このSSのキャラクターのほとんどは人外です。
人外が苦手な人はご注意ください。
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【メインキャラクター紹介】
【名前】 男
【種族】 人間
【性別】 男
【性格】 流されやすいお人よし。最近少し荒んできた
【特徴】 くすんだ赤毛の地味眼鏡
【設定】 大学時代の先輩に誘われ田舎の学校から学園へと赴任した。試験的に導入されたゼミナールを担当し、個性の強い生徒に困惑しながら毎日を頑張って過ごしている。ときおり女装したりさせられたり、白髪が増えたり色々悩みが多い20代やや後半
番長連に風紀委員の情報を流して学園を混乱に陥れた張本人。自治委員会の監督や学園長の先兵となって事態の鎮圧を模索中。
学園の守り神である本物のロウェナの魂を吸い込んでしまった。
【名前】メイド
【種族】人間
【性別】女
【性格】無表情奉仕系
【特徴】身長が低く、痩せ細っている
【設定】先の大戦で亜人と敵対していた人間の子孫で、先の大戦で亜人の味方をした人間の子孫、亜人に隷属することを定められ、アータル経由で男の手に渡った。
形式上は男に隷属する身ではあるが男自体が緩いので他の隷属者と違いかなりのびのびと過ごしている。
痩せ細っていたが適切な食事、運動によって少し健康的になり、勉強にも精を出せている。最近気になる人が出来た?
【名前】ベルスタシア
【種族】メタルスライム
【性別】女
【性格】普段は明るく面倒見の良いお喋り娘キャラだが本質は人を信用しない猜疑心の塊
愛されたいより愛したい派
【特徴】液体金属水銀のスライム
金属のため火に強い
無敵
【設定】大昔から栄える大富豪の一族
大体何でも持っているけれど、どうしても心の隙間は埋まらない
ベールクレアという双子の妹がいる。
そしてラブベールクレア
生徒の中に一族が何人かいる。
【名前】ジェラルド
【種族】デュラハン
【性別】男
【性格】温厚で礼儀正しい
【特徴】やや女性的な顔立ちの小柄な少年
【設定】文武両道を掲げる名門の出だが、武術は不得手なことと男性らしくない顔つきをコンプレックスとしている
趣味は動物の世話。最近魔術戦闘部に入部したり、ファンクラブができたり色々あった。
大柄な妹がおり、次期当主は妹のほうらしい
【名前】サレム
【種族】蝶人
【性別】男
【性格】親切で誰にでも大仰な敬語
【特徴】緑長髪、長身、整った顔立ち、複眼目、細長い手(4本)足(2本)、背中に緑を基調とした翅
【設定】常に誰かの役に立ちたいと思っている、が、自身のズレた感覚を基準としているためありがた迷惑になることが多い。そのことに反省はない。
クチナワという少女に陰ながら付き纏われている。本人は謎の存在に怯えつつもクチナワであるとは気付いていない。
昆虫同士のあつまりに顔を出したりと割と交友範囲は広い。
あと、割と人懐っこい。
名前】ルーティ
【種族】セイレーン
【性別】女
【性格】明るく元気
【特徴】水色の髪と瞳を持った少女 足にはウロコが生えており、また自由に尾ひれに変えられる
【設定】歌うのが好きでよく歌っている。マフィアの一族の首領に据えられるために狙われており、姉であるエグゾセに守られている。
とある事情により、姉と共に男の家に同居している。
【名前】プライヤ
【種族】グレムリン
【性別】男
【性格】陽気なお調子者だが、発明に関しては妥協を許さない職人気質
【特徴】まだら模様のある灰色がかった鱗に覆われた肌にぎょろりとした黄色い眼、ぼさぼさの黒髪
首には遮光ゴーグルをぶら下げ革の前掛けを身に着けている。 手先が器用
【設定】物を壊すことが得意なグレムリン族にあって、物を作ったり直したりすることを好む変わり者。
いずれみんなをあっと驚かせるような発明をするのが夢である。
甘いものに目がない。年上に見える年下のガルーダ少女と付き合うことになった。
変な発明をして誰かに迷惑をかけることが多い。
【名前】ロウェナ
【種族】幽霊
【性別】女
【性格】ミーハーで好奇心旺盛で高い行動力
なかなかフレンドリーでいたずら好き
どちらかというと尽くすタイプ
【特徴】凄くコテコテな幽霊衣装
長髪黒髪美人
【設定】大昔から幽霊しているエリート幽霊。
何故か学生として籍を持っているし普通に暮らしている。
何時から幽霊しているか本人も覚えていない。
夜だと三割増しでテンション高い。
時折一人で物思いに耽ているがとても絵になる。
エリートなので本人の気分次第だが見えるし触れる
維持でも成仏する気はない、というかそもそも未練を忘れてしまった。とても大事なことを忘れてしまった。
実は学園に深くかかわる存在であることが発覚した。
最近幽霊から人間になった
【名前】ミレイア・ロード
【種族】吸血鬼
【性別】女
【性格】プライド高いが餌付けされるとすぐ懐く、色々ちょろい
【特徴】常に隈を浮かべる赤目白髪のアルビノ美少女
日傘を常備している
【設定】夜行性だが学校は昼にあるので吸血鬼的な意味で昼夜逆転してる
基本寝不足なので体力ないが虚勢はいっちょ前に張る
吸血鬼の中でも高貴な一族出身。
自他ともに認めるブラコンになった。
上から目線だが「男」以外には割と優しかったりする。
【名前】
リリ
【種族】
ショゴス
【性別】
不明(基本的に女性の姿をしており、口調等も女性的なため他者からは女性として見られている)
【性格】
とても物腰穏やかで、誰にでも敬語を使う
他者に奉仕することを無上の喜びと考えているようで、頼まれれば基本的になんでもやり、見返りはまず求めない
【特徴】
不定形。体色は基本的に黒に近い紫色(彼女自身の意志である程度自由に変更可能)
普段は(肉体の一部を変化させた)メイド服めいた「衣装」に身を包んだ女性の姿をとっている
自身の肉体の一部を変化させて椅子・コップ等の簡単な物品を生成することも可能だが、彼女の体から離れると30分ほどで溶けて消えてしまう
【設定】
「奉仕部」なる謎の部活の部長を自称している。現在部員はリリを含めて三人で、「男」が顧問をやっている。自分の事をテケと呼んでいるが、最近自分とは何かに悩む。
「男」の向かい側の家に引っ越してご近所さんとなった。未だに一般的な感情は手に入れていないが芽生え始めた欲求に戸惑っている。
【名前】ヒヅキ
【種族】鬼人
【性別】女
【性格】寡黙
【特徴】着物を着た赤毛の長髪・長身 自身の身長ほどの太刀を常に持っている
【設定】強さを求めている求道者的な側面がある 家族はおらず天外孤独の身である。食事が大好きということが発覚した。最近若干修行以外にも興味を持ち始める。
伝説の人食い鬼、白鞘童子に育てられており、白鞘童子の刀を受け継いでいたが、リンネに奪われた。
度重なる敗北から心が折れ、普通の少女になろうとしたが「男」の説得によって改めて修行に打ち込むようになった。
料理を習っているのでそこそこ料理の腕がある
【サブキャラクターたち】
【名前】アータル・オルファン
【種族】 サラマンダー
【性別】 男
【性格】 豪快で直球
【特徴】 高身長筋肉質で体の大部分が赤い鱗に覆われている。黒色の炎紋と呼ばれる痣を右顔と右胸に持つ。
【設定】 男の先輩で学園に誘った張本人。普段は男をていのいい雑用係として使用したり、生徒に無理難題をぶつけたりするが一応のサポートは行う程度の優しさは持ち合わせている。
女好きで生徒に手を出すことこそないものの、その親族に手を出すことは時折ある。
いつも煙草を口に咥えており、一日に何十本も吸うヘビースモーカー。ただし喫煙者(自身)の印象が悪くならないように生徒の喫煙はきつく戒めている。
【名前】 少年
【種族】 人間(第二種)
【性別】 男
【性格】 真面目で勉強好き
【特徴】身長やや低めで黒と灰色と青色が混じっている髪色をしている。姉であるミレイアほどではないが夜更かしをすることが多いので目の下のクマと目つきの悪さを持つ。気にしてないが言われるとムッとくる。
【設定】メイドと同じく隷属種である人間。買われたメイドと違いミレイア・ロードの兄に身を拾われた。数学を中心として勉学が好きであり、ロード家での教育もあって成績自体はトップクラスである。そのため生徒会から目をつけられ半ば強制的に生徒会へ入れられた。順調に交友範囲を広げており、学園でも顔を知られている方。しかし生徒会ゆえ悪い意味で知られることも多々ある。姉であるミレイアの事は好いている。
生徒会活動を通して交友範囲を広げていく中で美少女達と知り合いになったりしている。
【名前】少女
【種族】人間(第二種)
【性別】女
【性格】暴力的で独善的で自分の世界を曲げない
【特徴】低めの身長で幼い顔つきだが目つきの悪さと大きな口から見えるギザ歯が台無しにしている
【設定】過剰なほど鍛えすぎたため成長を止めた体とスラム街で鍛えた体術でムカつくものをぶっ飛ばしている。番長連に勧誘されたり風紀委員に狙われたりするがすべてシェンメーインのせい。
フーの背中に乗るのがマイブーム。
【名前】 マリア?
【種族】 サキュバス?
【性別】 女?
【性格】 男好きで女嫌い
【特徴】 大きく胸元の開いた赤いドレスの上に白衣を着た保険医。
【設定】 女性に対してはかなりぞんざいな態度をとり、好みの男性には過剰なアピールを見せる。ただ、一応保険医なだけあって女性にもそれなりの治療はちゃんと施す。
体育会系よりは細身のなさけない男を好み、気絶して運ばれてきたタイプの男性には夜這いをかけるがそのたびに助手のミーシャに阻止される。
【名前】 ミーシャ
【種族】 ワーキャット
【性別】 女
【性格】 真面目で容赦がない
【特徴】 丸眼鏡で巨乳でナース服
【設定】 マリアの暴走を抑える要であり、優秀なナース。マリアが暴走するたびに、ハリセン、ハンマー、自慢の爪を駆使して阻止しており男子生徒からは『門の守護者(ゲートガーディアン)』と呼ばれている。普段着は黒いひらひらとしたワンピースを愛用しており、小脇に分厚い本を抱えていることが多い。
学園内の怪我人を助けるために今日も特製のゴーレム部隊を率いて出動する。
ヒフミとミーアの子孫。
【名前】テラス・カルライン
【種族】天狗
【性格】真面目で豪傑だが、融通は利くタイプ
【特徴】顔半分を覆う面頬。行者のような服装に長い一本場下駄。
【設定】現学園長であり陸上部顧問。天狗の中でも有数の実力者で目にもとまらぬ速さで飛び回ることができる。学園の生徒ならば等しく愛を注ぐ。学園の秘密を知っており、それを守るためには非情になる覚悟をしているが、その覚悟をなお強固なものにするため
面頬で顔を隠している。座右の銘は「青春は消耗品」であり、生徒達に青春の有効活用を説く。
男に連続殺人の事件について調べるように命じた。
【名前】オルレアン
【種族】ハーピー
【性別】女
【性格】ちょっとあざとい所があるが本人に自覚はない。割と口が悪いが本人に自覚はない。実は寂しがり屋な所があるが本人に自覚はない。
【特徴】手(羽)は淡いピンクの羽毛で覆われており、足には硬い鱗と鋭い爪。頭にはあほ毛があるが本人曰くこれは冠羽らしい。
【設定】孤児院育ち。両手が羽であるにも関わらず孤児院時代に受けた英才教育(?)のお陰か料理など手先が必要な事でもそつなくこなす。誰とでも仲良くは出来るがどこか人との間に距離を置く癖があり、余程親しい人以外とはその距離がなかなか縮まらない。
【名前】バジロウ
【種族】リザードマン
【性別】男
【性格】情熱家
【特徴】身体はその熱い性格とは正反対の青い鱗に覆われており、甚平に似た独特の服を着ている。
【設定】東国にある料亭の息子。
勉学と共に異国の食文化を学ぶという名目で学園に通っている。
料理に対しては非常に研究熱心で日々研鑽を怠らないが、料理にのめり込むあまり幾度となく赤点の危機にさらされている。
先祖はファンタジー小説『黒衣の勇者』シリーズに登場するコボルトの料理人(のモデルとされる亜人)と共に店を営んでいたらしいが、真偽のほどは不明である。
実家でお世話になったヨダカというコボルトにこき使われている。
【名前】 ノヘジ
【種族】 透明人間
【性別】 男
【性格】 助平
【特徴】 身体が常に透明
服と眼鏡が宙に浮いているように見える
【設定】
根は真面目で誠実なオープン助平。男子に対しては硬い口調でしょうもない猥談を振ってくる。胸より尻派。
イエスパンチラ、ノータッチを掲げ女性には紳士的に振る舞う。が、普段の言動のせいで全く信用してもらえない。
ラッキースケベを求めて校内を散策するのが日課。それ以外は地位が低めな一族の期待に応えるべく、医者を目指して勉強に励んでいる。
猥談はガリ勉な彼なりの仲良くなるための努力である。ニースラントを助けたり、ニースラントから逆玉の輿を狙われたりしているがその好意には自分が好かれることはないという意識から気付いていない。
オルレアン・バジロウ・ノヘジの三人で三バカと呼ばれる。最近少年を入れてバカフォーと呼ばれ始めた。
【名前】ヒョウカ
【種族】雪女
【性別】女
【性格】いつもクールだがたまに天然がある
【特徴】銀髪で肌が白い、身長が高い(気温と室温が高いと身長が縮む)
【設定】風紀委員長。風紀には厳しい。
普段はクールだが天然発言もある。けっこうノリにも乗ってくれる。
暑いのが苦手で暑さによって身長が縮んでしまう。
生徒会に顔を出したりする。
氷を操ることができる。
【名前】ナタリー・シルヴァ
【種族】メデューサ
【性別】女
【性格】マイペースで、おしとやかな性格。普段怒らないが怒らせると恐い。
【特徴】オレンジ色の髪で長髪。頭に20匹の蛇がついている(毒蛇ではないが噛まれると痛い)。怒る時だけ目から石化する光線を出す。
【設定】風紀委員の副会長。生徒に注意する時、お母さんみたいな仕方のことから周りから「お母さん」、「ママ」等のあだ名で呼ばれており、本人はそのあだ名に対して気にしていない。頭の蛇は一匹ずつ1号~20号と名前がある。ヒョウカとは親友。マナを識別できる。石化する光線は、対象の人物だけを石化することができ、周りに被害を出さない。光線は壁、鏡なども簡単に通り抜けることができる。石化を解くには頭の蛇に噛んでもらうと戻る。
マナの保護者。
【名前】 クロ
【種族】 不明
【性別】 不明
【性格】
演技の天才でありその役柄にあった性格を、熱血でも根暗でも天才でもバカでも親しげでもクズでも何でも演じることができる。
本人にも、もはや演じているという自覚すらなく、その性格に完全に変性している。
【特徴】
変身能力持ちで事あるごとに様々な姿をとり、正体は誰も知らない。
むしろ本人も産まれた最初の自分の姿を覚えていない。
風紀委員としての姿は爽やか中性狐っ子
番長勢力としての姿はクールドラゴン
【設定】
風紀委員のNo.3であり、主に強者を抑える前線部隊を取り仕切る。
風紀委員として爽やかで親切なキャラを演じており、上司部下との関係は良好。
しかしてその正体は番長勢力のNo.3にして、番長勢力から風紀委員に送り込まれたスパイ。
普段は風紀委員として過ごすがその裏で番長勢力に有意な情報を集めている…ということになっているが、どうにもヒョウカ個人の情報ばかり集めさせられていて、番長リーゼはヒョウカに惚れてるだけなのではと疑念は深まるばかり。
マナを認識できる。親近感がわく。
最近は二足のわらじで過ごしても良いのではないかと思い始めている。
【名前】カルラ
【種族】烏天狗
【性別】男
【性格】心が広く、兄貴肌
【特徴】身長が高く、背中に烏の羽が生えている。
天狗の格好をしてる。顔の上半分烏の仮面をつけている。
【設定】風紀委員に所属しているが、風紀にはそんなに厳しくない。(ただし周りの人に迷惑かけるようなやつは厳しく取り締まる)
彼が仮面を外したところは、誰も見たことがない。
飛ぶことが可能。聞き上手で、色んな生徒が相談にくる。
【名前】ワルフ・クライム
【種族】ワーウルフ
【性別】男
【性格】曲がったことが嫌いで友達思い。(昔は、喧嘩っ早い性格だった。)
【特徴】黒髪ツンツン頭、黒色のオオカミのしっぽと耳がついている。ロック系の服を着てる。
【設定】前は不良で喧嘩っ早く武器を持ってるいる相手でも喧嘩をしていた(イズナやヒヅキにも戦ったことがある)。喧嘩はかなり強いが今は不良から足を洗っている。今は風紀委員に入っている。後輩の面倒見がよく後輩たちから人気がある。
ヤツカとは不良更正した時、親友になりヤツカが 倒れてないか少し心配してる。
とある事件により欲情したとき性別が変わるという呪いにかかっていた。
【名前】ビクト
【種族】兜虫
【性別】男
【性格】熱血漢で努力家。筋肉大好き。
【特徴】赤髪で大きな兜虫の角がある。四本の腕がある。ゴリマッチョ。背中に羽がある。背が高い。
【設定】暇さえあればどこでも筋トレをしてる。彼が筋トレをするとそこの場所だけ1、2度は上がる。頭がよく学園内でも10位以内には入っている。サレム、エンプーサ、ヤツカ、セリカなどの昆虫系の種族は「同士」と呼んでいる。サレム、エンプーサとは知り合いである。
風紀委員兼陸上部(ハンマー投げ)に入っており前は陸上部だけだったが学園長に進められ風紀委員に 入った。(どちらともしっかりこなしている)
筋トレをしていたおかげか切ったり殴ったりしても傷一つつかない頑丈な肉体になった。もちろん角もどんなことをしても折れることはない。角だけで人や物を持ち上げることができる。
【名前】パトリシア・アンワル
【種族】スフィンクス
【性別】女
【性格】自由奔放で不思議ちゃん。見つけても気付いたらいなくなっていたりして、新聞部でも彼女のスクープがないくらい。
【特徴】白髪褐色肌でツタンカーメンのような頭巾を被っている(コブラはついていない)。頭に猫の耳がある。細長い尻尾がある。
【設定】風紀委員の3課に所属。クイズやなぞなぞが大好きで色んな人に出している。自分の事を「パトちゃん」と言っていて、みんなからも「パトちゃん」と呼ばれている。(普通の名前や「パトちゃん」以外の名前だと反応しない)。自由奔放な性格だが風紀委員の仕事はしっかりこなしていて風紀委員ではNo.5にあたる。砂を操ることができ、相手を捕らえたり、攻撃できたり色々できる。不思議ちゃんな性格な故に行動が読めず、新聞部も彼女のスクープがない(友達もいるが友達も彼女に関するスクープはないらしい)。
【名前】ベリア・ゴエティア
【種族】悪魔
【性別】男
【性格】
自称悪のカリスマ。
頭は良いがバカ。
【特徴】太くてと大きな悪魔角がチャームポイントで無駄にでかい黒翼を持つ。
黒衣を好んで着る。
イケメン。
【設定】
圧倒的生徒会長であり自他共に認める実力者。
生徒会の気質を体言したような人物。
最上級悪魔として、よくクククと企むような笑みを溢すが大抵そんな考えていない。
トラブルメーカーで彼の通った後はペンペン草1つ生えないと言われる。
思い付きで行動する。
夢は大きく魔王!
【名前】セラフ・ロートシルト
【種族】熾天使
【性別】無性別
【性格】猪突猛進、なかなか俗っぽい
やりたいことやったもん勝ち青春ならタイプの人
【特徴】6対12枚となかなか野暮ったい量の翼を持ち、無駄に複雑で格好いいデザインの天使の輪っかを持つ
【設定】
最高位の天使で、例に漏れず性別はないが人格としては女性格
悪魔は潰す
生徒会副会長として、その能力を遺憾なく発揮するが定期的にサボる
悪魔はぶっ潰す
天使らしく淑やかで口調も丁寧に心掛けているが、元来の粗雑なところは隠しきれていない
一応天使らしく皆の幸せを願っているし救済しようともするが自分の幸せにも人一倍尽力する。べリアの天敵であり、よくべリアを愛用の槍で襲っている。
【名前】オルキヌス・オルカ
【種族】鯱人
【性別】男
【性格】仁義を尊ぶ真面目な人
【特徴】白のスーツを上手く着こなす伊達男
高身長
【設定】
海洋を牛耳る最大手のマフィアのボス後継者の一人
生徒会監査
鯱らしく速い、賢い、強い武闘派
仕事中はくそ真面目だが、プライベート、余暇では
意外にノリが良い
生徒会の良心かと思ったら割りとボケ側の人
フハハハ系偉そうボケキャラ
【名前】
セルリア
【種族】
ナゾ
【性別】
女
【性格】
向上心がとても強く自分の実力を上げるためならどこへでも飛んでいく変態的行動力を発揮する。
【特徴】
黒フードと杖など古めかしい魔女衣装
異常に露出が少なくフードの奥の素顔すら確認できないし誰も見たことがない
【設定】
生徒会四天王の1人、会計
自称魔術王
強い
肉体的スキンシップが激しい
魔術を極めることに全力を奮っている
しかし、それ以外はからっきしのポンコツになってしまった
魔術を極めるためには何でもしてしまうことが珠に傷
【名前】クレル・アークフォード
【種族】鳳凰
【性別】女
【性格】ボケたがり
【特徴】赤と黄色のコントラストが美しい羽毛を持つ
尾っぽが長い
学園でも指折りの美女、モデル体型
【設定】
残念美人
スルメや麻雀やダジャレが好きだったりと趣味が完全にオッサンのそれ
生徒会広報部長
大食漢
声が大きい人
気に入った人には羽根を1つあげる習性がある
鳳凰の羽根は幸運の象徴
【名前】
ヤツカ
【種族】
蜘蛛
【性別】
男
【性格】
良く言えば常識的、悪く言えば無個性。他人に物事を頼まれると断り切れない根っからの苦労人気質。ちなみに本人曰くツッコミスキルは生徒会に入ってから磨かれた。
【特徴】
上半身は黒髪短髪眼鏡の中肉中背で普通の人間と変わらないが、下半身は蜘蛛のような茶褐色の胴と6本の脚からなっている。
【設定】
生徒会書記。色物揃いの生徒会では唯一と言っていいほどの常識人であり苦労人ポジ。元々生徒会に入るつもりはなかったが、書記向きと言われて無理矢理入会させられた。会議はヤツカ抜きでは進まず、誰かがボケると彼がツッコむのはもはや見慣れた光景になっている。他人に頼まれると断り切れない自身の性格に悩みを持っており、何度か生徒会を抜けようか考えたことがある。ジョゼットテイラーの熱心なファンで同ブランドの服を何着も持っている。
【名前】エヴァ・ゴエティア
【種族】 悪魔
【性別】 女
【性格】
お転婆御嬢様
明朗闊達
めっちゃポジティブ
【特徴】
健康的美少女
魔女帽子と豪華絢爛な杖を持つ
ひんにゅう
【設定】
べリアの妹でトラブルメーカーなところも含め兄にそっくり。生徒会によく顔を出し、クレルには餌付けされている。
社交界に出席する彼女は他の上流階級の子息令嬢と交流が盛んであり、自分でもよくお茶会を開いたりする。ベルの悪友。
魔術王セルリアの一番弟子で彼女のローブの中身を知っているが、口封じの呪いをかけられた。
自称魔法使いと実力はあるが謙虚さはない。
自分も弟子が欲しいらしく随時募集している。
将来の夢は謙虚に大魔神
【名前】ティファ・ロートシルト
【種族】熾天使
【性別】女(無性別でもある)
【性格】礼儀正しくしっかり者。(姉セラフの時だけ毒舌になる)
【特徴】黄色髪でボブカット。平均的な身長。6対12枚の羽がありさらに身長と同じくらいの十手を背負っている。セラフとは違い頭には普通の天使の輪っかがある。
【設定】セラフの妹。しかし本人は姉が嫌いで、姉が話しかけると無視や赤の他人のふり、毒舌になるなどとにかく嫌いもちろん「セラフ」の名前が出るだけでも嫌だ。理由は悪魔(べリア)を殺したり、挙げ句に問題までおこすような人を姉ではないと考えている。姉が改心したら少しは考えを改めたようと考えている。
風紀委員に最近入っており、その理由がヒョウカ、ナタリーこそ理想の姉と思い、もっとお近づきなりたくて風紀委員に入った。その為、二人を呼ぶ時は「ヒョウカお姉様」、「ナタリーお姉様」と呼んでいる。悪い奴らは十手を使って全滅するただし姉と違うのは敵は全員峰打ちで終わらせること。あまりにも速く本人が十手を持つ時にはもう終わっている。エヴァとは親友である。
【名前】アビゲイル
【種族】デュラハン
【性別】女
【性格】 ハイテンションで猪突猛進
【特徴】兄であるジェラルドの2倍近い体格と、それに見合った怪力を持つ。注意力が散漫なためよく頭を落としてしまう。
【設定】ジェラルドの妹で次期当主。ジェラルドと違い武芸に長けるがジェラルドと違い思慮にかける。あまりよく考えずに行動するためトラブルを招くことも多いが本人はいたって悪気はない。兄の事は好きだが迷惑をかけることが多い。
【名前】ベールクレア・レディライト
【種族】メタルスライム
【性別】女
【性格】傲慢で不器用
愛したいより愛されたい
【特徴】近づき難いオーラのある友達いない系眉間皺荒みガール
【設定】ベルスタシアの双子の妹
年齢は同じだが飛び級しているのでベルスタシアより上級生。
先代生徒会長でべリアとも面識がある。
一族始まって以来の本物の天才。
数々の分野で凄まじい実績を積み上げてきた。
天才だから大丈夫と、ある意味放任的扱いを受けてきた。誰も構ってくれない
大体何でも出来るけど、心の隙間は埋まらない。
「男」の事が好きで、嫌われるのが怖い。
【名前】ヴェールソフィア・レディライト
【種族】ポイズンスライム
【性別】女
【性格】博愛主義のラーメンきちがい
寂しがり屋であるが、毒持ちのため決して他人と触れあったりはせず、一定の距離を守る。
【特徴】あらゆる種類の毒の複合体であり、毒が漏れでないように常に装甲を身に付けている。
【設定】ベル姉妹やヴェルフェリアの親戚にして先代風紀委員長。
ベル一族の異端であり、卒業後高位の役職に就かず学園内でラーメン屋台を営みだした。ラーメンの味にとりつかれた変人。そのため、レディライト家本家から後ろ指を指されている。
親戚の他のベルたちの中では年長者であり、小さい頃から世話をしていたため、今でも相談にのったり心配をかけたりしている。屋台をたまにベル会議の場所につかったりもする。
ラーメン屋台は一般には、ポイズンスライムが作るラーメンは怖いと忌避されているため、知る人ぞ知る味の屋台となっている。
それでも来てくれるお客はだれでもウェルカムの精神を持ち、番長連だろうが裏市だろうが全てを受け入れる。様々な勢力に属する者たちが食べにくるので、対立する者同士が同席してしまうことも多々あるが、この店は暗黙の了解で中立地帯となっているため、勝手に争うものなら彼女の毒を注がれ戦闘不能にされる。
好物はテトロドトキシン。
【名前】ベルンカステル・レディライト
【種族】アイススライム
【性別】女
【性格】ベル一族の中でも最も始祖ベルグレインに似ており人間嫌い。
愛深き故に愛に苦しむタイプ
【特徴】どこまでも凍ったその有り様は身体だけではなく心も閉じている証。
【設定】ベル一族の一人。大富豪レディライト家の分家出身であるが最も初代ベルグレインに似た見た目と冷酷さと商才を備えた才女と謳われ、一時はベールクレアと並び次期後継者の有力候補と目されていたが敗北、しかし特に恨んではいない、むしろ一族全てを愛している。一族の中では年も近いベルスタシアと特に仲が良い。
実はその正体はベルグレインそのもの。レディライト家には本家分家問わず時折生まれ変わりとしてベルグレインが現れるよう一つの呪いがかかっている。全てはレディライト家の繁栄と人種が許される社会にならないよう暗躍するためベルグレインが仕組んだこと。歴史の裏で現在の世界を築いた元凶とも言えるし、まさに人種にとっての悪役である。そんな人種への憎悪の塊である彼女だが、身内にだけは存外甘い。
人種にも良い奴がいることなんてとっくに分かっているが、それでももはや彼女は止まらない。止まれない。それが代償であり契約だから。繰り返す人生も恨み続ける生き方もとっくに疲れて仕方がないのに。
彼女の政治力を人種差別をなくす方向に使えば長い年月はかかるがゆっくりと解決することも可能だろう。
【名前】ベルデ・レディライト
【種族】はぐれメタル
【性別】男
【性格】基本真面目だがバカ。空気は読めない。自分の感情に正直。
【特徴】全身が銀でできたスライム。伊達男、割りとモテるが金目当てな娘も多数混じっている。
【設定】風紀委員の二課所属でクロの右腕。意外に武闘派であり、番長連との抗争で前線を張ることもある。番長連のデュオとはライバルであり強敵と書いて友とよむ仲。ワルフカルラとよくつるんでいる。クロを先輩として慕っており、時折ラーメンを奢ってもらう。クロの正体について度々怪しい所を見かけているが察しが悪いので気づいていない。ベルスタシアがレディライトを隠していることにも察していない。
ベル一族の一人であり、金の力で二課の備品や装備を高級に取り揃えている。許嫁にセリカ嬢がいるが、セリカはルークに夢中のため婚姻に関しては有耶無耶となっている。最初はベルデからしても勝手に決められた縁談だったため興味もなかったが、自分に見向きもしないセリカに徐々に惹かれていった。そのためルークセリカベルデの数珠繋ぎで追いかけ回す光景がよく見かけられる。それが原因で風紀委員なのに風紀を乱したとして捕縛された前科がある。
自称恋愛上級者。(ベルの中では)上級者かもしれない。
【名前】ヴェルフェリア・ロックフェラー
【種族】バーニングスライム
【性別】女
【性格】勝ち気な性格で負けず嫌い
努力家で勉学も運動も人並み以上の結果を残すが、本物の天才たちには敵わないコンプレックスを持つ。THE 凡人
実は甘えたがり。
【特徴】普段はポカポカなスライムだが、拒絶の意思や強い怒りで煮えたぎるマグマのようになり近づくことが難しくなる。
【設定】ベル姉妹の親戚で貴族院議員の娘。
財界の雄であるベル一族ロックフェラー家は政略結婚によりその立場を盤石にしてきた。そのため、ヴェルフェリア本人も許婚がおり、財界から政界に影響力を広げる礎としての役目に陰鬱とした感情を抱える。何もかも用意され決められる現実に歯痒さを感じている。
自らの家柄に負けないように何か結果を残そうとひた向きに努力ができる娘。しかしその凡人さはどれだけ努力しても天才には追い付けない悲しみを内包する。有能の証と信じる生徒会に選ばれなかったことがトラウマ。
本家財界の跡取りとなるベル姉妹との仲はそんなに悪くない。政治家の娘らしく腹芸に長けて、本心を隠すのが得意。友達が少ない。ほしい
やっぱりチョロい。
【名前】ベルナルド
【種族】グリーンスライム
【性別】男
【性格】演劇バカ、奥手
【特徴】名前の通り緑色のスライム、見た目と声色を自在に変えることができる
【設定】演劇部部長。
ルーツを辿るとベル一族とは遠い親戚筋に当たるがそれを互いに知らず、彼自身は庶民の出である。
その変幻自在なスライムの特性を活かして演劇部であらゆる役を演じられる万能役者として活動しており、衣装担当のグレゴリーには厚い信頼を寄せている。
秘かにマリアに想いを寄せているが、スライム族の体質故そうそう怪我を負うことがなく、かといって高い演技力を邪な目的で発揮するのを良しとしないため
保健室へ出入りすることは滅多にない。
【名前】エグゾセ・リゲイアー
【種族】セイレーン
【性別】男(装女子)
【性格】一人称は「俺」で、口調や振る舞いも男性に似せている。周囲からは頼れる兄貴(姉御)と思われているが、ルーティのような恋に恋する女の子としての一面も持つ
【特徴】青髪の中性的な容姿の半人半魚で、黒いエナメルジャケットを着用し、下にはさらしを巻いている。大昔は半人半鳥だったセイレーンの原始的特徴を残すといわれる貴重な一族出身で、魚の胸ビレのような発達した腕はかつての翼だったと考えられている。この腕を用いて水面上をトビウオの如く滑空することができる
【設定】海洋マフィアの現ボスの一人娘だが、本人は後を継ぐつもりはないらしい。男装している理由は父親がエグゾセを後継者に据えるために男として育てようとした家庭的事情によるものだが、そもそもセイレーンは女性しかいないので周囲は男装を半ば公認している状態になっている。本人は一人の娘として扱ってくれない父親に反発しながらも、男装自体は悪くないと考えている。ルーティのような異性を魅了する歌声は持っていないが、聴覚器官にダメージを与えるほどの叫び声をあげることができる。オルキヌスやリーゼとは基本的に仲が良くないが、逆に風紀委員とは仲が良い
実はノゥティの姉で、学園の人気アイドルアイレーンだったりする。
【名前】リーゼ・オルカ
【種族】リヴァイアサン
【性別】男
【性格】紳士を気取るがその実喧嘩早い
【特徴】
マフィアなスーツを着こなすインテリ風
【設定】
学園の番長にして海洋マフィアのボス候補の一人。多くの舎弟を束ね、風紀委員の問題児リスト上位にいる。そのためヒョウカとはよく喧嘩している。
オルキヌスとは親戚。昔生徒会長に敗れたことがある。
本家に生まれたというだけでとあるセイレーンがボス後継序列1位の座にいるのが不服。しかし、縦社会で生きる者として相応の礼儀をもって接する。
実はオルキヌスと同じ天然ボケ属性を有しているのは内緒
【名前】ユークリッド・オルカ
【種族】海竜
【性別】女
【性格】お淑やかな丁寧良い子
【特徴】黒髪黒セーラー切れ長美人、スカウターみたいに相手の戦闘力を測定することができる優れた目を持つ
【設定】学園の御姉様として慕われている完璧美女であり、世のため人のために生きようと活動している平和主義者。困った人がいたら拳一つで直ぐに解決。頭はそんな良くない。
お淑やかに見えるが結構ノリがよく行動力もある。他の御姉様とも仲良い
幼き日かつて不世出のいじめっ子として地元に君臨していたガキ大将であり過去討伐されたことがある。
今は大人しくなりお嬢様然として振る舞っているが、未だその戦闘力は衰えていない。結局本質は人の心分からない系マフィア。
実は孤児でありその才能を買われ孤児院からオルカファミリーに引き取られた。そのため継承序列は低く逆らえないため、番長連にも嫌々所属している。おかげで元ヤンがバレないよう変装能力は上達していく一方である。
リーゼには悪態つき、クロとは仲良い
【名前】カフカ・カルカリアス
【種族】鮫
【性別】女
【性格】命令に忠実で、冷静で冷酷
【特徴】白目がない黒色の瞳と灰色のざらざらとした肌、鋭い三角の歯など、街行く百人に聞いたら九十八人が怖いか不気味と答える外見をしている。
【設定】海洋マフィアの一員でリーゼの部下。ただし順位がリーゼより上位のエグゾセの命令を断ることはできずちょくちょくエグゾセの部下となっている。肉をお肉様と呼ぶほど肉が大好きな肉食系。
口には出さないがお肉様をくれないリーゼよりお肉様をくれるエグゾセのほうがいいなと思い始めている。
【名前】 スザク・アークフォード
【種族】 鳳凰
【性別】 男
【性格】
The クズ
童貞
クヨクヨしない気にしないポジティブマン
滅茶図太い
【特徴】
無駄にイケメン
赤毛の髪にポカポカでフカフカな羽毛を持つ
回復と防御の魔術に長ける
【設定】
番長勢力のNo.2で、リーゼの右腕。しかし本人に忠誠心は皆無であり、また野心溢れるニューリーダー病患者なので度々番長に下剋上を謀り制裁される。その度に不死鳥の如く復帰して何食わぬ顔でそこにいる。
不真面目でそもそもテストすら受けず、留年しているため妹と同級生である。勉強はできないのではなく、しないだけとは本人の談。
基本クズだが何故か妹からは慕われている。
基本クズな彼がNo.2をやれているのはただただシンプルに彼が強いからである。しかしクロら舎弟たちからは忠誠心を向けて貰えず、雑に扱われている。
リーゼとは時折ラーメンを食べに行く仲、クロの名付け親、幼馴染みにヒョウカとゴエティア兄妹がいる。
【名前】 プライド・ルーデベルト
【種族】 グレムリン
【性別】 男
【性格】
・傲慢とちょっとツンデレ
・好奇心の申し子で、ボタンを押しちゃいけないと言われると即座に押すタイプ
【特徴】
・白衣眼鏡三白眼
【設定】
・プライヤの兄にして、自称"魔導王"にして、番長勢力の一員にして、"学園四賢人"にして、究極の天才発明家。魔導だけではなく、理系もいける。
・圧倒的天才だが、研究以外サボり過ぎて留年している。
・好奇心の余り、自らの研究でよく事件を起こし、大体リーゼか風紀委員から折檻を受ける。反省はしない。
・弟のことは何やかんやで気にかけている。絶対に表には出さないが。
・魔術王との決戦は伝説として語り継がれ、また学会でのベールクレアとの対立と生徒会に縁がある。
・子供みたいなIQの低い口喧嘩をする。
【名前】ロア・ロールド
【種族】王蟲
【性別】女
【性格】
自称クール属性
前方先輩面
【特徴】
ありとあらゆる虫の特徴を兼ね揃える虫たちの王
ムカデみたいな長いしっぽがチャームポイント
【設定】
神出鬼没のみんなの先輩。かつては生徒会や風紀委員など多くの委員会を経験してきたが、今は一応番長連の一員。
絶滅危惧種の肉食貴族。後輩を可愛がるが先輩面してくる。
なんか昔から学園にいる、学園謎お姉さんの一人で顔が広い。
お茶会好きで度々不特定多数に招待状を送り付ける。
中核となる人格は存在するが、彼女は個にして群であり群にして個な生命体。
そのため老化していく体を新しいものに取り換えることができ、実質的不死である。しかしそのテセウスの舟的不死ゆえに過去の彼女と今の彼女は同一かというパラドックスをもつ。
【名前】ザクロ・マニヨンズ
【種族】ハイローズ(バラのアルラウネの上位種族)
【性別】女
【性格】ロックンロール魂をもち独特の世界観を持つ
【特徴】青いバラを咲かせるアルラウネの少女で一般的なアルラウネの特徴を有している。
貧乳で体つきが細く手足が長い
【設定】バラのアルラウネの家系から生まれた突然上位種で、ブルーハーツと呼ばれる特殊な青いバラを咲かせる。このバラには強い幻覚作用があり、花粉を吸ったものには、ザクロの発言が全て実現して見える。それが多少現実離れしていても(1001のバイオリンを出現させるなど)疑問を抱かない。
番長連に所属しており、「チェインギャング」と呼ばれる部下を多数有する。数だけなら番長連最大だが、その多数が大人たちに誉められるようなバカにはなりたくないという理由で逆らってるだけで、特にグレてるわけではないから戦闘力は低い。
【名前】デュオ
【種族】雷の精霊
【性別】男
【性格】
突っ張ってるが騙されやすいお人好し
【特徴】
誰も近寄れないようにバリバリと電流が周囲を常にほとばしっている。
かわいい顔立ちをしているが、顔上から下にかけて大きな傷をもつ。可愛い扱いされるのを嫌うがそこを姉にいじられまくっている
【設定】
ソロの双子の弟
かつて姉と風神雷神コンビでヤンキーチームのヘッドとして有名だったが姉が脱ヤンしてしまったため姉のことを嫌っている。姉からはむしろそれ込みで可愛がられているが、姉は元ヤンであることを情報規制しているのでそこに踏み込もうとしたら制裁される。
チームのヘッドとして快進撃を進めていたがユークリッドとの決闘に敗れ番長連にチームごと吸収された。負け知らずだった自分を降したユークリッドに惚れ、姐さんと慕うようになる。しかし、番長連外で御姉様モードのユークリッド相手にも姐さんとヤンキーバレしかねない言動をするのでその度制裁される。
イズナとワルフとは友人
雷刀を愛用し装備したデュオはユークリッド級の強さだが、最近落っことし風紀委員に回収された。
【名前】アリア・ヘルナリアス
【種族】堕天使
【性別】女
【性格】
儲け最優先の守銭奴
他人は信用しない
強欲
どこか消しきれない情もある
【特徴】
1対の黒い翼と黒いリングをもつ
泣き黒子がチャームポイント
【設定】
番長連の不穏分子
表向きは総番の言うことをよく聞くが、裏では番長連の肩書きと影響力を使い非合法な商売や取引を行っている。
第二種を除けば最底辺の貧民出身、その体験からどれだけ他人を踏み台にしても何がなんでも成り上がってやると超上昇思考の持ち主。
貴族富豪の多い学園は彼女にとってコンプレックスを刺激しまくる場所。
天使の翼の数は階級の高さを表し、翼の色は本人の堕天さを表す。昔の彼女の翼は白く輝いていたものだが、そんな現在の自分の姿が嫌いで仕方がない。
魔術の才があり、昔は真っ当に成り上がろうとしたが、本物の天才魔術王に敗れたときから階段を踏み外してしまった。
まったく真逆の幼馴染みがいるが真逆過ぎて眩し過ぎてあまり関わらない。
他人を利用して生きると息巻いてるが、結局もっと悪いやつに彼女も利用されてるだけなのかもしれない。
【名前】ミロス
【種族】ミノタウロス
【性別】女
【性格】男勝り、男嫌い
【特徴】美人。赤目。青髪でボブカット。頭に牛の角がある。黒色の特効服を着ている。巨乳で胸にはサラシを巻いている。
【設定】
女性メンバーで構成されているヤンキーグループの女番長。番長連に所属している。いつもヒヅキやヒョウカなど強い人達がいたらグループに勧誘している(見た目が強そうな人も勧誘している)。目的は、この学園を女学園にするという野望がある(番長連の人達には秘密にしてる)。集会では男性が嫌で本当は行きたくないがグループ代表の為、しょうがなく行っている。戦闘では、かなりの実力を持っていて、ミノタウロスならではの怪力やパワーがある。女性には優しいが男性には厳しく、男性に触られそうになったら投げ飛ばしたり、ぶっとばしたりする。女子力が高く、女友達が多い。なぜ男嫌いになったかはグループに入っている人達さえも不明。
【名前】 ディーピカー
【種族】 ガルダ
【性別】 女
【性格】 喧嘩っ早く、情に厚く、きっぷの良い江戸っ子っぽい姉御
【特徴】 人間のような体に猛禽の頭・翼・鉤爪を持ち、全身赤い羽毛に覆われている
金色のアクセサリーを沢山身につけている
【設定】
暑い地域の出身だが、常にホッカイロほどの熱を帯びているので寒さも平気
派手好きで祭り好き。1人でいるより大勢でワイワイしたい
蛇・竜系亜人とは種族上仲が悪い。
学園祭実行委員長でありプライヤの腕にほれ込み、学園祭実行委員会に引き込む。
念願のプライヤの彼女になることができ最近浮かれ気味。こう見えて中学生。
【名前】ソロ
【種族】風の精霊
【性別】女
【性格】知的探求者という名の変態
好奇心にとっても正直
デリカシーがないとも言う
【特徴】体を風にしてそこら辺をよく漂っている
全体的に白い服を好む
常に笑顔が張り付いていて、ある意味ポーカーフェイス
【設定】スキャンダルや特ダネが大好きな自称ジャーナリスト
新聞部部長
かなり頭は良いがその頭脳を悪用しかしない
人の秘密を暴くのに闘志を燃やすが周りから反感を買いよく粛清されている
しかし反省も後悔もしないので今も風の向くままそこら辺に漂っている
呼べばすぐ来てくれる
逆に自分について探られるのは恥ずかしがる
アマネとは友人同士で敵同士。アマネにショタコンという事実を暴露された。
【名前】モマ
【種族】?鼠(ムササビ)
【性別】女
【性格】生真面目を絵に描いたような人物。説教くさくて小言が多く、一度話が始まると長くなるタイプ
【特徴】?鼠のように前足と後足の間に飛膜を持ち、茶色の長い尻尾が生えている(本人によるとこの尻尾がチャームポイントらしい)。茶髪ボブカットで滑空時に着用する特注のゴーグルを頭にかけている
【設定】新聞部副部長。同輩のソロに対しては忌憚なく意見を言い合える立場で、ソロが長話に耐えられなくなって逃げ出すこともしばしば。風を吹かせるソロとは相性抜群で、逃げるソロを滑空しながら追いかけ回す姿は学園でもよく知られている。生徒会メンバーのクレルとは広報と新聞部という関係もあり、公私共に付き合いがある。モモンガの亜人とよく間違われるが、本人はそれを嫌っている
【名前】コタロウ
【種族】ヤモリ
【性別】男
【性格】悪戯や他人の秘密を暴くことに心血を注ぐ生粋の悪ガキ。モマをはじめ周りからはその情熱をもっと他のことに費やせばいいのにと呆れられている。お調子者故に肝心なところでやらかすタイプだが、良くも悪くもポジティブシンキングなので立ち直りは早い
【特徴】忍者風の紺色の装束に身を包み、メモ帳や悪戯道具などが入った巾着袋を腰に提げている。特殊な四肢を用いてヤモリの如く壁や天井を這いずり回ることができる。尻尾の自切も可能で初対面の人物には悪戯も兼ねて挨拶代わりに使うこともある
【設定】新聞部の部員でソロとモマの後輩。口癖は「~ッス」。ソロと共に(自称)特ダネハンターとして活動している。ソロからは可愛がられているがモマに対するトカゲの尻尾切り要員にされるなど扱いが雑な部分もある。マナを識別できる数少ない人物で、たまに共謀して悪戯を仕掛けることもある。忍者の末裔らしいが忍術は全く使えない
【名前】アマネ
【種族】天邪鬼
【性別】女
【性格】天邪鬼な性格
攻める側なので攻められるのは弱い
【特徴】何をどうしているのか不明だが、常に空中に倒立状態で浮かんでいる
基本嫌な笑顔を浮かべている
【設定】
ソロの盟友にして好敵手で、プライベートでは結構仲が良い
放送部部長
人の本心本音を知るのが趣味
唐突に放送部イベント"告白してみよう"を断行する
高精度な嘘発見器を自作したりと頭は良いが悪用しかしない
【名前】
コダマ
【種族】
山彦
【性別】
男
【性格】
誰にでもフランクに接する裏表のない陽気な人柄。アマネ曰く「面白味がない(いじり甲斐のないほど裏表のないポジティブな)」性格。現代の若者言葉をよく使う。
【特徴】
茶髪タンクトップでキャップを後ろに被るなど、今風の若者ファッションが特徴。犬のような耳を持ち、首にはヘッドホンをかけている。
【設定】
放送部副部長で音響機器に詳しい。山彦の亜人固有の能力である『再声』を持ち、聞き取った相手の声を完全に“再生”することができる。また、歌唱力も高い。見た目や言動からチャラチャラしていると思われがちだが、意外と生活は真面目で学業成績も中間以上を維持している。
【名前】
ロザリア
【種族】
木乃伊(ミイラ)娘
【性別】
女
【性格】
おっとりした性格の無自覚系誘惑キャラ。包容力のあるお姉さんタイプだがどこか抜けている部分もあり、年下からも親しまれやすいと評判は高い。
【特徴】
腰まで伸びる少しくすんだ茶髪を持ち、大きめのリボンを頭につけている。全身包帯でグルグル巻きだが、ボンキュッボンのダイナマイトバディなこともあって身体のラインがくっきりしている。所々素肌が見え隠れしており、運が良ければポロリが見れる...かもしれない。
【設定】
種族としてはミイラだが厳密には「死蝋」と呼ばれる特殊な分類に属しており、生前とほとんど変わらない容姿を保っている。そのため『世界一美しいミイラ』とも称される。ちなみに本人曰くこの容姿を維持し続けるのは大変なので、できるなら普通のミイラになりたいとのこと。オカルト研究部(通称「オカ研」)の部長を務めているが、本人の性格も相まって部活動らしい活動はほとんど行われておらず、各人が自由に活動している。
【名前】エンプーサ
【種族】蟷螂
【性別】女
【性格】サバサバ系毒舌女子。初対面の相手でも思ったことをズバズバ言うタイプだが、逆に罵倒されたり体型イジリされると涙目になる
【特徴】つり目長身の貧にゅ...スレンダー体型で、両腕は鎌状になっている。黄緑色の長い髪を持ち、お腹を露出した祈祷師の衣装を身に纏っている
【設定】オカルト研究部副部長。カマキリの亜人は
古より予言者としての素質を持つと広く信じられているが、本人はオカルトとバッサリ切り捨てている。またオカルト的事象に対しても一部を除いて否定的で、オカルトの探求よりもオカルトを否定する立場から研究を進めている
ロザリアとは友人らしいがなにか確執を持つ。
【名前】
八卦院 空子(はっけいん そらこ)
【種族】
件
【性別】
女
【性格】色々と行動したがり、人に世話を焼きたがるが体がついていかず、その事を歯がゆく思っている。ただし諦めない根気強さを持っている。
【特徴】オカルト部の部員兼占い部の部長。病弱にして惰弱で、何かと息絶える事が多い。高確率で当たる占いをすることができるがその際体力を使い果たして死んでしまう
ただし死んだとしても数十分後に蘇る。
首から上は人間と同じだが首から下に牛の特徴がでており、むっちり体型。
ミルクもでる。
【名前】オー・クラッペン
【種族】???
【性別】男
【性格】やたら声がでかく、激情家。祭となると毎回ゴミでなにか派手なイベントを企画する程の祭好き。
【特徴】ゴミ溜め場にある部室(プレハブ小屋)の窓からメガホン越しに喋る。メガホンはオシャレで毎日変えている。
【設定】カルト部活と名高いゴミ回収部の部長。長らく部長を務めているがいつも窓からメガホン越しに喋るだけで、部室ことプレハブ小屋のドアがゴミ山で埋まっていて部員すら入れないので誰も姿を見た事が無い。部室から出てこないので留年記録絶賛更新中。
使っているメガホンはマジックアイテムの為しばしば放送部の回線に混線して苦情が来ている他、部員が集めたゴミは彼が処分しているが処分方法は不明。一号と呼んでいる少女と一緒にいる
【名前】R-10
【種族】機械天使
【性別】なし
【性格】ドヤ顔天然系自称クールキャラ
【特徴】変形タイプで普段は正八面体キューブの形をとっている
人型にもなれ機械の羽に天使の輪をもつ
【設定】高性能Aiを搭載しているが、何がどうバグったのかそこはかとないボケキャラになってしまった
しかし何故かその代わりクールな同種族にはありえないもの"感情"を獲得するに至った
バカだが素のスペックは高く作られているので優秀ではある
誰かに仕えることがプログラムされているので本能的にご主人様を求めるために奉仕部へ入部した。
しかしご主人様と認めた人以外に対しては毒舌である。
【名前】アリレウス
【種族】堕天使
【性別】なし
【性格】マジ天使
【特徴】6枚3対の白翼
【設定】堕ちた天使の一族出身だが本人はまったく天使気質のいい人。天使気質と堕天気質が混じったため敬語にだぜ口調がくっついた変なしゃべり方をする。
【名前】イルミ
【種族】ケンタウロス
【性別】女
【性格】恥ずかしがり屋で穏やか
【特徴】黒髪ショートカット、馬の部分は茶色、馬の耳がついている、オッドアイ(青と黄色)、巨乳であり巨乳であり巨乳。更にスパッツ。
【設定】人とケンタウロスのハーフで、人前に立つとテンパることがある。主人公の男とは小さい頃によく一緒に遊んでいたなかである。ケンタウロスなので走るのが速く、陸上部の重量級のエース。
一度男にフラれたが諦めずに再チャレンジを目指す。
【名前】
ペレグリン
【種族】
隼
【性別】
男
【性格】
ナルシストでポエマー
【特徴】
青みがかった黒い一対の翼と鋭い爪を持ち、鳶色のマフラーを巻いている。
「瞬膜」と呼ばれる瞼とは別の眼球を保護する膜がついており、急降下中に眼にゴミが入ったり乾くのを防ぐ機能を持っている。
【設定】
陸上部(航空部門)のエース。『音速の貴公子』とも呼ばれ、実際に急降下中のスピードは音速を超えるとされる。たまに生徒の前で曲芸飛行を行っているが、大抵無許可のため顧問に大目玉を食らっている。内外から将来を嘱望されているが、本人の夢は
放浪しながら世界を旅することらしい。
【名前】ヒダン
【種族】両面宿儺
【性別】男
【性格】表の顔:穏健的でナアナア
裏の顔:好戦的でヒャッハー
【特徴】 山の民のような服装と肩まで垂れる長い銀髪
右の側頭部には鬼神面を付けている
表の顔は好青年だが、裏の顔は眼光鋭い面立ち
【設定】 鬼(両面宿儺)の亜人。後頭部には髪と鬼神面で隠れた裏の顔があり、それぞれ独立した意思を持つ。鬼神面を表の顔にかざすことで、表と裏の顔を入れ替えることができる。両面宿儺は先の大戦以前より他の鬼の亜人と共に人間の支配に抗っていたという伝承があるが、本人は人間にわだかまりは持っていない。ヒヅキとは種族の関係上交流があるが、表と裏の顔で評価は真逆である。
表の顔はメイドを悪漢から救った経緯から懇意の仲になっており、男からメイドを任されることが多い。
【名前】リンネ
【種族】鬼
【性別】女性
【性格】自己主張しない流されやすい性格で誰にでも敬語を使う大和撫子
【特徴】巫女服着用 右手に包帯を巻いている
【設定】
縁結び、恋愛成就のご利益があるらしい神社の巫女。神楽を修得しており、行事がある時は舞っている。
神に生け贄として捧げられていた一族の末裔で、自己評価が低い。右手から血液を流し、それを操ることが出来る特異体質。
血液を燃やしたり武器に変えて戦うが、傷付けることを嫌う。
数百年に一度、同じ外見の鬼が一族の中で産まれている。らしい。
緋衣童子と似ているが?
