【グリモア】イヴ「捨てノエル?」【私立グリモワール魔法学園】 (173)

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今回は以下の要素を含みます。
・キャラ崩壊注意
・卯衣は天使
・紗妃は脳ピン
・ノエルはツッコまない
・秋穂はまとも
・ありすありあり(合言葉)


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―ある日のこと―

ノエル「よ、よーし・・・・・・今日こそはちゃんと話しかけるんだから・・・」

ノエル「・・・この位置から、逃げられないように・・・・・・」

ノエル「お姉ちゃーーん!!!」ダッシュ!

イヴ「何奴!」ガシッ

ノエル「へっ」

イヴ「はっ!」ポイッ

ノエル「うわあああああああーーーっ!」

イヴ「・・・・・・はっ、つい巴投げを・・・・・・今の、ノエル?」

イヴ「・・・・・・えっ?あれ?もしかして、窓の外に落ちていった?」

・・・

焔「ちっ、美術の宿題とか、なに描きゃいいかわかんねーよ」

焔「・・・でも、ちゃんと出るって決めたしな」

ウワアアアアアアア

焔「・・・?何の声d」

ノエル「焔ちゃん、避けて避けてーーーー!!!!」

焔「はっ?」

ノエル「あいたたたたたた・・・」

焔「ってててて・・・・・・なにやってんだよ!」

ノエル「なにって、なに、って・・・・・・」

ノエル「ぐすっ・・・ぐすっ・・・」

ノエル「うわあああああああん!!」

焔「お、おい、なんだよ、そんなに痛むのか?保健委員呼ぶか?」

ノエル「おねえちゃんにすてられたあああああああ!!!!!!」

焔「はあ?」

ノエル「あたしはいらない子なんだあああああああ!!!!びえええええええええん!!!!」

焔「ああ、もう・・・・・・転校生ーーーー!!!!!」

ありす「てん、こ・・・さ・・・・・・ちょっと、ねむぃ・・・・・・ぇす・・・」

クレプリ「このポカポカ陽気じゃ眠くなるのもしかたないさねー」

クレプリ「少年もちょっと眠そうだし、一緒に昼寝するか?」

ありす「ぃぃ、ぇすか・・・?ぁりがと、ござぃ・・・す・・・」

クレプリ「少年もまーた目の下に隈作ってるし。ここらで一休みさね」

ありす「・・・・・・♪」

ノエル「ぐすっ・・・ぐすっ・・・」

焔「やっと落ち着いた・・・なんでこういう時にあいつはこねーんだよ!」

焔「んで、何があったんだよ」

ノエル「ぐすっ・・・あのね、お姉ちゃんを見かけたから、声かけようとしたらね」

焔「うん」

ノエル「そのままガッとつかまれて、ポイッて窓の外に・・・」

焔「はあっ?」

ノエル「お姉ちゃんに捨てられたんだ・・・ノエルちゃんはいらない子になったんだ・・・」グスグス

焔「あっ、おい、こら、やめろ!泣くな、おい!手離せ、おい、頼むから」

ノエル「うわあああああああん!!」

焔「あああ!!!至近距離だから耳がああああああ!!!!!」

―その日の夜―

ノエル「あたしはお姉ちゃんに捨てられた・・・・・・」

ノエル「もうこれは、捨てノエルちゃんになるしかない!」

ノエル「そうと決まれば、えっと、ダンボールダンボール・・・」

ノエル「うーん、あんまり朝早くからやると迷惑だし・・・」

ノエル「7時ぐらいでいいかな」

ノエル「えっと、ペンあったっけ?あったあった、ぶっといの!」

ノエル「前の歓迎会で使ったやつだ~・・・・・・はぁ」

ノエル「歓迎会、か・・・・・・」

ノエル「どうして、こうなっちゃったんだろう・・・」

イヴ「・・・さすがに気付かなかったとはいえ、窓の外に投げるのはやりすぎたかしら」

イヴ「いえ、でも今更態度を変えるのも・・・」

イヴ「・・・・・・」

イヴ「怪我をしてないか様子だけ見ようかしら」

イヴ「明日は校門当番を代わってもらいましょう。えっと、誰だったかしら?」

イヴ「・・・もしもし、夜分遅くにすみません。氷川さんですか?」

イヴ「ちょっと朝の当番を代わって欲しくて。え、あ、はい。そうですね。一緒にやれば・・・」

イヴ「わかりました。時間は7時半からですよね」

イヴ「はい、よろしくおねがいします。・・・・・・これでよしと」

―翌朝―

~校門前~

兎ノ助「・・・・・・」

ノエル「・・・・・・」

兎ノ助「なあ、ノエル。何してるんだ?」

ノエル「うのっち。あのね、アタシ・・・お姉ちゃんに捨てられちゃったの」

ノエル「だから、だから・・・!」

[拾ってください]ノエル「ノエルちゃんは、捨てノエルちゃんになったの!」

兎ノ助「いや、わけわかんねーよ」

ノエル「だって、だって!お姉ちゃんに捨てられちゃったアタシには、もうこれしか・・・!」

兎ノ助「いや、ほら、一回落ち着け、な?イヴだって本気でおまえのことを捨てるわけ・・・」

ノエル「いいんだよ、うのっち。慰めてもらわなくても。アタシのことは、アタシが一番よくわかってる」

兎ノ助「いや、だからな・・・・・・あっ、転校生。なんとか言ってくれ」

ノエル「お兄さん、おはよー」

兎ノ助「・・・・・・いや、やっぱこういう反応だよな」

ノエル「お兄さん。あのね、アタシ、お姉ちゃんに捨てられちゃったの。だから捨てノエルちゃんになったの」

兎ノ助「・・・なんでわかるんだよ!」

ノエル「えっ、お兄さん、アタシを拾ってくれるの!?」

兎ノ助「えっ、あー・・・風紀委員案件じゃないよな?」

兎ノ助「ってか、拾うって言ったって、どうするんだ?」

ノエル「・・・執行部とかにかけあってくれるの?」

兎ノ助「ガチじゃねーか」

ノエル「お兄さん・・・・・・ありがとう!アタシ、立派なお兄さんのペットになるね!」

兎ノ助「ううむ、特に他意はないんだよ・・・な?」

ノエル「目指せ、シローとインティ!」

兎ノ助「あっ、他意はないわ」

ノエル「それじゃあ、一回ダンボールから出るから・・・わわっ、そ、そのまま持ち上げられちゃった!」

兎ノ助「おおう、お前力あるな・・・」

ノエル「えへへ~、お兄さんに拾ってもらっちゃった。秋穂ちゃんに自慢しちゃおっと」

兎ノ助「なにも起こらないことを祈るが・・・」

イヴ「おはようございます」

紗妃「おはようございます、冬樹さん、兎ノ助さん」

兎ノ助「おう、おはよう、イヴ、紗妃・・・・・・あっ、そうそう」

紗妃「どうしたんですか?」

兎ノ助「イヴ、なんかお前の妹が大変なことになってるぞ」

イヴ「えっ?」

兎ノ助「7時ぐらいだったかな、ここに来て拾ってくださいって書いた段ボールに入って・・・」

イヴ「えっ?」

兎ノ助「捨てノエルになったっつって転校生に拾われていった」

イヴ「はい?」

紗妃「な、な・・・」

兎ノ助「んで、転校生がペットの許可を取りに執行部に殴り込みしに行った」

イヴ「うん?」

兎ノ助「なんか、お姉ちゃんに捨てられたーって」

イヴ「捨てられた?」

紗妃「なにやってるんですか!!!冬樹さん、ここをお願いします!私は転校生さんを探してきます!」

イヴ「えっ、私もノエルのことを・・・・・・」

イヴ「・・・・・・行ってしまったわ」

兎ノ助「まあ、がんばれ」

ノエル「お兄さんすごいね!簡単に許可が降りちゃった!」

ノエル「生徒会と風紀委員にも説明してたし、これで今日からお兄さんのペットになれるね!」

ノエル「あ、それだと首輪とかリードとかいるかな?」

ノエル「だいじょーぶ!自分のものは自分で買うから!ノエルちゃんだってその辺りはわきまえているのだ!」

ノエル「・・・・・・えっ?いや、確かに自分でお金を出すペットはいないけど・・・」

ノエル「ええっ!?本当に全部買ってくれるの!?」

ノエル「あ、あわわ、お兄さん太っ腹だ・・・」

ノエル「あ、そ、そうだ!これからは、お兄さんじゃなくてご主人様って呼ばなきゃ!」

ノエル「だって、飼い主だもんね」

ノエル「え、最初に欲しいもの?うーんと・・・」

ノエル「ごはん!」

紗妃「いました、転校生さん!」

ノエル「あ、氷川さん」

紗妃「ああっ、ノエルさん・・・本当だったんですね」

ノエル「あっ、もしかしてうのっちから聞いたの?」

紗妃「転校生さんが幼気で無知な少女を自身のペットにして色んな意味で可愛がろうとしているという話は!」

ノエル「え、何の話?」

紗妃「今日という今日は見過ごせません!しっかりお説教を・・・え?」

紗妃「風紀委員会に許可はとっている?そ、そんなこと、委員長が許すわけ・・・」

紗妃「わ、わかりました。確認します」

紗妃「えっと、本当だったんですね・・・」

紗妃「ごめんなさい、私先走っちゃって・・・」

ノエル「まーまー、そんなこともあるって」

紗妃「あ、でもわかってると思いますけど、ちゃんと健全な生活を送ってくださいよ!」

紗妃「信じてますからね!」

ノエル「ってことで、それじゃあ購買部にしゅっぱーつ!」

紗妃「・・・本当に大丈夫でしょうか」

イヴ「・・・あれは、転校生さんとノエル?」

イヴ「・・・やっぱり、いつも通りじゃない。なにも心配することなんか・・・」

イヴ「・・・・・・えっ!?く、首輪!?」

イヴ「り、リードまで!しかも転校生さんが握って・・・」

イヴ「あ、もあっと・・・・・・風紀委員公認!?」

イヴ「執行部も、生徒会も、教務部も・・・・・・」

イヴ「転校生さん、いったいどうやったんですか・・・・・・!」

・・・

ノエル「えっと、授業はちゃんと受ける」

ノエル「お部屋はおにいさ・・・ご主人様の部屋で寝る」

ノエル「ごはんはご主人様が用意してくれる」

ノエル「・・・こんな感じ?他に何かした方がいいことない?」

ノエル「いや、ないならいいんだけど」

ノエル「うーん、なんか至れり尽くせり・・・ペットってそういうものかな?」

ノエル「まあいいや。それはこれから考えていこうっと」

ノエル「というわけで!今日からノエルちゃんはご主人様のペットだから、末永くよろしくね?」

おまけ

秋穂「ええっ!?」

さら「どうしたんですかぁ?」

秋穂「の、ノエルちゃんが、先輩のペットになったって!」

さら「転校生さんのペット?」

シロー「わう?」

秋穂「こ、これって、つまり、その、あわわわ・・・」

秋穂「で、でもノエルちゃん、そんな素振りは・・・あ、わたしが気付いてなかっただけなのかな・・・」

さら「転校生さんのペットですかぁ。わたしもなれるんでしょうか?」

シロー「わんわんっ!」

さら「そうですねぇ。シローのお仲間ですねぇ」

秋穂「でも、ノエルちゃんはノエルちゃんのお姉ちゃんに捨てられたから捨てノエルちゃんになって先輩のペットになったって言ってるから・・・」

秋穂「わ、わたしをおねえちゃんに捨ててもらうの?」

秋穂「・・・・・・」

春乃「・・・・・・」ドキドキ

秋穂「そんなのムリだよ~っ!」

春乃「秋穂ーっ!」

秋穂「お、おねえちゃん!」

春乃「大丈夫よ!お姉ちゃんが秋穂を捨てるなんて絶対にないから!むしろ未来永劫面倒見るから!」

秋穂「おねえちゃん・・・・・・うん、そうだよね!おねえちゃん、だいすき!」

春乃「ああっ!ラブリーマイエンジェルあきほーーーっ!おねえちゃんも大好きよーーーーっ!」

さら「・・・・・・」

さら「たつきさーーーん!」トテトテ

To be continued・・・

今日はここまで!まだイヴは壊れてない。まだイヴはまとも。大丈夫、今回こそイヴは普通の生徒になるはず。
次回は3日以内に更新します。できれば毎回3日以内に。
ふーちゃんのときは毎日やってたけど、あれはさすがにちょっとキツイと思ったんで勘弁してくだしぃ。
喋らない転校生を書くのはいつ振りだろう。最後に書いたのはおそらく紗妃の安価スレのときだったから・・・
今回の秋穂は割とツッコミしてます。ボケないです。ボケないです。
ありすありあり(合言葉)

