【艦これ】提督と艦むすの鎮守府での四方山話5【ネタ募集】 (1000)

《大本営》甘味処


元帥「さ、着いたぞ、ここだ。もう艦娘たちも到着してるはずだ、しっかりしろよ」

提督「逃れられぬアトモスフィア」(カタカタ

霧島「(まるで死刑台に送られる囚人ですね)」

元帥「どうだ、楽しみだろう?」

提督「実際怖い」(ブルブル

元帥「ハッハッハッ、彼女たちに会えばそんな気も起きなくなる。さ、来い」

提督「アィェェェ……」(ジタバタ

霧島「(人格崩壊しかかってるコレ……。本気で増員が嫌なんですね)」



???「む、来たようだな」

???「や、やっとですの?」

???「あ……あの人が……」



元帥「待たせたな、諸君。コレが今日から君たちが所属する鎮守府の提督だ」

提督「……は……初めまして……」(蒼白

???「(コイツがあの……護国の鬼、なのか?)」

???「(お、おおおおお男の人……男の人……だ、大丈夫、大丈夫ですわ、いつも通り、いつも通り毅然としていればばばばば……!)」

???「(お話に聞いてた通りの人、みたいですね)」

元帥「それじゃあ、みんな今日は私の奢りだ、好きなものを頼みたまえ。自己紹介は……注文の品が届いてから、なっ」(肩ポン

提督「……………………この季節限定パフェと洋ナシのキャラメルタルトに紅茶のセットをお願いします」(ボソボソ

霧島「(この状態で注文だけはしっかり……昔からメンタル強いのか弱いのかハッキリしないですね、この人は)」(苦笑

短いけど新人参戦の導入まで
ギリギリまで三人目を誰にするか悩み中だったりしますが、無難なところに落ち着きそうです

トリップ外れていました、申し訳ありません
ネタと関係のない雑談で大量消費さえされなければ…まあ、まあね

【鎮守府人物紹介】その1(不定期投下)


提督:コミュ障。人がいない方向へ逃げる負の走人性を持っている。指揮してる時だけ強いやわらか提督。建造などいらぬ。
甘味と妖精印の胃薬を励みに今日も胃痛に耐える。
レ級事件(2スレ目)で右目を怪我して眼帯が必要になった。某ポンコツ厨二妹も確かな満足の逸品。妖精眼は発現しない……たぶん。
機械弄りをしている時は近くに人がいても平気。愛車の名前は尊敬する人リスペクトの『鋼号』。
最近(4スレ目)、絢爛舞踏になりそうなフルネームが判明した。


漣:ベストオブ秘書艦(自称)。鎮守府で一番の古株。提督がツーと言えばカー、アレと言えばソレを渡せる貫禄の理解力。
駆逐艦でありながら、鎮守府で三番目くらいに強い。陸の上なら大和と五分の殴り合いができる駆逐艦のような何か。
なんだかんだで提督も、手を握られたりしても耐えられる程度には心を許している。
料理が得意なのはいいが、ストレス発散に高カロリーかつボリューミーな料理を食べさせるのはやめてほしいと第七駆逐隊メンバーは切に願っている……切に願っている。


神通:鎮守府古参メンバーの一人で、軽巡の中では一番の古株。提督とはお互いに気を遣い合う仲。見てる方が恥ずかしくなる。
清楚でおとなしそうな外見に反して、鎮守府で二番目くらいに強い。
お酒を飲むと淫ら…もとい乱れる(淫通ちゃん:鳳翔さん命名)のがたまに傷。
酔った勢いなどで提督と一番肉体的接触(意味深)していたりするが、「貴様が今(提督に)刻んでいるのは最悪の記憶だ(1号感)」。
それでもトラウマになっていない辺り、普段の提督的にポイント高いっぽい。


不知火:前の鎮守府で、「澄ました態度がイラッとくるぜ」と爪弾きにされていたのを、提督が清水の舞台から地面に叩きつけられたつもりで鎮守府に引き取った。
自分よりもコミュニケーション能力が低いのに手を差し伸べてくれた提督になつい……忠義を誓っている。
基本落ち度ばかりだが、次こそ褒めてもらうのだと逃げる提督に駆け寄る彼女を、人は畏怖を込めて『鎮守府の忠犬ぬい』と呼ぶ。
たぶん犬種は散歩の時にテンション上がりまくって、ご主人様を振り返りながら歩いて川に落ちるタイプのハスキー。

