【ステラグロウ】アルト「ドロシーが甘えてくる」 (48)


ED後
ネタバレ注意
キャラ崩壊とか呼称ミスとかあったら申し訳ない。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1436378858



ドロシー「アルトー、見て見て!キラキラな石拾った!」

アルト「おー、本当だ……綺麗だな」

ドロシー「ふーん、アルトもこの綺麗さがわかるんだ……じゃあ、この石アルトにあげる☆」

アルト「えっ、いいのか?」

ドロシー「ドロシーはまだまだキラキラでかわいいもの持ってるからだいじょーぶ☆ それともいらない?」

アルト「いや、そんなことないよ。ありがとうなドロシー。今度何かお返しするからな」ニコッ

ドロシー「ふーん……じゃあ今度は、アルトがドロシーちゃんにキラキラなものプレゼントしてね。約束だよ!」

アルト「き、キラキラなもの……? うーん、努力はするけどキラキラするものってなんだ……オーブ?オーブならいいのか……!?」




リゼット「……」ジー

ヴェロニカ「? どうしたんすか?アルトの方見つめて」

リゼット「……あっ、い、いや、別に私、アルトの方なんて見つめて」ワタワタ

モル「嘘、リゼットはずっとアルトのほう向いて時折ため息ついてる」

モル「……ちなみに、ポポやサクヤたちも」

リゼット「……うん、そうだね。えっと、なんてことはないの。ちょっとだけドロシーが羨ましいって思って」

ラスティ「なるほど、恋する乙女の悩みってやつか」

ダンテ「ヒルダもアルトの方を見てたまにため息をつくからな」

ヒルダ「余計な事はいわないで頂戴」

モル「……ラスティ、ダンテ、ヒルダ」

ラスティ「ははは、にしてもアルトも罪な奴だぜ。まぁ確かに最近、アルトの奴はよくドロシーと一緒にいるしな」

ダンテ「ドロシーのほうが、アルトのほうに押しかけてる感じだけどな」

ヴェロニカ「まぁ、押しかけられてるアルトのほうもまんざらじゃなさそうっすけどねー」

ヒルダ「……そうね。二人ともとても楽しそうだし、このままそっとしておいてあげたほうがいいんじゃないかしら?」

ダンテ「……で、本音は?」

ヒルダ「私にもかまってほしい」

ユアン「ふふ、アルトさんは本当に大人気ですね」

サクヤ「まったく、あの朴念仁は……」

モル「ユアン、サクヤ……」

ラスティ「なんだなんだ、えらく人が集まっちまったな」

ユアン「はは、そうですね」

サクヤ「まぁ、私たちがこんだけたくさん集まって話しをしていても……」チラッ



ドロシー「えー、オーブ……?」

アルト「だ、駄目か……?」

ドロシー「それ名案☆ レナにも会えるし一緒にいこ、アルト☆」

アルト「ほっ……よかった。じゃあ今度レナのところに一緒に行ってオーブ選ぶか」

ドロシー「うん、約束だよ。アルト!」



サクヤ「あそこではしゃいで気づかない二人組もいるけどね」

リゼット「あはは……」

ヒルダ「別に、悪いことではないのだけれどもね……」

ヴェロニカ「まったく、青春すなー……つまりリゼットは、あのおちびちゃんだけでなく、アルトに構ってもらえればいいってことで?」

リゼット「……そうだね。ちょっとアルトに構ってほしいのかも」

ラスティ「素直だなぁ、リゼットは……」

ユアン「……! それでしたらこんなのはどうです?」

サクヤ「何よ、何かいい案でもあるの?」

ユアン「ええ、前々から、どうだろうとは思っていた企画なのですが……アルトさんの気を引ける、魔女の皆にしかできない、とっておきの案が一つありますよ」ニッコリ




後日 食堂


アルト「みんなでライブをする!?」

ポポ「うん!それでね、アルトにはみんなのマネージャーというか……その、私たちをその期間支えていてほしいんだ」

サクヤ「ふふん!もちろんただじゃないわ!アルトには特別席を用意してあげたからね!感謝しなさいよ!」

アルト「おお、そいつはありがとうなサクヤ!」

リゼット「……うう、でも緊張するなぁ」

アルト「そういえば、サクヤは別として、みんなに祝歌でもなんでもない、ただの歌を披露するだけのライブをやるのなんて初めてだな」

リゼット「そうだよぉ!うう……本番でもちゃんと歌えるかなぁ……?」

アルト「大丈夫だよリゼット。リゼットには俺も、みんなもついてるだろ?」

リゼット「……アルト……//」

モル「…………」ソデクイッ

アルト「おう、もちろんモルディにも俺やみんながついてるぞ」ナデナデ

モル「……盛る……//」




ヒルダ「…………」

エルマー「……こんな外れた場所で何をしている。魔女よ」

ヒルダ「……あなたこそ。閣下が騎士団の寄宿舎で一人なんて珍しいわよ」

エルマー「魔女たちが力を合わせて歌を歌うというイベントだからな、私も魔女たちの様子ぐらい見に来るべきだろう」

ヒルダ「あらそう。なら早く向こうにいくべきよ、私は歌わないわ」

エルマー「ほう」

ヒルダ「星歌の時とは違う。私は大罪人。こういう場に出るべきではないというのは、私が一番わかっているわ」

エルマー「福音使徒の目的については既に公表している。そして此度のエクリプスの福音使徒の活躍ぶりもな。」

ヒルダ「だから何? 私たちのしてきた罪は消えないわ」

エルマー「堕歌で落ちた人々は祝歌で解放され、エクリプスは終わった。もちろん戻らない物もあるだろう。だがお前は魔女なのだ。私は歌うことはできない。歌うことは魔女にだけに許された特権だ。お前のその歌で人々を勇気づけることもできるのではないか?」

