・安価で一部展開が決まるため投下ペースが非常に遅いです。
・ストーリー的に展開が分岐した場合はアナウンスします。
・予定としてエンディングまでの到達が確定した場合、事前に用意しているいくつかのエンディングの"種類"に分岐されます。
・>>1はデレステをプレイしながら進行するので途中進行が止まる場合があります。モバマスもやります。
・稀に他作品のネタが入るかもしれません。
・もしかしたらエッチな内容になってしまうかもしれません。
・奈緒はエッチなことになりません。
・前作でやってねーだろそんなのという別ルート先の話しが当然のように出ます。
・作業量的にデレステに支障が出ることになったらエタらせます。
■前スレ
【安価】奈緒は生存本能ヴァルキュリアの世界で戦い抜くようです
【安価】奈緒は生存本能ヴァルキュリアの世界で戦い抜くようです - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1467532315/)
■前作
【安価】奈緒「つ、ついにあたしもエロゲーをプレイするぞ……」【R18】5
【安価】奈緒「つ、ついにあたしもエロゲーをプレイするぞ……」【R18】5 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1466352953/)
【安価】奈緒「つ、ついにあたしもエロゲーをプレイするぞ……」【R18】4
【安価】奈緒「つ、ついにあたしもエロゲーをプレイするぞ……」【R18】4 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1465317885/)
【安価】奈緒「つ、ついにあたしもエロゲーをプレイするぞ……」【R18】3
【安価】奈緒「つ、ついにあたしもエロゲーをプレイするぞ……」【R18】3 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1464458504/)
【安価】奈緒「つ、ついにあたしもエロゲーをプレイするぞ……」【R18】2
【安価】奈緒「つ、ついにあたしもエロゲーをプレイするぞ……」【R18】
【安価】奈緒「つ、ついにあたしもエロゲーをプレイするぞ……」【R18】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462078536/)
登場アイドルテンプレ
キャラ名:橘ありす
戦闘適正 :71(Bランク)
オペレーター適正 :71(Bランク)
指揮官適正 :71(Bランク)
性欲 .:0
モバPへの親愛度.:200(情愛)
■橘ありす
フレイヤ級小型強襲揚陸戦艦『フレイヤⅡ』の艦長。階級は特別大尉。
プロジェクト・ヴァルキュリアのフェーズ移行に伴い、NGFに合わせて刷新されたヴァルキュリアシステムの運用テストを
行うため、前フェーズより引き続きプロジェクトに携わることになる。
システムに対しては耐性持ちのため、対話の日に行った宙域ライブ時のシステム起動による肉体への負荷の治療がいち早く
済んだため単独で復帰している。
3年前はブリッジでの通信、火器管制が主担当だったがPや麗奈、楓、蘭子による教育により指揮官や、前線での戦闘も
十分に行えるようになった。
================================================================================================================
キャラ名:島村卯月
戦闘適正 :3(Gランク)→13(Gランク)→18(Gランク)→23(Gランク)→33(Fランク)→48(Eランク)
オペレーター適正:33(Fランク)
指揮官適正 :26(Gランク)
性欲 :0→15→30(戦闘直後)→45(戦闘直後)→75(戦闘直後)→60(セックス後)
モバPへの親愛度:1(並)→21(並)
================================================================================================================
キャラ名:渋谷凛
戦闘適正 :24(Gランク)→34(Fランク)→39(Fランク)→44(Eランク)→54(Dランク)
オペレーター適正:34(Fランク)
指揮官適正 :38(Fランク)
性欲 :0→15→30(戦闘直後)→45(戦闘直後)
モバPへの親愛度:26(並)
================================================================================================================
キャラ名:本田未央
戦闘適正 :32(Fランク)→42(Eランク)→47(Eランク)→52(Dランク)
オペレーター適正:33(Fランク)→48(Eランク)
指揮官適正 :40(Fランク)
性欲 :0→15→30(戦闘直後)
モバPへの親愛度:11(並)
================================================================================================================
キャラ名:北条加蓮
戦闘適正 :29(Gランク)→39(Fランク)→23(Gランク)→28(Gランク)→38(Fランク)
オペレーター適正:8(Gランク)→23(Gランク)
指揮官適正 :75(Bランク)
性欲 :0→15→30(戦闘直後)
モバPへの親愛度:12(並)→32(並)
================================================================================================================
キャラ名:水野翠
戦闘適正 :65(Cランク)→75(Bランク)
オペレーター適正:56(Dランク)
指揮官適正 :90(Aランク)
性欲 :15→30(戦闘直後)→60(戦闘直後)→45(セックス後)
モバPへの親愛度:158(親愛)→178(情愛)
================================================================================================================
その他
キャラ名:モバP
戦闘適正 :97(Sランク)
オペレーター適正 :78(Bランク)
指揮官適正 :14(Gランク)
キャラ名:セカンドドライバー(仮面のパイロット)
戦闘適正 :87(Aランク)
オペレーター適正 :1(Gランク)
指揮官適正 :1(Gランク)
================================================================================================================
テンプレ以上
そこら辺はエロゲーパートのときにもお話ししているのですが
シナリオ進行、発生イベントにおいて会話内容自体は大体決まっている状態なので卯月があんな感じになっているのはルート上そういうものになっています。
ただ条件は伏せますがよく言われている変態化した場合等々、フラグが成立して台詞内容が変化した場合は一斉に専用テキストに置き換わる感じな仕組みになっています(対象者全員分)
>>2で出ている数値はゲーム的に言うと、それそのものがフラグを表している数値だと思って頂ければ。段階的に会話内容の変化も勿論ありますが。
多分22時30分頃からぼちぼち再開するかもしれません
>>23
デレパ視聴かな??
>>26
ライブは行くけどラジオは聴かないので
アイチャレの次ラウンド開始時に少し走りたいだけです
――数日後、戦闘宙域
白蜂「……!」ブブゥゥゥゥンッ!!
白蜂「……!」ブブゥゥゥゥンッ!!
白蜂「……!」ブブゥゥゥゥンッ!!
ピピピッ!
P『白蜂が3匹、初動でミサイルを撒く。セカンドドライバー、近接戦闘の用意だ』
奈緒「了解、ソードを展開する」ガションッ!
P『極小規模の蜂の巣との距離2400、スティングとの距離1200、ビフロスト発射だ』
ボシュシュシュシュシュシュッ!!
白蜂「!」ギュンッ!
白蜂「!」ギュンッ!
奈緒「はあああああっ!」ギュオオオオオオッ!!!
ズバアアアアッ!!
ドガアアアアアアアアンッ!!
奈緒「あと1匹!」ググッ!
ズドォンッ!! ズドォンッ!! ズドォンッ!!
白蜂「!?」
ドガアアアアアンッ!!
P『問題ない、こちらで1匹は片付けた』
奈緒「表に出ていたヤツはこれで全部か。なら……!」
白蜂「!」ブブゥゥゥゥンッ!!
白蜂「!」ブブゥゥゥゥンッ!!
白蜂「!」ブブゥゥゥゥンッ!!
奈緒「蜂の巣からもう3匹か」
P『構わなくていい。蜂の巣に向かえ』
奈緒「GN形態で向かう。こいつらで最後なら空き巣になるだろうが……」ガションッ!
ギュオオオオオオオッ!!!!
白蜂「……」ブブブ……
ドギュウウンッ!
白蜂「!?」
ドガアアアアアアンッ!!
ドギュウウンッ! ドギュウウンッ!
ドガアアアアアアンッ!!
……
…………
――戦闘宙域、フレイヤⅡ(甲板)
ドギュウウンッ!
翠「……命中確認、3匹撃破しました」ガションッ!
翠「遠距離狙撃用ビームライフル、砲身冷却を行います」
ピピピッ!
P『さすが、増援の対処が早いな』
翠「ありがとうございます。出てくる場所が分かっていますから、出現に合わせて射撃を行うだけです」
P『とはいえ、戦艦からの狙撃で正確に対象を撃ち抜くのは俺には真似できん。艦砲射撃のほうがまだマシだ』
翠「立体機動時に精密射撃する方に言われましても……蜂の巣はよろしくお願いします」
P『大丈夫だ。極小規模だかこちらの兵装で十分破壊できる。中尉は先にフレイヤに帰艦してくれ』
翠「了解です」
ピピピッ!
奈緒『蜂の巣の破壊作業が完了した。コンディショングリーンだ』
P『うむ、では俺たちも帰艦するか』
……
…………
――フレイヤⅡ(ブリッジ)
ありす「3人のコンビネーション、参考になりましたか?」
凛「全然」
未央「私たち全員、精密射撃は出来ないし近接先頭も得意ってわけじゃないし……」
卯月「戦闘時間、出撃してから1分台なんですけど……」
加蓮「私たち完全にいらないよね」
ありす「……私も、何かの参考になればと思って今回の戦闘は3人に出撃してもらいましたが……まあ、私の判断ミスですね」
未央「あんな連携するのなんて、せめて1年は乗り続けないとちょっと無理かなーって」
凛「でも……凄かった。中尉の狙撃タイミングも、セカンドドライバーの接近戦も、全部少佐の指示で動いてた」
ありす「元々は前線指揮もやっていた方ですから。翠さんもみなさんと出撃する際は前線指揮をお願いしていますが、今回の戦闘は参考になったと思いますよ」
加蓮「中尉くらいの腕前になるとね……私たちじゃぼけっと眺めて終わりって感じ」
卯月「これ、全員ヴァルキュリアシステムも起動していないんですよね」
ありす「そうですね。あくまで現行機でやれる範囲の戦闘に収まっているはずです。セカンドドライバーの機体も現行機をカスタムした3Nですし」
未央「まだまだ、私たちじゃ無理だね」
凛「でも……」
未央「ん?」
凛「でも、少佐たちのように戦えないと……私も、この前の戦闘では撃墜しかけたから」
加蓮「あれは結構な大規模戦だったから仕方が無いよ。いま時期の新人なら、生きて戻ってきただけでも十分成果だよ」
凛「……それでも、次の戦闘で同じように戦えるとは限らないし、早く少佐たちみたいな戦闘が出来るようにならないと」
卯月「そうですね……私も、撃墜しそうになってましたから」
ありす「さて、3人が帰艦したようです。艦のチェックを済ませて、予定航路に戻りましょう」
……
…………
――フレイヤⅡ(通路)
奈緒「ふぅ……」フワッ
翠「お疲れですか?」
奈緒「あ、いや……もう少しでナシヤマに着くなぁって思ってさ」
P「……2人は先に風呂に入ってしまえ」
翠「よろしいのですか?」
奈緒「……まさか、途中で入ってくる気じゃあ」
P「そんなことするかよ……」
翠「私は……入ってきて頂いて構わないのですが」
P「先にブリッジに寄っておく。俺も汗臭いのは嫌だが、2人が先に入ったほうがいいだろう」
翠「それでは、お言葉に甘えて先に頂きます」
奈緒「絶対入ってくるなよ……!」
P「システム起動してないんだから入る理由も無いだろう。まあ、後でな」
翠「はい。では行きましょうか。Pさんを待たせてしまいますし、急いで済ませましょう」
奈緒「そうだな……」
……
…………
――フレイヤⅡ(ブリッジ)
パシュンッ!
P「戻った――」
整備長『んでも予算ちょっと余ってるし、オプション兵装も買っておいていいんじゃねえか?』
ありす「新人たちの練度ではまだ扱いきれません。特殊任務用の装備も不要ですし、予算は残しておきましょう」
整備長『リフレクトパックくらいは買っておこうぜ? 嬢ちゃんたちもこの前被弾しちまってるし、次の作戦のことも考えると継戦能力と生存率は上げておいたほうがいいだろ』
P「何の話をしている」
ありす「あ、Pさん。お疲れ様です」
整備長『いやぁ、もう少しでナシヤマに着くじゃないですか。補給はするし、どうせならいまのうちにオプション兵装でも買わねえかって話しなんですよ』
ありす「予算が余っているといっても、多くはありません。フレイヤⅡに陽電子砲を搭載できなかったのも、オート・クレールからPさんを迎えるためにかなり使ってしまいましたし……」
P「俺の復隊と陽電子砲の搭載費用がいい勝負になるとは思わなかったな」
ありす「だってオート・クレール、お金にうるさくて……大佐が交渉負けてしまったようですし」
整備長『んっとによぉ……』
P「だが、その分うちの会社から直接バックアップを受けることが出来るだろう? うちの部で受けることになったから博士もいるし、まあ俺以外の人員も付いて来たと思えばいい」
ピピピッ!
晶葉『ウチの会社は金にうるさいからな。まあ私のほうも、運用テストやってるフレイヤと仕事したほうが捗る』
P「装備のメンテも直接やれるからな。まあ開発スタッフたちはナシヤマに着いたら1度会社のほうに戻ってもらうが」
晶葉『助手とVPSPを送り届けるために遠征費も掛かったからな。上がもたついてたせいだというのに、早く戻ってこいとうるさいものでな』
未央「新人たちの前でお金が絡む嫌な話を……」
凛「でも、オプション兵装があればもっと色々やれそうだよね。マニューバの幅も広がるし」
ありす「あなたたちはまず、現行機でも十分な戦闘が行えるくらいになるまで操縦技術を磨いてください」
卯月「あはは……まだまだ先のお話ですよね」
P「ま、悩むところだろうな。どの道ナシヤマには数日いることになるだろうし、その間に考えておこうか」
……
…………
――フレイヤⅡ(浴場)
シャアアアアア……
奈緒「……」チャプ、チャプ
翠「……最近の戦闘、Pさんの指示よりも幾分か早く前に出ていますね」
奈緒「……そうかもな」
翠「ナシヤマには、戻りたくないのですか?」
奈緒「ああ」
翠「みなさん、奈緒さんのことを心配していらっしゃると聞いていますが、それでも戻りたくはありませんか?」
奈緒「あそこにいると……みんなを見ていると、思い出してしまいそうだからなぁ」
翠「ですが、それが現実です。奈緒さんにとっては、悪い夢なのかもしれませんが。私たちにとってはこの世界の出来事として、確かな現実になっているのです」
奈緒「……あたしはとっくの前から、夢だなんて思ってないよ。だから、いまここにいる」ザブッ!
ブクブクブクブク……
翠「……そうですか。それなら、自身の後悔から逃げるのではなく……みなさんのために、戻るというのはどうでしょうか」
翠「Pさんも、奈緒さんには一緒に来て欲しいみたいですし」
奈緒「みんなのため……か」ザバッ!
……
…………
――数時間後、フレイヤⅡ(艦長室)
P「何だこの設計……差し戻して直させるのも面倒だしこっちで直して返してやるか……」カタカタカタッ!
ありす「向こうのお仕事ですか?」ピッ、ピッ
P「博士がこっちに渡してくるんだ。俺の給料はあまり変わらないが仕事が倍になったよ」
ありす「手当てあるからいいじゃないですか。それに、いまなら残業時間とか気にしなくてもいいでしょう?」
P「それはそれで助かるがな……まあ、これでいいか。送信……」カタカタカタッ
ピッ!
P「さて……少し時間があるな」
安価選択(会いに行くアイドルを下記から選択してください)
1.卯月
2.凛
3.未央
4.加蓮
5.セカンドドライバー
6.ありす
8.他のことをする
このレスの投下から3分後の最初のレス(コンマ分含む)
↓1
7
卯月:0
凛:0
未央:0
加蓮:1
セカンドドライバー:2
ありす:1
他のことをする(番号ルートが間違っているので7と8で判定):3
NG……
>>46
7.他のことをする
――フレイヤⅡ(レッスン場前)
奈緒「……」
翠『いまの部分、もう少し早く動かなければなりません。もう1度プログラムをやり直しましょう』
卯月『は、はいっ!』
未央『ちょ、ちょっと待って……み、水……』
翠『プログラムが始まりますよ! 位置についてください!』
凛『り、了解……』
奈緒「……」フワッ
P「ん、あれは……」
凛『……』ピクッ
……
…………
――フレイヤⅡ(通路)
P「セカンドドライバー」フワッ
奈緒「……なんだ」
P「どうした、さっきレッスン場を見ていたようだが」
奈緒「たまたま、通り掛かっただけだ」
P「そうか」
奈緒「……何もないなら――」
P「少し休憩所に行こうか。丁度向こうの仕事が終わって一段落したかったところだ、付き合ってくれ」
奈緒「……構わんが」
P「なら行こうか。飲み物くらいならおごってやろう」フワッ
……
…………
――フレイヤⅡ(休憩所)
P「博士も、あれで仕事には厳しいからな。俺は技術関係の仕事はオート・クレールでやりはじめたから、色々難しいよ」
奈緒「そうか」
P「……誰もいないし、ある程度は普通に話しても大丈夫だろう。北条少尉はブリッジでありすと一緒だ」
奈緒「……Pさんは、みんなのレッスン見てやらないのか?」
P「見てやりたいとは思うんだがな。アインフェリア隊のときは面倒としか思っていなかったが、今になっていざ見てやろうと思っても、中々時間が取れん」
奈緒「そっか。あたしは、Pさんがずっと机に噛り付いているのに違和感あるよ。あたしの知ってるPさんは、暇を作ってアイドルのところに行ってたから」
P「そっちの世界の俺はそれでいいんだよ。俺と同じ人間なのかもしれんが、生き方が違う」
奈緒「それは……そうかもしれないけど」
P「上官として部下の面倒を見るのも、プロデューサーとしてアイドルの面倒を見るのも、お互い逆のことは上手くやれないだろうよ」
P「まあ俺は、両方やらされている身だがな」
奈緒「アイドルの仕事、1度も付き添わなかったくせに」
P「ブリヤントノワールの仕事には一緒に行ったさ。本当は、もっと早くそうするべきだったんだろうが……」
凛(確か2人ともこっちに……いた)フワッ
奈緒「それなら……みんなのレッスンも、見てやってくれよ」
凛(KN?)コソッ
奈緒「アイドルは、プロデューサーがいてくれるから安心して全力でやれるんだ。だから……」
P「プロデューサーがいるから、か」
1.P「そう言われると、そうかもしれないな」
2.P「とはいえ、いまの俺もやることはある」
↓1
2
>>63
2.P「とはいえ、いまの俺もやることはある」
※今後特定のアイドルに対してイベント分岐が発生する可能性があります。
P「とはいえ、いまの俺にもやることはある」
P「いまはありすが艦長だが、まだ不慣れだ。水野中尉も出向にきてくれているが、いつまでもというわけにはいかん」
P「それに、新人たちが満足に戦闘できるようにするのが優先だ。でなければ、以前のように……」
奈緒「……そう、だよな」
P「皆が十分にシステムに耐えられるほどになるまで安心できん。そう思うだろう?」
奈緒「……ああ」
凛(話し声が小さくて、中々聞こえない……)
P「……俺や水野中尉がいないときは、お前のほうで新人たちの面倒をみてやればどうだ?」
奈緒「えっ」
P「アイドルなら、得意なんだろう? レッスンなら北条少尉もいないし、さして難しい話しでもないだろう」
奈緒「でも……」
P「まあ、考えてみるのも、いいかもしれないな」ガタッ
凛(こっちに来る……)フワッ
P「アイドルの仕事を放っておいている俺がいうのも変だと思うがな。1つの案として考えておいてくれ」
奈緒「……」
P「では、俺は仕事に戻る。何かあったら連絡してくれ」フワッ
……
…………
――数日後、木星圏宙域中継コロニー『ナシヤマ』入港口、フレイヤⅡ(ブリッジ)
加蓮「ガイドラインに沿って入港作業開始します」
ありす「お願いします。本田少尉、停泊中のスケジュールは各班分出ていますか?」
未央「えーっと、来てます。ローカルネットへの登録と、各自端末への転送も完了しています」
凛「私たちのI@LPのスケジュールも登録しておきます」カタカタカタッ
ありす「ニュージェネレーションの、アイドルとしての初仕事ですね」
卯月「はいっ! 軍の広報がステージで紹介してくれて、みなさんにご挨拶してきます!」
P「皆、別件があって付き添いでなくてすまないな」
未央「大丈夫ですっ! 少佐、私たちのプロデューサーってことになっていますけど、急がしいの知ってますから」
翠「加蓮さん、申し訳ありませんがイベント当日のみなさんの付き添い、お願いします」
加蓮「はい。といっても、私何すればいいかよくわかりませんけど」
ありす「やることは事前にI@LPで通知が来ていますから、あとは当日に現場の方から指示があるので大丈夫です」
卯月「明日かぁ……楽しみですね!」
凛「少し、緊張するかな……でも、挨拶だけだけど、しっかりやらないと」
P「イベントが終わったあとでもに話を聞かせてくれ。俺も、今日本部に立ち寄ったときに広報と少し話はしておく」
卯月「ありがとうございます!」
ありす「さて、入港作業を済ませてしまいましょう。私たちはこのまま外出しますので、今日、明日は整備長の指示に従ってください」
加蓮「了解です。大尉たちもお気をつけて」
……
…………
――数時間後、ナシヤマ(軍本部)
P「お久しぶりです、大佐」
大佐「おお、久しぶりじゃないか。少し痩せたかね?」
P「そうかもしれません。大佐はお元気そうで」
大佐「これでもまだまだ現役だからねぇ。ハマヨコとナシヤマを行ったりきたりと、忙しい身だよ。奈緒君も、久しぶりだね」
奈緒「いまはフレイヤでPさんたちと一緒に行動しています」
大佐「うむ、彼がいるなら特に問題はないだろう。そういえば、晶葉君はどうしたかね?」
ありす「NGFと一緒に工場に行ってます。システムの不具合検証をするみたいなので」
翠「報告の通り、VPSPとのドッキング機能を新人たちが使うには、システムによる負荷が高いものとなってしまっていましたので……」
大佐「まあ、仕方が無い。開発スタッフには彼以外にシステムに対する適性が無いと聞いている。晶葉君でも難しいところだろう」
P「あとは、製造中の新型の様子を見ておきたいと言ってました。新型と言っても、現行機のバージョンアップ版ですが」
P「それと光波推進システムの導入についての会議もありますので」
大佐「相変わらずそちらも忙しそうだねぇ……ところで、キミたちは休暇かね?」
P「はい。新人たちは整備長に預けてしまいましたが……」
大佐「いや、構わんよ。早く帰ってあげるといい。彼女たちも、確か今日はリハビリプログラムを受けに病院に行ってたはずだ。もう終わっている頃だろうがね」
ありす「そうですか……ではPさん、私たちもそろそろ」
P「そうだな。では大佐、滞在中に何度かはこちらに来ますので、そのときでよろしいでしょうか」
大佐「晶葉君のところにも行かねばならないからな。分かった、後でメールでも入れておくよ」
P「了解です。では、失礼します」
……
…………
――ナシヤマ(ショッピングモール)
ありす「社用車があると便利ですね」
P「わざわざレンタカー借りる必要もないからな」
奈緒「……」キョロキョロ
翠「奈緒さん、どうかしましたか?」
奈緒「あ、ああいや、相変わらず人多いなって思ってさ」
ありす「まあ買い物時ですからね。私たちも買い物に来たわけですし」
P「まあ、買うものは買ったしいいだろう。早く家に帰るか」
翠「私もお邪魔してしまってすみません。新人たちもいますし、艦に残ってもよかったのですが……」
P「今回、翠には世話になっているからな。家でゆっくりしてくれ」
ありす「私も久しぶりに帰りますね。1年はないですけど、半年ぶりくらいでしょうか」
P「そうかもしれんな。早く帰って、皆に顔を見せてやらないとな」
ありす「そうですね」
奈緒「……」
……
…………
※前作エンディングルートにより本編シナリオが分岐します。
――ナシヤマ、郊外(P家前)
キキッ!
P「はぁ、着いたか」
翠「……ずいぶんと大きいお家を購入されたのですね」
ありす「軍のほうにもお金出させましたよ。さすがに軍のほうも、色々あって出してくれましたし」
P「奈緒、もうカ面外しておけ。あと買った荷物持ってくれ」
奈緒「ああ、そうだったな」パチッ、パチッ
ガチャッ
夕美「それじゃあ、急いでスーパー行ってくるから待っててね」
奈緒「……」ピクッ
夕美「いってきま……」ピタッ
P「……」
ありす「ただいま戻りました」
翠「こんにちは」
夕美「……Pさん、ありすちゃん?」
P「ああ、ただいま」
タッタッタッタッ!
夕美「おかえりなさい! この前、ナシヤマ出たばっかりで、しばらく帰ってこないって思ってたのに……!!」ギュッ!
P「少し色々あってな、博士やフレイヤと一緒に戻ってきた。リハビリプログラムはどうだ?」
夕美「うん、今日も順調で……治療のほうももう少しで全部終わるって、先生が行ってたよ! ありすちゃんも、久しぶりに帰ってきて……おかえりなさい」
ありす「それなりに忙しかったので。でも整備長やおばちゃんたちと一緒でしたし、特に問題ありません」
夕美「うん、うん……あ、待ってて、いまみんな呼んでくるから!」
P「いや、家に入るから呼ばなくてもいい。外で立ちっぱなしも疲れるからな」
夕美「あ、そ、そうですよね……それじゃあ、翠さんも奈緒ちゃんも、どうぞあがって!」
翠「はい。お邪魔します」
奈緒「……ああ」
……
…………
――数分後、P家(居間)
美波「はぁ……しばらく会えないと思っていたけど、よかったぁ……」ギュウウウウ……
P「滞在期間は、博士たちの作業と作戦開始のタイミングによるがな。少しは家にいることになる」
文香「ありすちゃんも……おかえりなさい。ハマヨコでは、お会いする機会は……ありませんでしたが……」
ありす「そうでしたね。みなさん、フラッシュバックのほうは大丈夫ですか?」
藍子「いまはほとんど起きなくなったから大丈夫です。それに、先週からリハビリプログラムでグレイプニールのシミュレーターを動かしたんですよ」
翠「もうそこまで回復していらしたのですね。お聞きしていたお話しよりも、調子も良さそうですし」
藍子「復帰したらNGFの操縦訓練になるかもしれませんけど、私たちはヴァルキュリアしか乗っていませんでしたから……」
夕美「でも、もう動かすだけなら全然できるようになったよね。あとは、4人でマニューバもやってみたいし……」
奈緒「……」
P「皆元気そうだな。まあ俺は先月までここにいたが……楓さんはまだ帰っていないのか」
美波「残業もないみたいで、夜には帰ってくるそうですよ。Pさん、連絡入れてないんですか?」
P「まあ、長い間家を空けたわけじゃないし、特に連絡をしなくてもいいと思ってな」
藍子「帰ってきたら驚きますね。あ、でも晶葉ちゃんが会社に戻ってるなら気付いちゃいますよね?」
P「ところで、皆は今日の食事はどうするつもりだったんだ?」
夕美「あ、そうそう、いまスーパーに行こうと思って外出たんだった……」
奈緒「……それなら、あたしが行ってくるよ。買う物だけ教えてくれれば」
文香「いえ……せっかく、奈緒さんもいらしてくださったのに……」
美波「そうね。私たちで行ってくるから――」
P「いや、俺も少し外に用事があるんだ。奈緒と2人で行ってくる」
夕美「えっ?」
P「どうせ、楓さんが帰ってくるまでは飯の準備をしても待つことになるだろう。フレイヤから持ち出すつもりだった資料を忘れてきてしまったんだ」
ありす「あれ? でも……」
P「オート・クレールのほうの仕事だ。博士のほうからやっておけって言われていたものでな」
文香「それならば……仕方がありませんね……」
藍子「せっかくPさんが帰ってきたのに……」
P「夜までには戻るよ。ありすと翠は家にいてくれ……奈緒、行こうか」
奈緒「……分かった」
……
…………
えっちなことにはならなくても奈緒と良い信頼関係を築ける奈緒ルート的なものがあると信じてる
――数十分後、ナシヤマ(ショッピングモール)
奈緒「……ゴメン、Pさん」
P「気にしなくていい」
奈緒「でも……」
P「適当な場所で時間でも潰すか。広場でも行こうか」
奈緒「……忘れ物、いいのかよ」
P「嘘に決まっているだろう。俺はこう見えても空気が読めるほうなんだ」
P「駐車場空いてるかな……」
奈緒「……」
……
…………
――ナシヤマ(広場)
P「ほら、飲物」スッ……
奈緒「……木星の潤い天然宇宙水……なんだこれ」
P「水だろ」
奈緒「……ありがと」
P「皆、元気そうだっただろう? 美波と文香は、少し前から杖無しで歩けるようになったんだ」
P「まあ、前からリハビリプログラムで身体は鍛えなおしていたから、俺もあまり気にしていなかったが」
P「それでも全員車椅子に座っていた頃と比べて、随分元気になったもんだ」
P「自宅療養に切り替えてから、皆も以前のように明るくなったし……まあ、治そうと思えば治るもんだよ」
奈緒「……でも」
P「ん?」
奈緒「でも、あたしがちゃんと、ゲームやってたら……みんな、こんなことにならなくて済んだんだ」グググッ……
P「結果的にそうなってしまっただけで、奈緒のせいではない」
P「皆も、気にした様子じゃなかっただろう?」
奈緒「いまは、そうかもしれないけど……でも、前は……」
……
…………
――3年前、ナシヤマ
『宇宙統一アイドルオーディション!! 期間登録受付中!』
『こんにちはー! ただいまギチトーから中継してまーすっ!』
「ねえねえ、今度ギチトーまで行かない?」
「それじゃエイルの予約取っておこっか」
『本日午前、国連軍より土星圏外でのキラー・ビーとの戦闘による詳細が各メディアに――』
「おい見たか!? 今度のグレイプニールの新型!」
「そんなことより早く行こうぜー」
奈緒「ここ……ドコだ?」
奈緒「えっ……えっ、新宿駅で降りたんだよな? 新宿駅ってこんな高い建物あったっけ?」
奈緒「っていうか、あたし電車できたんだよな? なんで駅のホームにいないんだ?」
奈緒「えっ、えっ……?」
「ねーパパ、まだみんなキラー・ビーと戦ってるの?」
奈緒「えっ、キラー……!?」ビクッ!
「戦ったわけじゃないらしいよ。パパたちのところに来たキラー・ビーを追いかけた悪い奴らがいたんだよ」
「へー……それじゃあ、みんなキラー・ビーを助けてあげたの?」
奈緒「……キラー・ビー……エロゲーに出てきた、蜂?」
タッタッタッタッ!!
奈緒(いやいやいやいやいや!! あたし電車の中で寝ちゃって夢見てるのか!? そりゃ最近エロゲーやって徹夜続きだったけどさぁ!!)
タタタタタッ!!
「えー、ホント? シンデレラガール、しばらく活動休止なの?」
「そうそう、軍の広報に載ってたよ。この前の土星圏の戦闘で負傷したって」
奈緒(シンデレラガールって愛梨と蘭子じゃん! 土星圏の戦闘って最後の戦いのヤツだし!!)
タタタタタッ!!
「新しいエイル、1回くらい乗ってみたいけど高いんだよねぇ」
「そりゃ新型だし、乗り心地もいいって評判じゃん。まだナシヤマにしか置いてないみたいだし」
奈緒(何だよナシヤマって山梨じゃないのかよ!! エロゲー以外でそんな場所聞いたことないぞ!!)
タタタタタッ!!
奈緒「はっ……はぁっ、はぁ……」ハァ、ハァ……
奈緒「……」キョロキョロ
『臨時ニュースをお伝えします。本日午前、各メディアに展開された国連軍のキラー・ビーとの戦闘ですが、白色の種、スティングの出現に関して――』
『国連軍の広報より、アイドルユニット、シンデレラガールの活動休止が発表されたことにより、予定されていた宙域ライブ中止が――』
奈緒(違う……聞こえる音も……)
「アタシさー、ライブのチケットせっかく当たったのに中止なんてホント運悪いんだけどさー」
「倍率高いのにねー。タイミング悪いわホント」
奈緒(周りの人の声も……)
『来月の天候表が管理センターより更新されました。各媒体よりご確認願います』
奈緒(全部、全部……夢じゃない、壁に触っても感触あるし、音も声も、はっきり聞こえる……)
奈緒「あ、あたし……まさか、エロゲーの世界に……きちゃったのか……!?」
奈緒「い、いや、でもそんな、そこら辺のラノベじゃないんだから……で、でも周りの建物もみたことないし、走ってる車もよく分かんない形してるし」
奈緒「それに、周り歩いている人なんか……も……」ピタッ
奈緒「あ……あそこにいるのは……!!」
文香「……」フラフラ……
奈緒「あ、ああああ……!」
ダダダダダッ!!
文香「……ぇ?」フラフラ……
奈緒「ふ、ふ……文香ああああああああああ!!!!」
ダダダダダッ!!
文香「ひっ……!」ビクッ!
奈緒「文香ああああああ!! こ、ここっ、こ、こ、ここっ、どこっ!? ここ、どこだ!? ていうかなんでパジャマ姿なんだああああ!!」ガシッ!!
文香「ひっ!? さ、触らないで……あっ、ああああ……」ガタガタガタ……
奈緒「おおおおおいいい!! なんでこんなエロゲーみたいな世界にあたしはいるんだよ、夢か!? 夢じゃないのか!? 夢だと言ってくれえええええ!!」ブンブンブンブンッ!!
文香「あっ、あああああ……さっ、触らな……あ、あ……」ガクガクガクガクッ!!
ドクンッ!!!!
文香「あっ、あっ……ああああああああ!!」ビクンッ! ビクンッ! ビクンッ!
奈緒「えっ……」
ドサッ……
文香「あ……誰か……あ、あ……」プシャアアアア……
文香「プロ……P、さ……」ピクッ、ピクッ……
奈緒「えっ? な、なんだ、なんで文香がいきなり倒れて失禁したんだ? えっ、えっ?」
タッタッタッタッ!!
ありす「文香さーん! 文香さーん!! どこですかー!!!!」
奈緒「えっ!? あ、ありす!?」
ありす「いま誰か私を……ふ、文香さん!」ハァッ、ハァッ、ハァッ!
タタタタタッ!!
ありす「文香さん、文香さん! 大丈夫ですか!」
文香「う……あ……」ガタガタガタガタ……
ありす「あ、あなた誰ですか! この人に近付かないで……これ以上近付くと、人を呼びますよ!」ハァ、ハァ、ハァ……
奈緒「ちょっ、え、えええ……あ、あたし何もして……」
ありす「端末……うっ……!」ドクンッ!
ピッ……ピッ……ピッ……
ありす「はぁっ……はっ、はっ……か、楓さん……文香さん、見つけました……誰か、お迎えに……」ガタガタガタ……
奈緒「ちょ、ちょっとありす、 な、なんだよ、どうしていきなり文香が失禁したんだよ!?」
ありす「あなたには関係ありません! これ以上近付かないで、離れてください!」
奈緒「ま、待て、待てって! なんだよそれ、ヴァルキュリアシステム使った後みたいな状態になってるじゃん! いや、それより酷いように見えるけど……」
ありす「えっ――」
奈緒「いやでもあんなエロゲーみたいな……でもここの町とかどうみても背景に映ってた町だし……」
ありす「あなた、いまヴァルキュリアシステムといいましたか?」
奈緒「え、変態御用達システムがどうかしたのか?」
ありす「……名称だけではなく、内容も知っているかのような……アルヴィスの秘匿階層情報を知っているということは、関係者ですか」
奈緒「いや、か、関係者? いや、あたしは関係者とかじゃなくて、ええっと……」ピクッ
奈緒(そ、そうだ……せっかくありすと文香に会えたんだ……何か、エロゲーで出てきた単語とか出てきたし、1人でいるよりは……)
奈緒「……あ、あたしも、色々聞きたいことがあるんだ」
ありす「あなたが? ですが……いま、私たちは……」ハァ……ハァ……
ドクンッ!
ありす「うっ……ううう……」ガタガタ……
奈緒「そ、その、あれだろ、文香も、システムのせいでおかしくなったんだろ? Pさん……にも聞きたいことがあるから、一緒に行ってもいいよな?」
ありす「P、さんと……お知り合いの方でしたか……それなら、いま迎えの車が、来ますので……」ハッ、ハッ……
ありす「それまで……すみませんが、文香さんを、人目につきにくい場所に……」
奈緒「そ、そうだな、広場で倒れて失禁とか……だいぶ見られたくよな……」
……
…………
――数十分後、ナシヤマ(軍病院)
文香「……」
「文香さん! いま集中治療室に……」
ありす「お、お願いします……」ハッ、ハッ……
ガラガラガラガラ……
「ありすさんも治療室に……」
ありす「わ、私はまだ大丈夫、です……みなさんの部屋、楓さんと、愛梨さんにお任せしたままなので……」
「そちらの方は? 同部隊の方ですか?」
奈緒「えっ、あ、あたしは……」
ありす「……はい、P少佐と、お話しがあるので……私と一緒に、ついてきてください」
奈緒「あ、ああ……わかった……」
ありす「ところで……あなたは、どこまでお聞きしているんですか? 私たちの、現状について……」ハァ、ハァ……
奈緒「へ? げ、現状って?」
ありす「……まあ、いいです。Pさんも、もう少しで戻ってきてくださるはずなので……病室に行きましょう」
……
…………
――軍病院(隔離病室)
奈緒「……な、なんだよ、これ」
楓「はーい、美波ちゃん……いまバイブ挿れてあげますから、ビックリしないでくださいね?」スッ……
ジュプッ、ジュプッ……
美波「お゛っ、あ゛っ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……あ゛っ、イッ……あ゛……」ビクンッ! ビクンッ! ビクンッ!
藍子「イヤ……みんな、私の中に入ってくる……みんなの声が、ずっと私の中で……」ガタガタガタッ
藍子「あ……あああ……私が、みんなを……あ、ああああああ……!!」ガタガタガタッ!!
愛梨「ら、蘭子ちゃん……いま、気持ちよくしてあげるから……頑張って……」ハッ、ハァ……ハァ……
ヴヴヴヴヴ……
蘭子「イッ、あ、あひっ! いっ、あっ、あ゛……イグッ、イグッ!!」ビクンッ! ビクンッ!
プシャアアアアッ!!!!
愛梨「はぁ……はぁっ……わ、私も……苦しい……Pさん……」ガタガタガタ……
夕美「怖い……Pさん……真っ暗なのに、みんな……私のところに来て……」ガタガタガタッ
夕美「でも、私が……みんなの傍にいったから……だから……でも、怖いの……助けて……」ポタ……ポタ……
ありす「ゆ、夕美さん……しっかり、してください……もうすぐで、Pさんが……戻ってきます、から……」ハァ、ハァ、ハァ……
ちょっとキリが悪いんですが2時も回ってしまって遅くなったので本日はこれで終了します。
前作のエンディングから続きになると最後の半年間の間でこうなってたってことで……ただCD発売日と美波の誕生日にやる内容じゃないかもしれませんね。
まあ、>>75でも書いているとおり分岐ですから。あと通常ハーレムENDなのでバッドじゃないですよ。
あと、一応安価でNG選ばれないだろうなーとはスレ立てる前から>>1が思っていたことなので特に何もないです(ヒント:スレタイ)
というわけで、本日もお付き合い頂きありがとうございました。
さっきまで
「変態編隊の登場か」「痴態の象徴」「どうせまた逆レされる」
過去編スタート
「やべぇよ……」「笑えねぇ……」「これバッドエンドやん……」
この落差である
前作は文香蘭子美波がギリギリだったけど踏みとどまって全員生きてただけマシだろ……それにこのルート避けられるのって多分ハッピーエンドだけだろうし
空気を読まないスナイパーには言いたいこと色々あるだろうが安価取るしか俺らには手段がないんだ、だから怒りはスナイプにぶつけてくれ
奈緒「お、おい、あり……」
ありす「いま夕美さんが――」
ドクンッ!!
ありす「うぐううぅぅぅ………!! わ、わたしのなかに……みんなの声が……聞こえて……」ガタガタガタ……
楓「ありすちゃん……大丈夫……!?」タタタタッ!
ありす「あ、ああ……わたし、は……まだ、だいじょう……」ハッ、ハッ、ハッ……
ガラッ!!
P「おい、皆は!!」ハァ、ハァ……
愛梨「P、さ……」ハァ……ハァ……ハァ……
楓「病院から逃げ出した文香ちゃんは、ありすちゃんが見つけていまは集中治療室に……」
ありす「ゆ、ゆみさん……Pさん、夕美さん、を……」
P「夕美……おい、夕美、俺だ、聞こえるか!」
夕美「だれ……声、いま……」
P「俺だ、Pだ。分かるか? ここにいるぞ」ギュッ……
夕美「あ、あああ……Pさん……Pさんの身体……あったかい……私の身体も、熱くなって……」
P「そうか……怖くないぞ、大丈夫か?」
夕美「私……Pさんと、一緒に……なりたい……怖くて、苦しい……」ギュッ……
P「ああ、一緒になるか。いま、気持ちよくさせてやるからな」スッ……
夕美「んっ……はぁ……私の身体、全部……あっ、Pさん……」
奈緒「えっ、え……ええええ……なんで、いきなり服脱ぎ始めて……ってこれ、セッ――」
ありす「あなた、少し黙っててください!!」ハァッ、ハァッ!!