【名前】シェンメーイン
【種族】リザードマン
【性別】女
【性格】飄々
【特徴】丸メガネのサングラスに咥え煙管。登下校では被り傘を着けて、錫杖に見立てた仕込み長刀を鳴らしている。
【設定】家柄は中々知られているとこの出で、教養を学べと通わされているが、本人はこだわってない為興味の出た事を優先気味。
頭は悪くなく判断力もあるが躊躇しないため、良くも悪くも行動が早い。荒事も好き。
「相手が本気を出す前にとことん痛い思いをさせる。根性萎えるまでぶちのめす」
がケンカのモットー。
【名前】ユエ・フォン・メーイン
【種族】リザードマン
【性別】女
【性格】思慮深く真面目だが、それ故に苦労人。一度心に決めたらまず曲がらない
【特徴】
赤く綺麗な鱗と鬣をしており、後ろに向かって二本円錐型の角が生えている
表情は乏しく見えるが、家訓の「弱さを悟られるな」を守ろうとしているだけで心の動きは豊か。
体格は細く引き締まっている。
ベルトに見立てた蛇腹剣をいつも身につけているが、学園ではまず滅多に使わない
【設定】
メーイン家のかなり遠い分家で、直系に仕える近衛戦士の筋。家格は直系と比べ数段落ちるところの長女。
「(シェンが)何やるか分からんからお目付役やれ」との勅命により入学するが、当初は直ぐに煙に巻かれていた。
手を変え品を変え変わらぬ熱意で追ってくるユエにある種の尊敬の念とウンザリを感じたシェンメーインに言いくるめられ、以降はホドホドに動向を追い、適当にヤンチャを諫め、悪くない感じでメーイン当家に報告している。
戦闘能力はかなり高いが、相手に怪我をさせたくないのでまず本気にならず手心を加える。
ので「本気の経験とセンスとを磨かないと、シェンさんは何時までも抑えられないねぇ。あと汚い手段はいい加減覚えな」と言われるのが悩み。
生徒会に勧誘された事もあるが、一番の仕事(お目付役)を疎かに出来ないと言って辞退。しかし、実質生徒会の手となり色々協力している。
一見取っ付きづらいが優しく、困っている者がいたらさり気なく手助けするため、意外と有効範囲は広い。
又、サレムやハナヨ等立派な心掛けをしている者達に対して尊敬の念があり、良い行いを見かけた日は自室の手帳に出来事を書き記している。
予想の付かない事が数多く起こる学園での生活を心から楽しんでおり、学園生活で得られる体験全ては将来仕える筈のシェンメーインと本家一族の助けになると考えている。
【名前】イヅナ
【種族】鎌鼬
【性別】男
【性格】本人は不良を自称しているが、中身は小心者。老人や女子供に弱く、困っている人を見つけると何故か助けてしまう性格
【特徴】茶髪オールバックで白の特攻服を纏い、「構え太刀」という太刀を佩いている
【設定】見た目や言動はオラついているが、弁当の早食いなどやることがショボイ。目立った非行や犯罪もない(というより本人にする勇気がない)。舎弟が何人かおり、「兄貴」と呼ばれて良い意味で慕われている。太刀は威嚇のために佩いている要素が強く、そもそも本人が剣術に疎いこともある
【名前】ローエン
【種族】龍族
【性別】男
【性格】
正々堂々な武人
戦闘オタクであり、喧嘩にワクワクするタイプだが不良ではない。
ちゃんと礼儀はある。
【特徴】
龍人形態と完全龍形態を持つ。
鱗の色は黒紫色
【設定】
古くからの武門の家柄であり、素手や武芸、武術など多くの戦闘技能を修める。
学園5本の指に入る戦闘力の持ち主だが上位4名には勝てずにいるので、それら4人を勝手に四天王と呼んでいる。
単純な身体的戦闘力に限界を感じ、それだけでは学園最強には手が届かないと最近は魔術にも手を出している。
知り合いからは中二病と煽られている。
魔術戦闘部を作ったが人は集まっていない。
【名前】フー
【種族】虎族
【性別】男
【性格】自らの種族と実力に高いプライドを持ち、虎の亜人の流儀である1対1の闘いにこだわる生粋の戦士。自分にも他人にも厳しいタイプで交友は広くない
【特徴】虎人状態では黄土色の短髪で黒い道着を着ている。完全形態になると長いたてがみになり、道着が破れて上半身が露出するほど全身が発達する
【設定】格闘技を得意とし、特に一族相伝の拳法に自信を持つ。ローエンとは一度拳を交わし合った好敵手の間柄で、たまに二人で修業をしたり議論を交わしている。また、龍の亜人と虎の亜人は古くより互いに強さを競い合う関係ということもあり、その決闘を邪魔する者は誰であろうと許されないと考えている。大戦以前に虎の亜人が人間の一方的な迫害によって絶滅寸前まで追い込まれたことから、人間(特に第二種、その中でも少女)に対して憎悪に近い嫌悪を抱いている
【名前】オルタネート
【種族】リザードマン
【性別】女
【性格】粗暴かつ単純。
【特徴】スローガンが書かれたタスキ着用。風紀委員会対策でヘルメットも装備
【設定】「全種族平等」がスローガンの学生運動グループ…の過激派メンバー。父が所属していた頃のグループは大きく悪名高いグループだったものの支援団体に切られた事もあり、現在学内メンバーは彼女だけ。
スローガンが殴り書きされたトラック型魔導車『テラス学園長退陣号』の上で演説してる事が多い。正直暴れるのが楽しいのと大好きな父がやっていたからやってるだけであんまり考えてない。風紀委員にボコボコにされる常連。
【名前】シノ・サトミ(信乃・里見)
【種族】犬娘
【性別】女
【性格】日常生活ではワガママでお転婆な部分が多いが、公の場では気品あふれる所作を見せる
【特徴】白い犬耳と尻尾を持ち、長い黒髪を簪で結って藍色の女袴を着用している。家宝である宝刀「村雨」と数珠を肌身離さず持っている
【設定】東の国にある旧家──サトミ(里見)家の生まれで、八人姉妹の長女。学園には留学生としてやってきた。一人称は「妾」で語尾に「~のじゃ」をつける等、古風な言い回しが目立つ
【名前】
シバエモン
【種族】
狸
【性別】
男
【性格】
穏やかで物腰柔らかだが、相手が誰であろうと平等に接する肝の座った部分も持ち合わせる。一方で茶目っ気を発揮したり、金にうるさい一面も見せる。
【特徴】
普段は甚平、茶室では羽織と袴を着用する。恰幅のよい体格で狸の耳と尻尾を持つが、変装中は隠している。
【設定】
東国出身の狸の亜人で変装を得意とする。趣味は和菓子作り。茶道部の部長も勤めており、作法にはあまり厳しくせずに初心者でも利用しやすいことをモットーとしている。そのもてなしは高い評価を得ており、噂では学園長がお忍びで利用していると言われるほどである。
【名前】タタラ オソラヤマ(恐山 多々良)
【種族】猩々
【性別】女
【性格】豪放磊落で豪快な性格
【特徴】赤がかった茶色の髪色をしており、セットできないほどかたい髪質のため山嵐のような髪型になっている。片方のみ肩がだされた革製の胸当てをいつもつけており、そこから見える腕にはかなりの筋肉がついている筋肉質
【設定】多々良は一族の頭首に伝わる当主の名前であり、本当の名前はヒサ(緋紗)。オソラヤマ一族は東の国の鍛冶師を取り仕切る一族で国一の鍛冶師である。得意とする妖刀の制作には右にでるものがおらず、里見の村雨のメンテナンスも手がける。
長身筋肉質で面倒見のよい性格のために女性にはモテて、男性に慕われているが本人は複雑に思っている
シノ・シバエモン・タタラで東方の御三家と呼ばれる。
【名前】
テンコ・マサキ(政木 天狐)
【種族】
白面金毛九尾の狐
【性別】
女
【性格】
その美貌と妖術で男を虜にし、残虐非道なまでに翻弄する悪女。と巷では噂されているが、実際は経験豊富な知識と老婆心で世話を焼きたがるちょっとお茶目な性格の持ち主。ただし、後述の事情によって人間不信に陥ったため、一部の人間や亜人以外に本性を見せることはない。
【特徴】
金髪金毛で白い顔を持つ美しい狐娘だが、普段は無用なトラブルを避けるために人間の女性に化けている。尻尾は妖力を解放する度に増えていき、最大で9本になる。一人称は「わっち」で、廓詞(くるわことば)で会話する。
【設定】
妖艶な雰囲気を醸し出す白面金毛九尾の狐娘。シノの侍女兼護衛役を勤めているが、既に保護者的存在のシバエモンがいるため、あまり表には出てこない。シノに対しては少し甘さが目立つが、逆にシバエモンとは折り合いが悪い(シバエモンは後記する風聞からテンコを警戒していることが理由であるとしている)。
かつては東国の山奥でたまに人助けをしながら暮らしていたが、彼女に魅入られて関係を迫ってきた権力者の男をやむを得ず妖術で撃退したことから追われる立場となり、以降は東国や周辺の地域を転々とすることになった。その間、「妲己」、「玉藻前」などの偽名を用いていたが、行く先々で同様に迫ってきた権力者と騒動を起こした結果政治すら乱してしまい、いつしか『傾国の美女』として語られるようになってしまった。
このような経緯から他人を信用しなくなり、人助けも行わなくなってしまった。しかし、最終的にたどり着いた里見家では、正体が露見した後もシノからは変わらぬ信頼を寄せられたため、結局そのまま居着くこととなった。
【名前】
ジャンヌ・メトレス
【種族】
雀蜂
【性別】
女
【性格】
典型的な高飛車お嬢様。常日頃からノブレッソブリージュを欠かさないように考えているが、時として相手にとっては有り難迷惑になることも。
【特徴】
金髪ツインテで白い手袋をはめ、黒いブーツを履いている。雀蜂の触角と翅を持つ。腰には護身兼決闘用としてレイピアを差している。
【設定】
先の大戦で人間と亜人をまとめ上げて勝利へと導いた女性を先祖に持つとされる名門・メトレス家の息女。ミレイアなどの上流階級の亜人とは社交場においても交流がある。個人的な趣味としてフェンシングを嗜んでいる。気に入らない相手に対しては手袋を投げて決闘を申し込むことがある
【名前】アダム・ド・ローエングラム・アークフォード・フォン・ロスチャイルド
【種族】鳳凰
【性別】男
【性格】
全体的に雑
楽しければ全て良し
エンターテイナー
しぶとい
【特徴】
虹色の羽毛
美形遺伝子
【設定】
父親が学園理事会の一人にして貴族院議長を務め、彼も後継者として将来を嘱望されている。政治の名門のためオルタネートの標的の一人。
五大貴族の一角ロスチャイルド家の次期当主。父親共々セレナには幼少から世話されてきたので今でも頭は上がらなく、会う度に子ども扱いされる。
各分家の面々からは雑に扱われる。
家的にオルカファミリーやベル一族などの各界の上流たちとのパイプがあるが、もろ癒着なので表だった交流は控えている。
溢れる財力で私的な大会を不定期に気が向くままに開催する。料理大会やバトルロワイアルや頭脳王決定戦、我慢大会、私闘決闘、ライブ、逃走中、ギャンブルなどなど。また、放送部や新聞部などの協賛もしており、祭や大会の影にはこの人ありと言われる。
大概頼めばどんなイベントでも開いてくれるが、仕切りたがりで司会をしたがる。
おもしろそうなことがあるところにはひょっこり現れ勝手に盛り上がる。
かつて先代生徒会広報を務め、現在は大学院博士課程在学
実はイベントにかまけて留年している。
【名前】
マユ・ヤマイ
【種族】
マイマイガ
【性別】
女
【性格】
自信がなく大人しく根暗、と思われがちだが純粋に不満を溜め込むタイプでときおりひとりで発狂したように豹変すり
【特徴】
茶色く煤けた白色の大きな羽と髪をもっており頭の上に大きな二本の触覚を持つ。
【設定】
セリカの親戚だが遠い遠い親戚なのでマユ自体は平民の出。セリカに憧れてはいるが近づけないために遠くからこっそり見ている。嬉しくなったり気持ちが高ぶったりすると羽から大量の黄燐が撒き散らされ発火するため「カラミティーヤマイ」や「ヤマイじゃなくてヤバい」や「亜人火力発電所」など散々な名前で揶揄され、誰も近寄らずボッチ。
【名前】
セリカ
【種族】
蚕蛾(カイコガ)
【性別】
女
【性格】
お淑やかで誰にでも優しい。深窓の令嬢として育てられてきたので世間知らずで乙女チックな部分がある。
【特徴】
儚さが漂う美しい容貌、絹のような純白の長髪とカイコガに似た触角と翅を持つ。カイコガの亜人共通の宿命として飛行できない上に身体も弱いため、他の亜人と比べて平均寿命はかなり短い。服装はジョゼットテイラーによるオーダーメイドの白いシルクのワンピース。
【設定】
世界に事業を展開する大富豪の一人娘。身の回りには常に身体の弱い彼女を支える使用人やボディーガードがいる。父親(母親は既にこの世を去っている)が決めた名門出の許婚がいるが、本人は短い生涯だからこそ種族や身分に囚われない自由な恋愛がしたいと考えている。
あらゆる生涯を潜り抜けて求婚してきたルークに惚れており、逃げるルークをどんな手を使ってでも追い詰めることが趣味
【名前】フラジール
【種族】ゴーレム
【性別】なし
【性格】能天気で忘れっぽい
【特徴】人型のストーンゴーレム
様々な鉱石の寄せ集めでできている
【設定】使役された経験があるのか、人の手伝いをしたがる。しかし何をしていたかすぐに忘れてしまう。悪びれる様子はなくいつもニコニコしている。
鉱石に含まれる複数の別のゴーレムの欠片から記憶を一部引き継いでおり、物忘れと相まって過去の記憶があやふや。
ずっと誰かを探しているような気がするが思い出せずにいる。
【名前】グレゴリー
【種族】フレッシュゴーレム
【性別】男
【性格】寡黙で温和
【特徴】全身に縫い跡がある強面の巨漢
【設定】
ロード家とも親交の深い魔術研究家フランクリン博士が作り出した人造人間であり、学問や人付き合いを学ばせるために博士が学園に通わせている。
その見た目と裏腹に優しく繊細な性格である。
大きな手からは想像できないほど手先が器用で、特技は編み物・裁縫。
演劇部の衣装の多くは彼が手掛けているらしい。
【名前】リバーシー
【種族】蒸気式機械天使
【性別】女
【性格】明るく社交的だが蒸気の量に応じてテンションが変化する。リアカーで物や人を運ぶのが大好きだが後ろ歩きなので衝突多発。
【特徴】基本は人型だがあちこちから蒸気を排出している。右目が蒸気の状態を表すメーター。
【設定】
大昔、人間の設計図を参考に亜人が見よう見まねで作った蒸気機関車に搭載されていた運行管理用魔法回路が解体出来なかった為に人型の機械ボディに移植された物。機関車時代、前後を間違えて作られた為に亜人にも人間にも欠陥品呼ばわりされていた。人型になった今でも後ろ歩きが基本。頭の上に汽笛と鳴らす為の紐が付いておりしょっちゅう他人にイタズラで鳴らされている。
【名前】リューン
【種族】蝙蝠
【性別】女
【性格】お節介焼き
【特徴】眼鏡っ娘
目は悪いが超音波で常人よりも鮮明に世界は見えている
【設定】
恋のキューピッドを自称する変人
すぐ恋愛認定してきて勝手に一人で盛り上がるただのカプ厨
他人の恋路を眺めるのが好きだが、自分の恋路には疎いというか期待していない。
純愛ものや政略結婚ものなど幅広くイケる口
【名前】ルミエール
【種族】蝙蝠
【性別】女
【性格】健康的変態、おしゃべり、社交的、意外に照れ屋
【特徴】眼鏡、秘書スーツ
何かズレてるのか番長連の集まりの時はサングラスをかける
【設定】筋肉フェチ
リューンの姉でレインの妹
漢のほとばしる筋肉と漢同士の殴り合いが三度の飯より好きなただの変態。
良い筋肉には恍惚な表情で静かに興奮しだす。
筋肉を身近に見るためだけに番長連に所属している。しかし、彼女が集会にいると空気がユルユルになるのでリーゼは良い顔をしてないが、彼女は話が通じる相手ではないのでもはや諦めている。学園三奇人の一人。
総番秘書を勝手に名乗っている。
実はリーゼに惚れてるだけなのは内緒。
こんなんでも頭はいい。
【名前】レイン
【種族】蝙蝠
【性別】女
【性格】清く正しいMっ娘
【特徴】着痩せ眼鏡
【設定】
マゾな性癖でたまに暴走するが本人はなかなかに有能な人物
先代生徒会副会長にして、先代新聞部部長でべリアもソロも元部下
ベールクレアとも本人は友達と思っている
良くも悪くも顔が広く学園の大体の人と知り合い
学園の番長に踏まれるために挑みに行った伝説を持つ行動力お化け
妹がいて溺愛している
男女異種族人型不定形に関わらず年下は可愛がる年上も可愛がる無敵の変態力と不落の妄想力を誇る
【名前】ルーク
【種族】朱鷺
【性別】男
【性格】紳士で強がりな寂しがり屋
【特徴】よく整った顔立ちに白色の羽毛を持つ
【設定】
絶滅種朱鷺の最後の生き残り。
種を絶やさぬために早く子孫を残さなければいけないという焦りがあり、気に入った人にすぐ求婚する悪癖がある。
誰の隣にいても分不相応にならないよう、男研きに余念がなく、勉学や運動、お洒落に家事、コミュニケーション能力などの向上に腐心する努力家。
紳士であることを心掛けているが、いろんな人に求婚していく姿から変態の烙印をよく捺される。
求婚してしまったセリカに束縛されており、必死で逃げている。
【名前】ライオ・キング
【種族】獅子
【性別】男
【性格】男女問わず優しく、戦うのが嫌い。
【特徴】身長が3mあって、獅子のようなたてがみがある。筋肉質な体型。しっぽがついている。「自分不器用だから」が口癖。
【設定】獅子族は男性が何もしなく、女性が全部行っている一族のためそれが嫌で一族を離れた。
不器用と言っているが運動、芸術器用にこなしている。その為、部活や委員会から助っ人に呼ばれることがある。見た目と種族から決闘を申し込まれたりして困っている。重いもの軽くと持ち上げる怪力を持っている。少年と一緒のクラスにいる。
【名前】ニースラント
【種族】夢魔(夢に入り込み生命エネルギーを奪える種族)
【性別】女
【性格】怠惰が服来て寝そべってる
【特徴】毛先のカールした青のボブカットに羊のような角持ち。間延びした口調、発育悪し
【設定】両目はいつも閉じていて誰も開いているとこを見たことない。彼女の瞳を見た者は覚めることのない夢に誘われてしまうとかしまわれないとか。玉の輿を画策中
【名前】セフィム
【種族】天使
【性別】女
【性格】おっとりぽやぽや
【特徴】小さな一対の翼、白衣をまとった金髪の女性
【設定】常に空を見ながらふらふらとあちこちをまわっている 意味深な物言いをすることもあるが実際は特になにも考えていない
基本的にノリと勢いで過ごしている。スナ○キン
【名前】クチナワ
【種族】白蛇
【性別】幼女
【性格】臆病者だが嫉妬深い
【特徴】首を締めるように赤い紋様があり、白髪赤目 かなりの虚弱体質で杖がなければ歩けない
【設定】
一族にかけられた呪いによって声が出せなくなっており、筆談で会話を行う。それについて過去虐められたことがあり他人を恐れている。濁りきった愛情をセレムに向けている。
【名前】ハナヨ(花代)
【種族】河童
【性別】?女
【性格】とても奥ゆかしく自己主張をあまりしないが、困っている人がいると損得勘定抜きで助けずにはいられない心優しい性格
【特徴】一人称は私(素の時はおら)
黒のおかっぱ頭。薄緑色の肌を持ち、頭頂部には皿状の物体が存在している
この部分が乾いてしまうと調子が悪くなってしまうらしく、常に湿らせるための水筒や霧吹きを複数持ち歩いている
基本的に誰にでも丁寧な標準語で話すが、テンパった時や皿が乾いてしまったとき等には地元の方言(所謂田舎訛り)が出てしまう
見た目からは想像のつかない怪力の持ち主で、泳ぎも得意
【設定】山奥の村出身。地元では神童だったらしく、勉強も運動も得意な文武両道タイプ
田舎者であることにコンプレックスを感じているらしく、都会のハイカラなものに強い憧れを抱いている
【名前】リリス・セクトニア
【種族】死神
【性別】女
【性格】クーデレ
【特徴】ドクロ黒衣大鎌と典型的な死神衣装
結構グラマラス
【設定】古くから罪人の処刑や屠殺業、悪霊成敗など忌避される職業に従事してきた日陰者の一族。
本人は自分の一族に誇りを持っているが、殺しが生業なのもあって他者から忌み嫌われてきた。その反動で、誰かに優しくされるとすぐデレる。
チョロイン。意外に家庭的。
大鎌を持ち歩いてる時点で変人の領域に足を突っ込んでいるが本人に自覚はない。
【名前】レーナ
【種族】スキュラ
【性別】女
【性格】お喋り好きで冗談をよく言う。どんなボケでもツッコミをいれる。ムードメーカー。
【特徴】緑髪でポニーテールをしてる。下半身は8本のタコの足で色はピンク色。壁、天井を自由に歩ける。
【設定】ごりごりの関西弁で話し出したらなかなか止まらない。
実家がたこ焼きを経営していて、自身もたこ焼きをつくるのが上手い。
ボケたがりのクレルとは仲が良く、いつか漫才を結成したいと考えている。
色んな変わった味の飴を多く隠し持っている。
【名前】モモ
【種族】モモンガ
【性別】女
【性格】流行に敏感なイマドキのJK。ビッチっぽい振る舞いをするが、その手の経験は全くない、いわゆる処女ビッチ
【特徴】ミニスカ金髪ショートカット褐色ギャル。モマ同様滑空のための飛膜を持っているが、種族による身体の構造上の違いからモマほど長く滑空できない
【設定】モマと同い年の従姉妹。趣味や性格が近いコダマとはよくつるんでいる。モマからは会う度に身だしなみや振る舞いを注意されているが、モモ本人はそれを疎ましく感じて反発している。ムササビの亜人とよく間違われるが、本人はそれを嫌っている
【名前】ラインメハオ
【種族】狼娘
【性別】女
【性格】クールで現実的…だったのだが絶賛厨二病中。周りからはそれさえ無ければ非の打ち所がないのにと残念がられている。
【特徴】昔話に出てくる、亜人を斬って斬って斬りまくった人間のコスプレで、身長よりも長い長剣(レプリカ)を二本背負っている。もちろん軍服。
【設定】
優秀で誰からも好印象を持たれるクールな狼娘…だったのだが中学生の時に黒衣の勇者の英雄譚を読んだところ、「今は滅びた大国」「強大な力を持つエース」といった要素に厨二心を鷲掴みにされ亜人なのに当時亜人と敵対していた現在で言う所の第二種側にすっかりハマってしまった。平たく言えば拗らせたミリオタで、特に「黒衣の勇者の後輩」のファン。黒衣の勇者の英雄譚に登場する『勇者の恋人の親友であり、勇者と交わった狼娘』と容姿が良く似ているのだが第二種側のファンなのでその事を言われるのはあまり好きでは無い。
【名前】マナ
【種族】ドッペルゲンガー
【性格】悪戯好きで子供っぽいが、一方で孤独を恐れる一面も持つ。ようはかまってちゃん
【特徴】普段は普通の人間と変わらず、良くも悪くも普通な見た目の黒髪ロングJK。種族の性質上、見た目では家族や同族以外の他人に識別してもらえない
【設定】上記の特徴故に自分を識別してもらえる亜人と人間は皆無に等しく、自分を判別してもらいたいがために半ばウザイほどの悪戯を仕掛けてくる。そのせいで煙たがられることもあるが、本人はそれでも構わないと思っている。噂では母親が2人いるらしい。
名前を失い、存在を認識されなくなったが、無事名前を取り戻した
【名前】
エリザベス(エリー)
【種族】
ハーピィ
【性別】
女
【性格】
見事なまでのテンプレートなツンデレ。孤高を気取っているが、一度心を許した相手にはとことん懐く
音楽への造詣が深く、特に歌は聞くことも歌うことも大好き(腕前も中々のもの)
【特徴】
腕と一体化しているタイプ(先端にカギヅメ状の手あり)の白い羽根を持つ翼人
豊かな緑色の髪をポニーテールにしている。おっぱいが大きく衣服はまるでスリングショット水着だ
腕を羽ばたかせて空を飛ぶことができるが、かなり体力を使うらしくあまりやりたがらない
【設定】
将来の夢は声楽家。でも人前ではどうしてもあがってしまって満足に歌うことができず、そこをどうにかしたいと思っているらしい
【名前】
リリー・ガブリエラ
【種族】
大天使
【性別】
無性別(容姿や口調は大人びた女性)
【性格】
清貧で慈愛に満ち信仰心の厚い、まさに聖女を体現したといえる人柄。反面、人を疑うことを知らないほどに純真無垢なため、他者の悪意に気づかずに騙されてしまう危うさも抱えている。
【特徴】
修道服に身を包み、黄色のセミロングの髪と2枚の大きな翼を持つ。髪には白いユリ(マドンナリリー)の花を模した髪飾りをつけている。
【設定】
学園内にある教会で活動するシスター。教会の慈善事業として、孤児院や貧困家庭出身の子供の支援を行っている。その献身的な姿勢から、(某天使姉妹と比較して)「真の天使」とも呼ばれる。ちなみにマリアとは旧知の間柄だが、彼女の悪癖がいつまで経っても改善されないことに悩んでいる。
【名前】セレナ・ロスチャイルド
【種族】不死鳥
【性別】女
【性格】朗らかで明るくそれでいてとっても寂しがり屋
【特徴】笑顔が素敵なフカフカ羽毛に包まれたスレンダー美女
美人遺伝子持ち
【設定】
学園の長命謎お姉さんズの一人で、むかーしむかしから学園にいる。
かつての初代生徒会長でありクレルらは彼女の妹の子孫。
今は生徒会顧問でありながら、学生としての籍も持つ特異な存在。
長命種鳳凰の中でも突然変異により不死性に特化してしまった悲劇の人。
一族から他に不死鳥が現れないかと心配する反面それを期待してしまっている自分に嫌悪感を持つ。
しかし人生停滞が基本のお姉さんズの中でも特に、前進することも出来ず過去に囚われている。
愛は重い方
実は未亡人貴族属性持ち
【名前】ヨダカ
【種族】コボルト
【性別】女
【性格】竹を割ったような性格で、細かいことは気にしない一本筋の通った性格
【特徴】コボルトなので低身長かつ犬顔。毛皮に覆われているがしっかり手入れされており、短くてつやのある黒白の毛足をしている。
【設定】東の国から学園の食堂に勤めに来たコボルト。バジロウが小さなころから面倒を見ておりバジロウはヨダカに頭が上がらない。
かつては堅気ではない仕事をしており、そこからすくい上げてくれたバジロウの父親に感謝をしており、バジロウが一人前になるためには協力は惜しまない。しかしスパルタであるためバジロウのためにと思った行動がバジロウには嫌がらせに近いと思われたりする。
体が弱く床に臥せっているユナという妹がおり、薬代を稼ぐために日々必死に働く。ただし、だからといってお金を恵んでもらうことは絶対に受け入れない。
【名前】プロテア
【種族】第一種
【性別】女
【性格】情がない
社会常識はあるので、社会に溶け込むことができるが結局それは道徳的なためではなく、この場合はこうした方がいいという知識による機械的判断
目的のためなら躊躇なく親でも切り捨てられる
【特徴】白衣の似合う、白髪美人眼鏡
スタイル良し
見た目は人だが、筋肉の質も、内臓の強靭さも、鋭い五感も、飛び抜けた頭脳などの人離れの能力は全て一族が長い間獲得してきた形質
【設定】代々様々な亜人の因子と混ざり合い進化してきた第一種の一族。本来なら人としての血は薄まっていくはずだが、見た目は未だ人の形を維持している。しかし中身は、心は、とっくに人でも亜人でもない化け物である。生まれながらの邪悪で、もはや人ではない新種。進化の末路。悪役。
先代生徒会庶務であり、先代生徒会の亀裂を生んだ張本人。やりたいことは早速やってしまう欲に正直な行動派。後悔と反省を知らない。
現在は進化に関係する学問が専門の大学部の教授。密かに生命を造り出す研究もしている。先代学園四賢人。
目的は神に至ること。それは大戦期より前から続く一族の悲願
レインやミレイアの兄とは同学年であり、同生徒会メンバーであり、親友同士であり、袂を分けた。
【名前】Z-27
【種族】機械天使
【性別】なし
【性格】従順、食いしん坊
【特徴】好きな形に変化できる
普段はキメラのような色々な生物の特徴を複合したおどろおどろしい見た目をしている
【設定】
記憶喪失で徘徊の折に学園に居着いた謎の人物。
餌を恵んでくれた人にはご主人として何でもお願いを聞いてくれる。ご主人の命令第一というその善悪のついてなさは一つの危うさを内包している。これから世の中を学び巨悪になるか勇者となるかそれは周りの人たち次第。
頬に27と刺青が入れられており、最初に発見したスザクによってニーナの名を与えられた。
好物は屋台のラーメン。
実はその正体は機械天使最高傑作Zシリーズの一体。
Zシリーズのコンセプトは0から完璧な新種の生命を作り出すことであり、表向きは試作Z-0の開発中にプロジェクトを凍結させられ終わったものとなっていたが裏で非合法に研究が進められていた。ホムンクルスとキメラの技術でできた肉塊をコアに、魔導技術でその身体を強化、補助してできた有機無機混合生命体。細胞レベルまで魔導技術と融合しており、あらゆる環境に置かれてもそれに適応すべく自己進化することができる。
家事から戦争まで一通り何でもこなせる万能屋
記憶は思い出さない方が良いのかもしれない。
【名前】サヴァンナ
【種族】ヘビクイワシ
【性別】女
【性格】某綾辻さんの如く、校内では容姿・性格・能力共に完璧な模範的優等生で通っているが、人目のつかないところでは日頃溜め込んだ鬱憤を晴らすかのようにドSな一面を覗かせる
【特徴】切れ長の目と長い睫毛を際立たせる橙色の伊達眼鏡と、黒いレギンスが映える極上の美脚がトレードマーク。スタイルはかなり良いが異性よりも同性からの支持が多い、良く言えばスレンダー、悪く言えば肉付きの足りないタイプ。
黒い風切羽が生え揃った一対の翼を備えているが飛行能力は優れておらず、むしろ彼女の脚線美からは想像もつかない強烈なキックを放つ時に真価を発揮する
【設定】学園の生徒にして現役JKモデル。常日頃からモデル歩きを忘れない、理想的な体型を維持できるように食事にも気を配るなど高いプロ意識を持っている。仕事で学園を休むことも多いが、勉学を滞らせることはなく、むしろ優秀な成績を修めている。
このように完全無欠に思える彼女だが、本人はただただ周囲から称賛されるような人物を演じているだけなのが本音。ストレスが限界に達したりブチ切れると眼鏡を叩きつけて踏み潰す、ドMが羨むような言葉責めや脚責めを披露するなど本性はドSだが、周りにはバレないように「裏表のない素敵な人」を演じている。
種族の関係かその性格故か定かではないが、クチナワなどの蛇系亜人とは仲が悪い
今日はここまで
お姉様ズで短編かかなきゃ
お姉様キャラ増えましたけど、どこまでがお姉様ズなのか
スレまとめ
過去スレ
男「僕の生徒は亜人だらけ」
男「僕の生徒は亜人だらけ」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516854637/)
男「僕の生徒は亜人だらけ」ヒヅキ「………2か」
男「僕の生徒は亜人だらけ」ヒヅキ「………2か」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521206503/)
男「僕の生徒は亜人だらけ」ロウェナ「おねーさんを称える三回目!」
男「僕の生徒は亜人だらけ」ロウェナ「おねーさんを称える三回目!」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1532602391/)
男「僕の生徒は亜人だらけ」 ジェラルド「4回目だったらきっと僕はっ」
男「僕の生徒は亜人だらけ」サレム「例え5回目だとしても私は諦めない」
外伝
少年「俺のクラスは亜人だらけ」
少年「俺のクラスは亜人だらけ」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1520564330/)
番外編
【亜人だらけ】アマネ「亜人だらけの」コダマ「クリスマレディオ~」【番外編】
【亜人だらけ】アマネ「亜人だらけの」コダマ「クリスマレディオ~」【番外編】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1577273040/)
二次創作
鈍色の涙【亜人だらけ】
鈍色の涙【亜人だらけ】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1571124811/)
男「雨の音がするね」
メイド「少々雨が強いですね」
男「雨の日はなんだか嫌な気になる」
メイド「私も雨の日は好きではありません。冷たい、ですから」
男「………そうだね。とても冷たい雨が降るから」
ザァザァザァ
リンネ「う、うぅ………私は、…私は」
『一度だけ見逃してあげる。白鞘の時のよしみで』
リンネ「戦うことも、できない」
リンネ「私は………っ」
ヒダン「………」
リンネ「ヒダン…。すまない」
リンネ「私がもっと、強ければ」
リンネ「やはり私は、色恋なんかにかまけてる場合じゃなかったのだ」
リンネ「そう、私は…もっと」
リンネ「つよ……く……」
ポタポタ
ポタ
リンネの好感度【0】
~31週~
男「ヒヅキさんとヒダン君が保健室に運ばれた!?」
ミーシャ「旧市街で血まみれで倒れていたそうです」
ミーシャ「警察の方が発見して病院へ。そして病院から保健室に」
男「なんで保健室に?」
ミーシャ「保健室のほうが設備が良いですから」
男「そうなんだ。……でも一体だれが」
ミーシャ「二人とも意識を失っているので誰にやられたかはまだ不明です」
男「そっか。お見舞いには行っていいのかな」
ミーシャ「どうぞ」
男「失礼します」ガラッ
マリア「お帰りミーシャ。それと」
マリア「あなたの生徒が一人重傷よ。多量出血でね」
マリア「切り傷なんかはなし。その代わり細かい刺し傷はあったわ。注射器の針よりも細い痕跡がね」
男「どういうことされたんでしょうか」
マリア「さっぱり。見当もできないわ」
男「……リンネさん。ヒダン君」
マリア「ヒダン君のほうは刀傷があったわ。それも相当に深い」
男「刀傷………」
男(僕を襲った子。それともリンネさんか………)
男「………刀傷」
マリア「心当たりが?」
男「あります。おそらく」
1.リンネ
2.襲った子
>>47
見た目はリンネだけど中身は襲った子?
安価下
あ、リンネとヒヅキ間違えてました
男「僕を襲った子です」
男(リンネさんは第二種を狙っている。だから多分リンネさんじゃない)
マリア「あなたを襲った子………というと腕を切り落とした?」
男「でしょう」
マリア「教師と学生に手を出すなんて。わかったわ。私から上に報告をするわ」
男「学長には僕から言いに行きます」
マリア「そう。よろしく頼むわ」
テラス「ふむ。また現れたというのか」
マヒロ「ヒヅキ達は学内の犯人に襲われたのか」
テラス「わかった犯人の確保は私に任せろ」
テラス「君の手には負えないだろうからな」
マヒロ「おい、俺の役目はどうなるんだ」
テラス「君にはまだ男君の手助けを頼む」
テラス「彼がこんな姿になったのは私のせいだからな」
マヒロ「おいおい、俺は介護士じゃないんだぜ」
テラス「なに、介護しろというわけじゃない。おそらく彼はまた襲われる」
男「犯人は僕に何を?」
テラス「事件にかかわっている第一種だからな。犯人のどちらにせよ狙われる可能性は高い」
マヒロ「そうか。まぁいいけどよ」
テラス「では頼んだ」
~31週 土曜日~
男「寝ても覚めても景色は変わらないな」
ドンドンドンッ
男「!?」
ルーティ「先生大変です!」
男「どうしたの?」
ルーティ「リンネさんが保健室から姿を消したそうです」
男「!?」
男「………」
男(僕はどう動けばいいんだろう)
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>54
3リンネを探す
また間違えました
リンネじゃない
ヒヅキが姿を消しました。
>>56
難しいなぁ
とりあえずヒヅキを見つけ出したいから、生徒会か風紀委員辺りに協力してもらう
男「もちろんヒヅキさんを探しに行く」
ルーティ「ヒヅキさんを探しに行くんですね」
男「うん」
ルーティ「………」
ルーティ「応援してますね」
男「頑張るよ」
ルーティ「先生はなんでそんな頑張ってヒヅキさんを、大切にするんですか?」
男「生徒だからね」
ルーティ「先生はいつもそればっかり」ボソッ
ルーティ「無事、見つけられることを祈ってます」
男「生徒会や風紀委員に頼めば協力してくれるだろうか」
男「………なんだか後ろめたいけれど」
1.生徒会を頼る
2.風紀委員を頼る
3.頼らない
>>59
1
男「生徒会に頼もう」
男「………生徒会室ってどこだろう」
ルーティ「よかったら案内しましょうか?」
男「いいの?」
ルーティ「先生一人じゃたどり着けないじゃないですか」
ルーティ「それに先生に頼られるのって、うれしいですから」
男「それじゃあよろしくお願いするよ」
~生徒会室~
ルーティ「どうぞ、ここが生徒会室です」
男「ありがとう。申し訳ないんだけど、ここで待っててもらえるかな」
ルーティ「はい」
コンコン
ヤツカ「はい。少々お待ちを」ガチャ
ヤツカ「こちら生徒会ですがどんな御用…って、確かあなたは教師の」
男「知られてるのかい?」
ヤツカ「襲われた教師がいるとは耳にしてますが」
男「そっか。だったら話は早い」
男「依頼をしたいんだけど構わないかな」
ヤツカ「えぇ。でしたらそちらのソファーに」
男「ごめん。目が見えないんだ」
ヤツカ「失礼。クレルさん。ご案内して差し上げてください」
クレル「おひとり様ご案内~」
男(羽毛の手……鳥の亜人かな)
クレル「足元にお気をつけてー」
ポスン
男「ありがとう」
クレル「どういたしまして」
ヤツカ「さて早速ですがこの生徒会。またの名を生徒相互扶助組織。あまたのコネを提供する代わりに私たちの持つコネの一つになってもらうこと」
ヤツカ「それが相互扶助の契約。もちろん先生にも適応されます。場合によってはあなたを利用することもあります」
ヤツカ「同意願えますか?」
男「うん。同意するよ」
ヤツカ「では。あなたは私たちに何を望みますか?」
男「………」
男「>>62」
行方不明の僕の教え子...ヒヅキさんをなるべく早く探して保護して欲しい
男「行方不明の僕の教え子…ヒヅキさんをなるべく早く探して保護してほしい」
ヤツカ「ヒヅキ………たしか」
オルカ「半人半鬼だな。時折武術大会で見たことがある」ドンッ
男「その子です。重傷なのに、姿を消してしまって」
オルカ「保護というと、無理やりにでもということだな」
男「えぇ。素直についてきてくれる子ではないので」
ヤツカ「オルキヌス先輩。いけますか?」
オルカ「いや、今回は少年に行ってもらう」
少年「………」カキカキ
少年「えっ、俺!?」
オルカ「もしかしたら実戦の経験が積めるだろうからな。強くなれ、男なら」
少年「そんな。鬼相手だなんて無理ですよ」
べリア「ふははは少年よっ! 無理というから無理となるのだ! 案外自分の限界とは自分が決めているのだぞ?」
セラフ「ゴキがいうにしては珍しくまともですね。少年さんも今まで生徒会で頑張ってきました。大丈夫です。あなたはあなたが思ってるよりずっと強い」
少年「えぇ………大丈夫ですかね」
セルリア「グローブ調整しとくヨー。殺傷力マシマシで」
少年「いや殺しちゃだめですよ!?」
男(…大丈夫なんだろうか)
ヤツカ「皆さん大丈夫かって顔されますけど安心してください」
ヤツカ「思ったよりも我々、やり手ですので」キランッ
今日はここまで
お久しぶりです。仕事で忙殺されてました。
ヤツカ「ではこちらに署名を」
男「はい」カキカキ
ヤツカ「………はい、ありがとうございます。ではヒヅキさんの捜索を開始します」
少年「本当に俺なんですか」
ヤツカ「マユさんの協力もありますし、セルリアもいます。大丈夫ですよ」
男「無理そうなら、別にいいのですが」
ヤツカ「生徒会に無理の二文字はありません」
男(結構大変そうだな…)
ヤツカ「一週間ほどあれば発見できますよ。安心して授業なさってください」
男「わかりました。ありがとうございます」
~31週 日曜日~
男(生徒会に任せてみたけれど、ヒヅキさん大丈夫かな)
男(目も腕もない僕になにもできることはないだろうけど)
男「………さて、今日は」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>71
2ルーティ
男「昨日はありがとう。ルーティさん」
ルーティ「そんな。私は先生の助けになれただけで十分です」
男「いつもルーティさんにはお世話になっているけど」
男「なにか恩返しはできないかな」
ルーティ「え、恩返しですか。そんな恩返しだなんて」
男「ないなら「ありますっ」おぉ、食い気味に来たね」
ルーティ「その先生さえよければなんですけど」
ルーティ「えっと、その私、行ってみたいところがあって。でも怖くて」
ルーティ「先生が背中を押してくれたら、私も頑張れるかなって」
男「行ってみたいところ? どこだって連れて行ってあげるよ」
ルーティ「だったら、行きましょう」
ルーティ「アイドル部へ!」
~アイドル部~
ルーティ「ここがアイドル部です」
男「中から歌声が聞こえてくるね」
ルーティ「私は歌えないですけど、歌を聴くのは好きなんです」
ルーティ「それに、アイドルも」
「うわわ~ 遅刻だよぉ!」ドンッ
男「わぁっ」ドテッ
「いった~い。って私だれかにぶつかっちゃったぁ!?」
ルーティ「先生!?」
ルーティ「って」
「ごめんなさいっ。えっと、あぁっ手がない!」
男「あ、ごめん、僕の手は」
「あったあった! 腕を落とすなんてアイドルとして失態だよぉ♪」
男「………僕見えないからわかんないけど、何が起きてるの」
ルーティ「………さんです」
男「え?」
ルーティ「ホッピングハートさんです」
「私を知ってるの? ときめくハートのリズムで踊れ! ホッピングハートだよ!」ピョンッ
男「あ、アイホワイトさんっ!? ライブ見に行ったよね!?」
ルーティ「そのアイホワイトさんですっ!」
アイ「いえーい!」
アイ「もしかして新入部員かな?」
ルーティ「い、いえ、その私は、ただアイドルが好きで」
アイ「新入部員なら一緒に行こ! 今日はライブバトルがあるから!」グイッ
ルーティ「アイホワイトさんに手をつながれてる」ドキドキ
アイ「レッツゴー」
男「おいていかないでっ! どこ!? どこいったの!?」
「大丈夫ですか」
男「あ、どうも」
「アイホワイトが迷惑をかけて申し訳ございません」
男「いえ、こちらも入り口で突っ立っていたので」
「………失礼でなければお聞きしたいのですが。もしかして目が見えないのでしょうか」
男「あぁ、はい。なので今ルーティさんと一緒に来ていたのですが」
「ではご迷惑でなければライブバトルをお聞きなされてはいかがでしょうか」
「関係者席を提供しますので」
男「いいんですか?」
「はい」
男「ところで、あなたは」
「申し遅れました。種族はキョンシー。名はユーシェン、姓はファン」
「マオシェン・ファン。アイホワイトのマネージャーをしております」
今日はここまで
おやすみなさい
質問等募集しておりますので、何かあったらご自由にどうぞ
あるキャラはあと一回でルート入ります
男「アイドル部の現トップ」
ユー「えぇ。私の妹はそう呼ばれています」
男「目が見えないのが残念だ。こんなに近くでみることはないのに」
男「あれだけ大規模の部活に教職権限は通用しないし、一介の教師風情じゃ、チケットを取ることすら困難」
男「それをまさか舞台袖で聞くことになるとは」
ユー「アイホワイトがルーティ様を連れていってしまったので」
ユー「それだけではなく、まさか―――舞台にまで引っ張り上げてしまうとは。我が妹ながら」
男「……まって、今ルーティさんはどこにいる?」
ユー「舞台上でアイホワイトと一緒に踊っています。初舞台にしては随分と肝の据わった方だ」
男「駄目だ!」
ユー「もう止められません。幕が上がればそこは聖域。干渉することなんて」
男「ルーティさんに、ルーティさんに歌わせてはいけない」
男(あのルーティさんが舞台に上がってしまうほど浮かれている。それに押しが弱いルーティさんと押しが強いアイホワイトさん)
男「舞台がめちゃくちゃになるぞ!」
マオ「ほらほら~。いいから歌ってよっ!。今日の幸運なゲストの歌声、皆も聞きたいって思うよね!?」
ワァー ワァー
ルーティ「えっと、あの、その、それじゃあ。ラ~♪」
ドクンッ
男(まだ一節、なのにこれだけ)
ユー「うっ、こ、これは一体」
マオ「おぉ~。歌声が綺麗! ねぇ! みんなもそう思う、よ、ね?」
ザワザワ
男「マイクを切って! 今すぐに!!」
ユー「マイクを切ってくださいっ」
「は、はいっ。わかりましたっ」
プツン
ルーティ「あ、あはは、やっぱりだめ、なんですね」
マオ「どうしたのルーティちゃん。それにみんな」
マオ「元気出していこーっ!」
バタンッ
バタンッ バタンッ
マオ「なに、なにこれっ」
ルーティ「ごめんなさい、ごめんなさいっ」
男(ステージの熱狂で盛り上がっていたところを、ルーティさんの歌でさらに無理やり引き上げられた)
男(その結果失神者が十数名。一節でこれなのだからマイクが止まってなければもっと被害者がでただろう)
ルーティ「ごめんなさいっ。ごめんなさいっ」
マオ「んーん。今回のは私の責任だよ。無理やり連れまわして無理やり歌わせた」
マオ「だから君はなんにも悪くないんだよん。ほらスマイルスマーイル」
ルーティ「でも私、わかってたのに。アイホワイトさんの舞台を台無しにしちゃって」
マオ「大丈夫、また歌えるから。今日がダメでも、明日も明後日も私は歌えるから」
ユー「………アイホワイト」
マオ「グァグァ」
マオ「今日の参加者をリストアップして。臨時ライブを行うから」
ユー「今日みたいな大きな箱は、取れない」
マオ「なんだっていいよ。教室でも、中庭でも、どこだって」
マオ「どうしてもだめな人には個別で歌いに行ってあげる」
ルーティ「そんなことしたら、大変なことに」
ユー「弾丸ライブ、突発ライブ、上等じゃん」
ユー「翻天覆地。いつだって私たちはそうしてきた。でしょ?」
ユー「マオ。厳しいスケジュールになる」
マオ「オッケーオッケー♪ 原点回帰だよっ」
ルーティ「アイホワイトさんっ。私、なんて謝ればいいか」
マオ「謝らなくていいよ。君の歌声は透き通ってて綺麗だった」
マオ「だから、自分の歌を嫌いにならないで。ね♪」ナデナデ
ボキッ
マオ「あっー! また腕が外れたぁっ!!」
ルーティ「ひっ」
マオ「大丈夫! アクシデント上等だからっ! それに私のリズムは死んでも止まらないよ!」
マオ「だからルーティちゃんっ。もし歌と向き合うつもりだったらアイドル部に来てよっ!」
マオ「今度は君のリズムで私を躍らせて!!」
~32週~
男「さすがに僕からはなにもいえないな」
ベール「でしょうね。いくら目と腕がないからって不用心すぎよ」
ベール「何も言えないじゃなくて、何も言う資格がない」
男「はは、手厳しいな」ズーン
ベール「あっ。別に、あんたは………5割くらいしか悪くない、し」
男「ルーティさんの声についての研究は進んでる?」
ベール「今それどころじゃないのよ。いろいろとね」
ベール「あんたとルーティが直々に来てくれるっていうんなら実験できるけど」
男「そっか」
ベール「そういえばそんな成りでまだ授業とか教えてるの?」
男「僕にはこれしかできないから。みんなの足を引っ張ってるかもしれないけど」
ベール「別にあんたにはほかにできることがあるわよ」
男「ある、のかな」
ベール「私を手伝うとか」
男「足手まといになるだけだよ」
ベール「………あっそ」
ベール「じゃあ好きにしなさい。べ、別にあんたが頼むっていうなら授業を手伝うことも、やぶさかではモニョモニョ」
男「ありがとうベールさん。それじゃあ失礼するね」
ベール「………………あーもっ!!」
男「ヒヅキさんがいないのか………」
男「それじゃあ今週は」
亜人【ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>90
ミレイア魔導
ベルスタシア 【文系 447】
ジェラルド【魔導 280】
サレム【文系 527】
ルーティ【文系 389】
プライヤ【魔導 1153】
ロウェナ【運動 227】
ミレイア【魔導 377】
リリ【魔術 548】
~32週 土曜日~
男「まだヒヅキさんは見つからず、か」
ロウェナ「大変だにー」
男「うわっ。ロウェナさん!?」
ロウェナ「うへへ、神出鬼没の癖が幽霊のころから抜けなくて」
ロウェナ「落ち込んでたら見えるものも見えなくなるよ、ボーイ」
男「………正直何が正しいのかわかんなくなってきて。こんな体になって、まだ僕にできることがあるんだろうかって」
男「誰も助けれない、救えない、こんな体で」
ロウェナ「君は、君はいつだってお姉さんを救ってくれたよ。独りぼっちの嫌われ者を」
ロウェナ「受け入れてくれたじゃない。数百年生きてて、ナーグル達以来だったんだよ。ずっとずっと寂しかった私の心をあっためてくれたのはほかでもない君なんだよ」
ロウェナ「力が強いとか魔術が得意とか。そんな人はいっぱいいるのに、私に恋を教えてくれたのは君だけ」
ロウェナ「胸を張って。君は数千万人のうち、たった一人の。ロウェナが惚れた相手なんだから」
男「………ありがとうございます。ロウェナさん」
ロウェナ「どーいたしまして」
男(僕にも、きっとできることがある)
男(そうだ、絶対に)
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>94
2ロウェナ
男「そういえばロウェナさん」
ロウェナ「なぁに?」
男「ロウェナさんが人間になった理由。まだ判明してないんですよね」
ロウェナ「そうだけど。でもそれってそんな大事なことじゃないなって」
男「自分の体のことですよ? なにかあったら」
ロウェナ「そう、自分の体のことだよ」トンッ
男「うわっ」ドサッ
ロウェナ「自分の体のこと、自分の体のこと」
ロウェナ「なんで君は自分の体のことをもっと気遣わないの? 多分、いろいろ危ないことやってるんでしょ」
ロウェナ「目も、腕も、なんで」
男「―――僕にできることがあるならやります。だって僕は」
ロウェナ「弱い! 雑魚の! ふにゃちんの男の子じゃんかっ」
ロウェナ「死んだらどうするの!」
男「………それでも、守りたいものがあるんです」
ロウェナ「君じゃなくて、いいじゃんか。もっと強い人で」
男「でも、僕ができるなら、僕がやりたい」
ロウェナ「なんで、バカ、バカバカ、バカっ。君のことを守りたい人だっているんだよっ」
ロウェナ「ここにっ」
ロウェナ「好きなんだよ。君のことが」
ロウェナ「人間になってやっと君と同じ目線に立てた。なのに君は私を見てくれない。いつもどこかを見て」
ロウェナ「傷ついて帰ってくる。ヒヅキちゃんもみんな、なんで逃げないの」
ロウェナ「死んじゃうんだよ。死ななくても、いっぱい失っちゃうのに。なんで逃げないの」
ロウェナ「みんなは幽霊になんてなれやしないんだからっ」
男「僕ができるなら僕がやります。僕以外に適した人は何人もいるのかもしれません」
男「でも、その人と変わったからと言って僕は他の誰かを助けに行くだけです」
ロウェナ「………馬鹿だなぁ。君は本当に」
ロウェナ「女の子が我儘を言ってるんだよ。わかってるよ君のことなんて。ずっと見てきたんだから」
ロウェナ「君は本当のバカで、ただの人間なのにクソ真面目で。それでも能力が足りなくて困ってて」
ロウェナ「でも助けての声ひとつあげず、無理を押し通す、本当にバカな男の子」
男「ロウェナさんには、本当迷惑をかけて」
ロウェナ「でもそれでも私は我儘を言うから。黙らせたいなら、私の唇を塞いで」
ロウェナ「その気がないなら、私はこの唇であなたをつなぎとめて見せるから」
スッ
男「ろ、ロウェナさん」
ロウェナ「勝負だよ。先生」
ロウェナ「男と女の勝負なんだよ」
男「まって誤解じゃなければ今君は僕にキスをしようとしてないかい?」
ロウェナ「んー♪」
男「拒否しろって言っても腕も、目も、何も」
ロウェナ「んんーっ♪」
ロウェナ「ちゅー♪」
男「ロウェナさ―――」
ロウェナ「きゃっ」スカッ
男「あれ、眩しい。それに体がなんかすごい軽い」
ロウェナ「………ね、ねぇ」
男「一体僕に何が起きてるんですかっ?」
ロウェナ「…君、もしかして」
ロウェナ「死んじゃったの?」
ロウェナの好感度【89】
ロウェナへの好感度【40】
~32週 日曜日~
男(目が見えるようになった。腕もある。触れないけれど)
男(なぜか僕は幽霊になってしまっていた)
男「いったいこれはどういうことなんだろう」
男「目が見えるようになったけれど、寝れない、食べれない、触れない。ずっとロウェナさんはこんな感覚を味わっていたのか」
男「正直辛い。でもこうなった今、人間だったころの僕にできないこともあるんじゃないだろうか」
男「もしそうなら、この姿は好都合かもしれない」
ロウェナ「だから自分のこともっと気にしてよ!」スカッ
ロウェナ「んもぉっ!」
男「ごめんねロウェナさん。心配かけて」
ロウェナ「だって心配するよ。だってそうなったの多分私のせいだもん。おかしいもん。私が人間になって、君が幽霊になるって」
ロウェナ「入れ替わりとしか思えない」
男「でもロウェナさんが悪いわけじゃないよ」
ロウェナ「わかんないけど…でも、ごめんなさいって、謝りたいよ」
男「………」
ロウェナ「自己犠牲が過ぎるよ。君ってば」
男(この姿になったのが良いことか悪いことかは今はわからない)
男(でも)
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>102
今日はここまで
おやすみなさい
3ルーティとベールの所に行く
男「ルーティさんを連れてきましたよー」フヨフヨ
ルーティ「先生が大変なんですっ」
ベール「………」ポカーン
ベール「………」メガネハズシ
ベール「………」メゴシゴシ
ベール「………」メガネスチャ
ベール「………」ジーッ
ベール「………ふぅ」
ベール「………はぁ?」
ベール「まって、ちょっと待ってちょうだい」
ベール「なんで幽霊になってるの」
男「なんででしょうね」
ルーティ「だだだ、大丈夫なんでしょうか!」
ベール「さすがの私もこんなことは見たことも聞いたこともないわ」
ベール「生者が段階すっ飛ばしてそのまま死者になるだなんてこと」
ベール「コンタミもない完璧な状態の幽霊なんてそもそも幽霊として定義できるのか、そんな学術的な議論は置いといて」
ベール「………とりあえず、あんたってバカ?」
男「って言われても、なんでこうなったかわからないし」
ベール「心当たりは………なんてロウェナ以外にあり得ないじゃない」
男「でもロウェナさんもわからないって」
ベール「幽霊ってそういうもんなのよ。詳しく解明されてないからなんとも言えないけど」
ベール「悪意があろうがなかろうが存在自体が毒なら害であることは自明の理」
ルーティ「ベールクレアさんでも、やっぱり先生を助けることは」
ベール「私だけじゃ無理。それこそ学内の四賢人を集めても解明にどれだけ時間がかかるか」
ベール「それにおそらく世界で最初の症例。研究の価値はあるけど、固有現象であればすべてを解明する必要なんてない」
ベール「感染はしない。それで終わり。あとは興味の範疇で調べるくらい」
ルーティ「そんな。じゃあ先生は………」
ベール「助けることはできない」
ベール「私たちは人類の中でもトップクラスの知能を持ってしまったの。申し訳ないけど私の能力はすでに私の腕を離れてしまったわ」
ベール「人類の幸福のため。そんな共産的思想の元でしか私たちは活躍を許されない。それが天才の宿命だから」
男「ベールさんは立派だね。自分の力をどう扱うかまでしっかり覚悟を決めてる」
ベール「何が立派なのよ。100万人を救うためには1人を犠牲にするのが正義であるなんて狂った世界に身を置いてるのよ」
ベール「今ですらすべて計算にかけてあんたを切り捨てるのが最善なんて結論をはじき出したわ」
男「僕だってそうでありたい。ベールさんのようでありたいって思うよ。ただ犠牲者は僕一人だけでいい」
ベール「それを妥協出来たら精神的超人の領域よ。あんたは自分を社会に溶かし込もうとしてるの?」
ルーティ「ル! ルーティさんは、わ、私を助けようとしてくれた」
ベール「ルーティ。あなたの声は研究価値があるわ」
ルーティ「っ!」ビクッ
ベール「だから研究してるだけ、それ以上でもそれ以下でもない」
ベール「利益が見込めなきゃ研究なんて金がかかることできないわ。あなたの場合、その声にスポンサーがついてくれると思ったから」
ベール「私、優しい人じゃ、ないのよ」
ルーティ「利益が、利益がでれば。お金が保証できれば先生の研究は進むんですか?」
ベール「そうね」
男「でも、僕よりルーティさんのほうが」
ルーティ「お金があればいいんですねっ」バンッ
ベール「四賢人をすべて引き抜いてだなんて、どれだけのお金と権力がいると思う?」
ベール「理論上可能ってことはね、不可能と同義語なのよ」
ルーティ「お金も、権力も………っ!」
ルーティ「ありますっ! 私なら!」
ベール「………ふーん」
男「ルーティさん!?」
ルーティ「利用できるものは利用する。それが私の宿命なんだと思います。結局私に綺麗な血なんて流れてなかった」
ルーティ「だから私は世界を敵に回してでも、100万人を不幸にしてでも1人を助けたいと思います」
ルーティ「それが、私の恋の、戦争です!」
ルーティ「だから、失礼します!!」
男「まってルーティさん、それはぜったいだ―――」
バタンッ
ベール「私も素直になれたら、あれだけ眩しかったら」
ベール「恋をすることができたのかしら」
ベール「金も、権力も、私ならあるのに」
ルーティの好感度【74】
ルーティへの好感度【30】
~33週~
メイド「ご主人様」
男「どうしたの?」
メイド「ルーティ様とエグゾセ様が朝早くに出ていかれました」
男「学校でなにかあるのかな」
メイド「学生服は着てませんでした」
男「………?」
メイド「あと大きめのカバンを持ってました」
男「旅?」
男(ルーティさんがいないなぁ)スゥ
ミレイア「うわっ、幽霊!?」
男「いろいろあって…」
サレム「病院に行かれたほうがいいのでは」
プライヤ「いや、葬儀場だと思うぞぉ」
男「まぁ、僕が幽霊になったことはどうでもいいから勉強始めるよ」
ミレイア「いや、よくないでしょ………」
亜人【ベルスタシア・ジェラルド・サレム・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>115
リリ理系
ベルスタシア 【魔導 398】
ジェラルド【運動 368】
サレム【理系 537】
プライヤ【魔導 1168】
ロウェナ【文系 375】
ミレイア【理系 376】
リリ【理系 169】
~33週 土曜日~
コンコン
メイド「はい」
少年「よぉ。俺だ」
メイド「少年、様」
少年「様はつけないでくれって。あの先生いるか?」
メイド「はい。どうぞ中でおかけになってください」
少年「失礼するぜ」
少年「ヒヅキさんの居場所を見つけてきました」
男「もう? 早いね」
少年「いろいろと伝手があるので」
少年「今は東国の中にある霊山にいるそうですよ」
男「東の国!?」
少年「歩いて行ったそうで、痕跡を追うのに苦労しましたよ」
男「歩いて………。さすが鬼だね」
少年「地図はお渡ししておきます。それでは」
男「ありがとう。少年君」
少年「いえ。ではまた依頼をお待ちしてます」
少年「我ら生徒会は相互扶助の名のもとに」
男(東国か。さすがに電車で行っても数日はかかるなぁ)
男(さて、どうしようか)
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>120
3ヒヅキの元へ
男「メイドちゃん。ちょっと東国に行ってくるよ」
メイド「! はい。では留守の間はお任せください」
男「多分一週間くらいかかるから」
メイド「わかりました。その間の来客はいかがしましょうか」
男「出なくていいよ。もしルーティさんたちが戻ってきたらよろしく」
メイド「承知いたしました」
~32週 土曜日~
リーゼ「………なんの冗談だ」
ルーティ「冗談、とは?」
リーゼ「総番長になる? いきなり何を言い出すかと思えば」
リーゼ「イメージチェンジのつもりか? 服装まで変えて」
ルーティ「これはアイドルの服装なので」
リーゼ「………」
リーゼ「正気か?」
エグゾセ「次代ボスに失礼だぞ、リーゼ・オルカ」
リーゼ「………次代はお前ではないのか」
エグゾセ「先週、親父に掛け合ってな」
リーゼ「待て、聞いてない」
エグゾセ「来週には通達されるだろう」
リーゼ「おい、待て。俺だって継承者だ」
ルーティ「順列1位と2位がそろって決めたことになにか不服が?」
リーゼ「あるに決まってるだろ! 今まで逃げてきて」
ルーティ「ユークリッド」
ユーク「はい」スチャッ
リーゼ「……裏切るのか。ユークリッド」
ユーク「裏切るも何も。オルカの名を襲名したときからこの命は海洋マフィアのためにあります」
リーゼ「………納得がいかん」
ルーティ「………納得がいかないのならばわからせてあげましょう」
ルーティ「ユークリッド、リーゼの腕を押さえなさい」
ユーク「はい」ガシッ
リーゼ「ぐっ、お、おい、やめろっ、離せユークリッド!」
ルーティ「お父様は1時間で堕ちましたが、あなたはどれくらい耐えますか?」
リーゼ「はぁ、はぁ、はぁ、わかった。ルーティ、様に、従う」
エグゾセ「40分か。思ったより耐えたな」
リーゼ「それで、俺は何をすればいい」
ルーティ「やってほしいことは二つ」
ルーティ「私は女性には無力ですので、身辺警護を」
ルーティ「それともう一つは………マネージャー部に入ってもらえませんか?」
リーゼ「………マネージャー、だと?」
ルーティ「私たちはアイドルとして、この学園に君臨します」
ルーティ「まずは手始めに三歌人のライブに乱入して、軒並みファンを奪い取ります」
ルーティ「アイホワイトのファンは男性中心、ヨーム達は男。簡単に勝てるとは思いますが問題はセラス」
ルーティ「効果的な倒し方を考えてください。私たちは歌い、あなたはそれを補佐する」
ルーティ「総番長と歌人の名を手に入れればこの学園の半分は私のものになるでしょう」
リーゼ「………わかった。俺からも一ついいか」
ルーティ「なんでしょうか」
リーゼ「その冷たい瞳。俺が知っているルーティはそんな奴じゃなかったはずだ」
リーゼ「一体、なにが」
ルーティ「………この身を燃やせど、あなたを照らすことができないのなら。もう世界を燃やし尽くしかない」
ルーティ「そうして燃え盛って、あの人に降りかかる不幸をすべて、私が灰にしたいと願った。それだけです」
リーゼ「………破滅しても?」
ルーティ「この身燃え尽きても、ほんの一抱きでもあの人に触れられればそれで」
リーゼ「…そうか。わかった。俺以下の番長全てルーティ様に従わせて見せる」
ルーティ「ありがとう。リーゼ」
~33週 日曜日~
マナ「ふんふふんふふふんふふ~ん。あ、ママぁ、今日のご飯はなにぃ?」
ナタリー「ごめんなさい。今から風紀委員に行かないといけなくて」
マナ「えぇ~、そんなぁ」
ナタリー「新しく総番長が生まれたとかで、あ、これ秘密よ?」
マナ「そうだ! なら私がご飯」
ナタリー「だぁめ。火を使うのは危ないわ」
マナ「ぶーぶー。これでも高校生! なんですけど!」
ナタリー「すぐ帰ってくるから。ね?」
マナ「わかったよぉ。待ってるね」
ナタリー「いい子いい子」ナデナデ
マナ「みゃはは~」
マナ「って言ってたけど火を使わない料理ならいいよね?」
マナ「それじゃあキッチンから材料を~」
コンコン
マナ「? 誰だろ。でもここママの部屋だしな」
「………マナ」
マナ「いっ!?