ヒルダ「…………」

エルマー「お前は歌え、魔女ヒルダよ。お前に石を投げるものがいたら、私がその前に立ちふさがり、説き伏せよう。だから案ずることはない」

ヒルダ「……随分と私に肩入れするのね。目的は何?」

エルマー「目的……目的か」

エルマー「……もし、まだ陛下がいたら、5人の魔女がただ平和のために歌う、そのような光景を望んでいただろう。私はただ、陛下の理想を叶えたいだけだ」

ヒルダ「……わかったわ、私も歌う。けれど、私が出てライブが台無しになってもしらないわよ?」

エルマー「その点は大丈夫だろう。野次ならば私が諭す。争いごととなればここには世界を救った騎士団がいるのだ。何の問題もなかろう」





ポポ「アルト、モルにやったやつ!ポポにもやって!」

アルト「おう、いいぞー」ナデナデ

ポポ「えへへ……」

リゼット「……わ、私にもしてくれると嬉しいな……」


ラスティ「天然たらし」

ユアン「アルトさんですし……」

アーチボルト「で、これがユアンの言うとっておきの案か」

ユアン「ええ、アルトさんは指揮者。ライブとなればみなさんのほうに意識が行くはずです」

ラスティ「なるほど、それでドロシーからアルトを離そうっていうんだな」

ダンテ「……そんなうまくいくもんかねぇ」

ユアン「……? ダンテはこの作戦は駄目だと思いますか?」

ダンテ「駄目とはいわねぇよ。前までのドロシーならともかく、今のドロシーならはなれりゃするだろうさ」

ラスティ「なら問題ないんじゃねーか?」

ダンテ「……だといいがな。俺はただ、ドロシーとアルトを引き離せば解決する問題なのかって思っただけさ」





リゼット「それじゃあね、アルト!」

アルト「ああ、また後でな」バイバイ

アルト「……ふぅ、みんなでライブ、かぁ……」

ドロシー「ヒルダのソロもあるっていってたね。ドロシー超たのしみ☆」ヒョコッ

アルト「うぉ!……まったく、急にでてくるなよ。どこにいってたんだ?」

ドロシー「魔女たちががん首そろえてアルトに向かってきたんだもん。大事な話でもあるのかと思ってドロシーちゃん席外してたんだー」

アルト「そうか……気を遣わせてごめんな」

ドロシー「ふふーん、言葉なんていらないから体で誠意を見せてもらうのがドロシー流☆」ピョーン

アルト「は? 体って……うぉ!」

ドロシー「ふっふーん☆ アルトの膝の上はドロシーちゃんのモノー!」

アルト「……俺の膝の上は俺の物だと思うんだが……」

ドロシー「えぇー? ……ふーん、アルトはドロシーちゃんが膝の上に乗っかってて嬉しくないんだ……」

アルト「あ、いや、そういうわけじゃないんだが」

ドロシー「よかった☆ じゃ改めてアルトの膝の上はドロシーちゃんのモノってことでー!」アシパタパタ

アルト「……はぁ、まったく、ドロシーにはかなわないな」ナデナデ

ドロシー「んふふー、もっと撫でてもいいよーというかドロシーちゃんだけずっと撫でてればいいよー」ニコニコ




ポポ「ポポも!ポポもあれしたい!」

モル「……盛る」

キース「なんだ、お前もしたいのか。だが残念だったな、王の膝は決して安くはないのでな」

モル「……キースを盛る」バァン!

ラスティ「……ああしてみると、アルトとドロシー、なんだかお父さんと娘みたいのように見えるが」

ヒルダ「油断しちゃダメ。あのドロシーの無邪気さは脅威よ。いつかそのうち【アルトはね、全部ドロシーちゃんのものー☆!』とか言い出すわ」

リゼット「うわぁ、ヒルダ、モノマネ上手!」

ヒルダ「ありがとう。若い子の物まねが上手と言われるとなんだか嬉しいわ」

サクヤ「あんたがそういうこと言うとちょっと洒落にならないからやめなさい」

ヴェロニカ「なんすか、自分もポポちゃんのマネすればいいんすか?」

ポポ「じゃあポポはヴェロニカのものまねするー!」

ヴェロニカ「ああ、ポポちゃんは天使っすねー。お姉さんの心が浄化されそうっすよー」



後日


ドロシー「アルトおきろー! ……ってあれ、リゼットじゃん。どうしてここに?」

アルト「あ、ドロシー。なんでもこれから魔女たちのライブの練習みたいでさ。俺ちょっとみんなの様子見てくるから」

ドロシー「えー。ん、わかった。ヒルダによろしくね?」

アルト「おう、じゃ、行こうかリゼット」

リゼット「うん! ……ふふ、サクヤがアルトのことこきつかってやるんだー!って張り切ってたよ?」

アルト「あいついつも俺のことこきつかってるのに、まだこき使うつもりか……」


ドロシー「行っちゃった。んー……しょうがない。ダンテのところで新しいかわいいものつくってもらお☆」



後日

ドロシー「アルト朝だよー! ……ってあれ、ポポじゃん。早くない?」

ポポ「うん!アルトを呼びに来たんだー」

ドロシー「ふーん、そっか……ってことはもうアルト起きてるんだ」

ポポ「顔洗ってくるって言ってでてったとこだよ?ドロシーもアルトになにか用事?」

ドロシー「んー、アルトもう起きてるならいいや☆ ヒルダにあったらよろしくいっといて!」

ポポ「わかった!じゃあねドロシー!」



……アレ、イマダレカキテナカッタカ? ドロシーガキテタヨアルト!


ドロシー「うーん……でくりんちゃんと一緒にあそぼー」



後日


ドロシー「アルトー、あさ……」

サクヤ「ほんっととろくさいわね! ほら、早く起きて顔洗って!」

アルト「うう……きつい……だるい……」

サクヤ「うるさい! ほら、顔洗ったらご飯食べに行くんだからシャキっとして!」

アルト「うう、サクヤの声が寝起きの頭に響く……」

サクヤ「……はぁ、まったく。あんたが寝坊助なのは昔からのものなのかどうかあとでヒルダに聞いてみるわ……」

サクヤ「って、あれ、いま誰かいたような……?」



ドロシー「……うーん、今日は何しようかなー……ヒルダのところに少しだけ遊びに行って、魔物でも狩ってこようかなぁ……」



後日


キース「起きろ」

モル「……私の計算なら、あと20分は寝ていられるはず……」

キース「俺が聞いた話では、今日はお前がアルトを起こしに行くという話を聞いたのだが」

モル「……こんな朝早くから起きて動くなんて、盛らない。アルトなら勝手に起きる」

キース「ほう、俺にはとてもそうは思えんがな……。残念ながらなモルディ、王とは常に約束を大切にするものだ。それが俺と関係のないものでもな。一度交わされた約束は王の前では必ず果たされねばならない」