奈緒「ごっ、ごめ……ん……」
楓「Pさん、美波ちゃんは少し落ち着いていますから、夕美ちゃんが終わった後は、藍子ちゃんと蘭子ちゃんの順番でお願いします」
愛梨「私と、ありすちゃんはまだ、大丈夫ですから……」
P「夕美、いいか? 脚を広げてくれ……」コクリ
夕美「うん、Pさん……私に、来て……」ハァ、ハァ、ハァ……
ありす「わ、私は……いまのうちに、文香さんの、様子……」グググッ……
ドサッ……
楓「ありすちゃん……休んでいて、私が行ってくるから……」
ありす「す、すみません……身体が、すごく熱くて……」ハァ、ハァ、ハァ……
奈緒(なんだよ……これ、みんな……何がどうなってるんだよ……)
……
…………
――数時間後、軍病院(隔離病室)
P「……」ハァ……ハァ……ハァ……
美波「……」
夕美「……」
藍子「……」
蘭子「……」
文香「……」
愛梨「よかった……みんな、落ち着いて……」ハァ、ハァ……
P「2人、は……大丈夫か……?」ハァ……ハァ……
ありす「は、はい……いまは、落ち着いて……それより、Pさんが……」
P「俺は……いや、すまん、少し、休む……楓さん、みんなを見ていてくれ……あと……」
P「そこのお前、誰だ……?」ハァ、ハァ……
奈緒「えっ……あ、あたし……」
ありす「Pさんの、知り合いじゃあ……プロジェクトのことも、知っていらしたので……」
P「知らん奴だ……」
奈緒「……こ、こんなときに、言うことじゃないと思うんだけど……は、話したいことが、あるんだ」
P「何の……話だ」ハァ……
奈緒「みんなのことと、この世界のこと……あと、あたしのこと……あたし、みんなのこと、知ってるんだ……」
P「……少し待て。休憩所で、話す」
楓「Pさん、でもお休みを……」
P「シャワーを借りてくる……お前、休憩所で待ってろ……」
奈緒「あ、ああ……」
ありす「私も、行きます……彼女を連れてきたのは、私ですから……愛梨さんと楓さん、すみませんがここはお願いします」
……
…………
――数十分後、軍病院(休憩所)
P「……で、お前は誰だ。プロジェクトの関係者か? 何の用だ」
奈緒「……」
ありす「あなた……みたところ、民間人のように見えますが……」
奈緒「あの、さ……何から話していいか、分からないんだけど……あたし、多分……別の世界から来たみたいで……」
バンッ!!
ありす「あなた! こんなときに何を下らないことを!!」
P「待てありす……もう、疲れてこっちは怒鳴る気にもならないんだ……何でもいいから、言いたいことがあるなら言ってくれ……」ハァ……
奈緒「えっと……みんな、ヴァルキュリアって戦闘機に乗って、ヴァルキュリアシステムっていうのを使って蜂と戦ってただろ?」
ありす「土星圏外での戦闘直前に、権限レベルが一部下がっていますから軍関係者ならそこまでのことなら知っています」
奈緒「あたし……こことは違う世界で、みんながやってたこと……ゲームで見てたんだ」
ありす「……はぁ?」
奈緒「その、みんながフレイヤでやってたこととか、ゲームの画面でずっと見てて、あたしがゲームを進めてて……」
ありす「馬鹿馬鹿しい。そんな妄言を言うためにここに来たんですか」
奈緒「ほ、本当だ! た、例えば……そうだ、ありすは前にフレイヤでやってた訓練で、Pさんからご褒美にケーキ買ってもらってただろ!」
ありす「え……」ピクッ
奈緒「おばちゃんとも一緒で、だけどPさんは甘いもの苦手で……整備長が途中でやってきてPさんのケーキ食べて……」
奈緒「そ、それとPさん! 前にフレイヤが動かなくなったときに、みんなが戻ってくるまで艦長席で文香とセックスしてただろ!」
P「……何故それを知っている」
奈緒「全部ゲーム画面に映ってたんだよ! 艦長席に座って文香の胸吸ってただろ! 夢中になりそうとか何とかいいながら……」
P「ちょっと待て、分かった。それ以上は言わなくていい。そんな細かいところまで大声で叫ばれたくない」
ありす「え、本当なんですかそのプレイの内容……」
P「大体あってる……それならもう1つ、俺たちのことで知っていることを言ってみろ。広報で出してなさそうなことなら何でもいい」
奈緒「……モリアンから愛梨と蘭子連れて帰ってきたあと、美波たちに縛られてレイプされただろ」
奈緒「しばらく後に楓さんがきたとき、もう1回拉致されてレイプされただろ。その後大佐の顔面が歪むくらい殴り続けた」
P「分かった。俺はゲームには詳しくないし、現実的な話しでもないが……お前が別の世界から来たという話しをある程度信じる」
奈緒「よかった……」
ありす「レイプされた事実は間違いなく表には出ないはずですし……」
ありす「いえ、でもそんな、別の世界から来たなんて、漫画やアニメじゃないんですから……」
奈緒「あたしだってまだ信じられないよ……でも、この世界も、Pさんやありすたちも……あたしが昨日までやってたゲームの世界なんだ」
奈緒「Pさんが最初にフレイヤに来た日から、最後の白塗りと相打ちになったところまで……あたしは全部見ていた」
P「白塗りのことまで知っているのか……それで、その別世界からやってきた人間が俺たちに何の用があるんだ」
……
…………
………………
……………………
――ナシヤマ(広場)
奈緒「あれからもう、3年か……丁度、文香を見つけたのもこの広場だったんだよな」
P「そうだったか。俺はあのとき、余程気が狂っている奴が来たと最初は思ったが……博士に相談したらまさか次元振動の話を聞かされるとは思わなかったよ」
奈緒「あたしだって驚いたよ。まさか晶葉たちが、あたしいた世界と、この世界にいる自分たちと連絡を取り合ってたなんて」
P「次元振動の情報公開も、キラー・ビーたちが空間転移を行っている確証が取れてからが初めてだ。俺もその話を聞いて最初は意味が分からなかったよ」
奈緒「……あたしがちゃんとエロゲーをやってたら、みんながあんなことにならなくて済んだはずだったんだ」
P「だが、俺は間違いなく俺自身で判断して、皆と接してきていた。誰が悪いわけでもない。強いて言うならば、上官として責務を果たせなかった俺が悪い」
奈緒「……」
P「そろそろ、戻るか。あまり長い間家に戻らないのも、皆を心配させてしまうからな」
奈緒「……」
P「奈緒、戻るぞ」
奈緒「……ああ」
……
…………
――数時間後、夜、ナシヤマ、郊外(P家)
P「翠、そろそろ鍋の火を止めてくれ」
翠「はい……丁度良さそうですね」
P「奈緒、食器を出せ。タダ飯を食らうよりは手伝ったほうが気も楽だろう」
奈緒「そうする」カチャッ、カチャッ
藍子「楓さん、お酒まだ飲みますか?」
楓「頂こうかしら? 森ガールがお酌してくれる酒盛りがあーるなんて……」フヒッ
ありす「寒いですよ」
美波「Pさんのご飯、しばらく食べられないと思ってたけど」
文香「そうですね……お疲れのところで、心苦しくはありますが……やはり、嬉しいです……」
夕美「あ、奈緒ちゃん、お皿置いてくれたらテーブルに並べておくから」
奈緒「ああ、頼むよ」
美波「今日はありすちゃんも、翠さんも奈緒ちゃんも来てくれて、賑やかになったわね」
ありす「家での食事も久しぶりですからね。やっぱり、ここが落ち着きます」
楓「ありすちゃん、フレイヤのほうは大丈夫?」
ありす「はい。整備長と新人たちに任せています。何かあれば連絡するようには言ってますので」
楓「そう……新しい子たち、どうなのかしら?」
ありす「頑張っていますよ。戦闘での撃墜もまだありませんし」
夕美「……そっか、いまは新人の子たちが、私たちのときみたいに戦ってるんだよね」
美波「……」
文香「……」
藍子「……」
ありす「……そう、ですね」
奈緒「……」カチャッ……
ありす「ですがいまは、システムが改良されて通常起動であれば、これまでのシステムよりも大幅に搭乗者への負担が減りました」
ありす「ですから、私たちのようには……ならないと思います」
ありす「……」
美波「……でも」
文香「美波さん……?」
美波「あのときみたいなシステム負荷が掛からなくて、安全になってるなら……使ってもいいかなぁって」
美波「だって、システム使った後のPさんとのセックスて……いつも気持ちいいから」
夕美「……もうっ、またそんなこと言っちゃうんだから」
美波「ふふふっ、ごめんなさい」
藍子「晩ご飯の前なのに……ね、ありすちゃん?」
ありす「……そう、ですね。まったく、いつまで経ってもそんな調子なんですから」
P「ほらお前たち、飯の準備が出来たぞ。テーブルに座れよ」
……
…………
ポケモンGOってゲームがあってですね
仕事が終わって帰ってくる頃には体力が残って無いんですよ
アイチャレも大体走り終わったので夜頃に再開するかもしれません
――数十分後、P家(リビング)
夕美「藍子ちゃん、醤油取ってー」
藍子「はいどうぞ」
楓「はいPさん、もう一杯いかがですか?」
P「はい、頂きます」
美波「奈緒ちゃん、サラダ食べる? 取ってあげよっか?」
奈緒「あ、それじゃあ貰おうかな……」
文香「……」ペラッ……ペラッ……
ありす「もう文香さん、食事中なんですから新聞は置いてください」
翠「ずいぶんと賑やかですね……」
ありす「これだけ人数が多いとそうなりますよ。前は愛梨さんと蘭子さんもいましたし」
藍子「楓さん、煮物残しておきますか? お酒まだ飲みますよね?」
楓「そうね。ちょっとPさんとお話ししておきたいこともあるし……他は、片付けちゃってもいいわね」
P「皆も大部食べ終わってきたし、空いた皿は片付けておくか」ガタッ……
翠「あっ、Pさん、私がやっておきます。後片付けくらいはお手伝いしませんと……」
文香「大丈夫、です……後片付けは、私たちで……やりますので……」ガサッ
藍子「お皿、水に浸けておきますね。煮物は温めなおしておきますから」
奈緒「あたしも手伝おうか?」
夕美「奈緒ちゃんはお買い物行ってきてくれたし、のんびりしてて。私たちでやっておくから」
奈緒「そっか……」
楓「2階のベランダに行きましょうか。端末、持ってきてますよね?」
ありす「お仕事の話ですか?」
楓「ええ、ちょっと進捗のお話しとか……だから、しばらくPさん借りちゃいますから」
……
…………
――3年前、ナシヤマ、軍本部(会議室)
奈緒「え……」
楓「退役……するんですか?」
P「ええ」
奈緒「な、なんでだよ、まだスティングだっているんだろ? Pさん、もう戦わないのか?」
P「今でも戦っている。ここに戻ってくる前も、土星圏で蜂の巣を落とした」
P「その前も……白塗りを倒した日から、ずっと……そして、仕事が終わるたびに戻ってきている」
楓「高速シャトルを手配させて、土星圏から木星圏の間をずっと往復していますからね」
P「あの日から、もう2ヶ月だ。博士がキラー・ビーとの対話用プログラムを組み上げてから、また軍の方針も変わってくるだろう」
P「だから、軍を辞めるとは言っても、ある程度落ち着いてから辞めるまで、1年は掛かるとは思う」
P「それに対話用プログラムでキラー・ビーたちと次元振動の関連性が取れたら、戦闘にも大きな影響を与える。NGFの開発も進んでいるらしい」
楓「そんなときに辞めなくても……私たちは、フレイヤが運用不能になった状態ですから、ナシヤマ勤務になりましたけど」
P「いいんだ。俺は……このまま軍にいれば、皆の傍に満足にいてやることもできない」
奈緒「それは……そうかもしれないけどさ、戦闘のたびに召集受けて飛んでいって、終わったらまた戻ってくるなんて……」
P「いくら俺でも身体が持たん。それなら、いっそ退役して博士のコネでオート・クレールにでも転職したほうがいい」
P「あとはここに家でも買って、皆が落ち着ける場所を用意できたらいいと思っている」
楓「そこまで、するんですか? あの子たちのために……」
P「ああ、俺は……あいつらの上官だからな」
奈緒「でも、上官だからって……」
P「違うんだ、それだけじゃない」
P「俺が上官として皆に付いていながら、結果的にあの日行った宙域ライブで行ったシステム起動の後遺症で、皆が壊れてしまった」
P「愛梨も、蘭子も、バイタル値がレッドゾーンを越えてもなお、長時間に渡ってシステムを起動し続けた上で戦闘を続行して、同じことになってしまった」
P「皆ならあの作戦を成し遂げられると信じていた。だが、それが出来たとして、皆が無事でなければ意味が無い……少なくとも、俺にとっては」
P「作戦のためとはいえ、システムによる副作用、後遺症のことを考えれば……俺は止めるべきだった」
楓「ですが……あの作戦は必要だったことです。Pさんのせいじゃありません……それなら、短い期間でしたけど、あの子達の上官だった私にも責任があります」
P「システムとそれなりに長く付き合っていたのは俺だ。楓さんのせいじゃない」
P「俺自身がどうなろうと構わん。だが……皆はまだ若い。軍での仕事以外にも、アイドルとして、個人としても、やりたいことがたくさんあったはずだ」
P「だが、今の状態では満足に外に出ることすらできない。病室の中にいても、誰かと顔を合わせることすらできない」
P「そんな状態だ……俺が、皆の未来を潰してしまった」グッ……
奈緒「そんな……」
P「だから……俺を信じて付いてきてくれた皆のためにも、俺はここに残りたい。少なくとも、皆が元気になるまでは傍にいたい」
楓「そうですか……」
奈緒「か、楓さん……」
楓「Pさん、1つだけ……Pさんがそうしたいと思う気持ち……もしかしたら、あの子たちは重く感じてしまうかもしれません」
P「……」
楓「それはPさんが責任を感じて、いまの自分の立場を捨ててまで、そうしてしまう……その気持ちを、あの子たちがどう受け止めてしまうと思いますか?」
P「……そんなものは関係ない」
楓「それは……」
P「俺は皆のことを愛している。以前、楓さんが俺に聞いてくれたこと……いまなら言える。責任や、後悔からではなく……俺自身、皆の傍にいたことで気付いたこと」
P「愛している人の傍にいたいと思うのは……当然のことだろう?」
楓「愛している人の傍にいたいと思うのは、当然のこと……」
P「皆が俺の愛を受け止めてくれるかは分からない。だが、少なくとも嘘ではない気持ちで、皆の傍にいられたら……」
楓「……分かりました。それなら、私からは何も言うことはありません」
奈緒「……ごめん、Pさん……あたしが、ちゃんとゲームをやれてたら……こんなことに、ならなくて済んだかもしれないのに……」
P「奈緒のせいではない。そのゲームとやらで俺たちの世界の未来が、この結果になってしまったのなら……多くの人々が救われたことになる」
P「少なくとも、スティング以外のキラー・ビーたちと戦闘をしなくても済む世界になったことは……平和なことだ」
奈緒「でも……でも、みんなが……」グスッ……
P「泣かないでくれ。俺は奈緒に感謝している。この世界を、以前よりも平和へと導いてくれたことに……」
楓「……P少佐」
P「楓さん?」
楓「退役するにあたり、必要な手続きは漏れなく行うよう……また、現在の業務、引継ぎ等を考慮するよう……忘れないでください」
P「……了解しました。高垣中佐」
楓「残りの期間……1年、でしたよね。それまで頑張りましょう」
P「はい」
……
…………
………………
……………………
なんかこのPが愛を謳っても空っぽににしか見えない
――ナシヤマ、P家(ベランダ)
P「まさかあのとき、一緒に退役してくるとは思わなかったんですけどね……」
楓「あのとき言ったのはPさんなんですよ? 愛している人の傍にいるのは当然って」
P「……まあ、言いましたけど」
奈緒「あたしはあの頃は色々あったから、もう何がなんだかって感じだったけど……」
楓「よくまあ、肉バイブにされレイプされと色々あって、愛しているなんて言えましたね。私も言わせた立場でしたけど」
P「……それ以外でも、一緒にいるうちに皆の良いところも、弱いところも見てきた。何より本当に当時から愛想が尽きてたら、とっくの前に異動願いでも出していたさ」
楓「それもそうですね」
奈緒「フレイに行ってたときも、あれほどセックス漬けにされるとは思わなかったよ……Pさん、実はあたしの見てなかったところで美波たちとセックスしまくっていたとか」
P「酷いときは1日数回とかもあったからな……もう慣れたが」
奈緒「まあ、言われるとあたしがエロゲーやってたときも、場面切り替わったあとにいつの間にかセックスしてたとかあったしなぁ……」
楓「……あら、もうお酒なくなっちゃいましたね」
奈緒「もう十分飲んだだろ……」
楓「そうですね……あまり飲みすぎも、せっかくPさんが帰ってきてるんですから、今日はこれくらいにしておきましょうか」
P「どうせ明日も飲むだろうし、今日はやめておいてください」
楓「ふふふっ、そうします。そういえばPさん、せっかく戻ってきたんですから……あの子たちのところに行かなくてもいいんですか?」
奈緒「そうだよ。行ってあげればいいのに」
P「まあ……」
安価選択(会いに行くアイドルを下記から選択してください)
1.美波
2.文香
3.ありす
4.夕美
5.藍子
このレスの投下から6分後の最初のレス(コンマ分含む)
↓1
>>227
まあ
>・前作でやってねーだろそんなのという別ルート先の話しが当然のように出ます。
こういうことです。
5
なんだよ個別ルートなんて入れなかったから納得できねーよ!
ということならどんな内容だったかとか載せてもいいような気もしますが載せないほうがいいものもあるような気もするしどうなんだろうなってね
1.美波:0←
2.文香:0←
3.ありす:2
4.夕美:1
5.藍子:4
なんだ藍子多いな……
この話が終わってから見たいけど概要とか省略ではなく個別一通りという>>1に大変手前をとらせてしまう希望
>>234
5.藍子
――P家(藍子の部屋)
コンコンコンコンッ
藍子「あ、はい?」
ガチャッ
P「藍子、入るぞ」
藍子「Pさん、どうしましたか?」
P「いや、調子はどうかと思ってな」
藍子「全然大丈夫ですよ。もう病院にいた頃に起きていたようなフラッシュバックもなくなって、ずいぶん経ってますから」
藍子「それに、この前やったグレイプニールのシミュレーター、私フレイヤにいた頃よりもスコア良くなったんですよ」
P「そうだったのか。俺が教えていた頃よりもスコアが良くなってのか……何だか複雑だな」
藍子「あっ、そ、そういうつもりじゃないんですけど……」
P「冗談だ」
藍子「もうっ……」
P「ん……あの写真、まだ飾っていたんだな」
藍子「あ、これですか?」スッ……
P「……懐かしいな。俺が昔、しばらく皆と離れる前に撮った写真か。藍子のカメラを借りたんだったな」
藍子「そうですね。病院の中庭で、Pさんがみんなの写真を撮ったときの……」
P「ああ、皆が寝たきりだったからな。俺が我侭を言って、無理やり全員を外に連れ出して撮らせた写真だったな」
藍子「……写真、私もみんなも、笑ってませんね」
P「そうだな。まあ、笑えないのも仕方が無かっただろう」
>>243
それやったらエロゲーパートが安価スレだった意味がなくなるので……
藍子「このとき、Pさんが私たちにわざわざ外出用の服も買ってきてくれて……」
藍子「でも、外に出て……また、おかしくなっちゃったら……ああ、やっぱり外には出られないんだなって、諦めることになっちゃうのかなって思って」
P「だが、大丈夫だっただろう。中庭で食事をして、しばらく休憩して、写真を撮って……」
藍子「あの頃は私たち、いつ自分がおかしくなっちゃうのか気が気じゃなくて……でもPさんと楓さんがビニールシートを敷いたり、お弁当を広げたり」
藍子「いま思えば、お父さんとお母さんに連れてこられた子供みたいでしたね、私たち」
P「奈緒も一緒にいたが、居心地悪そうにしていたからな。色々上手くいかないもんだと、思ったよ」
藍子「……このとき、ちゃんと笑えたらよかったなって」
P「ん?」
藍子「あとで、Pさんが私たちのために軍を辞めて、それまで一生懸命お仕事するために色んな場所に行って……私たち、たくさん迷惑掛けて……」
藍子「Pさんが私たちに作ってくれようとした思い出なら、笑顔でいればよかったなって」スッ……
ポフッ
P「次に帰ってきたとき、笑顔で迎えに来てくれたじゃないか。俺は、それで満足だったよ」
藍子「んっ……でも、私は……Pさんと一緒にいれるなら、ずっと笑顔でいたいんです。Pさんが、傍にいてくれるなら……」
P「藍子……」
コンマ2桁が51以上で……セックス
コンマ2桁が50以下で……何も無し
↓1
あ
>>252
判定:84
藍子「ん……Pさん、もうちょっとで、時間になっちゃいますね」
P「そうだな……いいのか?」サワサワ
藍子「はい……私も、Pさんとセックスしたくて……」ピクッ
P「そうか。それなら、脱がすぞ……」シュルッ……
パサッ
藍子「……Pさんも、脱がないんですか?」
P「脱ぐよ。その前に、藍子……」スッ
チュッ、チュッ……
藍子「んっ、んん……Pさん……」
P「触るぞ。いいか?」サワッ、サワッ……
藍子「あっ……乳首、摘んで……あっ……」ピクッ、ピクッ……
P「1ヶ月、セックスしなくても大丈夫だったか?」ツツー……
藍子「大丈夫です……んっ、身体も、調子が良かったですから……はぁ……」ピクッ!
P「指、挿れるからな……」クチュッ……
藍子「んぅっ……でも、Pさんと、セックス……私、いつでもしたくて……」ハァ、ハァ……
P「俺もだ。藍子とはいつでも……どうだ、気持ちいいか?」クチュッ、クチュッ……
藍子「あっ、あっ……はい……んっ! も、もっと……」ハァ、ハァ、ハァ
P「そうか? それなら……」
クチュッ、クチュッ、クチュッ、クチュッ、クチュッ、クチュッ!
藍子「あっ! あっあっ! はっ……あっ、はぁ……!」ピクッ! ピクッ!
藍子「だ、ダメ……Pさん、私も……Pさんのこと……」ハァ、ハァ……
P「いいのか? それなら、俺も脱ぐか……」パサッ
藍子「はい……Pさん、おちんぽ……失礼しますね」スッ……
ジュプッ……ジュプッ……
藍子「んっ、んっ……んふっ……」ジュプッ、ジュプッ……
P「はぁ……藍子……ずいぶん、ここも濡れてきてるな……」スッ
ピチャッ、ピチャッ
藍子「あっ……うううん……Pさんが、気持ちよくしてくれるから……」ジュプッ、ジュプッ!
P「ああ、藍子も、気持ちいいぞ……んっ……」ピチャッ、ピチャッ……ジュルッ
ムニュッ、ムニュッ
藍子「ぁんっ! お、お尻そんなに、触らないでください……」ピクンッ!
P「嫌か?」ムニュッ、ムニュッ
藍子「い、嫌じゃないです……」ハァ、ハァ……
P「ならいいだろう。んっ……」ピチャッ、ピチャッ……
藍子「はぁ……んっ、んんん……らめっ……そろそろ、イっちゃいそうで……」ジュプッ、ジュプッ、ジュプッ!
P「それならイっていいぞ。んっ、んんんっ……」チュッ、チュッチュッ! チュウウウウウ……!
藍子「あっ……イクッ、あっ、あ……」ビクンッ、ビクンッ!
プシャアアア……
藍子「はぁ……あ……」ピクッ、ピクッ……
P「ん……凄く噴いたな……大丈夫か?」
藍子「は、はい……まだ……」ハァ、ハァ……
P「それなら……挿れてもいいか?」グイッ
藍子「お、お願いします……Pさん、きてください……」スッ……
P「ああ……もう少し脚を広げて……挿れるぞ……」ヌチュッ、ヌチュッ……
ズプッ、ズプププププ……
藍子「あ……はっ、あああっ……はぁ……」ビクッ、ビクッ……
P「くっ……藍子、気持ちいいぞ……」ズチュッ、ズチュッ……
藍子「わ、私も……Pさんのおちんぽ……気持ちいい……」ハァ、ハァ、ハァ……!
P「動くからな……!」
パンッ、パンッ、パンッ、パンッ!!
藍子「んっ、あっ、あっ、あっ!」ビクッビクンッ!!
P「ふっ……随分キツイな……しばらくセックスしなくなっただけで、こんなに締まるのか……」ハァ、ハァ、ハァ……
パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ!
藍子「Pさんのおちんぽ、欲しくて……あっ! あっ! が、我慢できなくて……はぁああっ!」ビクンッ! ビクンッ!
ガチャッ
P「ああ、俺もだ……もう、我慢できなくて……!!」パンッ! パンッ! パンッ!
藍子「あっ、あっ! あああっ! い、イイです……いつでも、出してください……私も、またイきそうで……あっ、んああっ!!」ビクンッ!!
P「ああ、それなら……藍子、一緒にイこうか……!」グイッ!!
パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ!
藍子「あっ! あっ! イクッ!! はっ……あああ、イクッ、イクッ!! あっ、あ……」ビクンッ! ビクンッ! ビクンッ!
プシャアアアアッ!!
藍子「あ、イッ……あっ、あっ!!」ビクンッ、ビクンッ!!
P「くっ……あ、藍子……!!」
1.中に出す
2.外に出す
3.(孕ませる勢いで)中に出す
このレスの投下から5分後の最初のレス(コンマ分含む)
↓1
2
>>264
2.外に出す
P「くっ……出る……!」ズルッ!
藍子「ああぁっ!?」
ビュルルルルルッ!!!!
藍子「あ……あ……」ビチャッ、ビチャッ!
ビュルッ、ビュル……ビュルッ……
P「はっ、はぁ……はぁ……」ギュッ
藍子「んっ……Pさん……」チュッ、チュッ……
P「藍子……んっ……」
藍子「気持ちよかった……Pさん、もっと……」ハァ……ハァ……
P「そうしたいが……まあ、もう時間だからな」チラッ
美波「……終わりました?」
藍子「あ、もうこんな時間……」
P「ああ、丁度藍子の部屋にいて、ここではじめてしまったが……」
文香「今日は……藍子さんの部屋で、セックスですか……?」
P「ありすは?」
夕美「ありすちゃん、私はこの前Pさんにセックスしてもらったから今日は大丈夫ですって、部屋に戻っちゃいました」
P「そうか、それなら……」チラッ
藍子「……」ハァ……ハァ……
P「ここで続けるか。藍子も、ここから俺の部屋まで行きたくないだろう?」
藍子「は、はい……このままがいいです……」ハァ……
美波「それじゃあ……Pさん、今晩もお願いします」
P「ああ、おいで」
……
…………
――P家(客間)
翠「……」カタカタカタッ
奈緒「……なあ」
翠「はい?」
奈緒「翠は、行かなくていいのか?」
<アッ、アッ! Pサン! オチンポ……アアアアッ!!
翠「みなさんご無沙汰のようでしたし……ありすさんも今日は部屋でお休みしているみたいですから」
奈緒「まあ、2人はフレイヤでセックスできるからいいのか……」
翠「奈緒さんは、Pさんにセックスして頂かないんですか?」
奈緒「はぁっ!? あ、あたしはシステム使ってないし! セックスする必要とかないし!!」
奈緒「っていうか、別世界でセックスして中出しされて妊娠しちゃいましたとかってことになったらシャレにならないから!!」
翠「ま、まあ、そうですが……」
奈緒「だ、大体あたしは、セックスしているところを見て楽しむというか、中出しとか外出しとか、どっちかなーとか様子を伺うほうが楽しいっていうか……」
翠「それはまた……ずいぶんと、変わった性癖をお持ちのようで……」
奈緒「ち、違うぞ! た、例えばの話というか、エロゲーやってるときにそうだったっていうか……あああちくしょー!!」
……
…………
――翌日、フレイヤⅡ(ブリッジ)
未央「衣装!」
凛「持った」
未央「台本!」
卯月「あります!」
加蓮「挨拶は?」
未央「元気に笑顔で!!」
加蓮「はいオッケー」
凛「……なんだか、緊張してきたかも」
卯月「イ、イベント会場に着いたら、始まっちゃうんですよね……」
加蓮「凛もそんなこと言うんだ。NGFはすました顔で乗っちゃうのに」
凛「私だって……緊張することくらいあるから。こういうことは、少しずつ練習して、じっくり進んでいかないと……」
加蓮「まあ、そうだね。3人とも頑張ってね」
卯月「はい、頑張ります!」
加蓮「私は留守番だから、見に行けないけど……ま、3人なら上手くやれるでしょ」
未央「挨拶バッチリ決めて、みんなに覚えてもらわないとね!」
凛「うん……大尉が言っていたけど、フレイヤにいた前の部隊、アインフェリア隊もアイドルユニット……私たちも負けないくらいの気持ちでいないと」
パシュンッ!
整備長「おーい嬢ちゃんたち、そろそろ出ねえと間に合わないぞ」
卯月「あ、整備長!」
おばちゃん「頑張ってきなさいよ。帰ってきたら何か食べさせてあげるから」
卯月「ありがとうございます!」
整備長「いいかお前ら、ステージの上では最後まで笑顔で、ちゃんと来てくれたお客さんの顔を見て、堂々とするんだぞ」
凛「は、はい……」
未央「まさかプロデューサーじゃなくて整備長からアドバイスをもらうことになるとは……」
整備長「ま、少佐はそこら辺苦手だからな」
凛「なんで少佐がプロデューサーなんだろ……」
整備長「ウチの立場的に、そうしとくしかないってことだよ。でも、今回は少佐も熱心だぜ? 広報に嬢ちゃんの紹介、しっかりやってくれって頼んでるみたいだし」
ピピピッ!
加蓮「あ、通信……はい、こちらフレイヤ」ピッ!
P『俺だ、皆はまだ出ていなかったか』
凛「少佐……もう出るところですけど……」
P『そうか。本部での作業が少し早く終わりそうでな。間に合えば様子を見に行く』
卯月「本当ですか!?」
P『ただイベントの開始までには間に合わないかもしれん。俺のほうで手伝えることは特に無いと思って、予定通り3人で頼むぞ』
未央「なーんだ……」
P『すまんな。夜には一度フレイヤに戻るから、そのときにな』
凛「了解です」
P『では頑張って来いよ』ピッ!
おばちゃん「あれま……」
整備長「だとよ、新人らしく、頑張ってこいよ」
卯月「はい!!」
……
…………
――数時間後、ナシヤマ(イベント会場)
『それでは、今期より結成されたアイドルユニット、ニュージェネレーションのご紹介になります』
未央「こんにちは!」
凛「私たち」
卯月「ニュージェネレーションです!」
パチパチパチパチパチ……
未央「仕官学校を卒業して、配属されたばかりの新人です! アイドルでも新人で、覚えることとか、たくさんあります!」
凛「でも、どっちも妥協する気はないから……」
卯月「これから頑張っていきますので、よろしくお願いします!」
『それでは、ニュージェネレーションの今後予定されているスケジュールですが……』
……
…………
――イベント会場
P「……大丈夫そうだな」
美波「へえ、あの子たちが……」
ありす「はい。いまのフレイヤでNGFのパイロットをやっている3人です」
文香「新人の方々をお見せしたくて……私たちを、連れてきたのですね……」
P「まあ、いい機会かと思ってな」
夕美「なんだか、私たちがデビューしたときのこと、思い出しちゃうね」
藍子「あんなふうに挨拶しましたからね」
美波「Pさんも、私たちのときにもお仕事に付いてきてくれればよかったのに……」
文香「そうです……不公平です……」
P「そう言うなよ……皆が復帰したら、ちゃんとこっちの仕事もするよ」
ありす「でも、3人とも大丈夫そうで、よかったです」
藍子「ありすちゃん、やっぱり気になりますか?」
夕美「部下だもんね。やっぱり上官が気に掛けてあげないと」
ありす「そうです。Pさんみたいに放任主義ではありませんので」
P「お前らここぞとばかりに……」
美波「ふふっ……はぁ、私たちも……早く復帰したいなぁ……」
P「……そうだな」
……
…………
というわけで、遅くなってきたので今日はこれで終わります。
本日もお付き合い頂きありがとうございました。
色々兵装群の設定を決めていった部分がやってて一番面白かったりする(形式番号の意味とか開発経路とか用途とか)
語呂合わせ面倒だったけど。
多分夕方辺りに再開します。安価1つ2つほど処理しておきたいので
ユッコに上田しゃん……だと……
――数時間後、ナシヤマ、オート・クレール社(オフィス)
楓「あ、Pさん。軍のお仕事は終わったんですか?」
P「お疲れ様です。とりあえずは終わりました。時間が空いたので、新人のステージの様子も見にいってました」
楓「そういえば今日は、広報のほうでイベントやっていましたものね」
ありす「3人ともまだまだですが、頑張っていましたよ」
P「奈緒はどうだった? 少尉たちを見て」
奈緒「えっ?」
翠「元の世界では、アイドルとお聞きしていますので……」
奈緒「そ、そうだなぁ……あたしの知ってる凛たちって、結構売れてるアイドルだったから……なんか初々しくて新鮮っていうか……」
P「ほう……まあ、奈緒の世界でそうなら、そのうち売れていくかもしれんな」
ありす「Pさんの仕事でもありますから、しっかりやってくださいね」
P「まあ……出来るだけはやる」
パシュンッ!
晶葉「おお、助手よ来てたか」
P「博士、VPSPとNGFはどうだ?」
晶葉「うむ……やはり検証した結果だが、システム起動中のNGFにVPSPがドッキングした場合、1度システムが瞬断されてしまうようだ」
晶葉「暫定対応としてはドッキング済の状態で出撃することだが……残念だが現状、フレイヤのカタパルトでは構造上ドッキングしてからの出撃は出来ん」
晶葉「あとは出撃後すぐにドッキングするくらいだが……」
ありす「新人たちを鍛えなければならないことを考えると、それはやめておきたいですね」
P「ならば後は……そもそもドッキング無しで戦闘するかだな」
晶葉「馬鹿者、それじゃあテストにならないだろう」
楓「稼動実績のある翠ちゃんとドッキングすればいいんじゃないでしょうか?」
翠「私とですか?」
奈緒「嬉しそうな顔するなよ……」
翠「あ、いえ、出撃後のセックスが……」
晶葉「すました顔して煩悩まみれだな……まあ、確かに負荷改善がイマイチな結果になっているが、システムとしては一応使い物になる」
晶葉「改善するまでの間、助手には頑張ってもらうしかないかな。すまんが頼むぞ」
P「結局そうなるのか……」
晶葉「どうせ助手がフェイルセーフになっているんだから問題ないだろう?」
P「そうだ、リサーヴはどうした? アレが出来ているなら俺がそっちを使う手もある」
晶葉「RTVのことか? まだVPSPのテストデータが足りないし組み上げも済んでないから無理だ」
ありす「まあ、これまで通りやりましょうってことですね」
晶葉「残念だがな」
楓「ああ……いつかPさんが誰かを妊娠させないか私は心配で……」
翠「全員避妊治療を受けているからある程度は大丈夫かと……命令権の行使外でセックスをしているなら、分かりませんが……」
奈緒「……」
P「なんだその目は」
奈緒「別に、なんでもない」
晶葉「あとは……そうだ、次元振動についてだが観測データの更新を行った」
P「どうなっていた?」
晶葉「ちょっと待て、スクリーンに出す」カタカタカタッ
ピピピッ!
楓「これは……次の軍の作戦ポイントですね」
晶葉「ああ、干渉装置設置の指定宙域ポイントは振動レベルが高いところで行うが、昨日の更新で想定される最大レベルが8に更新された」カタカタカタッ
奈緒「8……ここ最近で一番高い……!」
晶葉「そうだ。対話の日に観測されていた振動レベル10に迫る勢いだ。これまでは6で向こうの世界の私と通信できるかどうかというレベルだったが……」
晶葉「レベル8以上であれば問題なく通信が出来る範囲か……もしくは転移出来る可能性もある」
奈緒「あたしの世界に帰れる……!」
P「確証はあるのか?」
晶葉「残念ながら無い。レベル10で2人の奈緒が入れ替わったことを考えると、どうだろうな」
ありす「まあ、次の作戦もセカンドドライバーの出撃になりますね」
翠「私たちは私たちで、作戦を成功させなければなりませんが……」
P「艦隊戦力としては前回の戦力を引き続き使用する。レベルが高い分、増援が必要になるだろうな」
ありす「何にせよ、最大レベルが8であるならば前回以上の規模の戦闘になりますね。大型の蜂の巣が転移してくるでしょうし」
晶葉「うむ……まあ、NGFの整備はやっておく。あと間に合えば新しいHCWも用意してやれるかもしれん」
奈緒「新しいのが出来たのか?」
晶葉「フレイのほうで運用テストやってもらったもので成果があってな。とりあえず試作品を増やしているところだ」
P「大丈夫か? あんなもの量産できないだろう」
晶葉「最終的には標準兵装として組み込むために量産できる装備を作ろうとは思うが……現時点では高級生産品だな」
翠「千秋さんのところに来ていた試作品ですね。確かに、フレイやフレイヤのような少数戦力で使用する分には素晴らしい装備だとは思いましたが……」
晶葉「まー色々試行錯誤している最中なんだ。ようやくNGF自体が安定してきたんだし、武装面も強化しておこうという話しになっているんだ」
P「まあ、作戦までには間に合わないだろうから期待しないでおく」
晶葉「来たら儲けたものだと思ってくれ。なので恐らくだが2、3日中、早ければ明日にでも作戦の通知が回ってくるだろうな」
ありす「思ったよりはのんびり出来ませんでしたね。作戦開始までにノルンは間に合うんでしょうか?」
P「予定通りギチトーを出ているみたいだし、まあ間に合うだろう。不足分の戦力はJ-02か03を呼べばいいだろうし」
翠「ですがここからでも指定ポイントは距離がありますし、現地で合流といった形になりそうですね」
P「そこは仕方が無いだろうな」
晶葉「うむ、とりあえずNGFとVPSPはフレイヤに戻しておく。私たちもモリアンで向かうことになるだろうから、また頼むぞ」
P「了解した。1度フレイヤに戻って新人たちにも伝えておく」
ありす「そうですね。ステージも終わった後ですし、1度戻りましょうか」
……
…………
――夜、フレイヤⅡ(ブリッジ)
加蓮「へえ、そうだったんだ。上手くいってよかったじゃん」
未央「そうそう! ちょっとだけど拍手もしてくれてさ」
卯月「あとは、お客さんのお見送りもしてきましたよ! 頑張ってねって言われたり……」
加蓮「ふうん……」
パシュンッ!
P「皆いるか?」
ありす「お疲れ様です」
凛「あっ、少佐たち」
奈緒「……」
卯月「お疲れ様です! あの、私たち今日のステージ……」
P「ギリギリ間に合ったから見ていた。しっかり喋れていたな。たしか、映像舞台の端役が来ていただろう? 次も頑張るんだぞ」
未央「はい! って、戻ってくるって話は聞いてましたけど、遅かったですね。何かあったんですか?」
ありす「はい、木星圏での作戦ですが、恐らく前倒しになる可能性があります」
凛「何か状況が変わったんですか?」
P「振動レベルが最大8まで達する可能性が出てきている。そうなれば前回以上の大規模戦闘となる。ノルン艦隊との合流を待つよりも、こちらはこちらでポイントに向かう」
加蓮「それならすぐ出発になるんですか?」
P「整備班の搬入作業が完了した頃合で出発する。予定としては明日完了だが……M-01には俺のほうで話しておく」
翠「NGFの搬入は今晩中に済むそうですので、みなさんも明日にはナシヤマを出るつもりでいてください」
ありす「予定航路プランはこちらで立てておきますので、今日はゆっくり休んでください」
凛「了解です。もう次の作戦か……」
翠「正式な通知は来ていませんが、こちらは内々で動いておきます。私たちも明日の午後には戻ってきますので」
P「というわけでだ。今日はしっかり休めよ」
卯月「はい!」
……
…………
――ナシヤマ、郊外(P家)
文香「もう……行ってしまわれるのですか……」
美波「そんな……まだ1回しかセックスしてないのに……!」ガバッ!