【鎮守府人物紹介】その2


青葉:実は他の鎮守府に馴染めない艦娘を集めて謀反を企てている提督がいるから調査してこい、と言われて異動してきた。
しかし、着任初日に「あ……(察し)」、三日目で「うん、それ無理☆」と確信するに至った。
調査報告を上げた後、改めて異動願いを提出して、提督の鎮守府に正式に着任。
あることないこと、おもしろ楽しく書いた記事をみんなに読んでもらえることに喜びを感じている。
深海棲艦との戦いが終わった時に渡すため、鎮守府のみんなを撮ったアルバムを制作中。


潮:いたって普通の人事異動で朧と一緒に着任した。が、前の鎮守府でよくセクハラされていたので内心、かなりホッとしている。
提督からセクハラされたことはないが、TO LOVEるが起きたら提督が死んでしまうのではと別の意味でハラハラしている。
念願の改二を手に入れたのだが、自慢できる相手が第七駆逐隊か提督しかいないので自慢するにできす、ちょっと寂しい。


朧:潮と同時期に着任。提督の胃にも優しい、半分は良心でできている子。
休みの日はぼんやり、海を眺めたり空を眺めたり、間宮さんで甘味に舌鼓を打ったり……名前の通り、ふわっと過ごしている。
最近(4スレ目)、機械弄りに興味を持ったので提督に教えてもらおうかなと考え中。


川内:ドーモ、テートク=サン。夜戦スレイヤーです。夜戦の申し子。むしろ夜戦以外したくない問題児。
毎晩毎晩、夜戦夜戦と騒ぎ続けた結果、提督の元へ放り投げられた。
神通が引っ込み思案になったのは、たぶんこの姉を見て育ったから。
夜更かしばかりしているせいか、ちょっとスタミナ不足気味。しかし、神通の姉だけあって実力は高い。


那珂:実は鎮守府の中でも指折りの常識人。自由奔放な姉と引っ込み思案な姉がいるせいか、かなり空気を読める。
アイドルとして日々の努力鍛練を怠らない真摯な一面も。
今の鎮守府に異動する前は艦隊のアイドル(自称)だったが、提督Pの手違いで某野外音楽堂で歌って踊る艦隊のアイドル(ガチ)になった。
姉二人に見劣りしない実力の持ち主。歌いながら艦を操れる四水戦クオリティ。

【鎮守府人物紹介】その3


文月:鎮守府の天使。休みの提督の膝の上でテレビを見たり、寝ぼけて提督を「おとぉさん」と呼んじゃうくらい天使。文月ちゃんふみぃ。
鎮守府内の文月教信者の数は増す一方。
艦娘の育成を目的とする施設から提督が引き取ってきた。
みんな普通に「提督の娘」と認識している。


鳳翔 :この辺りから鎮守府の人口増加に歯止めが利かなくなった(提督談)。
鎮守府初の空母として着任。正規空母・赤城が来るまでの間、祥鳳、瑞鳳とともに鎮守府の航空戦を担当した。
現在は鎮守府内にて旬彩『鳳翔』の女将として店を切り盛りする傍ら、提督の胃に優しいをモットーに、日夜料理の研究に励んでいる。


祥鳳:軽空母ではあるが、妹の瑞鳳と抜群のコンビネーションで数々の戦いで艦隊の窮地を救った。正規空母が増えた現在、艦隊のサポートや偵察任務が主になったが、自分にできることを精一杯こなす器量よし。
提督と甘味について語り合える数少ない艦娘だが、北上のようにスイーツ店巡りに誘ってもらえない(誘えない)ことに思うところあり。
肩と晒を隠せば問題が解決することに彼女が気付くのはいつのことか。


瑞鳳: 軽空母姉妹のちんまい方。
提督と同レベルの機械好き。艦載機の整備から艤装のチューンアップ、オリジナルマシンの製作等について、提督や工廠妖精たちと額を付き合わせて議論を交わしている。
提督の趣味仲間として親友ポジを築いていたが、取り返しのつかない過ちを犯した(4スレ目)せいで、現在提督との友情が揺らいでいる。


球磨:意外と優秀の自己評価は他人からしたら「それはひょっとしてギャグで言ってるのか!?」。軽巡洋艦は伊達じゃない。
実は鎮守府で一番料理が上手かったりする。その腕前は提督をはじめ、間宮さんや鳳翔さんが驚愕するレベル。
魚は頭ごと食べる熊系女子。
素になると球磨ちゃんから球磨さんに変わり、木曾が泣く。


多摩:姉や妹たちと比べるとキャラが薄い気がするけど特に気にしない。
語尾がニャだけど、別に看板娘に挑戦状を叩きつけることもなく、自由気ままに提督の鎮守府ライフを満喫中。
こちらもやっぱり、素が出ると木曾が泣く。