モル「…………」

キース「今から俺が、お前にキースキングダムの野望を語り続けるのと、アルトの元に向かうの、どちらがいいか選ぶがいい」

モル「寝てるアルト盛ってくる」スクッ

キース「ふっ、昔からお前はこうすれば簡単に動く。素直なお前に特別に聞かせてやろう、俺の素晴らしい建国の野望をな!」

モル「キース、うるさい」



後日……


ドロシー「えぇー!アルト今日もみんなのところにいくのぉー?」

アルト「ごめんな、みんななら大丈夫だと思うんだけど、一応俺は指揮者だからな、みんなの様子を見ておきたいんだ」

ドロシー「えー……まぁ、ヒルダもいるんだもん。仕方ないよね」

アルト「まぁ帰ってきたらいくらでも相手してやるからさ」

ドロシー「ほんと?あー、でもそれだとまだ足りないなー。何かが足りない。何が足りないかアルトわかる?」

アルト「……まったく。いってくるな、ドロシー」ナデナデ

ドロシー「あっ……えへへ、正解だよ! いってらっしゃいアルト☆」バタン


ドロシー「……アルト行っちゃった。うーんドロシーちゃんなにしよー……」



ユアン「……ヒルダから、最近ドロシーの様子がおかしいので見てほしいと言われてきたのですが……」

ユアン「……作戦は、一応成功のようですね」コソッ

ラスティ「俺はよくアルトに、女性関連のことについて言われるが、あいつも大概なんじゃないかって俺思うんだよ」

ユアン「馬鹿なこと言ってないで気配を殺してください。バレますよ」

ラスティ「へいへい、にしてもアルトの部屋も物が増えたなぁ……」コソッ




ドロシー「……ダンテのところにでもいこうかなぁ……」

ドロシー「……んーやっぱやめた。ヒルダのところは邪魔しちゃ悪いし」

ドロシー「……アルトとヒルダいないとつまんない」

ドロシー「……アルトのベッド」ポスン

ドロシー「えへへー……アルトの匂いがする」スンスン

ドロシー「最近アルト構ってくれないし……ドロシーちゃんつまんない……」

ドロシー「……なんか、アルトの匂いに包まれてたら、アルトがすぐ近くにいるみたい……」

ドロシー「……こうやってドロシーがベッドの上にいたら、ドロシーの匂いもアルトのベッドにつくかな……」

ドロシー「そしたら、アルト寝てる時もドロシーのこと感じてくれるかな……なんて……」


ユアン「……ラスティさん」

ラスティ「やめろ。何も言うなユアン。いいか、存在を殺せ。もしこの場にいることがばれれば俺たちに未来はない。わかったな?」

でくりん「じー」

ユアン「……必ず、行きて帰りましょう、そして一緒に温泉にでもいきましょう。約束ですよ?」

ラスティ「ああ……約束だぜ。ユアン」

でくりん「じー……」

ラスティ「……ところでユアン、幻覚だと思いたんだが、今俺が気づいたこのぬいぐるみ、すごく既視感がないか?」

ユアン「……奇遇ですね。なんだかすごく食いしばりで倒すのがめんどくさいような見た目をしてます」

でくりん「あ、もうドロシーさんには報告しました」

ユアン「喋ったぁ!?」

ラスティ「って、おい!今お前なんて」

ドロシー「……うえー、でくりんからきいたよさっきのかけあいのこと。一緒に温泉?うえー、そういうのキッモーイ。男同士の友情ってやつ?ドロシーちゃんそういうの苦手ー」

ラスティ「あっ」

ドロシー「でもでも、人の独り言を陰で聞いてるやつとかドロシーちゃん的にはさらにありえない☆ ザシュザシュでドロドロの死刑けってーい★!」

ラスティ「や、やめろドロシー。俺たちは話し合えば分かり合えるはずだ。そうだろ?まずは話し合いを……」

ドロシー「きゃはっ☆ ミンチになっちゃえー!」ギユイイイイイイイン!

ユアン「うわぁああああああ!!」




~どこか遠い場所~


王女「あっ、そろいました!ババ抜き、私の勝ちです!というわけでスイーツさんのデザート一個いただきです!」

スイーツ「くっ……!折角手に入れた私の天国限定スイーツパイが……!次こそは負けるわけにはいかないな。全力でいかせてもらおう……!」ゴゥ!

王女「ふふーん、いいですよ!何度だってやりましょう!次は7ならべです!」





~調律ノ館前~


ラスティ「危なかった……ユアン、サンキューな。お前がいてくれなきゃ死んでた。あそこで承認の七つ道具がなければ……」

ユアン「それはこっちのセリフです。ありがとうラスティ……あなたがいなければボクもまちがいなく死んでいた。ドロシーの攻撃に避けて耐えてくれるあなたが居なければ……」

ラスティ「ユアン……」

ユアン「ラスティ……」

モル「……その展開は、盛らない……」

ヒルダ「……その様子だと、ドロシーになにかちょっかいでも出したのかしら?」

ラスティ「って、二人とも。どうしてここに?ライブの練習中じゃ」

ヒルダ「ちょっとドロシーのことが気になってね……」

モル「……別にサボるためについてきたわけじゃ、ない」

ユアン「あはは……ドロシーは元気そうでしたよ。というか元気すぎですね。はい」

ラスティ「アルトへの愛が溢れてるな。一度好きになったらまっすぐっていっても限度があるぜ……」

ヒルダ「……今まではその対象が私しかいなかったから、そこに異性っていう要素もプラスしてドロシー自身もきっと自分を律せないのよ」

モル「元から律するタイプでも……ない……」

ラスティ「違いない、それでリゼットたちやアルトは?」

ヒルダ「みんなはまだ練習してるわ。アルトは練習に付き合ってる。といっても調律が必要なこともないから、アルトもちょっと手持無沙汰気味だったけどね」クスッ

ラスティ「言われてみればあいつ祝歌や星歌の時もちょこっと顔を出すだけだったような……」

ユアン「まぁ、でもみなさんもアルトさんの接する機会がふれて嬉しいんじゃないですか?」

モル「…………」

ヒルダ「まぁ……そうね」

ラスティ「おいおい、えらく歯切れが悪いなぁ」

ユアン「なにか問題でも?」

モル「問題はない。アルトは私たちと話すときはいつも通り」

ヒルダ「……話さない時が少しだけ、ね」

ラスティ「……あー」

ユアン「? というと」

モル「アルトは何か気になることが、あるみたい。ずっとそわそわしてる……盛らないけど盛る……」

ヒルダ「……まぁ、きっとみんなもう既に気づいてるんじゃないかしら? 私ですら気づいてしまったぐらいだし。でも大丈夫よユアン。それはそれでちゃんと私たちはライブを成功して見せるから」