「私。ルーティよ。それともあなたにはノゥティって名乗ったほうがいい?」
マナ「な、なにをしに来たのさ。先生を譲る気はないよ」
「………いいから開けて」
マナ「ここ、私の部屋じゃないから人をあげちゃいけないの」
「カフカ。こじ開けて」
「了解、しました」
ガチャッ ガチャガチャガチャガチャッ
マナ「ひぃっ」
バキッ
マナ「―――っ」
キィッ
ルーティ「ごきげんよう。久しぶりね。マナ」
マナ「な、なんなのその恰好。その雰囲気。まるで『別人』みたい」
ルーティ「あなたにそう言われるとはね。座ってもいいかしら」
マナ「…どうぞ」
ルーティ「貴方とはいろいろあったわね」
マナ「そーですね。あのまま消えちゃうかと思った」
ルーティ「でも先生はあなたを見つけ出してくれた。でしょ」
マナ「私が『ルーティ』だったほうがうまくいってたと思うけど」
ルーティ「ふふ。別に今日は言い争いに来たわけじゃないわ」
マナ「………?」
ルーティ「私と一緒にアイドルにならない?」
マナ「アイドル? 私が?」
ルーティ「そうすれば先生を救える。あの人を守ることができる」
マナ「………どういうこと?」
ルーティ「この学園の頂点に立ちましょう。生徒会も風紀委員も逆らえないほどに」
ルーティ「ゆくゆくはこの街を、世界を。私たちの愛で沈めましょう」
ルーティ「世界からおざなりにされた私たちが世界を支配する。それってとっても」
ルーティ「素敵じゃない?」
マナ「………」ゴクリ
マナ「でも、怪しい人のいうことは信じるなってママが」
ルーティ「私と契約すればナタリーさんにもいいことがあるわよ」
マナ「ママに?」
ルーティ「総番長が風紀委員との会合に立ち会ってあげる。そして不良を取り締まることにも協力してあげると誓うわ」
ルーティ「そうしたら、ナタリーさんも肩の荷が下りるでしょうね。でもそれはあなた次第」
ルーティ「きっと褒めてくれるでしょうね。学園を平和にしたって」
マナ「………ママが、私を褒めてくれる?」
ルーティ「ナタリーさんだけじゃないわ。アイドルになればみんながあなたに夢中になる」
マナ「んふふ。ってでもそんな甘い話って」
ルーティ「アイドルとして利用するのだから、それなりの保証をするのは当然よ」
マナ「でもなんで私が。アイドルだったらもっと他に良い人が」
ルーティ「貴方も『ルーティ』でしょう」
マナ「………また、私に居場所をくれるの」
ルーティ「今度は奪わないって約束する」
マナ「………うん」
マナ「わかったよ。私、アイドルになる」
ルーティ「ふふ。ありがとう、マナ。そしてようこそ」
ルーティ「Witch's Bruwへ」
今日はここまで
ルーティ 覇道編開幕
長い間更新できず申し訳ありませんでした。
明日から更新再開いたしますのでお付き合いいただけると幸いです
長い列車に揺られて僕は大陸を渡っていた。
汽車の中で過ごすこと二日。やっとこの大陸の果てへとたどり着く。僕はこの地平線の果てにある東国に思いを馳せた。
男「あとは船で揺られてって半日か。本当に遠いんだな」
学園にも東国出身はいるけど、よくもまぁこんな遠いところから来たものだ。
さて船に乗ろうと港町を歩いている僕だったが周りの人が僕を怪訝な目で見ていることに気付いた。
そっか、今の僕は幽霊だもんな。気を抜くと体が透ける。気を抜かないようにしないとな。
あの学園じゃロウェナさんがいるから忘れてたけど幽霊は珍しく、人に害をなすものもいる。
受け入れられないのも当然か………。
第二種の人たちの言われない差別もこんな感じなのだろうか。
いやこんなもんじゃないか。
「そこのあんちゃん!」
このまま差別を味わっていれば少女ちゃんも僕を認めてくれるかな。どうだろう。
「冴えない顔したあんちゃん!」
こんなことを考えてる程度ってことは理解できないってことかもしれない。
「おいそこの幽霊っ!」
さっきから叫んでいる人がいるなと思ったら僕を呼んでいたのか。冴えないでうすうすとは思ってたが幽霊となると確実に僕だ。
「はぁ。なんでしょう」
「その身形は東国への旅人やな? しゃあないウチが案内したる!」
ハンチング帽を被った人間の少年だった。へへと笑いながら右手をこっちに向けている。
「………はぁ」
「だからその間の生活費はいただくよ」
目的はそれか。だろうと思ったけど。
僕は自分の財布に思いを巡らした。
余裕はあるといえばあるけど。確かに土地勘を持っている人がいた方がなにかと便利ではあるだろうけど。
僕は東国に関して知識がないわけだから。
「わかった。あまり贅沢はできないけど」
「へっ。その冴えない顔に期待はしてないって」
口が減らない子だなぁ
「うはは、美味い美味い」
少年は焼き魚を頬張って美味しそうに笑った。お腹すかないとは言えその様子を見ているとお腹がすく気がする。
食欲も睡眠欲もないというのはとても心細く、ロウェナさんはこんなことに耐えていたのか。何百年も。
「ごちそーさん。それじゃあウチに任せな」
食べ終えた少年は串をぽいと放り投げるとぴゅんと走り去っていった。
あれ、もしかして僕騙された?と不安になっているとすぐに少年は戻ってきた。
「船を安く手配しておいたで。ほれ、これ」
少年から手渡された紙には相場よりも安い値段が記されていた。二人分なので結局は相場よりも高くなるけども少年の口が立つことが分かった。
どうやらいい子のようだと安心する。
「ほんであんちゃんは東国になんの用なん?」
「人探しだよ。鬼の子なんだけど」
「鬼なら、珍しいから聞きゃあ探せるかもしれへんなぁ」
「霊山にいるらしいんだけど。場所は知ってる?」
「げっ、北のほうかいな。だったら結構時間かかるで? あと寒いから防寒具かってぇな」
どうやら霊山も知ってるらしい。この子って結構顔が広いのかな。
防寒具か。いいものは買えないけど買ってあげないとな。移動費しかかからないからあんまりお金は持ってきてないんだよな。
こんなことならもうちょっと持ってくればよかった。
「ま、長旅になるやろうけどあんじょうよろしゅうな。あんちゃん」
~34週 月曜日~
「ところで君の名前はなんていうの?」
船に揺られながら僕は今更名前を尋ねる。
「ひらg、やない。シライシ、シライシゆうねん」
「そっか。それじゃあよろしくね。シライシ君」
「へへんっ。大船に乗ったもんとおもってもらって構わんで」
大船? 今乗ってるのはあまり大きな船ではないけど。
「いつもこうやって案内人やってるの?」
「せやで。西の人がよう来るから話聞きとうてな。ウチめっちゃ興味あんねん。ほんでいつかお金貯めて西のほうに行くねん」
西の方といえば学園の話をすれば喜んでくれるのかな。
「なんでそんな興味あるの?」
「ウチの先祖がそっちの方で活躍してたらしゅうて。いつかウチもビッグになってやるんや。目指せ打倒レディライト!」
それは夢が大きいなぁ。しかし元気でいいことだ。
「実は僕も西の方から来たんだけど」
「んなもん見りゃわかるで。だから声かけたんやし」
「そっか。あの学園の教師…を一応やってて」
「ほんまかいな、そんな冴えん面して」
なんでみんな揃って僕を冴えないっていうのだろうか。いけてるつもりはないんだけど、口をそろえて言われるから気になる。
「ほんなら魔導とか詳しいんか?」
「僕の担当は遺伝子学だから、ある程度のことしかわかんないよ」
「ほーん。まぁならセンセとでも呼んだるわい」
疑いの視線が抜けてない。確かに幽霊が教師ってのは信じられないかもしれないけど。
っていうかこないだまで人間だったんだけどそれも信用してもらえないんだろうなぁ。
あまり不用意に怪しい発言をすべきでないから黙ってるけど。
「まー、どうでもええわ。ウチは寝るからあとは好きにしぃやセンセ。幽霊やし寝ぇへんのやろ?」
「そうだね。海でも眺めてることにするよ」
「ほなお休み。さぁて明日から大忙しやで」.
シライシ君を見送り甲板へと上がる。
すっかり夜も更け甲板に人は全然いない。
静かだ。海を進む船の音しかいない。
寂しいな。みんなに置いて行かれた気がする。
そういえばシライシくんと話すまで全然人と話していなかった。学園だとみんながいてくれるけど。
そっか。独りぼっちってこんな寂しかったんだ。忘れてたよ。
忘れたままでいれたらよかったのに。
寂しいなぁ。
~34週 火曜日~
シライシ「でーん! これが東国やで! は~るばる来たで東国~!!」
男「本当に木で家が建ってる」
シライシ「そうやけど技術が劣ってるわけやないで。魔導・工業は世界一や」
男「想像だったらもっとハイテクだったんだけど」
シライシ「ハイテクだけだと息が詰まるってのを知ってるんやウチらは。所詮亜人も人間も自然のもんやからな」
僕も自然の生き物なのかな? いや、この自虐笑えないや。
シライシ「こっからグーっと上がって北の方までいくで」
男「どれくらいかかるのかな」
シライシ「東国は山が多いから電車が通ってないところも多いんや。ま、1週間もあればつくで」
男「結構かかるなぁ」
シライシ「センセは幽霊やから疲れ知らずやん。うらやましいわぁ」
男「心は疲れるんだよ」
シライシ「そうなん? 幽霊珍しいから全然知らんわ」
男「シライシ君は幽霊見ても変な目で見ないんだね」
シライシ「そんなん当然やろ。いい人悪い人、そんなんそれぞれや。生まれや種族やない」
シライシ「ウチの先祖も亜人にはようしてもらったらしいしな。まだ人間の世界だったころに」
男「随分古い家系なんだね」
シライシ「この国の奴らは割と歴史を持ってるで。10代さかのぼれるのなんて普通や」
僕の家は平凡だから歴史なんて全然ないな。
そんな風にシライシ君から歴史なりを教えてもらっているとその違いに驚く。
僕らの方は亜人は虐げられていたけど、こっちはそうでもなかったらしい。共存も十分してたと。
話では政治に関わった亜人もいるとか。
こっちじゃありえないな。もしかしてここだったら第二種だって幸せに生きていけるのだろうか。
尋ねてみるとシライシ君は苦虫をかみつぶしたような表情をした。
シライシ「第二種は第二種や。数は少ないけどな」
シライシ「この国にも亜人をもののように扱って食いつぶしてた極悪人はいたんよ。歴史の汚点や。気にせんといて」
やはりどこの国も同じか………。
でも生まれた子供に罪はないだろうに。
シライシ「もう限界! 休憩を要求するで!!」
山道を歩いているとシライシ君が座り込んで抗議した。
男「わかったよ、ちょっと休もうか」
シライシ「西の方は汽車があって羨ましいなぁ。便利やろ」
男「便利ではあるけど、この国の自然は本当に豊かで素晴らしいじゃないか」
シライシ「まぁな! なんといっても東国には四季があるんやで!」
シライシ「やけどおかげで魔導車も普及してないし、物流は船か空がメインやからなぁ」
シライシ「空船なんてド金持ちしか乗れへんけどな」
男「空船かぁ」
名前は聞いたことある。気球の大きい奴だとかなんとか。
もっとお金持ってきていればわざわざ歩かなくても船で行けたみたいだ。シライシ君には悪いことをした。
シライシ「さて! 回復回復ぅ! それじゃあじゃんじゃん行くで!」
シライシ君はぴょんと元気に立ち上がりずんずんと進み始めた。
シライシ「ここを超えたら宿あるからそこ泊まろか」
男「了解です」
~34週 水曜日~
シライシ「いやぁ、らくちんらくちん」
山を越えるとしばらくは平野が続くらしく僕たちは魔導車に乗って移動していた。
こっちで魔導車は個人で使用するものではないらしく、大型のものに何人かで乗り合わせるスタイル。
いつかは汽車よりも普及するのだろうか。なんて未来に思いを馳せる。
シライシ「なぁ、センセ」
男「なに?」
シライシ「この先に知り合いがおるんやけど、泊まらせてくれんかって頼んでみるわ」
男「それは助かるよ」
宿泊費もタダではないのだから安い方がいい。慰安旅行じゃないんだから寝床にこだわる必要はないし。
シライシ「そういえばセンセが探してるのって恋人とか? 逃げられたん?」
なんてことを目をキラキラさせながら聞いてくるシライシ君。
滅相もないと事情を話すが
シライシ「わざわざこんなところまで女の子探しにくるってそれ愛やん?」
と余計に目を輝かせる。
やっぱ子供はこういう話好きなのかな。
僕に色恋沙汰に目を輝かせる時代なんてなかったけど。
う、薄暗い青春の思い出が………
シライシ「隅におけんやーん、うりうり」
なんとなくいたたまれなかったため、僕は気配を消して透明になった。
シライシ「あれセンセ? センセ? そんな照れんでもええやん」
男「だからそういうのじゃないんだって」
シライシ「しかし幽霊って面白いなぁ。こんなに透明になれるんやね」
シライシ「はっ。悪いことし放題やん。センセ実はあかん人?」
うっ。周りの人の視線を感じる。僕は体を元に戻してシライシ君がこれ以上喋らないようにと飴玉を差し出した。
シライシ「ここやここ」
シライシ君が案内してくれたのは大きな料亭だった。その堂々とした構えに面食らう。
看板にはウロコ亭? と書かれてあった。
シライシ「オイラのおっちゃん~ おる~?」
そんなお店に怖気づきもしないシライシ君は常連のような口ぶりで中へと入っていった。
待つこと10分
中から笑い声が聞こえる。
さらに10分
中から爆笑が聞こえる。
さらにさらに10分
息も絶え絶えな笑い声が聞こえる。
なにやら楽しそうだなぁ。
店の前で立っているのは目立つし見られるから早くしてほしいのだけれど。
と思っていると中からシライシ君が満面の笑みで出てきた。
シライシ「宿とれたで! 中に入り!」
男「ありがとうシライシ君」
入り口にある布を潜り抜けると中は調味料の匂いで溢れていた。あまりこっちの調味料に慣れてないから過敏になっているのだろうか。
そして玄関には紺色の服を着たリザードマンの男性がいた。
シライシ「おっちゃんおっちゃん。これが西からきたセンセや。ほいでセンセ、このおっちゃんがオイラのおっちゃん」
オイラ「どうも、オイラと言います。先生をやってると聞きましたが」
男「あ、学園で教師をやってます。男です」
オイラ「学園? もしかして息子が通ってる学校かもしれんなぁ」
男「かもしれませんね。かなり大きな学校ですし。リザードマンの子も何人もいますし」
オイラ「だったらそうでしょうな。これも何かの縁。今日はどうぞごゆるりとしていってください」
シライシ「おっちゃん、ご飯!」
オイラ「あいよ。先生はいかがします?」
男「あ、僕は結構です」
シライシ「センセは幽霊やからご飯食べれへんねん」
オイラ「幽霊。なるほどですなぁ」
驚いて目を細めるものの怯えたりはないようだ。どうやらいいひとらしい。
オイラ「うちに自慢できるもんは料理しかなくて申し訳ないが、どうぞゆっくりしてください」
男「どうもありがとうございます」
案内された部屋は二階にあり旅館と違い布団が敷いてあるだけの部屋だったがこれで十分だ。
窓から見下ろすと竹林が実に涼やかで風情があり、空気が良い。
人の善意は実に心地よいもので、何かお返しはできないかと思案していると
竹林に吹く風と違う、細い声のようなものが聞こえた。
………誰かを呼んでいる?
僕はその声に集中し、聞こえる方向を探った。
声は近い。竹林の中?
僕は窓から飛び降りると竹林の中を進んだ。
「かひゅぅ―――」
間違えない。こっちから聞こえる。
そのまま進んでいくと竹林の中に小さな家があった。
入っていいものかと思ったが中から苦しそうな声がする。
駄目なら謝ればいいと僕はその家の中に飛び込んだ。
「ひゅぅ、ひゅぅ」
中ではコボルトの女の子が苦しそうに息をしていた。布団に横たわり苦しそうに胸を押さえている。
大丈夫、とは思えないな。いきなり入ってきた僕に気付けないほど苦しいらしい。
なにかあるかと見回すと水差しと皿に乗った丸薬があった。
病人か。急いで薬を飲ませないと。
僕は彼女の背中に手を当て、上半身を起こさせると丸薬と水差しを口元に運んだ。
震える手でそれを飲み込むと彼女は数度咳をした。
荒かった呼吸は次第に落ち着き、彼女は大きく息を吐くとそこでようやく僕に気付いた。
「貴方、は?」
男「僕は男。今日ここにお世話になっているんだ」
「ありがとうございます。あ、わっちの名前はユナと申します」
ユナ「どうぞよしなに」
今日はここまで
一度も学園のキャラクターが出ない更新でした…
~34週 木曜日~
ユナ「また、お立ち寄りくださいませ。男様」
オイラ「ユナがお世話になりました。先生」
男「いえ、そんな大したことしてませんので」
シライシ「おっちゃん、弁当ありがとうな。ユナちゃんは養生しいや」
次の日、オイラさんに世話になった礼を言ったところユナちゃんに薬を飲ませたことを逆に感謝された。
そのおかげで宿泊費もかからず懐に少し余裕ができる。
ユナ「その、お姉様は西の学び舎で働いていると手紙に書いてありました。もし男さんの学び舎に、ヨダカというコボルトがいればよろしくお願いいたします」
男「わかったよ。それじゃあそろそろ失礼します」
シライシ「またなおっちゃん!」
二人に見送られながらまた二人で道中を歩く。
ヨダカという名前のコボルト、聞いたことがあるような気がする。
返ったら探してみることにしよう。でもそれより今はヒヅキさんだ。
でも………ユナちゃんの体、大丈夫だろうか。
心配で上の空で進んでいるとシライシ君に脇を小突かれた。
シライシ「ユナちゃんに手を出す気?」
男「いや、そんなことないよ。純粋に心配なだけ」
シライシ「ほんと、お人よしやなぁ。センセは。悪い人に騙されるで?」
男「シライシ君がまもってくれるんでしょ?」
シライシ「まぁね」ヘヘン
お人よしは治らないし、治すつもりもない。
そうだ、サレム君が教えてくれた薬屋に行けばいい薬が手に入るかもしれないな。
シライシ「うわ」
男「どうしたの………っ」
そこにあったのは人間の少女の死体だった。
咄嗟にシライシ君の目を塞ぐも、シライシ君はそれをすり抜け死体に近づいた。
シライシ「………なんや第二種かいな」
男「警察呼ばないと」
シライシ「第二種やから、どうでもええわ。先に行こ」
男「そんな。人が死んでるのに」
シライシ「第二種が死んだところでなにも問題なんてあらへんで、ほれ見てみ。他の奴らも無視してるやろ」
確かに顔をしかめるものの誰も死体で騒いだりしない。ただ嫌なものをみたという感じで通り過ぎるだけだ。
そうか、やはりここも………
男「君も第二種は嫌いなのかい?」
シライシ「嫌いもなにも、第二種は第二種やんけ。死んで当然や…」
シライシ君はそう吐き捨ててさっさと進んでいく。
僕は短く少女の次の生が豊かなものであるようにと祈り、シライシ君に置いて行かれないようにと続いた。
~34週 金曜日~
シライシ「うひうぃ。寒いなぁ」
シライシ君のおかげで浮いたお金でシライシ君の防寒具を買った。それでも寒いらしく手袋をはめた両手をこすり合わせている。
男「あとどれくらいかな」
シライシ「夕方には麓につくと思うで。夜は流石入山はやめといたほうがええけどな」
男「そうか。やっと」
「やいっ!」
男「!?」
いきなり目の前に三人の子供が現れた。その手に握られているのは鉄の棒。
「か、金を出せ! 金をだせヴぁっ」」パァンッ
パン
パンッ
シライシ「ふぅ。無事かいなセンセ」
………三つの死体が並んでいた。さっきまで喋っていたのにもう何も言わない。
男「撃ったの」
シライシ「大丈夫、第二種や。ほれ見てみ」
シライシ君が子供の頭を蹴って横に向ける。そこには第二種の印である焼き印があった。
第二種だとこうも躊躇なく命を奪えるのか。
確かにこの子たちは強盗をしようとしていたけど、きっとそれは生きるためで。
シライシ「センセは優しいんやなぁ」
しかしその言葉はどこか呆れたもののように聞こえた。
死んだ三人の顔が頭の中から消えない。躊躇せず撃ち殺したシライシ君の姿も。
シライシ君が撃ったのは正当防衛だ。罪なき人を見つけ出してまで撃ち殺したわけでもない。
間違ってないはずなのに。
シライシ「センセがどんな環境で生きてきたかは知らんけど、この国ではこんなもんや」
シライシ「ただでさえ立場が低い第二種が犯罪に手を染めたら殺さへん理由はないで。治安のためにも、他の第二種のためにもな」
シライシ君が言ってることは正しいのかもしれない。
だけどそれを受け入れることは僕には無理そうだ。
シライシ「グロいもん見せて堪忍な。忘れるためにもはよ宿屋行ってすっきりしようや」」
男「うん…」
~34週 土曜日~
男「ここらへんに赤い髪で角の生えた女の子いませんか? 鬼人の子なんですけど」
「さぁ、知らないねぇ」
次の日。通りかかる人に聞き込みをするものの手掛かりなし。そもそも幽霊だからか話しかけても反応してくれない人も多かった。
目立つだろうになんで誰も見てないのだろうか。
途方にくれていると
シライシ「センセ。居場所わかったで」
男「…シライシ君すごいね」
シライシ「ここは霊山やからなぁ。たぶんその鬼っこは霊媒師に用があったんやないかと思うてババどもに話聞きに行ったらビンゴや」
シライシ「穢れを落とすために禊の修行をしてるらしいで」
そうか…。霊山はそういう場所なのか。
むやみやたらと聞き込みをした僕はどうやら無駄だったらしい。
しかし霊媒師に用があるとはいったい。
男「それじゃあヒヅキさんのところへ」
シライシ「あー、無理や無理。霊山に入るためにはババから許可貰わんといけんし、禊を済ませないとあかん。それだけで何日かかるか」
シライシ「ウチもこないだ第二種やったから禊長いやろうし、センセは幽霊やからなぁ」
男「ここまで来たのに………困ったな」
シライシ「…しゃあないなセンセ。忍び込むで」
男「え?」
シライシ「ここまで来たら乗りかかった船や。協力したる」
男「でも大丈夫なの?」
シライシ「ウチを誰やと思っとるんや。ナニワの悪童と呼ばれたヒラガ・シイやで?」
そういってシライシ君はにやりと笑って懐から四角い箱を取り出した。
今日はここまで
次回、やっとヒヅキが出せる…
乙
さらっと第二種だったとカミングアウトしてるな
>>159
第二種殺ったからな
です。
シライシはれっきとした第一種です
質問箱 更新しました。
返信できますのでよろしければどしどし質問お待ちしております
シライシ君がその箱を開けるといくつかのボタンがそこにはあった。
シライシ「カモン! うちの最強マシ―ンっ!!」
そう高らかに宣言し、シライシ君は勢いよくスイッチを押した
………しかし、何も起きない。
男「あの、シライシ君?」
シライシ「待って。今呼び出し中やから」
男「どれくらいでくるの、そもそも何が」
シライシ「ウチの作った機械天使。7時間くらいで来ると思うから、夜中までまちぃや」
男「………」
作った? 機械天使を?
もしかしてシライシ君って結構凄いのだろうか。いや、すごく無ければ機械天使なんて関わることもできない。
もちろんシライシ君が嘘をついてなければだけど、嘘をつく必要はないと思うんだけど。
男「………じゃあ、宿に戻ろうか」
シライシ「せやな!」
シライシ「あー食った食った」
男「いい食べっぷりだね」
シライシ「こんなん食うことあんまないから」
宿で出されたスープ料理にはお米の練り物を焼いたやつが入っていた。僕は食べてないからわかんないけど、香ばしい匂いは確かに食欲をそそる。
ビービービー
そんな食後の休憩を満喫しているとシライシ君の懐から警戒音が鳴り始めた。
何事、と思っているとシライシ君が窓を開く。
「ょ~~~~さまぁ~~~~~」
と何やら叫びながら部屋に飛び込んでくる一つの影。一体何事かと目をぱちくりさせながらその転がり込んできた人に警戒する。
シライシ「ウチが呼んだ機械天使や」
「わたくし、シイ様の丁稚をしております。い-68と申します。以後お見知りおきを」
すたっと立ち上がるとその男性は?雪まみれの服をはたき、胸に手を当て深々とお辞儀をした。
法衣?を着た男性の背中には一対の無機質な羽根。どうやら機械天使とは嘘ではないらしい。
シライシ「呼び出して悪いなぁ、いろは」
い68「滅相もありません。わたくしはひr「シライシ」家に仕える丁稚でございますので」
男「彼が、手助けをしてくれる?」
シライシ「ちょうど日も暮れて、忍び込みやすくなったやろ。うちといろはが注意はひいとくから忍び込み。幽霊やからできるやろ」
男「得意ってほど経験はないけど、でも姿を消せるんだからそんな大ごとにしないでも」
シライシ「ババども、幽霊とかに鋭いから、消えとっても見抜いてくると思うで」
何者なんだ、そのおばあさんたちは」
い68「潜入、工作。このわたくしにお任せでございます。えぇ」
かくして僕はシライシ君とい-68さんの手助けを得て、忍び込むことになったのだった。
案内された場所は朱塗りの柱に白壁といったいかにも東洋じみた建物だった。
このどこかにヒヅキさんがいるのかもしれないと思い、夜の闇に眼を凝らす。
約束のタイミングはもうそろそろ………
ドンッ
夜の闇に赤い火花が咲いた。その音と光に建物の中が騒然となる。
慌てて飛び出してきた人の中にヒヅキさんはいない。警備の人たちなのだろうか。
僕は姿を透明にするとその騒ぎに乗じて中へと侵入した。
思ったより人が多いな………
中では外の騒音に怯える女性達が身を寄せ合っていた。その服装はいずれも白装束であり月の光を反射させている。
幽霊といっても夜目がべつにきくわけでもないので一人ひとり確認していくと
ヒヅキ「………」
動じもしないヒヅキさんが一人柱に背を預けて佇んでいた。
………やっと、見つけた。
男「聞こえる? ヒヅキさん」
そっと声をかけてみる。。ヒヅキさんは今の僕を知らないからびっくりするだろうなぁ
と考えてはいたのだが、ヒヅキさんは僕の声に反応もしない。
男「ヒヅキさん?」
再度声をかけてみるもののやはり反応は…いや、小声で何かつぶやいている?」
ヒヅキ「…マレ……キエロ………ウルサイ……ヤメテ…」
上手く聞き取れたわけではないけど、あまり良いことは言ってない。
どうするべきか。
1.ヒヅキに触れる
2.日を改める
>>167
2
あまりヒヅキさんの体調がよくないようだ。
出直すとしよう。
そう思って僕は建物を後にした。
ヒヅキ「あの男の幻聴すら…………なんて私は弱いんだ……」
ヒヅキ「はやく、忘れないと……いけない」
~34週 日曜日~
シライシ「いや、流石にもう無理やろ」
男「えっ」
シライシ「警戒厳しくなってるやろうし、ウチかて捕まりたくはない」
男「………そっか」
シライシ「悪いこと言わんからやめとき。外人が事件なんて起こしたら問題が派手になるで」
次の日。僕はもう一度ヒヅキさんに会いに行こうとしたところ、シライシ君に止められる。
確かに、外人で、幽霊の僕が事件を起こしたら問題になるだろう。おそらく教職を退かざるをえないかもしれない。
………悔しいけど、ここまでか。
シライシ「まぁ、乗りかかった船やし、そのヒヅキっちゅう鬼っこはウチが見張っといたるさかい、今はあきらめた方がええで」
男「ありがとうシライシ君。だけど君にそんなことさせるわけには」
シライシ「うちはいつかそっちの方に行くから、そのための先行投資や。慈善事業をする気はないから、安心し」
シライシ「ちゅーことで頼んだわ、いろは」
い68「お嬢様のためとあらば!」
シライシ「声大きいわ、ど阿呆」
シライシ「センセを送り届けるまでが案内役の仕事や。帰ろか、センセ」
男「…ありがとうシライシ君。この恩は忘れないから」
シライシ「利子はたっぷり頼むで」
~36週~
男「やっと戻ってこれた。遠かったなぁ」
男「…? なんか学園が変な気がする。気のせいかな」
アータル「やっと帰ってきたか小僧!」
男「わ、先輩。どうしたんですか」
アータル「どうしたもなにも、お前んとこのルーティが」
男「………番長連のトップになった!?」
男「なんて、バレバレな冗談に騙されたりしませんよ」
アータル「お前は冗談みたいな存在だけどな」
アータル「って冗談じゃねぇよ!」
男「はいはい。僕は忙しいんでもう行きますね。一週間休んだ分の仕事があるので」
アータル「………お前がいればまだマシだったのかもしれねぇんだけどなぁ」
男「みんなおはよーって、え、ルーティさん?」
ルーティ「うふふ。二週間ぶりね先生。先生に会いたくて、ずっと待ってたんですよ?」
男「なんか雰囲気変わったね」
ルーティ「好きな人のためならいくらでも変われる」
ルーティ「それが女の強いところよ、先生」
男「でも明るくなったみたいで、そんなルーティさんも素敵だなって思うよ」
ルーティ「ふふ、うふふ、うふふふふふ」
プライヤ(ここ空気、どす黒いぞぉ)コソコソ
サレム(先生も何気に焚きつけるようなことを言ってるのですよね)コソコソ
ミレイア(あの朴念仁。絶対にわかっていってないわよ)コソコソ
ジェラ(うぅ。なんだか怖いです)
男「さてみんな! それじゃあ授業を始めるよ!!」
亜人【ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>173
ベル理系
ベルスタシア 【理系 105】
ジェラルド【理系 259】
サレム【理系 553】
ルーティ【魔術 350】
プライヤ【魔導 1181】
ロウェナ【魔術 359】
ミレイア【文系 327】
リリ【魔術 563】
~36週 土曜日~
アイ「悔しい、悔しいよぉ」
アイ「あんなのって、ないよぉ」
セラス「私は歌えればそれでいい。そう思ってたけど」
セラス「人に聞いてもらえない歌が、こんなに虚しいとは」
アイ「セラスちゃん。何とかならないのかな。私、もう一度ステージに立ちたい」
アイ「みんなに歌を聞いてもらいたいよぉ」
セラス「……そう、ね。あの人に口を出せる人がいればいいのだけれど」
セラス「そんな人………」
男「これ、お土産のお皿だよ」
メイド「キレイな模様ですね。紺色が映えて美しいです」
男「飾っておくべきか使うべきか」
男「こんな皿で料理を食べれれば美味しいんだろうなぁ」
メイド「私の体をお使いくださいませ」
男「そんな。申し訳ないよ」
メイド「ですが、ご主人様に美味しい料理を味わっていただきたいのです」
メイド「そのためによりをかけて作らせていただきます」
男「ならメイドちゃんに甘えようかな」
男「さて、それじゃあ今日は」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>178
2ルーティ
ルーティ「先生?」
男「わっ、驚いた」
ルーティ「ふふ。びっくりしてくれた?」
男「いきなり現れたらびっくりするよ」
男「その服。エグゾセさん…っていうかアイレーンさんみたい」
ルーティ「そうですね? アイレーンちゃんと一緒に選んだから」
ルーティ「似合ってますかぁ?」
男「前のイメージとは全然違うけど、そういう服装も似合ってるよ」
エグゾ「けっ」
男「エグゾセさんもいたんだ。ってその服装」
エグゾ「今の俺はアイレーンだからな」
男「もしかしてライブ?」
ルーティ「はい? 私たち、『Witch's Bruw』のライブです?」
男「………!?」
ルーティ「私、アイドルになったんですよ?」
ルーティ「もちろん、先生は私のファン1号ですから、ちゃーんと特等席、用意してますからね」
男「あ、あはは。いきなりだなぁ」
エグゾ「なんか用事でもあんのか?」
男「ないけども」
エグゾ「だったら来い」
ルーティ「エグゾセちゃん。先生を困らせたら駄目よ?」
エグゾ「…ごめん」
男「せっかくのお誘いだから見に行くよ」
ルーティ「はーい? 迎えを行かせますから、ぜーったいに見てくださいねぇ」
男「うん」
コンコン
男「はい」
カフカ「迎えです」
男「…そうか、君が」
カフカ「なにか」
男「いや、何でもないけど」
カフカ「それとこれ」
男「? 耳栓?」
カフカ「とある人から」
カフカ「渡せと」
男「そっか」
男(でもせっかくルーティさんがステージ立ってるんだからつけるの申し訳ないなぁ)
男(男だから配慮してくれてるのか? どうしよ)
1.耳栓をする
2.耳栓をしない
>>181
男「………」シュポッ
カフカ「案内します」
男(あ、普通に声は聞こえるんだ)
男(耳栓として大丈夫なのかな。これ)
ザワザワ
男「結構人がいるなぁ。結成して間もないのに。アイレーンさんのファンかな?」
「お、おぬしは初参加でござるか?」
男「えっと、うん。今日が初めて」
「初参加でこんな席とは、おぬしさては大金持ちでござるか?」
男「…はい?」
「まぁまぁみなまでいうなでござるよ。では拙者がそんなおぬしにレクチャーしてやるでござる」
男「じゃあ、よろしく」
「Witch's Bruw は突如現れた巨大新星。メイレーンを中心にしたグループで、失神させるほどの蠱惑的な声色が武器でござる」
「三歌人のライブに乱入したかと思うと、その圧倒的な実力で三歌人を打ち負かし、ファンを奪い取り鮮烈にその名をとどろかせたのでござる」
「もちろんメイレーンだけでなく、ぶっとんだ歌声が特徴のアイレーン、いつも新鮮な気持ちで耳に入る歌声のノゥティと他メンバーも実力は折り紙付きでござる」
「今や、この学園の半分以上がWitch's Bruwのファンでござるよ。まさに一歌人状態でござる」
男「そっか」
男(ルーティさん………そんなことをしてたのか)
「さて、今日は互いに楽しむでござるよ えいえいおー!」
男(一体君は………)
ルーティ「私の歌声をみんなにあげるわ。それと引き換えに、皆の愛を私に頂戴?」
エグゾ「愚痴で蒙昧な愚民どもに、愛など価値はない。全部私たちが奪ってやるのだ!」
ノゥティ「ボクを愛してくれるのなら、見えないものを見せてあげる。ほら、もっと見てよ」
キャーッ ワーッ
ルーティ「うふふ?」パチンッ
「いま拙者にウインクをしてくれたでござる! うおーっ!!」
ルーティ「今日は特別な日だから早速歌っちゃうわ。一曲目は―――」
「う、うぅ。幸せでござるぅ」
男「………」
男(確かにルーティさんの歌は上手だ。だけど)
バタッ
男(また一人倒れた。その表情は幸せそうだけど、このライブに漂う雰囲気)
男(これが君が望んだライブなのか?)
ルーティ「もっと、ねぇ、もっと愛を頂戴。ほしいの、あなたの愛が」
男(………わからないよ)
ルーティ「どうでしたぁ? 私たちのライブ」
男「すごい上手だったよ」
ルーティ「やっぱり幽霊には効かないのかな」ボソッ
男「なにか言った?」
ルーティ「先生にもっと褒めてほしいなって」
男「ははは。感想が長くなりそうだから家に帰ってからにするよ」
ルーティ「はーい?」
ルーティ「それじゃあ私たちはファンの皆と交流会があるから」
ルーティ「その前に」チュッ
男「!」
ルーティ「皆は握手だけど、先生は特別だから?」
男「あ、ありがとう」ハハハ
ルーティ「またあとでね!」
「……今の見たわよね」
「うん。そういえばあの人、前見たよ」
「もしかしてあの女の弱点なのかしら」
「でも、ひどいこと、したくないな」
「もし、彼が協力してくれるのならひどいことにはならないわよ」
「先生は良い人みたいだから。私たちを助けてくれるのかも。でもこんなことして、良いのかなぁ」
「………あの日、私たちが受けた仕打ちを考えたら足りないくらいよ」
「私は純粋に歌を聴いてほしい。だから歌を汚すあの人を私は許さないわ」
ルーティの好感度【79】
ルーティへの好感度【35】
今日はここまで
おやすみなさい
ハートマークが文字化けするときってどうすればいいのでしょうか
~36週 日曜日~
エリー「一体何があったっていうのよ。この私が遊びに誘っても」
ルーティ『ごめんなさい。エリー。今忙しいの』
エリー「なんてにべもなく断られるし、それにあれだけ嫌がってたのに歌ってるし」
エリー「って、別に私は寂しくないんだからねっ。ただルーティの様子が変だって思ったから…」
エリー「でもあの子があんな顔で歌うなんて知らなかった」
エリー「貴方は良い子、のはずよね。ルーティ」
男「さて今日は」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>198
2ロウェナ
ロウェナ「ボク。今大丈夫?」
男「どうしたの?」
ロウェナ「ううん。特に用事はないんだけど、ただ会いたかったんだ」
男「そっか。それだったらどこか食事でも行かない?」
ロウェナ「いいの? でも先生は」
男「大丈夫。それになんていうか」
男「どこか学園じゃないところで気分転換したい気分だったから」
ロウェナ「! だったらリリスちゃんから教えてもらったお店があるんだけど」
男「どんなお店?」
ロウェナ「ステーキ屋さんだよ。お肉が新鮮なんだって」
男「お肉が新鮮………リリスさん………まさか」
ロウェナ「どうしたの? 早く行こうよ」
男「わかった。それじゃあ行こうか」
リリス「いらっしゃいませ。よく来たな」
男(店員はリリスさんだった)
ロウェナ「あれぇ。なんでここにリリスちゃんが?」
リリス「ここは私の家だからな」
ロウェナ「えっ、すごい」
リリス「ふふ。表の顔は「リリスちゃんおっぱいすごい」
ロウェナ「普段の服じゃわかんなかったけど、リリスちゃんこんなにいい体してたんだね」
男(普段のすっぽり全身を覆うローブじゃわかりにくいけど確かに出るとこはでるし引っ込んでるところは引っ込んでる)
リリス「や、やめてくれ、恥ずかしい」
リリス「こほん。表の顔は屠殺業で、動物の肉を卸してるんだ」
リリス「ついでにステーキ屋もやっている」
ロウェナ「ステーキは大好きだよ。お姉さんは肉汁したたるレアで」
リリス「まずは席に案内する」
リリス「それとお前は………椅子はいるか?」
男「気分的に座らせてください」
リリス「冗談だ。幽霊が飛んでちゃ他のお客に迷惑だからな」
男「ありがとうございます」
ロウェナ「お肉~お肉~」
リリス「鶏や牛はもちろん、珍しい肉も揃えてるぞ。人肉は扱ってないが」
ロウェナ「ちょっと、今のお姉さんは人間なんだけど」
リリス「おっとすまない」
男「僕も元人間なんだけど」
リリス「元か…悪霊にみなせば容赦なく除霊するからな」
男「勘弁してください」
ロウェナ「よーし、牛肉ステーキ400gで! ごはん大盛!」
リリス「よし、わかった」
男「よく食べますね」
ロウェナ「せっかく食べれるようになったからね」
ロウェナ「あっ、ごめんね、ボク」
男「いえ、こうなったのはロウェナさんのせいではないですから」
ロウェナ「もぐもぐ。噛み応えがあって美味しい」
男「僕は柔らかいほうが好きですけど」
ロウェナ「この方が食べてる!って感じがするんだよね」
男(しかし美味しそうに食べるなぁ)
ロウェナ「…先生も食べる?」
男「でも僕は幽霊だし」
ロウェナ「憑りつけば食べれるよ。お姉さんが先生に体借りたときみたいに」
男「うーん」
1.ロウェナさんに憑りつく
2.断る
>>203
1
男「じゃあちょっと体お借りするよ」
ロウェナ「いーよ。来て?」
ズブブ
ロウェナ「あっ、あっ、ああっ❤」
男「変な声ださないでくださいよ」
ロウェナ「にひひ」
ズブブ
男(憑りつくってこう、かな)
男(あ、あれ、体が吸い寄せられ)
僕は意識を失った。
ここは……どこだろう。
薄暗い。それに肌寒い。確か僕はロウェナさんと
「ロウェナさん?」
………僕の声ではなかった。
幼い、女の子の声。
しかし喋ったのは僕のはず。
「あ、あー、えー」
やはり声が違う。一体僕に何が。
「!!」
暗闇に目が慣れてきた。そして見えてきたものは。
木目の床と小さな机、小さなキャビネット、小さな鏡、ボロボロの人形にボール。
そしてここと外界を隔てる鉄の檻。
僕はなぜここに。それより僕はいったい。混乱しながら部屋を見渡すと
「!!」
そこにロウェナさんがいた。
小さな鏡の中に
やせ細り、薄汚れた服を身にまとったロウェナさんが
映っていた。
男「はっ!」
ロウェナ「どうしたの、先生」
男「い、いや。何でもない」
ロウェナ「私の体使わないの?」
男「勘違いされそうなセリフはやめてくれ」
ロウェナ「お姉さんの体じゃ満足できないのね。しくしく」
男「だからやめてくださいって。上手く憑りつけなかったんですよ」
ロウェナ「そっかぁ、先生幽霊初心者だもんね。えっとね、うににーって感じでいけば大丈夫だよ」
男「わかりません」
ロウェナ「結びつきたいって気持ちでぐっと行くんだよ。ほら再チャレンジカモン!」
男「いえ、やめておきます」
男(あれはただの白昼夢とは思えない。ロウェナさんの過去?)