ノエルが転校生のペットになってから、1週間が過ぎた

みちる「ノエルちゃん、転校生君、おっはよー」

ノエル「おっはよー!」

みちる「いやー、もうこの光景も見慣れたもんだよねー」

ノエル「そう?」

みちる「うんうん。最初は転校生君が血迷ったのかって思ったけど・・・」

みちる「まあ慣れたらどうってことないよね」

ノエル「だよねー。人間なにごとも慣れだよ。ね、ご主人様」

みちる「それじゃ、私朝練あるから」

ノエル「はーい、がんばってねー!」

~教室~

初音「なーなー、実際、転校生のペットってどんな感じなんだ?」

ノエル「んっとねー、なんていうか・・・」

ノエル「三食昼寝付き遊び付きの民宿みたいな?」

初音「へー。んで、お前はなにやってんだ?」

ノエル「もちろん、ノエルちゃんのラブリーでチャーミーな愛らしさを振りまいてお兄さ・・・ご主人様を癒してる!」

初音「ガチペットじゃねーか。みんなのサポ役はどこにいったんだよ」

ノエル「だってだって~、ご主人様、なにもやらせてくれないんだもん!」

明鈴「つまり、僕も転校生のペットになればごはんたくさん食べれるアル?」

ノエル「うん。たぶんね」

梓「いやーいいッスねー、そんな生活。ちょっと憧れるッス」

ヤヨイ「寝てるだけでごはんが出てくるんだっけ?そういうの」

小蓮「それはただのニートネ!」

ノエル「に、ニート・・・いやいやいや、アタシちゃんと学校来てるし!」

ヤヨイ「そういえば、今兄さんと同じ部屋に寝泊まりしてるんだよね。ベッドとかどうしてるの?」

ノエル「即席ベッド(すごく快適)を作ってくれたよ」

ヤヨイ「すごい!」

初音「マジで転校生JGJに来てくれねーかなー。あいつ営業も人事も開発も全部行けると思うんだけどなぁ」

ノエル「よくわかんないけどなんか有能そう!」

イヴ「・・・・・・・・・・・・」ムスーッ

怜「なあ、氷川。なんだか冬樹の機嫌が悪くないか?」ヒソヒソ

紗妃「そうですね、やはり妹のノエルさんが転校生さんに拾われたことと関係があるかと・・・」ヒソヒソ

イヴ「あの子は関係ありません!!」

風子「はいはい、落ち着いてくだせー」

風子「別に追及しよーってわけじゃねーんです。ただですね」

風子「もし、今回の件について何か知りたかったら・・・」

・・・

イヴ「他人に聞いてみるのもあり、ですか」

イヴ「誰か、いろいろと知ってそうな人・・・」

イヴ「転校生さん・・・は渦中の人物だし、まさかあの子に聞くわけにもいかないし・・・」

イヴ「・・・・・・事情通といったら、やっぱり遊佐鳴子かしら?」

イヴ「いえ、彼女に貸しを作るのは嫌ね。やはりここは・・・」

萌木「はい?ノエルちゃんのことですか?」

イヴ「ええ。転校生さんがわざわざ執行部や教務部、生徒会や風紀委員にまでかけあったこの事態」

イヴ「情報共有が全然されていないの」

イヴ「それで、もしかしたら何か知ってるかも、と・・・」

萌木「そう、ですね・・・ごめんなさい。私も詳しく知らないんです」

萌木「私が知ってるのは、転校生さんが【犬の気持ち】【猫の気持ち】【はじめてのペット飼育】っていう本を借りたことぐらいしか」

イヴ「あの人は何を考えているのやら・・・」

里菜「おーっす、萌木!それと冬樹!なんか大変だなー!」

萌木「り、里奈ちゃん、図書室では静かに・・・」

イヴ「いえ、私は大変ではありませんので」

里菜「そうなのか?なんか昨日精鋭部隊の・・・えっと、来栖!が冬樹の妹を慰めてるとこ見たけど・・・」

里菜「なんか、おねえちゃんになんとかとかって言ってたような・・・」

イヴ「・・・私?」

イヴ「それに、来栖さん・・・いずれにせよ、有益な情報をありがとうございます」

里菜「おう!なんかわからんがよかったのだ!」

萌木「里奈ちゃん、もうちょっと声を小さくして~・・・」

ノエル「あ、ご主人様ご主人様ー!」

ノエル「どこ行くの?どこ行くの?一緒に行く!」

ノエル「・・・えっ?なんか本格的にイヌっぽくなってきたって?」

ノエル「うーん、今のノエルちゃんはお兄さんに飼われてる飼い犬ならぬ飼いノエルちゃんだから・・・」

ノエル「そうなるのもしかたないかもね!」

ノエル「それでそれで、どこ行くの?」

ノエル「生徒会のお手伝い・・・おっけー!」

ノエル「みんなのサポ役、ノエルちゃんの本領発揮のときだ!」

ノエル「ノエルちゃんが生徒会のお手伝いをするご主人様をサポートするからね!」

ノエル「ご主人様が生徒会をサポートして、アタシがご主人様を・・・」

ノエル「あれ?」

ノエル「ってことでお手伝いします!なんでもどんとこいやぁ!」

虎千代「はっはっは!元気があっていいな!よし、じゃあ・・・何か簡単な仕事はあるか?」

薫子「そうですね・・・どうしましょう?」

聖奈「流石に専門的なことは任せられませんし・・・」

チトセ「結構機密事項もあるしね、ここ」

ノエル「えー、じゃあなんにもないんですか?」

チトセ「・・・いや、そろそろ」

寧々「虎千代ちゃーん!あーそーぼー!」

虎千代「学園長、アタシは今から仕事を・・・・・・おっ、そうだ。冬樹」

ノエル「はいはーい!学園長、今日はアタシが生徒会のサポート役だから・・・」

ノエル「つまり、学園長のサポート役!」

寧々「おおっ!」

ノエル「ってことで一緒に遊ぼ~」

寧々「わーい!」

寧々「ねーねー、冬樹ちゃん」

ノエル「ノエルでいいよー」

寧々「じゃあノエルちゃん。なんでお兄ちゃんのペットになったの?」

ノエル「それには、とても深くて悲しい事情があったのです・・・」

寧々「じゃあいいや」

ノエル「ええっ!?こっから壮大なストーリーがはじまるのに!」

寧々「それでね。ネネ、お外に遊びに行きたいの。最近ずーっとお部屋の中にいたから」

ノエル「おっけー!あ、ちょっとまってね、確かメモを渡されたから・・・」

ノエル「えっと、『学園長と外に行くときの注意事項』」

寧々「なにそれ?」

ノエル「『1.そとで買うお菓子は500円までとする。2.夕飯までに帰ってくること。3.風飛の外に出ない事。4.夕飯が食べれなくなるようなことはしない事』」

ノエル「だってさ」

寧々「はーい!」

ノエル「それじゃあ、街までレッツゴー!」

寧々「ゴー!」

ノエル「ってことでいっぱい遊んできたよ!」

ノエル「寧々ちゃんも大変だよねー。あの年で学園長ってさ、いっぱい遊びたいだろうに・・・」

ノエル「え?・・・うん、そうだね。これからも、ちょくちょく遊びに行こうかな」

ノエル「あ、でもでも、ご主人様が優先だよ!」

ノエル「だってご主人様、気が付いたらクエストいったりお仕事したりしてるんだもん!」

ノエル「今週だってもう3回クエスト行ってるでしょ?んで図書委員と飼育委員と生徒会のお手伝いしたでしょ?」

ノエル「ご主人様はもっと遊んだ方がいいって!てか休んだ方がいいって!」

ノエル「だから、その・・・今度、遊びに行こ?」

ノエル「え?どこにって、えっと・・・・・・」

ノエル「ぺ、ペットショップとか!」

ゆかり「こんにちは、転校生君とノエルちゃん。今からお出かけ?」

ノエル「うん!おに・・・ご主人様と街に!」

ゆかり「うんうん、そうなんだ。ちなみに、どこにいくの?」

ノエル「ペットショップ!」

ゆかり「なるほどね~。・・・え?」

ノエル「それじゃ、いってきまーす!」

ゆかり「う、うん。いってらっしゃい・・・?」

ゆかり「えー・・・」

イヴ「椎名さん、いますか」

ゆかり「あ、冬樹さん。どうしたの?」

イヴ「先ほど資料を整理していた時に、紙で指を切ってしまったので、絆創膏をもらおうかと」

ゆかり「はいはい、ちょっと待ってね・・・あ、そうそう」

ゆかり「さっきノエルちゃんと会ったんだけど・・・」

イヴ「・・・あの子が、どうかしましたか?」

ゆかり「なんか、ペットショップに行くって言ってたんだよね」

イヴ「え?」

ゆかり「あと、なぜか首輪にリードが繋がってて、なぜか自分で持ってたわね」

イヴ「えっ?えっ?」

ノエル「たっだいまー!」

ノエル「いやー、もうこのお部屋に帰ってくるのも慣れに慣れて馴れ馴れしいよね~」

ノエル「え?使い方が違う?」

ノエル「細かいことは気にしない!」

ノエル「今日もご主人様がおいしいごはん食べさせてくれたし」

ノエル「もうノエルちゃん一生このままでいいや~」

ノエル「・・・・・・」

ノエル「あっ、お風呂!」

ノエル「ってことで一回女子寮戻って入ってくるね!」

ノエル「それじゃあ、またあとで!」

~女子寮・浴室~

秋穂「流石に一緒にお風呂には入ってないんだね」

ノエル「いやーさすがにそこまでお世話になるわけには行かないよー」

ノエル「アタシはできるペットだから!」

さら「さすがですぅ!」

秋穂「ええっと、そもそも女の子と男の子だから・・・ね?」

ノエル「でも、ペットと飼い主だよ?」

秋穂「ええっと、そうだね・・・」

さら「あ、そうだ!今度みんなで転校生さんのお部屋でおとまりしましょお!」

秋穂「えっ?」

ノエル「それいいね!ちょっと聞いてみる!」

秋穂「えっ、えっと・・・」

秋穂「よ、よろしくね!」←誘惑に負けた

春乃(男子寮に秋穂がお泊り・・・だって?そんな危険なことさせるわけにはいかない!)

春乃「秋穂、ごめんね。お姉ちゃん、ちょっと用事を思い出したから先にあがるわ」

秋穂「え?うん」

―翌日―

~男子寮~

ノエル「・・・・・・」

秋穂「・・・・・・」

さら「静かですねぇ」

秋穂「先輩は?」

春乃「グリモア男子会するから兎ノ助もつれてカラオケに行ってるみたいよ」

ノエル「学校から帰って楽しみにしてたのに・・・」

秋穂「先輩とお泊り・・・」

さら「・・・誰もいない寮って、なんだかわくわくしますね!」

ノエル「!」

秋穂「!」

シロー「わんっ!」

さら「シロー!たんさくかいしですぅ!おたからをみつけましょお!」

シロー「わふっ!」

ノエル「あっ、アタシもやるー!」

秋穂「あ、待ってー!」

さら「おたからはっけん!」

ノエル「いかにもな宝箱だ!」

秋穂「あ、開けていいのかな?あ、鍵がかかってる・・・」

春乃「さっき拾ったわよ」

ノエル「ないすぅ!それじゃあ、秋穂ちゃん!やっちゃって!」

秋穂「う、うん!・・・・・・あっ!これは!」

ノエル「おおー、おいしそうなマカロン」

さら「あっ、お手紙が入ってますぅ!えっと、『仲良く食べてね 転校生より』」

ノエル「お兄さん・・・」ジーン

秋穂「先輩・・・」ウキウキ

さら「転校生さん・・・」ワクワク

春乃(ちょっとアクティブすぎでしょ。でも、ま・・・)

さら「えへへ、おいしいですね!」

秋穂「うん!」

ノエル「お兄さ・・・ご主人様の手作りだからね!」

春乃(秋穂が喜んでいるからよし!)

秋穂「あ、おねえちゃん。はい、あーん」

春乃「あーん!」

春乃「・・・・・・おいしいじゃない」

ノエル「でしょ?」

おまけ

ありす「・・・・・・」プクーッ

クレプリ「ありす、ほっぺがおもちみたいになってるさね」

ありす「・・・・・・」プクーッ

クレプリ「最近少年が構ってくれなくて寂しいのはわかるけどよぅ、ちょっとは機嫌直して・・・な?」

ありす「・・・ぁたしも転校生さんの、ペットに、なりたい・・・」

クレプリ「いやぁ、それは無理だろ。だって捨てられる相手がいねーもん」

ありす「・・・・・・!」

クレプリ「え、どうしたんだ?・・・お、おい、まさか、オレっちにありすを捨てろとかそんなこと言わねーよな?」

ありす「ちがぅ、よ。・・・ぁたし、転校生さんの、ぉにんぎょうに・・・」

クレプリ「えっ?」

ありす「ぉにんぎょうさ・・・ぃっしょに、考えて」

クレプリ「えっ?えっ?えっ?」

ありす「ぉね、がぃ」

クレプリ「ううっ、そう頼み込まれちゃしかたないけどよぅ・・・・・・どうすりゃいいんだ、これ・・・」

To be continued・・・

ここまで!里菜が、焔がノエルを慰めてるのを見たのはペットとして飼われ始めてからまた泣き出したのを慰めてたってことで。
さて、諸君。本日10月15日が何の日か知っているかね?
そう。我らがありすの誕生日だ。
私はここに宣言しよう。今日この日、私はありすへの愛を全力で捧げると。ありすへの愛を叫ぶと!
それでは諸君。合言葉は ありすありあり だ。
ありすありあり(合言葉)

番外編 お人形ありす

~転校生の部屋~

プレゼントボックス「・・・・・・」

プレゼントボックス「・・・・・・・・・」

プレゼントボックス「・・・・・・・・・・・・」

パカッ

クレプリ「やい、少年!なんで空けて中身を見ないんさね!」

クレプリ「・・・いや、確かにいきなり部屋にどでかいプレゼントボックスがあったら警戒するだろうけど・・・」

クレプリ「それでも、こう、な!察しろよ!ありすはずっとここで待ってたんさね!な、ありす?」

ありす「・・・・・・」プルプル

クレプリ「ありす?」

ありす「ぁぁ・・・・・・ぇと・・・・・・ぁぅ・・・」

クレプリ「え、ど、どうしたんさね?・・・・・・えっ、少年?おい、どこ行くんだ!ちょっと、おい!」

ありす「!」

タタタタタ

クレプリ「あ、急いでトイレに・・・・・・だから入る前にちゃんと行っとけって言ったのに!」

クレプリ「ってことで改めて、少年!」

ありす「・・・!」

クレプリ「今ここにあるのはありす人形さね!」

クレプリ「つまり、めちゃくちゃ精巧すぎて本物と区別がつかないありすの人形さね!」

ありす「ぇす」

クレプリ「つまり少年はここにありすを・・・じゃなかった、ありす人形を置いといても何の問題もないんだ!」

ありす「・・・ぁ、ちがぃ、す・・・・・・ぁたし、ぉにんぎょ・・・ぇす・・・」

ありす「・・・ちがぃぁす・・・ぁりすじゃ、なぃ・・・ぇす・・・」

ありす「・・・ちがぃ・・・す・・・楠木・・・じゃ、なぃ、ぇす・・・」

ありす「ぃえ・・・橘でもなぃ、ぇす」

クレプリ「先に言っておくとマーガトロイドでもキャロルでも島田でもリデルでもないさね」

クレプリ「・・・いや、ここでネタ潰ししとかないと終わらないかと思って」

クレプリ「そ、そんなに怒るなよぅ」

クレプリ「で、少年はちゃんとこの人形を部屋に置いてくれるのか?」

クレプリ「え、オレっち?オレっちは・・・どうしようかな」

クレプリ「まあ一応少年がありすからのプレゼントをぞんざいに扱わないかどうか見張っておくさね!」

ありす「ょろしく、ぉねがぃ・・・ぁす」

クレプリ「あ、じゃあちゃんと引き取ってくれるんだな?」

クレプリ「よかったな、ありす!・・・あ、これはオレっちに内蔵されている無線機で伝えてるんさね」

クレプリ「決してこの人形に向かって言ったわけじゃないからな!」

ありす「ぇす」

クレプリ「・・・その合いの手気に入ったのか?」

ありす「ぇす」

ありす「きゃっ!」

クレプリ「お、おい少年、ありすを・・・じゃなかった、人形を持ち上げてどうする気さね!」

ありす「・・・・・・」ドキドキ

クレプリ「ま、真昼間からヤバいことはするんじゃねーぞ!ここ全年齢板だからな!」

クレプリ「あ、いやそんなの関係なしにオレっちが許さないさね!保護者として!」

ポスッ

ありす「・・・・・・?」

クレプリ「・・・ああ~、なるほど。確かにお人形と言えばベッドの側が定番さね」

クレプリ「・・・・・・少年ってほんとノリいいよな」

ノエル「たっだいまー!・・・・・・あれ!?」

ノエル「あ、ありすちゃんがいるっ!?」

クレプリ「おっす。これはありすじゃなくて超精巧なありす型人形さね」

ありす「ぇす」

ノエル「そ、そうなの?おにいさ・・・じゃなかった、ご主人様、どうなの?」

ノエル「ほ、ほんとなんだ・・・JGJと科研とIMFとJRAの技術を駆使して作り上げた超高性人形なんだ」

クレプリ(JRAは競馬さね)