ユアン「??? えっと、みなさんは一体何を」

ドロシー「あー、二人ともみっつけたぁ。きゃはっ、ドロシーちゃん惨★上!」

ラスティ「! やべぇ! 逃げるぞユアン!」ダダダダ

ユアン「えっ、あ、はい!」ダダダダ

ドロシー「待てー★八つ裂きじゃたりない、ミンチだミンチー!★」フヨフヨフヨ




モル「……行っちゃった」

ヒルダ「……ふふ、ルドルフ、あの子、あんな表情にするようになったわ」

モル「? ヒルダ、何か言った?」

ヒルダ「いいえ、何も。ドロシーの元気な姿もみれたし、アルトに報告しに帰りましょうか」

モル「うう……また練習、盛らない……」



ギャァアアアアツカマッタァアアウワァアアアミンチダミンチー!


続きはまた明日か明後日に……
つたない文章で申し訳ないっす。ステラグロウ流行れ(祈り

本当ストーリーはめっちゃ面白かったんだよなぁ……あとキャラに愛着がわきすぎて困るレベル。すげぇ面白いけど流行ってくれればなぁ……
戦闘中にヒロインが歌うのはイイゾーコレ
ドロシーの自分の呼び方がドロシーちゃんだったりドロシーだったりしますがたぶんどっちも作中でつか……つか……っ!!
あとポポがたまにモルディモルトのことモルって呼んでますがたぶんこれは普通にモルディだよな……