P「我慢してくれ……ナシヤマから作戦ポイントまでは距離があるんだ。ハマヨコでノルン艦隊と合流するかもしれないし、こちらは急いで出たほうがいいんだ」
ありす「ちひろさんからは回答が来ていないんですけどね。恐らくあちらも、観測データの更新情報を貰って色々悩んでいると思います」
藍子「奈緒ちゃんも、気をつけてくださいね。大規模戦闘なんて、いつ撃墜されるかも分かりませんから……」
奈緒「あたしは大丈夫。翠やPさんもいるし……それに、加蓮たちを守ってやらないとな」
夕美「そうだよ、奈緒ちゃんは元の世界に帰らないとダメなんだから、絶対死んじゃダメなんだからね」
翠「必要であれば、ヴァルキュリアシステムを使うことも視野に入れておいてください」
奈緒「それは絶対に嫌だ!!」
P「ならそうならんように戦うしかない。いまの奈緒ほどであれば、ある程度は戦闘も任せられるから俺は気にしていないが……」
奈緒「そうだよ。あたしはあの地獄の特訓に耐えてきたんだから……」
ありす「大丈夫です。セカンドドライバーは現在の軍の中でも実力者ですからね。私も奈緒さんであれば安心できます」
藍子「それじゃあ……今日は私たちで晩ご飯作りますね。Pさんは今日はゆっくりしてください」
P「いいのか?」
夕美「ご飯作るくらいならもう大丈夫だよ。楓さんもまだ帰ってきていないし、のんびり休んでて」
P「……それなら、休ませて貰うか」
……
…………
――数時間後、P家(Pの部屋)
大佐『うむ、観測班からの報告を受けて、ハマヨコに向かっているノルン艦隊もすぐに指定ポイント宙域に向かうよう通知がまわっている』
P「ではフレイヤも明日からハマヨコに向かったほうがよろしいですね。ちひろさんからの回答はまだですが……」
大佐『ひとまずそうしてくれたまえ。後は移動中に艦隊との合流ポイントを決めておけばいいだろう』
大佐『あとは、木星圏宙域からはJ-02が増援としてくることになった。今回も干渉装置の設置箇所は3箇所、問題なく済めばいいが……』
P「なるようにしかなりませんが、現状であればこちらの戦力さえ揃えれば特に問題はないかと」
大佐『うむ……ビーたちの戦力もある。巣の攻略については大丈夫だろう。さて……私はこれからちょっと用があるここら辺で失礼させてもらうよ』
P「こんな時間にですか?」
大佐『まあ、プライベートなことだ。では、失礼するよ』
P「はい、お疲れ様です」ピッ!
P「……移動は確定だな。各班に連絡を回しておくか」カタカタカタッ!
ピッ!
P「もうこんな時間か……」
安価選択(会いに行くアイドルを下記から選択してください)
1.美波
2.文香
3.ありす
4.夕美
5.セカンドドライバー
6.翠
7.他のことをする
このレスの投下から5分後の最初のレス(コンマ分含む)
↓1
3
美波:2
文香:2
ありす:3
夕美:0
セカンドドライバーさん:3
翠:0
他(XXX):0
ほーん……
と、すみませんが別件が入ってしまったので1時間ほど中断させてください。
次はセカンドドライバーさんっぽいんでそっちで処理させておきますので。
すみませんありすでしたね。
抽出しなおさねば
>>314
3.ありす
――P家(リビング)
『宵闇の儀式の始まりよ!』
『はーい、今日お邪魔するお店はこちらですっ!』
P「……」
カチャッ……
ありす「あれ、Pさんここにいたんですか」
P「ありすか。いや、今日はテレビで愛梨と蘭子が出ると整備長から教えられていてな」
『この甘美なる贄を……あっ、あっつ、あっつ!』
『ら、蘭子ちゃーん! まだスープ熱いですよ~……』
ありす「明日出航予定なのに、ずいぶんとのんびりしていますね」
P「美波たちは?」
ありす「ベランダで楓さんの酒盛りに付き合わされています」ボフッ
P「そうか……行かなくてよかった」
ありす「……」
『えーっと、次の料理は……』
『み、水ほしぃ……』
ありす「……」
P「どうした?」
ありす「あ、いえ……蘭子さん、ちゃんと復帰できているなって……」
P「そうだな……よかったよ」
ありす「蘭子さんはサードに乗った後のフィードバックが酷かったし……でも、文香さんたちよりは症状が酷くなくてよかったです」
P「ただ、それまで蓄積した分もあった。愛梨も責任を感じていたよ、ずっと蘭子におんぶ抱っこしてもらっていたから、こうなったって」
ありす「私たちのように、ビーとの意思疎通で起きた後遺症でもありませんからね。まあ、システムの稼動期間は私たちとそれほど変わりはなかったみたいですが」
P「ありすも、早く復帰したいか?」
ありす「私はみなさんが回復しきってからでいいんです。アインフェリア隊みんなで、アイドルをやり直したいです」
P「そうか。ありすは優しいな」
ありす「からかわないでください……もう……」ボフッ!
P「っと、どうした、俺の膝なんて硬いだろう?」
ありす「いいんです。Pさんの膝の上……落ち着きますから」
P「そうか」ポンポン
ありす「……今日も、みなさんとセックスするんですか?」
P「明日からまたしばらく離れることになるからな」
ありす「そうですか」
P「ありすは……いいのか?」
ありす「私は耐性持ちだから大丈夫です。それに私はみなさんと違って、Pさんとは快楽を求めるセックスじゃなくて、愛情を確かめ合うセックスがしたいんです」
P「……」
コンマ2桁が50以上で……セックス
コンマ2桁が49以下で……何も無し
↓1
あ
>>338
判定:47
P「別に俺はそういうわけではないぞ。皆とは……まあ、愛情な、うん」
ありす「恥ずかしいなら言わなくてもいいじゃないですか」
P「いや、ありすが言うものだからな……」
ありす「別に、私だけじゃなくてみんなそうですよ。Pさんとは一緒になって、愛情を確かめたいんです」
P「美波とか、文香は……」
ありす「あの2人は……ほら、潜在的に変態だったと言いますか、Pさんのことは好きだけど、セックスするのも大好きと言いますか……」
P「あんまりフォローになってないな」
ありす「わ、私でもフォローしきれないことだってあります!」
P「ま、何でもいいが……」
『このアイス美味しい! はっ……い、凍てつく精霊の恵み……!』
『熊本弁取れちゃってますよ~、うーん、美味しいっ』
ありす「……いまは、アインフェリアの復帰よりも、ニュージェネレーションのほうが気になりますね」
P「ありすのはじめての部下だからな」
ありす「はい。フレイヤにいても、アイドルとして上手くやっていってほしいです。私たちみたいなことにならないように、しっかり守ってあげませんと」
P「ああ、そうだな」
……
…………
――フレイヤⅡ(格納庫)
パシュンッ!
凛「……」ハァ、ハァ、ハァ……
未央「はぁ……つ、疲れた……」
卯月「もう……うぇっ……」
整備長「おーい、嬢ちゃんたち……もう睡眠時間になっちまうぞ、早く戻って風呂入って寝ちまえよ」
加蓮「そうだよ凛、そんなにシミュレーター繰り返してもすぐ上手くなるわけじゃないんだから」
凛「……」ハァ……ハァ……
翠『お2人とも、被弾状況は!』
凛『だ、大丈夫、ライフルが無くなっただけ……』
卯月『装甲強度低下……戦闘は継続できます……』
凛『でも、少佐たちのように戦えないと……私も、この前の戦闘では撃墜しかけたから』
加蓮『あれは結構な大規模戦だったから仕方が無いよ。いま時期の新人なら、生きて戻ってきただけでも十分成果だよ』
凛(まだ、このままじゃダメだ……)
凛「妥協、したくないからね……」ハァ、ハァ……
加蓮「凛……」
……
…………
――翌日、ナシヤマ、郊外(P家前)
奈緒「大丈夫か?」
P「……問題ない」
翠「どこからどう見ても、問題がありそうなお顔をしていますが……」
ありす「朝までセックスしてるからですよ……しかも楓さんも混ざるなんて」
楓「ごめんなさい。またしばらくPさんも帰って来ませんし、セッカクなので私もセックス……なんて」フヒッ
藍子「いまのは少し上手く無かったですね」
楓「私もそう思いました」
文香「申し訳ありません……その、昨晩は……激しくなってしまって……」
美波「Pさんのおちんぽの味、ちゃんと身体で覚えておきたかったから……」チュッ、チュッ!
P「朝っぱらから言うことではないぞ」
夕美「ま、まあそれだけみんな心配してるってことだから……」
奈緒「いつまで漫才やってるつもりだよ……ほら、早く行こうよ」
P「そうだな……楓さん、すみませんが」
楓「はい、いってらっしゃい」
美波「ちゃんと帰ってきてくださいね?」
藍子「今度帰ってくるときは、事前に連絡してくださいね」
文香「私たちも……お迎えの、準備をしたいと……思っていますので……」
ありす「はい。ちゃんと連絡しますから、みなさんも気をつけてくださいね」
夕美「うん、次にありすちゃんたちが帰る頃にはリハビリプログラムも終わらせておかないとねっ」
P「ああ、頑張れよ。では行ってくる」
翠「お世話になりました。今度は、千秋さんたちも連れて遊びに来ますので」
美波「奈緒ちゃん、いってらっしゃい」
奈緒「……ああ、行ってきます」
……
…………
――数時間後、フレイヤⅡ(ブリッジ)
パシュンッ!
P「戻ったぞ」
ありす「変わりはないですか?」
未央「あっ、お疲れ様です! 特に異常はありません!」
翠「整備班の搬入作業はどうなっていますか?」
加蓮「少し前に完了しています。他各班からも作業完了の報告がきています」
P「そうか、渋谷少尉、モリアンに繋いでくれ」
凛「……」
P「少尉」
凛「は、はいっ……モリアン、こちらフレイヤです」カタカタカタッ
ピピピッ!
晶葉『おお、そっちの準備は終わったか?』
P「終わっている。そちらはどうだ?」
晶葉『こっちは艦のメンテだけでとっくに終わっている。中に積んだ物も全部そのままだしな』
ありす「適当ですね……ちゃんと補給作業したんですか?」
晶葉『そこら辺は大丈夫だ。私が仕事道具を忘れるわけないだろう?』
P「それもそうか……では、これよりフレイヤとモリアンはひとまずハマヨコに向けて移動を開始する」
P「途中、ノルン艦隊と通信を行い、各艦の進行にあわせて、作戦開始予定時刻に間に合わないようであれば合流地点を変更する可能性もある」
P「干渉装置の経過観察も問題ないようだし、作戦開始予定時刻の変更もないだろう。移動中に発生する戦闘は前回と変わらず対処する」
ありす「モリアンはフレイヤの後方に付いてください。予定航路ルートを転送しておきます」
晶葉『うむ、移動中はまた頼むぞ』
ありす「ではフレイヤ、発進準備に入ってください。各員の搭乗を確認後、港の固定アームとの接続を解除です」
加蓮「了解です」
……
…………
――数時間後、フレイヤⅡ(ブリッジ)
P「……」カタカタカタッ!
ありす「アルヴィスですか?」フワッ
P「ああ、不在中の更新履歴の確認だ……ん?」
ありす「どうしました?」
P「土星圏方面の採掘場付近で次元振動が起きたらしい。小規模の蜂の巣か……」
ありす「リトットの方面ですか?」
P「いや、別の場所だ。随分離れた場所の採掘場だな……まあ、スティングは倒せたみたいだから、大丈夫だろうが」
ありす「いまは採掘場にはビーたちもいますからね。戦力もある程度確保できていますし、大丈夫かと」
P「そうだな。戦闘規模が大きくなければ、大丈夫だとは思うが……」
ピピピピッ!
ありす「っと、すみません、少し席を外します。格納庫に行く時間でしたので」
P「ああ、巡回か。艦長も暇なものだな」
ありす「Pさんほど仕事が送られているわけではないので、問題なく処理できているだけです。では行ってきます」フワッ
パシュンッ!
P「……まあ、博士も送ってくるデータチェック減らしてくれるといいんだがな」
安価選択(会いに行くアイドルを下記から選択してください)
1.卯月
2.凛
3.未央
4.加蓮
5.セカンドドライバー
6.ありす
7.翠
8.他のことをする
このレスの投下から3分後の最初のレス(コンマ分含む)
↓1
5
卯月:0
凛:0
未央:0
加蓮:1
セカンドドライバー:3
ありす:0
翠:0
他:1
フーン……
>>354
5.セカンドドライバー
――フレイヤⅡ(格納庫)
<オーイ、コンテナアゲテイイゾー
P「……」フワッ
整備長「ん? どうしたんで少佐? さっき巡回ならありすの嬢ちゃん来てましたけど」
P「VPSPの設定を確認しに来た。博士に渡したから色々弄られているだろうしな」
整備長「ああ、そういや……な、セカンドドライバーも来てますぜ」
P「な……セカンドドライバーもか。分かった、すまんがVPSPのコンテナ開けさせてもらうぞ」
整備長「へいっ」
P(奈緒も来ていたか……)
……
…………
――フレイヤⅡ(NGF機体内)
奈緒「……」カタカタカタッ
P「まだ作業が終わっていなかったのか?」
奈緒「……Pさんか」ピクッ!
P「な……セカンドドライバーならとっくに終わっていると思っていたんだがな。新人たちも設定の見直しは済んでいるぞ?」
奈緒「まあ……あたしも終わってるけどさ」
P「なら何をやっている?」
奈緒「ソードの調整がされていたからそれの確認と……まあ、暇潰し」
P「暇潰し? そんなもの、部屋に戻ればいいだろう。機体も出しっぱなしにしておくと整備班が困ってしまうぞ」
奈緒「それは、そうなんだけどさ……」
P「どうした?」
奈緒「なんか、最近加蓮がよく話しかけてきてさ……どうしようかなって」
P「いいじゃないか。顔を見られたくないのは分かるが、ある程度は仲良くしておけよ」
奈緒「い、いやっ、でもさ……よくあたしの部屋に来てアニメのデータ見るんだよ……そりゃあ、あ、あたしが最初にお願いしたんだけどさぁ」
P「なら自業自得だろ……」
奈緒「話を振ってきたのは加蓮のほうなんだよ! 最初は断ろうと思ったんだけど、でも……」
P「……まあ、無理に断ることもないだろう」
奈緒「加蓮だって……ホントは、アニメなんて興味ないのに……でも、こっちにいたあたしと、アニメ一緒に見てあげなかったからって……いまになって……」
P「北条少尉も、まだ思うところがあるんだろう。大事な人を失ってしまった喪失感は、中々消えるものではない」
奈緒「でも、Pさんは……」
P「俺はいい大人だ。色々聞いたとしても、整理をつけている。北条少尉も……いつか時間が解決してくれるだろう」
奈緒「だけど……こっちのあたしは、生きているんだ」
P「ああ。また会わせてやりたいんだろう?」
奈緒「会わせてあげたい……あたしも、あたしの知っている加蓮に会いたい」
P「……」
1.P「いまここにいる北条少尉はこのままでいいのか?」
2.P「なら、北条少尉に奈緒として会ってあげてもいいんじゃないか?」
↓1
1
>>362
1.P「いまここにいる北条少尉はこのままでいいのか?」
※今後特定のアイドルに対してイベント分岐が発生する可能性があります。
P「いまここにいる北条少尉はこのままでいいのか?」
奈緒「え……?」
P「前に少しだが、北条少尉と話をした。話を聞いた限りでは……まあ、この世界にいた神谷奈緒の死を相当引き摺っている」
P「俺のように、時間が過ぎて立ち直った気になる人間もいれば、苦悩して深みに嵌ってしまう人間もいる」
奈緒「……」
P「北条少尉にとって、時間が解決してくれるものであればいい。だが、苦悩し続けるなら……お前が何かしてあげてもいいんじゃないか?」
奈緒「あたしが……?」
P「お前と一緒にアニメを見たということは、セカンドドライバーが傍にいるなら、神谷奈緒の死と向き合うことが出来るということだと思わないか?」
P「いつかは、この世界にいた神谷奈緒が戻ってくるかもしれない。だが、それまで少尉に何もしてあげなくてもいいのか?」
P「少なくとも……俺は、お前がセカンドドライバーとして、北条少尉に何かしてやれることがあるんじゃないかと思う」
奈緒「セカンドドライバーとして……あたしが……」
P「まあ、俺にはそれが何なのかは、わからないがな」
奈緒「……あたしも、分からない」
奈緒「あたしも分からない……この世界にきて、色々あって、覚えることだってたくさんあって……あたしも余裕が無いんだ」
P「そうだろうな」
奈緒「だけど……加蓮が苦しんでいるのを、あたしは見捨てておくことなんてできない」
奈緒「あたしが……セカンドドライバーとしてでも、加蓮の傍にいてあげることで……何かが変わるのかな」
P「北条少尉が、お前の傍に近づいてきたというのなら……何かが変わってきているということなんだろう」
奈緒「……それなら、一緒にいるのも……いいのかな」
P「ああ、一緒にいてやれ。誰かが傍にいてくれるというのは、それだけでありがたいものだ」
奈緒「なんだか、Pさんが言うと説得力あるな」
P「そうか?」
奈緒「まあ、Pさんが色々あったの、あたし知ってるし……」
P「そうか。北条少尉には、俺みたいに回り道をしてほしくはないな。奈緒、しっかりやれよ」
奈緒「……ああ、分かってるよ」
……
…………
――数時間後、仮想戦闘空間
P「各機、GN形態に移行しコンビネーションマニューバプランはY01だ」
卯月『はい!』
未央『了解!』
P「渋谷少尉、移行が遅いぞ!」
凛『くっ……はい!』
P「マニューバを維持。本田少尉を軸に軌道予測データから弾幕で飛行ルートを限定させてダインスレイヴで撃破しろ」
未央『ミサイル発射! しぶりんしまむー、予測データ送るよ!』
凛『データ取得……そこ!』ズドォンッ!
白蜂「……!」ギュンッ!
凛『くっ……』
卯月『えい……えいっ!』ズドォンッ!ズドォンッ!
ドガアアアアアンッ!!
未央『1匹残ってる……ルートが絞られてるからグレネードで……!』ボシュシュッ!!
ドガアアアアンッ!!
未央『やった!』
P「よし、一旦終了だ」
……
…………
――フレイヤⅡ(格納庫)
卯月「……」ピッ!
『島村卯月 NGF-3Nシミュレーター評価 E-』
卯月「はぁ……ギリギリ上がりました……」
未央「おおっ! しまむーFランク突破じゃん!」
卯月「でも未央ちゃんにはまだまだ追いつけませんよー……」
未央「私もうちょっとで評価Cランク帯になりそうなんだけどねー、やっぱりそんな急には上がらないよ」
凛「……」
『渋谷凛 NGF-3Nシミュレーター評価 D-』
凛「……」ハァ……
P「どうした渋谷少尉、Dランク帯ではあるが、前回よりもスコアが下がっているぞ」
凛「……すみません」
P「……まあ、調子が良いときも悪いときもある。次は頑張れよ」
凛「……」
……
…………
というわけで、日付も跨いだので本日はこれで終了します。
みなさん、昨日は何故かこのスレの良心とか言われていた橘ありすの誕生日でしたよ。
あと今回のデレステのグルーヴで上田しゃんがいるので頑張って遊びましょう。
それでは本日もお付き合い頂きありがとうございました。
ユッコもいるんでね。頑張って遊びましょう。上田しゃんは背景にバッチリ映っているので頑張りましょう。
昨日一昨日辺り、わりと驚いたのが3年前の変態5人+2人に対する反応でして
一応エロゲーパートのエンディングで半年後の通院風景があったし、ついに狂ったか……くらいのノリにでもなるのかと
――フレイヤⅡ(倉庫)
パシュンッ!
P「整備長、いるか?」
整備長「ん、どうしたんです少佐?」
P「俺たちが家に戻っている間、新人たちは変わりなかったか?」
整備長「嬢ちゃんたちかぁ……前の日に、シミュレーター動かしてたなぁ。就寝時間ギリギリまでやってたんだが」
P「ほう」
整備長「ただあいつ、渋谷の嬢ちゃんが就寝時間の後にも隠れてやってたな。まあ、シミュレーター片付けたけどよ」
P「なるほど、オーバーワークか」
整備長「説教入れるんですかい?」
P「続くようで、実戦に影響があればな。本人にとって思うところや、納得いかないところがあるかもしれん。少しは放っておく」
整備長「ま、少佐がそう言うならいいけどよ」
P「あと、シミュレーターも片付けなくていいぞ。置きっ放しでいい」
整備長「へいへい。大丈夫ですかい?」
P「自分で何とかさせる……とは言いたいが、まだ新人だからな。気は回しておく」
……
…………
――フレイヤⅡ(ブリッジ)
加蓮「大尉、フレイヤの予定航路、誤差3です」
ありす「艦制御のオートメーション機能の設定を変更。自動補正を入れてください」
加蓮「了解です」カタカタカタッ
凛「……」
ありす「さて……時間になったので私はレッスン場に行ってます」フワッ
加蓮「未央たちのレッスンですか?」
ありす「ええ、Pさんは別件がありますし、翠さんに見てもらっていますからね。私のほうでも様子を見ておきませんと」
ありす「加蓮さんと凛さんは交代までブリッジの監視を続けてください」
加蓮「わかりました」
パシュンッ!
凛「……」
加蓮「……ちょっと凛、起きなよ」
凛「……寝て無いから大丈夫」フルフル
加蓮「寝不足でしょ。夜中にシミュレーターなんて動かしてるから」
凛「もう少し、訓練積んでおかないと」
加蓮「どうしたの、この前の戦闘で撃墜しかけたこと気にしてるの?」
凛「……まあ」
加蓮「オーバーワークは逆に身体に悪いからやめときなよ。病院でリハビリ生活送っていた私が言うんだから」
凛「……」
加蓮「……」ハァ……
……
…………
――数時間後、フレイヤⅡ(ブリッジ)
パシュンッ!
未央「お待たせー!」
卯月「遅くなってごめんなさい!」フワッ
加蓮「あ、やっと2人とも戻ってきた」
凛「レッスン、時間掛かったね」
未央「それが最後に映像舞台の稽古もやったんだけどさ、中尉から何度もダメ出し食らっちゃって……」
卯月「難しかったです。短いシーンなんですけど……」
加蓮「私はアイドルのレッスンとか、よく知らないけど……頑張りなよ」
未央「しぶりんは明日レッスンだもんね。あ、監視の引継ぎある?」
凛「いつもの場所にデータ置いておいたから、それ使って」
卯月「えっと、オートメーション機能の確認からやらないと……」
加蓮「それじゃ私たちは休憩してくるから。ほら凛、行こっ」
凛「うん。それじゃ2人とも、よろしくね」
卯月「はい! 頑張ります!」
……
…………
――フレイヤⅡ(通路)
加蓮「はー……お腹減った」フワフワ
凛「……」
加蓮「凛、ちょっと寝ておけば? 眠いんでしょ」
凛「……大丈夫」
加蓮「そんな目擦って、大丈夫に見えないけど? 今日の作業、ほとんど私がやったんだから」
凛「……ちょっと寝てくる」
加蓮「そうしてきなよ。何かあったら起してあげるから」
凛「ゴメン」フワッ
加蓮「はいはーい」フリフリ
加蓮「……こういう、気利かせるって柄じゃないのになぁ、私」
加蓮「……」
『ほら加蓮、ダメだぞ! シミュレーター終わったらちゃんと汗拭いて、作業残ってないなら部屋に戻って!』
『いいよそんなの、ちょっと汗かいたくらいで……』
『ダーメーだ! また医務室のお世話になりたくないだろ!』
『もう! 奈緒は口煩いんだから!』
加蓮「……どうしておけばいいのかなぁ」
……
…………
※イベントフラグが成立しています。
――フレイヤⅡ(食堂)
奈緒「おばちゃん、週替わり定食……食券だ」
おばちゃん「はいよ、な……セカンドドライバーちゃん、残すんじゃないよ」
奈緒「ちゃん付けはやめてくれ……」
加蓮「あ、あれ……セカンドドライバー」フワッ
おばちゃん「おや加蓮ちゃん、ご飯かい?」
奈緒「……」ピクッ
奈緒(加蓮か……)
加蓮「セカンドドライバー、食事ですか?」
奈緒「……ああ」
加蓮「私も何か食べようかと思って……一緒にいいですか?」
奈緒「……構わん」
加蓮「それじゃあおばちゃん、ハンバーガーね。これ食券」
おばちゃん「はいよ、残すんじゃないよ」
……
…………
――数分後、フレイヤⅡ(食堂)
加蓮「……」
奈緒「……」モグモグ
加蓮「……食事のときも、仮面付けたままなんですね」
奈緒「まあ……」
加蓮「食べ難くないですか?」
奈緒「いや、そうでもない……」
奈緒(ジロジロ見るなよ~……そっちのほうが食べ難くなるだろ……)モグモグ
奈緒「……北条少尉は、食べないのか?」
加蓮「あ、そうだった。いただきまーす」モグモグ
奈緒(加蓮の奴、またそんな物ばかり食べて……もっとこう、定食みたいにバランスいいものをだな……)
奈緒「……食事はそれでいいのか?」
加蓮「え? はい……」
奈緒「そうか……」
加蓮「私、こういう食べ物好きなんです。負傷してしばらく病院にいた頃、病院食ばかり食べてた頃があって」
加蓮「元々身体もそんなに強くないんですけどね。軍に入って訓練やってても、たまに具合悪くなるときもあったし」
奈緒「そうか」
加蓮「それで、私の友人がおせっかいで、ちょっとでも私が具合悪そうにしてると、休めとか、早く寝ろとか言っちゃって」
加蓮「自分がアニメ見たいとき、いつも私を誘ってきたのに……ふふっ」
奈緒(こっちのあたしも加蓮には似たようなことやってんだな、やっぱり……)
加蓮「……いまは、そんな心配してくれる人も、いなくなったんですけどね」
奈緒「……」
1.奈緒「……いるさ」
2.奈緒「……アニメでも見ようか」
このレスの投下から3分後の最初のレス(コンマ分含む)
↓1
1
>>396
1.奈緒「……いるさ」
※今後特定のアイドルに対してシナリオ分岐が発生する可能性があります。
奈緒「……」
P『ああ、一緒にいてやれ。誰かが傍にいてくれるというのは、それだけでありがたいものだ』
奈緒「……いるさ」
加蓮「え?」
奈緒「……この部隊、フレイヤの皆が、少尉に何かあれば心配する」
奈緒「少尉も……そうじゃないのか?」
加蓮「私、も……」
加蓮『凛、ちょっと寝ておけば? 眠いんでしょ』
加蓮『そんな目擦って、大丈夫に見えないけど? 今日の作業、ほとんど私がやったんだから』
加蓮「……そう、なのかな」
奈緒「ああ、そうだ」
加蓮「……セカンドドライバー、聞いてもいいですか?」
奈緒「なんだ?」
加蓮「渋谷少尉……凛のことなんですけど……」
奈緒(凛?)
加蓮「この前の作戦で、撃墜しそうになったこと気にしてるみたいで……訓練もオーバーワーク気味になっちゃってて、時間外の訓練は、許可が必要なのに」
加蓮「……セカンドドライバーが言うように、私……凛のこと、心配になっているのかもしれない」
加蓮「だけど、どうしてあげたらいいのか、分からなくて」
奈緒「……まだ、彼女たちも新人だ。どうしていいか、分からないこともある」
加蓮「それは……そうだと思いますけど……」
奈緒「そのために、橘大尉や、水野中尉、P少佐がいる。言い難いなら……こちらから、それとなく話しておく」
加蓮「いいんですか?」
奈緒「構わん」
加蓮「セカンドドライバー……でも、それじゃあ私、凛には何も……」
奈緒「……まずは、その気持ちを持つことが大切だ」
奈緒(あたしが、加蓮のことを心配しているように……加蓮も、凛たちのことを心配している……)
加蓮「その気持ちを、持つこと……」
奈緒「そのうちいつか、自分に何が出来るのか……気付くはずだ」
奈緒(あたしが……アインフェリアのみんなの分まで戦うこと……加蓮を守るために戦うことを、選んだように……)
奈緒「……そろそろ戻る。付き合わせて悪かったな」ガタッ
加蓮「あっ……セカンドドライバー!!」
奈緒「なんだ」ピタッ
加蓮「さっきの話し……みんなが、私のことを心配してくれる……」
加蓮「セカンドドライバーも……私のことを、心配してくれるんですか?」
奈緒「……」
奈緒『加蓮はあたしが守る……! そして、あたしも元の場所に……!!』
奈緒「……ああ」
奈緒(あたしが、元の場所に戻るときまで……)
加蓮「セカンドドライバー……」
奈緒「失礼する」フワッ
……
…………
――フレイヤⅡ(Pの部屋)
ありす「あっ! んああああっ!! Pさんっ、あっ、ダメッ、ダメですっ! あっあっあっ!!」
パンッ! パンッ! パンッ!
P「くっ……ありす、もうそろそろか……?」ハァ、ハァ……
ありす「あっ、あっ! イクッ、あっ、ふあっ! イ、イグッ! あっ、あ……」ビクンッ! ビクンッ! ビクンッ!
パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!
P「ありす……出すぞ……!」グッ!
ビュクッ! ビュルッ! ビュルルルルルッ!!
ありす「ぁっ! あっ、あふ……あ……あ……」ビクンッ、ビクンッ……
ビュルッ……ドプッ、ドクンッ……!
P「う……はぁ……はぁ……」ハァ、ハァ……
ありす「あ……だめです……赤ちゃん、できちゃう……」ピクッ、ピクッ……
P「はぁ……ありす……」スッ
ありす「んっ……ちゅっ……はぁ、Pさん……大好き……」
……
…………
――数分後、フレイヤⅡ(Pの部屋)
ありす「……で、何のお話があるんですか?」
P「やはり気付いていたか……」
ありす「当たり前です。Pさんが突然セックスしたいなんて言い出すんですから、何かあるに決まっています」
P「別に何も無くても、俺でもそういう気分になるときはある」
ありす「それはそれで嬉しいですけど……いえいえ、流されませんよ。どうしたんですか?」
P「いや、整備長から聞いたんだが、どうも渋谷少尉が時間外にシミュレーター訓練をやっているみたいなんだ」
ありす「……それは私に、気付いても怒らないようにしてくれってことですか?」
P「まあ、そういうことだ。ありすの部下だが、すまないが少しの間は……」
ありす「聞いてしまった以上、私としては指導をしないといけませんが」
P「そこを何とか……本人も色々思うところがあるのかもしれないし、俺のほうで少し何とか出来ないものかと思っていてな……」
ありす「……わかりました。私の部下ですが、Pさんですし信用します。少しの間は目を瞑っておきます」
ありす「その代わり……もう1回、いいですか?」
P「すまないな。それじゃあ今度は……普通にやろうか」スッ
ありす「んっ……」ギシッ……
……
…………
※イベント分岐が成立しています。
――数時間後、フレイヤⅡ(通路)
P「就寝時間も過ぎたしそろそろか……」フワッ
奈緒「Pさん」フワッ
P「な……セカンドドライバーか。どうした?」
奈緒「凛のところにいくんだろ?」
P「なんだ、お前も知っていたのか」
奈緒「ああ、加蓮から凛のことで相談されてさ……あたしのほうから、Pさんたちに話しておくってことにしておいたんだけど」
P「そうか。北条少尉の相談に乗ってやったのか」
奈緒「ま、まあな……で、卯月たちが起きて格納庫に来たりすると面倒だし、一応翠に2人が起きてこないか見張っててもらってるんだけどさ……」
P「水野中尉も付き合いがいいな……まあ、そういうことなら分かった。俺のほうも、ありすには話だけしている」
奈緒「そうだったんだ……さすがPさん。ありすって気難しいところあるからなぁ……凛たちも自分の部下だし」
P「まあ、そこは上手くやっておいた」
奈緒「で、どうするんだ? オーバーワークなんてやらせても碌なことにならないし」
P「丁度いい。セカンドドライバーも付き合え」
奈緒「ん?」
……
…………
――フレイヤⅡ(格納庫)
パシュンッ!
凛「……」ハァ、ハァ、ハァ……
凛「ダメだ……作戦のときの戦闘記録を使って、シミュレーターを組んでも……」ハァ……
凛「スコアも伸びないし、撃墜判定ばかり……」ハァ……ハァ……
未央『あんな連携するのなんて、せめて1年は乗り続けないとちょっと無理かなーって』
凛『でも、少佐たちのように戦えないと……私も、この前の戦闘では撃墜しかけたから』
凛「上手くやれるようにしないと……また、次の作戦でも――」
P「熱心だな」フワッ
凛「少佐っ……!?」ビクッ!
奈緒「まったく……」
凛「K……セカンドドライバーまで……」
P「就寝時間はとっくに過ぎているぞ。この時間にシミュレーターを動かす許可は出していないはずだ」
凛「それは……」
P「まあ、整備長から話は聞いている。説教をしに来たわけではない」
凛「……すみません」
P「説教をしに来たわけではないと言っている……セカンドドライバー」
奈緒「いいのか?」
P「構わん。整備班も引き上げて、ここにいるのは俺たち3人だけだ。渋谷少尉、シミュレーターの準備をしろ」
凛「え?」
P「俺もセカンドドライバーも、自分たちの訓練は空いた時間に行っている。そんなに訓練をしたいなら付き合え」
奈緒「……」ピッ、ピッ……
奈緒「設定を入れた。準備できたぞ」
凛「え、これって……」
P「対話の日の戦闘記録を元に作成された戦闘シミュレーターだ。ビーの相手からスティングの相手まで行うことが出来る」
奈緒「ビーも相手にするから、普段は使うことはないがな……」
P「ほら、準備をしろ」
凛「で、でも……」
奈緒「……前回の作戦のように、撃墜したくはないんだろう? なら、丁度いい訓練だ」
P「説教をしない代わりだと思え。いくら撃墜判定を出しても構わん」
P「技術を伸ばしたいためにこんな時間まで訓練をしているなら、やらない理由はないだろう」
凛「……はい!」
奈緒「なら、起動するぞ……」カタカタカタッ
……
…………
――仮想戦闘空間
奈緒『渋谷少尉、コンビネーションマニューバI07で戦闘を行う。GN形態でやるぞ』
凛「は、はい!!」ガションッ!
P『こちらは単独で動く、随時フォローを入れるが基本は2人で行動しろ』
奈緒『渋谷少尉はヴァルキュリアのシミュレーターで起動しているんだ。使いたくなったらシステムを起動して構わん」
凛「……!」ギュオオオオオッ!!
奈緒『レーダーでの索敵結果を転送する。ビフロストを発射、前方のF型6匹を狙う』ドシュウウウウウンッ!!!!
ボシュシュシュシュシュッ!!!!
凛「り、了解! ミサイルを避けたF型に追撃を……!」
ドガアアアアアアンッ!!
蜂「……!」ギュンッ!
凛「抜けてきた……ダインスレイヴを!」グッ……
奈緒『遅い!』ズドォンッ!!
蜂「……」ブブブ……
ドガアアアアアアンッ!!
P『少尉、セカンドドライバーの速度にあわせろ。この戦闘規模で現在の機動ではすぐ捕まってしまうぞ』
凛「は、はい!」ギュオオオオオッ!!
奈緒『次に行くぞ、目標は左前方のS型2匹とD型だ!』
凛「くっ、この速度……!」
……
…………
――数十分後、フレイヤⅡ(格納庫)
凛「……」ハァ、ハァ、ハァ……
『渋谷凛 NGF-VS02Sシミュレーター評価 F』
奈緒「……」
P「どうだ、身になったか?」
凛「……」フルフル
P「だろうな。一般兵ではまずやらんシミュレーターだからな。後半システムを起動させたが、まったく話しにならなかっただろう」
凛「これを……私にやらせて、どうする気ですか……」ハァ、ハァ……
P「……今の訓練も、この時間のオーバーワークもそうだ。自分の技量以上の無理をしても、結果は付いてこない」
P「橘大尉は、今のニュージェネレーションにとって最適の訓練プランを組んでいる。俺も、大尉には訓練用プログラムを渡したりしている」
P「水野中尉も、皆の技量に合わせてシミュレーターで指導をしている」
凛「……」
P「だから――」
奈緒「回りくどい……渋谷少尉」
凛「……何」
奈緒「大尉たちは、皆が戦闘で無事に帰ってこれるよう、訓練をさせている。撃墜してしまうようなことにならないように……そんなことは、誰も望んでいない」
奈緒「ニュージェネレーション隊は少尉1人じゃない……島村少尉と、本田少尉がいる。橘大尉と、水野中尉を信じて……皆で訓練に励むんだ」
P「少尉の時期に単独戦闘を覚えても仕方が無い。小隊での連携を意識し、互いにフォローをし合うといい」
奈緒「前回の戦闘も、そうだっただろう?」
凛「……」
翠『お2人とも、マニューバは維持してください! 加蓮さん、弾幕で援護を!』
加蓮『は、はいっ!』
奈緒『構わん……ここからは5人で行くぞ』
凛「……はい」
P「そういうことだ。俺もセカンドドライバーも、あまり深いことは言えん。あとは自分で、どうするべきか考えてみろ」
凛「……分かりました」
……
……………
※一部アイドルのステータスが変更されます。
キャラ名:渋谷凛
戦闘適正 :54(Dランク)
オペレーター適正:34(Fランク)
指揮官適正 :38(Fランク)
性欲 :45→60(訓練後)
モバPへの親愛度:26(並)→36(並)
時間も遅くなったので今日はこれで終わります。
本日もお付き合い頂きありがとうございました。
3年前
ありす「セックスのことばかり考えて変態!変態!」
現在
ありす「赤ちゃんできちゃうううううう!!」パンパンッ!
ほう(恍惚)
ここら辺ちゃっちゃと終わらせておきたいので22時30分頃から再開します。安価処理2つほどまでは進めようかと思います
――翌日、フレイヤⅡ(ブリッジ)
パシュンッ!
加蓮「おはようございます」フワッ
未央「おはよー」カタカタカタッ
翠「おはようございます。この時間の監視は加蓮さんと未央さんでしたね」
加蓮「昨日は4人とも就寝時間に休んでしまってすみません。代わりに監視して頂いて……」
翠「ありすさんと私で監視していましたし、問題ありませんよ。加蓮さんもいらしたので、私も少し休んでおきたいと思いますが……」
加蓮「大丈夫です。何かあったらご連絡しますので」
未央「ありがとうございました!」
翠「いえ、それではお2人とも、よろしくお願いしますね」フワッ
パシュンッ!
加蓮「さてと……未央、艦の統計データ取ってる?」カタカタカタッ!
未央「うん、いま動かしてる最中。レーダー反応も特に無いし」ピッ、ピッ
加蓮「そっか」
未央「しまむーとしぶりん、もう少しでレッスンの時間かぁ……」
加蓮「そういえば、起きてからセカンドドライバー見かけた?」
未央「え? んーっと……ああ、そういえばさっき、格納庫で整備班から点検データのこと聞きにいったときにいたような……」
加蓮「ふうん……」
未央「どうしたの?」
加蓮「ううん、何でもない」
加蓮(格納庫か……凛のこと、何かしてくれたのかな……)カタカタカタッ
未央「お、H14ポイントに入っちゃった」
加蓮「確か、もう少しで次元振動の観測地点だったよね。この調子だと……7時間後には戦闘だね。次元断層の予測時間には間に合いそうだけど」
未央「うん……よし、次の戦闘も頑張ろう!」
加蓮「ホント、いつ蜂が来るか分かるようになって、便利になったねぇ」
……
…………
――数時間後、フレイヤⅡ(レッスン場)
卯月「あっ! いまあそこの空で星が光った!」サッ!
凛「向こうの空も……凄い、色んな場所で……」サッ
卯月「……」
凛「……」
ピピッ!
『モニタリング完了。評価結果出力までお待ちください』
P「……」
奈緒「……」
卯月「ふぅ……次は大丈夫かなぁ……」
凛「どうだろう……少佐、どうでしたか?」
P「ああ……台詞はしっかり言えてたぞ」
凛「他には?」
P「……視線も上を向いていた」
卯月「プロデューサーさん……昨日の水野中尉のほうが映像舞台の指導、しっかり色々教えてくれましたよ~……」
P「すまん、あまりこういうことを見てやるのは得意じゃないんだ……トランプなら得意なんだが」
凛「いやトランプ関係ないし……」
P「……そうだ、セカンドドライバーはどうだ?」
奈緒「……」ピクッ
奈緒(あ、あたしに振るなよ!!)