ノエル「ええっ!?MGSとJOC、JAの協力もあるの!?なんかよくわからないけどすごい!」

クレプリ(MGSはメタルギアだしJOCは日本オリンピック委員会さね。JAは農協)

ノエル「それにしても・・・へぇ~」ジロジロ

ありす「ぅ・・・」

ノエル「良く出来てるなぁ~。スカートの中とかは?」

ありす「ぁ、だ、だめ・・・」

バサッ

ノエル「・・・・・・ふぇぇっ!?」

ノエル「ご、ご主人様!?なんでアタシのスカートめくったの!?」

ノエル「え・・・『スカートをめくっていいのはめくられる覚悟があるものだけだ』?」

ノエル「・・・か、かっこいい!」

クレプリ「ギアスじゃねーか」

ノエル「そっか・・・アタシ、めくられる側の気持ちを考えてなかった。ごめんね、お人形さん」

ありす「ぁぃ、だぃじょぶ・・・ぇす」

ノエル「ってことでめくらせろおらー!」

バサッ

ノエル「きゃー!」

クレプリ「こうすれば止まるんだな。覚えたさね」

グゥー

ノエル「あ・・・ご主人様。ノエルちゃん、お腹ぺっこりんだよ」

ノエル「ごはん!」

ノエル「うん、待ってる!」

クレプリ「え、少年が用意するのか?」

ノエル「そうだよ!お兄さんの・・・じゃなかった、ご主人様の手作り!」

ありす「て、てんこ・・・さ・・・の、てづくぃ・・・!?」

ノエル「ってことで大人しく待ってるね!」

・・・

ノエル「おおー、相変わらず豪華・・・」

クレプリ「流石少年さね。基本万能」

ありす「ぉぃしそ・・・ぇす」

クレプリ「・・・でも、2人分だよな?」

ノエル「だね。いつも通り」

クレプリ「え?お人形はご飯を食べないだろって?」

ありす「!!!」ガーン

ノエル「あっ、そっか」

クレプリ「お、おい、少年、わ、わかってんだろ?わかってんだよな?」

ありす「てんこ・・・さ・・・」ウルウル

クレプリ「冗談・・・だよな?冗談に決まってるよな?」

ありす「ぅぅ・・・・・・」

ノエル「でも、お人形にごはん食べさせるのも・・・」

クレプリ「こっちは本気だから厄介さね」

ありす「・・・・・・ごめ・・・なさぃ」

ありす「ぁたし、ぉにんぎょじぅじゃ、なぃ・・・ぇす」

クレプリ「そこで折れるのか!?」

ありす「でも・・・ごあん、ぉぃしそ・・・だし・・・」

ノエル「ええっ!?嘘だったの!?」

ありす「ぁ・・・・・・」

ありす「食べて・・・ぃ・・・ぇすか?」

ありす「でも、転校生さんの・・・が・・・」

クレプリ「ああ、なんだ、持って来てるのか・・・」

クレプリ「っておい、今どっから出した。なんでオレっちたちが持ってきたプレゼントボックスから出てきたんさね」

ノエル「なるほど、これがメンタリズム!」

クレプリ「いや、違うだろ」

ありす「すごぃ、ぇす・・・!」

クレプリ「ありすは素直だなぁ!うん、それでいいさね!」

~ありすの部屋~

クレプリ「はぁ・・・失敗しちゃったな」

ありす「でも・・・ごはん、おぃし、かった」

クレプリ「うーん、ありすがそれでいいならいいんだけど・・・」

クレプリ「もっと、こう・・・な?」

ありす「も・・・いぃょ・・・」

クレプリ「そうか・・・・・・」

ありす「ぉにんぎょ・・・じゃ、だめ・・・ぁから・・・」

クレプリ「?」

~翌朝~

[拾ってください]ありす「・・・・・・」

兎ノ助「・・・・・・」

クレプリ「おう、うの字。なんか文句でも?」

兎ノ助「い、いや、なんていうか、その・・・」

兎ノ助「二番煎じってどうかな~って」

クレプリ「うるさいさね!かわいけりゃいいんだよ!」

ありす「ぁ・・・・・・てんこ・・・さ・・・」

兎ノ助「おっす、転校生、おはよう。なんとかしてくれ」

クレプリ「少年、ありすはオレっちが捨てた!だから今は捨てありすだ!拾ってやってくれ!」

兎ノ助「自作自演じゃねーか・・・ん?」

ありす「そぇ・・・なんぇすか?」

クレプリ「犬耳カチューシャ?」

ありす「ぇ?ぇっと・・・・・・ゎ、わん・・・ぅぅ・・・」

クレプリ「っしゃ!」

兎ノ助「っしゃ!・・・ガッツポーズしてんじゃねーよ」

クレプリ「うの字もな」

ありす「・・・・・・ぇ・・・あぁ、そ・・・なこと・・・・・・ゎかりました・・・」

ありす「ぁぃ・・・ぃつも・・・ど・・・りに・・・・・・ます・・・」

兎ノ助「おお、なんか説得終わってる。なんて言ったんだ?」

兎ノ助「・・・こんどペット禁止のお店に遊びに行こう?」

クレプリ「それで説得する方も納得する方もどうかと思うさね」

ノエル「それで、今日からクエスト行ってついでに泊まってくるから帰ってこないんだって」

怜「なるほど。それで、どうして私の部屋に?」

ノエル「これ、ご主人様から」

怜「手紙・・・?」

転校生『3日ぐらい戻らないので、ノエルの世話をよろしく 転校生』

怜「・・・・・・3日?」

ノエル「なんか、折角だから里帰りするって」

怜「楠木を連れて?」

ノエル「うん」

怜「・・・・・・何を考えているんだ、あいつは」

~USJ~

クレプリ「しっかし、待ち時間長いなー」

ありす「ぉっき・・・・・・とこ、だから・・・」

クレプリ「しっかし、よかったのか?少年。忙しいのにわざわざ3日も空けて・・・」

クレプリ「・・・え?もともとこっちの友達と行く予定だったけど、直前でキャンセルされた?」

クレプリ「だけど前売りチケットをもう買っていたから、どうすればいいか途方に暮れてた・・・」

クレプリ「・・・なんか、どんまい」

ありす「・・・・ぃぃこ、ぃぃこ・・・」

クレプリ「うわっ、泣くなよ!大の高校生、それも筋肉ムキムキの男が女児に撫でられて泣いてる姿なんてSNSで拡散されちまうさね!」

ありす「・・・・・・・・・♪」

・・・

ノエル「あっ、初音ちゃんからもあっとだ」

ノエル「・・・・・・えっ?」

怜「どうしたんだ?」

ノエル「・・・なんか、ご主人様がありすちゃんに撫でられて泣いてる画像が」

怜「本当に何が起こっているんだ」

ノエル「・・・あれ?クエストは?」

兎ノ助「で、クエストのついでとはいえ、楽しかったか?」

ありす「はぃ」

兎ノ助「そうか、それならよかった」

クレプリ「・・・ところで、少年を朝から見てないんさね」

兎ノ助「流石に3日も女の子とふたりっきりてのがダメだったみたいで風紀委員にお説教喰らってる」

ありす「ふたり・・・きりじゃ、な・・・」

兎ノ助「え?」

クレプリ「うの字。そもそも、少年が何しに行ったのか知らねーのか?」

兎ノ助「え、確かクエストついでに里帰・・・り・・・・・・」

兎ノ助「・・・実家、行ったの?」

ありす「ぇす」

クレプリ「なんかいろいろと気に入られたよなー」

兎ノ助「お、おう・・・・・・まあ、なんというか・・・」

兎ノ助「転校生も隅に置けないなー・・・」

ここまで!間に合ったっ!
ありすありあり(合言葉)

ノエル「ご主人様ーーーー!!!あっさだよーーーー!!!」

ノエル「起きて起きてーーーー!!!」

ノエル「朝だよーーーーー!!!」

ノエル「うりゃうりゃーーー!!!起きろーーーー!!!」

・・・

ノエル「あ、はい。うるさくしてごめんなさい」

ノエル「はい。もうしません。はい」

ノエル「管理人さんに怒られちゃった・・・」

ノエル「んー、どうやってご主人様を起こそうかな」

ノエル「・・・・・・」

ノエル「おふとんひっぺがしこうげきーーー!!!」

ノエル「かーらーのー!!!」

ノエル「ノエルちゃんダーイブ!!!」

ノエル「はい・・・ごめんなさい・・・」

ノエル「ちゃんと自分の体重考えます・・・頑張って痩せます・・・」

ノエル「え、そういうことじゃないって・・・」

ノエル「じゃあじゃあ、アタシはどうしたらいいの!?」

ノエル「だって、朝からご主人様と遊びたいし・・・」

ノエル「早起きは三文の徳って言うし・・・」

ノエル「・・・え、う、うん!わかった!すぐに着替えるから!」

ノエル「待ってて!」

香ノ葉「はぁ・・・」

兎ノ助「・・・・・・・・・・・・」

香ノ葉「いいなぁ、ノエルちゃん・・・うちもダーリンのお部屋でお泊りしたいんよ」

香ノ葉「おはようからおやすみまでダーリンの側で・・・」

香ノ葉「そして最後にはダーリンと・・・・・・きゃー!」

兎ノ助「香ノ葉ー、全部声に出てるぞー」

香ノ葉「え、ほんま?やーん、うちのダーリンへの愛は抑えきられへんのやね」

兎ノ助「ポジティブだなぁ・・・しかし、確かに俺もペットになりたい」

香ノ葉「え?」

兎ノ助「俺もかわいい女の子のペットになって、毎日ブラッシングしてもらったり抱きしめてもらったりしてもらいたいっ!」

兎ノ助「そして毎日いっしょのおふとんで眠りたいっ!」

香ノ葉「うわぁ・・・」

兎ノ助「引くなよ!」

香ノ葉「だって・・・なぁ?」

風子「あんたさんら、同じ穴の狢ですからね?」

風子「ちょっと公共の場で話すような内容じゃねーみたいですんで、二人とも風紀委員室まで来てもらえますか?」

香ノ葉「あ、はい」

兎ノ助「ごめんなさい」

~玉淀湖~

ノエル「おお~、おっきい湖~」

ノエル「それでそれで、ここで何するの?」

ノエル「へー、カナディアンカヌー」

ノエル「小学生のころやったことあるよ!こう、こうやって、こうやって、漕ぐんだよね!」

ノエル「・・・よしっ!イメトレはばっちり!いつでもいけるよ!」

・・・

ノエル「そういや、どうしてここまで来たの?」

ノエル「へぇ~、ここペット同乗OKなんだ」

ノエル「・・・・・・・・・・・・」

ノエル「今更だけど、ご主人様ってアタシのこと本気でペット扱いしてるよね」

ノエル「いや確かにそうしてって言ったのはアタシだけどさ~」

ノエル「こう、なんだろう・・・」

ノエル「ペットはペットでも、一応人間だから、なんていうか・・・」

ノエル「か、カップル向けのところとかでも・・・いいんだよ?」

ノエル「ま、待ってっ!今のなし!忘れて忘れて!」

ノエル「ほ、ほら!順番きたよ、乗ろ乗ろっ!」

イヴ「・・・・・・あら、今日は転校生さんとノエルを見ないわね」

イヴ「まあいいわ。それよりも・・・」

イヴ「・・・・・・来栖さんは、いないわね」

イヴ「訓練所かしら」

メアリー「来栖に何か用事か?」

イヴ「うみゃあっ!?」

メアリー「おわっ!?」

イヴ「い、いきなり話しかけないでください!」

メアリー「オメーが詰所覗いてたんだろうが。んで、来栖なら今はいねーぞ」

イヴ「そうでしたか。では私はこれで」

メアリー「おいおい、待てよ。ここにはいねーけど、どこにいるかは知っている」

イヴ「・・・私に何をさせる気ですか」

メアリー「そうだな、どうしてやろうか・・・くっくっく」

イヴ「嫌な予感がするのでやめておきます。自分で探しますので」

メアリー「まあまあ、無茶なことは言わねーよ」

イヴ(まずい時に来てしまったわね・・・今は止める人もいないみたいだし・・・)

