してきたアルトの返り討ちとして、妻のヴァージェ共々・・石にされ、アルトはコーンウォールへうち捨てられたと聞いております・・。」

バーゲスト「ですが・・我ら先代の妖精騎士3人が、モルガン陛下への忠誠を裏切ったことを理由に妖精騎士アグラヴェインらを送りつけて追跡する事は、モルガン陛下の義に反する事であると思われます。」

千子村正「成る程。つまりバーゲストは、その女王陛下が何を理由にアルト達を指名手配し、アルトの妻であるヴァージェを攫い、アルトたち家族を殺そうとした理由を知りたいと?」

バーゲスト「はい。それとアルトの子供達には、3年前にモルガン陛下から『恩赦』を受けたと言う事を・・どうして我らをなにも理由もなしに殺そうと狙ってくると言う事を・・私はそれを知りたいのです!」

バーゲスト「200年も前にモルガン陛下に仕えている私は、陛下が冷酷ではあるが礼節を持つお方で、6の氏族をまとめ上げる女王であり、陛下自身の感情で義に反する行いをしないというのは知っております。」

バーゲスト「故にモルガン陛下がなにも考えや理由もなしに民草や我らを虐げる理由などあるはずがございません!」

バーゲスト「自身の義に反する行いをし、蛮族の如く女王自身の勝手にやられるとは・・2000年もブリテンを守っていた業績に泥を塗るような行いであります!」

バーゲスト「死に至ったエインセルやオーロラにムリアン・・そしてスプリガンもさぞ悲しむ事でしょう。“狂ったブリテンの女王が悪であり、『予言の子』こそがブリテンの真の王であった”と言う事実と言う事を・・。」


トリスタン「確かにそれはあり得る話かもしれない。どれほど圧政を妖精達にされてようが、2000年もモースからブリテンを守ってきた実績があるモルガンの存在は、妖精國の国民にとっては絶対なる正義と言っても良いことだと思います。」

トリスタン「そんな女王であるモルガンがアルトのような男と妖精騎士達の裏切りに心を乱し、理由も無き卑怯な行いで不意打ちを仕掛ける事をしたとこの國の妖精達に知れば、たちまちに女王モルガンの存在が“卑怯者である”と認識し・・」

トリスタン「モルガンの立ち位置は潔白を証明できず、妖精達の支持は次第に、アルトリアこと『予言の子』へと移っていくことになるでしょう・・。」

【確かにその通りかも知れない・・。】
【アルトリアの戦略的勝利か?】←

アルトリア「そ、そうなったらと思うと・・私もちょっとねぇ・・。」モジモジモジ・・(恥ずかしがる)


千子村正「ふん。つまりバーゲストはモルガンと戦争を始める前に、3年前に理由のなしに襲ってきたモルガンから、何を理由にアルト達から愛妻を奪い・彼らの命を狙った理由を知っておきたいと?」

千子村正「それが出来なければ・・モルガンを“卑怯者の独裁者”であると妖精達に言いつけ、『予言の子』を真のブリテンの王である事を仕立て上げるっていうことなんだな?」

オベロン「成る程・・それならモルガンを信仰する妖精達を『予言の子』へと信仰の対象を変えさせる動機がつくと言う事だね?」

ボガード「フムフム・・バーゲストにしてはやるじゃないか?」バーゲストを褒める

バーゲスト「あぁ・・。騎士として己を磨き上げた者としては、話術を関して戦いに勝つ事もまた・・高貴な騎士としての誉れと言う事だ。」

アルト「成る程、凄いじゃないかバーゲスト!君は天才だな!」バーゲストを褒める

バーゲスト「えぇ!」ニコッ!

ダルダン「・・・・・」タラタラタラ・・・(冷や汗を流す)

千子村正「それで、あんたはどうするつもりなんだ?モルガン陛下のメンツに傷を付ける事があったとすれば・・土の氏族長の立場も、少しは危うくなると思っているのだがな?」キリッ!

ダルダン「・・・・・・・・」考えている


ダルダン「アチャ~~・・。お前たちの言っていることは正しい。今のモルガン陛下の心境は、お前たちが思っている事よりも恐ろしいんだ・・。」

ダルダン「万が一、モルガン陛下のメンツに傷がつくような事があれば・・オイラはモルガンの『水鏡』で消されてしまうかもしれない・・。」

ダルダン「オイラは前の土の氏族長であるスプリガンから・・色々な知恵と政法を継承してきたから、お前たちが話し合いで勝とうとする事は、おいらにもわかる・・。」

アルト「話し合いで勝つって言われてもなぁ~・・・」

ダルダン「だがお前たちはとても運がいい・・。少し前にそのモルガン陛下から直接、オイラにある命令を下されてなぁ・・。」


ダルダン「“幸運にもノリッジを救った功績を称え、『予言の子』と異邦の客人、そして『境界なき勇士団』と名乗る団体らに謁見を許す”」

ダルダン「“珍しい芸をした貴賓として特別に扱うゆえ進言があるならその場で聞き届けよう”と。」

【ーーーーーー!】
【(女王から、直接会いに来いって・・・!?)】←

ハルキ「えぇぇ~~!?まさか妖精國の女王様にから、俺達に会いに来て欲しいって言う事ですか!?」驚いている

オベロン「ありえない。殺されに行くようなものだ!こんなあからさまな罠にかかるとでも思っているのか、モルガンは!」

ダルダン「俺にもサッパリわかんねぇよ!!モルガン陛下の考えている事など、妖精騎士アグラヴェイン様にも予想がつかないと言ってる事だし・・。」


ダ・ヴィンチちゃん「いや・・これは我らにとって、またも無いチャンスと言っても良い。女王自身が我らを客として招くとなると・・我らカルデアにとっても、女王の人となりを知る事が出来る事だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「カルデアやゾックス達にとって、モルガンという名前しか知らないし・・アルト達も、3年間の間に変わったモルガンの私情を知らない・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「何を考え、何を欲しがっているのか、直接問いただせるのもあるし・・うまく行けば、女王の口からマシュやヴァージェが囚われている場所を聞き出せるかも知らない。」

ダ・ヴィンチちゃん「それと今になってモルガンが我らを謁見に招待したい理由としては、トリスタンが言ったように・・ノリッジを守った『予言の子』を“予言にあるから”等とか言う理由で殺すには動機や殺す理由が少なすぎる。」

ダ・ヴィンチちゃん「どちらの正義が正しいか、どちらの立ち位置が潔白でこの妖精國を統べるに相応しい者なのか。」

ダ・ヴィンチちゃん「そこを示さなければ、いくら我らの行いが正しいモノであっても・・『予言の子』はただの妖精國を侵略してきた者として認識され、國を守る為にあっちから行動に移すことになる。」

ダ・ヴィンチちゃん「それをモルガンはわかってた上で私たちを呼び出しを提案したには、彼女の考えがあってのことだと思うんだ。」

【卑怯者と言われたくないから?】←
【女王としてのメンツを守りたいから?】

アルト「そんなこと・・女王モルガンのみぞ知る事だな?」


千子村正「・・・成る程な。こっちが宣言なしで戦争を始められないように、女王も理由なしでは『予言の子』を殺せないってコトか。」

千子村正「実際、こうしてノリッジを救っちまったかつ、モルガンの『水鏡』さえも犠牲なしで防いじまったんだ。為政者としちゃあ“どっちが正しいか”を国民に示さなきゃならねえ。」

千子村正「となると、後は本人同士の問答だ。コイツは乗ってみる価値はある。女王モルガンがまだ他人の話がわかるヤツで良かったぜ。」

ダ・ヴィンチちゃん「ただ、我らがモルガンの謁見に行くとすれば・・行きは当然として、帰りも身の安全を保証すると約束してくれるならばだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「謁見で対立しても、しばらく休戦状態を約束してほしい・・それが我らから女王モルガンへの進言だ。」

ダルダン「うむ。もちろん、そっちの方もすでにハッキリと約束されているからな。その事については、オイラ達イレギュラーズ全員にも伝わっているからな。」


アルトリア「と、という事ですが・・・藤丸はどう思います?」

【そこまで徹底されているなら、行ってやる】

アルトリア「なんでそこでケンカ腰!?」驚愕してる

【・・・だって、これって君が舐められてるって事だ】

セツノ「うん。アルトリア・・『予言の子』なのに、あんまり活躍していない・・『異邦の魔術師』である藤丸達に頼っている・・。それって、アルトリアが『ヘタレ』であること・・モルガンがそう思っている・・。」

アルトリア「セ、セツノさんは・・わたしがヘタレな『予言の子』の妖精だというのですか!?」キィィ~~!!(顔を赤くする)

メリュジーヌ「セツノ・・流石それはアルトリアに対して、最も失礼な事だ。謝りなさい!」セツノを叱りつける

セツノ「うん・・。ごめんなさい、アルトリア・・。」ペコリッ(頭を下げて謝罪する)

アルトリア「そ・・・そんな理由でわたしに謝罪されても困るというか・・・。」目をそらしつつ・・

アルトリア「・・・でも、わかった。正直言うと、わたしもモルガンに対して結構ムカッと来てるし。」

アルトリア「幸運にも、ってなんだ。わたしたちもアドニス君もウルトラマンZさんもアルトさん達もあんなに頑張ったん、幸運なもんか!」

アルトリア「それに私はセツノが言ってたような『ヘタレ』ではないし、これでも藤丸達には出来ない魔術でサポートを徹底としているんだから!」

【そうだよ!アルトリアの言う通りだ。】


オベロン「そうか。みんながそう言うなら、それが正しいのかもしれない。鐘を鳴らさない、というアルトリアの判断も、この展開なら納得だ。」

オベロン「鐘を鳴らしていたら『女王』と『予言の子』はもう“政敵”になるしかなかった。その場合、今の招待はナシになってたんだろ、ダルダン?」

ダルダン「まぁ、鐘が鳴らしたのならそれはそれで・・オイラはお前たちをすぐにでも、鐘撞き堂で踏みつけようと行動を起こすつもりだったかもなぁ~?」ニヤッ・・(怪しく笑う)

バーゲスト「クゥゥッ!貴様・・不意打ちをかけようと思ってたのなら、この私がお主をこの妖精剣で真っ二つに切り刻んで返り討ちにしてやろうと思ってたぞ!」警戒してる

ダルダン「あ~そうかい。もっとも・・アルトリアが鐘を鳴らさない、ということはこのオイラでも想像がつかなかったと思うがな・・。」


ダルダン「女王陛下がお前たちを謁見に招待をしたいという事を話してはいるのだが・・。」

ダルダン「『境界なき勇士団』については三澤亮太・・“お前だけは謁見に連れてくるな!”、っと女王陛下からお前たち達に忠告がある。」

ダルダン「『三澤亮太』・・もとい『蘇りの予言の子:アルト・オルラント』。お前なら女王陛下の謁見から仲間はずれにされる、その理由を知っているはずだ。」

アルト「あぁ。俺とモルガンとは・・3年前からの因縁があるし、ヴァージェの件も事もある。」

ダルダン「そうだ。あの3年前・・お前が単独でキャメロットを襲撃し、裏切り者のバーヴァン・シーと共に陛下を追い詰め、娘であった彼女の親の縁を切って以来・・モルガンの非情な仕打ちが以前よりエスカレートしていってな。」

ダルダン「玉座の前でお前のバーヴァン・シーの話をすれば、お構いなしにその話をした妖精をぶっ殺していっている程、陛下のストレスMAXなんだと・・アグラヴェイン様が定期的に報告する始末でな。」

バーゲスト「なんと!?あの陛下がそこまで怒り狂うほどとは・・・。」

アルト「余程モルガンは俺に対して、とても強い憎しみを抱いているとはな・・。(おそらく娘であったヴァージェを目の前で切り捨てたことが原因だと思うと・・。)」

アルトリア「ふぇぇ~!?アルトさん・・・3年前、モルガン陛下を倒しかけたって・・それ本当なのですか!?」驚愕してる

千子村正「おいおいお前・・3年前からいるお前でも、アルトがやらかした事を知らなかったのか?」アルトリアを見てて・・

アルトリア「え、えぇ・・・。3年前、ティンタジェルでもモルガン陛下が殺されかけた話が流れ込んでいたのですが・・村の人達はその話に半信半疑であって、そう話題にならなかったというか・・。」

オベロン「確かに・・アルトが3年前にバーヴァン・シーもといヴァージェと共にモルガンを倒す一歩手前まで追い詰め、ヴァージェ達が産んだ子供や彼女を子供から引き剥がした事を問い詰めていった。」

オベロン「その結果、モルガンは自身の娘だったヴァージェに対して“絶縁”を突きつけ、アルトとヴァージェを石像へと変えて、2人を何処か別々の場所へと離ればなれにさせ、モルガンの暗殺は未遂に終わった。」

オベロン「だがそれがきっかけでモルガンは前以上に妖精國の妖精達を酷使するようになってしまい、そのモルガンを抑えるかのように妖精騎士アグラヴェインが、彼女の機嫌を抑えている始末となってしまい・・」

オベロン「『異端の妖精達(イレギュラーズ)の発足』と『偽の予言の子9人の登場』と『突然の歪みの岬を女王の管理下に置く』など、多くの異常事態が起こり・・」

オベロン「妖精國の妖精達は、今の世を春の時代でも冬の時代でもなく・・『改変の時代』へと突入したと語り初め、妖精達がいまだにその事で困惑している部分がほとんどある感じだ。」

アルト「・・・・・・」黙り込む

メリュジーヌ、バーゲスト、ジョルニ達「・・・・・・。」黙り込む

ゾックス、ハルキ、カイニス「・・・・・。」黙り込む

ボガード達、ダ・ヴィンチ達「・・・・・・。」黙り込む

【改変の時代かぁ・・。】


千子村正「謁見にアルトを連れてきてはいけない事は、この儂も賛成だと思うな?アルトの言う通り・・モルガンとアルトには、3年前からの深い“因縁”がある。」

千子村正「それに守りが厳重なキャメロットをアルト単独で一部を破ってしまい、内部へ侵入させられた一連もあるから・・そこにいる上級妖精達にも、アルトの事を恨む輩も少なからずいるはずだ。」

千子村正「万が一・・アルトと共にキャメロットへ入ることがあるとすれば、そこに住む妖精達は儂らを酷く迫害すると思われるし・・」

千子村正「最悪の場合・・モルガンがキャメロットの一部と共に、ノリッジに放たれたのと同じ『水鏡』で今度こそ遙か彼方まで飛ばされる危険性がたかくなるからなぁ。」

アルト「確かにそうだ・・。ひとまず俺は、ここにいる仲間のためにも、カルデアのマスター達とキャメロットへ行くつもりは無いに等しいなぁ?」

コーラル「そうですか・・。チームのリーダーであるアルトさんが同行できないとすれば、誰がキャメロットへ行くのでしょうか・・?」周りにいるみんなを見つつ・・


バーゲスト「・・・私が・・。このアルトの妻であるバーゲストが、『境界なき勇士団』の代表としてキャメロットへ向かう貴賓として向かおう。」

バーゲスト「私がモルガン陛下への面会したいと提案したとおもえば、そのモルガン陛下からの謁見の誘いがあるのはちょうどイイと言ってもいい。」

バーゲスト「正直、元を正せば・・アルトと敵対していた頃の私の不甲斐なさが、3年前に起こった多くの事件の事の発端と言ってもいい・・。」

オベロン「確かにそうだね?・・『ソールズベリーの予言の子の発見の誤報』から始まり、『先代の妖精騎士ガウェインのご乱心と消息不明』・『グロスターの大火事』・『先代の妖精騎士トリスタンの行方不明』・『金庫に保管したあった純恋愛の宝石の流失』・『エディンバラ地獄変』等々と・・」

オベロン「君が最初にアルトに倒された事で、アルトの最初の目的であった『妖精國を変えたい』という物語の始まりだと言ってもいいね?」

アルト「あぁ・・あの時は俺1人だったし、バーゲストの事を仲間に引き入れたいと思って生かしておいたのだが・・まさか俺の妻になるとは、あの時の俺は考えつかなかっただろうな・・。」

バーゲスト「ソールズベリーでの自分自身の“バカ騎士化”以来、私はモルガン陛下とは一度も会ってはいない・・。しかしこのままモルガン陛下と相対するのもまた、騎士である自分の義に反する行いだ・・。」

バーゲスト「せめてモルガン陛下に今一度、私の気持ちと言葉をお伝えしてから戦争に望みたい・・。これは私の・・モルガン陛下に対してのケジメと言ってもいい・・」

アルト「・・そうか。バーゲストがそう言うのならば、俺は君を止める事はしない。君はモルガンの元へ行き、お前の意思と想いをぶつけてこい!」

バーゲスト「アルト・・・感謝するわ!」ペコリッ。(頭を下げる)


メリュジーヌ「そうとなれば、我々はこのあと伯爵邸に戻り次第・・キャメロットへ向かう者と向かわない者とでメンバーを選抜する必要があるわね?」

アルト「そうだね・・。ダルダン、その方向なら良いんだな?」ダルダンを見て・・

ダルダン「あぁ・・。三澤亮太がキャメロットへ来ないというのなら、俺は別に結構だとも。」納得している

ダルダン「では明日の朝に伯爵の家に遣いを送っておくとする。その後、街の外で迎えの兵隊と合流してくれるように。」

アルトリア「・・・女王陛下の軍隊が護衛してくれるのですね。念のため、責任者の名前を伺っても?」

ダルダン「あぁいいとも。部隊名は女王軍・全種掃討職第一近衛騎兵隊。軍隊長はガウェイン。」

ダルダン「そしてオイラたちと同じ異端の亜鈴を持つイレギュラーズの1人・・『雷電磁力の二代目妖精騎士ガウェイン』が、お前たちをモルガン陛下がいるキャメロットまで案内してやろうぞ。」

バーゲスト「・・・・・・・・・・。」黙っている

アルト「(二代目妖精騎士ガウェインかぁ・・。)」


ダルダン「・・・もういいだろ?予言の子が鐘を鳴らす気が無いと言うのなら・・オイラの気が変わらぬうちに、とっととオイラの城から出て行ってくれるか?」イラつく表情で・・

【あともう一つ、話しておくことがある】

ダルダン「なんだ?」めんどくさそうに言う

【・・・お前が、マシュを連れ去っていったのか?】

ダルダン「マシュ?なんだそれは?モードレッドのヤツがいる領土でしか喰えねぇ『マシュマロ』っていうお菓子のことか?」

ダルダン「あの菓子は柔らかくて旨ぇ~んだよなぁ~?なんでも妖精騎士アグラヴェイン様に作り方を教わったって聞いているが、お前もそれが目当てなのか?」

ダ・ヴィンチちゃん「そのお菓子のマシュマロの事じゃない。妖精騎士アグラヴェイン率いるイレギュラーズがアルトとボガードの領土であるシェフィールドに攻め込み・・・イレギュラーズの誰かによって連れ去られた、私たちの仲間だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「盾の騎士ギャラハット・・。妖精騎士の名を持つ3人のメンバーを持つ君なら、ギャラハットの名の妖精騎士の名も、シェフィールドで聞いているはずなのでは?」

ダルダン「さぁ~?そんな名前の妖精騎士なんか知るかよ!俺は他の奴らと違い、オイラはシェフィールドには行ってねぇし、あの時はオイラ、ノリッジでずっと留守番をしていたからな?」

ダルダン「実際にシェフィールドの浄化に行ったのは4人の妖精騎士・・アグラヴェイン様、二代目ガウェイン、二代目トリスタン、二代目ランスロットの野郎と、ウィンキー1人だけだからな?」

【ダルダンはシェフィールドに行ってないって・・・】

ダルダン「あぁそうだ。オックスフォードにいる『千姿変化のレオンゴン』もシェフィールドには行ってねぇし、ギャラハットとかの名前すらも聞いた事もねぇ。」

ダルダン「とにかく、オイラはマシュとかギャラハットとか言う名前のヤツなんか知らねぇよ。人捜しをするのならば、他を当たるんだな?」不機嫌そうに言う

ダ・ヴィンチちゃん「藤丸君・・。彼がシェフィールドに行っていないのなら、彼は本当にマシュの事を知らないみたいだ。ここは一旦、出直した方が良さそうだ。」

【・・・そうだな・・。】しょんぼりしてる

アルト「・・・・・・。」カルデアのマスターの顔を見て・・



タッタッタッタッ・・・(氏族長の私室から出るアルトリア達とジョルニ達)

アルト「いいか?今回だけはアルトリアとバーゲストの意見に乗じて引き下がるが・・俺達は必ずダルダン・・お前を倒し、お前たちの支配からノリッジを解放するからな!」

アルト「そしてダルダンだけじゃなく、他のイレギュラーズも倒し・・必ずや、ヴァージェをこの手で取り返して見せるからな!!」ダルダンに強く言う

ボガード「そうだ・・次会うときは『戦場』だ。首を洗って待ってろ!!」ダルダンを睨みながら

オベロン「あとさっき話した謁見のことも忘れないようにね?」

ダルダン「ふん、言われずともわかっているさ!!」怒鳴るように言う

ボガード「クゥゥ~~・・フンッ!!」タッタッタッタッタ・・(不機嫌そうに部屋を出る)


ギィィィ~、ガチャンッ!!(氏族長の私室の扉が強く閉まる)

ダルダンの面会を終え、そのまま伯爵邸に戻っていくアルト達とアルトリア達・・。

ダルダン「・・・全く・・。アイツら一体・・何様のつもりできたんだっつうの・・。」タッタッタッ・・(不機嫌そうに寝室に移動する)


コポコポコポォォォ~~!(コップに水を入れる)

ダルダン「・・・・・・。」ゴクゴクッ・・(黄色い砂と一緒に水を飲む)


ジャラジャラァァ~~・・(宝石が敷かれたベットに横たわるダルダン)

ダルダン「・・・・・・・」スルゥゥ~~・・・(眠り始めるダルダン)


ダルダンはアルト達との話し合いの結果と内容に不機嫌そうに想いつつ、ダルダンもまた・・ブルーナと同じように色違いの砂を水と共に飲み干し、そのまま眠りについたのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
妖精騎士アグラヴェインの夢空間


サラサラサラァァ~~・・・(夢の砂が誰かを形作るように蠢く)

ダルダン「・・・・・・・・。」目を開く

夢空間に現れた黄色い夢の砂がダルダンを形作り、ダルダンはそのまま妖精騎士アグラヴェインの前に膝をつくのであった。


ダルダン「ご報告に参りました、アグラヴェイン様。モルガン陛下のご命令通り、『本物の予言の子』とその一行らをキャメロットへの招待をお伝えし、向こうもまた、招待に応じると返答を貰いました・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「そうか・・。陛下からの言付け、ご苦労だった。急なことで悪かったな?」

ダルダン「ふん・・・ノリッジに現れた『厄災』を祓ったとはいえ、陛下は一体・・なにを考えて『予言の子』をキャメロットなんかに連れてこさせると言うのか・・?」疑問に想う

妖精騎士アグラヴェイン「えぇそうね・・。陛下がなにを思って・・『予言の子』である彼女を謁見の場に立たせるというのか・・。」


妖精騎士アグラヴェイン「それよりもダルダン・・『巡礼の鐘』の方はどうした?。お前の所に『予言の子』が来たのなら、すぐにでも巡礼の鐘を鳴らせたと言うのに・・」

妖精騎士アグラヴェイン「鐘さえ鳴らせれば、謁見の場を設けずとも『予言の子』はその力と名誉を受けられるというのに・・」

ダルダン「そ、それがねぇ~・・。『予言の子』・・・たしか『アルトリア・キャスター』っていう妖精ですが・・・」

ダルダン「あの妖精・・・ノリッジを救ったのは三澤亮太とバーゲストの下の息子の『アドニス』と、異界の宇宙から来た『ウルトラマンZ』であって、私はノリッジの住民達に迎え入れたわけじゃないと言っててなぁ・・。」

ダルダン「“モルガン陛下と戦争する覚悟がないから鐘は鳴らせません・・”と鐘を鳴らすことに否定的だったというか・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・なんですって?」キリキリキリ・・

ダルダン「まぁ、確かにあの『予言の子』のあのヘタレようと来たら、モルガン陛下と戦争する気なんて無謀が過ぎると、オイラは想うんだよなぁ~?ハハハハハハハハ~~!!」へらへらと笑う

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・そうか・・。お前から報告、しかと耳に入れたわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「ダルダン。あなたは予定通り・・明日『予言の子』アルトリア達を二代目妖精騎士ガウェインに引き渡し、次の命令を待て。追って私から次の命令を出すわ・・。」

ダルダン「・・・・御意。」頭を下げる


ヒュンッ!(ダルダンの姿が消える)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・」1人、佇んでいる

妖精騎士アグラヴェイン「・・・~~~~~~~!!」キリキリキリィィィ~~!!(拳を握りしめている)

妖精騎士アグラヴェイン「(アルトリア・・・。やはりこの世界でも、私の事をガッカリさせやがってぇ・・。)」ピリピリピリィィ~~!!(怒りをたぎらせている)


自身の夢空間の中・・妖精騎士アグラヴェインは『予言の子』であるアルトリアに何を思ったのか・・

妖精騎士アグラヴェインの心には、巡礼の鐘を鳴らさなかったアルトリアの事に対して、心にとても強い怒りをたぎらせていた・・。

その夜・・・ノリッジ:伯爵邸の一室にて・・・


ぺぺロン伯爵「成る程ねぇ~?明日の朝、アルトリアと藤丸君たちとバーゲストで女王陛下の元へ謁見に行くって事でまとまったって事ね?」

メリュジーヌ「えぇ・・。アルトリアやカルデアのマスター達はともかく・・私はモルガンの元へ行くバーゲストの事がとても心配なんだ・・。」

メリュジーヌ「私やバーゲストは、3年前のあの頃から一度も女王陛下の前に顔を見せてはいないし・・妖精國でもお尋ね者の扱のこともある・・。」

メリュジーヌ「バーゲスト・・以前の君はモルガン陛下に仕えていた妖精騎士なのはわかるが・・今の君は妖精騎士でもないし、アドニスやセツノ、ガイルの3人の母親なんだ。いまモルガンの所へ行ったとしても、君の身に危険があったとすれば・・」

バーゲスト「メリュジーヌ・・。今わたしがモルガン陛下の元へ行けば、私に身に危険が及ぶ可能性がほぼ確実にあるのはわかっている・・。」

バーゲスト「だが私はどうしても・・直接モルガン陛下の元へ行って、陛下に問いただしたい事がいくつかあるのだ。」

バーゲスト「なぜモルガン陛下は妖精達にあのような仕打ちをするのか、なぜアルトや我らの命を狙うのか、モルガン陛下は本当に妖精を救うつもりはないものなのか・・」

バーゲスト「ヴァージェがいま、どこに囚われているのかも・・私は問いただしたいのだ・・」

メリュジーヌ「バーゲスト・・・君ってものは・・」バーゲストの事を見てて・・


バーゲスト「私はモルガン陛下に会い、陛下と話し合いをし・・必ずやアルトやアドニス達の元へ戻ってこよう。」

バーゲスト「モルガン陛下と話し合いが出来れば・・他の地域の住民達の被害を最小限に出来るし、ヴァージェがいま何処へ囚われているのかもわかるかもしれないんだ・・!」

アルト「バーゲスト・・・お前・・。」

バーゲスト「・・・・頼む。私をキャメロットに行かせてくれ、アルト・・。」頭を下げる

アルト「・・・・・わかった。バーゲストがそこまで言うのなら、俺は君を止めるようなことはしない・・。」

バーゲスト「!?。アルトぉぉ・・・」

アルト「だが無茶だけはするなよ?危なくなったらそこから全速力で逃げるんだ。逃げることは恥だが・・これもみんなを想っていてのことだからな?」

バーゲスト「あぁ!!」頷く


ぺぺロン伯爵「・・さてと、バーゲストちゃん。アルトにキャメロット行きを許可してくれた事は私も賛同するけどね?」

ぺぺロン伯爵「それで君は・・君を含めて『境界なき勇士団』のメンバーの誰かをキャメロットへの同行者として何人ぐらい連れて行くつもりなのかしら?」

バーゲスト「えぇ・・。私たちと子供達、『境界なき勇士団』の仲間達で話し合って、キャメロットへ向かうメンバーを選りすぐったのですが・・」


ガタンッ、シュルッ・・(紙を取り出し、その紙に書いてある内容を見せる)

バーゲスト「キャメロットへ向かう『境界なき勇士団』の仲間についてはある数に分けるとして・・」


バーゲスト「キャメロットへ向かうメンバーは私を含んで・・カイニス、ジョルニ、ルージュ、セツノ、ガイル、ハベトロットの5人を追加として向かわせる。」

バーゲスト「アルトと残りのメンバーはアルトが予定してたようにロンディニウムへ行き、シェフィールドの住民達と合流及び円卓軍と協力関係を結べるよう交渉を進める形で行く事になっている。」

バーゲスト「正直の所・・ジョルニとルージュはモルガンのこともあり、懸念はしていたのだが、2人が強く要望してくるので連れて行くことにした。」

バーゲスト「2人にはヴァージェの子であることを伏せておくことを約束したうえで同行を許可してあるが・・いざとなれば、この私が全力を持って2人のことを守ろうと想っているからな!」キリッ!

アルト「そうか・・2人のことを頼んだぞ、バーゲスト!」

バーゲスト「えぇ!!」頷く


ぺぺロン伯爵「ふふ・・。“アルトリアと藤丸君達と共にモルガンの元へ向かう組”と“ロンディニウムに行って、協力関係を結ぶ組”に分けて行動するなんて、とても効率も良くて良いと思うわ。」

ぺぺロン伯爵「アルトもアルトで・・あなたの家族とシェフィールドに集まった妖精、外から来た者達をまとめ上げてチームを結成し、ウェスバニーの鉱山を解放し、このノリッジをアルトリアと共に救っちゃうなんてね?」

ぺぺロン伯爵「まるでクリプター・・・元・Aチームのリーダーをしていたキリシュタリアの事を思い出しちゃうわねぇ?」

アルト「キリシュタリア・・・ギリシャ異聞帯を担当していたクリプターであり、カイニスの元マスターだった・・元カルデアのメンバーだな?」

ぺぺロン伯爵「ええ・・現実世界から来たあなたなら私たちの事は“スマホゲームのお話”として、彼の事の結末のことを知っている筈だよね?」

アルト「あぁ・・それとペペロンチーノ。アナタがいずれ起きるであろう『事の結末』のことも知っているからな・・。」

ぺぺロン伯爵「・・・そう。アナタが知っている“私の人生の終わり”・・。あなたの口から聞くつもりはないわ。」

ぺぺロン伯爵「『今の私』とアナタが知っているであろう『ゲームの中の私』。結末はどうであれ・・自分の終わりは自分が知っているのだからね?」ニヤッ・・

アルト「そう・・。」

メリュジーヌ「ぺぺロン伯爵・・・。」心配そうに見る


ぺぺロン伯爵「ところでアルト君?アナタの子供であるジョルニ達はどうしているのかしら?」

バーゲスト「えぇ・・。我が子らは明日の出発に向けて各自、自身の個室で休んでいる所だ。」

バーゲスト「特にアドニスの方は、今日の戦いでの疲れが貯まってて・・ここへ帰って来た途端に動き疲れてしまっててなぁ・・。そのままベットに寝かしておいているわ。」

ぺぺロン伯爵「そう?彼・・『厄災』との戦いで大活躍だったと聞いているわ。なんでもウルトラマンZが間違って壊した建物を粒子化して、巨大ロボットを作っちゃうなんてね?」

ぺぺロン伯爵「しかもあの能力はアドニスが今まで出せなかったモノで、今日の戦いの中で『覚醒』したって聞いているけど・・その事、彼はどうと・・?」

アルト「アドニスの『物体をナノ粒子化して、物を作る』能力については、アドニス自身も最初は驚いていたのだが、俺達やコーラルを守る為にも・・この力を躊躇いなく使ったって言ってたなぁ・・。」


メリュジーヌ「・・・やはり私の判断は正しかったみたいね。私たちとアルトの子供達の存在が・・この妖精國を救い、ヴァージェを救うカギになりつつある。」

バーゲスト「えぇ。おそらくアドニスだけじゃなく、他の子らにも力の『覚醒』があるやもしれない・・。それがいつ、どのタイミングなのかは知らないけど・・」

メリュジーヌ「えぇ・・だが私達の子らの才能と努力が、あの子達に『覚醒』を促しているのならば・・他の子達の『覚醒』もまた、すぐ近くで起こるんじゃないかと思うのは確かね?」

アルト「あぁ・・。(俺の子に秘められた子供達の力の『覚醒』かぁ・・。)」


アルトはバーゲストとメリュジーヌ・・ぺぺロン伯爵とで、今後の予定を話しつつ、アルト達が目撃したアドニスの『力の覚醒』を話しつつ・・

ジョルニ達残り6人の『力の覚醒』について考えつつ、4人お互いに話をしていくうちに、夜はふけていったのであった・・。

伯爵邸:アドニスの部屋では・・・


アドニス「スゥ・・スゥ・・スゥ・・・」寝ている

アドニス「・・・うぅぅ~ん・・。」目が開く

アドニス「・・・ここは・・僕は確か・・。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
数時間前・・・伯爵邸:ロビーにて


アドニス「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ぐったりしつつある

コーラル「アドニスさん、大丈夫ですか?」心配している

アドニス「う、うん・・僕は心配ないよ・・コーラルお姉ちゃ・・」クラクラァァ~~・・(倒れそうになる)


スズカ「!!!」ドサッ!(アドニスを受け止める)

バーゲスト「あ、アドニス!?」ぐったりしているアドニスを見て・・

アドニス「フゥ・・フゥ・・フゥ・・・」かなり疲れている

スズカ「力の使いすぎによる過労ね・・。すぐに休ませる必要があるわね?」アドニスを運ぼうとする

アルト「あぁ・・。あの『厄災』を倒し、モルガンの『水鏡』を退けるきっかけを作ったアドニスが、今日一番にとても頑張ったと言ってもいいな?」

ガイル「あぁ・・。アドニス、あんたとても頑張っていたぜ!!」

ゾックス「アドニス、君にはとても感謝しきれないほどの借りを作ったしまったなぁ?」アドニスのことを心配しながら・・

アドニス「ウゥゥ・・お父さん・・ガイル兄さん・・。」くたぁぁ・・(目を閉じる)

コーラル「アドニスさん・・。」疲れているアドニスを心配してる


スズカ「今日はもう限界ね・・?このまま休ませるよ。」

バーゲスト「あぁ。このままベットに寝かせよう。」ノシィィ~!(アドニスを抱きかかえる)

アルト「あぁ・・。」ついていく


『厄災』との戦いもあって・・もの凄く疲れていたアドニスはロビーについた途端に過労で倒れ、バーゲストに運ばれるように個室のベットへと運ばれていった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして現在・・・夜の11時半:アドニスの部屋で・・


アドニス「そう言えば・・僕、戦いに疲れて、お父さん達とは早くベットで休んでいたんだった・・。」

アドニス「・・・僕・・僕の新たな力で、お父さんやお母さん・・コーラルお姉ちゃんやみんなを、この手で守ったんだね・・。」自分自身の手を見ながら・・

アドニスは、『厄災』との戦いで『覚醒』したアドニス自身の力である『物を粒子化して、新たな物を作り出す』能力でアルト達やコーラルを守れたことに、自身の心は喜びに包まれていた。


トントントン・・・(ノックの音)

アドニス「???。どうぞ?」呼びかける


がちゃ、ギィィィ~~・・(ドアが開く)

コーラル「・・・失礼します。」ギィィ~、バタン。(ドアを閉める)

アドニス「コーラルお姉ちゃん?どうしたの急に・・・」首をかしげる

コーラル「アドニスさんが倒れて数時間・・もう夜遅くになっていましたので、お夜食の方を持って参りました。」ガシャッ・・(アドニスの膝の上にトレイを置く)

アドニス「えぇ~!?僕、こんな夜遅くまで寝ていたんだね・・。でも、ごはんを持ってきてくれてありがとう!」ニコッ!

コーラル「えっ、えぇ・・・」目をそらしながら・・


カシッ、モグモグモグ・・・(夜食であるサンドイッチを食べるアドニス)

アドニス「このサンドイッチ美味しいよ。これ、コーラルお姉ちゃんが作ったの?」モグモグモグ・・・(サンドイッチを食べている)

コーラル「えぇ・・。ぺぺロン伯爵に少し教わった程度ですが・・」

アドニス「ふ~ん・・。」モグモグモグ・・

アドニスはコーラルが持ってきた夜食のサンドイッチを手に取り、それを食べて腹を満たしていった・・。


ガシャッ・・(皿とトレイをテーブルに置くコーラル)

アドニス「さてと・・明日はお父さんと一緒にロンディニウムに行かないと行けないからね?もう少し寝て、疲れをしっかりとらないと・・」シュルルゥゥ・・(布団に入る)

コーラル「えぇ。明日もまた忙しくなりそうですので、どうかゆっくりお休みになられてくださいね?」

アドニス「うん。おやすみ、コーラルお姉ちゃん・・」眼を瞑る

コーラル「えぇ・・おやすみなさい、アドニスさん・・・。」タッタッタッタッ・・・(部屋を出ようとする)

アドニス「・・・・・・・」寝ているように眼を瞑っている

コーラル「・・・・・・・」ピタッ・・(立ち止まる)


アドニス「(とは言っても・・・起きたばかりで眠くなれないというか・・・。でもこのまま横になっていれば、そのうち眠くなって・・・)」眼を瞑っている

コーラル「・・・・・・・」タッタッタッタッ・・・・(アドニスのベットに近づく)

アドニス「・・・・・(あれ?コーラルお姉ちゃんが近づいてきて・・・)」


シュルルルゥ~・・ノシィィ~・・(アドニスのベットに入るコーラル)

アドニス「!!!??」ドキドキドキ!(鼓動が早まる)

コーラル「・・・・・・」シュルシュルシュル・・(アドニスに近づいてくる)


アドニス「(コ、コーラルお姉ちゃんが・・僕のベットに入って来ちゃった!?なな・・なんで、どうして・・)」ドキドキドキ!!

コーラル「・・・・・・」ギュゥゥゥ・・(優しく抱きしめるコーラル)

アドニス「(ちょ、ちょっととても良い香り・・。シャンプー?香水?ぼ、僕にはわからないよぉ~!!)」オドオドしてる

アドニス「(僕、本当は起きているのにどうして・・・どうしてコーラルお姉ちゃんが僕のベットに・・?)」ドキドキドキ・・

アドニス「(『厄災』の時も、僕のことを抱きしめて空に運んでくれたけど・・こっちはこっちで感じ方が全然違うよぉぉ~~!?)」ドキドキドキ!!(鼓動が速くなってくる)

アドニス「(わからない・・わからない・・・。コーラルお姉ちゃんが僕と一緒に寝ているなんて・・僕には全然理由がわからないよぉ~~!!)」ドキドキドキ!!(鼓動が高まっていく)


突如アドニスのベットに入ってきたコーラルの行動に戸惑いつつ、アドニスの胸の高鳴りが高まっていく中・・

アドニスは寝ているフリをしつつ、アドニスに密着してくるコーラルのことで頭がいっぱいになっていた・・。

コーラル「眠れないのですか?もし良ければ、私が一緒に添い寝してあげてもいいのですよ?」後ろから問いかける

アドニス「!?。こ、コーラルお姉ちゃん・・・ぼ、僕は・・そのぉ~・・」オドオドしてる

コーラル「・・・・・(とても小さい身体に柔らかい肌・・。改めてアドニスさんの身体に触れていると・・わたしの胸の鼓動が高まっていって・・)」ドキドキドキ!!

コーラル「(いえ、理由はどうかわかりませんが・・・アドニスのことを見てて、コウして触れているとわたし・・私の胸がギュゥゥ~~っと熱くなってきてる・・。)」ドキドキドキドキ!!(胸の鼓動が高まっていく)


アドニス「コーラルお姉ちゃん・・。あの時・・『厄災』が迫ってて危ない状況だったのに、僕のことを助けてくれてありがとう・・。」ドキドキドキ・・

コーラル「えぇこちらこそ・・私の事を心配し、私と一緒に『厄災』と戦ってくれてありがとう・・アドニスさん。」

アドニス「う、うん・・。コーラルお姉ちゃんと一緒にいると僕・・コーラルお姉ちゃんの事だけは“絶対に守りたい”という思いが強まっていってね・・。」

アドニス「僕・・僕が生まれた時に持っている目的である『誰かの役に立つ事』とは別に、コーラルお姉ちゃん・・・アナタだけでも一生懸命守りたいなぁ~っと思っているんだ・・。」

コーラル「だ、『誰かの役に立つ事』とは別に、私の事を一生懸命守りたいって・・・そんなこと・・・」顔を赤くする

アドニス「うん。僕、コーラルお姉ちゃんと一緒に旅が出来て嬉しかった・・。コーラルお姉ちゃんがいてくれたから、僕はここまで頑張って来れた・・」

アドニス「『モノを粒子化して、新たなモノを作り出す』能力はね・・。僕にとって、コーラルお姉ちゃんがみんなと共に戦うという事を気づかせてくれたから、僕の力が『覚醒』したんだと思っているんだ。」

コーラル「わ、わたしが側にいてくれたおかげで・・ですか・・?」

アドニス「うん・・・。」頷く


クルッ!(コーラルの方へ身体を向ける)

アドニス「・・・コーラルお姉ちゃん。僕からお願いがあるのだけど・・良いかな?」ドキドキドキ・・

コーラル「???。なんでしょうか?」ドキドキドキ・・

アドニス「コーラルお姉ちゃん。僕・・コーラルお姉ちゃんの事が好き・・・コーラルお姉ちゃんの事が大好きなんだ!!」カァァ~!(顔を赤くする)

コーラル「!!?」ビクンッ!!ドキドキドキ!!(胸の鼓動が高まる)

アドニス「だから、同じ勇士団の仲間とは別に僕と・・・僕と、付き合ってくれるかな・・?」

コーラル「アドニスさん・・・・・」ドキドキドキ!!


コーラル「(ア、アドニスさんから私に・・お付き合いへの告白を!?なぜ今ここで・・ここ、同じベットの中ですよ!?)」ドキドキドキ!!

コーラル「(前にオーロラ様から渡された漂流物の本では、恋人同士のカップルが何処かで愛の告白をしたら・・そのまま相手の方とキスをし、そのままベットで“愛の契り”を行なうって書いてあったし・・)」

コーラル「(この私が・・アドニスさんとは恋人にもなってないのに、ベットの上で告白なんて・・このまま恋人になった途端に契りをおこなうなんて・・)」ドキドキドキ!!

コーラル「(そもそも私がアドニスさんのようなと“妖精と人間の間の子”であり、先代の妖精騎士ガウェインの息子と恋人同士になるなんて・・・)」オドオドしてる

アドニス「・・・ダメかな・・?コーラルお姉ちゃん・・。」寂しい顔をして・・

コーラル「いいい、いえ・・別にダメとは・・言ってもありませんし・・・」オドオドしてる


コーラルはベットの中で、アドニスから言われた告白とお付き合いの話に戸惑いつつも・・

コーラルはアドニスに向けて、ある事を口にした・・。

コーラル「・・・えっ、えぇ・・もちろん・・。この私で良ければ私・・アルトさん達の仲間とは異なる・・あなただけの従者として、付き合っても宜しいかと・・」ドキドキドキ!!

アドニス「!!?。ほ、本当に良いの!?こんな身体の小さい“人間と妖精の間の子”と付き合ってくれるなんて・・。」ウルウルウル・・

コーラル「えぇ・・。それに私がいないとアドニスさん・・また無茶をするかもしれないと思っていますので・・」目をそらしながら・・

アドニス「あぁ・・!!ありがとう、コーラルお姉ちゃん!!」ギュゥゥ~!!(コーラルを抱きしめる)

コーラル「つ、ツゥゥ~~~~~!!」カァァァ~~!!(顔が赤くなってる)


コーラル「(アァ~~!!わたし言っちゃいましたわぁ・・。わたし・・アドニスさんと恋人同士になるなんて・・)」

コーラル「(わたし・・“男の人とお付き合いをする”なんて初めてですし・・。それもソールベリー・・いや妖精國の前例にもない、“人間と妖精の間の子”と恋人同士になるなんて・・)」

コーラル「(でもわたし、この胸の奥にあるこの気持ちが少しわかってきた気がするわ・・。この胸にぎゅ~っと締め付けるようなこの気持ち・・。)」ギュゥゥ~!(自身の胸に手を当てる)

コーラル「(ゾックスさんが言ったように・・・わたし・・、アドニスさんのことが好きになってるのかもしれない・・。)」ドキドキドキ!!

コーラル「(アドニス・・。貴方の事を思うと、わたしの心が締め付けるように思っている・・。わたしもまた、あなた(アドニス)の事が好きなんだって・・。)」ドキドキ!キュンキュンキュンキュン♡


ピトッ・・(コーラルの頬に手を当てるアドニス)

アドニス「コ、コーラル・・お姉ちゃん・・・」ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ!!(そっと口を近づいていく)

コーラル「アドニスさん・・。」ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ!!(そっと口を近づいていく)

コーラル「(もっと触れたい・・もっと触れられたい・・。アドニスさん、わたしはあなたを愛したい・・あなたのような可愛いあなたと一緒にいたい・・。)」ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ!

コーラル「(アナタを愛したい・・アナタとキスをしたい・・アナタとこのまま抱きしめたい・・アナタと・・アナタと・・・)」ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ!


コーラル「(あなたと・・・契り(SEX)を交わしたい・・!!)」そぉぉ~・・(キスをしようとする)

おたがいの胸の高鳴りと共に、コーラルはアドニスのことを愛したい気持ちが凄く高くなり・・そのままアドニスとキスをしようとする・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
謎の空間


???「なにをしているのかしら・・コーラル?」

コーラル「!!?」ビクッ!

???「あなた・・私の事を差し置いて、なに男遊びをしようとしているのかしら?」

コーラル「・・・・・・・」


グワァァ~ン・・(???が姿を現す)

コーラル「・・・・お、オーロラ様・・・。」目を背けながら向かい合う

???→オーロラ?「コーラルあなた・・あの三澤亮太と黒犬の子の息子と契りを交わすなんて・・あなた、わたしが言った『約束』の事を忘れてしまったのかしら?」

コーラル「と、とんでもありません!!あなた様と交わした『約束』を・・わたしは忘れたことはありません!?」オドオドしている

オーロラ?「そう・・それで良いわコーラル。あなたはわたしの気持ちをわかった上で、私の為に働いてくれる・・・そう言う賢い娘でしょう?これまでも、これからも。」

コーラル「えっ、えぇ・・・・」


オーロラ?「それよりも、私を殺したであろう裏切り者であるブルーナは倒せましたか?あの傲慢で青いあの娘に、風の氏族の長が務まるわけがないというのに・・」

コーラル「そ、それは・・・まだ『予言の子』により、巡礼の鐘が鳴らせていませんので、ブルーナと戦うのはもう少し先と・・」

オーロラ?「コーラル・・・ブルーナによって私はあのキレイな翅をもぎ取られ、私が愛されていた住民達を取られ、私の土地で会ったソールズベリーもまた・・ブルーナによって汚染されてしまったわぁ・・。」

オーロラ?「私は何も悪くはないのに・・私が何を持って、あんな青臭い妖精 ブルーナに殺されなければならないのか・・・そしてあなたもそう・・」ドロドロドロォォ~~・・(オーロラ?の身体が溶けていく)

コーラル「!!??」溶けていくオーロラ?を見てて・・


ガジュゥゥ~~、ギロリッ!!(コーラルを睨み付ける何か)

ドロドロに溶けたオーロラ「なぜ・・・あなたは・・私の事を捨てたのかしら!!!」ドロドロドロォォ~~!!(コーラルに覆い被さる)

コーラル「!!!!!!!!」バジュウゥゥ~~~!!(溶けたオーロラに呑み込まれる)


謎の空間にて、ドロドロに溶けたオーロラに襲われ・・コーラルはその溶けたオーロラと共に身も心もドロドロにとろけていった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アドニスのベットの中


コーラル「い、いやぁぁぁ~~!!」バスンッ!(アドニスを突き飛ばす)

アドニス「わぁっ!?」ドサッ!(つき飛ばされる)


アドニス「つぅぅ・・コ、コーラルお姉ちゃん?」コーラルに近づく

コーラル「あぁ・・ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・」ブルブルブル(怯えている)

コーラル「ごめんなさいごめんなさい・・・オーロラ様・・・」ガタガタブルブル・・(泣きながら怯えている)

アドニス「コーラルお姉ちゃん・・・・」うずくまっているコーラルを心配している


アドニスはコーラルに突き飛ばされてしまい、彼女がどうして自身を突き飛ばした事を疑問にしつつ彼女に近づいていた結果・・

コーラル自身が抱えている心の闇とその傷によって、ベットの毛布にくるんで怯えているコーラルの姿を目撃し、その姿を見てしまったアドニス。

アドニスはコーラルの事を愛している上で彼女に幻滅はしなかったものの・・傷心のコーラルに対して、今のアドニスに出来ることはなにひとつなかったのであった・・。

一方その頃、ネオ・ニュー・ダーリントン:妖精騎士モードレッドの私室では・・


ベリル「あ? なんだって? よく聞こえなかったよ、マタニティ・キラー(妖精騎士モードレッド)。もう一度言ってくれないか?その『予言の子』がどうしたって?」

妖精騎士モードレッド「・・なにって、あのモルガンの『水鏡』を三澤亮太達らと巨人の『予言の子』の活躍で退けて、誰1人も犠牲にならずにノリッジを救っちまったんだとよぉ?」モグモグモグ・・(妊婦の肉を食べている)

妖精騎士モードレッド「そんでダルダンに鐘を鳴らせろとせがんでいったにも関わらず、肝心の『予言の子』が鐘を鳴らしたくないって言いやがり、代わりにモルガンの謁見に行くって返事が帰って来やがったんだ・・」アングッ!(妊婦の肉を食べる)

妖精騎士モードレッド「モゴモゴモゴモゴ・・(それで相棒が『予言の子』に対してもの怒りを見せていてなぁ~、ウィンキーのヤツが困り果てやがってなぁ?)」

ベリル「いやそうじゃない・・。その『予言の子』が黒なのか、白なのか・・名前は一体誰なんだって言っているんだよ?」

妖精騎士モードレッド「あぁそれか・・『予言の子』は『アルトリア・キャスター』と言ってなぁ?ベリル、あんたが求めているであろうマシュではなかった。」

妖精騎士モードレッド「黒い鎧の『予言の子』マシュはこっちでも捜索は続けているのだが、そのマシュの身体も鎧も影も形も見つかりやしねぇ・・。」

妖精騎士モードレッド「シェフィールドから忽然と消え去り、痕跡もなく、この妖精國から姿を消してしまったかのように・・。」

妖精騎士モードレッド「モースか何かによって喰われたか、大穴に誤って落ちたか・・はたまた何かの手段を使って、この妖精國から逃げ出したか・・。」

妖精騎士モードレッド「どっちにしても、痕跡が見つからねぇのなら探しても意味が無いと言ってもいい。今からでも捜索を打ち切ってもいいぐらいにな?」ゴクゴクゴクゴク・・(血液をグラスで飲む)

ベリル「・・・・・・・・」

妖精騎士モードレッド「・・・どうした?なにかマズいもんでも喰ったのか?」ベリルに問いかける


ベリル「・・・なんだ。そんなコトか。そりゃあ普通のニュースだ、マタニティ・キラー(妖精騎士モードレッド)?経典的な誤情報。面白くもなんともない。」

妖精騎士モードレッド「・・・あっそう。マシュってやつ、あんたが愛する者だと聞いていたが・・まだ見つからない愛人の情報を普通のニュースで切り捨てるなど・・」

妖精騎士モードレッド「既にモルガンの夫であるあんたと、そのマシュとかいう女とは・・ただの浮気相手程度の尻軽女ってことなのかいな・・」ガブッ、グググゥゥ~!(妊婦の腸を噛み切ろうとする)


ベリル「・・あのなぁ~マタニティ・キラー?あんたも女の身体を持っているのなら、少しは女の快楽ってモノを知ったらどうなんだ?」

ベリル「男に恋をし、愛を伝え、結ばれて・・結婚し、セックスして、好きな男の子供を孕み、その子を産み育てる・・。そんな愛溢れる女の性を、あんたは知ることも感じることもしねぇというのか?」

妖精騎士モードレッド「はぁ?」バシンッ!(咥えていた腸を離す)

ベリル「マシュは痕跡なく妖精國から消えたようにいなくなっただけだろ?死体はないなら彼女はまた生きてるさ。」

ベリル「そもそも・・・俺が先に死ぬことがあっても、マシュがオレより先に死ぬ事はない。絶対にだ。」

ベリル「恋愛の神様ってのは、そういうふうに世界を作っている。どうあれ必ずマシュはオレの前に転がり込んでくる。」

ベリル「紆余曲折があっても、必ずさ。運命の相手って、そういうモンだろ?」

妖精騎士モードレッド「ふ~ん・・・」興味なく言う


ベリル「まぁ、妖精騎士アグラヴェインによって性格が丸くはなったが、元が女・子供も平気で殺すあんたのような“殺戮主義の妖精”には関係ねぇ話だけどな?」罵るように言う

妖精騎士モードレッド「あっそう・・。あんたの話・・あたしにはまるで見当がつかない程、意味不明でわかりもしない・・」ガシュガシュガシュ・・(胎児を取り出す)

妖精騎士モードレッド「モルガンの夫である故にあんたを殺そうとはしないが・・あたしの今日の妖精眼であんたの恐怖を見たとしても、その内容がつまらなすぎてなんも腹の足しにもなりはしないわぁ・・。」ガブガブッ、ガブリッ!(胎児を喰う)

ベリル「そうか・・それはそれでいいさ・・。」興味なく言う

ベリル「・・・それで?三澤亮太達の方はあいもかわらず、あんた達イレギュラーズの抹殺対象になっているって事なのは間違いないだろうな?」

妖精騎士モードレッド「あぁそうよ。ダルダンのヤツ、2度目は『予言の子』とその仲間に邪魔はされたとはいえ・・次は必ず殺すと息込んでいたからな?」

ベリル「まぁ~そうだな?レディ・スピンネル・・女王の娘だったバーヴァン・シーを3年前に亮太に取られ、陛下を裏切らせた罪があるからなぁ?」

ベリル「おまけに先代の妖精騎士3人の間に出来たガキ共が16歳並に成長してこの妖精國に現れ、シェフィールドの妖精達と共に『境界なき勇士団』を作ってしまうからさぁ~?」

妖精騎士モードレッド「あぁ・・。あの妖精騎士3人と人間1人の血を分けた7人の子供達・・・3年前に喰い損ねた小さき赤ちゃん達・・。」キリキリキリ・・(ムカついた顔をする)


ベリル「良いのかマタニティ・キラー?3年前に喰い損ねたあのガキ達はもう立派な若者の戦士だ。あのガキ共をお前の手で喰らうつもりか?」

ベリル「あんたからしてみれば、賞味期限がとっくに過ぎた生肉当然・・。あいつらを喰っても、ただ固くてマズい味しかしないと思うけどなぁ~?」

妖精騎士モードレッド「いや、そうとは限らない・・。あいつら7人を殺し、その血肉を味わったところで、奴らから遺伝子情報を取り出せばいい・・。」

妖精騎士モードレッド「あとでサラマンダー所長の科学を使えば・・あの7人から出来る『アレ』とその産まれてくる『赤ちゃん』を喰うことが出来る。あたしはそれでも良いと思っているからな?」

ベリル「ふ~ん・・それはそれで面白そうだな、マタニティ・キラー?」

ベリル「あんたの『目的』の成就とあんたを制御しようとするために、妖精騎士アグラヴェインとあんたによって、ニュー・ダーリントンの街は“ネオ・ニュー・ダーリントン”へと改修されていった。」

ベリル「そしてあんたがここの領主となり、この領土をうまく治めている事で、ネオ・ニュー・ダーリントンは妖精國にとっての『楽園』となった・・。」

妖精騎士モードレッド「確かにそうよ、ベリル・ガット。あたしとあたしの相棒と共に作り上げたこの『楽園』・・。

妖精騎士モードレッド「あの7人の『妖精と異世界の人間との間に産まれた赤ちゃん』が成長した若者共の遺伝子を取ってあいつらの『アレ』を作り出して食べる・・。こんなにイイ話が他にあるかと言いたいほどにだな?」


妖精騎士モードレッド「・・だがそれ以上にあたしは、3年前にあの7人の赤子達を喰い損ねた・・。あたしが喰いたいと思ったら必ずそれを成し遂げていたあたしが成し遂げることが出来なかった・・あたしの唯一の“汚点”・・。」

妖精騎士モードレッド「バーゲストに相打った事も、メリュジーヌに「人殺し」と言われた事も、あたしにとっては関係ない・・。」

妖精騎士モードレッド「自分の汚点は・・自分自身の手で拭いとらなければならない。例えそれが、3年もたった今でさえも!」ガシッ!(子宮を手に持ち・・)


妖精騎士モードレッド「来るがいい、アルト・オルラントの子供達よ!あんたらが求めるモノはいまこの地にある事を!!」立ち上がる

妖精騎士モードレッド「あんたらの父親や母親達など、他のイレギュラーズの奴らに任せてもいい・・。だがアイツら7人はあたしがやる!!」

妖精騎士モードレッド「モルガンやベリル、あたしの相棒や他のイレギュラーズや他の妖精がなんと言おうと関係ねぇ・・。アイツら7人はあたしの獲物だ!!」



妖精騎士モードレッド(■■=■■■■■)「あいつら7人の若者達は・・・あたしがこの手でぶっ殺す!!」ぐぐぐぅぅ~~!!ガシュンッ!!(子宮を握りつぶす)


自分自身の私室にて・・・妖精騎士モードレッド自身の心に問いかけるように、食事である妊婦から取り出した子宮を自分の手で握りつぶしつつ・・

ジョルニ達7人は自分がこの手で必ず殺すのだと、妖精騎士モードレッドはそう自身の心に誓いを立てたのであった・・。


ベリル「・・・フッ。(気合い入っているじゃないか・・マタニティ・キラー? それでこそ、あんたに面白みを感じるって事さ。)」ほほえむ

ベリル「(せいぜいあいつの『目的』達成のカテとなり続けていればいいさ・・レディ・スピンネル?」ある人物の姿を見て・・


食事にされた妊婦→バーヴァン・シーのような妊婦「ーーーーーーーーーーーー」ピクピクピクッ・・

妖精騎士モードレッド「アグッ・・モグモグモグモグ・・・」淡々と食べ続けている


妖精騎士モードレッドが食事として犠牲となっている1人の妊婦・・。

それは3年前・・モルガンによって石にされたはずのアルトの最愛の妻であるヴァージェ(旧名:バーヴァン・シー)にそっくりな妊婦にあり・・

その妊婦の内臓と血肉・・お腹に宿っていた胎児もろとも、妖精騎士モードレッドの食事として喰われ、その妊婦はそのまま死んでいくのであった・・。

断章(第16節):乗っ取られたストームボーダー
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数日前・・霧の海岸


サッサッサッサァ・・・(砂浜を歩いている1人の紫色の服の青年)

紫色の服の青年「・・・・・・・・。」砂浜の辺りを見渡す

紫色の服の青年「・・ようやく陸地に上がれたというものの・・僕以外、トジテンドの部隊が全滅しかかる状況に陥るとはなぁ?」ある者達を見て・・


浜辺でのたうつ機械兵士達(クダックたち)「・・・ギギギ・・ガガガ・・・」のたうち回ってる

紫色の服の青年→ステイシー「・・・・ハァ・・。」ため息をつく


アルト達とカルデアのマスター達が、ノリッジで『厄災』を祓った直後・・・。

霧の砂浜には、『機界戦隊ゼンカイジャー』の世界の敵である『トジテンド』の実験兵士:ステイシーが、『星の崩落』阻止のためにブリテン異聞帯へと到着し・・

ステイシー率いる『ロスト・フェアリートピア調査部隊』がブリテン異聞帯の海から打ち上がるように上陸しており・・

機械の身体であるクダックたちの身に起こった悪影響により、クダック全員が霧の海岸の浜辺でのたうち回るように動けなくなり・・

ステイシーもまた、彼が持つ一部のツールに不具合が生じたことで困り果てていた・・。


クルクルクル・・ジジジィィ~・・(ギアトジンガーに不具合が生じる)

ステイシー「・・クソッ!なんなんだこの世界は?まるで僕達トジテンドを拒んでいるようにしか見えないというか・・」

ステイシー「このままじゃ僕はステイシーザーにすらなれないし、この世界の調査どころかトジテンドに帰ることすらままならんぞ?」イライラしている

ステイシーはギアトジンガーの不具合により・・彼の変身体でもある『ステイシーザー』にもなれず、イライラを募らせながら、辺りを見渡していた・・。


ゴソゴソゴソ・・(ポケットをいじるステイシー)

ステイシー「・・・・!?」キラァ~ン!(ポケットからギアのようなモノを取り出す)

ステイシー「(たしかこれは・・。イジルデから渡された平行世界・・『フェアリートピア』が閉じ込めてあるトジルギアだったな?)」

ステイシー「(これを使い、ワルド怪人の力を使えば・・ある程度の不具合を相殺できるかもしれないな?)・・よし!」タッタッタッ・・(クダックの元へ向かう)


1体のクダック「クギギギィィ~~・・・」動けないでいる

ステイシー「ふんっ・・。」ガシャンッ!(クダックを仰向けにさせる)

キランッ、ガチッ!!(クダックにトジルギアをはめ込む)

クダック「!!?。~~~~~~~~!!」ジジジィィ~~!!(電流が流れながら立ち上がる)



ガキンッ、ガガガガガガァァ~~~!!ガチャンッ!!(歯車のオーラがクダックを包み込み、姿が変わっていく)

クダック→フェアリーワルド「感じるぞ…、フェアリーの世界の力を~!」ジジジィィ~~!!(力が溢れてくる)

ビカァァン、ゴワァァァ~~~ン!!(フェアリーワルドのオーラが空に舞い上がる)


ステイシーはのたうつクダックの1体にフェアリートピアが閉じ込めてあるトジルギアをはめ込み、その影響でフェアリーワルドが誕生し・・

そのオーラは空に上がり、辺りに歯車状にオーラが散っていった・・

キラァァ~~ン・・・(ステイシー達の周りにオーラがかかっていく)


クダックたち「ギギギ・・・!?ギギッ、ギギギ!?」正気に戻り、立ち上がる

ステイシー「ふぅ・・、どうにか通常の状態に戻ったようだな?」クルクルクル・・(ギアトジンガーの様子を見ながら・・)

フェアリーワルド「ふふ~ん!フェアリートジルギアの力によって、ここにいるトジテンド兵達をこの世界に適合させてやったフェアリー!」

ステイシー「あぁ・・。よし、さっそくこの平行世界の調査にあたってここらにトジテンドの調査拠点を立てたいのだが、なにせここらじゃ霧が多すぎる・・。」

ステイシー「どこかに霧が立ちこめてない場所さえあればいいのだが・・・」辺りを見渡しながら・・


クダックA「ギギ、ギギギギ!!」何かを伝えている

ステイシー「どうした?」クダックAに近づく

クダックA「ギギ、ギギギギギギ!!」海岸の先を指さす

ステイシー「なに?向こうの海岸に何かの船が浮かんでいるだと・・。」クダックの話を聞く

ステイシー「・・・・・・」海岸の先を見ている

クダックの報告を聞き、そのクダックが指した場所をステイシーがよく見渡していると・・向こう岸に大きな船の形をした物体が浮かんでいるところを発見する


ステイシー「ふん・・確かにあの海岸の先に何かが浮かんでいるのがわかるよ・・。」

フェアリーワルド「ホウホウ?霧でよく見えないが、おいらにもあの大きな船の形が見えたフェアリー!」

クダック「ギギッ、ギギギギィ?」どうしますかと聞いている

ステイシー「あぁ・・。ここにいたとしても、この世界は幾多の世界を閉じた『トジテンド』でさえも力を十分に発揮できなくなる事態が起きているからな。また海の方へ逆戻りになるかもしれんが・・」

ステイシー「僕達は今よりあの未確認の巨船物体に向かい、場合によってはあそこを僕達『トジテンド』の調査拠点にする予定やもしれない・・。」

ステイシー「フェアリーワルド。お前は僕達にとって、この平行世界を調査するのに重要な役割を持っている。お前には有事以外の戦闘行為を禁じ手貰う・・」

ステイシー「お前は後方から僕達をサポートし、この平行世界から出るまでその力を僕達の為だけに使っていくようにな?」

フェアリーワルド「ハハッ、了解したフェアリー!!」ビシッ!


ガシャ、ガシャンガシャンガシャンガシャン!(折りたたみ式のボードを取り出し、海辺に浮かべる)

ゴトンッ、ブルルゥゥ~~ン!!(ボートが海岸に向けて進んで行く)


ステイシー自身が取り出した折りたたみ式の鉄ボードにフェアリーワルドとクダックたちを乗せ、そのまま海岸沖に浮かんである巨船のような物体に近づいていった・・。
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オープニングポイント:ストームボーダーの前


ブルルルゥゥ~ン・・・(ストームボーダーの前に止まるボート)

フェアリーワルド「着いたでフェアリー。」

ステイシー「これがあの巨船物体の正体かぁ・・随分とデカいなぁ?」ストームボーダーを見てて・・

フェアリーワルド「ステイシー様、これからどうするつもりで?」質問する

ステイシー「無論・・・この船は今の僕らの拠点にピッタリそうだ・・。この船を奪うぞ!」ガシャッ!(ギアトジンガーを構える)

クダック達「ギギギィィー!!」戦闘態勢に入る


ボートでストームボーダーに近づいたステイシー達は、そこを自分達の調査拠点とする為に、ストームボーダーをハイジャックしようと行動を開始したのであった。

ステイシー「(まぁ、この巨大な船だからな?おそらくはセキュリティ対策をしていると思うが・・)」ストームボーダーの周りを確認しながら・・

ステイシー「まずは中にいる敵の動きを封じることから始めようか・・。」チャリンッ!(21番のダークセンタイギアを取り出す)


ガチャッ、チャリン・・ガシャン!!(21番のダークセンタイギアをセットする)

ステイシー「ーーーーーー」クルクルクルクル~・・・(ギアトジンガーのハンドルを回る)

音声『21・バァーン・・・!』


ステイシー「フンッ!」バァーン!!(ストームボーダーの甲板上に向かってギアのオーラを放つ)

キィィ~ン、バァーン!!(ギアのオーラからメガレンジャーが現れる)

音声『メガレンジャー!』ドゴォ~ン、シュタッ!(ポーズを取るメガレンジャーの5人)


ガシャンッ、クルクルクルクル・・(36番のダークセンタイギアをセットしてハンドルを回す)

ステイシー「・・・・」バァーン!!(ストームボーダーの甲板上に向かってギアのオーラを放つ)

キィィ~ン、バァーン!!(ギアのオーラからゴーバスターズが現れる)

音声『ゴーバスターズ!』ドゴォ~ン、シュタッ!(ポーズを取るゴーバスターズの3人)


メガレンジャーの5人、ゴーバスターズの3人「・・・・・・」下にいるステイシー達を見てる

下にいるステイシー「やれ。この船の電子系統をハッキングするんだ。」

メガレンジャーの5人、ゴーバスターズの3人「・・・・・・」コクリッ・・(頷く)

タタタタァァ~~!(それぞれの行動に移る偽物の戦隊ヒーロー達)


ステイシー「・・・行くぞオマエら。」クダックに命令する

クダックたち「ギギッ!!」ガシャガシャ・・(鈎縄を用意する)

ヒュンヒュンヒュン・・、ガキガキガキィィン!!(鈎部分を甲板に引っかける)


ギィーギィーギィーギィー・・(縄を使ってのぼっていくステイシー達)

ステイシー達は鈎縄を使い、甲板の方からストームボーダーへ侵入していき・・


メガレンジャーの5人「・・・・・・」ビビビビ~~!!(武器から怪光線を発射する)

ゴーバスターズの3人「・・・・・・」ビビビィィ~~・・(腕から電子状のエネルギーを送る)


同じくステイシーの命令通りに動く偽物の戦隊ヒーロー達は、各戦隊の力を利用し・・ストームボーダーの電子機器にアクセス・ハッキングを仕掛けていた。

ストームボーダー:司令部


ジジジジジィィ~~、パァァァ!(周りが明るくなる)


ゴルドルフ「んなぁ!?急に船内が明るくなったぞ!?」動揺してる

ホームズ「うむ・・これはどういう事なんだキャプテン?発電装置が急に再稼働できたにしては不自然に見えるのだが・・」

ネモ「わからない・・・これに僕の中にも何か違和感が・・・・ツゥゥ!?」ズキズキズキ!!(頭を抱える)

ホームズ「!?。どうしたんだキャプテン!?」頭を抱えるネモを見て・・


ネモ・マリーン「うわぁぁ~~!!痛い痛い、とっても頭が痛いよぉ~~!!」頭を抱えている

ネモ・マリーンズ「~~~~~~~!!」全員、頭を抱えている

ゴルドルフ「イイ・・いったいどうなっているんだねコレは!?ストーム・ボーダーのクルーが集団で頭痛を起こしているのか!?」顔が青ざめている

ネモ「イヤ・・・マリーンズの頭痛は僕の分割思考による意識共有が原因だ・・。この頭痛・・・原因は不明だが・・これだけはわかる・・。」頭を抱えながら・・

ネモ「・・・この船はいま・・・何者かにハッキングされている・・・。」

ホームズ「なに!?」驚く

ゴルドルフ「ハハ、ハッキングだと!?あらゆる電子器具が原因不明の不具合を起こすこの異聞帯にそのようなハッキングを仕掛けるヤツがいるはずなど・・・・」

ムニエル「うわぁぁぁ~~~!?」悲鳴を上げる

ゴルドルフ、ホームズ「!?」悲鳴がしたところに目を向く


タッタッタッタッ・・・(ゆっくりと歩いてきてる人物が2人・・)

ムニエル「あぁぁ・・ぁぁぁぁぁ・・・・」両手を挙げている

ステイシー「・・・・・・・」ギアトジンガーをムニエルに向けている

フェアリーワルド「フェェ~フェフェフェフェフェ!!」ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ!(歩いてくる)

クダックたち「ーーーーーーーーー」ダッダッダッダッ!!(侵入してくる)

ステイシーはギアダリンガーで銃を向けるようにムニエルを脅しつつ司令部へ入り、クダックたちもまた司令部へ入ってきた。


ムニエル「しょ、所長~!!こいつら何者なんですかぁ~~!?」ガタガタブルブル・・(怯えている)

ホームズ「・・・・(彼らは一体、何者なんだね・・?)」観察している

ゴルドルフ「な、なんだねキミ達は!?どこから入ってきたんだ!?」怯えつつ語りかける

ステイシー「ふん。名乗るつもりはないが、これだけは言わせて貰う・・。」ガシャッ!(ギアトジンガーを真上に掲げる)


バァーン!!(銃弾を上に撃つ)

ステイシー「この船はたった今より・・我ら『トジテンド』の支配下に置かれたと言うわけだ。」ドヤッ!(どや顔で言う)

シュタシュタシュタッ!(偽の戦隊ヒーローが並び立つ)


ネモ・マリーンズ、ネモ「・・・・・・・」ギラァァン・・(目が真っ赤に光る)

ゴルドルフ、ムニエル、ホームズ「・・・・・・・・」苦い顔をする


ステイシーが所持するダークセンタイギアによる偽の戦隊ヒーローの力により、ストーム・ボーダー及びネモ達が占領・支配下に置かれてしまい・・

ゴルドルフ達もまた、自身達も知らない未知なる敵の前になすすべ無く立ち尽くす他がなかった・・。

それから数時間後・・・(夜中)


クダックA「ギギッ、ギギギギギ!」機械の鳥を持ち運びながら来る

ステイシー「なんだ、その変な鳥の人形は?」機械の鳥を見つめながら・・

ムニエル「そ、それはダ・ヴィンチのティフォーネ君と言って、調査に向かっているこちらの仲間の使い魔なんだ。度々この妖精國の調査報告をこちらに伝えるために飛んできているんだ・・。」オドオドしている

ステイシー「成る程・・お前たちの仲間の者ってワケだな?(トジテンドにいるゲゲのようなモノかぁ・・。)」

ステイシー「その使い魔(ティフォーネ)はどっかに入れておけ。こっちの返答文を送るのに役に立つからな?丁寧に扱えよ。」クダックに命令する

ステイシー「そこのマリーン、この使い魔が休まる場所を知ってるなら教えてやれ。」ネモ・マリーンに命令する

操られたネモ・マリーン「・・・・・・・」カジッ。(ティフォーネを連れて行く)

クダックA「ギギギッ。」手紙を渡す


ステイシー「・・ふむふむ・・・。これはお前たちの仲間であるダ・ヴィンチって奴からの報告書みたいだな?」渡された手紙を見てる

ホームズ「いかにも・・これは我らの仲間であるダ・ヴィンチが書いた報告書と言ってもいい。こちらがこの場所にいたまま、この妖精國を知り得るための大事な手紙と言ってもいい・・。」

ホームズ「だがいまのストーム・ボーダーの状況などは彼らはまだ知らないと言ってもいい。妖精國内にいる彼らにこちらの危機を知らせる方法など、無に等しいと言ってもいいからな・・。」ぐぐぐぅぅ・・(縄で縛られている)

ゴルドルフ「くぅ・・・・」ぐぐぐぅぅ・・。(縄で縛られている)

ゴルドルフ・ムニエル・ホームズの3人はステイシー達によって人質として囚われてしまい・・彼ら3人とも縄に縛られた状態でステイシー達と行動されていた・・。


ステイシー「・・・ふん。なかなか面白いことが書いているじゃないか?・・・氏族の長に・・・厄災・・・謎の妖精馬レッドラ・ビット・・・」

ステイシー「・・・お前も見てみるかゴルドルフ?カルデアの司令官ならば、このような報告書に目を通すのが仕事なんだろ?」

ゴルドルフ「つぅ・・確かに私はカルデアの司令官である以上、部下の報告書を見て知るのは当然の行いだと言ってもいいが・・・。」

ステイシー「ならば・・その報告書を見つつ、僕にキミ達が知っているこの平行世界がどのような世界なのかを教えてくれないかな?」ゴルドルフに問いかける

ゴルドルフ「クゥ・・だ、誰がお前なんかに我らカルデアの大事な情報を共有させろなど・・私をどっかの国の売国奴に仕立て上げるつもりなのか貴様はぁ~!?」怒りを見せる

ステイシー「そう・・言わないというのなら仕方が無い。」ガシャッ!!(銃口をゴルドルフに向ける)

ゴルドルフ「ヒィィ~~!?」青ざめる


ムニエル「所長!!いま囚われの身であるボクらにとって、これは完全にこちらの不利な状況である事はご存じでしょう!?」焦ってる

ホームズ「えぇ・・。背に腹はかえられませんが・・ここは彼らの言う通りにした方が我らのみのためになるかと・・。」

ゴルドルフ「うぅぅ・・・たしかにその通りだな・・」意気消沈してる

ゴルドルフ「(・・あの『トジテンド』かという連中の目的は妖精國ブリテンの情報だ。重要な部分だけをごまかしておけばなんとかなるだろう・・。)」


ゴルドルフ「・・わ、わかった。キミ達にこちらが知り得る情報を提供する代わりに我らの身の安全を保証するのであれば、話してやってもいいのだが?」

ステイシー「あぁ。ならさっさと話して貰おうか?こっちはこっちで時間が無いのだからな?」

ゴルドルフ「まぁそうカッカしなくても私が君らに読み聞かせるから静かにしているようにな?」場を落ち着かせようとする

ステイシー「・・・・・チィ・・。」ノシッ・・(イスに座る)

クダックたち「ギギギ・・・。」ゴルドルフの元へ集まる


ゴルドルフ「・・さて、これまでの妖精國ブリテンは~。」ある話を語り出す

ゴルドルフはステイシー達やホームズ達の前でお話を語るナレーターのように、カルデアのマスター達が経験したであろうこれまでの妖精國ブリテンの話を語るのであった・・。

回想シーン:ゴルドルフによる話

シーン1:霧の海岸



ゴルドルフ「あらゆる電子機器の稼働を妨害する、驚異の第6異聞帯・妖精國ブリテン。」

ゴルドルフ「カルデア所属・特務捜査術士でありマスターである『藤丸立香』、その専属サーヴァントである『マシュ・キリエライト』、技術顧問レオナルド・ダ・ヴィンチ、スッ・・・と現れたサーヴァント・トリスタン。」

ゴルドルフ「因みにサーヴァントというのは我らカルデアの職員のコードネームであって・・」

ステイシー「知ってるさ・・お前たちのことなど、既にこちらで把握はしてあるさ。サーヴァント・・・お前たち『FGOトピア』の人間達が得意とする英霊を実体化させた霊的存在なんだろう?」

ゴルドルフ「!?。なぜお前たちがサーヴァントのことを知っているんだ!?それに『FGOトピア』ってなんだね!?」

ステイシー「・・いや、その事はこっちだけの話だ。続けろ・・その4人がどうしたって?」

ゴルドルフ「????」疑問に思う


ゴルドルフ「・・・そのマスターとサーヴァントの4名はブリテンに上陸するも、」
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シーン2:名無しの森~コーンウォールの村~妖精國南部


ゴルドルフ「『妖精領域:名なしの森』・・・・入ったが最後、徐々に自らの名前と記憶を失う異界の常識に散り散りになってしまった。」

ゴルドルフ「藤丸立香はコーンウォールの村で目を覚まし、後に我らカルデアの協力者となる現地の妖精、アルトリア・キャスターと接触。サーヴァント・トリスタンの活躍もあり、『名なしの森』から脱出。」

ゴルドルフ「新たに妖精王オベロンという現地での協力者も得て、藤丸立香は本格的に調査を開始。」

ゴルドルフ「早々に技術顧問のレオナルド・ダ・ヴィンチと合流を果たした藤丸立香は、マシュ・キリエライトとの合流を最優先にしつつ、妖精國の様々な情報を入手した。」

ステイシー「ふ~ん・・。(アルトリア・・まさかあのアーサー王の女体化した英霊と同じ存在なのか?)」


ゴルドルフ「妖精國を2000年に亘り支配する女王、お前たちが言う『ロスト・フェアリートピア』の王と言える存在、モルガン。」

ゴルドルフ「6つの氏族に分かれた妖精たち。妖精たちに管理されて生活している人類。」

ゴルドルフ「モースと呼ばれる妖精の天敵。汎人類史の英霊の名を妖精騎士。」

ゴルドルフ「100年ごとに起きる『厄災』。1000年ごとに起きる『大厄災』。」

ゴルドルフ「今から3年前に妖精國を混乱させた汎人類史とは別の世界から来たと言われる異界の降臨者『三澤亮太』。」

ゴルドルフ「彗星の如く現れ、汎人類史の英霊である『アグラヴェイン』の名を持つ妖精騎士、妖精騎士アグラヴェイン。」

ゴルドルフ「その彼女が結成させたという異端の亜鈴を持つ9人の妖精たちの軍団、『異端の妖精達(イレギュラーズ)』。」

ゴルドルフ「そして・・・モルガンを倒すと言われる10人の『予言の子』たち。6つの氏族の長たちが管理する『鐘撞き堂』で鐘を鳴らす巡礼の旅。」


ゴルドルフ「これを無事にこなした時、本物の『予言の子』はモルガンを倒し、真の王となる・・・そんな話を聞かされて藤丸立香が黙っている筈もない。」

ゴルドルフ「ヤツは身勝手にも私の指示も待たずアルトリア・キャスターに協力を提案。打倒モルガンと言う共通の目的のため、『予言の子』を全面的にバックアップする事になった。」

ステイシー「成るほどな・・。それで、そのあと彼らはどんな風に巡礼の旅をしているとでも?」

ゴルドルフ「いや、正確には巡礼の旅をする予定と言っても過言はないのだが・・・。話を続けるとしよう。」

シーン3:ソールズベリー~ノリッジ


ゴルドルフ「ソールズベリーにて『風の氏族』の長であり、イレギュラーズのメンバーである『蒼毒のブルーナ』との対話。そこで語られた人間牧場でのピンク色の『絶唱の予言の子』の存在の判明。」

ゴルドルフ「グロスターで行なわれた『妖精騎士モードレッド』とのオークション対決。異星の神の使徒、サーヴァント・村正の救出。」

ゴルドルフ「『翅の氏族』の長、『二代目妖精騎士トリスタン』との対話。またもや新衣装のコヤンスカヤとの接触。」

ゴルドルフ「現地の新たな協力者・・とも言うのかもわからない、謎の妖精馬レッドラ・ビット。」


ゴルドルフ「涙の河のドラケイ、などの幾多の冒険を得て、ノリッジに到着した藤丸立香が見たものは、なんと」

ゴルドルフ「『蘇りの予言の子』として呼ばれ、『土の氏族』の長であり、イレギュラーズのメンバーである『宝石鎧のダルダン』と対峙する異界の降臨者『三澤亮太』と彼が率いる『境界なき勇士団』の仲間たちであった。」

ゴルドルフ「しかもその『三澤亮太』という人間はシェフィールドの新領主『アルト・オルラント』と改名しており、『境界なき勇士団』の中には汎人類史の英霊であるはずの『カイニス』までいるというのだから、私も驚かずにはいられなかった。」

ゴルドルフ「ううーむ、このくだりがどれほど読み込んでも分からん・・・!なぜギリシャの英霊で汎人類史の英霊であるカイニスがこの妖精國で何事もなくこの妖精國に過ごしていたというのか・・。」


ゴルドルフ「それに『境界なき勇士団』には3年前に妖精騎士として君臨していた先代の妖精騎士2人と、その2人といまだに囚われの身である『先代の妖精騎士トリスタン』こと『ヴァージェ』とアルトの間にもうけた7人の兄妹たち。」

ゴルドルフ「前の『風の氏族』の長の元従者である『コーラル』、謎の『翅の氏族』ハベトロット、前のシェイールドの領主であった『ボガード』に外の世界から流れてきた『ロブとワグ』という妖精2人と・・」

ゴルドルフ「アルト・オルラントが率いる『境界なき勇士団』は北部にあるシェフィールドでイレギュラーズと戦い、人助け・・いや、妖精助けをしていたのだが・・」

ゴルドルフ「妖精助けの際に共にいたマシュ・キリエライトが、イレギュラーズに囚われたという衝撃の事実が明かされたと言うのだから、我らもまた驚愕をせざる負えなかった・・」

ゴルドルフ「ともあれキリエライトの身の安全はイレギュラーズの誰かが握っているとだと判断し、藤丸立香はアルト達『境界なき勇士団』とは囚われ妻である『ヴァージェ』とキリエライト救出と打倒モルガンと言う共通の目的のため、彼らとの同盟を組み、互いに協力し合う関係となったのであった。」