卯月「そうです! セカンドドライバー、どうでしたか?」
凛「前にもレッスン場で1度教えてくれたことありましたよね。いまの演技どうでしたか?」
奈緒「……もう少し、振りを大げさにしてもいい。あとは台詞も……声は出ているが、少し上擦っている」
奈緒「緩急もつけて、1度自然に喋ってみるといい」
卯月「うーん……」
ピピピッ!
卯月「あ、結果……再実施でした……」
P「まあ、次は頑張れ。次はセカンドドライバーの言ったことをやってみればどうだ」
奈緒「……」
凛「そうですね。やってみます」
卯月「次は良い判定貰いたいです……!」
……
…………
――数十分後、フレイヤⅡ(通路)
奈緒「あのなぁ、レッスン中にいきなりあたしに話を振るなよ!」フワッ
P「すまん、奈緒は向こうの世界ではアイドルだったと聞いていたから、アドバイスできるかと思ってな」
奈緒「まぁ、加蓮がいないから別にいいけどさ……」
P「次からは気をつける……さて、もうしばらくで指定宙域ポイントに到着する」
奈緒「戦闘か……」
P「予測振動レベルは3で極小規模の巣だ。配置はありすに任せているが、俺は出る。奈緒はどうする?」
奈緒「一応出るよ。凛たちには実戦もやらせなきゃダメだから、後ろから援護するつもりだけど」
P「そうしてくれ。俺のほうもVPSPの運用データを取れと博士に口煩く言われていてな」
奈緒「不具合見つかったのにまだやるのか……」
P「仕方が無い、リサーヴ用に使うデータも必要なんだ。俺としても博士たちが一刻も早く、システムの不具合を解消してくれることを願っているんだが……」
奈緒「真顔で言うなよ……辛いのは分かってるから」
P「まあ、いい加減慣れたがな」
奈緒「8対1のセックスで鍛えられただけはあるのか……」
P「最近は5対1まで減ったぞ」
奈緒「まあ、昔が異常だったよな」
P「ああ……」
……
…………
――数時間後、ポイントJ09宙域、フレイヤⅡ(ブリッジ)
P「橘大尉、指定宙域ポイントに到着だ。フィールドジェネレーターより次元振動情報を取得した」カタカタカタッ!
フォン……
ありす「ギリギリ間に合いましたね。次元断層発生まで後30分ですか」
卯月「戦闘ですね……」
凛「作戦前に、ここで訓練の成果を出しておかないと……」
翠「今回の出撃メンバーはどうされますか?」
ありす「P少佐と翠さんは出撃を。厳密にはこちらに指揮権はありませんがセカンドドライバーも出撃します」
ありす「翠さんはNGFで出撃後に艦より狙撃、セカンドドライバーはバックアップに回ります。前線部隊をP少佐他3名での小隊にします」
ありす「ブリッジ要員として1人残ってもらうことになりますが……」
安価選択(戦闘時のブリッジ要員を1人指定してください。残りのメンバーは戦闘機に搭乗し前線で戦闘します)
1.卯月
2.未央
3.加蓮
↓1
1
>>454
1.卯月
ありす(前回ドッキングでの戦闘を行いましたし、負担を考慮して……)
ありす「卯月さん、管制担当をお願いします」
卯月「わ、私ですか?」
ありす「ヴァルキュリアシステムの起動による負荷を分散させます。今回、艦のシステムを起動させる想定ではありませんのでこちらをお願いします」
卯月「はい、頑張ります!」
未央「頼んだよしまむー!」
ありす「では戦闘準備に入ります。前線部隊はシューターよりカタパルトに向かいNGFに搭乗してください」
奈緒「……」シュッ!
未央(KNがさっさと行っちゃった……)
P「では行ってくる」シュッ!
翠「みなさん、行きましょう」
凛「了解です」
……
…………
――フレイヤⅡ、カタパルト(機体内)
P「……」カタカタカタッ
ピピピッ!
P「俺だ」ピッ!
奈緒『Pさん』
P「どうした。個別回線で通信してきて」
奈緒『ほら、昨日の今日だし……一応、凛のこと気にしておいたほうがいいかなって思ってさ』
P「あまりおせっかいが過ぎるのもよくないぞ」
奈緒『なんだよ、藍子たちには色々やってたくせに』
P「まあ……分かった。通信しておく」ピッ!
P「……」カタカタカタッ
ピピピッ!
凛『はい』
P「渋谷少尉、大丈夫か?」
凛『NGFのチェックは完了しています。問題ありません』
P「そのことではない、昨日のことだ」
凛『……大丈夫です。やれます』
P「1つだけ言っておく。撃墜してしまうことの不安は誰にでもある」
P「そうだな……前の俺の部下の1人は、艦の皆を守る思いで戦い、不安を乗り越えていった」
凛『守る……』
P「参考程度だ。それに……」
1.P「俺がいるからそんな心配をする必要は無い」
2.P「少尉を気にする、おせっかいな奴がいるんだよ」
↓1
1
>>458
1.P「俺がいるからそんな心配をする必要は無い」
※今後特定のアイドルに対してシナリオ分岐が発生する可能性があります。
P「俺がいるからそんな心配をする必要はない」
凛『……』
P「だから気にせず小隊内で連携を……どうした」
凛『いえ……言い切るんだなぁって。凄い自信ですね』
P「自信とは少し違うな。俺がお前たちの上官だから言えるだけだ」
凛『は、はあ……』
P「別に俺のことはいい。落ちる必要が無ければ、十分に戦闘できるだろう?」
凛『……そう、ですね』
P「後は自分次第だ。頼むぞ、少尉」
ピピピッ!
卯月『プロデューサーさん! ハッチ開放できました!』
P「そうか」
卯月『大丈夫です! 発進してください!』
加蓮『あのさ卯月、少佐だけじゃなくて私たちもいるんだけど……』
卯月『あっ!? え、ええと……みなさん、どうぞ』
未央『あははは……それじゃあ頑張ろっか』
P「そうだな。では行くぞ、出撃する」ギュオオオオオッ!!
卯月『凛ちゃん、発進どうぞ!』
凛『……渋谷凛、NGF-VS02S、NGFヴァルキュリア3号機出ます!』ギュンッ!!
……
…………
――戦闘宙域
ピピピッ!
ありす『各員、次元断層が発生します。指定ポイントより空間転移が発生しています』
白蜂「……」ギュンッ!
白蜂「……」ギュンッ!
ピピピッ!
P『各機、蜂の巣が出現した。レーダーに映っているスティングは4匹だ』
凛「了解です!」
P『GN形態でのマニューバを行う。コンビネーションマニューバはH03だ。水野中尉、セカンドドライバー、支援を頼む』
翠『分かりました。セカンドドライバー、彼女たちのことはお願いします』
奈緒『ああ』
加蓮『凛、寝ぼけないでしっかりやってよ!』
凛「ね、寝ぼけてないから!」ギュンッ!!
加蓮『それならいいよ。少佐、私と未央が前に出ます』
未央『よーし! 少佐、しぶりん、弾幕張るからよろしくね!!』
ボシュシュシュシュシュッ!!
白蜂「!」ギュンッ!
白蜂「!」ギュンッ!
白蜂「!」ギュンッ!
未央『うげっ……ミサイル全部避けられてる……』
白蜂「!!」ブブブゥゥゥゥンッ!!
凛「1匹が別の方向にミサイルを避けた……!」ググッ!!
P『構うなよ少尉』カタカタカタッ!
ドギャアアアンッ!!
白蜂「……」ブブブブ……
ドガアアアアアアンッ!!!!
翠『……命中です。ライフルの砲身冷却を行います』ガションッ!
凛「中尉の狙撃……!」
P『フォローはある。目の前の3匹に集中するぞ』
凛「……了解です!」
P『よし、いまの機動で予測ルートを割り出した。北条少尉、データを送るから指定ポイントに誘導するようミサイルを撃て』
ピピッ!
加蓮『了解です。ニフルヘイム発射!』
ボシュシュシュッ!!
白蜂「!」ギュンッ!
白蜂「!」ギュンッ!
P『よし、誘導ミサイルと遊んでもらっている間にヴァルキュリアシステムを起動する。起動後、各機CG形態に移行だ』
P『セカンドドライバー、バックアップを頼む』
奈緒『了解した』
凛「ヴァルキュリアシステム……起動!」ピシィッ!!
パシュウンッ!!
凛「くっ……! 機動、完了! CG形態に移行!」ガションッ!!
ギュオオオオオッ!!
奈緒『……』バシュゥンッ! バシュゥンッ!
白蜂「……!」ブブブゥゥゥゥンッ!!
凛「セカンドドライバー、離れて!」バシュゥンッ!
奈緒『少尉……?』ガションッ!
凛「ダインスレイヴ!!」ズドォンッ!!
ドガアアアアンッ!!
凛「1機撃破……!」
未央『しぶりん、手前の奴にミサイル撃って!!』
凛「そこっ!!」ボシュシュシュッ!!
ドガガガガガガガッ!!
白蜂「!!」ギュンッ!!
加蓮『未央、飛行ルート制限したよ!』バシュゥンッ! バシュゥンッ!
未央『いまだ! サーベル!!』ブォンッ!!
シュパアアアアンッ!!
ドガアアアアアアアンッ!!
P『これで4匹撃破か』ドガアアアアアアンッ!!
未央『あの人余所見しながら1匹落としてるんですけど……』
奈緒『蜂の巣がまだ残っている。増援が来るぞ』
……
…………
――フレイヤⅡ(ブリッジ)
ピピッ!!
卯月「大尉、蜂の巣からスティングが出てきました。5匹です!」
ありす「規模のわりに多いですね。島村少尉、複合ミサイル発射管1番から10番にアルヴァルディを装填してください」
卯月「はい!」カタカタカタッ!
ピピピッ!
ありす「こちらフレイヤ」ピッ!
晶葉『おいありす、うちのほうのテストも忘れずにやらせてくれよ。あの様子だと助手も忘れてそうだ』
ありす「そうでしたね。P少佐、聞こえますか?」
P『聞こえている。忘れているわけではない』
晶葉『ならしっかりやれよ。ついでにシステムログをリアルタイム転送してくれ』
P『注文が多いな。了解した』ピッ!
卯月「ドッキングかぁ……」
ありす「無くても現状の戦力なら問題ないんですけどね。少尉、アルヴァルディの発射をお願いします。弾幕を張ってドッキング支援をします」
卯月「わかりました! アルヴァルディ発射!」カタカタカタッ!
……
…………
――戦闘宙域
ドガガガガガガガァンッ!!!!
凛「フレイヤからのミサイル……!」ギュンッ!
ピピピッ!
P『渋谷少尉、弾幕が張られている間にドッキングを行う。コンビネーションマニューバVだ』
凛「えええっ!?」
P『稼動データを取るためだ。ついでに、俺やセカンドドライバーがどんな視点で戦闘を行っているか、思考共有で体験しておけ』
凛「少佐の戦闘……」
P『就寝時間にシミュレーターを動かすよりも余程身になる。いけるな?』
凛「……はい!」
P『VPSPをバックパックモードに移行。高度調整……』カタカタカタッ!!
凛「機体背面ユニットを展開、姿勢制御……VPSPとの飛行速度合わせます」カタカタカタッ!
ギュオオオオオオオッ!!!!
整備長『いけー! 少佐ー!!!!』
ありす『だからもう!』
P『よし、行くぞ少尉!』ギュオオオオオオッ!!
凛「ドッキング!!」
プッピガン!!
P「フレイヤ、少尉の機体コードを更新するぞ」
ガションッ!!
加蓮『あれだ、スーパーロボットの合体ってやつ』
奈緒『……』
晶葉『前回よりもドッキング時間が短くなったな。よしよし」
P『ドッキング成功か……よし、ヴァルキュリアシステムを起動する。システム起動、システムリンク状態正常』
ピシィッ!
凛「くっ……!」ビクンッ!
パシュウンッ!!
凛「うっ……うううう!?」ビクンッ!
未央『おお、しまむーと違ってちゃんと出来てる……』
卯月『ううう……どうせ私はイっちゃいましたもん……』
凛「そりゃあ、ね……」ハァ、ハァ……
P『……よし、各機、スティング5匹はこちらで相手をする。残りは蜂の巣を撃破しろ。セカンドドライバー、本田少尉と北条少尉を頼むぞ』
奈緒『了解した。行くぞ』ギュオオオオオッ!!
加蓮『は、はいっ!』
未央『早いって!』ギュンッ!!
P『さて、俺たちはスティングの相手だ』
凛(これが少佐の視界……広くて、色んな物が頭の中に入ってきて……)
P『お前たちと違って俺には余裕があるということだ』
凛「私たちと、同じ場所にいるのに、見えているものが全然違うんだ……未央も、加蓮も、どんな機動をしているのかハッキリ分かる……」
P『それくらいにしておけ。スティングとの距離1100だ。無理に接近せずに1匹ずつ仕留めるぞ』
凛「はい!」ギュオオオオオッ!!!!
……
…………
――戦闘宙域
加蓮「凛、大丈夫かな」
奈緒『多分問題ないだろう。上手くやるさ』
加蓮「……そうだ、セカンドドライバー、ありがとうございます」
奈緒『何の話だ』
加蓮「この前お話したこと。ちゃんとやってもらったみたいなので」
未央『およよ……2人が仲良くなってる……?』
奈緒『まだ戦闘中だ。話は蜂の巣の破壊を終わらせてからだ。水野中尉』
翠『了解です。狙撃用ライフル、出力上げます。3機はダインスレイヴ発射後は離脱し、フレイヤの主砲で巣を破壊します』
未央『よーし、照準合わせて……!』
奈緒『よし、ダインスレイヴ発射だ!』ズドォンッ!!
……
…………
――戦闘宙域
P『ガンダルヴ・ミニオンを射出してスティングの足を止める。射撃ルートは見えているな?』
ガションッ! ガションッ! ガションッ! ガションッ!
凛「見えています! 射線を抜けてサーベルで……!」ブォンッ!!
ギュオオオオオオッ!!!
凛「やあああああああっ!!」
白蜂「!?」
シュパアアンッ!!
ドガアアアアアンッ!!
凛「これで最後……!」ハァ、ハァ、ハァ……
P『よくやった。蜂の巣のほうも終わったようだな……コンディショングリーンだ』
ピピピッ!
ありす『みなさんお疲れ様です。帰艦してください』
凛「了解……」
ありす『……どうしたか凛さん、少佐の視点に合わせて立体機動した気分は』
凛「……射線ルートを選んでもらって、こっちは機動するだけで精一杯でした」
ありす『そういうことです。付け焼刃の訓練で技術が向上することなんてありませんので、今は地道に頑張る段階です』
凛「し、知ってたんですか……」
ありす『当たり前です。艦長が部下が何をやっているか知らないわけないでしょう』
P『ま、渋谷少尉だけではなく、ニュージェネレーション隊はまだまだこれからということだ。期待しているぞ』
凛「はぁ……了解です」
……
…………
――数分後、フレイヤⅡ(カタパルト)
パシュンッ!
P「ふう……」バサッ!
パシュンッ!
奈緒「……」フワッ
P「ん? セカンドドライバー、随分急いで戻っていったな……」
整備長「少佐ー!!」ドタドタドタッ!
P「おお整備長、すまんが機体の整備を頼むぞ」
整備長「へい! セカンドドライバー、どうしたんすかね?」
P「さあ……まあ、気にしなくてもいいだろう」
パシュンッ!
凛「はぁ……」フワッ
P「渋谷少尉、ご苦労だったな」
凛「はい……少佐との立体機動、疲れる……」ハァ、ハァ……
P「そんなものだ。まあ、島村少尉とドッキングしたときよりはやりやすかったよ」
翠「Pさん」フワッ
未央「しぶりんお疲れさまー」
加蓮「ちゃんとやれてるじゃん。安心したよ」
凛「もう……別に、最初から大丈夫だったよ」
加蓮「どうだか。まあ、出来たならいっか」
翠「最初に比べれば、それなりに練度も上がってきましたね。良いことです」
凛「……」ハァ、ハァ、ハァ……
加蓮「凛?」
P「……そうか、ドッキングしたからか」
未央「あー……」
翠「とりあえず……浴場に行きましょうか」
……
…………
――数分後、フレイヤⅡ(浴場)
未央「ちょっ、ちょっと少佐、脱ぐときまで一緒っていうのは……」
加蓮「あ、あっち向いてて……」
P「っと、すまんな」
翠「みなさん早く脱いで浴場に……凛さん、大丈夫ですか?」
凛「……ちょっと、キツイ……かも」ハァ、ハァ、ハァ……
P「これまでの戦闘での蓄積もあるか……セックスしたほうがいいか?」
凛「……する」ハァ……ハァ……
P「……分かった。自分でスーツは脱げるか?」
凛「脱がせて……」ムラムラムラ
P「了解した」グッ……!
……
…………
――浴場
未央「あー……私もなんだかムラムラしてきた……」ザブッ!
翠「みなさん、Pさんにセックスして頂きますか?」
未央「ええっ!?」ビクッ!
加蓮「い、いや……別にいいかな……ていうか、ほら……」チラッ
凛「んっ……少佐……んっ、んっ!」ジュプッ! ジュプッ! ジュプッ!
P「ちょっ、待て。お前……身体くらい洗わせろ……」グッ!
凛「んっ、んふぅ……んちゅっ……」チュッ、ズゾゾゾゾ!!
P「くっ……いきなり咥えてくる奴があるか……!」
加蓮「凛……すっかり変わり果てた姿に……」
翠「あの様子ですと、以前のようなゾーニング状態となっているみたいですね。今回は……凛さんのお相手だけで終わってしまいそうですね」
未央「以前のようなって……中尉も昔あんな感じだったんですか?」
翠「そうですね」
加蓮「そうですねって……」
凛「ぷはっ……しっ、少佐……はやく、セックス……!」ハァ、ハァ、ハァ……
P「分かった、分かったから。言われた通りにするから少し落ち着け……」
凛「……」ハァ、ハァ、ハァ……
P「ほら、大丈夫か? それで、俺はどうすればいい?」
凛「……い、挿れて」ハァ、ハァ、ハァ……
P「分かった。体制はどすうる?」
凛「も、もう……とにかく、早く……ほら……」グイッ……!
クチュッ……
加蓮「凛が四つん這いになってお尻突き出してる……」ムラムラ……
未央(あんなにお尻突き出しちゃうなんて、しぶりんじゃなくてしりりん……だめだ、煩悩が消えない……)ムラムラ……
凛「早く、早く……!」ハァ、ハァ、ハァ……
P「それならそんなに尻を振るな。いま挿れてから動くな」スッ……
ヌチュッ、ヌチュッ……
凛「ん、んっ……!?」ビクッ!
P「大丈夫か? 挿れるぞ……」グッ!
ズプププププ……!!
凛「はっ、はああああぁあぁぁ……!!」ビクッ、ビクンッ!!
P「……全部、入ったぞ。分かるか少尉?」
凛「んっ、はぁ……し、少佐の、ちんぽ……ディルドーより、全然、太くて……」ハッ、ハッ……!
P「ゆっくり動くからな……」ズチュッ、ズチュッ……
凛「くっ……あっ、あっ、あああ……!」ビクッ! ビクッ!
凛「も、もっと動いて……!」ハッ、ハッ、ハッ!
P「分かった。では動くぞ」
パンッ、パンッ、パンッ!!
凛「はっ、はっ、はあっ! あっ、ん……あっ、ああああ……!」ビクンッ!
未央「うわー……しぶりんのあの顔」
加蓮「口から凄い涎……」
凛「あ……はっ、しょう、さ……私、ちゃんとできたから……!」パンッ! パンッ! パンッ!
P「ああ、そうだな……しっかりと戦えていたぞ。ご褒美をやらんとな……!」グイッ!
パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!
凛「あっ! あっ、あひぃっ!? あっ、ちんぽ……あっ、んああああっ!!」ビクンッ! ビクンッ!
P「くっ、キツイな……少尉……!」ハァ、ハァ、ハァ……
凛「ダメ……こんな、あっ、イクッ、あっ、あああ……!!」ビクッ! ビクッ!
P「ああ、好きなときにイっていいぞ……俺も、早くしてくれないと出てしまいそうだ……!」
パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!
凛「あ゛! あ゛あ゛! あっ、イグッ! イッ……あ゛っ! イグッ!!」ビクンッ! ビクンッ! ビクンッ!
ブシャアアアアアッ!!
P「少尉、イったか……くっ、お、俺も……!」グッ!
凛「あ゛! あ゛あ゛あ゛っ!!」
1.中に出す
2.外に出す
このレスの投下から3分後の最初のレス(コンマ分含む)
↓1
1
>>481
1.中に出す
※今後特定のアイドルに対してシナリオ分岐が発生する可能性があります。
P「ぐっ……で、出る……!」グッ!!
凛「んあ゛っ!?」ビクンッ!
ビュルルルルルルッ! ビュルッ! ビュクッ!
P「あ、あああ……」ビクンッ、ビクンッ!
ドクンッ! ドクッ、ドクッ……ドプッ……!
凛「あ……ダメ……中……」ズルッ……
ドサッ!
P「くっ……はっ、はぁ……」ハァ、ハァ、ハァ……
ゴポッ……
凛「中出し、気持ちいぃ……あ……最低……」ピクッ、ピクッ、ピクッ……
P「ど、どっちだ……まあ、満足したか……?」ハァ、ハァ……
凛「う、ん……はぁ……」ピクッ……ピクッ……
P「まあ……それなら、いい」ハァ……
加蓮「めっちゃ精子垂れてる……」
未央「う、うわぁ……」
翠「羨ましい……」
……
…………
※一部アイドルのステータスが変更されます。
キャラ名:島村卯月
戦闘適正 :48(Eランク)
オペレーター適正:33(Fランク)→48(Eランク)
指揮官適正 :26(Gランク)
性欲 :60
モバPへの親愛度:21(並)
キャラ名:渋谷凛
戦闘適正 :54(Dランク)→64(Cランク)
オペレーター適正:34(Fランク)
指揮官適正 :38(Fランク)
性欲 :60→90(戦闘直後)→50(セックス後)
モバPへの親愛度:36(並)→66(良好)
キャラ名:本田未央
戦闘適正 :52(Dランク)
オペレーター適正:48(Eランク)
指揮官適正 :40(Fランク)
性欲 :30→45(戦闘直後)
モバPへの親愛度:11(並)
キャラ名:北条加蓮
戦闘適正 :38(Fランク)
オペレーター適正:23(Gランク)
指揮官適正 :75(Bランク)
性欲 :30→45(戦闘直後)
モバPへの親愛度:32(並)
キャラ名:水野翠
戦闘適正 :75(Bランク)
オペレーター適正:56(Dランク)
指揮官適正 :90(Aランク)
性欲 :45→60(戦闘直後)
モバPへの親愛度:178(情愛)
――フレイヤⅡ(ブリッジ)
凛『あ……ダメ……中……』
卯月「ああっ、凛ちゃんが中出しされてる……いいなぁ、気持ち良さそう……」
ありす「ちょっと卯月さん、モニターで覗きばかりしていないで、早く艦チェックを――」
キィィィィン……
ありす「……」ピクッ
卯月「す、すみません! いま残りの分やりますっ!」カタカタカタッ!
ありす「……」
卯月「あ、えっと、大尉……」クルッ
ありす「……」
卯月「……大尉?」
ありす「……はい、何か言いましたか?」ピクッ!
卯月「あ、えっと、一次チェックは終わったので……」
ありす「……」フルフル
卯月「大尉?」
ありす「いえ、なんでもありません。確認します」
ありす(いま、何か頭の中で……)
……
…………
――同時刻、木星圏宙域、ノルンM-01(メインブリッジ)
フレデリカ「フーンフンフフーンフンフ――」
キィィィィン……
フレデリカ「フー……?」ピクッ
パシュンッ!
智絵里「ご、ごめんなさい、またNGFを壊しちゃって……」グスッ
ちひろ「まあまあ、怪我もなく無事に回収できてよかったですよ、智絵里ちゃん」フワッ
フレデリカ「……」
智絵里「あ、フレデリカさん……フレデリカ、さん?」
フレデリカ「……ん?」ピクッ!
ちひろ「どうしたんですか? ぼけーっとブリッジで浮かんで」
フレデリカ「ううん、何でもないよ。こう、フワフワ身を任せるのってたまに必要だもんね?」
ちひろ「はぁ……?」
フレデリカ(あれー……いまの……)
……
…………
――同時刻、ナシヤマ(P家)
キィィィィン……
美波「えっ?」ピクッ!
文香「いま……確かに……」
藍子「聞こえた……」
夕美「誰かの……声……でも、とっても……」
……
…………
――木星圏宙域コロニー『ハマヨコ』、J-02(メインブリッジ)
J-02艦長「急ぎ召集してもらって済まない。だが、次元振動の観測結果でレベル8が算出された」
J-02艦長「これにより、J-02も先に作戦行動を取っているJ-01、M-01、M-02に合流することとなった」
J-02艦長「緊急ということもあり、I@LPの予定をキャンセルさせてしまってすまないが……」
J-02艦長「ここでプロジェクト・ヴァルキュリアの詳細を聞いているのは私だけだ。次の作戦、フレイヤと合流するまではよろしく頼む」
愛梨「はーい、十時愛梨大尉と神崎蘭子中尉、木星圏での干渉装置の設置作業作戦に参加しますっ」
蘭子「蘇りし我の翼……いま新たな覚醒のときを迎える!」
……
…………
というわけで本日はこれで終了します。次は明日か明後日くらいか……
本日もお付き合い頂きありがとうございました。
安価1つ2つほど消化したいのでどなたかいらっしゃいましたら22時頃から再開する予定です
――数日後、フレイヤⅡ(ブリッジ)
フレデリカ『えー、アタシもメッセンジャーに会いたいあいたいー!』
ちひろ『ちょ、ちょっとフレデリカさん静かにしてください……』
フレデリカ『だって約束したもん、プロデューサーのウソツキー!! 体中針で穴だらけになってもアタシは助けないからね!』
P「機会があったらと言っただろう。別行動だし今回は仕方が無い」
ありす「相変わらずうるさい人ですね」
翠「ビーですよ?」
ちひろ『もう……それでPさん、次の作戦ですが……』
P「ああ、大佐から連絡があった。やはり指定宙域ポイントで合流だな」
ちひろ『作戦開始まで1週間……ハマヨコで合流してからじゃ間に合いませんからね』
晶葉『フレイヤの補給はどうするんだ。何度か戦闘しているぞ』
ちひろ『一応、私たちがハマヨコを出るときにフレイヤの分を出しておきます。艦とNGFは壊さないでおいてくださいね』
翠「M-01で艦内補給ですか……手間が掛かってしまいますね」
整備長「仕方ねえな……まあ、俺たちの都合で別行動ってんだから文句も言えねえか」
ちひろ『私たちのほうはハマヨコで補給している最中なので、リストを頂ければ追加でM-01に積んでおきますよ』
P「了解した。北条少尉、各班の補給申請リストを纏めておいてくれ」
加蓮「分かりました」
ちひろ『さて、それじゃ私は本部に寄っておきたいので、通信切りますね』
フレデリカ『えー』
P「合流したら顔を出しにくればいい」
フレデリカ『むー……まあいっか。いまのうちにメッセンジャーに聞きたいこととか、色々紙に書いておこーっと』
ちひろ『ホント気まぐれなんですから……それではPさん』
P「ああ、またな」スッ……
智絵里『あ、いま――』
ピッ!
ありす「現在の予定航路で進行すると、3日後にはノルン艦隊と合流できますね」
P「ああ」
未央「次の戦闘、大型の蜂の巣……」
卯月「す、少し不安……あ、とっても不安です……」
翠「レベル8なら、大規模の巣が転移してくる可能性が高いですからね。予測でもそのような結果になっていますし……」
凛「プロデューサー、過去の戦闘記録って……」
P「木星圏で大規模の蜂の巣が最近出たのは……確か2年前だったか」
ありす「そうですね。フレイヤが直接参加したのはもっと前ですが、直近だとその時期だったはずです」
加蓮「参考に後で映像記録見ておく?」
未央「そうしよっか」
P「まだNGFの配備を進めている最中の時期だな」
晶葉『正式版の配備が始まってすぐの頃だ。まだグレイプニールでの戦闘が主体だったはずだ』
整備長「あの頃は少佐もギリギリ前線にいた頃でしたっけ。俺も少佐について行ってフレイにいたからなぁ」
ありす「あなたたちホント仲良いですよね」
P「まあな」
整備長「んでも少佐はその戦闘が終わってから退役したし、俺もノルンに回されたからなぁ……」
P「まあ、昔の話だ。結局戻ってきているしな」
加蓮「アルヴィスの履歴で映像記録はっと……」カタカタカタッ
凛「加蓮は、あまり不安じゃなさそうだね」
加蓮「……私は、土星圏にいた頃に大規模の蜂の巣と戦闘したこと、あるから」カタカタカタッ
P「……」
ピピッ!
加蓮「あ、これかな? 履歴見つけたから後で見よっか」
ありす「会議室使ってもいいですよ。今のところ、次の次元振動の観測ポイントは2日後に到着するはずですし、それまで戦闘はありませんから」
卯月「それじゃあ今から見てもいいですか?」
翠「勉強ですし、構いませんよ。いいですよねPさん?」
P「まあ、いいか。ブリッジは俺たちでいればいいし」
加蓮「分かりました。それじゃ行こっか」フワッ
凛「うん。大尉、すみませんけどお願いします」
整備長「それじゃ俺も格納庫戻るかぁ……」
晶葉『私も通信を切るぞ。助手よ、渡した分の作業、早めにやっておけよ』
ピッ!
……
…………
――フレイヤⅡ(通路)
未央「映像記録見終わったらさ、机上で……あ」フワッ
奈緒「……」フワッ
凛(セカンドドライバーだ……)
未央(KNだ)
卯月(お面ちょっとズレてる……)
加蓮「あ、セカンドドライバー」
奈緒「……少尉たちか、どうした?」
卯月「お……仮面、ちょっとズレてますよ」
奈緒「……」クイッ、クイッ
加蓮「いまからニュージェネレーションの勉強用に、2年前に木星圏で起きた大規模の蜂の巣攻略戦の映像記録を見にいこうかと思って」
凛「私たちは戦闘経験がないから……今のうちにどういう戦い方をすればいいのか気になったんです」
奈緒「そうか」
加蓮「よかったセカンドドライバーも一緒に見ませんか?」
卯月(えっ!?)
未央(振るの!?)
奈緒「……」
加蓮「あ、もしかして……いま、忙しかったですか?」
奈緒「……いや、分かった」
加蓮「よかった。それじゃあ行きましょう」
……
…………
――数十分後、フレイヤⅡ(会議室)
凛「……いまのところ、奥の小隊、マニューバ崩さないで捌いてたね」
卯月「えっ、どこですか?」
凛「ちょっと巻き戻していい? ここのところ……」ピッ!
未央「あ、ホントだ……いまのY06だよね。後ろに付いたグレイプニールで対処するんだ……」
奈緒(この映像、何度も見たなぁ……Pさんが勉強だとか言って……)
加蓮「……」
奈緒(加蓮、ずいぶん熱心に見てるな……まあこっちのNGは新人だし、加蓮のほうが先輩だからしっかりしておかないとダメだよな)
加蓮「……」
凛「あ、いま映ったのってプロデューサーだよね」
未央「どれどれ?」
卯月「そこで飛んでるビームウィングの機体ですよね?」
未央「ああー……って凄い速度で映像に入ったり消えたりでよくわかんないや……」
……
……………
――数時間後、フレイヤⅡ(艦長室)
P「……」カタカタカタカタッ
ピピッ!
P「ん、通知が……J-02から?」ピッ!
P「……そうか、合流するのか」
P「整備長、いるか?」ピピピッ!
整備長『へい、どうしたんですか?』
P「交換用のコックピットブロック、余っているか?」
整備長『それならいくつか……どうしたんで?』
P「いや、それならいい。すまんが2つほど、いつでも使えるように準備をしていてくれ」
整備長『了解っ』
ピッ!
P「……」
安価選択(会いに行くアイドルを下記から選択してください)
1.卯月
2.凛
3.未央
4.加蓮
5.セカンドドライバー
6.ありす
7.翠
8.他のことをする
このレスの投下から5分後の最初のレス(コンマ分含む)
↓1
2
卯月:0
凛:1
未央:0
加蓮:1
KN:1
ありす:0
翠:0
他:2
ほーん
>>539
2.凛
――フレイヤⅡ(休憩所)
P(2人が戦闘に参加するのか……)
ピッ、ピッ……
P(……確かに、心強くはあるが)
凛「ん?」フワッ
P「……」
凛「プロデューサー」フワッ
P「……少尉か」
凛「何やってたんですか? こんなところで……」
P「少し花壇を見ていただけだ。映像記録は見終わったのか?」
凛「それが、未央が他の記録も見ておこうよって言い出して……未央が他の記録を取りにいってる間、少し休憩していたんです」
P「そうか」
凛「……プロデューサー、その、この前は……迷惑掛けて、すみませんでした」
P「ん、何のことだ?」
凛「就寝時間守らないで訓練してたこと、もしかしたら突然戦闘が起きる可能性もあるのに、体調管理もしっかりやれてなくて……」
P「もう終わった話だ。それに、俺はセカンドドライバーとの訓練に少尉を付き合わせただけだしな」
凛「……」
P「なんだその目は」
凛「いえ、プロデューサーがそう言うなら……私もそういうことにしておこうと思います」
P「ああ、そうしておけ」
凛「セカンドドライバーにも、後でお礼言っておかないと……」
P「……まあ、そこら辺は任せるが」
凛「加蓮がセカンドドライバーも捕まえて、みんなで映像記録見ているしそれが終わった後にでも……」
P(捕まったのか……)
P「まあ……」
1.P「頑張って勉強して、そのうち俺と満足にマニューバを行えるようにしておけ」
2.P「どこかのおせっかいのためにも、今のうちから頑張っておけ」
↓1
2
>>543
2.P「どこかのおせっかいのためにも、今のうちから頑張っておけ」
P「どこかのおせっかいのためにも、今のうちから頑張っておけ」
凛「おせっかい?」
P「まあ……大体察しが付いているとは思うがな」
凛「……まあ、そうですね」
P「あの時間にわざわざ付き合った奴と、そいつに相談を持ちかけた奴がいるということだ」
凛「はぁ……それじゃあ勉強が終わったら2人にお礼言わないと。プロデューサー、教えてくれてありがとうございます」
P「俺から聞いたとは言うなよ」
凛「分かっています。それじゃあ、そろそろ戻ります」フワッ
P「……まあ、これくらいならいいか」
P「あとで、セカンドドライバーに何か言われるか……まあ、少尉が上手く言っておいてくれればいいか」
……
…………
※一部アイドルのステータスが変更されます。
キャラ名:渋谷凛
戦闘適正 :64(Cランク)
オペレーター適正:34(Fランク)
指揮官適正 :38(Fランク)
性欲 :50
モバPへの親愛度:66(良好)→76(良好)
――数十分後、フレイヤⅡ(会議室)
未央「次の記録流すよー。ちょっと古いヤツだけど」
奈緒「……」
卯月「いつ頃の映像なんですか?」
奈緒「……」
未央「えっと、土星圏のヤツで……3年前くらいのヤツかな」
ピッ!
加蓮「……!」
奈緒「……」ピクッ
凛「確かにちょっと古いね。NGFも無かった頃でしょ?」
未央「でも大規模戦の映像みたいだったし、参考になるかなって」
卯月「うわぁ……まだグレイプニールしかいない……相手も、キラー・ビーで……」
加蓮(この戦闘……)
奈緒「……」
凛「この頃の戦闘、凄く辛そう……」
未央「そうだね……グレイプニールしか配備されていないし、それで大規模の蜂の巣相手なんて……」
卯月「あっ、またグレイプニールが1機……」
加蓮「……!」
加蓮(いま撃墜したの……私……)
加蓮「……」グッ……
奈緒(この戦闘……やっぱり、加蓮の……)
卯月「大丈夫かな……NGFに乗ってるけど、私たちまだ新人ですし……」
未央「うん、何とか……何とかなるよ。みんなで出撃するんだからさ」
加蓮「……そうだよ」
凛「加蓮?」
加蓮「大尉も、少佐もいるし、私も……だから、みんなは心配しなくてもいいから」
卯月「……そうですよね、みんな一緒に戦ってくれるんですから!」
加蓮(そう……あのときとは違う、今度は私がみんなを守る立場だから……)
奈緒「……」
……
…………
――数時間後、フレイヤⅡ(通路)
奈緒「……」フワッ
加蓮「セカンドドライバー!」
奈緒「……少尉か、どうした」
加蓮「あ、いえ、その……」
奈緒「何もないなら――」
加蓮「……あの、時間があるなら、アニメ見ませんか?」
奈緒「……」
加蓮「あ、用事があるなら……」
奈緒(さっきの映像を見た後か……)
奈緒「……構わん」
加蓮「それじゃあ――」
奈緒「ここからなら、少尉の部屋が近い。そこで見るか」
加蓮「あ、はい。それじゃ行きましょうか」
……
…………
――数十分後、フレイヤⅡ(加蓮の部屋)
<ウワーッ!! ジュウリョクハビームノハンイカラ……
奈緒「……」
加蓮「……さっきの映像記録」ボソッ
奈緒「なんだ?」
加蓮「あのとき……蜂の粒子砲で撃墜されたグレイプニール……私なんです」
奈緒「……そうか」
加蓮「あの後……対話の日の戦闘があったのに……負傷して、私は戦闘に参加できなくて……」
『コロニー級との戦闘前で、艦がゴタゴタしてるから結局降りれなかったな。もうしばらく、医務室生活だな』
『ううん……みんなと出撃できない代わりに、ここで見てるから……だから……』
『大丈夫だ。菜々さんも、みんないるんだし……あたしが、守ってやるよ』
『うん……』
加蓮「みんなが……奈緒が……」
奈緒「……」
……
…………
――3年前、ナシヤマ、オート・クレール社(オフィス)
奈緒「あたしが……死んだ……?」
P「軍のデータベースに同名の神谷奈緒というパイロットが確認できた。S-02に配属されていたらしく、知り合いにお前の特徴を話したら確かに艦にいたとのことだ」
奈緒「で、でも……」
P「そうだ。あの日……コロニー級との戦闘で、ラピッドストライカー隊は安部菜々中尉と北条加蓮少尉を残して、皆死亡した」
P「正確には、その前の戦闘……大規模の蜂の巣攻略戦で、部隊の大半は……」
奈緒「そんな……か、加蓮も……加蓮は、加蓮がいるのか!?」
P「北条少尉は前の戦闘で負傷し、コロニー級との戦闘には参加しなかったらしい。いまはホクドウの軍病院にいるらしいが……」
奈緒「そうか、加蓮……」
晶葉「……これは私の勘だが」ギシッ
奈緒「晶葉?」
晶葉「恐らく、この世界にいた神谷奈緒は生きている」
P「どういうことだ?」
晶葉「向こうの世界にいる私とはしばらく通信が取れていないが、コロニー級との戦闘時、非常に大規模な次元断層が発生していた」
晶葉「以前から別世界の私と、次元振動について時折通信でやり取りをしていたが……奈緒のいた世界が、別世界の私と通信していた場所であれば……」
晶葉「こちらの世界の神谷奈緒は、ここにいる神谷奈緒と存在する世界が入れ替わった可能性がある」
奈緒「この世界のあたしが……あたしの世界に……」
P「それは本当なのか?」
晶葉「分からん。次に通信することが出来たときに確認するしかないが……」
……
…………
………………
……………………
――フレイヤⅡ(加蓮の部屋)
加蓮「あのとき……私はみんなに守ってもらって……負傷したときの戦闘も、そうだった」
加蓮「私が医務室にいるとき、ずっと言ってたんです」
『あたしがいたのに……加蓮、ごめん……』
奈緒「……」
加蓮「おかしい話ですよね。奈緒、隊長でもないのに、私のこと守ってあげれなかったって……別に、死ななかったのに」
奈緒「……大切だったんだ。北条少尉のことが」
加蓮「そう、なのかな……」
奈緒「ああ……そうでなければ……」
加蓮「奈緒……」
奈緒(……そうだ、加蓮は、あたしが守らないと。ここにいたあたしが、戻ってくるまで)
<チクショー! ゲキガンフレアー!!
……
…………
――翌日、フレイヤⅡ(格納庫)
パシュンッ!
卯月「はぁ……はぁ……」
未央「はー……はぁ、終わった……」ハァ、ハァ、ハァ……
翠「予定通りであれば、明日は次元振動の観測ポイントに到着します。戦闘になりますし、今日はこれで訓練を終了しましょう」ピピッ!