ノエル「やっ!はっ!ほっ!」

ノエル「どうどう!?うまいでしょ!小学校の時のレースでも一位になったんだよ!」

ノエル「いやー、こういうのは得意なんだけどねー。運動会とかも大活躍だったし!」

ノエル「でも普段のテストは・・・まあ、うん。おに・・・ご主人様の知っての通りだよ」

ノエル「で、でも最近は勉強教えてもらって、赤点回避できるようになってるんだよ!ギリギリ!」

ノエル「う、うん。おにい・・・ご主人様のおかげで・・・」

ノエル「・・・・・・はっ!アタシ、ご主人様にいろいろしてもらってるのに全然返せてない!」

ノエル「ど、どうしよう・・・」

~コロシアム~

イヴ「ふぅっ・・・」

メアリー「なかなかやるじゃねーか」

イヴ「これでも訓練は欠かしていませんので」

メアリー「んで、来栖だな?ちょうど戻ってきてる時間だから、詰所に待機しとくように言っといた」

イヴ「そうですか。ありがとうございます」

メアリー「おう、今度いろいろ聞かせてもらうぜ?噂の妹の事とかな」

イヴ「・・・あの子は関係ありません」

~夜~

ノエル「あわわわわ、な、なんかおしゃれなお店だ!」

ノエル「こ、こういうのって、なんかドレスコードとかあるんだよね?」

ノエル「だ、だって初音ちゃんがそんな感じのことを・・・」

ノエル「・・・そ、そっか。大丈夫なんだね、うん」

ノエル「・・・うん?」

ノエル「あ、そうなんだ。ペット同伴可のお店なんだ。へー。ふーん。そう」

ノエル「・・・・・・なんか、徹底してるよね、ご主人様」

ノエル「あっ、ごはんきた・・・・・・なんか高そう!あわわわわ・・・」

イヴ「・・・私が、ノエルを捨てた?」

焔「そう言ってたけど」

イヴ「そういうことですか。理由はわかりましたので、ありがとうございます」

焔「物理的に捨てられたって言ってたな」

イヴ「えっ?」

焔「どんくらい前だったかな、ちょうどアタシが美術の課題をやってる時に上から落ちてきたんだ」

イヴ「・・・・・・あっ」

焔「まあ、大方自分で突っ走ってずっこけて窓から落ちた・・・とかそんなんだろうけど」

イヴ「わ、私・・・の、ノエルを捨ててたの・・・?」

焔「え?」

イヴ「確かにあれは、そう思われてもおかしくない、むしろそうとしか思えない・・・」

イヴ「・・・すいません。用事を思い出しましたので、これで失礼します」

焔「え、あ、うん」

ノエル「ご主人様には拾ってもらった恩もあるから、ちゃんと返さないといけない」

ノエル「でも、アタシお金とかそこまでいっぱいあるわけじゃないし・・・手先も器用な方じゃ・・・」

ノエル「・・・どうしよ」

ノエル「こういうときは・・・・・・」

・・・

ノエル「力を貸して、マイフレンズ!」

さら「はいぃ!」

秋穂「う、うん!」

ありす「が・・・ばり、ぁす」

クレプリ「オレっちが言うのもなんだけど、もっと知識人的なのを頼った方がよかったんじゃねえか?」

ノエル「だって、こんなこと相談するの、恥ずかしいし・・・」モジモジ

クレプリ「乙女か!てかペットは恥ずかしくないのかよ!」

ノエル「やっぱりね、ノエルちゃんの得意なことと言えば盛り上げることと運動だと思うんだ」

ノエル「つまり、受けた恩は体で返していこうって!」

秋穂「か、体で!?」

さら「いいですねぇ!」

秋穂「ええっ!?」

ありす「ぃ・・・と、ぉもい・・・す・・・」

秋穂「ノエルちゃん!?さらちゃん!?ありすちゃん!?みんなそれでいいのっ!?」

さら「え、ダメなんですかぁ?」

シロー「わう?」

秋穂「だ、だって、身体で返すって、そ、その、つまり、えっちなことを・・・」

ノエル「・・・へ?ち、ちがうちがうちがう!そうじゃなくて!」

さら「体で返すって、おにもつを持ったりとか、そんなことじゃないんですか?」

秋穂「えっ?」

ありす「てんこぅせいさ・・・の、ぉてつだ・・・・・・」

クレプリ「クエストのサポートとか、普段の学園での生活のサポートとかな」

ノエル「あ、秋穂ちゃん・・・・・・」

秋穂「ち、ちがうからっ!別にわたしが変なこと考えていたわけじゃないからっ!」

ノエル「でも、秋穂ちゃんがえっちなことって言ったよね?」

クレプリ「ハレンチさね」

秋穂「ちーがーいーまーすーっ!!!ほらっ、いいから何するか考えよ?ね?」

イヴ「・・・・・・」

イヴ「やっぱり、私がノエルを巴投げして窓の外に捨てたのが原因・・・よね?」

イヴ「あれは、さすがに私の落ち度だと思うし・・・」

イヴ「・・・いつまでも転校生さんの元にいさせるわけにもいかないし」

イヴ「あくまで、風紀委員として、この事態を収拾させるために」

イヴ「きちんと話をする。ええ、そうするの」

イヴ「そうと決まれば、明日に備えて早く寝ないと」

イヴ「・・・・・・転校生さんに場をセッティングしてもらったほうがいいかしら」

おまけ

卯衣「転校生君」

卯衣「あなたは、ペットであれば誰でも拾うの?」

卯衣「・・・そう、出来る限りは、ね」

卯衣「具体的に言うと、何人ぐらいなら飼えるのかしら?」

卯衣「・・・・収入と部屋のスペース的に、あと2,3人・・・わかったわ」

卯衣「いえ、聞きたいことはそれだけなの。ありがとう、転校生君」

卯衣「・・・・・・マスターならダンボールを持ってるかしら」

To be continued・・・

ここまで!秋穂は耳年増なイメージ。ノエルはちゃんと知識としては持っているイメージ。さらちゃんはかわいい。
ダンボールさんがまさかの続投の可能性あり。はたして例のチートダンボールは登場するのだろうか。
ジェンニちゃんを登場させたいのにまだ喋り方とか呼称とかがはっきりしてないから書けない件。
卒業するとか言ってたし、転校生に懐いたっぽいし、カード化してくれたら嬉しいなぁ。
卯衣(半分)を買いました。かわいい。魔力で作ったコピーって言ってたから、量産可能・・・?
一家に一台、立華卯衣(但し魔力補給が必要になります)
ありすありあり(合言葉)

ノエル「あ、ご主人様、お帰りなさい!」

ノエル「お風呂にする?ごはんにする?」

ノエル「それとも、ア・タ・シ?」

ノエル「・・・・・・ちょっと、笑わないでよー!これでも頑張って考えたのにー!」

ノエル「それで、えっと・・・ご、ごはん、その、作ってみたんだけど・・・」

ノエル「た、食べてくれる?」

ノエル「ほんと!?じゃ、じゃあすぐ準備するね!」

ノエル「じゃじゃーん!ノエルちゃん特製、スタミナどんぶりー!」

ノエル「最近、というかご主人様いっつも忙しそうだから、精の付くもの食べて欲しくて・・・」

ノエル「だから、ガッツリした感じのを作ってみたんだけど・・・」

ノエル「・・・ほんと!?おいしい!?」

ノエル「よかった~・・・まあ、里中先輩に手伝ってもらったから当たり前か」

ノエル「え、う、うん・・・あ、ありがとう・・・」

ノエル「・・・・・・えへへ」

イヴ「・・・・・・どうして・・・」

イヴ「どうして、決心をした日に限って転校生さんはクエストに行っているんですか!」

イヴ「いえ、彼がいないのはいつものこと・・・」

イヴ「でも、なにも今日に限ってはいてくれてもいいじゃない!」

イヴ「・・・・・・はぁ」

イヴ「今日はもう寝ましょう。明日に備えないと」

イヴ「最近、勉強にも身が入ってないし・・・」

イヴ「早期に問題を解決しないといけないわ」

イヴ「・・・・・・よく考えたら」

イヴ「今の状態は、私にとって望ましい物じゃないのかしら?」

イヴ「ノエルが転校生さんの庇護のもとで生活していれば・・・」

イヴ「自然と危険な目にあう確率も・・・」

イヴ「・・・・・・」

イヴ「転校生さんも、男子・・・なのよね?」

イヴ「つまり、いつ突然狼になるかわからない。あの人に限ってそれはないと思うけれども・・・」

イヴ「・・・やっぱり、いつまでも同じ部屋で寝泊まりだなんてさせられないわ」

イヴ「早急に。早急に対処をしないと」

浅梨「私は先輩に狼になってほしいです!」

月詠「どうしたの突然!?」

ジェンニ「あさり、病気?」

月詠「あんたもストレートね!」

みちる「ね、ねぇ、ほんとにやるの?蚊叩き大会なんて・・・」

ジェンニ「やります」

浅梨「先輩も来てくれるって言ってますし、がんばって蚊をたくさん集めますよ!」

月詠「蚊を集めるからって虫よけスプレー使っちゃいけないのよね・・・」

みちる「ていうか、転校生君来るなら勝負にならないんじゃない?筋肉を振動させてその熱で殺しちゃいそうだし」

月詠「転校生は化け物かなんかなの?」

ノエル「んん・・・・・・?あ、ご主人様、おはよー・・・ふわあぁ・・・」

ノエル「・・・・・・zzz」

ノエル「・・・・・・い、今何時っ!?」ガバッ

ノエル「あ、そ、そっか、今日は日曜日・・・」

ノエル「・・・え、あ、うん!お散歩行く!」

ノエル「朝のお散歩行って、ご飯食べて、それから、それから・・・」

ノエル「あ、う、うん。すぐ着替えるね!待ってて!」

ノエル「おっさんぽ♪おっさんぽ♪ご主人様とおっさんぽ♪」

ノエル「やっほーーーい!!!」

ノエル「いやー、やっぱ朝のお散歩は気持ちいいねー!」

ノエル「空気も澄んでるし、鳥の声とか、いい感じ!」

ノエル「でもさー・・・」

[この先 2km 千葉]

ノエル「流石にこの辺りまで来る必要はなかったんじゃないかなー?」

ノエル「・・・えっ?朝ごはんの予約、とってるの?」

ノエル「えっ、朝ごはんに予約取るとか、えっ、なにそれ、えっ」

ノエル「今はご主人様じゃなくて、お兄さん、その」

ノエル「散歩ガチ勢?」

イヴ「・・・・・・いない」

イヴ「こうやって朝から校門前に立っているのに・・・」

イヴ「来ないッ!!!」

梓「わわっ!な、なんスか、いきなりどうしたんスか!?」

イヴ「あっ、ごめんなさい。少し考え事をしていて・・・」

梓「考え事・・・・・・あっ、やっぱり先輩たちのことッスか?」

イヴ「・・・・・・黙秘権を行使します」

梓「もう答えを言ってるようなものッスよ」

梓「てか、先輩は昨日県境の店のモーニング予約してたんで今日はそのままクエスト行く感じだと思います」

イヴ「朝から?」

梓「いいとこで朝ごはん食べるついでにクエストだって前に言ってました」

イヴ「彼にとってもはやクエストは朝食のついでレベルなんですね」

梓「ちなみに、よく生天目先輩とか立華先輩とかと行ってるらしいッスよ」

イヴ「本当に朝食のついでなんですね」

イヴ「・・・・・・」

イヴ「お昼になっても戻ってこないッ!」

イヴ「・・・まさか、あの子と何か・・・いえ、あの人に限ってそんなこと・・・」

ジェンニ【せんぱい、いっしょにサウナにはいりましょう】

さら【転校生さん、洗いっこしましょお!】

ありす【てんこうせぃさ・・・・・・きょ・・・こぁぃ夢、見ちゃって・・・ぃっしょに・・・寝て・・・】

イヴ「・・・・・・・・・・・・」

イヴ「あ、これダメな奴ですね。早急に対処しないと」

イヴ「ええっと、誰に聞けば・・・・・・」

ノエル「ご主人様、よく遊佐先輩達が近くにいるって知ってたね?」

鳴子「転校生君が知っていた、というよりも僕から誘ったのさ」

夏海「ええっ、そうなんですか!?なんで!?」

鳴子「いや、単純に取材をしたかったからさ。今や冬樹ノエル君が転校生君のペットであることは周知の事実だが・・・」

鳴子「どんな経緯でそんなことになったのか、なんかを一応詳しく聞いておこうと思ってね」

ノエル「ええっ!?アタシ、そんなの聞いてないよ!」

鳴子「まあ、言ってないからね。僕らもクエスト終わりだし、昼食を取りながら話をしようじゃないか」

ノエル「うー、これ根掘り葉掘り聞かれるやつだー・・・」

夏海「うーん・・・どう考えてもゴシップネタなのに、ゴシップの臭いが一切しないのはなんでなんだろう・・・」

鳴子「―――なるほど」

夏海「ええっと、つまりノエルは物理的にイヴにポイ捨てされて、捨てノエルになったと」

夏海「それで捨てられたから拾ってくださいってしてたら転校生に拾ってもらって今に至る、と」

夏海「・・・・・・」

夏海「漫画かっ!」

ノエル「ひどーい!全部ほんとのことなのにー!」

鳴子「ふむ、来栖君から聞いた通りだね」

夏海「ええっ、部長知ってたんですか!?」

鳴子「まあね。客観的な目線と主観的な目線・・・どちらから見ても齟齬はなさそうだ」

鳴子「・・・捨てられた側はね」

ノエル「えっ?」

夏海「あっ、そっか。まだイヴには話を聞いてない・・・ってことは」

夏海「部長、アタシ先に学園に帰ります!」

鳴子「あっ・・・・・・まったく、夏海の分は僕が払っておくよ」

ノエル「・・・お姉ちゃんの都合か・・・そっか、アタシ、何も考えてなかったな・・・」

イヴ(色々と知ってそうな遊佐さんは今日はクエストに出ているとのことだった)

イヴ(服部さんは天文部の活動で忙しそうだし・・・)

イヴ(委員長や生徒会の人に聞くのも憚られます)

イヴ(・・・・・・はぁ)

イヴ(止めましょう。これ以上何かしようとしても、時間の無駄)

イヴ(・・・あれは事故。ただの事故よ)

イヴ(その結果、あの子がどうなろうかなんて、私の知ったことでは・・・)

イヴ「いや、無理でしょ。巴投げで窓の外に投げたのが事故なんて」

イヴ(誰が主張してもそんなの認められない。仮に私が聞いたとしても当然ながら)

イヴ「・・・こうなったら、直接転校生さんに連絡を取るしか・・・」

イヴ「・・・しかし、どうやって連絡をしましょう」

イヴ「もあっと・・・・・・はあの子に見られる可能性があるし」

イヴ「電話なんて以ての外です」

イヴ「・・・・・・こういう時は」

・・・

萌木「えっと、出来るだけ他人に知られずに、匿名で本人だけ呼び出す方法ですか?」

イヴ「ええ。あなたなら知っているかと思って」

萌木(えっ、そ、それって、つまり、その、こ、告白を!?)

萌木「つ、つかぬことをお聞きしますけど、お、お相手は・・・」

萌木「い、いえ、言いたくないならいいんです!知られたくないって言ってたし!」

イヴ「・・・いえ、あなたなら大丈夫でしょう」

イヴ「転校生さんを呼び出したくて」

萌木「えええっ!?」

イヴ「できれば人目につかないところで、誰にもばれないように」

萌木「えええええっ!?!?!?」

萌木(そ、そんな・・・こんなの、完全に告白だよぉ・・・)

萌木(そっか、冬樹さん・・・・・・あ、あれ?どうしてだろう、なんだか涙が・・・)ポロポロ

イヴ「な、泣くほどのことなんですか!?そんなに思い浮かばない事なんですか!?」

萌木「い、いえ・・ぐすっ・・・そうですね・・・ひぐっ・・・その場合だと、古典的ではありますが・・・ぐすっ・・・」

イヴ(わ、私何か泣かせるようなことしたかしら?)

絢香「ふんふふんふふ~ん♪」

絢香(明日明後日はオフ~♪久しぶりに転校生くんでも誘ってラーメンでも食べに行こうかな)

絢香(最近新しく出来たとこ、行きたかったし・・・・・・)

萌木(冬樹さんの転校生さんへのラブレター・・・ちゃんと伝わるように校正しなきゃ)

絢香「ええっ!?」

萌木(里菜ちゃんは人が少なそうな場所とか知ってるのかな・・・ちょっと聞きに行かなきゃ)

萌木(告白するにしても、ちゃんと場所は選ばないといけないだろうし・・・)

絢香(ええっ!?冬樹って・・・・・・あ、姉の方よね!?あの子が、転校生くんに?)

