【安価・コンマ】ファンタジー世界であれこれ【バトル?育成?19スレ目?】 (143)


 19スレ目
 1人目の主人公モニカは王国を憎み、とうとう悲惨な末路をたどった…
 2人目の主人公シリウスはトレジャーハンターとして世界を歩み、どんな宝にもまさるものを手に入れ、旅を続ける
 3人目の主人公スピカは人の悪意が跋扈する現実で大切なものを失いつつ、誰もが手と手を取り合える理想の世界を信じた
 4人目の主人公ヨダカは見下している人間と一蓮托生の呪いを受けたが、人間との友情を手に入れた
 5人目の主人公エルは生きるための悪行を重ね続け、過ちを繰り返しながら最期は笑って死んだ
 6人目の主人公ライドは生まれ持った聖眼によって畏れられ、人の手を渡り、大切な約束を目前にしながら戦争に巻き込まれ奴隷となった
 7人めの主人公ジェシカは鍛治師として行商の旅をしていたが元は領地であった故郷の事件を知って解決のために奔走し、新領主として返り咲いた
 8人目の主人公インガは魔族の盗賊。亡国の姫とともに旅をして回り、ともに戦場を生き延びて絆を紡いだ
 9人目の主人公ジュダルは革命によって奴隷に身をやつした元王族だが、暗夜王国で騎士となり王国の剣として生きる

 アーケノは実母から虐待されて育ち、周囲に認められるために旅立つが気づいたら暗夜王国国王の勅命を受けていた

 どんな結末も安価とコンマ次第?
 ぶっちゃけ、コンマ要素がけっこう強いかも知れない


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 過去スレ
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 アーケノ
 職業:(自称したことはないけど尋ねられたら)殺し屋 年齢:15歳 属性:火
 武器習熟度:鎖★★★★★ 杖★★★☆☆ 短槍★★☆☆☆
 習得魔法:極大~小・劫火/火球/爆裂 障壁

 仲間データ
 テレサ 15歳 武器:剣 近接:6 魔法:1 友好度:★★★★☆
 モニカ (外見)14歳 武器:マスケット銃 近接:8 魔法:4 友好度:★★★★★
 シリウス 31歳 武器:槍 近接:7 魔法:5 友好度:★★★★★
 スピカ 23歳 武器:仕込み杖 近接:6 魔法:9 友好度:★★★★★
 ヨダカ (外見)14歳 武器:ブーメラン 近接:8 魔法:7 友好度:★★★★☆
 エル (外見)21歳 武器:短剣 近接:9 魔法:2 友好度:★★★★☆
 ライド 17歳 武器:剣 近接:5 魔法:9 友好度:★★★★★
 ジェシカ 22歳 武器:鎚 近接:7 魔法:3 友好度:★★★★☆
 インガ 22歳 武器:二刀流&手甲 近接:8 魔法:6 友好度:★★★★☆
 ジュダル 15歳 武器:槍 近接:7 魔法:4 友好度:★★★★☆


王子「新年明けましておめでとうございます」

王子「今年もがんばっていきますので、どうぞよろしくお願いいたします」

王子「さ、新年一発目、張り切ってやろー! …………書いてくるので、ちょっと待っててくだされ」

王子「あ、前スレ>>1000はないっす!」


パラサ「――弱いなあ」

 シュゥゥゥゥ…

アーケノ(クッソ…魔法は跳ね返されるし、接近したって意味不明な感じに攻撃されるし…)

アーケノ(闇の要を守ってたような連中とは違う…)

スピカ「何であなたは、ベテルギウスに協力してるの!?」

パラサ「ん?」

シリウス「ヤツは世界を文字通りに壊そうとしているのだ。それなのに何故、手を貸している?」

パラサ「………別に僕は世界なんてどうでもいいのさ」

パラサ「退屈しててね、長いこと。興味本位で魔法をかじってみたら、才能があったみたいで次々と色んなことを覚えた」

パラサ「けれどそれを活かす機会はそうそうなくて、使ったところでキミらみたいに弱くて、アリを踏みつぶすなんて飽きるだろう?」

パラサ「だから誘われた時、面白そうだと思ってね。全力を出して鎬を削れるような相手が出てきたらいいな…って」

アーケノ「そんな理由で…」

パラサ「それでようやく、オーケーをもらってデバッて来たのにこれだよ」

パラサ「期待はずれっていうのはこういうことを言うのかも知れないね」

シリウス「だったらもうバカなことはやめろ!」

パラサ「こんな僕でも義理人情くらいは持ち合わせてるよ。ベテルはいい。彼は飽きないからね」

パラサ「だから、そう簡単に寝返ることはしないよ」

スピカ「もっといい方向に魔法は使おうよ! 人を傷つけるためだけに魔法を使うなんて、そんなの…!」

パラサ「やだな…耳が痛いよ、そういう話は」

アーケノ「だったら!」

パラサ「………興醒めだね。今度はもっと大人数でかかっておいでよ」

パラサ「今日のところは、僕は退くからさ。――あっ、そうそう、リリちゃんって言ったっけ。人造天使」

シリウス「!」

パラサ「ベテルが言うには、彼女には利用価値があるらしくてね。今は手厚く、何不自由なく――とは言えないけど、ちゃんと保護をしてる」

パラサ「だけど時が来れば使うからさ、早く来た方がいいよ。デルザー大陸の世界樹で待ってるから」

パラサ「次は楽しませておくれ。今度はどれだけつまらなくても、ちゃんと最後まで相手をしてあげるよ。それじゃあね」

アーケノ「待てっ…!」

 バシュンッ

スピカ「転移魔法――ひとりでっ…!?」

シリウス「リリが…世界樹にいる…。スピカ、今すぐ世界樹へ行こう!」

アーケノ「待てって、シリウス…! あいつがいなくなっても、まだ魔物もたくさんいるし、他のヤツもいるんだから!」

シリウス「だが――!」

スピカ「シリウス、ごめん。この島を守らせて…!」

シリウス「くっ…仕方ない、早々に蹴散らすぞ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 魔物の相手でてんやわんやしてたところで、さらなる敵が…
 4~6 ここぞとばかりに粒揃いな敵どもなんだって
 7~9 パラサが引き連れてきたのは倒したけど…魔物が全然…


スピカ「あと4人いるみたいだから、それぞれ別れよう!」

アーケノ「分かった!」

シリウス「待っていろ、リリ…!」ダッ

スピカ「あ、ちょ、シリウス…!」

アーケノ(リリって、確かシリウスの…)

スピカ「アーケノ、敵も強いみたいだから気をつけてね!」

アーケノ「分かった…!」


 【安価下1】
 1 テレサ&モニカに加勢
 2 ジェシカ&インガに加勢
 3 エル&ヨダカに加勢
 4 ライド&ジュダルに加勢

 +

 戦う敵さんのお名前+性別カモーン

 ※選択肢と、名前と、性別をそれぞれちゃんと併記してくれなきゃズラしちゃうぞ☆


ライド「爆裂球!」

 シュバババッ
 カァァッ
 ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォッ

チョッピー「ハッハー!」

 ヒュォォォンッ

ライド(ダメだ、また風魔法で防がれる…!)

ジュダル「必殺・火炎突き!!」

 シュボォォォォォッ
 ヒュバァァッ

 ギャリィィィンッ

ジュダル「嘘っ…!?」

チョッピー「燃え盛っちゃってるなぁぁ~!? もっと激しくやろーぜぇっ!?」

 ヒュバッ
 ガィンッ

ジュダル「うわっ…!?」

ライド「中・閃熱!」

 シュボォォォォォォォッ
 ズドォォォォォォォォォォッ

チョッピー「うおおおっとぉ…!?」ズザァッ

ジュダル「あ、ありがと、ライド…!」

 ザッ

アーケノ「さっさと倒そうぜ!」

ライド「アーケノ…!?」

チョッピー「おおっ、増援かい? まあいいぜ、まとめて相手してやるから!」

ジュダル「アーケノ、そいつ、びゅおーってして、びゅおんびゅおんって感じだから!!」


 【安価下1】
 1 オーケー、つまり魔法はあんまりだから接近戦がいいってことだな!
 2 オーケー、つまり魔法はあんまりだから鎖でサポートしろってことだな!
 3 びゅおーで、びゅおんびゅおん? そうか、つまり――
   ※「3」が選ばれた場合、その安価のコンマが4以下だと成功し、ジュダルとの意思疎通が取れたことになります


アーケノ(びゅーで、びゅおんびゅおん?)

アーケノ「まあいい、とりあえず近接戦だ…!」ダッ

チョッピー「カモンボーイ?」ニタァッ

 ジャララッ
 ジャキィッ

アーケノ「どおりゃあっ!」ブォンッ

ジュダル「てえいっ!」ヒュォォッ

 ギャリィッ
 ガィンッ

ライド「そこぉっ…!」ダッ

 ヒュォッ

チョッピー「あーらよっと…!」シュダッ

アーケノ(身のこなしが軽い…!)

ジュダル「んもー!!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 キャラが少ないせいか、風属性のヤツも強キャラ率が高くなってるよーな…?
 4~6 3人がかりでガンガン攻撃してるのに、まるで柳に風、のれんに腕押し、みたいな具合
 7~9 いけるか


チョッピー「3人がかりじゃ、ちょいと手が足りねえなぁ――」

アーケノ「食らえっ…!」ブォンッ

 ギィンッ

チョッピー「風縛…!」

 ビュォォォォォォォォォォッ

ジュダル「わ、ちょっ…!? 動けない!?」

ライド「ジュダル、待って、今――」

チョッピー「させるかよぉっ!」

ライド「!?」

 ギィィィンッ
 ズザァッ

アーケノ「こいつっ…!」

 ギャリィッ

チョッピー「風刃!」

 ヒュバァッ
 ズバァァァァッ

ライド「あぐっ…!」

アーケノ「ライドっ…!」

チョッピー「よそ見してんじゃ、ねえぞぉっ!!」

アーケノ「しまっ――」

 ズバァァァンッ

チョッピー「もっと熱くなろーぜぇっ!?」


 【安価下1】
 1 仕方ない、ジュダル抜きでこいつを倒そう
 2 いやいや、ジュダルは頭こそ弱いけど接近戦ならアーケノとライドより上だから、ジュダルを解放するのが優先よ
 3 ちょっとこいつを食い止めるから、その間にジュダルをどうにかしなさい、ライドくん!


