【安価】楓「リリウム魔法学校へ! 6人で試合しよう!」【百合】 (1000)

◆あらすじ
魔法が当たり前に存在する世界の、魔法学校のお話。
良き学園ライフを送れるよう頑張りましょう。

◆注意
スレタイにもある通り、このスレは百合スレです。
女子校のため、もちろん女の子しかいません。
苦手な人は回れ右。

◆安価について
連取り禁止。
長文安価、意味不明な安価については部分採用もしくは再安価。

◆過去スレ
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◆リリウム魔法学校のご案内◆
全寮制の女子校。現実世界での高校(15~18歳)を想定。
寮は二人一部屋。
もちろん授業は魔法を用いたもの。

三人チームで戦う「マホリオ」という競技が存在する。
三人の中に一人大将を決めて、その大将が倒されるか降参するまで魔法で戦闘を行うというもの。
7月 学内トーナメント
10月 学外対抗戦
といった大会も存在する。

ストイックに勉強に打ち込むも良し、マホリオの大会で好成績を狙うも良し、怪しい魔術に手を出すもよし、誰かと恋愛するも良し。
どうぞ自由な学校生活をお送りください。

◆スケジュール◆
4月 入学、学内レク、部活紹介
5月 マホリオ一年生大会
6月 (結婚式)
7月 マホリオ学内トーナメント
8月 夏休み
9月
10月 マホリオ学外対抗戦、収穫祭
11月 文化祭
12月 クリスマス
1月 冬休み
2月 バレンタイン、修学旅行
3月 ホワイトデー
※カッコの中は学校のイベントではなく、生徒の間で受け継がれてきた極秘のイベントです。

◆登場キャラクターの紹介◆

【名前】クロエ・アートルム
【容姿】金髪ツーサイドアップで碧眼。体格は並だが胸は平坦
【性格】自信過剰で高飛車だが、困っている人を放っておけないなど、お人好しな面もある
【得意魔法】闇魔法エターナルダークフォース。一瞬で相手を周囲の空間ごと闇に包み込み、相手の視界を封じる。
また、魔力のみを展開することで周囲の魔力を探ることができる。
ハイパークロエ。
ヒカリの「魔力の形を変える力」、ローラの「魔獣の力を受け入れる力」がクロエに伝播し、「あらゆる人からの魔力を受け取り、あらゆる魔法を使いこなせる」状態になる。
【備考】若干の厨二病をこじらせている

主人公。
演劇部所属。
「闇の試練」を乗り越え、闇魔法を使いこなせるようになった。

孤児であり、クロエという名は孤児院の先生から、アートルムという名字は高名な魔法使いであるアートルムにあやかりローラから名付けてもらった。

ローラとヒカリと三人で付き合っており、ラブラブ。

凜華、モミジとマホリオでチームを結成しており、二年生時には学外対抗戦に出場。予選を突破し、決勝トーナメントを2回戦目まで勝ち上がった。

【名前】ローラ・リーケ
【容姿】緑髪のポニーテールで小柄で華奢な体格
【性格】気弱で引っ込み思案な性格だが、心優しい性格
【得意魔法】人間以外の生物と意思相通ができ、その生物と融合しその生物ならではの能力を使うことができる
【備考】実はかなりのお嬢様。リーケ財閥は魔獣の保護を筆頭に、あらゆる業界に会社を持つ。

クロエの幼少期からの幼馴染。
助っ人同好会所属。

クロエが大好き。

ーローラの魔獣ー
【名前】エアロ
【種族】小翼龍[プチワイバーン](肩乗りサイズのワイバーン)・風族種
【特殊能力】飛行・風属性のブレス
【融合能力】空気の流れを『観る』、透明化・飛行能力・風のブレス
【備考】最近は楓とも仲がいい。

【名前】きゅーちゃん
【種族】九尾の狐
【特殊能力】狐火を操る能力 火を壁にする・縄のように捕縛するなどなんでもござれ
【融合能力】狐火を操ることが出来るが殺傷力は薄れる(熱さは感じるのでマホリオでの攻撃や威嚇等では十分)
融合中は狐耳と小さめの九本の尾(もふもふ)が生える。性格は穏やかでおしとやかになるが同時にS度が跳ね上がる。

【名前】ユーニ
【種族】ユニコーン
【特殊能力】生物の魂の状態が分かる(ユニコーンの所謂処女関連の俗説は、魂が汚れている人間には決して友好的な態度を取らないことからきた誤解である)
【融合能力】相手の感情が分かるようになる(明確にどう考えているのかまではわからず、嘘をついてる、怒っている、悲しんでるなどの大まかな感情が分かる)

【名前】ミトラ
【種族】影獣(シャドー・ビースト)。見た目は真っ黒な子犬
【特殊能力】影の中に「潜り」姿を隠す(あまり長い時間は潜れない)
自分の質量の範囲内で形を自由に変えることができる。主に体を薄くして狭いところに入るのに使う
【融合能力】他者の影の中に「潜る」(潜っている間は水中のように呼吸ができず、長時間は潜れない)
その状態から近く(数メートル程度)の影へと移動することができる

【名前】クリア
【種族】水晶竜(の子供)
【特殊能力】空気を屈折させることで透明になることが出来る。また、取り込んだ光や熱を利用して口から閃光やビームを放つことも出来る。
空は飛べるが飛行はそこまで得意ではない。
普段は透明化能力で外敵から隠れている。
【融合能力】強力な魔力を扱えるようになり、息吹すら魔力を帯びるようになる。ただし長持ちはしない。
【備考】森の中に迷い込んで弱っていたところをローラに拾われて以来、ローラと共にいる。
人化にも成功し、成長著しい。ローラの言いつけをしっかり守るとっても良い子。

【名前】ラピス
【種族】水晶竜
【特殊能力】空気を屈折させることで透明になることが出来る。また、取り込んだ光や熱を利用して口から閃光やビームを放つことも出来る。
空は飛べるが飛行はそこまで得意ではない。
普段は透明化能力で外敵から隠れている。
【融合能力】???
【備考】クリアの親。貴重な存在のためドラゴンということは隠しているが、よく食堂で食事を摂っているところが目撃されている。
気づいたらローラに懐柔されていつも一緒にいるようになった。

【名前】ルク
【種族】不死鳥
【特殊能力】聖なる炎を司る
また血肉は万病に効く薬となる
【融合能力】???
【備考】美しい燃える羽を持った巨大な鳥。
数百年近く地下遺跡で眠りについていた
あくまで寿命が無いという意味の不死であり、かつて乱獲され不死鳥という種は絶滅したとされていた。
ローラの召喚石から自由に出入りできる。

【名前】リズ
【種族】バジリスク
【特殊能力】猛毒の牙、相手を睨むだけで殺せる
【融合能力】相手を睨むことで痺れさせることができる
【備考】卵から孵化し、すくすくと育っている。特にルクに懐き、取られそうだと感じると威嚇したりといった行動を見せる。
ローラの召喚石から自由に出入りができる。
人化にも成功している。

なお、召喚獣からローラへの好感度は非常に高い状態です。

ーその他の魔獣ー

【名前】スフィア
【種族】不死鳥
【特殊能力】敵を排除する為の邪なる炎と、人々を守る為の神聖な氷の力
【備考】ルクよりも更に太鼓の時代に生息していた真の意味での不死鳥。人々や魔獣を守護する偉大なる種族だった様だ。しかし、その不死性を恐れるようになった人類によって、悪魔化させ不死の性質を失わせることによりスフィアを除いて根絶やしにされた。
悪魔化してからは「古の怨念」と呼ばれ、ローラに解呪してもらうまでは非常に強力な悪魔として知られていた。
魔界では魔皇帝と呼ばれ恐れられていた。
解呪されるまでの記憶があるのか、ルクを気に入っている。


【名前】レイア
【種族】黒鋼竜
【容姿】身長はラピスより一回り大きい程度
いつも西洋風の兜を被っている
兜の下は思わずハッとしてしまう程の黒髪ロング美人。瞳の色は紫
ちなみに胸の大きさはラピス以上
【性格】冷静沈着な武人肌。やや男性めいた口調で喋る
しかしその実極度のあがり症で、初対面の人の前では兜を被っていないと会話すらままならなくなってしまう
男性めいた口調も緊張感から来るもので、最愛の家族であるラピスやクリア、あるいは心を許した人の前では優しい女性口調になる
【特殊能力】己の肉体を金属質に変質させる。一部分だけ変化させることも可能
本気を出すと鈍く光る黒色の兜付きプレートメイルを纏い、見た目からは予想もつかない俊敏さで動ける
【備考】ラピスのパートナーでクリアのもう一人の母親
竜族のしきたりに従い遠く離れた地でもう一人の子供を育てていたが、ラピスの事が気になりはるばる彼女の元を訪れた
黒鋼竜はその名の通り黒く輝く鋼の肉体を持つ竜で
その鱗はとても価値が高く武具の材料・芸術作品などにも利用されている


【名前】フェリス
【種族】黒鋼竜
【容姿】母親譲りの紫の目に黒髪ツインテール クリアとどっこいどっこいのロリっ娘 普段は竜の顔を模したお面を被っている
【性格】高飛車だが実際はあまり素直になれないツンデレ系 家族のことが大好き
【特殊能力】レイアと同じく身体を金属の甲殻に変えることが出来る しかしレイアと比べてまだ未熟なので甲殻の強度は低い
【備考】レイアが産んだレイアとラピスの娘 クリアとは腹違いの双子とも言うべき関係であり、全く同じ時間に卵として産み落とされ、さらに全く同じタイミングで卵から孵った
母親以上のあがり症かつ恥ずかしがり屋でお面を付けていないと家族以外の相手とはまともに話せないほど(ローラですら僅かに話せるか話せない程度)
竜形態はクリアと同じぐらいの黒鋼竜だがところどころ甲殻が未発達な箇所がある

【名前】ヒカリ・ロゥレス
【容姿】白髪ロングで背は高め。体型は着痩せしており脱ぐとすごい。
【性格】穏やかで物腰柔らか。困っている人は見捨てられない優しさを持つ。
ややボーイッシュなところがあり一人称は『ボク』
【得意魔法】実は昔から無自覚に魅了魔法を垂れ流しにしていた……が、やっと自覚するに至った。
その本質は「相手が心地よいと感じるような魔力を垂れ流す」ことで、魔力の質を意図して変えることでサポート能力を身に着けた。
【備考】得意魔法の影響からか裏で彼女を慕う者が多いらしい。ただし魔法の件も含めて本人は全く気づいていないフラグメイカー兼フラグクラッシャー。
クロエと寮が同室。
演劇部所属。
クロエが大好き。


【名前】水津 凜華(すいず りんか)
【容姿】やや青みがかった黒髪ロング、紅い瞳。背はすらりと高く誰もが振り向くような美少女…というより美女
胸は控えめ
【性格】優しく紳士的な王子様タイプ
本人も自分が周りからそう思われていることを自覚しており、あえて男性のように振る舞って黄色い声をあげさせる事も
その実甘えん坊で甘いものと可愛いものが大好きという一面も
【得意魔法】自身の周囲の空気を瞬時に凍結させ、ダイヤモンドダストめいた小さな氷の結晶をたくさん発生させる
視覚的にとても綺麗な上に氷晶は結構固く、集中させて(凜華は発生させた氷晶を任意でコントロールできる)盾としても用いることができる
氷晶はしばらくすると溶けて消えてしまう
【備考】母親が高名な舞台女優で、彼女も卒業後は母と同じ道を歩む予定。
クロエとマホリオにて同チーム。一年生のみの大会で準優勝した。
二年生時には学外対抗戦に出場。予選を突破し、決勝トーナメントを2回戦目まで勝ち上がった。


【名前】モミジ・クレナイ
【容姿】背は低いが胸は大きいロリ巨乳 灰色の長髪と赤目
【性格】オドオドして引っ込み思案
【得意魔法】引力や斥力を操り物体を引き寄せる・はね除けることが出来る
【備考】自分を変えるために演劇部に入部。 部長曰く拙いが光るものがあったらしい。
徐々に自分を出せるようになってきた様子。
二年生時の修学旅行中にイオと付き合うことになった。
クロエとマホリオにて同チーム。一年生のみの大会で準優勝した。
二年生時には学外対抗戦に出場。予選を突破し、決勝トーナメントを2回戦目まで勝ち上がった。

【名前】ティア・ソレル
【容姿】白の癖っ毛に青と赤のオッドアイ 体型は見事な幼児体型 いつも寝ぼけ眼
【性格】無口で感情の起伏がほとんど表に出ないが優しい良い子 少々天然のフシがある
【得意魔法】生物以外の物体を浮遊させることが出来る 物体が重ければ重いほど疲れる
【備考】ローラと同室の娘。見た目や性格から無愛想と勘違いされやすいが実際は良い子。
喋るのがあまり得意ではないので筆談で話すことが多い。ちなみに余談だが地声は透き通るように綺麗で優しい声らしいが聞いた者はほとんどいないらしい。
アルシェのことが大好き。

【名前】アルシェ・ブランカ
【容姿】銀髪ショートのつるぺた幼女体型。瞳は明るめの琥珀色
【性格】感情が乏しく、自発的に動くことは滅多にない。しかし食欲は旺盛で、食事だけは積極的に行う
【得意魔法】魔力を圧縮したレーザーやビームを撃つ。高威力だが燃費が悪く、撃ちまくるとすぐに魔力が尽きる
【備考】かなり古い魔術家系の末裔。幼少期より社会から隔絶された場所で修行をさせられてきた為、かなりの世間知らずで情操教育も不足している
常に腹を空かせている為、餌付けすれば簡単に懐く

クロエのクラスメイト
ティアのことが大好き。一年生時の夏休み、夏祭りの時に告白し、晴れて恋人同士となった。


【名前】ナミネ・スフィアード
【容姿】比較的長身で結構なグラマラスボディ。髪はウェーブのかかった水色の長髪。瞳も同じく水色で眼鏡着用。
【性格】礼儀正しく慈愛と包容力に溢れる(物理的にも)。その様はしばしば『大天使』と形容されるとか。ただし少々ドジっ娘なところも。
【得意魔法】水を自在に操ることが出来る。
【備考】ティアとアルシェのチームメイトで、無口な二人の考えを瞬時に理解出来たりする。二人と一緒の時は『母親と娘二人』に見えるとかなんとか。
またリリィ先生と一緒にいる時は独特の癒し空間を発現する。
リリィ先生に告白、その後お付き合いを始めて今ではラブラブ。


マホリオにて同チーム。
一年生のみの大会では三回戦敗退。ベスト16。

【名前】雨宮 楓(あまみや かえで)
【容姿】白髪(ポニーテール)赤目のアルビノで肌も白い 身長はクロエと同じぐらいだがクロエ以上の絶壁
【性格】飄々としたからかい好きで一人称は『あたし』
胸の話題を出されるとキレる
【得意魔法】風を操ることが出来る。用途は風の刃を飛ばす・風の障壁を展開する・風を纏って移動速度を上げるなど多岐に渡る
【備考】クロエのクラスメイト。体質上日光が苦手でそれを補うために特殊な薬を貰っているらしく頻繁に保健室に通っている(薬のおかげでマホリオ含め学園生活を問題なく送れている)。
しかし普段はそんな自分の体質を嘆くことなく明るく振る舞っている。
ちなみに胸に関してはそれとは別に最大のコンプレックス。こっちはどうにかしたいらしくよく科学部や黒魔術部に顔を出しているらしいが成果は芳しくないらしい。
日光が苦手なのは吸血鬼の末裔のため。基礎能力は高めだが、体調をやや崩しやすい。


【名前】真壁 晶(まかべ あきら)
【容姿】赤髪ショート 瞳の色は翠 中性的な顔立ちで一見すると男子に見える 胸は膨らみかけ
【性格】細かいことを気にしない大雑把な性格だが曲がったことは大嫌いな熱血漢。一人称は「アタシ」
【得意魔法】炎を発生させ操る。出せる炎の規模は彼女のテンション次第で視界を遮るほどの業火から明かり程度の小さなものまで色々と応用が効く
なお本物の炎ではないので熱さこそ感じるが火傷は一切負わない。寒いときの暖房代わりにもなるが晶自身は暖かさを感じないので別途対策が必要
【備考】クロエのクラスメイト
実家は古武術の道場で彼女自身も習っている
「かじった程度」とは本人の談だが少なくとも下手な不良とはケンカで負けないくらいの実力を持っているようだ。
最近は時雨の弟子として訓練を受けている。


【名前】七峯 嵐(ななみね らん)
【容姿】灰色の長髪に青の瞳。目はつり目で目付きが鋭い。ティアやアルシェとどっこいどっこいかそれ以上に背が低い。?
【性格】気が強く少しぶっきらぼうなオレっ娘。しかし実際は極度のツンデレで割りと涙脆い。
【得意魔法】雷を操る魔法。手から稲妻を放ったり相手の頭上から雷を落とすことが出来る。
【備考】楓の幼馴染。楓とは喧嘩することが多いが実は常に楓の体調を気遣っている(以前楓が保健室に連れていかれた時も、クロエが退室した直後ぐらいに駆けつけた)。
ちなみに体型レベルの胸だがそれでも楓よりはある。
最近はウィンの弟子として訓練を受けている。


三人ともクロエのクラスメイト。
マホリオにて同チーム。一年生のみの大会で優勝した。
全校生徒の大会でもベスト8に入り、リリウムの一年生最強トリオとして学外対抗戦に出場。予選グループにて6勝をあげる。
二年生時にも学外対抗戦に出場し、予選を突破。決勝トーナメントを3回戦目まで勝ち上がった。

三人で付き合っており、ラブラブ。

【名前】レナ・フォールン
【容姿】茶の姫カットに青の瞳 背はそれなりだがスタイルは良い
【性格】クールで物静かだが一度熱中すると周りが見えなくなることも
【得意魔法】物理的な力を反射出来るバリアを貼ることが出来る 魔法は反射出来ないが弱めることは出来る
【備考】演劇部所属の一年生。クールな性格とは裏腹に演技に興味があり演劇部に入部した。
残念ながらクロエと同じく裏方スタートだが、その性分からより一層部活に打ち込んでいる。
デンとは出身校が同じ。
デンが好きで告白。お付き合いを始めた。
二年生時には学外対抗戦に出場し予選を突破。決勝トーナメントを3回戦目まで勝ち上がった。


【名前】デン・ハザード
【容姿】本来は低めの身長ながら胸はCカップで起伏もある。髪は明るい紫色のロングストレートで目はパッチリとした碧色。
中学時代のものをそのままトレースしたためか現在よりも自信や活力に満ちた顔つきになった。
【性格】魂に呪いでもかけられたかの如き劣等感の塊、他人が何を言おうがどれだけ公平な場でどんな結果を出そうが時には言いがかりそのものの超理論で自分を否定する
【得意魔法】肉体変換
【備考】肉体変換は自分だけでなく他人の体にもできるが、今のところ他人の変換は長く保たない。
一年生の間ずっと「死に戻り」をしていた。その過程で自信をなくし、性格が変わってしまった。
今は素直で明るい子。
実はずっと前からレナのことを見ていたことが判明。告白され付き合い始めた。


【名前】イオ・ローライト
【容姿】銀のロングヘアーと金の瞳。身長はそれなりだが胸は得意魔法の如く爆発級。
【性格】臆病で引っ込み思案。人を傷付けることを嫌う。
【得意魔法】爆発魔法。強力だが故に制御が難しい。
【備考】幼少期に自身の魔法で人を傷付けてしまったことがトラウマになっている。
そのため無意識に人を遠ざけてしまい、周りも彼女の性格と難のある魔法から深く関わろうとする者がいなかった。
クロエとの訓練のおかげで魔力をコントロールできるように。人助けにも使えると自信を取り戻した。
二年生時の修学旅行中にモミジと付き合うことになった。

【名前】ノワール・ヴァーミリオン
【容姿】薄い青の髪で瞳は金色。背は低め
https://i.imgur.com/FS2L9iM.jpg
↑(イラストいただきました、ありがとうございます!)
【性格】冷静な性格であまり感情を表に出したがらない。しかし内心は皆と仲良くしたいと思っている
【得意魔法】『パンデモニウム』ランダムに悪魔を召喚。戦闘力はピンキリで強ければ強い程制御が効かない。負の感情が高まっている時程強大な存在が呼び出され、特に怒りの感情に関しては本人の意思と無関係に魔法を発動させることもある。
【備考】幼少の頃に暴走した悪魔から自身を庇った事で両親が死亡しており、それ故に魔法を使うことに躊躇いがある。
魔法をあまり使いたがらない代わりに生身での戦闘力はかなり高い。
実は極度の怖がりで夜は1人でトイレに行けない。


【名前】イリス・オーレリア
【容姿】薄いピンク髪のカールがかかったショートヘアでBカップ、ライトグリーンの瞳
【性格】基本敬語で喋るが、真面目という訳では無い。誰に対しても優しいが、敵に対しては容赦がない
【得意魔法】相手の脳内を覗く、操る事が出来る。これにより、思考回路を読み取ることも出来る。
また、脳内を操り若干だが相手を意のままに動かせる(時間は30秒程で複雑な命令はできない)。
【備考】この魔法により相手が本当にいい人かどうかを見極めて今まで生きてきた。
魔法を悪事に使ったことは無いが、思考回路を読み取った際相手の秘めている思い(恋愛感情等)も無条件で分かってしまうのが悩み。
他人の色恋沙汰を見るのは結構好きだったりする。
元は魔力欠乏症という魔法が使えない病気だったが、母親の実験により魔法を使えるようになった。
紆余曲折あり母親とも和解し、今ではごく普通に学校に通っている。

二年生時の修学旅行中に付き合い始めた。

【名前】ウィン・フォルクス
【容姿】白銀のショートボブに金の瞳の垂れ目 背はクロエとどっこいどっこいだが実はスタイルは良い
【性格】無邪気で天然ボケののんびりや よく語尾が間延びする
マホリオの時は口数が少なくなり普段ののほほんムードが消える(>>366みたいな様子)
一人称は『ボク』
【得意魔法】周囲の時間の進みを僅かな間だけ極端に遅くすることが出来る(周囲からは高速移動に見える)
負担が大きいため連続使用や日に何度も使えたりするものではなくここぞという時に使っている
ちなみに発動時に触れているもの(生物含む)は魔法の影響を受けない(時間が遅くならない)
【備考】マホリオランキング一位に君臨する三年生。
普段はのんびりとしてマスコットのように可愛がられているがマホリオの時は極度の集中から様子が変わる(周囲からはそのギャップが良いという声も)。
他者に屈託なく接するので友人も多い。好物は甘いもの。


【名前】ナナ・ヴァーミリオン
【容姿】青のショートヘアーに紅の瞳。小柄な体格で胸も小さめだが絶壁組よりはマシ。
【性格】優しく礼儀正しく献身的。いつも敬語口調で基本的に他人のことはさん付け(ただしウィンのことは時々『ウィン』と呼び捨てにしているらしい)。
【得意魔法】自身の魔力を相手に譲渡し回復させることが出来る。発動には身体的な接触が必要かつ接触方法で魔力譲渡の効率が変化する(一番効率的なのは粘膜を介した場合だとか)。
【備考】ウィンと同室の二年生で一年生の頃からずっとウィンとチームを組んでいる。
魔法の扱いがあまり得意ではなく、魔法の精度にやや難がある。
そのため最初は校内トップクラスの実力を持つウィンに引け目を感じていたが、そんな自分に屈託なく接してくれるウィンにいつしか惹かれていった。
そして結婚式の時に意を決して自分の想いをウィンに伝え見事受け入れられた。
ちなみに恋愛面に関してはぐいぐい行く方であり普段の様子に反して彼女が攻めらしい(結婚式のキスもナナの方から行った)。


【名前】早川 時雨(はやかわ しぐれ)
【容姿】黒のポニーテールにつり目。長身スレンダー体型で凛とした顔立ち。
【性格】真面目で気難しいが結構天然。一人称は『私』で男口調。
【得意魔法】棒状の物に魔力を込めることで光の刀身を持つ刀を精製することが出来る。
物理的な攻防以外に斬った軌跡を飛ばしての遠距離攻撃も出来る。
マホリオではウィンと同時に斬り込む・無数の斬撃を飛ばしての迎撃など臨機応変に立ち回る。
【備考】ウィン・ナナと同じチームの二年生。実家が剣道の道場であり自身も有段者。
さらにウィンほどではないがマホリオランキング上位に君臨しており身体・魔法どちらも高いポテンシャルを誇る。
入学当初は普段の様子からウィンのことを軽く見ておりマホリオの実力も魔法頼りと思っていたが、一騎討ちを行い完膚無きまでに敗北したことで見直しウィンを友人及びライバルとして認める。
さらにより近くで修練を積み少しでもウィンに近づくために同じチームになった。
鍛練に明け暮れた生活を送ってきたためか様々な知識、特に性知識に乏しく未だにコウノトリレベル。
ウィンとナナが付き合っていることは知っているが、彼女達が隠れてキス等していることや結婚式のことは全く知らない。


リリウムにおいて最強のトリオ。
特にウィンと時雨はマホリオのプロチームにスカウトされるほどの実力者。
地域代表としてマホリオの全国大会に出場。
勢いそのままに優勝した。
一年生時に優勝してから、三連覇で大会を終えた。

【名前】ステラ・ステラ
【容姿】紺色の髪は星空のような煌めきを放っている。スレンダーな美人さん
【性格】大人しいようで案外強気なところがある
【得意魔法】空から無数の隕石を落とす
【備考】年下に頼られるのが好き。年上には甘えたい。
クロエと同じマクベス・エクスルードハウスの出身。
ゼレスとお付き合いをはじめた。


【名前】ゼレス・ケルキオン
【容姿】低身長で幼児体型。金髪で色白な肌
【性格】丁寧な口調で話すが自分より弱い相手と馴れ合うつもりはない
【得意魔法】神聖魔法(闇属性以外を一切受け付けない圧倒的な光魔法の光線を出鱈目に放出する。神聖と言っている割に魔法が発動した際の光景は外道としか言いようがない。しかし闇に対しては極端に相性が悪い)
【備考】身長が低いことを気にしている。チビは禁句。
愛する者のためなら他はどうなっても構わないという危険な思考を持つ。
ステラと寮が同室。
ステラとお付き合いをはじめた。


【名前】ラクリマ・ソレル
【容姿】オッドアイじゃないこと以外はティアにそっくり(双子と間違われるほど)で、カラコンを付けたらティアにしか見えない
【性格】ティアとは真逆の性格。喋るの大好き
【得意魔法】フィルターのようなものを最大で5枚まで展開。そこを通った魔法は攻撃方向や属性が切り替わる。自分の正面には出すことが出来ない為防御には(ほぼ)使えない
【備考】ティアの妹。お姉ちゃん大好きっ子。お姉ちゃんが好きなものなら自分も好きなのでアルシェの事もきっと大好き。お姉ちゃんが書いた文字をお姉ちゃんの声真似で読み上げる事が出来る(本人が恥ずかしいと感じるくらいには似ているようだ)。

三人はマホリオにて同チーム。一年生のみの大会でベスト8まで勝ち進んだ。


【名前】ノルン・サイネーラ
【容姿】金髪のおかっぱに碧の瞳。服の上からでも分かるほど胸が目立つ。
【性格】常にゆっくりと間延びした喋り方をするのんびりやの天然さん。昼寝が大好きで授業中も寝ていることが多い。一人称は『ノルン』
【得意魔法】睡眠魔法。実はねぼすけなのは自身の魔法が自身にも作用しているから(本人の性格もあるが)
【備考】実は演劇部には道に迷って辿り着いていた。部活紹介の時もずっと寝ており見ていなかったのだが、部室に来てなんとなく興味が湧いたので入部してみることにした。


【名前】紅林 御桜(くればやし みお)
【容姿】艶やかな長い黒髪と紅い瞳を持つまるで日本人形のような美人。美少女ではなく美女という感じ
胸はそこそこある
【性格】とてもマイペース。割と世間知らずなところがあり、たまにとんでもないことを無自覚でやらかしかけるが
そこは令嬢、持ち前の愛想と機転の良さで切り抜けてしまう
【得意魔法】魔力で構成された光輝く花吹雪を発生させる
単純に他者の視界を奪う他、吹雪故にそこそこ強めの風も伴うので妨害などにも使える(風の強さや方向は彼女の意思でコントロールできる)
あと見た目がとても綺麗
【備考】ラクリマと同室の子。
歴史の古い名家の令嬢。姉が一人いるらしい
身の回りの世話は殆ど使用人に任せている程の箱入り娘だったが、親の言いつけで社会勉強の為にリリウムに通うことになった

【名前】音無 舞(おとなし まい)
【容姿】黒のショートヘアーに黒の瞳で童顔。体格はやや小柄。
【性格】穏やかで礼儀正しく、初対面では人畜無害そうな印象を受ける。
しかし実は並々ならぬ執着心を持つ。
【得意魔法】相手の感情を増幅することで暗示をかける(友情を徐々に愛情へと転じさせるなど)。
なお元々ある感情にブーストをかける方式なので、全く興味を持っていない方向に暗示をかけることは出来ない(同性に全く興味の無い相手を同性愛者にするなど)。
【備考】クロエ達とは違う学校の一年生。かつて凜華の母、水津真凜に演技を見込まれたことがある。学校の演劇部とともに、宝坂への入団も両立している。
元々は大人しく引っ込み思案だったが真凜に演技の道を示されたことでそれを克服した。
そのため真凜のことを尊敬しているが、自身の魔法が無意識に自分に作用したために真凜、そしてその娘の凜華に少し歪んだ愛と執着を抱いている。


【名前】樹(いつき)・ユグドラシル・リリウム
【容姿】年期を感じさせる青い三角帽とローブを纏った10歳ほどの少女
勿論この姿は強大な魔力を抑えるための自己封印であり、封印を解くと20代後半ほどの妙齢の女性となる(魔力量の影響でそこで成長が止まった)
服はどちらの姿でも問題ないように伸縮するが、大人の姿の時は見事な上乳が露になる
【性格】慈悲深く穏やか。先達として生徒達を優しく見守るみんなのお母さん
道を踏み外したもの、踏み外そうとしているものには厳しくも優しく接し正道へ導こうとする
【得意魔法】一度見た魔法を自分のものとして使える
性質はそのまま樹自身の魔力を乗せる事でより強力な術として放てる(例外あり)ただし一度使用した術をもう一度使いたかったらもう一度同じ術を見る必要がある
【備考】リリウム魔法学校の校長先生。学校の創設者でもある。
クロエに警告したのは、かつてラミーを救えなかった後悔から。
ラミーが復帰した今は非常に仲睦まじく過ごしている。


【名前】ラミー・アルファウス
【容姿】重ための黒髪の小柄の少女 
【性格】自虐的で自分に自信がない臆病な性格 しかしそれ故に自分が守るべきと認めた相手には自分を犠牲にしてでも守ろうとする
【得意魔法】闇魔法
【備考】かつて闇に飲み込まれた魔法使い 当時二年生
イジメや家庭内暴力によって荒んでいた時に樹によって救われ、彼女に教師以上の強い感情を持つ
最後の時も樹を救うため自らの意思で闇に飲み込まれた
闇の中で生存しており、クロエらの協力により闇から脱出。


【名前】リリィ・アンスリウム
【容姿】青髪ロング 穏やかさの中に情熱のこもった翠色の瞳 母性を感じさせる豊満な胸
【性格】生徒達を優しく見守るお姉さん属性
一方で情熱家でもあり、目標に向かって努力することと努力している人が大好き
【得意魔法】自身の周囲に心を落ち着かせリラックスさせるフィールドを発生させる
【備考】教育実習生あがりの若い教師。
大家族の長女で、昔から仕事で忙しかった両親の代わりに弟妹たちの世話をよくしていた。
その関係で家事全般が得意。
ナミネに告白されてお付き合いを始め、今ではメロメロ。


【名前】峯岸 橘花(みねぎし きっか)
【容姿】白のショートヘアーに翠の瞳で眼鏡。幼モードの樹とどっこいどっこいのロリっ娘。
【性格】冷静でやや辛辣。どこか冷めているが、自分の興味を惹く分野にはぐいぐい来る。
【得意魔法】魔法の仕組みや効果を解析出来る。ただし一部例外もある(エミールのパルプンテを予測するなど)
【備考】リリウムに勤める教師の一人。毎日研究室にこもって魔法の解析と研究を行っている。
年齢不詳だが、樹と同格のように会話しているとこが目撃されているため樹と同世代ではないかと噂されている。
エミールが卒業してからも、実験のために呼び出している。

【名前】早水 百合江(はやみ ゆりえ)
【容姿】黒髪ロングヘアー。背は高めで中々の巨乳。
【性格】おっとりした礼儀正しい性格のお嬢様。語尾がデフォで『ですわ』
【得意魔法】投影魔法。映像をプロジェクターのように空間に投影することが出来るが、自身のイメージしたものを直接映すことも出来る。
【備考】演劇部元部長。ローラほどではないが(そもそもローラが規格外すぎる)名家のお嬢様。
名は体を表すのか、女性同士の恋愛を見ることを好む百合っ娘。
彼女の魔法がプロット作りに役立つことや(百合作品への)凄まじい情熱から部長へと推薦された。


【名前】カーラ・ファウスト
【容姿】 金髪ショートで背は高め、修道服を着用している
脱ぐとすごい
【性格】 心配性だがしっかり者のお姉さん、人が傷つくことを極端に嫌う
【得意魔法】生命力譲渡
自分の生命力を他人に分け与え爆発的な治癒力で対象を回復させる(対象の損傷が大きいほど自分への反動も大きい)
死んでしまった生命を蘇らせることもできるが膨大な量の生命力と準備時間が必要
庭で育てている草花から毎日少しずつ生命力を貰って蓄えている
【備考】クロエ達出身の孤児院、マクベス・エクスルードハウスの院長。孤児達を溺愛しており、幼い頃から面倒を見ていたクロエのこともとても心配している。


【名前】ソフィア・ルナール
【容姿】透き通るような白の長髪と暗闇でも怪しく輝く金の瞳を持ち、人形のように儚い外見の少女
【性格】口数が少なく機械的な口調で無機質な印象を受けるが悪人ではない
【得意魔法】闇魔法 クロエのように闇を発生させるだけでなく闇を凝縮させ様々な形を取ることが出来、その応用で使い魔のようなものを使役することも出来る
【備考】深い森の奥地に存在する廃墟となった古城に一人(+闇で作り出した使い魔)で住んでいる少女(ただし年齢不詳)
人の名前を呼ぶ際は必ずフルネームで呼ぶが、相手から要望があった場合は一応それに合わせてくれたりする


【名前】ミリア・メルトル
【容姿】銀髪ショートで赤と青のオッドアイ。見た目は完全に幼女だが歴とした成人女性
【性格】困っている人は放って置けないとても優しい性格。常軌を逸した自己犠牲精神の持ち主
【得意魔法】闇化(闇と化す。試練の魔物に姿を変えたり色々出来る)
【備考】マホリオのプロ選手。実年齢は不明。元は魔法が使えず闇使いの素質があるというだけで闇の試練と向き合う羽目になったが、力を行使せずに闇を受け入れ一体化するという形で試練を乗り越えてしまった(この時に肉体の成長が止まった)。闇に一方的に支配されることも無く、それどころか割と仲良くやれている。しかも闇との間に子供まで生まれてしまい今年で高校一年生になる。ご飯はたくさん食べる。もりもり食べる


【名前】エルク・メルトル
【容姿】銀髪サイドテール、漆黒の瞳。肌は雪のように白い。体型は割と平均的
【性格】良いところも悪いところも引っくるめて人間が大好き。人間の為ならなんだってしてあげられる
【得意魔法】相手の心の闇(トラウマ)を想起させることができる
【備考】ミリアと闇の間に生まれた子。いつもニコニコしているが謎の圧があり、周りからは怖がられている
人間という存在を心の底から愛しており、母の自己犠牲精神を歪んだ形で受け継いでしまっている

【名前】ゼーレ・レジェンダリア・アートルム

【容姿】絶世の美少女。瞳の中に宇宙が存在しているかの如く煌く紺色の両眼と、肩から背にかけて流れるプラチナ・ブロンドの髪が印象的(普段は髪飾りで抑え付けられているがアホ毛がある)。背はやや高めで胸は巨乳というより美乳。

【性格】おとなしい性格で、自分の事より仲間の事を優先して考える。この世で最も非常識な存在であるのに反し、本人自体は常識を重んじるまともな性格。丁寧な口調で話すが親しい仲間に対しては砕けた口調になる。

【得意魔法】

『創造』クリエイション
アートルムの固有魔法を除いた全ての魔法の起源となった原初の魔法。新たな魔法をランダムで生み出す。現代で言う魔力欠乏症の人間がこれにより生み出された魔法の使用者(記録媒体)となる(当時は魔法を使えないのが当たり前だった)

『魔文殿』アーカイブ
現存する全ての魔法を使用できる

『頂点』アルティマ
使用魔法を最高位のものに変換する

【備考】
全ての魔法の始祖とされる伝説の魔法使い。というよりこの世界においては彼女の「レジェンダリア」から伝説という意味が生まれた、まさに生ける伝説。

『創造』を用いて人々に魔法をもたらすという偉業を成し遂げた。ちなみに最初に魔法を与えたのが仲間の魔法使い二人。当時の人々からの尊敬はもはや崇拝の域に達しており神そのものであるとして神聖視する者さえいた。

固有魔法を3つも持つ生物としてみても規格外な人物。魔法法則を完全に無視したバグのような存在らしい。

彼女の『創造』が生み出した魔法の一つに悪魔化の儀式があり、それにより不死鳥達は魔界に追放された為、起源を不死鳥とする悪魔達からは憎悪の対象になっているが彼女自身は望まぬ結果であった(ゼーレ自身は悪魔化の魔法を一度も使っていない)。

時を超えてやってきたのではなく、不老の魔法を用いて現代に至るまで空かずの空間で生き続けてきた。これは魔王との戦いで負傷し、その傷を癒すことが目的。

スフィアとは親友であり、彼女だけは守ろうとしたが、自分はともかく仲間の魔法使い二人まで迫害を受けそうになった為、最終的には見捨てる形になってしまったことをずっと悔いている。

ルクが時代が違うにも関わらずスフィアについて知っていたのはアートルムがかつての不死鳥達について昔話として話していた事による。

【名前】セレニテ・オーレリア
【容姿】ピンク髪ロングの濁った灰色の瞳、少々痩せ気味だがガリガリと言うほどではない
【性格】とても穏やかで落ち着いた性格だが、目的のためであれば手段を選ばないところがある。娘に対する愛情は側から見たら異常な域に達している
【得意魔法】『権能』魔力を奪ったり与えたりする魔法
【備考】イリスの母にして天才科学者。リリウム魔法学校出身で在学時には図書館に所蔵されている全ての書物を読み尽くしてしまった。娘が魔法を使えない事を憂いており、様々な人から奪った魔力を与え続けているが、魔力欠乏症の本質については気付いていない。
現在はイリスとも和解し、様々な人と協力しながら魔力欠乏症への対応策を研究している様子。

~前スレでの出来事~


ゼレス、ステラが交互に風邪を引いてしまうも、互いの看病により元気に。


クロエが観戦に行ったマホリオのプロの試合場にて、ミリア・メルトルと知り合う。

そして各自準備を万端にし、学外対抗戦へと臨む。

結果は
ティアチーム 予選敗退
ステラチーム 予選敗退
クロエチーム 決勝2回戦敗退
楓チーム   決勝3回戦敗退
レナチーム  決勝3回戦敗退
ウィンチーム 優勝

試合の最中、クロエはテネリタスとのシンクロで制御が効かなくなる。

そして対抗戦が終わった直後、セレニテの手により参加者の魔力が奪われる事件が発生。

逃走され、その場は取り逃がしてしまう。

少し時がたち、大規模な皆既日食が発生。クロエは闇の悪夢を見るように。

皆既日食が明け、文化祭が開幕。さまざまなところでデートするカップルが。

そしてイリスは秘密をみんなに打ち明け、魔獣島の防衛や、サキュバス戦に挑むことになる。

そして無事にセレニテとイリスの問題は解決し、年が明けた。

冬休みも各自仲良く過ごし、三学期へ。

そして修学旅行。ノワールとイリス、モミジとイオがそれぞれ付き合い始めた。

その頃クロエはアートルム神社を訪れ、伝説の魔法使い、アートルムと邂逅を果たしていた!

ゼーレ「ここは……」キョロキョロ


スフィア「アートルム……」


ゼーレ「す……スフィア!? どうして……」


クロエ「伝説の魔法使い、アートルムね」


ゼーレ「あなたは……?」


クロエ「現代の魔法使いよ。私の名前はクロエ・アートルム」


ヒカリ(く、クロエすごいなあ……伝説と堂々と喋ってる……)


ゼーレ「現代……。今は何年でしょうか?」


スフィア「今は……XX年よ」


ゼーレ「そうですか……」

ゼーレ「おそらくあなた方の思うアートルムとは、この私、ゼーレ・レジェンダリア・アートルムのことで間違いありません」


クロエ「本物なのね……。なんで神社の奥にいたのかしら?」


ゼーレ「魔王との戦いで傷ついた体をこの神社で癒やしていました」


クロエ「ま、魔王?」


ゼーレ「この世をすべて魔界と同じ環境にしようと攻め込んできた、魔界の長です」


スフィア「魔王……」


ゼーレ「スフィアは知ってる……わよね」


スフィア「もちろん」


クロエ「魔王ね……アートルム伝奇の中のおとぎ話だと思ってたわ。でもこうして私達が生きていられるってことは、アートルムが魔王を倒したのよね?」


ゼーレ「致命傷は与えたかと……。ですが、倒せたのかは確認していません。なので、魔界からの巨大な揺らぎを感知する魔法を世界に張り、こうして可能な限りギリギリまで回復していたのです」

スフィア「世界にって……ほんと規格外ね」


ゼーレ「ふふっ。でも魔法は失敗してたみたい。こうして近くで似た魔力を感知してやっと扉を開けられたから」


クロエ「似た魔力?」


ゼーレ「あなたと、その友達ですかね? それがとても懐かしくて……おかげで眠っていても起きることができました」


クロエ「そ、そうなの」

クロエ(あ、アートルムに似てるって……!)キャー


ローラ「あ、あの……魔界の揺らぎ自体は確かに感知したんですよね?」


ゼーレ「はい。それでうっすらと眠りから覚めていたようです」


ローラ「……それってつまり、倒せなかった魔王か、あるいは二代目の魔王がこっちの世界に干渉してきているってことですか?」


ゼーレ「……はい、そうなります」


ざわっ


ゼーレ「ですが!」


「!!」ビクッ


ゼーレ「今度こそ私が魔王を倒し、そして魔界との扉を封印します!!」


クロエ(こ、これが“アートルム”……!)ゾワ…


ヒカリ(力強さも説得力もとんでもない……!)ゾクッ


ローラ(す、すごい迫力……!)ゴクリ

スフィア「はいはい、意気込むのはいいけど一旦そこまで。いろいろ確認したり準備したりで時間もいるでしょうし……今回は解散ね」


ゼーレ「そうね。スフィア、現代の案内してくれる?」


スフィア「わたしも最近こっちに来たから詳しいわけじゃないけど……アートルムの頼みなら断れないわね」


クロエ「私たちは明日までここにいるけど……もしアートルムさえよければ私達の学校にこない?」


ゼーレ「私と似た魔力を持つあなたの通う学校……興味がありますね」


スフィア「……まあ、わたしも学校はおすすめしておくわ。あそこの生徒はいい子ばかりだし、アートルムの存在を黙っててほしければそう伝えればいい」


ローラ「スフィアさん……!」


スフィア「……ふん」プイッ


ゼーレ「スフィアは照れるとふんって言ってそっぽ向くんですよね。その癖も変わってないようで安心しました」


スフィア「アートルム!?」


ローラ「スフィアさんが学校に慣れてくれてよかったあ」ニコニコ


スフィア「ああもう!」


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・修学旅行を楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
三日目夜の行動を指定してください

8/10回目の行動です

ゼーレのかつてのパートナーに今後触れるべきか否か
恐らく彼女達はこうなった、的に書いたら>>1なら拾ってくれそうだけど
…そこそこ展開左右しそうだしなぁ

アートルムの相棒二人については、登場タイミングなどは現状考えていません
>>29さんの言うとおり、安価で書かれればそのとおりに書くつもりです

食事会場ーー


クロエ「あれ、そういえばレナ達は?」モグモグ


ローラ「うーん……たしかにご飯食べてるとこ見てないね」


ダダダッ!


レナ「ま、間に合ったわ……」ゼエゼエ


デン「ば、晩ごはん売店の弁当になるところだった……」ハアハア


クロエ「あ、来た。ここ閉まるまであと30分もないわよ、早く食べなさい」


ヒカリ「何かあったの?」


レナ「え、えっと……観光しすぎて遅れたのよ」


ローラ「あはは、レナさんでもそういうことあるんだね」


レナ(本当は……)


■■

■■■■

■■■■■■■■


さあああああ……


デン「ここ、温風魔法がかかってるから外でも寒くなくていいね」


レナ「ええ。キレイな滝……」ズズ…


デン「……お茶を飲むレナ、すごく画になるね」チュッ


レナ「ひゃっ!? ちょっともう、やめてよ!」


デン「ごめんごめん、つい」


レナ「もう……」


デン「あむっ。……うーん、この和菓子っていうのも美味しい」


レナ「……デン、あーん」


デン「食べる? はい、あーん」


レナ「あむ……。ん……優しい甘さって言うのかしら。見た目も華やかだし、いくらでも食べちゃいそうね」


デン「ねー」

デン「……ふあ……」


レナ「眠いの?」


デン「あ、ごめん……。せっかく二人きりなのにあくびなんか」


レナ「どうせ枕が変わったから寝られなかったとかでしょう」


デン「あはは……正解」


レナ「……デン」ポンポン


デン「……ひざ?」


レナ「膝枕してあげる。少し寝てていいわよ」


デン「!!」


コロン……


レナ「……どう」ナデナデ


デン「……きもちいいよ」ウトウト


レナ(かわいい……)ナデナデ


デン(しあわせ……)ウトウト


■■■■■■■■

■■■■

■■


レナ(デンの寝顔を見てたら起こすのが遅れたなんて言えない……!)


クロエ「レナ、なんでもいいけど早くしないと閉まるわよ」


レナ「あ、ああそうね。デン、食べるわよ!」


デン「うん!」


ーーーーー

ーーー

アートルム神社ーー


「アートルム様、お食事をお持ちしました」


ゼーレ「あはは……ありがとうございます」


スフィア「なんか嫌そうね?」


ゼーレ「私としてはみんなと友達になりたいんだけど……こう、敬われるのが照れくさいっていうか」


スフィア「だって」


「と、とんでもない! 私なんかがアートルム様と友達だなどと……! し、失礼します!」タタターッ


ゼーレ「うーん……残念」パクッ

ゼーレ「あ、このお粥美味しい。目覚めたばかりだから消化しやすいものばっかりだし……ありがたいなあ」


スフィア「……あなたほどじゃないけど、今の世には凄腕の魔法使いが何人かいるわ。そういう人達なら友達になってくれるかもね」


ゼーレ「へえ……興味深いな。会ってみたい」


スフィア「例えば、さっきのクロエが言っていた学校。あそこの校長はあなたに似てるわ。コピーではあるけど、あらゆる魔法を使うことができる」


ゼーレ「そんな人が……」


スフィア「魔王を倒すってことなら、きっと力になってくれると思うわよ」


ゼーレ「……よし」

ゼーレ「会いに行こう! 学校の場所はどこ?」


スフィア「あなたねえ……寝起きからアクティブすぎるわよ」


ゼーレ「巫女さーん、地図貸してくださーい!」


ーーーーー

ーーー

リリウム魔法学校、校長室ーー


樹(やっと明日ラミーに会えるのね。早く会いたいわ……)


パッ


ゼーレ「はじめまして」ペコリ


樹「な……」バッ

樹(いきなり現れた……!? 何者!?)


ゼーレ「私、ゼーレ・レジェンダリア・アートルムといいます。お見知りおきを」


樹「!?」


ゼーレ「このような形での訪問をお許しください。眠りから目覚め、あなたの話を聞いて、いても立ってもいられず……」


パッ


スフィア「や、やっとこれた……」


樹「す、スフィアさん!? 今どうやって……」


ゼーレ「私の作った魔法陣に乗ってもらいました。魔力充填まで少し時間がかかったようですが」


スフィア「アートルム、ほんと突っ走りすぎ。人の話を聞かないのは昔からね」


樹「アートルムって……本物?」


ゼーレ「はい」ニコッ


スフィア「クロエが来たから封印が解けたみたいよ」


樹「いきなりすぎて理解が追いつかないけど……そのアートルムがここに何を?」

ゼーレ「あなたが現代でもトップクラスの魔法使いと聞いて、協力を仰ぎに……」


バンッ


ウィン「ここに誰かいる!?」


ゼレス「大丈夫ですか!?」


ゼーレ「え、ええっと……?」


樹「急にとんでもない魔力が現れたから来てくれたのね。でも大丈夫よ、とりあえず危険はないわ」


ウィン「そうですか、よかった~」


ゼレス「そちらの方は……」


樹「うーんと……言っていいのかしら」


ゼーレ「私、ゼーレ・レジェンダリア・アートルムといいます」ペコリ


ゼレス「アートルム……? はんっ、伝説の魔法使いと同姓同名とは見上げた度胸ですね」


ゼーレ「あ、私本物ですよー。ちょっと長いこと寝てて……」


スフィア「……本物よ」ハア


ウィン「……本物ならぜひお手合わせしてほしいですね」スッ


ゼレス「ほ、本物なら私も……」スッ


ゼーレ「手合わせ……?」


樹「現代ではあなた達伝説の魔法使いになぞらえて、三人一組で戦うスポーツがあるの。ここにいるのは我が校でもトップクラスの実力者よ」


ゼーレ「うーん……私は強さを示したりすることには興味ないので……申し訳ありません」ペコリ


ウィン「……残念」


ゼーレ「ただ、もし私のことを手っ取り早く周知してもらうために力を示すのが有効だと判断した場合は……試合、お願いしますね?」


ゼレス「は、はい、ぜひ!」

ゼーレ「さてさて、クロエさんのいるところで作戦会議するのがいいでしょうかね。魔法陣を展開して、と」ボウンッ

ゼーレ「瞬間移動魔法【テレポート】」カツンッ


ウィン「おお、きれいな魔法陣だ~」


ゼレス「魔力がすみずみまで行き渡ってますね……」


ゼーレ「ここに乗って魔力を流せば、アートルム神社にテレポートできますので。スフィアと校長先生は後から来てください。では」シュンッ


樹「あ、あれ? 私行くことになってるの?」


スフィア「アートルムは人の話を聞かないから……。先行くわね」シュンッ


樹「えーっとえーっと……えいっ!」シュンッ


ウィン「……またとんでもない魔法使いが出てきちゃったな~」


ゼレス「嬉しそうですね?」


ウィン「セレニテさんとは負けたまま終わっちゃったし、サキュバスとの戦いは参戦できなかったし……ボクは卒業しちゃうけど、あの人に会いに行ってみるのもいいかもね~」


ゼレス「ほんとマホリオ馬鹿ですね」クスッ


ウィン「ゼレスさんもね~」フフッ


ーーーーー

ーーー

ホテルーー


樹「来ちゃった……」

樹(ラミーに会える……!)


ゼーレ「クロエさんはここにいるんですよね。ぜひ一緒にお話をしたいです」


スフィア「私は先に寝るわ。中には入れないし……」


ゼーレ「うん、また明日ね」


スフィア「またね」バサッバサッ


ゼーレ「さて……」テクテク


ウィーン


ゼーレ「!」ビクッ


樹「自動ドアは初めて?」


ゼーレ「は、はい。驚きました」


樹「早く慣れるといいわね」


「ようこそ当ホテルへ。宿泊ですか?」


樹「リリウム魔法学校の者です。少しご相談が……」


「ふむふむ、ふむふむ……なるほど、そういうことならどうぞご宿泊ください」


樹「ありがとうございます、助かりました」

樹「人数変更の受付をしてくれたわ。これでここで泊まれるわね」ポチポチ

樹「もしもしリリィ先生?」


リリィ『校長先生、どうしたんですか?』


樹「実はね……」


リリィ『伝説の魔法使いに呼ばれてこちらに? ちょっとおっしゃってる意味が……』


樹「ま、まあそこは後で説明するわ。それより部屋のことで相談が……」


リリィ『はい、はい……。い、いいんですか?』


樹「部屋割を変えるだけよ。それじゃ、ナミネさんに連絡しておきなさい。こっちもラミーに伝えておくわ」


リリィ『はいっ!』

樹「待たせたわね、こっちの要件はオッケーよ」


ゼーレ(板を耳に当ててなにしてたんだろう……)

ゼーレ「ではクロエさんを探しましょうか」クルッ


ドンッ


イリス「あ、す、すみません! ボーッとしてて……! あ、あれ、校長先生!? なんで!?」


樹「いろいろあって来ることになったのよ」


イリス「いろいろ……」


ゼーレ「……」ジー

ゼーレ「……あなた、魔法は?」


イリス「へ?」


ゼーレ「魔力はあるけど、あなたの魔力じゃない」


イリス「え、ええっと……」


樹「この人はその……私の知り合いの魔法使いよ。悪いことは言わないはずだわ」


イリス「……その、魔力欠乏症で……今はみんなから魔力をもらってます」


ゼーレ「魔力欠乏症? 聞いたことない……」


樹「え、昔から有名だったんじゃないの?」


ゼーレ「魔力欠乏症っていうのはどういう……?」


イリス「名前のとおりです。生まれつき魔力がなく、魔法を使えない……」


ゼーレ「……私、それ治せるかもしれません」


イリス「え?」


ゼーレ「昔の人はそもそも魔力を持ちませんでした。私の魔法によって人の持つ潜在的な魔力を引き出すことで、初めてその人は魔力を体に溜め込むことができるようになるんです」


イリス「昔……?」


樹「この人は……ゼーレ・レジェンダリア・アートルム。伝説の魔法使いよ」


イリス「えっ……!」


ゼーレ「あなたさえよければ、あなただけの魔法を使えるようにします。どうしますか?」


イリス「私……は……」


安価↓から投票 3票先取

1.魔法を貰う(思考読み取りの力は一切使えなくなります。また、代わりにどのような魔法を習得するかもお願いします。コンマの数字がもっとも大きいものを採用します)
【得意魔法】(その人本人にしか使えない、特殊な魔法をお願いします。名前だけではなく、どんな魔法かも説明があると嬉しいです)

2.魔法を貰わない(後で思考読み取りの力が復活するかもしれません)

イリス(私にはもう、読心の力は必要ない……)

イリス「……お願いします」


ゼーレ「では、一つだけ確認します。この魔法は、その人の持つ力を魔法として昇華させるものです。そしてその力は発現するまで何かは分かりません。狙った魔法を使えるようにはできないということです。それでも構いませんね?」


イリス「はい」


ゼーレ「では……創造【クリエイション】!」カッ!


