【安価】ティア「リリウム魔法学校へ! 5回もおかわりしてる……」【百合】 (1000)

◆あらすじ
魔法が当たり前に存在する世界の、魔法学校のお話。
良き学園ライフを送れるよう頑張りましょう。

◆注意
スレタイにもある通り、このスレは百合スレです。
女子校のため、もちろん女の子しかいません。
苦手な人は回れ右。

◆安価について
連取り禁止。
長文安価、意味不明な安価については部分採用もしくは再安価。

◆過去スレ
【安価】生徒(♀)「リリウム魔法学校へ!」【百合】
【安価】生徒(♀)「リリウム魔法学校へ!」【百合】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1552622193/)
【安価】クロエ「リリウム魔法学校へ! 2学期よ!」【百合】
【安価】クロエ「リリウム魔法学校へ! 2学期よ!」【百合】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1558438807/)
【安価】ローラ「リリウム魔法学校へ! 3人チームを組もう!」【百合】
【安価】ローラ「リリウム魔法学校へ! 3人チームを組もう!」【百合】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1573654213/)
【安価】ヒカリ「リリウム魔法学校へ! 4人でダブルデート……?」【百合】
【安価】ヒカリ「リリウム魔法学校へ! 4人でダブルデート……?」【百合】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1585929615/)

◆リリウム魔法学校のご案内◆
全寮制の女子校。現実世界での高校(15~18歳)を想定。
寮は二人一部屋。
もちろん授業は魔法を用いたもの。

三人チームで戦う「マホリオ」という競技が存在する。
三人の中に一人大将を決めて、その大将が倒されるか降参するまで魔法で戦闘を行うというもの。
7月 学内トーナメント
10月 学外対抗戦
といった大会も存在する。

ストイックに勉強に打ち込むも良し、マホリオの大会で好成績を狙うも良し、怪しい魔術に手を出すもよし、誰かと恋愛するも良し。
どうぞ自由な学校生活をお送りください。

◆スケジュール◆
4月 入学、学内レク、部活紹介
5月 マホリオ一年生大会
6月 (結婚式)
7月 マホリオ学内トーナメント
8月 夏休み
9月
10月 マホリオ学外対抗戦、収穫祭
11月 文化祭
12月 クリスマス
1月 冬休み
2月 バレンタイン
3月 ホワイトデー
※カッコの中は学校のイベントではなく、生徒の間で受け継がれてきた極秘のイベントです。

◆登場キャラクターの紹介◆

【名前】クロエ・アートルム
【容姿】金髪ツーサイドアップで碧眼。体格は並だが胸は平坦
【性格】自信過剰で高飛車だが、困っている人を放っておけないなど、お人好しな面もある
【得意魔法】
・闇魔法エターナルダークフォース
一瞬で相手を周囲の空間ごと闇に包み込み、相手の視界を封じる。
また、魔力のみを展開することで周囲の魔力を探ることができる。
・ハイパークロエ
ヒカリの「魔力の形を変える力」、ローラの「魔獣の力を受け入れる力」がクロエに伝播し、「あらゆる人からの魔力を受け取り、あらゆる魔法を使いこなせる」状態になる。
【備考】若干の厨二病をこじらせている

主人公。
演劇部所属。演劇部部長。
「闇の試練」を乗り越え、闇魔法を使いこなせるようになった。

孤児であり、クロエという名は孤児院の先生から、アートルムという名字は高名な魔法使いであるアートルムにあやかりローラから名付けてもらった。

【名前】ローラ・リーケ
【容姿】緑髪のポニーテールで小柄で華奢な体格
【性格】気弱で引っ込み思案な性格だが、心優しい性格
【得意魔法】人間以外の生物と意思相通ができ、その生物と融合しその生物ならではの能力を使うことができる
【備考】実はかなりのお嬢様。リーケ財閥は魔獣の保護を筆頭に、あらゆる業界に会社を持つ。

クロエの幼少期からの幼馴染。
助っ人同好会所属。

ーローラの魔獣ー
【名前】エアロ
【種族】小翼龍[プチワイバーン](肩乗りサイズのワイバーン)・風族種
【特殊能力】飛行・風属性のブレス
【融合能力】空気の流れを『観る』、透明化・飛行能力・風のブレス
【備考】最近は楓とも仲がいい。

【名前】きゅーちゃん
【種族】九尾の狐
【特殊能力】狐火を操る能力 火を壁にする・縄のように捕縛するなどなんでもござれ
【融合能力】狐火を操ることが出来るが殺傷力は薄れる(熱さは感じるのでマホリオでの攻撃や威嚇等では十分)
融合中は狐耳と小さめの九本の尾(もふもふ)が生える。性格は穏やかでおしとやかになるが同時にS度が跳ね上がる。

【名前】ユーニ
【種族】ユニコーン
【特殊能力】生物の魂の状態が分かる(ユニコーンの所謂処女関連の俗説は、魂が汚れている人間には決して友好的な態度を取らないことからきた誤解である)
【融合能力】相手の感情が分かるようになる(明確にどう考えているのかまではわからず、嘘をついてる、怒っている、悲しんでるなどの大まかな感情が分かる)

【名前】ミトラ
【種族】影獣(シャドー・ビースト)。見た目は真っ黒な子犬
【特殊能力】影の中に「潜り」姿を隠す(あまり長い時間は潜れない)
自分の質量の範囲内で形を自由に変えることができる。主に体を薄くして狭いところに入るのに使う
【融合能力】他者の影の中に「潜る」(潜っている間は水中のように呼吸ができず、長時間は潜れない)
その状態から近く(数メートル程度)の影へと移動することができる

【名前】クリア
【種族】水晶竜(の子供)
【特殊能力】空気を屈折させることで透明になることが出来る。また、取り込んだ光や熱を利用して口から閃光やビームを放つことも出来る。
空は飛べるが飛行はそこまで得意ではない。
普段は透明化能力で外敵から隠れている。
【融合能力】強力な魔力を扱えるようになり、息吹すら魔力を帯びるようになる。ただし長持ちはしない。
【備考】森の中に迷い込んで弱っていたところをローラに拾われて以来、ローラと共にいる。
人化にも成功し、成長著しい。ローラの言いつけをしっかり守るとっても良い子。

【名前】ラピス
【種族】水晶竜
【特殊能力】空気を屈折させることで透明になることが出来る。また、取り込んだ光や熱を利用して口から閃光やビームを放つことも出来る。
空は飛べるが飛行はそこまで得意ではない。
普段は透明化能力で外敵から隠れている。
【融合能力】???
【備考】クリアの親。貴重な存在のためドラゴンということは隠しているが、よく食堂で食事を摂っているところが目撃されている。
気づいたらローラに懐柔されていつも一緒にいるようになった。

【名前】ルク
【種族】不死鳥
【特殊能力】聖なる炎を司る
また血肉は万病に効く薬となる
【融合能力】???
【備考】美しい燃える羽を持った巨大な鳥。
数百年近く地下遺跡で眠りについていた
あくまで寿命が無いという意味の不死であり、かつて乱獲され不死鳥という種は絶滅したとされていた。
ローラの召喚石から自由に出入りできる。

【名前】リズ
【種族】バジリスク
【特殊能力】猛毒の牙、相手を睨むだけで殺せる
【融合能力】睨みつけると相手を痺れさせることができる。少し子供っぽくなる。
【備考】卵から孵化し、すくすくと育っている。特にルクに懐き、取られそうだと感じると威嚇したりといった行動を見せる。
ローラの召喚石から自由に出入りができる。

なお、召喚獣からローラへの好感度は非常に高い状態です。

ーその他の魔獣ー
【名前】レイア
【種族】黒鋼竜
【容姿】身長はラピスより一回り大きい程度
いつも西洋風の兜を被っている
兜の下は思わずハッとしてしまう程の黒髪ロング美人。瞳の色は紫
ちなみに胸の大きさはラピス以上
【性格】冷静沈着な武人肌。やや男性めいた口調で喋る
しかしその実極度のあがり症で、初対面の人の前では兜を被っていないと会話すらままならなくなってしまう
男性めいた口調も緊張感から来るもので、最愛の家族であるラピスやクリア、あるいは心を許した人の前では優しい女性口調になる
【特殊能力】己の肉体を金属質に変質させる。一部分だけ変化させることも可能
本気を出すと鈍く光る黒色の兜付きプレートメイルを纏い、見た目からは予想もつかない俊敏さで動ける
【備考】ラピスのパートナーでクリアのもう一人の母親
竜族のしきたりに従い遠く離れた地でもう一人の子供を育てていたが、ラピスの事が気になりはるばる彼女の元を訪れた
黒鋼竜はその名の通り黒く輝く鋼の肉体を持つ竜で
その鱗はとても価値が高く武具の材料・芸術作品などにも利用されている


【名前】スフィア
【種族】不死鳥
【特殊能力】敵を排除する為の邪なる炎と、人々を守る為の神聖な氷の力
【備考】ルクよりも更に太鼓の時代に生息していた真の意味での不死鳥。人々や魔獣を守護する偉大なる種族だった様だ。しかし、その不死性を恐れるようになった人類によって、悪魔化させ不死の性質を失わせることによりスフィアを除いて根絶やしにされた。
悪魔化してからは「古の怨念」と呼ばれ、ローラに解呪してもらうまでは非常に強力な悪魔として知られていた。
魔界では魔皇帝と呼ばれ恐れられていた。
解呪されるまでの記憶があるのか、ルクを気に入っている。

【名前】ヒカリ・ロゥレス
【容姿】白髪ロングで背は高め。体型は着痩せしており脱ぐとすごい。
【性格】穏やかで物腰柔らか。困っている人は見捨てられない優しさを持つ。
ややボーイッシュなところがあり一人称は『ボク』
【得意魔法】実は昔から無自覚に魅了魔法を垂れ流しにしていた……が、やっと自覚するに至った。
その本質は「相手が心地よいと感じるような魔力を垂れ流す」ことで、魔力の質を意図して変えることでサポート能力を身に着けた。
【備考】得意魔法の影響からか裏で彼女を慕う者が多いらしい。ただし魔法の件も含めて本人は全く気づいていないフラグメイカー兼フラグクラッシャー。
クロエと寮が同室。ローラと共にクロエの彼女になった。
演劇部所属。


【名前】水津 凜華(すいず りんか)
【容姿】やや青みがかった黒髪ロング、紅い瞳。背はすらりと高く誰もが振り向くような美少女…というより美女
胸は控えめ
【性格】優しく紳士的な王子様タイプ
本人も自分が周りからそう思われていることを自覚しており、あえて男性のように振る舞って黄色い声をあげさせる事も
その実甘えん坊で甘いものと可愛いものが大好きという一面も
【得意魔法】自身の周囲の空気を瞬時に凍結させ、ダイヤモンドダストめいた小さな氷の結晶をたくさん発生させる
視覚的にとても綺麗な上に氷晶は結構固く、集中させて(凜華は発生させた氷晶を任意でコントロールできる)盾としても用いることができる
氷晶はしばらくすると溶けて消えてしまう
【備考】母親が高名な舞台女優で、彼女も卒業後は母と同じ道を歩む予定。
クロエとマホリオにて同チーム。一年生のみの大会で準優勝した。


【名前】モミジ・クレナイ
【容姿】背は低いが胸は大きいロリ巨乳 灰色の長髪と赤目
【性格】オドオドして引っ込み思案
【得意魔法】引力や斥力を操り物体を引き寄せる・はね除けることが出来る
【備考】自分を変えるために演劇部に入部。 部長曰く拙いが光るものがあったらしい。
徐々に自分を出せるようになってきた様子。
クロエとマホリオにて同チーム。一年生のみの大会で準優勝した。

【名前】ティア・ソレル
【容姿】白の癖っ毛に青と赤のオッドアイ 体型は見事な幼児体型 いつも寝ぼけ眼
【性格】無口で感情の起伏がほとんど表に出ないが優しい良い子 少々天然のフシがある
【得意魔法】生物以外の物体を浮遊させることが出来る 物体が重ければ重いほど疲れる
【備考】ローラと同室の娘。見た目や性格から無愛想と勘違いされやすいが実際は良い子。
喋るのがあまり得意ではないので筆談で話すことが多い。ちなみに余談だが地声は透き通るように綺麗で優しい声らしいが聞いた者はほとんどいないらしい。
アルシェのことが大好き。


【名前】アルシェ・ブランカ
【容姿】銀髪ショートのつるぺた幼女体型。瞳は明るめの琥珀色
【性格】感情が乏しく、自発的に動くことは滅多にない。しかし食欲は旺盛で、食事だけは積極的に行う
【得意魔法】魔力を圧縮したレーザーやビームを撃つ。高威力だが燃費が悪く、撃ちまくるとすぐに魔力が尽きる
【備考】かなり古い魔術家系の末裔。幼少期より社会から隔絶された場所で修行をさせられてきた為、かなりの世間知らずで情操教育も不足している
常に腹を空かせている為、餌付けすれば簡単に懐く

クロエのクラスメイト
ティアのことが大好き。一年生時の夏休み、夏祭りの時に告白し、晴れて恋人同士となった。


【名前】ナミネ・スフィアード
【容姿】比較的長身で結構なグラマラスボディ。髪はウェーブのかかった水色の長髪。瞳も同じく水色で眼鏡着用。
【性格】礼儀正しく慈愛と包容力に溢れる(物理的にも)。その様はしばしば『大天使』と形容されるとか。ただし少々ドジっ娘なところも。
【得意魔法】水を自在に操ることが出来る。
【備考】ティアとアルシェのチームメイトで、無口な二人の考えを瞬時に理解出来たりする。二人と一緒の時は『母親と娘二人』に見えるとかなんとか。
またリリィ先生と一緒にいる時は独特の癒し空間を発現する。
リリィ先生に告白、その後お付き合いを始めて今ではラブラブ。


マホリオにて同チーム。
一年生のみの大会では三回戦敗退。ベスト16。
二年生時、学内トーナメントでベスト8の成績を残した。

【名前】雨宮 楓(あまみや かえで)
【容姿】白髪(ポニーテール)赤目のアルビノで肌も白い 身長はクロエと同じぐらいだがクロエ以上の絶壁
【性格】飄々としたからかい好きで一人称は『あたし』
胸の話題を出されるとキレる
【得意魔法】風を操ることが出来る。用途は風の刃を飛ばす・風の障壁を展開する・風を纏って移動速度を上げるなど多岐に渡る
【備考】クロエのクラスメイト。体質上日光が苦手でそれを補うために特殊な薬を貰っているらしく頻繁に保健室に通っている(薬のおかげでマホリオ含め学園生活を問題なく送れている)。
しかし普段はそんな自分の体質を嘆くことなく明るく振る舞っている。
ちなみに胸に関してはそれとは別に最大のコンプレックス。こっちはどうにかしたいらしくよく科学部や黒魔術部に顔を出しているらしいが成果は芳しくないらしい。
日光が苦手なのは吸血鬼の末裔のため。基礎能力は高めだが、体調をやや崩しやすい。


【名前】真壁 晶(まかべ あきら)
【容姿】赤髪ショート 瞳の色は翠 中性的な顔立ちで一見すると男子に見える 胸は膨らみかけ
【性格】細かいことを気にしない大雑把な性格だが曲がったことは大嫌いな熱血漢。一人称は「アタシ」
【得意魔法】炎を発生させ操る。出せる炎の規模は彼女のテンション次第で視界を遮るほどの業火から明かり程度の小さなものまで色々と応用が効く
なお本物の炎ではないので熱さこそ感じるが火傷は一切負わない。寒いときの暖房代わりにもなるが晶自身は暖かさを感じないので別途対策が必要
【備考】クロエのクラスメイト
実家は古武術の道場で彼女自身も習っている
「かじった程度」とは本人の談だが少なくとも下手な不良とはケンカで負けないくらいの実力を持っているようだ。
最近は時雨の弟子として訓練を受けている。


【名前】七峯 嵐(ななみね らん)
【容姿】灰色の長髪に青の瞳。目はつり目で目付きが鋭い。ティアやアルシェとどっこいどっこいかそれ以上に背が低い。?
【性格】気が強く少しぶっきらぼうなオレっ娘。しかし実際は極度のツンデレで割りと涙脆い。
【得意魔法】雷を操る魔法。手から稲妻を放ったり相手の頭上から雷を落とすことが出来る。
【備考】楓の幼馴染。楓とは喧嘩することが多いが実は常に楓の体調を気遣っている(以前楓が保健室に連れていかれた時も、クロエが退室した直後ぐらいに駆けつけた)。
最近楓と晶の仲が良いのでやきもきして楓チームに加入。ちなみに楓と晶に関しては『楓が悪い』と考えているので別に晶との仲は全く悪くない(実際三人の連携精度は高め)。
ちなみに体型レベルの胸だがそれでも楓よりはある。
最近はウィンの弟子として訓練を受けている。


三人ともクロエのクラスメイト。
マホリオにて同チーム。一年生のみの大会で優勝した。
全校生徒の大会でもベスト8に入り、リリウムの一年生最強トリオとして学外対抗戦に出場。予選グループにて6勝をあげる。
二年生時の学内トーナメントではベスト16の成績を残した。

【名前】レナ・フォールン
【容姿】茶の姫カットに青の瞳 背はそれなりだがスタイルは良い
【性格】クールで物静かだが一度熱中すると周りが見えなくなることも
【得意魔法】物理的な力を反射出来るバリアを貼ることが出来る 魔法は反射出来ないが弱めることは出来る
【備考】演劇部所属の一年生。クールな性格とは裏腹に演技に興味があり演劇部に入部した。
残念ながらクロエと同じく裏方スタートだが、その性分からより一層部活に打ち込んでいる。
デンとは出身校が同じ。
デンが好きで告白。お付き合いを始めた。
ローラ、ヒカリとチームを組み、二年生時の学内トーナメントでベスト8の成績を残した。


【名前】デン・ハザード
【容姿】本来は低めの身長ながら胸はCカップで起伏もある。髪は明るい紫色のロングストレートで目はパッチリとした碧色。
中学時代のものをそのままトレースしたためか現在よりも自信や活力に満ちた顔つきになった。
【性格】魂に呪いでもかけられたかの如き劣等感の塊、他人が何を言おうがどれだけ公平な場でどんな結果を出そうが時には言いがかりそのものの超理論で自分を否定する
【得意魔法】肉体変換
【備考】肉体変換は自分だけでなく他人の体にもできるが、今のところ他人の変換は長く保たない。
一年生の間ずっと「死に戻り」をしていた。その過程で自信をなくし、性格が変わってしまった。
今は素直で明るい子。
実はずっと前からレナのことを見ていたことが判明。告白され付き合い始めた。
ラミー、ノルンとチームを組み、学内トーナメントでベスト16の成績を残した。


【名前】イオ・ローライト
【容姿】銀のロングヘアーと金の瞳。身長はそれなりだが胸は得意魔法の如く爆発級。
【性格】臆病で引っ込み思案。人を傷付けることを嫌う。
【得意魔法】爆発魔法。強力だが故に制御が難しい。
【備考】幼少期に自身の魔法で人を傷付けてしまったことがトラウマになっている。
そのため無意識に人を遠ざけてしまい、周りも彼女の性格と難のある魔法から深く関わろうとする者がいなかった。
クロエとの訓練のおかげで魔力をコントロールできるように。人助けにも使えると自信を取り戻した。
ノワール、イリスと組み、学内トーナメントでベスト8の成績を残した。

【名前】ウィン・フォルクス
【容姿】白銀のショートボブに金の瞳の垂れ目 背はクロエとどっこいどっこいだが実はスタイルは良い
【性格】無邪気で天然ボケののんびりや よく語尾が間延びする
マホリオの時は口数が少なくなり普段ののほほんムードが消える(>>366みたいな様子)
一人称は『ボク』
【得意魔法】周囲の時間の進みを僅かな間だけ極端に遅くすることが出来る(周囲からは高速移動に見える)
負担が大きいため連続使用や日に何度も使えたりするものではなくここぞという時に使っている
ちなみに発動時に触れているもの(生物含む)は魔法の影響を受けない(時間が遅くならない)
【備考】マホリオランキング一位に君臨する三年生。
普段はのんびりとしてマスコットのように可愛がられているがマホリオの時は極度の集中から様子が変わる(周囲からはそのギャップが良いという声も)。
他者に屈託なく接するので友人も多い。好物は甘いもの。


【名前】ナナ・ヴァーミリオン
【容姿】青のショートヘアーに紅の瞳。小柄な体格で胸も小さめだが絶壁組よりはマシ。
【性格】優しく礼儀正しく献身的。いつも敬語口調で基本的に他人のことはさん付け(ただしウィンのことは時々『ウィン』と呼び捨てにしているらしい)。
【得意魔法】自身の魔力を相手に譲渡し回復させることが出来る。発動には身体的な接触が必要かつ接触方法で魔力譲渡の効率が変化する(一番効率的なのは粘膜を介した場合だとか)。
【備考】ウィンと同室の三年生で一年生の頃からずっとウィンとチームを組んでいる。
魔法の扱いがあまり得意ではなく、魔法の精度にやや難がある。
そのため最初は校内トップクラスの実力を持つウィンに引け目を感じていたが、そんな自分に屈託なく接してくれるウィンにいつしか惹かれていった。
そして結婚式の時に意を決して自分の想いをウィンに伝え見事受け入れられた。
ちなみに恋愛面に関してはぐいぐい行く方であり普段の様子に反して彼女が攻めらしい(結婚式のキスもナナの方から行った)。


【名前】早川 時雨(はやかわ しぐれ)
【容姿】黒のポニーテールにつり目。長身スレンダー体型で凛とした顔立ち。
【性格】真面目で気難しいが結構天然。一人称は『私』で男口調。
【得意魔法】棒状の物に魔力を込めることで光の刀身を持つ刀を精製することが出来る。
物理的な攻防以外に斬った軌跡を飛ばしての遠距離攻撃も出来る。
マホリオではウィンと同時に斬り込む・無数の斬撃を飛ばしての迎撃など臨機応変に立ち回る。
【備考】ウィン・ナナと同じチームの三年生。実家が剣道の道場であり自身も有段者。
さらにウィンほどではないがマホリオランキング上位に君臨しており身体・魔法どちらも高いポテンシャルを誇る。
入学当初は普段の様子からウィンのことを軽く見ておりマホリオの実力も魔法頼りと思っていたが、一騎討ちを行い完膚無きまでに敗北したことで見直しウィンを友人及びライバルとして認める。
さらにより近くで修練を積み少しでもウィンに近づくために同じチームになった。
鍛練に明け暮れた生活を送ってきたためか様々な知識、特に性知識に乏しく未だにコウノトリレベル。
ウィンとナナが付き合っていることは知っているが、彼女達が隠れてキス等していることや結婚式のことは全く知らない。


リリウムにおいて最強のトリオ。
特にウィンと時雨はマホリオのプロチームにスカウトされるほどの実力者。
地域代表としてマホリオの全国大会に出場。
勢いそのままに優勝した。
今なお学内最強の立ち位置を堅持している。

【名前】ステラ・ステラ
【容姿】紺色の髪は星空のような煌めきを放っている。スレンダーな美人さん
【性格】大人しいようで案外強気なところがある
【得意魔法】空から無数の隕石を落とす
【備考】年下に頼られるのが好き。年上には甘えたい。
クロエと同じマクベス・エクスルードハウスの出身。


【名前】ゼレス・ケルキオン
【容姿】低身長で幼児体型。金髪で色白な肌
【性格】丁寧な口調で話すが自分より弱い相手と馴れ合うつもりはない
【得意魔法】神聖魔法(闇属性以外を一切受け付けない圧倒的な光魔法の光線を出鱈目に放出する。神聖と言っている割に魔法が発動した際の光景は外道としか言いようがない。しかし闇に対しては極端に相性が悪い)
【備考】身長が低いことを気にしている。チビは禁句。
愛する者のためなら他はどうなっても構わないという危険な思考を持つ。
ステラと寮が同室。


【名前】ラクリマ・ソレル
【容姿】オッドアイじゃないこと以外はティアにそっくり(双子と間違われるほど)で、カラコンを付けたらティアにしか見えない
【性格】ティアとは真逆の性格。喋るの大好き
【得意魔法】フィルターのようなものを最大で5枚まで展開。そこを通った魔法は攻撃方向や属性が切り替わる。自分の正面には出すことが出来ない為防御には(ほぼ)使えない
【備考】ティアの妹。お姉ちゃん大好きっ子。お姉ちゃんが好きなものなら自分も好きなのでアルシェの事もきっと大好き。お姉ちゃんが書いた文字をお姉ちゃんの声真似で読み上げる事が出来る(本人が恥ずかしいと感じるくらいには似ているようだ)。

三人はマホリオにて同チーム。一年生のみの大会でベスト8まで勝ち進んだ。
学内トーナメントでは大番狂わせの準優勝。


【名前】ノルン・サイネーラ
【容姿】金髪のおかっぱに碧の瞳。服の上からでも分かるほど胸が目立つ。
【性格】常にゆっくりと間延びした喋り方をするのんびりやの天然さん。昼寝が大好きで授業中も寝ていることが多い。一人称は『ノルン』
【得意魔法】睡眠魔法。実はねぼすけなのは自身の魔法が自身にも作用しているから(本人の性格もあるが)
【備考】実は演劇部には道に迷って辿り着いていた。部活紹介の時もずっと寝ており見ていなかったのだが、部室に来てなんとなく興味が湧いたので入部してみることにした。

【名前】ノワール・ヴァーミリオン
【容姿】薄い青の髪で瞳は金色。背は低め
https://i.imgur.com/FS2L9iM.jpg
↑(イラストいただきました。ありがとうございます)
【性格】冷静な性格であまり感情を表に出したがらない。しかし内心は皆と仲良くしたいと思っている
【得意魔法】『パンデモニウム』ランダムに悪魔を召喚。戦闘力はピンキリで強ければ強い程制御が効かない。負の感情が高まっている時程強大な存在が呼び出され、特に怒りの感情に関しては本人の意思と無関係に魔法を発動させることもある。
【備考】幼少の頃に暴走した悪魔から自身を庇った事で両親が死亡しており、それ故に魔法を使うことに躊躇いがある。
魔法をあまり使いたがらない代わりに生身での戦闘力はかなり高い。
実は極度の怖がりで夜は1人でトイレに行けない。


【名前】イリス・オーレリア
【容姿】薄いピンク髪のカールがかかったショートヘアでBカップ、ライトグリーンの瞳
【性格】基本敬語で喋るが、真面目という訳では無い。誰に対しても優しいが、敵に対しては容赦がない
【得意魔法】相手の脳内を覗く、操る事が出来る。これにより、思考回路を読み取ることも出来る。
また、脳内を操り若干だが相手を意のままに動かせる(時間は30秒程で複雑な命令はできない)。
【備考】この魔法により相手が本当にいい人かどうかを見極めて今まで生きてきた。
魔法を悪事に使ったことは無いが、思考回路を読み取った際相手の秘めている思い(恋愛感情等)も無条件で分かってしまうのが悩み。
他人の色恋沙汰を見るのは結構好きだったりする。
元は魔力欠乏症という魔法が使えない病気だったが……?

【名前】音無 舞(おとなし まい)
【容姿】黒のショートヘアーに黒の瞳で童顔。体格はやや小柄。
【性格】穏やかで礼儀正しく、初対面では人畜無害そうな印象を受ける。
しかし実は並々ならぬ執着心を持つ。
【得意魔法】相手の感情を増幅することで暗示をかける(友情を徐々に愛情へと転じさせるなど)。
なお元々ある感情にブーストをかける方式なので、全く興味を持っていない方向に暗示をかけることは出来ない(同性に全く興味の無い相手を同性愛者にするなど)。
【備考】クロエ達とは違う学校の一年生。かつて凜華の母、水津真凜に演技を見込まれたことがある。学校の演劇部とともに、宝坂への入団も両立している。
元々は大人しく引っ込み思案だったが真凜に演技の道を示されたことでそれを克服した。
そのため真凜のことを尊敬しているが、自身の魔法が無意識に自分に作用したために真凜、そしてその娘の凜華に少し歪んだ愛と執着を抱いている。
二年生時の夏休み明け、同じ学校の演者が自分に頼りきりなことを危惧し、リリウムに転校してきた。
リリウムの演劇部部員として日々研鑽している。


【名前】樹(いつき)・ユグドラシル・リリウム
【容姿】年期を感じさせる青い三角帽とローブを纏った10歳ほどの少女
勿論この姿は強大な魔力を抑えるための自己封印であり、封印を解くと20代後半ほどの妙齢の女性となる(魔力量の影響でそこで成長が止まった)
服はどちらの姿でも問題ないように伸縮するが、大人の姿の時は見事な上乳が露になる
【性格】慈悲深く穏やか。先達として生徒達を優しく見守るみんなのお母さん
道を踏み外したもの、踏み外そうとしているものには厳しくも優しく接し正道へ導こうとする
【得意魔法】一度見た魔法を自分のものとして使える
性質はそのまま樹自身の魔力を乗せる事でより強力な術として放てる(例外あり)ただし一度使用した術をもう一度使いたかったらもう一度同じ術を見る必要がある
【備考】リリウム魔法学校の校長先生。学校の創設者でもある。
クロエに警告したのは、かつてラミーを救えなかった後悔から。
ラミーが復帰した今は非常に仲睦まじく過ごしている。


【名前】ラミー・アルファウス
【容姿】重ための黒髪の小柄の少女 
【性格】自虐的で自分に自信がない臆病な性格 しかしそれ故に自分が守るべきと認めた相手には自分を犠牲にしてでも守ろうとする
【得意魔法】闇魔法
【備考】かつて闇に飲み込まれた魔法使い 当時二年生
イジメや家庭内暴力によって荒んでいた時に樹によって救われ、彼女に教師以上の強い感情を持つ
最後の時も樹を救うため自らの意思で闇に飲み込まれた
闇の中で生存しており、クロエらの協力により闇から脱出。


【名前】リリィ・アンスリウム
【容姿】青髪ロング 穏やかさの中に情熱のこもった翠色の瞳 母性を感じさせる豊満な胸
【性格】生徒達を優しく見守るお姉さん属性
一方で情熱家でもあり、目標に向かって努力することと努力している人が大好き
【得意魔法】自身の周囲に心を落ち着かせリラックスさせるフィールドを発生させる
【備考】教育実習生あがりの若い教師。
大家族の長女で、昔から仕事で忙しかった両親の代わりに弟妹たちの世話をよくしていた。
その関係で家事全般が得意。
ナミネに告白されてお付き合いを始め、今ではメロメロ。


【名前】峯岸 橘花(みねぎし きっか)
【容姿】白のショートヘアーに翠の瞳で眼鏡。幼モードの樹とどっこいどっこいのロリっ娘。
【性格】冷静でやや辛辣。どこか冷めているが、自分の興味を惹く分野にはぐいぐい来る。
【得意魔法】魔法の仕組みや効果を解析出来る。ただし一部例外もある(エミールのパルプンテを予測するなど)
【備考】リリウムに勤める教師の一人。毎日研究室にこもって魔法の解析と研究を行っている。
年齢不詳だが、樹と同格のように会話しているとこが目撃されているため樹と同世代ではないかと噂されている。
現在はエミールのパルプンテに興味津々なので黒魔術部の顧問をしているらしい。

【名前】早水 百合江(はやみ ゆりえ)
【容姿】黒髪ロングヘアー。背は高めで中々の巨乳。
【性格】おっとりした礼儀正しい性格のお嬢様。語尾がデフォで『ですわ』
【得意魔法】投影魔法。映像をプロジェクターのように空間に投影することが出来るが、自身のイメージしたものを直接映すことも出来る。
【備考】演劇部元部長。ローラほどではないが(そもそもローラが規格外すぎる)名家のお嬢様。
名は体を表すのか、女性同士の恋愛を見ることを好む百合っ娘。
彼女の魔法がプロット作りに役立つことや(百合作品への)凄まじい情熱から部長へと推薦された。


【名前】カーラ・ファウスト
【容姿】 金髪ショートで背は高め、修道服を着用している
脱ぐとすごい
【性格】 心配性だがしっかり者のお姉さん、人が傷つくことを極端に嫌う
【得意魔法】生命力譲渡
自分の生命力を他人に分け与え爆発的な治癒力で対象を回復させる(対象の損傷が大きいほど自分への反動も大きい)
死んでしまった生命を蘇らせることもできるが膨大な量の生命力と準備時間が必要
庭で育てている草花から毎日少しずつ生命力を貰って蓄えている
【備考】クロエ達出身の孤児院、マクベス・エクスルードハウスの院長。孤児達を溺愛しており、幼い頃から面倒を見ていたクロエのこともとても心配している。


【名前】ソフィア・ルナール
【容姿】透き通るような白の長髪と暗闇でも怪しく輝く金の瞳を持ち、人形のように儚い外見の少女
【性格】口数が少なく機械的な口調で無機質な印象を受けるが悪人ではない
【得意魔法】闇魔法 クロエのように闇を発生させるだけでなく闇を凝縮させ様々な形を取ることが出来、その応用で使い魔のようなものを使役することも出来る
【備考】深い森の奥地に存在する廃墟となった古城に一人(+闇で作り出した使い魔)で住んでいる少女(ただし年齢不詳)
人の名前を呼ぶ際は必ずフルネームで呼ぶが、相手から要望があった場合は一応それに合わせてくれたりする


【名前】セレニテ・オーレリア
【容姿】ピンク髪ロングの濁った灰色の瞳、少々痩せ気味だがガリガリと言うほどではない
【性格】とても穏やかで落ち着いた性格だが、目的のためであれば手段を選ばないところがある。娘に対する愛情は側から見たら以上な域に達している
【得意魔法】『権能』魔力を奪ったり与えたりする魔法
【備考】イリスの母にして天才科学者。リリウム魔法学校出身で在学時には図書館に所蔵されている全ての書物を読み尽くしてしまった。娘が魔法を使えない事を憂いており、様々な人から奪った魔力を与え続けているが、魔力欠乏症の本質については気付いていない。

【名前】ヴィーネ・ケルキオン
【容姿】ゼレスを大人にしてスタイルを良くした感じ
【性格】常にハイテンションで落ち着きがない
【得意魔法】神聖魔法(ゼレス以上に何でもできる)
【備考】親馬鹿気味なゼレスの母親。マホリオのプロランキング一位に君臨するチームのリーダーで攻撃・防御・補助と何でもこなしてしまう器用万能型。固有魔法を使わずとも世界ランク2桁程度の相手なら瞬殺してしまう程に個として圧倒的な存在。性格は全く似ていないがマホリオが大好きなところだけは娘に遺伝した。

ゼレスは一人のマホリオプレイヤーとして母を尊敬している為、マホリオが絡む場面では親子としての関係ではなく名前にさん付けで呼んでいる。尚ヴィーネの方からはちゃん付けで呼び会うたびに熱烈なハグをする。


【名前】サリア・マグノリア
【容姿】鮮やかなライトグリーンの長髪に切れ長の碧の瞳、長身で均整が取れつつも大きな胸を持つ美形
【性格】冷静沈着でクールな性格 しかし実は甘いものが大好物という子供っぽい一面も
【得意魔法】未来予知 数秒~数分先までの未来を見ることが出来る(より未来を見ようとするほど魔翌力消費は激しくなる)
また意図せずして数日~数ヶ月先の未来が見えてしまうこともある
ちなみに予知の確率は100%ではないが、それでも九割方当たるほど精度が高い
【備考】マホリオのプロランキング一位に君臨するチームの一人。21歳。リリウムの卒業生でもある(ウィン世代とは入れ違えに卒業)。
未来予知と魔翌力の地力の高さから十全に立ち回ることの出来るオールラウンダー。
実は凄まじい方向音痴であり、固有魔法を用いて未来をいくら見ても迷ってしまうほど。チームメイトからはその件でよく叱られており、必ず誰かと一緒に出かけるように言いつけられている。が、すぐに迷う。
それらのギャップがファンからは人気との噂もあったりする。


【名前】久遠 茜(くおん あかね)
【容姿】朱色髪のギブソンタック。巨乳
【性格】
おっとりぽわぽわとしているが、良くも悪くも言いたいことははっきりと言う。マホリオになると全く喋らなくなりちょっと怖い(他のメンバー曰く暗殺者)
【得意魔法】
自己の肉体強化。原理は不明だが肉弾戦で魔法を打ち破ったりする
【備考】
24歳。マホリオのプロランキング一位に君臨するチームの一人。性格に反して超肉弾戦特化。肉体強化魔法を使うと赤い花びらが舞ってカッコいい。マホリオ以外でも格闘技(この世界にある奴で)の世界王者だったりする。魔法の演出も相まってビジュアル的な人気はチームで頭ひとつ抜けている。

~前スレでの出来事~

食堂で開かれたケーキ大食い大会に参加したアルシェとラピス。

アルシェが優勝し、その優勝商品であるウェディングケーキでティアとの結婚式を挙げる。

クロエもローラとヒカリの二人に同時に告白。三人で付き合うことに。

イリスの母親、セレニテ・オーレリアとイリスが邂逅する。

そして夏休み前の学内マホリオ大会へ。

ウィンチームが優勝。そして一年生でありながらステラチームが準優勝する。

その他の結果は
ベスト8 ティア、ノワール、レナチーム
ベスト16 楓、デンチーム
予選三回戦敗退(ベスト64) クロエチーム

大会は終了し、夏休みに突入する。

プロのマホリオの試合を観戦し、ヴィーネ・ケルキオンと知り合う。

その後はローラの用意した魔獣島へ旅行に。

真夏のスケートやいつもと違うチームでのマホリオなど、充実した旅行となった。

そして演劇部は全国大会へ。

優秀賞を受賞し、百合江は引退。次の部長はクロエが担うことに。

隕石のようにやってきた二匹の魔獣も仲間になり、夏休みが終わる。

その後なんと、カサブランカ魔法学校の演劇部で才能を発揮していた音無舞が転校。リリウム演劇部の一員となる。

だがその時、夏休み明けの生徒複数名に原因不明の体調不良が発生。イリスの母であるセレニテが魔力を奪ったことが原因と判明する。

そして、不安を抱えたまま二学期が始まる。

前スレでマホリオのランキングが出ていましたが、学内トーナメントのことを全く考慮していない、前年のようなランキングになっていました。
こちらが現在のランキングになります。

1.ウィンチーム
2.三年生チーム
3.楓チーム
4.ステラチーム
5.三年生チーム
6.三年生チーム
7.ティアチーム
8.レナチーム
9.三年生チーム
10.クロエチーム

楓(歯がムズムズするなあ……)モゴモゴ

楓「歯ー磨いて来よっと」ピョン


プルルル プルルル


楓「おっとス魔ホが……。はいはーい」ピッ


楓ママ『もしもし楓?』


楓「ママ? どうかしたの?」


楓ママ『今日は月が大きいから気をつけてねって伝えようと思って』


楓「あ、忘れてた。満月だしね」


楓ママ『やっぱり忘れてると思った』クスクス


楓「う、うるさいなーもー」


楓ママ『それじゃ、気をつけてね。あと風邪とか引かないようにね』


楓「あっ、待って。ちょっと聞きたいことがあったんだ」


楓ママ『なあに?』


楓「あ、あのさ……吸血鬼って、好きな人の血しか吸わないってほんと?」


楓ママ『……?』


楓「え、えと、なんか吸血鬼に詳しい人が学校にいてさ。それで聞いたんだ。昔の吸血鬼は愛する人の血だけ吸ってたって」


楓ママ『んー……』ムムム

楓ママ『確かに、吸血鬼ってバレないよう人の血は吸わないで生きていきなさいってママに言われて、その言いつけは守ってたけど……』

楓ママ『母さんのことを好きだって自覚してからは、どうしても吸血欲求が抑えられなくなることはあったね』


楓「それって、母さんの血だけは吸ったことがあるってこと?」


楓ママ『うん、そう。言われてみれば、好きな人の血だけしか吸ったことはないかな』


楓「そっか……。ちなみに今でも?」


楓ママ『……今でもたまに吸わせてもらってる』


楓「母さんのこと大好きだもんね」


楓ママ『あーあー聞こえない! もう切るからな!///』プツッ


楓「切れた……」

楓「好きな人の血ねぇ……」

晶「おーい楓」


嵐「こんなところで何してたんだ?」


楓「ママから電話。今日は月が大きいから気をつけろって」


嵐「あ、あー……」


晶「……アタシ楓が血を吸ってるところ見たことないんだけど、満月の日って吸いたくなったりするのか?」


楓「んーん。牙はうずくけど、そういうのは特にないかな」


晶「なーんだ」


嵐「歯が痛くなったら言えよ?」


楓「その時は鎮痛剤の用意頼むね」ウズ…


晶「さ、寝る前にストレッチするか」テクテク


嵐「今日も師匠のトレーニング凄かったからな……」テクテク


楓(この歯のうずきは吸血欲求じゃない……よね?)


ーーーーー

ーーー

部室ーー


クロエ「今日はエチュードをするわ。この箱の中に簡単な役が書いてあるクジを入れてあるから、それを引いて出てきた役でエチュードしてちょうだい」


凜華「それじゃあトップバッターは私が」


舞「お相手させていただいても?」ニコリ


凜華「喜んで」


ガサガサ


舞「『ツンデレ』……」


凜華「『素直デレ』……か」


しーーーーーん……


舞「『凜華! これ、クッキーあげる』」ズイッ


凜華「『えっ? 舞がクッキーくれるなんて珍しいねえ』」ガサガサ

凜華「『あれ、手作り……?』」


舞「『い、妹が作れってうるさいから作ってやったのよ。これは余りのできそこないなんだから!』」


凜華「『妹のために作るなんて優しいね』」パクッ

凜華「『ん、美味しいよ、舞』」ニコッ


舞「『~~~っ!///』」カアッ

舞「『いいから黙って食べなさい!///』」


凜華「『ふふ……舞の手作り、嬉しい』」


舞「『もーーっ!///』」


凜華「……こんなところかな」


舞「ですね」


クロエ「お、おお……」パチパチ


パチパチパチパチ


「舞さんかわいい……!」「凜華さん素直すぎてかわいい!」


デン「ほ、ほんとにクッキーがあるみたいだった……すごい」


レナ「あの二人は別格ね……」


廊下ーー


百合江「凜舞止まるんじゃありませんわよ……💃」


「きゃああああ! 血! 誰か先生呼んでー!」

再び部室ーー


ヒカリ「次はボクが」


ラクリマ「じゃあ私がお相手しますね」


ガサガサ


ヒカリ「『真面目』か」


ラクリマ「『不良』かあ……」


しん……


ラクリマ「なに見てんだテメェ」


舞「……ッ」ゾクッ


ヒカリ「『あなたが宿題のプリントを出さないと先生に提出できないんです。早く出してください』」


ラクリマ「チッ……めんどくせえなーおい」


ヒカリ「『大体あなたはいつもいつも……』」


ラクリマ「わーったよ。おら」クシャッ


ヒカリ「『ああもうクシャクシャにして……!』」


ラクリマ「出したんだから文句言うな。おら、行くぞ」


ヒカリ「『行くって……』」


ラクリマ「お前プリント以外にもノートもまとめて出すんだろ?」


ヒカリ「『そうですけど……ラクリマさんには関係ないじゃないですか』」


ラクリマ「半分持つつってんだ。早くしろヒカリ」ガシッ


ヒカリ「『は、はい……っ!』」


ラクリマ「……ま、こんな感じで」


ヒカリ「……」ポカン


クロエ「いいわね。この調子でみんなも続いてちょうだい」


はいっ!


ーーーーー

ーーー

舞「ラクリマさん」


ラクリマ「はい?」


舞「あなた、どこで演技の練習を?」


ラクリマ「え……したことないですけど」


舞「ホントですか?」


ラクリマ「はい……」


舞「初めに見たときより格段に上手くなってたので、誰か名のあるコーチでもついてるのかと」


ラクリマ「上手くなってますか!? やったあ!」


舞(上手くなってるというより……役への入り込み方が尋常ではないのですが)

舞「このまま練習しつづければどんな役でもこなせるようになると思います。頑張ってください」


ラクリマ「舞先輩にそう言ってもらえるなんて……! 頑張りますっ!」キャー


舞「いい返事です。それでは」テクテク


ラクリマ「うおお……やるぞー!」


ーーーーー


舞(セリフではなく自分の言葉にしてしまう……それでいて一切の違和感はない。驚きました、あんな逸材がいたなんて)


ーーーーー

ーーー

休日、町中ーー


ラクリマ「ふんふふふーん♪」


ティア【ごきげんですね】


ラクリマ「舞先輩に褒められて嬉しくってさー」


ティア【部活の話ですか?】


ラクリマ「そうそう。すっごい演技が上手い先輩なんだけど、その人に褒められたの! 嬉しかったなあ……」


ティア【昔から私のマネをして遊んでたから、えんぎがうまくなったのかもしれないですね】


ラクリマ「あ……確かにそれはあるかも」

ラクリマ「どうしたらお姉ちゃんになりきれるか考えると、ほんとにお姉ちゃんになった気がするんだ」


ティア【あのイタズラも無意味ではなかったんですね…】


ラクリマ「何が役に立つか分からないもんだねえ」

ラクリマ「でも、お姉ちゃんがいたからお姉ちゃんのフリをしようって思ったんだよ。町中を歩く他人じゃなくて、私のお姉ちゃんだから」

ラクリマ「だから……私のお姉ちゃんでいてくれてありがとうね」


ティア【~】グスッ


ラクリマ「お、お姉ちゃん!?」ギョッ


ティア「ら、ラクリマが嬉しいことを言うから、涙腺が緩んで……」グスグス


ラクリマ「な、なんだ、どこか痛めたのかと思ったよ」ホッ

ラクリマ「さー、お姉ちゃん! あのビルに行くよ!」


ティア「はいっ!」


ラピス(食べ歩きに来てみれば……あの姉妹は本当に仲良しですね)ホッコリ


クリア「ママ、つぎあれ食べたい!」


ラピス「はいはい。……30分でジャンボオムレツ食べきれば無料……よし行きましょう」


クリア「わーい!」

寮ーー


ゼレス「ごめんなさい、ステラさん……せっかくお休みなのに……げほっ、げほっ」


ステラ「いいんですよ。風邪を引いた時くらい甘えてください」


ゼレス「でも、ほんとはラクリマさんとお出かけの予定が……」


ステラ「お姉さんが代わってくださいましたから。なんでも建物のワンフロアを貸し切ったお化け屋敷に行くんですって」


ゼレス「ラクリマさんお化け苦手なんじゃ……こほっ」


ステラ「そこはやっぱり怖いもの見たさですよ。それより、何か必要な物はありますか?」


ゼレス「お水……」


ステラ「はい。飲めますか?」


ゼレス「ん。こく……こく……」


ステラ「お昼ですし、食堂でお粥を作ってもらいますね。あとは果物と……」


ゼレス「す、ステラさん……」


ステラ「?」


ゼレス「行ってもいいけど……はやく戻ってきてください……」

ゼレス「少し……心細いので」ボソッ


ステラ「は、はいっ。すぐ戻りますね!」キュン

ステラ「では行ってきます!」ピューン


ゼレス「……行っちゃいました……」シュン


ーーーーー

ーーー

ステラ「ゼレスさんっ!」バンッ!


ゼレス「!?」ビクッ


ステラ「お、お粥とフルーツ……お持ちしました」ゼエゼエ


ゼレス「息が切れるほど走らなくても……」


ステラ「これくらいなんともありません! ささ、お粥をどうぞ」


ゼレス「いただきます……」


ステラ「食べれますか?」


ゼレス「あつっ……」


ステラ「あ、貸してください。ふー……ふー……はい、どうぞ」


ゼレス「あーん……」


ステラ(か、かわいい……!)


ゼレス「ん……熱くないです。ありがとうございます」


ステラ「いえいえ。ふー、ふー……」


ーーーーー

ーーー




ステラ「完食ですね。お薬も飲んだし……」


ゼレス「すー……すー……」


ステラ(あら、いつの間にか寝てますね。顔色も良くなったみたいでなによりです)スクッ


くいっ


ステラ「? 何か引っかかって……あら」


ゼレス「んー……」


ステラ(ゼレスさんにスカートを引っ張られたんですね。手でも繋いであげたら安心しますかね)ギュッ

ステラ(手、あったかい……。熱のせいでしょうか……。はやく良くなりますように……)ウトウト

ステラ「すう……」


ーーーーー

ーーー

ゼレス「……」ムクッ

ゼレス(……なんでステラさんが私の手を握ってるんですか。しかも私のベッドに突っ伏して寝てるし……)

ゼレス「ステラさん」ユサユサ


ステラ「んぁ……?」ムクリ

ステラ「あ、ゼレスさん起きたんですね。風邪の方はどうですか?」


ゼレス「ああ、良くなったみたいです。だいぶ体も軽いですし」

ゼレス「やっぱりよく寝たのがよかったんでしょうね。特に何もせずに治りました」


ステラ「……あの、ご飯とかは」


ゼレス「ご飯……? さあ、特に食べてませんけど」


ステラ「覚えてないんですか!?」ガバッ


ゼレス「な、なんですか急に」


ステラ「お粥を食べさせてあげたじゃないですか……!」


ゼレス「なんの話ですか!? そんな訳ありませんよ! 仮にお粥を食べたとしても自分で食べたはずです!」


ステラ「うぬぬ……!」


ゼレス「それより、手」


ステラ「?」


ゼレス「いつまで握ってるんですか」


ステラ「ああ、すみません。暖かくて気持ちよかったので……」パッ


ゼレス「あっ……」


ステラ「さてゼレスさん、もう立てますか?」


ゼレス「は、はい」


ステラ「では浴場で汗を流しましょう。寝汗もかいてますし……」


ゼレス「そうですね。さっぱりしたいですし」テクテク


ステラ(覚えてなかったですか……)シュン


ゼレス(手、離されたとき少し寂しかったですね……なんででしょうか)


ーーーーー

ーーー

クロエ「部活も調子いいし、マホリオのランキングも連戦のおかげで10位に入り込めたし、いい感じじゃないかしら」

現在の目標
・集団体調不良について調べる
・部活に精を出す

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

10月第1週
5/16回目の行動です

8回目の行動終了後、マホリオ学外対抗戦へと移ります
12回目の行動終了後、文化祭へと移ります

校長室ーー


橘花「ん、このクッキー美味いな」サクサク


リリィ「私が作ったんですよ。お気に召したようで嬉しいです」


樹「これくらい私も作れるわよ」


橘花「どうだかな。魔法馬鹿で生徒馬鹿な樹のことだし、料理なんてしてこなかっただろ」モグモグ


樹「……あなたの今食べたパイ、私が作ったのよ」


橘花「なに!?」


樹「ラミーに作るついでだけどね。好きな人に喜んでもらうためなら料理の一つや二つできるものよ」


リリィ「ふふ、甘酸っぱいセリフですね」


樹「橘花こそ誰かのために料理なんかしたことないんじゃなくて?」


橘花「む……。そ、そんなことはない。私だってエミールにミルクをあげたことがある」


樹「それは料理とは言わないでしょ」


リリィ「エミールさんに手作りのお菓子でもあげたらどうですか? よく来てもらってるお礼もできるし、校長先生に料理もできるところも見せられるし、一石二鳥ですよ!」


橘花「え、エミールのためのお菓子作りか……」


樹「別に気負わなくていいわよ。『彼女』に作るんじゃないんだし」


リリィ「そうですよ。『橘花先生がエミールさんを想う気持ち』があれば大丈夫ですっ」


橘花「なんだ急に……変に声を張るな」

橘花「まあいい。私だってエミールのことを考えてない訳じゃない。お菓子くらい作ってみせようじゃないか!」


樹(お、これは……)


リリィ(脈アリ……でしょうか。ほんのうっすらですが)

寮、ゼレスとステラの部屋ーー


ステラ「こほ、けふ……っ」


ゼレス「咳、抑えなくていいですよ。喉が変な感じするでしょう」トントン


ステラ「うう、でも……」


ゼレス「……じゃあ私少し部屋を出てますから、咳でも鼻かみでもなんでもしててください。ついでに飲み物持ってきますから」


ステラ「うう、すみません……」


ゼレス「全く……咳も鼻水も恥ずかしいものじゃないんですけどね……」バタン


ステラ「……げほっ、げほげほっ! はあ、はあ……ズビーーーッ」


廊下ーー


タタタタタッ!


ゼレス「おっと」ヒョイ


ティア「ご、ごめんなさい……!」タタタッ


ゼレス「お急ぎのようですけど、何かあったんですか?」


ティア「わ、私の大事な紙が魔獣に取られちゃって……」


ゼレス「そうでしたか。魔獣はこの建物の中に?」


ティア「う、うん」


ゼレス「では他の生徒に声を掛けたほうが早いですね。さっさと取り返しましょう」


ティア「声を……掛ける……」


ゼレス「魔獣の特徴を分かる範囲で教えて下さい。私も探しますから」


ティア「えっと、お猿さんみたいな……毛は赤くて、大きさはこれくらいで……」


ゼレス「ふむふむ……」


ーーーーー

ーーー

「キキー、キーッ?」ペチペチ


ティア「いた!」


「キ?」


ドドドドド……!!!