チョッピー「そらぁっ、そらそら、どうしたよぉっ!?」

 ヒュバッ
 ギィンッ
 ザシュゥッ
 ガィンッ

ライド「強い…!」

アーケノ「クッソ、こいつ…! ライド、ジュダルをどうにかしろ!」

ライド「どうにか、って、言っても…!」

 ギィィンッ

アーケノ「俺が食い止める…!」

ライド「っ…分かった、お願い…!」

チョッピー「そう上手くはいかせねえぞっ…!?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ぬぬぬ…
 4~6 体を張るアーケノ
 7~9 ライドも器用なことをする…


王子「ファァッ!?」

王子「………正月の更新をサボってたから、コンマ神はおこなのかな…?」

王子「何で【0.00】なんて出してくるのかなぁ…?」


 【0.00】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 ヴァーゴ王国の守りは俺に任せろ、と助太刀が!
 奇数 世界の崩壊が、地上全域でとうとう発生…! 全てが崩落する前に決着をつけんとあかんのです
 ※0は偶数扱いやで


 バチッ…

チョッピー「そおらよぉっ!」

 ドゴォッ

アーケノ「っぐ…!」

チョッピー「死んどけぇっ!」

 ヒュォォォッ
 ギャリッ
 グルンッ…

チョッピー「ああんっ…!?」

アーケノ「よーやく、てめえの獲物を捕らえた…! ゼロ距離で、ぶっ放す! 極大・爆裂!!」

 カッ
 ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ

チョッピー「~~っ…かぁぁーっ、ちったあやる――」

 バチバチィィッ
 ズズゥンッ
 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

アーケノ「っ…な、何だっ…?」

チョッピー「んだよ、予定よりはえーな…」

アーケノ「予定っ…?」

チョッピー「そうさ、世界がぶっ壊れ始めたんだ!」

アーケノ「世界が――そうか、これ、デルザー大陸でも見た、あの…!」

チョッピー「タイムリミットは…24時間、だったかね。それまで、殺し合いを楽しもうぜぇっ…!?」

アーケノ「こいつっ…!」

 バチィッ
 ドゴォォォォォンッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 まだなのかよ、ライドくぅん!
 4~6 ライドとジュダル復帰! けども…まあ、さっきも3人がかりだったしね?
 7~9 最大火力でぶっ飛ばせッ!!


チョッピー「そらそらそらぁっ!」

 ダンッ
 ヒュバババッ

 チョッピーが深く踏み込み、獲物を連続で振るう。
 伸縮自在の魔法の鎖でアーケノは受けるが、網の目を縫うように正確な突きが放たれた。

 ズバァァァッ

アーケノ「っ…まだ、かよ、ライドぉっ!?」

チョッピー「そう簡単に、俺の風縛は解除されやしねーぜぇっ!?」

アーケノ「極大・火球!!」

 シュボォォォォォォォォォォォォォォォッ
 ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ

チョッピー「甘ええっ!!」

 アーケノが苦し紛れに火球魔法を放つが、チョッピーは自身の体に風を纏わせた。
 炎を風の膜で遮断しながらアーケノへ大上段から振り下ろした一撃を食らわせる。

 ズバァッ
 グジュァァァッ

アーケノ「う、ぐ――」

 肩が斬られ、さらに骨までを粉砕される。
 チョッピーが身を屈め、後ろ回し蹴りを放ってアーケノの側頭部を蹴り飛ばした。

チョッピー「ハッハー、もっと楽しませてくれよぉっ!!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 でっでーんが近づいてるよ!
 4~6 先に敵をやっつけた仲間が…!
     4 シリウスだー!
     5 ヨダカだー!
     6 エルだー!
 7~9 ライド&ジュダルのコンビネーションでチョッピーをやっつけろ!


エル「――楽しみたいなら、俺が相手をしてやる」

 ブォォォォォンッ

チョッピー「!?」

 バッ
 ズザァッ

アーケノ「っ…エル」

エル「何をちんたらしている。とっとと、始末するぞ」チャキ

チョッピー「おお、いいぜぇ? お前の方が強そうだ」

エル「俺よりは、お前の方が弱そうだ」

チョッピー「はっ…上等だ、ぶっ殺してやるよぉっ!!」


 【直下 コンマ判定】
 ジェシカ作・エルの新しい短剣(包丁とか言って教会に置いていこうとしてたやーつ)の性能とは!?
 1~3 エルのアホみたいな力にも耐えられるように、ただただ頑丈さを追究したシンプルな逸品です
 4~6 コンセプトは叩き斬る。切れ味云々よりも重量と頑丈さを重視しているので、パワフルに扱いましょうな逸品です
 7~9 水魔法で刃を延伸しても、本体と同じ切れ味と重量と硬度を再現してくれるのです。リーチも変幻自在の恐るべき逸品です


エル「ふんっ…」

 ジャキィッ

アーケノ「おい、エル、こいつ――」

 パァァァァァッ

エル「突っ込むぞ、いくらでも治してやる」

チョッピー「おらよぉっ…!」

 ブォォォンッ
 ザシュゥゥゥッ

チョッピー「は――?」

エル「それで、終わりか?」ギロッ

チョッピー「っ…!?」ゾゾッ

エル「はあああああああっ!」

 無防備に攻撃を受けたエルが睨むと、チョッピーは全身が粟立つのを感じた。
 身が竦んだのをエルは見逃すことなく、短剣を振るう。水魔法で延伸された刃が猛然と襲いかかり、チョッピーは跳びずさった。

チョッピー(何だ、この野郎は…!?)

アーケノ「よくもやってくれたな、クソ野郎がぁっ…!」ダッ

チョッピー「ちぃっ、引っ込んでろよぉっ! 風刃!」

 ヒュバァァッ
 ズバァァァンッ

 ジャララララッ

チョッピー(こいつも、防御もしないで――まさか…!?)

アーケノ「取っ捕まえた…! 余計なことしなきゃ、こんくれえ…!」

 グイッ

チョッピー(治癒術前提の、捨て身特攻…!?)

アーケノ「やっちまえ、エル…!」

エル「くたばれ――」

 ズッバァァァァァァァンッ

チョッピー「が、っふ…」

アーケノ「トドメだ」

 ギリッ
 ググググッ
 グジャアアアアアアアッ

 ボトボトッ…

エル「……こんなのに、何を手こずっていた?」

アーケノ「……お前の治癒術がヤバすぎるだけだろ…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 にしても、酷い有様…
 4~6 他の皆も敵を撃破したって
 7~9 しっかし、崩壊がひどい…


 バチバチィッ

 ズズズ…
 ドゴォォォォォォォォンッ

アーケノ「っ…じ、地面が、抜けた…?」

ライド「ごめん、アーケノ…エルさんも」

ジュダル「代わりに戦ってくれてありがとね、神父!」

エル「それより、これはどういうことだ? 何で地面が壊れる?」

アーケノ「デルザー大陸みたいになっちまってるんだと、地上の全部で」

エル「…何?」

ジュダル「え? じゃあ、王都も!?」

ライド「多分、そうだろうね…」

アーケノ「タイムリミットは24時間とか言ってた」

ライド「そんな…急がなきゃ」

ジュダル「え、でもまだ、魔物が空から、たくさん…」

ライド「危険なのはここだけじゃないんだ。早くこの崩落を食い止めないと、皆が死んじゃう。時間がないよ」

アーケノ「…そう、だな」

ジュダル「そっか――」

 キィィィン…

ジュダル「んっ…?」

アテム『ジュダル、ジュダルよ、どこにおる?』

ジュダル「アテムっ…? あ、この指輪…」

アーケノ「は? バカ陛下がどうしたんだよ?」

ゼドファ『ジュダル、今、王都でいきなり変な現象が起きているんだ。そっちで何か動きがあったりしたのかい?』

ジュダル「何か、地上の全部が、ほーかい? しちゃってるんだって! 24時間でアウトだって!」

エル「………ひとりごとか?」ボソ

ライド「ジュダルがアテム陛下にもらった指輪は、遠くと話ができるみたいで…」

アーケノ「ほーん…?」

アテム『む、24時間…? 何か食い止める手段はないのか?』

ジュダル「ねえ、アテムが食い止める手段がないのか、って」

ライド「今のところは、何も…。僕らがベテルギウスを倒せば、止められるかも知れないけど…」

ジュダル「アテム、ゼドファ、親玉やっつけないとダメみたいってさ」

アテム『そうか…分かった。ジュダルよ、早急にベテルギウスを討て』

ジュダル「オッケー!」

ライド「何て?」

ジュダル「さっきゅーにベテルギウスをうて、って!」

エル「…」

ゼドファ『じゃあジュダル、気をつけるんだよ』

アテム『お主らだけにしか、今は頼れぬ。……酷なことを言うが、死んでもベテルギウスを討つのだ。…死なぬのが1番だがの』

ジュダル「……うん、分かった。じゃね」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 色々と心配はあるけど、行くしかないよねえ…
 4~6 島を覆う障壁が復活した。残った魔物を倒して、足元に気をつければヴァーゴは…とりあえずは、大丈夫そう…だって
 7~9 ヴァーゴの防衛はきっと大丈夫。役立ててね、って色々もらったから乗り込みに行くよ!