イリス「……」

イリス(これでもう読心はできませんね……)


ゼーレ「これでもう他の人から魔力を貰わなくてすみますよ。体に魔力が馴染んで自分の魔法が使えるまでは少し時間がかかると思いますが……」


イリス「……ありがとうございます」ペコリ


ゼーレ「お礼なんてそんな。いつもやってたことですから」


樹「いつも人に魔法を……規格外すぎるわ……」


ゼーレ「ふふ、では今度こそクロエさんと魔王討伐の作戦会議をしましょう」


樹「……魔王?」


イリス「魔王!?」


ーーーーー

ーーー

クロエ達の部屋ーー


ノワール(魔王のことで話があるってイリスに呼ばれたと思ったら……校長先生に伝説の魔法使いって……)


クロエ「それで校長先生まで呼んで作戦会議ねえ……」


ゼーレ「これは私一人の力では無理ですからね。皆さんの協力を仰ぎたいんです」


イリス「あの、魔王って……」


ゼーレ「そうですね、早速話しましょうか」

ゼーレ「まず私が復活した理由。それは私がかつて戦った魔王と同程度の力を持った者が、魔界からこちらの世界に干渉したためです」


ノワール「ほ、ほんとだったんだ……」


ゼーレ「本当とは?」


ノワール「私、魔法で魔界との扉を開けるんです。それで下級の悪魔が『魔王が近いうちにこの世界に侵略しようとしてる』って言ってて……」


ゼーレ「魔界との扉を……」


ノワール「下級悪魔の、それも噂程度の話だったから信じてなかったんだけど……」


クロエ「ノワールの魔法のおかげで悪魔状態のスフィアを呼び寄せられたのよ」


ローラ「解呪は私が……」

ゼーレ「そ、そうなの……? ありがとう……!」グスッ


クロエ「ちょ、ちょっと泣かないでよ」


ゼーレ「私の魔法のせいで悪魔化の魔法ができて……スフィアとは親友だったのに悪魔化を止められなくて……! でも、また会えてよかった……!」


クロエ「そうだったのね……」

クロエ「ねえ、ルクさんとも知り合いなんじゃなかったかしら?」


ゼーレ「ルクって……不死鳥の?」


クロエ「そうそう。会ったことがあるって話してたわ」


ゼーレ「ルクとも昔会いました。その時にはもうほとんどの人が魔法を使えるようになって、魔獣にひどいこともしていましたが……」


クロエ「アートルムは魔獣には優しいって聞いたからこっそり会いに行ったみたいね」


ゼーレ「はい。確か遺跡で休んでるときに来てくれました」

ゼーレ「スフィアとは違う生態のようだったので、そういうお話もしましたね」フフッ


クロエ「疑ってたわけじゃないけど、ルクさんから聞いた話とやっぱり同じね」

ヒカリ「つまり……アートルムさんが魔法をいろんな人に与えて、それでスフィアさんが悪魔になっちゃって……そのあとルクさんとも知り合ってスフィアさんのことを話したってこと?」


ゼーレ「はい、時系列的にはそうなります」


クロエ「アートルムさんと話してたから、ルクさんはスフィアさんが本物の不死鳥だって知ってたわけね」


イリス「……魔皇帝……」


ゼーレ「?」


イリス「確かスフィアさんはそう呼ばれてたはずです。魔界ではかなり強力な悪魔だったみたいで……。その戦力を取り戻そうとしていました」


ゼーレ「スフィアが……」

ゼーレ「やはり魔界のことは放っておけませんね。もしこの世が魔界と同じになってしまえば、人間は生きていられませんから」


樹「そもそも魔界と人間界ってどう違うの?」


ゼーレ「魔界は人間にとっての毒素が空気中にあります。人間界は逆に、悪魔にとっての毒素となる魔力がそこかしこに存在してます。どちらもすぐには影響しませんが、少しずつ体を蝕んでいくものです」


ノワール「つまりこの人間界に毒素が充満したら、遠くない未来に悪魔以外の生物は全滅します」

クロエ「そんなことして悪魔にメリットはあるの?」


ノワール「なくもない、かな。悪魔は人間の恐怖した感情や、恐怖で固まった肉を好んで食べるんだ。だから人間界に攻め入ることで、美味しいご飯にありつける」


ヒカリ「人間がいなくなったら元も子もないんじゃ……」


ノワール「悪魔にとっての理由なんて、ただ恐怖させたいから、ただ暴れたいから……そんなものだよ。今まで魔界だけで過ごしてたんだもん。美味しい食事がしたいとか、そういうことはメインじゃないと思う」


ゼーレ「たぶん、正しいです。かつて私が戦ったときも、人間の絶望する顔が見たいと言うだけでしたから」


クロエ「そんな奴に人間界はやれないわね……!」


ゼーレ「そのとおりです。負けてはいけません」


樹「私達だけじゃなく、この世界すべての魔法使いの力を結集してでも戦わないといけないわね」


イリス「……水を差してすみませんが、そろそろ寝ませんか? 明日もありますし……」


樹「そ、そうね。みんなは修学旅行の真っ最中だったわね」


ーーーーー

ーーー

ラミーの部屋ーー


ラミー「……」ソワソワ


こんこんっ


ラミー「は、はいっ!」ガチャッ


樹「こんばんは、ラミー」


ラミー「樹!」ガバッ!


樹「たった3日会ってないだけなのに寂しくてしょうがなかったわ」ギュッ


ラミー「びっくりしたよ、まさか来るなんて思ってなかったから……」


樹「ラミー、気づいてる?」


ラミー「?」


樹「私達、はじめて一緒に寝るのよ」


ラミー「あっ……!」


樹「さすがに生徒を教師寮に入れるわけにはいかないから、ラミーにも普通の寮に入ってもらってたけど……」


ラミー「お、同じ布団で寝てくれる?」


樹「もちろんよ」


ラミー「や、やった……!」


樹「浴衣借りるわね」シュルッ


ラミー「えへへ……添い寝、添い寝……♪」


樹「よし、と」キュッ

樹「ほら、時間も遅いし布団に入りましょう?」ポフン


ラミー「うん!」モゾモゾ


ぎゅっ!


ラミー「……いつも触れてるけど、いつもと違うね」


樹「そうね。暖かくて、包まれてて……」


ラミー「しあわせ……」トロン


樹「ふふっ。おやすみ、ラミー」チュッ


ーーーーー

ーーー

ナミネの部屋ーー


ナミネ「こ、こんばんはっ」


リリィ「ふふっ、そんなに緊張しないでください」


ナミネ「だって、急に一緒に寝ることになって……!」


リリィ「昨日まではラミーさんと同室だったんですよね?」


ナミネ「はい。ティアさんアルシェさんは二人で同室がいいと思いまして……部屋割りは相談して決めました」


リリィ「ラミーさんの方も校長先生が来てるんですよ」


ナミネ「え!?」


リリィ「急遽来ることになったらしくて、私もびっくりです」


ナミネ「それで部屋変えを……」


リリィ「緊張するのも分かりますが、夜ふかししては明日に響いてしまいます。お布団に入りましょうか」


ナミネ「は、はいっ」モゾモゾ


リリィ「よいしょ……」モゾモゾ


ナミネ「……ドキドキします」


リリィ「私もです。……弛緩魔法【リラックス】」フワッ


ナミネ「……」ギュッ


リリィ「少し落ち着きましたか?」ナデナデ


ナミネ「はい……。眠れそう……です……」ウトウト


リリィ「……おやすみなさい、ナミネ」チュッ


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・修学旅行を楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
四日目朝の行動を指定してください

9/10回目の行動です

ルクはアートルムと会ったことがある描写をしていたので、それに合わせてゼーレのセリフを書いています
考えてくれた設定と違う描写になってしまい申し訳ありません

早朝ーー


クロエ「ふわ……」ググ…

クロエ(まだ外暗いわね……。今から外に出たらちょうど日の出が見れたりするかしら)テクテク


ーーーーー

ーーー




クロエ「ふう……」ストン

クロエ(ちょうどいい時間ね。明るくなってきたし……あと10分もしないで日の出が見られるわ)


ガサガサッ


ノワール「あ……先客がいたか」


クロエ「お邪魔してるわ。あなたと日の出見に来たの?」


ノワール「うん。明るくなってきたし、そろそろ見れるかなって」


パアアアア……


クロエ「……ちょうどだったわね」


ノワール「きれいだね……」


クロエ「この景色を悪魔なんかに渡すわけにはいかないわ」


ノワール「うん」


クロエ「さ、戻りましょうか。ヒカリ達が起きちゃうわ」


もわもわもわ……


ノワール「……く、クロエ。こんなに霧だらけだったっけ」


クロエ「そうね、割と霧は出てたわよ。さっきまではうす暗かったから気づいてなかったのかもしれないけど」


ノワール「……」チラッ


クロエ「ああ、はいはい。一緒に帰るわよ。ほら腕でも裾でも掴んでなさい」


ノワール「あ、ありがとお……!」ギュッ

ホテルーー


ローラ「あ、クロエちゃん戻ってきた。やっぱりお散歩行ってただ……け……」


クロエ「ほら、ついたわよ。離れなさい」


ノワール「う、うう……。霧の中からおばけ出てくるかと思った……」


イリス「……」


クロエ「あらみんな。早起きね」


ヒカリ「部屋にいなかったから探してて……もう少しで朝ごはんの時間だよ」


クロエ「ちょっとノワールと外に居すぎたわね」


ローラ「……クロエちゃん、なんでノワールさんといたの?」


クロエ「朝日を見に行ったのよ。そしたらちょうどノワールも見に来たらしくて、二人で見て戻ってきたの」


ヒカリ「う、浮気かと思った……」


クロエ「ないない。それこそイリスが黙ってないわよ」


イリス「…………」


ノワール「あ、イリスおはよう。……どうかした?」


イリス「……いえ」プイッ


ノワール「……?」


ーーーーー

ーーー

食事会場ーー


樹「みんな、おはよう。聞いてる人もいるかもしれないけど、昨日急遽私が来ることになりました」

樹「何か問題があったとかではないので、安心して修学旅行を続けてください」

樹「さて、それで連絡が一つ。実はテレポートの魔法陣を用意することができました。なので、自由行動の時間を少し伸ばします」


わあっ!


樹「嬉しいのは分かりますが、はしゃいでこちらの方に迷惑はかけないように。では、食事を再開してください」


アルシェ「もぐもぐ」


ティア「アルシェは変わりませんね……」


アルシェ「今朝の話?」


ティア「はい。クロエさんがいつもの人達に話した、魔王の話です」


アルシェ「んー……でも、今すぐどうにかはできないよ。そのためにアルシェは昔から修行もしてきたし、その時が来てるなら、校長先生がすぐにでも帰らせようとするはず」


ティア「……アルシェ、なんかすごくしっかりしてます」


アルシェ「ティアとのデートのときに余計なことを考えたくないだけだよ」モグモグ

アルシェ「お土産探しと、思い出作り、しよ?」


ティア「アルシェ……」キュンッ


ーーーーー

ーーー

クロエ達の部屋ーー


ローラ「うーん……きゅーちゃん」キンッ


きゅーちゃん「こんっ?」


ローラ「……大きくなった?」


クロエ「そうね……なんか一回り大きくなった気がするわ」


きゅーちゃん「こーん……」


ローラ「この土地に来てから空気が馴染む……? ふむふむ……」

ローラ「九尾の狐はこういう和の国で生まれたらしいし、もしかしたら関係があるのかも」


きゅーちゃん「こんこんっ」


ローラ「うん、病気とかじゃないみたいでほんとによかった。これからも元気でいてね、きゅーちゃん!」


きゅーちゃん「こんっ!」


ヒカリ「……仲いいねえ」


クロエ「ほんと、ちょっと妬けちゃうわ」


ーーーーー

ーーー

イリスとノワールの部屋ーー


ノワール「よいしょ。カバン持ったし、そろそろ行こうか」


イリス「はい」

イリス(……この体の底から出てくる感覚。これが私の魔法……!)

イリス「……時止魔法【ストップ】」カチッ


ノワール「」


イリス「止まっ……た……?」ツンツン


ノワール「」


イリス「……えいっ!」ガバッ


カチッ


ノワール「!」サッ


すかっ


ノワール「び、びっくりした……。今何かした?」


イリス「……なんで」


ノワール「え……」


イリス(なんでクロエさんには抱きつくのに、私には抱きしめさせてくれないんですか。クロエさんのことが好きなんですか。私に告白したのは嘘だったんですか)

イリス「……」プイッ


ノワール「い、イリス?」


イリス「知りませんっ!」


ノワール「ま、待ってよイリス!」


ぽつん……


ノワール「……どうしよう、怒らせちゃった」


現在の目標
・修学旅行を楽しむ

安価↓~↓7自由行動安価
四日目昼の行動を指定してください
ゼーレのテレポートのおかげで時間が増えたため、安価数が若干増えています

10/10回目の行動です

舞「ふう……」プラプラ

舞(凜華さんはお菓子を買いにいきましたし、少し休んでましょう)


「ねえ、あなた」


舞「はい?」


「わ、かわいい! お人形さんみたい……!」

「一人かしら? お姉さん達とお茶しない?」


舞「はあ……」


「ほらほら、いいところ知ってるのよ」


舞「せっかくですけど、人と来ているので」


「つれないなあ。その人も呼んでいいからさ、ね?」


凜華「あの、私の連れになにか」


「ヒャッ、イケメンっ」

「あら、あなたも一緒にお茶しない?」


凜華「結構です。舞さん、行こう」


舞「は、はい」


「もう、ちょっと待ってよ」ガシッ


凜華「!」バッ


ギリィッ


「い、いだだだ! 離して!」


凜華「……嫌がる人を無理やり呼び止めるのは感心しないな」


「ご、ごめんなさい! 私が悪かったです!」


凜華「まったく……」パッ

凜華「舞さんごめんね。行こうか」


舞「は、はいぃ……」キューン


ーーーーー

ーーー

ゼーレ「よいしょ」パチン

ゼーレ「どう?」クルン


スフィア「似合ってるわよ。どこから見ても現代人」


ゼーレ「よーし、これで観光に行っちゃおう!」


スフィア「お供しますよ……っと」


ゼーレ「おお、人化?」


スフィア「まあね。やってみたらできたから、こうして時々やってるのよ」


ゼーレ「ならそれで昨日ホテル泊まれば……」


スフィア「泊まるのもタダじゃないの。あなたは特別」


ゼーレ「そっか。お金かかるんだもんね……」

ゼーレ「あ、お金なら昔のを多少残してたはず! 今でも使えるかな」


スフィア「どれ?」


ゼーレ「これなんだけど」チャリッ


スフィア「あー……だめね、これは。骨董品に分類されるようなやつよ」


ゼーレ「そんな……せっかく残しておいたのに……」


スフィア「お金は校長先生から多少預かってるし、観光が落ち着いたらそれを換金すればいいわ。ほら、いきましょう」


ゼーレ「はーい……」


ーーーーー

ーーー

ゼーレ「あれは?」


スフィア「自動販売機ね。お金を入れてボタンを押せば飲み物が出てくるわ」


ピッ ガシャン


ゼーレ「ふおお……! ちゃんと冷たい!」

ゼーレ「……? ストローはないの?」


スフィア「ここを開けるの」プシッ


ゼーレ「す、すごい! 飲み物を密閉して閉じ込めて売るなんて……!」

ゼーレ「あ、あれはなに!?」


スフィア「あれは魔法具ショップよ。いろいろな魔法具が売ってるみたい」


ゼーレ「わああ……! 杖がこんなに! みんな思い思いの杖を持てるんだね……!」

ゼーレ「あ、あれは!?」


スフィア「あそこはただの服屋よ。好きな洋服を買えるの」


ゼーレ「わああ、わあああ……!」キラキラ

ゼーレ「すごいね、スフィア! 昔よりもキラキラして、すごく便利だし、なによりかわいい!」


スフィア「そうね。人間の進化は目覚ましいわ」


ゼーレ「よーし、どんどん観光しよう!」ワー!


スフィア「ちょっと、もう。はしゃぎすぎ……!」


ーーーーー

ーーー

お土産屋さんーー


クロエ「さて、そろそろお土産を買わないとね」


ヒカリ「やっぱりみんな最終日に買うんだね。結構混んでる……」


ローラ「食べ物系のお土産は賞味期限があるからね。少しでも後で買うつもりだったんじゃないかな」


クロエ「私達も買いに行くわよ。怯んでたら買えないまま終わっちゃうわ」


ローラ「お、おー!」


ヒカリ「ボクはとりあえず家族にかな。あとは演劇部に……」


ローラ「私は……その気になったら多くなりすぎちゃうし、家族と魔獣達だけにしようかな」


クロエ「それが懸命ね。私も学校で会う人と、カーラ先生のところに送るようくらいでいいかしら」


ーーーーー


ティア「ラクリマはこれが好きですね」ガサッ


アルシェ「んー……」


ティア「真剣に悩んでますね。家族の分ですか?」


アルシェ「アルシェが帰ったあとに食べるのを選んでる。どれも美味しかったから悩みどころ」


ティア「ぶれませんね……」


ーーーーー


楓「おーこれこれ! このおせんべい買ってってお母さん言ってた」


晶「アタシの家はこの辺のお菓子馴染んでるからな……。なにがいいんだろ」


嵐「新発売……とか?」


晶「おお、それいいな! 王道のやつと一緒に新発売の色物を送ってみよう!」


ーーーーー

クロエ「……はっ」


ヒカリ「?」


クロエ「剣が売ってるわ」


ローラ「トーヤ湖?」


ヒカリ「ああ、観光地でよく売ってる木刀だね」


クロエ「ほしい……」


ヒカリ「えっ!?」


クロエ「なんかこう……! ほしいの! 凜華の殺陣も見ちゃったし、こういうのを持ちたい気分なの!」


ローラ「持ってみたら?」


クロエ「……」ギュッ

クロエ「『私の大切な人達に手出しはさせぬぞ!』」チャキッ


ローラ「おおー」パチパチ


クロエ「……買うわ」


ヒカリ「すぐ使わなくなると思うけど……」


クロエ「いいのよ! 殺陣の練習に使えるし、私がシナリオを考える時にも使えるわ!」


ヒカリ「う、うん」


「お買い上げありがとうございまーす」チャリーン


クロエ「ふふふ……トーヤ湖ソード!」シャキーン


ーーーーー

ーーー

ノワール「……あの」


イリス「……なんですか」


ノワール「えっと……その……」

ノワール「……ごめん! イリスがなんで怒ってるか分からなくて……でも多分私が怒らせたんだよね……?」


イリス「……」


ノワール「私その……人と付き合うっていうのが初めてで、正直分からないことだらけなんだ。だから、虫がいい話なんだけど……どこが駄目だったか教えてほしい」


イリス「……今朝、なんでクロエさんに抱きついてたんですか?」


ノワール「あれは……霧が怖くて」


イリス「……なんで私が抱きつこうとしたときにかわしたんですか?」


ノワール「え……?」


イリス「出かける準備をしてた時です! う、後ろから抱きしめようとしたのにかわされて……!」


ノワール「あ……ああ! 後ろから気配がしてびっくりしちゃって……悪魔との戦いのとき後ろを取られたことがあったからさ」


イリス「私は悪魔じゃないです!」


ノワール「わ、分かってるよ。でも気配だけだと誰か分からないんだもん」


イリス「彼女じゃない人に抱きつかないでください!」


ノワール「それは……ごめん」


イリス「彼女なんだから私を大切にしてください!」


ノワール「……イリス言ってることがあっちこっちいってるよ」

イリス「うぅ~……!」グスグス


ノワール「……」ポンポン

ノワール「あのね、イリス。私が大好きなのはイリスだけ。そこは分かってほしい」


イリス「……」グスグス


ノワール「イリスが新しい魔法を貰ったのも聞いた。だから私が考えてることはもう分からないんだと思う。だからさ、これからはちゃんと話し合おう?」

ノワール「なんでって思ったり、嫌だって思ったことはちゃんと言わないと伝わらないもん。それに……」

ノワール「私はイリスが好き」ジッ


イリス「!!」ドキッ


ノワール「こういう言葉だって、口にした方が嬉しいでしょ?」


イリス「は、はい……」ドキドキ


ノワール「イリス、これからは言いたいことは遠慮なく言ってね」


イリス「はいっ。……あ、あの」キュッ


ノワール「?」


イリス「す……好き、です」


ノワール「へへ、嬉しい」ヘニャ

ノワール「ね、イリス。大好きだよ、ずっとずっと大事にする。だから……キスしていい?」


イリス「ううぅ……!」キュンキュン


ノワール「かわいい。大好きだよ……」


ちゅっ


ーーーーー

ーーー

花畑ーー


クロエ「これで修学旅行もおしまいねえ……」


ローラ「街の外にこんなところがあったんだね」


ヒカリ「最後のリフレッシュにはちょうどいいかも」


クロエ「明日からまた学校での生活ね。それに加えて……」


ローラ「魔王……」


クロエ「ええ。とにかく修行ね」


ヒカリ「ボクは、アートルムさんのことを世界中に知らせてでも協力を仰ぐべきだと思う」


クロエ「そうね……魔界からの戦力がどれほどのものか分からないし、全世界の魔法使いとの協力も必要かもしれないわ」

クロエ「……ま、それは帰ってから考えましょう。今は三人でゆっくり……」


ローラ「うん」コテン


ヒカリ「そうだね」ギュッ


ーーーーー

ーーー

リリウム魔法学校ーー


パッ!


クロエ「っとと……。ほんとに一瞬ね」


先生「各自荷物を自分の部屋に運んで、今日はそのまま休んでくださーい」


クロエ「……明日からまた忙しくなるわね」


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・3学期を過ごす

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください
なお、今回の行動の日付はバレンタインと重なっています

7/16回目の行動です

ちょっとセックスシーン時間かかってしまったので、そこだけ投下します。
明日改めて安価内容を投下します。

♡幕間
  ステラとゼレスの……♡

「先輩たちがいないと学校が静かですねえ」

今は二月。しんしんと雪が降り積もる外の景色を眺めながら寮の廊下を歩く。
寮の中が静かなのは、二年生が丸々修学旅行へと行ったからに他ならない。
静けさの中に靴音だけを響かせて、寒さにぶるりと一つ身震い。
早く暖を取ろうと足早に歩き、かわいい彼女が待つ自室への扉を開く。

「おかえりなさい、ステラさん」

「はい、ただいまです」

ゼレス・ケルキオンさん。かのヴィーネ・ケルキオンさんの娘にして、私の彼女。
小さな体をとてとてと走らせて、ぽふっと抱きついてくる。

「外は寒かったでしょう。ゼレス湯たんぽです」

そう言ってぎゅぎゅうっと抱きしめてくる。
言うことなす事全てが可愛くて、頬が緩むのを抑えられない。
抱きしめ返すと、ちょうど腕の中にすっぽりと収まるのがまた可愛らしい。

「先生からの頼まれごとはもういいんですか?」

腕の中からくりくりとした瞳で見上げられる。
私が先生に呼ばれてこの寒い中校舎まで行ったのがお気に召さないのか、少しむっとした顔だ。

「はい。温風魔法の点検のお手伝いでした。明日からもちゃんと教室を暖めてくれるはずですよ」

「むー……そのせいでステラさんが寒い思いをするのは納得いきません」

腕を伸ばして、私の頬をムニムニする。
その頬のひんやりとした触感に、またも眉根を寄せる。

「もう、これくらい大丈夫ですよ。ゼレスさんが暖めてくれてますし、平気です」

「むう……」

ぎゅうっと抱き返しても、不満顔は変わらない。
ならばと、抱きしめたまま顔を寄せてキスをしてみる。

「んっ……」

それだけで、ぽっと体の奥が熱くなる感覚。
何度かやってきたが、それでも照れか羞恥か、顔が赤くなるのも抑えられない。

「あ、ちょっと暖かくなりましたね」

頬に添えられた手でふにふにと確認して、ゼレスさんがにまーっと口角を上げる。
何を思ったかそのまま私の顔を押さえつけ、下から何度も唇を押し付けてくる。

「ん、んぅ……ちゅ、ちゅ……」

「ちゅぷ……ん……」

ぷはっと唇が外されると、その頃には私の体は芯からポカポカとしていた。

「んふふ……これで暖まりましたか?」

「は、はい……」

腕の中の彼女は得意げだ。ふふんと鼻を鳴らして楽しそうにしている。
どうやらキスで私の体温が上がるのを見て、もっと体温を上げようというつもりだったらしい。
なんとかわいい湯たんぽだろうか。

ぐっと腰を落として、ゼレスさんの背中に腕を回し抱き上げる。
そしてそのまま私のベッドの上に、覆いかぶさるように倒れ込む。

「ステラさ……んむっ、ちゅ、ちゅぷ……」

「ちゅぱ……っ。ゼレスさんのせいで体が熱くなっちゃいました。……責任、とってください」

「そ、それって……」

私のお誘いに、ゼレスさんは視線をあちこちにやることしかできない。
そしてこの状況から逃げられないと察したのか、やがてこくりと頷いた。

「ちゅむ、ん、ちゅ、ちゅ……」

「ちゅ、はぁ……ちゅ、ちゅう……!」

互いを求めて、唇を寄せ合う。
ぷるぷるした唇は何度キスしても飽きることはなく、それどころか次が欲しくてたまらなくなるような魔力に満ち溢れている。

「ゼレスさん、口を開けてください」

「え? あー……」

無警戒に開かれた小さな口へ、無遠慮に舌を差し込む。
ゼレスさんは私に押さえつけられたままびくりと体を大きく跳ねさせたが、背中に回した腕にぎゅうっと力をこめて耐えている。

「れろぉ……ぢゅる、ぢゅぷぷっ……」

「ひぎゅっ……! ん、んぢゅ……!」

小さな舌を懸命に伸ばして、私の舌と絡めてくる。
はふ、はふと苦しげな息を漏らしながらも、やめようという意志は見えない。

「ん、んぅ……! しゅてら、しゃ……!」

それどころか、下から器用に脚を絡めてきて、私の腰をホールドする。

「しゅき、だいしゅきれしゅ……!」

目尻から涙を一筋流しながら、愛の言葉が紡がれる。
そんなことをされれば、私が止まれるはずもなかった。

より深く繋がろうと、舌をさらに絡ませ合う。
でも、舌、歯茎の裏、歯列、全てをなぞり尽くしても、なお触れたりない。

「もっろ、もっひょ……! ぢゅぷっ、ぢゅぅう……!」

「ひう、ちゅう……! れぉ、れぉお……」

気づけば私は、ゼレスさんの上着を脱がそうとしていた。
密着した体位ではそれも難しく、あろうことかキスを中断してしまう。

「ステラ……さん……?」

「ゼレスさん……もっと、もっと先まで……」

その時の私がどんな顔をしていたのかは分からない。
でも、私の顔を見たゼレスさんが息を呑んだのを見るに、とてもはしたない顔をしていたのだろう。
プチ、しゅる、と衣擦れの音が静かな部屋に響く。互いの制服を脱がしあえば、ほんのりと桜色に色づいた肌が外気にさらされ、その寒さに抵抗するように再び身を寄せ合った。

「んっ……」

つんつんと互いの胸が押し付けられあう。
どちらも大きくはないが、そのせいで鼓動が直に響いてくる。
とくん、とくん、と響くゼレスさんの確かな鼓動が、間違いなく現実に抱き合っているのだと全身に訴えかけてくる。
かくいう私の心臓こそはちきれんほどの早さで脈を打ち、ここまで密着してしまえばその早さがバレてしまっているかもしれない。

「だめです、ステラさん……」

ぎゅっと心臓を掴まれたように、緊張が走る。
やはりこんなはしたない人は……。

「わたし、ドキドキして……! ううう……!」

ぷるぷると目を閉じて震えるゼレスさん。
だめです、かわいすぎます。

脚の間に自身の太ももを割り入れる。
ぬとっとした濡れた感覚と、熱い柔肉が太ももに触れる。

「ひうっ」

ぴくんと体を跳ねさせ、両手で口を抑えるゼレスさん。
太ももをさらに押し付けると、奥からさらに熱い液体が漏れ出してくる。

「ぁっ、あっ、あうっ」

くちゅ、くちゅ、と粘ついた液体の音が響き、それに伴ってゼレスさんの声も高くなっていく。
太ももを離してみると一本の糸が引き、粘ついたそれは途切れることなくシーツへと落ちてシミへと変わった。

「はぁっ、あっ、ステラ、さん……」

潤んだ瞳で見つめられる。
もちろんこんなところで止められるわけがない。
右手を添えて、中指をゆっくりと挿入していく。

「はっ、あっ……! あぅ、ううぅぅう……!」

初めての感覚なのか、こわばった体で必死に受け入れようとするゼレスさん。
その力みが締め付けに変わり、私の指を熱く包む。

「動かしても大丈夫ですか……?」

そっと頭を撫でながら聞くと、ふるふると震えながらも頷いてくれた。
痛くならないように、怖くないように、ゆっくりと指を動かす。
にゅろお……にゅぷぷ……っ。
無毛の縦筋から、私の指がゆっくりと出入りする。

「はあぁ……っ、くう、うきゅ、んううぅ……!」

頭の横でシーツを掴んだ手は、快感を耐えるためかガッチリと閉じられている。
どうにか力を抜いてもらおうと、できるだけ優しくキスを落とす。
ふっと中指にかかる圧力が薄れ、ゼレスさんからキスを求めるように顔を寄せてくる。

「んっ、ちゅっ、んうう……」

キスをすればするほど中はほぐれ、熱い液体が指だけでなく手のひらまで濡らし始める。

「ふきゅっ、ちゅむっ、ちゅ……っ」

中指を奥まで押し込むと指の腹がぞりぞりと内壁をこすりあげ、快感に驚いたゼレスさんが腰を浮かせた。

「んんんうううっ! ひゃめっ、しょれっ、しょこらめえっ!」

涙を流しながら赤い顔で懇願するゼレスさん。そんな顔を見て止められるほどの自制心は私にはなかった。
ゼレスさんから上がる声を無視し、さらに指を前後させる。ゼレスさんの体だけでなく、内側までもうねうねと震え始める。

「りゃめっ、しゅてりゃしゃっ、りゃめっ、ひぐっ、にゃんかきちゃうっ、やりゃっ、や、やああああああああああああっっ♡♡♡」

ピンと張り詰めた脚、これでもかと浮き上がった腰、痙攣する内壁。
そのあまりの締め付けに耐えきれず、私は指をにゅぽんと勢いよく抜き去ってしまった。

「ひぎゅっ!?♡♡」

結果として内壁が素早くこすりあげられ、ゼレスさんはさらに腰をびくんと跳ねさせる。
そしてその小さな出口から透明な汁が勢いよく噴き出してきた。
ぷしゃああああっ! ぷしゃっ! しゃああっ、ぷしゃあああ……。
何度も何度も腰を震わせ、そしてそのたびに潮を噴く。
それは勢いよく私の腕にかかり、胸にかかり、それでも止まらずお尻の下までシーツを濡らしていく。

「はあああああ……っ♡♡♡」

やがてお尻がベッドの上に落ち、ぺしょっという音をたてて終わりを告げた。
大きく開かれた脚は閉じられることもなく、惜しげもなく目の前に雌臭を撒き散らす秘部が晒されている。
ひく、ひく、といまだ収まらない痙攣の最中、ピンクの縦筋の中からドロリと白濁した愛液が溢れた。

「あ、あの……」

やりすぎた。恐らくは初めてする性交のレベルを越えた激しさだったように思う。
ちらりとゼレスさんの顔を伺うと。

「すう、すう……」

疲労からか、可愛らしい寝息を立てていた。
ひとまずホッとすると同時に、このままでは風邪を引いてしまうという危機感がやってくる。
裸のままベッドから抜け出して、ひとまず部屋に備え付けのお風呂へ。
タオルをお湯で濡らして、ささっとゼレスさんの汗やら涙やらで濡れた肌を拭き上げる。
そして私のベッドから抱きかかえて、ゼレスさんのベッドへ。
すでに深い眠りに落ちているゼレスさんになんとかパジャマを着せ、部屋の灯りを消す。
自身もささっとシャワーで体液を流してそっと同じベッドに入り込む。

「んう……」

眠っているはずのゼレスさんは私の気配だけで体を擦り寄せてくる。
すりすりと胸元に顔を寄せ、幸せそうな顔だ。

「おやすみなさい、ゼレスさん」

ちゅっとおでこにキスを落として、私もまぶたを閉じる。
腕の中で眠る彼女が、どうか幸せな夢を見ますように……。

>>1の地の文すきよ

>>113
ありがとうございます!
自分の書いたものを好きと言ってもらえるの、本当に嬉しくて励みになります!!

バレンタイン前日、家庭科室ーー


ルク「なんとか借りられましたが……やはりこの時期は他の生徒も使うんですね」


スフィア「チョコレートなんてそんなに高尚なものじゃないでしょうに」


ルク「まあまあ。せっかく場所を借りたんですし作ってみましょうよ」


リズ「お菓子づくり楽しみ!」


ルク「えー、まずはチョコレートを湯煎で溶かして……」


スフィア「私達の炎で燃やせばいいじゃない」ゴオッ


プスプス……


ルク「えー……「魔法で一気に熱するとチョコレートが焦げてしまうので注意」……だそうです」


スフィア「くっ……」


リズ「わー、溶けてくー」マゼマゼ


ルク「リズのはいい感じですね。材料は多めに用意してあるので、私達もリズにならって溶かしていきましょう」


ーーーーー


ルク「材料を混ぜて……」


リズ「まーぜまーぜ」


スフィア「こんなものかしら」


ルク「だまになってると良くないみたいです。もう少し混ぜましょう」


スフィア「はいはい……」


ーーーーー


ルク「次はオーブンですね。180℃で30分……」


スフィア「……」ジー


ルク「だめですよ?」


スフィア「分かってるわよ。もう魔法で楽しないわ。さっきの二の舞はごめんだもの」


リズ「おーぶんぶーん♪」


ーーーーー

ルク「これでブラウニーは完成です。好きな大きさに切って食べましょう」


スフィア「やっとできたのね……」


リズ「食べよ、ルク!」


ルク「はいはい。よっと」サクッ

ルク「はい、どうぞ」


リズ「あーんっ。んむんむ……おいしい!」


ルク「そうですか?」パクッ

ルク「……うん、美味しいですね。スフィアさんもどうぞ」


スフィア「あーん」

スフィア「……ん、たしかに悪くないわ」


ルク「どうでしょう、人間がバレンタインをする理由は分かりました?」


スフィア「うーん……作るのが大変だったわ」


ルク「手作りをもらって嬉しい理由はそこでしょうね。自分のために大変な思いをしてお菓子を作ってくれた。それが嬉しくない人はいないはずです」


スフィア「……そうね。だからプレゼントしあうのかも」


リズ「あと、好きな人と美味しいものを食べるともっと美味しい!」


ルク「ふふっ、それもあるかもしれませんね」ナデナデ


ーーーーー

ーーー

ブーッ ブーッ


橘花「もしもし?」


エミール『もしもし、エミールです』


橘花「ああ。どうかしたか?」


エミール『あの、明日伺う予定だったんですが……それ、人数が増えても大丈夫ですか?』


橘花「構わんが」


エミール『よかったあ。黒魔術部時代の友達がバレンタインチョコ渡すついでにプチ同窓会をしようって連絡してきて……』


橘花「ああ、あいつらか。なら黒魔術部の部室を開けておくよ。つもる話もあるだろうしな」


エミール『あ、ありがとうございます! 明日楽しみにしてますね』


橘花「ああ」


プツッ ツーッ ツーッ ツーッ


橘花「バレンタインチョコなあ……」


樹『バレンタインチョコは絶対にあげなさい! 絶対の絶対によ!』


橘花「樹の奴が口うるさく言うから用意したが……これでいいのか?」


ーーーーー

ーーー

翌日、黒魔術部室ーー


「うわー、全然変わってない!」


エミール「たまに来てここで実験してるからね」


「いいなあ、橘花先生。エミールと会う口実があって」


橘花「効果がランダムな魔法なんて後にも先にもエミールしか聞いたことがないからな。手放すわけにはいかない」


「結局法則性とか見つかったんですか?」


橘花「いいや、まったく。ほんとに面白い魔法だよ」


「橘花先生楽しそうだねー」


橘花「まあな。……そうそう、普段のお礼も兼ねてチョコを渡せと樹に言われてたんだ。忘れない内に渡しておくよ」


エミール「あ、ありがとうございます……!」


「あー抜け駆け禁止ー! 私も、はい!」

「私も私も!」

「あげるー」


エミール「わ、わ……! こんなにたくさん……! みんなありがと……!」パア…ッ


(かわいいいい……!!)


橘花「む……」モヤッ

橘花(……? なんだ、胸が痛い? エミールがチョコを貰ってるだけだぞ?)モヤモヤ

橘花「……エミール、私は先に研究室に戻っているよ。昔の友達とお話ししてるといい」


エミール「は、はいっ!」


橘花「……」

橘花(とりあえず見なければいい……のか?)テクテク


ーーーーー

ーーー

イリスとノワールの部屋ーー


ノワール「あ、あの、これ……」


イリス「?」


ノワール「バレンタインのチョコ。密集地のお土産屋さんでこっそり買っといたんだ。……受け取ってくれる?」


イリス「も、もちろんです! 私も……」ガサガサ

イリス「これ。昨日作ったので……」


ノワール「て、手作り!?」キュンッ


イリス「はい。自信はありませんが……」


ノワール「……食べてみていい?」


イリス「は、はい」


ノワール「どれどれ」カパッ

ノワール「おお、綺麗なチョコのカップケーキ! いただきます!」パクッ

ノワール「……美味しい!」パアッ


イリス「ほ、ホントですか?」ドキドキ


ノワール「ほんとほんと。はい、あーんしてみて」


イリス「あ、あーん……」パクッ

イリス「……?」


ノワール「あ、あれ?」


イリス「昨日味見した時より美味しい……?」


ノワール「私が食べさせたからかなー。あははー」


イリス「そう……かも、しれません」


ノワール「っ!///」ドキッ


イリス「食べさせあいっこして確かめてみませんか……?」


ノワール「う、うん!」

イリス「ノワールさんのチョコは……」カサッ

イリス「あ、かわいい……! 葉っぱ型のチョコなんてすね」


ノワール「紅葉をモチーフにしてるんだって。ルビーチョコで作ってるみたい」


イリス「ではおひとつ……」パクッ

イリス「ん……甘くて美味しいです」


ノワール「だよね。私も向こうで買う前に試食したけど、ほんとに美味しくて……」


イリス「はい、あーんしてください」


ノワール「あ、あーん……」パクッ

ノワール「……ほんとだ。なんか、もっと甘い」


イリス「ですよね。なんで食べさせあうと美味しいんでしょう」


ノワール「うーん……幸せ成分……みたいな?」


イリス「ふふっ、そうかもしれませんね。はい、もう一つどうぞ」


ノワール「あーんっ」パクッ


イリス「ひゃっ! ゆ、指……!」


ノワール「んー……」ペロ…ッ

ノワール「ふふ、チョコより甘いかも」


イリス「も……もう!」


いちゃいちゃ いちゃいちゃ


ーーーーー

ーーー

ステラとゼレスの部屋ーー


ゼレス「あの……」


ステラ「は、はいっ!?」


ゼレス「なんで顔を見せてくれないんですか?」


ステラ「うう……だってあんなに無理やりして……ゼレスさんに顔向けできません」


ゼレス「……もう」


ぎゅっ


ゼレス「き、気持ちよかったですから……変に落ち込まないでください」


ステラ「ぜ、ゼレスさん……!」キューン


ゼレス「ああもう、こんな恥ずかしいこと言わせないでくださいよ! と、というか、ステラさんからされて嫌なことなんか……あるはずないじゃないですか……!」ボソボソ


ステラ(か、可愛すぎます……!)キュンキュン


ゼレス「そ、それよりほら! 今日はデートに行くんですよね! 着替えて行きましょう!」


ステラ「は、はい! ケーキ専門店のバレンタインデーフェアの予約が取れたので、そこに行きます!」


ゼレス「ケーキ……チョコケーキもいいですけど、やっぱりショートケーキも……」


ステラ「ふふ、食べるものは行く途中に決めましょうか」


ゼレス「はいっ!」


ーーーーー

街中ーー


ゼレス「……」キョロキョロ


ステラ「どうしました?」


ゼレス「カップルが多いですね……」


ステラ「そうですね。あっちもこっちも手を繋いで……」


ゼレス「わ、私達も……」


ステラ「はいっ♪」キュッ


ゼレス「……♪」ギュッ


ステラ「ゼレスさん、ハッピーバレンタインです」


ゼレス「え、は、はい。突然ですね」


ステラ「それと……大好きですっ♡」ボソッ


ゼレス「にゃっ!?///」ドキッ


ステラ「バレンタインは愛しい人に愛を伝える日、ですから。言ってみました」エヘヘ


ゼレス「わ、私も大好きですっ。大大大好きです!」


ステラ「わわわ、照れますね///」カアア


ゼレス「ううー……好きすぎてどうにかなりそうです」ギュウウ…


ステラ「私もです……」ギュウウッ


いちゃいちゃ いちゃいちゃ


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・3学期を過ごす

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

8/16回目の行動です

イリス(あれから練習を重ねてついに……! ストップ完全習得です!)

イリス(こ、これでノワールさんに……)ドキドキ


ノワール「あ、イリス! 今から食堂に行こうと思うんだけど……」


イリス「時止魔法【ストップ】!」カチッ


ノワール「」


イリス「よ、よし……!」


ノワール「」


イリス「こ、これで……!」ドキドキ

イリス(ほっぺたをムニムニできます!)


ノワール「」


イリス「止まってますよね……?」ツンツン

イリス「えいっ」


むにむにっ むにむに


イリス「や、柔らかい……」ホワ…


ノワール「」


イリス「何をされても固まったままのノワールさんも可愛いですね」ムニムニ

イリス「ふふ、ぷにぷにー」プニュプニュ

イリス「……はあ、満足しました。では、解除!」カチッ


ノワール「よかったら一緒に行かない?」


イリス「はい、ご一緒します♪」


ーーーーー

ーーー

部室ーー


ラクリマ「いっちばんのりー♪」


舞「ほっ、ほっ……」


ラクリマ「じゃなかった……」


舞「あ、ラクリマさん。入口に立ってないで、どうぞどうぞ」


ラクリマ「もうトレーニングしてたんですか?」


舞「はい。手持ち無沙汰だったので……」


ラクリマ「あ、なら私とお話ししましょうよ! 舞先輩とお話ししてみたかったんです!」


舞「ふふっ、いいですよ」ストン


ラクリマ「舞先輩って宝坂にも行ってるんですよね。なんで入ることになったんですか?」


舞「昔は引っ込み思案だったんですが……。小学校のお遊戯会を水津真凜さんが見に来て、その時に演技の道に誘われたんです」


ラクリマ「しょ、小学校のお遊戯会!?」


舞「あの人、ほんとに演劇が大好きなんですよ。人が演じ作り上げる物語を見るのも演るのも大好きなんです」


ラクリマ「へえ~……。それで宝坂に……」


舞「恥ずかしがり屋だったので、脇役も脇役でした。でも、その役を一生懸命演じたのをあの人は見逃さなかったんです」

舞「それから時々発声練習を手伝ってくれたり、演技のノウハウを教わったりして……」


ラクリマ「すごいですねえ。忙しい人のはずなのに」


舞「そこまでされて私も不甲斐ないままではいられませんでしたから。たくさん演技の練習を重ねて人前に出られるようになったんです」

ラクリマ「天才による天才の英才教育……ちょっと羨ましいです」


舞「私は天才なんかじゃないですよ。天才というなら……ラクリマさん、あなたです」


ラクリマ「え?」


舞「演じることに抵抗がない、究極の役者。私はそう思ってます」


ラクリマ「うわわ……照れます」


舞「多分、昔からお姉さんの真似をしてきたんでしょう?」


ラクリマ「はい! お姉ちゃんのこと大好きですから!」


舞「でも、素のあなたはお姉さんとはまるで違う。それでいて声音を寄せ、仕草を真似、なりきることを容易にやってのけてしまう」

舞「人を観察し、真似る。それが普段の生活に染み込んでいる人は、演劇においてこれ以上ない才能の持ち主だと思いますよ」


ラクリマ「え、えへへ~」テレテレ


ガヤガヤ


舞「おっと、皆さん来ましたね。よければストレッチお手伝いしますよ」


ラクリマ「は、はい! お願いします!」


ーーーーー

ーーー

クロエ「今日は流れを意識して、場面ごとの練習をするわ。まずは最初からね」


ヒカリ「主人公の舞さんが小さな火魔法を使うところだね。火送【ファイアライン】!」


ノルン「えっと、立ち位置はここで……」

ノルン「『うう、寒い。4月とは言えもうちょっと着込むべきだったかな?』」


舞「『おっと、そこの寒そうな人! よければ暖めましょうか?』」


ノルン「『あ、同じ制服……。君も新入生?』」


舞「『はい! 火魔法使いのシラヌイといいます!』」


ノルン「『火魔法使い! じゃあお願いしようかな』」


舞「『はいはい! ではこの保熱石に……炎弾魔法【ファイアボール】!』」ポッ


ノルン「『……ち、小さい火だね』」


舞「『あははー、これが精一杯なんだ。じゃ、これどうぞ!』」


ノルン「『ありがとう。……うん、暖かい』」


舞「『それじゃあね! また会えるといいな!』」


ノルン「『……元気な子だなあ』」


クロエ「……うん、いいわね」


凜華「流石だね、舞さん。それにノルンさんもいい演技だ」


クロエ「さ、続けてくわよ!」


ーーーーー

クロエ「えーっと次は……」


モミジ「シラヌイのことを気に入らない子が、その友達に迫るシーン……だね」


ラクリマ「あ、私だ! んんっ」コホン

ラクリマ「ねえ、あんた。あのシラヌイの友達でしょ」ズイッ


ノルン「『そ、そうだけど……』」


ラクリマ「あの女に言ってやってよ。そんなちんけな魔法見せびらかすなって」ドンッ


ノルン(か、顔近……///)カアア

ノルン「っ、ぁ……『あの子はただ自分の魔法を使ってるだけ。止められるわけないじゃん』」


ラクリマ「だからあ……言わないと分かんないかな。調子乗んなって言ってんの」


ノルン「『調子なんか乗って……』」


舞「『ラナー! あ、いたいた! ご飯食べに行こー!』」


ラクリマ「……ふんっ」


舞「『あれ、ミーニャ? 二人で何して……』」


ラクリマ「なんでもない。飯でもなんでも行きなよ」


舞「『せっかくだからミーニャも行こう! 今日は大盛り無料の日だよ!』」


ラクリマ「は、はあ!? ちょ、引っ張らないで……!」


ノルン「『ミーニャさん、シラヌイはいっつもこんな感じだよ』」


ラクリマ「……ああもうっ! 自分で歩くわよ!」


舞「『あ、そう? よしいこー!』」

クロエ「うんうん、ちょっとノルン怪しかったけど……まあこれくらいならすぐ直せるわ。大丈夫よ」


凜華「それにしてもラクリマさん、すごいな……。あそこまでの演技……」


クロエ「そうね……何をやらせても大抵すぐに馴染むし……とんでもないわ」


舞(ノルンさんの照れよう……ラクリマさんとのキスを思い出したのかもしれませんが、ラクリマさんはそれをおくびにも出しませんね。役者の鑑です……)


ノルン(うー……ラクリマさんの顔があんなに近くに……///)パタパタ


ーーーーー

ーーー

ラクリマと御桜の部屋ーー


ラクリマ「ふう……」


ぼふっ


ラクリマ「……~~~~~っ!!」ジタバタ

ラクリマ「ノルンさんかわいい! あんな間近で照れ顔なんて反則だよ……!!」バタバタ

ラクリマ「あ~……」ノソ…


カチッ


ラクリマ「くんくん……」

ラクリマ(ノルンさんと買ったアロマキャンドル……もうちょっとでなくなっちゃう……)


ぼふっ


ラクリマ(ノルンさんかわいいよねえ。ねぼすけさんかと思ったら演技の時はキリッとするしさあ……)

ラクリマ(うーん……また明日まで会えないのかぁ……。今何してるのかなあ)パタパタ

ラクリマ(明日会ったらなんの話しようかなあ。おすすめのアロマ聞こうかなあ)ボフボフ


御桜「ラクリマさん、ほこりが立ちますよ」


ラクリマ「ひぎゃっ!? 帰ってたの!?」


御桜「はい。ついさっきですが」


ラクリマ「びっくりしたなあ、もう」


御桜「楽しそうにしてましたけど……ベッドの上ではしゃぐのは感心しませんよ」


ラクリマ「はーい」


御桜「で、何を考えてたんですか?」


ラクリマ「ノルンさんのこと。ゼレスさんとステラさんのいちゃいちゃっぷりを見てたらさ、彼女っていいなあって」


御桜「そうですねえ。あの二人は見てるだけで分かるラブラブっぷりですからね」

ラクリマ「そういえばヴィーネさんってゼレスさんが付き合ってること知ってるのかな」


御桜「うーん、どうでしょうか……」


ラクリマ「あ、ごめん! 今日先にお風呂入るって言っておきながらまだ入ってなかった! いってくるね!」バタバタ…


御桜「ごゆっくりどうぞー」

御桜(さて……確かにあの人が知ってるのか気になりますね)ポチポチ


ぷるるる…… ぷるるる……


茜『もしもし、御桜?』


御桜「あ、お姉ちゃん。ちょっと聞きたいんだけど……」


茜『ふむふむ……。いやー……そんな話は聞いてないな~。今度確認してみるね~』


御桜「はい」


ーーーーー

ーーー

茜「ヴィーネさーん」テクテク


ヴィーネ「ああ、来た来た。もう、今日の試合は大事なの分かってる?」


茜「分かってますよー。相手はランク2位ですもんね」


サリア「試合時間だ。行くぞ」


ヴィーネ「ああもう、サリアは先頭歩かない! また迷子になるよ」


茜「あ、ヴィーネさん」


ヴィーネ「ん?」


茜「ゼレスさんがお付き合いしてるってご存知です?」


ヴィーネ「 は ? 」


茜「あっ」


ヴィーネ「……誰から聞いた話?」


茜「あー……同じ学校に通ってる妹から……。その、学校では有名な二人だって……」


ヴィーネ「……試合に行くわよ。さっさと終わらせて確認するわ」


サリア「あっ……」キイイイ…


茜「お、未来視?」


サリア「……相手にご愁傷さまとだけ言っておこう」


茜「あ、あはは~……」


ーーーーー


ゼレス「天聖魔法【アマテラス】」


カ ッ ! !


実況『で……出たあああああ!! ゼレス選手渾身の魔法! 一撃で試合を決めましたああああああ!!』

実況『やはりランク2位相手には本気を出さざるを得なかったか! いずれにせよ、勝利です!!』


茜「あーあー……」


ーーーーー

ーーー

ヴィーネ「もしもしゼレスちゃん!!?」


ゼレス『も、もしもし? 電話なんて珍しいですね……』


ヴィーネ「お付き合いしてる人がいるってほんと!!?」


ゼレス『なっ!? だ、誰からそれを……!』


ヴィーネ「そ、その反応、ほんとなのね……」


ゼレス『……は、はい。少し前からお付き合いしてます。隠してた訳じゃないんですが……』


ヴィーネ「ううう……誰……誰なの……」


ゼレス『……す、ステラさん、です。パーティーにも来てもらった……』


ヴィーネ「あ、あの子?」


ゼレス『はい。その……真剣に付き合ってます。けして若気の至りだなんて言いません。……認めてくれますか?』


ヴィーネ「……びっくりしたけど、好きにしなさい。恋愛は親が口を出すものじゃないわ」


ゼレス『……』


ヴィーネ「ゼレスちゃん?」


ゼレス『あ……ちょっとびっくりして。何か言われると思ったので……』


ヴィーネ「真剣に付き合ってるって言われて、それを信じない訳がないでしょ。……今度うちに連れてきてね。お祝いのパーティーをしましょう」


ゼレス『は、はいっ!』


ーーーーー

ーーー

図書室ーー


ゼーレ「うわわ……自分の伝記を読むのって変な感じ……」


樹「ここはいつでも開放してるから、好きなだけ読んでていいわよ」


ゼーレ「はい、ありがとうございます」


樹「それにしてもあのアートルムが自分の生徒になるのね……」


ゼーレ「寮まで用意してもらって……ありがたいです」


樹「いいのいいの。今の世の中を学ぶっていうなら学校は確かに適してると思うし、対魔王の作戦会議のためには学校に常駐してもらうのがいいと思うしね」


ゼーレ「やっぱり今この世界のお偉いさんと話しても信じてもらえないですもんね……。ここでやれるだけの対策を練りたいところです」


樹「そうそう、制服の注文をするから演劇部で採寸してもらえる?」


ゼーレ「制服……! はい!」


ーーーーー

ーーー

部室ーー


クロエ「それじゃあ4月から生徒なのね」シャーッ


ゼーレ「はい! よろしくお願いしますね」


クロエ「まさか憧れのアートルムと同じ学校に通えるなんてね。とんでもないことだわ」


ゼーレ「うーん……皆さん私をすごい人だって思ってくれてますが、私としては皆さんと友達になりたいんですよね」


クロエ「馴染めば大丈夫よ。なんだかんだスフィアさんやルクさんだってだんだん馴染んできちゃったしね」

クロエ「そのためにはまず見た目から。制服早く届くといいわね」


ゼーレ「はい!」


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・3学期を過ごす

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

9/16回目の行動です

修練場ーー


時雨「クロエさんから聞いたとおり、今この世界に危機が迫っているらしい。アートルムの復活、悪魔の噂、いろいろあるが……対魔王との戦いのために、私達は強くならなければならない」


晶「まさか魔王なんてものと戦うことになるとは思わなかったけど……やるしかないよな」


イオ「私の魔法ももっと強く……!」


時雨「私もできる限り皆を鍛える。だがそれも恐らく卒業までが限界だろう。学びの多い鍛錬にしてくれ」


アルシェ「ん」コクン


ノワール「悪魔なんかに好きにさせない……!」


時雨「まず、とにかく攻撃を受けないことが大事だ。私の攻撃を避ける練習をしてもらう」


ノワール「じゃあ私からお願いします!」


時雨「ああ。……いくぞ」チャキッ

時雨「フッ!」


ノワール「!」バッ


時雨(速い!?)


ノワール「……せ、先輩?」


時雨「いや……すまない。今の見切りはどこで習った?」


ノワール「召喚しちゃった悪魔と戦いながら……ですね。攻撃に当たらないように戦ってたので」


時雨「いい見切りだ。最小の動きで、なおかつ相手からは目を離さない。ノワールさんは今のままで防御は大丈夫かもしれないな」

アルシェ「アルシェ、魔法撃ちたい」


時雨「分かった。なら私は防御しよう。その上で意識すべきことをアドバイスする」


アルシェ「ん」


ティア【では私がアルシェを浮かせます】


時雨「そうだな。そのコンビネーションの練習もしよう」


ティア「浮遊魔法【フロート】!」


アルシェ「!?」ギュンッ!

アルシェ「わああああああぁぁぁぁぁぁ…………」


ティア「え!? と、止まって!」


晶「おおー……ここ天井高いのに、あんなとこまで浮いてるぞ」


ふよふよふよ……


アルシェ「びっくりした……」


ティア「す、すみません……」


時雨「すごい魔力だな……。アルシェさん、そのまま魔法を撃とう」


アルシェ「ん」スウ…

アルシェ「破壊魔砲【キャノン】!!」ギュバアアッ!!


時雨「! 剣戟・八咫烏!」ザウッ!


ジュゴオオオオオオッッ!!