木曾:提督に構ってほしい寂しんガール。厨二病になったのは、姉妹艦に比べて(性格が)普通という提督の心ない言葉が原因。
軍刀を差しているけど、実は上手く使えない。提督に剣道を教えてもらいたくて、秘剣を伝授してくれと言ったら、「毎日振り棒(五キロ)五百回振りなさい」とマジレスされた。

こうして妄想を書き出すことで設定が固まって、全員の話を書きたくなる罠
人物紹介の後、まず新人や運動会ネタと書くものてんこ盛りで気分が高翌揚します

瑞鳳って何かやらかしたっけ?
艦娘行動学はIF話だって書いてあったからそれ以外だと思うけど前スレ検索してもよくわからない

続々の紹介乙です
瑞鳳の「取り返しのつかない過ち~」は内容知ってるのに、イケない事考えてしまった自分はもうダメかもしれない
祥鳳の甘味好きとか、木曾の「普通」の件とか、細かい設定って結構忘れてる事多かったから、読者としてもまた読み返したくなる罠

>>67
連投失礼
たぶん艦娘行動学で合ってる
まぁ、上げて落としてからの爆上げ(ゴールイン)もあるわけだから、別にifが正史√に入っても問題は無いんじゃないかと

【鎮守府人物紹介】その4


陽炎:不知火が前に所属していた鎮守府から異動してきた。
理由は新しい鎮守府で不知火が上手くやれているか心配になったから……というのが半分で、性格の悪い連中に嫌気が差していたところを不知火に誘われたのがもう半分。
友達思い、ツリ目、勝ち気、ツインテール、ブレザー……ヒロイン要素と主人公要素てんこ盛り、むせる。しかし、鎮守府のみんなのキャラが濃いせいか、いまいち目立たない。


雷:第六駆逐隊でただ一人、提督の鎮守府への着任を希望。
理由は、着任希望を出す前のオープン鎮守府で見かけた不甲斐ない提督に、「雷が面倒を見てあげないと!」とオカン本能が発動したから。
着任がもう少し早ければ、自分たちもただでは済まなかったと、漣や神通を戦慄させるだけのポテンシャルを秘めている。


北上:酸素魚雷3倍だぁ!
球磨型三姉妹とは盆暮れ正月に会う仲のいい従姉妹ぐらいの距離感。
大井と共に、『回天』と同系統の兵器を載せる計画に参加させられそうなところを、大本営(元帥)の命令を受けた提督たちにより救出された。
鎮守府においてただ一人、提督と何度もお出掛け(甘味巡り)している。
同好の士として提督からの信頼も厚く、注文した品を分けっこするなど、同行した某雷巡が居づらさのあまり途中退席するレベルの仲良し(ただし甘味巡り時に限る)。
常にダルいムードを出しているが、やる時はやる天才肌。


大井:大井さんは裏表のない素敵な人です。
魚雷数たったの5……フン、ゴミね。
いつまで経っても自分たちに警戒を解かない提督にイライラするのは、長く接する内に自分は信頼を寄せるようになったのに不公平だから。
しかし、これまで散々毒を吐いたり悪態をついたり黒いところを見せているため、提督からは完全に恐れられている。どうでもいい人扱いしていた過去の自分に魚雷を撃ちたい今日この頃。
極稀に提督に対してデレたところを、提督本人に気付かれたり他の艦娘に目撃される不憫な一面も。


曙:クソ性格の悪い提督の鎮守府で鬱屈した日々を過ごしていた。自分の指揮能力に自惚れていたクソ提督に無理強いされ、提督が演習にやって来た時、漣と再会。
心の底から楽しそうな漣の姿を見て現状に耐えられなくなり、クソ提督に反逆。懲罰房に閉じ込められて解体を待つことになる。
駆逐艦『曙』の時代から続く自身の不幸に打ちひしがれていたところに、「君が欲しい」と提督が迎えに来た。提督が自分から鎮守府の人員増加を望んだのは神通や文月の着任以来の事である。
いつか悪態をつかずにお礼を言いたいと思っているが素直になれず、つい「クソ提督」と呼んでしまう。しかし、クソはクソでも前の提督と違って今の提督に向ける「クソ」は「早く私の気持ちに気づきなさいよ!」というツン8:デレ2の気持ちの裏返しである。