男(だとすると、ロウェナさんにいったい何があったんだ)
男(ロウェナさんの生前にいったい何が)
ロウェナの好感度【91】
ロウェナへの好感度【50】
~37週~
男「そうですか。また被害者が」
テラス「君が狙われる心配はないだろうが、わが校にはまだ人間はいる」
テラス「早急に加害者を突き止めなければな」
男「リンネさん、ではないようですから」
テラス「君を襲ったものがどのようなものかわからないが」
テラス「我が学園を好きにはさせない。このことはしかと後悔させてみせよう」
男(僕にはもうなにもできそうにないな)
男(あ、授業の準備しなくちゃ)
男(今週は)
亜人【ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>210
リリ理系
ベルスタシア 【魔術 401】
ジェラルド【運動 381】
サレム【文系 542】
ルーティ【魔術 373】
プライヤ【魔導 1194】
ロウェナ【運動 250】
ミレイア【魔術 326】
リリ【理系 189】
~37週 土曜日~
オー「先代生徒会長が面白いもんつくっとるみたいやで」
「見たいね。もしかすると彼女の技術が必要になるかもしれないわ」
オー「あんたじゃ作れんのか?」
「どうかしら。可能かもしれないけど、今はそっちに割けるキャパシティがないわ」
「脳みそ増やそうかしら」
オー「あんたがいうとシャレにならんで」
「大丈夫いざってなると、あの子。貰っちゃうから」
オー「……本気かいな」
「私の可愛い娘なら可能よ。あのことっても食いしん坊だから」
オー「腐っても知り合いやろうに」
オー「しかしあないなもんどうやって作ったんや」
「私の昔の先祖が残してくれた研究資料から作ったの。もちろんこの私の体もその研究結果」
オー「恐ろしい女やで。くわばらくわばら。ワイは食べんといてくれよ」
「食べないわ。だってあなた―――じゃない」
オー「…どこで知った」
「あら、やっぱりそうだったのね。やけにあの子たちにやさしいからてっきり」
「あなたもそうなのかと」
オー「………」
「あら怖い」
男「今週はどうしようかな」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>214
2ルーティ
男「ルーティさんのライブにまた誘われた」
男「せっかくチケット貰ったんだし、行くか」
―――
――
―
男「今日の会場は」
「もしもしっ、あの先生ですよねっ」
男「え? あ、君は」
アイ「この前、そのルーティちゃんといた先生だよね」
男「そうだけど。いったいどうしたの?」
アイ「先生にお話があって、聞いてほしいんだ」
男「でも今からルーティさんのライブが…」
アイ「ルーティちゃんの代わりに私がいくらでも歌ってあげるからっ」
アイ「だめ、かな」
1 ライブに遅刻するわけにはいかない
2.アイホワイトについて行く
>>217
正解が分からないけど2かな
男「わかった。何かあったみたいだしついて行くよ」
アイ「ほんと! ありがと先生!」ギュッ スカッ
男「ところでどこに」
アイ「こっちこっち」
―――
――
―
男「ここは、軽音部?」
アイ「ヨームっちに借りてるんだ。ヨームっちのファンは女性が多いからあんまり被害受けてないみたい」
アイ「だから今アイドル部あんなんになってるからって言って貸してもらってるの」
男「あんなのって?」
「メイレーンによる私有化。メイレーンたち以外のアイドルはろくな活動ができてない」
「それは私たちも同じだけど」
男「君は」
セラス「セラス。これでも『歌姫』と呼ばれていたわ」
男「三歌人の?」
アイ「いえいっ。私たち『三歌人』!」
セラス「今はそう呼ばれることはないけれど」
男「僕は詳しく知らないんだけど一体なにがあったというんだい?」
セラス「…そう、知らないのね」
セラス「あの人はこの学園の歌手やアイドルなんかをすべてつぶす気よ」
セラス「人気を独占することによって」
男「…で、でもあのルーティさんが」
セラス「そんなことするわけがない? なら私たちはなぜステージを台無しにされたのかしら」
セラス「ステージが開かれたら即座に乱入し、派手なパフォーマンスと魔法のような歌声でファンを奪い去っていく」
セラス「それだけじゃないわ。私たちが抗議しようとしても不良たちの手によってもみ消される」
男「それだったら風紀委員を頼れば」
アイ「うん、私たちも風紀委員のところには行ったんだよ」
アイ「でも今は学園が荒れてて力になれそうにないって」
セラス「きっとこれもメイレーンのせいね」
男「そんな! ルーティさんが」
セラス「番長連総長であるルーティが、不良たちをけしかけ、風紀委員の邪魔をしてるの」
アイ「確証は、ないんだけど」
男「………本当に番長連にルーティさんが?」
セラス「有名な話よ」
男「それが事実だとすると、責任は僕になるのかもしれない」
セラス「そう。だとすると話が早いわ」
男「?」
アイ「先生。私たちは歌を歌いたいだけなの。だから先生からルーティさんを説得して」
セラス「いいえ。この男を脅した方が早いわ」
アイ「そんなっ。ダメだよセラスちゃん」
セラス「私たちをあんな目に合わせておいて、卑怯もラッキョウもないわ。目には目を、歯には歯を、なのよ」
アイ「………」
男「話は分かった。ルーティさんに話をして君たちがステージに出られるように掛け合ってみるよ」
アイ「本当! ありがとう先生!!」
セラス「……本当かしら」
セラス「まぁ、私は歌が歌えればいいわ、一応信じてあげる」
男「ありがとう。約束は必ず守るから」
アイ「ありがとうっ。わーいっ! ステージに立てるかもしれないよセラスちゃんっ」ピョンッ
セラス「歌が歌える……ふふ、少しj気分が高揚してしまうわね」
男(なにが正しいのかわからないけど、この子たちに暗い表情をさせるわけにはいかないな)
ルーティ「ふぅん。やっぱり先生に接触したのね」
ルーティ「先生は誰にも渡さない。渡さないんだから」ギリッ
~37週 日曜日~
ベール「徹夜続きは、流石に堪えるわ」
ヴェール「夜更かしはお肌に悪いよ?」
ベール「私たちに肌の良し悪しなんてあるわけないじゃない」
ヴェール「それじゃあ目覚ましの毒、いっちゃうかい?」
ベール「自分で飲みなさい」
ヴェール「あぁん。美味しいのに」
ベール「それよりコーヒーかなんかない?」
ヴェール「ラーメンいっちょおまちぃ!」
ベール「………」ズルズル
ヴェール「それで、徹夜続きだなんて今度は何をやってるんだい?」
ベール「幽霊の研究、それにとある人の歌声の解析」
ヴェール「なんかよくわかんないね」
ベール「スポンサーがついたのよ。おかげで大忙しだわ」ズルズル
ヴェール「…はっ、コーヒーラーメンってありじゃない?」
ベール「なしね。白か黒かで言うと、ヘドロよ」
ヴェール「ヘドロ………」ジュルリ
ベール「このゲテモノぐらいが…」
男「いったい僕が知らないところで何が動いてるんだろうか」
男「さてと今日は」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>223
今日はここまで
ヴェールソフィアはベトベトン?
3殺人鬼を追う
マヒロ「ずいぶんとまぁ、変わっちまったな」
男「いろいろとありまして」
マヒロ「俺の故郷じゃあもっとヘンテコなことが起きるから驚きもしねぇが」
マヒロ「人間はやわなんだからもっと気を遣えよ」
男「はい、気を付けます」
マヒロ「でも襲われることがなくなったってのは良いことかもしれないな」
マヒロ「で、お前がいない間に俺なりに調べたんだが」
・犯人は複数いる
・学内での目撃証言がある
・番長連は関与していない
・狙われるのは第一種のみ
マヒロ「まとめるとこんなもんか」
男「第一種しか狙わないのがよくわからないね」
マヒロ「第二種を殺してもスリルがないからじゃないか」
マヒロ「もしくは第一種に恨みがあるか」
男「第一種に恨みがある………」
マヒロ「単純に考えると第二種共だろうが」
男「………少女ちゃんが何か知っていそうだけど」
マヒロ「ふん縛ってお話でもするかい?」
男「それじゃいけないよ。それに僕はもう少女ちゃんに顔向けできない」
マヒロ「やけに人間にこだわるんだな」
男「だって、第一種と第二種ですら溝は深いってのに、こんな姿じゃ理解できるなんていえないよ」
マヒロ「………当人もわかってほしいなんて思ってないだろうさ」
男「それでも僕は、第一種と第二種が違う存在だなんて思えないんだよ」
マヒロ「ま、犯人は単純に考えれば第二種だ。それをどう考えるかだ」
マヒロ「スラム街にでも行くかい?」
男「そうだね………」
1.特別保護区に行く
2.少女を尋ねる
3.メイドに尋ねる
>>229
1
男「特別保護区にいきましょうか」
マヒロ「よし来た。安心しろ俺が守って…やらなくてもいいのか」
マヒロ「ま、そこらへんの第二種を脅せば情報が手に入るだろ」
男「穏便にいきましょうよ」
マヒロ「っつっても脅しでもしないと、あいつらをやってくるか」
男「大丈夫ですよきっと」
男「そうだ、美味しいものをあげれば」
マヒロ「やれやれ」
マヒロ「スラム街に来たのはいいが、いやな視線を感じるな。歓迎はされてないみたいだ」
男「よそ者は歓迎されないね」
マヒロ「人さらいだと思われているのか。それとも」
パァンッ
マヒロ「迷い込んできたカモだと思われてるのか」
男「…撃った、の?」
マヒロ「武器を持ってたからな。正当防衛だ」
マヒロ「まさか殺すほどのことじゃないなんて言わないだろうな」
男「…いや、正当防衛だよ」
マヒロ「早いこと事を済ませよう」
男「うん。別れて聞き込みをしよう」
マヒロ「何かあったら大声あげろよ」
男「大丈夫だよ。いざとなったら消えれるから」
マヒロ「それもそうか。っと、そうだな。これを持っとけ」
男「石?」
マヒロ「それを持ってればお前がどこにいるかわかる。1時間後くらいに迎えにいくから」
男「了解。それじゃあまた一時間後」
男「成果なし……か」
男「やっぱ幽霊って嫌われ者なのかな」
タッタタッタッタ
男「? 走ってる? にしては変な足音」
「きゃあっ」
男「おっと、大丈夫? 君」
「ひ、ひぃっ、や、やめて」
男(…酷い怪我だ。誰かにやられたのか)
男「大丈夫、僕は何もしないよ」
「ごめんなさい、ごめんなさい、い、痛いこと、しないで」
男「大丈夫だから。酷い怪我してるけど、なにかあったのかい?」
「み、みんなが私をいじめるの! 私は、私は悪くないのにっ 私はなにも悪くないのっ」
「そ、そうだ、助けて、助けてよ。なんでもしてあげるから。痛いことじゃなかったら、なんでもするからっ」
「セックスだってやったげるわ。だから助けて、私を助けてよぉ」
男(幽霊だからそんなことできないけども)
『どこ! どこに行ったの!? 逃がさないわよっ!」
「ひっ、や、やだ」
男「………」
1.助ける
2.見捨てる
>>233
1
男「わかった、こっちにきて」
「助けて、くれるの?」
男「傷だらけの子を放ってはおけないんだ」
『今なら3枚で許してあげるから、出ておいで。出てこないと10枚よ』
男「ここに隠れて」
「っ」コクッ
男「……さて、どうしたものか」
男「こんにちは、どうかしましたか?」
「っ! あなた、人間じゃないわね」
男(スラム街にいるにしては立派な服を着てる…)
男「誰かを探してるみたいでしたので」
「娘が、娘が家出したのよ。まったく心配かけて悪い子だわ」
男「あぁ、向こうのほうに走っていった子はいましたけど」
「本当? まったく、逃げ足だけが取り柄の子ね。前の子はもっと大人しかったのに」
男(………行ったか)
男「行ったみたいだよ」
「はぁ、はぁ、ひっ、ひぃ、ひゃあ、はぁ、ぜぇ、ぜぇ」
男(一体この子はどんな目にあわされてきたんだろう)
男「とにかくマヒロさんが来るまで待つか」
マヒロ「……なんでそうなる」
男「でも、こんな傷だらけで」
マヒロ「だろうが俺らには関係ない。あまり情をかけすぎるな」
マヒロ「自分のためにならないぜ」
「や、やだ、捨てないで、捨てないでぇ」
男「大丈夫だから」
マヒロ「………ちっ。ここから連れ出してはやるが、あとは知らねぇぜ」
男「ありがとう。マヒロさん」
男「ほら、行くよ」
「あり、ありがとう、ありが、とうござい、ます」
今日はここまで
メイド「おかえりなさいま、!」
男「ただいま。いきなりで悪いんだけど、この子をお風呂に入れて手当をしてもらえないかな」
メイド「………わかり、ました」
「………おじゃまします」
メイド「………」ジッ
男「? どうかした?」
メイド「いえ、どうぞこちらへ。被虐姉さん」グイッ
「! あなた、私のことを」
メイド「…えぇ」
メイド「貴方がどう、ご主人様に取り入ったかは知りませんが」
メイド「貴方が害を為すようなら、私はあなたを……躊躇なく殺します」
「ひっ、や、やめて。私は悪くないの、私は悪くないのよ?」ガクブル
メイド「……どうぞ、こちらが風呂場です。一人で洗えますね?」
「えぇ。大丈夫、だけど」
メイド「ではどうぞ、ごゆっくり」
~38週~
被虐姉「すいません、すいません」
メイド「どうかされましたか」
ルーティ「先生に寄生しようとしてるみたいだから」
ルーティ「身の程をわからせておいてあげようと思ったの」
メイド「そうですか」
「た、助けて」
メイド「…あなたが言うと聞きたくもなくなります。どうぞ続きを」
ルーティ「大丈夫。お話だけですからね?」
「ひぃっ」
男「ポルターガイストにも慣れてきた」
男「気分的には力持ちだな」
男「さて今週は」
亜人【ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>245
ジェラルド魔導
ベルスタシア 【文系 460】
ジェラルド【魔導 298】
サレム【理系 567】
ルーティ【魔術 398】
プライヤ【魔導 1207】
ロウェナ【理系 315】
ミレイア【魔導 392】
リリ【魔導 487】
~38週 土曜日~
ベール「…つまりは」
セルリア「どうかしたのかヨ」
ベール「新しい理論を思いついたのだけれど、実践できないのよね」
ベール「これじゃただの机上の空論」
セルリア「私たちも調べてるけど行き詰ってるヨー。実践できなくて証明できないヨ」
ベール「はぁ、幽霊なんてものを研究するのが間違えだったのかしら」
セルリア「もう支援してもらってるんだからどうしようもないヨー」
セルリア「それに断ったらバックにいる奴が怖いネ」
ベール「……バックは別にどうでもいいのよ。ただ」
ベール「私の理論が証明できないのが歯がゆいのよ」
ベール「とりあえず理論だけまとめて書類は送っておくけど、セルリアは何か成果は?」
セルリア「その男ってやつを拉致して実験したら駄目かヨ?」
ベール「駄目よ。あんたに任せたら幽霊でも死にそうだわ」
セルリア「けっ」
男「被虐姉さんとルーティさん仲がいいみたいで嬉しいよ」
男「さてと僕は」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>249
2ベル
ベル「ずずずずずーっ 美味い!」
男「どうしたのこんなところでラーメンなんか食べて」
ベル「あっ、先生! やっほー」
男「こんにちは。それでなんでベンチの上でラーメンなんか、どうしたの?」
ベル「お姉ちゃんに貰ったんだー」
男「お姉ちゃんって言うと、ベールさん?」
ベル「ううん。ヴェールソフィアお姉ちゃん」
男「ヴェールソフィア…あぁ! あの屋台の」
ベル「うん。先生が振ったヴェールお姉ちゃん」
男「人聞きが悪い」
ベル「先生って気になる人とかいないの? いないなら私が紹介してあげるよ」
ベル「ヴェルフェリアちゃんとかベルンカステルちゃんとか」
男「顔が広いんだね」
ベル「みーんな親戚なんだー。ほら、私って親戚多いからねー」
男「さすが元貴族」
ベル「えっへん!」
男「そんなベルスタシアさんは恋愛に興味ないの?」
ベル「ないよ」
男「そんなすっぱり」
ベル「あ、いやいや、あるよ! もう燃えるような恋がしてみたいなー」
男「燃えるような恋かぁ。僕の今までの恋愛経験はほろ苦いものだったからね」
ベル「ふーん、そっかぁ」
ベル「なら私がお試しに先生の恋人(偽)になってあげてもいいんだよ?」
男「こら、教師をからかわない」
ベル「冗談じゃないよ。だって私、先生のこと………」
ベル「駄目?」
1.協力してもらう
2.教師がそういうことするわけにはいかない
>>251
2
男「駄目だよ。ベルスタシアさん」
ベル「やっぱ先生はお堅いなぁ」
ベル「でも、そうだから先生といると安心できちゃうんだ」
男「教師は信用されないといけないから」
ベル「うんっ。私も先生信用してるからね!」
ベル「ちょっとだけ」ボソッ
男「その信用を裏切らないように頑張らないといけないな」
ベル「あ、そうだ。食後のデザートが食べたいなーなんて」
男「えぇ…。別にいいけど」
ベル「えへへぇ。私は没落してるからお金がないんだよー」
ベル「だから恵んでください先生様!」
男「はいはい。何が食べたいの?」
ベル「えっとね―――」
ベルスタシアの好感度【10】
~38週 日曜日~
テラス「そうか。わが校の中に犯人がいると」
マヒロ「俺が集めた情報が正しければな」
マヒロ「これは噂で裏はとれてないんだが」
マヒロ「武器を持った第二種がこっそり第一種を襲ってるって話だ」
テラス「第二種が………。しかし生徒はおろか学内に第二種など」
テラス「一人を除いて存在しない」
マヒロ「そいつは?」
テラス「彼女はそういうことはしない。しかし本当に第二種だというのなら」
テラス「学内だけの問題にはとどまらないかもしれないな」
マヒロ「それともう一つの問題だが」
マヒロ「殺人鬼リンネが生徒と知れたら火種になるぜ?」
テラス「…手は打つさ」
マヒロ「それはいつだ?」
マヒロ「老婆心から言っておくが、遅い決断はなんの役にも立たないんだぜ?」
テラス「心にとめておこう」
男「そういえば被虐姉さんは、少女ちゃんのところの被虐娘ちゃんに似ているなぁ」
男「もしかして姉妹だったり?」
男「そんなわけないか」
男「さてと」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>257
今日はここまで
ベルスタシアより、ベールクレアのほうが素直なのかもしれない
3被虐姉から事情を聞いてみる
男「気になるし聞いてみよう」
男「ねぇ、被虐姉さん」
被虐姉「ひっ、な、なに。あ、そ、そうね。恩返しはしないと」
男「恩返し? ところで被虐姉さん、被虐ちゃんって子しってる?」
被虐姉「被虐………っ」ギリッ
被虐姉「あいつのせいで、私はこんな目に」
男「被虐ちゃんのせいで?」
被虐姉「そうよ」
被虐姉「あいつが逃げたせいで、私がお母さまに虐められるのよ! あいつのせいで私が売られるのよ!!」
男「………あの母親が君を」
被虐姉「もう、痛いのは嫌、殴られるのも蹴られるのも嫌なの!」
男(見た感じ生傷だらけだし、酷く虐待されてたみたいだ)
男「大丈夫だよ。ここに君を虐める人はいないから」
被虐姉「本当?」
男「うん。第二種のメイドちゃんもいるしね」
被虐姉「………うん。あ、ありがとう」
男(被虐ちゃんのせいで………彼女が逃げたから、被虐姉ちゃんが虐められることになった?)
男(被虐ちゃんが被虐姉ちゃんの前に虐められていた?)
男(一体………)
男(調べてみるか)
1.被虐ちゃんに聞く
2.メイドちゃんに聞く
>>266
1
男(やっぱり姉妹みたいだし、話を聞いてみるか)
男「それじゃあ僕はちょっと出かけてくるから」
被虐姉「っ! ま、まさか私を追い出すために」
男「そんなことしないって」
被虐姉「一人に、一人にしないで!!」
男「メイドちゃんが家にいるから」
被虐姉「貴方っ、私を守ってくれるんでしょ!?」
男「大丈夫だから」
男「さて、少女ちゃんの部屋まで来たけど……いない、のかな」
コンコン
男「僕、えっと教師の男だけど」
ガサゴソ
男「物音がする」
「ハイって、クダサイ」
男「失礼します」ガチャッ
被虐「オセワニ、ナってマス」
男(まだぬいぐるみ姿なのか)
男「少女ちゃんは?」
被虐「オシごト、イキマシた」
男「そっか」
男(お仕事?)
男「被虐ちゃんに聞きたいことがあったんだけど、いいかな」
被虐「ワたしデ、ワカルコトNAら」
男「被虐姉さんって知ってる?」
被虐「!」
被虐「オネエ、サマ」
男「あ、やっぱり」
被虐「イや、イヤ、イヤァ」
男「え?」
ドンッ
少女「誰よ。被虐を泣かしてる奴は。あんた、また私の部屋に忍び込んで、被虐に、なにを!」
男「誤解だよ! 僕はちょっと聞きたいことがあっただけで」
被虐「イや、いや、イヤ」
少女「問答無用!」
男「申し訳ありませんでした」ズタボロ
少女「で、私の部屋に何の用。変質者」
男「はい、変質者です。すいません」
少女「被虐に害を加えたら殺すからな」
男「以後気を付けます」
少女「…それで、なんでここに?」
男「被虐姉ちゃんって、知ってる、クェッ」
少女「そ、の、な、ま、え、を、だ、す、な」グググッ
男「―――――っ」ジタバタ
少女「本当に殺されたいの? なら殺してやるけど? ねぇ? ねぇ?」
男「――――」ブクブクブク
少女「………」パッ
男「っ! はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
少女「部屋から出るわよ。被虐、行ってくるわね」
被虐「…」コクッ
少女「あの子の家は有名なのよ。娘を売って金を稼いでることでね」
少女「その娘は考えうることの責め苦を味わうことになるの。金と引き換えに暴力を振るいたいやつはいくらでもいるから」
少女「……だからあの子はあんな姿になったの」
男「『被虐の女王』………」
少女「被虐がいなくなってその役割が姉であるあいつに行ったらしいね」
少女「いい気味だわ」
男(だからあんなに傷だらけなのか)
少女「で、被虐姉がどうかしたの?」
男「い、いや、こないだちょっと知り合ってね」
少女「そう。だとしたら絶対あいつを信用しないことよ。穢れた存在だから」
少女「あいつだって被虐をいたぶってたのよ。死んで、当然なのよ」ギリッ
少女「被虐と血がつながってるから殺さないでおいてやったのよ! でもあいつが酷い目に合ってるみたいでよかったわ!! あはははははっ!」
少女「そのまま苦しんで自分のしたことを後悔して死ね!!!」
男(被虐姉さんが、被虐ちゃん…を?)
少女「あはははっ!! 悔いて死ね!! 狂うことも許さないわ! 残りの人生をすべて贖罪に充て死ね!!」
男(僕が被虐姉さんを助けたのは、正しいことなのか?)
男(いや、でも被虐姉さんは………)
少女「あははは………どうしたの」
男「な、なんでもない。そっか注意するよ」
少女「えぇ。でもあんたお人よしだからうっかり助けたりしそうだわ」
男「ギクッ」
少女「いいこと。絶対あんな奴助けちゃいけないわよ。あいつは許されるべき存在じゃないんだから」
男「…気を、つけるよ。あ、被虐ちゃんの怪我の調子はどう?」
少女「順調よ。傷跡が全部綺麗に消えるわけじゃないけど、命に係わるようなことにはならないみたい」
少女「一応、感謝するわ」
男「そっか。ならよかった」
ガチャッ
被虐姉「! お、おかえりなさい! 待ってたわ! 私待ってたのよ!」
男「あぁ、うん、ただいま」
被虐姉「どうか、したの?」
男「なんでもないよ。そうだもういい時間だしご飯にしようか」
被虐姉「えぇ、私お腹すいたわ、お腹すいたの」
男「………」
~39週~
男「やぁ、おはよう」
少年「あ、おはようございます」
少年「ヒヅキさんは?」
男「色々あって連れてこれなかったよ」
少年「そうですか。さすがに向こうの国まではこっちも伝手がないですね」
男「いや、そこまでしてもらうわけには」
少女「あっ、先生おはよう! それに少年君も!」ニコッ
男「おはよう、少女ちゃん」
少年「…おはよう」
少女「それじゃあねっ!」
男(少女ちゃん。猫被ってるなぁ)
少年「あの人、気を付けたほうがいいですよ」
男「なんで?」
少年「…碌な奴じゃないんで」
男「さてと、今週はどうしようかな」
亜人【ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>274
ミレイア文系
ベルスタシア 【魔術 416】
ジェラルド【文系 122】
サレム【魔導 134】
ルーティ【理系 359】
プライヤ【魔導 1218】
ロウェナ【運動 273】
ミレイア【文系 348】
リリ【魔術 209】
~39週 土曜日~
ルーティ「これが研究結果ね~」
ベール「仮説だけど、おそらくこうなんじゃないかと思っているわ」
ベール「あの幽霊と親しかったしね」
ルーティ「へぇ、本当にあの幽霊」
ルーティ「先生にどこまで迷惑をかけるのかしら」
ベール「仮定だから確実にそうとは言い切れないわ」
ルーティ「そう。なら先生を元に戻せるように研究を進めてちょうだい」
ベール「それだけど、実験もできないのだから研究の進めようがないわ。これじゃあ机上の空論を並べたてるだけで」
ルーティ「実験、できればいいのね?」
ベール「だけど、そんなことは「実験、できるようにしてあげるわ。人がいればいいのよね?」
ベール「……そこまで道を踏み外してはいないわ」
ルーティ「道を踏み外す? ふふ、正しい道なんて知らないわよ。必要なのは私が納得できる道」
ルーティ「あなたも研究者ならきっとそう思うでしょう?」
ベール「………」
男「ふわぁ。研究以外にもやることがいっぱいだぁ」
男「ちょっと一息いれて」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>278
2ルーティ
アイ「先生遅いよー!」
セラス「6分18秒の遅刻」
男「ごめん、ちょっと仕事が忙しくて」
セラス「仕事を言い訳にしない。それがプロよ」
アイ「セラスちゃん、先生だって一生懸命なんだよ! ね? 先生!」
男「僕の実力不足です。すいません」
セラス「それで、ルーティからはいい返事をもらえたのかしら」
男「ごめん。まだ交渉できてないんだ」
セラス「…そう」
アイ「大丈夫! ルーティちゃんも本当はいい子なんだから! 私知ってるもん!」
セラス「貴方が不良たちを止めてくれるっていうなら話は別なんだけど」
男「それは、できそうにないな。でも絶対僕がルーティさんに「先生の手を煩わせはしないですよぉ?」
アイ「! 君は」
セラス「メイ、レーン」
男「ルーティさん。なんでここに」
ルーティ「ふふ、声と引き換えに愛を奪い取る。それが私、メイレーン。ゆえに愛があるところには私は現れるんですよぉ」
セラス「愛だかなんだか知らないけど、随分と暴れてくれるじゃない」
アイ「で、でもルーティちゃんの歌はすごい上手だし、魅力的だし、ね?」
ルーティ「うふふ。アイホワイトさんの歌もすごいかわいらしくて素敵ですよぉ?」
アイ「えへへぇ」
ルーティ「セラスさんも幅広い音域に表現力、そして単純に素晴らしい声をお持ちですしぃ」
セラス「お世辞はいらないわ。私が欲しいのはステージ」
ルーティ「そのことですけど、私、反省してるんです。強引なステージをやりすぎたって」
セラス「………」
ルーティ「人気になりたいって一生懸命で、先輩たちにご迷惑をかけてしまって」
ルーティ「だから、合同ライブをしませんかぁ?」
アイ「! セラスちゃん! 合同ライブだって!」
男「ルーティさん、ありがとう! 本当にありがとう!」
セラス「…本当かしら。裏があったり」
ルーティ「もちろん本当ですよぉ。一緒のステージに立てばきっと皆さん、私たちをもっとわかってもらえますからぁ」
セラス「合同ライブじゃなければステージに立てないっては悔しいけど確かね。どうするアイホワイト。私はそれでもステージに立ちたい」
アイ「私も! みんなできらきらぴょんぴょんしたい!」
男(変わったように思えたけど、やっぱりルーティさんはルーティさんなんだね)
ルーティ「では後日ステージの予定をおくりますから、よろしくお願いします」
ルーティ「良い、ステージになることを願ってますわぁ」
ルーティの好感度【82】
ルーティへの好感度【40】
~39週 日曜日~
「あともう少しで年が明ける」
「やっと、やっとこれで」
「あは、うふふ、うふふふははははははは!」
「革命! 動乱!!本能的闘争!!」
「この見せかけだけの腐った平等と安寧に終止符を下す!」
「この私が!」
「うひゃははははひゃはっ、見てなさい愚凡ども! これが、これが数百もの時間をかけて紡がれた願いの完成形!」
「今度は、こちらが、こちらこそが侵略する番! 戦争を巻き起こす嚆矢!!」
「見てなさい家畜ども! お前らの悪夢の再来だ! 開けぬ夜がじきに来るぞ!」
「灯りはあるか! 牙は! 爪は!! 私は、私はぁ!!」
「くはひゃははは! 私には『全部』あるっっ!!」
「あーははhhhhhははhhhはっ!」
男「しまった。茶葉が切れている」
メイド「買ってきます」
男「いや、自分でいくよ。メイドちゃんは被虐姉さんをよろしく」
メイド「ご主人様、その」
男「なに?」
メイド「…いいえ、いってらっしゃいませ」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>284
今日はここまで
おやすみなさい
3メイドちゃんが何か言いたげだし構おう
男「いや、今日は出かけるのやめるよ」
メイド「どうかされましたか」
男「最近メイドちゃんとあまり話せてないと思ってね」
メイド「いえ、私なら大丈夫です。ご主人様を煩わせるわけにはいきませんから」
男「僕はメイドちゃんと話したいんだ。大切にしてるからね」
メイド「……わかりました。ありがとうございます。ご主人様」
メイド「ではお茶を入れてまいります」
男「よろしくね」
男「ずずー。美味しいねこのお茶。いつ買ったの?」
メイド「先週安くなっていたので購入しました。あ、ご主人様にそのようなものを飲ませてしまい申しわけありません」
男「いやいや。そういう風にお金を使えるって大事なことだよ。それに僕は美味しければ十分だから」
男「で、もしかしてメイドちゃん。被虐姉さんのこと嫌い?」
メイド「………はい」
男「そっか。それは……彼女の家の事情を知っているからかな?」
メイド「スラムでは、有名な一族でしたので。特に『被虐の女王』の名は」
メイド「直接かかわっているわけではありませんが、彼女が今まで『被虐の女王』にしてきたことを考えれば、好意的に接することは、難しいです」
男「そっか。そうだよね…」
男「僕が間違っているのかな。彼女は今まで被虐娘ちゃんにひどいことをしてきたのかもしれない」
男「でも、助けてほしいって言われたんだ…」
メイド「………私もご主人様に助けられた身です。ご主人様のお優しいところは素晴らしいことだと思っています」
メイド「ですが、そのご主人様は、いささかお優しすぎます。この世の中にはどうしようもなく悪い人がいます」
メイド「きっとご主人様はそのような方ですら受け入れてしまうのでしょう」
男「………かもしれない」
男「でも、もっと僕がしっかりしてればって後でいっぱい考えてしまうんだ」
男「だから僕は自分ができることは全部やりたい。今だってずっと考えてるんだ」
男「学園で殺された人たちのこと、リンネさんのこと、ヒダン君のこと」
男「それに、僕を慕ってくれる人たちが変わっていくこと」
男「僕が頑張ればその人たちがもっと幸せにできたんじゃないかって」
男「でも結局僕はいつも失敗ばかりで、間違ってばかりで。そのくせ逃げるのが怖くて、手を出してしまって」
男「八方美人だってのはわかってる。呆れられてるのも知ってる。でも僕は僕は」
男「皆が幸せになってくれないと幸せになれない。そんな強欲なんだよ」
メイド「………ご主人様」
メイド「貴方がそう望むのなら、私もこの命を懸けて付き添うまでです。ですから」
メイド「被虐姉がどんなことをしてきたかを知って、それでもなお受け入れるというのなら私はもはや異を持ちません」
男「ありがとう。メイドちゃん」
メイド「いえ。私はあなたのメイドですから」
被虐姉「なによ。わた、私が何したっていうのよ」
被虐姉「お母様だって、お父様だって、みんなやってたのよ」
被虐姉「だから私がするのだってしかたないじゃない」
被虐姉「みんな自分が幸せならそれでいいじゃない」
被虐姉「あの子が我慢すればみんな幸せになれるのよ」
被虐姉「でも私はあの子のせいで不幸になってしまったわ」
被虐姉「だから私は悪くないの! 助けられて当り前なのよ」
被虐姉「私はただ純粋に幸せになりたいだけで」
被虐姉「幸せになりたいだけで」
メイド「………?」
男「どうかした?」
メイド「今、声が聞こえたような気がしたのです」
男「僕には何も聞こえなかったけど」
メイド「では幻聴のようですね」
~40週~
バジロウ「リンネさん。転校したのか」
ノヘジ「しばらく会ってないからな。突然いなくなるのは悲しいだろう」
ノヘジ「あの服装から覗くさらしお乳は素晴らしいというのに!」
オル「なに言ってんだこいつ」
オル「でもしばらく休んでたからなにか病気になったのかもしれないね」
少年「あぁ………、そうだな」
オル「どうした暗い顔してー。もしかして寂しいのか☆」
オル「でもここに美少女が一人いるだろ?☆」
バジロウ「どこだ? 視力が悪くなったかな。すまんノヘジ眼鏡を貸してくれ」
ノヘジ「その美少女はきっと透明人間だろう」
オル「おらぁ! ダブルオルレアンキック!!★」
少年(リンネさん。君を助けることはできなかったよ。ごめん)
男「さてと、今週はどうしようかな」
亜人【ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>296
サレム魔術
ベルスタシア 【魔導 421】
ジェラルド【運動 392】
サレム【魔術 215】
ルーティ【理系 381】
プライヤ【魔導 1230】
ロウェナ【理系 338】
ミレイア【魔術 340】
リリ【魔導 501】
~40週 土曜日~
男「そうか。リンネさんは…」
マヒロ「あぁ、一つはカタがついたみてぇだな」
男「…どうなったんだろうか」
マヒロ「無罪放免ってわけにはいかねぇだろうな」
マヒロ「なんにしろ気に病むことはねぇぜ。それよりも、他の事件がどうなってるかを解決しないとな」
マヒロ「きっと学内にまだ犯人はいる」
男「もうすぐ年末か…」
男「さてと」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>301
上
男「殺人鬼探しを手伝ってもらおう」
男「って、相手は殺人鬼だぞ。生徒を巻き込めるわけがないじゃないか」
男「でも人間しか狙わないんなら。いいや追い詰められたらなにするかわからないぞ」
男「………でも学内にいるのならだれか怪しい人知っている人がいるかも」
男「誰かに聞き込みしてみようか」
>>303
今日はここまで
聞き込みをする相手は気を付けてください。
あまり真相に近づきすぎると…
安価下
空子「八卦院空子の大ヒント占いですよ~」
空子「まず~学園の殺人鬼さんですが~ 殺人鬼さんはきっと裏の人です~ でももう時間がないかな~って」
空子「次に先生が~幽霊になったのはきっとあの子の影響ですけど~でも、悪意があったわけでも、わかっててやったわけでもないですよ~ って、じゃあ何が原因なんでしょ~」
空子「今話題のメイレーンさんですが~先生を人間に戻すために頑張って、ちょっと悪い子になってるみたいですね~、本当のメイレーンさんは、いったいどんな性格なんでしょうか~」
空子「ヒヅキさんは~自分の中での理想と~素直な気持ちが乖離してて~うまく向き合えないみたいですね~」
空子「いずれにせよ先生が積極的に誠実に行動することが大事です~」
空子「他に何か占ってほしいことはありますか~?」
空子「3人解決は難しいですね~。特にルーティさんは独占欲が強いですから~ それに時間的にも~」
空子「条件的にロウェナさんは即核心に迫ることができるみたいですよ~」
空子「裏の人といっても~そう簡単に殺してきたりはしませんよ~。といっても黒幕は裏の奥の奥の人なので~情報収集くらいにしかならないと思いますよ~」
空子「生徒と仲を深めることです~ 好感度が低いと先生を助けてくれないかもしれませんから~」
空子「でも先生は誰を好きになるかを決めた方がいいのかもー?」
男「情報通のソロさんなら何かを知っているかもしれない」
男「というわけでソロさん」
ソロ「うわ、お化け出た(驚愕)」
男「ちょっと聞きたいことあるんだけどいいかな」
ソロ「学園を駆け抜ける噂の風ことソロ・タラワヤソーに知らないことはないんだよ(微笑)」
男「…今、学園で生徒が殺されていることを知ってるかな」
ソロ「それは第一種の人間を狙った犯行ということだね」
男「やっぱり、知ってたか」
ソロ「ある時第一種の生徒が入院して、そしてあなたが無残にも両手と眼球を失った」
ソロ「記者としてはなにかあると考えるのが当然だよ」クスクス
男「どこまで知ってる?」
ソロ「学内で人間が襲われていること」
ソロ「そしてそのやり口は被害者ごとに違っている」
男「被害者ごとに違う………あの人は皮がはがれて、僕は腕が…」
ソロ「あと3人犠牲者がいるけど、一人はミンチ、一人は銃殺、一人は焼死だった」
男「………犯人は5人いる?」
ソロ「気まぐれでやりかたを変えているだけかもしれないけどね」
ソロ「私や学園が動いているのに情報を掴めない。それって複数犯が協力している方が可能性としてあるんじゃないかな」ワクワク
男「もしくは犯人に協力者がいるか」
ソロ「残念ながら私が知っているのはここまでだけれどね(落胆)I」
ソロ「でも調べたはいいけどこんなことを記事にするわけにはいかないね」
ソロ「私はともかく、モマ達が危険な目に合うかもしれない」
男「君も十分に気を付けて」
ソロ「ふふふ。大丈夫さ、恨みを買うのは慣れてる」
男「それでも」
ソロ「それじゃあまた会おう幽霊先生」
男「そう呼ばれるとまるで引きこもりみたいだ」
~40週 日曜日~
クチナワ「………」コトコト
クチナワ「………」グツグツ
クチナワ「………」トットット
クチナワ「………」ゴクゴク
クチナワ「………!」テッテレー
カルラ「ベランダで一体何をやってるんだ」
サレム「いえ、私の下着が根こそぎなくなっているので」
カルラ「風に飛ばされたんじゃないか」
サレム「定期的にこうなるんです」
カルラ「………パトロールをよこそう」
男「今日の予定はっと」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>317
2サレム
男「やぁサレム君。大量の荷物だね」
サレム「こんにちは先生」
男「そんなに何を買ったの?」
サレム「下着です」
男「両手に持った袋の中身、それが全部下着だって?」
サレム「定期的に下着がなくなってしまうのですよ」
男「…それは、風紀委員か自治組織に相談した方がいいのでは?」
サレム「もしかすると私のうっかりかもしれないので」
男(そんなうっかりがあるかな)
男「誰かが盗んでいるとか」
サレム「私の下着を盗む? はは、まさかそんなことに何の意味があるのしょう」
男「いやがらせ、とか?」
サレム「この私、誰かの恨みを買うようなことはしてません。いつも人のためにと動いております」
男(ありがた迷惑って噂になってるけどね)
サレム「はっ。これは下着はいつも清潔にしておけという、誰かのお節介なのでは」
男「そんなお節介は絶対ないと思う」
男「そんなことが起きるのなら対策をしてみたらどうかな」
サレム「対策、ですか?」
男「そう。例えば―――」
プライヤ「困ったらオイラのところに来るのやめないかぁ?」
男「プライヤ君なら魔導で何とかしてくれるはず」
サレム「さすが発明王」
プライヤ「過度な期待が重いぞぉ」
男「ところでプライヤ君。彼女とは仲良くやってるの?」
プライヤ「みんなが知らないところで仲良くはやってるぞぉ」
男「で、どうするの?」
プライヤ「オイラに丸投げするなよぉ。………まぁ、どうにかするけどもぉ」
男「さすがプライヤ君」
サレム「さすが発明王!」
プライヤ「誉め言葉はそれしかないのかぁ?」
プライヤ「不審者教えるくン、取りつけたぞぉ」
サレム「まるで不審者を教えてくれるような頼れるフォルムです」
男「不審者を教えてくれるという確固たる決意を感じるフォルムだね」
プライヤ「語彙力」
プライヤ「これは登録者以外が範囲内に入ってくると」
「不審者だぞぉ~ 不審者なんだぞぉ~」
プライヤ「といった感じで教えてくれるんだ」
男「プライヤ君の声なんだね」
プライヤ「ぱっと作ったからなぁ」
プライヤ「これを設置してっと」
プライヤ「これで不審者が来たら教えてくれるはずだぞぉ」
サレム「助かりますプライヤさん。といっても本当に私の部屋に不審者がくるのでしょうか」
プライヤ「定期的に下着がなくなるなんて不審者の仕業以外なにものでもないぞぉ」
サレム「衣服で暖を取りたい浮浪者の方がいたりするのでは」
プライヤ「下着で暖をとってるならそれは孫うことなき変質者だぞぉ」
クチナワ「………」オンザパンツ
クチナワ「………」ヌクヌク
カポーン
男「サレム君と温泉に来る機械が多い気がする」
プライヤ「まぁ、裸の付き合いってのも大事だぞぉ」
サレム「温泉は開放的でいいですからね」
プライヤ「ところで昆虫族って濡れても大丈夫なのかぁ?」
サレム「大丈夫ですよ。かの黒衣の勇者に出てきた羽の生えた賢者だってお風呂が好きだったようですし」
サレム「ところで少しのぼせてきましたね」シナッ
プライヤ(たまに思うけど、サレムってまさかそういう趣味、ないよなぁ?)
サレムの好感度【48】
~41週~
リンネ「………久しい、な」
リンネ「だけど、遅かった…か」
リンネ「私はなぜ、私はなんのために」
リンネ「………私は」
リンネ「振るう相手を失った、この刃を、どう収めればいいか」
リンネ「私にはわからない……どうすればいいのか」
リンネ「教えてくれ………白鞘」
ヒヅキ「………久しい、な」
ヒヅキ「だけど、遅かった…か」
ヒヅキ「私はなぜ、私はなんのために」
ヒヅキ「………私は」
ヒヅキ「振るう相手を失った、この刃を、どう収めればいいか」
ヒヅキ「私にはわからない……どうすればいいのか」
ヒヅキ「教えてくれ………白鞘」
男「というわけでヒヅキさんが戻ってきました」
ヒヅキ「…その姿。聞きたいことがいろいろあるが」
ヒヅキ「…今はやめておこう」
ヒヅキ【魔術 633】
ヒヅキ【運動 579】
男「それじゃあ今週もみんな仲良く勉強しよう」
亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>327
ヒヅキ魔導
ヒヅキ【魔導 116】
ベルスタシア 【魔術 429】
ジェラルド【理系 270】
サレム【文系 556】
ルーティ【魔術 421】
プライヤ【魔導 1243】
ロウェナ【理系 361】
ミレイア【魔導 402】
リリ【魔導 514】
~41週 土曜日~
ザクロ「HEY! 一体そんなもんどこで手に入れたんだい」
スザク「げっ。変な奴に見つかった」
ザクロ「花にお前は似合わないよ」
スザク「逆じゃねぇか? いや、逆じゃねぇよ! 似合うわ! 俺、花めっちゃ似合うわ!」
アリア「スザクに花? ………これは何かの前触れなのかしら。まさか株が暴落したり」ゾッ
ミロス「赤い花一輪。まさか誰かに告白するんじゃないだろうね。許さないよ!」
スザク「なんでお前に許されないといけないんだよ。つーかそんなんじゃねぇよ」
スザク「買ったんだよ」
ミロス「スザクが」
アリア「花を」
ザクロ「買った?」
スザク「おう」
ミロス「………風紀委員呼んだ方がいいんじゃないかね」
アリア「………その方がいいかもしれないわね」
ザクロ「………生まれたところや皮膚や目の色で何もわからないということは知っているけど、それでもスザクは花を買ってはいけないことは知ってる」
スザク「なぁ、俺ここのナンバー2なんだけど」
男「さて今週は」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>331
男「先週はありがとう。プライヤ君」
プライヤ「あれくらいどうってことないぞぉ」
男「ところで」
プライヤ「なんだぁ?」
男「浮いてるね」
プライヤ「浮いてるぞぉ」
ディー「旦那とデートなんだ」
男「…拉致にしか見えない」
プライヤ「あ~れ~」
プライヤ「あ、新型の自白剤『スナオニナレルヨ君』がオイラの部屋にあるから悪用しちゃだめだぞ」
プライヤ「絶対悪用しちゃだめなんだぞー」
プライヤ「くれぐれも気になる相手に使ったりとかは駄目なんだぞー」
男「うん。わかったよ」
プライヤ「………いや、誰かにつかt「行くよ旦那!」バサバサバサ
プライヤ「あ~れ~」
プライヤ「本当に使わなかったのかぁ」
男「そりゃあ人のものを勝手に使ったりしないよ」
プライヤ「………わかった。じゃあこれ使ってほしいぞぉ」
プライヤ「ほい」
男「これは?」
プライヤ「スナオニげふん『ゲンキガデルーヨ君』だぁ。好きな相手に食べさせるといいぞぉ」
男「本当になんでも作れるんだね」
プライヤ「頑張って改良したぞぉ」
男「? とりあえずありがとう」
プライヤ「どういたしましてだぞぉ。ところで誰にあげるんだぁ?」
男「>>335」
ミレイアちゃん
男「ミレイアさんかな。疲れた顔してるし」
プライヤ「あぁ。目の下のクマがすごいことになってるよなぁ」
男「もう化粧で隠しきれてないよ」
プライヤ「吸血鬼は夜がメインだから仕方ないところはあるぞぉ」
男「じゃあ渡してくるね!」
プライヤ「いってらっしゃいだぞぉ」
プライヤ「わはは」ニヤ
ミレイア「ふわぁ…昨日は勉強しすぎたわね」
ミレイア「でも少年の姉として、負けるわけにはいかないのよ」
男「やあ」
ミレイア「! な、なによいきなり。存在感薄いからびっくりするのよあんた!」
男「ひどくない? 存在感薄いのは幽霊だからかな」
ミレイア「いや人間の時から薄いわ」
男「…」
ミレイア「で、何の用かしら」
男「あ、これ。疲れが取れるってもらったんだけど」
ミレイア「ふぅん。まぁいい心がけじゃない。このミレイア様に尽くすことは」パクッ
ミレイア「にがぁい」ナミダメ
男「良薬口に苦しっていうし」
ミレイア「それにこれ、なんか」
プライヤ「やぁやぁ!」
ミレイア「ひゃっ」
男「あれ、プライヤ君、どうしたの?」
プライヤ「ちょっとなぁ。あ、ミレイアに一つ聞きたいことがあるんだぞぉ」
ミレイア「何かしら」
プライア「ミレイアが隠してる恥ずかしい秘密ってなに?」
男「!?」
ミレイア「! そ、そんなの言うわけが」ドクンッ
ミレイア「この年で少女向けの作品が大好きなんて言わないんだからねっ」
ミレイア「合法魔法少女りこりんが大好きで毎回買ってるし、グッズも取り揃えてベッドの隠し棚にいれてるなんて絶対いわないんだから!」
プライヤ「ほうほう。あ、もう一つ」
男「ねぇプライヤ君。なんだかミレイアさんの様子がおかしいんだけど」
プライヤ「さっき飲ませたの『スナオニナール君』だからなぁ」
男「は、はめたな!? だましたんだねプライヤ君!」
プライヤ「わはは」
プライヤ「それで、ミレイアの好きな相手って誰なんだぁ?」
ミレイア「そ、それは」
プライヤ「それは?」
ミレイア「少年よ!」
プライヤ「…弟君のかぁ?」
ミレイア「少年ったらすごいのよ! 入学してすぐに風紀委員に入ったり生徒会に入ったり第二種なのにすごい活躍してて」
ミレイア「そんなハイスペックだから周りにいつも女の子がいるのは姉としては若干気に食わないけど、だから悪い虫がつかないように少年に近づく女は全てチェックして」
プライヤ「あ、いや、そういう好きじゃな「はじめは貧弱だったけどなんだか最近筋肉もついてきてがっしりした体形になってきて」
ミレイア「本当男前になってきて姉としても」
男「………」
男(長くなりそうだ)
ミレイア「聞いてる!?」
男プラ「あ、はい」
プライヤの好感度【40】
~41週 日曜日~
アリア「今日も引き続きスザクの裁判を執り行うわ」
アリア「検察のプライド」
プライド「ふはは。スザクの罪はこの天才検事であるこのプライド・ルーデベルトと助手の」
17号「17号ことイナが暴きます」
アリア「では裁判を」
スザク「なんで縛り付けられてこんな茶番見せられないといけないんだよ!!」
スザク「つーか弁護士は!?」
デュオ「真実はいつも一つ!」
スザク「役にたたなそうだな」
デュオ「罪を認めてくれ! スザクの兄貴!!」
スザク「お前弁護って言葉知ってる?」
プライド「ふはは。スザクが犯人であるという決定的な証拠をお見せしよう! イナ! 例のものを!」
17号「お断りします」
プライド「イナぁ!?」
スザク「コントなんかせずにこの縄ほどけ。お前ら俺がナンバー2ってこと忘れてないか?」
アリア「法廷で脅迫とはこれはもう有罪に違いないわ」
スザク「いつものたまり場じゃねぇか」
プライド「ふ、我が直々にもってきてやったぞ! これを見ろ!」
プライド「『スナオニナール様』だ! これを飲めばたちまち真実をゲロっちまうこと間違いなしだ!」
スザク「人道に悖りすぎだろうがぁ! おい!三羽! 俺を助けろ!!」
アリア「すでに三羽カラスは買収済みです」
スザク「俺の部下ぁ!?」
プライヤ「さぁ! さぁさぁさぁ! 飲み込むのだぞ!!」グイグイ
スザク「おい、おっ、やめ、ちょ、まっ、ひぎっ」
スザク「んまぁああああっ!!」
男「今、どこからか叫び声が………」
男「気のせいかな」
男「さてと今日は」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>345
今日はここまで
イナはプライドが作った非合法機械天使です。さすが天才発明王
乙
2ジェラルド
ヒヅキの好感度【76】
ベルスタシアの好感度【40】
ジェラルドの好感度【36】
サレムの好感度【48】
ルーティの好感度【82】
プライヤの好感度【40】
ロウェナの好感度【91】
ミレイアの好感度【46】
リリの好感度【48】
ジェラ「あっ。先生」
男「今日は修行してないの?」
ジェラ「ちょっといろいろとありまして」
男「色々?」
ジェラ「………先生」
男「なぁに?」
ジェラ「強くなろうとしちゃ、いけないんですかね」
男「そんなことはないよ。努力しちゃいけない理由なんて絶対にない」
ジェラ「でも、僕………」
ジェラ「僕が、鍛えることは、見苦しいことだって」
ジェラ「お父さんが、そう、言ってました。僕がいくら頑張っても当主にならせる気はない。だからお前が鍛えていることは無意味で無価値で、見ていて不快だって」
ジェラ「そう…」
男「ジェラルド君は当主になりたいの?」
ジェラ「別に、そういうつもりはないんです。ただ女の子みたいだって言われるのがコンプレックスで」
ジェラ「強くなったら、そうやってからかわれることもないかなって」
男「それでも、ダメっていうのか」
ジェラ「僕のこの、女の子みたいな外見は、役に立つから。お前は女々しいままが一番いいんだって」
ジェラ「それがお前の幸せに繋がるんだって、そう諭されました。勉強だけして、無事学校を卒業できたらそれで充分だと」
男「…ここはしたいことをする場所だよ。自分を思う存分成長させる場所」
男「君が男らしくありたいというならそれでいいんだよ」
ジェラ「………僕、お父さんに何言われても負けたくないです。僕は僕でありたいから、だからお父さんの言う通りになんてなりたくない」
ジェラ「僕は…立ち向かいます。絶対に」
ジェラ「僕は僕が思う自分でありたいから」
ジェラルドの好感度【40】
~42週~
男(自分が思う自分らしさ、か)
男(僕の自分らしさってなんだろう。真面目? 勤勉?)
