◆あらすじ
魔法が当たり前に存在する世界の、魔法学校のお話。
良き学園ライフを送れるよう頑張りましょう。
◆注意
スレタイにもある通り、このスレは百合スレです。
女子校のため、もちろん女の子しかいません。
苦手な人は回れ右。
◆安価について
連取り禁止。
長文安価、意味不明な安価については部分採用もしくは再安価。
◆過去スレ
【安価】生徒(♀)「リリウム魔法学校へ!」【百合】
【安価】生徒(♀)「リリウム魔法学校へ!」【百合】 - SSまとめ速報
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【安価】クロエ「リリウム魔法学校へ! 2学期よ!」【百合】 - SSまとめ速報
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【安価】ローラ「リリウム魔法学校へ! 3人チームを組もう!」【百合】
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(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1573654213/)
◆リリウム魔法学校のご案内◆
全寮制の女子校。現実世界での高校(15~18歳)を想定。
寮は二人一部屋。
もちろん授業は魔法を用いたもの。
三人チームで戦う「マホリオ」という競技が存在する。
三人の中に一人大将を決めて、その大将が倒されるか降参するまで魔法で戦闘を行うというもの。
7月 学内トーナメント
10月 学外対抗戦
といった大会も存在する。
ストイックに勉強に打ち込むも良し、マホリオの大会で好成績を狙うも良し、怪しい魔術に手を出すもよし、誰かと恋愛するも良し。
どうぞ自由な学校生活をお送りください。
◆スケジュール◆
4月 入学、学内レク、部活紹介
5月 マホリオ一年生大会
6月 (結婚式)
7月 マホリオ学内トーナメント
8月 夏休み
9月
10月 マホリオ学外対抗戦、収穫祭
11月 文化祭
12月 クリスマス
1月 冬休み
2月 バレンタイン
3月 ホワイトデー
※カッコの中は学校のイベントではなく、生徒の間で受け継がれてきた極秘のイベントです。
◆登場キャラクターの紹介◆
【名前】クロエ・アートルム
【容姿】金髪ツーサイドアップで碧眼。体格は並だが胸は平坦
【性格】自信過剰で高飛車だが、困っている人を放っておけないなど、お人好しな面もある
【得意魔法】
・闇魔法エターナルダークフォース
一瞬で相手を周囲の空間ごと闇に包み込み、相手の視界を封じる。
また、魔力のみを展開することで周囲の魔力を探ることができる。
・ハイパークロエ
ヒカリの「魔力の形を変える力」、ローラの「魔獣の力を受け入れる力」がクロエに伝播し、「あらゆる人からの魔力を受け取り、あらゆる魔法を使いこなせる」状態になる。
【備考】若干の厨二病をこじらせている
主人公。
演劇部所属。
「闇の試練」を乗り越え、闇魔法を使いこなせるようになった。
孤児であり、クロエという名は孤児院の先生から、アートルムという名字は高名な魔法使いであるアートルムにあやかりローラから名付けてもらった。
【名前】ローラ・リーケ
【容姿】緑髪のポニーテールで小柄で華奢な体格
【性格】気弱で引っ込み思案な性格だが、心優しい性格
【得意魔法】人間以外の生物と意思相通ができ、その生物と融合しその生物ならではの能力を使うことができる
【備考】実はかなりのお嬢様。リーケ財閥は魔獣の保護を筆頭に、あらゆる業界に会社を持つ。
クロエの幼少期からの幼馴染。
助っ人同好会所属。
ーローラの魔獣ー
【名前】エアロ
【種族】小翼龍[プチワイバーン](肩乗りサイズのワイバーン)・風族種
【特殊能力】飛行・風属性のブレス
【融合能力】空気の流れを『観る』、透明化・飛行能力・風のブレス
【備考】最近は楓とも仲がいい。
【名前】きゅーちゃん
【種族】九尾の狐
【特殊能力】狐火を操る能力 火を壁にする・縄のように捕縛するなどなんでもござれ
【融合能力】狐火を操ることが出来るが殺傷力は薄れる(熱さは感じるのでマホリオでの攻撃や威嚇等では十分)
融合中は狐耳と小さめの九本の尾(もふもふ)が生える。性格は穏やかでおしとやかになるが同時にS度が跳ね上がる。
【名前】ユーニ
【種族】ユニコーン
【特殊能力】生物の魂の状態が分かる(ユニコーンの所謂処女関連の俗説は、魂が汚れている人間には決して友好的な態度を取らないことからきた誤解である)
【融合能力】相手の感情が分かるようになる(明確にどう考えているのかまではわからず、嘘をついてる、怒っている、悲しんでるなどの大まかな感情が分かる)
【名前】ミトラ
【種族】影獣(シャドー・ビースト)。見た目は真っ黒な子犬
【特殊能力】影の中に「潜り」姿を隠す(あまり長い時間は潜れない)
自分の質量の範囲内で形を自由に変えることができる。主に体を薄くして狭いところに入るのに使う
【融合能力】他者の影の中に「潜る」(潜っている間は水中のように呼吸ができず、長時間は潜れない)
その状態から近く(数メートル程度)の影へと移動することができる
【名前】クリア
【種族】水晶竜(の子供)
【特殊能力】空気を屈折させることで透明になることが出来る。また、取り込んだ光や熱を利用して口から閃光やビームを放つことも出来る。
空は飛べるが飛行はそこまで得意ではない。
普段は透明化能力で外敵から隠れている。
【融合能力】強力な魔力を扱えるようになり、息吹すら魔力を帯びるようになる。ただし長持ちはしない。
【備考】森の中に迷い込んで弱っていたところをローラに拾われて以来、ローラと共にいる。
人化にも成功し、成長著しい。ローラの言いつけをしっかり守るとっても良い子。
【名前】ラピス
【種族】水晶竜
【特殊能力】空気を屈折させることで透明になることが出来る。また、取り込んだ光や熱を利用して口から閃光やビームを放つことも出来る。
空は飛べるが飛行はそこまで得意ではない。
普段は透明化能力で外敵から隠れている。
【融合能力】???
【備考】クリアの親。貴重な存在のためドラゴンということは隠しているが、よく食堂で食事を摂っているところが目撃されている。
気づいたらローラに懐柔されていつも一緒にいるようになった。
【名前】ルク
【種族】不死鳥
【特殊能力】聖なる炎を司る
また血肉は万病に効く薬となる
【融合能力】???
【備考】美しい燃える羽を持った巨大な鳥。
数百年近く地下遺跡で眠りについていた
あくまで寿命が無いという意味の不死であり、かつて乱獲され不死鳥という種は絶滅したとされていた。
ローラの召喚石から自由に出入りできる。
【名前】リズ
【種族】バジリスク
【特殊能力】猛毒の牙、相手を睨むだけで殺せる
【融合能力】???
【備考】卵から孵化し、すくすくと育っている。特にルクに懐き、取られそうだと感じると威嚇したりといった行動を見せる。
ローラの召喚石から自由に出入りができる。
なお、召喚獣からローラへの好感度は非常に高い状態です。
ーその他の魔獣ー
【名前】レイア
【種族】黒鋼竜
【容姿】身長はラピスより一回り大きい程度
いつも西洋風の兜を被っている
兜の下は思わずハッとしてしまう程の黒髪ロング美人。瞳の色は紫
ちなみに胸の大きさはラピス以上
【性格】冷静沈着な武人肌。やや男性めいた口調で喋る
しかしその実極度のあがり症で、初対面の人の前では兜を被っていないと会話すらままならなくなってしまう
男性めいた口調も緊張感から来るもので、最愛の家族であるラピスやクリア、あるいは心を許した人の前では優しい女性口調になる
【特殊能力】己の肉体を金属質に変質させる。一部分だけ変化させることも可能
本気を出すと鈍く光る黒色の兜付きプレートメイルを纏い、見た目からは予想もつかない俊敏さで動ける
【備考】ラピスのパートナーでクリアのもう一人の母親
竜族のしきたりに従い遠く離れた地でもう一人の子供を育てていたが、ラピスの事が気になりはるばる彼女の元を訪れた
黒鋼竜はその名の通り黒く輝く鋼の肉体を持つ竜で
その鱗はとても価値が高く武具の材料・芸術作品などにも利用されている
【名前】スフィア
【種族】不死鳥
【特殊能力】敵を排除する為の邪なる炎と、人々を守る為の神聖な氷の力
【備考】ルクよりも更に太鼓の時代に生息していた真の意味での不死鳥。人々や魔獣を守護する偉大なる種族だった様だ。しかし、その不死性を恐れるようになった人類によって、悪魔化させ不死の性質を失わせることによりスフィアを除いて根絶やしにされた。
悪魔化してからは「古の怨念」と呼ばれ、ローラに解呪してもらうまでは非常に強力な悪魔として知られていた。
解呪されるまでの記憶があるのか、ルクを気に入っている。
【名前】ヒカリ・ロゥレス
【容姿】白髪ロングで背は高め。体型は着痩せしており脱ぐとすごい。
【性格】穏やかで物腰柔らか。困っている人は見捨てられない優しさを持つ。
ややボーイッシュなところがあり一人称は『ボク』
【得意魔法】実は昔から無自覚に魅了魔法を垂れ流しにしていた……が、やっと自覚するに至った。
その本質は「相手が心地よいと感じるような魔力を垂れ流す」ことで、魔力の質を意図して変えることでサポート能力を身に着けた。
【備考】得意魔法の影響からか裏で彼女を慕う者が多いらしい。ただし魔法の件も含めて本人は全く気づいていないフラグメイカー兼フラグクラッシャー。
クロエと寮が同室。
演劇部所属。
【名前】水津 凜華(すいず りんか)
【容姿】やや青みがかった黒髪ロング、紅い瞳。背はすらりと高く誰もが振り向くような美少女…というより美女
胸は控えめ
【性格】優しく紳士的な王子様タイプ
本人も自分が周りからそう思われていることを自覚しており、あえて男性のように振る舞って黄色い声をあげさせる事も
その実甘えん坊で甘いものと可愛いものが大好きという一面も
【得意魔法】自身の周囲の空気を瞬時に凍結させ、ダイヤモンドダストめいた小さな氷の結晶をたくさん発生させる
視覚的にとても綺麗な上に氷晶は結構固く、集中させて(凜華は発生させた氷晶を任意でコントロールできる)盾としても用いることができる
氷晶はしばらくすると溶けて消えてしまう
【備考】母親が高名な舞台女優で、彼女も卒業後は母と同じ道を歩む予定。
クロエとマホリオにて同チーム。一年生のみの大会で準優勝した。
【名前】モミジ・クレナイ
【容姿】背は低いが胸は大きいロリ巨乳 灰色の長髪と赤目
【性格】オドオドして引っ込み思案
【得意魔法】引力や斥力を操り物体を引き寄せる・はね除けることが出来る
【備考】自分を変えるために演劇部に入部。 部長曰く拙いが光るものがあったらしい。
徐々に自分を出せるようになってきた様子。
クロエとマホリオにて同チーム。一年生のみの大会で準優勝した。
【名前】ティア・ソレル
【容姿】白の癖っ毛に青と赤のオッドアイ 体型は見事な幼児体型 いつも寝ぼけ眼
【性格】無口で感情の起伏がほとんど表に出ないが優しい良い子 少々天然のフシがある
【得意魔法】生物以外の物体を浮遊させることが出来る 物体が重ければ重いほど疲れる
【備考】ローラと同室の娘。見た目や性格から無愛想と勘違いされやすいが実際は良い子。
喋るのがあまり得意ではないので筆談で話すことが多い。ちなみに余談だが地声は透き通るように綺麗で優しい声らしいが聞いた者はほとんどいないらしい。
アルシェのことが大好き。
【名前】アルシェ・ブランカ
【容姿】銀髪ショートのつるぺた幼女体型。瞳は明るめの琥珀色
【性格】感情が乏しく、自発的に動くことは滅多にない。しかし食欲は旺盛で、食事だけは積極的に行う
【得意魔法】魔力を圧縮したレーザーやビームを撃つ。高威力だが燃費が悪く、撃ちまくるとすぐに魔力が尽きる
【備考】かなり古い魔術家系の末裔。幼少期より社会から隔絶された場所で修行をさせられてきた為、かなりの世間知らずで情操教育も不足している
常に腹を空かせている為、餌付けすれば簡単に懐く
クロエのクラスメイト
ティアのことが大好き。一年生時の夏休み、夏祭りの時に告白し、晴れて恋人同士となった。
【名前】ナミネ・スフィアード
【容姿】比較的長身で結構なグラマラスボディ。髪はウェーブのかかった水色の長髪。瞳も同じく水色で眼鏡着用。
【性格】礼儀正しく慈愛と包容力に溢れる(物理的にも)。その様はしばしば『大天使』と形容されるとか。ただし少々ドジっ娘なところも。
【得意魔法】水を自在に操ることが出来る。
【備考】ティアとアルシェのチームメイトで、無口な二人の考えを瞬時に理解出来たりする。二人と一緒の時は『母親と娘二人』に見えるとかなんとか。
またリリィ先生と一緒にいる時は独特の癒し空間を発現する。
リリィ先生に告白、その後お付き合いを始めて今ではラブラブ。
マホリオにて同チーム。
一年生のみの大会では三回戦敗退。ベスト16。
【名前】雨宮 楓(あまみや かえで)
【容姿】白髪(ポニーテール)赤目のアルビノで肌も白い 身長はクロエと同じぐらいだがクロエ以上の絶壁
【性格】飄々としたからかい好きで一人称は『あたし』
胸の話題を出されるとキレる
【得意魔法】風を操ることが出来る。用途は風の刃を飛ばす・風の障壁を展開する・風を纏って移動速度を上げるなど多岐に渡る
【備考】クロエのクラスメイト。体質上日光が苦手でそれを補うために特殊な薬を貰っているらしく頻繁に保健室に通っている(薬のおかげでマホリオ含め学園生活を問題なく送れている)。
しかし普段はそんな自分の体質を嘆くことなく明るく振る舞っている。
ちなみに胸に関してはそれとは別に最大のコンプレックス。こっちはどうにかしたいらしくよく科学部や黒魔術部に顔を出しているらしいが成果は芳しくないらしい。
日光が苦手なのは吸血鬼の末裔のため。基礎能力は高めだが、体調をやや崩しやすい。
【名前】真壁 晶(まかべ あきら)
【容姿】赤髪ショート 瞳の色は翠 中性的な顔立ちで一見すると男子に見える 胸は膨らみかけ
【性格】細かいことを気にしない大雑把な性格だが曲がったことは大嫌いな熱血漢。一人称は「アタシ」
【得意魔法】炎を発生させ操る。出せる炎の規模は彼女のテンション次第で視界を遮るほどの業火から明かり程度の小さなものまで色々と応用が効く
なお本物の炎ではないので熱さこそ感じるが火傷は一切負わない。寒いときの暖房代わりにもなるが晶自身は暖かさを感じないので別途対策が必要
【備考】クロエのクラスメイト
実家は古武術の道場で彼女自身も習っている
「かじった程度」とは本人の談だが少なくとも下手な不良とはケンカで負けないくらいの実力を持っているようだ。
最近は時雨の弟子として訓練を受けている。
【名前】七峯 嵐(ななみね らん)
【容姿】灰色の長髪に青の瞳。目はつり目で目付きが鋭い。ティアやアルシェとどっこいどっこいかそれ以上に背が低い。?
【性格】気が強く少しぶっきらぼうなオレっ娘。しかし実際は極度のツンデレで割りと涙脆い。
【得意魔法】雷を操る魔法。手から稲妻を放ったり相手の頭上から雷を落とすことが出来る。
【備考】楓の幼馴染。楓とは喧嘩することが多いが実は常に楓の体調を気遣っている(以前楓が保健室に連れていかれた時も、クロエが退室した直後ぐらいに駆けつけた)。
最近楓と晶の仲が良いのでやきもきして楓チームに加入。ちなみに楓と晶に関しては『楓が悪い』と考えているので別に晶との仲は全く悪くない(実際三人の連携精度は高め)。
ちなみに体型レベルの胸だがそれでも楓よりはある。
最近はウィンの弟子として訓練を受けている。
三人ともクロエのクラスメイト。
マホリオにて同チーム。一年生のみの大会で優勝した。
全校生徒の大会でもベスト8に入り、リリウムの一年生最強トリオとして学外対抗戦に出場。予選グループにて6勝をあげる。
【名前】レナ・フォールン
【容姿】茶の姫カットに青の瞳 背はそれなりだがスタイルは良い
【性格】クールで物静かだが一度熱中すると周りが見えなくなることも
【得意魔法】物理的な力を反射出来るバリアを貼ることが出来る 魔法は反射出来ないが弱めることは出来る
【備考】演劇部所属の一年生。クールな性格とは裏腹に演技に興味があり演劇部に入部した。
残念ながらクロエと同じく裏方スタートだが、その性分からより一層部活に打ち込んでいる。
デンとは出身校が同じ。
デンが好きで告白。お付き合いを始めた。
【名前】デン・ハザード
【容姿】本来は低めの身長ながら胸はCカップで起伏もある。髪は明るい紫色のロングストレートで目はパッチリとした碧色。
中学時代のものをそのままトレースしたためか現在よりも自信や活力に満ちた顔つきになった。
【性格】魂に呪いでもかけられたかの如き劣等感の塊、他人が何を言おうがどれだけ公平な場でどんな結果を出そうが時には言いがかりそのものの超理論で自分を否定する
【得意魔法】肉体変換
【備考】肉体変換は自分だけでなく他人の体にもできるが、今のところ他人の変換は長く保たない。
一年生の間ずっと「死に戻り」をしていた。その過程で自信をなくし、性格が変わってしまった。
今は素直で明るい子。
実はずっと前からレナのことを見ていたことが判明。告白され付き合い始めた。
【名前】イオ・ローライト
【容姿】銀のロングヘアーと金の瞳。身長はそれなりだが胸は得意魔法の如く爆発級。
【性格】臆病で引っ込み思案。人を傷付けることを嫌う。
【得意魔法】爆発魔法。強力だが故に制御が難しい。
【備考】幼少期に自身の魔法で人を傷付けてしまったことがトラウマになっている。
そのため無意識に人を遠ざけてしまい、周りも彼女の性格と難のある魔法から深く関わろうとする者がいなかった。
クロエとの訓練のおかげで魔力をコントロールできるように。人助けにも使えると自信を取り戻した。
【名前】ウィン・フォルクス
【容姿】白銀のショートボブに金の瞳の垂れ目 背はクロエとどっこいどっこいだが実はスタイルは良い
【性格】無邪気で天然ボケののんびりや よく語尾が間延びする
マホリオの時は口数が少なくなり普段ののほほんムードが消える(>>366みたいな様子)
一人称は『ボク』
【得意魔法】周囲の時間の進みを僅かな間だけ極端に遅くすることが出来る(周囲からは高速移動に見える)
負担が大きいため連続使用や日に何度も使えたりするものではなくここぞという時に使っている
ちなみに発動時に触れているもの(生物含む)は魔法の影響を受けない(時間が遅くならない)
【備考】マホリオランキング一位に君臨する二年生。
普段はのんびりとしてマスコットのように可愛がられているがマホリオの時は極度の集中から様子が変わる(周囲からはそのギャップが良いという声も)。
他者に屈託なく接するので友人も多い。好物は甘いもの。
【名前】ナナ・ヴァーミリオン
【容姿】青のショートヘアーに紅の瞳。小柄な体格で胸も小さめだが絶壁組よりはマシ。
【性格】優しく礼儀正しく献身的。いつも敬語口調で基本的に他人のことはさん付け(ただしウィンのことは時々『ウィン』と呼び捨てにしているらしい)。
【得意魔法】自身の魔力を相手に譲渡し回復させることが出来る。発動には身体的な接触が必要かつ接触方法で魔力譲渡の効率が変化する(一番効率的なのは粘膜を介した場合だとか)。
【備考】ウィンと同室の二年生で一年生の頃からずっとウィンとチームを組んでいる。
魔法の扱いがあまり得意ではなく、魔法の精度にやや難がある。
そのため最初は校内トップクラスの実力を持つウィンに引け目を感じていたが、そんな自分に屈託なく接してくれるウィンにいつしか惹かれていった。
そして結婚式の時に意を決して自分の想いをウィンに伝え見事受け入れられた。
ちなみに恋愛面に関してはぐいぐい行く方であり普段の様子に反して彼女が攻めらしい(結婚式のキスもナナの方から行った)。
【名前】早川 時雨(はやかわ しぐれ)
【容姿】黒のポニーテールにつり目。長身スレンダー体型で凛とした顔立ち。
【性格】真面目で気難しいが結構天然。一人称は『私』で男口調。
【得意魔法】棒状の物に魔力を込めることで光の刀身を持つ刀を精製することが出来る。
物理的な攻防以外に斬った軌跡を飛ばしての遠距離攻撃も出来る。
マホリオではウィンと同時に斬り込む・無数の斬撃を飛ばしての迎撃など臨機応変に立ち回る。
【備考】ウィン・ナナと同じチームの二年生。実家が剣道の道場であり自身も有段者。
さらにウィンほどではないがマホリオランキング上位に君臨しており身体・魔法どちらも高いポテンシャルを誇る。
入学当初は普段の様子からウィンのことを軽く見ておりマホリオの実力も魔法頼りと思っていたが、一騎討ちを行い完膚無きまでに敗北したことで見直しウィンを友人及びライバルとして認める。
さらにより近くで修練を積み少しでもウィンに近づくために同じチームになった。
鍛練に明け暮れた生活を送ってきたためか様々な知識、特に性知識に乏しく未だにコウノトリレベル。
ウィンとナナが付き合っていることは知っているが、彼女達が隠れてキス等していることや結婚式のことは全く知らない。
リリウムにおいて最強のトリオ。
特にウィンと時雨はマホリオのプロチームにスカウトされるほどの実力者。
地域代表としてマホリオの全国大会に出場。
勢いそのままに優勝した。
【名前】樹(いつき)・ユグドラシル・リリウム
【容姿】年期を感じさせる青い三角帽とローブを纏った10歳ほどの少女
勿論この姿は強大な魔力を抑えるための自己封印であり、封印を解くと20代後半ほどの妙齢の女性となる(魔力量の影響でそこで成長が止まった)
服はどちらの姿でも問題ないように伸縮するが、大人の姿の時は見事な上乳が露になる
【性格】慈悲深く穏やか。先達として生徒達を優しく見守るみんなのお母さん
道を踏み外したもの、踏み外そうとしているものには厳しくも優しく接し正道へ導こうとする
【得意魔法】一度見た魔法を自分のものとして使える
性質はそのまま樹自身の魔力を乗せる事でより強力な術として放てる(例外あり)ただし一度使用した術をもう一度使いたかったらもう一度同じ術を見る必要がある
【備考】リリウム魔法学校の校長先生。学校の創設者でもある。
クロエに警告したのは、かつてラミーを救えなかった後悔から。
ラミーが復帰した今は非常に仲睦まじく過ごしている。
【名前】ラミー・アルファウス
【容姿】重ための黒髪の小柄の少女
【性格】自虐的で自分に自信がない臆病な性格 しかしそれ故に自分が守るべきと認めた相手には自分を犠牲にしてでも守ろうとする
【得意魔法】闇魔法
【備考】かつて闇に飲み込まれた魔法使い 当時二年生
イジメや家庭内暴力によって荒んでいた時に樹によって救われ、彼女に教師以上の強い感情を持つ
最後の時も樹を救うため自らの意思で闇に飲み込まれた
闇の中で生存しており、クロエらの協力により闇から脱出。
【名前】リリィ・アンスリウム
【容姿】青髪ロング 穏やかさの中に情熱のこもった翠色の瞳 母性を感じさせる豊満な胸
【性格】生徒達を優しく見守るお姉さん属性
一方で情熱家でもあり、目標に向かって努力することと努力している人が大好き
【得意魔法】自身の周囲に心を落ち着かせリラックスさせるフィールドを発生させる
【備考】教育実習生あがりの若い教師。
大家族の長女で、昔から仕事で忙しかった両親の代わりに弟妹たちの世話をよくしていた。
その関係で家事全般が得意。
ナミネに告白されてお付き合いを始め、今ではメロメロ。
【名前】峯岸 橘花(みねぎし きっか)
【容姿】白のショートヘアーに翠の瞳で眼鏡。幼モードの樹とどっこいどっこいのロリっ娘。
【性格】冷静でやや辛辣。どこか冷めているが、自分の興味を惹く分野にはぐいぐい来る。
【得意魔法】魔法の仕組みや効果を解析出来る。ただし一部例外もある(エミールのパルプンテを予測するなど)
【備考】リリウムに勤める教師の一人。毎日研究室にこもって魔法の解析と研究を行っている。
年齢不詳だが、樹と同格のように会話しているとこが目撃されているため樹と同世代ではないかと噂されている。
現在はエミールのパルプンテに興味津々なので黒魔術部の顧問をしているらしい。
【名前】音無 舞(おとなし まい)
【容姿】黒のショートヘアーに黒の瞳で童顔。体格はやや小柄。
【性格】穏やかで礼儀正しく、初対面では人畜無害そうな印象を受ける。
しかし実は並々ならぬ執着心を持つ。
【得意魔法】相手の感情を増幅することで暗示をかける(友情を徐々に愛情へと転じさせるなど)。
なお元々ある感情にブーストをかける方式なので、全く興味を持っていない方向に暗示をかけることは出来ない(同性に全く興味の無い相手を同性愛者にするなど)。
【備考】クロエ達とは違う学校の一年生。かつて凜華の母、水津真凜に演技を見込まれたことがある。学校の演劇部とともに、宝坂への入団も両立している。
元々は大人しく引っ込み思案だったが真凜に演技の道を示されたことでそれを克服した。
そのため真凜のことを尊敬しているが、自身の魔法が無意識に自分に作用したために真凜、そしてその娘の凜華に少し歪んだ愛と執着を抱いている。
なお凜華は舞のことは全く知らない。
【名前】早水 百合江(はやみ ゆりえ)
【容姿】黒髪ロングヘアー。背は高めで中々の巨乳。
【性格】おっとりした礼儀正しい性格のお嬢様。語尾がデフォで『ですわ』
【得意魔法】投影魔法。映像をプロジェクターのように空間に投影することが出来るが、自身のイメージしたものを直接映すことも出来る。
【備考】演劇部新部長。ローラほどではないが(そもそもローラが規格外すぎる)名家のお嬢様。
名は体を表すのか、女性同士の恋愛を見ることを好む百合っ娘。
彼女の魔法がプロット作りに役立つことや(百合作品への)凄まじい情熱から部長へと推薦された。
【名前】カーラ・ファウスト
【容姿】 金髪ショートで背は高め、修道服を着用している
脱ぐとすごい
【性格】 心配性だがしっかり者のお姉さん、人が傷つくことを極端に嫌う
【得意魔法】生命力譲渡
自分の生命力を他人に分け与え爆発的な治癒力で対象を回復させる(対象の損傷が大きいほど自分への反動も大きい)
死んでしまった生命を蘇らせることもできるが膨大な量の生命力と準備時間が必要
庭で育てている草花から毎日少しずつ生命力を貰って蓄えている
【備考】クロエ達出身の孤児院、マクベス・エクスルードハウスの院長。孤児達を溺愛しており、幼い頃から面倒を見ていたクロエのこともとても心配している。
【名前】ソフィア・ルナール
【容姿】透き通るような白の長髪と暗闇でも怪しく輝く金の瞳を持ち、人形のように儚い外見の少女
【性格】口数が少なく機械的な口調で無機質な印象を受けるが悪人ではない
【得意魔法】闇魔法 クロエのように闇を発生させるだけでなく闇を凝縮させ様々な形を取ることが出来、その応用で使い魔のようなものを使役することも出来る
【備考】深い森の奥地に存在する廃墟となった古城に一人(+闇で作り出した使い魔)で住んでいる少女(ただし年齢不詳)
人の名前を呼ぶ際は必ずフルネームで呼ぶが、相手から要望があった場合は一応それに合わせてくれたりする
【名前】ステラ・ステラ
【容姿】紺色の髪は星空のような煌めきを放っている。スレンダーな美人さん
【性格】大人しいようで案外強気なところがある
【得意魔法】空から無数の隕石を落とす
【備考】年下に頼られるのが好き。年上には甘えたい。
クロエと同じマクベス・エクスルードハウスの出身。
【名前】ゼレス・ケルキオン
【容姿】低身長で幼児体型。金髪で色白な肌
【性格】丁寧な口調で話すが自分より弱い相手と馴れ合うつもりはない
【得意魔法】神聖魔法(闇属性以外を一切受け付けない圧倒的な光魔法の光線を出鱈目に放出する。神聖と言っている割に魔法が発動した際の光景は外道としか言いようがない。しかし闇に対しては極端に相性が悪い)
【備考】身長が低いことを気にしている。チビは禁句。
愛する者のためなら他はどうなっても構わないという危険な思考を持つ。
ステラと寮が同室。
【名前】ラクリマ・ソレル
【容姿】オッドアイじゃないこと以外はティアにそっくり(双子と間違われるほど)で、カラコンを付けたらティアにしか見えない
【性格】ティアとは真逆の性格。喋るの大好き
【得意魔法】フィルターのようなものを最大で5枚まで展開。そこを通った魔法は攻撃方向や属性が切り替わる。自分の正面には出すことが出来ない為防御には(ほぼ)使えない
【備考】ティアの妹。お姉ちゃん大好きっ子。お姉ちゃんが好きなものなら自分も好きなのでアルシェの事もきっと大好き。お姉ちゃんが書いた文字をお姉ちゃんの声真似で読み上げる事が出来る(本人が恥ずかしいと感じるくらいには似ているようだ)。
三人はマホリオにて同チーム。一年生のみの大会でベスト8まで勝ち進んだ。
【名前】ノルン・サイネーラ
【容姿】金髪のおかっぱに碧の瞳。服の上からでも分かるほど胸が目立つ。
【性格】常にゆっくりと間延びした喋り方をするのんびりやの天然さん。昼寝が大好きで授業中も寝ていることが多い。一人称は『ノルン』
【得意魔法】睡眠魔法。実はねぼすけなのは自身の魔法が自身にも作用しているから(本人の性格もあるが)
【備考】実は演劇部には道に迷って辿り着いていた。部活紹介の時もずっと寝ており見ていなかったのだが、部室に来てなんとなく興味が湧いたので入部してみることにした。
【名前】ノワール・ヴァーミリオン
【容姿】薄い青の髪で瞳は金色。背は低め
https://i.imgur.com/FS2L9iM.jpg
↑(雑なイメージ)
【性格】冷静な性格であまり感情を表に出したがらない。しかし内心は皆と仲良くしたいと思っている
【得意魔法】『パンデモニウム』ランダムに悪魔を召喚。戦闘力はピンキリで強ければ強い程制御が効かない。負の感情が高まっている時程強大な存在が呼び出され、特に怒りの感情に関しては本人の意思と無関係に魔法を発動させることもある。
【備考】幼少の頃に暴走した悪魔から自身を庇った事で両親が死亡しており、それ故に魔法を使うことに躊躇いがある。
魔法をあまり使いたがらない代わりに生身での戦闘力はかなり高い。
実は極度の怖がりで夜は1人でトイレに行けない。
【名前】イリス・オーレリア
【容姿】薄いピンク髪のカールがかかったショートヘアでBカップ、ライトグリーンの瞳
【性格】基本敬語で喋るが、真面目という訳では無い。誰に対しても優しいが、敵に対しては容赦がない
【得意魔法】相手の脳内を覗く、操る事が出来る。これにより、思考回路を読み取ることも出来る。
また、脳内を操り若干だが相手を意のままに動かせる(時間は30秒程で複雑な命令はできない)。
【備考】この魔法により相手が本当にいい人かどうかを見極めて今まで生きてきた。
魔法を悪事に使ったことは無いが、思考回路を読み取った際相手の秘めている思い(恋愛感情等)も無条件で分かってしまうのが悩み。
他人の色恋沙汰を見るのは結構好きだったりする。
元は魔力欠乏症という魔法が使えない病気だったが……?
~前スレでの出来事~
皆の悩みの解決に走るクロエ。
その中で楓が吸血鬼の末裔であることや、デンが死に戻りをしていることを知る。
ローラが夏休みに拾ったバジリスクの卵を孵し、くりあのもう一人の母親であるレイアなども仲間に加わる。
闇に心を揺さぶられながらも、仲間と切磋琢磨し闇への対抗力を付けていく。
闇に捕われたラミー、闇を克服したソフィアにも協力を仰ぐ。
そして3月31日。持てる全ての力を結集し、闇を打ち払う。
2年生に進級したクロエ達は、新たな転入生ノワール、イリスと知り合う。
演劇部の後輩ノルンや、同じ出身のステラ、様々な1年生とも知り合い、学園生活を謳歌していく!
クロエ「ローラのクリアとのシンクロ凄かったわね……。負けてられないわ」
現在の目標
・1学期を過ごす
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する
安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください
10/16回目の行動です
6月に入ったため結婚式が行われる可能性があります
食堂ーー
ラピス「……」モグモグ
ラピス「……ごちそうさまでした」
ラピス(朝から美味しいですね、ここの食事は)
ステラ「……?」
ステラ「あの……前うちの孤児院に来た方ではないですか? 確か年越しの時に……」
ラピス「年越し……ああ、確かに行きました」
ステラ「ですよね。お久しぶりです」ペコリ
ラピス「これはご丁寧にどうも」ペコリ
ステラ「それで……」キョロキョロ
ステラ「今人がいないから聞いちゃいますけど、ラピスさんとクリアさんってドラゴンなんですか?」ヒソヒソ
ラピス「!? な、なぜそれを……」
ステラ「本当……なんですね?」
ステラ「実は、年越しの時お姉ちゃん達……クロエ先輩とローラ先輩が話してる声が聞こえて……」
ステラ「『ドラゴンにとっては年越しも特別なイベントじゃない』とかなんとか……」
ラピス「あわわ……どうかご内密に……」
ステラ「もちろんです。にわかには信じがたいですが、悪い人じゃないのは知ってるつもりなので」ニコッ
ラピス「あ、ありがとうございます……!」
ラピス「……それより、こんな朝早くから何を? まだ6時前ですよ?」
ステラ「ラピスさんとお話ししたくって。この時間に食堂にいるって話は聞いてましたし、他の人にも聞かれないと思って……」
ラピス「配慮されてる……」
ステラ「配慮してるのはラピスさんもじゃないですか。できる限り混む時間を避けてるんですよね?」ニコッ
ラピス「優しい……!」
ラピス(この学校の生徒良い子多い……!)
クロエ「……というわけでラピスさんとクリアはここに住み着いてるの」←呼ばれた
ローラ「お騒がせしてます……」←呼ばれた
ステラ「そうだったんですか……ローラ先輩に懐いて……」
ステラ(懐柔できちゃうんですね……)
クロエ「それと卵から孵ったバジリスクのリズと、不死鳥のルクさんとスフィアさんがいるわ」
ステラ「?????」
クロエ「ドラゴンだけじゃなくて、バジリスクと不死鳥もいるの」
ステラ「それはとんでもないですね……」
ローラ「それも内緒でお願いします……」ペコリ
ステラ「はい、お任せくださいっ」
ラピス「あ、そろそろ他の生徒が集まる時間なので、失礼しますね」シュン
ステラ「消えた……」
クロエ「ラピスさんの力よ。光の屈折率を変えて姿を見えないようにしてるんだって」
ステラ「すごい力ですね……」
ーーーーー
ーーー
ー
ガーデンの陰ーー
レナ「それじゃあハイパー化を試してみましょう」
ヒカリ「できるかなあ……」
ローラ「やるだけやってみよう!」
ヒカリ「それじゃあまずローラさんの魔力をボクが貰って……」ムム…
ヒカリ「貰って……」グググ…
ヒカリ「もら……」プスン
ローラ「……何も起きないね」
ヒカリ「魔力が来てる感じもなかった……」
レナ「なんでかしら……」
ヒカリ「あの時は命懸けだったし、魔力が冴えてからかな……」
レナ「よっぽどの時しか使えないってこと?」
ローラ「多分……」
てくてく
デン「あ、こんなところにいた」
レナ「デン? どうしたのよ」
デン「レナに借りてた本を返そうと思って。次の舞台の特殊メイクの参考になったよ」
ヒカリ「……?」
ローラ「今なんか違和感があったような……」
レナ「それならよかったわ」
デン「そうそう、さっき魔力集めようとしてたみたいだけど、レナはハイパー化するのは難しいと思うよ。あの時はクロエさん達の気持ちが一つになってたからできたんだと思……」
ヒカリローラ「呼び捨て!」
デン「え、な、なに?」
レナ「あ……」
ローラ「今デンさんレナさんのこと呼び捨てにしてたよね!」
ヒカリ「い、一体どういった事情が?」ドキドキ
デン「……付き合い始めたから」
ヒカリローラ「!!」
レナ「ちょ、デン……!///」
デン「隠すことじゃないよ、レナ」
デン「……付き合い始めたから呼び方を変えた。それだけだよ」
ローラ「わあ……///」
ヒカリ「進んでるね……///」
デン「わ、私本返しに来ただけだから、失礼するね」ピューッ
ヒカリ「そ、それで……」
ローラ「デンさんとはどこまで……?」
レナ「恥ずかしいから言わないわよ!」
ーーーーー
ーーー
ー
食堂ーー
「さあ始まりました。ケーキ争奪大食い大会!」
ワアアアアアアッ!
「名だたる大食い女子達が今ここに集結! その結末を……見逃すなっ!」
アルシェ(ケーキケーキケーキ……)
「ルールは単純。30分の間に目の前に積まれたお菓子の山を食べれるだけ食べること! 開始と終了の重さを量り、その差が大きい人……つまり一番食べた人が優勝だ!」
「さあ行こう! レディー……フードファイッ!」
ティア(なんてものに参加してるんですか……)ハラハラ
ーーーーー
ーーー
ー
25分後ーー
アルシェ「もぐ……もぐ……」
アルシェ(苦しい……)
「そろそろ試合が終わる! トップ二人が熱いデッドヒート!」
ラピス「うまうま」パクパク
ステラ(有名になっちゃいけない人なのに参加してます……)
ラピス「アルシェさん、諦めたらどうです? あのケーキは私が美味しくいただきますから」パクパク
アルシェ「だめ……! あのケーキで……ティアと……結婚する……!」モグ…
ザワッ!!
「い、今のは!? 告白か!? 告白なのかーーー!!?」
「確かにこのケーキはウェディングケーキ! 仲睦まじい二人で美味しく食べ合うのが理想! しかしまさか大会中に告白とは前代未聞!」
ティア「アルシェ……」
アルシェ「はぐ……むぐ……」プルプル
頑張れー! アルシェちゃーん!
ラピス「……」ピタッ
「なんだなんだ? 動きが止まったぞ……?」
アルシェ「ラピスさん……?」
ラピス「う、お、おなかいっぱいですー(棒)」
ラピス「く、くるしー(棒)」
「だっ、誰の目にも分かるでしょう! あれは間違いなく演技です! しかし! その演技に熱くなっている私がいます!」
アルシェちゃーん! 頑張ってー! 食べてー!
ティア「アルシェ……! アルシェ! 頑張って!」
アルシェ「……ぱくっ!」
ピピーーーーッ!!
「ここで終了ー! さあ、一番食べた量が多かったのは……?」
「アルシェさんです! アルシェさんが最も多くのお菓子を食べました!」
ワアアアアアアアアアアッッ!!!
「こちら、優勝商品のケーキ引換券です。いつでも好きなときに使ってください」
アルシェ「……今使う」
「え!?」
アルシェ「お願い……これ……使って……」ウプッ
ーーーーー
ーーー
ー
「よ、用意しましたが……」
ざわざわ ざわざわ
アルシェ「……ティア」
ティア【はい】
アルシェ「この学校に結婚式があるって……知ってる?」
ティア【ローラさんに聞きました】
アルシェ「アルシェもついこの間知った。好きな人と、6月に愛を確かめ合うって」
アルシェ「時間も場所も当人の自由……だから、アルシェはここで結婚式がしたい」
きゃああああああっ!!
アルシェ「好き。ティアが大好き」
ティア「あ、あぅ……!///」プシュウウウ…
アルシェ「ティアは?」
ティア「わたしも……です……」ボソボソ
「あ、あー……こほん。僭越ながら私が進行しましょう。この刀で、ケーキ入刀をお願いします」
アルシェ「ティア」スッ
ティア「ま、まさかこれをするためだけに……?」スッ
アルシェ「ん」コクン
グッ……トンッ
「皆さん、拍手を!」
パチパチパチパチ!
ラピス「よかったですねえ」ホッコリ
アルシェ「食べてみて」スッ
ティア「あむ……。ん、美味しいです。アルシェもどうぞ」
アルシェ「ぱくっ。……うん、美味しい」
ティア「あとは……ここにいる皆さんに分けて食べてもらいましょうか」
アルシェ「ん」
「では……切断魔法【カット】!」
「皆さんご自由にどうぞ!」
ワアアアアアア!
お幸せにー! 羨ましいぞー!
アルシェ「ティア、ごめん。こんな勝手なことして……」
ティア「ううん、嬉しいです」ギュッ
ちゅっ……
ティア「ふふ、甘いですね」
アルシェ「……ん」
ーーーーー
ーーー
ー
廊下ーー
ウィン「……」テクテク
イリス(ウィン・フォルクス……。要注意人物……)テクテク
ウィン「ねえ」
イリス「は、はいっ!?」
ウィン「何考えてるの」
イリス「……何、とは?」
ウィン「遠巻きに皆のこと観察してる……。それも敵じゃなく獲物として」
イリス「獲物……」
ウィン「正直に言って。じゃないと校長先生に報告する」
イリス「私が嘘をついてるかなんて分かるんですか? 人の頭の中でも分かるんですか?」
ウィン「嘘かどうかなんて……魔力の流れがブレるから分かるよ」チリッ
イリス(本気……だ……)ゾクッ
ウィン「早く答えて!!」
イリス「……ママの魔法研究のため」
ウィン「……」
イリス「より高度な魔法使いの魔力を再現するには、たくさんの魔法使いのサンプルがいる。だから私は研究会に連れて行く人を選んでる」
ウィン「……くだらない」
イリス「くだらなくない! ママは、ママは……!!」
ウィン「『あんた』は何がしたいの」
イリス「私……は……」
イリス「私は! 私は私はママの役に立って私はママの!!」
ウィン「……はあ。魔弾【シュート】」ゴッ
ドウッ!