「待てー!」 「ティアちゃんの大切なもの返せー!」 「うおおおーー!!」


「キ!?」


ティア「あ、あんまり脅かさないであげて……」


「「「はーい♡」」」


ティア「えっと……それ、返してくれる?」


「キ、キキィ……」オズ…


ティア「わ、ありがとう……。いい子だね」ナデナデ


「いいなあ……」 「わたしも撫でられたい……」


ティア「よかった……これで」カキカキ

ティア【これで筆談に戻れます。手伝ってくれてありがとうございました】ペコリ


ゼレス「はー……無事解決ですね」


ローラ「魔獣が寮に逃げ込んだって……まさかアレ?」


ゼレス「そうです。大人しくティアさんの陰に隠れてますね」


ローラ「よかったぁ……いきなり呼び出されてビックリしちゃった」

ローラ「……それよりこの集団はなんなのかな」


ゼレス「ティア先輩が声を掛けた結果、その声と仕草の可愛さにやられたティア・ソレル親衛隊だそうです」


ローラ「ティアちゃん声すっごくかわいいもんね……」アハハ


ゼレス「さて、後はローラ先輩に任せても?」


ローラ「うん。責任を持ってあの子は厩舎に戻すよ」


ゼレス「では私はこれで失礼します」ペコリ


ーーーーー

ーーー

寮ーー


ゼレス「ただいま戻りましたよー……」ソーッ


ステラ「あ、ゼレスさん。おかえりなさい」


ゼレス「寝てなかったんですか」


ステラ「喉が乾いちゃって……」


ゼレス「それは失礼しました。スポドリ貰ってきました」キュポッ


ステラ「んく、んく……」


ゼレス「しかし、まさか自分の風邪が伝染るとは……」


ステラ「あはは、風邪は引くときは引くものですから。気にしないでください」


ゼレス「せめて看病だけはさせてください」


ステラ「はい、お願いしますね」


ゼレス「何か必要な物はありますか? 果物とか……」


ステラ「いえ……それより、手を握ってくれると嬉しいです」


ゼレス「手ですか?」ギュッ


ステラ「ふふ、ゼレスさんの手あったかいです」


ゼレス「そうですか? 自分ではよく分かりませんが……」サスサス


ステラ「ん……それ、気持ちいいです……」ウト…


ゼレス「このまま寝ちゃってください。寝るのが一番です」


ステラ「……すぅ……」


ゼレス「寝ましたか……」

ゼレス(……もう少しだけ手握っといてあげますか。別に手を繋いでた時の感覚が恋しいからとかそういうのではなく、ステラさんのためですが)

ゼレス(……何に言い訳してるんでしょうか、私は)


ーーーーー

ーーー

修練場ーー


嵐「もっと強い魔法を撃ちたいんだ。どうしたらいい?」


ウィン「今撃てる一番強いのが~」


嵐「雷極魔法のナルカミが限界で……」


ナナ「魔法、大魔法、獄魔法、極魔法、神魔法……となると、次は雷神魔法でしょうか」


ウィン「それじゃあシンプルに魔力を増やすトレーニングをしよっか。ボクがシールドを張るから、そこに向かって撃ってごらん」


嵐「お、おうっ!」


ウィン「防御魔法【シールド】」ギンッ


嵐「極雷魔法【ナルカミ】!!」バチッ


バチチチチチチィッ!!


ウィン「ッ……!」


時雨「あっちは凄いことになってるな……」


晶「アタシだって……!」


時雨「なら今日も立ち会おう。行くぞ」グッ…


晶(竹刀なのにこの迫力……やっぱ怖い……けど!)ドッ!


ギンッ!


時雨「くっ……! 疾いな。受けるので精一杯だ」


晶「止める間もなく殴ったつもりなんだけどな……!」


楓「……」


ナナ「隣失礼しますね」ストン


楓「ああ、どうぞどうぞ」

ナナ「皆さん凄いですねえ……」


楓「ですね。そんなに強くなってどうするんだか」


ナナ「やっぱりプロになりたいんでしょうか」


楓「ウィンさんなんかは今すぐにでもプロになれますよ」


ナナ「在学中はなる気ないみたいですけどね……」


楓「やっぱりナナさんと離れることになっちゃうからですか?」


ナナ「そ、そうみたいです。えへへ、照れますね……///」


楓(かわいい人だな……)


ナナ「嵐さんと晶さんはどうなんですか? プロになるとかは……」


楓「そういうのは考えてないと思います。体の弱いあたしを守るために強くなるって……はは、自分で言って照れくさいですねっ」


ナナ「ふふ、幸せ者かもしれませんね、私達」


楓「かも、ですね」


ーーーーー

ーーー

週末、スタジアムーー


クロエ(今日はマホリオのナイトデーだから、部活終わりに見にこれたわ♪)

クロエ(休日って大概日中に試合するから中々見に行けないのよね……)


きゃあきゃあ


クロエ「あら、人だかりが……」

クロエ(あ、あれプロの人じゃない!? 一般通路にいるなんてファンサービスかしら)


???「…………!」


ツカツカ


クロエ(こ、こっちに来た!?)


プロの闇魔法使い、???のプロフィールを作ります

テンプレート↓
【名前】(和名でも洋名でも可)
【容姿】
【性格】
【得意魔法】闇魔法
【備考】(その他付け足したいことがあれば)

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります

【名前】ミリア・メルトル
【容姿】銀髪ショートで赤と青のオッドアイ。見た目は完全に幼女だが歴とした成人女性
【性格】困っている人は放って置けないとても優しい性格。常軌を逸した自己犠牲精神の持ち主
【得意魔法】闇化(闇と化す。試練の魔物に姿を変えたり色々出来る)
【備考】マホリオのプロ選手。実年齢は不明。元は魔法が使えず闇使いの素質があるというだけで闇の試練と向き合う羽目になったが、力を行使せずに闇を受け入れ一体化するという形で試練を乗り越えてしまった(この時に肉体の成長が止まった)。闇に一方的に支配されることも無く、それどころか割と仲良くやれている。しかも闇との間に子供まで生まれてしまい今年で高校一年生になる。ご飯はたくさん食べる。もりもり食べる

1.アリア
2.ミリア
3.天古

↓から投票
投票レスのコンマの合計が最初に150を超えたキャラが???となります
本日中に誰も150に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが???となります

???はミリアとなりました。
設定は>>43を参照。

ミリア「ねえ」


クロエ「な、なに」タジッ


ミリア「闇の魔法使いでしょ。それにとっても若い」


ざわざわ……


クロエ「ちょ……ここじゃないところで話せない? プロがファンを選んで話してるのはよくないわ」アセアセ


ミリア「それもそうだね。じゃこっち来て」テクテク


クロエ「え、ええ……」テクテク


「なんだったんだろあの子……」

     「知り合いなのかな?」


関係者通路ーー


ミリア「ここなら大丈夫かな」


クロエ「そうね。で、さっきの……」


ミリア「あなた、闇の魔法使いだよね?」


クロエ「そうだけど。それがどうかしたの?」


ミリア「もし蜘蛛とか鬼とかに襲われたらすぐにわたしに連絡して! 助けに行くから!」


クロエ「え……」


ミリア「闇の魔法使いってね、闇が心の中で成長するの。それで……」


クロエ「待って待って! 私はもうそれ終わってるわ!」


ミリア「そうなの?」


クロエ「友達に助けてもらって……ってそれより、なんで無関係のあなたが『助ける』なんて……」


ミリア「同じ境遇の子を放っておけなくて……」


クロエ「へえ、優しいのね」


ミリア「優しい……? そんなこと言われたの久しぶりかも。いつもはお節介だとかありがた迷惑とか言われてたから……」

ミリア「ま、杞憂で良かった」


クロエ「ちなみにあなたはどうやって……」


ミリア「受け入れたの」


クロエ「受け入れたって、あの鬼を?」


ミリア「だって可哀想だったんだもん」


クロエ「呆れた……。自分が死ぬかもしれない瀬戸際で相手のことを思いやるなんて」


ミリア「でもそのおかげで、わたしそのものを闇にすることができるようになったから」ズズ…


クロエ「わ、何これ……すごいわね」


ミリア「他の魔法使いにはそうそうできない芸当だよ。同業の闇の魔法使いに会ったから、サービスですごいの見せてあげる」


「あ、いた。ミリアさん!」


ミリア「スタッフさん。どうかした?」


「どうもしてませんけど、時間です。アップをお願いします」


ミリア「時間か。惜しいけど、じゃあね、若い魔法使いさん」


クロエ「クロエよ。クロエ・アートルム」


ミリア「クロエさん、ぜひ試合楽しんでってねー!」タタタッ


クロエ「行っちゃったわ……」ポツン

クロエ「私も客席に向かわないとね」テクテク


ーーーーー

ーーー

スタジアムーー


ワアアアアアアアッ!


実況「今日も熱気は最高潮です! そして今試合開始の合図がーー」


審判「試合開始!」


ミリア「今日は出し惜しみなしで……!」ズズズ…!

ミリア「変化・ブラックオーガ!」ズォッ!


実況「な、なんだ!? ミリア選手が鬼になったぞ!?」


ミリア「ふははー! いくぞー!」ゴオッ!


ドオオオオオオン!


審判「し、試合終了ー!」


実況「今までもその体を魔獣の爪や牙に変えて戦ってきたミリア選手! 今回はなんと巨大な鬼となって圧勝したー!」


ミリア「大きいと疲れるからあんまりしないんだけどねー」ハアハア


クロエ「す、凄いわね、ミリア選手……」

クロエ(私も試合頑張らないと……!)


ーーーーー

ーーー

クロエ「さて、今週はどうしようかしら」


現在の目標
・集団体調不良について調べる
・部活に精を出す

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

10月第2週
6/16回目の行動です

8回目の行動終了後、マホリオ学外対抗戦へと移ります
12回目の行動終了後、文化祭へと移ります

ショッピングモールーー


イオ「モミジさーん」


モミジ「あ、イオさん。こっちこっち」


イオ「このお店がそうなんですか?」


モミジ「うん。ゆったりした服が多いから、胸が目立たないコーディネートがしやすいんだ」


イオ「それはそれは……」


モミジ「ほら、これとか可愛いし、イオさんに似合いそうだよ」


イオ「そうですか? 試着してみますね」


シャーッ


モミジ(きっと似合うだろうなあ……♪ イオさんかわいいし、ゆるふわな感じで……)ハッ

モミジ(こ、これ彼女の洋服を見立てて外で待ってる……みたいな……///)カアア


イオ(うう、モミジさんに選んでもらった服似合わなかったらどうしよう……)ハラハラ

イオ(……な、なんで私モミジさんの評価気にしてるんだろう?)ドキドキ

イオ「え、えいっ」


シャーッ


モミジ「あ……///」


イオ「ど、どう……ですか」モジ…


モミジ「可愛い……です。似合ってます」


イオ「あ、ありがとうございます……」


モミジ(初デートのカップルですか!? なんですかこの空気!)


イオ(あう……なんか恥ずかしいよお……)

モミジ(……ええい!)

モミジ「あのっ! ずっと思ってたんですけど!」


イオ「な、なんでしょうか。やっぱり似合ってませんか……?」シュン


モミジ「いえ、似合ってます! その話ではなくて……」


イオ「はい……」


モミジ「いっ、イオちゃんって呼んでもいいですか!?」


イオ「はいっ!?」


モミジ「す、すっごく仲良くなれたのに、ずっとお互いさん付けで……でも呼び方を変えるタイミングもなくて……」


イオ「いい……ですよ? モミジちゃん」


モミジ「!!」

モミジ「イオちゃん!」ガバッ


むぎゅむぎゅ


イオ「く、苦しいですよお」


モミジ「敬語もやめてほしいけど……それは飛ばし過ぎかな」


イオ「んー……頑張ってみる」


モミジ「嬉しいな、イオちゃんとほんとに仲良くなれたみたいで……」


イオ「えへへ、これからも仲良くしてくださいね?」


モミジ「う、うん!」


ーーーーー

ーーー

中庭ーー


クロエ「おー、やってるわね」


ナミネ「水弾【アクアボール】!」


ゼレス「聖弾【ホーリーボール】!」


ドウッ!


ステラ「隕石魔法【メテオ】!」


ティア「アルシェ、私がホウキを浮かせます! やっちゃってください! 浮遊魔法【フロート】!」


アルシェ「ん! 貫通魔法【スピア】!」


ズオッ!


ステラ「隕石に穴が!?」


ラクリマ「転板【チェンジボード】! 反転5枚重ねぇ!!」


バキバキバキバキバキンッ!


ラクリマ「きゃあああああ!」ドシュッ!


ナミネ「試合終了、ですね」


ラクリマ「アルシェおねえちゃん強すぎだよお……」


アルシェ「毎日鍛えてる」フンス


モミジ「すごいねえ……」


凜華「私達も負けてられないよ」


クロエ「そうね。私達も連携の確認をしましょう」

クロエ「まず、私が闇を展開して、そこを貫通するように凜華が弾を放つ」


凜華「私が盾にした氷に、モミジさんが反射できるよう魔法をかける」


モミジ「3人で宇宙空間を再現する……」


クロエ「となると私とモミジのコンビネーションがないのね。ちょっと考えてみましょう」


モミジ「重力魔法と闇魔法だから……ちっちゃいブラックホールとか?」


クロエ「反重力で逆に逸らすのも面白いわね」


凜華「それじゃあ2対1でそれぞれの動きをやってみよう」


クロエ「ええ!」


ーーーーー

ーーー

クロエ「ふう……」


凜華「いい感じだったんじゃないかな」


モミジ「うん、私もそう思う」


イオ「おつかれさまモミジちゃん。タオルとスポドリ持ってきたよ」


モミジ「わ、ありがとー」


クロエ「私達の分も持ってきてくれたの? ありがとう」


凜華「イオさん達仲良くなったみたいだね」


モミジ「うん、この間一緒にお買い物に行ってその時に……」


クロエ「仲が良いのはいいことだわ」


イオ「あ、あんまりお邪魔しちゃ悪いから行きますね///」テテテ


凜華「照れちゃった」


クロエ「うーん……しかしイオのチームも強いのよね。組んだばかりだからランキングにはいないけど、練習相手にはもってこいと思うわ」


モミジ「学外対抗戦は同じくらい強い人がたくさん集まるんだよね……」


クロエ「そうね。10校がそれぞれ最高の10チームを用意してくる……簡単には勝てないわよ」


凜華「流石に他の90チーム分対策する訳にもいかないし、地力をあげるのが最優先かな」


クロエ「そうね。学校ごとで特色のあるのが何校かあるから、そこぐらいは対策してもいいかもだけど」


モミジ「学校ごとの特色?」

クロエ「例えば、カサブランカはうちと同じね。それぞれが好きなようにチームを組んで、その中から強いのを選抜してる」

クロエ「でもある学校は、攻撃を重視したチーム、防御を重視したチーム、スピードを重視したチームみたいに区分けをして、そこで勝ち上がったチームが選抜になるの。つまり得意な土俵での戦いに強いって訳ね。チーム……虎女? とかいうのが強いらしいわ」

クロエ「他には、上級生が下級生と姉妹の契りを結んで、義理の三姉妹でチームを組む学校もあるのよ」


凜華「三年生が二年生を妹にして、二年生が一年生を妹にして、その三人がチームになるってことかい?」


クロエ「そ。普段の生活から姉妹の関係になるから、並々ならない連携ができるらしいわ。ちなみに校名はうちと似てるのよね」


モミジ「いろんな学校があるんだねえ……」


クロエ「出てくるのがどのチームか分からないから、どこかの三人を想定して対策って言うのは難しいかもしれないわね」


モミジ「それじゃあやっぱり、たくさん練習するしかないね」


凜華「うん。それに尽きると思う」


クロエ「ま、今日のところはここまでね。根詰めすぎてもよくないわ」


モミジ「うん、それじゃあまた明日」


凜華「お疲れ様」


ーーーーー

ーーー

夜、寮ステラとゼレスの部屋ーー


ステラ「…………」ムラムラ

ステラ(……なんで)

ステラ(……なんでえっちな気分の時にゼレスさんの顔が思い浮かぶんでしょう)


すりすり


ステラ「んっ……♡」ピクン

ステラ(ゼレスさんの手……あったかくて柔らかくて……)


くにくに


ステラ「あ……ぁ……っ♡」

ステラ(だめ……っ♡ こえ、おさえないと……)


ゼレス「ん……」モゾ…

ゼレス(ステラさん……モゾモゾしてる……?)


ステラ(でも、手、止まんな……っ)クチクチ

ステラ「はあ、あぅ……っ」

ステラ「あ、ああ……っ!」クチュクチュ


ゼレス「……?」

ゼレス(さっきから何を……。まさか!?)ハッ


ステラ「ん、んぅう……!」ビクビクッ

ステラ「はあ……はあ……」

ステラ(……下着替えないと……)ムクリ


ゼレス(これは……見なかったことにした方がいいですよね……)

ゼレス(寝たフリ寝たフリ……)ゴロン


ステラ(うう……寮でこんなことしちゃうなんて……)モンモン


ーーーーー

ーーー

『セレニテ、次は学外対抗戦だ。娘さんのためにもしっかり魔力を集めておけよ』


セレニテ「ふふ、強力な魔力が一箇所に集まるんですもの……当然ちゃんと頂かないとね」


ーーーーー


クロエ「さ、今週も頑張っていくわよ!」


現在の目標
・集団体調不良について調べる
・部活に精を出す

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

10月第3週
7/16回目の行動です

8回目の行動終了後、マホリオ学外対抗戦へと移ります
マホリオ学外対抗戦の後、収穫祭へと移ります
12回目の行動終了後、文化祭へと移ります

寮、ローラとティアの部屋ーー


ローラ「それじゃあティアちゃん、行ってくるね


ティア【はい】

ティア【お部屋使わせてもらいます】


ローラ「どうぞどうぞ。それじゃあね」バタン


ティア(ローラさんはクロエさんとヒカリさんとデート……。この部屋では二チームが集まって映画鑑賞)

ティア「……んんっ」コホン

ティア「アルシェおねえちゃん♡」

ティア「違いますね。こんな媚びた声ではないはずです……」ブツブツ


アルシェ「……」ジー…


ティア「ってアルシェ!?」ビクッ


アルシェ「ご、ごめん。聞くつもりはなかった」


ティア「いつの間に入ってきたんですか……」


アルシェ「ローラさんと入れ替わりで」


ティア「そうですか。みんな集まるまですこしゆっくりしましょう」


アルシェ「……さっきおねえちゃんって言ったよね?」


ティア「うっ」ギクッ

ティア「……聞かれてたんですか」


アルシェ「うん。もう一回言ってほしい」


ティア「う……」

ティア「お、おねえちゃん……?」


アルシェ「!!」キュンッ


ティア「は、恥ずかしいですね……///」テレテレ


アルシェ(かわいい……)ドキドキ


ーーーーー

ーーー

その頃、食堂ーー


ローラ「はい、あーん♡」


クロエ「あー……」パクッ


ヒカリ「こっちのクレープも。あーんして」


クロエ「あーん」パクッ

クロエ「……美味しい」


ローラ「美味しいねえ」


クロエ「美味しいけど甘やかされすぎじゃないかしら!?」


ヒカリ「でも気を張りすぎても疲れちゃうし……」


クロエ「そうだけど……」


ローラ「この後は私の魔獣ともふもふ癒やされツアーだよ!」


クロエ「うう……ダメになる……甘やかされちゃう……!」


ヒカリ「甘えてくれる方がボクは嬉しいけどな」


クロエ「ううう……!」キュンキュン


ーーーーー

ーーー

寮、ローラとティアの部屋ーー


ティア【それでは電気を消します】


パチンッ


ゼレス「雰囲気出ますね……」


ラクリマ(あうあうあう……)プルプル


ティア「ラクリマ、怖かったら私の後ろに隠れてていいですよ」コショコショ


ラクリマ「お姉ちゃん……!」ヒシッ


ナミネ「では、再生しますね」ピッ


『ヒタ……ヒタ……』


ラクリマ「ひいっ」


ーーーーー


『グシャッ! グチャッ!』


ラクリマ「あわわわ……」


ーーーーー


『そして、悪夢は繰り返す……』


ラクリマ「えぐっえぐっ……」グスグス


ティア「よしよし」ナデナデ


ゼレス「中々怖かったですね……」


ナミネ「ですね。急に暗闇から出てきて引きずられるシーンなんてもう……!」


ラクリマ「言わないでぇ……!」ブルブル


アルシェ「大丈夫。あんなのは作り物」ナデナデ


ラクリマ「おねえちゃん……」グスグス


ステラ(……あまり怖くはありませんでしたね)


ーーーーー

ーーー

空き教室ーー


ナナ「珍しいですね、ステラさんが私達を呼ぶなんて」


デン「何かあった?」


ステラ「えっと……お二人はお付き合いしてる方がいるんですよね?」


ナナ「はい」


デン「う、うん」


ステラ「その……恋ってどんな感じなんですか?」


ナナ「あら」ウフフ

ナナ「そうですねえ……その人のことばかり考えちゃって、その人の笑顔が見られるだけで一日幸せになっちゃうような……そんな感じです」


デン「私の場合は向こうがアプローチしてくれて、自分の気持ちに気づけたから……」

デン「でも、いいものだよ。なんていうか、どんなことをしてても可愛いって思えちゃうんだ」


ステラ「そ、そういうものですか……///」


ナナ「顔が赤いですが……」


ステラ「幸せそうなお二人を見てたらなんだかこっちが照れちゃって……えへへ///」


デン「もし好きな人ができたらアタックしてみるといいよ。私みたいに自分の気持ちに気づいてない人とか、消極的な人っているから」


ステラ「そ、そうですねっ。好きな人はまだ分かりませんけど……頑張ってみます! ありがとうございました!」タタタッ


ナナ「可愛いですねえ」


デン「ウィンさんに聞かれたらヤキモチ妬かれちゃいますよ」


ナナ「大丈夫です、ウィンはこれくらいでは怒りません」


デン「すごい信頼感……」


ーーーーー

ーーー

カラオケーー


イオ(モミジちゃんと仲良くなったみたいに二人とも仲良くなりたいからって、急にカラオケは変だったかな……)


イリス「これがカラオケですか……!」キラキラ


ノワール「こ、これで曲を入れるんだよね? やってみていい?」キラキラ


イオ(あ、大丈夫っぽい)ホッ


ノワール「イオさんは色んなこと知ってるね」


イオ「いやいや、私なんか家族カラオケくらいでしか来たことないですよ。遊び慣れてる訳ではないです」


ノワール(家族カラオケ……)


イリス(こんな遊び知らなかった……)


イオ「とにかく、好きな歌を歌いましょう。きっと楽しいですよ」


ノワール「じゃ、じゃあこの曲!」ピッ


♪♪♪♪♪♪


♪♪♪





ノワールの歌唱力↓コンマ
イリスの歌唱力↓↓コンマ
イオの歌唱力↓3コンマ

イオ「~♪ ……ふぅ」


パチパチ


ノワール「さっき私も歌ったけど、大声出すと気持ちいいね」


イオ「そうですね。プロの方のようには歌えませんけど、それでも楽しいです」


イリス「あ、次は私ですね。すぅ……」

イリス「ら~♪」


イオノワール「!?」


イリス「ららら~♪」


イオ(う……)


ノワール(うまい!)


イリス「ふう、どうでしょうか」


イオ「す、すごいですイリスさん! あんなに歌が上手いなんて!」


ノワール「上手いなんてもんじゃないよ! プロだよプロ!」


イリス「え、ええっ?」


ノワール「どこかで習ってた?」


イリス「いえ……」


イオ「すごくお上手でした。惚れ惚れしちゃうくらいです」


ノワール「うんうん」コクコク


イリス(二人とも本心から言ってますね……。なんだかこそばゆい感じです)テレテレ

イリス「ど、どんどん歌っちゃいましょー!」


イオノワール「おーっ!」


きゃっきゃ わいわい


ーーーーー

ーーー

クロエ「さて、いよいよ学外対抗戦ね……」


現在の目標
・集団体調不良について調べる
・部活に精を出す

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

10月第4週
8/16回目の行動です

8回目の行動終了後、マホリオ学外対抗戦へと移ります
マホリオ学外対抗戦の後、収穫祭へと移ります
12回目の行動終了後、文化祭へと移ります

町中、マホリオ練習場ーー


ヴィーネ「ゼレスちゃんから声をかけられるなんて……!」


ゼレス「この手は使いたくありませんでしたが……勝つためです」


ステラ「よ、よろしくお願いします!」


ラクリマ「お願いします!」ペコリ


ヴィーネ「もちろん訓練のお手伝いはさせてもらうわ。ただ甘くはないわよ」


ステラ「そのつもりで来ました」


ヴィーネ「よろしい」

ヴィーネ「それじゃあまず、基本のフォーメーションから確認するわ。地面の上でいいから、いつもの立ってみてくれる?」


ラクリマ(フォーメーションなんか確認して意味あるかなあ……)テクテク


ヴィーネ「ふむふむ……。縦に一直線で、ゼレスちゃん、ラクリマさん、ステラさん……」

ヴィーネ「ラクリマさんはもう少しステラさんに近づいた方がいいわね。で、ステラさんは右に一歩ズレて」


ステラ「?」


ヴィーネ「基本のフォーメーションはこっちの方がいいわ。ラクリマさんの板はある程度離れてても使えるから、大将の防御ができるよう大将に近めの方がいいわね。で、ステラさんは右利きとみた。一歩右にズレるだけで味方に被弾する確率はぐっと減るから、意識してみて」


ステラ「あ……確かにいつもと見え方が違います」


ラクリマ(確かにこっちの方がステラのこと守りやすいかも……)


ヴィーネ「で、基本的には大将を狙うこと。それぞれが別々の人を狙うと効果的に攻撃できないからね」


ステラ「ふむふむ……」


ゼレス(悔しいですけど、やっぱり参考になりますね……)


ーーーーー

ーーー

寮、自室ーー


テネリタス「ゴロゴロ……♪」


クロエ「最近簡単に撫でさせてくれるわよね」


テネリタス「気持ちいいからね」


クロエ「ならあなたを私の仲間と見込んで頼みたいのだけど、私と一緒に戦ってくれない?」


テネリタス「戦う? 敵でもいるのかい?」


クロエ「マホリオって言ってね、互いの魔法で戦って勝負するスポーツがあるの。それでテネリタスの力を借りたくて」


テネリタス「ふーん。ま、いいよ。面白そうだし」


クロエ「ほんと!?」


テネリタス「それに……」


「キャーーー! 校庭に手足と翼が生えた秋刀魚みたいな魔獣がーー!」


クロエ「なっ……! いくわよテネリタス!」


テネリタス(それに、主の傍だと面白いことに事欠かないしね♪)

校庭ーー


秋刀魚「サンマタカイ……デモタベタイ……」


クロエ「あなた、シンクロできる?」


テネリタス「シンクロ? よく分かんないけどやってみよう」


クロエ「確か気持ちを一つにするってローラが……ええい!」

クロエ「闇融合【ダークシンクロ】!」カッ


テネリタス『おお、主の中に入った感覚だ』


クロエ「これが……」

クロエ「いくよ秋刀魚。食べ尽くしてやる」グワアッ

クロエ「悪食【アクジキ】」


バクンッ!


秋刀魚「オイシクタベテ……」サラサラサラ…


ローラ「クロエちゃん!」タタタッ


クロエ「あ、ローラ」


ローラ「た、倒したの?」


クロエ「うん。……まずかったかな」


ローラ「ううん! 見た目は変な魚だけど、凶暴で危ない魔獣だから倒して正解。でも一人で勝っちゃうなんて……」


クロエ「そっか、それなら良かった」


ローラ「……クロエちゃん、なんか雰囲気変わった?」


クロエ「今テネリタスとシンクロしてるからね。それでかも」


ローラ「……」パチクリ


クロエ「どうかした?」


ローラ「あ、ううん。まさかクロエちゃんがシンクロしてるなんて思わなくてびっくりしちゃって……」


クロエ「テネリタスとは波長が合うのかもね」ニッ


ローラ「はうっ……」キュンッ

ローラ(歯を見せて笑うクロエちゃん新鮮でときめきが……)

学外対抗戦前日、橘花の研究室ーー


橘花「よく来たな、エミール」


エミール「交流のあった子が対抗戦に出るって聞いて、応援に来たんです」


橘花「クロエか。確かに何度か来ていたな」


エミール(応援はほんとだけど、橘花先生に会いたかったからここまで来たんだけどな)


橘花「そうそう、お前が来ると聞いてちょっと作ったものがあるんだ」


エミール「今度はなんですか? また胡散臭い魔力コントロールのグッズでも……」


橘花「いや、クッキーなんだが」コトッ


エミール「えっ!?」


橘花「いやな、樹と言い争ってる内に作る流れになってしまって。ただ上手くは作れなかったんだが……」


エミール(びっくりした……わざわざ私に作ってくれたのかと思った)


橘花「エミールに喜んでもらえるよう考えて作ったんだ。嫌じゃなかったら食べてみてほしい」


エミール「っ!?///」カアッ

エミール(こ、この人はほんと急にそういうこと言うんだから……)

エミール「い、いただきます」サクッ


橘花「ど、どうだ……?」

エミール「……美味しい」


橘花「ほ、ほんとか!?」


エミール「はい。ちゃんとクッキーになってますよ」


橘花「よかったぁ……」ヘニャ

橘花「エミールに嫌がられたらどうしようかと……。ああ、安心したよ」


エミール(ああもう、この人はなんで期待するような反応しちゃうのかな……)モグモグ


橘花「菓子作りなど初めてやったが、喜んでもらえるならやった甲斐があったな」


エミール(……これで喜んじゃう私も私か)


ーーーーー

ーーー

寮、アルシェの部屋ーー


ちゅう ちゅぱ


アルシェ「ん……ちゅ、ちゅう……」


ティア「ひゃう……ん、んくっ……」


アルシェ「れろ、ぐちゅ……ちゅぴ……」


ティア「あるしぇ、ちょっと……止まっ……んんっ」


アルシェ「ふ、んん、ちゅ、れろ、ぢゅうう……」


ティア「んんんっ……!」ビクンッ

ティア(だめ、腰、抜け……)カクカク


トサッ……


アルシェ「ティア、もっと……」


ティア「……はいっ」


ちゅ ちゅう……

空き教室ーー


リリィ「さ、ナミネさん座ってください」


ナミネ「は、はい」ストン


リリィ「まずはおまじないから……」スッ


ちゅっ


ナミネ「……///」カアア…


リリィ「それと、これは私の個人的なもの」


ちゅうっ


ナミネ「!?」


リリィ「えへへ……しちゃいましたね」


ナミネ「……」


リリィ「ナミネさん? おーい?」ユサユサ


ナミネ「はっ!?」ガタンッ

ナミネ「す、すみません! 急にすごく幸せな幻覚を見て……」


リリィ「夢でも幻でもないですよ。んっ」チュッ


ナミネ「ひゃっ!?」


リリィ「これで明日の大会、頑張れますか?」


ナミネ「っ!」コクコクコクコク!


リリィ「よかった。でももうちょっとだけ……」スッ…


ちゅっ ちゅう ちゅっ……


ーーーーー

ーーー

そして学外対抗戦当日ーー


クロエ「去年と同じね。たくさんコスプレした生徒が来てるわ」


ヒカリ「去年はボク達も豊穣祭を楽しみにしてる側だったけど、今回はそうはいかないね……」


ローラ「これからたくさん強い人と戦うんだもんね。が、頑張るぞー」


『出場選手はフィールドにお集まりください。繰り返します、出場選手は……』


クロエ「さ、行くわよ!」


ーーーーー

ーーー




ウィン「我々選手一堂、正々堂々戦うことを誓います」


パチパチパチパチ!


『それでは各ブロック第一試合から行います。呼ばれたチームは各フィールドに移動してください』


~参戦チーム~
クロエ 凜華 モミジ
レナ ローラ ヒカリ
ティア アルシェ ナミネ
楓 晶 嵐
ウィン ナナ 時雨
ステラ ゼレス ラクリマ


クロエ「10チーム10ブロック、計100チーム……。ブロック上位2チームが決勝トーナメント進出ね」


レナ「全部勝つつもりでいかないと厳しそうね」


楓「今年は勝つぞー!」


コンマ1桁が勝ち数(0は10勝)
9か0で決勝トーナメント進出

クロエチームの結果↓コンマ(>>76で+3ボーナス)
レナチームの結果↓↓コンマ
ティアチームの結果↓3コンマ
楓チームの結果↓4コンマ(昨年6勝のため+6ボーナス)
ステラチームの結果↓5コンマ(>>117で+2ボーナス)

全ブロック総当たりでも1チーム9戦じゃない?仮に全チーム10試合やるにしても全ブロック合わせて500試合くらいやることにならないか?

>>136
1ブロック9戦ですね…
ご指摘ありがとうございます!
結果に変動はないので、このまま続けます

リーグ戦方式にした理由は、トーナメントだと一回一回コンマ判定を挟んでテンポが悪くなってしまうかもと思ったのが理由です
一日ですごい数の試合をこなしてますが、そこは目を瞑っていただけると助かります

クロエ「闇弾【ダークボール】!」ドウッ!


「そんなの撃ち落としてやる! 水弾【アクアボール】!」バシュッ!


モミジ「重力魔法【グラビティ】!」


ギュウウ……


「す、吸い込まれた!?」


凜華「よそ見してる余裕はないよ! 氷弾【アイスボール】!」


ドオオオッ!


「キャアアアアア!」


審判「そこまで! 勝者リリウム!」


わあああああっ!


クロエ「や……やったああああ!」


凜華「やったよクロエさん!」


モミジ「決勝トーナメント……!」


クロエ「無敗よ! このまま優勝しちゃいましょう!」


凜華モミジ「おー!」


レナ「ふん、甘いわね」ツカツカ


クロエ「あらレナ」


レナ「残念だけど優勝は私達がもらうわ。だからあなたの優勝はありえない」


凜華「ってことは……」


ローラ「うん、私達も予選突破」


楓「うおおおあたし達も混ぜろおおおお」ドドドド


ヒカリ「わわっ!?」


晶「アタシ達も予選突破したぜ。決勝トーナメントお互いに頑張ろうな」


嵐「ウィンさん達は余裕の突破だよ。流石だな」

ティア「ローラさん」テクテク


ローラ「ティアちゃん……」


ティア「私達は敗退してしまいました……私達の分も頑張ってください……っ」グスッ


ローラ「うんっ、もちろんだよ!」


ステラ「クロエおねえちゃああああん」ビエエエ


クロエ「ああもう、泣かないの。お姉さんでしょ?」


ステラ「でも、でもお……」


クロエ「負けた分はクロエお姉ちゃんが勝ってくるから、安心して見てなさい」ナデナデ


ステラ「うん……っ」


レナ「余計に負けられなくなったわね」


ヒカリ「そうだね……勝とう」


モミジ「が、頑張ろうね凜華さんっ」


凜華「うん、もちろん」


ーーーーー

ーーー

決勝トーナメントーー


樹「決勝行きの20チーム中4チームがうちの子……。ベスト4以上が全国行きだから、もしかしたら全部うちの子なんてことも……!」


橘花「ウィンはともかく他は二年生だぞ。簡単にはいかないだろうな」


樹「だから本気で応援するのよ! 頑張れー! ほら橘花も!」


橘花「が、頑張れー」


「なにあの女の子たち、かわい~♡」


ーーーーー


クロエ(緊張するわ……)


レナ「1回戦は各ブロック2位のチームの中から8チームが戦うのね。それで16チームにしてから2回戦……」


楓「リリウムはみんな2回戦からだな。もし2つ勝てれば全国行きだ!」


『決勝トーナメント1回戦を行います。試合のあるチームは移動をお願いします』


凜華「クロエさん、次に当たる予定のチームのフィールドはあっちみたいだよ」


クロエ「ありがとう、凜華。アップついでに観察に行きましょうか」


モミジ「あ、ま、待ってー」テテテ


ーーーーー

ーーー

『全ての1回戦が終了しました。休憩の後、2回戦を開始します。試合のあるチームは移動をお願いします』


クロエ「よし、行くわよ!」


2回戦の結果
コンマが偶数で勝利
奇数で敗北
ゾロ目で新キャラ(改めて募集します)

クロエチームの結果↓コンマ
レナチームの結果↓↓コンマ
楓チームの結果↓3コンマ

今日は更新なしです



ーーー

ーーーーー


ドウッ バシュッ!


「さっきまでの威勢はどうしたの!? 花弾【フラワー】!」


クロエ「くっ……!」


凜華「ひるんじゃだめだクロエさん! 氷壁【アイスウォール】!」パキキ!


モミジ「反重力魔法【アンチグラビティ】!」


グイイイ… ボシュッ!


「見え見え!」ギュン!


凜華(避けられた!)


テネリタス『いいのかい、主。このままじゃ負けちゃうよ』


クロエ「……!」

クロエ「闇融合【ダークシンクロ】!」カッ


「百花繚乱【ザ・ガーデン】!!」ブワアッ!


モミジ「な……!」


凜華「お、多い!?」

凜華(こんなに大量の弾、跳ね返せない……!)


「これでおしまい! いけ!」


ドドドドドドっ!


テネリタス『あはっ♪』


クロエ「悪食【アクジキ】!!」


バクウッ!!

「……は?」


クロエ「……もっと」


テネリタス『タベタイナア』


グワアッ!


凜華「し、審判! 棄権します! クロエさん!」バッ


バクッ バクッ!


モミジ「じ、自分を食べてる……!?」


審判「離れて! 睡眠魔法【スリープ】!」


クロエ「う……!?」カクンッ


審判「試合終了! 棄権により勝者ーー」


ーーーーー

ーーー

医務室ーー


クロエ「ん……」パチッ


モミジ「あ、起きた!」


凜華「クロエさん、声は聞こえる?」


クロエ「え、ええ……。あれ……試合は……」


凜華「負けたよ。クロエさんの様子がおかしくなったから棄権したんだ」


クロエ「私が……ああ、思い出したわ。テネリタスとシンクロして……それで……」


モミジ「体はどう?」


クロエ「今はなんともないわ」


凜華「よかった。スタッフの人に声かけてくるね」タタタッ


クロエ「レナチームと楓チームは?」


モミジ「勝ってたよ。もう一つ勝てば全国」


クロエ「そう、応援しないとね」


モミジ「うん」


クロエ「……勝てなかったわねえ……」


モミジ「……うん」


ーーーーー

ーーー

通路ーー


ローラ「クロエちゃん……っ」ウルッ


レナ「泣かない! 勝ってあいつを喜ばせるのよ!」


ヒカリ「そ、そうだよ。泣いて負けでもしたらクロエに怒られちゃう……」ジワッ


レナ「ああもう、どうしたら……!」


楓「よーっす」


晶「クロエは大丈夫なのか?」


レナ「今は医務室。大事はないみたいだけど、二人が精神的に参ってるわ」


嵐「泣くなって。二人の泣き顔をクロエが見たいと思うか?」


ローラヒカリ「っ」ピタッ


嵐「クロエは無事なんだ。ならやることは?」


ローラ「か、勝つ。勝ってクロエちゃんに報告する」


嵐「よし、そうだ。俺らも頑張るから負けんなよ」


レナ「……」ホッ


『決勝トーナメント3回戦を開始します。試合のあるチームはフィールドに集まってください。繰り返しますーー』


楓「あら、もう試合か。次もお互いに頑張ろうな」


レナ「ええ。……ありがとね」


嵐「いいって、泣き止ませるのは楓で慣れっこだからさ」


楓「らーんー?」


晶「ああもう、行くぞ二人とも。邪魔したな」


ヒカリ「ううん。そっちも頑張って」


3回戦の結果
コンマが3の倍数で勝利
それ以外で敗北
ゾロ目で新キャラ(改めて募集します)

レナチームの結果↓コンマ
楓チームの結果↓↓コンマ

レナチームーー


ローラ「エアロ! 融合【シンクロ】!」カッ

ローラ「風弾【エアロボール】!」


「防御魔法【シールド】!」


ヒカリ「硬いね……。なら二人分で! ローラさん、風送【エアロライン】!」


ローラ「風斬魔法【かまいたち】!」ズバアッ!

ローラ(魔力を切り刻むこの魔法なら……!)


「城壁魔法【グレートウォール】!」


ミシッ……!


ヒカリ「びくともしない!?」


ローラ「あの魔法……レナさんのより大きいし、堅い……!」


「万策尽きたかな? これが私達の作戦、守りは最大の攻撃ってね! 魔弾【シュート】!」


レナ「魔障壁【ガーディアン】!」


ギインッ!


「防御系か……! でも甘いよ! 三人で一点を狙えば……! 魔弾【シュート】!」


レナ「ぐっ……!」


バキンッ!


レナ「きゃあああああ!」


審判「そこまで! 勝者ーー」


ーーーーー

ーーー

楓チームーー


楓「風弾【エアロボール】!」


「わわっ!?」ギュン!


晶「炎弾【ファイアボール】!」


「くっ、防御魔法【シールド】!」バキィッ!


嵐「逸らすので精一杯だ! いけるぞ!」


楓「よっしゃ、エアロ……!」


晶「! 待て楓!」


「もう遅い!」


ギチイッ!


楓「な、なにこれ!? 糸!? 紐!?」


「蜘蛛の巣【アラクネ】。逃げてるのは全部フリだよ。残念だったね」


嵐「さっきの試合は別の奴が……」


「うちのチームはみんな使えるの。誰が動きを止めるのかは、私達以外には分からない」

「で、どうする? そっちはもう身動きできないけど、まだやる?」


晶「……こ、こうさ……」


楓「諦めんなバカーーーーー!!! 風斬魔法【かまいたち】!」


ズババババッ!


楓「こんなん痛くも痒くもない! 風神魔法【ルドラ】!!」


ゴオオオオオオオッ!


嵐「なっ……!?」


「……決勝まで取っておきたかったけど、これは仕方ないか。蜘蛛神魔法【アトラク=ナクア】!」


ゴシャアアアアアア!!


楓「あ……う、そ……」シュウウ…


「魔弾【シュート】!」ドシュツ!


楓「うああああああっ!」


「試合終了! 勝者ーー」


ーーーーー

ーーー

医務室ーー


クロエ「ウィンさんチーム以外みんな敗退ね……。やっぱり全国行きは甘くないわ」


ローラ「えぐっ……ぐすっ……」


クロエ「ああもう、泣かないの。よしよし」ナデナデ


晶「強かった……。連携もそうだし、単純な力でも……」


クロエ「反省は後! まずはウィンさんチームの応援するわよ!」


凜華「もう動いて大丈夫なのかい?」


クロエ「ええ。とりあえず異常は見当たらないから、応援くらいならいいらしいわ。あとで専門の医者と話し合いはするみたいだけどね」


モミジ「それじゃあスタンドに行こっか。ずっとここ占領しててもよくないもんね」


ーーーーー

ーーー




わああああああっ!


実況『さあ地区決勝も残すは一戦! その激闘を目に焼き付けろおおおおお!』


時雨「盛り上がってるな……」


ナナ「最後まで気を抜かずに行きましょうね!」


ウィン「うん、もちろん」


審判「それでは決勝を開始します。両チーム整列。礼!」


「よろしくお願いします!」


決勝ウィンチームの結果↓
00で敗北
それ以外で勝利
ゾロ目で新キャラ(改めて募集します)



ーーー

ーーーーー


ガッ! ゴオッ!


時雨(ウィンを牽制しつつナナ狙い……決勝トーナメントあたりからこんな試合が増えたな)


ナナ(やっぱり対策されてるんでしょうか……)

ナナ「防御魔法【シールド】!」


「あんた達を倒して、私達が最強だって証明してやる! 岩神魔法【テラ】!」


ボゴオオオオッ!


時雨「地面が盛り上がった!?」

時雨(これは私でも斬るのは苦労しそうだが……)


ナナ(また私狙い……! でも、もう……)


ウィン「神弾【ネオ】」


ゴシャアアアアッ!


「な……え……?」


ウィン「もういい? 魔弾【シュート】」


ゴオッ!


「きゃあああああ!!」


審判「……あ、し、試合終了! 勝者リリウム代表、ウィンチーム!」


わあああああああっ!!


ウィン(嵐さんの方がパワーはあったな……。スピードも楓さんの方が……。判断力も晶さんの方がいいし……)


ナナ「ウィン、挨拶しますよ」


ウィン「あ、うん」


審判「両チーム礼!」


ありがとうございました!


ーーーーー

ーーー

閉会式ーー


『ーー以上をもちまして、学外対抗戦を終了いたします。勝ち残ったチームは地区代表として、全国大会に出場することになります。全国の舞台でも勝ち上がれるよう、応援しております』


樹(結局残ったのはウィンさんチームだけ……。そう簡単にはいかなかったわね)


地下ーー


セレニテ「……うん、完璧♪」

セレニテ(閉会式、全ての選手と応援団が動かずにいてくれる時間)

セレニテ(面白い人も何人かいたし……)

セレニテ(それでは、ありがたくいただきます)

セレニテ「権能・吸収【アブソリュート・アブソーブ】」


きゅううううう……


ーーーーー

ーーー

フィールドーー


ウィン「……っ」


ナナ「どうしました?」


ウィン「あ、いや……ちょっと疲れてるだけ。それよりナナは大丈夫?」


ナナ「はい、大丈夫ですよ?」


ウィン「ならよかった」


樹「それじゃあリリウムはこれで解散。収穫祭を楽しむのはいいけど、迷惑だけはかけないように!」


「はいっ!」


クロエ(私はこのままもう一回医務室ね……)


どさっ ばたっ!


「キャアアアアア!」


クロエ「な、なに!?」バッ


ヒカリ「う……く……っ」フラッ


クロエ「ヒカリ!? どうしたの!?」


ヒカリ「わからない……急に……足から力が抜けて……」


クロエ「肩を貸すわ。医務室に一緒に行きましょう」グイッ


樹「な、なに? 何が起きてるの!?」


橘花「解析魔法【アナライズ】」キイイイ…


ナナ「あ……あれ……」フラッ

ナナ(地面が、近づいて……)


がしっ!


ウィン「ナナ! ああくそ……!」

ウィン「時雨、ナナを頼む!」


時雨「あ、ああ! ナナ、肩を」グイッ


橘花「ウィン、地下だ。真下で何か起きてる」


ウィン「ありがとうございます!」ダッ!


樹「私も地下に……!」


橘花「お前はダメだ。ここでリリウムの生徒を守れ」


樹「くっ……!」

地下ーー


クロエ(内密の話だから地下の救急治療室でって……ここよね。緊急だしヒカリも一緒に入っていいわよね……?)


ウィン「クロエさん」


クロエ「ウィンさん? こんなところでどうしたの?」


ウィン「ちょっと用事がね。それより危ないから、部屋の中に入ったら少しの間外に出ないでほしい」


クロエ「え、ええ……。ウィンさんが言うならそうするけど……」


ギイ……バタン


ウィン(さて……)

ウィン「そこにいる人、出てこい」


セレニテ「あら、バレてたの?」ヒョコッ


ウィン「ボクの魔力が無くなるのはいい。でも皆の魔力を奪うのは止めろ」


セレニテ「大丈夫よ、命まで取るほどじゃないから。ま、ほんとは皆疲れてて魔力が減ったことにも気づかないはずだったんだけど……」


ウィン「上で何人か倒れてる。何か起きたのは一目瞭然だ」


セレニテ「何人かは魔力を人に移すのに適した魔法使いだったから、ついつい取り過ぎちゃったのよ」


ウィン「ナナは魔法が上手くないのに、無理やり魔力を取られた。それも大量に」

ウィン「……ぶっ飛ばす理由には充分だ」

ウィン「時神魔法【クロノス】!!!」


セレニテ(学生一位の魔法……! さあ見せ)

ボゴオオオッ!


セレニテ「がっ……!?」

セレニテ(なに、今のは……。何も見えなかった……魔力も、攻撃の軌道も……)

セレニテ(まさか……時を止めた!?)


ウィン「見えなかったでしょ。ナナもそうだよ、自分が何されてるか分からないまま倒れたんだ」

ウィン「そこで少し寝てて。警備を呼んでくる」クルッ


セレニテ「権能・吸収【アブソリュート・アブソーブ】!」


ウィン「ぐっ……!?」バタッ


セレニテ「はあびっくりした」パンパン

セレニテ「体を狙ったのは失敗ね。魔力を練りに練ったローブだもの、あの程度の魔法は効かないわ」

セレニテ「あなたなら数時間もすれば起きあがれると思うけど、その前に逃げさせてもらうわね。貰った魔力は大事に使わせてもらうから安心して?」


ウィン「ま……て……!」


セレニテ「それじゃあね」テクテク…

セレニテ「……ええ、やったわ。ちゃんとあなたの言うとおりに……」


ーーーーー

ーーー

救急治療室ーー


クロエ(あわわ……)

クロエ(会話は聞こえてたけど、今の私が追っても何もできない……)


ギイイ……


クロエ「……」キョロキョロ


ウィン「あ……」


クロエ「ウィンさん、立てる?」ヨイショ


ウィン「……もしかして聞いてた?」


クロエ「……ええ。私には入れない領域だったわ」


ウィン「正解だよ。あいつはヤバい」


クロエ「はい、ここに寝て」


ウィン「お医者さんは?」


クロエ「今は上で対応してるみたい。できるだけ急いで来るって言って、職員通路で上に行ったわ」


ウィン「そっか……じゃあ少し寝ようかな……」


クロエ「ええ。来たら起こすわ」


ーーーーー

ーーー

医者「みんな魔力不足で力が抜けたみたいだ。今年は接戦が多かったし、みんな張り切りすぎたのかな」


クロエ「それじゃあヒカリも……」


医者「ああ。診たところそのようだ。しっかり休めば治るよ」


ヒカリ「ありがとうございます。安心しました」


クロエ「ウィンさん」ユサユサ


ウィン「ん……? ふあ~……」


医者「ウィン・フォルクスさんだね。君も魔力不足だ。ただ……」


ウィン「他の人より魔力が少なかった~?」


医者「あ、ああそうだ。よく分かったね」


ウィン「やっぱりそうなんですね~、ありがとうございます」


クロエ「ナナさんも命に別状はないらしいわ。良かったわね」


ウィン「おお、それはすごくいいニュース~」


クロエ「さて……」


医者「最後にクロエさんだね。自分を食べてたようだけど、あれは?」


クロエ「テネリタス」キンッ


テネリタス「おっと」ストッ


クロエ「この魔獣とシンクロしたら、制御が利かなくなったのよ。それで飼い犬に手を噛まれるどころか、自分の魔獣に喰われかけたわけ」


医者「見たことない魔獣だな……。珍種か何かか? 危険は無さそうだが……」


テネリタス「ワタシが危険な訳ないじゃん。良識ある魔獣だよ」

医者「人と意思疎通ができるのか……。確かに人に危害を加えそうにはないな」


クロエ「念の為学校を通してリーケ魔獣研究所で調べてもらうわ」


医者「ああ、そうしてくれ。私も魔獣は専門外だから、専門家の意見を聞いたほうがいい」

医者「それじゃあ、こんなところかな。君たちも少し休んだら豊穣祭で美味しいものをたくさん食べるといい。魔力回復は身体が資本だからね」


クロエ「そうね。そうするわ」


医者「それじゃあ、私はまた別の生徒を見てくるから。ここは好きに使ってくれて大丈夫だからね」


ーーーーー

ーーー

ローラ「クロエちゃん、ヒカリさん、もう大丈夫?」


ヒカリ「うん。歩き回るくらいなら大丈夫」


クロエ「私も大丈夫よ」

クロエ「……とりあえずテネリタス」


テネリタス「ん?」


クロエ「私とシンクロした時に私のこと食べるのはもう禁止よ」


テネリタス「いやーあれはなんというか……ワタシも制御できなかったんだよ」


クロエ「全く……おちおちシンクロもできないわね」


ローラ「と、とにかく収穫祭だよ!」


クロエ「そうね。楽しみましょう!」


現在の目標
・収穫祭を楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価

町中ーー


きゃあきゃあ
   かっこいいー!


楓「ふっふふ……」


晶「お、おい楓……」


楓「血を吸われたいのはどなたかな?」キリッ


きゃああああ!


嵐「ああもう、バカ……!」ハラハラ


ティア「あうぅ……///」


ラクリマ「ほらほらお姉ちゃん、恥ずかしがらないで!」


楓「お、あっちは悪魔のコスプレか。可愛いね」


アルシェ「そっちは吸血鬼?」グウウウ


晶「うお、アルシェもいたのか。まあ、楓が吸血鬼するって言うから合わせてな。木を隠すなら森の中って奴だ」


アルシェ「お菓子たくさんもらってる……」ギュウウウ…


嵐「おこぼれだよ。楓の奴が調子乗ってもらってるんだ」


楓「この調子なら学校で一番もらっちゃうかもなー」


クロエ「聞き捨てならないわね!」


楓「クロエ!」


クロエ「私達演劇部を差し置いてお菓子を一番もらえるわけがないわ!」


楓「言ったなー? なら誰が一番お菓子をもらえるか勝負だ!」


クロエ「望むところよ!」


ヒカリレナ凜華モミジラクリマノルン(勝手に勝負始まった……)


アルシェ「……」グウオオオオ

ティア「アルシェ?」


アルシェ「……お」


ティア「お?」


アルシェ「お腹空いた……」ギュゴオオオオ


ティア「!!」

ティア「ラクリマ、人の多いところに行きますよ! 少しでもお菓子を!」


ラクリマ「え、う、うん!」ダーッ!


アルシェ(……アルシェもお菓子もらいにいこう)グウウウウ


ーーーーー


ティア「お、お菓子ください! くれないとイタズラしますよっ!」


きゃあああ! なにこの子可愛い!


ラクリマ(アルシェおねえちゃんのために必死なお姉ちゃんも可愛いなあ)ホッコリ


ーーーーー


エミール「ほ、ほんとにするんですか?」


橘花「ああ。今までの経験から言って、人が怪我をしたり意識を失ったりすることはない。そして魔法がかかってもエミールの魔力が薄まれば魔法は消える」

橘花「つまりこれだけたくさんの人がいる場所での実験を行っても問題はないわけだ」


エミール「それはそうですけど……。ええい、変なこと起こりませんように!」カッ!