ゴルドルフ「そのほか、ノリッジに潜伏していたクリプターの一員、ペペロンチーノとも接触。色々あって、ついに『厄災』がノリッジで発生した。」

ゴルドルフ「我らカルデアと『境界なき勇士団』・・さらに妖精國ブリテンで偽の『予言の子』として活動していた、平行世界から来たと言われる2人の人物、」

ゴルドルフ「『巨人の予言の子』のウルトラマンZとそのパートナーであるナツカワ・ハルキと『海賊の予言の子』のゾックス・ゴールドツイカー達との協力・・」

ステイシー「!?。ゾックスだと・・・おい、ちょっと待て!!」ガタンッ!(席から立ち上がる)


ガシッ!(ゴルドルフの胸ぐらを掴む)

ゴルドルフ「なな、なんだい!?私、何かマズいことでも言ったのか!?」ガタガタガタ・・(動揺している)

ステイシー「お前、なぜ僕たちの敵である海賊を・・・『ツーカイザー』というヤツの事を知っているんだ?」ゴルドルフの胸ぐらを掴みながら・・

ゴルドルフ「そ、そんなこと・・私もいま届いた報告書で知ったことなんだ。ツーカイザーってヤツは私は知らん!」胸ぐらを掴まれる

ステイシー「・・・・本当に知らないのだな?あの海賊達の事を・・・」

ゴルドルフ「あぁそうとも!!そんなヤツのことは、報告書にそう書いたダ・ヴィンチに聞くんだな・・。」オドオドしてる

ステイシー「・・・・チィ。」ガサッ!(胸ぐらを離す)


ステイシー「(まさか僕たちより先にツーカイザーがこの世界に来ていたとはな・・。奴らも同じく『星の崩壊』を食い止めに来たと言うのか?)」

ステイシー「(だとすれば、この世界にアイツらもきているのでは・・?いや、いまアイツらに関わったとしても邪魔になるだけだからな・・。)」

ステイシー「・・・・話を続けろ。それでその別の平行世界から来た2人と協力して、その後どうなったかを教えろ。」

ゴルドルフ「は、はい・・。」冷や汗を搔きながら・・

ホームズ「・・・・・・。」ステイシーの表情を見てて・・
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シーン5:ノリッジの港方面


ゴルドルフ「その者達との協力もあり、『予言の子』は『厄災』とやらを無事、撃退する事に成功。成功したのだが・・」

ゴルドルフ「モルガンが放った『水鏡』が藤丸立香達に襲いかかるも、ウルトラマンZの捨て身の光線とアドニスの機転によって『水鏡』を退けたのだが・・」

ゴルドルフ「敵か味方も分からない『召喚銃の予言の子』に妖精國との境界と歪みの岬をモルガンによって封鎖され、我らを含む平行世界のヒーロー達は妖精國ブリテンから出られなくなってしまったとか・・。」

ゴルドルフ「まぁしかし、彼ら(平行世界のヒーロー)の事はアルト達がなんとかすると言ってたのだが、それよりも・・」

ゴルドルフ「我らの今回の最終目的である“異星の神への対抗手段”であるロンゴミニアドを持つモルガンから、直々に招待が来てしまったのが気になるところだ。」

ゴルドルフ「汎人類史におけるアーサー王の居城、キャメロット。妖精國ブリテンにおいては悪の城、キャメロット。」

ゴルドルフ「藤丸立香、ダ・ヴィンチ、アルトリア、トリスタン、村正、バーゲスト、カイニス、ジョルニ、ルージュ、セツノ、ガイル、ハベトロットと・・」

ゴルドルフ「総勢12名はモルガンの招待に応じ、明朝、キャメロットに向けて出立する事になったのである!」
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ゴルドルフ「以上が、我らカルデアが知り得る妖精國ブリテンの情報だ。少しは役に立てると思うのだが?」

ステイシー「あぁ。確かに少しは役に立てる情報と言ってもいいかな?」話を理解する

ムニエル「(ちょ、ちょっと・・僕たちが知ってる妖精國ブリテンの事を丸々話しちゃってるじゃないか、所長のヤツ!?)」青ざめている

ホームズ「・・・・・・。」険しい顔をしてる


ステイシー「つまりキミ達もまた、君達が住むこの平行世界で起きる『星の終わり』を阻止し、キミ達の世界を救う為にこの妖精國に来たってワケだな?」

ホームズ「そうだ。我々はこのブリテン異聞帯である妖精國を攻略し、『星の終わり』を食い止め、汎人類史を取り戻す為にこの世界に来たとは事実だ。」

ホームズ「しかしキミ達は何を目的に我々を人質とし、何を目的にこのブリテン異聞帯に来たのか?そもそもキミ達はいったい何者なのだ?」

ホームズ「我々が知る汎人類史の者でもなく、『トジテンド』とかいう国家の者である事以外・・キミ達の存在を証明できるモノが何一つ存在しない・・。」

ホームズ「可能性があるとすれば・・キミ達は降臨者(フォーリナー)のクラスを持つ平行世界の存在と言った所かな?」

ステイシー「そうだ。僕たちはお前たち『FGOトピア』の住人とは違う、『キカイトピア』のトジテンドから来た尖兵と言ったところかな?」

ホームズ「(やはりそうか。彼らは別の平行世界から来た存在・・我らが知る平行世界とは次元が違う世界から来た降臨者(フォーリナー)ってところだな?)」

ステイシー「僕たちはお前たちと同じ、僕たちの世界に害をなすであろう“『星の終わり』による平行世界の崩落”調査し、それを阻止する事が僕たちの目的だ。」

ステイシー「だが僕ら『トジテンド』はキミ達とは違い、あくまで僕たちの世界である『キカイトピア』のみを救うだけで、他の平行世界などの救済など知った事でもない。」

ステイシー「むしろ『星の終わり』を阻止が完了次第、例によってはこの世界とお前たちが言う汎人類史とかいう世界を征服すると言ったほうがいいかな?」

ゴルドルフ、ホームズ、ムニエル「!!?」驚愕する

ムニエル「お、お前たち・・自分の世界は救っておいて、他の世界はお前たちの世界の侵略の対象でしか見ていないと言うのか!?」

ステイシー「そうだ・・・それが僕たち『トジテンド』のやり方ってモノさ。」

ステイシー「このストーム・ボーダーを乗っ取ったのも、僕たちがソレを阻止・・及び調査をするにあたり、僕らの調査拠点に最適だと判断したまでだ。」

ステイシー「このストーム・ボーダーはいまや僕たちが主導権を持っているにひとしく、人質のキミ達は、いま妖精國ブリテン本土にいるカルデアのマスターとか言うヤツの交渉材料として生かしている他はないと言ってもいい。」

ゴルドルフ「!!?(なんてこった・・。わたし、あの別の世界から来た侵略者の片棒を担がされたと言うのか!?こりゃあダ・ヴィンチに大目玉を喰らうことになるぞ・・)」顔が青ざめている


ホームズ「キミ達のその目的の為にストーム・ボーダーを乗っ取り、我々を人質にするのはキミ達に勝手と言う事は私も身に染みて分かったさ・・。」

ホームズ「しかしそんなことをしたとして、ストーム・ボーダーがキミ達に占領されたとマスター達に知られれば、彼らもまた黙っている筈がない。」

ホームズ「あちらにはキミ達の敵と称するツーカイザーの他に、アルト・オルラントやメリュジーヌ、ウルトラマンZと・・とても強力な助っ人がこちら側に味方しているからね。」

ゴルドルフ「・・そ、そうだな!!こちらにはまだ妖精國本土にいるダ・ヴィンチや藤丸立香がついている!お前たち『トジテンド』に我らが囚われていると知られれば、我らを救いにあっちから救援に訪れる!」

ゴルドルフ「それに先ほどこちらに来たティフォーネという機械の鳥は技術顧問のレオナルド・ダ・ヴィンチの使い魔だ。彼に何かあったとなれば、ストーム・ボーダーが乗っ取られたことなどすぐに知られるからな!!」自慢げに言う

ムニエル「・・・・(都合を良いように言いやがって・・。)」

ステイシー「確かにキミ達の言うように、このままだと向こうの奴らに僕たちの存在を知られるのも時間の問題かもしれない・・故に僕らはそのダ・ヴィンチや藤丸立香とかいう奴らに悟られぬように行動する必要があるのは確かだな?」


カキカキカキ・・シュルルッ。(ネモが返答文を書き終え、それをティフォーネに巻き付ける)

ステイシー「まぁ、僕の持つ力によって、僕の言うがままとなったこの船員達にかかれば、多少はこちらの状況は異常が無い事で済ませられるからな。」

ホームズ「つぅぅ・・・。」悔しい顔をする

ステイシー「お前たちはこの世界を調査するのに必要な人質だ。拘束する以外に酷い事はしないさ。」

ゴルドルフ「くぅぅ・・情報を提供してやったんだからな?身の保証はさせる約束は守るんだろうな?」

ステイシー「あぁ・・。僕は他のトジテンドのアイツらより賢いからな。そう約束は破らないさ。」


ステイシー「キャプテン、進路を北へ進行しろ。妖精國ブリテンを外側から調べつつ、本土にいる連中に悟られぬよう上陸できる場所を探すんだ!」

操られたネモ「・・・御意。」タッタッタッ・・(操舵を動かす)


ホームズ「しかし驚きだな・・。このストーム・ボーダーはこの世界の特性によりあらゆる電子機器が動かせなかったはずなのに、キミ達が来た途端に動かせるようになるとはな?」

フェアリーワルド「それはオイラに宿るフェアリートピアの力によって、この船をオイラの意のままに動かせるようにしているからな!」

フェアリーワルド「妖精の国であるこの世界でなら、オイラの力も格段に力が上がってきているフェアリーね!」

ホームズ「・・・・・・」黙り込む


ホームズ「(ウルトラマンにツーカイザー・・それにトジテンドという、我々の世界には更に別次元が違う世界から来た存在・・。)」

ホームズ「(彼らが敵なのか味方なのか・・その人物に会ってみないとわからない以上、彼らを我々の驚異と呼ぶ『降臨者(フォーリナー)』と決めつけることはとても難しいかもしれないな・・。)」

ホームズ「(少なくても今ここにいるトジテンドという奴らは、我らにとっての敵といった方が良いが・・今の我らは、奴らに対抗できる力は無い・・。)」

ホームズ「(女王モルガンの謁見が平和的に終わり、ロンゴミニアドの情報を提供して貰ってこちらに帰還してくる事があれば、トジテンドに対して、こちらの反撃が可能となると思われる。)」

ホームズ「(しかし平和的に終わらなければ、カルデアが『予言の子』にする以上、戦争は避けられないかもしれない。)」

ホームズ「(妖精國の総軍事力は把握済みだ。アルトリアが『巡礼』を終え、マシュとヴァージェを救い出し、反女王勢力をまとめあげれば、キャメロットの戦いは1日で決着がつくと思われる。)」

ホームズ「(その際に反女王勢力にトジテンドが加わるとなれば、こちらの反撃のチャンスが窺えると言っても良いが・・・)」

ホームズ「(ダ・ヴィンチ、それにマスター(藤丸立香)・・どうか今の我らの危機に、いち早く気が付いて欲しいところだな・・。)」


カルデアのサーヴァントであるホームズは、探偵である自身の能力を駆使し、ステイシーやクダックなどのトジテンドの様子を観察しつつ・・

妖精國本土にいるダ・ヴィンチちゃんやカルデアのマスターにストーム・ボーダーの危機がいち早く知れ渡り、いずれ救出に来てくれることを心からそう信じて待つ続けるのであった・・。

>>3
登場人物(カルデア面々とアルトリア達)その2


〔千子村正〕
・異星の神の使徒であるクラス:アルターエゴのサーヴァント。
・原作と同じようにモルガンを村正1人で倒そうとキャメロットに押し入っていくが、原作と違って二代目妖精騎士ランスロットと妖精騎士アグラヴェインに完膚なきまでに叩きのめされている。
・その後、原作と同じように大穴から数日かけて脱出し、弱っているところをウィンキー達に捕まり、オークションに出され、アルトリア達に救出される。
・そして利害と目的の一致からモルガン打倒までアルトリア達と手を組むこととなり、アルトリア達を色々とサポートしていっている。
・どういうわけなのか、アルトリアにラッキースケベをさせられる程の謎の幸運を今作は持っている。


〔ゴルドルフ・ムジーク〕
・カルデアの新所長であり、カルデあの中では苦労人の立場。
・原作と同じようにムニエルとホームズ、ネモ達と共にストーム・ボーダーで留守番をしていたが、トジテンドの実験兵士:ステイシー率いる『ロスト・フェアリートピア調査部隊』らの人質にされてしまう。
・人質にされている間、彼を通し、ステイシーに妖精國と『FGOトピア』の知識を言わせられる立場としてステイシーに情報を提供されている日々を送っている。


〔ムニエル〕
・カルデアの職員。ゴルドルフと同じようにステイシー達の人質にされている。


〔シャーロック・ホームズ〕
・カルデアの参謀であり、藤丸立香のサーヴァント。
・原作と同じようにゴルドルフ達と共にストーム・ボーダーで留守番をしていたが、トジテンドのステイシー達によって人質にされる。
・人質の身であるが、探偵である自身の能力と推理からステイシー達の目的と様子を観察し、自身らの逆転の機会をうかがっている。
・カルデアの中で唯一、ステイシーや他の世界から来たキャラクター達の事を“『FGOの世界』から更に次元が違う世界から来た訪問者(フォーリナー)”として、彼らの事をカルデアの敵なのか味方なのかを疑いしつつ、彼らの事を考察している。


〔ネモ&ネモシリーズ〕
・カルデアのメンバーであり、ストーム・ボーダーのキャプテンおよびクルーを務めているサーヴァント。
・原作と同じく、ブリテン異聞世界の性質による拒絶により、ストーム・ボーダーが動かせずにゴルドルフ達と共に留守番をしていたが・・
・『キカイトピア』のトジテンドから来たステイシーが召喚した偽のスーパー戦隊達の能力によってストーム・ボーダーをハッキングされてしまい、自身やネモ・シリーズ共々ステイシーの操り人形にされてしまう。
・基本、ダ・ヴィンチちゃん達に“自身らは正常に留守番を続けている”という偽りの返答文を送っている他、ステイシーの思うがままに操られ、思考がままなっていない状況下にある。

第16節:アルト、ロンディニウムへ行く
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『ノリッジの厄災』を祓った翌日・・


ゾックス「ハルキを雇ってた土の妖精であるユーミル達から予言の子の歌を聞いた。それも正しいエインセルの予言の歌だと言っていたのだが・・」
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エインセルの予言(歌:ユーミルとエイリン)


『これより語るは一つの未来。妖精國と成り果てた、その行く末』

『罪なき者はお帰りを。ここは底なし、女王の城。』

『つもる、つもる、雨のように、灰のように。消える、消える、雪のように、嘘のように。』

『ぼくらの望みは棚の上。今も女王の手のひらのなか。』

『でも、それもあと少しの辛抱だ。二千年を超えた朝、救いの子が現れる』

『妖精(ぼくら)と人間(かれら)を結びつけ、世界を救う救世の子』

『はじめは小さな光でも、誰の目に見えなくても、光を目指す蛾のように』

『鉄の街、煤の海。災いを退けた時、巡礼は迎えられる』

『『選定の杖に導かれ、異邦の旅人に見守られ、救いの子は玉座に届く。』

『玉座につくのは真の王。血染めの冠おひとつどうぞ』

『ならせ、ならせ、雷のように、火のように。六つの鐘を鳴らして示せ。真の王の道を作れ』

『あかい災いが追いつく前に、くろい災いが食いつく前に。』

『仕事はちょっとなまけるけども、ぼくらは自由な妖精の裔。』

『望みはずっと欠けたまま、きらめく明日がほしいのさ。』


ゾックス「このエインセルの正しい予言の歌の中に、“ノリッジが滅びる”という予言はなかった。あんたは『ノリッジが滅びるのは仕方が無い事だ』とそう言ってたな?」

ゾックス「あんたはその事実を知っていながら、俺達にまだ言ってないエインセルの正しい予言の子の歌の部分を隠しているのはどういう事だと思うがな?」疑い深く言う
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ノリッジ:伯爵邸の一室


カタンッ!(オベロンの前にカツ丼を置く刑事姿のフリントとゾックス)

フリント「正直に言いなさい・・。ここにカツ丼があるからね?」

オベロン「・・・・・・・・」平常心を保とうとしている

ゾックス「さっさと吐け!お前、エインセルの予言の歌に何を隠しているというのだ!?」バンッ!!(机を叩く)

オベロン「・・・・・・・・」黙り込んでいる


アルト達「・・・・・・」その光景をただ見ている

【何してるのみんな?】←
【(朝起きたら、刑事ドラマがやっていた・・)】

アルト「あぁー実はなぁ・・俺がヒール(改良)で治療していたハルキの仕事仲間のユーミル達からエインセルの正しい予言を聞かされていたんだけど、ゾックスやダ・ヴィンチちゃんがその事で違和感を感じていて・・」

アルト「それを聞き出すためにオベロンから話を聞こうとしたら・・いつの間にか、このような刑事ドラマ風に話を聞き出すようになってしまってねぇ・・。」

ハベトロット「まぁ~なにかと面白そうだったから、みんな揃ってこの刑事ドラマっていう展開を鑑賞していたってワケさ!」嬉しそうにしている


コーラル「・・・汎人類史やアルトさん達のような別世界にはこのような展開が小説などに物語として語られているなんて・・とても不思議なモノですね?」

ボガード「あぁ、私もいまだに疑問に残る部分があるからな?なぜ罪人の取り調べに食い物を食わせる必要があるというのか・・まるで見当がつかん。」

ハルキ「まぁ・・俺達が知る人間の文化と妖精國に住んでいる人間の文化には違うところがいっぱいありますからね。」


アルト達は、ゾックスやダ・ヴィンチちゃん達がオベロンからエインセルの正しい予言の細かい部分を聞き出すために、敢えて刑事ドラマ風にオベロンを尋問している光景を目にしつつ・・

後から起きたカルデアのマスターはそれに困惑しつつ、オベロンとゾックスとダ・ヴィンチちゃんとフリントによる刑事ドラマ風の展開をみんなで見ていたのであった・・

オベロン「・・あぁ~わかったよ。その辺、ちゃんと正直に話すさ。」スゥゥ~・・(カツ丼を横に移動させる)

セツノ「オベロン・・・カツ丼、食べないの?」カツ丼を移動させる

オベロン「まぁそうだね・・僕は草食妖精だからね?木の実や花の蜜のエキスしか食べれないんだよねぇ・・」

ガイル「そうか。じゃあ、俺がこのカツ丼食べちゃっても良いか?」

オベロン「勿論だとも!はい、どうぞ!」カツ丼を渡す

ガイル「オォ~~!じゃあ、いただきま~す!!」モグモグモグモグ・・(カツ丼を受け取り、食べ始める)

ボガード「それが食べたかっただけだろガイル!?」ツッコみをいれる

ロブとワグ「アハハハハハ~~!!」笑っている

アルトリア「アハハハハ・・・」苦笑い・・

バーゲスト「ハァ・・・ガイルったら・・。」呆れている

オベロン「ハハハハハ・・・・」苦笑い


オベロン「・・とまあ、ここからは真面目に話すとして、エインセルの正しい予言には18節ある。」

オベロン「妖精騎士アグラヴェインに改竄される前から知れ渡っているのは今の14節だけで、残りの4節は意図的に削られているんだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「やっぱり!なんで隠していたんだい、オベロン!?」苦い顔をしてる

オベロン「言い忘れていただけさ、すまないね!この話はここで終わりにしたいと思っているけど、そうしたらまた刑事ドラマのような展開になってしまうからね?」

アルト「まぁそうなるわな・・。」

【正直に言いなさい】
【・・・言えない理由があったんでしょ?】←

オベロン「・・・・。ちょっと過保護すぎたかも、とは反省はしている。まぁ言った以上、みんなにはちゃんと話すよ。」

オベロン「僕が耳にした残りの4節はこんな予言だ。」



オベロン「8.5節目。“港は渚に戻るけど、厄災は遥かな空へ”」

オベロン「9.5節目。“丸い砦は燃え尽きる。水の鐘はあらわれる”」

オベロン「10.5節目。“罪を認めた罪人に、落とされるのは首切り刃”」

オベロン「12.5節目。“役目を終えた『予言の子』、元いた場所にさようなら”」


オベロン「・・っと、このように不吉なフレーズが多いからね。削られた理由も『予言として精度が低い』から、だったのかもしれない。」

アルト「確かに・・いくら無邪気で残忍で楽しいことを好む妖精たちであれば、このように自身らに不吉が起きるような事が書かれていたら、それを削りたい気持ちも分かる気がするよ。」

オベロン「もっともだ。“自身らの都合が悪い事は、大事なことでも消してしまう”それが妖精の本質だからね。」

オベロン「事実、この8.5節目は覆された。“港は渚に戻るけど、厄災は遥かな空へ”」

オベロン「港は言うまでも無くノリッジ。渚は、街でなくなった海岸の事だろう。『厄災』は撃退できるがノリッジは滅びる。僕もそう覚悟はしていた。だが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ノリッジは滅びなかった。もうひとりの『予言の子』と言える『巨人の予言の子』・・ウルトラマンZ(ゼット)が現れたから・・かい?」

アルト「そしてノリッジが滅びるという課程としては、モルガンが放った『水鏡』であり・・それをウルトラマンZが食い止め、アドニスの機転で退けられたって事だな。」

オベロン「ああ・・『巨人の予言の子』とアドニスの行動は、エインセルでも想定外と言っても良いね?おかげでエインセルの予言は正しくても、それが絶対に当たるとは限らないと証明されたようなものさ。」

オベロン「とくにこの4節に関してはね。気にするのは止めにしたよ。」

ダ・ヴィンチちゃん「そうだね。アドニス、それにハルキくん・・キミ達には命がけで我らを守ってくれたことにとても感謝しているよ!!」ニコッ!

ハルキ「はい!実際のところ、自分と一体化しているゼットさんのおかげなのですが、ありがとうございます!!」ペコッ!(頭を下げる)

アドニス「うん!!」嬉しそうにしてる

アルト「良かったな!アドニス。」アドニスを褒めている


オベロン「まぁこの話はそれくらいにしておくとして。それより、もうすぐ出発の時間だ。」

オベロン「アルトリアと村正、トリスタンとハベトロット、それにバーゲストとカイニス、ジョルニとルージュ、セツノとガイル。これだけの仲間がいれば、これ以上にないぐらいに安心してキミ達を行かせられる。」

オベロン「僕は別行動を取るためにアルト達と一緒に行くつもりだけど、いいかな?」

【また情報収集?】
【アルトをロンディニウムに送っていくのだね?】←

オベロン「それもあるけど、ダルダンを痛い目にあわせたくてね。」

オベロン「今後のためにも、アルトをロンディニウムに送った後に伯爵と協力してアイツの立場をどん底まで落としておこうと思う。」

オベロン「マシュが囚われの身になったのだって、アイツとアイツら『イレギュラーズ』の誰かが彼女を連れ去ったからだからね。」

オベロン「ヤツに恨みは無いのだけど、異端の亜鈴を持ってノリッジを好き勝手に支配している以上、やることはただ一つ・・。」

【ダルダンの弱点を見つける事だね】←
【ダルダンを追い詰める事だね】


オベロン「そう!ダルダンを立場的に追い詰めたとしても、ヤツには妖精騎士アグラヴェインから授けられた異端の亜鈴があるからね。力ずくで氏族の長を守ろうとする事は確実と言ってもいい。」

オベロン「でもどんなに強力な亜鈴を持っていようが、必ずどこかにダルダンの弱点となるモノがあるはず・・。」

アルト「あぁ・・。その弱点を必ず見つけ、その弱点を突けばダルダンを倒すことが出来る。ダルダンを倒せれば、ノリッジは必ずヤツから解放できる。」

アルト「藤丸立香、俺の妻であるバーゲストと俺の子供達を頼むぞ!」拳を出す

【あぁ!!】拳を出す

ガシッ!(カルデアのマスターとグータッチをするアルト)


アルト「バーゲスト・・。くれぐれも無茶などせずに俺の子供達を守りつつ、みんなの事を頼む!」

バーゲスト「えぇ!このバーゲスト、私たちの子と仲間を我が角と『心胸城砦(ファウル・ウェーザー)』で守って見せよう!」自信を見せる

アルト「あぁ!!」

ノリッジ:正門前


千子村正、アルトリア「・・・・・・」待っている

トリスタン、カイニス、ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・」待っている

バーゲスト、ハベトロット「・・・・・・・」待っている

ジョルニ、ルージュ、ガイル、セツノ「・・・・・・」待っている


【そろそろ時間だけど、みんなに報告があるんだ】

アルトリア「オベロンは別行動をとる、でしょう?なんとなくそんな気がはしていました。」

千子村正「そうかい。・・・まあ、やっこさん戦闘要員じゃねぇし、アルト達の事もあるしな。」

トリスタン「そうですね。オベロンならば別行動をしても問題ないのですが、あの妖精馬もまた、我らと共に行動しないのはどうしてだと?」

ダ・ヴィンチちゃん「彼もまた別行動を取るらしいのだよ。ほら、あんなでも元・オーロラ派の臣下らしいから・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「彼曰く女王軍には、いまだにオーロラのことを憎んでいる妖精が居るからついて行けないとの事だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「だからオベロンと一緒にアルト達をロンディニウムへ送っていってもらう。何かあったら、また馬車で駆けつけて貰うってさ。」

千子村正「そうか。まぁーアイツらしいと言うかなんだがなぁ・・。だが・・そこのちっちゃい妖精。確かハベトロットって言ったか?」ハベトロットのことを見る

千子村正「あんた、セツノのパートナーみたいに身を離さずに一緒にいるみたいなのだが・・キャメロットへ連れて行って危なくないかぁ?」疑っている

ハベトロット「だいじょーぶ、ボクのコトは心配無用!ボクにはセツノがいるからね?」

ハベトロット「それにボクはどんな傷でも魔法の針で縫合できるし、スズカに頼らなくても充分に仕える回復役も勤められるからね。(即死でなければだけど・・。)」

ハベトロット「藤丸立香。マシュと再会するまでは、ボクらが君を死なせたりさせない。だからジャンジャン戦場に飛び込むといい!」

セツノ「そうそう・・。それにハベニャンはセツノがしっかりと守る・・。ハベニャン、セツノの大事な友達だから!」ギュゥゥ~~!!(ハベトロットを抱きしめる)

ハベトロット「まぁ、まぁ・・そういうことだね!ってちょっとセツノ、ボクのことをムギュ~~しすぎだぁぁ!?」ギュゥゥ~~!(セツノに抱きしめられる)

ガイル「はぁ・・セツノのやつ、ハベトロットに首ったけだなぁ~・・。」ハベトロットとセツノの行動を見てて・・

カイニス「だな・・。」同じ光景を見てて・・

【よっぽどハベニャンの事が好きなんだね?】←
【まるでペットを溺愛している飼い主みたいだ・・】

バーゲスト「あぁ・・。セツノは可愛いモノと私みたいな大きい胸を、夢中になるほど好き好んでいるのだ。たまに悪妖精みたいに周りが見えなくなるのが彼女の悪い癖だからなぁ・・。」

アルトリア「そ、そうなんだ・・・。(まぁ、あのバゲ子の娘だからね?夢中になる気持ちは分からなくはないのだが・・)」汗を搔いている


アルトリア達は迎えの女王軍が来るまでの待ち時間の間、オベロンと妖精馬レッドラ・ビットがモルガンの謁見に行かない理由とハベトロット達の事で楽しくお話をしていたのであった。

ヒョコッ、ヒョコッ、ヒョコッ・・・(アルトリア達の近くの物陰に隠れているアルト、オベロン、メリュジーヌ)


オベロン「おやおや?バーゲスト達とアルトリア達で、なんだかたのしい話をしているみたいだね?」みんなの様子を見ながら・・

アルト「あぁ、そうみたいだな?セツノ達が楽しそうで良かった・・。」みんなの様子を見てて・・

メリュジーヌ「・・でも私はバーゲストやルージュ達の事がどうも心配だ・・。なにせ、私たちの家族の半分があのモルガンの元へ連れて行かれるのだから・・・」

アルト「メリュジーヌ・・君はとても心配性なんだな?俺と一緒にここで隠れて見送りに行くぐらいだしな?」

メリュジーヌ「うん・・。私は愛するアルトの妻であり、家族を必ず守ると3年前から誓っているからな。それにヴァージェの子供2人の親代わりでもあるしね?」

メリュジーヌ「ヴァージェの子供2人に何か危険な事があったとすれば、私はヴァージェに顔向けなんて出来やしないからね・・。」悲しそうな顔をする

アルト「メリュジーヌ・・・」メリュジーヌを心配している


オベロン「・・・・!。おっと、ようやく彼らがお出ましみたいだね。」正門のところを注目している
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ダッダッダッダッダッ・・・(女王の兵士達が正門からやってくる)


アルトリア「・・・・・みんな、静かに。正門から女王陛下の部隊がやってきます。」キリッ!(態度を改める)

バーゲスト達「・・・・・・」キリッ!(体勢を整える)


ダッダッダッダッダッ・・・(妖精の兵士30翅と二代目妖精騎士ガウェインが現れる)

二代目妖精騎士ガウェイン「おうおう。待たせたなぁ、『予言の子』一行とそいつらと組んだ『境界なき勇士団』たちよぉ~?」偉そうに言う

バーゲスト「二代目妖精騎士ガウェイン・・、アナタとはシェフィールドでの戦い以来だな?」二代目妖精騎士ガウェインを睨みながら

バーゲスト「貴様、到着予定より10分も遅れて来るとは・・女王軍の軍隊長として、恥を搔いているという自覚とか無いのか!」文句を言っている

バーゲスト「私であるならば、多少は遅れてきたとしても、待ち合わせしていた賓客に謝罪をしっかりし、お前みたいな態度などしないからな!」文句を言っている

二代目妖精騎士ガウェイン「チィッ!言わせてみれば俺に文句言いやがって!」キリキリキリ・・(怒りを積もらせている)

バーゲスト「何をぉぉ・・・」

【ちょ、ちょっと落ち着いて2人とも!?】
【いま怒っても状況は悪くなるだけだ!】

バーゲスト「・・・すまない。ヤツにはシェフィールドで受けた屈辱があってなぁ・・。その屈辱がいまだに私の心にヤツへの怒りが立ちこめているのだからな?」

アルトリア「屈辱って・・・バゲ子、二代目妖精騎士ガウェインになにをされたの?」質問をする

バーゲスト「その事か?ヤツ自身が負けそうになったところ、私に命乞いをしておいて、彼から不意打ちをかけられた事があるからな?」

トリスタン「!?。不意打ちですって・・・」驚いている

バーゲスト「あやつの剣術には騎士としての誇りや信念もなく、ただ自身が持つの異端の亜鈴に頼り切っているとしか思えない戦術が目立っている。」

バーゲスト「しかも自身が追い詰められれば、口から溶解液らしきモノを出して攻撃する。私もその攻撃によって一時自分の腕がタダレてしまったことがある。」

バーゲスト「あやつの言葉と動きに気をつけておけ。さもなくは奴の溶解液でどこかを溶かされてしまうかもしれないからな?」

トリスタン「えぇ。確かにあの妖精から強い殺気が漏れ出しているように感じますね・・。」

千子村正「あぁ・・。あの目つきや腕の形から剣士の腕よりも、不意打ちやだまし討ちを得意としてるとし思えねぇなあ・・これは。」二代目妖精騎士ガウェインの腕を見てて

二代目妖精騎士ガウェイン「~~~~~!!(護衛対象になってなければ、奴らなど俺の剣で全員ぶっ殺してやれるというのに~~!!)」怒りが立ちこめている


二代目妖精騎士ガウェイン「お前たち!!さんざん俺の悪口を言いやがって・・それでもお前らなんかが女王陛下に会えるのかも怪しいと思えるぜ!!」怒り顔

二代目妖精騎士ガウェイン「だいたいお前(千子村正)!!あんたは前に女王陛下の首を狙った奴じゃないか!?なんであの時、大穴に落ちた奴がまだ生きていやがるんだよ!?」

千子村正「おう、二代目のランスロットやアグラヴェインにコテンパンにやられて、穴の途中まで真っ逆様だ。だがあいにく一命を取り留めてなァ。色々あって『予言の子』の用心棒だ。」

千子村正「残念だったな?俺のサーヴァントとしての霊基が完全に消滅してないのに目を離してしまったからなぁ~。」煽っている

二代目妖精騎士ガウェイン「~~~!!」ジャキィン!!(妖精剣ソードアルタイルを抜剣する)

ガウェインの兵士「い、いけませんガウェイン様!?気をお鎮めに・・・」止めようとする

二代目妖精騎士ガウェイン「黙れ!!この生意気な奴を斬んなきゃ、俺の怒りが収まらねえのは知ってるだろ!!」怒鳴り散らす

ガウェインの兵士「し、しかし・・・」アタフタ・・(冷や汗を搔いている)


千子村正「おいおいおい・・随分と気が短ぇ軍隊長なこったなあ、二代目のガウェインよぉ?これくらいで賓客に手をかけるなんて、本当に女王に妖精騎士なのか怪しく見えるぜ?」

アルトリア「ちょ、ちょっと村正!!こっちの立場も考えてよねぇ~~!?」怒っている

【怒らせるには充分すぎるぞ、村正!】
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アルト「ちょっと待て!二代目妖精騎士ガウェインがここまで気が短くて、怒りっぽいなんて聞いてないぞ!?」困惑してる

アルト「このままじゃモルガンの謁見に行く前に二代目妖精騎士ガウェインと戦闘になってしまう・・止めにいくぞメリュジーヌ!」立ち上がろうとする

メリュジーヌ「えぇ!」立ち上がろうとする

オベロン「・・・!?。待って、また正門から誰かがこっちに来てるぞ。」正門の方を見ながら・・

アルト「な、なんだって?」正門の方を見る

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パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(妖精馬に乗った妖精騎士アグラヴェインがやってくる)


【!】

アルトリア「あっ、あの人って・・・。」正門の方を見てて・・


メリュジーヌ「!!?。アイツは・・・・」遠くから彼女を見て・・

アルト「妖精騎士アグラヴェイン!?どうして彼女がここに・・・」


アルトとメリュジーヌ、オベロンが物陰から見たのは、正門より妖精馬にまたがって来た妖精騎士アグラヴェイン。

物陰にいるアルト達や待ち合わせ場所にいるアルトリアたちは、彼女の存在に困惑しつつ、彼女の姿を遠くから見ていたのであった。

パカラッ、パカラッ、パカラッ、ヒヒィィ~~ン!!(妖精馬の足を止める妖精騎士アグラヴェイン)


ヒュンッ、ドサッ!(妖精馬から降りる妖精騎士アグラヴェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「やめなさいガウェイン!!アナタはモルガン陛下からの命令を忘れたというのか?」二代目ガウェインを叱る

二代目妖精騎士ガウェイン「なぁ・・アグラヴェイン!?」驚愕する

ガウェインの兵士「アグラヴェイン様!!丁度良いところに・・・」


ダ・ヴィンチちゃん「!?。成る程、あの人がアルト達が言ってた・・」

【妖精騎士アグラヴェイン・・】

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カルデアのマスターが思ってる事

汎人類史のアグラヴェイン
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【・・・・・・・】
【(明らかにあの特異点で会った彼と違う・・)】←

トリスタン「(はい。あなたが会ったであろう・・第六特異点、聖都キャメロットにて獅子王に組していた、汎人類史でのアグラヴェインとは大きく異なる者・・。)」ヒソヒソヒソ・・(小声で言う)

トリスタン「(3年前の妖精國ブリテンに現れ、アルト一家からヴァージェさんを攫った・・『異端の妖精達(イレギュラーズ)』のリーダー、妖精騎士アグラヴェイン。)」ヒソヒソヒソ・・(小声で言う)

ダ・ヴィンチちゃん「(えぇ。汎人類史のアグラヴェインとは大きく異なる妖精・・いや、アルトと同じ『現実世界』から来たであろう自陣を妖精だと偽っている別世界の人間・・。)」小声でいる

ダ・ヴィンチちゃん「(アルトと同じく3つの力を持ち、アルト達『境界なき勇士団』の最大とも言える宿敵であり、私たちカルデアの強敵とも言える存在・・。)」小声で言う

バーゲスト「(クゥ・・・アグラヴェイン。どうして貴殿がこのノリッジに・・)」堪えている

ダ・ヴィンチちゃん達は初めて会う妖精騎士アグラヴェインにアルト達から教わった事を思いつつ警戒し、バーゲストは目の前に現れた彼女に対して、自身の立ちこめる怒りを抑えつつ、大人しく立っていた・・。


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」二代目妖精騎士ガウェインを睨み付ける

二代目妖精騎士ガウェイン「ツゥゥ・・・・わ、悪かった・・。あいつらが生意気な口を言ってきたから、つい頭に血が上っちまってなぁ~・・?」タラタラタラァ~・・(冷や汗をかいている)

妖精騎士アグラヴェイン「・・言い分けなど結構よ。ガウェイン・・あなたはもう引っ込んでいなさい。」

二代目妖精騎士ガウェイン「は・・ハハッ・・。」タッタッタッタッ・・・(後ろに下がる)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・全く、アイツと来たら・・」ため息を吐く


妖精騎士アグラヴェイン「・・・お互い、扱が大変な部下を持って苦労してますね『予言の子』、『異邦の魔術師』そして・・バーゲスト。」

アルトリア「・・・あなたが、イレギュラーズのリーダー・・妖精騎士アグラヴェインですね?」

妖精騎士アグラヴェイン「そう。私が妖精國軍 特殊異端妖精部隊『異端の妖精達(イレギュラーズ)』の総大将にして、女王軍直系の妖精騎士・・妖精騎士アグラヴェインよ。」

【あなたが、妖精騎士アグラヴェインですね?】

妖精騎士アグラヴェイン「そうよ。」

バーゲスト「妖精騎士アグラヴェイン、なぜ貴殿もノリッジに来たのだ?我らになんのようで・・」

妖精騎士アグラヴェイン「あなた達に用ですって・・?用ならあるわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「突然の事で驚かせたのだが・・急遽、この妖精騎士アグラヴェインもまた、キャメロットの賓客であるキミ達を護衛する任務に付く事になった。」

バーゲスト「な、なんですって!?」驚く

アルトリア「!?」驚いている

【(アグラヴェインも護衛につくというのか?)】
【(何か怪しい・・・)】←

妖精騎士アグラヴェイン「確かに、一般的に賓客の護衛には二代目妖精騎士ガウェインが護衛として来るとしか伝わっていなかったからな?」

妖精騎士アグラヴェイン「しかし既に女王陛下に私が『予言の子』ら一行の護衛に追加ではいる事を許可を取ってある。護衛任務に1人増えたところで、なにも心配は無いわよ。」

千子村正「確かにそうだな?あんたみたいな話が分かる奴が護衛にはいってくれれば、俺達は二代目妖精騎士ガウェインと小競り合いになる事はなくなるからなぁ。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・少し前にモルガン陛下の命を取ろうとした奴か。アナタが生きていたことは二代目妖精騎士トリスタンから聞いているわ。あの大穴からよく這い上がって来れたわね?」

千子村正「あぁ。あの時はアンタと二代目妖精騎士ランスロットにコテンパンにやられたが、儂はこの通り生きてあの大穴の奥手前から出られているからな?」

千子村正「おかげさまで今はそこにいる『予言の子』の用心棒として、こいつらと一緒に行動しているってワケだ。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・そう。あなたが『予言の子』と一緒にいると言う事は、あなたは打倒モルガン陛下の目的の為に『異邦の魔術師』の彼(藤丸立香)達と手を組ンだと言っても良いわね?」

千子村正「・・まぁ、そういうことだな・・。」


妖精騎士アグラヴェイン「まぁ良いわ。次にモルガンの首を狙ってくるのなら・・今度こそ私の手であなたの霊基を完全にこの世から消し去ってあげるわ?」

千子村正「へぇ、そうかい。あの時はアンタと二代目ランスロットの2人がかりでやりあって負けはしたが、あんたが儂との1対1を望むというなら、儂は歓迎するぜ?」

千子村正「次はお互い、手加減なしの1対1の戦いで斬り合おうぜ。出来れば細かい事情なしの、真っ向勝負でな?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・えぇ。『予言の子』アルトリア、性格に問題があるやつでも、少しは見る目はあると言っても良いわね?」

アルトリア「えっ、えぇ・・・」目をそらしながら・・・

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」目をそらすアルトリアを見つめてる


妖精騎士アグラヴェイン「『予言の子』と『異邦の魔術師』の両名は、こっちの馬車に乗って貰うわ。そこのサーヴァントは『異邦の魔術師』と同じ馬車に乗せなさい。」

妖精騎士アグラヴェイン「バーゲストの子らとその小さい妖精はそっちの荷車に乗せて貰い、残りは徒歩でついてきてもらうわ。」

ジョルニ、ルージュ、ガイル、セツノ、ハベトロット「ーーーーー!!」ニコッ!

カイニス「・・・・・・・(チッ。)」舌打ちする

トリスタン「・・・・・・」黙っている

ガウェインの兵士「ハッ!ただちに!」


妖精騎士アグラヴェイン「バーゲスト。あなたは私の側にいて、私と二代目妖精騎士ガウェインと共に護衛の列に並ぶといいわ。」

バーゲスト「あぁ。今は先代の妖精騎士ガウェインの身ではあるが、元はモース掃討職第一近衛騎兵隊の隊長だった事もある。護衛の任務にあるのならば、私も少しは手伝ってやろうぞ。」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ、期待しているわ・・・それと・・。」ジロッ!(あのところを見つめる)

妖精騎士アグラヴェイン「出てきなさい。姿が隠れててもあなた達の魔力は私の夢の砂で感じ取れるわ。」物陰の場所を見つめる


タッタッタッタッ・・・(アルトとメリュジーヌが出てくる)

アルト「・・・・・・・」

バーゲスト「アルト!?」驚く

ダ・ヴィンチちゃん「アルト、それにメリュジーヌ!?どうしてキミ達がこんなところに?」

【謁見に行けないんじゃなかったの?】
【(心配になって、覗きに来たのかな?)】←

アルト「えぇ~と・・俺達2人はたまたま外の空気を吸いに来てて、たまたま偶然にもみんなのところへ来てしまっただけだ。俺はキャメロットへ行くつもりはないからな?」

妖精騎士アグラヴェイン「そう。てっきり荷車にこっそりと紛れ込んでそのままキャメロットへ行き、モルガン陛下に奇襲を仕掛けると思っていたけどねぇ?」

メリュジーヌ「アグラヴェイン、アルトがそのような卑怯な手を使うと思っていたのか?アルトはそんな汚い手など使わなくても、モルガンの所へ必ず来る。」

アルト「あぁそうだ。今の俺達には女王モルガンと直に戦う気は無い。モルガンの絶対的な強さは3年前の時にイタいほど身に染みているからな・・。」

アルト「だから今の俺はモルガンの所へ行くつもりはない。女王陛下の所へ行くのはバーゲストと俺の家族4人、俺の信じる『境界なき勇士団』の仲間だけだ。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・」

アルト「俺は俺の妻であるバーゲストや藤丸達、アルトリアやカイニス達を信じて、俺の子4人をモルガンの元へ連れて行かせるんだ。少なくてもあんたに護衛される必要は無い。」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・あなたの愛する妻:バーゲストとあなたのご子息を護衛するのは、あくまでモルガン陛下の謁見の賓客として護衛するだけであって・・彼女達らなど、護衛ではなく抹消対象である事は、今も変わりない・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「彼女たちなど、怪しい動きを少しでも見せれば、この私が殺す・・。いま殺さないのはその時ではないと言う事よ。」

メリュジーヌ「クゥゥッ!!」スタッ!(前足を出す)

アルト「!!!」シュッ!(彼女を止める)


アルト「妖精騎士アグラヴェイン。あなたが何を企んでいようと・・俺はバーゲスト達を信じ、必ずやあなたと貴方の部下である『イレギュラーズ』全員を倒し、俺の妻であるヴァージェを取り返す!」

妖精騎士アグラヴェイン「成る程・・ならば3年前、モルガン陛下によって石になった貴方が今となって蘇り、いつの間にか成長したご子息7人と強くなった2人の妖精の妻、そしてあなたを信じて付いてきた仲間達である『境界なき勇士団』の面々が束になってこようと・・」

妖精騎士アグラヴェイン「私と私が選りすぐりで集め、異端の力を与えてあげた・・我が『異端の妖精達(イレギュラーズ)』には勝てないと今のうちに知った方が身のためだと、私は思うわ?」

アルト「嫌・・貴方の部下であるイレギュラーズが俺達の前に立ちふさがろうとも、俺と家族や仲間はそれを打ち倒す!だから・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・。貴方が信じる家族と仲間達の力が、どれほど私とイレギュラーズに通用するのかは・・戦って見ないと分からない。故に・・・」



ジャキン、ジャキン!!(お互いに自分が所持する武器を相手に向けて・・)

アルト、妖精騎士アグラヴェイン「「あなたの思い通りになるとは思わないことだな(だね)!!」」バァァァーン!!

アルトと妖精騎士アグラヴェインはお互いに自分の武器を相手の顔に向けて掲げ、“自分達は目の前にいる敵には屈しない”という意思を互いに見せつけていくのであった・・。


アルトリア、千子村正、カイニス、トリスタン、ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・」緊張しながら見ている

ジョルニ、ルージュ、ガイル、セツノ、ハベトロット「・・・・・・・」緊張しながら見ている

バーゲスト、メリュジーヌ「・・・・・・・・」緊張しながら見ている

二代目妖精騎士ガウェイン「・・・・・・・」緊張しながら見ている

【・・・・・・・・】緊張しながら見ている


アルトと妖精騎士アグラヴェインの2人が互いにいがみ合う姿に、周りにいる者達は静かにそれを緊張しつつ見守るのであった・・。

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・少し長く話をしすぎた。三澤亮太・・貴方達との話はここまでよ。」

アルト「あぁそうだな・・。こっちはこっち、あっちはあっちで時間が惜しい所だからな。」

メリュジーヌ「・・・・・・・。」


妖精騎士アグラヴェイン「キャメロットまでは西回りの街道を使用する。途中、オックスフォードで一泊。その後、大穴を迂回してキャメロットに向かう。」

妖精騎士アグラヴェイン「キャメロットに到着までは2日間を要する。それまで私たちは共に目的地へ向かう同士として、どのような事情があろうと互いに争う事を禁じる。」

妖精騎士アグラヴェイン「この条件をバーゲスト・・及び『異邦の魔術師』であるカルデアのマスターは了承できるか?」

【(頷く)】
【もちろん】←

バーゲスト「あぁ・・。何があろうと、我が子らとカルデアのマスター達に手をかける事が無いと約束が出来るのであれば、私はその言葉を信用する。」

メリュジーヌ「えぇ。貴方にバーゲスト達を預けるのは疑わしいのだが、状況は状況だ。今回だけは貴方の言葉を信用しよう・・」

バーゲスト「あぁ。だが二代目妖精騎士ガウェイン・・・気が短く、卑怯な手を使うお主に、我が子から1ミリも近づく事など許されないと知るといいわ!」

二代目妖精騎士ガウェイン「グゥゥ・・貴様ぁぁーー!!」バーゲストに近づこうとするが・・

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・」ジロッ!(二代目妖精騎士ガウェインを睨み付ける)

二代目妖精騎士ガウェイン「ウッ・・。ツゥゥ、わかった・・・護衛中はあんたらの子に近づかなければいいんだろ?」

バーゲスト「そうだ。万が一、子供らに近づくような素振りを見せればただじゃ置かないからな!」

二代目妖精騎士ガウェイン「ーーーーーーーー」タッタッタッタッ・・・(その場から離れていく)

妖精騎士アグラヴェイン「ガウェイン・・あなたの卑劣で短気な性格が招いた結果よ。その意味を深くその身に刻みなさい。」

二代目妖精騎士ガウェイン「・・・わかってる!!(ツゥゥ・・次は必ず殺す!!)」タッタッタッ・・(悔しがるようにその場を去る)


妖精騎士アグラヴェイン「ふぅ・・。では出発する。護衛任務とはいえ、総員、気を緩めることがないように!」

妖精騎士アグラヴェイン「『厄災』を祓った事でブリテンじゅうにモースの毒が蔓延している可能性が高い。遭遇次第、抜刀、殲滅しなさい!」

妖精騎士アグラヴェイン「くれぐれもモルガン陛下が招く大事な賓客達に傷を付けるようなミスをしないように。良いわね!!」兵士達に言いつける

ガウェインの兵士達「オォォォーーーーー!!」声を上げる

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヒヒィィーン!ガラガラガラガラ・・・(馬車と荷車がノリッジから出発する)


荷車に乗ってるルージュ「お父ちゃん、行ってきまーす!!」手を振っている

荷車に乗ってるジョルニ「行ってくる!」手を振っている

荷車に乗ってるセツノとハベトロット「ーーーーーー!!」手を振っている

アルト、メリュジーヌ「・・・・・・・・」手を振って見送る


こうしてバーゲスト達とカルデアのマスター達は、二代目妖精騎士ガウェインと妖精騎士アグラヴェインの護衛の元、女王モルガンが待つキャメロットへ向けて出発したのであった・・。

オベロン「・・・・良いのかいアルト?キミ達の宿敵である妖精騎士アグラヴェインにバーゲスト達を預けるなんて・・」

アルト「あぁ・・。妖精騎士アグラヴェインが護衛に加わるのは想定外だったが、それはそれで良いと思う。なにせあの卑劣でだまし討ちが得意な二代目妖精騎士ガウェインを唯一抑えられる存在だと言えるからな。」

オベロン「・・あぁ~確かに、あの気が短い二代目妖精騎士ガウェインは上司である妖精騎士アグラヴェインには逆らえない・・。偶然とは言え、彼女が居てくれたことでアルトリア達とバーゲスト達は助かったと言ってもいいくらいにね。」

メリュジーヌ「えぇ・・妖精騎士アグラヴェインに預けるのは気にくわないけど、問題ごとを大きくしない点については良いと思うわね。」

メリュジーヌ「ただ・・なぜ妖精騎士アグラヴェイン自らがバーゲストや『予言の子』であるアルトリア達の護衛に入る事が気になるわね・・?一体、彼女はどうして護衛任務なんかに・・」

アルト「それは俺にも想像が付かないことだな・・。あの妖精騎士アグラヴェインのコトだ。何か良からぬ事を企んでいなければ良いのだが・・」

アルト「いま、アグラヴェイン達が俺達やアルトリア達と争ったとしても、モルガンに勝手な行動として信用に関わる問題が生じると思うから・・理知的な彼女もまた、そのように考えている筈だと思うな。」

アルト「彼女がどのように護衛任務に参加したのかについては、彼女たちと共に行動するバーゲストの口から話が分かるかもしれないからな?」

メリュジーヌ「そうね・・。妖精騎士アグラヴェイン達の事は、バーゲスト達に任せた方が良さそうだね。」

アルト「あぁ・・。」


アルト「メリュジーヌ、オベロン・・こちらもすぐにロンディニウムへ向かうぞ。妖精騎士アグラヴェインが言ったように、こっちもまた、無駄話をしすぎたみたいだからね。」

オベロン「そうだね?じゃあ、すぐにレッドラ・ビットと共にノリッジを出よう!既にロンディニウムへ向かう支度は出来ているからね。」

アルト「そうか!支度が早くて助かるよ・・」

メリュジーヌ「えぇ!早速行こう、アルト!」

アルト「あぁ!」

タッタッタッタッ・・・(伯爵邸へ戻っていくアルト達3人)



アルト「(妖精騎士アグラヴェインが何を目的に謁見へ向かうバーゲストやアルトリア達の護衛任務に急に入った理由はわからないが、今バーゲストらと争ったところで何も特はしないと言う事は向こうもわかっているはず・・)」

アルト「(しかし急なこととはいえ、彼女には二代目妖精騎士ガウェインの暴走を止めてくれたことには敬意を入れた方がいいかもしれないなぁ・・。)」

アルト「(にしても、今回はハッキリと二代目妖精騎士ガウェインの姿をこの目でしっかりとお目にかかれたのだけど・・)」

アルト「(あの二代目妖精騎士ガウェインの姿・・・どこかの番組で見たような・・?)」考察していく・・


アルトは妖精騎士アグラヴェインがなぜ、バーゲストやアルトリア達の護衛任務に急遽加わったと言う事と、二代目妖精騎士ガウェインの姿にアルトは見覚えがあるように感じつつ・・

アルトはその2つのことを考えながらも、アルトとメリュジーヌとオベロンはレッドラ・ビット達が待つ伯爵邸へと足を進めていくのであった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノリッジ:正門前の民家の上では・・・


召喚銃の予言の子「・・・・どうやら彼らはそろそろこのノリッジから去るようだね・・。」アルト達と妖精騎士アグラヴェイン達の様子を見ながら・・・

召喚銃の予言の子「さてと・・こちらもまた、動き出した方が良さそうだね?」バンッ!(指でアルトを撃つ素振りをする)

タタタタタァァーー・・・(民家の屋根を走っていく)


そしてそれらを遠くから見つめていた召喚銃の予言の子である青年もまた、自身の目的を遂行するために行動を始めるのであった・・。

ノリッジを出発して数時間後、とある平原にて・・・


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(レッドラ・ビットがアルト達が乗る馬車を引いていく)

アルト「ふぅ~ん?なかなか良い馬車を持っているじゃないか、オベロン?」

オベロン「まぁね?彼はソールズベリーからアルトリア達を運んでいるのだけど、元は彼・・オーロラ派の妖精だったんだよねぇ?」

メリュジーヌ「!。君、3年前にオーロラに仕えていた妖精馬なのかい?」レッドラ・ビットに問いかける

レッドラ・ビット「はい。私は牙の氏族の妖精なのですが、オーロラ様に見定まれ、ソールズベリーで馬車を引く仕事をしておりました。」

レッドラ・ビット「・・ですが3年前、あの忌まわしいブルーナの蒼毒の煙により私は立場を追われ、自身が生き残るためにも、私は苦渋の決断としてオーロラ様を見くびり、ブルーナの所有の妖精馬として鞍替えをしました。」

レッドラ・ビット「しかし、あのワガママで口うるさく、モルガン陛下でないのに我ら妖精を見下しているようなあの態度に私も妖精馬として我慢の限界がありまして・・」

レッドラ・ビット「オベロン殿に差し出されるまでは、ブルーナの言う事など聞く耳も持たずに暴れ馬として過ごしていたものでしたから・・」

メリュジーヌ「・・・君もまた、オーロラが死んでしまったことで、君自身も苦労を強いられていたんだね・・。」

レッドラ・ビット「はい・・・。」頷く


レッドラ・ビット「アルト殿、貴方は3年前・・貴方がオーロラを唆したことでオーロラ様は失脚し、あの方を愛していたはずのソールズベリーの民によって処罰されてしまった事を鵜呑みにし、貴方の事を3年前から恨んでいました。」アルトの事を睨む

レッドラ・ビット「しかし今年に入り・・ブルーナの元から去って数日、オーロラ様の側近であったコーラル殿から聞かされた話を聞いて私は目が覚めました。」

レッドラ・ビット「貴方は3年前にソールズベリーを去って以来、貴方はオーロラ様とは一度も会ってはいなかったと言う事を・・。貴方がこの妖精國を救おうとしていた事を・・。貴方がコーラル殿と共にイレギュラーズの1人であるブルーナを倒し、オーロラ様の仇を取ってくれると言う事を・・。」

レッドラ・ビット「アルト殿・・妖精騎士アグラヴェインに利用されたとは言え、貴方の行いのせいでオーロラ様が失脚し・処刑される事になったのは事実・・。貴方がオーロラ様の仇を取るとしても、それで私の3年間の貴方への恨みが帳消しになるとは思えません・・。」

レッドラ・ビット「しかし蒼き猛毒を持つ独裁者:ブルーナを倒す為にも、貴方や貴方の妻であるメリュジーヌ、貴方のご子息方の力が必要であるのもまた事実と言っても過言はありません・・・。」

アルト「・・・・・・・」

レッドラ・ビット「アルト殿・・。どうかこの妖精馬レッドラ・ビットや他のソールズベリーに残っている妖精達を、あの『蒼毒のブルーナ』から解放させて頂けますでしょうか?」

アルト「・・・無論だ。俺はブルーナに対して、ソールズベリーで世話になっていた時期もあったが、それ以上にブルーナから酷い仕打ちをされて他に、俺の妻のメリュジーヌを悲しませた罪の方が大きい・・。」

アルト「レッドラ・ビット。俺は必ずあのイレギュラーズの1人であり、メリュジーヌの愛だったオーロラの仇でもあるブルーナを倒し、彼女からソールズベリーを解放して見せるよ!」

メリュジーヌ「えぇ!それが私とアルトが唯一、死んでしまったオーロラに償うことが出来る贖罪と言ってもいい。必ずそれを私たちは成し遂げてみせるよ。」

レッドラ・ビット「ヒヒィィ~ン!ありがとうございます!!でしたらアルト殿・・あなた方に対する私の積年の恨みは、しばらくの間は水に流しておくとしておきましょう・・。」

アルト「しばらくの間だけなのかい・・。」タラァァ・・(冷や汗をかく)


アルトとメリュジーヌは、ソールズベリーに住んでいた牙の氏族であり、オーロラの所持する妖精馬であるレッドラ・ビットと馬車で移動中の中で会話をしつつ・・

とりあえず彼らと共にオーロラの仇であるブルーナを倒し、ソールズベリーをブルナーの支配から解放すると約束した事で、妖精馬レッドラ・ビットと和解するのであった。
ーーーーーーーーーーーーーー
妖精馬レッドラ・ビット:オベロンによってブルーナの元から連れ出され、カルデアのマスター達の移動手段として活躍している牙の氏族の妖精。


オーロラが失脚し、ブルーナ達の蒼毒によって追い詰められてしまい、自分自身が生き残るためにも新・風の氏族長のブルーナに鞍替えをし・・

3年間の間、ブルーナの所持する妖精馬として働くが・・ブルーナのワガママで上から目線の態度に限界を感じ・・

オベロンに差し出されるまでは、ブルーナに対してに反抗な態度を取ったり、聞く耳を持たなかったりと暴れ馬の如く好き勝手にしており、オベロンにブルーナから無料で差し出されている。

その後はカルデアのマスター達の移動手段として彼らを運ぶ馬車を引っ張る妖精馬として働き、今でもアルト達をロンディニウムへ送るために馬車を引いている


彼が思うアルトとメリュジーヌの印象は、“オーロラが失脚する原因の一つ”として彼らに険悪を持っていたが・・

アルトと共にしていたコーラルの話によって彼らとの印象を改め、アルト達とは和解することが出来たのである。

パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ・・・(馬車を引いているレッドラ・ビット)


レッドラ・ビット「あとそれとアルト殿、貴方との仲の改善とは関係ない話なのですが・・・」

アルト「なんだいレッドラ・ビット?」

レッドラ・ビット「私は馬の姿の牙の氏族の妖精である故にこのように走って馬車を引いているのですが・・・」チラッ・・(向こう側を見て・・)

アルト「・・・・アッ。」向こう側の光景を見て・・・



ブルゥゥ~ン、ブルルルゥゥ~~!!(ジープワゴンが走っている)

グォォォ~~~ン!!(クロコダイオーが低空飛行で飛んでいる)


レッドラ・ビット「一体何なのですか!?妖精馬も無しに走ったり、空を飛んでたりとするあのおかしな鉄の荷車の数々は!?」驚愕している

アルト「あぁ~あれはな・・あの空を飛んでいる奴を除けば、俺が住んでいた世界では数多く走っている乗り物であって・・・『自動車』というんだよ。」説明する

レッドラ・ビット「自動車ですかぁ・・。オーロラ様がたまに持ってくる書籍の中にそのようなモノの絵が描かれていた部分がありましたが、まさか実際に動いている所は初めて見ますよ。」

アルト「まぁ~自動車はこの妖精國では動かす事も出来ない鉄で出来たモノだからね?実際に動いているところを妖精達は見ていないのは当然というか・・」

レッドラ・ビット「えぇ・・。しかし『自動車』と呼ぶあの鉄で出来た荷車・・妖精馬を頼らずに人の手で操舵して動いているとは、とてもこの妖精國では見られませんですね・・。」

レッドラ・ビット「これが『異邦の魔術師』と共にいたダ・ヴィンチ殿が言ってた、汎人類史の技術と言うモノなのですかぁ~・・。まさに我らの世界とは到底模倣することも出来ない技術と言っても宜しいかと・・」

レッドラ・ビット「この妖精國に存在する人間とは違い、汎人類史と呼ばれる世界の人間があの鉄の荷台を作ることが出来ると思うとですがねぇ・・」

アルト「そうだな。妖精によって管理されている人間とは違い、俺の世界や汎人類史の人間は技術さえあればなんでも作ることが出来るのだからね?」

レッドラ・ビット「えぇ・・それに自動車というのは、妖精馬よりも速いと聞いてはいるのですが・・このような事実・・」

レッドラ・ビット「荷台を付けてでも速く走れるこの妖精馬レッドラ・ビット・・一生の不覚とも言えるぐらい、地味に傷つくんですけどぉぉ~~!非ヒィィ~ン!!」パカラッ、パカラッ!!(少し荒く走る)


ガタガタガタァァン!!(馬車が揺れ始める)

アルト「アァァ~~落ち着くんだレッドラ・ビット!!君のような妖精も頑張れば少しは自動車よりも速く走れると思うけどねぇ?」宥める

レッドラ・ビット「そ、そうですか・・。まぁ~馬車を引かずに全速力で走れば少しはあの荷車に追い越せると思えるのですが・・」落ち着き始める


オベロン「(今更だと思うが・・こんな妖精馬しかいないとか、オーロラ、意外と人望ないんじゃないかな?)」小声でささやく

メリュジーヌ「(えぇ・・オーロラらしいと言うか・・・彼女は珍しいモノにはとても興味が湧く妖精だったからね・・。)」小声でささやく

ジープワゴンの方(アドニス達)では・・・


ワグ「スッゲェーー!!これがアルトのアニキがいた世界とマシュ達がいた世界で発展しているという、自動車って奴なのかぁ~!!」興奮している

ロブ「見ろよアレ!!あのレッドラ・ビットを軽々と引き離して言ってるぞ!!」興奮している

セフィー「まさかアドニスの覚醒した力・・『物体をナノ粒子化して、物を作る』能力でこのような自動車を作り出せるとはなぁ・・」

スズカ「えぇ。コレで少しは移動手段がまた一つ増えて良かったですね。アドニス、ありがとう!」アドニスを褒める

アドニス「はい!どういたしまして。」ジープワゴンを運転しながら・・


コーラル「アドニスさん、この自動車という鉄の荷車は・・アルトさんの世界やカルデアの人達の世界で発展していて、それが当たり前のようにあるのですね?」

アドニス「うん。この妖精國ではボクの力なしでは動かせないのだけと・・お父さんがいた現実世界ではこう言う乗り物が当たり前のように走っていたと教えて貰ったんだ!」

アドニス「だから僕も・・カルデアで見ていた車の技術と作り方を勉強して、僕の覚醒したこの力でこの車を作ったんだぁ~。」

アドニス「あっ、運転の方は大丈夫だよ!?ちゃんと車の運転の方も、僕の思うように動かせるんだからね?」

コーラル「そ、そうなのですか・・それはそれで安心しましたわ・・・」

コーラル「・・・・・・・・・・・」うつむいた表情をしている

アドニス「コーラルお姉ちゃん・・?」うつむいているコーラルを見てて・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
回想シーン:昨晩の夜


コーラル「ごめんなさいごめんなさい・・・オーロラ様・・・」ガタガタブルブル・・(泣きながら怯えている)

アドニス「コーラルお姉ちゃん・・・・」うずくまっているコーラルを心配している

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コーラル「・・・昨晩の事は申し訳ありませんでした。私の身勝手な行いでアドニスさんの気を悪くしてしまうなんて・・」気まずそうにしてる

コーラル「私の方から誘ってきたというのに、いざという瞬間に何かにもの凄く怖くなってあのような行動を・・」

アドニス「・・気にしなくても良いよコーラルお姉ちゃん・・。コーラルお姉ちゃんがまだ話せない事があるなら、僕はそれを無理に聞き出すことは絶対にしない・・。」

アドニス「昨日のことはちょっと驚いたけど・・僕は全く気にはしていないからね?」ニコッ!

コーラル「アドニスさん・・・」アドニスのことを見て・・


ワグ「・・・アドニス。昨日の夜、コーラルの姉御と何かしていたのか?もしかして2人とも・・昨日からとっても仲良しにくっついている用に見えるのだがよぉ~?」

アドニス「えあっ・・そ、それはねぇ~・・・」オドオドしている

ワグ「ひょっとして・・・アドニスとコーラルって、昨日の夜から出来ているんじゃないのかぁ~?」煽るように言う

コーラル「い、いえ・・アドニスさんとはまだ、そんな関係には・・」オドオドしている


ロブ「おいワグ、アドニスを困らせるようなことをするな!運転の邪魔になるだろ!」ワグを叱る

ワグ「アッ・・あぁごめん・・。」反省している

アドニス「う、うん・・・」頷く

コーラル「えっ、えぇ・・・」頷く

ロブ「・・ハァ・・。まったく、ワグと来たら・・・」呆れた表情を見せる

クロコダイオーの方(ゾックス達)では・・・


ハルキ「ユーミルさん、エイリンさん、本当に大丈夫なのでしょうか・・?」ノリッジの方角を窓から見ながら・・

ゾックス「心配するな。アイツら2人にはぺぺロン伯爵がついているし、あの2人もノリッジ解放に力を貸すと言ってたしな?」ガラガラガラ・・(操縦している)

フリント「そうそう!!それよりもノリッジで2人の腕の良い鍛治師の妖精2人とウルトラマンをさらに味方に付け、お兄ちゃんとアルト、アルトリア達との同盟で3人も新たに仲間に加わるなんてね?」

リッキー「おうよ!!これでロンディニウムにいる円卓軍と『予言の子』を名乗る2人が味方になれば怖いものなしだ!!」喜んでいる

ゾックス「あぁ・・。モルガンに対抗する軍隊と2人の別世界からのヒーローが俺達とアルト達との同盟となる・・。こんな同盟の戦力の大増強は他にはないと言ってもいいな?」ニッ!(笑みを見せる)


ハルキ「あっ、あのですねぇ~・・。ゼットさんのことはしばらくの間、皆さま方の同盟の戦力外と言ったほうが良いかと思います・・。」

ハルキ「実はゼットさん・・『厄災』との戦いで多くのエネルギーを消費してしまって・・ゼットさんが言うに『しばらくの間は変身できない』と言って、眠りについてしまいまして・・」

ゾックス「なに?つまりハルキはしばらくの間はウルトラマンZ(ゼット)に変身できないって事か?」

ハルキ「はい・・・。ですが!!変身できなくても、俺に出来ることがあるのでしたら、何でも言ってください!!薪割りとか物を運ぶとか、力仕事は大の得意ですので!!」キリッ!

ゾックス「そうか。まぁ・・そのことについては後でアルト達と相談するとして・・・・・ンッ?」前方の光景を見て・・

フリント「どうしたのお兄ちゃん?」ゾックスの表情を見て・・

ゾックス「おい・・ありゃなんだ!?」前方の光景を見てて・・・


ゾックスはクロコダイオーを操縦しつつ、前方に見えるある光景を見て凄い驚きを見せていたのであった・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一方、地上にいるアルト達側では・・


ズゴゴゴゴォォ~~!!バキバキバキィィ~ン!!(地が揺れ、森の木がなぎ倒されていく)

レッドラ・ビット「ムムッ!?向こうで何かがトラブルが起ころうとする予感がします!この妖精馬レッドラ・ビットの勘がそう言ってます!!」森の方を見て・・

オベロン「???。なんだろう・・。」森の方を見て・・

アルト「なんか悪い予感がするようだが・・・」森の方を見てて・・

メリュジーヌ「えぇ・・・」森の方を見てて・・・



ガラガラガラガラァァ~~!!(荷車を引いている妖精達が森から出てくる)

妖精1「た、助けテェェ~~~!!」何かから逃げている

妖精2「お、オイラたちは食べても美味しくないからさぁ~~!!」何かから逃げている


ズゴゴォォ~~ン!!ギュィィィーーン!!(巨大怪獣が地面から現れる)

巨大怪獣?「バアァァァーーー!!」ギュィィィーーン!!(はなのドリルが回転している)


森から多くの荷物を積んだ荷車を運んでいる妖精達が何かから逃げるように現れ、地面からドリルのような角とクジラのような身体を持つ巨大怪獣が妖精達を追いかけるように現れるのであった・・・

キキィィーー!!(馬車とジープワゴンが止まる)


バカッ、バカッ!(それぞれの乗り物から降りるアルト達とアドニス達)

アルト「あれは・・・深海怪獣『グビラ』!?」巨大怪獣?の姿を見て・・

セフィー「あぁ・・、ウルトラマンシリーズに出てくる深海に住む怪獣・・のはずなのだが・・?」巨大怪獣?の事を見てて・・

アルト「グビラが地上でウルトラマン達と戦う所はよくテレビで見ていた記憶はあるのだが・・ここ妖精國ブリテンだぞ!?なんでこの世界にグビラがいるんだ・・」

アルト「まさか・・3年前と同じでグビラもまた、『歪みの岬』から現れでたというのか?」

スズカ「待って!?あのグビラ、私たちが知っているグビラとは何かが違う・・。あのグビラ、妖精達と同じ霊基を持っているわ。」ピピピッ!(巨大怪獣?をサーチしている)

アルト「な、なんだって!?」驚く


レッドラ・ビット「!!。そう言えば・・1年前にカーテェフ地方の方でとある妖精の話があったと聞いていたのですが・・」

レッドラ・ビット「なんでも『歪みの岬』に現れた外来種が強引に結界を破り、致命的な攻撃を受け続け、西の海岸で息絶えた後にその遺体から新種の妖精が生まれ出たという話がソールズベリーから噂話として流れ出したときがありまして・・」

レッドラ・ビット「その妖精は海や地面を泳ぎながら、度々下級の妖精達から運んでくる食べ物を盗み取ろうと襲いかかってくると・・妖精被害が多発していると聞いていましたが・・」

オベロン「成る程・・その妖精が今、あそこに逃げている妖精達を追い回しているって言う事なんだね?なんだか牙の氏族の妖精みたいじゃないか?」巨大怪獣?を見ながら・・

アルト「牙の氏族の妖精・・・『フェアリー・グビラ』って所か・・。」

スズカ「そう言った方が良いわね?」ピピピッ!(巨大怪獣?をサーチしている)



https://www.pixiv.net/artworks/45276345
 
        妖精鯨

     フェアリー・グビラ 


フェアリー・グビラ「バアァァァーー-!!(マテマテェェーー!!)」妖精達を追い回している

逃げている妖精達「ヒェェェェ~~~!!」ガラガラガラァァ~~!!(荷車を引きながら逃げている)


通常のグビラとは違い・・身体が薄い黄色っぽく、背中に丸い斑点模様が目立つ牙の氏族の妖精、フェアリー・グビラ

その妖精は荷車に乗っている多くの荷物を狙うかのように、荷車を引いている妖精達を執着敵に追いかけていたのであった・・。

上空:クロコダイオーの船内では・・


ゾックス「なんだって!?怪獣グビラにそっくりな妖精が地上で暴れているって!?」電話に話しかけてる

アルト(通信)「あぁ!あの妖精達を頬っておくわけにも行かない・・なんとか助け出さないと!」

ゾックス「あぁ。ウルトラマントピア出身の怪獣が妖精に転成するなんて、とても穏やかじゃないよなぁ~?」ニヤッ・・

ハルキ「はい・・・。ですがアルトさん、まだゼットさんの方は動けなくて・・」

ゾックス「心配するなハルキ、ここは俺達がなんとかする。アルトは妖精達の救助を頼む!」

アルト(通信)「わかった!!」プチンッ!(通信を切る)


ゾックス「よし、オマエら!ツーカイオーカッタナーでケリを付けるぞ!!」ガチャッ!(ギアダリンガーを構える)

カッタナー「オウ!!」準備をする

フリント「待ってお兄ちゃん!?向こう側から誰かが来るわ!!」外の方を見てて

ゾックス「なに・・新手か!?」

フリント「いいえ・・なんか馬に乗っている騎士のように見えるけど・・・」

ゾックス「騎士だって・・?」外の方を見てて・・

ハルキ「・・あの人誰でしょうか?」外の方を見てて・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
地上の方では・・・



パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(誰かが乗る妖精馬が走ってくる)


白き騎士「ハァァーー!!」ヒヒィィーーン!!(妖精馬と共に登場)

逃げている妖精1「アァッ!?パーシヴァル様!!パーシヴァル様が来てくれた!!」白い騎士の姿を見て・・

逃げている妖精2「助けてくださいパーシヴァル様!!オイラたち、あの妖精に食べられちゃうよぉぉ~~!!」ガラガラガラァァーー!!(荷車を引きながら逃げている)

白き騎士「このまま走れ!!ここは私が引き受ける!!」ヒュン、スタッ!(馬から下りる)

逃げている妖精達「へ、へイィィ!!」ダダダダァァーー、ガラガラガラァァーー!!(このまま走っていく)


グビラ「バァァァーーーー!!」ドスンッ、ドスンッ!(足踏みしながら止まる)

白き騎士「!!!」ジャキィィン!!(槍を構える)

向こう側の地から妖精馬に乗って現れた謎の白き鎧の騎士はグビラの前に立ちはだかり、逃げている妖精達をそのまま向こうの方へ走り去っていった・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノシッ・・・(ジープワゴンからボガードが出てくる)


ボガード「ツゥゥ・・・・って!?なんだこの巨大な怪獣わぁ~!?」グビラの方を見てて・・

スズカ「ボガードさん、気持ち悪いのは大丈夫ですか?」心配そうにする

ボガード「あぁ・・。少し乗り物酔いをしてしまってたが、もう大丈夫だ・・。」

ボガード「だがそれよりもあの巨大な怪獣はなんだ!?3年前にシェフィールドに現れたギマイラと同じぐらい大きいぞ!?」グビラの姿を見てて・・

スズカ「それは・・少しややこしくなる話になるのだけど・・・」

ボガード「なんだ?」意味が分かっていない

白き騎士→パーシヴァル「止まれ!!西の地方より現れし外来種の生まれ変わりよ。この円卓軍のパーシヴァルが相手になるぞ!!」ジャキィィン!(槍を構える)

グビラ「バァァァーーー!!」ダダダァァーー!!(突進してくる)

パーシヴァル「ツゥゥ!!」ヒュンッ!(突進攻撃をかわす)


ヒヒィィーーン!!(妖精馬が近づいてくる)

パーシヴァル「ハァァッ!!」ヒュンッ!(妖精馬にまたがり・・)

ジャキィィン、ジャキジャキィィン!!(槍でグビラに攻撃する)


グビラ「バァァァーー!!(痛いじゃないカァァ!!)」ドシィィーン!!(のしかかり攻撃)

パーシヴァル「ーーーー!!」ヒュンッ、ヒュンッ!(攻撃をかわしていく)

パーシヴァル「フンッ、閃光ゥゥ!!」キラァァン、ジャキィィン!!(光の槍の刃で攻撃する)

グビラ「バァァァーーー!?」攻撃されて痛がる

パーシヴァル「よし!」


グビラ「・・・!!バァァァァーーー!!」ギュィィィーーン!!(はなのドリルが回転している)

ズゴゴゴォォーー!!(そのまま地面へ潜ってく)

パーシヴァル「なに!?地面に潜っただと・・」地面に潜るグビラを見てて・・


ゴゴゴゴゴォォ~~!!(地面が盛り上がり、地響きが聞こえてくる)

パーシヴァル「くぅ・・・どこから這い出てくるんだ・・」盛り上がっていく地面を警戒している

妖精馬「!?。ヒヒィィーーン!!」何かに叫ぶ

パーシヴァル「どうしたクンドリー・・・!?」真下の地面を見て・・


ズゴゴゴォォ~~、ドゴォォォーーン!!(パーシヴァルの真下の地面からグビラが出てくる)

グビラ「バァァァーーー!!」ギュィィーン、ガシィィーーン!!(ドリルで攻撃する)


ドバァァーーン!!(グビラのドリル攻撃を受けるパーシヴァル)

パーシヴァル「ぐわぁぁぁーー!?」ガシィィーン、ドサッ!!(地面に倒れる)

グビラ「バァァァーー!!(どうだ?俺の力を思い知っただろ?)」自慢げに言ってる

パーシヴァル「クゥゥ・・・」

セフィー「あのグビラに単身で戦っているのはまさか・・・」戦っているパーシヴァルの姿を見て・・

オベロン「あぁ間違いない・・ロンディニウム円卓軍の団長『パーシヴァル』だ。」戦っているパーシヴァルの姿を見て・・

ワグ「パーシヴァルって・・・妖精國で唯一最強と呼ばれているロンディニウムを拠点として活躍する人間の騎士だよなぁ!?」驚いている

オベロン「あぁそうだ・・。しかし、いくらあのパーシヴァルでもあの巨体を持つ妖精を相手にクンドリーだけじゃ・・・」苦戦しているパーシヴァルを見て・・


メリュジーヌ「!!?。パーシヴァル!!」ビュゥゥーーン!!(飛んでいく)

スズカ「お、お母様!?」タタタタァーー!!(走って追いかける)

アルト「!?メリュジーヌ、スズカ!!」タタタタァーーー!(走って追いかける)

オベロン「ま、待つんだアルト・・・。クゥッ・・仕方がない奴だね・・。」タタタタァーーー!(追いかける)


メリュジーヌはグビラに苦戦しているパーシヴァルの姿を見ていられず、すぐさまにパーシヴァルの元へ飛んでいき・・

スズカとアルトはそれを追いかけるように走り、残りのメンバーもまた、アルトとスズカを追いかけるようにパーシヴァルの元へ向かっていった・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

妖精馬クンドリー「ブルルゥゥ・・・」横倒れになっている

パーシヴァル「大丈夫かクンドリー・・・?」心配している

グビラ「バァァァーーー!」ギュィィーン、ダダダァァーー!!(突進してくる)

パーシヴァル「!?。クソォォ・・・」ジャキィィン・・(槍を構える)


メリュジーヌ「ハァァァーーー!!」ギュゥゥーン、バシィィーーン!!(突進攻撃)

グビラ「バァァァーーー!?」バシィィーン!!(横からタックルされる)

パーシヴァル「!!?」突進するメリュジーヌを見て・・


ドシィィーーン!!(突進されて倒れるグビラ)

メリュジーヌ「ーーーフンッ!」スタッ!(地面に降りたつ)

グビラ「バァァァーー・・・・(イッテェェ・・・)」ノシィィ・・(起き上がる)

メリュジーヌ「無駄なことはやめて、君の帰るべき所へ帰るんだな?」

グビラ「グルルゥゥ~~・・バァァァァーーー!!!」ギュィィーン、ダダダァァーー!!(メリュジーヌに向かって突進する)

メリュジーヌ「・・・全く。警告はしたのだが・・きみのような妖精に私の宝具を使うに値しないなぁ・・?」スッ、ズズズゥゥー!(土を踏み込む)

グビラ「バァァァァーーー!!!」ギュィィィーーン!!(突進してくる)

メリュジーヌ「・・・・・スゥゥ~~~・・・」息を吸い込んでいき・・


メリュジーヌ「!!。アアァァァァーーーーーー!!!」ゴワァァーーン!!(大声を放つ)

グビラ「!!?」キキィーー!!(急停止する)


ゴワァァァーーン!!(大声が奥へ貫いていく)

メリュジーヌのとてつもなく大きな大声がグビラに向けて放たれ、大声は音波攻撃のように響き、その波動は後ろにまで響いていくのであった・・。

アルト達「~~~~~~!?」耳をふさいでいる

レッドラ・ビット「な、なんなのですか!?あのとてつもなく大音量な大声はぁ!?」ビックリしている

スズカ「今の攻撃・・・200デシベル以上の音が聞こえていたわぁ・・。」ピピピッ!(メリュジーヌの声を測定する)

ボガード「あの声・・オレが全力で雄叫びを上げたときよりもとんでもなくうるさかったぞ!?」驚愕している

アルト「メリュジーヌ、いつの間にあんな技を・・・」ビックリしている


グビラ「~~~~~~~~」ガタガタガタガタァァ・・・(身震いしている)

メリュジーヌ「・・・・・・!!」ジロッ!(グビラを睨み付ける)

グビラ「!?。ギャウゥゥィィ~~~ン!?」ダダダダァァ~~!!(逃亡する)


ダダダダァァ~~、ズゴゴォォ~~!!(穴を掘り、そのまま逃げ潜っていくグビラ)

メリュジーヌの200デシベル以上の大声と睨み付けにより、何かを感づいたグビラは負け犬の泣き声をあげて、真っ先に南の海岸に向かうように地面に潜って逃げていった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

メリュジーヌ「フンッ・・。あの大きさの身体を持っていて私の大声で逃げ帰っていくなんて・・おつむの方は小さかったのかなぁ~?」逃げていくグビラを見ていて・・

パーシヴァル「・・・・・・・」メリュジーヌの事を見ている

パーシヴァル「(そんな・・・どうして今になって彼女が・・・)」グググゥゥ・・(槍を握りしめる)



メリュジーヌ「!。大丈夫かパーシヴァル?あの巨体を持つ妖精の攻撃だからな?どこか怪我をしているんじゃないかと・・・」笑顔で近づく

パーシヴァル「!?。来るな!!!」怒った顔を見せる

メリュジーヌ「!!?」ビクッ!!