イリス「あ……う……っ」
ウィン「殺す気では撃ってない。少しそこで気絶して頭を冷やしてな」
ーーーーー
ーーー
ー
♡幕間
ティアとアルシェの……♡
その後食堂に先生がやってきて、結婚式は逃げるように終了した。生徒達は散り散りになり、いつもの食堂の姿が戻ってきた。そこには当然、ティア達の姿もなかった。
アルシェの部屋までやってきた二人は、抑えきれない愛しさを互いの唇にぶつけ合っていた。
たどたどしくも舌を絡ませ合い、少しでも相手と触れ合おうとする。
「ふ、ちゅ……れろ、れる……」
「んむ……ちゅぱ、ちゅうう……」
ティアも、そしてアルシェも本能的に悟っていた。キスの先がしたいと。
ティアにはその知識が若干ながらあったが、土壇場になるとどうしていいか分からなくなる。
「ティア……?」
ええいままよと意気込み、ティアは決断した。
「アルシェ、同室の人は?」
「今日は帰らないと思う……」
よし。
がっしとアルシェを抱きしめ、ドスンとベッドに倒れ込む。優しく押し倒すのも難しいものだと、そんな場違いなことが一瞬脳裏をよぎる。
いやいやと頭を振って目の前に集中する。顔を赤らめたアルシェがはあはあといやらしく熱い吐息を吐いている。
「脱がせますね」
「うん……?」
疑問符を浮かべながらも互いに制服を脱がせ合う。
下着姿になった二人は改めて向かい合って互いを観察した。
ほとんど起伏のない体。下着も幼児用のものだ。だがそれでも二人は相手の肌に興奮し、秘所を薄く濡らしていた。
「アルシェ、濡れてますね」
「濡れ……? んっ!?」
人差し指がショーツの上から触れただけで、アルシェはビクンと体を反応させた。
「なにこれ、知らない……おもらし……? 恥ずかし……ふあっ!?」
確かに濡れた感触はあるが、おもらしをした記憶もないし、そもそもティアの前でそんな失態は晒さないようにしているはず。そう考えても濡れて張り付いた感触は拭えない。
それどころか指が前後した際の甘い衝撃に気持ちを持っていかれ、考え事も吹き飛んでしまった。
「脱がせます……」
ブラジャーを頭から抜き去り、ショーツも太ももを通りするんと外されてしまう。
生まれたままの姿になったアルシェは、ティアに抵抗できないままベッドのうえで待ち構えることしかできない。
「ティア……怖い……」
眼前で鼻息を荒くし、自身に迫りくるティアを的確に表したその言葉は、その当の本人をハッとさせるに十分だった。
「ご、ごめんなさいアルシェっ、やめますから……」
「……ティアは、何をしようとしてるの?」
「それは……その……え、えっちなこと……です」
むくりと体を起こしつつアルシェは疑問を浮かべた。
えっちなこと、とは確か……。
「クリスマスの時にしないって……」
「でも、我慢できなくて……」
ううぅ、とティアは唸る。
辱められている気分になりだんだんと顔が赤くなるのを感じた。
なんでいい雰囲気だったのにここで止めるんですか。アルシェのばか。とも思った。
「……えっちなことって……なに? 教えてくれるよね?」
「それは……」
ティアの目が泳ぐ。
アルシェはそれを押さえつけ、正面から瞳を見据えた。
「う……。……す、好きな人とすることで……一緒に気持ちよくなるんです……」
アルシェは白状した。これ以上は逃げられないと観念したのだ。
「……なんで前は教えてくれなかったの?」
「ほんとは大人のすることなんです。だから恥ずかしくて……」
「今したらだめなの?」
「だめじゃない……です」
どんどん追い詰められていく。もちろん手を出そうとしたのはティアが先だし、今更逃げも隠れもしないのだが、気恥ずかしさからかそのような感覚を覚えた。
「じゃあ……しよ? いいよ、ティアとなら……恥ずかしくても」
「アルシェ……!」
今度は怖がらせないように。精一杯優しく。
後頭部を包むように支え、できる限りふんわりと押し倒す。そしてそのまま軽く口づけをした。
「ん……」
ティアもいよいよ我慢が効かなくなり、ポイポイと上下の下着を脱ぎ捨てる。
「くちゅ、ちゅ……ん、んむ……」
ちゅっちゅと軽いリップ音がアルシェの口元から離れ、徐々に首元へと降りていく。
そのまま鎖骨を通り、優しく乳首を吸われる。
「ーーっひ、あっ……!」
アルシェは感じたことのないびりびりとした感触に背筋を浮かせた。
吸われた箇所から全身が震える感触。
「なに、今の……」
「多分、気持ちいい……だと思います」
「今のが……」
ちゅううっと再び吸われる。
今度は意識していた分、その感触を味わうことができた。うっとりして身を任せてしまいたくなる感覚だ。
今度は舌でねぶられ、じわじわと奥から熱くなる。
「あっ、あぅ……! なっ、んか……声、へん……んぁ……!」
「変じゃないです……可愛いですよ」
「んんんんっ!」
再び強く吸い上げられ、チカチカと目の前が明滅する。
漏れる弱々しい声も抑えられずティアにいいようにされて、アルシェはなんだか自分が情けなく思えてきた。
「アルシェも……する……っ」
下からべろりとティアの乳首を……舐められなかった。やや体勢に難があったか、鎖骨の辺りを舐めるのが精一杯だった。
だがそれで察したティアは少し前のめりになり、アルシェの舐めやすいように位置を調整する。
「お願いします……♡」
ヒヤリとした舌が触れ、すぐに熱を持つ。
アルシェが一生懸命に舐めている、その事実だけでティアが興奮するには十分だった。
「はっ、ティア……ティア……!」
小さな舌が往復し、桜色の突起をぴんぴんと弾く。
アルシェに知識は全くなかったが、先程されて気持ちよかった動きをできるだけ真似ているつもりらしい。それが結果としてティアに大きな快感を与えていた。
「あ……ぁぁああっ!」
ビクンッと背筋が反る。
快感が体中に染みるような感覚。軽くだがイッてしまったようだ。
はあはあと熱い吐息だけが部屋に響く。
やがてゆっくりとティアが動き出し、アルシェに被さるようにしてキスを再開し始めた。
「んっ、んっ……」
「ちゅ、んく……れろ……」
二人の熱はまだ収まりそうになかった。
互いに、特にアルシェは熱を持て余している。
「アルシェ、やってみたいことが……」
「?」
ティアが体勢を変え、互いの脚が交差するようにする。そしてそのまま腰を前に進めた。
「なにするの……?」
「か、貝合わせ……です」
ぺちんとそこがくっつく。縦筋同士がくっつき、あるいは一本の線のように見える。
「このまま動くと気持ちいい……はずです」
「……あ。ここ、擦ったら気持ちよかったよ」
それはいつか、アルシェが知らないままに自慰をした体験のことだ。
思いもよらぬ爆弾発言にティアの興奮が高まる。
「動きますよ……」
ぬちっ。
「んっ!」
「あっ!」
同時に声があがる。強い刺激に声が漏れてしまう。
「はっ、あっ、これっ、あっ!」
「んっ、あるしぇ、あぁっ!」
ぬちぬちと愛液が音を立てて混ざり合い、それが潤滑油となってさらなる動きを催促する。
腰が押し付けられるように動き、どんどんと高まっていく。
「あ、やっ、こわいっ、こわいっ、なにこれ、えっ!」
「『イく』、ですっ、きもちよくてっ、あっ! 『イく』って言うんですっ!」
ぬちゅぬちゅぬちゃっ!
「ああっ! イく! イくーーーーーーっ!」
「わたしもっ、もう……っ! あぁっ、イく……っっ!!」
ビクビクンッ!!
腰が大きく跳ね、ぴぴっと愛液が吹き出して互いの下腹部を濡らした。
ドサッと後ろに倒れ込むティア。呆然と天井を見つめるアルシェ。
しばらく息を整え、ゆっくりと二人並んで横になる。
「すごかった……」
ほう、とうっとりした表情でアルシェが呟く。
「ふわふわってして、ほんとにどこかに行っちゃうかと思った……」
「気持ちよくできたならよかったです」
きゅっと小さな手を握り合う。愛しさがこみ上げてくる。
結婚式をした二人は幸せになれる。確かにその伝説は聞いたが、今の二人にはそんなもの不要とすら思えたのだった。
ティア「……」イチャイチャ
アルシェ「……」イチャイチャ
クロエ「……あの二人さらに仲良くなったわね。心なしか距離も近いし……」
現在の目標
・1学期を過ごす
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する
安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください
11/16回目の行動です
6月に入ったため結婚式が行われる可能性があります
謎の流れでデン・ノワール・イオで学内大会に出ることになる
>>43
デンはもうラミーと組んでなかったっけ?
鬼気迫る様子の百合江を発見したイリス
凄まじい魔翌力を誇るのでは……と読心するが、実際はティアルシェの結婚式から百合妄想にブーストがかかっているだけだった
あまりの妄想力に侵食されかかり戦慄したイリスだった
クロエ「ステラ、何してるの?」
ステラ「け、結婚式を見て少し照れてしまって……///」ポッ
クロエ「結婚式?」
ステラ「ご存知ないですか? ティアさんとアルシェさんの……」
ラクリマ「なにそれ!?」
ゼレス「気になりますね……」
ステラ「わっ、二人とも」
ステラ「私も見てただけなんですが、食堂でケーキを商品にした大食い大会があったのはご存知ですか?」
クロエ「ああ、そんなのやってたわね」
ステラ「それに優勝したアルシェさんが、そのままの勢いでティアさんとの結婚式を始めたんです……! 思い出すだけで……きゃっ///」ポッ
クロエ「そんなことがねえ……だからあんなにいちゃいちゃしてたのね」
イリス「……」テクテク
クロエ「あ、イリス。良いところに」
イリス「……なんですか?」
クロエ「ちょっとやつれてる? まあいいわ。この子達、後輩のチームなの。紹介するわね」
ステラ「ステラ・ステラといいます。よろしくお願いします」
ステラ(新しいお姉さん……仲良くしてくれるかなあ……!)
ラクリマ「ラクリマ・ソレルです。よろしく!」
ラクリマ(お姉ちゃんが結婚!? あの恋人さんと……くんずほぐれつで……きゃーっ!)
ゼレス「ゼレス・ケルキオンです。お見知りおきを」
イリス「イリス・オーレリアといいます。はじめまして」ペコリ
イリス(……最後の子、思考が読めない)ジッ
ゼレス(ーーーーーーーー)
イリス(いったい何者……?)
ゼレス(ステラから買ってもらうお菓子何にしましょう……。ケーキ……ケーキいいですね……)ジュルリ
クロエ「皆呼び止めて悪かったわね。でも皆仲良くしてくれると嬉しいわ」
ラクリマ「そうそう、ステラさんとお出かけしたくて探してたんだった」
ステラ「私ですか?」
ラクリマ「うん、ゼレスさんは探すの手伝ってくれてたんだよ」
ステラ「ではゼレスさんも一緒に……」
ゼレス「私は今日やりたいことがあるので失礼します。すみません」
ステラ「そうですか……」
ラクリマ「行こいこー!」ゴーゴー
ーーーーー
ーーー
ー
ステラとゼレスの部屋ーー
ゼレス「さて……」バサッ ペラッ
ゼレス「ここのケーキ屋のケーキも……いやこっちのパフェの方が美味しいですかね……」
ゼレス「奢ってもらうお菓子……悩みますね」
街中ーー
ステラ「ラクリマさんはなんで私とお出かけしたいと?」
ラクリマ「仲良くなりたいから! まだお互いにさん付けしてるし……」
ステラ「それもそうですね……チームですし、もっと仲良くならないと」
ラクリマ「でしょ? なので今日は……映画を見に行きます!」
ステラ「わーっ」パチパチ
映画館ーー
ラクリマ「き、今日見るのは巷で噂の超怖い映画だからねっ。怖かったら手握っていいからねっ」
ラクリマ(これで心身共に接近して仲良く……!)
ビーーーーっ
ステラ「は、始まりましたね……」ドキドキ
ーーーーー
ーーー
ー
鑑賞後ーー
ラクリマ「えぐっ、えぐっ……」グスグス
ステラ「よしよし、怖かったですね」ナデナデ
ラクリマ「な、なんでステラさん平気なの~……」
ステラ「所詮人の撮ったものですし、作り物ですよ。骸骨を動かしたのも、呪いじゃなくてただの魔法ですって」
ラクリマ「ステラさんっておとなしく見えて結構肝座ってるよね……」グスン
ーーーーー
ーーー
ー
その頃イリスはーー
イリス「ここは……演劇部ですか。確かクロエさんの所属している……」
百合江「……」ゴゴゴゴ…!
イリス「っ!」ビクッ
イリス「なんですかあの集中力は……。まさかこんな文化系の部活に凄腕の魔法使いが……?」
イリス(何を考えているんですかね……?)
ティア『結婚初夜はこうするのが礼儀なんです』
アルシェ『そ、そうなの?』
ティア『はい。なので脱いでください』
アルシェ『うん……』シュルッ
ティア『キレイですよ、アルシェ……』
アルシェ『あっ……』
イリス「!?」ビックゥ!
イリス(なに!? なんですかあれ!?)
ローラ『私達も結婚……しよ?』
ヒカリ『ボクたちが気持ちよくしてあげる』
クロエ『ひゃ……ぁあっ!』
イリス「あ……」クラッ
ノルン『も~、ノルンの腕は二本しかないよ~? 皆から好かれて嬉しいけどさ~』
くるくま『アルト……』
アルト『くるくま……!』
イリス「くっ……!」ダッ!
イリス(あそこにいては飲まれてしまいます……! なんなんですかあの人……!!)
百合江「結婚……そんなイベントが開催されていたんですのね……!」ボタボタ
空き教室ーー
ローラ(結婚かあ……)
ヒカリ(結婚式……かあ)
クロエ「ほーらほーら、取ってみなさい」ヒョイヒョイ
リズ「しゅあー♪」
クロエ「リズもだいぶ大きくなってきたわねえ……」
ルク「そうですね。そろそろ大人になるかもしれません」
クロエ「大人に? 何か境界線があるの?」
ルク「脱皮すると、より強力な存在になるはずです」
クロエ「脱皮ねえ……」
スフィア「多分それは『進化』ね。種としてより強くなるために、特定の魔獣が見せるものよ」
リズ「しゅあー……?」
クロエ「あんた強くなれるみたいよ。よかったわね」ナデナデ
リズ「しゅあー! っ!」ドクンッ
リズ「しゅあ……」プルプル
スフィア「あ、噂をすれば」
クロエ「これ……ローラ、ちょっとローラ!」
ローラ「ふぇ!? な、なに!?」
クロエ「リズが『進化』する!」
むくむくっ!
リズ「じゅらああああああ!!」
クロエ「おおおっ!」
ローラ「まる一回り成長したねー……」ナデナデ
ヒカリ「! 魔力の流れが……」
リズ「ロー……ラ……」
ローラ「!」
リズ「あれ……喋れる?」
ヒカリ「魔力の流れが綺麗になってたからもしかしたらって思ったけど……喋れるようになるなんて」
クロエ「魔力の流れって関係あるの?」
ヒカリ「さっきまでのリズは、野生の魔獣と同じで警戒のために外に魔力が流れてたんだ。でもそれが今は内側だけで綺麗にまとまってる。不死鳥の二人みたいに、高位な魔獣だけがなる状態だよ」
リズ「よく分かんない……けど喋れるんだね!」
クロエ「そのまま人化も自在にできそうな勢いね」ナデナデ
リズ「人化頑張る!」
ーーーーー
ーーー
ー
ヒカリローラ「はあ……」
ヒカリ(クロエが楽しそうでこっちまで嬉しくなるけど……)
ローラ(告白なんて……)
ヒカリ(レナさん達は付き合ってるのに……)
ローラ(ティアちゃん達は結婚式したのに……)
ヒカリローラ「はあ……」モンモン
現在の目標
・1学期を過ごす
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する
・7月第3週の期末テストを乗り切る
安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください
12/16回目の行動です
6月に入ったため結婚式が行われる可能性があります
一年生教室ーー
ゼレス「ステラさん、ラクリマさん」ドンッ
ステラ「ゼレスさん、それは……?」
ゼレス「お、お弁当です。食堂を借りて作りました」
ステラ「早起きしてると思ったらそんなことを……」
ラクリマ「なんでお弁当?」
ゼレス「仲良くなるには食事がいいと本に書いてありました。その実践です。チームである以上仲良くなるに越したことはないはずですから。そして手作りならなおさら効果あり、らしいです」
ラクリマ「わはー! うれしいよー! 食べよ食べよ!」
ステラ「ゼレスさん……ありがたくいただきますね」
かぱっ
ラクリマステラ「……」
ゼレス「……じ、自分でも分かってます! 私には魔法の才能はあっても料理の才能はなかったようです……」フッ
ラクリマ「う、ううん! 食べるよ! せっかくゼレスさんが作ってくれたんだもん!」
ステラ「い、いただきます……!」パクッ
ラクリマ「ん……焦げてるけど……味はしっかりしてる」ゴリゴリ
ステラ「こっちは形は歪ですけど美味しいです!」モチャモチャ
ゼレス「そ、そうですか? よかったです……」ホッ
ーーーーー
ーーー
ー
空き教室ーー
ローラ「それじゃあ今日はシンクロしてみるからね!」
リズ「うん!」
ローラ「融合【シンクロ】!」キンッ
ローラ「できたー! やったー!」ワーイ
クロエ「リズとのシンクロは少し子供っぽくなると……」メモメモ
クロエ「何か他にできそうなことは?」
ローラ「ていっ!」ビシュッ!
じゅう……っ
クロエ「毒が出せる……」
ローラ「あとは……」ジーッ
クロエ「うぐっ……」ピシッ
ローラ「見つめた相手を痺れさせられるよ!」
クロエ「強力なシンクロね……」
ローラ「ふう……」フシュッ
リズ「すごいすごい! 楽しかった!」キャッキャ
ローラ「やっぱりバジリスクとのシンクロは疲れるね……」
クリア「うー……クリアもー!」バササッ
ローラ「うん、いいよ。融合【シンクロ】!」キンッ
ローラ「とーっ!」バサアッ!
クロエ「エアロみたいに羽根が生えるのよね……しかも大きいし」
ローラ「この状態だと何でもできる気がするんだー。魔力がすっごく強いの!」
クロエ「ふむふむ……」メモメモ
ローラ「よっ」フシュッ
クリア「ママはやらないの?」
ラピス「私がシンクロしちゃうとローラさんの体が壊れちゃうかもしれませんから……」
かたかたかたっ
ローラ「あ……みんなも?」キキキキンッ
エアロ「かうー!」
ローラ「も、もー。仕方ないなあ」デレデレ
クロエ(何を言われたのかしら……)
ローラ「みんなとシンクロするから順番ね? まずエアロから、融合【シンクロ】!」キンッ
きゃっきゃ
スフィア「…………」
ーーーーー
ーーー
ー
翌日、中庭ーー
ざわざわ ざわざわ
クロエ「あれ、なに……?」
ヒカリ「ルクさんに見えるけど……」
ローラ「氷像……だよね」
凜華「わ、私じゃないよ!」ブンブン
クロエ「とすると誰の仕業かしら……」
ーーーーー
空き教室ーー
ルク「あれスフィアさんの仕業ですよね」
スフィア「そうよ。気に入ってくれた?」
ルク「……困ります。あそこは学校の敷地だし、明日溶けるにしても生徒も気にします」
スフィア「溶けないわよ。私の作った氷だもの、放置するだけなら数カ月は残るわ」
ルク「なっ……!」
スフィア「昨日のあの魔獣と人間を見てて気づいたの。愛情は示してなんぼだって」
スフィア「ねえ、ルク。わたし達はつがいになるべきよ。不死鳥を増やして人間に復讐するの」
ルク「……い、嫌です。私は人間が好きです」
スフィア「……なにそれ、ほだされたって訳?」
ルク「そうです。優しい人間にほだされました。だからこの力は、人間を守るために使いたい」
ルク「私とつがいになりたいなら、そんな危険思想は捨ててください」
スフィア「……ふ、ふん! 分かったわよ、人間と仲良くすればいいんでしょ!」
ルク「その方向でお願いします」
深夜ーー
スフィア「頑張ってー」
ルク「スフィア様も溶かすの手伝ってくださいよ……」ゴオオオオ…
また翌日、中庭ーー
ゼレス(氷像、溶けてますね……。なんだったんでしょう、昨日のあれは)
ゼレス(不死鳥伝説に憧れた生徒が作ったとか、芸術家の先生が作業中に寝落ちしたとか、いろいろ言われてましたが……まあなんでもいいです)
ゼレス「練習練習……っと。神聖魔法【ホーリー】!」バギュウウウウ…
ゼレス「くっ、このまま……絞るように……!」ギュウウウ…
ゼレス「ぷはあっ! む、無理ですっ、集中力がっ……」ゼエゼエ
スフィア「そこの人間」
ゼレス「も……もう一回」
スフィア「そこの人間! 聞きなさい!」
ゼレス「わ、私ですか!?」
スフィア「あなた以外にいないわよ。あのね、魔力を拡散させるより集中させた方が強いに決ってるでしょ。なんであんな魔法の撃ち方してるのよ」
ゼレス「どうにもできないんです。強く撃とうとするとああなって……というかあなた誰ですか。先生呼びますよ」
スフィア「わたしは……まあここの人よ。ローラって人間に聞けば分かるわ。それよりあなたちょっと手出して」
ゼレス「?」
ぱしっ
スフィア「こう」コオオオ…!
スフィア「これが魔力を固める力の込め方。やってみて」
ゼレス「な、な、何者ですか……あなた」
スフィア「いいから、ほら」
ゼレス(え、ええいっ!)
ゼレス「ふっ……!」コオオ…
スフィア「そうそう、弱いけどいい調子よ」
ゼレス(弱いは余計です……!)コオオ…
スフィア「そのままそっと撃ってみなさい」
ゼレス「神聖魔法【ホーリー】」バウッ!
ゼレス「……で、できた」
スフィア「おめでとう、人間。じゃあね」
ゼレス「ま、待ってください! あなた……何者なんですか」
スフィア「……ただの不死鳥よ」
ゼレス「……」ポカン
ーーーーー
ーーー
ー
街中ーー
クロエ「新発売の魔力カンテラ……かっこいいわね」
ヒカリ「クロエはそういうの好きだね。カンテラなんて使う予定ないと思うんだけど……」
クロエ「これはね……ロマンなのよ。腰に、あるいは杖に。これ一つで風来の冒険者気分になれるのよ」
ローラ「今じゃ灯りのないところの方が少ないもんね」
クロエ「今はもっぱら私みたいなのがインテリアで使うくらいよ」
ヒカリ(だから室内灯のコーナーにあるんだ……)
クロエ「次はそうね、アクセサリーでも見に行きましょうか」
アクセサリーショップーー
ローラ(やっぱりクロエちゃんとのお出かけは楽しいなあ……)
ヒカリ(でも……恋人として出掛けてみたいって思うのは強欲かな)
クロエ(な、なんでアクセサリーショップなんて来ちゃったのかしら。あ、これローラに似合いそう。こっちはヒカリに……じゃなくて!)
クロエ(ま、まるで恋人にプレゼント選んでるみたいじゃない……!)カアアッ
ーーーーー
ーーー
ー
夜、自室ーー
クロエ(……買ってしまったわ。二人へのアクセサリー)
ローラ「クロエちゃん、そろそろ私お部屋に……」
クロエ「ま、待って!」
ローラ「?」
クロエ「今からその……すごく酷いことを言うわ」
ヒカリ「ど、どうしたの?」
クロエ「私……二人が好きなの」
ローラ「? 私もクロエちゃんのこと好きだよ?」
クロエ「違うの。わ、私は……! ローラとヒカリの二人に恋してるの!」
ローラヒカリ「!」
クロエ「それで……今日行ったアクセサリーショップで二人に似合うなって思って……」スッ
ローラ「魔獣のマークのペンダント……」
ヒカリ「光の宝石のネックレス……」
クロエ「……ごめんなさい、二人とも。でも、我慢できないの。闇に飲まれたとき、二人の顔が浮かんだ。会いたい、一緒にいたいって心の底から思った。それから、ずっと二人を見るとドキドキして……」
クロエ「でも、二人同時に好きになるような人、嫌でしょ? だから、私のこと振って……」
ぎゅっ!!
クロエ「!」
ローラ「私も大好きだよっ、クロエちゃん!」
ヒカリ「ボクだって!」
クロエ「ローラ……ヒカリ……」
ヒカリ「ボク、ローラさんならいいよ。二人で彼女になる」
ローラ「私も、ヒカリさんにならいいかな」
クロエ「そんな……だめ、だめよ。そのアクセ、早く目の前で捨てて。そしたら諦められるから……!」
ヒカリローラ「捨てるわけない!」
ローラ「私達もうクロエちゃんにメロメロなんだよ。そんなことできない」
ヒカリ「三人で一緒にいる……それじゃだめかな?」
クロエ「……いいの?」
ローラ「いいよ。これからのことは一緒に考えよう」
ヒカリ「あれ、アートルムって確か二人の妻をめとったって……」
ローラ「聞いたことある。二人の仲間の魔法使いが、そのままアートルムに嫁入りしたんじゃなかったかな……」
クロエ「二人とも……」グスッ
ヒカリ「あ、わーわー! 泣かない泣かない!」
ローラ「よしよし、今日も一緒に寝るからね」
クロエ「あ゛りがどーー!」ビエエエン
ーーーーー
クロエ「……はい、ついたわよ」
ヒカリ「ありがとう」キラン
ローラ「ありがと、クロエちゃん」キラッ
クロエ「結婚式ってこれでいいのかしら……」
ローラ「形式は自由みたいだし、いいんじゃないかな」
ヒカリ「あ、でも最後に……」
ちゅっ
クロエ「ほ、ほっぺに……ちゅう」バタッ
ローラ「あ」
ヒカリ「二人で同時にキスは刺激が強すぎたかな……」アハハ
翌朝ーー
クロエ「……」ムクッ
ローラ「ん……」キラッ
ヒカリ「すぅ……すぅ……」キラッ
クロエ(ペンダントとネックレスしたまま寝てる……。すごいことになっちゃったわね)
クロエ「ふ、二人とも、起きて」チュッチュッ
ローラヒカリ「!!」ガバッ!
ローラ「い、今……」
ヒカリ「キスした……!?」
クロエ「ええ。彼女だもの。いいでしょ?///」ドキドキ
ヒカリ「いいけど……どっちに先にした?」
ローラ「クロエちゃんのファーストキス……」
クロエ「内緒♡」クスッ
ヒカリローラ「ええええええっ!」
現在の目標
・1学期を過ごす
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する
・7月第3週の期末テストを乗り切る
安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください
13/16回目の行動です
魔法を使うことに躊躇いがある(使わないとは言ってない)
促されると普通に使ってるもんな……
食堂ーー
スフィア「……おお、ほんとに見えなくなるのね」
ラピス(見えなくするよう頼まれましたが……何をしてるんでしょう)
スフィア「それじゃ、ちょっと行ってくるわ。悪用するつもりはないから安心して」
ラピス「はあ……」
空き教室ーー
ローラ「あれ、スフィアさんは?」
ルク「彼女なら人間観察と言ってましたが……」
スフィア(ここにいるけどね)クスクス
ローラ「そっか……。スフィアさんにお菓子持ってきたんだけどな。置いておくから戻ってきたら渡してあげて?」
ルク「はい」
ローラ「はい、リズにはこれ。進化したばっかりだから、栄養たっぷりの卵だよ」
リズ「わーい♪」ゴクン
ローラ「ルクさんにはこれと……あとはラピスさんとクリアにも持ってかないと」
ルク「ありがとうございます」パクパク
ローラ「それじゃあね」
スフィア(ふむ……それぞれの好物や健康を考えた食事とおやつ……)テクテク
ーーーーー
ーーー
ー
スフィア(生徒を見て回ったけど……明確に危ないことをしそうな人はいなかった。昔は魔獣の乱獲やら亜人の追放やらやってた人類とほんとに同じなの……?)
パサッ
スフィア「?」
イリス「クロエさん、何か落としましたよ」
クロエ「? ああ、その本ね。拾ったはいいけど何しても読めなかったから返しに行くところだったのよ」
イリス「そうですか。せっかくだし、少し私も実験してみても?」
クロエ「いいわよー。あ、よかったら図書室に返しておいてくれると嬉しいわ」
イリス「はい、了解です」
イリス「……さて」
イリス「いろいろと書いてあるように見えるのは私の気のせいでしょうか……?」ペラペラ
ーーーーー
ーーー
ー
イリス「……ふむ」
イリス(これは「魔力に反応して透明になるインク」で書かれた本だったんですね。私にも魔力はありますが、魔力が薄いのか弱いのか……私には読めたと)
イリス(書いてあったのは魔力欠乏症について。「そもそも人類は魔力を持たず、魔力に耐えられるよう体が作り変えられることで魔法を使えるようになった」。「魔界の毒素に耐えられるよう体を作り変える悪魔化とプロセス的には似ている」……)ペラッ
イリス(「よって、魔力欠乏症は魔力を失った状態ではなく、魔力を得る前の状態であると思われる」。「しかし、これはごく少数の例から推察しただけのことなので、誰にでも見られる本にすることはやめておくこととする。著者、アートルム」)パタン
イリス「……魔力を得る前の状態……」グッ
ノワール「こんなとこにいた」
イリス「……ノワールさん。どうかしましたか?」
ノワール「どうしたも……こんな図書室の隅っこで電気もつけずにいたら心配するでしょ。どうかしたの?」
イリス「……」ジッ
イリス(この人は……あんなに酷いことをした私を本気で心配してる……)
イリス「ノワールさん、あなたに言いたいことがあります」
ノワール「な、なに?」
イリス「私は、元は魔力のない人間でした。俗に言う魔力欠乏症です」
ノワール「うん、それは知ってる」
イリス「これを治してくれたのは、私のママです。生まれてから今まで、治すためにいろいろ試してくれました」
イリス「その研究所に……あなたを連れて行きたい」
ノワール「え、やだ」
イリス「そ、そうですか……」
ノワール「やだけど……いいよ、行っても。それでイリスに普通の学園生活を送らせるよう言ってやるから」
ノワール「日にちは今度の休みでいい?」
イリス「は、はいっ」
ノワール「じゃ、それまでにいろいろ用意しておくから」
ノワール(武器とかいろいろ)
イリス「……肉体言語はやめてくださいね?」
ノワール「し、しないしない」
ーーーーー
ーーー
ー
休日ーー
ゼレス「ここですよステラ!」
ステラ「おおっ!」
ゼレス「吟味に吟味を重ねたお店です! さあ食べましょう!」
ステラ「おおー!」
ーーーーー
ぱくっ
ゼレス「んっ……!」パアッ
ステラ「んー!」パアッ
ゼレスステラ「美味しい!」
ゼレス「これっ、イチゴが大きくて……! いえ、食べて! 食べてみてください!」スッ
ステラ「あむっ。んん、これも美味しいですねぇ……!」ホワー
ステラ「ですがこっちのティラミスも負けてません! どうぞ!」スッ
ゼレス「あーむっ。これもコーヒーのいい味が……!」ホワー
ゼレスステラ「美味しい……」
ーーーーー
ーーー
ー
その頃、研究所ーー
ノワール「ここが……」
イリス「私の実家です」
「イリス……おかえりなさい」
ノワール「っ!」バッ
イリス「ただいま、ママ」
イリスママのプロフィールを作っていきます
テンプレート↓
【名前】(和名でも洋名でも可)
【容姿】
【性格】
【得意魔法】(その人本人にしか使えない、特殊な魔法をお願いします。名前だけではなく、どんな魔法かも説明があると嬉しいです)
【備考】(その他付け足したいことがあれば)
安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります
夜中ですが、参加していただけるとありがたいです
【名前】セレニテ・オーレリア
【容姿】ピンク髪ロングの濁った灰色の瞳、少々痩せ気味だがガリガリと言うほどではない
【性格】とても穏やかで落ち着いた性格だが、目的のためであれば手段を選ばないところがある。娘に対する愛情は側から見たら以上な域に達している
【得意魔法】『権能』魔翌力を奪ったり与えたりする魔法
【備考】イリスの母にして天才科学者。リリウム魔法学校出身で在学時には図書館に所蔵されている全ての書物を読み尽くしてしまった。娘が魔法を使えない事を憂いており、様々な人から奪った魔翌力を与え続けているが、魔翌力欠乏症の本質については気付いていない。
さすがに夜中すぎましたね、すみません!
明日(日変わってるので今日)の昼12:00から投票にするので、それまでキャラクターの作成タイムにします
遅れてすみません
1.オリヴィエ
2.セレニテ
3.ニエンテ
4.ガードルード
5.セレナ
6.ゼルエル
↓から投票
投票レスのコンマの合計が最初に150を超えたキャラがイリスのママとなります
本日中に誰も150に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラがイリスのママとなります
イリスのママはセレニテ・オーレリアとなりました
設定は>>99を参照
ノワール(この人が……)
セレニテ「その子は?」
ノワール「イリスさんの友達の、ノワール・ヴァーミリオンといいます」
セレニテ「よかった……友達ができたのね」
セレニテ「でも、どうして急に家に?」
ノワール「た、単刀直入に言います。イリスさんを自由にさせてあげてください」
セレニテ「?」
ノワール「母親の研究のために学校に通うなんて、私なら嫌です」
セレニテ「ふふ、違うわ。私の研究じゃなくて、イリスのためよ」
セレニテ「イリスが魔法を使えないだなんて可哀想でしょ? だからできる限りのことをしてるだけ」
ノワール「言っても分からないみたいですね……もういいです。学校に戻ろう、イリス」
セレニテ「あら、ならせめて魔力を貰わないと。権能……」
ノワール「悪魔召喚【パンデモニウム】ッ!!」カッ!
ノワール「イリス、こっち!」パシッ
イリス「ま、ママ……!」
サキュバス「あら、門を通れたと思ったら……綺麗な女の子」ペロッ
セレニテ「悪魔の召喚……! どうせならアスモデウスくらいのものを呼んでほしかったけど」
サキュバス「私といいことしない……?」
セレニテ「権能・吸収【アブソリュート・アブソーブ】」キュウウウゥゥ…
サキュバス「あ……?」カクン
たったったっ……
セレニテ「あら、行っちゃったのね。お茶くらい飲んでいけばよかったのに……」
セレニテ「ともあれ、この子もしっかり調べないと……ふふっ」
学校ーー
ノワール「なに、あの人……」
イリス「ノワールさん……」
ノワール「あんな人にいいようにされて悔しくないの?」
イリス「私は……ママのために……」
イリス「ママは、私の魔法の研究をしてる時は幸せそうだから……」
ノワール「……はあ」
ノワール「一緒にご飯食べて、一緒に家で過ごして、たまにお出かけして……家族ってそれだけで幸せなんじゃないの」
イリス「ノワールさん……」
イリス(ノワールさんの両親はもう……)
ノワール「私はそういうの分かんないけどさ……。なんていうか……もうちょっと歩み寄ってみなよ」
現在の目標
・1学期を過ごす
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する
・7月第3週の期末テストを乗り切る
安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください
14/16回目の行動です
百合江「……」ササッ
百合江(あれが噂の転校生コンビですわね……)
イリス(あの人……なんかやばい人でしたね)チラッ
ノワール「イリス? どうかした?」
イリス「ああいえ、ボーッとしてしまっただけです。それより……」
百合江(二年生が始まって少ししてからという微妙な時期での転校。友達も作りにくかった二人は自然と惹かれ合い……ああっ!)クネクネ
イリス『ノワールさん……私、やっぱり友達じゃ嫌です』
ノワール『え……?』
イリス『友達よりもっと……もっともっと仲良くなりたい。……あなたが好きなんです』
ノワール『イリス……私だって好きだよ。でも、せっかくできた大切な友達だったから、関係が壊れるのが怖くて……』
イリス『嬉しいです……。両思いだったんですね』
ノワール『うん……///』
百合江(そして二人は顔を近づけ……ハァーッ!)ドバァッ
イリス「!」ビクッ
ノワール「イリス? さっきから変だよ?」アセアセ
イリス「い、いえ。気にしないでください……///」カァ…
イリス(変なもの見せないでくださいよー……!)
「うわっ、鼻血!? あなた大丈夫!?」
百合江「大丈夫ですわ……!!」ハアハア
クロエ「あ、二人ともいいところに」
イリス「どうかしましたか?」
クロエ「この子とマホリオで組んであげてほしいのよ。実は去年組んでなくて……」
イオ「イオ・ローライトです。よろしくお願いします」ペコリ
ノワール「いいけど……大会はあまり本気じゃないと思うよ」
イオ「構いません。私も戦うのは得意ではないので……」
クロエ「そういえばイリスは『やったことないけど相当強い』って言ってたわね。イリスは本気出すのかしら?」
イリス「んー……」チラッ
ノワール「?」
イリス「少しくらい自由にやってみよう……と思ってます」
クロエ「よ、よく分かんないわね……。まあいいわ。イオのこと、よろしくね」
ーーーーー
ーーー
ー
中庭ーー
楓「ふいー、お疲れ様ー」
レナ「お疲れ様」
晶「レナさんかったいなー。アタシと楓のフレイムスロワーも防ぐなんて」
レナ「防ぐだけなら誰にも負けないわ」フフン
楓「ねーねーレナさん」
レナ「なに?」
楓「デンさんと付き合ってるってほんと?」
レナ「!?///」ボッ
楓「おっ、その反応は……」
レナ(か、隠すことじゃない……わよね)
レナ「そ、そうよ。付き合ってるわ……///」ボソボソ
楓「わっ、顔真っ赤! かわいー!」
レナ「う、うるさいわねっ!///」
楓「それにそっちの二人はクロエにべったりだしさー。何かあったのかなー?」ニヤニヤ
ローラ「そ、それは……///」
ヒカリ「こっちにまで飛び火しちゃった……」
レナ「そ、そういう楓さんはどうなのよ! そ……そこの二人と何かないの!?」
楓「あ、あたしの話はいいよ。別にそういうの興味ないし」アタフタ
楓(とかなんとか言いつつ闇の試練の時の二人がカッコ良すぎてちょっとやばいんだけどね……!)ドキドキ
レナ「その反応……何かあるわね?」
晶「アタシは色恋は苦手だしな……」
嵐「俺もそういうのはちょっと……」
楓(ですよねー……)ションボリ
ーーーーー
ステラ(すごいマホリオでした……。先輩達かっこいい……!)キラキラ
ゼレス「すごかったですね……。こちらも負けないよう練習しないと」
ラクリマ「じゃあステラの隕石魔法のコントロール練習かなー」
ステラ「は、はい! では……隕石魔法【メテオ】!」カッ
ゴォォォォォ……!!
ステラ「あ……っ」
ラクリマ「どしたの?」
ステラ「こ、こっちに来ます! コントロールできない!」ダッ
ラクリマ「へ?」
ステラ「えーいっ!」ピョーン
ズサアアッ
ゼレス「防御魔法【シールド】」カッ
ドオオオオオオンッ!
ステラ(うう……すみません校長先生。中庭に穴を空けてしまいました……)
ラクリマ「あのー……」
ステラ「はい? どこから声が……」
ラクリマ「上……かな」
ステラ「上?」
ステラ(……下着? ここ……まさかラクリマのスカートの中!?)
ステラ「す、すみません! すぐ出ます!」バサッ
ラクリマ「あ、あはは……ちょっとびっくりしちゃった……」
ステラ「すみません、すみません! わざとじゃないんです!」
ラクリマ「わ、分かってるよー///」テレテレ
ゼレス「……」
ゼレス(なんか面白くないですね……)ムスッ
食堂ーー
レイア「ラピス」
ラピス「むぐ……?」
レイア「ふふっ、そんなに美味しい?」
ラピス「れ、レイア!」ガタッ
ぎゅ~っ
ラピス「来てくれたんですね!」ムギュギュー
レイア「く、苦しいわよラピス。久しぶりにラピスとクリアを見に来たの」
ラピス「それじゃあクリアのところに……その前にこれ食べちゃいますね」パクパク
レイア「……ラピス、少しお肉ついた?」
ラピス「え゛」
レイア「さっき抱きつかれた時も思ったんだけど……抱き心地が……」
ラピス「嘘です嘘です! そんなに食べてませんもん!」
レイア「あんまりお肉つけると竜になったとき飛ぶの苦労するわよ? ふくよかなラピスも好きだけどね」チュッ
ラピス「キスしてごまかさないでください! もー!」
ルク(あれだけ食べて運動しなかったらそりゃあ太りますよね……。もう激しい戦闘もしてませんし)
リズ「どうしたの? 早くスフィアさんにご飯持ってこ?」
ルク「はいはい、今行きますよっと」
クロエ「さて、テストね。赤点だけは避けないと……」
現在の目標
・1学期を過ごす
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する
・7月第3週の期末テストを乗り切る
安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください
15/16回目の行動です
15回目の行動終了後テストに移ります
ローラとティアの部屋ーー
コンコン
ローラ「はーい?」ガチャッ
ローラ「あ、クロエちゃん!」
クロエ「ゆっくりしてるとこ悪いわね。よかったらでいいんだけど、この後部屋で勉強会しない?」
ローラ「うん、いいよ。もうテストだもんね」
クロエ「それじゃあ後で部屋まで来て。飲み物用意しておくわ」
ローラ「うんっ」
ローラ「……ということでクロエちゃんのお部屋に行ってくるね。ティアちゃんもよかったらアルシェちゃん呼んでお部屋使っててもいいからね」
ティア【ありがとうございます】
ローラ「♪」
ーーーーー
ティア「ということで勉強会です」
アルシェ「ん」コクン
ティア「よいしょ」パサッ
ティア「私は魔法史からやりますが……」
アルシェ「アルシェも同じのやる」
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「んー……!」ノビーッ
ヒカリ「だいぶやったねえ……」ポキポキ
ローラ「お疲れ様、二人とも」
クロエ「それじゃあこのままお布団敷いて寝ましょうか」
ローラ(?)
ヒカリ「そうだね。ローラさんもいるし……」
ローラ(……?)
クロエ「はい、着替え」
ローラ(なんだかすごく自然に一緒に寝ることに……)
ーーーーー
ローラとティアの部屋ではーー
ティア「この辺で終わっておきましょうか」
アルシェ「ん……」ウト…
ティア「ああっ、座ったまま寝ちゃだめです。ちゃんと自分のお部屋で……」
アルシェ「一緒に寝る……」ギュッ
ティア「かっ……!」キューン
ティア(可愛い……!!)ドキドキ
ティア「じゃ、じゃあ一緒に寝ましょう。ほら、ベッドに……」ヨイショ
アルシェ「んー……」ウトウト
ーーーーー
ーーー
ー
その日の昼、イリス達はーー
ノワール「あ、あの……」
イオ「は、はいっ」
ノワール「い、いい天気ですね」
イオ「そ、そうですね」
ノワール「それでその、あー……も、もしよかったらこの後お時間ありますか?」アワワ
イオ「こ、この後……その、ノワールさんがよかったらなんだけど……」アタフタ
イリス(話が進まない……!)