しゅうううう……


橘花「よし、何が起こったか調べに行くぞ」ウキウキ


エミール(行動早いなあ!)


ーーーーー

ーーー

アルシェ「お菓子たくさん」ムフー


ティア「わ、私達のも、どうぞ……」ゼエゼエ


ラクリマ「あうう……人酔いってこういうことかあ……」グルグル


アルシェ「いただきま……」


ぼふんっ!


アルシェ「っ!?」バッ!


ドーナツ「……お? おお?」

ドーナツ「おおおおおおっ!? 動けるぞ!?」


アルシェ「ドーナツが喋った……」


ティア「ていうか……動いてませんか……?」


わーわー! きゃー!


プリン「私もよ! やったわ!」


チョコレート「あ、あたしも動けるぞー!」


アルシェ「なに……これ……アルシェのお菓子……」ゴギュゴゴゴ


アメ「あ、あのう……」


アルシェ「アメさん……?」


アメ「わたし達、多分すぐまた元に戻ります。分かるんです」

アメ「……少しの間でいいです。人間の世界を楽しませてください」


アルシェ「ん……」コクン


アメ「あ、ありがとうございます!」パアアッ


ティア「いいんですか? 逃げちゃうかも……」


アルシェ「生きてるのを無理に食べたりはしない。亡くなった動物や作った人にちゃんと感謝して食べないと失礼」


ティア「食に真摯なところ、アルシェらしいです」クスッ


アルシェ「……褒めてる?」


ティア「褒めてますよ」


いちゃいちゃ


ラクリマ(私いるの忘れてるのかなあ)ジー…


ーーーーー

ーーー

出店ーー


アルシェ「お菓子が動いてもお肉は動かない」


ティア「軽食の移動販売ですか」


「食べるかい? 今なら少しサービスするよ!」


アルシェ「食べる」


「あいよ! できたてサンドイッチだ!」


アルシェ「はぐはぐっ」ムシャムシャ


「あとはおまけの試作品のサンドイッチだ。祭りなんで今日は出店だが、いつもは町の通り沿いの店で軽食屋をやってるから、よかったら食いに来てくれよ」


アルシェ「ん!」ゴクン

アルシェ「美味しかった。ティア、出店制覇しよう」


ティア「え、ええっ!?」


アルシェ「こっち!」グイッ


ティア「制覇って、どれだけ食べる気ですか!?」


ーーーーー

ーーー

翌朝ーー


クロエ「……ふふふ」


ヒカリ「また笑ってる」


クロエ「楓にお菓子の量で勝ったからね」


ヒカリ「凜華さんが狼女のコスプレをして、でしょ」


クロエ「それでも勝ちは勝ちよ!」


ヒカリ「はいはい」クスッ


現在の目標
・集団体調不良について調べる
・部活に精を出す

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

11月第1週
9/16回目の行動です

12回目の行動終了後、文化祭へと移ります

ガーデンーー


クロエ「あ、ステラここにいたのね」


ステラ「クロエ先輩。どうしました?」


クロエ「ティトの様子を見に来たのよ。テネリタスがああなったし、ティトももしかしたら何か起きるかもと思って」


ティト「我は今のところ制御が効かなくなるということは起きてない」


クロエ「そうなの?」


ステラ「はい。ティトさんはとても良い子ですよ」


クロエ「ならよかったわ。……ちなみに二人はシンクロってできるのかしら」


ステラ「うーん……魔力の性質が近いとはいえ、難しい気がします」

ステラ「そもそもローラ先輩の魔法が特別で、クロエ先輩もなぜかできちゃってるのがすごいんですよ!」


クロエ「去年ローラの魔力を体内に入れた影響かしら……」


ステラ「なら逆に、クロエ先輩だったらティトさんとシンクロできるかもしれませんね」


クロエ「いずれ試してみるのもありかもね。でも星の魔力がいるのは事実っぽいし、まだ預けといていいかしら」


ステラ「はい、お任せください!」


クロエ「それじゃあ、調べ物があるから失礼するわね」


ーーーーー

ーーー

図書室ーー


クロエ(『魔力吸収』……非常に珍しい魔法ではあるが、譲渡の対極であるこの魔法も存在する)

クロエ(『譲渡』が魔力不足の魔法使いを助けるものならば、この『吸収』はその逆、つまり魔力過多の魔法使いや、悪性の魔力に染まった魔法使いを助けるものである……)

クロエ(譲渡の逆……? でもあの人はイリスに魔力をあげてるはず……。2種類の魔法を持ってるってこと……?)

クロエ(魔法の扱いが上手いのはともかく、魔力量もすごそうね……)

クロエ(考えられる対策は、そもそも魔法にかからないことだけど……。今まで知らずに取られてたということは本人の了解がいる魔法じゃない。シュートやシールドのように、撃てば使える魔法ってことね)

クロエ(外からの魔法を防ぐローブとか、あるいはイリスに説得してもらうとか……)

クロエ「うーん……」


ーーーーー

廊下ーー


ウィン「……いた」


イリス「っ」ビクッ


ウィン「学外対抗戦の『アレ』、お母さんだよね?」


イリス「……はい」


ウィン「ねえ、あんなことされてなんとも思わないの? お母さんがいろんな人に迷惑をかけてるんだよ?」


イリス「だ、だって……ママは、ああしてるのが、幸せ……だから」


ウィン「……」


イリス「それでママが幸せなら、私は……」


ウィン「それさ、お母さんと話したの?」


イリス「話してない……けど」


ウィン「話したことないなら分からないじゃん」


イリス「話してないけど……分かるんです」


ウィン「そんなわけ……」


イリス「私が魔力を補充する実験の中で目覚めた魔法が……人の考えてることが分かる魔法なんです」


ウィン「な……」


イリス「……お母さんにも、誰にも言ったことなかったのに……なんで、あなたに……」


ウィン「……それで、お母さんがイリスさんの治療をしてる時に、幸せを感じてたから……?」


イリス「……」コクリ


ウィン「……分かった。それ、みんなに言おう」


イリス「や、やです! こんなの知ったら皆さん気味悪がります!」


ウィン「気味悪がらない。現にボクが何を考えてるか見てごらんよ」


イリス「……『助ける』……?」


ウィン「そ。ここの生徒はいい人ばっかりだから大丈夫~!」オー!


ーーーーー

ーーー

そんな時校長室ではーー


樹「すでに各教室、各部活の出し物は決まってる」

樹「となるとここから作業に入って……本番一週間前には先生や用務員の方が安全性の確認のために、仮の出し物を体験することになる」

樹「当然まだまだ完成には程遠い出し物だけど……デートにはなるわ」キュピーン

樹「まずここのお化け屋敷、そしてクレープ……さらにタピって、講堂でゆっくり……うふふ」


ラミー「……樹、文化祭の私物化はよくないよ」ジトーッ


樹「うっ……そ、そうね」


ラミー「っ」ゾクッ


フッ


樹「? 急に暗く……。ああ、今日だったかしら」


ラミー「な、なにが……?」フラ…


樹「皆既日食が起きてるのよ……って、ラミー大丈夫? フラついてるけど」


ラミー「だ、大丈夫。ちょっと立ちくらみしただけみたい。それより皆既日食か……天体のことあまり調べないから知らなかったよ」


樹「それも今回のは数百年に一度レベルのものよ。どんどん気温が低くなるから用心しておくこと」


ラミー「はーい」

図書室ーー


クロエ「はっ、はっ……!」ドクンドクン


どさっ……


クロエ(なに……胸が……苦しい……!)

クロエ「だ……だれ、か……!」パクパク


テネリタス『我が主、ワタシのことを出せるか?』


クロエ(テネリタス……! 召喚石に触れれば……)ググッ…


カッ!


テネリタス「よし、出れた! 待ってろ我が主! 人を呼んでくる!」ダッ!


クロエ「はぁっ、はぁっ……!」コク…


ーーーーー

ーーー




保健室ーー


クロエ「ん……」ムクリ


橘花「起きたか」


ローラ「クロエちゃあん!」ガバッ


ヒカリ「クロエ……良かった……!」ジワッ


クロエ「な、なに? どうしたの?」


ローラ「どうしたも何も、テネリタスが私達のことを呼びに来たんだよ! クロエちゃんが図書室で倒れてるって!」


クロエ「あ、ああ! 思い出したわ!」


橘花「そのことでクロエ、君に伝えなくちゃならないことがある」


クロエ「?」

橘花「いいニュースと……悪いニュースだ」


クロエ「……いいニュースから聞かせてもらおうかしら」


橘花「まず、検査の結果命に別状はない。病気の気配もない。健康そのものだ、良かったな」


クロエ「確かにいいニュースだけど……ならなんで倒れたのかしら」


橘花「それが悪いニュースなんだが……覚悟して聞いてくれ」


クロエ「もったいぶるわね。なに?」


橘花「……君の中の闇の力が活性化している」


クロエ「……え」


橘花「おそらくだが、この皆既日食。世界が長いこと暗闇に包まれるというのは、分かっていても恐ろしいことだ」

橘花「そして闇は確か……精神的に揺らぐと成長するんだったな?」


クロエ「まさか……それで?」


橘花「推測の域は出ないがな」

橘花「そもそも人の心の中には、誰にだって暗い闇の部分はあるはずなんだ。そう言った意味では、闇魔法というのは異質な存在なのかもしれない」


ヒカリ「誰でも闇魔法を使えるってことですか?」


橘花「いや、魔法としては使えないことが歴史が証明している。だが、最後に襲ってきたという鬼や、闇そのもの……それがクロエたった一人の闇から作られたものだとは思えない」

橘花「人が知らずの内に心の中で育てた闇が少しずつ溶け出し……それが闇そのものを大きくしたのではないかと、私は睨んでる」

ローラ「つまり……みんなが闇を作って、闇魔法使いはそれを消滅させるために闇の試練をしてるってこと?」


橘花「だから推測だ推測」

橘花「……まあその推測が正しければ、今回あまりに不特定多数の人間が恐怖を感じてしまったが故に闇が急成長し、クロエの中にある闇の力が反応した……という考え方もできる」


クロエ「じゃあ、他の闇魔法使いも?」


橘花「ラミーはほぼ完全に闇と決別したから、残ってるのは魔力だけのようだ。だからクロエのように倒れたりはしていない。少しフラついた程度だ」

橘花「学外の闇魔法使いの確認も樹がしてるが……特に問題はなかったみたいだ」


クロエ「闇の試練から時間が経ってないから、一番影響を受けたのかしら」


橘花「かもな。さ、話はこんなところだ。これから定期的に検査するからそのつもりでな」


クロエ「分かったわ」


ーーーーー

ーーー

セレニテの研究所ーー


ガシャンッ!


セレニテ「く……っ!」フラッ

セレニテ(視界がぼやける……。魔力の安定剤を……!)ガクガク


バキッ!


セレニテ「つっ……!」

セレニテ(割れた試験管で手を切ったか……もう目の前のものも判別できない……)


ぱしっ


セレニテ(あった……)

セレニテ「ごくっ……」

セレニテ「……はあっ、はあっ……」

セレニテ「少し……落ち着いたわね……」


ーーーーー

ーーー

クロエ「闇の試練はもう乗り越えたし、もしまた闇と戦うことになっても大丈夫よ!」


ローラ「無理だけはしないでね?」ハラハラ


ヒカリ「クロエといるといろんな意味でドキドキしっぱなしだよ、もう……」


現在の目標
・文化祭の準備をする
・闇について調べる
・集団体調不良について調べる
・部活に精を出す

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください
!現在皆既日食が起こっています!

11月第2週
10/16回目の行動です

12回目の行動終了後、文化祭へと移ります

ガーデンーー


クロエ「なんかバタバタしてるわね……何かあったの?」


園芸部員「実は正体の分からない黒い花が急に生えてきて……。今みんなで手分けして抜いてたんです」


クロエ「黒い花?」


園芸部員「皆既日食のせいじゃないかって言ってる人もいるんですけど……詳しくは分からないです」


クロエ「……この足元のも?」


園芸部員「ああっ、そうです! 抜いてもらえますか?」


ぷちっ


クロエ「チューリップみたいな形ね……」


園芸部員「バラみたいなのとかヒマワリみたいなのとか……もうめちゃくちゃですよ。橘花先生に調べてもらったら、魔力を吸う力もあるから早く対処するようにって……」


クロエ「魔力を吸う力……」

クロエ「この花貰っても?」


園芸部員「どうぞ。処分のために抜いてるだけですから」


クロエ「ありがとう。じゃあありがたくいただくわ」


ーーーーー

ーーー

空き教室ーー


クロエ「スフィアさん、今いいかしら?」


スフィア「なに?」


クロエ「これ、黒い花なんだけど……見たことある?」


スフィア「あー、あるある。ほっとくと人間の魔力吸い尽くすはず」


クロエ「これ、咲かないようにはできないのかしら」


スフィア「どうだろう。わたしの力で学校覆ってみる?」


クロエ「えっ、そんなことできるの?」


スフィア「できるできる。効くかは分からないけどね。悪い力は多少なりとも抑えられる……はず」


クロエ「お願いしてもいいかしら」


スフィア「分かった。やってみるわ」カッ


バサアッ!


スフィア「光よ、邪悪なるものを排せ!」


カッ!!


スフィア「これでいいはず。効果が出るまでは少し様子を見てね」バサッバサッ


クロエ「……なんか面倒見よくなったわね、スフィアさん」


スフィア「ルクのせいよ。人間と仲良くしろとか言うから……」


クロエ「愛の力ねえ……」シミジミ


スフィア「ルクの方はそうでもないみたいだけどね」ムスー


ーーーーー

ーーー

廊下ーー


クロエ(さて、今日はソフィアさんのところに行って……)

クロエ「……ん?」


「こっちこっち」

「よいしょ……」


クロエ「何してるの?」


「わひっ!? こ、これは、その……」

「文化祭の時の休憩室作り! 疲れた人はいつでも使えるようにするの!」


クロエ「それでベッド運んでたのね……。確かに休める場所があるのはいいわね」ウンウン


「で、でしょ!?」

「まあ先生には内緒で作ってるから他言はしないでくれると助かるかな」


クロエ「分かったわ。邪魔したわね」テクテク


「……行った」

「キョドりすぎ。もう少し落ち着いて答えなよ」

「だってびっくりしたんだもん……」

「もう……いつでもここでえっちできるようにするんでしょ?」

「わ、わーわー!///」


ーーーーー

ーーー

ソフィアの住む城ーー


ソフィア「そんなことが……」


クロエ「ソフィアさんは体調悪くなったりはしてない?」


ソフィア「大丈夫です。使い魔も問題ありません」


クロエ「じゃあやっぱり私だけが……?」


ソフィア「そうそう、頼まれてた新聞記事と、本です」


ラミー「何頼んでたの?」


クロエ「ミリアさんのことが載ってる記事よ。同じ闇魔法使いだし、何か分かるかも……」ペラッ


ラミー「……普通の試合記事だね」


クロエ「ね、ネットよ! 何か裏話でもあるかも……」


ソフィア「どうぞお使いください」


ラミー(ぱそこん……確か便利な箱だよね……)


カタカタカタ……カチッ


クロエ「な、何も出てこない……」


ラミー「やっぱりクロエさんだけなのかな……。私も橘花先生に見てもらったけど、何も問題なしって言われたし」


クロエ「やっぱり一番直近の私が影響を受けてるのね……」


ソフィア「もし仮に再び闇が襲うようなことがあれば、全力で支援します」


ラミー「私も手伝うよ」


クロエ「ありがとう、二人とも……そう言ってもらえると助かるわ」


ーーーーー

ーーー

町中ーー


クロエ「みんな、待たせたわね」タタッ


デン「大丈夫だよ。大事な話し合いだったんでしょ?」


レナ「まだ演劇用の買い出し終わってないんだから手伝いなさいよ。なんたって部長で監督なんだもの」


クロエ「分かってるわよ……」キョロキョロ

クロエ「凜華と舞は?」


モミジ「あれ、さっきまで一緒に……」


ラクリマ「あっちで誰かに声かけられてたよ」


クロエ「ちょっと探してくるわ。待ってて」


レナ「だから部長が……! ああもう!」


裏路地ーー


ドンッ


カサブランカ生1「あんたさあ……何も言わずに辞めるってどういうつもり?」


舞「どうも何も……顧問の先生には話しましたし、皆さんには言うタイミングがなかっただけです」


カサブランカ生2「おかげでこっちはてんやわんやなのよ! あんたが居るだけでよかったのに……!」


凜華「聞き捨てならないな。それじゃあまるで自分達は努力しないって言ってるようなものじゃないか」


舞「凜華さん……来なくても大丈夫だったのに」


凜華「大切な友達が言い寄られて無視はできないよ」


カサブランカ生3「外部の人間は黙ってて! これはうちらの問題なの!」


クロエ「凜華! 舞!」


カサブランカ生4「次から次へと……!」

クロエ「うちの部員がなにか?」

クロエ(相手は10人くらいか……。なんとか穏便に済ませたいけど、ちょっとムカつくわね……)


カサブランカ生1「音無舞をカサブランカに返して」


クロエ「残念だけどそれは無理ね。返すもなにも、舞から望んでうちに来たんだもの」


カサブランカ生2「2連覇したせいで生徒が毎日のように見に来るのよ! 責任とりなさいよ!」


カサブランカ生3「なんなら力づくでもいいけど?」コオオ…


舞「あ、あなた達恥ずかしくないんですか! たった3人によってたかって……!」


ヒカリ「3人じゃないよ」


レナ「魔障壁【ガーディアン】」ゴオッ!

レナ「とりあえずこのまま私の後ろにいて」


デン「無理やりっていうのは感心しないなあ……」


ラクリマ「みんなー、こっちこっち!」


ノルン「ふわあ……」


ぞろぞろ……


カサブランカ生1「な、ななな……!」


カサブランカ生4「か、帰るよ! 大事になったらまずい!」


ダダダダ……


クロエ「……ふう」


ヒカリ「なんとかなった……」


舞「なんなんですかあいつら……! リリウムの皆さんに迷惑かけて……!」ワナワナ


凜華「まあまあ、無事だったし良かったよ」ナデナデ


舞「ぐぬぅ……!」


ーーーーー

ーーー

クロエ「文化祭まであと2週間……。スパートかけるわよー!」


現在の目標
・文化祭の準備をする
・闇について調べる
・集団体調不良について調べる
・部活に精を出す

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください
!現在皆既日食が起こっています!

11月第3週
11/16回目の行動です

12回目の行動終了後、文化祭へと移ります

パソコン知らないってことはラミーって何年ぐらい前に闇に取り込まれたんだろ……

文化祭に向けてのクラスでの準備及び何をやるかの決定
(流石に2週間前に何か決めるというのは遅すぎて不自然なので『描写されていないが何をするのかは以前決まっており、何をやるのかが今回判明する』みたいな感じでお願いします)

>>232
安価はこちらで書かせていただきました
(最近めっきりクロエの厨ニ感を出せずすみません)

ちなみにラミーは20年程度前に闇に飲まれたつもりで書いてました
ラミーが闇に囚われてた間のジェネレーションギャップ的なのを演出できればと思って入れた一文でしたが、まさかここまで考察していただけるとは…
作者として嬉しい限りです!

寮の自室ーー


ぺらっ……ぺらっ……


クロエ「うーん……」


ヒカリ「あれ、その本……」


クロエ「ええ、闇について新しい発見がないかと思って闇の魔本をまた読んでたの」


ヒカリ「なにか分かった?」


クロエ「日食じゃないけど……」ペラッ

クロエ「大きな飢饉とかがあると、その時の闇は普段より強力だったみたい」


ヒカリ「これ、新しい闇の試練があるたびに書き込みが増えるんだよね?」


クロエ「私のページもあるわよ。『クロエ・アートルム。リリウム魔法学校の生徒。数多の友と手を取り合い、闇を消滅させた』」


ヒカリ「すごいねえ、その本……」


クロエ「今起きてることは書かれてないのよね……」


ヒカリ「この本には、クロエの闇の試練はもう終わったって書いてるよね」


クロエ「そうね。この本を信じるならそうなるわ」


ヒカリ「じゃあやっぱりこれは闇の試練は関係ないんじゃ……」


クロエ「となると対策のしようがないわね……。この本やデンがいたから対策できたけど、何が起こるか予想もできないんだもの」


ヒカリ「うーん……また橘花先生とか他の闇の魔法使いさんに相談かな」


クロエ「そうね……ふあ……」

クロエ「さすがに遅いし、そろそろ寝るわ」


ヒカリ「うん、おやすみ」


クロエ「おやすみなさい……」

ステラとゼレスの部屋ーー


ステラ「あの……」モジ…


ゼレス「どうしました?」


ステラ「い、一緒に寝てもいいでしょうか……?」


ゼレス「……なにかありましたか?」


ステラ「その……ここのところ昼も夜も暗くて、なんだか怖くなって……」


ゼレス「分からなくもない……ですけど、それがどうして一緒に寝ることに」


ステラ「ゼレスさんの神聖魔法のおかげか、近くにいると不安が和らぐんです」


ゼレス「……いいですよ。そこまで言うなら仕方ありません」


ぽんぽん


ゼレス「ど、どうぞ」


ステラ「し、失礼します」モゾモゾ


ゼレス「まったく……ただ暗いだけじゃないですか」


ステラ「ゼレスさんは怖くならないんですか?」


ゼレス「全然。暗闇を恐れるなんて、神聖魔法使いにあってはならないことですから」


ステラ「かっこいいですね、ゼレスさん……」ウト…


ゼレス「ふふん」ドヤ


ステラ「すう……くう……」


ゼレス「……寝ましたか」ヤレヤレ


ぎゅっ


ゼレス(抱きつかれた……そんなに怖いんですね)ナデナデ


ーーーーー

ーーー

???ーー


クロエ「!?」ビクッ

クロエ「ここは……」

クロエ(この感じ……闇の悪夢ね)


『クロエ・アートルム……!』


クロエ「あら久しぶり。あなた『闇』ね?」


『ああそうだ。また貴様を喰らうチャンスがきた……!』


クロエ「無理よ。ここは夢の中だし……それにあなた不完全みたい」


『今ではない……人の心の中に広がる闇が成長し、我が再び成長しきったとき……! その時こそ貴様を喰らい闇がこの世を支配する……!!』


クロエ(人の心の闇がこいつを成長させるって……橘花先生の言うとおりじゃない!)


『そして、貴様ではないもう一人……』


クロエ「!?」


『闇の魔力を体内に宿した者……あいつの体はいい……。あいつの身体を内側から支配して、人間世界の頂点に君臨するのも面白いな……』


クロエ「もう一人……!?」

クロエ(他の闇魔法使いは誰も影響は受けてないはず……。一体誰……?)スッ…


カッ!


『ガアッ!?』


ステラ「く、クロエ先輩!? ここは……」


ティト「ご主人の夢の中だな」


クロエ「え、あれ? ステラとティト……? なんで?」

ステラ「こっちのセリフですよ! なんで先輩の夢の中に……」


クロエ「星光の羅針盤で帰ろうと思ったらあなた達が来たのよ!」


ティト「これか。いい星の力を感じるぞ」クンクン


クロエ「ティトが連れてきたの?」


ティト「寝ていたら強い星の力を感じたのは確かだ。まさかご主人の夢の中に入り込むとは思わなかったが……」


『その邪魔な羅針盤はここで壊してやる!!』グワアッ


ステラ「危ない! 隕石魔法【メテオ】!」


ブシュウ!


『ぐ……!』


ティト「ご主人、ステラ殿、少し下がっていてくれ」


クロエ「え、ええ」


ティト「星獣ティト……参る!」シュバッ!


バシュッ! バシュウッ!


クロエ「こ、これは……」


ステラ「私の隕石魔法そっくり……」


『邪魔だてをおおおおおお!!!』


ティト「ステラ殿!」


ステラ「はい! 隕石魔法【メテオ】!」


ゴオオオオッ!


ティト「星の力借り受ける!」

ティト「フッ!!」モフッ!


クロエ「な、なにあれ……!」


ステラ「体が大きく……それに、神々しい……」


ティト「はああっ!」ブンッ!


ゴファアアアアッ!


『ぬぐああああアアア!!』


ティト「ご主人今だ!」


クロエ「ええ! 星光の羅針盤よ! 道を示せ!」

ティト「我の背に!」


クロエ「頼むわ、ティト」バッ


ステラ「し、失礼しますっ」ストッ


ティト「しっかり掴まっていてくれ!」バウッ!


『クロエ・アートルム! 貴様は必ず喰ってやる!』

『ーーと一緒になあ!!』


クロエ「!!」


ーーーーー

ーーー




クロエ「……」パチッ

クロエ「ふあ……」ムクッ


ヒカリ「おはよ……クロエ」


クロエ「おはよう、ヒカリ」


ヒカリ「……ぼーっとしてるけど、どうかした? まさか体調が……」


クロエ「いえ、体は大丈夫。でも……闇の悪夢を見たから、それでちょっとね」


ヒカリ「!! い、急いで橘花先生に診てもらおう!」


クロエ「待ってヒカリ。その前にすごく荒唐無稽な話をするわ」


ヒカリ「な、なに?」


クロエ「もしかしたら……セレニテさんは闇の魔法使いかもしれない」


ヒカリ「えっ、急になんの話……?」


クロエ「夢の中で最後に闇が言ってたの」


『クロエ・アートルム! 貴様は必ず喰ってやる!』

『セレニテ・オーレリアと一緒になあ!!』


クロエ「……私とセレニテさんの中の闇を使って、闇がこの世を支配する……って」

ヒカリ「セレニテさんって……ボク達の魔力を奪った人だよね」


クロエ「ええ。魔力欠乏症の研究のためらしいけど……」


ヒカリ「闇魔法も使えるってこと?」


クロエ「それはないと思うわ。今まで一度もそんな話聞かなかったし、それに使ってるのも見たことないから」


ヒカリ「じゃあなんで……」


クロエ「考えられるのは、私の魔力やラミーさんの魔力を吸ったから」


ヒカリ「ああ、それで闇の力がセレニテさんにも……」


クロエ「悪夢を見たことと、セレニテさんのことはイリスにも伝えた方がいいわね」


ーーーーー

ーーー

教室ーー


楓「やめろー! 離せー!」ジタバタ


「だめだよ、決定事項なんだから」



楓「うわああああああ!(泣)」


クロエ「……あれは?」


晶「うちのクラスメイド喫茶するだろ? それで衣装合わせで楓の番が来て……」


クロエ「泣くほど嫌なのね……」


嵐「昔からカワイイ服は着なかったからな。恥ずかしいんだと思う」


アルシェ「悪くない」フワッ


「アルシェちゃんかわいいいい!」


クロエ「アルシェは着こなしてるわね」


アルシェ「ティアにも見せたい」


クロエ「それは本番でね。楽しみは後にとっときましょう」


アルシェ「ん」コクン


クロエ「ちなみにティアのクラスは何するのかしら」


アルシェ「クレープ屋さん。楽しみ」


クロエ「レナとデンのところはまたお化け屋敷だったかしら」


晶「去年のが好評だったらしいな」


クロエ「ステラ達は室内プラネタリウム、ローラは助っ人として厩舎でふれあいコーナーの運営……どこも凝ってて楽しそうね」


「晶さーん、順番きたよー」


楓「うっうっ……」グスン


晶嵐「!!///」ドキッ


クロエ「あら、似合ってるじゃない」


楓「うう……嬉しいけど恥ずかしい……早く脱ぎたい……」


「晶さーん」


晶「あ、ああ! 今行く!」


ーーーーー

ーーー

放課後、校長室ーー


橘花「……驚いたな。私の推測が当たるとは」


樹「つまり闇の魔法使いは、世界中の人間の心の闇を肩代わりしてるってことよね……それこそ命を賭けて」


クロエ「そうなるわ。そして、今度は私とセレニテさんが狙われている」


イリス「ママが……」


ラミー「私達の闇の魔力を吸ったから……」


橘花「……いや待て、それはないと思うぞ」


ラミー「えっ?」


橘花「魔力の吸収というのは、その途中で性質を消していくんだ。だから吸収される魔力は純粋な魔力だけで、属性魔法が使えるようにはならない」


クロエ「でもあの人は吸収と譲渡どっちもできたはず。そもそも魔法の質が違うのかも」


橘花「む……」


イリス「確かにママは吸収と譲渡どっちもできます」


橘花「なら魔力の影響を受けた可能性も……だとすると一年生の神聖魔法の影響も……」ブツブツ


樹「スイッチ入っちゃったわね。いいわ、近い内にここに呼んで話をしましょう」


クロエ「危険じゃない?」


樹「向こうの研究所の方が危険だし、町中で問題起こすわけにはいかないでしょ。瞬間移動の魔法も見たことがあるから、最悪セレニテさんにかけて自宅に帰すわ」


クロエ「……分かったわ」


イリス(ママ……)


ーーーーー

ーーー

修練場ーー


ウィン「今日はここまで~、お疲れさま~」


嵐「ありがとうございました」


時雨「こちらも終わろうか」チンッ


晶「ありがとうございました」ペコリ


楓「あ、ウィンさん。あたしも最後に一発見てもらっていいかな?」


ウィン「おお珍しい。どうぞ~」


楓「じゃあ遠慮なく! 風神魔法【ルドラ】!!」


ウィン「! 防御魔法【シールド】!」


ゴオオオオオオオオッ!!!


ウィン「……くっ」ズザッ

ウィン「神弾【ネオ】!」


ボシュッ!!


楓「うおうっ!?」


ウィン「びっくりした~」


ナナ「驚きました……ウィンが防御に徹して押されるなんて、初めてじゃないですか?」


ウィン「魔力の質がぐんと良くなってるね。慌てて打ち消させてもらったよ~」


楓「褒められたー!」ワーイ


嵐「ここんとこ調子いいよな、楓」


晶「やっぱりずっと暗いからか?」コソコソ


嵐「太陽がないのは関係してるだろうな」ゴニョゴニョ


時雨「そろそろ出るぞ。寮の門限が近い」


ウィン「はいはーい。それじゃあね、皆~」


ナナ「お疲れさまでした」


ギイイ……バタン

楓「うーん、これならずっと皆既日食でもいいかも」


嵐「馬鹿言うな。農家の人とか大変ってニュースになってるだろ」


楓「冗談冗談♪」


晶「しかし暑いな……動きすぎた」グイッ


楓「!」ドキッ


嵐「ああ。帰ったら風呂だな」パタパタ


楓「あ……っ」ドクンドクン


晶「楓、寮に戻るぞ」


ガシッ


嵐「ど、どうした楓」


楓「はあっ……はあっ……!」


ガブッ!


嵐「いっ……!?」ズキッ


楓「ん……んく……っ」チュウチュウ


晶「お、おい……?」


楓「ぷはっ。……晶も」ガシッ


ガプッ


晶「ぐ……っ!」


楓「んぅ……ん……」チュウチュウ

楓「ぷはっ……」

楓「……」

楓「……はっ!?」


嵐「かーえーでー?」ゴゴゴゴ


晶「わりと痛かったんだけど……」ゴゴゴゴ


楓「ご、ごめんなさい! 二人があんまり美味しそうで、つい!」


晶「お、美味しそう?」

楓「血が吸いたくなって、我慢できなくて……って、こんなの言い訳にもならないよね。……ごめんなさい」


嵐「……まあ大した量じゃないし、いいよ」


晶「確かにびっくりしたけど、他の人の血を吸わなかったって考えればまあ……」


楓「あの、その……二人に言わないといけないことができたんだけど……」


晶嵐「?」


楓「吸血鬼って、その……無差別に血を吸ったりしないんだって。決まった人の血しか飲まないの」


嵐「そうなのか?」


楓「うん。ママも言ってたし、スフィアさんも言ってたから、多分確かな情報」


晶「それが言わないといけないことか?」


楓「その……決まった人っていうのがね、す、好きな人……なの」


晶「へっ……?///」


嵐「そ、それって……」


楓「あたし……二人のことが好き……みたい」


晶「う、あ……///」パクパク


嵐「参ったな……///」

楓「ど、どうしよう……」ウルウル


嵐「な、泣くなよ。えっとそうだな……」チラッ


晶「あ、アタシも……楓のこと好きだよ」


嵐「……ああもうっ! 俺も楓のこと好きだよ!」


楓「!!」


嵐「だ、だから……三人で付き合おう」


楓「い、いいの……?」


晶「クロエも三人で付き合ってるみたいだし……」


嵐「マホリオだってずっとこの三人だったんだ。上手くいかなかったらその時考えるさ」


楓「う、うん……うん……!」コクコク


晶「ほら、まず寮に戻ろう」


楓「ちゃんと大事にするからねえ」ビエエエ


嵐「泣くなって、もう」フキフキ

嵐「まったく、手のかかるお嬢様だな」クスッ


ーーーーー

ーーー

クロエ「いよいよ文化祭ね……」


現在の目標
・文化祭の準備をする
・闇について調べる
・集団体調不良について調べる
・部活に精を出す

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください
!現在皆既日食が起こっています!
今回の安価中に皆既日食が終了します
皆既日食中の行動、皆既日食後の行動どちらを書いてもらっても構いません

11月第4週
12/16回目の行動です

12回目の行動終了後、文化祭へと移ります

クロエ「ローラ、今時間いい?」


ローラ「うん。何かあった?」


クロエ「セレニテさんって、誰かに頼まれて魔力欠乏症の研究をしてるみたいなんだけど……そういうことができる人に心当たりはあるかしら?」


ローラ「出資してるってこと?」


クロエ「ええ。お金と研究所の提供をしてもらってるみたい。もしセレニテさんに研究をやめさせるなら、その大元を突き止めないと」


ローラ「うーん……魔力欠乏症の研究はリーケでもやってるけど、セレニテさんとは確か契約結んでないし……」

ローラ「他の研究機関はいくつかあるけど、魔力欠乏症となるとオーレリアってところくらいかな……」


クロエ「……ん?」


ローラ「でもそこがセレニテさんと契約してるかはさすがに分からないし……」


クロエ「ま、待って待って! オーレリアって……イリスの名字と一緒じゃない!」


ローラ「あっ!」


クロエ「オーレリアについて知ってることは?」


ローラ「経営者のオーレリアさん自身が魔力欠乏症で、独自の研究機関を立ち上げたって聞いたことがあるよ」


クロエ「研究機関立ち上げって……どんな財力よ」


ローラ「オーレリアさん自身は魔法を使えないけど、いろんな会社を経営してて、そのどれもかなり大きい会社に成長させたみたい」

クロエ「繋がって来たわね……」

クロエ「自身の魔力欠乏症と娘であるイリスの魔力欠乏症のために、オーレリア研究所を立ち上げる。そして妻であるセレニテさんの知識を活かさない手はない。だから個別で研究所を与えて、研究してもらった……」


ローラ「そう考えるとすごいね。自分の娘のためにそこまで……」


クロエ「ほんと、すごい家族愛ね」


ローラ「それ……やめさせるの?」


クロエ「……そうね、どんな理由にせよ他の人を巻き込んでいい訳ないわ。ヒカリだって魔力が少なくなって倒れたんだし……」


ローラ「そうだよね……。ちゃんと話して分かってもらわないと」


ーーーーー

ーーー

空き教室ーー


リズ「しゅるる……」


ルク「リズ、元気ないですね」


リズ「暗くて元気でないの……」


ルク(ヘビは変温動物……寒いところで過ごすようにはできてないんでしたっけ)


ぴとっ


リズ「ルク?」


ルク「暖めてあげますよ。弱ってるリズは見たくありませんから」ボワワ…


リズ「ん……あったかい♪」


ぱああああ……


ルク「あ……日が出てきましたね」


リズ「……」スリ…


ルク「……」ナデナデ


グラウンドーー


楓「わああああ! 暑い! 肌が痛いー!」


嵐「落ち着け楓! ナミネ、水魔法を!」


ナミネ「は、はい! 水弾【アクアボール】! ……弱めにっ」ピシャッ


楓「あうう……!」


晶「楓、部屋の中に行くぞ」グイッ


アルシェ「痛そう……」


ティア「日に弱いって大変ですね……」

保健室ーー


楓「肌がヒリヒリする……」


嵐「うわ……楓、肌真っ赤になってるぞ」


晶「痛そうだな……」


リリィ「火傷みたいですね。日に弱いとは聞いていましたがこれ程とは……。いつもの薬と、火傷用の塗り薬と、あとは日焼け止めも渡しておきますね」


嵐「まず火傷の薬塗っちゃおう。脱げるか?」


楓「ん……」スルスル


嵐「塗るからな」


ぺちょっ


楓「んっ」ピクンッ


晶「楓、手も塗るぞ」


ぬりゅっ


楓「ひうっ……!」ゾクッ


ぬーりぬーり

ぬっちゃぬっちゃ


ーーーーー

ーーー




晶「あとは包帯を巻いて……」グルグル


嵐「よし、完了!」


楓「……」モゴモゴ

楓「……いやミイラかよ!」


リリィ「ぶふっ!」


楓「リリィちゃん笑わない!」


リリィ「ごめ……ふふっ……! ふふふ……っ!」


ーーーーー

ーーー

クロエ「ローラ、ヒカリ。うちのシフトが出たわ」

クロエ「クラスを1/3で分けて、それぞれの時間を担当するわ。で、私は最初のグループだから……」


ヒカリ「演劇部はステージの大トリだから、その間の時間が自由時間だね」


ローラ「私のクラスは食べ歩きできる粉もの系なんだ。私もその時間は抜けられるから、一口お好み焼きでも食べながら回ってみよう」


ヒカリ「ボクのところは魔法具の展示だから、人手はいらないんだ。見張りが何人かいればいいし……だから一緒に回れると思う」


クロエ「そしたらまずはローラのところでお好み焼きを買って、ヒカリのとこの展示を見ましょう。で、その後は……」


ローラヒカリ「その前にクロエ(ちゃん)のメイド服!」


クロエ「うっ……逃げられなかったわ……」


ーーーーー


レナ「デン楽しそうね」


デン「だって二年目の文化祭初めてで……。去年のはたくさん回ったから、やっぱりどうしても飽きちゃって……」


レナ「……そうね。それに今年はわ、私もいるし」


デン「……照れてる?」


レナ「そこは察して頷いときなさいよっ!///」

ーーーーー


アルシェ「……」カキカキ


ティア「何してるんですか?」


アルシェ「食べ物屋さんのメモを用意してる」


ティア「効率的なマップですね……」


アルシェ「ティアのクレープ屋さんが一番楽しみ」


ティア「が、頑張って美味しくつくります」


アルシェ「ん」


ーーーーー


しゅるしゅる……


楓「ふー」


晶「おー、火傷も引いたな」


嵐「きれいに治ったな……」


楓「処置が早かったからね。それよりほら、文化祭のこと考えようよ!」

楓「なんたって魔力測定! これは外せないよ!」


嵐「ウィンさんに稽古つけてもらってるし、今年は俺が勝つよ」


晶「稽古量なら負けてないぞ! アタシが勝つ!」


わいわい


ーーーーー


ナミネ「あ、あの……」


リリィ「は、はい」


ナミネ「きっと文化祭を一緒に見て回るのはできません。でも、夜少しだけでいいので時間をくれませんか?」

ナミネ「冷めちゃうかもしれないけど、文化祭の食べ物を一緒に食べたいです……!」


リリィ「はい。……それじゃあ、こっそり会いにいきますね?」


ナミネ「は、はいっ!」

ーーーーー


ナナ「ウィーンさん」ヒョコッ


ウィン「ん?」


ナナ「地図もらってきました。これでどこ回るか考えましょう」ペラッ


ウィン「あ、ここ面白そう。プラネタリウムだって~」


ナナ「それじゃあ見てみますか。あとは食べ物系をいくつか……」


ウィン「ふふっ」


ナナ「どうしました?」


ウィン「ううん。ナナが奥さんみたいで素敵だなーって思って」


ナナ「なっ……!///」

ナナ「き、急にそういうこと言うの反則です!」


ーーーーー


ラミー「……」ソワソワ


樹「緊張してるわね」


ラミー「う、うん。すごく久しぶりの文化祭だから……」


樹「好きなだけ楽しんできなさい。で、終わったら感想を聞かせて?」

樹「何があったか、何が楽しかったか……それをゆっくり聞くのが私の楽しみだから」


ラミー「うん!」パアッ!

演劇部ーー


クロエ「今日はここまで!」パンパン


ありがとうございました!


クロエ「もう文化祭ね。今まで準備してきたこと、しっかり見せてあげましょう!」


はいっ!


クロエ「それじゃあ……お疲れさまでした!」


おつかれさまでした!


舞「凜華さん、凜華さん」クイクイ


凜華「ん?」


舞「あの、良かったら文化祭一緒に回ってくれませんか? 他のクラスに知人も多くありませんし……」


凜華「私でよければ喜んで。舞さんはどこか見たいところとかある?」


舞「私はですね……」


ーーーーー


イオ「も、モミジちゃんお疲れさま」


モミジ「わ、待っててくれたの?」


イオ「うん。あのね、文化祭一緒にどうかなって……それだけなんだけど」


モミジ「う、うん、一緒に回ろう!」


イオ「良かったあ。友達少ないから誰にも声掛けられなくて寂しかったんだ」


モミジ「大丈夫だよ、一緒に回ればきっと楽しいから。いい文化祭にしようね」


イオ「うんっ」

そして文化祭当日ーー


クロエ「おかえりなさいませ、お嬢様方!」


ヒカリ「か……」


ローラ「かわいい!」


クロエ「ありがとうございますっ♪」


楓「お、おかえりなさいませ、お嬢様///」


「あの子去年めっちゃカッコいいって評判だったこだよね」


晶「メニューをどうぞ」


嵐「それ、美味しくな~れっ♡」


「ギャップ萌え~~!」


クロエ「お待たせしました。お水をどうぞっ」キャハッ


ローラ「メイドさんになりきってるね……」


ヒカリ「演劇部のプライドかな……」


現在の目標
・文化祭を楽しむ!

安価↓~↓5自由行動安価
文化祭中の行動を指定してください
(メイド喫茶内の安価もありです)

あれ?イリスとノワールは文化祭中にやる感じ?

安価下

演劇部の劇を見に行こう

いろいろ見たいイベントあるし文化祭2ターンくらいやってくれないかな(チラッ

>>265
ああああああ書き忘れです!
やってしまいました!
イリスノワールの安価は次で書かせていただきます
本当に申し訳ありません!

>>272
文化祭は2日間+後夜祭だから3ターンあるはず
2スレ目が1年目の文化祭だったけどその時は3安価×2ターン+後夜祭5安価だった

>>272
了解です!
お詫びもかねて前半後半2回に分けます

演劇部は大トリなので>>266さんの安価は後半に回します

安価↓でもう1つだけ、文化祭の前半でのイベントをお願いします

>>274
今見返して文化祭の時間割思い出しました(2スレ目880)

初日午前のクラスの出し物(メイド喫茶)と、二日目午後の部活の出し物(舞台発表)は同じです
初日午前~終了を前半、二日目スタートから舞台発表前までを後半として、後夜祭は安価を5つ募集します

どこでどう安価取ったか自分はあまり覚えてないんですが、覚えてる方いて非常に助かりました!
ご指摘本当に感謝です

イリス「……」

イリス(結局誰にも話せないまま文化祭が始まってしまいました……)


ノワール「ねえ」


イリス「は、はい?」


ノワール「メイドがそんなに暗い顔してどうするの」


イリス「す、すみません」


ノワール「最近ずっとそうだよね。何悩んでるか知らないけどさ……今は文化祭を楽しもうよ。イリスさえよければ一緒に回ろう?」


イリス「は……はい。ありがとうございます」


ノワール「もし言ってもいいってなったら、いつでも聞くからさ」


イリス「……はい」


ノワール「その前にしっかり働かないとね。お嬢様、こちらへどうぞ!」


ーーーーー


クロエ「はい、お嬢様。あ~ん♡」


ヒカリ「あーん」


ローラ「私も私も!」


クロエ「はい、あ~ん♡」


ローラ「あーんっ」


クロエ「あ、お嬢様。口の端にチョコが……」フキフキ


いっちゃらいっちゃら


ノワール(お仕事中って分かってるのかな……)


イリス(あああ考えてることまで甘々過ぎてこっちの胃が……)ウップ


ーーーーー

ーーー

クレープ屋ーー


「ティアちゃーん! クレープ買いに来たよー!」

「私に売ってー!」


ティア「あわわ……」


もみくちゃ


アルシェ「ティア」


ティア「あ、アルシェ! すみません、今手が離せなくて……ってメイド服のまま来たんですか!?」


アルシェ「あ。……着替え忘れてた。でも宣伝できるからこのままでいい」


「なにあのかわいい子?」

「確かティアちゃんの彼女……」


アルシェ「それより、クレープ一つください」


ティア「はいはい。今できたところみたいです。待ってた方もどうぞ」


アルシェ「あむっ……」モグモグ

アルシェ「おいしい」


ティア「そうですか? 良かったです」


アルシェ「ティアも食べよう。あーん」


ティア「えっ、あ、あーん……」


「!!!」


ティア「おいしい……です」


アルシェ「好きな人と一緒だともっとおいしい」ニコッ


ティア「っ///」キュンッ

ティア「そ、そろそろ交代の時間ですね。一緒に周りに行きましょう」


アルシェ「ん」コクン


てくてく……


「手繋いで行った……かわいい……」

「食べさせっこかわいい……尊い……」

「ティアルシェ……」


ーーーーー

ーーー

ラクリマ「あ、ノルンさんいた!」


ノルン「んー?」


ラクリマ「良かったら一緒に周らない? お姉ちゃんと周ろうと思ってたんだけど、アルシェおねえちゃんと行っちゃって、邪魔するわけにもいかないし……」


ノルン「いいよー。一緒にまわろー」


ラクリマ「わーい! じゃあまずはお好み焼き食べに行こー!」


玄関ーー


ヴィーネ「……」コソコソ


茜「そんなに隠れてたら逆に怪しいですよ。変装はしてるんだからもっと堂々としてください」


ヴィーネ「そ、そうね」


茜「まったく……サリアさんは迷子になるからって置いてくるし、ヴィーネさんはコソコソしようとするし……私は保護者じゃないんですよー?」


ヴィーネ「う……ご、ごめんなさい」


ゼレス「室内プラネタリウムやってまーす! ぜひ来てくださーい!」テクテク


ヴィーネ「!!」バッ

ヴィーネ「ゼレスちゃあああん!」


ゼレス「きゃっ!? き、来たんですか!?」


ヴィーネ「当然! 愛娘の文化祭だもの!」


ざわざわ


ゼレス「ちょ、ちょっと! サングラス外さないで……!」


「あれヴィーネ選手じゃない?」

「ホントだ! トッププロじゃん!」


ヴィーネ「あっ……」


茜「はあ……」


ゼレス「ああ、茜選手……。うちの母がご迷惑おかけしてます……」


茜「なんとなくこうなる気はしてたし、気にしないで」


「あ、あの! 魔法見せてくれませんか!?」


ヴィーネ「いやーそれはちょっと……」

サリア「見せてあげたらいいじゃないか」ヌッ


茜「うわっ!? サリア今日は自宅にいるって……」


サリア「食べ物を買いに出かけたら道を間違えてここに来てしまった」


茜「真顔で言うことじゃないよね……」


ゼレス「プロってバレたらこうなるのは分かってたのに、軽率に変装を解いたんだから自業自得ですよ。何かやってあげてください」


ヴィーネ「ゼレスちゃんがそういうなら……」

ヴィーネ「じゃあ即席のチームでマホリオしましょう! 普段よりルールは厳し目で、絶対に誰もケガさせないようにして!」


サリア「なら修練場がいい。あそこなら外に被害は出ないからな」


ーーーーー

ーーー




修練場ーー


樹「えー……急遽ではありますが、トッププロヴィーネチームの来校のため、修練場を即席マホリオフィールドとします。何人か監視の先生も置いておきます。が、絶対にケガはさせないように!」


ヴィーネ「校長先生、ありがとうございます」ペコリ

ヴィーネ「それじゃあ早速、誰が出てくる?」


わっ!


「私! 私!」 「わたしやりたいです!」


ヴィーネ「おっと。それじゃあ……そこの二人私とチームで」


茜「お灸据えてあげますよー。そこの二人、わたしとチームになってヴィーネさんと戦いましょー」


「あ、茜さんに呼ばれちゃった!」キャー


サリア「では審判は私が。危険だと判断した瞬間止めさせてもらうからな」

サリア「では、試合開始!」

茜「腕強化魔法【ザ・フィスト】」ゴッ!


ヴァッ!


ヴィーネ「ちょっ!? 聖域【サンクチュアリ】!」


ガキィッ!!


茜「フッ!」ブンッ!


ゴッ! ギイッ!


サリア「茜、そこまでだ。本気で撃ち合う機会はそうないのは分かるが、今はその時じゃない」


茜「……」フシュッ

茜「いやーごめんごめん。ちょっとテンション上がっちゃったー」


「あ、あんなに近くで花びら舞うの見ちゃった……カッコいい……///」ポーッ


茜「おーい?」


ヴィーネ「はっ、今のうちに攻撃よ! かかれー!」


「魔弾【シュート】!」


わーわー きゃーきゃー!


ーーーーー

ーーー




ウィン「プロが来てるって噂を聞いて来てみれば……」


ナナ「ほんとにいますね……」


スフィア「おー、強そうね」


ルク「や、やるんですか?」


スフィア「記念よ記念」


ウィン「試合するんですか?」


スフィア「今一番強い人間らしいしね。やってみようかなって」


ウィン「ならボクと組んでください。マホリオは三人一チームですから」


ルク「本気で勝つ気ですか……」


ウィン「あのー、次ボクたち入っていいですかー!?」


ヴィーネ「あの子……」

ヴィーネ「いいわよ! あなた相手ならこっちもいつもの三人で組んであげる!」


ウィン「光栄です」

ヴィーネ「この試合はセルフジャッジでいいわね?」


ウィン「はい。ちなみにこの二人も相当強いので、手加減はなしでいいですよ」


ヴィーネ「それはそれは……」


サリア「そろそろ始めよう。みんな待ってる」


ヴィーネ「そうね。じゃあ……試合開始!」


ウィン「魔弾【シュート】」ズゴオッ!


ヴィーネ「聖弾【ホーリーボール】!」バウッ!


ドオオオオッ!


「あ、あの子すごい……」


スフィア(人間の魔法みたいに……)

スフィア「炎弾【ファイアボール】!」ゴオオッ!


茜「腕強化魔法【ザ・フィスト】」ゴッ


ぶんっ!


スフィア「おっとと……火を殴って消滅させるって……」


ルク「炎弾【ファイアボール】!」


サリア「魔弾【シュート】!」


ルク「おっと!」


サリア「そっちに避けるのは視えている! 魔弾【シュート】!」


ルク「くっ!」バチイッ!


サリア「片手で弾いたか……。だが痛みでしばらくは使えまい」


ルク「ん……そうでもないですよ」メラッ


サリア「……!」


わーわー! いけーがんばれー!


ーーーーー

ーーー

ウィン「はあっ……はあっ……」


サリア「勝負あり……だな」


ウィン「あ……ありがとうございました……」


ヴィーネ「さすがに学生トップといえども、子供相手にはまだ負けられないわ」


茜「ちょいちょい危なかったくせにー」


ヴィーネ「ウィンさんが強かったからね」

ヴィーネ「特にアレ。クロノスって言ったかしら。時を完全に止めて、魔力の塊を形成してぶつける……あれは驚いたわ」


ウィン「後輩達には時間魔法の使い手ってバレてないので、内緒で……」ゼエゼエ


ヴィーネ「ふふっ、分かったわ」


茜「腕自慢は一通り戦ったし、こんなところかなー」


ヴィーネ「そうね。皆さん、お騒がせしました。これから私達もリリウムの文化祭を楽しみますので、ここで解散とします!」


パチパチパチパチ!


ーーーーー

ーーー




ナナ「お疲れさまです、ウィンさん」ナデナデ


ウィン「つかれたぁ……。強すぎだよ、あの人たち」


ナナ「トップ中のトップですからね。世界選手権でも結果を残すくらい強い人相手に食い下がっただけすごいです」


ウィン「……ナナ、魔力欲しいな」


ナナ「ふふっ……どうぞ」チュッ


ウィン「んっ……もっと……」


ナナ「ちゅ……れろ……」


ウィン「んんっ……」


ーーーーー

ーーー 


夜、自室ーー


クロエ「……」ナデナデ


ヒカリ「んふふ……幸せだねえ……」


ローラ「だねえ……」


クロエ(今日ずっといちゃいちゃしてただけで終わったわね……)


現在の目標
・文化祭を楽しむ!