加蓮「あ、ありがとうございます……」ハァ……ハァ……
凛「セカンドドライバーも、付き合ってくれてありがとうございます……」
奈緒「……たまにはな」
P「よし、では各自スーツを洗浄に出して風呂に入って来い。その後は指定ポイントまで交代でブリッジの監視を行う」
卯月「は、はいっ!」
未央「お……お風呂いこっか……」
凛「そうだね……それじゃあ、プロデューサー」ハァ……
P「ああ、3Nでの訓練なんだ、あまりのんびりするなよ」
卯月「い、いってきまーす……」フワッ
奈緒「……」
翠「すみませんセカンドドライバー、新人たちの訓練のお相手をして頂いて……」
奈緒「いや、いいんだ。少しあたしも気になってたから」
P「どうした?」
奈緒「昨日、昔加蓮が乗っていたグレイプニールが撃墜された戦闘の映像記録を見たんだ。それで、加蓮のヤツ……」
P「そういうことか。まあ、思うことはあるだろう」
奈緒「最後は、部隊に菜々さんと加蓮しか残らなかった……こっちにいたあたしも含めて、残りは……」
翠「防衛できていたとはいえ、当時の土星圏は特に厳しい状況でした。割り切れないとは思いますが、そういった部隊が出てしまうのは、仕方が無いことかと……」
奈緒「それでも、な……そりゃあ、あたしの知らない加蓮だけど……やっぱり、守ってやりたいから……」
P「前にも言ったと思うが、そこまでするなら仮面を外したらどうだ?」
奈緒「いや、このままでいい。この世界の加蓮にとって、あたしは加蓮の知らないあたしなんだ。複雑な気持ちにもなるだろうし……」
奈緒「セカンドドライバーとして、気付かれないうちに元の世界に帰って、向こうにいるあたしがこっちに戻ってくればいい。それで全部元通りだ」
翠「……私も、Pさんも、ありすさん……アインフェリア隊のみなさんは、違います」
奈緒「え……?」
翠「あなたという人間に出会い、言葉を交わしました。もしセカンドドライバーが望んだ通りの結末を迎えたとして……」
翠「私たちには、あなたとの思い出が少なからずあります。全てが元通りにはなりません」
奈緒「翠……」
翠「私は、突然セカンドドライバーが私たちの前から姿を消す……そのような別れ方はしたくはありません」
P「俺たちがこうして出会ったことに、何かしらの意味があるかもしれん。俺も、時が来てただ別れて終わりという無駄な出会いには……したくないな」
奈緒「……」
……
…………
――数時間後、フレイヤⅡ(レッスン場)
奈緒「……」
奈緒(あたしが、この世界にいること……)スッ……
キュッ!!
タンッ! タンッタタンッ!
キュッ、キュッ!
奈緒「……」
奈緒(もう、昔やったステップもほとんど覚えてないな……ここに来て、こんなことする余裕もなかったっていうか……)
奈緒(アイドルとしてのあたしにとっては……この世界にいることは、無駄なことかもしれない……)
奈緒(元の世界に戻ったとき、加蓮や凛はまだアイドルやってるんだろうか? やってたとして、あたしは2人とまたアイドルをやれるんだろうか……)
加蓮『おかしい話ですよね。奈緒、隊長でもないのに、私のこと守ってあげれなかったって……別に、死ななかったのに』
奈緒(あたしが今ここにいる意味……また、加蓮にこっちの世界のあたしと……)
奈緒(でも、そのときにあたしはもう……)
……
…………
――翌日、フレイヤⅡ(ブリッジ)
ピピッ!
卯月「大尉、次元振動の観測ポイントに到着しました!」
ありす「次元断層発生までは後1時間……余裕がありますね」
凛「今回も極小規模の蜂の巣か……」
卯月「作戦の前ですし、頑張りましょう!」
P「干渉装置設置作業時の作戦とはレベルは違うが、今回のコンビネーションマニューバの調整もしておけ」
未央「しまむー、震度レベルは?」
卯月「振動レベル……2です!」カタカタカタッ!
奈緒「……」シュッ!
加蓮「あ、セカンドドライバー、もうシューターで先に行っちゃった」
翠「私たちも行きましょうか」
ピピピッ!
卯月「あ、その前に通信が……こちらフレイヤです」
晶葉『おい助手、まだいるか?』
P「どうした?」
晶葉『今回の戦闘、ドッキングは行わず単機でヴァルキュリアシステムを起動してくれ。通常機動時のバイタルデータ取得ログがほしい』
P「了解した。橘大尉、聞いての通りだ」
ありす「分かりました。P少佐はニュージェネレーション隊の援護と、蜂の巣の破壊にあたってください」
P「そうさせてもらう。皆は水野中尉とセカンドドライバーに任せるとするか……皆、しっかりやれよ」
凛「はい!」
ありす「では戦闘準備に入ります。今回、ブリッジでの管制担当は本田少尉、残りのメンバーは前線部隊としてNGFに搭乗して出撃です」
未央「みんな頑張ってね!」
卯月「頑張ります!」
加蓮「当然、ちゃんとやってくるから」
P「よし、では行くぞ」
……
…………
――フレイヤⅡ、カタパルト(機体内)
凛『よし、機体チェック終了』
卯月『いつでも発進できます!』
加蓮「こらこら2人とも、大きな作戦まで少し緊張してきてるのは分かるけど、今回はその前の戦闘なんだからいつも通りやってよね」
凛『わ、分かってるから……』
P『まあ、気を引き締めて戦闘しろよ』
卯月『はい……!』
加蓮(NG隊から見れば、私は先輩だもんね……何かあったら、あたしのほうで守ってあげないと)
未央『ハッチ開放! NGF各機、出撃どうぞ!』
P『了解した。出撃するぞ』
翠『分かりました』『
ギュオオオオオオッ!!
……
…………
>>560訂正
――フレイヤⅡ、カタパルト(機体内)
凛『よし、機体チェック終了』
卯月『いつでも発進できます!』
加蓮「こらこら2人とも、大きな作戦まで少し緊張してきてるのは分かるけど、今回はその前の戦闘なんだからいつも通りやってよね」
凛『わ、分かってるから……』
P『まあ、気を引き締めて戦闘しろよ』
卯月『はい……!』
加蓮(NG隊から見れば、私は先輩だもんね……何かあったら、あたしのほうで守ってあげないと)
未央『ハッチ開放! NGF各機、出撃どうぞ!』
P『了解した。出撃するぞ』
翠『分かりました』
ギュオオオオオオッ!!
……
…………
――戦闘宙域
ピピピッ!
ありす『各機聞こえますか。次元断層により空間転移が発生しました。蜂の巣が出現します』
白蜂「!」ブゥゥゥンッ!!
凛『来た……!』
ありす『レベル2、極小規模の蜂の巣でレーダーにはスティングが3匹です』
P『観測通りか。水野中尉、セカンドドライバー、3人を頼むぞ。俺はミサイルを撒いてからそのまま蜂の巣へ向かう』
翠『お1人で大丈夫ですか?』
P『ファフニールがあるから問題ない。巣の破壊が完了したら戻ってくる』ギュオオオオオオッ!!
ボシュシュシュシュシュシュッ!!
奈緒『では行くぞ。マニューバは3人で組め』
翠『3人は加蓮さんを軸にコンビネーションマニューバY02でお願いします。不用意に接近せず、近接戦闘はセカンドドライバーに処理してもらいます』
卯月『はい!』
加蓮「それじゃあみんな、ヴァルキュリアシステム起動していくよ!」
……
…………
――フレイヤⅡ(ブリッジ)
未央「大尉、蜂の巣との距離1800です。ずいぶん強気に前に出ますね……」
ありす「少佐が蜂の巣の対処に向かっているからです。ティルウィング1番2番、発射準備!」
未央「よーし、射線軸を確保……蜂の巣からスティングが出てきました。数は3匹!」
ありす「構いません。少佐」ピピピッ!
P『フレイヤの主砲か?』
ありす「はい、射線上から退避して戦闘を行ってください」
P『了解した。出てきた奴等は落としておく』
未央「大尉、ティルウィング発射準備完了です!」
ありす「分かりました。ティルウィング1番2番、発射!」
……
…………
――戦闘宙域
ドギャアアアンッ!!
白蜂「……」ブブブ……
ドガアアアアアアンッ!!
翠『命中確認、遠距離狙撃ライフルの砲身冷却を行います』ガションッ!
奈緒『各機、CG形態に移行して射撃体勢、スティングの足を止めろ!』ギュオオオオオッ!!
加蓮「了解! 凛、卯月、姿勢制御してライフル構えて!」バシュゥンッ!
卯月『頑張ります!』バシュゥンッ! バシュゥンッ!
凛『セカンドドライバー!』バシュゥンッ!
奈緒『問題ない、ソードを展開する』ガションッ!
白蜂「!?」
白蜂「!?」
奈緒『はああああああっ!』ヒュカカカッ!
ズバアアアアアッ!!!!
ドガアアアアンッ!!
卯月『やりました!』
凛『これで3匹、少佐のほうも巣を破壊したみたいだし……』
加蓮「よかった……セカンドドライバー、ありがとうござます」
奈緒『ああ』
……
…………
――フレイヤⅡ(ブリッジ)
未央「蜂の巣、スティング撃破です!」
ありす「了解です」
ピピピッ!
未央「みんなお疲れ様! コンディショングリーンだから帰艦して……」
ピピピピピッ!! ピピピピピッ!!
ありす「っ! いえ、未央さん!」
未央「え、えっ!?」
ありす「各機! レーダーに反応、空間転移ではなく元々ここら辺を移動していたスティングがいます! 数は6匹!」
未央「れ、連続戦闘!?」
ありす「未央さん、全機に索敵結果を転送! 急いでください!」
未央「は、はい!!」
……
…………
――戦闘宙域
P『スティングがニュージェネレーションのほうに……水野中尉!』
翠『砲身冷却がまだ……このままフレイヤより4人のところに向かいます!』
凛『くっ、卯月、左から来てる!』
卯月『あ、あわわ……ミョルニル!!』
ボシュシュシュシュッ!!
白蜂「!!」ギュンッ!
白蜂「!!」ギュンッ!
白蜂「!!」ギュンッ!
卯月『よ、避けられて……!』
加蓮「2人とも!!」バシュゥンッ! バシュゥンッ!
白蜂「!」
ドガアアアアアンッ!!
加蓮「ダインスレイヴ発射!」ズドォンッ!!
奈緒『接近戦をしていたからNGとの距離が……お前たち!!』ギュオオオオオッ!!
白蜂「!」ブブゥゥゥゥンッ!!
凛「1匹抜けて……!?」ガションッ!
加蓮「まだ!」
加蓮『NG隊から見れば、私は先輩だもんね……何かあったら、あたしのほうで守ってあげないと』
加蓮「ドラウプニル!!」ドガガガガガガガッ!!!!
ガキキキキキィンッ!!
加蓮「装甲が抜けない……!」
白蜂「……」ヒュカカカッ!!
ドシュシュシュシュッ!!
加蓮「くっ――」
奈緒『加蓮!!』ギュンッ!
加蓮「!?」ビクッ!!
ドガアアアアアンッ!!!!
奈緒『がああああああっ!?』ビビビビビッ! ビビビビビッ!
加蓮「セカンドドライバー!!」
奈緒『ぐ……このおおおお!!』ブォンッ!!
ズバアアアアアッ!!!!
白蜂「……」
ドガアアアアンッ!!
奈緒『う……』
加蓮「セカンドドライバー……セカンドドライバー!! 応答して!!」
P『貴様等……!』
卯月『少佐!』
P『機体は無事だから問題ない、3人は3Nを連れて帰艦しろ! 水野中尉!』
翠『追いついた……了解です!!』ギュオオオオオッ!!
凛『加蓮! 急いで帰艦しないと!』
加蓮「セカンドドライバー……!」
……
…………
――フレイヤⅡ(カタパルト)
パシュンッ!!
加蓮「セカンドドライバー!!」フワッ!
凛「加蓮!」
加蓮「応答がない……もしかして機体の中で……コックピットブロックの解除コードを……!」カタカタカタッ!!
ピピッ!
加蓮「開いた! セカンド……」
パシュンッ!!
加蓮「え――」
奈緒「う、うう……う……」
凛「セカンドドライバー! 仮面が……」
加蓮「……」
凛「……加蓮?」
加蓮「な、お……?」
……
…………
大分遅くなったので本日はこれで終了します。
本日もお付き合い頂きありがとうございました。
――戦闘宙域
白蜂「!」ヒュカカッ!
ドシュシュシュッ!!
P「当たるか!!」ガションッ!
ドガガガガガガッ!!
翠「ニフルヘイムを!」ボシュシュシュシュッ!!
白蜂「……!」ブブゥゥゥンッ!
白蜂「……!」ブブゥゥゥンッ!
P「奴ら、こちらが更に2匹落としたのを見て……!」
翠「逃がしは――」ググッ!
P「まて中尉! フレイヤ聞こえるか、この宙域を離れる。セカンドドライバーはどうなっている」
ありす「いま医務室に……詳細は戻ってきてからお話しします」
翠「くっ、逃げ足が速い……!!」
P「ブリッジはレーダーの索敵範囲を広げておけ……水野中尉、今回はこちらも退くぞ。奈緒の様子が気になる」
翠「……分かりました」
……
…………
※一部アイドルのステータスが変更されます。
キャラ名:セカンドドライバー(仮面のパイロット)→神谷奈緒
戦闘適正 :87(Aランク)
オペレーター適正 :1(Gランク)
指揮官適正 :1(Gランク)
――フレイヤⅡ(医務室)
ピッ、ピッ……
奈緒「……」
加蓮「……奈緒」
奈緒「……」
加蓮「どうして……どうして、奈緒が……」
P「……」
……
…………
――フレイヤⅡ(ブリッジ)
パシュンッ!
ありす「……」フワッ
翠「……」
卯月「大尉、中尉!」
凛「セカンドドライバーは……」
ありす「奈緒さんの3Nは長時間稼動を想定して調整した機体ですから、装甲強度を上げていたおかげで本人に怪我はありません」
翠「しばらく経てば、目が覚めるでしょう」
未央「なお?」
ありす「……彼女、セカンドドライバーの名前です」
凛「加蓮は……?」
ありす「奈緒さんの傍にいます」
凛「加蓮は……セカンドドライバーのことを、知っているみたいだった……」
翠「ありすさん」
ありす「……北条加蓮少尉は、3年前に土星圏でS-02に所属していた頃、神谷奈緒少尉という方と同じ部隊にいました」
卯月「なお……同じ名前……」
ありす「彼女は――」
……
…………
――フレイヤⅡ(医務室)
奈緒「……ん」ピクッ
加蓮「奈緒……!」
奈緒「あたし、は……」
加蓮「奈緒、私……ここだよ、見える?」
奈緒「加蓮、あたし……」
加蓮「奈緒! なんで、なんで……生きてたなら、言ってくれなかったの……なんで……!」ギュッ……
奈緒「……違うんだ、加蓮」
加蓮「え……」
奈緒「あたしは、加蓮の知ってる……奈緒じゃないんだ」
加蓮「なに、言ってるの……奈緒は、奈緒でしょ……?」
奈緒「……違うんだ、あたしは」
パシュンッ!
晶葉「北条加蓮少尉の知っている、神谷奈緒少尉ではない」フワッ
P「博士か」
晶葉「すまんな、さすがの私もこうなればモリアンから来るさ」
奈緒「晶葉……」
加蓮「でも、奈緒が――」
晶葉「多元世界理論」
加蓮「え?」
晶葉「キラー・ビーたちは空間歪曲現象を利用し、空間転移を行っている」
晶葉「空間歪曲現象により発生する空間のズレを次元振動、次元振動の規模が大きくなるにつれて、次元断層も大規模なものとなる」
晶葉「何故その現象が次元振動と定義されているか……それはそもそも、多元世界論により別の次元……私たちの住むこの次元とは別次元の世界が複数あるという説からきている」
晶葉「……いま少尉の目の前にいる人間は、別の世界からこの世界に空間転移してきた神谷奈緒だ」
加蓮「……なに、それ」
晶葉「細かい話は省略する。結論を言うと、いまこの場にいる神谷奈緒はとある媒体を使い、彼女にとっての別の世界……つまり私たちが存在するこの世界に干渉を続けることで」
晶葉「この世界と接点を持つ存在となり、同一の存在である神谷奈緒中尉と相互に空間転移現象を発生させてしまい、互いの存在を入れ替えてしまった」
晶葉「目の前にいる神谷奈緒は……少尉の知る者ではない。まったくの別人だ」
加蓮「意味分かんない……だって、奈緒はここにいるのに……ねえ、奈緒、生きてたなら、菜々さんにも教えてあげないと……菜々さん、いまも1人で――」
奈緒「……そうか、菜々さんも……この世界だとパイロットだったか」
加蓮「……!」フワッ
ドンッ!
P「少尉……」
パシュンッ!
奈緒「……まあ、こうなるよな。Pさん、晶葉……ごめん」
晶葉「元々、巻き込ませたのは私たちだからな。何も謝ることはないだろう」
奈緒「最後まで、黙っているつもりだったんだけどな」
P「俺がついていながら……すまない、せめて俺か翠が、共に前線で付いているべきだった」
奈緒「ううん、Pさんのせいじゃない……」
奈緒「この世界に来て、美波たちの姿を見て、元の世界に戻るまでは、みんなの分まで戦おうと思って……」
奈緒「みんなの訓練で、強くなった気でいて……でも、結局こうなったんだ」
奈緒「加蓮が悲しむ姿なんて、見たくなかったのに」
『ただいま北条少尉はリハビリプログラムを受けている最中です。こちらからご確認できますが……』
『奈緒……奈緒、一緒にいてあげられなくて……私が、戦えなかったから、奈緒が……』
『ごめんね、奈緒……私のせいで、私の……』
奈緒「加蓮の知らないあたしが、加蓮を悲しませるなんて……加蓮の知らないところで、元通りにしてあげようって思っていたのに」
P「……奈緒、少し寝ておけ。命令だ」
奈緒「命令か……分かった」
奈緒「……」
晶葉「いいのか?」
P「いいんだ。行くぞ」フワッ
パシュンッ!
……
…………
――数分後、フレイヤⅡ(ブリッジ)
凛「加蓮の知ってる、神谷奈緒じゃない、別人……」
ありす「この世界にいた神谷奈緒は、記録上では対話の日の戦闘で死亡しています」
卯月「それじゃあ、加蓮ちゃんにとって、死んだはずの奈緒ちゃんが生きていたと思ったけど……」
未央「実はまったくの別人だったってこと、かぁ……」
翠「そういうことです。別の世界に行ってしまった神谷奈緒さんが、この世界に戻ってこれる確証もない状態で……」
パシュンッ!
P「戻ったぞ」
晶葉「全員いたのか」
卯月「プロデューサーさん!」
凛「2人は?」
P「奈緒は寝かせておいた。少尉は……少し前に医務室を出て行った」
晶葉「まあ、そういうことだ」
凛「加蓮……」
P「その話は一旦終わりだ。皆、コンディションイエローで待機しておけ。戦闘宙域を離れたが、まだスティングが残っている」
凛「でも、2人が――」
P「命令だ。気持ちはわかるが、こちらはモリアンを随伴させている。レーダーがスティングを捕捉次第出撃して撃破する」
翠「ですが、Pさんの機体は……」
P「VPSPのオーバーホールを優先させていると他の機体の整備が終わらんし、NGFが優先だ。ありす、場合によっては機体を借りるぞ」
ありす「それは構いませんが……」
P「ニュージェネレーション隊はブリッジにて待機、本田少尉は継続してレーダーの監視だ」
未央「り、了解です」
P「ありす、艦長室に戻るぞ。ちひろさんに状況くらいは話しておかねばならん。翠と晶葉もブリッジにいてくれ」
翠「分かりました」
晶葉「それなら私はすることもないし、格納庫にでも行ってるぞ」
P「任せる。ではありす、行くぞ」フワッ
パシュンッ!
……
…………
――フレイヤⅡ(通路)
ありす「いいんですか?」
P「……よくはない」
ありす「それなら、やはりお2人の――」
P「ありすは艦長室に戻ってちひろさんに報告しておいてくれ」
ありす「Pさんは?」
P「今回の件は2人の問題だ。俺たちがどうこう言える話ではないが……」
P「俺であれば、少しばかり話しを聞くことが出来るかもしれん。行ってくる」フワッ
ありす「……そうですね。Pさんなら……すみませんが私の部下のことを、お願いします」
P「了解した」
……
…………
※シナリオ分岐が成立しています。
――数分後、フレイヤⅡ(加蓮の部屋前)
P「北条少尉、俺だ」ピッ!
『……』
P(部屋にはいるか……)
P「……すまんが勝手に入らせてもらうぞ。失礼する」ピピッ!
パシュンッ!
……
…………
――フレイヤⅡ(加蓮の部屋)
加蓮「……」
P「北条少尉、大丈夫か?」
加蓮「……」
P「返事くらいはしてくれ。俺だけではなく、皆も心配している」
加蓮「……はい」
P「そうか。隣に座るぞ」
加蓮「……」
P「……」
加蓮「……少佐は、知っていたんですか?」
P「何をだ?」
加蓮「奈緒のこと……私のことも、少佐は知っていたから……」
P「ああ」
加蓮「どうして……教えてくれなかったんですか」
加蓮「私が、奈緒と同じ部隊にいたことも知ってて……セカンドドライバーが、奈緒で……」
加蓮「でも……私の知っている奈緒じゃないって、意味わかんなくて」
加蓮「生きていたと思ったのに、顔も、私を呼ぶ声も同じなのに……」
P「……奈緒のことを教えなかった理由は1つだ。奈緒が俺に、北条少尉には話すなと言ったからだ」
加蓮「どうして……」
P「どうして、か……少尉になら、分かるだろう」
加蓮「……分からない、そんなの……私には、分からない」
P「……奈緒なりに、少尉のために精一杯のことをしてやりたかったからだ」
加蓮「私の、ために……」
P「大切な人を失うことは辛い……俺も、昔同じような経験をした」
加蓮「少佐も……?」
P「ああ。所属していた艦が戦闘で大破し、俺以外の皆が死んだ……俺の、愛している人も死んだ」
加蓮「少佐の、愛していた人も……」
P「悲しかった。それから俺は戦闘機に乗ることも出来なかった。だが……色々あって、いつの間にかその悲しみは薄れていって、いまもこうして戦っている」
P「言葉で言うと簡単なことかもしれない。だが、俺は随分と回り道をしてしまっていた」
P「時間を掛けて、悲しさを忘れた気でいて……周りが助けてくれていることに感謝しながら、少しずつ……」
P「だが、奈緒は違った」
P「奈緒は、北条少尉には悲しみ続けて欲しくないと言っていた」
P「この世界にいた神谷奈緒は、別の世界にいた神谷奈緒と相互に空間転移をした……つまり、この世界にいた奈緒は生きている」
加蓮「奈緒が……私の知っている奈緒が、生きている……」
P「だが、この世界に戻ってこれるかは分からない……2度と戻ってこれないかもしれない」
P「ここに来た奈緒も……2度と自分の世界に戻れないかもしれない不安を抱えている」
P「それでも、奈緒は北条少尉の知っている神谷奈緒と会わせるために戦い続けいているんだ」
加蓮「私が……また、奈緒と会うために……」
P「セカンドドライバーとしての仮面で自分を偽り、少尉を悲しませないように……それは、奈緒なりの優しさなんだ」
加蓮「……!」
奈緒『……そんな顔をしないでくれ』
奈緒『……見ていると、悲しくなる』
奈緒『見させてもらう……せっかくの、少尉の厚意だからな』
奈緒『……まずは、その気持ちを持つことが大切だ』
加蓮『セカンドドライバーも……私のことを、心配してくれるんですか?』
奈緒『……ああ』
加蓮「私……奈緒は、ずっと私のこと……それなのに……」
P「少尉の気持ちはわかる。奈緒も分かっているから……何も言わなかったんだ」
加蓮「奈緒……」
P「奈緒の優しさをどう受け止めるかは、少尉次第だ。納得が出来ないなら、2人で話し合ってもいい」
P「少なくとも……俺のときとは違う。少尉の知る奈緒は生きている」
P「近くにいる奈緒と、遠く離れた場所にいる奈緒……少尉がどう向き合うか、自分で決めるんだ」
加蓮「私が、自分で……」
P「ああ」
加蓮「でも……私……怖いんです。奈緒が、私の知っている奈緒じゃない……」カタカタカタ……
加蓮「奈緒と話して、一緒にいて……私が、それをどう思ってしまうのか……」カタカタカタ……
加蓮「それで、奈緒を……傷つけちゃったら……怖い……」グッ……
P「少尉……」
P(そうか、戦闘後か……ゾーニング状態に陥っているのか……)
加蓮「少佐、私、奈緒のところに行きたい……でも、行くのが怖い……」ハァ、ハァ、ハァ……
加蓮「だから……しょう、さ……私に……勇気を、ください……」
P「……ああ、了解した」
……
…………
開始が遅かったのと明日も>>1が副業のため短いですが本日はこれで終了します。そういう流れです。
再開は明日夜頃か……ちょっとデレステもやりたいので明後日になるかもしれませんが。
それでは本日もお付き合い頂きありがとうございました。
――数分後、フレイヤⅡ(加蓮の部屋)
加蓮「んっ……その、あんまり脱いでいるところ、見ないで……」
P「戦闘後、風呂には入ったのか?」
加蓮「スーツは脱いだけど、奈緒の傍にいたから……や、やっぱり、嫌ですか……?」ハァ、ハァ、ハァ……
P「構わん。問題ない」
加蓮「そう、ですか……」パサッ
加蓮「あの……少佐」
P「なんだ」
加蓮「はじめるまえに……1回だけ、ぎゅってしてください」
P「ああ」
加蓮「ん……私、奈緒のところに行って、でも……そのあとは……」
P「思っていることを伝えればいい。奈緒なら受け止めてくれる」
加蓮「それで、いいのかな……」
P「それでいい」
加蓮「少佐……制服、脱がしますね」
P「できるか?」
加蓮「はい、怖いのと……身体が、熱くなって……早く、少佐と……」ハァ、ハァ、ハァ……
パサッ……
P「どうすればいい? 俺は言われたとおりにするぞ」
加蓮「……私の、ここ……舐めてください」クチュッ……
P「分かった。尻をこっちに向けろ」グイッ
加蓮「あ……」ピクッ!
P「ゾーニング状態でのセックスは初めてか……しばらくは我慢していたみたいだが……」
加蓮「だ、だって……その、いきなりセックスなんて……」
P「まあ、気持ちは分かる。だが無理はするな」ピチャッ、ピチャッ……
加蓮「あんっ!? うっ、んんんん……」ビクッ!
P「んっ……随分、濡れているな……」チュッ、ピチャッ……
加蓮「はぁ……わ、私も、少佐の……ちんぽ……んぁ……」ジュプッ!
ジュプッ、ジュプッ、ジュプッ……
P「上手にしゃぶれてるぞ……どこかで、覚えたのか?」ピチャッ、ピチャッ……
加蓮「んふぅ……ん、んん……」ジュプッ!ジュプッ!!
加蓮「はぁ……そ、その……凛たちと、お風呂に入ってるときに……あっ! オ、オモチャで……」ハァ、ハァ、ハァ……
P「いやらしいな……少尉は、そういうことをするのが好きだったんだな」
加蓮「ち、ちがっ……んんんっ!?」ビクンッ!!
P「分かっている。そろそろ、指を入れるぞ」スッ
チュプッ……
加蓮「あ……ああぁぁぁぁ……」族ゾクッ!
P「もう1本……ほら、入ったぞ」チュプッ……
ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ……
加蓮「んあぁ……あああ……はっ、はぁ……イ、イキたい……イかせて……」ピクッ、ピクッ
P「了解した」
ズチュッ、ズチュッ ズチュッ ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ!
加蓮「あっ! あああイクッ! んあっ、あっ、あぅっ……あ、ああああああ!?」ビクンッ! ビクンッ! ビクンッ!
プシャッ!
加蓮「あ……はぁ……」ピクッ、ピクッ……
P「随分と吹いたな。俺のをしゃぶる口も止まって……満足したか?」
加蓮「ま、まだ……ちんぽ……挿れてない……」ハァ、ハァ、ハァ……
P「大丈夫か?」
加蓮「は、はやくやりたい……少佐、はやく……!」ハァッ、ハァッ、ハアッ!
P「それならほら、俺に跨ってくれ。そのほうが深く挿入できる」
加蓮「は、はい……!」
P「ふらつくなら、俺の背中に手を回しておけ。いつでもいいぞ」
加蓮「はぁ……ち、ちんぽ……こんな大きいの……んっ……!」グッ……!
ズチュッ……ズププププッ!!
加蓮「んっ、あっ! あああああ……!!」ビクンッ!!
P「くっ……随分キツイ……全部入ったぞ、少尉……」ハァ、ハァ、ハァ……
加蓮「お、おくまで……きて……」ハァ……ハァ……
P「動くのが難しそうなら、こちらで動くぞ。しっかり捕まってろ……そらっ」ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
加蓮「ぁひんっ!? あっ、あんっ!! あああああ!!」ビクンッ! ビクンッ!
P「あ……あああ……少尉、くっ……締め付けて……!」ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
加蓮「あっ、イイッ……奥まで……あっ、ああぅっ!? はっ、はぁっ!!」パンッ! パンッ! パンッ!
P「ず、随分……気持ち良さそうだな……!」グイッ!
加蓮「はぁっ!? し、少佐のちんぽ……あっ! き、気持イイ……あっ、あんっ!!」ビクンッ! ビクンッ!!
P「そうか……それなら、しっかりイかせてやるからな……!」グッ!
ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ!
加蓮「あああっ!? や、やだっ! まだイキたくな……あっ、ああああっ!!」ビクンッ! ビクンッ!
P「時間的にもそれほどゆっくりしていられんからな……そらっ、早くイってくれ……!」
パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!
加蓮「ぁああああっ! イクッ!! やだっ……まだ、ちんぽ欲しい……あっ、イクッ! イっちゃ、や……イクッ!!」ビクンッ! ビクンッ!
加蓮「あっ、ああ……あああああああっ!!」ビクンッ! ビクンッ! ビクンッ!
プシャアアアアアッ!!!!
P「イッたか……少尉、俺も……!!」ハァッ! ハァッ!
コンマ2桁が58以上で……中出し
コンマ2桁が57以下で……外出し
↓3
あ
>>657
判定:89
※今後特定のアイドルに対してシナリオ分岐が発生する可能性があります。
P「あああ……少尉、イ、イクッ……!」ビクンッ!
ビュルルルルルッ!!
加蓮「はああっ!?」ビクンッ! ビクンッ!
ビュルルルルルッ、ビュルッ! ビュクッ、ビュクッ! ドプッ!!
P「あ、ああああ……」ピクンッ、ビクンッ、ビクンッ
加蓮「ああ……奈緒、私……」ピクッ、ピクッ、ピクッ……
ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ!
P「うっ……はぁ、少尉……」ハァ、ハァ、ハァ……
加蓮「あ……Pさんの、精子……私の中で……」ギュウウウウ!
ドクンッ……
加蓮「んっ、ちゅっ……はぁ……」
P「ああ……気持ちよかった……?」
加蓮「はい……Pさん、ありがとう……」
――――
――
――奈緒の世界、事務所(晶葉の研究室)
『……分からない、そんなの……私には、分からない』
『私……奈緒は、ずっと私のこと……それなのに……』
『それで、奈緒を……傷つけちゃったら……怖い……』
奈緒「加蓮……すまない、辛い思いをさせて……向こうにいるあたしも、あたしの代わりに加蓮を守ってくれて……」グスッ、グスッ……
奈緒「早く戻って、あたしが加蓮を守ってやらないと……ううっ……!」ズズーッ! グスッ、グスッ!
『だから……しょう、さ……私に……勇気を、ください……』
『……ああ、了解した』
奈緒「え」ビクッ!
『んっ……その、あんまり脱いでいるところ、見ないで……』
奈緒「お、おい……この流れは……」カチッ、カチッ……
『ん……私、奈緒のところに行って、でも……そのあとは……』
『思っていることを伝えればいい。奈緒なら受け止めてくれる』
奈緒「バカ、やめろ……あたしはこんな事実受け止められないぞ……!!」カチッ、カチッ、カチッ!
『あっ! あああイクッ! んあっ、あっ、あぅっ……あ、ああああああ!?』
『随分と吹いたな。俺のをしゃぶる口も止まって……満足したか?』
奈緒「あ……ああああ……」カチッ、カチッ、カチッ……
『は、はやくやりたい……少佐、はやく……!』
『ふらつくなら、俺の背中に手を回しておけ。いつでもいいぞ』
『はぁ……ち、ちんぽ……こんな大きいの……んっ……!』
『んっ、あっ! あああああ……!!』
奈緒「あああああああああ!?!?」カチッ! カチッ! カチッ!
『ず、随分……気持ち良さそうだな……!』
『はぁっ!? し、少佐のちんぽ……あっ! き、気持イイ……あっ、あんっ!!』
奈緒「ダメだ! 加蓮!! ちんぽ気持ちいいじゃない!! まだセックスなんて早すぎる! あたしは許してないぞ!!」カチッ! カチッ! カチッ!
奈緒「だ、ダメだ……はっ!? せ、せめて中出しだけは……外出しで済ませて……」カチッ、カチッ、カチッ……
『そうか……それなら、しっかりイかせてやるからな……!』
『あああっ!? や、やだっ! まだイキたくな……あっ、ああああっ!!』
奈緒「え……」カチッ、カチッ……
『ぁああああっ! イクッ!! やだっ……まだ、ちんぽ欲しい……あっ、イクッ! イっちゃ、や……イクッ!!』
『イッたか……少尉、俺も……!!』
奈緒「お、おい……嘘だろ……早く選択肢出ろよ……あ、ああああ……」カチッ……カチッ……
『あああ……少尉、イ、イクッ……!』
<ビュルルルルルッ!!
『はああっ!?』
奈緒「うわああああああっ!! かれーん!!!!!」ガタッ!!
『ああ……奈緒、私……』
奈緒「なんだよ! あたしが何だっていうんだよおおおおお!!!!」
『うっ……はぁ、少尉……』
『あ……Pさんの、精子……私の中で……』
奈緒「ああああああ加蓮があああああああ!!!!」
ガチャッ!!
晶葉「どうした!? 大規模な次元断層でも起きたか!?」タタタタッ!
奈緒「加蓮が、加蓮がああああああ!! 選択肢も無しで中出しされてええええええ!!!!」ゴロゴロゴロゴロッ!!
晶葉「なんだセックスか……セックスくらいで大声で叫ばないでくれ……」ハァ……
奈緒「なんだとはなんだ! 加蓮が中出しされたんだぞ!! 今回だけ選択肢も無しで強制だぞ、どういうことだよ!!」
晶葉「私に聞くなよ……次元振動の影響で徐々にこちらの世界と同期が取れてきて、間接的にこちらからの干渉を受け付けなくなってきているのかもしれん」
晶葉「いや待てよ、同期が取れてきている可能性があるならば……」
奈緒「冷静に分析するなよ! 加蓮に中出しだぞ!? 妊娠とかベビー用品とかどうするんだよ!」
晶葉「孕む前提で話さないでくれ……もう、イベントを見たくないならスキップすればいいだろう」
奈緒「あああああ加蓮、加蓮!! うああああああああ!!!!」ガタガタガタガタッ!!!!
晶葉「お、おい馬鹿! 端末を揺らすな! 壊れるから、おい!!」
――――
――
――数十分後、フレイヤⅡ(浴場前)
P「大丈夫か?」
加蓮「うん……Pさん、私いってくるね」
P「あまり上手いことは言えんが……」
加蓮「ううん、Pさんからはさっきたくさんしてもらったし、大丈夫」
P「……反応に困る事を言わないでくれ」
加蓮「ゴメンゴメン、それじゃあ行ってきます」フワッ
P「ああ」
P(奈緒……)
ピピピッ!
ありす『はい』
P「ありす、俺だ」
ありす『終わりましたか?』
P「あとは本人たちに任せる……レーダーはどうだ?」
ありす『まだスティングは捕捉できていません。NGFの整備も全機終わっていないようですが……』
P「ノルン艦隊との合流予定ポイントまで、1日ほどは掛かるか……」
ありす『前回の戦闘からある程度時間が経過しています。スティングたちはこちらに気付いていますし、攻撃を仕掛けてくるならそろそろかと』
P「……」
1.P「俺が出る。NGFを借りるぞ」
2.P「ニュージェネレーション隊を出す。俺も補助する」
↓2
2
>>693
2.P「ニュージェネレーション隊を出す。俺も補助する」
P「ニュージェネレーション隊を出す。俺も補助する」
ありす『教導用の後部座席を付ける気ですか?』
P「それで十分だ。整備長、NGFの整備はどうなっている?」カタカタカタッ!
ピピピッ!
整備長『まだ3号機しか整備終わってないですぜ? あと少しで1号機と2号機も上がるけど……』
凛『プロデューサー、大丈夫です。1機でもやります』
P「渋谷少尉……大丈夫か?」
凛『はい。セカンドドライバー……神谷奈緒は、私たちを助けてくれた。私は……助けられるだけじゃ、嫌だから……!』
P「……パイロットスーツに着替えて格納庫に来い。整備長、すまんが3号機に後部座席を用意してくれ」
整備長『でもそれやっちまうと、ヴァルキュリアシステムが使えなくなりますぜ。大丈夫なんですか?』
P「問題ない。後部座席からターミナルユニットを使って俺のほうから支援する」
ありす『あまり許可は出したくありませんが……わかりました。渋谷少尉、準備をしてください』
凛『了解です!』
……
…………
――数分後、フレイヤⅡ(ブリッジ)
ピピッ!
未央「大尉! レーダーに反応、さっきの戦闘で逃げられたスティングです!」
ありす「来ましたか……各員、戦闘態勢! コンディションレッドです!」
卯月「コンディションレッド、警報出します!」カタカタカタッ!
ピピピッ!
晶葉『ありす、3号機のコックピットに後部座席を付けた。2人とも搭乗済でカタパルトに移動させている』
未央「しぶりん……!」
整備長『嬢ちゃんたち、戦闘までに整備は間に合わんだろうから、艦砲射撃で援護してやれよ!』
卯月「はい!」
翠「整備長、私のNGFもカタパルトにお願いします」
整備長『おいおい聞いて無かったのかよ! まだ他の機体は……』
翠「甲板から狙撃ライフルを構えるだけです。立体機動をしなければ大事にはなりません」
ありす「整備長、TG2の準備をお願いします。翠さん、すみませんがお願いします」
翠「ええ、分かりました」
整備長『ったく、俺としては出したくねえが……絶対に甲板から飛び出すんじゃねえぞ!』
翠「承知しています。私とて無茶をするつもりはありませんので」
……
…………
※一部アイドルのステータスが変更されます。
キャラ名:北条加蓮
戦闘適正 :38(Fランク)
オペレーター適正:23(Gランク)
指揮官適正 :75(Bランク)
性欲 :45→60(戦闘直後)→20(セックス後)
モバPへの親愛度:32(並)→62(良好)
――フレイヤⅡ、カタパルト(機体内)
P「少尉、水野中尉が援護に入るらしいが、戦闘宙域上では単独出撃になる。システムが使えない分、一部機体制御は俺のほうでカバーする」カタカタカタッ!
凛「了解です」パチッ、パチッ……
ピッ……
凛「……あの、プロデューサー」
P「出撃前だ。少佐と呼べ」
凛「少佐、その……加蓮たちは……」
P「2人なら大丈夫だ。心配なら、俺たちでスティングを倒して守ってやればいい」
凛「……セカンドドライバーには、さっきの戦闘だけじゃなくて、その前にも助けてもらいました」
凛「悪い人じゃないって分かるから、私は……加蓮とはきっと、上手くいくと思ってます」
P「ああ、そうだな。信じてやれ」
凛「はいっ!」
ピピピッ!
卯月『凛ちゃん、ハッチ開放しました! スティング、後方2400の距離です!』
凛「了解……渋谷凛、NGF-VS02S、NGFヴァルキュリア3号機出ます!」ギュンッ!!