イリス「二人ともー、さっきの授業で分からないところがあるので、教えてもらっていいですか?」
イリス「あ、その後勉強会とか……」
イオノワール「ぜひやろう!」
ーーーーー
イリス「二人とも断られることにビビりすぎです。「勉強しよー」でいいんですよ」カキカキ
ノワール「うん……」
イオ「なんか緊張しちゃって」
イリス「とにかく、勉強ですよ。私達は初めてのテストなんですから、余計気合を入れないと」
ノワール「はーい……」
ーーーーー
ーーー
ー
ノワール「……」ブルッ
ノワール(わ、こんな時間……。集中してたからな……)
イオ「……」カキカキ
イリス「……」カリカリ
ノワール(ど、どっちかトイレに行かないかな……。廊下暗いしちょっと怖い……)ソワソワ
イリス「……ふふっ」クスッ
ノワール「ど、どうしたの?」
イリス「いえ……お手洗いに行こうかなと」スクッ
ノワール「あ、じゃあ私も……」
イオ「行ってらっしゃい。私はもう少しで一段落つくから……」
イリス「ではついでに飲み物を持ってきますね」
てくてく
イリス「ノワールさん、暗いところが怖いんですか?」
ノワール「な、なんでそれを……」
イリス「お手洗いに行きたそうにそわそわしてましたけど、中々立とうとしなかったのでもしかして……と」
イリス(ま、思考を読んだだけですけど)
ノワール「うう……そうだよ、怖いの」
ノワール「ていうか私のことはいいの! それよりイリスに聞きたいことがあるの」
イリス「なんですかー?」
ノワール「言いづらかったらいいんだけど……ママさんのこと」
イリス「……なんでしょうか」
ノワール「ママさんって昔からからああだったの?」
イリス「……昔は、とても心優しいママでした。でも、検査の結果私が魔力欠乏症だと分かってからは段々……」
ノワール「……なんでそうなっちゃったんだろう」
イリス「ママは天才でした。あらゆる魔法の知識を吸収し、いろんな薬や魔法具を作り上げたと聞いてます」
イリス「でも、私の魔力欠乏症が判明してからは、ある人に頼まれて魔力欠乏症の研究に専念してるんです」
ノワール「ある人……?」
イリス「会ったことはありませんが……その人も魔力欠乏症の研究をしてる人だそうです。そしてママに『援助のお金は出すから研究してくれ』と言って、研究させているんです」
イリス「娘の私の魔力欠乏症を治すことができるし、お金も貰える。多分断る状況になかったんだと思います」
ノワール「なにそれ……その人のせいじゃん。ママさんが固執してるのも、イリスが変なのも」
イリス「へ、変って……」
ノワール「変だよ、超変! ほら、トイレ付いた! さっさと用足して戻るよ!」
ーーーーー
ーーー
ー
翌日、図書室ーー
ノワール「オーレリア、オーレリア……」ペラペラ
クロエ「あらイリス。調べもの?」
ノワール「クロエ。イリスのママについて調べてるんだ」
クロエ「ふーん……」
ノワール「あ、いた。この人だ」
ノワール「セレニテ・オーレリア……リリウム魔法学校出身。知識の塊とも言うべき天才で、特に自身の魔法を用いた魔力保有について造詣が深い……」
クロエ「すごい人なのねえ」
ノワール「すごいけど……親バカすぎ」
クロエ「会ったことあるの?」
ノワール「うん。イリスのことしか考えてないような人だった」
クロエ「ふふっ、それはそれは……羨ましいことね」
ノワール「……うん」
空き教室ーー
ローラ「たまには皆も運動しよっか」
エアロ「かうーっ!」
きゅーちゃん「こんっ!」
ユーニ「ぶるる……」
ミトラ「わんっ!」
ローラ「また後で来るから、それまでルクさんお願いします」バタン
ルク(完全に世話役のポジションが定着してしまった……)
リズ「なにする!?」キラキラ
リズ「ボール遊び? おいかけっこ?」
クリア「リズは子供だなー。お姉さんが折り紙を教えてあげよう!」
リズ「わーい!」
ミトラ(ボール遊びしたかった……)
ユーニ『あなたは……不死鳥ですか?』
スフィア「そういうあなたはユニコーンね。なんで人間なんかに懐いてるのかしら」
ユーニ『ふふっ、ツンツンしたフリしても私には分かりますよ。ローラさんの優しさが本心からだってこと、もう分かってるんですよね?』
スフィア「……ふん」
きゅーちゃん『不死鳥の炎……暖かいですねえ』ヌクヌク
ルク「暖まらないでくださいよ。私は暖炉じゃないです」
エアロ「あったかーい♪」
ルク「……はあ」
ーーーーー
ーーー
ー
テスト当日ーー
クロエ(さて、やるわよ!)
先生「テスト開始です!」
クロエの座学平均点↓コンマ
クロエの実技平均点↓↓コンマ
>>151により合計コンマ+10のボーナス(それぞれにプラスされます)
返却日ーー
座学平均点 89
実技平均点 76
クロエ「……えいっ」チラッ
クロエ「……なかなか、ね。赤点は回避できたし上々だわ」
現在の目標
・1学期を過ごす
・7月末のマホリオ学内トーナメントまで訓練する
安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください
16/16回目の行動です
16回目の行動終了後、マホリオ学内トーナメントが開催されます
>>171
イオは爆発魔法がヤバイだけでシュートは普通じゃない?
というかイオって魔弾使う場面あった?
>>173
>>174
一応みんな魔弾と防御魔法は撃てます
それぞれ魔力を固めて出すだけのイメージです
ですが、野球の練習をしてない人が150km/hで野球ボールを投げられず、せいぜい100km/h程度しか出ないように、魔弾の練習をしてこなかった人の魔弾はとても威力が弱いです
例えるならイオはサッカー選手でとんでもない無回転シュートを撃てるけど、野球のピッチングは素人同然、みたいな感じです
イオは爆発魔法の使い手でとんでもない爆発魔法を撃てるけど、魔弾の威力は素人同然、ということですね
部室ーー
ノルン「ん~……」キョロキョロ
クロエ「どうかした? 何か探してるの?」
ノルン「人を探してるんですけど~……誰かマホリオ組んでくれる人に心当たりないですか~?」
クロエ「マホリオ? あなたやらないって……」
ノルン「やらない訳じゃないですよ~。もちろん得意魔法は出せないので、どうしても弱くはなりますけど……」
クロエ「マホリオはスポーツだものね。「相手の行動の自由を奪う魔法は事故に繋がる可能性があるため、故意過失未然どの場合でも即反則とする」……だったかしら」
ノルン「そうですね~。世の中痺れさせたり、眠らせたりっていう魔法はあるんですけど、こういうのには向かないみたいです~……」
クロエ「うーん……それでギリギリまで組む人探しねえ……」キョロキョロ
レナ「次の衣装は……」
百合江「少しボロになってますわ。それに合わせて痩せこけたメイクを……」
デン「はい、任せてください」
クロエ「あ、デンがいたわね。デン、ちょっといいかしら」
デン「なあにー、クロエさん」
クロエ「この子がまだマホリオでチームを組めてないのよ。もしよかったら組んであげてくれない?」
ノルン「メイク係の先輩ですよね~?」
デン「うん。確かにまだラミーさんとしか組んでないけど……」
レナ「組んでみたら? チームを決めないとランキングにも乗らないんだし」
デン「そうだね……。うん、私でよかったら喜んで」
ノルン「わ~い、お願いしま~す」
ーーーーー
クロエ(これで知り合いみんな組めたわよね……)
クロエ
凜華
モミジ
レナ
ヒカリ
ローラ
楓
晶
嵐
ティア
アルシェ
ナミネ
ステラ
ゼレス
ラクリマ
デン
ラミー
ノルン
ノワール
イリス
イオ
クロエ(大会が楽しみだわ……!)
中庭ーー
クロエ「私達も最後の調整をするわよ」
凜華「うん。今度はもっと上を目指したいね」
モミジ「他のみんなも頑張ってるもんね。負けられないよっ」
ーーーーー
晶「電気に炎は引き寄せられるから……」
嵐「いや、さすがに大きい炎は厳しいと思う」
楓「晶嵐の間だけコンビネーション技ないもんね……」
ーーーーー
ティア「はっ!」ビシャッ
ナミネ「そうです。とにかくスピードを意識してください」
アルシェ「魔力の込め方は……まずとにかく集中」
ーーーーー
ヒカリ「行くよレナさん。火送【ファイアライン】!」
レナ「ん……炎弾【ファイアボール】!」
ヒカリ「すごいすごい! 私も体力つけないと……融合【シンクロ】!」
ーーーーー
ノワール「私は魔法使わないようにするから……二人ともお願いね」
イオ「私も人に向けては撃てないので……」
イリス「め、メインアタッカー私ですか……」
ーーーーー
ノルン「まず魔法の紹介からですね~」
ラミー「その前に自己紹介からかな……?」
デン「行き当たりとは言えこんなにギリギリになるなんて……」
ーーーーー
ーーー
ー
ステラ「そういえばテストはどうでしたか?」
ゼレス「そこそこです。赤点などは取ってませんからご心配なく」
ラクリマ「私は座学トップだったよ! 先生にも褒められたんだー」エヘヘ
ステラ「えっ……!」
ステラ(そ、それでは指揮官としての立場が……頭脳係が……)
ステラ(はっ。確かにラクリマさんの板の配置や性質など、間違えたことはなかったような……)アワワ
ゼレス「テストなんて終わったことはいいです。それより、三人での合わせ技がいると思うのですが」
ラクリマ「ほうほう?」
ゼレス「ただ、ステラさんほ魔法は物質的な側面もありますから、これではラクリマさんの板にぶつけると板が割れてしまいます」
ゼレス「でも、私の魔法なら隕石をコーティングすることができるはずです。私がコーティング用の魔法を撃ち出し、それをラクリマさんが変化させ隕石にぶつけ、ステラさんが隕石をコントロールする。どうでしょうか」
ステラ(ゼレスさんまで作戦を……! ううう……)
ラクリマ「どーする、指揮官さん?」
ゼレス「しっかりしてください。リーダーでしょう」
ステラ「り、リーダー? 私がですか?」
ラクリマ「意義なーし! 私達のことしっかり見てくれてるもんね」
ステラ「で、でも私よりラクリマの方が頭もいいし……」
ゼレス「リーダーとは作戦を考えるだけの人ではありません。指示を与え、それを遂行してもらうだけの人望というものがあります」
ラクリマ「そうそう。私がリーダーなんかしたら戦況見て勝手に板の属性変えたりしちゃうよ?」
ゼレス「こういうのでは困るんです。私も先走り過ぎの自覚はありますし……三人で共通の意識を持てるようにするには、ステラさんがリーダーになるのが一番かと」
ステラ「うう……二人ともありがとうございます……優しいですね」
ステラ「不肖ステラ、リーダー務めさせていただきます!」ムンッ
ーーーーー
ーーー
ー
大会当日ーー
クロエ「さあ……今年こそはウィンさんに勝つわよ!」
おーっ!
ウィン「二年生ズ頑張れ~」
時雨「敵を応援してどうする」
ローラ「クロエちゃん、終わったら夏休みだね」
クロエ「ええ」
ローラ「今年も楽しい夏休みにしようね。またお出かけして、旅行して……」
クロエ「いいわねー、旅行。去年も行ったし……」
楓「あたしも行きたーい」
アルシェ「アルシェも……」
クロエ「そりゃみんな行きたいわよね……。ま、それはおいおいね。まずはマホリオよ!」
各チームのブロックを決めます
ABCDの4ブロックに別れ、ABの優勝者同士、CDの優勝者同士が準決勝として戦い、さらにその勝者同士が決勝戦を戦います
つまりブロックが別れると、少なくとも準決勝までは戦えません
01~25 Aブロック
26~50 Bブロック
51~75 Cブロック
76~00 Dブロック
ブロック内での試合の順番は数字が小さい方が先です
クロエチーム↓コンマ
レナチーム↓↓コンマ
楓チーム↓3コンマ
ティアチーム↓4コンマ
ノワールチーム↓5コンマ
デンチーム↓6コンマ
ウィンチーム↓7コンマ
ブロック内での組分けは、こちらで調整します。できる限り勝ち進まないと出会わないようバラけさせるつもりです。
一年生忘れてました!
↓コンマでステラチームの所属ブロックを決めます
Aブロック
楓「ウィンさんと戦えるの決勝かー」
レナ「ずいぶん余裕ね。その前に私達もいるわよ」
ローラ「この間の練習では負けちゃったけど、今度は負けないもん」
晶「楓、油断するなよ。皆勝つために毎日頑張ってるんだ」
嵐「三年生もいるし、頑張ろうな」
ヒカリ「うん。お互いにね」
Bブロック
ラクリマ「お姉ちゃーん!」
ティア「ラクリマ……一緒だったんですね」
ナミネ「話には聞いてましたけどほんとにそっくり……」
ゼレス「負けませんから」
アルシェ「ん、よろしく」
ステラ(ナミネさん、すごくお姉さん感が……)ドキドキ
Cブロック
イオ「よ、よーし……頑張るぞー」
ノワール「頑張ろうねっ」
ナナ「ウィンさん、どうかしました?」
ウィン「んー、なんでもないよー」
イリス(こっち見てる……)
時雨「さ、選手宣誓だ。行こう」
Dブロック
凜華「みんな綺麗に分かれたね」
ノルン「ふわ……」
ラミー「久しぶりのマホリオ……緊張するなあ……」ドキドキ
デン「どうなるかな……」ソワソワ
モミジ「デンさんってすごく強いんだよね……」ドキドキ
クロエ「みんな緊張しすぎ! ほら、行くわよ!」
ウィンチームを除く1回戦の結果↓コンマ
00でノワールチーム敗北
00、99でデンチーム敗北
ゾロ目でステラチーム敗北
これ全部まとめて判定ってことで良いのよね?
>>200
チームが半分くらいに減るまではまとめて判定にします
さすがに全試合の判定やってると大会だけでスレ半分くらい消費しそうなので…
クロエ「全員一回戦突破ね」
ステラ「ここからは三年生も参戦するんですよね……」
ゼレス「関係ありません。強い方が勝つだけです」
2回戦の結果↓コンマ
11、44、77でノワールチーム敗北
33、66、99でデンチーム敗北
ゾロ目でステラチーム敗北
00でクロエチーム敗北
22でレナチーム敗北
55でティアチーム敗北
ステラ「す、すごいですよ私達! 三年生に勝っちゃいました!」キャー
ラクリマ「やったよー! このままドンドン行こー!」
ウィン「みんな順調に勝ち進んでるねー」
時雨「並の三年生に負けないくらい練習していたからな」
楓「この調子でガンガン行くぞー!」
嵐晶「おー!」
3回戦の結果↓コンマ
5の倍数でステラチーム敗北
11、33、55、77、99でノワールチーム敗北
00、22、44、66、88でデンチーム敗北
00~03でクロエチーム敗北
97~99でレナチーム敗北
33、66、99でティアチーム敗北
クロエチームVSデンチーム
クロエ「よろしくね」
デン「うん、よろしく」
審判「試合開始ー!」
クロエ「闇弾【ダークボール】!」ゴッ
ラミー「闇弾【ダークボール】!」ブワッ
ゴシャアッ!
クロエ「モミジ! 闇を払って!」
モミジ「重力魔法【グラビティ】!」グイン!
デン「魔弾【シュート】!」ズガアァッ!
凜華「氷晶盾【アイスシールド】!」キンッ!
凜華(闇を煙幕代わりにしてわざとこっちに払わせたうえ、そこを狙い撃ち……考えてるな)
ミシッ……
モミジ「反重力魔法【アンチグラビティ】!」グニュ…
凜華「反射板【カウンターシールド】!」ドシュッ!
デン「跳ね返ってくる! ラミーさん!」
ラミー「黒岩【ブラックモノリス】!」ガキイッ!
ノルン「お……おおー……」
デン「ノルンさん! 今だよ!」
ノルン「あ、はい! し、魔弾【シュート】!」ボッ
クロエ「凜華!」
凜華「氷晶盾【アイスシールド】!」キンッ
ボシュッ
デン(クロエさんチームの盾はクロエさんか凜華さん。そしてそのどちらも「視界を塞ぐ物理的な壁が生まれる」! そこに付け込める!)ヒュッ!
デン「魔弾【シュート】!」ゴオッ!
クロエ「う……」
凜華「後ろ!?」
ドオッ!
モミジ「きゃあああああ!!」
ーーーーー
ーー
ー
クロエ「……強いわね」
デン「やれるだけのことはやって、いろんな連携を試したからね」
凜華「まさかこっちに弱点があるなんて……」
ラミー「デンさん曰く「クロエさん達は攻めてると強いから、動きを制限させていこう」って」
モミジ「研究もされてたんだね……」
ノルン「先輩方……」
クロエ「なに勝ったほうが暗い顔してるの。自信持ちなさい」
ノルン「でもノルンなにもしてないし……」
皆「そんなことない!」
ノルン「うわっ!?」
デン「ノルンさんのおかげで勝ったんだよ」
クロエ「正直しゃくだけど……いいタイミングだったわ」
モミジ「だから自信持って。……ね?」
ノルン「……はい」
クロエ「デン、負けるんじゃないわよ」
デン「うん。いけるとこまで頑張るよ」
クロエチーム敗北!
4回戦の結果↓コンマ
4の倍数でステラチーム敗北
11、33、44、55、66、77、99でノワールチーム敗北
00、11、22、44、66、77、88でデンチーム敗北
95~99でレナチーム敗北
01~05でティアチーム敗北
50で楓チーム敗北
クロエ「みんないいわよー!」
凜華「これで皆ブロック準決勝か……」
モミジ「全校ベスト16ってことだよね……」
クロエ「やっぱりランキング上位が残ってるわね。私達も10位くらいだから悪いわけじゃないけど……」
凜華「相手が悪かったね。やっぱりデンさんは強いよ」
クロエ「反省は後。まずはみんなのこと応援しないと!」
モミジ「うん! 頑張れー!」
ブロック準決勝の結果↓コンマ
偶数でステラチーム敗北
素数でティアチーム敗北(02~97まで25個)
5の倍数でノワールチーム敗北
7の倍数でデンチーム敗北
80~99でレナチーム敗北
46~55で楓チーム敗北
Dブロック準決勝ーー
ノルン「うああっ!」ドシュッ!
デン「ノルンさん!」
ラミー「く……黒岩【ブラックモノリス】!」ゴウッ
バキィンッ!
ラミー「きゃああああっ!」
審判「試合終了ー!」
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「お疲れ様、デン」
デン「負けちゃった……」
クロエ「いい顔してるわ、今のデン」
デン「悔しいけど……今やれるだけのことはやったからかな。スッキリしてる」
クロエ「だからみんな練習するのよ。次はもっと強くなって、そして戦いましょう」
デン「うん。これからもよろしくね」
クロエ「それはそうとレナの試合みたいよ。応援に行ったら?」
デン「う、うん! 行ってくる!」ダッ
ノルン「せん゛ぱい゛~~~負けちゃいましたあ゛~~~」ベソベソ
凜華「よ、よしよし」
モミジ「頑張ってたの見てたよ。ナイスガッツだよ!」ナデナデ
ーーーーー
ーーー
ー
Aブロック準決勝ーー
レナ「今度は勝つわよ」
楓「今度も負けないよ!」
審判「試合開始!」
ローラ「融合【シンクロ】!」キンッ
ローラ「風弾【エアロボール】!」ブワッ
嵐「雷弾【サンダーボール】!」バチイッ
晶「楓やるぞ!」
楓「火焔砲射【フレイムスロワー】!!」ゴオオオッ!
レナ「魔障壁【ガーディアン】!」キインッ!
晶「不意打ちじゃやっぱだめか……嵐!」
嵐「ああ! 風雷炎魔【ヘスティア】!!」ジュゴオオッ!!
レナ「ぐっ……! 魔障壁【ガーディアン】!!」ギィンッ!
ヒカリ「レナさん! 水送【アクアライン】!」
レナ「ナイスよ……ヒカリさん……! 水障壁【ウォーターガーディアン】!」ジャバアアッ!
バチバチッ! ジュウウゥゥ……!
楓「ぬぐぐぅ……! 雷が水に飲まれる上に炎が消されていくぅ……!」
レナ「あなた達だけのために開発したのよ。光栄に思いなさい」
嵐「大口叩いてくれるじゃん……!」グググ…!
バチッ! バチィッ!!
レナ「まだ出力が上がるの……!?」
嵐「雷神魔……!」バチッ
トン……ッ
ローラ「試合終了だ」ドプン
嵐「……っ」カクンッ
ピピーーーッ!
審判「試合終了ー!」
ーーーーー
ーーー
ー
楓「あれ……」ムクッ
晶「起きたか。大丈夫か?」
楓「うん。でも……あれ、試合は?」
晶「……負けたよ。ローラさんがミトラとシンクロして、後ろから気絶させられた」
嵐「……」
楓「嵐、起きてる?」ユサユサ
嵐「あの時……」ボソッ
楓「おお、起きてた」
嵐「もっと上の魔法が撃てそうな気がしたんだけどな……」
晶「上って……ナルカミよりもか?」
楓「ええっ? ナルカミって確か……『極』クラスの魔法でしょ。それより上って『神』ぐらいしか……」
晶「やっと二人の『極』に追いついたと思ったらこれか……これもウィンさんの指導のお陰か?」
嵐「分かんないけど……ああくそっ、悔しいな……!」
嵐「次は勝つ! 水の盾なんか蒸発させてやるー!」
楓「た、頼もしい……!」
ーーーーー
ーーー
ー
Aブロック決勝ーー
ティア「まさかここまで勝てるとは……」
ナミネ「ティアさんとアルシェさんの息がバッチリです! アルシェさんは飛行に魔力を使ってないからその分攻撃に意識を集中してるし……このまま優勝しましょう!」
アルシェ「ん」
ステラ「よ、よろしくおねがいしますっ!」ペコリッ!
ラクリマ「お姉ちゃんと戦えるなんて夢みたいだよお……」
ゼレス「お姉さんには悪いですが、ここまで来たからには勝たせていただきます」
Bブロック決勝ーー
イリス(この人苦手……)
ウィン「よろしくね~」
イオ「よろしくおねがいします」
時雨「いい試合にしよう」
ナナ「よろしくお願いしますね」
ノワール「お、お願いしますっ」
Aブロックから試合をします
ティアチームVSステラチームです
コンマが先に150に到達したチームが勝利
0/150 ティアチーム↓コンマ
0/150 ステラチーム↓↓コンマ
今日の更新はここまでです
明日から試合を進めていきます
ほ
>>1のレスは除外かな?はい
ノワールとウィンはCブロックでは?
そしてティアとステラがB
>>225の判定順に釣られちゃったのかな
>>247
>>248
>>250
うあああああやってしまいました!
試合描写入れるだけなので試合順はこのままで、Aブロック決勝とBブロック決勝をそれぞれBブロック決勝とCブロック決勝と読み替えてください!
ざわざわ
ナミネ「注目されてますね……」ドキドキ
ゼレス「一年生が決勝ですからね」フフン
審判「両チーム用意はいいですね? ではBブロック決勝……試合開始!」
ラクリマ「転板【チェンジボード】!」フォン
ステラ「ゼレスさん、ポイントA、E!」
ゼレス「聖弾【ホーリーボール】! 聖弾【ホーリーボール】!」ボヒュッボヒュッ
ナミネ「水障壁【アクアカーテン】!」ブワッ
びしゃっ びしゃっ!
ステラ「隕石魔法【メテオ】!」ゴオオオッ!
アルシェ「……そこ。破壊魔砲【キャノン】!」ズガアッ!!
ドオオオオオンッ!
ステラ「メテオをたった一人の魔法で砕くなんて……」
ラクリマ(お姉ちゃんの彼女さんすっごいなぁ……!)
ナミネ(魔法の性質も方向も変える透明な板……思ったより厄介ですね。攻め手が多様です)
ティア(アルシェの箒を浮かせて、アルシェに攻撃に集中してもらうしかない……かな)
38/150 ティアチーム↓コンマ
83/150 ステラチーム↓↓コンマ
ラクリマ「アルシェ! そのまま私の妹を攻撃してください!」
ティア「え……!?」
アルシェ「ん! 破壊魔砲【キャノン】!」ズガアアッ!
ラクリマ「転板【チェンジボード】。反転しちゃえ!」フォン
ナミネ「跳ね返……!?」
アルシェ「破壊魔砲【キャノン】!」ズゴオオッ!
ドオオオオオオオンッッ!
ティア「うぅ……!」ビリビリ
ティア(衝撃で体が揺れる……!)
ゼレス「そこです! 聖弾【ホーリーボール】!」ボヒュッ
ティア「しまっ……!」
ドシュッ!
審判「試合終了ー!」
ーーーーー
審判「両チーム、礼!」
ありがとうございました!
ティア(妹に負けた……)
ラクリマ「やったよ二人とも! 決勝トーナメント行きだよー!」
ゼレス「今回はラクリマさんの作戦勝ちでしたね」
アルシェ「同じ声ずるい……」
ラクリマ「えー? 『アルシェ、ナイスファイトです。頑張りましたね、さすが私の大好きなアルシェです』……なーんてこともできるんだけどなー?」
アルシェ「ずるくない……かも」
ティア「アルシェ! 目の前で浮気しないでください!」
ステラ「私達が決勝トーナメント……」
ナミネ「私達の分も頑張ってください。お願いしますね」ニコッ
ステラ「は、はいっ! お姉ちゃ……じゃない! 先輩!」ピシッ
Cブロック決勝ーー
ウィン「……」
ノワール(何事も起きませんように……!)
審判「それではこれより、Cブロック決勝を行います。……試合開始!」
0/200 ノワールチームコンマ↓
0/150 ウィンチームコンマ↓×2
どちらかのコンマがゾロ目でノワールが悪魔召喚
ウィン「魔弾【シュート】」ズゴオオオッ!!
イリス「し、魔弾【シュート】!」ズガアッ!
ドオオオオッ!
イオ「ひっ!?」サッ
ナナ「防御魔法【シールド】!」ギンッ
イリス(こちらの方が大きさでは勝ってたのに、向こうのシュートが少し貫通してきた……。魔力の質が良いってこういうことを言うんですね)
時雨「ウィンのシュートとほぼ互角……」
ナナ「貫通はしてましたけど……向こうの方が大きい分、相殺しきれなかった魔力がこっちまで襲ってきましたね」
17/200 ノワールチームコンマ↓
08/150 ウィンチームコンマ↓↓
試合はじまったばかりですが今日はここまでです
このレスは飛ばしてコンマを判定します
この判定はウィン側に×2が無いけどどうなるかな
>>277
ゼレスはともかくステラは火力が高いだけだしな。宣戦布告もした事だしウィン対ゼレス(ステラ)が実現する事に期待
そういえばゼレスって体内魔翌力でイリスの読心を遮断していたけれど、デバフ全般を無効化出来るのかね?世界観説明のついでで神聖属性が特殊な位置付けをされていたから気になる(魔弾にあたる聖弾には特殊能力無いみたいだけれど)
ステラって設定だと『空から「無数の」隕石を落とす』能力だけど、これは成長の余地があるという事で今は一度に一個しか落とせないって認識でいいのかな
>>276
やってしまった…×2のつもりでした
×2としてウィンの勝利で進行するか、コンマそのままで試合続行か、どちらがいいか投票で決めてもいいでしょうか
ほんと不手際だらけで申し訳ないです
↓から「×2」か「続行」か投票お願いします
3票取った方で進行していきます
>>279
魔力に関しての干渉には強いです
魔力を徐々に失わせる呪いのような状態になっても、ゼレスの魔力は減ることはありません
ただし肉体には影響していないので、リズに睨まれると体が痺れるのは他の人と変わりません
>>283
そうです
さすがに隕石たくさんだと強すぎるかなと思って調整的な意味で制限をかけてます
097/200 ノワールチーム
170/150 ウィンチーム
イオ(この人たちに勝つには奇襲しかない!)
イオ「破裂魔法【クラップ】!」
パンッ!!!
ウィン「!?」ビクッ
ノワール(今!)ヒュッ!
ノワール(掴めさえすれば殴り勝てる!)バッ
ウィン「ッ!! 時間魔法【クロック】!」ユラ…
ノワール「あ……れ……?」ポカン
ノワール「どこに……」
イリス「後ろです! 魔弾【シュート】!」ズガアッ!!
ウィン「魔弾【シュート】」ズゴオォッ!!
ドオオオオンッ!
イリス(よし! 今度は相殺した……。!?)
ウィン「遅いよ」
イリス「いつの間に……後ろに……」
ウィン「魔弾【シュート】」ゴッ
ドウッ!
審判「試合終了ー!」
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「お疲れ様、三人とも」
イリス「負けてしまいました……」
ノワール「でもあそこまで行ったんだよ? 初めてマホリオやった人と、マホリオが苦手な人二人で組んで日も浅いのに、大快挙だよ」
イオ「そう言われると確かに……?」
クロエ「イオ、あなた爆発しない魔法も使えたのね」
イオ「ううん、あれは空気を爆発させてるの。今までは魔力を爆発させてたけど、空気だけなら爆発音と軽い風圧が起きるだけだから大丈夫かなって。猫だましみたいに使うんだ」
クロエ「みんな考えてるわねえ……」
ノワール(ウィンさん、掴もうとした時一瞬焦った顔になったよね……。接近戦は弱いのかな?)
イリス(ほほう……。ウィンさんは接近戦が苦手……。いい情報です)
わぁああああっ!
クロエ「他のブロックも決勝が終わったみたいね。どうなったかしら」
レナチームのブロック決勝の結果↓コンマ
01~66 勝利
67~00 敗北
レナ「……」
ヒカリ「れ、レナさん……」オロオロ
ローラ「あわわ……」オロオロ
クロエ「どうしたのよ、こんなところで」
ローラ「ま、負けちゃって落ち込んでて……」ヒソヒソ
クロエ「ふーん……」
レナ「悔しいわねー、もう……」
クロエ「お疲れ、レナ。デンが探してたわよ」
レナ「え……。ち、ちょっと行ってくるわ」パタパタ
クロエ(デンのこと大好きねえ……)
クロエ「……さて、二人とも」
ぎゅっ
ローラヒカリ「!?///」
クロエ「お疲れ様。……あー、あったかい。安心するわ……」ギュー
ローラ「も、もークロエちゃんったら」デレデレ
ヒカリ(かわいい……)キューン
クロエ「頑張ったわね。全校ベスト8……学校代表に向けて大きな一歩じゃない」
ヒカリ「うん。これからも頑張るよ」
クロエ「それもいいけど……これからの夏休みくらいは気抜いてもいいんじゃない?」
ローラ「そうしようかな……」ギュッ
ーーーーー
ーーー
ー
デン「レナ、見つけた」
レナ「デン……どうしたの? 探してたって聞いたけど」
デン「たくさん頑張った彼女をねぎらいたい。……それじゃ探す理由にはならないかな?」
レナ「デン……」キューン
デン「お疲れ様、レナ。ベスト8おめでとう」
レナ「去年即席のチームでベスト4になった人に言われても嬉しくないわ」
デン「あぅ……それはそうかもだけど……」
レナ「……ふふっ、冗談よ。ありがとね、デン。元気でたわ」
デン「も、もー! 本気で申し訳なく思ってたのにー!」
レナ「あははっ」
ーーーーー
ーーー
ー
決勝トーナメント、準決勝ーー
ステラ「ききき緊張がぁ……」
ラクリマ「ドキドキするね……」
ゼレス「やれるだけのことをやる。それだけです」
ーーーーー
ウィン「あとすこし~」
時雨「もう二つだな。行こう」
ナナ「頑張りましょう!」
ステラチームの結果↓コンマ
01~30 勝利
31~00 敗北
ウィンチームの結果↓↓コンマ
01~99 勝利
00のみ 敗北
ギュン! ヒュヒュン!
ステラ「ポイントF!」
ゼレス「はあ! 聖弾【ホーリーボール】!」
「ま、また曲がるの……!?」
ラクリマ「ポイントFなんてないよ♪」
「ま、曲がらない!? し、しーるっ……」
ドオッ!
審判「試合終了ー!」
わああああああああっ!!
クロエ「すっごい盛り上がりね」
楓「一年生で決勝だもんなー。すごいよ」
晶「負けてらんないな」
嵐「その前に応援な。決勝も頑張れよー!」
ティア【ラクリマ頑張れ!】
ナミネ「試合観戦してる応援ボードみたいですね……」
わああああああああっ!
クロエ「どうやらもう一つも終わったみたい」
イリス「ウィンさんが勝ってましたよー」
クロエ「見てきたの?」
イリス「はい。あわよくば負けないかなーと」
クロエ「願望だだ漏れね……」
ノワール「変に意地張って好きなことできないよりいいんじゃない? そっちの方が私は好きだよ」
クロエ「ともかく、これで私の後輩と私の超えるべき目標が先に戦うことになったわけね」
クロエ「……うーん、どっちを応援しようかしら。ステラにはもちろん勝ってほしいけど、ウィンさんには私以外に負けてほしくないし……悩むわ」
決勝ーー
樹「これより決勝を始めます。審判は私、樹・ユグドラシル・リリウムが務めます。両チーム不正なく、正々堂々と戦ってください」
はいっ!
樹「では……」
ナナ「まさか一年生で決勝に来るとは……私達と同じですね」
ゼレス「いよいよウィンさんを超える時が来たようですね」
ウィン「うーん、まだ負ける気はないかな~」
ラクリマ「お姉ちゃん見ててねー!」
時雨「ふふ、無邪気だな。だが手は抜かないぞ」
ステラ「すぅ……」
樹「試合開始!」
ステラ「……いきます!!」
0/200 ステラチームのコンマ↓
0/150 ウィンチームのコンマ↓↓×2
今日はここまでです
明日は更新ができないので、決勝は明後日更新になります
申し訳ありません
ウィンチームとの対決でノワールがもし悪魔召喚してたらどうなったんだろう?イベントの一種かノワールチームも数値2倍とかバフかかったのかな
>>332
反則負けとか?イオの爆破やノルンの睡眠、イリスの洗脳なんかは危ないから使わないでねってルールで制限されてそう(ステラのメテオはいいのか!?ってなるが…)
そういえばキャラごとの誕生日って決まってたりする?
>>332
召喚自体はルール上問題ありませんが(ローラも魔獣を召喚して戦うことは可能)、それが観客を襲う、術者を襲うなど危険な行動を取った瞬間に反則負けとなり、審判や鎮圧隊がただちに対処します
つまり、悪魔を召喚してなおかつ相手を殺さない程度の(ルールに則った)攻撃をするならセーフでした
>>335
イオの爆発は「過剰な危険攻撃」
ノルンの睡眠は「相手の自由を奪う行為」
とかですかね
メテオは隕石の中の魔力を引っ張って地面に落とす魔法で、岩石魔法の類似型です
砕く・避けることができること、当たっても魔力のコーティングで肉体的ダメージは少ないことからルール上問題なしとしています
イリスの洗脳は審判にも分からない可能性があるので、禁じ手スレスレです
ですがイリスは能力の悪用はしないそうなので、きっと使わないでしょう
>>342
今のところ決まっていません
ウィン「魔弾【シュート】」ズガアッ!!
ラクリマ「いっ!? 転板【チェンジボード】!」フォン
ズッ…! ブォン!
ラクリマ「あ、あぶなー……」
ウィン(魔法の方向を変える魔法……)
ステラ「ゼレスさん、ポイントF!」
ゼレス「聖弾【ホーリーボール】!」ボヒュッ
ナナ「!」
時雨「ふっ!」スパッ!
ナナ「た、助かりました!」
時雨「ウィン、どうする? 劣勢じゃないか?」
ウィン「……」
058/200 ステラチームコンマ↓
016/150 ウィンチームコンマ↓↓×2
158/200 ステラチーム
194/150 ウィンチーム
ステラ「畳み掛けます!」
ラクリマ「おー! やるんだね!」
ステラ「隕石魔法【メテオ】!!」
ゼレス「聖包【ホーリーラップ】!」ブワッ!
時雨「隕石が3つ……」
時雨(私達一人ひとりを狙っているな)
ラクリマ「炎! 水! 電気!」
ステラ「虹色流星群【レインボーメテオシャワー】!!!」
ゴオオオオオオオオオ!!!
時雨「すぅ……」
時雨「剣戟・飛燕!」ギィンッ!
時雨(斬れないか……三人分の魔力の塊ならそれもそうか。……なら)
時雨「剣戟・鳳凰!!」ジャッ!!
ズバアッ!
ウィン「魔弾【シュート】!」ゴウッ!
ゴオンッ!
ウィン「魔弾【シュート】っ!」ゴオオッ!
ズゴオオッ!
ウィン「ふう……ふう……」
ステラ「ぜ、全部壊された……。いえ、ここからです!」
ステラ「隕石魔法【メテオ】……ッ!」
ラクリマ(ろ、六個目!?)
ゼレス「ほ、聖包【ホーリーラップ】!」ブワッ
ラクリマ「風!」
ステラ「風隕石魔法【エアロメテオ】ォ!!」
ゴオオオオオオオオオッ!
ナナ「速い!?」
ウィン「神弾【ネオ】ォ!!」カッ
バゴオオオオオンッッ!!
ステラ「ま、まだ……です。メテ……」カクンッ
ゼレス「!!」ガシッ
ラクリマ「……校長先生、棄権します」
樹「……そうね」
ピピーーーッ!
樹「ステラチーム魔力切れによる棄権のため、勝者ウィンチーム! 両チームに拍手を!」
わああああああああっ!
ーーーーー
ーーー
ー
保健室ーー
ステラ「……」ムクッ
ゼレス「起きましたか」
ラクリマ「大丈夫ー?」
ステラ「私……」
ラクリマ「魔力切れだよ。メテオの撃ちすぎ」
ステラ「負けたんですね……」
ガチャッ
ウィン「やっほ~。体は平気ー?」
ステラ「ウィン先輩……正直頭痛がちょっと……」
ウィン「そっかー。あれだけ撃てばそうだよねー」
ゼレス「なんの御用ですか?」
ウィン「お見舞い……というか魔力ドリンク。飲んだら多少マシになるから」ハイ
ステラ「ありがとうございます……」
ウィン「あとはねー、強かったよって伝えに来たんだ」
ウィン「息切れするまで魔法撃つなんて久しぶりだったよ。もう一発隕石が来てたら危なかったかも」
ステラ「そうですか……!」
ラクリマ「おお、リリウム最強から褒めてもらっちゃった!」
ゼレス「浮かれないでください、二人とも。勝ってはいないんですから」
ウィン「あ、確か君たち一年生の中ではベスト8だったよね? あんなに強いのに……」
ゼレス「……運ですね」
ウィン「運?」
ゼレス「ウィンさんが準決勝で倒した、Dブロックの勝ち上がりのチーム……あれが一年生の優勝チームです。そことベスト8で当たってしまったんです」
ウィン「ほほう」
ステラ「お姉ちゃ……クロエ先輩を倒したデン先輩。そのデン先輩チームを、連携が上手く取れてないとはいえ倒した一年生です。実力は相当かと」
ウィン「確かに強かったけど……今の君たち程じゃなかったよ」
ラクリマ「え?」
ウィン「三人で勝とうっていう連携や強さが君たち程感じられなかったから。クロエさんやデンさんには悪いけど、勝ち進んだせいで的確に弱点を突かれてたと思うんだ」
ステラ「確かに……クロエ先輩のチームは防御にデメリットがあること、デン先輩のチームはノルンさんが狙い撃ちに……」
ウィン「面白いなー、ほんと」
ゼレス「面白い……とは」
ウィン「君たちみたいに、強い人に立ち向かう力強さ。クロエさん、楓さん、デンさん……そして君たち」
ウィン「ボクらが卒業してもリリウムのマホリオは安泰かなー」
ゼレス「……そうですか」
ウィン「ま、そろそろボクは失礼するよ。これからも頑張ってねー」
マホリオ学内トーナメントが終了しました
結果は
予選三回戦敗退 クロエチーム
ベスト16 楓、デンチーム
ベスト8 ティア、ノワール、レナチーム
準優勝 ステラチーム
優勝 ウィンチーム
クロエ「うぐぐぐ……」
凜華「みんな勝ち上がったね……」
モミジ「悔しいね……」
夏休みに入ります
現在の目標
・夏休みを楽しむ
・三年生最後の演劇のため練習する
安価↓~↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください
1/10回目の行動です
7回目の行動終了時点で演劇部の大会へと移行します
主人公以上に主人公らしい試合しおって……
すみません、今日更新なしです!
喫茶店ーー
クロエ「反省会よ」モグモグ
凜華「うん」パクッ
クロエ「正直練習の量では他のチームに負けてないと思うわ。でも三回戦負け……」
モミジ「今までの対戦の結果でランクが決まるから、すごくランクが落ちたわけじゃないけど……」パクパク
凜華「それでも10位からは離れてしまったね」
クロエ「10位にいるのは、ウィンさんチーム、ステラチーム、レナチーム、楓チーム、ティアチーム……あとは知らない三年生だけね」
モミジ「ノワールさんたちとデンさんたちは?」
クロエ「あそこはチームができてから日が浅いから、ランクは高くないみたい」
凜華「それじゃあ次はランク入りをかけて戦うライバルだね」
クロエ「そうなるわ。特にデンにはいいようにやられたから今度は勝ちたいわね」
凜華「こっちの盾がどちらも視線を塞いでしまう……。言われればそうだけど、全部の弾の対処をモミジさんに任せるわけにはいかないし……」
クロエ「時雨さんがやるように、弾を斬ったりして消すのはどうかしら」
凜華「あれは相当な修練がいると思うな。大きめの弾を出して相殺しつつ攻撃くらいならできるかもしれないけど」モグモグ
モミジ「もっと別のコンビネーションを試すのはどうかな。例えばクロエさんが闇でみんなを包んで、凜華さんに攻撃の指示を出す……とか」アムッ
クロエ「完全にサポーターに徹するってことね」パクパク
ーーーーー
ーーー
ー
翌朝、自室ーー
いやああああああっ!
ヒカリ「クロエ!? どうしたの……」
クロエ「太ったぁ……」グス
ヒカリ「……昨日反省会って言って出てったけど……」
クロエ「そこで無意識に食べてたのかも……恐ろしいわ」
部室ーー
百合江(今日もローラさんが来てますわね……。いえ、それ自体は助かるしいいんですわ。ただ……)
ローラ「じゃあ押すね?」
クロエ「優しくお願いねー」グイー
ヒカリ「ストレッチで体痛めないようにね」
クロエ「ええ、ありがと」ニコッ
いっちゃら いっちゃら
百合江(あの空気……間違いありませんわ)カッ
百合江(おめでとうございます……クロエさん。そして……)
百合江(より一層妄想させていただきすわッ!!)ドバアッ!
部長鼻血出てますよ!?