アーケノ「行く――にしても、魔物がまだ…」

ジュダル「ちゃちゃっと、やっつけるだけやっつけてからにする!?」

ライド「ううん、そんな時間はないよ」

 タタタッ

テレサ「みんな!」

モニカ「デルザー大陸と同じことになってるよね、これ。急いだ方がいいんじゃない?」

ジェシカ「とっとと殴り込みに行くぞ」

シリウス「ああ、そこにリリもいる…」

インガ「つっても、ここにゃあリナもいるからな――っと!」ブンッ

 ドグシャァッ
 ドサッ

ヨダカ「お前、何投げた?」

インガ「落ちてた剣」

エル「…スピカはどうした?」

アーケノ「あれ、そういや…見えねえな」

 タタタッ

スピカ「みんな、急いでデルザー大陸に行こ!」

ライド「ここは、大丈夫…なの?」

スピカ「うん。だって皆がいるから」

アーケノ「皆…?」

<2人一組で行動をしろ! 片方は足元に気を配れ、もう一方は空を見て攻撃しろ!

<幽霊、カルカリナ様を頼むぞ!

<ほいほーい! てゆーか、ゆーれいって呼ばれてもなぁ

スピカ「ピースがちゃんと指揮してくれてるし、シャニも魔物をどんどん倒してくれてる」

ヨダカ「……何だ、いつの間にかシャキッとしやがったのか」

ライド「じゃあ、早く行きましょう」

ゼノビア「待ちなさい!」

スピカ「っ…ゼノビア、先生…」

ゼノビア「今、障壁魔法を復旧させたわ! あとは野郎どもが障壁内に残った魔物を倒すから、戦闘はすぐにも終わるでしょうね」

ヨダカ「おう、ゼノビア」

ゼノビア「あらガキんちょ、いたのね」

ヨダカ「あ?」

スピカ「ありがとう、ゼノビア先生…!」

ゼノビア「あんた達はこれから本陣へ乗り込むんでしょ? それなら、いいものあるから持っていきなさい」

テレサ「いいもの…?」

ゼノビア「適当に詰めといたわ。使い方が分からないなんて言わせないわよ?」

スピカ「はいっ」

ゼノビア「じゃ、行ってらっしゃい。……それとヨダカ、あんた、近くに来たなら顔くらい出しなさいよ」

ヨダカ「…覚えてたらな」

ゼノビア「いい酒があるのよ、この国。あんたの好きそうな、あまーいリキュールの」

ヨダカ「…分かった。シャニを殺すなよ。そしたら俺も死ぬ」

ゼノビア「分かってるわよ、そんくらい。……んじゃ、行ってきなさい。こんな面倒な事態、とっとと解決すんのよ」


 ――デルザー大陸・世界樹の麓――

 バシュゥンッ…

スピカ「転移、成功…っと」

アーケノ「でっけえ、木…」

テレサ「でも、枯れてる…?」

ジェシカ「前はもっとすごく見えたがな…」

エル「どうでもいい。頂上へ行くのか?」

ヨダカ「じゃねーの?」

インガ「いっそ、燃やしてやろーぜ、木ごと」

ライド「ダメだよ。多分、世界樹を復活させないと地上の崩壊は止まらないし…」

ジュダル「そーなの?」

スピカ「前にブラックサタンがやろうとしてた反転の禁忌は、世界樹の機能を損なわせる必要があったでしょ?」

スピカ「ベテルギウスがやろうとしてるのも似たようなことだろうから、世界樹をどうにか復活させないとダメなの」

モニカ「どうにか、って?」

スピカ「……それは、ちょっと」

ジェシカ「まあいいさ、とにかくベテルギウスをぶっ飛ばしに来てるんだ。気合い入れようぜ、決戦だ」

シリウス「そうだな」

アーケノ「分かった」

ライド「…ジュダル、がんばろうね」

ジュダル「そーだね!」

アーケノ「んじゃ、行こうぜ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 世界樹内部にはつよーい魔物がたくさんはびこってる…
 4~6 敵幹部達が立ち塞がってきたよ
 7~9 ラスボス前のダンジョン攻略ぅ? んな様式美知ったことか、って


テレサ「登るの、大変そう…」

アーケノ「登らせて体力減らそうってか…ったく」

ヨダカ「んな必要ねーよ」

モニカ「何で?」

ヨダカ「来い、サン!」

 バシュゥゥゥンッ

サン「くぅっ!」バサァッ

シリウス「なるほど」

ジェシカ「こいつはいい」

ジュダル「乗ってくんだ! やったー!」

ライド「…効率的…」

スピカ「でも妨害もあるかもだから、気をつけてね!」

インガ「問題ねーだろ、竜だぜ、これ」

ヨダカ「乗れ、一気に頂上まで行く。サン、頼むぞ」ポンッ

サン「くぅ!」

 フワッ
 ビュォォォォッ

アーケノ「う、おおっ…!?」

テレサ「早い、ってばぁ…! って、あ、あれっ――?」ズルッ

アーケノ「っ…テレサ!」パシッ

ヨダカ「もうちょっと耐えとけ、すぐだ!」

 バサァァッ

エル「雲を抜けた――」

ジェシカ「頂上までこんなに早く着けるとは幸先いいぜ」

インガ「葉っぱが枯れて落ちてるから、見えやすくていいな! いやがったぜ!」

ジュダル「え、どこどこ…!? あっ、ほんとだ、何か木なのにお部屋みたいのがある! 眺め良さそう!」

ライド「ベテルギウス…!」

モニカ「……あの人が、ベテルギウス…」ボソ

ベテル「…」チラッ

ベテル「折角、趣向を凝らしておいたのにひとっ飛び、か。面白みのない…」

アーケノ「今度こそ、ぶちのめしてやらぁっ!」

シリウス「リリを返してもらう…!」

ヨダカ「サン、突撃しろっ!!」

ベテル「ちゃんと下から登ってきてほしいな」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ホワッツ!? 分断&転移させられたとな…!?
 4~6 転移させられた、だと…!?
 7~9 チートなサンには効かないんだぜぇっ!


 【0】

ベテル「転移してよ」スッ

スピカ「えっ…!?」

ヨダカ「サン、飛び越えろ!」

 バシュゥゥゥゥンッ

サン「くぅっ…!?」

 グラグラ…

アーケノ「うおおおおっ…!? ゆ、揺れすぎだろ…!」

ヨダカ「嘘だろ、サンでも…逃れらんない…!?」

ライド「違うよ、サンもここを抜けようとしてるけど、その出口でさらにベテルギウスが転移をさせてきてて…!」

ジュダル「意味ふめー!!」

ジェシカ「どうすりゃいいんだよ…!?」

スピカ「そうだ、あの…抑止力!」

シリウス「それだ、あれを使えばベテルギウスの力を抑えられるんだろう!?」

インガ「ほんとに効果あんのかぁっ!?」

モニカ「やってみれば分かるよ!」

テレサ「じゃあ、や、やってみてよっ…! ふ、振り落とされちゃう…!」

エル「剣と、鏡と、勾玉か――」

ライド「僕が剣、持ってる…!」

ジェシカ「あたしは鏡をちゃんと…! 勾玉は!?」

インガ「俺!」

アーケノ「さっさと、使えっ!!」

ジェシカ「やるぞ…!」

 ピカァァァァッ
 ズズ…

ヨダカ「サン、まだいけるな…!?」

サン「くぅっ!」バサァッ

 バシュゥゥゥンッ

ベテル「っ――力が…」

 バサァッ

アーケノ「っしゃあ!!」

ベテル「……それで勝てると思うなら、早計だ。パラサ!」

パラサ「分かってるよ。合わせてもらえるのかい?」

ベテル「もちろんだ」

パルミラ「さっさとやんなさいよ」

ベテル・パラサ「「転移魔法」」

スピカ「うっそぉっ!?」

サン「くぅっ!?」

ヨダカ「どん、だけ…!?」

 バシュゥゥンッ

 【直下 コンマ判定】
 偶数 3組に分断されたやで…
 奇数 分断されたけど、テレサとは一緒だった。テレサが振り落とされないようにアーケノが手を握ってたから
 ※0は偶数扱いやで


 ――デルザー大陸・世界樹内部――

 バシュンッ
 ドサドサッ…

アーケノ「痛っつつ…」

テレサ「ゆ、揺れて…ない…」

アーケノ「……ここは…何だ?」

テレサ「……木、だね。床も壁も天井も…」

アーケノ「…世界樹の、中…?」

テレサ「サンでもダメだった…んだね…」

アーケノ「…そうだ、他のヤツらは!?」


 【安価下1】
 1 モニカ・ヨダカ・ライド
 2 スピカ・ジェシカ・ジュダル
 3 シリウス・エル・インガ


―――――

 本日はここまでです
 ありがとうございました


王子「さあ、決戦は近いぞ!」

王子「世界樹に乗り込んだアーケノ達は、一気に頂上のベテルギウスを目指したものの抵抗虚しくバラバラにされてしまった!」

王子「さあ、それぞれ頂上を目指そう! ちなみに、3組にバラけたけど以下の具合に別れました」


 ☆アーケノ・テレサ・スピカ・ジェシカ・ジュダル
 ☆モニカ・ヨダカ・ライド
 ☆シリウス・エル・インガ


王子「……ハーレムだね、アーケノ!」

王子「まあ、スピカにはセーブルがいるし、ジェシカはイケメンじゃないとなびこうともしないし、ジュダルはライバル多すぎだけど」

王子「とゆーことで」

王子「どこから見ていこーか?」


 【安価下1】
 1 もちろん、アーケノ操作さ
 2 モニヨダライド組で
 3 シリエルインガ組で
 ※「2」もしくは「3」選択時、視点にしたいキャラを併記すると操作可っす
  モニカを操作したいなー、って時は「2モニカ」みたいに表記してみてね