赤城:高難度海域攻略成功の報酬艦として、提督が迎えに来てくれるのを約四ヶ月の間、まだかまだかと待ち続けていた。
一方提督、元帥にマジギレされてようやく存在を思い出す。
提督の指示に従い、慢心することなく自分に出来ることを確実にこなし、常に最良の結果を出さんと努力する艦娘の鑑。
休みの日はよく弓道場で鍛練を積んでいる。たまに提督に弓を教えることも。
普段は凛としつつも気配りのできる優しいお姉さんポジション。美味しいご飯が好きだけど、みんなで食べる美味しいご飯はもっと好き。
最近、提督の前でご飯をたくさん食べるのが少し恥ずかしくて不思議に思っている。

ようやく人物紹介の終わりが見えてきた
次からはスレ内で着任した子達がメインなのでさらっと行きます

一応、【艦娘行動学】の瑞鳳ネタが正史に続いている感じです
仲直りのためのネタも書かねばです

そういったネタは以前のようなことになるかもなので、投稿スレの方にしていただけると…(建前
思いついたらそういうネタも書くかもなので、温存させておいてもらえると(本音

【鎮守府人物紹介】その5


大和:鎮守府のポスト・ヤンデル。戦艦『大和』がたいした活躍もできず、非業な最期を遂げたせいか、提督の役に立ちたい、必要とされたいと尋常ではないレベルで願っている。
時々、提督の私物や食べかけのチョコが消えるのはだいたいがこの子のせい。だいたいがこの子のせい。大事なことなので二回言っておく。
よく提督に夜戦(意味深)を仕掛けて、漣と神通に取り押さえられている。
最近、超弩級戦艦から超駄級戦艦に降格させられた。


伊勢:鎮守府の常識人枠。提督の釣り仲間。提督と彼女が沖へ出た日はご馳走が並ぶ。
個人的な趣味で提督と鎮守府のみんなをネタに小説を書いたりしているが、意外と好評らしい。


蒼龍:彼女の胸は豊満であった。
鎮守府に並ぶ者なき九九式艦爆の圧倒的性能は、とある教導院のズドン巫女にも匹敵すると噂されている。
最近の悩みは提督が文月と弥生にばかり構うせいでスキンシップが少ないこと。
鎮守府で数少ない、塗装なし(意味深)の艦爆や格納庫(意味深)を提督に見られた艦娘(現在はそれなりの数の艦娘が同様のTO LOVEるしたり、提督の主砲を目撃しているため、アド差が縮んでいる模様)。


大鳳:置物にはなりません、大破するまでは。気合と根性で中破していても艦載機を飛ばせる子。凄い空母だ。
戦闘中の事故で提督に直パイタッチを受けたことがあるが、提督と因縁のある形容しがたい混沌曰く「揉めなきゃ俎でしかないんですよ」。


弥生:鎮守府の天使。文月がお日様ならこちらはお月様。二人で最強、それが奴等。
前の鎮守府で周りに馴染めず、提督の元へ異動して来た当初は壁を作っていたが、「気をつかわないで」と言ったら徹底的に避けられた。
構ってほしくて提督に飛びつく文月がワンコタイプなら、弥生は構ってもらうまで提督の側をウロウロしちゃうニャンコタイプ。
文月と同じく「提督の娘でしょ?」と鎮守府内で認識されている。


羽黒:喫茶『間宮』店員として異動してきた。艦娘として戦闘もできるが、戦いが苦手すぎてあまり役には立たない。改二装備も持っているが艤装の重みに耐えられず、生まれたての小鹿ばりに足がプルップルしてしまう。


敷波:国のために戦ってくれている艦娘が、鎮守府の保有制限に引っ掛かったという下らない理由で解体されるのは許されないと、提督が他所の鎮守府(not他所鎮守府)から引き取った。
さばさばした性格に見えるて、結構悩んだり拗ねたりする方。

【鎮守府人物紹介】その6

満潮:悪態や態度の悪さが原因で解体されかけたところを提督が救出(えざるを得なかった)。
提督に恩義は感じているが、素直にお礼を言えない複雑なお年頃。
新たな愛読書の『上司とのフレンドリー会話術 上級編』片手に、今日も会話の練習。
しかし、その道は既に曙が二ヶ月前に通過している!