……
…………
――フレイヤⅡ(医務室)
奈緒「……ごめん」
加蓮「え?」
奈緒「神谷奈緒の姿で……でも、加蓮の知っている神谷奈緒じゃない」
奈緒「加蓮の心の中にいる奈緒は、いまは……」
加蓮「……ありがとう、奈緒」
奈緒「加蓮……」
加蓮「私、怖かった。最初は、私の知っている奈緒は、もういなくなったのかと思って……」
加蓮「私の目の前にいる奈緒は、同じ顔のまったくの別人、私を守ってくれた奈緒は、もういない……でも違った。奈緒は生きている」
奈緒「ああ……必ず、加蓮の傍に……」
加蓮「でもね、いま私の目の前にいる奈緒も……私を守ってくれた人」
奈緒「……」
加蓮「仮面を付けて、自分を偽っても……一緒にアニメを見て、私を守ってくれる人……それは、別人かもしれないけど、私の知っている奈緒なの」
加蓮「だから……私は、また奈緒と一緒にいたい。本物とか偽者とか、別人とかじゃなくて……奈緒だから、一緒にいたい」
奈緒「加蓮……でも、あたしは……」
加蓮「私の知っている奈緒も、目の前にいるあなたも……どっちも奈緒で、私の大切な人。だから私は、一緒にいたい……」
加蓮「あなたが……奈緒が、一緒にいてくれるなら……私も、奈緒が帰ってくるのを待っていられる」
加蓮「それじゃあ……ダメ、かな」
――戦闘宙域
凛「ダインスレイヴ!!」ズドォンッ!!
白蜂「!」ブブゥゥゥンッ!!
凛「避けられたっ!?」
白蜂「……!」ヒュカカカッ!
ドシュシュシュッ!!
P「スラスター調整、上昇する!」カタカタカタッ!
白蜂「……」ギュンッ!
白蜂「……」ギュンッ!
凛「くっ、少佐!」
P「こちらのNGFと戦闘慣れしている……NGFとの戦闘経験がある奴らということか」カタカタカタッ!
ピピッ!
P「機動予測データを出した。こちらは単機だ、GN形態でのマニューバで距離を取る」
凛「了解! NGF1機だけでも、絶対に負けない……だから加蓮……!」ガションッ!!
ギュオオオオオオオッ!!!!
……
…………
――フレイヤⅡ(医務室)
奈緒「……あたし、加蓮が……あたしを見て、悲しい思いを、してほしくなくて……でも……」
奈緒「加蓮だから……あたしが傍で、守ってやらなきゃって……みんなの分まで、あたしが戦わなきゃって……!」
奈緒「だから……この世界のあたしが、帰ってくるまで……」グスッ、グスッ……
ギュッ……
加蓮「ありがとう……奈緒、私の大好きな友達……奈緒が辛くて、苦しい思いをしているなら……私も、力になりたい」
加蓮「奈緒が元の世界に帰れるように……だから、一緒に頑張ってくれる……?」
奈緒「加蓮……うん、うん……!」ギュッ!
加蓮「奈緒、ありがとう……これからも……」
……
…………
――戦闘宙域
P「ビフロストを射出する。後方スティング、ターゲットロック!」カタカタカタッ!
ボシュシュシュシュシュッ!!
ドガガガガガガガガァンッ!!!!
白蜂「!」ギュンッ!
白蜂「!」ギュンッ!
凛「少佐! あと2匹残ってます!」
P「フレイヤと翠中尉の援護に合わせてCG形態に移行する。それまでは高機動戦闘を継続する!」
凛「くっ、単機での戦闘がこんなに厳しいなんて……いまの私じゃあ……!」
P「弱音を吐くのはまだ早いぞ。フレイヤ、こちらは十分に距離を取っている。頼むぞ」ピピピッ!
……
…………
――フレイヤⅡ(ブリッジ)
卯月「大尉、3号機がスティングと距離を取れました!」
ありす「了解です。レーヴァテイン1番撃て! その後はアルヴァルディで弾幕!」
未央「レーヴァテイン発射! 着弾確認に合わせてアルヴァルディを……」
ピピピピピッ!!
未央「えっ!?」
卯月「レーダーに反応です!」
ありす「また増援ですか!?」
ピピッ!
卯月「いえ、艦前方から来る……NGFです!」
ありす「NGF? 機体コードは!」
卯月「3Nと……NGF-VSTG4です!」
ありす「TG4……まさか、向こうから来たんですか!」
……
…………
――戦闘宙域
ガションッ! ガションッ! ガションッ! ガションッ!
ドシュシュシュシュゥンッ!
白蜂「!?」
ドガアアアアアアンッ!!
凛「ビーム!? いまの砲撃、水野中尉のじゃない……」
P「少尉、旋回して残りの1匹を落とせ!」
凛「っ!? ダインスレイヴで!!」ヒュカカカッ!!
ズドォンッ!!
白蜂「!」
ドガアアアアアアンッ!!!!
凛「や、やった……!」ハァ、ハァ、ハァ……
P「先ほどの砲撃……ガンダルヴか!」
ピピピッ!
愛梨『Pさーん! 聞こえますかぁ~?』
蘭子『闇に飲まれよ!!』
凛「えっ!?」ビクッ!
P「愛梨、蘭子! なぜこちらに来たんだ」
蘭子『実はJ-02にちひろさんから通信があって……』
愛梨『NGF用の大型ブースターも補給でもらっていたから、蘭子ちゃんのリハビリついでに来ちゃいました♪』
P「来ちゃいましたって……よく向こうの艦長が許可を出したな……」
愛梨『えへへ、実は蘭子ちゃん用の3Nも組んだばかりで、動作確認したいですってお話をしたらいいよって言ってくれたんですよ』
P「ああそう……」
蘭子『あの、ホントは私たちプロジェクト・ヴァルキュリアの所属ですから、J-02と指揮系統は別だから艦長も許可するしかなくて……』
P「まあ、それは分かる……蘭子は3Nに乗ってきたのか」
蘭子『私もシミュレーター訓練プログラム全部終わったばかりで、それにヴァルキュリアも愛梨ちゃんが使ってる分しかなかったのでとりあえず』
凛「……シ、シンデレラガール」
愛梨『あらぁ? Pさん、その機体って2人乗りなんですかぁ? サードみたいですね』
P「いや、連続戦闘で俺の乗る機体が無かったから後部座席を追加しているだけだ」
蘭子『新しい人……こ、こんにちは……』
凛「ど、どうも……」
愛梨『Pさんと一緒ってことは、あなたもフレイヤに所属しているんですね~。よろしくお願いしますね♪』
凛「はぁ……」
P「……とりあえず帰るか。少尉、顔は知ってるだろうが、戻ったら紹介する」
……
…………
――数分後、フレイヤⅡ(カタパルト)
凛「……」
愛梨「こんにちはー♪」
P(少尉が固まっとる……)
ありす「Pさん!」フワッ
未央「……」
卯月「……」
P「ありすか。戻ったぞ」
ありす「はい、お疲れ様です……愛梨さんも蘭子さんも、突然来たので驚きましたよ」
愛梨「えへへっ、ありすちゃんも元気そうですねっ!」
蘭子「ふっ、新たなる統率者よ……そう、我は翼を取り戻した! 再び我が眷属の元で共に在る為に!!」バッ!
ありす「蘭子さん、お身体のほうは……」
蘭子「……もう大丈夫。ずっとありすちゃんと、愛梨ちゃんに任せてばっかりなのは、私も嫌だから」
ありす「私は……いえ、蘭子さんがそうおっしゃるなら、大丈夫なんですよね。おかえりなさい」
蘭子「うんっ、また一緒に頑張ろうね!」
未央「あの熊本弁……神崎蘭子だ……」
卯月「ふえええ……この艦に来たってことは、もしかしてお2人も実は……」
P「……ありす、翠も戻ったら、新人たちに2人を紹介してくれ。俺は少し席を外す」
ありす「奈緒さんのところですか?」
P「ああ。一応な……では任せたぞ」フワッ
……
…………
――フレイヤⅡ(医務室)
パシュンッ!
P「2人とも、いるか?」フワッ
奈緒「Pさん……」
加蓮「お疲れ様です。あの、戦闘は……」
P「片付いた。増援に十時大尉と神崎中尉が来てくれてな」
奈緒「えっ、蘭子たちが!?」
P「次の作戦から参加する予定だったんだ。事前に俺とありすにはJ-02の艦長から通知が来ていてな」
奈緒「あのさ、Pさん……蘭子は……」
P「問題ない。3Nでやってきていたし、もう治っている。気にしなくていい」
奈緒「……そっか」
P「2人も、その様子だと特に俺が気にすることもなさそうだったな」
加蓮「はいっ! ね、奈緒?」ギュッ!
奈緒「あ、ああ……まあ、な」
P「それならいい。よかったな、奈緒」
奈緒「……うん。Pさん、ありがとう」
P「礼なぞ言わなくていい。北条少尉、ブリッジに戻ってくれ。橘大尉が増援にきてくれた2人を紹介する。俺は奈緒と少し話がある」
加蓮「分かりました。それじゃあ奈緒、先に戻ってるね」
奈緒「ああ」
加蓮「それじゃあPさん、早く戻ってきてくださいね」フワッ
奈緒「ん?」ピクッ
パシュンッ!
奈緒「……」
P「……」
奈緒「……なあ、Pさん」
P「気の済むまで殴っていいぞ」
奈緒「……仕方ないのは分かってるんだ」
P「奈緒がそう理解しているのは俺もわかっている」
P「こういうのは気持ちの問題だし……構わんぞ。俺もそっちのほうがスッキリできる」
奈緒「……ああ、分かった。ゴメン」グッ!!
……
…………
――数分後、フレイヤⅡ(ブリッジ)
パシュンッ!
奈緒「……」フワッ
加蓮「奈緒!」
ありす「戻ってきましたか。お帰りなさい」
翠「お身体のほうは大丈夫ですか?」
奈緒「ああ、特に怪我したわけでもないし……」
愛梨「奈緒ちゃん、お久しぶりですっ!」
蘭子「煩わしい太陽……は見えないけど、奈緒ちゃん、元気でしたか?」
奈緒「まあ、元気だよ。前よりは気が楽になったし」
愛梨「そういえば、あのお面つけてないんですか?」
奈緒「お面て……まあ、うん……必要なくなったっていうか……」チラッ
加蓮「どうしたの、奈緒?」
奈緒「……いや、もう大丈夫かなって思って」
蘭子(前に見たときカッコよかったんだけどなぁ……)
未央「えーと、あのですね……」
卯月「K……あ、いや、セカンドドラ……あ、違った……」
凛「……なんて呼べばいいんだろ」
奈緒「みんな……奈緒でいいよ。事情はありすから聞いちゃってるだろうし、呼び捨てしてくれると助かるよ」
凛「それじゃあ、奈緒」
奈緒「ああ」
加蓮「……ところで、Pさんはどうしたの?」
奈緒「ん? ああ、ちょっと用事があるってさ」
加蓮「なーんだ。そうなんだ、残念」
奈緒「ハハッ……」
……
…………
――フレイヤⅡ(食堂)
おばちゃん「どうしたんだい少佐? そんな顔腫らして……」
P「いや……うん」
おばちゃん「戦闘で怪我でもしたのかい? 珍しいこともあるもんだねぇ」
P「そういうわけではないが……まあ、これも仕事のうちだ」
おばちゃん「アタシにはよく分かんないけどね、戦闘で怪我したんじゃないならよかったよ」
P「そうしておいてくれ……おばちゃん、ケーキあるか?」
おばちゃん「あるけど、どうしたんだい?」
P「1つくれ。食券は出す」
おばちゃん「あれまそれも珍しいね。少佐、甘いもの苦手なのに」
P「まあ、顔を腫らした分、喜ばしいこともあったということだよ」
おばちゃん「ふーん……まあ、残さないでちゃんと食べなさいよ」
P「当然だ」
P(よかったな、奈緒……)
……
…………
というわけで、今日は少し早いですが>>1がデレステで遊びたいのでこれで終わります。
もうちょっとで折り返しなので3スレで収まってほしい。
というわけで、本日もお付き合い頂きありがとうございました。
>>662訂正
>>657
判定:89
※今後特定のアイドルに対してシナリオ分岐が発生する可能性があります。
P「あああ……少尉、イ、イクッ……!」ビクンッ!
ビュルルルルルッ!!
加蓮「はああっ!?」ビクンッ! ビクンッ!
ビュルルルルルッ、ビュルッ! ビュクッ、ビュクッ! ドプッ!!
P「あ、ああああ……」ピクンッ、ビクンッ、ビクンッ
加蓮「ああ……奈緒、私……」ピクッ、ピクッ、ピクッ……
ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ!
P「うっ……はぁ、少尉……」ハァ、ハァ、ハァ……
加蓮「あ……Pさんの、精子……私の中で……」ギュウウウウ!
ドクンッ……
加蓮「んっ、ちゅっ……はぁ……」
P「ああ……気持ちよかったか……?」
加蓮「はい……Pさん、ありがとう……」
――――
――
>>676訂正
『ず、随分……気持ち良さそうだな……!』
『はぁっ!? し、少佐のちんぽ……あっ! き、気持イイ……あっ、あんっ!!』
奈緒「ダメだ! 加蓮!! ちんぽ気持ちいいじゃない!! まだセックスなんて早すぎる! あたしは許してないぞ!!」カチッ! カチッ! カチッ!
奈緒「だ、ダメだ……はっ!? せ、せめて中出しだけは……外出しで済ませて……」カチッ、カチッ、カチッ……
『そうか……それなら、しっかりイかせてやるからな……!』
『あああっ!? や、やだっ! まだイキたくな……あっ、ああああっ!!』
奈緒「え……」カチッ、カチッ……
『ぁああああっ! イクッ!! やだっ……まだ、ちんぽ欲しい……あっ、イクッ! イっちゃ、や……イクッ!!』
『イッたか……少尉、俺も……!!』
奈緒「お、おい……嘘だろ……早く選択肢出ろよ……あ、ああああ……」カチッ……カチッ……
『あああ……少尉、イ、イクッ……!』
<ビュルルルルルッ!!
『はああっ!?』
奈緒「うわああああああっ!! かれーん!!!!」ガタッ!!
『ああ……奈緒、私……』
奈緒「なんだよ! あたしが何だっていうんだよおおおおお!!!!」
『うっ……はぁ、少尉……』
『あ……Pさんの、精子……私の中で……』
奈緒「ああああああ加蓮があああああああ!!!!」
ホントや>>651
ちょっとデレステやってるんで
>>651訂正
P「ゾーニング状態でのセックスは初めてか……しばらくは我慢していたみたいだが……」
加蓮「だ、だって……その、いきなりセックスなんて……」
P「まあ、気持ちは分かる。だが無理はするな」ピチャッ、ピチャッ……
加蓮「あんっ!? うっ、んんんん……」ビクッ!
P「んっ……随分、濡れているな……」チュッ、ピチャッ……
加蓮「はぁ……わ、私も、少佐の……ちんぽ……んぁ……」ジュプッ!
ジュプッ、ジュプッ、ジュプッ……
P「上手にしゃぶれてるぞ……どこかで、覚えたのか?」ピチャッ、ピチャッ……
加蓮「んふぅ……ん、んん……」ジュプッ!ジュプッ!!
加蓮「はぁ……そ、その……凛たちと、お風呂に入ってるときに……あっ! オ、オモチャで……」ハァ、ハァ、ハァ……
P「いやらしいな……少尉は、そういうことをするのが好きだったんだな」
加蓮「ち、ちがっ……んんんっ!?」ビクンッ!!
P「分かっている。そろそろ、指を入れるぞ」スッ
チュプッ……
加蓮「あ……ああぁぁぁぁ……」ゾクゾクッ!
P「もう1本……ほら、入ったぞ」チュプッ……
ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ……
加蓮「んあぁ……あああ……はっ、はぁ……イ、イキたい……イかせて……」ピクッ、ピクッ
P「了解した」
ズチュッ、ズチュッ ズチュッ ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ!
加蓮「あっ! あああイクッ! んあっ、あっ、あぅっ……あ、ああああああ!?」ビクンッ! ビクンッ! ビクンッ!
プシャッ!
加蓮「あ……はぁ……」ピクッ、ピクッ……
P「随分と吹いたな。俺のをしゃぶる口も止まって……満足したか?」
加蓮「ま、まだ……ちんぽ……挿れてない……」ハァ、ハァ、ハァ……
-------------------------------------------ここから関係ない話-------------------------------------------
瑞樹「私の出番は?」
裕子「さあ……」
瑞樹「おかしいわよね。早苗ちゃんたちと一緒の船に乗ってたのに」
裕子「い、いやあ……その、ユッコは影も形も見当たらないので……」
鈴帆「卯月しゃん、菜々しゃんがおらんでも立派んなって……」ウンウン……
瑞樹「私昔も地味な役回りだったのよねぇ、鈴帆ちゃんが羨ましかったわ」
鈴帆「付いてった場所が違うばい。川島しゃんとは別行動が多かったし……」
笑美「宣伝せんでええの?」
茜「しましょう! ユッコちゃん!」
裕子「そうでした! エスパーユッコのサイキックパワーで……むむむ~!! ドンッ!」
http://i.imgur.com/Vji6n7b.jpg
茜「そうです!! 今回のイベント、『サマカニ!!』の上位報酬は川島さんなんです!!」
笑美「ウチら見切れとるし」
鈴帆「美味しいポジションばい」
裕子「川島さん、美人ですね!!」
瑞樹「あらそう? ふふふっ、でもユッコちゃんたちのフレッシュなパワーには負けちゃうわぁ」
茜「ちなみに私はイベントを遊ぶと手に入るSRに映っていますよ!!」
裕子「いやー、でも今回のイベント曲は難しいですね! ユッコもサイキックパワーを使わないとフルコンが出来なくて……」
笑美(イカサマやん)
茜「まあイベントもあと少しですが、みなさん頑張って遊びましょう!!」
――復刻が来る恐怖
-------------------------------------------ここまで関係ない話-------------------------------------------
安価1つ2つほど消化したいのでどなたかいらっしゃれば23時頃から投下するかもしれません
――フレイヤⅡ(ブリッジ)
ありす「明日にはノルン艦隊と合流できますね」カタカタカタッ!
ちひろ『お互いの予定航路ですと……フレイヤのほうが先に着きますね』
P「待っている間、作戦概要に目を通しておく。基本的には前回と変わっていないな?」
ちひろ『そうですね。蜂の巣の規模だけですが……フレイヤが陽電子砲を搭載していないのは不便ですね』
ありす「今回もフレイヤは足を活かして立ち回りますので、巣は任せます。主砲だけではどうにもなりませんし」
愛梨「あとは、M-01の護衛についてもいいと思いますけど……増援はJ-02とJ-03でノルンは5隻ありますけど、前回の戦闘を考えると……」
P「戦闘記録は見ていたのか。確かに、増援としてもう1個巣が来たからな。あまりノルンと離れて浮き足立つと困るか」
ちひろ『難しいですね。一応フレイヤは遊撃部隊として編成枠を取っていますけど、そちらのNGFはどうします?』
P「ニュージェネレーション隊はそのまま運用させるか……奈緒に預ける手もあるか?」
ありす「ダメですよ。奈緒さんにはノウハウはありませんし、大規模戦で部隊を預けられません」
翠「となると、やはり私のほうで預かりますか?」
ちひろ『中々決まらなさそうですね。まあ、合流するまでに編成を決めておいてもらえればいいので』
P「すまんなちひろさん。こちらも色々あってな」
ちひろ『まあまあ、分かってるからいいですよ。それじゃ1度通信切りますね』ピッ!
ありす「まあ、今日中に決めておきましょうか……新人たちもそろそろI@LPが終わる頃ですね」
P「打ち合わせの前に少し休憩にするか……と、その前に格納庫に行くか。ありす、愛梨」フワッ
愛梨「あ、はーい」
翠「では私は新人たちのところに行ってきますね」
ありす「すみません、お願いします」
……
…………
――フレイヤⅡ(格納庫)
整備長「ようとときーん!」フワッ
愛梨「整備長ー!」フワッ
P「整備長、奈緒の3Nの修理と愛梨たちのNGFの整備は終わったか?」
整備長「3Nの修理なら終わってますぜ。コックピットブロックの積み替えはもう少し掛かっちまうか……」
愛梨「この間のステージ見てくれましたかぁ~?」フリフリ
整備長「おう、送ってもらってデータ見たぜ! 食レポよく頑張ってたなぁ、らんらんも久々にテレビに映ったしな!」クネクネ
愛梨「蘭子ちゃんも頑張ってましたよ~♪」
ありす「何やってるんですかこの2人は……」
P「2人揃って酔っ払いみたいな踊りをするな……まぁ、合流するのは久しぶりか」
愛梨「半年前ですね。整備長たちが1度ノルンから降りたときですから」
整備長「ありすの嬢ちゃんと俺がフレイヤに行ったしなぁ」
ありす「そうですね。その時期は愛梨さんのほうがシステムの稼働時間が長くなっていましたし……」
P「そこら辺は大佐のほうで色々あったと聞いている。プロジェクトを考えれば纏めて運用したほうがよかっただろうが、仕方が無いさ」
整備長「っと、そういやとときん、またシステム使って大丈夫なのか?」
愛梨「んー……大丈夫ですっ。1人になったときはTG4のシステムを抜いてもらいましたけど、いまはPさんも蘭子ちゃんもいますから」
P「そうだな。まあ、耐性持ちだからといって無理はさせん」
ありす「予定としてはTG4は前のように蘭子さんと組んでもらおうと思っています。後は蘭子さんの調子次第ですが……」
P「後で俺のほうでシミュレーター訓練を見ておく。アインフェリアよりは早いが、蘭子も復帰するまで長かったからな」
愛梨「そうしてあげてください。でも蘭子ちゃん、きっと大丈夫だと思いますよ」
整備長「頼みますぜ少佐、とときんとらんらん、しっかり面倒見てやってくだせぇ!」
P「分かったわかった。まあ、作業の進捗も分かったし俺たちも戻るか」
……
…………
――数分後、フレイヤⅡ(食堂)
未央「はぁ……シンデレラガールが直々にレッスンを見てくれたのに……」
卯月「散々な結果でしたね……」
蘭子「我が魔力の波動に怯んだか……いや、やはり偶像として歩みを始めた者であれば、灼熱に身を焦がしてしまうか……」
卯月「熊本弁も勉強しなきゃ……あ、おばちゃん、カレーライスお願いします」
凛「前にも教えてもらったことあるけど、奈緒ってアイドルやってたんだ……」
奈緒「まーなぁ、今じゃ3年も前の話しだけど……あっ加蓮、ハンバーガーじゃなくてちゃんと定食頼めよ」
加蓮「もう、分かってる。んーどれにしようかなぁ……」
P「お前たち、ありすから聞いてたけど随分仲良くなったな」
愛梨「J-02にいた頃からずっと一緒でしたから♪ ソロ活動に戻るときもレッスン見てくれましたし」
ありす「Pさんよりも整備長がプロデューサーやったほうがいいんじゃないですかね」
P「そうかもしれん」
蘭子「我が眷属!」
P「皆ここに来てたか。まあ飯の時間だからな」
翠「作業のほうはどうでしたか?」
ありす「奈緒さんの3Nの修理は終わったみたいです。愛梨さんと蘭子さんのNGFの整備はこれからだそうで」
P「編成の話しも残っているが、俺たちも少し休憩しておかんとな……さて、何食うか……」
加蓮「Pさん、何食べるんですか?」
P「どうするか……火星丼か週替わり定食にするか……」
ありす「私はトンカツ定食で」
愛梨「それじゃあ私はきつねうどんにしようかな~。おばちゃん、お願いしまーす」
おばちゃん「あいよとときん、またよろしくね」
愛梨「はーい♪」
加蓮「火星丼か週替わり定食……それじゃ私、週替わり定食にしようっと」
P「……火星丼にするか」
奈緒「あれ、加蓮は?」キョロキョロ
凛「いまプロデューサーたちと一緒に食券切ってるよ」
奈緒「いつのまに……」
未央「はぁ、お腹空いたー。早く食べて休もうかな……」モグモグ……
卯月「……見てください、あれ」
奈緒「ん?」
加蓮「Pさん、みんな座りますしもう少し奥に詰めてください」
P「っと、すまんな」
ありす「はぁ……後で作戦プランの再編予測も出しておきませんと……」
愛梨「私もお手伝いしますかぁ?」
ありす「お願いします。ここも人数が増えましたし、他の小隊との連携も上手くやっていかないといけませんからね」モグモグ
翠「前回の作戦で実行された各小隊の編成リスト、出しておきますか?」
蘭子「納豆と白いご飯、美味しぃ……」モグモグ
加蓮「Pさんの火星丼の唐揚げ、美味しいそうですね」モグモグ
P「タコのヤツか。まあ……」モグモグ
加蓮「一口貰ってもいいですか? あ、私の定食の唐揚げと交換しましょう?」
P「いや、別に欲しいなら取って食ってもいいが」
加蓮「私だけ貰うのって嫌じゃないですか。はいPさん、どうぞ」ヒョイヒョイッ
P「そうか」
加蓮「あ、マヨネーズいります? 私唐揚げにはマヨネーズ派なんですよ」
P「いや……丼のタレがあるし別にいらん」
加蓮「そうですか? あ、もう1つ食べます?」
P(……こんな喋ってくる奴だったか?)モグモグ
奈緒「なんだあれ」
凛「ええええ……」
卯月「なんだか加蓮ちゃん、ちょっと様子がおかしいですよね?」
未央「あ、あれは……前にも見たような光景……!」
凛「まさか加蓮……プロデューサーとセックスして……」
奈緒「そんな、か、加蓮……なんてあからさまに変わってしまったんだ……」グスッ……
凛「私たちが戦闘待機している間、プロデューサーにセックスしてもらっただけであんなに変わっちゃうなんて」
卯月「ええっ!? それじゃあいまの加蓮ちゃん、まるでホストにハマッた女の人みたいじゃないですか!」
未央「その言葉そっくりそのまましまむーに返すよ」
加蓮「はいPさん、ペーパー使います?」
P「まだ食ってる最中なんだが」
ありす「ちょっとPさん、さっきから加蓮さんとイチャイチャして……話し聞いてますか?」ムッ
P「はい」
ありす「まったく、作戦前なんですから少しは真面目に……」
愛梨「あ、Pさんのご飯のタコ足、美味しそうですねっ!」
P「食うか?」
愛梨「いいんですか? それじゃあ……あーん♪」
加蓮「……」
P「もっと口開けろ、ほら」
愛梨「あむっ……おいひぃです」モグモグ
加蓮「……」ムッ
翠「はぁ、あなた方はもう……」
蘭子「漬物おいひぃ……」モグモグ
ありす「加蓮さんも、Pさんは忙しいんですから休憩中とはいえ空気を読んでください」
加蓮「……はーい」
奈緒「こら加蓮! なんだその態度は、ちゃんとありすに謝るんだ!」
加蓮「……ごめんなさい」
P(奈緒には逆らわないのか……)モグモグ
奈緒「大体な、Pさんと1回セックスしただけで変わりすぎだろ! Pさんが変態部隊にどれだけセックスで絞られたと思ってるんだ!!」
加蓮「えっ、何それ」
P「おい待て」
奈緒「セックスだよセックス! いまのニュージェネの部隊でこれだけセックスしてるんだぞ!? 前の部隊は尋常じゃない勢いでセックスしてたんだぞ!」
加蓮「べ、別にPさんが誰とセックスしてても……」
奈緒「いいやダメだぞ、いまの加蓮はセックスして浮かれ過ぎてるだけだ! 少し冷静になって、変態御用達のシステムに影響されているだけってことに気付くべきだ!」
P「お前こそ少し落ち着け。セックスセックスって食事中に大声で連呼するな」
奈緒「ばっ……!? い、いきなりセックスなんて言うなよぉ!!」ブンッ!
バキィッ!!
P「痛って!? お前が言ったんだろ!」
未央「ちょっ、いきなりグーパンて」
凛「お、落ち着きなよ奈緒……」
奈緒「くっ……ご、ゴメン」
P「食ってる物噴出すところだったぞ……」
翠「いきなり殴られてよく平静でいられますね……」
P「いや、まあ……少し前に殴られたばかりだし。まあ、奈緒がそれだけ北条少尉のことを心配しているということだ」
加蓮「奈緒……」
ありす「ここじゃ全然話しが進まないですね……食事が終わったら会議室で話しましょうか」
愛梨「そうですねー……」
……
…………
――数時間後、フレイヤⅡ(艦長室)
P「顔が痛む……今日1日で何発殴られたんだ……」
ありす「よくまあ、黙って奈緒さんに殴られ続けましたね」カタカタカタッ
P「奈緒の気持ちも分からんでもないからな。これも仕事だ」
ありす「次の作戦に支障を出さないでくださいね。大規模戦で不調のまま出撃なんて、私は認めませんから」
P「認めなくていい。奈緒もそこら辺は理解しているだろうから俺も黙って殴られに行っただけだ」
ありす「まったく、変なところで頭が固くて頑固なんですから……就寝時間の前に、医務室に行ってくださいね」ハァ……
P「分かっている」
安価選択(会いに行くアイドルを下記から選択してください)
1.卯月
2.凛
3.未央
4.加蓮
5.奈緒
6.ありす
7.翠
8.愛梨
9.蘭子
8.他のことをする
このレスの投下から3分後の最初のレス(コンマ分含む)
↓1
2
蘭子:1
愛梨:1
凛:1
奈緒:1
加蓮:1
未央1
ほーん……割れるもんだ
>>785
2.凛
――フレイヤⅡ(レッスン場前)
P「M-01で用意してくれた補給リストか……ふむ、整備長に渡しておいて取り付けの準備を……」フワッ
P「……ん?」
P「あれは……奈緒と渋谷少尉か」
P「2人でレッスン場にいたのか……就寝時間前だというのに」
……
…………
――フレイヤⅡ(レッスン場)
奈緒「ほら今のとこ、腕下がってる」
凛「……!」ハァッ! ハァッ!
キュッキュッ!
奈緒「指先伸びてなかったぞー。指の先まで力いれろー」
パシュンッ!
P「……」フワッ
凛「あっ」
奈緒「ん……Pさんか」
P「どうした2人とも……今度はこっちでオーバーワークか?」
凛「ちっ……違います……就寝時間前に、少し奈緒に……見てもらってただけで……」ハァ、ハァ、ハァ……
奈緒「あたしも無理させるつもりはないよ。トレーナーさんじゃないけど、少しくらいならアドバイスできるし」
P「まあ、奈緒ならそこら辺を間違えることは無いと思っているが」
凛「……奈緒は、NGFも……アイドルも、私より先輩だから……色々、教えてもらえるかもって……」ハァ……ハァ……
P「……」
1.P「明日には艦隊と合流する。作戦も近いし、あまり無理はするなよ」
2.P「どうした、それにしても随分熱心に見える。何かあるのか?」
↓1
2
>>794
2.P「どうした、それにしても随分熱心に見える。何かあるのか?」
凛「何かって……いえ、その、何かがあるわけじゃ……でも……」ハァ……ハァ……
奈緒「……まあ、あたしの知ってる凛なら、何でも突っ走って、やれるところまでやるってタイプだからな」
P「そうなのか?」
奈緒「ああ。あまり顔には出さないタイプだけど、根っこが熱いっていうか……まあ、あたしの知っている凛の話し、だけどさ」
凛「……そう、なのかな。自分でも、よく分からないけど……でも」
凛「奈緒や、プロデューサーは……パイロットの技術も高くて……でも、アイドルとしても……ここにはシンデレラガールもいて……」
凛「凄い人たちが近くにいると、中途半端なままの自分は嫌だって……早く追いつきたいって思うようになって」ハァ……
奈緒「な?」
P「ほう」
凛「焦っているわけじゃ、ないと思うんです。だけど、私なりに出来ることとか、頼らせてくれる人がいるなら……少しでも、何かしたいなって思ったから」
奈緒「まあ、あたしとしても、凛がそんなフラフラしたステップを踏んでいるのを見ていると、不安になってくるしな」
凛「そ、そんなに奈緒の世界の私って、アイドルやれてたの?」
奈緒「……秘密だ。言っちゃうと気にするだろ?」
凛「そこまで言われて内緒にされるほうが気になるんだけど……!」
P「……まあ、遅くならない範囲でやれよ。あと就寝時間は守ることだ」
凛「いいんですか?」ピクッ
P「今回は別に止めはせん。奈緒もいるしな……あとはそうだな、レッスンが終わったら俺の部屋に来い」
凛「えっ!? な、何を……」
P「疲労を残さんように、俺がマッサージをしてやる。自慢ではないが、俺はマッサージは上手いんだ」
奈緒「どっかの飲んだくれに散々やらされたしな」
凛「いえ、あの……就寝時間前に上官にマッサージやらせるのは、相当失礼だし図々しいことだと思うんですけど……」
P「この艦だと今更なことだ、俺は別に気にはせん。気になったら部屋に来い」
奈緒「それじゃあたしはあとで行くかなー」
凛「……プロデューサーも、思ったより変な人ですよね」
P「そっちの台詞のほうがよほど失礼だろ」
凛「あっ、す、すみません……でも、ありがとうございます」
……
…………
※一部アイドルのステータスが変更されます。
キャラ名:渋谷凛
戦闘適正 :64(Cランク)
オペレーター適正:34(Fランク)
指揮官適正 :38(Fランク)
性欲 :50
モバPへの親愛度:76(良好)→91(良好)
開始が遅かったためか少し短いんですが、今日はこれで終わります。明日もう少し進められたら……
本日もお付き合い頂きありがとうございました。
――夜、フレイヤⅡ(Pの部屋)
愛梨「んっ……うんっしょ……」ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ!
P「はぁ……愛梨……」ハァ、ハァ……
愛梨「私のおっぱい、気持ちいいですかぁ?」ズチュッ! ズチュッ!
P「ああ、気持ちいいぞ……もう出てしまいそうだ……」
蘭子「んっ、Pさん……ちゅっ、私も……」
P「んっ、んんんっ……」
愛梨「たくさん出してくださいね? 久しぶりのPさんのおちんぽ、私のおっぱいでビクビクさせてあげますからねっ♪」
ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ!
P「あ……ああ、出る……くっ、ううう……!!」
ビュルルルルルルッ!!!!
愛梨「あんっ!?」ビクッ!
蘭子「あ……イっちゃった……」
ビュクッ! ビュクッ!
愛梨「ああん……おっぱいにたくさん掛かっちゃいましたぁ……」ドロッ……
P「はぁ……はぁ、そうだな……」ピクッ、ビクッ……
蘭子「まだおちんちん大丈夫ですか?」ヌチュッ、ヌチュッ……
愛梨「まだこんなに硬いから大丈夫っ! Pさん、次は私たちを……」ハァ、ハァ、ハァ
P「ああ、いいぞ……」
……
…………
――翌日、早朝、フレイヤⅡ(レッスン場)
奈緒「……」
パシュンッ!
P「奈緒」フワッ
奈緒「Pさん……ずいぶん早起きだな。作業あるのか?」
P「いや、俺も早く目が覚めただけだ。久しぶりに愛梨と蘭子と寝たからか、2人ともよく寝ていて起してしまうのも悪くてな」
奈緒「そっか」
P「どうした? 今日は艦隊と合流して作戦ポイントまで行くんだ。しっかり休めているのか?」
奈緒「それは大丈夫だけどさ……いや、少し……昨日、久しぶりにニュージェネのレッスンもじっくり見て、アイドルやってた頃のこととか、思い出してさ」
P「そうか」
奈緒「……少し前まで、セカンドドライバーとして加蓮を守っていこうって思ってたのに、結局はこうなったんだなって」
奈緒「加蓮は、一緒に頑張ろうって言ってくれた。嬉しかったし、あたしも加蓮のために頑張ろうって思った。だけど……」
奈緒『加蓮はあたしが守る……! そして、あたしも元の場所に……!!』
奈緒「頑張って……頑張った結果、最後は加蓮とは別れることになるんだよな」
奈緒「それってやっぱり、悲しいで……あたしは加蓮に、悲しんでほしくないって思ってたのに……」
P「向こうにいる神谷奈緒が戻ってくるなら、大丈夫だろう。北条少尉も分かっているだろう」
奈緒「……そう、だよな」
P「まあ、俺はいい機会だと思ったよ」
奈緒「どうして?」
P「奈緒がこの世界に来て3年、元の世界に戻るための進展は無い状態で、ただ独りで戦い続けているだけだっただろう」
P「俺の傍を離れて、ありす、麗奈と……そしてまた俺と一緒にいる」
P「そして望んではいなかっただろうが、北条少尉からも理解してもらえた。上手くは言えないが、転換期と言うか」
P「少なくとも、いくらか気持ちは楽になっただろう?」
奈緒「……そうだな。こそこそ隠れる必要もなくなったし、また加蓮とちゃんと話すことも出来た」
P「それなら、元の世界に戻る戻らないの話しにはならなくとも、奈緒にとっては良いことだと思う」
奈緒「……」
P「安心しろ、お前1人だけではない、俺たちもいるんだ。少なくとも戦闘に関して言えば、俺や麗奈がいる間は何も心配することはない」
奈緒「その麗奈とは別行動だけどな」
P「あいつなりに心配はしている。たまに連絡を寄越すくらいだからな……まあ、俺も意外だとは思ったが」
奈緒「……後は、この世界とあたしのいた世界がどうにかなる前に、あたしが元の世界に戻れるか、か」
P「そうだな……まあ、それは博士に任せよう。俺たちでは何も出来ない部分だし、お前は少尉たちを守ってやれ」
奈緒「……ああ」
……
…………
――数時間後、フレイヤⅡ(ブリッジ)
加蓮「大尉」
愛梨「はぁい」
加蓮「あ、十時大尉じゃなくて……」
ありす「ややこしくなりましたね。階級じゃなくて名前で呼んで構いませんよ」
未央「いいんですか?」
ありす「自分の名前ですから。呼ばれるのは嫌いではありません」
P「……」
加蓮「まあ……それじゃあ、ありすさん、艦後方よりノルン艦隊が来ました。M-01からも信号が送られています」
ありす「了解です。まあ愛梨さんたちが長距離航行用の大型ブースターでわざわざ追い付いて来たくらいですからね、時間的にもこれくらいでしょう」
翠「フレイヤをM-01に収容できるよう準備をしましょう。整備班に補給リストは転送していますか?」
凛「転送しています。NGFはどうしましょうか?」カタカタカタッ
ありす「作戦時にはどの道フレイヤを出すことになりますし、そのままで構いません」
ピピピッ!
晶葉『おい助手、補給リスト見ておいたぞ。一応NGFの交換用パーツも来ているのは確認した』
P「ああ、それで大丈夫か?」
晶葉『パーツ交換したほうがいい機体はいくつかあるが、品揃え的には十分だ。あとはHCWも1つ来ているし、そっちは奈緒に使わせる』
奈緒「あたしでいいのか?」
晶葉『ソードを運用しているしな。3Nに持たせたときにマニュアルも入れておくから読んでおけよ』
奈緒「新しい装備かぁ……!」
凛「嬉しそうだね」
奈緒「そりゃあ、新しい装備っていうのはパワーアップイベントだからな!」
加蓮「もうっ、アニメに影響されてるんだから……」
ピピピッ!
卯月「あ、M-01から通信です。こちらフレイヤ」ピッ!
ちひろ『お疲れ様でーす。結構待ちましたか?』
ありす「いえ、作戦についてのお話もしていたので特には……フレイヤを収容させた後にすぐ作業を開始させても大丈夫ですか?」
ちひろ『大丈夫ですよ。こちらも作戦前に戦闘準備をしておかないといけませんし』
愛梨「大規模戦闘ですし、宙域に着くまでにやっておきたいですからね」
ちひろ『一応宙域マップ転送しておきますね』
ピピッ!