パーシヴァル「なぜ貴様が今になってこの世に蘇ったんだ先代妖精騎士ランスロット!!」怒りを見せている

パーシヴァル「お前が3年前に異界の降臨者と不貞を交わし、女王モルガンを裏切り、同じ妖精騎士である妖精騎士アグラヴェインに殺されたと思っていたが・・こんな場所でさまよっていたとはなぁ?」

メリュジーヌ「・・・・・・・・」眼を瞑って立ちすくむ


クンドリー「ブルルゥゥ~・・。」ノシッ、パカパカパカ・・(立ち上がる)

パーシヴァル「クンドリー・・。そうか、まだ戦えるんだな?」クンドリーに近づく

パーシヴァル「・・・・・・」メリュジーヌの事を睨み付ける

メリュジーヌ「・・・・・・・」立ちすくんでいる

パーシヴァル「(我が愛していた愛・・、今こそ我が槍で引導を渡してやる!)」ノシッ!(クンドリーの背に乗る)

メリュジーヌ「・・・・・・・」立ちすくんでいる


パーシヴァル「先代妖精騎士ランスロット、覚悟ぉぉーー!!」ジャキィィン!!(槍を前に構える)

パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(槍とクンドリーによる突槍攻撃)

メリュジーヌ「・・・・・・・」立ちすくんでいる

タタタァァ~~!!ガバッ!!(パーシヴァルの前に立つスズカ)


スズカ「待ってください!!」ガバッ!!(パーシヴァルの前に立ちはだかる)

パーシヴァル「!!?」ググゥゥー!!(手綱を引く)

クンドリー「ヒヒーーン!?」ギギィィ~!(急停止する)

メリュジーヌ「!?。ハッ、スズカ!?」我に返る


パーシヴァル「邪魔をするな!!君、その妖精から離れるんだ!!」怒鳴る

スズカ「退きません!!私はここにいるお母様に槍一本も傷つけさせるわけにはいきませんから!!」

パーシヴァル「!!?。お母様・・だって・・・」驚愕する

メリュジーヌ「スズカ・・・」

スズカ「パーシヴァルさん・・貴方とお母様に何があったのかは知りませんが、貴方にお母様を殺させはさせません!!」キリッ!

パーシヴァル「・・・・・・・・」何も言えない


アルト「そうだ。俺の妻に指一本でも傷つけてみろ・・?その前に俺がその頭を吹っ飛ばすぞ?」後ろから脅す

パーシヴァル「!!?」アルトの方を見る

セフィー「武器を捨てろ・・。」シャキン!(長刀をパーシヴァルの顔に向ける)

パーシヴァル「!!?」周りを見る


ボガード、アドニス、ゾックス、レッドラ・ビット「ーーーーーー!!」周りを囲む

コーラル、ロブ、ワグ「・・・・・・・」睨みを付ける

パーシヴァル「・・・・・・・・」ガシャン、スタッ・・(クンドリーから降りて、槍を捨てて両手を上げて地面に膝をつく)


スズカが引き止めている間にアルトはパーシヴァルの後ろをつき、他のメンバーもまた、パーシヴァルを周りを囲んで包囲し・・

パーシヴァルは自身の状況がとても悪化していると察知し、クンドリーから下馬した後に槍を手から離し、そのまま手を上げて地面に膝を付けるのであった・・。


スズカ「大丈夫ですか、お母様・・?」

メリュジーヌ「・・・・パーシヴァル・・・。」悲しそうな顔をする

スズカ「お母様・・・」悲しそうな顔をするメリュジーヌの事を見てて・・


メリュジーヌはかつて自身を姉として慕っていたはずパーシヴァルに敵意を向けられ、そのパーシヴァルがアルト達によって取り囲まれている事に対して、何かを思うかのようにメリュジーヌの心に深い悲しみが現れていた・・。

第17節:ロンディニウム~ゼンカイと絶唱とパーシヴァル~
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夕方前・・・ロンディニウム近くの平原


パカラッ、パカラッ、パカラッ、ガラガラガラァァーー!!(馬車と荷車が揃って進んでいる)

逃げていた妖精1「いやぁ~~、パーシヴァル様やキミ達のおかげで助かったよぉ!」感謝している

逃げていた妖精2「オイラたち、あのバカデカイ妖精鯨にオイラたちの荷物を横取りされそうになっちまっててねぇ~?」

逃げていた妖精2「この荷物はロンディニウムで待っているみんなに届ける大事な大事な食料と資材が乗せてあるからよぉ~。あの妖精鯨が狙ってくるのも、あの妖精が腹を空かせて襲いかかってきたに違いねえなぁ~?」

レッドラ・ビット「成る程、そうだったのですかぁ・・。荷物にある食料の匂いに引き寄せられて襲ってきたに違いないですね?」

逃げていた妖精1「こっちも近道をしようとして森に入ったのだけど、モースじゃなくてあの妖精機鯨だったのは驚きだったさ。・・まぁ、モースよりはマシだけど・・。」

逃げていた妖精2「おうおうッ・・にしても・・。」馬車の方を見てて・・


パーシヴァル「・・・・・・」左にうつむいている

メリュジーヌ「・・・・・・」右にうつむいている

パーシヴァル「・・・・・・」チラッ・・(メリュジーヌの事をチラ見する)

メリュジーヌ「・・・・・・っぅ・・。」クィッ・・(別の所に目を向ける)

パーシヴァルはクンドリーに乗って、アルトが乗る馬車の後ろに続いて進みつつ、メリュジーヌはその馬車の後ろで元気なく座り込み、目の前のパーシヴァルのことを見ないようにしていた


逃げていた妖精2「パーシヴァル様、妖精鯨を追い払ったのに元気がない・・君達と会ってから元気がない・・。」心配そうにしてる

逃げていた妖精1「皆さま方、パーシヴァル様になにをされたのですか?パーシヴァル様が元気がないのはどうしてなのですか?」問いかけている

レッドラ・ビット「それは・・・こちらにも諸事情がありますのでお答えは出来ません・・」

逃げていた妖精達「???」疑問に思ってる


アルト達はパーシヴァルとロンディニウムへ食料と資材を運んでいる輸送班の妖精達と共にロンディニウムへゆっくりと向かっているのだが・・

少し前に起きたパーシヴァルとメリュジーヌとのトラブルの件もあり、妖精達を除くアルト達の周りではその事でギスギスした空気が漂っていた・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アルト「・・・・・・・」後ろにいるメリュジーヌの事を気にかけている

オベロン「まさか・・パーシヴァルとメリュジーヌとの間にそんな関係と過去があったとは・・僕も今まで知らなかったと言ってもいい・・。」

アルト「俺もだよ・・。おそらくこれはメリュジーヌ本人が1番話したくないような秘密だったんだろうな?」

アルト「少なくても、この事はバーゲストにも話していない事だと思うなぁ?」

オベロン「そうとも言えるね?あの先代妖精騎士ランスロットであるメリュジーヌと円卓軍のパーシヴァル・・実は彼が幼少の頃から彼の事を彼のお姉さんとして見守っていたと言うからねぇ・・。しかも10年も間にね。」

オベロン「自分の夫である君にも言えない秘密があるのは仕方がないことさ・・もう10年も前の昔の事だからねぇ?」

アルト「あぁ・・・。」メリュジーヌの後ろ姿を見ながら・・


後ろ姿のメリュジーヌ「・・・・・・・・」黙り込んでいる

アルト「・・・・・・・」心配している

アルト「・・・・・・(まさかメリュジーヌとパーシヴァルとは昔、義理的な姉弟関係を築いていたとはなぁ・・。)」

アルト「(今後、パーシヴァルと俺達との連携を取るためにも・・どうにかしてパーシヴァルとメリュジーヌの関係を修復させなければな・・。)」


アルトは馬車の後ろでパーシヴァルの事でいじけているメリュジーヌの事を心配し、どうにか彼女とパーシヴァルを仲直りさせる方法を考えていくのであった・・。

スズカ「・・・・・・お母様・・。」しょんぼりしている

アドニス達「・・・・・」しょんぼりしているスズカを心配している

コーラル「スズカさん・・・。」心配そうにしている


ボガード「無理もない・・あのパーシヴァルの育ての親であり、彼の武術の師であったメリュジーヌと久しぶりに再会したのは良いが、あの言葉はないと思う・・。」

ボガード「3年前に妖精騎士アグラヴェインを通し、パーシヴァルが慕っていたはずのメリュジーヌがいつの間にか彼の知らない男(アルト)と不貞を交わしていたと誤解を招いてしまっているからなぁ?」

スズカ「・・誤解もあるとはいえ、あのような事はお母様にとって・・とてもじゃないほどの苦痛だったと思われますよ!?」

ボガード「あぁ・・だがしかし、スズカが数多くの医療技術やヒーリング(治療)を持ってしても・・人や妖精らの心の傷をすぐに治すことなど不可能に近いからな・・。」

ボガード「メリュジーヌやパーシヴァルには少しずつ我々でヒヤリングをしつつ、我ら『境界なき勇士団』と円卓軍の協力関係を築かなければいけないからな?」

スズカ「・・・・はい。」頷く

セフィー「スズカ・・。」心配そうに見ている


アドニス達が乗るジープワゴンでも、傷心のメリュジーヌの事を気にしつつ、どうにかにしてメリュジーヌの心を治したいと思っているスズカが考え込んでおり・・

スズカもまた、メリュジーヌやパーシヴァルの仲をどうすれば治療出来るのかをスズカもまた、アルトと同じように考えているのであった・・。
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レッドラ・ビット「・・・・!?。皆さん、前方になにか・・城壁のような建物が見えてきました!」前を見てて・・

オベロン「あぁそうとも!あの城壁がある建物こそ・・この妖精國で人間たちが安心して暮らし、パーシヴァル率いる『円卓軍』が拠点とする人間達の街・・廃都ロンディニウムさ。」

アルト「あぁ・・。ようやくたどり着くんだな?ロンディニウムへ・・」ロンディニウムの城壁を見ながら・・


パカパカパカッ・・(アルトの前まで近づけるクンドリー)

パーシヴァル「アルトさん。貴方とお話した通り・・いずれ訪れる女王軍との対決に備える為にも、あなた達『境界なき勇士団』一行をロンディニウムへお招きします。」

パーシヴァル「そのあと、お互いに情報を共有しつつ・・我らとあなた方と協力関係を築いていこうと言うのですね?」アルトに問いかける

アルト「そうだ。」

パーシヴァル「・・・あの時は貴方の妻であるメリュジーヌさんの事を罵声し、我が槍で貴方の妻を傷つけようとした事を本当に申し訳ないと思っています・・」謝罪する

パーシヴァル「私もまた・・突然の事や3年前のあなた達の行動の誤解の有無に左右され、つい私の頭に血が上ってしまいまして・・」反省している

アルト「良いよ・・。過ぎてしまったことは仕方がないことだし、パーシヴァルにはパーシヴァルの私情って物があると言うからね?」

アルト「妖精騎士アグラヴェインの情報操作とはいえ・・3年前の事であなた達に誤解を招くような事をしてしまい、俺も本当に申し訳なかったと思っている。」パーシヴァルに謝罪をする

パーシヴァル「アルトさん・・。」謝罪するアルトの事を見てて・・


アルト「それに本当に悪かった・・。パーシヴァル・・あなたが大事に思っていた『愛(メリュジーヌ)』を取ってしまったと言う事を・・」

アルト「・・俺もまた、メリュジーヌの事をとても深く愛しているのだからな・・。」後ろのメリュジーヌの事を気にしながら・・

パーシヴァル「・・・アルトさん・・。」目をそらしながら・・

オベロン、レッドラ・ビット「・・・・・・。」2人の事を隣で見聞きしている


アルト達とパーシヴァル。それぞれの考えや思いがギスギスと交差しつつも、彼らは互いが向かうべき目的地である人間達の拠点・・

円卓軍が拠点とする土地・・廃都ロンディニウムへと足を踏み入れるのであった・・。

ロンディニウム:大広間



ガヤガヤガヤガヤ・・・(人間や妖精達が賑わっている)

逃げていた妖精たち「ただいまぁ~~!!」ガラガラガラァァ・・(荷車を止める)

人間の兵士「おっ?補充部隊から食料と建築資材が届いたぞー!急いで城壁の修復にとりかかろう!」

人間の兵士「八割は城壁(そと)に、二割は城内(なか)に、だ!子供達の家を優先して直してくれー!」

妖精の兵士「食料の多くはすぐに食料庫へ運んでくれ!そっちの方はそこの台所へ運んでやってくれ!すぐに調理を始めるからな!」

妖精の兵士「もうすぐ夕食の時間が来るからね!早くごはんを作って、腹を空かせた者達に配給させないとな!」


訓練中の兵士「イェーヤ!イェーヤ!」槍を振っている

教官「『牙の氏族』の動きは我々では追いつけない!対応より対策が重要だ!」

教官「槍は一息待って、おっかける!先に突き出しても容易く躱されるぞ!盾は来ると感じたら前に出す!剣は同時に横腹に刺さるように置いておく!」

教官「弓はまず当たらない!狙いをつけた時点で感づかれてもう目の前だ!城壁から10人一組で掃射、当たれば幸運だ!妨害としては有効なんだ、腐るなよ!」

訓練中の兵士達「オォーーッス!!」声を上げる


鍛冶手伝いの少年「研ぎしか出来ないけど、役に立たせて!そこの兄ちゃん、槍の鉾先が欠けてるよ!」

鍛冶手伝いの少年「それじゃあヤツらの牙に負けちまう、少しでいいから寄っていきな!」



円卓軍の拠点であるかつて栄えていたとされる街:ロンディニウム

そこでは人間や妖精達が協同でいろんな作業をしていき、人間や妖精達は生き生きと活気に満ちていて・・

少しずつではあるが、汎人類史の首都:ロンドンと同じぐらいに活気溢れる街へと復興を遂げていた・・。



ゾックス「こいつはまた、オンボロの所は目立つが賑やかなところはあるのだな。どいつもこいつも忙しく走り回りやがってる・・」ロンディニウムの住人達を見ながら・・

リッキー「でもアニキ!なんだかここのみんなが生き生きでなんだか楽しそうにしているようだぜ!!」

ハルキ「はい!ノリッジとは違って、道も壁もボロボロですが・・ノリッジの皆さま方以上に活気が溢れていますよ!」住民達を見てて・・

アドニス「うん!!確かにそうだね?コーラルお姉ちゃんもそう思うよね?」

コーラル「えっ、えぇ・・。まるで3年前のソールズベリーみたいに活気がありますね・・。」住民達の様子を見ながら・・・

ボガード「ほぉ~?ここがかの円卓軍が拠点とする街、ロンディニウム・・。軍隊というよりはシェフィールドと同じぐらいの復興都市と言ってもいいな?」

アルト「あぁ・・。」ロンディニウムの町並みを観察している


ロンディニウムに入城したアルト達一行は、ロンディニウムにいる活気溢れる住民達に魅了され、一行が抱えるギスギスしている空気を祓うぐらいの活気に目を奪われているのであった・・

タッタッタッタッ!!(人間の兵士が駆けつける)


駆けつけてきた兵士「困ります、団長!森の奥から巨大な妖精が現れ、輸送部隊を救助に向かいに行ったとはいえ、とつぜん城壁から飛び降りて向かわれるなんて・・」

駆けつけてきた兵士「貴方は円卓軍の要、ロンディニウムに集まった者の希望!少しは軽率な考えで勝手に動かないでください!」叱ってる

パーシヴァル「あぁ~すまない・・。だが私の行動が早かったことで、あの巨大な妖精から資材や食料を守れたことは事実だがな?」

駆けつけてきた兵士「そ、そうなのですが・・・・っと。コホン、失礼しました。」アルト達を見て

駆けつけてきた兵士「そちらの方々は新しい入団希望者ですか?それでしたらまず広場の登録所に、」

パーシヴァル「いや、それには及ばないよマガレ。彼らは入団希望者じゃない。とても大切なお客様だ。そうだろ、アルト・オルラントさん?」アルトの事を見て・・

アルト「あぁ・・。」


駆けつけてきた兵士→マガレ「アルト・オルラント?まさかあの、シェフィールドの住民達を助けたという・・シェフィールドの新領主『アルト・オルラント』なのか!?」アルトの前で驚く

ボガード「その通りだ。そしてこのオレ、シェフィールドの前領主である『ボガード』もいるぞ?」ドヤァ・・

マガレ「なぁっ!?あの元・大言家のボガードまでこのロンディニウムに来たと言うことは・・間違いない!!」何かに確信を持つ

マガレ「おーい、みんな、アルト様だーー!あのシェフィールドの新領主 アルト様が帰ってきたぞーー!」大声で叫ぶ



元・シェフィールドの住民1「!?。アルト様が戻ってきただってぇーー!?」驚いて集まってくる

元・シェフィールドの住民2「ホントだ、アルト様だ!我らの領主様が帰って来たぞーー!」喜んで集まってくる

元・シェフィールドの住民3「アルト様が戻られやがった!随分と我らを長々と待たせやがって!」愚痴を言いながら集まってくる

元・シェフィールドの住民4「やっとアルト様が戻られた!我らとの約束、忘れていないよねぇ?」期待しながら集まってくる

元・シェフィールドの住民5「『厄災』は祓ったの?『宝石鎧のダルダン』を倒したの?ノリッジは解放されたの?」不安に思いながら集まってくる

元・シェフィールドの住民6「我らはちゃんとロンディニウムへ来たよ!ノクナレアの所へ行った者達と違って、約束を守ったよ!」ゾロゾロと集まってくる

元・シェフィールドの住民7「あたしらはちゃんと約束を守った!今度はアルト様が約束を守る番だよ?」疑いながらも集まってくる


ゾロゾロゾロゾロ・・・(アルト達の元へ集まってくる元・シェフィールドの住民達)

円卓軍の兵士であるマガレが、“シェフィールドの新領主であるアルトが戻って来た”とロンディニウムの住人達に呼びかけていき、元・シェフィールドの住民の人間や妖精達が次々とアルト達も元へ集まって来たのであった・・
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ハルキ「うわぁ~~・・随分と集まって来た妖精達に慕われていますねぇ~?」集まって来た妖精達の光景を見てて・・

ゾックス「おいおい・・たった一日で領主の座についたばかりのアンタがこんな数の妖精達に慕われるなんて・・一体アイツらに何かしたのか?」アルトに問いかける

アルト「オレにもわからない事はあるさ!シェフィールドの新領主の肩書きなんて、すべてはボガードの受けおりなんだからな?」チラッ・・(ボガードを見つめる)

ボガード「ま、まぁ~そうだがな?これもまた、アルトがシェフィールドの妖精達を女王軍から逃がしてくれたことが1番の決め手だと、オレは今でもそう信じているからな?」

セフィー「そうだな?父さんがやってきた事はけして無駄なことなどは絶対にないと、我ら兄弟・姉妹をわかっているのだからな?」

ワグ「そうだよ!!もっと胸を張ってくださいよ、アルトの大旦那!!」

アルト「みんな・・・。」ボガード達の事を感心している


アルト「・・・よしっ!」タッタッタッタッ・・(元・シェフィールドの住民達の前に立つ)

元・シェフィールドの住民達「・・・・・・・・」ジィィ~・・(アルトに注目している)

アルト「みんな、今日まで待たせてゴメンな?領主アルト、たった今、ノリッジから戻って来たぞ!」

元・シェフィールドの住民達「オォォーーー!!」喜んでいる


元・シェフィールドの住民1「アルト様、ノリッジの方はどうでしたか?『厄災』は祓われたのですよね?」アルトに問いかける

元・シェフィールドの住民2「ダルダンの奴は倒せたのか?いくら『厄災』を祓えたとしても、あのイレギュラーズのアイツが居ちゃ、まだノリッジには帰れないよ・・。」

元・シェフィールドの住民3「アルト様・・アルト様が偽物の『予言の子』であるという噂が流れてきてるのですが・・その噂は事実なのですか?
」不安そうに問いかける

元・シェフィールドの住民達「わにゃわにゃわにゃわにゃわにゃ・・・・」それぞれ言いたいことを言い出す

アルト「・・えぇ~っと・・・・」困り果ててる

ボガード「静かにしろお前たち!そんな一斉に聞きたいことを言ってもわからないだろ!?」妖精達に問い詰める

元・シェフィールドの住民達「あっ、あぁ・・・・」一斉に静まりかえる

アルト「ふぅ・・ありがとうボガード。」


アルト「みんな聞いてくれ!俺がロンディニウムへ来たのは、俺達『境界なき勇士団』がノリッジ解放の途中報告を伝えるために来たのだ。」

アルト「俺はキミ達が恐れていると言われる『厄災』を『本物の予言の子』と共に討ち払い、ダルダンと一度は接触を試みた。」

元・シェフィールドの住民3「えっ、えぇ!?アルト様・・アルト様はあの『予言の子』とお会いになられたのですか!?」驚いている

アルト「あぁ。『予言の子』の存在は本当であり、俺と会った『予言の子』は選定の杖を持っている本物の『予言の子』さ。」

元・シェフィールドの住民1「アルト様が救世の子である『予言の子』と出会った・・それは間違いないのですね!」驚く

アルト「そうだ!現在、選定の杖を持つ本物の『予言の子』は、俺の妻であるバーゲスト達と共にキャメロットへ向かい、女王陛下に話を伝えに行っている。」

アルト「『予言の子』は今、俺達『境界なき勇士団』と協力関係を結び、ノリッジもまた、ロンディニウムの協力次第なら、あと少しでキミ達の元に解放されるからな?」キリッ!


元・シェフィールドの妖精達「!!!。イエェェェ~~イ!!ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘェェ~~イ!!」熱気を挙げている

元・シェフィールドの妖精達「『予言の子』!『予言の子』!ノリッジを救った『予言の子』!アルト様と共に救った『予言の子』!」喜んでいる

元・シェフィールドの妖精達「アルト様は約束を守った!アルト様と『予言の子』がノリッジを『厄災』から守った!」喜んでいる

元・シェフィールドの妖精達「もうすぐノリッジへ帰れるぞぉ~!!」「救世主様ぁぁぁ~!!」

元・シェフィールドの妖精達「ワーーワーーワーーワーーワーー!!」猛々しく喜んでいる

ボガード「~~~~!!うるさぁぁ~~い!私が領主の時より盛り上がるなぁ~~!!」(泣)

アルト「アハハハハ・・・」冷や汗をかいている


ハルキ「・・すごく・・熱気が溢れる妖精達なのですね?シェフィールドの妖精達は・・」ドン引きしている

ワグ「アッ、アァ・・。こんなのオレらが酒場で盛り上がっていたのとは大違いに盛り上がっているよなぁ・・」ドン引きしている

ロブ「あぁ・・。シェフィールドの妖精達って、よほどアルトの旦那の事を信じていたんだな?同じ妖精なのに・・」ドン引きしている

コーラル「えぇ・・。(あの妖精達、やたらとアルトさんにご執心みたいなようですね・・。まるでオーロラ様をとても愛していらしてたあの人間の兵士達のように・・・)」

コーラル「(・・・今は共に戦う戦力が必要とはいえ、あの下等生物のあの執着を見てると、余計にこっちが不安になりそうですわ・・。)」

コーラル「(アルトさん・・。ご自身やその家族、そして私たちの為にもどうか・・彼らシェフィールドの民をうまく制御できると良いのですが・・)」不安そうに見ている


アルトによるノリッジの解放がもうすぐ達成されるという事実と、アルトが『予言の子』と協力し合っている事に、元・シェフィールドの住民達は猛々しく歓喜を見せながらアルトを応援するように慕っていき・・

そんなアルトにボガードは少し嫉妬を抱えていたり、シェフィールドの住民達の熱気溢れる妖精達に逆にドン引きしたりなどと、彼らの調べによるシェフィールドの住民達の行動に少し評価が分かれていたのであった・・。

ゾックス「スッゲェ~人気を誇っているのだな・・アルトの奴・・。」アルトの事を見ながら・・

パーシヴァル「はい。私たちが彼らを保護したときは、みんな北の地からの長旅で心身共々つかれ果てていたのですからね・・。」

パーシヴァル「ようやくロンディニウムの暮らしに慣れてきたとはいえ、このような元気溢れる喜び方は、この私でも初めてと言ってもいいですね?」

セフィー「あぁ。なんたって、メリュジーヌとバーゲストとヴァージェとアルト、この4人の結婚式にシェフィールドの妖精全員が参加していたと、母さんからよく話してくれてましたからな。」

メリュジーヌ「えっ、えぇ・・そういうこともあったわね・・」目をそらしながら言う

スズカ「お母様・・・。」心配そうに見ている


元・シェフィールドの衛士「アルト様!アルト様がこのロンディニウムで再会できた事に、我らやシェフィールドの民らは喜びに満ちあふれていますよ!」

元・シェフィールドの衛士「アルト様が『予言の子』と共にノリッジだけでなく、このブリテンの妖精達を救う事になるとすれば、我々も負けじとアルト様に、あの時成しえなかった忠義を尽くさなければなりませんからね?」

アルト「あぁ・・。あの時は民をここに連れて行くことに専念させるためにキミ達には民の護衛に励んで貰ったが、今度はノリッジを解放する為に、一緒に戦ってくれるか?」

元・シェフィールドの衛士「はい!アルト様のご命令であるならば、我らもまた、いかなる運命を受け入れる所存であります!」キリッ!

アルト「そうか、それは頼もしいものだな?」

元・シェフィールドの衛士「はい!それと・・『秘密の予言の子』と『絶唱の予言の子』と共に戦えれば、ノリッジを糸も簡単に我らの元に取り戻せると思いますよ!」

アルト「そうそう・・・って、『秘密の予言の子』と『絶唱の予言の子』?」疑問に思う


???1「それは俺達のことを指しているって事で良いんだよな?」

???2「はい!聞いたところ、そのように聞こえてましたよ?」

???3「よぉ~し!!これは全力全開でいくしかないね!!」張り切っている

アルト「!?」周りを見渡す

ゾックス「???・・この声、どっかで聞いてような・・・」聞き覚えがある顔をする

???3「とりゃぁぁ~~!!」ピョォォ~ン!!(アルトの前に飛び出す)


ピョォォ~ン、スタッ!(アルトの前に立つ4人)

白いスーツの戦士「ふふーん!」笑み?を浮かべている

赤い機械生命体、黄色い機械生命体「フフフフフ・・」笑みを浮かべている

黄色い髪の少女「えへへ!」笑みを見せる

アルト「き、キミ達ってまさか・・・」4人の姿を見て・・


突如とアルトの前に現れた2人の男女と2機の機械生命体の存在。

白いスーツと色とりどりの装飾の戦士、赤い恐竜みたいな機械生命体と黄色いライオンみたいな機械生命体、とても元気そうな黄色い髪の毛の少女の4人がアルトの隣に並び立ち・・

アルトはその4人組の存在に驚きを隠せず、ただただ・・場の空気に乗せられるのであった・・。

白いスーツの戦士「秘密の予言の子!」シャキィーン!(ポーズを取る)

白いスーツの戦士「ーーゼンカイザー!!」バァァ~ン!!(決めポーズ)


赤い機械生命体「まだ変身は出来ないが、恐竜の予言の子!」シャキィーン!(ポーズを取る)

赤い機械生命体「ーーゼンカイジュラン!!」バァァ~ン!!(決めポーズ)


黄色い機械生命体「まだ変身は出来ないけど、百獣の予言の子!」シャキーン!(ポーズを取る)

黄色い機械生命体「ーーゼンカイガオーン!!」バァァ~ン!!(決めポーズ)


黄色い髪の少女「私は関係なさそうだけど・・絶唱の予言の子!」シャキーン!(ポーズを取る)

黄色い髪の少女「またの名を、立花響!!」バァァ~ン!!(決めポーズ)


アルト「!!?」驚愕している

メリュジーヌ達「!!!!」唖然としている

ゾックス「!!?」驚愕している

スズカ達「!!?」唖然としている

パーシヴァル「・・・・・・」恥ずかしがる


白いスーツの戦士→ゼンカイザー「よぉ~し!貴方とみんなも合せて・・」

4人「予言戦隊、ゼンカイジャー!!」

アルト「じゃ・・ジャー・・」とりあえずポーズを取る

バァァァーーン!!(謎の爆発演出)


ロンディニウムの住民達「ヘェェーーーイ!!イェェーーイ!!」歓声を上げる

ロンディニウムにいる子供達「ゼンカイジャー~~!!」歓声を上げている

ゼンカイジャーと名を上げる4人とそれにつられたアルトの存在に、ロンディニウム中の住人達は歓喜歓声をあげ、とても熱い熱気を帯びて盛り上がっていたのであった・・。


ゾックス「おいおい!!予言の子戦隊と名乗るなら、俺も一言混ぜてもらってもなぁ~・・」ゼンカイジャーに近づく

ゼンカイザー「あっ、あぁ~ごめんごめん!!貴方もいたんだよね?」キィィ~ン・・(変身が解除される)

ゼンカイザー→色彩の服の青年「輸送部隊の妖精達からロンディニウムに『海賊の予言の子』と『蘇りの予言の子』が来ると聞いて演出をしようと・・・!?」ゾックスのことを見て・・

ゾックス「!!?」色彩の服の青年を見て・・

2人「あぁぁぁーーーーーー!!?」互いに驚く


メリュジーヌ「な・・なにこれ・・・?」理解が追いつかない

スズカ「ホ、ホモ・・?」理解が追いつけない


ゾックスや色彩の服を着ている青年が互いの存在に対して驚愕している姿勢をしている中、アルト達はこのカオスな現状(笑い的な意味で)にアルトやメリュジーヌ達は驚きと困惑を見せていたのであった・・。

その夜・・・ロンディニウム:作戦室


パーシヴァル「妖精達から『予言の子』とアルト達が来ると聞いて、歓迎と共に盛り上げようとしていたのはわかりましたが・・、」ジロッ・・

パーシヴァル「正直言って・・あれはやり過ぎです!!」4人を叱りつける

4人(五色田介人、ジュラン、ガオーン、立花響)「すみません・・・」ペコリッ・・(反省する)


ゾックス「まさか・・おまえらも『FGOトピア』こと、妖精國ブリテンに来ていたんだな、カイト?」色彩の服の青年に目を向ける

色彩の服の青年→五色田介人(カイト)「ホントだよ!本当にこの妖精國でゾックスに会えて本当に良かったぁ~!!」喜んでいる

赤い機械生命体→ジュラン「あぁ。俺達も『星の終わり』を食い止めようと頑張ってこの妖精國へ来たのは良いが・・色々と大変な目に遭ってなぁ~・・。」

黄色い機械生命体→ガオーン「僕とジュランは変身できないし、ときどき身体が動けなくなる時があるし、セッちゃんもいまだに動けないし・・」

ジュラン「マジーヌやブルーンともはぐれてしまって、困っていたところを・・そこの円卓軍のパーシヴァルさんに助けてもらったってワケだな。」

パーシヴァル「はい。困っている人間や妖精達がいれば手を差し伸べる事こそが、円卓軍のモットーですので。」

オベロン「まぁ~しかしなぁ・・、パーシヴァルが良かれと思って助けた4人が、まさか『秘密の予言の子』と『絶唱の予言の子』とその関係者だったとは、僕もパーシヴァルの口から聞くまでは信じられなかったさ。」

黄色い髪の少女→立花響「へぇ~、そうだったんですかぁ・・・。」


立花響「あっ、自己紹介がまだでしたね?わたし、立花響!平行世界から『絶唱の予言の子』としてこの妖精國へ来たシンフォギア装者です!」アルトに挨拶する

アルト「知ってるさ!ガングニールのシンフォギアを纏う戦士であり、『戦姫絶唱シンフォギア』に登場する主人公・・。俺がいた世界では、深夜のテレビでよく放映されていたからな?」

立花響「へっ?私がテレビに出ているって・・?」よくわかってない

スズカ「お父様がいた世界では響さんの世界での活躍は“テレビ番組で放映されている架空の物語”として、アニメやゲームにも関連する作品もありると聞いてますからね?」

立花響「えぇぇ~~!?私や翼さん達の活躍がテレビで放送されているって事ですか!?」驚く

アルト「そうだ。君の歌っている歌もCD音楽としてよくネットやCDショップで流れているからなぁ。」

立花響「そうなんだぁ~・・。私、アルトさんがいた世界では凄い有名人だったなんて・・知らなかったぁ~。」

ゾックス「あぁ・・。因みにカイト達『機界戦隊ゼンカイジャー』もまた、同じ名前の特撮番組としてアルトがいた『現実世界』で放送されているとアルトから聞いているからな。」

カイト「えぇ~~そうなの!?」驚いている

ハルキ「それに俺やゼットさんの活躍もまた、『ウルトラマンZ』という特撮番組で放送していたと聞いていましたからね。」

ジュラン「ほぉ~、成る程ねぇ~?」


オベロン「キミ達。アルトがいた世界でキミ達の物語が有名になっている事はよくわかったが・・キミ達は肝心な事を一つ忘れているんじゃないかな?」カイトと響達に問いかける

セフィー「確かにそうだ・・。あなた達のようなアニメ番組のキャラであるキミ達がなぜ、この妖精國に来たのかは我らは知らない・・。」

ジュラン「あっ・・確かに言えるな?なぜ別の平行世界の存在である俺達が、こんな摩訶不思議な妖精國に、何の理由で迷い込んだと言う事を・・。」

カイト「話は少し長くなるけど・・アルトさん達に話してあげるよ・・。」

アルト「あぁ。お互いに情報交換といこうか?」

立花響「はい!!」キリッ!


アルトは五色田介人達3人と立花響、パーシヴァル達からお互いにそれぞれ知っている情報を交換つつ、彼らとのコミュニケーションを取るのであった・・。

アルト「・・そうか。カイト達や響達は、ハルキさんやゾックス達のように『歪みの岬』を利用せずに別のルートからこの妖精國へ来たんだな?」


立花響「はい。妖精騎士アグラヴェインさんが見せたという『星の終わり』の夢を見た翌日、私が所属する組織『S.O.N.G.』が所有する聖遺物『ギャラルホルン』のアラートがなり、それによる導きによってこの妖精國へとやって来ました。」

立花響「ですがこの世界に来る際、そこへ向かう通路を通っている最中に突然と視線が真っ白となって・・気が付いたら妖精國南部の平原にあるオレンジの岩の前に立ってまして・・」

立花響「一緒に行った翼さんや調ちゃんとも離ればなれになっちゃって・・シンフォギアの方も纏えるにはまとえるのですが、何かと動きがとても重く感じてまして・・」

立花響「本調子で戦えずにその・・悪妖精っていう悪い妖精さんに襲われているところを、パーシヴァルさんが通りかかって助けてくれたというか・・」

パーシヴァル「まぁ・・響さんは別の世界から来た人間と言う事もあって、動物系の妖精と悪妖精の区別がまだわからなかった事もありますから・・」

立花響「はい・・あの時は危ないところを助けてもらって、本当に感謝していますよぉ~!」ニッコリ!

パーシヴァル「えぇ!」


ジュラン「オレらの世界・・正確には“カイトがいる世界”にいる俺達もまた、その妖精騎士アグラヴェインが流した『星の終わり』の夢を見せられてなぁ?」

ジュラン「案の定、オレらもただいても立ってもいられずにその世界へ行こうとみんなで決めたのだが、肝心のいく方法がわからなくてなぁ・・」

カイト「あぁ・・。世界で初めて・・『妖精さんの世界と一緒に全ての世界を『星の終わり』から守ったスーパー戦隊』になるという意気込みでいこうとしてたんだけど、どうやって行くのかがわからなくって・・」

アルト「世界で初めてねぇ~・・確かに君らしい意気込みだね?」

ジュラン「あぁ・・。どうやって行こうかと困っていた矢先に、突然と空に穴が開いたと思ったら・・俺らはその穴へと吸い込まれちまったんだよ・・。」

アルト「穴・・?」

ガオーン「そうそう!!ちょうどこの大きさぐらいの次元の穴がカイトの家の真上に現れてねぇ・・」腕を伸ばして、穴の大きさを表現する


ジュラン「・・その穴に最初に吸い込まれていったセッちゃんを助ける為にカイトが飛び込んでいって、その直後にオレらもまた、その穴に吸い込まれてしまってなぁ・・。」

ジュラン「気が付いたらこのロンディニウムの西にある崖の上の平原にカイトとセッちゃん、俺とガオーンがそこに倒れていたってワケ・・。」

ガオーン「うん。響ちゃん達と同様に、一緒に吸い込まれて筈のブルーンやマジーヌと離ればなれになって・・セッちゃんも何かとおかしくなってしまってて・・」

ジュラン「あぁ。この世界に来て以来、俺達が持つギアトリンガーが度々と不具合が生じるようになっちゃって・・。カイト以外、オレらは変身すらままならなくなって・・・」


ジジッ、ジジジジィィ~~~!!(ジュランの身体に電流が走る)

ジュラン「ヌゥゥッ!?ウゥゥ・・・」ジジジィィ~・・、ドサッ!(その場に倒れるジュラン)

カイト「!?。ジュラン、しっかり!?」近寄る

アルト「おい、大丈夫かジュラン!?」心配そうに駆け寄る

ジュラン「マ・・・マ・タ・オ・レ・ノ・カ・ラ・ダ・二・フ・グ・ア・イ・ガ・ショ・ウ・ジ・タ・ラ・シ・イ・・・・」片言で言う

ジュランは自身の機械の身体の不具合による影響で身体全体に電気が漏電し、しゃべり方も壊れかけたロボットのように片言で喋っていた・・。


アルト「アドニス、ジュランや他の機械類の物を君の手で直してくれるか?今後のためにも、彼らの本調子を取り戻さないとね?」

アドニス「わかった!」ポキポキッ!(指を伸ばしていく)


カシャカシャカシャ・・(ジュランの身体をアドニスの手で直していく)

ジュラン「ギギギィィ・・・!?なんか身体の調子が良くなってきてるような感じがするようだな・・」

アドニス「まだ動かないでジュランさん。ここのところが精密になってるから気をつけないと・・」カシャカシャカシャ・・(神経回路の方を弄ってる)


カイト「スゲェェェ!!アドニスの力って凄いんだね!」アドニスが修理している光景を見ながら・・

アドニス「うん。僕の能力である『瞬間制作』の力であらゆる機械類のものを瞬時に直し、この妖精國でも自在に使えるように出来るからね。」

フリント「そうそう!お兄ちゃんのギアダリンガーやカッタナーとリッキー、それにクロコダイオーでさえもこのブリテン島の環境に適応できるようにしてもらったんだよ!」

立花響「へぇ~・・って、もしかしてアドニスさんなら、私のガングニールも直せるのですか!?」

アドニス「うん!ちゃんと響さんのガングニールも直しておくから、あとでそのペンダントを貸してくれるかな?」

立花響「はい!!」


ガオーン「アルトさんが言ってたように・・この妖精國の世界が機械類の起動を拒絶する程の世界とはいえ、僕と違ってジュランはすぐに動けなく事があるとはあるのがあるのだけどねぇ?」

ゾックス「ほぉ~?ガオーンと違ってすぐに動けなくなるときがあったとはなぁ~?なんかだらしないというかなんかなぁ~・・」

ジュラン「!!?」ムカッ!(ゾックスの発言にムカつくジュラン)


バタン、ガバッ!(修理が終わり、立ち上がるジュラン)

ジュラン「だらしないとは失礼じゃないか!!俺なんかこんな姿だがみんなとは年上なんだからなぁ~~!!」怒ってる

ゾックス「ツゥ・・確かにそうだが・・・」

カイト「まぁまぁ・・アドニス、ジュランを直してくれてありがとう!」アドニスにお礼を言う

ジュラン「・・おっとそうだった!サンキュー、アドニス。おかげで俺の身体がすこぶる良くなって気がするぜ!!」踊りながら感謝を伝える

アドニス「えへへへ、ゼンカイジャーの皆さんや響ちゃんにもお役に立てられるなんてぇ~・・」照れてる

アルト「あぁ!良かったなアドニス!」


オベロン「ハァ・・。とまぁ、先ほどアルトが言ったように、君達2人のような『秘密の予言の子』と『絶唱の予言の子』は、妖精騎士アグラヴェインによって仕立てられた偽物の『予言の子』だと言う事は理解はしてくれるよね?」

オベロン「本物の『予言の子』はアルトリアであって、キミ達は彼女の『予言の子』としての自信を削ごうとする邪魔者として妖精騎士アグラヴェインによって呼び出されたって事さ。」

アルト「おいおい!邪魔者は言い過ぎだろ!?」オベロンを見ながら・・

オベロン「・・仕方がないさ。正直言って・・こんな短期間で4人も偽物の『予言の子』が見つかったんだからね?キミ達が有能な戦士である故に、本物の『予言の子』であるアルトリアのモチベーションが下がるからね?」

オベロン「最悪・・そのままいじけてティタンジェルに帰るって事になれば、それは僕たちやカルデアの敗北と言っても変わりはないと言ってもいいぐらいだからね。」

カイト「そ、そうだったんたぁ・・。知らなかったぁ~・・」反省している素振りを見せる

オベロン「まぁ・・本来ならば、僕はアルトリアのためにもキミ達のような物語に関係ない人物はすぐにでも元の世界へ帰ってくれると幸いなのだが、生憎とそうも行かない状況なんだよねぇ・・。」

アルト「あぁ。もう1人の偽の『予言の子』である『召喚銃の予言の子』の話によると、君達が元の世界へ帰れる唯一の手段である『歪みの岬』が女王モルガンによって結界を強化されてしまって・・」

アルト「モルガンを倒さない限り、キミ達は元の世界へ帰ることが出来なくなってしまったんだ・・。」

カイト、ジュラン、ガオーン、立花響「!?。えぇぇ~~~~!?」驚く


アルトから聞かされたモルガンによって、平行世界から来た者達が唯一帰れる手段である『歪みの岬』が封鎖されたことを聞き、五色田かいと達や立花響はもの凄く驚いていた。

ジュラン「おいおいマジカよ!?カイトがこの世界を救う『予言の子』じゃない上に俺達の世界へ帰れないってのはどういう事なんだよ!?」驚きながら言う

アルト「オレにもわからない・・。いま言えるとすれば、女王モルガンは何人たりともこの妖精國に入ってきた異物とも言えるキミ達を逃がさないつもりなのかもしれないと思っているって事は間違いないと思った方がいいな・・」

立花響「そんな・・それじゃあ私たち、そのモルガンって言う妖精の女王様によって閉じ込められたって事なのですか・・?」

アルト「そう言った方がわかりやすいとも言えるなぁ・・。」


ゾックス「アルトが言っていることは本当だ。俺も修理したクロコダイオーでこのブリテン異聞帯の外へ出ようとしたんだが・・『召喚銃の予言の子』言ってたように、その世界の境界線とも言える最果ての塔の守りが凄く固くてなぁ・・」

ゾックス「外へ出ようにも最果ての塔の守りのせいではじき返されてしまって、この世界の外に出られないと言う事が確信である事が証明されてしまったと言えるな・・。」

カイト「ゾックス・・・」

ゾックス「アルトやアルトリアを含めた俺達が『厄災』や『水鏡』を祓ってしまったことでモルガンに敵意を買ってしまい、平行世界の存在である俺達を閉じ込めて排除しようと最果ての塔の守りを強めた・・。」

ゾックス「まるで妖精騎士アグラヴェインは、この展開を想定していたかのように、俺やカイト達・・それに他の『予言の子』と名乗る偽物達をこの世界へと、悪夢を通して招きいれたといっても良いぐらいだからな?」

立花響「悪夢って・・・それじゃあ、あの『星の終わり』による世界の崩落の夢はその妖精騎士アグラヴェインっって言う人が作った嘘の夢って事?」

ゾックス「そうだ。つまり俺たちは、その妖精騎士アグラヴェインと言う妖精の皮を被った人間の女にハメめられたって事なんだよ。」

カイト、ジュラン、ガオーン「・・・・・・」黙り込む

立花響「・・・ハメられたって・・。」

ハルキ「・・・・・・」黙り込む


オベロン「確かにあの知将とも言える妖精騎士アグラヴェインならばやりかねないと言ってもいいぐらいだからな?なにせ、彼女はマンチェスターの他に『歪みの岬』がある地を自分の領地として管理しているぐらいだしね?」

オベロン「キミ達をこの世界に引き寄せた理由はまだ知らないが・・この世界には存在しない力を持つキミ達が『予言の子』として活動をしてしまえば、本物の『予言の子』であるアルトリアはますます『予言の子』としての自信をなくしてしまうのが確実だ・・。」

アルト「あぁ。アルトリアのモチベーションを下げるにあたれば、キミ達のような正義の味方(ヒーロー)の存在を見せつけられても充分に効果があると言ってもいいぐらいだからな・・。」

ハルキ「はい・・現にアルトリアさんはノリッジの『厄災』を祓ったのは俺とゼットさんとアドニスさんであって、自分ではないと言って、ノリッジの鐘を鳴らすことを諦めていましたしね・・。」

アドニス「うん・・。」

アルト「五色田介人、それに響ちゃん。アルトリアを『予言の子』としての自信を付けさせるためにも、キミ達4人にはこれ以上『予言の子』として目立つようなことはしないで欲しいとお願いしたいのだが・・」

アルト「キミ達にはそれは難しいことなんだと言う事は、俺もアニメの中のキミ達の活躍の中で知り得ていることだからね?」

介人、立花響「・・・・・・」頷く


立花響「はい!私が持つシンフォギアの力は、誰かを守り・他の誰かと繋ぐことを叶える為の力として使ってきたことは、私自身もよくわかっています・・。」

立花響「でも私の力のせいで、この世界を救うはずのアルトリアさんの心を追い詰めていたとわかった以上・・私、アルトリアさんに申し訳がないことをしたと思っています・・。」

パーシヴァル「響さん・・・」

立花響「・・・だとしても。私はこの世界にいる妖精達や人間達を見捨てることなんて出来ない・・。」

立花響「私は『予言の子』ではないのですが・・それでもわたしは、この世界にいる全ての妖精達と人間達を助け、その者たちと一緒に繋がりたいと思っているのだから!」

立花響「目の前にいる誰かを見捨てずに助けたい・・誰かを助けて繋がる事だけは、他の誰からも譲るわけにはいきませんから!!」

コーラル「響さん・・・。」立花響のことを見ながら・・

介人「その気持ちはこの俺もわかるよ響ちゃん。俺達もまた、ゼンカイジャーとして多くの人達を助け、守ってきたんだからね。」
 
ジュラン「あぁそうとも!オレらもまた、弱き者達を守る正義の味方である以上、このままあの妖精達を見捨てるわけには行かねぇからな!」

ガオーン「あぁ!!」

立花響「介人さん・・ジュランさん・・ガオーンさん・・」

ハルキ「俺も同感です!俺もノリッジで、ウルトラマンとしてノリッジの『厄災』をアルトさん達と共に祓ったのも、俺はただ、目の前の弱き者を助けたかっただけだったんですから!!」

立花響「ハルキさん・・。」


アルト「・・フッ、キミ達ならそういうと思ってたよ。自分か信じる信念や正義の為に、他の誰かを守り・誰かを助けるヒーローであるキミ達だからね?」

立花響「はい!」

オベロン「そうかぁ・・そう言われちゃうのなら仕方がない・・。まぁ~このまま帰って欲しいって言っても、『歪みの岬』が封鎖されている以上、他に帰れる手段がないに等しいからね。」

オベロン「それに介人君と響ちゃんの2人には帰ると言ってもこのまま帰る訳にはいかない理由があるはずだよね?」

介人「あぁ・・妖精達を守るほかに、離ればなれになったマジーヌやブルーンを見つけ出さないと・・2人は俺の大事な仲間だからね。」

立花響「私も同じです!!早く翼さんや調ちゃんと見つけて合流しないと・・」

アルト「そうだね。今のキミ達にとっては一番重要な事と言っても過言はないからね?」

立花響「はい!!」


オベロン「ハァ・・・。ヴァージェやマシュが囚われている居場所の判明の進展が全くないというのに、人捜しの対象が増えるのはどうかと思うけどなぁ~・・」

スズカ「・・オベロンさん!」ムスッ!(オベロンにしかめっ面)

オベロン「あぁ~悪い悪い・・。妖精である僕だって、汎人類史には存在しない平行世界の戦士達が次々と僕らの前に現れているからね?少しは困惑するさ。」

オベロン「まぁ、僕はそこの所はもう観念するよ・・。こっちだって、マシュやヴァージェを探し出して救出する事が優先事項の内に入っているからね?」

セフィー「確かにそうだ。我々にはジョルニとルージュの母親であるヴァージェとカルデアの仲間であるマシュ・キリエライトを見つけて助け出す使命の他に、はぐれた立花響とゼンカイジャーの仲間を探し出す事が追加されたといっても良いからな?」

アドニス「でも、ここにいる僕たちが力を合わせることが出来れば、ヴァージェお母さんやマシュさん、響さんとゼンカイザーさんの仲間を早く見つける事が出来るかもしれないからね?」

アルト「そうだ!みんなで探せば、どこかに隠している物だってすぐに見つかるといっても良いからね?」

スズカ「えぇ!」頷く

立花響「アルトさん・・みんなぁ・・・」アルト達の事を感心しながら・・


アルト「アルトリアには、彼女がこのロンディニウムへ訪れた時に俺から話すとして・・介人達3人と立花響の身柄は俺達が預かり、今後4人には『予言の子』としてではなく、俺達と『予言の子』アルトリアをサポートする立ち回りに回ってもらう。」

アルト「俺達は必ずや介人や響の仲間を見つけて合流し、モルガンを倒して、無事に元の世界へと帰してあげるからね!」

立花響「はい。アルトさん、どうかよろしくお願いします!」ガシッ!(アルトの手を合わせる)

介人「あぁ。これから宜しくね、アルト!」ガシッ!(アルトの手を合せる)

アルト「あぁ!!」ガシッ!(介人と響の手を掴みながら)


アルトは五色田介人達『機界戦隊ゼンカイジャー』の3人とガングニールのシンフォギア装者である立花響と会話の末、介人と響を説得し、お互いに協力関係となった暁に互いの3人と手を合せるのであった・・

パーシヴァル「介人さん、響さん。あなた達が真の『予言の子』ではない事をご理解していただけて幸いです。」

立花響「はい・・私が『絶唱の予言の子』としてこの世界を救える存在として勘違いをしてしまって申し訳ありませんでした・・」謝る

パーシヴァル「えぇ・・ですが謝るのは私ではなく、本物の『予言の子』であるアルトリアさんがこのロンディニウムへ訪れたとき、直接あやまって頂ければいいと思いますよ?」

立花響「は、はい・・・」


パーシヴァル「アルトさん。貴方から色々とお話を伺いたい事が山ほどありますが、今日はもう遅い・・。明日、改めてこの作戦室にてお話をして頂いても宜しいですか?」

アルト「あぁ。今後、俺たち『境界なき勇士団』とパーシヴァルたち『円卓軍』との協力関係を結び、連携を取るためにも大事なことだからね?」

パーシヴァル「はい。アルトさん達は介人さん達と共にすぐ下の階の部屋の来賓室で一緒にお休みください。」

ジュラン「そうそう・・来賓室となっている部屋で俺達と雑魚寝あうって事だな。」

ジュラン「まぁ、少々の寝心地は心配しなくても良いって言うことで・・」

スズカ「寝心地ですかぁ・・・少し心配事はありますが、そこは考えないようにしておくことにしますね・・」少し心配そうな顔をする

ジュラン「ハッ、ハァ・・・」

セフィー「(心配事・・ジュランたちの寝相やいびきのことだな・・?)」理解する


オベロン「僕の方は雑魚寝は遠慮しておくよ・・。僕はこのままキャメロットへアルトリア達を迎えに行かなければならないしね?」

ワグ「もう言っちまうのかよオベロン?もう少しオレらと一緒にいても良いじゃないかぁ~?」

ロブ「いや、そういうわけにもいかないんだよワグ。バーゲストの姐さん達は妖精騎士アグラヴェインらと一緒に行動してキャメロットへ行っているのだけど・・いざキャメロットへ着いて、帰りの方がヤバい事なったらマズいと思われるからな。」

ワグ「あそっか・・バーゲストの姐さんはアルトリアの姉御と一緒にモルガン陛下の謁見に行っているだけであって、そのあとの事は全くわからないからな・・。」

ボガード「あぁ・・『予言の子』が必ずしも無事に我らの元へ戻ってくる保証がない以上、誰かが彼女らの迎えとして移動手段を用意しなければならないからな?」

オベロン「そういうこと!ロンディニウムのみんなにも、“次に会う時は『予言の子』を連れてくる”って約束しちゃったしね・・。僕もアルトに見習って約束を守らないと・・」

コーラル「えぇ・・。貴方は私がオーロラの従者として働いていた頃も、貴方はソールズベリーの住民達にツケを払わずに逃げてたと、住民達から抗議が届くくらいですしね?」オベロンを睨みながら・・

オベロン「あっ・・そ、そうだったかなぁ~~ハハハハハ・・・」ごまかし笑いをする

アルト「オベロン・・・」呆れている

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ロンディニウム:入り口前


レッドラ・ビット「それでは・・次会うときはバーゲスト達を連れ、お土産をたんまりと持って帰って来ますので、それまではお別れです!!」

オベロン「あぁ・・必ずバーゲスト達やアルトリア達を連れて帰るから、キミ達はロンディニウムで待っててくれたまえ・・ってね!」ニコッ!

アルト「あぁ、気をつけてなぁオベロン。」

オベロン「おうとも!」

ヒヒィィーーン!!パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(北の地に向かって行くオベロンとレッドラ・ビット一行)


アルト「・・・さてと・・こっちも明日の事も考えて寝るとするか。」

スズカ「そうですね。皆さん、そろそろ私たちも就寝いたしましょう・・」

立花響「はい、お休みなさい・・」

セフィーとアドニス達「お休みなさーい・・」

タッタッタッタッ・・・(ロンディニウムの中へ戻っていく)


オベロンはレッドラ・ビットと共にキャメロットへ向かったバーゲスト達とアルトリア達を迎えに行くために馬車を引きつつキャメロットへ向かって行き・・

アルト達はオベロンがキャメロットへ向かって行くのを見届け、そのままロンディニウムの来賓室に向かい、そのまま就寝するのであった・・。

ロンディニウム:来賓室(アルト達の寝床)


ジュラン、ガオーン「グガァァァ~~ガァァ~~・・zzz」いびきをかいて寝ている

介人、立花響「zzzzz・・・」眠っている

アドニス、コーラル「・・・・・・・」眠っている

ロブ、ワグ、ボガード「ガァァ・・ガァァ・・」いびきをかいて寝ている

スズカ「スゥ・・スゥ・・」眠っている

セフィー、ゾックス「・・・ムニャムニャムニャ・・・」眠っている

アルト「スゥ・・スゥ・・・・・・ウゥゥ・・?」目が覚め、ある場所を見てる


メリュジーヌ「・・・・・・・」ジィィ・・・(ずっと空を眺めている)

メリュジーヌ「・・・・・・・」嘆いている顔をする

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回想シーン:パーシヴァルとの再会にて・・


パーシヴァル(回想)「なぜ貴様が今になってこの世に蘇ったんだ先代妖精騎士ランスロット!!」怒りを見せている

パーシヴァル(回想)「お前が3年前に異界の降臨者と不貞を交わし、女王モルガンを裏切り、同じ妖精騎士である妖精騎士アグラヴェインに殺されたと思っていたが・・こんな場所でさまよっていたとはなぁ?」

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メリュジーヌ「・・・パーシヴァル・・。」ウルウルウル・・(泣きそうな眼をしている)


アルト「眠れないのかメリュジーヌ・・。パーシヴァルのことが気になるのか?」寄り添う

メリュジーヌ「い、いや何でもない・・。キャメロットへ向かっているバーゲスト達の事を考えていただけだ。」

アルト「そうか・・。(いや嘘だ。ロンディニウムに入城した後も、あの元気の無さは充分に彼の事を気にしているに違いない・・)」

アルト「(本当はヒール(改良)で和らげたい気持ちもあるが・・俺の愛するメリュジーヌの記憶を奪うような事など、出来るはずがない・・)」

アルト「(俺のヒールとスズカのヒーリング。例え身体の傷を治すことが出来ても、心の方は俺達の力では直すことなど出来ないからな・・。)」


アルト「・・・・・」ギュゥゥ・・(メリュジーヌを抱きしめる)

メリュジーヌ「アルト・・・」ギュゥゥ・・(アルトを抱きしめる)


スズカ「・・・お父様・・・お母様・・・」横になりながら見ている

介人「・・・・・・・」それを寝ながら聞いていた


アルトはパーシヴァルのことで心に傷を負っているメリュジーヌに対して、自身は彼女の事を寄り添う形で心のケアをすることしか出来ず・・

その行動をスズカは横になりながら見ており、五色田介人もまた・・その事を寝ているフリをしながら聞いていたのであった・・

第18節:パーシヴァルとメリュジーヌ~2人に捧げる仲直り作戦~
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翌朝・・ロンディニウム:大広間にて・・


カシャカシャカシャ・・・(とある機械を弄っている)

アドニス「3人分のギアトリンガーの調整にガオーンの身体の修理・・。響ちゃんのガングニールの調整・・そして・・・」

アドニス「・・・・よし。これでもう大丈夫だよ、セッちゃん。」カチッ!(セッちゃんの胴体部分の鉄をはめ込む)


ピョ~ン!ピポパポピポパポ!(セッちゃんが宙に飛ぶ)

セッちゃん「ワーイ!やっと身体が動けて元気100%だチュン!!」パタパタパタァ~!(宙を飛んでいる)

ガオーン「セッちゃん!!ようやく動けるようになったんだね!」嬉しそうに近づく

ジュラン「アドニスに感謝しろよ?あの子がいなかったらセッちゃん・・ずっと身体の不具合のせいで動かずに錆びついていたかもしれなかったからなぁ?」

セッちゃん「うん!!アドニス、僕チュンの身体を直してくれて感謝するチュン!!」お礼を言う

アドニス「はい!」頷く


土の氏族の鍛治師「スゲぇ~、鉄で出来た鳥の人形が空を飛んでいるぞ!!」セッちゃんを見てて

人間の木こり「なに・・あぁ本当だ!!あのキィキィ鳴るだけの鉄人形が宙に飛んでいるぞ!!」セッちゃんを見てて

ロンディニウムの子供達「ワァ~凄い凄い!!飛んでる飛んでる~!」セッちゃんに注目している

土の氏族の妖精「おい確か・・アドニスと言ったねぇ?あの鉄の鳥、どうしたらあのように飛ばせるんだ?オレらにも作れるのか?」アドニスに質問をする

アドニス「そ、それは・・そのぉ・・・」少し困り果ててる


アドニスは介人達の武器であるギアトリンガーと立花響のガングニールのペンダントをその手で修理をし、自身の不具合で動けない状態だったセッちゃんを直していき・・

セッちゃんは自身の身体を治してくれたアドニスに感謝をし、アドニスの修理を見ていたロンディニウムの住民達はアドニスの技に興味を持ち、自身らにも出来るのかとアドニスに問い詰めていった・・
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ロブ「アドニスさん、ロンディニウムの中で高い注目度を見せているよな・・?」

ワグ「あぁ!こう言うのって・・いわゆる“注目の的”って奴だよねぇ?」

ロブ「あぁ・・。『予言の子』じゃないのというのに『厄災』を一緒に祓ったと聞いた途端にこのような集まりが出来るんだからねぇ~?」

コーラル「えぇ・・そうですね。」アドニスの様子を伺いながら・・


アドニス「アハハハハ・・・・」楽しそうに話している

コーラル「・・・・・。(アドニスさん、ロンディニウムの方々とあのようにお話しをされ、色々な方々と手を触れあってて・・)」

コーラル「(それに比べて私は・・・私という妖精と来ていたら・・・)」目をそらしながら・・


アドニスが楽しそうにロンディニウムの住民達とのふれあいを見ていたコーラルは、一昨日の夜に自身のトラウマの影響でアドニスのことを突き放した事を後悔しつつ、アドニスの事を見守り続けていた・・。

アルト「アドニス、元気そうで良かったじゃないか?」

立花響「はい。アドニスさんが私のガングニールを直してくれたおかげで、ようやく私も本調子で敵と戦えるようになりますね!」

アルト「あぁ・・。響ちゃん、俺が昨日言ったことをいちおう覚えていると思うが・・」

立花響「はい。『絶唱の予言の子』は偽物であって、私は本物の『予言の子』の邪魔にならないように戦い・みんなを助けていく事が良いんですよね?」

アルト「そうだ。それさえ出来れば、本物の『予言の子』であるアルトリアも君も利益があるからね?」


メリュジーヌ「アルト。そろそろ私もパーシヴァルの元へ行かないと・・」

アルト「あぁすぐ行く!スズカ、セフィー・・俺とメリュジーヌは作戦室でパーシヴァルと3人で今後の動きとこれからのことを話していくから、2人はアドニス達の事を頼んでくれるか?」

メリュジーヌ「もし何か問題があったら、すぐにでも私たちの子とを呼びに上へ上がってくると良いわ?」

スズカ「えぇ・・。」頷く

メリュジーヌ「・・スズカ、君が私の事で不安になると思うが、私の方はもう大丈夫だからね?」スリスリ・・(スズカの頭をなでる)

スズカ「う、うん・・」スリスリ・・(頭をなでられる)

メリュジーヌ「・・・よし。それじゃあ、アドニスのことを頼むよ?2人とも。」

セフィーとスズカ「あぁ(えぇ)・・」

タッタッタッタッ・・・(作戦室へ繋がる階段を上るアルトとメリュジーヌ)


セフィー「・・・さて、私とスズカはこれからどうするか・・。」

スズカ「えぇ・・。これからのことも考えて、私はブルーナの毒平気に対抗する解毒剤の研究をしていくと思うわ。」

セフィー「そうか・・なら私は、今後の戦いに備えてロンディニウムの兵士達と稽古に励むとするか・・・」

スズカ「そうね・・。」


介人「あっ・・セフィー、それにスズカさん。」スズカとセフィーを呼ぶ

セフィー「・・五色田介人さん。私たち2人に何か御用でも?」

介人「あぁ・・2人とも、ちょっと来てくれるかな?」

スズカ「は、はい・・」タッタッタッタッ・・(介人に近づく)

介人「・・みんな!ちょっと俺の話を聞いてくれるかな?」アドニス達に問いかける

アドニス達「????」問いかけられる


アルトとメリュジーヌは、に今までアルト達が経験してきた事と今後の動きについてをパーシヴァルに語るために作戦室へと上がっていき・・

スズカ達は五色田介人の呼びかけにより、スズカ達は広場の方へ集まり、介人はあの話をみんなに伝えるのであった・・。

数分後・・・ロンディニウム:広間にて・・


ジュラン「パーシヴァルとメリュジーヌの2人を仲直りさせたいだって?」スズカの話を聞いてて・・

スズカ「えぇ・・。私のお母様であるメリュジーヌさんは私が生まれる前・・お父様と出会う6年前まで、パーシヴァルさんの義理の姉として育てていた時期があったんです。」

立花響「えぇっ!?メリュジーヌさんって、パーシヴァルさんのお姉さんだったんですか!?」驚く

ロブ「義理のな?パーシヴァルは人間であって、メリュジーヌと同じ日に生まれた妖精なんかじゃないからな?」


スズカ「お母様とパーシヴァルさんの間に何があったのかは知りませんが、昨日・・私たちがロンディニウムへ向かう途中で妖精鯨であるグビラが補充部隊を襲っている所を見てしまって・・」

スズカ「補充部隊を救出するためにパーシヴァルさんがグビラと戦ったんですが、力や体型の差が多くて押されてしまってて・・」

スズカ「そこに鉢合わせたお母様がグビラを追い払ったのですが・・そこでパーシヴァルさんがお母様に槍をお母様に突きつけまして・・」

スズカ「動揺して動けないお母様をパーシヴァルさんが襲ってきたところを私やお父様達が必死で止めてあげたのですけど・・・」

ジュラン「成る程・・義理の弟だったパーシヴァルに槍を突きつけられたらとすれば、確かにそのショックで動けなくなるのは且つ実だと思うなぁ?」

立花響「育ててくれたメリュジーヌさんを・・パーシヴァルさんが殺そうとしていたなんて・・」暗い表情を見せる


セフィー「バーゲスト母さんから聞いた話だと昔、メリュジーヌ母さんが女王軍に所属する妖精騎士だった頃、女王暦2001年頃に生まれた人間の子を騎士とする為の養育院をソールズベリーに建てたと聞いているが・・」

コーラル「それは知ってます。確かオーロラ様はその時、“『選定の槍』を扱える者を『予言の子』として育ててみれば良いのでは?”っとちょっとした思いつきであの養育院を建築するように言われました。」

コーラル「その年に買い取られた人間に『人間の騎士』にする為の訓練をさせ、残った1人を『予言の子』にさせるとその時のオーロラ様は仰ってました。」

コーラル「・・ですがそれも単なるオーロラ様の思いつきであって・・その計画は失敗に終わり、買い取られた人間は1人を除き、他の妖精達の奴隷として貰わせました。」

フリント「!?。人間を人身売買するなんて、それ犯罪じゃない!?」怒る

ボガード「・・それがこの妖精國のほとんどの常識と言ってもいい。人間はただ妖精達の付属品として一部の仕事の必須品として扱っているからな。」

ボガード「実際の所・・ノリッジにいる人間の職人達の半分以上はその職人を奴隷として養う召使いの妖精が2,3人以上はいるからな?」

ハルキ「えぇ~~!?そうだったんですかぁ!?」驚く

ボガード「ハルキは運が良いと言ってもいいな?あのユーミルという土の妖精は鍛冶の掟の元に君を鍛治氏の手伝いとして雇っていたと聞くぐらいだからな。」

ハルキ「は、はい・・・。(ユーミルさんが俺のことをどこかで逃げ出した人間だと勘違いしていたのはそういうことだったんですかぁ・・)」


コーラル「課せられた訓練に脱落し、他の人間達が他の妖精達に貰われていく中、ただ1人・・その才能と体格に恵まれ、『選定の槍』を授けられた『人間の騎士』の騎士こそ・・・」

立花響「それがあのパーシヴァルさんって事なのですね。その時にパーシヴァルさんはメリュジーヌさんと一緒に過ごしていたと?」

コーラル「えぇ・・。メリュジーヌさんは特にあの人間の事をオーロラ様と同じぐらいに気に入っておられまして・・」

コーラル「“私のはじめての教え子。はじめての子ども。はじめての弟。初めての友人”と私の前で自慢しているぐらいですしね。」

立花響「そうだったんですかぁ~・・」

ガオーン「でもさぁ・・昔、あんなに仲が良かったパーシヴァルさんとメリュジーヌさんがどうして喧嘩をするぐらいに仲が悪くなってしまったのかがわからないと言うか・・」

コーラル「それはおそらく・・・事の始まりは今から5年前に行なわれたコマドリ大会が原因なのでしょう・・。」


コーラル「・・オーロラ様に捨てられるようにソールズベリーを離れ、森の用心棒としてとある御前試合で活躍されたと風の噂で耳をし、あのコマドリ大会で久しぶりに私とオーロラ様の前に姿を現した『人間の騎士』、パーシヴァル。」

コーラル「彼は見事に他の参加者を退け、そのわざと際を持って大会に優勝し、人間の身である彼は幸運にも、かのモルガン陛下の前に立つ事を許されました。」

ロブ「なぁ!?パーシヴァルの旦那はモルガン陛下にあった事があるのか!?」驚く

コーラル「えぇ・・嘘ではありません。その時の私も、オーロラ様の従者として隣で少しぐらい見ておられましたので・・」

コーラル「モルガン陛下は彼の事に興味を抱いており、彼を女王軍の兵士として迎え入れようと提案を持ちかけました。その際にメリュジーヌさんも賛成の意を見せていたのですが・・・」

コーラル「あの人間の騎士:パーシヴァルは愚かにもモルガン陛下の誘いを断り、そのままモルガン陛下の前から立ち去ってしまわれて・・」

コーラル「そして彼は妖精王と名乗るオベロンの誘いの元・・彼は『円卓軍』を結成し、そのリーダーシップを取る者として今に至ったと話が伝わっています・・。」


ゾックス「おそらくメリュジーヌは・・・10年間付き添っていたパーシヴァルが自身の元から離れ、共に戦うことも出来ずに敵対する関係になった事を気に悩んでいたんだろうな?」

セフィー「あぁ・・。それに加えて妖精騎士アグラヴェインによる母さんと父さんとの淫らな関係の告発がパーシヴァルの元まで話が流れていってしまい・・」

セフィー「パーシヴァルもまた、育ての親であるメリュジーヌに裏切られたと思ってしまい、昨日の事態が起きたと想定できるなぁ?」

ジュラン「ふ~む・・お互いに愛していた者に裏切られたと思われ、お互いに真意を知らぬまま互いを憎悪する関係となってしまったって事だな・・。」

立花響「・・・・・・・・」


スズカ「お父様もまた、昨日の事でパーシヴァルさんとお母様の関係の深刻さを理解はしているのですが、お父様はパーシヴァルさんの事をよく知りませんし・・」

スズカ「このままお母様がパーシヴァルさんのことで辛い気持ちをされ続けるのは、私にとっても辛くて・・どうにかパーシヴァルさんとお母様の関係を修復したいと思いまして・・・」

ハルキ「スズカさん・・・」心配そうにする

介人「そこで・・ここにいる俺達の出番ってところだ!俺達がどうにかしてパーシヴァルとメリュジーヌの2人を仲直りさせる方法を考え、それを実行しようと思っているんだ!」

ジュランたち「オォ~~。」興味を持つ


ロブ「確かにアルトの旦那達のような力を持たず・ただいるだけの従者扱であるしオレらでも出来そうなことだと思うなぁ。」

ワグ「あぁ!!オイラたちの活躍であの円卓軍のパーシヴァルとメリュジーヌの姉御が仲直り出来ればオイラたち、アルトの旦那やガイルの兄貴に褒められると思うぜ!!」張り切っている

ロブ「あぁ!ノリッジで避難誘導でしか活躍できなかった分、俺達と介人達で円卓軍のパーシヴァルとメリュジーヌを仲直りさせようじゃないか!!」張り切っている

ボガード「(ふん、ロブ、ワグの奴・・・妙に張り切っているじゃないか?)」二カッ!(笑みを浮かべる)

ジュラン「まぁそれで・・どう俺達が動けば、パーシヴァルとメリュジーヌの2人を仲直りさせられるんだぁ?」

ガオーン「そうだなぁ~・・スズカ達ならメリュジーヌとは親子関係だから少しぐらいはわかるとして・・問題はパーシヴァルの方なんだよねぇ~・・?」


ワグ「はいは~い!オレに一ついい考えがあるぜ!!」手を上げながら

スズカ「ワグさん、そのいい考えとはなんでしょうか?」質問をする

ワグ「あぁ!ここは一つ・・酒場のような場所を設けて、ロンディニウムのみんなで盛り上がるってのはどうかな?パーティー気分でメリュジーヌの気分も少しはほぐれるんじゃないかな?」

ジュラン「おぉ?それは良いアイデアじゃないか!!だったらすぐにでもパーティーの準備をしても・・」

コーラル「なりません!復興しているとはいえ、大勢のロンディニウムの方々とパーティーが出来るぐらいに食料があるとは思いますか?」

ジュラン、ワグ「あっ・・・・・」気づく

コーラル「ロンディニウムの方々は少々数少ない章句量を配給制でまかなっていると今朝、ロンディニウムの住民方に聞きました・・」

コーラル「数少ない食糧資源を一個人2人のために浪費するのは、今のロンディニウムには無理かと思われます。ただでさえ、女王軍との対立があるやもしれないこの時期なのに・・」

ロブ「あっ、あぁそうだな。ワグ、ここはシェフィールドと違って敷地が狭いし・城内で自給自足の部分もままならない部分もある・・。この場所ではパーティはしばらくは無理だと思うかもな?」

ワグ「ウッ・・ウン・・。悪かったよ・・オレ、周りの状況を見ていなかったよぉ・・。」反省している

セフィー「・・そうだな。ならワグの案は却下って事だな・・。」


ボガード「・・・ふん。ならオレの方からとても良いアイデアがある。しかもとても簡単な方法だからな?」

ロブ「ボガードの旦那、その簡単な方法とはなんなんだ?」

ボガード「あぁ。メリュジーヌとパーシヴァルの2人は、互いが感じる想いのすれ違いによって2人は対立しているんだろ?」

ボガード「ならば・・その気持ちを糧に、1対1での拳による殴り合いを少しぐらいすれば良いかと思うのだがな?」

ボガード以外のみんな「・・・・・・・」ドン引きしている

ボガード「ん?どうした、何か不満があるのか?」疑問に思っている


ロブ「ホガードの旦那、それって牙の氏族特有の揉め事の解決方法だよな!?パーシヴァルは人間であって、メリュジーヌはブリテン最強と言われていた妖精なんだぞ!?力の差は大ありだと思うんですけど!!」驚きながら・・

ロブ「それに今、あの2人を戦わせたら・・それこそ2人は手の付けられないほどの『殺し合い』になってしまと思うぞ!?」

立花響「!!。そんなの絶対ダメ!!戦うなんてそんなの2人が傷つきあうだけでじゃないですか!?」指摘する

ボガード「ウッ・・・・」指摘されて困ってしまう

スズカ「響さんの言う通りです。2人が傷つきあえば、2人の関係にさらに深い溝が生まれるだけで本末転倒となる可能性があると思われますよ!」

ボガード「ツゥゥ・・・・・」何も言えない表情を見せる


コーラル「ハァ・・・ワグさん、ボガードさん。あなた達は頭の悪い馬鹿なのですか?これではメリュジーヌ様とパーシヴァル様の中を修復するには何も解決には至らないと思います!」ボガートとワグを叱る

フリント「えぇ!あんた達、ブリテンに生きている妖精ゆえに時間の掛かる揉め事は早急に解決したいと思っているワケね?」呆れかえる

ワグ「ウン・・全くだよなぁ・・」反省している

ボガード「ウゥゥ・・めんぼくない・・・。」反省してる

ゾックス「・・ハァ~、こんなんでメリュジーヌとパーシヴァルを仲直りさせるアイデアが出てくるとは思えないけどなぁ~?」

セフィー「あぁ・・。いま父さんは母さんとパーシヴァルさんと一緒に今後の事で話をしているのだが・・父さんだけでは2人の蟠りを解消するには無理があるかと・・」

立花響「うん・・。せめてパーシヴァルさんとメリュジーヌさんが2人っきりで話しあうか、2人が協力しあえる事が出来れば良いのだけど・・」

ロブ「あぁ・・。でも、こうもタイミングよくその機会が来るのかと思うとなぁ~・・」

広場にいる介人達「・・・・・・」考えが行き詰まっている


広場に集まった介人達はメリュジーヌとパーシヴァルの間に出来た『蟠り』を解消し、2人の仲をどうにか修復しようとそれぞれの考えを出しあって作戦を模索していたのだが・・

パーシヴァルが人間であり、メリュジーヌが妖精の身であるという存在と2人の過去、関係性の違いから効果的なアイデアが浮かばず、みんなの考えが行き詰まりを見せていた・・・

そんな中で・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カァーン!カァーン!カァーン!カァーン!!(警鐘が鳴り響く)

ボガード「!?。物見からの警鐘か!一体どうしたというのか。」


元・シェフィールドの衛士「ボガードさ・・いえ、ボガードさん!大変ですよぉ~!!」慌ててやってくる

ボガード「どうした!何があったというのだ?」

元・シェフィールドの衛士「はい・・実は今、ロンディニウムの正門付近に悪妖精の群れが数多くこちらに向かって来てるんですよ!」

介人達「!!?」驚く

元・シェフィールドの衛士「しかその悪妖精はとても厄介な“ブラックドックの群れ”でありまして・・」

ボガード「!?。ブラックドックかぁ・・・案内しろ。直接そのブラックドックの姿を見せて貰おうか?」ギィィ~!(立ち上がる)

元・シェフィールドの衛士「あぁ・・はい!こちらに・・」ボガードを案内する


介人「ボガード、俺達も行くよ!」ボガードについていく

立花響「私も!」ボガードについていく

スズカ「私たちもついていきます!」ボガードについていく

セフィー「あぁ!」ボガードについていく

ボガード「そうか・・ならついてこい!皆の力が必要になるかもしれないからな?」

セフィーとスズカ「はい!!」頷く

ロブ「オレはすぐにアルトの旦那にその事を伝えに言ってくる!!」立ち上がる

ワグ「オレもオレも!!」立ち上がる

ボガード「あぁ、任せたぞ2人とも!」

ロブ&ワグ「あいよ!!」頷く


タタタタタァァーー!!(皆それぞれで広場から移動するボガード達)

警鐘と共に元・シェフィールドの衛士が現れ、ブラックドックの群れがロンディニウムに向かって来るとの知らせを聞き・・

ボガードと介人、セフィー達は衛士と共にロンディニウムの正門側へ向かい、ロブとワグはアルトにこの事を知らせるために急いで広場から移動するのであった・・

ロンディニウム:正門前


ブラックドックの群れ「グルゥゥ~~~、ガウガウガウッ!!!」正門外側から吠えている

人間の兵士達「クゥゥ・・・」盾を構えている


ロンディニウムの正門側では、円卓軍所属の人間の兵士達が正門側に簡易のバリゲートを作りつつ、ブラックドックの群れがロンディニウムへと侵入するのを防いでいた・・
ーーーーーーーーーーーーーーー
正門前:城壁の上では・・・


ハルキ「うわぁ~・・・なんか犬っぽい黒い獣がいっぱい正門前で吠えていますよぉ・・・」城壁の上から見上げている

ゾックス「ふ~ん・・アレがブラックドックっていう悪妖精っと言う事か?」下の様子を見ながら

セフィー「あぁ・・大昔の妖精國に忽然と発生するようになった妖精を食べる悪妖精だと、バーゲスト母さんからその事を教えてもらってはいたが、実際見るとこうなんだな・・?」

スズカ「えぇ・・。妖精食いのブラックドックは、かつて黒犬公としてバーゲスト母さんが多く使役し、多くのモースや反乱分子を喰い殺させたと教えられましたからね・・。」

ロブ「あぁ・・本来だったらブラックドックが出た際はバーゲストが追っ払ってくれるんだけど、あいにく当の妖精は他のみんなとキャメロットへ向かっているからなぁ・・」残念そうにしている


牙の妖精の士官「クッソォォ・・ロンディニウムの守りは固いから、ブラックドックのような悪妖精であっても、オレたち円卓軍が追っ払ってやってたのだが、この数の群れはいくらあのブラックドックでも異常だぞ!?」驚く

牙の妖精の士官「このままあの悪妖精達がここらに居座ったら、ノリッジへ買い付けに行く偽装商人が出せなくなってしまうよぉ~・・。」困った顔をする

ガオーン「!?。そんなことになったら・・ロンディニウムに入る支給が止まってしまうよ!!どうにかしないと・・・」

介人「あぁ・・。オレたちであのブラックドック達を追いはらっておかないとね?」

ジュラン「あぁ!ロンディニウムの住人達には随分と世話になっているからな。今までまともに動けなかった分、住民達の為に戦わないとなぁ!」

立花響「はい!!私も一緒に戦います!!」

ゾックス「あぁ・・。この場所にいる以上・・一宿一飯の恩義は果たしておかないとな!」

セフィー「そうだな。では・・私たちも行くぞ、スズカ!」シャキンッ!(長刀を抜刀していく)

スズカ「えぇ!!」ピィィ~!(ブラックドックをサーチしていく)

アドニス「うんっ!」ガシャン!(武器を構える)


介人「よし・・みんな、行くぞ!!」ガシャッ!(ギアトリンガーを構える)

ジュラン、ガオーン「あぁ(おう)!!」ガシャッ!(ギアトリンガーを構える)

立花響「えぇ!!」シャランッ!(ペンダントを構える)

ゾックス「おう!」ガシャン!(ギアダリンガーを構える)

ハルキ「・・・・・・」ただ見ているだけ


城壁の上で下にいるブラックドックの群れの様子を見ていた介人達は、そのブラックドックの存在に困りはてている円卓軍とロンディニウムの住民達を助ける為・・

変身できないハルキを除く介人達5人は自身らが持つ変身アイテムを構え、セフィー達3人はそれぞれの武器を構えるのであった・・。

ガチャッ、チャリン・・ガシャン!!(ギアトリンガーに45番・16番・25番のセンタイギア、ギアダリンガーにツーカイザーギアをセットする)

介人、ジュラン、ガオーン「『チェンジ全開』!」クルクルクルクル、シャキンッ!(ギアトリンガーのハンドルを回す)

ゾックス「『チェンジ痛快』!」ガラガラガラ~ガキン、ガキン・・ジャキン!!(ギアダリンガーの舵輪を回す)

音声『45バーン!』『16バーン!』『25バーン!』『ツーー・・・カイザー!!』


♪♪♪(ゼンカイジャー変身待機音)
(『バンバン!』)(バンバン!)

介人、ジュラン、ガオーン「ーーーーー」クルンッ、クルンッ、クルンッ!(リズムに合わせて身体を回転させる)


♪♪♪(ツーカイザー 変身待機音) 
(『Hey!』) (『HeyHey!』)

ゾックス「~~~♪♪♪」(『Hey!』) (『HeyHey!』)音楽に合わせて踊っている


介人、ジュラン、ガオーン、ゾックス「ハァッ!」バァーン!!(オーラを放つ)


『ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!』ガシャン、グルグルゥゥーー!