絢香(そ、そうだよね・・・転校生くん、モテるもんね・・・それくらい、普通普通・・・)

絢香(あ、あはは・・・・・・あ、あれ?おかしいな・・・どうしてだろ・・・涙が・・・)

七撫「あっ、絢香ちゃん。よかった、これからお昼でも・・・」

絢香「ひっぐ・・・えぐっ・・・えぐっ・・・」

七撫「な、泣くほど嫌だった!?」

おまけ

卯衣「マスター、大きい段ボール箱はありませんか?」

結希「ダンボール?・・・そういえば、この前作った試作品があるわ」

卯衣「ダンボールを、作ったんですか?」

結希「ええ。なんとなく構想が浮かんできたの。防弾・防刃・防火・防水・防電等の機能を備えたダンボールの構想が」

卯衣「そうなんですね。それで、どれくらいの大きさでしょうか」

結希「これね。大人一人くらいなら入れる大きさよ」

卯衣「ありがとうございます」

卯衣「それでは、マスター、私を捨ててください」

結希「・・・どういうことかしら?」

To be continued・・・

ここまで!いろんな思いが交錯する中、ノエルとイヴはどうなっていくのでしょうか。
ジェンニちゃん、カード化無理っぽい?無理なの?ダメですか?
ジェンニちゃんの誕生日とか身長とか体重とか3サイズとか知りたいよ?
好きな食べ物嫌いな食べ物とか趣味とか知りたいよ?
ボイス聞きたい。ジェンニちゃんのボイスが聞きたい。
でもそのためにはフィンランド語を話せる声優を探さないといけないのかもしれない。
回想でしかありす出てないけど
ありすありあり(合言葉)

ノエル「うーん・・・お姉ちゃんの考え、か」

ノエル「・・・アタシを窓の外に投げるっていうのは、実は捨てるつもりじゃなかったとか?」

ノエル「例えば、グリモアに不審者が侵入していて、それと勘違いして・・・とか」

ノエル「・・・・・・ないかー」

マーヤー「そうそう、ないわ」

間ヶ岾「ないな」

心(大人)「ないわね」

ノエル「うんうん。あったらそもそも他のみんなにも知らされてるはずだし」

ノエル「・・・ところで、今誰かいなかった?」

イヴ(霧塚さんのおかげでなんとか手紙が完成しました)

イヴ(あとは、これを転校生さんに渡すだけ・・・)

イヴ(・・・・・・)

イヴ(あれ、直接渡すのムリじゃない?)

イヴ(彼に直接渡すとなれば、ノエルがついていない学校での時間帯)

イヴ(しかし、彼が1人でいるとは思えません)

イヴ(となると・・・・・・確実に見るであろう場所に、バレないようにこっそりと・・・)

智花「転校生さん、エミリアちゃん、おはようございます!」

エミリア「おはよう、南さん」

智花「・・・どうしたんですか?なにかありました?」

エミリア「あっ、えっとですね、転校生さんの机の中に、差出人不明の手紙があって・・・」

香ノ葉「なんやて!?」

龍季「差出人不明の手紙が、机の中って・・・・・一昔前のラブレターかよ」

エミリア「えっ?」

智花「・・・・・・ええ~~~~っ!?」

香ノ葉「だ、ダーリン、い、行くん?うちのことおいて行ってしまうん!?」

エミリア「ま、まだラブレターと決まったわけじゃ・・・」

智花「あ、あわわわわ、て、転校生さんが、転校生さんに、ら、ららラブレターが・・・」

龍季「落ち着けよ・・・って、無理な話か」

龍季(あんだけモテてるんだからこんくらい普通だと思うけどな)

「今日の放課後、更衣室裏で待っています」

ノエル「あ、ご主人様。なにそれ、手紙?」

ノエル「へー。どんなのどんなの?」

ノエル「えー、見せてくれてもいいじゃーん。ぶーぶー」

ノエル「・・・・・・」

ノエル「隙ありっ!取ったっ!」

ノエル「へへーん、運動神経抜群のノエルちゃんを舐めちゃいけないよ!で何が書いてるのかなー・・・」

ノエル「ふむふむ・・・・・・ええーーっ!?」

ノエル「こ、ここ、これって、ら、ららら、らぶ、ラブラブレター!?」

ノエル「お、お兄さんが、ご主人様が、ら、ラブレターって・・・」

ノエル(え・・・じゃあ、もしお兄さんが差出人の人にOKだしちゃったら・・・)

ノエル(アタシ、捨てられちゃうの?)

ノエル(また・・・捨てられるの?)

―放課後―

~更衣室裏~

イヴ「・・・・・・・・・・・・」ソワソワ

イヴ「て、転校生さん・・・来てくれましたか」

イヴ「・・・はい。あなたを呼び出したのは、私です」

イヴ「人目につかず、話をするならこの方法がいいと霧塚さんに聞きましたので」

イヴ「はい。快く協力してくれました。・・・なぜか涙を流していましたが・・・」

イヴ「それでですね、その・・・転校生さん」

イヴ「私と―――」

















ノエル「お姉ちゃん・・・ひどいよ」




















イヴ「っ!?の、ノエル!?」

ノエル「お姉ちゃんがアタシを捨てたから・・・もうアタシにはご主人様しか残ってないのに・・・」

ノエル「お姉ちゃんは、アタシからご主人様を盗ろうとするんだ・・・」

イヴ「あ、あなた、何を言って・・・」

ノエル「お姉ちゃんが何を考えてるか・・・今、わかったよ」

ノエル「お姉ちゃん、アタシのことが嫌いなんだね。うん、わかってたはずなんだけど」

イヴ「わ、私は―――」

ノエル「バカみたい。勝手に、元の関係に戻れるとか、また仲良くできるとか・・・そんなこと考えてた自分が」

イヴ「は、話を」

ノエル「お姉ちゃんはアタシを捨てて、アタシから奪って・・・・・・」

ノエル「よっぽどアタシのことが嫌いなんだね。よくわかったよ」

イヴ「だから、あなたは誤解を―――」

ノエル「お姉ちゃんなんか・・・お姉ちゃんなんか・・・!」























ノエル「だいっっっっっっっ嫌い!!!!!!!!!!!」





















イヴ「あ・・・ま、待って・・・ノエ・・・」

ノエル「・・・ふんっ」

・・・

イヴ「・・・・・・はっ!こほん。ええっと・・・その、このままでは、話を進められませんので・・・」

イヴ「もうしわけありませんが、ノエルを追いかけてあげてもらえないでしょうか」

イヴ「恐らく、あの子は部屋に戻ってると思いますから・・・」

イヴ「今、私が話をしに行っても逆効果だと思いますので、お願いします」

イヴ「今回の要件、ですか?・・・・・・いえ、また今度に・・・」

イヴ「お願いします・・・行って、ください・・・」

萌木(冬樹さん、上手くいったのかなぁ・・・ちょっとだけ様子を・・・)

イヴ「転校生さんは・・・・・・行きましたか」

イヴ「・・・・・・まさか、こんなことになるなんて・・・」

イヴ「・・・覚悟は、していたはずだけれど・・・」

イヴ「ああもはっきりと言われると、さすがに・・・クるわね・・・」

イヴ「ふっ・・・ぐっ・・・・・うぐっ・・・・・・」

イヴ「ひぐっ・・・・・えぐっ・・・・・・」

萌木(ふ、冬樹さんが泣いてる・・・ってことは、転校生さんに・・・フラれちゃったんだ)

萌木(そっか、よかっ・・・・・・ど、どうして、私、今、安心したの?)

萌木(そんな、今はそんな場面じゃないのに、どうして・・・・・・)

萌木(と、とにかく、ちょっと声を・・・)

萌木「ふ、冬樹さん・・・?」

イヴ「き、霧塚さん・・・すいませ・・・ひっぐ・・・み、見ないで・・・」

萌木「・・・泣きましょう!今は、ここには私たちしかいません!思いっきり泣きましょう!」

萌木「泣いて、泣いて・・・・・・また、次につなげましょう!」

イヴ「霧・・・塚・・・さん・・・・・」

イヴ「ぐすっ・・・今だけ・・・今だけは・・・・・・」

イヴ「うぇぇぇぇぇぇぇん!!!!わだじは、わだじは・・・・・」

萌木「はい・・・はい・・・そうですね・・・」

イヴ「・・・お見苦しい所をお見せしました」

萌木「い、いえ、お気になさらずに!」

イヴ「・・・今日のことは、他言無用でお願いします」

萌木「もちろんです。誰にも、いいませんよ。・・・・・・あっ」

萌木「あの、里奈ちゃんが、結果だけ気になってるみたいなので、その・・・このことは伏せたうえで・・・」

イヴ「・・・それくらいなら、まあ。構いませんが」

萌木「は、はい、ありがとうございます。・・・その、うまく言えませんが・・・」

萌木「わ、私、応援してますから、冬樹さんのこと!だから、その・・・」

イヴ「・・・いえ、伝わりました。ありがとうございます」

萌木(そうだよ。せっかく冬樹さんは一歩踏み出したんだから。応援しなきゃ)

萌木「あ、里奈ちゃん」

里菜「おー、萌木ー。冬樹、どうだった?上手くいったのか?」

萌木「それが・・・」

里菜「あー、そうだったかー。まあ、転校生だもんなー。リナも何回も婿に来るように言ってるけど、全然相手にしてくれないし」

萌木「えええっ!?」

里菜「ま、でも何回もやればいつかはうんって言ってくれるはずさ!当たって砕けろ・・・だったっけ?」

萌木「この場合砕けたらダメなんじゃ・・・」

里菜「まあまあ、細かいことは気にしない!」

?「・・・へー、冬樹が・・・」

律「おーっす、千佳ー!ビッグニュースだーー!!!」

千佳「おはよ、律・・・って何?」

律「なんかな、冬樹が転校生に告白してフラれたらしい」

千佳「ふーん、冬樹が転校生に・・・・・・えええっ!?」

千佳「そ、それって、ノエルの方?それとも・・・」

律「イヴの方」

千佳「えええええっ!?」

律「それでさ、千佳ってフラれ慣れてるだろ?」

千佳「人聞きの悪いこと言わないでよっ!」

律「だから、慰め会開くときにフラれた時どうしたらいいかとか教えてやったら・・・」

千佳「パスよパス!・・・って言いたいけど、これで立ち直れなかったら可哀想だし・・・」

千佳「あ、そだ。センセイにも声かけとかない?多分恋愛運上昇のパワーストーンとか持ってるだろうし」

律「オッケー。んじゃ、あたしいつやるか聞いてくるわ」

千佳「よろしくー」

ノエル「ひっぐ・・・ぐすっ・・・」

ノエル「あ、お、お兄さん・・・」

ノエル「いいよ・・・アタシ、自分の部屋に戻るから・・・」

ノエル「ぐすっ・・・い、今まで、お、お世話に・・・なりました・・・っ!」

ノエル「・・・・・・へっ?」

ノエル「別に、告白は、受けてない?・・・そのまま追っかけてきてくれたの?」

ノエル「そっか・・・・・・えへへ・・・」

ノエル「ご主人様・・・ご主人様ご主人様~~~~!!」ダキッ

ノエル「そっか~、ご主人様はアイツじゃなくてアタシを選んでくれたんだ~」ギュウウウウ

ノエル「えへへ~ご主人様~」スリスリ

ノエル「ご主人様は、アタシのこと、捨てないよね?ずっと一緒にいてくれるよね?」

ノエル「一生、一緒だよね?」



















ノエル「ね?」



















おまけ

結希「・・・なるほど。冬樹さんが、転校生君のペットに・・・」

結希(何を考えているのかしら、どっちも)

卯衣「はい。その話を聞いたとき、私は、なぜだか胸が痛みました」

卯衣「服部さんに相談したところ、なら私もペットになればいい、と」

結希「そう。でも、私はあなたを捨てることなんて・・・」

卯衣「お願いします。形式上だけでいいですから」

結希「そうは言われても・・・」

「話は聞かせてもらったさね!」

卯衣「こ、この声は!」

結希「楠木さん?」

ありす「ぃぇす・・・ぁぃ、ぁむ・・・ぇす」

To be continued・・・

ここまで!このスレはお子様からお爺ちゃんまで安心して見れるコメディ作品です。
ノエルに既視感を感じるけど気のせいです。
ジェンニちゃんが転校生くんの部屋にいないのは、ちょっとみちるとかさらとかのお部屋で遊んでると思ってください。
まさかジェンニがせんぱいと同棲するだなんて思ってもなかったんです。
あれ、同棲ネタって前にも書いたような・・・
ありすの出番が少ない今日この頃、どうにか増やしていきたい所存。
ありすありあり(合言葉)

ノエル「うふふ~、ご主人様~」

ノエル「あーさだよー」

ノエル「むー・・・起きない・・・」

ノエル「・・・・・・ま、いっか」

ノエル「寝顔かわいいなー。優しい顔なのとは別に、かわいいなー」

ノエル「クエストのときはキリッとしててカッコいいんだよねー」

ノエル「・・・・・・ふふふ」

ノエル「・・・もしかして、今なら寝てるからなにしても気づかないんじゃ・・・」

ノエル「・・・・・・お、お邪魔しまーす」

ノエル「・・・・・・・・・・・・」

ノエル「zzz」

イヴ「なんとか、なんとかしてあの子の誤解を解かないと」

イヴ「・・・そもそも、私が転校生さんに告白なんて・・・」

イヴ「・・・・・・」

イヴ「ないわ。ない。ありえない」

イヴ「・・・むしろ、あの子の方が今は・・・・・・」

イヴ「・・・とはいえ、ここで転校生さんにまた話を頼むのも具合が悪いし・・・」

イヴ「どうしましょうか・・・?」

ユサユサ

ノエル「zzz」

ノエル「zzz」

ユサユサ

ノエル「んー?・・・あと5分・・・」

―5分後―

ノエル「あと10分・・・」

―10分後―

ノエル「あとじゅうご・・・」

ノエル「・・・・・・えっ、もうそんな時間!?」

ノエル「もーっ!なんでもっと早く起こしてくれなかったのー!?」

ノエル「・・・え、そうだっけ?・・・そういえば、声かけられてたようなかけられてなかったような・・・」

ノエル「そ、そうだ、急がなきゃ!ごはんごはん!」

ノエル「あ、もうできてる・・・き、きがえ!・・・も終わってる」

ノエル「・・・・・・あれー?」

ノエル(・・・あ、よく考えたらご主人様起こす前に着替えたんだった)

イヴ(・・・とりあえず、風紀委員の仕事はこなさないと)

イヴ(自分から代わってくれと言ったのにやっぱり無し、というのはさすがにダメだから)