安価↓~↓5自由行動安価
文化祭二日目の行動を指定してください
(演劇部の観劇は確定しています)

人間らしい振る舞い方とマホリオのルールという枷があったせいで戦闘力発揮できなかったんだよ

たぶん

ぱくぱく


ラピス「うん、美味しいですね」モグモグ


クリア「ママたくさん食べてるね」


ラピス「今日はお祭りですからね。せっかくだから全店制覇してみたいところです」


クリア「大丈夫かなあ……」ハラハラ


ラピス「よし、食べ終わりました。次行きましょう!」


ーーーーー

ーーー




ラピス「……うぷ」


クリア「食べ過ぎだよママ……」サスサス


ローラ「ラピスさん大丈夫ですか?」


クリア「ローラ! あれ、クロエは?」


ローラ「ラピスさんが大変だって聞いたから、少し抜けてきたの。それよりこれは……」


ラピス「食べ過ぎました……美味しすぎて……」ウプッ


ローラ「食べ過ぎ……なら後で調合した薬草を持っていきますね。きっと多少楽になりますから」


ラピス「ありがとうございます……」


ーーーーー

ーーー

廊下ーー


クロエ「ふー……」


ステラ「ふう……」


クロエ「あらステラ」


ステラ「クロエ先輩。お一人ですか?」キョロキョロ


クロエ「ええ。ローラはラピスさんのところ、ヒカリはファンの子に頼まれてちょっとした撮影会みたいなのをしてるわ」

クロエ「そっちこそ、ゼレスは?」


ステラ「ゼレスさんはお母さんチームを案内してます。もう少ししたら落ち合う予定です」


クロエ「そうなのね……」

クロエ「あ、言い忘れてたことがあったわ。この間夢の中で助けてくれてありがとうね」


ステラ「い、いえいえ。あれってやっぱり本当にクロエ先輩の夢の中だったんですね……」


クロエ「闇が見せた悪夢よ。また近い内に闇が私のことを襲うらしいけど……」


ステラ「あとセレニテさんも……ですよね」


クロエ「聞こえてたのね」


ステラ「……助けるんですか?」


クロエ「もちろん。闇も払って、イリスの問題も解決して、そして皆で幸せになるのよ」


ステラ「ふふっ、カッコいいです」


ーーーーー

ーーー

お化け屋敷ーー


ノワール「ほ、ほんとに入るの……?」


イリス「はい♪」


ノワール「ううっ……」


「2名様ごあんなーい♪」


ひやっ……


ノワール「っ」ブルッ

ノワール「な、なに、寒い……」

ノワール(幽霊がいる場所は気温が下がるって聞いたことあるけど……まさか……)ブルブル


イリス(薄く氷魔法を使ってるんですね。納得です)


てくてく……


イリス(あ、次の角で人が出てきますね)


「あ゛あ゛ああああっ!!」


ノワール「きゃあああああああ!!」


「あ、あ゛……」


イリス(デンさんの特殊メイクでしょうか。中々レベルが高いですね)


ノワール「い、イリス、腕組んでもいい……?」


イリス「はい、どうぞ」


ノワール「うう……」ギュッ


てくてく……


ーーーーー

ーーー

イリス「あ、もう終わるみたいですよ」


ノワール「ほ、ほんと!?」


イリス(残念です。もう少し怖がるノワールさんを見たかったのですが……)


ぐにゅっ


イリス「ぐにゅっ?」チラッ


ノワール「い、イリスそれ……人の腕じゃ……」


イリス「い、いやああああああ!」


ぴしゃっ ぷしゅーっ


イリス「なに!? なんですか!?」


ドタドタドタッ


ノワール「で、出口……っ」


イリス「お、終わった……」


「お疲れさまでした。お楽しみいただけましたか?」


イリス「な、なんですか、あれ……なにか顔にかかって……」


「ただの水ですよ。検知式の魔法で、人が通ると発射されるようになってるんです」コソコソ


イリス「ああ、そうですか……」

イリス(人の腕もよく考えたらマネキンですし、人がいないんだったら私が先読みすることもできませんよね……)


ノワール「こ、こわかった……」


イリス「……あっ!」


びしょびしょ


イリス「濡れるのは考えてなかったからメイド服が……」


ノワール「ぬ、濡れちゃったね……」


ざわざわ


イリス「へ、変な目で見られる前にここを離れましょう!///」タタッ


ーーーーー

ーーー

体育館ーー


生徒会役員『これよりステージ発表、歌うまコンビ決定戦を始めます! 皆さん優勝目指して頑張ってください!』

生徒会役員『まずは二年生、イリス・オーレリアさんと、ノワール・ヴァーミリオンさんによるコンビ。そしてその後ティア・ソレルさんラクリマ・ソレルさんによる姉妹コンビへと続きます』

生徒会役員『さあ、歌っていただきましょう!』


イリス(お化け屋敷のあとそのまま歌ですか……。まだドキドキしてますが、今は歌に集中しないと)

イリス「すぅ……」

イリス「ら~♪」


ざわっ


「うま……」 「綺麗な声……」


ノワール「らー♪」


ーーーーー

ーーー




生徒会役員『あ、ありがとうございました』


ざわざわ ざわざわ


ティア「あ、あの上手い人の後で歌うんですか!?」


アルシェ「大丈夫。ティアなら歌える」


ラクリマ「そーそー、歌の上手さなんて関係ないって」


ティア「うう……」


生徒会役員『それではティア・ソレルさん、ラクリマ・ソレルさん、お願いします』


ティアの歌唱力↓コンマ
ラクリマの歌唱力↓↓コンマ
50が平均
数字が大きいほど上手

規格外の樹やラピス・時間操作のウィン・自力の高い時雨や楓チーム・強キャラ描写の多いデンやイリス・臨機応変に戦法の使い分けが出来るローラ辺りは高いんじゃないかな
逆に他者と組む前提になるヒカリやナナは低いんじゃないかと

ラクリマ「ら~♪♪」


ティア(や、やっぱりラクリマは歌もうまい……。でもアルシェに私の歌を聞かせたい……!)

ティア「ら、らー♪」


アルシェ(かわいい)


親衛隊1「天使の歌声だ……」

親衛隊2「音は外してるけどそれがまたいい……」

親衛隊3「ASMR化しよう」


ーーーーー

ーーー




生徒会役員『全てのコンビの審査が終わりました! 栄えある一位は……イリス・ノワールコンビです!』


イリス「あ、ありがとうございますっ」


ノワール「イリスすごいうまかったもんね」


パチパチパチパチ!


生徒会役員『これにて歌うまコンビ決定戦は終了です、お疲れさまでしたー!』

生徒会役員『さて、演劇部の用意が整ったようです』


クロエ「みんな、いくわよ!」


おーーっ!


生徒会役員『それでは演劇部による舞台発表『友の試練』をお楽しみください』


ビーーーーーーーーーッ


クロエ(これは私がシナリオを書いたオリジナルストーリーだ。といっても、私が体験した闇の試練をアレンジしたものだけど……)


凜華「おーい、フローラ。いたら返事してくれー」


クロエ(友達のフローラを探しに森の奥まで迷い込んだシロナが、フローラを助けて魔獣に襲われるところから物語が始まる)


舞「人の子よ、私は腹が減った。お前の恐怖でガチガチに固まった筋肉をいただこう」

舞「一ヶ月だ。一ヶ月後に私は必ずお前を喰らいに行く。ジワジワと恐怖に染まり、極上の美味となるがいい」


モミジ「そんな! シロナがここに来たのは私のせいよ! 私を食べなさい!」


舞「いいや、そいつを喰らう。理不尽もまた恐怖になるだろうさ」


クロエ(それからシロナはいろんな人に声をかける。最期の一ヶ月を無駄にしないために、人助けをし続ける)

クロエ(配役もいろいろとアレンジしてある。楓の吸血鬼体質は明かせないから、シロナが嫌いで協力したがらないって設定にしたり……シロナのために東奔西走するキャラを作ったりもした)


ラクリマ「もう、なんでさ! シロナが死んじゃうんだよ! 協力してよ!」


ノルン「知らないわよ。大体私はアイツになんの恩義も礼も感じてないの。私まで命を賭ける理由はないわ。……ふわあ」


ラクリマ「このっ……!」


ガッ!


ラクリマ「あっ……」フラッ


ちゅっ


ノルン「……!?///」


ラクリマ(キスしちゃった……。いや、これこのまま続けちゃえ!)

ラクリマ「私のファーストキスを奪ったんだから、相応の責任は取ってもらわないとね?」ニパッ


ノルン「い、今のは、ふ、不可抗力……!」


ラクリマ「知らなーい♪」


ノルン(な、え……ね、眠気が吹っ飛んだ……)


クロエ(あわわ……///)


ーーーーー

ーーー

クロエ(そしてたくさんの人を助けたシロナは逆に、たくさんの人に助けられて魔獣を撃退する)


舞「うぐおお……! なぜたかが人間一人のためにここまでする……!」


凜華「そんなの決まってる」


モミジヒカリ「大切な友達だからだよ!」


クロエ(そして大団円で幕が閉じる……)


ビーーーーーーーーーッ


パチパチパチパチ!!


ーーーーー

ーーー




「今年も演劇部すごかったねー」

「今年全国入賞だもん。かなりレベル高いよ、うちの演劇部」


クロエ「はあ……」


レナ「なにため息ついてるのよ」


クロエ「いや……自分が考えたものを発表して、それが評価されるってかなり緊張するわね……」


レナ「悪い評価じゃないんだから胸張りなさいよ。私達のリーダーなんだから」


クロエ「そうね……ありがとう」


演劇部室ーー


クロエ「みんな、ありがとう。最高の舞台だったわ!」


パチパチパチパチ


クロエ「途中思わぬアクシデントもあったけど、上手く対応してくれたわね」


ラクリマ「えっへへー」


ノルン「……///」


クロエ「ま、より詳しい反省会は後日。まずは残りの後夜祭を楽しむこと!」


はいっ!

後夜祭ーー


樹『全生徒の力で、今年の文化祭も大成功を収めることができました! 最後は恒例になりますが、生徒のねぎらいのため後夜祭を執り行います!』


わああああああっ!


クロエ「去年はちょうど闇の試練が重なってたけど、今年は最後まで楽しむわよ!」


現在の目標
・後夜祭を満喫する

安価↓~↓5自由行動安価
後夜祭中に起きたこと

後夜祭では余り物がタダで飲み食いでき、また体育館や講堂などでは盛り上がった生徒らが歌ったり騒いだりしています。

今日は更新なしです、すみません!

ちなみに強さというか勝負においてはスフィアがずば抜けて強いと考えてます(死なない≒負けないなので)
マホリオでヴィーネ達に勝てなかったの>>293さんの言うとおりで、不死鳥だとバレない範囲で戦うと本気が出せないからですね

強さは大体>>309さんの言うとおりです
単純な戦闘力ならレイア、マホリオという枠組みならヴィーネが今いるキャラで一番強いです

エッチシーン書いてたら思いのほか長引いてしまいました、すみません
投下します

中庭ーー


わいわい がやがや


クロエ「かんぱーい!」


かんぱーい!


クロエ「いやー、結局演劇部集まっちゃったわね」


ヒカリ「誰かに呼ばれたわけじゃないんだけどね」


凜華「打ち上げも兼ねてってことでたくさん騒いじゃおうか」


おーっ!


ラクリマ「これうまー」パクパク


「あ、あのっ!」


ラクリマ「ん?」


「私達、ファンです! これ、良かったら……」


ラクリマ「なにこれ、お花? ありがとー」


「きゃー!」パタパタ


ラクリマ「……行っちゃった」


ノルン(ラクリマさん、そりゃ人気出るよね……可愛いし、なんでもできるし……)モヤモヤ


ーーーーー


イリス「ふう……」ストン


ノワール「あ、イリス。なんか疲れてる?」


イリス「歌のことで先程まで詰め寄られてました。嬉しいですが、少し疲れました……」


ノワール「イリスの歌は上手いよ。自信持っていい」


イリス「ありがとうございます」

イリス「でもその前にお化け屋敷でキャーキャー言ってたとは誰も思わないだろうね」


ノワール「そ、それはイリスさんもですよ。というかイリスさんの方が怖がってました」


イリス「どうだか。水が顔に掛かっただけであんなに取り乱してたし……」


ノワール「水……」ハッ

ノワール(あの時イリスさんの肌が透けてました。ということはもしかして私も……///)カア


イリス(メイド服が濡れたノワール……あわわ、思い出しちゃだめだ///)カア


ノワール(な、なに思い出してるんですか……!)


イリス「えと、ノワールってびっくりすると可愛い声出すんだね」


ノワール「ふぇっ、な、なんですかいきなり!」


イリス「いや、お化け屋敷のこと思い出してさ。途中までカッコよかったけど、最後は可愛かった」


ノワール「あうう……」

ノワール(この人はなんでこんなに素直なんですか……!)


ーーーーー

ーーー

空き教室ーー


ガラガラ…… バタン


ナミネ「リリさん、来ましたよ」


リリィ「ナーちゃん、ほんとに来てくれたんですね」


ナミネ「もちろんです!」


リリィ「ふふっ。では早速食べていきましょうか」

リリィ「ベッドの上で食べるなんて初めてなので、ちょっとドキドキしてしまいます」ギシッ


ナミネ「生徒の誰かが、文化祭中の休憩用にと善意で用意したそうですよ」ゴソゴソ

ナミネ「はい! まずこれが一口お好み焼きです」


リリィ「保温魔法がしっかりかかってますね。ふー、ふー……あむっ」

リリィ「はふっ、はふ……うーん、おいひいですっ」


ナミネ(かわいい……)


リリィ「ナーちゃんもどうぞ。あーん」


ナミネ「あ、あーん……はふ、はふ……。ん、おいしいです」ニコッ


リリィ(うう……笑顔が眩しい……)キュンッ


ナミネ「あとはクレープ、タピオカミルクティー、ベビーカステラ、サンドイッチ……」


リリィ「たくさんありますね……ゆっくりいただきましょう。まずはクレープから……」


ナミネ「あ、あのっ、私がリリさんに食べさせてもいいでしょうか」


リリィ「はいっ、食べさせてください」アーン


ナミネ「ど、どうぞ……」オズオズ


リリィ「ぱくっ……ん、美味しい! 中のフルーツも瑞々しくて、クリームもしっかり甘くて……!」


ナミネ「あ、リリさんクリームが……」ズイッ


リリィ「!」

リリィ(ち、ちか……)


ナミネ「リリ……さん……」


ちゅっ……

♡幕間
  ナミネとリリィの文化祭♡


廊下を歩く生徒にバレないようにと、明かりを消したままの空き教室。
外からの月明かりだけが室内を照らし、薄明かりがキラキラとお互いを彩っている。

「ナー……ちゃん……?」

「ごめんなさい、リリさんが……その、綺麗すぎて……」

うっとりとした潤んだ瞳でお互いを見つめ合う。
それぞれの輪郭が月光でぼんやりと光るように浮かび上がり、それぞれの目には幻想的な相手の姿が映っていた。
リリィは観念したようにふっと息を一つ吐くと、ぼそりと呟いた。

「リリィって……呼んでください」

「り……リリィ……。いい、ですか……?」

こくんと頷くリリィ。
それを見てナミネはそっと腕を伸ばし、透き通る青色の髪を優しく梳いていく。
そして頬に手を添え、ゆっくりと顔を近づける。

「んっ……」

ふにゅ、と柔らかな唇同士が触れ合う。
それだけで全身がかあっと熱くなる。

「リリィ……」

「えへへ……ドキドキします……ね」

真っ赤な顔で微笑む恩師の姿にナミネは堪らなくなり、そっとベッドへと押し倒した。

「可愛すぎです……反則です……っ」

ぎゅううっと抱きしめられ、リリィも下からしっかりと抱きしめかえす。
その間の距離をゼロにしようと、豊満な二人の胸が潰れるほど強く求め合う。

>>328
イリスとノワール逆になってる?

「あ、あの……脱がせてもいい……ですか?」

「はい……♡」

生徒は制服だが、教師は違う。基本的にはスーツだが、思い思いの服で授業をする者も多い。
リリィはスーツが多い。服装は自由とは言え、実習生あがりで勇気がないのか、はたまた生来の生真面目さ故か。
だが今日は文化祭で特別だからなのか、ジャージを着ていた。
ナミネはそこに少し安堵したようだった。普段のスーツだと手が震えてボタンがうまく外せなかったかもしれない、と考える。
震える手でそのジャージのチャックに手をかけ、ゆっくりと降ろしていく。

「あっ……」

パチっと金具が外され、そのまま腕からジャージが抜きさられる。
中には、クラス用に用意されたTシャツを着ていた。
大きな胸は強調されるようにラインが浮き出ていて、それを見たナミネがごくりと喉を鳴らす。

「下も……」

おへその下で結ばれた紐を解き、下も脱がされる。
籠もっていたリリィの匂いがふわっとナミネにぶつかる。
リリィのためにと用意されたシャツは胸を考慮してか若干大きく、下着はまだ見えない。

「脱がしますね……」

ナミネの最後通告を受けて、リリィは腕を伸ばす。脱がせてもらうためだけの体勢だ。
ぐっとシャツを引っ張り上げると、大きな胸がたゆんと弾んで空気に晒された。
青色のサテン生地の下着だ。ツルツルとした見た目に、綺麗なレースが施されている。

「今度は私が……」

リリィが体を起こし、ナミネの制服に手をかける。
制服自体は単純なブレザーだ。魔力を高めるローブを羽織る生徒も多いが、今のナミネは付けていない。
ブレザーのボタンを外して、脱がせていく。そのままスカートのジッパーを降ろし、ワイシャツのボタンも器用に外して、同じ下着姿となった。
ナミネの下着は薄い水色の、花柄の刺繍が全体に散りばめられたかわいらしいものだ。

「リリィ……なんか慣れてませんか?」

「ふふっ、着てたことがあるだけですよ」

「……見てみたかったです」

リリウムの先輩のリリィ。ナミネはその制服姿を当然ながら見たことがなく、それだけのことで自分でも驚くほど不機嫌になってしまった。
それを見てリリィが笑みを零す。

「今度ふたりきりの時に着てみましょうか?」

「……!」

優しく囁くと、こくこくと強い頷きが返ってくる。
それを見てまたリリィは笑みを深める。
むっと不機嫌になったナミネも、すぐに機嫌が直るナミネも、どちらも可愛くて仕方がないようだ。
きゅっと包むように抱きしめると、そのまま一緒にベッドへ倒れ込んだ。

「しちゃいましょうか」

「は……はいっ」

ちゅ、ちゅっ、と小さなリップ音だけが部屋に響く。
互いを求め、何度も何度も口づけを交わし合う。

「んふ、ちゅ……ちゅう……」

「ちゅ、ん……!」

体が熱を持ち、肌がしっとりと汗ばんでくる。
それでも離れることはなく、やがて導かれるようにそれぞれの手が下着の中へと入り込んでいく。
どちらも手から溢れるほどの大きさで、むにゅむにゅと形を変えている。

「はぅ……ひゃんっ!」

リリィがナミネの先端を摘みあげると、高い声で反応を見せた。
ピンと張り詰めたそこは固く、上向きに立ち上がっている。

「感じてくれてるんですね……嬉しい」

「やああっ、だめ、だめ……っ」

口づけを止め、リリィが頭を下げていく。
いつの間にかブラジャーは上にずらされていて、抗うことはできなかった。

「ちゅううっ」

「ひゃああああっ!」

かぷりと乳頭に吸い付いたリリィはそのまま甘噛みを続ける。
やわやわとした甘い刺激と、時々来る鋭い刺激。
ナミネはされるがままで、ひたすら耐えることしかできない。
脚はピンと伸ばされ、紅潮した顔の頬には拭えず流れた涙の跡も見て取れる。

「あ、あ、あっ……! も……だめ……リリィ……!」

上がる声が一際高くなり、ナミネの限界が近いことを悟らせる。
行き場のない快感から逃れようと、胸元のリリィの頭を強く抱きしめる。
力の込められた腕に抱きしめられ、リリィは眼前の桃色を強く噛み潰す。

「ひゃ……! やあああっ……!」

びくびくびくっとナミネの体が二、三度跳ね、しばらくしてから抱きしめられた腕が外された。

「イけましたか?」

「うう……はい……」

真っ赤な顔でこくりと頷くナミネ。
決して非常に激しい行為ではなかったが、それでもナミネを絶頂に導くには十分だったようだ。
もぞもぞと掛け布団を二人で被り、その中で優しく抱きしめ合う。

「あったかいですね」

ナミネが呟く。

「このまま寝ちゃいましょうか」

リリィが答える。
真面目な二人がくすくすと笑いあって、まるでイタズラをする子供のような笑みを見せている。

「朝早く起きれば誰にも見られないはずですから」

「じゃあ同室の方にだけ連絡しておきます。告げ口はしない方なので、大丈夫です」

ポチポチとス魔ホをいじり、すぐに画面を消して改めて二人向き直る。
ベッドの中は下着姿で、今の時期には少し寒い。
それすらもくっつくための口実にして、二人は眠りに落ちていった。

中庭ーー


ざわざわ


クロエ「なんか騒がしいわね……」


「うっ、お酒くさい……」


クロエ「ちょっとあなた。騒がしいけど何かしらあったの?」


「ああ、誰かがこっそりお酒を持ち込んだらしくて……誰がどれを飲んだか分からないから、誰が酔ってるかも分からなくなってるのよ」


クロエ「え……!?」


安価↓~↓3
1レスにつき2人まで酔った人を指定、〇〇上戸など飲んだ際の変化なども併記可(クロエも可、ナミネ、リリィはいないため不可)
ヒカリ、嵐、ティア、モミジ、イオ、デンは酔った場合の変化がすでに確定しているので、名前だけでOKです
被った場合はさらに安価↓
名前の上がった6人が酔っぱらいに

レスのコンマ十の位が一人目の酔っぱらい度
コンマ一の位が二人目の酔っぱらい度になります
1はほろ酔い程度
10は翌日記憶がないレベルです
0は10として扱います

>>331
逆です!すみません!
前レスではちゃんとイリスとノワール間違わずに書いてるんですが…
もっと推敲きちんとします

ラクリマ「お姉ちゃ~ん」フラフラ


ティア【どうしました?】


ラクリマ「アルシェおねえちゃんが酔っちゃった」


アルシェ「…………」ボー…


ティア「あ、アルシェ? 大丈夫ですか?」


ラクリマ「大食いは無理でも、飲む量なら勝てるかもって勝負したんだけど……」


ティア「お、お酒って分からなかったんですか?」


ラクリマ「アルコールの匂いで分かったよ。でもそっちの方が面白そうだったから」


ティア「なんでそんなバカなことを……いえ、それよりラクリマは酔ってないんですか?」


ラクリマ「うん。ちょっとポカポカしてるけど意識は割とハッキリしてるよ」


ティア「お酒にも強いんですね……。まあいいです、アルシェは私が介抱しますから、ラクリマはもう行って大丈夫ですよ」


ラクリマ「は~い♪」


アルシェ「……」ギュー…


ティア「……」ナデナデ


アルシェ「ティア……あったかい……」ギュー


ティア(アルシェは酔っててもあまり変わりませんね……)ナデナデ

ラクリマ「ノルンさーん」ガバッ


ノルン「ぐう……」


ラクリマ「ありゃ?」


「ノルンさんなら、そこのジュース飲んだらすぐに寝ちゃったよ」


ラクリマ「これかあ……お酒じゃん」クンクン

ラクリマ「酔ってもすぐ寝ちゃうなんて変わらないなあ」クスッ


ーーーーー


クロエ「ヒカリ、ローラ、大丈夫!?」ガバッ


ヒカリ「うわっ! だ、大丈夫って何が?」


クロエ「お酒が飲み物の中に混じってるって……飲んだりしてない?」


ローラ「私達は多分大丈夫だと思うけど……クロエちゃんお酒の匂いするよ?」


ヒカリ「うん」コクコク


クロエ「えっ……」

クロエ「でも、酔ってないわよ。大丈夫……」カクッ


ヒカリ「おっと」ギュッ


クロエ「う……!」キューン


ローラ「ふらふらしてるよ。ほら、横になって」ポンポン


クロエ「うう……好き……」キュンキュン


ローラ「ええっ!? き、急にどうしたの!?」


クロエ「分かんないけど、言いたくなってぇ……」トロン


ローラ「も、もー///」ドキドキ


ヒカリ(いいなあ……)


クロエ「ヒカリ……手握って……」


ヒカリ「う、うん!」ギュッ


クロエ「ヒカリの手あったかい……好き……」キュンッ


ヒカリ「ううう……!///」サスサス


ローラ「クロエちゃん、ゆっくり寝てていいよ」デレデレナデナデ


ーーーーー

ーーー

ゼレス「おっとと……」フラフラ


ステラ「大丈夫ですか?」


ゼレス「あら、ステラさん。いつの間に分身魔法なんて使えるようになったんです?」


ステラ「ふふっ、酔ってるんですか? そんなの使ってませんよ。うふふ、あははっ」


ゼレス「んー、あれ、酔ってるんですか? お酒なんて飲んでないんれすけど……」

ゼレス「あう……左右に揺れないでください……目で追えません……」


ステラ「だからそんなことしてませんって。あははっ、おかしなゼレスさんですね」クスクス


ゼレス「あれ、私立ってますか? 浮かんでます? 足元の感覚が……」


ステラ「うふふ、もうお部屋に戻りましょうか。私も眠たいですし……ほら、掴まってください」


ゼレス「うう……」ギュッ


ステラ「はい、歩きますよー」テクテク


ゼレス「ううう……」フラフラ


ーーーーー

ーーー

翌朝ーー


クロエ「う……痛った……」ガンガン

クロエ「なによこれぇ……」


ヒカリ「あ、起きた? はいお水」


クロエ「ありがとうヒカリ……んくっ」ゴクゴク

クロエ「……ふう、思い出してきたわ……」

クロエ「確かお酒を飲んだのよね。飲んだつもりはなかったけど……」


ヒカリ「どれがお酒の入れ物か分からないようになってたから仕方ないよ」


クロエ「他のみんなは大丈夫かしら……」


寮、ノルンの部屋ーー


ノルン「痛い……」ズキズキ

ノルン「とりあえずお風呂入ろう……昨日入った記憶がないし……」

ノルン「……あ、同室の子が入ってる。……仕方ない、大浴場で……」ガチャッ


ラクリマ「おっと」


ノルン「あ、ラクリマさんおはよう……」


ラクリマ「あれ、なんか元気ないね?」


ノルン「うん……なんか頭痛くて」


ラクリマ「あれかな、二日酔いってやつ」


ノルン「?」


ラクリマ「昨日お酒飲んだんだよ。飲んですぐ寝ちゃったらしいから覚えないと思うけど」


ノルン「なんでお酒なんか……」


ラクリマ「誰かがイタズラで紛れ込ませたみたい。ほんといい迷惑だよね」


ノルン「……ラクリマさんは楽しんで飲み比べとかしてそう」


ラクリマ「えっ」ギクッ


ノルン「まあいいや……お風呂入ってくるね~……」テクテク

アルシェの部屋ーー


アルシェ「う……」ムクッ

アルシェ「頭が痛い……」ズキズキ


ティア「起きましたか、アルシェ」


アルシェ「ティア……? なんでこの部屋に……」


ティア「昨日ふらふらだったので、同室の方に頼んで部屋に入れてもらいました」


アルシェ「そっか……うっ……」ズキッ


ティア「はい、お水です」


アルシェ「ありがと……」ゴクゴク

アルシェ「……うう」


ティア「まだ痛みますか?」


アルシェ「うん……」


ティア「早くよくなるといいですね」ナデナデ


アルシェ「なでなで気持ちいい……」


ティア「ふふ、ならもう少し続けますね」ナデナデ


なーでなーで

ステラとゼレスの部屋ーー


ゼレス「うっ……!?」ビキイッ

ゼレス「な、あ、頭が痛い……!」ズキズキ


ステラ「ぜ、ゼレスさん!?」ガバッ


ゼレス「ううう……!」


ステラ「お、お酒のせいでしょうか……」オロオロ


ゼレス「お酒……!? 飲んでませんよそんなの……!」


ステラ「昨日誰かが紛れ込ませたらしくて……」


ゼレス「うぐぐ……!」


ステラ「お、お水持ってきます! あと酔い止めも……」


ゼレス「お、お願いします……」


ーーーーー

ーーー

クロエ「だいぶ楽になったわ……」


ヒカリ「無理はしちゃだめだよ?」


現在の目標
・闇について調べる
・集団体調不良について調べる
・部活に精を出す

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

12月第1週
13/16回目の行動です

集団体調不良について調べた結果、実は体調不良起こした生徒は性病の梅毒だった事が判明した
生徒達は全員歓楽街のあるいかがわしい店に行って来た事も判明した、ヒカリ達はその娼館を潰す事に決めた

図書館などで過去の文献から集団での体調不良などについて読み漁る。
パンデミックのような多種多様な例があったり今回の件には関係なさそうなものがほとんどだったが、僅かに今回の症例に反映できそうなものも発見できた。

>>354
集団体調不良は>>183でセレニテの仕業と描写しているため、この安価は無効とさせていただきます
>>355を採用させていただきます

中庭ーー


ノルン「ふあ……」ムク…

ノルン「あー……」ボリボリ

ノルン(またあの夢見た……。ラクリマさんとキスする夢……)

ノルン「……ジュースでも飲みに行こう」


食堂ーー


ざわざわ


クロエ「?」

クロエ(何かしらあの集まり……)


「昨日のティアちゃんは歌の練習をしてたわ! 音を外してたけど、それがもう……!」

「いいなー。あ、アルシェちゃんはいつもどおり口いっぱい食べ物頬張って幸せそうだったよ」

「かわいいー!」


クロエ「……なにしてるの?」


「あ、クロエさん。これはね、知る人ぞ知る『リリウムちっちゃいものファンクラブ』なんだよ!」


クロエ「ちっちゃいものファンクラブ……?」


「うちの学校はレベルが高いのはもちろん、その中でもとりわけ小さい子が可愛い!」

「ティアちゃんアルシェちゃんに、ゼレスちゃん嵐ちゃん……」

「樹先生と橘花先生!」

「……まあ中には教師好きの強者もいるけど」


クロエ「ふーん……まあ迷惑かけないで愛でてるだけならいいんじゃない?」


「それどころか感謝されてるんだよ! バレないように写真を撮り続けた結果、写真を上手く撮れるようになって、しかも新聞部に写真を提供するようにすらなったんだから!」


クロエ「へ、へえ……」


ノルン(ホットミルクはどこだったっけ……)


「ちなみにこの間の文化祭の時の写真もあるよ」ピラッ


ノルン「!?」

ノルン「ちょ、ちょっと……」フラフラ


クロエ「あらノルン」


ノルン「その文化祭の写真、見てもいい……?」


「どうぞどうぞ」


ノルン「……あ、あれ」


「ちなみにあの事故の瞬間は現像してないよ。出回って誰かが困るような写真は現像しないようにしてるんだ」


ノルン「よかった……」ホッ

ノルン「……あ」

ノルン(ラクリマさんの写真……)


「気に入ったのがあったら持ってっていいよ! 小さい子を愛でるのに資格はいらないからね!」


ノルン「こ、これ……もらいます」ペコリ


「どうぞー!」


クロエ「私用事あるから行くわね。ごゆっくり楽しんで」


「クロエさん、何か可愛い情報があったら教えてね!」


クロエ「はいはい」


ノルン「……」

ノルン(本人の知らないところで写真を貰うなんて……)


ーーーーー

ーーー

町の図書館ーー


クロエ「ここなら何か新しい発見があるかもしれないわ」


ヒカリ「図書館で調べものか……」


ローラ「大変そうだけど、頑張ろうね」


クロエ「魔力吸収とか、集団感染とか、そういう線で調べてみましょう」


ーーーーー

ーーー




クロエ「うーん……」


ヒカリ「クロエ、これ……」


クロエ「ん?」


ヒカリ「巨大魔法陣を用いた魔法ってあったんだけど……」


クロエ「巨大魔法陣?」


ヒカリ「例えばだけど、ボクの魔法に合わせた魔法陣を用意してそこにボクが魔力を流し込むと、その魔法陣の上にいる人みんなに魔法の影響が出るんだって」


クロエ「逆に言えば、あらかじめ魔法陣を用意しておけば、魔法陣の上にいる人みんなから魔力を吸うこともできる訳ね」


ヒカリ「昔、魔獣と抗争していた時に魔法陣で前線基地を作ってたみたい。できるだけそこで魔力の回復とかをしてたんだって」


クロエ「個別にやるより効率的なのは確かね」


ローラ「クロエちゃん、そろそろ閉館時間みたい」テクテク


クロエ「もうそんな時間なのね……。分かったわ、外に出ましょう」

町中、コンビニーー


クロエ「仮に魔法陣を使った魔力吸収だとすると、学校にその魔法陣が残ってる可能性もあるわよね。夏休み明けにああなった訳だし、多分魔力を吸われたのは学校の敷地内のはず」


ヒカリ「うん、ボクもそう思う」


ローラ「魔法陣が残ってたら、また魔力を吸われちゃったりするのかな……」


クロエ「一度学校で調べてみるしかないわね」


ヒカリ「……あれ、こんなジュース売ってたっけ?」


クロエ「新発売かしら。美味しそうだし買って寮で飲んでみましょうか」


「そういえば聞いた? 呪いの家の噂」

「女の霊が出るってやつでしょ? 馬鹿らしい」


クロエ(呪いの家? まさか闇の魔法使い関係……?)

クロエ「今の話知ってる?」コソコソ


ヒカリ「ううん」フルフル


ローラ「き、聞いてみよっか」

ローラ「あの……その話よく聞かせてくれませんか?」


「ん? ああ、町の外れに古い家があるんだけどさ……そこに幽霊が出るらしいって噂。興味あるの?」


ローラ「えーっと……そ、そういう肝試し的なのやりたいねって友達と話してて……」


ヒカリ「本当なら怖いですね……お話ありがとうございます」


「あら、あなた私達と遊びに行かない? 可愛い顔してるし……きっと楽しいわよ?」


クロエ「だめよ! ヒカリは私の彼女なんだから!」ガルル


「彼女持ちか。残念」


ーーーーー

ーーー

寮ーー


ぷしっ


クロエ「んっ……」ゴクッ

クロエ「美味しいわね、これ。炭酸ジュースよ」


ヒカリ「ほんと?」コクコク


ローラ「んっ」ゴクゴク


ヒカリ「ぷはっ。炭酸キツいね……」


ローラ「でも美味しいよ。フルーツの味が爽やかで……」


クロエ「ホントね。いくらでも飲めそう」グビグビ


ーーーーー

ーーー




クロエ「……」ポーッ


ヒカリ「なんか暑いね……」ポワポワ


ローラ「うん……」トロン


ぎゅー……


クロエ「ローラも、ヒカリも、くっつくからあついんじゃない……?」


ローラ「んふふー、そうかも」


ヒカリ「でもくっつきたいから……」


クロエ「二人ともかわいい……」キュンキュン


いちゃいちゃ


ーーーーー

ーーー

翌日、呪いの家ーー


クロエ「ここが呪いの家ね……」

クロエ(見た目は手入れのされてない民家だけど……)


ギイイ……


クロエ「誰かいるかしら……?」


中には……↓コンマ
01~90 誰もいなかった
91~00 誰かいた

クロエ「……誰もいない」

クロエ(まあそうよね。見るからに手入れされてないし、人が住んでる訳ないわ)

クロエ(せっかく来たけど帰りましょうか)


ーーーーー

ーーー




クロエ「というわけで闇の魔法使いはなんら関係なかったわ」


ローラ「そっか……やっぱり幽霊なんていなかったんだね」


ヒカリ「ソフィアさんみたいな人がいるのかもと思ったけど、そうたくさんはいないか……」


現在の目標
・闇について調べる
・集団体調不良について調べる
・部活に精を出す

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

12月第2週
14/16回目の行動です
16回目の行動終了後、冬休みに入ります

↑双子じゃないのに、のミスですすいません

安価下

女子トイレの3番目にいるとされる【トイレの花子さん】の噂を聞いたので確かめに行ってみる
この怪談話も闇と関係があるかもしれないので

>>367
スレの趣旨に合わないので、申し訳ありませんが無効とさせていただきます

↓1でもう一つ安価募集します

空き教室ーー


リズ「ねえルク」


ルク「なんですか?」


リズ「クリスマスってなあに?」


ルク「ああ、そういえばそんな時期ですか……」

ルク「簡単に言えば恋人と過ごす日、でしょうか」


リズ「こいびと……」


ルク「まあ私達にはあまり関係ありません。きっと冬休みの間もここにいるでしょうし」


スフィア「ふーん……」


リズ「ルクはリズと一緒にいるもんね?」


ルク「え? ええ……」


スフィア「わたしと一緒にいるんですよ」


ルク「三人で一緒にいるのでは……」


リズ「むー……」ジー


スフィア「ぬぬぬ……」バチバチ


ーーーーー

ーーー

食堂ーー


アルシェ「あむあむ」モグモグ


ラクリマ「今日もよく食べるねえ」ホッコリ


ティア「ですね」ホッコリ


アルシェ「……」

アルシェ「二人は双子じゃないんだよね?」


ティア「そうですよ」


ラクリマ「年子の姉妹だよー」


アルシェ「でもすごくそっくり……どうして?」


ティア「うーん……なんででしょう」


???「それ、私も気になります」


アルシェ「わ。誰?」


ラクリマ「あ、私の同室の子だよ。そういえば紹介したことなかったね」


ラクリマと同室の子、???のプロフィールを作ります

テンプレート↓
【名前】(和名でも洋名でも可)
【容姿】
【性格】
【得意魔法】(その人本人にしか使えない、特殊な魔法をお願いします。名前だけではなく、どんな魔法かも説明があると嬉しいです)
【備考】(その他付け足したいことがあれば。口調がこのレスと違ったり、一人称が「私」でなくても構いません)

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります

【名前】紅林 御桜(くればやし みお)
【容姿】艶やかな長い黒髪と紅い瞳を持つまるで日本人形のような美人。美少女ではなく美女という感じ
胸はそこそこある
【性格】とてもマイペース。割と世間知らずなところがあり、たまにとんでもないことを無自覚でやらかしかけるが
そこは令嬢、持ち前の愛想と機転の良さで切り抜けてしまう
【得意魔法】魔翌翌翌力で構成された光輝く花吹雪を発生させる
単純に他者の視界を奪う他、吹雪故にそこそこ強めの風も伴うので妨害などにも使える(風の強さや方向は彼女の意思でコントロールできる)
あと見た目がとても綺麗
【備考】歴史の古い名家の令嬢。姉が一人いるらしい
身の回りの世話は殆ど使用人に任せている程の箱入り娘だったが、親の言いつけで社会勉強の為にリリウムに通うことになった

3スレ目に出てたやつですけど、自分のじゃないです
もったいないなと思ったので。

1.ユイ
2.マリン
3.ミーヤ
4.御桜
5.ナーラ

↓から投票
投票レスのコンマの合計が最初に150を超えたキャラが???となります
本日中に誰も150に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが???となります

新キャラは紅林御桜に決まりました
設定は>>378を参照

苗字同じだったらワンチャンありえたのかな

ノワールとイリスって部屋同じだっけ?違うっけ?

>>395
茜が結婚して名字を変えたのかも…

>>396
描写はしていませんが、同じ時期の転校なので同室となっています

ラクリマ「こちら紅林御桜さん。いいとこのお嬢様らしいよ」


御桜「よろしくお願いします」ペコリ

御桜「それで、なぜお二人はそんなにそっくりなのでしょう」


ラクリマ「うーん……私がお姉ちゃんのこと大好きだからかなあ」

ラクリマ「昔からお姉ちゃんみたいになりたくて、お姉ちゃんの真似っ子ばっかりしてたから」


ティア「性格は似てませんけどね」


ラクリマ「それは生まれつきだからしょうがない」


アルシェ(アルシェもティアのこと大好きだから、どんどんティアに似ていくのかな。そうだったら嬉しいな)


御桜「婦妻は似るものと言いますし、もしかしたらアルシェさんとティアさんも似ていくかもしれませんね」


アルシェ「!!」


ティア「なっ……///」


ラクリマ「お姉ちゃんとおねえちゃんが……! きゃー!」


御桜「ふふふ……学校一有名なカップルですし、それだけ好き合ってたら似ていくのも早いかもしれません」


アルシェ「……」ニコニコ


ティア「うう……///」

ティア(恥ずかしいけど、アルシェの満面の笑みが見れたのでよしとしましょう……///)


ーーーーー

ーーー

???ーー


イリス「……っ」ピクンッ

イリス「……ここは……?」ムク…

イリス(真っ暗……)


『セレニテよ……次は魔獣の島に行け』


イリス「ママ……?」


セレニテ「分かってるわ。あそこの残存魔力を根こそぎ貰って、しっかり研究に役立てる」


イリス(誰と喋ってるんだろう……)


『……貴様と話してると調子が狂う』


セレニテ「『私が闇の魔法使いじゃないから』……でしょ。何回も聞かされたわ」


『大体貴様の妻のことを本当は喰らうつもりだったんだ。なのに貴様が我ごと魔力を吸い取ったせいで……!』


セレニテ「おかげで生きてるんだからいいじゃない。ね、『闇』?」


イリス(闇……!?)


『ちっ……もういい、その後はまたリリウムだ。準備しておけ』


セレニテ「はいはい」


イリス(あれ……視界が白く……)


ーーーーー

ーーー

食堂ーー


イリス「ーーって言う夢を見たんですけど……」


クロエ「なるほどね……。セレニテさんからほんの少しだけ闇の魔力が入ってきたから、闇にもセレニテさんにも知覚されずに闇の悪夢に入れたのかも……」


ノワール「皆に言うことじゃないけど……なんでこの四人?」


ウィン「信頼されてるのかな~」


イリス「ええ、まあそんなところです」


ウィン「もうさ~、やっぱり皆に言っちゃおうよ。今の事件も整理できるし、やることもハッキリすると思うよ~?」


ノワール「ママさんが悪いことしてるってのは変わらないけどさ……ここの皆ならそれすら助けてくれると思うんだ」


クロエ「そうね。実際去年私が助けられたわけだし……」


イリス「……分かりました。全部話して……虫のいい話ですけど、助けてもらいたいです」


ウィン「よく言ったー! よし、みんな呼んで来よう!」


ーーーーー

ーーー

ざわざわ


イリス「クロエさんの人脈すごいですね……人がたくさん」


クロエ「皆いい人だから安心して話していいわよ。それとも私が話す?」


イリス「いえ、自分で話します」

イリス「……皆さん、集まってもらってありがとうございます。話というのは他でもありません。皆さんが最近悩まされている、魔力不足による体調不良についてです」

イリス「結論から言います。皆さんの体調不良は、私のママが原因です」


ざわざわ


楓「どういうこと?」


イリス「私は……私は、本当は魔法が使えないんです。産まれたときから魔法が使えなくて、魔力欠乏症と診断されました」

イリス「ママはそれを聞いて、治すための研究を始めました。お母さんも魔力欠乏症で、そのための研究はずっとしていました。なので研究施設はそれなりのものを使ってます」

イリス「そしてママが今実験しているのが、魔力欠乏症の体に魔力を注ぎ続ける……というものです」


ヒカリ「それって……イリスさんの体に魔力を注ぎ続けてるってこと?」


イリス「……はい」

イリス「魔力を体に留めることはできました。でも、そのせいで本来ありえない魔法が身についたんです」


アルシェ「ありえない魔法……?」


イリス「私は……人の考えてることが分かります」


「!!」

ナナ「へえ……そんな魔法が」


ナミネ「聞いたことない魔法です……」


イリス「……」


晶「へー、面白い魔法だな」


時雨「考えが読まれる相手……手合わせしてみたいな」


イリス「……あれ?」

イリス「あの……気味悪がったりしないんですか?」


アルシェ「ん、そういう魔法が発現したなら仕方ない」


ノワール「悪用してないってのは今までのイリスを見てたら分かるしね」


イリス「皆さん……」ジワ…


ウィン「ね、大丈夫だったでしょ~?」


イリス「はい……!」

イリス「そ、それで……今日、闇の悪夢というのを見たんです」


ローラ「闇の……」


イリス「私のお母さんは元は闇の魔法使いだったみたいなんです。でも、ママがそれを全部吸い取ってしまった。それが巡り巡って私にも入ってきた……とクロエさんは推理してます」


クロエ「まあほぼ間違いないと思うわ。思い当たる理由がそれしかないもの」


イリス「そして……次の標的は魔獣島、その後に再びリリウムだと……夢の中で闇と話していました」


ローラ「だめだよ!」ガタッ

ローラ「島の魔獣は死んじゃったけど、だからって魔力を取っていい訳じゃない! その残った魔力に水中の微生物が集まって、また生態系を作るんだよ!」


クロエ「つまり?」


ローラ「止めに行く!」


ヒカリ「うん、賛成」


クロエ「どうやらその闇にそそのかされてるみたいだし、私の時みたいに闇を払えば正気に戻るかもしれないわ。みんな、手伝ってくれるわね!」


おーっ!


イリス「み、皆さん……! ありがとうございます!」


現在の目標
・セレニテを助ける
・部活に精を出す

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

12月第3週
15/16回目の行動です
15回目の行動終了後、魔獣島に向かいます
16回目の行動終了後、冬休みに入ります

描きたくなったので画像支援
迷惑だったら申し訳ない!
https://imgur.com/Mbb17HU

>>410
支援イラストありがとうございます!
すごくすっごく嬉しいです!!

イラスト感謝と同じく、皆さんにも感謝です。
SS速報Rには何度かスレ立てをさせてもらっていますが、特別荒れることもなく、それどころか私のSSを読んで感想を書き残してくれる方がたくさんいて、その全部がモチベーションになっています!
このリリウムシリーズも5スレ目というなかなかの長さになりましたが、ここまで続けられたのもやはり皆さんの反応や感想があってこそです。
これからも読んでいただければ、これ以上なく嬉しいです。
これからも安価百合をよろしくお願いします!

かしこまって文章にすると固いですが、画面の前でニヤニヤしながらありがとおおおってなってます。
皆さんに最大級の感謝を!!!

夜、自室ーー


クロエ「ねえ、テネリタス」


テネリタス「ん?」


クロエ「あなたって闇の魔獣なのよね」


テネリタス「そうだね。闇がないと生きていけないよ」


クロエ「……闇そのものとあなたが対話することってできないの?」


テネリタス「うーんどうだろう……。この世に存在する闇っていうのは物質というよりは概念的なものだから、ワタシみたいに実態を持っているのが珍しいんだよ」


クロエ「セレニテさんの心の中に棲む闇と会話するのは難しい?」


テネリタス「人間の会話は対面が基本だろ? それと同じで、「闇に出てきてもらう」か「ワタシがセレニテって奴に入り込む」かしないとそもそも会話ができないんだよ」


クロエ「闇の悪夢は……」


テネリタス「主がたまに見る夢か。もしワタシが主に入り込んだままその闇の悪夢を見られれば、あるいは闇に直接訴えかけることもできるかもね」


クロエ「ふむふむ。しかし闇の夢をいろんな人が見てるのって不思議よね」


テネリタス「人間なら闇は誰でも心の中に持ってるものさ。多い少ないは別にしてね。ただ君たち闇の魔力を持つ者は闇に敏感なようにできてるんだ。だから闇の悪夢を見るのさ」


クロエ「ふーん……」

クロエ「とりあえず今日から寝る時はシンクロね。闇を食べちゃえば問題は解決するんだし」


テネリタス「ワタシは満腹になって問題も解決。一石二鳥だね」


ーーーーー

ーーー

イリスとノワールの部屋ーー


ノワール「イリス、今日はありがとうね」


イリス「ありがとうなんて……お礼を言うのは私の方です」


ノワール「打ち明けてくれてありがとうってこと。やっとイリスと仲良くなれた気がする」


イリス「ノワールさん……」


ノワール「でも! 今度はもっと早く言うこと。いいね?」


イリス「う……善処します」


ノワール「イリスは自分の中で溜め込みすぎなんだよ。もっと吐き出してほしいな」


イリス「ノワールさんってほんと……優しいですよね」


ノワール「褒めても何も出ないよ」


イリス「本心です。素直に受け取っておいてください」


ノワール「ん……」


ーーーーー

ーーー

翌日ーー


クロエ「あ、ゼレス、ステラ。ちょうどよかったわ」


ステラ「こんにちは、クロエ先輩」ペコリ


ゼレス「どうしました?」


クロエ「イリスの話は聞いてるわよね。それで、二人の力も貸してほしいの」


ゼレス「ああ、その話ですか」


ステラ「もちろんお手伝いします!」


ゼレス「弱い人はどうでもいいんですけどね……イリスさんの力は放っておくには惜しいですし、ウィンさんも手伝うそうですから、お手伝いしますよ」


ステラ「とか言いながら昨夜一生懸命作戦を考えてたんですよ」ウフフ


ゼレス「ステラっ!///」


クロエ「二人とも……ありがとう!」


ゼレス「ああもうっ、部活の時間じゃないんですか!? 部長がこんなところで油売ってないでください!」


クロエ「そ、そうね。行かないと」タタッ

クロエ「ありがとねー!」タッタッタ…


ゼレス「……もう」


ーーーーー

ーーー

部室ーー


クロエ(とうとうこの日が……)


ヒカリ「それじゃあよろしくお願いします」


凜華「よろしくお願いします」ペコリ


キャアアアアアーーー!


クロエ(二人の演技力向上のためとはいえ、彼女が目の前で他の女の子と話すのは面白くないわね……)ムカムカ


舞(凜華さんに声をかけてもらえるなんて羨ましい……!)ブツブツ


クロエ「じゃ、じゃあ二人は部室の外の生徒にランダムで声をかけて、演技力を磨いてちょうだい」


ヒカリ「行ってきます」


ガチャッ


「キャー! ヒカリさん! こっち! こっち来てー!」

「凜華さーん! きゃー! カッコいいー!」


凜華「これは……」


ヒカリ「練習になる……のかなあ」


クロエ舞(……)ムカムカ


ーーーーー

ーーー

空き教室ーー


スフィア「……」メラメラ


リズ「あう……あつい……」


ルク「スフィアさん」


スフィア「ん?」メラメラ


ルク「火、抑えられてないですよ」


スフィア「ああ……ごめんなさいね」


ルク「やっぱり島が気になりますか?」


スフィア「まあね……もういないとはいえ友人だし……」


リズ「大丈夫だよスフィア、ローラ達がなんとかしてくれるよ」


スフィア「バジリスクごときがわたしを慰めないの」ペシッ


リズ「あうっ」


ルク「リズの言うとおりですよ。ここの人間達は私達が思う以上に強いですから」


スフィア「ルクがそういうなら信じるけど……」


リズ「ずるいー!」


スフィア「ふふっ」クスッ


ユーニ「慰めるようにご主人に言われましたが、不要のようですね」


エアロ「仲良しが一番だよ!」


ミトラ「うんうん!」


きゅーちゃん「ふふふ……ご主人が褒められると私達まで嬉しいですね」


ーーーーー

ーーー




そして魔獣島防衛の日が来るーー

短いですが今日はここまで

週末、魔獣島ーー


クロエ「……来たわ」


セレニテ「あら皆さん。お揃いで」


イリス「ま……ママ……」


セレニテ「イリスちゃんまで。待っててね、ここの魔力を貰ったらまたイリスちゃんに補充してあげるから」


イリス「あ……う……っ」コク…


スフィア「させないわよ」


セレニテ「あら? あなたは……」


スフィア「この島の古い友人よ。死んだとはいえ、わたしの友人を好き勝手されるのは困るのよね」


セレニテ「死んじゃった魔獣の魔力を役立てるだけよ。何もしない方がかわいそうじゃない?」


ローラ「違います! 魔獣は死んでも、その残った魔力が周りに影響を与えて、それで自然は成立してるんです!」


セレニテ「やれやれね。このままじゃどうせ平行線だわ。私は勝手に魔力をいただくから、止められるなら止めてみなさい」バッ


ウィン「魔弾【シュート】」ドオオッ!


セレニテ「無駄。権能・吸収【アブソリュート・アブソーブ】」キュウウウウ…


ウィン「ちっ……」

ウィン(魔力を練ったローブ……前より強度が増してる)


晶「魔法がだめならアタシらの出番だな!」ゴオッ!


時雨「はっ!」チャキッ


デン「鋼化魔法【アイアンボディ】!」ギンッ

とん とん とんっ


晶「あ……?」カクッ


時雨「ぐ……」フラッ


デン「なっ……」フシュッ…


セレニテ「死なない程度にはコントロールしたわ。少しだけ大人しくしててね?」ニコッ


ウィン(……まずい)


ゼレス「あの……やめてくれませんかね」


セレニテ「あらあら。小さい子がこんなところに……危ないから下がっててね」


ステラ(あ)


ゼレス「は?」ブチッ

ゼレス「もういいです。神聖魔法【ホーリー】!」バギュウウウウウ!


セレニテ「!」


バチッ バチチッ


ゼレス「……そのローブは厄介ですね」


セレニテ「うんうん、いい魔力。いただくわね?」キュウウウウ…

セレニテ「……」ウウウ…

セレニテ「……?」ウ…


ゼレス「残念ですけどあげませんよ。下手な小細工は私には効きません」


セレニテ「じゃあいいわ。闇弾【ダークボール】」ボッ!


ゼレス「!!」ドウッ!

ゼレス「ぐ……! 闇魔法……!?」


セレニテ「あまり使いたくはなかったけど……闇よ、あの子達にちょっとだけ恐怖を教えてあげなさい」


ズズズ……!


クロエ(闇を完全にコントロールしてる……!? いや、冷静に観察してる場合じゃない!)

クロエ「テネリタス!」キンッ

クロエ「闇融合【ダークシンクロ】!」カッ!

クロエ「おおおおおおっ! 悪食【アクジキ】!!」


バクンッ!


テネリタス『おおっ、これは美味い! どんどん食べられそうだ』モグモグ


セレニテ「なっ……」


時雨「はっ!」


スパッ!


時雨「油断したな。後ろがガラ空きだ」カチン


セレニテ「これはちょっと……まずいわね」ジリ…


ウィン「動くな。動くと撃つ」


セレニテ「防御魔法【シールド】!」


ウィン「魔弾【シュート】!」ズゴオオッ!


スフィア「燃えろ!」ゴオオオッ!