シリウス「…………飛ばされた、か」

エル「…世界樹の中か」

インガ「めんどくせーな、ひとっ飛びかと思えばこれかよ」

シリウス「だが、これもひとつのダンジョンと考えれば胸が躍りそうなものだな」

エル「…呑気なことを」

シリウス「思い詰めたところで何も変わるまい? すべきことは定まっている。それを見失わなければ良いだけだ」

インガ「にしてもこれ、効果ちゃんと出たのか」ポイッ

エル「…」パシッ

シリウス「抑止力の勾玉、か…」

エル「知るか」ポイッ

シリウス「あまり粗末に扱うんじゃない」パシッ

インガ「もう使わねえだろ、いいんだよ。行こうぜ」

シリウス「…そうだな」


 【直下 コンマ判定】
 さあ、何が出てきたかな!?
 1~3 パラサ
 4~6 パルミラ
 7~9 ナイリィ


インガ「……前はうじゃうじゃ魔物がいたのにな」

エル「邪魔がないだけいい」

シリウス「…しかし、わざわざ分断をしてきたというのに何もないのは不可思議だな。罠の可能性が高い」

インガ「んなの関係ねーよ」

エル「治せば済むだけだ」

シリウス「…なるほど、シンプルだが良い案だ。それでいこう」

 スタスタ

エル「…」

インガ「…」

シリウス「…」

エル「…」

インガ「…何か出てこいよっ、つまんねーなあ!」

シリウス「いきなりわめくな」

インガ「つまんねーにもほどがあるだろ、クソが」

シリウス「…ん?」ピタッ

エル「…望み通りに何かが来たぞ」

インガ「あん?」

 スゥゥゥ…

パラサ「槍の人はさっきぶりだね。…人数は変わりなし、か」

シリウス「貴様…!」

パラサ「でも今度こそ、手加減はなしでやらせてもらおうか」

パラサ「かかっておいで。僕を満足させておくれよ」

エル「…ふん」

インガ「イキガってんじゃねーよ、たかが人間風情がよぉっ!」


 【安価下1】
 1 雷魔法からの速攻だ!
 2 近接特化タイプ3人の猛攻なら耐えられまい
 3 エル戦法(回復前提での捨て身猛攻撃)×3


シリウス「中・雷撃魔法!」

 バチバチィィッ
 ドゴォォォォォォッ

シリウス「さすがにこのスピードには、ついてこれまい!」

 ヒュォォォッ
 ズガァァンッ

パラサ「っ…」

インガ「大口叩いてる割に、大したことねえなあ!?」ダンッ

 ブォンッ
 ガシィィィィィッ

パラサ「まあ、多少はいい具合だ」

エル「黙って死んでいろ」

パラサ「!」

 ブォォォンッ
 バチバチィィィィッ

インガ「障壁なんぞが、今さらぁっ!」

 ドゴォォォォッ
 ピシピシィィィッ

パラサ(物理的な攻撃力は高いみたいだな――)

シリウス「障害になりはせんぞっ!」クルルルッ

 ブォォォンッ
 バリィィィィィィィィンッ

パラサ「うん、とりあえずは及第点をあげようか」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 楽しくなってきたってさ
 4~6 多少、身のこなしが良くても魔法使いにスタミナまであってたまるか、という理論
 7~9 きょーれつな魔法を受けてもエルのスーパーな治癒術があるからイケるぜぃ、って


シリウス「そこだ!」

 ヒュォッ
 ギャリィィィッ

シリウス「何っ…!?」

 障壁魔法が破られ、即座にシリウスは槍を突き込んだ。
 しかし、パラサが腕を振るうとその手に光を押し固めたような剣が握られていて、それが槍を不正でいた。

パラサ「楽しくなってきたよ、この調子でよろしくね」

インガ「魔法使いは剣使うのが流行りかよ!?」

 インガが手甲のつけた拳を振るったが、それもパラサは光の剣で受け流した。
 連続でインガが腕を振るい続けても後ろへ下がりながら捌いてしまう。

エル「どけ、角」

 告げてすぐ、インガが退くのも確認せずにエルが短剣を振るった。
 しかし、その刃は延伸されていて物干し竿よりも長くなってしまっている。風を切りながら刃がパラサへ迫り、インガは身をかがめて刃を避けた。

 ギャリィンッ

パラサ「極大・爆裂」

 エルの攻撃もパラサは受け止め、爆裂魔法を放つ。
 黄金の爆発。しかしシリウスも、エルも、インガも、その中へ猛然と突撃をしていた。

シリウス「この程度で!」

インガ「止められるなんざ思ってんじゃねえぞぉっ!!」

パラサ「ああ、いいね。それくらいしてもらわなくちゃ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 パラサがやゔぁーい魔法をガンガン使ってきた
 4~6 見たことない魔法のオンパレードや~
 7~9 シリウス達は魔法の直撃を受けながら、パラサは3人の猛攻を受けながら、防御ガン無視でのぶつかり合いっす


シリウス「はあああああああっ!」

 ヒュバァッ
 ザシュゥゥゥゥッ

パラサ「風刃」

 ズバァァァッ

シリウス「ぐっ…!」

インガ「邪魔だ、すっこんでろぉっ!」

 ブンッ
 ドゴォォォッ

パラサ「っ…ふふ、キミにはこいつをくれてあげよう。――窒息水牢」

 ザバァッ

インガ「もが、ごぼっ…!?」

エル「死ね――」

パラサ「殺しておくれよ、そう簡単には死なないから」

 カァァァッ

エル「!?」

 ドゴォォォォォォォォォォォォォォンッ

パラサ「――ほら、まだまだいけるだろう?」

 バシャァッ

インガ「ぷはっ…ふぅ…ふぅ…」

シリウス「…っ」ジリ

エル「…」ムクッ

シリウス(優男のようで、なかなか骨がある…)

シリウス(それに、多様な魔術をこれほど習得しているとは…)


 【安価下1】
 1 とにかく攻撃あるのみで
 2 どうにかして致命傷を叩き込もう
 3 3人がかりでほぼ同時に攻撃を仕掛ければ捌けなくならねえかの?


王子「本日は、短いけれども、すっげー中途半端だけども、ここまでっす!」

王子「ありがとうございました」

王子「引き続き、安価しくよろー!」


王子「めんご、今日ないです」

王子「また次回!」


インガ「いつかのクソババアのがだりいし、イケるな――」

 インガが逆手にソードブレイカーを持ちながらパラサへ迫った。
 パラサの光剣をソードブレイカーで受け止め、絡め、その間に拳を叩き込みにかかる。

 しかし、障壁がそれを阻んだ。即座にインガは頭突きで障壁にヒビを入れ、ソードブレイカーを手放して握った拳を振るう。

 バリィィィィンッ

パラサ「強引だね」

エル「死ね」

 ブォォォォォンッ

 インガの脇下から、刃が伸びてきた。
 パラサの腹部へエルの延伸した短剣が突き刺さるが、斬られるのを承知で脇へズレて逃れる。

エル「どけ!」

 エルが叫ぶ。インガはその前に、身を屈めていた。
 インガの頭上を刃が通過し、パラサを横薙ぎにする。

 ズバァァァンッ

パラサ「っ――」

シリウス「そこだっ…!」ダンッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 人間辞めてたパラっさん
 4~6 貫いた! …のに
 7~9 3人分の攻撃がパラサにヒット! スリーヒットだぜ!


シリウス「はぁああああああっ!!」

 バチバチィィッ

 エルの一撃をまともに受けたパラサへ、さらにシリウスが追撃を繰り出した。
 槍に雷光を纏い、それを渾身の力とともに突き出す。

 ドッゴォォォォォォォォォォッ

 雷電がパラサを焼き、穂先がその細めの体を貫いた。
 そこからさらにシリウスは槍を振るいながらパラサの体を叩きつける。

シリウス「やったか――!?」

 2度、3度とパラサは体を弾ませて倒れた。
 だくだくと血が流れ、小さな赤い池に沈む。

パラサ「――ああ、こういうのがしたかったんだ」

シリウス「!?」

インガ「しぶてえな…!」

エル「とっととくたばれ!」

シリウス「待て、様子を見た方がいい…!」

 シリウスの制止を振り切り、エルとインガがパラサへ襲いかかる。


 【直下 コンマ判定】
 1~3 さあ、最初のピンチは誰かな?
     1 シリウス
     2 エル
     3 インガ
 4~6 呪術で能力をブーストしてきたパラサ
 7~9 捨て身戦法を取ってきたパラサ


パラサ「こんな魔法は、知ってるかい――?」

 ズズッ…
 ヒュォンッ

 パラサの沈んでいた血の池の表面が、僅かに波打つ。
 直後、それがムチのようにしなり、風を切りながらエルとインガを切り裂いた。

 ズバァッ

エル「血が動いた…!?」

インガ「それが、どぉおおおおお――――――――――――したぁっ!?」

 ズズッ
 ヒュババババッ

 叫びながら、尚もインガは突っ込む。
 すると血が寄り集まり、小さな無数の球形となって発射された。

 ズドドドドドドォォッ

インガ「うがっ…!?」ドサァッ

シリウス「血を操る、魔法…?」

パラサ「さあ、第二ラウンドだ。僕を傷つける分だけ、不利になるよ」

パラサ「僕を殺しきる前にやられないように気をつけておくれ」


 【安価下1】
 1 上等だ、だったら攻撃の隙も与えずに圧倒するまで!
 2 血なんぞ蒸発させれば良いだろうなのだー!!
 3 しょせんはちまちました攻撃に過ぎない、来ると分かっていればダメージ覚悟でどうとでもなるのだ!