時雨「……な、なんだ今の威力は……」シュウウ…


アルシェ「……っ」パチクリ


時雨「随分力が上がったようだが……何かあったか?」


アルシェ「密集地で魔法を受けた。魔法が強くなる魔法」


晶「そんなのあったのか!? くうー! アタシも受けたかった……!」


アルシェ「晶は受けられない。この世に危機が迫ってるから、ブランカ家の人間の魔法を強くするためにやってくれた」

晶「知り合いがいたのか」


ティア「知り合いというか……ブランカ家の修練のように、昔から魔力強化だけを専門でやってきた家があったらしいです。それこそ昔はブランカ家と一緒に修行してたとか……」


晶「昔から……か。すごい大掛かりなことになってるんだな」


時雨「……なるほどな、強化の理由は分かった。それを活かさない手はないな。ティアさんとアルシェさんは出力コントロールのトレーニングをするとして……」

時雨「晶さんとイオさんも修行を始めていこう。イオさんは危険だが、出力を上げるトレーニングを。晶さんは私と組手だ」


晶「押忍!」


イオ「お、おすっ!」


ーーーーー

ーーー

廊下ーー


イリス「あ」バッタリ


ウィン「お」バッタリ


イリス「こんにちは、ウィンさん」


ウィン「久しぶりだね~。修学旅行は楽しかった?」


イリス「はい! 楽しかったですし、それにその……ノワールさんとお付き合いすることになりましたっ」


ウィン「おおお~。彼女はいいよ~。大好きな人のためならどんどん力も湧いてくるからね~」


イリス「はいっ」


ウィン「ところで~。なんか魔法の質が変わった気がするんだけど、気のせいかな~」


イリス「あ……。アートルムさんに改めて魔法を授けて貰いました。それでかもしれません」


ウィン「おお、じゃあもう自分の魔力で魔法撃てるんだ~」


イリス「はい! すごく嬉しいです!」


ウィン「うんうん、ボクも初めて魔法が撃てたとき嬉しかったな~。やったー! って感じ~」


イリス「へえ~……。ウィンさんって昔から強くて、魔法を撃てるのなんか当たり前だと思ってるのかと……」


ウィン「あはは、たまに言われるな~。でも昔は皆と変わらない魔力しかなかったんだよ。でも魔法撃つのが楽しくて、魔力空っぽになるまで魔法撃って……そしたらこんなんになっちゃった」


イリス「楽しんでる内に……すごいですね」


ウィン「すごくないよ。ただ、誰よりも魔法が好きで、マホリオが好きな自信はある」ニッ


イリス「……カッコいいですね、ウィンさん。ナナさんが惚れるのも分かります」

ウィン「あ、ナナに会いに行くところだったんだ!」


イリス「じゃあ引き止めては悪いですね。どうぞ会いに行ってあげてください」


ウィン「うん!」

ウィン「……あ、その時間を止める魔法、時間が動いたときに感触が一気にいくはずだから、使いどころに気をつけてね」


イリス「……!」

イリス「時間を止めたのを気づけるんですか……?」


ウィン「なんとなくねー」

ウィン(魔法の系統が似てるのもあるかもだけど)

ウィン「あ、マホリオでそれ使ってゼロ距離でシュートすると反則だからそれも気をつけてね。時空間魔法系は全般的にそうだけど、目に見えないで試合が終わったら相手もお客さんも不満でしょ~?」


イリス「た、確かにそうですね……。ルールの確認は怠ってました」


ウィン「じゃ、よき魔法ライフを~」


イリス「はい!」


ーーーーー

ーーー

自室ーー


ヒカリ「えーっと、ローラさん?」


ローラ「ふむふむ……」ギュウウ…


クロエ「やっぱりヒカリの抱き心地いいわよね」


ローラ「うん。今まではクロエちゃんを挟んで寝てたけど、これもありかも……」


ヒカリ「く、クロエ。どういうこと?」


クロエ「一人で寝てるときと比べると、ヒカリを抱き枕にしたときは熟睡度が段違いなのよ。それをローラにも体験してほしくて」


ローラ「やっぱり魅了魔法の効果もあるのかなあ……」


クロエ「それにヒカリは肉付きもいいしね。抱き心地は抜群よ」


ヒカリ「そう言われると恥ずかしいな……。太ってるわけじゃないよね?」


クロエ「憎たらしいほどに完璧なプロポーションよ。自信持ちなさい。私が言ってるのはこれよ」フニュッ


ヒカリ「ひゃっ!///」

ヒカリ「む、胸のことかあ……びっくりした」


クロエ「今日はヒカリを真ん中にして3人で寝ましょうね」


ローラ「うん! こっちで寝る許可はもらってるから、寝る準備してくるね!」パタパタ…


クロエ「……」ギュッ

クロエ「……うん、いい抱き心地」


ヒカリ「なんかちょっと恥ずかしいけど……でも、褒められて悪い気はしないな」


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・3学期を過ごす

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

10/16回目の行動です

11回目の行動終了後、期末試験となりす
13回目の行動終了後、卒業式となります

ティト「ううむ……」グウウ…

ティト(腹が減る……。修学旅行から帰ってステラ殿の下に行くようになったが、以前より星の力の甘さが増しているような……)

ティト(……これから毎日夜に一食だけになるのだろうか)ハア


ゼーレ「あ……。大丈夫、そこの子?」


ティト「!!」バッ


ゼーレ「ふらふらしてるように見えたけど……」


ティト「ほ、星の匂い……」


ゼーレ「え?」


ティト「我はその……星の力を食べて生きている。もしよければ魔力をくれないか?」


ゼーレ「人の言葉を喋る魔獣なんて珍しい……。星の力だね、ちょっと待ってて」

ゼーレ「魔文殿【アーカイブ】!」

ゼーレ「んで……魔送【ライン】!」


ティト「おおお……!」

ティト「おいしい! おいしいぞ!」バクバク


ゼーレ「よっぽどお腹空いてたんだね……たくさん食べていいよ」


ティト「星の力以外にも……もぐもぐ……いろんな味が混ざったような……ぱくぱく……癖になる味だ……!」


ゼーレ「そっかそっか」ナデナデ

ゼーレ(もふもふだあ……!)


ティト「うまうま♪」


ーーーーー

ーーー

部室ーー


クロエ「さて、三年生向けの劇が終わったあと、ほとんど間髪入れずに新入生向けの劇の練習が始まるわ。今回は一年の練習でもこれだけの舞台ができるってところを見せたいから……今の一年生を主役にするわ」


ざわざわ


クロエ「この学校に入学して、いろいろなところを周り、友達二人とマホリオのチームを組んで、頑張るぞー……で終わり。簡単な紹介のための劇よ」

クロエ「それで主役は……できるだけ一年生も馴染みやすいように、背が小さい人の方がいいわね。で、明るく周りを引っ張っていくタイプ……」


ラクリマ「……私とマホリオやろうよ! きっと楽しいよ!」


クロエ「……うん、やっぱりラクリマね」

クロエ「ラクリマ、解説役になるヒロインはあなたが選んでいいわよ」


ざわっ!


クロエ「そうね……。卒業式まで2週間ってところだし、それまでに決めてくれればいいわ」


ラクリマ「はーい!」


「あ、あの! 私頑張るから……!」


「ちょ、ずるい! 私も頑張るよ!?」


ラクリマ「あわわ、待って待って。ちゃんと選ぶから、今回は保留にさせてね」


クロエ「じゃ、三年生向けの劇の方練習するわよ!」


はいっ!


ーーーーー

ーーー

部活後ーー


ノルン「……」

ノルン(ラクリマさんとの共演……やりたい)

ノルン(でも今のままじゃ……)


クロエ「ノルン、どうかしたの? みんなもう寮に戻ったわよ?」


ノルン「あ、先輩……。あの、新入生向けの劇、どうやったらヒロインになれますか!?」


クロエ「うーん……ラクリマが選ぶからねえ。でもま、台本通りなら知識人で大人しいキャラね。ラクリマってああ見えて頭もいいし、ちゃんと適任な人を選ぶと思うわ。だから台本の役をしっかり自分のものにするのが一番ね」


ノルン「あ、ありがとうございます!」


クロエ「あとはまあ……やっぱり仲が悪い人は選ばないと思うわ。ラクリマは皆と仲いいし、特にノルンは気に入られてるみたいだからそこは心配ないと思うけど」


ノルン「気に入られて……? ほ、ほんとですか!?」


クロエ「え、ええ。姉の次にあなたと一緒にいる時間が長い気がしてたけど……」


ノルン「そ、そっかあ~……。ありがとうございます」エヘヘ


クロエ「役に立てたなら何より。ほら、早く寮に戻ってシャワー浴びなさい。部室鍵閉めちゃうわよ」


ノルン「は、はーい」


ーーーーー

ーーー

修練場ーー


楓「お、来ましたねー」


ウィン「ごめんね、待った~?」


嵐「いえ。呼んだのはこちらですから」


時雨「修行の成果を見てほしいと晶さんに聞いたが……」


晶「実は密集地で特訓できる神社にお邪魔したんです。そこでシールド割りの修行をしたので……」


ナナ「ああ、あれですか。私が3枚しか割れなかった……」


ウィン「みんなは最後何枚割れた~?」


楓「ふっふっふ……最初は4枚……そして最後は!」


嵐「もったいぶらなくていいだろ。……7枚です」


時雨「ほう……」


ウィン「強くなったんだねえ~……」


楓「なので……ちょっとやりません? マホリオ」


ナナ「……ケガだけはしちゃだめですよ。二人ともプロ入り決まってるんですから」


晶「えっ!? いや、そうか。二人ならプロ入りも当然だ」


嵐「本気でやってもケガさせられるか分からないけどな……。お願いします!」バッ

時雨「こっちの大将はナナだ!」


楓「こっちはあたし! 風弾【エアロボール】!」ボヒュッ!


時雨「!」ギンッ


ウィン「……」


時雨「ウィン、どうやら……相当強いぞ」


ウィン「うん」


嵐「極雷魔法【ナルカミ】!」バチイッ!


晶「極炎魔法【カグツチ】!」ゴウッ!


ウィン「神弾【ネオ】」ゴオオッ!!


ナナ(前までは二人の合わせ技をシュートで止められてたはず……。それがネオに……!)ゴクリ


楓「やっぱ強いなー……」

楓「じゃ、もっと進化したところ見てもらいます! 風神魔法【ルドラ】!」


時雨「剣戟・八咫烏!」バウッ!


楓「うおっ……!?」


時雨「神クラスの魔法も使いこなしているな」


楓「あっさり掻き消されましたけどー」


時雨「敬意を表して、私の最上級剣戟を見せよう」


晶「来るぞ……!」


時雨「剣戟・鳳凰!」ジャオッ!!


晶「炎神魔法【アグニ】!!」ゴウッ!


嵐「雷神魔法【インドラ】!!」バチッ!


ゴオオオオオオッッ!!!


時雨「!!」

時雨(打ち消された!)

晶「まだまだいけますよ!」


楓「これが「あたし達」の最上級魔法! 三神一体【トリムールティ】!!」


ウィン「時神魔法【クロノス】!!」


バチチチチチチッ!


楓「ぐ……うおおおおおおお!!」


ウィン「ぐ……!」


バシュウウウウウウウウッッ!!!


晶「く……くそ、相殺……? もう魔力ないぞ……」ゼエゼエ


嵐「お……俺も……」ハアハア


ウィン「……まだやる?」


楓「まだ動けんの……? 無理です、降参です……」ヘタリ


ナナ「すごい戦いでした! 私は何もできませんでしたが……」


ウィン「ナナは後で皆に魔力補充して~」


ナナ「はいっ!」


時雨「強くなったな、皆」


晶「そう言ってもらえれると光栄です。来年度の大会も頑張りますよ」


ウィン「自分の教えで強くなってくれると嬉しいねえ。これからも頑張って~」


嵐「はい!」


ーーーーー

ーーー

空き教室ーー


クロエ「今回こそはちゃんと勉強するわよ……!」


ヒカリ「テストにあまりいい思い出ないもんね……」


ナミネ「私達も協力します。みんなでいい点とりましょうね!」


モミジ「お、おー!」


アルシェ「お腹空いた」


ティア「ほら、お菓子ありますから。皆さんもつまみながらお勉強しましょう」


楓「お菓子ー! 甘いものが染みるねえ」


舞「わ、私達もいていいんでしょうか」


凜華「もちろん。勉強する場所だから、誰がいたっていいんだよ。疲れたら抜ける人もいるしね」


ノワール「イリス、隣座りなよ」


イリス「し、失礼します」


クロエ「よーし、勉強開始よ!」


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・3学期を過ごす

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

11/16回目の行動です

11回目の行動終了後、期末試験となりす
13回目の行動終了後、卒業式となります

空き教室ーー


カリカリカリ……


イオ「モミジちゃん、ここって……」


モミジ「えっと……魔法薬学だね。これは薬草全部覚えるのは大変だから、このノートにまとめたの見てもらえるかな」


イオ「これですか?」


むにゅんっ


モミジ(あ……顔近い……///)


イオ(はっ……も、モミジちゃんとキスしちゃいそうな距離……///)


モミジ「こ、これっ見てていいから!」


イオ「は、ははははいっ!」


クロエ「…………」


楓「…………」


ローラ「クロエちゃん? 楓さん?」


クロエ「はっ! ちょっと致命傷を受けてたわ」


楓「精神的にね!」


ローラ「???」


コンコンッ


クロエ「? 誰かしら……」ガララッ


ラクリマ「あ、あのっ! 勉強教えてください!」


ティア「ラクリマ!?」


ゼレス「わ、私達もお願いします」


クロエ「あらら……一年生たくさん来たわね。いいわ、入って」

ステラ「失礼します……」


ヒカリ「何か難しいところあった?」


御桜「これなんですが……」


晶「ずいぶん薄い教科書だな」


ノルン「年が明けてから急に追加された範囲で~」


ラクリマ「リリウムで実験的に勉強がどれだけできるかの確認らしいです」


楓「どれどれ……」


クロエ「魔力量学?」


ステラ「マホリオの地区大会で魔力喪失による大勢の体調不良者が出たじゃないですか。それを受けて、体内魔力量の管理のためにこの勉強をするらしいです」


クロエ「……」ペラッ


楓「あっ、あたし無理だこれ。数式が難しすぎる」


クロエ「これはちょっと……私達も勉強してないわ」


ラクリマ「やっぱりか~。でも先輩達しか頼れないんです!」


ナミネ「が、頑張って一生懸命噛み砕いて教えられるよう努力します!」


凜華「でもこれ、テストを作る方も大変だよね。急に作れって言われて用意できるものでもないと思うし……」


ゼレス「教師の方が悩んでいるというのも確かに噂になってます」


ローラ「対策の立てようがなさそうだね……」

コンコンッ


クロエ「今度は誰?」ガララッ


セレニテ「皆さん、お久しぶり」


イリス「ま、ママ!?」


セレニテ「魔力量学のことで校長先生に呼ばれてね。せっかくだから娘の顔を見に来たの」


イリス「……あ、ママ。魔力量学のことで一年生が悩んでるの。アドバイスできない?」


セレニテ「どれどれ?」

セレニテ「ふむふむ……なるほど……」カリカリ

セレニテ「はい。これ見て」


ラクリマ「?」


セレニテ「そもそも魔力量は体感的に自分で分かるもの。個人差も大きいし、魔力の質との厳密な関係性も見て取れない。じゃあそれをどう他人が把握するか……っていうのが魔力量学の存在意義」

セレニテ「そこで重要になる指標が、魔力の放出時間。できるだけ弱く、そして長く魔法を撃ってもらう。その後はできるだけ強く、できるだけ長く魔法を撃ってもらう。その二つの行動で大体の魔力量の概算が取れることが分かってるわ」

セレニテ「その数式がさっき書いたこれ。この教科書には他のいろんな指標から導き出す数式があるみたいだけど、これが一番確実で分かりやすい」

セレニテ「……ってさっき校長先生にもアドバイスしてきたわ。今から急ピッチで教わると思うけど、テストもこの数式をもとにやるはずだから、まずこれを覚えて。あとは先生から配られるプリントとかで練習すること」


ステラ「す……すごいです!」


ゼレス「天才! 天才です!」


わーわー きゃーきゃー!

セレニテ「……まあ、あの騒動の原因は私だしね。できる限りの協力はするわ」


アルシェ「じゃあこれ」


セレニテ「?」


アルシェ「難しくて分からない。教えてくれる?」


セレニテ「これは……空気抵抗に関するページですか。ここは……」


楓「あ、ずるい! あたしもあたしも!」


クロエ「わ、私も教えてほしいところがあるんだけれど」


セレニテ「わ、分かったわよ! みんな教えるからちょっと待ってー!」


ーーーーー

ーーー

テストの日ーー


クロエ(あれだけ勉強したんだもの……。大丈夫、大丈夫……)


先生「では、テストを開始してください!」


クロエの座学平均点↓コンマ
クロエの実技平均点↓↓コンマ

必死の勉強により、どちらも最低値75保証

先生「テストを返却しますねー」


クロエ「……」ドキドキ


先生「はい、クロエさん」


クロエ「は、はいっ」

クロエ「……」ピラッ


先生「今回はいい結果でしたね」


クロエ(平均78点! 実技も86点……! やった!)グッ


先生「これからも頑張ってくださいね」


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・3学期を過ごす

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

12/16回目の行動です

13回目の行動終了後、卒業式となります

修練場ーー


ギイイイ……


ウィン「お待たせしました~」


ゼーレ「あ、それス魔ホですよね。知ってますよ」エヘン


ウィン「ですです。これでトッププロの映像を見てもらおうと思って~」ポチポチ


ゼーレ「えいぞう?」


ス魔ホ『さあ始まりました! いつものようにサリア選手が後方に位置し、茜選手は最前線。ヴィーネ選手はその中間に陣取っています』


ゼーレ「!? う、動いてる!? 小人!?」


ナナ「違いますよ。現実にあったものを記録して、いつでも見られるようにしてるんです」


ゼーレ「ほ、ほええ……」


時雨「で、どうでしょうか。再現はできそうですか?」


ゼーレ「……神聖魔法、肉体強化、未来予知……」

ゼーレ「……はい、これくらいならまあ」


ウィン「わ~、お願いしますー」


ゼーレ「まず3人必要なんですよね。魔文殿【アーカイブ】、分身魔法【シャドウクローン】!」バッ

ゼーレ「「「で、ここから……魔文殿【アーカイブ】!」」」


ウィン「おおお~!」


ナナ「す、すごいです……」


ゼーレ「はい、準備完了です。っと、これだと分かりにくいので……魔文殿【アーカイブ】! 肉体変化魔法【ボディメイク】!」


ぽんっ


ゼーレ「肉体変化の魔法で見た目も今見た人たちっぽくしてみました。使う魔法も合わせたので分かりやすいでしょう?」


時雨「あ、ああ」

時雨(こんなに魔法をぽんぽんと……)

ゼーレ「で、ルールは……?」


ウィン「3人の中から1人大将を選んで、その人が戦闘不能になるか降参したら負けです。ヴィーネさんのところはサリアさんが大将をやってますね~」


ゼーレ「あ、この姿の人ですね。ではこの体がダメージを負わないようにする、と」


ナナ「はい、そのとおりです」


ゼーレ「ルールは分かりました。では早速、あなた達の特訓をやりましょうか」


ウィン「いや~……すごい人来ちゃったねえ……」


ゼーレ「いきますよー」


ナナ「はい! こっちの大将は私です! では試合開始!」


ゼーレ「えーっと、神聖魔法【ホーリー】!」


ウィン「っ! 防御魔法【シールド】!」


バキンッ!


ウィン「ナナ! 時間魔法【クロック】!」パッ


ドシュウウウウウッ!


ナナ「へ……?」


ゼーレ「あ……や、やりすぎました? もうちょっと弱めましょうか?」


時雨(ウィンがなんとかクロックでナナを助けられたからよかったものの……)チラッ

時雨(さほど力を込めたように見えない初弾で修練場の壁が削れるほどの威力だと……? ウィンがクロノスを撃ち込んでやっと削れるほどの硬さなのに……)


ウィン「……いえ、今のままでいいです」ニイッ


時雨「おい、ウィン!?」


ウィン「時神魔法【クロノス】!!」


ゴウンッ!!

ゼーレ(時間の進みを極端に遅くして、その間に超威力の魔法を放つ……。ギリギリからでも防御になるし、攻撃で使えば不意打ち気味になるすごい魔法だ……)

ゼーレ「腕強化魔法【ザ・フィスト】!」


時雨(馬鹿な! あれに正面から立ち向かう気か!?)


ゼーレ「はあああああ……!」

ゼーレ「噴ッ!!!」ドウッ!


ゴシュウウウウウウウッ!


ゼーレ「あっ」


ジュオオオオッ!


ナナ「き、消えちゃいました……」


ゼーレ「大丈夫です、あれ分身なのでー!」


ウィン「……」


時雨(半分以上掻き消されて笑ってられるのか……。向こうも当然とんでもないが、こっちもとんでもないな……)


ウィン「ナナ」チュッ


ナナ「んっ……!」


ウィン「れろ、じゅる……っ」


時雨「……///」プイッ


ウィン「……充電完了」


ゼーレ「未来視【ビジョン】!」キンッ

ゼーレ(……!!)


ウィン「時ノ頂・玉響【タマユラ】」


ゴッ!!!!


ゼーレ「魔弾【シュート】! 頂点【アルティマ】!」

ゼーレ「古ノ頂・伝説【レジェンダリア】!!」


カッ!!!!


時雨「ナナ! 流れ弾程度ならこれで……! 剣戟・八咫烏!」ザウッ!


ナナ「あわわわ……!」

シュウウウウウウウ……


ゼーレ「あっと……本体(わたし)は未来視で避けれたけど、分身は消えちゃったか……」


ウィン「あ~……」クター


時雨「ウィンが動けないならこちらの負けだ。降参しよう」


ゼーレ「はい、ありがとうございました」ニコッ


時雨「しかしタマユラか……初めて見たぞ」


ウィン「ものは試しでナナの魔力も借りてやってみたんだけど……勝てないかあ~」


ゼーレ「とんでもない魔法使いですね……。ぜひ魔王との戦いに手助けしてもらいたいくらいですが……」


ナナ「私達は卒業しますから……」


ウィン「ううん、もちろん手伝うよ。作戦会議に参加できるできないは関係ない。一緒に戦わないでこの世界が魔王のものになるかもしれないなんて、見過ごせないもん」


時雨「ウィン……」


ゼーレ「心強いです。ぜひ、お願いします」


ウィン「はい!」


ーーーーー

ーーー

イリスとノワールの部屋ーー


ノワール「~♪」


イリス(今日もほっぺたをムニムニさせてもらいましょう)ムフフ

イリス「時止魔法【フリーズ】」カチッ


ノワール「」


イリス(ほわあ……ふにふに……)ムニムニ


ノワール「」


イリス(飽きませんねえ……)ムニムニ

イリス「ま、今日はこんなところで。解除」カチッ


ノワール「……」ムズッ

ノワール「あのさ、イリス」


イリス「はい?」


ノワール「私のほっぺ触ってる?」


イリス「ははははいっ!?」ギクウッ


ノワール「な、なにその反応。もしかして図星?」


イリス「い、いつから気づいてましたか……?」


ノワール「だいぶ前からだけど……。気配が一瞬だけ消えて、ほっぺたに違和感があったからもしかしてと思ってさ」


イリス「……はい、時を止める魔法を使ってほっぺたムニムニしてました」


ノワール「時を止める魔法なんて使えたの?」


イリス「アートルムさんに与えてもらいました。これが私本来の固有魔法だそうです」


ノワール「へえ、よかったね」


イリス「はい!」

ノワール「まあそれはそれとしてお返しはしないとね?」


イリス「へ……?」


ノワール「私もイリスのことムニムニしていいよね?」ジリッ


イリス「え、えーっと……遠慮します」


ノワール「問答無用っ!」


イリス「きゃーっ♪」


ガッ!


ノワール「あっ」フラッ


イリス「え?」


どさっ……


ノワール(あ、あぶな……。足もつれて倒れたけど、ベッドの上でよかった……)

ノワール「ご、ごめんイリス。ケガしてない……?」


イリス「……///」


ノワール「あ……!」

ノワール(こ、これ完全に押し倒してる格好じゃん!)

ノワール「ご、ごめん! すぐどく!」


イリス「……」キュッ


ノワール「へっ? 引っ張られたら立てない……」


イリス「む、ムニムニ……しないんですか……?」


ノワール「っ!」キューン

ノワール「い、いいの……?」


イリス「……はい」


ノワール「……っ」ゴクリ


むにむに むにむに……


ーーーーー

ーーー

部室ーー


クロエ「今日はラクリマにそれぞれと組んでもらって、どれだけうまく演技できるか見せてもらうわ。いいわね、ラクリマ」


ラクリマ「はーい!」


クロエ「それじゃあまずは……」


ーーーーー

ーーー




クロエ「はい、いいわよ。次ノルンね」


ノルン「は~い」


ラクリマ「よろしくー♪」


クロエ「はしゃいで走るシーンをやろうかしら」


ラクリマ「はいはい。……んんっ」

ラクリマ「さあノルンさん! 次はあっち! 体育館を見に行こう!」パシッ


ノルン「『ちょ、ちょっと! 走らなくても体育館は逃げないよ!』」


ラクリマ「とう、ちゃーく! 体育の授業と、運動部の人たちが使うための場所だね!」


ノルン「『うん。ほんとに広い……』」


ラクリマ「わーい!」ダーッ!


ノルン「『あ、もう……怒られるよー?』」フフッ


クロエ「……うん、バッチリね!」

クロエ「二人の関係性が分かる演技だったわね。突っ走るラクリマと、引っ張られながらもまんざらじゃないノルン。いい演技だったわ」


ラクリマ「うーんと、こう手を掴んで走って……」ギュッ


クロエ「ってもう反省してるのね……」


コンコンッ


クロエ「? 誰かしら……」ガチャッ

百合江「ごきげんよう、皆様方」


クロエ「ゆ、百合江さん!?」


ラクリマ「あ、前の部長さんですよね! 私引退したあとに入部したラクリマ・ソレルです! 夏休みの舞台最高でした!」


ノルン「ちょ、ちょっとラクリマさん……!」


百合江「おててを繋いでご挨拶……!?」ドプッ


ラクリマ「わあっ!? 鼻血鼻血!」


百合江「き、気にしないでくださいまし……」ドクドク


クロエ「誰かティッシュ持ってきてー!」


ーーーーー

ーーー

ティト「!」ピクッ


クロエ「ティト?」


ティト「母上が来ている……」


クロエ「お母さん?」


ティト「ご主人、一緒に外に出てもらえるか?」


クロエ「ええ……」


ーーーーー


クロエ「暗い……?」


ティト「母上」


ティト母「ああ、やっと見つけた。この星にいたのね」


クロエ「な、ななな……!!」

クロエ(でかい!)


ティト「我は今、このクロエ殿を主と仰ぎこの星で暮らしている。心配しないでくれ」


クロエ(でかいっていうか、もはや空を覆ってるじゃないの!)


ティト母「そうなのね。クロエさん、この子のことお願いします。私達星の掃除者は隕石として産まれて、大きくなるまでを星の上で育つのです。だから、お世話してくれる人がいるのはとても助かるんです」


クロエ「星の掃除者……?」


ティト母「寿命を迎えた星は、私達が食べることでその役目を完全に終えるのです。そして、生きている星を守るのも私達の仕事です」


クロエ「……誰かから頼まれてるの?」


ティト母「いえいえ。私達は星を食べないと生きていけないだけです。ただ、それは寿命で亡くなった星を食べるだけで十分なので、生きている星は守るようにしてるんです」

ティト母「その子はまだまだ小さいから、自分のすべきこともよく分かってないかもしれないけど……。この星にとって悪影響は与えることはありません。どうかお世話をよろしくお願いします」


クロエ「ええ、分かったわ」

ーーーーー

ーーー




クロエ(すごいスケールだったわね……)


ウィン「……」テクテク


クロエ(……この学校にはすごいスケールの実力の持ち主もいたわね。ウィンさんと戦えるのもあとちょっと……。最後くらい勝ちたいわ)


ティト「ご主人?」


クロエ「ティト、部屋に戻るわよ。研究したいことができたわ」


ティト「ああ、ご主人が望むなら」


クロエ(待ってなさいウィンさん。正体不明の魔法の糸口掴んでみせるわ……!)


自室ーー


ヒカリ「さっきから熱心にマホリオの試合見てるけど、どうしたの?」


クロエ「ウィンさんの魔法の正体を掴めないかと思ってね」


ヒカリ「瞬間移動っぽいけど……」


クロエ「瞬間移動の魔法があるなら、自分にじゃなく魔法に使うはず。自分の魔法を相手の死角に移す、味方の大将に当たりそうな魔法を別の場所に移す……いろいろ使い道はあるわ」


ヒカリ「確かに。今までウィンさんが動いてたことしかないね」


クロエ「つまり本人にしか効果がない魔法の可能性が高い……」

クロエ「!」カチッ

ヒカリ「?」


クロエ「ヒカリ、これ……」


ヒカリ「ウィンさんがブレてるだけに見えるけど……」


クロエ「残像が残ってるってことは、確かにそこを通ってるってこと。つまり……ウィンさんの魔法は超超超高速移動! それこそ瞬間移動にしか見えないスピードでね!」


ヒカリ「す、すごい……すごいよクロエ!」


クロエ「となると……魔力を強い推力に変えるブースト系の魔法か……あるいは時間を操ってるか」


ヒカリ「プロにも何人かいるよね、時間や空間を操る魔法使い。大抵すごく強い人だし……」


クロエ「プロになっちゃったら名鑑に使用魔法を明記することになるから、それまでに自分の目で発見できて良かったわ。これでウィンさんに迫れるかもしれない」


ヒカリ「うん、応援するよクロエ!」


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・3学期を過ごす

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

13/16回目の行動です

13回目の行動終了後、卒業式となります

デン「っ……!」ガバッ

デン(あ、この感じ……嘘、うそ!)


ガチャッ!


デン(レナ……レナ!)ダダダッ

デン(ここ、レナの部屋……)ハアハア


コンコンッ


デン(……お願い!)ギュッ


ガチャッ


レナ「はい?」


デン「あ、あの、レナ……」


レナ「……すみません、どちら様ですか」


デン「っ!」ビクッ

デン「す、すみま……せん……。あの……今日の日付って……」


レナ「4月1日だけど……」


デン「は、はは……」

デン(そっか、ループは終わってなかったんだ。今度は二年目の卒業式が限界なのかな、そもそも死ぬのがトリガーじゃないのかな、また1年目の闇の試練を乗り越えるところからやらないといけないのかな)

デン(……レナとお別れかあ……。もっと色んなこと話したかった。もっと色んなところに行きたかった……)ジワッ


レナ「ちょ、ちょっと! 突然泣いてどうしたのよ!」


デン「ご、ご、ごめんなさい……。も、もう部屋に戻るから、気にしないで……」フラッ


レナ「え、ええ……」


デン「あ、あ……わあああああああっ、ひぐっ、うわあああああああんっ」ヨタヨタ


■■■■■


■■■


デン「やだあ、やだあ……!」グスグス


レナ「デン、デン!」ユサユサ


デン「あぇ……?」ボロボロ


レナ「起きた? いつも朝早いあなたがいないから部屋に来てみたら泣きながら寝てるんだもの。驚いたわ」


デン「ゆ、め……?」


レナ「ええ。何を見てたか分からないけど、夢よ。大丈夫」


デン「また4月に戻る夢……見て……っ」


レナ「……そう。大丈夫よ、そんなのは夢だもの。ちゃんとデンは前に進んでるわ」ナデナデ

レナ「怖かったわね……」ポンポン


デン「こわっ……かっ……た……」ヒックヒック

デン「ぅぅぅうう……!!」ギュウウ…!


レナ「……」ナデナデ


ーーーーー

ーーー

食堂ーー


ざわざわ ざわざわ


クロエ「いつもより人多いわね……。何かあったの?」


ローラ「クロエちゃん! これ見て!」


クロエ「新聞? ……『空を覆うほどの巨大な魔獣出現!』……」

クロエ(この写真ティトのお母さんよね……。そりゃあの大きさで誰にも見られてないはずなかったわ……)


ローラ「ど、どうしよう。こんな大きい魔獣なんて他にいないし、攻撃されちゃったらかわいそうだよ……!」


クロエ「ローラは相変わらずね。普通あの魔獣が攻撃してきたらって考えるわよ」


ローラ「クロエちゃんこそ怖くないの? すごくいつもどおりに見えるけど……」


クロエ「あー……」

クロエ「あの魔獣、ティトのお母さんらしいのよ」コショコショ


ローラ「え……!」


クロエ「宇宙に住んでる魔獣だからもうしばらくは来ないと思うし、来たとしても攻撃するような魔獣じゃないわ」


ローラ「そ、そうなんだあ……! 知らない魔獣たくさんいるなあ……」ホッ

クロエ「ただまあ……しばらく混乱はしそうね」


ローラ「そうだね。あれだけの大きさだもん。みんなちょっと怖がってるみたい」


ウィン「あれと戦ってみたいな~」


クロエ「……中にはそうじゃない人もいるみたいだけどね」


デン「れ、レナ……今度はこれかな。こ、この魔獣に殺されちゃうのかな……」


レナ「大丈夫よ。何が来たって守るわ」


ローラ「すごく怖がってる人もいるね……」


クロエ「うーん……デンは特に大きくて強い敵にやられてたこともあるみたいだしね……。デンとか、話の分かる人には正体を教えてもいいかも」


ローラ「悪い人に正体を知られて、捕獲団体とか自衛団体に攻撃されるのだけは避けてあげないとね」


クロエ「ええ、もちろんよ」


ーーーーー

ーーー

中庭ーー


ウィン「時雨ー、こんなとこに呼び出すなんてどうしたのさ~」


時雨「なに、ちょっと伝えたいことがあってな」


ウィン「も、もしかして告白~? ボクにはナナがいるからお断りしちゃうけど……」


時雨「知ってるよ。全く、茶化してくれるな」フフッ


ウィン「へへへ~」


時雨「さて、伝えたいことというのは簡単だ」

時雨「私とお前、どちらが上かハッキリさせる!」


ウィン「……!」


時雨「ふふっ。あれからほぼ三年……。懐かしいセリフだろ?」


ウィン「……うん、いいね。一騎打ちだ」


時雨「私の三年間をぶつけさせてもらう」チャキッ


ウィン「ボクも、時雨とはもう一度やりたかった」スッ


時雨「剣戟・飛燕!」ザウッ!


ウィン「魔弾【シュート】!」ドウッ!


ーーーーー

ーーー

「大変大変! 中庭でウィンさんと時雨さんが戦ってる!」

「うそ!? 見に行こ!」


クロエ「あの二人が?」

クロエ(見なきゃ損……よね)


中庭ーー


ドウッ! ギィンッ!


「時雨さーん! がんばれー!」

「ウィンさーん! いけー!」


時雨「ふふっ、ギャラリーも増えてきたか。プロになればこれも当然なのだろうな」


ウィン「よそ見? 神弾【ネオ】!」


時雨「剣戟・朱雀!」


ドオオオオオッ!


クロエ(な、なんて威力……!)


わあああああああっ!


時雨「剣戟・双飛燕!」ザウッ!


ウィン「防御魔法【シールド】」ガキキッ!


「ウィンさんがシールドなんて珍しー!」

「それだけ時雨さんの攻撃が強烈なんだよ!」


ゼレス「ここまではほぼ互角ですね……」


クロエ「あら、あなたも見に来たの?」


ゼレス「当然です。この二人の試合を見逃す手はありません!」


時雨「居合・隼!」キンッ!


ウィン「時間魔法【クロック】」ユラ…


時雨「フッ!」ザウッ!


クロエ「見えない速さの居合だったのに、避けた……?」


ゼレス「あの瞬間移動の魔法ですね。それにしても、それにすら対応して追撃をかけた時雨さん……とんでもないです」


時雨(かわされてちゃ意味がないけどな……)フッ

ウィン(やっぱり時雨はすごい……。魔力のブレとほんの微かな残像だけでクロックに追いついてきた……!)ゾクッ


時雨「その顔だ、ウィン。いよいよ本気のウィンが見れそうだな」チャキ…ッ


ウィン「いくよ、時雨……ボクの最上級魔法……」


時雨(……来る!)


ウィン「時神魔法【クロノス】!!」ゴウッ!


時雨(私の魔法では正面からは到底敵わない……。だが、私の経験とこの眼が打ち込む箇所を教えてくれる!)

時雨「剣戟・鳳凰!!」ズパァッ!


ドウッ!!!


ウィン「!!」


時雨「く……オオオオオオオオオオオッ!!!」


ーーーーー

ーーー

保健室ーー


時雨「……」パチッ


ウィン「あ、おきた~?」


ナナ「大丈夫ですか、時雨さん」


時雨「ああ。……私が横になっているということは、私は負けたんだろうな」


ウィン「そうでもないんだな~」グイッ


時雨「……!」


ウィン「この肩のダメージ跡は、時雨がつけたんだよ。時雨の鳳凰がボクのクロノスを突き抜けて、ボクに届いたんだ」


ナナ「もちろんクロノスは消えたりしませんでしたが……。鳳凰を食らったウィンさんも、クロノスを食らった時雨さんも、その瞬間戦闘続行不可能なダメージを負っていました。地面に落ちたタイミングも同時だったんですよ」


時雨「……だが私はこうして気絶までして……」


ウィン「もー、時雨は本当に真面目だな~。ボクらの一騎打ちは引き分け。あとの決着はプロになってからつけたらいいんだよ~」


時雨「……ふふっ。もう次の戦いのことを考えているのか。敵わないな」

時雨「ウィン、君にこの学校でこうして出会えて本当に良かった。私のかけがえない……最高のライバルで、親友だ」ニッ


ウィン「ん!」ニコーッ


こんこんっ

ナナ「はいはーい」ガチャッ


クロエ「時雨さんは起きたかしら?」


時雨「ああ。お見舞いに来てくれたのか?」


クロエ「ええ。すごい試合だったわ。学生でウィンさんと引き分けられる人がいるなんて思ってなかったもの」


ぞろぞろ


楓「失礼しまーす。さっきの見てうちの晶と嵐がはしゃいじゃって……」


晶「し、師匠! アタシ……アタシ感動しました! もっと強くなります!」


嵐「お、俺も! ウィンさんに負けないくらい強く……!」


わらわら


ゼレス「う、ウィンさん! いい試合でした!」


デン「す、す、すごい試合だった……」


クロエ「あらら……みんな来ちゃったわね」


ウィン「……時雨。ボクたちの後輩は頼もしいね」


時雨「ああ、ありがたいことだ」クスッ


ウィン「みんな、リリウムの生徒として……これからも頑張ってね」


時雨「私からも頼む。特に晶さん……私の弟子として、不甲斐ない試合をするようなら許さないからな」コツン


晶「時雨さんの名前に泥を塗るような真似はしませんよ! 任せてください!」


ウィン「嵐さんも頑張れよ~」ワシャワシャ


嵐「はい、頑張ります!」

ウィン「あとは~……ゼレスさん」


ゼレス「は、はいっ」


ウィン「学内大会で戦っただけだけど、このままならお母さんにも負けないくらいの選手になれるよ。頑張って」


ゼレス「は……はい!」


ウィン「ゼレスさんのチームの二人にも言っておいて。応援してるよ~って」


ゼレス「伝えます、必ず!」


ウィン「で、クロエさん」


クロエ「……」


ウィン「卒業式の記念試合は、クロエさんのチームとやらせてもらっていいかな?」


クロエ「もちろんよ。私達の全力であなた達を送り出してあげるわ!」


ウィン「ありがと、クロエさん」


クロエ「……あまりここにいても時雨さんが休めないわね。みんな、出ましょうか」


楓「はーい」


ーーーーー

ーーー

卒業式ーー


クロエ「……っ」

クロエ(卒業式はどうもだめね……涙もろくなっちゃうわ)ポロポロ


ヒカリ「クロエ」トンッ


クロエ「ゆ、百合江さん。卒業おめでとう……!」


百合江「はい、ありがとうございます」ニコッ

百合江「あなたを部長に選んで正解でしたわ。皆様いきいきと部活に取り組んでいて、とても楽しそうです」


クロエ「そう、ですか……?」


百合江「ええ。どうかそのまま皆様をまとめあげてくださいまし」


クロエ「は、はい!」

クロエ「あ、あの……これ」


百合江「これは……寄せ書きですの?」


クロエ「部活の皆で書いたの。受け取ってもらえるかしら」


百合江「もちろんですわ。……ああ、いいものですわね」


クロエ「……百合江さん、今までありがとうございました。……どうかお元気で」


百合江「ええ!」


ーーーーー

ーーー

先生「ではこれより記念試合を開始しまーす! 卒業生は在校生の中からマホリオで戦いたい人に声をかけてくださーい! 戦いたくない人は無理にやらなくてもいいですよー!」


ウィン「……じゃ、やろうか」


クロエ「ええ」


凜華「……全部ぶつけます」


時雨「楽しみだ」


モミジ「き、緊張するよう……」


ナナ「ふふ、大丈夫ですよ。リラックスです」


樹「この試合は私が審判をするわ。時雨さん、ウィンさん、体調はバッチリね?」


時雨「はい」


ウィン「もちろん大丈夫です~」


樹「では……試合開始!」


クロエチームの行動結果↓コンマ2桁、ゾロ目の場合2倍
ウィンチームの行動結果↓↓コンマ2桁×2
先にコンマの合計が【150】に達したチームの勝利です

クロエチーム 72/150
ウィンチーム 48/150


ウィン「魔弾【シュート】」


クロエ「闇弾【ダークボール】!」


ドウッ!


クロエ「闇よ……飲み込め!」

クロエ(闇の本質は「飲み込む力」……! 魔力をぶつけて相殺して、さらに闇で飲みこめば……私の魔法でもウィンさんと戦える!)


ジュウッ!


ウィン「……!」


凜華「凍れ!」パキンッ!


時雨「剣か……」


凜華「殺陣のためにならった剣術でどこまでやれるか分かりませんが……」スラッ

凜華「いきます!」


キンッ ギンッ!


時雨「ほう、悪くない」ギリリ…


凜華「光栄です……よっ!」キンッ!


ウィン「神弾【ネオ】」


クロエ「モミジ!」


モミジ「うん! 重力魔法【グラビティ】!」


クロエ「巨大闇弾【ダークネスボール】!」


ゴシャッ! ジュオオオッ!


クロエ「重力で押し潰して闇で飲み込む! これが私とモミジのコンビネーションよ!」


ナナ(二人がかりとはいえ、ウィンさんのネオまで引っ張り出してこの状況……ちょっとまずいんじゃないですか、ウィンさん)


ーーーーー


ステラ「互角……?」


ゼレス「どころか……防ぎきってる以上クロエ先輩達の方が押してるかもしれません」


楓「いけいけー!」


ローラ「頑張れー!」


わああああああああああっ!


クロエチームの行動結果↓コンマ2桁、ゾロ目の場合2倍
ウィンチームの行動結果↓↓コンマ2桁×2
先にコンマの合計が【150】に達したチームの勝利です

クロエチーム 120/150
ウィンチーム 106/150


ギンッ!


時雨「まずいんじゃないのか、ウィン」


ウィン「……」


凜華「クロエさん」


クロエ「ええ。ナナさんが少し外れた場所にいる今なら……。スピード勝負よ」


凜華「凍れ!」バキキキッ!


クロエ「魔弾【シュート】!」


モミジ「反重力魔法【アンチグラビティ】!」


クロエ「加速しろ! トリニティシュート!」


ゴオオオオオッ!


ナナ「しまっ……!」


ウィン「時間魔法【クロック】」ユラ…

ウィン「魔弾【シュート】」


バキイイィン!


クロエ「氷のトンネルごとシュートを打ち砕かれた……。スピード勝負じゃやっぱり分が悪いわね……」

クロエ「凜華、闇で包むわ。合わせてちょうだい」


凜華「ああ!」


クロエ「魔力展開!」

クロエ(まずはこれで相手の位置を補足……!)

クロエ「闇よ! 彼の者たちを……」

ウィン「時間魔法【クロック】」ユラ…


クロエ「!」ビクッ


ウィン「魔弾【シュート】」


クロエ「魔弾【シュート】!」バッ


モミジ「あ、反重力魔法【アンチグラビティ】!」グイン!


ビシイッ!


ウィン「……」


時雨「な……ウィンに攻撃が当たった……?」


クロエ(い、今たまたま魔力を展開してたからブレた先にシュートを撃てたけど……。攻撃が当たった……!)


モミジ「あ、あぶ、危なかった……!」ドキドキ


クロエ「ナイスよモミジ。よく弾いたわね」


凜華「それならクロエさんも。高速移動したウィンさんに攻撃を当てたなんて初めてじゃないかな」


クロエ「凜華とモミジには話したわね、あれが超高速移動だって。今はたまたま私が魔力展開してたから、その動きを魔力で追えたのよ」


凜華「なるほどね……ともあれ、ネオに引き続き高速移動も封じた訳だけど……作戦は?」


クロエ「このままどんどんいくわよ!」


モミジ「う、うん!」


クロエチームの行動結果↓コンマ2桁、ゾロ目の場合2倍
ウィンチームの行動結果↓↓コンマ2桁×2
先にコンマの合計が【150】に達したチームの勝利です

クロエチーム 137/150
ウィンチーム 112/150


クロエ(いつ高速移動が来てもいいように魔力展開は維持し続ける……!)

クロエ「極闇魔法【タナトス】!」


時雨「剣戟・朱雀!」ザシュッ!


ジュウウウウッ!


時雨「く……! 剣戟・双飛燕!」ザウザウッ!

時雨(これで相殺か……。いつの間にかずいぶんと強くなっていたんだな)

時雨「ウィン、どうやら出し惜しみしてると負けるぞ」


ウィン「……うん」スッ


凜華「来るよ、クロエさん」


クロエ「ええ。モミジ、跳ね返す用意はしておいてね」


モミジ「うん……!」


ーーーーー


ゼレス「押してるのはクロエ先輩チーム……。もしウィンさんの攻撃をしのげるなら、ブラックホールでナナさんを狙えばもしかしたら……!」


晶「師匠……!」


嵐「が、頑張れ! どっちも頑張れー!」


クロエチームの行動結果↓コンマ2桁、ゾロ目の場合2倍
ウィンチームの行動結果↓↓コンマ2桁×2
先にコンマの合計が【150】に達したチームの勝利です

クロエチーム 178/150
ウィンチーム 140/150


ウィン「時雨、合わせて」


時雨「ああ」


ウィン「時神魔法【クロノス】」ゴウンッ!


時雨「剣戟・鳳凰!」ザウンッ!


クロエ「今よ!! 闇よ壁となれ!!」ズオッ!


時雨(無駄だ! いくら闇の飲み込む力があろうと私の斬撃が闇を搔き消し、その後でウィンのクロノスが襲う!)


ズ……ッ!


時雨(闇が……)


ウィン(消えない!?)


凜華「巨大氷晶壁【アイスランパート】!!」ビキイッ!


モミジ「反重力魔法【アンチグラビティ】!!」




■■■


■■■■■


クロエ「ウィンさん時雨さんの攻撃を凌いで凌いで凌ぎきって……そしたら二人は最強の攻撃をせざるを得ない!」


凜華「凌げるかなあ……」


クロエ「まず、凜華は時雨さんと剣で戦って。あの人は剣で挑まれた戦いなら剣で受けてくれるはず」

クロエ「そうなれば、私とモミジがウィンさんの魔法を受けることになる。だからこその……」


モミジ「私達のコンビネーション、だね!」


クロエ「ええ。私の闇の飲み込む力に加えて、モミジの重力でウィンさんの魔法を潰す。二人がかりならウィンさんのネオでもなんとかなるはず」


凜華「で、凌ぎきったあとの最強の攻撃……神クラスの魔法2つをどうするの?」

クロエ「私の闇の壁を目くらましにして、凜華とモミジの反転の壁を使うわ」

クロエ「どちらが先に来るかは分からない。でもほんのわずかでもどちらかが先に飛んでくるなら、それで打ち返して相殺させる!」

クロエ「二人の魔力で神クラスの魔法1つを耐えられるかどうか……そこが肝ね」


凜華「タイミングは教えてね」


モミジ「クロエさんの声を聞いたら全力でアンチグラビティを撃つよ!」


クロエ「ええ。上手くいけば全部相殺できるはず。そしてその隙にナナさんに攻撃!」

クロエ「……一組のチームの対策を考えるのはマホリオにおいては悪手かもしれないけど、私はやっぱりあのチームに勝ちたいわ」


凜華「私も同じ気持ちだよ。あなた達の後輩は強いんだって分かってほしい」


モミジ「うん、私も勝ちたい!」


クロエ「3人で力を合わせて頑張るわよ!」


おー!


■■■■■

■■■




クロエ(時雨さんの鳳凰を、ウィンさんの魔法にぶつける!)


ドオオオオオオッ!!


時雨「な、に……!?」


ナナ(闇の中から鳳凰が出てきた!?)


ウィン「それでも……!」


ゴシャアアアアアッ!


クロエ「鳳凰が破られた! そのまま壁を張り続けて!」


凜華「ああ!」グッ


クロエ(いかにウィンさんの魔法といえど、時雨さんの魔法がぶつかってマックスのパワーな訳がない! これを凌げば……!)


バキイイイイイッ!!

ーーーーー


ゼレス「氷の壁が壊れた……」


ステラ「でも、ウィンさんの魔法も……!」


ーーーーー


ウィン「ナナ、回復」


ナナ「は、はい!」


時雨「ウィン来るぞ!」


ウィン「っ!」バッ


クロエ「さっきのは目くらましの闇。今度の魔法は私の今の全力よ!」

クロエ「闇よ! その暗さにて全てを飲み込め! 獄闇魔法【ヘル】!!」


ウィン(くそ、魔力が……!)

ウィン「防御魔法【シールド】!」


時雨「剣戟・斑鳩!」キンッ

時雨(これでなんとか……!)


クロエ「飲み込めェェェェ!!」


バキンッ! バキンッ!!


ナナ「防御魔法【シールド】!」


バキンッ……!


ナナ「あ……」


ドオオオオオオッ!!


樹「しっ……! 試合終了!! 勝者……!」

樹「クロエ・アートルム、水津凜華、モミジ・クレナイチーム!」


時雨「負け……た……」


ウィン「……」


クロエ「やっ……!」

クロエ「やったあああああああっ!!」ギューッ! 


凜華「く、苦しいよクロエさん」ギュー


モミジ「でもでもそれくらい嬉しいよーっ!」ギュギュー


ウィン「……クロエさん、おめでとう」

ウィン「個の力ならボクと時雨は負けてなかった。でも、ボク達を越えようと生み出されたコンビネーションに負けた」

ウィン「完敗だよ。ほんとに見事だった」

ウィン「みんな! 勝者に拍手して~!」


わあああああああああっ!!


ナナ「いてて……時雨さんありがとうございます」


時雨「鳳凰を出しておいて負けた。文句なく完敗だ」


凜華「先輩、リリウムの皆は強くなってます」


モミジ「どうか安心して卒業してください!」


ウィン「うん! 今までありがと~!」


クロエ「ウィンさんに会えてよかった。闇の試練で命も救われて、返せるものは何もないけど……」


ウィン「ううん。ボクは皆の強くなった姿を見るのが好きなんだ。だから今すごく嬉しいよ」

ウィン「親友も、弟子も、後輩も、その後輩も……皆どんどん強くなる。ボクも負けてられないな」


クロエ「もう強くなることを考えてるのね……ほんとマホリオ馬鹿だわ」


ウィン「えへへ~、それは褒め言葉だよ~」


ナナ「ウィンさん、そろそろ」


ウィン「はいは~い。じゃ、戦ってくれてありがとうね~」


クロエ「ええ」

クロエ「……卒業おめでとうございます、ウィン先輩、時雨先輩、ナナ先輩」


ーーーーー

ーーー




早水百合江が卒業しました。
ウィン・フォルクスが卒業しました。
早川時雨が卒業しました。
ナナ・ヴァーミリオンが卒業しました。

クロエ「まだ寮に残ってる先輩もいるけど、もうほとんどいなくなっちゃったわね」


ヒカリ「4月からの入居に合わせて荷物を運ぶみたいだね。それまでは残る人もいるみたい」


ローラ「これからは私達が最上級になるんだね……」


現在の目標
・3学期を過ごす

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

14/16回目の行動です

ラクリマ、大手芸能事務所のオーディションに受かってしまう

今日の更新はなしです、すみません

修練場ーー


樹「あなたのこと、あなたのやろうとしていること、うちの教師陣にはすでに話したわ」

樹「そしてその上でお願い。あなたと互角だったという魔王の力がどれだけのものだったのか知りたいの」


ゼーレ「それはつまり……私の全力を知りたいということですね」


樹「ええ、お願い」


ゼーレ「今までこの学校で過ごしてみて……おそらく校長先生はかなり高い魔力の持ち主だと推察しました。他の何人かの教師の方も非常に強い……」

ゼーレ「その力でこの魔法を打ち破ってみてください! 古ノ頂・伝説【レジェンダリア】!」カッ!


「神弾【ネオ】!!」

「炎神魔法【アグニ】!!」

「水神魔法【ワダツミ】!」

樹「模倣・時神魔法【クロノス】!!」


ゴオオオオオオオオッ!!


ゼーレ「いいですよ皆さん! 次! 魔文殿【アーカイブ】!」

ゼーレ「時神魔法【クロノス】! 空神魔法【ウラノス】!」


樹「ちょ……! 模倣・重力魔法【グラビティ】!」グイン!


ゴシャアアアアアアアアッ!


ゼーレ「互いを引きつけて相殺! いい戦い方です! 次は……!」


樹「す、ストップストップ!」


ゼーレ「は、はい」フシュッ

樹「とんでもないってのはよく分かったわ……。でもここにいる魔法使いでも、神クラスの魔法はそうそう連発できないの」


ゼーレ「そうですか……」


樹「頂の魔法に神クラスの魔法2つ撃ってまだ動けそうなのがすごいわね……」


ゼーレ「まだまだいけますよー」


樹「こっちがもたないわ……」


ゼーレ「うーん……他の先生はまだしも、校長先生はもうちょっといけますよね?」


樹「いけるけど……今回は今の段階でどれだけ通用するか確認する意味が大きいの。ひとまず相手がとんでもなく強大だっていうのは分かったわ」


ゼーレ「そうですね。少なくともスフィア以上の力の持ち主だと思ってもらえれば間違いありません」


樹「対策考えないとね……。ま、今日のところはここまで。アートルムさんの学校用の道具が必要だから買いに行ってくれるかしら」


ゼーレ「はい!」


ーーーーー

ーーー

町中ーー


クロエ「えーっと、学校生活に必要なものを買いに行けばいいのよね」


ゼーレ「はい、しっかり付いていきます!」


クロエ「制服も出来上がってるみたいだし、最後に受け取りにいきましょう。まずは文房具からね」


ゼーレ「ぶんぼーぐ……」


ヒカリ「鉛筆とか消しゴムです。ノートを取るのに使うんですよ」


ゼーレ「うーん……?」


ローラ「まず見に行ってみましょう。こっちですよ」


文具屋ーー


ゼーレ「ほわあ……!」


クロエ「魔力に反応するインクとかもあるけど、そういうのはいらな……」

クロエ(いや、闇の魔本を創るくらいだからそれくらいは分かるわよね)


ゼーレ「かわいい~! なんですかこの棒! これで文字が書けるんですか!?」


クロエ「え、ええ……」


ゼーレ「私が生きていた時代は鳥の羽にインクを染み込ませて文字を書いていましたから……!」


ローラ「そっか。こういう文房具を見るのは初めてなんですね」


ゼーレ「はい!」


ヒカリ「書き心地を知るための試し書きも出来ますよ。やってみますか?」


ゼーレ「い、いいんですか!? そんなもったいない……」


クロエ「いいのよ、そのためにあるんだもの。このシャープペンなんかは芯が折れないって評判ね」


ゼーレ「おおお……!」カリカリ

ゼーレ「こ、こっちは!?」


ローラ「持つことで魔力が反応して、勝手に芯を出してくれるペンですね。机に置くと魔力が切れて芯が引っ込むんですよ」


ゼーレ「す、すごい……!」カチッカチッ


ヒカリ「色ペンもあると便利ですね。赤と青はよく使うので買って損はないです」


ゼーレ「色ペン?」


クロエ「こっちのコーナーね」


ゼーレ「!!!」

ゼーレ「こ、こんなにいろんな色が……。持たせてもらったお金で買えるでしょうか……」


クロエ「さっきヒカリも言ったけど、赤と青のペンがあればとりあえずは十分よ。これも書きやすさとか握りやすさを確認して買うといいわ」


ローラ「あとは消しゴムと、ノートと……」


ーーーーー

ーーー




ゼーレ「文房具、買えました!」ドヤッ!


クロエ「だいぶ時間かかったわね……」

クロエ「次は靴屋ね。運動するとき用の靴を買うわ」


ゼーレ「……あれなんですか? 甘い匂い……」


ローラ「ドーナツ屋さんですよ。まだ食べたことないかな」


ゼーレ「ドーナツ……食べてみたいです!」ダッ


クロエ「あ、ちょっと!」

ーーーーー


ゼーレ「んんう……!」ウマー


クロエ「お気に召したようで何よりよ……」

クロエ「食べ終わったら次こそ靴屋に行くわよ」


ゼーレ「は、はい。ドーナツ美味しかったです」


ヒカリ「それじゃあこっちに……」


ゼーレ「あ、あの人ゴミを捨ててますよ」


ローラ「あ、あれは大丈夫。公共のゴミ箱だから、あそこにはゴミを捨てていいんですよ」


ゼーレ「そうなんですか……。じゃあ私もドーナツのゴミを捨ててきますね!」


クロエ「ええ」


ゼーレ「よっと」ポイッ


ヒカリ「ここに捨てられたゴミはちゃんと回収されるので安心してくださいね」


ゼーレ「はい! ではお待たせしました。靴屋さんに行きましょう!」


ーーーーー

ーーー

靴屋ーー


クロエ「いろんなデザインがあるから好きなのを選ぶといいわ。あとは履きやすさね。サイズも測ってもらいましょう」


ゼーレ「はい、お願いします」


「サイズの測定ですね。ではこちらに足を乗せてください」


ゼーレ「……」ドキドキ


「23センチですね」


ヒカリ「ありがとうございます。となると……この辺がサイズ的には近いのかな」


ゼーレ「この中から好きなのを選んでいいんですね……!」キラキラ


クロエ「あー……また長くなりそうね……」


ーーーーー

ーーー




ゼーレ「至高の一足です!」ドヤッ!