ーーーーー
ーーー
ー
食堂ーー
クロエ「さて、今年も夏休みはどこかに皆で行こうと思ってるのだけど……」
イリス「今年も……とは……」ボー…
クロエ「去年ローラに頼んで、リーケの所有する島で遊んだのよ。今年もそういうことができたらなって思うんだけど、どうかしら」
楓「さんせーい!」
ヒカリ「ボクも行きたいな」
アルシェ「ん」コクン
クロエ「みんな行きたいみたいね。じゃあどこに行くかだけど……」
ノワール「……ごめん、クロエ。ちょっと席外すね。イリスも」
イリス「……?」ポケー
ーーーーー
ーーー
ー
保健室ーー
ノワール「イリスさ、風邪引いてるでしょ」
イリス「そんなことは……」
ノワール「顔も赤いしボーッとしてるしどう見ても風邪だよ。ほら体温計」
イリス「……」ピピピッ
イリス「38.6℃……」
ノワール「ほら。ひとまず部屋で寝て、明日にでも病院に行こう。ついて行くから」
イリス「なら……実家に……。ママなら治せるはずですから……」
ノワール「だめ。あの人に会わせたらどうなるか分かったもんじゃないもん」
ーーーーー
ーーー
ー
その頃、空き教室ーー
アルシェ「なんでここに連れてきたの……?」
ティア「旅行の話し合いはとりあえず今度になったので……やろうと思ってたことをやります」
アルシェ「?」
ティア「お仕置きです」
アルシェ「おしおき……?」
ティア「妹の声に騙されて、しかもあげく目の前でイチャつかれ……この気持ちが分かりますか?」
アルシェ「……」
ティア「……嫉妬深いのは分かってます。でも妹は私と違って明るいし、性格だっていいし……取られたらと思うと気が気じゃないんです」
アルシェ「それはないよ、ティア」
アルシェ「アルシェは、ティアが大好き。他の誰でもなくて、ティアが大好きなの」
ティア「アルシェ……」トクン…
ティア「でもそれはそれです」
アルシェ「……え」
ティア「ほ、他の人のことが考えられなくなるようにしちゃいますからっ」
ティア(こ、このままえっちな流れに……!///)
このあとめちゃくちゃキスだけした
ーーーーー
ーーー
ー
病院ーー
医師「君は付き添いの友達だったね」
ノワール「はい」
医師「どういったらいいか……彼女の中には様々な属性の魔力が溢れんばかりに蓄えられているんだ。そしてそれが揺らいで、体調不良という結果になった」
ノワール「命に関わるようなことは……」
医師「ないよ、安心安全していい。魔力の流れを安定化させる魔法がかかった部屋で一日休めば治るはずさ」
医師「……そしてここからが本人にも言ってないことなんだが……」
ノワール「な、なんでしょうか」
医師「名前を見て気がついたが、彼女はあのセレニテ・オーレリアの娘ちゃんさんではないかな?」
ノワール「そうですが……」
医師「なら納得だ。彼女の体は元は魔力欠乏症だったと思われるんだが……あの天才の娘なら、自分で娘の病気を治してしまったんじゃないかな」
ノワール「そうです。そんな話をしてくれました」
医師「そうか……でもあれは、人から貰った魔力をそのまま彼女の体に流し込んでいるだけだ。擬似的に魔法使いにはなっているが、このままだと魔力が尽きれば自分で魔力を生み出すことができないから……」
ノワール「また魔法が使えなくなる……?」
医師「その通り。まああのセレニテさんのことだ。継続的に魔力を補給させているんじゃないかな」
ノワール「……その『魔力を与えた方』はどうなるんですか?」
医師「ん? そうだな……献血と一緒で、命に別状のない範囲で魔力を貰うのなら問題はない。少量取られたくらいなら寝れば回復するしね」
医師「もちろん取りすぎはだめだ。魔力がなくなれば、その人の方が魔法を使えなくなるかもしれない。あるいは魔獣など魔力で生きている生物から吸収しているとしたら……最悪その生き物は死ぬ」
ノワール「……そう、ですか」
医師「暗い話になってしまったね。まあそこまで気にしなくていい。彼女の魔力が切れないよう注意しておいてほしい、という話だ」
ノワール「もし魔力が減ったら……」
医師「また病院に来るといい。この病院には魅了魔法の使い手がいるからね。魔力をその人に合わせて提供することもできるよ」
ノワール「そうですか。安心しました」
医師「話はこんなところかな。お部屋に行ってあげるといい」
ノワール「はい。失礼します」
ーーーーー
ノワール「……イリス」
イリス「あ、ノワールさん。だいぶ気分よくなりましたよ。もう帰れそうです」
ノワール「……そっか。帰ろうか」
イリス「はい!」
イリス(……あのお医者様の考えていたことが本当なら、実家に継続的に帰らないと魔法が使えなくなり、私はあの学校にいられなくなる……)
イリス(それは……いやですね)
ーーーーー
ーーー
ー
食堂ーー
クロエ「イリスも元気になったことだし、改めて行き先を決めるわよ!」
ローラ「今回用意できるのは……↓~↓3かなあ」
行き先自由安価↓~↓3最高コンマを採用
アバウトに「森」「海」でも、具体的に「海産が有名な浜辺」「曰く付きのパワースポット」でも、分かるように書いてくれればなんでもOKです
なお、ステラチームとノルンの一年生組と、ウィンチームの参加は未定です(流れによっては参加もありえます)
個人的報告なのですが、新しい仕事に就いたため今までと同じペースでの更新は難しくなりそうです
日勤も夜勤もある仕事なので、昼に更新したり夜に更新したりとブレるかもしれません
これからも楽しく読んでいただければ幸いです
ローラ「今回用意できるのは……魔獣島かなあ」
ヒカリ「魔獣島?」
レナ「聞いたことないわね……」
ローラ「去年お母さんが買い取ったんだけど、亡くなった大きな魔獣なんじゃないかって」
デン「魔獣が島なの?」
ローラ「うん。魔獣の背中が地面になってて、いろんな魔獣が住んでるの」
凜華「それはまた規格外だね……」
ローラ「『整備始めたばかりだけど、みんななら自由にしても大丈夫でしょ』って許可ももらったから、いつでも行けるよ」
イリス(島そのものが魔獣……行きたい行きたい!)キラキラ
ノワール「イリスも行きたいみたいだから、ついていってもいいかな」
ローラ「もちろんいいよ」
イリス「こ、心を読まれた!?」
ノワール「あれだけ目キラキラしてたら誰でも分かるよ」
ーーーーー
ーーー
ー
3回目の行動終了後、魔獣島へ2泊3日の旅行へ行きます。
行動予定は一日目の昼と夜、二日目の朝と昼と夜、三日目の朝、となります。
クロエ「日程はこんな感じで……あとはステラとかウィンさんを誘うかよね」
ローラ「仲良くなったとは思うけど、やっぱり先輩後輩になっちゃうもんね。気まずくなっちゃうかも」
ヒカリ「どうしようか……」
ウィン、ナナ、時雨を誘うか誘わないか↓
ステラ、ゼレス、ラクリマを誘うか誘わないか↓↓
今回は完全なプライベート空間ではないのかな?
ノルンは?
ラミーが自動カウントされてるなら樹来るのかとかも気になるね
>>405
リーケ所有の島でまだ整備を始めたばかりなので来訪者はありません
作業員用の小屋や、何軒かの建物が建ってるだけです
>>406
>>407
ノルン、ラミーを忘れてました…
次レスで募集します
クロエ「せっかくだし誘うだけ誘いましょう。どうせなら皆で仲良くやりたいしね」
ーーーーー
ウィンチームーー
クロエ「ーーというわけで旅行に行くのだけど」
ウィン「行ってみたい!」
ナナ「そういうと思いました」
時雨「特に反対する理由もないしな」
クロエ「それじゃあ参加ってことにしておくわね」
ステラチームーー
クロエ「こっちはどうかしら?」
ステラ「行きたいです……!」
ゼレス「そこは用事もないし……」
ラクリマ「お姉ちゃんと旅行したーい!」
クロエ「ステラ達も参加と」
クロエ(だいぶ人増えたわね……ノルンとラミーさんは入れても大丈夫かしら)
校長室ーー
クロエ「ーーで、旅行のお誘いをしにきたの」
ノルン「呼ばれたと思ったらそういうことでしたか~」
ラミー「旅行……」
樹「行ってきたら? さすがに私は学校から離れるわけには行かないけど……」
ノルンは来るか来ないか↓
ラミーは来るか来ないか↓↓
なおクリアやラピス達魔獣ズも参加予定です
ノルン「せっかくお誘いいただいたし参加しますね~」
ラミー「私も行こうかな……」
クロエ「了解よ。なかなか大所帯になったけど……まあ大丈夫でしょう」
樹「とりあえず事故には気をつけて。楽しんできてね」
クロエ「ええ」
ラミー「うん!」
現在の目標
・夏休みを楽しむ
・三年生最後の演劇のため練習する
安価↓~↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください
2/10回目の行動です
3回目の行動終了時点で旅行へと移行します
4回目の行動は旅行へ振り替えられます
7回目の行動終了時点で演劇部の大会へと移行します
演劇部ーー
デン「……はい、できたよ」
デン「これで今日は誰が誰か分からないはず。あとはみんなの演技力次第だよ」
ーーーーー
ーーー
ー
ヒカリ?「クロエ、こっちでエチュードしよう」
クロエ?「ええ、今行くわ」
モミジ?「ノルンさん、ストレッチしよ~」
ノルン?「いいですよ~。ふあ……」ノビー…
レナ?「デン、メイクの確認なのだけれど……」
凜華?「誰か立ち位置の確認を手伝ってもらえるかな」
百合江(何か変ですわね……)
百合江(モミジさんの口調、あれはノルンさんのものですわ。まさか入れ替わって……?)
百合江(役になりきる、という意味ではこれ以上ない練習ですわね。面白いですし、このまま様子を見ましょう)
ーーーーー
ーーー
ー
ラクリマ「クロエさーん」
ノルン?「ん?」
クロエ?「なにかしら?」
ラクリマ「えっと、ゼレスさんがマホリオの大会のチケットを手に入れたからウィンさんを誘おうと思ったんだけど……」
クロエ?「こっちには来てないわね。見かけたら声かけるね」
ラクリマ「お願いします…」
百合江「はい、今日はこの辺にしておきましょう」パンパン
百合江「クロエさん達も元に戻っていいですわよ」
クロエ?「はい。デンさん、お願いするよ」
デン「うん。じゃあ全員解除するね」シュウウウ…
クロエ?→凜華「ふう、やっぱり元の姿の方がしっくりくるね」
凜華?→ヒカリ「でも面白かったね」
ヒカリ?→レナ(人から迫られるのってちょっと怖いわね……)
レナ?→モミジ「またやってみてもいいかも……」
モミジ?→ノルン「ふわあ……疲れたあ~……」
ラクリマ「!?」
ノルン?→クロエ「話は聞いてたわ。ちゃんとウィンさんを見かけたら伝えておくから安心して」
ラクリマ「あれ、だって今クロエさん目の前に……」
凜華「私だね」
ラクリマ「すごい……」
レナ「デンの魔法で見た目を変えてただけだけどね」
ラクリマ「それでも雰囲気とかもそっくりで……全然気づかなかった」
百合江「興味が出たならまた見学にいらしてくださいませ。いつでも歓迎しますわ」
ラクリマ「は、はい!」
ーーーーー
ーーー
ー
喫茶店ーー
凜華「あ、舞さん。こっちこっち」
舞「凜華さん、お久しぶりです」
凜華「久しぶりだね。そっちは大会の準備はどうかな?」
舞「……あまり芳しくはないです。入ってきた新入生も私のおこぼれにあずかろうとしてる子ばかりで……」
凜華「そうか……」
舞「もし全国大会が終わっても変わらないようなら、宝坂だけに絞るかも……」
凜華「前も言ってたね。それも選択の一つだと思うよ。今のカサブランカの生徒を直接見たわけじゃないから強くは言えないけど……」
舞「それか、他の本気で演劇に打ち込める学校に転校するかもしれません」
凜華「そこまで追い詰めてるんだね……。今日くらいは嫌なことは考えなくてもいいんじゃないかな」
舞「そうします! すみません、チョコケーキセットください!」
ーーーーー
ーーー
ー
魔獣島ーー
ばさあっ ばさあっ
スフィア「……」ストッ
スフィア(やっぱりあなただったのね)
スフィア(人と魔獣が仲良くなれるなんて馬鹿みたいなこと言ってたっけ。懐かしいなあ……)
スフィア「……今度、ここに人がたくさんくるわ。それだけ報告に来たの。じゃあね」バサッ!
ばさあっ ばさあっ……
ーーーーー
ーーー
ー
国営スタジアムーー
ウィン「おおーー」
ナナ「大きいですね……」
ゼレス「プロの試合ですからね」
時雨「重ね重ね痛み入る。こんなチケットを頂いて……」
ゼレス「いいんです。チケットは多めに貰ってましたし」
ステラ「ラクリマさん知ってました? プロは1チームに5つのトリオがいて、毎回5試合をするんです。その内3つをとったチームが勝ちで、そして一年を通して最も勝ったチームが優勝になる……」
ラクリマ「知ってるよー。ていうかパンフガン見だねー」
ステラ「だ、だって観戦なんて初めてで……!」
ラクリマ「選手名鑑も持って準備バッチリだね」
ナナ「今日見る試合は……」
ゼレス「ステラさん、選手名鑑をお借りしますね」ペラペラ
ゼレス「……このチームの試合ですね」
ウィン「世界一位……」
ゼレス「昨年勝率1位、勝ち数1位、個人戦ワールドチャンピオンシップ優勝……文句なしの世界一位です」
わあああああああっ!!
ナナ「な、なんですか!?」
時雨「選手が入場したんだろう。試合開始前のアップでこの歓声……すごいな」
ステラ「は、早く見に行きましょう!」ウキウキ
スタジアム内ーー
わあああああああああっっ!!
ラクリマ「うわわ、観客いっぱいいる……」
ゼレス「こちらです」スタスタ
ナナ「VIP室用の通路ですよね、ここ……」ソワソワ
ゼレス「選手の通路とも近いのでたまにすれ違うこともありますが、絶対に迷惑はかけないでください。即出禁です」
ウィン「はーい」
てくてく……
ステラ「VIP室は、買い物に行かなくても、席にいながら食べ物を注文できる……すごいです!」マジマジ
ラクリマ「パンフ見ながら歩くと危ないよー?」
???「……」スタスタ
ステラ「あっ……! あの人……!」
ゼレス「ステラさん、ストップです。確かにあの人は一位のチームの一員ですが、軽い挨拶程度だけにしてください。サインなどは無理にねだらないよう」
ステラ「は、はい!」
ウィン「……」ジッ…
???のプロフィールを作ります
テンプレート↓
【名前】(和名でも洋名でも可)
【容姿】
【性格】
【得意魔法】(その人本人にしか使えない、特殊な魔法をお願いします。名前だけではなく、どんな魔法かも説明があると嬉しいです)
【備考】マホリオのプロランキング一位に君臨するチームの一人。(その他付け足したいことがあれば)
安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります
お昼頃に投票予定なので、それまでキャラ作成時間とします
【名前】ヴィーネ・ケルキオン
【容姿】ゼレスを大人にしてスタイルを良くした感じ
【性格】常にハイテンションで落ち着きがない
【得意魔法】神聖魔法(ゼレス以上に何でもできる)
【備考】親馬鹿気味なゼレスの母親。マホリオのプロランキング一位に君臨するチームのリーダーで攻撃・防御・補助と何でもこなしてしまう器用万能型。固有魔法を使わずとも世界ランク2桁程度の相手なら瞬殺してしまう程に個として圧倒的な存在。性格は全く似ていないがマホリオが大好きなところだけは娘に遺伝した。
ゼレスは一人のマホリオプレイヤーとして母を尊敬している為、マホリオが絡む場面では親子としての関係ではなく名前にさん付けで呼んでいる。尚ヴィーネの方からはちゃん付けで呼び会うたびに熱烈なハグをする。
【名前】カノン・シュヴァルツヴァルト
【容姿】金髪ショートの碧眼、背は高いが絶壁
【性格】計算高くはかりごと大好き、常に何かしらの策を用意している
一方で騙し合いが通じない相手や策略で勝てない相手も嫌いではなく『力づくも一つの策』と受け止める器がある
ただ感情論だけは苦手で自分の感情も全く制御できない
【得意魔法】幻覚魔法
実体の無い幻影を出す魔法、幻影をバラまきデコイにするのは勿論、実体に背景の幻影を纏わせることで消す/消えることもできる
【備考】マホリオのプロランキング一位に君臨するチームの一人
性格上単純な力押しはしないように見えるが、それが有効ならパワーでゴリ押しもやる
負けた試合の何割かは『派手に勝ちたい』『スマートに勝ちたい』などの欲を出したことによる自滅だがフツーに読み違えたり策が裏目ったこともある
1チーム5トリオだから計15人
7人出たからあと半分だね(゜ω゜)
1.ラグナ
2.ヴィーネ
3.カノン
4.サリア
5.ヴィオラ
6.心
7.白織
↓から投票
投票レスのコンマの合計が最初に150を超えたキャラが???となります
本日中に誰も150に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが???となります
???はヴィーネ・ケルキオンに決まりました
設定は>>430を参照
だっ!
ヴィーネ「ゼレスちゃん!! 見に来てくれたの!?」ギュウウウウ!
ゼレス「ああああもう! ヴィーネさん離れてください!」
ステラ「ゼ……ゼレスさん?」
ラクリマ「……あ!」
ヴィーネ「もう、お母さんって呼んでよ」
ステラ「お母さん!!?」
ゼレス「……こちら私のお母さんのヴィーネ・ケルキオンです」
ウィン「ほほー」
ヴィーネ「そんな他人行儀なのやーめーてーよー」ユサユサ
ゼレス「外では公私を分けないとダメです」キッパリ
ヴィーネ「ぶー」
ステラ「テンション高いですね……」
ラクリマ「ゼレスさんの方がしっかりしてるかも……」
ヴィーネ「てかこんなとこいる場合じゃない! チケット欲しいなんて言うから、ゼレスちゃん来てるかもと思って無理言って探しに来たのよ!」
ゼレス「分かりましたから早く戻ってください。チームの人に迷惑がかかります」
ヴィーネ「試合楽しんでねー!」ダーッ
時雨「……嵐のような人だな」
ーーーーー
ーーー
ー
「それでは第一チーム……試合開始!」
ヴィーネ「今日はゼレスちゃんが来てるから……本気で!」
ヴィーネ「神聖魔法【ホーリー】!」カッ
バウッ! バウッ!
ステラ「あれは……」
ゼレス「私と同じホーリーです。……そして、あれが私の目指す理想形」
時雨「攻防一致というやつか。光球が彼女を包み、そこから光の弾を放出している……」
ウィン「……」
相手「魔弾【シュート】!」ズゴオオオッ!
ヴィーネ「効かない効かない! ゼレスちゃん見ててー!」
ヴィーネ「神聖・球【ザ・スフィア】!」ゴウッ!
ジュオオオオッ!
「試合終了ー!」
ナナ「圧倒的……ですね」
ステラ「一人ひとりが世界一にふさわしい強さを持っている……世界最強の名に偽りなしですね」
ゼレス「私もいずれはああなりたいと思ってます。……普段があれじゃなければもっといいんですけど」
ウィン「すごい……」
ナナ「ウィンさん嬉しそうですね」
ウィン「うん……すごいもの見れた」
ラクリマ「こんなのがあと4試合も見れるんだ」
ゼレス「得るものの多い観戦にしましょう」
ラクリマ「うん!」
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「あとすこしで旅行ね……」
現在の目標
・夏休みを楽しむ
・三年生最後の演劇のため練習する
安価↓~↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください
3/10回目の行動です
3回目の行動終了時点で旅行へと移行します
4回目の行動は旅行へ振り替えられます
7回目の行動終了時点で演劇部の大会へと移行します
ソフィアの住む城ーー
ソフィア「この三人だけというのは初めてですね」
ラミー「そうだね。私があまりここに来ないし……」
ソフィア「もっと気楽にいらしてくださっていいんですよ」
クロエ「そうそう、ソフィアさんに伝えたいことがあるのよ」
ソフィア「なんですか?」
クロエ「実はお付き合いすることになって……」
ソフィア「どちらとでしょうか」
クロエ「それがその……二人ともと」
ラミー「二人ともって……ローラさんとヒカリさん!?」
ソフィア「驚きですね」
クロエ「二人ともソフィアさんに背中を押してもらったって言ってて、お礼を言おうと思ってたの」
ソフィア「そうでしたか」
プルルルル プルルルル
ソフィア「なんの音ですか?」
クロエ「ス魔ホよ。ちょっと失礼するわね」ピッ
ソフィア「ス魔ホとは……?」
ラミー「スマート魔力フォンの略。知らない?」
ソフィア「存じませんでした」
ラミー「今どきの女子高生はみんな持ってるよ。……なんて、私もこの間樹に買ってもらったばっかりなんだけどね」
クロエ「ええ、ええ……。じゃあ今から戻るわ」ピッ
クロエ「お茶会の途中でごめんなさいね。ステラが魔法の練習をしてたら……あー、説明めんどくさいわね。二人とも学校に来てくれる?」
ラミー「私はいいけど……」
ソフィア「構いません。森から出てはいけないわけではないので」
クロエ「そう。じゃあ学校に行くわよ!」
学校ーー
ステラ「こ、こっちです!」
ローラ「ううーん……」
闇の魔獣「グルル……」
ソフィア「これは……」
ローラ「魔獣なんですけど、闇の魔力を持ってて普通の魔獣じゃないっていうか」
ラミー「見た目は闇に包まれててよく分からないわね」
ミトラ「わんわんっ」
闇の魔獣「ウガウッ!」
ミトラ「くぅーん……」ションボリ
ローラ「見ての通り誰にも懐かなくて……」
クロエ「ローラでもだめなの?」
ローラ「うん。話を聞いてくれる感じじゃないの」
ステラ「私の魔法は隕石を落とす魔法なのですが、そこから産まれてきた感じで……」
クロエ「喋ってるのも宇宙語かなんかなのかしら……」
ローラ「もしかしたら闇の魔法使いになら懐くかもしれないから、みんな少し近づいてみてくれる?」
闇の魔獣は↓コンマ
01~30 クロエに懐いた
31~60 ラミーに懐いた
61~90 ソフィアに懐いた
91~00 通りがかった凜華に懐いた
闇の魔獣「……」テクテク
クロエ「おお?」
闇の魔獣「……」スリスリ
ローラ「ふふっ、クロエちゃんに懐いたみたい」
クロエ「なんか可愛いわね」ナデナデ
ラミー「見た目は闇のおかげでまん丸の黒いボールみたいだけどね」
クロエ「警戒しなくなったら闇も解いてくれるかしら」
ローラ「クロエちゃん、お世話のお手伝いしてくれる?」
クロエ「ええ、もちろんいいわよ。野生に放すわけにはいかないものね」
ーーーーー
ーーー
ー
アパレルショップーー
ノルン「すみません、わざわざついてきてもらって……」
モミジ「いいのいいの。私達も新しい水着欲しかったから」
イオ「はじめましてだよね。私はイオ・ローライト。よろしくね」
ノルン「ノルン・サイネーラです~」ペコリ
モミジ「えっと、水着だよね。このくらいになるとあんまり種類ないんだけど……」
ノルン「それもなんですけど、相談があって……」
モミジ「?」
ノルン「マホリオで全然チームの役に立てなくて……どうしたらいいか悩んでるんです」
モミジ「ノルンさんの魔法はマホリオには使えないもんね……」
ノルン「今のままじゃまた狙い撃ちにされてしまいそうで~……」
モミジ「うーん……試合をこなせば視野も広くなるから、普通のシールドでもちゃんと守れるようになると思うよ。あとはノルンさんが指示役に回るとか……」
ノルン「指示役なんて……二人とも上級生ですし~……」
モミジ「デンさんもノルンさんを守りながら指示を考えるのは大変じゃないかな? そう考えたら下級生も上級生も関係ないと思うよ」
ノルン「たしかに……守られるだけならお手伝いしたいかもです~」
イオ「私も自分にできることから始めたよ。簡単なことから始めてみたらいいんじゃないかな?」
ノルン「わ~、ありがとうございます~」
モミジ「さ、水着を選んじゃおっか。もう旅行まで時間ないもんね」
イオ「あ、あれ……クロエさんたちだ」
クロエ「今年はみんなで荷物を確認しながら買い物するわよ!」
おー!
ヒカリ「去年はすごかったもんね……」
アルシェ「お菓子……」
ティア【それは最後で】
クロエ「替えの下着とかいるわよね。あとは水着もだし……服屋さんから攻めましょう」
ローラ(下着……)ゴクリ
ヒカリ(水着……)ドキドキ
ティア(アルシェはどんなのを着るんでしょう……)ソワソワ
アルシェ(お菓子……)ショボン…
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「こんなところね」
ヒカリ「うん。持っていけるだけの量に収まったしいいと思うよ」
ローラ「魔獣のご飯は先に送っておいてもらって……」
ティア【魔獣のみなさんも来るんですか?】
クロエ「その予定よ。みんななら大丈夫でしょ?」
アルシェ「ん」コクン
ローラ「……よし、手配終わり。学校に戻ろっか」
ーーーーー
ーーー
ー
部室ーー
百合江「さあ、大会まで時間がありませんわ! しっかり練習しますわよ!」
はいっ!
レナ「今回はシンプルな恋愛もの……だからこそ演技力が重要になってくる」
クロエ(主役の凜華は大変そうね……)
百合江「もっと慈しむように!」
凜華「はい!」
デン「メイクはこれでいい?」
モミジ「うん、大丈夫。次のシーンはもう少し顔色悪くして……」
ヒカリ「衣装のサイズ直し終わったよ!」
ローラ「み、みんなすごいね……テキパキしてる」
クロエ「旅行で気を抜くために、やれるだけのことをやっとくのよ。はいローラ、背景の布広げるからそっち持って」
ローラ「う、うん!」
ーーーーー
ーーー
ー
旅行の日ーー
ぞろぞろ
クロエ「……すごい数ね。移動は大丈夫かしら」
ローラ「みんな乗れるよ。とりあえず郊外に停めてあるから、行こっか」
ぞろぞろ…
クロエ(……すごい行列ね)
ーーーーー
楓「ついたらまずはー……」
レナ「荷物整理」
晶「部屋割り」
モミジ「あとちょっとお掃除とか……」
楓「遊ぼうよー! 荷物置いたら外でご飯の用意しようよー!」
クロエ「ふふっ。もう楽しそうね。今回の旅行はどうなるかしら」
現在の目標
・楽しく遊ぶ
安価↓~↓5自由行動安価
初日昼の行動を指定してください
初日 昼、夜
二日目 朝、昼、夜
三日目 朝
の6回の行動となります
部屋割りは自由に2人~3人で組むことになります
移動中、どっちがティアか当てるゲームに巻き込まれるアルシェ
では後出しになりますが部屋割りを先に決めます
コンマを使ってランダムで決めるので時間がかかるかもしれませんがお付き合いください
明日の夜に改めてやります
>>477
ひとまずこれのみ採用します
以降の自由安価は、部屋割りが済み次第改めて募集します
クロエ「つく前に部屋割りだけ決めちゃいましょうか。くじ引きでいい?」
レナ「それがいいわね。ついてからやっても変わらないし、さっさと済ませましょう」
楓「今回の部屋はどんな感じなの?」
ローラ「大きめの部屋だから、一部屋3人くらいなら入れるよ」
クロエと同部屋↓、↓↓コンマ
01~10 ローラ
11~20 ヒカリ
21~25 凜華
26~30 モミジ
31~33 ティア
34~36 アルシェ
37~39 ナミネ
40~42 楓
43~45 晶
46~48 嵐
49~53 レナ
54~58 デン
59~63 イオ
64~66 ラミー
67~76 ステラ
77~81 ゼレス
82~86 ラクリマ
87~89 ノルン
90~94 ウィン
95~97 ナナ
98~00 時雨
ノワールイリスが一緒にならないのは確定なのね
>>489
忘れてました…
次から二人追加してコンマとっていきます
クロエ「1の部屋……」キョロキョロ
ラミー「あ、私だ」
ナミネ「私もです。よろしくお願いしますね」
クロエ「よろしくね」
ローラ「私は……」
ローラと同部屋↓、↓↓コンマ
01~15 ヒカリ
16~23 凜華
24~30 モミジ
31~35 ティア
36~40 アルシェ
41~43 楓
44~46 晶
47~49 嵐
50~62 レナ
63~67 デン
68~70 イオ
71~73 ラミー
74~76 ステラ
77~79 ゼレス
80~82 ラクリマ
83~85 ノルン
86~88 ウィン
89~91 ナナ
92~94 時雨
95~98 ノワール
99、00 イリス
ノルン「ノルンとです~」ボイン
モミジ「よろしくお願いします……」ボヨン
ローラ「うわあでっかい」
ローラ(よろしくね)
クロエ「ローラ、逆よ」
ヒカリ「ボクは誰とかな……」
ローラと同部屋↓、↓↓コンマ
01~15 凜華
16~20 ティア
21~25 アルシェ
26~30 楓
31~35 晶
36~40 嵐
41~55 レナ
56~60 デン
61~65 イオ
66~70 ラミー
71~73 ステラ
74~76 ゼレス
77~79 ラクリマ
80~84 ウィン
85~89 ナナ
90~94 時雨
95~97 ノワール
98~00 イリス
ラミーがコンマ表から除外されてないですね
>>500
あああああ
次から外します!
イリス「私ですね」
楓「あたしもいるよー。よろしくー!」
ヒカリ「うん。いい旅行にしようね」
凜華「私は誰と一緒かな?」
ローラと同部屋↓、↓↓コンマ
01~10 ティア
11~20 アルシェ
21~35 晶
36~40 嵐
41~55 レナ
56~60 デン
61~70 イオ
71~74 ステラ
75~78 ゼレス
79~82 ラクリマ
83~87 ウィン
88~92 ナナ
93~97 時雨
98~00 ノワール
嵐「俺と一緒だな」
ティア【よろしくお願いします】
アルシェ「……」ムッ
凜華「よろしくね」
アルシェ「……アルシェと一緒なの誰?」ムスー
アルシェと同部屋↓、↓↓コンマ
01~20 晶
21~30 レナ
31~40 デン
41~50 イオ
51~55 ステラ
56~60 ゼレス
61~75 ラクリマ
76~85 ウィン
86~90 ナナ
91~95 時雨
96~00 ノワール
お
コピペしてたせいでほとんど「ローラと同部屋」のコンマをとってました
文脈から誰と同部屋か察してください…ミスばかりで申し訳ありません
実質ティア
これは2つ目が下にずれてウィンになるんだっけ
ラクリマ「アルシェ、私と一緒です」
アルシェ「ティア……!」
アルシェ「……じゃない」
ラクリマ「バレた」
晶「アタシも一緒か。よろしくなー」
アルシェ「ん」コクン
レナ「私と一緒なのは……」
レナと同部屋↓、↓↓コンマ
01~25 デン
26~40 イオ
41~50 ステラ
51~60 ゼレス
61~70 ウィン
71~80 ナナ
81~90 時雨
91~00 ノワール
時雨「私と一緒だな」
ノワール「私も同じ部屋みたい」
レナ「よろしく」
デン(レナと離れちゃったか……)
デン「私は誰とかな?」
デンと同部屋↓、↓↓コンマ
01~30 イオ
31~40 ステラ
41~50 ゼレス
51~80 ウィン
81~00 ナナ
ステラ「わ、私一緒ですっ!」
ナナ「私もです。よろしくお願いしますね」
デン「うん。よろしくお願いします」ペコリ
ウィン「じゃあボクらは……」
イオ「一緒みたいですね……」
ゼレス「なかなか面白そうな組み合わせですね。よろしくお願いします」
クロエ「これで全員振り分け終わったわね。じゃあ到着まで自由時間よ!」
わーい!
ーーーーー
ーーー
ー
現在の目標
・楽しく遊ぶ
安価↓~↓4自由行動安価
初日昼の行動を指定してください
初日 昼、夜
二日目 朝、昼、夜
三日目 朝
の6回の行動となります
ちなみに部屋割りは
クロエ
ラミー
ナミネ
ローラ
ノルン
モミジ
ヒカリ
イリス
楓
凜華
嵐
ティア
アルシェ
ラクリマ
晶
デン
ステラ
ナナ
ウィン
イオ
ゼレス
となりました
1 クロエ ラミー ナミネ
2 ローラ ノルン モミジ
3 ヒカリ イリス 楓
4 凜華 嵐 ティア
5 アルシェ ラクリマ 晶
6 レナ ノワール 時雨
7 デン ナナ ステラ
8 イオ ウィン ゼレス
すみません、今日も更新なしです!
移動中ーー
ラクリマ(暇……)
クロエ「あとどれくらいでつくかしら」
ローラ「1時間くらいかな。お昼くらいにはつけると思うけど……」
ラクリマ(1時間……そうだ!)ゴソゴソ
ティア2(じゃーん! これでアルシェさんをからかって遊んじゃおう!)
ティア2「アルシェ、ちょっとこっちに来てください」
アルシェ「?」テクテク
ティア2「暇なので一緒におしゃべりしましょう。隣座ってください」
アルシェ「あれ、さっきも隣にティアが……」
ティア2「……さてはラクリマですね。また面白がって……」
アルシェ「ラクリマだったのかな……ティア本人だったと思うけど……」
ティア「ラクリマ?」ジトッ
ティア2「ひっ」
アルシェ「ティアが二人……どっちが本物?」
ティア2「わ、私です、私が本物のティアです」
ティア2(お姉ちゃん、アルシェさんの困り顔見たくない……?)コソコソ
ティア(それはちょっと見たいかも……)コソコソ
アルシェ「あっ」
ティア「?」
アルシェ「この紙浮かせてみて。できた方がティア」
ティア「アルシェが頭を使っている……」
アルシェ「……馬鹿にしてる?」
ティア「いえいえ。という訳で私が本物です」フワー
アルシェ「……」ギュッ
ティア「あ、アルシェ?///」
アルシェ「到着まで離さないから。もう騙されないから」ムギュー
ティア2「まっ///」ポッ
ティア「は、はい……」テレテレ
魔獣島ーー
クロエ「ここが……」
ローラ「ようこそ、魔獣島へ!」
ヒカリ「見た目は普通の島だね」
ローラ「ここは大きな魔獣の背中だから、魔獣ってわかりにくいかも」
レナ「ひとまず荷物置きに行きましょう。探索はあとでもいいわ」
ぞろぞろ…
ーーーーー
クロエの部屋ーー
クロエ「よいしょ……っと」ドサッ
ラミー「広いねー」
ナミネ「いいお部屋です」
クロエ「さて、二人に聞きたいんだけど……」
ナミネ「なんですか?」
クロエ「き、教師との恋愛ってどんな感じなの……?」コソコソ
ラミー「えっ……///」カア…
クロエ「二人とも先生と付き合ってるのは知ってるわ。だから部屋が一緒って分かったときから話を聞いてみたくて」
ナミネ「そ、そうですねえ……」
ラミー「学校じゃできるだけ普通にしてるつもりだけど……ふとした時に大人だなあって思っちゃうな」
ナミネ「そうですね。立ち振る舞いだったり仕草だったり……なんだかそばにいると安心してしまいます」
クロエ「おおぉ……」ゴクリ
ローラの部屋ーー
ローラ「お部屋一緒だし、二人には見せておくね」キキキキキンッ!
モミジ「わあ……」
ノルン「おお~」
エアロ「かうー!」
きゅーちゃん「こんっ!」
ユーニ「ヒヒーン!」
ミトラ「わうっ!」
モミジ「可愛いね」
ユーニ「ぶるる……」スリスリ
ノルン「おおぅ?」
ローラ「わあ、ユーニに気に入られたんだ。ユニコーンは心のきれいな人としか仲良くならないんだよ」
ノルン「そうかそうか~。ういやつめ~」ナデナデ
ユーニ「ぶるる……♪」
ミトラ「わんっ!」ペロペロ
ノルン「おおう、くすぐったいぞ子犬~」ナデナデ
ローラ「すごい……あんなにすぐみんなと仲良くなる人初めて見たかも……」
エアロ「かうー……」テクテク
モミジ(近づいてきてくれた……)ナデナデ
エアロ「かうっ♪」
モミジ「か、かわいい……」
ーーーーー
ーーー
ー
ヒカリの部屋ーー
ヒカリ「ボクたちあまり話したことなかったよね……」
楓「そうだね。みんなクロエのおかげで仲良くなったようなもんだし……」
イリス「それじゃあこの機会に仲良くなりたいですね」ニコッ
ヒカリ「うん。改めてよろしくね」
凜華の部屋ーー
凜華「荷物を置いて……食堂に集合だったっけ」
嵐「ああ。昼食ってから行動するんだと」
ティア(二人ともしっかりしてるからテキパキしてていいですね……)
ティア(アルシェのだらしないところも好きですけど、心配事がないっていいことです……)ホッコリ
アルシェの部屋ーー
アルシェ「…………」
ラクリマ「アルシェさーん♡」
アルシェ(ラクリマ苦手……)ササッ
晶「……あんまアタシにくっつかれると、アタシもティアに怒られるんだけどな……」
レナの部屋ーー
レナ「……」
ノワール「ぜ、ぜひお手合わせ願います!」
時雨「私でよければ。むしろ体術の使い手ならこちらこそお願いしたいところだ」
レナ(意外なところで仲良くなってるわね……)
デンの部屋ーー
ステラ(お姉さんが二人……!)キラキラ
デンナナ「?」
ナナ「あ、ステラさん。もし何かあったら一番お姉さんの私を頼ってくれていいですからね」ムフン
ステラ「は、はい……!」
イオの部屋ーー
ゼレス「ですからこの選手はーー」
ウィン「ボクなら倒せると思うな~」
イオ「……すごい盛り上がってますね」
ゼレス「こんなにプロのこと語れる人いませんでしたから!」
ウィン「いろんな実力者知ってる人って中々いないしね~」
イオ「仲良しですね……」
ゼレス「どうせならイオさんもこっちにきて名鑑読みませんか?」
ーーーーー
ーーー
ー
食堂ーー
ウィン「ちょっと提案があるんだけど~」モグモグ
クロエ「なあに?」
ウィン「せっかく三人ずつで部屋を分けたんだし、この三人でチームを組んで戦ってみない~?」
ざわざわ
晶「面白そうだな」
アルシェ「さんせい……」
モミジ「自信はないけど……」
ローラ「やってみよっか」
クロエ「みんなやる気みたいね。それじゃあ食べ終わったら外でやってみましょうか」
おー!
マホリオの結果一番勝ったのは?↓コンマ
01~15 クロエチーム
16~25 ローラチーム
26~35 ヒカリチーム
36~45 凜華チーム
46~58 アルシェチーム
59~70 レナチーム
71~80 デンチーム
81~00 イオチーム
ゼレス「神聖魔法【ホーリー】!」バウッ!
ウィン「そう、しっかり相手を狙って……」
ノワール「おっと! ううん……これじゃ近づけない……」
レナ「魔障壁【ガーディアン】!」ギイッ!
イオ「爆弾【ボム】!」ボンッ!!
バキィン!
レナ「なっ!!?」
ウィン「魔弾【シュート】」ドウッ!
時雨「ふっ!」スパッ!
ウィン「厄介だな……」
ゼレス「同時撃ちでいきましょう」
ウィン「いいよ。……魔弾【シュート】」ゴウッ!
ゼレス「聖弾【ホーリーボール】!」ドウッ!
時雨(2つは落とせないか……!)
時雨「剣戟・飛燕!」シュパッ!
レナ「この……! 魔障壁【ガーディアン】!」ギィッ!!
イオ「爆発魔法【エクスプロージョン】!」ドォォオン!!
ドシュッ!
レナ「きゃあああああ!」
クロエ「試合終了! イオチームの勝ち!」
時雨「参ったな……防戦一方だったぞ」スタッ
ウィン「おつかれさま~」ストッ
ゼレス「これで私達が勝ち数で一番ですね」
イオ「ほとんど二人のおかげだけど……勝てて嬉しいな」
楓「チーム分け卑怯だぞー」
イリス「そうですよー」ブーブー
ノワール(イリスも本気出せば強いくせに……)
アルシェ「またやりたい……かも」
晶「そうだな。普段と全く違って面白かったし」
ローラ「私達は全然勝てなかったね……」
ノルン「でもユーニが言うこと聞いてくれたのは嬉しいかも~」ナデナデ
ユーニ「ヒヒーン!」
モミジ「私もエアロちゃんと戦えて楽しかったよ」
エアロ「かうー!」
ローラ「三人みんなが魔獣を使うっていう戦略もありかも……」
凜華(いいなあ……もふもふ……かわいい……)
嵐「やっぱりまだまだ師匠には届かなかったか……」
ティア【コンビネーションもまだまだでした】
嵐「そうだよなあ……」
クロエ「はいはい、反省はそこまで。あとは晩ごはんまで自由時間! 散策してもいいけど、遅くならないうちにここまで戻ってくるのよ!」
はーい!
ステラ(孤児院のみんなに言い聞かせてるみたい……昔のお姉ちゃんみたいです)
現在の目標
・楽しく遊ぶ
安価↓~↓5自由行動安価
初日夜の行動を指定してください
初日 昼、夜
二日目 朝、昼、夜
三日目 朝
の6回の行動となります
2/6回目の行動です
クロエ「あ、そうそう。優勝チームの景品を忘れてたわね」
ウィン「なにくれるの~」
クロエ「といってもこういう景品は想定していなかったから……晩御飯のデザートもうひとつ追加とかでいいかしら」
ゼレス「デザート! 嬉しいです!」パアッ
クロエ「決まりね。じゃあ改めて晩御飯まで自由時間よ」
イオ「うん!」
ーーーーー
ーーー
ー
お墓のようなものーー
クロエ「これ……何かしら」
ヒカリ「お墓かな……。それにしてはすごく粗末だけど……」
ローラ「この島になってる魔獣のお墓みたい。ボロボロになってるけど、人の手で文字が彫ってあるの」
ローラ「うちの偵察チームが島を周ったときにはもうあったらしいから、多分昔ここに住んでた人がお墓を建ててあげたんだと思う」
凜華「ずっと気になってたんだけど、この島ってそもそもどんな魔獣だったの?」
ローラ「うーん……お墓を作ってもらえるくらいだし、住んでた人とは仲が良かったんじゃないかな。それでこの魔獣は……安価↓~↓3かなあ」
この島はどんな島か↓~↓3コンマが最大のものを採用
1.巨大な亀の背中で、植物が豊か
2.巨大な魚の背中で、水源が豊か
3.沈んだ巨人の頭で、鉱物が豊か
4.自由安価(どんな島か)
3の巨人は金色のガッシュに出てくるファウードみたいなのを想像してます
ローラ「大きい魚の背中なんだと思う」
レナ「さ、魚?」
ローラ「うん。すごくすごく大きな魚」
デン「それじゃあこの池は……」
ローラ「海に潜ってた頃の名残か……背中をずっと出してるのを可哀想に思った住人が池を作ったか……」
レナ「とてつもない存在の背中にいるんですね……」
ウィン「お参りしよっか。お世話になるわけだし」
イリス「そうですね。お世話になります……」パンパン
ーーーーー
ーーー
ー
スフィア「……」
ルク「スフィアさん? お墓見つめてどうしたんですか?」
スフィア「ん……ああ、なんでもないわ」
ルク「……もしかして、友達だったんですか?」
スフィア「……」
ルク「……友達が死んでいくのは辛いですよね」
スフィア「そうね……こうして目の当たりにすると……」
ルク「なんで不死鳥なんかに産まれたんでしょうか……私達」
スフィア「さあ……。そんなの一生分からないんでしょうね」
ルク「そう……ですね」
ーーーーー
ーーー
ー
夕食時ーー
ナミネ「はい、景品のデザートです。マフィンですよー」コトッ
ウィン「ありがと~」パクッ
ウィン「ん~っ、美味しい~」
ゼレス「ほんと、甘くて美味しいです」
ぱくぱく
ウィン「ナナ、こっち来て~」ポンポン
ナナ「?」
ウィン「はい、あ~ん♪」
ざわっ!!
ナナ「えっ、えっ!?」
ウィン「早く~……」
ナナ「え、ええっと……あむっ!」パクッ
おおっ!