『ヨーソロー!』『ツーーカイに、レボリューーション!』ジャキン、ジャキジャキィィーン!!(ツーカイザーに変身するゾックス)

『ゼーンカイザー!』『ゼンカイジュゥラン!』『ゼンカイガオーン!』ジャキン、ジャキジャキィィーン!!(それぞれに戦隊スーツを纏っていく介人達)


立花響「Balwisyall Nescell gungnir tron(バルウィシャル ネスケル ガングニール トローン)・・」聖詠を歌う

ギィィィーーン、ジャキィィーーン!!ガシャガシャァァーーン!!(ガングニールのシンフォギアを纏っていく立花響)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シャキィィーーン!!(5人、変身完了)


介人→ゼンカイザー「秘密のパワー!ゼンカイザー!」ヒュンッ!(城壁から飛び降りながら)

ジュラン→ゼンカイジュラン「恐竜パワー!ゼンカイジュラン!」ヒュンッ!(城壁から飛び降りながら)

ガオーン→ゼンカイガオーン「百獣パワー!ゼンカイガオーン!」ヒュンッ!(城壁から飛び降りながら)

ゼンカイザー「3人合せて・・」 

3人「「「機界戦隊ゼンカイジャー」」」バァァーーン!!(ポーズを取る3人)


ゾックス→ツーカイザー「海賊のパワー!ツーカイザー!」バァーン!(ポースを取る)

ツーカイザー「よし!痛快に行くぞ、響!!」ヒュンッ!(城壁から飛び降りる)

立花響「はい!!」ヒュンッ!(城壁から飛び降りる)

セフィー、アドニス「ーーーーー」ヒュンッ!(城壁から飛び降りる)



ブラックドック「グルルゥゥ~!ガォォォォ~~ン!!」雄叫びを上げながら襲いかかる

7人(ゼンカイジャー3人、立花響、ツーカイザー、セフィー、アドニス)「ハァァァーー!!!」ブラックドックの群れに突撃する

それぞれの武装と武器を持ち、ゼンカイザー率いる7人はブラックドックの群れに目掛けて突撃を行なうのであった・・

ロンディニウム:作戦室


パーシヴァル「なに・・正門側にブラックドッグの大群だって!?」驚く

マガレ「はい。その群れの数は30匹ぐらいなのはわかりますがとても我らの手には負えなく、精々バリゲートの設置で手一杯でして・・」説明している

ロブ「正門には介人達やセフィー達が迎撃に向かって行ったのだが、バーゲストの姐さん無しであの数のブラックドックを相手にするのはどうかと・・」心配そうにしている

アルト「クゥ・・、介人たち、少し先走り過ぎているというか・・。まさかブラックドッグの大群がロンディニウムを襲撃に来るとは・・・」

マガレ「ブラックドッグによるロンディニウムの被害は希であり、どうにか迎撃できる程度で処理はしているのですが・・今回はあまりにもあの黒犬の数が多いというのか・・」

アルト「ブラックドッグは、ただ妖精を食べるという悪妖精の一種だとバーゲストに教えてもらっているが・・ほぼ人間の拠点となっているロンディニウムに集団で襲いかかってくるなんて・・」

パーシヴァル「黒犬は人間を食べるときはありますが、あまりここに襲ってこないはずの黒犬が大量に来たとするのなら・・きっとどこかの付近で何かあったに違いないと思いますね?」

アルト「あぁ・・それしか考えがつかないと思うのだが・・」


メリュジーヌ「ーーーーー!!」タタタタァァー、ピョンッ!(作戦室から飛び降りる)

アルト「!?。何処へ行くんだメリュジーヌ!?」飛び降りるメリュジーヌを見て

パーシヴァル「メリュジーヌ!?」飛び降りるメリュジーヌを見て

メリュジーヌ「・・・・・・」ビュゥゥ~~ン!!(正門の方へ飛んでいく)


マガレ「ど、どうしますかパーシヴァル様・・。」心配そうに聞く

パーシヴァル「!。マガレ、他の円卓軍兵士にも正門側に向かい、バリゲートの強化を急いでくれ!ブラックドッグの方は私たちがなんとかする。」

マガレ「ハッ、わかりました!!」

パーシヴァル「アルトさん・・どうかロンディニウムを守る為、共に戦ってくれますか?」

アルト「ああ・・。共にロンディニウムをブラックドッグから守るぞ!!」

パーシヴァル「はい!」


作戦室では、アルトとメリュジーヌとパーシヴァルの3人で、今後『境界なき勇士団』と『円卓軍』が協力し、どのように行動していくのかを話し合っている最中・・

ロブ達とマガレから“正門前にブラックドックの大軍が現れた”事を聞き、メリュジーヌは何を思ってかすぐに作戦室から飛び降り、正門前へ飛んで言ってしまい・・

アルトもまた、パーシヴァルと共に正門の方へ向かって行くのであった・・。

ロンディニウム周辺では・・


ジャキンッ、ジャキィィン!バシバシッ!バンバンバン!!(ブラックドッグに攻撃していく)


立花響「ハァッ!セェェイ!!」バシッ!ガシィィン!(ブラックドッグを殴っていく)

ブラックドッグc「ギャウゥゥン!?」バシィィン!(殴られる)


セフィー「テェェェイ!!」ジャキジャキィン!!(長刀で斬っていく)

ブラッグドッグB「ーーーーー」ガシュン!シュゥゥ~~・・(斬られて消滅していく)


ゼンカイジュラン「とリャァァ!!」ジャキン、ジャキィン!(剣を振りかざす)

ゼンカイガオーン「ハァァ!!」ジャクン、ガシュン!(両方の爪で攻撃する)

ブラッグドッグD・E「ーーーーーー」バシュン、シュゥゥ~~・・(消滅していく)


ツーカイザー「介人、合わせろ!」ガシッ!(狙いを定める)

ゼンカイザー「ああ!!」ガシッ!(狙いを定める)

バンバンババババァァーン!!(銃撃を放つ)

ブラックドッグA・C「ガウゥゥ~~ン!?」ガシュゥン、シュゥゥ~~・・(消滅していく)


ゼンカイジュラン「オウオウ!ようやく変身できた他に動きもいつも通りに戦えているなぁ!」ジャキン、ジャキン!

立花響「はい!ギアの方も調子も良いし、出力も安定しているからね!」バシッ、バシンッ!

ゼンカイガオーン「ハァッ、ソリャ!これも・・僕たちや僕たちのギアトリンガーを直してくれたアドニスに感謝しないとね!」ガシュン、ガシュン!

アドニス「はい!」ジャキン、ガシュン!

セフィー「(アドニスのおかげでゼンカイザー達の動きや変身後の能力の出力が安定している・・これなら戦力の方は大丈夫だと確信は出来たのだが・・)」前の方を見て・・


ブラックドッグの群れ「GuRuuuuuuuu・・・」集まってくる

ツーカイザー「ツゥゥ・・これではキリがないぜ!ブラックドッグの奴・・獰猛のうえに獲物を追い詰めて狩りをしているように動きが俊敏だぞ!?」

セフィー「ああ。動きの方は私の方が上なのだが・・問題はその黒犬が集団行動且つ動きもテクニカルなことだというからな・・。」

ゼンカイジュラン「さしづめ・・悪妖精でも妖精の一種であるからそのようなことが出来るのは間違いないって事だな?」ブラックドッグを観察しながら

ゼンカイザー「よし!ここはオレたちもあの黒犬を超えるようなスピードを身に付けた方が良さそうだね?」パカッ、チャリン!(バックルからギアを取り出す)


ガチャッ、チャリン・・ガシャン!!(ギアトリンガーに20番のセンタイギアをセットするゼンカイザー)

クルクルクルクル、シャキンッ!(ギアトリンガーのハンドルを回す)

音声『20バーン!』


セッちゃん「!?。アァ~ちょっと!ここは妖精國だよね?妖精相手にそのセンタイギアは・・・」焦っている

ゼンカイザー「いくよぉ~~・・ハァッ!!」バァァ~ン!(20番のギアのオーラを放つ)


音声『ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!』『カーレンジャー!』

キィィン、シャキィィン!!(激走戦隊カーレンジャーの5人の幻影が現れる)

立花響「ふぇぇぇ!?な、なんですか彼らは!?」幻影のカーレンジャーに驚く

セフィー「激走戦隊カーレンジャーの力を使うのか・・」
キラァァン、ガタゴトゴトン、ピカァーン!!(幻影のカーレンジャーが歯車のオーラとなってゼンカイザー達にとりつく)


シュッ!(オートブラスターが手元に現れる)

ゼンカイザー「よぉぉ~し、交通安全・エンジン全開で行くぞぉーー!!」バンバンバァァーン!!


ブラックドッグ「ーーーー!!」ガウゥゥン!ガウガウゥン・・・(銃撃を躱していく)

スズカ「!。かわされたわ!」ブラックドッグの動きを見ながら・・

ゼンカイジュラン「おい介人・・本当に大丈夫なのか!?」かわされていく攻撃を見てて・・

ゼンカイザー「大丈夫!スピードの方は上がっているからヘーキへーキ!!」ぐるんぐるんぐるん、シャキィン!(カーレンジャーのポーズを取りながら)

ツーカイザー「・・・・・・・・」黙り込んでいる


ゼンカイザー「よし・・今度こそいくぞぉぉ!!」ブゥゥン、ブゥゥン、バンバンバァァーン!!(オートブラスターを俊敏な動きで撃っていく)

ブラックドック「ーーーーーー!!」シュンシュンシュンッ!(銃撃をかわしていく)

ゼンカイザー「えっ、えぇ~~!?」攻撃が外れたことに驚く

セッちゃん「介人ぉぉ~!カーレンジャーのクルマジックパワーで戦うスーパー戦隊でチュンが、そのスーパー戦隊は機械類系のモノが多いチュン。カーレンジャーの力はこの妖精國ではパワーがダウンするチュン。」

セッちゃん「それにボクチンが調べた結果・・今使っているカーレンジャーの力では普段よりスピードが若干遅くなっているチュン!」

ゼンカイザー「そ、そうなの!?」


ブラックドッグの群れ「GUGAaaaaa~~~!!」そのまま襲いかかってくる

ツーカイザー「クソ・・後退するんだ!!」後方へ走る

ゼンカイガオーン「うわぁぁぁ~~!?」後方へ走る

ゼンカイジュラン「やっぱダメじゃんか介人ぉぉ~~!!」後ろへ逃げながら・・

ゼンカイザー「やっぱダメだったぁ~~!!」後ろへ逃げる


カーレンジャーの力による攻撃が失敗し、ゼンカイザー達はバリゲートの方へ逃げていくのであった・・。

そんな時・・・


ビュゥゥーーン・・スタッ!(メリュジーヌが着地する)

メリュジーヌ「・・・・・・・・」


セフィー「母さん!?」着地するメリュジーヌを見てて・・

スズカ「お母様!?」着地するメリュジーヌを見てて・・

ゼンカイザー「メリュジーヌ!?」着地するメリュジーヌを見てて・・

ボガード「メリュジーヌ・・・・」バリゲートから見ている

メリュジーヌ「・・・・全く・・。上空から様子を見ていたが・・あれが『秘密の予言の子』と言われた者の力というのか?全くもってだらしがないじゃないか・・」呆れている

ゼンカイザー「・・・・・・・」黙り込んでいる

ゼンカイジュラン「おい介人!!介人がギア選びをミスったから、メリュジーヌに馬鹿にされているぞ!」

ゼンカイザー「そ、そうだけどぉ・・・」シュンッ・・(落ち込んでいる)

ツーカイザー「・・・・・・・」黙っている


ブラックドックの群れ「GuRururuuuuuuu!!」身構えている

メリュジーヌ「そこでじっとしていなさい。ここは私が片付けるわ・・」セフィー達に言いつける

セフィー「あっ、あぁ・・・・」その場で待機する

ブラックドックの群れ「GUGAaaaaaaaaaa!!」メリュジーヌに襲いかかる

メリュジーヌ「・・・・来なさい、黒犬の群れよ!」ジャキィン!(構える)



ギュゥゥ~ン、ジャキィンジャキィィン!!(ブラックドッグを斬っていく)

メリュジーヌ「はぁッ、せい!リャァァ!!」バシッ、ベシッ、ジャキィィン!!(ブラックドックの群れを攻撃していく)

ブラックドックたち「ギャウガフゥン!?」バシベシバシッ!!(攻撃される)

メリュジーヌ「ハァァァ~~!!カットライン・ランスロットォォ!!」ズガガガガガッ、ガシュゥゥ~ン!!

ブラックドックたち「ーーーーーーーー」ガシュガシュガシュ!!(直撃を受ける)


メリュジーヌ「・・・・・・・」ヒュンッ!(腕についた血を振り払う)

バシュバシュゥゥ~ン!!(弾けるように一斉に消滅するブラックドックたち)


メリュジーヌの多大な攻撃と技により、その攻撃を受けたブラックドッグの群れは、瞬時のうちに抹消させられたのであった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

立花響「す、凄い・・・これが、セフィーさんとスズカちゃんのお母さん・・メリュジーヌさんの力なのですね!」感激している

アルト「あぁそうだ。メリュジーヌ・・・3年前は妖精騎士ランスロットと呼ばれ、妖精國ブリテンの妖精達から最強と恐れられていたからなぁ・・。」響の後ろから現れる

立花響「アルトさん!!ありがとうございます・・アドニスさんのおかげで私のシンフォギアであるガングニールが元の調子を取り戻し、まともに戦えるようになったんですよぉ!」

アルト「あぁそうか!それは良かったなぁ響ちゃん。」

立花響「はい!!」嬉しそうに頷く


スズカ「お父様・・先ほど、お母様の戦っている様子をサーチしながら見ていたのですが・・」

スズカ「お母様の戦い方・・いつものような戦いとは違い、なんだかやけくそに黒犬に拳を殴りつけているようにしてて・・なんだか黒犬に八つ当たりをしているように見えてて・・・」

アルト「・・・・・・。(メリュジーヌ、君がパーシヴァルに対して抱えている辛い気持ちをあの黒犬たちに八つ当たりをするように攻撃をしていたんだな・・。)」

アルト「(・・早くメリュジーヌとパーシヴァルの関係にどうにか険悪なムードを取り除かないと・・今後の行動に支障がつくかもしれないからな・・。)」

アルト「(・・・しかし、あの二人をどうやってもう一度仲良くさせることが出来るのだろか・・。)」考え込む

スズカ「・・・・・・・・」考えているアルトの事を見てて・・


ブラックドッグへの攻撃がメリュジーヌ自身の辛い気持ちを込めた八つ当たりである事に気づき・・

スズカとアルトはどうにかしてメリュジーヌとパーシヴァルとの間に出来た蟠りの溝を埋めようと、アルトがそう考えているその時・・

ズゴゴゴゴォォ~~・・・(地面が揺れ始める)


メリュジーヌ「・・!?。なんだこの揺れは・・・」地面の揺れを感じ取る

セフィー達「!!?」揺れを感じ取る

立花響「アワワワワワァァ~~!?」オドオドしている



ゴゴゴゴゴォォ~~~、ズゴォォォーーン!!ギュィィィィーーーン!!(地面から這い出てくる)

フェアリー・グビラ?「Baaaaaaーーーー!!」ギュィィィーーン!!(鼻のドリルが回転している)

セフィー「あれは・・昨日のお昼に補給部隊を襲っていた妖精、フェアリー・グビラじゃないか!?」フェアリー・グビラ?を見てて・・

フリント「えぇでも・・どこか様子がおかしいわ!」フェアリー・グビラ?の様子を見ていて・・

ツーカイザー「あの姿・・・前見たときとはあんなに恐ろしそうな姿をしてなかったぞ!」


スズカ「・・・!?。この霊基の以上と魔力の生成・・・これって、前にシェフィールドで見た悪妖精(アンシリー・コート)と同じだわ!?」ピピピッ!(サーチしている)

アドニス「えっえぇぇ~~!?」驚く



      悪妖精鯨

 アンシリー・フェアリー・グビラ


悪妖グビラ「Baaaaaaaaaーーーー!!」ズドズドォォーーン!!(暴れている)


昨日・・妖精國の平原にてパーシヴァルたちを襲い、メリュジーヌの大声によって南の海岸に向かって逃げていった牙の氏族の妖精鯨 フェアリー・グビラ。

そのグビラが再び姿を現したその姿は、以前見かけたときよりも身体全体が黒くなっており、姿の方も獰猛且つ凶暴なすがたをしており、まさに悪妖精であるかのような暴れっぷりを見せていた・・


アルト「悪妖精(アンシリー・コート)と化したグビラか!でも何故昨日の戦いでメリュジーヌの大声で地面に潜って逃げたはず・・・」

ボガード「・・・!。きっと逃げた先の地下のどこかのトンネルで、黒犬共の住処に繋がってしまい、ヤツらの牙に噛まれたに違いない・・。」

メリュジーヌ「そうに違いないわ・・。ブラックドックに噛まれた妖精がそのまま悪妖精になったケースもあるからね。今のグビラの姿から見て間違いないわね?」

アルト「あぁ・・。おそらくブラックドッグの大量襲撃もそれに関係しているかもしれんな?」


悪妖グビラ「Baaaaaa~~!!」ギュィィィーーン!!(鼻のドリルが回っている)

ツーカイザー「グビラめぇ・・一体なにをしようとするんだ・・。」

悪妖グビラ「!!!。Baaaaaaーーー!!」ドスンドスンドスンドスン!!(ロンディニウムの城壁に向かって走る)

人間の兵士「!?。城壁の方へ体当たりしてくるぞぉぉーー!?」叫ぶ

ボガード「ま、まさか!?」何かを察知する



ドスドスドスドスーー、ドゴォォォーーン!!(ロンディニウムの城壁に体当たりする)

ギギギギィィ~~、ギュィィィーーン!!(ロンディニウムの城壁を壊そうとしている)

ロンディニウム:正門近くの城壁内部

ドゴォォォーーン!ズゴゴゴォォーー・・・(城壁前の内部が揺れ響く)


ロンディニウムの住人達「うわぁぁぁ~~!?」オドオド・・(揺れに怯えている)

妖精の住民1「シュ、襲撃だぁ~!?巨大な悪妖精がロンディニウムに襲いかかってきたぞぉぉ~~!!」パニクっている

妖精の住民2「あの悪妖精の奴・・城壁を壊して、中にいる俺達を食べてしまおうとしているのか!?」パニクっている

人間の住民1「ど、どうしよう!!ここの城壁が壊されたら俺達・・あの巨大な悪妖精に食べられてしまうよぉぉ~~!!」パニクっている

人間の住民2「うわぁぁぁ~~!?助けてくれぇぇぇ~~!!」パニクっている

ロンディニウムの住民達「ワァ~~ワァ~~ワァ~~ワァ~~!!」パニックに陥っている


悪妖精のグビラに体当たりされた城壁内部の前にいた人間や妖精達の一部は、体当たりによる揺れと攻撃されている状況に、城内にいる住民達はその恐怖によりパニックを起こしていたのであった・・。


コーラル「皆さま落ち着いてください!!ここで騒ぎ立てていられれば、以前女王軍に焼き出されたシェフィールドの二の前となってしまいます!!」住民達に言いつける

ロンディニウムの住民達「~~~・・・・・・」落ち着きを取り戻す

コーラル「住民の皆さま・・どうかそのまま落ち着き、パニックを起こさないでくださいませ・・。今の揺れですぐには城壁は破られることはありません。」

人間の住人1「そ、そうだよな・・。ロンディニウムの城壁は、あのモルガンの攻撃でさえも傷一つもしないって、パーシヴァルさんからよく聞かされているしなぁ~・・。」

人間の住人3「そうだ・・それにここには円卓軍の他に、『境界なき勇士団』や異界から来た戦士達がいるんだからな・・。」

妖精の住人3「そうだよ!僕たちにはパーシヴァル様やアルト様たちがついている!!彼らならあの巨大妖精を倒してくれるに違いないからなぁ!」

コーラル「はい・・。今、城壁の外ではアルト様達があの悪妖精と戦っております。彼らのためにも・・まずはあなた方が落ち着いて自身の身を守る行動を取りつつ、外への援軍の出撃を促して頂けるように行動してくださいませ。」

ロンディニウムの住民達「ーーーーーー。」頷く


コーラル「(・・・どうにかロンディニウムの住民達の騒ぎを静めることが出来ました。ですが妖精達の方をこのまま怯えさせてしまえば、彼らもまた・・恐怖で悪妖精になりかねないかもしれません・・。)」

コーラル「(そうならないためにもアルトさん・・・どうか早くあの悪妖精となった妖精鯨をお止めになってください・・。)」心の底で願う


タッタッタッタッ!!(城壁の方へのぼっていくパーシヴァル)

パーシヴァル「ーーーーーー!!」タッタッタッタッ!!(城壁の上へ走っていく)

コーラル「!?(パーシヴァル・・貴方は一体なにをしようと・・・)」心配そうに見つめる



コーラルは城内でパニックに陥っているロンディニウムの住民達をどうにか落ち着かせていき・・

パーシヴァルは自身の武器である槍を構えつつ、城壁の上へ向かって走っていった・・。

ロンディニウム:城壁前(城壁の外側)


城壁にいる兵士「クゥ~、矢を放てぇぇ~~!!」ぐぐぐぅぅ~、ヒュンヒュン!!(弓矢を射る)

ヒュンヒュンヒュン、グサグサグサッ!!(兵士達が放った矢が悪妖グビラに当たるが・・)

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ガツンッ!ガツンッ!ガツンッ!!(城壁を攻撃していく)

ガツンッ、ガツンッ、ガツンッ、ガツゥゥゥン!!(城壁をドリルで攻撃していっている悪妖グビラ)


悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ガツンッ!ガツンッ!ガツンッ!!(城壁を攻撃していく)

ゼンカイジュラン「マズいぞぉ・・このまま城壁が壊されたら、ロンディニウムにいる住人達が奴に喰われてしまうぞ!?」悪妖グビラを見てて

アルト「あぁ!!なんとしてでもあの悪妖精と化したグビラを倒すぞ!!」身構える

メリュジーヌ「えぇ。こんな悪妖精など、私が一人で倒して・・・!?」何かの存在に気づく


タタタタァ~~、スタッ!(城壁の上で立ち尽くすパーシヴァル)

パーシヴァル「・・・・・・」悪妖グビラが目の前にいる城壁の上に立つ

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」突進する準備をしている

パーシヴァル「外来種の生まれ変わりよ!今度は悪妖精(アンシリー・コート)となってロンディニウムに現れるとはな・・?」

パーシヴァル「以前は不覚を取ったが・・今度ばかりは、この私と私の槍で悪妖精となった貴殿(悪妖グビラ)からこのロンディニウムを守る!!」ジャキィン!(槍を構える)

悪妖グビラ「Baaaaaa~~!!」ドドドドォォォーーー!!(突進してくる)


パーシヴァル「・・・フンッ!!」ぴょーん!(城壁からジャンプする)

悪妖グビラ「!!!?」上を見ながら

パーシヴァル「ハァァァ~~!!」ジャキィィーン!!(槍の先が光る)

ジャクゥン!!ガシュゥン!!(悪妖グビラの背に槍が突き刺さる)


パーシヴァル「ハァッ、テェリャァァ!!」ジャクン、ジャクン!!(背中を刺していく)

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!?」ブルンブルンブルン!!(身体を奮い立てる)

パーシヴァル「グッ、クゥゥゥ~~!!」ガシッ!(悪妖グビラの背にしがみつく)

ドスンッ、ドスンッ、ドスンッ!!ブルンブルンブルン!!(暴れている悪妖グビラ)


悪妖グビラは自身の背中にしがみつくパーシヴァルをふるい落とすために身体を奮い立たせるなどの暴れようをしつつも・・

悪妖グビラにしがみつくパーシヴァルは決して、その背中に刺している槍と掴んでいる手を離そうとはせず、ただロデオのように悪妖グビラの背中にしがみつき・・

その結果・・少しずつではあるが、ロンディニウムの城壁から悪妖グビラを引き離すように移動を促しているのであった・・。

立花響「パ、パーシヴァルさん!?」悪妖グビラの背にいるパーシヴァルを見てて・・

スズカ「パーシヴァルさんが、あのグビラの背にしがみついて、グビラをロンディニウムから引き離していますよ!?」悪妖グビラの背にいるパーシヴァルを見てて・・

アルト「成る程・・ロデオにのようにしがみつき、グビラをロンディニウムから引き離そうとしているのだな・・?」

ボガード「だが、いくら円卓軍を統べるパーシヴァルとはいえ、彼もまた人間だ・・万が一のことがあれば、彼は・・・」心配そうな目をしている

メリュジーヌ「クゥゥ・・!!」ビュゥゥ~ン!!(飛んでいく)

スズカ「お母様!?」飛んでいくメリュジーヌを見ながら・・


ドスンッ、ドスンッ、ドスンッ!!ブルンブルンブルン!!(更に暴れる悪妖グビラ)

悪妖グビラ「GAaaaaaaーーーーー!!」ブルンブルン!!(振り飛ばそうとしている)

パーシヴァル「グゥゥゥ~~~!!」耐えている

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ブシャアァァァーーー!!(赤い潮吹きを行なう)

パーシヴァル「なにっ!?うわぁぁ~~!?」バシャァァン!!(吹き飛ばされる)

城壁にいる兵士「パーシヴァル様!!?」飛ばされるパーシヴァルに驚愕しながら


悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」アァ~ン・・(口を開ける)

パーシヴァル「!?(宙に浮かせて僕を食べようとしているのか・・)」悪妖グビラの口の上に落ちながら・・

メリュジーヌ「パーシヴァル!!」ビュゥゥ~~ン!!(パーシヴァルの元へ飛んでいく)

ヒュゥゥ~~ン・・ガシッ!ビュゥゥーーン!!(パーシヴァルを掴み、助け出す)


ビュゥゥ~ン、ドサッ!(パーシヴァルを地面に降ろす)

パーシヴァル「!?。メリュジーヌ・・君はなんて余計な事を!」怒っている

メリュジーヌ「あんな無茶を普通にやるか!!私が助けなければ・・お前は奴に喰われていたんだぞ・・。」

パーシヴァル「ツゥゥ・・それでも!女王の忠義を忘れたお前に救われるぐらいなら・・」

メリュジーヌ「・・・・・・・」悲しそうな顔をしている

パーシヴァル「!?」悲しそうな顔のメリュジーヌを見て・・


悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ギュィィィーーン!!(ドリルによる突進攻撃)

メリュジーヌ「クゥゥゥ!!」ガキィィン!!(悪妖グビラの攻撃をガードする)


ギギギィィ~、ギィィィィ~~ン!!(両手の装甲から火花が飛び散る)

メリュジーヌ「クゥゥゥ~~~!!」ギィィィ~~、ズズズゥゥ~~・・(突進に耐えている)

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ズズズズゥゥ~~!!(押し進もうとしている)

パーシヴァル「・・・アァ・・ァァァ・・・・」その光景を見ている


悪妖グビラの鼻のドリルを腕ガードで受け止めつつ、パーシヴァルと後ろにあるロンディニウムを守るかのようにガードに専念し、堪え忍んでいる。

そんな中でメリュジーヌ自身は、寂しくも悲しく・・尚且つ何かをどうしても守りたい意思を示すかのように悪妖グビラの攻撃を耐えていた・・。

そんなメリュジーヌの後ろ姿を見たパーシヴァルはその姿をじっくり見つつ、自身の忘れがたい思い出を思い出していた・・。

回想シーン:女王暦2011年、ソールズベリー大聖堂の庭にて・・(天気は雨)


ザァーーザァーーザァーーザァーーー!!(雨が降っている)

メリュジーヌ(6年前)「ぅ・・・ぅぅ・・ぁぁ、ぁ・・・ぁぁ、ぁぁぁ、ぁぁぁぁ・・・・!」雨に濡れながら・・

少年時代のパーシヴァル「・・・・・・・」その光景を見ている



・・・・・雨の音が聞こえる。

・・・2011年。ソールズベリー大聖堂、養育院。・・・2011年の誕生日。

・・・多くの候補者の中から、『選定の槍』を与えられた記念すべき祝祭の日。

・・・『予言の子』の予言を残した『鏡の氏族』がブリテンからいなくなった日。


・・・もっとも愛するひとが、もっとも愛するものに絶望した、おしまいの日。

美しき妖精の魂がひび割れていくような慟哭を聞いた、忘れがたき日。

『選定の槍』を与えられた快挙を伝えるため、決まりを破って聖堂を向かった夜。

その日に僕は、自らの愚かさに絶望する彼女を見た。

助ける事は、声をかける事はできなかった。自分はまだ10歳の子どもだからだ。

だからこそ、早く大人になりたいと、強く思った。

大人になれば分かるはずだ。あのおぞましい呪いを解けるはずだ。


少年時代のパーシヴァル「ーーーそうだ。僕があの人を、救ってみせる。」


円卓軍の団長なんて、そんな大層な人間じゃない。女王を倒すのは彼女を自由にするためだ。

ブリテンのために戦うつもりなんて、自分には無かった。

願ったものはただ一つ。それがどれほど、身勝手な愛だとしても。

そうあの時・・自身の胸に誓った、ただ一つの誓い。ただ一つの彼女への愛。

妖精で例えれば・・その誓いこそ、僕の唯一の支えとなる『目的』であるからこそ、僕はここまで頑張ってきたんだ・・。


それなのに・・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
現在・・・メリュジーヌが悪妖グビラのドリルをガードしているシーン


ギギギィィ~~!!(悪妖グビラのドリルをガードするメリュジーヌ)

メリュジーヌ「クゥゥ~~!!」ギギギィィ~~!!(懸命にガードしている)

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ギュィィィーーン!!(ドリルで攻撃している)


パーシヴァル「・・・・・・・・」ただその光景に立ち尽くしている

なぜ僕は・・・彼女(メリュジーヌ)を否定してしまったんだろう・・。

彼女は僕が救う筈だった。そのために今まで円卓軍の団長として頑張ってきたはずなのに・・。


3年前・・妖精騎士ランスロットであった彼女が突如、別の世界から見知らぬ男(アルト・オルラント)と駆け落ちし、彼女はその男の妻となって蒸発してしまった・・

許せなかった。僕が愛していたあの美しき妖精は、いつの間にかにあの男が全て横取りし、彼女はその男の妻となって、遙か彼方の遠くへ行ってしまったその事実を・・・


10歳のあの時から分かっていた。分かっていたはずなのに・・

彼女が幼少の自分に向けられいた愛。自分が知っていた愛は、愛ではなかった。

あれは慈しみだ。愛とは運命であり、喜びであり、死である事を・・どうしようもない呪いである事を・・

間違っていると。全てが間違っていると分かっているのに、

愛はあらゆる良識を塗りつぶす。賢者は愚者となる。善人が悪人になる。

うつくしいものが、そのかたちを失っていく。本来約束されていた幸福。彼女に相応しい未来まで、奪っていく。


自分はそれをあの時から知っていた。だから僕はあの2人の愛を許せなかった!

“異界の降臨者:三澤亮太(アルト・オルラント)”を・・“その彼の妻となった美しかった妖精(メリュジーヌ)”の事を・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーー
回想シーン:昨日の昼頃、パーシヴァルとメリュジーヌとの最初の再会にて・・


パーシヴァル「!?。来るな!!!」怒った顔を見せる

メリュジーヌ「!!?」ビクッ!!

パーシヴァル「なぜ貴様が今になってこの世に蘇ったんだ先代妖精騎士ランスロット!!」怒りを見せている

パーシヴァル「お前が3年前に異界の降臨者と不貞を交わし、女王モルガンを裏切り、同じ妖精騎士である妖精騎士アグラヴェインに殺されたと思っていたが・・こんな場所でさまよっていたとはなぁ?」

メリュジーヌ「・・・・・・・・」眼を瞑って立ちすくむ


あの時の自分は2人を許せない事で頭がいっぱいとなり、彼女の事を強く批判した。

こ彼女を否定し、この場で彼女を亡き者とすることさえ出来れば・・彼女は救われ、自身も彼女を事をきっぱりと忘れられる・・。

そうなるはずだった・・。そうなって欲しかった・・。だけど・・・


スズカ「待ってください!!」ガバッ!!(パーシヴァルの前に立ちはだかる)

パーシヴァル「邪魔をするな!!君、その妖精から離れるんだ!!」怒鳴る

スズカ「退きません!!私はここにいるお母様に槍一本も傷つけさせるわけにはいきませんから!!」

パーシヴァル「!!?。お母様・・だって・・・」驚愕する

スズカ「パーシヴァルさん・・貴方とお母様に何があったのかは知りませんが、貴方にお母様を殺させはさせません!!」キリッ!


・・美しき妖精だった彼女には、あの彼との間に生まれた娘(スズカ)がいた。

姿が髪の色は違っても、そのまっすぐとした眼と守ろうとする意思は・・騎士の名に恥じない振る舞いをしていた彼女と瓜二つであった・・。

そして僕から彼女を奪った男である三澤亮太もとい、シェフィールドの新領主:アルト・オルラントはただ、彼女の気持ちをよく理解し、彼女と相思相愛で結ばれた夫婦であると明かしてくれた・・。

彼女はアルトと出会い・・恋をし・・彼との子どもを産んで育てていった事は・・紛れもない純粋な愛であり、彼女の幸せであった・・。


僕はそんな彼女の幸せを奪おうとした自分自身が恥ずかしかった。

彼女の幸せを望んでいたのは自身も同じであった事であるはずなのに、その自分が彼女の幸せを壊そうとしていた・・。

これでは自身が・・彼女に絶望をもたらした“もっとも愛するもの”と同じであったということを・・。

僕はただ・・、僕より先に彼女を幸せにしてくれたアルト・オルラントと、その彼を心から愛している彼女に、『嫉妬』していたという事を・・。

再び現在・・・
ーーーーーーーーー

ギギィィ~~、ピキピキィィ・・(両腕の手甲がヒビ割れていく)


メリュジーヌ「(まだだ・・・まだ私はあの子とあの子の居場所を守らないとぉ・・・)」ギギギィィ~~!!(ガードを続ける)

パーシヴァル「!!。もうやめるんだ、メリュジーヌ!!これ以上はキミの武装が持たない!!」

パーシヴァル「私が悪かったんだ・・。私があのような無茶をしなければ、キミが傷つく必要は無かったはずなのに!!」

メリュジーヌ「・・それでも!!私は私で護りたいモノが私の後ろにあるのだから・・邪魔しないで!!」ギギギィィ~~!!(ガードを続ける)

パーシヴァル「メリュジーヌ・・・」ガタッ・・(膝をつく)

ギギギィィ~、ビキベキベキィィ~~!!(両腕の装甲がひび割れていき・・・)


スズカ「ダメお母様!!このままじゃお母様の装甲がもう持たないわ!!」ピピピッ!(メリュジーヌの装甲をサーチしながら)

ボガード「このままではメリュジーヌがグビラのドリルによって、風穴を開けられてしまうぞ!?」焦りながら

アルト「アァ!!みんな、なんとしてでも急いでグビラを・・・・」

立花響「ーーー!!!!」ビュンッ!!(先に前に出る)

アルト「!?。響!?」前に出る立花響を見て・・



ガシャッン!ガシャガシャン!!(右腕のギアが変形する)

立花響「オォリャァァァァ~~~!!」ギュボォォォーー!!(ブースト点火し、突撃する)

悪妖グビラ「ーーーー!?」突撃する立花響を視認する


バゴォォォーーン!!『我流・撃槍烈波』


悪妖グビラ「Baaaaaa~~!?」バビュゥゥ~ン!!(殴り飛ばされる)

メリュジーヌとパーシヴァル「!!?」その光景を見て

立花響「ーーーーーー!!」スタッ!(着地する)



パーシヴァル「響ちゃん!?」駆けつけた立花響を見て・・

メリュジーヌ「立花響・・・どうして・・・」駆けつけた立花響を見て・・

立花響「・・・・・・」黙って近づいてきて・・


ガシッ、ギュゥゥ・・(メリュジーヌとパーシヴァルの手を繋げる立花響)

パーシヴァル「!!?」驚く

メリュジーヌ「!?。キミは一体なにを・・」立花響の驚きながら・・


立花響は、パーシヴァルとメリュジーヌの2人に黙って近づきつつ、2人の手を繋いであげるように手を握らせ、自身の手を2人の繋いだ手に手を合せるのであった・・

立花響「・・・パーシヴァルさん、メリュジーヌさん。あなた方2人に何があったかは知りませんけど・・」

立花響「私・・このまま2人が仲違いしている事自体、わたしは間違っていると思っているんです!」

パーシヴァル、メリュジーヌ「!!?」驚愕する

立花響「メリュジーヌさんは、幼い頃からパーシヴァルさんのことをずっと見守ってきたんですよね?どうしてなのですか?」

メリュジーヌ「・・・・・」何も言えない

立花響「スズカさんやコーラルさんから、メリュジーヌさんとパーシヴァルさんの関係を聞きました・・。あなたは10年間の間、パーシヴァルさんの育ての親をしていたんですよね?」

メリュジーヌ「!。(スズカとコーラルから聞いたって・・)」


立花響「パーシヴァルさんとはとても仲の良い姉弟のような関係を築いていたと、その2人から話を聞いてて、私も羨ましくなる位に興味がありましたよ。わたし、一人っ子だしね・・。」

立花響「・・けど、パーシヴァルさんはメリュジーヌさんの元から離れてしまい、円卓軍を作ってメリュジーヌさんと敵対するようになってしまった・・。」

立花響「どうして・・パーシヴァルさんは、10年間も付き添っていたメリュジーヌさんの事を裏切るような事をしたんですか?・・何か理由があったのなら、メリュジーヌさんに相談しても良かったんじゃないのですか?」

パーシヴァル「・・・それは・・・」戸惑っている

立花響「・・・パーシヴァルさんだって、メリュジーヌさんの事を・・『お姉さん』として好きだったんですよね?」

パーシヴァル「!?」驚く


立花響「・・・わたし、こうゆう愛の表現とかわからないし・・お二人の愛の表現とかは全くもって知るよしもありません・・。」

立花響「ですが・・そんなことなど関係なく、私は・・メリュジーヌさんとパーシヴァルさんには、もういちど仲良くしてもらいたいと思っているのですから!!」

パーシヴァル、メリュジーヌ「!!?」立花響の言葉を聞いて・・



ゼンカイジュラン「オイオイオイ!響の奴・・単刀直入で2人に仲直りをしろと言ってるみたいに話している見たいじゃないか!?」立花響の話を聞いてて・・

ツーカイザー「ふん。立花の奴・・思い切ったような事を言ってくるじゃないかぁ?」興味に示す

セフィー「あぁ。父さん、これはどうすれば・・」

アルト「・・・これはもう、メリュジーヌとパーシヴァルの事は彼女(立花響)に任せた方が良さそうだ・・。それに・・・」



悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ノシィィ~!!(立ち上がっていく)


セフィー「ツゥゥ・・あの攻撃でもただ倒れる程度ってところかぁ。」

アルト「そうみたいだな・・。よし、響ちゃんが2人を説得している間・・俺達は時間稼ぎと行こうか!」シュッ!(構える)

ゼンカイザー「アァァ!!」ガシャッ!(ギアトリンガーを構える)

セフィー、ツーカイザー達「ーーーーーー!!」それぞれの武器を構える

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」シュッ、シュッ、シュッ!(突進しようとする)

バンバンバァァーン!!(銃撃を放つ)


悪妖グビラ「ーーーー!?」撃ってきた攻撃の方を観る

ゼンカイザー「こっちだ!!お前の相手は俺達だ!!」バンバンバン!!(銃撃を放つ)

悪妖グビラ「Baaaaaa~~!!」ドドドドォォォーーー!!(ゼンカイザーの方へ突進していく)

グビラはゼンカイザーの銃撃を受け、メリュジーヌとパーシヴァル、立花響達が話している場所から目をそらし、ゼンカイザーとアルト達がいる所へ突進していくのであった・・。


ゼンカイジュラン「よし!こちらへの誘導は成功したみたいだな?」悪妖グビラがこっちへ来るところを観て・・

アルト「あぁ!ここから響がメリュジーヌとパーシヴァルを説得するまで持ちこたえるぞ!!」

ゼンカイジュラン「オウよ!行くぞ、ガオーン!!」ガシャッ!(ギアトリンガーを構える)

ゼンカイガオーン「アァ!!」ガシャッ!(ギアトリンガーを構える)



ゼンカイジュラン、ゼンカイガオーン「ーーーーーー」ガチャッ、チャリンッ・・ガシャッ!(16番と25番のギアを裏返しにセットし直す)


クルクルクルクル、シャキンッ!(ギアトリンガーのハンドルを回す)

音声『ビーッグバーンッ!』

ゼンカイジュラン、ゼンカイガオーン「『機界変形!』」バァァーン!(ギアのオーラを放つ)


音声『ゴー! ゴー! ゴゴッゴー!』

ジャキィン、グングングゥゥゥーーン!!(ギアのオーラを纏い、巨大化するゼンカイジュランとゼンカイガオーン)


音声『 ゼンカイジュゥラン!』
ゼンカイジュラン→ジュランティラノ「ジュランティラノ!」ガシャガシャァァ~ン!(変形する)

音声『ゼンカイガオーン!』
ゼンカイガオーン→ガオーンライオン「ガオーンライオン!」ガシャガシャァァ~ン!(変形する)


ハルキ「わぁぁ!?ジュランさんとガオーンさんの姿が変形したぁぁ!?」変形シーンに驚く

アドニス「これがジュランさん達の『機界変形』・・。実際に見るのは初めてだよ!」感心している

スズカ「えぇ。しかも間近で見られるなんてね・・?」感心している


悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」襲いかかってくる

ジュランティラノ「来いよぉ~、俺達が相手になるぞ!!」ドスンドスンドスン!

ガオーンライオン「あぁ!いくぞ、みんな!!」ドスン、ドスン、ドスン!

アルト「あぁ!ジュランとガオーンに続けぇぇ~!!」タタタタタァァァーー!!(あとを追うように走る)

ボガードとゼンカイザー達「オォォォ~~~!!」タタタタタァァァーー!!(あとを追うように走る)


ギアのオーラを纏ったゼンカイジュラン、ゼンカイガオーンは巨大化していき・・

ゼンカイジュランは『ジュランティラノ』、ゼンカイガオーンは『ガオーンライオン』と姿を変形させいき、そのままアルト達と共に悪妖グビラへと攻撃するのであった・・

ブラックドッグの群れ「GAluluuuuuuーーーー!!」奥からまた出てくる


セフィー「!?。またブラックドッグの群れが出たか!」出てきたブラックドッグの群れを見て・・

アルト「アァ・・。おそらくグビラが開けたトンネルに繋がったブラックドッグの住処の残りだろう・・。ヤツらも相手にするぞ!」シャキンッ!(剣を構える)

セフィー「アァ!!」シャキィィン!(長刀を構える)

ボガード「うむ!いくぞぉぉ~~!!」ガシンッ!(自身の爪を立てながら・・)


ジャキン、ジャキィィン!ガキンッ、ガキィィン!!(ブラックドッグの群れと戦うアルト達)

ドシィィン!ガシィン、バシィィーーン!!(悪妖グビラと戦うジュランティラノとガオーンライオン)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

パーシヴァル「この私が・・・女王軍を裏切ったメリュジーヌと、もういちど仲良くして欲しいと言いたいのですか・・?」

立花響「はい。メリュジーヌさんはもう、妖精國の女王であるモルガン陛下に仕える妖精騎士じゃない・・。もうメリュジーヌさんと敵対する必要なんかありません・・だから!!」

メリュジーヌ「・・だけど・・・3年前にモルガン陛下を裏切り、妖精騎士アグラヴェインの情報操作とはいえ、私はパーシヴァルに誤解を招くような事をしたことは知っているだろ?」

メリュジーヌ「・・・私はアルトと結婚し、アルトとの子どもを産み、子供達を育てた・・・。それはパーシヴァルの育ての竜となっている時もそうだったさ・・。」

メリュジーヌ「でもスズカやセフィー達とは違い、私は最後までパーシヴァルの側にはいられなかった・・。私の愛はオーロラのためにあって、パーシヴァルだけの愛ではなかった・・。」

パーシヴァル「・・・・・・・・」黙っている

メリュジーヌ「あの時の私は、自分自身を保つために・・自身の愛であるオーロラを枯れさせない為だけに、私の愛はただ、オーロラの輝きを失わせないために彼女の言ったことを叶えさせたんだ・・。」

立花響「メリュジーヌさん・・・」


メリュジーヌ「オーロラは『自分自身が1番愛されている事』が目的であり、自身以外が愛されているのなら他者を使って排除しようとする“ろくでなしの妖精”と言ってもいい・・。」

メリュジーヌ「私はそんな“ろくでなしの妖精”であるオーロラの事を愛していた・・。オーロラと湖水地方で初めて会った時からずっと・・パーシヴァルが生まれるずっと昔からだ・・。」

メリュジーヌ「そんなろくでなしのオーロラはもういない・・・。オーロラは、ブルーナと妖精騎士アグラヴェインの二人が殺した。3年前、私がモルガン陛下を裏切り、アルトと共に歩むと誓ったあの時から・・。」

メリュジーヌ「私はパーシヴァルのことを、2度も裏切ったと言ってもいい・・。今さらパーシヴァルと仲良くするなんて・・・」

パーシヴァル「・・・・・・知っていたさ。キミが私の事も、オーロラのことも愛していたのも・・私が10歳の頃から知っていました。」

メリュジーヌ「!!?」その事実に驚く


パーシヴァル「・・・私が円卓軍を結成した理由は、『予言の子』を守り、人間達を守り、女王軍を倒す為の組織だけではありません・・」

パーシヴァル「私情ではありますが、女王を倒す理由は・・・メリュジーヌ。キミを女王の束縛から解放するためにあったんだ・・。」

メリュジーヌ「ぱ、パーシヴァル・・・。きみは・・・」

立花響「パーシヴァルさん・・・。」

パーシヴァル「・・・本来ならば、この私が女王モルガンを倒し、オーロラとメリュジーヌを自由にさせる事こそが私の・・・あなたに育てられた人としての僕の最大の目標でした・・。」

パーシヴァル「こんな事など・・自分自身の身勝手な愛に過ぎないと分かっていても、僕自身はそれがあなたを救い出せる唯一の手段だと信じ、己自身を磨いてきたんです。」

パーシヴァル「だからこそ許せなかった・・。3年前・・メリュジーヌがアルトさんと駆け落ちしたと聞いた時、僕は僕からメリュジーヌを彼に愛を横取りされたと思いました・・。」

パーシヴァル「彼に我が愛を奪っていった・・その気持ちで頭がいっぱいとなり、彼や彼についていった貴方に憎悪を持つようになりました・・。」

パーシヴァル「愛とは運命であり、喜びであり、死であり、呪いである事を分かってた故に、そこまでメリュジーヌは輝きを失ってしまっていたと・・僕は思っていました。」

立花響「!?。それで昨日、メリュジーヌさんにあんな酷い事を・・・」理解する


パーシヴァル「・・・でもそれは間違っていました・・。アルトさんはアルトさんでメリュジーヌの事を愛しており、彼女もまた、彼の事を真の意味で愛するようになった・・。」

パーシヴァル「その真なる愛が実を結び・・シェフィールドでの結婚とスズカさん・セフィーさんという彼女の血を引く者達の誕生に繋がり・・私が思っていた彼女の約束されていた幸福・相応しい未来を超える幸せを・・アルトさんは与えてくれた・・。」

パーシヴァル「そんな彼女の幸福を僕は僕自身の手で壊そうとした事を深く後悔しています。僕自身もまた、愛によって自身の良識を塗りつぶされた愚かな人間だと・・私はそう確信したのです。」

メリュジーヌ「パーシヴァル・・。」

パーシヴァル「ですから・・。あなたが僕の事で思い詰め、アルトさんやスズカさんを心配させる事を・・今さら僕と無理に仲良くする事なんて思わないで欲しいんです。」

メリュジーヌ「!」

パーシヴァル「あなたの幸せはあなただけのモノ・・・あなたがアルトさんと共に掴んだ幸せと輝かしい未来を、あなたはその手に掴んだんですから!」

メリュジーヌ「パーシヴァル・・」


パーシヴァル「あなたはその掴んだ幸せを・・あなたが信じる者たち共に分かち合えるように願っていると、今の僕はそう思っているんです。」

パーシヴァル「その証拠が今・・私たちの後ろで繰り広げているんですよね?」

メリュジーヌ「!?」アルト達の方を振り返る

立花響「!?」アルト達の方向を見て・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アルト達と悪妖グビラ&ブラックドッグの群れとの戦いの最中では・・


アルト「ハァァッ、タァァァーー!!」ジャキン、ジャキィィン!(ブラックドッグ達を斬っていく)

セフィー「ツァァァァーーー!!」ジャキジャキィィン!(ブラックドッグたちを斬っていく)

ブラックドッグの群れ「ガアァァァァァ~~~!!」ジャクジャクン!シュゥゥ~~・・(斬られて消滅していく)


ゼンカイザー「トリャアァァァーー!!」ジャキン、ジャキィィン!(爪のオーラを放ちながら戦っている)

ツーカイザー・シンケンフォーム「セイヤァァァーーー!!」ジャキンッ、ジャクゥゥン!!(ブラックドッグ達を斬っていく)

ブラックドッグの群れ「~~~~~!!」めげずに襲いかかる


悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ドシィィン!!(ジュランティラノに突進する)

ジュランティラノ「ぐわぁぁぁ!?」バシィィ~~ン!!(突進され、倒れる)

ガオーンライオン「ジュラン!?・・グハァァァ!?」ガシュゥゥン!!(ドリルの攻撃が当たる)

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ギュィィィーーン!!(ドリル攻撃で牽制していく)


アルトとゼンカイザー達は残りのブラックドックの群れと交戦していき、ガオーン達はグビラの猛攻に苦戦を強いられていた・・。

パーシヴァル「彼らは今、私たちが抱えている問題の解決に至るよう・・彼らはあの悪妖精達を引きつけています。」

パーシヴァル「それは彼らが・・メリュジーヌと僕の関係性・不仲の改善を願い、立花さんに我らの事を託したと言ってもいいでしょうね・・。」

立花響「アルトさん・・介人さん・・。」戦っているアルト達を見てて・・

メリュジーヌ「アルト・・セフィー・・・」戦っているアルト達を見てて・・


メリュジーヌ「(そうだ。私はもうオーロラの為に誰かを傷つける妖精なんかじゃ無い・・私はアルトの妻であり、セフィーやスズカの母であり、私の家族をまとめ上げる竜の妖精だ・・。)」

メリュジーヌ「(いつまでも過去の事でクヨクヨしてても仕方が無いことは、シータ達がいるカルデアでバーゲストやシータに指摘されてよく知ったと思っていた・・。)」

メリュジーヌ「(だが私はパーシヴァルにしてきた事を気にしすぎて、アルトやスズカに余計な心配をかけてしまった。私もまだまだってところだな・・。)」

メリュジーヌ「(パーシヴァルもまた・・自分の愚かしさを理解し、それを受け入れて私に告白したんだ・・。彼はもう、あの時のような泣き虫のパーシヴァルではない事を・・私は知ったのだから・・。)」


メリュジーヌ「・・・力を貸してくれるかパーシヴァル。私は、私の愛するアルトとセフィー達を助けに行かなければならないんだ・・。」

立花響「メリュジーヌさん?」

メリュジーヌ「私は今・・妖精騎士としてではなく、オーロラの意思のままではなく、自分の意思で護りたいモノを守っていきたいと願っている・・。」

メリュジーヌ「我が夫のアルト、我が子であるスズカとセフィー、わが友であるバーゲストとその息子達、我が親愛なる境界なき勇士団』の仲間やロンディニウムにいるみんなに、立花響たち『ヒーロー』達・・」

メリュジーヌ「そしてキミも守りたいと思っているのだ・・パーシヴァル。」

パーシヴァル「!!」

メリュジーヌ「・・・お願いだ・・。私の家族のために、一緒に戦ってくれるか?」お願いする

パーシヴァル「・・・・・・・」黙り込んでいる

立花響「・・・・・・・」黙り込むパーシヴァルを見てて


パーシヴァル「・・・・わかりました。あなたがそう言うのであれば・・僕もまた、あなたと共に戦いましょう!」ガシッ!(繋いでいる手を合わせる)

メリュジーヌ「!?。パーシヴァル・・。」ガシッ!(繋いでいる手を合せる)

立花響「パーシヴァルさん・・・。」ギュゥゥ!(手を両手で握る)


メリュジーヌとパーシヴァルは、立花響によって繋がれた手にもう片方の手を合わせ、立花響もまた・・自身の両手を合せ、互いの結束を深めていき・・

今ここに・・パーシヴァルとメリュジーヌの2人は過ぎ去った過去のトラウマを飲み込み、真に共に戦う者同士として2人は結束を深めるであった・・。

パーシヴァル「よし・・・まずは私の槍を取り戻さないとな・・」パァァ・・(繋いでいる手を一旦はなす)

パーシヴァル「あの悪妖精の背中にしがみついたときに、私の槍はあの悪妖精の背中に我が槍を刺したまま振り落とされてしまったからなぁ・・。」悪妖グビラの方を見て・・

立花響「えっ・・!?。アァ~~本当だぁ!?」悪妖グビラの背中を見て・・


キラァァーン!!(選定の槍が悪妖グビラの背中に刺さっている)

悪妖グビラ「Baaaaaa~~!!」ガシィィィーーン!!(ガオーンライオンに体当たりする)


メリュジーヌ「・・・全く、自分の武器を敵の背に刺したまま振り落とされるなんてな・・大型の敵と戦う時の基礎知識を忘れていたのか?まぁ昔から、諭しても聞く子ではなかったからなぁ、パーシヴァル?」

パーシヴァル「ウゥゥ・・・面目ない・・。」しょげている

メリュジーヌ「ハァァ・・・(あの槍は人間のキミには過ぎた物だから使うなと言いたいが・・パーシヴァルにそう言っても無駄なのは分かっているからなぁ・・。)」苦い顔をしながら・・

立花響「だけどあの槍はパーシヴァルさんの一番大事にしている槍なんですよね?だったら取り返さないと!!」

パーシヴァル「ああ!メリュジーヌ、力を貸してくれるか?」

メリュジーヌ「言われなくてももう、既に私とパーシヴァルとは共に戦う仲であるからね!」ニコッ!

パーシヴァル「あぁ!!」ニコッ!


バシュゥ~~バリバリィィ!!(第3段階の姿に変わるメリュジーヌ)

メリュジーヌ「よし・・・私についてこいパーシヴァル、立花響!!」ビュゥゥーン!!(悪妖グビラに向かって行く)

パーシヴァル「ああ!行くぞクンドリー!!」ピョンッ、ドサッ!パカラッ、パカラッ!(クンドリーに乗り込む)

立花響「はい!!」ビュゥゥーン!!(駆け足で向かう)


メリュジーヌ、パーシヴァル、立花響はそれぞれの手段で悪妖精達と戦っているアルト達と合流するために向かって行くのであった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アルト、セフィー「ハァァァァ!!」ジャキジャキン!!(最後のブラックドック2体を斬る)

ブラックドッグ2体「~~~~~」ガシュンッ、シュゥゥ~~・・(消滅する)

ツーカイザー「ハァ・・ハァ・・・これでブラックドッグの方は最後みたいだな・・?」息切れしながら・・

ゼンカイザー「ハァ・・ハァ・・・そうみたいだね・・。もうお疲れゼンカイだよぉ・・・」息切れしながら・・

アルト「いやまだだ・・まだ悪妖精のグビラが残っているぞ!」グビラがいる方を見ながら・・



悪妖グビラ「Baaaaaa~~!!」バゴォン、バゴォォン!!(ドリル&突進攻撃)

巨大ロボット(ゼンカイオージュラガオーン)「ぐわぁぁぁ~~!?」ドシィィ~~ン!!(攻撃を受け、倒れる)

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」雄叫びを上げる


ゼンカイオー(ガオーンサイド)「クゥゥ~!あの悪妖精の奴・・なかなかしぶといおろか、皮膚が硬くて攻撃があまり通っていないよぉ~!」

ゼンカイオー(ジュランサイド)「アァ・・ゼンカイオーの攻撃でも、攻撃があまり通じてないのが証拠だな・・。伊達に牙の氏族の妖精鯨を名乗っていただけはあるじゃないかぁ・・。」悪妖グビラを見ながら・・

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ギュィィィーーン!!(再び突進してくる)

ゼンカイオー(ジュランサイド)「クソ・・またあのドリルが来るぞぉぉ!!」防御の構えをとる

ゼンカイオー(ガオーンサイド)「クゥゥ・・・」防御の構えをとる


ズドドドォォォーーー!!(突進してくる悪妖グビラ)

メリュジーヌ「ハァァァァーーー!!」ギュィィィーーン、ジャキィィン!!(2本のテュケイダイトで攻撃する)

悪妖グビラ「Baaaaaa~~!!?」ガシュゥゥン!!(横腹をX文字に斬られる)

アルト達「!!?」攻撃するメリュジーヌの姿を見て・・


メリュジーヌ「アルト、セフィー!待たせて済まなかったな・・。」空中から話しかける

アルト「メリュジーヌ!!」空中にいるメリュジーヌを見てて・・

セフィー「母さん!!」空中にいるメリュジーヌを見てて・・

スズカ「お母様!!」空中にいるメリュジーヌを見てて・・

ツーカイザー「ったく・・おっせぇんだよ、メリュジーヌ・・」空中にいるメリュジーヌを見てて・・

ゼンカイザー「メリュジーヌ。パーシヴァルと仲直りすることが出来たんだね!」空中にいるメリュジーヌを見てて・・

メリュジーヌ「えぇ、おかげさまでね。」ビュゥゥーン・・スタッ。(スズカの前に近づきながら・・)


メリュジーヌ「アルト、スズカ・・。私とパーシヴァルの過去の事で心配をかけてゴメンね・・。私・・あの時の事でずっと悔やんでいたが、もう大丈夫だからな?」

スズカ「お母様・・・」ウルウルウル・・(泣きそうになる)

メリュジーヌ「そう泣くなスズカ・・。キミが傷ついている人を放っておけない事はよく知っているからな・・。」スリスリスリ・・(スズカの頭をなでる)

スズカ「お母様・・・。」コシコシコシ!(涙を拭う)


アルト「メリュジーヌ・・。キミは何を言われても、キミはキミで美しくて強い竜の妖精であり、俺の愛する妻だ。」

アルト「キミは俺やスズカ、そして俺の家族達にとって・・笑顔で笑っているキミの姿が一番美しい姿だと俺は確信しているからな?」

メリュジーヌ「アルト・・・、エェ・・ありがとう・・。」ニコッ!(笑顔でお礼を言う)


悪妖グビラ「GUuuuuuーー、Baaaaaaーーー!!」ドスンッ、ドスンッ、ドスンッ!(地面を叩いている)

ツーカイザー「!。悪妖精のグビラが怒っていやがる・・。どうやらここが正念場らしいなぁ?」

メリュジーヌ「えぇ。このままではロンディニウムの守りも破られる可能性が高い・・。」

パーシヴァル「えぇ・・。ロンディニウムの住人達の為にも・・これ以上、あのグビラの好きにはさせられない・・。」

ツーカイザー「なら・・今ここで決着を付けた方が止さそうって事だな?」ガチャッ!(ギアダリンガーを構える)

アルト「そういうことだな・・。みんな、まだ行けるか?もう少しの辛抱だ、グビラをここで倒すぞ!!」

セフィー達、ゼンカイザー達「アァ(えぇ)!!」頷く


悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ギュィィン、ズドドドォォォーーー!!(突進してくる)

ゼンカイザー「行くぞみんな!!全力全開ダァァ~~!!」タタタタァーーー!(かけ声をあげながら走る)

アルト達「おぉぉぉーーー!!」タタタタァーーー!(グビラに向かって走る)


メリュジーヌとパーシヴァルは悪妖精グビラと戦うアルト達と合流し、グビラの様子からこの場でグビラと決着をつけると判断し・・

アルト達は悪妖精となったグビラとの決着を付けるために、悪妖精グビラに向かって走り出すのであった・・。

メリュジーヌ「ハァァァァーー!!」ガシィィン!!(足の爪による攻撃)

立花響「とりゃぁぁぁーー!!」ギギィィーー、ドゴォォン!!(我流・空鎚脚)

悪妖グビラ「Baaaaaa~~!?」ドゴォォーン!(上から攻撃される)


ガシュガシュ・・・(刺さっている選定の槍が揺れ動く)

メリュジーヌ「立花響!妖精にあの選定の槍は持てない・・キミがあの槍を抜いてくれ!!」ガシンガシンッ!(テュケイダイトで攻撃しながら)

立花響「わかりました!!」スタッ!(そのまま悪妖グビラの背に乗る)


タタタタァァーーー!!(悪妖グビラの背仲を駆ける)

立花響「ハァァァ~~!!」タタタァァーー!!(選定の槍に向かって走る)

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ノシィィ~・・(二本足で立ち上がるように身体をあげる)

立花響「~~っと、とととととぉぉ~~!?」ぐぐぐぅぅ~~・・(悪妖グビラの背が壁みたいにそり立っていく・・)

タタタァァ~~、ガシッ!(どうにか選定の槍を掴む立花響)


グワァァァ~ン・・・(選定の槍が微かに光り出す)

立花響「!?。(なに・・このパーシヴァルさんの槍から感じる・・この違和感は・・)」選定の槍を掴んでいて・・

グググゥゥ~、ガシュッ!(選定の槍が悪妖グビラの背中から抜ける)

立花響「!!!。うわぁぁぁ~~!?」ヒュゥゥ~~ン・・・(悪妖グビラの背から落ちる)


メリュジーヌ「立花響!!」ビュゥゥーン!(凄い速さで飛んでくる)

ガシッ!ビュゥゥーン!!(空中で立花響をキャッチする)

ゼンカイオージュラガオーン「「とりゃぁぁぁーー!」」バシィィン!!(悪妖グビラにタックルする)

悪妖グビラ「Baaaaaa~~!?」ドシィィィ~ン・・(後ろに叩き飛ばされる)


立花響「!!。ありがとうメリュジーヌさん・・。」メリュジーヌにキャッチされながら・・

アルト「よし・・、選定の槍の回収は済んだみたいだな?」メリュジーヌ達の様子を見てて・・

スズカ「えぇ!響さんの手にしっかりと選定の槍を持っていますね。」ピピピッ!(サーチして確認する)

パーシヴァル「はい。わざわざ私の為にありがとうございます・・。」お礼を言う

アルト「いいって事よ・・。共に戦う仲間として当然だろ?」

パーシヴァル「あぁ!」


立花響やメリュジーヌの活躍もあり、悪妖精グビラの背中に刺さっていたパーシヴァルの『選定の槍』が抜け、立花響経由で回収された事にアルトとパーシヴァルは喜びを感じていた。

なんか更新が遅くてごめんなさい・・。

悪妖グビラ「~~~!!Baaaaaaーーー!!」ジジジジィィーー!!(力の放出が見られる)


スズカ「・・!?。グビラの中の魔力増大!何かを仕掛けようとしているわぁ!?」ピピピッ!(悪妖グビラをサーチしてて・・)

ツーカイザー「アァ・・どうやらこのまま奴の最大の攻撃を俺達に喰らわせるつもりだな?気をつけた方がいいぞ!」みんなに掛け合う

ゼンカイザー「アァ・・。それでも俺達は、みんなと共にロンディニウムの住民達を守らなきゃならないからね!」ガシッ!(ギアトリンガーを構えながら)

ゼンカイオージュラガオーン「アァ(オゥ)!!」頷く


悪妖グビラ「!!!。Baaaaaaーーー!!」ジジジィィーー、ギュィィィーーン!!(魔力が悪妖グビラの身体とドリルに纏っていき・・)

ドスンドスンドスンッ、ギュィィィーー!!ギュォォォーーン!!(回転を加えた体当たりをしてくる)


アルト「来るぞ!みんな避けるんだ!!」みんなに掛け合う

セフィー達、ゼンカイザー達「!!?」タタタッ!(悪妖グビラの攻撃を避ける)

悪妖グビラ「ーーーーーー!!」ギュィィィーーン、ビュゥゥーン!!(避けられるも攻撃が続いている)


ズガガガキィィン、ギィィン!ドゴォォーン!!(悪妖グビラの攻撃がはじかれるも、正門左近くの城壁の上部が崩れる)


ロンディニウムの兵士達「うわぁぁぁ~~!?」崩れる城壁の一部から逃げている

付近にいたロンディニウムの住民達「ワァァ~~キャァァ~~!!」崩れる城壁の一部から逃げている


セフィー「!?。なんて威力だ・・あの回転力を加えた体当たりであの頑丈な城壁が一部壊されたぞ!?」崩れる城壁を見てて・・

セッちゃん「アワワワァ~・・・あんなのを喰らったらヤバいっチュン!」悪妖グビラの攻撃にビビる

ボガード「ビビっている場合か!あのグビラという悪妖精の攻撃がまたロンディニウムの城壁に来れば、今度こそ城壁は崩れるかもしれないんだぞ!?」

立花響「!?。その前にあの悪妖精を倒さないと!!」

ゼンカイザー「アァ、でもあの回転する体当たりをどうやって・・・」


アルト「俺に考えがある。少し無茶なことはするけど・・今はこれしかないからな!」

アルト「響ちゃん、メリュジーヌ、ジュラン、ガオーン。キミ達の力が必要となる・・出来るか?」

ゼンカイオー(ガオーンサイド)「あぁ、もちろんさ!」

ゼンカイオー(ジュランサイド)「俺達に出来ることなら何でも言ってくれ!」

メリュジーヌ「アルト・・。アルトがそう言うのなら、私も信じるわ。」

立花響「はい。私もアルトさんのことを信じてますから!!」

アルト「あぁ!!」メリュジーヌ達の事を見ながら・・


アルトはアルトが指定した者達を集め、悪妖グビラの攻撃に対しての対抗策を実行しようと、その者達に対抗策の話をするのであった・・。

ドシィィィ~ン!(一旦、地面に着地する悪妖グビラ)


悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ジジジィィーー!!(再び魔力を溜め始める)

スズカ「またあの攻撃が来るわ!!」ピピピッ!(悪妖グビラの様子をサーチしながら)

アルト「来るか・・よし、作戦通りに事を進めるぞ!」

メリュジーヌ達3人「アァ(はい)!!」タタタッ!(作戦の位置に向かう)

アルトの号令と共に立花響とアルトは中央に、メリュジーヌとゼンカイオーは東西双方の方へ立ち位置に向かって行くメリュジーヌ達・・


悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ジジジィィー、ギュィィーン!!(再び魔力が悪妖グビラの身体とドリルに纏っていく)

ドスンドスンドスンッ、ギュィィィーー!!ギュォォォーーン!!(回転を加えた体当たりをしてくる)


アルト「ハァァァ!!」ギュィィン!!(バリア展開!)

立花響「ハァァッ!」ギギギィィ、ガスンッ!(地面にバンカーを突き刺す)


ガキィィィン!ズガガァァァーー!!(悪妖グビラの回転体当たりをバリアで防ぐアルト)

悪妖グビラ「Baaaaaaーーー!!」ズガガガァァーーー!!

アルト、立花響「クゥ・・クゥゥゥ~~!!」ギギギギィィ~!!(必死で止めようとしている)

アルト「グゥゥ・・・今だ、ジュラン・ガオーン!!」ゼンカイオーに呼びかける

ゼンカイオー(ジュランサイド)「あぁ!行くぞガオーン!!」

ゼンカイオー(ガオーンサイド)「OK!トドメ全開で行くぞ!!」


音声『キカーイ!』『スーパーゼンカイタイム!』


ゼンカイオージュラガオーン「ゼンカイオー、ジュランソード円月クラッシュ!!」ギィィーン!!(剣で大きく円を描いていき・・)

ジャキィィーン!!ガシュンッ!!(ゼンカイオーの斬撃で悪妖グビラのドリル部分が斬り飛ばされる)

悪妖グビラ「!!?。GiYaaaaaaa~~~!?」ドシィィーン!ガガガァァ~~~!!(バランスが崩れ、地面に顔面から叩きつけられる)

アルト、立花響「!!!!」ギュゥゥン・・、タタタタァァーー!!(バリアを解除し、その場から離れる)


悪妖グビラ「GAaaaaaaaa、GAaaaa~~!!」モガモガモガ・・・(叩きつけられた反動で仰向けで埋もれている)

アルト「トドメを刺すんだ、メリュジーヌ!!」メリュジーヌに呼びかける

メリュジーヌ「えぇ。覚悟しなさい、悪妖精グビラ!!」キィィ~ン!(魔力を集中させる)


メリュジーヌ「この名はアルビオン、境界を開く最後の竜。」ビュゥゥ~~ン!ギュンギュンギュンギュゥン!(魔方陣を最速でくぐって飛ぶ)

メリュジーヌ「ジョフロワからフロモンへ、黄昏の空に──産声のように!」ジジジジィィ~~!!(テュケイダイトを構え・・)

悪妖グビラ「!!!!?」逆さまの状態でその様子を見る

メリュジーヌ「時を示せ!『デュケイダイト』!」ビュゥゥーー!!(デュケイナイトを投擲する)


ビュゥゥ~ン、ドゴォォ~~ン!!(デュケイナイトが悪妖グビラに直撃する)

悪妖グビラ「Baaaaaa~~~~~!!?」ドゴォォ~~ン!!(メリュジーヌの宝具の直撃を受ける)

メリュジーヌの宝具によるデュケイナイトの直撃により、悪妖グビラは爆発と共に炎に包まれる

オォォォォーーーー!!(ロンディニウムの側から歓声が上がる)


円卓軍の兵士「巨大悪妖精が倒されたぁぁー!『境界なき勇士団』とパーシヴァル様たちが力を合わせてあの巨大な妖精鯨を倒したぞー!」歓声をあげる

ロンディニウム在住の妖精達「やっつけた!やっつけた!アルト様とパーシヴァルたちがやっつけた!ブラックドックの大群と巨大な鯨の悪妖精をやっつけた!!」

ロンディニウム在住の妖精達「『円卓軍』と『境界なき勇士団』。力を合わせてやっつけた!」


アルトやメリュジーヌ、そしてパーシヴァルたちの活躍を見ていたロンディニウムの住民達は・・立ち上る炎を見て、悪妖精グビラが倒れされた事を知り、住民達は歓喜・歓声をあげながら喜んでいた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

メリュジーヌ「・・・・フゥ・・。」スタッ、ギュゥゥン!(地に降り立ち、元の姿に戻る)

アルト「メリュジーヌ!」タタタッ!(メリュジーヌに駆け寄る)

スズカ「お母様~!!」タタタッ!(メリュジーヌに駆け寄る)

パーシヴァル「メリュジーヌ!」タタタッ!(メリュジーヌに駆け寄る)

メリュジーヌ「アルト、スズカ、パーシヴァル!」駆け寄る3人に寄り添う


パーシヴァル「メリュジーヌ。まさかキミのような妖精にあんな姿や凄い力があったなんて、僕も初めて見た・・。」

メリュジーヌ「えぇ。この姿は3年前・・私の夫であるアルトを救う為に私自身を鍛え上げて身に付けた力だ。」

パーシヴァル「なんと・・私が円卓軍の団長としてロンディニウムを守りつつ、己に磨きをかけていたが・・あなたは私以上に磨きをかけていたとはな・・」

メリュジーヌ「当たり前だ。私は最強(ドラゴン)の妖精騎士と言われた妖精だからね・・キミが言わなくても私はキミのその先を行っている。」

メリュジーヌ「基礎構想も、魔力量も、時間も、全てがキミと大きく違う。私を超える事はキミには出来ないじゃないかと思うぐらいにね?」

パーシヴァル「は・・はぁ・・・。」ガッカリしている顔を見せる

メリュジーヌ「そ、そんな顔をしないでくれよぉ~!それが私という妖精なんだからぁぁ~~!?」アタフタ!(ガッカリしているパーシヴァルを宥めようとしている)


パーシヴァル「・・・フフッ、フフフフ・・」笑みを見せる

メリュジーヌ「!。クフフフフ・・・」笑みを見せる

パーシヴァル「フフフフ、アハハハハハ!!」笑っている

メリュジーヌ「アハハハハハ!!」同じく笑う


スズカ「・・・お母様とパーシヴァルさんが笑っている・・。嬉しそうに笑っている・・」笑っている二人を見てて・・

アルト「あぁ・・。3年も掛かったが・・パーシヴァルとメリュジーヌ、ようやく二人に掛かっていた呪いが解けたと言っても過言はないみたいだな?」

スズカ「はい・・。あの嬉しそうなお母様の笑顔・・お父様と再会した以来と同じぐらいに輝いて見えますわ・・。」

アルト「あぁ・・。(これで俺たち『境界なき勇士団』と『円卓軍』との同盟締結に私情は挟まなくなったと言ってもいいな・・。)」笑っている二人を見てて・・


メリュジーヌとパーシヴァルの間にあった呪いであった“オーロラの愛”と“過去のトラウマ”をお互いに全て飲み込み、笑顔で嬉しそうに笑っている2人。

そんな2人の姿を近くで見ていたアルトとスズカは2人の姿を見て、2人の間にあった蟠りと呪いを解消できたことに安心感を感じていた。

立花響「・・・メリュジーヌさんとパーシヴァルさん。2人仲良く笑っている・・」笑い合う2人を見ていて・・

ゼンカイザー「あぁ!勝利全開!仲直り全開!オールオッケー!・・だね!」ガチャッ、キィィ~ン・・(変身を解除する)

ゼンカイオージュラガオーン「アァ!!」ギィィン・・(変身を解除し、元に戻る)

立花響「はい!」ギィィン・・(変身を解除する)

ツーカイザー「・・・・・・。」ガチャッ、ギィィーン・・(変身を解除する)

悪妖精グビラとの戦いが終わり、介人達はそれぞれ元の姿に戻っていくのであった・・。


ツーカイザー→ゾックス「介人。お前、わざとセンタイギアを間違えて使っただろ?」介人に問いかける

ゼンカイザー→介人「えっ?いやいやあの時のミスは、俺がうっかりしてたわけであったねぇ・・」

ゾックス「いや、あれは介人・・お前が意識的にブラックドッグへの攻撃に失敗するようにギアを選んでいたとしか俺は見ていなかったからな?」

介人「・・・・・・・。」

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回想シーン(IF):ゾックスが考える本来のゼンカイザーの戦い方


ガチャッ、チャリン・・ガシャン!!(ギアトリンガーに13番のセンタイギアをセットするゼンカイザー)

クルクルクルクル、シャキンッ!(ギアトリンガーのハンドルを回す)

音声『13バーン!』


ゼンカイザー「ハァッ!!」バァァ~ン!(13番のセンタイギアのオーラを放つ)


音声『ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!』『ターボレンジャー!』

キィィン、シャキィィン!!(高速戦隊ターボレンジャーの5人の幻影が現れる)

キラァァン、ガタゴトゴトン、ピカァーン!!(幻影のターボレンジャーが歯車のオーラとなってゼンカイザー達にとりつく)


ゼンカイザー「ハァァッ!!」ブンブンブゥゥーーン!!(加速しながら攻撃する)

ブラックドッグの群れ「ーーーーー!?」ガシュガシュン!シュゥゥゥ・・(加速による攻撃が当たり、消滅する)


セッちゃん(ナレーション)「確実に加速して戦うのだったら、ターボレンジャーのギアを使えば良かったチュン。実はターボレンジャーには妖精に関するデータもあるんだチュン。」

セッちゃん(ナレーション)「妖精國ブリテンは、主に妖精の力が優先されているように力の偏りが起こっているから、妖精の力も備えてあるターボレンジャーの方が最適だったんでチュン。」

セッちゃん(ナレーション)「それなのに介人は機械系の戦隊であるカーレンジャーのギアを使って大失敗をしちゃったでチュンだから・・」

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ゾックス「それに最初のブラックドッグの戦いで俺が見た感じだと、いつもの介人の戦いにしては不自然な部分が多く見られた部分があり、俺はこう考えていたんだ・・。」

ゾックス「介人お前・・メリュジーヌとパーシヴァルの奴を戦場に立たせるためにわざと負けるような事をしただろ?」介人に問いかける

ゾックス「“メリュジーヌとパーシヴァルが前線に出て、共に戦わなきゃならない状況下の中で仲を取り戻していこう!”というのが、介人の作戦だったんだろ?」

介人「そ、そうかなぁ~・・・・。それを俺がそう考えていたとゾックスは思っていたのかぁ~・・」目をそらしながら・・

ジュラン「いや、俺もゾックスの考えている事が正しいと思うぜ?気づかなかったとはいえ・・いつ何時も介人の側にいる俺達は、介人の戦い方を間近で見ているからな・・。」

ガオーン「あぁ・・。センタイギアを持っててスーパー戦隊の事をよく知っている介人があんな事でミスをするのはおかしいなぁ~と俺達も思っていたからね?」

介人「ジュラン、ガオーン・・・。」ジュランとガオーンの事を見ながら・・・

介人「・・・・ゴメンみんな・・。突然でもあり、俺もまた・・メリュジーヌとパーシヴァルのことがとても心配だったから、ブラックドッグが出たと聞いた時・・この状況を利用できるんじゃないかと思って・・・」謝る

介人「コーラルやフリントが言ってたように・・アルト達とパーシヴァルとの間の問題を解決して、一刻も早くマジーヌやブルーンを探すのを手伝って欲しかった気持ちもあったから・・。」

ジュラン「マジーヌとブルーンを探す・・・そうだったのか介人・・。」

介人「アテづっぽうなのはわかっている・・。ジュランたちにも早く説明しなきゃ行けないのに、あの時は突然の事だったからね?」反省の顔をしながら・・

立花響「介人さん・・・・」


セッちゃん「介人・・・そんなことを考えていたならもっと早く言って欲しかったチュン・・。」

ボガード「そうだ・・。昨日あったばかりの仲とはいえ・・俺達はもう共に戦う戦友と言ってもいいぐらいに親しい仲になっているからな。」

ゾックス「そうだな・・。最初のブラックドッグがメリュジーヌに瞬殺された事や悪妖精となったグビラの事は、介人が考えていたのとは想定外のことだからな?」

介人「・・まぁ、確かにそうだけどね・・。」図星をつかれる

ゾックス「まッ、介人が直感で考えた作戦など、俺は最初から当てにしてな・・・」



ゴォォォォ・・・・・(立ちのぼる炎が収まり、煙の中の存在が明らかになる)


ガシュガシュ・・ドバァァァ~~・・(血塗れで致命傷を受けたグビラが立っている)

傷と血塗れのフェアリー・グビラ「・・・・・・・」たたずんでいる


ボガード「!?。あいつ・・あの攻撃を受けて身体が吹っ飛んでなかったのか!?」佇むグビラを見て・・

介人達「!!?」驚愕している

パーシヴァル、ボガートと円卓軍の兵士達「!!?」ガシャッ!(武器を構え直す)

ゾックス「ツゥゥ・・まさかあの攻撃を受けて、まだやろうと言うのか!!」ガシャッ!(ギアダリンガーを構える)

アルト「いや待て!!奴にはもう十分だ・・・」佇むグビラの様子を見て・・

メリュジーヌ「えぇ・・、もう戦いは終わっているわぁ・・。」佇むグビラの様子を見て・・

ゾックス「何?・・・・・!?」ある光景に絶句する


ヨロロォォ・・・ドスゥゥゥン!!(横倒れになるグビラ)

メリュジーヌのトドメの『誰も知らぬ、無垢なる鼓動(ホロウハート・アルビオン)』を喰らい、満身創痍のグビラは血塗れと致命傷並の大怪我を負ってしまい・・

炎と煙が千切れたあとも佇んでいたが、満身創痍であるグビラはそのまま地面に横倒れとなり、息遣いも虫の息となりつつ・・今に死んでもおかしくない程の状態となっていた・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スズカ「!!!」タッタッタッ!(グビラの元へ駆け寄ろうとする)

メリュジーヌ「待つんだスズカ!!あの妖精を治療したところで彼は私たちの敵・・また奴がロンディニウムを襲う可能性もあるかもしれないのだぞ!」スズカを止める

スズカ「でも・・・あのまま死なせるのは私にはとても出来ません!!」メリュジーヌに抑えられながら・・

メリュジーヌ「スズカ!!」それでもスズカを止めようとする


アルト「・・・・ここは俺に任せてくれメリュジーヌ、スズカ。」タッタッタッタッ・・(グビラの元へ向かう)

メリュジーヌ「アルト・・。」

スズカ「お父様・・・」

パーシヴァル「・・・・・」タッタッタッタッ・・・(アルトについていく)



タッタッタッタッ・・・(グビラにゆっくりと近づくアルトとパーシヴァル)

満身創痍のグビラ「・・・・・・・・」シュゥ・・シュゥ・・

アルト「・・・・・・・・・」ピトッ・・(グビラの頭部分に手を触れる)

アルト「(フェアリー・グビラ・・。お前が『歪みの岬』から来たオリジナルの死体から生まれた妖精である事はわかる。キミもまた、何かの目的を持って生まれたことに変わりは無いと言ってもいい・・。)」

アルト「(だがお前は妖精國で多くの妖精國の妖精達に迷惑をかけ、悪妖精となったお前は多くのロンディニウムや俺の仲間達を傷つけてしまった・・。その罪はとても重い者と言ってもいい・・。)」

アルト「(しかしこのまま苦しませて死なせるのは俺も心が痛いと言ってもいい・・。せめて俺の力で安らかに眠っていってくれ・・。)」


アルト「・・・ヒール(安楽死&情報提示)」キィィン!(優しく力を注ぐ)

満身創痍のグビラ「・・・・・・」ポァァァ~ン・・(ヒール(安楽死)の力が注がれる)

アルト「・・・・・・!!?」ドクンッ!(何かを察知する)

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1年前・・・西の海岸の浜辺(何かのビジョン)


ガシュガシュガシュゥゥン!!ブシャァァァーーーン!!(誰かに一方的に攻撃されるグビラ)

怪獣のグビラ「バァァァァ~~~アァァァァァァ~~~!!」ガシュガシュガシュン!!(一方的に攻撃されている)

???「アハハハハ、アッハハハハハハ!!」ガシュンガシュンガシュン!!(ナイフで刺しまくっている)

???「フンッ!!」ビィィィン!(サイコキネシスを発動する

怪獣のグビラ「バッ、バァァァ~~!?」バスゥゥン!!(浜辺に叩きつけられる)

???「フフフフ・・・・」サラサラァァ~~・・・(砂を巻き上げていく)


ガシッ、アグゥゥ~!(グビラの口を開かせる)

怪獣のグビラ「バァァァ~~・・・」口を開けさせられている

???「グビラ・・あなたは怪獣としてのあなたをわたしは気に入っているからね?あなたをこのまま生かしておきたいけど、モルガンの命令のこともあるからねぇ~・・」キラァァン、サラサラァァ~~・・(手にある砂の色が水色となる)

???→妖精騎士アグラヴェイン「あなた・・妖精になってみる?」二ヤァァ~!(怪しい笑い顔)

怪獣のグビラ「!!!?」ビクッ!!(恐怖で震え上がる)


バシュゥゥ~ン、ゴォォォォ~~!!(水色の砂をグビラの口に入れ込む妖精騎士アグラヴェイン)

怪獣のグビラ「バッ、バァァァァァ~~~~~~~!!!」ゴブブゥゥゥ~~!!(水色の砂を飲まされる)

ゴボボォォ~~~!!バシュゥゥゥン!!(水色の砂を無理矢理飲まされ、破裂するように体内が爆発する)

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アルト「ワァァッ!?・・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」タラタラ・・(汗をかく)

パーシヴァル「ど、どうなされたのですかアルトさん!?」驚いている

アルト「あっ、あぁ・・・。グビラ・・まさかそんなことがあったなんて・・・・」グビラのことを見ながら・・

メリュジーヌ「どうしたアルト・・ヒールを使っている時に何かを見たのか?」心配そうに駆け寄る

アルト「あぁ・・このグビラの正体がわかった・・。グビラは・・・この妖精は人工的に発生させられたんだ・・。」


アルト「妖精國の地に自然単体で生まれたわけでもなくただ・・妖精騎士アグラヴェインによって、グビラは妖精にされたんだ・・。」

メリュジーヌ「!!!?」驚愕している

パーシヴァル「な、なんだって!?」驚愕している

ジロォォォ・・・(アルト達に目を向ける)


グビラ「・・・バァァァ・・・」何か言いたそうに訴えている

スズカ「!。グビラが何かを言おうとしている・・。」

アルト「!?。グビラ・・・お前は・・・」死にかけているグビラを見てて・・


妖精にされた怪獣(グビラ)「バァァ・・バァァァ・・・(この島の海、ずっと黄昏の色・・・。海の中もボクにとって・・住み心地が悪かった・・・)」

妖精にされた怪獣(グビラ)「バァァァァ・・・(帰りたかった・・・あの青い空に輝く・・あの青空が見える海に・・・。それが・・・ボクの“目的”だった・・・)」

妖精にされた怪獣(グビラ)「・・・・・・・・」ガクッ、シュゥゥゥ~~・・(身体が変化していく)