綾波:鎮守府の良心枠。時々、『間宮』で甘味をパクついてキラキラする提督を眺めて、こちらもキラキラしている。
最近、改二が来たが鎮守府内における序列に大きな変化は起こらなかった。上位陣がすこぶるおかしいだけで、綾波が悪いわけではない。


吹雪:凄い(コミュ障)と噂される提督の元で平和のために戦いたいと、異動前から地道に鍛え続けていた努力の子。
異動してすぐの演習で華々しくデビューを飾ろうとしたが、人外魔境に近付きつつある鎮守府主力メンバーに勝てるはずがなかった。


金剛:提督の英国軍学校時代からの知り合い。成績優秀、性格家柄共に良しの才媛。
軍学校卒業までの間、三馬鹿(他所提督、オネエ提督、メガネ提督)と共に提督に絶望(コミュニケーション)を与え続けた。
軍学校時代の料理の腕前は比叡さえもヒエーするレベルで、提督に融合呪印生物を食べさせては医務室送りにしていた。トライ&エラーを繰り返した現在、料理の腕前は人並み以上にまで成長。私服にエプロン装備で手料理を振る舞う姿が提督宅で度々目撃されている。
鎮守府内においてただ一人、提督が呼び捨てにしている相手。そのことについて物申したい艦娘が漣や神通他多数。


瑞鶴:前の鎮守府でセクハラされ、ついカッとなって提督を爆撃した結果、異動させられた。
加賀とは犬猿の仲で、彼女が異動してきてから毎日のように喧嘩している。その割に休みが合う時は一緒にゲームをしていたりで、いつ喧嘩が始まるのかと提督をハラハラさせている。


伊168:鎮守府で唯一の潜水艦の艦娘。着任より前に『蒼き鋼』との共同戦があったせいで、提督に潜水艦なのに装備が貧弱だと驚かれた。これでも一応、艦娘としての訓練で提督母にしごかれまくった精鋭である。
趣味は『提督これくしょん』をはじめとするパソゲーや乙女ゲー。訓練校時代はそれのやり過ぎでよく寝坊していた模様。


衣笠:着任早々、ハイテンションな挨拶で提督を絶句させた子。当人にまったく悪気はなかった。単純に提督のメンタルが豆腐すぎただけで、普通の提督なら親しみやすい面白い艦娘という印象となるはずだった。
よく人を呼ぶのに「お~い、おぉ~い」と叫ぶせいで誤って大井を召喚してしまい、睨まれている。


加賀:海軍のパーティーでお偉方が思いついたぶっつけ本番編成演習をする羽目になった際、提督の指揮下に入った艦娘。(最速で終わらせて一人になるため)本気の指揮で急造艦隊を完全勝利させた提督に憧れを抱いている。
同じ空母としてしっかりしてほしいという思いもあり、瑞鶴に対してあれこれ小言や指示を出しては口論(物理)に発展している。最近は休みが一緒の時に対戦ゲームなどで遊んだりしている。好きなゲームはドカポン、桃鉄。



(番外)

間宮:鎮守府における提督の聖域である喫茶『間宮』店長。彼女の作るスイーツがなければ、提督はとうの昔に提督を止めていたと皆が口を揃えて言う。実は漣に並ぶ最古参。
ただ一つ問題なのは、彼女がその気になったら提督のことを「刹那で攻略しちゃった」状態になってしまうこと。
彼女の偉大さを理解してはいるが、「提督を攻略……それだけはしないでくれ」と一部の艦娘は戦々恐々している。

……やっと終わった。考えていた以上に考えているものを文にするのに苦労しました
今日はここまでで、次からネタに戻ります
新人、運動会の後のネタが目白押しすぎでたまりません

《大本営》甘味処

<ご注文の品、お持ちしましたー

<どうぞゆっくり、ぴょんぴょんしていってくださいね~


元帥「……では、注文の品も届いたことだし、それぞれ自己紹介といこうか」

??「ふむ、では年長者として私から挨拶させてもらおうか」



那智「初めまして。私は那智、重巡洋艦の艦娘だ。そちらの鎮守府の噂はよく耳にしている」

那智「圧倒的技術力を持つ『霧』とも互角に戦い、これを撃破。さらに、その『霧』の技術を取り込んだ深海棲艦の新型戦艦を旗艦とする大艦隊を死闘の末、撤退させたと」

那智「貴様のような司令官の下で戦えること、光栄に思う」(男前な笑み

提督「そ、そうか……世辞として受け取っておこう」(ひきつり笑い

提督「み、見ての通り、私はうだつの上がらない一提督に過ぎない。私のような者の下についても得はない……だ、だから思い直すなら今のうち、と、というか是非思い直してくれたまえ……」

那智「ハハッ!面白いことを言う。さすが、司令官としても私人としても艦娘に好かれている好人物だと妹が言うだけはある」(ヌカシオル

那智「おっと、言い忘れていたが妹というのは羽黒のことだ。そちらの鎮守府で厄介になっているだろう」

那智「あの子もやればできるはずなんだが、どうにも気合というか気迫が……な。まあ、嫌だというものを無理強いするより、貴様のところで戦いに関わらず、喫茶店で働いてくれている方が……うむ、姉としては喜ばしい」

提督「(ぐう……ダメだ、てんで私の話を聞いていない)」

那智「女ばかりの環境で育ったせいで、男性の機微には不調法だ、そのことで司令官には迷惑をかけるかもしれんが、どうかよろしく頼む!」(スッ


那智ハンド<ユウジョウ!