ウィン「ナナはかわいいな~」デレー
ナナ「ど、どうしたんですかウィンさん。なんか変ですよ?」
ウィン「ん~? そんなことないよ~?」ポワー
イオ「すこしあついです……」ヌギッ
ぼよんっ
楓「ん゛っ!?」
クロエ「こ、これ……酔ってる?」
ナミネ「え、お酒なんて……はっ! まさか風味付けに使った洋酒が……?」
ゼレス「……」ホワ…
ステラ「ぜ、ゼレスさん……?」
ゼレス「だ、大丈夫です……たしかにぽわぽわするけど、まだ意識はありますから」
ステラ「よかったです……」ホッ
アルシェ「聞き捨てならない」
ウィン「ん~?」
アルシェ「ティアの方がかわいい」
ウィン「ん~……ナナの方がかわいいよお~」スリスリ
ナミネ(リリィ先生の方が……)
ラミー(樹の方が……)
レナ「わ、私はデンが一番だと思ってるわ」コショコショ
デン「れ、レナ……っ」キューン
イリス(なんですかこれ……すごい状況に……)
ノワール(わたしもいつか恋人できるかなあ……)
時雨「恋人か……」フム
ーーーーー
ーーー
ー
夜ーー
さああああぁぁ……
クロエ(少し冷えるわね……)
ローラ「クロエちゃん。何か羽織らないと風邪引いちゃうよ?」バサッ
ヒカリ「ほらクロエ、暖かいお茶飲んで」
クロエ「ふ、二人とも……どうしたの?」
ローラ「寝付けないから歩いてたらヒカリさんと鉢合わせて……」
ヒカリ「外でお茶でも飲んで気を紛らわそっかって話になったんだ」
クロエ「そうだったの。私もなんだか寝られなくって……」
ヒカリ「もちろんクロエも一緒にお茶飲むよね?」
クロエ「ええ、いただくわ」
ローラ「んーと……あ、あそこにベンチがあるから座ろっか」ストン
クロエ「これも昔の人がつくったベンチなのよね……すごいわ」
ヒカリ「何年も前のものが形を残してるんだもんね……」
クロエ「……空は昔も今も変わらないのかしら」
ローラ「昔の人もきっとここに座って、同じように空を見てたんだろうね……」
ヒカリ「……キレイだね……」
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「そろそろ戻りましょうか。今ならきっと気持ちよく寝られるわ」
ローラ「そうだね。じゃあ部屋に戻って……」
バンッ! ダダダダ……
ヒカリ「今の……アルシェさん?」
クロエ「なんか泣いてたように見えたけど……」
ラクリマ「あ、先輩たち……」
ローラ「ラクリマちゃん。どうかしたの?」
ラクリマ「えっと、その……ごめんなさい! アルシェさんのことをからかいすぎて……」
クロエ「何があったの?」
◆◆◆◆◆◆◆◆
晶「むにゃ……」グーグー
ラクリマ(ふふっ、今度は『ラクリマに頼んで部屋を変わってもらった』設定でいってみよう♪)ササッ
じゃー バタン
アルシェ「すっきりした……」
ラクリマ「あ、アルシェ……一緒に寝てもいいですか……?」
アルシェ「ティア……? 部屋は別じゃ……」
ラクリマ「どうしてもアルシェと寝たくて、ラクリマに無理言って変わってもらったんです。ダメ、ですか……?」
アルシェ「……いいよ、一緒に寝よう」
ラクリマ(やった♪ また成功♪)モゾモゾ
ぎしっ……
ラクリマ「……あ、アルシェ……?」
アルシェ「……んっ」
ラクリマ(き、キスされる……!?)
ラクリマ「だ、ダメ……!」グイッ
アルシェ「ティア……」
ラクリマ「ダメです、アルシェ……。晶さんだって寝てるのに……」
アルシェ「でも、そんな可愛いこと言われたら、ティアに触りたくなって……頭の中がわーってなって……」
アルシェ「ね、ぎゅってして? 触ってほしいよ……」
ラクリマ「あ、アルシェ……っ」
する……っ
ラクリマ「わ、わたしっ! ラクリマです!」
ピタッ
アルシェ「え……っ」
ラクリマ「こ、これカラーコンタクトです! すみません、やりすぎました!」
アルシェ「……っ!」ギリッ
アルシェ「ラクリマ嫌いっ!!」ダッ!
晶「すぴー……すよよ……」
◆◆◆◆◆◆◆◆
ローラ「それで泣きながら走ってったんだ……」
ヒカリ「それはなんというか……」
クロエ「謝るのは私達じゃなくてアルシェとティアにでしょ? ほら行きなさい」
ラクリマ「は、はいっ!」ダッ
晶「……」ヒョコッ
クロエ「あら、起きてたの?」
晶「まあな……途中から起きてたけど、邪魔する場面じゃないし寝たフリしてた」
ヒカリ「大変な部屋に当たっちゃったね」
晶「気にしてないさ。アルシェもラクリマも良いやつだから、ちゃんと仲直りできるって」
クロエ「そうね。私もそう思うわ」
ーーーーー
ラクリマ「アルシェさんっ!」ゼエゼエ
アルシェ「……っ」ハアハア
ラクリマ「ごめんなさいっ! ほんとにやりすぎました!」ペコッ!
アルシェ「うるさいっ! ラクリマなんか嫌いっ!」
ラクリマ「っ……!」
アルシェ「なんで……なんで何回も意地悪するの……っ!」グスッ
アルシェ「やだよぉ……ティアのことまで分かんなくなりたくないよぉ……!!」ポロポロ
ラクリマ「!!」
アルシェ「ティア……てぃあぁ……!」ボロボロ
ぎゅっ!
ティア「……まったく、こんなアルシェ初めて見ましたよ」ナデナデ
アルシェ「ティア……?」グスッ
ティア「本物のティアですよ。ローラさん達に起こされて探しに来たんです」
アルシェ「ティア、ティア……っ」ギュウウ…
ティア「いたた……。さて、ラクリマ」
ラクリマ「は、はい……」
ティア「アルシェのことをいじめないでください」
ラクリマ「……」
ティア「アルシェはお姉ちゃんのとっても大切な人なんです。泣いてるところなんて見たくありません。いいですね?」
ラクリマ「はい……」
ティア「まあこれ以上は怒りません。自分のやったことの大変さは自分が一番分かってるでしょうし……」
ティア「最後に一回謝って、それで終わりにしましょう」
ラクリマ「……ごめんなさい、アルシェさん。意地悪しすぎました」
アルシェ「……ん、いいよ」
ティア「はい、これでおしまいです。お部屋に戻って寝ましょう」
ぎゅっ……
アルシェ「ティアと一緒に寝たい……」
ティア「それは……」
ラクリマ「わ、私からもお願い。今日はアルシェさんと一緒に寝てあげて」
ティア「……分かりました。それじゃあ寝ましょうか」
アルシェ「ん……」コクン
ーーーーー
ーーー
ー
現在の目標
・楽しく遊ぶ
安価↓~↓5自由行動安価
二日目朝の行動を指定してください
初日 昼、夜
二日目 朝、昼、夜
三日目 朝
の6回の行動となります
3/6回目の行動です
海辺ーー
てくてく
クロエ「あなたちゃんと付いてくるのよね」
闇の魔獣「……」トコトコ
クロエ「みんな怖い人じゃないんだから、みんなと仲良くしたらいいのに……」
闇の魔獣「……」ツーン
クロエ「かわいくないわね……」イラッ
たったった……
クロエ「あら晶。今日もランニング?」
晶「おう、クロエ。普段と違う場所だと気が引き締まるな」タッタッ
クロエ「昨日はあのあとどうなったのかしら」
晶「んーと……アルシェとティアが戻ってきて、それでぴったりくっついて寝てたぞ」
クロエ「解決した……のかしら」
晶「多分な。今日一緒に探検に行く予定だから、その時改めて確認してみるよ」
クロエ「お願いするわ」
晶「……そいつアタシには懐かないのかなあ」ソッ…
闇の魔獣「グルル……」
晶「だめっぽいな……。じゃ、ランニングの続きに行ってくるよ」タッタッタ…
クロエ「ケガだけはしないようにねー」
ばきいっ! どすっ!
クロエ「……言ったそばから今度は誰よ」
ずしゃっ! すぱっ!
クロエ「……おぉー」
時雨「速いなっ! だが!」ブンッ!
ノワール「見えてますよ!」ヒュッ!
クロエ「すごい動き……」
時雨「ふっ!」
ノワール「!」ガクッ
クロエ「蹴りで膝をつかせた!」
時雨「はあっ!」ブンッ!
ノワール「くっ……!」
バシンッ!!
クロエ「振り下ろした刀を受け止めた……?」
時雨「白羽取りか……やるな」
ノワール「こ、この辺で終わりましょう。疲れてきました」
時雨「そうだな……。ありがとうございました」ペコリ
ノワール「ありがとうございました」ペコリ
クロエ「すごいわね二人とも……。目で追えなかったわ」
時雨「私もこんなに本気になるとは思ってなかった。晶とは違う、形式的じゃない組み手だったからな」
クロエ「そうなの?」
ノワール「晶さんは古武術を習ってるそうですから、どうしても命のやりとりにはならないんだと思います。でも私は悪魔と生身でやりあってきましたから、そういうのが戦い方にも表れてるのかと」
クロエ「悪魔と生身でって……改めて聞くととんでもないわね」
ノワール「あはは……」
クロエ「ま、ケガだけはしないようにね」
ノワール「ちょうど終わるとこだったし……」スクッ
ずるっ!
ノワール「!」
どたっ!
ノワール「いたた……」
クロエ「だ、大丈夫!? ケガは……」
むにゅむにゅ
時雨「……!///」
ノワール「ご、ごめんなさいっ! すぐどきます!」バッ
時雨「あ、あぁ……」
ノワール「ごめんなさい……不可抗力とは言え……」
時雨「いや、気にしてない。大丈夫だ」
クロエ「ケガはないわね?」
ノワール「うん、大丈夫」
時雨「私も大丈夫だ」
クロエ「ならよかったわ。せっかくの旅行でケガなんてシャレにならないんだから気をつけてね」
ノワール「うん」
クロエ「それじゃあ私は行くわね」スクッ
時雨「ああ」
てくてくてく……
ノワール「……///」
時雨「……///」
ーーーーー
ーーー
ー
ヒカリの部屋ーー
イリス「……?」ムクッ
楓「んー……」ノビー
ヒカリ「二人ともおはよう。今日もいい天気だよ」
楓「おおー……そういえば旅行に来てるんだった~……」ゴシゴシ
イリス「?」グイー
ヒカリ「イリスさんどうかした? 体痛めたとか……」
イリス「あ、いえ……その逆です。なんだか普段より体が軽くて」
ヒカリ「……それボクのせいかも」
ヒカリ「魅了魔法って、他の人に最適な魔力を与えられる魔法なんだけど、ボクは未熟だから魔法を垂れ流しちゃうんだ。制御してるつもりだけど、寝てる間とかはやっぱりまだだめなのかも……」
イリス「そうだったんですか……」
楓「それじゃああたしも魔力貰ってるの?」
ヒカリ「多分……」
楓「おおー! それならまたマホリオする時有利じゃん!」
イリス「……」
イリス(これは……それとはまた違うような……)
ーーーーー
ーーー
ー
洞窟ーー
晶「こんなとこがあったんだな……」
ラクリマ「きれい……」
アルシェ「壁が光ってる……」
晶「これ……虫か。背中が光ってるんだ」
ラクリマ「すごいねえ、アルシェさ……」ハッ
ラクリマ(違う違う! な、仲直りして仲良くなるんだ……!)
ラクリマ「お、おねえちゃん!」
アルシェ「おねえちゃん……?」
晶「あれ、そんな風に呼んでたっけ……」
ラクリマ「き、昨日怒らせちゃって……でも、今からでも仲良くなりたいの! だから呼び方を……」
アルシェ「いいけど……」
アルシェ(ティアを呼ぶときの「お姉ちゃん」と違うような……)
ラクリマ「ほんと!? 嬉しいな。ありがとう、おねえちゃん!」
晶「仲直りできたみたいで何よりだ。もう少しここでゆっくりしたら屋敷まで戻ろう」
アルシェ「ん」コクン
ラクリマ「はい!」
ーーーーー
ーーー
ー
現在の目標
・楽しく遊ぶ
安価↓~↓5自由行動安価
二日目昼の行動を指定してください
初日 昼、夜
二日目 朝、昼、夜
三日目 朝
の6回の行動となります
4/6回目の行動です
もし可能なら自分の安価を下にずらしてもらえますか? このタイミングを逃したら>>623を取るタイミングが無くなってしまうと思ったので…(自分の安価は夜時間でも取れますので)
>>624
了解しました
一つ下にずらさせていただきます
ビーチーー
ローラ「すぅ……ピュィィィィーーーー!」
もぞもぞもぞっ
ノルン「おおおっ!?」
凜華「砂浜が動いてる……」
ローラ「ハマーナっていう魔獣で、砂に見えるのはただの背中なの。普段は土に潜って土から栄養を摂ってるから、人を襲ったりもしない優しい魔獣なんだよ」ナデナデ
ハマーナ「んなあぁぁぁ……」
凜華「可愛い……」ナデナデ
ノルン「かわいいですねぇ……」ナデナデ
ハマーナ「なあああああ……♪」
ローラ「あっ……。ヤンパだ……」
凜華「ヤンパ?」
ローラ「渡り鳥だよ。ほとんどの時間を飛んで過ごすから、こうやって休んでるのを見られるのは珍しいんだ」
ヤンパ「チチチ……」
ローラ「ハマーナの穏やかな声を聞いて休みに来たのかも」
ノルン「穏やかですねえ~……」
凜華「うん……」
クロエ「ビーチバレーするわよー」
ヤンパ「ピチチッ!」バサッ
ローラ「あっ」
ノルン「行っちゃった~……」
クロエ「?」
凜華「なんでもないよ。それよりビーチバレーだったっけ」
クロエ「そうよ。普通は二人一組らしいけど、せっかく三人ずつで分かれてるんだし三人ずつでやりましょ」
ノルン「おもしろそ~」
クロエ「みんなここに集まってくるから……その魔獣だけどこかに逃がしてあげて」
ハマーナ「なー……?」
ローラ「この子はいても大丈夫だと思うよ。場所の確保だけしておくね」
クロエ「そう? 頼んだわ」
ーーーーー
デン「なんで追っかけてくんの!」ギューン!
レナ「あんたが逃げるからでしょうが!」ビュン!
クロエ「ちょ!? なんで追いかけっこしてるのよ!」
デン「く、クロエさん!」ササッ
レナ「逃さないわよ……」
クロエ「どうしたのよ……何があったの?」
デン「レナさんが追っかけてくるから……」
レナ「わ、私は……デンともっと仲良くなりたいのよ。それを伝えたら逃げられて……」
デン「いや、急に『キスするわよ』って襲いかかられたら怖いよ!」
クロエ「……くだらない痴話喧嘩で何よりだわ。ビーチバレーをするから、ビーチに集まってちょうだい」
デン「わ、分かった……」
レナ「……ふん」
ーーーーー
ーーー
ー
ビーチーー
レナ「……私諦めてないからね」
デン「お、お手柔らかにね」
イリス(追いかけられるのがうれしいから逃げた……なにか面白いことしてたみたいですね)
イリス「あちらは……」
ウィン「昨日はごめんって~」
ナナ「ほんとに恥ずかしかったんですからね! みんなの目の前で、あ、あーんとか……///」
イリス(といいつつもまんざらではないと……ふふっ。私にもそんな恋人がほしいですねえ)
時雨「……」
時雨(触られてしまった……)
ノワール「……」
ノワール(触っちゃった……)
イリス(!?)
イリス(い、いや……ノワールさんが事故で胸を触っただけ……なのにこの感じはなんなんですか……!)
クロエ「みんな集まったみたいね。じゃあ早速ビーチバレーで遊びましょう! あとでスケートも用意してるから、たくさん遊ぶわよ!」
おー!
ビーチバレーの結果一番勝ったのは?↓コンマ
01~15 クロエチーム
16~25 ローラチーム
26~38 ヒカリチーム
39~48 凜華チーム
49~60 アルシェチーム
61~80 レナチーム
81~90 デンチーム
91~00 イオチーム
ラミー「クロエさん!」トンッ
クロエ「たりゃあああああ!」ドシュッ!
ウィン「わっ!?」
ナミネ「やりました! 私達の勝ちです!」
ヒカリ「これでクロエチームの優勝か……」
ゼレス「マホリオなら負けるつもりはないんですが……」
クロエ「時雨さんとノワールのとこは運動系強いと思ったんだけど……」
時雨「い、息が合わなくてな」
イリス「……」モヤッ
クロエ「そう。なら次はみんなに楽しんでもらえるかもね。スケートリンクを用意したから滑りに行くわよ!」
晶「夏にスケート……?」
ーーーーー
ーーー
ー
池ーー
スフィア「どうも皆さん」
ウィン「これが本物の不死鳥さんか~」
凜華「きれいに凍ってる……。私のとは魔力の質が段違いだな……」
イリス「……」
イリス(あれが不死鳥……)
イリス(いよいよ分かってきました。ローラさんの力でいろんな魔獣がリリウムに集まっている……。ドラゴンの親子に不死鳥が二羽、バジリスクにユニコーンや九尾の狐……)
イリス(どれか一匹でも研究所に持ち帰れば、ママの研究の助けになるかな……)
クロエ「みんなの靴の裏に氷の刃を付けるわ。準備できた人から滑っていいわよ」
楓「あたしからやって!」
スフィア「はいどーぞ」
楓「やっほー!」シャアアア
アルシェ「……っ……っ!」プルプル
ティア「大丈夫ですよ。ゆっくりから始めましょう」
晶「日差しは暑いけど、下からの冷気が冷たくて気持ちいいな」
夏のスケートを楽しんだ!
ーーーーー
ーーー
ー
現在の目標
・楽しく遊ぶ
安価↓~↓5自由行動安価
二日目夜の行動を指定してください
初日 昼、夜
二日目 朝、昼、夜
三日目 朝
の6回の行動となります
5/6回目の行動です
クロエ「もう日も暮れたわね……。肝試しでもやりましょうか」
デン「肝試し……」ゾクッ
ノワール「……」ブルブル
クロエ「屋敷の入り口をスタートにして、魚の頭の方まで行って戻ってくるだけ。端の方に目印の棒を置いてくる。簡単でしょ?」
楓「いいねー。探検もあまりしてなかったし、あたしは賛成!」
ナナ「面白そうですね。やってみましょう!」
クロエ「それじゃあ順番をくじで決めて、それからスタートね!」
クロエ(ラピスさんには根回し済みだし、楽しんでもらえるといいわね)フフッ
クロエチームの肝試しの順番↓コンマ十の位
1~8 それぞれ対応する数字の順番
0 1番手
9 8番手
ローラチームの肝試しの順番↓コンマ一の位
クロエチームと被った場合、ローラチームの順番を1つ後ろにずらす
1~8 それぞれ対応する数字の順番
0 1番手
9 8番手
1
2
3
4 クロエ部屋
5 ローラ部屋
6
7
8
ヒカリ部屋の肝試しの順番↓コンマ十の位
1~8 それぞれ対応する数字の順番
0 1番手
4 3番手
5 6番手
9 8番手
凜華部屋の肝試しの順番↓コンマ一の位
ヒカリ部屋と被った場合、ローラチームの順番を1つ後ろにずらす
1~8 それぞれ対応する数字の順番
0 1番手
4 3番手
5 6番手
9 8番手
怖さ耐性は>>1の裁量なのかな
1 ヒカリ部屋
2
3
4 クロエ部屋
5 ローラ部屋
6
7
8 凜華部屋
アルシェ部屋の肝試しの順番↓コンマ十の位
1~3 2番手
4、5 3番手
6~8 6番手
9、0 7番手
レナ部屋の肝試しの順番↓コンマ一の位
アルシェ部屋と被った場合、ローラチームの順番を1つ後ろにずらす
1~3 2番手
4、5 3番手
6~8 6番手
9、0 7番手
>>647
なんとなくでこちらで決めてました
何度もコンマなどで決めてしまうと進行が止まるので、ある程度は許してもらえれば幸いです
1 ヒカリ部屋
2 アルシェ部屋
3
4 クロエ部屋
5 ローラ部屋
6 レナ部屋
7
8 凜華部屋
デン部屋の肝試しの順番↓コンマ一の位
1~5 3番手
6~0 7番手
イオ部屋は残りの順番になります
クロエ「順番は……」
1 ヒカリ部屋
2 アルシェ部屋
3 デン部屋
4 クロエ部屋
5 ローラ部屋
6 レナ部屋
7 イオ部屋
8 凜華部屋
クロエ「こうね」
ヒカリ「ボクたちからか……」
イリス「肝試し初めてです……!」
楓「どーなるかなー♪」
楓(去年は割と怖かったとは言えない……)
イリス(割と怖かったんですね……)
道中何があったか↓安価
姿を隠したクリアとラピスがいます
「何かを発見」などの安価もありです
てくてくてく……
楓「……今のところは何もないね……」
さあああああ
楓「!!」ビクッ
楓「か、風の音か……」
ヒカリ「……あれ誰?」
楓「?」
「……」
楓「ゆう……れい……?」
イリス(し、思考が読めない……! 本物……!?)
「ねえ」
ヒカリ「!!」
「あなたたちは誰?」
ヒカリ「ボクたちは……ただの旅行者だよ」
「旅行……?」
ヒカリ「君は……?」
「わたしは……ここで死んだの。でも、この子が大好きだったから……」
ヒカリ「この子って……この島のこと?」
「そう……。だから、地縛霊って言うのかな……そんなのになってまで残り続けてるの……」
楓「と、取り憑いたりしない?」
「この島を荒らすような人なら取り憑いてたかも……。でもあなたたちはそうは見えないから……」
ヒカリ「よかった。じゃあ、そろそろ引き返すね」
「そっか……。この子のこと、大切にしてあげてね……」
ヒカリ「うん」
すううう……
ヒカリ「消えた……」
楓「ヒカリ……大変だよ……!」
楓「イリスさんが気絶してる!」
ヒカリ「えっ」
イリス「ほんもの~……」キュー
ーーーーー
ーーー
ー
ヒカリ「ただいま……」
クロエ「おかえり。疲れた顔してるわね」
ヒカリ「ちょっとね……」
ノワール「イリス、イリス大丈夫?」ユサユサ
イリス「はっ!? 本物!?」ガバッ
ノワール(一体何が……)
アルシェ「次はアルシェたちの番……」
晶「よし、行くぞー!」
ラクリマ「おー!」
道中何があったか↓安価
姿を隠したクリアとラピスがいます
「何かを発見」などの安価もありです
ラクリマ「あああああああ……」ガタガタ
アルシェ「怖がり……」
ラクリマ「だって暗くて先が見えないんだもん! 何がいるか考えたら足が震えて……!」
晶「しゃあないなー……よっ」グイッ
アルシェ「おぉ」
アルシェ(お姫様抱っこ)
晶「目つぶって歌でも歌ってな。ささっと行って戻ろう」
ラクリマ「はいいい……」
ーーーーー
ーーー
ー
晶「戻ったぞー」
ティア(お姫様抱っこ……?)
デン「戻ってきちゃった……」カタカタ
レナ「怖いの?」
デン「怖いよ!」
レナ「もう闇の試練に怯えなくていいのに……」
デン「それもあるけどそもそも夜が怖いの! うう……」
ナナ「大丈夫ですよ! みんなで行けば怖くありません!」
ステラ「頑張りましょう!」
デン「年下に励まされた……」
道中何があったか↓安価
姿を隠したクリアとラピスがいます
「何かを発見」などの安価もありです
てくてくてく……
デン「……あれ?」
デン「ナナさん? ステラさん?」
しーん……
デン「は、はぐれた……!?」
ラピス「ばあー!」
クリア「ばー!」
デン「っっっっ!!!」
きゃあああああああああああああ!!!
ステラ「デン先輩!?」ガサガサッ
ナナ「こんなところにいたんですね……」
デン「あ、あぅ……あうう……」ヘタ…
ラピス「や、やりすぎました」
クリア「ご、ごめんなさい」ペコリ
デン「だ、だだだ大丈夫……だけどちょっと腰抜けちゃった……」
ラピス「ではデンさんは私が背負って連れていきます。戻って休ませてあげましょう」
ナナ「そうですね」
ステラ「了解しました!」
ーーーーー
ーーー
ー
レナ「デン!? どうしたの!?」
デン「あはは……驚きすぎて腰抜けちゃって……」
ラピス「やりすぎました……」
レナ「まったく……」ナデナデ
クロエ「次は私達ね!」
ラミー「何が出てくるんだろ……」
ナミネ「少し怖いですね……」
道中何があったか↓安価
姿を隠したクリアとラピスがいます
「何かを発見」などの安価もありです
今日はここまでです
明日は更新なしです
てくてくてく……
クロエ「……あ」
「あなたたちも旅行……?」
ナミネ「ふふ、クリアさんですかね。幽霊の真似事なんて可愛いです」
ラミー(え、ど、どうみても本物の幽霊に見えるけど……二人は怖がってないし、ドラゴン親子の演技なのかな……?)
「変な人たち……。私のこと見ても怖がらないなんて」
クロエ「残念だけどネタが分かってるとあまり怖くないのよね……」
ナミネ「ですねえ……」
「……な、なんでもいいけど……あまりこの島に酷いことしないでね」
クロエ「分かってるわよ。改めて忠告ありがとうね」
ナミネ「それじゃあ進みましょうか」テクテク
ラミー「う、うん……」テクテク
てくてくてく……
「……なんだったんだろう」
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「戻ったわよー」
ラピス「おかえりなさい」
クロエ「あれ、まだいたの?」
ラピス「クロエさんとナミネさんがいたら何やっても白けちゃいそうだったのと、デンさんを驚かせた責任もあったので残って診てました」
クロエ「……じ、じゃあ……」カタカタ…
ナミネ「……さ、さっきの……」サアア…
ラピス「クロエさん? ナミネさん?」
クリア「どうしたのー?」
クロエ「今さらすごく怖くなってきたわ……」ブルブル
ナミネ「私もです……」
ラピスクリア「?」
ラミー「あまり怖い幽霊じゃなかったし、怖がる必要もなさそうだけど……」
クロエ「そ、そうよね! 大丈夫よね……!」
ローラ「クロエちゃんたち戻ってきたし……次は私達だよね」
モミジ「うう……怖い……」
ノルン「なんとかなりますよ~」
道中何があったか↓安価
姿を隠したクリアとラピスがいます
「何かを発見」などの安価もありです
てくてくてく……
ローラ「怖いね……」
モミジ「い、行って戻るだけ……行って戻るだけ……」
ノルン「うぅ~……」カタカタ
カサッ……
モミジ「な、なに……?」
ガサッ……
ノルン「木が風で揺れただけですよね~……?」
ガサッ!
クリアラピス「ばああああああっ!!」ガサガサッ
モミジノルン「きゃあああああああああ!!」ガバッ
むぎゅううううっ
ローラ(く、苦し……! ふ、二人の胸に潰されて……溺れる……!!)
ラピス「あはは! やっぱり脅かしたからにはこれくらい驚いてもらわないと。クロエさんたちではこうはいきませんからね」
モミジ「ら、ラピスさんたちか……びっくりした……」ヘタ…
むにゅううう……
ローラ(くるしい……)
ーーーーー
ーーー
ー
ローラ「ただいまあ……」フラ…
クロエ「顔色悪いわよ……? 大丈夫?」
ローラ「ちょっと窒息しただけだから大丈夫~……」
レナ「次は私達ね」
時雨「こういうのは初めてだから楽しみだよ」
ノワール「……」ガタガタ
イリス「大丈夫ですか?」ヒソヒソ
ノワール「大丈夫じゃない……! 正直すでに泣きそう……」ヒソヒソ
ノワール「でも抜け出すわけにもいかないし、ちゃんと行くよ……っ」カタカタ
イリス「頑張ってください」グッ
道中何があったか↓安価
姿を隠したクリアとラピスがいます
「何かを発見」などの安価もありです
てくてくてく……
時雨「特に何もないな……」
レナ「落ち着いてますね」
時雨「別に取り乱すこともないだろう」
ノワール「あああああああ……」ガタガタ
レナ「……」
レナ(去年のデンみたいね。……それにしても自分は悪魔を召喚するのに怖いのはダメって……)
時雨「ノワール、怖いことなんてないぞ。暗かろうたがただの道だ。ちゃんと歩けるし、変なものなんて出てきやしないさ」
ノワール「あああ、あれ……!」
時雨「?」
「あなたたちも旅行者……?」
ノワール「ふえ……」カクンッ
時雨「ノワール!? ……気絶してる」
レナ「本物の幽霊出てきたじゃないの……。どうします?」
時雨「……斬るか」チャキ
「ま、待って待って! 私この島が好きなだけの地縛霊だから! 悪いことしないから!」ブンブン
時雨「ふむ」チンッ
レナ「地縛霊ねえ……」
「夜の間は出てこれるの。原理は分からないけど……この島に酷いことしたら私が許さないからね」
時雨「心得た」
レナ「そろそろ戻りましょうか」
時雨「そうだな。ノワールは私が背負おう」ヨイショ
ノワール「ううん……」
ーーーーー
ーーー
ー
レナ「戻ったわよ」
イリス「ノワールさん!?」
時雨「怖かったようで気絶してしまった。介抱してやってくれるか?」
イリス「は、はい!」
イオ「次は私達……」
ゼレス「何が出てくるんでしょうか」
ウィン「楽しみ~」
道中何があったか↓安価
姿を隠したクリアとラピスがいます
「何かを発見」などの安価もありです
イオ「ゼレスさんの魔法便利だね……」
ゼレス「本来夜道を照らす魔法ではないのですが……」
ウィン「っ!」バッ
イオ「ウィンさん?」
ウィン「あ、いや……いま何か変な感じがして~」アハハ
ゼレス「ウィンさんの勘なら本当に何かあるかも……。一考する価値はありますね。行ってみましょう」
ウィン「えっ!?」
イオ「え?」
ウィン「あ、いや、うん。行こう! さあ行こう!」
ゼレス「……あ、何かありますよ」
ゼレス「これは……宝箱ですね」
ウィン(ほんとにあった……)
イオ「すごいです! 開けてみましょう!」
ゼレス「でもこれ……開かないですよ」ググッ
ウィン「封印されてるね~。それも結構強力な奴だ。見えないけど魔力の鎖でぐるぐる巻きだよ」
イオ「そうですか……。じゃあ残念だけどここに置いて……」
ゼレス「持ち帰りましょう。ラピスさんとかなら開けられるかもしれませんし」ヨイショ
ウィン「ゆ、勇気あるね~」
ゼレス「そうですか?」
ウィン「の、呪われてたりしない? 大丈夫?」
ゼレス「呪いなんか怖くて神聖魔法の使い手はやれませんよ」フンス
ゼレス「さあ、さっさと目的地に行って戻りましょう」
ーーーーー
ーーー
ー
イオ「ただいま~」
ウィン「戻ったよ~」
ウィン(何事もなくてよかった……)ホッ
ゼレス「こんなものを見つけました」ドサッ
クロエ「宝箱!?」
ゼレス「あとで開けてみましょう」
凜華「最後は私達か」
嵐「うう~、時間遅くなってきたし怖いな~」
ティア「だ、大丈夫です。なんとかなりますよ」
道中何があったか↓安価
姿を隠したクリアとラピスがいます
「何かを発見」などの安価もありです
凜華「やはり怖いな……」テクテク
嵐「ううう……」
ティア(普段はかっこいい二人も怖いものは怖いんですね……。なんだか親近感です)
ずん……!
嵐「な、なんだ!?」
凜華「地震だよ! 集まってしゃがもう!」
ずずん……!
ティア「ひっ……」ササッ
ゴゴゴゴゴ……!
凜華「ま、まずいな……。揺れが大きい」
嵐「て、手放すなよ! 収まったらみんなのところに……」
ゴウンッ!!
◇●□▲○■▽◆
◇●□▲
◇●
ティア「……っ」プルプル
凜華「……揺れは収まったみたいだね」
嵐「……そんなことより……ここ、どこだ?」
凜華「昼になってるし……さっきとは景色も違う……」キョロキョロ
ティア「な、何か変な魔法の罠でも引っかかったんでしょうか」ガタブル
嵐「分からない……。とにかく情報を集めないと」
凜華「パッと見はさっきのところに見えるけど……」
ずずん……
ティア「また揺れ……っ」
おおおおおおぉぉぉぉ……
凜華「鳴き声……?」
嵐「すごいでかい声だったぞ……。気をつけていこう」テクテク
てくてくてく……
凜華「あっ、みんな!」
クロエ「みんな無事だったのね!」
アルシェ「ティア!」ダキッ
ティア「アルシェ……!」ギュウウ…
嵐「地震が起きたと思ったらいつの間にかこんなところにいてさ……ここがどこかわかる人いるか?」
スフィア「ここは……多分、昔の島です」
ルク「昔の……?」
「やっと起きたね。もう日昇ってるよ?」
「はっはっは……すまんすまん。この辺は波が穏やかで気持ちよくてな……」
クロエ「ひっ……!」
ナミネ「あ、あれ、お化けの女の子……!」ガタガタ
楓「でも生きてるっぽいよ」
ウィン「幽霊の女の子っていうのは分からないけど……この島も生きてる時代みたいだね。女の子と会話してるし~……」
ナナ「タイムスリップした……ということでしょうか」
「今日は何もないといいねー」
「そうだなあ……」
ヒカリ「平和みたいだね……」
スフィア(人間と仲良くできてるじゃないの……)
ず……っ!
ずずん……!
クロエ「この揺れ……」
ローラ「ここに来る前の揺れと同じ……」
ナミネ「皆さんしゃがんで! 動かないでください!」
ゴゴゴゴゴ……!
「スフィア……いるんだろ?」
スフィア「!」
「お前も人間と仲良くしてみろ。……いいもんだぞ、友達は」
ゴウンッ!!
◇●
◇●□▲
◇●□▲○■▽◆
凜華「戻ってきた……」
嵐「なんかすごい体験しちゃったな……」
クロエ「……これで全員肝試しもしたし、そろそろ屋敷に戻って寝ましょうか」
ステラ「ちょっとお待ちください!」
クロエ「?」
ステラ「実はですね……旅行にお誘いいただいたお礼に、ちょっとしたショーを用意したんです!」
ナナ「ショー?」
ゼレス「花火のようなものです。少しお時間をいただいても?」
ウィン「見たい見た~い」パチパチ
ステラ「では……隕石魔法【メテオ】!」
ゼレス「神聖魔法【ホーリー】!」バウッ
ラクリマ「あーんど転板【チェンジボード】!」
ず…っ
クロエ「隕石の色が赤色に!?」
ゼレス「聖弾【ホーリーボール】!」ゴウッ!
パアアアアアンッ! パラパラパラ……
晶「おお……!」
レナ「ほんとに花火みたいね……」
ステラ「まだまだいきますよ!」
ドオオオオン……! パラパラ……
ヒューーー…… ドオオオオン……!
デン「きれい……」
時雨「すごいな……」
ーーーーー
ーーー
ー
レナの部屋ーー
レナ「……」
ノワール「あ、こ、これよかったら飲んでください。なんだかすごい経験しちゃったし、疲れてるかと思うので……」ドギマギ
時雨「あ、ああ。すまない。いただくよ」ソワソワ
レナ(なにこの空気……)
レナ「私ちょっと外出てくるわね。散歩してくるわ」
ノワール「は、はいっ」
バタン……
レナ「やれやれ……デンの部屋はっと……」
デンの部屋ーー
ナナ「ステラさん、お姉さん達に話してくれていいんですよ?」
デン「好きな人とかいないの?」
ステラ「あうあうあう……///」
コンコン ガチャッ
レナ「デン、来たわよ……って、どうしたの。顔赤いわよ?」
ステラ「せ、先輩達がいじわるするんです……!」
レナ「デン?」ゴゴゴ…
デン「ち、違っ……。ステラさんに好きな人がいないか聞いただけだよ! 私達恋人がいる先輩として何かアドバイスできたらって思って……」
レナ「そういうこと……。でもそういうの聞いてほしくない人とか恥ずかしい人とかいるんだから、嫌がってる人に無理矢理聞くっていうのは感心しないわね」
デン「反省してます……」
ステラ「あ、ありがとうございます。助かりました……」
レナ「デンに会いに来たついでよ。悪い人じゃないから仲良くしてあげて」
ステラ「は、はいっ」
デン「……そういえばレナはなんでここに?」
レナ「……部屋が変な雰囲気だからよ。少しこの部屋で時間潰すわ」
ナナ「そういうことならどうぞごゆっくり」
レナ「助かるわ……」
ステラ(好きな人……)
ステラ(そんなの……分かりませんよ)ドキドキ
現在の目標
・楽しく遊ぶ
安価↓~↓5自由行動安価
三日目朝の行動を指定してください
初日 昼、夜
二日目 朝、昼、夜
三日目 朝
の6回の行動となります
6/6回目の行動です
浜辺ーー
てくてくてく……
アルシェ「いい天気……」
ラクリマ「今日も暑くなりそう……おっ?」
ラクリマ「光ってる……何これ?」
アルシェ「石……?」ヒョイッ
ラクリマ「あれ、光らなくなっちゃった……」
アルシェ「もう一個近づけたら光る」ヒョイッ
ラクリマ「え、すごい! なにこれ!」
アルシェ「きれいだから持って帰ろう」
ラクリマ「うん!」
アルシェ「もう一個落ちてた。これも光る」ポワワ…
ラクリマ「おおー」
アルシェ「……はい、ラクリマ」
ラクリマ「?」
アルシェ「ここに来た記念。一つずつ持って帰ろう」
ラクリマ「……うんっ!」
アルシェ「ティアにもあげて、一人一つずつ。あとで思い出になるから」
ラクリマ「うんうん! お姉ちゃんも喜ぶよ!」
ラクリマ(も、もー! しれっとプレゼントするなんて心臓に悪いなあ……!)ドキドキ
ーーーーー
ーーー
ー
食堂ーー
ティア「これ……私にですか?」
アルシェ「ん。散歩してて見つけた」
ラクリマ「お揃いだよー」
ティア「朝ごはん前に散歩……いいですね」
アルシェ「あとでティアもお散歩行こう」
ティア「はいっ」
クロエ「ローラ達が来ないわね……」
レナ「何かあったのかしら」
クロエ「様子見てくるわ。少し待ってて」
ローラの部屋ーー
コンコン
クロエ「ローラ……?」ソーッ
クロエ「あら」
ローラ「すぅ……」
モミジ「むにゃ……」
ノルン「ぐー……」
エアロ「かうぅ……」スヤスヤ
ミトラ「わぅ……」スヤスヤ
クロエ(なんか部屋の中が暖かいような……)
クロエ「ローラ、起きて」ユサユサ
ローラ「んぅ……?」ムクリ
クロエ「おはよう、ローラ。よく寝てたわね」
ローラ「……っ!? い、今何時!?」
クロエ「8時前よ。みんな食堂に集合してるわ」
ローラ「ふ、二人とも起きて! 寝坊しちゃった!」
モミジ「ふえっ!?」ガバッ
ノルン「ん~……」ムクリ
ノルン「あ、これはノルンがやっちゃいましたね~……」
クロエ「どうかしたの?」
ノルン「ノルンたまに睡眠魔法を垂れ流しちゃうみたいで~……それで同室の子も寝坊に巻き込んじゃったことあるんですよ~」
クロエ「ヒカリみたいね……」
ノルン「用意したら食堂に行くので、先に食べててください~」
ローラ「そうだね、みんなを待たせる理由にはいかないし……」
クロエ「わかったわ。みんなに伝えてくるわね」
バタン
クロエ(それにしてもローラの無防備な寝顔……可愛かったわね)クスッ
クロエ「というわけで先に食べてていいらしいわ」
ヒカリ「ふふ、可愛らしい理由でよかったよ」
ナミネ「それでは……いただきます」
いただきまーす!
イリス「食べたら探索に行きますよ、ノワール」モグモグ
ノワール「うん。昨日は気絶しちゃったし……」
イリス(せっかくこんな珍しい島に来たんです。宝箱以外にも何か持ち帰ってみせます……!)
ステラ「……」ボー…
クロエ「ステラ?」
ステラ「は、はいっ!?」ビクッ
ステラ「ボーッとしてどうしたの? 大丈夫?」
ステラ「だ、大丈夫です。ただ……」チラッ
ナナ「ほら、ご飯食べてください。というか寝癖ひどいですよ」クシクシ
ウィン「んー」
デン「レナ、これ美味しいよ」スッ
レナ「あむっ。ん……ほんとね」
いちゃいちゃ いちゃいちゃ
ステラ「先輩達を見てると……その……」ソワソワ
クロエ「ドキドキしちゃう?」
ステラ「はい。昨夜好きな人がいないのかと聞かれて、それで意識してしまって……」
クロエ「好きな人ねえ……焦ることないわよ。私だってそんなの関係ないと思ってたけど、いつの間にか好きな人できてたし」
ステラ「そういうものですか……」
クロエ「いつか大切にしたいと思える人ができたら、それからじっくり考えればいいのよ」
ステラ「はい……」
ステラ(クロエお姉ちゃん……すごく大人な女って感じです……!)
ーーーーー
ーーー
ー
お墓ーー
クロエ「あら、スフィアさん」
スフィア「どーも」ゴシゴシ
クロエ「私もお墓きれいにしようと思ったんだけど、先越されちゃったわね。お手伝いしてもいいかしら?」
スフィア「……どうぞ」
クロエ「三日間ありがとうございました……っと」パシャッ
ごしごし ごしごし
スフィア「……クロエ」
クロエ「なあに?」
スフィア「人間の中であなたが中心にいるみたいだし、あなたに伝えておくわ」
スフィア「……人間のこと、少しだけ信じてあげる。だから……友達がどういうものか教えなさい」
クロエ「……そう」
クロエ(少し雰囲気変わったわね……)クスッ
クロエ「じゃあまずその上から目線やめなさい。信じてあげるとか教えなさいとか、偉そうにしてると友達はできないわよ」
スフィア「はあ!? あんためっちゃ上から目線じゃない!」
クロエ「私は人選んでるもの!」
スフィア「な……! うう……!」ガルル…
クロエ「ま、ローラと仲良くしておけば今の世の中魔獣にとって悪いようにはならないわよ」
スフィア「ローラ……そうよ、ローラがいたわ! あんたなんかに友達のやり方聞かなくてもわたしにはローラがいるもん!」ピュー!
クロエ(……またローラにお世話される魔獣を一匹増やしちゃったわね)
闇の魔獣「……」ヒョコッ
クロエ「ああ、あんたもいたわね。きれいにするの手伝いなさい」
闇の魔獣「……」ツーン
クロエ「あんたは相変わらずね……」
ーーーーー
ーーー
ー
イリス「さあ、探検に行きますよ!」
ノワール「お、おー」
イリス「何か見つかりますように……!」
てくてくてく……
イリス達は何か見つけたか↓コンマ
01~60 何もなし
61~90 島にいた魔獣が懐く
91~00 過去の遺物を見つける
ゾロ目 珍しい魔獣が懐く
イリス「……」トボトボ…
ノワール「何もなかったね……」
イリス「はい……」
クロエ「お、戻ってきたわね。それじゃあ帰るわよ!」
楓「その前に~」
ウィン「もう一回マホリオしよ~!」イエーイ
クロエ「たしかにみんなまたやりたいって言ってたわね」
ローラ「時間はまだ大丈夫だよ」
クロエ「それじゃあ帰る前にもう一回、部屋分けのチームでやりましょうか!」
おー!