リリ「おはようございます。あなた様」
男「おはよう、リリさん。………なんか久しぶりな気がする」
リリ「テケは毎朝あなた様と顔を合わせておりますが」
男「向かい側の家だもんね」
男「あ、そうだ。リリさん。リリさんが思う自分らしさってなに?」
リリ「…テケが思う、自分らしさ………………」
リリ「………………」
リリ「………………」
リリ「………………」グツグツグツ
男「わぁ! 沸騰するぐらい悩まなくていいから!」
男「さて、今週は誰に力を入れて勉強を教えようかな」
亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>354
ミレイア文系
ヒヅキ【理系 213】
ベルスタシア 【魔導 441】
ジェラルド【運動 405】
サレム【理系 582】
ルーティ【文系 409】
プライヤ【魔導 1256】
ロウェナ【文系 397】
ミレイア【理系 387】
リリ【魔導 528】
ミレイア【理系 387】
↓
ミレイア【文系 366】
~42週 土曜日~
ヒョウカ「」ドロリッチ
カルラ「おいっ! 会長が疲れすぎて溶けてしまわれている! 今すぐみぞれを持ってこい!」
クロ「疲れると解けてしまうなんて、雪女って不思議ですねぇ」
クロ「練乳はいりますか?」
カルラ「シロップは多めに頼みます!」
クロ「お任せ♪」
ヒョウカ「ひ、冷やし中華」ガクッ
カルラ「会長! かいちょー!!」
男「すっかり寒くなってきた。そうだ被虐姉さんの防寒着も用意しないとな」
男「さて、今日は」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>359
2ベルスタシア
男「なにか視線を感じる」
ベル「先生ったらモテモテ♪」
男「すごい冷たい視線を感じるんだけど」
ベル「んーなんでだろーねー」
ベル「あっ、もうお昼だよ! ねぇねぇお昼だよ!」
男「それじゃあどこか食べに行こうか。資料整理を手伝ってもらったわけだし、僕がおごっちゃうよ」
ベル「手伝っても手伝わなくても先生にはおごってもらうつもりだったから!」
男「僕の周りには僕を財布と思っている人が多すぎる…!」
ベル「なーんて冗談冗談♪ 冗談さんだよ!」
男「ところでどこに食べに行く? 君のお姉さんがやってるラーメン屋?」
ベル「ヴェールお姉ちゃんはテトロドトキシンもいけるんだから硫酸もいけるんじゃないかって硫酸飲んでお腹壊してるって」
男「なぜそれだけで済むんだろうか」
ベル「アシッドスライムなら大丈夫なんだろうけどねー」
男「もっと普通のものを、いや食生活に口を出すのはやめておこう」
男「あ、ってことはベルスタシアさんは金属を食べたり?」
ベル「食べないよ。もったいない」
ベル「あー、今日はピッツァの気分かなー。学内に良いピッツァ屋さんがあるんだよ。ちゃんと石窯で焼いてる奴」
男「本当この学園なんでもあるなぁ」
ベル「学外で食べるよう多分充実してるかもしれないねっ。ピッツァ~ピザピザピッツァ~。チーズたっぷりとろとろピッツァ~。コーンは多めで~」
ベル「はむっ、はむはむはむっ」
男「チーズがこれでもかっていうくらい乗ってるね」
ベル「チーズは多ければ多いほどいいのだっ」
男(成人男性にはきつい量だ)
男「…まだ視線を感じる」
ベル「あつぅいっ!」
男「あぁ、気を付けて食べないと、焼き立てなんだから」
ベル「火傷しちゃったかも」
男「スライムって火傷するんだ」
ベル「火傷はいやだよー、怖いよー」
男「すいません。氷くださ―「大丈夫? ベルちゃん。氷だよ。冷やさないと。火傷はとっても嫌だからね」
「ほら、氷、氷、氷、氷」ドサドサ
ベル「あひゃーっ! ちべたいっ!」
男「どこからともなく大量の氷が!?」
「火傷跡が残るといけない。病院に行こう。腕のいい医者がいる病院があるんだ」
「さぁ行こう、すぐ行こう、いやむしろ病院が来い」
男「き、君は?」
「……あぁ、人間か。人間臭くて目を背けてしまっていたよ。申し訳ないけど人間臭いから消えてくれないかい?」
男「ストレートに傷つく。じゃなくてベルスタシアさんのお知り合い?」
ベル「ベルンちゃんだよ! 親戚なんだっ」
ベルン「名乗りたくはないけどベルンカステル。ベルちゃんの親戚だ」
ベルン「まったく熱々のピザを食べさせるだなんて人間は本当に頭が回らない。この子が火傷を負ってしまう可能性を考えることもできないだなんて」
ベルン「もし火傷を負って、傷が残ってしまったらどうする気なんだい。責任はとれるのかな? その冴えないぼんくら眼鏡に責任とれるとは到底思えないけれど」
ベルン「責任をとれないのならベルちゃんに関わらないでほしい。それとベールちゃんにも近づかないでほしい」
ベルン「あの子はただでさえ対人耐性なくて優しくされるとコロッと行っちゃうほどチョロいんだから」
男「色々と酷い。ってお言葉だけど君に言われれることじゃないし、ベルスタシアさんは僕の教え子だしベールさんは僕の友人だ」
男「もし彼女たちになにかあったら僕は責任とるよ」
ベルン「ピザは冷やしておいたよ」カチンコチン
男「話聞いて」
ベル「美味しくない…」
ベルン「美味しくないピザを食べさせるだなんて、これだから童貞のまま死んだ男は」
男「僕のせいじゃなくない?」
ベルン「とにかく、ボクは君がベルちゃんやベールちゃんと親しくするのを、許しはしないんだからね」
男「君に言われることじゃないよ」
ベルン「そうか。きっと君はこう言いたいんだろう。彼女たちに優しくしてると得があると」
ベルン「そんな不純な輩は金をくれてやるから早く消えてしまうといいよ。さぁいくら欲しい。いくら欲しいんだい」
男「お金なんていらないよ。困ってもいないしね。僕は教師でベルスタシアさんは教え子だ。損得勘定なんてないよ」
男「ベールさんも僕の大切な友人だ。力になってもらうこともあるけど、利用できるから仲良くしてるわけじゃない。向こうが仲良くしてると思ってるかはわかんないけど」
ベル「私は先生におごってもらうために仲良くしてますっ」
男「そういうことは僕がいないところで言ってね」
ベルン「ふん。人間は嘘つきだ。それが本当かはわからないね」
ベルン「今はベルちゃんに免じて引き下がるけど覚えておくといい」
ベルン「もし彼女たちに何かあったら君の皮をはいでやるから」
男「…君がそうしなくていいように、ベルスタシアさん達を守るよ」
ベルン「ベルちゃん。火傷大丈夫かい?」
ベル「大丈夫だよ。ピッツァもう一枚頼んでいい? 先生」
男「いいけど」
ベルン「こんな奴に頼まなくても私がこの店ごと買っちゃうよ?」
男「…えーっと、君はお金持ちだったりする?」
ベルン「なんだい。もしかして私に媚び諂うつもりかい?」
男「そんなことしないけど」
男(ベルスタシアさん。親戚の方はお金持ちなんだなぁ)
ベルン「このカチコチアイスクリームピザがいいと思うよ」
ベル「却下!」
男(…悪い人ではなさそうだけど)
ベルスタシアの好感度【45】
~42週 日曜日~
「ロンバルド様。アリストファネス様。ご準備ができました」
ロザリア「わ~い」
エンプーサ「なんで私までエステに」
ロザリア「女子会よー」
エン「死体のあんたはともかく私はまだエステなんて必要ないわ」
ロザリア「おっぱいも大きくなるのよー」
エン「気にしてない。気にしてないわ。気にしてないんだから」グスッ
ロザリア「エンプーサちゃんもいっぱいエステすれば、おっぱいがふわふわのもちもちになるわよ~」
エン「なりたいだなんて思ってないんだから。その無駄な肉塊は邪魔だし、不便になるし」
エン「女性をおっぱいで判断する男みんな死ねばいいのよ。あの透明人間とか」
ロザリア「あっ、この子は豊胸コースでお願いします~」
エン「ロザリアぁああっ!」
メイド「………その、サイズが合わなくなってきました」
男「成長期だもんね。お金あげるから買ってきなよ」
メイド「ありがとうございます。申し訳ありません。私のために」
男「サイズの合わない下着付けてるのは体によくないからね」
男「さて、今日は僕は」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>365
2ヒヅキ
ヒヅキ「………」ボーッ
男「やっぱりここにいた」
ヒヅキ「…どうした」
男「今更だけど。おかえりヒヅキさん」
ヒヅキ「………お前は、なぜそのような姿になったんだ」
男「わかんない。よくわかんないけど気付いたらこうなった」
ヒヅキ「殺されたのか」
男「殺されてはないよ。これでも元気
ヒヅキ「………私が東の国へ行ったとき、そこでお前の声を聞いた」
ヒヅキ「…すべてを捨て、力を求めたというのに、私は、捨てきれなかった」
ヒヅキ「私の弱さがお前を見せたんだ」
男「あ、それ僕だよ」
ヒヅキ「………どういうことだ」
男「君を探して霊山まで行ったんだ。あの日、騒ぎを起こしたのは僕なんだよ」
ヒヅキ「………」
ヒヅキ「来てた、のか…いや、まて………なぜだ」
男「大切な教え子がいなくなったら探しに行くのは当然でしょ」
ヒヅキ「………まさかお前がそこまでするとは」
男「僕もヒヅキさんがまさかそこまでするとは思ってなかった。東の国まで行って何をするつもりだったの?」
ヒヅキ「白鞘童子を呼び出してもらっていた。私を育てた鬼だ」
男「そういえば交霊できるとか言ってたな………。その人と修行を?」
ヒヅキ「……あぁ。リンネを倒すために、でもリンネはもういない」
ヒヅキ「私は…なんのために」
男「…僕としては君に何かある方が嫌だよ。無事でいてくれてよかった」
ヒヅキ「私はお前が傷つくことが嫌だったんだ。どんどん傷ついていくお前をみて」
ヒヅキ「自分の弱さが嫌になった」
ヒヅキ「私はお前が好きだ」
男「うん、知ってるよ」
ヒヅキ「だが、もうお前を好きでいる資格がない。どこまで行っても私は弱いんだからな」
男「そんなことはないよ。人を好きになるのに資格なんていらない」
ヒヅキ「……強くない鬼にはなにも許されはしない。生きることすらな」
ヒヅキ「鬼とは強くて至上。弱ければ生きる価値無し。そういうものだ」
男「………じゃあ、僕が君に、僕のことを好きでいてくれって言ったら?」
ヒヅキ「…困る」
男「ごめん。教師らしくないこと言った。でも、僕はヒヅキさんにもっと幸せに生きてほしいと思ってる」
男「鬼じゃなくて、ヒヅキさんとして生きてほしい。美味しいもの食べて、楽しいことをして」
男「まっすぐに恋をして、当り前に幸せになってほしい」
ヒヅキ「………難しいことを言うな。私の恋路を邪魔するものは多いいからな」
ヒヅキ「でも、負けるつもりはない。これは鬼ではなく私としての意地だ」
男「頑張れヒヅキさん」
ヒヅキ「そういうからには協力してくれるのだろうな」
男「え、協力って?」
ヒヅキ「………好きなお前を守るために一層の修行をしなければならない。付き合ってくれるな」
男「結局、前のヒヅキさんとやることは変わんないんだね」
ヒヅキ「強くなければ愛する資格はないからな。これは鬼ではなく、私の思いだ」
ヒヅキの好感度【80】
ヒヅキの運動【601】
~43週~
少年「もうすぐテストの時期だな」
バジロウ「ぐわーっ」
オル「やだーっ」
ノヘジ「勉強会をするか?」
少年「必要、みたいだな」
バジロウ「教えてくださいノヘジ様少年様」
オル「私の店の半額券あげるから!」
ライオ「自分にも教えてくれ」ニョキッ
リューン「定番イベントに参加したいです」ニョキッ
ワルフ「なんだなんだ、少年が勉強を教えてくれるってーのか? 教えてください!」
少年「ワルフさん先輩でしょ!?」
ユエ(ここで私も頼っていいのでしょうか。いえ、でも実は勉強ができないだなんて言えません)
ハナヨ「わぁ、皆楽しそうだなぁ。あ、ユエちゃんも一緒に参加しませんか?」
ユエ「んむっ!? は、ハナヨさんがそういうなら、このユエ・フォン・メーイン藪坂ではありませんが」
シノ「これ少年! 妾の勉強を教えるという約束はどうしたのじゃ!」
バジロウ「おーい。みんな勉強が不安ならノヘジと少年が教えてくれるってよ!」
ワイワイガヤガヤ
少年「こんな人数教えれねぇよ。つーかこの人数は入れる部屋なんてないし勉強会は」
ジャンヌ「おーっほっほ。困っているようですわね、少年!」
ジャンヌ「今爺やに行って部屋を用意させましたわ。いえ、これも貴族としてのつとめ「余計なことを」
ジャンヌ「なっ。れ、礼儀を知りませんわね下民! こうなったら決闘! 決闘ですわ!!」
アダム「祭りの気配を感じた」
ディー「なんだいなんだい、祭りかい?」
少年「あーっ! もういやだーっ!!」
男「少年・ノヘジによる大勉強会。会場はこちら?」
男「…大変そうだなぁ」
男「さて、我がゼミの勉強会は」
亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>370
ジェラルド 魔術
ヒヅキ【魔術 653】
ベルスタシア 【文系 475】
ジェラルド【魔術 410】
サレム【理系 596】
ルーティ【魔導 323】
プライヤ【魔導 1269】
ロウェナ【文系 419】
ミレイア【魔術 355】
リリ【魔術 576】
~43週 土曜日~
モマ「最近大人しいですね」
ソロ「私はいつだって正直だよ。近所でも評判さ」
モマ「嘘を言う字を書いて、それを煎じて飲んだような人が何を」
ソロ「アマネじゃないかな?」
モマ「貴方も一緒です。私としては大人しくなってくれたのはありがたいのですが」
モマ「一方で何か計画をしてそうな不安を抱くのですよね」
コタ「ソロさん! モマさんのパンツ写真集の流通ルート確保できたッス!」
ソロ「おやおや(汗)
コタ「って、ひぃっ! モマさんもいたんスね!」
モマ「二人とも、正座!!」
ソロ「………さらば!」
コタロウ「おいて行かないでッス!」
モマ「あっ、こら! ネガ寄こしなさい!!」ピュウー
コタ「…言われた通りに話し変えたっスけど、ソロさんは何を考えてるんスかねぇ」
コタ「ソロさんのヒミツを暴くのも面白そうっスけど、ちょっと怖いんスよねぇ」
男「レポートもまとまったし」
男「さて今日はなにをしようかなぁ」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>375
今日はここまで
モマさんのパンツ写真集は縞パン多め
2ルーティ
アイ「やっとこの日が来た!」
セラス「落ち着きなさい。プロとして余計なスタミナは消費するべきじゃないわ」
アイ「だってだって! 久しぶりのライブなんだもん!」
男(そう、今日は合同ライブの日。僕は興奮しているアイホワイトさんと興奮を隠そうとしているセラスさんと共にいた)
ユー「本当にありがとうございます。またマオをステージに立たせることができました」
男「僕は何もしてないよ。全部ルーティさんがやってくれたんだ」
男(そう。全部ルーティさんがやった。ステージを用意したのも宣伝をしたのも全部ルーティさんだ)
男(僕たちはあれよあれよという間に決まっていたステージにやってきただけ)
ユー「しかし、リハーサルがないとは。急なことですからスケジュール的に無理だったのでしょうか」
アイ「大丈夫! 暇だったから練習だけはいっぱいしてたからねっ」
セラス「リハーサルがなかったからって見苦しい歌を聞かせるような真似はしないわ」
「スタンバイお願いしまーす」
アイ「! いくよっ、セラスちゃん!」
セラス「えぇ。聞かせてあげましょう。私たちの歌を」
ザワザワザワザワ
男(すごい数だ。数千人はいるんじゃないだろうか。それだけルーティさんが凄いということか)
ユー「これだけ大きなステージは初ですね。無事マオが歌いきれるでしょうか」
男「大丈夫ですよ。きっと」
ルー「ご機嫌用。愛しの皆様。あぁ、皆様の愛が私の体に響いてるわぁ。ゾクゾクしちゃう」
エグゾ「はっ。所詮愚民の愛など無意味で張りぼてな愛だ!。だがだからと言って容赦はしない! 貴様らの愛はこのアイレーン様が全部奪い去ってやるのだ!」
ノゥティ「ねぇねぇ、君たちはボクが見える? だったら透明なボクに君たちで色を付けてよっ。ほらっ、もっとボクを見て! ―――ボクに夢中になって!」
ワァァァァァァ
アイ「うーっ!やっほーっ! 久しぶりだねみんな! ときめくハートのリズムで一緒に踊ろ! みんなの心に届けビート! ポッピングハートだよ!」
セラス「騒々しいのは好きじゃない。だから私はこれだけを約束する。―――本物を見せてあげるわ」
ワァァァ
男(ルーティさんたちのほうが歓声が凄い。二人に向けられた歓声がまったくないってわけじゃないけど)
ルー「うふふ。ステージをお受けいただき、とてもうれしく思うわぁ。アイホワイトさん。セラスさん」
アイ「私もうれしいよ。みんなも前で歌うことができるんだから」
セラス「確かに。こうして舞台を用意してくれたことに、感謝するわ」
ルー「それでは始めましょう。『Witch's Bruw』と『アイホワイト・セラス』の対抗ライブを」
アイ「………え?」
男「!? 対抗ライブ!?」
ルー「私たちはただ愛が欲しかっただけ。でも私たちの愛はこの人たちににらまれてしまったの」
ルー「愛がほしい。そんな純粋な思いも、目立ってしまえば、出る杭。でも私たちは絶対打たれても諦めないわ」
アイ「ま、まってルーティちゃ――」ブツッ
セラス「くっ。マイクを落とされたわ」
ルー「だから私は戦うことにしたの。負けるつもりはない。だって私は皆の愛を背負っているのだから」
ルー「ねぇ、そうでしょう。皆様」
オォォオオオ ソウダー マケルナー
男(怒号のような盛り上がり。熱量のうねり)
男(用意された舞台はルーティさんがアイホワイトさん達に立ち向かうという『とても都合の良い』設定だった)
エグゾ「下等生物共! これはアイレーン様の宣戦布告だ! 報われなかった者共! 立ち上がれなくなった者! 打ち砕かれた者! お前ら敗者を引き連れて百鬼夜行が如くこのアイレーン様が強者を打ち砕く!」
エグゾ「夢を見たいならついてくるのだ!」
セラス「強者って……貴方たちも似たようなものじゃない」
ノゥティ「違うね。ボク達は君たちほど優れてはないからさ。セラスほど歌が上手ければ。アイホワイトほど可愛ければ。そんな諦めに似たたらればを背負ってボクたちはここにいる
ノゥティ「ボクたちだって君たちを超えれる。ここにいる皆は『Witch's Bruw』という夢を見ているんだよ」
ルー「お話はここまで。ここで負けた者は引退する。それでいいわよねぇ」
アイ「え、え、えぇ、っと」
セラス「………」
ルー「逃げ場はないわ。逃げた瞬間、ここにいる数千の証人があなた達の翼をそぎ落とすわよぉ?」
アイ「そんな、そんなのって」
セラス「……わかったわ」
アイ「セラスちゃんっ!?」
セラス「私たちが歌い続けるには勝つしかない。ここにいる観客を納得させないといけないのよ」
アイ「やだよ。私そんなのっていや。楽しくないよ」
セラス「アイホワイト! 歌いなさい!!」
アイ「っ」ビクッ
アイ「………うん」
セラス「それじゃあライブの始まり。どうか悔いのないようにね」
男(結果から言うと惨敗だった)I
男(当然だ。いくらセラスさんの歌が上手だとして、アイホワイトちゃんが愛らしかったとして)
男(ルーティさんの歌声は全ての男をひれ伏させる)
男(幽霊である僕ですら魂を引っ張られるような感じがするというのに、耐えきれるわけがない)
アイ「ひっ、ひっく、ひっく」
男「アイホワイトさん………」
アイ「ねぇ先生。なんで、なんでなの。私はただ、皆と一緒に楽しく、持ち上がりたかっただけ」
アイ「なのに、あんなステージって、ないよぉ」
男(後半はもうひどいものだった。アイホワイトさん達に向けられるのは歓声ではなく罵声、怒号)
男(ルーティさん達に害成すものとして向けられた敵意が二人の心を砕くのは容易いことだった)
セラス「………」グシャッ
男(セラスさんが握りつぶした退部届には今後一切学内で活動を行うことができないという文字があった。つまり彼女たちの未来はここで途絶える)
男(なんでこんなことになったんだろう)
ルー「くすくす。お疲れ様。本当に良いステージになりましたわぁ」
セラス「! あなたっ」バッ
リーゼ「おっと」ガシッ
アイ「ひっく、ひどいよぉ。ルーティちゃんは、私たちをだましたんだね」
ルー「騙すもなにも、私はこの学園からアイドルや歌手をすべて一掃する気でしたし、ステージの上で決着をつけただけでもチャンスをあげたつもりよ?」
男「ルーティさん」
ルー「あぁ、先生。ご機嫌麗しゅう」
男「君は、アイホワイトさんとセラスさんを傷つけて」
ルー「………先生。これは彼女たちに対する当然の報いよ」
アイ「報いって、私達なにかした? ただ歌って、楽しんで」
ルー「人の夢を打ち砕いた」
ルー「スポットライトの光を浴びれるのはほんの一握り。『三歌人』の輝きの影にはそうなれなかった者の無念が濃く色を落としている」
ルー「勝者がいるから敗者がいる。そんな当然のことを分かろうともせず、ただ『楽しい』だなんて無責任な言葉を吐く貴方に罰が下るのは当然じゃなくて?」
ルー「貴方のその『楽しい』という気持ちにどれだけの者が打ち砕かれ、涙したか」
アイ「あ、あ、あ、え、でも、私、そんな、そんなつもりじゃ」
ルー「無知は罪でないと。あぁ、あなたに夢を奪われた人たちはなんて可哀そう。涙がでてきそうだわ」
ルー「でもこれで、あなたたちは『普通』の学生ね」
男(ルーティさんは二人の退部届をもって去っていった)
アイ「ひっく、ひっく」
セラス「………いっぱい思ってるのに、言葉にならない」
男「ごめん。ごめんなさい」
男(多分、僕が二人に力になるなんて言わなければ、ここまでのことにはならなかったのかもしれない)
男(…ルーティさん。君は、心優しい、女の子、だよね?)
男(自分の教え子を信じられない僕が、今ここにいた)
ルーティの好感度【88】
~43週 日曜日~
イルミ「最近、顧問が部活に来ませんね」
ペレグリン「もうすぐ冬の大会だというのに。あぁ、この天空をかける美しき青い稲妻ことペレグリンの羽ばたきを見てくれないとは」
イルミ「何かあったんでしょうか。テラス先生………」
ペレ「花は見られて美しく咲き誇る。あぁ、私に視線を! もっと視線を!!」
イルミ(なんでこの人が航空部門のエースなんだろう)
ペレ「プリーズギブミー! ルックアットミー! アイズオンミー!!」クネクネ
男「雨が酷いな。みんなは大丈夫だろうか」
男「さてと」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>389
2ブライヤ
プライヤ「おぉう」
プライド「あぁん?」
男(なんかちっちゃいのが二人いた)
男「えーっとプライヤ君」
プライヤ「おぉ。こんな雨の日にどうしたんだぁ?」
男「こんな雨の日に廊下でにらめっこしてどうしたの?」
プライド「これは睨めっこではない! にらみ合っていたのだ!」
男「へぇ」
男(迫力はまったくない)
男「で、なんで睨み合っているの」
プライド「こいつが下らぬゼミなんぞに身を寄せているjからよ!」
男(下らぬゼミで悪かったね)
プライヤ「くだらなくなんてないぞぉ。あそこはオイラのじっけn…居場所なんだぞぉ!」
プライド「えぇい! 天才とは孤高! 天才とは孤独! 凡愚に交わり身を窶すなどあり得ぬ!」
男「状況がよくわかんないんだけど」
プライヤ「あにぃが発明を手伝えってうるさいんだぞぉ」
男「へぇ………兄?」
プライヤ「これ、オイラのあにぃだぞぉ」
男「あぁ、なるほど。似てるね。目つき以外は」
プライド「我の研究を手伝え! これほど有意義なことはないぞ!」
プライヤ「でもオイラだって忙しいしなぁ」
男「手伝ってあげたら?」
プライヤ「手伝うとなるとゼミも委員会も一切出れなくなるぞぉ?」
男「それは困る」
プライド「ちっ、埒があかないようだな! こうなれば魔導王らしく、魔導兵器で決着をつけるしかあるまい」
プライド「首を洗ってまっておくんだな! ふはは、ふははは。ふーっはっはっは」
男「あ、帰ってった」
プライヤ「やれやれだぞぉ」
男「魔導兵器って言ってたけど、大丈夫なの?」
プライヤ「…うーん。あにぃは一応天才ではあるから、面倒なことになりそうだぞぉ」
プライヤ「おいらも対抗手段としてなにか開発しないといけないかもなぁ」
男「あまり危険なことはしないようにね」
プライヤ「先生も一緒にやるんだぞぉ?」
男「え?」
プライヤ「オイラ、ゼミに出れなくなる。先生、困る」
男「………OK」
男(こうして僕はプライヤ君の助手になってしまったのだった)
ベール「!」
ベール「何か、何かを奪われた気がするわ」
プライヤの好感度【45】
~44週~
サレム「ご機嫌はいかがでしょうか」
男「おはようサレム君」
サレム「今日も情熱をもってしかと参りましょう」
サレム「! あそこに喧嘩をしている生徒が!」
男「あれ多分痴話げんかだから口を挟まないほうが、サレム君! サレムくーん!?」
男「………悪い子ではないんだけどなぁ」
男「さてと」
亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>394
サレム魔術
ヒヅキ【魔術 673】
ベルスタシア 【魔導 434】
ジェラルド【運動 430】
サレム【魔術 235】
ルーティ【文系 430】
プライヤ【魔導 1279】
ロウェナ【運動 296】
ミレイア【魔導 416】
リリ【魔導 543】
~44週 土曜日~
シノ「テンコー、テンコー」
テンコ「あらあら、どうしたのかしら私の可愛いシノ様」
シノ「んむ。勉強が疲れたのじゃー。お菓子が食べたいのじゃー」
テンコ「だったらとっても美味しい甘味処を見つけて、シノ様と食べにいきたいと思っていたのです」
シノ「むふふ。テンコの選んだものならさぞ美味しいことと思うのじゃ!」
ベルノスケ「あいやまたれい!」
テンコ「ベルノスケ様。いきなりどうされたのかしら」
ベルノ「テンコ殿。シノ様はもうすぐ戦の時。ゆえに遊ぶ暇などござらん!」
テンコ「息抜きも大事だとおもいますわ」
ベルノ「なんの! 『武』の文字を継ぐシノ様がこのようなことで挫けるはずがござらん!」
ベルノ「父上殿もシノ様の健闘を願っておられるはず! さぁシノ様。机にお戻りくだされ!」
シノ「いやじゃいやじゃ! 鉛筆を握りとうない!」
テンコ「シノ様を追い詰めることはこの私が許しませんわ」
ベルノ「くっ、ご理解下され! シノ様が大成されることこそシノ様の幸せ、ひいては東国の幸せとなるのです」
シノ「うぅぅ…。み、みたらし団子一本! 一本許してほしいのじゃ! そのあとは大人しく机に戻る!」
ベルノ「であれば」
テンコ「堅苦しいことこの上ないわ。中身みたいに柔らかくはなれないのですか」
ベルノ「拙者水魂霊侍! 硬くてなんぼでござる!」
テンコ「むむむ」
ベルノ「ぐぬぬ」
男「もうすぐテストのせいか休日でも人が多い」
男「さて、それより僕は」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>400
今日はここまで
雨がものすごいですが皆様はご無事でしょうか
2ロウェナ
男(以前見た白昼夢。それがどうしても僕の頭の中にこびり付いていた)
男(ロウェナさんといて不思議なことは何度もあった。だからこれはきっと何らかのメッセージ)
男(おそらく、失われたロウェナさんの記憶)
男「と言っても何をすればいいか」
男(思案した結果、僕は)
1.ロウェナさんに会いに行った
2.ロウェナさんについて調べることにした
>>409
1
男(悩んでいてもしょうがない。ロウェナさんに会いに行こう)
男(と思っていると向こうから探し人が現れた)
ロウェナ「先生、呼んだ?」
男「う、うん。呼んだけど。なんでわかったの?」
ロウェナ「んー。先生が思ってることがなんとなくわかるんだー。愛の力かな?」
ロウェナ「で、お姉さんに何の御用かな? かな?」
男「…この前、ロウェナさんと一緒にいた時に、白昼夢を見たんだ)
ロウェナ「幸せな結婚生活とか?」
男「ううん。そこではね。君が檻の中に閉じ込められてた」
ロウェナ「檻?」
男「うん。ボロボロになった君がいた」
ロウェナ「…覚えは、ないなぁ」
男「多分君の生前の時の記憶なんだと思う、きっとそこに君が思い出せないなにかが」
ロウェナ「お姉さんの、知りたいこと、か」
ロウェナ「幸せじゃない記憶なら、いっそ思い出せないほうがいいかもね」
男「………それは」
ロウェナ「ふへへ。そんな暗い話より、私とイチャイチャしようよ」
男(………君がそう思うなら)
ロウェナ「ふはぁー。楽しい! 楽しいねぇ!」
男「まさか人間になってもいたずら好きとは」
ロウェナ「ロウェナさんここにあり! って示したいのだよ」
男「だからって番長連の倉庫に忍び込んで木刀を全部サラミにかえるだなんて」
ロウェナ「平和のためにやったのだー。わははー」
ロウェナ「はー、楽しかった。さて、もう日も暮れたし帰ろうかな」
ロウェナ「あ、私の家に泊まっちゃう?」
男「女子寮には入れないよ」
ロウェナ「それは残念。それじゃまたねっ」
男「うん。バイバイ」
男(もう思い出さないほうがいいのだろう。今のロウェナさんが本当のロウェナさんだ)
男(人間になったのだからもう無理をすることもない)
ロウェナ「もうすっかり夜だね」
男「! あれ、なにか忘れ物?」
ロウェナ「ううん。探し物」
男「探し物? 一緒に探すよ」
ロウェナ「ありがとう。でもね、もしかすると見つからないかもしれない」
男「?」
ロウェナ「だって」
ロウェナ「先生が盗ったから」
男「!」
男(ロウェナさん、じゃない。白い髪の幽霊だ)
ロウェナ「待って、待って、逃げないで」
男「ひっ」
男(追いかけてくる。僕だって幽霊なのに、逃げきれない。壁をすり抜けても床をすり抜けても同じ距離を保ったまま追いかけてくる」
ロウェナ「待って、なんで? どうして? なんで逃げるの? ねぇ」
ロウェナ「悪いのは先生なのに」
男(怖い。怖い。どうすれば逃げれる)
男「!」
男(ここは図書館の近く。もしかしたらベールクレアさんなら幽霊くらい退治してくれるんじゃないか)
男(だけどベールクレアさんを危険にさらすわけには)
男「………ええい!」
1.ベールクレアさんのもとへ駆け込む
2.自力で逃げる
3.立ち向かう
>>413
3
男(いいや、逃げてばかりじゃだめだ。僕は、僕は教師なんだから!)
ロウェナ「先生。捕まえた」
男(!)
男(僕の肩へ手がかかる。その真っ白な指先を見た瞬間、僕の意識は真っ暗な底へと消えていった)
申し訳ありませんが今日はここまで
次回ロウェナ編始まります。
「あれま、お兄さん、お兄さん」
「う、うぅん」
誰かが僕を呼んでいた。その声に引き上げられるように意識を取り戻す。
たしか僕は………
あれ、おかしいな。僕は今は幽霊。眠ることもなければ意識を失うこともない、はず。
でもあの白い髪の幽霊に触れた時、脳を引っこ抜かれるような感覚がして
「お兄さん、お兄さん。こんなところで寝てたら、死んじゃいますよ」
「あ、はい…」
それより僕に話しかけてくれてるのは誰だろう。僕は冷たい地面から体を起こ、す。
「あれ、なんで僕、生きてるんだ」
「あぁ、もしかしてお兄さん、死ぬ気だったのかね」
地面が冷たいという感覚。 空気が肌を撫でる感覚。音が鼓膜を震わす感覚。
僕が失ったはずのものが確かにあった。
「いえ、死ぬ気はないんですけど。ところで、ここは」
周りを見渡す。そこは学校の中ではなかった。見渡す限り木々しか見えない。学園の森というわけでもなさそうだ。建物一つ見えやしないから。
存在するのは僕と、僕を起こした人だけ。その人は見た感じは人間の女性に見えるが。
「辺鄙な田舎ですよ。さぁさ、こんなところにいたら亜人に襲われますから」
「亜人に、襲われる?」
「あらま。もしかしてここよりずっと辺鄙なところで暮らしてたんですか」
「…えぇ、ちょっと世間に疎くて。何があったか教えてもらってもいいですか?」
女性曰く亜人が人間に反乱を起こして、奴隷解放運動と称して人間たちを襲っているらしい。
はは、そんな馬鹿な。
そんなことがあったのは、1000年も前のことだぞ。奴隷なんてとっくの昔に
―――人間だけになってる、のに。
「こんなご時世だからね、私みたいな弱い人間は助け合っていかないと」
僕を助けた? 女性はそう言う。問題は僕がそんなご時世に存在していないということだ。
夢かなとも思ったが幽霊は夢を見ない。白い髪の少女によって幻覚を見させられている、その方が可能性としてはあり得る。
「お兄さんは、なにをしてる人で?」
「僕は…教師をしています」
「あらま、先生さんでしたか。そりゃあお偉い方で」
「学校があるってことは都会からいらしたんですねぇ」
「えぇ、まぁ」
「でもなんでこんなところに?」
「えーっと、ちょっと人間関係が複雑で」
「あらま、生きる希望を忘れちゃいけませんよ。生きてれば何とかなるんですからね」
「そうだ。先生さんが嫌でなければうちの村で小僧たちに勉強を教えていただければどうでしょか。大したお給金は出せませんが生きてくことはできますよ」
「! あ、はい。こちらとしてはありがたい話です」
もしこれが夢や幻でなかった時、僕は一人じゃ到底生きてはいけないだろう。だからあらまさんの申し出は僕にとって渡りに船だった。
「これで私の村にも箔が付くってもんですよ。ここいらじゃ学校なんてもんありゃしませんからね」
あらまさん(僕がそう呼んでるだけで本名じゃない)に連れられた村は本当に辺鄙なところだった。
広くはあるが家はまばら。僕が育った村よりもずっと寂れていた。
でも、こんなところだから亜人に襲われなくて済んでいるのかもしれない。
亜人に襲われてるだなんて、信じられないよなぁ。そんなこと冗談でも口にしたら捕まってしまうよ。
「村長さん、村長さん。夜分遅くに失礼します」
あらまさんに案内されたのは村の中でも割と大きい家だった。村長と呼んでいるから、村のリーダーなんだろうな。
あらまさんが扉を数回叩くと中から眠そうな顔をした老人が出てきた。
「なにかね」
「こちら、教師をやってる先生さんで、この村で働きたいと」
「…これが、先生ぃ?」
訝し気な目で見られる。確かに威厳やなんやらはないけども。
「はい。教師をやっていました。人間関係のいざこざで飛び出てきた身なのでどうか置いてくださると幸いです」
「学校ができたら、村がきっと盛り上がりますよ。もう隣村に馬鹿にされなくてすみますよぉ」
「ま、よかね。空いてる家があるから案内してやりんさい」
村長は僕という外部の人間よりも自分の睡眠を優先したらしく、欠伸を一つしてぴしゃりと扉を閉めた。
とにかく寝床は確保できた。後は
「先生さん。良かったらご飯いかがですかね。大したものはないですけど」
そういえば空腹だ。何か月も食べてないと空腹っていう感覚を忘れてた。
思い出すと急速に食事というものがしたくなる。どうやら僕の腹の虫はまだ生きてたらしく、元気に鳴き声をあげた。
「あらまぁ、元気だ事、ささ、うちにいきましょか」
食事を戴く。
文句を言うわけではないが、本当に質素な食事だった。豪勢でないということではない。味付け自体が薄く淡泊なのだ。
「最近は戦争で調味料もあまり手に入りませんで、これでも村では一番料理上手と言われてるんですよ」
「商人でも、難しいんですね」
彼女は商人だった。夫はすでに亡くなっているらしく、一人でこの村に物資を運んでいる。
「商人だから、貴重なもんには手を付けませんよ」
確かにそうだ。貴重ということはそれだけ高値で売れるということなのだから。
亜人と人間の敵対。そして戦争で物資が不足。そんなこと経験したこともなかった。
…ほんとうに僕は過去に来てしまったのだろうか。
食事とお風呂を頂いた僕は、あらまさんから空き家を紹介された。
話を聞くと先月亡くなった老夫婦の家らしく、家具は揃っているらしい。それはありがたい話だけど幽霊とかでないよね?
「それでは先生さんおやすみなさい」
「えぇ、ありがとうございます」
こんなとんとん拍子に話が進むとは。素性不明の人間なんて怪しまれてしかりだろうに。
僕は古ぼけたベッドに横になると、久しぶりに目を閉じた。
一体何がこの身に起きているのか。
それはわからないけど
皆元気なぁと一日も立ってないのにすごい寂しくなった。
「先生、ありがとうございましたー」
「はい、それじゃあまた明日」
半年がたった。
村の共用施設のような場所で僕は教師として子供たちに勉強を教えている。貰える給金はスズメの涙程度だけど衣食住は保証されているから十分だ。
だからなんとか生きてはいけている。でも帰る手段は見つかっていない。
本当に、僕は1000年以上前の戦争時代に来ていた。まだ人間と亜人が共存できてない時代に。
「さて、と」
授業を終えた僕は余った時間でこの世界を調べることにしている。なにかヒントが見つかるかもしれないからあらまさんにお願いしていろんな文献を仕入れてもらい、時にはあたりを歩き回って何かないかと探す。
成果はまったくないけどね。
「学校が恋しいな」
時折こうして無性にみんなが恋しくなる。人間に囲まれた生活だと特に皆の姿が頭を過る。
「う、うぅー」
「………?」
声が聞こえた。子猫の威嚇のような唸り声が。
さて一体誰かとその出所を探ると
「じぃー」
女の子がいた。木に隠れてこっちを伺っている。その長い黒髪、どこかで
『よろしくね、ボク!』
ま、まさか、いやそんな
でも彼女は
いや、つまりこれは
ロウェナさんが生きている、時代?
「じじじぃー」
「……ワルイヒトジャナイデスヨー」
「!」ビクンッ
あ、声を掛けたら隠れてしまった。
「じぃー」
でもすぐにまた僕を観察している。
「こんにちは」
「! チハー」
声を掛けたら隠れるだなんて、ロウェナさんとは思えないな。
でもロウェナさんにそっくりだ。少し幼いけど。
「貴方、誰」
「僕は男。一年前にこの村に引っ越してきたんだけど、知らない?」
「知らない」
「そっか」
どうやら僕を知らないらしい。でも僕も彼女を知らない。
一年もその存在を知らずにいるだなんて。決して人が多い村ではないのに。
「君はどこの子?」
「身代金は、ないです」
「誘拐犯じゃないから」
「体、目当て?」
「これでも教職者だからね?」
「………」
「あー、良かったら一緒に何か甘いものでも食べる?」
「ん、いく」
甘いものにつられるだなんて、まさに子供。いやロウェナさんらしいけど。
財布の中身が十分あることを確認して僕はあらまさんの店に向かった。この時代、甘味は結構高いからね。
「あらまぁ、先生子持ちだったんですねぇ」
「いや僕の子供じゃないです。僕がこの村に来た時覚えてるでしょう?」
「ん、んまい」
シロップを凍らせた砂糖氷を舐めるロウェナさん(仮)。
ただ甘いだけだけど、それでも子供には大受けらしい。夢中になって舐めている。
また値上がりしたらしく一個しか買えなかったけど、ま、甘いものが特別好きってわけじゃないからいっか。
「なくなっちゃった」
あれだけ夢中で舐めていればそりゃあなくなる。名残惜しそうに砂糖氷を支えていた棒を見ているけどもう一本買ってあげられるほど懐に余裕はない。
「ごちそー、さまでした」
「美味しかった?」
「ん」
「ならよかった」
「こうやって、ゆだんさせて、どうする気?」
「どうもこうもないけど」
「なら、なんでこんな、優しくするの?」
…僕はその問いに答えれなかった。幽霊となった君と親しくしているから、なんてもちろん言えるはずがない。
彼女から見れば僕はいきなり現れ、なぜか高価なお菓子をあたえてくれた不審者。警戒するのも無理はない。
「あー、えっと」
「私のみりょくに、ほれぼれ?」
「…かもね」
「いやん」
大人しいけど、ロウェナさんっぽいなぁ!
砂糖氷を食べ終えた僕たちは元気になく虫の声をBGMにわけもなく歩いていた。
「君はこの村の子供なのかい?」
「ん、きょうかいに、すんでる」
「そういえば村の外れに教会があったなぁ」
無神論者ってわけでもないけど、信仰心にあふれているわけでもないから行ったことなかった。
村に住んでる子供はみんな把握してると思ったんだけどなぁ、学校に通わせてもらえないのだろうか。
家庭の事情に口を出すわけにはいかないから、何も言わないけど
「せんせーは、せんせーなんだよね」
「うん。そうだよ」
「おべんきょうって、たのしい?」
「楽しいさ。嫌がる子供も多いけどね」
「……いいなー」
「………だったら教えてあげようか?」
「いいの?」
「もちろん。それが教師の役割だからね」
でも、それ以上にこの子と仲良くならないといけない気がした。
確信があるわけじゃない。でもロウェナさんと同じ姿をした彼女がいるのは多分偶然なんかじゃない。
一か月がたった。
僕は毎日授業を終えると村の外れまで行く。そこに彼女がいるからだ。
「こんにちは、先生」
「こんにちは」
彼女の名前はロウェナではなかった。スズシロという名前だった。
でも彼女を知るごとに僕は彼女がロウェナさんであることを確信していった。
「だから、こことここが合体して、こうなるんだ」
「なるほど、よくわからん」
地面を黒板にして彼女に授業を行う。初めは外見よりもずっと知識が乏しかったが、吸収力はすさまじく、はじめのころと比べてどこか知性を感じさせる立ち振る舞いになっていた。
「はい、それじゃあ今日の授業はここでおしまい」
「ありがとうございました。先生。起立! 礼! 着席!!」
「一人なんだからそんなことしなくても」
「でも、学校だったらこうやってるんでしょ。だったら私もやりたいな」
「君も学校に行けたら、いいのにね」
「おと、神父さんが許してくれないから。あっ、でもね、先生に是非教会に来てほしいって、言ってた」
「本当に? だったら教会でスズシロさんに授業させてもらえないかな」
「暑いもんね。はぁ、溶けちゃいそう。溶けると言えば」
「駄目、砂糖氷は高いんだから」
「お礼は体で払うよ?」
「その言葉の意味知ってる?」
「しらん!」
「はいはい。それじゃあ明日は教会に行ってもいいのかな」
「じゃあここで待ち合わせしよ」
「うん。それじゃあまた明日」
「また明日ね。先生」
今日はここまで
更新できず申し訳ありません
次の日、スズシロさんに連れられて初めて僕は村にある教会へ来た。
「ふへへ、結構立派でしょ」
田舎でも、教会は立派なんだなと変な感想を抱く。村の規模と比べても少し大きすぎるんじゃないだろうか。
そういえば教会って何が神様なんだろう。
スズシロさんに聞いてみると
「えっとね、この世界を作った神様なんだよ! あと死んだあとの世界も作ったんだって」
「だから死んだ人がこの世に帰ってこれるのも、女神様のおかげなんだ!」
死んだ人が、この世に帰ってくる?
はは、そんな馬鹿な。
「本当だよ! ちゃんと信仰してれば女神様は色んなご加護をくれるの。あれ、でも街だったらかえってきた 人珍しくないんじゃないっけ」
「あ、えーっと僕は出歩かない人だったから」
「そっかぁ。なら仕方ないね。それじゃ先生、今日もよろしくお願いします」
ぺこりとスズシロさんが頭を下げる。やる気なのは良いことだと僕はスズシロさんと一緒に教会へ入った。
教会の中は涼しかった。魔導も全然発展していない時代なのに、冷房でもあるのだろうか。
それともこれが女神様のご加護ってやつなのかな。
見渡してみると礼拝用の椅子と、大きな女神像。その下で司祭のような恰好をした男の人が祈りをささげていた。
「貴方が、先生ですかな」
男性が振り返らずに僕に聞く。
「えぇ、半年前から村で子供たちに勉強を教えています」
「それはそれは結構なこと。今はお祈りの時間ですのでお構いできませんが、どうかスズシロをお願いいたします」
「はい。あ、それとお構いなく。ただ僕は教職者としてするべきことをしているだけですので」
「くーっ、先生かっこいいねっ」
「はいはい、茶化さない。それじゃ勉強を始めるけど、どこでしようか」
「こっちに机があるからそっちでしよ。それと、じゃーん!」
スズシロさんが何か見せびらかしてきた。ノートと鉛筆。それがどうかしたのだろうか。
「買ってもらったの。いいでしょ
確かに新品だ。
まるで宝物を見せびらかすような素敵な笑顔でスズシロさんが笑っている。
そんなに勉強が好きなのかな。ロウェナさんも嫌いなわけじゃないだろうけど集中力が続く人ではなかったとふと思い出す。
期待されたなら僕も頑張らないわけにはいかない。はりきって教えることにしよう。
「だから、ここはこうなるんだよ」
「そっかぁ、へぇ」
「聞いてる?」
「聞いてる聞いてる」
スズシロさんを見ると、何が嬉しいのか、にやにやと笑っている。顔になにかついてるだろうかと手を当ててみたが何もついてなかった。
「大丈夫だよ。今日も先生はかっこいいから。よっ、憎いね!」
「お世辞をどうもありがとう。それじゃあ授業に戻るよ」
「はーい」
その後もスズシロさんの視線を感じては、そのにまにまとした笑顔を見ることになった。
授業が楽しくないのだろうかとちょっとへこむ。
「それじゃあきりも良いしここまでにしようか」
「はーい。ありがとうございました! うへへぇ」
「何か面白いことでもあった?」
「うんっ」
「へぇ。でも授業中は授業に集中しないとだめだよ」
「無理かなぁ」
「な、なんで? ちょっと悲しいんだけど」
「だって先生と一緒にいるのが楽しいからさ! うへへぇ」
「………」
出会って数日でここまで懐かれるとは思ってなかった。じっくり仲良くなって情報を手に入れるつもりだったんだけど。
都合がいいと言えばいいけど。
「お疲れ様です。どうぞお茶でも」
後ろから声がかけられる。振り向くとティーカップが3つ乗ったお盆を持った神父さんがいた。
「あ、どうも。ありがとうございます」
ティーカップからは湯気がたっていたが、この場所なら涼しいから美味しくいただけそうだ。
「いいの?」
「えぇ、スズシロもどうぞ」
「! わぁい!」
「では私も失礼して」
「お、神父さん、椅子ですっ」
「ありがとう、スズシロ」
机の上の勉強道具を片付けると三人でお茶を始める。
「すいません。この引っ越してきて挨拶もできず」
「いえ、私もめったにここを離れませんので。あなたの噂だけは聞いておりましたが」
「私達もあなた方も、人を導くという点では同じ、一度お話してみたいと思ってました」
人を導くだなんて。その通りかもしれないが改めて言われると恥ずかしい。聖職者にいわれるとなおさらだ。
照れを隠すために一口、お茶を飲む。この暑い日に温かいお茶を飲むとは思わなかったが不思議なほどにここは涼しい。おかげでお茶が進む。
「スズシロに勉学を授けて頂き、ありがとうございます」
「い、いえ。好きでやってることですから」
「そうそう、先生は私が好きなんだよねー」
「それはない」
「ガーン」
「ははは。でも先生、この子のことが嫌でなければどうか仲良くしてやってください」
「もちろん」
「えっ、やっぱ先生は私のことを愛してる!?」
「それはない」
「がーん」
「あっ、私ちょっとおトイレ行ってくるね。先生も行く?」
「一人でいってきなさい」
「ちぇー」
すたたたと、小走りで去っていくスズシロさん。あんな冗談を言ってるけど僕が行くっていったらどうする気だろうか。
「男さん。あなたはスズシロのことをどう思っていますか」
「可愛い生徒だと思ってますよ。えぇ、子供は皆可愛い僕の生徒です」
「そうですか。スズシロとあなたが恋仲になってくれればと思っていたのですが」
「ぶっ、そんな見ず知らずの男にいきなりそう言いますか?」
「貴方ならいいと思っています。スズシロが懐いている人間はあなただけなので、それにあなたも」
じっと神父さんが真っ直ぐこっちを見てくる。何か心の中を見られているようで居心地が悪い。
「きっとスズシロはあなたを好きになりますよ」
「そんなことないです。子供は身近な年上を好きになるものですし、それは憧れと一緒です」
僕と同じで。
「神様もきっと、あなた方を祝福しますよ」
「いやに押しますね」
「ははは、幸せになってほしいという親心ですよ」
いったいなぜこの人は今日であったばかりの僕にそんなぐいぐい来るんだろうか。
スズシロさんはきっと僕のことを憧れのようにしか思ってないのに。
ロウェナさんは………僕のこと好きだけどさ。
だからってスズシロさんも、すぐ好きになるものだろうか。逆ならまだしも。
「ただまー。待たせたかな?」
「もう少しゆっくりしてきてよかったのに」
「きゃっ、先生もエッチ」
「………」
それから僕とスズシロさんは毎日のよう会って、勉強をし、雑談をし、ときには外で遊んでいた。
「あっ、あはははっ、すごいっ、ぱちぱちって、眩しいよっ 光ってる! これすごい!」
「わわ、わかったからこっちに向けないで! 熱いっ、あっいっ」
夏には二人で手持ちの花火をし
「そりゃ、葉っぱ隠れだーっ ばーんっ!」
「木を蹴らない、虫が落ちてくるからやめなさい」
「あ、先生の背中に」
「ぎゃーっ」
秋には紅葉を布団に二人で寝ころび
「この雪玉の中に、先生に上げるプレゼントが入ってるから頑張って受け止めてね」
「なんでそんな渡し方を、あばっ、あばばっ、よ、避けさせないためか!」
「先生なら真剣に受け止めてくれると思ってたよ!」
「僕が避けたらプレゼントはどうなるんだよ!」
「そんなことされたら泣くよ!」
冬には雪合戦とかまくらで雪を堪能し
「見て、いっぱい草が生えてきてる、にょきにょきだー」
「冬も終わったね。お花見でもする?」
「花のような私を見て楽しむの? きゃっ、恥ずかし乙女っ」
「村の真ん中にお立ち台を作ってあげるから思う存分見られてくるといいよ」
「そしたらお金貰う。そして美味しいもの食べる。あっ、お菓子持ってきたの忘れてた。一緒に食べよ?」
春は花よりもお菓子が美味しい季節で
いつの間にか一年が経っていた。
暑い夏の日。運よく戦火に巻き込まれなかったおかげか、僕たちはなんら変わらない日々を送っていた。
今はスズシロさんを送って教会に向かっているところだ。
物流が悪くなっているせいで、一回り以上小さくなった氷砂糖を食べた帰り、僕たちは木々の影を帰り道に選んで、太陽から逃れていた。
「ここで、先生に出会ったんだよね」
「一年前だったね。随分と勉強もできるようになったと思うよ」
「えっへん。私、天才ですから」
「それでもまだまだだ。勉強をもっとまじめにしないとね」
「ふぇーん。もっと褒めてよぉ」
「はいはい、偉い偉い」
「………ね、先生」
「なに?」
「ちょっと待ってて」
とててとスズシロさんが木の後ろに隠れる。
「今からすっごい恥ずかしいこと言うから」
「恥ずかしいこと?」
「私先生が好き。お嫁さんにしてほしいです」
「………そ、それは」
「恥ずかしいから木の後ろからでごめんね。でもあの時も先生に話しかけようとするの、すごい勇気がいったんだよ」
「………僕は、その」
「返事は明日にしてください! お願いだから。だってきっと先生なら悩んでくれるでしょ?」
「その時だけでも、先生が私に夢中になってくれたら、すごい嬉しいから。えへへ」
「ロウェナさ―――」
スズシロさんにロウェナさんの姿が重なった。あの一直線に好意を伝えてくるロウェナさんと、今のスズシロさんの姿が重なったんだ。
「……わかった、また明日ね」
「うんっ。キャー恥ずかし乙女っ」
木々の間を駆け抜けてスズシロさんが教会へと帰っていく。ちらりと見えたその横顔は
夏の太陽に負けないほど真っ赤だった。
そして次の日。
スズシロさんは行方不明になった。
今日はここまで
おやすみ乙女
「おかしいな。いつもならこの時間には来てるはずなのに」
太陽は真上を少し過ぎたころ。いつもならこの時間にはスズシロさんが待ってくれているはず。
もしかして体調でも崩したのだろうか。
すれ違いになるかもしれないけど、一人で教会にいこう。
「夏風邪でも引いたのかな。あのスズシロさんが体調を崩すなんてめずらしい」
なんだか寂しい一人道を歩いて教会へと向かう。
手土産は持ってきてないことに文句言われそうだなぁ。病気でもきっと元気なんだろうなと思うのは偏見だろうか。
教会は小高い丘の上にある。やっぱり一人だと大変さしか感じないな。いつもスズシロさんと話しながら来てるから大変さなんて感じない。
………随分とこの世界に、スズシロさんに馴染んでしまったものだ。
「こんにちは。神父さん」
「あぁ、こんにちは先生」
礼拝堂の前、箒を持った神父さんがいた。神父さんにスズシロさんのことを尋ねる。
「スズシロなんですが、昨日から帰ってないのでてっきりあなたのところに泊っているのかと」
「! 昨日、教会へ送っていったんですが」
「どこに、行ってしまったのでしょうか。まさか亜人に………」
亜人の仕業。でないと言いたいけどこの時代の亜人には野盗なんかが多い。
人さらいだっていないとは言えない。
戦火から免れていたのは運がいいだけ、だったのかな。
「探してきます」
「えぇ、よろしくお願いします。私は帰ってくるかもしれないのでここで待ってます」
「はい」
スズシロさん………
また明日って言ったじゃないか。
心当たりがある場所は全部行った。
隠れれそうな場所
思い出の場所
色んな人に話を聞いた。
あらまさん
村長
子供たち
でもみんな揃って首を横に振るだけだった。
それだけじゃない。
皆、スズシロさんのことを知らなかった。
僕と一緒にいる子、としか認識されていない。
教会のことを話しても教会の神父さんに子供はいないと教えられた。
そういえば…スズシロさんも神父さんのことを父親と呼んでなかったな。
一緒に暮らしてるみたいだから父親と思ってたけど、違うのかな。
「はぁ、一日かかっても情報が一つも手に入らない。亜人の目撃情報すらないし」
「まるで神隠しだ」
本当、いったいどこにいったんだろう
三日後。もしスズシロさんが遭難をしたとして、もう命が危ない。
それなのに僕はスズシロさんの影も見つけられないでいた。
ほんとに忽然とこの世界からいなくなったみたいで。
「こんにちは…」
「先生。スズシロは………いえ、その様子だと見つからないようですね」
「………はい。すみません」
「私も毎日、女神様に祈りをささげているのですが」
信じていれば加護を授けるという女神様。だけどなんでスズシロさんを守ってくれないんだ。
一生懸命祈ってたのに。なにがダメだったんだ。
女神の像を睨みつけても顔色一つ変えない。
「もう一度探してきます」
「少し休まれたほうが」
「スズシロさんが! 苦しんでるのにっ 休むことなんてできない!!」
「…すみません。軽率でした」
「………神父さんはスズシロさんが帰ってくるかもしれないのでよろしくお願いします」
探さなきゃ。
探さないといけない。
だけどこの時僕は忘れていた。
ロウェナさんが子供のころに死んでいるということに。
ろうそくだけがここでは太陽の代わり。太陽の光すら入らないこの場所。
うす暗くてじめじめしてるこの場所は嫌い。
だけど冷たい鉄の檻が私をここに閉じ込める。
「なんで、なんでこうなったのかな」
小さい頃。私の世界に太陽はなかった。
地下室だけが私の世界で、そこには私と神父さんしかいなかった。
そして神父さんが教えてくれることだけが真実だと思ってた。
だから外の世界はとっても怖い場所。女神様が守ってくれるこの場所にいないといけないんだって、そう思ってた。
だけどある時、神父さんは私が外に出ることを許してくれた。15歳になったから、立派な大人として認めてくれた。
初めて出た外はとっても眩しかった。動いたことなんてほとんどなかったし、太陽がとっても暑かったから教会からちょっと離れただけで疲れちゃって木陰で私は休んでた。
その時、先生に出会ったんだ。
私が見た、神父さん以外の初めての人間。
外の世界はとっても怖いって聞いてたから、もしかすると悪い人なのかもしれないって怖かった。
だけど好奇心はそれ以上に強くて、おっかなびっくりで私は先生に声をかけたんだ。
あの時の先生の驚いた顔、面白かったな。いきなり声をかけたからびっくりしちゃったのかな。
でも先生はすぐに私を受け入れてくれて、いろんなことを教えてくれて、美味しいものも食べさせてくれた。
それくらいで簡単に良い人だなって思う私はおかしいのかな。
「寒いよぉ」
外は暑いのに、ここは冷たい。与えられた布団をかぶっても冷たさが私の体を芯まで冷やした。
なんでだろう。昔はこんなことなかったのにな。
あの日、私は教会に帰ったら、神父さんにこの牢屋へと入れられた。
なにか悪いことをしたのかなって思って謝っても神父さんは何も答えてくれなかった・
ただ一日一回貰えるご飯のときだけここに来てご飯を置いて帰るだけ。
一生懸命謝っても神父さんは何も言ってくれない。表情一つ変えずにご飯だけを置く。
そんな神父さんでも地下室にいれば少しは安心できたから、必死に呼びかけて、何とかこっちを見てもらおうと頑張った。
無駄だったけどね。
今、何日だろう。
私が告白してから、どれだけの時間がたったんだろう。
ごめんね、先生。約束守れなかったよ。
また明日って言ったのに。これじゃあ嫌われちゃったかな。
そんなの嫌だな。
会いたいよ先生。
返事貰ってないから。嫌いって言われてもいいから会いたいよ。
寂しいよ。
冷たいよ。
一人にしないで。
私を見つけて。
何か月たったのかな。
もう先生探してないだろうな。
それって寂しいな。
先生を夢中にしたいって思ってたけど
私が先生のことで頭一杯だよ。
先生から教えてもらったこと一杯思い返したんだよ。
きっと成績も良くなってるよ。
だからテストしよ、ねぇ、先生。
私、良い子になったよ?