~ライブ当日~


リゼット「うう……緊張する……」

アルト「はは、リゼットなら大丈夫だって。自信をもっていい、いつも近くで聞いてきた俺が言うんだからな!」

ポポ「アルト、ポポは……?」

アルト「ポポも自信を持っていいにきまってるだろ! 今日のライブ楽しみにしてるからな!」

ポポ「! うん!ポポ頑張るね!」パァァ





サクヤ「……はぁ、ノンキなもんね」

ヒルダ「それが彼のいいところでもあるはずよ」

ののか「そうですよ!アルトさんはあのノンキなところが素敵で……」

サクヤ「ののかうるさい、お茶」

ののか「はい、サクヤ様!」サッ

モル「ののか……私にもお茶……」

ののか「はい!ただいま!」サッ

モル「……ののか、優秀」グッ

ヒルダ「私にも頂けるかしら……?」

ののか「もちろんです!」シュバッ

ヒルダ「ありがとう……いい香り、心が落ち着くわ。やっぱりお茶はいいわね」

モル「……おばあちゃん?」

ヒルダ「モルディモルト、あなたは滅びの魔女の力をもう一度見たいのかしら?」

モル「……おばあちゃん属性、若い、ぺったん、カリスマ……大丈夫、その設定は、盛る!」グッ

ヒルダ「……えっと、喜んでいいのかしら?」




ライブ会場



アルト「用意された席は……うわ、ほんとにすごくいい席だ。なんだか他の人に悪いな」

ドロシー「別にアルトだけじゃなくて、私たちみんなこの席だし気にすることないよー」

アルト「うーん……そうだな。折角のライブだ。楽しもうな、ドロシー!」

ドロシー「うん!ヒルダの歌は当然として……まぁ、他の魔女の歌もほんのちょっぴりは楽しみかも」

アルト「あはは……リゼットとかちゃんと歌えるかなぁ。心配だ……」

ドロシー「あ、そうだアルト! ドロシーアルトの膝の上でヒルダの歌聞きたい」ピョン

アルト「それは嬉しい申し出だけどダメー」サッ

ドロシー「えーなんでー?」ムー

アルト「俺が恥ずかしい」

ドロシー「うーん……アルトがそういうならドロシーも我慢する」ストン

アルト「それは何より、えらいぞドロシー」

ラスティ「……バカップルか兄妹か迷う構図だなぁ、おい」

ドロシー「あっ、盗聴ヤロー。またドロシーちゃんにぐちゃぐちゃにされにきたの?」ギュイイイイン

アルト「うぉ!駄目だぞドロシーこんなところでそんなもの使っちゃ!」

ドロシー「ちぇっ、はーい」スッ

ラスティ「……相変わらず、どこからその電ノコどこから出して、どこにしまってかわかんねーな」

アルト「はは、俺もいまだにわかんないよ……ラスティ、それで盗聴って?」

ラスティ「おっとその話はまた今度だ。その話を今ここでしたら、俺はドロシーにぐちゃぐちゃにされる」

ドロシー「あはっ、よくわかってんじゃーん★ 大丈夫、もれなくユアンも一緒に連れてってあげるから寂しくないよ★」

ラスティ「野郎と一緒にあっち側になんてごめんだ……と、みんな来たみたいだな」

アーチボルト「ラスティ!一人だけ先行しすぎだ!」

ラスティ「うるせぇなぁ。別に任務でもないんだし、少し気が急くぐらいいいだろ?」

アーチボルト「普段のこういう行動が規律を乱すきっかけになるのだ!お前は普段からもう少し騎士と恥ずかしくない、毅然とした態度をだな!」

ラスティ「あー、うーるーせー! お前こそサクヤグッズで全身を固めて説得力がねェんだよ!」

アルト「はは、二人はなんだかんだやっぱり仲がいいなぁ」

ドロシー「そう? ドロシーにはそういうのよくわかんない」

ジゼル「同感です。私も理解しかねます」

キース「ふん、男の友情は小娘たちには理解できんということだ」




アルト「ジゼル、キース!」

ユアン「もちろん僕たちもいますよー」

ダンテ「ふん、俺はヒルダの歌が聞ければそれでいいがな。とりあえず全員分のドリンクは作ってきてやった。欲しい奴は俺に言え」

アルト「おお……さすがダンテ……」

ダンテ「ドロシーはほらよ、特性の甘めのドリンクだ。あんまりアホみたいに飲むなよ?」

ドロシー「ダンテさっすがー!こういうところだけは役に立つじゃん!」

ヴェロニカ「ダンテはいい奥さんになれるっすねー」

ダンテ「ふん、俺の分についでに作っただけだ……ああ、あんたには手羽先だ。今回はライブってことで、オリジナルのたれを用意してみたから試してみろ」

ヴェロニカ「……うちの嫁にこないっすか?」

ダンテ「悪いが却下だ」

アルト「あはは……みんな元気だな」

ドロシー「むしろ元気ありすぎ、うるさい」

ののか「調律騎士団、全員集合です!」

ドロシー「うわっ、ののかいたんだ。影薄すぎ。さすが忍者」

ののか「えへん。褒められてしまいました」

アルト「……ののかが喜ぶなら、まぁそれでいいか」

ドロシー「……あっ、始まるみたいだよっ!」キャッキャッ





舞台




ワァアアアア……ワァァァアアアア……






サクヤ「みんなー!今日はありがとう―!」


アマツ民A「うぉー!サクヤさま!」

アマツ民B「うわぁああああうわぁああああああサクヤさまー!」

アーチボルト「うぉおおおおお!燃える、燃えるぞぉおおおお!!!」

ののか「サクヤさまー!」ブンブン




リゼット「えっと……が、頑張るから!みんな聞いて言ってね!」


アルト「頑張れリゼットー!」

ローザ「うふふ、娘の歌をこんな大舞台で聞くなんて、なんだかわくわくするわねぇ……」

村長「ああ、楽しみだ……」

村の子供たち「すごいすごい!本当にリゼットお姉ちゃんがステージの上にいるよ」キャッキャ





モル「……土壇場で閃いた、胡蝶の夢の泥人形で……盛る」ニヤッ

ポポ「駄目だよモルディ! 折角の機会なんだもん! ポポと一緒に歌おうよ!」

モル「……うう、ポポにそう言われたら、盛らないけど、盛るしかない……」


ポートノワール民A「ポポちゃーん!ガンバレー!」

ポートノワール民B「ほらみんな!もっと声を張れ!俺たちでポポちゃんたちのライブを盛り上げるんだ!」

マルコ「おねえちゃーん!がんばれー!それはそうと俺ずっと待ってるからなー!」



ポポ「…………」ウルッ

モル「……よかったね。ポポ」

ポポ「うん!今日はみんなに楽しんでもらうんだ!」

モル「……私は、こういう応援する人がいないから、楽」

モル「……」チラッ


キース(……ふん、せいぜい気張るといい。王の器たる俺がお前を見届けてやろう)アイコンタクト


モル「……むしろ無観客のほうが、盛る……」




ワァアアアア……ワァアアアア……




ヒルダ「…………」

サクヤ「……ちょっと、あんたなにグズグズしてんのよ!早く出てきなさい!」ガッ

ヒルダ「え、ちょ……」スッ


……ザワッ……


ヒルダ(……やっぱり、駄目よね。滅びの魔女だなんて言われてきた私が、今更こんな……)



ポートノワール民「あ、あれが滅びの魔女の姿……」

レグナント民「馬鹿!エルマー閣下の言ったことを忘れたのか!あれはもう滅びの魔女なんかじゃねーよ!救国の魔女だ!」

アマツ民「そうだ!そんなの関係ねぇ!姫巫女さまー!こっち向いてくれー!!」

ポートノワール民「そ、そうだったな……うう、改めてみるとなんて格好だ……それでいてかわいい!」

ドロシー「ヒルダが可愛いのはあたりまえじゃん!ヒルダがんばれー!」




ヒルダ「…………」キョトン

サクヤ「……ぷっ、あんたなんて顔してるのよ!ほら、気をしっかりいれなさい!大変なのはここからよ!」

リゼット「そうだよ! 頑張ろうねヒルダ!」

ポポ「疲れたら言ってね!ポポ、ヒルダが休憩できる間ぐらいは頑張って歌うから!」

モル「ヒルダと一緒に歌うのは、盛る」グッ

ヒルダ「みんな……」

ヒルダ「……ええ、そうね」

ヒルダ「行きましょう。私も、全力で歌わせてもらうわ!」スッ E.マイクスタンド



ウォオオオオナンダアレスゲェエエエ!!ヨクワカンナイケドナンカスゲェエ!