提督「???」

那智「……どうした?」

提督「(も、もしかして、これ……握手を求められているのか!?)」(驚愕

那智「フッ、こういうのは私も慣れてなくてな。少々気恥ずかしいものがある」(ギュッ


那智ハンド<シェイクハンド!


提督「(ちゅ、躊躇なく私の手をにぎ、ににぎ……!!???)」

那智「そうだ。司令官、貴様、酒はたしなむ方か?もしよければ、今度暇な時に一杯どうだ?」

提督「(握手した上、飲みに誘うだと……!まったくの初対面の私を……!?なんと、なんと恐ろしい……この溢れんばかりのコミュニケーション力……!!)」

那智「そちらの鎮守府がどんなか、司令官から見た意見を聞かせてもらいたい」

那智「ああ、あと羽黒の奴についてもな。あれでなかなかの器量良しだ、その、浮いた話の一つや二つあるはずだし……なあ?」(チラチラッ

提督「(なんだ、なんなのだ、その私を探るような視線は……まさか、まさか私のことを羽黒に近づくよからぬ輩と疑って?いや、そうだ、きっとそうに違いない……!)」(ガタガタ

提督「ヒュ……コヒュー…………っ」(青色吐息


那智「お、おい、大丈夫か?顔色がボーキみたいな色になってるぞ。体調も悪そうだし、まさか熱でもあるのか」(デコタッチ

提督「」(ビクンッ


<ドシャッ…

那智「うおっ!?お、おい、どうした貴様、おい!?」

元帥「……5分53秒、それなりにもった方か」(フゥ…

霧島「初対面の人にあれだけ明るくコミュニケーションを図られるなんて、ここ最近なかったでしょうから」(ハァ…

元帥「これで昔より格段にマシになったというのだから頭が痛い」

霧島「まったくです」

??「そっ、そそそんな冷静に評価していないで、早くお医者様を呼んだ方がよろしいのではなくてっ!?」

??「あ、あわわわ……!?」

元帥「む?そうか、君たちはアレを見るのは初めてだったか」

霧島「安全のために落ちる非常停止システムみたいなものですから」

元帥「適当に時間を置けば勝手に復旧するだろうよ」

??「そ、そういうものなんですの?」

??「えぇ~……」

元帥「……あの年中頭が春のボケナスと八雲さんから、どうしてこんなにメンタルのモロい奴が産まれるのやら……」

霧島「能力的には鷹から隼が産まれたようなものなんですけどね」

元帥「ホントにいい加減、ランクアップしろよ……なあ、オイ」

提督「」

霧島「返事がありませんね、ただの屍のようです」

元帥「やれやれ……さすがに無理させすぎたか?」

霧島「ちょっと気付け貰ってきます」




那智「なあ、これはもしかしなくても私が悪いのか……?」

??「どう考えてもあなたのせいでしてよ……」

??「(普段のメンタルは雷巡の装甲以下って冗談じゃなかったんだ……)」

微妙に前スレの会話と変わっていますが、AパートとBパートの違いということで
今日はここまで。次は謎のお嬢様口調の艦娘編です

提督「…………はっ」

元帥「やっと起きたか……」

霧島「期待通りの成果が得られましたね」(気付け薬

提督「……そうか、私は気を失って」

那智「その、すまなかったな、司令官がそういう体質だと知らなくて」

提督「ヒッ……あ、い、いや、私の方こそすまなかった。最近、慣れた子たちとしか接していなくて……」

元帥「(お前の鎮守府、毎月提督がコミュニケーション取ってくれないって満足度調査に書かれてるんだが)」(ぼやき

霧島「(提督がコミュニケーションを取ってると言うなら、そうなのでしょうね……提督の中では、ね)」(呆れ

那智「そうか……まあ、その辺は私も追々慣れてもらうとして」

提督「ぜ、善処しよう」

那智「うむ。では、改めてよろしく頼むぞ、司令官!」


那智ハンド<那智の滝で僕と握手!