先生はやっぱり良い子の方が好きなのかな。
どうやったら好きになってくれるかな。
考えよう。
いっぱい考えよう。
また先生に会えたら
いっぱい私のこと、好きになって、もらうんだ。
好き
好き
好き
好き
「あれ、今私何回数えたっけ、まぁいいや、最初から数えよ」
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
好き
大好き
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き「好き」好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き「好き」好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き「大好き」好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き「私」好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き「好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き先生が」好き好き好き好き好き好き好き好き好き「好き」好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き「先生の」好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き「お嫁さんに」好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き「なりたいな」好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き「だから」好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き「早く」好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き「迎えに来て」
好き好き好き好―――カチャリ、音がした。
顔を上げると神父さんがいた。
なんだろう。
私になにか用なのかな。
ご飯は、もう食べたよ。………食べたっけ
まぁいいや私は忙しい。
そうだ、私は忙しいのに
先生のこと、考えてるから
忙しいのに。
どうしたら先生に好きになってくれるかなって
ずっと考えてたよ。
先生としたいこといっぱい考えたよ。
子供の名前もね、いっぱい考えたんだよ。
だって、だってそうしないと、先生のこと考えてないと苦しいよ。
独りぼっちは嫌だから。
寒いのも冷たいのももういやだから。
お腹空いたよ。
喉乾いたよ。
もう体も動かないよ。
先生としたいこと、できないよ。
ざりざり、ざりりり
私の体が引きずられていく。
階段をがっこがっこ引っかかりながら連れられて行く。
どこに行くんだろう。
久しぶりに地下室から出た。
女神様だ。
お久しぶりです。
女神さまは元気ですか。
私は、あんまり元気じゃないです。
最近お祈りしてなくてごめんなさい。
こんな私ですけどお願いがあります。
先生に会いたいです。
一度だけでもいいから先生に会いたいです。
お願いします。
お祈りいっぱいします。
だからお願いします。
良い子になりました。
だからお願いします。
お願いします。
首に冷たいものが巻かれた。
硬い何だろう。
手も足も硬いものがつけられた。
そんなことしなくても、もう動けないよ、神父さん。
………その手に持ってるのはなぁに。
危ないよ。怪我しちゃうよ。
「スズシロ」
なぁに。神父さん。
「貴方は死にます」
………そっか。
「死んで、精霊になるのです」
死んじゃうのかぁ。
死にたくないなぁ。
逃げたいなぁ。
なんで死なないといけないのかなぁ。
やっぱり私良い子になれなかったのかなぁ。
悪い子だったのかなぁ。
それともお父さんは私のこと嫌いなのかなぁ。
私はそんなことないのになぁ。
お父さんも、好きなのになぁ。
じゃあやっぱり私が悪いのかなぁ。
だったら仕方ないのかなぁ。
「見えますか。スズシロ。村の様子が」
神父さんに持ち上げられてみた、村は真っ赤だった。
太陽のようなあったかい赤色じゃなかった。
怒ってるみたいな赤色。
何に怒ってるんだろう。
「亜人がやってきました。このままだと村はなくなってしまいます」
「でも、あなたが死ねば、あなたが守り神になればきっと村は救われます」
「このままではあなたが大好きな先生も、犠牲になってしまうことでしょう」
先生も、死んじゃう。
それは嫌だ。
死んじゃいやだよ、先生。
うん、だったら、私守り神になる。
守り神になって、先生を守るよ。
そのために死ぬんだったらきっとそれって
愛だよね。
でも、その前に、やっぱり
会いたかったなぁ。
先生に、会いたかっ「スズシロさん?」
「何をしてるんですか。神父さん」
「…おや、先生」
「僕には、スズシロさんを、殺そうとしてるようにしか、見えないんですが」
大丈夫だよ。
「………どうしてここに?」
「軍隊が攻めてきましたから、それを知らせようと思いまして。そんなことより、あなたは一体なにを」
「仕方ないことなのです」
「仕方ない。何が仕方ないっていうんですか」
先生、どうしたの?
「こうすれば村の皆は救われます! スズシロはこの村の守り神になるために生まれた存在なのです!!」
「何を言ってるんですか! その鉈を捨ててください!!」
「貴方は村を亡ぼすつもりなのですか!」
「村一つのために何の罪もない子供を殺すんですか! あなたの女神はこんなことを望んでるんですか!?」
「女神がなんですか! いくら祈ってもこの世は良くならない! 邪悪な亜人には神の威光など通じない!! こんな世界に女神などいませんよ!!」
そんなことないよ。
だって女神様はお願いかなえてくれたよ。
先生を呼んでくれたんだから。
「だから私が神を作るのです! 私たちを守ってくれる神を!! だから邪魔を、っっ!」
先生、人を叩いちゃだめだよ。
「スズシロさん。逃げよう!」
先生が私の手を握ってくれた。
暖かい。とっても暖かい。
「このっ、邪魔をしないでください」
お父さん。先生を叩かないで。
血が出ちゃってるよ、先生。
「このっ、このっ、邪魔をするなっ」
「ぐっ、うっ、うぐっ」
やめてお父さん。先生も死んじゃうよ。
逃げて、先生。
「大丈夫。大丈夫だからね、スズシロさん」
「ええいっ、こうなれば先にあなたを殺すことにしましょうか!」
「っ」
「―――っ」
「えっ」
必死に力を入れたら体がちょっと動いた。
なんとか先生を突き飛ばす。
ごりっ、ばきって音がした。
痛い。
とっても痛い。
死ぬのかな。
やっぱり怖い。
先生のためなら死ねるって思ったけど、やっぱり怖いよ。
死にたくないよ。
「スズシロさんっ!」
「無駄です。もう救うことはできません」
「スズシロさんっ、スズシロさん」
先生が私の手を握ってくれた。
「ごめん、ごめんよスズシロさん。守れなくて、ごめんよ」
いいんだよ先生。
先生がいたから私楽しかった。
恋をしないで死ぬより、先生を愛して死ねたんだからきっといい人生だったんだよ。
それだけじゃないよ。死んだら私は先生を助けれるんだよ。
お父さんも、砂糖氷のお姉さんも、子供たちもみんな助けれるんだよ。
怖いけど
死にたくないけど
それでもね
大丈夫だよ。
だから手を握ってて、そうすれば私頑張れるから。
「僕が、もっとしっかりしてれば、君をあの日、見送らなければ」
どうしたの先生、もっと強く握ってよ。
「あの人の、心の内を見抜いていれば」
だめだよ、先生、これじゃあ手が離れちゃうよ。
先生、男の子でしょ。男の子は女の子の手をしっかり握らないといけないんだよ。
「何のために、僕はこの時代に来たんだ」
おかしいな。先生の手の感触がなくなってきた。
「君を、助けるためじゃなかったのかっ」
あ、先生
手を離さないで。
私の手を
離さないで
スズシロさんの手が地面に落ちた。
「………スズシロさん」
「死にました。スズシロは死にましたよ」
「わかってます! あなたが殺した! そして僕の代わりに殺された!!」
助けに来たのに、助けられたのは僕だった。
「しかしここで神様になれば話は別です。おどきなさい!」
突き飛ばされる。よけられなかった僕の体は地面に転がった。
神父が鉈を大きく掲げる。その下にはスズシロさん。
「きこえますか! 村から聞こえる断末魔が! 亜人は女子供であろうと見境なく命を奪っていきます!」
「ですがスズシロが神になれば全部なかったことになるのです!!」
「ありがとうスズシロ! ありがとうスズシロ! どうか貴方が心優しき女神とならんことを!!」
「駄目だっ――――」
振り下ろされた。
ぶつんと斬れた。
ころりと転がった。
「あ、あ、あぁああああぁあああああああああああああぁああっ!!」
「っ!!」
目を開ける。
目を閉じていたつもりはない。僕はスズシロさんを
「おはよう。先生」
「っ 君は」
目の前にはあの白い亡霊がいた。
いや、まさか、君は
「スズシロさん、なんだね」
「うん。1000年ぶりだね。先生」
「僕は、君を、助けることが」
「ううん。わかってるから。先生が私を必死で助けようとしてくれてたってことは」
「あの後時間が戻って、私はあそこで神様になったんだ。いや、なれなかった」
「でも神様になれなかった私を不思議な魔法使いさんが、神様にしてくれて、ここの守り神になった」
「何百年もこの学園を守ってきたんだよ。だって先生は先生だから。だから学園を大切にしないといけないって思った」
「ずーっといっぱい頑張ってたら、先生が今度は私を見つけ出してくれた」
「だからね、今度はずっと一緒だよ」
「ね、先生」
今日はここまで
おやすみなさい
男「またこの姿か、一年はちゃんと体があったから変な気分だ」
スズシロ「一緒だ、御揃いだー」
男「僕がこの姿になったのはスズシロさんが関係あるの?」
スズシロ「私のせいでもあり、ロウェナのせいでもある」
スズシロ「でも先生があの時私を見つけたからだよ。あの塔で」
男「僕があの時見つけた塔。そして隠されてたスズシロさんを」
スズシロ「やっぱり先生と私は赤い糸で結ばれてるんだよ。きゃっ、ロマンティック乙女」
男「何が何だかわからないけど。あ、外がもう真っ暗だ。そういえば今一年後とかになってないよね」
スズシロ「大丈夫。数時間しかたってないよ」
男「良かった。でもみんな心配してるだろうし、もう帰らなきゃ」
スズシロ「…帰っちゃうの?」
男「もう夜遅いしね」
スズシロ「寂しいな。寂しいよ先生」
スズシロ「…先生」
男「………」
1.スズシロを連れて帰る
2.ここにいる
3.説得する
>>468
2
男「ここにいるよ」
スズシロ「ほんと! うれしい! ひゃっほいっ!」
男「同じ幽霊同士、夜通し語り合おうか」
スズシロ「だったら、私やりたいことあるんだ」
男「なに?」
スズシロ「先生の授業受けてみたい! まだ途中だもん!」
男「くすっ。もちろんいいよ」
スズシロ「わーい。久しぶりの先生の授業だー!」
男「それじゃあゼミに行こうか」
男「だからこうなるんだ」
スズシロ「わー、脳みそぐるぐるしてきた。脳ないけど」
スズシロ「やっぱり1000年前とじゃ教えること全然違うね」
男「昔は魔導技術も全然だったからね」
スズシロ「私が生きてたら、もっと色々知れたのかなぁ」
男「これから色んな事を知っていこう。なんせ僕らには時間が有り余ってるからね」
スズシロ「うんっ! 先生と私、ずっと一緒だもん」
男「僕も学園の亡霊になってしまうのか」
スズシロ「夫婦亡霊だね! 伝説のカップルと呼ばれるくらいになろう」
男「夫婦じゃないです」
スズシロ「ぷくー」
男「はいはい、それじゃあ授業の続きをするよ」
スズシロ「赤ちゃんはどこからくるんですか」
男「種族による」
スズシロ「んもうっ」
~44週 日曜日~
ルーティ「いないっ。先生が帰ってこない!」
エグゾ「あとは俺が待ってやるからルーティはもう寝ろよ」
ルーティ「先生が事件に巻き込まれてるかもしれないのに、寝れないわよ」
ルーティ「もし、何かあったらその時は」
エグゾ「落ち着け落ち着け。きっと大丈夫だから」
エグゾ「おいメイド。なんかあったかいスープでも作ってやれ」
メイド「承知いたしました」
ルーティ「先生………、帰ってきて………」
男「もう朝か」
スズシロ「頭が熱暴走しそうだよぉ」
男「それじゃあ今日はここまでにして」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>473
2ルーティ
男「ちょっと家に戻ってくるね」
スズシロ「さみしいなー。でも正妻としての余裕は見せておきたいから行ってらっしゃいと言ってあげるよ」
男「正妻ではないです」
男「ただいま」
ルーティ「! 先生っ!」
男「わっ」
ルーティ「よかった、よかったわぁ。先生が無事で」
男「…もしかして、ずっと待っててくれた」
男(なんて聞くまでもないか。くまがくっきり見える」
ルーティ「だって、先生が危ない目にあったんじゃないかって」
男「あ、あはは。そんなことないよ」
男(あったけども)
ルーティ「よかった、よか、った」パタンッ
男「ルーティさん!?」
エグゾ「ずっと気を張り詰めてたからな。気が緩んで疲労が一気に来たんだろう」
エグゾ「眠ってるだけだ」
男「心配かけたみたいでごめん」
エグゾ「ったく、お前が幽霊じゃなかったら顔が変形するまでぶんなぐってたんだがな」
男(幽霊でよかった)
エグゾ「セイレーンは愛情深いんだ。嫉妬もな。私はそんなことないが」
エグゾ「だからルーティはきっといつか潰れる。お前のせいでな」
男「………僕の、せい」
エグゾ「あぁ、全部お前のせいだ。ルーティがこうなったのも、あのアイドルたちが悲しんでるのも全部お前のせいだ」
エグゾ「これ以上、誰かを不幸にしたくなかったら、もっとまじめにルーティに付き合ってやってくれ」
エグゾ「頼む」
男「………」
エグゾ「とりあえずルーティをベッドで寝かせるから、今日一日はついててやれよ。断るならひどい目に合わせる」」
男「わかった。僕の責任だしね」
エグゾ「ん。その体なら水中来れるだろ。先行ってるぜ」ジャボンッ
ルーティ「ぷく、ぷくく、ぷくぅ」
男(水中種族の部屋。家具なんかも僕たちとはまるっきり違うんだな)
男「ルーティさん」
男(ルーティさんがおかしくなったのはわかってる。前までは虫も殺さないような女の子だった)
男(気が付けば、学内のアイドル達を追い込み、アイホワイトさんとセラスさんを退部させるような子になっていた)
男(僕のせい。うん、僕のせいなんだろうな。ルーティさんの気持ちはわかってた。でもその気持ちにこたえることができなかった)
男(子供は憧れで恋をするから。その好意に答えるわけにはいかない。そう思ってたんだ)
男「ごめん、ごめんよ。ルーティさん」
男「僕がいなければ、良かったのかな。あの日、ゼミに誘わなければ」
男「君は、優しいままでいたのかもしれない」
ルーティ「ぷく、ぷくくく、ぷく」
ルーティ「ぷくく、ぷくっ」パチッ
ルーティ「………先生」
男「おはよう。ルーティさん」
ルーティ「! 先生なんで私の部屋に。恥ずかしい」
男「苦しそうだったからさ」
ルーティ「そんな。先生のことで私、なにもつらいことなんてないわ」
男「ごめんね、ルーティさん」
ルーティ「謝らないで。だって私、先生のこと、こんなに思えて幸せなの」
ルーティ「心配で胸が痛くて苦しいのも、愛の証だって思えるから、とっても幸せなの」
男「………」
男(彼女をここまで追い込んだのは僕だ)
男(だったら僕が彼女を助けなければいけない。そのために僕は………)
男(ダメだ。解決策が見つからない。もし、 僕がルーティさんを受け入れたらすべて元通りになるのかな)
男(元通りの、ただの可愛い女の子に)
ルーティ「もうこんな時間。夜ご飯の時間ね」
ルーティ「行きましょう、先生」
男「うん………」
ルーティの好感度【92】
ルーティへの好感度【55】
~45週~
スズシロ「ばぁ!」
男「わっ。おはようスズシロさん」
スズシロ「寂しかったけど頑張ったんだよ。褒めて褒めて」
男「ありがとう。スズシロさん」ナデナデ
スズシロ「きゃっ。嬉しいっ」
男「さてと、今から僕はゼミの講義があるから」
スズシロ「一人にするの?」
男「うーん。スズシロさんをゼミに連れて行っていいものか」
スズシロ「じーっ」
男「うーん、えっと」
スズシロ「えへへ。冗談だよ。私ここで待ってる」
男「ごめんねスズシロさん」
スズシロ「はーい。またねっ、先生」
スズシロ「また1000年待たせたら、イヤだよ?」
オルタ(あいつら、なんの会話してんだ)コソコソ
男「気分的に凄い久しぶりの講義だ」
男「よし、それじゃあ今週は」
亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>479
プライヤ文系
ヒヅキ【理系 232】
ベルスタシア 【文系 486】
ジェラルド【運動 443】
サレム【文系 556】
ルーティ【魔導 347】
プライヤ【文系 122】
ロウェナ【理系 384】
ミレイア【魔導 431】
リリ【魔導 558】
~45週 土曜日~
エヴァ「ふはははは、エヴァ様は今日もご機嫌なのだ!」
レーナ「いつもご機嫌でええことやなぁ。ティファはんなんかげっそりやで」
ティファ「最近半端ないくらい仕事が忙しいんですわ。おかげで髪も羽根もボロボロ」
エヴァ「んむ? ならこのエヴァ様が手伝ってあげてもいいのだぞ?」
ティファ「貴方に手伝ってもらうと余計仕事が増えそうですの」
レーナ「まぁ、エヴァはんはトラブルメーカーやからなぁ」
エヴァ「かっちーんと来たのだ! 未来の大魔神エヴァ様を無能扱いとは許せぬのだ!」
エヴァ「こうなったらエヴァ様のじつりきを見せつけてやるしかないのだな。それでは風紀委員のところに行くのだ!」
ティファ「ちょちょ、ちょっとお待ちなさい。あなたがあそこに行ったらもうそれは大変なことになりますわ。またお姉さまが溶けてしまう」
エヴァ「にゃーっはっはっは。エヴァは猪突猛進なのだ」
パト「ちなみに猪は真っ直ぐしか進めないわけじゃないんだよ。パトちゃん豆知識でしたー」
レーナ「うちは面白そうやから俯瞰しとくで!」
ティファ「誰か手伝ってくださいまし! この暴れん坊娘を止めてくださいまし! 誰か! ビクトさんでもいいですから!」
エヴァ「そこまで否定されると怒りを通り越して悲しくなっちゃうのだ。でもエヴァ様は悲しみで足を止めるほど弱くはないのだ。それいざ進め!」
レーナ「二人といると退屈せんなー」
ティファ「もうワルフ先輩でもいいですから! わがまま言いませんから!」
ティファ「………さっきパトちゃん先輩がいましたわ!?」
男「最近ルーティさんに監視されてます」
男「今日はルーティさんが出かけてるから良いけど」
男「さてと」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>483
2ロウェナスズシロ
男「ロウェナさんとスズシロさんを会わせてみよう」
男「何が起きるかわからないけど、あの二人は同じ人? っぽいし」
男「ということで呼び出してみました」
ロウェナ「休みの日までお姉さんを呼び出して。そんなに会いたかったのかー、仕方ないなー。頭を撫でてしんぜよう。ほーらなでなで」
男「今日もロウェナさんは元気だね」
ロウェナ「元気はお姉さんの取り柄ですさかい。ごっつぁん!」
男「実はロウェナさんに会わせたい人がいるんだ」
ロウェナ「えっ、お姉さんに!? こここ、これはもしかしてご両親へのご挨拶!?」
男「違うから」
ロウェナ「いやんいやん。お姉さん照れちゃうなぁ」
男「はいはい。いきますよー」
ロウェナ「いやーん」
スズシロ「ふんふふーん」カキカキ
男「スズシロさーん」
スズシロ「!」ピコンッ
スズシロ「先生!」バッ
ロウェナ「わっ」
スズシロ「!」
男「紹介するよ。この白い髪の人はスズシロさん。そしてこっちが」
スズシロ「ロウェナ」
男「やっぱ知ってるのか」
ロウェナ「白い髪は悪い幽霊だよっ。離れて!」
スズシロ「くすくす。何を言ってるのかな。私はとーってもいい幽霊なんだよ」
ロウェナ「ガルルルル。先生は渡さないよっ」
スズシロ「渡さないって。あなたは、先生の何なの?」
ロウェナ「恋人! 予定!!」
スズシロ「へぇ。でもそれはあり得ない。だって先生と私こそが恋人なんだから」
ロウェナ「そんなことないっ」
スズシロ「なんでそんなこと言えるの?」
スズシロ「人を愛せないあなたに」
ロウェナ「っ!!」
男「ちょ、ちょっと待った。喧嘩はだめだよ」
スズシロ「喧嘩? 本当のことを言っただけだよ、先生」
ロウェナ「愛せるもん、好きだもん。先生のこと、好き、だもん」
スズシロ「違う。あなたは人を好きになれない。だって」
スズシロ「そういう気持ちは全部私が持ってるから。あなたは私の残骸でしょ」
ロウェナ「違う、違うもん。私は、違うもん」
スズシロ「私の神様になれなかった部分。あなたは『好き』『愛してる』って気持ちを演じてるだけ」
スズシロ「なーにもわかってない」
ロウェナ「そんなことっ、ないもんっ」タタタタタ
男「ロウェナさんっ」
男「スズシロさん。ダメだよ」
スズシロ「だって本当のことだから。あの子は私の亡霊」
スズシロ「あの時私は先生を守りたいっていう『愛』の気持ちから神様になった。そして取り残された部分は亡霊としてロウェナになったの」
スズシロ「だからロウェナに人を愛することなんてできないんだよ? 先生を愛してるのは私」
スズシロ「ロウェナじゃないもん」
男「………」
スズシロ「………ごめんなさい先生。悪い子になって、ごめんなさい」
男「いや、君たちの気持ちを深く考えなかった僕が悪いよ」
スズシロ「でも、だって、あの時、先生を好きだった私の気持ちは、私だけのものなんだもん」
スズシロ「先生を好きって気持ちは、私のだもん」ギュッ
男「………」
1.スズシロさん慰める
2.ロウェナを追う
>>487
1
男「ごめん。僕は君たちになにかあるんじゃないかって、それだけの理由で」
男「傷つけてごめん」
スズシロ「っ、ひくっ、ひくっ」
スズシロ「この気持ちは私だけのだもん。先生を好きだって、ずーっと大事にしてたこの気持ちは、私だけのだもん」
男「………」ギュッ
スズシロ「先生………」
男「同じ幽霊だから触れるんだね。僕が幽霊でよかったよ」
スズシロ「…好き、先生、大好き」
スズシロ「この気持ちがあったから私はずーっと待つことができたんだよ。だから」
チュッ
男「!」
スズシロ「これくらいは許してね」
スズシロ「えへへ、先生にキスできるのは、同じ幽霊の私だけ。私の、えっと、専売特許! なんだよ」
スズシロ「専売特許であってるよね」
男「よく勉強してるみたいで嬉しいよ」
スズシロ「えへへ。だって先生に私のことを大好きになってもらいたいから」
スズシロ「先生の理想のレディーを目指して頑張るのだ! えへんっ」
スズシロの好感度【100】
スズシロへの好感度【40】
ロウェナ「私だって、私だって好きになれる」
ロウェナ「だって人間になれたんだから、きっと恋もできるよね。ね、先生」
~45週 日曜日~
ベルナルド「あぁっ、マリア、なぜあなたは保険医なのか! クラスメイトであれば、あなたのその美しさを眺めることが容易いというのにっ」
ベルナルド「どうにか、あなたに近づきたい。そうしなければこの気持ちがこの体から溢れ爆発してしまいそうだっ」
ベルナルド「あぁ! 我が愛しのマリアよっ」
グレゴリー「………」
ベルナルド「おぉ! そこにいるのは我が盟友、グレゴリーではないか! 今日も寡黙で硬派な男よ!」
グレゴリー「………」ペコッ
ベルナルド「次の舞台の衣装が完成したのか? さぁ、君の思うまま私を染めてくれ!」
グレゴリー「………」クイクイ
ベルナルド「ん? どうした我が盟友グレゴリーよ。手招きなどして。採寸など不要!」
グレゴリー「………!」パンチッ
ベルナルド「げふっっ。う、裏切ったか、グレゴ、リー」パタンッ
グレゴリー「………」ヒョイッ
ドスドスドス
ゴンゴン
ミーシャ「はーい。急患ですか?」
グレゴリー「………」ポイッ ドスッ
ミーシャ「これは、潰れた蛙みたいな」
グレゴリー「………」キョロキョロ
ミーシャ「今日は先生は出張してるんですよ。でも私だって治療くらいできますから安心してください」
ミーシャ「さぁさぁ、こちらのベッドに」
ベルナルド「うーん、うーん、な、なぜだー、なぜ私を」
グレゴリー「………」ゴメンヨ
マリア「あんた、また人間なんか拾ったのねぇ」
男「色々ありまして」
マリア「変人にもほどがあるわ。あの子だけで人間は十分なのに」
男「そういって、ちゃんと治療はしてくれるマリアさんは優しいですね」
マリア「これでも医者のはしくれだから。それにあなた私のタイプだから」
男「………」
マリア「冗談よ。1割は冗談。また見に来るわ」
男「ありがとうございました」
男「さて、それじゃ」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>495
2ベルスタシア
男「ベルスタシアさーん」
ベル「およ。どうちたの先生」
男「ちょっと気分転換にね」
ベル「気分転換に使われる女なのね、およよ」
ベル「ベールちゃんに言いつけてやる!」
男「えっ、ちょっ、ごめんっ」
ベル「なーんて冗談だよ。気分転換に散歩してたんでしょ」
男「うん。散歩してると言い考えが浮かんだりするから」
ベル「散歩してるのも研究のためだなんて、先生はまったく研究バカだね」
ベル「それじゃあこの気分転換のプロ。ベルスタシアちゃんに任せて!」
男「確かにベルスタシアさんに任せれば安心だ」
ベル「えーっと確か今日は演劇部の公演があるよ。行ってみよ」
男「演劇部か。演劇なんてほとんど見たことないな」
ベル「たしか、恋愛ものだったかなー。純愛コメディって言ってた」
男「演劇ってもっと堅苦しいと思ってたよ」
ベル「演劇部は色んなジャンルをするからね。それじゃレッツゴー」
「お前に」
「貴方に」
「好きだと言わせて見せる!」
ワーワー
男「人多いね」
ベル「皆恋愛は大好きなんだよ」
男「ベルスタシアさんも?」
ベル「 もちろん!」
ベル「女の子は皆恋愛が大好きなんだ」
男「そっか。たしかにゼミの女の子たちも恋愛に興味津々だなぁ」
ベル「先生もモテモテだもんね」
男「あー、うん」
ベル「およ。否定しないんだ」
男「否定するのはやめたよ。ここでとぼけたら流石に良くない」
ベル「男らしー」
ベル「あー、私も恋できるかなー」
ベル「なんて」
男「はー、なかなかだった」
ベル「面白かった! そして演劇の後は食事と相場が決まってるんだよ」
男「案内料代わりに何か好きなものを食べに行こうか」
ベル「死神がやってる串焼きやがあるって」
男「なんか怖いな………、ん、死神?」
ベル「それじゃいこいこー」
リリス「いらっしゃい。ん、お前は」
男「リリスさん。串焼きやもやってたんだね」
リリス「屋台も始めたんだ。買っていけ」
ベル「わーい、何にしようかなー」
リリス「お前はいつも連れている女が変わるな」
男「言い方」
ベル「よし、それじゃこれとこれとこれを3本づつ」
リリス「毎度あり」
男「いっぱい食べるね」
ベル「そういうこと女の子に言っちゃだめだよ」
男「ごめん。…あ、あれ、財布がない」
ベル「落としたの?」
男「ごめん、ちょっと探してくるよ」
ベル「それじゃあここは私が払うよ。私が食べるんだし」
ベル「あとで探しにいこ?」
男「いいの? ベルスタシアさん、あまりお金がないんじゃ」
ベル「あっ、えっと最近ちょっとバイトしたから」
男「そっか。あとでお金返すから」
ベル「余は満足だよー」
男「流石リリスさんのお店だね。良い肉使ってるみたいだ」
ベル「どう、気分転換にはなったかな」
男「やっぱりベルスタシアさんといるといろいろあって楽しいね」
ベル「どきっ。まさか先生、私のことも」
男「違うから」
ベル「なーんだ残念。それじゃあ財布探しに行こうか」
男「チケット買うときはあったから劇場の中かな」
ベル「それじゃあいってみよー」
男「うーん。ないなー」
ベル「誰かがもってたのかな。風紀委員のところに行ってみる?」
男「そうしよう。親切な誰かが届けてくれてるといいな」
ベル「それじゃ先生はここで演劇部の人とかに聞いてみて。私は風紀委員のところ言ってくるから」
男「そんな。悪いよ」
ベル「大丈夫! それじゃ!!」
ベルナルド「無事舞台に出ることができてよかったぁ!!」
グレゴリー「………」ゴメンネ
ベルナルド「済んだことさ盟友よ。お前の思い、しかと伝わったぞ!」
男「あのぉ」
ベルナルド「むっ! 私にサインを求めようというのか! よかろう、ファンサービスは花形の務め!」
男「いえ、そうじゃなくて。財布を落としてしまって、届いてませんか?」
グレゴリー「………」ブンブン
ベルナルド「私も見てないな。他のものに聞いてこよう」
男「ありがとうございます」
ベルナルド「? その顔どこかで見たような。先ほどの公演を見ていたか?」
男「見てました。え、覚えてるんですか?」
ベルナルド「演者たるもの、観客席の隅々まで見えなければ。それにあのベルスタシアと一緒にいたから目立っていたぞ」
男「やっぱベルスタシアさん、顔広いんだなぁ」
ベルナルド「広いも何も」
ベルナルド「あのレディライト財閥の娘と言えば知らんものはいないだろう」
男「レディライト財閥………え、あの世界企業の?」
ベルナルド「まさか知らなかったのか?」
男「う、ううん。まったく知らなかった」
グレゴリ「………」ツンツン
男「? あっ、僕の財布!」
ベルナルド「見つかって何よりだ! 記念にその財布に私のサインを」
男「あっ、それは結構です」
ベルナルド「私のファンサービスを拒否するだと!?」
ベル「ただいまー。風紀委員には届いてないって」
男「おかえり。ごめんね向こうまで行かせちゃって」
男「無事財布は見つかったよ」
ベル「そっか、良かった!」
男「それじゃあさっきのお金を」
ベル「ごちになりますっ」ペコリッ
男(………でもベルスタシアさんはあの財閥の娘なんだよな。お金に困ってるなんてことあるんだろうか)
1.聞いてみる
2.聞かないでおく
>>502
2
男(隠してるってことは言えない事情があるんだろう)
男(だったら僕が口を突っ込むことじゃない。それにベルスタシアさんには変わりないのだから)
ベル「風紀委員室まで行ってお腹すいたなー。あっ、あそこにクレープ屋さんが!」
男「どうぞ、お礼におごりますよ」
ベル「わーい」
ベルスタシアの好感度【50】
~46週~
男「もうすぐテストだ」
アータル「テストつくんのだりぃな」
男「先輩はいっぱい生徒担当してますからね」
アータル「おう、ゼミなんか目じゃないぜ」
アータル「つーことで手伝え? わかった? ありがてぇ」
男「先輩耳ついてます?」
アータル「おう。プリティーな耳だろ」
男「………サラマンダーの耳ってどこなんですか」
アータル「ところでお前んとこのゼミ生は大丈夫なのか? お前の運命を左右してんだぞ?」
男「うーん。大丈夫、だと思います」
アータル「ならあいつらを信じてやるだけだな。じゃ、俺はホームルームあっからよ」
男「はい。それではまたあとで」
男「テストが近いから気合を入れていこう」
男「よしそれじゃあ今週は」
亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>508
今日はここまで
おやすみなさい
ジェラルド文系
ヒヅキ【魔術 693】
ベルスタシア 【文系 449】
ジェラルド【文系 139】
サレム【理系 609】
ルーティ【魔導 371】
プライヤ【魔導 1290】
ロウェナ【文系 441】
ミレイア【理系 385】
リリ【魔導 374】
~46週 土曜日~
イルミ「そろそろにぃくんに告白してもいいころだと思う」
オル「またその話ぃ? でも結局告白しないんでしょ★」
イルミ「ずばっと言われると辛いよ」
オル「だって毎月それいってるじゃん★」
オル「リューンちゃんはどう思う☆」
リューン「妄想がはかどりますっ」
オル「リューンちゃんはいつも通りだねっ。リューンちゃんは告白しないの? 例えば少年とか☆」
リューン「しょっ、しょうねんしゃんっ!? そ、そんな、少年さんのような人が私のこと好きになってくれるわけないですし」
オル「その言い方だと、リューンちゃんは少年のこと好きだって聞こえるぞ?★」
リューン「ひゃっ!」
イルミ「ちょっと、私のコイバナも聞いてくださいよぉ。リンネちゃんがいなくなって聞いてくれる人がオルレアンちゃんしかないんだよぉ!」
オル「リンネちゃんの転校、急だったもんね。もしかしてイルミちゃんのコイバナ、というか愚痴が嫌になって転校したんじゃ?★」
イルミ「それはひどすぎるよ!?」
リューン「まぁまぁイルミちゃん。私でよければ聞きますから」
イルミ「わーん、リューンちゃんやさしーっ」
オル「はよ告れ★」
イルミ「わーん、オルレアンちゃんきびしーっ」
被虐姉「これで、いいのかしら」
メイド「えぇ、それでいいですよ」
被虐姉「難しいわね。家事って」
メイド「ここに置いているのですから、それくらいはこなしてください」
被虐姉「…あなた、私に厳しくない?」
メイド「優しくしているほうだと思いますが」
被虐姉「ま、あそこにいるよりかは億倍マシだからいいけど」
メイド「………」
男「あっ、メイドちゃん。ちょっと出てくるから」
メイド「分かりました。お気をつけください」
メイド「ご主人様のために食事が作れないのは少し精がでませんね」ボソッ
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>516
2ヒヅキ
ヒヅキ「…」テクテク
男「あれ、ヒヅキさんだ。どこにいくのかな」
男「おーい」
ヒヅキ「!」
男「どこに行くの? そんなもの持って」
ヒヅキ「………戦いだ」
男「戦い?」
ヒヅキ「この刃。お前を守るために振るうと決めた。だから学内の強者に勝負を挑むのだ」
ヒヅキ「強くなれれば私はお前を好きでいると確信できる」
男「僕として生徒同士で争うのはお勧めできる立場じゃないね」
男「でも僕が原因だしなぁ………」
ヒヅキ「殺し合いをするわけではない。ただ強い者と戦い、勝敗をつけるだけだ」
男「ところでその対戦相手は?」
ヒヅキ「>>518と言ったか」
ヒヅキ「番町連のユークリッド・オルカだ」
男「ゆ、ユークリッドってあのお淑やかって言われてる人だよね」
男(その実、狂暴って聞いたことがあるけど)
ヒヅキ「お淑やかと言えど、学内最強レベルだと言われている。相手にとって不足はない」
男「………大丈夫かな」
ヒヅキ「お前は私を信じてくれればいい」
ヒヅキ「そうすれば私はどこまでも強くなれる」
男「わかった。でも危なくないように僕もついて行く。いいね」
ヒヅキ「ならば見ていろ。さらに強くなったこの私の姿を」
今日はここまで。
ヒヅキさんってはじめは寡黙だったのに今は素直なデレデレになっている気がする。
ユーク「あぁ、久しぶりに自由な一日。優雅に過ごすのが久しぶりです。こうしてカフェテラスで紅茶を嗜み、ケーキを戴く。なんてすばらしいことなのでしょうか」
ユーク「ふふ、こうしていると他の女生徒が憧れの視線で見てくれるから楽しいですね。学園のお姉さまと呼んでくださる子もいますし」
ユーク「私はこんな日常を送りたいのです。素晴らしきかな休日」
ヒヅキ「ユークリッド・オルカだな」
ユーク「………素晴らしき休日を邪魔しようとするあなたは誰です」
男「あー、こんにちはユークリッドさん」
ユーク「貴方は。一体何用ですか」
男「僕というよりこっちのヒヅキさんが君に用事があるんだ」
ユーク「お悩み相談ならどうぞ、そうでなければ遠慮してほしいですね」
ヒヅキ「戦ってほしい」
ユーク「………貴方の差し金ですか?」
男「そういうつもりはまったくないよ。彼女はただ強くなりたいだけだから」
ユーク「世のため人のために生きる平和主義者ですから、戦いなんてまっぴらです。お引き取りを」
ヒヅキ「そこをどうか、頼む。お願いだ」ガシッ
パリンッ
男「あっ」
ユーク「ふ、ふふふ。そこまでして私のゴールデン休日タイムを邪魔するのですね。いいです」
ユーク「表に出なさい牛野郎。ぶっ飛ばしてあげますから」
~人気のない場所~
ユーク「遠慮はいりません。かかってきなさい」
ヒヅキ「獲物は」
ユーク「獲物? そんなもの決まってます」
ユーク「この身一つ。それで充分」
ヒヅキ「流石、噂にたがわぬ豪傑だな。私は遠慮せずこいつを使わせてもらう。峰打ちにはするが」
ユーク「どうぞ。ついでに私はここから動かないと、宣言してもよろしいですが?」
ヒヅキ「挑発には乗らない。では行くぞ」
男(はらはらするなぁ。ヒヅキさんを応援すべきなんだろうけど、素手のユークリッドさんのほうが心配だ)
ヒヅキ「―――っ!!」
【コンマ30以下で勝利】
>>527
ヒヅキつよーい!
ユーク「ふぅん。なるほど」サッ サッ
ユーク「素人ではないようですね」
ヒヅキ「お前もその動き、ただものではないな」
ユーク「そんな私はただの女子生徒Aですよ」
ヒヅキ「っ! そこだっ!!」
ユーク「残念」パシッ
男(指二本で刀を止めた!?」
ヒヅキ「っ! っ!」グググッ
ユーク「ただの女子生徒Aですが。こんな武器をもった人を襲われることは経験あります。そして私はそういう人にたいしてこう思うのですよ」
ユーク「武器がなければなんと脆いのだろう、と」ドスンッ
ヒヅキ「ぐぷっ」
ユーク「獲物はこの身。それは伊達や酔狂ではありません」
ユーク「紅茶の礼くらいはさせていただきますよ」グンッ
ボンッ
ヒヅキ「っ!!!!」
ヒヅキ「ま、まだ、だ、ァ」バタッ
ユーク「これでよろしくて?」
男「…ありがとう。ユークリッドさん」」
ユーク「それでは二度と私の休日を邪魔しないよう、お願いしますよ」
男「もう二度としないよ」
ヒヅキ「………完敗したな」
男「おはよう。ヒヅキさん」
ヒヅキ「すまない。無様なところを見せた」
男「強かったね。ユークリッドさんは」
ヒヅキ「あぁ。強かった」
ヒヅキ「だが武器に頼りすぎたのは確かだ。それを知れただけで私はまた一つ強くなった」
ヒヅキ「だから満足だ」
男「そっか。立てる?」
ヒヅキ「問題ない。もうこんな時間か。すまない」
男「いいよ。それじゃあ帰ろうか」
ヒヅキ「あぁ」
ヒヅキの好感度【83】
ヒヅキへの好感度【10】
【ヒヅキ 運動651】
~46週 日曜日~
少女「あ、みっけた」
フ―「!? ななな、何の用だ!!」
少女「いや、君にこれをあげる」
フ―「…これ、は?」
少女「お菓子。変なものは入ってないから安心してよ」
フ―「どういうつもりだ」
少女「ん、いつも運んでもらってるお礼かな」
フ―「俺はお前を運んでいるつもりはない!!」
少女「いい加減私には勝てないって気づきなよ」
フ―「うがーっ!!」
少女「おっと危ない」
フ―「俺の前から消え二度と現れるな! 次現れた時にはかみ砕くぞ!!」
少女「嫌だよ。いい加減私のこと少しは好きになったらどう?」
フ―「誰が人間など好きになるか!!」
少女「それは残念。私は君のこと好きだけどね」ニヒヒ
フ―「!?」
少女(あれは良い乗り物だ)
男「いい加減研究しか趣味がないのは駄目な気がする」
男「散歩、は趣味なのかな」
男「さてと」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>532
2ジェラルド
アビー「にぃに、発見でーす」
ジェラ「うごぱぁっ!」
ゴロゴロゴロゴロ
ジェラ「いったったった」
男「大丈夫。ジェラルド君」
ジェラ「あれ、どうしたんですか先生。こんなところで」
男「ちょっと買い物にね。ところで頭だけ転がって一体どうしたの」
ジェラ「妹からタックルを受けまして。いい加減自分の力を自覚してほしいのですが」
男「確かに、すごい力だよね」
アビー「おーう! にぃにのヘッド発見でーす。それにオネェ様もいるだなんて、素敵なものがいっぱい見つかるのでぇす!」
男「こんにちは、アビーさん。ジェラルド君の体を担いで走ってくるだなんて、今日もすごい元気いっぱいだね」
アビー「はい、アビーは今日も元気いっぱいな子でぇす!」
ジェラ「アビー。僕の体を返してくれないか」
アビー「はいどうぞ! にぃにボディーをお返ししまーす!」
ジェラ「はぁ、頭が痛いよ。危うく死んでしまうところだった」
アビー「そんな、これくらいじゃ死なないですよ、にぃには冗談が上手ですね!」
ジェラ「………」
男「ところで二人は一体どうしたの?」
アビー「アビーはにぃにとお買い物でぇす! 武器を研ぎに出す次いでににぃにとデートなのでーす」
男「それは兄弟仲がいいことで」
アビー「はい! アビーは大好きなにぃにといれてとっても幸せでぇす! あっ、オネェ様も一緒に来てくれるとアビーはもっと幸せになれます!」
男「それは…。別にとくに急ぎの用事はないけど。いいのかい?」
アビー「はぁい!」
ジェラ「僕も、先生が良ければ」
男「それじゃあご一緒させてもらうよ」
アビー「ふんふふふーん! はんはははーん! べんべけべーん!」ブンブン
男「アビーさん、大きく腕を振らないで。身長差がありすぎて僕たち浮いてる」
アビー「なんと! アビーは悪い子になってしまいましたです!?」バッ
ジェラ「手を下して。僕結構浮いてるから」
アビー「すいませぇん」
男「ほんと、すごい力だね」
アビー「あっ。あれは鍋パフェのお店でぇす!」
男「鍋パフェ?」
アビー「お鍋の中で作ったパフェでぇす! 最近話題なのですよ」
男「すごいボリュームだね。お鍋で作るって」
アビー「にぃにぃ」
ジェラ「はいはい。行こうか!」
アビー「わぁいなのでぇす!」バッ
ジェラルド「おろして」
アビー「鍋パフェ3つおねがいしまぁす!」
ジェラ「3つ?」
アビー「一人一つでぇすよ?」
ジェラ「一つで十分だと思うけどな」
男「うん、僕もそう思う。もしくは僕とジェラルド君で一つ、アビーちゃんで一つ」
アビー「大丈夫でぇす。余ったらアビーがいただきまぁす」
男「そっか」
アビー「にぃにもいっぱい食べないとおおきくなれませーんよ?」
ジェラ「………アビーが大きすぎるだけだよ」
アビー「でもにぃには小さくて可愛いから、大好きでぇす。変わらないままのにぃにでいてくださーい!」
ジェラ「はは、あはは」
アビー「オネェ様も可愛らしいでぇす。きっと女の子の服のほうが似合いまぁす」
男「そんなことはないと信じたい」
アビー「そうでぇす。この後にぃにとオネェ様の服も探しにいきましょーう」
男「それって男物? 女物?」
アビー「愚門でぇす」
男「ねぇ、どっちなの?」
「お待たせいたしましたー。鍋パフェ3つです」
アビー「わぁいなのでぇす」
男「うっ、すごい量だ」
ジェラ「甘いもの、嫌いではないですけど、大量には食べれないですよね」
アビー「ん、おいしいでぇす」パクパク
ジェラ「アビーには関係ないみたいだけど」
アビー「甘いものは正義ですよ?」
男「確かにゼミの女の子も似たようなこと言ってるね。それとプライヤ君」
男「今度プライヤ君ここに連れてこようか」
ジェラ「絶対喜びますね。サレムさんも喜ぶんじゃないですか」
男「サレム君甘いものすきだっけ?」
ジェラ「以前、先生に構われないと嘆いていました」
男「ごめん、サレム君」
アビー「ご馳走様でぇす」
男「結局2人前とちょっと食べたね」
アビー「成長期だから大丈夫でぇす」
アビー「あ、ちょっとおトイレいってきまーす」
ジェラ「あぁもう、恥ずかしい」
男「ははは、いいんじゃない?」
ジェラ「次期当主なんですからもっと」
ジェラ「別に当主になれるわけじゃない僕が何言ってもしかたないんですけどね」
男「当主だからっていうより、お兄ちゃんとしてアビーちゃんが心配なんじゃない?」
ジェラ「………どうなんでしょうか」
ジェラ「情けないんですが、アビーのことが好きかと言えると、胸を張っては言えないんです」
ジェラ「確かに可愛い妹ではあるんですが、小さくてかわいいとか言われたり、力の差を見せつけられたりするとどうしても嫉妬してしまうんです」
ジェラ「僕はいくら頑張ってもアビーより力強くなれないのはなんでだろうって。アビーはろくな特訓もしてないのに身長もパワーも僕よりずっと上で」
ジェラ「次期当主として必要なもののほとんどをはじめから持ってるのがどうしても妬ましいんです」
ジェラ「なんて、あはは。聞かなかったことにしてください」
男「………うん」
男(いつもニコニコと優しいジェラルド君の表情が酷く曇っていた)
男(このままではジェラルド君は押しつぶされてしまうのではないか、そんな気がした)
ジェラルドの好感度【44】
~47週~
男「来週はテストだ」
リリ「もうテストなのですね」
男「あ、おはようリリさん」
リリ「おはようございます」
男「リリさんはテスト順調?」
リリ「テケは順調ではありません」
男「あー、リリさんの得意科目偏ってるからね」
リリ「申し訳ありません」
男「大丈夫だよ。だってあと1年あるんだから。1年あればなんだってできるよ」
リリ「1年あればなんでもできる、ですか」
リリ「テケは………私は………」
男「さてと今週は」
亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>540
リリ理系
ヒヅキ【理系 251】
ベルスタシア 【魔導 464】
ジェラルド【運動 454】
サレム【魔術 249】
ルーティ【理系 403】
プライヤ【魔導 1230】
ロウェナ【魔導 262】
ミレイア【文系 381】
リリ【理系 229】
~47週 土曜日~
ミーシャ「狼さん狼さん」
ライン「だからその名で呼ぶなであります!」
ミーシャ「いいじゃいですか。暇ならこれ運ぶの手伝ってくれませんか」
ライン「なぜ小生が………」
ミーシャ「ゴーレムは今メンテナンス中で、あのオカマは箸より重いものが持てないとかほざいてどっか消えたんですよ」
ミーシャ「なので親戚のよしみで手伝ってください」
ライン「ミーシャ殿と一緒にいると、黒衣の勇者のあの猫と狼を思い出して嫌なのでありますよ」
ミーシャ「逆張りもいいですけど、今はラインハメオとしてお願いしてます。それだったらいいでしょう?」
ライン「それなら、いいけども」
ミーシャ「それではよろしくお願いします」
ライン「まぁ、小生はとっても強いでありますから、お茶の子さいさいであります」
ミーシャ(そういえば私が黒衣の勇者のミーアの子孫なら、ラインは)
ミーシャ(ランハオさんの、子孫なのよね。そりゃあ似てるわけね)
男「商店街では年末の商戦が繰り広げられているなぁ。あっちもこっちも大安売りだったね」
メイド「私の代わりをさせてしまい、申し訳ありません」
男「いいんだよこれくらい。いつも無茶させているからね」
男「さてと、買い物もすませたことだし」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>544
2ロウェナ
男「そういえばすっかりロウェナさんのフォローしてなかったな」
男「ロウェナさんのところへ行こう、たしかいま女子寮に住んでるんだよな」
男「女子寮………い、いや女装はしないぞ。だれかに呼んできてもらえればいいんだから」
男(念のためもってっとこ)
男「すいません」
ハナヨ「なんだべ? あっ、いや、なんですか?」
男「ロウェナさんを呼んできてもらいたいんだけど、お願いできるかな」
ハナヨ「いいですよ。ちょっと待っててくださいね」
男「ありがとう」
―――
――
―
ロウェナ「先生。どうしたの」
男「ロウェナさんに会いたくて」
ロウェナ「そっか」
男(目に見えて元気がないぞ)
ロウェナ「………会いたいのはスズシロなんじゃないの?」
男「違うよ。ロウェナさん。君だ」
ロウェナ「そっか」ポッ
男(よかった、ちょっと嬉しそうだ)
男「お昼ご飯食べてないなら、どうかな」
ロウェナ「ん、いいよ。付き合ってあげる」
男「ありがとう。それじゃあいこっか」
~学食~
ロウェナ「安くておいしいよね。ここ」
男「あのコボルトさんが来てからレベルがさらに上がったらしいね」
ロウェナ「先生も、よかったら食べる? 私の体使っていいよ」
男「いや、大丈夫だよ」
ロウェナ「…やっぱり、私じゃだめなの?」ボソッ
男「ん?」
ロウェナ「お腹空いたね。早く食べようか」
男「休みでもそこそこ人がいるね」
ロウェナ「寮に住んでる人が食べに来たりするから」
男「休日でも学園にいる人も多いしね。僕みたいに」
ロウェナ「いただきます」
男「どうぞ」
男(やっぱり元気ないな。スズシロさんと出会わせなかったほうがよかったのかな)
ロウェナ「………」パクパク
男「今ロウェナさんはちゃんと授業受けてるんだよね。たしかアータル先輩のところだっけ」
ロウェナ「うん」
男「どう、授業は楽しい?」
ロウェナ「そこそこ」
男「………次のテストは大丈夫そう?」
ロウェナ「わかんない」
男「分からないことがあったら教えるよ」
ロウェナ「…わからないこと」ボソッ
ロウェナ「………」パクパク
男「これでも先生だからね。物知りのつもりだよ」
男「なんて、知らないことのほうが多いけどね。世間知らずだから」
ロウェナ「………おいしくないや」
男「え?」
ロウェナ「ごはん、おいしくない」
ロウェナ「帰るね」
男「あっ、ロウェナさん」
ロウェナの好感度【92】
ロウェナへの好感度【55】
~47週 日曜日~
バジロウ「なぁ知ってるか」テクテクテク
少年「藪から棒になんだよ」テクテクテク
バジロウ「最近噂の怪談話だよ」
ノヘジ「怪談話か。実にくだらないだろう」テクテクテク
バジロウ「そういってノヘジ、お前ホラー苦手だったよな」
ノヘジ「ななな、そんなことないだろう。ただこの歳で怪談話を話そうとするバジロウが哀れなだけであって」
バジロウ「まぁまぁ、聞けって」
バジロウ「俺の友達が実際に経験したし、他のクラスでも何人も見たってやつがいるんだ」
バジロウ「C37校舎の寂れた廊下があっただろ。日差しが差し込まない薄暗い廊下」
少年「あぁ。倉庫になってるところだろ」
バジロウ「あそこの廊下に立っていると白い靄みたいなものがでてきて、目の前が真っ白になってしまうらしいんだ」
ノヘジ「ふん、きっと設備の故障だろう」
バジロウ「で、今いるここがその校舎なんだが」
ノヘジ「!? いつの間に!」
少年「話しながら誘導してったよな。俺は気付いたが」
ノヘジ「こんなところにいられるか! 俺は返らせてもらうだろう!」
バジロウ「まぁ待て。話には続きがあってだ。靄程度じゃ怖くもなんともないからな。で、その靄の向こうから音がするらしいんだよ。かつーん、かつーんって」
バジロウ「なんの音だ。なにが来るんだと目を凝らしてみるとうっすら見えるんだよ。女が」
ノヘジ「ひっ」
バジロウ「で、なんでこんなところに女がってじーっと見てみるとおかしいんだ」
少年「おかしいって、なにが」
バジロウ「見えてるのは後ろ姿なんだ。なのに、すーーーっとこっちに近づいてくるんだよ」
バジロウ「それだけじゃない。ボソボソと意味不明な言葉を呟いているんだ。何度聞いても意味が分からない言葉をブツブツブツブツ呟きながら背中を向けたまますーっと!!」
ノヘジ「ぎゃっ」
少年「………なぁ、靄って、これのこと、だよな」
モヤモヤ
ノヘジ「あがっがあががが」
バジロウ「………あ、おい」
カツーン カツーン
スデノブコハ スデノブコハ
少年「で、でたーっ!!」
ノヘバジ「うわぁあっ!!」
ダッダッダッダ
リバーシー「今日も元気にすでのぶこは」
リバーシー「? いまだれかいたような」
男「さて、今日は」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>552
3ゼミ生全員で勉強
男「勉強会だよ!」
ベル「いん、ミレイアちゃんのおうちー」
ミレイア「これも貴族の嗜み!」
ユキムラ「皆様どうぞこちらへ」
リリ「メイド。憧れますね」
サレム「私はもっとグローバルに人の役に立ちたいですね」
ジェラ「今日はご迷惑をおかけします」
ユキムラ「いえ、お嬢様のご命令をあらばこのユキムラ。ベッドの中、お風呂の中」
ヒヅキ「………良い鎧だ」
ミレイア「だからって斬りつけたりしないでよ」
プライヤ「あの魔導車、いじってみたいなぁ」
ミレイア「買いなおすお金は普通にあるけど、絶対やめなさいよ。あれで通学してるんだから」
ロウェナ「………」
ルーティ「? 暗いですねぇ。体調が悪いのなら帰った方がいいわよ?」
ロウェナ「あ、うん。大丈夫、ありがとうね、ルーティちゃん」
ルーティ「別に。あなたがその調子だと先生がきっと心配すると思ったから言ったまで。いるのなら精々心配かけないように振舞ってください」
ロウェナ「うん」
男「今日は本当にありがとうねロウェナさん。こんないい環境でやってると勉強が進みそうだ」
ミレイア「それに今日はなんと」
少年「どうも。こんにちは」
ミレイア「少年もいるのよ! この子ったら天才なんだから教えてもらいなさい!」
少年「俺でいいのかな」
ミレイア「適材適所どころか適しすぎて怖いくらいよ。ところで顔色悪くない?」
少年「ちょっと色々あって。風邪とかじゃないから大丈夫、いや本当大丈夫だから御粥作る体制に入らないで、お布団もってこないで、暖炉に薪をくべないで。大丈夫だから姉さん」
ミレイア「風邪は油断からくるのよ?」
少年「本当、大丈夫です」
ヒヅキ【理系 271】 【文系 180】 【魔術 713】 【魔導 136】
ベルスタシア【理系 125】 【文系 506】 【魔術 461】 【魔導 484】
ジェラルド【理系 303】 【文系 159】 【魔術 430】 【魔導 318】
サレム【理系 629】 【文系 586】 【魔術 269】 【魔導 154】
ルーティ【理系 423】 【文系 450】 【魔術 441】 【魔導 391】
プライヤ【理系 140】 【文系 142】 【魔術 117】 【魔導 1320】
ロウェナ【理系 404】 【文系 461】 【魔術 379】 【魔導 282】
ミレイア【理系 405】 【文系 401】 【魔術 375】 【魔導 451】
リリ【理系 249】 【文系 184】 【魔術 596】 【魔導 594】
今日はここまで
おやすみなさい
~48週~
男「ついにやってきましたテストの日」
レイン「男先生のところはどんな感じですの?」
男「最近はやる気がある子も多いのでなんとかなるんじゃないでしょうか」
レイン「ではその希望を信じて、運命のテスト、スタートですわぁ」
ヒヅキ【魔術】【魔導】
ベルスタシア【文系】【魔導】
ジェラルド【文系】【魔術】
>>560
サレム【魔術】【魔導】
ルーティ【理系】【魔導】
プライヤ【文系】【魔術】
>>561
ロウェナ 【魔術】【魔導】
ミレイア【文系】【魔導】
リリ【理系】【文系】
>>562
こんま
あ
はい
ヒヅキ【魔術】合格【魔導】 不合格
ベルスタシア【文系】合格 【魔導】合格
ジェラルド【文系】不合格 【魔術】合格
サレム【魔術】不合格【魔導】不合格
ルーティ【理系】合格【魔導】合格
プライヤ【文系】不合格【魔術】不合格
ロウェナ【魔術】合格【魔導】不合格
ミレイア【文系】合格【魔導】 合格
リリ【理系】不合格【文系】不合格
合格数 9/18 評価 C
レイン「うーん、男先生のところの子って、得意科目偏りすぎですわ」
レイン「まんべんなく勉強を好きになってほしいですわねぇ」
【貢献ポイント 23】
~48週 土曜日~
男「うーん。レイン先生に怒られてしまった。自主性を尊重しすぎるのはだめなのかな」
ルーティ「先生を困らせるなんて、皆、悪い子なのねぇ」
男「あ、ルーティさん。いや、困ってはないよ。ただの僕自身の努力不足が原因だから」
男「教師なんだから、皆に嫌いな教科を好きになってもらうように努力するべきだった」
ルーティ「でも学生の本分は勉強。そこを怠った皆にも責任があるとおもうわ」
ルーティ「なんでもかんでも先生が責任を負わなくていいの」
ルーティ「ちょっとくらい、私にも背負わせてほしいわ」
男「なんにせよ、僕ができることは色々あったはずなんだ」
ルーティ「でも怪我をしたり、幽霊になったり、色んな辛いことがあったのに。なんで先生はまだ頑張ろうとするの?」
男「それが僕の仕事で」
男「僕の夢だったからね」
ルーティ「そう………」
ルーティ(先生。あなたがそうであろうとするなら、私はあなたに降りかかる不幸を握りつぶしてあげる。あなたを不幸にする存在、すべて)
男「さーてと、今日はどうしよっかなー」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>566
2ルーティ
ルーティ「まだわからないの?」
ベール「おそらく、魔術的な因果によってあいつとあの幽霊の魂が複雑に絡み合ったのだと思われるわ」
ベール「こんな現象は世界でも例を見ない。だから、過去の文献を漁って、世界の魔術師、魔法使いと議論を交わし」
ベール「学内四賢人に、ドクグサとプロメアを含めて研究を重ねた。けれど」
ルーティ「私があげたあれ、使ってないの?」
ベール「! 私は研究者よ。世界の真実を追い求める求道者。だけれど倫理に背いた真似は、できない」
ルーティ「その倫理が道を切り開くの? 歩みを止める足枷にしかならないのではなくて?」
ベール「研究が血塗られてしまったとき、その技術は発展することを阻止される。だから細心の注意をはらって」
ルーティ「発展は血によって成し遂げられる。過去、その血は人間のものであり、現在は獣のものとなっている。私はそう考えているのだけれど違うのかしら」
ルーティ「自分自身が決めた正しさで天井を作ることがどれだけ愚かなことか。私はその倫理とやらを持っていたことを後悔しているわ」
ベール「それでも、私は堕ちたくない……………だって、あいつとベルスタシアが私がやったことを聞いて笑ってくれるはずが、ないんだもの」
ルーティ「笑顔を求める? 随分変わったのね、孤高の天才 ベールクレア・レディライトが」
ベール「………」
ルーティ「大丈夫。あれは人間じゃないわ。だいに」
ギィッ
ルーティ「!」
男「あれ、ルーティさんもベールさんに用があったんだね」
ベール「幽霊なのに扉を開けて、礼儀正しいのね」
男「人間時代の癖でね」
ルーティ「ごきげんよう、先生。ベールクレアさんに指南していただいてたの」
男「確かにベールさんの方が頭がいいしなぁ………」ガックシ
ルーティ「ふふ。大丈夫ですわ先生。それを口実に友人と語り合っていただけ」
ベール「友人……。それで私になにか用かしら」
男「ん。いやとくに用はないけど。僕も友達に会いに来ただけだから」
ベール「と、友達って///」カァッ
男「もしかしてお邪魔だったかな?」
ルーティ「いいえぇ。先生が邪魔だなんてそんなこと、ありえない。ねぇ、ベールクレアさん」
男「ならよかった。でも二人がお友達って言えるほど仲が良かったなんて知らなかった。もしかして趣味が一緒とか?」
ルーティ「いいえ。とある理想の話を」
男「理想?」
ルーティ「100万人を救うためには1人を犠牲にするのが正義であるなんて狂った世界で、その逆は悪となり得るか」
男「?」
ルーティ「1人を救うために数多を犠牲にしたものは大悪人となってしまうのか。その本質は同じ場所にあるというのに」
男「なんだか難しい話をしているね」
ベール「あんたのことよ」
男「僕が? どういうこと?」
ベール「みんなのためって、自分自身を犠牲にしてるあんたは一体なんなのかって話」
ルーティ「もし先生が正義というなら、きっとその近くには」
ルーティ「とーっても悪い人がいるんじゃないかしらって話よぉ」
男「はは。僕の周りには良い子しかいないよ」
ルーティ「嘘」
男「え?」
ルーティ「だって私悪い子って先生思ってるでしょお?」
男「そんなことない」
ルーティ「嘘よ」
男「君がそうなったのは僕のせいだ。僕が君に向き合わなかったから君を追い込んでしまったんだ」