兎ノ助「おっす、イヴ、おはよう」

イヴ「おはようございます、兎ノ助さん」

兎ノ助「最近よく来てるなー。・・・まあ、仕方ないかもしれねーけど」

イヴ「・・・・・・」

兎ノ助「まあ、お前がここにいる日に限ってノエルは転校生とどこかでかけてたりするんだけど・・・」

イヴ「別に・・・あの子は関係ありません。私はただ風紀委員としての職務を全うしているだけです」

兎ノ助「はいはい・・・お、噂をすれば。おっす、ノエル、おはよ・・・」

ノエル「・・・・・・」ギロッ

イヴ「!」ビクッ

ノエル「・・・うのっち、おはよ」

兎ノ助「・・・・・・なあ、何があったんだ?」

イヴ「・・・・・・・・・・・・言いたくありません」

ノエル「それじゃあ、ご主人様。またお昼にねっ!」

ノエル「うん?さらちゃんたちと?ああ、そういえば遊んでないかも・・・」

ノエル「うーん・・・そうだよね。うん、ちょっと喋ってみる」

ノエル「あ、そうだ。ご主人様も一緒に・・・・・いない!」

・・・

ノエル「ってことがあったの」

さら「知ってますよぉ。これ、三角関係っていうんですぅ!」

秋穂「さ、さらちゃん、声が大きいよ」

ノエル「いいよいいよ。ウチのあれが玉砕したって言うだけの話だし」

秋穂「あうあう・・・ノエルちゃんがやさぐれてるよぉ・・・」

ノエル「ていうか、さらちゃんはどこでそんな言葉を覚えたの?」

さら「あやせさんがですねぇ」

ノエル「あ、なるほど。あの人そういうの好きそうだもんね」

イヴ「・・・・・・あの、これは?」

律「何って・・・冬樹を慰める会だろ?」

イヴ「・・・霧塚さん?」

萌木「その、里奈ちゃんにお話してたことが聞こえてたみたいで・・・」

里菜「まーまー、細かいことは気にしないのだ!」

イヴ「私が気にするんですが」

律「今回はちゃんと慰められのプロを呼んでるからな」

イヴ「ものすごく不名誉な人を呼んでませんか?」

千佳「なによー、折角来てあげたのにその言い方はないでしょー」

イヴ「私は呼んでないんですが」

千佳「というわけで気持ちを切り替える一番の手法!とにかく遊ぶこと!」

イヴ「はあ」

千佳「ってことで、今日は騒ぐわよ!ほら、クラッカー持って」

イヴ「え、あ、はい」

律「よっしゃあ、行くぜーーー!!ハッピーーーバースデーーーー!!!」

イヴ「誰かの誕生会なんですか!?」

ありす「・・・・・・ぁ、てんこ・・・さ・・・」

ありす「ちょ・・・と、ぉはなしが・・・」

・・・

ありす「のぇるちゃ・・・の、ことで・・・」

クレプリ「なんかよう、ノエルっちに感化されてか、少年のペットになりたいってやつが後を絶たないんさね」

ありす「ぅ・・・はぃ、ぁたしも・・・・・・ぃ、ました・・・」

クレプリ「確かに三食昼寝遊び少年付きってなるとすっげー魅力だわな」

ありす「・・・ので、そろ・・・ろ・・・・・・ぉゎったほぅが、ぃ・・・かと・・・もぃます・・・はぃ・・・」

クレプリ「一応オレっちたちも説得はしてるんさね。ただ、さすがになぁ・・・」

クレプリ「ペット禁止の店には入れないぞじゃほとんど納得してくれなかったな」

ありす「・・・?何か、あった・・・ぇすか・・・?」

ジェンニ「モイ」

ジェンニ「せんぱい、せんぱい」

ジェンニ「ぼく、そろそろ戻りたいです」

ジェンニ「せんぱいのおへや、おとまりします」

ジェンニ「もどっていいですか?」

ジェンニ「・・・もうちょっと?」

ジェンニ「わかりました。もうちょっとおとまりしてきます」

ジェンニ「・・・?ありすのお部屋?おすすめですか?」

ジェンニ「おにんぎょうがいっぱい・・・・・」キラキラ

ジェンニ「せんぱい、ぼく、見に行きたいです」

ジェンニ「おねがい、してくれますか?」

ノエル「あ、ご主人様!」

ノエル「今度ね、散歩部のみんなで遠足するんだ!」

ノエル「これは散歩部が遠足部へと進化する特別な時間なの」

ノエル「ということで、ご主人様も一緒に来てくれたらなあって」

ノエル「ほら、さらちゃんには朝比奈先輩が、秋穂ちゃんには春乃さんがいてくれるけど・・・」

ノエル「その、アタシ保護者役の人がいてくれないから・・・」

ノエル「・・・ほんと!?いいの!?やったー!」

ノエル「えへへ~それじゃあ、また日時は追って報告するね!」

ノエル「ってことで今日は帰ろー!」

ノエル「いっしょ♪いっしょ♪ご主人様といっしょ♪」

イヴ「あの・・・」

千佳「静かに、今いいとこなんだから・・・」

ゆえ子「むにゃむにゃ・・・・・・これは・・・」

律「何が見えたんだ?」

ゆえ子「転校生さんとジェンニさんが仲睦まじくお風呂に入っている姿が」

イヴ「ちょっと捕まえてきますね」

ゆえ子「冗談です」

萌木「・・・本当に冗談なのかな?」

里菜「さあなー。ジェンニって9歳なんだろ?じゃあ別にいいんじゃないのか?」

千佳「たまに温泉とかでも女湯にちっちゃい男の子とか入ってくるし、その逆みたいなもんだと思えばいいんじゃない?」

イヴ「そういう問題ではありません。彼女に何かあったら下手をすると国際問題に発展するんですよ」

律「転校生がそんなことするわけ・・・」

イヴ「・・・普から仲月さんや楠木さん、瑠璃川さんを侍らせている姿を見てそう思えますか?」

千佳「いや、あれは完全に妹の扱いっしょ。瑠璃川と楠木には悪いけど」

イヴ「そういうものなんでしょうか?」

律「千佳はなんだかんだ言って転校生のことは信頼してるもんなー」

千佳「まあ、いくら女の子とっかえひっかえしてるって言ったってちゃんと守るとこは守ってるの、知ってるからね」

ゆえ子「・・・ふむ、見えました」

里菜「おっ、何が見えたんだ?」

ゆえ子「これは・・・・・・仮面を被った女性が、転校生さんに謎の暗号文を渡しているところですね」

イヴ「・・・すいません、意味が分かりません」

ゆえ子「ゆえにもよくわからないです。なんですかこれは」

千佳「センセイがすっごい困惑してる・・・」

イヴ「・・・仮面を被って、暗号文、ですか」

イヴ「そんなことをする人がいったいどこにいるんでしょうか」

イヴ「まったく、バカバカしい」

・・・

イヴ「・・・・・・・・・・・・」

イヴは 稲荷の仮面を 手に入れた ▼

イヴ「これは・・・」

イヴは コズミックの仮面を 手に入れた ▼

イヴ「明らかに・・・」

イヴは ムジュラの仮面を 手に入れた ▼

イヴ「露骨なまでの落し物ですね。・・・落とし物は落とし物らしく落とし物BOXに入れておきましょう」

イヴ「ということでこれが拾った仮面類です」

風子「あ、この仮面・・・」

イヴ「どうしました?」

風子「こっちのムジュラの仮面、ウチが落とした奴なんですよ。いやー、よかった」

イヴ「はあ、そうですか」

風子「ってことで、何かお礼をしないといけませんね」

イヴ「いえ、そんな別に・・・」

風子「まってくだせー、たしかここに・・・・・・」

風子「ありましたありました、これをどーぞ」

イヴ「・・・・・・・・・・・・」

イヴは 斎藤の仮面を 手に入れた ▼

イヴ「なんですか?これは。別にいらないのですが」

風子「まーまー、ちょっと聞いてくだせー。これ、実は魔道科学で作られたものなんですよ」

イヴ「この仮面が、ですか?」

風子「はい。どーやら、付けていると他人に正体がバレなくなる仮面らしーです」

イヴ「はあ」

風子「というわけで、使いたいなら使って、いらないならその辺の立華にでもあげてくだせー」

イヴ「わかりました」

イヴ「・・・・・・」

イヴ「本当にバレないものなのね」

イヴ「兎ノ助に話しかけても私だと気づかれなかったし」

イヴ「他の人にも・・・」

イヴ「流石にこうなると、本物としか思えないわ」

イヴ「・・・・・・・・・・・・」

イヴ「これがあれば、今度こそ転校生さんに・・・!」

To be continued・・・

おまけ

卯衣(半分)「・・・・・・」

ジェンニ「・・・・・・」

ノエル「・・・・・・」

梓「・・・・・・」

夏海「・・・・・・」

香ノ葉「・・・・・・」

花梨「・・・・・・」

ノエル「・・・なんでいるの?」

ジェンニ「おふく、とりにきました」

卯衣(半分)「お面を落としたから、どこかで見ていないか聞いて回っているの」

花梨「おらは掃除しにきたんだぁ」

夏海「あたしはこの前お昼食べた日の写真を渡しに」

梓「自分は暇だったんで」

ノエル「・・・ご主人様、いいの?勝手に部屋にあがられてるけど?」

ノエル「え、いつものことだからいい?いやいやいや」

ノエル「ご主人様、一回カウンセリングとか受けてみない?色々慣れ過ぎてると思うよ?」

ノエル「このあたりで一回常識を取り戻そう?ね?」

ここまで!ジェンニちゃんとか梅さんとか茉理ちゃんが学園会話に出てくるとは。
ということは、この先聡明なインドのお姉さんとか最も慈悲深い始祖十家のお姉さんとかが出てくる可能性も?
裏世界の生徒をこっちに連れてきたら話ができるようにするための地盤かもと推測してみる。
なんにせよジェンニちゃんに八橋を食べさせたいだけの人生でした。
ありすにトルコアイス食べさせたい。
ありすありあり(合言葉)

ノエル「おっさんぽ♪おっさんぽ♪」

秋穂「れっつれっつごーごー!」

さら「ですぅ!」

龍季「相変わらず元気だなー」

春乃「ノリノリで歌を歌っちゃう秋穂もキュート!キューティー!キューティクル!」

龍季「お前も相変わらずだなー」

龍季「そんで・・・」

龍季「あいつらはその・・・あれでいいのか?」

春乃「いいんじゃないの。本人たちが納得してるなら」

[首輪+リード]ノエル「ご主人様、もっと歩くペースあげてー!」

さら「シロー、もうちょっとゆっくり行きましょうね」

秋穂「あっ、きれいなお花!」

ノエル「あ、ほんとだ!」

さら「・・・英語の教科書を思い出しましたぁ!」

ノエル「えっ?」

秋穂「あー、そういえばあったね。お花摘もうとしたら写真撮ることになったやつ」

ノエル「えっと、一年の時の教科書・・・・・・さっぱり!」

龍季「だろうな」

春乃「でしょうね」

春乃「・・・そろそろ休憩にしましょ」

龍季「だな、さすがに疲れた」

さら「そうですねぇ。シロー、ちょっと休憩しましょお」

シロー「わんっ!」

秋穂「それじゃあえっと・・・え、先輩、お弁当持って来てくれたんですか?」

龍季「準備いいなー・・・え、今から作る?ここで?」

ノエル「広大な大自然の中で料理をする・・・それ即ち神髄なり!」

さら「どういう意味ですか?」

ノエル「わかんない」

秋穂「自分で分からないことを自分で言ったんだ・・・」

春乃「その大荷物は調理器具だったのね」

龍季「1人だけ散歩なのに山登りみたいな格好してると思ったら・・・」

さら「転校生さんってたまによくわからないことしますねぇ」

イヴ「この仮面をつけてしばらく歩いてみたものの・・・」

イヴ「誰も私を私だと気づかなかった」

イヴ「つまり、この仮面は本物・・・!」

イヴ「・・・とはいえ、転校生さんは無駄に勘がいいのも事実」

イヴ「もしかしたら話し方や声、立ち姿なんかでバレるかもしれない」

イヴ「・・・・・・なにか、特徴的な、私だと絶対にバレないような特徴を・・・」

イヴ「・・・・・・うまうー」

イヴ「・・・はっ、私は、今何を・・・うまうー」

イヴ「うまうー・・・うまうー!」

イヴ「これだわ。これで、転校生さんも私に気付かないはず。うまうー」

イヴ「そうとなったら、なんとか転校生さんに会って、こんどこそ勘違いされない手紙を渡さないと。うまうー」

焔(なんか変な仮面被った怪しい女がいる・・・違う道通って帰るか)

さら「今日は楽しかったですぅ!」

ノエル「いやー、まさかお散歩しに行って満漢全席を食べることになるとはねー」

秋穂「先輩、張り切ってたもんね」

龍季「いや、張り切り過ぎだろ。・・・うまかったけど」

春乃(これでおいしそうにごはんを食べる秋穂シリーズのアルバムがまた埋まるわ・・・)

春乃(あいつ、このあと空いてるのかしら?また編集とか整理手伝ってもらわないと)

ノエル「あ、ご主人様はこのあとどうするの?もしよかったら、勉強を・・・」

ノエル「あ、そうなんだ。ジェンニちゃんとありすちゃんと遊びに・・・」

春乃「そう、残念。空いてないのね」

秋穂「えっ?」

春乃「えっ?」

龍季「おっ?」ニヤニヤ

春乃「はっ?」ギロッ

ノエル「よっ?」キョトン

さら「うっ!」

シロー「おはよう」

ノエル「!?!?!?」

クレプリ「おっ、しょうねーん!こっち、こっちさねー!」

ありす「てんこぅ・・・さ・・・・・・」

ジェンニ「せんぱい、モイ」

クレプリ「いやー、基本学園と学生街の中で完結するから、風飛に出るのは久しぶりさね」

ありす「きょぅは、どこに・・・ぃく・・・ぇすか・・・?」

ジェンニ「・・・しょうてんがい?」

・・・

シャリンシャリン

怜「ふぅ・・・」

智花「あれ、怜ちゃん、なにやってるの?」

怜「ああ、包丁を研いでいるんだ」

智花「えっ、包丁を?」

怜「転校生に頼まれてな。ついでに刀の手入れもしようかと思っている」

智花「そっかぁ。ねえ、なにか手伝えることないかな?」

怜「そうだな。・・・なにか、甘いものが欲しい」

智花「任せて!すぐに作ってくるから!」

怜「あ、いや、できれば店売りの物を・・・」

智花「大丈夫!すぐにつくるから!」

怜(これは、やってしまった・・・)

おっちゃんA「よう、坊主!ちゃんと頼まれてた魚、用意してるぜ!」

おばちゃんA「あらまあ転校生くんじゃない。ちゃーんとおいしいのとっといたわよ」

おっちゃんB「その子が言っていた娘かい?嬢ちゃん、日本を楽しんでくれよ!」

最も慈悲深い始祖十家のおばちゃん「やば、ジェンニがいる・・・隠れないと」

ジェンニ「せんぱい、おかしいっぱいもらいました」

ありす「ぁたしも・・・」

クレプリ「よかったな、二人とも。それで、そろそろ何するつもりなのか教えてくれないか?」

ジェンニ「・・・てまきずし?」

ありす「・・・から・・・ぉさかな、ぃっぱい、なんぇすね」

ジェンニ「せんぱい、てまきずしはまわりますか?」

クレプリ「いや、手巻き寿司は回らない方で・・・え、回るのか!?」

ありす「!?」

天「・・・・・よし、完成!」

結希「何を作ったの?」

天「転校生に頼まれてた寿司回しマキナ君2号よ」

結希「2号?」

天「1号の方は「違う、そうじゃない」ってダメだしされて」

結希「もしかして、ほんとうにお寿司だけを回したとか・・・」

天「よくわかったわね」

結希「ダメだしされたというのならわかりやすいわ」

天「ってことでこのまえ現物見せに行かされたのよ」

結希「ということは、転校生君と回転寿司に行った、ということかしら」

天「そうよ。ついでにここにいた何人かと一緒に」

結希「えっ」

天「えっ?」

結希「・・・・・・私、誘われてないわ」

天「寝てたし。行くと思わないし」

結希「・・・まあいいわ。今の時代、お寿司は出前で注文できるのだから。外に出る必要はない」

天「わかったわよ!ちゃんと次は声かけるから!」

結希「別に。必要ないわ」

天(めんどくさい・・・)