クロエ「やっぱり長かった……」

クロエ「まだ買うものはあるけど、とりあえずは制服を受け取って帰りましょうか」


ゼーレ「皆さんと同じものを着られるんですね……!」


クロエ「そうよ。だから寄り道しないで……」


ゼーレ「あ、あれ! あれなんですか!?」


クロエ「……ゲームセンターよ……」ハア

ーーーーー


ゼーレ「おとげー楽しかったです!」ニコー


クロエ「ああもう、アートルムさんといるとあっちこっち連れてかれるわね!」


ヒカリ「こ、今度こそ制服受け取りに行こう」


ゼーレ「服屋さんに行くんですか? あそこもキラキラしてて好きですよ」


クロエ「残念ながら服屋には行かないわ。リリウムと提携してるお店で受け取るだけ。採寸は私がしたのを送ってるから、もうできてるはずよ」


提携店ーー


クロエ「ゼーレ・レジェンダリア・アートルムの制服をと、教科書の受け取りに来たわ」


「はいはい、ゼーレさんね。しかしあのアートルムと同じ名前を付けるとは、親御さんも度胸あるというか、憧れが強いというか……」ガサガサ

「はい、これね。着てみるかい?」


ゼーレ「は、はい!」


ーーーーー


ゼーレ「ど、どうでしょうか。変じゃありません?」クルッ


ローラ「すごく似合ってます! かわいいですよ!」


ゼーレ「うふふ、ありがとうございます」


「教科書はこれね。輸送用のプチワイバーンがいるから、その子に持たせるといい」


プチワイバーン「ぎゃうっ!」ガシッ


ゼーレ「では学校までお願いしますね」ナデナデ


プチワイバーン「ぎゃう♪」コクン


ーーーーー

ーーー

学校ーー


クロエ「ふう……結局夜までかかったわね」


ヒカリ「楽しそうだったし、いいんじゃないかな。慣れてくれば落ち着くと思うよ」


ラクリマ「あ……! クロエ先輩たち!」ダダダッ


クロエ「ラクリマ? 慌ててどうしたのよ」


ティア「それが……ちょっと困ったことになりまして」


ラクリマ「な、なんかね、町でプロデューサーって人に声かけられて、うちの事務所に来ないかって!」


クロエ「だ、大丈夫なのそれ。悪い人に騙されてるんじゃ……」


ティア「私もス魔ホで検索してみたんですが、本当に存在する事務所のようでしたし、実績もかなり……」


ラクリマ「この間卒業生向けにやった劇を見に来てた人がいたらしいの。それを見てスカウトに来たって」


クロエ「確かに部外者でも見れる劇だったけど、まさかそれでスカウトにまで来るなんて……」


ラクリマ「ど、どうしましょう」


クロエ「うーん……」

クロエ「ラクリマがやってみたいならやるべきだし、私達と一緒に舞台をやりたいならちゃんとお断りはすべきよ。こればっかりは私達の意見で決めちゃいけないと思うわ」


ラクリマ「う、ううん……」


ティア「しっかり考えて決めましょう。私も一緒に考えますし、テキトーな気持ちで返事をしては向こうにも失礼ですから」


ラクリマ「わ、分かった。一生懸命考えるよ!」


ーーーーー

ーーー

イリスとノワールの部屋ーー


ノワール(むにむに……)モンモン

ノワール(イリス、すごいむにむにだった……)

ノワール(……もっと触りたいって言ったら引かれるかな……)


イリス(今までむにむにする側でしたけど……全身むにむにされるなんて思ってもみませんでした)

イリス(……もっと触ってほしいって言ったら引かれますよね……)


ノワールイリス「あのっ」


イリス「あ、な、なんですか?」


ノワール「あ、いや……その……」

ノワール「い、イリスのベッドで一緒に寝ていい……?」


イリス「ど、どうぞ」ササッ


ノワール「失礼します……」モゾモゾ


イリス(い、いいですよノワールさん! むにむにしていいんですよ!)


ノワール(え……えいっ!)


ぎゅっ!


イリス「!」


ノワール「ご、ごめん! 嫌だったらすぐ離す!」


イリス「い、いえ! 嫌じゃありません! 嫌じゃないどころか、むにむにしてくれてもいいんですよ!?」アワワ


ノワール「い、いいの!?」


イリス「どーんとこいです!」


ノワール「じゃ、じゃあ……」ギュウ…


むにむに むにむに……


ーーーーー

ーーー

♡幕間
  デンとレナの……♡


時々、ふいに思い出す。
闇の鬼に腹を貫かれた瞬間。崩れた壁が落ちてきて、それが肺を潰す感覚。
何度繰り返しても生き抜けなかったあの夜。クロエさんのためにみんなが力を合わせてやっと打ち破ったあの夜。
それを越えて一年が経とうというのに、未だにまた入学した時に戻ってしまうんじゃないかと恐怖している。

「デン? 震えてるけど……寒かったかしら」

両手に紅茶を持ったレナが正面に座る。
ことりとちゃぶ台に置かれたマグカップからは白い湯気が立ち上っている。

「ううん、寒くないよ。大丈夫」

春休みに入り同室の人が実家に少し帰省しているらしく、せっかくだからと泊まりに来たのだ。暗い想像をしている場合ではない。

「……デン、何か悩んでるでしょ。この間見た夢のこと?」

「っ」

ピンと背筋が伸びる。この反応ではまずい指摘をされて図星だったと言っているようなものだ。

「やっぱり。こわい顔してるからカマかけてみたんだけど、その反応は当たりみたいね」

してやったりとレナが綺麗な唇の端を持ち上げる。

「あのねえ、私はあなたの彼女なのよ。悩み事くらい打ち明けなさいよ」

口調は厳しいが、声音は甘く優しい。
そっと隣に座り直したレナが背中をさすってくれる。

「あなたは今まで一人でずっと悩んできたんだから。それを吐き出したって文句は言わないわ」

その言葉がどこまでも優しくて、いつの間にか頬が温かいもので濡れていた。
拭っても拭ってもそれは途切れることはなくて、でもレナはずっと寄り添ってくれる。

「まだ……時々夢に見るんだ……っ。誰も私を覚えてなくてっ、時間が戻ってて……!」

「うん、うん……」

一つ一つ、絞り出すように言葉にする。
今はそれを聞いてくれる人がいる。
でも、それが夢とはいえ忘れられた。それが、あまりにも。

「怖いんだ……っ!」

「うん……」

いつの間にか背中をさすっていた手は私を包むように回されていて、私は全身でレナの温もりに抱きしめられている。

「大丈夫、大丈夫よ……。今あなたはここにいる。私がついてる」

ちゅっと唇にキスを落とされる。
レナからしてくるのはとても珍しくて、泣いていたことも忘れて目を見張ってしまう。

「レナ……」

「ん?」

「わたし……今ここにいる証がほしい」

胸の奥底から湧き上がる愛しさが、口からそんな言葉になって漏れ出た。
抱きしめあっているから、距離はゼロ。目の前の青い瞳が揺れる。

「ああ、もう……。あなたに求められるならそんな理由もいらないのに」

ふっと笑って、さらに口づけ。

「いいわ、あなたが今ここで私に愛されてる証拠を体に刻んであげる」

するりと私の制服に手が掛かってーー。

ーーーーー

ちゅぷ、ちゅぷっと私の中から水音が響く。

「はっ、ぁあっ……!」

「ふふ、膣内(なか)がぴくぴくしてる」

おへその下を左手の人差し指がなぞる。
中と外の同じ場所がつつかれて、否応なく体が反応してしまう。

「れな、れな……っ」

手を伸ばせば、優しくキスが返ってくる。
言葉はなくても、痛くしないよと言っているようで安心する。

「いい子、いい子……」

なでなでの代わりに、中に入れられたままの右手の中指が前後する。
優しく、ゆっくりと。その指の動き全てを感じようとするかのように私の肉壁は脈動する。

「もう、私はどこもいかないわよ。そんなに物欲しそうにしないの」

きゅうううっと入口近くまで引き抜かれた中指が、今度はにゅぷぷと目一杯奥まで入り込んでくる。
ただそれだけの動きで、私の官能はみるみると高まっていく。

「あ……んくっ、れな、れなぁ……!」

「わ、わ」

ぶるりと腰が震える。軽く達してしまうが、それでもきゅうきゅうとレナを咥えこんで離そうとしない。

「デン、大丈夫?」

それでも私の優しい彼女は私の心配をしてくれる。
今までで一番大きいうねりだったというだけで、優しく体を抱きしめてくれるのだ。

「だい、じょうぶ……っ」

「じゃあまだ続けるわね。だめだったらすぐに止めるから」

くぽっという空気が抜ける音と共に指が引き抜かれる。
じんとした痺れの余韻を感じていると、腰が持ち上げられて体を丸められるように多い被さられてしまった。

「あ、あの、レナ?」

まさかと思ったが、どうやらそのまさからしい。
私からは私の秘裂に顔を寄せるレナの顔がよく見える。即ちこの姿勢は……。

「ぺろっ」

「んひぃっ!」

先程とは比べ物にならない、突き抜けるような快感。
熱い舌がずるりと入り込んできて、ぐちぐちと入口の辺りで暴れる。

「あ゛っ、れな、ひゃあああっ!!」

込み上がるものを耐えきれず、ぷしっとレナの顔にかけてしまう。
それでもレナは舌を止めず、それどころか楽しむように私の潮吹きを浴びる。

「や、ひぐっ、れな、ひゃめっ、んんんんううううっっ!!」

ぷしゅっ、ぷしっ、ぷしゃあっ!
透明な潮吹きが勢いよく顔を打ち付けても、嫌がる素振りを見せもしない。
愛液がぱたぱたと私のおなかを伝って、胸までこぼれ落ちてくる。

「ループの中なら絶対に味わえない快感でしょ? あなたは今、ちゃんとここにいるわ」

そう発して、レナは私の秘裂に指を添える。
にゅぱっと左右に割り開いて、右手が肉芽の上に。
そして舌がねじ込まれると同時に、肉芽を潰された。

「ひぎゅっ……!? は、ひにゃああああああああああっ!!♡♡♡」

脳の回路が決壊したかのように、腰がガクガクと震える。
それを無理やりに上から抑え込まれているから快感がどうしても逃げなくて、喉を反らせて叫ぶことしかできない。

「あ゛っ……ひぐっ……!」

じょぱっと汚い音がして、ばしゃばしゃと胸元までぬるい液体が降り注ぐ。
どうやら快感に耐えきれなくなった私の体は、失禁するかのごとく潮吹きすることを選んだらしい。
それを見て満足気な表情を見せるレナの顔が、私が意識を手放す前に見た最後の景色だった。

ーーーーー


サリア「ーーーーッ!!」ゾクッ


茜「どしたの~? なんか見えた?」


サリア「あ、ああ……。来週……リリウムになにかとんでもない存在が……」


茜「魔王みたいな~?」


サリア「そうだな、そういった表現が近いか。とにかく危険な感じだ……」


ヴィーネ「ゼレスちゃんは大丈夫かしら……」ハラハラ


サリア「私達は来週にはもうシーズンだし、手助けができないのが歯がゆいが……あそこには校長先生もいる。ちょっとやそっとの敵なら一蹴されておしまいだろう」


茜「一応危ないよって忠告しておいた方がいいね~」


サリア「そうだな。伝えておこう」


ーーーーー

ーーー




樹「……来週ね。分かったわ」ピッ


ゼーレ「年度の最終日に、ですか……」


樹「そうみたい。できるだけの戦力を集めて迎撃しましょう」

樹(ウィンさん時雨さんはもうチームに合流してるし、手助けは頼めないわね……。いや、教え子になんとかしてもらおうなんて甘いわ! 樹・ユグドラシル・リリウムの名において、私がリリウムを守るのよ!)


現在の目標
・春休みを過ごす

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

15/16回目の行動です
16回目の行動終了後、魔王迎撃戦が始まります

>>247さんの安価内容ではラクリマがオーディションを受けるとのことでしたが、ラクリマがティアやアルシェやノルンのいない学外での活動に積極的になるイメージが湧かなかったので、今回はスカウトされたという内容で書かせていただきました

濃密なレナデンをありがとう…地の文もめちゃめちゃ素敵でした、感謝

>>1の地の文やっぱり好きだ

>>273
>>274
ありがとうございます!!めちゃくちゃ嬉しいです!!

部室ーー


クロエ「さてラクリマ。相手は決まったかしら?」


ラクリマ「はい! ノルンさんにお願いします!」


ノルン「!!」


ざわざわ やっぱりか~ 仲良しだもんねー


クロエ「はいはい喋らない。それじゃあこれからの練習は二人を中心にやっていくわね」


はいっ!


ラクリマ「えへへ、相談もせずに決めてごめんね? 迷惑だったかな……」


ノルン「め、迷惑なんてそんな~! ノルンもやりたかったから嬉しいよ!」


ラクリマ「そっか、よかった!」ニコッ


ノルン(これでステージの上で誰かと手をつなぐラクリマさんを見なくて済む……)ホッ

ノルン(って、あああ~もう……! これじゃあ嫉妬する彼女みたいじゃないかあ~……! ノルンとラクリマさんはカップルでもなんでもないのに……!)ワシャワシャ


ラクリマ「ど、どうしたの!?」


ノルン「はっ……。な、なんでもないよ! だいじょうぶ~!」


ラクリマ「そう? あ、早速練習みたい。いこっ!」スッ


ノルン(あ、手……)

ノルン「……うんっ!」ギュッ


ーーーーー

ーーー

部活終了後ーー


ラクリマ(向こうも返事をもらうのは早い方がいいだろうし、受けるにせよ断るにせよ春休み中に返事したいけど……)

ラクリマ「あ、舞せんぱーい!」トテトテ


舞「はい?」クルッ


ラクリマ「ちょっと聞きたいことがあって……。お時間大丈夫ですか?」


舞「大丈夫ですよ。なんでしょうか」


ラクリマ「その……芸能事務所のプロデューサーって人からスカウトされて、受けるかどうか迷ってるんです」


舞「すごいじゃないですか!」

舞「迷ってるというのは何にでしょうか。やることが分からないから怖い……とか?」


ラクリマ「やるのは多分アイドルです。一応女優やモデルの排出もしてるって言ってましたけど、ダンスもできると見込んでアイドルで売りたいって言われました」


舞(身長やルックスがモデルというよりアイドル向き……)ウンウン

舞「では、今の生活がどうなるか分からないから迷ってるんでしょうか。あるいは、声かけられたのは嬉しいけど興味が湧かない?」


ラクリマ「興味が湧かない……そうかもしれません」


舞「……私はそれでもやってみるべきだと思います」


ラクリマ「え……」

舞「あなたはこれまでずっと姉の後を追ってきた。姉の真似をし、姉のいる学校に入学し、姉にくっついてきた」

舞「そんなあなたが初めて姉と違う道を歩んだものが一つだけあります」


ラクリマ「ぶ……たい……?」


舞「そうです。あなたは演劇部の舞台を見て、自分がそこに立つことを望んだ」

舞「……きっとあなたは、ステージの上で歓声を浴びることに喜びを感じる人間なんです。あなたの姉のようにおとなしい人にはとても考えつかないことですが、そういう人は確かに存在する」

舞「あなたと姉は違う人間だと断言します。……ここで一歩踏み出してみませんか?」


ラクリマ「……っ」ゴクリ


舞「初めて出会ったのが演劇だっただけで、他の光輝く舞台に出会っていればそこに立ちたいと願っていたはずです。演劇、バンド、アイドル……」

舞「他者からの注目を一身に浴び、拍手はあなたにのみ注がれる。あなたはそういう世界に生きたがってるはずです」


ラクリマ「すごいな……舞先輩は。お見通しなんですね」


舞「私も舞台人の端くれですからね。同じ匂いを持つ人くらいは分かります」

舞「さて、その上でお伝えしましょう。基本的に学生の芸能人は学生生活が優先されます。事務所に所属している若い人を平日も朝も夜も関係なく働かせるのは、どう取り繕ってもいい話題にはできませんからね。事務所的にも悪い噂が立つのは避けたいでしょう」

舞「現に私は学校と宝坂に半分ずつ出るよう調整してもらってます。宝坂は平日も毎日のように舞台がありますが、私が出るのは基本的に週に一度」

舞「その事務所とどういう契約になるかは分かりませんが、校長先生にも契約書は確認してもらうことになります。なので、極端に悪い契約には絶対になりません」


ラクリマ「なるほど……」


舞「ひとまずこんなところでどうでしょう。分からないことがあればまた聞いてくれていいですからね」


ラクリマ「は、はい! すごく助かりました!」


舞「それはよかった。では、失礼しますね」


ラクリマ「はい!」

ラクリマ(そうだ……。確かに私はお姉ちゃんの真似じゃなく、初めて自分の意志で演劇部に入ったんだ)

ラクリマ「……」ギュッ…


ーーーーー

ーーー

アルシェの実家ーー


アルシェ「ただいま」


アルシェ母「ようこそ、皆さん。どうぞあがってください」


アルシェママ「…………」


ティア「た、たたたたのもうっ」


アルシェママ「!」

アルシェママ「君がアルシェの彼女か」


ティア「は、はいっ。お付き合いさせてもらってますっ!」


アルシェママ「うちのアルシェのこと、よろしく頼むよ」


ティア「は、はいっ!」


クロエ「挨拶はもういいかしら?」


ティア「ううう……仕方ないとはいえ皆さんと一緒にアルシェの家に行くことになるなんて……」


アルシェ「密集地で魔力強化の魔法を受けた」


アルシェママ「ああ。連絡はもらった。つまり……」


ゼーレ「魔王が復活したと考えて間違いありません」


アルシェママ「私でよければ修行もつける。伝聞も伝える。いや、そうしなければこの世界が危ない以上そうする他ないというべきか」


楓「修行、お願いします!」


ゼーレ「今の世界にどうやって話が伝わってるのか興味があります。ぜひ聞かせてください」


アルシェ「ん、分かった」コクン


ーーーーー

ーーー

別館ーー


クロエ「ん……?」ゾクッ


アルシェママ「この館はブランカ家が創り上げた特殊な建物で、中の空間は魔力が霧散しやすくなっている」


デン「試してみても?」


アルシェママ「ん」


デン「魔弾【シュート】!」フワッ…

デン「……!」


クロエ「へえ……」


レナ「盾系もダメかしら。魔障壁【ガーディアン】!」フシュッ…

レナ「……だめね。魔力が上手く固まらないわ」


アルシェママ「ここで魔法を撃つには、魔力を固めて圧縮しなくちゃいけない。ブランカに生まれた人間はずっとここで魔法の練習をするから、キャノンやレーザーのような圧縮型魔法が撃てる」

アルシェママ「ただ、数日でそこまではできない。それでも圧縮のコツを掴めば魔法の大幅な強化が見込める。その手助けをする」


晶「なるほどな。密集地では推力を鍛えて、今度は圧縮の方法か」


アルシェママ「時間が惜しい。始めよう」


はいっ!


ーーーーー

ゼーレ「では今の世界ではどう伝わってるのかお聞かせください」


アルシェ母「はい。といっても私も嫁から聞いただけですが……」

アルシェ母「曰く、かつてこの世が危機に陥ったとき、アートルムがその身をなげうって世界を救ったと。その際にアートルムが言い残した言葉が「いつかまた奴が来るはずだ」という内容のものでした」

アルシェ母「ブランカ家はかつて、人里離れた山間に住んでいました。普通なら気づかれることなく、魔王とアートルムの戦いの余波で潰れるはずだったんです。でもアートルムはその家すらも守り通した。かわすことも容易だった技を正面から受け止めて、ブランカの家を守ったんです」

アルシェ母「だからこそブランカ家は“奴”の復活に備えて修行を続けてきたんです。今度はアートルムを助けられるようにと。……なにも住む場所も先祖に倣って町外れにしなくてもいいと思うんですけどね」クスッ


ゼーレ「いえ、それもブランカの者の優しさでしょう。あの別館に間違って子供が入れば、体調を崩してしまう。万が一にもそんことがないように配慮した結果だと思います」


アルシェ母「そうかもしれません。あの人は恥ずかしがってあまり喋ってくれませんから、聞いてもはぐらかすかもしれませんけどね」

ゼーレ「お話聞かせていただきありがとうございます」


アルシェ母「いえいえ。ところであなたは修行に行かなくてもいいんですか?」


ゼーレ「ああ、まだ名前を名乗ってませんでしたね」

ゼーレ「ゼーレ・レジェンダリア・アートルム。それが私の名前です」


アルシェ母「あなたが……!」

アルシェ母「ご、ごめんなさい。復活したとは娘から聞いていたのですが、まさかあなたがそうだとは思わなくて……!」アワアワ


ゼーレ「いえ、いいんです。名乗らなかった私の方こそ配慮が足りませんでした」


アルシェ母「あ、あの……お仲間の二人は?」


ゼーレ「?」


アルシェ母「アートルムには二人の仲の良い魔法使いがいたと伝説に残っています。もしかしたら別館に修行に行った方の中にいたのかな……と。もしそうなら今度こそ粗相のないようにしないと……!」


ゼーレ「……二人は……」


安価↓から投票。3票先取。
1.ゼーレと同じく睡眠状態。おそらく起きて活動している。
2.封印状態。探して封印を解けば活動できる。
3.睡眠も封印もしていないため、おそらく既に亡くなっている。

ゼーレ「魔王を封印をした後、私達は最も自分の魔力が馴染む場所に結界を張り、そこで回復の時を待つことにしました。おそらくは二人とも目覚めて活動を再開しているはずです」


アルシェ母「魔力が馴染む場所……?」


ゼーレ「一人は魔獣の好む地に。もう一人は様々な魔力が渦巻く地に。だから今ここにはいません」


アルシェ母「そうでしたか。では迎えに行くんですか?」


ゼーレ「おそらくはもう思い思いに活動しているはずです。私が迎えに行かなくても大丈夫ですよ」


アルシェ母「言い切れちゃうんですね。すごい信頼関係です」


ゼーレ「あなたもお嫁さんが一週間の出張に行ったとして、三日目で不安になったりはしないでしょう?」


アルシェ母「は、はい。あの人なら言った通りの日に帰ってきますから」


ゼーレ「それと同じです。私はあの二人のすることに不安はありません」


アルシェ母「ふふっ。そんなに信頼されている二人ならぜひ会ってみたいですね」


ゼーレ「ええ、いつかご紹介しますよ」


現在の目標
・春休みを過ごす

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

16/16回目の行動です
16回目の行動終了後、魔王迎撃戦が始まります

今更にも程があるんだけど魔獣島で見つけた宝箱って開けたっけ

>>303
まだ開けてませんね

中庭ーー


ゴガアッ! ドオオオオッ!


クロエ「おーおー、ゼレステペアとレナデンペアの組手、中々白熱してるわね」


楓「レナさんすっごいよ。盾めちゃくちゃ硬くなってる」


ステラ「隕石魔法【メテオ】!」ゴオオッ!


レナ「魔障壁【ガーディアン】!」ギイッ!


デン「すごい盾だね……」


レナ「あの霧散する空間でさえ盾を創れるようになったのよ。普通の空間なら今まで以上に硬めて盾にできるわ」


ステラ「くうう……!」


デン「来るよ!」


レナ「ええ。次が5発目。凌げばおしまいよ!」


ステラ「隕石魔法【メテオ】!」ゴオオッ!


レナ「魔障壁【ガーディアン】!」ギィッ!


ステラ「まだまだ! 隕石魔法【メテオ】!」ゴオオッ!


レナ「な!?」


バキンッ!


デン「危ない!」バッ!


レナ「た、助かったわ。まさか6発目があるなんて……」


デン「ハート型だったね……」


ステラ「今の私の弾数制限は倍ですよ!」


レナ「2発くらうとガーディアンでもダメなのね。なら見せてあげる」


ステラ「双隕石魔法【ツインメテオ】!」ゴオオッ!!


レナ「要塞魔法【フォートレス】」ガコォンッ!


ゴッ ゴオッ!


ステラ「な……か、硬い!」

デン「ナイス、レナ。これだけ隙ができれば……」ビュッ!

デン「直接叩ける!」


ステラ「!」


ゼレス「ステラさん! 聖弾【ホーリーボール】!」バウッ!


デン(早い!?)バッ


ゼレス「今の……」

ゼレス「ステラさん。私の後ろにいてください」ザッ…


デン「どうやら……守る人の前だと強くなれるみたいだね」


ゼレス「そのようです」


デン「奇遇だね、私もだよ。神弾【ネオ】!」カッ!


ゼレス「神聖魔法【ホーリー】!」バウッ!


ドオオオウッ!!


ステラ「きゃっ!」


レナ「要塞魔法【フォートレス】」


ステラ「れ、レナさん?」


レナ「あの二人、もう互いの魔法のことしか目に入ってないわ。このまま落ち着くまでこの中にいるわよ」


ステラ「は、はい!」


ドオオオオオンッ……


ーーーーー

ーーー

橘花の研究室ーー


エミール「なんか、みんなピリピリしてますね……?」


橘花「ん、ああ。ちょっとな……」

橘花「それよりエミール。ここに来るのはしばらく止めだ」


エミール「え?」


橘花「ここは危ない。だから私から連絡するまでは……」


エミール「なんでですか! 何が危ないんですか!?」


橘花「……教えられない。とにかく、エミールが不安になることだけは避けたいんだ」


エミール「……女ですか」ボソッ


橘花「は?」


エミール「私以外に実験と称して女を連れ込む気ですか! 私には橘花先生だけなのに橘花先生はそうやって……っ!」


橘花「ま、待て! なんか勘違いしてるぞ!」


エミール「私は橘花先生のことが大好きなのに!」


橘花「エミー……ル……?」


エミール「……!」ハッ


橘花「いや、その……照れるな」ポリポリ


エミール「あ、あのあのあの……!」


橘花「エミール、信じてくれ。私はエミール以外の者とここまで仲良くしないよ」

橘花「それと約束だ。次ここにエミールを呼んだ時、今の返事をする」


エミール「!」


橘花「それまで、私を信じてここには近寄らないでほしい。不安にはさせたくないが……少し危険なことが起こるらしい」


エミール「……分かりました。信じます」


橘花「ああ、ありがとう」


ーーーーー

ーーー

食堂ーー


クロエ「そういえば私達の魔力が似てるらしいけど、アートルムの昔の仲間ってどんな魔法使いなの?」


ローラ「私のはこういう……ミトラ、お願い」キンッ

ローラ「魔獣とシンクロできる魔法だ」


ヒカリ「ボクのは魔力の性質を変えて他人に譲渡できる魅了魔法です」


ゼーレ「私には二人の妻がいました。その二人がちょうど魔獣を従える力と、様々な魔力を持つ者でした。すごい偶然です」


クロエ「同じ魔法なの?」


ゼーレ「それは……まあいずれ会うはずですから、その時に本人に見せてもらうのが早いですね」


クロエ「それもそうね。早く会ってみたいわ」

クロエ「そうそう、他に仲間っていたの?」


ゼーレ「仲間……いえ、友達はたくさんいたと自負してますが、仲間とはあまり呼びませんでしたね」

ゼーレ「クロエさんも私から見ればたくさんの仲間がいますが、本人にとっては友達でしょう?」


クロエ「ええ。大切な友達よ」


ゼーレ「私にも大切な友達がたくさんいました。その彼女達が愛したこの世界を私は護りたい。……手伝ってくれますね?」


クロエ「当然」ニッ


ーーーーー

ーーー

デンの部屋ーー


デン「……」


こんこんっ


デン「はいはーい」ガチャッ


レナ「……入っていいかしら」


デン「レナ。もちろんだよ、どうぞ」


レナ「失礼するわ」


デン「どうかした?」


レナ「明日よ。対魔王は」


デン「うん」


レナ「何があろうと、絶対に私があなたを護る。だから防御は考えなくていい。……全力全開で、本気出しなさい」


デン「当然!」ニッ


レナ「……何よ。不安なんかないみたいな顔しちゃって」


デン「ないよ、不安なんて。全部の不安はあの夜に置いてきた」

デン「今はレナがいる。レナが護ってくれるから、レナを護るために本気になれる」


レナ「クサすぎよ、デン」


デン「えへへっ。でもちょっとキュンときたでしょ?」


レナ「……」ペチッ


デン「あいたっ」


レナ「ふふっ」


デン「あははっ」


レナ「デン、やるわよ!」


デン「うん!」


ーーーーー

ーーー

中庭ーー


ノワール「私が魔界との扉を開かなかったらそもそも魔王ってこっちにこれないんじゃ……」


クロエ「どうかしらね。向こうからこじ開ける方法でもあるんじゃないかしら」


樹「少なくともサリアさんは戦ってる未来を見てるわ」


ヂリッ……!


ノワール「!」


ゼーレ「来ましたか……!」


ズバアッッ!


クロエ「な……! 空間が裂けた……!?」


???「ああ、開いた」ズ…ッ

???「ふふふ……久しぶり」

???「お姉ちゃん」ニコッ


樹「い……妹!?」


魔王、???のプロフィールを作ります

テンプレート↓
【名前】○○・レジェンダリア・アートルム
【容姿】
【性格】
【得意魔法】
【備考】ゼーレ・レジェンダリア・アートルムの妹にして、魔界の頂点に立つ魔王。(その他付け足したいことがあれば。口調が違っても大丈夫です)

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります

血の繋がりなくても大丈夫です!

【名前】スキア・レジェンダリア・アートルム(自称)
【容姿】ゼーレと完全に一致した容姿。瞳だけはゼーレと違い虚無を思わせる漆黒の色をしている。
【性格】ゼーレ本体と悪魔達の事を第一に考えて行動する
【得意魔法】ゼーレと完全に同一であるが、彼女が人道に反するとして使用を躊躇うような魔法も平然と使う。例としては『黙示録』(隕石魔法+頂点)、『魔界顕現』(パンデモニウム+頂点)など
【備考】ゼーレ・レジェンダリア・アートルムが影分身に頂点を発動させることで生まれた実体のある分身。本体の意のままに動く分身としての性質を持っていたが、のちにゼーレの妹として振る舞う自我が生まれた(魔王を倒して休眠に入ったタイミング)
自身が新たな魔王となり魔界を統率する事で人間界への侵攻を防ごうと考え実行したが、不安定な自我が魔界の瘴気に蝕まれたことによって本来の魔王同様人類に敵対するようになる。本体への回帰欲求からかゼーレだけは対象外(人類側から奪還したいと考えている)

1.イース
2.リーベ
3.ローズ
4.スキア
5.クーパー

↓から投票
投票レスのコンマの1桁目の合計が最初に【20】を超えたキャラが???となります
本日中に誰も【20】に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが???となります

魔王はスキア・レジェンダリア・アートルムとなりました
設定は>>318を参照

すみません、昨日また寝落ちしておりました…

ゼーレ「やっぱりあなたが……!」


スキア「“やっぱり”?」


ゼーレ「あれだけの致命傷を与えたんです。いかに魔王といえど、復活する可能性は限りなく低いと思っていました。でも私は念を入れて私の分身にその後のことを任せました。それがスキア、あなたです」


スキア「うんうん」


ゼーレ「その魔力が私が睡眠に入った直後に感じ取れなくなりました。私の分身を倒せる者はあの時点ではいないはずなので、魔界に行ったのだと予想は付きました。でも……」


スキア「なんで魔界に行ったのかは分からない。だよね?」


ゼーレ「……はい。あなたは私の半身です。人を護ることはあっても敵対することはないと……」


スキア「あながち間違ってないよ。私はあなたを護りたいの。……人間からね」


ゼーレ「!」


スキア「隕石魔法【メテオ】。頂点【アルティマ】」

スキア「黙示録【アポカリプス】」


ゴオオオオオオオオオッ!!!


スキア「ここを中心に半径10kmの範囲は吹き飛ぶ。お姉ちゃんは魔界に来たくないだろうから、こっちの世界を魔界にしてあげるね?」

クロエ「勝手に話進めてんじゃないわよ! ティト!」キンッ!

クロエ「食べ放題よ! 行きなさい!!」


ティト「ああ!」バッ!


ステラ「隕石がまだ宇宙空間にある内にぶつけて砕きます! 隕石魔法【メテオ】!」


ティア「浮遊魔法【フロート】!」


モミジ「反重力魔法【アンチグラビティ】!」


スキア「な……!?」


スキア「な ん て 無 駄 な こ と を !」


スキア「この辺を守ったところで手の届かないところに落ちる隕石は止められない。周りが焼け野原になったらあなた達のこと倒してあげるから、それまで待ってなさい」


ゼーレ「……スキア、あまり人間を舐めない方がいいですよ」


ローラ「すぅ……ピュイイイイイイイイイッ!!」


ーーーーー


スフィア「ギャオオオオオオオオオオオッ!!」バキキキキッ!


ルク「フシャアアアアアアアアアッ!!」ゴオオオッ!


ーーーーー


ラピス「ゴガアアアアアアアアアッ!」ピカアアアッ!


レイラ「ゴギャアアアアアアアアアアアアアッ!!」ゴシャアアアッ!


ーーーーー


ソフィア「闇凝結【ダークコンデンス】。闇の龍よ。お願いします」ギュララッ!


闇龍「キシャアアアアアアアアアアアッ!」ズバアッ!


ーーーーー

パラパラパラ……


クロエ「どうやら隕石は一つも落ちなかったみたいだけど?」


スキア「…………」


ゼーレ「スキア、諦めなさい。魔界に行ったあなたに何があったか分からないけれど、この世界に手出しはさせない」


スキア「……神弾【ネオ】」ゴッ!


レナ「要塞魔法【フォートレス】」ガキィッ!


スキア「……この中で一番魔力が強い奴を殺せば諦めるかと思ったけど、それも簡単じゃなさそうだね」


レナ「はんっ。デンがあんたなんかに負けるわけないでしょ」


スキア「その割には反応もできてなったみたいだけど? あなたが防御してなかったら死んでたよ、その子」


デン「違うよ。反応できなかったから防御しなかったんじゃない。する必要がなかったからしなかっただけ」

デン「私のことはレナが護ってくれる。だから私はあなたを倒すことに全力を注げる! 腕巨大化魔法【ビッグフィスト】!」ゴオッ!


スキア「ぐっ!!」ミキッ!

スキア「あー……痛いなあー……。治癒魔法【ライブ】。頂点【アルティマ】」

スキア「蘇生魔法【リザレクション】」ゴキンッ!


デン「な……治った……!?」


スキア「はー……。凝縮魔法【ビーム】。頂点【アルティマ】」

スキア「貫ノ頂・魔槍【グングニル】」


ボッ!


レナ「要塞魔法【フォートレス】!」


アルシェ「! 避けて!」


ジュオッ!


デン「!!」ドッ!

デン「がっ……!! ぐ……!」

デン(速すぎて避けられなかった……! 右肩に穴が空いてる……!)ドクッドクッ

スキア「あー、痛そう。いい顔してる……」


アルシェ「神槍魔法・貫【ブリューナク】!」ギュゴオオッ!


スキア「防御魔法【シールド】。頂点【アルティマ】」ギンッ!

スキア「盾ノ頂・不撓不屈【イージス】」ガギィ!


アルシェ「!!」

アルシェ(強化した神槍なのに……!)


スキア「魔弾【シュート】」ゴオッ!


ゼーレ「防御魔法【シールド】!」ギィッ!


スキア「……なんだ、結局お姉ちゃんが守るんじゃん。もういいや。今のあなた達を殺しても大して美味しくないし。他の悪魔も引き上げてあげる」


ゼーレ「他の悪魔……!?」


スキア「私がここに来るときに開けた穴さあ。魔界顕現【ラグナロク】って魔法なんだよ。魔界と人間界の任意の場所に任意の大きさの穴を開けて自在に行き来するって魔法なんたけどさ」

スキア「それ、他にも3つほど開けてあったんだよね」


ゼーレ「!!」


スキア「ま、一年後にまた来るよ。それまでにちゃんと強くなってね」

スキア「その上で徹底的に痛めつけてあげる。一年あればもしかしたら、なんて希望を粉々に打ち砕いて絶望のどん底に突き落としてあげるよ」

スキア「今度は世界中の人間みんな絶望させてあげる。そして絶望した人間の美味しい肉で元気になった悪魔と一緒に暮らそうね、お姉ちゃん」

ズ……ッ!


ゼーレ「待ちなさい! 神弾【ネオ】!」


スキア「防御魔法【シールド】」ギンッ!

スキア「お姉ちゃんが怖がってちゃだめじゃん。魔力がぶれぶれだよ。ま、一年後にまた来るから、それまでにちゃんと心の準備しておいてね~」


パッ


楓「消えた……」


レナ「デン、大丈夫!?」


デン「うん……。なんとか肉体変化で元には戻したから……。でも血が抜けて……」フラ…


クロエ「と、とにかく一度中に戻るわよ! デンとレナは保健室!」


ーーーーー


スタジアムーー


サリア「そろそろだな。もう魔法を引いて大丈夫だ」


ヴィーネ「はいはーい♪」スウウ…


ズ……ッ


「帰還命令……」


パッ


ヴィーネ「おー、ほんとに帰った。サリアの視た未来視だと割とすぐに帰るから、観客を守ることに専念しろって言うのは正しかったのね」


サリア「ああ。同じく時雨さんやウィンさん、他のプロにも伝えてある。魔王本人のものも含めて4つの穴が空いたようだが、どこもひとまずは帰ったようだ」


ヴィーネ「りょーかい。ゼレスちゃんに連絡しておくねー」


ーーーーー

ティロリン♪


ゼレス「!」

ゼレス「悪魔の穴の方の心配はいらなさそうてす。今母から連絡が入りました」

ゼレス「『スタジアムに穴が開いて悪魔っぽい奴が来たからみんなのこと守っておいたよ~』……だそうです」


晶「……こっちも時雨さんから。『サリアプロに言われたとおり、悪魔が来たので観客を守っておいた』」


嵐「ウィンさんもだ。『いえ~い』の一言と綺麗なスタジアムの写真だけ送られてきた」


ヒカリ「さ、さすがに皆強いね……」


イオ「これ、一年後に攻められても大丈夫なんじゃ……」


ジリリリリリリッ!


クロエ「な、なに? みんなのス魔ホが鳴ってるの?」


『速報です。突如空に穴が開き、悪魔と見られる魔獣が各地に出現しました。しばらくして魔獣は穴から消えましたが、穴の跡から黒い煙があがり、『一年後に悪魔の軍団がこの世を支配する』というメッセージを残した模様です。なお、マホリオプロやスタジアムスタッフの防衛により、死傷者や大きな被害は現在確認されておりません』


樹「これじゃあ世界中の人みんな怖がるじゃないの……!」


ゼーレ「魔王というのはそういうものです。相手を恐怖させ、絶望させることに最も長けた存在。おそらく今回の狙いは顔見せと、絶望の種を世界中に蒔くことです」


クロエ「私達の知り合いのところに悪魔が来たのはわざとってことね。一年後に攻めてきたとき、今回は勝てたはずの人達が負けるようなことがあればより絶望するから。それが知り合いならなおさら……」

ゼーレ「……これから一年で、できる限りのことはします。でも、スキアは私が寝ていた間も力を蓄えていました。……復活して一年の私で勝てるかどうか……」


クロエ「何一人で勝つ気になってるのよ!」バシッ!

クロエ「勇者一人で魔王に勝つなんて思わなくていいの。今は魔法体系だって進化した。コンビネーションだって洗練されてる。これだけの魔法使いがいるんだから頼ってよね!」


ゼーレ「クロエさん……」


樹「今日のところはひとまずなんとかなったみたいだし、話し合いは後。デンさんの治療に当たるわ」


デン「おねがいします……」




■■■


■■■■■

スタジアム、通路ーー


監督「今日はお客様に顔見せだ。これから声援をいただく大切な味方だから、笑顔でな」


ウィン「はいっ!」


ズ……ッ!


ざわざわ ざわざわ


ウィン(あ、来た……。サリアプロから言われてた悪魔ってやつかな)

ウィン「すみません、監督。先に行きます」タッ


監督「あ、おい!」


フィールドーー


ウィン「……」ザッ


きゃああああ! ウィンちゃーん!


花「……来たか」


ウィン「お前は……」


花「ふふふ……ふははははははっ!」


ウィン「!」バッ


花「いい土だなあ人間界!」ズボオッ!


ウィン「は?」


花「あ、いい……暖かみを感じる……」


ウィン「ちょ、襲いに来たんじゃないの?」


花「襲ってほしいのか?」


ウィン「いや、襲わないならいいんだけど……」


花「ふむ……」ユラ…


ウィン「! 時間魔法【クロック】!」ユラ…


花「ハッ!」ゴオッ!


ウィン「防御魔法【シールド】!」ギィッ!


花「貴様、やはり時間に干渉しているな。あの部屋の中での動きもそうだった。というより私に触る方法が時間の流れを変えるしかないと言うべきか」


ウィン「お前も時間を歪められるんだな。あの時アルシェさんの魔法が当たらなかった理由がやっと分かった」

花「ま、これで襲った口実もできた。魔王様に怒られることもないだろう」


ウィン「それでいいの?」


花「ふん、そもそも今日は顔見せだけだ。大した問題ではない」


ウィン「今日は……か」


花「ああ。魔王様は深い絶望を望んでおられる。そのためには時間が必要なのだ。必ず一年後に世界が終わると知って絶望しない人間などいないからな」


ウィン「どうだか」


花「なに?」


ウィン「必ず世界が終わるなんて大それたこと言わないほうがいいよ。それに、何かを守るために本気になる人をボクは何人も知ってる。あまり人間を舐めるなよ」


花「くっくっく……大層な口を利くな。一年後が楽しみだ。……っと」

花「帰還命令だ。さらばだ、時に干渉する少女よ」


ウィン「次来たときは観客を守る必要もないだろうし、本気で倒してやるから覚悟しておいてね。……ああ、これ」バサッ


花「土?」


ウィン「気に入ったんでしょ。魔界に持ち帰って根でも張って、力でも蓄えてなよ」


花「ふっ、感謝しよう。だが次来たときに手を抜いたりはしない。本気でお前と戦おう」


ウィン「楽しみにしてるよ」


花「悪魔との戦いを楽しみにするとは異な奴だ。さらば!」


パッ


■■■■■

■■■

翌日ーー


クロエ「リリウム魔法学校演劇部様へ……?」カサッ


ヒカリ「手紙?」


クロエ「ええ。演劇部宛の封筒が届いてたの」ペラッ


『一年間の精査の結果、リリウム魔法学校演劇部の演目が審査を通過いたしました。よって、リリウム魔法学校演劇部を全国演劇部大会へご招待します』


クロエヒカリ「!!」


クロエ「やったわヒカリ! 私達の演技が認められたのよ!」


ヒカリ「すごいよ! 全国大会!」


クロエ「……となると、勉強は当然、演劇もマホリオもこれまで以上に本気で取り組まないとね」


ヒカリ「うん。もう一年後には全部の決着をつけないといけないんだもんね」


クロエ「ええ。なんとしてでも魔王からこの世界を守るわよ」

クロエ「さて、新年度が始まるまでちょうど一週間……。どう過ごそうかしら」


安価↓~↓5自由行動安価
残りの春休みをどう過ごすか

ソフィアに魔王襲撃時の助力のお礼を言いにいく
ミリアとエルクもおり、闇魔法ズが対魔王について協力してくれることに
また、来年度からエルクがリリウムに転校してくるらしいことを知る(作劇上無理そうなら無視してOKです)

>>346
一番自然なのはエルクが新入生で入学する場合かな?と思うのですが、クロエと同学年への転校でよろしいでしょうか?
2年生で入学も可能です。希望の学年があれば指定をお願いします

ミリアの設定のところに書いてありましたね、すみません…
2年生への転入で書かせていただきます

元黒魔術部室ーー


ガチャッ……


橘花「……来たか」


エミール「はい」


橘花「なんだ、その……。まず座ってくれ」


エミール「は、はい」ストン


橘花「……」ポリポリ


エミール「……あの?」


橘花「いろいろ考えたんだが……」


エミール「は、はい」

エミール(“だが”……か)ズキン


橘花「よく分からなかった。すまない」キッパリ


エミール「……え?」


橘花「私はその……魔法の研究しかしてこなかったから、エミールのことも研究対象としてしか見ていなかったんだと思う。だから恋愛というのがよく分からないんだ」


エミール「そ、そうですか……」


橘花「……ただな。エミールが喜ぶことはしたいし、他の人に笑顔を見せるのは……なんというか、もやもやする」


エミール「それって……」


橘花「……これって、好きってことでいいのか……?」


エミール「は、はい……多分……///」


橘花「そうか、これはそういうことだったのか……」


ガチャッ バタバタバタバタ!


橘花「な、何だ!?」

「いたたたた……押さないでくださいよ、もー!」


リリィ「ご、ごめんなさい!」


橘花「な……お前たち、何でここに!」


樹「橘花の告白なんて見逃せるわけないでしょ! というかあの返事はなんなのよ!」


橘花「し、しょうがないだろ! ほんとに恋愛は初めてなんだ! これが恋愛感情なのか分からないんだよ!」


「いやー、これだけ一緒にいてヤキモチ焼くほどなのに、恋愛感情じゃないって言う方が無理ありますけどねー」


リリィ「というかエミールさんこんなにいじらしいのに、橘花先生は待たせ過ぎなんですよ!」プンプン


橘花「な、なに!?」


樹「そうよそうよ! エミールさんはあなたのこと大好きだってあんなに分かりやすかったのになんで気づいてあげられないのかしら!」


エミール「あ、あの……その辺で勘弁してください……///」プシュウウ…


「かわいいいい!///」


橘花「や、やめろ! エミールが嫌がってるだろ!」


やんや やんや


ーーーーー

ーーー

部室ーー


ラクリマ「舞台上で学校の施設を一通り案内して、挨拶して終わり」


ノルン「新入生相手の劇だし、明るく楽しくしないとね~」


ラクリマ「そうだよ、私達もう2年生なんだ! 後輩ができるんだよ!」キャー


クロエ(微笑ましいわね……)ホッコリ

クロエ「さ、新入生にがっかりされないためにもしっかり練習するわよ!」


はいっ!


ーーーーー

ーーー

校長室ーー


樹「さて、今現状の戦力を確認しましょう。ゼーレさんも把握しておいて損はないし聞いてね」


ゼーレ「はい」


クロエ「私は入学した時は闇と魔力を別々に使うことしかできなかったけど、今は獄闇魔法【ヘル】や極闇魔法【タナトス】まで使えるようになったわ」


ローラ「私自身はあまり強くなってないけど、リズやクリアとシンクロできるようになりました」


ヒカリ「ボクは魅了魔法で、いろんな属性の魔力を人に与えられるようになりました」


ティア【密集地での魔法のおかげで、フロートの浮遊力が格段に上がりました】


アルシェ「アルシェも密集地で強くなった。最上級貫通魔法の神槍魔法・貫【ブリューナク】も撃てるし、それを範囲魔法にした殲滅魔法【デストロイ】も撃てる」


ナミネ「私は獄水魔法【ヘルアクア】まではなんとか……。水を操るのは上手くなったと思うのですが」


時雨「私は巨大氷弾【フロスト】が最大かな……。わりと補助も兼ねた使い方をしてるし、マホリオでは力不足は感じてないけど……」


モミジ「私は魔法の強化っていうのは実感してなくて……。しっかり自分の役割を果たすために相手の弾をよく見るようにはなったとは思いますけど」

楓「あたし達は三人とも神クラスの魔法まで使えるようになったよ! 去年の全国大会はそれでも力負けすることあったけど、今は負けるつもりなし!」


晶「あー、楓に言われたけどその通りだ。炎神魔法【アグニ】、風神魔法【ルドラ】、雷神魔法【インドラ】だな」


嵐「神クラスが最強かと思ってたけど、ゼーレさんとか見てると頂魔法なんてのを使ってて驚いたよ。もっと精進しないとな」


レナ「私はアルシェさんのご実家で鍛えてもらったおかげで、要塞魔法っていう防御魔法のかなり上位のものを使えるようになったわ。……まあ、貫通されちゃったけどね」


デン「私は今なら神弾【ネオ】も使えますし、何より防御で頼もしい人がそばにいてくれるので安心してます」


イオ「私は超新星爆発【スーパーノヴァ】が使えますけど、マホリオでは怖くて使えません。でも、人を守るために悪魔と戦う時には覚悟を決めるつもりです」


ラミー「私はあまり前に出るのには向いてないかも……。ソフィアさんには人を護るための力があるって言われたから、もしかしたらレナさんみたいに防御に徹した方がいいのかも」


ノワール「私は固有魔法は使いません。ただ悪魔との殴り合いならそこそこの奴とも戦えるつもりです」


イリス「私はゼーレさんに貰った固有魔法で時を止められるようになりました。連発はできませんが、強力な武器です」

ステラ「私は最近になって隕石魔法【メテオ】の段数制限が5発から10発に倍増しました。ただ6つ目以降は隕石がハート型になってしまいますが……」


ゼレス「私は少しずつですが、神聖魔法【ホーリー】のコントロールができるようになってきました。まあ、まだまだ母には遠く及びませんが」


ラクリマ「私は変化なしだなー。転板【チェンジボード】は5枚のままだし、相変わらず正面には貼れないし」


ノルン「ノルンも変わりなしです~。睡眠魔法【スリープ】だけですね~」


樹「ふむふむ……」

樹「大きく分けてアタッカーと補助役で強化の方針を決められそうね。一年しかない以上、あれもこれも手を出すよりは長所を伸ばすのがいいと思うわ」

樹「で、肝心の練習法だけど……みんなに任せるわ」


ゼーレ「えっ!? ほ、放任でいいんですか?」


樹「ええ。自分のことは自分が一番分かってるでしょうし、私が変に口を出すよりよっぽど効率的な練習ができるはずよ」


クロエ「リリウムの方針が自主性を重んじてるからね。みんな自由に練習してるわよ」


ゼーレ「それであれだけの魔法を……現代の方すごいですねえ……」


クロエ「ま、当然授業も受けて、だけどね。その上で好き勝手に魔法の練習をしてるのよ」


樹「とりあえず把握はこんなところでいいわね。じゃ、解散していいわよ」


ーーーーー

ーーー

ソフィアの住む城ーー


クロエ「この間は助かったわ。これ、お礼のお菓子よ」


ソフィア「ありがとうございます」


ミリア「おー! まんぷく屋のおまんじゅう!」


クロエ「あら、ミリアプロもいたのね」


ミリア「で、これなんのお礼?」


クロエ「この間悪魔がこの世界に攻めてきたのよ。その時の防衛を頼んでたの」


ミリア「ああ、あれ……」


エルク「人間に手を出すとは不届きな……」ゴゴゴ


ミリア「あれやっぱり本物の悪魔だったんだね。変な宗教団体が大掛かりな宣伝でもしたんだろうって世間じゃ話題だけど、力のある人はあれが本物って気づいてるよ」


クロエ「混乱が生まれてないならいいんだけど……。次は一年後に来るらしいし、その時にちゃんと理解して逃げてくれるかどうか」


ミリア「なら私達闇魔法ズが手伝うよ! ていうかソフィアも水臭いなー。言ってくれたら一緒に戦ったのに」


ソフィア「ミリア・メルトル様はアウェーに遠征に行ってる日でしたから」


ミリア「呼び捨てでいいって言ってるじゃん、もう。……って私の日程把握してくれてたんだ。やっさしいなー」

エルク「ともかく!」ダン!

エルク「悪魔だか枕だか知りませんが、人間に手を出すなら私も容赦しませんよ!」


ミリア「よく言ったエルク! 闇魔法ズで頑張るぞー!」


ソフィア「……」ズズズ…


ミリア「はいソフィア、おー!」グイッ


クロエ(仲良しね……)


ミリア「あ、そうそう。クロエさんってリリウムの生徒だったよね?」


クロエ「ええ、そうだけど」


ミリア「実はエルクがリリウムに転校することになったんだ。こっちのチームと複数年契約結んだから、エルクにもこっち来てもらおうと思って。寮もあるし、いい学校だよほんと」


クロエ「そうなのね。学年は……」


エルク「二年生です。よろしくお願いしますね、クロエ先輩」ペコリ


クロエ「ええ。同じ闇魔法使いとして歓迎するわ」ニッ


ーーーーー

ーーー

ガーデンーー


クロエ「ふう……」ズズ…


ローラ「いい天気で良かったねえ」ポカポカ


ヒカリ「うん。久しぶりのデートだし、ゆっくりできていい感じ……」


クロエ「桜も綺麗に咲いてるわ。新入生がいい気分で入学してきてくれるといいわね……」


はらはら……


ローラ「あ、クロエちゃんの頭に桜の花びら乗っかったよ」


ヒカリ「ふふ、かわいい」


クロエ「ちょっと、やめてよもう……///」パッパッ


ローラ「ああ、写真撮りたかったな」


ヒカリ「確かに。あれは残す価値のある桜クロエだった」


クロエ「写真……」

クロエ「三人で一緒に写った写真って少ないわよね。せっかくだから今撮りましょうか」


ローラ「賛成! クロエちゃん真ん中にして……」ギュッ


ヒカリ「ス魔ホ浮かせてっと……」ムギュッ


パシャッ!


クロエ(……一年後もこうして平和でありますように……)


ーーーーー

ーーー

入学式ーー


樹「ーーでは、演劇部による紹介劇『ようこそリリウム魔法学校へ』をどうぞ」


ビーーーーーーッ


クロエ(ラクリマが親友であるノルンを連れ回して、各施設の説明をしていく劇。どんな場所があるのか掴んでもらう大事な劇だけど、ラクリマ達二年生はしっかりとこなしてくれた)


ーーーーー

ーーー




入学式が終わり、レクリエーションーー


クロエ「今年もレクリエーションの日は上級生は休みと。どこに行こうかしら」


安価↓以下から選んでください
コンマゾロ目で新キャラ
 食堂
 図書室
 部室(演劇部室)
 寮

およよ、入部希望者???

