男「よくわからないんだけど」 (52)

女「そう?ならいいや」

女「いって分からないなら諦めるしかないよね」

男「なに怒ってんの?」

女「怒ってないよ?」

女「ただ、本当に諦めただけ」

女「じゃあね男くん」ガタッ

男「え?おいどこいくんだよ」

男「.....おーい」

男「諦める、って....」

男「しょうがないじゃん......」

男「俺だってわからないのに」

~~~~~~

友「お早う」

男「おっす」

友「今日はひとり?」

男「あーあいつなら委員の仕事があるって言ってた」

友「そっか」

友「学校の前にコンビによっていい?」

男「急げよ」

最終兵器{男}

~~~~~
男「数学わからないわ」

友「まあしょうがないよ。わかる方がどうかしてる」

男「そうだよなー」

女「ねえ男ちょっといい?」

男「お?どした?」

女「今日、一緒に帰ろ」

男「おおわかった」

女「じゃまた」テクテク

友「いつも仲がいいね」

男「うーんそーだね」

友「んじゃね」

男「じゃなー」

女「帰ろ」

男「おう」

テクテク..........

女「.......」

男「......」

女「.....ねえ」

男「ん?」

女「約束してほしいんだけど」

男「何を?」

女「殺さないで人を」

男「え?」

男「お、おう?」

女「約束ね」
~~~~7日

~~~~~~
翌日男が目を覚ますと、町から人の影が消えていた

男「なんじゃこりゃ」

男「人がいねえ.....」

男「コンビニまで誰もいないって........」

男「......」

男「..............」

男「はあ....どーいうことだよ.....」

男「ケータイも電波ないし...」

男「学校へ行ってみるか......」

~~~~~
男「学校にも案の定誰もいない」

男「はあー.....」

男「......」

男「.......ん?」

男「......爪が割れてる.....」

男「....痛くないけどいつやったんだ?」

男「どうでもいいか......」

男「......お腹減ったな」

~~~~

男「......お金レジに置いておきますね」チャリッ

男「誰もいないけど......」

男(やっばりここのコンビ二パン、うまいな)モシャモシャ

男(........みんなどこに行ったんだろう)

男(昨日までは普通に生活をしていたはずだ........)

男「本当になんだこれ.......」

男(電気、ガスは止まっているみたいだな)

男「.......夜になったら真っ暗じゃん」

男「どうしよう.....」

男「寝てる間になにがあったんだよ.....」

男「一旦帰ろう.....」

男「はあー」

~~~~~
男「....駄目だ」

男「色々見て回ったけど人は居なかったな.....」

男「......どうしよう」

男(明日も探ってみて駄目だったら.....)

男「今日は寝よ.....」

~~~~~六日

~~~~~
バババババ

男「zzz.......ん」

男「........!」

男「......音だ!!」バッ

男「ヘリの音だ.....!」

男「近づいてくる」

男「おーい!おーい!」

男「気づいてくれたか?」

バババババ

男「やったこっちにくる」

男(ロープで一人降りてくる?)

男「......」

男「.......女か?」

男「おいまじかよ」

男「.......なんで女がヘリから降りてくんだよ」

女「......男くん.....」

女「......こんばんは」

男「え、え?」

女「驚いた?」

男「え?あーそりゃね.....って」

バババババ

男「....あ!ヘリ!ヘリ行っちゃう!」

女「....」

男「おい!女!ヘリ行っちゃうぞ!」

女「それでいいの」

男「は?」

女「......男くんいい?」

女「今、この町には私と男くんしかいない」

男「.......ヘリの人もまだいるけど?」

女「....そうだね」

男「.......なんで俺らしかいないわけ?」

俺「昨日、目が覚めたら......」

俺「.....みんなどこいったの?」

女「.......」

女「なにいってるの?」

女「男くんが殺したんじゃないみんな」

男「......は?」

女「友も、お父さんお母さん先生、近所のおばちゃんまで」

女「男くんが殺したんだよ?」

男「.....え?」

男「は?なに言って....」

女「手、見せて」ガシッ

男「ちょ、おい」

女「......」

女「....うんやっぱり殺したのは男くんだよ」

男「はあ?」

女「爪が.....割れてるから....」

女「.....」


需要あんのかこれ

男「いや、爪って....」

女「正確に言うなら国が殺したのかな」

男「.....」

女「少し前まで、この国は激しい戦争してたでしょ?」

男「.....」

女「資源も人口も少ないこの国がなぜか戦争に勝てた....」

女「その代償が男くん」

男「......どういうこと?」

女「男くんって最終兵器なんだ」

男「.....は?」

女「まあ、もうなんでもいいんだけどね」

女「あまり先も長くないし」

女「男くんが最終兵器だもんなーはあ....」


女「約束もすぐ破るし」

男「約束って.....」

男「一昨日のあれか.....」

男「俺が最終兵器って.......」

男「冗談だろ.....?」

女「まあ、そうだよねじゃあ...」

女「その爪、何で割れたと思う?

男「そんなのどこかにぶつけたんだろ.....」

女「違う」

女「......それは男くんが兵器として不安定になっている証拠」

女「男くんという兵器が少し暴走してそうなった」

女「それが一昨日の夜」

女「今はまだ指先だけですんでいるけれどね」

男「....本当に俺が殺したのか.....?」

女「うん」

男「.......」

男「そっか.....」

女「......この話は一旦やめよ」

女「ご飯食べにいこ?男くん」

男「........」

男「なあ.....」

女「....話はまた後に」

男「.....」