~学園~

ジェンニ「せんぱい、うれしそうです」

ありす「ぃぃぉさかな、いっぱぃ、かぇて・・・」

クレプリ「ホクホク顔さね」

ジェンニ「せんぱいがうれしいと、ぼくもうれしい」

ありす「ぁたしも・・・」

夏海「あ、いたいた。転校生ー」

クレプリ「おっす、岸田」

ありす「こ・・・にち、は・・・」

ジェンニ「モイ」

夏海「こんちはー。モイー。はい、転校生。怜に頼んでたやつよ」

ありす「か・・・ぎさ・・・に・・・?」

夏海「怜は智花の作ったおはぎを食べてダウンよ。本人曰く」

怜【できるだけ味わわずに食べようと一気に飲み込もうとしたのが失敗だった】

夏海「・・・ってことで、おはぎを喉に詰まらせて今しがた病院に搬送されたわ」

クレプリ「年寄か!」

ジェンニ「ヤパニ、たべものでひとをころす、こわいです」

ジェンニ「ぼく、ききました。おもち、ひとをころすたべもの。いっぱいしんでるです」

ありす「そ・・・ぇす。ぉもち、は・・・人の、食べ物じゃ・・・なぃぇす」

夏海「ジェンニはともかく、ありすのはただ嫌いなだけでしょ?」

イヴ(夕食を食べようと食堂に来てみたら・・・)

ジェンニ「せんぱい、マーマイトずし、あげます。あーん」

クレプリ「ちょっとまて、どっからそんなもん持ってきたんさね」

イヴ(なぜか食堂の一角が回転寿司屋になっていました)

ノエル「へい大将!鉄火巻一丁!」

龍季「誰が大将だ!」

さら「たいしょう!シローにわんこまきを!」

龍季「ちょっとまて、犬に海苔は食わせて大丈夫なのか?」

さら「シローだから大丈夫です!」

龍季「ん、どうした、転校生・・・減塩海苔を作っておいた?相変わらず準備がいいな」

春乃「はい、秋穂、あーん」

秋穂「もう、おねえちゃんったら、恥ずかしいよ・・・」

イヴ(どうしてそこまでやる必要があるのかを小一時間問いただしたいです)

イヴ(しかも・・・)

風子「おっ、この組み合わせはいけますね。もう一個食べますか」

梓「ぶちょー、トロばっかりとりすぎッスよー」

紗妃「もう、転校生さん。頬にごはん粒がついてますよ」

イヴ(風紀委員の人たちが参加しているから強く言えないんですよね)

里菜「冬樹、どうしたんだ?」

イヴ「わひっ!?」

里菜「驚きすぎだぞ。てか、混ざりたいなら混ざってくればいいのに」

イヴ「いえ、私は・・・」

萌木「里菜ちゃん、ほら、あそこには今転校生さんが・・・」

里菜「え?あー、あー・・・そうだな。ごめん、はいりょが足りなかったさ」

イヴ「いえ、お構いなく」

里菜「あ、そうだ。なんか欲しいものがあったら取ってくるぞ?」

イヴ「いえ、私は別に・・・・・・では、その、たまごを・・・」

里菜「了解だぞ!」

イヴ(悔しいけど、おいしかった・・・)

イヴ(さて、人も少なくなってきましたし・・・)

イヴ(転校生さんに、話しかけましょうか)

イヴ(ちゃんと、仮面を忘れずに・・・)

・・・

前日斉藤「すいません、そこの転校生さん」

クレプリ「なっ、だ、誰さね!?」

ジェンニ「ぼく、しってる。あれ、わるいこをおいかけるばけもの」

ノエル「いやいやいや、なまはげじゃない・・・・・・よね?」

ありす(え、冬樹イヴさんじゃないの?)

前日斉藤「これを、読んでおいてください。うまうー」

ノエル「手紙・・・ま、まさか、果たし状!?」

ジェンニ「せんぱい、まもります」

ありす(あれ、冬樹さんって確か、このまえラブレター事件があったような・・・)

ノエル「ちょっとまって、あなたは誰なの!?」

前日斉藤「私はただの斉藤です。うまうー」

ノエル「くっ、斉藤なんてよくいる苗字だからどの斉藤さんかわからない!」

ありす「ぎめぃ、じゃ・・・」

前日斉藤「さあ、これを受け取ってください。うまうー」

ノエル「ご主人様、こんなの相手にする必要ないよ。行こ」

前日斉藤「逃げるんですか?逃げ続けるんですか?そしてヒーローが現れるのを待つんですか?その人が代わりに戦ってくれるんですか?」

前日斉藤「そんなヒーローはどこにもいないわよ、ノエル、いや、うまうー」

ノエル「アタシ!?」

ありす(そもそも戦うとかどうとかの話だったっけ?)

ノエル「・・・もういいよ!わかったよ!受け取るよ!」

ありす(シュレッダーってどこに置いてあったっけ・・・)

To be continued・・・

ここまで!次回もしくは次々回が最終回になると思います。
Switchマリオオデッセイ同梱版を買いました。なんとか発売日当日に買うことが出来ました。
やっぱり長田は最高や・・・朝から抽選会せなあかん名谷とは違うんや。
田舎より中途半端な下町の方がこういうのは残ってるということがわかったのが今回の収穫。
これから悠々自適なSwitchライフがはじまるぜ!
ありすありあり(合言葉)

ノエル「さて、あの斉藤さんは行っちゃったわけだけど・・・」

ノエル「それ、中身なんて書いてあるの?」

[うまうー]

ノエル「・・・・・・」

ありす「・・・・・・」

ジェンニ「せんぱい、これどういういみですか?」

ノエル「いや、これ単にうまうーとしか・・・」

クレプリ「えっ!?少年、わかったのか!?」

ありす(転校生さんって何者なんだろう・・・)

ノエル「それで、なんて書いてあるの?・・・いいじゃーん、教えてよー」

ありす(とりあえずシュレッダーにかけなくてもよさそう)

ジェンニ「せんぱい、すごいです」

ありす「も・・・すごぃ・・・・・・こぇ・・・」

クレプリ「すごいって範疇に納まりきらねーよな」

前日斉藤「・・・来ましたか、転校生さん、いや、うまうー」

前日斉藤「まさか本当にあれで伝わるとは思っていませんでしたよ。うまうー」

前日斉藤「・・・はりゃほれ?な、なにを言ってるんですか?私は美しく聡明なエリートの冬樹イヴとは全く関係のない人物ですよ?」

前日斉藤「私は、斉藤。人は私のことを、前日斉藤と呼びます」

前日斉藤「さて、本題に入りましょうか」

前日斉藤「現在、冬樹姉妹の二人の間に大きな軋轢が生じているようですね。うまうー」

前日斉藤「ですが、そのような状態はお互いに臨んでないはずです。うまうー」

前日斉藤「おそらくですが、冬樹ノエルさんの方に大きな誤解があるかと思います」

前日斉藤「ですので、その誤解を解く場を、あなたにセッティングして欲しいんです。うまうー」

前日斉藤「・・・見返り、ですか?」

前日斉藤(どうしよう。何も考えていなかったわ)

前日斉藤(転校生さんなら二つ返事で引き受けてくれるとばかり考えていたけれど・・・)

前日斉藤(・・・そうよね。いくら彼でも、聖人ではない。なにか対価が必要ね)

前日斉藤(ここは、やっぱり・・・彼を手伝うというのが一番かしら)

前日斉藤「そうですね。あなたには金銭を渡しても意味ないでしょうから・・・」

前日斉藤「身体で返します。どうぞお好きなように・・・」

前日斉藤「・・・い、いえ、決してそのような意図は!」

前日斉藤「そ、その、あなたが普段行っている労働を肩代わりしようというだけです!うまうー!」

前日斉藤「わかりましたね!そういうことですから!よろしくお願いしますよ!」ビシッ

イヴ「ど、どうも、転校生さん。こんばんは、奇遇ですね」

イヴ「え、さっきまでいっしょにいた?だ、誰とですか?」

イヴ「いえ、私は夜の見回り中ですので、人違いかと思われますが」

イヴ「・・・えっ、だからそれは違うと言ってるじゃないですか!・・・あっ」

イヴ「くっ・・・・・・どうして、どうしてバレたんですか・・・」

イヴ「あの仮面は、服部さんの目ですら欺けたというのに・・・!」

イヴ「・・・え?立ち絵のポーズが一緒だった?」

イヴ「・・・あの、SSでそんなこと言われても伝わりませんよ?」

イヴ「あと声も?ついでに体形も・・・・・・」

イヴ「そんなに人のことを観察してるんですね。・・・・・・変態」

イヴ「ああっ、嘘、嘘です、冗談です、ごめんなさい!」

イヴ「ですから、その、の、ノエルとのこと、ちゃんとおねがいしますよ!」

ノエル「んー、ご主人様ぁ・・・帰ってくるの遅いよぉ・・・もう夜中の2時だよ・・・」

ノエル「どこいってたの・・・?アタシ、寂しくて・・・」

ノエル「・・・・・・ご主人様っ!?」ガバッ

ノエル「ご主人様ご主人様~~~!!!」スリスリ

ノエル「あ、はい、ごめんなさい。夜遅いから大声はダメだよね」

ノエル「それで、どこ行ってたの?」

ノエル「・・・・・・・・・・・・」

ノエル「いや、嘘だよね?ちょっとヒグマと格闘してきたとか嘘だよね?」

ノエル「いや、じゃあホッキョクグマって言われても、ここ日本だし」

ノエル「もう、はぐらかさないでよ!」

ノエル「・・・むぅ。撫でたって誤魔化されないもんね」

ノエル「そんなんじゃのえる・・・ちゃんは・・・・・・ぐぅ・・・zzz」

―翌朝―

ノエル「zzz」

ノエル「はっ!」

ノエル「ね、寝ちゃってた・・・さすがはご主人様の頭なでなで・・・恐ろしい力・・・!」

ノエル「・・・で、ご主人様がいない」

ガチャッ

ノエル「あっ、ご主人様!朝ごはん、作ってくれたんだ!」

ノエル「もー、起こしてくれれば手伝ったのにー」

ノエル「え?5回起こした?・・・・・・ま、まあそういうときもあるよ!」

ノエル「う、ごめんなさい・・・」

ノエル「う、うん!食べる!いただきます!」

ノエル「・・・えへへ、おいしいな・・・」

ありす「てんこぅせ・・・さ・・・のぇ・・・ちゃ・・・」

クレプリ「おーっす、少年、ノエルっち!」

ノエル「ありすちゃん、おっはよー!」

ありす「ぁぃ・・・ぉぁょ・・・ござぃ、ぁす」

クレプリ「おはようさね」

ありす「ぁの・・・ちょ、と・・・ぃ・・・ぇすか・・・?」

クレプリ「うん?なんだ、少年に内緒話か?」

ノエル「えー、何の話ー?」

クレプリ「まあまあ、ありすもそういうお年頃なんさね」

ありす「ぁの・・・ふゅきさ・・・からの、手紙・・・」

ありす「ぁれから、なにか、ありましたか?」

ありす「・・・そ・・・な、ぇすね・・・」

ありす「ノエルちゃんと、なかなおり・・・」

ありす「ぁたしに・・・きること、ぁりま・・・か・・・?」

ありす「・・・ゎかり・・・した・・・・・・」

ありす「がんばりぁす・・・」

ノエル「ねえご主人様ー、ありすちゃんと何のお話してたのー?」

ノエル「ねえったらー」

ノエル「・・・むー・・・最近、なんか秘密多いよ・・・ご主人様・・・」

ノエル「なんか、のけものにされてるみたいで・・・」

ノエル「・・・ほんと?あとでちゃんと話してくれる?」

ノエル「うん。だったら、いいよ。ちゃんと約束は守ってくれるし」

ノエル「・・・絶対だよ?」

イヴ「あの、転校生さん・・・」

イヴ「例の件、どうなってますか?」

イヴ「・・・そうですか。いえ、特に場所の希望はないです」

イヴ「・・・ええ、本当に、どこでもいいですよ」

イヴ「要は話し合いができればいいですから」

イヴ「・・・はい、わかりました。来襲の水曜日の夜ですね。予定、開けておきます」

イヴ(元々勉強の予定しか入っていないけれど)

もも「いらっしゃいませー!・・・え、はい、その生地でしたらたしか・・・」

もも「ありました!これですよね、先輩!」

もも「あの・・・ちなみに、これはいったい何に・・・」

もも「はあ、ありすちゃんに・・・ということは、プレゼントするんですか?」

もも「え、ドレスを作ってもらう?ありすちゃんに?」

もも「ええと、そのドレスって、まさか先輩が着るわけじゃ・・・」

もも「そ、そうですよね!着るわけないですよね!」

もも「いえ、先輩ってたまに女の子になるっていう噂がありますから・・・」

もも「え、そっちは本当なんですか?」

もも「・・・・・・え?」

ノエル「うん?来週の水曜の夜?うん、大丈夫」

ノエル「へえ、ちょっとお高いごはんに・・・・・・ええっ!?」

ノエル「い、いいの!?い、いや、今更だけど・・・」

ノエル「い、言いたいことがあるの!?そこで!?」

ノエル「そ、そうなんだ・・・う、うん!わかった!」

ノエル(こ、これってあれだよね!?お高級なお店で夜に言いたいことっていったらもうあれしかないよね!?)

ノエル(うわー、どうしよー!!!落ち着けー、落ち着けアタシー!)

ノエル「へ、に、にやけてる!?そ、それはご飯が楽しみだからで・・・」

ノエル(う、うん、大丈夫。ご主人様にアタシが気付いてるってことを気付かれちゃいけない!)

ノエル(それで、アタシは・・・)

To be continued・・・

ここまで!次回、最終回です!
今更だけど、一回だけうのあので出て来た肩出しジェンニちゃんが俺の中でヤバい。
あの鎖骨には運営の本気が感じられる。9歳なのに色気がヤバい。
あのストール的なものを被る日と被らない日の違いは何なのだろうか・・・
それと転校生くんの部屋で同棲するジェンニちゃんの詳細を早くください。
見回り期間中は朝はありす、昼はジェンニちゃんで幸せでした。
ありすありあり(合言葉)

今週はちょっと忙しいので更新無理そうです。来週の水曜日までにはなんとか・・・

すみません、まだ忙しいの解消されてなくて、もうしばらく更新が難しいです。
今週を越えれば暇ができるはず・・・!