アルト「・・これは・・・。」変化していく妖精グビラの様子を見て・・

スズカ、セフィー、アドニス、介人達「!!?」変化していく妖精グビラの様子を見て・・

コーラル、ロンディニウムの住民達「・・・・・・」変化していく妖精グビラの様子を見て・・

メリュジーヌ「アルト、スズカ、セフィー、アドニス。キミ達は初めて見かけるのだがよく見てて欲しい・・これがこのブリテンにおける“命を終えた妖精”の結末・・」

ボガード「あぁ。死んだブリテンの妖精はな?壊れず、腐らず、変化して残り続け、このブリテンの地に帰っていく・・。」

メリュジーヌ「この妖精國ブリテンは、妖精達の遺体で積み上がった世界でもあるのだから・・。」

アルト「・・・・・・・・」黙って聞いている


アルトのヒール(安楽死&情報提示)に寄って判明した妖精鯨グビラの正体・・。

それは『歪みの岬』から現れた外来種であるグビラが、妖精騎士アグラヴェインによって人工的に妖精として発生させられた存在であり・・

その妖精鯨であるグビラは最後に自身の妖精としての目的である『青い空に照らされた海へ帰る』を明かして力尽き、リュジーヌとボガードの説明の元にその遺体は変化していき・


クルクルゥゥ~~・・ドサッ!(ゼンカイオーが斬り飛ばしたグビラの鼻ドリルが地面に落ちる)

ジュランたちが斬り飛ばしたグビラの鼻ドリルが墓標のように逆さピラミットの形で地面に刺さり・・

アルト達の前にはただ、グビラの遺体から変化した木製のようなグビラの骨が残っていたのであった・・。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
妖精鯨・フェアリー・グビラ(人工的に妖精されたグビラ):一年前・・『歪みの岬』によって、ウルトラマンの世界から妖精國ブリテンに来てしまった外来種の怪獣。

その巨体と鼻のドリルを駆使し、無理矢理カーティス検問砦を脱出するも・・妖精騎士アグラヴェイン(■■■■■■)に見つかり、一方的に叩きのめされる。

そして妖精騎士アグラヴェインの力によって殺されてしまい、その肉体から牙の妖精・妖精鯨フェアリー・グビラとして人工的に生まれ変わってしまい・・

自身の妖精としての目的『青い空に照らされた海に帰る』の元、青い空と海を探すために妖精國ブリテンを彷徨っていた・・。


しかし空が永遠と続く黄昏の空である妖精國ブリテンにとって、グビラの目的達成には至らず、度々下級の妖精達から運んでくる食べ物を盗み取る生活を続けており・・

メリュジーヌとの戦いから逃亡した地下の所でブラックドッグの住処に出くわし、それらに噛まれて悪妖精となってしまい・・

その翌日に大量のブラックドッグの群れと共にロンディニウムを襲撃するも、アルト達に返り討ちに遭い、致命傷を負い・・

そしてアルト達が見守る中、最後に自身の無念と青い海に帰りたいという目的を話し、木製の遺骨に変化し、その後アルト達によって地面に埋葬された。

第19節:互いの愛と深まる謎
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ブラックドッグ&グビラ襲撃後・・・ロンディニウム:作戦室(夜)


パーシヴァル「色々とありましたが、あの襲撃の時の被害が最小限に抑えられたことはとても良いと言っても宜しいと言ってもいいでしょう。」

パーシヴァル「今日のこの勝利によって、しばらくはブラックドッグによる被害がほぼ大幅に減ったと言っても宜しいでしょう。みなさん、ありがとうございます。」お礼を言う

アルト「いえ、こちらこそ・・。パーシヴァルやみんなの協力があってこそ、ロンディニウムを守れたといってもいいね。」

アドニス「うん!お父さん達と介人さん達、それにパーシヴァルさん達と力を合わせたから、ロンディニウムを守れたからね。」

立花響「はい!それにパーシヴァルさんとメリュジーヌさんの仲も元通りになりましたからね!」

メリュジーヌ「えぇ。少し強引なところはあったけど、私とパーシヴァルの寄りを直してくれたキミ達には感謝しているからね。」

パーシヴァル「はい。」

ゾックス「まぁ、メリュジーヌとパーシヴァルの間に抱えていた問題点が解決し、『境界なき勇士団』と『円卓軍』の関係も良好になってきたと言ってもいいが・・」

ゾックス「それと同時にまた新たな疑問が出来たと言ってもいい・・。俺達が倒したグビラの正体が、実は人工的に妖精にされた個体だったって事をなぁ?」

アルト達「!?」一斉に静かになる


ゾックス「元々『ウルトラマントピア』に生息しているはずの怪獣グビラが『歪みの岬』を通してこの妖精國ブリテンに迷い込んできたと言う事はよくわかるさ。前例として、3年前にも現れたギマイラもそうだったからな。」

ゾックス「ただ違う点としては、『歪みの岬』周辺には検問砦が建設され、その土地を妖精騎士アグラヴェインが掛け持ちで管理している事で、安易にそこから妖精國へ侵入することが出来なくなっているのが現状と言ってもいい。」

ゾックス「そんな包囲網をグビラは強引に押し破り、妖精國へ侵入した後・・・追いかけてきた妖精騎士アグラヴェインに惨殺され、ブリテンの地に生まれた妖精として転生させられた・・。」

ゾックス「そんな妖精騎士アグラヴェインがやったであろう残虐かつ卑劣な光景をアルトはヒールの力で見てしまったって事なんだな?」

アルト「あぁ・・。せめて痛みをなくし、眠らせてやろうと思った矢先に偶然にも見てしまった光景だったからなぁ・・。」

ゾックス「・・まさか妖精騎士アグラヴェインに“人工的に妖精化させる能力”があったとは思いもしなかったっと言いたいところだが、実際はそれだけじゃない・・。」


ゾックス「コーラルやスプリガンが言ってたという『異端の妖精達(イレギュラーズ)』が持つ異端の亜鈴のほとんどは、妖精騎士アグラヴェインから國家試験の際に手にしたという話。アレにも不可解な点があるのは確かと言ってもいい。」

ゾックス「そもそもあのイレギュラーズが手にしたという異端の亜鈴をなぜ、妖精騎士アグラヴェインから手にできたのか?なぜ、生まれた時から完成している筈の妖精に異端の亜鈴の力を後付けで得られたのか?」

ゾックス「その答えとなる事実があるとするならば・・アルト、同じ3つの力を得たアンタなら分かるはずだと思うのだが・・?」

アルト「俺になら分かる・・・確か妖精騎士アグラヴェインが持つ力は・・『夢の砂を操り、相手を眠らせる力』と『サイコキネシス』・・。それと・・・!?」何かに気づく

アルト「そう言えば・・・まだ妖精騎士アグラヴェインが持つ3つ目の力を、俺達はまだ見ても感じてもいない!?」

メリュジーヌ「!?。たしかにいま思えば・・妖精騎士アグラヴェインは夢の砂の力とサイコキネシスの力を使っているだけで、肝心の3つ目の力はまだ見せてもいなかったわ・・。」


ゾックス「そうだ・・。現状、現実世界から来た人間である妖精騎士アグラヴェインが授かったと言われる3つの力の内、わかっているのは『夢の砂』と『サイコキネシス』の2つであり、残りの1つはまだアルト達や俺達に対しても使われていない・・。」

ゾックス「俺の考察であるが、イレギュラーズの妖精達が異端の亜鈴を持ったのも・・グビラがブリテンの妖精にされたのも・・、彼女が持つ3つ目の力が関係しているんじゃないかと俺は思っている・・。」

ゾックス「俺が思うに、妖精騎士アグラヴェインの3つ目の力は・・“誰かの持つ力を奪い、その力を移植させる”力じゃないかと、俺は思っている。」

アルト達「!!?」驚愕している

立花響「力を奪って、それを移植させる能力って・・・」驚愕している

アルト「“誰かの力を奪い、力を移植させる”事が妖精騎士アグラヴェインの3つ目の能力・・。その力はまる『僕のヒーローアカデミア』のオール・フォー・ワンと同じような力を、アグラヴェインは持っているって事だと思えるよな?」

ゾックス「あぁそうだ。アルトと言う通り、妖精騎士アグラヴェインが持つと言われる『力の強奪と付与』の力は、彼女にとっても切り札と言えるぐらいの能力と言ってもいい・・。」

ゾックス「現状、奪う先の力の方は彼女が掛け持ちで管理している『歪みの岬』から流れてきた外来種から適当に奪い、それをストックしていたと確信がつくし・・力の付与の方も、イレギュラーズの妖精達が手にした異端の亜鈴の力がそれを証明していると言ってもいい。」

セフィー「・・そうか!ブルーナや二代目妖精騎士達が國家試験で得たという異端の亜鈴は、元は妖精騎士アグラヴェインが他者から奪い・・それを試験という形で力を移植し、その力に適用した妖精をアグラヴェインは遠別していたと言う事だったんだな?」

アルト「そういうことだセフィー。キミもなかなか察しがつくじゃないか!」セフィーを褒める

セフィー「あぁ。家族の次男としてmジョルニがいない分・・残された兄妹をまとめ上げるのも、次男としての責任だと感じているからな。」

メリュジーヌ「セフィー・・キミの兄妹達を気遣う心は相変わらず素晴らしいと言っても良いわね!」セフィーを褒める

セフィー「あぁ・・。」褒められる


ボガード「妖精騎士アグラヴェインが持っていると言われる3つめの力と言える『力の強奪と付与』の力・・。ゾックスの言う通り、その力はおそらく彼女にとっても強力な切り札である事は間違いなさそうだな?」

ボガード「故にその力をいままで俺達に使ってこないのは、その力が奴の強力な切り札である事から・・切り札ゆえにその力を人前には出すのはマズいと判断していると言って間違いないと思われるなぁ?」

アルト「確かに・・『力の強奪と付与』という強力な力を妖精騎士アグラヴェイン持っている以上、それを隠す理由は他でもない・・。」

ワグ「隠す理由・・・・!?。その力さえあったら、妖精國にいる妖精達は妖精騎士アグラヴェインの事を『予言の子』だと勘違いする恐れがあるからか!」理解する

ロブ「あぁ、今の妖精國のほぼ間違いないな?また最悪の場合、妖精騎士アグラヴェインの事を『厄災』だと疑う可能性もあるしな・・。」

ゾックス「確かにあり得る話だ・・。強すぎる力は、力の無い者にとって崇められるか、危惧されるか・・。その選択は2つに1つに等しいのはどの世界にも共通することだ。」

ゾックス「妖精國ブリテン出身の妖精達にとっては、力を持つ者に対して・・どんな形であれ、多くの注目がそちらに向くのは確実と言ってもいい。」

アルト「うん。この妖精國にいる妖精の中で、女王モルガン以上の力を持っていると知られれば、今の女王モルガンはそれを黙っているはずがない・・。」

アルト「妖精騎士アグラヴェインはその事を想定し、彼女の3つめの力を表舞台には出さないようにしていると断定できる。」

アルト「彼女の野望でもある『自身の手で妖精國ブリテンを支配する事』の為にも、あえて目立つような行動を避けているといってもいい。」

ジュラン「成る程なぁ・・。“能ある鷹は爪を隠す”って事だな。」


メリュジーヌ「・・だとしても、そんな力を持つ妖精騎士アグラヴェインは今、バーゲストやジョルニ達と一緒に行動しているとなると・・」心配そうにする

アルト「いやそれはない。今のバーゲスト達は女王モルガンの謁見の来客であり、女王から護衛の任務を受けている妖精騎士アグラヴェインが暗殺や奇襲をする事はないに等しいと言ってもいい。」

アドニス「それにお母さんたちにはダ・ヴィンチさんやカイニスお姉ちゃん、村正さん達がついている。あの人達が近くにいれば、力を奪うような行動はしてこないと思うよ・・。」

アルト「あぁ・・。バーゲストやダ・ヴィンチちゃん達を信じよう、メリュジーヌ。」メリュジーヌに身を寄せる

メリュジーヌ「えぇそうね・・。」落ち着きながら・・



パーシヴァル「妖精騎士アグラヴェインの3つの力、それによる力の強奪と付与、彼女の部下と自身の目的・・。3年前から暗躍し、妖精騎士の地位を手にし、異端の亜鈴を持つ部下と共に自身の力も格段に力を付けてきている・・。」

パーシヴァル「この意味からして・・我々にとっても妖精國の中で女王モルガン以上かつ最大の驚異と呼べる策士であると理解します。」

アルト「あぁ・・。このような策士すぎる彼女・・俺と一緒に『現実世界』から来た人間だと思えないほどの知能を持っているなんて、3年前の俺には知るよしも無かったからな・・。」

ゾックス「『現実世界』から転移された事でその知能と才能が開花した可能性もあり得るやもしれないからなぁ?」

ゾックス「問題はその彼女自身は何を思って、俺たちのようなヒーローをこの妖精國へ引き寄せたのが俺にとっての疑問と言ってもいいな?」

ゾックス「力を奪うだけなら・・『歪みの岬』の扉を使わせ、そこに引きずりこんでから彼女の3つめの力で奪わっていっても良かったと言ってもいいのにな?」

ガオーン「そうだよ!力を奪わずに僕たちのようなヒーローを9人も妖精國へ引き寄せて、偽物の『予言の子』に仕立て上げたとしても・・結局はその僕たちと戦うハメになると言ってもいいのに・・。」

セフィー「あぁ・・。妖精騎士アグラヴェインにとっても、並行世界から来たヒーロー達は、いずれにしても彼女の敵になり得るかもしれない恐れがあるというのに、一体何故なんだ・・。」

アルト達「・・・・・・・・」考え込む

立花響「・・・ひょっとして・・『歪みの岬』にあるドアって、実は向こうの世界から妖精國へ行く際はドアじゃないのですか?」

アルト「・・なんだって?」立花響に目を向ける

立花響「えぇ~とつまり・・『歪みの岬』のドアはドアの表面になる絵柄の種類によって妖精國地は異なる並行世界へ行けるんですよね?」

アルト「あぁそうだが・・。それと何か関係があると?」

立花響「もしかしたらと思うけど、『歪みの岬』のドアって・・・妖精國から別の並行世界へ行くことができ、それを利用して妖精騎士アグラヴェインさんが私たちに『星の終わり』の夢を見せた・・。」

立花響「けど逆に言うと・・向こうの並行世界からこの妖精國へ行くのはどうやって行くのかは、私や翼さん達にも分からないのですよ・・。」

立花響「『歪みの岬』から向こうの世界へはその世界の絵柄がついたドアから入ったとしても、そこから妖精國へ行くのはドアの形なんかしていないんじゃ無いと思うんです・・。」

アルト「!?。向こうの世界から妖精國へ向かう入り口が、ドアとは限らないだって・・」驚いている


ジュラン「確かにそうだ!!介人とオレらキカイノイド4人とセッちゃんは、夢で『星の終わり』による『崩落』の事を知ったのは確かになのだが、そこへ行く為の通路やドアのことなんか夢でも教えちゃくれなかった・・。」

ジュラン「俺達はただ、突然と現れた次元の穴に吸い込まれてこの世界に飛ばされただけであって・・『歪みの岬』の事など、昨日のアルトの話しで知ったと言ってもいいからな?」

立花響「私も同じです。私がいる世界でも『星の終わり』による『崩落』の事を私や翼さん達『S.O.N.G.』のみんなに夢として伝わりました。」

立花響「でも実際にこっちの世界に来たのは、私の世界にある完全聖遺物『ギャラルホルン』のアラートにより、妖精國ブリテンの世界に繋がり、そこから私と翼さんと調ちゃんの3人がこの世界へと移動してきたんですよ。」

ハルキ「俺とゼットさんも妖精騎士アグラヴェインの力で同じような夢を見たんですが・・こっちの世界に来る際はベリアロクさんの力で宇宙から来たんですよ・・。」

ハルキ「そしてブリテン島を覆っている光の壁を俺達は強引にくぐってこの世界にたどり着いており、『歪みの岬』の事については俺もアルトさんに教えられるまで知りませんでした・・」

ゾックス「成る程・・ハルキとウルトラマンがこっちに来た方法については俺たちゴールドツイカー家も同じだ。島を覆っている光の壁をクロコダイオーの突撃で突き破って侵入して来たからな?」

介人「スッゲぇ~~!!ゾックスの船って、そんなことも出来るんだね!!」キラキラキラ!!(目が光る)

ゾックス「まぁな・・・。そのあとにクロコダイオーがこの妖精國の世界特有の洗礼でノリッジの海に不時着したんだがな・・。」

フリント「そうそう!突然エンジンが止まっちゃって、不時着するのも大変だったんだからね!」

スズカ「ハルキさん、ゾックスさん・・すごいむちゃくちゃな方法でブリテン異聞世界に来たんですね・・。」

ゾックス「あぁ!伊達に世界海賊を名乗ってはいないからな?俺達ゴールドツイカー家は。」自慢げに言う


アルト「ゾックス達、ハルキとゼット、シンフォギア装者にゼンカイジャー・・。彼らが『歪みの岬』から妖精國ブリテンに侵入せず、独自の方法でこの世界に来たとなれば、立花響の仮説は正しいのかもしれないなぁ?」

アルト「現に俺と俺の家族がもう一つのカルデアの世界に行った時は、妖精國側はカルデアのマークがついたドアからそっちに行ったのだが、帰る際は向こうの世界の召喚ルームの魔方陣から妖精國へ戻ったからな・・。」

メリュジーヌ「えぇ・・3年前にアルトが先に召喚ルームの魔方陣から妖精國へ戻り、私はバーゲストと生まれ育った我が子達と共に妖精國へ戻ったことは今も覚えているさ。」

アルト「そうだな?それに3年前・・俺とメリュジーヌ達3人の妻は『歪みの岬』で向こうの世界へ繋がるドアからゴルザのような怪獣などの外来種が出てくる瞬間を、この目で間近に見ているからな・・。」

アルト「『歪みの岬』から流れてきた外来種は、自身がいた世界とは違う世界に来た事に困惑し、そのまま『歪みの岬』の外で出てしまい・・」

アルト「妖精國ブリテンの地で好き放題暴れ回るとか、行商団に捕まってグロスターに売り飛ばされるとかの事態が3年前に多くあったと事例があるからな・・。」

ボガード「怪獣ギマイラ、絵描き師のアドレーヌと外からの妖精リボン、アルトがグロスターで出会ったという謎の存在、喪黒福蔵・・。」

メリュジーヌ「それと3年前にウェールズから連れ去り、グロスターに売り飛ばされたモルカーのシロモもまた・・『歪みの岬』から妖精國へ迷い込んできた外来種だからね。」ジィィ~・・(ロブとワグを睨み付けながら・・)

ロブ、ワグ「(ギクッ!)うぅぅ・・」気まずそうに反省している


ロブとワグは、3年前にウェールズからモルカーのシロモを攫い・・グロスターに売り飛ばした事実が、ノリッジへ向かうの旅の途中で判明し・・

その事でアルトやメリュジーヌ達に絞られ、アルト達にはその事については頭が上がらない思いをしているのであった・・。

スズカ「妖精國から向こうの世界へ行く際はドアのような目印がある一方で、向こうの世界から妖精國へ漂流してくる際は目印も存在せず、気づいたときは妖精國ブリテンに流れ着き、変える方法も分からないまま妖精國を彷徨うなんて一方的過ぎるわぁ!」

セフィー「普通に道を歩いていたら、いつの間に妖精國ブリテンへ来ていたいう事態。まるで神隠し・・もしくは異世界召喚と言ったところかな?」

アルト「確かにそう言ったほうが人聞きがいいと言えるなぁ?普段の生活をしていた別世界の人物が、ある日突然と妖精國へ流れ着いてきてしまい、その地に彷徨い、現地の妖精達にいびり倒されていく・・。」

アルト「妖精にされたグビラの他に・・この世界に外来種として来てしまったモノ達にとっても、こんなハタ迷惑な事は自身の不幸でしかないに等しいからな・・。」


アルト「(だとしても俺もまた・・『歪みの岬』を経由せず、忽然と光のオーラに包まれ、『現実世界』からこの妖精國ブリテンへ来た『光の氏族の降臨者』だ。)」

アルト「(俺には自分自身以外の『現実世界』の記憶が無い。俺が妖精國へ転移されたとしても、俺がいなくなった『現実世界』で迷惑が掛かる事なんか・・)」


ジジッ、ジィィ~ジィィジィィ~~~!!(突然、アルトの頭の中にホワイトノイズが掛かる)

アルト「!!?」頭が真っ白となる

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回想シーン:■年前・・・・現実世界 ■■ とある場所


三澤亮太(アルト・オルラント)「■■■がいなくなったら困る事?それはこの会社にいっぱいあると思うよ!」

三澤亮太「営業や事務処理、経営管理と・・キミはこの会社の部署で一番優秀なエリートなのはみんな知っているよ。みんなが知ってるぐらいだしね?」

■■■■■■「ーーーーーーーーー。」何かを言っている

三澤亮太「えっ、会社ではなくこの社会に対してだって?■■■はこの社会とは関係なく、この世で一番優秀な女性だと俺は思っているさ・・。」

三澤亮太「俺なんかキミと違って、上司にただ怒られるだけの平凡なサラリーマンだからね・・。そんな俺がキミと付き合っているなんて、俺はとても幸せ者だと思うけどなぁ~?」

■■■■■■「ーーーーーー・・・」クスクスクス・・(笑っている表情を見せている)

三澤亮太「・・・フフフフ・・。やっぱり、笑顔の■■■の方がとても似合っていると思うよ!」

■■■■■■「ーーーーーーー」ありがとうと言っている


ジジジィィ~、ガァ~ガァ~ガァァァァ~~~!!(再びホワイトノイズが覆っていく)
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メリュジーヌ「アルト・・?ねぇ~アルトってばぁぁ!」ユッサユッサユッサ!(アルトの身体を揺すっている)

アルト「・・・・ハッ!?メリュジーヌ、どうしたんだい?」我に返る

メリュジーヌ「どうしたのはこっちのセリフだよ・・。急にアルトがボケェ~っと話を聞いていない表情をしていたからね?」ムゥゥ~・・(しかめっ面)

アルト「あっ、あぁ~ゴメンゴメン・・。ちょっと『歪みの岬』の事で考え事をしていたからな・・。」

メリュジーヌ「・・本当かなぁぁ~?」ジィィ~・・(疑っている)

アルト「本当だって!!」アタフタしている

ボガード「・・・・(ブラックドッグとの戦いに加え、妖精騎士アグラヴェインと『歪みの岬』の謎の事で疲れているのか・・アルト。)」心配そうに見ている

ボガード「(まあ・・目の前で妖精鯨が死んでいく瞬間に加え、妖精鯨の衝撃の事実も明らかにされたからなぁ・・。人間であるアルトでも、疲労は感じていると見えているからな・・。ここは俺がフォローしてあげないとな・・。)」


ボガード「よ~し、もうこのような切羽詰まった話はここまでにして、続きはまた明日にした方が良さそうだな?」

パーシヴァル「えぇ・・、今日は色々な事がありすぎましたしね?続きはまた明日でも致しましょう。」

ジュラン「あぁ、確かにそうだな・・。ハァ~、ブラックドッグやグビラとの戦いもあって、オレらはもうクタクタだぜぇ・・。」疲れた表情をしている

立花響「私もぉ~・・・」疲れた表情をしている

タッタッタッタッタッ・・・・(人間の兵士がやってくる)


給仕係の兵士「パーシヴァル様、アルト様。遅くはなりましたが、皆さま方のご夕食の支度が調いました。」

パーシヴァル「あぁ、すぐに向かう!皆さん、遅くはなりましたがそろそろここらで腹ごしらえを致しましょう。」

ゾックス「あぁ~やっと出来たかぁ~・・。オレら、腹が空いてて仕方が無かったからなぁ~・・」グゥゥゥ~・・(腹の音が鳴る)

立花響「はい、私もです・・。疲れたほかにお腹の方もぺこぺこでぇ~・・」グゥゥゥ~・・(腹の音が鳴る)

ハルキ「俺もですよぉ~・・」グゥゥゥ~・・(腹の音が鳴る)

アルト「そうだな・・。じゃあそろそろ、メシを食べに下に降りるとするか!」

立花響達「さんせーい!!」威勢よく言う


アルト達は妖精騎士アグラヴェインの力とその目的、歪みの岬の秘密を一通り話したあと・・ブラックドッグやグビラの襲撃の影響で遅れた夕食を食べに広場の方へ向かうのであった・・
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ロンディニウム:食堂近くの広場


モグモグモグモグ・・・(テーブルにある料理を食べているアルト達)

ガオーン「おぉ~!今日はとても旨そうなものが多いじゃないか!」モグモグモグ・・(パンを食べている)

給仕係の兵士「皆さま方のおかげでブラックドッグからこのロンディニウムを守ってくれたのですから、少し大盤振る舞いいたしました。」

ジュラン「おおそうか・・それはありがとうな!」モグモグモグ・・(魚を食べいてる)


スズカ「・・・・・・・」何かを見ている

セフィー「・・??。どうしたスズカ?」何かを見ているスズカの様子を見て

スズカ「えぇ、あの壁に描いてある絵の事なんだけど・・」ある場所にある壁の絵に注目している

パーシヴァル「絵・・・ああ、妖精暦に描かれた壁画ですね。私たちも詳しくは知らないのですが・・・」

アルト達「???」ある場所にある壁に注目する

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ロンディニウムの広場の近くにポツンと描かれた一つの壁画・・。

左右には6翅の妖精と思しき存在と、中央に大きく描かれた獣のような存在、下にはドラゴンと思しき存在が描かれていた・・。


スズカ「この絵・・・6つの妖精と巨大な何かが、どことなくお祭りをしているように見えるようみたいですけど・・」

メリュジーヌ「えぇ・・。でもこんな巨大な妖精・・ブリテンでいままで見たこともないわ・・。」

ボガード「巨大な妖精・・・というよりかは、なにか愛嬌があってとても頼りがいがあるといっても良いぐらいな奴に見えるのだがな?」

ロブ「愛嬌がある?こいつがかぁ~?俺にはそう見えねぇと感じるのだがヨォ~・・。」

コーラル「ロブさんとワグさんは外から漂流してきた妖精ですので、この壁画に描かれている何かに込めた愛を感じないのでしょうね?」

ロブ「ま、まぁそうだが・・・。しかしこの壁画は妖精暦の時に描かれたんだろ?この年代物の壁画・・どっかで見たような・・。」思い出そうとしている


ワグ「・・!。アァァーーそう言えば!!」何かを思い出す

ロブ「ワグ、何か思い出したか?」

ワグ「アァ、このような壁画・・・。ウェスバニーにも同じ妖精暦に描いた壁画があったんだった!!」

アルト達「・・・アァッ!?」一斉に思い出す


ロンディニウムに描かれている妖精暦の時代の壁画を見つつ、ワグが言った“ウェスバニーにも同じような壁画がある”と指摘し・・

アルト達『境界なき勇士団』の全員はウェスバニーで見つけた“『光と闇の氏族』と『純恋愛の宝石の秘密』を示した壁画”のことを思い出したのであった・・

パーシヴァル「・・このような壁画をあのウェスバニーでも存在していると?」

アルト「そ、そうだとも・・。ノリッジへ向かう道中・・ウェスバニー鉱山から静脈回廊(オドベナ)を出た所で、偶然にも多くの宝石と金塊と一緒に見つけたんだよ・・。」

メリュジーヌ「えぇ・・。しかもその壁画はね・・、あの鏡の氏族の長であるエインセルが自身が予言した事の『アナザーページ』としてウェスバニーに封印したと、エインセルの直筆付きで残っていてねぇ・・。」

パーシヴァル「!?。あの鏡の氏族の長であるエインセルの予言にもう一つの予言があったというのですか!?」驚く

パーシヴァル「この壁画はもともとオークニーの妖精・・・・『雨の氏族』が所持していたモノであり、ロンディニウムが建設される時、滅びたオークニーの跡地から、『ロンディニウムの騎士』が運んできた、と口伝はありますが・・」

パーシヴァル「これと同じような妖精暦の壁画がもう一つあり・・しかもそれが『影の厄災』で滅びたウェスバニーの鉱山内にあって、その壁画にはエインセルも関わっていたなんて・・」

アルト「あぁそうだ。だが見つけた当初はノリッジのこともあり、壁画を調べるのを後回しにしていたのだが・・」

ボガード「『ノリッジの厄災』とか『女王モルガンの謁見』、『ロンディニウムでの事件』など・・色々あったものだから、壁画や鉱山を含めてウェスバニーの事をみんな忘れていたとはなぁ~・・」気まずそうにしている

コーラル、アドニス達「・・・・・・」気まずそうにしている


ロブ「ウェスバニーについては、俺達がノリッジへ入るためにある程度の数のそこの鉱山にある宝石を採掘していたんだけど、それ以来・・俺達はあそこをずっと放置していたといっても無理はないと思うよな?」

アルト「いや、ウェスバニーの事はノリッジにいるぺぺロン伯爵にも言ってあるから、土地や鉱山の事については大丈夫の筈なんだけど・・」

ボガード「・・ノリッジにはまだ、あそこの宝石がとても大好きなダルダンの事もあるし・・あそこをあいつの好きにされたとなれば・・」心配そうにしている

アルト「あぁ・・アイツのことだ。宝石以外は何にも興味を示さないというのだから・・壁画のことなんかアイツが壊してしまう恐れもあると言ってもいいからな・・。」心配そうにしている

ロブ達「・・・・・・・」


ゾックス「・・アルト。あんたらはウェスバニーとかいう場所に手付かずにしている壁画のことが気になってしょうがないんだろ?」

ゾックス「なんならいっそ・・、オレらがその壁画を綺麗にくり貫いて、ロンディニウムの方へ輸送してやってもいいけどな?」

アドニス「!?。ホントにイイんですか、ゾックスさん。」ゾックスのことを見て・・

ゾックス「あぁ・・。アドニス、あんたにはクロコダイオーの修理の借りもあるし、アルトたちには短いながらも世話になっているからな?恩を返すのは当然だろ?」

アルト「あぁ・・スマナイなゾックス。俺達がウェスバニーの事をしばらく忘れていたばっかりに・・」

ゾックス「ふん・・、良いって事だ・・。」


ジュラン「オォ~?海賊であるゾックスが珍しく他人に優しく接しているなんてなぁ?」ゾックスを見ていて・・

立花響「そうそう!人に優しくすることはとても良いことなのですから!!」

介人「あぁ!・・優しさ全開!人助けも全開ってね!」ゾックスを褒めている

ゾックス「うっ、うるさい!!」恥ずかしそうにそっぽを向く

フリント「フフフ・・(お兄ちゃんってば、顔を赤くしちゃってぇ~・・)」嬉しそうに見ながら・・

アルト「アハハハハ・・・」タラタラァァ~・・(冷や汗をかく)

キュィィーン、ピィーーパパパッ!(スズカがサーチで調べている)


スズカ「・・私がサーチして調べたところ、この壁画の文字はウェスバニーに描かれている古い妖精語と同じだわ。」ピピピッ!(サーチをしながら)

セフィー「成る程・・。ハベトロットによれば、このような古い妖精語を解読するのに何週間はかかると想定していると聞いていたが・・」

アルト「あぁ。解読できるとすれば・・ハベトロットか、ダ・ヴィンチちゃんでなら少しは解読できるんじゃないかと思うんだけどなぁ~?」

メリュジーヌ「えぇ・・。でもあの2人はまだモルガンの謁見から戻っていない以上・・解読作業ははもう少し先になると言えるわね・・。」

パーシヴァル「・・・・そんな貴重なものだったのですか・・・。すみません、私にはそのような学がなくて。」

メリュジーヌ「いいさ。歴史の勉強は私もあまり教えていなかったからね?キミは悪くないさ。」

パーシヴァル「~~~~~」顔が少し赤くなる


パーシヴァル「・・ですが、そんな貴重なモノと判明した以上・・今まで雨ざらしになってたこの壁画の保管作業をすぐに手配した方が良さそうですね?」

パーシヴァル「その他に歴史に詳しい者を募って、周囲も発掘してみましょう。他に何か、貴重な記録が出てくるかもしれないかもしれませんしね?」

アルト「だな。バーゲスト達が帰ってくる前にウェスバニーの壁画を持ってきて、それをロンディニウムの壁画と一緒に調べる。これはダ・ヴィンチにとってとても興味が湧く事になるかもしれないわな?」ロンディニウムの壁画を見ながら・・

ワグ「あぁ!!それにウェスバニーの壁画も見せたら、ダ・ヴィンチの姉御・・驚いて腰を抜かすんじゃないかもなぁ?」

ロブ「あぁ~それはあり得るかもなぁ!!」


ゾックス「・・そうと決まれば、すぐにでもウェスバニーに向かった方が良さそうだな?」ガシャガシャガシャ・・(自分の分の料理を集めながら・・)

ボガード「そうだな・・。ダルダンよりも先にウェスバニーに向かい、あの壁画をロンディニウムへ持ち帰らなければな?」

ゾックス「あぁ・・だとしたら今すぐにでも言った方が良さそうだな?ボガード、アドニス、コーラル・・、俺をウェスバニーへ案内してくれ。」タッタッタッ・・(クロコダイオーの停泊している場所へ向かっていく)

アドニス「あっ、はい!」タタタタッ・・(ゾックスに付いていく)

コーラル「はい・・。」タッタッタッタッ・・(アドニスの側に向かう)

ボガード「あぁ。」タッタッタッタッ・・・(ゾックスの元へ向かう)


セッちゃん「ゾックス~!壁画のくり貫き作業をするのなら、ボウケンジャーのセンタイギアがおすすめだチュン!」パタパタ~!(ゾックスの前を飛びながら・・)

セッちゃん「轟轟戦隊ボウケンジャーはプレシャスという秘宝を冒険しながらそのプレシャスを探索・保護をしてきた戦隊だから、壁画の保管にはピッタリだチュン!」

ゾックス「あぁ!そのアドバイス、ちゃんと使わせてもらうさ!」チャリンッ!(ボウケンジャーのセンタイギアを見せながら)

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ロンディニウム近くの平原では・・

ズゴォォ~~、ビュゥゥーーン!(クロコダイオーがロンディニウムから発進する)


アルト「気をつけてなぁ、アドニス!」下から手を振る

メリュジーヌ「えぇ、いってらしゃい!」下から手を振る

アドニス「~~~~~!!」クロコダイオーから手を振る


ゾックスの機転でウェスバニーの壁画の件は、ゾックス達がウェスバニーから壁画をくり貫き、それをロンディニウムへ持ち帰るというアイデアの実行のため・・

ダルダンよりも先にウェスバニーへ向かう為に、急遽ゾックス達はクロコダイオーに乗り、ウェスバニーにある壁画の輸送に向かう事になった。

そしてゾックス、アドニス、フリント達、コーラル、ボガードを乗せたクロコダイオーはウェスバニーに向かって、月夜が輝く妖精國ブリテンの空を飛んでいき、それを地上からアルト達が手を振って見送るのであった・・。

夜中のロンディニウム:城壁(ゾックス達がウェスバニーへ向かった数分後・・)


タッタッタッタッタッ・・・・(アルトがやってくる)

アルト「確かここだよな・・?」キョロキョロ・・(辺りを見渡す)

アルト「・・・・・・・」

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数分前・・ウェスバニーへ向かったゾックス達を見送った直後・・


アルト「俺とパーシヴァルの二人で話したいことがあるって?」

パーシヴァル「そうです・・。アルトさん、お休みになる前に時間が宜しければ、私と二人きりで話したいことがあるのですが・・」

パーシヴァル「別に、それ程おこがましい事ではありませんが、どうしてもアルトさんとは2人きりで話したいのです・・。」

アルト「あぁ・・別に良いよ?」OKを入れる

パーシヴァル「はい。では後ほど・・あそこの城壁の方で待ち合わせしましょう。」城壁の方に指を指す

アルト「あぁ・・。」

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そして現在・・ロンディニウム:城壁


アルト「(・・とまあ、パーシヴァルと二人っきりで話す事についOKしちゃったけど・・。パーシヴァル・・いったい俺を呼び出して何を話そうと・・)」考えている


パーシヴァル「アルトさん!少し遅くなって申し訳ありません・・。ランドン達と少し会話が長くなってしまって・・」申し訳なさそうにしている

アルト「良いよ。パーシヴァルは円卓軍の団長だし、部下とのコミュニケーションもしっかりしないとな?」

パーシヴァル「はいそうですね?共に戦を共にする仲間ですからね。」


アルト「・・まぁそれで・・俺と二人きりで話したい事って何のことかな?」

パーシヴァル「はい・・。私はあなたに・・私を姉として慕っていた妖精であるメリュジーヌをとても愛する夫であるアルトさんに話しておきたい事があるのです・・。」

パーシヴァル「それと・・出来ればこの話は『予言の子』であるアルトリアさんと共に話したかったのですが・・・まず、あなたから先にお話しておこうかなぁと思いまして・・」

アルト「ホォォ・・?でその『予言の子』にも関わる話とはいったいなんだ?」質問する

パーシヴァル「えぇ・・。」


パーシヴァル「私とメリュジーヌは10年の間・・彼女が育ての親として、武術の師として育ててくれたのはメリュジーヌであると知ってますよね?」

パーシヴァル「彼女と出会うずいぶんの昔・・。16年前・・生まれたばかりの私を含め、数多くの人間の子供らをソールズベリーの養護施設に引き取ってくれた妖精がいます・・」

パーシヴァル「その妖精の名は『オーロラ』・・。3年前に風の氏族長から失脚し、ブルーナの権限で刑死した元・風の氏族長の妖精です。」

パーシヴァル「それに今も牙の氏族長として君臨している妖精『ウッドワス』。あの方は養育院にいる私の際を見いだし、幼少の頃の私にある目的の為に訓練を受けられました・・。」

パーシヴァル「ある目的・・・“『予言の子』を自らの手で作り出す”という当時のオーロラが発言した目的の為にね。」

アルト「!?。『予言の子』を作り出すって・・!?」その事実に驚く

パーシヴァル「・・そうです。16年前にオーロラからの命を受け、私の含めた多くの人間の子どもがソールズベリーに引き取られました・・。」


パーシヴァル「16年前の当時・・エインセルの予言から、ブリテンでは様々な『予言の子』対策が取られていました。」

パーシヴァル「女王軍はその年に発生したばかりの妖精を捕らえ、ある森(むら)では該当する次代をかくまい、ある村では秘密裏に育てた。」

パーシヴァル「そしてソールズベリーの領主だったオーロラはこう考えたのでしょう。“どこに現れるのか分からないのなら、自分の手で用意すればいいのでは”と。」

アルト「成る程・・・それでそのオーロラはソールズベリーに人間の子どもを多く集め、戦士として育てたんだな?」

アルト「16年後、『予言の子』が何かの形で倒されてしまった場合に備え、その代わりに振る舞う代役を演じさせるために・・。

パーシヴァル「・・・そうですね。そういう考えも、当時のオーロラにはあったのかもしれませんね。」

アルト「・・・その事については、メリュジーヌも知っていたと?」

パーシヴァル「えぇおそらくは・・。オーロラは特にメリュジーヌの事を一番の信頼し、彼女もまたよくオーロラの側にいました。」

パーシヴァル「現にメリュジーヌは3年前・・アルトさんと出会う前はオーロラの事を一番に愛していると言っても宜しいぐらいに・・。」


パーシヴァル「話を戻しますが・・・私は引き取られた多くの人間の子どもの中で、もっとも素質があるとウッドワス公に見いだされ、『予言の子』の候補として訓練を受けられました。」

パーシヴァル「選ばれた人間が『予言の子』として名乗るには、『予言の子』として振る舞える“あるモノ”の力を扱える者を選りすぐるためだけに・・」

パーシヴァル「『予言の子』として振る舞うモノ。・・ソールズベリーには、妖精暦においてブリテンを救った救世主トネリコの武器・・・いま私が持っているこの『選定の槍』がそうなのです。」

パーシヴァル「槍にはトネリコによる封印が施されており、“罪なき者のみ扱える”というものでありまして、どんな妖精も『選定の槍』に触れる事が出来ません。無論、メリュジーヌでさえも・・」

アルト「・・!!。だからメリュジーヌは立花響に『選定の槍』を引き抜かせたんだな?自分が妖精ゆえに『選定の槍』に触れるさえも出来ないのだからな・・。」

パーシヴァル「その通りだと思います。メリュジーヌはそれをわかってた故に響さんに槍の回収を依頼したのでしょうね?」

アルト「あぁ・・(・・味なことをしてくれるじゃないかメリュジーヌ。)」考え込む


パーシヴァル「・・・そして私が養育院で育って10年目のある日、『選定の槍』の能力を引き出せる人間として選ばれました。」

パーシヴァル「・・というよりは『選定の槍』に選ばれた・・・のだと思います。能力を引き出せたあの日、私が槍に持っている時に、“この槍で、悪しき妖精どもを殺せ”と・・頭の中でそんな声が聞こえたぐらいですので・・。」

アルト「“悪しき妖精どもを殺せ”っかぁ・・。随分と物騒な声が聞こえたものだな?」

パーシヴァル「確かにそうですよね・・。私もその声を聞いた当初は、身体がぞっとするような感覚を感じたぐらいですし・・。」


パーシヴァル「そしてその日と同じく、『鏡の氏族』がブリテンから消え去った日でもあり、私の騎士としての始まりでもあります。」

パーシヴァル「私が『選定の槍』に選ばれた日、領主であったオーロラの願いを聞き入れ、メリュジーヌは湖水地方の方へ向かって行きました。」

パーシヴァル「『鏡の氏族』が消え、ソールズベリーに戻った直後の彼女の顔を見た私は、この日からなんとしてでも私の手で彼女を解放しようと、私のこの胸に誓いました・・。」

パーシヴァル「・・その後の事はスズカさんやセフィーさんの知っての通り、5年前のコマドリ大会で優勝し・・モルガンの誘いを断り・・オベロンに見いだされ・・今の『円卓軍』が出来たというわけです・・。」

アルト「・・・・・・・」黙ってその話を聞いている

アルト「1つ聞いて良いかパーシヴァル?『鏡の氏族』がメリュジーヌ・・・・いや、ろくでもなしのオーロラのワガママせいで『鏡の氏族』が消えたのが6年前なんだろ?」

アルト「なら何故・・当時10歳のキミがその一年後のコマドリ大会に参加が出来たんだ?俺は子供達の成長を見てはいないが、11歳の子がコマドリ大会に出るにはまだ・・・」

パーシヴァル「そう、そこなのですよ。私が持つこの『選定の槍』を使う者の意味という事を・・」

アルト「・・使う者の意味?」


パーシヴァル「『選定の槍』は、その真価を使うためにも、持ち主から魔力だけでなく持ち主の寿命までもこの槍の発動の為に使われます。」

アルト「!?」驚く

パーシヴァル「・・・実のところ、私は今年で16歳です。あなたにはこの姿の私を16歳の青年だと思もわれますか?」

アルト「いや・・キミの姿は20代・・、つまり大の大人の姿とも言えるのだが・・・まさか!」選定の槍を見ながら・・

パーシヴァル「そう・・・『選定の槍』に選ばれた時、槍の影響により、10歳ほど年を取ってしまい、今のこの姿に。肉体年齢は26歳、というところでしょうか。」

アルト「あっ、あぁ・・・。(コーラルが言ってた・・“パーシヴァルはオーロラに捨てられるようにソールズベリーを離れた”理由はこれか・・。)」


パーシヴァル「アルトさん・・。私はオーロラの一つの考えで作られた『予言の子』の代役・・・・いえ、『予言の子』を貶めるために育てられた人間です。」

パーシヴァル「この槍もまた、トネリコの呪いの影響なのか・・その性質は『妖精を救うもの』ではなく、『妖精を倒すもの』に変貌を遂げています。寿命を使うとのいう事も、これが関係していると思っています。」

アルト「・・・・・・。」黙っている

パーシヴァル「そんな私がメリュジーヌという自身が愛していた妖精を救うという自身の誓いの為に、その素性を隠しつつ『予言の子』を支持する旗を掲げました。」

パーシヴァル「『予言の子』の存在を利用してまで、自分の願いの為に『円卓軍』を作ったと言ってもいい・・。」

パーシヴァル「本来、使うべき武具を持ち、偽物の立場でブリテンの平和を語るのは・・他の10人の偽の『予言の子』と同じだと言ってもよいでしょう。私には、そんな資格がないというのに。」

パーシヴァル「そして私の願いと事を起こした行いにより、私が『選定の槍』に完全に選ばれなくなったと判断された時こそ、いずれ私はこの槍を再び持つ事は敵わぬ事でしょう・・。」

アルト「パーシヴァル・・・キミって人は・・。」パーシヴァルの顔を見ながら・・


パーシヴァル「・・自分の願いのために『円卓軍』を組織し、メリュジーヌを自身の手で救うという心の誓いを支えに、私は頑張っていました。」

パーシヴァル「しかしその願いもむなしく・・・3年前にあなたが私よりも先に、メリュジーヌと『結婚』すると言う形で、あなたはメリュジーヌを真の意味で救ってしまいました。」

パーシヴァル「・・・私はその事実を受け入れられず、メリュジーヌの気持ちもわかりもしないまま、私は貴方や彼女の幸せに嫉妬してしまいました。」

パーシヴァル「彼女があなたとあなたとの間に生まれたご子息方と共に過ごす幸せを理解せず、私は彼女の事を感情のままに否定し、彼女の心を傷つけてしまった・・。」

パーシヴァル「しかもその事で他の方々にも迷惑をかけてしまった事を思えば、皆さまには本当に申し訳ない事をしてしまったと私は深く心に浸透しました・・。」

アルト「・・・・・・・」黙っている

パーシヴァル「・・・・アルトさん。あなたにはメリュジーヌの事を本当の意味で愛し・・その相思相愛を持って、お二人方は3年前にご結婚されたのですよね?」

アルト「あぁそうだ・・。メリュジーヌは3年前のシェフィールドで俺と出会ったばかりだったが、戦いの中やお付き合いの中で互いに好きになり・・そして俺と結ばれ・・俺と結婚し、セフィーとスズカを産んでくれた。」

アルト「俺とメリュジーヌの関係は、同じ妻であるヴァージェやバーゲストも了承しつつ、夫婦として・・家族として互いに頑張ってきたんだからな・・。」

パーシヴァル「そうですか・・。」理解する


パーシヴァル「・・・アルトさん、あなたはあなた自身の真なる愛を持って、あなたは私が思っていたのとは別の方法で、あの領主オーロラからメリュジーヌの事を救ってくれました。」

パーシヴァル「あなたには一度・・私の内に秘めていた嫉妬により、あなたの事を否定していましたが・・今の私には、メリュジーヌを救い、私と彼女の仲を共に取り持ってくれた事への感謝があります。」

パーシヴァル「故に私は・・『円卓軍の団長』として、メリュジーヌに育てられた人間として、彼女の義理の弟として、そして1人の男として・・私からあなたに一生のお願いをしたい・・。」

アルト「・・一生のお願いって・・」

パーシヴァル「はい・・。どうかこれからもメリュジーヌの事を愛し、彼女の事をもっと幸せにさせてください・・」

アルト「パーシヴァル・・・」



ビシッ!(直立姿勢になり・・)

パーシヴァル「アルトさん。どうか我がアイデアルメリュジーヌを・・・どうか頼みます・・。」ペコリッ・・(頭を深く下げる)

アルト「・・・・・・・。」頭を下げているパーシヴァルをじっと見て・・


アルト「・・・・わかっているさ。メリュジーヌは俺の大切な愛妻であり、俺はそのメリュジーヌの夫であり、セフィーやスズカの父親だからな。」

パーシヴァル「・・・・アルトさん・・・」頭を深く下げながら・・・

アルト「顔を上げてくれ、パーシヴァル。君の気持ちはよくわかった・・これ以上にないほどのキミの覚悟・・しかと受け取らせてもらうよ!」

アルト「だから・・どうか俺からもキミたち『円卓軍』に頼みがある・・。俺達と一緒に、女王軍と女王モルガン・・そして妖精騎士アグラヴェイン率いる『イレギュラーズ』を倒すために戦って欲しい・・。」

アルト「そして・・この妖精國のどこかにいる俺のもう1人の愛する妻であるヴァージェとカルデアの仲間であるマシュを見つけて欲しいんだ・・。」

パーシヴァル「・・ヴァージェ・・。先代の妖精騎士トリスタンであり、モルガンの最愛の娘だった吸血妖精ですよね・・?」

アルト「彼女は俺と出会い・・俺との間に出来た子どもを産んだことで、彼女の心に芽生えた母性と優しさが、残虐だった彼女の心を変えてくれたんだ・・。」

アルト「そんな俺と彼女の幸せを・・あのモルガンと妖精騎士アグラヴェインが奪い去っていったんだ・・。それはメリュジーヌも同じ事だ・・。」

アルト「ヴァージェは今も妖精國のどこかで身体が石にされたまま・・俺とジョルニとルージュの事で泣いているかもしれない・・。」

アルト「ヴァージェが俺たち家族の元へ帰ってこない限り・・・俺たち家族は本当の意味で幸せになれない・・。」

パーシヴァル「アルトさん・・・。」アルトの事を心配そうに見ている


アルト「・・・だから、俺とメリュジーヌ・・そして俺たち家族のために共に戦おう・・。『境界なき勇士団』と『円卓軍』、『シェフィールド』と『ロンディニウム』。お互いがいま持っている幸せのために・・。」

パーシヴァル「もちろんですよアルトさん!あなたの家族を救い、妖精達を救い、ブリテンを救う・・。その願いを叶える為に、我ら『円卓軍』はあなたと『予言の子』達の力となりましょう。」

パーシヴァル「私はあなた達の仲間として恥じない戦いをすると、ブリテンの大地とこの槍に誓いましょう。」

アルト「あぁ!これから宜しくな・・パーシヴァル!」シュッ・・(左腕の拳を出す)

パーシヴァル「・・・・はい!!」シュッ・・(右腕の拳を出す)

ガシッ!!(グータッチをするアルトとパーシヴァル)



アルトとパーシヴァル。彼らは夜空が照らすロンディニウムの城壁の上で、お互いの気持ちと想いを語り合い、2人はそれぞれの願いと使命を叶える事で意見が一致し・・

アルトとパーシヴァルは互いにグータッチをし、正式に『境界なき勇士団』と『円卓軍』は共闘戦線を結ぶのであった・・。

パーシヴァル「アルトさん、今日あなたと話せて良かったです・・。ではもう遅いですので、もうこれにて・・」

アルト「あぁ!明日、みんなに今のことを情報共有できるようにしておくよ・・。じゃあ、おやすみなさい。」タッタッタッタッ・・(城壁から去る)

パーシヴァル「えぇ・・おやすみなさい、アルトさん・・。」


パーシヴァルと話し終えたアルトはひとまず寝るためにパーシヴァルがいる城壁から去るのであった・・。
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アルト「ハァ~~・・・どうにか、パーシヴァルとメリュジーヌの仲を直したし、ブラックドッグやグビラを倒したし・・」タッタッタッタッ・・(歩いている)

アルト「あとはバーゲスト達が戻り次第、ノリッジをダルダンから取り返す事が出来れば、ノリッジ周辺での一通りの事は済むってワケだな・・。」

アルト「(それにしても妖精騎士アグラヴェインに力を奪い、その力を他の者に渡す力もあったなんて・・・彼女は一体、この妖精國でなにをしようとしているんだろうか・・?)」

アルト「(それにあの時に見た・・あの光景は一体・・・・)」考え込んでいる


ガシッ!(アルトの腕が掴まれる)

アルト「!?。ノワァッ!!」ググゥゥー!!(引っ張られる)

ガシッ、ムギュゥゥ~♡(メリュジーヌに抱きしめられる)


メリュジーヌ「フフフフ・・♡」ニッコリ♡

アルト「ちょっ、ちょっとメリュジーヌ!?いつの間に!?」驚く

メリュジーヌ「驚いたアルト?コレ、ルージュが前に作ってくれた透明化の魔術礼装なんだ。」

アルト「透明化の魔術礼装?」

メリュジーヌ「えぇ。いま私とアルトはこの魔術礼装のおかげで外から誰からも認識されていない・・。言わば『透明化』している空間にいるんだぁ~。」

アルト「透明化だって!?それじゃあ・・俺とメリュジーヌはその魔術礼装のおかげで誰からも俺たちの姿を見ていないって事なのか?」

メリュジーヌ「えぇ!」ニコッ!

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ロンディニウム:誰もいない壁通り(アルトとメリュジーヌがいるところ以外)では・・。


シーン・・・・(誰もいない)

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アルト「スッゲェなぁ~!ルージュがここまでの魔術を使えるとはなぁ~・・、さすが俺とヴァージェの娘だな。」

メリュジーヌ「えぇ・・。ルージュの魔術には私もたくさん驚かされることがあったからねぇ・・。」

アルト「あぁ・・。それでメリュジーヌ・・、一体どうしてキミがこの礼装を使ってこんなことを?」

メリュジーヌ「そ、それはねぇ~・・聞いたよ、パーシヴァルとアルトとの会話を・・。パーシヴァルと仲良くなったんだよね?」

メリュジーヌ「わたし、アルトとパーシヴァルが城壁の上に2人だけで話しかけているところを・・この礼装を使いつつ、城壁の下から聞いてたんだからね?」ドヤァァ~・・

アルト「!?。聞いてたのか、俺とパーシヴァルの話を城壁の下で!?それにそこから聞いてたって・・キミの耳は地獄耳かぁ!?」驚愕している

メリュジーヌ「し、しかたがなかった・・・あのパーシヴァルがアルトと2人っきりで話があると言うから・・。少し気になってしまってねぇ・・。」カァァァ~・・(赤面)


メリュジーヌ「和解したとはいえ・・私の夫のアルトと姉として付き添っていたパーシヴァルが男同士2人で話をする事がどうこもうも気になってしょうがなくて・・」

メリュジーヌ「万が一、私の事で関係がこじれるようなことがあったら困ると思っちゃって・・・」心配そうなっ顔を見せる

アルト「メリュジーヌ・・・。」心配しているメリュジーヌの顔を見て・・

メリュジーヌ「でもよかった・・。2人の間に何事もなくて、『境界なき勇士団』と『円卓軍』が本当の意味で互いに協力し合う関係になれたなんてね?」

メリュジーヌ「・・・私は10年間、あの子の成長を見守り続けている内に、喜びと戸惑い、感謝と寂しさで、胸が温かくなっていき・・」

メリュジーヌ「あの子が・・パーシヴァルが汎人類史の人間のように暮らしていける未来を、何度も夢で思い描くくらいに思ってたと言ってもいいぐらいにね?」

メリュジーヌ「セフィー達の時とは違い・・・その時の私は、パーシヴァルにとってのいい師匠でも、姉でも、友人にもなれずじまいだった・・。」

メリュジーヌ「5年前のコマドリ大会にて・・パーシヴァルがモルガン陛下の誘いを断った他に、円卓軍なんてつまらないものを組織し、私は彼が不良となってしまったと思ってしまっていたが・・」

メリュジーヌ「それは全て・・私をオーロラやモルガン陛下から私を縛る呪縛を解こうと、パーシヴァルが必死で頑張っていた事の証明だったというんだね?」

アルト「あぁそうだ。彼は彼なりにメリュジーヌをあの2人から解放しようとその身で頑張ってきたと言ってもいいな。」

メリュジーヌ「えぇ・・。」

メリュジーヌ「まぁコレで・・私の方の心配事もめでたく解消されたってことね?パーシヴァルには改めて、私を救おうとした事でお礼を言わないとね?」

アルト「あぁ、そう思っているのなら明日、そのようにパーシヴァルに言ったらどうかな~って、思っているのだが・・・」ジィィィ~・・(メリュジーヌの事を睨む)

メリュジーヌ「・・・・・・・・」カァァァ・・(顔を赤くしながら・・)

アルト「・・・・メリュジーヌ・・。俺にその事を伝えるためだけにこのような透明化の礼装を使った訳じゃないだろう?」

メリュジーヌ「・・・・その通りだよ。」スルルゥゥ~・・(自身のパンツを脱ぎ始める)


ヌチィィ~・・、タラァァ~・・(メリュジーヌのおまんこから愛液が垂れている)

メリュジーヌ「アルトぉぉ・・。わたし・・もう我慢できなくなっちゃってぇ~・・・♡」タラァァ~♡(愛液が垂れている)

アルト「オイオイ・・・ソールズベリーでたくさんセックスしたばっかりだろ・・」タラァァ・・(冷や汗をかいている)

メリュジーヌ「アレはオーロラを失って悲しい思いをしていたわたしの為のエッチだし・・あの時のわたしはあの悲しみを埋めるために無我夢中でアルトの事を求めていたしねぇ・・」

メリュジーヌ「今度は本当の意味で、夫であるアルトと愛し合いたいと私はそう思っているからなぁ・・?」

アルト「愛しあいたいって・・・ここロンディニウムだぞ?誰かに見つかったらとしたら・・」

メリュジーヌ「大丈夫。そのための透明化の魔術礼装なんだからね?どこから見ても、私たちの『性行為』は誰にも見られはしないのだから・・ね?」キュンキュン♡

アルト「・・ハァァ・・しょうがないなぁ~・・。」カチャカチャ・・(ベルトを取り始める)

メリュジーヌ「ウフフフフ♡」シュルルゥゥ・・(スカートを上げる)


ノシッ、ペチッ・・(壁に手をつけるメリュジーヌ)

メリュジーヌ「ハァ・・♡ハァ・・♡ハァ・・♡きてぇぇ・・アルトォォ・・♡」クイクイ・・♡(腰を動かす)

アルト「フゥゥ・・本当に良いんだね?」ボロンッ、ニュルニュル・・

メリュジーヌ「えぇ♡マンコのほうはすでにヌレヌレで準備が出来ている・・。いつでも挿れていいよ♡」くぱぁぁ・・♡

アルト「あぁ・・。じゃあ行くよ、メリュジーヌ・・」ムクムクゥゥ~・・ビキンッ!

メリュジーヌ「エェ♡」ニュチュゥゥ~♡(愛液が垂れる)


チュブゥッ・・、ズップブブブブゥゥ~~♡♡


誰もいないはずロンディニウムの壁通りで透明化の魔術礼装で隠れていたメリュジーヌに待ち伏せされ、アルトはパーシヴァルとの会話の話をメリュジーヌにも話したその直後・・

欲求不満になりつつあったメリュジーヌを慰める為に、そのままアルトとメリュジーヌは壁バックで夫婦の営みを始めていくのであった・・。

タッタッタッタッ・・・(誰かがやってくる)

ハルキ「・・・・ここで良いですよね?ヨシ・・・」キョロキョロ・・(辺りを見わたす)


カチャカチャ、ビィィィ!(チャックを開ける)

シャァァーー、ジョボボォォ~~・・(立ちションをするハルキ)


ハルキ「・・ふぅぅぅ~~・・ロンディニウムって、まだトイレの場所がここの外だって言うから本当に大変ですよ・・。」シャァァ~~・・

ハルキ「妖精さん達からここらで立ちションしていると聞いてはいましたが、本当に誰もここには来ていないのですねぇ・・。」

ハルキ「パーシヴァルさんにお願いして、ここら辺をロンディニウムの公衆トイレとして復興させた方が皆さまのためになると思いますね?」


ビィィィ、カチャカチャ・・(ズボンのチャックを閉めるハルキ)

ハルキ「ハァァ~スッキリしたぁぁ・・。さてと、手を洗ってそろそろ・・」


アァァァ・・・ウゥゥゥ・・・・ァァァァァ~~・・(何かが聞こえてくる)

ハルキ「!!?なっ、なんですかこの声は!?」ビクビクビク・・(震え上がる)


ァァァ・・・ァァァァ~~~・・・

ハルキ「この声・・・どこから聞こえてくるんですかぁ~~!?」タッタッタッ・・(声がしてくる方へ歩く)



ロンディニウム内部には公衆トイレという所があまりなく、ハルキは妖精達に教えられたと言われる壁通りで立ちションしている時に謎のうめき声を耳にしてしまい・・

ハルキはそのうめき声がどこから聞こえてくるのかを知るために、ハルキは恐る恐ると声がする方へと進んで行くのであった・・。

アルト達がいる壁通り(透明化の魔術礼装発動中)では・・


ズンッ♡ズンッ♡ズンッ♡ズンッ♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡

メリュジーヌ「アァァァ♡ハッ♡ハッ♡ハゥゥン♡ンンッ~♡」ズプッ♡ズプッ♡ヌプッ♡ヌプッ♡ヌプッ♡

アルト「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ・・・」ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ヌプッ♡ヌプッ♡

アルト「ンッ、ンンッ・・。メリュジーヌ・・気持ちいいか?」パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡

メリュジーヌ「えぇ♡イイィィ♡アルトのオチンチン・・とってもイイィ~♡アアンッ♡ァァァァ~~♡♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パン♡パン♡パン♡

アルト「フゥ、フゥ、フゥ・・・・(もうメリュジーヌったら・・パーシヴァルやみんながいるこのロンディニウムの中でセックスするなんてなぁ・・)」パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡パチュ♡

アルト「(本当はイケない状況がバレたら、絶対に色々と大変だと思うが・・それはそれで興奮するじゃないかぁ!!)」ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡

メリュジーヌ「アァァァ♡アルトォォォ~~♡ンゥゥゥ♡アン♡アン♡アン♡アン♡」パン♡パン♡パン♡パン♡

アルト「(まぁ透明化の魔術礼装があるから誰かが通ったところで俺たちの行為が見られるはずが・・・)」グプッ♡グプッ♡ズチュ♡ズチュ♡



ハルキ「あのぉぉ・・誰かいるんですかぁ~?」遠くから叫んでいる

メリュジーヌ、アルト「!!!??」ビクゥゥゥン!!(顔が青ざめる)


タッタッタッタッ・・・(ハルキが近づいてくる)

アルト「~~~~!!」ジュブゥゥ~~♡

メリュジーヌ「ンンゥゥ~~~♡」口を押さえる

ハルキ「・・・・・・・・」キョロキョロ・・(辺りを見わたす)

アルト「(ハルキか!なんでこんな所に・・・まさか・・姿が見えなくてもメリュジーヌの喘ぎ声がダダ漏れだったというのか?)」ズブズブズブ・・♡

メリュジーヌ「~~~~~~♡(フゥ~♡フゥ~♡フゥ~~♡)」ギュゥゥ♡ギュブギュブギュブ♡

アルト「~~~~~~!!(メ、メリュジーヌのマンコ・・こんな時に締め付けないでくれぇぇ~~・・・)」ズブズブズブ・・♡


アルトとメリュジーヌが行為をしている中で、怪しいうめき声がしてきた方へ来てみたハルキ。

透明化の魔術礼装発動でアルトとメリュジーヌの姿は見えず、壁1枚隔てた場所でハルキとアルト達2人は緊迫した状況に至っているのであった・・。


ハルキ「すいませ~ん・・なにか声がしてきたモノですから、ちょっと近くへ来たのですが・・。」

アルト、メリュジーヌ「~~~~~」ギュブギュブギュブ♡(静かにしている)

ハルキ「・・・この場所でうめき声がしてきた筈なのですが・・・。まさかこれって・・・パーシヴァルさんや妖精達が言ってた妖精亡主(ナイトコール)なのでしょうか・・」ビクビクビク・・(震えている)

アルト「!?(喘ぎ声を妖精亡主のうめき声と勘違いしているのか?・・・ならば、この状況を使わせてもらう・・。)」


キィィン!(アルト自身の首にヒール(声変わり)を使う)

???『ウゥゥ・・・・ダレダネ・・・ソコニイルモノハ?』

ハルキ「!?。あぁ~はい!!じ、自分は、ナツカワ・ハルキと申します!この度、このロンディニウムでパーシヴァルさんの元でお世話になっております!!」ビシッ!(姿勢を正す)

???『アァ・・ハルキトイウノカ・・。ワタシハ・・コノヘンノチカクノモリヲサマヨッテイルナイトコールナノダガ・・』

ハルキ「はあ・・・って!?うわぁぁ~~本当に妖精亡主がぁぁ!?」驚愕している

???『アァ・・オドロクヨネェ・・・ダレモイナイトコロデ、コエガキコエチャッタカラネェェ・・?』

ハルキ「えっ、エェェェ~~・・・」困惑している


???→アルト「(よし・・。ハルキにはこの場から立ち去るようにお願いしないとな・・・・)」

メリュジーヌ「~~~~~~♡(アルトォォォ~~♡)」ニュブゥゥ、ギュブギュブ♡

アルト「~~~!?(ぬぅぅ・・メリュジーヌの膣内の締め付けがぁぁ~~・・)」ギュンギュンギュン♡


ハルキ「あのぉぉ・・なんか調子が悪そうに聞こえるのですが・・どこか苦しい所があるのでしょうかぁ?」

アルト(声変わり)「!?。イ、イヤァァ・・ベツニナニモ・・。ワタシハコノヘンヲタダヨウナガレモノノナイトコールダカラナァ・・」

アルト(声変わり)「ジブンハシンダノニ、『ジダイ』ガハッセイセズ二、コノヨウニアタリヲウロウロトサマヨッテイルダカラナァァ・・」

ハルキ「あぁそうですかぁぁ・・。パーシヴァルさんから聞いた話だと、妖精は死んだら希にモースか妖精亡主になると聞いてますが・・このような形でお会いできると思いませんでしたよぉ・・。」

アルト(声変わり)「ソウカ・・。ナガレモノノワタシガコノヘンニキタノハ、コノヘンニキョダイナ悪妖精(アンシリーコート)ガアラワレタトカンジテタガ・・モウアトノ祭ダッタミタイダナ?」

ハルキ「(巨大な悪妖精・・グビラの事かなぁ?)そ、そうですか・・。その巨大な悪妖精はもう、俺たちの手で倒してしまいましたからねぇ・・。」

アルト(声変わり)「ソウカ・・ナラモウ、ワタシガココニイルノモ・・・」


ギュブ♡ギュブ♡ズブ♡ズブ♡ズブッ♡

メリュジーヌ「(アァァ~~アルトォォ、アルトォォォ~~♡)」ヌプッ♡ヌプッ♡ヌプッ♡

アルト「~~~~!?(ヌッヌゥゥゥ~~♡メリュジーヌ・・勝手に腰を動かすなァ・・こっちももう限界なのにぃぃ・・)」

ハルキ「アッ、あのぉぉ・・本当に大丈夫なのですか?姿も見れないうえに何か辛そうな声をしているようで・・」恐る恐る近づこうとする

アルト(声変わり)「アァァ~~ナンデモナイ!!ホントウニナンデモナイシ、ワタシハモウジキ、ドコカヘイクカラナァ~~。」

ハルキ「そ、そうですか・・。」立ち止まる


アルト(声変わり)「ハルキヨ。モウソロソロココバサルガヨイ・・ソノホウガキミノカラダノタメダカラナ?」

ハルキ「アッハァ、はい・・・。なんか余計なご心配をかけてしまって申し訳ありません・・。」

ハルキ「えっえぇ~とその・・・どうかお幸せに・・・。」ペコリッ・・(頭を下げる)

タッタッタッタッ・・・・(壁通りから恥ずかしがるように立ち去るハルキ)


ドビュ♡ビュルルゥゥ~!!

アルト「ツゥゥゥ~~!!」ビュクン、ビュクン♡

メリュジーヌ「ンンンゥゥゥ~~~♡♡♡」ビクビクッ♡ズキュン♡ズキュン♡

ズリュリュゥゥ~~ジュポン♡


メリュジーヌ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・♡」ドサッ、ゴポポォォ~♡

アルト「メリュジーヌ~~・・勝手に腰を動かして俺のチンポを締め付けてくるなんてぇ~!しかもハルキにバレバレだったのかもしれんのだぞ!?」ムカムカムカ・・(怒っている)

メリュジーヌ「ハァ・・ハァ・・♡ごめんアルト・・・。なんかこう・・誰かが近くにいて、バレないようにセックスしてて、声も上げれずに苦しいのに・・なんだかこれはこれで興奮しちゃって・・」ハァ・・ハァ・・ハァ・・♡

アルト「・・ハァ~・・。メリュジーヌったら・・夫婦の営みに対しては変態が過ぎるというか・・。まぁ、俺もこうゆう場所でもとても感じていたから、俺も人の事は言えないのだけど・・。」

メリュジーヌ「アハハハハ・・・・」苦笑い

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハルキが去って数分後・・・・


ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ジュブ♡ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡

メリュジーヌ「ンッ、ンンッ♡ンウゥゥゥ♡♡」チュッ♡チュウ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

アルト「チュウッ♡チュブチュブッ♡ンンゥゥ~♡」チュッ♡チュウ♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡


アルト「(・・結局、俺もメリュジーヌももう一回エッチしちゃっているから・・俺もメリュジーヌもまた、変態が過ぎるなぁ~・・)」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡

アルト「(キスをしているとは言え、こういう人が近くにいる外でのエッチはとうぶん避けるか、この透明化の魔術礼装を使ってヤるしかないねぇ・・。)」

アルト「(まぁ・・透明化の魔術礼装にしては、ルージュに頼んで防音効果も付与した方が良さそうだな・・。)」

アルト「(・・・バーゲスト‥。キャメロットへ向かっているキミは今、この状況を純恋愛の宝石を通してどう思っているんだろうなぁ~‥。)」夜空のお月様を見ながら‥


メリュジーヌ「ンンンッ♡ンンッ♡アリュウトォォ♡ワタァシモウ‥♡」チュウ♡チュブ♡ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡

アルト「ンンッ‥俺もそろそろ・・・ウゥゥッ!!」ギュチュ♡ギュチュ♡ギュッチュン♡

メリュジーヌ「ンンンッ♡アリュトォォ♡」ギュチュゥゥゥ♡♡♡


ドピュッ!バビュバビュバビュ、ビュルルゥゥ~~!!

メリュジーヌ「ンンンンゥゥゥ~~~~~♡♡♡」ドビュ♡バビュ♡ビュルゥゥ♡

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アルトのとっさの判断と声によるごまかしでどうにかハルキをアルト達がいる所から遠ざけ、ほぼ事なきをえた?と思われるアルトとメリュジーヌ

その後はメリュジーヌとアルトがお互いに満足するまで、互いに口と口、秘部と秘部を重ねていき、思いのまま性を放っていった‥。


そしてその翌日、あの誰もいない壁通りは正式に公衆トイレの建築場所として決定され‥

ハルキを通してその公衆トイレには、真夜中の夜に通りすがりの妖精亡主(ナイトコール)がたまに遊びにやってくるとか言う噂話が流行ったとか、流行らなかったとか‥

第20節:キャメロットへ向かう道にて‥
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バーゲストサイド:ノリッジから出発して数時間後、大穴東の公道にて‥


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(アルトリア達が乗る馬車が進んで行く)

アルトリア「・・・安心しました。馬車の乗り心地はレッドラ・ビットと変わりませんね・・・・・・・。」

アルトリア「・・・・・・・ところで。藤丸さん、準備は出来てますか?」

【女王に謁見する時の事?】
【緊張はしているけど‥】←

アルトリア「“まあでも、慣れているから”なんて顔で、しれっと言った!私なんて、昨日は一睡も出来なくてひたすら杖振りトレーニングしてたのに・・・」カァァァ~‥(赤面)

アルトリア「緊張2割・冷静8割とか、やだ、私の召使い大物過ぎるぅぅぅ・・・」赤面しながら‥

ダ・ヴィンチちゃん「いや、藤丸君もキミと同じぐらい緊張しているよ、アルトリア。ピンチの時ほど落ち着くべし、という経験が生きているだけさ。」

ダ・ヴィンチちゃん「マスターはサーヴァントに指示を送り、また戒める司令官だからね。前線には出られないかわりに、気持ちの整理をつける技術に長けているんだよ。」

アルトリア「へぇ~そうなんですかぁ・・。」


ダ・ヴィンチちゃん「・・・ただ、私やトリスタン、マシュなどの殆どサーヴァントのマスターは藤丸君ただ1人なのだけど・・・他にカルデアにいるサーヴァントにはもう1人マスターもいるようでねぇ‥。」気まずそうに言う

ダ・ヴィンチちゃん「そのマスター候補は同じカルデアの職員なのだが、性格も顔もなにもかも不快であって、私やマシュも警戒するほど気持ち悪くてしょうもない男でね‥。

ダ・ヴィンチちゃん「藤丸君と違って、勉学とか、指導力とか、何もかもが不愉快極まりない位に無能なんだけど‥魔力供給だけはとてつもない位に優秀でねぇ‥。」

アルトリア「・・・魔力供給ですかぁ‥。藤丸君と違って何もかもが不快な男になんの才能があるというのですか?」ムカムカ‥(怒りつつある)

【・・・・・・・・・・】黙り込んでいる


ダ・ヴィンチちゃん「えぇ‥。その男のあそこ‥・つまり男の子に付いている『アレ』がもの凄くデカくてね‥。カルデアに召喚されている殆どの女性サーヴァントがその『アレ』に欲情して、彼の事をマスターと呼ぶぐらいに仲良くしていてねぇ‥。」

ダ・ヴィンチちゃん「あの男のせいでカルデアにいる殆どの女性サーヴァントはマスターの言う事を聞こうともしなくて、簡易召喚による戦闘も男性サーヴァントが主力戦力にしていると言ってもいいぐらいにね‥。」

アルトリア「お・・おおお、男に付いている『アレ』がデカいのですか!?その不快な男って言うのは‥。」カァァ~~!(顔を赤くしている)

ダ・ヴィンチちゃん「うん‥。その不快な男がいるせいで私や藤丸くんの他、カルデアの全員が不快な思いで過ごしててね。私たちがこの世界に来た時も、彼は私や私の仲間の許可も得ずに我が物顔で勝手に付いてきてしまったんだよ・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「いま彼は、藤丸君のためにもストーム・ボーダー内で留守番を強制させているから私たちにとっては問題はないのだけどね?」

ダ・ヴィンチちゃん「まあ・・彼が勝手に動く原因があるとしても、藤丸君のあの小さくて・・・」

【ダ・ヴィンチちゃん!!】←
【もういい加減にして!!】←

ダ・ヴィンチちゃん「!?。ご、ごめんマスター‥。つい私の説明癖が暴発しちゃって‥‥本当にごめんなさい‥。」青ざめながら謝る

ダ・ヴィンチちゃん「分かっている‥。もうオーダー中にあの男の話はもう絶対にしないから‥本当にごめんなさい‥。」ガバッ!(土下座をする)

【・・・・・・‥】
【(あとでお仕置きするからな?)】←

ダ・ヴィンチちゃん「は・・はい。」忠誠を誓うように言う

アルトリア「・・・・・・・・・」不安そうにダ・ヴィンチちゃん達を見ながら‥


アルトリア「(藤丸君のあの表情・・・あなたはそれ相応にあの不快な男の方が嫌いなのですね‥。)」

アルトリア「(あんなに優しい彼が居るというのに‥他の女性の方々があの不快な男の虜となっていますからね‥。)」

アルトリア「(あなたのその気持ち・・・私もなんとなく分かる気がすると思いますよ‥)」


ダ・ヴィンチちゃんが口に漏らしてしまったある不快な男と『アレ』の話をされ、カルデアのマスターはダ・ヴィンチちゃんをもの凄い怒りで叱ったのである。

そんな様子をアルトリアはその場で見て、カルデアのマスターが心に思っている事に哀れみを感じていたのであった・・。

パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(ジョルニ達が乗る荷車が進んで行く)

同じ頃、ジョルニ達が乗る荷車の中では‥


ルージュ「お父ちゃんたち・・・無事にロンディニウムへ付いたのかなぁ~?」外の様子を見ながら‥

セツノ「うん。セツノ‥お父さん達のこと、ちょっと心配‥。」

ハベトロット「どうだろうねぇ~?ぺぺロン伯爵が言うに‥ロンディニウムはオックスフォードより若干遠いと言ってたからねぇ~。早くても夜更けには着いているんじゃないかな?」

ハベトロット「キミ達が心配するのも無理はない‥。用事とはいえ、キミ達の父親であるアルトとしばらく離れて行動する事になったからね。」

ルージュ「うん‥。」

ハベトロット「大丈夫さ!家族思いのアルトはバーゲストとキミ達の事を信じて、カルデアのマスターを護衛とモルガン陛下の謁見への旅に送り出したからね?事が終わればすぐにまた会えるよ。」

ハベトロット「まあ、それでも寂しかったらボクの事を抱きしめるがいい‥。フカフカのハベニャンがキミ達の心を癒やしてあげるからね?」ニコッ!(笑顔を見せる)

セツノ「うん!ありがとうハベニャン!」ギュゥゥ~!(ハベトロットを抱きしめる)

ルージュ「あぁ~セツノばっかりズルい!!私にも抱かせてよぉぉ~~!!」

セツノ「イヤ。」ハベトロットを離さずに持つ

ルージュ「抱かせて!!」パンッ!(手を合せて媚びる)

セツノ「イヤ!!」フンッ!(ハベトロットを離さない)

ガイル「おいおいルージュ、セツノ!しょうもないことで喧嘩するんじゃないぞ?全く・・。」ルージュとセツノの事を見ながら‥


ジョルニ「・・・・・・。」荷車の外(前列の方角)をずっと見ている

ガイル「ジョル二‥、さっきから前の方をずっと眺めていて、何を見ているんだい?」問いかける

ジョルニ「あぁ‥、彼女の事を見ていてなぁ‥。」前の方を見ながら

ガイル「彼女・・・?」ジョルニが向いている方を見る


前列にいるバーゲスト「・・・・・・・・」

前列にいる妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」


ガイル「・・ああ、俺たち家族の一番の敵である妖精騎士アグラヴェインの事だな‥。」納得する

ジョルニ「あぁ‥。僕たちが赤ん坊の頃・・、僕たちが生まれ育ったカルデアス島を襲撃し、バーゲスト母さん達を致命的に追い詰め、ボクとルージュの母さんを連れ去った・・・自身を妖精と語る異世界から来た人間‥。」

ジョルニ「父さんと同じ3つの力を持ち、イレギュラーズを牛耳ており、それ且つ知能も高い‥僕たち家族が倒すべき宿敵‥。」

ガイル「メリュジーヌ母さんを追い詰め、お父さんでも歯が立たなかったという強さを持ち、砂を使った夢と眠りを操る妖精の皮を被った人間‥。」

ガイル「俺たち‥あの妖精騎士アグラヴェインのヤツに勝てるのかな・・?」心配そうにしている

ジョルニ「わからない・・。でも‥僕たちは必ずしも、あの妖精騎士アグラヴェインである彼女と戦わなきゃならない時が来ると思う‥。」

ジョルニ「‥‥今は前に進んで行くしかない。僕たちはもっと強くなり、必ず彼女率いるイレギュラーズから‥母さんを取り戻す為に‥」

ガイル「ああ、そうだな・・。」頷く

ジョルニ「・・・。(それに彼女が牛耳るイレギュラーズの中には『アイツ』も含まれている‥。僕は『アイツ』を必ずしも・・・)」


バイィィ、バィィィィン!!(銅鑼の鳴る音)


ガイル「!?。何だ、いったい何が起こって・・・」驚く

セツノ「ジョルニお兄ちゃん、ガイルお兄ちゃん!あれを・・・」外の方を指さす

ジョルニ「!?。あれは・・・」外の様子を見て‥

ガウェインの兵士「周囲にモース煙を確認!3時、7時、11時の方角より接近中!」

ガウェインの兵士「雷光兵、礼装準備!衛士は方陣を組め!」戦闘配備に入る


ルージュ「ジョルニお兄ちゃん!」

ジョルニ「ああ!僕たちもバーゲストお母さんを助ける為に戦おう!」

セツノ「うん!ハベニャン、ここで待っててね?」ハベトロットを下に下ろす

ハベトロット「お、おう・・。まあボクがいたところで、モースは僕の事に注目せずに襲っても来ないからね・・。」

ハベトロット「一応言っておくけど‥セツノ、ジョルニ、ガイル、ルージュ。大型のモースはバーゲストやカイニ達達に任せて、キミ達は荷車にすり寄る小型のモースを各個撃破するんだ。その方がバーゲスト達は戦いやすくなるからね?」

セツノ「わかった。セツノ‥荷車に寄ってくるモースを中心に倒す。」シャキンッ!(爪を立てる)

ガイル「ああ!そうと決まれば、俺たちも行くぞ!」ガキィィン!(両腕が鉄の腕に変化する)

ジョルニ「ああ!!」


ヒュンッ、ドサッ!(荷車から降りるジョルニ達)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アルトリア達が乗る馬車


アルトリア「藤丸君!」カルデアのマスターの事を見ながら‥

【わかっている、手伝おう!】
【バーゲストやアグラヴェインにいいとこ、見せるんだろ?】←

アルトリア「!?。そう!ちょっと鼻を明かしてやるのです!」ニッコリ!