ちひろ『ただいま私たちはポイントS17にいます。次元振動の観測ポイントがT07ポイントですから、ここから半日ほどで移動できます』
翠「次元振動の発生までには充分間に合う距離ですね」
ちひろ『とはいえ、のんびりするわけでもありませんので。ポイント付近で強襲艦隊とヴェールをノルンから発進させます』
ピッ、ピッ……
ちひろ『強襲艦隊は広く展開して蜂の巣に備えます。今回、フレイヤは陽電子砲を搭載していないので端のほうに配置させます』
愛梨「蜂の巣は強襲艦隊2、3隻が陽電子砲発射ポイントに到達してからの発射ですよね。大規模の巣なら火力が足りませんし……」
ちひろ『今回想定されている巣の規模であれば、ノルンも3、4隻はフルングニルを撃ち込まなければなりません。スティング相手にどこまで有利に進められるか……』
P「過去の大規模戦と違い、今回はこちらの戦力も充実している。油断は出来ないが、少なくとも対スティングにおいてはようやくいい勝負が出来る」
ありす「あとはどれだけ素早く、艦隊の射線を確保するかですね……まあ、私たちはそちらの支援に回ったほうがいいですね」
ちひろ『そちらのNGFの編成はどうされますか? こちらでコード発行しておきますけど』
P「部隊を3つに分ける。俺と愛梨で1つ、翠と蘭子とニュージェネレーション隊で1つ、あとはセカンドドライバーが単独行動になる」
ちひろ『分けましたねぇ……蘭子ちゃん、大丈夫ですか?』
蘭子「愚問だな……いかに運命の鎖に縛られていたとしても、我の魔力は確かに満ちてきている」
P「復帰早々に大規模戦闘に参加させて、俺や愛梨とマニューバを行うのは難しいだろう? 翠と一緒に行動してもらう」
ちひろ『セカンドドライバーは単独戦闘権限で動いていますからね。いつも通りってことですか』
ありす「あと、ニュージェネレーション隊も分けます。今回はブリッジに2名、前線に2名です」
ちひろ『今回、フレイヤは動き回ると思いますからね。それでいいと思いますよ』
ありす「愛梨さんがブリッジに残るなら2人でもよかったんですが……こちらの戦力としては前線に出てもらいたいので」
愛梨「私、成長したんですよ? ブリッジのお仕事も、NGFの操縦もちゃんと出来るんですからっ!」
P「そういえば蘭子、愛梨と合流してどうだった?」
蘭子「はい……愛梨ちゃん、シミュレーターでも私と同じくらい動けるようになってて……艦隊戦のシミュレーターでもちゃんとスコアが出てて……」ウッ、ウッ……
卯月(泣いてる……)
蘭子「いつの間にか愛梨ちゃんがこんなに立派になって……私は嬉しいです……」グスッ、グスッ
P「そうかぁ……」
ありす「それで、ニュージェネレーション隊の編成ですが……」
安価選択(戦闘時のブリッジ要員を2人指定してください。残りのメンバーは戦闘機に搭乗し前線で戦闘します)
1.卯月
2.凛
3.未央
4.加蓮
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↓1
連番か
4
2
>>818
>>820
2.凛
4.加蓮
ありす「凛さんと加蓮さんを出撃させます。お2人のNGFに識別コードの登録をお願いします」
ちひろ『了解です。後はフレイヤを収容してからお話しましょうか』
翠「そうですね。移動時間もありますし……」
ありす「フレイヤは既に準備は終わらせていますので、M-01のほうもお願いします」
ちひろ『はーい。もう着きましたし、今から作業させますね』
P「よし、では俺と橘大尉、十時大尉、神崎中尉、奈緒の5人はフレイヤをM-01に収容後、メインブリッジに行く。他の者はブリッジで待機だ」
ありす「翠さん、すみませんが新人たちのことはよろしくお願いします」
翠「分かりました」
P「よし、では作業に掛かれよ」
加蓮「了解です」
……
…………
空目しました。
今日中に進めておかないと次回が明々後日頃になりそうなので出来る限りやってしまおうかと
修正入れます。
>>821修正
>>818
>>820
2.凛
4.加蓮
ありす「卯月さんと未央さんを出撃させます。お2人のNGFに識別コードの登録をお願いします」
ちひろ『了解です。後はフレイヤを収容してからお話しましょうか』
翠「そうですね。移動時間もありますし……」
ありす「フレイヤは既に準備は終わらせていますので、M-01のほうもお願いします」
ちひろ『はーい。もう着きましたし、今から作業させますね』
P「よし、では俺と橘大尉、十時大尉、神崎中尉、奈緒の5人はフレイヤをM-01に収容後、メインブリッジに行く。他の者はブリッジで待機だ」
ありす「翠さん、すみませんが新人たちのことはよろしくお願いします」
翠「分かりました」
P「よし、では作業に掛かれよ」
加蓮「了解です」
……
…………
――数十分後、ノルンM-01(メインブリッジ)
ちひろ「……事情は聞いていましたけど、まだその仮面付けたままなんですね」
奈緒「ああ、外に出るときはな」
ありす(話し方も戻してる……)
P「顔を知っている者がどこにいるかわからないからな。一応そうしたほうがいいと思ってな」
フレデリカ「プロデューサー元気? アタシ元気だよ?」
P「そうか。俺も元気だぞ」
フレデリカ「そっかー」
ちひろ「いまちょっと大事なお話しをしているので……それでPさん、これが各艦の保有戦力リストです」ピッ!
P「ノルン5隻に強襲艦が9隻、あとはNGFが54機か。それなりに揃ったな」
ちひろ「一度にここまでNGFを揃えたのも中々無いですね。あとは干渉装置の配置図がこちらです」ピピッ!
P「3つ設置か……前回と違ってポイントが結構離れているな」
ちひろ「巣の大きさに合わせ設置するのと、後は火星圏よりも宙域が広いのでその分をカバーするためですね」
ありす「測定も早く終わらせてもらいたいですね。大規模戦でのスティングはこちらも苦戦を強いられてしまいますし」
愛梨「私とPさんは干渉装置の護衛についたほうがいいですか?」
ちひろ「いえ、お2人でマニューバを組んで戦闘して頂ければ。実績としても、今回のNGFの最大戦力はお2人になりますからね」
蘭子「それなら私たちのほうで護衛につきますか? 配置も後方寄りになるから、新人の子たちも少しは安心できると思うけど……」
ありす「そちらのほうがいいかもしれませんね。どの道戦闘することになるとは思いますが、この位置であるなら大丈夫でしょう」
ちひろ「では編成リストに入れておきますね。あとで通知回しますから」
P「助かる。色々融通してもらってすまない」
ちひろ「いえいえ、後でその分お返しもらいますから」
フレデリカ「ねーねープロデューサー、アタシこの戦闘終わったらデビューするんだー」
P「ほう、そうなのか」
フレデリカ「それでね、レッスンでもメッセンジャーみたいに歌って、それが流れるんだって。ビックリドッキリだよねー」
P「誰に対してのドッキリなんだよ」
ありす「よかったですね。時間があるときに記録見させてもらいます」
奈緒「アイドルか……」
蘭子「な……セカンドドライバーもアイドルやりたい?」
奈緒「……」
P「まあ、その話は後にするか。とりあえず補給作業が済んだら移動か」
ちひろ「ええ、モリアンの収容も確認できましたし、晶葉ちゃんたちはこちらで預かりますね」
P「すまんがよろしく頼む」
……
…………
――ノルンM-01(通路)
ありす「では私たちはフレイヤに戻りますので」
ちひろ「はい、作業終わったら連絡お願いします」
フレデリカ「ねーちひろさん、遊びに行っていい?」
P「作戦前だ、終わってからにしてくれ」
フレデリカ「んー、そっか。それじゃ仕方ないよね。フレちゃん1人遊びしてようっと」タタタタッ
ありす「自由ですね……では――」ピクッ!
フレデリカ「……」ピクッ!
キィィィィン……
ありす「……」
フレデリカ「……」
愛梨「ありすちゃん、いきましょう?」
ありす「……」
奈緒「ありす?」
ありす「……はい、行きましょうか」ピクッ
P「行くぞ」フワッ
フレデリカ「……今のって」
……
…………
――数十分後、フレイヤⅡ(格納庫)
<ヨーシ、ソッチモッテケー!
奈緒「おお……これが新しい装備……!」
晶葉「ハマヨコのほうで組めたみたいだな。HCW-703デュランダルⅢ、ⅠとⅡの運用データとソードの戦闘実績から設計された3本目だ」
奈緒「2本で使うのか」
晶葉「取り回しを考慮してソードよりも小型化している。剛性についてはⅠと同等に仕上がっているはずだから充分使えるぞ」
蘭子「新たなる力……!」
整備長「らんらんととときんのNGFも、コックピットブロックの入れ替えは終わってるぜ。ただ、らんらんはシステム使うときは注意しておいてくれよ」
蘭子「一応、次の戦闘はなるべく使わないつもり……うん」
P「とはいえ、戦闘規模が大きいから難しいだろうな。必要であれば俺のほうで蘭子とドッキングするか」
晶葉「一応剛性確認もしておきたいし、好き勝手使ってくれ。ただし紛失するなよ」
奈緒「分かってるよ。大丈夫だいじょうぶ」
晶葉「後は愛梨のTG4用にマルチパックが来ている。これも装備させておく」
愛梨「もっと兵装増えちゃいますね」
P「使えるか?」
愛梨「大丈夫ですっ! マルチタスクはもう慣れましたから!」
P「ならいい。頼りにしているぞ」
愛梨「はいっ!」
……
…………
というわけで、キリのいいところまで行けたから本日はこれで終了します。
次は土曜日辺りかな……今回のパートはこのスレ内で終了出来たらいいかな。
パートの配分もエロゲーパートと同じように振っていますので。
それでは本日もお付き合い頂きありがとうございました。
ちょっと昨日はゴジラが
今日どこかで再開します
――フレイヤⅡ(通路)
P「では作業が終わったら蘭子たちのNGFはM-01に移しておいてくれ。モリアンはヴェールと同行するか?」
晶葉「今回の補給で、無理やりだがモリアンでも非常時の悪あがきくらいは出来るだろうし、そうしたほうがいいだろう。測定班も多いほうが済む」
整備長「NGFも移すんだったら、俺たちも移動したほうがいいですかい?」
P「整備班も分けておくか。人員は任せるが、整備長はフレイヤに残るようにしておいてくれ」
晶葉「ならウチのスタッフも数人置いておこう。モリアンからシャトルを出させる」
P「気をつけろよ」
晶葉「問題ない。蘭子たちが後方寄りに配置されるなら、ヴェールの護衛は大丈夫だろう」フワッ
整備長「それじゃ少佐、作業やっときますぜ」
P「ああ、頼む」
ピピピッ!
P「俺だ」
ありす『Pさん、新人の子たちとのブリーフィングが終わりました。翠さん、蘭子さん、卯月さん、未央さんの4名はM-01配置で問題ありませんよね?』
P「つい先ほど、整備長にもそう伝えている。今回4人は後方寄りに配置するが蘭子と翠は狙撃ライフルでの支援をさせる」
ありす『蘭子さん、大丈夫ですかね?』
P「いまシミュレーターで慣らしているところだ。蘭子なら問題ないだろう」
ありす『ずいぶんと蘭子さんの評価が高いですね。復帰してNGFに乗り始めたばかりなのに』
P「蘭子の操縦技術は俺や麗奈と充分にマニューバを行えるくらいだ。信頼できる」
ありす『私だってマニューバ出来るのに……』
P「不貞腐れるなよ。いまのありすは艦長なんだし、役割が違う。新人たちも慣れてきているが心許ない部分はあるし、文香や美波が不在の現状では艦を任せられるのはありすだけだ」
ありす『……分かってます。私だって子供じゃありませんから』
P「俺はありすのことを子供だと思っていないぞ」
ありす『少しずつでも身体は成長していますし……』
P「分かったわかった。続きは作戦が終わったら聞くよ」
ありす『む……その発言、忘れませんからね』
P「ああ。では後でな」ピッ!
フレデリカ「プーロデューサー♪」フワッ
P「フレデリカ? なぜこちらに来た」
フレデリカ「だってプロデューサーとお話ししたかったんだもん。フレちゃんイレモノに乗るまで退屈なんだぁ」
P「こちらは作業が残っている。作戦が終わってからにしてくれと言っただろう」
智絵里「あ、あのっ! すみません、フ、フレデリカさんが……私が引率してたんですけど……」フワッ
P「緒方少尉か。いや、問題ない」
智絵里「フレデリカさん……か、帰りましょう……? 作戦内容の、確認もしないと……」
フレデリカ「えー? そうなの? でもアタシ覚えちゃったし、びゅーんで飛んでズババーって……をね」
フレデリカ「あ、変換できてないや。スティングをね、みんなやっつけちゃえばいいだけだもん」
P「今回もビーたちの協力はあったな。フレデリカはそちらの隊には行かないのか?」
フレデリカ「だってアタシ、こっちに来たかったんだもん。みんなとはねー、長い付き合いだしさ、ちょーっと他のことしてもいいかなって思うんだよね」
P「……まあ、そちらが問題ないというなら、俺のほうできにすることはない。緒方少尉、フレデリカのことは頼むぞ」
智絵里「ふぇあっ!? は、はいっ!」
P「時子の部下なら任せられる。それに、緒方少尉もしっかりとした戦闘実績があるしな」
智絵里「……が、頑張りますっ!」
フレデリカ「あ、そうだプロデューサー!」
P「なんだ? そろそろ戻らねば……」
フレデリカ「あのね、なんだかヘンなんだよね」
P「何がだ?」
フレデリカ「クイーンの声が聞こえるの」
P「クイーン? なぜだ? ビーたちが住んでいた宙域はこちらからは離れすぎていて交信は出来ないはずだろう?」
フレデリカ「うーん、そうなんだけど……でも、クイーンの声がちゃんと聞こえたわけじゃないから……気のせい? どうかな~?」
P「……俺では判断できん。一度、M-01の常駐スタッフに話してみるのはどうだ?」
フレデリカ「そうしたほうがいいのかな~。ま、お仕事の前だからちゃんと話しておかないとね。ちょっと行ってこよーっと」フワッ
智絵里「あっ、フレデリカさん待って……あ、あの、失礼しますっ!」フワッ
……
…………
――数時間後、フレイヤⅡ(艦長室)
P「各班の作業もほとんど終わっているか。後は纏めてちひろさんに投げておけばいいか」カタカタカタッ!
ありす「ちょっと待ってください。こっちで処理しているフレイヤの戦闘プランをまとめていますので」カタカタカタッ!
P「分かった。それならこっちのデータを転送しておくから、終わったらちひろさんに渡しておいてくれ」
ありす「そうしておきます。一応こちらでも各班の作業報告は見ておきますので……Pさんは、少し休憩してください」
P「ありすの作業が終わっていないだろう」
ありす「私もあと少しで終わります。Pさんは休んでいませんし、いまのうちに休憩をとってください」
P「……まあ、分かった」
安価選択(会いに行くアイドルを下記から選択してください)
1.卯月
2.未央
3.加蓮
4.奈緒
5.ありす
6.翠
7.愛梨
8.蘭子
9.他のことをする
このレスの投下から6分後の最初のレス(コンマ分含む)
↓1
2
未央:2
愛梨:1
蘭子:1
その他:1
ほう!
>>869
2.未央
――フレイヤⅡ(格納庫)
P「まだ蘭子たちは訓練の最中か……」フワッ
未央「あ、少佐!」
P「本田少尉か。シミュレーターのモニタリング中か?」
未央「はい、いまはしまむーたちが入ってます」
P「様子はどうだ?」
未央「うーん……神崎中尉の狙撃、全然問題ないなぁって……ブランクあるんですよね?」
P「蘭子は元々、相当に技術のあるパイロットだ。俺とのマニューバもこなせる程度はある」
未央「うひぃ、少佐とマニューバ……化け物……」
P「とはいえ戦場での勘は戻っていないだろう。状況判断力は多少落ちているかもしれんし、それもあって今回は後方につけている」
未央「うーん……私たちも早くできるようにならないとなぁ……」
P「本田少尉は言うほど悪くはないだろう? 最近のシミュレーターのスコアも良い調子だし、配属時期を考えれば充分すぎるほどだ」
未央「えへへ、まだCランク帯ですけど、しまむーたちよりはまだ出来るほうだし、私が頑張ってニュージェネ引っ張っていかないと!」
P「モチベーションがあるのはいいことだ。だが、少尉1人というわけではない、中尉たちもいるからな」
未央「はい! 中尉たちがいてくれるし、私も安心して戦闘できています。レッスンも見てもらってますから……」
P「すまんな、ほとんどレッスンを見てやれなくて」
未央「い、いや、そういうつもりで言ったわけじゃなくて……ただ、アイドルやりたかったし、レッスンもお世話してくれて嬉しいなって」
P「……少尉は、前線部隊よりも広報に配属したかったか?」
未央「うーん……アイドルやれるならどっちでもいいかなぁって。民間でアイドルデビューするのも大変だし、軍なら適性試験に受かればデビューできたから……」
P「そういうものか。アイドルも難しいもんだな」
未央「ま、まあデビューして満足ってわけじゃなくて……シンデレラガールみたいに宙域ライブとか、いつかやってみたいなぁって思ってますよ」
未央「戦闘も頑張って、アイドルも頑張る。大変だけど……いまはこれでいいのかなって」
P「……」
1.P「すまんな、こんな部隊に配属させてしまって」
2.P「それなら今度からはもう少しレッスンを見るようにする」
↓1
1
>>879
1.P「すまんな、こんな部隊に配属させてしまって」
※今後特定のアイドルに対してシナリオ分岐が発生する可能性があります。
P「すまんな、こんな部隊に配属させてしまって」
未央「いやいやいやいや、少佐のせいじゃないですって! 配属先決まったのって少佐が来るもっと前だし!」
P「とはいえ、プロジェクトが凍結解除されてまた運用されるようになってしまったから、少尉たちがゾーニング現象に陥ることになってしまった」
P「俺も軍を離れていたとはいえ、関係者であることに変わりはない」
未央「んー……でも、確かにアイドルやってて、あんなシステム使うのって大変だと思うけど……私、しまむーたちより根性ありますから」
未央「私、戦闘終わった後のゾーニング状態の解消、しまむーやしぶりんより酷くないんですよ。私は大丈夫、未央ちゃんは出来る子! って思ってると何か大丈夫になってきたりするし」
P「無理に我慢する必要はないんだぞ。後々になってフラッシュバックを引き起こす可能性もある」
未央「それはまだないかなぁ……でもまあ、しまむーたちよりは平気ですよ」
P(……本田少尉は耐性持ちか? それで採用された可能性もあるのか……しかし耐性についてはシステム稼動実績からしか判断できん)
未央「少佐?」
P「……ああいや、何でもない。大丈夫とは言うが、システムが身体に負担を掛けているのは事実だ。無理をせず、何かあれば俺やありす、翠に相談してくれ」
未央「はい、分かってますっ! 心配してくれてありがとうございます」
P「それならいい。俺は艦長室に戻るぞ」
……
…………
※一部アイドルのステータスが変更されます。
キャラ名:本田未央
戦闘適正 :52(Dランク)
オペレーター適正:48(Eランク)
指揮官適正 :40(Fランク)
性欲 :45
モバPへの親愛度:11(並)→26(並)
――フレイヤⅡ(ブリッジ)
ありす「各員、準備はできましたか?」
加蓮「はい。フレイヤ、M-01に固定されていることを確認。艦制御はM-01のメインブリッジに譲渡済みです」
凛「千川中佐から通信が来ています」カタカタカタッ
ピピピッ!
ちひろ『フレイヤ、準備大丈夫ですか? J-01からの通知通り、これより指定宙域ポイントへの移動を開始します』
ちひろ『次元振動の発生は約7時間後。ポイント付近に到着次第、各強襲艦隊、モリアン、ヴェールをノルンから発進させます』
P「了解した。時間になったら蘭子たちをそちらに向かわせる」
ちひろ『その蘭子ちゃんたち、ブリッジにいませんね?』
ありす「いまは翠さんと新人2人の4人で格納庫にいます。シミュレーターでコンビネーションマニューバの訓練をさせています」
愛梨「あと、今回フレイヤは艦のヴァルキュリアシステムを起動させる想定です」
ちひろ『艦のシステムですか?』
ありす「愛梨さんたちと話し合って決めました。今回のフレイヤは巣の破壊には参加できませんし、宙域の戦況を素早く把握して各所の援護に回るためです」
ちひろ『分かりました。システムの起動権限はありすちゃんのほうで?』
P「ああ、そこは任せている。蘭子のシステム起動権限は俺のほうで引き取った」
ちひろ『そちらの舵取りは上手くやってください。ではこれよりM-01も発進します』
ありす「了解です。フレイヤは待機しています」
……
…………
――数時間後、フレイヤⅡ(ブリッジ)
奈緒「……」パシュンッ!
加蓮「あ、奈緒」
凛「訓練終わったの?」
奈緒「あたしだけ抜けてきた。作戦前だし、卯月たちもそのうち戻ってくるとは思うけど……Pさんたちは?」
加蓮「2人とも艦長室で打ち合わせだって。ま、移動はM-01に任せてるから私たちは何もすることないけど」
奈緒「そっか。それじゃあ……あたしも少し休んでおくかな」
凛「……そうだ、加蓮も少し休んでおきなよ」
加蓮「私も? ブリッジどうするの?」
凛「私が見てるよ。この前、私の代わりに1人でやってもらっちゃったし、何かあれば呼ぶから奈緒と休憩所でも行ってれば?」
奈緒「行くか」
加蓮「えっ? でも……」
奈緒「いいじゃん。それじゃ凛、悪いけど頼むよ」
凛「うん。ありす大尉には私から話しておくから」
加蓮「ゴメンね凛。早めに戻るから」フワッ
パシュンッ!
……
…………
――数分後、フレイヤⅡ(休憩所)
奈緒「ほら、水」スッ
加蓮「ありがと……奈緒、次の作戦は大丈夫?」
奈緒「戦闘規模が大きいからな……まあ、いつも通りやるよ」
加蓮「すごいよね。奈緒、少し前まで民間人だったのに、いまじゃセカンドドライバーってエースだもんね」
奈緒「そう、だなぁ……あたしも、Pさんたちの訓練受けたとはいえ、よくここまでやれるようになったと思ってるけど」
加蓮「ふうん、そんなに前からPさんと知り合いだったんだ」
奈緒「……なんだその目は」
加蓮「別に」
奈緒「まあ、あたしは大丈夫だよ。それより加蓮たちのほうが心配だ。フレイヤは宙域を飛び回ることになるだろうし」
加蓮「私たちのほうが大丈夫でしょ? ありすさんもいるし、今回は艦のシステムも使うみたいだしさ」
奈緒「それが不安なんだけど……まあいいよ、何かあってもあたしが――」
『大丈夫だ。菜々さんも、みんないるんだし……あたしが、守ってやるよ』
『大丈夫だ。休んでていい……あたしが守ってやるよ』
加蓮「奈緒」
奈緒「ん?」ピクッ
加蓮「私、大丈夫だから。奈緒はNGFで戦闘するんだから、ちゃんと撃墜されないように気をつけてよね」
奈緒「ん……ああ、分かってるよ」
加蓮「……」
奈緒「さてと……そろそろ戻るか? あまり凛1人だけにしておくわけにもいかないだろ?」ガタッ
加蓮「あ、うん。そうだね」
奈緒「それじゃあたしは格納庫のほうに戻って……」グイッ!
奈緒「っと、なんだ加蓮?」
加蓮「……」ムニッ、ムニッ
奈緒「な、なんだよ……あたしの手なんて弄って……」
加蓮「……この手、昔に握ったことのある奈緒の手……やっぱり、奈緒は奈緒なんだなって」
奈緒「ま、まあ……同じ人間だし、あれだ、クローンみたいなもの? いや、それは違うな……ううん……」
スッ……
加蓮「ふふっ、何でもないよ。戻ろっか」
奈緒「あ、ああ」フワッ
加蓮(奈緒の、手……私の知っている……だから、この手とはもう離れたくない……)
……
…………
――数時間後、ポイントT07宙域、フレイヤⅡ(ブリッジ)
パシュンッ!
P「待たせた」
ありす「P少佐、お疲れ様です。ブリッジメンバー、全員パイロットスーツに着替えました」
加蓮「システム起動時の管制制御シミュレーターも机上で実施済です。問題ありません」
愛梨「はい。それじゃあフレイヤのことはお願いしますね~」
凛「了解です。大尉たちも気をつけてください」
奈緒「あたしたちは大丈夫だ。M-01に行ってるメンバーは?」
加蓮「ちょっと待って……水野中尉、こちらフレイヤです」カタカタカタッ
ピピピッ!
翠『お疲れ様です。フレイヤの準備、終わりましたか?』
ありす「終わっています。後はM-01の準備が完了次第、モリアンと一緒に発進します」
卯月『……奈緒ちゃん、あのお面付けないんですね』
奈緒「仮面だ仮面! 一応スクリーンモニターでの通信は切ってるから大丈夫だし……」
未央『こっちは任せてよ! 前線は少佐たちがいるから安心してますから』
愛梨「蘭子ちゃん、大丈夫ですかぁ?」
蘭子『クックック……暗黒の使者より新たな魔装を授かっている……この魔力があれば……』
P「蘭子」
蘭子『どうした我が眷属よ?』
P「作戦中は標準語でな」
蘭子『はぃ……』
すみません、ちょっと副業にお呼ばれしたので1度中断します
夜辺りに再開します
ありす「大規模戦前だというのに緊張感がありませんね……」
P「これくらいでいいだろう。下手に緊張しているよりはマシだ」
ありす「そうですね。戦闘中でも下半身でしか物事を考えられないような変態よりは全然まともですね」
奈緒「それ以上はいけない」
ピピピッ!
加蓮「こちらフレイヤ」ピッ
ちひろ『これより作戦行動に入ります。ノルン各艦より順次強襲艦が発進しています。フレイヤも艦制御を返却しています。発進お願いします』
ピピピッ!
晶葉『モリアンは発進後、ヴェールのところに行く。護衛は任せたぞ』
翠『了解です。測定作業のほうはお願いします』
ありす「では、これよりフレイヤは干渉装置設置作業のための作戦行動に取ります。コンディションレッド、P少佐のVPS-01小隊、セカンドドライバーのS-01はシューターよりカタパルトへ」
ありす「水野中尉のVPS-02小隊はM-01のカタパルトより出撃してください。ヴェールとモリアンの護衛、お願いします」
蘭子『はい!』
卯月『カタパルトは開放されています、NGF-VS02S、NGFヴァルキュリア1号機で島村卯月いきます!』
未央『4号機も出ます! しぶりん、フレイヤお願いね!』
凛「了解。そっちも頑張ってね」
P「よし、こちらも出撃する。愛梨、奈緒、行くぞ」
愛梨「はーい」
奈緒「ああ……!」
加蓮「奈緒……気をつけてね」
奈緒「大丈夫だ。いつも通りやるさ、行って来る」シュッ!
……
…………
――フレイヤⅡ(ブリッジ)
ありす「加蓮さん、M-01から転送されてきているフィールドジェネレーターの測定結果をホロスクリーンに表示してください」
加蓮「了解です」カタカタカタッ!
フォン……
ありす「次元振動が発生済み……断層発生まで後200ですね」
加蓮「断層レベル予測8、事前に通知されている通りです」ピッ、ピッ……
ありす「凛さん、フレイヤの戦闘準備をお願いします。ティルウィン1番、2番装填、複合ミサイル発射管にはアルヴァルディを装填します」
凛「了解です! ブリンガーはオートメーション機能による自動掃射で対応します。イージス、艦左舷に展開します」
ありす「千川中佐、出撃させたフレイヤを前進させます。断層発生予測ポイントより距離13000、VPS-01小隊も出します」
ピピピッ!
ちひろ『了解です。各GNS小隊も出撃しています。VPS-02もヴェールのほうに向かっています』
凛「ありす大尉、測定結果が更新されます……断層発生まで100」
ありす「分かりました。VPS-01小隊を出撃させてください」
……
…………
――フレイヤⅡ、カタパルト(機体内)
奈緒「……」ピッ、ピッ!
ピピピッ!
晶葉『奈緒、デュランダルⅢはⅡで採用したライフル機能を搭載していない。射撃についてはこれまで通り通常兵装で行ってくれ』
奈緒「マニュアルで確認している。大丈夫だ」
愛梨『奈緒ちゃん、一緒に頑張りましょうね!』
奈緒「愛梨……」
P『奈緒、愛梨なら大丈夫だ。今回の大規模戦闘、規模を見ても3人で戦闘を行うべきだ』
奈緒「……ああ、頼む」
加蓮『ハッチ開放しました。NGF発進お願いします』
P『よし、出撃するぞ』
奈緒「……分かった」ギュンッ!!
……
…………
――戦闘宙域
ピピピッ!
P「ん、どうした」ピッ!
フレデリカ『プーロデューサー♪』
P「フレデリカか。前線任務か?」
フレデリカ『うん、コッコ隊なの』
智絵里『コ、コンコルディア隊ですっ! あの、P少佐……が、頑張ってくださいね!』
P「緒方少尉……ああ、少尉も気をつけてくれ。フレデリカを頼むぞ」
智絵里『はいっ』
愛梨『Pさん、フィールドジェネレーターの観測結果が交信されています。次元断層、発生します』
P「了解した。各機、立体機動戦闘のためCG形態に移行しておけ」
奈緒『分かった』
フレデリカ『フレちゃんも頑張ろーっと。プロデューサー、また後でねー』
P「ああ、この戦闘が終わったらな」
……
…………
――ノルンM-01(メインブリッジ)
「千川中佐、断層発生まで50、20……次元断層です。断層レベル……8! 空間転移です!!」
「次元断層発生ポイントに空間転移! 蜂の巣です!」
ちひろ「来ましたね……各小隊、戦闘を開始してください!」
「蜂の巣は大規模級、ノルン各機戦闘行動を開始しています」
ちひろ「M-01も戦闘態勢を取ります。連装リニアカノンのヨルズを装填、複合ミサイル発射管には多目的粒子減衰ミサイルを装填してください」
「了解です。粒子散布率は60%とします。射出後、迎撃用にマグニを装填します」
ピピピッ!
ありす『千川中佐、フレイヤも戦闘を開始します。必要であれば別途指示をお願いします』
ちひろ「了解です。そちらも気をつけてください」
ありす『はい、ではまた後で』
ピッ!
ちひろ「……大規模級、コロニー級よりは……いえ、今はそんなことを言うべきではありませんね」
……
…………
――戦闘宙域
晶葉『各小隊、ヴェールが干渉装置を設置した。エネルギー測定作業に取り掛かっている』
翠「お願いします。こちらも待機します」
卯月『これが、大規模級……』
未央『ノルン級よりも、ずっと大きい……』
蘭子『怯んじゃダメです。相手は変わらずスティングです、惑わされないように』
卯月『は、はいっ!』
翠「蘭子さん、私たちは狙撃の準備を」
蘭子『はい、長距離狙撃用ライフル準備します。VS02Sはスティングが接近した場合の迎撃をお願いします』
卯月『はい!』
翠「ヴァルキュリアシステムの起動はこちらが戦闘を行う際で、消耗は抑えましょう」
……
…………
――戦闘宙域
白蜂「……」ギュンッ!
白蜂「……」ギュンッ!
愛梨『レーダー更新、蜂の巣よりスティングがきています。数は46です』
奈緒『さすがに多いな……』
P「コンビネーションマニューバはY08で行く。奈緒、前衛を頼む」
奈緒『機体特性的にもあたしが前に出たほうがいいか……了解、愛梨は中衛を頼む』
愛梨『はーいっ、装備展開します。ガンダルヴ射出、リニアカノン照準』
P「後方支援は任せろ。TG4とはオプション兵装と干渉するためドッキングはできん。愛梨、通常戦闘でいけるな?」
愛梨『大丈夫です。初動でビフロストを撒きます!』
ボシュシュシュシュシュッ!!
ドガガガガガガガガァンッ!!!!
奈緒『デュランダルⅢを展開する。斬り込むぞ!』
P「撃ち漏らしはこちらで片付ける。ダインスレイヴ発射!」ズドォンッ!!
白蜂「!」
ドガアアアアアアンッ!!
奈緒『初動で少しでも頭数を減らす、行くぞ!』ギュオオオオオオッ!!
奈緒『はあああああっ!』
……
…………
――フレイヤⅡ(ブリッジ)
凛「VPS-01、スティングと戦闘開始。各機まだヴァルキュリアシステムを起動していません」
ありす「了解です。フレイヤは右舷前方のGNS-011、012小隊にミサイル支援を行います。アルヴァルディ発射!」
加蓮「アルヴァルディ発射! 左舷前方スティングにティルウィング発射します」カタカタカタッ!
ありす「艦速度4、1番から20番までにアルヴァルディを再装填。前線ラインから出ないように!」
凛「はい、進路確保、レーヴァテイン1番2番、発射します!」
ありす「VPS-01小隊、ノルン艦隊が移動するためルート確保をお願いします。座標転送します」
ピピピッ!
愛梨『はい、ルート算出して私たちも移動しますっ』
P『橘大尉、フレイヤは陽電子砲を装填していない、無理はするなよ』
ありす「了解です。そちらも頼みますよ」
……
…………
――戦闘宙域
愛梨『奈緒ちゃん、サイドから来てますよ!』
奈緒「くっ……アンカー!!」ガシュンッ!!
白蜂「!?」ドシュンッ!!
奈緒「落ちろ!」ドシュゥンッ! ドシュゥンッ!
ドガアアアアアンッ!!!!
愛梨『奥の2匹にグレネードランチャー……Pさん! もう6匹きています! 向こうのGNS-019小隊に向かっています!』
P『ガンダルヴ・ミニオンを射出する。数が多い、直接叩く!』ギュオオオオオッ!!
ドガガガガガガガッ!!
奈緒「Pさん! 愛梨、後ろは任せた!」ギュオオオオッ!!
愛梨『はいっ、マニューバプラン変更ですね、頑張りましょうっ』
P『奈緒、ライフルだ。こいつらを撃破後、ノルン艦隊の進行ルートを確保するぞ!』
奈緒「ああ!」
……
…………
――フレイヤⅡ(ブリッジ)
白蜂「!」ギュンッ!
ありす「イージスを左舷に展開! レーヴァテインをスティングに発射!」
加蓮「ブリンガーの自動掃射! レーヴァテイン撃ちます!」カタカタカタッ!
ドギャアアアンッ!!
凛「ありす大尉、スティング撃破率48%、進行ルート確保できています!」
ありす「了解です。千川中佐、聞いていますか!」
ピピピッ!
ちひろ『聞いています。干渉装置の起動までまだ時間があります。進行ルートに強襲艦隊を先行させます』
ありす「フレイヤは続いてスティングの相手をします。VPS-01がこちらから離れています。GNS小隊を1つ貸してください!」
ちひろ『分かりました。GNS-006、聞こえますか?』
智絵里『は、はいっ!』
ちひろ『フレイヤと共に前線任務をお願いします。フレデリカちゃんも、お願いします』
フレデリカ『はいはーい。メッセンジャー、任せてねっ!』
ありす「お願いします。フレイヤ、前進します!」
……
…………
――戦闘宙域
ドギュウウンッ!
ドギュウウンッ!
白蜂「……!」ギュンッ!
蘭子「そこっ!」ドギュウウンッ!
ドガアアアアアンッ!!!!
蘭子「撃破確認、ライフルの廃熱をします!」ガションッ!
翠『了解です。廃熱中は私のほうで受け持ちます』
卯月『か、干渉装置はまだなんでしょうか……!』
未央『博士、まだなの!?』
晶葉『ノルン艦隊が陽電子砲を発射するまでには終わる。そっちはまだなのか』
蘭子「フレイヤから更新データを受信、強襲艦隊、進軍しています!」
晶葉『了解した。こちらも起動準備に取り掛かる』
翠『お願いします。それまではこちらも持たせます』
……
…………
――フレイヤⅡ(ブリッジ)
ありす「加蓮さん、強襲艦隊は!」
加蓮「進軍中、陽電子砲発射準備に入っています。蜂の巣との距離は4000!」
ありす「的が大きいからその距離でも充分ですね。GNS-006はこのまま――」
キィィィィン……
ありす「……」ピクッ
凛「VPS-01、戦闘宙域を前進しています。先行して……ありす大尉?」
ありす「……」
加蓮「大尉……大尉!」
ありす「……」
……
…………
――戦闘宙域
キィィィィン……
フレデリカ「聞こえる……クイーン……どこ……?」
白蜂「!」ギュンッ!
ドシュシュシュッ!
智絵里『フレデリカさん!』ズドォンッ!
ドガガガガガァンッ!!
智絵里『フレデリカちゃん、ここで止まったら……フレデリカちゃん?』
フレデリカ「……」
キィィィィン……
フレデリカ「クイーン……」
智絵里『……P、P少佐!』
……
…………
――戦闘宙域
智絵里『P少佐!』
P『どうした!』
智絵里『フレデリカさんが……』
ピピピッ!
加蓮『P少佐、橘大尉の様子が……!』
奈緒「ありすが!? どうしたんだ!」
智絵里『お、応答してくれなくなったんです! クイーンがとか呟いて……』
P『何っ!?』
凛『こっちも、ありす大尉が何も喋らなくなって……』
愛梨『もしかして、フラッシュバックですか!?』
P『いや違う、フレデリカはどうした、クイーンがどうしたというんだ!』
智絵里『フレデリカさん!』
『……クイーン』
――ノルンM-01(メインブリッジ)
ビビビビビッ! ビビビビビッ!
「フィールドジェネレーターの観測結果更新! 次元断層発生しています!」
ちひろ「何ですって!?」
「次元断層……く、空間転移!? これは……」
ちひろ「スクリーンに!」
フォンッ……
ちひろ「……何、これは」
……
…………
――戦闘宙域
ビビビビビッ! ビビビビビッ!
卯月「あ……ああ……!?」
翠『空間転移……あれは……!!』
未央『ス、スティン……グ……?』
蘭子『でも……あの大きさ……』
晶葉『なんという大きさだ……ノルンと同等、いや、それ以上の……』
卯月「……っ、P少佐!」
……
…………
――戦闘宙域
女王「……」グ……ググググ……!!
愛梨『Pさん、あれは!?』
P『まさかあれがクイーン……なんて大きさなんだ……空間転移、いや、無理やりこちら側に来ようと……」
奈緒「あ、あんな大きさ――」ハッ!
キィィィィン……
『早くレッスン行こうよ、もう少しでステージなんだから』
『先週できなかったところ通せるようにならないとね』
奈緒「なんだ……」
『奈緒……奈緒、一緒にいてあげられなくて……私が、戦えなかったから、奈緒が……』
『ごめんね、奈緒……私のせいで、私の……』
奈緒「見える……あたしの知ってる凛、加蓮……いまあたしの傍にいる、加蓮が……」
P『まさか、ヤツは空間転移でこちら側に来る気か!?』
奈緒「……!!」ガションッ!
奈緒「あああああああああああ!!!!」ギュオオオオオオオッ!!!!
P『奈緒!?』
奈緒「ダメだああああああああ!!」ドシュウウウン!!
P『奈緒、どうした!?』
奈緒「ダメだ、みんなが見えたんだ! お前はこっちに来ちゃダメなんだ!!」ギュオオオオオオッ!!
白蜂「!!」ドシュシュシュッ!!
白蜂「!」ズドォンッ!!
奈緒「邪魔だ!!」ガションッ!!
ズバアアアアアッ!!
ドガアアアアアンッ!!!!
女王「……」ググッ、グググググ……!!
バチッ、バチバチバチッ!!
奈緒「ダメだ、やめろ……やめろおおおおおおお!!!!」ギュオオオオオオッ!!
……
…………
――戦闘宙域
愛梨『Pさん、奈緒ちゃんが!!』
P「奈緒、1人で前に出るな、奈緒!!」ギュオオオオッ!!
ズドォンッ!!
ズドォンッ!!
ビビビビビッ! ビビビビビッ!
P「なにっ!?」ギュンッ!!
愛梨『高速で接近する反応……!』
P「ヤツは!?」ギュオオオオオッ!!
ボシュシュシュシュッ!!
「!!」ヒュカカカカッ!!
ドシュシュシュッ!!
ドガアアアアアアンッ!!!!
P「ミサイルを全て撃ち落した!? まさか、外見は肥大化しているが……ヤツは……!!」
P『これで……終わりだあああああ!!』
白塗り『……!』
P「貴様か! 白塗り!!」ズドォンッ!!
白塗り「……!」ギ、ギギギ……!!
……
…………
――戦闘宙域
女王「……」グ……ググググ……!!
奈緒「ダメだ、来るな! 帰ってくれ!!」
バシュン……バシュンッ……
奈緒「お前が来ると、壊れる……ここが、みんなのいる場所が……!!」
バチッ、バチバチッ……バチッ……!!
女王「……」ギギッ、ギギギギ……
奈緒「お前は……お前は……!」
P『奈緒、戻れ! くっ……こいつは!!』ギュンッ!!
奈緒「お前は……ここにいたら……」ハァ……ハァ……ハァ……
女王「……」
バチッ、バチッ……
キィィィィン……!!!!
奈緒「かれ――」
……
…………
――フレイヤⅡ(ブリッジ)
ありす「ぐっ……あ、ああああああっ!!」ガタッ!
凛「大尉! どうしたんですか!?」
ありす「こ、ここに……みんなが……だ、ダメです……ああああああ!!」
凛「大尉、ありす大尉!!」
ピピッ! ピピッ!
加蓮「レーダー……宙域の蜂の巣と、スティングが消えた……」
ピピピッ!