部室ーー


ガチャッ……


クロエ「っと……見かけない顔ね」


???「は、はじめまして」ペコリ


クロエ「一年生かしら?」


???「はい! 今はレクリエーション中で、部室を見て回ってました」


クロエ「そう。ここは演劇部よ。さっきステージでやってた劇もうちの部員がやったの。三年生抜きでね」


???「へええ……!」


クロエ「隣の準備室も開けてあげるわ。今までの舞台で使った小道具とかしまってあるから、見るだけでも面白いと思うわよ」


???「ありがとうございます!」


クロエ「あ、そうそう。私は部長のクロエ・アートルムよ。あなたの名前を聞いても?」


???「あ、私は……」


新入生、???のプロフィールをつくります。

テンプレート↓
【名前】(和名でも洋名でも可。名字もあればお願いします)
【容姿】
【性格】
【得意魔法】(その人本人にしか使えない、特殊な魔法をお願いします。名前だけではなく、どんな魔法かも説明があると嬉しいです)
【備考】(その他付け足したいことがあれば。口調が違っても大丈夫です)

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります

【名前】カーム・セレスティア
【容姿】銀髪ツインドリル、赤の瞳。身長、スタイル共に年相応
【性格】落ち着いた性格。何かに熱中すると徹底的に極めていくタイプ。好きな事に関しては負けず嫌い
【得意魔法】
福音魔法:神聖魔法の亜種。敵による解除が不可能なバフを味方にばら撒く。発動中はカームの魔翌力が徐々に減っていくがその気になれば重ね掛けも可能
【備考】
前年度の中学生マホリオ全国大会の優勝チームの一人。優勝したのは三年次のみだが圧倒的な実力とチームワークで幾度も上位まで昇り詰め、彼女が在学していた三年間は「福音時代」とまで呼ばれていた。
昨年度のリリウムの学園祭に来ており、その際に鑑賞した演劇部の作品に感動して入部を決めた(特に舞とラクリマの演技)
マホリオ面に関しては強力無比なバッファーだが本人はバフに徹する必要がある性質上、高校でも結果を出せるかはチームメイト次第といえる

【名前】白峰 やよい
【容姿】黒のおかっぱに眼鏡 身長体型共に平均的
【性格】大人しくて読書が好きだが妄想癖があり一度考え込むと止まらない面も
【得意魔法】意識魔法 集中力を操ることで注意を散漫にさせたり逆に何でもないものに集中させることで隙を生むことが出来る
実は妄想癖はこの魔法の影響もあるとか
【備考】リリウムの新一年生
幼い頃から夢見がちな面があり色々な本を読んではその世界に浸るのが好き
役者や脚本の表現など演劇部と自分の趣味が繋がるのではと思って演劇部の見学に来た

1.夜魅
2.カーム
3.ネイロス
4.エメラ
5.やよい

↓から投票
投票レスのコンマの1桁目の合計が最初に【20】を超えたキャラが???となります
本日中に誰も【20】に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが???となります

新入生は白峰やよいとなりました
設定は>>373を参照

やよい「白峰やよいっていいます」


クロエ「やよいね。よろしく」

クロエ「やよいは演劇部に入るつもりなの?」


やよい「考え中です。昔から小説や漫画を読んでその世界に浸るのが好きだったので、もしかしたら演劇の作品づくりのお手伝いができるんじゃないかなって思って……」


クロエ「そうなのね。卒業した人の中にも妄想しては鼻血出すような人もいたし、中学までは本を読んでばかりで引っ込み思案だった人もいるし、きっといい経験になるわよ」


レナ「人の過去をべらべら喋らない」ガチャッ


クロエ「ああ、レナ。準備室にいたのね」


レナ「ええ。今日はレクリエーションのために全部活休みだし、ちょっと綺麗にしておこうと思って」


クロエ「この人がさっき話した中学まで引っ込み思案だった子よ」


やよい「び、美人さん……! それに引っ込み思案には見えないです……」


レナ「昔変わるきっかけになった出来事があってね。あなたみたいな子が入ってくれると私も嬉しいわ」


やよい「はい! もし入部したらよろしくお願いします!」


ーーーーー

ーーー




安価↓以下から選んでください
コンマゾロ目で新キャラ
 食堂
 図書室
 寮

図書室ーー


クロエ「ここのところ来てなかったし、少し読書して過ごそうかしら。学校の図書室なのに雑誌もわりと揃ってるのすごいわよね、ここ……」


ーーーーー

ーーー




クロエ「っと、少し読みすぎたわね。あとは借りて部屋で読みましょうか」


次に行く場所
安価↓以下から選んでください
コンマゾロ目で新キャラ
 食堂
 寮

食堂ーー


クロエ「……」


ラピス「んくんく……この新作ジュース美味しいですねえ。ただここのところ甘いのが続いてますから、ちょっと趣向を変えてもいいかもしれません」


「ありがとうよ、お姉さんの感想はほんと参考になるねえ」


ラピス「いえいえ、私も好きでいただいてるだけですから」


クロエ(食堂の女神って呼ばれてるの気づいてるのかしら……。正体知らない人にはうちの食事のレベルアップのために呼ばれた食の知識人だと思われてるらしいけど)


アルシェ「クロエ、どうしたの」


クロエ「ああ、ちょっと喉が乾いたから寄ったのよ」


アルシェ「なら今あっちで試作品を配ってる。飲んでみるといい」


クロエ「ええ、そうするわ」


次に行く場所
安価↓以下から選んでください
コンマゾロ目で新キャラ
 寮

自室ーー


クロエ「ふう……」バフッ


ヒカリ「おつかれ、クロエ。一年生とは知り合えた?」


クロエ「一人部室で声をかけたわ。興味があるみたいだったわね」


ヒカリ「お、新入部員だね。どんな子が入ってくるかボクも楽しみだよ」


クロエ「私も楽しみだわ。最上級生として、恥ずかしくない振る舞いをしないとね」


ーーーーー

ーーー

翌日、部活紹介ーー


「続いて演劇部の紹介です。演劇部の皆さん、お願いします」


ヒカリ「……」チャキッ


凜華「……」スラッ


ガキッ キンッ!


ヒカリ「……無念」ドサッ


おおおおぉぉ……!


凜華「演劇部でなら、剣士にだってなれる。どうぞ見学に来てください」ニコッ


パチパチパチパチ!


クロエ「くうう……やっぱり短いわね……!」


レナ「うちの二大巨塔を使う作戦はいいと思うわよ。さ、何人が入部してくれるかしらね」


演劇部新入部員数↓コンマ一桁+10人
10人につき1人後輩キャラ作成(0の場合のみ2人作成になります)

部室ーー


クロエ「今年の新入部員は15人ね。私は部長のクロエ・アートルムよ。よろしくね」

クロエ「早速だけど、まずはみんなの演技力を見せてもらうわ。台本はこれね」

クロエ「明日二人一組になってやってもらうから、そのつもりでね。奇数だから誰か上級生とやるか、誰かが2回やるかになるけど……それは一年生が決めていいわ」

クロエ「練習場所はここを使ってもいいし、どこか別の場所でもいいわよ。とにかく明日の部活の時間で発表してもらって、それに応じて裏方からか役者スタートか決めるから、まずは緊張しないことを目標に頑張ってみて」

クロエ「それじゃあ一回目の部活は短いけどここまで。先輩も同じものを入部したときにやってるから、アドバイスを聞くのもいいわね。それじゃあ解散!」


おつかれさまでしたっ!


やよい「あ、あの部長!」


クロエ「あら、やよい。入部してくれたのね」


やよい「はい! 早速なんですけど、ご相談が……。私は脚本とかの裏方をやるつもりで入部したんですけど、入部テストはみんなと同じくやりますか?」


クロエ「そうね、やっぱりやってもらう必要はあるわ。やよいが気づいてないだけで、役を演じることに楽しさを見いだせるかもしれないし、役者をやることで役者目線での気づきを脚本に役立てられるようになるかもしれないしね」


やよい「な、なるほど……! 浅慮でした!」


クロエ「じゃあ、明日頑張ってね。応援してるわ」


やよい「はいっ」


ーーーーー

ーーー




翌日


クロエ「さあ、早速演技を見せてもらうわよ!」

クロエ(どんな子が入ってきたかしらね)ワクワク


新演劇部員のプロフィールを作っていきます

テンプレート↓
【名前】(和名でも洋名でも可)
【容姿】
【性格】
【得意魔法】(その人本人にしか使えない、特殊な魔法をお願いします。名前だけではなく、どんな魔法かも説明があると嬉しいです)
【備考】(その他付け足したいことがあれば)

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります

1.夜魅
2.カーム
3.マイナ
4.ナーラ
5.ネリー
6.ゲネヴィア

↓から投票
投票レスのコンマの1桁目の合計が最初に【20】を超えたキャラが新入部員となります
本日中に誰も【20】に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが新入部員となります

新入部員はカーム・セレスティアとなりました
設定は>>370を参照

「よ……『よろしくお願いしますシャイニー私こそずっと好きだったのよ』」


「『そっか。……そっか、嬉しいな』」


クロエ「ふむふむ」メモメモ

クロエ(アガりすぎて一息で全部のセリフを言っちゃうのはよくないわね。人の目に慣れるところからかしら)メモメモ

クロエ「はい、ありがとう。次の子、お願いするわ」


やよい「はいっ」


カーム「はい!」


クロエ(やよいの相手の子、どこかで……)


デン「あ……!」

デン「“福音”のカーム・セレスティア!」


カーム「は、はい?」


デン「昨年の中学生のマホリオ学生大会優勝チームの一人だよ! まさかリリウムに来てたなんて……!」


カーム「わわわ、知ってたんですね。ありがとうございます」


クロエ「はいはい、興奮するのは分かるけど後でね。じゃあやってみてちょうだい」


やよい「はい! 白峰やよい、シャイニー役です!」


カーム「カーム・セレスティア。ブラック役です。お願いします」


コンマ↓やよいの演技力
コンマ↓↓カームの演技力
51以上で役者スタート

やよい「す、すす……『好きだ、ブラック!』///」


カーム「にゃ……! な、『なに、と、突然』……!」


やよい「ず、『ずっと想ってた』……えと『君と恋人としてお祭りに行きたい……どうかな』」


カーム「う、うん。じゃないっ……よ、『よろしくお願いします……シャイニー』」

カーム「『私こそずっと好きだったのよ』」


やよい「『そっか。……そっか、嬉しいな』っ……!」


クロエ「はい、そこまで。初々しい感じでいいわね」

クロエ「二人ともしっかりセリフは覚えてきてたし、ちゃんと喋れてたけど……裏方スタートかしら」


やよいカーム「はい!」


クロエ「……で、これで全員終了ね。それじゃあみんなに伝えておくわ」

クロエ「私達リリウムの演劇部が、全国大会への選考を通過したわ」


ざわざわ……!


クロエ「よって、夏休みには演劇部の全国大会に出ることになったわ。当然優勝を目指して練習していくから、そのつもりでいること!」


はいっ!


クロエ「いい返事ね。それじゃあ基礎練習から始めるわ。一年生は上級生と組んで練習を見てもらってね」

クロエ「それじゃあペアを組んで発声練習から!」


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・1学期を過ごす
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

1ヶ月4週間とし4月~7月までの4ヶ月を一学期とします
16週間あります

1/16回目の行動です

教室ーー


クロエ「転校生が何人かいたみたいね」


楓「うんうん。2年生にマホリオプロの娘さん入ってきたんだよ」


クロエ「エルクね。ソフィアさんのところで会ったわ」


楓「あとはうちのクラスにも来たけど……」チラッ


「ゼーレさんってあのアートルムと同姓同名だよね! ご両親がアートルムのこと大好きだったりするの?」


「前はどこにいたのー?」


「髪キレー! ね、触ってもいい!?」


ゼーレ「ええ、えっと……?」アワワ


楓「あれだけ美人さんだとそりゃ囲まれちゃうよなー」


クロエ「まあみんなもいずれ慣れるわよ。ゼーレさんにとっても現代人と話すチャンスだと思うわ」


晶「ま、どうしてもだめそうなら助け舟を出すか」


楓「……そういえば嵐はどこに行ったの?」キョロキョロ


ーーーーー

ーーー

食堂ーー


わちゃわちゃ


嵐「や、やめろよ~!」


ゼレス「撫でるのやめてくださいっ!」


かわいいー!


「なんてことだ……今年の一年生に『リリウムちっちゃいものファンクラブ』を布教する前にもみくちゃになってしまうとは……!」ワナワナ

「……撫でられるゼレスさん嵐さんも可愛いな」ゴクリ


楓「あ、いたいた」


晶「嵐、こんなところにいたのか」


嵐「あ、楓、晶! 助けて!」


ステラ「ゼレスさん、一年生に呼ばれたと思ったらこんなところに……」


ゼレス「ステラさん、助けてくださいー……」


楓「はいはい、そこまで。嵐持ってくねー」


えーっ


晶「悪いな。アタシ達の彼女だからあんまり手出さないでくれるか?」


ステラ「そ、そうです。私達の彼女なんですよ!」


きゃー! すごい、大人!


ゼレス「な、なんか盛り上がってますけど……。もう行っていいんですかね」コソコソ


嵐「これ以上囲まれるのも嫌だし、抜け出そうぜ」コソコソ


楓「二人ともこっちこっち。早いとこ食堂から出ちゃって!」


キスとかもうしたんですかー!?


晶「あーもう、今度はアタシ達が囲まれる番かよ!」


ステラ「あはは……」


ーーーーー

ーーー

ガーデンーー


ローラ「えーっと……」

ローラ(今日の依頼は2つ。ガーデンの水やりのお手伝いと、魔獣のお世話……)

ローラ「失礼しまーす……」


「あ、助っ人同好会の方ですね。お待ちしてました」

「実は大規模な種の植え替えがあって、水やりの人員が足りなかったんです。同好会の方が来てくれて助かりました!」


ローラ「そう言ってくれるとやりがいがあります! 水やりはどこのお花を……」


「この円形の花壇と、あっちの一部の花壇ですね。花が植えたままになってるところに水やりをしてくれればいいですから」


ローラ「今土になってるところは植え替え中ということですね。分かりました!」

ローラ(これは魔獣の力は借りなくてもいいかな)


しゃあああああ……


ーーーーー

ーーー




「ありがとうございます! 助かりました!」


ローラ「いえいえ、また何かあれば助っ人同好会にお声掛けくださいね!」

ローラ(さて、次は魔獣のお世話だ♪)

厩舎ーー


「おお、ローラちゃん! いつもありがとねー」


ローラ「はい! こればかりは他の助っ人同好会の人よりも自信がありますし、どんどん頼ってください!」エヘン!


「それじゃあ今日は魔獣のお風呂のお手伝いを頼むよ」


ローラ「はい!」


「まずはカピーバだ。魔法で温泉を用意してあるから、そこに誘導してくれ」


カピーバ「キュル……」ウトウト


ローラ「か、かわいい~……! 動物園の聖母カピーバさん……! こっちだよ、おいで~……」


カピーバ「……」トテトテ


ざぼんっ


ローラ「すぐ入った! お利口さんだね」ナデナデ


カピーバ「キュルル……♪」


「次はこっちの子を頼むよー」


ローラ「はーい!」


ーーーーー

ーーー

ローラ「みんな綺麗になりましたね」


「ローラちゃんのおかげだよ。ありがとうね」


ローラ「いえいえ、魔獣が幸せなら私も嬉しいですから♪」


ふわ……っ


ローラ「? なんだかあったかい気配……が……」ウト…


校舎の陰ーー


ぽかぽか


ノルン「……」ウトウト

ノルン(日当たりさいこう……)ポカポカ

ノルン「……ぐう」


ーーーーー

ーーー




部室ーー


ヒカリ「くう……くう……」


「ひ、ヒカリくんが無防備にもこんなところで寝ている……!」


「ああああ……最近まじまじと顔を見る機会なかったけどやっぱり顔がいい……」ハアハア


「し、辛抱たまらん……!」


舞(うう……なんだか眠たい……)フラフラ


「むおおおお……! ヒカリくんのこと襲っていい!? いいよね!?」ハアハア


「凜華さん! 待ってええええええ!」ドドドド


凜華「な、なになにー……」フラフラ

凜華(くう、眠気が……)

職員室ーー


リリィ「くう……くう……」スヤスヤ


ぽわぽわ……


ぐうぐう…… すやすや……


リリィ「んへへ……ナーちゃん……」ニマニマ


ーーーーー

ーーー




ラクリマ「おーい」ユサユサ


ノルン「んー……?」ノソリ


ラクリマ「あ、起きた? 魔法すごい漏れてるよ」


ノルン「えっ!?」ガバッ


ラクリマ「私も寝ちゃってさ~。さっき起きてノルンさん探しに来たんだよ」


ノルン「うう~、またやっちゃった~。気をつけてるのになあ……」


ラクリマ「ここに来るまでいろいろ寝てる人いたけど、みんな気持ち良さそうだったし問題なし! 多分!」


ノルン「そうかな~……」


ラクリマ「そうそう♪」

その頃、街中ーー


イリス「えっと今日は……」


ノワール「だ、ダブルデートってやつだね」ドキドキ


イリス「意識しすぎですよ。密集地だってこの四人で回ったんだから、その延長と思えば」


モミジ「今日はスポッティアで遊ぶよ!」


イオ「スポッティアってあれですよね。いろんなスポーツのコーナーがあったり、ゲームセンターとかカラオケが遊べるっていう……」


モミジ「そうそう。いろいろあるから四人でも楽しめるんじゃないかな」


スポッティアーー


モミジ「3時間、四人でお願いします」


「はい、ではこちらマジックバンドになります。これをかざすことで各種アミューズメントをお楽しみいただけます。入場から3時間で魔力が反応しなくなりますので、そうなりましたらこちらの受付にマジックバンドをお返しください」


モミジ「はい、ありがとうございます」


「どうぞお楽しみください!」ペコリ


ーーーーー


イリス「えいっ!」スカッ


ノワール「ふっ!」カキーン


モミジ「おおおー」パチパチ


イリス「ううー、当たりません」


ノワール「持つところが悪いよ。もっと短く、こう……」ギュッ


イリス(う、後ろから抱きしめられっ……!?///)カアア…!


ーーーーー

モミジ「あわわわわ!」バンバン!


イオ「きゃー! いやー!」ダダダダ!


ノワール「お、ゾンビと戦うガンシューティングやってるね」


イリス「がんしゅーてぃんぐ?」


ノワール「モミジさん達が手に持ってるのはゲーム用の銃。あれで画面を撃つとゲームが反応して本当に撃ってるみたいな感じになるの」


イリス「面白そうです……!」


ノワール「イリスはゲームもあんまりしてこなかったんだね」


イリス「はい。なので今とても楽しいです!」


イオ「弾が! りろ、リロード!」ガチャガチャ


モミジ「イオちゃん危ない!」バンバンッ!


イオ「た、助かりました!」

イオ(今のちょっとかっこよかった……)キュン


ーーーーー

ーーー




ノワール「楽しかったー」ノビー


モミジ「うん、すごく楽しかった!」


イリス「またどこか遊びに行きましょう!」フンス


イオ「イリスさんはいろいろ遊びたい盛りですもんね」クスッ


イリス「はい! ノワールさんと一緒でももちろん楽しいですけど、二人だけだと同じ場所にばかり行きがちですし……こういう機会があると楽しみが増えます!」


ノワール「うん、私も新鮮だった。また遊びに行こうね」


モミジ「うん!」


ーーーーー

ーーー

クロエ「全校生徒熟睡事件は故意じゃないのと、損害が出なかったのとでお咎めなしと」


ノルン「うう、校長先生に呼ばれた時は寿命が縮む思いでした……」


クロエ「まあまあ、みんなよく寝れたらしいし良かったじゃない。一年生からもおやすみ先輩って呼ばれちゃって大好評よ」


ノルン「おやすみ先輩……それはそれで複雑です~……」


現在の目標
・1学期を過ごす
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

4月2週
2/16回目の行動です

ゼーレは三年生です
魔法の知識は学生以上にあること、この一年が特に作戦会議など必要で学校にいた方がいいこと、といった理由から、現代の常識を学びつつ一年間だけ在席してもらおうという運びになってます

修練場ーー


ギイイイ……


レナ「あ……」ピタッ


アルシェ「はあ、はあ……」ボタボタ


レナ「ちょっと、汗すごいわよ。大丈夫?」


アルシェ「レナ……? 特訓、してた、から……」ハアハア


レナ「……私達の魔法、魔王に通じなかったものね」


アルシェ「もっと強くならないと、ティアを守れない……」フキフキ


レナ「奇遇ね。私も同じこと考えてここに来たのよ」


アルシェ「レナの魔法、まだまだ強くなると思う」


レナ「……ねえ、一緒に特訓してもいい? あなたの魔法を受け止めるの、すごくいい練習になると思うの」


アルシェ「ん」コクン


レナ「ありがとう。リリウム最強の矛を受け止められるくらい強くなって、魔王にも負けないくらい強くならないと……!」


アルシェ「アルシェも負けない。リリウム最硬の盾を貫けるくらい強くなる」フンス


レナ「貫ノ頂って、アルシェも撃てるの?」


アルシェ「多分撃てる。それには魔力が足りないから、強くならないとだけど」

アルシェ「……でも、撃たない」


レナ「?」


アルシェ「ブランカは魔力を圧縮することで、貫通力のある魔法を使える。でもそれだけならある程度強い人ならできる」


レナ「そうね。楓さんチームとかはかなり圧縮のコツ掴んでたみたいだし」

アルシェ「でも、生まれてからずっとあそこで特訓してきたブランカの人間は、もう一個奥の扉に入れる」


レナ「奥の扉?」


アルシェ「もっと魔力が薄い場所。そこでもずっと特訓してきたから、魔力さえあればもっともっと強い魔法が撃てるはず」


レナ「貫ノ頂の、さらに上……」ゴクリ


アルシェ「穿ノ頂・神槍【ゲイボルグ】。それがブランカの人間が使える最強の魔法」


レナ「お母さんは使えるの?」


アルシェ「……」フルフル

アルシェ「ママは密集地で魔法を受けてないから、グングニルが限界だと思う」


レナ「ならそれを防げるくらい強くなれば……」


アルシェ「ん、魔王の攻撃なんか怖くない」


レナ「ありがとう、アルシェ。そんな魔法があるなんて知らなかったわ」


アルシェ「早速特訓しよう。やるなら早い方がいい」


レナ「ええ!」


ーーーーー

ーーー

部室ーー


ラクリマ「むむむ……」


クロエ「どうしたの?」


ラクリマ「あ、先輩。魔王のことを考えてたんですが……」


クロエ(ラクリマもやっぱり不安になっちゃったかしら……。ここは先輩として元気づけて……!)


ラクリマ「姉と同一の存在って羨ましいなあって思って……」


クロエ「は?」


ラクリマ「私もお姉ちゃんと同じになりたいなあ……。あんなに可愛くて優しくて素敵な人だもん。はあ……お姉ちゃんになりたい……」ブツブツ


クロエ「あなた本当にティアのこと好きねえ……」


ラクリマ「当然だよ! お姉ちゃんの妹で良かったって毎日思ってるもん!」


クロエ「はいはい。練習するから用意しなさい」

クロエ(もう、心配して損したわ。……ま、ラクリマくらい芯がブレない方がいいわよね)


ラクリマ「よーし、今日も部活頑張るぞー」

ラクリマ(……そういえば芸能事務所のお返事、まだしてなかったな……)


ーーーーー

ーーー

クロエ「はい、今日の部活はここまで!」


ありがとうございましたっ!


クロエ「で、ここからは部長からのお節介ね。みんなはマホリオで組むトリオはもうできたのかしら?」


ざわざわ ざわざわ


クロエ「知ってる人も多いと思うけど、私は演劇部の二人と組んでるわ。凜華とモミジね」

クロエ「部内で組むもよし、もちろん友達と組むもよし。部活以外にもマホリオのことで悩みがあったら相談してくれていいからね」


はーい


ーーーーー


クロエ「ノルン、いいかしら」


ノルン「はい?」


クロエ「ノルンはこのままだと来年マホリオで組む相手がいないわよね」


ノルン「そうですね~。デン先輩もラミー先輩も卒業しちゃうので~」


クロエ「お節介なのは分かってるけど……来年どうするの?」


ノルン「ん~……そもそも、ノルンはマホリオで成績を残したい人間ではないので、来年新しく入る一年生と組んでもいいかな~って」


クロエ「そうね……。私の周りみんなマホリオも本気だから忘れがちだけど、マホリオでどうしても勝ちたい人だけじゃないものね」


ノルン「でも、心配してくれてありがとうございます~」


クロエ「かわいい後輩のためだもの。それくらいの世話は焼くわ」


ーーーーー

クロエ「あ、二人とも」


やよい「はい?」


カーム「あ、部長。なんですか?」


クロエ「二人はマホリオで組む相手は見つかったの?」


やよい「私はまだ……」


カーム「私もです」


クロエ「あら、カームなんかは大人気だと思ってたけど」


カーム「ありがたいことに声はかけられますが、私もやる以上は本気で勝ちたいので……。テキトーに組んではお相手の方にも失礼ですからね」


クロエ「そうね。いい人が見つかるといいわね」

クロエ「やよいも、あまり気負いすぎないでね。さっき気付かされたけど、私やカームみたいにマホリオに本気じゃないって人もいると思うし、自分と合う人と組むのが一番だわ」


やよい「はい!」


ーーーーー

ーーー

街中ーー


エミール「は、はじめまして」


ラミー「ど、どうも」ペコリ


樹「そっか、二人は初対面だったかしら」


橘花「そうだな。エミールが卒業したあとにラミーが闇から出てきたはずだから、顔を合わせるのも初めてのはずだ」


樹「ま、今日はご飯食べて服見るくらいだし、そんな緊張しなくても大丈夫よ」


橘花「まったく、それくらいのことなら言われなくてもできるというのに……」


樹「だーめ。どうせ橘花のことだからテキトーな店に入っておしまいでしょ。デートは相手に喜んでもらってなんぼなのよ。ほら、行きましょ」


ーーーーー

ーーー




レストランーー


樹「食事はちゃんと相手も食べられるところでね。なまじ相手は学生なんだから、あまり高すぎるところは萎縮しちゃうわ」


橘花「う、うむ」


「ようこそ、ご予約いただいたリリウム様ですね」


樹「はい。もう入れますか?」


「どうぞ、お席の用意はできております」

「……ふふっ、しっかりした妹さんですね?」チラッ


ラミー「えっ? えーっと……」


樹(あれ、これ私達ちっちゃいから妹だと思われてる?)

樹「……お姉ちゃんがしっかりしないからね!」フンス


ラミー「え? えっ!?」


「可愛らしい妹さん達ですね。どうぞ、こちらになります」


橘花「あ、ああ。ありがとう」

橘花「おい、妹だと思われてるぞ」ヒソヒソ


樹「いいわよ、楽しいし」

樹「ねー、お姉ちゃん」ニコッ


ラミー「か、かわいい……っ」


エミール「……」キラキラ


橘花「う、そんな目で見るな……! お、お姉ちゃん……っ」ボソボソ


エミール「……!」キューン


ーーーーー

ーーー




服屋ーー


樹「うーん……服ねえ……買っても学校の中だと校長っぽい服装しかできないし……」


ラミー「でもこういうデートの時には着るでしょ。言い訳して可愛い服着れないのはもったいないよ」


樹「そ、それもそうね」


ラミー「エミールさんも橘花先生の見たい格好があるなら服買ってもらわないと! 白衣もいいけど、可愛い服着てるの見てみたいでしょ」


エミール「う、うん!」


橘花「う、着せ替え人形にされる予感……」


エミール「先生はいっつも私の魔法で楽しんでるんだから、こういう時くらいは私にも楽しませてください!」


橘花「わ、分かった分かった。観念するよ」


ーーーーー

ーーー

橘花「うう……こんなフリフリの服私は着ないぞ……」ガサッ


エミール「他の人には見せません。私の実験協力のモチベーションのために着て見せてもらうだけです」


橘花「く……意地悪なお姉ちゃんだ」


エミール「はぅ……お姉ちゃん呼びはずるいですよ」


樹「うーん。中々お似合いね、あの二人」


ラミー「うん。なんだかんだ息ぴったりだよ」


樹「私も今日は楽しかったわ。ね、お姉ちゃん」


ラミー「うん♪ カップルじゃなくて姉妹っていうのも新鮮だったな」


樹「同感よ。たまにはこういうのもいいわね」


ーーーーー

ーーー

校長室ーー


クロエ「あ、戻ってきたわね」


樹「クロエさん? どうかしたの?」


クロエ「これを開けようと思って」


樹「宝箱?」


クロエ「去年の夏休み魔獣島に旅行した時ゼレスさんが見つけたのよ。ただ封印の鎖があるからその時は開けられなくて、持ち帰って開けてもらおうって話になったの」


樹「なるほどね。それでラピスさんもいるのね」


ラピス「はい。鎖が解除できるならそれでもいいですが、だめなら力づくでもと思いまして」


樹「分かったわ。少し見てみましょう」


宝箱の中に入ってたもの自由安価↓~↓3最高コンマのものを採用
道具用テンプレート↓
【名前】
【効果】

テンプレートを使用せず、道具の名前だけレスしても構いません
〇〇のようなものといった漠然としたものでも大丈夫です
その場合細かな設定はこちらで調整します

樹「これはこうね……」ガチンッ

樹「うん、複雑な魔力錠だけどなんとかなるわ。ずいぶん昔のだし、これくらいなら……」ガチャガチャ


ガチャッ!


樹「はい、開いたわ」


クロエ「おお……! 開けてみるわね!」


ギイイ……


クロエ「……種?」


ラピス「種ですね」


樹「書物でみた神樹の種に似てるけど……。ルクさんかスフィアさんに聞けば分かるかもね」


クロエ「スフィアさんが魔獣島と知り合いだったみたいだし、聞いてみようかしら」


ーーーーー


スフィア「ふむふむ……。確かに神樹の種に違いないわね」


クロエ「凄いものなのね」


スフィア「そうね。私が悪魔になる前はまだ大きな神樹があったはずだけど、今はないし……その子供かしら」

スフィア「神樹はまだゼーレがみんなに魔法を与えるようになる前から、魔力が必要な魔獣達に魔力を与えてたわ。いろんな草木や自然物が魔力を生み出すのは昔からだけど、神樹が生み出す魔力は純粋で綺麗で、みんな大好きだったわね」


クロエ「世界一高純度な魔力を生み出す樹ってことでいいのかしら」


スフィア「ええ。私が知る中で最も魔力の質がいいのは間違いないわ」


クロエ「なら早速埋めないとね」


スフィア「え、埋めるの? だってその……もう一年後には魔王にやられるかもしれないのに」


クロエ「やられるつもりはないし、仮にたとえ明日世界が終わるとしても、きっと私はこの種を植えるわ」


スフィア「……あなたってほんと……闇魔法の使い手とは思えない前向きさよね」


クロエ「あなただってこの世界がなくなるの嫌でしょ。せっかくゼーレとも再会できたんだから、本気で護るために協力しなさいよね」


スフィア「はいはい」

スフィア(ほんと、人をその気にさせるのが上手いわね。気づいたら魔法使いの中心にいるのもなんとなく頷けるわ)クスッ


現在の目標
・1学期を過ごす
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

4月3週
3/16回目の行動です

二年生の教室ーー


「これで右脳左脳どっちが派か分かるんだってー」


「え、腕組むだけで?」


「エルクさんもやってみようよ。まず腕組んで、その後指組みするの!」


エルク「こうですか?」ギュッ


「右右脳タイプだ! 右右脳タイプは……」ペラペラ


エルク「よければゼレスさん達もやってみませんか?」


ステラ「え? えっと……どうするんですか?」


エルク「腕組みしてもらえますか?」


ゼレス「腕組み?」ギュッ


ステラ「?」ギュッ


「いや、二人で腕組みじゃなくて! 自分の胸の前で腕組みするの! もー、いちゃいちゃしてくれるよねー」


エルク(ナチュラルにいちゃいちゃ……人間は幸せが一番です……)ジュルリ


ゼレス「っ」ゾクッ

ゼレス(闇の魔力を感じます……。ステラさんのこと守らないと……)ガルル


エルク(ああ、小さい体で守るように前に出て……愛らしい人間ですねえ……)ゾクゾク


ーーーーー

ーーー

校長室ーー


樹(魔王を相手にうちの子だけだと、勝てる見込みは限りなく低いわ……)

樹(あのニュースは世界中の人が見たはず。世論はただの無害な大規模魔法だと思ってるみたいだけど、見る人が見れば本気で魔界からの宣戦布告だって分かるわ)

樹「となると……」サラサラサラ


ラミー「お手紙書いてるの?」


樹「ええ。カサブランカの校長と……あとは知り合いのマホリオの大会運営の人とかね」


ラミー「それって、あの魔王の……」


樹「そうよ。とにかく戦力は集めて損はないわ。ただいたずらに一般人に怖い思いをさせないようにはしないといけないから、できるだけ内密にね」


ラミー「う、うん……!」


ーーーーー

ーーー

部室ーー


ラクリマ「クロエ先輩」


クロエ「どうやら覚悟は決まったみたいね」


ラクリマ「はい。私……OKしようと思います」

ラクリマ「……私、お姉ちゃんの後を追って生きてきたけど、舞台だけは自分でやりたいって思ったんです。だから、行けるとこまで行ってやろうと思います」


クロエ「いい目ね、ラクリマ。自信持ってやってきなさい!」


ラクリマ「はい!」


ラクリマが芸能事務所に所属しました。
アイドル見習い兼演劇部所属になります。


ーーーーー

ーーー

食堂ーー


カーム「はあ……」


クロエ「どうしたの、カーム。ため息なんかついて」


カーム「クロエ部長……。実はマホリオで組む方が中々見つからなくて」


クロエ「実績があると期待されて大変ね」

クロエ「私は最初の頃、とにかく知り合いを増やしたわね。誰がどんな魔法を使えるかも知らなかったから、仲良くなるついでにマホリオで組めそうな人を探してね」


カーム「ふむふむ」


クロエ「結局部活内の二人と組むことになったけど、一緒に戦い続けてく内にコンビネーションも磨けたし、強い人と組むより連携が上手く行きそうな人と組むのもありかも。いろんな人と試しにやってみるのもいいかもしれないわね」


カーム「参考になります」


クロエ「ま、手伝えることがあったら言ってね。さすがに何から何までアドバイスする訳にはいかないけど、ちょっとしたことなら手伝えるから」


カーム「はい! ありがとうございます!」


ーーーーー

ーーー

楓と嵐の部屋ーー


楓「がぷっ」


晶「……」


嵐「慣れたもんだな」


晶「あー、まあな。求められるのは純粋に嬉しいし……」


楓「ぷはっ。……ん、美味しい」


嵐「次は俺か」スルッ


楓「がぷっ」


嵐「ん……」


楓「ちゅうちゅう……」クピクピ

楓「ぷはっ」


嵐「もういいか?」


楓「んー……うん……」


晶「飲み足りないならもうちょっとくらい大丈夫だぞ? 満月の時にしか吸われないんだし……」


楓「ちがくて……その、ちょっと怖いんだ」


嵐「怖いって……魔王がか?」


楓「……」コクン


晶「またトラウマか……?」ナデナデ


楓「ううん、それは大丈夫……でもその……もっと二人が欲しい」


晶「え……」


楓「ん……っ!」チュッ


晶「んっ……!」


嵐「か、楓!?」

♡幕間
  楓と晶と嵐の……♡


突然のキスに晶は目を白黒させ、しばしなすがままにされていた。
はっと気がつくと、楓は嵐の唇も奪っていた。それも舌も絡ませ、より深く繋がろうとしている。

「かえれ……ぢゅるるっ……どうし、たんだよ……」

「うう……怖いからもっと触ってほしいって変かなあ……。というかそういうことをするのに理由っている……?」

確かに愛し合う三人の間に理由はいらないだろう。そう言われると嵐も晶も閉口して楓を受け入れるしかなくなってしまう。
嵐を抱き止めたままの楓は器用に制服の中へと手を侵入させ、柔肌の上を直接なぞるように触れていく。

「んっ……ふっ……!」

くすぐったさと気持ち良さとが嵐の体を駆け巡り、気づけば身をよじる内にベッドへと押し倒されていた。
行為によって高まった体温は嵐の皮膚にうっすらと汗を浮かばせ、そのしっとりとした首元に楓は顔を埋める。

「やめっ……かえで、汗くさいからぁ……!」

楓は聞く耳を持たず舌を這わせている。
先程血を吸うために空けた穴の上を舌が通り、得も言われぬ感覚に嵐の背筋が震える。

「ぷあっ……」

楓が口を離せば、嵐はぴくぴくと体を震わせているだけだった。
ただ深いキスと首筋を舐められただけで、嵐の小さな体の奥底がきゅんきゅんと疼いている。

「晶も……」

晶はその間行為から目を離すことができなかった。
当然と言えば当然かもしれないが、目の前で始まった情事に未だに頭がついていっていないというのもあったかもしれない。

それだけ呆然としていれば、楓が唇を奪うのは容易いことだった。
自身よりやや背の高い晶の首に手を回し、くいっと近づけ口付ける。そしてそのまま舌を侵入させ口内を蹂躙していった。
数分としない内に晶の息が上がり、嵐と同じようにベッドに並べて寝かされる。

「今日の楓激しいな……」

「ああ……」

愚痴っぽくこぼしてみても、止める意思は二人にはもうない。
楓が二人を求めるように、二人もまた楓を受け入れたがっているのだ。

「うう、だめ……もっと二人に触りたい……」

するすると恥じらいもなく制服を脱ぎ去っていく楓。
二人ももぞもぞと制服の留め具を外していく。
当然先に楓が脱ぎ終わり、見事なまでの絶壁を晒して二人に覆いかぶさった。

「ひゃっ! ちょっと楓……!」

講義の声をあげる嵐を無視し、二人の間に挟まるように潜り込む。
自分のものより大きい両者の胸へと手を伸ばし、制服の上からふにふにと揉む。

「あっ、まて、脱ぐから……!」

シワになる、とぶつぶつ言いつつ、二人ともするりと上を脱いだ。
黄色いジュニアブラと赤いスポーツブラ姿になったのを確認し、改めて楓は二人に手を伸ばす。

「はぅっ、んっ……!」

「あっ、あぁ……っ!」

決して激しい行為ではない。だが互いが互いを見ているという意識からか、一人でする時よりも格段に強い快感が広がっていく。

「はぷっ」

「んぅあっ!?」

不意に、楓が晶のスポーツブラの上から乳首に噛み付いた。
生地越しに温かい舌が突起に触れて、ビクッと体が大きく震える。
それに驚いたのもつかの間、空いた胸に手が伸ばされ、ブラジャーの下へと入り込んでくる。
きゅっと先端をつままれ、背が弓なりになるほど体が跳ね上がる。

「くひっ……!? やぁっ、かえ、でぇ……!」

その反応で満足したのか、今度は嵐の方へと体をずらす。
ずりっと一気にブラジャーを上へずらすと、可愛らしい桃色の乳首が顔を出した。
つんと上を向いたそれを、両の手でためらいなくつまみあげる。

「ふあうっ、んううぅっ!」

快感よりも痛みが勝り、じわっと嵐の目尻に涙が浮かぶ。
それをぺろりと舐めとると、今度は一転して優しく乳首の辺りを撫で始めた。

「あ、んぅう……!」

ジンとした痛みが引き、それどころか甘い快感に転換されていく。
きゅんと下腹部が疼き始めたところで、楓はぱっと手を止めてしまう。

「ぁ……」

名残惜しさに声を漏らすと、楓はにんまりと笑って体を起こした。
二人のスカートをさっと取り除くと、愛液の染みた二つのショーツがあらわになった。
その上からそっと手を当てて、くにくにと指を動かす。
じわりとシミが広がり、二人の息も荒くなっていく。

「んっ、んっんっ……!」

「あ、かえでぇ……っ! それ、きもちぃ……!」

ショーツも指を引っ掛けてするりと脱がす。
とろとろにほぐれきった秘裂に指をあてがい、ゆっくりと押し進めていく。

「は、ぁぁあ……っ!」

上がる声がさらに高くなり、次から次へと熱い液が漏れ出す。
くちゅ、ぷちゅと小さな音から始まった責めは徐々に激しさを増していく。

「あっあっあっ……!」

「んっんぅっ、んんうっ……!」

きゅうきゅうと痙攣する嵐の膣内と、ひくんひくんと痙攣する晶の膣内。
限界が近いことを示すように、二人の体が大きくびくつく。

「イッちゃえ、二人とも♡」

折り曲げた指で、内壁をこりっと強く引っ掻く。

「ひっ♡ くぅうううううんっ!!♡♡♡」

「ああっ!♡ ひゃああああああっ!!♡♡♡」

びくっと大きく腰を跳ね上げ、二人同時に絶頂する。
ぎゅううっと楓の指を締め付け、ゆっくりと弛緩していく。

「はあっ、はうっ……♡」

「やばい、これ、あたまだめになる……♡」

カクカクと腰を震わせる二人。
そんな姿を見て満足したのか、楓は二人の真ん中に挟まってシーツを被ってしまった。

「え……楓、いいのか……?」

実際楓は何もされていない。厳密にはキスをしたり血を吸ったりしたが、性的に満足したかは分からないが故の質問だった。

「うん、満足した。二人の愛、たくさんもらったから」

にひひと笑って答える。

「うーん、してもらったのはアタシ達だけど……楓がいいならいいや」

ぎゅっと両側から楓を抱きしめてまぶたを閉じる。
楓が悪夢にうなされないよう。怖い思いをしないよう。

その日、三人の寝顔は穏やかで、とても幸せな眠りだったそうな……。

クロエ「ラクリマにカーム……みんなもいろいろ前進してるのね。私も負けてられないわ」


現在の目標
・1学期を過ごす
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

4月4週
4/16回目の行動です

廊下ーー


カーム「あっ」バッタリ


ゼレス「っと……」バッタリ


カーム「え、ヴィーネプロ……!? じゃない……」


ゼレス「ああ、ヴィーネ・ケルキオンは私のママですよ」


カーム「ということは……もしかしてゼレス・ケルキオンさんですか! 近くで見るとすごく可愛い……」


ゼレス「はい。そういうあなたはカーム・セレスティアですね。“福音”のカーム……有名ですよ」


カーム「わ、わあ……! ゼレス先輩に知っていてもらえたなんて感激です……!」


ゼレス「え、嬉しいけど……私の方はそんなに有名じゃないでしょう」


カーム「そんなまさか! 昨年一年生にして全国学生大会に出たリリウム唯一のトリオですよ! 知らないはずないじゃないですか!」


ゼレス「よく知ってますね……」


カーム「当然です! 私マホリオ大好きですから、これでも色々調べてるんですよ」エヘン


ゼレス「ふふふ、私もマホリオは大好きですよ。私達気が合いそうですね」


カーム「はい!」

カーム「あの、ゼレス先輩はママさんと同じで神聖魔法の使い手ですよね……」


ゼレス「そうですよ」


カーム「あのあのっ! 師匠と呼ばせてもらってもいいですか!?」


ゼレス「ふえっ!?」

カーム「私のは厳密には神聖魔法の亜種ですが、同じタイプの魔法使いとして尊敬してるんです!」


ゼレス「ううう……! 師匠呼びは確かに憧れますけど、ダメです! 私はまだ人に師事できるほどの実力じゃありませんから!」


カーム「な、なんと……! 自分の実力をしっかり把握して、見栄も張らずに素直に打ち明けてくださるなんて……! ますます尊敬です!」

カーム「ゼレス先輩、弟子になるのは潔く諦めますが、これからも仲良くしてくださると嬉しいです!」


ゼレス「それは是非。私もカームさんとは仲良くしたいです」


カーム「はい!」


ーーーーー

ーーー

図書室ーー


イリス「ここ……」


ノワール「うん、私達が喧嘩する原因になったところ」グッ


ガコンッ


ノワール「開いた。入ろう、イリス」


イリス「はいっ」


ガコッ


『キスをすると出られる部屋』


ノワール「あー……聞いてるか分からないけど、言わせて。ここで前に喧嘩したんだけど……」


『キスは可能ですか? 無条件に開けることもできますが』


ノワール「それはその……できる、よ」


イリス「私達、仲直りしてお付き合いすることになりました」


『キマシ』


イリス「きまし?」


『いえ、なんでもありません。それより、おめでとうございます』


ノワール「うん。ここで意識することになってなかったらこうはならなかったかも。だからお礼を言おうと思って」


『恋する二人の後押しになれたならこれ以上嬉しいことはありません』


イリス「さて、報告も済みましたし出ましょうか?」


『キスをすると出られる部屋』


ノワール「ああ、壁の文字が……。やっぱりするのか。……イリス」


イリス「はいっ」


ノワール「うー、まだドキドキするけど……。んっ」チュッ


イリス「んっ……」チュッ


キ マ シ タ ワ ー


ガコンッ


イリス「あ、開きましたねっ///」カアアッ


ノワール「う、うん。出ようか///」テレテレ


ーーーーー

ーーー

中庭ーー


ざわざわ ざわざわ


楓「今日はギャラリー多いねー」


晶「学生大会3連覇のチームを破ったトリオが戦うんだ。そりゃ一目見たいだろ」


クロエ「今日はよろしくね」


モミジ「ううう……人多いとまだ緊張するなあ……」


クロエ「舞台と一緒よ。みんな見たいから見に来てるの。見せつけてやりましょ」


先生「では準備はよろしいですね?」


楓「はーい。こっちはあたしが大将ね」


凜華「こちらはモミジさんが大将だ。よろしく頼む」


先生「では……試合開始!」


晶「獄炎魔法【ヘルファイア】!」ゴオッ!


凜華「巨大氷晶壁【アイスランパート】!」ギイッ!


わああああああっ!


クロエ(ここまで応援されてるとほんとに試合みたいね……)

クロエ「モミジ! 闇弾【ダークボール】!」ドウッ!


モミジ「うん! 反重力魔法【アンチグラビティ】!」


嵐「俺が落とす! 雷弾【サンダーボール】!」バチッ!


ぐいんっ!


クロエ「無駄よ! 私の魔法にモミジの反重力魔法がかかったホワイトホールは魔法を弾く!」


楓「防御魔法【シールド】!」ガキンッ!

楓(う……! クロエの魔法も威力が上がってる……!)ミシッ

クロエ「さすがにこれだけじゃ当たらないわよね……。じゃあ……やるわよ」

クロエ「闇よ! 彼の者達を包みこめ! 巨大暗黒匣【ビッグブラックボックス】!」ズオッ!


楓「来た!」


凜華「凍てつけ! 凍塵魔法【フローズンフィールド】!」ビュオオッ!


モミジ「重力魔法【グラビティ】! 反重力魔法【アンチグラビティ】!」グイングイン!


クロエ「疑似宇宙魔法【アストロ】!」


晶「ぐ……このぐらぐらは慣れないな……!」


楓「二人とも、しっかり自分の周りに盾張って! 魔法が切れるまで耐えるよ!」


嵐「ああ!」


クロエ「ふふふ……! 今日の狙いは耐久よ。狙い通りに事が運んでくれて嬉しいわ」


凜華「すー……はー……!」グググ…!


モミジ「うぐぐぐ……!」グググ…!


晶「中々晴れないな……」


嵐「攻撃もしてこないし……防御用の魔法は解除していいんじゃないか?」フシュッ


楓「あ、バカ! 防御して!」


クロエ(一つ魔力が薄れた!)ピクッ

クロエ「そこ! 闇弾【ダークボール】!」ドウッ!


嵐「がっ……!?」

晶「おい嵐!?」


楓「多分落とされた……! 私達は闇の中で見えないけど、クロエは確かこの中の魔力を感じ取れたはず」


晶「じゃあほんとに耐久って訳だ……!」

晶(くそ、寒い……)ブルルッ


凜華「はあ、はあ……!」

凜華(魔力がだいぶ減ってきたな……)


楓(うぐえええ……重力めちゃくちゃで気持ち悪い……)ウップ


モミジ(も、もうキツいよお……!)ハアハア


クロエ「凜華、モミジ、解除!」


凜華モミジ「!」フシュッ


楓「あ……っ!?」チカチカッ


晶「うおっ!?」チカチカッ

晶(目が……! 急に明るいところに出たからか!)


クロエ「冷気や酔いで倒せなくても、視界が奪われたらおしまいね」


凜華「氷弾【アイスボール】!」キンッ!


クロエ「闇弾【ダークボール】!」ゴウッ!


晶「ぐあっ!」


楓「うわあっ!」


先生「そこまで! 勝者モミジチーム!」


わあああああああっ!


楓「うー……目やっと慣れてきた……」グシグシ


クロエ「おつかれさま、楓」


楓「やっぱウィンさんチーム倒したのもたまたまじゃないねー。コンビネーションの幅がすごいし、次から次に策が出てくるから対処しきれなかったよ」


晶「前までのアストロは割とすぐに晴れたからその後すぐに反撃に出れたけど……。今回のはかなり長かったから、光に目がやられたよ」

晶「くそー、動きを止めさせて冷気で凍らせるのが目的かと思ったら、太陽の光まで利用するなんてな」

クロエ「あら、当然それも目的よ」

クロエ「モミジ達の魔力が尽きる前に体が冷えてくれればよし、先にこっちの魔力が尽きるようなら太陽の明るさを利用する。策は何重にも用意するものよ」


楓「その口ぶりだと、太陽の出てないときの策もあるみたいだけど……」


クロエ「もちろん。闇を解除する前に凜華とモミジが反射板を用意する、私が魔力を感知して、解除する前に接近しておいて不意打ちする……まあ、いろいろよ」


晶「とんでもないな……」


クロエ「実力じゃどうやったって勝てないもの。百の策を用意してその内一つが効けば良し。それを積み重ねて勝てるなら、策くらい千でも万でも用意するに決まってるわ」


凜華「新しいコンビネーションを聞くたびに、クロエさんと組んでよかったって思うよ。敵にしたら底がしれなくて末恐ろしいね」


楓「ほんとほんと。だからこそこっちもやりがいがあるんだけどね。戦うたびに自分たちを見つめ直すきっかけになるよ」


クロエ「またやりましょうね」


楓「おう!」


凜華(そして実戦の中で、私達の魔法を少しでも持続させるための練習にもしてしまう……。頼もしいリーダーだ)フフッ


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・1学期を過ごす
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

5月1週
5/16回目の行動です

ナミネ(ティアさんアルシェさんは密集地で魔法を受け、他の皆さんもメキメキと実力をつけていますが……。私は正直、強くなったとは言えません)

ナミネ(このままではいけません! 私だって魔王どの戦いに参加する者の一人。強くならなければ!)

ナミネ(まずはシンプルに魔力強化からですね。魔王との戦いまでに水神までたどり着きたいところです)

ナミネ(他には……やはり応用しないといけません。ただぶつけるだけではなく、補助にも上手く使えるようになれば戦略の幅は広がります。私の得意魔法は水、自由に動かすだけなら他の属性魔法より長けています!)

ナミネ「ていっ!」ビシャッ!


リリィ(ナーちゃん、頑張ってください……!)ハラハラ


ーーーーー

ーーー

ガーデンーー


カシャッ パシャッ


ノルン「ん……?」モゾ…


「おっと、こんなところで寝てる子がいたの。悪いわね」


ノルン「えーっと、カメラマンさんですか~?」クシクシ


「ええ。といっても専門は人物だけどね。ここで撮影の予定があるから試し撮りしてたの」


ノルン「へ~。誰かここで撮るんですか~?」


「そうよ。ラクリマ・ソレルちゃんってアイドルの卵なんだけど……」


ノルン「ら、ラクリマさん!?」


ラクリマ「お待たせしましたー」ヒョコッ


「お、来たわね! じゃ早速撮っていきましょう!」


ラクリマ「あ、ノルンさんここにいたんだ! 最初の宣材写真撮るから、学校の中か近くでいいところないかって聞かれて、ここって答えちゃったんだー。お昼寝の邪魔しちゃったかな」


ノルン「う、ううん。大丈夫~……」


ラクリマ「そう? もしよかったら見てってよ! 記念すべき私のアイドルとしての第一歩だよ!」


ノルン「邪魔じゃないですか~?」


「ええ。誰かに見られながらの方が気も引き締まるしね」


ラクリマ「よーし、ノルンさんに可愛いって思われる写真お願いしますね!」


「任せなさい! 照明魔法【ストロボ】!」ピカッ!

「まずは基本のポーズ……って言っても分からないと思うから、最初は私が口出しするわ。途中から好きなようにやってもらっていいから」


ラクリマ「はい!」


「首を少し傾げて、振り返るように微笑んで!」


ラクリマ「はーい!」ニコッ


ノルン(か、かわいい……!)


パシャッ カシャッ


ーーーーー

ーーー

食堂ーー


ラクリマ「あ、こっちこっちー!」


ステラ「こんにちは、失礼しますね」コトッ


ゼレス「こんにちは」コトッ


御桜「ラクリマさんの宣材写真がいくつか撮れたので、友人と見てみてほしいと言われたそうです」


ラクリマ「ノルンさんに見せたら顔真っ赤にしてどれでもいいって言われちゃってさー。怒らせたのかなあ」


御桜ゼレスステラ(「どれもいい」の聞き間違いじゃ……)


ラクリマ「だから3人に聞いてみようと思って。どれがいいかな?」


御桜「私はこの元気なポーズがいいですね。ラクリマさんらしさがあります」


ゼレス「私は……これですね。動きは少ないですが、神秘的で妖精さんっぽくて可愛らしいと思います」カチャカチャ


ステラ「あーん。……私はこれですね、花びらが舞っている写真です。表情と相まってとても綺麗です」カチャカチャ


ゼレス「あーん」パクッ


ラクリマ「いやナチュラルにいちゃつくね!?」


ゼレス「はっ!」


ステラ「あわわ、今日はお弁当の食べさせ合いっこをさせる予定だったからそのことで頭がいっぱいで……!」


ラクリマ「それでもちゃんと写真は見てくれるんだね……」


ステラ「すみませんすみません……!」


エルク(はああ……♡ 食堂にいたらなんとも幸せな光景が……!)ゾクゾク


ーーーーー

ーーー

図書室ーー


クロエ「あら、ゼーレさん」


ゼーレ「どうも」ペコリ


クロエ「調べもの?」


ゼーレ「うーん……調べものというよりは、あるだけの本をできるだけ読んでます。今のことを知るには本が便利ですからね」


クロエ「なるほどね、勉強熱心だわ」


ゼーレ「クロエさんは?」


クロエ「もしかしたらゼーレさんと一緒に睡眠に落ちたお嫁さん達が活動してるんじゃないかと思って、新聞を調べに来たのよ」


ゼーレ「しんぶん?」


クロエ「そう。毎日のニュース……できごとね。それを数十ページにまとめて毎朝発行されるの」


ゼーレ「そ、そんな便利な本が!? 読んでみたいです!」


クロエ「ゼーレさん、しー。ここ図書室よ」


ゼーレ「おっと」


クロエ「データの棚ね。ここに今までのバックナンバーもあるわ」ガサガサ


ゼーレ「普通の本とは違いますね……。大きくてガサガサしてます」


クロエ「これが新聞よ。ちゃんと毎朝届くから、気になるなら読んでみるといいわ」

クロエ「えーっと……これが今朝のね」


ゼーレ「ふむふむ」ガサッ

ゼーレ「『神社仏閣の密集地、観光客微増』、『リリウム魔法学校出身プロ、先輩後輩対決!』、『森の奥、ドラゴンの鱗か!?』……」

ゼーレ「す、すごいです……! この本を書いた人は世界中を見渡す目を持ってるんですか……!? 世界中のできごとをこんなにこと細かくまとめるなんて……!」ヒソヒソ

クロエ「くすっ、違うわよ。世界中にいる記者がニュースを書いて、それを一箇所に集めて出版してるの。言うなら共同著書ね」


ゼーレ「な、なるほど……」


クロエ「で、知りたいことを調べるときは司書さんに頼めばサーチしてくれるわ」テクテク

クロエ「魔獣関係のニュースを、ここ一ヶ月の中からお願いするわ」


「はい! 検索魔法【サーチ】!」バラララッ

「この辺りですね。どうぞ!」


ゼーレ「おおお……」


クロエ「確かお嫁さんの一人は魔獣に詳しいのよね。ならこれで何か分かるかもしれないわ」


ゼーレ「わ、私も調べます!」


クロエ「ええ、お願いするわ」


ーーーーー

ーーー




クロエ「ゼーレさんのおかげでそれっぽいニュースがいくつか集まったわね。それも魔獣のお嫁さんだけじゃなくて、もう一人の方まで」


ゼーレ「ふふふ……嫁のことならお任せください!」


クロエ「近い内にこれをもとに探しに行きましょうね。ゼーレさんも会いたいでしょ」


ゼーレ「はい!」


ーーーーー

ーーー

やよいの部屋ーー


コンコンッ


やよい「はいはい!」ガチャッ


カーム「呼ばれて来たけど……どうしたの?」


やよい「実はね、私の同室の方がマホリオに熱心らしくて……もしかしたら気が合うんじゃないかなと思って声をかけたの」


カーム「ほんと!? ありがとう、やよい! えーっと……」


やよい「入って入って!」

やよい「じゃあ紹介するね!」


やよいの同室の子のプロフィールをつくります。

テンプレート↓
【名前】(和名でも洋名でも可。名字もあればお願いします)
【容姿】
【性格】
【得意魔法】(その人本人にしか使えない、特殊な魔法をお願いします。名前だけではなく、どんな魔法かも説明があると嬉しいです)
【備考】マホリオが好き。(その他付け足したいことがあれば。マホリオ好きであることが分かる説明があれば、「マホリオが好き」の文を削除してもらっても大丈夫です)

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります

【名前】ポメ・ラニアン
【容姿】ふわふわの茶髪ロングで背が低い
【性格】天真爛漫で好奇心旺盛
【得意魔法】獣化
【備考】体を動かせるのでマホリオが好き。いろいろな言葉を教えてくれるのでやよいのことも好きだが、覚えた言葉はすぐ忘れてしまう。入学試験では実技と座学、それぞれの点数が別の意味でぶっちぎりだった

1.ミーヤ
2.ポメ
3.ナーラ
4.麗奈
5.夜魅
(訂正のため麗奈の順番がナーラの下になっているので注意!)