~なんか高そうなお店~

ノエル「・・・・・・ねぇ、ご主人様。確かにさ、なんかすっごいお上品なところだし・・・」

ノエル「ドレスコード?とかあるっぽいとこだけどさぁ・・・」ドレスキセラレタシ

ノエル「どうして、この人がいるのかな?」

イヴ「・・・・・・・・・・・・」グサッ

イヴ(転校生さんに呼ばれるがまま来たものの、この人扱いは・・・・・・いえ、我慢よ・・・ここは我慢・・・)

イヴ「あの、転校生さん、このドレスはどこで・・・・・・」

イヴ「あの、楠木さんが作ったといっても、寸法とかいつ・・・」

イヴ「目視ですか!?」

ノエル「ふだんから 生徒を見てないからそんなのもわからないんだよ。あーやだやだ」

イヴ「生徒を見ててもおかしいと思いなさい!」

イヴ(私、時々この学園が不安になります)

~個室~

イヴ「確かに、場を用意して欲しいとは言いました」

イヴ「他の人に話が聞かれないような場所を選んだのもいいでしょう」

イヴ「でも・・・でも・・・・・・!」

イヴ「どうして、どうしてこんな高級な店を選んだんですか!!!」

イヴ「値段見てびっくりしましたよ!!!1人15000円とかなってるじゃないですか!」

イヴ「いやいや、稼いでいるからじゃなくて!」

イヴ「なにがウチの家族ご用達ですか!あなた一般家庭出身でしょうが!」

イヴ「はぁっ・・・はぁっ・・・」

ノエル「そこの人、うるさい」

イヴ「ノエル、動揺が隠しきれてないわよ・・・」

ノエル「な、何を!」

イヴ「さっきから目が泳ぎすぎよ・・・」

ノエル「う、うっさい!おね・・・あんたには関係ないでしょ!」

イヴ(まだちらちら値段見てる・・・)

ノエル「えっとつまり?なんか?そこの人が?アタシに?誤解を?解きたいと?」

イヴ「ええ、そうよ」

ノエル「へぇー、ふぅーん、ま、何が誤解なのか知らないけど、いいんじゃない?一人で喋ってれば」

イヴ「いえ、だから・・・転校生さん、なんとか言ってください」

ノエル「いや、そのままなんとか言えって言われても」

イヴ「いえ、聞こえてますから。中継しなくても聞こえていますから」

イヴ「じゃあ、話し合えって・・・だから、今そういう空気じゃなくて・・・」

イヴ「いや、親指立てないでください。謎のいい笑顔をやめてください」

イヴ「だからといって中指を立てないでください!立てる指の話ではないです!」

イヴ「笑顔を泣き顔にしろといってるんじゃないです!どうして泣くんですか!ああもう!」

ノエル「・・・・・・仲良いなー」ボソッ

イヴ「良くないわよっ!!!!」バンッ!!

イヴ「ああもう、いい、ノエル!よく聞きなさい!私は別に転校生さんに愛の告白も何もしていないの!」

ノエル「は?」

イヴ「あなたが見たものはあなたと話し合う場を作ってもらうよう頼もうとしてた場!」

ノエル「え?・・・・・・それ、本気で言ってんの?」

イヴ「本気よ!」

ノエル「だってさ、あんなラブレター渡しといて・・・それはないでしょ」

イヴ「はい?ラブレター?」

ノエル「うん?」

イヴ「・・・転校生さん、どういうことですか?」

イヴ「誰がどう見てもラブレターにしか見えないものが机の中に入っていた?」

イヴ「いえ、私はただ、霧塚さんに他人に見られないように人を呼びだす方法を教えてもらったのを実行しただけで・・・」

イヴ「机の中にいれたのは、その、ノエルと一緒にいる可能性が高いと思って、直接渡せなくて・・・」

イヴ「とにかく、私は、ノエル。あなたと話をしたかったの」

ノエル「え?え?な、なんで?」

イヴ「・・・謝りたかったの。突然だったとはいえ、あなたを窓の外に放り出してしまったこと・・・」

イヴ「そして、これまであなたを放っておいたこと。話そうと思えばいつでも話ができたのに、私はそれをしなかった」

イヴ「だから・・・遠回りになってしまったけれど、ごめんなさい、ノエル」

ノエル「お、お姉ちゃん・・・・・・」

イヴ「・・・私の言いたいことはこれだけよ。あなたが、これ以上私と話したくないというのなら」

イヴ「私は、すぐにこの場を出ていくわ。そして、もう関わることも・・・」

ノエル「あ・・・ま、待ってよ!と、とりあえず・・・食べない?」

ノエル「ほ、ほら、その、なんていうか、折角高級な店に来てるんだし、こんな機会中々ないし・・・」

ノエル「だから、だから、その・・・」

イヴ「・・・ええ、そうね。ありがとう」

ノエル「・・・アタシじゃなくて、お兄さんにだよ、そこは・・・もう・・・」

ノエル「・・・・・・」

イヴ「・・・・・・」

ノエル「あの、ご主人様?そのー・・・」

イヴ「この、大量のグリンピースはなんなのでしょうか・・・?」

ノエル「いやいやいや、今日はグリンピースのフルコースだって言われても・・・ええっ!?」

イヴ「わざとですか!?わざとですよね!そうですよね!だって私の好物を記憶しているくらいだから逆も覚えていますよね!」

ノエル「料理はおいしそうなのに、グリンピースが足を引っ張ってるよぅ・・・」

イヴ「な、なんとかよけて食べれば・・・でも、そんなはしたないこと・・・」

ノエル「・・・・・・お、お姉ちゃんは、アタシのお姉ちゃんだから、グリンピースぐらい食べてくれるよね?」

イヴ「な、何を・・・双子なんだからそこは関係ないでしょう」

ノエル「双子でもアタシ妹だもーん。双子関係ないもーん」

イヴ「転校生さんもなんとか言ってください!」

ノエル「・・・あ、ご主人様が食べてくれるの?だよね?そうだよね?そうって言ってよ!」

イヴ「くっ・・・確かに、身体で払うとは言いましたけども、これは違うでしょう!?」

ノエル「ペットにだって拒否権あるから!食べたくないものは食べたくないから!」

イヴ「ああもう!」

ノエル「もうやだーーーーー!!!!!ペットやめるーーーー!!!!」

ノエル「・・・・・・ひどいよ、お兄さん。グリンピースのフルコースって、嘘だったじゃんか」

イヴ「いえ、これはひっかかった私たちの・・・というか、人が泣き叫ぶのを見て興奮する転校生さんに任せた時点で私たちの負けだったのよ」

ノエル「まったく、もう・・・・・・なんだか、どうでもよくなっちゃった」

ノエル「うん、もうペットもおしまい。ちゃんと部屋に帰るよ」

イヴ「そう、よかった・・・・・・転校生さん、念のために聞いておきますけど、いかがわしいことはしていませんよね?」

ノエル「されてないよ!」

イヴ「それならいいのだけど・・・」

ノエル「ってことだから、今日帰ったら荷物まとめるね!」

ノエル「あ、でも・・・」

ノエル「・・・今日までは、まだ一緒だから・・・・・・ね?」

イヴ「・・・・・・まあ、いいでしょう。今日だけですからね、見逃すのは」

こうして、ノエルちゃんのペット生活は終わりを告げ、みんな元の生活に戻っていきました

ジェンニ「せんぱい、ただいまです」

やっぱり、事の顛末にはみんな興味津々で

絢香「はぁ、なるほど・・・そういうことだったんだ。焦って損した・・・・・・い、いや、何も焦ってないし!」

ノエルちゃんやイヴちゃんから聞きだそうとしていますが

香ノ葉「ウチもっ!ダーリンのペットになってダーリンと同じ部屋で寝泊まりしたいんよ!やから、参考までに!」

2人とも詳しくは話してくれません。だけど・・・

イヴ「・・・ねぇ、ノエル」

ノエル「なあに?お姉ちゃん」

あの二人は、以前よりもよく一緒にいる姿を見かけます。

だからきっと、今回の事は決して悪いことじゃなかったんだなって、今となってはそう思います。

智花「・・・・・・それにしても、ラブレターの話とか、もっと詳しく知りたいんだけど・・・」

夏海「結局、なんにもわからなかったわねぇ。イヴもぜんぜん口を割ろうとしないし」

怜「いいじゃないか。本人たちの仲も良好なんだ、あまり詮索するものじゃないぞ」

夏海「わかってるわよー。あーあ、面白そうなネタだったのになぁー」

ありす「ぁ・・・てんこぅせ・・・さ・・・」

クレプリ「おいーっす、少年!どうした?ありすが恋しくなったのか?」

ありす「ぁ・・・ぇと・・・ぇへへ・・・」

クレプリ「少年のその欲望に正直な姿、嫌いじゃないさね」

クレプリ「でもおさわりは厳禁だぞ!オレっちの目が黒いうちは許さないからな!」

クレプリ「いや、白く塗ればいいってもんじゃねーよ!」

ありす「ぁ・・・ぁたし、白ぃ、ペン・・・もって、ぁす」

クレプリ「まさかのありすからの裏切り!?」

ありす「じょぅだ・・・だょ・・・・・」

クレプリ「ふぅー、びびったぁ・・・普段言わない冗談を言われるとマジでビビるさね」

ありす「ぁ・・・はぃ、だぃじょぶ、ぇす・・・ょてぃ、なぃ・・・ぇす」

ありす「・・・・ぁぃ、ぃっしょに・・・かぇり、ぁす」

クレプリ「なんだ、そのために来たのか。殊勝な心掛けさね、少年」

ありす「~♪」

イヴ「そうそう、ノエル」

ノエル「なに?お姉ちゃん」

イヴ「あなたに渡したいものがあるの」

ノエル「えっ?渡したいもの?」

イヴ「そうよ」

ノエル(なんだろう・・・ちっちゃいころ使ってたおもちゃとか?それとも、おそろいのカップとか?)

ノエル(なんにせよ、お姉ちゃんがわざわざ持ってきたってことは、きっと素敵なものだよね)

イヴ「これを、あなたに受け継ぐわ」

ノエル「え・・・・・・」

つ斉藤の仮面

イヴ「この仮面は、被ると他人に自分の正体を知られなくなる便利なアイテムよ」

ノエル「お、お姉ちゃん?」

イヴ「今日から、あなたが・・・斉藤よ」

イヴ「そうそう、体感だけれど、特徴的な語尾を付ければ人にバレにくくなるわね、うまうー」

イヴ「それに、よくみたらこのデザインもカッコいいと思うし・・・」

イヴ「あなたにも似合うと思うの。・・・・・・ノエル?」

ノエル「・・・なの・・・・・・」

イヴ「どうしたの?」

ノエル「・・・んなの・・・こんなの・・・・・・!」

ノエル「こんなの、アタシが仲直りしたかったお姉ちゃんじゃないよーーーー!!!!!!」ダダダダダダ

イヴ「ノエル!?カムバーーーック!!!」

ありす「~♪」

ありす「ドレス、その・・ぁたし、自分のも、作って・・・・・・」

ありす「てんこ・・・さんに、ぉみせしたぃ、ぇす」

クレプリ「あまった生地で作ったありあわせだけど、出来はばっちりさね!ってことで今日はこのままありすの部屋にちょっこ・・・・・・」

ありす「・・・・・・・・・・・・」

[拾ってください]イヴ「・・・・・・」

兎ノ助「あ、おい、転校生!なんとかしてくれ!ノエルが終わったと思えば、今度はイヴが・・・!」

イヴ「・・・私は、ノエルに捨てられてしまいました・・・・・・何が悪かったのか、今でもわからない・・・」

イヴ「だから、私も、あの子の気持ちを理解するためにも、同じことをするしか、ないんです・・・っ!」

クレプリ「え、少年、ダンボールごともちあげてどうするんだ?え、執行部に話付けてくるって?」

兎ノ助「おい、この流れどっかで見たぞ」

ありす「ぇと・・・・・・が・・・ばって、くださ・・・・・・」

The End・・・・・・?

おまけ

イヴ「拾ってくれてありがとうございます・・・ごはんおいしいです・・・」モグモグ

ジェンニ「せんぱい、ぼくもペット?」

イヴ(そういえば、この二人はどんなふうに生活しているんでしょうか)

・・・

ジェンニ「せんぱい、おふろはいりたいです」

イヴ「・・・て、転校生さん!?どうして脱がし始めるんですか!?どうしてあなたも脱ぐんですか!?」

イヴ「私がいれてきますから!大人しくしててください!」

ジェンニ「ぼく、せんぱいといっしょがいい・・・」

イヴ「あなたも女の子なんですから!自覚を持ってください!」

・・・

ジェンニ「せんぱい・・・ねむい・・・」

イヴ「っと、ごめんなさい。灯りを消さないといけませんね。・・・いえ、勉強は明日でもできますから」

ジェンニ「おやすみなさい、せんぱい・・・zzz」

イヴ「では私も・・・・・・」

イヴ「・・・・・・」

イヴ「どうして一緒のベッドなんですか!」

イヴ(ああ・・・胃薬が欲しい・・・)

以上です!1,2週間で終わる予定だったのがほぼ1ヶ月に・・・
とはいえ、ちゃんと完結させることができたのでよかったです。
次スレはどうしようかな・・・ちょっと候補を考え中。
ムキムキな転校生君が無双するやつとかスペランカー並みに貧弱な転校生が死にまくるやつとか?
今回のスレでは一切転校生君にセリフがなかったので、次はちゃんと喋らせてあげたい。
あとありすの出番も少なかった気がする。もっとありすを増やさねば。
ありすありあり(合言葉)

今更ながら次回作安価をば。おじいちゃん転校生の話はどこかでやってみたい感はある。ある意味ありすと通じ合えそうだし(ヒント:おもち)

①安価スレ(自由安価) 来栖焔「恩返しをする」
転校生に恩返しをしたい焔ちゃんがアイラの【アンカーの魔法】を使って恩返しする話。えっちなのはいけないと思います。ありすありあり。
ノエル「うげぇ、グリンピースがシューマイの上に・・・」イヴ「何しに来たんですか」

②非安価スレ(ラブコメ?)双美心「裏表グリモワール魔法学園」
転校生のいる前では仲がいい生徒たちだけど、いなくなったところでは・・・・・・。純愛です。
ノエル「お兄さんは優しいから仕方なく構ってるんだよ?」イヴ「転校生さんは頼まれたら断れないから付き合ってるだけだというのに」

③非安価スレ(コメディ)遊佐鳴子「成績が落ちた」
色んな人の成績が下がったり上がったりする話。ジェンニちゃんに保健体育のお勉強させたい。ありすありあり。
ノエル「72点だ!やった!」イヴ「な、72点・・・この点数は・・・」

④仲月さら「転校生さんはロリコンなんですか?」
ロリコン疑惑のある転校生がいろいろと誤魔化そうとして誤魔化せない話。ロリコンじゃないよ?ありすありあり。
ノエル「14歳はロリにはいるよねっ!?」イヴ「のえるんるん♪」

⑤生天目つかさ「弱い、弱すぎる!」
スペランカーばりに弱い転校生が生き抜く話。おもちは殺人兵器。ありすありあり。
ノエル「お兄さんが死んだ!この人でなし!」イヴ「心臓マッサージ!それと人工呼吸を!」

2日後の23:59まで(ポケモン新作発売日まで)アンケートを取りたいと思います。例によって一番多いのを。
このレスの下からスタートです。
ありすありあり(合言葉)

というわけで、次回は
双美心「裏表グリモワール魔法学園」
になります。
ポケモンをある程度やってからスレ立てしようと思ってますので、今しばらくお待ちくださいませ。

ありすありあり(合言葉)

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