マホリオの結果一番勝ったのは?↓コンマ
01~15 クロエチーム
16~25 ローラチーム
26~35 ヒカリチーム
36~45 凜華チーム
46~58 アルシェチーム
59~70 レナチーム
71~80 デンチーム
81~00 イオチーム
ローラ「いくよきゅーちゃん!」
きゅーちゃん「こんっ!」
ノルン「いくよ~エアロ~!」
エアロ「かうー!」
モミジ「いっけーミトラ!」
ミトラ「わんっ!」
ローラ「全員総攻撃ー!」
ドドドドドドドドッ!!
ウィン「魔弾【シュート】!」ズゴウッ!
ローラ「融合【シンクロ】!」キンッ
どぷんっ
ローラ「……後ろだ」
ウィン「!!」
ローラ「魔弾【シュート】」ドウッ
ウィン「うああっ!」
クロエ「し、試合終了ー!」
モミジ「か、勝っちゃった……」
ノルン「……」
ローラ「勝っちゃった……! ノルンさん!」
ノルン「はっ!? あれ、夢ですか!?」
ローラ「夢じゃないよ! 勝ったんだよ!」
ウィン「いたた~……びっくりしたなあ、もう」
ウィン「実質6対3はずるいよ~」
時雨「作戦勝ちだな……。まさか魔獣とあそこまで心を通わせているとは」
ローラ「やったやった♪」
モミジ「わーいわーい♪」
ノルン「いぇいいぇい♪」
イリス「いやー、強かったですねえ……」
ヒカリ「……イリスさん? 顔色悪いよ……?」
イリス「そ、そうですか……? げほっ」
ヒカリ「だ、大丈夫?」サスサス
イリス「は、はいっ。げほっ、げほ、ごほっ!」
ヒカリ「大丈夫じゃないじゃん! えっと……ナナさん! ナミネさん!」
ナナ「どうしました?」
ナミネ「い、イリスさん!? 大丈夫ですか!?」
ヒカリ「分からない。急に体調悪くなっちゃったみたいで……」
ナナ「とりあえず私の魔力を送って……。クロエさん! 早く戻りましょう! イリスさんを病院に!」
クロエ「え、ええ!」
ーーーーー
ーーー
ー
病院ーー
イリス「すー……すー……」
ノワール「体調悪い素振りなんてなかったのに……」
医師「ノワールさん、だったね。とりあえず説明だけさせてもらうよ」
ノワール「は、はい。お願いします」
医師「とりあえず彼女は今は安定した状態だ。安心していい。そしてああなった原因は魔力の過剰摂取というか……」
ノワール「魔力の過剰摂取?」
医師「彼女は少し特異な体質なようで、人から魔力を奪い続けているんだ。まるでそうしないと自分が死んでしまうかのようにね」
ノワール「勝手に奪うんですか……?」
医師「そう。元が魔力欠乏症だったからか、それを治す過程で魔力を奪う体質になってしまったんだ。そしてそれが誰かの魔法に反応して過剰反応を起こしてしまった」
医師「魔力を分け与える魔法も世の中にはあるけど、今後は無闇に彼女には魔力を与えないほうがいいかもね」
医師「根本的な解決には……昨年開発された魔力増幅薬剤の実用化を待つしかないかもね」
ノワール「魔力増幅剤……」
医師「まあ薬っていうのは治験とかいろいろ手続きがあるから、実用化までは数年かかってしまうけどね……」
医師「幸い彼女は刺激さえなければ普通の魔法使いのように魔法を使える状態だ。あまり危険なことはしないよう見ていてあげてほしい」
ノワール「分かりました」
医師「それじゃあ今日はイリスさんは病室で一泊だけ泊まりになるから、明日から頼むよ」
ノワール「はい!」
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「イリスのことも気になるけど、私達は大会に向けて気持ちを切り替えないとね!」
現在の目標
・夏休みを楽しむ
・三年生最後の演劇のため練習する
安価↓~↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください
5/10回目の行動です
4回目の行動は旅行へ振り替えられました
7回目の行動終了時点で演劇部の大会へと移行します
ゼレス家はママンのマホリオ賞金のおかげでお金持ちかな?
校長室ーー
クロエ「失礼するわ」
ラミー「お邪魔します」
樹「帰ってきたのね」
セレニテ「……」ペコリ
クロエ「そちらは?」
樹「私の昔の教え子よ。娘の様子を見に来たらしいわ」
ラミー「それでお話してたんだ」
樹「セレニテは魔法に詳しいから、せっかくだし何か相談に乗ってもらうといいわよ」
セレニテ「私にできることなら、もちろん相談に乗るわ」
クロエ(優しそうな人ね……)
クロエ「そうそう、イリスは特になんともなかったらしいわ。安静にしてたら良くなるって」
セレニテ「イリス?」ピクッ
クロエ「ええ。一緒に旅行に行った友達なんだけど、最後に体調を崩しちゃったみたいで……。でもなんともなくて良かったわ」
樹「あー……クロエさん。イリスさんの母親よ、この人」
クロエ「えっ!?」
セレニテ「なんともないならいいけど……あまり酷いことはしないでね。うちの子は体が強いわけじゃないから」
クロエ「え、ええ。気をつけるわ。ごめんなさい」ペコリ
セレニテ「……ちゃんと謝れるいい子ですね、先生」
樹「ええ。うちの子はみんないい子よ」
クロエ「報告はそのイリスさんのことだけよ。それじゃあ失礼するわね」
樹「あ、ついでで悪いんだけど、橘花の様子を見てくれる? あなたたちが旅行に行った頃から姿を見かけなくて……。多分研究に没頭してるだけだと思うけど、調べておいて」
クロエ「分かったわ」
バタン
ラミー「……」ソワソワ
樹「セレニテさん、ちょっと待ってて」ガタッ
セレニテ「?」
樹「後でたくさん構ってあげるから、少し待ってて」ボソッ
ラミー「う、うんっ」ゾクッ
樹(かわいいかわいいかわいい……)
樹「待たせたわね。それじゃあイリスさんの最近の話でもしようかしら」
セレニテ「お願いします」
ーーーーー
その頃ナミネはーー
ナミネ「……あの」
ぎゅうううう
リリィ「どうしました?」
ナミネ「そんなに抱きしめられると苦しいのですが……」
リリィ「ご、ごめんなさい。でも久しぶりだから離れたくなくて……」
ナミネ「っ」キュンッ
リリィ「もう少しだけ、あと1分だけいいですか?」
ナミネ「……分かりました。いいですよ」
リリィ「……やっぱりあと10分……」ギュウウ…
ナミネ(顔が見たいのに……)
ーーーーー
ーーー
ー
橘花の研究室ーー
???「あー、よしよし。泣くな泣くな……」
???「おぎゃ、おぎゃあー!」
コンコン ガチャッ
クロエ「橘花先生?」
???「なんだ。今忙しいから後に……」
クロエ「……あなた誰?」
???「ああそうか、私も見た目が変わってるんだった」
橘花「橘花だよ。峰岸橘花。エミールの魔法でこうなってしまったんだ」
クロエ「エミールさん? 懐かしい名前ね」
橘花「当の本人は泣いてばかりだがな……」
エミール「おぎゃあー! おぎゃあー!」
クロエ「赤ちゃんじゃないの!」
橘花「パルプンテの被害を最小限に留めようと、部屋にこもって結界を張ったのがまずかったらしい。一極集中した魔力がぶつかってもう丸2日この状態だ」
クロエ「そうだったの……。何か解決のために手伝えることとかないかしら」
橘花「ないな。というよりこれも実験の一環だから、自然に放置してどうなるか観察中といったところか」
エミール「おぎゃあああああ!」ジタバタ
クロエ「めっちゃ嫌がってるように見えるけど」
橘花「気のせいだ」
クロエ「……校長先生に言われて様子を見に来たけど、とりあえず何事もなかったって報告しておけばいいのかしら」
橘花「そうだな。問題なしと伝えてくれ」
エミール「おぎゃあああああ!」ベチベチ
橘花「どうした、ご飯か。待ってろ、すぐミルクを作ってくる」
クロエ(絶対早く戻りたがってる……)
クロエ「……じゃあ私は失礼するわね」
バタン
夜ーー
ラクリマ「流星群なんてほんとに見れるのかなあ」
ステラ「暦では今日ですが……」
キラッ
ゼレス「あ、今……」
キラッ キランッ
ラクリマ「おお……!」
ステラ「きれい……」
キラキラキラッ
ステラ(流星群……星がいくつも落ちるように見える現象……)
ステラ「あっ!」
ゼレスラクリマ「?」
ステラ「私の魔法……星のかけらを引き寄せる魔法ですが、もしかしたらもっと使い勝手がよくなるかもしれません……」
ゼレス「何か思いついたんですね?」
ステラ「空中で隕石を壊してしまうんです。ゼレスさんが砕くんでもいいですし、私が隕石同士をぶつけてもいいです」
ステラ「そうすると、小さな岩がたくさん浮遊することになります。小さな岩ならもっと手軽に操ることができます!」
ラクリマ「なるほど、手数を増やしちゃう訳だ」
ステラ「そうです! この流星群のように、たくさんの星を降らせるように操ることもできるかも!」
ゼレス「一日の個数制限がなくなるのはいいですね。ぜひ試してみましょう」
ラクリマ「ま、それは明日以降ということで」
ステラ「そうですね。今日は流星群を見ていましょう」
ーーーーー
ーーー
ー
中庭ーー
クロエ「ステラから挑まれたからには受けるしかないわね」
ステラ「胸を借りるつもりで頑張ります!」
ローラ「審判は私がするね。それじゃあ試合開始ー!」
ステラ「早速! 隕石魔法【メテオ】!」
ゼレス「聖弾【ホーリーボール】!」ゴウッ!
ドガアッ!
ステラ「流星群魔法【メテオシャワー】!」
ゴオオオオッ!!
クロエ「なっ!?」
モミジ「反重力魔法【アンチグラビティ】!」グイン!
ドドドドドドッ!
クロエ「た、助かったわ、モミジ」
凜華「今度はこっちから仕掛けよう!」
ラクリマ「させない! 転板【チェンジボード】!」
クロエ「闇弾【ダークボール】!」
ラクリマ「はっ!」ドプンッ
ゼレス「防御魔法【シールド】!」ギイッ
クロエ(コンビネーションが洗練されてる……!)
クロエ「暗幕【ダークカーテン】!」
ステラ「空が闇に!?」
モミジ「重力魔法【グラビティ】!」
凜華「巨大氷弾【フロスト】!」
クロエ「流星魔法【シューテングスター】!」ゴオオオッ!
ゼレス「神聖魔法【ホーリー】!!」バウッ!
グググ……!
ゼレス「きゃあああああ!」ドシュッ!
ローラ「試合終了ー!」
ーーーーー
ゼレス「くっ……!」
ステラ「勝てませんでした……」
クロエ「……」
クロエ(強かった……。合わせ技だけじゃない、基本の動きすら互いをサポートしてる)
凜華「クロエさん、今の……」
クロエ「ええ、これは話し合う必要がありそうね」
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「つまり私達はこのままじゃステラ達に負けてしまうわ」
モミジ「うん……すごく強かったもんね」
凜華「クロエさんの闇魔法は、ゼレスさんの神聖魔法で打ち消されない。でもラクリマさんが闇弾を別の属性に変えて……」
クロエ「それでゼレスが防ぐ。本来なら向きも変えられたんでしょうけど、あの時は属性を変えるので精一杯だった。それにゼレスも気づいて防御魔法を……」
モミジ「私達もそういうことやれないかな……」
時雨「互いが互いを補い合うように動けるようになれば……」
クロエ「それしかないわね。幸い三人とも魔法を防御に使えるし、防御面はもう少しレベルアップできるはずよ」
モミジ「私ももっと攻撃に参加できるように頑張ってみるね……!」
現在の目標
・夏休みを楽しむ
・三年生最後の演劇のため練習する
安価↓~↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください
6/10回目の行動です
7回目の行動終了時点で演劇部の大会へと移行します
アルシェ・ラクリマの二人でティアの誕生日プレゼントをこっそり買いに行く。同じ日に二人とも用事があるとの事で訝しむティア
誕生日勝手に決めちゃダメなら下で
部室ーー
百合江「今日は通しで確認をしますわ。配置について……」
コンコン
クロエ「誰かしら……」ガチャッ
くるくま「や、やっほー」
アルト「来ちゃった……」
百合江「くるくまさん!」
ノルン(誰?)
百合江「こちら、先代部長の白夢くるくまさんですわ。そしてこちらはこいび……知人のアルト・ナナリーさん」
百合江「そうですわ。せっかく来ていただきましたし、ぜひ一度演技を見ていってくださいまし!」
くるくま「え、見たい見たい!」
百合江「皆さん! くるくまさんは演技の道の人ですわ。しっかり見てもらってください!」
はいっ!
ーーーーー
ーーー
ー
百合江(題目は『懺悔』。色恋の禁じられた寄宿舎で芽生えてしまった禁断の恋……)
時雨「『先生……私は、あなたが好きです……!』」
三年生ヒロイン「『……!』」
百合江(静謐な空気の中、告白する)
三年生ヒロイン「『……許されることではありません。それでも、私もあなたが好きです。……私と一緒にいてくれますか?』」
時雨「『もちろんです』」
百合江(そして二人は非難されることを承知で、茨の道を歩み始める……)
パチパチパチパチ……
くるくま「うん、お見事だね。百合江くんの良さがふんだんににじみ出た脚本だったよ」
百合江「お褒めに預かり光栄ですわ」
くるくま「演技に限って言えば……まず君」
二年生1「は、はいっ!」
くるくま「陰口を言うときの演技は、もう少し大げさでいいよ。徹底的に嫌な奴になりきるつもりでやるんだ」
二年生1「はいっ!」
くるくま「次は君かな」
二年生2「はい!」
くるくま「君はーー」ペチャクチャ
アルト「……ね、この衣装作ったの誰かな?」
クロエ「これは裏方の一年生ね」
アルト「これ、いいね。装飾がしっかりついてて、なおかつ動きを邪魔しないようになってる」
アルト「ただあのメイクに合わせるなら首元の装飾は控えめにした方が、顔の演技が分かりやすくなるかも」
クロエ「アルトさん演技詳しかったかしら?」
アルト「くるくまに付き合ってると自然とね」アハハ
ーーーーー
ーーー
ー
廊下ーー
イリス「もう、心配しすぎですよ」
ノワール「だめだって。ちゃんと寝る前に熱測らないと」
イリス「めんどくさい……」
ノワール「無茶させないようお医者さんから言われてるんだから。言う事聞いてよね」
イリス「わかりましたよ……」
クロエ「二人とも、どうかしたの?」
ノワール「イリスが顔色悪いように見えるから、とりあえず熱だけでも測らせようと思って……」
クロエ「確かに少し青白いわね……」
イリス「気のせいですよ、もうっ」
クロエ「念の為熱測っときなさい。……そうそう、少し前学校にイリスのお母さん来てたわよ。会ったかしら?」
ノワール「えっ!?」
イリス「いえ……会ってませんが」
クロエ「そう。私もイリスには無茶させるなってお母さんから言われてるから、これからは気にしとくわね」
ノワール「うん、お願い」
ノワール(イリスのお母さんか……。話を聞く限りイリスのお母さんより、その研究の支援をしてるって人が支援をやめればイリスは自由になれると思うんだけど……)
イリス「……二人が言うなら気をつけます。熱、測りに行ってきます」テクテク
ノワール「あ、待って。心配だしついてくよ」テクテク
クロエ(あの二人仲良くなったわねえ……)
ーーーーー
ーーー
ー
街中ーー
クロエ「あれ……ティアじゃない?」
デン「え……」
ティア「……」コソコソ
ウィン「なんだかこそこそしてるね~」
ゼレス「あ、離れたところにラクリマさんがいます。追いかけてるんでしょうか……」
クロエ「気になるわね。聞いてみましょう」
クロエ「ティアー、おーい」テクテク
ティア「く、クロエさん!?」ビクッ
クロエ「こんなところでどうかしたの?」
ティア「……」
ティア【アレです】
クロエ「ラクリマ……と、アルシェ?」
ティア【浮気かも…】ワナワナ
クロエ「それで気になって付いてきちゃったのね」
クロエ(アルシェが浮気するようには見えないけど……。あ、ティアの誕生日プレゼント……!)
ティア【皆さんこそなんでここに?】
クロエ「私達はこれからマホリオの講義を聞きに行くのよ。なんでも世界一位のチームが来るって。ティアも来ない?」
ティア【私はこっちの用の方が大切なので】フルフル
クロエ「そう。あ、私の予想だけど、ティアの想像してるような悪いことは一切ないと思うわよ」
ティア「……?」
クロエ「おっと。そろそろ行かないと間に合わなくなっちゃう。それじゃあね!」タッタッタ…
ティア「は、はい……」
ホールーー
ざわざわ ざわざわ
デン「すごい、こんなに人が……」
ウィン「ざっと数百人は入ってるね~……」
クロエ「やっぱりみんな聞きたいのね……」
ゼレス「楽しみです。どんな話が聞けるのか……」
ヴィーネ「えー、後ろの方聞こえてますか」
シーーーーーン
ヴィーネ「お、声は通ってるみたいね。それじゃあステージの方に」テクテク
ヴィーネ「やっほー、みなさーん!」
パチパチパチパチ!!
クロエ「すごい拍手」
デン「世界一の三人が目の前にいるんだもん。そりゃ興奮するよ」
ヴィーネ「それじゃあ自己紹介からしてこうか。私はヴィーネ・ケルキオン。神聖魔法の使い手……だけど、今日は基本魔力の使い方について話すつもり。よろしく!」
ヴィーネ「それじゃあはい、マイクパス!」
クロエ(残りの二人の生の声を聞くのは初めてね……!)ドキドキ
世界一位のマホリオチームの残り【二人】のプロフィールを作ります
テンプレート↓
【名前】(和名でも洋名でも可)
【容姿】
【性格】
【得意魔法】(その人本人にしか使えない、特殊な魔法をお願いします。名前だけではなく、どんな魔法かも説明があると嬉しいです)
【備考】マホリオのプロランキング一位に君臨するチームの一人。(その他付け足したいことがあれば)
安価↓から本日昼くらいまで
13時くらいになったら、コンマを使用しての投票になります
一人で同時に二人作成もありとします(ただしその場合、採用までに必要なコンマが150ではなく200に増加します)
ちなみにマホリオバカは、ウィン、ゼレス、クロエに加えてウィンの後釜候補のデンとなっています
【名前】サリア・マグノリア
【容姿】鮮やかなライトグリーンの長髪に切れ長の碧の瞳、長身で均整が取れつつも大きな胸を持つ美形
【性格】冷静沈着でクールな性格 しかし実は甘いものが大好物という子供っぽい一面も
【得意魔法】未来予知 数秒~数分先までの未来を見ることが出来る(より未来を見ようとするほど魔翌力消費は激しくなる)
また意図せずして数日~数ヶ月先の未来が見えてしまうこともある
ちなみに予知の確率は100%ではないが、それでも九割方当たるほど精度が高い
【備考】マホリオのプロランキング一位に君臨するチームの一人。21歳。リリウムの卒業生でもある(ウィン世代とは入れ違えに卒業)。
未来予知と魔翌力の地力の高さから十全に立ち回ることの出来るオールラウンダー。
実は凄まじい方向音痴であり、固有魔法を用いて未来をいくら見ても迷ってしまうほど。チームメイトからはその件でよく叱られており、必ず誰かと一緒に出かけるように言いつけられている。が、すぐに迷う。
それらのギャップがファンからは人気との噂もあったりする。
これ投稿した本人では無いんだけど良いなと思ったので。勝手に文章削ってごめんね(>>427の場面に合わせた記述だったので)
【名前】久遠 茜(くおん あかね)
【容姿】朱色髪のギブソンタック。巨乳
【性格】
おっとりぽわぽわとしているが、良くも悪くも言いたいことははっきりと言う。マホリオになると全く喋らなくなりちょっと怖い(他のメンバー曰く暗殺者)
【得意魔法】
自己の肉体強化。原理は不明だが肉弾戦で魔法を打ち破ったりする
【備考】
24歳。マホリオのプロランキング一位に君臨するチームの一人。性格に反して超肉弾戦特化。肉体強化魔法を使うと赤い花びらが舞ってカッコいい。マホリオ以外でも格闘技(この世界にある奴で)の世界王者だったりする。魔法の演出も相まってビジュアル的な人気はチームで頭ひとつ抜けている。
申し訳ありません、所用で時間がズレてしまいました
1.サリア
2.久遠
3.セレナ
4.カノン
5.白織
6.レギオン
7.メイシア
8.レーネ
9.茜
↓から投票
投票レスのコンマの合計が二番目までに150を超えたキャラがチームメンバーとなります
本日中に誰も150に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラ二人がチームメンバーとなります
ふと読み返して気付いたんだけど、>>726以降の凜華の名前が時雨になってるね
>>774
うわーごめんなさい!
なんでこんなミスしてるんだ!
とりあえず場面に合わせたキャラで読んでください!
サリア「サリア・マグノリアです。よろしくお願いします」
茜「久遠茜です。よろしくねー」
パチパチパチパチ
サリア「早速話していこう。今日のテーマは『マホリオで勝つには』……か。そうね、まず確認から入ろう」
サリア「マホリオで「勝つ」ってどういう状態のことか……わかる人」
相手の大将を倒すことー!
サリア「そう、正解だ」
茜「じゃあこっちは大将が倒されなければいい。それが基本中の基本」
ヴィーネ「で、大事になってくるのは防御魔法で相手を上回ることだね。しっかり守れれば負けはない。単純で分かりやすい!」
ヴィーネ「てことで誰か壇上に上がって手伝ってくれる人……」
ウィン「はいっ!」
ヴィーネ「そこの人早かった……」
ヴィーネ(あっ! ゼレスちゃん発見!)
ヴィーネ「どうぞ壇上まで来てください」
てくてく……
茜「……」
サリア「茜さん」コショコショ
茜「うん、とんでもない子選んじゃったみたいだね」コショコショ
サリア「とりあえず……未来視【トキ】」キィィンッ
サリア「なるほど……ヴィーネさん」ゴニョゴニョ
ヴィーネ「うん……うん、分かった」
ヴィーネ「では早速実演です。あなたにはうちの大将のサリアを狙って魔法を撃ってもらうわ。でもサリアの代わりに私が防ぐ。いいわね?」
ウィン「はい」
サリア「ではどうぞ」
ウィン「神弾【ネオ】!」カッ
ヴィーネ「いっ!? 聖域【サンクチュアリ】!!」
ゴウウウウウッ!!
ウィン「……だめか」
ヴィーネ「ちょっと、あんなに威力高いとか聞いてないよ!」コショコショ
茜「サリアさんはちゃんと「すごい威力のネオを撃ってきます」って伝えてましたよー? ヴィーネさんが舐めてただけではー?」スッパリ
ヴィーネ「う……!」
ヴィーネ「あ、ありがとうございました。では一度席にお戻りください!」
ウィン「ありがとうございました」ペコリ
ヴィーネ「こ、こほん! このように、とても強い魔法でしたがサリアには傷一つついてません! ですが、相手の魔法を防ぐにはいくつかコツがあります」
ヴィーネ「相手より魔力を練ること、相手の魔法を逸らすように防ぐこと、いろいろありますが……結局は日々の鍛錬です! そこでこんな企画を用意しました!」
ヴィーネ「じゃん! 三チームで個別レッスンです! 私達一人ひとりが個別のレッスンをします! どれかやってみたいチームのところに移動してくださーい!」
サリア「私、サリアチームでは簡単な魔力診断と魔法トレーニングを教える」
茜「茜チームではヨガを元に、体力の付け方と魔力の鍛え方を教えちゃいまーす」
ヴィーネ「ヴィーネチームは、魔力の使い方を一人ひとりにアドバイスするよ! じゃあ移動スタート!」
クロエ「迷うわね……」
デン(なんかレナに雰囲気似てるし、サリアさんのところにしようかな)
ゼレス(お母さん以外のどっちかですね……。体力の付け方は知りたいですし、茜さんのところにしましょう)
ウィン(ヴィーネさんとこでまた手合わせしてもらえないかな……)
ぞろぞろ
クロエ「ああ、みんな動き始めてる……! えっと、どこにしようかしら」
安価↓
1.サリアチーム
2.茜チーム
3.ヴィーネチーム
茜チームーー
茜「わたしと一緒に外に出てきた人は……ふむふむ、あまり多くないですね」
茜「体力という基礎をないがしろにするから勝てないって皆さん気づいてないんですね」ウフフ
茜「あ、おしゃべりしてる場合じゃないですね。では早速始めましょう。例え相手より強い防御魔法を打てたとしても、相手が魔法を撃つのに気づかなければ元も子もありません。つまり大切なのは判断力!」
茜「さあ、各自受け取ったシートを敷いて、その上に座禅を組んで座ってくださーい」
クロエ「これね」バサッ
茜「これからする訓練は座っててもできるので、いつでもやってみてくださいね。ではまず、その状態で魔力を手のひらに溜めてみてください」
ゼレス「く……」
茜「いつもと勝手が違いますよねー? これが効くんですよー」
茜「普段は立って、あるいは飛びながら魔法を使います。そこであえて制約を課すことで、基礎魔力の向上に繋がるわけです。力を込めて姿勢が崩れるのももちろんダメです。背中は真っ直ぐに……そうです、皆さんいいですよー」
茜「!」
クロエ「難しいわね……」ボウ…
茜(闇の魔力……? 珍しいですねー……)
茜「次は体力向上のためのトレーニングですよー。では皆さん息を吸ってー」
ゼレス「すう……」
茜「吐いてー……」
クロエ「はあ……」
茜「はい、オッケーでーす」ニコッ
えっ!?
茜「たかが深呼吸……そう思いますか? ですがとても大事なことなんですよ」
茜「呼吸は集中力に直結すると言っても過言ではありません。私が普段からしてるトレーニング方法をお伝えしますねー」
茜「まず息を吐きます。ゆっくり、ゆっくり全部吐きます。そして限界まで吐いたら今度は息を吸います。これもゆっくり、焦ってたくさん吸おうとしないこと。そして息をできるだけ吸ったら3秒だけ息を止めます。そして吐く。これを繰り返します」
茜「どうですか? 座っててもできるでしょう」
クロエ(これなら確かに……)
茜「毎日やるだけで精神がリラックスし、常に落ち着いて実力が出せるようになりますよ。皆さん継続してくださいねー」
茜「では後は時間まで簡単なストレッチとヨガを教えますねー」ニッコリ
ーーーーー
ーーー
ー
茜「あ、時間になりましたー。ではホールの方に戻って、引き続きお話をどうぞー」
ゼレス(しっかりやるとこれだけの動きでも少し汗をかくんですね……)フウ…
茜「そこの金髪のお嬢さん」コソッ
クロエ「な、なにかしら?」
茜「怖がらないでー。えと、あなた闇の魔法使いですよねー?」
クロエ「そうだけど……」
茜「わあ、かっこいいですねえ。プロにも一人だけいますけどあまり話すことがなくて……」
茜「ね、よかったら後で個人的に魔法を見せてもらえませんかー?」
クロエ「ええっ!? わ、私でよければもちろん」
茜「やったっ。それじゃ後でねー」バイバーイ
ホールーー
ヴィーネ「ということで今日は『マホリオで勝つには』をテーマに話させてもらったよ。各自学んだことを元に、ぜひマホリオに励んでほしい! 一人のマホリオプレイヤーとして応援してるよ」
サリア「今日は本当にありがとうございました」ペコリ
茜「ありがとうございましたー」ペコリ
パチパチパチパチ!!
ーーーーー
ーーー
ー
マホリオ施設ーー
クロエ「友人達もついてきちゃって……」
茜「おおー、構いませんよー。もちろん」
ヴィーネ「ゼレスちゃーん! 見ててくれた!? 今日の私どうだった!?」
ゼレス「ああもうくっつかないでお母さん! かっこよかったから!」グイッ
ヴィーネ「きゃー!///」
クロエ「それで闇魔法……だったかしら?」
茜「そうそう。見せて見せてー」
クロエ「いいわよ。闇弾【ダークボール】!」ドシュッ
茜「おお!」
サリア「本当に闇……」
茜「でも闇と魔力が一緒だね。これなら察知して避けられそうだけど……」
クロエ「闇だけ撃つのもできるけど、闇には攻撃能力がないのよ。闇よ、彼の者を包め!」ヴオン
茜「おおー。真っ暗だ」
茜「この状態で誰か魔法撃ってみてー」←顔だけ闇の中
デン「え!? 危ないですよ……!」
サリア「いいよ、私がやる。魔弾【シュート】!」ドウッ!
茜「……!」サッ
クロエ「避けた!?」
サリア「茜さんはそういう人だから……。多分迫るシュートの気配だけで避けたんじゃないかな」
茜「正解だよー。……うーん、これは練習に使えるかも」
サリア「無理ですよ。そんな人間離れした芸当みんなはできないですって」
茜「そっかー」ヒョコッ
茜「ありがとね、付き合ってもらっちゃって」
クロエ「これくらいお安いご用よ」
ウィン「ねえ、それよりもさ……もう一回やらせてよ」
ヴィーネ「もう一回?」
ウィン「シュート対シールドの撃ち合い」
サリア「ああ、さっきやってた……」
ヴィーネ「いいけど……あ! それなら3対4で魔法使いやっちゃおうよ!」
茜「ダメですよー」スッパリ
サリア「ケガでもしたらトレーナーさんとかマネージャーさんに怒られるんですから。無理ですよ」
ヴィーネ「知らないもーん」フワー
サリア「ああもう……! 戦ってる未来が見える……!」フワー
茜「ありゃりゃ……こうなったらわたしも参加しないと」
デン「マホリオ1位と戦える……ドキドキするな……」フワー
ウィン「そうこなくちゃ」フワー
ゼレス「お母さんのバカ……怒られても知らないから!」フワッ
クロエ「やるなら本気よ!」フワッ
クロエ「こっちの大将は私!」
ヴィーネ「こっちは私が大将!」
クロエ「オーケー! 試合開始!」
試合結果↓コンマ
01~99 負け(数字が大きいほどいい勝負)
00 勝ち
ゼレス→ヴィーネの呼び方はマホリオ絡みの時だけ名前にさん付けじゃないのん?
>>787
今回は個人的な集まりで、公的な場ではないのでお母さん呼びにしました
そして設定を読み返して「マホリオ絡み」で名前呼びになることに気づきました
脳内で設定の思い違いをしてたみたいです、すみません
デン「魔弾【シュート】!」ズゴォッ!
サリア「防御魔法【シールド】。うん、いい威力……狙いもいい」
デン「あっさり防がれた……」
ゼレス「神聖魔法【ホーリー】!」バウッ
ヴィーネ「神聖魔法【ホーリー】!」グアッ!
ゼレス(やっぱり強い……!)
ウィン「時間魔法【クロック】」ユラ…
茜「!?」バッ
茜(ふところに……!)
ウィン「魔弾【シュート】」ゴオッ!
茜「っ!」チリッ
ウィン(避けられた……)
クロエ「……よし」
クロエ「ゼレス! 私と一緒にサリアさんと! デン! 茜さんをお願い! ウィンさんはヴィーネさんを!」
デン「わ、分かった!」フワー
ウィン「……」フワッ
ゼレス「分かりました!」フワー
ヴィーネ「分断してきたね……! いいよいいよー!」
ウィン「魔弾【シュート】」ズゴオオッ!
ヴィーネ「神聖魔法【ホーリー】!」バギュウウ
ウィン「光で自分を包んで守る……ズルいなあ」
ウィン(でも当たった箇所は凹んでる……。修復は難しいのか……)
デン「鋼化魔法【アイアンボディ】!」ギンッ
デン「はあ!」シュッ
茜「フッ!」ガシッ
デン(掴ませて……殴る!)
デン「腕巨大化魔法【ビッグフィスト】!」ブンッ!
茜「腕強化魔法【ザ・フィスト】……!」ゴッ
ミシッ……!
茜「ぐ……!」
デン(固い……!?)
茜「はあっ!」ドウッ
デン「いっ……たあ~~~!」ヒューン
クロエ(デンがやられた……!)
サリア「よそ見ですか? 魔弾【シュート】!」ビュオッ
クロエ「黒岩【ブラックモノリス】!」ガキイッ!
ボコオッ
クロエ「崩れた!?」
ゼレス「防御魔法【シールド】!」ミシッ
ゼレス「ぐ……ああっ!」バキィッ!
クロエ「ゼレス!」
ヴィーネ「おっと3対2になっちゃったか……」
ウィン「いいよ別に。魔弾【シュート】」ズゴオオッ!
ヴィーネ(弱いところしっかり狙ってくるなあ……!)ギィッ
ヴィーネ「ふっ!」バウッ バウッ
ウィン(守りながら攻撃……なるほど)
ウィン「防御魔法【シールド】」ガキイッ
ウィン「魔弾【シュート】」ドウッ
ヴィーネ「うわ!?」
ヴィーネ(基本魔法だけで同じことやっちゃうのか……末恐ろしい子。でも……!)
ヴィーネ「威力が落ちてるよ! はっ!」バウッ
ウィン「!!」
ドシュッ!
クロエ「ウィンさんも落ちた……!? こ、降参するわ。試合終了よ」
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「ウィンさんでも勝てないのね……」
ヴィーネ「さすがに負けられないよ」
ウィン「ううー、悔しいなあ~……」
茜「いいパンチだったよ君ー」
デン「あ、ありがとうございます!」
茜「ただ、魔法に頼らない基礎動作の部分も鍛えると、もっとその魔法の使い勝手がよくなる気がするなー」
デン「そうですね……もっと素早く動ければ、私の戦略の幅も広がりますし……」
ゼレス「何もできませんでした……」
サリア「私たちは学生なんかに傷つけられるようじゃだめなんだから、君たちは何もできなくて当然」
茜「ヴィーネさんはちょっと危なかったですけどねー」スッパリ
ヴィーネ「う、うるさいうるさい! この子学生ナンバーワンなんだから! うかうかしてるとあなた達こそやられるわよ!」
茜「それはそれは……」
サリア「怖いです……ね……」ピタッ
ゼレス「さ、サリアさん……?」
ヴィーネ「あ、久しぶりに来た」
クロエ「どうしたの?」
ヴィーネ「サリアはね、たまに未来が無条件で見えちゃうんだ。何が見えたのかな~♪」
サリア「……っ!」ガクッ
サリア「あ、あなた。クロエさん」フルフル
クロエ「な、なに……?」
サリア「冬……多分今年中……。研究所……みたいなところで、誰かと戦ってる……」
ヴィーネ「ふーん?」
サリア「よく分からない未来視だけど……気をつけて。なんかヤバそうな雰囲気だったから」
クロエ「え、ええ……」
クロエ(冬に……研究所……? 研究所なんてローラのところしかしらないけど……)
茜「はいはーい、今日はここまで!」パンパン
茜「クロエさんもあまり気にしないで。外れることもある未来視らしいからー」
クロエ「ええ……」
ゼレス「そろそろ帰らないと学校の夜間時間になってしまいますね。行きましょう」
ヴィーネ「ゼレスちゃん最後にハグを……」
ゼレス「しません!」
デン「今日はほんとにありがとうございました」ペコリ
ウィン「すっごくためになりました~」
茜「こちらこそありがとうございました。ヴィーネさんのわがままで戦うことになっちゃって……ゆっくり休んでくださいねー」
デン「はい」
クロエ「それじゃあ帰るわね。また試合見に行くわ!」
ヴィーネ「その時はぜひゼレスちゃんを連れてきてねー」
その頃ティアはーー
ティア「……」コソコソ
ティア「……!」ハッ
ラクリマ「……」ニコニコ
アルシェ「……///」テレテレ
ティア(ラクリマが笑ってネックレスを持って、アルシェが照れてる……)
ティア(どうみてもデートです!)ガーン
ティア「うう……」フラフラ
ラクリマ「えっ、お姉ちゃん!?」ビクッ
ティア「あ、アルシェ……」ウルウル
アルシェ「ティア!? どうしたの……?」
ティア「私に飽きちゃいましたか? やっぱりラクリマの方が好きですか……?」
アルシェ「な、なんでそんなこと……。アルシェはティアのことが好きだよ」
ティア「だって、浮気……」
ラクリマ「浮気?」
ティア「これデートですよね……?」
ラクリマ「違うよ! これはデートじゃなくて……」チラッ
アルシェ「ティアの誕生日プレゼント選びを……」
ティア「!?///」
アルシェ「バレちゃった……」ションボリ
ティア「え、さっきのネックレスは……」
アルシェ「ティアに似合うかなって……結婚式のとき、何も渡せてなかったし……」
ラクリマ「それでプレゼントはアクセサリーがいいって言うから、私がアドバイス係としてついてきたの」
ティア「そう、だったんですか……///」ドキドキ
アルシェ「誕生日パーティーの時に改めて渡すから、それまで少し待っててほしい」
ティア「は、はい……!///」
ラクリマ(一件落着……かな?)
クロエ(この頃ティアが上機嫌ね……)
クロエ(いや、それより大会よ! 頑張るわよ!)ムンッ
現在の目標
・夏休みを楽しむ
・三年生最後の演劇のため練習する
安価↓~↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください
7/10回目の行動です
7回目の行動終了時点で演劇部の大会へと移行します
大会前日ーー
百合江「今日は本番に向けた最後のリハーサルを生徒や先生に見てもらう、という形式ですが……今日は本番だという気持ちで臨んでくださいませ!」
はいっ!!
百合江「それじゃあ始めますわよ!」
ナレーション「これより、演劇部によるステージ『懺悔』を行います」
ビーーーーーーッ
パチパチパチパチ
凜華(今回私は主役として選ばれた。シスターとして修行するために、森の中の寄宿舎にやってきた新米シスターだ)
三年生ヒロイン「『ようこそ、フィアさん。私達はあなたを歓迎します』」ニコリ
クロエ(そこで出会った、見習いシスターに振る舞いを教える先生。彼女が真摯に向き合ったおかげで、少しずつフィアはシスターとして成長していく)
モミジ「『フィアさん、わたくし……あなたをお慕いしております』」
凜華「『……ごめん。シスターとして、その告白は聞き入れられない』」
モミジ「『そう……ですか』」
ヒカリ(背の高さや立ち振る舞いの優雅さから、フィアはすぐさま寄宿舎の人気者になる。そして告白までされてしまうも断る……。でも、戒律に縛られる中で自身にある感情が湧くのをフィアは感じる)
三年生ヒロイン「『ピアノですか……。ここはこう弾くんですよ』」ソッ
ポロン ポロン♪
凜華「『……っ』」
レナ(後ろから抱きしめられ、手を添えられ……その顔には恋慕の情が見て取れる。……しかし凜華さん、恋をする表情も上手ね……。流石だわ)
凜華「『先生っ……!』」ガタッ
三年生ヒロイン「『!』」
クロエ(立ち上がり、おもむろに先生を抱きしめるフィア。先生もそっとその腰に手を回す……)
二年生1「『昨日音楽室で抱き合ってる人影が見えてさ~。もし見間違いじゃなかったらキモくなーい?』」キャハハ
レナ「『ホントね。シスターの戒律も守れないような人がこの寄宿舎にいるとは思えないけど』」
凜華「『……』」フイッ
ヒカリ「『文句言う前にまずお祈りの時間だよ』」
二年生1「『は~い♡』」
レナ「『あなたこそユディのこと好きなんじゃなくて?』」
二年生1「『あたしはユディから元気もらってるだけだもーん』」
ヒカリ「『あはは……』」
クロエ「『あなた達、お祈りの時間です。祭壇の間においでなさい』」
はーい
ローラ(クロエちゃん先生役なんだ……! かっこいいなあ)ドキドキ
クロエ「『では黙して。神に感謝を』」
ーーーーー
レナ(それから……フィアは先生を避けるようになる)
三年生ヒロイン「『フィアさん、この間の聖歌のことなんですが……』」
凜華「『先生、わたし用があるので……』」ソソクサ
三年生ヒロイン「『……』」
モミジ(それが続いたある日、先生はフィアを呼び出す……)
ノルン「『フィアさん、先生が温室でお呼びです』」
凜華「『……わたし、今は先生に会いたくないから。作業なら別の人を呼んで……』」
ノルン「『それが……絶対にフィアさんを呼べと』」
凜華「『……分かった。ありがとう』」ペコリ
クロエ(そして温室で二人は対峙する……)
三年生ヒロイン「『……なぜ私を避けるんですか』」
凜華「『それは……』」
三年生ヒロイン「『嫌い、だからですか』」
凜華「『違う! 違います……先生』」
凜華「『先生……私は、あなたが好きです……!』」
三年生ヒロイン「『……!』」
凜華「『あなたの顔を見ると、それだけで自分がどうにかなってしまいそうなほど心が揺さぶられるんです。でも、シスターは神に仕える身……』」
三年生ヒロイン「『確かに……許されることではありません。それでも、私もあなたが好きです。……私と一緒にいてくれますか?』」
時雨「『もちろんです。……ああ、神よ』」
三年生ヒロイン「『願わくばこの恋、赦されたまえ……』」
ーーーーー
ーーー
ー
パチパチパチパチ!!
ノワール「すごいねえ……みんな別人に見えたよ」
イリス「演技の力というのはすごいんですね……」
ノワール(みんな頑張ってるんだ……私も頑張らないと……!)
イリス「……」
ーーーーー
ーーー
ー
修練場ーー
ノワール「い、イリス、ヤバイの来たら助けてよ」
イリス「はいはい」
イリス(やっぱりパンデモニウムの練習ですか……)
ノワール「パンデモニウム……!」カッ
シュウウウウウ……
「ゲホッゲホッ! なに!? なに!!?」キョロキョロ
イリス「……えい」デコピン
「いたいっ!? なに!?」
イリス「ちょー弱いみたいですけど……」
ノワール「だ、だね……」
ノワール(あまり強くないようにコントロールしたからかな……。コントロールできるようになってる……のかな)
部室ーー
百合江「今日はいい演技でしたわ。明日は大会本番です。しっかり休んで英気を養ってくださいまし!」
はいっ!
ノルン「……」
クロエ「ノルン? 暗い顔してどうしたのよ」
ノルン「あ、先輩……。明日のことを考えたら緊張しちゃって……」
クロエ「そこまで固くならなくてもいいのに。今日のいい演技だったわよ。明日もその調子でやれば大丈夫」
ノルン「先輩……」
ノルン「なんか震えてません?」
クロエ「気のせいよ」
ノルン「いやでも脚とか……」
クロエ「べ、別に緊張したっていいじゃない! 緊張しないわけないじゃない!」
ノルン「……ふふっ」クスッ
クロエ「……なによ」
ノルン「いや、先輩でも緊張するんだって思ったら気が楽になって。ありがとうございます」
クロエ「言っとくけど私だけじゃないわよ。ヒカリだって」
ヒカリ「!」
クロエ「レナだってモミジだって」
レナモミジ「!」
クロエ「凜華だって緊張してるんだから!」
凜華「まあね。緊張するのは当然だよ」
ノルン「凜華先輩も……」
ノルン「……ノルン、明日頑張ります。先輩たちのためにも、一生懸命演じます」
凜華「うん、よろしくね」
クロエ「二人だけじゃないわ。みんなで頑張るのよ!」
おーっ!