ウィン「……くそっ」


クロエ「いなくなってるねー」


ローラ「ひとまずこの島は守れた……のかな?」


クロエ「セレニテさんの魔力も感じないし、もう遠くに行っちゃったっぽいね」


スフィア「そう……よかったわ」ホッ


ローラ「後はうちの警備員に任せて、私達は帰ろうか」


ーーーーー

ーーー

食堂ーー


クロエ「今回はみんながいてくれたから、なんとか帰らせることはできたけど……」


ヒカリ「根本的な解決はできなかったね」


イリス「今度はここに来るって……」


ノワール「それこそみんなでなんとかするよ! 大丈夫!」


ティト「テネリタス、お前闇を食ったんだろう。解決したんじゃないのか」


テネリタス「あんな量じゃダメだよ。端っこも端っこ、闇を晴らすにはあれじゃ足りない」


クロエ「そうなのね。でも食べること自体は成功したし、今度は足止めの方法も考えてみようかしら」


現在の目標
・セレニテを助ける
・部活に精を出す

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

12月第4週
16/16回目の行動です
16回目の行動終了後、冬休みに入ります

大変な時だが、だからこそ英気を養う意味を込めてクリスマスに恋人同士で仲睦まじく過ごす各カップル

空き教室ーー


クロエ「まさかこんな大所帯になるとはね……」


ヒカリ「空き教室丸々使わせてもらえてよかったね」


ナミネ「はい、では皆さん各自得意な科目をそれぞれ教えあってくださいね」


はーい


ゼレス「私達一年ですけどいいんですか?」


クロエ「ええ、もちろん。ついでだからセレニテさんのことも話したいと思ってたしね」

クロエ「魔力吸収の無効化……あれはどうやってやったの?」


ゼレス「どうということはありません。そもそも神聖魔法というものの本質は他の魔法にはない“退ける力”にあります。私の母がトッププロで結果を出しているように、神聖魔法は神聖魔法というだけで他の魔法とは一線を画しているんです」


クロエ「闇魔法に弱いのは……」


ゼレス「闇魔法はその真逆。“飲み込む力”があります。だから神聖魔法と闇魔法がぶつかれば、単純に力が強い方が勝つんです」


クロエ「あなた魔法の知識もあるのね……」


ゼレス「これでもトッププロの娘ですから。母に肩を並べるためにこれでも努力してるんです」


ステラ「素敵です、ゼレスさん」


ゼレス「ふふん」ドヤ

クロエ「退ける力と飲み込む力……」


ゼレス「テネリタスさんの見せた悪食は、それこそ飲み込む力の最上級です。セレニテさんの闇ですら飲み込んでいましたから、コントロールできれば絶大な力になってくれるはずですよ」


クロエ「なるほど……参考になったわ。ありがとうね」


ゼレス「いえ。それでは私達も勉強に入りますね」


クロエ「ええ。テスト頑張ってね」


ーーーーー


楓「だー分からん! 魔力陣作成の方程式なんか覚えてない!」


嵐「何回も教えただろ。ここはこうして……」


ナミネ「ティアさん、アルシェさん、はかどってますか?」


アルシェ「ん」コクン


ナミネ「チョコを貰ってきたので、当分補給にどうぞ」


アルシェ「ん!」キラキラ


ティア「ありがとうございます」ペコリ


ラクリマ「お姉ちゃんたちナミネさんの子供みたい」アハハッ


ーーーーー

ーーー

夜、イリスとノワールの部屋ーー


イリス「……あ、あの」


ノワール「ん?」


イリス「わ、私……ノワールさんに聞いてほしいことが……」


ノワール「……うん、聞くよ」


イリス「島でママに会ったとき……やめてって……魔力はいらないって言えばよかったのに……言えなくて……」


ノワール「うん」


イリス「ママは心の底から私のためを想って魔力を取りに来てて……でも……最近のママはちょっと……怖い……」


ノワール「うん……そっか」

ノワール「ありがとう。よく言ってくれたね」ナデナデ

ノワール「私ね、やっぱりママさんは悪くないと思う」


イリス「え……」


ノワール「闇って、人の心の後暗い部分をどんどん大きくするんだって。クロエは人が離れるのが怖くて仕方なかったって言ってた」

ノワール「セレニテさんも闇が心の中にあるのは間違いない。だから、その闇のせいでこんな暴走をしてるんだって思う」


イリス「……」


ノワール「その闇はきっとクロエが食べてくれるよ。それで、ママさんが怖くなくなったらちゃんと伝えよう?」


イリス「は……はい!」


ノワール「よし。じゃ、まずは明日気分転換に遊びに行こう! テスト近いけど……パーっと楽しもうよ!」


イリス「はい! ご一緒します!」


ノワール「それじゃあ今日のところはもう寝よっか。おやすみ、イリス」


イリス「おやすみなさい、ノワールさん」


ーーーーー

ーーー

テスト当日ーー


楓「これが終われば冬休み……これが終われば冬休み……」


クロエ「……楓、頑張りなさい」


楓「おう……」


クロエの座学平均点↓コンマ
クロエの実技平均点↓↓コンマ

>>461により+10のボーナス

先生「はい、じゃあクロエさん。シュートを撃って」


クロエ「はい。魔弾【シュート】!」


しーん……


クロエ「あ、あら? 魔弾【シュート】!」ゴオッ!

クロエ(そ、そうね。こうやって撃つんだったわ)


先生「はい。じゃあ次は固有魔法を」


クロエ「……」


先生「クロエさん?」


クロエ「……どうやって撃つんだったかしら」


先生「……ここまでにしましょうか。次の人、準備して」

先生「クロエさん、橘花先生に診てもらった方がいいかもしれないわ」ヒソヒソ


クロエ「え、ええ……」


ーーーーー

ーーー




先生「テストの結果が出たので、皆さんに返却しますね」

先生「クロエ・アートルムさん」


座学平均16点 実技平均31点


クロエ「( ゚д゚) ……」

クロエ「(つд⊂)ゴシゴシ」
 
クロエ「(;゚д゚) ……」
 
クロエ「(つд⊂)ゴシゴシゴシ」
      _, ._
クロエ「(;゚ Д゚) ……!?」


ヒカリ「どうかした?」


クロエ「(;゚д゚)つ」


ヒカリ「どれどれ……。えっ!?」


クロエ「(((;゚д゚)))」


ーーーーー

ーーー


橘花「つまり……勉強したことも、魔法の撃ち方も、なぜか忘れてしまったと」


クロエ「ええ……」


橘花「自分の名前と、ここがどこかは分かるか?」


クロエ「それは分かるわ。クロエ・アートルム、ここは橘花先生の研究室」


橘花「なら知識の一部だけがなくなった訳か……」

橘花「原因に心当たりはあるか?」


クロエ「……テネリタス?」


橘花「あの猫か?」


クロエ「出てきて」キンッ


テネリタス「よっと」ストッ


クロエ「この子に私自身を食べられたことがあるんだけど……それは関係あるかしら」


橘花「テネリタス、それは本当か?」


テネリタス「うん。中々美味しかったよ」


橘花「知識を食べる……まさか脳を食べた訳じゃないだろうが……」ブツブツ

橘花「ひとまずテネリタスの力を使うのはやめた方がいいだろうな。自我の消失に加え、副作用が分からなさすぎる」

橘花「この冬休みは安静にしておくといい。もし何かあればすぐ病院に行くこと。いいな?」


クロエ「……ええ、分かったわ」


ーーーーー

ーーー

翌日、終業式ーー


樹「二学期もこれで終了となります。明日からの冬休みで風邪など引かないよう、また、これからのクリスマスパーティーではしゃいでケガをしたりしないよう気をつけてください」


先生「校長先生ありがとうございました。これにて式は終了となります。クラスごとに退場をお願いしまーー」


樹「! 伏せて!」


ウィン「魔弾【シュート】!!」ギュオオオ!!


ドオオオオオッ!!


クロエ(天井に穴が……。ってあれ……まさか……!)


セレニテ「あら、バレちゃった」


樹「皆ここから逃げて!!」


キャアアアアア!!


セレニテ「あらあら……みんな集まってる内に貰いたかったけど……。権能・吸収【アブソリュート・アブソーブ】」キュウウウウ…


クロエ「……」グッ

クロエ「テネリタス!」キンッ


テネリタス「おお!?」ストッ


クロエ「闇融合【ダークシンクロ】!!」

クロエ「ティア、あいつのホウキを全力で浮かせて! モミジ、あいつの真上にありったけの重力を!」


ティア「は、はい! 浮遊魔法【フロート】!」グンッ!


モミジ「重力魔法【グラビティ】!!」グググ…!


セレニテ「なっ……!?」ギチイッ!

クロエ「ヒカリ! ナナさん! ゼレスさんに魔力を!」


ヒカリ「うん! 魔送【ライン】!」


ナナ「魔送【ライン】!」


ゼレス「ありがとうございます! 神羅魔法【セイクリッド】!」バギュウウウ!


セレニテ「お……おお……!」

セレニテ「オオオオオオオオッ!!!」ズロロロロロッ!


ゼレス「闇は引きずり出しましたよ、クロエさん!」


クロエ「ありがとう、ゼレス」

クロエ「暴食【ボウショク】!!」ガバアッ!


バクンッ!!


クロエ「う……ぐ……! ノルン……! まだよ……まだ……」ゴクンゴクン


ノルン「は……はい……!」


テネリタス『うまいぞこれ! それに喰っても喰っても減らない! 最高だー!』バクバク


モミジ「か、解除! ティアさん、セレニテさんをゆっくり降ろしてあげて!」


ティア「は、はい……!」フワフワ


セレニテ「う……ん……」


晶「気絶してるのか……アタシが背負うよ」


樹「セレニテさんを保健室に! ここは危険だから生徒は離れて!」


ウィン「……ボクは残ります。暴走したら……手伝います」


樹「……ええ」

クロエ「ぐ……く……!」モグモグ


テネリタス『ってありゃ、もうないのか?』パクパク


クロエ「……ノルン!」ゴクン!


ノルン「睡眠魔法【スリープ】!」


クロエ「……」カクン


ウィン「おっと」ギュッ


樹「なんとかなった……かしら」


ウィン「多分。あとはセレニテさんがどうなってるかですね~」


ノルン「き……緊張した~……」ドサッ


ウィン「おつかれさま~」


樹「二人も教室に戻っていいわよ。全校放送で改めてみんなに解決したことを報せるから」


ウィン「は~い。それじゃ、クロエさんも保健室に寝かせて来ますね~」


ーーーーー

ーーー

保健室ーー


クロエ「ん……」パチッ


ローラ「起きた……よかったあ……!」ギュッ


ヒカリ「おはよう、クロエ」ギュー


セレニテ「寝起きから情熱的ね」


クロエ「セレニテさん!」バッ


セレニテ「危害は加えないわ。安心して」


イリス「ママ」ジトッ


セレニテ「う……ご、ごめんなさい」ペコリ


クロエ「!」


セレニテ「その……謝って許されることではないけど、謝らせてほしいの。心の中の闇にそそのかされたとはいえ、やってはいけないことをしてしまったわ」


クロエ「心の中の闇……やっぱりイリスのお母さんから闇を吸い取ったのね?」


セレニテ「ええ。私は天才だったから、闇を抑え込むこともできた。……いえ、できてたわ」

セレニテ「でも、闇の成長を止めることはできなかった」


クロエ「人間である以上、闇を抱えないなんてことないものね」


セレニテ「それでいつしか、なにが正しいことなのか判断できなくなってしまった……」


クロエ「そう判断できるってことは、今はもう正気なのかしら?」


セレニテ「ええ。あなたこそ私の闇を食べたみたいだけど、大丈夫?」


クロエ「食べたのは私の猫よ」キンッ


テネリタス「ぐー……ぐー……」


クロエ「満腹で寝てるけどね」

クロエ「これでイリスのことも、セレニテさんのことも解決して……やっとゆっくり寝れそうだわ」


イリス「あ……そのことなんだけど」


クロエ「……まだ何かあるのね?」


イリス「ノワールさんが、研究所で召喚した悪魔……サキュバスをね、ママが実験に使ったらしいの」


セレニテ「装置の中で寝てるけど……実力制圧用に実験を重ねたあの子が暴走したらとんでもないことになる」


クロエ「実力制圧用って……」


セレニテ「いずれマホリオのプロの魔力も奪うつもりだったのよ。だからそれなりに強くしてあるわ」


イリス「だから……ごめんなさい。クロエさんにはまだ迷惑をかけるけど、助けてほしいの」


クロエ「乗りかかった船よ、もちろん助けるわ。放置してたら私達以外にも被害が出るかもしれないしね」


セレニテ「あ……ありがとう」

セレニテ「装置が保つのは1週間もないわ。きっと年が明ける前に、自分で出てきてしまう」


クロエ「なんでそんな設定にしたのよ」


セレニテ「前の島とここで奪った魔力を使って、さらに装置を強化するつもりだったのよ。でもその魔力がないから抑えつけられなくなっちゃうの」


クロエ「なるほどね……。分かったわ」

クロエ「よっと……」ギシッ


ヒカリ「立てる? 肩貸そうか?」


クロエ「大丈夫よ。ちゃんと立てるわ」

クロエ「ほら、イリスもセレニテさんもこんなところにいないでパーティーに行くわよ。今日はクリスマスなんだから!」


現在の目標
・クリスマスを楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
クリスマスの日の行動を指定してください(安価内容はパーティーに限りません)

そうです
前年はクリスマスパーティーのみだったので、>>452を掘り下げてクリスマス全体の安価を募集しています

今日の更新はなしです、すみません

食堂ーー


アルシェ「もぐもぐもぐもぐ!」


ラピス「もぐもぐもぐもぐ!」


クロエ「……なにあれ」


ティア【大食い対決です】ハア


クリア「ママ頑張れー!」ワー!


クロエ「ま、まあ変なことしてる人もいるけど……飲み食いは自由だから」


セレニテ「はい。ありがとうございます」


ノワール「イリスさん」テクテク


イリス「ノワールさん?」


ノワール「あとで町まで行くからね。約束したんだから」


イリス「は、はい……!」


ーーーーー

ーーー




楓「いやー、食べた食べた!」


晶「今年も年越しは実家か?」


嵐「ああ。ただクロエに援軍を頼まれてるから、それまでは学校かな」


楓「そんな先の話より今を楽しもーよー。ほら、月が綺麗だよ」


晶「おお……満月か?」


楓「あたしも普段より調子いいし、今日はいい夜になりそうだね!」ニッ


嵐晶「!!」ドキッ


楓「? どうした二人とも。急に固まって……」


嵐「あ、い、いや。なんでもない」ドキドキ


晶「……」ドキドキ


楓「なんだよ、風邪引いたんじゃないだろうな」ズイッ


晶「ち、近いぞ楓っ!///」


嵐「か、顔離してくれ~!///」


楓「????」

ゼレス「ふう……準備はいいですか?」


ステラ「は、はい」ガチガチ


ゼレス「では車を出してください」


「承知しました」


ブロロロロロ……


「すごい車……」

「リムジンってやつ?」


ロロロロ……


ーーーーー

ーーー




ケルキオン家ーー


ヴィーネ「今日はゼレスちゃんのお誕生日にお集まりいただきありがとうございます。ぜひ皆様楽しんでいってください」


パチパチパチパチ……


ステラ「あわわ、あわわわ……」


ゼレス「もう、だから有名人が多いから緊張しますよって言ったじゃないですか」


ステラ「実際に目の当たりにすると凄すぎて……」


ゼレス「はあ……今からでも学校に戻りますか?」


ステラ「い、いえ。せっかくゼレスさんが友人として来てほしいと言ってくれたんです。最後までいますよ!」


ゼレス「……ありがとうございます」


御桜「あら、ステラさん」


ステラ「み、御桜さん!? なんでここに……」


御桜「姉の付き添いで来ました。なんでもヴィーネさんとチームメイトだそうで」


茜「そだよ~」


御桜「あ、姉さん」


ステラ「茜プロ!? あれ、でも名字が……」


ゼレス「久遠は奥様の名字ですよね? 確か結婚して姓を揃えたと……」


茜「よくご存知で。正解だよ」

ステラ「そんな事情が……」


御桜「では私は他の参列者にご挨拶に行ってきますので、失礼しますね」


ゼレス「はい」

ゼレス「ステラさんも食事でもしてきてはどうです? 緊張してばかりじゃもったいないですよ」


ステラ「は、はいっ。勇気を出して行ってきます!」


ゼレス「勇気って……」クスッ

ゼレス「そんな肩肘張らなくていいんですよ」


茜「そーだそーだ。チームメイトだからってクリスマスに誕生日パーティーに誘われる人だっているんだぞー」


ゼレス「それは本当に……私からママによく言っておきます」


ーーーーー

ーーー

空き教室ーー


スフィア「ルク、準備はいいかしら」


ルク「はい。いつでも行けます」


リズ「うう~……」ジー


ルク「……そんな目をしてもダメですよ。リズは大きいから外には連れ出せないんです」


リズ「リズも人化したい……」


スフィア「やってみたらいいじゃない。案外できるかもよ?」


ルク「そんな急にやってできるわけ……」


リズ「むー……!」ポンッ!

リズ「……ありゃ?」


ルク「……できた?」


スフィア「あら」


リズ「わーい! やった! 人化できたー!」ワーイ


スフィア「それじゃあリズも行く? 私の古い友達のところ」


リズ「うん!」


ルク「まあ人化してますし大丈夫……なんでしょうか」


ーーーーー

ーーー

魔獣島ーー


スフィア「よっと」バサッ


リズ「ここがそうなの?」ヨイショ


ルク「そうらしいですよ」


スフィア「じゃ、魔獣三匹水入らずでゆっくり過ごすとしましょうか」


リズ「はーい!」


ーーーーー

ーーー




リズ「くう……くう……」


ルク「寝ましたか……」ナデナデ


スフィア「やっぱりまだまだ子供ね」


ルク「私達にとってみればほとんどみんな子供じゃないですか」クスッ


スフィア「それもそうね。じゃ、大人なわたし達は……」スッ


ルク「お酒と洒落こみますか」スッ


チンッ


ーーーーー

ーーー

自室ーー


クロエ「えーっと……二人にクリスマスプレゼントを買ってあるの。受け取ってくれるかしら」


ローラ「! もちろんだよ!」


ヒカリ「なんだろ……ドキドキするね」


クロエ「これ……指輪よ」


ローラヒカリ「えっ」


クロエ「えっ!?」ビクッ


ローラ「あ、違うの。嫌な意味で「えっ」って言ったんじゃなくて……」


ヒカリ「その……ボクも二人に指輪を買ったんだ。それで、まさか被るとは思ってなくて……」


ローラ「ヒカリさんも!? 私も指輪……」


クロエ「……ぷっ」


ヒカリ「ふふっ」


ローラ「あははっ! みんな同じもの買っちゃったんだね!」


クロエ「それじゃあ……交換しましょうか」


ローラ「うんっ!」


ヒカリ「指輪の交換かあ……なんか結婚式みたいだね」


クロエ「た、確かにそうね。そう言われると意識しちゃうわ」


ローラ「こほん。……それでは、指輪の交換を」


クロエ「はい。ヒカリ、手を」スッ


ヒカリ「ん……」


きゅっ


クロエ「次、ローラも」スッ


ローラ「はい」


きゅっ

ローラ「ヒカリさん」スッ


きゅっ


ヒカリ「ボクからも。ローラさんに」スッ


きゅっ


ヒカリ「クロエ」スッ


ローラ「クロエちゃん」スッ


きゅっ きゅっ


クロエ「ふふ……さすがに左手の薬指に指輪2つは不格好かしら?」


ローラ「ううん。そんなことないよ」


ヒカリ「凄く幸せな気持ち……結婚ってこんな感じなのかな」


クロエ「そうね……幸せだわ……」


ーーーーー

ーーー

町中ーー


イリス「これがクリスマスですか……」


ノワール「まさかクリスマスも満足に楽しんでこなかったの?」


イリス「は、はい。なのでこんなキラキラした町を見るのは初めてで……」


ノワール「よーし、私も詳しい訳じゃないけど、いろいろ楽しんじゃおう! 今はサキュバスのことは忘れて、たくさん楽しむぞー!」


イリス「お、おー!」


ーーーーー


ノワール「あれが今1番大きいイルミネーションらしい」マジマジ


イリス「ガイドブックより実物を見ては?」クスッ


ーーーーー


ノワール「クリスマスケーキバイキング……食べすぎた……」


イリス「バイキング……恐るべしです……」


ーーーーー


アクセサリーショップーー


ノワール「……イリス、ちょっと来て」


イリス「はい?」


ノワール「これ、小さいんだけどロザリオのネックレス。買ってあげる」


イリス「い、いいんですか?」


ノワール「ロザリオは、魔界の悪魔を祓う力を持ってるって言われてる。だから、サキュバスとの戦いが無事に終わりますようにっていう願掛け……かな」


イリス「……ありがとうございます。しっかり身につけさせてもらいますね」


ノワール「ん。大事にしてね」


ーーーーー

ーーー

ソフィアの住む城ーー


ソフィア「来ましたか、ミリア・メルトル」


ミリア「もー、呼び捨てで呼んでっていつもいってるじゃん」


ソフィア「すみませんミリア。このやり取りをしないと落ち着かなくて」


ミリア「はいはい。あ、これお土産。ケーキ買ってきたから一緒に食べよ!」


ソフィア「3つ……ということは」


ミリア「もちろん来てるよ」


ソフィア「まあせっかくのクリスマスですし、あなたのお子さん1人くらい増えたところで問題ないでしょう」


???「あ、あの……」


ソフィア「そこにいたんですか。どうぞ座ってください」


ミリアの娘、???のプロフィールを作ります

テンプレート↓
【名前】(和名でも洋名でも可)
【容姿】
【性格】
【得意魔法】(その人本人にしか使えない、特殊な魔法をお願いします。名前だけではなく、どんな魔法かも説明があると嬉しいです。闇魔法に限りません)
【備考】(その他付け足したいことがあれば。口調がこのレスと違ったり、一人称が「私」でなくても構いません)

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります

投票は明日お昼の12時開始予定です

【名前】エルク・メルトル
【容姿】銀髪サイドテール、漆黒の瞳。肌は雪のように白い。体型は割と平均的
【性格】良いところも悪いところも引っくるめて人間が大好き。人間の為ならなんだってしてあげられる
【得意魔法】相手の心の闇(トラウマ)を想起させることができる
【備考】ミリアと闇の間に生まれた子。いつもニコニコしているが謎の圧があり、周りからは怖がられている
人間という存在を心の底から愛しており、母の自己犠牲精神を歪んだ形で受け継いでしまっている

ところで>>450はタイミング的にクリスマスより前の場面だと思うのだけど、ここまでで入ってないって事は見落とされてたりする?

>>519
書き忘れておりました…!
今日更新の際に書かせていただきます!

1.アリア
2.ナノ
3.ミーシャ
4.エルク

↓から投票
投票レスのコンマの合計が最初に150を超えたキャラが???となります
本日中に誰も150に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが???となります

???はエルク・メルケルとなりました
設定は>>518を参照

エルク「あの……小さな女の子が迷ってたのでお連れしたんですが」


ソフィア「そうでしたか。ありがとうございます」


「あ、あの……魔女様にこれ! クリスマスプレゼント!」


ソフィア「……ありがとうございます」


ミリア「おやおや、隅におけないねー」


「魔女様、街の見回りとか、迷った人の案内とか……いつもいろいろしてくれて、本当にありがとう!」

「そ、それだけ伝えに来たんです。失礼しましたっ!」


ソフィア「……」ポリポリ


ミリア「あ、照れてるー」


ソフィア「あそこまで素直にお礼を言われたのも久しくなかったので……」


エルク「はああ……人間、いい……♡」ゾクゾク


ソフィア「エルク・メルケルはスイッチが入ってますね」


ミリア「あらら」


エルク「ああいうこと言っちゃうから人間が愛おしくて堪らないのよね……♡」ゾクゾク


ミリア「ああなったら長いから、先にケーキ食べちゃおう」


ソフィア「はい」


ーーーーー

ーーー

時はさかのぼり食堂ーー


ラピス「ふう……」ケフッ


アルシェ「ん……」ポッコリ


ラクリマ「わー。アルシェおねえちゃんお腹ぽっこりしてる」ツンツン


ティア【結局勝敗は?】


ラピス「んー……引き分けですね!」


アルシェ「ん。引き分け」


ラクリマ「永遠に決着つかなそう……」


ノルン(ラクリマさん、お姉さん達と話してるのか。後で話しかけよう……)ソソクサ


ーーーーー


ラクリマ「へー、お姉さんがパーティーに」


御桜「はい。ラクリマさんも一緒に行きませんか?」


ラクリマ「うーん、せっかくの申し出だけど、さすがに私は関係者じゃないからなあ……。今回は見送るよ」


御桜「そうですか……」


ノルン(あう……今度は御桜さんか……)ソソクサ


ラクリマ「……?」


ーーーーー


ラクリマ「ねえ!」ヒョコッ


ノルン「わわっ!?」


ラクリマ「さっきから私のこと待ってた?」


ノルン「あ~……うん、一緒にお出かけしようって誘おうと思って……」


ラクリマ「ほんと!? いこいこ!」


ノルン「えっ、いいの~……?」


ラクリマ「うん、特に誰かと過ごす用事もなかったしねー」


ノルン「そ、そっか」ホッ

ラクリマ「じゃあじゃあどこ行く?」


ノルン「ここどうかな。ノルンもよく行くアロマ専門店なんだけど、クリスマスフェアをやってるんだ~」


ラクリマ「おおー、面白そう! 行こう!」


ーーーーー

ーーー




アロマ専門店ーー


ラクリマ「うわ……いい匂いする」クンクン


ノルン「寝る時に好きな匂いに包まれてるといいよ~。よく寝れるし、いい夢が見れる……気がする」


ラクリマ「ほほー」

ラクリマ「あ、これクリスマスだけのアロマキャンドル?」


ノルン「そうみたいだね~。赤と緑色だ~」


ラクリマ「一緒に買ってみようよ。初めてだし、誰かと共有してみたい!」


ノルン「いいよ~。店員さん、これ2つお願いします」


「はい。ふふっ、彼女さん連れてきたんですか?」


ノルン「んひぇっ!? ちちち違います!///」ブンブン


「あら、仲良く見えたのでもしかしたらと思ったんですが……失礼しました」

「はい、どうぞ」ガサガサ


ラクリマ「ありがとうございまーす♪」


ノルン「あ、ありがとうございます……」


その日ノルンは匂いで目が冴えて、生まれて初めて寝付くのに時間がかかったそうな……。


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・セレニテの件を完全解決する
・冬休みを楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください
冬休みは15日あります

1/5回目の行動です
2回目の行動終了後にサキュバスと戦闘なります
サキュバスとの戦闘終了後に年越しとなります

メルケルはドイツの首相でした…すみません

橘花の研究室ーー


橘花「今回は語尾が「にゃ」になる症状だった……と」カキカキ


エミール「うう……恥ずかしかったです」


橘花「泊りがけになって悪かったな。せっかくの冬休みだし、症状の出る長さも計測したかったんだ」


エミール「そんなことだろうとは思ってましたから大丈夫ですよ」

エミール(クリスマスってことを意識してないのも分かってたことだし……。プレゼント持ってきたけど無駄になっちゃったな)


橘花「よし、今日のところは帰ってもらって大丈夫だ。ありがとうな」


エミール「はい、失礼しました」


ガチャッ


樹「おっと」


エミール「こ、校長先生! すみません!」


樹「いいわよ、ぶつかってないし。それよりまた橘花に呼ばれてたの?」


橘花「なんだ樹か。こんな時間にどうした?」


樹「見回りよ。昨日クリスマスパーティーだったから、部屋で酒盛りしてた教師がいないかチェックを兼ねてね」


橘花「クリ……スマス……?」


樹「なにその反応。忘れてたの?」


橘花「すっかり忘れてた……冬休みだから長く実験することしか考えてなかったな」


樹「はあ……。あなたねえ、せっかくのクリスマスに呼ばれて何もないなんて、エミールさんがかわいそうでしょ!」

橘花「そ、そうか……すまん」


エミール「あ……その、クリスマスプレゼント持ってきてたんですけど……」


樹「ほら見なさい! エミールさんはこんなにいじらしいのにあなたときたら……!」


橘花「う……っ」

橘花「エミール、次来る時までにプレゼントを用意しておくから、その時に交換会だ。いいな?」


エミール「は、はいっ!」


樹「……まあ時間はかかりすぎだけど及第点はあげる」


橘花「お前がいなかったら本当に何もしなかったところだったよ。……その、ありがとう」


樹「私はいいの。もう少しエミールさんのこと考えてあげなさい」


橘花「ああ」

橘花「それじゃあエミール。また今度な」


エミール「はい。また」


橘花「それと、メリークリスマス」


エミール「メリークリスマス、です」


ーーーーー

ーーー

ラクリマ「あ、二人とも帰ってきてたんだ。おかえりー」


ステラ「はい、ただいまです」


ラクリマ「誕生日パーティーどうだった?」


ステラ「すごかったです……。有名人がいっぱいいて、場違い感が……」


ゼレス「毎年のことですし、慣れました」


ノルン(あ、ラクリマさん。またあの2人とお話してる……)テクテク


ラクリマ「誰いた?」


ステラ「ヴィーネさんのチームメイトの方とかいろいろいましたが……あ、ラクリマさんの好きな水津真凜さんもいましたよ」


ラクリマ「えー、そうだったんだ。行けばよかったかなあ……」


ノルン「え……っ」ピタッ


ラクリマ「まあでも真凜さんならイベントとか行けば会えるしいっか」

ラクリマ「ノルンさんと買ったプレゼントはクリスマスにしか買えないもんね」


ノルン「……っ」ドキッ


ステラ「ふふ、ラクリマさん素敵です」


ゼレス「演劇部の先輩に水津真凜の娘がいるんですし、頼めば案外会えるかもしれませんもんね」


ラクリマ「そーそー。クリスマス特別品はクリスマスにしか買えない! 真凜さんは会おうと思えばいつでも会える!」


ノルン(ラクリマさん……)ドキドキ


ーーーーー

ーーー

修練場ーー


ノワール「はあっ、はあっ」ポタポタ


イリス「すごい汗ですね……はい、タオルです」


ノワール「サキュバスを召喚したのは私なんだから、責任持って戦わないと……」フキフキ


イリス「あまり根は詰めすぎないでくださいね」


ノワール「うん。それよりサキュバスはちゃんと押さえつけられてるの?」


イリス「そこは問題ありません。なんたってママは天才ですから」チャリッ


ノワール「すごい信頼だね」フフッ

ノワール「……あ、ロザリオ付けてくれてるんだ」


イリス「はい。大切なプレゼントですから」


ノワール(大事にしてくれてるんだ……。嬉しいな)


イリス(うっ……そう素直に喜ばれるとこっちまで……)キュンッ


ノワール「……よし、今日のところはここまで! ちょっと町まで遊びに行こっか!」


イリス「は、はい!」


ーーーーー

ーーー

結晶島ーー


ヒカリ「わあ……!」


クロエ「すごいわね、ここ……」


ローラ「ここもリーケの持ってる島だよ。この結晶、魔力の塊なんだ」


クロエ「キラキラしててキレイね……」


ローラ「ママ達には相談して、魔力の補充用に少し削っていいって許可はもらったから、ありがたくいただこうか」


クロエ「ええ。またハイパークロエをするかもしれないし、2人の魔力分も貰っていきましょう」


ヒカリ「……」


クロエ「ヒカリ?」


ヒカリ「……あ、ごめん。ここ居心地が良くて」


クロエ「魔力そのものに作用する魔法だものね。もしかしたらこの島と相性がいいのかも」


ヒカリ「うん。なんだかすごくスッキリした。よし、作業しよっか!」


ローラ「2人ともこっちこっち。作業場があるから、道具はそこから借りよう」


クロエ「ええ、今行くわ」


ーーーーー

ーーー

学校ーー


クロエ「すごい濃度ね……。結局ちょっとしか削らなかったけど、私達全員の魔力分くらいあるんじゃない?」


ヒカリ「これを砕いたら魔力が出てきちゃうんだもんね。気をつけないと……」


楓「…………」ズーン


クロエ「……そんなとこでどうしたのよ、楓」


楓「クロエか……おかえり……」


クロエ「え、ええ。何かあったの?」


晶嵐「…………」ズーン


ローラ「2人まで……」


楓「悪魔にやられたんだ……」


クロエ「悪魔!? 一体どこに……!」


晶「バーゲンだよ……ただのバーゲンのはずだったんだ」


ヒカリ「バーゲン?」


嵐「安いからっていろいろ買い込んだら、クローゼットには入らないわ、フリマショップに出そうとしたら他にも同じこと考えた人がたくさんいて売れないわ……」


楓「あたしはセールでゲーム機を買ったんだよ……そしたら近い内に次世代機が発表されるってリーク情報が出てて……」


クロエ「それは……ご愁傷様ね」


楓晶嵐「orz」


ーーーーー

ーーー

町中ーー


橘花(さて、プレゼントの交換とは言ったが……)

橘花(エミールは何が欲しいんだ? まったく分からん……)


ノワール「あ、あのコート可愛い」


イリス「コートですか……」


ノワール「うん。イリスさんに似合いそう」


イリス「わ、私はいいですよ。この間ロザリオ貰ったばかりですし……」


橘花(ふむ、コートか……。いや、エミールは確か新しいコートを持ってたはずだ)


イリス「それより、あっちの香水ショップ覗いてみませんか? 最近学校ではアロマとかを使って、匂いにこだわる人が増えてるそうですし」


ノワール「香水かあ……私あんまり分からないけど、行ってみよっか」


橘花(香水……いいな。買ってみようか)


ノワール「その後は雑誌に載ってたカフェで、甘いもの食べてから帰ろう」


イリス「はい!」


橘花(ふむふむ……)


香水ショップーー


橘花(……こんなにあるのか)ヒキッ

橘花(分からん……)クンクン

橘花(これとこれ、同じ匂いじゃないか? いやでもパッケージは違うし……)


「お困りですか?」


橘花「ん、あ、ああ。プレゼントに香水を買おうと思ったんだが、私は香水がよく分からなくてな」

「お相手の方がよく使っているものはわかりますか?」


橘花「それが分からん。というか香水付けているところを見たことがないからな……」


「でしたら初めての香水になるわけですね。なら思い切って、お客様の気に入った香りの香水をプレゼントするのはどうでしょうか」


橘花「ふむ……」


「初めては何を選んでも冒険ですし、選んでもらったものを気に入るという方も少なくありませんから」


橘花「そうか。じゃあおすすめのものをいくつか嗅がせてほしい。さっきも言ったが私は香水が全く分からないからな」


「はい、お待ちください!」


ーーーーー

ーーー




カフェーー


橘花(買ってしまった……)ガサッ

橘花(バニラの香水。気に入ってくれるだろうか……。不安だ)


「お待たせしました、ホットコーヒーになります」コトッ


橘花「ああ、ありがとう」ズズ…

橘花「……あっ」


ーーーーー

ーーー

橘花の研究室ーー


エミール「失礼します……」オズ…


橘花「来たか、エミール」


エミール「あ、あの……」ゴソゴソ


橘花「プレゼント交換だな。クリスマスは過ぎてしまったが……」ガサッ

橘花「メリークリスマス」スッ


エミール「この箱……香水、ですか?」


橘花「ああ。完全に私の主観で選んだものだ。気に入らなければ捨ててくれ」


エミール「す、捨てません! 大事にします!」


橘花「お、おお……」


エミール「こ、これ。メリークリスマスです!」ズイッ


橘花「これは……魔力グッズか」ガサガサ

橘花「……それも大量に」


エミール「由緒正しいの、胡散臭いの、いろいろ買ってごちゃまぜにしました。先生はそういう分からない状態のもの調べるの大好きですから」


橘花「参ったな……よく観察されてる」

橘花「……エミール、実はもう一つプレゼントがあるんだ」


エミール「?」


橘花「カフェでコーヒーを飲んでるときに思いついてな。マグカップを2つ買ったんだ。エミールはここによく来るし、エミール用のマグカップを置いておくのも悪くないだろう?」コトッ


エミール「そ、それ……」


橘花「ん? ああ、柄はお揃いだ。ちょうど2つセットで売っていたからな。この黒いのが私、白いのはエミールが使え」


エミール「は、はい……///」

エミール(この人はもー……! 急にお揃いのもの用意したり、なんなの……!///)


ーーーーー

ーーー

クロエ「さて、確認しとくわよ」

クロエ「まず、騒ぎになってセレニテさんが逮捕されたりするのは避けたいから、学外の人の力はできるだけ借りない」

クロエ「ウィンさんチームは全国大会があるから、今回は不参加。昨年優勝チームがいないわけにはいかないものね」

クロエ「で、目標はサキュバスの無効化、そして魔界への送還……と」


ヒカリ「無事に終わるといいね……」


ローラ「頑張ろうね!」


現在の目標
・セレニテの件を完全解決する
・冬休みを楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください

2/5回目の行動です
2回目の行動終了後にサキュバスと戦闘なります
サキュバスとの戦闘終了後に年越しとなります

食堂ーー


クロエ「えー、相手はサキュバスで間違いないわね?」


ノワール「うん。私が召喚した悪魔だよ」


イリス「ママ、サキュバスにはどんな強化をしたの?」


セレニテ「まず、プロにも引けを取らない魔力量になるように魔力の大量注入。サキュバスとしての特殊な力もあったから、それも強化したわ」


クロエ「特殊な力?」


セレニテ「まあ……簡単に言えば催淫かしら」


クロエ「なるほど……」


セレニテ「とにかく、魔法では負けないようにしたつもり。そうしないとプロから魔力を貰うなんてことできないからね」


クロエ「あーもー……なんでそんな強くしちゃったのよ」


セレニテ「イリスちゃんのためと思って……」


クロエ「弱点はあるの?」


セレニテ「どの属性の魔法も扱えるようにしてるから、弱点らしい弱点はない……。いえ、唯一回収できなかったのは神聖魔法ね。私の闇を引きずり出したあの子の力があれば、もしかしたらダメージを与えられるかもしれないわ」


クロエ「ゼレスね……声かけておくわ」


ノワール「愚痴ってても仕方ないよ。やれるだけのことはやろう」


ーーーーー

ーーー

校長室ーー


コンコンッ


クロエ「失礼するわ」


樹「あら。みんなお揃いでどうしたの?」


クロエ「単刀直入に言うわ。私達に催淫魔法をかけてほしいの!」


樹「はあ!!???///」


クロエ「お願い! どうしても必要なの!」


ノワール「……クロエ、その言い方はまずい」


クロエ「へ?」


ノワール「サキュバス対策に催淫の耐性を付けたいので、催淫魔法をかけてもらってもいいですか?」


樹「あ、ああ……そういうことね」

樹「催淫ね、分かったわ。準備を万全にしてやってみましょう。……危険だから、まずはクロエさんだけね」


クロエ「危険?」


ーーーーー

ーーー




クロエ「らめっ、ろーりゃ、そこらめぇっ!」プシャッ


ローラ「ふふ、きゅううってなったよ」ジュプジュプ


クロエ「ひか、りっ、やああああっ!」ビクンッ!


ヒカリ「クロエが誘うから……」チュッチュッ


クロエ「あ、や、ふああああ……!」チョロロロロ…

クロエ(さ、催淫魔法恐るべしだわ……!)


ーーーーー

ーーー

その頃町中ではーー


凜華「……あっ」


舞「どうしました?」


凜華「あのゲームセンターに入ってるマジックキャッチャー……」


舞「わ、大きいぬいぐるみですね」


凜華「……かわいい」ボソッ


舞「え?」


凜華「ち、ちょっと一回やってみていい?」


舞「ええ、構いませんけど……」


凜華「よ、よし……!」チャリン


ーーーーー

ーーー




凜華「う……」スカッ

凜華「……だめそうかな。もうやめとくよ」


舞「やめちゃうんですか? まだちょっとしかやってませんけど……」


凜華「うん。そもそも私こういうの苦手でさ……」


舞「なら一回だけ私がやってみても?」


凜華「どうぞどうぞ」


舞「……」チャリン


ウイーン ウイーン


凜華「あ、掴んだ」


ズルっ


凜華(あ、落ち……)


ボヨンッ


舞凜華「あ」


ガコンッ


舞「と、取れちゃいました」

舞「あの……これ、あげますね」

凜華「い、いいの? 舞さんが取ったのに……」


舞「凜華さんが欲しそうだったからやっただけですよ。はい、どうぞ」


凜華「ま、舞さん……! ありがとーっ!!」ギューッ!


舞「ひゃっ!?///」


凜華「すっごく嬉しいよ! 大事にするからね!」ムギュー


舞「は、はい……!///」

舞「で、でもあの……離れてくれないと人の目が……///」


凜華「わわ、ごめんね」パッ


舞「その……それ持ってたら歩き回れませんし、学校に戻りますか?」


凜華「うん、そうだね」モフッ

凜華(もふもふ……♪)


ーーーーー

ーーー

修練場ーー


ノワール「悪魔には悪魔を。賭けだけど、悪魔を召喚してみるね」


ゼレス「なるほど、悪魔との戦いだから私が呼ばれたわけですね」


ノワール「うん。今回は戦わなくて済むといいけど……」


クロエ「神聖魔法って強いわねえ……」

クロエ(というかノワールの召喚の前に催淫魔法解けてよかったわ……)ホッ


ウィン「全国用のトレーニングになるかな……」ウズウズ


時雨「気は抜くなよ、ウィン」


クロエ(一応万全を期して、デンとかアルシェとか強い人は呼んだけど……何が出るかしら)


イリス「ノワールさん、お願いします」


ノワール「うん」

ノワール(イリスを守るために……悪魔よ、力を貸して!)

ノワール「悪魔召喚【パンデモニウム】!!」カッ


召喚された悪魔のプロフィールを作ります(強さコンマ98、スフィア(古の怨念)と同レベル)
テンプレート↓
【名前】
【特殊能力】(悪魔自身の持つ能力)
【備考】(その他付け足したいことがあれば)

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります

【名前】改竄の悪魔
【特殊能力】記録破壊
世界の根底に存在する記録を破壊し現実を改変する能力、かつて起きた変化を無かったことにしてその結果現在の存在に変化を与える能力
世界に記された『誰々が産まれた』と言う記録を破壊すれば殺害という過程をすっ飛ばして人を殺せるし『何々が壊れた』という記録を破壊すれば失われた物を取り戻せる
記録破壊は正確には過去改変ではないので記録を破壊されたモノは影響を受けるがそれ以外には変化が起きない、また辻褄合わせのような事も起きない
仮にクロエの『闇の試練を乗り越えた』という記録を破壊しても人間関係や個々人の日記などに変化は無く、クロエだけから『闇の試練を乗り越えた記憶とそれにより得た力』が失われる
【備考】神の如き力を求め昔からあの手この手で利用されてきたせいで人間嫌い、ヘタを打たずとも人間というだけで攻撃されかねない
特殊能力は次元が違うと言っても過言ではないのだがそれ以外はそこまででもないのでドラゴンレベルなら暴力でねじ伏せる事も可能

1.悪魔神ティエラ
2.オリヴィエ
3.時を蝕む花
4.改竄の悪魔


↓から投票
投票レスのコンマの合計が最初に【120】を超えたキャラが召喚された悪魔となります
本日中に誰も【120】に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが召喚された悪魔となります

3

樹の模倣って使い切りじゃなかったっけ

>>590
書きやすさ重視で設定を失念しておりました…
申し訳ありません

シュウウウウ……


クロエ(一体どんな悪魔が……)ゴクリ


花「……」チョコン


ノワール「……花? 魔界の花かなあ……」スッ


ウィン「触るな!」


ノワール「!」ピタッ


ウィン「そいつ……ヤバい」


アルシェ「倒す?」スッ


ウィン「できるなら……」


アルシェ「ん! 破壊魔砲【キャノン】!」ゴオオッ!


ゴシャアアアアアア!!


クロエ「……なんかしょぼいの召喚しちゃったわね」


ノワール「うん……」


イリス「……あの、花が避けてます」


花「……」チョコン


クロエ「え、でも今……」


デン「当たる前に動いて避けた。見てたから間違いないよ」


クロエ「動くタイプの花だったのね。でもあのキャノンを避けるなんて」


デン「超高速移動……だと思う。残像はかろうじて見えたから」


花「……聡いな、そこな少女」


クロエ「? 今誰か……」


花「私だ」スクッ


ノワール「喋った!?」


ウィン(脚太いな……)


花「私が通れる大きさの門が開いたからな。来てみた」


ノワール「悪魔……なんですか? それにしては理性的な……」


花「当然。だがまあ他の悪魔とは立ち位置が異なる。私は魔参謀と呼ばれ、魔界全体の知識を司っている」

ウィン「そんなにペラペラ喋っていいのか?」ユラ…


花「ああ、構わん。どうせお前らはここで消」


ウィン「こいつ帰そう」ガシッ


花「なっ……離せ! 魔皇帝を連れて帰るのだ! 離せえ!」ジタバタ


クロエ「え、ええ。ノワール、できる?」


ノワール「動けないなら帰すのは簡単だよ。悪魔送還【パラダイスロスト】」


シュウウウウ……


ウィン「……ふう」


クロエ「そんなにヤバいやつだったの?」


ウィン「クロエさんは意識しないと魔力感知できないんだっけ。えっとね~、簡単に言ったらスフィアさんと同じくらい強い花だったよ」


クロエ「スフィアさんと……!?」


ウィン「魔参謀か……味方になってくれるならよかったんだけどな」


ーーーーー

ーーー

セレニテの研究所ーー


テレビ『さぁ! マホリオ全国学生大会、開催です!』


ワアアアアアア!


クロエ「向こうも始まったわね」


楓「ウィンさんなしか……頼るのはダメだけど、やっぱり心細いね」


セレニテ「そろそろ装置の魔力が尽きるわ。そしたら魔力を求めて動き始めるから……」


イリス「無効化して……」


ノワール「魔界に還す……だね」


晶「今装置の中で寝てる内に還せないのか?」


ノワール「魔力の影響を受けすぎてて、私の魔法が通じないんだ。だから無力化しないといけないの」


嵐「こっちが攻撃しまくれば、防御のための魔力放出で魔力が尽きるってわけか」


ノワール「うん、そう」


ガコンッ


「!!」


セレニテ「来るわ!」


クロエ「行くわよ!」


↓コンマ
ゾロ目で説得成功
それ以外で戦闘開始


参戦者↓
クロエ
イリス
ノワール
セレニテ
ヒカリ
ローラ
凜華
モミジ



ティア
アルシェ
ナミネ
レナ
デン
イオ
ゼレス
ステラ
ラクリマ
ノルン

ラピス
スフィア
ルク

サキュバス「……」ムクリ

サキュバス「あら……? 可愛い子がこんなに……。寝起きから最高のご馳走ね♡」


ノワール「あ、あの! 私、あなたを召喚した者です! 魔界に帰ってくれませんか!?」


サキュバス「んー……」

サキュバス「やだ♡」バッ


イリス「魔弾【シュート】!」ズゴォオ!


サキュバス「防御魔法【シールド】」


バチイッ!


デン「ノワールさん、腕巨大化魔法【ビッグフィスト】!」


ノワール「ありがとう! おりゃああああ!」ブンッ


サキュバス「おっと」ヒョイッ

サキュバス「危ないわねー」


セレニテ「権能・吸収【アブソリュート・アブソーブ】!」キュウウウウ…


サキュバス「あら?」スウ…

サキュバス「あらそう、もうあなたは魔力を集めてないのね」


セレニテ「く……魔力が多過ぎて吸いきれない……!」


サキュバス「でも私は魔力が欲しいの。魔王様に捧げる魔力が……!」


ゼレス「神聖魔法【ホーリー】!」バギュウウウウ!


サキュバス「! 防御魔法【シールド】!」


ギイイイッ!

デン「少し焦ったね……。悪魔には神聖魔法がよく効くのかもしれない」


ゼレス「ならどんどん撃ちます!」


クロエ「いえ、無駄撃ちでこっちの魔力が切れたら本末転倒だわ。ここぞという時に使って」


ゼレス「わ、分かりました」


サキュバス「この狭い部屋の中で大勢を相手にするのは厳しそうね……。神弾【ネオ】」カッ


ドオオオオオオッ!


ナミネ「て、天井に穴が……」


サキュバス「ふふ、あなた達の魔力も欲しいけど、この世界にはまだまだ人間がいるものね。ここは逃げさせてもらうわ」


ローラ「させない! ラピスさん、ルクさん、スフィさん!」


ラピス「ゴギャアアアアアアア!!!」コオオ…!


ジュオオオオオオオッ!!


サキュバス「ドラゴン……! 神弾【ネオ】!」カッ


ドオオオオオオオンッ!


クロエ「なっ……ラピスさんと撃ち合ってる!?」


楓「クロエ! 足が止まってる今がチャンスだよ!」

楓「風神魔法【ルドラ】!!」シュゴオオオオ!


ゴオオオオオッ!!


サキュバス「きゃあああああ!!」


ナミネ「初めてダメージが入りました! いけます! 極水魔法【クラミツハ】!」ゴオオオ!


晶「極炎魔法【カグツチ】!」ボオオオッ!


サキュバス「この……! 四大魔法【アルケー】!!」


バシュッ!

嵐「は!? 極魔法が2つ相殺された!?」


ゼレス「アルケー……存在は知ってます。四大属性全ての魔力を込めた、超越的な魔法です」


晶「そんなのありかよ……」


スフィア「はあ!!」ビキキキッ!


ルク「ふっ!」ゴオオオ!


ヒカリ「不死鳥の氷と炎! これなら……」


サキュバス(魔皇帝様……!?)

サキュバス「四大魔法【アルケー】!」バシュッ!


イオ「消された……!」


サキュバス「分かった? あなた達じゃ私には敵わないのよ。分かったら大人しく魔力を……」


アルシェ「殲滅魔法【デストロイ】!!」ギュオッ!


ゴゴオオオオオオッ!!


サキュバス「あ、四大魔法【アルケー】!」バシュッ


ティア「あ、新しい魔法……?」


アルシェ「ん。一生懸命トレーニングしてた」


レナ「極魔法2つ使うとはいえアルケーで相殺が精いっぱいなら、勝機はあるわ」


サキュバス「な、なによ……諦めないの……?」


クロエ「諦めるもんですか! ここで全部終わらせるのよ!!」

クロエ「ヒカリ! ローラ!」


ヒカリ「うん! 魔送【ライン】!」コオオ…


ローラ「私の分も!」コオオ…


サキュバス(な、なんかマズい……! 止めないと!)

サキュバス「シュー……」


ゼレス「神聖魔法【ホーリー】!」バギュウウウ!


サキュバス「っ! 防御魔法【シールド】!」バチイッ

クロエ「ナイスよ、ゼレス」


楓「ハイパークロエだー!」


クロエ「魔弾【シュート】!」ズゴオオオ!


サキュバス「神弾【ネオ】!」ゴオオッ!


ボシュウウウウウッ!


セレニテ「サキュバスのネオと互角……」


イオ「私達の魔力も……」キンッ


凜華「うん、送ろう。きっと勝てるよ」キンッ


キキキキキキキンッ!!


ステラ「ゼレスさんも」キンッ


ゼレス「はい」キンッ


クロエ「ありがとう……みんな」


サキュバス「四大魔法【アルケー】!」ゴオオオッ!


クロエ「始原にして終焉なる魔法【フィナーレ】!」


しゅうううううう……


サキュバス「あ、ああ……魔力が……魔王様に捧げる魔力があ……!」グググ…


ノワール「……悪魔送還【パラダイスロスト】」


シュウウウウ……


セレニテ「消えた……?」


ノワール「はい、送還完了です」


イリス「終わった……」


セレニテ「良かったあ……」ヘタッ


ーーーーー

ーーー

セレニテ「研究所で戦うことがわかってたの?」


クロエ「ええ。プロのサリアさんから忠告されてね」


セレニテ「不思議な魔法ね……」


イリス「はい、皆さんどんどん食べてくださいねー!」ゴトッ


楓「こっちにお肉ちょうだーい!」


わいわい がやがや


アルシェ「お腹すいた……」


ラピス「たくさん食べましょう!」


テレビ『いよいよ全国大会も決勝! 優勝の栄光はどちらの手にー!?』


クロエ「もう決勝なのね。ウィンさんはどうなってるのかしら……」


↓コンマ
ゾロ目でウィンチーム敗北(新キャラ募集)
それ以外で優勝

今日は更新なしです、すみません
(ウィンチームの試合描写で対戦相手が使う魔法について悩んでるので、魔法の案をくれると嬉しいです。負けてしまうチームの、しかも名無しのモブですが……お願いします)


また、投票で決めたいことが2つあります
・ウィンチームは3連覇か2連覇か(クロエ達の入学前も全国大会で優勝してたか)
・クロエ達は年越しをどこでするか(研究所か、各家庭か、学校か、もしくはそれ以外か)
です
同一レス内で構わないので、「ウィンチームは2連覇、クロエ達はそれぞれの家で年越し」のように書いて投票お願いします

投票は↓~↓5の範囲にします
(同票が発生した場合、同票になったものの中でコンマの合計が大きいものを採用します。2、2、1の投票の場合、1票のものはコンマが大きくても採用されません)

ウィンとナナ(と時雨)の出会い、幼い頃のソレル姉妹、みたいな本編よりも前の出来事をちょっとした文章量でも構わないのでスレ終盤の埋めネタとかで見てみたい

年齢バラッバラなヴィーネチームが結成されるまでの過程とか知りたさある

あえての催淫魔法とかワンチャンありかな……
クロエがかけられた時のを見ると恋人同士のウィンナナ・設定的に多分自慰もしたことなさそうな時雨にはめっちゃ効きそうな気もするけど

もう書いてるかもしれないのに案出すのは止めた方が良いんじゃないの

>>621
公序良俗に反する魔法なので大会では使えません
使用が判明した瞬間アウトです
ただ展開によっては、今後他のモブが使用するかもしれません

>>624
今後もモブとの試合描写で使わせてもらうかもしれませんので、案はあればあるほど嬉しいです!
キャラ設定全部を考えるのが難しい人でも、魔法の案こういうのどう?みたいなのがあればいつでも書き込んでほしいです

>>619
>>620
確かにこのスレの性質上、過去話をストーリーの中で書くのは難しいですね…
いつになるか分かりませんが、時間があれば書いてみようと思います
リクエストありがとうございます!