エルマー「……見てますか、陛下。レグナントは着実に平和へと向かっていますよ」












ワァアアア……ワァアアアアア……









ライブ終了



アルト「いやー……すごかったなライブ……」

ドロシー「うん、ヒルダがマイクスタンド振り回しながらセンターに立って、スタンド振り回しながら歌い始めたときはドロシーもう死んでもいいと思った」

アルト「ああ、あれは盛り上がったな……」

アーチボルト「サクヤ殿のパフォーマンスも忘れては駄目だぞアルト!あの桜吹雪舞う中の凛とした姿、くぅ……思い出してもたぎるぞ!」

ののか「にんにん!演出はののかにお任せです!」

ラスティ「たまにいないと思ってたらあの桜吹雪お前が撒いてたのか……」

ダンテ「……チビ二人も頑張ってたな」

アルト「そうだな、二人のデュエットもよかったし、なにより……」

ドロシー「……ドロシーも人のこと言えないけど、あんな飛び回ったり浮かんで歌ってる姿はそれだけですごい迫力」

ラスティ「ドロシーの奴が動かない分、ポポの動きが際立ってたりな……もちろん、ソロ部武運もすごかったが」

アルト「すごかったと言えばリゼットもだよな!なんだろう……こう、派手さはなかったけど」

ダンテ「言いたいことはわかるぜ。まぁ、ああいうのもいいんじゃねーか?」

ののか「そうですよ!リゼットさんの歌声は聞いていてすごく安心します……」

アルト「……まぁ、一回だけ、水を使ったパフォーマンスをしようとして失敗して自分をうち上げたときは……」

ドロシー「ドロシーたちは見慣れてたけど、確かにあれを初めて見たら……」

ラスティ「……いや、この話はもうよそう。なんにせよいいライブだったぜ!」

ヴェロニカ「いやー、まさか生きてる間にまたこんな形の歌が聞けると思ってなかったっす。手羽先もうめーんで言うことないっすよ」

ジゼル「……もう、催しが終わったはずなのに、心が高翌揚して止まりません。この気持ちは一体……」

キース「ふん、言葉に出さずその気持ちは大事にしまっておくといい」

アルト「はは、このイベントは大成功だな」

ドロシー「あったりまえじゃん!ヒルダが歌うんだもん!」

ユアン「はい、実際、このイベントの収益はとんでもなく……この収益を復興費用にあてればかなりの……ふふ、始まりこそはアルトさんの気を引くためでしたが、結果は大も大も大成功で……!」

ラスティ「あっ、おいバカ……!」

アルト「……? 俺の気を引くため?」

ドロシー「……?」キョトン

(あれ…これドロシー要素抜いてユアン「魔女のみなさんでライブをしましょう!」みたいなSSで良かったんじゃね……?)
続きはまた明日か明後日になります。つたない文章で申し訳ない。




ヴェロニカ「……あっちゃー」

ユアン「あ、いや、その……いえ、もともと計画していた話ではあるんです。でも、その、きっかけは……」アセッ

アルト「……?」

ラスティ「……あー今回のライブはあることで悩んでいた魔女たちにユアンが提案したってことだ」

ユアン「ら、ラスティ!?」

ラスティ「いいから、任せとけって」

アルト「……悩んでる? リゼットたちが? 俺は何も聞いてないけど……」

ユアン「まぁ、悩んでる原因は主にお前の態度と……ドロシーだもんな」

ドロシー「……ドロシーのせいで、ヒルダたちが困ってる……?」

ラスティ「……お前ら、最近いっつも二人でいるだろ? たまには、アルトと二人きりで接する時間が欲しかったんじゃないか?」

アルト「……え?」

ラスティ「こういうイベントが起きればアルトと一緒に過ごせますよ!ってユアンがみんなに提案したんだ」

アルト「そ、そんなこと? そんなこと、俺に言ってくれればいつだって」

ヴェロニカ「あの子たちも、あれでそうとう甘いっすからなー。一緒にいるドロシーちゃん押しのけてまで二人きりになるって選択肢がでてこず、でもアルトと二人きりになれずに少しもやもや?してたんじゃないっすかねー」

ヴェロニカ「おっと、わからないとは言わせないっすよ? みんなの気持ちは、アルトは知ってるはずっすからねー」

アルト「う……」

ドロシー「……」

ラスティ「……いや、別に、それが悪いとは思ってねーよ。事実、ヒルダやリゼットたちも、アルトとドロシーが仲良くしてる姿を見てると嬉しそうだぜ。ただ、きっかけはそうだったってだけだ」