ヒュンッ、ドサッ!(馬車から降りるアルトリア達)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大穴東:平原


モースの大群「ォォォォ~~~!!」

バーゲスト「クゥッ!モース‥やはり現れたか!」ジャキンッ!(妖精剣ガラティーンを構える)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・。」モースの大群を見て


ジョルニ「バーゲスト母さ~ん!!」タタタタッ!!(近づいてくる)

アルトリア達「ーーーーーー!!」タタタタァーー!!(近づいてくる)

カイニス、トリスタン「ーーーーー」タタタタァーーー!(近づいてくる)

バーゲスト「ジョルニ‥それにアルトリア!?」驚く


ジョルニ「僕たちもあのモースから隊列を守ります!」

ガイル「おう!母さん、小型のモースは俺たちがなんとかする。指示をお願い!」

バーゲスト「お前たち・・・」ジョルニ達を見てて・・・

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・。」ジョルニ達の事を見てて‥

千子村正「おい、あんたはどうするつもりだ?儂らと一緒にモースを退治するような気が見られないのだが‥?」

妖精騎士アグラヴェイン「ふん・・馬車から出てきたという事は、あなた達がこのまま守られる気はないと、私が判断したと言ってもいい・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「良いわ。このモースの数から現状、多くの死傷者が出るのは確実だわ。ノリッジの『厄災』を祓ったというその力‥しかと見せてもらうわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「私は向こうの方陣を援護しつつ、兵の司令塔にあたるわ。あなた達はあなた達で好きにするといいわ・・。」ヒュンッ、スタスタスタァァー‥(列の中央へ向かっていく)


カイニス「なっ、なんだアイツ!?俺たちが手を貸そうと言っているのに、自分は高みの見物と言うのかオラァァ!!」キレ気味

アルトリア「ヒィィ!?なに逆ギレしているように怒っているのですかカイニスさん!?」ビクビクッ‥(カイニスに引いている)

トリスタン「気を静めてくださいカイニス、彼女にも彼女なりの戦い方があるのでしょう‥。それよりも今は、目の前のモースを対処するのが先決ですよ?」

千子村正「確かにそうだ‥それに彼女の言うように兵を援護しつつ彼らを指示をしていくのも“戦士としての戦い”である事はあんたもわかっているはずだろ?」

カイニス「ツゥ‥。そうだけどよぉ・・・」

【アグラヴェインのことは気にしないでいいから!】
【とにかく俺たちが頑張るしかないね!】←

バーゲスト「ああ。トリスタンはガイルとジョルニと共に西の方を、カイニスはセツノとルージュと共に東の方の迎撃に向かってくれ!」

バーゲスト「『予言の子』アルトリア、『異邦の魔術師』藤丸!私はお前たちと正面のモースを叩く!ついてこい、私の側から離れるなよ!」

ジョルニ達「ああ(おう)!!」頷く

【はい!】頷く


大穴東の公道を通り、モルガンが待つキャメロットへ向かう途中、公道付近にモースの大群が軍列をかこうように出現し‥

そのモースの大群を迎え撃つべく、荷車や馬車に乗っていたアルトリア達とジョルニ達は降りていき、バーゲスト達と共にモースの大軍の迎撃に向かうのであった‥。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
軍列の中央では・・・


南側のモース達「ォォォォ~~~!!」近づいてくる

二代目妖精騎士ガウェイン「来やがったなクソモースども!!オマエらなんか俺の雷撃で感電死させてやるからよぉ~!」ジャキン!(妖精剣ソードアルタイルを取り出す)

二代目妖精騎士ガウェイン「掛かって来やがれ!俺のたぎっていやがるこの怒りをおめぇらモースどもにぶつけてやるぜぇぇぇ!!」ダダダァァーー!!(前に出る)

南側のモース達「グオォォォォ~~!!」ツッコんでくる

ガウェインの兵士「ちょっとガウェイン様!!前に出すぎないでください!?我らに指示をぉぉ・・・」ただ見ているだけ‥


ヒュンヒュン、スタッ!(中央の荷車の上に立つ妖精騎士アグラヴェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・状況はどうかしら?」

ガウェインの兵士「あぁアグラヴェイン様!ガウェイン様、先ほどの件で落ち着きがなく‥鬱憤晴らしの如く、モースの群れに今さっき突撃していったところです。我々の立場もお構いなしに‥」

ガウェインの兵士「今の我々にはあなた様が頼りです。アグラヴェイン様、どうかご指示を!」

妖精騎士アグラヴェイン「ツゥ‥(ガウェインめ‥余計な手間を!)。鉄の無い者は下がらせ、雷光兵による迎撃を続けなさい!」

妖精騎士アグラヴェイン「ガウェインのことは頬っておいてもモースを多数迎撃するから無視しなさい。今は自分達のやることに集中してなさい。」

ガウェインの兵士「はっ、はぁ・・。」軍列に戻る


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・さて。どれ程の力を見せてくれるかしら‥バーゲスト、カイニス、そしてカルデアのマスター‥。」バーゲスト達の方を見ながら‥

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・(サーチ(ステータス開示)!)」キィィン、キュィィーン!(妖精騎士アグラヴェインの眼が緑に光る)

ピィィ~~パパパッ!(妖精騎士アグラヴェインの目がバーゲスト達のステータスを調べ始める)

バーゲスト「ハァァァァ!!」ガウゥゥゥン!!(魔犬の斬撃)

モースA「~~~~~!?」ガシュン、シュゥゥゥ‥(消滅する)

バーゲスト「やぁぁぁ!!」ジュボォォ~~!!(縦に炎の斬撃を放つ)

モースB「~~~~~~」ボォォ~、シュゥゥン‥(燃やされて消滅する)


妖精騎士アグラヴェイン「(先代・妖精騎士ガウェイン、真名:バーゲスト。クラスはセイバー、宝具名は『捕食する日輪の角(ブラックドッグ・ガラティーン)』。)」ピピピッ!(サーチしている)

妖精騎士アグラヴェイン「(原作では妖精國の妖精達から『厄災の子』と呼ばれ、いずれにしても『獣の厄災』として君臨するはずだった彼女は、三澤亮太と出会ったことで『獣の厄災』化を克服し、3児の母親となる‥。)」ピピピッ!(サーチしている)

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ドワーフ姿の兵士「!!!」ガシンガシンガシンッ!(攻撃している)

モース2体「ォォォォ~~!!」襲いかかってくる

ドワーフ姿の兵士「うわぁぁぁ~~!?」襲われる


ジョルニ「ハァァァーー!!」ニョキニョキィィー!ガシュン!!(太い根っこで攻撃する)

モース2体「~~~~!?」ガシュガシュッ!!(根っこに刺される)

トリスタン「はぁぁッ!!」ヒュンヒュン!(矢を放つ)

モース2体「~~~~~~」ガシュガシュッ!シュゥゥ~‥(矢に刺されて消滅する)


ガイル「あんた大丈夫か!?」タタタッ!(駆け寄る)

ドワーフ姿の兵士「あっ、あぁ~~助かったぁぁ・・すまねぇ~・・」お礼を言う

ガイル「あぁ・・。鉄の武器を貸してくれ!後は俺がやる。」

ドワーフ姿の兵士「へ、へい!!」ヒュンッ、タタタァァ~!(鉄のハルバードを渡し、後ろに下がる)

後から来るモース達「ォォォ~~‥」ガイルに向かって来る

ガイル「来やがれモース‥俺が相手になってやるよぉぉ!!」ブンブンブンッ、ガシィィン!!(鉄のハルバードを2本構える)


妖精騎士アグラヴェイン「(ガイル・オルラント。バーゲストの息子の1人、子ども達の中で3番目に産まれたアルト一家の3男。推定クラスはバーサーカー。能力、自身の身体を鉄へと変える『身体変化』。)」ピピピッ!(サーチしている)

妖精騎士アグラヴェイン「(ジョルニ・オルラント。先代・妖精騎士トリスタンの息子、子供達の中で最初に産まれたアルト一家の長男。推定クラスはキャスター。能力、あらゆる植物を操る『植物成長操作』)」ピピピッ!(サーチしている)

妖精騎士アグラヴェイン「(円卓の騎士トリスタン。クラスはアーチャー、宝具名は痛哭の幻奏(フェイルノート)。)」ピピピッ!(サーチしている)

妖精騎士アグラヴェイン「(原作では本来、妖精騎士ガウェインことバーゲストとの戦いでトリスタンが敗北・霊基破壊による消滅に至ったが‥。ここではそれがなく、現在もカルデアのサーヴァントとして行動している)」ピピピッ!(サーチしている)


妖精騎士アグラヴェインは自身の3つの力とは異なるスズカと同じようなサーチ能力でバーゲスト達を中央から観察し・・・

バーゲスト達のステータスと彼女たちが持つ力の内容をその目で覗いていたのであった‥。

ダ・ヴィンチちゃん「行くよぉぉ~!ハァァッ!!」ガシンッ、ガシィィン!(杖で叩く)

モースE「~~~~~!?」バシバシッ!(叩かれて怯む)

ダ・ヴィンチちゃん「次はコレだ!!」ボォォォ~~!!(手から火炎放射を繰り出す)

モースE「~~~~~!?」ボォォォ~!シュゥゥ~~・・(燃やされて消滅する)

ダ・ヴィンチちゃん「よし!次はあそこの・・」

中型モース「オォォォォ~~!!」グォォォ~ン!(後ろから襲いかかる)


千子村正「オラァァ!!」ジャキジャキィィン!!(十文字斬り)

中型モース「ォォォォ~~~・・・・」ジャキィィン!シュゥゥ~‥(斬られて消滅する)

千子村正「よそ見してんじゃねえぞ!ダ・ヴィンチ、後ろを取られていたぞ。」

ダ・ヴィンチちゃん「ホント!?すまないね村正君。」お礼を言う

千子村正「礼は要らねえよ、鉄火の間や同盟の間もあるからな。」シャキン!(次の刀を取り出す)

【でもありがとう村正!】

千子村正「まあな・・。」クスッ‥(笑みを浮かべる)


妖精騎士アグラヴェイン「(異星の神の使徒、千子村正。クラスはアルターエゴ。宝具名はセイバークラスの村正と同じ『無元の剣製(つむかりむらまさ)』。)」ピピピッ!(サーチしている)

妖精騎士アグラヴェイン「原作でも同じく異星の神のアルターエゴとしてこの妖精國へ侵入し、私と二代目妖精騎士ランスロットとの戦いに敗れ、二代目妖精騎士トリスタンによってグロスターにオークションに出された事がある。」ピピピッ!(サーチしている)

妖精騎士アグラヴェイン「(カルデアのサーヴァント、レオナルド・ダ・ヴィンチ(二代目)。クラスはライダー。宝具名は『境界を超えるもの(ビューティフル・ジャーニー)』。)」ピピピッ!(サーチしている)

妖精騎士アグラヴェイン「(原作と同じくこの妖精國ブリテンで起こる『星の崩落』食い止める為にカルデアのマスターとマシュと共にこの世界へと来たサーヴァント。私と亮太君が干渉したこともあり、出会う人物が違う以外は特に変わりなし。)」ピピピッ!(サーチしている)


妖精騎士アグラヴェイン「(カルデアのマスター、藤丸立香。ご存じ彼はFGOの主人公のデフォルトネームと同じ名で本来の意味でこの世界の人理を救うものである。)」ピピピッ!(サーチしている)

妖精騎士アグラヴェイン「(しかしゲームと違う点として、この世界の藤丸立香は男であり、マシュの恋人であるモノも‥彼は色男であるにもかかわらず、短小ペニスと早漏が彼の1番の悩みであり‥)」ピピピッ!(サーチしている)

妖精騎士アグラヴェイン「(それ故に他の女性サーヴァントにはモテず、事実上の新しいマスターに彼女たちを寝取られる日々を過ごしており、彼もまた『イキリ鯖太郎』とあだ名で呼ばれ続けている‥。)」ピピピッ!(サーチしている)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」ジィィィ~~、ピピピッ!(カルデアのマスターの股間部分に注目する)


チマァァ・・(妖精騎士アグラヴェインの目にカルデアのマスター(藤丸立香:男)のおちんちんが見える)

妖精騎士アグラヴェイン「(・・・・フフッ。随分とひましい‥粗末で短小なチンコなこと。こんなのではNTRれるのも無理はないわ?)」冷笑

妖精騎士アグラヴェイン「(あんなふにゃちん・・あの3人の妖精を孕ませた亮太君の大きいオチンチンと比べるまでもないわね?)」冷笑

妖精騎士アグラヴェイン「(あの粗末チンコ‥妖精騎士モードレッドが見たら何というのかしら?)」クスクスクス‥(冷笑)


【!?】
【(急に寒気が・・・)】←

千子村正「どうした藤丸。マスターとしての動きが鈍っているぞ!」叱っている

【今、誰かに見られていたような・・】
【誰かに俺を事を馬鹿にされたような‥】←

千子村正「???。・・・んなもん関係あるか!そんなことを考える前に目の前の事の対応策を考えるんだな!」ムスッ!(カルデアのマスターに怒る)

【・・・・・・・】何も言えない


カルデアのマスター(藤丸立香)は、遠くからのサーチで妖精騎士アグラヴェインに自身の股間のことを馬鹿にされたことを知らず、彼はダ・ヴィンチちゃん達のサポートをただ続けるのであった‥。

ルージュ「ハァァァ!!」バィィィ~ン、ガシュガシュン!!(糸で攻撃する)

モースG「~~~~!?」ガシュガシュ、シュゥゥ~~・・(消滅する)

セツノ「ルージュ‥糸で網を作ってこっちにモースをいっぱい寄せて!」呼びかける

ルージュ「わかった!!」ジュビィィィーーン!!(無数の糸を網状に広範囲に広げていき‥)

シュルシュルシュルルゥゥ~~‥(無数の糸が7,8体のモースの群れを覆い尽くしていく)


ルージュ「そぉぉれぇぇ!!」ギュィィン、ズズゥゥ~!!(モースの群れを掬い上げる)

モースの群れ「ォォォォ~~!?」ギュゥゥゥ~~!!(掬い上げられる)

セツノ「よし‥えいっ!!」ジュボォォォ~~!!ビリビリィィ~~!!(炎と雷の攻撃を同時に当てる)


バリバリバリィィ~~!!ボォォォォ~~!!(炎と雷が網の中のモースを討ち滅ぼす)

網の中のモースの群れ「ォォォ~~~!?」シュゥゥ~~・・(そのまま消滅する)

セツノ「よし・・一網打尽に倒せた。」キリッ!

ルージュ「わぁ~凄い凄い!!モースの大群を一網打尽に倒せちゃった!」喜んでいる

カイニス「オォ~~スゲぇじゃねぇか!!あのモースの大群を一網打尽に捕まえて、セツノの攻撃で全部倒しちゃうなんてよぉ~?」感心している


大型モース「ォォォォ~~!!」襲ってくる

カイニス「!。邪魔すんなコンヤロォォ!」ドバァァ~バリバリバリィィ~~!!(水流と雷撃を含んだ渦を放つ)

大型モース「~~~~~」バリバリィィ~~、シュゥゥ~~・・(消滅する)

カイニス「ふん、どんなもんだい!!」キリッ!


妖精騎士アグラヴェイン「(セツノ・オルラント。バーゲストの娘で、子供達の中で5番目に産まれたアルト一家の次女。推定クラスはアサシン。)」ピピピッ!(サーチしている)

妖精騎士アグラヴェイン「(能力、炎・雷・氷の3つの属性を武器とする『トライアタック』。属性限定であるが使いようによっては脅威になる可能性があるので注意が必要。)」ピピピッ!(サーチしている)

妖精騎士アグラヴェイン「(ルージュ・オルラント。ジョルニと同じく、先代・妖精騎士トリスタンことバーヴァン・シー‥もとい、『ヴァージェ』の娘であり、子供達の中で最後に産まれたアルト一家の末っ子。)」ピピピッ!(サーチしている)

妖精騎士アグラヴェイン「(推定クラスはキャスター。能力、『魔糸操作』とヴァージェの血筋から受け継いだ『魔術』。3年前、当時赤子であったルージュに私の足を攻撃された事から、彼女の才能と成長には十分な警戒が必要。そして・・・)」ピピピッ!(サーチしている)


妖精騎士アグラヴェイン「(・・・!?。ギリシャの神霊 カイニス。クラスはランサー。宝具名は『飛翔せよ、わが金色の大翼(ラピタイ・カイネウス)』。出身地‥『星間都市山脈オリュンポス』!?)」ピピピッ!(サーチしている)

妖精騎士アグラヴェイン「(まさか・・・カイニスは原作には何一つも登場していないのはわかるが、カルデアの面々が妖精國ブリテンに来た時点で既にギリシャ異聞帯は消滅しているはず‥。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(確かに異聞帯のカイニスであるならば、汎人類史の英霊が活動できないこの妖精國でも活動できるのだが、異聞帯のカイニスがどうして・・・‥!?)」何かに気づく

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回想シーン:シェフィールド:城下町(妖精騎士アグラヴェインと仮面ライダーエターナルが戦ってる場所)


仮面ライダーエターナル(回想)「ダブル?。誰なんだそいつは・・・俺以外にも仮面ライダーがいるのか?」

仮面ライダーエターナル(回想)「全く・・T2ガイアメモリを手に入れようとヘリに乗ったのもつかの間、あの金色の穴に吸い込まれたと思ったら・・こんな場所に連れてこられるとはなぁ~・・。」

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妖精騎士アグラヴェイン「(考えられるとすれば‥カイニスもまた、『アブソリュート・タルタロス』によって妖精國へと連れてこられた『並行同位体』の可能性がある‥。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(だとしても‥普通、タルタロスによって別の世界から連れてこられた並行同位体はタルタロスが自身に従わせるように何かを施しているのだけど‥彼女だけは違うと言うのかしら・・?)」考え込む


カイニス「・・・・・・・・・」中央で考え込む妖精騎士アグラヴェインの事を見てて‥

カイニス「(アイツ・・・あんな場所で軍を指示しつつ、オレらのことをずっと見やがって‥一体アイツ、何を考えていやがるんだ・・。)」ジロッ!(妖精騎士アグラヴェインを睨む)

二代目妖精騎士ガウェイン「オラオラオラァァ~~!!」ジャキンジャキンジャキィィン!!(モースを斬っていく)

南側のモースの群れ「~~~~~~」ジャキィィン、シュゥゥゥ‥(消滅する)

二代目妖精騎士ガウェイン「喰らいやがれ!!」バリバリィィ~~!ガシュゥゥン!!(雷の斬撃を放つ)

大型のモース2体「~~~~~」バリバリィィ~、シュゥゥゥ・・・(消滅する)


千子村正「ハァッ、ツリャァァ!!」ジャキジャキン!(次々とモースを斬っていく)

モースの大群「~~~~」シュゥゥ~~・・(消滅していく)

二代目妖精騎士ガウェイン「・・・・・。(あいつ・・・モルガン陛下が招く賓客とはいえ、調子に乗りやがってえぇ・・・。かくなる上は‥)」キィィィン、ビリビリビリィィ~~・・(腕部分が光り、電流が流れる)


ビリビリバリバリィィ~~!!ギュゥゥゥ~~!!(電流が宙を舞う)

千子村正「!。おぉ~とぉぉ!?」ヒュンッ、ガシャガシャァァ~~!!(多くの刀が飛んでいく)

アルトリア「!?。村正の刀が宙に浮いたぁぁ~!?」驚く

ガウェインの兵士達「オワァァ~~!?」ヒュンヒュンッ!(鉄の武器が飛んでいく)


ガシャガシャガシャァァ~~・・・(鉄の武器が空中で静止し、列を成す)

二代目妖精騎士ガウェイン「フンッ!やれぇぇ~!!」ビリィィ~!

バリリィィ~~!ビュンビュンビュゥゥン!!(多くの刀と鉄の武器が雷を含んで千子村正に襲いかかる)


千子村正「!!。おぉっとぉぉ!!」ヒュンヒュンヒュン!(華麗に攻撃をかわす)

ビュンビュン、ガシュガシュガシュン!!(多くの刀と鉄の武器が中型モース5体に突き刺さる)

中型モース5体「オォォ~~・・・」シュゥゥ~~・・(消滅する)

二代目妖精騎士ガウェイン「ンナッ‥なにぃぃ!?」驚愕する

千子村正「なにぃぃ~・・じゃないだろ!!儂に向けて刀を飛ばしてくるとはどういう事なんだい?」怒っている

千子村正「それとも、それがあんたの妖精騎士としての戦い方ってモノなのか?いかにもバーゲストが言ってたように妖精騎士に似つかわしくない戦いぶりって所だな?」ニヤリッ‥

二代目妖精騎士ガウェイン「グゥゥゥ・・・ヌゥゥゥン!!少しは俺に気持ちよく戦わせろよぉぉ~~!!」バリバリバリィィ~~!!(雷撃を多く出す)


ゴロゴロォォォ~~ビカァァァ~~ン!!(雷撃が二代目妖精騎士ガウェインの後ろにいた大型モース2体に直撃する)

後ろにいた大型のモース2体「オォォォ~~!?」バリバリィィ~、シュゥゥ~~・・(消滅する)

ジョルニ「!?。後ろにいた大型モースを一撃で・・・」

千子村正「!?。(成る程‥戦い方は卑怯だが、あいつの異端の亜鈴の方は充分に気をつけた方が良さそうだな‥。)」考える

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」その様子を見ている


グワァァン、グワァァン、グワァァァ~ン・・・(大型のモースがどんどん増えていく)

大型モース「オォォォ~~~!!」どんどん攻めてくる


バーゲストが次々と周りのモース達を倒していく中で、次々と大型のモースが現れては女王軍の群列に集団で襲いかかってくるのであった・・。

ガウェインの兵士「大型のモースが10体以上・・・いえ、まだまだ増えます!戦力差がありすぎます、我々の手には負えません!」ビクビクビク‥(震え上がる)

バーゲスト「ツゥゥッ‥だらしがないぞ!!それでも貴様らは3年前に私と共に戦ってきた女王軍の兵士か!!」叱っている

バーゲスト「ともかくモースは無理に倒さずともよい、囮を作り一カ所に誘導しろ!集まったところでこの私が焼き殺す!」

ガウェインの兵士「言われなくても、このモースは囮に食い付かないのですよ!何か、今までのモースとは違う目的を持っているようで・・」

バーゲスト「違う目的だと・・・!?(まさか・・・『予言の子』であるアルトリアを狙っているというの・・・?)」


大型モースC「~~~~~」グォォォ~ン‥(バーゲストの後ろに現れる)

千子村正「!!!」ヒュンッ、ジャキィィン!!(駆けつけてその大型モースを斬る)

大型モースC「~~~~~~・・・」シュゥゥ~~・・(消滅する)

バーゲスト「!?。村様殿・・・」

千子村正「礼は要らん‥共に戦う仲間だろ?」キリッ!


千子村正「それより、どうするんだこれ。女王軍の大将であったアンタなら、引き際を心得てるんじゃないのかい。」

バーゲスト「・・・・。(・・・‥確かに村正殿の言っている事は正しいようね‥‥。荷車を捨てて部隊を後退させるか、護衛対象でも先行させるか‥。)」

バーゲスト「(3年前以前の私なら、妖精騎士である故にこのようなモース相手に撤退は許されないと思いますが、今の私はアルトの子らを守る母であり、仲間を守る騎士だ。考えを改めなければ‥‥)」

バーゲスト「(しかし、一カ所に集まらないモースの動き・・・明らかに私のガラティーンを警戒しているとしか見えませんね‥。)」

バーゲスト「・・・・・・!!」タッタッタッタッ!!(妖精騎士アグラヴェインの元へ向かう)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
軍列の中央


タッタッタッ!(妖精騎士アグラヴェインの元へ来るバーゲスト)

妖精騎士アグラヴェイン「どうしたのかしら?バーゲスト。」

バーゲスト「アグラヴェイン!ここは殲滅を諦め、撤退させてくれないか!馬車と第一荷車だけを残せ、他は放棄させて兵を集合させた方が良いかと‥」

妖精騎士アグラヴェイン「それはならない。撤退したとしても、モースがそれで追跡を諦めるとは到底思えないわ。」

バーゲスト「!?。貴様‥‥自分だけは直接モースと戦わずに何を言い出すか!!貴様はそれでもモルガン陛下に仕える妖精騎士なのか!!」激怒している

妖精騎士アグラヴェイン「あなたもそうよ。3年前以前、貴方はその力を大いに振るい幾多のモースを諸戸もせず、一網打尽に焼き殺したと聞いていたが‥」

バーゲスト「ツゥゥ・・・だが今は状況は状況だ。今までの私の戦い方では手を打てぬ時があっても・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「心配するな。手はうってある・・・少しややこしくはなるけどね‥。」

バーゲスト「ややこしくなるだと・・・一体それは・・・」


???「ウガァァァ~~~~!!」誰かのうなり声が上げる

バーゲスト「!?。なんだ今のは・・・」

ジョルニ「!?。この声はまさか・・・・」

ルージュ「!!。ジョルニお兄ちゃん、アレ!!」ある場所を指さす

ジョルニ「!!?」ルージュが指さした所を見て‥

ダダダダダダァァァーー!!(平原を走ってくる二代目妖精騎士ランスロット)

???→二代目妖精騎士ランスロット「ウガァァァ~~~!!」ダダダダァァーー!!(走ってくる)

ガウェインの兵士1「アレは・・・二代目妖精騎士ランスロットだとぉぉ!?」驚愕している

ガウェインの兵士2「なんであのとてつもなく凶暴で危険な妖精騎士がこんな・・・お前なんか助けに呼んでいない!!」ブルブルブル‥(震えている)


ジョルニ「二代目妖精騎士ランスロット‥。」

バーゲスト「なに!?・・・あやつが、我が子達がシェフィールドで戦ったというメリュジーヌの後釜と言われる二代目の妖精騎士ランスロットであり、鏡の氏族の最後の生き残りだというのか?」二代目妖精騎士ランスロットの様子を見てて‥

バーゲスト「(‥だとしても、あのような素振りはまるで悪妖精と化した牙の氏族と同じではないか!何故あのような凶暴な妖精を騎士になんか・・・)」

バーゲスト「(それにあの姿・・・どこかで見たような姿をしているようだが‥まさかな・・。)」考えている


二代目妖精騎士ガウェイン「マジかよ‥アグラヴェイン!あんた・・あのどうしようもない二代目妖精騎士ランスロットを助けに呼んだのか!?」驚愕している

妖精騎士アグラヴェイン「だから何だというの?あのようなモースの数‥ランスロットの敵ではないわ。」冷静にしている

二代目妖精騎士ガウェイン「グゥゥゥ~・・・下がれ!!さっさと下がらんとランスロットのヤツに噛まれてしまうぞ!!」軍列の所へ戻りながら‥

ガウェインの兵士達「~~~~~~!!」ダダダダァァーー!!(荷車の所まで下がっていく)

ジョルニ達「ーーーーー。」サササッ‥(荷車の所まで下がっていく)


二代目妖精騎士ランスロット「ガルルゥゥゥ~~!!」うなり声を上げている

大型のモース達「グオォォォォ~~!!」襲いかかってくる

妖精騎士アグラヴェイン「・・・行きなさいランスロット!ヤツらに貴方の力を見せつけてやりなさい!!」サラァァ~!(夢の砂で号令を出す)

二代目妖精騎士ランスロット「ガウゥゥッ!ガァァァァ~~!!」ギュィィィーーン!!(ドリル状の双方の槍が回転する)

ダダダダァァーー!!(大型のモース目掛けて突進する二代目妖精騎士ランスロット)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガシィィン!グサグサッ、ガシュガシュゥゥン!!(ドリル状の双方の槍でモースを突き破っていく)

二代目妖精騎士ランスロット「ウガァァァ~~~!!」ガシュガシュン!!(槍でモースを突き破っていく)

大型のモースA「~~~~~!!?」シュゥゥゥ・・・(消滅する)

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァァァ~~!!」ギュウィィ~ン、バシュゥゥ~ン!!(槍から螺旋状の光弾が放たれる)

ガシュガシュガシュン!!(大型のモース4体同時に風穴を開ける)

大型のモース4体「~~~~~~」シュゥゥゥ・・・(消滅する)


大型のモース3体「オォォォォ~~!!」ボォォォ~!!(呪怨の弾攻撃を繰り出す)

二代目妖精騎士ランスロット「ガウッ、ガウガウッ!!」ヒュンヒュンッ!(攻撃をかわしていく)

大型のモース3体「オォォォ~~‥」うなりを上げていく

二代目妖精騎士ランスロット「グルルルゥゥ・・・!!。」何かを見つける


ダダダダァァーー、ガシッ!グググゥゥ~!!(壊れた最後尾の荷車を持ち上げる二代目妖精騎士ランスロット)

二代目妖精騎士ランスロット「グゥゥゥ~~!!ウガウッ!!」ヒュンッ!(持ち上げた荷車を大型モースめがけて投げる)


ドガシャガシャァァ~~ン!!(大型のモースに先ほど投げた荷車がぶつけられる)

大型のモース「オォォォ~~‥」荷車の重さに潰れる

ダ・ヴィンチちゃん「・・なんて豪快で強引な戦い方をしているわね‥。」二代目妖精騎士ランスロットの戦いを見てて‥

トリスタン「えぇ・・。あの騎士とは到底思えないあの戦い方‥。これではまるで・・・」

【(第6特異点のランスロット‥)】
【(バーサーカークラスのランスロット‥)】←

カルデアのマスター:藤丸立香(男)が思うランスロット

https://img.gamewith.jp/article_tools/fatego/gacha/ascension_048_1.jpg


トリスタン「まさかバーサーカークラスのランスロットのような姿の奴を、この妖精國で拝むことになるとは‥」

ダ・ヴィンチちゃん「えぇ。しかもあの妖精・・・あの凶暴な強さの他に、自身の歯に噛みつかれた者たちをゾンビのような存在に変えてしまう異端の亜鈴を持っているからね・・」

ダ・ヴィンチちゃん「イレギュラーズの中では、妖精騎士アグラヴェインや妖精騎士モードロッドの次にヤバい奴とも言えるわね‥。」

バーゲスト「えぇ‥。(あのような凶悪で凶暴な二代目の妖精騎士にアドニス達はシェフィールドの裏門で戦いを繰り広げていたんだな‥。)」

バーゲスト「(だとしても‥噛みついた者を悪妖精や妖精亡主にさせて操る異端の亜鈴とはなぁ‥。あのような力をどうにか躱せるとしても、奴にはまだあのような光弾を放つ力もある‥。)」

バーゲスト「(あのような妖精騎士を一体どうやって倒す事が出来るのやら・・)」考えている


バーゲストは二代目妖精騎士ランスロットの戦いの様子を見つつ‥、もし二代目妖精騎士ランスロットと敵対する事があれば、どう対策をすればいいのかをバーゲストは心の内で考えを募らせていた‥。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァ~~~!!ウガァァ~~~!!」ダダダダァァ~~!!バシバシバシィィン!!(螺旋状のエネルギーを纏った槍で叩く)

残りの大型のモース達「~~~~~!!?」バシッ、ベシッ、ガシュン!(攻撃されていき・・)

二代目妖精騎士ランスロット「グガァァァ!!狂気に狂いる乙女狂狼(バーザーグ・イーラ・ルプス)!!」ギュォォォ~~ン!!ガゴォォン!!

ビカァァン!!ドガァァ~~ン!!(大爆発を起こす)

残りの大型のモース達「ーーーーーーーー」シュゥゥゥ・・・(全て消滅する)


二代目妖精騎士ランスロット「ゥゥゥ~~‥ハシュー‥ハシュゥゥーー・・・」息切れをしている

ガウェインの兵士達「~~~~~!!」ガクガクガク‥(怯えている)

二代目妖精騎士ランスロット「ウゥゥゥ・・・ガウッ!?」軍列の方を見て‥


二代目妖精騎士ランスロット「ウガァァ~~!!」ギィィン、ガシィン!!(口が露出し、口と歯が光り出す)

二代目妖精騎士ガウェイン「なぁ・・・ま、まさか・・・」ブルブルブル‥(冷や汗をかきながら‥)

二代目妖精騎士ランスロット「グゥゥゥ~~!!ガァァァ~~~!!」ダダダダァァーー!(軍列に襲いかかってくる)

ガウェインの兵士達「う、うわぁぁぁ~~~!?」悲鳴を上げる


カイニス「やべぇ・・こっちに襲いかかってくるぞ!!」ガシィン!(武器を構える)

千子村正「あの妖精めぇ・・・敵と味方の区別が出来ないというのか!!」ジャキンッ!(刀を構える)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・下がってなさい。」ヒュンッ、スタッ!(中央の荷車から地上に降りる)

バーゲスト「なに!?貴様、一体なにを・・・・」


スタスタスタッ・・・・(軍列の前に出る妖精騎士アグラヴェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・。」スタッ!(二代目妖精騎士ランスロットの目の前に立ちふさがり‥)

二代目妖精騎士ランスロット「ウガァァァ~~~!!」ダダダダァァーー!(突撃してくる)

バーゲスト「!?。アグラヴェイン!!」叫ぶ

妖精騎士アグラヴェイン「・・・もう十分よ、二代目妖精騎士ランスロット。」サラサラァァ~~、バシュゥゥン!!(夢の砂を放つ)


ブシャン、バシャァァ~ン!!(夢の砂が二代目妖精騎士ランスロット全体に被せる)

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァァ・・・ッアァァァ・・・・」ヨロヨロォォ~・・(ふらつき始めていく)

トロォォ~ン・・・ドサッ!(その場に倒れ込む二代目妖精騎士ランスロット)


【これは・・あの凶暴な二代目妖精騎士ランスロットを・・・】
【砂だけで大人しくなった‥】←


護衛部隊の妖精達「ワァ~~ワァ~~ワァ~~!!」歓声をあげる

ガウェインの兵士「敵モース、全滅です!お見事です、アグラヴェイン様!我らの戦いを指揮し、突如現れた二代目妖精騎士ランスロットをこうも簡単に無力化させるとは!」

ガウェインの兵士「まさに3年前より彗星の如く発生した妖精國の“知恵と夢”の妖精!ブリテンで最も賢い妖精騎士!」

ガウェインの兵士「一時は二代目妖精騎士ランスロットに襲われかけてヒヤッとしましたが、アグラヴェイン様はあのランスロットを利用し、こうも容易く大型のモースを掃討する作戦でしたとは!我らも感激いたしました!!」

護衛部隊の妖精達「ワァ~~ワァ~~ワァ~~!!」歓声をあげる

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・‥」サラサラァァ・・ビィィン!(鞭を生成する)



シュルルルゥゥ~、バシィィン!!(地面に鞭を叩きつける)

妖精騎士アグラヴェイン「黙りなさい!!この程度のモースの大群に私らのみを頼りにするとはなぁ?」怒りを見せる

ガウェインの兵士達「!?」ビクッ!

バーゲスト達「!!?」ビクッ!(驚く)


妖精騎士アグラヴェイン「あなた達・・・元はと言えば、先代の妖精騎士ガウェイン‥そこにいるバーゲストの元部下として、前モース掃討職第一近衛騎兵隊の兵士として編成された過去があるようだけど‥」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・あなた達はふがいなさ過ぎる。元・バーゲスト指揮下のモース掃討隊であるあなた達だけなら、大型のモースを1体・2体は仕留められると思ってはいたけど‥」

妖精騎士アグラヴェイン「よもやここまで妖精騎士の力に頼りすぎている・‥いや、“依存”しすぎているとは思っていなかったわぁ‥。」落胆している

ガウェインの兵士「そ・・それはそのぉぉ・・」オドオド‥

妖精騎士アグラヴェイン「二代目妖精騎士ランスロットが何故、我らの所へ突如現れた理由はただ一つ‥。あなた達の不甲斐ない戦いぶりが見てられなかったからなのよ。」

ガウェインの兵士達「!!?」驚愕する

妖精騎士アグラヴェイン「あなた達の不甲斐ない戦いを見ていて、私はその戦いぶりに嫌気がさし‥私はこの場所に二代目妖精騎士ランスロットを呼ぶことにしたのよ。」

二代目妖精騎士ガウェイン「なっ、なんだと!?」驚愕する


バーゲスト「!?。自分の部隊の兵でもないのに、不甲斐ないという理由で二代目妖精騎士ランスロットを呼んだというのか!?」驚愕している

妖精騎士アグラヴェイン「えぇそうよバーゲスト?この笛を使ってね‥。」チャリィィン‥(黒いホイッスル状の笛を取り出す)

回想シーン:数分前・・、中央の荷車の上にて‥


ガシンガシンッ、ガシュガシュゥゥン・・・(モースがガウェインの兵士達を喰っていく)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・頃合いね‥。」チャリィィン・・・(黒いホイッスル状の笛を取り出す)

妖精騎士アグラヴェイン「・・--------!!」ピィィィ~~!!(その笛を思いっきり吹く)


アルトリア「!?。な、なに・・笛の音‥?」その笛の音に驚く

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アルトリア「(あの笛の音‥‥二代目妖精騎士ランスロットを呼び出すための笛だったんだぁ‥。)」


妖精騎士アグラヴェイン「この区域はオックスフォードへ行ける最短距離であるが、同時にここらは最近、モースが多く目撃されているとモルガン陛下から私に伝えられましてね‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「私はそれを見越してこのルートを選び、二代目妖精騎士ガウェインの部隊がどれ程モースに通用するかを試させてもらったわ。」

バーゲスト「なぁ!?(あやつ・・我らの戦力や二代目妖精騎士ガウェインとその部下の戦力状況を計るためにこのような策を・・・)」


妖精騎士アグラヴェイン「護衛初日でこの有様ではこの先が思いやられるわね?オックスフォードでの休憩は取りやめよ!」

妖精騎士アグラヴェイン「騎兵部隊は早馬でオックスフォードから鉄の護送車を持ってきなさい!二代目妖精騎士ランスロットをそれに乗せるわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「残り各自の者達はすぐに破壊された荷車を修理し、その後は今回の反省点をまとめて報告するがいいわ!」

ガウェインの兵士「は、ハッ!面目ありません、アグラヴェイン様!」反省する素振りを見せる

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・フン。」タッタッタッタッ・・・(前列の方へ戻る)


二代目妖精騎士ガウェイン「おい、アグラヴェイン!!アンタの部下でもないのに俺の部隊の兵士に言いがかりをつけるとはなぁ~?」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたが部下に命令せず、貴方の私情で一足先にモースの大群に突撃した貴方に変わって部隊を指揮していただけよ?貴方に文句を言われる筋合いは無いわ‥。」

二代目妖精騎士ガウェイン「グッ!?グゥゥゥ・・・・」なにも言えない

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・フンッ。」二代目妖精騎士ガウェインにそっぽを向く


【・・・・・・・】
【・・・あの・・・】←

妖精騎士アグラヴェイン「!。・・・そう言えば貴方達もいたわね。失念していた・・・協力感謝しておくわ。」

【い、いえ・・こちらこそ・・・。】

妖精騎士アグラヴェイン「『異邦の魔術師』、藤丸立香だったな?馬車の中の話し声や私の部下であるブルーナ達からあなた達カルデアの事は把握しているわ?」

【そ、そうですか‥。】

妖精騎士アグラヴェイン「そう。『異邦の魔術師』である貴方とはいずれ敵同士となる身故に、あなたと話す気などサラサラないわ‥。」

【!?】
【(話す気がないって・・・)】←

妖精騎士アグラヴェイン「まあいいわ‥。護衛を再開する。用が済んだらさっさと馬車に乗りなさい!あまり時間を潰したくはないからね?」

妖精騎士アグラヴェイン「それとあなた・・・ダ・ヴィンチにお仕置きをするなら股下よりも口でした方が良いわ?‥あなたの“ソレ”じゃ彼女は満足しないから‥。」パシンッ!(カルデアのマスターの股間部分をレイピアの鞘で叩く)

【!?】
【(・・・なんで俺の股間のことを・・・)】←


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」タッタッタッタッ・・・(バーゲストの事を見つつ、黙って無視する)

バーゲスト「・・・・・・・」妖精騎士アグラヴェインをじっと目を向けながら見ている


妖精騎士アグラヴェインは今回のモースとの戦いの結果を酷評し、護衛部隊を叱りつつ、護衛部隊に次の命令を下していき・・

カルデアのマスター(藤丸立香(男))には特に話もせず、彼の股間のことについて遠回しで酷評し、バーゲスト達にはなにも言わずに前列へと戻っていった。

そしてその後、バーゲスト達と妖精騎士アグラヴェインたち率いる護衛部隊は、進路をオックスフォードからキャメロットへ直接向かうように馬車と荷車を護衛しつつ目的地へと進んで行った‥。

その夜・・・・大穴東の平原:護衛部隊野営地では・・・


パチパチパチパチ・・・(たき火が燃えている)

ルージュ「オックスフォードの宿で一泊が、妖精の誰かのせいで野営となった事に不満を持っているわたし・・・。こう言う時こそ、甘いデザートにかぎるわ!!」キリッ!

ルージュ「ムカつく気持ちを抑える為にも、ぺぺロン伯爵のくれたケーキを食べよう!!」フォークを取り出す

セツノ「お~う!」便乗する

ルージュ「えぇ~と‥あっ、わたしのはイチゴのタルトと書かれている!わたし、イチゴ大好きなのよ!」キラキラ~☆(目を光らせる)

セツノ「わたし、フレンチクルーラーのドーナッツ。セツノ‥これ好き。」キラキラ~☆

ガイル「ふ~ん‥俺はシュークリームだな。ジョルニはどうなんだ?」

ジョルニ「僕はチーズケーキと書かれているな。アルトリアさんは?」アルトリアに質問をする

アルトリア「むっ。私の包みにはロールケーキと・・・うわ、丸太みたいで食べやすそう!さすが伯爵、気が利きます!汎人類史の方は、みんな気配り達人ですね!」ニコッ!

【そうかもしんない】
【そうでもないかもしんない】

千子村正「芋ようかん・・・だと・・・どんだけ凝っているんだあの怪人。こうなると茶が欲しいな・・・・。カイニス‥あんた海神なんだから、アンタの力でちょいと真水を出してくれないか?」

カイニス「ハア!?んなこと俺の力を使う程度の事か!自分で川の水でも汲みに行きやがれ!」怒る

千子村正「チィッ・・・つれねぇなぁ‥。ホント、オリュンポスの頃から変わってねえんだからな・・カイニス。」ため息をつきながら‥

カイニス「なんだとぉぉ~?」キレ気味で言う

ハベトロット「あぁ~まぁまぁ2人とも落ち着けって‥。それよりもこれ、シフォンケーキ?っていうのこれ?」もむもむもむ!(シフォンケーキを食べている)

ハベトロット「これ、めっさハッピーな味がする!お菓子にもいろんな種類ができたんだねぇ!」ニッコリ!

ダ・ヴィンチちゃん「うん、ケーキに関しては妖精國でも様々な種類が考案されているようだね。」


ダ・ヴィンチちゃん「南部にウッドワスのレストランチェーンがあり、北部にエディンバラのグルメデザートあり、西部にはマンチェスターのスイーツショップあり‥っと、ソールズベリーやノリッジで聞いてはいたけど。でもチーズケーキだけは人気がないんだよね。なんでだろ?」

ルージュ「なんでだろうねぇ~?チーズケーキ、わたしも小さい頃によく食べていたわよ?まぁ、イチゴのタルトには負けるけどねぇ?」モグモグモグ‥(イチゴのタルトを食べている)

アルトリア「それは北のお偉いさんが、チーズケーキを嫌っているからですよ。デザートにチーズは邪道。チョコレートこそ王道・・・そんな信条を口にしています。」

アルトリア「もっとも、我々南部の妖精にはその『チョコレート』こそ、嗜好品すぎて馴染みがないんですけど・・。」

アルトリア「たっかいんですよね、あれ・・・・。下級妖精には手が出せない金額(モルポンド)です・・。」

ガイル「そうみたいだな‥。昔の人はよく‥“チョコレートを食べ過ぎると鼻血がでる”と言ってた時代があるって聞くしね?」

アルトリア「えっ!?チョコを食べ過ぎたら鼻血がドバァ~っと出るのですか!?」ビクビク‥(驚いている)

ガイル「まぁ~それは迷信だけどね・・?」

【迷信かよ!!】突っ込む

ルージュ達「アハハハハハwwwww」笑ってる

ダッダッダッ・・・・(ガウェインの兵士が近づいてきて‥)


ガウェインの兵士「お食事中失礼しますが‥アルトリア様、向こう側でアグラヴェイン様がお呼びであります。」

アルトリア「フェッ!?わたし、あのアグラヴェインから直々の呼び出しを喰らったんですけどぉ~!?」オドオド‥

バーゲスト「『予言の子』であるアルトリアに呼び出しだと?一体何の要件でだ。」

ガウェインの兵士「いえ、わたしからその要件の中身はなにも聞かされていません。アグラヴェイン様は自軍の兵士とて、イレギュラーズや呼び出した者以外、とても広く距離をとっておられるお方ですので‥」

バーゲスト「距離を置いているだと?(あやつ‥自分自身が妖精でない事を部下に悟られないようにあえて距離を・・・)」


千子村正「まァどうであれ‥あのアグラヴェイン直々の呼び出しとなれば、儂も興味が湧くが・・呼び出しはアルトリアだけなのか?」

ガウェインの兵士「はい。アルトリア様に1つ言いたいことがあるとの事ですし、この剣はすぐに終わる要件だと聞いております。」

千子村正「あぁそうかい。あんたも妖精騎士アグラヴェインに何か言いたいことでもあるんじゃないのか、アルトリア?」アルトリアのことを見て

アルトリア「あっ‥ま、まぁ~私もあの人に話す機会があればと思っていたんだけどね‥。」目をそらしながら‥

【無理して行かなくてもいいんじゃないか?】←
【嫌なら断ってもいいけど?】

アルトリア「い、いえ!わたしだって今はサポートばかりの立場ですが、アグラヴェインが直々に呼び出してくる以上、わたしもそれに答える義理はあります!」

アルトリア「えぇ行ってやりますとも!私だってやればできる妖精であると妖精騎士アグラヴェインに見せてやるのだからね!」自信を持って言う

【そう‥なら安心だね。】
【本当かなぁ~?】←

アルトリア「ホ、本当ですからァ~!!」カァァ~‥(恥ずかしながら言う)


千子村正「そうか。アルトリアが行くというなら、儂はそれ以上のことは言わねえよ。儂らはアルトリアが戻るまではここで待っているからな?」

千子村正「だが、相手はあのイレギュラーズのリーダーかつ謎が多い妖精騎士だからなぁ?何かアルトリアに異変を感じれば、すぐに駆けつけてやるからよ。‥あんたがチョメチョメされるのなら別だがな?」ニヤリッ‥(怪しめに笑う)

アルトリア「!!?そ、そういう所だぞ村正ぁぁぁ~~!!」赤面で村正に怒鳴る

バーゲスト「・・・・・・・。」心配そうにアルトリアを見ている


バーゲスト「(・・・本当にアルトリアを行かせて大丈夫か?いくらモルガン陛下の謁見の件であの妖精騎士アグラヴェイン相手でも手が出せないとはいえ、奴が一体なにを企んでいるのか‥)」小声で言う

ダ・ヴィンチちゃん「(わからない‥。でも、他の妖精からも距離を置くアグラヴェインと1対1で話せるのなら、そのチャンスを生かす事が出来ると私は思うんだよね?)」小声で言う

ダ・ヴィンチちゃん「(もしうまく行けば‥妖精騎士アグラヴェインの真名‥彼女のギフト(着名)を引き剥がせる可能性があるかもしれないからね。今はアルトリアに任せよう‥。)」小声で言う

バーゲスト「(うむ・・。)」頷く


ノシィィ~・・(立ち上がるアルトリア)

アルトリア「で、では・・・行ってまいります!」キリッ!

【気をつけてね?】

アルトリア「はい。」タッタッタッタッ・・・(妖精騎士アグラヴェインの元へ向かう)


ガウェインの兵士を通して、妖精騎士アグラヴェインの呼び出しを受けたアルトリア。

アルトリアはその呼び出しに応じ、彼女は護衛部隊の野営地から遠く離れた妖精騎士アグラヴェインのテントへ1人で向かうのであった‥。

護衛部隊の野営地から2メートル離れた場所:妖精騎士アグラヴェインのキャンプ地


タッタッタッタッ・・・(アルトリアが近づいてくる)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・‥」丸太に座っている

アルトリア「し、失礼しまーす・・・。アグラヴェイン、あなたに呼ばれてきたのですが・・・」おそるおそる近づいてくる

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・来たわね。まぁ、そこに座りなさい。」ズズッ‥(丸太の席をあける)

アルトリア「は、はい・・・。」スルゥゥ‥(おそるおそる座る)


アルトリア「あの~‥わたしに何のようでしょうか?」妖精騎士アグラヴェインに質問をする

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・『予言の子』であるあなたには聞きたいことが沢山あると思うが、さっそく言わせて貰うわ。正直に答えなさい。」キリッ‥(アルトリアを睨み付ける)

アルトリア「はい・・。」ブルブルブル・・・(緊張している)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・ノリッジの『厄災』の方はどうだったかしら?あれだけのモースには貴方も苦労はしたよね?」

アルトリア「えっ‥ハッ、ハァ~ハイ‥。それはそれはノリッジに発生したモースがもうウジャウジャウジャウジャ沢山いましてねぇ‥。私の錬金術や魔術礼装だけでは追いつけないぐらいに苦戦しましたよぉ‥・。」

アルトリア「それに港に現れた超巨大な『厄災』の影と来たらもう一溜まりもなくてねぇ~‥。私も“ソレ”を見たときはもう・・しばらく絶句して動けなくなるぐらいに・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」黙っている

アルトリア「ですが!!そんなことで私はへこたれる自分ではないことは自分が知ってますよ!わたし、一生懸命にカルデアと『異邦の魔術師』の藤丸達と『境界なき勇士団』のアルト達を全力でサポートしつつ・・」

アルトリア「みんなで力を合わせていき、ノリッジの『厄災』を被害の最小限で祓い、それにモルガン陛下の『水鏡』なんかを犠牲も無しにしりぞけちゃったからねぇ~。」自慢げに言う


妖精騎士アグラヴェイン「そう‥。それであなた・・私の部下である『宝石鎧のダルダン』にも会って話したと聞いているが、貴方は彼の事をどう思っているのかしら?」

アルトリア「えっ、ダルダンの事ですか?それはですねぇ~・・。わたしはまだ、ダルダンの異端の亜鈴の力なんてまだ見てもいないし‥『宝石鎧』でしたっけ?あんな巨体の身体に異端の亜鈴の力があると思うと‥私も少しはビビりはしますよ‥。」

アルトリア「それにあなたたち『異端の妖精達(イレギュラーズ)』もまた、とてもじゃないほどではないのですが‥」

アルトリア「ソールズベリーの領主である『蒼毒のブルーナ』。グロスターで偶然出くわした『妖精騎士モードレッド』。その彼を止めようとした翅の氏族長の『二代目妖精騎士トリスタン』っと・・。」

アルトリア「あなたの部下には見た目もその強さには、とても私の口では伝えきれないというか‥。」

アルトリア「ですが、わたしはこれくらいで負けませんよ!あの口が生意気なダルダンやあなた達の部下なんて、私とアルトさんでみんな倒してやるのだから!!」強気に言う

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・そう。それなら頑張りなさい。」平然としていている

アルトリア「・・・・・・(ちょっ・・・私の強気発言を言っても平然としているなんて‥。まぁ・・このような私の言葉であの妖精國最強の知将が怯む筈がないからねぇ‥。)」顔を赤くしながら‥

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その頃、2メートル離れた野営地(カルデアのマスター陣営)では‥


【大丈夫かなぁ~‥】心配している

千子村正「そりゃ心配するよな藤丸。何せあの『予言の子』と呼ばれてるアルトリアと最強の知将と言われる妖精騎士アグラヴェインが1対1で話しているからな?何が起こってもおかしくはないからな・・。」向こう側のアルトリアを様子を見ながら・・・

バーゲスト「・・・・・・・・」向こう側の妖精騎士アグラヴェインを見ながら・・・


2メートル先のキャンプにいるアルトリアと妖精騎士アグラヴェインの会話の様子をそれぞれの方法で確認しつつ、カルデアのマスターとバーゲスト、村正はその様子を静かに見守っているのであった‥。

話しは戻り、妖精騎士アグラヴェインのキャンプでは・・・


妖精騎士アグラヴェイン「・・・確かにあなたは『予言の子』としてノリッジでそこの『厄災』を祓った事は聞かせてもらったわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「ノリッジ現れた多くのモースを倒し‥ノリッジに現れた『厄災』を祓い・・モルガン陛下が放った『水鏡』をアドニスと『巨人の予言の子』と共に退け‥そしてその成果を持って、私の部下であるダルダンにつめよった・・。」

アルトリア「えぇ・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「しかし・・あなたはあなた自身が『予言の子』である者として、一番重大なミスをあなたはやらかしたわ・・・。」

アルトリア「一番重大なミスって‥・?」首をかしげる

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・・。アルトリア・キャスター・・・‥あなたは何故、あの時に『巡礼の鐘』を鳴らさなかったの?」ジロッ!(目が鋭くなる)

アルトリア「!?」ビクッ!(驚愕する)


妖精騎士アグラヴェイン「あなたは『予言の子』である事は間違いないわ。その『選定の杖』‥その16歳とも言える身体‥そしてその身から感じる他の妖精とは違う感覚‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「正に今は亡き鏡の氏族の長:エインセルの正しい予言の通り・・・あなたは女王軍が16年も探続けたこの妖精國を救うとされる『予言の子』‥6つの『巡礼の鐘』を鳴らし、この世界を救うとされる『予言の子』よ‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「私が夢の砂でエインセルの予言を改竄し、『予言の子』の支持を著しく混乱させたとしても‥あなたは小さな光のように、その光を目指す蛾のように現れた‥。」

アルトリア「・・・・・・・」黙っている

妖精騎士アグラヴェイン「だが実際に見てみたら何というザマなの・・・。ダルダンを地位的に追い詰めておいて、『巡礼の鐘』を鳴らさず、あなたはモルガン陛下の謁見の誘いを優先し、それに応じた‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「ノリッジの『厄災』を祓い、貴方の事を支持し始めた妖精達と三澤亮太達『境界なき勇士団』と共に立ち向かえば‥女王陛下の謁見に行かずとも、あなたの『巡礼の旅』は成し遂げられる筈だわ‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「そんな大きなチャンスをあなたは棒に振り、あなたはどのような面でモルガン陛下の謁見に行こうとしている・・それは何故?」アルトリアに質問する

アルトリア「・・・・・・・‥」


アルトリア「・・・それはわたしが・・・わたし自身が『予言の子』として、ノリッジの妖精達からも真の意味で私のことを迎え入れた訳では無いという事もあり、私自身もまだ“自身が『予言の子』である事を受け入れていない”事もあるからです‥。」

アルトリア「鐘を鳴らすと言う事は、モルガン陛下と戦争を始めると言う事もありますが・・・『予言の子』である事を受け入れてないわたしには、まだその覚悟がありません。」

アルトリア「それに実際にノリッジを救い、『水鏡』を退けたのはアルトさんの息子のアドニスと『巨人の予言の子』と呼ばれたウルトラマンZさんであって、私はそれを見ていただけ‥。」

アルトリア「故にわたしは・・ノリッジの鐘を鳴らすにはまだ資格がないと思い、わたしはバゲ‥元・黒犬公のバーゲストの意見に賛同し、モルガン陛下の謁見の誘いを受けることになりまして・・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・‥資格がないですって?」キリキリキリ・・・

アルトリア「・・・アグラヴェインさん?」

妖精騎士アグラヴェイン「そんなこと・・・・それは“力を持つ者の傲慢”に過ぎないわ!!」怒鳴る

アルトリア「!!?」ビクッ!


アルトリア「・・・傲慢なんてしていません!わたしには他の妖精とは違って魔力も少ないし、ある程度の錬金術をする程度しかなくて‥」

妖精騎士アグラヴェイン「いいえ!あなたには『予言の子』として、世界を救う妖精としての才能や力を秘めている筈なのよ?」

妖精騎士アグラヴェイン「その力を引き出すにも『巡礼の鐘』は必要である事はあなたもわかっているはずよね?『予言の子』として生まれた妖精であるならば、自分でもわかっているはずだよね!?」

アルトリア「・・・・そ、それは・・・そのぉぉ・・・」困惑している

妖精騎士アグラヴェイン「あなたはなにもわかっていないわ。『予言の子』であるあなたがこの妖精國に生まれて来たことで、この妖精國に多彩な影響を及ぼし、モルガン陛下に支配された妖精國を変える事が出来る可能性を、あなたはその内に秘めているっていう事を‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「‥あなたはそれをわかっていた上で‥あなたは故郷である『ティンタジェル』を見捨てたというの?」

アルトリア「!!?」ドクンッ!!

半年前・・・・小さい村:ティタンジェル


ボォォォォ~~~!!(炎がティンタジェルの村を覆い尽くしている)

悪妖精達「ワァァ~~ワァァ~~ワァァ~~ワァァ~~!!」殺し合っている


ティンタジェルの村に『予言の子』を騙る偽物がいると通報があり、私(妖精騎士)とわたしの部下である異端の妖精達(イレギュラーズ)はウッドワスの処刑部隊と共に村へ訪れた。その偽物の妖精が実は本物の『予言の子』である事を確かめる為でもあったのだ。

妖精は無邪気で血の気を好み、自分の都合の良い事を信じ、悪い行いであっても自分が悪いと思わずに行動する刹那主義的な在り方の妖精たち。

“正しいと思っている多数派の妖精の意見は間違いであり”、“一件間違っていると思われる少数派の意見こそが正しい”。

今回の通報で聞いた『予言の子』を騙る偽物の妖精の事を、私はそれが『予言の子』である事だと信じ、わたしは遙々とこのティンタジェルの村へ足を踏み入れたのだが‥


ウッドワス「なにが起きている!?通報を聞いて来てみれば、住民同士で殺しあいだと!?」怒っている

ウッドワス「村の長は誰だ!?『予言の子』はどこだ、連れてこい!」怒鳴る

ウッドワスの兵士「ウッドワス様、お下がりください!悪妖精化しています!これでは尋問は出来ません!どうか、賢明なご決断を!」

ウッドワス「グゥゥゥ~~~!!」怒っている

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・。」


実際にティンタジェルに来てみれば、村は炎に包まれ、住民達は全員悪妖精化して殺しあいを始めているという・・なんという矛盾な事をしているとわたしは思いました。

これはどうであれ、『予言の子』はこの騒動を鎮圧しようとするか・騒ぎに乗じて村から逃げ出したかと、二択の選択がわたしの頭によぎりましたが・・

わたしは後者である“『予言の子』は騒ぎに乗じて逃げ出した”と考察し、わたしはイレギュラーズのメンバー達にある命令を下しました。


妖精騎士アグラヴェイン「ウッドワス公よ、ここはわたしにお任せください。私らが悪妖精達の駆除を行ない、あなた方は周囲の『予言の子』の捜索をお願いします。」

ウッドワス「なぁ!?わたしを差し置いて命令するなアグラヴェイン!!貴様の助けなど借りたくもなかったというのに!!」怒鳴る

妖精騎士アグラヴェイン「ですが、二手に分かれた方が『予言の子』を効率的に見つけ出す可能性がありますし‥わたしたちでなら、この村の悪妖精らをいち早く駆除できますよ?」

ウッドワス「っ・・・・ええい、この気狂いどもや異端の妖精どもめぇ!それならオマエらは勝手に悪妖精らの相手をしてろ!1人たりとも逃がすんじゃねぇぞ!」

妖精騎士アグラヴェイン「‥了解したわ。」タッタッタッ・・・(イレギュラーズの元へ向かう)


ウッドワスの兵士「ウッドワス様、いいのですか!?あのイレギュラーズに悪妖精たちの討伐を任せるなんて・・万が一、彼らが『予言の子』を見つけて我らの手柄を横取りでもされたのなら・・」

ウッドワス「喧しい!なんならアイツらが悪妖精どもの相手をしている間に、少しでも我らが『予言の子』と思しき妖精を生かして捕らえなければならないのだ!」

ウッドワス「これは競争だ!アグラヴェインとその異端どもと我ら牙の氏族との『予言の子』をかけた手柄の取り合いなのだ!」怒鳴る

ウッドワスの兵士「ハッ、ハァ・・・。」冷や汗をかく

ウッドワス「槍持ちと棒持ちは村の出入りを固めろ!鎮火は暴動が収めてからやるんだ!」

ウッドワス「ヤツらがイレギュラーズ共のガス抜きを行なっているよりも先に『予言の子』と思しき妖精を生かして捕らえるのだ!女王陛下のご命令を我らの手で成し遂げるのだ!!」

ウッドワスの兵士たち「オォォォ~~~!!」雄叫びを上げる


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・。」その様子を後ろをふりかえつつ見ている

ボォォォォ~~!!ボォォォォ~~!!(ティンタジェルの村が燃える光景)



イレギュラーズの8人「・・・・・・・」燃えているティンタジェルの光景を見ている

妖精騎士モードレッド「あ~あ~あぁ~~‥‥とんでもなく、村が燃えているねぇ~これは?」燃えるティンタジェルを見て

二代目妖精騎士ガウェイン「あぁ~。この様子だと村の連中全員、悪妖精(アンシリー・コート)になっているんじゃあねぇのかぁ~?」ギランッ!(妖精剣ソードアルタイルを光らせる)

ブルーナ「ふぅ~ん・・・そう言っても過言はなさそうだねぇ~?まるで143年前のウェスバニーの村みたいにね?」クスクスクス‥(ひっそりと笑う)

ダルダン「ツゥゥ~‥‥(ブルーナめぇ‥、オイラが一番嫌な思い出を思い出させやがってえぇ~!」キリキリキリ‥

妖精騎士モードレッド「アハハハハハハぁ~~!」勝手に笑っている

レオンゴン(影絵の姿)「ふん。ともあれ、ティンタジェルにまだ『予言の子』がいたらそいつ・・・俺が一番に犯してやっても良いのかなぁ~?『予言の子』って16歳の少女なんだろ?」

レオンゴン(影絵の姿)「その少女をウッドワスの姿でやつらの目の前で犯してやるのは何かと最高なんじゃないかなぁ~って思うんだよなぁ~?」ベロベロベロォ~‥(下をなめ回す)

二代目妖精騎士トリスタン「ふん。そんな行いをしたところで悪妖精化した連中はなにも興味はなさないと思われるわぁ~‥。」呆れた顔を見せる

二代目妖精騎士トリスタン「‥っていうか、わたしはこんな炎が燃えたぎる所なんてわたしは嫌いなのに‥。あぁ~さっさと終わらせてグロスターに帰りたいわぁ~‥。」

二代目妖精騎士ランスロット「ガルルゥゥゥ~~~~・・・・」ギギギィィ~‥(檻の中で待機している)

ウィンキー「・・・・・・・・」黙り込んでいる


タッタッタッタッ・・・(妖精騎士アグラヴェインがやってくる)

妖精騎士アグラヴェイン「ウッドワス公の許可は取ったわ。あなた達、さっそくあの悪妖精と化したティンタジェルの村民らを抹殺するわよ。」

妖精騎士モードレッド「オォッ、待ってました!!久しぶりにネオ・ニュー・ダーリントンの外で虐殺をする事が出来るわねぇ~?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ。特にあなたは女王陛下の許可が下りない限り、ネオ・ニュー・ダーリントン以外での殺翅は許されないと言ってもいいぐらいだからね。」

妖精騎士モードレッド「ああ・・。あの場所の領主の後釜になったのは良いが、モルガンの奴の許可が無い限り、領土以外での殺傷を禁止にされたのなればそれはそれでフラストネーションが貯まる一方だぜ!」不満そうに言う

妖精騎士アグラヴェイン「それはどうかしら?あなたはあなたで、あなたが作り出した『楽園』での生活を充実していると聞いてはいるけどねぇ?」

妖精騎士モードレッド「ヌヌ‥。まぁそれもあるけど、たまには外の空気を吸いながら殺したいなぁ~と思っててねぇ~‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・・。しかし『予言の子』と思しき妖精がいたとなれば、その妖精だけは殺さずにわたしの元へ連れてこい。女王陛下のご命令でもあるからね?」

妖精騎士モードレッド「はいはい・・『予言の子』は殺さずに持ってくるんだなぁ~っと‥。(チッ、またお預けかよモルガンの奴‥。)」不満そうにしている


妖精騎士アグラヴェイン「良い?この村の連中の始末はあなた達にとっては『戦い』ではなく、ただの『実践演習』として敵を殺して行きなさい。」

妖精騎士アグラヴェイン「しかし万が一、『予言の子』を見つけた際は殺さずにわたしの元へ連れて報告しに来なさい。良いね?」

イレギュラーズの8人「・・・・・」頷く

妖精騎士アグラヴェイン「では・・・攻撃開始!!」バシャァァ~~ン!(白い砂を村に放つ)

イレギュラーズの8人「あいよ~・・」ヒュンヒュンヒュンッ!(それぞれにちっていく)


異端の亜鈴の力を持つ異端の妖精達(イレギュラーズ)を率いる者として、部下の統制は絶対にやるべきことには変わりはない事であり‥

女王モルガンのご命令により、『予言の子』の捕獲のサポートとして招集した彼らには“ティンタジェルの村の悪妖精らの抹殺”をネタに、

少々フラストレーションが溜まりつつあった彼らのガス抜きの為だけに、わたしはイレギュラーズのメンバーと共に悪妖精化した村の者らを排除しつつ、『予言の子』であるあなた(アルトリア・キャスター)を探し始めたのよ・・。

サラサラァァ~~‥バシュゥゥ~ン!(白い砂が悪妖精たちに降りかかる)


悪妖精化してたティンタジェルの村人1「アハハハ・・!?。お、オレらはなにをしてたっけ?」我に返る

悪妖精化してたティンタジェルの村人2「俺たち‥冬越しの為の話し合いをしてたよなぁ?俺たち、まさか悪妖精になってたんじゃ・・・」困惑している


ビリビリビリィィ~~!(妖精剣ソードアルタイルに電流が走っていき‥)

ティンタジェルの村人たち「!!?」後ろを振り返る

二代目妖精騎士ガウェイン「その通りだよ!!」バリバリバリィィ~~!!(雷の斬撃を放つ)

ティンタジェルの村人2「!?。ギャァァァ~~~!?」ガシュン、ビリビリィィ~!!(痺れながら斬られる)

ティンタジェルの村人1・3「うぅ・・うわぁぁぁぁ~~!?」逃げ出す



二代目妖精騎士ガウェイン「逃がすか!!妖精剣、ソードアルタイル!」キィィン、ギャァァ~ス!!(妖精剣ソードアルタイルの魚の部分が開く)

二代目妖精騎士ガウェイン「『磁雷斬りの日輪の銀河一刀』(アルタイル・ガラティーン)!!」バリバリィィ~~、ジャキィィン!!(横一文字に居合い斬りをする)

ジャキィン、ビリビリィィ~~!!(斬ったところに電流が走る)

ティンタジェルの村人1・3「ギャァァァ~~!?」ガシュンッ、ビリビリィィ~~!!(横一文字に斬られる)

二代目妖精騎士ガウェイン「ふん・・決まったぜぇ‥。」キリッ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

二代目妖精騎士トリスタン「ハァァァッ!」キィィンッ、シュバババァァン!!(赤い矢状の攻撃が降りかかる)

ティンタジェルの村人たち「ギヤァァァ~~!?」バシュッ、ガシュッ、バシュン!(無残に攻撃があたる)

二代目妖精騎士トリスタン「アハハハハハ!!」シュバババァァン!!(笑いながら赤い矢状の攻撃を撃っていく)


ダルダン「フンッ!!フンッ!!」バゴォン、グシュン!(悪妖精と村人を踏みつぶしていく)

悪妖精化した村人たち「ーーーーーーー」潰されている

ウィンキー「グラビレーション。」キィィン、グォォォ~~ン!(重力を重くしていく)

悪妖精化した村人たち「ギャァァァ~~!?」潰れていく


レオンゴン「ぐへへへへ~~・・」ジュルリ‥(長い舌を出していく)

ティンタジェルの女妖精たち「あぁ・・ぁぁぁぁ・・・」ビクビクビク・・(怯えている)

レオンゴン「ヒヒヒィ~‥シャァァァ~~!!」グジュグジュグジュゥゥ~~!!(姿を変えて、襲いかかる)

ビリビリビリリリィィ~~!!(ティン体ジェルの女妖精たちの服を破っていく変身したレオンゴン)

犯されていくティンタジェルの女妖精たち「いやぁぁぁぁ~~~!!」レオンゴンにレイプされていく


二代目妖精騎士ランスロット「ガァァァ~~!!グガァァァ~~~!!」ガシュンッ!バシュゥン!(両手で引き裂いていく)

悪妖精化した村人たち「ーーーーーーー」ガシュゥゥ~~!!(引き裂かれる)

巻き添えを喰らったウッドワスの兵士たち「うぎゃぁぁぁ~~~!?」ガシュガシュン!!(引き裂かれていく)

それを見ていたウッドワスの兵士たち「うわぁぁぁ~~~~!?」逃げ出す

二代目妖精騎士ランスロット「ガウゥゥゥ~~!!」ダダダァァ~!!(それらを追いかける)


妖精騎士モードレッド「オラオラオラオラァァ~~!!」ジャキッ!ジャキッ!シュパッ!ガシュッ!ゴシュッ!(クラレントで斬りまくる)

悪妖精化した村人たち「~~~~~~~~~」ガシュガシュガシュゥゥン!!(斬られて血が飛び散っていく)


イレギュラーズのメンバーたちは、それぞれ自身らのやり方で悪妖精化したティンタジェルの村人たちや白い砂によって元に戻されたティンタジェルの村人たちを駆除するように殺していき‥

『予言の子』を探していた一部のウッドワスの兵士らはそのやり方の巻き添えを喰らうかのように襲われ、敵前逃亡の如く辺りを逃げ回っていた‥。

悪妖精と化した村人たち「ワァァ~~ワァァ~~ワァァ~~~!!」ブルーナに挟み撃ちで襲いかかる

ブルーナ「(虫けらごときの悪妖精めぇ!)蒼毒の息吹き(ポイズンブレス)!」バシュゥゥ~~!!(両手から青い毒の煙を放つ)

バシュゥゥ~~!!(青い毒の煙が悪妖精らを覆い尽くす)

悪妖精と化した村人たち「ギャホギャホギャホ!?ギャァァホギャホギャホギャホギャホォォ~~!!」毒に苦しみ、倒れていく

ブルーナ「フンッ!」ドヤァァ‥(ドヤ顔で倒れた者らを蔑んでいる)


ガシュガシュン!!(レイピアで悪妖精と化した村人らを始末する)

悪妖精と化した村人「ギャァァァァ!?」ガシュンッ、シュゥゥ・・・(消滅する)

妖精騎士アグラヴェイン「フゥ‥。・・・ンッ?」遠くの森の方を見ている

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・(サーチ(スコープ)。)」キィィンッ、ビィィ~‥ビィィッ!(目をレンズのように遠くを見ていく)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ティンタジェルの外れ


エクター「ヘァァ・・ハァハァハァ・・・」タッタッタッタァァ~~!!(森へ走っていく)

アルトリア「ハァハァハァ・・・」タッタッタッタァァ~~!!(手を引かれながら森へ走っていく)


妖精騎士アグラヴェイン(遠くから)「・・・・・・‥チッ‥。」舌打ちをする


ティンタジェルのどこを探しても、『予言の子』であるあなたを見つける事など出来なかった。それもそのはず・・・

あなたは老人の要請と共にティンタジェルからソールズベリーに繋がる森の方へ脱出していた‥いや、ティンタジェルから逃げ出したのよ・・。

それもそのはず・・・魔力が著しく少ないに等しいあなたにとってはただ逃げることしか出来ず、あなたは私たちの追ってから逃げるように森の方へ消えていった‥。

あなたとの間に何があったかは知らないが、あなたを育ててくれたティンタジェルの村人たちを見捨て、彼らを囮にあなたは『巡礼の鐘』を鳴らすために旅立っていったのだ‥。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして現在・・・・


アルトリア「・・・・・・・」絶句している

妖精騎士アグラヴェイン「そしてあなたはティンタジェルの犠牲を糧に生き残り、あなたはあなたを導いてくれる『異邦の魔術師』を見つけ出し、ソールズベリーにいる私の部下であるブルーナの元へ姿を表した。そうでしょ?」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたは『予言の子』としての使命のために、『巡礼の鐘』を鳴らすために‥あなたはティンタジェルの妖精達を見捨ててあの状況下からあなたは脱出した。」

アルトリア「・・・・・・そ、それは・・・。」ガタガタブルブル・・・(震えている)

妖精騎士アグラヴェイン「ノリッジでも『異邦の魔術師』たちや『境界なき勇士団』の面々、そして私が用意した偽の『予言の子』たちとも協力し、あなた達はノリッジの『厄災溜まり』を見事に討ち払った。」

妖精騎士アグラヴェイン「そしてダルダンと交渉する形で彼を追い込み、ようやく貴方は『巡礼の鐘』が手に届くところまでたどり着いた。」

妖精騎士アグラヴェイン「しかしそれを“自身に覚悟がない”とか“資格がない”とか言って、あなたは鐘を鳴らさなかった・・それどころか鐘を鳴らさないでおいで、貴方は貴方の宿敵であるモルガン陛下の謁見に行こうとしている。」

妖精騎士アグラヴェイン「貴方は貴方の生存のために犠牲となったティンタジェルの妖精達を無駄死にし、『異邦の魔術師』たちの努力も無駄にしたのよ!!」怒鳴っている


アルトリア「・・・‥違う‥。」キリキリキリ‥

妖精騎士アグラヴェイン「・・・違う?」

アルトリア「・・・貴方はなにもわかっていない!!あなたはティンタジェルにいた妖精達の事やアルト達や藤丸たちの事など、あなたはまるで何にもわかっていないのだから!!」怒っている

アルトリア「あなたみたいな“『現実世界』から来た『人間』”に・・わたしの事をわかってなるもんか!!」怒鳴る

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・(クゥゥゥ~~!!)」キリキリキリ~!(拳を強く握っていき‥)

アルトリア「!!?」妖精騎士アグラヴェインの様子に驚愕する

2メートル離れた野営地(カルデアのマスター陣営)


バーゲスト「!?」遠くのアルトリア達の事を見て‥

【どうしたの?】

千子村正「藤丸!アレを・・・」アルトリア達の方に指を指す

【???】アルトリア達の方へ遠見の望遠鏡を見ていく

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
望遠鏡に映る光景


妖精騎士アグラヴェイン「ーーーーーーーーーー!!」

アルトリア「~~~~~~!?」胸ぐらを掴まれる

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【!?】
【(アグラヴェインがアルトリアを・・・)】←

千子村正「コレはマズい‥。アルトリアの奴がピンチだぞ!?」驚いている

バーゲスト「クゥゥ・・、“どのような事情があろうと互いに争う事を禁じる”・・・。そのような事を言った当の本人がそれを破るとはなぁ!」キリキリキリ‥(怒りを露わにする)

千子村正「おい藤丸!どうするつもりなんだ?」カルデアのマスターに問いかける

【妖精騎士アグラヴェインを止めよう!】
【アルトリアを助けよう!】←

千子村正「あぁ。これ以上2人を引き合わせるのは危険だからな!」立ち上がる

バーゲスト「えぇ!」立ち上がる


タッタッタッタァァーー!!(アグラヴェインのテントに急行するカルデアのマスターたち)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
妖精騎士アグラヴェインのキャンプでは・・・


妖精騎士アグラヴェイン「そう‥そこまであなたという妖精は、自分の事に対してこれほどまでも否定的な事をとり続けるつもりなのね・・・。」

アルトリア「あ、アグラヴェイン・・・・?」妖精騎士アグラヴェインの様子を見てて‥


ガシッ!(アルトリアの胸ぐらを掴む)

アルトリア「!!!?」胸ぐらを掴まされる

妖精騎士アグラヴェイン「あなたのそのネガティブ感情とその態度・・・わたしはあなたのそのところが大嫌いなのよ!!」怒鳴っている

アルトリア「ア‥アグラヴェイン‥」ガタガタガタ‥(困惑している)


妖精騎士アグラヴェイン「そんなにあなたは自分の目的を遂行するのが嫌なの?そんなにも貴方はあの『鐘』の音が嫌いだというの!?」

妖精騎士アグラヴェイン「私は貴方のような奴が大嫌いよ‥。貴方がどう思っていようともわたしは貴方という妖精の存在をこの手で殺したいと思っているのよ!!」ぐぐぐぅぅ~!(胸ぐらを掴みながら動く)

アルトリア「~~~~~~~」ズズズズズゥゥ~~‥(そのまま後ろへ引っ張られていく)


妖精騎士アグラヴェイン「鐘を鳴らず、『巡礼の旅』を否定し、『楽園の妖精』の使命をも嫌だというのならば!」サラサラァァ~~(砂を巻き上げていき‥)

妖精騎士アグラヴェイン「あなたに・・・『予言の子』を名乗る資格はない!!」ザラザラァァ~~!!(夢の砂がアルトリアの狙う)

アルトリア「ヒッ・・・ヒィィッ!?」恐怖で眼を瞑る


妖精騎士アグラヴェインはアルトリアに何を険悪を感じたのか‥彼女はアルトリアに対して、自身の怒りのままにアルトリアに手をかけ、夢の砂をアルトリアにぶつけようとしていた・・。

タッタッタッタァァ~~!!(カルデアのマスターたちが駆けつける)


【もうやめるんだアグラヴェイン!!】止めに入る

妖精騎士アグラヴェイン「!?」バサッ‥(アルトリアの胸ぐらを離す)

アルトリア「ツゥゥ・・・藤丸!」ドサッ‥(地面に仰向けに倒れ込む)


ササァァ~、ガバッ!(すぐさまにアルトリアに駆け寄る千子村正、ジョルニ、ルージュ、セツノ)

千子村正「おい大丈夫か、アルトリア!怪我はねえか?」

アルトリア「!?。いいい、言われなくても大丈夫よ!ちょっと胸ぐらを掴まれて転んだだけだよ・・。」顔を赤くしながら‥

千子村正「そうか・・なら良かったのだが・・。」心配そうにしている

ジョルニ「バーゲスト母さんが来てくれと聞いて駆けつけてきたけど、まさかこんなことになっていたなんて・・。」

ルージュ「わたしビックリしたわよ!アルトリアちゃんが妖精騎士アグラヴェインに襲われているってダ・ヴィンチちゃんに聞いたからねぇ?」

セツノ「アルトリアは私たちの仲間‥みんなを救う要(かなめ)。アルトリアが傷つくの‥セツノ、哀しい‥。」心配そうにしている

トリスタン「えぇ・・ですが駆けつけるのが間に合って良かったですね。こうして無事にいられている音がなによりの証拠ですよ。」

ジョルニ「あぁ。なによりも僕たちは・・アルトリアさんの事を心配してこのように駆けつけたのだからな?」

ルージュ、セツノ「えぇ(うん)!」頷く

アルトリア「・・・皆さん・・・」ウルウルウル‥(泣きそうになる)

千子村正「・・・・・・フン‥。」安堵を見せる

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・」平然としている

バーゲスト「アグラヴェイン!コレは一体どういうつもりだ!?貴方はキャメロットに到着するまでは我らはどのような事情があろうと、我らと互いに争う事を禁じると言った‥。」

バーゲスト「しかしこうも貴方は自分が発言した制約を‥こうも自分の手で破るとはな!」怒りを露わにしている

妖精騎士アグラヴェイン「争ってなどいないわ?少し手を出してしまったが、アルトリアには私が思う正論をアルトリアに伝えただけよ‥。」

バーゲスト「なにぃぃ・・?」疑いの眼を見せる

妖精騎士アグラヴェイン「アルトリアは『予言の子』としてノリッジの『厄災』を祓い、私の部下であるダルダンを精神的に追い詰め、『巡礼の鐘』を鳴らす一歩手前まで行なった。」

妖精騎士アグラヴェイン「しかし彼女は鐘を鳴らそうとせず、彼女は罠としか見えないモルガン陛下の謁見を優先し、彼女は『予言の子』の使命である『巡礼の旅』を放棄した‥」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・私はそれが気に入らず、私はアルトリアに自分が今行なっている事に対しての皮肉を指摘し、その指摘する事に我を忘れてしまい‥このような事になってしまったのよ‥。」

バーゲスト「何だと・・・アルトリア、それは本当なのか?」アルトリアに問いかける

アルトリア「えっ‥えぇ‥‥アグラヴェインさんはそう言ってました‥。『巡礼の鐘』の事とか、私がその鐘を鳴らさなかった事とかどうかで揉めてしまってねぇ~‥」気まずそうに答える

【(アルトリア‥)】
【・・・・・・・】

ダ・ヴィンチちゃん「アグラヴェイン・・・確かにキミがアルトリアに言っていた正論は間違ってはいないかもしれない。確かに『巡礼の鐘』を鳴らし、アルトリアの『巡礼の旅』を成し遂げるためにマスター達はノリッジへ来た。」

ダ・ヴィンチちゃん「アルト達と協力し、『厄災』を祓い、ダルダンとは戦わずに『巡礼の鐘』一歩手前まで訪れた。『巡礼の旅』を優先して行くならば、アルトリアに無理にでも『巡礼の鐘』を鳴らすにも私とマスター君は彼女に交渉していたさ。」

ダ・ヴィンチちゃん「でもそれをしなかったのは私やマスター君、それにアルト達がアルトリアの心情を優先したにも理由があるが、それがアルトリアの為だと思って決断したことだからね。」

ダ・ヴィンチちゃん「『巡礼の鐘』を鳴らすか鳴らさないかの問題ではない。アルトリアがモルガンと戦う上で、アルトリアが前に進むか進まないか‥‥」

ダ・ヴィンチちゃん「アルトリアが『予言の子』である以上‥彼女にはそれを選択する権利があってもいいと思い・・、昨日の時点で『巡礼の鐘』を鳴らすのを保留にしたのさ。」

ダ・ヴィンチちゃん「モルガンの謁見に応じたのも‥私とマスターがモルガンがどういう人物なのかを知るのと、バーゲストがモルガンに直接問いただしたい事があるのも理由の1つだが、その事はアルトリアも了承している。」

アルトリア「そ、そう!それにモルガン陛下に会って確かめたいことがあるのは私も同じ!『巡礼の旅』を始めるのはそのあとでも良いと、私の中でそう判断したのもありますからね!」強気に言う

アルトリア「モルガン陛下になにも言わずに鐘を鳴らして戦争を始めるのも・・私の『予言の子』としてのメンツが許さないと決めていますから!」

【良いぞ、よく言った!】
【良いこと言うじゃないかアルトリア!】←

アルトリア「そ、そうかなぁ~~?わたし、今のわたしの名言としてみんなの記憶に残っちゃったりして‥ハハハハ‥。」カァァ~・・・(顔を赤くしながら)

バーゲスト「・・・・ハァ‥。」少しため息を漏らす


ダ・ヴィンチちゃん「故に妖精騎士アグラヴェイン‥・君の発言した正論は私たちにとっては、アルトリアに対しての侮辱と言っても変わりはないと言ってもいいぐらいだ。」

トリスタン「はい。正論は時として誰かの心を切り刻む刃として、暴言や誹謗中傷より深い心の傷を付ける事があります。いま起きているアルトリアがそのように・・。」

トリスタン「妖精騎士アグラヴェイン・・・あなたは我らやアルトリアの護衛任務に就いているにもかかわらず、あなたはあなたが思うアルトリアへの思想と正論という言葉の暴力でアルトリアを傷つけた‥」

トリスタン「それはアナタに護衛を命じた女王モルガンへの命令違反でもあり、あなたが我らに説いた制約にも違反する行為でもあります。」

ダ・ヴィンチちゃん「そう!キミは君自身が敷いた制約を破り、無抵抗なアルトリアに対して言葉やさっきの行動でそちらから攻撃を仕掛けてきた‥これでは理不尽だというのはキミもわかっていたはずだよね?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」眼を逸らしつつ、黙っている

【何とか言えよ!アグラヴェイン!】怒っている


妖精騎士アグラヴェイン「確かに・・・バーゲスト達『境界なき勇士団』と『異邦の魔術師』たちカルデアは、いずれ我らと敵対する者同士であるが、今回の事はあまりにもタイミングが悪すぎたわ‥。私のミスと言ってもいい‥」

妖精騎士アグラヴェイン「『予言の子』アルトリアへの言葉攻めや制約違反については謝るわ‥。アルトリア、さっきのことは本当に申し訳なかった・・。」クイッ‥(頭を下げる)