エル「小細工が通用すると思うな…!」ダッ

 エルはためらいもせず、パラサへ斬りかかる。
 針のようにパラサの血は鋭くなり、エルを串刺しにしたが治癒術をかけながら強引に短剣を振るった。

 ズバァァァッ

パラサ「だってこの方が楽しいじゃないか」

 深く斬りつけられながらパラサは笑顔を浮かべる。
 舞い散った鮮血が、瞬時にくさび形になってエルへ襲いかかって吹き飛ばした。

 ズガァァァァンッ

シリウス「無策で突っ込まない方がいい、血と言えども液体」

シリウス「熱を与えれば勝手に蒸発をするだけだ…! 大・雷撃魔法!」

 バリバリィィッ
 ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ああっと…跳ね返されてもうた…。しかも、威力倍増で
 4~6 あっさり跳ね返された…
 7~9 パラサの血が固まった…しかし、不気味にパラサは笑ってる…


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 雷撃魔法は反射されたけど、すかさずインガが本命の火球魔法をぶち込んだ
 奇数 跳ね返すまでもない、ってすんごーい魔法をぶつけられてもうた
 ※0は偶数扱いよ


パラサ「反射――」

 カァッ

シリウス「!?」

 ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォッ
 ザッ…

シリウス「本命は、俺じゃない――」

パラサ「!」

インガ「極大・火球!!」

 シュボォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ
 ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ

エル「失せろ…!」

 ブォォォォォォォンッ
 ズッバァァァァァァァァァァァッ

パラサ「っ…」

シリウス(まだ、倒れないか…。だが、確実にダメージは与えられている…)

シリウス(この調子ならば勝ち筋はあるな)

インガ「舐めてんじゃねーぞ、コラ」

エル「……………いい加減に死ね」

パラサ「っふ…ふふふ…」

インガ「気でもふれたか?」

パラサ「もっと必死になれた方が楽しいと思うんだ、どうだい?」

シリウス「何故そこまで、殺し合いを楽しもうとする…?」

パラサ「持て余してるのさ。使い切れないくらいの大金があったとして、それをパーっと使える機会があったら注ぎ込んでみたくないかい?」

インガ「金なんざすぐに消えるだろーが」

パラサ「ただの例えさ…。僕が持ってるものは、消えてくれないものだから」

パラサ「でも、出し尽くしてみたいのさ」

シリウス「つき合わされる身になってもらいたいものだな…」

パラサ「生きるには希望が必要だ。でも僕は満たされすぎていて、希望を持つまでもなく漫然とした生活だった」

パラサ「だからさ、全部なくしてみたいんだ、一度くらいは。命まで投げ出すくらい、生きてることの素晴らしさを実感したい」

パラサ「そうすればきっと、本当の意味で僕は満たされる。だからさ、もっと本気になっておくれよ」

シリウス「…理解しがたいな」

インガ「勝手に言ってろ…!」ダッ

パラサ「それとも本気になってもらうには、僕に手応えがなさすぎたかな…?」

エル「くたばりたいなら、とっととくたばれ!」


 【安価下1】
 1 対パラサ戦、続行
 2 一方、アーケノ達(アーケノ・テレサ・スピカ・ジェシカ・ジュダル)
 3 一方、モニカ達(モニカ・ヨダカ・ライド)
   ※「3」選択時、視点にしたいキャラを併記してくれれば操作できます


―――――

 本日はここまでにします
 ありがとうございました


ヨダカ「……しばらく休んでろよ」ナデナデ

サン「くぅ…」シュン

ライド「…ありがとうね、サン」

モニカ「また小さくなっちゃったんだ…」

ヨダカ「…安定しねえんだよな…」

モニカ「普通は小さくなったり、大きくなったりするの?」

ヨダカ「ならねえよ」

モニカ「…ふうん…」

ライド「…小さい方がかわいいからいいと思うけど」

ヨダカ「何がかわいいだっつーの…」

モニカ「…仕方ないし、上に行こ。わざわざ分断してきたくらいだし、何かのおもてなしはしてくれるよ」


 【直下 コンマ判定】
 1~4 ナイリィ
 5~9 パルミラ


ライド「おもてなし…」

ヨダカ「んなのいらねえけどな」

モニカ「でも多分、出てくるよ。…分断からの各個撃破っていうシンプルな作戦じゃない?」

ライド「…そんな慎重な策を取る理由、あるのかな…?」

モニカ「知らないけど…ベテルギウスって元勇者なんでしょ? 魔王気取りじゃないの? 様式美?」

ヨダカ「……いらね」

モニカ「もしくは…ゲーム感覚で楽しんでるとか」

ライド「…」

ヨダカ「つまんねえゲームだな」ペッ

ライド「とにかく、行こう。皆もきっと頂上を目指すだろうし…」

<ガチンッ…

<ガチンッ…

モニカ「…物音がするね」

ヨダカ「……魔物の足音、か? ぞろぞろ来てるぜ」

ライド「魔物使いの仲間がいるんだよね、ベテルギウスには」

ヨダカ「パルミラ、つったか?」

モニカ「…おもてなしだね」

 ガチンッ…

モニカ(何この魔物…? 鉄の、蜘蛛…みたいな…? 一体ずつも大きいし、動きもけっこう速そう…)

モニカ(1、2、3、4、5……数えきれないけど、いっぱいか)スチャッ

ライド「…」チャキ

ヨダカ「…」スッ

 ザッ…

パルミラ「………モニカ、険の取れた顔してるじゃない」

モニカ「…わたしのこと知ってるの?」

パルミラ「ええ、知ってるわよ? ま…あんたは気に入らないから、こうなって幸いね」

ヨダカ「お前がもてなしてくれんのか?」

パルミラ「…そうよ。ベテルの邪魔はさせないわ、ここで死になさいな」

ライド「…戦うのは嫌だけど、倒す!」


 【安価下1】
 1 何だか嫌われてるみたいだから、魔物はよろしくねって
 2 従えてる魔物を殲滅しつつ、パルミラも相手にしましょう。3人いればやれる、やれる
 3 魔物の相手はやっておくからパルミラに専念してね、ふたりとも


パルミラ「やりなさい――」スッ

魔物「キシャアアア!!」

 パルミラの命令に反応し、鉄の蜘蛛達がガチガチと金属質な足音を立てて3人に群がり出した。

モニカ「優先順位は、1位が蜘蛛の殲滅、2位がパルミラの相手!」

モニカ「硬そうだけど関節部分を狙っていけば脆いと思うから、そこを狙って!」カチッ

 パァァァァンッ
 ドガンッ

魔物「キシャ――」

モニカ「ライドは魔物へのトドメ!」

ライド「分かった…! 大・爆裂!」

 カッ
 ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォッ

ヨダカ「…ふうん」ブンッ

 シュルルルルッ
 ガィィンッ
 パシッ

ヨダカ「俺は自力でトドメもいけるなっ!」

 ギャリリッ
 ズバァァンッ

パルミラ「ま、それくらいはするわよね…」

モニカ「パルミラへの攻撃は牽制と本命を適当でいいから混ぜて!」チャキィッ

 パァァァァンッ
 ヒュンッ

パルミラ「…そんな正攻法もできたのね、あんた」ツツ-


 【直下 コンマ判定】
 1~3 蜘蛛が地味に厄介
 4~6 パルミラはいつもよりもなんとなーくやる気がなさそうよ
 7~9 モニカの指示をすぐにヨダカとライドは理解してくれるのでけっこういい具合の始まりっすわ


ヨダカ「何気取ってやがるんだよっ!」

 シュルルルルッ

 パルミラは後方から近づく風切り音に気づき、手にしていた鉄扇を後ろに振った。
 金属音がしてヨダカのブーメランが叩き落とされる。

パルミラ「変な武器使ってるのね…」

ヨダカ「てめえに言われて、たまるかっ!」ダッ

 拳を握ったヨダカが躍り出た。
 だが、その前に鉄の蜘蛛が降ってくる。

ライド「突っ込んで! 大・爆裂!」

 カッ
 ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォッ

 黄金の爆発が鉄の蜘蛛を吹き飛ばし、ヨダカは握った拳を温存する。
 あら、とパルミラが気のない声で辿り着いてしまったヨダカを見て、鉄扇を振った。

 ガィィンッ

モニカ「――見えた」カチッ

 ヨダカの拳が鉄扇に払いのけられる瞬間を、モニカは見逃さない。
 マスケット銃から弾き出された弾丸がまっすぐパルミラのこめかみを貫いた。

 スパァァァァァンッ

ライド「えっ…やった――?」

モニカ「ベテルギウスの仲間なら、多分…わたしやエルと同じだと思うけど?」


 【直下 コンマ判定】(モニカの予測:+2)
 1~3 ライドくんが気を緩めるから…もう
 4~6 ちぃっ、パルミラへの攻撃に集中しちゃったから鉄の蜘蛛どもが…!
 7~9 パルミラの不意打ちを避けれた、あっぶなかったよぉー


 ヒュォォォッ

ヨダカ「跳べ!!」

ライド「っ…!?」バッ

 ビュォォォンッ
 ズバァァァァァンッ

ライド「何っ…!?」

モニカ「風の魔法だね――」

 ムクッ…

パルミラ「………頭のいいコは嫌いよ」コキコキ

ライド「頭を…撃たれたのに…」

パルミラ「まあ、いいわ。ベテルが高く買っただけのことはあるみたいだし…」

 パァァァァァッ

ヨダカ「治癒術…」

パルミラ「本格的に、殺してあげるわよ。ここから先はぬるくないから。…やりなさい」

魔物「キシャアアア!!」

 ビュンッ
 ビュンッ

ライド「っ…蜘蛛が、そこら中に…!」

モニカ「糸での三次元移動…」

ヨダカ「そこら中蜘蛛だらけかよ…」

パルミラ「さ、踊りなさい?」

 ビュォッ

 壁へ、天井へ、鉄の蜘蛛は自ら出した糸を伝いながら動き出した。
 あらゆる方向から糸を吐き出してきて、モニカ達はバラけながらそれを避ける。

モニカ(この数の蜘蛛が、こんなに蜘蛛を吐き出してきたら、すぐに蜘蛛の巣に囚われちゃう)

モニカ(時間をかけるだけ蜘蛛の巣の密度は高まるけど――)

パルミラ「極大・竜巻魔法」

 ビュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ
 ブワァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアッ

モニカ「っ…!?」

 ビュォッ

ライド「風に取られて、糸が…!? 切れ、ない…!」

ヨダカ「風刃!」

 ヒュバァッ
 ギュゥゥンッ

モニカ(ヨダカの風刃でも、この糸は切れない――?)