ドロシー「……そっか、ドロシーがアルトとずっと一緒にいたから、ヒルダは悩んじゃったんだ……ドロシーがヒルダを……ヒルダに……」

ラスティ「いや、ドロシー。そんな重たい話じゃないんだ本当に。事実、ヒルダはお前ら二人が仲良くしてるとすごくうれしそうで……」

ドロシー「うるさい!ドロシーがヒルダを困らせたんだ!ヒルダだけじゃなくて他のみんなも!」

アルト「ど、ドロシー?」

ドロシー「ド、ドロシーが……ドロシーがっ!」ダッ

アルト「あ! どこ行くんだドロシー!?」

ラスティ「……はぁ、やっぱこうなっちまうか……」

ユアン「……すいません、ラスティさん。僕のミスで」

ラスティ「なに、気にすんなよ」

アルト「…………」

ラスティ「……んで、お前はいつまでそこにいるつもりだ、アルト?」

アルト「……!」

ラスティ「ほら、いってこい。折角憎まれ役買ってやったんだ。お前の気持ちはもう決まってるんだろ?」

アルト「ラスティ……すまん!恩に着る!」ダッ





ののか「はわわ……」

アーチボルト「……う、うぬ。あっけにとられてしまったが……」

ジゼル「……? 状況を理解不能。ですが……少しだけ、胸が痛いです」

ヴェロニカ「……いやー、青春っすなー」

ダンテ「……さて、やっぱり一悶着あったわけだが……どうなるかね」

キース「どうなるか、だと? お前はアルトの目を見なかったのか?」

ダンテ「……目? 目がどうかしたのかよ」

キース「ふん、あれは決意する者の目だ。どうやらアルトは決めたらしいな。己の覇道を」





展望台 夜



アルト「……こんなとこにいたのか」

ドロシー「…………」

アルト「ほら、みんな心配してるぞー?」

ドロシー「……アルトは、ドロシーと一緒にいるの、嫌?」

アルト「そんなこと、あるわけないだろ? そりゃ、たまにびっくりすることもあるけどさ。それを含めて俺はドロシーと一緒にいることを楽しいと思っている」

ドロシー「……ヒルダたちよりも?」

アルト「それは……」

ドロシー「ラスティの言うとおりだよ。ドロシー最近アルトに引っ付いてばっか。みんなのことなんて考えてなかった。ウザがられて当然だよ」

アルト「……それは俺に責任がある……皆の気持ちは、知ってる、からな……だから、それはドロシーのせいじゃない。俺の責任なんだ」

ドロシー「アルトは、優しいね」

アルト「どうしたんだよ、突然」

ドロシー「……アルト。あのね、アルトが、ドロシーに優しいのはね……とっても嬉しい」

ドロシー「でもね……ドロシー言われて気付いたよ。きっとアルトはみんなに優しくて、ドロシーだけに優しいんじゃないんだって……」

ドロシー「ドロシーが、それに気づかずに甘えてただけだって」

アルト「……別に、そんなことはないぞ。俺がドロシーと一緒にいるのは、俺がドロシーのそばにいたいからだ」

ドロシー「嘘。だって押しかけるのはいつもドロシーだもん」

アルト「……わかった、じゃあ、嘘じゃない証拠を見せる。そこを動くなよドロシー」ザッ

ドロシー「えっ……」タジッ

アルト「……」ピタッ

ドロシー「ッ……」ビクッ

アルト「……」スッ

ドロシー「……えっ、あっ、なんでフード、取って……」パサッ

アルト「フードかぶってない頭を撫でたら、俺とドロシーはずっと一緒なんだっけ?」

ドロシー「そ、そうだよ!そんなことしたらドロシーはずっとアルトのそばにいるから!ずっとずっと一緒だよ!?う、嘘じゃないし!」

アルト「そうか、ずっと一緒か」

アルト「……じゃあ、何も問題ないな」ナデナデ

ドロシ「……あ……。……や、アルト、なんで」

アルト「よし、これで一生ずっと一緒だ」ナデナデ

ドロシー「そ、それほんとのほんとだよ!アルトなにしてるかわかってるの!」

アルト「当たり前だろ。わからないでこんなことするわけない」ナデナデ







アルト「好きだよ、ドロシー。一生、ずっと一緒だ」







キース「……やはり、あいつは王の器ではない。よくて一般家庭のよき夫の器といったところか」コソッ

アーチボルト「ふっ……漢だな、アルト」コソッ

ラスティ「……心配でついてきちまう当たり、俺たちやっぱしまらねェよなぁ……」コソッ

ユアン「…………」

ラスティ「……言いたいことはわかるが、とりあえず言ってみろ。ライブ責任者のユアン」コソlt

ユアン「みんなに提案した手前、この結果は如何せんとても伝えがたいものとなりましたが……」

ユアン「……アルトさんも、ドロシーもすごく幸せそうです」

ラスティ「ああ、そうだな……」





その後、ユアンから魔女たちに二人のことが伝えられた。
しかし、既に魔女たちは何か感じることがあったのか、そこまでショックを受けている様子はなかった。



その後、男性陣はポポの無邪気なカミングアウトにより覗き見がばれ、赤面発狂のドロシーから追い回され、逃げた先で赤面のアルトに裂空斬を食らった。



それから……





~アルトの部屋~


アルト「まだ……もう少し……」

ドロシー「おらー☆ 起きろアルト!」

アルト「うーん……まだ、まだあとちょっと……」

ドロシー「もう、しょうがないなー……じゃあ、とっておきのこれで☆」ギュイイイイイン

アルト「うわぁああ!!起きます!起きました!だからそれしまえドロシー!」

ドロシー「ちぇ、残念……というかアルト驚きすぎ、まるでドロシーちゃんがアルトをミンチにしようって本気で思ってるみたいじゃん」

アルト「いや、別にそんなことはないんだが……さすがにその音聞いたら怖いだろ、人として」

ドロシー「ドロシーちゃんがアルトにこんなもの使うわけないじゃん☆ ……たぶん」

アルト「そこは素直に使わないっていってくれよ!」

ドロシー「冗談冗談☆ 使わないってー」

アルト「ならよかった……わかっていてもその音は本能的に怖いんだよ……」

ドロシー「うーん……あ、わかった! アルトはもっと優しく起こしてもらいたいんだ☆」

アルト「ん、まぁそうだな……その音で起こされる以外だったらもう何でもいい気がするけど……」

ドロシー「ふーん……あ、いいこと思いついた!」

アルト「いいこと?」

ドロシー「うん、これからはアルトのことちゅーで起こしたげる!きゃはっ☆アルトお姫様みたい!」

アルト「……へー、ちゅー、ちゅーか……って、ちゅー!?お、おいまてドロシー、それはいくらなんでもまだはや……!」

ドロシー「アルトうるさい! ヒルダにもよくやってもらってたし大丈夫大丈夫☆ なんなら今やったげよっか?」

アルト「うぇ!? ひ、ヒルダとドロシーがよく!? い、いやそれは置いといて今からは」アセアセ

ドロシー「もー、なんでそんな慌ててんの?たかがちゅーじゃん」ズイッ

アルト「た、たかがってドロシー、お前な……って、ちょっと近い、近いぞドロシー」

ドロシー「ほら、動かないで……んー……」チュッ

アルト「……うぇ?」

ドロシー「はい、おしまい!次からはこれで起こしてあげるねアルト!」

アルト「……あ、はい。ほっぺね、そりゃヒルダもするな。うん」

ドロシー「もう、アルトはやくー!ドロシーちゃんお腹すいた!」




食堂


ドロシー「はい、あーん」

アルト「……ド、ドロシー。さすがにこの食堂でそれは、ちょっと、あの……」

ドロシー「……アルトは、いや?」

アルト「いや、ではないが……ええ、ままよ!」パクッ

ドロシー「あはは、アルトかわいー☆ そんでもってバカっぽーい。じゃ、次アルトがドロシーにあーんね☆」



ヒルダ「まったく……タンポポコーヒーが甘くなりそうね」

ポポ「あはは、アルトもドロシーも幸せそう」

サクヤ「ま、あんな姿を見せられたら、私たちもね、諦めざるを得ないというか……」

リゼット「……でも、私はまだ諦めないもん!」グッ

モル「おお……リゼット輝いてる……」

ののか「サクヤさまも!ファイトです!」

サクヤ「うるさい!あんたにいわれたくないわ!」



ダンテ「……くくっ。おい、どうせ見てんだろ? あれがあのドロシーなんだぜ。驚きだよな」

ジゼル「? ダンテ、どうしてそんな遠いところで独り言を?」

ダンテ「……いや、意味なんてねェよ。ただ強いて言うならそうだな。仲間に少しだけ報告だ」

ジゼル「報告?見た所、周りに誰も、通信機器の類はもっていないようですが……」

ヴェロニカ「はいはーい、ささ、お邪魔虫はむこうにいくっすよー。ほーら向こうで一緒に向こうの女子界に混ざろうっすー」

ジゼル「待ってくださいヴェロニカ。私はダンテの独り言の真相を」

ヴェロニカ「はいはいはーい、タンポポコーヒーはおいしいっすよー」


ダンテ「ったく、いらねー気をまわしやがって……」

ダンテ「……ちっ、祝いってわけじゃねーが。ドロシーと、ついでにアルトのの好きなものでも作ってやるか」



ラスティ「まったく、我らが英雄さまはモテモテだな」

アーチボルト「はっはっは、平和の証拠だ」

キース「どこもかしこも騒がしくてたまらんな。しょうがない、キースキングダム建設の暁には、アルトの重婚を認めてやろう」

ユアン「まぁ、アルトさんが選んだ結果ですから、一人の友人として二人のこれからを見守っていきますよ……とりあえず次はドロシーにこのアルト悩殺用のアマツ温泉グッズ一式(バスタオル・石鹸・シャンプー)を売り渡して」