アルトリア「そ、それは・・・・」眼を逸らしながら‥

妖精騎士アグラヴェイン「それでもダメだというなら、私からのお詫びとして‥私が知っている事を1つ正直に教えてあげてもいいわ。教えると言っても、カルデアやバーゲスト達の目的は知っている・・」

妖精騎士アグラヴェイン「石になっているヴァージェと『イレギュラーズ』の誰かに攫われているマシュについての詳細についてよね?この2人の所在に関する事であれば、何であれ聞きたいと・・・」

【それと、妖精騎士アグラヴェインについても話してもらいたい。】

妖精騎士アグラヴェイン「!。・・・・・」冷静に考える


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・そう。あなた達・・・私がアルトリアに対しての中傷行為を謝ってもらう為の許しを利用し、私を揺すりつつ、私の真名をあぶりだそうとしているのね?」

千子村正「そう言う事だな‥。あんたのその名は女王モルガンから授かったギフト(着名)である事はバーゲストやメリュジーヌ達から聞いているからなぁ。」

千子村正「アンタの真名さえ解明できれば、カルデアのマスターたちはそれを頼りにアンタへの対抗策を練ることが可能となるからなぁ~・・」

千子村正「‥だが、アンタは儂やカルデアが出会ってきた妖精‥もしくはサーヴァントとは何か違う‥。アンタの正体についてはアルトの方から聞いている。」

千子村正「アンタは自身を妖精騎士のギフト(着名)の他に妖精の霊基を持ち、尚且つアルトと同じ3つの力を授けられた疑似サーヴァントのような『現実境の人間』である事をな?」

千子村正「ったく・・ワシらとは全く違う異世界からどういう理由で転移してきた且つ生きたまま疑似サーヴァントのような存在となった人間なんて‥儂はいままで見たことも聞いたこともねぇぞ?」

カイニス「ああ・・妖精騎士アグラヴェインの真名を聞き出すにも、依り代の人間の方の真名か妖精の霊基の方の真名のどちらかがアンタの本当の真名なのか‥この俺にも解らないぜ!」イラついている

ダ・ヴィンチちゃん「そうだね。真名が複数ある霊基の持ち主は‥アルターエゴのクラスを持つハイ・サーヴァントと同等と言ってもいいぐらいに真名から正体や対応策を見つけるのは難しいと言ってもいい‥。」

ダ・ヴィンチちゃん「それに彼女は異世界から来た影響でアルトさんと同じ3つの力を持ち、その力がサーヴァントの力なのかも不明と言っても過言はないと言ってもいい‥。」

【ではそれじゃあ・・】


妖精騎士アグラヴェイン「そう。わたしの真名を聞き出す諜報活動をしようとしても無駄だって事はあなた達の言う通りよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「私はあなた達汎人類史の英霊:『アグラヴェイン』の着名(ギフト)をモルガンから授かり、■■■■■の妖精の霊基もあり、三澤亮太と同じ3つの力を保有する者よ。」

妖精騎士アグラヴェイン「あなた達が亮太達から私が『人間』である事も知っての通りなのもわかる・・ですが、それを知ってた所で私が優勢である事は変わりはないわ‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「私が人間である事を妖精國の妖精達にバラしたとしても‥『巡礼の鐘』も鳴らせない『予言の子』が言った所で、ダレモ信用してはくれないわよ?」

アルトリア「・・・・・・」哀しげな顔をしている


妖精騎士アグラヴェイン「だけど‥私の正論でアルトリアを傷つけたという事は私も謝りたいと言うことは本当の事よ‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「アルトリアの言う通り‥『巡礼の鐘』を鳴らせば、モルガン陛下に戦争を仕掛ける事になるのは間違いないわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「アルトリアが戦争をしたくないことはわかる‥。私もまた、戦争には少しぐらい抵抗する余地はあると言ってもいいからね?」

妖精騎士アグラヴェイン「でもあなた達は何か勘違いをしているわ?戦争なんて‥もうとっくにこの妖精國全体で始まっていると言うのに‥」

アルトリア達「!?」驚愕している

バーゲスト達「!?」驚愕している


バーゲスト「‥とっくに始まっているって・・まさか、お主がシェフィールドに攻撃を仕掛けてきたときから‥」

妖精騎士アグラヴェイン「いいえ違う‥。三澤亮太が石の中から目覚めた時‥いや、3年前からでもなく、もっと昔から妖精國は戦火の内に入っているわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「その事については・・私が元いた世界やカルデアのマスター達がいる汎人類史にも同じ事が言えるわ‥。」

バーゲスト「!!?」驚愕している

【どういうことなんだ?】←
【(既に戦争が始まっているって・・・)】

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・」タッタッタッタッ・・・(広い野原の所へ歩く)


ヒュゥゥゥ~~ン・・・(風が当たりに静かに吹き渡る)

星が輝き、風が静かに吹いていく夜空の下の平原・・・

妖精騎士アグラヴェインの言葉攻めからアルトリアを助けに駆けつけてきたバーゲスト達やカルデアのマスターたちはアルトリアと共に一カ所に集まっており‥

妖精騎士アグラヴェインは1人、夜空が見える平原で、とある話をバーゲスト達やカルデアのマスターたちに語るのであった・・。

妖精騎士アグラヴェイン「・・・藤丸立香。貴方はカルデアのマスターとして、人類最後のマスターとして、あなた達が護ろうとしているモノ、ってしているのはなに?」


妖精騎士アグラヴェイン「前の戦争から、半世紀。現実世界にいた頃の私は、戦争なんてものを経験せずに生き、日常的な『平和』に謳歌してきたわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「『平和』・・・あなた達が異星の神から取り返そうとしている汎人類史の『平和と日常』‥。」

カイニス、千子村正、トリスタン、ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・・・。」

【・・・・・・・・】黙っている

妖精騎士アグラヴェイン「だけど、この汎人類史の、妖精國の、平和とは、一体何なの?」アルトリア達に問いかける

バーゲスト、アルトリア、ハベトロット、ジョルニ達「・・・・・・・・。」


妖精騎士アグラヴェイン「私がいた世界と汎人類史に至っては、かつての総力戦とその敗北、米軍の占領政策、少し昔にまで続いた、抑止力による、冷戦と、その代理戦争。」

妖精騎士アグラヴェイン「そして汎人類史では西暦2017年まで、私がいた世界では今もなお続く、世界の大半で繰り返されている、内戦、民族衝突、武力抗争に政治家や権力者達による権力と出世をかけた権力争い。」

妖精騎士アグラヴェイン「妖精國に至っては北の妖精達と南の妖精達による『春と夏の戦争』、人間達による反旗による『秋の戦争』、モルガンがこの妖精國の女王となるきっかけとなった『冬の戦争』。」

妖精騎士アグラヴェイン「それにこの世界特有の怪物である『モース』やそれの大発生による『厄災』と『大厄災』。異聞帯の存亡をかけた戦い‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「そして無数の戦争によって、合成され、支えられてきた、血塗れの繁栄と格差社会‥それこそ『現実世界』と『汎人類史』、『妖精國ブリテン』の3つに共通する、あなた達が知っている『平和』の正体よ。」


妖精騎士アグラヴェイン「私がいた世界や汎人類史においては、戦争への恐怖に、基づく、なりふり構わぬ『平和』。妖精國に至っては女王モルガンによって統治された支配された『平和』。」

妖精騎士アグラヴェイン「正当な対価を、他所の国や領域での争いで支払い、その事から眼を逸らし続けている、『不正義の平和』。」

妖精騎士アグラヴェイン「そんな『平和』を・・・“戦争反対”とか“戦争をなくしたい”との発言や思想で提言し、それを正しい行いである事を崇拝し、称える者達のことを‥私は彼らの“エゴ”としか見えていないわ。」

ガイル「!?。平和を祈る人々を彼らのエゴとしか見ていないだと!?」キレ気味で言う

ジョルニ「貴方が『不正義の平和』と思っている『平和』でも、それを少しでも幸福で幸せで生きようとしている人達がその3つの世界には少しでもいるはずだ!」

ルージュ「そうよ!ジョルニ兄ちゃんの言う通りだよ!」


【確かにそうだ!】

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・。」

【あなたが『不正義の平和』と言われようとも‥】

【それを取り戻す事がカルデアのマスターとしての使命だから!】


トリスタン「確かに汎人類史にはあなたが言う『不正義の平和』と称する悪意の持った人間やそうでもない善意の持った人間もいます。」

トリスタン「マスターやアルトのご子息達が言うように、ミズ・アグラヴェイン郷が『不正義の平和』ときな臭く切り捨てる世界を、我らサーヴァントはマスターと共に守り、それを取り戻そうと必死でやっています。」

トリスタン「『不正義の平和』と言われようとも、『正義の戦争』よりは、余程マシとも言えると信じておりますので。」

【トリスタン・・・。】


バーゲスト「・・・・。(私も同感だトリスタン郷。私が騎士になったのもあなた方のような正義を貫き、弱者を守っていく『円卓の騎士』の勇志に憧れていたと言ってもいい。)」

バーゲスト「(しかし私が『円卓の騎士』の事を語ると他の妖精達から『気持ち悪い』と言われるからな‥。アルト達と合流した後に改めて彼らに伝えることしようか‥。)」ポッ‥(顔を赤く染めながら‥)

アルトリア「・・・・・・・。」バーゲストの事を見ながら‥

ダ・ヴィンチちゃん「私トリスタン郷の話しには同感しているとも!万能の天才と言われたレオナルド・ダ・ヴィンチの発明は人類を役に立つ為に開発をしてきただけであって、戦争の道具として作ったわけじゃないと、私はそう確信しているからね?」

ダ・ヴィンチちゃん「万能釜である聖杯を賭けた戦いなら別であるが、カルデアのサーヴァントは基本、無意味なことで戦争に関わる事はしない主義であり‥」

ダ・ヴィンチちゃん「召喚されるサーヴァントは皆、カルデアと共に人類史救済の協力者としてマスターの令呪の元に召喚されているからね?」

【ダ・ヴィンチちゃん‥。】感心している



妖精騎士アグラヴェイン「カルデアのサーヴァント・・・円卓の騎士、トリスタン郷。そしてレオナルド・ダ・ヴィンチ‥。あなたたちカルデアのサーヴァント達が、聖杯戦争以外の正義の戦争を嫌うのは、よーく分かるわ。」トリスタンやダ・ヴィンチちゃんの方に顔を向ける

妖精騎士アグラヴェイン「かつてそれを口にした者達に、ろくな奴がいないことはさほどいるし、その口車に乗って、酷い目に遭った、人間のリストで、歴史の図書館は満杯と言ってもいいわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「特にあなた達、カルデアのマスター達に至っては他に類も見ない・・・私がいた世界にはあり得ない特殊の事例があると言ってもいいわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「ベリル・ガットから聞いた話とは言え‥カルデアのマスターは“人理の焼却”による特異点を通し、あなた達カルデアは過去から戦争行為を経験してきたと言ってもいいわね?」

妖精騎士アグラヴェイン「そして汎人類史が白紙化された今でも‥カルデアは多くの異聞帯に干渉しつつ、汎人類史奪還の大義で5つの異聞帯と戦争し、それらを滅ぼしてきたのはわかるよね?藤丸立香。」

【・・・・・・・・】黙り込む
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カルデアのマスター(藤丸立香(男))が頭にフラッシュバックした異聞帯の人々たち


ロシア異聞帯:永久凍土帝国アナスタシア→イヴァン雷帝、アナスタシア

北欧異聞帯:無間氷焔世紀ゲッテルデメルング→スカサハ=スカディ

中国異聞帯:人智統合真国シン→始皇帝、虞美人

インド異聞帯:創世滅亡輪廻ユガ・クシェートラ→アルジュナ〔オルタ〕

ギリシャ異聞帯:星間都市山脈オリュンポス→ゼウス、キリシュタリア


カルデアのマスターは妖精騎士アグラヴェインの“汎人類史奪還の大義で5つの異聞帯と戦争し、それらを滅ぼした”という一言を聞き‥

かつてカルデアのマスターたちと戦いを繰り広げた異聞帯の王の存在とその異聞帯の事にフラッシュバックとして頭の中で思い出していった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【・・・・・・・】
【(だとしても‥俺たちが人理を救う事には変わらない)】←

妖精騎士アグラヴェイン「‥沈黙もまた、あなたの『正義の戦争』に対しての答えとみて間違いはないわね?」


妖精騎士アグラヴェイン「だけど、そんな特異点や異聞帯での戦争の経験があるカルデアやそのマスターだからこそ、私が言っている事の重大さを知っているはずよ?」

妖精騎士アグラヴェイン「『正義の戦争』と『不正義の平和』との差は、そう明瞭なものじゃない事をあなた達は人理修復を成し遂げた際に知ったはずよね?」

妖精騎士アグラヴェイン「それは妖精國でも同じ・・・バーゲストもまた、あなたの夫である三澤亮太の口から聞いて理解しているはずだよね?」

ダ・ヴィンチちゃん、バーゲスト「・・・・・・」黙っている

妖精騎士アグラヴェイン「私がいた世界・・・特に極東のある島国では、政府機関に寄生虫の如くにしがみつき、金と権力を好物とし、忖度や粘着で生きながらえようとしている政治家や資本家の皮を被った『汚い何か』が多く存在し‥」

妖精騎士アグラヴェイン「守るベキ存在である国民を意味のない増税や物価上昇で富を奪取し、不平等な法律と格差、圧政で蔑まし、懐古主義の如くに国の成長を妨げ、利権だけを自分らの独占としていく。」

妖精騎士アグラヴェイン「『汚い何か』の地位権力の維持のために大企業や金持ち、芸能人のような上級国民らを贔屓し、下級国民は蔑んでおきながら、選挙では綺麗事や嘘で国民を騙し・洗脳しつつ、国民への支持率を得ようとしていく。」

妖精騎士アグラヴェイン「そんな選挙もまた、不都合な事があればその結果を改竄しては『汚い何か』に属する者の圧勝として事を成り立たせる正義も平等も無い、存在すら無に値する総選挙‥。」

ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・‥」黙って聞いている

ダ・ヴィンチちゃん「(アグラヴェインが例えた極東の島国・・・おそらくそこが彼女が元いた世界の出身国と推定できるわ。その国の政治家たちは金や権力の為なら、自分の国を売国すら厭わない売国主義が多すぎるぐらいに存在していたんだろうね?)」

ダ・ヴィンチちゃん「(おそらく妖精騎士アグラヴェインはこの世界に来る前は、真っ当な仕事をしていて理不尽な思いをしてきた人だと推定できるわね?)」


妖精騎士アグラヴェイン「妖精國に至っては、この妖精國に住む妖精達はモルガン陛下の支配によって不自由な生活を余儀なくされていく一方で、モースや『厄災』が発生した際には、モルガンとその女王軍を頼りきっているように崇拝しており・・」

妖精騎士アグラヴェイン「妖精達自身の都合の良いことに関しては賞賛し、都合が悪いことに関しては批判と罵声を浴びせるなど、この國の『平和』というのは賛否両論の渦で溢れかえっているわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「アルトリア・・・ティンタジェルの妖精達と16年間も過ごしてきたあなたなら、私が言ったことを少しは理解できると思うわ?」

アルトリア「・・・・・・・・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「わかるよね?私が元いた世界にいた頃から・・・『平和』というその2文字の言葉が、その世界にいる嘘と金と権力が大好きな『汚い何か』の為の正義となって以降‥」

妖精騎士アグラヴェイン「私は、私が信じる『平和』を信じることが出来ず、その事で夜も眠ることも出来ない時期が度々あったと言ってもいいわ‥。」


妖精騎士アグラヴェイン「戦争がひとたび終われば、そこから『平和』が生まれると言うけど‥。その意味には光と闇、表と裏と表裏一体の意味があると私は思っているわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「“戦争が『平和』を生む”ように・・・。“『平和』もまた、戦争を生む”わ。」

バーゲスト達、アルトリア達「・・・・・・・」言葉に出来ない表情をする

【(戦争が平和を生むなら‥)】←
【(平和も戦争を生むと言うのかぁ‥)】←



千子村正「確かに・・・アンタの言い分には儂にも一理共感する部分も一つや二つはあると思ってもいい‥。だが‥」

ダ・ヴィンチちゃん「待った!妖精騎士アグラヴェイン・・あなたは以前、“アルトリアが戦争をしたくないと言う気持ちを分かり、自身もまた戦争には少しぐらい抵抗する余地はある”とアルトリアの意見を少し理解したような感じは見られたと見てもいいが‥」

ダ・ヴィンチちゃん「でもそれ以前にあなたは、アルトリアが『巡礼の鐘』を鳴らし、女王モルガンとの戦争が始まることを‥あなたはそれを期待していたように私は思っていたさ‥。」

ダ・ヴィンチちゃん「あなたはモルガンと『予言の子』アルトリアとの戦争を、まるでそれを望んでいたかのように、あなたはアルトリアに批判と罵声を浴びせていたんじゃないのかしら?」指摘する

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・」黙っている


妖精騎士アグラヴェイン「ダ・ヴィンチ・・・アナタがわたしがアルトリアに指摘した正論発言の真意の推測は正しいと言ってもいいわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「正直に言えば、わたしも少しはあなた達『予言の子』一派と、わたしとモルガン率いる女王軍やイレギュラーズとの戦争を少しは望んでいたと言ってもいいわ‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「戦争がひとたび起これば・・・私の方も、『蘇りの予言の子』と言われた三澤亮太もとい、アルト・オルラントとその仲間である『境界なき勇士団』を手段も選ばずに攻撃することが可能となるからね?」

バーゲスト「!?。アグラヴェイン、貴様と言うヤツは‥‥」キリキリキリ‥(怒りを抑えようとしている)

妖精騎士アグラヴェイン「けど、それとは別に・・・私にはある別の『目的』が存在すると言ってもいいわ。」

アルトリア「!。『目的』って・・・」興味を示す

妖精騎士アグラヴェイン「・・・単に戦争でないというだけの、消極的で空疎な平和は、いずれ実体としての戦争によって埋め合わされる‥。そう思ったことはないかしら?」

【それはどういう事なんだ?】


妖精騎士アグラヴェイン「言葉の通りよ。2つの国と国ので戦争が起きれば、その2カ国に何かしらの被害が起きるのは明白だが‥その戦争に関わりない隣国や加盟国、遠くの国々、そして戦地とかしていない地域住民には、自分達とは関係が無いのだと感じていると言っているのよ?」

妖精騎士アグラヴェイン「その2カ国の被害や影響、戦争による国家の成果だけはしっかりと受け取っていながら、無関係な隣国らや戦地でない地域の連中はその事を他人事のように振る舞い、自分達は自分達の『平和』を謳歌し続けてる‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「特に私がいた世界や汎人類史の現代社会では、2カ国の戦争の風景をテレビモニターの向こうに押し込め、ここが戦線の単なる後方に過ぎない事を忘れる。」

妖精騎士アグラヴェイン「いや・・・、正確には忘れたフリをし続けるというのが正しいかしら?。妖精國に至っては、戦争なんてものは一部の妖精達とってはただの遊びの道具として見ていないからね。」

バーゲスト、アルトリア「・・・・・・・」自身の目をそらす

妖精騎士アグラヴェイン「・・・とはいえ‥。そんな欺瞞を続けていれば、いずれは大きな罰が下されるのは明白だと、私の方はそう考えているからね?」

ジョルニ達、ダ・ヴィンチ達「???」首をかしげる

【罰?】


千子村正「大きな罰が下されるかぁ‥。その大きな罰というのは、この妖精國にとっては『厄災』だというのか?」

妖精騎士アグラヴェイン「そうかもしれないし・・そうでもないかもしれない・・。『厄災』については、私の方もまだ分からない部分が多くあるわ。」

千子村正「成る程‥。ならその『厄災』が仮に誰かがそのように仕掛けたモノだとしたならば、それはこの異聞帯にいる“神”だと言うのか?」

妖精騎士アグラヴェイン「いいえ・・この妖精國ブリテンに、“神”がいると言える伝承や証拠も存在しないわ。ソールズベリーにある大聖堂も、あくまでカタチだけで存在していると、私はブルーナから聞いている。」

妖精騎士アグラヴェイン「この世界・・・妖精國ブリテンには“世界の霊長の頂点に立つ妖精氏族”と、“その妖精に支配される人間”、例外として私や三澤亮太、そしてあなた達カルデアのような“外から来た外来種”の3種類しか存在しないわ‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「もっとも‥その3種類ですら、私にとっては全員ある『妖精』としか見ていないわ。」

【???】
【それはどういう意味で?】←

妖精騎士アグラヴェイン「この妖精國ブリテンは6氏族の妖精の他に、人間や悪妖精を含めて誰もがその“妖精”となり得る資格を持っているのよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「いながらにして、その眼で見て、その手で触れることの出来ないあらゆる現実を知る・・・『目的』も『信念』もなく、何一つしない“妖精”よ。」

アルトリア「‥何一つしない“妖精”‥。それってつまり・・・」


妖精騎士アグラヴェイン「ある世界には‥“「神がやらなきゃ人がやる」”っという、このような欺瞞に満ちた平和に、神の代わりに人が裁定を下し、その神判を代行して下すということわざが存在するわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「このことわざをあえてこの妖精國ブリテンに例えるとしたなら・・・」



妖精騎士アグラヴェイン「“妖精がやらなきゃ予言の子がやる”。“でなければ、私が世界を裁く”‥。」


アルトリア「!!?」驚愕する

バーゲスト「世界を裁く・・・お主が?女王モルガンが2000年もずっと支配しているこの妖精國ブリテンを・・『予言の子』を差し置いてお前が裁定すると言うのか!!」怒りを露わにしながら

妖精騎士アグラヴェイン「それを真実と見るか見ないかは、いずれ分かる日が来るわ‥。あなた達がモルガン陛下の元へたどり着ければね?」ニコッ‥(笑みを浮かべる)

ビィィン、タッタッタッタッ・・・(自身のテントをサイコキネシスでもって移動する妖精騎士アグラヴェイン)


カイニス「おい、アンタどこへ行くつもりだ!!」移動する妖精騎士アグラヴェインを見てて‥

妖精騎士アグラヴェイン「別の所で寝るのよ。私の話はここまで・・・明日の出発は早いから、夜更かしはそれくらいにしておきなさい。」

妖精騎士アグラヴェイン「見張りについては兵士たちが交代交代で見張りにあたっているし、私もまた‥夢の中からあなた達を見張っているわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「もっとも・・・夢の妖精の力を持つ私に勝てる者は現状1人もいないからね?」ニヤリッ・・(笑みを浮かべる)

タッタッタッタッ・・・(テントを持って、二代目妖精騎士ランスロットがいる護送車の元へ移動していく)


【・・・・・・・・】

ハベトロット「なっ、なぁ~これ・・・。妖精騎士アグラヴェインがボクたちに伝えた事って・・・」タラタラァ~‥(冷や汗をかきながら)

セツノ「うん・・・。セツノ‥妖精騎士アグラヴェインの言ってる事、まるで意味が分からなかった・・・。」驚愕している

ルージュ「えっ、えぇ・・・ある意味、次元が違うというか・・・。」驚愕している

千子村正「あぁ。だが、これだけは言える・・・。どうやら妖精騎士アグラヴェインは、儂らよりも遙かに話が上手だったと言うわけだな‥。」

ダ・ヴィンチちゃん「えぇ・・・・。」

バーゲスト「・・・・・・・・・。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

妖精たちの歌声「ゆるされよ、ゆるされよ。いのりはおしまい、まぶたを閉じろ。」

妖精たちの歌声「楽しい時間はあんまりないさ。帳が落ちたぞ、明かりも落とせ。」

妖精たちの歌声「今日が終わるよ、さようなら。今日も終わるよ、いつまでも。」

妖精たちの歌声「ゆるされよ、ゆるされよ。ボクらのつみを、ゆるされよ。」

妖精たちの歌声「どうせすべてはあとのまつり。片付けだけはしっかりね!」


【・・・‥また・・・・】
【・・・・あの歌だ・・・・】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

護衛部隊の妖精達の一日の終わりの歌と共に、野営地にいる者たちのほとんどは眠りについた。

しかしバーゲスト達やカルデアのマスターたちが眠りに入る前に、とある疑問だけが心に染みついていった。


妖精騎士アグラヴェインの口から語られた『戦争と平和』。彼女がアルトリアに語ったアルトリア自身の批判と中傷

何故それらを語ったのか、なぜ今となって妖精騎士アグラヴェインの口から語られたのか?


それらを示す言葉の続きは、キャメロットへ向かう2日間の旅の中で・・

これ以上、妖精騎士アグラヴェインの口から何も語られる事など、何一つも話してくれなかったのであった‥。

第21節:キャメロット
ーーーーーーーーーーーーーーー

ノリッジ出立から2日経過‥

ーーーーーーーーーーーーーーー
妖精國中枢部:罪都キャメロット 一般住民居住街


アルトリア達「ーーーーーーーーー」キャメロットの町並みを見ている

ジョルニ達「ーーーーーーーー」キャメロットの町並みを見ている

バーゲスト「・・・・・・・(3年ぶりだな‥この場所も・・・。)」

【あれが妖精國のキャメロット・・・・】


アルトリア「さ、さすがの迫力ですね。大穴から側から見てはいたけど・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「オックスフォードから見えていたのは城の裏側だったんだね。壁みたいな城だなー、と思っていたけど、正面から見れば、まさしく王都と言った風潮だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「正門のまわりに都市部があって、城壁の中にはさらに都市部がある。あれは一般市民と上級市民を分けてのものかな?」興味を示す

バーゲスト「その通りだダ・ヴィンチ。このキャメロットには2種類の妖精が存在していてな。ここらの住宅街にはここらに住む『下級妖精』と城壁の内側に住む事を許された選りすぐりの『上級妖精』たちが住んでいる。」

バーゲスト「ここらの上級妖精は最低でも600年もいまだに存命していて、自身らの階級が高いだけでここらの下級の妖精たちを蔑み、彼らをあざ笑っているのがヤツらの日常と言ってもいいぐらいだからな‥。」

ルージュ「えぇ~!?そんなの酷いに決まっているじゃない!!」プンスカ!(怒っている)

バーゲスト「無論だルージュ。今の私が思えば、あそこに住まうキャメロットの上級市民など‥私の守る対象から外れていると言うことだな。」

カイニス「ほぉ~?さすが元・女王軍に仕え、このキャメロットに出入りしていた元・妖精騎士だな。かつて守っていたキャメロットに住み着く上級階級の妖精達をそんな風に思っていたとはなぁ~?」興味を示している


千子村正「・・・・っとまぁ、城壁の周辺の町並みの差は、中に入れば分かるとして‥あの城の正面は大穴の方と見て間違いないと思うな?」

ガイル「な、なんだって?ならあの目の前にある正門、実は裏門だと言うのか?」

千子村正「ああいや、正門で間違いはねえよ。混乱させて悪かったなガイル。」

千子村正「城に入るにはあの門を抜けなきゃならなねえ。大穴から城に入るルートはなかった。」

ハベトロット「メリュジーヌみたいな空を飛べる妖精は別じゃない?彼女も含めて二代目妖精騎士トリスタンでもあっさりとそこから城の中へ入れそうと思うけどなあ?」眼を大穴の方へ向けながら

バーゲスト「いいえ。メリュジーヌは別として、城に隣接する大穴には魔力障壁が張り巡らせているわ。それに大穴側のキャメロットの壁には迎撃用の砲門がいくつか多く存在しているわ。」

千子村正「あぁ、バーゲストなら知っていたはずさ。普通、大砲は正面につけるもんだろ?だからあの城の正面は『大穴側』なンだよ。バーゲスト、アンタなら何か知ってるか?」問いかける

バーゲスト「・・いえ、モルガン陛下に仕えていた頃の私でも‥なぜキャメロットの大砲のほとんどが大穴側にあるのか?モルガン陛下に聞いてみても、「アナタに教えるつもりはない」と返答を返されるだけでありましてね‥。」

バーゲスト「理由はわかりませんが‥モルガン陛下はあの大穴の方を観る度に何かと険しい顔をお見せになられるところを、私は何度かお目に掛かったことがあるからな‥。」

ダ・ヴィンチちゃん、千子村正、カイニス「・・・・・・」その事をよく聞いている

【それって・・・】
【(モルガンが警戒しているのは正門の方じゃなくて‥)】


バーゲスト「・・・・・・・!」キリキリキリ‥(不機嫌そうにしている)

ジョルニ「!。どうしたんだバーゲスト母さん?」バーゲストの様子を見ながら

セツノ「お母さん、北の方を観て怒ってる‥一体なにに怒っているの?」バーゲストの様子を見ながら

バーゲスト「!。すまないなジョルニ、セツノ。私が何に憤っているかが知りたいんだろ?」ジョルニとセツノを見て

ジョルニ、セツノ「はい(うん)・・・」頷く

バーゲスト「私はあそこに見える軍勢に目が入っていたんだ。ブリテン北部にいる北のノクナレアの軍勢がな‥。」北の方に指を指す

アルトリア「ノクナレア?え、どこ? どこにもいないけど?」キョロキョロキョロ‥

バーゲスト「見えないのも無理はない‥。アルトリアのその背では、ここからノクナレアを見えまい。まあ、今は見れずとも、今の我らには関係のないものだからな?」

アルトリア「!!。バゲ子に言われなくてもめっちゃ関係あるんですけどぉ!」カァァ~!(赤面)


アルトリア「村正、櫓かなんか作って!わたしと藤丸やジョルニ達みんなが登れるような!」

千子村正「オイオイ、そんなむちゃくちゃなぁ~‥」困り顔

ダ・ヴィンチちゃん「おっと待った!そういう事なら、私の便利道具の出番じゃないかな?」

ダ・ヴィンチちゃん「はい、遠見の望遠鏡と双眼鏡。これならバーゲストの視力にも劣らないし、双眼鏡の方はアドニス君のお手製だからね?」望遠鏡と双眼鏡を手渡す

ジョルニ「ああ、ありがとうダ・ヴィンチちゃん!」双眼鏡を手渡される

ダ・ヴィンチちゃん「良いってものよ。それで北の平原を見てごらん。すっごいのがこっちを睨んでいるから。」

セツノ「すっごいもの?」興味を示す

【?】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
望遠鏡や双眼鏡の見える風景


アルトリア「うわー、遠くまで見える!ダ・ヴィンチちゃん、ありがと-!」感謝している

ダ・ヴィンチちゃん「横のダイヤルを回して。今は5キロ先にピントを合わせているけど、前に4目盛り程回して20キロ先に。ほら、見えるだろう?平原を埋め尽くす妖精達が。」

ダ・ヴィンチちゃん「あれが南部でさんざん耳にした、もう1人の女王・・・。いや、『魔王の氏族』である最低最悪の魔王、『オーマジオウ』の妃となった元・王の氏族長、ノクナレアが率いる北部妖精の軍勢だろう。」

アルトリア「軍勢ってあれが!?牙と土の妖精だけじゃなく・・・仮面を被った兵士がたくさん!なにあれ、巨人!?ゼットさんとは異なるけど、巨人もいる!」興奮している


バーゲスト「そうだ。3年以上前から、ノクナレアの掟(ルール)はどのようなモノであれ、臣下になった者に富と力を分け与えている。」

バーゲスト「グロスターの前翅の氏族長、ムリアンとは逆と言ってもいい。その効力は彼女がその場にいてこそ。故に‥」

ダ・ヴィンチちゃん「そっか。軍勢を率いるのなら、その中心にいなくてはならない。そう言いたいのだね?」

バーゲスト「そうだ・・・。藤丸よ、そこから見えるところの先を見るがいい。そこの砦のようなひときわ大きい馬車があるだろう?そこの上にいる者が目印だ。」

バーゲスト「そこに偉そうに仁王立ちをして、我らを見下ろしている妖精がいるだろ?その彼女こそが『ノクナレア』だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「そう。君も初めて見るだろうけど、君も間違いなく、あれが『北の元女王(ノクナレア)』だと断言できるよ。」

【?。どれどれ・・・・】

ガイル「・・・・・・」双眼鏡をじっと見ていく


ジィィィ~~・・・(望遠鏡と双眼鏡のレンズがノクナレアの姿を移していく‥)

望遠鏡や双眼鏡の見える風景(ノクナレアが仁王立ちで立っている姿)


【ーーーーーー。】

ルージュ「ガイル兄ちゃん、ノクナレアってどんな感じの妖精なの?」

ガイル「フムフム・・・、股下に白い下着・・・これは見物だな‥。」ジィィ~‥(ノクナレアの股間部分に注目している)

ルージュ「~~~~~~!!」ブチッ!(ガイルの発言にキレる)


シュルルゥゥ~、バシィィン!!(糸で出来たハリセンでガイルの頭を叩く)

ルージュ「どこ注目してんのよ!!ガイル兄ちゃんの変態!!」カァァァ~~!!(顔を赤くしている)

ガイル「~~!?イッテェ~~ナァ、おい!!」叩かれたところを抑えながら

アルトリアたち「~~~~・・・」タラァ~‥(冷や汗をかいている)

バーゲスト「~~~~・・・」バシッ!(恥ずかしがるように片手を顔につける)

【アハハハハ・・・・】


【でも、あのどこかで見たことがある・・・・】
【ケルト的なボディスーツは‥・】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ノクナレア「・・・・・・・・・」仁王立ちで立っている


北の大地に北の軍勢と共に馬車の上に仁王立ちで佇む1人の妖精‥。

彼女こそ、アルト達がボガードの話から聞いた‥『魔王の氏族』:オ-マジオウの妻となり、王の氏族長の全権を渡し、自身は王の氏族長から引退したと言われる‥

『北の元女王』‥ノクナレアの姿がカルデアのマスターたちが持つ望遠鏡や双眼鏡のレンズに映っていたのだ‥。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【北米で戦った、コノートの女王、メイヴーーー!】
【(どう見てもメイヴちゃん!)】←

ルージュ「あ、ホントだ!服はちゃんと着ていて、なんか黒い服装を着込んでいるわ!」ジィィ~‥(ノクナレアの服に注目している)

ダ・ヴィンチちゃん「ね? メイヴにそっくりだろう? ちょっと、いやかなり服の好みは違っているけど。」

ジョルニ「でも確かにメイヴにそっくりなのは確かと言って間違いないと思うが‥、彼女、誰かを睨んでいるみたいのようだが・・」

ダ・ヴィンチちゃん「えぇ‥まっすぐにアルトリアのことを睨んでいるわね・・っというかあれ、見下してる? いや怒っている? なんとも言えない敵意だな・・・」観察している

カイニス「20キロ先とはいえ、あんなにあからさまに手製を引き連れてくるなんて、良い度胸してるじゃないか?。女王モルガンへの、明確な敵対でもしているんじゃねーか?」

ハベトロット「そうかもしれないねぇ・・・・・って、あれ?」何かの違和感を見つける

バーゲスト「どうしたんだハベトロット?」


ハベトロット「・・・ねぇ、バーゲスト。あそこにいるノクナレアの額部分を注目してみて欲しいんだ?」

バーゲスト「????」ジィィィ~~・・・(バーゲストの目でノクナレアの額部分に注目する)


ハベトロットが見つけた北の地に馬車の上で仁王立ちで立っているノクナレアに対しての違和感・・・

それは以前‥、ハベトロットが3年前にエディンバラにいたノクナレアに花嫁衣装を送った当日の結婚式につけていた‥

7つの内‥ノクナレアが所持する、ピンクの『純恋愛の宝石』がはめ込まれた王冠を、ノクナレア自身は所持してはいないという違和感にハベトロットは気づいたのであった‥。

バーゲスト「(なんと・・、ピンク色の純恋愛の宝石は、オーマジオウがノクナレアにプロポーズとして渡され、結婚と共に祝詞を唱えた後に純恋愛の宝石はハート型の宝石が填めてある王冠となったと聞いていたが、それを取り外しているとは・・・)」小声で言う

ハベトロット「(お手入れが大変なのか、夫であるオーマジオウに負担をかけたくないのか‥。今の彼女、王冠を置いてそこに立っているのかなぁ?)」小声で言う

バーゲスト「(そうかもしれないな?3年前のアルトと同じようにな・・・)」小声で言う

バーゲスト「(にしても純恋愛の宝石は取り外しが可能だったとはなぁ・・何かコツがあるのか?)」スルゥゥ‥(自身が持つ純恋愛の宝石を見て‥)


トリスタン「それにしても、この数・・。確かノクナレアは魔王の氏族であるオーマジオウに王の氏族長の全権を譲り、自身は氏族長を引退したと聞いては今したが‥」

バーゲスト「いや‥ボガードの話によると、3年前にノクナレアが氏族長から引退した後‥その3年後の始まりに北の軍勢を引き連れ、軍の司令塔として現役復帰を果たしたと言っていたわ。」

バーゲスト「王の氏族長でなくなったが、彼女の影響力や知名度は北の妖精の中では健在であり、むしろ増していると聞いているわ。」

トリスタン「そう・・。ですがノクナレアのあの表情に20キロの先の地でこのような軍勢を引き連れているとなると、今にも進行してくるような感じが・・・」


妖精騎士アグラヴェイン「・・・それには至らないわ。あそこはまだ、ギリギリでノクナレアの領地よ。」

妖精騎士アグラヴェイン「“大厄災に備えての軍事訓練”とノクナレアは言い張っているが、一週間以上前までは40キロ先の訓練だと聞いている。」

妖精騎士アグラヴェイン「シェフィールドが陥落したのを良いことに、彼女はこれ幸いと一気に南下してきたわ・・。」

千子村正「だがこれ・・2万・・・いや3万はいるか?ありゃもう威圧じゃねえ、戦争の準備だぞ。」

千子村正「兵站はどうなって・・・ああそうか。妖精はメシを食わなくてもいいんだっけか。」

妖精騎士アグラヴェイン「そうね。ノクナレア率いる北の妖精の軍勢の特徴はそれよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「3年前の彼女は、『妖精による、妖精だけの絶対的な支配圏』という自身が掲げる女王の主張の元、北の軍勢に人間は雇用されていないわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「彼女は人間を嫌っている。モース相手の戦いでも、人間を雇用することはなく、独自の戦い方でモースを倒して言っているわ‥。」

バーゲスト「そうだ。それがこの妖精國にて、『北の女王』と呼称された王の氏族の長『ノクナレア』の実力と言っても良いわ‥。」


妖精騎士アグラヴェイン「だがノクナレアは3年前‥、彼女と王の氏族の領地である『エディンバラ』にて流行した流行病によって起こった大事件‥『エディンバラ地獄変』の影響で彼女は変わっってしまった‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「北の妖精たちに感染した流行病によって『不自然な肉の欲』が増幅され、北の妖精たちは互いに互いをむさぼり食うようにその身体を繋ぎ、そして性交をし続けていった‥。」

ダ・ヴィンチちゃんたち「~~~~~~‥。」気味の悪いように聞いている

妖精騎士アグラヴェイン「ノクナレアもまた例外はなく‥彼女自身は流行病に抵抗力があり、感染まではしなかったのだが、彼女の臣下らはそうではなかったのが事態を悪化させていき‥」

妖精騎士アグラヴェイン「ノクナレアの『北の女王』としての身体と威厳は、彼女に忠誠を誓ったはずの『王の氏族』の妖精達によって穢され‥、エディンバラの秩序は一度『崩壊』した‥。」

【・・・・・・・】
【(メイヴに相応しくないような最後みたいだ‥。)】←


妖精騎士アグラヴェイン「しかし突如現れた王の氏族の上位存在と語る『魔王の氏族』‥時の王者:オーマジオウが現れ、ノクナレアは自身の心の傷を埋めるかのようにオーマジオウに寄り添い、彼に王の氏族長の全権と譲り渡し、ノクナレアは彼と結婚した‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「そしてノクナレアは3年間のブランクを経て、北の妖精たちの軍隊の司令塔として再び表舞台に返り咲いたのだが‥」

妖精騎士アグラヴェイン「『エディンバラ地獄変』以降‥ノクナレアは人間だけでなく妖精まで嫌うようになり、彼女に仕えるはず王の氏族の妖精達にも偏見や差別、さらには暴力を振るうようになったと聞いているわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「その影響もあってなのか‥いちど北部へ向かった妖精達が身の危険を顧みずとも、この南部へ逃げ帰っていく者達が大勢といるわ‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「それでも北の妖精たちがノクナレアに仕える理由があるとすれば、それはノクナレアの夫であるオーマジオウが関係しているのだと、私は考えているわ‥。」


【仕えるはずの妖精にも暴力を振るうとは・・・】
【(こんなの俺が知っているメイヴなんかじゃない・・。)】←

現在‥キャメロット:正門前近く


妖精騎士アグラヴェイン「・・・とはいえ、ノクナレアを含む北の妖精達の軍勢は、あの領地以上の進軍はしてこないわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「2年前の『オーマ戦役』にて、女王軍による大規模侵攻をオーマジオウ1人で圧倒し‥そしてブリテン北部をオーマジオウの絶対支配権であると宣言したのが記憶に新しい‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「しかしオーマジオウ自身‥あの戦争に勝って以来、彼らの方から侵攻してくる様子もなく、ノクナレア自身も南部に侵攻する気配が見られないわ‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「彼らが何を考えているのかは知らないけど‥彼らの軍勢はそう突然にこちらに侵攻してくる事は無いと言ってもいいわ?」

アルトリア「・・・・・・・。(ノクナレア‥。貴方は一体なにを考えて・・・)」ジィィィ‥(向こうの丘の方を見続けながら‥)


妖精騎士アグラヴェイン「あなた達、本当にキャメロット入りをするならば、もうそんな無駄話をしないで正門をくぐるわよ?」

バーゲスト「ああ・・。皆の者、これより我らはキャメロットの正門を通る。ここからはいっそう、気を引き締めることだな。」

ジョルニ達「はい。」頷く

ダ・ヴィンチちゃん、アルトリア達「ああ(おう)。」頷く

【わかった。】


2日間の旅を経て、妖精騎士アグラヴェインを率いた護衛部隊とアルトリア達はようやく目的地である妖精國の中枢‥罪都『キャメロット』の正門前へとたどり着いた‥。

途中、遠見の望遠鏡や双眼鏡で北部に軍勢を構えているノクナレア達の姿を見つつ、アルトリア達は護衛部隊と共に、キャメロット正門から内部へと足を踏み入れるのであった‥。

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キャメロット:城下町


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(アルトリアとジョルニ達が乗る馬車が進んで行く)

ジョルニ「これがキャメロットの城下町か・・・。シェフィールドより広く、ノリッジより豪勢で綺麗な街と聞いてはいたけど‥」街の様子を見わたす

ハベトロット「住んでるのも上級妖精ばっかりだ。街全体に覆うマナも他の街とは比べものにならない。ブリテンじゅうの妖精から集められた魔力・・・令呪による存在税ってヤツ?」

ハベトロット「それが王城の天守に収束している。聞いてはいたけど、こんなのケタ違いだ。そりゃあ外にいるノクナレアの軍勢なんて無視しても問題ない。敵じゃないぜ。そのモルガンを倒すとか、正気かって話。」

ハベトロット「・・・ボガードのヤツ、キャメロットに入ったことがなかったか・・あるいは入っててもそれでもかというのか・・。なんでボガードは反逆を考えていたんだろう‥。」

ハベトロット「まあ、3年前にヴァージェ達の偽の遺体を使った罠を仕掛けて攻め立てようとしてたから、キャメロットの対策をしていたんだろうなぁ~‥失敗はしたけどね‥。」

ハベトロット「こんな守りの堅い王城に3年前のアルトが1人でカチコミに入ったとか‥どういう強さを秘めているんだよ、アルト・・。」困惑している顔を見せる

カイニス「ああ・・全くもって違いねえな?」同じ表情をしている


ヒュゥゥゥン、バサッ!(何かの紙が飛んでくる)

ガイル「んんっ?これは・・・」飛んできた紙を拾う

ルージュ「ガイル兄ちゃん、どうしたの?」紙を見ているガイルの姿を見て‥

ガイル「・・・‥ジョルニ、ルージュ、セツノ。これを見ろよ・・・」紙を渡す

ジョルニ「なんだ・・・!?これって!?」渡された紙を見て

セツノ「ジョルニお兄ちゃん‥あれ!」街の壁の方に指を指す

ジョルニ「!?」セツノが指さした所を見る


ガイルが拾ってきた紙には、恐ろしい顔つきのアルトの絵に【WANTED DEAD.OR.ALINE】と書かれた手配書らしい内容が書かれており、その手配書はキャメロットの壁の至る所に張り巡らせてあったのだった・・。

千子村正「おいおいおい・・。前来た時は壁に張られている紙など見向きもせず侵入してたが・・、アルトの奴、自身の手配書が作られるほど、ここにいる上級妖精たちに嫌われているようじゃないか。」アルトの手配書を見ながら

トリスタン「はい。この紙質の年季からこの手配書は3年前、アルトさんが単独でキャメロットに侵攻した頃から張られていると思われますね‥。」同じくアルトの手配書を見ながら‥

千子村正「ああ・・。モルガンの謁見に“アルトは来るな!”とダルダンを通して忠告をするぐらいだからな・・。」


アルトリア「・・・あの。いま、正門をくぐるときに見えたのですが・・・門に何か、文字のようなモノが書かれていませんでしたか?」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。古英語でこう書かれていた‥“罪なき者のみ通るがいい”」

ダ・ヴィンチちゃん「でも、上から赤い塗料で塗りつぶされ、そこにアルトさんの手配書がびっしりと張り巡らせていたわね。まるで文章の内容を否定するように。」

ダ・ヴィンチちゃん「まあ、手配書の方はおそらく・・このキャメロットに住む上級妖精たちが、3年前にヴァージェさんを救うためにキャメロットに入ってきた事を恐れて張ったとしか思えないわね。」

【よほどアルトからの報復を恐れていたんだな‥。】
【(だとしてもこれは大げさすぎだ‥。)】←

アルトリア「・・・・・・・。」黙っている

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キャメロット:キャメロット城の目の前


キキィィ~‥(アルトリア達が乗る馬車が止まる)

妖精騎士アグラヴェイン「馬車での移動はここまだよ。ここから先は王城となり、女王陛下への謁見が許されているのは『予言の子』と『異邦の魔術師』、そして『先代の妖精騎士ガウェイン』のバーゲストよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「他の者らはここに残りなさい。係の者が来客の従者として対応するわ。」

カイニス「ふぅ~ん。具体的にはなんだ?」

妖精騎士アグラヴェイン「すぐ目の前に王室御用達のホテルがあるわ。そこで寛いで待ってなさい。謁見の後、ここで合流できるように手配しておくが・・」

妖精騎士アグラヴェイン「ダ・ヴィンチ、あなたのような利発なサーヴァントの同行を許可してもいいわ。『異邦の魔術師』には助言者が必要とみているわ。」

ダ・ヴィンチちゃん「おや。どうあっても付いていく気だったけど、あっさり許可が出ちゃった。敵同士ではあるが、その気遣い‥・2日前のアルトリアへの暴言のお詫びとして観た方が良いかな?」

妖精騎士アグラヴェイン「そう思ってもいいし、そう思わなくてもいい‥。私への認識はあなた達に任せるわ‥。」

ダ・ヴィンチちゃん「・・・‥まあいい。トリスタン、村正、カイニス、ハベトロット。それにジョルニ、ルージュ、ガイル、セツノ。そういう訳だから、キミ達はここで待機だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「この2日間で女王軍の規律はよくわかった。女王は想像以上に“決まりに厳しい”性格だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「私と藤丸君、アルトリアとバーゲストだけでも危険はない。どんな謁見になろうと、キャメロットから出るまでは安全だよ。」


トリスタン「そうですか・・。そうであるのなら、私はそれを信じ、我らは待機とアルト殿のご子息の護衛に専念いたしましょう。」

ガイル「はぁ~・・、俺も謁見行きたかったのに・・・」残念がる

ルージュ「私も・・・。」残念がる

ジョルニ「しかたがないさ。僕らは父さんと母さん達の子である他に、モルガンは僕たちの抹殺をイレギュラーズに依頼するほどだからね。」

セツノ「うん・・・ジョルニお兄ちゃんの言う通り‥。」残念がる

千子村正「ま、そうだろうな。そもそも儂は城に押し入った身だ。はじめから、謁見には立ち会えねえ。」

千子村正「だからまあ、しっかりな、アルトリア。カチンときても勢いで返すんじゃねえぞ? 藤丸もな?しっかり相棒の面倒を見てやれよ。」

カイニス「オレもだ。オレもまた3年前に現れた俺とそっくりの奴が城に押し入ってきたという理由のせいで、謁見には立ち会えねえが、それはそれだ。」

カイニス「せいぜいしくじるなよ藤丸?なんかあったら、アンタの令呪でオレらを呼んでもいいんだぜ?」

ハベトロット「ボクも異論はないよ。もともとモルガンに興味はないんだし。藤丸とマシュが再会するまでのお目付役やセツノ達のお守りのこともあるしね?」


アルトリア「・・・・・・」

【ーーーよし。】
【行こう、アルトリア】

アルトリア「ーーーー」頷く

妖精騎士アグラヴェイン「衛士。二代目妖精騎士ランスロットを乗せた護送車を専用の場所に置き、私が来るまで護送車の警護を頼むわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「私の夢の砂の効力でしばらくは眠っている状態であるが‥不慮による目覚めがあると想定し、警護には厳重体勢を取るように‥。くれぐれもランスロットを起こさぬような?」忠告をしておく

キャメロットの衛士「ハッ。兵士、くれぐれも起こさぬように護送するんだぞ。」兵士に命令する

二代目妖精騎士ランスロット「・・・・・・・・。」スゥ‥スゥ‥(護送車の中で拘束されながら眠っている)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・行くわよ、『予言の子』アルトリア、『異邦の魔術師』藤丸立香、そしてバーゲスト。」

二代目妖精騎士ガウェイン「・・・・ついてきやがれ‥。」

アルトリア、バーゲスト、ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・。」頷く


モルガンの謁見に行けない村正達を王室御用達のホテルの前に待機させ、アルトリアとバーゲスト、ダ・ヴィンチちゃんとカルデアのマスターは、モルガンの謁見に行くために妖精騎士アグラヴェインたちと行動し、王城の所へ向かっていたのであった‥。
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係りの兵士「では皆さま‥こちらのホテルへご同行を・・・。あなた方はモルガン陛下が招いた賓客とはいえ、ホテルの場所から一切出ないようにと命令されていますので‥」案内しようとする

千子村正「おっと、いずれ敵となるとはいえ・・キャメロットにいる係の仕事が早くて助かるなぁ・・。」

ガイル「あぁ・・・だがこれはこれで、せっかくキャメロットの中に入ったというのに、俺たちにキャメロット内部の観光さえもさせてくれないのかよ!」

セツノ「うん。セツノも同感・・・セツノ達、ずっと荷車の中で窮屈な思いをしてたのに‥観光場所がホテルだけ‥。セツノ‥とっても不満・・。」

カイニス「ああ。モルガンの誘いとは言え、ここまで長旅をさせておいて、彼方からのおもてなしも無しとなれば、不満が溜まる一方と言っても無理はないよなぁ?」

トリスタン「ですが我々は、ただモルガンの謁見に向かうアルトリア達の動向と護衛をしに来ただけであり、遊びに来たわけではありませんので、そこはあしからず理解していますよね?」

ジョルニ「わかっている‥。僕らのキャメロットでの行動をホテルのみとするのは、僕たちにキャメロットの地形を覚えさせない事もあるかもしれないと思うんだ‥。」

千子村正「確かに、今後キャメロットに攻め入るに至ってはここの地形の特徴さえ覚えておけば、こちらの有利になり得るかもしれない可能性があるからな。」

千子村正「あちら様がそのような対策の為に儂らにホテルでの休憩を強制させようとしているんだろうな?まるで軟禁状態に近いモノだな‥。」

ハベトロット「だな‥。それに見たところ‥今のキャメロットの住民達は全員、モルガンの謁見に行っているようだし、ボクの想像上だと‥キャメロットに住んでいる妖精達では絶対に結婚しても幸せになれないと思うんだよねぇ~?」不機嫌そうに言う

ハベトロット「ここには僕たちが楽しめそうな場所もなさそうだし、ボクたちはボクたちでストレスが溜まる一方だぜ!なぁ、ルージュ・・・?」ルージュがいる所を見るが‥


・・・・・・・(ハベトロットが見た先にルージュがいない)


ハベトロットたち全員「!?」ルージュがいないことに気づく

ハベトロット「ル、ルージュ・・?ルージュゥゥ~~!?」辺りを見わたす

セツノ「ルージュが消えた‥。」

千子村正「ああ、これはこれでマズいよなぁ?すぐにルージュを探しに行くぞ!」

トリスタン「はい。次いでに出来れば、キャメロットの地形の特徴を覚えておけば、いずれ我らの優位に立てると思いますからね。」


係の兵士「なにをしている。早くホテルの方でお寛ぎの方をした方が宜しいかと・・。」

千子村正「悪いなぁ、連れの1人が迷子になっちまったんだ。賓客の従者として同行していいから、一緒に探してもらえないか?」

係の兵士「そうですか・・。確かにこのキャメロットには、そこに住む上級妖精とて、時期によって迷子となるケースが存在しますからね。すぐに捜索をしなければ・・」

千子村正「???」


ジョルニ「・・・・・・。」ある場所を見ている

カイニス「おい行くぞ、ジョルニ!」呼びかける

ジョルニ「あっ、あぁ~すぐに行くよ・・・。」カイニスの方を見ながら‥

カイニス「・・・・・ふんっ。」タッタッタッタッ!(辺りを探し始める)

ジョルニ「・・・・・・。(まさかな・・。)」ある場所(キャメロット城)の方を見ている


謁見に行けない村正達がホテルへ入ろうとした矢先、ジョルニ達と一緒にいたはずのルージュが突然といなくなってしまい‥

村正達は急遽‥賓客の従者である兵士の動向のもと、いなくなってしまったルージュを探しつつ、キャメロットの町並みを捜索し、兵士達にバレないように、村正達はキャメロットの地形の特徴を模索し始めるのであった‥。

しかしジョルニにだけはただ、アルトリア達がモルガンの所へ向かったキャメロットの王城を誰かを心配するようにその城壁を見続けていた‥。

キャメロット:玉座の間



ガチャッ、ギィィィ~~・・(玉座の間の扉が開かれる)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・」入ってくる

二代目妖精騎士ガウェイン「・・・・・・・・」入ってくる

バーゲスト、ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・」入ってくる

【(1時間近く、階段を上らされたけどーーー)】
【(ここが、キャメロットの天守・・・・女王の玉座・・・!)】←

アルトリア「・・・・・・・」入ってくる

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ガシャガシャガシャ・・・(書記官2人が玉座の横に並び立つ)


書記官イットリー「平伏せよ。献上せよ。礼拝せよ。従属せよ。」

書記官イットリー「玉座に来られし者は息を止めよ。玉座に集いし30の大使、100の官司達は口を閉じよ。」

書記官イットリー「疆界を拡げる王。妖精國を築きし王。モルガン女王陛下の御前である。モルガン女王陛下の威光である。」

書記官イットリー「『予言の子』『異邦の魔術師』そして『先代・妖精騎士ガウェイン』は心得よ。これは女王陛下の恩寵である。これは女王陛下の恩赦である。」


タッタッタッ・・・(モルガンが玉座に現れる)

モルガン「ーーーご苦労。みな、呼びもしないというのに、よく集まった。大使、官司は一切の発言を禁じる。」

モルガン「この場で言葉を交える資格のある者は私と、そこな来客3名、現妖精騎士2人と先代の妖精騎士ガウェインもとい、妖精騎士バーゲスト、」

ベリル「このオレ、女王の夫であるベリル・ガットだけだ。すまないねぇ、上級妖精のお歴々。」


ザワザワザワザワ・・・・

ダ・ヴィンチちゃん「(ベリル・ガット・・・!やっぱりキャメロットにいた・・・!しかも夫! モルガンの夫だって・・・・!?)」驚いている

ベリル「よう、オリュンポス以来だな後輩!ん? なんだいその顔は。」カルデアのマスターの表情を見て‥

ベリル「おいおい、オレがモルガンのいい男ってコト、マシュや三澤亮太、それに妖精騎士アグラヴェインに聞いていなかったのかよ!」

【お前がここにいる、ということは・・・】
【女王モルガンは、まさか・・・】

ベリル「だよなあ?マスターであるならそう思うよなあ、藤丸立香?」

ベリル「ああ、白状するぜ。何を隠そう、オレがモルガンのマスター。妖精國を支配する女王のパートナー、って奴だ。」

モルガン「ーーーー。」黙っている

【いや、それはおかしい!】←
【(・・・女王の前だ、迂闊な発言はできない・・・・)】

ベリル「おかしかないさ、事実だって!いやあ、逆玉すぎてオレもまだ実感湧かないんだけどさぁ!」


モルガン「くだらない話はもうよせ、ベリル。バーゲスト、前に出よ。発言を許す。」

バーゲスト「ハッ。」タッタッタッ・・・(立ち上がり、前に出る)

バーゲスト「・・・お久しぶりでございます、女王陛下。妖精騎士ガウェイン改め、バーゲスト。遅かれながら、キャメロットへと帰還しました。」

モルガン「・・・そうか。この私を裏切った身でありながらもまた、その騎士としての礼儀は相変わらずだな?バーゲスト。」

モルガン「今更なんだと思うが、とりあえずお前の妖精騎士としての報告を聞こう。偽りなく真実だけを全て述べるがいい。」


バーゲスト「は。3年前、ソールズベリーでの“『予言の子』が潜伏しているとの通報”と、“相次ぐ献上品の盗難”の調査のために訪れた際、私は三澤亮太という人間の男が私の前に現れまして‥」

バーゲスト「当時、風の氏族長であったオーロラの話から、三澤亮太の罪状が明かされ‥妖精國の法律の元、彼を拘束・連行しようとし、三澤亮太と交戦。」

バーゲスト「三澤亮太の持つ『ヒール』の力により、私は幻術にかかったかのように乱心し、ソールズベリーからドラケイの河まで私は飛んだ痴態を犯してしまいました。」

バーゲスト「その後は先代の妖精騎士ランスロットもとい、メリュジーヌからモルガン陛下に謹慎と帰還命令を受けたと聞きましたが、それを聞き入らず、私の独断で三澤亮太殿を追いました。」

バーゲスト「そして大穴西近くの平原で三澤亮太‥いえ、のちに我が夫となる男であるアルト・オルラントを先代の妖精騎士トリスタンもとい、ヴァージェ共々発見し、アルトとはソールズベリーの件もあり、彼を含めてヴァージェと交戦。」

バーゲスト「彼との戦いに敗れ、私をモルガン陛下や私のあの忌まわしい『性』から解放してあげるという言葉を信じ、陛下から頂いた着名(ギフト)と共に自身の処女を喪失、バーゲストとして女王陛下に離反しました。」

モルガン「・・・成る程。それがバーゲストが我に離反した理由か。」


バーゲスト「その後はシェフィールドでメリュジーヌとの交戦し、彼女もまた離反の意に賛同し、ボガードの“遺体の偽装工作による告別式作戦”‥別名:『白雪姫作戦』を実行させました。」

バーゲスト「そしてシェフィールドにて、アルトこそが我が生涯においての唯一無二の夫であると悟り、私はヴァージェとメリュジーヌ共々‥アルト・オルラントを我ら3人の妖精騎士の夫として、彼と結婚を果たしました。」

バーゲスト「そして陛下や妖精騎士アグラヴェインの知っての通り‥私はアルトと共に旅をし、私を含む3人のお腹に新たな命を授け、別世界にて、その命と呼べる我が子らを出産・子育てを行なってました‥」

バーゲスト「しかしその最中に追っ手である妖精騎士アグラヴェインと妖精騎士モードレッドと交戦し、私はモードレッドと相打つように瀕死の重傷を負いましたが、妖精騎士アグラヴェインにヴァージェを奪われてしまいました‥。」

バーゲスト「どうにかあの大怪我から生き延びた私は、同じく生き延びたメリュジーヌと共に、アルトやヴァージェの分まで我が子達の子育てを行ない‥」

バーゲスト「そして3年の月日を経て、成長したアルトの子供達と共にこの妖精國ブリテンへと帰還し、我が夫であるアルトをコーンウォールにて発見、救助を致しました。」

モルガン「・・‥成る程‥。妖精騎士アグラヴェイン。3年前、バーゲストとメリュジーヌを仕留めたと嘘の報告をしたのは、自身が負った深手と関係しているのか?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・はい。あの時はバーゲストの魔力喰いの影響もあり、致命的程の魔力の消耗や怪我もあり、バーゲストとメリュジーヌの生死を確認せず、裏切り者のバーヴァン・シー捕獲を専念し、キャメロットへの帰還を優先としてました。」

妖精騎士アグラヴェイン「しかしその結果‥バーヴァン・シーを餌とし、三澤亮太をおびき出す呼び水となったことは事実だと思いますよ?」

ベリル・ガット「あっ、あぁ~確かにそうだよなぁ~・・なぁ~?」モルガンの顔を見て‥

モルガン「・・・・・・・・。」沈黙している


ザワザワザワザワザワ・・・‥

玉座に集まった妖精達1「(なんと!3年前にバーゲストとメリュジーヌを仕留めたというのは、妖精騎士アグラヴェインの嘘だったのか‥。)」ザワザワザワ・・

玉座に集まった妖精達2「(道理でバーゲストとメリュジーヌが生きていたという訳だな?)」ザワザワザワ・・

玉座に集まった妖精達3「(相打ちが失敗した上に三澤亮太を3年前に仕留めなかったというのはまずないと思うんだけどなぁ~?)」ザワザワザワ・・


アルトリア「・・・・・・。」

【(凄い話内容だな、バーゲスト‥。)】
【(モルガンの威圧にも屈していないなんてねぇ?)】

バーゲスト「そして私ら家族はソールズベリー、シェフィールドを渡り‥、シェフィールドでの戦いを気に、この二つの街でアルトの意に賛同した仲間と共に『境界なき勇士団』を結成。」

バーゲスト「ウェスバニーにてそこの鉱山に蔓延っていた妖精亡主を討ち払い、その後に訪れたノリッジにて、今この場にいる『予言の子』と『異邦の魔術師』の一向に遭遇。」

バーゲスト「同じくノリッジで『海賊の予言の子』と『巨人の予言の子』にも遭遇し、彼らと共に『厄災』を討伐し、そしてモルガンの謁見の誘いを受け、今に至っています。」


モルガン「‥成る程、バーゲストの話はわかった。・・・・アルトリア。許す。前に出よ。顔を上げよ。」

アルトリア「は、はい!」顔を上げ、立ち上がる

モルガン「・・・‥なるほど。こいつが真の『予言の子』か。確かに『予言の子』と名乗る偽物らとは違う、本物の妖精と言ってもいいな?」

モルガン「(・・・私が以前戦ったであろう『剣士の予言の子』とは違う、正真正銘の『楽園の妖精』という訳か‥。)」うつむいた表情を見せる

アルトリア「・・・???」モルガンの表情に違和感を感じとる


モルガン「そして、そちらが『異邦の魔術師』。汎人類史を取り戻そうと躍起になっている、カルデアのマスターか。」

【・・・・・・‥】
【・・・・はい。その通りです】←

モルガン「ノリッジでの働きを認める。余分な手間ではあるが、よくぞ厄災を退けた。褒美を取らす。」

モルガン「本来であれば我が妖精國の貨幣で報いるところだが・・おまえたちの魔力資源は魔素を量子に見立てた空間魔力占有値・・・QP(クォンタム・ピース)、だったか?」

モルガン「1億もあれば充分であろう。もっていくがいい・・・いや、聖晶石1億と言った方が良いか?」

ダ・ヴィンチちゃん「そんなに!?あ、いや、QPの造幣所でもあるの、ここ!?‥ってか、聖晶石もあるというの!?」

モルガン「あるものか。おまえたちの魔術体系を見て取り、錬成してやるだけだ。聖晶石の方は妖精騎士アグラヴェインの口から聞いただけであり、彼女からその石らをもらっていけ。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・フッ。」笑みを浮かべる

【(彼女は一体、何者なんだ・・・。)】
【(ますます怪しくなってきた‥)】←

モルガン「私からの話は終わりだ。他に何もなければ、接見はここまでになる。アルトリア、藤丸立香、バーゲスト。この女王モルガンに問いはあるか?」

モルガン「心して口にするがよい。内容次第では、賓客としての扱いは取り下げる。」

アルトリア「・・・・・・・・!」した萎縮した表情を見せる

【(アルトリア、さすがに萎縮してるな・・)】
【(ここは、俺が先に言わないと・・・!)】←


バーゲスト「お待ちください陛下。どうか、バーゲストに進言をお許しいただけますか。」

モルガン「そちらが先かバーゲスト。首をかけてのものかとは敢えて言わぬ。よい。お主が生真面目な事なのは知っている。」

モルガン「お主の言いたいことはわかる。三澤亮太・・・今はアルト・オルラントと名乗る異界の男の妻であるバーヴァン・シーが何処にいるのかを知りたいのだな?」

バーゲスト「はい。私は『境界なき勇士団』のリーダーである我が夫であるアルト・オルラントの代理として、陛下の謁見の場に立ちました。」

バーゲスト「アルト・オルラントの望みは陛下の言う通り、彼の妻であるヴァージェの奪還であり、いまだに石にされているヴァージェの所在をモルガン陛下なら知っていると私はそう思っております。」

モルガン「確かにそうだ。3年前、彼女(バーヴァン・シー)と彼(アルト・オルラント)を石像へと変えたのは私だ。私とバーヴァン・シーの親の縁を切り、彼女らの石像を別々の場所へと、アグラヴェイン達を使って引き離した事も私の記憶に新しい‥」

バーゲスト「成る程そうですか。では、ヴァージェが石に封印された石像のありかを知っているのは・・・」

モルガン「無論‥ヴァージェの居所を知っているのは妖精騎士アグラヴェイン・・・そして今はこの場にいない妖精騎士モードレッドの2人のみだ。」


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」バーゲストを睨み付ける

バーゲスト「・・・・・・・」妖精騎士アグラヴェインに睨みを付ける

妖精騎士アグラヴェイン「・・・そう。モルガン陛下の言った通り‥あなた達の友であり、アルトの最愛の妻であるバーヴァン・シーの石像は私と‥私が信頼するイレギュラーズのメンバーのみ、その所在を知っている。陛下に彼女の事を聞いたのはお株違いだったようね。」

妖精騎士アグラヴェイン「しかし私からバーヴァン・シーが何処にいるのかなど、そう簡単に教えるわけがない事はバーゲストもわかっているはずだろ?」

バーゲスト「えぇ。だがお前たち『異端の妖精達(イレギュラーズ)』らがヴァージェを捕らえている事がわかった事でも、我らの足しとなったと言えような。」

妖精騎士アグラヴェイン「ふん・・まあいい。どっちにしても、私が精鋭した異端の亜鈴を持つイレギュラーズの妖精達を倒さなければ、ヴァージェを救う事は叶わない‥。無論、カルデアのマシュとか言うヤツもね‥。」

【!?】
【アグラヴェイン、マシュを知っているのか!?】←

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ。ただしマシュに関しては私も知らないわ‥。マシュという存在など、先日の夢を通してダルダンから聞いたばかりだからな。」

モルガン「ーーーアグラヴェイン。お主は私の許可なく何の話をしているのだ?マシュとは一体何者なのだ?」

妖精騎士アグラヴェイン「!。は、申し訳ありません‥少しおしゃべりが過ぎました‥。」反省する態度をとる


ダ・ヴィンチちゃん「それについては私も発言させてもらうわ。妖精騎士アグラヴェインがシェフィールドに襲撃した際、イレギュラーズの誰かによって連れ攫われた、私たちの仲間だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「盾の騎士ギャラハットの霊基を持つデミ・サーヴァント。妖精騎士に円卓の名を与えたあなたなら、ギャラハットの名も分かるはずだが。」

モルガン「ーーーーーなんだ?確かに妖精騎士の名に円卓の騎士の名を着名(ギフト)としてバーゲストらに付与したことがあるのは間違いない。妖精騎士の着名に異界の騎士の名をつけるかつけないのかは、私が決めることだからな‥。」

モルガン「しかしギャラハットの名など、私はそのマシュとか言う奴に着名した覚えなど無い‥。いやむしろ、ギャラハットとかいう名など‥始めて聞いたと言ってもいいぐらいだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「!?」驚く

【(・・・それはもしかして・・・)】
【(モルガンもまた、マシュの事を知らなかったというのか?)】←

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・。(知らないのも無理はないわね・・。おそらくマシュを連れ去った者は・・・おそらく、『アブソリュート・タルタロス』しかいないと思うわ。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(しかしこの状況は使えるわ‥。カルデアがマシュの安否を知らない以上、彼らの注目はマシュの事を知っているであろう、こちら側に向くはず‥。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(彼らもまた‥私の計画の為に利用させてもらうわ‥。)」

アルトリア「・・・・・・・。」妖精騎士アグラヴェインの表情を見ながら‥


モルガン「‥オマエらからの話はこれで終わりか?ならばここらで接見を終了とする‥」

【・・・・・・・。】
【待ってください、まだこちらにはまだ話があります!】←

モルガン「‥あぁそうか。まだ『異邦の魔術師』方の意見を聞いていなかったな。よい。命知らずとは笑わぬ。」

モルガン「五つの異聞帯を超え、我が前に立った者よ。望みを語るがいい。」

【カルデアは白紙化地球を解決するのが目的だ。】

モルガン「ああ、ベリル・ガットから聞いている。外の状況も分かっている。」

【その前に、この異聞帯から異常が検出されているんだ】

モルガン「ほう。それはどのような?」


ダ・ヴィンチちゃん「『崩落』という未来観測結果だ。エインセルの予言と同じものと思ってくれればいい。」

ダ・ヴィンチちゃん「ブリテンから拡がる『崩落』が惑星全土に伝播し、地球は崩壊するとのことだ。その理由、理屈はまったくわからないけどね。」

ダ・ヴィンチちゃん「しかもその『崩落』を引き金に、汎人類史の他に存在する並行世界にも滅びが訪れるという話もまたあり・・」

ダ・ヴィンチちゃん「それの『崩落』を阻止せんと、アルトリア以外の『予言の子』と名乗る偽物が8人と、この妖精國に現れた原因でもあるのだ。」


ダ・ヴィンチちゃん「『蘇りの予言の子』のアルト・オルラントを除き‥、『巨人の予言の子』のウルトラマンZ、『海賊の予言の子』のゾックス・ゴールドツイカー。」

ダ・ヴィンチちゃん「まだ名前も正体も知らない『秘密の予言の子』、『絶唱の予言の子』、『AIの予言の子』、『召喚銃の予言の子』、『剣士の予言の子』と・・」

ダ・ヴィンチちゃん「この予言の子でも妖精でもない、彼ら別の並行世界から来た戦士(ヒーロー)たちは、このブリテンの『崩落』を止めるためにわざわざ世界の壁を乗り越えてやってきたと言ってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん「彼らが偽の予言の子として君臨してた理由としては、そこにいる妖精騎士アグラヴェインがご存じであると我らはそう確信しているのですが?何か心当たりでもあるかな?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」黙っている

ザワザワザワザワ・・・・


玉座に集まった妖精達1「(ヘイコウセカイ?確かにこの世界にはいないはずの外来種の件は、前に『歪みの岬』の話で知っているのだが‥。)」

玉座に集まった妖精達2「(だがしかし、さっきから妖精騎士アグラヴェイン様にこのような疑いを押しつけるとは、かの者の働きを知らないのかあいつらは!)」

玉座に集まった妖精達3「(偽物の予言の子が外から来た者であるならばちょうど良い!彼らもまた、妖精騎士アグラヴェイン様が処理して頂ける!)」

玉座に集まった妖精達2「(妖精騎士アグラヴェイン様が『歪みの岬』周辺の領主になられて以来、外来種の横行は極端に減ったからなぁ?)」


モルガン「一ヶ月前・・・突然と國中の妖精達が、たった1人しかいない『予言の子』が10人も増えたことに違和感はあったのだが、まさか貴方の仕業と言うのか?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・いえ、別に何もありません。ただ私は、夜中に妖精國中の妖精達を夢を通して監視しているのですから。私が妖精達に洗脳を施す輩でも?」

モルガン「・・・そうだな。いくら夢の力を使う貴方でも、妖精國全体の妖精達を洗脳させるのは難しい‥。お主の中の魔力にも限界があるからな。」

モルガン「おそらくどこかの妖精による噂話とその偽の予言の子である外の者の行動が招いた結果だろう。まったく、これだから妖精というのは‥。」


【(‥これは絶対に嘘だ。)】
【(その噂話を広めたのは妖精騎士アグラヴェインただ1人‥。)】←

ダ・ヴィンチちゃん「(ああ、おそらく夢という不確定認識だからこそ、妖精騎士アグラヴェインの力で改竄し、妖精の特性を生かしていく事でこのような芸当を可能としたんだろうね?)」小声で言う

バーゲスト「(えぇ・・。それに我らは妖精騎士アグラヴェインが3年間、どういう行動をしていたのかを知らない‥。奴はこの3年の間にどれ程の力を蓄えてきたというのだ‥。)」小声で言う


モルガン「それで‥お前たちが言うその『崩落』というものに、お前たちカルデアと何が関係しているというのだ?」

ダ・ヴィンチちゃん「はい。我々カルデアはこの崩落現象を解明、解決する為、あなたの妖精國に上陸し、境界なき勇士団はその迷い込んだ戦士達を、出来れば元の並行世界に戻したいと思っている。」

ダ・ヴィンチちゃん「それに並行世界の戦士達はカルデアを含めて、この異聞帯に敵対する意思はないと思ってもいい。我々の目的はあくまで『世界の崩落』を止める事と、『並行世界の秩序を正す』事だ。」

モルガン「なるほど。その並行世界の彼らやお前たちは侵略をしに来たのではなく、互いの世界の救助に来たと言うのだな。用件はそれだけか?」

【・・・・『異星の神』に対抗できる、神造兵器を手に入れたい】

ダ・ヴィンチちゃん「そう。あなたがオリュンポスに向けて放った超抜級の大魔術、聖槍ロンゴミニアド。この魔術を可能とする礼装、あるいはその魔術理論を、あなたに提供してもらいたい。」


玉座に集まった妖精達1「(オリュンポス・・・イセイノカミ?何を言っているのだ、あのよそ者は・・?)」

玉座に集まった妖精達2「(いや、命知らずにも程がある!こともあろうに、女王陛下に“提供しろ”とは!)」


モルガン「ーーーフッ。確かに、おまえたちカルデアが望む武器を、私は知っている。ブリテンを救い、あの偽者の予言の子共を元の世界に帰す、という発言も虚言ではないと認めよう。」

モルガン「その上でカルデアの者達にいま1度言う。“おまえたち汎人類史は、この上なく滅びよ”っと。」

ダ・ヴィンチちゃん、バーゲスト「!」

【!】


モルガン「外の世界・・・白紙化した地球および、その世界からさらに並行する世界へと伝播する“崩落”とは、これより始める我が領土の拡大に他ならない。」

バーゲスト「・・では以前、わたくしらにくり返しに話された『地球・妖精郷化計画』というのは本当であったと?」

モルガン「『地球・妖精郷化計画』・・・。ああ、確かにそのような事を口に出していた時期があったものだな、バーゲスト。」

【(『地球・妖精郷化計画』‥)】
【(それじゃあやはり、モルガンは最初から・・・)】←

モルガン「気づいたようだな藤丸立香。そうだ、私のこの計画こそが私の大いなる目的であり、おまえたちの歴史を否定するのは、この私だと言うことを。」

モルガン「故に私はカルデアの敵である。であれば、神造兵器を渡す道理もない。」

モルガン「そしてヒーローだか何か知らんが、奴らの事など‥お前たちカルデアやアルト・オルラント、そしてそのアルトの子供らもまた、私の妖精國に蔓延る『害虫』に等しい。」

ダ・ヴィンチちゃん、バーゲスト「!!?」驚愕する

ベリル、妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・。」二カッ、(笑みを浮かべる)


【(俺たちやアルト、ゾックスさん達の事を‥)】
【(害虫だと言うのか‥)】←

ダ・ヴィンチちゃん「‥カルデアやアルトたち境界なき勇士団と並行世界の戦士達を、あなたは『害虫』と称すと言うことは‥これをあなたから我らに対しての宣戦布告、と取っていいのかな、女王モルガン。」

モルガン「そう言った。お前たちや偽の予言の子と名乗っている別の世界から来た戦士達を閉じ込め、それらの抹殺のために『最果ての塔』と『歪みの岬』の結界と警備の強化を指示したのは他でもない、この私だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「(・・・やはり、あの『召喚銃の予言の子』と名乗る青年の言葉は正しかったようね?)」

モルガン「‥その他、『害虫』と称す者らは未だに我が妖精國に蔓延っている。本来、そのような害虫どもは一匹の残らず葬り去りたいと私は思っているのだが、わざわざ私の力を使う程でもない‥。」


モルガン「この年の終わりーーー『大厄災』によってブリテンに棲む妖精は、その害虫共々、また滅びるであろう‥。」

モルガン「だが、妖精が何度死のうが懲りずに生まれるもの。ブリテン全土が炎に包まれようと、我が城が健在であれば、妖精國は何度でも蘇る。」

アルトリア「女王陛下は・・・ブリテンの民ではなく、ご自分の妖精國を守る、というのですか?」

モルガン「そういう事だ、アルトリア。忌まわしきエインセルの『予言の子』。私は妖精どもをお前たちと同じ『害虫』として救う気も無い。守るのは己が国のみ。」

モルガン「この玉座に貯蔵された魔力量であれば、『大厄災』など恐るるに足りぬ。」

モルガン「それと・・・どこかの風の氏族の妖精から流れた噂なのだが‥。バーゲスト、お前の夫のアルトは3年の年月を得て、その彼の目的が変わったと耳にしている。」


モルガン「3年前・・・彼は私の目の前で“妖精たちと人間たちを救い、この妖精國ブリテンを変える”と言っていたが‥、今の彼は“妖精たちを支配から解放し、そいつらを放置する”と、聞いているのだが・・」

バーゲスト「!。えぇそうです。“女王モルガンと女王軍を倒し、妖精國の支配から解放し、彼らに選択の余地を与える事”こそ、我ら『境界なき勇士団』のモットーであります。」

モルガン「そうか‥。3年前のあの日‥私の手で彼(アルト)とバーヴァン・シーを石化させ、その彼をコーンウォール付近で捨てた妖精が、のちに風の氏族長となるブルーナが担当したと聞いてはいたが‥」

バーゲスト「そう。ブルーナは以前、名なしの森にいたアルトを救いだし、アルトに独立権を発行し、ソールズベリーに住まわせた恩人でした・・。」

バーゲスト「しかしブルーナはアルトを裏切り、彼女は妖精騎士アグラヴェインを通して女王軍側に付き、今では猛毒を吐く異端の亜鈴を持つ風の氏族長として彼女はソールズベリーで好き放題に氏族長の権力を悪用としているのです。」

バーゲスト「そのブルーナからアルトは3年前‥、あの忌まわしき石化の呪いの中で、アルトはブルーナからこの妖精國の妖精たちの本質を聞いたのです。」

【???】
【(妖精達の本質って・・?)】←


玉座に集まった妖精達1「(我ら妖精の本質だって?いったいバーゲストは何をその異界の男から聞いたのだ?)」ザワザワザワ‥

玉座に集まった妖精達2「(嫌だとしても、陛下は我らを『害虫』として見ていたというのか!なんと恐ろしい‥)」ザワザワザワ‥

玉座に集まった妖精達3「(それもこれもまた、3年前に三澤亮太の奴が騒ぎを起こさなければ、こんなことにはならなかったはずなんだ!)」ザワザワザワ‥

モルガン「・・・・・・・・・」集まっている妖精達を見てて‥


モルガン「‥もうよい。バーゲスト‥お前があやつらの本質をここで話したところで、私はこの妖精國の妖精たち全てを把握しているのは分かっているだろ?」

バーゲスト「!。しかしモルガン陛下、私は・・・」

モルガン「それにお前の夫であるアルトの目的が変わったと言う事は‥この3年間の間の石化とブルーナの戯言によって、少しはアルト自身の頭を冷やし、この妖精國の妖精たちがいったい何なのかを少しは理解したと言えるな?」

モルガン「お前らにもわかるだろ・・バーゲスト、アルトリア、藤丸立香?この妖精國ブリテンに必要としているのは、この妖精國を統べる女王である私(モルガン)であり・・・」

モルガン「その妖精國を『大厄災』から退け、滅びる汎人類史に変わって、このするのもまた‥永遠の女王である私であるということを・・。」

【(永遠の女王・・・・)】
【(確かに妖精の寿命はとても長いと聞いているけど‥)】



???「永遠の女王に、永遠の妖精國ですかぁ・・・」

モルガン「・・・なに?」声のした所を見つめる

【!】

書記官イットリー「誰だ!!女王陛下の許可無く発言する輩はどこのどいつだ?」


カッカッカッカッカッ・・・・(靴の音が鳴り響く)

騒然としているキャメロットの玉座の間に突如‥軍人のような服に忍者のようなマスクと瓶底眼鏡を付けた、赤い髪で大きな胸を持つ女性が、玉座の間の柱から出てくるのであった‥。

???→謎の軍人服の女性「いえいえ真にスミマセン‥。今さっき申したモルガン陛下のお言葉に興味深く思いましたのでネ・・。」

【(この声って・・・・)】
【(ルージュ?)】←

ダ・ヴィンチちゃん「(確かに、あのマスクで声をひた隠して変装してるけど、体格や髪の色から‥まさにルージュ本人だ‥。)」

バーゲスト「!!!。(ルージュ、なぜお主がこんな所に!!)」気まずそうな顔をしながら


カッカッカッカッ・・・(モルガンの前に立つ謎の軍人服の女性)

モルガン「誰だ貴様は・・?このキャメロットにはいない者のようだが‥どこから入ってきたのだ?」ジィ~‥(女性のことを睨む)

モルガン「そなたの発言を許そう。まずはお前がどこの氏族の妖精であり、どこの出身なのかをこの場で言うかいい。」

謎の軍人服の女性「はい。わたしはこの妖精國のはるか西部北部の村から来ました‥風の氏族、『シンクウジ・コレキヨ』と申しまス。」

謎の軍人服の女性→シンクウジ・コレキヨ「わたしはこれでもフリーの民俗学者でありまして‥妖精國各地を旅しては、その土地のあらゆる妖精と人間の文化や交流を観察するのが私の存在意義であり、私の『目的』なのですのデ。」

シンクウジ・コレキヨ「あ、これ‥・わたしの名刺であります。どうぞ、お見知りおきヨ。」シュッ。(葉っぱの名刺を見せる)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」フッ!(葉っぱの名刺を受け取り、それを目に通す)


ベリル「なぁ‥その名刺、俺にも見せてくれよ?なぁ?」近くに寄ってくる

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」ヒュッ、(葉っぱの名刺をベリルに渡す)

ベリル「っとぉ・・。なになに‥?。・・・・・・‥」ジィィ~‥(名刺の文字を見ていく)

ベリル「・・・・・・・・・・」苦い顔で名刺を見ている

モルガン「どうしたベリル・・・その名刺には何と書かれている?」

ベリル「・・・・何だこれは・・・。確かに妖精語で書かれているようだけど・・、これ、何もかもがデタラメに書かれているんですけど!」

シンクウジ・コレキヨ「あぁ~スミマセン‥。わたしは生まれたからどうにも‥妖精文字を書く事や読むことが大の苦手でしてネェ~・・。」頭をかきながら


バーゲスト「~~~~~。(当たり前だ。妖精國に来たルージュに妖精國の文字など書けるわけがなかろうに‥)」気まずそうな顔をしている

アルトリア「・・・・・(ルージュって‥意外と妖精語の文字を読み書きが下手なんですね?)」気まずそうな顔をする

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・。(シンクウジ・コレキヨ‥。確かニューダンガンロンパV3に出てくる超高校級の民俗学者の『真宮寺是清』と同じ名前を持っている妖精と言ったところね、これは・・。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(しかし真宮寺是清は妖精ではないし、声の質や体格、髪の色から‥彼女は“真宮寺是清の姿に変装したルージュ”と見て間違いないわね?)」クスクスクス‥(密かに笑う)

妖精騎士アグラヴェイン「(しかし・・・何故このキャメロットの天守にルージュが忍び込んだのかしら?)」疑問に思う


ベリル「しかしよぉ~‥。三澤亮太や村正に続き、このような妖精に玉座の間に来られてしまうとは‥。キャメロットの警備はザル見たいに思えるじゃないか?」

モルガン「確かに‥異界の男:三澤亮太と異星の神の使徒:村正の2人は、自身の力を持って強引に押し入ってはいるが、お前は違う‥。隠密行動で我が玉座に来るとは、どういう技を駆使したのか?」

シンクウジ・コレキヨ「別に何も・・・ただ少し女王兵の鎧を少し借りただけです。どうも女王軍に配属するあの馬のような鎧があまりにも同じ形でしたのデ・・。」

モルガン「ほぉ。何かしらの方法で女王兵の鎧を奪取し、それをここまで着込んで来たと言うのか?それは大層な事だな‥。」

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同じ頃、キャメロット:更衣室トイレでは・・・


騎士メルディック(鎧剥ぎ状態)「ンン~~~!!ンンン~~~~~!!」糸でグルグル巻きにされている


誰もいないはずのキャメロットの更衣室にて、女王兵の鎧をコレキヨ(ルージュ)によって奪われ、彼女の糸にグルグル巻きにされてしまい、1人トイレの中で身動きが取れなく藻搔いている女王騎士メルディックの姿があったのであった・・。
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妖精騎士アグラヴェイン「・・・・。(となれば鎧を取られた妖精は気の毒な目に遭っているわね?まぁ、モルガン陛下や私には関係ないけど‥)」独り言を言う

モルガン「まあいい。それで民俗学者コレキヨよ、そなたは何の目的を持って私の元へ来たのだ?私の謁見の誘いに呼ばれもせず、わざわざ忍び込んで来る以上、そうしてでも私に言いたいことがあるというのか?」

シンクウジ・コレキヨ「さようです女王陛下‥。あなたは今‥ブリテン全土が炎に包まれても、あなたとこのキャメロットさえあれば何度も蘇り、妖精もまた新たにこのブリテンの地に生まれてくると言うことを。」

シンクウジ・コレキヨ「ですが、わたしはその女王陛下のご意見に一つ、“異議あり!”と伝えるためにこの謁見に乱入してきたのですヨ。」

モルガン「ほぉ。それでその、お前が伝えるという異議というのは何だ?」

シンクウジ・コレキヨ「はい。」シュッ、シュルシュルシュルゥゥ~‥(巻物を取り出し、それを開く)


シンクウジ・コレキヨ「モルガン陛下、わたしが独自に妖精國全体の文化的意識調査によりますト‥」巻物に書かれている文字を読んでいく

シンクウジ・コレキヨ「今現在‥モルガン陛下の統治による文化の発展の幸福は、ある領地で繁盛していたラーメン屋の背脂たっぷりラーメンを食したと時の幸福と比べますと‥風の氏族の翅1枚分にも満たないとの言う事がわかりました。」

シンクウジ・コレキヨ「更に残念なことに、女王陛下が『大厄災』から妖精國だけをお救いになれば‥せっかくの妖精國独自の文化や美しさが永遠と失われてしまうと言うことなのですヨ!」

シンクウジ・コレキヨ「わたしからしてみれば、妖精と人間が共に手を取り、彼らが紡ぎ出して発生する無限の可能性があると思い、それらの紡ぎ出す幸福を奪うのは、国を統治する女王としてあるまじき行為と、わたしは思っておりますのデ。」


玉座に集まった妖精達1「(おいおい‥あのコレキヨっていう妖精‥、なんか良いこといっているんじゃないのか?)」ザワザワザワ‥

玉座に集まった妖精達2「(自身は無名のだと言うのに、我ら妖精の幸福を第一に考えていたとはなぁ~?)」ザワザワザワ‥

玉座に集まった妖精達3「(でもある領地で繁盛してたセアブラタップリラーメンっていうのはなんだ?食い物か?)」ザワザワザワ・・・

玉座に集まった妖精達2「(オーロラの翅1枚分の幸福を得られると言うからには、そのラーメンというのは美味しい食い物に違いないぞ!)」ザワザワザワ‥

【・・・・・・】
【(なんでラーメン?)】

アルトリア「(藤丸さん、ラーメンって何ですか?ノリッジやオックスフォードでも食べることが出来ない食べ物なのですか?)」小言でいう

バーゲスト「(アルトリア、後で私が説明するから少し黙ってろ!)」小言でいう

ダ・ヴィンチちゃん「(モルガンが統治する文化の発展の幸福感を、二郎系ラーメンを食べた時と比べるとは‥なんてトンチンカンな考えで例えているんだ‥ルージュちゃんは‥。)」呆れている


シンクウジ・コレキヨ「‥私はこの女王モルガンによって引き起こされる、未曾有の妖精國文化の危機に対し、わたしはあなたにご提案がありまス。」

モルガン「提案かぁ‥。それはどのようなものであるか?」

シンクウジ・コレキヨ「はい。わたしがいま提言する・・あなた様や妖精國の妖精、そしてこちら側にいます『異邦の魔術師』もといカルデアの一行ら全員が、争いなく幸福で全てが解決するというご提案‥。それは・・・」


シンクウジ・コレキヨ「石像と化した裏切り者のバーヴァン・シーを元に戻し、三澤亮太とそのご家族に謝罪の一言を一つ投げかけてくださいまセ。」

シンクウジ・コレキヨ「そしてご家族の許しを得て、モルガン陛下は真の王たる『予言の子』アルトリアに王位と玉座を献上、モルガン陛下は彼らと共に家族として暮らして行くのでス。」

モルガン「!?」

この場にいる者達「!?」驚愕している


シンクウジ・コレキヨ「さらにカルデアの者らと協力し、『大厄災』と『崩落』を食い止めた後に、カルデアや他の世界からの者達を元の世界にお返しして頂きたいのでス。」

シンクウジ・コレキヨ「あとそれと、妖精騎士アグラヴェイン殿にはイレギュラーズ共々この妖精國から追放して頂ければと思いまして・・・」

二代目妖精騎士ガウェイン「なんだと・・言わせてみれば勝手な事を言いやがって!!」ジャキィィン‥(妖精剣ソードアルタイルを出そうとする)

モルガン「ーーーー!」シュッ!(手を出すな!、と言うモルガン)


モルガン「・・・・・・」シュンシュンシュン‥(何かを書くように指を動かす)

ダ・ヴィンチちゃん「~~~~~!?(ちょっとちょっと!?わたしでも神造兵器の提供がダメだったのに、なにあの天然すぎるモノ言いわぁ~!?)」オドオド‥

バーゲスト「~~~~!?(ルージュ‥お主は昔からお茶目でムードメーカーな所はあったのだが、これはこれで場が悪すぎるぞ!!)」キリキリキリ~‥

アルトリア「~~~~~~。(アワワワワ・・・どうしよう・・・。)」

【(言いたいこと丸出しだぁ‥)】
【(無謀が過ぎるぞ、ルージュ!)】焦っている


シンクウジ・コレキヨ「‥以上がわたしがモルガン陛下に提言するわたしからの提言であり、この提言した事の実行こそが、幸福の木の枝に例えた‥」

シンクウジ・コレキヨ「『妖精國、みんなでハッピーエンドで行こう条約』の報徳なのです!」キリッ!