↓から投票
投票レスのコンマの1桁目の合計が最初に【20】を超えたキャラが新キャラとなります
本日中に誰も【20】に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが新キャラとなります

3と5はそもそも今回適した安価なの?

1で

>>508
ひとまず候補にはいれます
選ばれた場合は設定に合うように調整するつもりです

新キャラはポメ・ラニアンとなりました。
設定は>>500を参照。

ポメ「ポメ・ラニアンだよ! よろしくね!」パタパタ


カーム(ないはずの尻尾が見える……)

カーム「よろしく、カーム・セレスティアです」


ポメ「やよいからマホリオ好きって聞いたよ! うちもね、マホリオ大好きなの!」


カーム「それはその……コンビネーションや魔法の競い合いという意味で?」


ポメ「ううん! 体を思いっきり動かせるから!」ニコーッ


カーム「……やよい」


やよい「あ、あはは……ポメちゃんはこういう子なんだ」

やよい「でも実力はすごいよ! 入試の実技でずば抜けた身体能力だったって体育の先生も褒めてたんだから!」


カーム「ほう……」


ポメ「カーム! 気が向いたらでいいから、うちともマホリオで遊んでよ!」パタパタ


カーム「はい、考えておきます」フフッ

カーム(確かに今まであった人とは違うタイプ……。試しに組んでみるのはありかも……?)


現在の目標
・1学期を過ごす
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

5月2週
6/16回目の行動です
7回目の行動時、マホリオのリリウム一年生大会が開催されます

カーラ「やはりマホリオですか……いつ結成しますか?私も加入します」
クロエ「カーラせんせ院」

♡幕間
  イリスとノワールの……♡


「ほわあ……」

私の腹部に腕を回しぎゅぎゅっと抱きしめているのは、誰あろう私の彼女であるノワール・ヴァーミリオンその人である。
何がお気に入りなのか、ここのところ最近こうして一緒に寝ている。私のお腹なんて触っても面白くないと思うのだけど。

「むにむに……」

む。お腹を触られてむにむにと言われるのは少し嫌だ。
モデルさんのような体型だとは言わないが、たるんではいないはずだ。でもノワールさんは毎回むにむにーと言いながら触ってくる。

「もうっ、私の番ですよ!」

くるりと振り返り、ノワールさんの二の腕に手を這わせる。
悪魔との戦いのために鍛えているのか、引き締まっていてうっすらと筋肉がついている。
腹筋も固くて、これこそ触っていて楽しいお腹だお言えよう。

「んふふ、くすぐったいよ」

脇腹を擦ったのか、身をよじりながら笑う。
目の前で目を細めて、気持ち良さそうに笑うノワールさん。
正直とても眼福だ。
みんなと仲良くはなったが、輪の中で大笑いするところは見たことがない。となれば、こんなに緩んだ笑顔は私しか見られないだろう。

「ノワールさんはむにむにというよりカチカチですね」

「鍛えてるからね」

自分でもお腹をさすり、確かめるように手を動かす。
手が触れて、きゅっと指を絡ませ合う。
視線が絡まって、どちらからともなく唇がくっついた。

「ん……っ」

「ちゅ……」

彼女の体の中で、一際ぷにぷにな部分が触れる。
ぷるんとした唇はなんの手入れもしていないはずなのに瑞々しく、二度目の口付けをねだってしまいたくなる感触だ。
それを察したのか、二度三度と口付けが繰り返される。

「……なんか今日すごくドキドキしてる」

「私も……です」

赤く染まった頬。潤んだ瞳。熱い吐息。
互いに情欲の色が見て取れる。
今までもこうして触れ合ってはきたが、ここまで興奮を覚えることはなかった。
たまたまか、日頃からの積み重ねか。理由は分からないが、それはもはやどうでもよかった。
カチカチの腹筋から手を上にずらしていく。当然否応なしに、おそらく人体で最もむにむにとした部分に手が触れる。

「んっ……!」

胸に触れられただけで、ぴくんと体をよじる。
むにむにと優しく触れれば、面白いように反応を返してくれる。

「ん、ふぅ……っ!」

声を押し殺しながらも、反撃の一手を打ってくる。
パジャマの上からだが、同じく胸へと手を伸ばしてきてふにふにと揉まれる。
器用に両の手を互いの乳房へ伸ばして揉み合う。
漏れる声を手で抑えることもできず、吐息がお互いにぶつかる。

「はっ、んうっ……!」

「あっ、くぅ……っ!」

ボーッとした頭で、とにかくこの恥ずかしい声を抑えなければと考える。
無我夢中でたまらず目の前に唇に吸い付く。
結果として舌を絡ませながら互いの胸を揉むというさらなる痴態へと発展したことに、熱に浮かされた頭では気づくことはできなかった。

「はぷっ、じゅる、んく……っ」

唾液を交換し、求めるように舌を動かす。
いつしか手は互いの頂点を摘み、より相手を気持ちよくしようとしていた。

「はあっ! あっ、くぅんっ!」

「んうっ! はぶっ、じゅぷっ……!」

気づけば脚も絡み、二人の間の距離はゼロとなっていた。
もっと一つになりたい。もっとノワールさんに触れたい、触れてほしい。

「いくっいくいくいく……っ!! ~~~~~~っ!!♡♡♡」

「きちゃう、きちゃいましゅっ! ひゃああああああああっっ!!♡♡♡」

びくんと二人の体が同時に跳ねて、同時に達した。
ぎゅううっと互いの体を抱きしめ合い、これ以上ない程に密着する。
快感の波がじわーっと引き、それでも互いの存在を確かめるようにくっついている。
とくんとくんとノワールさんの心音が体に響く。それが愛おしくて、優しく口付けをする。

「んっ」

こんなに愛おしくて大切な人ができるなんて、前までの私には想像もできなかった。
どうかこの幸せな日々が続きますように。そう願いながら、心地良いまどろみに身を任せて眠りに落ちていった。

翌朝ーー


チュンチュン……


イリス「……」モゾ…

イリス(あのままノワールさんと寝てしまったんですね……)グシグシ

イリス(ううん……いつかちゃんとママにノワールさんを彼女として紹介したいですね)ツンツン


ノワール「うーん……」モゾモゾ


イリス(となるとこの固有魔法のこともママに話さないと……)


ーーーーー

ーーー




校長室ーー


イリス「……それでご相談なのですが」


樹「うん、なにかしら?」


イリス「この魔法のことを親に話すとなると、どうしてもゼーレさんのことを話さなくちゃなりません。どう伝えるべきか……」


ゼーレ「そのまま伝えてはだめなのですか?」


イリス「そのまま伝えて信じてもらえるかどうか……。やっぱり伝説ですから、そもそも今生きていることを信じられないっていう人もいると思います」


ゼーレ「そうですねえ……」


樹「でも信じてもらわないと話が進まないものね。正直に言って、信じてもらえなかったら別の手を考えるのでもいいと思うわ」

樹「……まああのセレニテさんのことだし、信じないってこともなさそうだけどね」


イリス「やっぱり正直が一番ですかね……。ありがとうございます」


樹「ええ、きちんと伝わるといいわね」


ーーーーー

ーーー

中庭ーー


カーム「それじゃあポメの魔法を見せてもらっていい?」


ポメ「うん! いっくよー!」

ポメ「獣化魔法【ビースト】!」モフンッ!

ポメ「がおがおー!」モフモフ!


カーム(わんこ……)


やよい(わんちゃん……)


カーム「……でもこれ、私の魔法と相性がいいかもしれない」


やよい「?」


カーム「私の魔法は味方の能力を引き上げることがでるから……。ポメみたいに体を動かすことに集中できる魔法なら、身体能力を上げることで優位に立ち回れる」


ポメ「わーい! カームとチームだー!」


カーム「そ、それはまだ確定じゃないけど! ただまあ、一考の余地は充分にあるかな」


ローラ「あ、カームさーん! 人探しの手伝いで助っ人に来ました!」


カーム「助っ人部の先輩ですね! 今日はお願いします」ペコリ


ローラ「マホリオで組む人を探すんです……よね……?」ピタッ


ポメ「?」モフモフ


ローラ「な、ななな何この子! かわいい! 魔獣!? 初めて見た! かわいい!!」ナデナデモフモフ


ポメ「わふ~んっ♪」ナデラレ

カーム「そ、その子は同級生のポメ・ラニアンです! 魔獣化の魔法が使えるらしくてその姿に……」


やよい「もふもふですよねえ」ナデナデ


ローラ「うん、もふもふ……!」ナデナデ


ポメ「わふわふ、ローラ先輩の撫で方上手……」ウットリ


クロエ「ローラ、こんなところで何してるの?」


ローラ「あ、クロエちゃんにヒカリさん! 今日はカームさんのマホリオ仲間を探す助っ人に来たんだ」ナデナデ


ヒカリ「……その子は?」


ポメ「うちはポメです! ポメ・ラニアンです!」モフモフ


ローラ「ふわふわのもふもふなんだよ! 撫でてみて!」


ヒカリ「い、いいの?」


ポメ「はい!」パタパタ


カーム(あ、この状態だとほんとに尻尾もあるんだ……)


ヒカリ「それじゃあ……」ナデナデ


ポメ「わふ……。なんだか魔力の流れが心地良いです……」


クロエ「私もいいかしら」ナデナデ

クロエ「おお、もふもふね」


ポメ「わふっ。気持ちいいところを的確に……!」

ポメ「うち、いい先輩に恵まれてる……!」ウットリ


ローラ「あはは、ポメさんもう二人に懐いちゃったね」


ポメ「ポメさんだなんてそんな! ポメちゃんとか、呼び捨てでお願いします!」


ローラ「じゃあ……ポメちゃん?」


ポメ「はい!」パタパタ!


ローラ「尻尾振ってる~♡」ナデナデ

クロエ「名残惜しいけど、私達行くわね。演劇部の用意があるから」


やよい「えっ!? 私達は……」


ヒカリ「あ、今日は三年生だけ。夏休みの大会に向けての台本の調整だから、今日はゆっくり人探しして大丈夫だよ」


カーム「あ、ありがとうございますっ」


ローラ「それじゃあさっそく探しに行こうか?」


カーム「はい! お願いします!」


ポメ「ゴーゴーだよー!」


カームチーム三人目候補のプロフィールをつくります。

テンプレート↓
【名前】(和名でも洋名でも可。名字もあればお願いします)
【容姿】
【性格】
【得意魔法】(その人本人にしか使えない、特殊な魔法をお願いします。名前だけではなく、どんな魔法かも説明があると嬉しいです)
【備考】(その他付け足したいことがあれば)

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります

今日はもう寝るので、投票は明日夜になる予定です

【名前】レティス・アウローラ
【容姿】肩にかかるくらいの長さのストレートヘア、地毛は金髪だが魔法染料で紫がかった色に変えている。眼のいろは透き通ったライトブルー。身長は158センチ
【性格】必要最低限の事しか喋らないため、時々話が噛み合わなくなる事がある。口数が少ないが人付き合いは好き。所謂不思議ちゃん?
【得意魔法】
言霊 SVOCが明確な言葉を発する事でその通りの事象が発生する。ただし出来ることできないことは魔翌力量によって決まりレティス自身が何となく出来ないな、と感じる事は実現できない模様。常時発動する。普段無口なのはこの為
【備考】
あまり多くのことを語らない謎多き少女。魔法については生まれた頃から本能レベルで理解しているので暗い過去とかは無く人と関わるのは普通に好き。諸事情で伏せられているが実はとある国のお姫様らしい

1.ナーラ
2.ソマリ
3.シェリル
4.セレナ
5.光
6.レティス
7.麗奈
8.シンシア

↓から投票
たくさんの設定ありがとうございます!
投票レスのコンマの1桁目の合計が最初に【20】を超えたキャラが新キャラとなります
本日中に誰も【20】に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが新キャラとなります

アナウンスを忘れておりました!
投票時のコンマ下1桁が0のものは10として扱っています

今までの投票も、この投票も変わらずです

ふと思ったんだがこのスレってクロエが卒業したら完結になるのかな

新キャラはレティスとなりました
設定は>>539を参照

>>556
その予定です
厳密には卒業式は3月中頃に行うので、卒業=スレの終了ではなく、3月を最後まで過ごして終わりになる予定です

レティス「……」


ポメ「あ、いたー!」


ローラ「この子がそうなの?」


ポメ「うん! 全然喋らない子なんだよ! もしかしたらまだ誰とも組んでないかも!」


カーム「えーっと確か……レティスさん」


レティス「……」コクン


ローラ「今マホリオで組んでくれる人を探してるんだけど……誰かと組んでる?」


レティス「……」フルフル


ポメ「なら組もう! うちらと組もう!」パタパタ


レティス「……」ナデナデ


ポメ「わふう……♪」


レティス「……三人」スッ


ローラ「あ、私は別の人とチームなの。組んでほしいのはこの二人だけだよ」


レティス「……」


カーム「喋るのが苦手なのはなんとなく分かります。私もあなたがどんな魔法を使うのか分かりません。なので……」

カーム「打ち解ける意味でも、少し一緒に過ごしてみませんか?」


レティス「……!」コクン


カーム「よかった。カーム・セレスティアといいます、よろしくお願いしますね」


ポメ「ポメ・ラニアンだよ! よろしくね!」


レティス「……レティス・アウローラ。……よろしく」


ローラ(よかった。ひとまず一年生大会にはトリオで参加できそうかな)


現在の目標
・1学期を過ごす
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

5月3週
7/16回目の行動です
7回目の行動時、マホリオのリリウム一年生大会が開催されます

すみません、今日の更新はなしです!

中庭ーー


やよい「カームちゃーん」


カーム「あ、やよい。どうかした?」


やよい「特に用事があるわけじゃないけど、マホリオの練習してるのが見えたから。その子が三人目?」


カーム「暫定ですが……大会はこのトリオで出ます」


やよい「お名前は……」


レティス「……レティス・アウローラ」


やよい「無口な子なんだね」


カーム「なんとか聞き出したところによると、魔法が特殊なんだって。言霊って言って、喋ったことが現実になっちゃうみたい」


やよい「ええ、すごい!」


レティス「……『ポメ』が『カーム』に『抱きつく』」


ポメ「おわああ」ムギュッ


カーム「こういう魔法らしい」


やよい「おお~……」


レティス「……」ドヤ


ポメ「あ、外れた」パッ


カーム「単語なら喋っても大丈夫そうだけど……」


やよい「でもこれだとカームちゃんがリーダーになるしかないね」


カーム「え?」


やよい「だって、ポメちゃんは作戦考えるの苦手でしょ?」


ポメ「うん!」


やよい「レティスちゃんは喋ったら魔法になっちゃうから、指示を出すのも大変だし……。そうなるとカームちゃんがリーダーになって指示するしかないよ」


カーム「た、確かに……。頑張らないと!」ムンッ

カーム「よし、まずは基本の連携を取れるようになろう!」

カーム「私が大将で、一番後ろ。その前にレティス、最前線がポメ!」


ポメ「はーい!」


レティス「……」コクン


カーム「ポメは好きに動いて、私とレティスがサポート。レティスはシュートで相手を牽制しつつ、言霊は私の指示で使って。できそう?」


レティス「……ん」コクン


ポメ「よーし練習しよー!」


やよい「頑張ってー!」フレーフレー


ーーーーー

ーーー

食堂ーー


ラクリマ「あ、ノルンさーん」


ノルン「!!///」ガタッ


ピューッ


ラクリマ「行っちゃった」


部室ーー


ラクリマ「一緒にストレッチしよー」


ノルン「ききき今日は先輩とするから……!///」


ダーッ


ラクリマ「ありゃ」


寮ーー


ラクリマ「たまには一緒に大浴場いこー」


ノルン「無理ぃぃぃぃぃ!///」


ダダダダッ


ラクリマ「もー、追いかけっこ大好きだなあ」ニマニマ


ーーーーー


ラクリマ「おーい」


ノルン「!」


ーーーーー


ラクリマ「お昼ごはん食べよー」


ノルン「ひっ!」


ーーーーー


ラクリマ「ノルンさーん」


ノルン「あわわっ!」


ーーーーー

ーーー

ラクリマ「はー、楽しい。焦ってるノルンさんもかわいいなあ」

ラクリマ「でもなあ、あそこまで避けられると追いかけたくなっちゃう。やめ時が分からないよ、もう」


ノルン「……」ブツブツ


ラクリマ「あ、ノルンさん」


ノルン「ま、また……!」ダッ


ラクリマ「ありゃ。ほんとにたまたまここにいただけなんだけどな……。避けられると傷つくなあ」


ノルン「……!」ピタッ


ラクリマ(あ、止まってくれた)

ラクリマ「ね、なんで避けるの? この間までそんなことなかったよね?」


ノルン「だ、だって……っ」


ラクリマ「だって?」


ノルン「ラクリマさん、かわいいんだもん……」ボソボソ


ラクリマ「へ?」


ノルン「写真撮影の……」


ラクリマ「あのアイドルの?」


ノルン「……」コクン

ノルン「今までも、その……かわいいって思ってたけど、あの時の笑顔が……」


ラクリマ「かわいかった?」


ノルン「う、ん……///」コクリ


ラクリマ「そ、そっかー……///」テレテレ

ラクリマ(直接言われると照れるなー。笑ってはぐらかそうにもそういう空気じゃないし……///)

ノルン「だからその……恥ずかしくて逃げてた……。ごめん……」


ラクリマ「う、ううん……」


ノルン「あ、あの……ね……? ノルン、ラクリマさんのこと……好き……なんだ」


ラクリマ「……うん」


ノルン「ラクリマさんは……ノルンのことどう思ってる……?」


ラクリマ「えっと……私もノルンさんはかわいいなって……」


ノルン「う、嬉しいけどそうじゃなくって……! す、好きかどうか聞きたい……!」


ラクリマ「……好き、だよ」


ノルン「!!」


ラクリマ「あーあ、言っちゃった……。お姉ちゃんとお姉ちゃんが好きな人以外は好きにならないようにしてたんだけどなあ……」


ノルン「ほんとにお姉さん大好きだよね、ラクリマさん」


ラクリマ「うん。昔から優しくて、私の理想の人だもん。……でも、それもこの辺でおしまいかな」

ラクリマ「お姉ちゃんと違って私は舞台に立つのが好きだし、お姉ちゃんと違ってノルンさんが好き。やっと姉離れができそうかな」アハハ


ノルン「あ、でも……アイドルって恋愛禁止……?」


ラクリマ「ううん、そんなことないよ。女の子同士なら子供も好きなタイミングで作れるし、マスコミにつきまとまわれてスキャンダルとして暴露されたりっていうのがなくなるから、うちの事務所は公表してる」


ノルン「そっか」


ラクリマ「私達もさっそくみんなに公表しちゃおっか?」


ノルン「そ、それはまだちょっと待って~っ!///」


ーーーーー

ーーー

修練場ーー


アルシェ「うーん……」


ナミネ「どうしました?」


アルシェ「クロエのチームとか、楓のチームとか、連携がすごい。……アルシェ達もそういうのできないかな」


ティア【考えてたことがあります】


ナミネ「なんでしょう?」


ティア【私の魔法で魔法を浮かせられないでしょうか】


ナミネ「……ふむ」


アルシェ「やってみる価値はある。やってみよう」

アルシェ「凝縮魔法【ビーム】!」ビシュッ!


ティア「浮遊魔法【フロート】!」


グンッ!


ナミネ「おおっ!」


ティア「できた……」


ナミネ「相手の不意を突くには十分ですね!」


アルシェ「多分ナミネの魔法も浮かせられる」


ナミネ「私のは元から浮かせられますから……」


アルシェ「そうだった」


ティア「でも使いようによってはナミネさんの負担を軽減できるかも……」


ナミネ「そうですね、コンビネーションはまだまだ改良できそうです」


ーーーーー

ーーー

教室ーー


先生「今日は進路希望を聞きますからね。午後の2時間は自習になります。呼ばれた人から順に隣の教室でお話を聞かせてください」

先生「えーっと、まずはアートルムさん……あ、クロエ・アートルムさんから」


クロエ「はい」ガタッ


ーーーーー


先生「さて、卒業した後なにがしたいか聞かせてくれる?」


クロエ「ええ」


安価↓~ 3票先取
1.進学
2.マホリオのプロを目指す
3.舞台関係の仕事に就職
4.その他(自由安価)

クロエ「マホリオも強くなりたいし、演劇に興味がないって言ったら嘘になるわ。だから、演劇のことを学べる学校に進学して、そこで個人的にマホリオのことも頑張ろうと思う」


先生「なるほど、進学ですね。演劇となると……この辺かしら」ペラペラ


クロエ「そうね、やっぱり実力があるところで……」


ーーーーー

ーーー




教室ーー


楓「あたし達はマホリオのプロになりたいなー。三人なら結構強い自信あるし!」


晶「あまり調子に乗らない。もっと強い奴はたくさんいるんだからな」


クロエ「凜華は宝坂を目指す、モミジも劇団への入団を目指して演劇の勉強……ローラは進学してリーケを背負うために勉強、ヒカリは魅了魔法を使いこなして医療に携わるために進学……」

クロエ「当然だけど、みんな考えてるわねえ……」


ーーーーー

ーーー

一年生大会ーー


カーム「さ、いこう!」


ポメ「おー!」


やよい「カームちゃん、頑張ってね!」


カーム「そういえばやよいはどうするの?」


やよい「成績付かないのは困るから、参加はするよ。一応組むにあたって練習もした!」


カーム「なるほどね。ならもしかしたら戦うかも」


ポメ「あ、試合準備できたって! いこいこ!」


レティス「……」コクン


カームチームの結果↓コンマ
やよいチームの結果↓↓コンマ
01~10 1回戦敗退
11~25 2回戦敗退
26~45 3回戦敗退
46~70 4回戦敗退
71~90 準決勝敗退
91~98 決勝敗退
99、00 優勝

マホリオに本気じゃないやよいを連れて準優勝ができるレベルのキャラがモブだとさすがにもったいないので、新キャラ作成してもよろしいでしょうか?
一年生が5人目となり卒業生の数より多くなってしまうのですが、どうでしょうか

では新キャラ募集とさせていただきます

一回戦ーー


カーム「なんて言ってたら一回戦で当たるとはね……」


やよい「友達とはいえ、やる以上手加減はなしだよ!」


ポメ「マホリオ、マホリオ! はやくやろう!」パタパタ


審判「では、試合開始!」


ーーーーー

ーーー




カーム「……」パチクリ


ポメ「負けたねー」


レティス「……完敗」


カーム「あんなに強い人がいたなんて……やよい、どうやって組んだんだろう……」


ーーーーー

ーーー




樹「では、一年生大会はこれにて終了となります。この結果を受けて学内のマホリオランキングにも入ることになりますから、確認してみてくださいね」


先生「校長先生ありがとうございました。では各自今日はこのまま解散となります。しっかり休んで、明日からも元気でいること」


はーい!


カーム「やよい」テクテク


やよい「か、カームちゃん……」


カーム「もう、申し訳なさそうな顔しないでよ。勝ちは勝ち。喜んで?」


やよい「うん、でもチームメイトがあんなに強いなんて知らなくて……」


???「……」テクテク


カーム「あ、あの子……ねえ」


???「?」クルッ


???のプロフィールをつくります。

テンプレート↓
【名前】(和名でも洋名でも可。名字もあればお願いします)
【容姿】
【性格】
【得意魔法】(その人本人にしか使えない、特殊な魔法をお願いします。名前だけではなく、どんな魔法かも説明があると嬉しいです)
【備考】(その他付け足したいことがあれば)

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります

【名前】シエラ・アリッサム
【容姿】大きめの緋髪ツインテール、つり目
背は平均よりやや小さい程度で胸はまったいら(当人曰く「ハンデ」)
【性格】自分の強さに絶対の自信を持つ高飛車娘
自分より弱いものは露骨に見下している…ように見えて的確なアドバイスを送ったりと意外と親切(要はツンデレ)
【得意魔法】小爆発を起こす光弾を発生させ操る
敵にぶつけたりバリアのように周囲に巡らせたり、あえて足元で爆発させ勢いで高く跳躍したりと応用が効く
【備考】海外(どこかはお任せします。架空の国でも可)では神童として高名なマホリオプレイヤー
幼い頃からなんでもできる天才肌で、それ故に他者とのトラブルが絶えなかったらしい
…実際のところは彼女のツンツンした態度が反感を招いていたというだけの話で(シエラも自身の態度が要らぬ反感を買っていると気付いていて態度を曲げなかった)
本当は気遣いのできる優しい子

1.ソマリ
2.ミーヤ
3.麗奈
4.シェリル
5.シエラ
6.サラ

↓から投票
投票レスのコンマの1桁目の合計が最初に【20】を超えたキャラが新キャラとなります
本日中に誰も【20】に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが新キャラとなります

3人目はモブ子ちゃんになるのかな

???はシエラ・アリッサムとなりました
設定は>>600を参照

>>611
現状上手いこと3人目は描写しないようにと考えてますが、今後の展開では十分新キャラの可能性があります

カーム「シエラ・アリッサム……よね?」


シエラ「そうだけど、なに?」


カーム(そうだ、いろいろ声かけてた中にいたけど、上から目線過ぎて組もうと思わなかった子だ)


シエラ「なによ、ジロジロ見て。そんな失礼な態度しか取れないから一回戦で負けるんじゃないの」


カーム「お、覚えてるの?」


シエラ「当然でしょ。あんな一人に頼りきりのチーム、ちぐはぐすぎて忘れようにも忘れられないわ。せめて言霊使いの子にももっと自由にさせるべきだったわね」


カーム「……」

カーム(すごい……あの短い試合で改善点すら見つけてるなんて)


シエラ「だからジロジロ見るのやめなさいよ」


カーム「ご、ごめん。でもそんなに強い人がいるなんて思ってなかったから……」


シエラ「ふん、思い上がりね。思い上がるのはもっと他人の長所を引き出せるようになってからにしなさい」


カーム「……ふふっ」クスッ


シエラ「な、なに笑ってるのよ」


カーム「ううん、ツンツンしてるかと思ったらアドバイスしてくれて……なんだか優しいなあって」


シエラ「なっ……!///」カアッ


やよい「そうなんだよ! シエラちゃん、アドバイスが的確なの。だから私もここまで戦えたんだー」


シエラ「ふ、ふんっ!」プイッ


カーム「今度は負けないよ、シエラ。これからよろしくね」


シエラ「……ええ、よろしく」


現在の目標
・1学期を過ごす
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

5月3週
8/16回目の行動です

ティア「ラクリマ、大丈夫ですか? 変な人に声かけられたりしてませんか?」ハラハラ


ラクリマ「大丈夫だよー」


ティア「迷子になってレッスンに遅れたりしてないですか? ラクリマ昔から少しそそっかしいところがありますから……」


ラクリマ「それも大丈夫! レッスン場の場所分かりやすいし、他の研究生の子とも一緒にいったりしてるもん」

ラクリマ(お姉ちゃんに心配されるの久しぶりだな~♪)


ティア「何かあったらすぐ言うんですよ。力にはなれないかもしれないけど、お話を聞いてあげるくらいはできますから」


ラクリマ「うん! それじゃ、今日はレッスンあるから行ってくるね」


ティア「気をつけて……」ハラハラ


ーーーーー

ーーー

食堂ーー


ステラ「ゼレスさん、あーん♪」


ゼレス「あーん」パクッ


「ゼレステだー」 「生ゼレステ久しぶりに見た……」


ノルン(すごいなあ、あの二人。いちゃいちゃしすぎて周りに見られてることも気にしてないや……。ノルンもいつかラクリマさんといちゃいちゃ……///)ポッ


「やっぱり結婚式挙げるのかなあ」


ノルン「結婚式~?」


「あ、知らない? リリウムの生徒の間でこっそり受け継がれてきた伝統なんだけど、6月中に結婚式を挙げると卒業してからもずっと仲良しでいられるんだって」


ノルン「へ~……」チラッ


いちゃいちゃ いちゃいちゃ


ノルン「でもあの二人ならそんなことしなくても大丈夫そう~」


「あはは! 確かに!」 「でも結婚式挙げてほしいなー。幸せになってほしいもん」


ノルン「そうだね~」


ステラ「あ、食べカスがついてますよ」チュッ


ゼレス「!」


いちゃいちゃ いちゃいちゃ


ーーーーー

ーーー

廊下ーー


クロエ「まだ先の話だけど、ステラは夏休みに孤児院に帰ったりするのかしら」


ステラ「そうですね、どこかのタイミングで帰れればと……」


ゼレス「私も行っても大丈夫でしょうか?」


ステラ「もちろんです! カーラ先生も会いたいと言ってましたし、一緒に行きましょうね!」


シエラ「あ」バッタリ

シエラ「クロエ・アートルムとゼレス・ケルキオン……!」


クロエ「ああ、一年生ね。確か大会準優勝の……」


シエラ「知っていただいて光栄です」


ゼレス「私達になにか用ですか?」


シエラ「いえ、用は特に」

シエラ「……ただ一つだけ言っておこうと思いまして」コホン


クロエゼレス「?」


シエラ「あのウィンチームを倒したクロエチーム、ヴィーネプロの娘がいるゼレスチーム……あなた達にはいずれ勝ちます。リリウム最強の座は私が貰いますから」


クロエゼレス「……ふふっ」


クロエ「宣戦布告ね、いいわ」


ゼレス「受けて立ちますとも」

クロエ「それにしても……ふふ、私が宣戦布告される立場になるなんてね。二年前が懐かしいわ」


ゼレス「もしかしてクロエ先輩も? 実は私もウィンさんに……」


シエラ「な、なに勝手に盛り上がってるんですか。挑発されておいてのんきですね」


クロエ「ああ、ごめんなさいね。でも挑発するくらい元気な方が私は好きよ」


シエラ「……ふん。まあ言いたいことは言いましたし失礼します」


ゼレス「ああいう負けん気がリリウムのマホリオチームが強い理由なんでしょうか」


クロエ「うーん……たまたまそういう性格のが集まってる気もするわ」


ステラ(ふふふ、なんだかんだお二人が仲良くなってて私は嬉しいです)ニコニコ


ーーーーー

ーーー

街中ーー


ナナ「……」テクテク


クロエ(あ、あの人……)

クロエ「ナナさーん!」タッタッタ


ナナ「はい? あ、クロエさん! お久しぶりです!」


クロエ「久しぶりね。元気そうで安心したわ」


ナナ「クロエさんもお変わりないようで。よかったら近くのカフェでお茶でもしませんか?」


クロエ「ええ、ぜひ」


カフェーー


クロエ「で、最近ウィンさんとは連絡とってるの?」


ナナ「はい、もちろんです。毎日電話してますよ♪」


クロエ「ラブラブねえ……」


ナナ「クロエさんはどうですか? なにか変わったこととか……」


クロエ「魔王との戦いに向けてみんな頑張ってるわ」


ナナ「魔王……やっぱりあの宣言は本気だったんですね」

ナナ「私の学校でも何人か信じてる人が集まって対策を練っています。樹校長がいろんなところに連絡を取って、混乱を招かないよう内密に連絡を取れるものだけで戦うみたいで……」


クロエ「それじゃあ、世界中に対魔王の戦力がいるのね。心強いわ」


『今日のインタビューは、新人ウィン・フォルクス選手です!』


クロエ「お、噂をすればね」


『学生大会では前代未聞の3連覇! プロでも圧倒的魔力で大活躍です!』

『そしてなんと言っても、普段の時と試合の時とで雰囲気がガラリと変わる、そのギャップに惹かれる人も多いんだとか!』

ナナ「うんうん、分かってますね」フフン


『見てください! デビューしたてにも関わらずこの応援団の多さ!』

『ウィン(勝利)はウィンのものー!』


ナナ「……」ムッ


「あ、テレビでウィン選手の特集やってる」

「私ウィン大好きー! 試合中の写真見たことある!? すごいかっこいいから!」


ナナ(呼び捨て!?)ムムッ


クロエ「ふふっ、大人気ね。人気者の彼女は大変だわ」


ナナ「いいですもんっ、私にはちゃんと毎日電話してくれますもんっ」プンプン


クロエ(かわいいすね方するわね……)ホッコリ


ーーーーー

ーーー

食堂ーー


やよい「あ、シエラちゃん! こっちこっち!」


シエラ「やよい、そんな大声出さなくても分かってるわよ」ストン


やよい「あ、ごめんね……?」

やよい「そ、それより相談したいことがあって……」


シエラ「なに?」


やよい「決勝で負けたのは自分のせいじゃないかってこの子が……」


???「……」シュン…


???のプロフィールをつくります。

テンプレート↓
【名前】(和名でも洋名でも可。名字もあればお願いします)
【容姿】
【性格】
【得意魔法】(その人本人にしか使えない、特殊な魔法をお願いします。名前だけではなく、どんな魔法かも説明があると嬉しいです)
【備考】(その他付け足したいことがあれば)

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります

>>620
このレスでの募集は、5月3週ではなく5月4週でした
次の安価では日付を訂正して、6月1週からとなります

【名前】ロロナ・レーミア
【容姿】髪(ショート)も肌も真っ白。眼は真紅。スラりとしたスタイルでさながら白蛇を擬人化したかのよう
【性格】おどおどしていて引っ込み思案。すぐに自己嫌悪に陥る
【得意魔法】
揺らぎ:魔法のクラスがランダムで変動する。確率的にはかなり低いが頂クラスにもなり得る
【備考】
シエラチームの3人目メンバー。魔法の性質を評価したシエラの勧誘によって加入。魔法性質抜きにしても魔力のコントロールが安定せず、昔から苦しめられてきた。実は得意魔法は極めれば意図したようににクラスを操れるというもので、魔力消費は多いもののゼーレの頂のような芸当も可能となる

1.シンシア
2.ロロナ
3.ナーラ

↓から投票
投票レスのコンマの1桁目の合計が最初に【20】を超えたキャラが新キャラとなります
本日中に誰も【20】に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが新キャラとなります

???はロロナ・レーミアとなりました
設定は>>635を参照

シエラ「ロロナ、まだ引きずってたの」


ロロナ「だ、だって……」


シエラ「魔法が安定しないのは分かりきってたことでしょ。大事なのはそこじゃなくて、それでも決勝に行ったって事実よ」


ロロナ「ううう……」


やよい「あまり引きずらなくていいよ。学年で二番目に強いんだもん。胸を張らなくちゃ!」

やよい「それに、あのウィンさんチームが在学中に唯一勝ったクロエ先輩チームも、一年生大会では準優勝だったんだよ。もしかしたら縁起がいいのかも」


シエラ(それは若干こじつけだけど……励ますには十分かしら)

シエラ「ま、嘆く暇があるなら練習しなさい。やる気があるなら付き合うわ」


ロロナ「ひう……!」

ロロナ(シエラさん怖い……)


やよい「シエラちゃんは「一緒に練習頑張ろうね」って」


シエラ「そうは言ってないでしょ!?」


ロロナ「あうう……!」

ロロナ(わ、私がうじうじしてるから二人が喧嘩始めちゃった……! 私のせいだあ……!)ドンヨリ


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・1学期を過ごす
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

6月1週
9/16回目の行動です

部室ーー


クロエ「今日はエチュードをしていくわ。この箱の中から引いた役で、即興で物語を創り上げて」ガサッ


凜華「『海賊』……」


モミジ「『宇宙人』……!?」


やよい「……」ポクポクチーン


~~~~~


ピシュン! チュドォーン!


クロエ「右舷に被弾! 離脱します!」


凜華「クロエ隊員! ……クソッ、宇宙帝王め……!」


モミジ「リン、カ……」


凜華「モミジ、君のことは我らリリウム軍が必ず守る! だから安心していてくれ!」


モミジ「ウ、ン……!」ギュッ


ヒカリ「来ます!」


ピシュン!


凜華「モミジを母星に届けるまで、私の船だけは死んでも落とさせない!!」

凜華「うおおおおおおおおおっ!!」


~~~~~


やよい(どうなっちゃうのどうなっちゃうのー!!?)ハラハラ


カーム「やよいっ!」ズイッ


やよい「ひゃっ!」


カーム「ボーッとしてどうしたの。呼びかけても上の空だったし……」


やよい「え、えへへ……ちょっと妄想に夢中になってた」


カーム「部活中にのんきな……」アハハ

カーム「しっかり見て学ばないと。私達は裏方スタートなんだから」


やよい「う、うんっ」


ーーーーー

ーーー

部活後、中庭ーー


ゼレス「聖弾【ホーリーボール】!」ドウッ


クロエ「暗幕【ダークカーテン】!」バッ


じゅうっ!


ゼレス「やっぱり相性が悪いですね……!」


クロエ「まだまだ闇の飲み込む力で対抗できるわよ! もっと本気で来なさい!」


ゼレス「なら! 神聖魔法【ホーリー】!」ドウッ!


クロエ「!」


じゅうっ!


クロエ「だいぶホーリーの扱い上手くなったんじゃない?」


ゼレス「闇を貫けなかったら同じことです!」


カーム「……」クルッ


校舎裏ーー


カーム(ここなら……)キョロキョロ

カーム(ウィンプロチームを倒しても、トッププロの娘でも、腐ることなく向上する……。尊敬です! 私だって負けて悔しい。だから特訓しないと!)

カーム「福音魔法【ゴスペル】!」ラー♪

カーム(福音は魔力常時消費の魔法……。となれば、魔力量を増やすのが先決。限界まで魔力を消費して、超回復を利用する地道なトレーニングをするしかない)


レティス「……」ジー…


カーム「ひゃっ!? いいいいつからそこに!?」


レティス「……こそこそしてた、から」


カーム「付いてきてたの?」


レティス「……」コクン


カーム「見られてたんだ……。あ、なら一緒にトレーニングしない?」


レティス「……する」

カーム「レティスの魔法は扱いが難しいから、決まったパターンを考えないとね」


レティス「……カームの魔法で、強化できない?」コテン


カーム「うーん……私達どっちも補助に使う魔法だから、もしかしたら相性悪いのかも」


レティス「……悲しい」シュン


カーム「例えばレティスが『ポメが』『速く飛ぶ』って言うのと、私が福音を使うの、結果としてはほとんど同じでしょ?」


レティス「……」コクン


カーム「だから、レティスのワードをもっと上手く使いたいんだけど……」ウムム…


レティス「……想像できることなら、たいていその通りになる」


カーム「想像……あ!」

カーム「私の福音で想像力と魔力を強化できないかな!?」


レティス「……想像力の強化……面白そう」クスッ


カーム「あ、笑った顔初めて見た。ふふ、よーしさっそくやってみよう!」


ーーーーー

ーーー

街中ーー


ノワール「そろそろ夏だねえ。半袖用意しないと」


イリス「あ、なら夏服見に行きませんか?」


ノワール「いいね、行こう!」


服屋ーー


イリス「ノワールさん、これ似合いそうです」


ノワール「イリスはこれ似合いそう」


イリス「ふふっ、自分のじゃなくて互いの服を見繕うって変な感じですね」


ノワール「あー……確かに。ここに来る途中からイリスにどんな服が似合うかしか考えてなかったら、すごい自然にイリスの服手にとっちゃった」


イリス「私もです」


ーーーーー

ーーー




ハンバーガー店ーー


ノワール「やっぱうまいなー、ジャンクフードは」


イリス「あ、あむっ……」

イリス「あ、ソースが……」


ノワール「あはは、イリスこういうとこ来たことなさそうだもんね」


イリス「お恥ずかしながら……。でもすごく美味しいです」


ノワール「ほんとはデートにこういうところって良くないんだけどね。でもイリスが喜ぶかなって」


イリス「はい! いい経験です!」キラキラ


ノワール「ほら、ポテトもどーぞ」スッ


イリス「あーんっ」パクッ


ーーーーー

ーーー

観光タワーーー


イリス「わあ……」


ノワール「綺麗な夜景だね」


イリス「はい、すごいです……」


ノワール「イリスも来たことはないの?」


イリス「はい、雑誌で見て来てみたくて……」


ノワール「そっか」


イリス「……あの、リリウムの結婚式ってご存知ですか?」ゴソ…

イリス「結婚式の真似事をすると、卒業してからも仲良しでいられると……噂なのですが」カパッ

イリス「……わ、私と結婚してくれますか?///」


ノワール「指輪……参ったな……」ポリポリ

ノワール「私が先にプロポーズしようと思ってたのに」カパッ


イリス「!!」


ノワール「私と結婚してくれますか?」


イリス「は……はいっ!」グスッ


ノワール「もう、泣かないでよ。顔上げて?」


イリス「……っ」


ちゅっ……


ノワール「幸せにするからね」ニコッ


イリス「~~~!」ギュウウウウ!


ノワール「いたた、いたいいたいっ」アハハ


ーーーーー

ーーー

図書室ーー


クロエ「来たわよ、アートルム。奥さんの行方が分かったって本当?」


ゼーレ「はい。また新聞を読んでたら、見知った人影が写真に写ってて……まだ一人だけなのですが」バサッ

ゼーレ「これです」


クロエ「これは……」


見つかったのは安価↓~ 3票先取
1.魔獣使いの嫁
2.魅了魔法の嫁

ゼーレ「今で言う魅了魔法、でしょうか。その魔法使いが写真に写っていたんです」


クロエ「ならぜひ会いに行かないとね」


ゼーレ「はい!」


コツン ボウッ!


ゼーレ「写真の位置にテレポートできる魔法陣です。行きましょう!」


クロエ「急ね!?」


ゼーレの嫁のプロフィールをつくります。

テンプレート↓
【名前】(和名でも洋名でも可。名字もあればお願いします)
【容姿】
【性格】
【得意魔法】魅了魔法
【備考】(その他付け足したいことがあれば)

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります

ここのところ新キャラが多いですが、ゼーレの嫁二人の作成でひとまず落ち着くと思うので、もう少しだけ作成や投票にご協力お願いします

【名前】アイリス・スノードロップ
【容姿】桃色のショートカット。瞳の色は緑で、ハートマークのような紋様が両の瞳に浮かんでいる(魅了魔法使用時に光る)
背はすらりと高く胸は平坦で、一見男性にも見える
【性格】明るく元気。初対面の人にも長年の親友であるかのように話しかけられる気さくさを持つ
一見何も考えていないように見えるが結構頭も切れる
【得意魔法】ゼーレに授けられた魅了魔法。「世界中全ての人と友達になりたい」という彼女の夢から産み出された
視線を合わせるだけでちょっとだけルミネに親しみを抱く程度から、彼女の言うことならどんなことでも聞いてしまう隷属状態にまでしてしまうことが可能だが(任意で調整可能)
アイリス自身はこの魔法を「裏技、ズル」と捉えていて、基本的には使用せず自主的に封印している
【備考】世界中全ての人と友達になりたいと本気で考えており
そのために自分にできることをしようと現在世界のあちこちを巡って人助けに励んでいるようだ

【名前】ライナ・フィーネリア
【容姿】新雪のように真っ白なストレートロングと金の瞳
背はゼーレよりやや高く巨乳
【性格】温和で心優しく、困っている人を助け尽くすことを喜びとする
特に子供が好き(ゼーレともう一人の嫁は別格)
一人称は『わたし』で誰に対しても敬語口調
【得意魔法】魅了魔法 ヒカリのものと同じく相手の魔力と波長を合わせることで相手に親近感や安らぎを与え、その性質を利用しての魔力の伝播が可能
しかし魔法の始祖たるゼーレから授かった魔法だけあってヒカリのそれより遥かに強力であり、やろうと思えば世界中の人々の魔力を集約する・世界中に魔力を伝えることも可能である
【備考】ゼーレの妻の一人であり幼なじみ
魔法が発現する前から他者から非常に好かれており、その面が固有魔法として発現した
ゼーレのもう一人の妻とは非常に仲が良く良好な関係だが、同時にゼーレをより愛すために競い合うライバルでもある
特に二人ともゼーレとの間に娘を成すことが無いまま眠りについてしまったため、このような状況ではあるがその機会を狙っていたりもする

1.アイリス
2.ライナ
3.リュミエ

↓から投票
投票レスのコンマの1桁目の合計が最初に【20】を超えたキャラが新キャラとなります
明日昼12:00までに誰も【20】に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが新キャラとなります

>>664
アイリスの投稿者ですが今誤植に気付きました
得意魔法の説明のところで「ルミネに親しみを~」とありますが
ルミネというのはこの名前にする前に考えていた名前です(ヒカリの使うものの大元となる魔法の使い手だから彼女を意識した名前にしようかなと考えてました)
なのでここは「アイリスに好意を~」に変換お願いします

新キャラはアイリス・スノードロップとなりました
設定は>>664を参照

「アイリスさん、なんとお礼を言っていいか……。もう立たれるとのことなので引き止めるわけには行きませんが、このご恩は決して忘れません」


アイリス「大げさだよー。この辺は水が溜まりやすい地形地質って聞いて、梅雨になったら大変かなって思って来ただけだから」


「ですがここまで見事な土のうの壁を築いてくださるとは……我々老人には荷が重く、今年も集会所で身を寄せ合うつもりでしたから」


アイリス「うん、それは正解。できるだけ積んだけど、大雨の日はあの丘の上の施設に固まってるのがいいと思うよ」

アイリス「よーし、じゃ次の場所に行くね。お礼のご飯美味しかったよ! また来るねー!」


ブオン!


ゼーレ「アイリスー!」ガバーッ!


アイリス「うわっ!? ゼーレ!?」ギューッ!


ゼーレ「アイリス、アイリス!」ワーイワーイ


アイリス「ゼーレ、ゼーレ!」キャーキャー


きゃっきゃ


「き、急に人が……!」


ブオン!


クロエ「よっと」ストッ


ゼーレ「会えた~……」


アイリス「ゼーレだー」


むぎゅー……


クロエ「再会そうそうお熱いわね……」

ゼーレ「新聞でアイリスの姿を見つけたから飛んできたの!」


クロエ「あなたがアイリス・スノードロップさんね。ゼーレさんから聞いてるわ」


アイリス「君は?」


クロエ「私はクロエ・アートルム。現代の魔法使いよ」


アイリス「ほうほう、よろしくね! 握手!」ブンブン


クロエ「人の笑顔が好きで、人助けをしてるって聞いたわ。そこを見込んで頼みがあるんだけど……」


アイリス「……魔王のことかな? 私達が起きたってことは魔界の力が大きくなったってことだもんね」


クロエ「そう。ゼーレとはもう協力しあってるわ。どうかしら」


アイリス「もちろん協力するよ。ゼーレもいることだしね」

アイリス「ま、現代にも助けてほしい人はたくさんいるみたいだし、ゼーレのテレポートの魔法陣を借りて人助けも続けさせてくれると嬉しいな」


クロエ「もちろん、それは止めはしないわ」


アイリス「ありがと! 私、世界中の人と友達になりたいからさ、魔王なんかに好き勝手してほしくないんだ。だから一緒に助けあって世界を守れたらって思うよ。よろしくね!」


クロエ「ええ、よろしく!」



現在の目標
・1学期を過ごす
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

6月2週
10/16回目の行動です

今回は足せそうだったので混ぜて書きました

食堂ーー


シエラ(今日は人が多いわね……)キョロキョロ


カーム「シエラ、隣空いてるよ」


シエラ「……失礼するわ」ストン


カーム「はーい」


シエラ「いい気なものね。あれだけ嫌味を言われて私と仲良くできるとでも?」


カーム「思ってるよー。嫌味っていうか……言葉はキツいけど、的確なアドバイスだったし」


シエラ「……言葉がキツい自覚はあるのよ。でも、言いたいことは言わないと気が済まないし……」


カーム「それでも私はシエラと仲良くしたいな。当然、ライバルとも思ってるけどね」ニッ


シエラ「……」


カーム「っと、ごちそうさま」カタン

カーム「今日は人が多いし、早いとこ失礼しないとね。じゃあね、シエラ」


シエラ「……ええ」


ーーーーー

ーーー

掲示板ーー


エルク「……」ジー…


クロエ「エルク、何見てるの?」


エルク「あ、これはクロエさん。掲示板に人助けの募集があるので見てたんですよ」


クロエ「ああ……」チラッ

クロエ(『お部屋の片付け手伝って』、『恋愛相談受付中』……お手伝いしてほしい人、したい人が張り紙をしてるんだったわね)

クロエ「……これって大抵は助っ人同好会が解決するはずだけど、エルクは入会してないのかしら?」


エルク「助っ人同好会……いえ、そういうのには入ってないです」


クロエ「私の彼女が助っ人同好会だし、よかったら話聞いてみる?」


エルク「はい、お願いします!」


ーーーーー


ローラ「エルクさん……。最近助っ人同好会に来る依頼が若干減ったのはそういうことだったんだ」


エルク「迷惑だったでしょうか?」


ローラ「ううん! 助けてほしい人がいたんなら、誰が助けるかは関係ないよ!」


エルク「なんと素晴らしい精神……!」


ローラ「あ、助っ人同好会に直接依頼が来ることも多いし、よかったら入会し「ぜひ!」

ローラ「……食い気味にきたね」クスッ


エルク「はい!」フンス


ローラ「それじゃあ入会ってことで。よろしくね、エルクさん!」


ーーーーー

ーーー

空き教室ーー


ゼーレ「えー、お集まりいただいてありがとうございます。早速魔法史の授業をしますね」


樹「お願いするわ」


アイリス「魔送【ライン】」


ゼーレ「ありがと、アイリス。よーし、たくさん魔力もあるし……映写魔法【スクリーン】!」


パッ


ゼーレ「今から私の記憶を用いて解説していきます。まずこの映像は……」

ゼーレ「魔法を授けている時の映像ですね。そもそも人間は魔法を使えず、魔力に体が慣れれば魔法使いに、魔界の毒素に体が染まれば悪魔になるんです」


ふむふむ なるほどー


ゼーレ「つまり、現代で言われている魔力欠乏症というのは病気でもなんでもなく、正常な状態ということです。私がその人たちの元に行って魔法を授ければ、すべて解決します」


アイリス「やらないの?」


ゼーレ「面識のない人が来て「魔法をあげるよ」なんて言われても、普通は断るよ。アイリスも嫌がる人に善意を押し付けたりしないでしょ?」


アイリス「そっかー……。昔なら毎日のようにせがまれたのにね」


ゼーレ「あ、すみません。授業を続けますね」

ゼーレ「次はこれ、原初の魔法使いの魔法です。どうです、弱々しいでしょう? 魔力量も、質も、現代とは比べ物にならないほど弱かったんです。魔力に慣れてないから、当然といえば当然ですね」

パッ


ゼーレ「これは……アイリスとの魔法の練習ですね」


アイリス「わー懐かしー♡」


ゼーレ『アイリス、力を抜いて……』


アイリス『でも、怖いよ……っ』


ゼーレ『私に任せて、ね……?』


アイリス『あ……っ』


ゼーレ「初々しくてかわいいなあ……」キュン


アイリス「うわ! 最初ってこんなだっけ。今はもう使いこなせてるから忘れてたよー」


ざわざわ ざわざわ


ゼーレ「で、これが……」


パッ


ゼーレ「……実体を持つ私の分身が、悪魔化の魔法を使っているところです」

ゼーレ「……っ!」


ザザッ ザザッ!


アイリス「映像が……! 大丈夫、ゼーレ?」ギュッ


スキア『ゼーレ本体が睡眠に入ったことを確認……。同じく、魔王の魔力も消失……』

スキア『……魔王を倒したとしても、悪魔の中から力を持ったものが次の魔王となる可能性がある……か……』

スキア『ゼーレの親友であるスフィアも、民衆を守るために悪魔にしてしまった。なら、どこまでも貫き通さなければ……』

スキア『……私自身を悪魔と化し、魔界に侵入。人間を守るために、魔界を統べる……! それが、私がお姉ちゃんとスフィアにできる償い……!』

スキア『悪魔儀式【デモナイズ】!』ズオッ!


ゼーレ「……!!」

樹「……今のは」


ゼーレ「……スキアは私の分身……いえ、私とほぼ同一の存在。前回の邂逅で魔力が絡んで、記憶が混線したのかも……」


アイリス「それって……今のは事実ってこと?」


ゼーレ「……多分。スキアは、人間を守るために魔界の頂点に立った。でも、魔界の毒素や瘴気にあてられて自我が揺らいでしまった……」


リリィ「そんな……人間を守るために魔王になるなんて……」


アイリス「もし仮にゼーレが力を残してたら、ゼーレ自身がそうしてたはずだよ。私達には力がある、それは人間のために使うんだってずっと決めてたから」


ゼーレ「あの子は、私の意志を継いで……」


樹「なら決まりね。スキアさんのことも助けましょう」


ゼーレ「な……!」


樹「昔と違って、今は強力な魔法使いがたくさんいる。それに、すでに世界のあちこちに協力要請は済んでるわ。それこそ不可能なことなんてないくらいの戦力よ」


ゼーレ「……」


樹「もう一人のあなたを封印するのだって本当は気が進まないのよ。彼女の根底に悪意がないなら、助けるのにいささかの抵抗もないわ」


ゼーレ「お願い、します……。あの子を、助けたい……!」


アイリス「よく言ったゼーレ! よし、皆で力を合わせよー!」


おー!


ーーーーー

ーーー

休日、街中ーー


御桜「お姉ちゃんとお出かけ久しぶりだなー」


茜「今日は休養日だからねー。元気そうでよかったよ」


御桜「そうそう、プロが魔王との戦いの準備をしてるって本当?」


茜「ほんとだよー。理事長直々に指令が来て、内密で準備しとけってー」

茜「だから、来年の3月31日と前後1日はもう休みに決まってるんだー。その日だけはチームの垣根も無視して協力しろってさー」


御桜「そっか……」


茜「不安にならなくていいよー。プロが一致団結したら、それこそ魔王なんて目じゃないんだから」


御桜「うん、信じてる!」


茜「あ、あそこだ。オーダーメイドの魔具屋さん」


カランカラン


「いらっしゃいませ。紅林様と久遠様ですね?」


御桜「はい。私は杖の調整を」


茜「私は格闘用グローブ新調しようと思って。魔法具じゃないけど大丈夫だよね~?」


「もちろんです。では奥のお部屋で詳しくお話を伺いますので、どうぞこちらへ」


ーーーーー

ーーー

ロリータファッションショップーー


ティア「……」テクテク

ティア(これ、ラクリマに似合いそうですね。アイドルの衣装でもこういうの着そうですし、普段着から慣れさせておいてもいいかも……)


「あれ、ラクリマ? 偶然じゃん。ラクリマもレッスン前に服見に来てたの?」


ティア「え、いや……」


「てかやばっ! 時間ないよ! スタジオ行かないと!」パシッ


ティア「人違いなんですけどぉぉぉ……」


レッスン室ーー


「セーフ!」


「あ、ラクリマも一緒だったんだ。ってあれ、着替えは?」


ティア「あの、その……」オドオド


ラクリマ「セーフ! おはようございまーす!」バーン!


「えっ!?」


ラクリマ「あれ、お姉ちゃん!?」


「ええっ!?」


ティア「ラクリマー! 人違いって言えなくてー!」


「えええええええっ!!?」


ーーーーー

ーーー

プロデューサー「ふむ、つまり君はラクリマの姉だと……」


ティア「はい……」


プロデューサー「呼ばれて来てみたらなんという……」

プロデューサー「確かにそっくりな姉がいるとは聞いていたがこれほどとは……」マジマジ


「やっばーい! ほっぺぷにぷにー!」


ラクリマ「あー! 先輩ずるい! 私も最近ぷにぷにしてないのにー!」


ティア「あうう……!」プニプニ


プロデューサー(双子アイドルとして十分推せるポテンシャルだ……。正確には双子じゃないが……。どうにか口説けないものか……)


ーーーーー

ーーー

魔界ーー


サキュバス「魔王様……」


スキア「ん、ああサキュバスか。そういえば君にはお礼を言ってなかったね。魔界だとどうしても魔力の摂取に限界がある。量は仕方ないとはいえ、君があれだけ上質なものを持って帰って来てくれて助かったよ」


サキュバス「は、はい……!」パアッ!