ラスティ「おーいサクヤ、ユアンが燕返しくらいたいってさ」




ドロシー「……馬鹿ばっかり。特に男連中」

アルト「あはは……まぁ、みんないいやつらだよ」

ドロシー「いいやつらなのはもう知ってるし!でもうるさいものはうるさい! アルトいこっ!」

アルト「あ、おいドロシー!ちょ、どこへ……!」



展望台



ドロシー「なんか、明るいうちにここくるのすごい久しぶりかも」

アルト「確かに……来るのはいつも夜とかだったからな……」

ドロシー「……ねぇ、アルト。ドロシーって変わったのかな?」

アルト「ん?いや、まぁ確かに第一印象とかと比べると大分変わったけど、ドロシーはドロシーだよ。あーでも、強いて言うなら……」

ドロシー「……言うなら?」

アルト「自分のことを、人形って言わなくなったのは嬉しい変化だな」

ドロシー「……それは」

ドロシー「……アルトや、ヒルダとか……みんながいてくれたからだよ。ドロシーは人形なんかじゃないって、わかったから」

アルト「ドロシー……はは、それはなによりだ。みんなもきっと喜ぶぞ」

ドロシー「こ、こんなこというのアルトだけだし!みんなには言わないし!」

アルト「そうか、残念。でもいつかみんなにも聞かせてやってくれな。たぶん喜ぶぞー」

ドロシー「……アルトのばーか……でも、うん、いつか言う」

ドロシー「……このフードも、みんなの前ではまだ取れないけど……いつか……」

アルト「いやいや、いっといてなんだけど、焦る必要はないさ。みんなわかってくれてるから、ドロシーのペースでゆっくりと……な」ポン

ドロシー「アルト……うん、わかった」

アルト「よし、それじゃみんなのところに戻ろう。ちゃんとご飯食べてないからな。ほら、いこうドロシー」スッ

ドロシー「あっ……えへへ、ここで手を出すなんてアルトよくわかってるじゃん☆」ギュッ






ドロシー「ずっとずっと、一緒だよアルト!」

アルト「ああ。 ずっと一緒だ」



うはぁ……すげぇ遅れて申し訳ない。ちょっと私用でどうしてもパソコンに触れられなくて
拙い文章と展開で申し訳ない、精進します。読んでくれた人いたらありがとうございました。
ドロシーEDあれはあれで最高だったが
リゼットやヒルダの時のような最高のイチャデレをくれても罰はあたらねぇよな……
本当いいゲームでした。やってる時はドロシーかわいいだったんだけどSS書いてたら全キャラ好きすぎてやばい。


おまけ





リゼット「アルトー、今日はエルマーさんとのお話がー」ガチャ


アルト「ぐぅ……」Zzz

ドロシー「……むにゃ……どろしーちゃん、さんじょー……」Zzz

リゼット「……って、ドロシー!? な、なんでアルトと一緒の布団に……」

ドロシー「……んっ……えへへー……」ギュッ

アルト「……ぐぅー……」Zzz


リゼット「……ふふ、でもなんだか二人とも幸せそう……時間はまだ大丈夫だね。少しだけ寝かせといてあげよう」ニコッ






サクヤ「アルトー、アマツのことについて騎士団長としての話を聞きたいんだけどー」ガチャ


ドロシー「みてみてアルトー!これ、お弁当!」

アルト「! でかしたドロシー! ちょうどお腹が減ってたから食堂にでも行こうかなって思ってたんだ!」

ドロシー「んふふー、ドロシーちゃんナイスタイミング。じゃーん、今日のお弁当は……おお!とってもおいしそー!」

アルト「こ、これは……栄養バランスも見た目もグレートな完璧なお弁当! ローザおばさんを思い出す優しさすら感じる! 見ただけでわかる、これを食べたら元気間違いなしだ……! こ、これはドロシーが?」

ドロシー「ううん、ダンテ」

アルト「ダンテ……さすがだ……!」


サクヤ「……そういやお腹へったわね。またあとででいいか。ののかと一緒に食堂行きましょ」





ヒルダ「アルト、今後のことで話があるのだけれども―」ガチャ


ドロシー「きゃは☆ みてみてアルトー!これダンテに作ってもらった新しい寝巻ー」

アルト「おっ、似合ってるな……って、やっぱりフードは深いんだな」

ドロシー「あったりまえじゃーん!でもでも、今回はなんとクマ耳だよクマ耳! ……ドロシーちゃんは前みたいな耳がよかったんだけどー」

アルト「へぇ、じゃあなんで前みたいな兎みたいな耳じゃないんだ?」

ドロシー「寝てる時に長い耳は邪魔だろうってダンテが」プクー

アルト「なんて家庭的なんだダンテの奴……!」


ヒルダ「……」クスッ

ヒルダ「おやすみなさい、アルト、ドロシー」ソッ




リゼット「今となっては懐かしいねー。いつアルトの部屋開けてもドロシーがいるんだもん」

ヒルダ「別に、それは今と全く変わってない気もするけれども」クスッ

サクヤ「……なんだかアルトにムカついてきたわ」


終わり

あ、ED後じゃなくて、どっちかっていうとドロシーED前ぐらいの気持ちで書いてました。申し訳ない。
依頼だしてきます。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年07月23日 (木) 19:49:29   ID: kBCuSzyJ

まさかステラグロウのSSがあるとは

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