審判『試合開始!』


実況『さあ始まりました決勝戦! 片や全国2連覇中のチャンピオンチーム! つまりこれは王座防衛戦となります!』


相手1『炎弾【ファイアボール】!』ゴオッ!


ナナ『防御魔法【シールド】!』ギィッ


相手2『空間接続【トンネル】!』


相手3『魔弾【シュート】!』ボッ!


時雨『くっ!?』キンッ


実況『正面に放った魔法が時雨選手を後ろから襲う! 間一髪弾いたが危ないところだった!』


ウィン『…………』


相手3『感覚妨害【ジャミング】!』グワングワン


ナナ『きゃっ!?』


実況『あーっと、チャンピオンチームふらついている! 強力な魔法に防戦一方だー!』


ウィン『魔弾【シュート】』ズゴオオッ!


相手3『うわっ!?』


ウィン『魔弾【シュート】』ギュゴオオオッ!


相手2『空間接続【トンネル】!』


パッ


ナナ『ウィンさんの魔法が別の場所に……』


時雨『だが妨害は止まった。術者が魔法を出し続けてないといけないようだな』


ウィン『…………』


実況『空間魔法に感覚妨害魔法! 強力な魔法がしっかりと連携を取っている! これは強い!!』

時雨『ウィン、同時だ。私はジャミングを止める』


ウィン『分かった』


時雨『剣戟・飛燕!』ズバァッ!


ウィン『魔弾【シュート】』ゴオオッ!


相手1『火炎障壁【ファイアウォール】!』ボオオ!


ボシュッ ボシュウッ!


実況『チャンピオンチームの攻撃2つを受け止めたー!』


ウィン『……』ユラ…


相手2『!? 空間接続【トンネル】!』


ウィン『神弾【ネオ】』


パッ


実況『出たー! ウィン選手の瞬間移動! だが凌いでいる! まさかチャンピオン陥落かー!?』


相手1『大将がガラ空きだ! 獄炎魔法【ヘルファイア】!』ゴオオオオッ!


相手3『歪弾【ベンドボール】!』ボウッ!


ウィン『……』スイー


実況『瞬間移動しない!? 魔力切れでしゅうりょ……』


時雨『ウィンの奴め……見せ場を作ってくれたな』

時雨『剣戟・八咫烏!』ゴウッ!!


実況『いや、終わっていないっ!! 今度は時雨選手がかき消した!』


時雨『“斬撃をその場に留めて迎撃する”……護るための技だ』キンッ

ウィン『ナナ』クイッ


ナナ『?』


実況『おっとここでウィン選手が合流! ここで作戦会議か?』


ちゅっ


相手123『!!!!!?????///』


実況『ああああーーーーーーっっっ!!! えっ、あっ、ああーーーー!!』


ウィン『魔力補充完了と』クルッ


ナナ『……///』ポケー…


相手3『はっ……!? と、とにかく好き勝手させちゃだめ! 感覚妨害【ジャミング】!』グワングワン


ウィン『時間魔法【クロック】』ユラ…


ぐにゃ……


相手3『あ、あれ!? 魔法が遅い!?』


ウィン『時神魔法【クロノス】!!』ゴウンッ!!


相手1『く、来るぞ! 火炎障壁【ファイアウォール】!』


相手2『空間接続【トンネル】!』


ゴシャアアアアアアアッ!!!


実況『防御魔法を2つとも破った! これは!?』


審判『勝負あり! 勝者、リリウム!』


実況『決まったあああああ! 今宵、優勝、したのは! ウィンチームだあああああああ!』


ワアアアアアアアアアアアアッ!!


実況『前人未到前代未聞!! 3連覇で有終の美を飾りましたー!!』


ーーーーー

ーーー

研究所ーー


クロエ「す、すごい……」


ヒカリ「すごすぎる……」


デン「あれが学生最強……」


晶「時雨さん、防御用の技なんか持ってたのか……今まで見ることができなかったのは、アタシ達がそこまで追い詰められなかったから……」


楓「おおーい! しんみりするなって! あと少しで年明けるんだぞー!」


イリス「そうですよ! ほら、皆さんも早く帰った方がいいですよ。家族と年越しするって言ってましたもんね」


モミジ「わわ、もうこんな時間! 行かないと列車に間に合わない!」ガタガタ


嵐「楓、俺たちも準備して行くぞ」


楓「はーい」


クロエ「ローラ、私達も」


ローラ「うん!」


ヒカリ「それじゃあ……よいお年を」


クロエ「ええ。よいお年を」


ラピス(私もクリアを連れてレイアのところに行きましょうかね……)


ーーーーー

ーーー

マクベス・エクスルードハウスーー


カーラ「二人とも、一年お疲れ様でした。冬休みの間はぜひゆっくりしていってくださいね」


クロエ「もちろんそうさせてもらうわ……」ノビー


ステラ「ふふっ、さすがのクロエお姉ちゃんもお疲れですね?」


クロエ「ええ……今年もいろいろあったもの。来年は平穏に過ごせるといいわね」


カーラ「そうですね。怪我なく、健やかに過ごせることを心から願ってます」


ステラ「……もう今年も終わりですか」


クロエ「みんなも家で過ごしてるかしらね」


ステラ「はい。きっと」

クロエ「あと10秒……」


ステラ「9……」


ーーーーー


ローラ「8……」


ーーーーー


ウィン時雨「なな」


ナナ「も、もう二人ともっ」


ーーーーー


ヒカリ「6……」


ーーーーー


ラクリマ「あと5秒……!」


ティア【いい一年でした】カキカキ


ーーーーー


楓「4!」


嵐「3!」


ーーーーー


イリス「2……」


セレニテ「1」


カチッ

あけましておめでとー!!

ノワール「……」


悪魔「どうしタ、年が明けたのに暗いナ? まあワタシはお前が気分落ち込むとエネルギーになるからいいんだケド……」


ノワール「ううん、大丈夫。一人ぼっちは慣れっこだし……君もいるし」


悪魔「でも元気ないゾ? うーん……あっ、いいニュースがあっタ! 極秘の噂なんだがナ……」


ノワール「うん?」


悪魔「近い内に、魔王様が人間界に進出するらシイ! そうなったらワタシ以外にも友達ができるゾ!」ワーイ!


ノワール「……え?」


ーーーーー

ーーー

クロエ「さ、もう寝ましょうか。明日は朝から子どもたちの相手をしないと」


ステラ「そうですね。みんな元気ですから大変ですよ」


クロエ「覚悟しないとね。おやすみ……」


ステラ「おやすみなさい」


現在の目標
・冬休みを楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください

3/5回目の行動です

ソレル家ーー


(すでに登場してしまっているので、両親の名前はティアママとティア母で進行します)


ティアママ「ティア、ラクリマ、起きて」ユサユサ


ティア「ん、ううん……?」


ラクリマ「おはよおー……」


ティア母「もうお昼近いぞ。友達と初詣に行くんじゃなかったのか?」


ティア「はっ」ムクッ


ラクリマ「寝すぎたねー」


ティアママ「お雑煮食べる?」


ティア「いただきます」


ラクリマ「食べる食べるー! お餅2個ね!」


ティアママ「はいはい。ティアは1個でよかったかしら?」


ティア「はい」コクン


ティアママ「お母さんも食べる?」


ティア母「ああ」


ーーーーー


もぐもぐ


ティア(おいしい……)ホッコリ


ラクリマ「んー、おいしい!」


ティア母「初詣の後はどこか出かけるのか?」


ティア「……」フルフル


ラクリマ「おうちでゆっくりしようねって話してたんだー」


ティアママ「そうなの。いいお正月ね」


ーーーーー

ーーー

神社ーー


ヒカリ「クロエー!」タタタタッ


クロエ「ちょ、着物で走ると危ないわよ」


ヒカリ「去年は風邪引いちゃったから、今年は絶対風邪引かないぞって思って準備してきたんだ」フンス


クロエ「それで意気込んで走ってきたのね……」

クロエ(……去年見れなかったけど、ヒカリの着物姿すごく綺麗ね……)ポー…


ヒカリ「改めて……あけましておめでとう、クロエ」

ヒカリ(クロエの着物姿……かわいい……)


クロエ「ええ、あけましておめでとう」


ローラ「わ、二人とも着物似合ってる!」テクテク


クロエ「ローラも来たわね。あけましておめでとう」


ローラ「あけましておめでとう、二人とも」


ヒカリ「あけましておめでとう、ローラさん」


クロエ「ここで固まってると危ないわね。早速参拝に行きましょう」


ーーーーー

ーーー




クロエ(今年は平和な一年になりますように……)


ローラ(来年も3人でこれますように……)


ヒカリ(みんなが平穏無事に一年を過ごせますように……)


ーーーーー

楓「おーい、こっちこっちー!」


晶「あけましておめでとう、二人とも」テクテク


嵐「おう、あけましておめでとう!」


楓「福袋~福袋~♪」


嵐「その前に初詣な。ほら行くぞ」


ーーーーー

ーーー




楓(うーんと……晶と、特に嵐にもうちょっと素直になれますよーに)


嵐(楓が体調崩すことなく過ごせますように……)


晶(楓のことを守れるくらい強くなれますように)


ーーーーー

アルシェ「あけましておめでとうございます」ペコリ


ティア「はい、あけましておめでとうございます」


ラクリマ「あけましておめでとー、アルシェおねえちゃん」


アルシェ「あ、甘酒……」フラー


ティア「その前に初詣ですよ」


アルシェ「……ん」シブシブ


ーーーーー

ーーー




ティア(あ、アルシェともっと仲良くなれますように……)


ラクリマ(お姉ちゃんとアルシェおねえちゃんがもーっと仲良くなりますように!)


アルシェ(ティアが元気でありますように)


ーーーーー

ウィン「ナナ、今年もよろしくね」


ナナ「はい、こちらこそよろしくお願いします」


ウィン「……ナナは卒業したらマホリオのサポートスタッフになるために進学するんだもんね」


ナナ「ウィンさんはプロ入りですもんね。少し寂しくなります」


ウィン「……」スリ…


ナナ「ちょっとだけ待っててください。きっとすぐにウィンのいるチームにいきますから」


ウィン「……うん、待ってる」


ーーーーー


イオ「あけましておめでとうございます、モミジちゃん」


モミジ「うん。あけましておめでとう、イオちゃん」


イオ「着物、すごく似合ってます」


モミジ「あ、ありがとう。イオちゃんも似合ってるよ。その……すごく可愛いと思う///」カアア


イオ「あ、ありがとうございます///」テレテレ


ーーーーー


リリー「が、学校の外で二人きり……なんだか緊張しちゃいますね///」


ナミネ「で、ですね……///」


リリー「て、手とか……繋いでみますか?」


きゅっ


ナミネ(うう……い、一応その……えっちもしたのに、外で手を握るだけで恥ずかしいです……!///)


ーーーーー

凜華「あけましておめでとう、舞さん。今年もよろしくね」


舞「はいっ! 凜華さんに負けないくらい頑張りますよ!」


凜華「こっちこそ負けないよ」ニッ


橘花の研究室ーー


橘花「エミール、初詣行ってきてもいいんだぞ? 私はしばらくお前が買ってきた魔法具で遊んでるから……」ガチャガチャ


エミール「いえ、ここでいいです」


橘花「そうか? ああ、コーヒーくらいしかないが好きに飲んでいいからな」


エミール「はい♪」


校長室ーー


樹「初詣にも行けなくてごめんなさいね……」


ラミー「ううん。一番学校に人がいない日だもん。結界貼り直したり、いろいろ忙しいのは知ってるから手伝わせて?」


樹「ありがとう、ラミー。じゃあ……お礼は先払いね」


ちゅっ


ラミー「!!///」


ーーーーー

ーーー

デン「…………」ソワソワ


レナ「デン、おまたせ」


デン「あ、レナ!」パアッ


レナ「……ほんとにあなた変わったわね……。去年の今頃なんかまだまだ暗かったじゃない」


デン「あの時はループを抜けられるなんて思ってなかったから……」


レナ「……答えにくかったらいいんだけど、あなたの親はループのこと知ってたの?」


デン「うん。というより私が小さい頃お母さんが未来視して、避けられない死が来ることは分かってたみたい。だから、無理矢理ループの魔法を生み出して私にかけたんだって」


レナ「それ……お母さんがあなたのループの原因だってこと!?」


デン「うん、そうなる。でも唯一その死を回避できる方法があって、それは私が勇気を出して心の底から死と立ち向かうことだったんだって。だからこの魔法がなかったら私はいまここにいないんだよ」


レナ「……お母さん、未来が見えてたなら一緒に戦ってくれたら良かったのに」


デン「お母さん世界中で引っ張りだこの仕事してるし……それに、お母さんが闇を倒したとしても私が死なない訳じゃないから」


レナ「そっか……結局あなたが立ち向かって死を乗り越えるしかなかったわけね」


デン「うん。レナと出会えて良かった」


レナ「なっ、き、急に何言ってるのよ!///」


デン「私の素直な気持ちだよ。レナがいたから立ち向かおうと思えたんだし……。だから、これからもよろしくね」


レナ「……ええ、よろしく。デン」プイッ

ーーーーー

ーーー




デン(レナがもっと素直になってくれますように)


レナ(デンがこれ以上苦しむことがありませんように!)ムムム…!


ーーーーー


レナ「それじゃあ今日のところはこれでお別れね」

レナ「……ところで、去年は寮で年越ししたみたいだけど、今年は?」


デン「ああ、今年は……」


安価↓~↓3で投票
・寮で冬休みを過ごす
・家で冬休みを過ごす

細かいけどリリーじゃなくてリリィだね

ノルンが何故かソレル家にお邪魔する流れになる(ティアもいる)

デン「家で年越ししたよ。冬休みの間は家にいると思う」


レナ「そ、そう」ホッ


デン「? 嬉しそうだね?」


レナ「だって、家族にも会えないで学校にいるなんて寂しいじゃない。だから今年はデンがそうならなくて良かったって思って……」


デン「へへ……」


レナ「わ、笑わないでよ」


デン「ご、ごめん。でも、レナが私のことそこまで考えててくれたのが嬉しくて……」


レナ「ふ、ふん」


デン「あ、よかったらうちくる?」


レナ「そ、それはダメよ! 心の準備が……!」


デン「あはは。じゃあまた今度だね。いつかちゃんと家族にも紹介させてね」


レナ「……ええ」


ーーーーー

ーーー

スタジアムーー


樹「新年早々のデートがこれでごめんなさいね」


ラミー「ううん。私もマホリオ見るのは好きだし、それに樹の魔法のためにもなるもん。この上ないデートだよ」


樹「ありがとう、そう言ってくれると助かるわ」


ラミー「あ、試合始まるよ!」


樹「おおー」マジマジ


ラミー(プロの試合に釘付けになってる子供みたいでかわいいな……)キュンッ


ーーーーー

ーーー

ある日の朝ーー


ノワール「……」ムクリ

ノワール(顔洗ってご飯食べよ……。食パンにジャムでも塗ればいっか)

ノワール(今日は誰とも会う予定ないし、どうしようかな……)


ーーーーー

ーーー




町中ーー


ノワール「……」テクテク


イリス(あれはノワールさん? そういえば一人の時は何をしているんでしょうか……。気になりますし、ちょっと尾行してみましょう)ソー…


???ーー


イリス(ここは……? 見たところただの廃墟ですが……)


ノワール「すー……はー……」

ノワール「ママ、お母さん。久しぶりに来たよ」


イリス(!!)


ノワール「ここのところ忙しくてさ。私の魔法で召喚したせいで、すごく強いサキュバスと戦うことになったりしたんだ」

ノワール「でも、友達のおかげでなんとかなったよ。私、たくさん友達ができたんだ」

ノワール「……でもさ、また私のせいでひどい目に合わせちゃうよ」

ノワール「今度は魔王だって。近い内に人間界に来るって……悪魔が言ってた」

ノワール「どうしよう……ママ……お母さん……。みんなに言わないといけないのに、言ったら大変なことになりそうで怖いんだ」


イリス「……はあ」

イリス「ノワールさん」


ノワール「い、イリスっ!? な、なんでここに……」


イリス「町中で見かけて、少し気になったのでついて来ちゃいました。まさか休みの日は毎日ここに?」


ノワール「ち、違うよ。普段は料理のレパートリー増やすための勉強とか、悪魔を想定したトレーニングとかしてる……」


イリス「ふむふむ。案外普通ですね」

イリス「で、さっきのはなんですか?」


ノワール「……聞いてた?」


イリス「はい。魔王がなんとか」


ノワール「いや……それはその……」タジ…


イリス「なんですか? 自分には悩みは吐き出せって言っておいて自分はだんまりですか?」


ノワール「うう……! イリスは人の考えてること分かるんだから、もう分かってるんでしょ」


イリス「もちろん分かります。が、私はノワールさんの口から聞きたいんです。それとも、私には話したくないですか?」


ノワール「……わかった、言うよ」


イリス「はい。聞かせてください」

ノワール「といっても、低級の悪魔が「魔王が近い内に人間界に行こうとしてる」って言っただけ。信憑性なんかないようなものだよ」


イリス「……サキュバスは最後まで、魔王様に魔力を捧げると言っていました。それに、スフィアさんを見たときのあの表情……何か関係があるのかも」


ノワール「考えすぎじゃ……」

ノワール「いや、あの時……!」


イリス「?」


ノワール「前、訓練しようとした時に間違えて強い悪魔を召喚しちゃったことがあったんだ。その時はスフィアさんに助けてもらったんだけど、その悪魔はスフィアさんのことを『魔皇帝』って呼んでて……」


イリス「魔皇帝?」


ノワール「魔界に三体いるすごく強い悪魔だってスフィアさんは言ってた」


イリス「ちょっと前に召喚した花は魔参謀でしたね。魔皇帝を連れて帰るって言ってましたが……スフィアさんのことだったんでしょうか」


ノワール「戦力を整えて、魔王が人間界に来ようとしてる……? はは……まさか」


イリス「……最悪は想定して行動してもいいかもしれませんね」


ーーーーー

ーーー

デンの家ーー


デン「……」ゴロン

デン「ふふふ……レナ可愛かったなあ」ゴロゴロ

デン「冬休みがこんなに楽しいのいつぶりだろ♪」


ーーーーー


クロエ「何か甘い空気が……」ウプッ


ヒカリ「大丈夫?」


ローラ「よしよし……」ナデナデ


現在の目標
・冬休みを楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください

4/5回目の行動です

>>652
そういえばこちらのリリィがリリーになっている件、書いてる途中で気づいてたんですが直すのを忘れたまま投稿していました
最近設定ミスや名前ミスが多くて申し訳ありません…

人里から遠く離れた地にて、クリアを連れてレイアと共に年の始めを仲睦まじく過ごすラピス
可能ならそろそろレイア側の娘登場アリかな?

魔参謀が魔王に、自分がノワールに召喚されたときのこと報告

>>666
>>668
レイアの娘と魔王はいずれ登場した段階で設定を募集しようと思ってましたが、まさか一度に来るとは…
時間はかかりますが、新キャラを一度に二人追加しても良いでしょうか?
進行優先の声があれば、重要キャラになりえる魔王を先に募集し、いずれレイア側の娘を募集するという形をとります

ありがとうございます
では、魔王はいずれ募集することが確定しているので、>>668での募集は見送ります
ただこの安価は魔王がいないと非常に書きにくいため、安価↓で1つ最安価させていただきます

なお今晩レイアの娘の設定を募集予定です

町中ーー


アルシェ「むぐむぐ」パクパク


ラクリマ「いっぱい食べるねー」


ティア【美味しいですか?】


アルシェ「ん」コクン


ノルン「……あっ」テクテク

ノルン(ラクリマさん達だ)


ラクリマ「あれ? おーい! ノルンさん!」ブンブン


ノルン「こ、こんにちは~、ラクリマさん。お姉さんと、アルシェさんも」


アルシェ「ん」


ティア【こんにちは】


ラクリマ「珍しいね、こんなところで会うなんて。何してたの?」


ノルン「新しい枕カバー探しに来たんだ~。ほら、これ」ガサッ


ラクリマ「おお、猫ちゃんのプリント! かわいいね!」


ノルン「でしょ~」


アルシェ「……けぷっ」マンプク


ティア「食べ終わりました?」


アルシェ「ん……美味しかった」


ラクリマ「ありゃ、食べ終わっちゃったか。もう行く?」


ティア【そうですね。長居しても悪いですし】


ラクリマ「う~ん……あ! 今から私達家に行くんだけど、ノルンさんもどう?」


ノルン「えっ!? い、いいの~……?」


ラクリマ「うん、もちろん!」


ーーーーー

ーーー

ソレル家ーー


ラクリマ「ただいまー」


ティア「ただいまです」


ノルン「お、お邪魔します~……」


アルシェ「頼もう」ドーン


ティア「!?」


ティアママ「あらあら、いらっしゃい」


アルシェ「アルシェ・ブランカといいます。あなたの娘を頂戴に来ました」ムンッ


ティアママ「あらあら~」


ティア「あ、アルシェ!? どうしたんですか!?」


アルシェ「ママから教わった挨拶。自宅に厄介になる時はするようにって」オッス


ティア「は、はあ……」


ノルン(あ、アルシェさん積極的だなあ……)ドキドキ


ラクリマ「あははっ、アルシェおねえちゃん面白すぎ! ほらほら、お部屋に行こう?」


アルシェ「ん。お世話になります」ペコリ


ティアママ「はい、よろしくね」


ティア「ああもう、びっくりしました……///」

姉妹の部屋ーー


アルシェ「ここがティアのお部屋……」キョロキョロ


ノルン(ラクリマさんのお部屋……)


ティア「な、なんだか恥ずかしいですね」


ラクリマ「さっきのびっくりしちゃった。アルシェおねえちゃんのお家って不思議なこと教えてるんだね」


アルシェ「ブランカ家ではああやって挨拶する。宣言するのは大事って教わった」


ティア「確かにきちんと挨拶するのは大切ですが……」


コンコンッ ガチャッ


ティアママ「はい、お菓子とジュース。ゆっくりしていってね♪」


アルシェ「!」シュバッ


ノルン「ありがとうございます、いただきます~」


ティアママ「アルシェちゃんはティアの彼女なのね。いい子そうで安心したわ」

ティアママ「で、ノルンちゃんはラクリマの彼女?」


ノルン「ぶっ!!?///」ブハッ


ラクリマ「残念ながら違うんだなー」


ティアママ「あらそう。不躾なこと聞いてごめんなさいね。じゃ、ごゆっくり~♪」


バタン


ラクリマ「ごめんねー、ママが変なこと言って……」


ノルン「う、ううん……大丈夫~……」


ーーーーー

ーーー

マクベス・エクスルードハウスーー


クロエ「よーし、みんな遊ぶわよー!」


「雪合戦しよー!」 「おー!」


ステラ「私達はご飯の準備をしてますね」


カーラ「今日はハンバーグですよー」


ローラ「たっぷり遊んできますね!」


ヒカリ「体力持つかなあ……」アハハ


「あれ、クロエおねーちゃん指輪してる?」

「ほんとだー」

「ローラお姉ちゃんもしてるよ!」

「ヒカリお姉ちゃんも……」

「わー、お揃いだー!」


クロエ「ば、バレちゃったわね」


「なんでお揃いなのー?」


ローラ「んー……ふふっ。それはねー……」


ヒカリ「ボクたちが三人とも恋人だからだよ」


「えー!!」

「わたしのはつこい……」

「大人だー!」


カーラ「ほ、ホントですか!? 驚きました……」


ステラ「ホントみたいですよ。いつもラブラブで羨ましいです」フフッ


カーラ「ステラはどうですか? 気になる人とか……」


ステラ「私はそういうのはなくて……」ブーッブーッ

ステラ「あら、ゼレスさん?」タップ

ーーーーー


学校ーー


ゼレス(誰もいない校舎……)ガラン

ゼレス(今日の魔法の練習も終わってしまいましたし、やることがありませんね……)

ゼレス(はあ、ママもお母さんも家を空けてるし……私一人で家にいても仕方ないとはいえ、学校にいるだけというのも退屈ですね)ポチポチ

ゼレス(送信……と)


ーーーーー


ステラ「えっと、なになに?」


ゼレス『寂しいとかではありませんが、学校に一人ではつまらないです』

ゼレス『誰もいない校舎というのも悪くありませんよ。よかったら探検でもしませんか』

ゼレス『寮のお部屋は掃除してあります。待ってます』


ステラ「……かわいい」ボソッ


カーラ「? なにかありました?」


ステラ「寮の同室の方が冬休みも寮で過ごしているんですが……寂しいので早く帰ってきてほしいと」


カーラ「あらあら」フフッ

カーラ「待ってくれてる方がいるなら、顔を出してあげてもいいかもしれませんね」


ステラ「はいっ」


ーーーーー

ーーー

どこかの山の中腹ーー


ラピス「レイアー、来ましたよー」


レイア「ラピス! クリアも来たのね」


クリア「お母さんー」ギュー


レイア「よしよし」


ラピス「あの子にも会いに来たんですが……いますか?」


レイア「もちろん。顔を見せたらきっと喜ぶわ」


レイアの娘のプロフィール↓~↓3
【名前】
【種族】黒鋼竜
【容姿】(人状態での容姿です)
【性格】
【特殊能力】
【備考】

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります

投票は今日の12時頃スタートを予定しています

【名前】フェリス
【種族】黒鋼竜
【容姿】母親譲りの紫の目に黒髪ツインテール クリアとどっこいどっこいのロリっ娘 普段は竜の顔を模したお面を被っている
【性格】高飛車だが実際はあまり素直になれないツンデレ系 家族のことが大好き
【特殊能力】レイアと同じく身体を金属の甲殻に変えることが出来る しかしレイアと比べてまだ未熟なので甲殻の強度は低い
【備考】レイアが産んだレイアとラピスの娘 クリアとは腹違いの双子とも言うべき関係であり、全く同じ時間に卵として産み落とされ、さらに全く同じタイミングで卵から孵った
母親以上のあがり症かつ恥ずかしがり屋でお面を付けていないと家族以外の相手とはまともに話せないほど(ローラですら僅かに話せるか話せない程度)
竜形態はクリアと同じぐらいの黒鋼竜だがところどころ甲殻が未発達な箇所がある

1.フェリス
2.クライス
3.リィヤ


↓から投票
投票レスのコンマの合計が最初に150を超えたキャラが召喚された新ドラゴンとなります
本日中に誰も150に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが新ドラゴンとなります

最近キャラ追加のペース早い気がする(無理に増やしてる感は無いけど)から魔王含めた魔界勢の追加は3年生始まってからにしてほしい

新キャラはフェリスに決まりした
設定は>>686を参照

>>698
そうですね…このスレ少しキャラ募集多いのは自覚してるので、これからは可能な限り抑えめで進行していきます

投票に関しては、さすがに看過できないレベルになれば対処しようと思います
ただコンマ一桁の案は一考の余地ありかなと思うので、次の投票があれば『コンマ一桁の合計が【15】で採用』みたいにしてみます

フェリス「ママ……?」オズ…

フェリス「ママ!」ダキッ!


ラピス「ふふ。久しぶり、フェリス」ナデナデ


クリア「久しぶりー!」


フェリス「クリアも来たのね」


クリア「うん!」


レイア「少し子供たちで遊んでおいで。私達はここでお話をしてるから」


クリア「はーい!」ダーッ


フェリス「いいわ、遊んであげる。何する?」タタタッ


ラピス「元気ですねー」


レイア「子供は元気が一番よ。ほら、こっちに座って」ポンポン


ラピス「よいしょ」ストッ


レイア「まず、あけましておめでとう、ラピス」


ラピス「はい。あけましておめでとうございます」


レイア「今年も子供たちが健やかに育つといいわね」


ラピス「クリアはすくすく育ってますよ。たくさん食べて、たくさん遊んでます」


レイア「こっちも元気。ラピス達が向かってるって言ったらすごく嬉しそうにしてたわ」


ラピス「それは見たかったですねえ」フフッ


ーーーーー

フェリス「そっちはどうなの。楽しい?」ザクザク


クリア「うん! みんな優しいし、仲良くしてくれる!」ザクザク


フェリス「ふーん……」

フェリス(私の方がクリアと仲良いもん)フンッ


ガリッ!


クリア「あ、負けたー!」


フェリス「ふふん。穴掘り対決は私の勝ちね」


クリア「ママが埋めた鋼に先にたどり着いたほうが勝ちだもんね……うー悔しい!」


ボコッ


「ありゃ、横に掘ってるつもりが外に出てしまったか」


フェリス「!!」ササッ


クリア「ヤマモグラさんこんにちは! ここは遊びで掘った穴ですよ」


「おおー、レイアさんとこの娘さん達か。邪魔して悪いな」ズボッ


フェリス「い、行った……?」


クリア「うん、行っちゃった。モグラさんたちのためにも土は戻してあげよっか」


フェリス「そ、そうね」


ザクザク……


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・冬休みを楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください

5/5回目の行動です

町中、コーヒーショップーー


クロエ(ここのお店、少し路地に入るけどいいお店なのよね……。そうそう、この豆カーラ先生お気に入りだったわよね。買って帰りましょう)

クロエ「すみません。これを……そうね、200gちょうだい」


「かしこまりました」ザラーッ


クロエ「うん……いい匂い」


「ありがとうございます。ぜひ美味しく頂いてください」


クロエ「お代はこれね。いつも美味しいコーヒーをありがとう」


カランカラン


御桜「……」テクテク


クロエ(あれは……茜さんの妹の、御桜?)


ホームレス「……」


クロエ(おっと……来たときは気づかなかったけどホームレスがうなだれてるわね……)


御桜「……あの」


クロエ(ちょ、話しかけるの!? こんな路地で危ないわよ……!?)バッ


ホームレス「あ……?」


御桜「俯いていましたが……大丈夫ですか? 体調が悪いなら救急車でも……」


ホームレス「あ、あんた……紅林だ! いいとこのお嬢様だろ! なあ、金持ってるだろ! 貸してくれよ!」


御桜「はあ?」


ホームレス「パチンコでスってよ……でも次は勝てるんだ! 明日またここに来てくれたら倍にして返すから……!」


御桜「なんの話か分かりませんが、体調に問題はなさそうですね。……それと、お金が倍になるなら明日私にその分だけください。では」テクテク


ホームレス「な、あ……! ちが……!」カアアッ

ホームレス「……くっ、もういい!」ダッ

御桜「あ、クロエ先輩。ごきげんよう」ペコリ


クロエ「え、ええ……。なんともなくてよかったわ」


御桜「なんとも……? ああ、先程の方ですか。思ってることを素直に言ってくれるのは対処しやすいですよ。社交界にいると腹に一物抱えてる人が多くて多くて……」


クロエ「……」ボーゼン


御桜「どうしました?」


クロエ「いや……なんかマイペースでぽやんとした人のイメージだったから、ちょっと驚いてるわ」


御桜「ふふっ、クロエ先輩も素直ですね。そういう人は好きですよ」


クロエ「そう?」


御桜「はい。腹の探り合いをしなくてすむので気楽なんですよ。ラクリマさんみたいな友達がもっと欲しいものです」ハア


クロエ「お嬢様っていうのも大変なのね……。ローラに百合江さん……いろいろ知ってたつもりだけど、知らないことばかりだわ」


御桜「ローラ様のこと、たまには労ってあげてくださいね。きっと喜びますよ」


クロエ「ええ、そうするわ」


御桜「あ、今様付けで呼んだことは内密に。学校の方にそう呼ばれるのお嫌いなそうですので」


クロエ「分かったわ」フフッ


ーーーーー

ーーー

ソフィアの住む城ーー


ソフィア「あけましておめでとうございます、クロエ」


クロエ「ええ、あけましておめでとう」


ソフィア「報告があると伺いましたが」


クロエ「実はね、闇魔法使いじゃない人が闇魔法を使ってたのよ。その問題は解決したんだけど、話しておこうと思って」


ソフィア「興味がありますね」


クロエ「その人は奥さんが闇魔法使いだったらしいんだけど、好きな人が闇魔法に悩むのがいやだったのか魔力を全部吸い取ったらしくてね」

クロエ「奥さんは後天的な魔力欠乏症になったんだけど、その魔力がお嫁さんの方の体に残ってたみたい」


ソフィア「なるほど……」


エルク「興味深いですねー」ヒョコッ


クロエ「うわっ!?」ガタッ


エルク「ああ、驚かせてすみません。エルク・メルトルといいます。はじめましてですよね」


クロエ「え、ええ……」


ソフィア「エルク・メルトルはミリア・メルトルの娘です」


クロエ「ああ、あのプロの……。確かに面影があるわね」

エルク「愛する奥様のために我が身すら犠牲に助けてしまう……。人間、いい……♡」ゾクゾク


クロエ「……」ポカーン


ソフィア「エルク・メルトルはよくこうなります」


クロエ「母親もぐいぐい来る人だったけど娘もすごいわね……」


エルク「……ここでソフィアさんと談笑しているということは、あなたもまさか闇魔法使いですか?」


クロエ「ええ、そうだけど」


エルク「もし闇に襲われることがあればぜひご相談ください。そんなことをする闇は、愛する人間のために消えていただくので」ニコッ


クロエ「も、もう終わってるから大丈夫よ……」


エルク「そうですか、よかったです」


ソフィア「闇のことでなくても、もし困ったことがあればここに来てください。手伝えることはします」


エルク「そうそう、実はソフィアさんと私達親子は闇魔法ズとして人助けをしてるの! よかったらクロエさんも……」


ソフィア「私はこの辺りで問題が起きるのが嫌なだけです。闇魔法ズとやらには入った覚えはありません」


エルク「あら、そうでしたっけ?」ウフフ


クロエ(なんか……したたかそうな人ね)


ーーーーー

ーーー

学校ーー


ゼレス「♪」テクテク


ステラ「楽しそうですね?」


ゼレス「はい。こんなに好き勝手に歩き回ることってそうそうありませんでしたから、楽しいです」

ゼレス(ステラさんもいますし♪)


ギイ……


ステラ「図書室ですか……。いつも静かですが、なんだかもっと静かですね。神秘的です」


ゼレス「普段見ない書架でも見てみましょうか。すごい魔法が封じられた本があるかも」


ステラ「はいっ」


ーーーーー

ーーー




ステラ(……?)

ステラ「あの、ゼレスさん……。ここの壁変じゃないですか? 色が違うというか……」


ゼレス「そうですね……。確かに違います」ペタペタ


ガコッ


ゼレス「!!」グラッ


ステラ「ゼレスさん!」バッ


ぎゅっ!


ゼレス「び、びっくりしました……。レンガを触ったら壁が動く仕掛けの魔法だったんですね」


ステラ「怪我はありませんか?」ヨイショ


ゼレス「はい。ステラさんが抱き止めてくれましたから」

ゼレス「さて、この部屋は……」


ガコッ


ステラ「えっ?」

ゼレス「壁が……!」


ステラ「閉まっちゃいました……」ペタペタ

ステラ「ダメです、反応しません」


ゼレス「侵入者用のトラップでしたか……。ん?」


『キスをすると出られる部屋』


ステラ「そ、それ……!///」


ゼレス「なんなんですかこの部屋!///」

ゼレス「壁を壊します! 聖弾【ホーリーボール】!」バウッ!


シュウウウウ……


ゼレス「結界!? ヒビ一つ入ってない……」


ステラ「ぜ、ゼレスさん! 他に何かないか探しましょう!」


ゼレス「はい!」

ゼレス「まずはこの問題の看板。入ってきた所の壁に掛けられてますね」


ステラ「あとはベッドと、デスクに水差しと、お手洗いも一応……」


ゼレス「部屋の中はガチガチの結界……どうしたものですかね」


ステラ「水差しのところに何かメモがありますよ!」


『匂いが気になるなら口をゆすぐこと』


ステラ「もー!///」

ゼレス「ご、ごめんなさい……私が不用意に壁を触ったからこんなことに……。このまま冬休みが終わるまで出られないかも……」フルフル


ステラ(ゼレスさんが泣きそうに……! ええい!)

ステラ「お、お手洗いいきますね!」

ステラ(あった、洗面台!)

ステラ「くちゅくちゅくちゅ……ぺっ」


ゼレス「す、ステラさん……?」


ステラ「う、うがいしてきました。……い、いいですよ」


ゼレス「へ……」


ステラ「や、やるだけやってみましょう。もしダメなら……その時考えます」

ステラ「い、嫌なら無理強いはしません。ゼレスさんが嫌じゃなかったら……その……」


ゼレス「い、嫌じゃないです!」


ステラ「……目、つぶってください」


ゼレス「……っ」キュッ


ステラ「……」ドキドキ


ちゅっ


ゼレステラ「!!」パッ


キ マ シ タ ワ ー


ガコンッ


ゼレス「あ、開いた……開きました……!」


ステラ「よ、よかったあ……」ヘタッ


ゼレス「また閉じ込められる前に出ましょう。立てますか?」スッ


ステラ「は、はい」ギュッ


ゼレス(うう……まだドキドキします……///)カアア


ステラ(や、柔らかかった……///)ドキドキ


ーーーーー

ーーー

スタジアムーー


ヴィーネ「神聖魔法【ホーリー】!」バウッ!!


実況『決まったああああ! ヴィーネ選手のホーリーが一閃! 既に展開されていたシールド2つを避けて大将を狙い撃ちましたー!』


ワアアアアアア!


茜「固い防御魔法なら当たらなきゃいいって……そりゃそうだけど、あそこまで精密にコントロールするかな~」


サリア「あの歳で衰えないのが恐ろしい。いや……衰えてもまた何度でも復活してきたというか」


茜「私がプロになったのは5年くらい前だけど、その頃ちょっとランク落としてたんだよね~。その時はアタッカー専門だったみたいなんだけど、あえてサポーターとか大将とかいろいろなポジションで試合をこなして、戦況判断のスピードを実践で磨いてたんだってさ~」


サリア「私が一昨年プロになった時もランクが少し落ち込んでいたな。地道なトレーニングで防御魔法を張りながら攻撃できるようになって強くなったと言っていたが、いったいどれだけの鍛錬を積んだのやら……」


茜「いつまでトッププロでいるんだろ、あの人~」


サリア「私が“視た”限りはまだまだ現役なようだ」フフッ


ヴィーネ「みんな応援ありがと~!」


ワアアアアアアッ!


ーーーーー

ーーー

始業式ーー


樹「今日はみんなの元気な顔が見れて嬉しく思います。三年生はあと少しの学園生活、悔いなく過ごすように」


先生「校長先生、ありがとうございました。各自教室に戻ってください」


教室ーー


クロエ「3学期ね……。百合江元部長に会えるのもあと少しだし、ウィンさんチームとも……」


先生「さて、早速ですが話し合ってもらうことがあります。2月にある修学旅行での行動についてです!」


楓「修学旅行!」


嵐「はしゃいで体調崩すなよ」


楓「善処します!」グッ


現在の目標
・3学期を過ごす
・2月にある修学旅行の計画を立てる

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください
1月10日に3学期がスタートするので
1月4回行動(20日)
2月6回行動(28日)
3月6回行動(31日)
とします

1/16回目の行動です
5回目の行動終了後、修学旅行となります
6回目の行動は修学旅行に振替となります
修学旅行は3泊4日で、それぞれ朝昼夜の3回行動安価を取ります
ただし、初日の朝、最終日の夜は安価を取りません
1、昼夜
2、朝昼夜
3、朝昼夜
4、朝昼
となる予定です(数字は日数)

部室ーー


クロエ「三年生のための劇……と」キュキュッ

クロエ「準備期間は短いけど、お話しはもう考えてきてあるから早速目を通してみて」パサッ


レナ(……文化祭の時も思ったけど、クロエって舞台作家としての才能あるわよね。あの時は自分の身に起こったことをアレンジして舞台に仕上げたし、今回もしっかり作品を書き上げてきてる……)


ヒカリ「小さな火の魔法しか使えない魔法使いの話か……」


クロエ「そう。火の魔法とポジティブさがとりえの少女が創意工夫を凝らしていくお話よ」


凜華「火の魔法使いが主人公となると、役ができる人が限られそうだけど……」


クロエ「そこはヒカリのファイアラインを使うつもり。誰でも主人公はやれるようになってるわ」


モミジ「ふむふむ……」


ーーーーー

ーーー

食堂ーー


ヒカリ「今度はどうやってせめようか……」ヒソヒソ


ローラ「二人で両サイドから……」コショコショ


レナ(あら、二人でマホリオの話し合いかしら)


ヒカリ「じっくりいくのもいいと思うんだけど……」ヒソヒソ


レナ「二人で内緒話? 私も混ぜてよ」


ヒカリ「うわっ!?」ガタッ


ローラ「れ、れれれレナさん!?」ビクッ


レナ「何よそんなに驚いて……。マホリオの話でしょ? 私抜きで話すなんて酷いじゃない」


ヒカリ「マホリオ……?」


レナ「ごまかさなくていいわよ。どう攻めるかとか、両サイドからどうのって話してたじゃない」


ローラ「あ、あー! うん! そうそう、そうなの!」


ヒカリ「あっ! そういうことか……!」


ローラ「攻め方の話をしてたんたけど、守備専門の大将とはいえレナさん抜きで話すべきじゃなかったね。ごめんなさい」


レナ「まあ、守備専門は否定しないわ。ただどう攻めるかは共有しておかないと逆にスキができちゃうかもしれないでしょ?」


ヒカリ「その通りだね。じゃあ改めて3人で話そうか」


ローラヒカリ(あ……危なかったー……!)ドキドキ


ーーーーー

ーーー

レナ「こうして整理してみると、二人とも魔力が多くなったからやれることが増えたわね」


ヒカリ「うん。ボクがレナさんに魔力を送れば、さらに硬い盾にもできるし……」


ローラ「私もシンクロした時に、さらに強い魔法が撃てるようになったし」


レナ「次のマホリオが楽しみだわ。クロエにもデンにも負けないんだから……!」


ローラ「うん、頑張ろうね!」


ヒカリ「今日のところはそろそろ解散しようか? 結構話したし……」


レナ「そうね。そろそろ食堂も混むし……それじゃあ失礼するわ」テクテク


ローラ「……はー……!」


ヒカリ「びっくりしたね……」


ローラ「うん……まさか「どうクロエちゃんを攻めるか」話してたらレナさんが来るなんて……」


ヒカリ「まあ、建設的なマホリオの話し合いもできたし、結果オーライかな?」


ローラ「そうだね」


ーーーーー

ーーー

寮ーー


イリス「あの……」


ノワール「?」


イリス「これ、差し上げます」


ノワール「これ……ネックレス?」


イリス「似合うかなと思いまして。町で見かけて買ってしまいました」


ノワール「そ、そんな。受け取れないよこんなキレイなもの」


イリス「ダメです、受け取ってください。このロザリオ貰ったとき、すごく嬉しかったんですから。このロザリオのおかげでサキュバスとも戦えました」チャリッ


ノワール「悪魔に強いとか……迷信だし……」


イリス「それでもです。これがあったから私は気持ちがすごく楽になったんですから」

イリス「……このネックレスには、ペリドットの石が付いてます。魔除けにいいと聞きました。これから先危ないことがないように……どうか、貰ってくれませんか」


ノワール「~~っ! 分かった、貰うよ!」

ノワール「……あ、ありがとう。イリス」ボソッ


イリス「はいっ」ニコッ


ーーーーー

ーーー

中庭ーー


ラクリマ「うひー、寒いー」


ゼレス「これも訓練ですよ。さ、飛んでください」


ラクリマ「はいよー」フヨー


ゼレス「スピーディーに属性を切り替えてくださいね。属性はステラさんが指示します」


ラクリマ「了解!」


ステラ「まずは……炎!」


ラクリマ「転板【チェンジボード】!」


ゼレス「聖弾【ホーリーボール】!」バッ


ボウッ!


ステラ「風と土!」


ラクリマ「うりゃっ!」


フオンッ! ボコオッ!


ステラ「水と氷!」


ラクリマ「せいっ!」


ビシャッ! ビキイッ!


ゼレス「うん、いい感じじゃないですか」フワー


ラクリマ「そう? 褒められると嬉しいねえ」


ゼレス「切り替えのテンポもいいし、ミスもありません。これなら戦略的にももっと高度なことができそうです」


ラクリマ「ずっと水魔法に変えてたのに、急に炎魔法にするとか!」


ゼレス「ええ。今まで以上に連携は必要になりますが、今のラクリマさんなら……」


ステラ「……」ムー

ステラ「ゼレスさん、少しよろしいですか」ズイッ


ゼレス「はい?」

ゼレス(ち、近い……)ドキッ


ステラ「私の魔法も見ていただきたいのですが」


ゼレス「す、ステラさんの魔法は訓練が難しいんですよ。回数が増えるようにトレーニングしてるみたいですけど……」


ステラ「むー……!」


ラクリマ(おやおやあ……?)ニヒヒ

ラクリマ「スーテラさん! 魔法の確認も終わったしみんなで食堂行こうよ!」


ゼレス「そうですね……。このまま外にいても風邪を引いてしまいますし、中に戻りましょう」


ステラ「は、はいっ」


食堂ーー


ゼレス「ココア美味しいです……」ホウ…


ラクリマ「ゼレスさん、これ暖まるよ~。火魔法であつあつのホットケーキ! はいあーん」


ゼレス「え、あ、あーん」パクッ

ゼレス「はふっ、はふっ……あふいでふけど、おいひいでふね……」モグモグ


ステラ「!」ワタワタ

ステラ「ゼ、ゼレスさん、これ! 電気魔法を使ったぱちぱちヨーグルト、美味しいですよ! あーんしてください!」


ゼレス「へっ!? あ、あーん……」パクッ

ゼレス「んんっ……ぱちぱちしますね……! でもこれ、美味しいです」


ステラ「……」ホッ


ゼレス(うう……ステラさんと間接キス……///)


ラクリマ(あーおもしろい♪)ニヤニヤ

別の日、教室ーー


クロエ「修学旅行は班で行動したりはしないのね」


ヒカリ「自主性を重んじる、だからね」


楓「ツアーも用意されてるけど、自分たちでルートを決めて観光してもいいんだって。監視の魔獣とかがいるから、悪さをしたらすぐ見つかるけどね」


晶「ってことは修学旅行中ずっと自由時間ってのもありなのか」


イリス「そうなりますね。3泊4日、クラスも関係なく好きな人と行動していいようです」


ノワール「へー……行き先はどこなんだろ?」


修学旅行の行き先安価↓~↓3 コンマが最も大きいものを採用します
【名前】(固有名詞でも、〇〇の地のようなアバウトなものでも可)
【観光名所】
【特徴】

安価、ステラとゼレス逆かな

これ以降はコンマ一桁の事でいいのかね?

【名前】聖地ラグナシア
【観光名所】神聖教会
【特徴】神聖魔翌力がそこら中に漂っている文字通りの聖地。天界に最も近い地と言われる

【名前】神社仏閣の密集地
【観光名所】山ほどある神社仏閣の全てが観光名所といえば観光名所
 神社仏閣の数が多すぎて個々の特徴がぼやけてる感もある
 なんならお土産屋さんの方が観光地としての集客力が高いまである
【特徴】ある宗教の本拠地で熱心な信徒が集う地でもあり、修行場としても有名

参照コンマが二桁か一桁かで変わるんじゃない?

>>737
>>742
桁書いておくべきでした
今回は投票ではなくレスのコンマを参照するので、被りが起きにくい二桁を参照します
よって>>739が修学旅行先となります

>>736
逆ですね…
今日中に書き直して投下させていただきます

書き直して一度書いた時間無駄にするくらいなら、新しい場面として書いちゃうのもアリではないか?

>>748
まるっと書き直しは混乱しそうなので、>>733->>734もあったものとして続きを投下します

クロエ「東の国の、神社仏閣の密集地……らしいわ」


楓「パンフ持ってきたー」バサッ


ヒカリ「『絶対行きたい神社100選』……100!?」


イリス「恋愛成就、金運上昇、家内安全……多いですね」


ノワール「こんなに密集したらありがたみも無くなりそう……」


アルシェ(ご飯屋さん……あんまりない……)ショボン


嵐「晶は東の方出身だったよな? ここ知ってるか?」


晶「あー……うん。ほんとに神社とかお寺ばっかりだよ。お土産屋さんの方が珍しいから、そっちの方が人集まってるくらい」


楓「あはは、なんだそれ」


クロエ「まあこれだけ行く場所があれば、見る場所には困らなさそうね」


ーーーーー

ーーー

一年生教室ーー


ステラ「あの、ラクリマさん……」


ラクリマ「ん?」


ステラ「この間はその……張り合うような真似をしてすみませんでした」


ラクリマ「あー、あれ? いいよいいよ、からかったのは私だし」


ステラ「からかった……?」


ラクリマ「わざと煽ってみたの。ステラさん、ゼレスさん取られたくない~みたいな顔してたから」


ステラ「そ、そんな顔してましたか!?」


ラクリマ「うん。あれは完全にヤキモチだね。もしかして私が知らないだけで付き合ってたりする?」


ステラ「ななな! ないない! ないです!///」


ラクリマ「そっかー。もし告白するなら協力するからね!」


ステラ「あ、ああぅ……!」


ゼレス(二人で何か話してますね……)テクテク


ラクリマ「わ、顔真っ赤。かわいー」


ステラ「や、やめてくださいよ、もう……!///」


きゃっきゃ


ゼレス「……」ムカッ

ゼレス「ラクリマさん」ズイッ


ラクリマ「ありゃ、ゼレスさん?」


ゼレス「ステラさん嫌がってるじゃないですか。やめてあげてください」


ラクリマ「……あー」ピコーン

ラクリマ「ごめんごめん。やりすぎちゃったね」


ステラ「あ、いえ……」


ゼレス「分かればいいんです」


ラクリマ「にしてもステラさんと話してただけでずいぶんグイグイ来るね? ヤキモチ?」


ゼレス「なっ……! なんで話してるだけでヤキモチなんか妬かなくちゃ……!」

ゼレス「こ……これは、そう! ラクリマさんがステラさんをいじめてたからです!」


ラクリマ「ふーん、ほー」ニヤニヤ


ゼレス「その顔やめてください!」


ステラ「ぜ、ゼレスさん……ヤキモチ妬いてたんですか……?」


ゼレス「ち、ちが……!」


ステラ「もしそうなら……嬉しい……です」キュッ


ゼレス「!?///」


ラクリマ「邪魔者は退散するよ! じゃあね!」ダッ!


ゼレス「あ、ちょっ!」


ステラ「ゼレスさん!」グイッ


ゼレス「ぐえっ」

ステラ「ゼレスさん」ジッ


ゼレス「!」ドキッ


ステラ「私……ゼレスさんがラクリマさんと仲良く喋っていて、ヤキモチを妬いてしまいました」


ゼレス「それって……」


ステラ「もし、ゼレスさんが私と同じ感情を抱いてくれたのなら……はしたないかもしれませんが、嬉しいです」


ゼレス「……っ」タジ…


ステラ「ゼレスさん」ドンッ


ゼレス(か、壁ドンっ!?)


ステラ「私はゼレスさんが好きです……ゼレスさんはどうですか?」


ゼレス「す、ステラさんって大人しく見えて強気ですよね……」


ステラ「……答えてください」


ゼレス「う、うう~……!」

ゼレス「好きです! 大好きですっ!」


ステラ「……よかった」ヘニャ


ぎゅう……


ゼレス「す、ステラさん……」


ステラ「はい」


ゼレス「私、わがままで、高飛車で、嫌な奴です。……私なんかでいいんですか?」


ステラ「そのどれも可愛いと思ってますよ」ナデナデ


ゼレス「あう……///」


ステラ「ふふっ」ナデナデ


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・3学期を過ごす
・2月にある修学旅行の計画を立てる

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

2/16回目の行動です
5回目の行動終了後、修学旅行となります
6回目の行動は修学旅行に振替となります

その日の夜、寮ーー


ゼレス「あの、ステラさん……」


ステラ「はい?」


ゼレス「い、一緒に寝てもいいですか?」


ステラ「……」キュン…

ステラ「あ、ど、どうぞ! お入りください!」ボフボフ


ゼレス「そんなに叩いたらホコリが舞っちゃいますよ」クスッ

ゼレス「……失礼しますね」スッ


ステラ「……この間までは逆でしたね。安心するからと私が一緒に寝てもらって……」


ゼレス「そうでしたね。……ああ、暖かいです」ギュッ


ステラ「おやすみなさい、ゼレスさん」


ゼレス「はい、おやすみなさい」


ーーーーー

ーーー

朝ーー


ステラ(朝……)モゾ…


ゼレス「んぅ……」スリ…


ステラ「か、かわ……!」

ステラ(起きようとしたら体を擦り寄せてくるとか、可愛すぎませんか!?)

ステラ「こ、こほんっ」


ゼレス「ん……?」ピクッ


ステラ「お、起きましたかゼレスさん。朝ですよ」


ゼレス「……もうちょっと一緒に寝ましょう……?」ムギュ…


ステラ「っ!」ドキィッ!

ステラ(寝起きのゼレスさん、可愛すぎます……!)