玉座に集まった妖精達「お、オォォ~・・・」パチパチパチパチィィ~‥(驚愕しつつも、一部の妖精達が拍手をする)


モルガン「ふん・・、ハッピーエンドか。確かにそれはあり得る話なのだが‥」

モルガン「その上で断言する。そんな戯れ言にわたしは乗らん‥。」キィィィンッ!(指を光らせ‥)

シンクウジ・コレキヨ「!」

モルガン「その姿をさらせ・・・偽装破壊(アーマーズ・ブレイク)。」パチンッ!(指パッチンをする)

キィィン、ビリッ!!(シンクウジ・コレキヨ(ルージュ)の変装が下着の除いて破れ散る)


シンクウジ・コレキヨ→ルージュ「‥フェッ!?」下着姿となった自分自身を見て‥

バーゲスト、ダ・ヴィンチちゃん「!!?」変装が破れたルージュを見て‥

アルトリア「!!?(ヤバ‥)」変装が破れたルージュを見て‥

モルガン「!!!?」ルージュの姿を見て‥

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
モルガンが重ね合わせた人物
https://img.gamewith.jp/article_tools/fatego/gacha/ascension_311_2.jpg


モルガン「ーーーーーー(バーヴァン・・・・シー‥)」


モルガンは、変装しているルージュ(シンクウジ・コレキヨ)の姿をあばくために使用した魔術である『偽装破壊(アーマーズ・ブレイク)』によって、ルージュの変装は破れ散るのであったが・・

それによって下着姿となったルージュの姿を見たモルガンは、下着姿のルージュを‥3年前に自身の手で石にした自身の娘だったバーヴァン・シー(ヴァージェ)の第2再臨と同じ姿と重ね合わせていたのであった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ベリル「おいモルガン?モルガンってばぁ!!」ポンポンポンッ‥(モルガンの肩をたたく)

モルガン「・・・ハッ!わ、わたしは何を考えて・・・・」我に返る


ルージュ「えっ、えぇ~っと・・そのぉ~・・・アハハハァァ~・・・!!!」ピューン!(すぐにモルガンの前から離れる)

スタタタタタァァ~~!!(すぐさまにバーゲストの後ろに隠れるルージュ)

ルージュ「アハハハハ‥っとまぁ、お後が宜しいようで・・・」バーゲストの後ろに隠れながら‥


【何しに来たの‥ルージュ?】

バーゲスト「ルージュ!!ホテルで待機していろと言われただろ!!どうしてこの場についてきたのだ!!」大声でルージュに怒鳴る

ルージュ「・・・ごめんなさい‥。私・・・どうしても、私のお祖母ちゃんとなるはずだったモルガンの顔をこの目で見たかったから、つい・・・」

アルトリア「ルージュ・・・・」うかない顔を見せる

モルガン「ルージュ・・・?・・・そうか‥、そこにいる赤髪の娘こそが、三澤亮太とバーヴァン・シーの間に産まれた娘だというのだな?」ルージュのことを見て‥

ベリル「なんだって!?‥‥あぁ~確かに!その赤い髪やその瞳・・・どれもレディ・スピンネルと瓜二つと見て、間違いないみたいだな!」ニコッ!


玉座に集まった妖精達1「(あれが噂に聞く裏切り者のバーヴァン・シーと異界の男との間にもうけた正真正銘の彼らの娘だと言うのか?)」ザワザワザワ‥

玉座に集まった妖精達2「(確か彼女はバーヴァン・シーの腹の中から生まれ、妖精と人間の両方の血を持つと聞いているのだが‥)」ザワザワザワ‥

玉座に集まった妖精達3「(しかし妖精と人間が交わって生まれた‥妖精でも人間でもない存在‥。なんと説明をしたらどうだというのか、バーゲスト!)」ザワザワザワ・・・


バーゲスト「申し訳ありません陛下!!ルージュが勝手に忍びこみ、せっかくの謁見を荒らすような事をしてしまうとは‥」

モルガン「結構‥謝ることなどないぞ、バーゲスト。いずれにしても、三澤亮太の子等とは直接会う機会なく、妖精騎士アグラヴェインとイレギュラーズによって葬り去られるからな。まさかこの玉座の前でその子等の1人を見ることが出来るとはな‥。」

バーゲスト「なに?」

モルガン「裏切り者の母と異界から来た父を持つ半妖半人の娘よ。お前が私からの謁見の誘いに選ばれずとも、そのような変装をしてまで私の前に立ち、私の前で何かを訴えかけようとして来たのだろ?」

ルージュ「えぇそうよ、モルガンのお祖母ちゃん‥。」タッタッタッ‥(胸を隠しつつ、前に出る)


ルージュ「お祖母ちゃん!あなたはどうして、お母ちゃんのことを石に変えちゃったの!?どうしてお父ちゃんとお母ちゃん、それに私たち子供達はなんで、お祖母ちゃんや妖精騎士アグラヴェインたちに命を狙われなきゃならないの?」

モルガン「フム‥そうか。お前は何故‥お前ら家族が命を狙われ、お前の母であるバーヴァン・シーを石にし、妖精騎士アグラヴェイン等に彼女を預けたと言う事を、お前は知りたいのだな?」

モルガン「その言葉‥しかとハッキリと答えよう。それはお前の父と母が‥妖精國女王であるこの私に逆らったからだ。」

ルージュ「!?」驚愕する


モルガン「3年前・・・お前の母である先代・妖精騎士トリスタンことバーヴァン・シーはな‥、私の最愛の娘であり、この妖精國を私の次に統治する後継者であった。」

モルガン「妖精騎士としてモースとの戦いの全てを教え、私の後継者として教育もし、残虐残忍で妖精達からも恐れつつも、彼女は不自由なく私の娘として君臨していた‥。」

モルガン「だか彼女はあの日・・・お前の父であるアルト・オルラントもとい、三澤亮太はグロスターの地でバーヴァン・シーと出会ってしまい、バーヴァン・シーは変わってしまった。」

モルガン「お前の父がやらかしたことは、我が最愛の娘であったバーヴァン・シーの心を奪った事だ。その父と身体を交わし、妖精の身であるにもかかわらず子を産み、そしてお前を守る為に私に牙を向けた‥。」

モルガン「挙げ句の果てにその行いは先代の妖精騎士ガウェインと妖精騎士ランスロットにも向けられ、同じようにその身を交わし、子を産み、私への忠誠から逃げ出したのだ。」

バーゲスト「・・・・・・・・」目を逸らす


モルガン「妖精國を変え、妖精と人間が仲良く幸せに暮らし、お前たちが家族と共に幸せな家庭を築くだと?そんなもの‥お前の父の浅はかな夢に過ぎぬ。お前の父だけが見る叶うこともない夢物語だ。」

ルージュ「それは違う!!お母ちゃんはお父ちゃんのことを心から愛していて、私やジョルニのことだって‥お母ちゃんが望んで産んでくれて、とても優しくしてくれたんだよ!」

モルガン「望んで産んだか‥。そうかやはり、あの時の彼女の言葉に嘘偽りはなかったか‥。バーヴァン・シーが自身の命や立場よりも自身の腹より出た赤子のお前の元へ帰りたい一心であったことはそういう事か‥。」

モルガン「わたしとて、バーヴァン・シーを残忍で残虐な妖精として教育したのも、私が彼女の事を思ってのことであり、私のバーヴァン・シーに対しての愛でもあったのだ。」

ルージュ「そんなの違う!!本当にお母様を愛していたのなら、お母様の気持ちを知らずにお父ちゃんとお母ちゃんを石にして引き離すなんて‥」

モルガン「違うのはそちらの方だ!お前の父が先に私からバーヴァン・シーを奪い、バーヴァン・シーは私に育ててくれた恩を踏みにじり、彼女を含めた先代の妖精騎士3人は、お前達のような妖精國の妖精と異界の人間の混じりあった者等をこの世に産んでしまった。」

モルガン「得体も知れない異界から来た父親の血とこの妖精國の妖精の母の血が混じり合って産まれた・・・妖精でも人間でもない、どっちつかずの半妖半人。そんな者らなど‥私にとっては外来種と同じでしかない!」

モルガン「故にルージュ・・・お前など私の孫ではない。であれば、外来種であるオマエらをイレギュラーズを使ってでも消し去るのは道理と言っても良いからな!」

ルージュ「ーーーーーー!?」ショックを受ける


【(酷すぎる・・・)】
【(自分の孫なのにそんな酷い事を言うなんて・・・)】←

モルガン「これでわかったかバーゲスト。これこそ私が、妖精騎士アグラヴェインたち『イレギュラーズ』を遣わせ、お前の夫の三澤亮太とその家族を殺せと命じたその理由と言うことが・・。」

バーゲスト「ツゥゥ・・・。やはり陛下は、そうまでしてでも我が夫と我が子らを‥あなたの妖精國から消し去ろうとしているのですね‥。」

モルガン「そう言うことだな。裏切りの妖精騎士バーゲスト、そして半妖半人のルージュよ。この事をしっかりとその心に刻み、おまえらの愛する三澤亮太、メリュジーヌ、そして他の半妖半人の兄妹たちにも伝えるがいい。」

モルガン「バーヴァン・シーを救いたければ、お前たちが持つ全ての力を持って、お前たちへの刺客である『イレギュラーズ』全員を倒すがいい。」

モルガン「さすれば、石化したバーヴァン・シーへの道は開かれる。お前たち『境界なき勇士団』と『異端の妖精達(イレギュラーズ)』との戦いは必然の事であることを‥」

バーゲスト、ルージュ「・・・・・・・・・」モルガンのことを見つめながら‥


モルガン「藤丸立香、そして驕りから生まれた嬰児よ。お前たちが言う汎人類史の世界を救いたいと願うのであれば、その力を持って、私を倒すがいい。」

モルガン「私と汎人類史はわかり合えない。神造兵器もまた、欲しければ力ずくでも奪うがいい。無論、マシュという者もな‥。」

ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・・」モルガンを見つめながら‥

【・・・‥話し合えたのに・・・戦うしかないとは・・・】


モルガン「アルトリア。おまえは他の妖精とも、そこの半妖半人の子とその親とも、そこの異邦人とも違う。お前は選ばれた者だ。」

モルガン「反逆者でもなく、侵略者でもなく、外来種でもない。選定の杖に選ばれた調停者だ。私の招待に応じた事で、お前は真実、正真正銘の『予言の子』である事を証明した。」

モルガン「ーーー楽園から遣わされた妖精よ。おまえであれば、私を糾す正当性がある。私と戦い、多くの血を流すとしても、おまえには何の罪も生じない。」

モルガン「ブリテンを救いたいのなら、私を倒し、玉座を奪え。あの愚かな予言を果たしてみせるがいい。おまえは誰よりも、それしかないと知っているはずだ。」

アルトリア「・・・・・・・。」黙り込む


モルガン「話はこれで全て終わりだ。互いの立場を理解しあえたようで、なによりだ。一部を除いてな。」

ベリル「だよなー!話し合いで仲良しこよし、血も流さずに解決なんて興ざめもいいところだ!バーヴァン・シーの娘が言う『妖精國、みんなでハッピーエンドで行こう条約』なんかも、とてもくだらなすぎて逆に笑っちまうぜぇ!!」ゲラゲラゲラ!!(あざ笑う)

バーゲスト「~~~~~!」キリキリキリィィ~~‥

ベリル「さて。人間の善意とか理性とか、家族愛とか友好とか、都合のいいものを信じてやってきたご一行と3年前から因縁ありの裏切り者親子たち。」

ベリル「交渉は決裂したんだ。無事に帰れるとは思ってないよな?あぁ~?」構えを取る

二代目妖精騎士ガウェイン「あぁそうだよなぁ~?」ジャキィィン‥(妖精剣ソードアルタイルを構える)

ダ・ヴィンチちゃん「! あぁ、もちろん!バーゲスト、行けるよね?」

バーゲスト「あぁ!!藤丸、ルージュ、アルトリア、私の後ろに付け!こやつらなど、我が剣で押し通るぞ!」ジャキン!(妖精剣ガラティーンを構える)

ベリル「おぉやるか?なら2人でやっちまおうぜ、二代目ガウェイン!」

二代目妖精騎士ガウェイン「おうよ!!」キィィン、ビリビリィィ~~!(腕に電流が走る)

バーゲスト「クゥ・・・!!」ガキン!(構えを固める)


謁見が終わりを見せたと同時にベリルと二代目妖精騎士ガウェインの2人がバーゲスト達に襲いかかろうと戦う構えを取り、

それに対抗しようと戦う構えを取るバーゲストとダ・ヴィンチであったが・・

モルガン「黙れ。」ガキンッ!(槍を床に突き叩く)


ズドォォォォーーーー!!(重圧攻撃)

ベリル「!?、!!!!、!?」ドサッ、ズゴゴォォーー!!(何事か叫んでいるベリル)

二代目妖精騎士ガウェイン「ヌゴォォォ!?」ドサッ、ズゴゴォォーー!!(重圧によって押し倒れる)

妖精騎士アグラヴェイン「!!??」ドサッ、ズゴゴォォーー!!(同じく重圧によって押し倒れる)


モルガン「1人は侵入してきたとはいえ、その者たちは私が招いた賓客だ。故にこやつらがキャメロットを出るまでは指先一つ、矜持ひとつ、傷つける事は許さぬ。」

妖精騎士アグラヴェイン「ウグゥゥ…では何故‥私もまたこのような事を・・・」ズゴゴォォーー!!(威圧に押しつぶされている)

モルガン「連帯責任って奴だ。私の眼前で私が招いた賓客を襲おうとした罰だ。」

ベリル「!!!! !!、!!!!…‥!」ズゴゴォォーー!!(そりゃないぜ! と叫んでいるベリル)

妖精騎士アグラヴェイン「~~~~~。」ズゴゴォォーー!!(黙って威圧に抵抗する妖精騎士アグラヴェイン)

二代目妖精騎士ガウェイン「~~~~~~!!」ズゴゴォォーー!!(ギブギブゥゥ~!! と叫んでいる二代目妖精騎士ガウェイン)

バーゲスト「…・モルガン陛下‥。」


モルガン「我が夫と二代目のガウェインの無礼、許すがよい藤丸、嬰児、バーゲスト。」

モルガン「本来なら、お前たちなど私がすぐにでも排除しようとしているが、今はその気が失せているからな。」

【気が失せているって…】

モルガン「それとティンタジェルの娘。おまえがアルトリアでいるうちは、我が敵とは認めぬ。巡礼の鐘を鳴らさぬうちはしばらく、諸侯らには境界なき勇士団以外のアルトリアに関わる者らへの攻撃を禁じよう。だが・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「…巡礼の鐘を鳴らして、『予言の子』として立ち上がったのなら‥」

モルガン「そうだ。カルデアともども私の敵として認め、兵を挙げる。イレギュラーズの妖精共々にもお前たちへの攻撃を拡大すると命じよう。」

モルガン「よく考える事だ。勝算のない戦いに身を投じるか否かを。」

アルトリア「・・・・・・・」


モルガン「今度こそこの話は終わりだ…私の気が変わらぬうちにさっさとここから立ち去るがいい。もっとも…」

モルガン「私の元へ忍び込んできたルージュを叱るんではないぞバーゲスト。・・むしろ彼女に感謝をしろ。彼女のおかげで今のお前たちは無事でいられるのだからな‥。」

バーゲスト「???」

ルージュ「・・・・・・・」黙り込んでいる



タッタッタッタッ・・・(玉座の間を去るアルトリア達)

モルガン「・・・・・・・」その彼女らを見守る

ルージュ「・・・・・・・」モルガンの方を振り返る

モルガン「・・・・・・・・」ただ睨んでいる

ルージュ「・・・・・・・」再び前を見る
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こうして…モルガンの謁見によるアルトリアとカルデアのマスターたち、バーゲストとルージュ、モルガン達による話し合いは、モルガンからの一方的な交渉決裂で終わりを告げた。

モルガンはアルトリアたちに“自身らは互いに敵同士である”ことと、“バーヴァン・シー(ヴァージェ)を救いたいならイレギュラーズを全員倒せ!”とアルトリア達に宣戦布告のような罵声を浴びせていき‥

アルトリア達はそれを聞いていき、モルガンの忠告通りに話を終えたアルトリア達は玉座の間から立ち去った‥。


そしてわざわざ忍び込んででも、自身の祖母となりえるはずだったモルガンの罵声的な言葉と態度を目の辺りにし‥

その目にはルージュがモルガンに拒絶されたという失意と悲しみの気持ちに包まれていた‥。

第22節:謁見が終わって…
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モルガンの謁見終了後、キャメロット:キャメロット城の目の前では・・


ハベトロット「お~い、ルージュ~~!!どこに隠れているんだ~?」呼びかけるように叫ぶ

ガイル「いたら返事をしろ~、ルージュゥゥ~~!!」呼びかけるように叫ぶ



タッタッタッタッ!(村正達全員が集まる)

千子村正「つぅ・・・そっちにルージュはいなかった‥。こっちの方は見つかったか?」ハベトロットに問いかける

ハベトロット「ダメだぁ・・・どこを探してもルージュのルの字も見つからないんだわ‥。」

トリスタン「えぇ・・。彼女はいったい、どこへ姿をくらましたのでしょうか‥。」

カイニス「あぁ・・あの妖精の事だからなぁ‥ルージュの奴、ここに住んでいる上級妖精らに誘拐されたのかもしれんぞ?」

千子村正「確かに妖精の事だからなぁ…実際にチェンジリングがあってもおかしくはないが、それがホントだったら大ごとだぞ!」

ハベトロット「・・ヴァージェやマシュに続いて、ルージュまで攫われたとアルトに知られたら、ボク‥アルトに顔向けが出来ないんだわ‥。」哀しそうな顔をする

セツノ「ハベニャン…。」ハベトロットの側による

ガイル「クゥ‥クソッ!」バシッ!(拳を片方の手につけながら)

ジョルニ「・・・・・・・」黙っている


アルトリア達がモルガンの謁見に行っている間‥、村正たちは消えたルージュを見つけるために、極秘の地形調査も含めてキャメロットの城下町全体を探し回っていた‥。

しかしモルガンの謁見にルージュが忍び込んでいるとも知らない村正達は、ただキャメロットの城下町をただ探し回っていたに過ぎず、ただ時間だけが過ぎ去っていったのであった‥。
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同じ頃、キャメロット城を出たアルトリア達は…‥


【…無事、城の外まで案内されたけど‥・】
【マシュの手がかりは掴めなかった‥】←

アルトリア「…そうですね。話し合いは出来ませんでした。一方的に『わたしたちは敵同士』と宣言されて、逆らうなら容赦しないぞ、と念押しされたというか‥。」

アルトリア「それにヴァージェさんに至っては、彼女の身柄を持っているのは妖精騎士アグラヴェインとイレギュラーズであったこと。それにルージュちゃんに至っては・・・」ルージュの事を見ていて‥


ルージュ「うぅぅ・・うわぁぁぁぁ・・・・エグっ、ァァァ…」泣いている

バーゲスト「‥ルージュ…‥」ルージュの側にいる

ルージュ「エグっ…グスンッ…バーゲストお母ちゃぁぁん…ウワァァァァ~~~!!」泣きべそをかいている

ダ・ヴィンチちゃん「あぁ‥よしよしよし‥‥とても辛かったんだよね?ほら・・」ハンカチを渡す

ルージュ「ウゥゥ…」フキフキフキ‥(ハンカチで涙を拭くルージュ)


バーゲスト「ルージュの祖母となるはずだったモルガンに自分の目の前で半妖半人と言い、なおかつ彼女を拒絶したからな。無理もない‥。」

アルトリア「‥‥せめてルージュを叱るなと忠告したのは気になりますが、彼女への仕打ちが、今は言葉での中傷行為だけで充分だったのが幸いです‥。」

アルトリア「もし彼女をあの場でモルガンに殺されるような事があれば‥その時こそアルトさんは今度こそ、キャメロットに襲撃を仕掛けてくると思うと‥。」

【アルトリア・・・】
【(確かに自分の娘を殺されれば、そう思えるよな‥。)】←

ダ・ヴィンチちゃん「あぁ。成果があったのか、といわれると、微妙、言わざるをえないと言いたいが、ルージュがいたからこそわかった事もあると言ってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん「モルガンが汎人類史を敵視している事は分かったし、マシュが『イレギュラーズ』のメンバーの誰かが捕らえている事も改めて知れた。けど、それらは『未確認』だった事が『確認』できただけだった。」

ダ・ヴィンチちゃん「これらだけではモルガンと敵対した時、どうすれば勝てるのか、といった判断材料がまるで見えてこなかったと言ってもいい。」

【神造兵器についても話にならなかった】
【それとルージュと何か関係があると?】←

ダ・ヴィンチちゃん「それについては3年前のモルガンの事に関係しているといっても良いわね?そうだよね、バーゲスト?」

バーゲスト「あぁ。今から3年前の昔となるが‥3年前まで、モルガンには自身の後継者であり、自身の娘と呼べる妖精の存在がいた。」

バーゲスト「その娘こそがジョルニとルージュの母親であり、アルトが最初に愛しあったアルトの妻であるヴァージェ。その真名はバーヴァン・シーと呼ばれていたわ。」

バーゲスト「アルトから聞いた話によると‥、妖精騎士アグラヴェインに囚われ、キャメロットに戻された後に『公開尋問』の名の下、ヴァージェはあの玉座のまで上級妖精らに見られながら拷問されていたのだ。」

バーゲスト「攫われたヴァージェを救う為に、アルトはたった1人でキャメロットへと侵入し、モルガンと対決はしたが、あと一歩の所で妖精騎士アグラヴェインに阻まれ、モルガンの魔術によって石にされたとな。」

バーゲスト「その際に囚われていたヴァージェは自身の持つ全ての力を出し、玉座の間の妖精達を可能な限り殺し、ヴァージェはモルガンの前で自分がアルトと結婚したことの事実と、ジョルニとルージュ2人の母親となった事を明かしたのだ。」

バーゲスト「娘であった妖精に反逆され、人間と妖精との間に出来た子の存在を知ったモルガンはついに、アルトやヴァージェの前でモルガンとヴァージェとの絶縁を宣言し、2人に石化の呪いをかけ、2人を別々の場所に引き離した‥。」


ダ・ヴィンチちゃん「あぁ。それ以来、モルガンは豹変したかのように存在税の増税・キャメロットにいる上級妖精に対しての虐待を躊躇なくやるなど‥妖精國の妖精たちへの仕打ちが酷くなったと、マイクや他の妖精達から聞いているわ。」

ダ・ヴィンチちゃん「それにそのバーヴァン・シーの名前を言ったキャメロットの妖精はそれだけでモルガンに殺されいるとの話もあるからね。余程、ヴァージェさんの事を嫌っていると思ってはいたのだけど‥」

ダ・ヴィンチちゃん「あの謁見の時だけはヴァージェの真名を言い放しても、彼女は冷静に対応していたし、ルージュに至っては彼女に対して誹謗中傷や暴言といったパワハラじみた口撃しかしてこなかった・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「このモルガンの怪しい素振りから、モルガンは未だに自身の娘であったバーヴァン・シーに未練があるんじゃないかと思っているだよね‥?」

【つまり、モルガンはヴァージェと絶縁したことを後悔していると?】

ダ・ヴィンチちゃん「それは今のところ、私でもわからない。だが何百年ぐらい側にいたヴァージェさんをモルガンがこう簡単に親の縁を切るのは容易ではないし、仮にもルージュのこともある。」

ダ・ヴィンチちゃん「忍び込んできたルージュを叱るなと言ったのも、モルガンがルージュとヴァージェさんの姿を重ね合わせに見えたと言ってもいいが・・とはいえ、モルガンの心境は本人の知るのみぞしるだといってもいいわ。」

ダ・ヴィンチちゃん「私たちが無事にヴァージェを救い出せれば、それぐらいにモルガンへの攻略法が見えてくるのかもしれないわね?」

【…問題は山積みみたいだな…】
【(とにかくモルガンを倒せれば、神造兵器が手に入るのかもしれないよな・・。)】

アルトリア「えぇ。ともかく無事に帰って来られて良かったです。あぁ見えていても、モルガン陛下はこれでも約束したことは守る方だと分かりましたしね。」

ダ・ヴィンチちゃん「そうだね。モルガン本人も、このキャメロットも、背筋が寒くなるほどの魔力量だったけど‥、女王として法は護る、という姿勢は徹底してた。ベリルの言い分けも無視してたし。ルージュに叱るなと言ったこともわからなくはないわね。」


ルージュ「・・・・・・・・」グスッ、グスン‥

ダ・ヴィンチちゃん、アルトリア「・・・・・・・」泣いているルージュの姿を見て‥

【(まだその事で泣き止みそうはないわね‥。)】

バーゲスト「(あぁ・・そう言えるわね、藤丸立香‥。)」


タッタッタッタッ・・・(そのまま合流地点まで歩いて行くアルトリア達)

キャメロット:キャメロット城の目の前(村正達との合流地点)


タッタッタッタッ・・・(村正達の所へ歩いてくるアルトリア達)

ハベトロット「!?。(ヤバっ、アルトリアや藤丸達が帰って来ちゃった‥。どうしよう・・)」アタフタしている

ガイル「(ど、どうしようと言われてもなぁ~‥・)」アタフタしている


【みんな、いったいどうしたんだ?】声をかける

千子村正「あっ、あぁ~‥実はなぁ‥。あんたらと別れてからすぐ直後にトラブルが起きてしまってなぁ‥。」

トリスタン「すみませんマスター‥。私たちが目を離している間に、ミス・ルージュが行方不明となってしまいまして・・・」

ハベトロット「ホントにごめん!!みんなでルージュの事を探したんだけど‥どこを探しても一向にその姿はぁ…」



ルージュ「…わたしの事を探しているって‥?」ヒョコッ‥(バーゲストの後ろから出てくる)

村正達「ルージュゥゥ!!?」大声で驚く


カイニス「!!!。ルージュてぇめぇ~、アンタ今までどこほっつき歩っていたんだ!!オレら全員、アンタを懸命に探していたんだぞ!!」怒っている

ルージュ「・・・・・・・」うつむいた表情を見せている

カイニス「なんだぁ?心配かけてごめんなさいって言おうとしてんのか~コラァァ!!」ルージュに叱っている

アルトリア「ちょっ、ちょっと!?今はルージュの事を怒らないでくださいカイニスさん!!これには深いわけがありまして…」アタフタ‥(仲裁しようとしている)

【空気を読んでよカイニス!!】
【今、ルージュのことは頬っておいて欲しいんだ!】

カイニス「あん‥なんでだ?」イライライラ‥


ジョルニ「…ルージュ、まさか君1人であのモルガンに会ってきたというのか?」

ルージュ「!?。お兄ちゃん…私…」

ジョルニ「良いんだ。ルージュの魔力の痕跡を探ってて、モルガンがいる王城に続いていると調べが付いていたのだが‥。ルージュ‥君はモルガンに何をされたのか?」心配そうに言っている

ジョルニ「大丈夫・・・僕やセツノ達がいる。辛いことがあったのなら、無理に言わなくてもいいから‥。」ポンッ、ギュゥゥ‥(ルージュに寄り添う)

ルージュ「お兄ちゃん…ウゥゥゥ‥ウワァァァァァ~~~ン!!」再び泣き出す


ハベトロット「アワワワワァ~、一体どうしたんだいルージュ!?いったい君はモルガンに会って何をされたと言うのだい!?」アタフタ‥

ルージュ「ウェェェェ~~ン…お兄ちゃん‥おにいちゃぁぁん…モルガンに…モルガンに拒絶されたのぉぉ・・・」エグエグ・・(泣きべそをかきながら‥)

ガイル「拒絶されたぁ!?一体、あのモルガンに何を拒絶されたのだルージュ?」

ルージュ「ウゥゥゥ…モルガンがねぇ‥私たち兄弟と姉妹の事なんか‥“『半妖半人の外来種だ!』”って言って、わたしの事を拒絶してきたのぉぉ~‥」

ジョルニ「!!?。なんてことを・・・・」驚愕している

セツノ「ルージュ…可哀想…。セツノ‥悲しい‥。」ギュゥゥ~‥(ルージュを慰めるように抱きしめる)

ガイル、ジョルニ、ハベトロット「・・・・・・。」ギュゥゥ~‥(同じく慰めるように抱きしめる)

ルージュ「ウゥゥゥ~~‥」ギュゥゥ~‥(ジョルニ達に依存して泣いている)


千子村正「おい・・モルガンの謁見の時に一体なにがあったというのだ?」ダ・ヴィンチちゃん達に話しかける

ダ・ヴィンチちゃん「えぇ~とそれは・・とてもじゃないほど話が長くなるけどねぇ~‥」


アルトリア達はルージュ達を探していた村正たちと合流し、行方不明になっていたルージュがアルトリア達と一緒にいたことに驚きと叱りたい気持ちで村正たちの心は揺れていた。

しかしモルガンが自身とアルトの子供達に対する拒絶のことで泣き出すルージュのことを見て、早々にルージュを慰めようジョルニ達とハベトロットは彼女に寄り添い始め‥

他のメンバーはダ・ヴィンチちゃんやバーゲスト、アルトリアを通して、モルガンの謁見の際に起きた事を話し始めるのであった‥。

キャメロット:一般住民居住街 大通り


カイニス「ったく‥。さすがに帰りの方は自己責任って所みたいだな‥。俺たちを徒歩で帰らせるなんてよぉ~・・。」ムカムカしている

ダ・ヴィンチちゃん「帰りはハードになると想像はしていたけど、いざ直面すると辛いなぁ…。」困った表情をしている

ダ・ヴィンチちゃん「ルージュのこともあるし、せめて馬車を1台でもよこしてくれたら、一刻も早くここを離れてルージュの心を休ませ…おや?」



パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(妖精馬レッドラ・ビットが馬車を引いてやって来る)

オベロン「やあ、奇遇だね諸君!新しい馬車の試運転をしていたら、ぐうぜんキャメロットに着いてしまった!」

オベロン「でもまあ、これも運命のお導きだ!遠慮せずに乗り込んでくれたまえ!」ドヤァ~!

【オベロン!】
【さては狙っていたな?】←

オベロン「うんうん。そろそろだと思ったのさ!謁見は無事すんだかな?詳しい話を聞きたいところだけど・・・」

バーゲスト「・・・・・・・。」ルージュたちの方を見ている


セツノ「…ルージュ。しばらくの間・・・・ハベニャンのこと、あげる・・。」手に持っているハベトロットをルージュに手渡す

セツノ「セツノ‥元気に笑うルージュのことが好き。悲しんでいるルージュを見ていると‥セツノも悲しい‥。」心配そうにしている

ハベトロット「そうそう!辛いことがあるなら、このハベトロットのモフモフが、君の悲しみを少しでも和らげてあげるからさ!」キリッ!

ルージュ「セツノ‥ハベトロットさん…ありがとう…」ウルウルウル‥グスン‥。(泣きそうにならながら‥)

ボフッ、ギュゥゥ~~!!(ハベトロットの身体に顔をつけるルージュ)


オベロン「・・まずはここから移動しようか。いつまでもここにいると女王軍に刺激しそうだし、なによりも‥ルージュが辛そうにしているからね?」

【オベロン…】

バーゲスト「妖精王オベロン殿。あなたのお気遣い、感謝するわ。」

オベロン「ハハハ、良いって事よ!これでも元々‥アルトにカルデアのマスターたちやバーゲスト達を迎えに行くと約束している身だからね。」


レッドラ・ビット「カルデアの皆さん、他の馬車になど気移りしていないようで何よりです。」

レッドラ・ビット「ノリッジで改良を加えたこの荷車、なんと9座席に加え寝台二つ付きにパワーアップ。皆さんに快適なブリテンの旅をお約束します。」

レッドラ・ビット「ラストスパートの追い上げに定評あり、アドニスの自動車に負けるわけがない妖精馬堂々の第一位のレッドラッドです。」

アルトリア「…荷車はともかく、あなたまでパワーアップしているのはなぜ?」レッドラ・ビットの姿を見てて‥

レッドラ・ビット「ノリッジでアルトさん方を送る前、ノリッジで『予言の子』らの従者である事を明かし、豪遊させていただきました。この鎧はあの『鋼鉄山』の妖精2人が“そういう事なら”と用意してくれましたブルルン。」

アルトリア「そっかぁ~・・ユーミルさん達から買ったのですね?まぁ、お支払いはご自分でお願いしますね!」

レッドラ・ビット「~~~~~!?」ガーン!!(驚愕する)


レッドラ・ビット「・・ところで、ルージュさん‥何故にあのように泣いているのですか?どこか転んで足を怪我したのでしたら、私がとっておきの妖精馬ジョークで笑わせてあげましょう!馬だけにwwww」

ジョルニ達、ハベトロット「・・・・・・・・」引いている

オベロン、ダ・ヴィンチちゃん達「・・・・・・・」引いている

バーゲスト、カイニス、トリスタン「・・・・・・」怒っている


レッドラ・ビット「???」意味がわかっていない

【レッドラ・ビット…‥】
【空気読めよ…】←

数分後…北部平原


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(カルデアのマスターたちを乗せた馬車が走っていく‥)


ルージュ「…スゥ‥スゥ‥スゥ‥」泣き疲れて眠っている

セツノ「・・・・・・」スリスリスリ・・(膝枕で寝ているルージュの頭をなでている)

ダ・ヴィンチちゃん「・・・ふぅ。どうにかルージュを大人しく出来たようだね?」

バーゲスト「えぇ・・。とてもあの時の事が辛かったんだな‥ルージュ。」眠っているルージュの姿を見て‥

ルージュ「…スゥ‥スゥ‥スゥ‥」眠っている


タイミングを計ったかのようにレッドラ・ビットと馬車を引き連れて迎えに来たオベロン。

その事もあり、アルトリア達とバーゲスト達はその馬車に乗って、ひとまずキャメロットから脱出するのであった。

そしてハベトロットとジョルニ達の慰みもあり、多くの涙を出したルージュは泣き疲れてセツノの膝枕で眠りについているのであった‥。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【…以上、モルガンとの謁見でした】報告する


オベロン「…けんもほろろ、だね。モルガンは完全にやる気のようだ。『予言の子』だけでなくカルデアやバーゲストも一緒なら、和平交渉の目もあるのでは、と期待したけど…」

オベロン「・・というより、モルガンのルージュに対してのあの態度が何だって言うんだ!!自分の娘だった妖精の子どもに外来種扱いとしてイレギュラーズに駆除させようとしてたなんて‥なんという奴なんだモルガンは!!」ピリピリピリ‥(怒っている)

千子村正「あぁ。半妖半人とか外来種とか‥自分の孫であるルージュに酷い罵声を浴びせるなんてな?あれが娘を持ってた妖精のやる事かよ…。」

千子村正「どの時代、どの国であっても、子どもというのは子を思う母親にとっての宝だ。まして出産の痛みを知らない妖精に愛を持って生まれてきた子に罵声を言う筋合いはねぇ。」

千子村正「気の毒と言ってもいいよな‥ルージュは自分の祖母にあたるモルガンにあんな酷い言葉を浴びせられたんだ。あそこまでなく通りはあってもおかしくはない。」

バーゲスト「もっともだ…3年前にヴァージェに拒絶されたとは言え、愛していたはずの娘の孫にあんな言葉を投げかけるとは‥本当に陛下は酷くお変わりになられてしまったというのか‥。」

アルトリア「…バゲ子‥。」心配そうに見ている


ダ・ヴィンチちゃん「ルージュがその事を聞いてまた泣き出しそうになると思うから、この事はもう止めにしておいて‥。問題はモルガンが謁見の時に言った事が気になるんだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「モルガンは初めから『予言の子』アルトリアを…真の王に玉座を譲る気はなかったと言うところはわかっていたつもりだ。」

オベロン「あぁ。それどころか、モルガンにはブリテンを救う気さえない。“領地を拡大して外の世界を塗りつぶす”そうモルガンは言ったんだろう?」

オベロン「僕もそこまでは読んでいたけど、方法はわからなかった。でも女王との謁見を聞いてピンときた。モルガンは『大厄災』を利用する気なんだ。」

バーゲストたち「!?」


【・・・どういうことなんだ?】

オベロン「つまり言うとねぇ・・ノリッジでの『水鏡』という魔術。あれは本来、『厄災』を祓う目的で使われた。そう『召喚銃の予言の子』は言っていた。」

オベロン「『水鏡』の事を知っていたのは『召喚銃の予言の子』の他に、ハベトロット…君も知っているんだろ?」

ハベトロット「ま、まぁねぇ・・。あの転移魔術はモルガンの十八番(おはこ)だ。なんか、すっごく規模が大きくなってたけど。」

オベロン「もしアルト達やウルトラマンZ、藤丸達があそこで活躍しなくても、最終的に『厄災』は消え去っていた。いや、モルガンのモノになっていた。」

オベロン「つまり・・・モルガンは『厄災』を所持しようと考えていた。その理由としては答えは一つ…モルガンは『厄災』を自らの魔力にできる。」

オベロン「その魔力でバーゲストたちに聞かされた『地球・妖精郷化計画』…藤丸達が住む世界である『汎人類史』どころか、ゾックス達が住む並行世界までも、ヤツの支配圏に塗り替える。」

オベロン「妖精たちの世界を滅ぼす呪いを利用して、人間たちの世界を滅ぼす。それがモルガンの目的であり、『地球・妖精郷化計画』の中身と言ってもいい。」

オベロン「そのためにもヤツは、来たるであろう『大厄災』を起こしたいと思うのが僕の考えだ。」

アルトリア「……『大厄災』を……祓わずに……武器として使う……?……祓えるのに。ノリッジの時みたいに、本当は祓えるのに…?」引いている


バーゲスト「…クゥ‥!あの心なき妖精國の女王モルガンはこれが・・これのみが目的だったのですね?全てはモルガンたった1人が理想とする妖精國を、全ての世界全体に拡張する為に・・我らは『生贄』にされていたのですね。」キリキリキリィィ~‥(怒りを見せる)

バーゲスト「忠誠を誓う女王軍も、なおも増え続けるモースや悪妖精、ブラックドッグも、年に度々起こる『厄災』も、妖精國に住む全ての妖精達も……敵も味方も関係なく…」

バーゲスト「きっと……『獣の厄災』になるはずだった私や、『炎の厄災』になるはずだったメリュジーヌも・・・その為の戦力として、私と彼女を妖精騎士へと取り入れたのでしょう‥。」

アルトリア「‥バゲ子‥あなたは・・」心配そうな表情を見せる

ジョルニ「バーゲスト母さん…。」心配そうな表情を見せる

【(…生贄‥)】
【(モルガンはそのためだけに、俺たちを害虫として排除しようと‥)】←

千子村正「・・・・・・・・。」


千子村正「・・バーゲストの言ってる事が正しいのなら、キャメロットにいた上級妖精らはそれらを全く知らないと言ってもいいぐらいだな?」

千子村正「あいつらは3年前まで、“キャメロットにいる妖精だけが、真に価値のある妖精であるから自分らは助かる”と思っていた。」

千子村正「キャメロット内部に住む上級妖精が生き残れるから‥ヤツらは他の街を見下していたし、女王の与えた特権階級に染まりきってやがった。『予言の子』なんざ目の上の瘤だろうよ。」

千子村正「だが、アルトがモルガンの娘であったヴァージェと駆け落ちしたことで状況が一変した。モルガンは下級や上級も関係無しに妖精に一方的な仕打ちをするようになり、その行為は今現在でも起こっている‥。」

千子村正「とはいえ・・あの上級妖精らがモルガンの計画の真意を知らないというのなら、あの妖精たちにはモルガンの真意なんて知らない方が良いと思ってもいいよな?」

千子村正「モルガンが初めから自分の妖精國を守る為に上級妖精らも生贄としていたと知れば、あの妖精達はすぐさまにモースか悪妖精かに変貌して、すぐさまにモルガンに消されるハメとなるからな?」

千子村正「全く…“知らぬが仏”…いや、このブリテンじゃあ“知らぬが健全なる妖精”と言うべきかなぁ~‥。」

ガイル「オォ!良いところを言うじゃないか村正!」

【仏を妖精とかけた所が旨いな?】
【村正に座布団1枚あげたい】←

千子村正「おいおい・・、笑点の大喜利のネタを言った覚えはないぞ‥。」タラァ~‥(汗を垂らす)


千子村正「とはいえ、女王は“鐘を鳴らすまではアルト達以外のアルトリアに関わる者は敵ではない”なんて言っちゃあいるが、ベリルが女王の夫なんだろ?」

千子村正「いつイレギュラーズや女王軍らの追っ手がくるか分かったもんじゃねえ。オベロンが馬車を回してくれて助かったな。」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。ルージュやアルト達の為にも、今すぐにでもロンディニウムに向かって合流はしたいが、まずは追っ手のことも考え、今はキャメロットを離れる事が先決だ。」

ダ・ヴィンチちゃん「目的がはっきりした事だけは確かなんだ。ブリテンを救うにも、我々を含む全ての世界を救うにも、マシュやアルトの妻であるヴァージェさんを救うにも…」

ダ・ヴィンチちゃん「元凶と言えるモルガンと、アルト達の宿敵である異端の妖精達(イレギュラーズ)を倒さなければならないからね。」

バーゲスト「・・・・・・・・」黙っている

ハベトロット「・・・・・・・」黙っている


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(カルデアのマスターたちを乗せた馬車が走っていく‥)

バーゲストやカルデアのマスターたちは馬車の中でオベロンに謁見での話を伝えていき、彼らを乗せた馬車はブリテンの北部と南部の境界線へと進んで行くのであった・・。

キャメロット:玉座の間(数時間後の妖精祓いされた玉座にて…)


モルガン「…まだ『大穴』に動きはない…。‥…ずいぶんと気を揉ませるものだ。」

モルガン「…に、しても。1000年ごとに起きる『大厄災』とは。妖精どもの頭は、どこまでもおめでたい。」

モルガン「最後まで利用させてもらうとも。汎人類史を、何もかも打ち消すため……打ち消すために…」

モルガン「・・・・・・・。」ある事を思い出す

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
回想シーン:数時間前、モルガンの謁見にて・・・・


ルージュ(回想)「お祖母ちゃん!あなたはどうして、お母ちゃんのことを石に変えちゃったの!?どうしてお父ちゃんとお母ちゃん、それに私たち子供達はなんで、お祖母ちゃんや妖精騎士アグラヴェインたちに命を狙われなきゃならないの?」


モルガン(回想)「得体も知れない異界から来た父親の血とこの妖精國の妖精の母の血が混じり合って産まれた・・・妖精でも人間でもない、どっちつかずの半妖半人。そんな者らなど‥私にとっては外来種と同じでしかない!」

モルガン(回想)「故にルージュ・・・お前など私の孫ではない。であれば、外来種であるオマエらをイレギュラーズを使ってでも消し去るのは道理と言っても良いからな!」

ルージュ(回想)「ーーーーーー!?」ショックを受ける

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

モルガン「・・・・・・・・・」ガタンッ・・(持っていた杖を側に立てかける)

モルガン「・・・ウウゥ‥ぅぅぅぅ・・・・」手を顔に当てている


モルガン「(ルージュかぁ‥。彼女は本当にあのバーヴァン・シーの娘である事は間違いなかった。彼女こそが、私の孫となるべき子であった‥。)」

モルガン「(あのルージュの眼と髪・・・明らかにバーヴァン・シーによく似ていた・・・。紛れもなく、彼女は‥あの人間の男とバーヴァン・シーが結ばれ、バーヴァン・シーの子宮より出でし半妖の娘‥。)」

モルガン「(彼女を含むあの男の性で結ばれ、バーゲストら3人の子宮から産まれし子供らがこの妖精國に現れた理由はわかっている‥。あの男とバーヴァン・シーを取り返しに来たんだろう‥。)」

モルガン「(バーヴァン・シーは今、妖精騎士モードレッドの所で今のなお、石の像として封印されている‥今もなおだ‥。)」

モルガン「(彼らはただバーヴァン・シーを救う為に、私が世に放ってしまったあの異端の妖精達と死闘を繰り広げる事になる。あの3人の子どもと妖精騎士アグラヴェインの軍勢との生死をかけた戦いが・・・)」

モルガン「(彼らが戦場に立つに至ったのは他でもない‥。全ては私が・・・私が私の妖精國を護りたいという身勝手な行いが、バーヴァン・シーとあの男の家族の幸せを奪ってしまったのだから‥。)」


モルガン「(ルージュ・・・。私があなたに“自身の孫ではない”と言ったことで、彼女と彼女の兄弟・姉妹たちはより一層‥私に恨みを持つに違いないわ‥。)」

モルガン「(でもそれで良いのです。あなた達は私に恨みを持つ資格がある‥、私と戦い、多くの血を流すとしても、あなた方には何も罪も生じないでしょう。)」

モルガン「(全ては私がこの・・・このあってはならない妖精の領域を、私の妖精國として匿った・・裏切りの楽園の妖精(アヴァロン・ル・フェ)が悪いのです‥。)」


モルガン「許されるな、許されるな、私の罪を許されるな・・・。許されるな、許されるな・・・。」

モルガン「来るがいいアルト・オルラント、そしてアルトの家族たちよ・‥。その幸せを取り戻すために、我らと戦い、その手に勝利を掴むがいい‥。」


モルガンは玉座のまで1人、3年前におかした後悔とルージュを傷つけた事への後悔に苛まれつつ、彼女は祈りをあげる・・。

アルトとアルトの子供達がモルガン率いる女王軍とイレギュラーズを倒し、囚われのバーヴァン・シー(ヴァージェ)を救い、この妖精國を彼らの手で滅ぼしてくれるという自身の願いをこめるように・・・


サラサラサラァァ~~‥(夢の砂がモルガンの横顔を監視している)

その光景を妖精騎士アグラヴェインが放った夢の砂がそれを通し、モルガンの真意を彼女の夢の方から盗み聞いていたのであった‥。

キャメロット城:ある部屋の一室


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」目を開ける

二代目妖精騎士ガウェイン「どうだい?今、玉座にいるモルガン陛下の様子は?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・。モルガン陛下は今も、3年前のあの日の事で涙を流していたわ‥。」

二代目妖精騎士ガウェイン「あぁそうかい。モルガンのヤツはいまだにあの裏切り者のバーヴァン・シーに未練タラタラじゃねぇか!」あざ笑っている

二代目妖精騎士ガウェイン「あの女王様、3年前に自分の娘を石にして捨てたというのに、何故にあの妖精にこだわるっていうんだ?あいつは女王を裏切って、あの異界の男のガキを孕んだんだぞ?」

二代目妖精騎士ガウェイン「それなのにモルガンは1度捨てた裏切り者に執着してるようにむせび泣きやがって‥、いったい妖精國とバーヴァン・シー‥どっちが一番大事だって言うんだよなぁwwww」あざ笑っている

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・。彼女とは既に絶縁しているにも関わらず、ああして玉座の間で1人、彼女の事で涙を流している事から・・モルガンはバーヴァン・シーの事を捨てたことをよほど後悔しているのがわかるわね。」

妖精騎士アグラヴェイン「だとしても、3年前にあの場に居た妖精達に宣言したバーヴァン・シーの絶縁は取り消すこともできないし、過去には戻れないからね。」

二代目妖精騎士ガウェイン「だな。本当にあの女王様の考える事は全くもってわからないことだらけだなぁ~?ハハハハハハ!!」ゲラゲラゲラゲラ!!(笑う)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・・」ギュゥゥ~‥ポンッ!(ワインのフタを取る)


妖精騎士アグラヴェイン「ホラ‥飲みなさいガウェイン。あなたの好きなぶどう酒よ。」ビィィン、ヒュンッ!(二代目妖精騎士ガウェインに手渡す)

二代目妖精騎士ガウェイン「おぉ!気が利くじゃないかアグラヴェイン。ちょうど喉が渇いていたところだぜ!」ガシッ!(ワインを受け取る)

妖精騎士アグラヴェイン「昼間に・・勤務中にワインなんかはシャレにならないけど、これも護衛任務完了の報酬よ。」

二代目妖精騎士ガウェイン「お、おおそうかい・・。じゃあ、ありがたく飲ませてもらう・・。」戸惑いながら‥


クィッ、ゴクゴクゴクゴク・・(ワインを飲んでいく二代目妖精騎士ガウェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・」タッタッタッタッ・・・(二代目妖精騎士ガウェインの後ろに付く)

二代目妖精騎士ガウェイン「????」ゴクゴクゴクッ‥(ワインを飲んでいる)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・!!」ビィィン!!(サイコキネシスをかける)


ググッ、グググゥゥ~~!!(ワインの中身と二代目妖精騎士ガウェインの身体が固定され、首を絞められる)

二代目妖精騎士ガウェイン「!?。~~~~~~~~~!!?」ゴボゴボゴボォォ~!!(ワインの中に空気が漏れ出る)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」

二代目妖精騎士ガウェイン「~~~~~~!!」ゴボゴボゴボ!!(一体なにをしてると言っている)


妖精騎士アグラヴェインは、自分が手渡したワインを飲んでいる二代目妖精騎士ガウェインにサイコキネシスをかけ・・

二代目妖精騎士ガウェインは何が起こっている事がわからず、二代目妖精騎士ガウェインはワインを飲みながら金縛りをかけられたかのように動けなくなり‥

サイコキネシスと飲んでいるワインによる首締めにより、二代目妖精騎士ガウェインはワインのミズで窒息仕掛ける状態に陥っていた‥。

妖精騎士アグラヴェイン「ガウェイン。あなた、さいきん調子に乗りすぎる所が多く見受けられるわ・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「2週間前に起きたピンク色の『絶唱の予言の子』の捕獲ならヨシとしても、シェフィールドではバーゲストを追い詰めるも、正体不明の怪物に邪魔され、三澤亮太たちを取り逃がし‥」

妖精騎士アグラヴェイン「2日前には、謁見の賓客であるアルトリア達と口論となり、あわや私が止めなければあの場が戦場になり得る可能性もあり‥」

妖精騎士アグラヴェイン「護衛任務中に至っては村正に不意討ちを仕掛けていたのを、私はこの目でみさせてもらったわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「そして謁見の場ではベリルと共に攻撃を仕掛け、モルガンに連帯責任を取らせるハメになったことを、あなたはどう責任を持つのかしら?」

二代目妖精騎士ガウェイン「~~~~~ゴボゴボゴォォ~~!?」ワインの水分で溺れかけている

妖精騎士アグラヴェイン「・・・‥フンッ。」ヒュンッ、ビィィン!(指を動かし、サイコキネシスを動かす)


ビィィィン、バリィィィン!!バシャァァァン!(ワイン瓶が割れ、中身がこぼれる)

二代目妖精騎士ガウェイン「~~オボォォ~~!?ゲホゲホゲホゲホ・・・・」ハァハァハァ・・・(ワインを吐き出し、息を整える)


妖精騎士アグラヴェイン「ガウェイン、あなたはギフト(着名)の力で円卓の騎士ガウェインの力の一部を得ている他、國家試験で得た『雷電磁力』の異端の亜鈴を手にし、その力を見込んで私はあなたを二代目の妖精騎士ガウェインとして仕立ててあげたと言ってもいいわ?」

妖精騎士アグラヴェイン「にもかかわらず・・あなたはその自分自身の力を過信し、傲慢のままに力を振るい、勝つためなら卑怯な手を厭わない‥汎人類史のガウェインに似つかわしくもない貴方の自惚れ屋の性格・・」

妖精騎士アグラヴェイン「例えそのやり方で勝ったとしても、彼らは諦めずにあなたを倒そうと対策を練って再び挑んでくるわ。その時こそ、あなたは彼らに勝てなくなると言ってもいいわ。」

二代目妖精騎士ガウェイン「クゥゥ・・・」キリキリキリィィ~・・・(悔しい思いを浮かべる)

妖精騎士アグラヴェイン「わかる・・・?あなたの事なんて、歴戦の戦いを知るバーゲストやメリュジーヌ‥それにカルデアの者達に比べれば、あなたは只の小物でしかないと言う事よ。」

妖精騎士アグラヴェイン「いくらあなたの異端の亜鈴の力が彼らにとっての脅威となろうとしても、彼らは貴方の事を恐れたりせず、あなたを確実に倒そうと何度も向かってこようとするわ‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「村正の時もそう‥あなたに不意討ちをされて驚いたの・・?違うよね? 驚くどころか、その攻撃をモースの大群の討伐に利用されたよねぇ?」

妖精騎士アグラヴェイン「つまりはねぇ、あなたは村正にとってはなんも脅威にもなっていないと言う事よ。『異星の神』の使徒、千子村正に舐められてるって事よ‥。」

二代目妖精騎士ガウェイン「グゥゥゥ・・・‥」キリキリキリィィ~~!!(握り拳を強く締める)

妖精騎士アグラヴェイン「そんな彼らに舐められている二代目妖精騎士ガウェインがいくら卑怯な戦い方を繰り返そうと・・あなたは先代の妖精騎士であるバーゲストには絶対に勝てないわ‥。」

妖精騎士アグラヴェイン「いやむしろ・・・あなたはバーゲストの血を引くあの半妖半人の兄妹たちにも勝てるわけがないわね?」

二代目妖精騎士ガウェイン「!!?」ビクッ!(驚愕する)


ジリジリジリィィ~~!!(妖精騎士アグラヴェインの手に電流が走っていき‥)

妖精騎士アグラヴェイン「そうなりたくなければ‥1度の戦いでその命を確実に仕留めなさい!!」バリバリィィ~~!!(電流を放つ)

二代目妖精騎士ガウェイン「ウグワァァァ~~~!?」ビリビリビリィィ~~!!(アグラヴェインの雷撃に感電する)
 

バリバリィィ~~‥、シュゥゥゥ~~‥(雷撃攻撃を終え、二代目妖精騎士ガウェインに黒焦げのあとが残る)

二代目妖精騎士ガウェイン「グゥゥ・・・ハァ‥ハァ‥ハァ‥」シュゥゥ~、ジジジ‥(ダメージを受けている)

妖精騎士アグラヴェイン「次に彼らと戦うとなれば確実に彼らの首を一つや二つは仕留めていきなさい?必ずよ・・・」タッタッタッ‥(二代目妖精騎士ガウェインに近づき)

二代目妖精騎士ガウェイン「あぁわかってる‥。わかっています、妖精騎士アグラヴェイン様・・・。」土下座をしながら‥

妖精騎士アグラヴェイン「そう‥あなたはそうしなければならない‥。あなたを妖精にし、尚且つあなたを妖精騎士としての力を与えたのはこの私と言ってもいいわ、■■■■?」顔を近づけながら・・

妖精騎士アグラヴェイン「“その傲慢な態度を改め、三澤亮太たちとカルデア、そして『予言の子』を確実に殺す努力をしろ。”・・・それが私からの、忠告の報酬よ‥?」

二代目妖精騎士ガウェイン(■■■■)「・・・・・・・・・」黙り込む

タッタッタッタッ・・・(部屋のドアの方へ向かう妖精騎士アグラヴェイン)


妖精騎士アグラヴェイン「では私はマンチェスターへ戻るわ‥。あなたは私やモルガン陛下の次の命令が来るまで、あなたはこのまま兵舎で待機していなさい。」

妖精騎士アグラヴェイン「もっとも・・謁見の場であのような醜態をさらしたとなれば、しばらくはモルガンの口からあなたへの出撃命令をくださないってもいいわね?」フフッ・・(笑みを浮かべる)


ギィィ~、バダンッ!(部屋を出る妖精騎士アグラヴェイン)

二代目妖精騎士ガウェイン「・・・・・・・・・」黙っている


妖精騎士アグラヴェインは二代目妖精騎士ガウェインにシェフィールドや護衛任務中での彼の態度や傲慢さを指摘し・・

彼女はワインやサイコキネシス、それに二代目妖精騎士ガウェインが持つ雷の力とは異なる雷を使い、二代目妖精騎士ガウェインにお仕置きとも言える形で彼を一方的に蹂躙していき・・

彼に“次に戦う時はより確実に仕留める事”を彼に言いつけ、彼女はマンチェスターへと帰っていったのであった‥。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

数分後・・・・キャメロット:兵舎の近くの城壁前


二代目妖精騎士ガウェイン「・・・・・・・・・・」城壁の前に立つ


妖精騎士アグラヴェイン(回想)「次に彼らと戦うとなれば確実に彼らの首を一つや二つは仕留めていきなさい?必ずよ・・・」


二代目妖精騎士ガウェイン「・・・・確実に仕留めるかぁ・・・。」ジャキィィン‥(妖精剣ソードアルタイルを取り出し‥)

二代目妖精騎士ガウェイン「・・・・・・・・・・・・」何かを思い出していく

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
回想シーン:二代目妖精騎士ガウェインに屈辱を与えた人物


シェフィールドでの闘いにて‥

バーゲスト(回想)「そのような腕前と意思で『ガウェイン』の名を語るとは、同じがウェインの名を着名した者としては片腹痛いものだな!」


護衛任務にて・・・

千子村正(回想)「それとも、それがあんたの妖精騎士としての戦い方ってモノなのか?いかにもバーゲストが言ってたように妖精騎士に似つかわしくない戦いぶりって所だな?」ニヤリッ‥

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

二代目妖精騎士ガウェイン「・・クゥゥゥゥ~~~~~~!!!」ガシッ、ギャァァ~ス!!(妖精剣ソードアルタイルの魚の部分が開き、剣を構える)

キィィン、バリバリバリィィィーーーーー!!(両腕と妖精剣ソードアルタイルに雷が激しく巡っていき・・・)

二代目妖精騎士ガウェイン「ガァァァァーーーーーー!!」バリバリバリィィ~~!!(妖精剣ソードアルタイルを城壁に振るう)


ジャキン!ガシン、ガシガシガシガシガシィィン!!ビカァァァーーン、ゴロゴロゴロォォーーー!!(城壁に向かって雷撃と斬撃を行なう)


二代目妖精騎士ガウェインの怒りの稲光は城壁に八つ当たるように放たれていき、その稲光はキャメロットの内部や外部の遠くからも視聴でき‥

その稲光の凄まじさから、二代目妖精騎士ガウェインの相当な怒りを遠くにいる妖精達にも見えていた‥。

キャメロット:城壁外部 一般住民居住街


土の氏族の住民「うわぁ~・・二代目妖精騎士ガウェイン様、今日はとても機嫌が悪そうだな・・。」城壁近くの稲光を見てて‥

風の氏族の住民「二代目ガウェイン様は時折、機嫌が悪いとどこかにあたってはあのような落雷を振らせてくるからねぇ‥。」

土の氏族の住民「ほんと・・・雷鳴はうるさいし、当たったら死にそうで恐ろしいし‥。ああいうこと、いつになったら改善してくれるんだろうな・・?」稲光を見ていて‥

風の氏族の住民「ああ・・・。きっと我らを必ず救うとされる『予言の子』・・本物の『予言の子』がなんとかしてくれることを祈るしかないのかなぁ~‥?」

土の氏族の住民「う~ん・・・・」城壁近くの稲光を見てて‥

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
再び、キャメロット:城壁内部 兵舎の近くの城壁前


ジジジ、ジジジジィィ~~・・(雷撃のあとが妖精剣ソードアルタイルに残る)

シュウゥゥ~~・・・(切り刻まれた城壁の黒い跡が残っている)


二代目妖精騎士ガウェイン「ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥」息切れしている

二代目妖精騎士ガウェイン「ハァ‥ハァ‥・・・確実に仕留めるかぁ‥。キィィィ~~~!!」キリキリキリィィ~~!!


二代目妖精騎士ガウェイン(■■■■■■ ■■■■)「バーゲスト‥村正・・・。テェメエらの顔・・・確かに覚えたぞ、クソヤロウガァァ!!」キリキリィィ~~!!(血がたぎっている)

二代目妖精騎士ガウェイン(■■■■■■ ■■■■)「アグラヴェイン‥貴方のお望み通り、『予言の子』も『境界なき勇士団』も、カルデアも、それにバーゲストやその夫の三澤亮太、そして半妖半人の子どもでさえも‥」

二代目妖精騎士ガウェイン(■■■■■■ ■■■■)「次会ったときは確実に・・その身を灰になるまで切り刻んでやるからなぁ~~!!」キィィン、ビリビリィィ~~!!(腕に電流が走る)



妖精騎士アグラヴェインのお仕置きを受け、二代目妖精騎士ガウェインは自身の中に溜まった怒りをキャメロットの城壁にめがけて切り刻み、その怒りを静めるために城壁に八つ当たりをしていた‥

そして自身の怒りによる稲光が止み、黒焦げに刻まれた城壁の前で二代目妖精騎士ガウェインは自分の腕に電流を纏わせ、彼は彼自身に誓った‥。

次にアルトリアやアルト達と戦うことになれば、確実に彼らを殺し、その身を灰となるまで切り刻むと言うことを‥

>>3
登場人物(異端の妖精達(敵サイド)
ーーーーーーーーーーーーーーーー

〔妖精騎士アグラヴェイン/ザントマン/■■■■■■〕
・原作に存在しないオリジナルキャラ
・クラスはキャスターなのだが・・シェフィールドではセイバー、護衛任務の際はルーラーと、状況によってクラスが変わっている
・クールで落ち着いた判断で行動するが、実はサイコパス。
・妖精騎士であるが、実は三澤亮太/アルト・オルラントと同じ異界から来た『人間』である。
・相手を眠らせ、睡眠と夢を操る『夢の砂(ザントマンの能力)』・『サイコキネシス』・『スチール(他人の力を奪い、それを自身の力とする能力)』と3つの力を持つ

〔女王暦2017年版〕
・バーゲストの領土であった弱肉強食の街『マンチェスター』、歪みの岬がある『カーティス』の2つの領土を掛け持ちで受け持つ領主となっている
・『歪みの岬』を通して、他の世界のモノから『スチール』の力で奪い・力のストックをし、力の一部を3年前の國家試験を通して受け渡し、異端の妖精達(イレギュラーズ)を結成させる
・異端の妖精達(イレギュラーズ)の妖精たちをまとめるリーダー格として君臨し、その裏で『自身の手で妖精國ブリテンを支配する』という計画を企んでいる。
・スチール(奪取)によって、3つの力とは異なる力を多く持つようになるが、妖精國の事情により、その力をあまり表に出すような事はしない。


〔妖精騎士モードレッド/■■=■■■■■〕
・原作に登場しないオリジナルの妖精騎士
・クラスはアサシン
・とても凶暴で残虐きわまりない性格で、相手に恐怖と絶望を与えてから殺すのが彼女の流儀。
・大好物は『人間の1歳未満の赤ちゃんと成人女性の内臓(出産途中)』であり、妖精鉤剣クラレントで女性の身体を引き裂いて食べる。
・自分自身を『影の氏族』と名乗り、彼女しか持ってない『恐怖の妖精眼』で相手のトラウマや恐怖・絶望を見通すことが出来る

〔女王暦2017年版〕
・妖精騎士アグラヴェイン率いる異端の妖精達(イレギュラーズ)のメンバーであり、メンバーのエースである。
・ヴァージェ(バーヴァン・シー)の領地であった『ニュー・ダーリントン』の領主となり、その街を『性の楽園:ネオ・ニュー・ダーリントン』として妖精騎士アグラヴェインと共に作り替えた
・普段はモルガンの招集や命令がない限り、領土の外には出られず、領土の中でのみ活動している。
・3年前に喰い損ねたアルトの子供たちであるジョルニたちに因縁を持ち、彼らを自身の手で殺すことを心に誓っている


〔ブルーナ/■■■■■■〕
・原作に登場しないオリジナルの風の氏族の妖精
・その姿は本来、カルデアのマスター達がコーンウォールの名なしの森で出会うはずの妖精の少女と瓜二つであるが、その性格はその妖精の少女とは真逆であり、自身の名もあとから自分で改名した名前である。
・名無しの森から助け、独立権を発行してくれた三澤亮太(アルト・オルラント)の恩人であった。
・元はオーロラの元で人間の監視・観察をする管理職をしていたが、三澤亮太の行動で辞めざる負えなくなった
・実はオーロラの事があることを境に憎んでおり、自分の妖精の目的でもある『他者より強い権力を持つ』きっかけでもある。
・目的の達成の為に妖精騎士アグラヴェインの誘いで彼女に忠誠を誓い、悪の道へ進んだ

〔女王暦2017年版〕
・妖精騎士アグラヴェイン率いる異端の妖精達(イレギュラーズ)のメンバーであり、その異名は『蒼毒のブルーナ』
・妖精騎士アグラヴェインによって失脚した元・風の氏族長オーロラに代わり、ソールズベリーの領主かつ風の氏族長として君臨する
・本来、それ程の力を持ってないブルーナであったが、3年前に開かれた國家試験に合格し、妖精騎士アグラヴェインから異端の亜鈴である『蒼色の猛毒を操る』力と『猛毒の耐性』の力を得る
・その力と風の氏族長の権力により、ソールズベリーを『風と自由』から『毒と縛り』の街へと変貌し、街の工場でサラマンダー所長と共に毒の生成と実験を繰り返し、ソールズベリーの住民たちを苦しめている


〔ダルダン〕
・原作に登場しないオリジナルの土の氏族の妖精
・姿は黄色い大型のオーガであり、宝石を喰らう事が自身の生きる『目的』である
・元はウェスバニー出身の妖精であったが、140年前に起きた『影の厄災』によってウェスバニーを追われた過去を持つ。
・3年前の國家試験に合格し、妖精騎士アグラヴェイン率いる異端の妖精達(イレギュラーズ)のメンバーとなり、その異名は『宝石鎧のダルダン』
・妖精騎士アグラヴェインの策略もあり、前・土の氏族長であるスプリガンに代わり、土の氏族長とノリッジの領主を任されるようになった。


〔レオンゴン〕
・原作に登場しないオリジナルの牙の氏族の妖精
・姿は普段、フードを被っている事もあり、現状のところ姿は不明である。
・3年前の國家試験に合格し、妖精騎士アグラヴェイン率いる異端の妖精達(イレギュラーズ)のメンバーとなり、その異名は『千姿変化のレオンゴン』
・また自身の姿を透明化する力もあり、過去にその力でオックスフォードにて食い逃げ・強盗などの軽犯罪をして生き延びていた。
・性格は妖精國にとっては類も見ない程の卑怯かつ変態であるため、他の牙の氏族からは同族嫌悪の扱いをされており、いずれ牙の氏族長となって見返すことを目的としている


〔ウィンキー〕
・原作ではご存じの妖精國ブリテン出身の妖精であり、ロブとワグと同じ妖精の行商団の1人だった妖精。
・3年前にロブとワグに内緒でマンチェスターへ向かい、國家試験に合格し、『引力と斥力、重力を操る』異端の亜鈴を得て、異端の妖精達(イレギュラーズ)のメンバーとなる
・シェフィールドでの襲撃のために何も知らないロブとワグと共にシェフィールドに潜入し、グズリーやスプリガンにブラックバレルのことを教え、シェフィールドの崩壊を先導させた
・裏門での戦いでロブとワグに正体を明かし、その手で始末しようとしたところをガイルたちに阻まれる。
・以後、ロブとワグはウィンキーを裏切り者として認識し、彼らの落とし前の標的として狙われるようになる。

>>3 >>988の続き

〔二代目妖精騎士ガウェイン/■■■■■■ ■■■■〕
・原作に存在しない妖精國の外から取り替え(チェンジリング)で来た妖精とは異なる存在
・妖精騎士アグラヴェイン率いる異端の妖精達(イレギュラーズ)のメンバーであり、その異名は『雷電磁力の二代目妖精騎士ガウェイン』
・3年前の國家試験に合格しており、妖精騎士アグラヴェインから『磁力と雷電』の異端の亜鈴を授かり、モルガンから円卓の騎士:ガウェインの着名(ギフト)を得る。
・妖精騎士であるが汎人類史のがウェインや先代の妖精騎士がウェインであったバーゲストとは違い、その戦い方は平気で卑怯な手を使い、騙し討ちや不意討ちを得意としている
・その性格や戦い方で多くの叛逆者やモースを一方的に虐殺し、機嫌が悪ければどこかを満足するまで切り刻んでいる。
・武器は妖精剣として改造した『ソードアルタイル』と取り替え(チェンジリング)の前から持つ『ディーソードベガ』、そして口から放たれる溶解性の泡で敵を怯ませ、身体の一部を溶かす事ができる


〔二代目妖精騎士トリスタン/■■■■〕
・原作に登場しないはずの翅の氏族の妖精であり、現グロスターの領主かつ翅の氏族長の妖精
・その姿はムリアンと同一人物並に似ており、赤い服と翅、顔につけている蝶型の仮面がムリアンと違う点である。
・妖精騎士アグラヴェイン率いる異端の妖精達(イレギュラーズ)のメンバーであり、その異名は『合成合体の二代目妖精騎士トリスタン』
・3年前の國家試験を受け、妖精騎士アグラヴェインから『何かを合成し、自身の力に加える』異端の亜鈴を授かり、モルガンから円卓の騎士:トリスタンの着名(ギフト)を得る。
・理由は不明であるが、炎を見ることでさえも嫌い、自身の領土であるグロスターには徹底的に防火と消火対策をしてある。
・彼女自身の領土からの外出が長引けば、口癖のようにグロスターへの帰還を悲願するのが彼女の日課としている


〔二代目妖精騎士ランスロット/■■■〕
・原作に登場しないはずの鏡の氏族の妖精であり、女王軍及び妖精國の中で一番危険な妖精。
・バーサーカーのランスロットの如く、獣のような凶暴且つ狂化しているため、普段はうなり声と叫び声をあげており、基本的に普通に喋ることができない。
・妖精騎士アグラヴェインが湖水地方の調査の際に鏡の氏族全体の時代且つ生き残りとして発見し、彼女の調教を元にモルガンから円卓の騎士:ランスロットの着名(ギフト)を得ている
・『噛みついた者を妖精亡主か悪妖精化させて操る』『身体強化』『螺旋状のエネルギーを操る』などの3つの異端の亜鈴の力を持ち、両腕に付いている大型の盾と2つの回転式の馬上槍(ランス)が武器である
・バーサーカーのランスロットと同じような黒い鎧と甲冑を纏っているが、その姿は何かと円卓の騎士:ガレスと同じ姿をしている


〔スプリガン/ナカムラ〕
・原作ではご存じ土の氏族長であり、かつてキャップレスと呼ばれた『ナカムラ』という汎人類史の日本人
・3年前の妖精國ブリテンではあまり活躍せず、アルト達の事を気にせず、妖精騎士アグラヴェインのことも気にしていなかった。
・1年半前に妖精騎士アグラヴェインからダルダンを次の土の氏族長の候補の推薦を断るも、事故で妖精騎士アグラヴェインがアルトと同じ別世界から来た人間だと気づいてしまい、妖精騎士アグラヴェインに昼夜問わずに脅迫される日々を過ごすことになる。

〔女王暦2017年版〕
・ダルダンや妖精騎士アグラヴェインにノリッジの土地の件で脅迫され、ぺぺロン伯爵とカイニスを通してシェフィールドへ逃亡する
・その一ヶ月後、カイニスから『歪みの岬』から別の世界へと亡命させるために連れて行くことを条件にアルト達に自身の知っていることを話す
・シェフィールド襲撃の際、ボガードの代わりにグズリーを通してブラックバレルを撃たせたことでボガードに殴られ、アルト達からも見放され、アルト達とは別のルートでシェフィールドを脱出するも、妖精騎士アグラヴェインに見つかり、永遠の悪夢を見せられる。
・その後、操られるままにダルダンを次の土の氏族長にすると遺言状を書き、ノリッジの金庫城の扉の上で首を吊って自殺する。


〔オーロラ〕
・原作ではご存じ風の氏族長。ソールズベリーの領主。
・『自分自身が愛される事』を目的として裏から暗躍をしていた。
・『鏡の氏族の皆殺し』を指示した張本人であり、妖精騎士ランスロットの恩人でも会った
・妖精騎士アグラヴェインによって『鏡の氏族の皆殺し』の事実が明るみになり、『予言の子発見の誤報』の濡れ衣を着せられ、キャメロットの牢屋に幽閉される。
・その後、妖精騎士アグラヴェインに妖精としての力を奪われ、ブルーナの元で『孕み袋の刑』によって処刑され、多くの子を出産したのちに命を落とす

〔女王暦2017年版〕
・故人
・彼女の遺体は何も変化せずバラバラ死体となってブルーナからコーラルに受け渡され、マイクの店の裏庭で静かに埋葬されている。
・オーロラの死後、妖精國ブリテン中にはいまだにオーロラを慕うオーロラ派が残っており、各地でオーロラの次代とその復権を信じて活動している。


〔モルガン〕
・原作通り、妖精國を支配する女王
・クラスはバーサーカー
・ベリル・ガットを夫として迎えている
・3年前にアルトがバーヴァン・シー(ヴァージェ)を妻にしたことで、アルトとヴァージェを石へと変え、バラバラの場所に引き裂くように捨てるように命令を下した。
・以後‥心の拠り所を失ったことで妖精國のみを救う事に渇望するようになり、存在税の増税や上級妖精たちに手をかけるなどと、より一層と妖精國ブリテンの妖精達への仕打ちをするようになる。
・しかしいまだにヴァージェやヴァージェの幸せを奪った事への後悔もあり、妖精祓いをした玉座で1人、彼女に対する後悔への涙を流している


〔ベリル・ガット〕
・原作ではご存じのブリテン異聞帯のクリプターでモルガンのマスター(夫)。
・基本は妖精騎士トリスタンを護衛に動いていたが、彼女が去ったことで、妖精騎士アグラヴェインが護衛についた
・基本、脇役の立ち位置で彼女たちと共にいる

〔女王暦2017年版〕
・原作通り、彼自身はほとんどニュー・ダーリントン(ネオ・ニュー・ダーリントン)を居城としており、護衛役に妖精騎士モードレッドが付いている
・原作と同じようにマシュのことを愛しており、彼女の行方を追っているが、マシュが妖精國ブリテンにはいないことを彼はまだ知らない。

このスレでの話はここまで。続きは次スレで

そろそろスレも1000埋まりそうなので、次スレを立てておきますね!

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タイトル入力をミスしましたが、次スレ立てました。是非とも見てください!

このSSにご感想があれば、是非とも教えてください。

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