男「だから君は悪くない。悪いのは僕で。それにルーティさんが良い子だってことは僕はずっと前から知ってる」
ルーティ「先生………」
男「だから、僕の周りには「ふふ、うふふ、うふふふふふ」
ルーティ「なぁんて甘いのかしら。私がこうなったのは先生のせぇい? 違う。私は元より歌手になりたかった」
ルーティ「でも前の私はほーんとに弱くて情けなくて。いい加減そんな私が嫌になって堕ちて、堕ちて、堕ちて堕ちて落ちて堕ちて!!」
ルーティ「その果てで魔女の劇薬を手に入れた」
ルーティ「ほら見て先生。その力で私はとぉっても美しくて、皆に望まれて、好きなものなんでも手に入るようになった!! あなたに優しくしてたのは先生には前の私がお世話になったから、せめてもの恩返しをしようとしていただけ」
ルーティ「ふふ、うふふ、なのにこの私が先生のせいで? あは、あはははは、何を思いあがっているのかしらぁ」
ルーティ「ばぁか」
ベール「帰ったわね」
ルーティ「そうね」
ベール「そんな泣きそうな顔するなら言わなきゃいいのに」
ルーティ「…あなただって一緒でしょう」
ベール「私は本音を言えるようになったわ。悔しいけどあいつのおかげで」
ベール「あなたはその逆ね。あいつのせいで本音が言えなくなった」
ルーティ「………私は先生の救いになりたいの。なのに私の存在が先生の負担になる!」
ルーティ「私がやってきたことで先生が傷ついていく! なら私のこと、先生が嫌いになってくれるようにするしかないじゃない!!」
ルーティ「憎まれて憎まれて。それでも先生を救えるのなら、それでもいいって思ってるのに! 心の底から思ってるのに!!」
ルーティ「辛いの」
ベール「私は人の心が分かるほど器用ではないわ。だけど、自己犠牲の果てに救われる結末があるとは思えない」
ベール「あれだけ嫌ってたマフィアになって、その力で人を貶めて、それであいつを救ったとして、それを知った時あいつはどうなると思う?」
ベール「笑ってくれないわ」
ルーティ「………」
ベール「それと憎まれたいって言ってるけどあいつは底抜けのバカみたいな善人よ。あなたに殺されようとも最後まであなたを信じてるでしょうね。残念なことにあいつってばお人よしなんだから」
ベール「こんな私のそばにいてくれる」フフッ
ルーティ「それは慰め? それとも自慢?」
ベール「さぁ、どちらかしら」
ルーティ「大丈夫。まだ私は頑張れるわ。だってこの胸の痛みでさえ、あの人のためならとっても愛おしいって思えるから」
ルーティの好感度【95】
「ら、らら~。ら~♪」
男「…あれ」
「らら、ら~♪」
男「………アイホワイトさん」
「あっ、先生」
男「こんなところで歌ってるんだね」
アイ「うん…。学内で歌えないから」
男「………ごめん」
アイ「いいんだよ。もともと先生を利用しようとしてたのは私なんだから」
アイ「私ね、アイドル部を辞めてすっごい辛くて、歌を忘れようとしたけど」
アイ「それでも歌いたいんだ。歌うのが楽しいし、誰かが良い歌だねって思ってくれたら嬉しいんだよ」
男「アイホワイトさんの歌はとっても素敵だよ。心が跳ねるほど楽しげで」
アイ「ありがと。それでねメイレーン、いやルーティちゃんから言われたことをずっと考えてた。私のせいで不幸になる人がいたって」
アイ「それに気づいてなかったんだ。考えてみれば当たり前のことなのに。だからこれは私に下された罰なんだって思った」
アイ「私はね、目立ちたいわけじゃないんだ。だから誰かを不幸にするんだったら舞台から降りたってかまわない」
アイ「でも歌うのはやめないよ。どんな場所だっていい。聞いてくれる人がいなくたっていい。そりゃあいた方が楽しいし嬉しいけど」
アイ「私は歌いたいから歌ってる。ただそれだけで十分だって気付けたの」
男「そっか。その、セラスさんは?」
アイ「まだ元気にはなれてないみたい。だからね、セラスさんもいつかここで一緒に歌ってほしい。きっとセラスさんも私と同じだと思うから」
男「それは、とても楽しみだな」
アイ「その時は、先生も聞きに来てくれる?」
男「もちろん。それとまたアイホワイトさんの歌を聞きに来ていいかな」
アイ「うんっ! いつもこの時間、ここで歌ってるから、待ってるよ!!」
男(………強いな。アイホワイトさんは)
~48週 日曜日~
アリア「騙した?? 人聞きが悪いですね。あなたが勘違いしただけでしょう?」
スザク「お、おのれぇぇぇぇ! 鬼! 悪魔! アリア!!」
アリア「失礼な。私は堕天使です。名誉棄損で訴えますよ?」
スザク「このアクセサリーをつければあいつに勝てるっていったのにぃぃぃっ!」
アリア(なんでこんな簡単な嘘に騙されるのかしらね)
アリア「それじゃ、私は忙しいから」
アリア「次の仕事は」
アリレウス「あ、アリアじゃないですかだぜ」
アリア「! アリレウス」
アリレウス「久しぶりですねだぜ。元気にしてましたかだぜ」
アリア「相変わらずその変な口調変わらないんですね」
アリレウス「堕天使だからしかたないんですぜ」
アリア「! そういえば、とっても素敵な商品がここに」
アリレウス「素敵な商品。なんだか素敵な響きですねだぜ」
アリレウス「そういえば昔アリアがくれたクッキーが美味しかったから、もう一度食べてみたいですねだぜ」
アリア「―――あったと思いましたが忘れました。残念です」
アリレウス「そうなんですかだぜ。残念ですぜ」
アリア「あなた、もし私がクッキーを作ったら買います?」
アリレウス「もちろんですぜ」
アリア「………冗談ですけど。私、忙しいので」
アリア「それでは」
アリレウス「今度ゆっくり話したいですねだぜ」
アリア「暇があれば」
アリア(本当相変わらず、ですね。なんて甘ちゃん堕天使)
男「あー。あ~♪」
男「駄目だ、全然うまくないや」
男「そんなことより」
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2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>575
2ロウェナ
ハナヨ「顔色が悪いですよ。ロウェナさん」
ロウェナ「ん。あー、元幽霊だからかなー、あはは」
ハナヨ「私、美味しいお茶を実家から送っていただいたので、よかったらどうでしょうか」
ロウェナ「んー、ハナヨちゃんは優しいなー」ムギュッ
ハナヨ「きゃっ、お、おらそんな褒められるようなごとしてね」
ハナヨ「! こほん。そんな、大したことではないのでお気になさらず」
ロウェナ「ううん。迷惑ばっかりかける私と大違い」
ロウェナ「ねぇ、ハナヨちゃん」
ハナヨ「はい。なんでしょうか」
ロウェナ「ハナヨちゃんは恋をしたことがある?」
ハナヨ「うぱぁっ! ここ、恋ですか、そんな私がたいそれたことを」
ロウェナ「ふーん、好きな人いるんだね。ねぇねぇ、教えて! 誰にも言わないからさ」
ハナヨ「そ、その………デュラハンのジェラルドさんが、好きです」
ロウェナ「ジェラルド………ジェラルド君か!」
ハナヨ「そういえばロウェナさんと同じゼミナールに所属されてましたね」
ロウェナ「うん。いいなぁ、ハナヨちゃんは」
ハナヨ「ロウェナさんも、たしかそのゼミナールの先生が好きだったとお聞きしましたが」
ロウェナ「どうなんだろ、最近わかんなくなってね」
ロウェナ「恋って………なんなんだろう」
「恋! 今恋という単語が聞こえました!!」
ハナヨ「そ、その声は」
「男も女も恋せよ乙女
ハナヨ「そ、その声は!」
「踏まれて根強い花が咲く! 踏んでください私の頭! 森羅万象私の恋人! 長女レイン!」
「太くて硬くて厚くて大きい! 筋肉も愛も強くてなんぼ! 殴り合い宇宙! 二女ルミエール!」
「見抜いて見せます赤い糸 焼かせてくださいお節介 悩めるあなたの相談室 三女リューン」
ハナヨ「脳内桃色三姉妹!!」
ロウェナ「ハナヨちゃん、結構毒舌だね」
ハナヨ「ち、違います。本当にそう呼ばれてるんです」
レイン「貴方はこの前テストのときにあったわね」
ロウェナ「あ、教師の人」
ロウェナ「それで、いったいどこから現れたの?」
リューン「超音波でわかりました」
ロウェナ「超音波凄い」
レイン「というわけであなたの恋心、応援しにきたわ」
ルミ「この私の秘書的ブレインにかかれば恋の成功確率は4割を超えるよ!」
リューン「クラスで恋愛が咲き乱れてるので経験はないですがお力になれると思います」
ロウェナ「………キャラクター濃いいなぁ」
レイン「さぁ、少女。私達に恋心を打ち明けてみなさい!」
ロウェナ「………じゃあ」
ロウェナ「『好き』『愛してる』ってどうすれば証明できるのかな」
途中ですが今日はここまで
頑張ってお姉さまズの話、かいてます
~長女 レインの場合~
レイン「好きという気持ちは」
ロウェナ「好きという気持ちは?」
レイン「気持ちよくなることですわ!!」
ロウェナ「気持ちいい? よくわかんないや」
レイン「つまりですわね」
レイン「(放送禁止)ということですわ!!」
ハナヨ「チェンジです!」
ロウェナ「(放送禁止)って何?」
~二女 ルミエールの場合~
ルミ「愛しているということは」
ロウェナ「ことは?」
ルミ「心の奥からあふれ出すものよ」
ロウェナ「どゆこと?」
ルミ「例えば私は筋肉が好き」
ルミ「だから私はそのリビドーの赴くまま志向の筋肉を求めて番長連に入ったわ」
ロウェナ「そのもののために頑張れるかってこと?」
ルミ「少し違うわね。愛のためには人は努力すらも楽しいに変換してしまうものよ」
ルミ「だから筋肉のために自分の体を苛め抜くことは苦痛ではなく快楽!!」
ルミ「つまり筋トレは愛なのよ」
ロウェナ「筋トレは…愛? でも私筋トレしたことないよ」
ルミ「なら今すぐ私が考えるパーフェクトエクササイズプランに加入をすれば」
ハナヨ「チェンジです!!」
~三女 リューンの場合~
リューン「恋はですね」
リューン「こう胸がキュンとなって夜も眠れないほど、その人のこと考えてしまうんです」
ロウェナ「病気みたいだね」
リューン「恋の病とも言います」
ロウェナ「怖い」
リューン「あの人に好きになってもらいたい、あの人に振り向いてもらいたい。そのためにその人に尽くしてしまう気持ち」
リューン「それとは逆に素直になれずにその人に冷たくしてしまう気持ち」
リューン「好きゆえに身を引いて、その人の幸せを願う気持ち」
リューン「人によって様々。愛は多種多様なのです」
ロウェナ「つまり、愛ってなんなのさ」
リューン「説明はできません!」
ハナヨ「終了です!」
レイン「少女よ」
ルミ「恋愛に悩んだときは」
リューン「また相談するといいです」
「「「さらば!!!」」」
ハナヨ「………参考になりました?」
ロウェナ「わかんないよ」
ハナヨ「あれで理解されると私、とまどってしまいます」
ハナヨ「ロウェナさんは、自分がその人を好きなのか自信がないのですか?」
ロウェナ「うん………。好きだって思いたい、けど」
ハナヨ「その人と一緒にいたいと思いますか?」
ロウェナ「先生といるのは楽しいよ」
ハナヨ「でしたら、その人と離れているのは苦しいですか?」
ロウェナ「苦しい、のかな。胸がシュンとして、スーってするの」
ハナヨ「寂しいのでしょうね」
ロウェナ「そうなのかな。私、先生に会えなくて寂しいのかな」
ハナヨ「でしたら、貴方は先生のことを好き、なのでしょう」
ロウェナ「『愛してる』?」
ハナヨ「それは私にはわかりませんが、好きという気持ちは愛の芽生えです。大事に育てていけばそれが愛だと気づく日がきますよ」
ロウェナ「そっか。ありがと。うん、そうだよね」
ロウェナ「持ってなくても、手に入れることはできるんだよね!」
ハナヨ「ロウェナさんが元気をとり戻されたようでなによりです」
ロウェナ「ありがと、ハナヨちゃん!」ムギュッ
ハナヨ「じぇじぇじぇっ」
ロウェナの好感度【95】
~49週~
男「今週が最後のゼミですね」
レイン「生徒が帰ってしまうと寂しくなりますわね」
男「レイン先生は年末どう過ごすんですか?」
レイン「恋人としっぽり、と言いたいところですが、可愛い妹たちと過ごしますわ」
レイン「男先生はどうされますの?」
男「僕もそんな感じです」
レイン「お互い寂しい身ですわねぇ」
レイン「来年でゼミも終わりですし、そろそろ身を固めたらどうですの?」
レイン「好いてくれる子もいるでしょう?」
男「いますけど、それやったら教師失格じゃないですか?」
レイン「教師は教え導くことが使命。つまりその子を幸せにすれば問題はありませんの」
男「ハーレムを作ろうとしている人ととは思えない発言ですね」
レイン「あら、私は皆幸せにするので問題はありませんわ」
男「よし、今年最後のゼミだ」
亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>590
リリ文系
ヒヅキ【運動 673】
ベルスタシア 【魔術 482】
ジェラルド【文系 172】
サレム【魔術 280】
ルーティ【魔導 415】
プライヤ【魔導 1333】
ロウェナ【魔導 305】
ミレイア【魔術 386】
リリ【文系 204】
~49 土曜日~
ユエ「シェン様!」
シェン「学内で様付けで呼ばれたくはないねぇ」
ユエ「今年こそはご実家に帰っていただきます。年末年始のご挨拶があるのですよ」
シェン「ユエが代わりにやればいいと思うね、私は」
ユエ「いいえ、私では役不足です」
シェン「役不足? 大きく出たね。シェンメーインさんの代わりができるよ。あっぱれ。それじゃ」
ユエ「またそうやって逃げようとする。私は貴方を縛ってでも連れて帰ってこいと本家に言われているのです」
シェン「へぇ。なら私を縛ってみるかい? やれるものなら」
ユエ「貴方と違い私は鍛錬をかかしておりません。以前のようには行きませんよ」
シェン「―――来な」
ユエ「―――いざ」
シェン「あーっ!」
ユエ「っ」ビクッ
シェン「ユエ。忠告しておくよ。後ろに気をつけな」
ユエ「貴方の虚言にはもう騙されまふわぁっ!」
バタン
シェン「ナイス、少女」
少女「シェンがSOSだしてたから倒してたけど、よかったの?」
シェン「いいさ。さて、あとはユエをふんじばって本家に送り付けるかね」
少女「なにそれ面白そう。どうせなら飾り付けようよ」
シェン「よしきた。演劇部にフリフリのドレス借りてこよう」
男「年末の買い物は済んだ。巣ごもりの準備OK!」
男「さてと」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>594
2ベルスタシア
すいません。今日はここまで
おやすみなさい
ベル「年末のパーティーかぁ。面倒だなー」
ベル「私の代わりに誰かいってくれないかなー」
ベル「ベールちゃんは研究で忙しいし、ベルンさんは根回しで忙しいし」
ベル「結局私なのかー。こういう社交的イベントは私の仕事なのかー」
ベル「年末はゆっくりするものだと思うんだけどなー」
ベル「はぁ、けだるくしててもしかたないっ。いっちょ頑張りますか!」
ベル「! そうだ」
―――
――
―
ゴンゴンゴン
ルーティ「誰かしら。はい、すぐに」
ガチャッ
ベル「こんにちは! 先生貸して!」
ルーティ「ご用件は?」
ベル「一緒にパーティーに出てほしいの! 一人じゃつまらないからっ」
ルーティ「パーティ? あぁなるほど。あなたは」
ベル「ストップ! 私はただの没落令嬢。ベルスタシア・オーロックなのだ」
ルーティ「そういうことにしておくわ。本当に用件は先生をパーティーのお供として連れて行くだけ?」
ベル「うんっ。あぁいう堅苦しいの嫌いなんだ。スライムだしね。だから一人は嫌だ」
ルーティ「そういうことでしたら。今、先生を呼んできますわ」
ベル「ありがとうねっ」
ベル「ありがとう先生!」
男「えっ、なにが? 僕、まだなにも聞いてないんだけど」
ベル「一緒にパーティーいってほしいんだよ」
男「あぁ、前も一緒にいったね」
ベル「服はこっちで用意してるから、先生は普段着でいいよ」
男「助かるよ。高い服なんてもってないからね」
ベル「だと思った!」
男「うん、そういわれるとちょっと辛い」
男「って、僕幽霊だから、服装は自分で変えれるよ」
ベル「そうなの?」
ベル「でも先生高い服知らないから、結局見ないといけないよね」
男「うぐぅ」
ベル「それじゃあレッツゴー」
~パーティー会場~
男「ね、ねぇ。ベルスタシアさん」
ベル「なぁに?」
男「この服じゃないといけないの?」
ベル「うん。絶対これじゃないといけないんだ」
男「でも、これ、女物の」
ベル「ドレスだよ。大丈夫、違和感はあんまりないっ」
男「幽霊になっても女装することになるとは」
男「なんでこれじゃないといけないの?」
ベル「先生は私の侍女ってことにするから。ほら、没落貴族でも男の噂があると色々と問題があるんだよね」
男「なるほど?」
「あら、ベルスタシアちゃん?」
ベル「あっ、お久しぶりっ。セレナさんっ」
男「こんにちは」
セレナ「こちらの方は?」
男「私はベルスタシア、様の侍女をしておりますおと子と申します」
セレナ「初めまして。私はセレナ・ロスチャイルド。気軽にセレナお姉さんと呼んでね?」
男「ロスチャ、え、ロスチャイルドって、あの」
セレナ「えぇ。といってももう現役を退いて隠居をした身だけれど」
男「あわわわ」ガクブル
ベル「いけない。生粋の平民であるおと子が貴族リアリティショックを受けてしまった!」
セレナ「あらあら。でも隠居をしているから気軽にお手軽、セレナお姉さんなのよ?」ニコ
ベル「ほーらおと子、今週の目玉商品のチラシだよ~」
男「あ、ポイント2倍、はっ! 私はいったいなにを」
ベル「よかったぁ。おと子はセレナさんの世界的貴族オーラに飲み込まれて消えてしまうところだったんだよ」
男「だってロスチャイルドって言ったらレディライトと並ぶ」
ベル「わーっ!」
男「えっ!?」
ベル「ほらおと子あそこ。お肉だよ! 高級なお肉だよっ」
男(そういえばベルスタシアさんは隠してるんだったか)
セレナ「そういえばベルクラシアさんはお元気にしているのかしら」
ベル「やだなぁ、ベルクラシアは3代前の当主だよっ」
セレナ「あらあら。そうだったのねぇ。時が過ぎるのは早いわ」
男「?」
男「ごちそうばっかりだ。でも幽霊だから食べれない」
ベル「あっ。ごめんねおと子。すっかり忘れてたよ」
男「だれかの体を借りたりすれば食べたりできるんだけど」
ロア「それは例えばこの子の体でも?」
男「わっ」
ロア「やぁ。私の可愛い後輩たち」
ベル「あ、貴方はっ」
男「ロアさん!?」
ロア「久しぶりにパーティーに顔を出してみたら見知った顔がいるじゃあないか。服装は見知ったものではないけれどね」
男「これには色々事情がありまして」
ロア「虫の噂で聞いたのだけれど幽霊になったんだね。長い時間生きているけれど生きた人間が幽霊になったのは君で3人目だよ」
男「え?それって」
ロア「さぁ、遠い昔の私の知り合いかもしれないし、どこかで聞いた御伽噺かもしれない。先に言っておくけれど今日の私は君のその疑問に答えることができる私ではないんだ。残念ながらね」
ロア「それで、今幽霊であっても体を借りれば食事をすることができると聞いたのだけれど、これはこの子たちでもいいのかな?」
シルベ「お久しぶりです。男様」
キッチョウ「初めまして。男様」」
男「いやいや、こんな場所で憑りつくなんてできませんよ」
ロア「可愛い後輩のためこの子たちを貸し出してもいいのだけれど」
男「そういうわけにはいきませんよ。ご厚意はありがたいですが」
ロア「そうかい。それは残念だ。また一緒に紅茶でもと思ったのだけれどね」
男「お話ならぜひ」
ロア「そうか。だったら今度招待状を送らせてもらうよ」
男「楽しみにしてますね」
ベル「おと子。意外と顔が広いね」
男「ロアさんとは色々あってね」
ベル「もう、おと子のナンパ師~」
男「失敬な」
「あっ、そこにいるのは!」
ベル「ヴェルフェリアちゃんだ~。元気?」
ヴェル「気安く名前を呼ぶな!」グツグツ
ベル「へいへ~い。今日も煮えたぎってるね!」
ヴェル「お前のせいだ! まったく貴様は当主代行としての自覚がないな。ベールクレアならともかく、ただ双子というだけで当主代行の地位につけたことが歯がゆくてしかたない」
ヴェル「本来の実力であれば私が当主代行に―――今、ベルンカステルがいるから私には無理だと思ったな!?」
ヴェル「笑うなっ。私を笑いものにするんじゃないっ」
ベル「わー、ローストビーフがステーキにできたよ」ジューッ
ヴェル「私の体で焼き肉をするな!!」
ヴェル「そこの貴様! 止めろ! 侍女だろう!?」
男「どこかで見たことあると思えば」
ヴェル「! そうだろうそうだろう。この私こそ」
男「秀才ヴェルフェリアさん」
ヴェル「!!!!!!!!」ボッ
ベル「お肉が焦げた!!」
ヴェル「貴様たちに絡んでいるとろくなことがない。いいさ私はこの場で人脈を繋げていくのだから」
ヴェル「今は笑っているといい。十年後、貴様の上にいるのはこの私」
ヴェル「ヴェルフェリア・ロックフェラーと知れ!!」
ヴェル「レディライ「わぁーっ!!」
ヴェル「!?」ビクッ
ヴェル「大きな声を出して驚かせようという魂胆か。卑怯だぞベルスタシア・レディラ「わああっ!!」
ヴェル「な、なんなのだ一体」
ベル「ごめんね。実は私は今、驚き病にかかってて、ふとした拍子に驚いてしまうんだよ」
男(なにそれ)
ヴェル「そんな病気があるものか!」グツグツグツ
ベル「感染するから気を付けてね。ほら十分距離をあけて、ほらほら」
ヴェル「ナイフで私を突くな! やめろっ、おいっ、あっ、ちょっ、やめっ、いたっ、ぐふっ、ぬわっ、いつ、いつまで、ど、どこまでっ、まっ」
ベル「ふぅ、危ないところだった」
ベル「あいさつ回り終了!!」
男「いろんな人に会えるね」
ベル「学園に通う貴族は割といるからね。それにしてもヴェルフェリアちゃんは困ったものです。うぐぅ」
男「ところでヴェルフェリアさんって親戚の人?」
ベル「えーっと本家の方の人だよ。私は没落してるからよくわかんないけど」
ベル「彼女はいったい何を言ってるんだろうね、理解が不能だよ」
男「………」
ベル「さーて、それじゃあパーティーを楽しもう!」
男「あまりはしゃぎすぎないようにね」
ベル「花火を打ち上げてもいい?」
男「常識的に考えて?」
ベル「貴族の常識ではパーティーには打ち上げ花火をあげるのは当たり前なんだよ。これは八方に広がっていくことから目出度いと言われていてだね」
男「流石に騙されないよ」
ベル「バレたか」テヘ
男「途中ミレイアさんに見つけられて凄い目で見られた」
ベル「どんまい」
男「でも今日は楽しかったよ、ありがとうね、ベルスタシアさん」
ベル「ううん。一人ででるパーティーは寂しいから」
男「僕もあの中で一人だと息が詰まりそうだ」
ベル「うん。弱みを見せたりとかできないって思うと、けっこうしんどいよ」
ベル「だからありがとうね先生。おかげで頑張れたよ」
男「どういたしまして。これくらいならいつでも力になるよ」
ベル「そうなの? だったら明日と明後日と年明けのパーティも」
男「ごめん、流石に遠慮したい」
ベル「冗談。大丈夫。ベールちゃんが頑張ってるんだから私も頑張らないと」
ベル「あ、私迎えがくるからここでお別れだ。ごめんね、家までおくっていけなくて」
男「送ってもらわなくても大丈夫だよ。男だしね」
ベル「今の恰好女の子だよ」
男「………」ポンッ
男「男だからね!」
ベル「服装チェンジ便利だね。いいなぁ」
ベル「それじゃ先生おやすみなさい」
男「おやすみ」
ベル「………パーティは怖いよ。だって」
~49週 日曜日~
ヴェル「年末はだれか大切な人と過ごすのが恒例らしいな」
ヴェル「………ふんっ。友達など恋人など私には不要! こういうときに努力をできるものこそ勝者となりえるのだ!」
ヴェル「ゆえに私は年末も勉強! 運動! 更に政治家や貴族に顔を売り込むことも忘れない!」
ヴェル「ベルンカステルやベールクレアを抜いて私が1番になる日も近いだろう!」
ヴェル「最後に笑うのはこのヴェルフェリア・ロックフェラー様だ!! あーっはっはっ」
「それじゃ来週一緒にスキーに行こうよ」
「えー、水の都の光誕祭がいいなぁ」
「待った! あの年末ライブを忘れちゃいけない」
ヴェル「………友達など、不要」
ヴェル「不要なんだから、私は平気だ」
男「さて今日はどうしようかな」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>610
2ミレイア
忘れておりました
ベルスタシアの好感度【54】
ミレイア「あ」
男「あ」
ミレイア「暇そうな顔してるわね」
男「そういうミレイアさんは忙しそうだね」
ミレイア「当り前じゃない。バンパイアロードは上級貴族。そんじょそこらの吸血鬼とは格が違うのよ」
ミレイア「ゆえにカリスマでなければいけない。もちろん私はカリスマで、カリスマに溢れているけど、更なるカリスマを求める貪欲なカリスマ性があって」
男「疲れてる?」
ミレイア「えぇ、疲れてるわね…」
ミレイア「あんたんとこの仮眠室使わせてちょうだい」
男「顔色が悪いよ」
ミレイア「顔色が悪いのは元々」
ミレイア「胸が小さいのも元々、疲れてるからじゃないわ、って失礼ねあんた!」
男「僕、何も言ってないです」
ミレイア「疲れてるわ私。限界ぎりぎりかも」
男「目の下のくまもすごいし。昨日何時に寝たの?」
ミレイア「4日前」
男「え?」
ミレイア「横になったのは4日前」
ミレイア「年末は家族が揃うから気が抜けないのよ」
ミレイア「ふわぁ、それじゃあ20分後に起こして頂戴。寝顔を見たら血を吸うわよ」
男「寝顔を見ずに起こせとは難しいことを言うね」
ミレイア「呼んでくれたら起きるわよ。多分」
ミレイア「おやすみ」バタッ
ミレイア「すぅ、すぅ」
男「4日も寝てないのに20分だけ」
男「一体どういう生活を送ってるんだろう」
コンコン
男「? 誰だろう」
ガララ
少年「こんにちは」
男「少年君、どうしたの?」
少年「姉さんが貴方と一緒にいるところを見たっていう人がいて」
少年「姉さんはいますか?」
男「いるよ。今、寝てる」
少年「限界でしょうね」
男「4日も寝てないって体に悪いよ。いったいそんな何があるっていうの?」
少年「吸血鬼の会合は夜にありますんでそれに出てて寝てないんですよ。それに今家族が帰ってきてて」
男「家を空けがちって聞いたなぁ。それで家族がいたら眠れないの?」
少年「家族が起きているときに寝ていることは許されないんです」
男「少年君もちょっとくまができてるよ」
少年「えぇ、俺も2日寝てません。2日前に姉さんが隙を見て寝る時間を作ってくれたんですけど」
男「ミレイアさんが寝る時間を作れないかな」
少年「だから来ました。俺が姉さんの代わりに色々やっておくんで、姉さんをゆっくり寝させてやってくれませんか?」
男「でも、君だって辛いだろうに」
少年「姉さんは家族から俺をかばって寝れてないんです。だから今度は俺が姉さんを助ける番ですよ」
男「その、僕を手伝ってたって言っていいから君も寝ていきなよ」
少年「大丈夫ですよ。ここ数年で俺も色々と強くなったんで、それに助けてくれる素敵?な先輩もいますから」
少年「だから姉さんをよろしくお願いします」
男「…うん。任された」
少年「ありがとうございます。多分起きた姉が怒り狂うと思いますが、そこは頑張ってください」
男「え?」
ミレイア「んがっ。はっ、い、今何時よ!?」
男「おはよう。もう朝だよ」
ミレイア「はぁ!? 20分後に起こせっていったでしょ!? 20分どころか14時間も経ってるじゃないの!!」
男「よく眠れた?」
ミレイア「眠れ過ぎよ!!」
男「まぁ落ち着いて」
ミレイア「落ち着くもなにも、落ち着いていられるわけないでしょ! 色々忙しいのに」
男「少年君が代わりにやったって」
ミレイア「少年、が?」
男「うん。自分がやるから、ミレイアさんをゆっくり眠らせてあげてほしいって」
ミレイア「少年………」
男「よく眠れた?」
ミレイア「えぇ、気分爽快よ」
男「家の事情だからあまり口は突っ込めないけどさ。何日も眠れないのはおかしいよ」
ミレイア「私が、私が出来損ないなのが悪いのよ。私がもっと優秀だったらお父様にもお母様にもなにも言わせないのに」
ミレイア「私がもっと優秀だったら! そうよ、私は優秀じゃないといけないの! だから寝る暇なんて!!」
男「ミレイアさんは十分優秀だよ。ゼミがないときも図書館で勉強をしてたのは見てた。君ほど勉強熱心な人はこの学園でもそうはいない」
ミレイア「努力なんて結果が出なければなんの価値もないわ。平民と違って貴族は結果でしか見られないの。過程なんてただの言い訳にすぎない」
ミレイア「だから私は努力しないといけないの。何ももってないあんたと違ってね!」
男「…」
ミレイア「………失言だったわ。ごめんなさい」
男「うん、僕はミレイアさんほどいろんなものは抱えてないよ。だからさ」
男「ちょっとくらいミレイアさんが持ってるもの、預けてくれてもいいんだよ?」
ミレイア「ほんと、あんたは超絶がつくほどのお人よしね」
ミレイア「でも紅目のミレイアは強いの。持てないものなんてないから大丈夫」
ミレイア「だけど、疲れた時はまたこうやってここで休ませてもらってもいいかしら」
男「うん、どうぞ」
ミレイアの好感度【51】
~50週~
メイド「もうすぐ年があけます」
ヒダン「………」
メイド「来年はどのような年になるのでしょうか」
メイド「こんな私でも来年が楽しみなのです」
メイド「………ヒダン様がいてくだされば、もっと楽しみな一年となるのですが」
ヒダン「………」
メイド「本当に、もっと、もっと、楽しく、なるのです」
メイド「この身で楽しいことを願うのは滑稽なのかもしれませんが」
メイド「ヒダン様が楽しいことが好きでいたので、精一杯楽しく生きようと思っているのです」
メイド「楽しいと言えば、以前レーナ様がとても面白い話をしてくださいました」
メイド「ヒダン様にもお教えしたいのですが、よろしいでしょうか」
メイド「………ヒダン様にお伝えしたいことが、山のようにあるのです。ですからどうか」
メイド「目を、覚ましていただけませんか」
ヒダン「………」
男「リリさんがそばを持ってきてくれた」
男「生身だったころ、本場のそばを食べたけど美味しかったなぁ」
男「ところでこのそば、真っ黒なんだけど」
男「………大丈夫なのかな」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>619
今日はここまで
おやすみなさい
2ルーティ
ルーティ「アリア」
アリア「なんでしょう。ルーティ様」
ルーティ「学内組織の買収はどうなっているのかしら」
アリア「30%と言ったところです。料理部のフレドリック・デュカスや温泉部のサガ・アイスランドゥなど、部強連のトップ達が買収に応じないように呼び掛けているようです」
アリア「ですが、ウーシャン・チョウが正式に番長連に与すると」
ルーティ「当然です。彼は以前から海上マフィアの顧客。密輸のルートを便宜すると伝えておきなさい」
アリア「はい」
アリア「一つよろしいでしょうか。ルーティ様」
ルーティ「えぇ、構わないわよ」
アリア「投資運用によってルーティ様の資産はレディライトやロックフェラーに迫ろうかというほどになりました」
アリア「そこまで巨大になれば疎ましく思う輩もいるでしょう。少し「私に歩みを止めろというの?」
アリア「いえ、ですがこのままでは望まぬ不利益が」
ルーティ「私はあなたを儲け至上主義の強欲者と思っていたのだけれど、勘違いだったのかしら」
アリア「稼げる限りは稼ぐ。それが私の信条です。ですが守銭奴ゆえ、小銭が零れ落ちることが許せないたちですので」
ルーティ「ふぅん。小銭が零れ落ちる。あなたはこのままでは私が小銭を取りこぼすような目に合うと」
アリア「遠からず、そうなるかと」
ルーティ「そうなる前に逃げる? それとも私を謀殺して巨万の富を得る? くすくす、これはあなたにとって成り上がるチャンスなのかしら」
アリア「………」
ルーティ「私を裏切る算段をつけているのは知っているわ。いえ、貴方は私だけじゃない。自分に利する他人を裏切る算段をいつもつけている。恩を仇で返し、差し伸べられた手を引きずり降ろしてでも上へ登っていこうとする泥まみれの向上心」
ルーティ「だけど計算を間違えたわね」
アリア「というと、どういうことでしょうか」
ルーティ「レディライト家次期当主とはすでに協力関係にあるの」
アリア「貴方がベールクレアや、ベルスタシアと親しい仲なのは把握してるわ。けれどロスチャイルド家の次期当主とは何のコネを持っていない」
ルーティ「コネ? 確かに私自身はロスチャイルド家となんの交流もない。リーゼとは知り合いかもしれないけれど。それにしてもコネがないとだなんて、あなたは堕天使なのに、とぉってもお優しいことを言うのね。コネなんて必要ない。なぜなら私は」
ルーティ「次期当主アダム・ド・ローエングラム・アークフォード・フォン・ロスチャイルドの弟、カイン・ド・ローエングラム・ホーエン・フォン・ロスチャイルドを誘拐しているから」
アリア「!?」
アリア「貴方は一体何を」
ルーティ「もちろん優しく丁重にもてなしているわ。勉学においても世界最高峰の環境を用意し、今後の生活に一つの瑕疵を残さないようにしてあげてる」
ルーティ「だけれどもしロスチャイルドが私の敵に回ろうものなら、容赦なくその幼い命を沈めてあげる。そしてそのあともちろん、ロスチャイルド家を亡ぼす」
アリア「貴方は一体なんなのです。いきなり現れ、そんな非情なことを」
ルーティ「私が何か? そうね、きっと私は」
ルーティ「世界の半分」
ルーティ「ねぇ、貴方はまだ私を裏切るつもり?」
アリア「裏切ったら私も殺すのでしょう。いや、謀反の気を見せた時点で、もう」
ルーティ「貴方の性質だなんて初めから知っているわ。それでもあなたを雇っているのはあなたは貴族でもなんでもない最底辺の貧民だったから」
アリア「っ!」ギリィッ
ルーティ「だからあなたのことが分かる」
アリア「!?」
ルーティ「貴方のような貧民ではないけれど、私は人生のうちのほとんどをただの平民として過ごしてきた。マフィアとは何一つ関係ない、どこにでもいるただの内気な少女だった」
ルーティ「だから貴族達よりもあなたの方が信用できる。あなたはノブレスオブリージュなんて戯言や階級に根付いたプライドなんてものを持ってはいない」
ルーティ「貴方のそのただ貪欲に金と権力だけを求めるのってシンプルで私大好きよ。だって与えて続ける限りあなたは私を裏切らないはずだもの」
ルーティ「もしかするといつか勘違いして私に牙を向くことがあるかもしれないけれど、どこまでいってもあなたの牙は私に届かない」
アリア「………」
ルーティ「そう心の底から思わせるように私は仕向ける。私が上であなたが下であるということを心の奥深くに沁み込ませる」
ルーティ「私に忠誠を誓うなら貴方の手を引いて上まで連れて行ってあげる。貴方が成り上がる最短の道を用意してあげる」
ルーティ「私はあなたにとっての最善であり続ける」
ルーティ「私はあなたにとっての最悪であり続ける」
ルーティ「さぁ、私に心を許しなさい。アリア・ヘルナリアス」
アリア「はい。ルーティ様」
ユーク「あれより優秀なものはいくらでもいるとは思いますわ」
ルーティ「優秀であるものはいくらでもいるでしょうね。けれどあれは従順たる素質を持っているの」
ルーティ「だから私はあの子をゆっくりと優しく壊していく。それに」
ルーティ「個人的に好きなの。目的のためには手段を択ばないところとか」
ユーク「確かに、番長連で私達を除けばもっとも犯罪に手を染めていたのは彼女でしたわ」
ルーティ「ただ残念。あの子には大悪人になれる素質と環境がなかった」
ユーク「大悪人になれる素質とは、いったいなんなのかしら」
ルーティ「愛する人がいること」
ルーティ「愛する人がいれば女はどこまでだって悪女になれるのよ?」
ユーク「確かに歴史がそれを証明していますわね」
ルーティ「貴方も恋をしなさい恋を」
ルーティ「とってもいいものよ」
ユーク(あなたを見ていると、恋が良いものであるとは微塵も思えませんわね)
ルーティの好感度【95】
~50週 土曜日~
マリア「年末は怪我人が増えて嫌になるわ」
ミーシャ「遠出の診察ご苦労様です」
マリア「あれくらいならあんたの医療用ゴーレム連れていけばいいじゃないの」
ミーシャ「医療用ゴーレムに手術許可はでないのでいざというときはあなたが必要なんですよ」
ミーシャ「それにトンカラトン1号から10号まですべて稼働中です」
マリア「あーあ。年末だというのに浮いた話一つないのはいやねぇ」
ミーシャ「私だって独り身ですよ」
マリア「あんたみたいなちんちくりんと違って私はこんなに美人なのに、恋人の一人もいないなんて不思議よね」
ミーシャ「ひっかきますよ?」
マリア「ひっかくなら私の美しい顔以外にして」
ミーシャ「ずばぁん!」
マリア「きゃああっ!」
ミーシャ「ふざけたこと言ってないで次の病院に向かってください」
マリア「あんた、帰ってきたら覚えておきなさいよね! ぷんぷん!」
ミーシャ「ケーキとごちそう。用意しておきますから」
マリア「絶対よ? 絶対用意しておくのよ?」
ミーシャ「わかってます。ですから頑張ってきてください」
マリア「嫌だけど仕方ないから行ってくるわ。留守は任せたわよ」
ミーシャ「はい。いってらっしゃいませ」
男「なんかこの家またおっきくなってない?」
エグゾ「おう。増築したぜ」
男「ここ貸し家」
エグゾ「大家からは買い取った」
男「………」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>629
2ロウェナ
ロウェナ「やいやい! 幽霊!」
スズシロ「いやあなたに言われたくない、元幽霊」
スズシロ「それで、いったいなんの御用?」
ロウェナ「この前私は人を好きになれないっていったよねっ」
スズシロ「事実じゃない。だってあなたは私が捨てたゴミの集合体。『愛してる』って気持ちは大切に私が持ってるからあなたは持ってない」
スズシロ「だからあなたが言ってた「好き」「愛してる」は全部まがい物。見てきたものを演じてるだけ」
スズシロ「先生を愛してるのは私。貴方じゃない」
ロウェナ「確かに!」
スズシロ「!?」
スズシロ「やけに素直に受け止めるね」
ロウェナ「確かに私が先生を好きだったのは君の気持の残滓かもしれない」
ロウェナ「けどね! 私には君が経験してない数年間の先生との思い出がある!」
ロウェナ「例えば先生とのキス! 幽霊だったけどすっごい
ロウェナ「やいやい! 幽霊!」
スズシロ「いやあなたに言われたくない、元幽霊」
スズシロ「それで、いったいなんの御用?」
ロウェナ「この前私は人を好きになれないっていったよねっ」
スズシロ「事実じゃない。だってあなたは私が捨てたゴミの集合体。『愛してる』って気持ちは大切に私が持ってるからあなたは持ってない」
スズシロ「だからあなたが言ってた「好き」「愛してる」は全部まがい物。見てきたものを演じてるだけ」
スズシロ「先生を愛してるのは私。貴方じゃない」
ロウェナ「確かに!」
スズシロ「!?」
スズシロ「やけに素直に受け止めるね」
ロウェナ「確かに私が先生を好きだったのは君の気持の残滓かもしれない」
ロウェナ「けどね! 私には君が経験してない数年間の先生との思い出がある!」
ロウェナ「例えば先生とのキス! 幽霊だったけどすっごい」
ロウェナ「『気持ちよかった!』」
スズシロ「キスしたの
スズシロ「キスしたの!? せっこい!」
ロウェナ「だって先生が好きって気持ちが」
ロウェナ「『心の奥からあふれ出した』から!」
スズシロ「でもその気持ちは元々私のもので!」
ロウェナ「かもしれない!」
ロウェナ「だけどね。君が来て、私の気持ちを否定した後、私は本当に先生が好きなのか」
ロウェナ「先生が私のことを好きでいてくれたのかすっげぇ悩んだ! 夜も眠れないくらいに」
ロウェナ「『病気みたい』になるまで悩んでた!」
スズシロ「好きって気持ちで悩んでしまうだなんて、それこそ好きという気持ちの否定だよ」
スズシロ「私は死ぬまで先生のことを好きで居続けたんだから!」
ロウェナ「すごいね、スズシロちゃんは」
スズシロ「!!」
ロウェナ「私はそこまでできなかった。先生に好きでいてほしかった。先生がスズシロちゃんのこと好きで、私のこと好きじゃないかもって思っちゃった」
スズシロ「だから先生を疑った時点で」
ロウェナ「でも! でもね! 私のこの気持ちを『恋』って呼んでくれた人がいたの!」
ロウェナ「甘くない、苦くてじゅくじゅくして、シュンとして、とっても辛いこの気持ちを『愛』だって呼んでくれた人がいたの!!」
スズシロ「やだ! いやだ! 私は先生が好きなの! 1000年待ったくらい好きなの! だから私から先生を取らないで!!!!!!」
ロウェナ「スズシロちゃん!!!!!」
スズシロ「っ!!」ビクッ
ロウェナ「大丈夫だよ。だって私気付いたんだ」
スズシロ「気付いたって、何を?」
ロウェナ「先生は私だけを好きじゃない。スズシロちゃんだけを好きじゃない」
ロウェナ「先生は『私達』を好きなんだ」
ロウェナ「だから大丈夫だよ。スズシロちゃん」
スズシロ「どっせい!」
男「うわぁっ!」
ロウェナ「あははっ。幽霊がずっこけるの初めて見た!」
男「! ロウェナさん」
ロウェナ「やっほぉ。先生」
男「よかった。元気になってくれたんだね」
ロウェナ「うん。元気になったよ。あ、元気じゃないかも」
男「えぇ!?」
ロウェナ「私がパーフェクト元気になるためには、先生に協力してもらわないといけないんだ!」
男「協力ってなにを?」
スズシロ「ねぇ、先生」
男「そういえば、君たち二人が一緒にいるのって」
ロウェナ「私と」
スズシロ「私」
「「好き?」」
男「えっと、いや、その」
スズシロ「まったく、先生は頭が悪いなぁ」
ロウェナ「どっちを選べっていってるんじゃないよ。私とスズシロちゃん」
スズシロ「好きだよね?」
男「そりゃあ、好きだよ」
スズシロ「あははっ。やっぱり先生は」
「『私』のことが大好きなんだね」
ロウェナの好感度【100】
ロウェナへの好感度【65】
~50週 日曜日~
ルーティ「私の先生がどこぞの泥棒猫に狙われている気がする」
エグゾ「あいつが? そんなわけないと思うぜ」
ルーティ「先生はイケメンだもの」
マナ「イケメンかは議論の余地ありだけど、地味にモテてるよね」
マナ(私も好きだったしにゃー)
ルーティ「泥棒猫の気配!」ギロッ
マナ「ひっ」
エグゾ「なんにしろ研究が完成すればあいつはお前のもんだ」
ルーティ「私のものになるかどうかより、私があの人のためになるかどうか」
ルーティ「研究は私とあの人が幸せになるために必要なものであって、あの人を縛るものじゃないわ」
エグゾ「ルーティがここまでしたのに、その気持ちを無下にするようなら俺はあいつを許さないぜ。その時はふんじばってルーティのとこまで連れてきてやる」
ルーティ「結構よ。たしかに今の私であれば強引に先生をものにすることは可能」
ルーティ「だけどそんなの幸せじゃない」
マナ「やっぱ人には好きになってもらいたいよね。私もママにいっぱい好きになってもらいたいな~」
ルーティ「ノゥティも客からの人気はいいわよ?」
マナ「やったぁ!」
エグゾ「人に好かれたいね」
エグゾ「俺にはてんでわかんねぇな」
男「さて今日の予定は」
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2.誰かに会いに行く
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>>636
2ルーティ
ベール「わかったわ」
ルーティ「………貴方、小さくなった?」
ベール「えぇ、少しね」
ルーティ「一体何を―――まさか」
ベール「私は研究者。自分の研究を血で汚すような真似はしない」
ベール「それが私の矜持」
ルーティ「だから、自分を」
ベール「100万人を救うための犠牲一人はこの私でいい。そうすれば私は私の研究を手放しで」
ベール「正義と呼べる」
ルーティ「………」
ベール「あいつは今まで自分を犠牲にしてきたのよ。あんただってそう」
ベール「だから私だって」
ルーティ「馬鹿ね。あなたも本当にバカ」
ベール「世界最高の頭脳だけど?」
ベール「以前あいつはどこからか魂を吸い込んできたわ」
ルーティ「魂?」
ベール「そう不可知にして証明できず、されど存在することを前提とされているもの」
ベール「あいつの中には魂が二つあった」
ベール「普通、一つの体には一つの魂。それが絶対」
ベール「だけどあいつの体は魂を受け入れていた」
ルーティ「そんな。先生はただの人間よ?」
ベール「たしかに種族、能力、どこをとってもあいつは平凡な無個性な人間でしかない。ただ、あの魂に関しては別」
ベール「あれは1000年以上前からあいつと縁のある『スズシロ』の魂だった」
ベール「1000年以上もの強力な縁が二人の魂を調和させ、本来あり得ない魂の融合を成し遂げた」
ルーティ「だから先生は幽霊に?」
ベール「いいえ。それだけじゃない。あいつは現在においても縁を紡いでしまった」
ベール「『スズシロ』と同質の魂を持つ『ロウェナ』と」
ルーティ「確かに、ロウェナは先生と親しいと言っていいわね。もしかして、だから」
ベール「ロウェナの縁はスズシロほど強くないわ。けれど男の中にはスズシロの魂が混じっていた。同質であれば魂は容易く交わる。けれど同質であって同質ではない」
ベール「縁によって引き寄せられながらも交われないそんな境界が朧気になった魂があるとき、『人間』と『幽霊』の存在を入れ替わらせた」
ルーティ「っ」
ルーティ「ロウェナのせい、なのね」
ルーティ「それで、先生は治るの?」
ベール「治せる。いいえ、治して見せる」
ベール「理論は確立した。だったら後はそれをこねくり回すだけ」
ルーティ「どれくらいかかるのかしら」
ベール「年明けまでには」
ルーティ「そう。ありがとう。あなたのおかげで先生が救われるわ」
ベール「貴方のおかげでもあるわ」
ベール「………一つ思うことがあるの」
ルーティ「何かしら」
ベール「おそらく結末はこうなるわ。男が『人間』になりロウェナが『幽霊』になる」
ベール「けれどそれではまた同じことが起きるかもしれない、だから」
ベール「男とロウェナを引き離した。一生ね」
ベール「幸せな結末にはならない」
ルーティ「大丈夫。だって」
「ハッピーエンドなんていらない」
ルーティの好感度【100】
今日はここまで
おやすみなさい
~51週~
少年「バジロウもノヘジも実家に帰ったし」
少年「なんだか寂しい気分だ」
オル「でもそのおかげでオルレアンちゃんを独り占めだぞ☆」
少年「あ、結構です」
オル「おい☆」
少年「オルレアンは年末も忙しそうだな」
オル「まぁな☆ 年末は稼ぎ時だから忙しいぜい☆」
オル「少年「手伝おうか」とか言ってくれていいんだよ☆」
少年「俺だって暇なわけじゃないからな」
オル「そかそか。だったらオルレアンちゃん特製シチューを食ってけやい☆」
少年「ん。助かる」
オル「なんだかよく事情は知らないけどさ。友達なんだからもっと甘えてくれたっていいんだよ」
少年「いや、大丈夫だよ。まだ大丈夫」
オル「大丈夫じゃなくなってからだと、私は悲しいな」
オル「そんな風に遠慮するのは第二種だから?」
少年「………」
オル「大丈夫。私たちは誰も騙されてただなんて思ってないからさ」
オル「甘えてよ。親友」
少年「ん………」
男「さてと、今日の予定は」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>648
2ヒヅキ
ヒヅキ「………」モクモク
男「? なにをやってるの?」
ヒヅキ「着物を織っている」
男「それ手作りだったの!?」
ヒヅキ「白鞘童子に教えてもらった」
男「最強の鬼にも家庭的な面が」
ヒヅキ「それに加え私は料理もできる」
ヒヅキ「私はもっと家庭的だ」
男「うん。想像していたよりも家庭的だ」
ヒヅキ「………」フフン
ヒヅキ「そういえば、この学園には伝説の服飾人がいると聞く」
ヒヅキ「………」スクッ
男「どこいくのヒヅキさん。……まさか」
ヒヅキ「強者ならば、倒す価値がある」
男「え!? 戦うつもりなの!?」
ヒヅキ「たとえ裁縫であっても、私は負けるわけには、いかない」
ヒヅキ「………ここに…グレゴリーという男は………いるか」
グレゴリー「………」キョトン
男「すいません。初めまして、じゃないね。前会ったの覚えてるかな」
グレゴリー「………」コクリ
男「今日は君に会いに来たんだけど、その要件というのが」
ヒヅキ「……勝負しろ」
グレゴリー「………!」ビックリ
男「こっちの子はヒヅキさん。勝負というのは殴り合いなんかじゃなくて。どっちが裁縫が上手かを競いたいらしいんだ」
男「よかったらでいいんだけど、お願いできないかな」
グレゴリー「………」コクリ
男「ありがとう。グレゴリー君」
グレゴリー「………」イイヨ
ベルナルド「さぁ始まりました、第一回手芸選手権大会。実況者は役を練れば練るほど味が変わる二枚目俳優ベルナルドと」
アダム「面白き世の中こそ太平であれ、一に享楽二に悦楽、三四がなくて五にアダム・ド・ローエングラム・アークフォード・フォン・ロスチャイルドだ!」
ベルナルド「の二人でお送りする!」
ワーワーワー
男(なんでこうなった)
ベルナルド「まずはチャンピオンにして我が相棒! 作れない服などあんまりない!! 強面フェイスにマシュマロハート! グレゴリーだぁ!!」
グレゴリー「………」テレテレ
アダム「対してチャレンジャー。何処から来たか紅葉を飾り、角アリ少女が紅を生やして登場だ!! 赤い! デカい! 派手という他この上ない! 角があるって目立っていいなぁ!」
ベルナルド「ヒヅキ嬢だ!!」
ヒヅキ「………10秒だ」
ベルナルド「なにが10秒かはわからないが大した自信だ!!」
アダム「この大会はロスチャイルド家のスポンサーでお送りする」
ベルナルド「流石ぼんくら息子! 金の使い方が雑すぎるぜ!!」
アダム「優勝者には着なくとも見れば分かる一流の着心地で有名なアラクネ印の反物をプレゼントだ」
ベルナルド「高そう」
アダム「これくらいする」
ベルナルド「ひぇっ」
ヒヅキ「…開始の宣言をしろ…………っ!!」
ベルナルド「OK!OK! 睨まれるのは怖いから試合っ!」
アダム「開始!!!」
【コンマ25以下で勝利】
>>652
勝利
グレゴリー「………」デキタ
ヒヅキ「………完成…………だ」
ベルナルド「両者同時に作り終えた! あのグレゴリーの速度についてくるとはあの鬼娘は化け物か!」
アダム「しかし問題は速度ではなく、その完成度。それでは審査していただこうか」
ベルナルド「審査するのは、こーのおとこー!」
ベルナルド「生徒会でもひときわ地味! みんな忘れているんじゃないだろうか。生徒会書記! ヤツカだ!!」
ヤツカ「せめて平凡と言ってもらいたい」
アダム「この男は見た目は地味なれど、稼いだ金の半分以上をジョゼットテイラーにつぎ込むほどのファッションフリークだ」
ベルナルド「その割には地味だな」
ヤツカ「ジョゼットテイラーの服は着心地がいいんです!」
ベルナルド「では審査していただきましょう!」
ヤツカ「えぇ、まずはグレゴリーさんから」
アダム「いけない!」
ベルナルド「どうされました、アダムさん」
アダム「こういう場合において、先攻は高確率で負けるという風潮がある」
ベルナルド「そんな、漫画や小説じゃあるまいし」
ヤツカ「グレゴリー氏の服はしっかりとした燕尾服ですね。こういう衣装は素人が作るとどんなに良い生地を使ってもボロが出てしまうものですが、これは縫い目もシルエットも文句なしの逸品。たったいま貴族が脱いだものをもってきたのだと言ってもおかしくありません」
ベルナルド「その表現は変態チックだね」
アダム「地味眼鏡は隠れ変態と相場が決まっている」
ヤツカ「更に素人は生地にこだわるばかりでボタンなどは安物で済ませてしまう傾向にあります。それはいけない。そういうところが安っぽければ服全体が安っぽくなってしまう。ですがこの服は」
ヤツカ「! これはまさか、ボタンも手作り!?」
グレゴリー「………」コクリ
ヤツカ「なんといい仕事をしているのでしょう! これは最高です!!」
ヒヅキ「…御託はいい。早く私の分も見ろ」
ヤツカ「おっとすみません。グレゴリー氏の作品があまりにも素晴らしかったもので。ではあなたの作品は………下着ですか」
ヤツカ「では拝見させていただきます。ほう、これは」
ヤツカ「っ!!!!!」ダバーッ
ベルナルド「ヤツカが泣いた!!」
アダム「パンツを抱きしめて泣いている!!!」
ヤツカ「勝者……っ!! 彼女が勝者です………っ!!」
ベルナルド「な、なにが起きたんだぁー!?」
ヒヅキ「………くくく」
ヒヅキ「勝ったぞ」
男「まさかパンツを作っていたとは」
ヒヅキ「白鞘童子から教わった」
ヒヅキ「狙った男を堕とすための下着だ」
男「ちょっと何を言っているかがわからない」
ヒヅキ「一子相伝だ」
男「一体白鞘童子は何をしてるんだろう」
ヒヅキ「また私は一つ最強に」
ヒヅキ「いや、お前にふさわしい女に近づいた」フフフ
男「それで、その手に入れた布はどうするの?」
ヒヅキ「お前と私の服を作る。同じものをだ」
男「え?」
ヒヅキ「ペアルック。そういう文化をオルレアンから聞いたことがある」
男「あ、あぁ。あるらしいけど、まさか僕がすることになろうとは」
ヒヅキ「楽しみに待っていろ」
ヒヅキ「私も楽しみだ」
ヒヅキの好感度【88】
~51週 土曜日~
コタロウ「ほほう、この写真はやばいッスね」
ソロ「そうだろうそうだろう。あの真面目地味眼鏡ことヤツカが」
ソロ「パンツを抱いてむせび泣いているなんて」
コタロウ「生徒会のスクープにしちゃ地味ッスけど、面白さは確かにあるッスね」
ソロ「さて、これをモマに見つからないうちに」
モマ「私がどうかしましたか」
コタロウ「げっ、出たッス!!」
モマ「なんですか。私を疫病神みたいに。まさかまたあなた達は新聞部の品位を落とすような真似を」
ソロ「やだな(汗) これはれっきとしたスクープだよ」
モマ「では見せてください」
ソロ「あー、ほら、これだよ」
モマ「………なるほど」
コタロウ「ひぃ、怒らないでほしいッス」
モマ「いいんじゃないですか¥
ソロ「え? いいのかい?」
モマ「事実のようですし、それに公序良俗に反すというほどではないでしょう」
コタロウ「じゃあ新聞にしていいんッスね!」
モマ「いいですよ。ただし必要以上に脚色はしないでください。あくまで事実だけを」
ソロ「わかってるよ(歓喜)」
モマ「それでは私は文化部の集会があるので行ってきます」
ソロ「いってらっしゃい」
コタロウ「お疲れ様ッスー」
コタロウ「あのモマさんが許可してくれるとは思わなかったッス」
ソロ「いつも私達が扱っているものはもっとひどいからね。きっとそれで彼女の価値観がおかしくなったんだろう。さぁ、撤回されないうちに仕上げるよ」
コタロウ「あいさっさーッス!!」
男「これは………ごめんよ、ヤツカ君」
男「さてと」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>657
3殺人鬼の手がかりを
マヒロ「年末に呼び出してすまねぇな」
男「すいません。最近殺人鬼について調べることができず」
マヒロ「あぁ、その殺人鬼のことについてなんだが」
マヒロ「新しい犠牲者がでた」
男「!」
マヒロ「これで4、いや5人目だ」
マヒロ「1人目は皮を剥がされていた、二人目は腹部破裂、三人目はお前だ、死んでないが、四人目はこれは関係があるかどうかはわからないが窒息死。そして5人目」
マヒロ「全身に風穴があいてた」
男「風穴、が」
マヒロ「あぁ、見てきたが綺麗にまぁるい穴が開いていた。多分銃器じゃねぇ」
マヒロ「被害者が第一種であること。そして派手な殺され方をしているから十中八九人間狩りの仕業だ」
男「…わかりました。調べにいきましょう」
マヒロ「といってもこの広い学内。どうするかな」
マヒロ「学園長に行って第一種の人間は全員家に帰らせるべきじゃねぇのかね」
男「それが一番なんでしょうね。人命のことを考えるとそれがきっと最善です」
マヒロ「ま、それをしちまったらそれを疑問に思うやつがでてくるだろうな」
マヒロ「どう説明すっかね。学内に殺人鬼がいますだなんて、とてもじゃねぇけど言えねぇ」
マヒロ「それはそれとして、犯人を捜して、牢屋にぶち込まねぇとな。対処はあいつの仕事」
マヒロ「俺たちの仕事は人殺しを楽しんでる基地外野郎をぶったおすことだ。死んだ奴らのためにな」
マヒロ「俺が集めた情報では武器を持った奴、それも人間らしい奴がいたってはなしだ」
男「人間?」
マヒロ「第二種、かもな。第二種だったら第一種を襲うってのもわからん話じゃない」
マヒロ「スラム街から来た奴か。って思ったんだが、前回それやって進展なしだったからな」
マヒロ「それにスラム街の奴がなんでわざわざ学園まで来るかがわかんねぇ。街の中だって人間はいるはずだ」
男「学園の関係者、とか」
マヒロ「だろうな。じゃなけりゃわざわざ学内だなんて人がわんさかいるようなところでやらかしたりしねぇはずだ。いくらなんでもリスクが高すぎる」
マヒロ「だから犯人は学内じゃないといけなかった。もしくは学内が都合がいい理由がある」
マヒロ「だけどそれはなんだ」
男「……教師?」
マヒロ「もしくは生徒」
男「生徒が? まさか」
マヒロ「ガキだって人を殺すことはある。純真無垢ばっかじゃないって知ってんだろ」
男「そうだけど、でも」
マヒロ「あぁ、お前も教師だったな。生徒の味方だもんな」
マヒロ「でも俺は生徒が犯人である可能性は十分にあると思っている」
男「……確かに僕の腕を切った女の子の声は幼かった、と思います」
マヒロ「だろ。さらに言えば複数犯の可能性がある」
マヒロ「複数犯は教師じゃ難しい。いくら教師でも定期的に部外者を入れてたら怪しまれる。さらに言えば生徒の数よりずっと少ない教師がそんな怪しいことしてたんじゃ、目立って仕方がない」
マヒロ「これは、生徒説が濃厚なんじゃないか」
男「………学内に第二種の子供を引き入れている人が、いる?」
マヒロ「それはおおいにあり、だ。大人なら目立つがガキなら目立ちはしねぇ。それに第二種でも烙印を隠して身形を整えれば判断できねぇからな」
マヒロ「生徒の誰かが、第二種を引き込んで、殺人を楽しんでる。まったくなんて話だ」
マヒロ「で、お前は教師だろ。そういうことしそうなやつはいるか」
男「待ってよ。そんなことする生徒は」
マヒロ「考えろ。子供は守るべきものって前提は捨てて、可能性だけを記憶の中から攫いだせ。どうだ、いるか」
男「………>>661」
今日はここまで
おやすみなさい
分からぬまかせた
安価下
男「少女ちゃんが、学校に第二種の人間を連れ込んでる」
マヒロ「それは本当か?」
男「うん。少女ちゃん自身も第二種だしね」
マヒロ「そういや、学園長のババアが第二種がいるって言ってたな」
マヒロ「でもそいつはそんなことしないって言ってたぜ」
男「彼女が連れてきた子も、そんなことできる体じゃないしね」
マヒロ「そいつはどんなやつなんだ?」
男「一人じゃ満足に動くことができないような子だよ。全身傷だらけでね」
男「こないだスラムで連れて帰ってきた子の妹だよ」
マヒロ「へぇ。とにかく可能性があるならあたってみる価値はあるな。いくぞ」
男「うん」
コンコン
少女「はいはーい。誰かな~?」ガチャッ
少女「げ、なんの用だよ」
男(女装)「こんにちは」
マヒロ「邪魔するぜ」
少女「人の部屋に勝手に上がるような奴を許容しないといけない道理はないと思うね」
マヒロ「許容しろっていってんじゃねぇんだ。入るって言ってんだよ」
少女「なら私も言うよ。出てけ」
バチバチバチ
男「ちょ、ちょっとこんなところで喧嘩は」
少女「その火種を持ってきたあんたが言うのはおかしいと思うね」
男「ちょっと話があるんだ」
少女「……少しだけなら。でもふざけたこといったらぶっ飛ばす」
男「ありがとう」
バタン
少女「………」
男「それで、話なんだけど」
1.君が犯人だね
2.被虐ちゃんは人殺しだ
3.やっぱりなんでもないや
4.年始に遊びにいかない?