提督「すまないが、それは遠慮させていただこう」(キリッ

那智「」


??「(Noと言える日本人……ですの、この場合?)」(ボソ

??「(わ、わかりません……)」(ヒソ

元帥「オッホン……一人目が終わったことだし、そろそろ二人目の自己紹介に行こうか」

霧島「そうですね、意外と時間が押していますし」(腕時計check

提督「!」(ビクッ

??「!?」(ビョクッ

??「(つ、つつつついにきき来て、来てしまいましたわ!)」(ドキバク

??「(平常心……ヘヘヘイッ常心!)」(スハースハー


熊野「……重巡 きゅま野っ!」(裏声

提督「きゅ、きゅま?」

熊野「」

元帥「(君、カッミカミやね)」

霧島「(噛み噛みですね、貴女)」

熊野「(や、やってしまいましたわぁぁぁぁーーっ!?)」(ガビーン

熊野「(め、名家の娘として不用意に男性と接するべからずの教えを守り、幼稚園から訓練学校まで一貫して男性のいないところで育ったせいで……私、私!)」

熊野「(殿方とどう接すればいいのか、何一つこれっぽっちもわかりませんのよぉぉぉぉーーー!)」(ノヨーノヨーノヨー(谺)

熊野「(あわあわ……!こんなことになるなら訓練学校の時、鈴谷さんに男性と会話を弾ませるための十の法則を聞いておけば……!!)」(悔恨

提督「(……何故だろう、彼女には親しみを持てそうな気がする)」(温かい眼差し

霧島「(人間、自分より下の人がいると安心してしまうものですよね)」

元帥「(同類相憐れむ、って奴だな)」


提督「そ、その、きゅま野…………熊野君?でいいのだろうか。言い間違いは誰にでもあることだ。あ、あまり気に病まず……」

熊野「ピャア↑ッ!?」(ビクッ

提督「うぬ!?」(ビョクッ

熊野「き……気安く話しかけるだなんて、提督、あなた少し思い上がりをされてるのではなくてっ!?」(キッ

提督「」

熊野「あ」

熊野「(や……やってしまいましたわ……。何と返せばいいのかわからなくて、つ、つい……!)」(青ざめ

熊野「…………その、し、失礼しました、少し気が昂っておりまして。もし不快だと仰るのでしたら、あ……謝ってあげてもよろしくてよ!?」

那智「(何で上から目線なんだ……)」

提督「…………いえ、結構です。身の程もわきまえず話しかけてしまい、大変申し訳ありませんでした、どうかお気遣いなく」(震え声

熊野「(あ、私の第一印象終わった臭いですわ)」(ハイライトOFF

元帥「(救いようがないな、コミュ障と男性恐怖症の組み合わせって。やはりコイツに任せるのは早計だったか?)」

霧島「(しょうがないですよ、彼女のご両親に信頼できる提督に預けてくださいとお願いされたんですし)」

元帥「(戦力のバランス的にも、重巡洋艦の追加は望ましかったしな)」

提督「(早く鎮守府に帰りたい……)」

熊野「(穴があった飛び込んで埋めてもらいたい気分ですわ……)」」(どんより



元帥「(ところで熊野君、男性恐怖症なのにどうして私は平気なのだ?)」

霧島「(お父様と同じぐらいの年齢までいくと、『異性』として認識しにくいのではと分析します)」

元帥「(別にそれが残念というわけではないが…………年は取りたくないもんだなぁ)」(遠い目

霧島「(なに黄昏てるんですか……)」

元帥「ンッンー!さて、そろそろ三人目の紹介といこうか」

??「は、はいっ」

提督「先生……もう、許してください。これではあまりに……あまりに酷な仕打ちではありませんか……」

元帥「ふん、艦娘三人追加するだけで泣き言をいうような鍛え方はしてないはずだが」

元帥「というかだな、鎮守府に重巡洋艦が二隻しか配備されていない状態をいつまでも続けられるのは困るのだよ、大本営的に」

元帥「主戦力が駆逐艦と軽巡洋艦でも大丈夫なんだ、と新人提督がお前や他所、メガネ、オネエみたいな奇人変人連中の真似をしたらどうするのだ、まったく」

霧島「(自分の一番の教え子たちを奇人変人呼ばわり……)」

提督「せ、先生、お言葉ですが私は他所たちと違い、奇人変人の類などでは……!」(異議アリ!