~~~~
男「.....ご飯食べるっていっても金ないぞ?」

女「お金.....?」

女「男くん、こんな状況でお金払うつもりだったの?」

男「え....あいや?別に....?」

女「昨日のご飯は?お金払ったの?」

男「.....うん」

女「信じられない」

女「男くんって変なところでずれてるよね」

男「万が一のために....」

女「ふーん?」

~~~~~
男(このコンビニパン....あと数日もしたら食えなくなるだろうな)モグモグ

女「......」モグモグ

男「......」

男「......女は一昨日皆と一緒にいなくならなかった.....」

女「......ん?」

女「ああ、それね。」

女「んー」

女「家に帰ったらまた話そ」

男「.....わかった」

~~~~~

女「私は、男くんの見張り役ってところかな」

男「見張り役.....」

女「ほら、今みたいな状態にならないように?」

男「じゃあ....今まで俺と一緒にいたのは....」

男「.....見張りだったから?」

女「うーん」

女「どうだろう?」

女「私は自分から志願したからね」

男「......」

女「男くんと一緒にいたことは仕事でもあるけど、私が望んだことだし....」

女「どうだろうね?」

男「......そっか....」

女「......」

男「......」

女「......今日はもう寝た方がいいよ」

女「明日、また話そう.....」

男「わかった....」

男「....狭い家だけど女も適当なとこで寝て」

女「.........」

~~~~~~~~五日

~~~~~~~
男「........」

女「おはよう」

男「.....おう」

女「色々考えちゃった?」

男「うん」

女「えっちだもんね男くん」

男「違うわ....色々考えたんだよ」

女「.....ん?」

男「俺が....みんなを殺したんだろ....?」

男「俺が友を殺した....」

女「気にしない方がいいよ」

女「私も男くんが兵器として不安定になっているのを知っていて、なにもしなかったしね」

女「男くんがそんなことするわけないと軽く考えてたのかも」

男「....」

女「まあでもやっぱり男くんは兵器だったんだ」

女「建物も壊さないし、植物も枯らさない」

女「広範囲人間だけを消し去った」

女「男くんが殺したけれど、男くんのせいじゃないよ。男くんを兵器として作った人達のせい」

男「.....女」

男「......俺を殺してくれないか?」

男「また、同じ事が起こる可能性があるから......」

男「ここにお前がいるんだろ?」

女「......」

女「うーん」

女「ちょっと違うかな」

女「それに私には男くんを殺せない」

男「殺せない?」

女「....」

女「今、男くんを傷つけたら多分世界が終わるよ」

男「え」

女「それに男くんを殺して解決するならもう済んでるでしょ?」

男「......確かに」

めし

男「じゃ俺はどうすればいいの?」

女「まあ......ご飯でも食べに行こう」

男「....え」

女「考えたいならご飯の後でね」

男「.....」

~~~~~~
男(パンはそろそろやめて缶詰にしておこう)

男「......」モグモグ

女「......」

男「....女ってさご飯の時は喋らないよな」

女「......」

女「.....逆だよ」

女「私元々無口なほうだから」

女「現状だと、ご飯の時以外は伝えなきゃいけない情報が多いだけ」

男「.....なるほど確かに」

男「.....その情報を小出しにしているのは何か理由があんの?」

女「......」

男「......」

女「....話は家にかえってからね」

男「.....わかった」

~~~~~~~
女「情報を一度に与えて、精神的に男くんがまいっちゃうのを防いでいるだけ」

女「男くんは兵器として不安定な状態だけど、精神面では異常に安定してるし」

男「.....そうでもないぞ...」

女「まあ.......その精神面まで不安定になったら、良い事があるわけないからね...」

女「そんなわけで与える情報を小出しにしてるわけ」

男「....本当に危険物だな」

男「もし俺が全部知ったらなんか変わるの?」

女「さあ?」

女「そんなにビックリする話でもないと思うよ」

男「そっか」

男「........」

女「今日はもう寝よ.....?」

男「.....わかった」

~~~~~~~四日

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