P『白塗り……ヤツが消えた……そうだ、奈緒は!?』
加蓮「奈緒……!」
愛梨『レーダーの反応が……フレイヤ、奈緒ちゃんの3Nはどこですか!?』
加蓮「奈緒……いた、3N発見しました! ポイント送ります!」
P『了解した!』
……
…………
――戦闘宙域
P「奈緒の3N……応答しろ、奈緒、奈緒……」
ピッ、ピッ……
『……』
ピッ、ピッ……
P「奈緒、奈緒……まさか……」
……
……………
――モリアン(格納庫)
晶葉「測定データの取得中、クイーンの出現に合わせて新たに発生した次元断層のレベルが10まで引き上げられている」カタカタカタッ
晶葉「この宙域で継続して次元振動が続いている……断層は見られないが、どういうことだ?」
晶葉「まさか……こちらの世界と、向こうの世界との接点が……」
晶葉「だがこの次元振動により僅かだった向こうの世界との繋がりが強くなるということは……!」
晶葉「奈緒……もしかして、お前は……」
――――
――
『新宿、新宿、降り口は――』
『本日リリースされたCGプロダクションの総選挙上位メンバーによる新曲ですが――』
「ねえ、次の公演のチケット取れた?」
「アタシ取れなかったんだよねぇ、そっちは?」
「よかったぁ! こっち2枚当選してたからさ、一緒に行こうよ!」
『今回の新曲のリリースについて、どう思われていますか?』
『ええ……その、来年もまた、新曲を歌えたらいいなぁと思っています』
奈緒「……ここは」
……
…………
………………
……………………
今日はこれで終わります。
次は明日のどこかで再開する予定です。
>>895訂正
――フレイヤⅡ(ブリッジ)
ありす「加蓮さん、M-01から転送されてきているフィールドジェネレーターの測定結果をホロスクリーンに表示してください」
加蓮「了解です」カタカタカタッ!
フォン……
ありす「次元振動が発生済み……断層発生まで後200ですね」
加蓮「断層レベル8、事前に通知されている通りです」ピッ、ピッ……
ありす「凛さん、フレイヤの戦闘準備をお願いします。ティルウィング1番、2番装填、複合ミサイル発射管にはアルヴァルディを装填します」
凛「了解です! ブリンガーはオートメーション機能による自動掃射で対応します。イージス、艦左舷に展開します」
ありす「千川中佐、出撃させたフレイヤを前進させます。断層発生予測ポイントより距離13000、VPS-01小隊も出します」
ピピピッ!
ちひろ『了解です。各GNS小隊も出撃しています。VPS-02もヴェールのほうに向かっています』
凛「ありす大尉、測定結果が更新されます……断層発生まで100」
ありす「分かりました。VPS-01小隊を出撃させてください」
……
…………
>>917訂正
――戦闘宙域
P「奈緒の3N……応答しろ、奈緒、奈緒……」
ピッ、ピッ……
『……』
ピッ、ピッ……
P「奈緒、奈緒……まさか……」
……
…………
23時頃から少し再開します。安価までいけるか……?
※一部アイドルのステータスが変更されます。
キャラ名:島村卯月
戦闘適正 :48(Eランク)→58(Dランク)
オペレーター適正:48(Eランク)
指揮官適正 :26(Gランク)
性欲 :60
モバPへの親愛度:21(並)
キャラ名:渋谷凛
戦闘適正 :64(Cランク)
オペレーター適正:34(Fランク)→44(Eランク)
指揮官適正 :38(Fランク)
性欲 :50
モバPへの親愛度:91(良好)
キャラ名:本田未央
戦闘適正 :52(Dランク)→62(Cランク)
オペレーター適正:48(Eランク)
指揮官適正 :40(Fランク)
性欲 :45
モバPへの親愛度:26(並)
キャラ名:北条加蓮
戦闘適正 :38(Fランク)
オペレーター適正:23(Gランク)→33(Fランク)
指揮官適正 :75(Bランク)
性欲 :20
モバPへの親愛度:62(良好)
――新宿
奈緒「新宿……あたし、戻ってきたのか……?」
<ネーアレ、ナオチャンジャナイ?
<ホントダ、ナンカコスプレシテナイ?
<イベントヤルノカナ?
奈緒「……!?」キョロキョロ
奈緒(あ、あたし……パイロットスーツのままか……)
比奈「ん……奈緒ちゃんじゃないっスか」
奈緒「えっ!?」ビクッ!
比奈「あれ、今日事務所の日だったような……というかソレ、なんのコスプレっスか? 最近ロボアニメでそんな格好してるのって……」
奈緒「ひ、比奈!!」バッ!!
比奈「わっ!? な、なんスか!?」
……
…………
――事務所
ガチャッ!!
晶葉「おいナオ! つい先ほど大規模な次元断層が観測された、向こうの世界で何があった!」
晶葉「現在は断層を確認できていないが、次元振動が以前発生し続けている。徐々にだがこちらの世界との繋がりも強くなってきている」
奈緒(ナオ)「……スティング、いや……ビーたちのクイーンが空間転移をしようとしてた」
ナオ「次元断層レベルが10まで上がって、向こうにいるあたしが、クイーンのところに向かって、それで……みんな消えた」
晶葉「消えた?」
ナオ「そこにいたスティングも、蜂の巣も、クイーンも……みんな消えた。それに――」
ガチャッ!!
奈緒「……」ハァ……ハァ……
晶葉「奈緒……戻って、これたのか……!」
ナオ「あたし……か?」ガタッ……
比奈「もー……ちょっと奈緒ちゃん、そんな走って……えっ?」タッタッタ……
奈緒「……」
ナオ「……」
比奈「……奈緒ちゃんが2人見えるっス。あれ、昨日原稿上げるのにギリギリ徹夜したから幻覚でも……」
晶葉「比奈、すまんが丁度私の発明した新型ウサちゃんロボの稼動実験をしていたところだったんだ」
比奈「え、この変なパイスー着た奈緒ちゃん、ウサちゃんロボなんスか? もうこれウサギじゃないっスよ?」
晶葉「新型フレームのサンプルとして奈緒の外見を素体にしたまでだ。正式版はウサミン辺りをベースにするつもりだ」
奈緒「……ウサ」
晶葉「ほら、ウサって言っただろう? モニタリングしていたが、外を歩かせていてな。ちょっとこれからデータを吸い出す作業もあるし、悪いが席を外してくれないか?」
比奈「はー、かがくのちからってすげーってヤツっスね……それじゃ、アタシは家帰って寝てこよう……」ガチャッ……
パタンッ!
晶葉「……さて」
晶葉「どうだ奈緒、帰ってきて……事務所に来た感想は」
奈緒「……よく、わからないんだ」
晶葉「そうか」
奈緒「向こうにいて……3年も経って、何だかんだで、みんなと同じ顔した人たちがいて……あまり、寂しいって思うこともなくて」
晶葉「……そうか」
奈緒「でも、みんな知らない人で……宇宙にいることが、当たり前になって……アイドルの仕事も、どんなことやってたのか、だんだん忘れて……」
ナオ「……奈緒」
奈緒「こっちの世界は、何もなかったのか? あたしがいなくなって、トライアドは? Pさんや加蓮、凛も、あたしがいなくなって……」
晶葉「2週間」
奈緒「え……?」
晶葉「正確には17日か。奈緒が消えて、こちらの世界にナオが来た日から……まだ17日しか経っていない」
奈緒「でも……あたし、向こうの世界で3年も……あんなに、スティングと戦って、美波たちの治療の手伝いもして……!!」
ナオ「本当なんだ。あたしがこの世界に来てから、奈緒のやっていること、モニターで見てきた」
晶葉「元々、奈緒にプレイしてもらったエロゲーは微弱な次元振動の情報から、向こうの世界のデータを取得するシステムだった」
晶葉「そこで選択肢として、こちらから向こうの世界に干渉することで、互いの世界を認識させ続けていた」
奈緒「……なんで、そんなことしたんだ? どうして、向こうの世界と……」
晶葉「向こうの世界で度々起きていた次元振動……発生する次元断層により、ある日平行世界である私たちの住むこの世界と次元が干渉しあった」
晶葉「干渉しあった世界は、次元振動、空間転移が繰り返させる度に徐々にお互いの世界に影響を与え続け……やがて次元崩壊へと繋がる」
晶葉「私は、それを止めるためにこれまで動いていた」
奈緒「次元……崩壊……」
晶葉「覚えはないか? たとえば、そこに存在するはずのない何かが見えたり、聞こえるはずのない音が聞こえたりと、次元振動による影響……あるはずだ」
奈緒「……3年間、新宿駅で見えた」
晶葉「それはなんだ?」
奈緒「あれは……そうだ、あれは……」
ナオ「あたしだ」
奈緒「!?」ハッ!
ナオ「グレイプニールに乗って戦闘していたとき、意識が飛んだことがある。そのときに見えた、電車のホームにいたあたしの姿」
ナオ「コロニーにあった、あたしの住んでいた実家とそっくりな家……」
ナオ「その景色から、宇宙に戻ってきたとき……ラピッドストライカー隊のみんなは……」
奈緒「あたしが……あのとき……」
晶葉「……今回測定された次元断層はレベル10、奈緒が向こうの世界に転移したきっかけとなった規模の断層だ」
晶葉「前例と同様の事象であれば、こちらに来たナオも転移されるはずだが……恐らく、互いにそれぞれの次元と接点を持ってしまったがために、ナオのほうは転移されなかったんだろう」
奈緒「それじゃあ……どうするんだよ? あっちの世界は、みんなまだ戦ってるのに……加蓮だって……!」
晶葉「それは――」
ガチャッ!
加蓮「ねえ奈緒、今日から行く合宿なんだけど、凛がまだ仕事終わらないみたいで夕方のバスで私たちだけ先に……」
ナオ「加蓮……!」
加蓮「え……」
奈緒「あ、あ……」
加蓮「え……奈緒? あれ? 2人いるけど、何これ?」
奈緒「加蓮……加蓮!!」バッ!
加蓮「えっ!? ちょっ、ちょっと奈緒……きゃっ!」ドサッ!
奈緒「加蓮、加蓮が……加蓮がいるんだ……あ、あああああ……!」
加蓮「え、ど、どうしたの奈緒? なんで泣いて……奈緒……?」
奈緒「うううう……う、あああ……!」
加蓮「奈緒……」
ナオ「……」
――――
――
――1週間後、ハマヨコ、フレイヤⅡ(格納庫)
<アームオロセー!
「整備長、VS02Sの1号機と4号機は整備終わりました。後はセカンドドライバーの3Nですけど……」
整備長「やっとけ。パーツも破損しているヤツは全部交換で、元通りにしとくんだよ」
「ですけど、セカンドドライバーが……」
整備長「いいんだよ! 早く作業に取り掛かれ!!」
「は、はいっ!」フワッ
整備長「……これでいいんだよな、少佐」
……
…………
――ハマヨコ、軍病院(隔離病室)
ピッ、ピッ、ピッ……
フレデリカ「……」
ありす「……」
翠「……」
P「……」ギュッ……
ピピピッ!
翠「Pさん」
P「……」
ピピピッ! ピピピッ!
翠「……はい、水野です」ピッ!
愛梨『あ、翠ちゃんですかぁ? あの、Pさんは……』
翠「はい……何かありましたか?」
愛梨『えっと、通信でお話しする内容じゃなくて……ちょっと来てくれますか?』
翠「分かりました。いまはみなさん、オート・クレール社ですね。私が向かいますので」
ピッ!
P「……」
翠「……Pさん、ありすさんのお傍にいてあげてください」
P「……ああ」
……
…………
――数十分後、ハマヨコ、オート・クレール社(オフィス)
美波『つまり私たちは、メッセンジャーとしてキラー・ビーたちと意思疎通を行った影響で、クイーンの声を無意識に聞いてしまった……ということですか?』
晶葉「恐らくな。ありすは戦闘宙域にいたが為にその声をより近くで聞いてしまったことにより、脳がクイーンの声を処理できず昏倒してしまった」
夕美『私たちが聞いたのは、クイーンの声……でも、凄く悲しい声で……』
藍子『だけど、とっても怒っているような声……』
晶葉「そこについての情報が無いんだ。今回の作戦に参加していたビーたちもの全員倒れてしまっている。お前たちでも分からないとなると……」
文香『ありすちゃんは……大丈夫なんですか……?』
翠「はい。脳に異常は見られず、バイタルも正常値です。いまはPさんが付いていますが……」
卯月「あんなプロデューサーさん、はじめて見ました……」
未央「うん、ずっとありす大尉のそばにいて、声を掛けても返事もしてくれなくて」
凛「……」
晶葉「過去に色々あったからな。助手がああなるのも無理はないが……美波たちは無事なようで何よりだ」
夕美『何度か意識飛んじゃってたけど、家や病院にいるときだったし、フラッシュバックも起きてないから……』
蘭子「私たちは、あのときは前線で戦ってたから声は聞こえなかったけど……」
愛梨「あとは、Pさんが言ってた……白塗り……」
晶葉「それに関しては映像記録を確認した。助手はあの場に現れたスティングのことを白塗りと言ったが、厳密には違う。別個体だ」
晶葉「アルヴィスの秘匿階層に保管していたVILS-01の映像記録を参照しても、助手の敵は確かに対話の日に倒している」
晶葉「確かに今回の個体は姿形が違えと、白塗りと同様の機動、攻撃に対する反応を見せているが……別の進化を遂げたスティングと見ていいだろう」
蘭子「あのような悪魔が、再び厄災をもたらすというのか……」
晶葉「助手が命を掛けて倒したヤツだ。私も生きているとは思っていなかったが……そのヤツと同等のスティングがまだいるということだ」
美波『白塗りと同等の相手なら、Pさんじゃないと……蘭子ちゃんや愛梨ちゃんで、どれだけ戦えるか……』
パシュンッ!!
P「……」
藍子『Pさん……!』
卯月「プロデューサーさん! ありす大尉は……」
P「緒方少尉が来てくれた。代わりにいてもらっている……博士、ヤツがあのときの白塗りでは無いと言ったな」
晶葉「聞いていたか……ああ、環境の違いで別の進化を遂げた個体だろう」
P「つまり、同じようなスティングがまだいる、ということだろうな」
晶葉「恐らくはクイーンの近くにいるか……だがそうなると、クイーン自体がスティングになってしまったということにもなる」
P「そこまでは分からん。ビーたちが目覚めてからだ。それか、一般のビーに召集を掛けて話を聞いてみてもいいかもしれない。あとで上に伝えておく」
愛梨「Pさん、もう大丈夫なんですか?」
P「俺もいい大人だ。いつまでも皆に任せてはいられないからな……次の作戦はどうなっている?」
翠「前回の干渉装置の設置作戦は失敗、それに伴い次に規模の大きい次元振動の発生箇所を選定している最中です」
愛梨「土星圏での作戦もありますし、1ヶ月以内にはもう1度作戦になると思いますけど……」
P「そうか……蘭子、次の作戦、愛梨と一緒に前線に出てもらう。大丈夫か?」
蘭子「大丈夫です。ここに戻って来る前から決めていました……あなたの傍にいるために」
P「ニュージェネレーション隊は配置換えだ。北条少尉、渋谷少尉は次の作戦では前線に出てもらう」
凛「分かりました」
P「あとは……すまないが、俺はフレイヤでありすのサポートをする」
スッ……
愛梨「……誰も反対しません。Pさんは、ありすちゃんのそばにいてあげてください」
P「ああ」
晶葉「……後の話しは、次の作戦が終わってからにしよう。お前たちはやることがあるだろう?」
P「そうだな。次の会議で作戦プランも一部変更されるだろうし、随時こちらから展開する。ニュージェネレーション隊は作戦に備えて訓練をさせる」
卯月「大丈夫です。頑張ります!」
凛「……でも、プロデューサー……加蓮が」
P「北条少尉は……後で俺のほうから話しておく。大丈夫だ、どんな形であれ、奈緒が元の世界に戻ったのであれば……喜ばなければならん」
未央「喜ぶ、こと……」
凛「……うん」
P(奈緒……)
――――
――
――事務所
カチャッ……
加蓮「……」パタンッ
ナオ「奈緒は?」
加蓮「全然、起きなかったよ。仮眠室のベッドでぐっすり眠ってる」
ナオ「……そっか」
加蓮「……ねえ、さっきの話し」
晶葉「事実だ。平行世界の話と、ここに存在する2人の奈緒の話し……今まで、隠していてすまないな」
加蓮「いや、別に……隠してたのはいいんだけどさ」
ナオ「あたしは、加蓮に嘘をついてた。加蓮の知っている神谷奈緒はいなくて……だけど、心配掛けさせたくなかった」
加蓮「……いいよ」
ナオ「加蓮……」
加蓮「だって、私のこと気にしてくれたから、そうしたんでしょ? 奈緒はいつでも私のこと心配してくれて……奈緒も、ナオも……2人とも同じだよ。ありがとう」
ナオ「……ああ、ゴメン」
加蓮「ちょっとアニメとかゲームの話しみたいで信じられないけど……目の前に奈緒が2人もいるんだから、信じるしかないもんね」
ナオ「……」
ピピピッ! ピピピッ!
晶葉「むっ、私だ」ピッ!
晶葉(アキハ)『……い、おい、聞こえるか』
晶葉「おお、私か。やはり大規模な次元断層の後だ、通信も出来るようになっているな」
加蓮「晶葉が2人いる……」
アキハ『む、そっちの北条少尉がいるのか。まったく、私たちが2人いるせいで、視点的にも微妙に混乱してしまうな』
晶葉「いまはそんなこと言っている場合じゃないだろう。そっちはどうなっている? 向こうに行ってた奈緒がこちらに戻ってきたが」
アキハ『やはりか……うむ、奈緒が転移してから1ヶ月ほど経っている』
ナオ「1ヶ月!? もうそんなに経ったのか……」
アキハ『時間軸がズレているからな。そちらが端末でこちらの世界に干渉していたとしても、こればかりはどうしようもない』
晶葉「エロゲーやってるときに場面転換するタイミングがあっただろう? あれは向こうの世界の情報を再取得したときに発生する時間軸のズレの影響によるものだ」
ナオ「……よくわかんないけど、まあいいや。で、そっちは大丈夫なのか?」
アキハ『間もなく、次の干渉装置作戦が開始される。軍のほうで次の指定宙域ポイントが決まってな。次元断層の予測レベルは7になる』
晶葉「なんだったか、そちらで言うノルン級か大規模級の蜂の巣が出るレベルか」
アキハ『クイーンの件もある。大規模戦闘想定で軍はノルン艦隊を出している。助手たちもフレイヤで向かっているが……』
晶葉「何か問題でもあるのか?」
アキハ『いや、今回の次元断層で、更にそちらの世界との繋がりが強くなる。いつ次元崩壊が起きてしまうか……』
晶葉「計算上、まだ問題は無いはずだろう。私らしくない、現場にいるからといって不安になっているのか?」
アキハ『……そうだな。一応、皆へは伝えずに通信しているが、奈緒が無事でよかったよ』
ナオ「なあ、加蓮の様子はどうだ?」
アキハ『最初は奈緒がいなくなって、酷く落ち込んでいたよ。だが、いまは大丈夫だ。奈緒が元の世界に戻ることを望んでいたし、後はお前が帰ってくるだけだ』
ナオ「でも……どうやって帰れば……」
晶葉「それについては問題ない。恐らく、今なら戻れる」
ナオ「戻れるのか!?」
晶葉「大規模な次元断層により一時的に向こうの世界との繋がりが強くなっている」
晶葉「以前通信したときに資料としてもらっていた、キラー・ビーたちの空間転移の原理を応用した転移装置を用意している。いまならお前は元の世界に戻れる」
ナオ「元の世界に……戻れる……!」
アキハ『戻るなら急いだほうがいい。通信できている間は完全に時間軸が同期できている状態だ。このタイミングで戻ってくれるなら、フレイヤの戦力になる』
ナオ「いまの戦力じゃ厳しいのか?」
アキハ『1ヶ月前とはいえ前回の戦闘で消耗もしている。スティングだけならば何とかなるだろうが……クイーンと共に現れた、白塗りと同様のスティングが出てきた場合、苦戦は免れないだろう』
アキハ『3Nの修理も完了している。奈緒も戦闘に参加してくれるなら、こちらも心強いが……』
ガタンッ!!
加蓮「何!?」ビクッ!
晶葉「……まさか、奈緒」
ナオ「晶葉、少し行ってくる。あたしは……帰る前に言わなきゃならないことがあるからな」ガタッ
晶葉「分かっている。だが通信がいつまで続くかは分からん、急いでくれよ」
ナオ「ああ」
ガチャッ!!
加蓮「待って、奈緒!」
タタタタタッ……
……
…………
――数分後、河川敷
奈緒「……」
ナオ「いた……!」タタタタッ!
加蓮「奈緒、奈緒……」タッタッタ……
奈緒「……」
ナオ「……聞いていたよな」
奈緒「……」コクリ
ナオ「あたしは戻る……3年経った後の世界で、あたしがどこまでやれるかは分からないけど」
奈緒「……そっか」
ナオ「一言だけ言わせてくれ……あたしの代わりに、加蓮を守ってくれて……ありがとう」
奈緒「……かれ、ん」ピクッ
ナオ「じゃあ……行くよ。今度はそっちが、あたしたちの戦いを見届けてくれ」クルッ
加蓮「奈緒……ナオ……?」
ナオ「……あたしにとっては短い間だったけど、楽しかった。あたしはアイドルじゃないから、晶葉に言い訳作ってもらってレッスンしなかったけど」
ナオ「加蓮がアイドルの仕事やってるの、間近で見たときは……いいなって、思ったよ」
加蓮「……」
ナオ「……そこにいる、あたしの傍にいてやってくれ。じゃあな」
タタタタタタッ!!
奈緒「……」
――――
――
――ポイントW13宙域、フレイヤⅡ(ブリッジ)
未央「ありす大尉、M-01が指定ポイント宙域に到着しました。フレイヤ、発進準備に入ります」
ありす「了解です。NGFパイロットはシューターよりカタパルトへ向かってください」
P「ありす、戦闘だが……」
ありす「……私は大丈夫です。前回は惑わされてしまいましたが、次同じことがあったとしても、私は自分を見失いません」
加蓮「P少佐」
愛梨「フレイヤ発進後にNGF各機出撃します。フレイヤはお願いしますねっ」
P「ああ、分かっている。十時大尉、神崎中尉のVPS-01小隊、水野中尉、北条少尉、渋谷少尉のVPS-02小隊、今回はどちらも前線任務だ。任せたぞ」
翠「大丈夫です。奈緒さんがいなくとも、私たちは己の責務を果たします」
蘭子「それが運命……我等が切り開くべきもの」
凛「卯月、未央、フレイヤは任せたよ」
卯月「はい! 凛ちゃんたちも気をつけて……あれ?」ピピピッ!
卯月「こちらフレイヤ、どうしましたか?」ピッ!
晶葉『お前たち、出撃は少し待て』
P「どうした? モリアンも発進する前だろう」
晶葉『作戦まで後1時間ある。お前たち全員フレイヤの格納庫に来い』
ピッ!
未央「えええ……」
P「博士から召集……お前たち、全員移動だ。千川中佐には移動中に話しておく」
ありす「分かりました。みなさん格納庫へ」
……
…………
――数分後、フレイヤⅡ(格納庫)
整備長「お、みんな来たな」
晶葉「まったく、遅いぞ」
ナオ「……」
加蓮「ナオ!?」フワッ
凛「奈緒!?」
P「奈緒だと? お前、なぜ戻ってきた!」
ナオ「……P少佐、あたしは違う」
加蓮「ナオ、ナオだよね! ナオ……!」ギュッ……
ナオ「加蓮……ただいま。ずっと心配かけて……ゴメンな」
卯月「えっと……」
ありす「もしかして、こちらの奈緒さんは……」
翠「本来こちらの世界にいた奈緒さん、ということですね」
未央「これは……見れば見るほど……」
愛梨「奈緒ちゃんそっくりですねぇ」
加蓮「ナオ……よかった……」グスッ、グスッ……
ナオ「あはは、少し痛いよ。そろそろ離れてくれ……P少佐、晶葉から色々聞いている。次の作戦、あたしも戦闘に参加する」スッ
加蓮「えっ、ナオ!?」
凛「ちょっと待って、でも機体が……ナオはNGFに乗ったことないでしょ?」
P「……VPSPか」
ありす「無茶です! 訓練もなしにヴァルキュリアに乗るなんて……!」
P「マニュアルを渡す。10分で覚えろ」
奈緒「……ありがとう」
ありす「Pさん!」
P「水野中尉、ナオに予備のパイロットスーツを渡してくれ。VPSPはセーフティとして機体の起動そのものに専用スーツが必要になる」
翠「……分かりました。ナオさん、こちらへ」
ナオ「ああ」フワッ
加蓮「ナオ……!」
ナオ「加蓮、大丈夫だ。パイロットとしてのブランク自体は無いから戦える。あたしは……そのために戻ってきたんだ」
加蓮「ナオ……」
P「……各員、配置に付け! パイロットはここからカタパルトへ向かえ、残りはブリッジに戻るぞ!」
愛梨「はいっ!」
晶葉「あと助手よ、こちらの機材を少し持ってきた。空いている部屋を借りるぞ」
P「機材を?」
晶葉「ああ」
P「……わかった。好きな場所を使ってくれ。こちらは戦闘準備に入る」フワッ
……
…………
――数分後、フレイヤⅡ、カタパルト(VPSP機体内)
ナオ「……まさかあたしが、このエロスーツを着ることになるとはな」カタカタカタッ!
パチッ、パチッ……
ナオ「……だけど、そうも言ってられないか」
ピピピッ!
ナオ「誰だ?」ピッ!
加蓮「ナオ……」
ナオ「加蓮、どうした?」
加蓮「せっかく戻ってきてくれたのに、どうしてすぐ戦闘に……私、またナオが……」
ナオ「……いままで、ここにいたあたしが、あたしの分まで加蓮を守ってくれた」
加蓮「え……」
ナオ「本当は、あたしがやらなくちゃダメだったことなんだ。ずっと、辛い思いをさせて……だから、あたしはその分まで戦わなきゃならない」
ナオ「もう1人のあたしが、あたしの代わりに守ってくれたものを……あたしは守るために戦う。そのために戻ってきたんだ」
加蓮「ナオ……でも、私は、もう守られるだけじゃ……」
ナオ「ああ、もう実戦経験なら加蓮のほうが多くなっちゃったからな。頼りにしてるよ……一緒に戦おう」
加蓮「……うん! 私を守ってくれた、奈緒の分まで……!」
ピピピッ!
卯月『ハッチ開放しました! NGF各機、出撃してください!』
……
…………
――フレイヤⅡ(ブリッジ)
ちひろ『各NGF小隊、出撃を確認しました。フィールドジェネレーターの観測結果を転送します』
フォンッ……
卯月「P少佐、観測結果受信しました。次元振動発生しています。断層まで後50です!」カタカタカタッ!
ちひろ『編成は変わりましたが、基本方針は前回の作戦内容と変わりません。みなさん、お願いしますよ』
P「了解した。ありす、フレイヤの指示はこれまで通り任せる。俺は火器管制にまわるぞ」
ありす「……」
未央「ありす大尉!」
ありす「……なんですか?」
未央「みんなで頑張りましょう!」
卯月「あ、頑張りますって私のセリフなのに……」
未央「ゴメンゴメン、でもたまには私が言ってもいいかなーって」アハハ……
ありす「……戦闘前に下らないことを話していないで準備をしてください、未央さん、卯月さん」フッ
未央「はーい!」
卯月「頑張ります!」
ありす「コンディションレッド! フレイヤを前に出します。レーヴァテイン1番2番装填、複合ミサイル発射管には多目的粒子減衰ミサイルを装填します」
ありす「装填後、ミサイルを艦前方に発射して粒子散布。続いてアルヴァルディを装填します。初動、フレイヤは弾幕支援を行います!」
P「了解した。島村少尉、ミサイルの装填は任せた。俺は艦砲射撃を行う」カタカタカタッ
卯月「は、はい!」
未央「操舵は任せてください! 断層まで20、10……次元断層発生しました! レベルは7、空間転移です!」
ありす「これより戦闘を開始します!」
――――
――
今日中に安価までいけそうに無いのでキリのいいところまで投下します。
――河川敷
奈緒「……」
加蓮「……奈緒、すごいね」
奈緒「……」ピクッ!
加蓮「別の世界に行っちゃうなんて、アニメやゲームのお話しみたいなヤツでしょ?」
加蓮「奈緒、そういうの好きじゃん。そういうアニメの主人公みたいでさ、どうだった?」
加蓮「辛いこともたくさんあったみたいだけど、やっぱり楽しかった?」
奈緒「……いだろ」ボソッ
加蓮「ん?」
奈緒「楽しいわけないだろ! ずっと、ずっと加蓮やみんなに会えなかったのに!!」
奈緒「昨日まで高校生で、みんなでレッスンして、アイドルの仕事やって、そんなあたしが1人きりで!!」
奈緒「みんな知ってる顔なのに、誰もあたしのこと知らなくて! ここに戻るためにNGFのパイロットになって!」
奈緒「宇宙なんて暗くて寒くて、死ぬか生きるかの戦いばかりで、寝れないことだって何度もあったんだ!」
奈緒「ご飯だって、レーション食べて……かあさんのご飯も、ずっと食べてなくて……」
奈緒「でも、帰りたくて……また、加蓮に会いたくて、戻ってきた……戻ってきたのに……」
P『俺たちがこうして出会ったことに、何かしらの意味があるかもしれん。俺も、時が来てただ別れて終わりという無駄な出会いには……したくないな』
加蓮『私の知っている奈緒も、目の前にいるあなたも……どっちも奈緒で、私の大切な人。だから私は、一緒にいたい……』
凛『それじゃあ、奈緒』
奈緒「みんなが……あたしの傍に、いてくれたんだ……あたしのこと、奈緒って……だから……」グスッ、グスッ……
奈緒「せっかく戻ってきたのに、家に帰れるのに……また、アイドルだって、やれるのに……!」
加蓮「奈緒」スッ
ギュッ……
奈緒「加蓮……」
加蓮「私ね、奈緒がどれだけ大変な思いをしてきたのか、全然分からない」
加蓮「私じゃ想像できないこと、たくさんあったんだなって……それくらい」
加蓮「だけどね、これだけは分かるんだ。奈緒は……どこにいても、私のことを考えてくれて、傍にいてくれるんだなって」ギュッ
奈緒「加蓮……あたし……」
加蓮「奈緒と離ればなれになっちゃうの、私も悲しい……だけどね、何となく分かるんだ」
加蓮「私みたいに、奈緒のことを信じている人たちがたくさんいるんだって」
奈緒「……!」
加蓮「だから……私は、そんな奈緒のこと……信じて待っていられるから」
加蓮「私のことは、心配しないで」
奈緒「……!」ギュッ!
……
…………
――数分後、事務所
ガチャッ……
奈緒「……」
加蓮「……」ギュッ
晶葉「奈緒……大丈夫か?」
奈緒「ああ」
晶葉「ナオなら、先ほど装置を使って向こうの世界に戻っていったよ。後は、私たちで端末から……」
ピピピッ!
晶葉「また通信だと? どうした?」ピッ!
アキハ『よし、やはり繋がったか』
晶葉「まだ断層の効果が残っていたのか? 通信がこれほど続くとは……」
アキハ『いや違う、つい先ほど別の次元断層が発生した。現在ノルン艦隊が戦闘中だ。レベルは7、残念ながら大規模級の蜂の巣が出てきている』
奈緒「みんなも出撃しているのか!」
アキハ『ああ、ナオもVPSPで出撃している。こちらも一部消耗しているし、ヴェールの干渉装置の設置作業まで何とか踏ん張るつもりだ』
奈緒「……あたしも行く」
アキハ『……いいのか?』
奈緒「ああ。もう決めたんだ」
アキハ『それなら、すまないが急いでくれ。もう戦闘は始まっているし、助手はフレイヤに残っているんだ。戦力が不足している。そちらの転移装置からこちらに来てくれ』
奈緒「分かった。晶葉、悪いけど……」
加蓮「奈緒!」ギュッ!
奈緒「加蓮……」
加蓮「絶対、帰ってきてね」
奈緒「大丈夫だ、絶対に帰ってくる。約束する」
加蓮「……行ってらっしゃい」
奈緒「ああ……行ってきます」
――――
――
――戦闘宙域
ナオ「こちらS-02、ビフロストを発射する! 水野中尉、弾幕を張った後に動いてくれ!」
ボシュシュシュシュシュッ!!
翠『了解です!』
加蓮『凛、飛び出してきたヤツはライフルで落とすよ!』バシュゥンッ! バシュゥンッ!
凛『分かってるよ、ついでにこっちのミサイルも!!』ボシュシュシュッ!!
ドガガガガガガガガァンッ!!!!
翠『ナオさん、良い腕前ですね。奈緒さんとお変わりないくらいです』
ナオ「同じあたしだから、そこら辺も似てるのかもしれないな……よし、前方のGNS-018小隊の援護に向かおう!」
翠『了解です! お2人とも、GN形態に移行します。コンビネーションマニューバはH02です』
加蓮『はい!』
凛『せめて、強襲艦隊が蜂の巣に陽電子砲を撃つまでは抑えてみせる……!』ガションッ!
ギュオオオオオオッ!!!!
……
…………
――フレイヤⅡ(ブリッジ)
白蜂「!」ズドォンッ!!
ドガアアアアアンッ!!
未央「うわっ!?」
卯月「さ、左舷被弾! ブリンガー5番破損しています!」カタカタカタッ!
ありす「レーヴァテイン発射! イージスを艦前方に展開してください!」
P「落ちろ!」ドシュウウウウンッ!!
ドガアアアアアアンッ!!!!
ありす「各隊の状況は!」
未央「VPS-01小隊とS-01はシステム起動なく戦闘を続行しています! 02小隊は各機ヴァルキュリアシステムを起動済、バイタル値はイエローです!」カタカタカタッ!
ありす「千川中佐、そちらの状況は!」
ピピピッ!
ちひろ『少し押されています。前線ラインが後退、ヴェール防衛圏内が間もなく戦闘区域に差し掛かってしまいます』
P「くっ、フレイヤをそちらに移動させるか……だが、前線が押されている現状では……」
ありす「……P少佐、NGFで出撃してください」
P「ありす!? だが……」
ありす「戦闘中は大尉です。私は大丈夫です……私を信じてください。私は……何があってもPさんがいてくれるなら大丈夫です。だから……」
P「……」
ありす「私を信じてくれるPさんを、私に信じさせてください。それだけで、私は大丈夫ですから」
P「……了解した」フワッ
卯月「少佐!」
P「島村少尉、艦砲射撃も任せた。俺は奈緒の3Nで出撃する、本田少尉は整備長に連絡をしておいてくれ」
未央「分かりました!」
パシュンッ!
……
…………
――数分後、フレイヤⅡ(格納庫)
整備長「すまねえ少佐、まだコンテナも移動させてなくて……」
P「問題ない。ここから搭乗してカタパルトに向かう。出撃後は――」
奈緒「待ってくれ!」
整備長「嬢ちゃん!?」
P「奈緒……やはり戻ってきたのか……!」
奈緒「Pさん……あたしが出る」
P「……1つ聞く。何故戻ってきた」
奈緒「……」
P「元の世界に戻るために長い間戦っていたはずだ。何故、またここに戻ってきた」
奈緒「……最後まで、守るためだ!」
P「……1つだけ指示を出す。戦うのであれば最善を尽くせ。この意味が分かるか?」
奈緒「ああ……もちろんだ」
P「5分待つ。急げよ」
……
…………
――数分後、フレイヤⅡ(格納庫)
奈緒「……まさかあたしが、このエロスーツを着ることになるとはな」プルンッ!
P「奈緒、お前は戻ってきた。だが、帰らなければならない。お前を待ってくれる人がいるなら……な」
奈緒「分かっている。あたしは……あたしを信じて待ってくれる加蓮のためにも、やり遂げなきゃならないんだ」
P「……少し、変わったように見える。向こうで何かあったのか?」
奈緒「別にあたしは変わってないよ。それじゃあPさん、行ってくる」フワッ
P「ああ、気をつけろよ」
奈緒「……1つ、もし変わったところがあるなら」
奈緒「あたしは……本当の意味で、大事にしたいものに気付けたのかもしれない」
P「……そうか」
奈緒「……神谷奈緒、NGF-3N-SD、MkⅢカスタムで出撃する!」
……
…………
――フレイヤⅡ(通路)
P「……」
晶葉「奈緒は行ったか?」
P「ああ……こうなること、分かっていたのか」
晶葉「助手も察していただろう? 3年の付き合いだ何となく分かる。奈緒はああいうヤツだよ」
P「こうなったら、俺も何としてでも、奈緒を守らなければならないな」
晶葉「巻き込ませてしまっているからな。助手にはまた苦労を掛けさせてしまうか」
P「構わん。今更1人2人増えたところで変わることはない。仕事だからな」
晶葉「相変わらず仕事の虫だよ、助手は」
P「褒め言葉か」
晶葉「ああ褒めたよ。来期の給料も上げてやろう」
P「それは助かる。相変わらず、あいつらの生活費もあって出費が多いからな」
晶葉「まったく……さて、私もブリッジに行かせてもらうぞ。せめて見届けてやらんとな」
P「ああ、そうだな……」
……
…………
――戦闘宙域
凛『前方スティング4、左右に分かました!』
翠『各機マニューバを維持して迎撃! 撃破後、CG形態に移行します!』
加蓮『ダインスレイヴ! ナオ、こっちにもう1匹!』ズドォンッ!
ナオ「落ちろ!」ガションッ!
ドガガガガガガガッ!!
白蜂「……」ブブ……ブ……
ドガアアアアアアンッ!!!!
白蜂「!!」ズドォンッ!
白蜂「!!」ズドォンッ!
凛『粒子砲が!』ギュンッ!
ナオ「回避しろ!」ギュンッ!!
翠『くっ……! レーダー索敵範囲内のスティング38、この友軍の数では……愛梨さんたちとの距離も離れて……』
『うおおおおおおおお!!!!』
ズドォォォンッ!
ズドォォォンッ!
ピピッ! ピピッ!
加蓮『援軍!? レーダーに反応、これは……奈緒の3N!?』
凛『えっ!?』
ナオ「なんだって!? あ、あいつ……!」ギュオオオオオオオッ!!!!
……
…………
――戦闘宙域
白蜂「!」ブブゥゥゥンッ!!
奈緒「うおおおおおおおお!!!!」バシュゥンッ! バシュゥンッ!
ドガアアアアアンッ!!
白蜂「!?」ヒュカカカッ!
ドシュシュシュッ!!
奈緒「そんなものに当たるか! グレネードで!」ボシュシュンッ!!
白蜂「!」ギュンッ!
ドガガガガガガガッ!
ピピピッ!
ナオ『バカ! なんで戻ってきたんだ!!』
奈緒「戻ってきて悪いか!!」ガションッ!!
ズドォンッ!
ドガアアアアアアンッ!!
ナオ『せっかく帰ることができたのに、なんでだよ! 加蓮を1人にしてきたのかよ!! なんで!!』
奈緒「あたしなら分かるだろ! なんであたしがいま、ここにいるのか!!」ドガガガガガッ!!
ナオ『……!』
奈緒「無駄にしたくないんだ! この世界のことも……みんなとの出会いも!!」
ナオ『……言われなくても、分かってるよ!!』
ドシュウウウウウウンッ!!!!
ナオ『3NとVPSPの進行ルート確保、センサー補正!』カタカタカタッ!!
奈緒「機体背面ユニットを展開、姿勢制御問題なし!」
ナオ『VPSPをバックパックモードに移行、ウイングを展開!』カタカタカタッ!!
ギュオオオオオオオッ!!!!
加蓮『ナオ! 奈緒!!』
凛『あれは!?』
翠『あのマニューバは……お2人とも、2機の援護を!』ギュンッ!!
ナオ『高度調整完了だ、いくぞ!』
奈緒「ああ! これがあたしたちの……!!」ギュオオオオオオオッ!!!!
「「合体!!」」
プッピガン!!
ナオ『完成!!』
奈緒「3N-SD-VPO!!」
ガションッ!!
『―Valkyria System Start Up―』 ピシィッ!
パシュウンッ!!
ナオ『行くぞ!』
奈緒「ああ!!」
……
…………
時間も遅くなってしまったので本日はこれで終了します。
次回辺りで安価1つ分くらいまで処理できるよう進めます。安価待ちしてた方々申し訳ありません。
本日も遅くまでお付き合い頂きありがとうございました。
スレ埋まりそうなんで次スレ立てました。続きは次スレでやります。
【安価】奈緒は生存本能ヴァルキュリアの世界で戦い抜くようです 3 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1471281337/)
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