花「…………」


自室ーー


クロエ「魔王……いや、スキアさんは人間を守ろうとしてたのね。なら校長先生の言うとおり助けないと」


ヒカリ「クロエならそういうと思った。みんなも同じ意見みたいだよ」


クロエ「よーし、そうと決まれば魔法の練習をしないとね!」


現在の目標
・スキア救出の用意をする
・1学期を過ごす
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

6月3週
11/16回目の行動です

食堂ーー


樹「そう、分かったわ……」


クロエ「あら校長先生。暗い顔ね」


樹「ああ、クロエさん。実は今ちょっとピンチでね」


クロエ「?」


樹「ラピスさんだけならまだしも、最近はアルシェさんも同じくらいたくさん食べるようになって、しかもクリアも育ち盛りだから……」


クロエ「食堂がピンチなのね……」


樹「今年度を乗り切れば、卒業するからなんとかなると思うんだけど……」


クロエ「お金……あっ!」ポチポチ


カーラ『もしもし?』


クロエ「カーラ先生、相談があるんだけど……」


カーラ『なんでしょうか?』


クロエ「実は学校の食費がピンチらしいのよ。そこで、ステラの落とした星で増えたお金を少し学校に寄付できたらと思って」


カーラ『なるほど、そうでしたか。あれだけのお金、うちの孤児院だけで使いきれるものではなかったので、助けになるならぜひ寄付させてください』


樹「そんな、学外から助けてもらうなんて……」


クロエ「そもそもがこの学校の中で得たお金よ。ステラにも話すけど……きっと喜んで寄付するって言うわ」


樹「……ステラさんにも話を聞くわ。それから受け取るかどうか決めさせて」


クロエ「ええ」


ーーーーー

ーーー

ステラ「学校に寄付ですか? 構いませんよ?」ケロッ


樹「そ、そんなあっさり」


ステラ「だってこの学校の中で練習して落ちてきたものですし、学校のものでもあると思うんです。あの時は学校とも相談して孤児院に預かってもらうということになりましたが、必要なら遠慮なく使ってください!」


クロエ「ね?」


樹「そうね……」

樹「分かったわ、マクベス・エクスルードハウスからの寄付を受け入れる。それで今年の食料事情は解決するわ」


クロエ「よかったわ。私もあのご飯が食べられなくなるのは困るもの」


ステラ「私もです!」


樹「……ありがとう、助かったわ」


ーーーーー

ーーー

図書室ーー


クロエ「あ、いたいた」


ゼーレ「?」


クロエ「ゼーレさんに聞きたいことがあって。闇魔法のことなんだけど……」


ゼーレ「闇魔法ですか……」


クロエ「そもそもこれってどういう魔法なの? 他の魔法とはタイプが違うみたいだけど……」


ゼーレ「……言っていいものでしょうか」


クロエ「? 言ったら困るの?」


ゼーレ「少なからずショックを受けるかと」


クロエ「ふーん。まあ聞くつもりで来たし、話してもらえないかしら」


ゼーレ「……分かりました」

ゼーレ「闇魔法というのは……人の持つ心の闇を物質として放つ魔法です。その根底にあるのは、恐怖や不安といった負の感情です」


クロエ「そこまでは知ってるわ。私が知りたいのはその先、根源なの」


ゼーレ「……闇とは、魔界に偏在する瘴気のことです」


クロエ「!!」


ゼーレ「負の感情に心が染まることが、悪魔化の条件。そうなれば魔界に存在する闇に心をそれ以上蝕まれることはなく、悪魔として生きていくことになる」

クロエ「なるほどね、それは言いづらいのも納得だわ」


ゼーレ「闇魔法を使いこなす過程で襲ってくる魔物は、限りなく悪魔に近い存在です。何年にも渡って数人の闇魔法使いを襲うことで、魔界への扉を開けられるだけの力をつける。そして体を組み替えて悪魔になる……それが、この世界で闇が闇魔法使いを襲う理由です」


クロエ「なんで闇魔法使いなの? 襲うだけなら誰でもいいんじゃ……」


ゼーレ「体内に闇を保持していて、なおかつ人の形を保っているからです。悪魔になるにはそういった者から体を借りる方が早いんだと思います」


クロエ「……確かに、私が戦った闇も最後に人の形を取ろうとしてたわ。上手くできないのか人の形を保つだけで精一杯って感じだったけどね」


ゼーレ「もしかしたら、クロエさんを取り込むことで悪魔化が完了するところだったのかもしれません。ご無事でよかったです」


クロエ「……なるほどね……これは限りなく悪魔に近い魔法だったのね」


ゼーレ「あの……落ち込まないでください。確かに悪魔に近い魔法ですが、それは確かにあなたの固有魔法ですから」


クロエ「ええ」


ーーーーー

ーーー

寮、イリスとノワールの部屋ーー


コトッ コトッ


ノワール「雨降っちゃったね……」


イリス「まあ、梅雨ですしねえ」


イオ「でもボードゲームも楽しいです」


モミジ「うんうん、初めてやったけど面白いよ」


イリス「それはよかったです。あ、結婚マスですね」


ノワール「結婚……」チラッ


イリス「///」ポッ


イオモミジ(あ……!)


イオ(お揃いの指輪してる!)


モミジ(もしかして結婚式したのかな……)


イオモミジ「……///」チラッ


イリス(あ……さてはお二人とも、まだ結婚式を挙げてませんね)


ノワール(となれば……)


イリス「結婚といえば、この学校にも結婚式の噂があるそうですね」


ノワール「うん、私も聞いたよ。結婚式があるから、6月は夜間の外出もちょっと大目に見られるんだって」


イオモミジ「!」


イリス「私達はもうしましたから、先生の監視は関係ありませんね」


ノワール「えへへ……///」


イオ「わ、わーわー……///」カアア


ノワール「二人は結婚式したの?」


モミジ「ま、まだ……って何言わせるの!///」カアッ


ノワール「私達はイオさん達にも幸せになってほしいな。結婚式するならお手伝いさせて?」


イオモミジ「……」ゴクリ


ーーーーー

ーーー

夜、ガーデンーー


ノワール「こっち」コソコソ


モミジ(夜に寮を抜け出すなんてドキドキするよー……!)


イリス「この辺でどうでしょうか? 雰囲気バッチリですよ」


イオ「は、はい……!」ドキドキ


ノワール「では……イオさん、モミジさん。これから健やかなる時も病める時も、互いを敬い、慈しみ、愛し合うことを誓いますか?」


イオ「……はい、誓います」


モミジ「誓いますっ」


ノワール「では、誓いのキスを」


イオ「……んっ」


モミジ「……ちゅっ」


イリス(きゃー!)パチパチ


ノワール「これでいいのかな?」


イリス「はい、結婚式の形式は問いません。愛を確かめ合えばいいそうてすから」


イオ「モミジさんと結婚……」


モミジ「イオちゃん、幸せにするからね……!」


イオ「は、はいっ!」


ーーーーー

ーーー

同時刻、星見館ーー


ステラ「月が綺麗ですね……」


ゼレス「そうですね、すごく綺麗です」


ステラ「……月なんて今までだって見てたのに、あなたと見る月はとても綺麗に見えるんです。……不思議ですね」


ゼレス「夕方まで雨でしたから、空気中のゴミが地面に落ちたのかも……なんて、嘘ですよ」

ゼレス「ステラさんと一緒だと、私にも月がすごく綺麗に見えます。ふふっ」


ステラ「あなたと見る景色だから……ですね」


ゼレス「……もし今魔王が攻めてきても、ステラさんを守れるなら……私、死んでもいいです」


ステラ「もう、不吉ですね」


ゼレス「あなたのためならそれすらも惜しくないってことですよ」


ステラ「……ゼレスさん」


ゼレス「はい」


ステラ「愛してます」ニコッ


ゼレス「私もです」ニッ


ステラ「ゼレスさん……」


ちゅっ


ゼレス「んっ……!」


ーーーーー

ーーー

寮への帰り道ーー


ゼレス「……ステラさん、結婚しましょうか」テクテク


ステラ「は、はいっ」


ゼレス「孤児院にもいつか挨拶に行って、ママにも報告しないと」


ステラ「やることいろいろですね」クスッ


ゼレス「ステラさんと一緒なら、なんでも楽しいですよ」ニコッ


てくてく てくてく……


ーーーーー

ーーー

図書室ーー


ゼーレ「……」ペラペラ


アイリス「……」ペラペラ


クロエ「今日も新聞で嫁探し? 精が出るわね」


ゼーレ「あ、クロエさん……。大丈夫ですか?」


クロエ「ああ、闇魔法のこと? 気にしてないわよ。私の固有魔法に変わりはないし、もう使いこなせてるしね」

クロエ「それより、助っ人を呼んできたわ」


ゼーレ「助っ人ですか?」


ローラ「どうも」ペコリ


ゼーレ「ローラさん?」


クロエ「ローラはね、現代の魔獣に詳しいのよ。もう一人のお嫁さんが魔獣に関係してるなら、もしかしたら情報があるかもと思って」


ローラ「助っ人同好会としても、ぜひお手伝いしたいさせてください! まずは特徴を教えてもらえますか?」


アイリス「助っ人同好会!? なにするの!?」


ゼーレ「アイリス、それは後で。協力してくれるんだから失礼のないようにね」


アイリス「はーい」


ゼーレ「で、特徴は……」


ゼーレのもう一人の嫁のプロフィールをつくります。

テンプレート↓
【名前】(和名でも洋名でも可。名字もあればお願いします)
【容姿】
【性格】
【得意魔法】(魔獣関係の魔法)(その人本人にしか使えない、特殊な魔法をお願いします。名前だけではなく、どんな魔法かも説明があると嬉しいです)
【備考】(その他付け足したいことがあれば)

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります

【名前】クゥ
【容姿】濃緑のショートヘアーに暗闇でも猫のように爛々と輝く金の瞳
やや薄目の褐色肌の幼児体型
【性格】明るく天真爛漫、だが少しアホの子
一人称は『クゥ』で会話文の漢字が少なめ
【得意魔法】魔獣融合(ビーストフュージョン)
心を通わせた魔獣達と融合しその力を借りることが出来る
ローラのシンクロに似ているが融合時の姿を自在に選ぶことが出来、『人の姿で魔獣の姿を宿す』『半人半獣の姿になる』『完全に魔獣の姿で行動する』などを選択出来る
また複数の魔獣との融合も可能
なお融合時の主導権はクゥの側にあるが、その状態でもクゥは魔獣と自由に会話が出来る
【備考】ゼーレのもう一人の嫁
物心付いた時から野山で獣達と共に過ごしていた野生児で非常に身体能力が高い
動物的な感性から相手が良い存在か悪い存在か、嘘をついているかどうかを瞬時に見抜くことが出来る
固有魔法は持ち前の動物好きから発現したもので、眠りにつく前にゼーレの力を介して信頼できそうな人間に自分と同じ力を与えた

実はその人間こそがリーケの始祖となる人物だったりする

野生児被ったわw

【名前】リーケ・エターニア
【容姿】超小柄で何と140cmにも満たない。赤みを帯びた銀の長髪で、本人の身長よりも長いので、常に側にいる魔獣の背中にかけさせてもらっている。瞳の色は明るいオレンジ色で、常にジト目のように見える
【性格】ロロナや1年次のデンに匹敵するクラスのウルトラハイパーネガティブ思考の持ち主だがゼーレアイリスと魔獣たちの事は自分の命をかけてでも守ろうとする。
【得意魔法】魔獣領域(自分の周囲に魔獣を呼び寄せた上で魔獣たちが有利になる強力な結界を展開する。何匹集めようが一度に消費する魔翌力は変わらないというチート仕様)
【備考】
ゼーレの嫁その2。その名前はリーケ家の由来になっているが、血の繋がりはない。当時の魔獣愛護団体的な組織がリーケを崇拝してたとかで継がれていったらしい
ゼーレに魔法をもらう以前は神樹を囲む広大な森の中で魔獣たちと暮らしていたので出自は不明。人間たちに居住区域周辺の森を焼かれる形で故郷と仲間たちを失っているので後ろ向きな性格になっている
魔物を守る為の力をくれたゼーレと、そのゼーレが信頼するアイリスの二人に対しては絶対の信頼を置いている
常に側にいる魔獣はティト同様の星獣で物心のついた頃にはすでに親友同士だった。地球規模で言えば寿命が存在せず、リーケ封印後も生き続けてずっと復活の時を待ち続けていた

1.レオーネ
2.クゥ
3.リーケ
4.メロリア

↓から投票
投票レスのコンマの1桁目の合計が最初に【20】を超えたキャラが新キャラとなります
今日中に誰も【20】に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが新キャラとなります

もう一人のゼーレの嫁はリーケ・エターニアとなりました
設定は>>723を参照

ローラ「ふむふむ……」


クロエ「どう? 心当たりはある?」


ローラ「うん、最近ある地域の魔獣がおとなしくなって、その原因が魔法使いなんじゃないかって。写真もあるんだけど……今言った特徴と一致してると思う」スッ


ゼーレアイリス「リーケ!!」


クロエ「ビンゴっぽいわね」


アイリス「この写真どこで撮ったやつ!?」


ローラ「えーっと……地図だとこの辺?」ガサッ


キンッ!


ゼーレ「魔法陣用意できた! よし行こう!」


アイリス「おー!」


クロエ「だから迷いがなさすぎるわよ!」


ーーーーー

ストッ!


ゼーレ「リーケ!」ギュウウッ!


リーケ「わ、わっ。ゼーレ?」ギュウ…


アイリス「リーケー!」ギュー!


リーケ「アイリスも……」ギュウ…


クロエ「よっと。あなたがリーケ・エターニアね」


リーケ「だ、誰?」ビクッ


ゼーレ「大丈夫、私達の友達よ。怖がらなくていいわ」


ローラ「よいしょ」ストッ

ローラ「わ、魔獣がたくさん……!」ナデナデ


リーケ「!」

リーケ「この子が黙って撫でられるなんて珍しい……」


クロエ「ローラは魔獣と仲良しだからね。きっとあなたとも仲良くなれると思うわ」


ゼーレ「私達と学校に来てみない? きっと楽しいよ」


リーケ「ゼーレがそういう……なら」


アイリス「リーケはゼーレのこと大好きだなあ」


リーケ「アイリスのことも大好き……だよ?」


アイリス「わたしもー!」ギュギュー!


クロエ(ほんと仲良しねえ……)


現在の目標
・スキア救出の用意をする
・1学期を過ごす
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

6月4週
12/16回目の行動です

部室ーー


舞(結婚式があちこちで行われているらしいですね……。私も凜華さんと……)


凜華「舞さん、私達の番だよ」


舞「は、はいっ。一年生のために告白シーンの再現ですよね」


凜華「そうそう。じゃあ……」コホン


舞「『凜華さん、好きです』」

舞「その綺麗な瞳が、つややかな髪が、陶器のような肌が、全てが私の心を掴んで離さないのです。ああ、欲しい、凜華さんが欲しい……!」


凜華「ちょ、舞さん!? ち、近い……!」


舞「あっ……!」ハッ


ざわざわ ざわざわ


凜華「みんな見てるし、やり直せる?」ボソッ


舞「はい。すう……」

舞「『凜華さん、好きです』」


ーーーーー

ーーー




凜華(ああ、びっくりしたなあ……。まさか演技も放り投げて告白されるなんて……)


舞(凜華さんならあれが演技じゃなかったって気づいてしまいますよね……。ああ、やってしまいました……)

図書室ーー


クロエ「もうすっかりここの住人ね」


ゼーレ「本を読むの楽しいですから」


リーケ「あ……」テテテッ

リーケ「ローラ、さん」


ローラ「こんにちは、リーケさん」


アイリス「おや、見慣れない子がいる」


ヒカリ「こんにちは。ヒカリ・ロゥレスっていいます」


アイリス「ヒカリかー。よろしくね!」


クロエ「ヒカリは魅了魔法の使い手なのよ」


ゼーレ「ああ、それは確かに懐かしい魔力を感じるわけですね。アイリスも同じような魔法を使えますから」


クロエ「魔獣好きと、魅了魔法の使い手……私達もあなた達みたいにずっと仲良くいられたらいいわね」


ローラ「うん!」


リーケ「仲良し……。結婚、するの……?」


ヒカリ「えへへ、まあ、その……」モジモジ


アイリス「いいねいいね! 仲良しが一番だよ! で、一番仲良しな人同士は結婚するべき!」


クロエ「昔と今の魔獣って違ったりするのかしら?」


リーケ「ううん、魔獣はみんないい子だから、今も昔も変わらない……。でも、神樹の気配が感じられないくらい物が増えてて大変……。今は地図で探してた」ガサッ


ローラ「え、神樹は昔焼け落ちたって……」


ゼーレ「!」


リーケ「え……?」

ゼーレ「……リーケが魔王からの攻撃を食らって、私が防御用の陣でリーケを眠らせた後……」


アイリス「魔王の攻撃が飛び火して、一気に燃えたんだ。魔力に反応して燃える魔法だったから、とんでもない速さだった」


リーケ「……!」ガタッ


だっ!


クロエ「あ、ちょっと! どこに……!」


ヒカリ「玄関の方に走ってったよ!」


外ーー


リーケ「すう……ピュイイイイッ!」


「ご主人!」ズドンッ!


リーケ「神樹のあった場所に……飛んで……!」


「ああ!」ビュンッ!


図書室ーー


ゼーレ「……多分神樹のところに行ったんだと思う。私達も魔法陣で飛ぼう」キンッ

ゼーレ「私がリーケに初めて会ったのも、神樹の近くだった。魔獣に囲まれて、幸せそうだった。多分、あそこがリーケにとっての故郷だから……」


キンッ


ーーーーー

ーーー

神樹の跡地ーー


リーケ「あ、あ……」ヘタッ


すとっ すとっ


クロエ「……」


リーケ「ああああああ……っ。うわあああああああんっ!」


ゼーレ「……」ギュッ


クロエ「……ここに種は植えたけど……さすがにまだまだ成長してないわよね」


ゼーレ「植え……えっ!?」


リーケ「ひぐっ、ひぐっ……」


アイリス「これ……芽じゃない?」


リーケ「うう……っ?」ゴシゴシ


ヒカリ「あ、ちっちゃいけどこれ……」


ローラ「芽だよ、多分!」


リーケ「あ、あ……」ポタポタ

リーケ「うわああああ……っ」ボロボロ


ゼーレ「うんうん、神樹の子供だけど、あってよかったね」ポンポン


クロエ(あ、嬉し泣きなのね……。悲しくて泣いてるのかと……)


ゼーレ「神樹……もしかしたら、神聖魔法の魔力を注げば早く成長するかもしれないわ。やってみる価値はあるかも」


リーケ「うん……!」


アイリス「よーし、神聖魔法の使い手を呼ぼー!」


ーーーーー

ーーー

その頃、中庭ーー


カーム「試合を受けてくれてありがとね、やよい」


やよい「私は二人に話しただけだよ。シエラちゃんが乗り気だったんだ」


シエラ「試合は何回やっても損はないもの。私が成長する糧にするだけよ」


ロロナ「こ、今度は足引っ張らないようにするね……!」


レティス(……頑張ろう)フンス


ポメ「マホリオだー!」


カーム「審判はセルフジャッジで。こっちの大将は私」


シエラ「こっちはやよいが大将。じゃあ試合開始よ!」


ポメ「獣化魔法【ビースト】!」モフンッ!


シエラ「魔弾【シュート】!」ドウッ!


ロロナ「揺らいで! 揺動魔法【シェイク】!」ズオッ


カーム「福音魔法【ゴスペル】!」ラー♪

カーム(揺らぎは……ネオ!?)


ゴオッ!!


レティス「……『私が』『頑丈な盾を出す』……防御魔法【シールド】!」


ガキィッ!!


シエラ「!!」


レティス(ネオを防ぐレベルの魔法だと一気に魔力を消費する……)フラ…


ポメ「おりゃあああああ! 魔弾【シュート】!」


シエラ「光爆弾【ライトニングボム】!」カッ!


ボウンッ!


ポメ「キャウン! ば、爆発したー!」

モクモク……


カーム「ポメ、煙の動きに集中!」ラー♪


ポメ「おおっ!」ギュンッ!

ポメ「しゅーちゅーりょくアップ!」


ボフンッ!


ポメ「そこ!」ギュアッ!


ロロナ「ひいっ!」


ポメ「あれ、シエラじゃない?」


シエラ「私はここです」


カーム(いつの間に背後に……!)


シエラ「魔弾【シュート】」ペチッ


カーム「あうっ。……し、試合終了です……」


ポメ「あれー? シエラが相殺したから、煙の中にいるのシエラだと思ったんだけど……」


やよい「私の魔法で意識を「煙の動きだけ」に集中させたの。だから煙の後ろからロロナちゃんが入り込んでテキトーなところから抜け出して、その隙にシエラちゃんが大将の後ろをとったってわけ」


カーム「やられた……」


シエラ「前回はポメの強化を意識しすぎてたのが、今回は防御もできて指示も出せてた。だいぶ進歩したわね」


カーム「ポメ、レティス、反省会を……」


クロエ「カーム! 今いいかしら?」


カーム「く、クロエ先輩? それにゼレス先輩も!」


ゼレス「とにかく集まれって……まったく、ステラさんと一緒におやつを食べてたのに……」


カーム「ちょうどマホリオが終わったところなので大丈夫ですが……。みんなごめんね、呼ばれたから行ってくる!」


ポメ「行ってらっしゃーい!」


ーーーーー

ーーー

神樹の跡地ーー


カーム「神樹の芽に魔力を……」


ゼレス「確かに神聖魔法は効くかもしれせんが……自然に任せた方がいいのでは?」


ゼーレ「いえ、神樹は他の草木とは違い魔力を内部で自分の栄養に変え、それを綺麗にして外部に放出するんです。だから自然に任せても、人が魔力を注いでも、成長速度が変わるだけで結果は変わらないはずです」


ゼレス「アートルムさんがそう言うなら……」


アイリスヒカリ「聖送【ホーリーライン】!」


クロエ「純粋な神聖魔法には及ばないけど、二人分ラインで送ってもらうわ。これも足しにして、やれるだけやってみましょう」


カーム「はい!」


クロエ「じゃあ、せーので!」


カーム「ふぬぬ……!」


ゼレス「はっ!」


ゼーレ「フッ!」


ぐぐぐ……!


ローラ「大きくなれー!」


リーケ「が、頑張れ……!」


ーーーーー

ーーー

ゼーレ「ちょっと大きくなりましたね……」


リーケ「神樹……」ナデナデ


クロエ「多少は神樹に近づいたのかしら……」


ゼレス「といっても膝くらいの高さしかありませんよ。木と言うには小さすぎます」


ゼーレ「これからも時々成長を見に来ましょう。神樹が大きくなって魔力を取り込む面積が増えればそれだけ成長も早くなるはずですから、きっとすぐに大きくなります」


リーケ「ほんと?」


ゼーレ「ええ、きっと」ナデナデ


ガサガサ……っ


「ピュルル……?」


ローラ「あ、魔獣の子だ……。神樹の空気を感じて来たのかな」


「ピュルル……」


ローラ「魔獣の邪魔になっちゃうし、今日は帰ろうか」


リーケ「うん……。ばいばい、魔獣の子……」


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・スキア救出の用意をする
・1学期を過ごす
・期末テストを受ける
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

7月1週
13/16回目の行動です
15回目の行動終了後、期末テストになります
16回目の行動終了後、学内マホリオトーナメントになります

同時にリーケの星獣の名前も募集します
↓~↓5の中で、最高コンマのものを採用

寝落ちしていました…
二度寝する前に投下しておきます

リーケの星獣の名前はトワに決定しました
皆さん名前の案をありがとうございます

演劇部ーー


カーム「先輩達、今日もよろしくお願いします!」


クロエ「カームはほんと熱心ねえ。中学で演劇部に入ってた訳でもないし……」


カーム「去年の文化祭で舞先輩やラクリマ先輩の演技を見て、びっくりしたんです。まるで本当にそういう人がいるように見えて、舞台に引き込まれて……」


舞「面と向かって言われると照れますね……。では今日は腹式呼吸の練習からしましょうか」


カーム「はい!」


凜華「お腹に手を当てるね。こっちの方が分かりやすいから」スッ


舞「では腹式呼吸を意識して、息を吐いてください」


カーム「ふー……」


凜華「そして吸ってみて」


カーム「すー……」


凜華「うんうん、最初に比べたらぐんと腹式呼吸見についてるよ」


舞「私も確認しますね」スッ


ぴとっ


凜華舞「!」ササッ


カーム「? どうかしましたか?」


舞「あ、す、すみません」スッ

舞「では、吐いて吸ってください」


カーム「はい。ふーー…………すーー…………」


舞「いい感じですね」


クロエ「それじゃあ私が部室の端に行くから、逆の端から声を届かせるよう練習しましょう」


カーム「はい!」


ーーーーー

ーーー

クロエ「お疲れさま。いい感じだったわよ」


カーム「はい、ありがとうございました!」


クロエ「というか、こんな時間になっちゃってごめんなさいね。そろそろテスト期間だから、部活がやれなくなる前にちょっとでもコツを掴んでもらいたくて」


カーム「いえ、私が頼んだことですから。では失礼します!」ガチャッ


バタン


クロエ「二人もありがとね。付き合ってもらっちゃって」


凜華「ううん、教えるのもためになるよ」


クロエ「それじゃあ私鍵掛けちゃうから、二人ももう寮に戻っていいわよ。お疲れさま」


舞「はい、お疲れさまです」


凜華「……あのさ、舞さん。ちょっと時間いいかな?」


舞「?」


ーーーーー

ーーー

図書室ーー


凜華(人がいないところ、人がいないところ……)


舞「あの、凜華さん……?」


凜華「ご、ごめん。もうちょっと付いてきて」ペタッ


ガコンッ!


凜華「ーー!?」ガクンッ


舞「凜華さんっ!」ガシッ


凜華「あ、ありがとう……。ここは……?」


舞「あ、入ってきたところに文字が……」


「キスをしないと出られない部屋」


凜華「あ……!」


舞「ここが噂の部屋でしたか……。実在していたとは……」


凜華「ど、どうしよう、入っちゃった……」

凜華(いや、ここなら人は来ないし……)ゴクリ

凜華「ま、舞さんっ」ガシッ


舞「は、はいっ!?」ドキッ


凜華「その……告白の演技の時、本気で告白した……よね?」


舞「は、はい。やっぱりバレてましたか……」


凜華「その……色々考えた。もちろん人から好かれるのは嬉しいし、そう振る舞ってきたつもりもある。でも、舞さんにそう想ってもらえたのがすごく嬉しい」


舞「!」


凜華「正直、恋愛っていうのはよく分からない。演じることはできるけど、それは他の人を観察した結果であって、私自身が感じたことじゃない」

凜華「だから……舞さんと正解を探していきたい」


舞「私……重たい女ですよ。暴走したら皆の前であんなことを言っちゃうような女ですよ」

凜華「構わないよ。舞さんが言いたいなら言って。それもきっと恋愛の一つの正解だと思うからさ」


舞「……っ」

舞(ほんと、王子様が染み付いてるんですね……)キュン


凜華「どうかな、舞さん」


舞「そんなの、当然お願いしますって言うに決まってるじゃないですか……!」


凜華「よかった」ニコッ

凜華「さて……ここを出るにはキスしないといけないんだよね」クイッ

凜華「演技でも唇は外してきたから、正真正銘のファーストキス。……下手くそだったらごめんね」


ちゅっ……


舞「んっ……!」


キ マ シ タ ワ ー


ガコンッ!


凜華「開いた……」

凜華「出ようか、舞」


舞「は、はいっ……!」


ーーーーー

ーーー

別の日、空き教室ーー


クロエ「いやー……」


がやがや がやがや


クロエ「勉強会の人数も増えたわねえ……」


ナミネ「分からないところは教えあってくださいねー!」


はーい!


クロエ(ナミネ、だいぶ先生役が板についてきたわね……)


ゼーレ「あの、付いてきたのですが……きまつてすと、ってなんですか……?」


クロエ「ゼーレはそこからね。期末テストっていうのは学期の最後にやるもので、数カ月の間に勉強した成果を確認するためのものよ」


ゼーレ「なるほど……ということは、今まで勉強してきたことを学び直しているのですね」


クロエ「そういうこと。さ、私達も勉強するわよ」


ゼーレ「はい!」


ーーーーー

ーーー

休日ーー


ラクリマ「……」ソワソワ


ノルン「お、お待たせ~……」ドキドキ


ラクリマ「! 私服かわいい!」


ノルン「えへへ……」テレテレ


ティア「あ、ラクリマ。ラクリマ達もお出かけですか?」


ラクリマ「お姉ちゃん! も、ってことはお姉ちゃん達も?」


アルシェ「ん、デート」


ラクリマ「私達もデートなの!」


ノルン「ら、ラクリマさんっ!」


ティア「デート……もしかしてお付き合いを?」


ノルン「は、はいっ、お付き合いさせてもらってますっ!」


ティア「そう固くならなくていいですよ。ラクリマのこと、よろしくお願いします」


アルシェ「先輩カップルとして、いろいろ教えてあげる」


ラクリマ「ほんと!? ダブルデートだー!」


ノルン「い、いいんですか~? お邪魔じゃないでしようか~……」


ティア「二人なら気心も知れてますし、大丈夫です。では行きましょうか?」


ノルン「は、はい、お願いします~」


ーーーーー

街中ーー


アルシェ「最近は新しいお店の開拓をしてる」


ラクリマ「お姉ちゃんは食べるのあまり好きじゃないよね?」


ティア「アルシェが食べてるのを見るのは大好きですから」


ラクリマ「うー、ほんとお似合いだなー」


ティア「ラクリマも、ノルンさんが気持ち良さそうにお昼寝してると幸せな気持ちになりませんか?」


ラクリマ「なる! 寝てるだけなのに胸がじわーって暖かくなるよ!」


ティア「そういうことです。好きな人が幸せなら、見てるだけでこっちまで幸せになるんです」


ノルン「……///」カアア


アルシェ「今日はここ。生茹でスパゲッティのお店」


カランカラン……


「いらっしゃいませ。奥の席へどうぞ!」


アルシェ「……」グウウ…


ティア「大盛り無料みたいですし、アルシェも満足できそうですね」


アルシェ「ん、たくさん食べる。種類がたくさんあるから、ティアも好きなのがあるかも」


ラクリマ(そっか、こうやってお互いのことを考えてるんだ……。素敵なカップルだなあ……)


ノルン(ノルンたちもいつかあんな風に……)


ーーーーー

ーーー

廊下ーー


ロロナ「うう、魔法が安定できなくてごめんね……」


シエラ「問題ないわ。あれは繊細な魔法だし、プロでも試合中に狙ったランクにするのは難しいもの。ロロナの場合はひとまず、威力が弱まらないようにするのが目標よ」


ロロナ「う、うん。自信ないけど頑張るよ」


優勝リーダー「そういうわけで、あなたには抜けてもらっていいかしら」


優勝アタッカー「な……! そんな勝手な!」


シエラ「おっと」コソッ

シエラ「空き教室の中でマホリオのチームが喧嘩してるわね。あれは……」


ロロナ「わ、私達が決勝で負けた相手……」


優勝リーダー「あなたじゃなくて、シエラさんをチームに引き抜くわ。そしてカーラさんも引き抜く。私とその二人がいれば、学内大会で三年生にだって勝てるわ!」


シエラ「ずいぶん勝手なことを……」スタスタ


ロロナ「い、いいの? 勝手に話進めちゃってるけど……」


シエラ「無視よ無視。あんな風に決めつけて話すような奴、こっちから願い下げ」


優勝リーダー「だいたいシエラさんもカームさんもチームメイトに恵まれてないのよ」


シエラ「……」ピタッ

優勝リーダー「私と組めばいいのに、試合に慣れてないような人と組んじゃって可哀想に。特にあのロロナって子! あんな臆病者じゃ試合じゃ足手まとい……」


シエラ「!」ブチッ!


ロロナ「あっ……!」


ガラッ!


優勝リーダー「あ、シエラさん! 今ちょうどこの人にチームを抜けてもらったから……」


パンッ!


優勝リーダー「いっ……!」ヒリヒリ


シエラ「ふざけんな!! ロロナはお前なんかより何倍も凄いやつだ!! 毎日一生懸命努力して、練習して、頑張ってるんだ!! それを何も知らないお前みたいなやつが臆病者だとか言うな!!!」ブンッ!


ロロナ「だ、だめ! シエラさん!」ガシッ!

ロロナ「それ以上やったらだめだよ……!」


シエラ「はぁ……はぁ……!」

シエラ「……もういい、ロロナ。離して」


ロロナ「……」スッ


シエラ「……あんたとは組まないから」


ロロナ「ご、ごめんね、後で保健室行ってね……! ま、待って、シエラさん……!」タタタッ


優勝リーダー「……っ」


ーーーーー

ーーー

ロロナ「あ、あの……」


シエラ「……ごめん、怖かったわよね」


ロロナ「ううん、私のことで怒ってくれたんだもん。手を上げたのは良くなかったかもだけど、嬉しかったよ」


シエラ「……ありがと。そう言ってくれて」


ロロナ「あ、あのね、私もっと頑張るからね。私、シエラさんと一緒のチームでいたいから……だから、もっと練習頑張るよ……!」


シエラ「……ん、明日からも練習するから、そのつもりでね」


ロロナ「うんっ!」


現在の目標
・スキア救出の用意をする
・1学期を過ごす
・期末テストを受ける
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

7月2週
14/16回目の行動です
15回目の行動終了後、期末テストになります
16回目の行動終了後、学内マホリオトーナメントになります

今日の更新はなしです、すみません!

優勝リーダー「……」ツカツカツカ


カーム「よーし、今日も勉強を……」


優勝リーダー「カームさん」


カーム「はい?」


ポメ「あ、強い人だー!」


優勝リーダー「あなたを引き抜きにきたわ。どう、私とチームを組まない?」


カーム「え……」


ポメ「うおー! すごいよ! 「へっどはんてんぐ」だよ!」


レティス「……ヘッドハンティング……」


ポメ「あれ、間違ってたかー。横文字は難しいなあ」


カーム「えっと、私はこの二人とチームだから……」


優勝リーダー「この二人じゃあなたの実力を引き出すことなんてできない。何も考えてない人と何も喋らない人よ?」


ポメ「何も考えてなくないよー! 今もどうやって勉強するか考えてたもん!」エッヘン


優勝リーダー「……宿題の写しあるけど、使う? 復習になるかも」


ポメ「おー! 使う使うー! ありがとー!」

ポメ「獣化魔法【ビースト】!」モフンッ

ポメ「お礼にもふもふしていいよー!」モフモフ


優勝リーダー「え、ええ……」モフモフ


レティス「……」ジー…

優勝リーダー「……撫でる?」


レティス「……」フルフル


優勝リーダー「……あなたも宿題の写しいる?」


レティス「……」コクコク


優勝リーダー「えーっと、じゃあ取ってくるね。ちょっと待ってて」


カーム「ふふっ、二人とも不思議でしょ? いつの間にかペースに巻き込まれちゃう」


優勝リーダー「……ええ、変な感じ」

優勝リーダー「あなたの引き抜きはやめるわ。この二人に迫られたらすごく落ち込みそう」


カーム「ありがとう、そうしてくれると嬉しいな」


優勝リーダー「あーあ、これで学内大会の参加は無理かー……」


ポメ「えー、なんで? あんなに強いのにー」


優勝リーダー「引き抜きしようとして、チームを解散したの。そのまま喧嘩分かれして、仲直りもできないまま」


ポメ「だめだよー!」


カーム「仲直りしないと!」


レティス「……」コクコク!


優勝リーダー「う……! 分かったよ……仲直りする」


ポメ「うんうん! 一緒に謝ってあげるよ!」


優勝リーダー「……ありがとう」


ーーーーー

ーーー

空き教室ーー


優勝アタッカー「……」ツーン


優勝リーダー「あ、あの……」


ポメ「がんばれ……!」


優勝リーダー「ごめん! 私、またこのチームで組んで学内大会に参加したい……!」


優勝アタッカー「……今度解散とか言ったら絶対に許さないから」


優勝リーダー「! うん! もう言わないよ!」


カーム「解決、かな? よかったよかった」ホッ


レティス「……仲良しが、一番」


ーーーーー

ーーー

中庭ーー


優勝リーダー「よ、よし、この勢いでシエラさんにも謝ろう」


ロロナ「し、シエラさーん」トテトテ


シエラ「今のはいい感じだったわ。……でもいちいち反応聞きに来なくてもいいのよ?」


ロロナ「ご、ごめんなさい」


やよい(シエラさんとロロナさん仲良しだなあ……。はっ!)


~~~~~


ロロナ「ああ、そんな……こんなところで生き別れの姉に会えるなんて!」


シエラ「妹よ! なぜ会ったときに気づかなかったのか……!」


~~~~~


やよい(なんてことがあったりして!?)ドキドキ


シエラ「やよい、次はやよいの練習よ。私とロロナ、それぞれの注意を別の物に引きつけられる練習をするわ」


やよい「はっ! 分かったよお姉ちゃん!」


シエラ「お姉ちゃん……?」


やよい「あわわ違う! シエラちゃんごめんね!」


優勝リーダー「あ、あの……」


ロロナ「!」ビクッ


優勝リーダー「ご、ごめんなさい。引き抜きなんて無粋なことしようとして……。チームメイトとは仲直りしたし、もう引き抜きに来たりしないわ」


シエラ「……そう。何があったか知らないけど、良かったわ。いい顔になったじゃない」


優勝リーダー「……シエラさんって、キツく見えて優しいよね」


ロロナ「う、うん。すごく優しいよ……!」


シエラ「ちょ、やめてよ。話は聞いたしもういいでしょ、練習するわよ」


やよい「はーい!」


ーーーーー

ーーー

イリスとノワールの部屋ーー


カリカリカリ……


モミジ「イリスさん、ここって……」


イリス「魔法薬学ですか。これは複数の薬草をかけ合わせたときの知識がいりますから……このページですね。ざっと傾向を掴むだけでもいいと思います」


ノワール「……なんだかんだこの四人でいること多くなったよね。落ち着くというか、馴染んだというか」


イオ「確かにそうですね……。こうして試験勉強も一緒にしてますし」


モミジ「ありがと、イリスさん」

モミジ「……そういえばイリスさん、新しい魔法になってから初めての大会だね。今回はもっと戦えるかも」


イリス「……確かに!」


モミジ「!」ビクッ


イリス「今までは試合中に読心するのは反則すぎるかと思ってしていませんでしたが、時空間魔法ならルールに則って戦えます!」


ノワール「おおー」


イリス「そうと決まれば、テストが終わったらたくさん魔法の練習をしないと……!」メラメラ


ーーーーー

ーーー

服屋ーー


エミール「つ、次はこれ着てみて!」


橘花「なあ、もうよくないか?」


エミール「よくないです! 先生のロリ服は絶対に見ないと!」


橘花「わ、分かったよ。……エミールの夏服を楽しみに着てたのに、なぜ私が着せ替え人形に……」ブツブツ


エミール「ベビードールと、ああ、ゴスロリも着せたい……! これと、これも……」


ーーーーー

ーーー




校長室ーー


橘花「ーーということがあってだな」


樹「あはははは! あはっ、あはははは!」

樹「それでそんなかわいい服着て帰ってきたの!? 元とはいえ教え子に着せ替え人形にされるなんて……ふふっ」プルプル


橘花「笑うな! もう、けっこう気に入ってるんだぞあの服」


樹「エミールさんが選んだ服だから?」


橘花「エミールが選んだ服だから、だ!」


ラミー(ロリ服の着せ替えかあ……私も樹に着せたいなあ……)ニヤリ


樹「……っ」ゾクッ


橘花「どうした?」


樹「いえ、ちょっと寒気が……。暖かくなってきたから油断してたかしら」


橘花「校長が風邪引くわけにはいかないからな。ちゃんと体を労れよ」


樹「ええ」


ーーーーー

ーーー

部室ーー


クロエ「うーん……」


レナ「どうしたの、悩み事?」


クロエ「ああ、レナ。夏休みに入れば演劇部の全国大会があって、それが終われば私達は引退でしょ?」


レナ「ええ、そうね」


クロエ「だからその後の新部長を誰にするか考えてたんだけど……」


レナ「演技力で選ぶならラクリマさんが一番ね」


クロエ「ええ。だけどラクリマはアイドルとしても活動し始めたから、時々休む必要がある。そうなると別の人を部長にするか、副部長を選ぶことになるんだけど……」


レナ「私はあまり下級生と仲良くないし……責任感とか、統率力とか、そういうのはやっぱりクロエが詳しいんじゃない?」


クロエ「ううーん……誰がいいのかしら」


現在の目標
・スキア救出の用意をする
・1学期を過ごす
・期末テストを受ける
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

7月3週
15/16回目の行動です
15回目の行動終了後、期末テストになります
16回目の行動終了後、学内マホリオトーナメントになります

図書室ーー


ラミー「ここに噂の部屋があるんだよね……?」


樹「ええ。建設する時に頼んだ覚えはないから、建築家が作ったか、誰かが後から作ったか……。どちらにせよ、一度調査をしようと思ってね」

樹「で、中に入るには両思いの結界を抜けないといけないから……。それでラミーも連れてきたの。ごめんね、こんなことで連れ回して」ペタペタ


ラミー「ううん、樹の助けになれるなら嬉しいよ」


ガコンッ


樹「開いたわ。入りましょう」


ラミー「うん!」


樹「……中はただの寝室ね。ベッドと、ベッドボードと、水の入った水差し……」


「キスをしないと出られない部屋」


樹「えーと……模倣・解析魔法【アナライズ】」キイイ…

樹「おお、すごい仕掛けね。結界が複雑に組まれてる……。並の魔法使いの仕業ではないわ」


「この部屋を調べに来たのか?」


ラミー「あ、壁の文字が……」


樹「そうよ。私はこの建物の所有者。作った覚えのない部屋があるって聞いて調べに来たの」


「所有者か。ならばこの部屋のことを話さなければならないな」


樹「お願いするわ」


「この部屋、つまり私を作ったのは異世界の者だ」


樹ラミー「い、異世界!?」

「もっとも、私も詳しくは知らない。ただ、塔の守護者をしていると言っていた」


樹「名前とか容姿とか、分からない?」


「不明だ。必要な知識だけをこの部屋に与え、彼女はどこかへ消えた」


樹「彼女……女性ってことね」


「それも不明だ。あくまで女性だと感じたから彼女と言ったが、姿を明確に認識した訳ではない」


ラミー「ど、どうするの? 知らない人が作ったみたいだけど……封印しちゃうの?」


「それは困る」


樹「……いえ、噂は広まってしまったし、わざわざここに来る生徒もいるわ。それを無くしたら生徒もつまらないでしょうし、こういう不思議が一つくらいあってもいいわ」


ラミー「そっか」


樹「ま、この部屋で嫌な思いをする生徒が出るようならすぐに封印するけどね」


「この部屋で危害は加えないと約束しよう」


樹「ならよし。ラミー、調査は終わりよ。戻りましょう」


「キスをしないと出られない部屋」


ラミー「……だって」


樹「もう……」


ちゅっ


ーーーーー

ーーー

中庭ーー


先生「今日は固有魔法の練習をするからなー。固有魔法が分かってない奴とかは普通のシュートで代用するぞー」


ロロナ「よ、よろしくね」


ポメ「よろしくー!」


先生「まず相手との魔力の差を把握しろよ。魔法当たると痛いからなー」

先生「じゃ、片方が攻撃、もう片方はシールドだ。はじめ!」ピッ!


ポメ「そっちからでいーよー! 防御魔法【シールド】!」


ロロナ「う、うん。揺らぎの魔法だから、気をつけてね……!」


ポメ「はーい!」


ロロナ「魔弾【シュート】! 揺動魔法【シェイク】!」


グワッ!


ロロナ(あ……! 頂魔法!?)


ポメ「へ……っ!?」


ドゴオオオオオオオオッ!!!


ポメ「が……っ!!」ミシ…ッ


先生「お、おい! 中止だ! おいポメ! 意識はあるか!?」


ロロナ「あ……あ……!」ガタガタ


ポメ「う……」


先生「気絶してる……。あたしはポメを保健室に連れて行く! ロロナ、付いてきてくれ!」


ロロナ「は、は、はい……!」


ーーーーー

ーーー

保健室ーー


保険医「はい、これで大丈夫。あとはこの塗り薬をこれからしばらく塗るから、時間が空いたら保健室に来てね」


ポメ「いやー、びっくりしたよー」アハハ


先生「相手がポメで助かった……。魔獣に近い反射神経で、なんとか急所は外して避けたらしい」


ロロナ「ご、ごめん……ごめんなさい……!」


先生「いや、あたしの監督不行き届きだ。確率は低いとはいえ、神クラスや頂クラスの魔法になる可能性はあった。ロロナの相手はあたしがするべきだったんだ」


ポメ「でも誰も死んだりしてないし、生きてればオッケーですよ! うち元気!」ムフン


先生「まあ確かに、怪我で済んだのは不幸中の幸いだ」


ロロナ「でも、でも……! 怪我、させちゃった……!」


ポメ「生きてれば怪我くらいするよ! ほら見て!」マクリマクリ

ポメ「この間廊下走ってたら転んで、ヒザすりむいちゃったんだ! 他にも、このほっぺたのは魔獣化してるの忘れて、自分の爪で引っ掻いたキズ! だから怪我が一つ増えるくらい平気なのだ!」


ロロナ「う、うん……っ」


ポメ「気にしちゃダメだよー。すごい魔法なんだから、これからどんどん使いこなす気でいこー!」


ロロナ「う、うんっ!」


先生(ポメ……ただの能天気かと思っていたが、中々励ますのがうまいじゃないか)フフッ


ーーーーー

ーーー

空き教室ーー


クロエ「そうそう、そろそろ夏休みだし、また旅行に行くのもいいわね」


ローラ「そうだねえ。また行く場所用意しようか?」


ヒカリ「今年は何人で行くことになるんだろう……」


クロエ「ま、今年は演劇部の大会が終わった後かしらね。それまでは部活に集中したいし」


楓「あーん、頭痛いよー、勉強嫌だよー」


嵐「頑張れって楓。もうちょっとだからさ」


クロエ「皆も予定が合えば一緒に旅行行かない? そういうご褒美があればテスト勉強も頑張れるかも」


楓「旅行! やる気復活! うおおおおお」ガリガリ


晶「現金な奴だな……」


イリス(ご褒美……)

イリス「ノワールさん」コショコショ


ノワール「ん?」


イリス「て、テストでいい点だったらいっぱい甘やかしてあげますね?」コショコショ


ノワール「!!」


凜華「テスト終わったら一緒に観劇に行こうか?」


舞「はい!」


ティア【テスト終わったらたくさんご飯食べましょう】


アルシェ「ん!」


ステラ「テスト終わったら、我慢した分たくさんいちゃいちゃしましょうね……♡」ボソッ


ゼレス「……///」コクリ


クロエ「やっぱり彼女のご褒美の方が効くのね……」


ーーーーー

ーーー

夜、寮の自室ーー


クロエ「んーー……っ」ノビーッ

クロエ「明日テストだし、そろそろ寝ましょうか。たくさん勉強したしいい点が取れそうね」


ローラ「……クロエちゃんっ」ガバッ


クロエ「ろ、ローラ!?」


ローラ「うう……勉強してたからクロエちゃんにくっつく時間もなくて……。だからクロエちゃん成分を補給するの」


ヒカリ「あ、じゃあボクも。ぎゅーっ」ギュー

ヒカリ「あー、久しぶりのクロエの体温だ……」


クロエ「もう、しょうがない彼女達ねえ」ナデナデ

クロエ「よし、今日はこのまま三人で寝ましょうか。テスト勉強頑張ったご褒美よ」


ローラ「やったー!」


ヒカリ「添い寝も久しぶりだ! よし、お布団敷こう!」


ーーーーー

ーーー

テスト当日ーー


先生「皆さんテストは受け取りましたね?」


クロエ(あれだけ勉強したんだから大丈夫……!)


先生「では、テスト開始です!」


クロエの座学平均点↓コンマ
クロエの実技平均点↓↓コンマ
>>768>>798>>799により合計コンマ+30のボーナス(それぞれにプラスされます)

先生「テストを返却しますね。クロエ・アートルムさん」


クロエ「はい」

クロエ(! 100点!)グッ!

クロエ(あ、でも実技の方はおろそかにしてたから赤点回避ギリギリってところかしら……)


先生「夏休みまであと少しですが、その前にマホリオの学内大会がありますからね。最後の学内大会ですから皆さん頑張ってください」


現在の目標
・スキア救出の用意をする
・1学期を過ごす
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

7月4週
16/16回目の行動です
16回目の行動終了後、学内マホリオトーナメントになります

今日は更新なしです

スタジアムーー


わああああああっ!


ステラ「わわ、すごい熱気ですね」


ゼレス「今日はヴィーネさんのプロ通算1000勝が懸かってますからね。応援にも熱が入ります」


ラクリマ「せ、せん……すごいねー」


ゼレス「1000勝なんてそうそうできる芸当ではありませんからね。20年前後ハイパフォーマンスを維持できる実力と、よい仲間に恵まれる運。歴代でも数えるほどしか達成した人がいないのも納得です」


「さあ選手が出揃いました! 注目はもちろんヴィーネ選手! 今日そのキャリアに1000個目の勝ちを刻むことができるのかー!?」

「試合ッ! 開始ですッ!!」


ステラ「今日の相手は……」


ゼレス「今勢いに乗ってるチームです。向こうのチームも連勝していて、ここでも勝って勢いを盤石にするために全力での試合が予想されています」

ゼレス「使用魔法は、惑星、感覚妨害、炎魔法ですね」


ラクリマ「惑星? 感覚妨害?」


ゼレス「見てれば分かりますよ」

相手大将「惑星魔法【プラネット】」フオン


「出ましたー! プラネットです! 自身の周りに円運動をする魔力の塊を展開! 近づいた魔力に反応する自動防御と、好きなタイミングでの攻撃が可能な攻防一致の強力な魔法です!」


サリア「まずは正面からいこうか。魔弾【シュート】!」ゴウッ!


バシュッ!


「サリア選手のシュートに対して、プラネットからも迎撃のシュート! 恐るべきはこの魔法、魔力への反応を勝手に行うということです!」


サリア「ふむ、やはり魔力への反応は簡単には抜けないか」


茜「腕強化魔法【ザ・フィスト】」ゴウッ!

茜「フッ!!」


「あーっと! 自動防御もなんのその! 茜選手が突っ込むー!」


相手大将「無駄!」


バシュッ!


茜「遅い」ゴッ!


「ぬ……抜けたーーーーッ! 勝負ありかー!?」


相手サポーター「感覚妨害【ジャミング】!」


茜「ーーっ!?」ガクンッ


「で、出ました! ジャミングです! 相手の五感を好きにしてしまう、これもまた強力な魔法だー!」


茜(目が……)


相手アタッカー「敵前で棒立ちか! 炎弾【ファイアボール】!」


茜「くっ!」ヒュッ!


「避けたー! あの動き、恐らく目で見てはいません! だが確かに避けているー!」

茜(クロエさんの闇の中に顔を突っ込んで避けた経験が活きたな……)


サリア「……よし、視えた。ヴィーネさん、出陣を」


ヴィーネ「はーい!」


わああああああっ!


「満を持してヴィーネ選手が動き出す!」


サリア「まずはサポーターからいこうか」


相手アタッカー「させるか! 炎神魔法【アグニ】!!」


サリア「打ち消して、貫いて」


ヴィーネ「はいよー! 聖神魔法【ルー】!」


「神対神! 実況席まで魔力の圧が届いていますっ!!」


ドッ!!


相手アタッカー「まだまだあ!!」


相手サポーター「感覚妨害【ジャミング】!」


茜(視界が戻った。ジャミングは一人ずつしかかけられないのか)


相手アタッカー「うおおおおおッ!! 炎ノ頂・焔【インフェルノ】!!」


サリア「君がジャミングで魔力のリミッターを外すのも視えていた」


ゴシャアアアッ!!


ヴィーネ「うそ、ルーに勝っちゃうの!?」


サリア「茜さん、頂と言えどルーに当たって魔力は削れています。やれますね?」


茜「当然」ブワッ!


「花びらの量が格段に多い! これは……!」


茜「脚進化魔法【エヴォ・レッグ】、腕深化魔法【ヘビー・フィスト】」ゴオオオッ!

茜「ハアッ!!」ズシャアアッ!!


きゃあああああああっ!


「な、なんと!! 威力が落ちていたとは言え、頂魔法を殴って消し飛ばしましたー!」

相手アタッカー「く、そ……」


「ガス欠だー! 大ピーンチ!!」


相手大将「照準! 衛星魔法【サテライト】!」ピタッ


サリア「茜さん、上に」


相手大将「発射!」ドキュウ!


茜「ッ!」バッ!


ヴィーネ「はっやー……。すごい魔法ね」


相手大将「照準」ピタッ


ヴィーネ「よしこーい!」

ヴィーネ(速くて貫通力のある魔法……受け止めてみたいわ!)


相手大将「発射!」ドキュウ!


相手サポーター「感覚妨害【ジャミング】!」


ヴィーネ「うっ!?」ガクンッ


サリア「防御魔法【シールド】!」ガキィッ!

サリア「……全く、油断だらけですね」


ヴィーネ「ごめんごめん」

ヴィーネ(これがジャミングかー。目も見えないし、箒に乗ってる感覚もない。やりづらいな……)


サリア「ヴィーネさん、やることは分かりますね」


ヴィーネ「うん。じゃ、防御はよろしくね」


茜(来る……!)ゾクッ

ヴィーネ「神聖魔法【ホーリー】!」


ギュアアアアアアアアアッ!!


「出ましたー! ヴィーネ選手の全方位攻撃ー!!」


サリア「防御魔法【シールド】」ギャリリリ!


茜「はああああああああ!」ズガガガガガ!


「茜選手、殴って魔法を打ち消している! ヴィーネ選手に劣らない規格外っぷりだー!」


相手サポーター「防御魔法【シールド】!」ギギギ…!


相手アタッカー「火盾魔法【ファイアシールド】……!」グググ…!


バキンッ! ジュオッ!


相手大将「プ、プラネット……! きゃあああああああ!」


審判「勝負あり! 勝者ヴィーネチーム!」


わああああああああ!