ステラ「も、もうっ。あとちょっとだけですよ」イソイソ


ゼレス「えへへ……やったぁ……」ヘニャ


ステラ「~~~っ!///」ドキドキドキドキ


ーーーーー

ーーー

食堂ーー


デン「おぉ……」


ナナ「ほほー」


クロエ「これはこれは……」


ゼレス「……」チョコン


ステラ「ぜ、ゼレスさん。もう皆さん来ちゃいましたから。膝から降りてください」


ゼレス「……わかりました」イソイソ


ステラ「……えーと、なんとなくお気づきかと思いますが、私達お付き合いすることになりました」


クロエ「やるわねー、ステラ」


ステラ「相談に乗ってもらった皆さんには報告しないとと思って……」


ナナ「10月頃でしたね。あれから3ヶ月ですか……」


デン「あの時は好きな人は分からないって言ってたよね。夏休みの旅行のときも顔真っ赤にしてたし……」


ステラ「あの時は……はい。この間偶然に変な部屋に入ってしまったのですが、そこで自分の気持ちに気づきました」

ステラ「……まあ、以前から可愛らしいとは思ってたのですが///」テレテレ


ゼレス「……///」


クロエ「あーもう、甘酸っぱいわねー」

ナナ「ラクリマさんには伝えるのですか?」


ステラ「そのつもりです」


デン「まあそのくっつきっぷりだと隠し切れなさそうだしね」


ステラ「あはは……」


クロエ「今も手はしっかり繋いでるものね。ステラも満更じゃないんじゃない?」


ステラ「それは……まあ」テレッ


ゼレス「……」キュン…


クロエ「甘々ねー。私もローラとヒカリに会いたくなっちゃったわ」


ステラ「あ、ほ、報告はこれだけなので、どうぞ彼女さんのところへ行ってあげてください」


ナナ「私もウィンさんに会いに行きますね」ガタッ


デン「レナもこれくらい甘えてくれたらいいのに……」


ステラ「……皆さんラブラブですよね」


ゼレス「わ、私達も負けないくらい仲良くしましょうね」


ステラ「はいっ♪」


ーーーーー

ーーー

部室ーー


クロエ「今日は属性魔法の撃ち方の演技を学ぶために、楓チームの3人に来てもらったわ」


楓「よろしくー」


クロエ「特に晶は炎魔法の使い手だし、学ぶものも多いと思うわ。しっかり見て覚えること」


はいっ!


コンコンッ


クロエ「おっと……みんな、練習してていいわよ。……誰かしら?」ガチャッ


くるくま「やあ、クロエくん」


クロエ「くるくまさん!」


レナ「えっ、くるくまさん!?」


モミジ「ぶ、部長……!」


くるくま「あはは、もう部長じゃないよ。たまたま近くに寄ってね。懐かしくなって来てみたんだけど……」


クロエ「くるくまさんならいつでも大歓迎よ。入って」

クロエ「一年生は知らないわよね。私達が一年生の時に部長だった、白夢くるくまさんよ」


くるくま「はじめまして。よろしくね」


クロエ「今、三年生のための舞台練習をしているの。よかったら少し指導してもらえないかしら」


くるくま「もちろん。私でよければ喜んで」

「あ、晶さん、魔法見せてもらってもいいですか?」


晶「もちろん。よっ」ボウッ

晶「こんな感じなんだけど……口で説明するのは難しいな。お腹に力入れて立ってくれるか?」


「は、はい」グッ


晶「お腹の底から熱が湧いてくるのをイメージして、それを手のひらで放出するんだ」サスサス


「は、はあぁ……っ♡」


楓「……」イラッ


嵐「属性魔法は感覚だからなあ。こう、ぐっと力を入れてばーんって感じだよ」セイッ


「きゃー♡ 今の動きかわいー!♡」


嵐「ちょ、撫でるなー!」


きゃーきゃー!


楓「……」ムカムカ


晶「いやー、レクチャーって大変だな。言語化が難しいというか……」


楓「ふーん」ツンッ


嵐「くそ……みんなして髪の毛ぐちゃぐちゃにしてえ……」フラフラ


楓「ふーん」ワシャワシャ


嵐「わっ!? やめろよ! 余計髪の毛ぐちゃぐちゃになるだろ!」


楓「知らんし。もてはやされたいなら演劇部入ればー?」ツーン

晶「楓お前……」


嵐「ヤキモチ妬いてるのか?」


楓「はー!? 違いますー! ただ私の彼女なのに目の前でイチャつかれてムカついてるだけですー!」


晶「それヤキモチだろ」チュッ


嵐「でも、ちょっとだけ我慢な?」チュッ


楓「!!///」


晶「悪い悪い。レクチャー再開しようか」


はーいっ


クロエ(ちょうど二人で陰になるように立ってキス……部室で見せつけてくれるわね)


くるくま「やったことのない魔法の演技をしてるのか……。まずはやっぱり晶くんの動きの真似から入るのが一番かな」


晶「緊張するな……ふっ」ボウッ


くるくま「なるほど……」

くるくま「手のひらというよりは指先に力を入れて、手がブレないように。足はリラックスして肩幅に開いて立つ。腹筋を意識して……」ザッ

くるくま「ふっ!」ゴウッ


「!!」


くるくま「……まあ火の魔法は出ないけどこんな感じかな」


パチパチパチパチ!


くるくま「おっと、照れるな……」

くるくま「演技は説得力が大事だ。炎そのものはヒカリくんの魔法のおかげで誰でも出せるだろう。だがその先、炎の魔法使い「らしい」動きを意識して練習してみてくれ」


はいっ!


ーーーーー

ーーー

図書室ーー


イリス「神社、神社、神社! 楽しみです……!」


ノワール「わ、分かったから静かに……! ここ図書室だよ……!」


イリス「はっ、すみません……」


ノワール「まあ、楽しみなのは同感。いろんな神社とかお寺があるから、どこ回るのか決めとかないとね」


イリス「……ノワールさん、あそこの壁なにか変じゃありません?」


ノワール「ん? ……確かに、色が微妙に違うね」ペタペタ


ガコッ


ノワール「へ……」


イリス「ノワールさん!!」バッ


ノワール「っと」ザッ


イリス「あ……助けなくて大丈夫でしたか」


ノワール「ああ、うん。運動神経には自信あるから……」


ガコッ


イリス「え……あれ、壁が閉まっちゃいました……」ペタペタ


ノワール「ん……?」


『キスをすると出られる部屋』


ノワール「な、なにこれ!?」

イリス「変な部屋ですね……何が目的なんでしょう」


ノワール「そんなのどうでもいいよ。出口探してさっさと出よう」


イリス「出口らしいところはさっき入った入口だけですが……」


ノワール「……じゃあもう壁壊そう。理由を話せば先生も分かってくれるよ」


イリス「そうですね……。では、魔弾【シュート】!」ゴオウッ!


シュウウウウ……


ノワール「あ、あれ? イリスのシュートでも壊れないなんて……」


イリス「これは強力な結界ですね……」


ノワール「ほんとにキスするしかない……とか?」


イリス「!」

イリス「い、いえ。ただのイタズラの可能性もあります。もう少し部屋の中を探してみましょう」


ーーーーー

ーーー

イリス「ダメです……外に出るヒントが何もない……」


ノワール「……や、やっぱりキスしかないのかな」


イリス「の、ノワールさんは嫌じゃないんですか」


ノワール「イリスなら分かるでしょ。考えてること分かるんだから……」グイ…


イリス「っ!」ドキッ


ノワール「……外に出るためだから……」


イリス「い……いやっ!」ドンッ!


ノワール「……」パチクリ


イリス「あ……ご、ごめんなさ……」


ガコンッ


『嫌がらせてごめんなさい』


ノワール「……なんだ、キスしなくても開くのか……」スクッ


イリス「の、ノワールさん……」


ノワール「一緒に戦って、ネックレスプレゼントされて……同じ気持ちかと思ってたけど、思い過ごしだったんだね。ごめん、もう近づかないよ」


イリス「待って、違う……違うんです……」


ノワール「……ごめん、イリス」タッ


ーーーーー

ーーー

現在の目標
・3学期を過ごす
・2月にある修学旅行の計画を立てる

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

3/16回目の行動です
5回目の行動終了後、修学旅行となります
6回目の行動は修学旅行に振替となります

イリスの魔翌力欠乏症問題って解決したん?お医者様曰く定期的に魔翌力を与えないといけないとかそんなだったように記憶してるんだけど

>>790
描写していませんが、今はセレニテがみんなから許可を得た上で少量の魔力を回収し、それをイリスに与えています
イメージとしては献血が近いですね
一気に大量に体から抜くと危険ですが、健康に影響のない範囲で他人に渡している、という感じです

マクベス・エクスルードハウスーー


カーラ「もしもし? ステラ?」


ステラ『カーラ先生、あの……ご報告があります』


カーラ「はい、なんでしょう」


ステラ『えっと、えっと……その……ぜ、ゼレス・ケルキオンさんと……お、お付き合いすることになりました……!』


カーラ「まあ! 冬休みに寂しがっていた子ですよね。写真もその時見させていただきましたが、可愛らしい、いい子だと思いますよ」


ステラ『そ、そう! そうなんです! 付き合うようになってからすごく甘えてきて、それがすごく可愛くて……!』


カーラ「ふふっ、聞いてるこっちが胸焼けしちゃいそう」


ステラ『あ、ごめんなさい……』


カーラ「いいんですよ。今度機会があれば、直接お話させてくださいね」


ステラ『はい! 先生には必ず挨拶に行きます!』


カーラ「お待ちしてます」


ステラ『報告はそれだけなので……失礼しますね』


カーラ「はい。連絡楽しみにしてますね」


プツッ


カーラ「クロエに続いてステラもですか……」

カーラ「幸せそうで何よりです」フフッ

カーラ「……はっ!」

カーラ(クロエはお二人とお付き合いしていて、片方はリーケ財閥の娘さん……そしてステラはあのマホリオトッププロの娘さんと……)

カーラ「も、もしかしてとんでもないお相手とお付き合いしてるのでは……」ガタガタ


「先生、どうしたの?」


カーラ「な、なんでもありませんよ。大丈夫です」

カーラ(うちの子ながら……末恐ろしく育ったものです)ゴクリ


ーーーーー

ーーー

お昼、一年生教室ーー


ラクリマ「最初はさ、ステラさんが割り込んで来たんだよ。私とゼレスさんがマホリオの話し合いをしてたら「私の魔法も見てください」って」


御桜「ふむふむ」


ラクリマ「それで面白くなっちゃって、食堂でゼレスさんにあーんしてみたら、ステラさんも慌てて自分の食べてたヨーグルトあーんしてさ!」


御桜「あら、微笑ましい」


ラクリマ「その時のホッとした顔ったらないよ! ほんとに可愛かったんだから!」

ラクリマ「でね、今度はゼレスさんだよ。私がステラさんのこと「ヤキモチ妬いて可愛かった」ってからかってたら、ゼレスさんが怒って割り込んで来てね」


御桜「今度はゼレスさんですか。相思相愛ですね」


ラクリマ「うんうん! ゼレスさんにも「ヤキモチ妬いた?」って言ってみたらいい雰囲気になってさ。そこで私は退散したんだけど……」


御桜「今もベタベタにくっついてますよ」


ゼレス「ステラさん、あーんしてください」イチャイチャ


ステラ「あ、あーん」イチャイチャ


ラクリマ「この間しれっと「お付き合いすることになりました」って言われたかと思ったらこうだよ……」

御桜「事の顛末は見届けなかったようですが、あれを見る限り非常に喜ばしい結果になったみたいですね」


ラクリマ「だねー。甘々で微笑ましいよ」


御桜「ラクリマさんはこれから大変ですね。あのカップルに挟まれてマホリオをしなくちゃいけないんですもの」


ラクリマ「う……それはまあ、あの二人ならそこはしっかりしてくれるでしょ」


御桜「だといいですね」クスッ

御桜「ところでラクリマさんはいいお相手はいないんですか?」


ラクリマ「うーん、いないかなー」


御桜「……そうですか」

御桜(ノルンさんと仲がいいと聞きましたが……)


ラクリマ「あーあ、私も素敵な恋愛がしたいなー」


ーーーーー

ーーー

演劇部ーー


デン「……」ジリ…


レナ「な、なによ……」


デン「レナってさ、あんまり好きって言ってくれないよね」ジー


レナ「き、急になによ!?」


デン「私、ステラさんとゼレスさんを見て思ったんだ。彼女とはもっとくっついていいんだって」


レナ「そ、それは人によるでしょ。私達が無理して真似する必要なんて……」


ちゅっ


レナ「んう……!」


デン「レナが本当に嫌がるならやめるけど……私はもっとレナに触れたいよ」


レナ「な、夏休みの時は私から逃げた癖に……!」


デン「あれは……追いかけられるのが嬉しくってつい」アハハ


レナ「な……! わ、私は結構本気で傷ついたんだからね! 嫌われたのかと……」


デン「それは……ごめん。謝って許されるレベルじゃないね……」


レナ「……ああもう!」チュッ


デン「んっ……!」


レナ「こ、これからはもっとくっついてやるんだから……! 覚悟しなさい!」


デン「……うん!」ギュウッ!

レナ「デン、顔あげて……んっ」チュッ


デン「ん……えへへ、柔らかい」


モミジ「今日はなんの練習かなあ」ガチャッ


凜華「晶さん達に声かけてたから、また観察か……な……?」


デン「レナ……ん、レナぁ……」チュッチュッ


レナ「はぷ、ん……デン、好き……!」チュウ…


モミジ「あわわわわ!///」


凜華「ご、ごめん! ごゆっくり!」バタン!


デン「……あれ、今誰かいた?」


レナ「さあ……? ね、デン、もっと……」キュッ


デン「ちゅう……ふふ、かわいい」


ーーーーー

ーーー

食堂ーー


ノワール「あの、イオさん」


イオ「はい?」


ノワール「その……すこし相談したいことが」


イオ「なんでしょうか」


ノワール「……イリスに、嫌われたかもしれないんです」


イオ「え? ノワールさんとイリスさん、すごく仲良いじゃないですか」


ノワール「この間、その……キスをしようとして、拒絶されて……」


イオ「えっ……」

イオ(の、ノワールさん、イリスさんのこと好きだったんだ……)


ノワール「なんか、顔も合わせづらくて……」


イオ「イリスさんがノワールさんのこと嫌うなんてことないと思ってましたけど……」


ノワール「そうかなあ……」


イオ「でも、原因が分かってるなら謝ったらいいと思います。今のイリスさん達なら、話し合えば分かるはずですよ」


ノワール「うう……私のせいとは言え気が重い……」


イオ「頑張ってください。きっと大丈夫ですよ」


ーーーーー

ーーー

イリス「……」


ノワール『イリスなら分かるでしょ。考えてること分かるんだから……』


イリス「……っ」ゾクッ

イリス(だめ……あれから怖くて人の考えてることが分からない……)フルフル


イオ「イリスさん? 震えてるけどどうかした?」


イリス「い、イオさん……」


イオ「か、顔色悪いですよ? 大丈夫ですか……?」


イリス「わ、私、わたし……!」


イオ「わわわ、えっと……まず落ち着いてください。何があったか話せますか?」


イリス「人の考えてることが……分からなくて……! 怖いんです……!」


イオ「……確かイリスさんは人の考えてることが分かるんでしたね」


イリス「ノワールさんに迫られて、怖くて……! それで突き放してしまったんです……」


イオ「ノワールさんに?」


イリス「図書室に隠し部屋があって……キスをしないと出られないと書いてあって、それで……」


イオ「そうでしたか……」

イリス「その時は何もせず出れましたが、それから人が考えてることを知るのが怖くなってしまって……」


イオ「ノワールさんはキスしたくないのにキスしようとしたんですか?」


イリス「あの時……『これを言い訳にキスできる』って……あんなこと考えてるなんて思ってなくて……」


イオ(それってやっぱり、ノワールさんはイリスさんが好きってことかな……)


イリス「ど、どうしましょう……私、ノワールさんに嫌われたかも……」


イオ「へ……」


イリス「わたし、嫌じゃなかったのに……」


イオ「嫌じゃなかったんですか……?」


イリス「……」コクリ

イリス「でも……あ、あんな誰かに強制されるようなのじゃなくて、もっと普通に……したくて……」ボソボソ


イオ「……ふふっ」


イリス「わ、笑わないでくださいっ。本気で悩んでるんです!」


イオ「人の考えてることが分からないって大変ですよね。だから皆、言葉で頑張って伝えるんですよ」


イリス「……」


イオ「怖くても、話し合わないと何も始まりませんから」

イリス「そう……かもしれません。……ありがとうございます。少しすっきりしました」


イオ「人間不信気味かもしれないけど、それを解決するのはきっとノワールさんとお話しする必要があるから……大変だと思うけど、頑張ってください」


イリス「……はいっ」


イオ(どっちも相手に嫌われたかもって……。なんだか微笑ましいなあ)フフッ

イオ(もし上手くいかないようなら、私も協力しよう……!)フンス


現在の目標
・3学期を過ごす
・2月にある修学旅行の計画を立てる

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

4/16回目の行動です
5回目の行動終了後、修学旅行となります
6回目の行動は修学旅行に振替となります

モミジ「……///」ポー…

モミジ(あの二人のキス……すごかったなあ……///)

モミジ(二人の世界って感じで、あつあつで……)


イオ「モミジちゃん」チョン


モミジ「わひゃああ!?」ビクーッ


イオ「きゃっ!?」


モミジ「あ、い、イオちゃん……」


イオ「考えごとしてたんですね。邪魔してすみません」


モミジ「あ、ううん! 大丈夫!」


イオ「少し顔が赤いですが……。風邪でしょうか?」


モミジ「これはちょっと、考えごとのせいで……風邪とかじゃないから大丈夫!」


イオ「ならよかったです。でもまだまだ寒いですから、風邪を引かないように気をつけてくださいね」


モミジ「うん!」

モミジ(キス……イオちゃんとできたら素敵だろうなあ……)モンモン


イオ(また顔が赤く……ほんとに大丈夫でしょうか)ハラハラ

演劇部ーー


凜華(ここでレナさんとデンさんが……///)カアアッ


舞「凜華さん?」


凜華「わわっ!?」ビクッ


舞「そ、そんなに驚くとは……。何か見つめて考えてたみたいですが」


凜華「あー……ちょっとね。情熱的なキスを目の当たりにしちゃって、それを思い出してたんだ」


舞「あら」


凜華「なんていうか……恋は盲目っていうのかな。お互いしか目に入ってないみたいで……」


舞「……凜華さん」ジ…ッ


凜華「舞さん……?」


舞「私とそういうキス……してみます?」ペロッ


凜華「な……っ」ドキッ


舞「なーんて。どうです? ドキドキしました?」


凜華「あ、な、なんだ……演技か。びっくりしたなあ、もう」


舞(結構本気なんですけどね……。でもいつか……ふふっ)


ーーーーー

ーーー

温室ーー


ノルン「ぐぅ……」スヤスヤ


ラクリマ「あ、いたいた。寒くなったから温室にいるっていうのは本当だったんだ」

ラクリマ「おーい、ノルンさーん。午後の授業始まるよー」ユサユサ


ノルン「んん……」ゴロン


ラクリマ「いい顔で寝てくれちゃって……ふわあ」

ラクリマ「私も眠くなってきちゃったよ……」コロン


ノルン「んー……」ギュッ


ラクリマ「抱きまくらかあ……仕方ないなあ……」ウトウト

ラクリマ「……くぅ、くぅ……」


ーーーーー

ーーー




ノルン「ん……?」モゾ…

ノルン(腕の中があったかい……)


ラクリマ「むにゃ……」


ノルン「!!!?!?///」

ノルン(だ、だめ! 動いたら起きちゃう……!)グ…!


ラクリマ「んん……」


ノルン「……ほっ」

ノルン(起きなかった。よかった……)

ノルン(……でもなんでラクリマさんが……?)


ラクリマ「……」


ノルン(……かわいいな……)

ノルン(ち、ちょっと撫でるくらいなら大丈夫だよね……?)ソッ…


ふわふわ


ノルン(わ……癖っ毛ふわふわ……)

ラクリマ「ん……」


ノルン(も、もうちょっと……)フワフワ


ラクリマ「んふふ……っ」プルプル


ノルン「え、ラクリマさん……」


ラクリマ「おはよー、ノルンさん」ニヒヒ


ノルン「お、起きてたの!?」


ラクリマ「いやー、結構騙せるもんだね。私の演技も捨てたもんじゃないのかな♪」


ノルン(ラクリマさんのたぬき寝入りなんか見抜けるわけないよ~……!)


ラクリマ「で、どうだった? 私の撫で心地」


ノルン「え、えっと……ふわふわで気持ちよかった……」


ラクリマ「そっかそっか♪」


ノルン「……あれっ、今何時!?」


ラクリマ「んー、走ればギリギリ授業に間に合う時間かな」


ノルン「こ、こんなにギリギリまで寝るつもりじゃなかったのに~っ!」ピューッ


ラクリマ「あ、置いてかないでよー!」ダーッ


ーーーーー

ーーー

図書室ーー


ステラ「ここでキスしたおかげで付き合えることになったんですよね……」ペタペタ


ゼレス「思い出すと今でもドキドキします……」


ガコッ


ステラ「あ、開きましたよ。入ってみましょうか」


ゼレス「中は相変わらず強い結界が張ってありますね……。やっぱりイタズラ目的だったんでしょうか」


『お久しぶりです』


ステラ「あ、メッセージが……。私達のこと覚えてるんですね」


『この部屋から出たあと、気まずくなったりはしてませんか』


ゼレス「いえ、特には……」


ステラ「雰囲気が変ですね。何かありましたか?」


『この部屋に来た別の子達が、喧嘩をして出ていってしまったんです』


ステラ「あら……」


『私はとてもかなしい』


ゼレス「げ、元気出してください! この部屋のおかげで私達付き合うことになったんですから!」


『なんと!』


ステラ「そうですよ! おかげさまで仲良しです!」


『ああ……よかった』

ゼレス「……ここ、強力なだけでなく特殊な結界が張られていますよね。恋心を持ったものでなければ入れないような結界です」


ステラ「そうなのですか?」


『設計者がそのように作りました。私は百合の造花を造りたいのではなく、自然の百合の蕾が花開くお手伝いがしたいだけだ、と』


ゼレス「えーっと……」


ステラ「つまり、嫌がる人達に強制させることはないということですよね」


『はい』


ステラ「ならきっと、その人達も大丈夫です。好き合う二人はそうそう離れたりしません!」


『ありがとうございます、心強い言葉です』


ゼレス「思い出に浸るのもこの辺にしておきましょうか。そろそろ出ましょう」


ガコッ


ゼレス「え」


『キスをしないと出られない部屋』


ステラ「出るにはやっぱりキスが必要なんですね……」


ゼレス「もー……」


ステラ「ゼレスさん」クイッ


ゼレス「ん……っ」チュッ


ちゅっ ちゅうっ


キ マ シ タ ワ ー


ガコンッ


ステラ「えへへ、幸せです……」


ーーーーー

ーーー

部室ーー


ティト「ご主人……」フラフラ


クロエ「ティト!? どうしたの、フラフラじゃない」


ティト「我は、我はもう……!」


クロエ「ティト……!」


ティト「ステラ殿から貰う甘い星の力に耐えられない!」


クロエ「え……」


ティト「ゼレス殿と交際を始めてからというもの、我にやってくる星の力もなぜか変化したのだ」

ティト「そう、胸焼けするほどにしつこい甘さに!」


クロエ「それは……大変ね」


ティト「助けてくれご主人……あそこにいたら胸焼けでダウンしてしまう……」


クロエ「……とりあえず私のところに戻ってくる? ステラには話しておくわ」


ティト「うう、頼む……」


ーーーーー

ーーー

教室ーー


イオ(イリスさんとノワールさんの教室はここでしたよね……)ヒョコッ


イリス「……」チラチラ


ノワール「……」チラチラ


イオ(お互いに謝るタイミングをうかがってる……のかな?)


イリス「……っ」ガタッ


イオ(立った!)


ノワール「……」ソワソワ


イリス「……」テクテク


イオ(話しかけに……!)


イリス「……」スッ


イオ(いかない!)


イリス「……」チラチラ


イオ(ああでもやっぱり話したそうにしてます……)ヤキモキ

イオ(二人とも仲直りしたがってるって伝えるのは簡単だけど……どうしましょう)


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・3学期を過ごす
・2月にある修学旅行の計画を立てる

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

5/16回目の行動です
5回目の行動終了後、修学旅行となります
6回目の行動は修学旅行に振替となります

イオ「うーん……」

イオ(イリスさん達、どうしたらいいんでしょうか……)


モミジ「イオちゃん、なにか悩みごと?」


イオ「あ、モミジさん……実はイリスさんとノワールさんが少しすれ違ってて……」


モミジ「?」


イオ「キスしないと出られない部屋っていうのが図書室にあるらしくて、そこでノワールさんがイリスさんに迫って、イリスさんは拒絶しちゃったみたいなの。どっちも仲直りはしようとしてるんだけど……」

イオ「モミジちゃん、お願いです! イリスさんとノワールさんの仲直り、お手伝いしてください!」


モミジ「うん、大変そうみたいだし……私でよければ手伝うよ」


イオ「ありがとうございます!」パアッ


モミジ(かわいい)


ーーーーー

ーーー




イリス「……」ソワソワ


ノワール「……」ソワソワ


イオ「見えますかモミジちゃん」ヒソヒソ


モミジ「確かにそわそわしてるね……」ヒソヒソ

モミジ(それよりイオちゃんのささやき声が耳に……っ!///)

イオ「どうしたらいいと思いますか」ヒソヒソ


モミジ「う~ん……今二人と一番自然にお話しできるのがイオちゃんだから、なんとか間を取り持てば……」ヒソヒソ


イオ「私が仲裁していいんでしょうか……」ヒソヒソ

イオ「やっぱり、本人達で解決するのが一番だと思うんです」ヒソヒソ


モミジ「確かにそれもそうだけど……」


イオ「それに、キスしないと出られない部屋でどうんなやり取りがあったのか詳しく知ってるわけじゃありませんし……」


モミジ「き、キス……」

モミジ(私もイオちゃんと……って違う! イオちゃんは真面目に考えてるんだから、私も……!)


イオ「ひとまず静観すべきでしょうか……」ヒソヒソ


モミジ「うん。きっと修学旅行中ならたくさんチャンスもあると思うよ」


イオ「そうですね。修学旅行に賭けてみます」


ーーーーー

ーーー

校長室ーー


樹「……」ブツブツ


橘花「いい加減立ち直れ樹。校長がそんなことでどうする」


樹「だって! 丸3日もラミーに会えないのよ!」ワッ


リリィ「ま、まあまあ」


樹「あなた達はいいわね……橘花は修学旅行中も関係なく実験を理由に会えるし、リリィ先生は救護のために付いていけるし……」


橘花「……色恋はよく分からんが、お前のそれをラミーが聞いてどう思う? せっかく闇から抜け出て初めての修学旅行なのに、お前のその言葉が引っかかって楽しめないんじゃないか?」


樹「……!」


橘花「帰ってきたときにいつも通りに迎え入れてやるのがラミーのためだと思うがな」


樹「……そうね。ラミーだけじゃない。リリウムの子が安心して帰ってこられるよう、いつも通りのリリウムにしておかないとね」


リリィ「校長先生、修学旅行中は私が責任を持って皆の体調を見守ります! 安心して待っていてください!」ムンッ


樹「ええ。リリィ先生、お願いね」

食堂ーー


クロエ「うーん……神社が多くて行くところに迷うわね」ペラペラ


ヒカリ「どこも似たような建物に見えるし……」


ローラ「詳しい人がいたらいいんだけど……」


御桜「あら、密集地に行かれるんですか?」


クロエ「ああ、御桜。そうよ、修学旅行の行き先がここなんだけど……」


ローラ「どこに行こうか絞り込めなくて……」


御桜「そういうことでしたら私が多少アドバイスいたしましょうか?」


ヒカリ「知ってるの?」


御桜「はい。中学の頃に行って、とても綺麗だったのを覚えています」


クロエ「頼もしいわね。じゃあ教えてくれる?」


御桜「もちろんです。そうですね……クロエ先輩なんかにはここなんてどうでしょう」ペラッ


クロエ「『アートルム神社』……?」


御桜「有史以来人を神として祀る神社はいくつか建てられましたが、やはりアートルムはその最たる人ですね。世界の東西を問わず、あらゆるところに神社が建てられてます」

御桜「そしてこのアートルム神社はその本殿。それにあやかろうと様々な神社仏閣が密集して、このような土地になったと聞き及んでいます」

御桜「……ただし建てられたのも最古。他の土地のアートルム神社ほど大きくもなければ豪華でもありません。まあそのおかげでこの本殿は逆に影が薄くなり、あまり参拝客も来ないそうですが」

クロエ「へえ……」


ローラ「どのパンフレットにも載ってなかったよね」


御桜「本当に小さな神社ですから。ご利益もあるかどうか……。ただアートルムのファンの方にとっては隠れた聖地として人気ですよ」


クロエ「御桜に聞いてよかったわ。これは候補筆頭ね」


御桜「それはなによりです」ニコッ

御桜「あとはいくつかご利益がありそうなところやおもしろいところを……」


わいわい がやがや


ーーーーー

ーーー

空き教室ーー


リズ「ぱくぱく♪」


テネリタス「うまうま♪」


クロエ「美味しそうに食べるわね」コオオ…


テネリタス「我が主の闇は美味いからな」


ティト「……」グッタリ


テネリタス「あー美味し♪」


ティト「食べるぞ貴様……」


テネリタス「いやー、こればっかりはねえ?」


クロエ「そうね……私は星の力をあげられないし、ステラはご存知の通りああだし……」


テネリタス「夜になったら月光浴できるんだからいいじゃん」


ティト「貴様は日に一度の食事で満足できるのか?」


テネリタス「それは無理」


ティト「同じことだ。空腹は耐えられないレベルではないが、活動し続けるのは厳しい……」


クロエ「さすがにもうちょっとしたらステラも落ち着くと思うし、そうしたら戻りましょうね」


ティト「ああ……」


リズ「……っ」ムズッ


ルク「どうしました、リズ」


リズ「脱皮しそう……」


ルク「ああ、そうでしたか。ゆっくりでいいですからね」


リズ「ん~……」プルプル

ずるっ ずるっ!


リズ「すっきりー!」スポーン


ルク「また一段と大きくなりましたね」


ティト(この脱皮した皮でも食べられたらいいんだが……)グウウ…


クロエ「うーん……大きくなったわねえ、リズ」ナデナデ

クロエ「ローラに相談して、召喚石の中にずっといられないか聞いてみるわ。子供だったからお部屋の中で育ててたけど、そろそろ色んなところに行っても大丈夫だと思うし」


リズ「うん!」


ーーーーー

ーーー

空港ーー


先生「全員集合していますね」

先生「これから飛行機に乗ります。他の乗客の方もいますので、迷惑にならないように」


はいっ!


ーーーーー

ーーー




飛行機内ーー


楓「うおー、飛んでるー!」


晶「よくもまあこれだけでテンションあげられるな……」


クロエ「到着まではまだまだかかるわね。それまでゆっくりしましょう……」


現在の目標
・修学旅行を楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
初日昼の行動を指定してください

1/10回目の行動です

修学旅行の行動回数について
修学旅行は3泊4日で、それぞれ朝昼夜の3回行動安価を取ります
ただし、初日の朝、最終日の夜は安価を取りません
1日目  昼夜
2日目 朝昼夜
3日目 朝昼夜
4日目 朝昼
となる予定です

神社仏閣の密集地ーー


クロエ「おおー……!」


ヒカリ「こうして見ると荘厳だね……」


先生「ここからは皆さん自由行動になります。就寝時間までにホテルには戻ること。では解散!」


ぞろぞろ……


イリス「……」

イリス(ノワールさんと行きたいですが、仲直りできてませんし……)


ノワール「……」

ノワール(イリスと回りたいけど、あれ以来気まずいまんまだし……)


イオ「モミジちゃん!」


モミジ「うん!」


イオ「イリスさん、ノワールさん!」


モミジ「一緒に回ろう!」


イリスノワール「え……」


イオ「チームメイトなんだし、何もおかしくないですよね? はい、行きましょう!」


イリス(こ、これ……イオさんが気を利かせてくれてますよね)


ノワール(どうしよう、イリスは嫌じゃないかな……)チラッ 


イリス「わ、分かりました。行きましょう!」オー!


ノワール「あ、イ、イリスがいいなら私も……」


モミジ「決まりですね。あ、私もイオちゃんに誘われたのでご一緒してもよろしいですか?」


ノワール「うん、もちろん」


イリス「構いませんよ」


イオ(これで修学旅行中はどうしても顔を合わせる必要があります……! これなら……)


ーーーーー

ーーー


大通りーー


わいわい がやがや


楓「うわー、人多い。はぐれるなよー」


晶「あ、あっちに魔力上昇の神社がある! あっちだな」


嵐「く……む……」ギュムギュム


どんっ


嵐「むぐっ!」


「あ、ごめんなさいねー」


嵐「い、いえ……」

嵐(……あれ、ここどこだ? 路地にまで流されたのか……)キョロキョロ

嵐「……楓? 晶?」


しーーーん……


嵐「え……」ジワッ

嵐(こんな分からない土地で一人ぼっち……?)グスッ

嵐「な、泣くな! 嵐! ス魔ホで……」ポチポチ


楓『もしもし!? 嵐!?』


嵐「楓、今どこに……」


楓『大通りの……の、近くで……』ガヤガヤ


嵐「もしもし!? もしもし!?」


楓『そっ、ちは…………?』ガヤガヤ


嵐「えっと、えっと……坂道! 小さい狐の石の置物があって……」ブツッ


ツー ツー ツー……


嵐「き、切れた……」

嵐「どうしよう、ホテルに戻って……」オロオロ


晶「楓こっちだ!」


楓「嵐!」


嵐「楓、晶!」


ぎゅううっ!


楓「うおっと、情熱的」


嵐「あ、会えないかと思った……」ポロポロ


晶「見つけられてよかった」


嵐「な、なんでここ分かったんだよ」グシグシ


楓「あーほら、擦らない」


晶「アタシがこの辺知ってたからさ、さっきの大通りの近くで狐の置物があったのこの路地だったの思い出して、それで走ってきた」


嵐「電話ちゃんと聞こえてたんだな……」


晶「ああ。ほら、ここにいてもつまらないし、早いところ神社巡りしよう」


嵐「ん……」ギュッ


楓「おお、嵐から手を繋ぐなんて珍しいね」


嵐「茶化すな……ほんとに心細かったんだから」


晶「……ふふ。よし、行こう!」


嵐「お、おー!」


ーーーーー

ーーー

町外れーー


イオ「精神修行の体験ができるお寺に行くには、人がいない町外れをぐるっと回るのが早いんだって」


ノワール「……待って」


シーカー「センベイ……」


モミジ「な、何あれ……魔獣?」


ノワール「シーカーだよ。この辺りでシーカーセンベイっていうおやつを貰ってる人畜無害な魔獣なんだけど、中には群れから外れて人を襲う危険な魔獣もいるって……」


イリス「あの目は完全にこちらを狙ってますね……。魔弾【シュート】!」ジュゴオオッ!


ノワール「待って!」


シーカー「センベイ!」ブンッ!


イリス「な……私のシュートが効かない……?」


シーカー「センベイ……センベイ!」ダダダッ!


ノワール「ふっ!」ガシッ!

ノワール「ごめん、シーカー。ちょっと眠っててもらうよ」ゴッ!


シーカー「センベイ……」キュウ


モミジ「つ、角を掴んで肘打ち……」


ノワール「あの魔獣は魔力に対する防御がすごく強いんだ。イリス、怪我してない?」


イリス「あ、はい……大丈夫です……」


ノワール「そっか、よかった」


イオ(たまたまだけど……ちょっと距離は近づいたかな?)


ーーーーー

ーーー

大通りーー


クロエ「ちょっと歩きすぎて疲れたわね。飲み物買ってくるわ」


ヒカリ「うん、ここで待ってるね」


てくてく


クロエ(ヒカリはコーヒーで、ローラは紅茶系……と)


「ねえ、そこのあなた。よかったらお姉さん達とお茶しない?」


クロエ「……え、わ、私!?」


「わ、綺麗な金髪……」

「ふふ、美味しいカフェ知ってるわよ?」


クロエ「えーっと……人と来てるの。悪いけど……」


「そうなの? ならその子達も呼んじゃっていいわよ?」


ヒカリ「すみません」ズイッ


ローラ「私達の彼女に何か」ズイッ


「あ、あら。ちょ~っとお怒りみたいね。失礼するわ」


ヒカリ「……ふんっ」


ローラ「大丈夫? クロエちゃん何もされなかった?」ペタペタ


クロエ「え、ええ。大丈夫よ」


ローラ「よかったあ……。クロエちゃんに付いてく人が見えたから、まさかと思って来てみたらナンパされてたんだもん。びっくりしたよ……」


ヒカリ「クロエは自分が可愛いことを自覚しないとだめだよ。油断してるとああいう悪い人はすぐ寄ってくるんだからね」


クロエ「き、気をつけるわ」

クロエ(うう、ベタな展開だけど二人がカッコいい……)キュンキュン

ローラ「……あ、隣お土産屋さんだったんだ」


ヒカリ「休憩ついでに入ろうか」


クロエ「ええ、そうね。飲み物も中で買うわ」


ガララッ


ローラ「……!!」


ヒカリ「わ、魔獣キーホルダー?」


クロエ「こっちは魔獣ぬいぐるみ……」モフモフ

クロエ「……ローラ?」


ローラ「……」キラキラ


クロエ「あ、ローラ待って!」


ローラ「ぜーんぶください!」キラキラ−!


店主「え!?」


ヒカリ「ローラさんちょっと待って! すみません店員さん……!」


ローラ「これもこれも全部かわいいよ! 全部ほしい!」


クロエ「ローラ、全部買ったら他の人が買えなくなるでしょ。ローラは魔獣の可愛さを独り占めして嬉しいのかしら?」


ローラ「う……っ」


クロエ「1つだけ買いましょう。そしたら皆も困らないわ」


ローラ「はい……」シューン


クロエヒカリ(かわいい……)キュン…


ローラ「うーん……」キョロキョロ

ローラ「これください!」


店主「九尾の狐のぬいぐるみだね。はい、どうぞ」


ローラ「ありがとうございます!」


クロエ「ふふっ、可愛いのが買えたわね」


ローラ「うん!」


現在の目標
・修学旅行を楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
初日夜の行動を指定してください

2/10回目の行動です

大通りーー


「表出ろお前!」


「やるか!? おおやるか!!?」


クロエ「ちょ、なになに!?」


「「魔弾【シュート】!!」」ゴオオ!


キャアアアアア!


「坊主共の宗教対立が始まったぞー!」


「だからその経典はこの世の守護を謳ってるって言ってるでしょー!」


「違いますー! この世の終焉ですー!」


クロエ「……これは私達が出ていったところでどうにもならないわね……」


ヒカリ「……うん」


ローラ「怪我しない内にここから離れよっか」


ーーーーー

ーーー

ホテル、大浴場ーー


クロエ「ふー、やっとさっぱりできるわ」スルッ


ヒカリ「ふう……」ボインッ


ローラ「……ヒカリさん、少し大きくなった?」ツンッ


ヒカリ「ひゃっ!?」


ナミネ「……」ササッ


アルシェ「ナミネも大きくなってる」


ナミネ「きゃあ!」


イオ「……モミジちゃん、お風呂に逃げましょう!」


モミジ「う、うん!」


リリィ「あ、こら! 走っちゃだめですよ!」


楓「ナンデ……ナンデ……」


晶「楓のはなんでおおきくならないんだろうな」


嵐「あ、晶!」


楓「キシャー!」


ーーーーー

ーーー




ロビーーー


クロエ「ふー……」ホカホカ


ヒカリ「みんなにつつかれた……」グスン


ローラ「ご、ごめんね? 私が最初に触ったから……」


クロエ「いいじゃない。私はヒカリの胸好きよ」


ヒカリ「そう言ってくれるのは嬉しいけど……!」

ヒカリ「……クロエ、浴衣似合うね」


クロエ「そう? 急に言われると照れるけど……」

晶「楓もかなり着こなせてるよなー」


楓「え、そう?」テレテレ


ナミネ「よいしょ」キュッ


アルシェ「ありがと、ナミネ」


ナミネ「いえいえ。お世話するのは大好きですから」

ナミネ(ティアさんもアルシェさんも似合いますね……可愛らしいです)


クロエ「……ねえ、それって胸に余計なものがついてないからかしら?」


ヒカリ「え、い、いや……」


凜華「『いいじゃない。私はヒカリの胸好きよ』」

凜華「……人にはそう言っておいて、自分が言われたら怒るのかな?」


クロエ「!!」

クロエ「……ごめん、ヒカリ。ひどいこと言ったわ。人によって気にしてるものは違うものね……」


ヒカリ「う、ううん。気にしてないよ、大丈夫」


凜華(ほんとすぐ仲直りしちゃうな)クスッ


ローラ「あ、クロエちゃん。ティトのこと散歩させた方がいいかも。ここは山に近いし、星の光が街よりも届くと思うから」


クロエ「あ、そうだったわね。よし、ティト行くわよ」


ティト「ああ」スクッ


ーーーーー

ーーー

山道ーー


クロエ「看板にはこの林道を抜けたら街が一望できる広場に出るって書いてたから……」テクテク


ティト「いや……この星の下を歩けるだけでも気持ちがいい。足元も暗いし、無理そうなら引き返しても……」


クロエ「ふん、そう言ってる間に広場よ。ほら、月光浴を……」


ノワール「……ん、クロエ?」


クロエ「ノワール。こんなところにいたのね」


ノワール「うん……ちょっとイリスと顔合わせづらくて……」


クロエ「イリスと? 確かに最近教室でもよそよそしかったけど……」


ノワール「喧嘩というか……私がイリスに嫌われるようなことをしてさ。謝ればいいのかもしれないけど……」


クロエ「ふーん……分かってるなら謝ればいいのに。何したのか聞いてもいい?」


ノワール「……キスしようとした」


クロエ「えっ!?」


ノワール「……私さ、正直イリスとは両思いかと思ってたんだ。プレゼントしあったり、なんだかんだ一緒にいて楽しかったし……」

ノワール「……図書室の隠し部屋知ってる?」


クロエ「最近噂になってるわね。キスしないと出られない部屋があるとか……」

ノワール「結論から言うと……あったんだ、その部屋。それで、部屋に強制されたからって言い訳できるって考えて……」

ノワール「そしたらイリスに突き飛ばされてさ。……はは、こうして冷静に話すと馬鹿だな、私」


クロエ「……バカね。なんでイリスが突き飛ばしたかなんて分かりきってるじゃない」


ノワール「えっ、そりゃ私のことが嫌いだから……」


ティト「それはない。流石に人間ではない我にも分かるぞ」


ノワール「ええ……?」


クロエ「私の話で恐縮だけど、ヒカリやローラがキスするのに言い訳を用意してたら嫌ね。したいからする、それでいいのよ」


ノワール「カップルっていいなあ……」


クロエ「……あのねえ、イリスはあなたと普通にキスしたかったんじゃないのって話!」


ノワール「な、ないない! だってイリス私のこと嫌いだし……」


クロエ「あなたイリスみたいに人の考えてること分かるの? 嫌いな人と一緒に行動しようと思う?」


ノワール「い、いや……」


クロエ「……ならさっさと頑張って謝りなさい。謝罪は早いに越したことはないわよ」


ノワール「……クロエ、ありがとう」


クロエ「お礼はイリスと仲直りできてからにしなさい。まったく……」

ノワール「……クロエ」


クロエ「なによ」


ノワール「ホテルに戻るまでくっついていい……?」ガタブル


クロエ「は、はあ?」


ノワール「今気づいたけど完全に夜だもん……。暗いの怖い……」ガタガタ


クロエ「……ふふっ。悩みの振れ幅がすごいわね。いいわよ、戻りましょう」

クロエ「ティトももう戻っていいかしら?」


ティト「ああ。しばらくは大丈夫だと思う」


クロエ「じゃ、戻るわよ。ノワール、はぐれないでね」


ノワール「う、うん」


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・修学旅行を楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
二日目朝の行動を指定してください

3/10回目の行動です

ノワール「ん……」モゾ…


ぎゅっ……


ノワール(あったかい……)ヌクヌク


イオ「くう……くう……」


ノワール「ぁ……」

ノワール(ま、まずい。イオさんのこと抱きまくらにしてた……)イソイソ


モミジ(いいなあ……)ジトー


イリス(むー……)ジトー


ノワール(まだ誰も起きてない……よね?)


イオ「むにゃむにゃ……」


ーーーーー

ーーー

舞「んー……!」ノビー

舞(凜華さんはまだ寝てますね……)


凜華「……」スースー


舞(はあ……凜華さん……寝顔も綺麗……)ウットリ

舞(凜華さん、凜華さん……!)ハアハア


凜華「ん……」コロン


舞(ああ、浴衣がはだけて……)ゴクリ

舞(今なら触ってもバレないんじゃ……うん、バレませんよね!)


そー……っ むにゅっ


舞(はあああああああ……!! 凜華さんの慎ましいおっぱい!)

舞(もうこのまま最後まで……)


凜華「ん……?」パチッ


舞「あ」


凜華「んん……浴衣が……」イソイソ

凜華「舞さん直そうとしてくれたの? ありがと……」


舞「いえいえ、結局起こしてしまっただけですし」キリッ


凜華「ふわあ……まだ朝食の時間までは少しあるもんね。顔洗ってくるよ……」


舞「あ、私も行きますっ」スクッ

舞(あ、危なかった……。もう少しでバレるところでした……!)


ーーーーー

ーーー

レナ「デン、おはよう」


デン「ん、レナ、おはよう」ニコッ


レナ「寝癖がついてるわ。ここ座って、直してあげる」ポンポン


デン「それじゃあお言葉に甘えて……」ストン


すっ すっ


レナ「さらさらね……クシを通してるだけで気持ちいいわ」


デン「私も気持ちいいよ……」


レナ「せっかくだし、髪いじってみてもいい? 三つ編みにしてみたいわ」


デン「うん、いいよ」


レナ「じゃあ……」キュッキュッ


デン(手、あったかい……)


レナ「……はい、できた」


デン「おおー」


レナ「可愛いわよ、デン」ナデナデ


デン「んー。あ、レナも三つ編みにしない? 今日はお揃いでお出かけしようよ」


レナ「……ほんと、言うことまで可愛いわね、あなたは」

デン「ほら、交代して。うーん、レナの髪さらさらつやつや」ナデナデ


レナ「や、やるなら早くしてよ」


デン「ごめんごめん。じゃ、編んでくね」キュッキュッ

デン「時々こうして髪型いじるのも楽しいね」


レナ「そうね。私達は髪が長いし、いろいろできるもの。もっとヘアアレンジしてみてもいいかもね」


デン「レナのツインテールとかお団子とか……いろいろ見てみたいな。……はい、できた」


レナ(お揃い……)


デン「じゃ、まずは食堂で朝ごはんだね。そしたらまた自由行動だ」


ーーーーー

ーーー

食堂ーー


「お待たせいたしました。朝食のお時間となりましたので、開場いたします」


ギイイ……


アルシェ「……!!」


ティア「昨晩とはまた違うラインナップですね……どれも美味しそうです」


アルシェ「これと、これと、これ」サッサッサッ


ティア「……昨日も思ったんですが、山盛りにはしませんよね、アルシェって」


アルシェ「山盛りにすると他に食べられない人が出てくる。ちょっとずつ取れば、シェフの人も用意する時間ができる」モグモグ


ティア「食事には真摯ですよね……」


アルシェ「ん」モグモグ


楓「おー、朝から美味しそうなご飯がたくさん」


晶「ここ一緒していいか?」


ティア【どうぞ】


アルシェ「ん」コクン


嵐「ありがとな。楓、晶、俺が汁物取ってくるよ。スープと味噌汁どっちがいい?」


晶「味噌汁を頼む。やっぱ米には味噌汁だもんな」


楓「あたしはパン食べるから、スープお願い」


嵐「了解。俺の分の米と、魚系の何かあったら頼むな」


楓「はいよー」


ティア(仲良しですね……)


アルシェ「うまうま」パクパク


ーーーーー

ーーー

ロビーーー


先生「自由行動についてですが、きちんと時間までに戻れるのであれば密集地の外に出ても大丈夫ですからね」


はーい


先生「それでは今日も現地の方のご迷惑にならないように。では解散していいですよ」


ぞろぞろ


イリス「あ、あの、ノワールさん」


ノワール「?」


イリス「昨日はその……助けてくれてありがとうございました」


ノワール「あ、うん……」


イリス「私、その……世の中知らないことだらけで……シーカーがあんなに危険な魔獣だとかも知らなくて……」


ノワール「結果として誰も怪我しなかったし……そんなにかしこまらないでよ」


イリス「でも……」


ノワール「……それよりさ、私の方こそ謝らないと」

ノワール「昨日の夜クロエから言われていろいろ考えたんだけどさ……図書室の隠し部屋なんかでキスしようとしてごめん」バッ


イリス「……」


ノワール「……私、イリスが好きだよ。どうせ考えてること分かるからって、それに甘えて言わなかった。……ごめん」


イリス「わ、私も……ノワールさんのこと、好きです」

ノワール「……うん」


イリス「でも、今は人の考えてることが分からなくて……正直、怖いです」


ノワール「うん」


イリス「人の考えてることが分からないって、すごく不安です。好きだと言われても、それが本当なのかどうかも分からなくて……」


ノワール「……イリスは、今はそれでいいと思うよ。信じるための根拠が何もなくて、それがきっとすごく怖いんだと思う。……でも、イリスさえよければ私がそばにいてあげたい」

ノワール「イリスが私のことが怖くなくなって、もし信じてもいいって思えるようになったら……その時は迷わず教えてほしい」


イリス「……はいっ。私も、ノワールさんにそばにいてほしいです」


ノワール「ん……」ポリポリ


クロエ(物陰で何か話してると思ったら……)


イオ(ひとまず一歩前進……かな?)


現在の目標
・修学旅行を楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
二日目昼の行動を指定してください

4/10回目の行動です

大通りーー


楓「よし、今日は逸れないように手繋ごう!」


嵐「……そうだな」ギュッ


晶「昨日からほんと素直だよなー」ギュッ


嵐「ここで俺が意地張ってもまた流されて逸れるだろ。人多いんだよここ」


晶「それもそうだな」クスッ


楓「しかしこうして3人並んで歩くとさー」テクテク


嵐「うん?」


楓「嵐があたし達の子供になったみたいだなー」


嵐「あはは、なんだそれ」


晶「アタシがお父さんか?」


楓「そうそう。結婚して子供がー……」ハッ

楓(いや子供って!? あたし何言ってんだ!///)


晶(こ、子供……///)


嵐(結婚かあ……///)


ーーーーー

ーーー

デン「あ、あれ……」テクテク


レナ「?」


茜「ーー、以上! 鍛錬できる久遠茜おすすめの寺院紹介でした~」バイバーイ


「……はいオッケー!」


茜「ふいー、疲れた……」


デン「やっぱり茜さんだ」


レナ「確かマホリオプロの人よね。なんでこんなところに……」


茜「ん? おー、君は肉体変化の子。久しぶりー」


デン「お、覚えててくれたんですね……! 嬉しいです!」


茜「いいパンチくれる人は忘れないんだー。で、こんなところで彼女まで連れてどうしたのかな?」


レナ「か、かの……!」


茜「あれ、違ったー? 髪型も揃えて、手も繋いで、カップルっぽいなーって思ったんだけど……」


デン「違いませんよ。ここには今修学旅行で来てるんです」


茜「おー修学旅行」


デン「茜さんはどうしてここに?」


茜「取材だよー。ここにはお世話になってるお寺とか神社が多くてね。おすすめの場所をテレビで紹介することになったんだー」


デン「それでカメラマンさん達もいたんですね……」

茜「そうだ、君たちにちょっといいところを教えよー」


レナデン「?」


茜「わたしがよくお忍びデートに来てた場所。君たちみたいなカップルにぴったりだと思うよー」


デン「ぜ、ぜひ教えてください!」


茜「ちょうどこの路地を抜けてくと、ちっちゃい川にぶつかるんだ。それを少し川上に歩いていくと、きれいな滝の側に茶屋があるんだよー」


レナ「茶屋……?」


茜「小さなお菓子屋さんだねー。美味しい和菓子もあるし、眺めもいい。行ってみるといいよー」


デン「あ、ありがとうございます!」


茜「お幸せにー」


ーーーーー

ーーー

ラミー「これが恋愛運の上がる石像……」ナデナデ


ナミネ「私達は今さら上げなくてもって感じですけど……」ナデナデ


ラミー「ううん、これで恋愛運上げて、もっと樹といろんなイベントが起こるようお祈りするの」


ナミネ「では私はリリィ先生と……」


ラミー「最近は寒いから、校長室の中ではくっついて過ごしてるんだけど……外でももうちょっとくっつきたいなあ」ナデナデ


ナミネ「リリィ先生、ハンドクリームを多く出したからって私の手にも優しく塗り込んでくれましたが……ああいう触れ合いがもっとしたいですね」ナデナデ


ラミー「あ、いいなあ。樹は体は子供だから、肌がすべすべでそういうの必要ないし……」


ナミネ「でもなでなでしてあげることもできますよね。私も背は高いほうですけど、リリィ先生をなでなでしようとすると怒られてしまうんですよね……」


ラミー「確かに! 今度撫でさせてもらおう」


ナミネ「私もなでなでできるようここでお祈りしていきます!」


ーーーーー

ーーー

映写村ーー


クロエ「おお、ここが……」


ヒカリ「真凜さんもここで時代劇を撮ったんだよね」


ローラ「和の国の昔の町並みが再現されてるんだね。綺麗に整えられてる……」


クロエ「演劇部の人、何人か来てるわね。考えてることは一緒なのかしら」


「こちらで着物に着替えることができまーす。よければどうぞー」


クロエ「せっかくだし着ていきましょうか」


ローラ「うん!」


ーーーーー

ーーー




凜華「お、クロエさんも来たんだね」


クロエ「凜華も舞もいたのね。やっぱり時代劇の聖地は一回くらい見ておきたくて」


舞「皆さんは着物に着替えたんですね。サムライの服装を借りたのは凜華さんだけ……」


「そこの者、何奴!」


凜華「お、来たね」


ヒカリ「な、なに!? 囲まれてる!?」


ローラ「ど、どうしようクロエちゃん……!」


クロエ「み、みんな私の後ろに! 闇よ……」


舞「ストップです、クロエさん」クイッ


クロエ「な、なんで止めるのよ!」

舞「これは映写村のイベントですよ。着物を着た人とサムライの服装を着た人が一緒に歩いてると、危険なサムライに絡まれるんです。それをサムライの服を着た方が斬るフリをして、楽しんでもらおうという」


クロエ「な、なるほど……。じゃあ凜華に任せていいのね?」


凜華「お任せを、部長」

凜華「『私の大切な人達に手出しはさせぬぞ!』」バッ!