百合江(みなさん熱が最高潮ですわね……いいことですわ)
百合江(わたくしもこれが終われば引退……疲れている場合じゃありませんわね)スクッ
てくてく……
デン「レナ、いい舞台だったよ。明日のメイクは変更無しで大丈夫だね」
レナ「……その前に彼女のこと労いなさいよ」プー
デン「その顔が見たくてつい……。よしよし、頑張ったね」ナデナデ
百合江(キマシ)
てくてく……
ヒカリ「クロエ、明日も頑張ろうね」
クロエ「当然よ」
ローラ「二人とも、かっこよかったよ」
クロエ「ふふん、当然よ」ドヤッ
ヒカリ(かわいい)ナデナデ
ローラ(かわいい)ギュッ
クロエ「な、なによ!?///」
百合江(キマシ)
てくてく……
ティア「アルシェ……」ギュウウ…
アルシェ「ティア……」ナデナデ
いちゃいちゃ
百合江(キマシ)
てくてく……
百合江(チャージ完了ですわっ!!)クワッ
百合江(さあ、明日……どうなることかしら)
ーーーーー
ーーー
ー
翌日、会場ーー
がやがや がやがや
クロエ「またここに来たのね……」
ヒカリ「今年は闇の試練なんかないし、とことん演技に集中しよう」
クロエ「ええ」
百合江「みなさん、準備しますわよ!」
はいっ!
ーーーーー
審査員『ーー学校の皆さんありがとうございました。1時間のセットタイムの後はリリウム魔法学校の発表となります』
百合江「さあ、舞台を準備しますわよ! セットは素早く!」
ばたばた ばたばた
ーーーーー
ーーー
ー
ビーーーーーーッ
三年生ヒロイン「『ようこそ、フィアさん。私達はあなたを歓迎します』」
百合江(はじまった……! 皆さんお願いしますわよ……!)
クロエ(演技は順調そのもので……)
時雨「『……ああ、神よ』」
三年生ヒロイン「『願わくばこの恋、赦されたまえ……』」
ビーーーーーーッ
パチパチパチパチ!!
百合江(……終わりましたわね)フウ…
ーーーーー
ーーー
ー
百合江「皆様、お疲れ様でしたわ。結果発表までの残り時間は、自由に過ごしてくださいまし」
自由時間ができました
何をして過ごしますか?
1.他の学校の演劇を鑑賞(カサブランカ魔法学校の舞台を見に行きます。誰かと見ることも可能)
2.誰かと談話(誰と何を話すかも指定。人数制限なし)
3.その他(自由安価)
お待たせしました!
最近忙しかったので更新できず…申し訳ありませんでした
更新します!
クロエ「ノルン、どうだった?」
ノルン「なんか、すごかったです……今も拍手の余韻が鼓膜の奥で響いてるみたいで……」
クロエ「楽しかった?」
ノルン「はい。すごく楽しかったです」
クロエ「そう。良かったわ」
ノルン「良かった?」
クロエ「あなたは演技に情熱があるように思ってなかったから……演技の楽しさに気づいてくれて良かったわってこと」
ノルン「そうですね……正直、部に入ったのもたまたまなんです。寝ぼけて散歩してたら部室を見つけて、なんとなく面白そうだな~って……」
ノルン「でも今……入って良かったって思ってますよ~」ニコーッ
クロエ「いい顔ね」
ノルン「えへへ~……」
クロエ「おっと……そろそろ何か食べに行かないと閉会式の途中でお腹空いちゃうわね」
ノルン「あ、ノルンも食べに行きます~。休憩所にカフェが併設されてたので、そこで軽く食べましょう」
クロエ「そうね。行きましょう」
ーーーーー
ーーー
ー
閉会式ーー
審査員『全ての演技が終了しました。これより閉会式に移ります』
審査員『まずは、昨年に引き続き特別審査員を勤めていただいた水津真凛様よりご挨拶です』
凜華(さすがにもう驚かないぞ……)
真凛『去年も見たけど……やっぱり若さっていいね。フレッシュな演技でこっちまで刺激されちゃう。……ま、私の感想はさておき審査結果だよね』
審査員『では、発表お願いします』
真凛『では発表します……まずは優秀賞3校から』
リリウム演劇部の結果
コンマ↓1~3の合計
0~80 選外
81~140 優秀賞
141~250 特別賞
251~300 最優秀賞
真凛『優秀賞は……学園、……学校、最後に……リリウム魔法学校』
わあっ! パチパチパチパチ!
百合江「……」
クロエ「部長! 優秀賞よ!」
百合江「ハッ! そ、そうですわね。呼ばれましたわ」
真凛『続いて特別賞は……』
ーーーーー
ーーー
ー
凜華「結局最優秀賞はカサブランカか……」
ヒカリ「二連覇だね……」
百合江「皆様、早く学園に戻りますわよ。ここで集まっては迷惑になりますわ」
クロエ(なんか部長クールね。優秀賞くらいじゃ嬉しくなかったかしら……)
ーーーーー
ーーー
ー
部室ーー
百合江「皆様、改めて……お疲れさまでした」
お疲れさまでした!
百合江「とても良い舞台でした。私達三年はこれで引退になりますが……」ポロ…
百合江「最後に、みんなとあの舞台が作れて良かったと……心からそう思います」グスッ
三年生1「百合江泣くなよー……こっちまで泣いちゃうだろー……」グスッ
百合江「すみません……でも、嬉しくて……みんなと何か賞を取れて良かったって……」ポロポロ
クロエ(……なんだ、部長も泣いたりするのね)ポロポロ
百合江「皆さんと一緒に部活できてよがったですわ
……!」
ーーーーー
ーーー
ー
百合江「こ、こほん……///」
百合江「少し恥ずかしいところをお見せしましたわ……」
百合江「気を取り直して……皆様、優秀賞おめでとうございますわ。全国の学校の中から私達が選ばれたのはとても名誉なことだと……そう誇ってくださいまし」
百合江「そして、先程も言いましたが私達三年生は今日をもって引退となりますわ。したがって、次の部長を決めなければなりません」
百合江「部長は……クロエさん、お願いできますか?」
クロエ「……わ、私!?」
百合江「はい」
クロエ「ま、待ってよ。嬉しいけど、演技に詳しい訳じゃないし、演技も上手い訳じゃないし……それなら凜華とかレナとか、もっと適任が……」
百合江「部長は、皆に道を示し部員をまとめられる者がなるのが適任ですわ。演技の指導ならそれこそ、部長でなくてもできますもの」
クロエ「それは……確かに……」
百合江「それに、皆様も納得してるはずですわ」
レナ「まあ、クロエならまとめられるでしょうし」
凜華「これぞって指示をくれそうだしね」
モミジ「皆と仲いいから、しっかり連携も取れそうだね」
ヒカリ「意義なし、だね」
クロエ「みんな……」
百合江「引き受けてくださいますわね?」
クロエ「……分かったわ。引き受けてやろうじゃない!」
パチパチパチパチ!
百合江「では、今後はクロエさんの指示に従うように! 今後はクロエさんが部長ですわ!」
クロエが部長になり、3年生が引退しました。
ーーーーー
ーーー
ー
現在の目標
・夏休みを過ごす
安価↓~↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください
8/10回目の行動です
翌日、部室ーー
ラクリマ「……」
クロエ「驚いたわね……まさかこんな時に入部希望なんて」
ラクリマ「だめ……ですか?」
レナ「ダメなんてことないわよ。私達の舞台を見てやりたいって思ってくれたなら、拒む理由はないわ」
クロエ「そうね。ラクリマの演技力はティアになりきれるくらいのレベルなのは知ってるし……」
凜華「一通りのシチュエーションを演じてもらって、それで演者か裏方か決めよう。新入部員と同じようにさ」
ヒカリ「そうだね。それが手っ取り早いかな」
クロエ「それじゃあテストをするわね。発声練習とストレッチをしてからテストをしましょう」
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「……それじゃあ最後、勇気ある魔法使いの役を」
ラクリマ『私はこの魔法で……この国を守ってみせるッ!!』
クロエ「……終了よ」
ラクリマ「ど、どうでした?」
クロエ「正直……想像以上よ」
凜華「役になりきって、それぞれの違いを演じ分けてた。声量も問題なし。恥ずかしがらずに演じられてたのもいい」
ラクリマ「ということは……」
クロエ「演者として入部してもらうわ。みんな拍手を!」
パチパチパチパチ! おめでとー!
ラクリマ「あ、ありがとうございます!」
クロエ「それじゃあ早速だけど、みんなに新しいトレンドをしてもらうわ。簡単なヨガと呼吸法なんだけど、きっと身になると思うの」
クロエ「二年生には伝えてあるから、一年生は教わりながらやってみて」
はいっ!
ーーーーー
ーーー
ー
中庭ーー
凜華「お疲れさま、クロエさん。部長初日はどうだった?」
クロエ「どうってことないわよ。みんないい子だし、真面目だし、心配することは何もないわ」
モミジ「それに加えてマホリオも頑張るんだもんね……クロエさんすごいなあ」
クロエ「百合江さんもくるくまさんも通った道よ。私だけが避けられるわけないわ」
凜華「それじゃあ今日もマホリオの練習といこうか」
クロエ「ええ!」
ーーーーー
ーーー
ー
寮ーー
闇の魔獣「グルル……」ギイ…
なにあれ? 黒いボール? クロエさんの部屋から出てきたけど……。
闇の魔獣「!」ダッ
中庭ーー
ゼレス「今日のところはこの辺で……」ストッ
ステラ「クロエ先輩達はまだ頑張ってますね……」ヒューン
闇の魔獣「ぐあう!」ダダダッ!
ゼレス「ひっ!?」
ステラ「ゼレスさん危ないっ!」ガバッ!
ゼレス「……あ、あれ……噛まれてません」
ステラ「いたた……大丈夫ですか、ゼレスさん」
ゼレス「ステラさん!? 血が……!」
ステラ「た、大したケガじゃありません。少し噛まれただけですから」
闇の魔獣「グルル……!」ギリリ…
ゼレス「な、なんですか……私のこと見て……」
クロエ「ステラ! ゼレス!」バッ
クロエ「あんたねえ! 迷惑かけちゃだめじゃない!」
闇の魔獣「ガウッ!!」
クロエ(ゼレスを見てる……?)
クロエ「……ゼレス、あなたの神聖魔法ちょっとだけ出せる?」
ゼレス「は、はい……ふっ」ポワ…
闇の魔獣「ガウゥ……!」ジリ…
クロエ「ゼレスの神聖魔法に身の危険を感じて襲いかかった……のかしら」
シュウウウウウ……
闇の魔獣「ア゛……! グ……!」シュウウ…
クロエ「や、闇が溶けてく……!」
ステラ「だ、大丈夫なんですか!?」
クロエ「溶けてるのは闇だけ……。中の魔力はしっかり感じるわ」
シュウウウウウ……
闇の魔獣「あ……っ、うぅ……!」
クロエ「とうとうあなたの姿が見られるのね……凜華! モミジ!」
凜華「大変なことになってるね……」ストッ
モミジ「だ、大丈夫?」
クロエ「モミジ、ステラを保健室に連れて行ってあげて。凜華はローラを探して連れてきて」
モミジ「うん! ステラさん、歩ける?」
ステラ「は、はい……」
凜華「行ってくるよ!」タッ
クロエ「ゼレスはそのまま魔法を」
ゼレス「言われなくても……!」
闇の魔獣「ふう……! ふう……!」シュウウ…
クロエ「さあ、姿を見せなさい!」
闇の魔獣の正体 安価↓~↓3
【名前】(魔獣の名前。クロエが名付けることになります)
【種族】(その魔獣自体の種族をお願いします。隕石から産まれてるので、空白(種族なし)でも構いません)
【特殊能力】(魔獣自体の持つ能力)
【備考】ステラが落とした隕石から産まれた。(その他付け足したいことがあれば)
最高コンマのレスを採用します
シュウウウウウ……
クロエ「猫と……狼……?」
猫?「荒いね、我が主」
ゼレス「猫が喋った……」
狼?「貴様のせいだぞ。貴様がさっさと体を譲らないからご主人の手を煩わせることになったんだ」
クロエ「狼も喋った……」
ローラ「クロエちゃん! 大丈夫!?」タタタッ
クロエ「え、ええ。大丈夫よ。ステラがケガしちゃったけど……今は保健室で治療を受けてるわ」
ローラ「そっか。それでこの子達が……」
クロエ「私のことを主だとか主人だとか言ってるんだけど……」
猫?「ワタシは闇の魔力を感じてこの星に落ちてきたからね。その魔力の元を主と認識してるのさ」
狼?「我こそ闇の魔力を感じて引き落とされたのだ。我こそご主人の下にいるのに相応しい」
ローラ「つまり……落ちてる途中でぶつかって、闇に包まれたよくわからない状態でずっとくっついてたってこと?」
狼?「そうだ。不服だがな」
猫?「結局光の魔法で打ち消されるまで離れることもできなかったしね」
狼?「噛み付いたのは……悪かった。驚かせれば光の魔法を撃ってくれると思ったんだ」
猫?「思ったより早く防がれて、それで噛み付くことになっちゃったんだけどねー……」
クロエ「ケガさせる気じゃなかったのね」
狼?「無論」コクリ
狼?「それにあの子にも我の力の源泉を感じた。傷つけたくて攻撃する理由はない」
クロエ「えーと……猫も狼も、私の魔獣になるってことでいいのかしら」
猫?「そだねー。行くところもないし、我が主の魔力が一番心地いいし」
狼?「こいつと一緒なのは気に食わんが……。ご主人さえ良ければ傍に置いておいてほしい」
クロエ「そう。なら……テネリタスと、ティトね」
猫?狼?「?」
クロエ「名前よ。あなた達の名前。一緒にいるなら名前もないと不便じゃない」
猫?「テネリタス……」
狼?「我の名……ティト……」
クロエ「これからよろしくね。テネリタス、ティト」
テネリタス「あ、ああ!」
ティト「よろしく頼む、ご主人」
クロエ「まず最初にステラに謝りに行くわよ」
テネリタスティト「は、はい……」
ローラ(ふふ、しっかりね、クロエちゃん!)
ーーーーー
ーーー
ー
マクベス・エクスルードハウスーー
「頑張ってねー!」
カーラ「ごめんなさい、どうしてもカブトムシが見たいって……でもこの子達だけで行かせる訳にはいかないので……」
クロエ「何回も聞いたわよ、先生。ちゃんと捕ってくるから安心して」
ステラ「では行ってきます!」
「いってらっしゃーい!」
ーーーーー
ーーー
ー
てくてく……
クロエ「ステラ、ケガはもう大丈夫なの?」
ステラ「はい。噛まれたといってもちょっとかじられた程度でしたから」
クロエ「ならいいわ」キンッ
ティト「本当にすまなかった……」ペコリ
ステラ「もういいんですよ。礼儀正しい子ですねえ」ナデナデ
クロエ「あ、カブトムシ発見! 捕ってくるわ」
ステラ「……それクワガタムシですね」
クロエ「ち、違うの? 似てるけど……」
ステラ「全然違います。カブトムシは角が一本のはずですから」
クロエ「あれは角というよりハサミみたいになってるものね……カブトムシじゃないみたい」
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「いた! あれよね!」
ステラ「ずいぶんかかりましたが……あれですね。捕まえて戻りましょう」
クロエ「ていっ!」パサッ
クロエ「捕れたわ! 早速戻りましょ……う……」
ステラ「……こんなに暗かったですっけ」
クロエ「虫取りに夢中になりすぎたわね。どうしようかしら……」キンッ
テネリタス「空間を食べよっか」
クロエ「は?」
テネリタス「主の力を借りれば、こことどこか別の場所との空間的距離をゼロにできる」
ステラ「?」
テネリタス「簡単に言えば、闇の力でワープができるってこと」
クロエ「そんなことできるの!? やってみましょう!」
テネリタス「んじゃ、意識を一つにするように集中してー」
クロエ(意識を一つに……)
テネリタス「侵食《ワープ》開始!」バクウッ!
クロエ「うっ……!?」グラッ
テネリタス「とりゃー!」
クロエ「待って! ストップ!」
テネリタス「なになに」ピタッ
クロエ「なんか……気持ち悪い……」ウプッ
テネリタス「やっぱだめかー。ワタシと主の意識が一つになるって難しいんだな」
クロエ「分かっててやったのね……」キイイイ…
ステラ「なんか光ってますよ?」
クロエ「あ、星光の羅針盤……」キイイイ…
クロエ「この光に沿えば帰れるわ……」ウップ
ステラ「あわわ……少し休んでから戻りましょう。ねっ?」
クロエ「そうするわ……」
ーーーーー
ある日の日中、街中ーー
時雨(あれは……ノワールか)
ノワール「!」
時雨「やあ、奇遇だな」
ノワール「ど、どうも、時雨先輩」ソワソワ
時雨「何か買い物か?」
ノワール「そ、その……下着を買いに」
時雨「そ、そうか。聞いてすまなかった」
時雨「学校の外で会ったのも何かの縁だ。よかったら昼食でも一緒に食べないか?」
ノワール「は、はい。ぜひ!」
ファミレスーー
時雨「こういうところは初めてだ……」キョロキョロ
ノワール「先輩は和食ってイメージですね」
時雨「そうだな。家族との外食は基本的に定食屋だ。マホリオで遠征してるときはホテルのバイキングをいただくが……」
ノワール「難しいことはないですよ。食べたいものを決めたら、店員さんを呼んで注文するだけですから」
時雨「そうか。なら……」ペラペラ
時雨「これにしよう。生姜焼き定食、だな」
ノワール「美味しそうですね。私はオムライスにします」
時雨「では……失礼! 店員を頼む!」クワッ!
ノワール「せ、先輩!? このスイッチを押すんです! すみません店員さんお騒がせして!」
時雨「そ、そうだったのか。すまない」アセアセ
ノワール(時雨先輩の焦ってるところ初めて見たかも……可愛いところあるなあ)クスッ
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「あの後無事にカブトムシを先生の元に届けて、なんとか学校まで戻ってきたけど……」
クロエ「ワープやら迷子やら……散々だったわ」
現在の目標
・夏休みを過ごす
安価↓~↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください
9/10回目の行動です
ガーデンーー
ノワール「あ、このクッキー美味しい……」サクサク
イリス「食堂のお菓子ですからね。外れはないです」
イオ(た、食べてみたいなあ……)チラチラ
イリス「イオさんもどうぞ」ニコッ
イオ「あ、ありがとう……!」パクッ
イオ「ほんとだ、甘いけどしつこくなくて……」
ノワール(時雨さんも美味しいって言ってくれるかなあ……)
イリス「……」イラッ
イリス「ノワールさん、こちらのコーヒーゼリーも美味しいですよ」
ノワール(う……さっき食べて苦かったやつ……。でもイオさんの前で粗末にはできないし……)
ノワール「あ、ありがと。いただくね」パクッ
ノワール(うう……苦い……大人の味だよこれ……)アムアム
イリス(ふふ、ちょっとスッキリです)
ーーーーー
ーーー
ー
寮、楓と嵐の部屋ーー
コンコンッ
楓(? 誰だろ……)
楓「はーい」ガチャッ
スフィア「どうもー」
楓「ああ、えっと……スフィアさん? どうかしたの?」
スフィア「あなたに話が」キョロキョロ
スフィア(他に人はいない、と……)
スフィア「あなた……吸血鬼よね? なんで普通に生活費してるの?」
楓「あ、えっと……分かるんだね、そういうの」
スフィア「旅行の時に気づいたくらいだから、普通に生活してる分には分からなかったかもね。なんというか……吸血鬼の気配が薄いというか……」
楓「その辺含めて説明するよ。入って」
スフィア「失礼するわ」バタン
楓「えーっとね……まず、吸血鬼ってのは正解。こういうちっちゃい牙と日光に弱い体質は遺伝してるんだ」イーッ
楓「でも、遠い遠い先祖から人間と交わり続けてきたから、ちょっとずつ吸血鬼の血が薄くなっていったの」
スフィア「それで吸血鬼の気配が薄かったんだ」
楓「そ。で、一応人にはバレないように振る舞ってるつもり。吸血鬼の血が入ってるってバレたらいろいろめんどくさいからね」
スフィア「めんどくさい?」
楓「吸血鬼っていろんな人の血を狙う種族じゃん? だから、その子孫ってバレると変な目で見られるんだよね」
スフィア「ふーん……」
スフィア「わたしの知ってる吸血鬼とは違うのね」
楓「……?」
スフィア「わたしの知り合いの吸血鬼は、愛した人の血しか飲めないって」
楓「なにそれ……」
スフィア「なにそれ……って、昔聞いた話よ」
楓「吸血鬼は無差別に血を狙って徘徊するから危険視されてるって……」
スフィア「違う違う。奥さんの血だけを飲むの。その代わり力とか魔力とかが人より強いから、それを活かして生活を支えて、そして奥さんにより健康になってもらって、その血を飲む……」
楓「力や魔力が強いから昼間に行動できない呪いをかけられたって……」
スフィア「昼に行動できないのは、奥さんを盗ろうと企んだ魔法使いがかけた呪いのせい。愛し合ってる二人が羨ましかったんじゃない?」
楓「へー……」
楓(そんなことがあったんだ……知らなかった)
スフィア「あなたも好きな人ができたら吸血したくなっちゃうのかもね」
楓「な、ないない。今まで誰の血も吸おうと思ったことなんかないし」
スフィア「そう? ま、なんで吸血鬼が普通に生活してるのかは分かったし……そろそろ部屋に戻るわ」
楓「ああ、うん。またね」
スフィア「ええ。失礼したわ」
ガチャッ バタン……
楓(吸血願望ねえ……)
ーーーーー
ーーー
ー
街中ーー
クロエ「お菓子屋さんは……」
ヒカリ「あっちだね」
ローラ「ティアちゃんの好きそうな味のお菓子あるかなあ……」
クロエ「ティアが食べなくてもアルシェが全部食べるでしょ。大丈夫よ」
ヒカリ「それよりこの量をどうやって誕生日パーティーまで保存しておくかが問題だよ」
クロエ「そこは凜華に頼んであるわ。空き教室を借りて、そこを丸ごと冷凍庫代わりにするみたい」
ヒカリ「なら安心だね」
???「……」キョロキョロ
クロエ「あ、ちょっと待ってて二人とも」テクテク
クロエ「どうかしました? 何か探してるみたいですけど」
サリア「ちょっと道に迷ってしまって……」
クロエ「って……サリアさん!?」
サリア「し、しーっ! プライベート中だから内緒!」
クロエ「ご、ごめんなさい」
クロエ「それで、道に迷ったらしいけど……どこに行こうとしてたの?」
サリア「この辺りに様々なお菓子が集まるスイーツキャッスルという建物があると聞いて探しに来たんだ」
クロエ「スイーツキャッスルなら私達も行くところよ。一緒に行く?」
サリア「同行させてもらえると助かる」
クロエ「じゃあ行きましょう」テクテク
ヒカリ「あ、戻ってきた」
ローラ「そちらは……」
クロエ「サリア・マグノリアさんよ。マホリオのトッププロ」
クロエ「行き先が同じみたいだから、案内ついでに一緒に行くことにしたわ」
ヒカリローラ(迷いなく人助けできるのかっこいいなあ……)キュン
サリア「かたじけない。地図で場所は確認したし、早速行こう」テクテク
クロエ「サリアさんそっち逆よ!?」
サリア「なにっ!?」
ーーーーー
ーーー
ー
食堂ーー
ローラ「ということで、ティアちゃんお誕生日おめでとう!」
パンパンっ! おめでとー!
ティア「ありがとうございます」ペコリ
アルシェ「ティア、これ」
楓「お、誕生日プレゼントか? じゃああたし達も……」
晶「楓、これはアルシェが最初の方がいいんじゃないか?」
楓「あ、そっか。じゃあ待つ」
ティア「あの時のネックレス……ですよね。つけてくれますか?」
アルシェ「ん」
す…… ぱちんっ
アルシェ「ついたよ」
ティア「……///」
ローラ(わあ……)キュンキュン
クロエ(なんかいいわね……)ホッコリ
通りかかった百合江「うぐっ」ドパッ
ティア「み、皆あまり見ないでください。早くお菓子パーティーにしましょうっ///」
クロエ「そ、そうね。お菓子はたくさん用意してあるから……皆で食べましょう!」
おー!
ラピス「……私も参加していいですか?」グウウ…
ヒカリ「どうぞどうぞ。たくさんありますから」
わいわいがやがや
ーーーーー
ーーー
ー
別の日、カサブランカ魔法学校前ーー
凜華「見学を予約したものですが」
守衛「はいはい。これ入学証。帰るときに返してね」
凜華「はい。ありがとうございます」テクテク
凜華(舞さんは……)
舞「凜華さん! こっちです!」オーイ
凜華「やあ、舞さん。久しぶり」
凜華「まずは……最優秀賞おめでとう。連覇だね」
舞「ありがとうございます」
凜華「それで、部活の方はどうだい?」
舞「皆のんきなものですよ。このまま三連覇ーって」
凜華「それで勝てちゃうんだ……」
舞「前も言いましたが、先輩と私の同級生はそもそも演技がしたくて入ってますから、演技力は高いです」
舞「でも一年生の中には私の演技を見たいというファンのような方が多くて……。それ自体は喜ばしいことなんですが、演技の練習には不真面目で……」
舞「しかも今回の大会の結果のせいで『やっぱり頑張らなくても賞が取れる』という雰囲気が部全体に広がって……」
凜華「そっか……」
舞「なので私、転校することにしました」
凜華「……え?」
舞「一人で演技はできません。もっと自分を高めてくれる仲間がほしいんです」
凜華「そっか。部員にはもう話したの?」
舞「はい。引き止められましたが……だからといって今更残ろうとは思えませんでした。もう引っ越しの準備もしてます」
凜華「すごい行動力だね……」
舞「せっかく夏休みですし、手続きは早い方がいいですから♪」
凜華「でもいきなり抜けてカラブランカは大丈夫なの?」
舞「大丈夫じゃないでしょうね。でも、一人の役者に全責任を被せるような劇団なんていい劇団じゃないでしょう?」
凜華「うん……確かに」
舞「恨まれたって構いません。私は私のやりたいようにやるんです!」
凜華「強いね、舞さんは」
舞「お褒めに預かり光栄です」
凜華「気が早いかもしれないけど……転校先でも元気でね。応援してる」
舞「え?」
凜華「?」
舞「あっ、まだどこに転校するか言ってませんでしたね」
舞「私、リリウム魔法学校に転校するんですよ」
凜華「えっ……ええ!?」
舞「ふふふ……驚きました?」
凜華「びっくりしたよ、もう……。それ、ほんとなんだね?」
舞「ほんとです。私はリリウムの生徒になります」
凜華「そっか……。じゃあこれから大変だな。演者争いもすごいことになりそうだ」
舞「手は抜きませんからね。正々堂々役を取りにいかせてもらいます」ウフフ
凜華「こっちこそ簡単には譲らないよ」ニコッ
音無舞が転校することが判明しました。
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「カサブランカの主役が転校ねえ……」
凜華「直接聞いたから間違いないよ」
クロエ「皆にいい影響があればいいわね」
クロエ「夏休み明け……楽しみだわ」
現在の目標
・夏休みを過ごす
安価↓~↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください
10/10回目の行動です
生存報告です
お待たせしてすみません…
現況報告です
このSSを書く際には、文字の入力のしやすさから古めのスマホを使っておりました
しかしこの間からバッテリーの膨張が酷く、いろいろ試したり調べたりしたのですが、どうやらこれ以上は使用しない方が良さそうという結論に達しました
新しいスマホもあるのですが、画面下部のフリック入力でホームボタンなどが反応してしまい、とても文章を書くのに向いてるとは言えません
そこでひとまず、パソコンで書いたり、他の中古スマホを購入したり、いろいろ試そうと思っています
ずいぶんお待たせしてしまい本当に申し訳ありません
執筆はまだやめませんので、これからもよろしくお願いします
(なお1は至って健康です、ご安心ください!)
橘花の研究室ーー
コンコンッ
クロエ「失礼するわ」ガチャッ
橘花「おお、クロエか。よく来たな」
クロエ「エミールさんがどうなってるのか気になって見に来たんだけど……」
エミール「……」
クロエ「あら、戻ってるじゃない。よかったわね」
エミール「よ、よくないよっ! 何もかも見られて……ううう……! も、もうお嫁にいけない……」
橘花「何を言ってるんだ」
エミール「裸にひん剥かれて、お……お世話されて、恥ずかしいんですっ!」
橘花「はんっ、そんなことか」
エミール「そんなことって……!」
橘花「お前の世話は私が見る。この先もずっとな」
クロエ「!?///」
エミール「そ、それって……///」
橘花「何赤くなってる。こんな面白い魔法使い放っておくわけがないだろう」
エミール「あ、そ、そうですよね……」
エミール(びっくりした……)
クロエ(この二人実はもう付き合ってたりしないわよね……? 橘花先生無意識にしてもすごいこと言ってるわよ?)
橘花(ん……? 今の発言……まあいいか。とにかく夏休みが明ける前にもう少し実験を進めよう)
ーーーーー
ーーー
ー
カフェーー
ステラ「すいませーん」
店員「いらっしゃいませ! ご注文はお決まりですか?」
ゼレス「チーズケーキとコーヒーをお願いします」
ステラ「私はそうですね……あ、このカップルプレートなんてどうでしょう。なーんて……」
店員「チーズケーキとコーヒー、カップルプレート ですね」
ステラ「あ、ま、待ってください! やっぱなしで! その、ショートケーキとダージリンをお願いします!」アワワ
店員「チーズケーキとコーヒー、ショートケーキとダージリンですね」
ステラ「は、はい。お願いします」
店員「かしこまりました。少々お待ちください」
ゼレス「何してるんですかステラさん……」
ステラ「ほ、ほんの冗談のつもりで……」
ステラ「こ、恋人に見えたんでしょうか……?///」
ゼレス「……さあ」プイッ
ゼレス(変なこと言わないでくださいよ……!///)
ラクリマ「あれ、二人とも」
ステラ「ら、ラクリマさん!? どうしてここに……」
ラクリマ「お姉ちゃんと服を見てたんだ。疲れたからちょっと休憩に寄って、今から帰るところ!」
ティア「……」ペコリ
ステラ「そ、そうだったんですね」
ティア【もう服は買ったので早く帰りましょう】
ラクリマ「せっかく会ったんだし、二人にご一緒してもいい?」
ゼレス「別に構いませんよ」
ステラ「どうぞどうぞ」
ティア【では私は先に帰ってますね】
ラクリマ「うん!」
店員「お待たせしました」コトッ
ラクリマ「二人は今からケーキ食べるとこだったんだ。お邪魔しちゃったかな」
ステラ「いえいえ。ですが少しお待たせしてしまうかも……」
ラクリマ「全然だいじょーぶ! 二人が食べてるの見てるから!」
ゼレス「見られてると気が散るのですが……」
ラクリマ「気にせず食べて食べて」ジー
ステラ「では……」パクッ
ステラ「うん、美味しいですっ」
ゼレス「あむ……」パクッ
ゼレス「ん……美味しいですね」
ラクリマ「……」ジー…
ステラ「……」
ステラ(見られてます……)
ゼレス「……」
ゼレス(すごく視線を感じる……)
ラクリマ「……」ジー…
ステラ「ひ、一口あげますから!」
ゼレス「ジロジロ見るのやめてください!」
ラクリマ「やった♪ ケーキいただきまーす!」パクッ
ラクリマ「うまー」ニコニコ
ステラ(毒気抜かれる笑顔ですね……)
ーーーーー
ーーー
ー
その頃橘花の研究室ーー
橘花「さあエミール、次の実験だ。この魔法陣の中でいつもの魔法を頼む」
エミール「は、はい。えいっ!」
橘花「今回は何が起きるか……」
玄関ーー
ラクリマ「ただいまー」
ティア「おかえりなさいです、ラクリマ。二人に迷惑はかけませんでしたか?」
ステラ「大丈夫でしたよ。とっても楽しく過ごせました」
ティア【それは何よりです】
ティア「……っ!?」ドクンッ
ラクリマ「お姉ちゃん!? うっ……!」ドクンッ
ゼレス「ちょ……二人とも大丈夫ですか!?」
ラクリマ?「は、はい……少しふらついただけです」ヨロ…
ティア?「びっくりしたー……なんだったんだろ……」
ステラ「あれ、口調が……」
ティア?「あれ、私が目の前にいる……」
ラクリマ?「え、あれ……私……?」
ティア?「もしかして……」
ラクリマ?「私達……」
ティアラクリマ「入れ替わってるー!?」
ゼレステラ「ええーーー!?」
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「それで相談に来たのね……正直パッと見じゃ分からないけど」
ティア?「でも入れ替わってるのは確かなの!」
ラクリマ?【助けてください!】
クロエ「そんな奇妙な魔法を使う人なんて……あ」
ステラ「心当たりが?」
クロエ「一人だけね」
橘花の研究室ーー
橘花「不発……と」カキカキ
エミール「何か出た気はしたんですけど……」
橘花「そういうこともあるさ。魔力だけ消費したのかもしれん」
コンコンッ
クロエ「失礼するわ。今日ってエミールさんの魔法使ったかしら」
橘花「使ったが……何かあったか?」ウキウキ
クロエ「なんでウキウキしてるのよ……。まあいいわ、入ってきて」
ティア?「失礼しまーす」
ラクリマ?【失礼します】
橘花「その二人に何か? 見た目にはよく分からないが……」
クロエ「入れ替わってるらしいのよ。中身が」
橘花「ほう!」
橘花「分析魔法【アナライズ】」ヴン…
橘花「……なるほど、確かにエミールの魔力が関与しているようだ」
クロエ「治るのかしら?」
橘花「この魔力量なら二日といったところか。夏休みが終わる前には勝手に魔力が薄れて元に戻る」
ラクリマ?【戻るんですね】ホッ
ティア?「よかったー。ずっとこのままじゃ不便だもんね」
ティア?「それじゃあこのままアルシェさんに会ってみよーっと」ニヒヒ
ラクリマ?「……まあ構いませんが」
ティア?「えっ?」
ラクリマ?「さすがに入れ替わった以上アルシェに会わないで、というのは難しいですし」
ティア?「そ、その反応は予想外」
ラクリマ?「人に迷惑をかけなければいいです。アルシェにはしっかり説明しておきますから」
ティア?「はーい! 迷惑はかけません!」
ラクリマ?(……このままアルシェとラクリマが愛し合うとどういうことになるんでしょう……。見た目は私だし、浮気じゃない……? う、ううーん……?)モヤモヤ
ラクリマ?「あ、あんまりイチャイチャはしないでくださいね」
ティア?「うん、お姉ちゃんの彼女だもん。気をつけます!」ピシッ
ーーーーー
ーーー
ー
ラクリマ?「というわけで、今は中身が入れ替わってます」
アルシェ「こっちがティア?」
ラクリマ?「はい」コクリ
アルシェ「こっちはティアじゃなくてラクリマ」
ティア?「そうでーす!」
アルシェ「……」チラッ
ラクリマ?「今回はラクリマとくっついても仕方ないです。三日の辛抱なので、お部屋はこのままでお願いします」
アルシェ「分かった」コクリ
ティア?「よろしくね、アルシェおねえちゃん!」
アルシェ「おねえちゃん……」キュンッ
ラクリマ?(うう……ああ言ったばかりですが、目の前でこうイチャイチャされると気が気ではないですね……。寝取られ……になるんでしょうか)モヤモヤ
ーーーーー
夜ーー
ティア?「アルシェおねえちゃん、ご飯一緒に食べよう!」
アルシェ「……」フルフル
ティア?「ええー、今のラクリマはティアお姉ちゃんの体だよ? 浮気じゃないよ?」
アルシェ「アルシェが好きなのはティア。ティアの体じゃない」
ティア?「う……か、かっこいいなあ、もう」
アルシェ「ラクリマも好きな人ができたら分かるよ」
ティア?「そういうもんかなあ……」
ーーーーー
ーーー
ー
二日後ーー
ティア?(結局一度もイチャつけなかった……)
アルシェ「今日はプリンを買ってくる」
ティア?「プリン?」
アルシェ「食堂で美味しいのが売られるらしい。個数限定だから急がないと」
ティア?「……ぷっ」
アルシェ「?」
ティア?「なんかあれこれ悩んでたのが馬鹿らしくなってきちゃった。一緒に食堂行こ!」
アルシェ「ん。人手は多い方が嬉しい」
ティア?(アルシェおねえちゃんはブレないな……)クスッ
食堂ーー
「これより極上プリンの限定販売をはじめまーす!」
わあああああっ!
ティア?「すごい熱気……」
アルシェ「女の子は甘いものに目がない。こうなるのも仕方ない」グウウ…
ティア?「女の子は甘いもののためにそんなギラついた目はしないよ……」
ラピス「分かりますよ、アルシェさん」ヌッ
ティア?「うわびっくりした!」ビクッ
ラピス「負けられない戦いがここにはある。そういうことです」
アルシェ「その通り」コクリ
「他人の取ったプリンを強奪しない、ルールはそれだけです! では、スタート!」バサッ
ラピス「行きますよアルシェさん!」
アルシェ「ん!」
ーーーーー
アルシェ「うまうま」パクパク
ラピス「美味しいですねえ」パクパク
ラクリマ?「あ、いました」
ティア?「お姉ちゃん!」
ラクリマ?「そろそろ魔力が切れるらしいので探してたんです。プリンが売ってると聞いて、もしかしたらここにいるかもと」
ティア?「そっか、もう入れ替わりもおしまいか」
アルシェ「元に戻るの?」
ラクリマ?「そのようです」
ラピス「ふむふむ、確かになんらかの魔力が消えかけてるのを感じますね。魔力消滅のカウントダウンでもしましょうか」
ラクリマ?「お願いします。急に変わったらびっくりしそうなので」
ラピス「残り30秒ほどでしょうか」
ティア?「え、もう終わっちゃうじゃん!」
ラピス「そうこう言ってる間に残り20秒です」
ラクリマ?(気が気でない数日でした……やっと終わるんですね)
ラピス「10、9、8……」
アルシェ「……」ウズウズ
ラピス「3、2、1、はい!」
ティア?「ううっ」ズクッ
ラクリマ?「く……っ」フラッ
アルシェ「ティア、ラクリマ!」ガシッ
ティア「ううん……」
ラクリマ「戻ったの……?」ムクリ
ラクリマ「おお! 体の感覚がいつもどおり! 戻ってる!」
ティア「よかった……無事戻ったみたいです」ホッ
アルシェ「ティア!」ガバッ
アルシェ「ティア……」スリスリ
ティア「ちょ、ちょっとアルシェ!?///」
ラクリマ「我慢してた分爆発してるのかな~。私が何しても反応しなかったもん」
ティア「そ、そうなんですか……?」
アルシェ「うん……中身までティアじゃないとティアじゃないから」ギュウウ…
ティア「わ、分かりましたからちょっと離れて……」
アルシェ「ティア……ちゅ」
ティア「んんっ!?///」
ラクリマ「!!///」キャー
ラピス「あらあら」
アルシェ「ティア……足りない……もっとぉ……」
ティア「ま、待ってください!」グイッ
ティア「せ、せめてお部屋で……ね?」
アルシェ「うぅ……」ウズウズ
ティア「ほ、ほら、行きますよ」
てくてく
ラクリマ(すごいもの見ちゃった……生ちゅー……///)
ラピス「あつあつですねえ。微笑ましいです」ウフフ
ーーーーー
ーーー
ー
始業式の日ーー
ヒカリ「ふあ……」ムクリ
クロエ「ちょっと、大丈夫? 用意しないとまずい時間よ」
ヒカリ「え、嘘……」ノソリ
クロエ「何回も起こしたのにぽけーっとしてるんだもの。初めて見たわ、そんなヒカリ」
ヒカリ「うん……なんでだろ……」モソモソ
クロエ「……ヒカリ、おでこ出して」
ヒカリ「うん……?」
クロエ「んー……」ピトッ
クロエ「熱はなさそうだけど……なんか気分悪そうね。大丈夫?」
ヒカリ「分かんないけど……なんか気分が悪いかも」
クロエ「今日は無理しないで休んだら? 今日は始業式だけだし……」
ヒカリ「うん……そうする……」モゾモゾ
クロエ(だ、大丈夫かしら……)
ーーーーー
ーーー
ー
始業式ーー
樹「ーーこれからの学生生活もより自立した精神で取り組むよう心がけてください。以上です」
「校長先生ありがとうございました。では退場を……」
クロエ(なんか休みが多いわね)キョロキョロ
クロエ(休み明け、だからかしら……)
校長室ーー
樹「休みが多すぎる!」ダンッ!
ラミー「い、樹落ち着いて……」
樹「休んだ生徒を集めて一度お説教が必要ね……!」ブツブツ
ラミー「い、樹っ」
樹「なに、ラミー。今忙しいから後で……」
ラミー「変じゃない? こんなに休むなんて……」
樹「変?」
ラミー「えっとえっと……休んだのに何か理由があるのかも。例えば……そう、昨日のプリンの争奪戦でケガしちゃったとか」
樹「それはそれでお説教ものだけど……確かにそうね、何か理由があるのかも……。一度確認しましょう。呼び出すから、ラミーは少し別の部屋にいてね」
ラミー「うん」
樹「拡声魔法【スピーカー】。『本日始業式に出られなかった生徒で、体調不良などて動けない者以外、校長室にお集まりください。繰り返しますーー』」
ーーーーー
ーーー
ー
樹「けっこう集まったわね……」
樹「さて、理由を聞かせてもらおうかしら。なんで休んだのか」
「それはその……宿題が終わってなくて」
「夏休みの終わりが受け入れられなくて……」
ヒカリ「なんだか気分が乗らなくて……」
ナナ「あ、わ、私もです……なんだか気分が」
樹「宿題が終わらないだの気分が乗らないだの……そんなことで休むのはごんごどうだ……」ハッ
樹「ヒカリさんに……ナナさん?」
ヒカリ「はい……」
ナナ「なんでしょう……」
樹「あなた達は気分が乗らないからって休むような生徒じゃ……いえ、他の子も休みがちな子ではないわね……」
樹「本当に「気分が乗らない」から休んだの?」
ヒカリ「そうです……朝からなんかダルくて……」
樹「……みんな、悪いけど今から橘花のところへ行ってくれる? 一応診てもらいましょう」
ナナ「はい……」
ぞろぞろ……
橘花の研究室ーー
橘花「ふむふむ……なかなか面白そうな話だな。早速解析してみよう」
樹「ええ、お願い。終わったらあなたの主観で構わないから、何が起こってるのか教えてちょうだい」
橘花「了解した。じゃ、早速やっていこう。解析魔法【アナライズ】」
橘花「ふむふむ」カキカキ
ーーーーー
ーーー
ー
橘花「樹、結果が出たぞ。ひとまず生徒たちは自室に帰した」
樹「そう。結果は?」
橘花「全員に魔力量減少の傾向が見られた。量に差はあるが、ひどい奴は半分以上も魔力が減ってる」
樹「そんなに……」
橘花「魔力量が突然減ったことによる強い倦怠感が原因だろうな。しっかり寝て休めば大丈夫だ」
樹「いっせいにいろんな人の魔力が無くなるなんて……そんなことってあるの?」
橘花「普通はない。明らかに人為的な何かが働いてる」
樹「誰かが魔力を奪った……」
橘花「そういうことだ。誰がなんのためにやったのかは分からないがな」
樹「分かったわ、ありがとう橘花」
橘花「いやいや、中々楽しかったよ。じゃあな樹」
バタン
樹(嫌な予感がするわ……)
翌日、部室ーー
クロエ「ヒカリ、もう動いて大丈夫?」
ヒカリ「うん。動ける程度には元気だよ」
クロエ「良かったわ。みんな心配してたし、動けるのが一番よね」
クロエ「さてと……」
クロエ「みんなに報告があるわ。聞いてちょうだい」
ざわざわ ざわざわ
クロエ「私達二年生に転入生が来たの。その人が演劇部に入りたいとの希望で、早速来てくれてるわ」
ガラガラッ
舞「ごきげんよう。音無舞です」ペコリ
レナ「は!?」
モミジ「え、カサブランカの人……だよね?」
ざわざわ ざわざわ
ラクリマ(誰?)キョトン
クロエ「紹介するわ。元カサブランカ演劇部、音無舞。カサブランカを全国二連覇に導いた役者よ」
舞「よろしくお願いします」ペコリ
レナ「辞めてこっちに来たの?」
舞「はい。カサブランカは私一人には背負えませんから」
凜華「カサブランカの演劇部は舞さんに頼り切りで、他の人はやる気がないみたい」
レナ「ふうん……」
舞「リリウムの一員として、これから切磋琢磨していければと思っています。どうぞよしなに」ペコリ
クロエ「それじゃあ、今日の練習を始めるわよ。まずはストレッチから、次に発声よ」
はいっ!