パルミラ「どうしたのよ、食われて死にたいの?」


 【安価下1】
 1 ライド、火や! 火で蜘蛛の巣を燃すんや!
 2 鉄の蜘蛛を掴んで振り回して、形成されてく蜘蛛の巣を壊したる。モニカは身体値もエルに次ぐからねえ…
 3 竜巻魔法は同じく竜巻魔法で相殺できるはず! ヨダカ、よろろんぬ!


モニカ「そんなのお断り…!」

 ガシッ

魔物「キシャア!」

モニカ「うる、さいっ!」

 ブォォォンッ

ヨダカ「はあっ…!?」

ライド「も、モニカ――?」

 ブォォォンッ
 ブォォォォォォンッ

パルミラ「っ…怪力ね、ほんと――」

モニカ「吹き、飛べぇっ!!」

 ブォォォォォォンッ
 ドゴォォッ
 ギィィィンッ
 ビチャビチャアアアッ
 ドゴォォォンッ

 モニカが鉄蜘蛛を投げ飛ばす。
 蜘蛛の巣を破壊しながら、別の鉄蜘蛛にぶつかりながら、モニカに放り投げられた固体はとうとう壁へぶつかった。

モニカ「ふうーん、この糸、こいつらにはべとべとしないんだ?」

モニカ「それが分かればもうけもんね」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 パルミラさんはモニカたんを危険視してきた
 4~6 知的なのか脳筋なのか分からないモニカの打開策とは!?
 7~9 やだー、モニカさんってば強引すぎ~


パルミラ「どうするつもりか知らないけど、ムダよ。極大・烈風魔法!」

 ビュォォォォォォォォォォォォッ
 ズバズバズバァァァァァァァァァッ

モニカ「ムダじゃ、ないっ!」

 メキィッ
 ベリベリィッ

 手近にいた鉄蜘蛛へモニカが馬乗りになり、その鉄のような殻を素手でひきちぎった。
 それを被るようにしてパルミラの烈風魔法をやり過ごし、走り出す。

ヨダカ「…そんなの、どうするつもりだ!?」

モニカ「こう、すん、のっ!」

 まだ糸の張り巡らされているところへ、モニカは突っ込む。
 鉄蜘蛛の殻は糸に絡め取られず、滑るようにして避けていった。

ライド「あいつらの殻は糸に取られないからっ…?」

 ダンッ

モニカ「ほら、あなたのとこに辿り着けた」

 パルミラの前まで、モニカは蜘蛛の巣を突破して到着した。

パルミラ「そんなもん持って、どうするつもりよ?」

モニカ「決まってるでしょ?」


 【安価下1】
 1 鉄蜘蛛の殻なんぞ、使い捨てじゃい!
   A パルミラに叩きつける
   B パルミラにぶん投げる
 2 殻を盾みたいにして突進して、そのままパルミラを押さえつける
 3 錬金魔法だけは得意なんだ~、って


 ギュィンッ…
 キラッ

パルミラ「っ!?」

 ブォォンッ
 ザシュゥゥゥッ

モニカ「錬金魔法は得意なの」

 ブンッ
 ギャリィィィンッ

パルミラ「ちぃっ、あんた達!」

 ビュォッ
 ビュォッ

モニカ「うざいっ!」

 ブンッ
 スパパパパッ

ライド「すごっ…」

ヨダカ「ボケてんじゃねえ! まだわんさかいんぞ!」

 ビュォッ
 ビュォッ

ライド「う、うんっ…!」バッ

パルミラ(ベテルが目をつけただけあるのね)

モニカ「でええいっ!」

 ヒュォンッ
 ギィィィィンッ

パルミラ「モニカ」

 ギチギチ…

モニカ「なあに?」グググッ

パルミラ「あんたのことは前から気に入らなかったけど、どんな手も使おうとするところは嫌いじゃなかったわ」

モニカ「そう、それで、何が言いたいの?」

パルミラ「少しだけ嬉しいわ、あんたを叩きのめせるんだもの!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 モニカvsパルミラの壮絶なぶつかり合いやで! …と思ったら、ららら
 4~6 パルミラさんもやりおるわい
 7~9 接近戦だとモニカ優勢


 バッ
 ギィィンッ

 後ろへ跳びながらパルミラは鉄扇を振るった。
 それをモニカは鉄蜘蛛の殻剣で払いのけながら一歩を踏み込む。

パルミラ「風縛!」

モニカ「効かない!!」

 乱気流が巻き起こってモニカの動きを封じようとしたが、地面から突き出た太い土の棘がその気流をさらに乱す。
 そのせいでパルミラの意図に反し、モニカを止めることはできなかった。

 ギィンッ
 ガィンッ
 ギャリッ

 モニカの剣戟をパルミラは鉄扇で受けながら後退していく。
 右から、左から、縦横無尽にモニカは剣を繰り出し、パルミラはそれを捌くのに後手へ回らざるをえなかった。

パルミラ「ぽっと出の分際でベテルに気に入られてっ、寝返って!」

パルミラ「ほんっとにあんたのことは嫌いになりそうよっ!」

モニカ「お好きにどう、ぞぉっ!」

 ギィィィィンッ
 ヒュバッ
 ズバァァァァッ

モニカ「っく…!」

 とうとうモニカがパルミラの鉄扇を弾き飛ばした。
 しかしパルミラは風刃を至近距離で放ち、モニカを斬りながら吹き飛ばす。

パルミラ「使いたくなかったけど仕方ないわ、目障りなのよ! 消えなさい!」

モニカ(また何か、魔物を…!?)

 ズズッ…


 【直下 コンマ判定】
 1~3 え、あの、魔物…魔物、じゃあ…あれれ?
 4~6 あーれれれー…? み、見たこと…ある、ぞぉー…?
 7~9 パルミラさん、渾身の調教をした…魔、物……?


 毛皮のない、黒い殻に覆われた四本足の魔物がどこからともなく走ってきた。
 ネコ科の――ヒョウのようなものを彷彿とさせる、しなやかそうなフォルムをしている。

モニカ「これって…!」

パルミラ「やりなさい!」

魔物「ガアアアアア!!」

モニカ(ジェシカと狩りに行った、あの…!?)

 魔物が鋭い牙の並んだ口を開けてモニカへ襲いかかる。
 鉄蜘蛛の殻剣をつっかえ棒のようにして置きにいったが、やすやすと噛み砕かれた。

ヨダカ「大・烈風!」

 ビュォォォォォォォォォォォォォォォッ
 ギィン
 ギィィンッ
 ガィンッ

 ヨダカの烈風魔法を受けても、その魔物は一切怯まない。
 魔物が跳ぶ。鳥の影がさっとかかった時のように黒いものが通過したかと思うと、衝撃波がモニカを吹き飛ばした。

 ズガァァァァァァンッ

ライド「モニカっ…!」

パルミラ「まだ蜘蛛はいるのよ、相手されてなさい!」

 ビュォッ

ヨダカ「クソっ…!」

モニカ(あの時の固体より、速い…!?)

パルミラ「苦労したのよ、このコの調教は。でもほとんど言うこと聞かないの」

パルミラ「かろうじて、あたしを噛んだらいけないって覚えさせただけ。飢えてるから食欲がなくなるまで止められないわ」

パルミラ「噛み殺されなさいな――」

魔物「ガアアアアアア!!」

モニカ「嫌だって、言ってるでしょ!」


 【安価下1】
 1 外骨格の接ぎ目を狙えば…あるいは?
 2 鉄蜘蛛をぶん投げてむしゃむしゃ食わせて食欲が満たされるのを待つ…?
 3 叩いても斬っても意味はなさそうだから、投げる…? ダメージ入るかなあ…?