ヒカリ「おお、真凜さんのセリフ!」


「ものどもかかれい!」


凜華「ふっ! はあ!」キンッキンッ!


「ぬお!?」


クロエ「凜華の殺陣の技術に驚いてるわね。部員が活躍してるのを見るのは部長としても嬉しいわね」クスッ


「よそ見をしていていいのか! こいつを斬るぞ!」


ノルン「え、え~っ!?」


クロエ「ノルン!? まさかうちのグループと勘違いされて……」


ラクリマ「せいっ!」ヒュッ!


「が……は……っ」


ラクリマ「この人は私達と行動してたの! 役者さん勘違いしてるよー」


「う、す、すまない……」


ティア【ナイスです ラクリマ】グッ

クロエ「なるほどね、四人で来てたの」


アルシェ「ん。ラクリマがサムライするって楽しみにしてた」


ラクリマ「凜華先輩! 行きますよ!」


凜華「ああ!」


「う、うおお! かかれえええ!」


ーーーーー

ーーー




ラクリマ「はー、楽しかったー!」


「お嬢ちゃん達すごいねえ。どこであんな動きを?」


凜華ラクリマ「部活です!」


クロエ「演劇部なの、私達。殺陣も先輩に指導されてきたから、他の客とは動きが違ったんじゃない?」


「演劇部かあ……お見事だったよ。特に黒髪の彼女」


凜華「恐縮です」


舞(はあ……斬りかかる凜華さん……素敵でした)ウットリ


クロエ「いやー、堪能したわ。演劇にも使えそうなアイデアがいくつか湧いたし……来てよかったわ」


「そうかい? またこの近くに来ることがあれば気軽に寄ってくれよ」


クロエ「ええ、きっと来るわ」


ーーーーー

ーーー

テネリタス「……うーん」


クロエ「どうかしたの、テネリタス」


テネリタス「なんかさあ……この辺でも闇を感じるんだよね」


クロエ「……ここ神様だらけの神社仏閣の密集地よ?」


テネリタス「うん……でも感じるんだよ」


クロエ「もしかしたら闇魔法使いのための神社があるとか?」


テネリタス「なーんか……よくない感じだけどねえ」

テネリタス「ま、ワタシがどうこうする問題じゃないか。ご主人は気にせず旅行を楽しむといいよ」


クロエ「気になるわね……」


テネリタス「最悪ワタシが食べるよ。そうならなきゃいいけどね」


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・修学旅行を楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
二日目夜の行動を指定してください

5/10回目の行動です

あれ、一年組も来てたの?

安価はせっかくだし>>870を拾わせてもらおう
夜だしさらに怖くなりそうだし

あ、やってしまった
一年生来てないです!

>>878>>879を差し替えます

舞「これは映写村のイベントですよ。着物を着た人とサムライの服装を着た人が一緒に歩いてると、危険なサムライに絡まれるんです。それをサムライの服を着た方が斬るフリをして、楽しんでもらおうという」


クロエ「な、なるほど……。じゃあ凜華に任せていいのね?」


凜華「お任せを、部長」

凜華「『私の大切な人達に手出しはさせぬぞ!』」バッ!


ヒカリ「おお、真凜さんのセリフ!」


「ものどもかかれい!」


凜華「ふっ! はあ!」キンッキンッ!


「ぬお!?」


クロエ「凜華の殺陣の技術に驚いてるわね。部員が活躍してるのを見るのは部長としても嬉しいわね」クスッ


「よそ見をしていていいのか! こいつを斬るぞ!」


ローラ「え、え~っ!?」


クロエ「! ローラから離れなさい!」


凜華「クロエさん、脇差を!」ポイッ


パシッ!


クロエ「『私の大切な人に手を出そうとした大罪、その身で償うがいい!』」


ズバアッ!


ーーーーー

ーーー

クロエ「ふう、楽しかったわ」


ローラ「クロエちゃんすっごくかっこよかったよ!」


「お嬢ちゃん達すごいねえ。どこであんな動きを?」


凜華「部活です」


クロエ「演劇部なの、私達。殺陣も先輩に指導されてきたから、他の客とは動きが違ったんじゃない?」


「演劇部かあ……お見事だったよ。特に黒髪の彼女」


凜華「ありがとうございます」ニコッ


舞(はあ……斬りかかる凜華さん……素敵でした)ウットリ


クロエ「いやー、堪能したわ。演劇にも使えそうなアイデアがいくつか湧いたし……来てよかったわ」


「そうかい? またこの近くに来ることがあれば気軽に寄ってくれよ」


クロエ「ええ、きっと来るわ」


ーーーーー

ーーー

あらためて>>881にプラスして↓~↓5で安価を募集します

精神修行の神社ーー


ノワール「あわわあわわわわ……」


イリス(そうでした、ノワールさんは怖いのが苦手なんでした……)


イオ(お化け屋敷で二人にくっついてもらおう作戦!)


モミジ(だ、だよね!? 精神修行っていうかお化け屋敷だよねここ!?)


「精神修行の神社へようこそ。どうぞお入りください」


ギギイ……イ……


ノワール「なんで建付け悪いの……」ガタガタ


イリス「の、ノワールさん。怖かったら腕掴んでもいいですからね」


ノワール「う、うん……」


ぼわっ


ノワール「ひっ!?」シュッ!


「た、ただの火魔法ですよ! パンチでかき消さないでください!」


ノワール「す、すみません……」


「こほん。……この明かりを持って最後まで進んでください」


イリス「は、はい」ギュッ


てくてく……


カランカランッ!


イリス「!」ビクッ


ノワール「!」サッ

ノワール「……空き缶か」


イオ(なんだかんだ言って、イリスさんを守るためにさっと前に……かっこいいですよ、ノワールさん!)


「あなた達もこの明かりを持って進んでください。幸運を祈っております」


モミジ「は、はいい……!」


ーーーーー

ーーー

出口ーー


ふっ


ノワール「火、消えっ!? はしっ、走ってイリス!」


イリス「は、はいい!!」


「おいていかないでええええ」


ノワール「いやあああああ!」ダーッ!


イリス「ひ、光です! やっと終わり……!」


ドタドタドタッ!


「お疲れ様です……ここで精神修行は終了となります」


イリス「お、終わりました……」


ノワール「怖かったよう……」クスンクスン


ダダダッ


イオ「お、終わりですか……」ハアハア


モミジ「うう、怖かった……」


イリス「イオさん達も終わったんですね。お疲れ様です」


イオ「はい。そっちはどうでしたか?」


イリス「す、すごく怖かったです。精神修行になったのかは怪しいですが……」


イオ「まあ精神修行は建前で、お化け屋敷を楽しんでもらうってコンセプトの神社みたいだし……」


ノワール「い、いいから帰ろうよ。ここにいたら怖いの思いだしちゃう……!」


モミジ「そ、そうだよ。あの赤い服を来てこっちを睨んでた目が……」ゾクッ


ノワール「な、なにそれ。そんなのいたっけ?」


モミジ「え」


ノワール「こ、怖い怖い! 早く帰ろう!」


ーーーーー

ーーー

ホテルーー


「そっち行った!」


わーわー! きゃーきゃー!


ノワール「……えーっと?」


クロエ「あ、いいところに! ホテルの用意してた食材が逃げ出したの! ノワールなら捕まえられるんじゃない?」


ノワール「ああ、あの足が生えてる野菜か。珍味なんだっけ」


野菜「ピギー」スタタタ


晶「このっ!」スカッ


アルシェ「ん!」スカッ


クロエ「見てのとおりみんなで捕まえてるの。あなた達も手伝って!」


イオ「は、はい!」


モミジ「うん!」


ローラ「ミトラ、融合【シンクロ】!」キンッ


楓「風で浮かす! 風弾【エアロボール】!」スカッ


ティア「浮遊魔法【フロート】!」スカッ


嵐「すばしっこすぎるだろ……!」


ローラ「ふっ!」ドプンッ


クロエ「あれなら近寄って捕まえられる!」


ローラ「そこっ!」スカッ


野菜「ピギー」スタタタ


クロエ「ああもう!」


ノワール「せいっ!」ドッ!


野菜「ピギっ!?」ジタバタ


ノワール「……なんとか一個捕まえたけど」


クロエ「ナイスよ! このままみんなで捕まえちゃいましょう!」


おーーっ!


ーーーーー

ーーー

アルシェ「ふう……」ポンポン


ティア「満腹ですか?」


アルシェ「ん」コクン


クロエ「美味しかったわ、あの野菜……ごちそうさま」


ノワール「ね、ねえ。みんなさえよかったらなんだけど、この後私達の部屋に来ない?」


楓「おー! 行く行く! 皆と案外行く場所被らなかったし、明日からのための情報交換したいな」


クロエ「そうね。お菓子でも持ち寄ってお話しましょうか」


ノワール「う、うん!」


イリス(さっきまでの精神修行が怖かったんでしょうか。人を集めようとしてますね……)クスッ


ーーーーー


四人部屋ーー


かんぱーい!


ヒカリ「このジュース美味しいね」クピクピ


ナミネ「密集地で作られているフルーツを使っているらしいですよ」


舞「なんでもありますねえ、ここ……」


楓「調べてみたら案外なんでもあるよねえ」


イリス「神社かと思ったらお化け屋敷っていうのもありました」


ラミー「恋愛運の上がる石像もあったよ」


レナ(あのデートスポットは黙っててもいいかしら……)チラッ


デン「しー……」


レナ「……」コクリ

レナ(……あー、「しー」ってするデンにキュンときちゃったわ……)ドキドキ


ーーーーー

ーーー

先生「はーい、順番にお風呂入ってくださいねー。上がった人はちゃんとお部屋に戻るんですよー」


ティア「ふう……」ホカホカ


アルシェ「ティア、お部屋に戻ろう」ホカホカ


ティア「はい」


ティアとアルシェの部屋ーー


アルシェ「!」バフッ


ティア「あ、髪乾かしてないんですからお布団に入らないでください!」


アルシェ「ん……」ノソノソ


ティア「はい、ここ座ってください。髪乾かしてあげます」


アルシェ「ん!」ストン


ごおおおおお……


ティア「……熱くないですか?」サラサラ


アルシェ「ん、気持ちいい」


ティア「よかったです」フワフワ


アルシェ「なでなで好き……」


ティア「私もアルシェのことなでなでするの好きですよ」フワフワ

ティア「……はい、乾きました」


アルシェ「アルシェもティアの髪乾かす」


ティア「お願いします」ストン


ごおおおおお……


アルシェ「ふわふわ」ナデナデ


ティア「あ、ありがとうございます」


アルシェ「……なでなで嫌い?」


ティア「いえ……気持ちいいですし、好きですよ。でも撫でられ慣れてないのでちょっと戸惑ってしまって……」

アルシェ「じゃあアルシェがたくさん撫でてあげる」ナデナデ


ティア「……はい、お願いします」


アルシェ「ふわふわー」ナデナデ


ティア「……」ナデラレ


アルシェ「ん、髪乾いた」ナデナデ


ティア「アルシェ、髪乾いたならもう髪を整えなくても……」


アルシェ「ふわふわで気持ちいい。なでなでするのも好き」ナデナデ


ティア「……もう、仕方ないですね」


なでなで なでなで……


ーーーーー

ーーー

真夜中ーー


クロエ「ぐう……」


ヒカリ「んぅ……」


ローラ「くう、くう……」


テネリタス「……」ムクッ

テネリタス(さすがに嫌な気配がするから、ちょっと勝手に調べさせてもらうよ、ご主人)スッ


ばくっ!


ーーーーー

ーーー




テネリタス(闇はここから……って、ここ……)

テネリタス(アートルム神社……!)

テネリタス(しかし異質な闇だ……。闇が生まれたり広がったりしてる訳じゃなく、漂っているだけ……)

テネリタス(あるいはこの神社、ありとあらゆる魔力が漂っているのかもしれないが……ワタシには闇しか感知できないし……)

テネリタス(……今日のところは引き返そう。何か問題が起きる様子もないしな)クルッ


ばくっ!


ーーーーー

ーーー

イリス、ノワール、イオ、モミジの部屋ーー


ノワール「……っ」ブルッ

ノワール(ま、まずい……トイレ行きたくて目覚めちゃった……)

ノワール「……い、イリス」ユサユサ


イリス「んん……?」ムクッ


ノワール「お、起こしてごめん……。その……と、トイレ、付いてきてくれない? 怖くて……」


イリス「ん……いいですよお……」ノソリ


ガチャッ


ノワール「ちゃ、ちゃんとそこにいてね。勝手に戻ったらやだからね」


イリス「はいはい」


バタン……


イリス(ほんと怖がりなんですから……)クスッ

イリス(カッコよかったり、可愛かったり……最近はいろんなノワールさんが見れますね)

イリス(……いや、私が思考が読めなくなって、よりノワールさんを見るようになったからそう感じてるだけ……?)

イリス(……力を失うのも考えよう、ですか)


ガチャッ


ノワール「あ、ちゃんといた。よかった……」


イリス「いましたよ。大丈夫です。ほら、早いところお布団に戻りましょう」


ノワール「うん、ありがとうね、イリス」


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・修学旅行を楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
三日目朝の行動を指定してください

6/10回目の行動です

早朝ーー


ノワール(今日は霧が濃いな……ランニングは早めに切り上げてホテルに戻ろう)タッタッタ…


茜「はっはっはっ……」タッタッタ…


ノワール茜「ふう、到着……」タッ…

ノワール茜「ん?」クルッ


ノワール「あ、茜プロ……!?」


茜「お、わたしのこと知ってるの~? 光栄だなー」


ノワール「この国ナンバーワンのトリオの一人を知らない人はいませんよ」


茜「ふむふむ……」ジロジロ

茜「いいねえ、君。ナチュラルだ」


ノワール「?」


茜「なんの格闘技か知らないけど、戦いに必要な筋肉が重点的についてる。総合か立ち技か……」


ノワール「あ、ええと……格闘技はやってないんです。しいて言えば喧嘩……? ノールールで……」


茜「へえ、そんな人がいるんだねー。ちょっと手合わせしてみたいなー」


ノワール「……」ゴクリ

ノワール「究極の総合格闘家に誘ってもらえるなんて、光栄ですね……。不肖リリウム生、ノワール・ヴァーミリオン、手合わせ願います」


茜「リリウムの子のホテルここだったのかー。縁があるなあ。……ま、それは今はいいか。ホテルの裏庭でやろうか」ザッ

裏庭ーー


茜「ルールは君準拠でノールール。噛みつき、目潰し、顔面……何してもいい」


ノワール「……怪我しますよ」


茜「君みたいな子とは二度と戦うチャンスがないかもしれないから……本気でやりたいんだ」


ノワール「分かりました。……本気で」グッ


茜「審判がいない……この意味分かるよね」ザッ


ノワール「勝敗は私達が決める……」


茜「そういうこと」バッ!


ゴッ!


ノワール「くっ……!」ミキッ

ノワール(重……! これがジャブ……!?)


茜(……いい。教えられた型じゃなく、生き残るための自然発生的な型……)

茜「……きれいだ」


ゴッ ゴオッ!


ノワール「ぐ……」グッ…


バウッ!


茜「!」


ノワール(外れた……。2発目のジャブは打ち込むために若干前傾になってたのに……。なんて速度)


茜(ほんの少し前のめりになったのを見逃さないカウンターフック……。この子……)


ノワール(分かってたけど、やっぱりこの人……)


ノワール茜(強い……!)

茜「……」スウ…


ノワール(手を開いた! 掴まれ


ドッ!


ノワール(ーー速い!)グッ


茜(意識外のタックルを受けてから踏みとどまった! でも……)


ふわっ…… ドンッ!


茜(投げ技への対策は甘い!)


ノワール「え……」

ノワール(マウントポジション……!?)


茜「ふっ!」ゴッ!


ノワール「ちっ!」ゴッ!


茜「ぐっ……!?」ビリッ

茜(額で受けた!? 喧嘩慣れなんてもんじゃ……)


ノワール「ふっ!」ブワッ!


茜「!」

茜(……力の抜けた一瞬でマウントを返された……)


ノワール「シッ!」ヒュッ


バチッ!


茜(防御が空いた顎を的確に狙ってくる……)ゾクッ


ノワール(防御が空いたところを狙ったのにいなされた……)ゾクッ


茜「ふっ!」ゴッ!


ノワール「ハッ!」ゴッ!


チリッ……!


茜(あと半歩踏み込んでたら顎が揺れてたな……)


ノワール(こんなギリギリのクロスカウンター……この人とじゃなきゃできない……!)

茜「長引かせても皆が起きてくるだけだし……次で決めようか」ザッ


ノワール「……」ゴクリ


茜「試合じゃ使えない技……目潰しだよ」


たんっ


茜「ハアッ!」ゴウッ!


ノワール(さっきよりもっと……もっとギリギリで……!)


ヂッ!


ノワール「オオォッ!!」ゴッ!


バキィッ!


茜「お……」フラ…


ドサッ……


茜「……あ~、負けました~」


ノワール「……いえ、私の負けです」

ノワール「組み技投げ技でこられてたら確実に負けてました。それに最後の技も、目潰しで来ると分かってなかったら躱せない速さでした。……完敗です」


茜「あー、そうだねー。組んでたら勝ててたと思うよ~」キッパリ

茜「ま、勝ちたいんじゃなくて本気の君とやりたかっただけだし、その点では大成功かな~」


ノワール「はい、本気でした」


茜「んー……結局君は誰と戦ってあんなに強くなったのー?」


ノワール「えっと……」

ノワール(茜プロになら言っても……)

ノワール「……悪魔です。魔界の門を開ける魔法が使えるんですが、そこから召喚してしまった悪魔と戦ってる内に……」

茜「悪魔かあ……そりゃ命がけだねえ」


ノワール「はい」


茜「悪魔と殴り合い……だから投げられると弱いんだね」


ノワール「……おっしゃるとおりです。悪魔は組んだり投げたりっていうのはしてきませんから」


茜「でもその分、生き残るための防御姿勢と、一瞬のスキを見つけるのがすごく上手い」

茜「うんうん、鍛えればいい格闘家になりそうだな~」


ノワール「そ、そうですか?」


茜「うむ、この久遠茜が太鼓判を押そう~! きっといいカウンターパンチャーになれるよ~」


ノワール「あ、ありがとうございます!」


茜「精進するんだよ~」


ーーーーー

ーーー

アルシェ「……すごい」


ティア「すごい霧ですね……」ブルッ


アルシェ「寒い?」ピトッ


ティア「はい、少し……」


アルシェ「歩けば暖まるかも」


ティア「そうですね。少し散歩に行きましょうか」


てくてく……


ーーーーー

ーーー




ティア「……お寺?」


アルシェ「あ……」


「ようこそ、迷える恋人達よ」


ティア「えっ……誰、ですか?」


「私はここの坊主です。あなた達が来るのを心待ちにしておりました」


アルシェ「……」


ティア「アルシェ……顔が怖いですよ?」


アルシェ「ご、ごめんティア」ハッ


「ふふ……ブランカ様はここがどこかお分かりでしょう」


ティア「ブランカ様って……知り合いですか?」


アルシェ「……知り合いじゃない。けど、ここは知ってる」

アルシェ「ここは……魔法を強くしてもらえる場所」


「ご名答です」

アルシェ「ここは10年に一度、選ばれた人だけが入れるお寺」


「そうです。ここは脈々と受け継がれてきた、魔法強化の寺院」


アルシェ「そしてアルシェ・ブランカが来た」


「そこまで知っていましたか。さすがブランカ様です」


ティア「え……」


「我々とブランカ家が邂逅するということは、この世にただならぬ危機が迫っている証です」


アルシェ「……」


「かつてブランカ家の者は私達魔法強化の開祖と修行していたと聞きます。そしてその古い魔術家系はそれぞれの地で密かに受け継がれてきた……」


アルシェ「いつかアルシェがこの寺院に出会ったら覚悟しろって、ずっとママに言われてた」


「私達もいつブランカ様が来てもいいように、魔法強化の術を受け継いできました。……術を受けていただけますね?」


アルシェ「……ん」コクン


ティア「だ、大丈夫なんですか?」


「もちろんです。魔力の質・量・流れ、それぞれを整えることで大幅に強化する術ですから、マッサージ等と同じものと考えてもらえれば」


アルシェ「危ないものじゃない。アルシェが終わったらティアもやってもらうといい」


ティア「は、はい……」

「では本堂の方へどうぞ」スッ


ガゴオオオン……


「中央にお座りください」


アルシェ「ん」ストン


ぼう……っ


「精神集中から入ります。深呼吸してください」


アルシェ「すぅ……はぁ……」


「いきます……。ふっ!」


アルシェ「!」ビクッ


「はい、完了です」


ティア「あ、アルシェ」オソルオソル


アルシェ「……すごい」


ティア「大丈夫ですか……?」


アルシェ「ん!」コクン!


「やることは単純ですが、私も消耗が激しいのです。なのでこの術をかけることができるのは生涯に5人か6人か……」


ティア「だから10年に一度なんですね」


「そのとおりです。では彼女様もどうぞ」


ティア「お、お願いします」


「ふっ!」


ティア「こ、これは……体の中に力がみなぎってます」


「ふう……これにて術は終了です。……私は疲れました、奥に引かせてもらいますね」


ティア「は、はいっ。ありがとうございました!」ペコリ


アルシェ「かえろ、ティア」


ティア「はい!」


ティア、アルシェの魔法が強化されました。


ーーーーー

ーーー

食堂ーー


イリス「ちょっと! なんで怪我してるんですか!」


ノワール「ちょっとこめかみ切っただけだよ。大丈夫」


イリス「額も赤いし……ああもう!」


アルシェ「あむあむあむっ」


クロエ「今日はよく食うわねえ」


アルシェ「お腹空いた」パクパク


楓「結局みんなは今日どうするの?」


クロエ「そうねえ、アートルム神社には昼頃行こうと思ってるけど……」


ヒカリ「さすがに密集地だけっていうのもね。列車も出てるし、隣町とか行くのもいいかも」


ローラ「この辺りだとお茶の畑とか、あとはマホリオスタジアムもあるし……都市も近いから、密集地以外の和のお土産も買えると思うよ」


嵐「ローラはいろいろ知ってるなあ」


ナミネ「今日と明日でおしまいですし、できるだけ楽しみたいですね」


凜華「うん、同感だよ」


クロエ「朝ごはんを食べたらまた解散ね。さ、しっかり食べるわよー」


ーーーーー

ーーー

バス停ーー


イリス「急いでください!」


ノワール「ま、待って待って」タタタッ


イリス「怪我の手当てしてたらバスの時間来ちゃったじゃないですか。もう……!」


ノワール「手当てなんかしなくてもこれくらい治るし……」


イリス「そういう訳にはいきません!」


プシューッ


イリス「あ、あのバスです!」


ノワール「ま、間に合った……」ホッ


「バス発車します。ご注意ください」


ブブーッ ブブーッ


イリス「? 通知……」


イオ『6番乗り場で待ってるね!』


イリス「ろく……?」チラッ


ノワール「さっきのところ、9番乗り場って書いてたけど……」


イリス「の、乗るバス間違えました……!」サアア


ノワール「えっ。……うーん……」


イリス「ど、どうしましょう。バスを止めてもらってホウキで……」


ノワール「……イリス、今日はこのまま二人で観光しようよ。イオさんならきっと分かってくれると思う」


イリス「二人で……」


ノワール(仲直りのきっかけになるかもしれないし……)

ノワール「だめかな……?」


イリス「わ、分かりました。メッセージ送っておきます」

イリス『乗るバスを間違えてしまいました! 戻ることもできないので、今日はそれぞれ別で回りませんか?』


イオ「なかなか来ないと思ったら違うバス乗っちゃったんですね……」


モミジ「どうしよう、追いかける?」


イオ「うーん……だいぶ仲直りも進んでるみたいですし、今日はあの二人だけで大丈夫だと思います。私達も二人でどこか行きましょうか」


モミジ「うん、分かった」


イオ『分かりました。今日は別々で行動しましょう! ホテルの時間だけは忘れないでくださいね!』


イリス『はい!』


プシューッ


イオ「あ、ちょうど乗ろうと思ってたバスが来ましたね」


モミジ「乗ろっか。足元気をつけてね」


イオ「はい」


モミジ(……あれ、これ……デート……?)

モミジ(そ、そうだよ。二人きりで……。よ、よし! 私もイオさんともっと仲良く……!)


イオ「モミジちゃん? 乗らないんですか?」


モミジ「あ、乗る乗る!」タタッ


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・修学旅行を楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
三日目昼の行動を指定してください

7/10回目の行動です

すみません、昨日久しぶりに寝落ちをかましてしまいました…

魔力修行の神社ーー


楓「おお、ここが……」


「お待ちしておりました。お電話いただいた雨宮様ですね」


楓「はい、そうです」


「では早速修行を始めていきましょうか。皆様、こちらにお着替えください」


晶「これ、巫女服か?」


「魔力を強化する魔道具やローブなど、私達が把握しきれないほど存在していますから。装飾品による強化をなくし、一律体のみで修行してもらうための着替えでございます」


嵐「なるほどな。俺のサイズもあるのか?」


「ご用意してございます」


ーーーーー


晶「よしっ」キュッ


楓「うーん、見た目かわいいのに動きにくいなあ」


「それも修行の一環でございます」


嵐「そういえば修行って何をするんだ?」


「さしあたり、この10枚等間隔で並べられた魔力の薄い壁をどれだけ撃ち抜けるか試していただきます」


晶「子供の防御魔法くらい薄いなあ。これなら10枚割れるんじゃないか?」


「どうぞお試しください」


晶「よーし! 炎弾【ファイアボール】!」ゴオウッ!


バキバキバキバキッ!


晶「……ありゃ」


「4枚でございますね」

楓「見た目以上に硬いのかなあ」


「いえ、見た目相応です。子供の防御魔法のレベルしかありません」

「ただ、このように隙間を開けて重ねがけすると……強力な魔法でさえ空気と防御魔法にぶつかって推力を失ってしまう。お二人も試してみてください」


楓「風弾【エアロボール】!」


嵐「雷弾【サンダーボール】!」


「お二人も4枚……。仲がよろしいんですね」クスッ


嵐「くそー、これでもリリウムならそれなりに強いんだけどなあ。半分も割れないのか」


「リリウム……。昨年いらした方はとても強かったですよ」


楓「それって……」


「ウィン・フォルクス様と早川時雨様と言う名でした。確か学生のマホリオ大会も連覇されたとか……」


嵐「やっぱり師匠達か~」


「お弟子さんなのですか?」


晶「ええ、そんなところです」


「参考程度ですが……早川様は最初に5枚、フォルクス様は6枚割っておりました。学生で最初からあそこまで割れるのはなかなか……」


嵐「おお……負けてられないな!」


「では修行に入りましょう。目指すのはシンプルに、魔法を真っ直ぐに飛ばせるようになることです」

楓「真っ直ぐにって……それだけ?」


「はい、それだけです。ですが、真っ直ぐに撃たれた魔法はそれだけで強い。魔弾【シュート】!」ゴッ!


バキキキキキキキキキキンッ!


「ね?」


晶「とんでもない巫女さんだな……」


「さしあたってまずは、この距離からできるだけ遠くの的を狙う練習からです。遠くに魔法を届けるためには、それこそ真っ直ぐに狙う必要がありますからね」


嵐「……ちなみに、師匠達は最後何枚防御魔法を割ったんですか?」


「早川様は8枚を、フォルクス様は10枚全てを撃ち抜きました。大体修行を終える頃には1.5倍程度は破れるはずです」


楓「てことはあたし達は6枚が目標か……」


晶「いや……目標は師匠超えだよ」


嵐「晶にそう言われると俺は11枚割らなくちゃいけなくなるんだけど」


晶「ははっ、まあやれるだけやろう」


「では、修行開始です!」


ーーーーー

ーーー

とある恋愛成就の神社近くーー


イリス「……なんかノワールさん、いい顔してますね」


ノワール「そう?」


イリス「スッキリしたというか……憑き物の落ちた顔をしてます」


ノワール「今朝さ、久々に本気を出せる相手に会えて……」


イリス「それで怪我したんですか?」


ノワール「う……でも茜プロだよ? まさか同じホテルに泊まってるなんて思わないじゃん」


イリス「な……!」

イリス「ほ、ほんとですか……?」ヒソヒソ


ノワール「う、うん……。なんでひそひそ話?」


イリス「他の人に聞かれたら大問題ですよ! トップ中のトップがいるなんて分かったら、一目見ようとホテルに押しかけちゃうかもしれないじゃないですか……!」


ノワール「あ、そっか……。じゃあ内緒にしておかないと」


イリス「……呆れました。まさかプロと殴り合ってたなんて」ハア


ノワール「あの人ほんとにすごいよ……。私が殴り合いしかできないって分かってて、それで殴り合いを仕掛けてくるんだもん」


イリス「……怪我の理由も分かりましたし、回復祈願の神社でも探しますか。えーっとス魔ホス魔ホ……」ポチポチ

ノワール「イリス、それならあそこの神社に行こう」テクテク


イリス「え、この神社なんの神社か知ってるんですか?」テクテク


ノワール「うん、看板に書いてあったからね」


イリス「そうですか。じゃあここで回復祈願を……」


ノワール「ここで告白するよ」


イリス「……?」


ノワール「ここ、恋愛成就の神社なんだってさ」


イリス「え……」


ノワール「確かに茜プロとやってスッキリしたのかもしれない。今なら思ったことをちゃんとイリスに伝えられそうなんだ」


イリス「……」


ノワール「……好きです」


イリス「……昨日と言われてることは同じなのに……なんで……」


ノワール「イリス……?」


イリス「分かるんです、ノワールさんが本気なんだって……。まだ思考が読めないのに……」


ノワール「……まだ、怖い?」


イリス「今のノワールさんは……怖くありません。私を本当に好きなのが伝わってきますから」


ノワール「うん、大好きだよ」

イリス「……私、あなたの悪魔が召喚できる魔法を利用しようと、いろいろひどいことを言いました。……それなのに、なんで私が好きなんですか?」


ノワール「え、うーん……」

ノワール「最初に声をかけてくれた。心が読めるって教えてくれた。色々理由はあるけど……なんだかんだずっと一緒にいてくれて、それが嫌じゃなかったから……かな」


イリス「……っ///」


ノワール「照れた顔も可愛くて好きだよ」


イリス「や、やめてくださいっ。もう、それ以上言われたら心臓が爆発しそうです……!」


ノワール「どうかな、イリス。まだ言葉がいる?」


イリス「……」フルフル

イリス「私も……ノワールさんのことが……好き、です」


ノワール「そっか」ニコッ

ノワール「じゃあ……手でも繋ぎながら境内の散歩しよっか」


イリス「……はいっ!」ギュッ


ーーーーー

ーーー

また別の恋愛成就の神社ーー


イオ「本当はこの神社、イリスさんとノワールさんに来てほしかったんですが……」


モミジ「ここ、恋愛成就の神社だよね?」


イオ「あの二人は両思いですから……くっついたらいいなあって思ったんですけど」


モミジ「まさかバス乗り間違えちゃうなんてね」


イオ「でもこの神社、参拝する以外にもいろいろできるみたいなんです。和菓子屋さんもあるし、お茶屋さんもあるし……なので、せっかくですからここを見ていきませんか?」


モミジ「うん、賛成」


てくてく……


イオ「モミジちゃんは好きな人とかいるんですか?」


モミジ「……いる、よ?」


イオ「へ、へえ……」ズキッ


モミジ「……///」チラッ


イオ「お、応援しますよっ。上手くいくといいですね!」


モミジ(……さすがに視線だけじゃ伝わらないかあ……)


イオ(うう……喜ばしいことのはずなのに……)モヤモヤ

イオ「あ、お祈りしていきましょうか! 効果あるかも……」


モミジ「い、イオちゃん!」


イオ「はい?」


モミジ「私が好きな人、鈍感みたいなの!」


イオ「それは困った人ですね……」


モミジ「最近ずっと一緒にいるのに……もしかしたら恋愛対象として見られてないのかも」


イオ「そんな! モミジちゃんほど素敵な人に好かれてるのになんて人ですか……!」ムカムカ


モミジ「……私が好きなのはイオちゃんだよ!!」


イオ「えっ!?」


モミジ「はあ……はあ……鈍感……!」


イオ「え……え……!?」


モミジ「ほんとに気づいてなかったんだね……」


イオ「う、嬉しいですけど、でも、私なんか……!」


モミジ「『なんか』じゃないよ! 私、イオちゃんのこと大好きだもん! 可愛くて、一生懸命で……」


イオ「も、モミジちゃん……」


モミジ「……お返事聞かせて?」


イオ「……はいっ、よろしくおねがいします……!」


モミジ「……恋愛成就、したね」


イオ「そうですね……ふふっ」


ーーーーー

ーーー

アートルム神社ーー


クロエ「ここがアートルム神社ねえ……」


ローラ「話に聞いた通り、豪華とはいえない感じだね……」


ヒカリ「そうだね……。鳥居と本殿だけだ」


クロエ「でもなんか……変な感じするわね。ぞわぞわするというか……」


ローラ「クロエちゃんも? 私も……」


ヒカリ「実はボクも……。やっぱりここには神秘的な何かがあるのかな」


クロエ「本殿には入れるのかしら? 管理者は……」


「ようこそ、アートルム神社へ」


クロエ「あら、巫女さんがいたのね。ここの管理はあなたが?」


「はい。かのアートルムの神社ということでそれなりの方がいらっしゃいますから、掃除をしたりなど私が管理をしています」


クロエ「本殿には入れるのかしら」


「入れます。どうぞ」ガチャッ


ギギイイ……


「灯りをつけますね」ポワ…


ヒカリ「あれは……?」


「奥の扉は建立以来開いたことがないと聞いています。開かずの扉なので、中になにがあるかは私も……」


クロエ「開かずの扉ねえ……面白いものもあるじゃない」


ギイ……


「あ、開いた!?」

クロエ「あ、開いちゃった……」


ローラ「わ、私達扉の前に立っただけだよ?」


ヒカリ「ど、どうしよう……」


「わ、私が一度奥の確認をしてきます。皆様はこちらでお待ちを……」


スフィアテネリタス「待って!」


ローラ「スフィアさん? 姿が見えないってことは……ラピスさんの力?」


クロエ「ふ、二人してどうしたのよ」


スフィア「その奥からすごい力を感じて飛んできたの」


テネリタス「扉が開いた瞬間、すごい闇の力を感じたよ。中にあるのはきっととんでもない代物だ」


スフィア「……この中に御神体か何かが納められてるとでも?」


テネリタス「違うの?」


スフィア「違うわ。ここにいるのはアートルム本人」


クロエ「は!!?」


スフィア「この魔力、間違いないわ」


「ま、まさかそんな……」


スフィア「時を止めたか、時空間を繋げたか……なんにせよ、ここにはアートルムがいる」


クロエ「……会えるの?」


スフィア「会えるもなにも、扉は開いちゃったんでしょ。きっとすぐに出てくるわよ。私はアートルムが傷つかないように来ただけ」


クロエ「……っ」ゴクッ


ヒタ……ヒタ……


???「……」ヒョコッ


クロエ(この人がアートルム……!)

少しスレ終了までありますが、このスレは一旦ここまでになります
アートルムのプロフィールを募集しようと思ってますが、それはひとまず明日の予定です

それと同時に、見てみたい過去話やサイドストーリーなどあれば、書き込んでいただきたいです
このスレの中で1つか2つくらい短い話を投下してみたいと思います

過去話は1が書きたいものを書いていく形になります
深く設定があるわけではないので、話を考えるのに少し時間がかかるかと思いますが、お待ちいただけると嬉しいです
今のところはソレル姉妹の過去話と、ヴィーネチーム結成の話がなんとなく書けそうかなといったところです

20時頃にアートルムの設定を募集しようとおもいます
魔王と並んで3年目の重要キャラになる予定です(登場のしやすさを考えると魔王より重要かも?)
ぜひご参加ください

テンプレート↓
【名前】〇〇・アートルム(和名でも洋名でも可、〇〇に名前をお願いします)
【容姿】
【性格】
【得意魔法】
【備考】(その他付け足したいことがあれば)

20時から安価で募集始めるってことでいい?

既に出てる設定との食い違いがあったら申し訳ないので、現時点で出ているアートルムの設定を教えていただきたいです

>>951
そうですね、20時から募集開始です

>>952
アートルムは伝説の魔法使いとして語り継がれています
具体的な偉業はあえて描写していないので、どんな人物なのか想像してもらって大丈夫です

さまざまな魔力を使えたらしい、魔獣とも仲がよかったらしいといった断片的な情報はありますが、それはアートルムと常に一緒にいた二人の魔法使いの力かもしれません
数百年前の人物なのか、数千年前の人物なのかも情報はないです
ただし、ルクはアートルムに出会ったことがあるみたいです
スフィアも会ったことがあるのか、存在を知っていて神社まで飛んできたのかは不明です
悪魔との関係も同じく不明です

自分用にも簡単に整理してみましたが、おそらくどのような設定でも矛盾は出ないかと思います
固有魔法も闇魔法というわけではありません

重要ポジなら23時くらいまで時間範囲で募集かけて多めに案を集めても良さそう?

>>955
たしかに重要キャラの予定ではあるので、いろんなキャラ案が見てみたいですね

明日は平日ですので投票の時間も考えて、22:30までに案を募集、それ以降で投票としようと思います

では、↓から22:30まで伝説の魔法使い、???のプロフィールを募集します
22:30を過ぎたら、コンマを使用しての投票になります

【名前】ゼーレ・レジェンダリア・アートルム

【容姿】絶世の美少女。瞳の中に宇宙が存在しているかの如く煌く紺色の両眼と、肩から背にかけて流れるプラチナ・ブロンドの髪が印象的(普段は髪飾りで抑え付けられているがアホ毛がある)。背はやや高めで胸は巨乳というより美乳。

【性格】おとなしい性格で、自分の事より仲間の事を優先して考える。この世で最も非常識な存在であるのに反し、本人自体は常識を重んじるまともな性格。丁寧な口調で話すが親しい仲間に対しては砕けた口調になる。

【得意魔法】

『創造』クリエイション
アートルムの固有魔法を除いた全ての魔法の起源となった原初の魔法。新たな魔法をランダムで生み出す。現代で言う魔翌力欠乏症の人間がこれにより生み出された魔法の使用者(記録媒体)となる(当時は魔法を使えないのが当たり前だった)

『魔文殿』アーカイブ
現存する全ての魔法を使用できる

『頂点』アルティマ
使用魔法を最高位のものに変換する

【備考】
全ての魔法の始祖とされる伝説の魔法使い。というよりこの世界においては彼女の「レジェンダリア」から伝説という意味が生まれた、まさに生ける伝説。

『創造』を用いて人々に魔法をもたらすとちう偉業を成し遂げた。ちなみに最初に魔法を与えたのが仲間の魔法使い二人。当時の人々からの尊敬はもはや崇拝の域に達しており神そのものであるとして神聖視する者さえいた。

固有魔法を3つも持つ生物としてみても規格外な人物。魔法法則を完全に無視したバグのような存在らしい。

彼女の『創造』が生み出した魔法の一つに悪魔化の儀式があり、それにより不死鳥達は魔界に追放された為、起源を不死鳥とする悪魔達からは憎悪の対象になっているが彼女自身は望まぬ結果であった(ゼーレ自身は悪魔化の魔法を一度も使っていない)。

時を超えてやってきたのではなく、不老の魔法を用いて現代に至るまで空かずの空間で生き続けてきた。これは魔王との戦いで負傷し、その傷を癒すことが目的。

スフィアとは親友であり、彼女だけは守ろうとしたが、自分はともかく仲間の魔法使い二人まで迫害を受けそうになった為、最終的には見捨てる形になってしまったことをずっと悔いている。

ルクが時代が違うにも関わらずスフィアについて知っていたのはアートルムがかつての不死鳥達について昔話として話していた事による。

(22:30までに作り終わる気がしないって人自分以外にいる……?)

>>960
せっかく考えていただいてるので、少し時間を延長させていただきます
23時ちょうどまで案を募集、それ以降を投票とします

最初に宣言した22:30を超えてしまったので、ひとまず23時をボーダーとします

重要キャラの投票なら純粋な多数決にして一票の重み同じにしてほしいな。加えて単発防止で投票前に単発回避したIDだけで投票する形式とかにして

>>967
23時となると単発回避の時間を取る時間がないのと、これより遅い時間になると人がいなくなってしまうこと、日付が変わると自分の作成したキャラに投票できるなどいろいろ問題がでてきてしまうので、今回はこのままいきたいと思います

1.シロナ
2.ゼーレ
3.ノミア
4.マルタ

↓から投票
投票レスのコンマの1桁目の合計が最初に【30】を超えたキャラが???となります
本日中に誰も【30】に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが???となります

???はゼーレ・レジェンディア・アートルムとなりした
設定は>>959を参照

エピソードゼロ ソレル姉妹


私には、大好きなお姉ちゃんがいます。
優しくて、かっこよくて、大好きなお姉ちゃんです。
 ーー小学3年生 ラクリマ・ソレル


~~~~~


ある日、アラームの音で目を覚ますと、未だに布団の中で安らかな寝息を立てているお姉ちゃんを見つけた。
ゆさゆさと体を揺らして声をかけると、小さなお口を広げて、くああと可愛らしいあくびをしながら体を起こす。

「おはようございます、ラクリマ」

「うん、おはようお姉ちゃん!」

ぴょこんと跳ねた寝癖、起きても眠そうな瞳。いつもどおりのお姉ちゃんだ。
一緒にお布団から出て、一緒に顔を洗って、一緒にお洋服に着替える。
お姉ちゃんが青い服を選んだのを見て、私も青い服を選ぶ。おそろいは仲良しの証!

「ティアー、ラクリマー、ご飯食べちゃってー」

そうこうしていると、ママが朝ごはんの準備を終わらせていた。二人でわーっとリビングに駆け込む。
ベーコンエッグと、耳を落として焼かれたトースト。
前にパンの耳が固くて苦手と言ったら、それから耳を落としてから出してくれるようになった。優しいママだ。
それに、耳はまた別のお菓子として再利用されて時々おやつになって出てくる。すごいママだ。

「ティア、学校が終わったらラクリマとお買い物に行ってくれる? 晩ごはんカレーにしようと思ったのにカレールーを忘れてね。でもママ達お仕事で……」

美味しい朝ごはんを食べている最中、ママから頼みごとをされた。
ママもお母さんも働きものだ。それでも毎日どっちかは早く帰ってきて、一緒に晩ごはんを食べてくれる。
でも材料がないとご飯もつくれない。ママ達の職場はいつもお買い物に行く商店街とは逆側だから、ときどきこうしておつかいを頼まれる。

「お姉ちゃんとお買い物! 行く!」

お姉ちゃんも頷く。お姉ちゃんは喋るのが苦手なので、返事には頷いたり首を振ったりすることが多い。
でも、おしゃべりする時は敬語でお話をする。なんで敬語なのって聞くと、記憶もないくらい小さい頃に、まわりの人達から「お姉ちゃんだからしっかりしないとね」って言われて、言葉づかいを丁寧にしていたら直らなくなっちゃったらしい。
学校の友達にも敬語で、たまに変なのーって言われるけど、敬語のお姉ちゃんも私は大好きなのだ。

「お願いね。じゃ、時間だからママ行ってくるわね」

「いってらっしゃい!」

「いってらっしゃいです」

ママ達が家を出たのを見届けて、私達も朝ごはんを食べ終える。
歯を磨いて、ランドセルをしょって、玄関へ。

「行きましょう、ラクリマ」

「うん!」

ぎゅっと手を繋いで外へ出る。
転ばないようにと手を繋いでくれるけど、実は私はもうあんまり転ばない。それでも素直に従うのは、お姉ちゃんと手を繋いで歩けるのが嬉しいからだ。

放課後になって、一度帰宅する。
ランドセルを置いてから時計をちらり。
上級生になると6時間目もあるから、今年になってからお姉ちゃんは帰るのが1時間も遅くなってしまったのだ。
仕方なしに宿題を引っ張り出して机に向かう。
お姉ちゃんがいないとお勉強が捗って仕方ない。

カッチカッチと時計の音を響かせながら、プリントの中に数字を埋めていく。
そしてちょうど1時間が立ち、家のドアが開く音がした。

「ただいまです」

「お姉ちゃんおかえりなさい!」

家の中をだっと駆け抜けて、思い切り抱きつく。それも嫌な顔せずに抱き留めて、しかも頭を撫でてくれた。

「忘れない内におつかいに行きましょうか」

「うん!」

お姉ちゃんもランドセルを置いて、お気に入りのバッグを持ってお部屋から出てきた。
小学生向け雑誌の付録で付いてきた、ピカピカ光るリボンがかわいいバッグだ。
テーブルの上に用意してもらったお金をバッグに入れて、また手を繋いで外に出る。
手を繋いだ姉妹はやっぱり珍しいのか、町ゆく人が微笑ましいものを見る目で眺めていく。
そうだろうそうだろう、私とお姉ちゃんは最高に仲良しなのだ。

「あら、ソレルさんとこの! かわいいわね~。おつかいかしら?」

商店街の中を歩いていくと、八百屋さんのお姉さんが近づいてきた。声が大きくて豪快な人だ。
そのお姉さんの問いかけにお姉ちゃんがこくんと頷く。

「あ、ならこれ買ってかない? いいお野菜が採れたのよー。買って帰ったらきっとお母さんも喜ぶわよ!」

「……いいです」

「でしょ、いいでしょこの野菜! このきゅうりなんかみずみずしさがピカイチなのよ。お姉ちゃん、見る目あるわね! 一袋200円よ!」

「あ、ちが……いらないです。カレールーを買うお金しかないので……」

「あらそう? ちょっと困らせちゃったわね、ごめんなさいね!」

あっはっはと笑ってお姉さんがお店の中へと引っ込んでいった。
なんでか分からないけど、お姉ちゃんが喋ると変な伝わり方をするみたい。だからお姉ちゃんはちょっと喋るのが苦手なんだって教えてくれた。
ふうと一つ息を吐いて、お姉ちゃんがまた歩きはじめる。
目的地は商店街奥のカレー屋さんだ。

そして歩き続けて、カレー屋さんについた。
スパイシーなカレーの匂いがふわふわと漂っている。
ここは具材を取り除いた固形カレールーの持ち帰りができることで有名で、それでも自宅で美味しくカレーができちゃうと評判のお店だ。

「あの、持ち帰りしたいんですけど」

「ハイヨー、メニューこれね。決まったら呼んでネー」

店員さんとは何度か話したことがあるからか、変に捉えられることもなく話が通じたようだ。
ホッとした顔でメニューに目を通す。
選べる辛さは甘口から辛さ10まで。さらには具材に合わせたスパイスの調合もするらしい。
豚肉に合うオーソドックスなものを、甘口と辛口2つずつ。ママから渡されたメモにそう書かれていたので、メニューを確認しながらそれを店員さんに告げる。
すると辛うじて見える厨房で、いくつかのスパイスが飛んでいるのが見えた。
多分あれが選んだ味にするために必要なスパイスなのだろう。あんなに細かい物をたくさん浮かせるのは、すごい魔法使いじゃないと難しいらしい。しかもそれを的確に選んで鍋に入れるとなると、それこそ一流シェフクラスの魔法使いにしかできない芸当だそうだ。
すごいなあと眺めていると、すぐに固形化したカレールーになって鍋から出てきた。

「美味しく食べてネー」

厨房から出てきたシェフさんが手渡してくれる。
匂いが漏れないように、真空の魔法を使って袋詰めしてくれるサービスまでしてくれた。かわいいバッグに匂いがついちゃわないようにね、とウィンクも。
ばいばいお姉ちゃんたちー、と店員さんがお店の外までお見送りをしてくれた。あそこの店員さんはみんな優しくて大好きだ。

「ありがとうございました」

「ありがとうございました!」

お姉ちゃんがお礼を言ったのを見習って、私もお礼を言ってぺこり。
そして来た道を戻って、お家への道を歩く。
その途中、ピタリと足を止めたお姉ちゃん。
不思議に思っていると、私のお腹がくうっと鳴いた。
そういえば歩いてて疲れたなあ、家を出る前にお菓子を食べておけばよかったなあと考えていると、お姉ちゃんが目の前のお店の中へと私を引っ張っていった。
入ってみるとそこは駄菓子屋さんで、お店の中にところ狭しとお菓子が並べられている。その中からお姉ちゃんは私の大好きなおかしを選んで買ってくれた。

「内緒ですよ」

って、笑いながら手のひらにチョコ棒の袋がポンと置かれる。
それを見て、やっぱり私はお姉ちゃんが大好きだなあって思うのだ。

駄菓子屋さんの外のベンチに座って、チョコ棒を食べる。
サクサクした長いチョコ棒で、小学3年生の私には少し大きい。
一生懸命頰張っていると、お姉ちゃんが頭を撫でてくれた。

「急いで食べなくてもいいんですよ」

「ふもふも」

お姉ちゃんは何も食べずに、ゆっくりと私が食べ終わるのを待っててくれた。
でもそれがよくなかったらしい。

「あー! 食べ歩きしてるー!」

お姉ちゃんのクラスメイトの人が私達を見つけて駆け寄ってきた。
口うるさいことで有名な彼女は、お姉ちゃんの弱点を見つけたとばかりに噛み付いてくる。

「学校の帰りではありませんが」

「そんなわけないでしょ! まだ学校終わって30分もたってないもの! 友達とおしゃべりしてたらまだ帰ってる途中のはずだわ!」

またお姉ちゃんの言葉が変に取られてしまったらしい。……いや、これはこの人が決めつけてるだけだ。
お姉ちゃんは面倒臭そうにため息を一つついて、すっくと立ち上がった。

「な、なによ……。それあんたの妹でしょ。姉妹二人とも先生に言いつけてやるんだから……!」

「私達はおつかいに来てるだけです」

ぴしゃりと言い切られて、流石の彼女も言葉に詰まったようだ。
真っ直ぐに見つめ合って、少しして彼女が折れた。
目線を外してバツが悪そうに視線をあちらこちらにやっている。

「……少し待っていてください」

お姉ちゃんがくるりと駄菓子屋さんの中に入っていく。
大人を呼ばれて怒られると思っているのか、彼女は小さく縮こまっておとなしくその場で待っていた。

「お待たせしました」

数分もせずにお姉ちゃんがお店から出てくる。その手には私が食べたのと同じチョコ棒が。
ぴりっと袋を空けて、中のチョコ棒を半分ほど袋から飛び出させている。
そしてそれを遠慮なく彼女の口へとねじ込んだ。

「むぐっ!?」

「勘違いは仕方ありませんが、今度からはちゃんと人の話を聞いてください」

「……ふぁい」

もぐもぐとチョコ棒を食べて、ごくんと飲み込む。
ほんのりと頬を染めて、歯の隙間に食べ物でも挟まったかのようにもごもごと何か喋ろうとしている。

「ご……ごめん。……あと、チョコありがと」

小声だがハッキリとそう言うと、照れ隠しなのか早歩きで立ち去ってしまった。
お姉ちゃんとそれを見送って、私達も帰るところだったのを思い出した。
お姉ちゃんは私に向き直ると、スカートの上に落ちた食べカスをぱっぱっと払い、さらにティッシュで口の端についたチョコを拭き取ってくれる。

「キレイになりました。帰りましょう」

「うん!」

ぴょんとベンチから降りて、またお姉ちゃんと手を繋ぐ。
こんな平和で幸せな毎日がずっと続いてほしいなと願いながら、一緒に歩いて帰るのだ。
私の、優しくて、かっこよくて、大好きなお姉ちゃんとお家に帰るのだ!

ソレル姉妹の過去話はこんなところで
他のサイドストーリーもこんな程度の長さになると思います

本編と同じく台本形式での進行も考えたのですが、今回は地の文ありで書いてみました
台本形式か地の文あり、どちらのスタイルでいくか迷ってるので、ご意見くださると助かります

サイドストーリー用のスレ建ても考えましたが、それだけで1スレ全部埋めるのも難しいかなと思うので、書き上がったものからスレに投下していこうと思います
スレを埋めるのとは関係なく、更新中に時々幕間のように投下するかもしれません

今スレの更新はここまでです
次スレは明日建てる予定です

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