>>666
2
男「被虐ちゃんは人殺しだ」
少女「ふざけたこと抜かすと幽霊でもぶっ飛ばすよ」
マヒロ「学内にいる第二種はお前らだけなんだよ」
少女「あぁ、あぁそう」
少女「第二種だから犯罪者だと。第二種だから疑ってもいいと、第二種だから、第二種だから、第二種だから?」
少女「私達がお前らに何をしたっていうの。私たちは第二種に生まれただけ。それだけで世界から呪われる」
マヒロ「別にお前らが第二種だから犯罪者扱いしてるんじゃねぇ」
マヒロ「第二種が犯人の可能性が高いから、言ってんだ」
少女「はっ。第二種が犯人の可能性が高い、ね。お前たちがそう思いたいだけじゃないの?」
少女「それに私が犯罪者っていうならまだいい。それなりの行いをしてるからね。でもこの子が犯罪者?」
少女「お前はこの子のことを知っていたよね。なのに、そのうえで人殺し扱い? 気でも狂ったか?」
少女「数多の犯罪をその身に受けてなお、健気に生きようとしているだけのこの子が人を殺す?」
少女「でていけ」
男「………」
マヒロ「俺はそいつのことはなんも知らねぇ。だからお前もそっちも被疑者だ」
少女「あの子は一人で満足に動けない。しゃべる事も難しい」
マヒロ「そういう演技かもしれないだろ」
少女「何を知ってそんなことを言えるんだ」
マヒロ「何も知らねぇから好き勝手言えるんだよ。状況証拠だけで判断してるからな」
少女「私達じゃない」
マヒロ「知らねぇ」
少女「もういい。叩き出す」
マヒロ「いいぜ。これでも戦いには慣れてんだ」
「やめテ」
被虐「わタシが、あやしいなら、つれていッて、く、ださい」
少女「駄目よ!」
被虐「ほんとは、ワたしは、いちゃ、いケない、かラ」
被虐「ありがトう。ショーじょちゃん」
マヒロ「その動くぬいぐるみが、被虐ってやつか」
被虐「はい」
男「それじゃあ被虐ちゃんを連れていくよ」
少女「駄目だ! 待て! 連れてくな!」
被虐「だいじょウぶ。ショーじょ、ちゃん」
マヒロ「いくぞ、被虐とやら」
少女「被虐に触るな! 殺すぞ!!」
男「被虐ちゃんを悪いようにはしないって約束する」
少女「知るか!」
マヒロ「俺はやってもいいが、その場合寮もこいつも無事ではすまねぇと思うぜ」
少女「ゲスが」
マヒロ「それじゃあな」
少女「覚えてろよ。その澄ました面をぶちへこましてやるからな」
マヒロ「おまわりさん相手にその啖呵は大したもんだ。楽しみにしてるぜ」
マヒロ「ぶっ倒すのは俺も嫌いじゃねぇからな」
少女「男も許さないから。いくら恩があってもこの恨みは恩を勝るわよ」
男「…ごめんね。少女ちゃん」
マヒロ「俺はこいつを連れてくから、今日はもういいぜ」
被虐「よロしく、おねがい、します」
マヒロ「抵抗しようとしたら、射殺するぜ」
被虐「しまセん。できま背ん」
男「因縁つけてごめんね。被虐ちゃん」
被虐「いいノです」
マヒロ「んじゃあな。あったかくしてねろよ。ってねれねぇのか」
男「マヒロさんも今日はお疲れ様」
~51週 日曜日~
アダム「では年越しイベントの追加予算はこんなものでいかがかな」
ディー「いいのかい。こんな貰っても」
アダム「その代わり、盛大な宴を頼むぞ?」
ディー「任せな! アタイたちはプロのお祭り集団さ!」
プライヤ「オイラもすっかりお祭り集団に………」
アダム「そっちが君の旦那とやらかな? 縁の下のジャッキアップマシンと有名な」
ディー「照れるねぇ。そうだよ、うちの旦那様さ」
プライヤ「え、オイラそんな名前で呼ばれてたの?」
アダム「ではご祝儀として100万予算をあげよう」
プライア「金持ち怖いぞぉ」
ディー「やったね。アタイ達の愛の勝利だよ」
プライヤ「何をもって勝ちなのかわかんないぞぉ」
ディー「よーし、突貫工事だ!」
プライヤ「あぁ、今日も徹夜だぞぉ………」
男「さて、今日は」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>673
3被虐ちゃんの顛末を探り、まだ一応殺人事件にもついて探る
申し訳ありません
今日はここまでです
おやすみなさい
もっとヒントをだしたほうがいいのでしょうか
マヒロ「飯だ、食えるか」
被虐「はい」カポッ
マヒロ「へぇ、そんな顔してんのか」
被虐「みぐるシくて、ごめんなさい」
マヒロ「ひでぇ面だな」
被虐「ごメんな、さい」
マヒロ「お前は悪くねぇだろ。そういう面にした奴がわりぃ」
被虐「………」
マヒロ「まぁ、お前がいくらひどい目にあってようが、被疑者ってことに変わりはねぇ」
マヒロ「だから俺はお前に同情もしねぇし憐憫も覚えねぇ。嘲笑も侮蔑もしねぇがな。ただお前が犯人かもしれないっていう可能性だけでしか俺はお前を見るつもりはねぇ」
被虐「…あなタは、もっと、そのヒドいひとかと、おもっテました」
マヒロ「よく言われるし、間違っちゃいねぇよ。俺は酷い奴だ」
マヒロ「タダな、警察ってのは正義を司る存在ではあるが、警官が正義ってわけじゃねぇ。その役割は正義の味方になることじゃなく、犯罪者を許さないその一点だけだ」
マヒロ「だからいくら善人面してても油断しねぇし、いかにも悪人って面してても決めつけねぇ」
マヒロ「タバコすってもいいか?」
被虐「どウぞ」
マヒロ「………」シュボッ
マヒロ「すぅー。ふぅ。正義の味方って言われる警察はいくらでもいるよ。困ってる奴を放っておけなくて、自分をすり減らしてでも人助けをする優しいんだか甘ちゃんなんだかよくわかんねぇ奴がな」
マヒロ「そういう奴は人に好かれるさ。でもいくら人に好かれようが悪人一人取り逃がした時点でそいつに価値はねぇ。大前提であり存在意義だからな」
マヒロ「だから俺はひでぇ奴になったのさ。同情しねぇから人助けもしねぇし、平気で人を傷つける」
マヒロ「そういう奴が必要なんだよ」
被虐「……あなたハ、すごイひとで、すね」
マヒロ「わかってるとは思うがおべっかは不要だ。そんじゃ長々と無駄話をしてしまったが」
マヒロ「取り調べを始めようか」
男「………眠れない。いや、寝れないんだけどさ」
男「被虐ちゃんのことが気になる。だなんて、僕が言える立場じゃないけど」
男「ひどい目にあって、ないよね」
男「………マヒロさんのところに行ってみよう」
―――
――
―
男「…たしか、ここ、だったよね」
「誰だ」
男「! えーっと、僕です。男です」
ガチャッ
マヒロ「なんのようだ?」
男「被虐ちゃんがどうなってるかな、って」
マヒロ「あぁ、死んじまったよ」
男「え!?」
マヒロ「冗談だ」
マヒロ「お前が俺を極悪人かなんかだと思ってるふしがあったからな」
男「いや、そういうわけじゃ………ちょっと、そう思ってたかも」
マヒロ「だろうな。見かけによらず乱暴者って良く言われる」
マヒロ「おおかた俺があいつをぶんなぐってあることないこと吐かせようとしてるんじゃないかって思ったんだろ?」
男「うん」
マヒロ「けっ。あーそうだよ。みんな俺を悪者扱いしやがる」
男「ところで被虐ちゃんは?」
マヒロ「さっきまで元気にしてたぜ」
男「えーっと、冗談?」
マヒロ「今はぶっとんでる」
男「………え?」
マヒロ「トリップしてるんだよ」
男「それって、違法では」
マヒロ「正しい行いじゃねぇが、法に触れてはねぇ」
男「…様子、見てもいいかな」
マヒロ「おう。入れよ。なんてお前は招かなくても入ってこれるか」
被虐「………」ピクッ ピクピクッ
男「無事なの?」
マヒロ「悪影響はなんもねぇ。依存性もねぇ俺特製の自白剤だ」
マヒロ「この状態なら何を聞いても答えるぜ。意識はぶっ飛んでるから嘘もつけない」
男「でも、これって」
マヒロ「確実かつ安全。これ以上大事なことってねぇだろ」
男「本人の意思とか」
マヒロ「嘘をつくための意思とかくそくらえだ」
男「………」
マヒロ「そんでな。さっき尋問したんだが、こいつは白だ。なんも知らねぇってよ。そもそも知れるような環境にいなかった」
マヒロ「外れだよ。あとはあの少女ってやつにぶち込むかだが」
男「…ごめんよ。被虐ちゃん」
マヒロ「おう罪悪感をしっかり覚えてろ。お前の一存でこいつはこんな目にあっちまってるんだからな」
男「そうだけど……うん、そうなんだけど」
マヒロ「俺に言われたくないってか? 一理あるな」
マヒロ「でも罪悪感なんてとっくの昔に擦り切れちまったよ。だから俺の分までしっかり感じててくれ」
男「………」
マヒロ「そんな目で俺を見るなよ。お前だって俺と同じひでぇ奴なんだから」
男「僕は、ただ」
マヒロ「前言撤回だ。罪悪感を覚えて自己防衛なんてすんじゃねぇ」
マヒロ「俺の相棒になった時点で一蓮托生だ。悪徳刑事上等、正義の威光を振りかざしていこうぜ」
マヒロ「な、相棒」
~52週~
プロ「今年最後の週にこんにちは」
少年「プロテアさん。どうかしたんですか」
プロ「ただ歩いていただけ。それに目的を付け加えるとしたら散歩というのかな」
プロ「貴方は?」
少年「生徒会の仕事でちょっと」
プロ「年末だというのに忙しいこと。何か事件でも?」
少年「事件というか、騒動というか」
プロ「今の生徒会は色々と面白いものね。言い換えれば珍妙ともいえるかもしれないけれど」
少年「実際その面白い人たちのせいというかなんというか、こうして年末も奔走してるんですがね」
プロ「私の代とはまったく違うわね」
少年「先代はとても真面目だったらしいですね」
プロ「えぇ、真面目で有能だった」
プロ「けれどつまらないとも言えるわね。ただ愚直に正しいことをし続けるだけの」
少年「組織としてはそれが正しい姿だと思うんですが」
プロ「正しいことしかしてこなかったものに、悪いことの意味が分かるとは思わない」
プロ「正しいこと以外は全部正しくないことなの?」
少年「…おっしゃる意味がよくわかりません」
プロ「ただの言葉遊びよ。それらしいことを言っていればそれらしく見えるの」
プロ「豪華な装飾をした、空っぽのおもちゃ箱みたいなもの」
プロ「ほら、なんだか私とても賢く見えるでしょ?」
少年「………」ニガイカオ
プロ「可愛い後輩をからかうのはやめておいてあげるわ。それじゃ、良い年末を」
少年「良いお年を」
プロ「来年は、面白い年であるといいわね」
少年「平穏な年であることを望みますよ」
プロ「……つまらない」
男「年末最後の週だけどなにをしようかな」
1.誰かに勉強を教える
2.誰かに会いに行く
3.自由選択
>>685
2ルーティ
ベール「予定よりも早く完成したわ」
ルーティ「流石、学園の頭脳」
ベール「想定していたものとは別のものができたけれどね」
ベール「結果は変わらないわ」
ルーティ「つまり、どういうことかしらぁ」
ベール「縁を導体にして存在を置換させる、とでもいえばいいのかしら」
ベール「『幽霊』である男と『人間』であるロウェナの存在を入れ替えて『人間』である男と『幽霊』であるロウェナにする」
ベール「問題はやっぱり二人が一緒にいると同じ逆転現象が起きてしまう可能性が存在するということ」
ルーティ「そこは問題ないわよぉ」
ベール「何をする気かは知らないけれど、くれぐれも悪用はしないで」
ルーティ「もちろん。悪いことには使わないって約束するわ」
ルーティ「報酬はいつ振り込みましょう」
ベール「私に金は必要ない」
ルーティ「それもそうねぇ」
ベール「研究ができただけで十分。感謝するわ」
ルーティ「こちらこそ、ベールさんのおかげで助かりました」
ベール「!」
ベール「………あなた」
ルーティ「あの人との幸せな年末を過ごしたいからもう帰るわね」
ベール「……えぇ、良いお年を」
ルーティ「良いお年を」
男「寒くないの?」
アイ「キョンシーだから平気だよっ。それに聞いてくれる人がいるからあったかい気持ちになれるもん」
男「よかったら温かいものでも買ってくるよ。何が良い?」
アイ「んー、それじゃ」
セラス「アップルジンジャーミルクティー、だったわよね」
アイ「! セラスちゃん!!」
「その、えっと、肉まんも、買ってきました」ボソボソ
アイ「ヨームっち(普段の姿)!」
男「彼がヨーム君?」
アイ「うん。マイクを持ってないとこんな感じだよっ」
セラス「まさか三歌人が年末にこんなところで集まるとはね。私は元だけれど」
アイ「ヨーム君はまだ、三歌人だよね」
ヨーム「えっと、はい、でも、最近は、その、あんまり、人気がなくなってきました、え、あっ、そのごめんなさい」
セラス「謝られるということが私のプライドを傷付けてくるのだけれど」
ヨーム「ヒェェ」
セラス「ところでなぜあなたがここにいるの」
男「えーっと、その、前に偶然アイホワイトさんに会って、それからちょくちょくこうやって」
アイ「新生アイホワイトのファン第一号になってくれたんだよねっ」
セラス「へぇ」ジトッ
男「他意はない」
セラス「本当かしら。あなたは幾人もの生徒に手を出しているという噂を聞いたことがあるのだけれど?」
男「否定したい」
ヨーム「で、できない、ってことかな」
男「………」
セラス「まぁいいわ。本当の歌の前には下心なんて存在できないということを教えて、あげる」
アイ「! もしかしてセラスちゃんっ」
セラス「新生セラス・クリララリスの歌でね」
ヨーム「わぁ、ぱちぱち」
男「よっ、学園の歌姫」
アイ「~♪」
セラス「~♪」
ザワザワ
男「人が集まってきたね。まったく動じてないけど」
ヨーム「ライブより、少ない、です」
男「それもそうか」
男「元よりこの二人を独占する気なんてないからいいけどね」
男「むしろ大勢に聞いてもらえて、僕もなんだか嬉しいよ」
ヨーム「………」
ヨーム「あなたは、ルーティの味方じゃ、ないんですか」
男「味方だよ」
男「……僕はルーティさんを怒ることができなかった。だからきっと、二人の、いや、君たちの敵になるんだと思う」
男「いや、敵だよ。いくら僕が否定しようとも君たちから居場所を奪い取ったのは僕だ」
ヨーム「そう、ですか」
ヨーム「だったら、お願いです。今度はふたりから、歌う場所を奪わないで、ください」
ヨーム「多分、奪われても、新しい場所を探すかもしれない、ですけど、それでも、きっと二人は悲しむから」
男「………今度は、ちゃんと怒れるように、なるよ」
男「責任は、果たさないといけないから」
ヨーム「はい」
ルーティ「………この歌は」
ルーティ「まだ歌い続けるのね」
ルーティ「! 先生がいる」
ルーティ「私の歌より、あの二人の方がいいのかな」
ルーティ「………」
ルーティ「別にいいわ。もう目的は果たしたんだもの」
ルーティ「………私の歌を、先生はどう思ってるのかな」
ルーティ「好きだって、言ってくれる、のかな」
ルーティ「別に好きだって言ってもらわなくてもいいけれど。そこは重要なことじゃないわ」
ルーティ「私があの人を愛している、それだけでいいじゃない」
ルーティ「それだけで十分よ」
ルーティ「ねぇ、そうでしょ。ルーティ・アクアトレス」
今日はここまで
おやすみなさい
もうこのSSを書くのは止めようと思います。
今まで読んでくださった方、ありがとうございました
最近投稿できず、申し訳ありません。
仕事が忙しいため、再開はもう少し後になってしまいます。
あと>>700は私ではありません。
そして色々な意見を戴いておりますが、私はロウェナが好きです。ルーティも好きです。
キャラに格差がでてしまったのは私の力量不足です。しかし決して、ロウェナが好きで、ルーティが嫌いというわけではありません。
動かしやすいキャラクターほど活躍してしまう傾向にはありますが皆さまから頂いたキャラに嫌いなキャラはいません。
今後もっと多くのキャラクターを掘り下げていきたいと思っていますので、よろしければお付き合いください。
よろしくお願いします。
男「今日が最後の日だね」
ルーティ「えぇ。素晴らしき来年を迎えるための準備は万端。しいて言えば」
ルーティ「邪魔者がいるけど」
ロウェナ「邪魔もの?」
スズシロ「それはいったい」
ヒヅキ「誰の事だ」
ルーティ「あなたたち三人」
男「まぁまぁ」
ルーティ「せっかく二人で素敵な年越しを迎えることができると思ったのに」
メイド「皆さま。軽くつまむものをご用意しました」
ヒヅキ「……軽すぎだ」
ロウェナ「いや、ヒヅキちゃんが食べすぎなだけだよ」
ルーティ「文句があるなら帰ったらいかが?」
ヒヅキ「……厨房を借りるぞ」
メイド「こちらでございます」
スズシロ「はっ、まさか手料理アピールで先生の好感度をあげるつもりでは!? そうはさせんぞっ」
ロウェナ「合点承知! 私達だって料理ができるということを見せつけてやるぅ!」
ヒヅキ「邪魔だ」
ワイワイガヤガヤ
ルーティ「はぁ……。本当、やかましい人たち」
男「ルーティさんはこういうの嫌い?」
ルーティ「……私は下賤なことは嫌いよ。もっと落ち着いて優雅な時間が好ましいって思うわ」
ルーティ「貴方がいること前提だけど」
ヒヅキ「邪魔をするなら、叩き割るぞ」
ロウェナ「鬼がなんだい! みせてやろうぞ、人間の底力!!」
スズシロ「私は神様だけど!」
メイド「み、皆さま」オロオロ
男「あ、あはは。本当に賑やかな、年越しになりそうだ」
被虐姉「なんでこの状況で和気藹々できるのよ、あの女だけでも怖いのに、鬼に幽霊まで」ガクブル
~新年~
男「………もうすぐゼミも終わりか」
男「僕はできること、全てやりきったんだろうか」
男「なんて、新年からしんみりしてたら駄目だよな」
男「さて、毎年の恒例行事、初詣だけどだれといこうか」
>>838
ロウェナ
ロウェナ「はっ、初日の出を見てなかった!」
男「がっつり日が登った後起きたからね」
ロウェナ「くぅ。睡魔には勝てなかったよ」
ロウェナ「あっ、おはよせんせ」
男「おはよう。新年を迎えたことだし、初詣にでもいかない?」
ロウェナ「つまりデートってことだねっ」
ロウェナ「スズシロにバレないうちにいこいこ」コソコソ
ロウェナ「人間になったばっかりだからこういう時に着る服がないんだよね」
ロウェナ「セーラー服か死に装束だけだよ~」
男「まって、なんで死に装束持ってるの?」
ロウェナ「だって、元幽霊だし」
男「いや、あれ実物じゃないし」
ロウェナ「ま、細かいことは置いといて、はやくいこ~」
男「細かいこと、なのかな」
ロウェナ「場面転換! 神社へ! トゥルルルルンっ」
男「人がやっぱり多いなぁ」
ロウェナ「ところで神社ってなんの神様がいるの?」
男「……さぁ。詳しくは知らない」
男「神社も教会も神様のためにあるってのは知ってるけど、詳しいことはわからないなぁ」
ロウェナ「じゃあなんでみんな来てるんだろうね」
男「………わからないなぁ」
ロウェナ「ま、いいや。それじゃあ並んでてね僕!」
男「え? 僕だけ?」
ロウェナ「私は屋台で色々買ってくるから!」
ロウェナ「いってきまー」スタコラ
ロウェナ「みてみて。色々買った~」
男「そんなに買って。食べきれるの?」
ロウェナ「大丈夫だよ。美味しいからね」
ロウェナ「それにヒヅキちゃんが食べるから大丈夫!」
男「まぁ、ヒヅキさんは喜ぶだろうけど」
ロウェナ「あと抜け駆けしたからなにか持って帰らないと後が怖い」ガクブル
男「……スズシロさんとルーティさんの怒りが鎮まるといいね」
ロウェナ「なにをー、他人事だと思って、このモテ男~!」プンスコ
男「なにやら申し訳ない気持ちでいっぱいです」
ロウェナ「でも虎穴にはいらずんばなんとやら。危険を犯しても先生と一緒にいれることは素直に嬉しいですっ」
ロウェナ「キスした仲だしね」ニヘヘ
男「うっ」
男(子供じゃないけど、それ言われると恥ずかしいなぁ)
ロウェナ「あっ、もう私達の番だよ。よしお願いしちゃうよっ」
ロウェナ「なむなむ~」
男(お願いか)
男「………」
男(どうか皆無事でいられますように)
ロウェナへの好感度【75】
~1週目~
男「新年おめでとうございます」
ジェラルド「おめでとうございます」
サレム「おめでとうございます」
プライヤ「おめでとうございますぅ」
男「あれ、女の子たちは?」
ジェラルド「女子会、って奴をしてるらしいですよ」
サレム「いえ、あれは女子会というより」
プライヤ「戦い、だったなぁ」
男「一体なにが」
ジェラルド「福袋の争奪戦らしいです」
男「あぁ、なるほど」
男「君たちはなにかしないの?」
サレム「私は新年のボランティアをやって参りました」
男「みたいだね。苦情が僕のところにきてた」
サレム「なんと!」
ジェラルド「僕は、新年のあいさつ回りが忙しかったです」
プライヤ「オイラは…………気付いたら森の中にいた」
男「え、なにそれ怖い」
プライヤ「気が付いたら親御さんに挨拶してたぞぉ……」
男「猛禽類からは逃げられない」
男「さて、新年最初の授業は」
亜人【ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】
教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】
>>844
ジェラルド 魔導
ヒヅキ【魔術 733】
ベルスタシア 【魔術 500】
ジェラルド【魔導 339】
サレム【文系 606】
ルーティ【理系 443】
プライヤ【魔導 1344】
ロウェナ【文系 427】
ミレイア【魔導 465】
リリ【魔術 611】
~1週目 土曜日~
男「新年の豊富を決めてなかったな」
男「いい新年になることを願って―――――――――――――――――――――――――」
「さぁ、革命だ」
今日はここまで
お久しぶりです皆さま。
覚えていただけていると幸いです。
お話ももう終盤。といってもどうなるかはまだ確定しておりません。
どうか最後までお付き合いいただけるとありがたい限りです。
~1週目 日曜日~
ロウェナ「先生大変! 大変!!」
男「なになに、どうしたのいきなり」
ロウェナ「えっとね、えっとねえ!!」
男「まぁまぁ落ち着いて落ち着いて、深呼吸して」
ロウェナ「学校が爆発した!!」
男「ぶっへっ」
男「え!? え? はぁっ!?」
ロウェナ「せせ、先生も落ち着いて!!」
男「落ち着いてる! 落ち着いてるから!!」
ルーティ「先生も女狐も落ち着きなさいな」
ロウェナ「あっ、ルーティちゃん、やっほぅ」
ルーティ「ハロー。どうやら学校だけじゃないみたい」
男「へ? 学校だけじゃないって?」
ルーティ「全世界のスラム街の人間たちが一斉蜂起したのよ」
ルーティ「クーデタね」
~2週目~
テラス「集まってもらい感謝する。さて君たち職員は現状をどこまで把握しているだろうか」
男「まだ状況を把握できていないのです」
アータル「俺も新聞で見たくらいのことしかわからねぇな」
マリア「こら、学園長のお話し中ですのよ」
テラス「学園の数か所に爆弾が設置されていた。これは新聞にもあったとおり、事実だ」
テラス「休日であったことも幸いして、被害は大したことではなかった。人命等の取返しのつかない事態は起きていない」
テラス「怪我人が出てしまったことに関しては怒気が噴き出る思いだが、今は怒りに身を震わせる時ではない」
テラス「単刀直入に現時点で私が把握していることを皆に伝える」
テラス「新聞では第二種……特別保護とされている人間達が武装蜂起し、クーデターを起こしたとされているがこれは十分な説明ではない」
テラス「そのクーデターを手引きした者がいる。それも我が校にだ!!」
ザワ ザワザワ
アータル「おいおい、それは穏やかな話じゃねぇな」
レイン「そんな。生徒はみな善人とは言えないですけども、そんなことをするような子は」
テラス「主犯格は二名、オー・クラッペン」
男「オー・クラッペン………っ」
テラス「そして前生徒会庶務」
テラス「プロテア」
プロテア「さすが仕事が速い。どうやら私たちが主犯ってことばれてるみたい」
オー「の割にはクスクスわろうて、気持ち悪いやっちゃ」
プロテア「だって楽しいじゃない。最後の最後に黒幕登場よりも」
プロテア「知られ、恐れられ、怯えられ、恨まれ。数多の感情の矛先がこの私に向いている」
プロテア「『無名』プロテア・ビグブローに!!」
オー「あぁあぁ、いつものクールな姿が欠片もあらへんな。こないな調子で大丈夫かいな」
プロテア「あらぁ?」ギギギ
オー「体をのけぞらせたままこっち見んな。怖い」
プロテア「大丈夫もなにも、しなくちゃならないから、しなきゃいけないからやった」
プロテア「心配しないで。私はどういう調子でも大丈夫。だって私はこれまで、今日このときのために」
プロテア「憎い憎い妹の手を借りてまでここまでやってきた」
プロテア「あは、あははは。楽しい、私楽しいわ! この身に刻まれた遺伝子が喜びの声を上げている、くけけけけと、狂った声をあげて!」
プロテア「見ているか人類! 旧人類の革命の狼煙を!」
プロテア「さぁ、我々が奪われたものを奪い返す時間よ!!」
「ボクの贈り物は喜んでもらえたかな?」
プロテア「えぇ、とっても」
オー「………こんなところに来てもええんか?」
「大丈夫。ボクは何も痕跡は残していない。誰が何をしようとボクにたどり着くことはない」
「なぜならベルンカステル・レディライトはあまねく亜人の味方であり、人間の敵であるから」
ベルン「それは不変の定理。ゆえに君たちに力を貸すことはあり得ない」
オー「でも実際資金援助してくれたのはあんさんやろ。力を貸したも同然やないか」
ベルン「特別保護。その言葉は第二種にとっては皮肉みたいなものだけれど、特別保護をうたってるからには最低限の保護は存在してしまう」
ベルン「第二種から多く奪い、多く殺してはいけない。つまり君たちを根絶やしにはできないということ」
ベルン「それがボクは歯がゆくて歯がゆくて、だから君たちを根絶やしにする理由を作った」
オー「第二種の武装蜂起………」
ベルン「君たちは自由を求めて、それ故に焼け死ぬ運命なのさ。自由という耳触りの良い言葉でおびき出し、皆[ピーーー]」
プロテア「だ・け・ど! 第二種にはこの私がいる! 闇に潜み私腹を肥やし、長い時間をかけてお前たちへの復讐の牙を研いだこの私が」
プロテア「二度目は負けないわよ。兄より優れた妹はいないことを証明して、あげる」
ベルン「はは。ボクがいえたことじゃないけれど、なんて呪いなんだろうね。いつまであの時代にしがみついているのやら」
プロテア「うるさいわ。それが私の遺伝子に刻まれている使命。人間を裏切り亜人などの味方をして世界を壊した大悪人にはわからないだろうけれど」
ベルン「血がつながっているといっても彼女とは薄い繋がりだよ。ベルグレインのほうがよっぽどつながりは深い」
プロテア「だとしても。復讐するは私にあり。せいぜい怯えて眠りなさい」
オー「…なぁ」
プロテア「何かしら」
オー「なら、この人、ここで捕まえたほうがええんやないか。恩をあだで返す真似にはなるけれど」
プロテア「それはだめ」
オー「なんでや」
プロテア「これは打倒さないといけないから。そんなことじゃ勝った気がしない」
オー「………」
ベルン「狂ってるよね」
~3週~
男「さすがに事態はいきなり好転せず、か」
ルーティ「第二種が想像以上に善戦しているみたい」
男「善戦ねぇ。数としてはこっちが圧倒的に多いというのに」
ルーティ「普通戦いでは3割を倒せば勝ちと言われているわ。戦闘員だけなら6割」
男「聞いたことある。確か全滅の定義だっけ?」
ルーティ「けれどこれは戦争ではなくて、テロ。向こうは勝つために戦ってるわけじゃないの」
ルーティ「私たちへの復讐を果たすために同じ目的の者が集まっているに過ぎない。その本質は集団にして個」
ルーティ「対して私たちは戦うということを易々と選択できない一般市民の集団」
ルーティ「数で優っていたとして、戦闘員がどれだけいるか、ね」
ルーティ「等の昔に戦争は終わって数百年続く平和。自衛はあっても、戦う意思があるものは限られている」
ルーティ「その状況を見れば善戦は当然といえるわ」
男「………詳しいね」
ルーティ「…これでも海洋マフィアのボスだもの、私」
男「あ、そうだ。海洋マフィアはこのテロに立ち向かったりしないの?」
ルーティ「立ち向かう? クスクス。そんな価値のないこと私たちはしないわぁ」
ルーティ「逆らえば潰す。けれど対岸の火事は私たちにとって酒の肴。それどころか金を稼ぐ機会だもの」
ルーティ「進んで止めたりはしないわ」
男「それは海洋マフィアのボスとしての意見だよね」
男「ルーティさん自身はどう思ってるの?」
ルーティ「………あなたはルーティの善人性を買いかぶりすぎ。私は私」
ルーティ「ただそれだけ」
男「……そっか」
男「だったらさ、僕が立ち向かうって言ったら、協力してくれる?」
ルーティ「! …好きにするといいわ。私は関係ないもの」
ルーティ「あなたが誘えば喜んでついていきそうな阿呆はいると思うけど」
男「それってロウェナさん?」
ルーティ「くすくす。私が彼女のことを言ったとは限らないわよ」
男「……うん。そうだよね。だって危険なことだからね。協力してっていうのがおかしかったんだ」
男「でも僕は行くよ。こんな僕だけれどなにかできるんじゃないかってそんな気がしてるんだ」
男「それに危ないけど僕は幽霊だから大丈夫だよ。死ぬことはないから」
ルーティ「………い、いつも誰かのために犠牲になって。あなたみたいな人が騙されて傷つけられて、不幸になって死んでいくのよ!」
男「うん。たぶんいつか後悔するんだと思う。だけどそれでも僕は救いようのない大馬鹿者でありたい」
男「ありがとう。ルーティさん。またね」
メイド「ご主人様」
男「メイドちゃん。君はここにいて」
メイド「……いいえ、私はメイドです。相手が第二種であろうと関係ありません。ご主人様と一緒にいる。ただそれだけです」
男「………メイドちゃん」
メイド「はい」
男「今日限りで君はクビだ」
メイド「え?」
男「もとより給金なんてものは払ってないからクビってのはおかしいけどね」
メイド「ダメです、いけません。私は死ぬまでご主人様のメイドで」
男「エグゾセさん。いる?」
エグゾ「なんだ。気付いてやがったのか」
男「こう見えて気配には敏感なんだ。メイドちゃんをお願いしてもいいかな」
メイド「ご主人様!!」
エグゾ「俺は、ルーティのためを思ってなら止めるべきなんだろうな」
エグゾ「でも止めねぇぞ。お前なんて死んじまえって思ってたからな」
男「死んでる死んでる」
エグゾ「どこへなりとも消えちまえって思ってるからな。だからメイドは任せて消えてこい」
男「うん、ありがとう」
エグゾ「……行くぞ」ガシッ
メイド「ダメです! 放してください! どうかっ」
メイド「放して!!」
今日はここまで
おやすみなさい
~4週~
男「一か月近く経過しても事態は暗転せず、か」
男「そりゃあ世界中の第二種が反乱を起こしたんだものね」
男「学校も所々崩れてしまってる」
男「頑張って守ろうとしたけど、肉体を持たない僕じゃどうしようもできなかった」
男「もちろん僕以外の先生も戦った。けれど僕たちは戦士じゃない」
男「命を奪うことなんてできなかった」
男「………」
男「悔しいなぁ。僕がもっとしっかりしていれば、もしかするとこの事態は防げたかもしれない」
男「クラッペン君と話していれば、こんなことには」
「しょげないでよベイベ~」
男「!」
ロウェナ「学校を守りたいのは先生だけじゃないよ」
ロウェナ「私だって先生との愛の巣を守らないといけないから」
ヒヅキ「お前とこいつの愛の素ではない」
ヒヅキ「私とこいつのだ」
男「いや、そっちもおかしいから。ってヒヅキさんまで」
ミレイア「ふん。このミレイア様は視界に入ってないって?」
ベル「私もいたり?」
男「みんな……!」
ミレイア「ま、私は少年の味方をするために学校に来たんだけどね」
男「少年君? 生徒会が動いているの?」
ベル「生徒会だけじゃないよ。風紀委員、番長連、武術会、温泉部その他もろもろが立ち上がったんだよ!」
男「そんな。生徒たちには避難するように言ってたのに」
ロウェナ「あのヒョウカさんが学校の決まりを破るなんてね~」
ロウェナ「結局みんな学校が大好きなんだ。だから先生たちだけを戦わせるなんてできない」
男「でも危険だ。相手はこっちの命を奪うことにためらいはないんだ」
男「だからみんな安全なところに避難して」
ヒヅキ「………お前を残してはいけない」
男「大丈夫僕は」
ロウェナ「幽霊だから?」
男「うん。幽霊だから大丈夫」
ロウェナ「でもきっと先生の心は大丈夫じゃなくなるよ。だって先生さっきつらそうな顔してたから」
ロウェナ「ここで帰ったら私は、私たちはきっと後悔する」
ミレイア「いいからあんたは黙って私たちに甘えていればいいの。だって私は貴族。庶民の味方であるべきだもの」
ベル「うん、そうだよね。どっちにしたって先生、私たちはいうことを聞かないよ! もうわかってるでしょ」
ベル「私たちはすっごい我儘なんだって!」
ミレイア「言い方!?」
ベル「でもミレイアちゃん、我儘代表だよね?」
ミレイア「そ、そんなことないわよ」
ロウェナ「大丈夫。ミレイアちゃんは我儘の代名詞だよ!」
ミレイア「何も大丈夫じゃない!?」
ヒヅキ「………さもありなん」
ミレイア「あんたには言われたくない!!」
男「は、ははは。こんな時でも君たちは変わらないんだね」
ミレイア「当り前じゃない。だって私たちは何も変えないためにここに来たんだから」
男「!」
ロウェナ「それじゃあ私たちの学園生活を取り戻すために頑張るぞー!!」
~5週目~
男(学生達が協力してくれて状況は好転した)
男(といっても膠着状態になっただけだけど)
男(学生達は生徒会を中心として上手に連携しているらしい。暴動が起きてからすぐに水面下で動いていたらしいからすごい行動力だ)
男(僕たち職員も学生達の士気を感じて元気を取り戻した。もっとも生徒が戦線に立つことは反対したけれど)
男「さて、今日も必死で生き残ろうか」
ミレイア「生き残るじゃなくて守り抜こうくらいはいいなさいよ」
ロウェナ「まぁまぁ、先生らしくて可愛いよ!」
男「それじゃあ僕とロウェナさんヒヅキさん。ミレイアさんとベルスタシアさんで動こう」
ベル「よろしくねっ。ちゃんミレ!」
ミレイア「突然変な名前で呼ばないでくれる!?」
男「ここもすっかり崩れちゃってる…」
ロウェナ「私たちじゃ通れないね」
ヒヅキ「斬り崩すか」
男「いやいや、危ないから」
ヒヅキ「…そうか」
男(ヒヅキさんしか戦える人がいないから無茶はさせれないな)
男(できることなら戦わせたくはないけど)
ギィィィィィィィィ
男(? なにか音が聞こえる)
ロウェナ「ねぇ、先生」
男「わかってる」
ギギギギギギギッ
ヒヅキ「音が……近い」
男「これはもしかして、危ないの、かも」
ガボッ
「ったく、好き勝手しやがって。おかげで歩き回るのも一苦労やないか」
「ご主人様」
「なんや」
「敵です」
男(突然あたりに土煙が立ち込め、その中から現れたのは)
オー「……よぉ。久しぶりやな。仕事やで一号」
一号「いいのですか。ご主人様」
男「オー・クラッペン、君」
オー「もう君は余計や。ワイはもう生徒やない」
今日はここまで
一号「では参ります」
ロウェナ「ひゃあっ」
男「ロウェナさん!」
ヒヅキ「下がっていろ」
ガキギギギギギッ
一号「素敵な武器ですね」
ヒヅキ「それは、いったいなんだ」
男(ヒヅキさんが振るった刃を彼女はこともなげに手のひらで受け止めた)
男(見た目は人間にしか見えない。しかし刀を手のひらで受け止めるだなんて明らかに人間には不可能だ)
男(それにこの音は)
オー「武器を内蔵した義手や。一号の場合はローラーサンダ。といっても金属板だって削り取る強力なもんやけどな」」
ヒヅキ「………っ!」キィン
一号「あなた達には恨みしかありませんので、その素敵な顔を、削りはがします」シュッ
ヒヅキ「くっ、やりづらいな」
男(受け止められると刀が潰れる。それを嫌がったヒヅキさんはうまく切りかかれないでいた)
ロウェナ「どどど、どうしよ先生!」
男「君たちに危害を加える気はない。どうか武器を収めてくれないか?」
オー「危害を加える気はない?」
オー「やっぱあんたお人よしやなぁ。きっと自分は人を傷つけたことはない、自分は善人なんだって思ってるんやろうな」
オー「善人ならなんでわいらを助けんのや! なぁ、知らんかったとは言わせんで。だってワイとあんたはあそこで出会ったことがあるもんな」
男「それは」
オー「あんたは積極的に関わらないだけで他の悪魔と一緒や! まったく反吐が出る!」
オー「お前らみたいなんをぶちのめしたくてワイらは戦ってるんや! やったれ一号!!」
一号「イエス、サー」
ギュルルルルッ
グルンッ
男(! そういえば彼女は両手だけじゃない、両足もなかった。つまり義足にも武器がっ)
ヒヅキ「足、にも……っ」
ズリリッ
一号「痛いでしょう?」
ヒヅキ「この程度……痛くもかゆくもない」
一号「強がりを。といっても私たちの痛みはそれ以上ですから、音をあげてもらっても困ります」
オー「せや、わいらの痛みはこんなもんやない! 全身の皮を削りとったれ!」
ロウェナ「ヒヅキちゃん危ないっ」
オー「そっちの元幽霊! お前も人に恨みがあるんとちゃうんか!」
ロウェナ「ひょえっ!? 私!?」
オー「なんや、恨みがあって幽霊になったとちゃうんか」
ロウェナ「私は、私はみんな大好きだよ! 第一種とか第二種とかわかんないけど、先生もメイドちゃんも少女ちゃんも好きだもんっ」
オー「あぁ、そうかい。じゃあお前も敵や!」パンッ
ロウェナ「ひぇぇっ!」
ヒヅキ「ロウェナっ」
男「ロウェナさんっ。君は逃げて!!」
ロウェナ「やだっ」
オー「……はよにげぇ」
ロウェナ「やだもんっ」
男「君は戦わせるために人間を助けてたのか!?」
オー「…そうやっ。手ごまは多いほうがええからなっ」
男「! 君は戦ってて嬉しいのかい!?」
一号「勿論」
男「君は君の憎しみのために人を使って、それでいいのかい!?」
オー「じゃかあしい! しったかすんなや!」パパパンッ
男「じゃあ教えてよ!」スルッ
オー「くそ、幽霊用の武器作っときゃよかったな」
男「一体君は、なんで」
オー「だいたい想像できるやろ!」ヌギッ
男(クラッペン君が箱型の頭に手をかけると強引にそれをはぎ取った)
男(ぶちぶちとコードが切れ電気が飛び散った。そしてその下にあったのは)
オー「ワイも第二種やからな」
オー「第二種は生まれて体のどこかに第二種であることを示す刻印がつけられる」
オー「それがある限り、第一種に紛れてもいつか気付かれてまうんや。逆に言えばそれ以外第一種と第二種に違いはあらへん」
オー「だからワイは首から下を改造した」
男「! そんなことって」
オー「やった。やらんとワイはずっと地獄やったからな」
オー「そん時のワイは適当な知識しかなかったから死んでまう可能性のほうが高かったけどな」
オー「それでも地獄で生きるよりはましや思うて賭けにでた」
男「その結果が今の君か」
オー「それからこの学校に入っていろんなことを学んだ。知識は力やからな」
男「………君は復讐のためだけにこの学校に入ったの? ずっと復讐のために勉強をしてきたの?」
オー「………そうや! 全部このときのためや」
男「君のことについて調べてたけど、楽しそうに部活動をしてたみたいじゃないか」
オー「楽しいことなんてあらへん」
男「ディーピカー、アダム・ド・ローエングラム・アークフォード・フォン・ロスチャイルドと並んで祭り好きとされた君が?」
オー「調べんなや、きっしょ」
男「容疑者として色々調べてたからね」
オー「リンネが人間を襲ってたやつか」
男「うん」
オー「あれにはほんと感謝してるで。おかげで手ごまを増やせた」
男「君たちは被害者だ。怒りもよくわかる。でもだからってこんなことすることないじゃないか」
男「まだ引き返せる。君たちの事情を知れば」
オー「もう遅い」
オー「この学園で生徒が死んだやろ?」
男「もしかして彼らも第二種?」
オー「いいや、あいつらはれっきとした第一種や」
オー「だから殺した」
男「!」
オー「あんさんを狙ったのもワイや。殺しきれんですまんかったな。つらかったやろ」
男「………」
オー「第一種を作った武器の実験体にしたくてなぁ」
男「顔面の皮がはがされてた死体……あれは」
オー「一号の初体験相手、ちゅうやつや」
今日はここまで
筆が遅くてすいません
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