 ダンッ
 ブォンッ

モニカ(動きも速いけど――)ギュィンッ

 甲殻魔獣の爪牙を回避し、モニカはマスケット銃を変形させた。
 ジェシカが鍛冶をする時に使うようなシンプルな形の鎚だ。それで関節部を思いきり叩きつける。

 ガィンッ

モニカ「硬っ…!」

パルミラ「ムダよ」

魔物「ガアアアアア!」

 ザシュゥゥゥゥッ
 ドサァッ

モニカ「うっぐ…」

ライド「モニカ…!」

ヨダカ「クソ、この蜘蛛ども、うざってえ…!」

パルミラ「邪魔させないわよ、あんた達は後回しにしてあげるから待ってなさい。――風刃!」

 ヒュバァァッ

モニカ「くっ…!」

 ギィンッ
 ダンッ

 パルミラの風刃をモニカは変形させたままのマスケット銃で防ぐ。
 しかし、そこへ甲殻魔獣は襲いかかっていた。

魔物「ガアアアア!!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 硬くて速くて凶暴な上にパルミラもおって…モニカピンチ。珍しくコンマ神にいい具合に扱われてたと思ったら…
 4~6 ちぃっ、ただの猛獣ならともかく、特別調教された元々強い魔物じゃあ…
 7~9 ヨダカ、いいとこ見せて


 グジュッ

モニカ「痛っ――」

 ブチッ…
 ブヂブヂィィッ

モニカ「あああああああっ…!」

 甲殻魔獣がモニカの左腕へ食らいつき、一気に噛みちぎった。
 牙に噛み砕かれた腕が飲み込まれ、モニカの肘から先はぴょこんと僅かに骨だけがでっぱって残る。

パルミラ「利き手じゃないのね、残念。極大・烈風」

モニカ「っ…!?」

 ビュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ
 ズバズバズバァァァァァァァッ

ヨダカ「て、め、えええええええっ!」ダッ

パルミラ「何怒ってるのよ、どうせ死ぬんだからどうなろうが変わらないじゃない」


 【安価下1】
 1 腕1本くらいで、戦意喪失しただなんて思うな
 2 ヨダカが来るんなら、モニカがやるべきは甲殻魔獣に一発ぶち込めるように誘導すること
 3 パルミラの鉄扇を狙えー、って


ヨダカ「風纏――」

 ビュォォォォォォォォッ

パルミラ「やりなさい」

鉄蜘蛛「キシャアアア!」

ヨダカ「邪魔すんなっ!」

 ゴッ
 ブワァアアアアアアアアアアアアアアッ
 ドゴォォォォォォォンッ

パルミラ「何よっ、こいつ…!?」

 ダダダッ

ヨダカ「モニカを、よくも…!」

モニカ「っ…ヨダカ、パルミラの、扇…! 狙って!」

ヨダカ「!」

パルミラ「っ!?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 阻まれたー
 4~6 ちょっ…ヨダカの兄さんや…
 7~9 おおっ…?


魔物「ガアアアアアア!」

ヨダカ「吐き出せ――モニカの手ぇ、吐き出しやがれぇっ!!」

 甲殻魔獣がヨダカを目に留めて吼えながら飛びかかってきた。
 激昂したままにヨダカは咆哮に負けぬ声量で叫び、握り拳を甲殻魔獣の腹部にぶち込む。

 ドグゥゥッ
 ダンッ

 だが、甲殻魔獣は高く跳びながらその衝撃を殺しきる。

モニカ「それじゃなくて、扇をやって…! それが、パルミラの――!」

ライド「ヨダカ、推進力にして! 中・爆裂!」

 カァッ
 ドゴォォォォォォォォォッ

 ヨダカのすぐ背後で爆裂魔法が炸裂した。
 床を蹴り、爆風を背で受けながらヨダカが大きく跳び出す。

パルミラ「やってみなさいよ、できるんなら!」バッ

 ブワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ

 パルミラが扇を開き、それを振るった。
 大気を丸ごと押し固めたような強烈な風が真正面からヨダカへぶつかり、押し戻そうとする。

ヨダカ「やって、やらあああああああ――――――――――――――――――――っ!!」

 ブンッ
 シュルルルルルルッ

 ブーメランを投げる。高速回転しながら、ブーメランは風を裂いた。
 吸魔のブーメランが、パルミラの鉄扇の放った猛烈な風の魔力を吸収し、刃を研ぎすましながら迫る。

パルミラ「そんなっ…!?」

 ズバァアアアアアンッ

 開かれていた鉄扇の扇面をブーメランが切り裂く。
 要が破壊され、バラバラになって鉄扇は砕け散っていった。

モニカ「これでパルミラはもう…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 パルミラ「――よくも、やってくれたわね」プチッ
 4~6 パルミラ「――死ぬとでも?」
 7~9 ライド「――違う、それじゃないよっ!」


―――――

 本日はここまでです
 ありがとうございました


 ベテルギウスは死人を蘇らせる。
 蘇生された人間は魂を縛る物品が壊されれば、二度目の死を迎える。

モニカ「これでパルミラはもう…!」

 バラバラに砕け散った鉄扇を見て、モニカが確信をした。
 パルミラは、死ぬ。

ライド「――違う、それじゃないよっ!」

 不意にライドの叫び声がしたかと思うと、パルミラが左足を後ろに突っ張って体を支えた。

パルミラ「勘のいいガキも嫌いよ」

 ダンッ

魔物「ガアアアアアアッ!!」

 勝利を確信した、その隙をモニカは引き締める。
 甲殻魔獣が襲いかかってきていた。右手のマスケット銃を振るい、甲殻魔獣を叩き飛ばす。

 ドゴォォォンッ
 ズザァッ

パルミラ「残念でした。でも、あたしの扇をよくも壊してくれたわね。――許しゃあしないわよ」

ヨダカ「俺の台詞だ」


 【安価下1】
 視点変えようぜ
 1 アーケノ達はナイリィ戦やで?
 2 シリウス達(シリウス・エル・インガ)はどうなっとるん?
 3 このままパルミラ撃破しよーぜ
 ※「2」選択時は「シリウス・エル・インガ」のいずれか、
  「3」選択時は「モニカ・ヨダカ・ライド」のいずれかから視点を選べまするので、選びたければ併記してくだされ
  別に「3モニカ」で続行してもええで?


ナイリィ「――ようこそっ、我がラボへッ!!」

アーケノ「…っ」

テレサ「…」

ジェシカ「…」

スピカ「ラボ…」

ジュダル「何か、こぽこぽしてるのがいっぱいあるけど…」

ナイリィ「これからこの天才ナイリィ様の実験成果をお見せしよう」パチンッ

 ブゥゥゥンッ

アーケノ「何だっ…?」

テレサ「う、動く…絵…?」

スピカ「遠視魔法の一種だと思うけど…」

ジェシカ「キチガイに用はねえんだ、どきな」

ジュダル「待って待って、これ…ここって、王都だよ! 王都デーモン!」

アーケノ「王都…? 言われてみると…そう、かも…?」

ナイリィ「パルミラ女史の育て上げた忠実にして従順な、強力な魔物に、わたしの開発した薬を注入した」

ナイリィ「もうじき、世界中の主要な都市部へこの魔物達は到着するだろう!」

アーケノ「………何考えてんだ、こいつ…?」

テレサ「何するつもりなの…!?」

ナイリィ「んんん~、焦る必要はない。ちゃんとごらんに入れようじゃないか!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 バイオハザード的な…?
 4~6 不死に近い魔物達の殺戮ショーだってさ…
 7~9 薬物強化を施された魔物達の殺戮ショーだってさ…


ジュダル「あっ…魔物!」

ナイリィ「見ていたまえ、ふふふ…」

ジェシカ「茶番につき合ってる暇はねえ…!」ダッ

ナイリィ「――だとしたら! 諸君はこの惨劇を止めることは叶わんぞ!?」

ジェシカ「うるっせ――」

スピカ「待って、ジェシカ…!」

テレサ「魔物をやっつけてた騎士が、仲間を攻撃してる…!」

ジュダル「何これ…?」

アーケノ「っ…どういうことだ…?」

ナイリィ「血を媒介に、暴力的な衝動を高めるウイルスがばら撒かれているのだよ」

ナイリィ「ああ、安心したまえ。どんなに非力だろうと、ついでに体のリミッターが外れるようにもなっている」

ナイリィ「だから騎士でない一般市民だとて、立派に戦うことはできるさ。それに命がついてくる保証はないがね」

ナイリィ「ウイルスに汚染された人間どもは互いを殺し合いを始める! 暴力衝動はやがて意思を奪い、殺戮のみを目的とするのだ!」

スピカ「なんてこと…」

ジェシカ「………………こういうゲスは、生かしちゃおけねえな」

ナイリィ「ここからが本題だ、血走るのはその後にしたまえ。ここに、あのウイルスを死滅させるためのワクチンがある」つ小瓶

ナイリィ「これが欲しければ、わたしを倒してみるといい。同じウイルスにおかされている魔物も用意してある」

 ガチャンッ…

ジュダル「っ…いっぱいいる…」

ナイリィ「ゲームを始めよう!」ニタァッ


 【安価下1】
 1 ぶっ飛びまくれ、爆裂魔法超連打!!
 2 ナイリィだけを狙って先手必勝じゃい!!
 3 鎖を放ってワクチンを奪い取りにいく


ナイリィ「我が研究の成果を試すために、さあ、協力をするがいい!!」

アーケノ「めんどくせえ…ぶっ放しまくってやらあ! 極大・爆裂! 乱れ撃ちぃっ!!」

 カッ
 カッ
 カッ
 カッ
 カッ
 ・
 ・
 ・

 ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ

アーケノ「はぁっ…はぁっ…」

スピカ「…うわあ」

ジェシカ「容赦ねえな」

テレサ「ここ、一応、世界樹の中なんだよね…? 壊れない…?」

ジュダル「大丈夫じゃない?」

アーケノ「血の一滴も浴びなきゃいいなら、こうすりゃ問題ねえだろ」

ジェシカ「ま、これで済めばいいが――」

 シュゥゥゥゥゥ…


 【直下 コンマ判定】
 1~3 おおーう、魔物どもが耐えてやがった…。でも傷ついて、だらだら血を流しながら襲ってきおる…
 4~6 連発したのに…あんま効いてないってどんだけタフに作られてんの…?
 7~9 ひょえっ…統率の取れた魔物どもだこと…