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ(舞の入部もまずまず受け入れられたみたいね。さ、これからどうなるかしら)
現在の目標
・部活に精を出す
安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください
9月第1週
1/16回目の行動です
二学期は9月~12月までの4ヶ月です(年末にはお休みになります)
1ヶ月を4週間として行動します
8回目の行動終了後、マホリオ学外対抗戦へと移ります
12回目の行動終了後、文化祭へと移ります
空き教室ーー
リズ「しゅあ……」ムズムズ
ローラ「よしよし」ナデナデ
クロエ「リズ、どうかしたの?」
リズ「体中かゆいの~……」ムズムズ
ローラ「脱皮の前兆だよ。また体が大きくなってるの」
ローラ「少し皮がめくれてきてるし、もう少しの辛抱だよ」ナデナデ
リズ「ううう~……!」ムズムズ
ルク「ほら、暴れない。暴れるときれいに脱皮できませんよ」
ローラ「ルクさんも人化して頭撫でてあげてくれませんか? そしたら落ち着くと思うので……」
ルク「構いませんよ」キンッ
ルク「ほら、これでどうですか」ナデナデ
リズ「ルクの手あったかい……」
ローラ「不死鳥の体温と癒やしの力の合わせ技だね」
リズ「うん……」ウトウト
リズ「!」ピクン
ずるずる……っ
リズ「脱皮できたー!」ワーイ
クロエ「おおー」パチパチ
ルク「中々大きくなりますね……不死鳥状態の私といい勝負なくらいですよ」
ローラ「まだまだ大きくなるはずだよ。成体のバジリスクは木と同じくらい大きくなるんだから」
リズ「大きくなるの楽しみ!」
ローラ「んーと……それじゃあリズ、脱皮した体に慣れてほしいから少しこの教室にいてくれる?」
リズ「うん!」
クロエ「じゃあ次は私の番ね」
ローラ「うん。別の教室行こっか」
リズ「どこいくの?」
クロエ「私も魔獣と仲良くなる練習中なの。ここだと強力な魔獣がいすぎて訓練にならないわ」
リズ「そっかー……」
ルク「私も人化したのでちょっと出掛けてきます。いいですか?」
ローラ「うん、もちろんだよ」
クロエ「少し一人になるみたいね。留守番できる?」
リズ「できるよー! みんな、いってらっしゃい!」
ーーーーー
ーーー
ー
リズ「……みんなもう行ったかな」キョロキョロ
リズ「しゅるる♪」
カチャリ
リズ(窓の鍵開けもお手の物♪)スルスル
リズ(今日はー……あそこ!)ウネウネ
食堂ーー
アルシェ「もぐもぐ……」パクパク
ティア「……」ジー…
アルシェ「……そんなに見られてると食べづらい……///」
ティア「ご、ごめんなさい。食べてるアルシェ可愛くて、ずっと見てられるから……///」
リズ(通りますよ~♪)ウネウネ
アルシェ「!?」ガタンッ
ティア「どうしました?」
アルシェ「い、いま、窓の外、へ、へび、でっかいヘビ……!」ワナワナ
ティア「窓の外って……そんなところからヘビが見えるわけ……」チラッ
リズ(べろべろば~♪)
ティア「ひっ……!!」
アルシェ「こ、こっち見てる……! き、破壊魔砲【キャノン】!!」ズゴオオオッ!
バリイイイイインツ!
リズ(ひいいっ!?)ピューッ
「な、なにごと!?」 「窓割れてるよ……」 「びっくりしたー」
アルシェ「いま、窓の外に、へ、へび、いて、こっち、見てて……」
「わ、私も見ました……食べようとこっちを見てて……」
ティア「こ、こわかった……」
「先生に知らせてくる!」 「ちょっと誰か魔法強い人呼んできてー!」
リズ(あー面白かった♪ 教室にもーどろっと♪)シュルシュル
ーーーーー
ーーー
ー
別の教室ーー
クロエ「テネリタス、ティト、こっちを見なさい」
テネリタス「……」ツーン
ティト「……」グテー…
クロエ「な、なんでダメなのよ……」
ローラ「どこかに逃げたり噛み付いたりはしないんだけど……」
ティト「すまないご主人……我は星の輝きがないと力が出ないのだ……」グダー…
クロエ「ティトはまあ……理由は分かるわ。テネリタスは……」
テネリタス「別に主のことは嫌いじゃないよ。でも特別好きでもない。一番魔力が馴染むから近くにいるだけさ」
クロエ「くう……!」
ローラ「最初はそんなものだよ。ご飯とか、毛づくろいとか、そういうことを一緒にやってく内にいつの間にか特別な関係になれるんじゃないかな」
クロエ「じゃあほら……さっきローラからもらった小魚でも」ザラーッ
テネリタス「おっ、いいねー♪」パクッ
クロエ「はあ……早くローラと魔獣のみんなみたいに仲良くなりたいわね……」ナデナデ
テネリタス「!」
クロエ「……」ナデナデ
テネリタス「……これは」ボソッ
テネリタス(主の手……気持ちいいな……)スリスリ
ごろごろ……♪
ローラ「あっ」
クロエ「?」ナデナデ
ローラ「テネリタスちゃん、クロエちゃんの手が気持ちいいんでしょ」
テネリタス「!? そ、そんなことはないっ!///」
ローラ「でも喉鳴ってるもんなー。そのタイプの魔獣は気持ちいいところを撫でられると、ついつい喉がごろごろーって鳴っちゃうんだよね」
クロエ「そうなの?」ナデナデ
テネリタス「……っ、くるる……っ」プルプル
ローラ「わ、抑えようとしてる。可愛い♪」
ローラ「クロエちゃんはマッサージが上手だから、魔獣にも気に入ってもらえるかもね」
クロエ「そうなのね……! まずはナデナデから始めるわ!」ナデナデ
テネリタス「ごろごろ……っ♪」
ティト(気持ち良さそうだな……)
コンコンッ
ローラ「? はーい」ガララッ
樹「ああ、やっぱりここにいたのね。少しお話いいかしら」
ーーーーー
ーーー
ー
空き教室ーー
ルク「ただいま戻りましたよ」
リズ「おかえり、ルク!」
ルク「いい子にしてましたか?」
リズ「うん!」
ルク「そうですか」
ルク「勝手に脱走して、食堂の周りをうろちょろして、他の人に迷惑をかけるのがいい子ですか」
リズ「ひっ!?」
ローラ「リズ……」ユラリ
リズ「ろ、ローラ!?」
ローラ「私がクロエちゃんと他の教室にいた間、何をしてたか聞かせてくれる……?」ギギギ…
リズ「あ、あう、あうぅ……!」
クロエ(リズ……これはもう私にも止められないわ……)
ーーーーー
ーーー
ー
リズ「ごべんなさいでした……」ベソベソ
ローラ「まったく……急に校長先生に声かけられてびっくりしたんだから。イタズラはもうしちゃダメだからね」
リズ「はい……」
クロエ「校長先生がフェイクの魔獣を仕留めたって言って回ったから、あまり混乱は広がってないみたいね」
ローラ「校長先生には頭が上がらないよ……」
ルク「一歩間違えたらアルシェさんの魔法が当たってたかもしれないんですよ。そこのところ分かってますか?」
リズ「はい……分かってます……」
クロエ「ルクさんやけに怒るわね。やっぱり心配だった?」
ルク「心配ですよ! リズはまだ子供なんですから、しっかり守らないと……」
クロエ「最初の頃暴れてたリズを仕留めようとした人と同一人物とは思えないわね」
ルク「あれは……」
ローラ「ルクさんもいつの間にかリズのこと大好きになってましたもんね」
ルク「う、うるさいです。それよりリズ、あなたはもう少し反省して……」
リズ「ルク、リズのこと好きなの?」キラキラ
ルク「うぐ……っ。し、知りませんそんなこと」プイッ
リズ「……」シュン
ルク「ああもうっ、嫌いな相手のお世話なんかするわけないじゃないですか」
リズ「……!」パアアッ
クロエ(……というかルクさんが人化して済ませた用事って)チラリ
ローラ(子供服の紙袋……。リズがいつ人化できるようになってもいいように、お洋服買いに行ってたんだ)ホッコリ
リズ「えへへ、もうイタズラしないからね」
ルク「そ、そんなの当たり前です」プイッ
クロエローラ「……」ホッコリ
ーーーーー
ーーー
ー
中庭ーー
ラクリマ「あ、ノルンいた」
ノルン「ん~……?」
ラクリマ「ここで寝てるって聞いてきたんだ。隣いい?」
ノルン「どうぞー……ふああ……」
ラクリマ「あのさ……ズバリ言うけど、演技を教えてほしいんだ」
ノルン「えー……?」
ラクリマ「ほら、途中入部で勝手が分からなくてさ。やっぱやるなら本気でやりたいし」
ノルン「いい心がけだねー。でも、わたしより先輩に聞いたほうがいいんじゃないの~」
ラクリマ「先輩達はこれから文化祭に向けてそれどころじゃないでしょ。だからノルンにお願いしたいの」
ノルン「……ノルンも初心者だから、教えられることは少ないよ~。それでもいいならいいけど~」
ラクリマ「ぜひお願いします!」ガバッ
ノルン「分かったよ~も~。じゃあ部室行こ~」
ラクリマ「うん!」
部室ーー
ノルン「ノルンが知ってるのは、一人でできる発声練習と筋トレくらいだから、それをまず教えるね~」
ラクリマ「お願いします!」
ノルン「じゃあまず腹式呼吸の練習から~。肩幅で足開いて立って~」
ラクリマ「ふむふむ……」
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「ラクリマもいい感じで馴染んできたわね」
ヒカリ「舞さんの演技もみんな感心してるよ。今のところはいい影響が出てるみたい」
クロエ「……」ジ…ッ
ヒカリ「な、なに?///」
クロエ「いえ、今はもうヒカリも元気だなーって」
クロエ「あの時休んでた人もみんなもう普通に生活してるのよ」
ヒカリ「いいことじゃない?」
クロエ「そうだけど……あの一日だけ大量に休むっておかしくない?」
ヒカリ「おかしい……かな」
クロエ「あの日と何か違うことってある?」
ヒカリ「あれから橘花先生に検査してもらって、体内の魔力量が正常値に戻ってるって聞かされたよ」
クロエ「魔力が減ってたの?」
ヒカリ「そうみたい。魔力が突然減ったせいでダルくなっちゃうのは、魔法使い共通の現象なんだって」
クロエ「魔力が突然減る……それも大量に……」
クロエ「誰かに奪われたとか、ないわよね?」
ヒカリ「夏休み終わる前はクロエと一緒にいたし、体調悪くなるまで誰とも会ってないよ」
クロエ「そうよね……。それは私が一番知ってることだったわ」
クロエ「ちょっと聞き込みが必要かもしれないわね」
ヒカリ「そこまでしなくても……」
クロエ「彼女がまたいつ体調不良になるか分からないって怖いわよ?」
ヒカリ「確かに……ボクもクロエが体調不良で寝込んだら嫌だな」
クロエ「でしょ? だから納得するまで調べるわ」
ヒカリ「うん、ボクも手伝うよ!」
現在の目標
・集団体調不良について調べる
・部活に精を出す
安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください
9月第2週
2/16回目の行動です
8回目の行動終了後、マホリオ学外対抗戦へと移ります
12回目の行動終了後、文化祭へと移ります
橘花の研究室ーー
橘花「じゃあな、エミール。また来週来てくれ」
エミール「は、はい」
リリィ「……」ジー…
校長室ーー
リリィ「あれはだめです。いけません!」バーン
樹「え、なに、なに!?」ビクッ
リリィ「橘花先生のことです! ラミーさんをたぶらかして……!」
樹「ああ、そういうこと……。でも橘花にはそのつもりはないのよね」
リリィ「余計たちが悪いですね……」
樹「橘花は面白い魔法にしか興味がないのよ」
リリィ「どうするんですか。あのままだとラミーさんが悲しむことになります。それに元黒魔術部員の皆さんも……」
樹「あまり介入しすぎても良くないけど、元とはいえうちの生徒が悲しむのは見たくないわね……。少し話し合いの時間を取りましょう」
リリィ「はいっ」
ーーーーー
ーーー
ー
レストランーー
樹「で、リリィ先生はどう考えてるのかしら」
リリィ「橘花先生に置かれてる状況を説明すべきです。誰がどう見てもエミールさんは橘花さんのことが好きです。それなのにあんな態度……」
樹「私はエミールさんが自ら動かない以上、静観するのも手だと思ってるわ」
リリィ「ナミネさんはどうですか?」
ナミネ「私はその……校長先生に賛成です。何も言わないってことは、今の関係で満足してるのかも」
ラミー「私は伝えた方がいいと思います。実験にだけ付き合わされるって……嫌じゃないですか。自分じゃなくて魔法にしか興味がないみたいで」
樹「意見が分かれたわね……」
ナミネ「やっぱりその、エミールさん? に聞くのが一番ではないでしょうか」
リリィ「それもそうなんですが……」
樹「ひとまず話し合いはやめて、食事でも楽しみましょう」
ラミー「うん。いただきます」
ナミネ「いただきます」
リリィ(ナミネさん一口ちっちゃい……可愛い……)キュン
樹(ラミーは美味しそうに食べるわね……)ホッコリ
ーーーーー
ーーー
ー
学校、食堂ーー
クロエ「大体集まったわね」
凜華「こんなに人を集めてどうするんだい?」
クロエ「単刀直入に聞くけど、夏休み明けに休まなきゃいけないほど体がダルかった人っているかしら」
ヒカリ「はい」スッ
ナナ「私もです」スッ
アルシェ「ん」スッ
デン「は、はい」スッ
クロエ「こんなに……」
クロエ「聞いてる人もいるかもしれないけど、夏休み明けに魔力不足で休んだ人がいるの。そこで、みんなの話を聞いてみたくて」
イリス(ママのせいだ……)
ノワール「イリス? どうかした?」
イリス「ど、どうもしてませんよ。大丈夫です」
ウィン「誰かが夏休み最後の日に盗ってったんだよ。間違いない」
クロエ「そうなの?」
ナナ「らしい……です」
ウィン「ボクも盗られたから分かる。誰かに何かされたんだ」
クロエ「ウィンさん機嫌悪い?」
ウィン「ちょっとね。ナナも目の前で魔力が盗られてたのに、何もしなかった自分が悔しくて……」ギリッ
時雨「ちょっとじゃないだろう。そんなにピリピリしてるくせに」
クロエ「まあ、そこはいいわ。それよりもこのメンバーを見るに……」
ウィン「魔力の質が高い人、魔力を他人に渡せる人を狙ったみたいだね」
クロエ「そう……ね」
クロエ「魔力を欲しがってる人がいるってことね」
ノワール(なんだかイリスのママさんみたいな人だな)
ウィン(イリスの母親は確か魔法の研究を……)
クロエ「今のところは誰がなんのためにやったのか不明だけど……みんなもこれから注意してね。またいつ来るか分からないんだから」
クロエ「魔力がなくなると免疫力も下がって風邪引いたりもするし、それに魔力で悪さされないととも限らないし、いいことないからね」
ウィン「次来たらぶっ飛ばす」
クロエ「た、頼もしいわ」
クロエ「集まってもらって悪かったわね。解散してもらっていいわ」
ノワール「クロエ、ちょっと話が」ヒソヒソ
クロエ「?」
ーーーーー
ノワール「関係あるか分からないんだけど、イリスのママさんが魔力を欲しがってたなって」
クロエ「そうなの?」
ノワール「研究がどうのって言ってたし、なんかやばい人っぽかったし……」
クロエ「イリスのママってセレニテさんよね? 会ったことあるけど優しそうな人だったわよ」
ノワール「えっ?」
クロエ「えっ、違うの?」
ノワール「いや、セレニテさんだけど……娘のためならなんだってするみたいな感じの人だったし……」
クロエ「変ね……」
ノワール「もしセレニテさんならやばい気がする。これ、私から言っていいのか分からないけど、イリスって魔力欠乏症を患ってて、それも関係してるかもしれないから……」
クロエ「魔力欠乏症!?」
ノワール「う、うん。でもその例のママさんのおかげで、人から魔力を貰って魔法が使えてるみたい」
クロエ「そうなのね……」
クロエ「調べてみてもいいかもね。ありがとう、ノワール」
ノワール「ううん。私は知ってることを教えただけだから。伝えたいことはそれだけ」
クロエ「そう。じゃあ私行くわね」
ノワール「うん」
ノワール(もし仮にイリスのママさんだとしたら、イリスに説得してもらわないとなのかな……)
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「ステラ、ちょっといい?」
ステラ「あ、先輩。どうかしましたか?」
クロエ「ティト、おいで」
ティト「……」テクテク
ステラ「この子は……」
クロエ「ステラが落とした星から産まれた子よ。もしかしたらステラの魔力と馴染むかもと思って」
クロエ「ステラさえよかったら少しの間お世話してみてくれない?」
ステラ「ええ、いいですよ。懐いてくれるかは分かりませんが……」
クロエ「ダメならまた私が面倒見るわ。まあ、ティトは人間が好きみたいだからあまり心配はしてないけど」
ティト「よろしく頼む」
ステラ「はい、ティトさん。よろしくお願いしますね」ナデナデ
ーーーーー
ステラ「二人とも、お待たせしました」
ラクリマ「なんの話だったのー?」
ティト「我のことだ」ヒョコッ
ゼレス「わっ!?」
ラクリマ「おお? 何この子」
ステラ「少しの間お世話してほしいとクロエ先輩に頼まれまして」
ティト「我はステラ殿の魔法によって引き寄せられた。よってステラ殿の魔力と馴染むかもしれないという我が主の提案だ」
ラクリマ「ほー」
ゼレス「人の言葉を喋る狼……興味深いですね」
ラクリマ「ねー」ナデナデ
ラクリマ「おっと、その前に作戦会議の続きだよ」
ステラ「そうでしたね。お待たせしてすみません」
ラクリマ「いいよいいよ。で、早速提案なんだけど、私のチェンジボードに番号を振ってるじゃん? その番号を古代数字に置き換えたら相手にバレにくいんじゃないかなって」
ゼレス「古代数字?」
ラクリマ「まず、マ、ア、サ、ラ、タが基本の1~5ね」
ステラ「ま、待ってください。聞き取りづらいです」
ラクリマ「マ、ア、サ、ラ、タ」
ゼレス「……続けてください」
ラクリマ「それで、これがバレたときはチュータを使う」
ゼレス「チュータ?」
ラクリマ「足し算だね。マ、チュータ、マなら1たす1で2、つまりアってこと。ア、チュータ、サなら2たす3で5。タになる」
ステラ「えっと、えっと……」
ラクリマ「これもバレたら、キュータ。引き算を使う」
ラクリマ「タ、キュータ、マなら5ひく1で4。つまりラ」
ゼレス「数字も記号も聞き取りづらすぎです! 却下!」
ラクリマ「えー!?」ガーン
ステラ「試合中に聞き分けて、しかもその数字を思い浮かべるとなるとちょっと厳しいと思います……」
ラクリマ「そんなあ……けっこういい案だと思ったんだけど」
ゼレス「別の案を考えましょう。例えば、6と言ったらその後からは数字をプラス1して計算するとか」
ステラ「最初は数字通りで、バレそうなタイミングで数字を入れ替えるわけですね」
ラクリマ「そっちの方が分かりやすいか……」
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「さて、どう動こうかしら」
現在の目標
・集団体調不良について調べる
・部活に精を出す
安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください
9月第3週
3/16回目の行動です
8回目の行動終了後、マホリオ学外対抗戦へと移ります
12回目の行動終了後、文化祭へと移ります
掲示板前ーー
クロエ「今のところ私達のチームの順位は……」
1.ウィンチーム
3.楓チーム
11.クロエチーム
凜華「ギリギリ10位圏外だね……」
クロエ「大会に出るためにも、たくさん試合をこなしましょう」
モミジ「うん!」
ーーーーー
クロエ「とゆーわけで挑ませてもらうわウィンさん!」
ウィン「いつでもどーぞ」
リリィ「審判は私が。試合開始!」
クロエ「闇弾【ダークボール】!」
ウィン「魔弾【シュート】」
ゴオオオッ!
ーーーーー
ーーー
ー
クロエ「いたた……」
凜華「これは明日筋肉痛かな……」
モミジ「ウィンさんから始まって、今日だけで5試合もしたもんね……」
クロエ「付き合わせてごめんなさいね、二人とも」
凜華「ううん。私も大会には出たいし、そのためならこれくらいへっちゃらだよ」
モミジ「わ、私も……クロエちゃんの役に立ちたいから」
クロエ「モミジ……」
クロエ「じゃあ今日はここまでね。また明日も何試合かするつもりだから、よろしくね」
凜華「ああ」
モミジ「うんっ」
ーーーーー
ーーー
ー
街中ーー
クロエ(薬局でモミジと凜華分の湿布と、あとは魔獣ショップでおやつを買って……)テクテク
どんっ
クロエ「ご、ごめんなさいっ。考え事をしてて……」
セレニテ「いえ、こちらこそ……」
クロエ「あ、あなた確か……イリスのお母さん」
セレニテ「あなた、リリウムの生徒の……」
クロエ「クロエ・アートルムよ」
セレニテ「そう、クロエさん。ぶつかってごめんなさいね」
クロエ(やっぱり普通の人に見えるけど……)
セレニテ「そうそう、イリスは今どんな様子かしら?」
クロエ「イリス? 特に変わった様子はなかったけど……」
セレニテ「そう、良かったわ。成功したみたいね」
クロエ「成功?」
セレニテ「あ、あら。なんでもないのよ、気にしないで」
クロエ「……勘違いならごめんなさい。セレニテさん、夏休みの最後の日にリリウムに来た?」
セレニテ「……ああ、もしかして気づいてたの?」
クロエ「その口ぶり……あなたが皆から魔力を奪ってたのね」
セレニテ「そうよ。でも死ぬほどじゃない。生活に支障は出てないでしょう?」
クロエ「なんのために……」
セレニテ「そんなのイリスのために決まってるじゃない。イリスのために、少しでも多くの魔力が必要なのよ」
クロエ「……そう」
クロエ「今はもう誰も魔力が減ったことを気にしてないわ。でももう二度と魔力を奪いに来ないで」
セレニテ「大丈夫よ。たくさんの人からちょっとずつもらってるだけだから、人が死んだりはしないわ」
クロエ「体調を崩してる人がいるのよ! 何人も!」
セレニテ「ふふっ、ムキにならないで? それもこれもイリスのためなの。イリスの病気が治るまでの辛抱だから」
クロエ「……っ!」ギリッ
クロエ「言っても無駄みたいね。もういいわ」
セレニテ「あら、行くのね。イリスによろしくねー」
クロエ「ふんっ!」ツカツカ
クロエ(なんなのよあの人……!)
ーーーーー
ーーー
ー
学校ーー
ノワール「そんなことが……」
クロエ「セレニテさんが犯人ってことは校長先生にも伝えるつもり。まあ、証拠がないから警察は動かないでしょうけどね」
ノワール「やっぱりあの人おかしいよ……」
クロエ「そうね、ちょっと常軌を逸してるわ」
ノワール「魔力欠乏症だって、必死に治すほどの病気じゃないよ。魔法が使いたいなら魔力がストックされた魔石とか使えばいいんだし。目が悪い人がメガネかけるようなものじゃん」
クロエ「どうしても治すつもりみたいだったわね。何か理由があるのかしら……」
ノワール「理由……」
ノワール「お金……とか?」
クロエ「お金って……あの人天才なんでしょう? 稼ぎようならいくらでもあるじゃない」
ノワール「誰かがイリスのママさんにお金を渡して研究してもらってるみたい。娘の病気と最前線で戦えるし、それでお金も貰えるから……」
クロエ「つまり……」
ノワール「そのお金渡してるやつが悪いんだよ。自分で研究しないで誰かに丸投げしてさ」
クロエ「その人を説得して無茶な治療は止めさせるように言えばいいんじゃない? さすがに研究の過程で問題が起きるのは支援者からしても本意じゃないでしょうし」
ノワール「確かに! イリスは会ったことないって言ってたから、怖いけどイリスのママさんに頼んでみよう」
クロエ「そうね。連絡取るだけなら校長先生に頼めばなんとかできると思うわ」
ノワール「決まり! 連絡ついたら教えてね」
クロエ「ええ」
ーーーーー
ーーー
ー
修練場ーー
ノワール「はあ……」
ノワール(クロエの話聞いてたらムカムカしてきたから……この状態でパンデモニウムのコントロール練習しよう……)ムカムカ
ノワール(魔力を奪った犯人がイリスのママさん……! 娘のためとか、研究のためとか、そりゃ言い訳はできるだろうけど……それをさせてる奴がいるのが気に食わない!)ギリッ
ノワール「悪魔召喚【パンデモニウム】!!」カッ!
バシュウウウウウ!
黒い騎士「ゴ……オ……」ガシャン
ノワール「あ……」
黒い騎士「ガア!」ブンッ!
ノワール「きゃあっ!」バッ
ゴシャアッ!
黒い騎士「……ギ」ギョロリ
ノワール(こいつ……ヤバい……! 上級の悪魔だ……!)カタカタ
黒い騎士「ニガ……サヌ゛……」ガシャン
ノワール「い、いや! 来ないで!」ダッ!
校舎裏ーー
ノワール(誰か……誰か……!)タタタッ
ルク「おや?」
ノワール「あ、ふ、不死鳥さん! 助けてください!」
スフィア「あの黒い鎧?」
ノワール「そうです! 魔界から召喚しちゃって……!」
スフィア「凍てつけ」パキンッ
黒い騎士「ギオ……!?」ガクンッ
黒い騎士「アア……マコウテイ……サマ゛……!!」
スフィア「……燃えろ」ゴオッ!!
ジュオオッ!
スフィア「……チッ」
ルク「おおー……」
ノワール「た、助かりました。ありがとうございます……」
スフィア「これぐらいお安いご用よ」ケロッ
ルク「……さっきマコウテイって……」
スフィア「やっぱ聞かれてたか……」
スフィア「あいつを見てちょっと思い出したよ、魔界時代のこと。確かにわたしは魔皇帝って呼ばれてた」
ノワール「魔皇帝って……確か魔界に三体いるすごく強い悪魔のことですよね」
スフィア「物知りね。そう、その三体の内一体がわたし」
ノワール「昔魔界について研究した人がいたらしくて、いろいろな本で勉強したので」フンス
スフィア「いい心がけだわ。思い出しついでに言っておくと、魔界は完全に実力主義。わたしと同列の魔皇帝がもう一体、わたしより強いのがもう一体。そして、わたしより遥かに強い魔王が魔界の頂点に君臨してる」
ノワール「魔王……」
ルク「聞くだけで恐ろしいですね……」
スフィア「まあよっぽどのことでも起こらない限り、魔王に会うことなんてないでしょ」
ノワール「そうですね。次からは気をつけます……」
スフィア「それよりルク、どう? 惚れ直したかしら?」
ルク「惚れ直すもなにも惚れてませんから……」
スフィア「えー、ひどいなー。いいとこ見せようと思ったのに」
ルク「ま、まあ……カッコよかった……とは思いますが」ボソボソ
スフィア「えっ///」キューン
ルク「……///」
ノワール(あれ、いい雰囲気? 私いない方がいいかな……)ソソクサ
ーーーーー
ーーー
ー
♡愛のマッサージ♡
放課後、部活をこなし、そしてマホリオを連戦。その足で街中まで買い物へ向かい、帰宅。
言うまでもなく、その足はパンパンにむくれきっていた。
(ふう……今日はよく寝れそうね……)
そう心の中で独りごちて、自室のドアに手をかける。
開ければそこにはヒカリがいて、多少の労いの言葉をかけてもらえることだろう。
「ヒカリ、ただいま……」
「おかえり、クロエ」
「おかえり、クロエちゃん」
驚いたことに、そこには私の彼女が二人とも揃っていた。思わぬ歓迎に嬉しさがこみ上げる。
「ローラ、どうしたのよ。もう夜遅いわよ?」
「凜華さんとモミジさんが来て、クロエちゃんが買い物に行ったって聞いたから待ってたんだよ。きっと疲れてるだろうなって思って」
「部活にマホリオに買い物なんて、ちょっとハードスケジュール過ぎるよ。ほら、マッサージしてあげるから横になって」
ヒカリがポンポンと私のベッドを叩いて、横になるよう促してくる。
「お願いするわ。歩き過ぎて足がパンパンで……」
断る理由もないので、素直にうつ伏せになる。
その後でギシギシと二度ベッドが揺れ、ローラとヒカリもベッドに乗ってきたことを伝えてきた。
ソックスが脱がされ、ひんやりとした外気が足に触れる。
「それじゃ、やってくね」
ローラの手がむぎゅっと左足のふくらはぎを掴む。
暖かくて小さな両手が、必死にほぐそうとムニムニ動いている。
「こっちも」
今度はヒカリの手が右足のふくらはぎに乗せられる。
ひやりとしたきれいな指で、包まれるように動かされる。
これは……。
「気持ちいいわ……」
固まった筋肉がほぐされていく感覚。
じわじわと熱が足先まで広がっていく。
しばらくふくらはぎをほぐされ、次は足の裏のようだ。
指でぎゅうぎゅうと押されると、これまたなんとも言えない感覚に体をよじってしまう。
「どうかな、気持ちいい?」
ローラから声がかかる。
「ええ、気持ちいいわ。だいぶほぐれたんじゃないかしら」
手をついて体を起こすと、足元の二人は顔を赤くして目線を交わしていた。
何事だろうか。
「あ、あのね、クロエちゃん。その……嫌だったら言ってね?」
「な、なんの話?」
「んと……今からクロエのこともっと癒やすから、やめてほしかったら言ってほしいな」
「もっと? お願いしようかしら」
さらに癒やしてくれると聞いて、もう一度うつ伏せてで横になる。
やめてほしくなるなんて、なんの心配かしら。
すると、膝まであったスカートが持ち上げられる感覚。そして太ももに手を置かれる。
なるほど、太もものマッサージもしてくれるらしい。何も言わずに二人に身を任せる。
むにむに、ぐにぐにと押し込まれる。
「ん、ふ……」
あまりの気持ち良さに、少し声が漏れてしまう。
「ご、ごめんクロエ。やめようか?」
「え? 気持ちいいからもう少しやって欲しいくらいだけど……」
「じゃあ……」
ごくりとツバを飲み込む音が私にまで聞こえた。
何をそんなに緊張しているのだろう。
太ももに置かれた手がゆっくりと上に上がって……。
「んひっ!?」
「わーごめん! やっぱりやめるよ!」
い、今……下着の上からだけど……触られた……。
そっか、そういうことだったのね……。
「い、いいわよ、続けても……」
一気に心臓の鼓動が早まる。炎魔法を顔面で浴びたかのような頬の熱くなり方だ。
「そ、それって……」
「い、言わせないでよ……」
体の芯がきゅんきゅんとうずく。
ころんと仰向けになると、そこには顔を真っ赤にした二人がいた。
「クロエちゃん……」
「んっ……」
まず、ローラがちゅっと口づけてくる。
いつも可愛らしい声をころころと響かせている、幼馴染の唇。
暖かくて、甘い。
「ちゅ、ちゅ……」
「ん、んう……」
「ろ、ローラさん。ボクも……」
ローラの唇が離れると、今度はヒカリが覆いかぶさってキスしてきた。
形のいい、瑞々しい唇だ。
この短時間で二人の美少女の唇の感触を味わってしまった。
「ふ、ん……っ」
「ちゅ、ん……」
ぷはっと唇が離れる。
あまりの突然の関係の進展に、正直脳みそがぐらついている。
しかし、二人が勇気を出してくれたのだ。ここで逃げては女がすたる。
「脱がすね……」
二人がかりでまとっていた制服を脱がされる。
ヒカリがプチプチと上半身のボタンを外し、そのまま剥ぎ取られる。
ローラはスカートのベルトを緩め、そしてするりと脱ぎ去られてしまった。
上はキャミソールで、下は白いショーツが丸出しだ。
キャミソールの中に付けているブラジャーは下とお揃いだし、よれてもいない恥ずかしいものではない。
でも、二人に見られるかと思うとやはり隠したくなってくる。
「へ、変じゃない……わよね」
「うん。綺麗だよ、クロエちゃん」
キャミソールから覗いている鎖骨の辺りにキスを落とされる。
「んっ」
体が反応して、ぴくんと跳ねる。
今度はヒカリにキャミソールをまくられ、おへその辺りにキスされる。
「あぁっ、だ、ダメ……っ」
反応しまいと力を入れているのに、どうしても声が出てしまう。
「ふふ、クロエ可愛い」
「クロエちゃん、もっと声聞かせて……?」
二人がかりのキスの雨。
ぴくぴくとどうしても体が反応してしまう。
「うっ、くぅ……! ~~~もうっ! 二人とも!」
ガバッと体を跳ね起こす。
二人も驚いて手を止めた。
「二人も脱ぎなさいよ! せめて同じ格好になりなさいよ! 私だけこんな格好なんて、恥ずかしくてどうにかなりそうなの!」
うがーっとまくし立てると、二人はキョトンとした顔。
その後顔を見合わせてくすりと笑う。
「分かった、いいよ」
「クロエちゃんになら……」
するすると恥じらいなく脱いでいく二人……。いや、止まった。
上のボタンを外して、そこで二人とも手を止めている。
「どうしたのよ二人とも」
「や、やっぱり見られるのは恥ずかしいね……」
なるほどそういうことらしい。ならば。
「私が脱がせてあげるわ。まずヒカリからね」
え、と声を出す前にボタンが外れた上着を引っ張る。
そしてさっと腰のベルトを緩め、下も手早く下ろす。
「え、えっ!?」
そして、いっそのことと中に着ていたインナーもするっと頭から抜く。
これでヒカリは上下ともに下着姿になった。
青色の下着で、上品なフリルがあしらわれている。
「はい完了」
我ながら驚くスピードで脱がすことができた。ふふんと鼻を鳴らし、次の標的に向き直る。
「次はローラよ」
「うう……っ」
さささっとこちらも同じ手順で脱がせる。
ローラの下着は、緑色のスポーツブラとスタンダードなショーツだった。
脱がされた二人は顔を真っ赤にして体を隠そうとしている。
「こ、こうなったらクロエちゃんもだよっ」
「そ、そうだそうだ!」
わっと襲いかかってくる二人。ヒカリにのしかかられ、ローラに頭からキャミソールを抜き去られる。
白地に花の刺繍があしらわれたブラがあらわになってしまう。
「~~~っ!!」
「クロエ、恥ずかしい? ボクらも脱がされて恥ずかしかったからおあいこだね」
ぐぬう……。
確かにおあいこではあるので強く反論できない。
「……ぷっ」
すると、頭上の方からローラの笑い声が。
どうしたのだろうか。
「ご、ごめんね笑って。でも、なんだかえっちする雰囲気にしては明るいなあって思ったら、なんだか可笑しくって……ふふっ」
「そ……そうね。脱がし合ってイタズラしあってただけだものね」
「まあ、ボクらにはこれくらいの雰囲気が合ってるんじゃない?」
三人の小さな笑い声が部屋に響く。
そして……。
「じゃあ……全部脱ごっか」
ヒカリの声で、それぞれが自身の下着に手をかける。
ぷるんっ。そんな擬音が聞こえるような一瞬だった。三人ともが一気に下着を脱ぎ、そして恥ずかしがって滑るようにベッドへと潜り込む。
「なんでベッドに入ってるのよ」
「恥ずかしかったんだもん。それにクロエちゃんも入ってる」
「こ、ここは私のベッドだからいいのよ」
「クロエ、その言い訳は苦しいよ」
裸で密着しながら、互いに軽口を叩き合う。
すりすりと触れる柔らかい肌が心地良い。
「えへへ……クロエちゃん、こっち見て?」
「? 何よローラ……んんっ」
「えへへぇ……またキスしちゃった」
か、可愛い。
「クロエ」
ちょんちょんとヒカリに肩を叩かれて振り向く。
「んっ」
「ん……」
「ローラさんばっかりズルい……」
こっちも可愛い。
私の彼女可愛すぎる。
やがて二人が両側から挟むように体を密着させて来た。
そしてすりすりと体をこすりつけてくる。
「んっんっ……」
「あっ、だめだよヒカリさんっ、クロエちゃんでオナニーしてるっ」
「ローラさん、だって……っ」
太ももの両サイドが、しっとりとしていくのを感じる。
そして二人の熱い吐息が首元にかかる。
「は、あっ……だめ、イく……!」
先に果てたのはヒカリだった。びくんと体を跳ねさせる。
力が抜け、くたりとしてしまう。
続いて、ローラも。
「クロエちゃん、クロエちゃん……っ! ぁぁあっ!」
びくびくとカラダを震わせ、甘い声を上げて、そして力尽きる。
二人とも軽くイってしまったらしい。
「……いや、私動けないんだけど」
「あっ」
やってしまった、というような声がステレオでシンクロする。
二人にされるがままだった私は、何をするでもなく二人に任せておくことしかできなかった。
結果二人は果てたが、私は一人で熱を持て余すこととなってしまったのだ。
「ご、ごめん……」
むにゅうと胸が押し付けられ、そのままヒカリの手が伸びてくる。
「っあ……」
手がそこに触れた瞬間、くちゅりと濡れた音がした。
そんなになっていたのかと、かあっと顔が熱くなるのを感じる。
「ふふ、濡れてるね」
くにくにと指で入り口をいじられる。
それだけのことに体の最奥が喜んでしまっている。
「ヒカリ、ヒカリぃ……っ」
「うんうん、任せて。大丈夫だよ」
「ヒカリさんズルいよお……私も触っちゃうからね」
そう言うが早いか、ローラはワタシの無い胸に口を寄せた。
「ちゅうう……」
「んんんっ!? ちょ、ローラ、なに、してぇ……!」
んふー、とドヤ顔で上目遣い。可愛いけどびっくりしてしまう。
挙げ句に口の中で舌が動き初め、ピンピンと乳首を弾かれてしまう。
「ふぁ、やら、ふたりともっ、もう、も、だめ……っ! ~~~~~っ!!」
体中に電撃魔法を浴びせられるような衝撃。
びくびくと跳ねる体が制御できない。
「ーーっは、あ……っ」
「ちゃんとイかせられたね」
ヒカリがちゅっと頬に口づけを落とす。
「かわいい、クロエちゃん」
ローラは逆側の頬に。
「気持ちよかったし……このまま寝ようか?」
一通り盛り上がって徐々に体の熱が引いていく中、ヒカリがそんな提案をする。
確かにもう寝てもいい程の疲労感と倦怠感に体を支配されている。でも……。
「私が二人を気持ちよくしてないわ」
ばさっとシーツをどけて、二人の足元へ。
「で、でも私達ももう気持ちよくなったし……」
「それは私の体でオナニーしただけでしょ、ローラ」
うぐっと言葉に詰まった顔をする二人。
何より、私が二人を気持ちよくしてあげたいのだ。
「ね、いいでしょ?」
「……クロエに頼まれたら断れないよ」
「……その代わり、ちゃんと気持ちよくしてね」
ヒカリとローラがそれぞれ自身の秘所に両手の指をあてがい、そして外側に開いた。
ぬぱあっと開かれたそこにはピンクの穴が二つ、いやらしく私を誘っていた。
体を近づけ、両手をそれぞれの秘所へと持っていく。そして、まず中指の腹で触れた。
「んっ」
二人の声が重なる。
「大丈夫……?」
二人ともこくりとうなずく。そして、ローラが口を開いた。
「く、クロエちゃん。あのね……中まで、入れてほしいな……」
それはつまり、膜を破って破瓜の血を流すということで……。
「いいのね?」
「ん……」
こくり。ヒカリも同時にうなずく。
それを見て、私はできるだけ痛くないようにと中指から小指に添える指を代えた。
そして……。
「あ、ぁあ……っ!」
「く、う……!」
「だ、大丈夫?」
二人が顔を歪める。
愛液とは違うどろりとした熱い液体が小指にまとわりつく。
「あは、すごい、クロエちゃん……」
「すごいって何が……」
「幸せで、胸がいっぱいなの……!」
つう、と涙を零しながら。
きっと痛いだろうに、それでも本当に心の底から嬉しそうで。
「いいよ、クロエちゃん。動かして……」
できるだけ優しく、痛みの出ないように動かす。
くぷ、くぷ、と小さな音が響く。
「ボクも、もう大丈夫だから……」
ヒカリも、うっとりとした顔で告げる。
ああもう。
「あっあっあっ……!」
「クロエ……はぅ……っ」
私は、きっと。
「クロエちゃん……! もう、わたし……っ」
「ボクも、もう……!」
世界一の幸せ者だ。
「んきゅううぅぅ……っ!!」
「ふやああぁぁっ!」
きゅんきゅんと指が締め付けられる。
ローラはまるでかじりつくかのような締め付けで、指を離そうとしない。
ヒカリの方は、みっちりと全方位から包むようにしてきて、こちらも簡単には離そうとしない。
ややあって二人の絶頂が引き、二人の息が整うのを待って、ゆっくりと指を引き抜く。
やはりそこには赤い血の跡があり、行為の証拠をまざまざと見せつけてくる。
「えへへ、幸せだねえ……」
「うん。心の奥から温まる感じだ」
「ほらほら、ピロートークの前にささっと片付けるわよ。制服もシワになっちゃうし、シーツも取り替えないと」
はーいと元気に返事が返ってきて、三人で片付けに取り掛かる。
そのさなかキスをして、抱き合って。やっぱり幸せだなと感じながら夜は更けていった。
クロエ(し、しちゃったわ……。それに、初めてが三人だなんて……///)ドキドキ
現在の目標
・集団体調不良について調べる
・部活に精を出す
安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください
9月第4週
4/16回目の行動です
8回目の行動終了後、マホリオ学外対抗戦へと移ります
12回目の行動終了後、文化祭へと移ります
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