「惑星魔法の自動防御もなんのその! 圧倒的魔力で押し潰しましたあああああ! これでプロ通算1000勝となります!!」


ヴィーネ「ぃやったあああああ! ありがとおおおおおお!!」ワーイワーイ


ゼレス「まったく、あの人は子供みたいにはしゃぎますね」クスッ

ゼレス「お母さーん! かっこよかったですよー!」


ヴィーネ「ゼレスちゃんの声!?」バッ

ヴィーネ「えーと、えーっと……どこで見てるか分からないけど、ゼレスちゃんありがとー!」


ステラ「すごい、ですね」


ラクリマ「ほんと、強すぎるよ」


ゼレス「……私の、自慢のお母さんですから」ニコッ


ーーーーー

ーーー

空き教室ーー


スフィア「…………」


ルク「…………」


リズ「卵だー」コロコロ


クロエ「二人の子?」


ルク「ま、まさか! 違いますよ!」


スフィア「残念だけどね。無精卵よ」


ローラ「無精卵……」


スフィア「一種の生命維持活動よ。つがいができたときに出産できませんじゃ洒落にならないでしょ。だからときどきこうして無精卵を産むのよ」


ルク「ただ、この卵をどうするか……」


クロエ「無精卵なら食べられるのよね?」


ルク「もちろんです。栄養も豊富ですし、不死にはなれませんが多少の健康も手に入ります」


クロエ「なら早速……」


ローラ「待ってクロエちゃん」


クロエ「?」


ローラ「これは私達人間よりも、リズかクリアに食べてもらおう。二人とも成長期だし、食べられるなら食べてほしいな」


ルク「やはりそうなりますか。私達もどのように処理するか悩んでいたので、ローラさんに決めてもらえて助かりました」


スフィア「リズ、今日のご飯はちょっと豪華になるみたいよ」


リズ「そうなの!? わーい!」


ーーーーー

ーーー

食堂ーー


『ーー以上、新人選手へのインタビューでした!』

『ここからはVTRも交えて紹介していきましょう。まずはこちら、開幕前にやってきてしまったウィン選手と時雨選手の映像です』


クロエ「……」ジー


楓「お、テレビ見てるの?」


クロエ「ええ、ウィンさん達が特集されてるらしくて」


『一種のデモンストレーションだったそうですが、急に出てきた時はびっくりしましたね。ウィン選手は緊張するような人じゃないけど、プロデビューはさすがに緊張して時間を間違えたのか? って思いましたから』


晶「あの悪魔との戦いはデモンストレーションってことになってるんだな」


嵐「ウィンさんと時雨さんのとこに来たのも、口実にちょうど良かったらしい。同じリリウム出身だし、同じデモンストレーションでデビューを飾ったってことにしたみたいだ」


『しかしその後、すぐにレギュラー入りですからね。今年入団の新人の中では、この二人は頭一つ……いえ頭二つ分くらい抜けた実力の持ち主てしょう』

『学生大会三連覇ですからね。これはとんでもない新人が現れましたよ』


凜華「そんな人たちと私達は戦ってたんだもんね……」


モミジ「こ、後輩として恥ずかしくない戦いをしないと……!」


晶「その通りだな。アタシと嵐は直接稽古をつけてもらったし、なおさら負けられないよ」


嵐「……いや、どうやら皆やる気みたいだぞ」チラッ

アルシェ「ん、あれぐらい強くならないと」


デン「ウィンさん、やっぱりすごいな……」


クロエ「よし、なら早速練習しないとね。凜華、モミジ、行くわよ!」


凜華「ああ!」


モミジ「うん!」


ーーーーー

ーーー

中庭ーー


凜華「準備オッケーだよ」


モミジ「今日はどんなトレーニング?」


クロエ「今日は魔力を上げるトレーニングを……」


ゼーレ「クロエさん」


クロエ「?」


ゼーレ「少しお時間いいですか? 闇魔法について聞きたいことが……」


クロエ「ええ、いいけど。凜華、モミジ、ちょっと待ってて」


ゼーレ「手短に済ませますね。えーっと……クロエさんから感じる闇の魔力が普通の魔力とは違う気がするので、心当たりがあれば教えてもらえればと」


クロエ「うーん……テネリタスの闇かしら」


ゼーレ「テネリタス?」


クロエ「テネリタス、出てきて」キンッ


テネリタス「んー?」ストッ


ゼーレ「おお……確かに普通の魔力ではありませんね」


クロエ「宇宙から降ってきたのよね。あとは……ティト」キンッ


ティト「ん?」ストッ


クロエ「この子もそう。宇宙から来た魔獣なの」


ゼーレ「この狼の子は見覚えがあります。リーケにとても懐いていた、トワという名の魔獣にそっくりですね」

ゼーレ「その子もそうですが、この星の理(ことわり)とは違う存在のようです。魔力は持っていますが、性質が違うみたいです。だから違う魔力を感じたんですね」

クロエ「……私、記憶がなくなったことがあるのよ。その前にテネリタスが暴走したんだけど、関係あるのかしら」


ゼーレ「感じる魔力は非常に強いものです。恐らく闇の飲み込む力も、この星に存在する全ての闇魔法より強力でしょう」

ゼーレ「暴走したことによって、最も繋がりの強い者から魔力を超え、生命力さえ奪ってしまったのかもしれません。今のクロエさんからは満ちた生命力を感じますから、問題はなさそうですが……」


クロエ「また暴走しないように付き合えばいいってことね」


ゼーレ「はい。アーカイブにも引っかからない魔法だったので気になって聞きに来てしまいました。練習のお邪魔をしてすみません」


凜華「いえ、大丈夫ですよ」


ゼーレ「失礼します。練習頑張ってくださいね」


クロエ「よし、じゃあスキアさん救出のためにも練習するわよー!」


ーーーーー

ーーー

学内大会当日ーー


樹「今日は学年の垣根を超えた、全校生徒による学内マホリオトーナメントです。持てる力を出し切り、優勝を目指してください」


クロエ「凜華、モミジ、行くわよ!」


凜華「ああ!」


モミジ「うん!」


クロエ「でも一回戦は一、二年生がメインだったわね。まずは応援しましょうか」


ポメ「いよーし、やるぞー!」


カーラ「頑張ろう!」


レティス「……」コクン


シエラ「さ、行きましょうか」


やよい「緊張する……」


ロロナ「ううう……」ドキドキ


ゼレス「今年は優勝を狙いますよ」


ステラ「はい!」


ラクリマ「頑張ろー!」


ノルン「ノルンはチームの半分が三年生だから、二回戦からか~」


デン「まずは応援しようか」


ノルン「は~い」


一回戦
カーラチームの結果↓コンマ ゾロ目で敗退、それ以外で勝利
シエラチームの結果↓↓コンマ ゾロ目で敗退、それ以外で勝利
ステラチームの結果↓3コンマ 00で敗退、それ以外で勝利

あああカーラ先生じゃないですカームです!すみません!

すみません、各チームのブロック分けを忘れておりました!

各チームのブロックを決めます
ABCDの4ブロックに別れ、ABの優勝者同士、CDの優勝者同士が準決勝として戦い、さらにその勝者同士が決勝戦を戦います
つまりブロックが別れると、少なくとも準決勝までは戦えません
01~25 Aブロック
26~50 Bブロック
51~75 Cブロック
76~00 Dブロック
ブロック内での試合の順番は数字が小さい方が先です

クロエチーム↓コンマ
レナチーム↓↓コンマ
楓チーム↓3コンマ
ティアチーム↓4コンマ
ノワールチーム↓5コンマ
デンチーム↓6コンマ
ステラチーム↓7コンマ
カームチーム↓8コンマ
シエラチーム↓9コンマ

ブロック内での組分けは、コンマの結果によって事後的に描写します
同ブロックにクロエチームとレナチームがおり、レナチームのみが負けるコンマだった場合、試合相手がクロエチームとなり、クロエチームの勝利によって敗退する描写をするといったような具合です

またアナウンスになりますが、コンマを取る場面において1が後から続けてレスをした場合(>>824のような場合)はレスを無視し、参加者の方のレスのコンマを採用します

このレスも無視し、↓以降のコンマの採用となります

各ブロックは2スレ目14の画像のようになっています

一回戦は、一二年生16チームずつの合計32チームが戦い、その半数が二回戦へ
二回戦は、三年生と一回戦の勝ち上がりチーム合計32チームが試合
三回戦 16チームが試合(全校ベスト64)
四回戦 8チームが試合(全校ベスト32)
準決勝 4チームが試合(全校ベスト16)
決勝 2チームが試合(全校ベスト8)

ABCDの各ブロックを優勝した4チームがブロック代表となり、決勝トーナメントを戦います

なので、Aブロックはこのままだと四回戦で間違いなく知人と当たることになります

カーム「一回戦突破です!」


ポメ「二年生倒しちゃったよー!」


やよい「おめでとう! こっちも無事に勝ったよ!」


ロロナ「で、でも次からは三年生もいるから……うう、きっと勝てないよ……」


シエラ「ロロナ、まずは気持ちよ。負けるイメージを持つと魔法にも影響するから、とにもかくにも気持ちを強く持ちなさい」


ゼレス「ま、優勝する前にこんなところで手こずってはいられませんね」


ラクリマ「どんどん行こー!」


ステラ「おー! です!」


ーーーーー


クロエ「こうして見ると……Aブロックに知り合いがすごく固まってるわね」


凜華「組み合わせはランダムみたいだし、こればかりは仕方ないよ」


クロエ「そうね。組み合わせに文句を言っても始まらないし……やれるだけやりましょう!」


二回戦結果↓コンマ(ここからはチーム数がある程度減るまで、まとめて判定します)
81~99、00 シエラチーム敗退
76~99、00 カームチーム敗退
ゾロ目 ステラチーム敗退
00 ティアチーム敗退
25 レナチーム敗退
50 デンチーム敗退
75 ノワールチーム敗退

(クロエチーム、楓チームは勝利確定)

クロエ「全員突破ね。三年生は順当に勝ち上がると思ってたけど、ステラやカーム達下級生も勝ち上がるなんて」


凜華「私達も上級生になったから分かるけど、下級生には負けたくないものだね」


モミジ「負けたくない上級生と、勝ちたい下級生……だから毎年白熱するんだね」


クロエ「さ、次の試合よ!」


三回戦結果↓コンマ(チーム数がある程度減るまで、まとめて判定します)
3の倍数 シエラチーム敗退
81~99、01~20 カームチーム敗退
46~70 ステラチーム敗退
36~45 ティアチーム敗退
31~35 レナチーム敗退
21~30 デンチーム敗退
11~20 ノワールチーム敗退
06~10 楓チーム敗退
01~05 クロエチーム敗退

00、71、73、74、76、77、79、80の場合全員勝ち上がり

カーム「デン先輩と戦えるなんて……!」


デン「私こそ“福音”と戦えて嬉しいよ。よろしくね」


「両チーム準備はよろしいですね? デンチームはラミーさんが大将、カームチームはカームさんが大将です。では、試合開始!」


カーム「福音魔法【ゴスペル】!」ラー♪


ポメ「獣化魔法【ビースト】!」モフンッ


ノルン「魔弾【シュート】!」ビシュッ!


ビュンッ!


ラミー「早いっ!?」


デン「見えてるよ! 拳硬化魔法【アイアンナックル】!」ゴッ!


ポメ「がうっ!」パシイッ!


デン(強化したパンチを普通に受け止めた! 本当に魔獣みたいな筋力になってるのか……!)


ポメ「がおっ!」ビュンッ!


ラミー「暗黒壁【ダークモノリス】!」ズオッ!


ゴッ!


ポメ「かったーい!」ヒリヒリ


レティス「……『モノリスに』『簡単にヒビがはいる』」


ミシッ……!


ポメ「もー! もう一発!」ゴッ!


ゴシャアッ!


ラミー「な……! 崩れた……!?」

デン「魔弾【シュート】!」ゴアッ!!


カーム「!」


ポメ「カームあぶない!」


レティス「……『私が』『すごく固い盾を出す』……! 防御魔法【シールド】!」ギイイッ!


ガキイッ!


ノルン「うそ……」

ノルン(デン先輩のシュートを防ぐシールドを一年生が張るなんて……)


レティス「……はあ、はあ……っ」ポタポタ


カーム(あのシュートを防ぐシールドを張るために、すごく魔力を消費していますね……。私の福音で魔力が増えていても、この消費スピードじゃ……)

カーム「攻めに転じるよ! ポメ!」


ポメ「はいよ!」ビュン!


レティス「……!」コクリ


ノルン(レティスさんがポメさんの箒に相乗りした……?)


ポメ「飛ばすよー!」ギュン!


レティス「……『私達の魔法が』『見えなくなる』……!」


ポメ「魔弾【シュート】魔弾【シュート】魔弾【シュート】魔弾【シュート】ォ!!」ドドドドッ!


デン「ラミーさん、上に飛んで!」


ラミー「は、はい!」ビュン!


ドオオオオンッ!


レティス(透明化はさすがに想像力を使うな……)フラ…


ポメ「レティス、しっかり掴まっててね!」


ノルン「動きを止めます! 魔弾【シュート】!」ドウッ!


ポメ「うわわっ!」キキーッ!

デン「ナイス足止め!」

デン(魔力を増やして、見えないシュートを乱れ撃ち。防戦一方じゃどれか一つでも発射の瞬間を見逃したら危ない。ここで決める!)

デン「ラミーさん!」


ラミー「うん! 闇弾【ダークボール】!」ドッ!


カーム「防御魔法【シールド】!」ギイッ!

カーム(よし、防いだ! またゴスペルを……)

カーム「あれ、デン先輩は……」


ポメ「うしろ!」


カーム「え……」


デン「魔弾【シュート】!」ドウッ!


カーム「きゃああああ!」


「そこまで! 勝者デンチーム!」


ポメ「うう、ノルン先輩に足止めされちゃった……」


カーム「いてて……。ダークボールを目隠しに使うなんて……」


デン「やっぱり福音は強いね。あのまま長引いてたらまずかったかも」


カーム「そう言ってもらえると、頑張ったかいがあります」


ーーーーー

ーーー

クロエ「私達には『闇や氷のせいで前が見えないことが弱点』って言っておきながら、あそこまで見事に目隠しとして成立させるなんて……。魔力もそうだけど、デンの戦略眼はウィンさんにも負けてないんじゃないかしら……」


凜華「他の知り合いは勝ち残ってるね。Aブロックは激戦区になりそう」


モミジ「あ、次の試合の準備ができたみたい。行こうか?」


クロエ「ええ。次も勝つわよ!」


四回戦結果
B、Dグループの二チームを先に判定します
↓コンマ
01~85 レナチーム勝利
↓↓コンマ
01~80 ノワールチーム勝利

四回戦は8チーム中6チームが名前ありキャラのチーム、そしてその内4チーム勝ち上がりのため、「2チームがモブ、1チームがモブ、全チーム名前ありキャラ」のどれかとなります
よって、コンマに各チームを割り振り、それによって勝利チームを決めます
1、2、3 クロエチーム
3、4、5 楓チーム
5、6、7 ティアチーム
7、8 デンチーム
9 ステラチーム
0 シエラチーム
コンマが出たチームが勝ち上がります
十の位、一の位、それぞれで判定します
もし1チーム分しかコンマが出なかった場合(00、00だった場合など)は、こちらからのレスの後でまたさらに判定をします
↓3コンマ
↓4コンマ

これ35と97とかだと5チーム勝ち進む表になってるけど、ミスとかでなくこれであってる感じ?

>>864
あ、今気づきました…ミスですね
そうなった場合はさらに判定してたかもです、すみません

勝ち上がり
レナチーム
ノワールチーム
クロエチーム
楓チーム
ティアチーム

敗退
デンチーム
ステラチーム
シエラチーム

となります

眠たいので、短いですが今日はここまでです

7が出てるからデンも勝ち進むんじゃ?

>>868
デンチームも勝ち上がりですね
ミスが多くて申し訳ない

デンチームvsステラチームーー


デン「二年生ナンバーワンチームのお出ましか……。福音から激戦が続くなあ」


ラミー「か、勝てるかなあ……」


ノルン「ら、ラクリマさん……」


ラクリマ「ノルンさん、やる以上は全力だよ!」


ノルン「……! うん!」


ゼレス「ここらで天才デン・ハザードを倒しておきましょうか」


デン「強気だね。私も負けるつもりはないよ」


ステラ「よろしくお願いしますね」ペコリ


「デンチーム、大将デンさん。ステラチーム、大将ステラさんです。では、試合開始!」


ゼレス「聖弾【ホーリーボール】!」ビシュッ!


ラミー「暗黒壁【ダークモノリス】!」ゴオッ!


ドプンッ!


ゼレス「な……! 闇魔法!? ズルいですよ!」


デン「そっか、神聖魔法は闇魔法と相性が悪い……。この試合有利だよ!」


ラミー「う、うん!」

ラクリマ「そーでもない! 転板【チェンジボード】!」ズラアッ


ステラ「ゼレスさん、一番!」


ゼレス「はい! 聖弾【ホーリーボール】!」


ラクリマ「それは……雷!」バチッ!


デン(板を通ったことで属性が変わった!?)


ラミー「耐えて、モノリス!」グッ…!


ビキイッ……!


ゼレス「壊れ……ない……?」


ラミー「私の闇は『護る闇』……。硬さだけならレナさんにも劣らないよ」


ステラ「ならこれで……!」


ラクリマ(今日はすでに1発撃ってる……。決勝までいくなら温存したいけど、そうも言ってられないよね)


ステラ「メテ……」


デン「身体軽量化魔法【ライトボディ】!」フワッ


ゼレス「聖域魔法【サンクチュアリ】!」ガキイッ!


デン「止められたか……」ミシ…ッ


ゼレス「大将自ら切り込んでくるとは。とんでもない判断力です」

ゼレス(でもこの距離なら避けられない!)

ゼレス「神聖魔法【ホーリー】!」ドギュウッ!


シュウウウウ……


ゼレス「勝負ありです、先生」


「し、勝負あ……」


デン「誰か戦闘不能になった?」シュウウ…!


ゼレス「な……!」


デン「身体硬化魔法【ヘビィボディ】」コンコン

デン「動きは遅くなるけど、耐えるだけならピカイチだよ」


「ぞ、続行です!」

ノルン「魔弾【シュート】!」ドウッ!


ステラ「!」


ラクリマ「転板【チェンジボード】! 反転!」


ラミー「モノリス!」ギイッ!


ラクリマ「油断しないで、ステラさん。デン先輩は伊達に天才って呼ばれてないよ。演劇部でも、びっくりするほど精密な身体変化魔法を使ってるもん」

ラクリマ「そんな相手とやりあってるんだから、油断は命取りになる」


ステラ「す、すみません! 魔弾【シュート】!」バシュッ!


ゼレス「聖弾【ホーリーボール】!」バシュッ!


ラミー(な、なんで誰もいないところに撃って……)


デン「! 角度が変わる板だ! 後ろに飛んで!」


ラミー「!」バッ!


ドシュドシュッ!


ノルン「あ、あぶな~……」


デン「攻守ともにバランスもいいし、切り替えのスピードも速い……。強いな……」


ラミー「ど、どうしよう……?」


デン「……ラミーさんの盾で強引に突破しよう。私を囮にして」


ラミー「……うん」


ノルン「は、はいっ」

デン「身体軽量化魔法【ライトボディ】!」フワッ


ゼレス「来ます!」


ラミー「暗黒壁【ブラックモノリス】!」ズオッ


ステラ「ーー!?」ビクッ


ラクリマ「目隠しだよ! 後ろ!」


ゼレス「させません! 聖域魔法【サンクチュアリ】!」


デン「さすが、このスピードが見えてるんだ。でも……」


フシュッ


ラクリマ(モノリスが消えた……!?)


ノルン「魔弾【シュート】!」ドシュッ!


ステラ「きゃあああっ!」


ゼレス「あ、え……?」


ラクリマ「目隠しは……デン先輩の動きは……陽動……?」


「勝負あり! 勝者デンチーム!」


ステラ「う、うう……いたた」


ゼレス「強い……。戦い慣れてるんですね」


デン「まあね。昔からマホリオの試合はたくさん見てたし、上手い立ち回りを考えるのも好きだったから」


ゼレス「……私も相当だと思ってましたが、デン先輩のマホリオ馬鹿には敵いませんね」フッ


デン「でもそっちだって強かったよ。またやったら分からないかも」


「両チーム礼!」


ありがとうございました!


ーーーーー

ーーー

楓チームvsシエラチームーー


「楓チームは大将が楓さん。シエラチームは大将がやよいさんです」


シエラ「クロエ先輩に次ぐ、学内ランキング2位のチームですね。戦力という点だけなら学内1位の呼び声も高い……。相手にとって不足はありません」


楓「うそ、あたし達2位なの?」


嵐「そうだよ。掲示板見てないのか?」


楓「見てない!」ドヤ


ロロナ「に、2位ってすごく強いよね……? どうしよう、勝てないよ……!」


シエラ「所詮2位です。私達が狙うのは優勝、そしてランキング1位の座です。2位に手こずる訳にはいきません」


晶「おお、すごい自信だな」


嵐「でも……」


楓「舐めてると一瞬で終わらせちゃうぞ♪」ニコッ


ゴオッ……!


シエラ「……!」ゾクッ


やよい「す、すごい魔力の気迫……!」


「では……試合開始!」

楓「風弾【エアロボール】!」ゴウッ!


やよい(は、はや!?)

やよい「防御魔法【シールド】っ!」


シエラ「だめ! 光爆弾【ライトニングボム】!」


ボボボンッ!!


楓「おお~」


ロロナ「だめって……い、今間に合ってたよね……?」


シエラ「魔力の練り方が尋常じゃない。やよいのシールドなら、防ぐどころか相殺さえできたかどうか……」


やよい「だ、だからボムで打ち消したんだね。ありがとう……」


楓「ちなみに今みたいな貫通力のある魔法、あたし達3人とも使えるからね」


シエラやよいロロナ「!!」


シエラ「ロロナ!」


ロロナ「う、うん!」


シエラ「光爆弾【ライトニングボム】!」


ロロナ「揺動魔法【シェイク】!」

ロロナ(お願い……!)


晶「極クラスだ!」


嵐「極雷魔法【ナルカミ】!」バチチチッ!


ドゴオオオオオオオンッ!!


やよい(意識を爆風に……!)

やよい「意識操作魔法【フォーカス】」キンッ!


楓「爆風が邪魔だね。風斬魔法【かまいたち】!」ズアッ!


ブワッ!


やよい「ななな……!」

やよい(様子見じゃなくて踏み込んで来るなんて……!)

シエラ「ロロナ、もう一度!」


ロロナ「う、うん!」


晶「今度は……」


シエラ「光爆弾【ライトニングボム】!」


ロロナ「揺動魔法【シェイク】!」


晶「いっ!? 頂クラスだ!!」


シエラ「いっけええええええええええ!!!」


楓「風神魔法【ルドラ】!!」ブワッ!


嵐「雷神魔法【インドラ】!!」バチッ!


晶「炎神魔法【アグニ】!!」ゴウッ!


ズドドドドドドドオオォォォォッッ!!


シエラ「あ……」


楓「すっごい威力だった……危ない危ない」


シエラ「……降参、です」


「……勝負あり。勝者、楓チーム」


楓「よしっ!」


「両チーム礼」


ありがとうございました!


ーーーーー

ーーー

シエラ「……あれで、2位……」


やよい「強かった……」


ロロナ「う、うん。策とか戦略とかそういうのを飛び越して、とにかく力勝負って感じだったけど……」


シエラ「歯が立たなかったわ……」


やよい(クロエ部長達はあれより強いの……?)


ロロナ「……ご、ごめん。私が魔法をもっと強くできてたら……」


シエラ「……いえ、あれは仕方ないわ。多分優勝争いをするくらい強いチームだもの。言い訳だけど、一年生が敵う相手じゃなかった」

シエラ(……十で神童、十五で才子、二十過ぎればただの人、か)


ポメ「シエラ、やよい、ロロナー!」ダーッ!

ポメ「お疲れさま! すごかったよ!」


カーム「ほんと、すごかった。お疲れさま」


シエラ「なに、笑いに来たの? あれだけタンカを切っといて負けたから?」


カーム「違うよ、労いに来たの。私達は一個前に負けちゃったから、応援してたんだよ」


シエラ「……あんた本当にお人好しね。あんなに嫌なことばっかり言う奴なんか無視しちゃえばいいのに」


カーム「シエラが優しいって分かっちゃってるもん。ツンツンされてももう怖くないよ♪」


シエラ「はあ……」

シエラ「やよい、ロロナ」


やよいロロナ「?」


シエラ「……カーム、ポメ」


カームポメ「なあに?」


シエラ「ありがとう。これからも強くなるために頑張るから、その……仲良くしてほしい」


カーム「もちろん」ニコッ


ポメ「わーい! 仲良し仲良しー!」


やよい「シエラちゃんのツンデレかわいいなあ……」ホッコリ


ロロナ「う、うんっ」


やよい「……あれ、そういえばレティスちゃんは?」


カーム「それが……デン先輩の魔法を受け止めるために結構な魔力を消費してしまったので、医務室で横になってます。少し寝れば良くなるそうですから」


やよい「そっか」


ポメ「よーし、みんなで試合観戦だー!」


ーーーーー

ーーー

クロエ「ローラ達は順調に勝ち進んでるわね。さすが私の彼女だわ」ウンウン


モミジ(イオちゃんも勝ってる……)グッ


凜華(舞さんは普段チームに参加してないからな……。今回は急造のチームだし、もう負けてるみたいだ)


クロエ「さ、次はブロック準決勝よ」


凜華「私達と、ティアさんチームと、楓さんチームと、デンさんチーム……」


モミジ「みんな知り合いになっちゃった……」


クロエ「誰が相手でも関係ないわ。行くわよ!」


ブロック準決勝結果
B、Dグループの二チームを先に判定します
↓コンマ
01~75 レナチーム勝利
↓↓コンマ
01~70 ノワールチーム勝利

Aブロックは組み合わせ決定から判定します
1、2 クロエチーム
3、4 ティアチーム
5、6 楓チーム
7、8 デンチーム
9、0 再判定
↓3コンマから、十の位、一の位それぞれで判定
先に出た二チームが試合、残ったニチームが試合となります
試合順が確定するまで判定します

ティアチームvsデンチームーー


ナミネ「ラミーさん、負けませんよ」


ラミー「私だって。樹にいいところ見せたいもん」


アルシェ「デンと戦うの初めて……?」


デン「そうかも。私もアルシェさんの強力な魔法に興味あったから、戦えて嬉しいよ」


ティア「妹の仇……」


ノルン「うう、そう言われるとその通りなんですけど~……」


ティア「……冗談ですよ。戦った結果だし、気にしてません。全力で戦いましょう」


ノルン「は、はいっ!」


「ティアチーム、大将はティアさん。デンチーム、大将はラミーさん。確認よろしいですね」

「では……試合開始!」


先にコンマの合計が【150】に到達したチームの勝利です
ティアチームコンマ↓×1.5 0/150
デンチームコンマ↓↓ 0/150

ティアチーム 61.5/150
デンチーム 61/150


アルシェ「破壊魔砲【キャノン】!!」ズゴオオオッ!


デン「神弾【ネオ】!!!」ゴギャアアア!


ドオオオオオオッ!!


ナミネ「きゃっ! ふ、二人ともすごい威力……」


デン「試合前から魔力を練ってこれか……。ラミーさんのモノリスでも防げないかも……」


ナミネ「獄水魔法【ヘルアクア】!」ビュウッ!


ラミー「暗黒壁【ブラックモノリス】!」ガキイッ!


ナミネ「さすがにこの程度の魔法は通してくれませんか……!」


ティア「互角……ですかね」


ノルン「アルシェ先輩すごい~……」


ティアチームコンマ↓×1.5
デンチームコンマ↓↓

ティアチーム 165/150
デンチーム 88/150


ナミネ「では、ティアさん。あれを」


ティア「はい」


ノルン(な、なに……?)


ナミネ「水よ」タプン


ティア「浮遊魔法【フロート】」ピタ…ッ


デン「巨大な水の塊を浮かせた……。固まったほうがいいかな」スッ


ナミネ「水連弾【アクアガトリング】!!」ビシャシャシャ!


ラミー「暗黒壁【モノリス】!」ズオッ!


ドドドドドッ!


ノルン「うしろ!」


デン「防御魔法【シールド】!」


ドドドドドッ!


デン「水の塊が前後に……!」


ナミネ「私が浮かせたものと、ティアさんが浮かせたもの。そして……」


ティア「浮遊魔法【フロート】!」ズオッ!


ノルン「し……」


デン「下!?」


ドバアアアアアッ!!


ラミー「きゃあああああっ!」


「勝負あり! 勝者、ティアチーム!」


ナミネ「やりました! 大成功です!」イエイ!


デン「包囲型攻撃の対策は怠ってたなあ……いてて」


ノルン「でも、全校ベスト16……」


ラミー「私にとっては快挙だなあ。嬉しいよ」


アルシェ「このまま優勝する」フンス


「では、両チーム礼!」


ありがとうございました!

クロエチームvs楓チーム


ざわざわ ざわざわ


楓「ギャラリー多いねー」


クロエ「事実上の決勝ってやつかしら。ランキングのワンツートップの戦いだもの」


晶「ここんところクロエのチームには負け越してるし、ここらで勝たせてもらうぜ」


凜華「そう簡単には勝たせてあげないよ」


嵐「どっちが勝っても恨みっこなしだからな」


モミジ「う、うん!」


「クロエチーム、大将はモミジさん。楓チーム、大将は楓さん。確認よろしいですね」

「では……試合開始!」


先にコンマの合計が【200】に到達したチームの勝利です
クロエチームコンマ↓×2 0/200
楓チームコンマ↓↓×2 0/200

クロエチーム 48/200
楓チーム 130/200


クロエ「先手必勝! 疑似宇宙魔法【アストロ】!」


ズオッ!


楓「風加速魔法【マッハ】!」ビュンッ!


凜華「楓さんが抜けた!」


楓「一人でも抜けたらそれは使えないでしょ! アストロ破れたり!」アッハッハー!

楓「よーし、獄風魔法【ヘルウィンド】!」バオッ!


凜華「氷晶壁【アイスウォール】!」ガキイッ!


ゴオオオウッ!


クロエ「く……っ。とりあえず解除よ、体制を立て直すわ」フシュッ


モミジ「う、うん」フシュッ


晶「お、闇が晴れたな」


嵐「俺たちの得意な力勝負の時間かな」チリッ


クロエ「さ、どうしようかしら……」ゴクリ


クロエチームコンマ↓×2、ゾロ目の場合×5
楓チームコンマ↓↓×2

同時に200を超えた場合、その時点で合計値の大きい方の勝利
合計値が同じ場合、さらに試合続行

クロエチーム 378/200
楓チーム 140/200


クロエ「……はあ、やりたくなかったけど仕方ない」


凜華「アレだね?」


モミジ「うまくできるかなあ……」


晶「楓、嵐、なにか来るぞ。気をつけろ」


嵐「出す前に止めるか?」


楓「それがいいと思う。なんかやばい感じするし」


嵐「なら止める! 雷神魔法【トール】!」バヂィッ!!

嵐(雷の化身の如き雷の塊だ! これをどう防ぐ!?)


クロエ「闇よ! 悉く天を覆い尽くせ!!」ズオッ!!


凜華「氷よ! 空に舞いて総てを凍て尽くせ!!」キィンッ!!


モミジ「星よ! その力にて万物を引き寄せろ!!」ズッ!!


クロエ「全ての分子が運動を停止する、マイナス273.15℃の世界! 絶対零度【アブソリュート・ゼロ】!!」ガチンッ!


バチチチチチッ!! バチンッ! パチッ! チリッ……


嵐「止まっ……た……?」


晶「く……! 集まれ! 一度防御を……!」


クロエ「遅い! 魔弾【シュート】!」ドウッ!


楓(ま、魔力が練れない! シールドを……!)

楓「きゃああああああっ!」ドウッ


「そこまで! 勝者、クロエチーム!」

クロエ「か、解除……」ガタガタ


凜華「さ、さむい……」ガチガチ


モミジ「あれで決まってなかったら負けてたよ……」プルプル


晶「日を遮って温度を下げて、さらに空気を凍らせる。そして重力を操って物体の動きを止めて、限りなく温度を下げたわけか」


クロエ「原理的にはそう。ただ空間を冷やすっていう性質上、私達も危険な魔法なの。その後の一発で決められなかったら即降参よ」


凜華「あとはまあ、寒くなるぞって覚悟かな。急に寒くなった相手はびっくりするけど、こっちは寒くなるって分かってるからね」


楓「まさかここに来てまで新コンビネーションを開発してるなんて……」


嵐「完敗だな。俺達もまだまだだ」


パチパチパチパチ!


楓「もー! クロエ、他で負けたら承知しないからなー!」


クロエ「ええ。もちろん優勝はいただくわ!」


ーーーーー

ーーー




レナ「Aブロックすごいことになってるわね……」


ローラ「うん、すごい激戦区だよ」


ヒカリ「こっちもしっかり勝ち上がって、クロエに恥ずかしくないところ見せないとね」


イオ「やっぱりイリスさんもノワールさんも、素の戦闘力が高いですね……」


ノワール「イリスはマホリオしてこなかったんだもんね」


イリス「はい。なので今すごく楽しいですよ!」


ブロック決勝結果
B、Dグループの二チームを先に判定します
↓コンマ
01~60 レナチーム勝利
↓↓コンマ
01~60 ノワールチーム勝利

「勝者、レナチーム! よってBブロック代表はレナチームになります!」


わああああああ!


レナ「よし、全校ベスト4よ!」


ローラ「次は決勝トーナメントか。ドキドキするね」


ヒカリ「Aブロックの試合は今から始まるところみたい。見に行こう!」


ーーーーー


「Dブロック、勝者ノワールチーム! ノワールチームは決勝トーナメントいきです!」


パチパチパチパチ!


ノワール「イリス、ハイタッチ!」


イリス「いえい!」パチン!


イオ「Aブロックはこれから決勝みたいです。見に行きましょう!」


ーーーーー



Aブロック決勝、クロエチームvsティアチームーー


「クロエチーム、大将モミジさん。ティアチーム、大将ティアさん。確認よろしいですね」


ティア「全校ベスト8まで来ましたが……満足してません。このまま優勝します」


クロエ「優勝するのは私達よ。本気でやりましょう」


アルシェ「ん!」


モミジ「決勝トーナメントまであと一つ……」ゴクリ


ナミネ「ここまできたら優勝したくなってしまいますね。デンさんチームの分も頑張りますよ!」


凜華「こっちも楓さん達の分も背負ってる。負けるわけにはいかないよ!」


「では、Aブロック決勝……試合開始!」


先にコンマの合計が【200】に到達したチームの勝利です
クロエチームコンマ↓×2、ゾロ目の場合5倍 0/200
ティアチームコンマ↓↓×1.5 0/200

クロエチーム 10/200
ティアチーム 163/200


アルシェ「破壊魔砲【キャノン】!」ズゴォオッ!!


クロエ「いっ!? 闇よ飲み込め!」ズオッ


モミジ「重力魔法【グラビティ】!」グググ!


ゴシャアアアッ!!


凜華「氷晶壁【アイスウォール】!」ガキィッ!


クロエ「な、ナイスよ凜華。助かったわ」


モミジ「ブラックホールで飲み込みきれない魔力の量だなんて……」


ティア「ナイスです、アルシェ。このままいきましょう」


アルシェ「ん!」


凜華「ナミネさんの魔法は私が凍らせることができる。大丈夫、相性は有利だ」


クロエ「ええ。怖じ気づいてなんていられないわ」


クロエチームコンマ↓×2、ゾロ目の場合5倍
ティアチームコンマ↓↓×1.5

ん、ティアチームはコンマの1.5倍だから
>>916の数値は123じゃないかな?

82 × 1.5 = 123 なので

42 vs 165 かあ

>>919
さんすうレベルの数式を間違ってしまった…
>>919さん、>>920が正しいです

クロエチーム 42/200
ティアチーム 165/200


クロエ「攻めるわよ! 闇弾【ダークボール】!」ドウッ!


モミジ「魔弾【シュート】!」


ナミネ「水障壁【アクアカーテン】!」ビシャアッ!


クロエ「二人分の魔法を受け止める大きさで、しかもしなやかさがある……。厄介な防御魔法ね」


ナミネ「これでもいろいろ工夫してますから」ニッ


クロエチームコンマ↓×2、ゾロ目の場合5倍
ティアチームコンマ↓↓×1.5

クロエチーム 158/200
ティアチーム 365/200


凜華「巨大氷弾【フロスト】!」ギイッ!


クロエ「砕け! 闇弾【ダークボール】!」ゴオッ!


ゴシャアアアッ!!


ナミネ「頭上で氷を割った……? 氷のつぶてくらいじゃダメージにはならない……」

ナミネ「……そうか、モミジさんだ。ティアさん! 氷のかけらを浮かせてください!」


モミジ「重力魔法【グラビティ】!」


クロエ「砕いた氷のかけら全てが弾となる! 氷流星群【アイスメテオシャワー】!!」


ーーーーー


楓「あんな魔法使ったことあったっけ!? すごいよクロエ!」


嵐「底なしのびっくり箱みたいだな……」


ーーーーー


ティア「浮遊魔法【フロート】!」ブワッ!


ギチッ……! ギシィッ……!


モミジ「く……! ティアさんに下から押されてる……!」


ティア「ふぐぐ……! モミジさんが上から押してきます……!」


アルシェ「ティア、もうちょっと頑張って」スッ

アルシェ「殲滅魔法【デストロイ】!」ゴアッ!!


ジュオッ!!


凜華「ぜ……全部消された……!?」

アルシェ「もう一発。破壊魔法【キャノン】!」ズゴオオッ!!


クロエ「絶対零度【アブソリュート・ゼロ】!」ズオオッ!


凜華「ぐ……!」パキキ…!


モミジ「重力魔法【グラビティ】……!」ギリリリ…!


クロエ「とまれええええええええええッッッ!!!」


ゴシャアアアッ!


凜華「氷晶壁【アイスウォール】!」ガキイッ!


バキイイインッ!


モミジ「……!!」


アルシェ「……もう一発」スッ


クロエ「こ……降参よ」

クロエ「……アブソリュート・ゼロでさえ止められないなんて、どんな魔力よ……」フッ


「勝負あり! 勝者、ティアチーム!」


わあああああああああっ!!


ーーーーー

ーーー




クロエ「ベスト8ね……」


凜華「お疲れさま、クロエさん」


クロエ「お疲れさま、凜華、モミジ」


モミジ「あれ、あんまり悔しくなさそう?」


クロエ「うーん、悔しいけどやれるだけのことはやったつもりだし……。やり切った気持ちの方が大きいかしら」


凜華「じゃ、どこが優勝するか最後まで見届けないとね」


クロエ「ええ!」


ーーーーー

ーーー

決勝トーナメントーー


「各ブロック代表者は前へ」


Aブロック代表 ティア アルシェ ナミネ

Bブロック代表 レナ ローラ ヒカリ

Cブロック代表 ? ? ?

Dブロック代表 ノワール イリス イオ


「これより、決勝トーナメントを開始します」


まずCブロック代表vsノワールチームの結果を先に判定します
コンマ↓偶数 ノワールチームの勝利
奇数ゾロ目で新キャラ

まさか奇数ゾロ目出るとは…!
A、Bブロックの試合が終わったあと、新キャラと決勝で邂逅します
リーダーのみの募集予定です

今日はここまで

決勝トーナメント第一試合ーー


「ティアチーム、大将はティアさん。レナチーム、大将はレナさん。確認よろしいですね」


レナ「私の盾がアルシェの攻撃を防げるかに懸かってるわね」


アルシェ「一緒に特訓した。でも手は抜かない」


レナ「こっちも本気よ。お互い全力でぶつかりましょう」


ローラ「同室とはいえ……ううん、だからこそ本気だよ!」


ティア「は、はい! 負けません!」


ヒカリ「よろしくね」ニッ


ナミネ「はい! よろしくお願いします!」ムンッ


「では、試合開始!」


先にコンマの合計が【200】に到達したチームの勝利です
ティアチーム↓コンマ×1.5 0/200
レナチーム↓↓コンマ 0/200

ティアチーム 121.5/200
レナチーム 55/200


アルシェ「破壊魔砲【キャノン】!」ズゴォオッ!


レナ「魔障壁【ガーディアン】!」ギィッ!


ミシッ……!


レナ「くっ……!」グリッ!


ナミネ「逸らした! 上手い……!」


レナ「キッツいわね……。フォートレスじゃないとダメかしら」


ローラ「エアロ、シンクロ!」キンッ


ナミネ「水弾【アクアボール】!」バシュッ!


ローラ「風弾【エアロボール】!」バウッ!


ヒカリ「パワーはアルシェさんが圧倒的だね……。ボクがローラさんに魔力をあげて、それで打ち勝つしかないかな……」


ティアチーム↓コンマ×1.5
レナチーム↓↓コンマ

ティアチーム 261/200
レナチーム 88/200


レナ「……ヒカリさん、私にありったけの魔力をちょうだい」


アルシェ「……ッ」グググ…!


ヒカリ「あ……! う、うん! 魔送【ライン】!」


アルシェ「これが、今のアルシェの全力……!」ズオッ!

アルシェ「穿ノ頂・神槍【ゲイボルグ】!!!」ヴァッ!!


レナ「要塞魔法【フォートレス】!!」ガゴォンッ!


ズオオオオオオオオッッ!!!


レナ「きゃああああああああ!!」


「そ、そこまで! 勝負あり!」


ティア「だ、大丈夫ですか!?」


レナ「う……っ」


ローラ「だ、大丈夫。すごい魔力の塊で叩かれたから気絶してるけど、怪我はないよ」


ヒカリ「びっくりした……。二人分の魔力のフォートレスでもあっさり貫いてくるなんて……」


「勝者ティアチーム。決勝へ進出です」


ローラ「頑張ってね、ティアちゃん。ここまで来たら優勝だよ!」


ティア「は、はい!」


ーーーーー

ーーー

決勝戦ーー


ナミネ「相手は……ノワールさん達でしょうか」


アルシェ「ん、多分そう。イリスの戦闘力はすごいから」


ティア「イオさんもマホリオに慣れてきてるし、大変な相手になりそう」


樹「決勝は私が審判をします。勝ち上がりチームは前へ」


ティア「緊張しますね……」テクテク


ナミネ「あれ、ノワールさん達じゃない……!?」


???「…………」


???のプロフィールをつくります。

テンプレート↓
【名前】(和名でも洋名でも可。名字もあればお願いします)
【容姿】
【性格】
【得意魔法】(その人本人にしか使えない、特殊な魔法をお願いします。名前だけではなく、どんな魔法かも説明があると嬉しいです)
【備考】(その他付け足したいことがあれば)

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります

【名前】シェリル・オルゼラリア
【容姿】水色の瞳の銀髪ツインテール。やや小柄だが隠れ巨乳。着痩せするタイプ
【性格】勝気。常に前向きで、どんな事にも手を抜かない。俺っ娘。
【得意魔法】鏡魔法 最大10枚の巨大な鏡を出現させる事ができる。鏡は魔翌力を反射する性質を持つ。
自身や対象を鏡に映す事で分身を作り相手を錯乱させる事も可能。
※分身は実態を持たない為、分身の攻撃によるダメージは発生しない。耐久力は分身の元となった人物の能力値により左右される。
【備考】口調はやや荒い所もあるが、基本的に礼儀は良く慢心はしない。可愛いものが好きだが周りには内緒にしている。虫が苦手。
マホリオの実力も相当な物で去年の大会も準決勝まで進んだもののウィンチームに敗北していた。

1.シェリル
2.アテナ
3.明里
4.セシル
5.彩芽
6.オルフィア
7.ゲネヴィア

たくさんの設定案ありがとうございます!
↓から投票
投票レスのコンマの1桁目の合計が最初に【20】を超えたキャラが???となります
本日中に誰も【20】に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが???となります

新キャラはシェリル・オルゼラリアとなりました
設定は>>950を参照

今スレはここまで
皆さんいつもスレにご参加いただきありがとうございます!

エピソードゼロ
  最強を目指す物語


私は、最強と呼ばれるにはまだ未熟です。
きっとこれからも最強を目指すことに変わりはないでしょう。
 ーーヴィーネ・ケルキオン著 『自伝 最強を目指す物語』より抜粋


~~~~~


数年前……。

地方での試合だった。相手は手練のベテラン。こちらも同期で組んだチームで、お互いの手の内は知り尽くしていた。
相手の魔法を防ぎ、隙を見ては攻撃する。
白熱の試合の末なんとか勝利はものにしたが、魔力はだいぶ消費していた。
その夜。
近くに魔力を蓄えた湖があると聞き、そこまで観光も兼ねて飛んでいった。
月明かりに照らされた水面がキラキラと輝いていて、宝石が浮いているようだと年甲斐もなく見惚れてしまう。

「ゼレスちゃんに見せたら喜ぶかしら……」

靴を脱いで水辺に腰掛ける。ひんやりとした水が、試合で火照った体に心地良い。
ちゃぽちゃぽと足先で水を弄んでいると、ふと後ろに気配を感じる。
まだ遠いが、強大な魔力の持ち主だ。おそらくは野生の魔獣。この湖に魔力を浴びに来たのだろう。
町からは少し離れてるとはいえ、防衛のために戦ったほうがいいのだろうか。
考えを巡らせながら靴を履き直し、杖を構えて木陰に隠れる。

「ーーーなっ……!?」

しかしてそこに現れたのは、大きな傷を負ったドラゴンだった。
悲鳴をあげそうになるのを、すんでのところで堪える。
伝説の存在。
いないものとされている魔獣を目の当たりにした驚きと、それが酷い傷を負っている驚き。
見ただけで分かる。
巨大(おお)きく、堅固(かた)く、強靭(つよ)い。
それが無残にも血だらけとなり、荒い息を吐き、安息の地を求めている。
一体何者がこれほどの傷をつけたのか。好奇心と恐怖が混ざり合う。
しばらく水を飲むドラゴンを眺めていると、ふと顔を上げこちらに視線を向ける。

(見つかった)(殺される?)(餌、いや敵だと思われてる)

一瞬でいくつもの思考が浮かんでは消え、まるでスローモーションのようにドラゴンの口が開くのを見つめていることしかできない。

「ゴギャアアアアアアアッッ!!」

そして放たれた炎は私のーー。

「94六15壱6764200零6!!!」

私の横を通り抜けて、後ろにいた「ナニカ」にぶつかった。

「た、助けてくれたの……?」

ドラゴンは私と視線を交わす。

『人間よ、ここから離れてくれ。こいつはこの世界のものじゃない……。私がこいつを倒さなければ……』

優しい口調で語りかけてくれる。
だが傷は塞がっている訳もなく、劣勢なのは明らかだ。
そんな体なのに助けてくれたドラゴンを放っておけるほど私は薄情ではなく。

『に、人間……!?』

杖を構えて相手に向き合っていた。

「私、これでも結構強いのよ。協力してやっつけましょ」

『……かたじけない!』

「伍ッ!!」

直線。真っ直ぐドラゴンへ向かう道。止まることも曲がることもない。
そのスピードから考えられる偏差。

「そこ! 聖弾【ホーリーボール】!」

「8ッ!」

その「ナニカ」は、常識では考えられない反射で踏みとどまり、右にステップした。
本来なら当たるはずだったホーリーボールは地面で弾け、一瞬だけの閃光となって辺りを照らした。
夜の暗がりの中では私の魔法は一層の眩しさを得る。
その眩しさをモロにくらったナニカは怯み、うめき声をあげてその場に留まった。

『素晴らしいぞ人間よ!』

黒い鱗の先にある、堅牢な爪。それを一切の遠慮なく叩きつける。
ドラゴンの一撃は空気を裂き、ナニカを地面にめり込むほどの威力で振り下ろされた。

「釟2037壱3仇1108参86!!」

『やはりそうか……! 同じ程の攻撃を先程も浴びせたというのにこの堅さ……。ダメージに対する即時免疫の獲得だな』

爪を持ち上げた跡には、ダメージなど喰らっていないという素振りのナニカが佇んでいた。
そして周りが揺らめき。

『グオオオオッ!!』

瞬時にドラゴンの爪が凍る。さらに、炎をまとった体当たりで、堅いはずの鱗を突き抜けてドラゴンにダメージを与えている。

「あ、悪魔……」

ドラゴンの全力を受け止めるタフネス。一方的な攻撃を加えるパワー。そして底知れない不気味さ。

「19参04六一仇830零!」

『人間、逃げろ……!』

この後に及んで、まだ私の身を案じている。
だが逃げたところでどうにもならない。
体が震える。
どうする、どうする。

「久遠さん!」

「フッ!」

林の中から、二つの影が勢いよく飛び出す。
一つはシュートで動きを止め、もう一つは懐に潜り込み、あろうことか悪魔に殴りかかった。

「零6弐ッ!?」

腹部を正確に射抜かれた悪魔は、胃から逆流した吐瀉物を撒き散らしながらも敵たる私達を睨みつけている。

「我らが大将も情けないですねー」

その声には聞き覚えがあった。
今年入団したばかりの選手だ。実力は折り紙つき、戦況判断にも優れた名手。

「紅林さん……!」

「はいはーい」

紅林茜。名家紅林家の娘にして、類稀なる魔法の才能の持ち主。そしてフィジカルにも目を見張るものがあり、マホリオだけでなく格闘技でもその名を轟かせている。
だがなぜ彼女がここに……。
同じ団体に所属しているが、トリオを組んでいる訳ではない。方や団体の顔である魔法使いと、今年入団の新人だ。挨拶や多少の交流はあるが、こんな戦いに身を投げ出すほどの信頼関係ではない。

「なんで私がここにいるのかはその子に聞いてくださいねー」

そんな考えを見透かされたのか、紅林さんに声をかけられる。
そう、出てきた人影はもう一つ。
見たこともない少女。ライトグリーンの長髪に、プロポーションの取れた長身の体型。じっくり見てみても、やはり見覚えのない人物だった。

「リリウム魔法学校、二年。サリア・マグノリア。いずれあなた達とトリオを組む魔法使いです」

「え……?」

言っていることが分からない。私とトリオを組みたいというファンは少なくない。だけど、紅林さんも交えてトリオを組むと断言する理由が分からなかった。

「サリアさんの魔法は未来視なんだってー。こっちに修学旅行で来てて、しかもここで三人で悪魔を止める未来を見ちゃったから、私に声をかけて来たらしいよー」

「未来視……」

珍しいが、確かに存在する魔法だ。
普通なら未来視を活かした占い屋として独立するものが多いが、マホリオのプロになるのはさらに珍しい。

「考えごとはあとです、ヴィーネさん。構えてください」

「え、ええ!」

『や、やめろ……。お前たちが敵う相手じゃない……!』

瀕死のドラゴンが息も絶え絶えに訴えかける。
でも、もう覚悟は決まっていた。

「二回も逃げろと案じてくれた。その優しさに報います、ドラゴンさん」

「久遠さん、右に! ヴィーネさん、サンクチュアリでドラゴンさんを守ってください! ドラゴンさんは湖の水で傷口をゆすいで、体力を回復してください!」

「脚深化魔法【ヘビー・レッグ】」

「了解! 聖域【サンクチュアリ】!」

消えたかと見紛うほどの速さで紅林さんが距離を取る。
そして私も魔法を展開。光のベールが私を中心に包み込む。神聖魔法の性質、"退ける力"をフルに使った防御魔法だ。ちょっとやそっとの攻撃では揺らぎもしない。
そのベールの中でドラゴンは湖に尾を突っ込む。器用に傷口を洗い、魔力をその身に浴びて回復しているようだ。

「仇43八10136陸七!!」

無防備となったサリアさんに悪魔が飛びかかる。
だが、そこに攻撃が来ることを知っているように、全くの無駄がない動きで体当たりを避けた。
躱されたことに怒った悪魔は、炎と氷の攻撃を同時に展開する。だがそれもサリアさんにはかすり傷一つ負わせられない。
そして怒りに身を任せた、再びの体当たり。

「久遠さん! 顎(ジョー)!」

「腕深化魔法【ヘビー・フィスト】! シッ!」

一瞬で間合いを詰めた紅林さんが、全霊の力で顎(?)を打ち抜く。
サリアさんしか眼中になかったのか、悪魔はあっけなく攻撃を食らう。
脳を揺さぶられたのか、声を上げる間もなく悪魔が沈黙した。

「……あっけないなー」

「久遠さん、まだです」

悪魔が顔を上げる。
攻撃は当たらず、しかも好きなように殴られる。その怒りに体を震わせ、憎悪をありありと滲ませている。

「953ニ6伍345四6壱一0七仇31!!!」

ビリビリと大気が震えるほどの魔力。
炎神魔法と氷神魔法が同時に来たかのような破壊力だ。

「久遠さん、サンクチュアリの中に!」

二人がサンクチュアリの中に入ってくる。
神魔法二つを受け止めたことは今までない。ありったけの集中力で前面に魔力を固め、ひたすら耐え続ける。

「こ……の……!」

だが悪魔も苦しそうだ。おそらく持てる全ての魔力を注いだ攻撃なのだろう。
耐えられるか、耐えられないか。私に懸かっている。
だが未来が見えるというサリアさんまでもがサンクチュアリの中にいるのだ。ならば応えなければならない。

『人間よ……』

ドラゴンが起き上がる。サンクチュアリの中で休んでいたドラゴンは、いつの間にか起き上がれるほどまで回復していたのだ。

『ドラゴンの力を見せてやる』

黒く艷やかだった鱗が、さらなる堅さを帯びていく。
それはもはや鱗と呼ぶには生物味がなく、ひたすらに鍛えられた玉鋼の如き輝きを宿している。

『堅さは悪魔だけの専売特許ではないぞ!』

二つの神魔法の中にその身を投げ出す。
怯む様子もなく悪魔の元に辿り着いたドラゴンは、固めに固めたその拳を全力で振り下ろした。
先程とは比べ物にならない衝撃。だがそれでも悪魔は生きている。

『どうした悪魔よ。魔法が止まっているぞ?』

「聖弾【ホーリーボール】!」

「久遠さん!」

悪魔が気づいた時にはもう遅かった。ドラゴンが足を止め、私が光で目を眩ませる。サリアさんの号令で紅林さんが飛び出し……。

「同じ威力だと既に耐性がついてるんだよね。じゃあ誇っていいよ、これは試合でも使ってない魔法だから」

紅林さんがさらに魔力を練り上げる。

「腕神化魔法【ネオ・フィスト】」

振り抜かれた腕は軌跡すら追えない速さで打撃を完了し、今度こそ完全に悪魔は沈黙した。

「終わった……?」

「終わりです。助かりました、ヴィーネさん、久遠さん」

悪魔の体が宙空に吸い寄せられる。
魔界への転送が始まったのだろう。ほんの数瞬で姿が掻き消え、まるで何事もなかったかのように静かな景色へと戻っていた。

「ドラゴンさんも、ありがとうございました。もっと早く来れたら良かったのですが……」

『いや、あれ以上遅くならなかったことに感謝しよう。お陰で命を救われた』

優しい声だ。

『いえ、これでは上から目線すぎるわね。ありがとう、ほんとに助かったわ』

「あれ、口調変わったねー?」

『ふふ、さっきまでは緊張でああいう口調になってたの。でも好きな人となら緊張せず話せるから。こっちが私の素の口調よ』

それからしばらく湖のほとりで三人と一匹で談話を楽しんだ。

サリアさんが卒業したら、私達と組む未来が視えていること。
ドラゴンの名前はレイア。娘もいるから仲良くしてほしいとのこと。
紅林さんがサリアさんに「久遠さん」と呼ばれていたのは、今の彼女と近い内に結婚する未来が視えて、今の名前とごちゃごちゃになって呼んでしまったとのこと。
ドラゴンの存在は秘密にすること。

そして、いつかまた誰かが危ない目にあったら、ここにいる四人で協力して乗り越えること。

そう約束した。



そしてその数年後である現在。
サリアさんの言うとおり、私達三人はトリオを組むことになった。
世代もバラバラなのに、デビュー戦から驚くほどのコンビネーションを見せるトリオ。スポーツ紙には連日のように私達のニュースが載る。

「また新聞なんか読んでるんですかー?」

茜さんが話しかけてくる。

「新聞は大事ですよ。茜さんもちゃんと読んでください」

逆側からはサリアさんが。

「新聞っていうか、私達の記事よ」

バサッと広げると、両側から二人が覗き込んでくる。
では、今まで私が読んでいた記事のタイトルを読み上げよう。

「『最強のトリオ、未だ快進撃止まず!』」

二人に抱きつく私と、照れながらも笑うサリアさん、嫌そうな顔ながらも拒否しない茜さん。
その写真を見て、私達三人は顔を見合わせる。

「最強って言っても、レイアさんの固めた鱗は砕けそうもないしなー」

「あの時の悪魔の攻撃、レイアさんが止めてくれなかったら私のサンクチュアリが砕けてたわよ」

「あの巨躯でとてつもない俊敏さのレイアさんです。私が未来を視たところで避けられそうもありません」

くすりと笑って、あの時のドラゴンさんに思いを馳せる。
我々、未だ最強には程遠く。

「ヴィーネ選手、茜選手、サリア選手。入場の時間です!」

控室にスタッフが来る。
新聞を畳み、立ち上がる。

「じゃあ、いきますか」

「おー」

「はい!」

これが私達の結成秘話。そして最強を目指す道中の物語。
最強を目指して、私達は明日もまたスタジアムへ足を運ぶ。

20年ほど前、ヴィーネがプロに
(スレの現時点から)6年前、茜がプロに
(スレの現時点から)3年前、サリアがプロに
そしてサリアがプロになると同時に、ヴィーネの同期は引退
茜もチーム組み換えにより、3人が組むことに

>>985で、茜が今年入団の新人、サリアはまだリリウムの生徒となっています
が、未来を見たために、修学旅行を抜け出して茜に声をかけて戦いに来たという風に描写しています

チームへの加入はバラバラですが、トリオになったのはサリア入団直後に、茜も同時にまとめて組んだという感じです


ただここまで書いて気づきましたが、これだと茜とサリアの加入年が2年しか違いませんね…
このサイドストーリー時点で、茜はプロ2年目という風に読み替えてもらえれば助かります

現在各キャラクターのプロフィール欄に使用魔法の追記作業をしています
新規スレ立ては明日になるかと思います
お待たせして申し訳ありません

【安価】ウィン「リリウム魔法学校へ! 7……ナナ?」【百合】
【安価】ウィン「リリウム魔法学校へ! 7……ナナ?」【百合】 - SSまとめ速報
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次スレになります、よろしくお願いします

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