ジュダル「………何あれ?」

テレサ「…魔物が、魔物を庇った…?」

ジュダル「いや、前にいたのを体よく盾にしやがっただけだな」

アーケノ「はあ…?」

スピカ「奥にいっぱいいるし…仲間を切り捨てて身を守っちゃったんだよ」

ジュダル「ダメじゃん…」

アーケノ「っ…で、でも多少の数は減ったろ!」

ジェシカ「血を浴びなきゃいいだけだ、気ぃつけて戦え!」

ジュダル「オッケー!」

テレサ「…自信ないかも…」

アーケノ「結局かよっ…!」

ナイリィ「そう簡単に、終わらせやしないさ――」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 想定以上の苦戦を強いられちゃう…返り血を浴びちゃいけないってつらたん
 4~6 殴打中心で突破をはかるよ
 7~9 さすスピ


ジュダル「一番乗り…!」ダッ

ジェシカ「おい、ちゃんと分かってるだろうね!?」

スピカ「援護するよ! 大・凍結魔法!」

 ジュダルが駆け出し、ジェシカがそれに追随した。
 群がってきた魔物をスピカが凍結魔法で足止めし、2人がそれをすり抜ける。

テレサ「スピカ、右、右!」

スピカ「え、ちょっ…多すぎて追いつかない!」

アーケノ「任しとけ!」

 ジャララララッ

 走る2人の右側から大量の魔物が凍った仲間を踏み越えながら迫る。
 そこへアーケノは鎖を放ち、まとめて縛り上げた。

ジュダル「よおっし、これなら――!」

ジェシカ「待て、来てるぞ!」

ジュダル「え、ああもうっ!」ブンッ

 ナイリィに迫ったジュダルが槍を構えたが、そこへ魔物が飛びかかる。
 とっさにジュダルが槍を振るい、――アーケノ達は顔を青ざめさせた。

 ザシュゥゥッ

ナイリィ「ふふっ」

ジュダル「あ、やっちゃっ――」

 切り裂かれた魔物は、尚も動きを止めずにジュダルへ襲いかかる。
 飛び散ってしまったソレは鮮やかな赤色をしていた。


 【直下 コンマ判定】
 1~3 あ、姐御ぉー!
 4~6 ジュダール!
 7~9 間一髪!


スピカ「障壁!」

 バチィッ
 ビチャビチャッ

ジュダル「っぶな――痛っ!?」

ジェシカ「次もあると思うな、気ぃ引き締めろ! スピカに頼るんじゃねえぞ!」

ジュダル「分かってるよ…!」

ナイリィ「ああ、惜しい…」スタスタ

 ジャラララッ

ナイリィ「おっと…!?」サッ

アーケノ「どこに逃げるつもりだよっ!?」グイッ

 シュルッ
 ヒュォォンッ

ナイリィ「ははっ、縄跳びなんて懐かしいじゃないか!」タッ

アーケノ「逃がさねえぞ…!」

ナイリィ「逃げるだなんてことをすると思うのかい? 心外だ、ああ心外だよ」

ナイリィ「ただちょっと、距離を取っているだけじゃないか」

テレサ「身のこなしが意外に…!」

 ダンッ

ジュダル「今度こそっ…!」

ジェシカ「ジュダル、やるぞ!」

ジュダル「うんっ!」

 鎖に翻弄されるナイリィをジェシカとジュダルが挟撃する。
 ジュダルの槍が鋭く突き放たれる。僅かな間を持ってから即座にジェシカが大鎚を振り下ろす。

 ヒュバッ
 ズドォォォッ

ナイリィ「ポーンを無視してキング狙いだなんて、面白みのないことをする」

ジェシカ「てめえを殺せば終いだろうがっ!」


 【安価下1】
 1 アーケノも鎖でナイリィ攻撃をフォロー
 2 魔物を惹きつけておこう。鎖なら距離を取って相手できるからね
 3 武器に刃がついてて何もできないテレサと、魔法で魔物の相手をするスピカの防御役をするよ


魔物「バアウッ!」

スピカ「大・濁流! からのっ――極大・凍結!」

 ザッバァァァァァァァァァァッ
 ビュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ
 ガキィィィィィィィイイイイイイイイイイイインッ

 ピシピシッ…

テレサ「嘘っ、氷漬けなのに…!?」

スピカ「これじゃあキリがないよ!」

アーケノ「それでもやり続けるしかねえだろ、スピカは魔法に集中しとけ!」

 ジャララララッ
 ドゴォォォンッ

テレサ(わたし、何もできてない…これじゃあ足手まといに…)


 【直下 コンマ判定】
 1~3 魔物どもの勢いがヤバい
     1 じゅだーる…
     2 あねごぉー…
     3 次の判定が怖いよ…
 4~6 あっ、ちょい、テレサまでナイリィに回っちゃうん!?
 7~9 現状維持はできてる。けど、このままじゃジェシカとジュダルがナイリィをやれるかどうか…


ジュダル「ああもうっ、魔物ちゃんと始末してよっ!」ガンッ

スピカ「こっちもけっこう、手一杯で…!」

ジェシカ「ぐだぐだ言うな、戦え!」

アーケノ「ったく、忙しい!」

ナイリィ「ははははっ、そんなにわたしを殺したいなら血を浴びればいいじゃないか! そうすれば力は手に入るぞ!?」

アーケノ「黙れキチガイ!」

テレサ(このままじゃ――よし)

テレサ「アーケノ、フォローして!」タッ

アーケノ「あ? フォローって――何、お前まで飛び出して…クソ!」

 ヒュォッ
 ジャララララッ

スピカ「テレサ、危ないよっ…!」

テレサ「大丈夫っ、アーケノがフォローしてくれれば!」タタタッ

アーケノ「人任せ、かよっ!」

魔物「ガアアアア!」

 ジャラララッ
 ドゴォォォォォンッ

魔物「ガ、――」


 【安価下1】
 1 こうなったら一塊になってた方がええんとちゃうか…? スピカと一緒にテレサの後へ続こう
 2 スピカは障壁魔法もあるし、どうにかなるっしょ? テレサと一緒にアーケノもナイリィの方へ
 3 さすがに魔法を使い続けてなきゃならないスピカを移動させるわけにも放り出すわけにもいかんし…スピカのそばで、テレサのフォロー


スピカ「極大・凍結竜巻魔法!!」

 ビュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ
 ブワァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ
 ガッキィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイインッ

スピカ「はぁっ、はぁっ…」

アーケノ「大丈夫かっ?」

スピカ「まだイケるから任しといて!」

アーケノ(って言っても、スピカってそんなに魔力があるってわけでもねえんだよな…)

アーケノ「テレサが辿り着くまで、とりあえず頼む!」

 ジャララララッ
 グィンッ
 ドゴォォォォォォォォォンッ

テレサ「もう、ちょっと…!」

魔物「ガアアアア!」

テレサ「っ…」

アーケノ「行け!」

 ビュンッ
 ズドォォォォォォォォォォォォッ
 ジャラララ…

テレサ「ありがと…!」

アーケノ「あと少し…!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 しまった、スピカが…! 連鎖的にジェシカとジュダルが、そしてテレサまで…さて、どうなるやら
     1 スピカ汚染
     2 テレサ汚染
     3 ジュダル汚染
 4~6 使えて良かった、障壁魔法
 7~9 姐御渾身の逸品・テレサの持つ剣がアーケノの想像よりもやゔぁい切れ味すぎた。世界樹傷つけるのはちょっと…しゃあないか


ナイリィ「ほうら、いくらでもいるぞ? こいつらはしぶといんだ――」

魔物「ガアアアッ!」バッ

ジェシカ「こいつっ…!」

 ブンッ
 ドゴォォォォォォォォッ

ジュダル「ちょっと、気をつけてよ! 血!」

ジェシカ「気ぃつけてるさ、浴びちゃいねえだろ!」

ナイリィ「いつまで保つかな?」

 タンッ

テレサ「やっと、着いた…!」

ナイリィ「おっと増援」

魔物「バウッ!」ザッ

アーケノ「させるかよっ!」

 ジャラララッ
 ドゴォォォォォンッ

テレサ(よし、攻撃できる――!)チャキッ

テレサ「てぇええええいっ!」

 ヒュォンッ…

ナイリィ「っ…」

 ズォォッ
 ズバァンッ

 ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ

ジュダル「うわあああっ、ちょ、えっ…!?」

ジェシカ「…惚れ惚れするな、あたしが作っただけある」

テレサ「外しちゃった…!」スタッ

アーケノ「え、つーか…ごっそり…世界樹だよな、ここ…? 外見えてるぞ…?」

ナイリィ「ああ…予想外の事態だ」

テレサ「でも、思ってたよりすごい!」

ジェシカ「たりめーだろ、あたしの傑作だぜ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 事態を危ぶんだナイリィは、魔物を自爆させてきた…
     1 テレサがががが
     2 ジュダルががが
     3 すーぴかー…
 4~6 つよーい力は、それだけ使うのも大変らしいっすわ
 7~9 ナイリィが逃げ出した! おい、何逃げてんだよ! さっき心外とか言ってたのに!


王子「判定、把握です」

王子「本日はここまでです」

王子「ありがとうございました」


王子「ごめんなさい、ごめんなさい」

王子「今日もちょっと更新できません。まだしばらく更新できない…かもです」

王子「よろしくお願いします」


王子「皆さん元気ですか? 俺は元気です」

王子「だけどちょっとね、色々あれこれでね、落ち着かないから、ごめんね」

王子「一応のご連絡でした。いつ落ち着くかはまだ未定だけど、やる気ゼロ~ってわけじゃないから、一応。ね?」

再開できそうなら報告くだせえ


 >>136

王子「ぼちぼちできるかなあ……って、思ったら、数日前か、前日か、当日かには、報告します」

王子「花粉症の人はこれからつらいだろうけどがんばってください」

王子「生存報告でした」

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