元帥「はて……軍学校時代、工廠妖精たちと意気投合した挙げ句、一緒になって訓練艦を近代化改修して回ったのはどこのどいつだったか……なあ?」(ジロッ

提督「」(目逸らし

霧島「(昔から機械関係にはアグレッシブだったんですね)」

??「あ、あの~」

元帥「おっと、すまないな、話が横道にずれた。さ、自己紹介してやりたまえ」

提督「せ、先生……!」

元帥「うるさい、黙って聞け。そうすれば、お前の気も変わるだろうさ」

提督「ぬ、ぬう……?」


??「えと、い、いきますっ!」




伊良湖「きゅ、給糧艦『伊良湖』です。提督さんのお話は間宮さんからよく伺ってますっ……よろしくお願いします!」(ペコリン

提督「なん……だと……」

元帥「ふん、ちょっとした交換条件という奴だ」

提督「こ、交換条件、でありますか」

元帥「お前が那智君、熊野君の着任を受け入れるなら、○○鎮守府に伊良湖君が着任できるよう手を回す……そう言っておるのだよ」

元帥「すごいぞぉ、伊良湖君は。老舗の和菓子屋で修業を積み、この年で餡作りを任されるほどの腕だそうだ」

提督「あ、餡作りを……」(ゴクリンコ

伊良湖「そ、そんな、私なんてまだまだで……洋菓子の方は、間宮さんの足元にも及ばないですし……」(テレテレ

元帥「そんな伊良湖君だけに、彼女の着任を希望する鎮守府は多くてな……お前がこの話を受けないなら、当初の予定通り給糧艦『伊良湖』は……」(チラッ

提督「……ぐ……ぬう」

元帥「よもや断ったりはせんよなぁ?」(ニヤニヤ

提督「……っ」(ガクリッ

元帥「(堕ちたな)」

霧島「(堕ちましたね)」

提督「い、伊良湖たちの着任の件…喜んで……お受けしたいと思い……ます」(ハァ…

伊良湖「……」

那智「……」

熊野「……」

「「「(すごく嫌そう(だな)(ですわ)……)」」」

《大本営》母港

提督「突然で悪いが……あ、新しく着任した艦娘たち……だ」

那智「重巡 那智だ、よろしくお願いする!」(ドンッ

熊野「同じく重巡洋艦 熊野、推参しましてよ」(シャラン

伊良湖「きゅ、給糧艦 伊良湖です……よろしくお願いします!」(ペコーン

漣「ふむ…………伊良湖さんを回してもらうって条件で新人さんの着任を受け入れたんですね、わかります」(ジッチャンノナニカケテ!

那智熊野伊良湖『(あってる!!?)』

提督「その……情けない提督ですまない」

漣「いいえ~、いつものことなので。ねえ?」

曙「っとに、しょうがないわね、このクソ提督は……フンッ、許してあげるわよ!」

潮「甘いもの大好きですもんね、えへへ」

朧「提督の活力源だから、ある程度は、うん」

提督「(みんなの優しさが痛い……)」(ショボリ

漣「ちょっ、なんでしょげてんですか、も~」

那智「(なるほど、彼女が例の……できるな)」

熊野「(せ、戦艦と殴り合いのできる駆逐艦って、ホントですの?)」(ビクビク

伊良湖「(間宮さんの言ってた通り、本当に仲良しさんなんですね~)」(ほっこり


提督「…………と、ところで、何故ここに……比叡君がいるのかね?」

比叡「エヘヘヘヘ、お久しぶりです兄様!」(ハギュー

提督「は、離れてくれないか」(グィー

比叡「あぁっ、意地悪しないでくださいよ兄様~」(ブーブー


漣「食堂で比叡さんから話しかけてこられまして。ご主人様を待ってる間、あれやこれや雑談してた次第です、ハイ」

比叡「英国にいた頃の兄様や金剛お姉様との思い出、たっくさんお話しできて満足でした!」

提督「そ、そうか」

比叡「ハイッ!」(満面の笑み

比叡「あ、ところで兄様?いつになったら金剛お姉様とケッコンカッコカリ…………」

提督「で、ではみんな、明日の出航に備えて今日は早めに休むように。以上、解散!」(脱兎

比叡「あっ、兄様!?なんで逃げるんですか、兄様ー!」(ダッシュ!

<気合!入れて!!捕まえたぁ!!!(タッチダウン!

<ヒェェェェ……!!?


那智「その、新参者の私が言うのもなんだが、助けなくていいのか?」

漣「あー、人懐っこいゴールデンレトリバーにじゃれつかれてる犬嫌いな人状態ですしねー」

曙「ま、大丈夫じゃない?」

潮「う、うん……じゃなくて、はい」

朧「最近は中型犬(軽巡)クラスまでは耐えられるようになってるから、なんとかギリギリ……たぶん」

那智「なるほど、信頼されているのだな彼は」

熊野「し、信頼と言っていいんですの?単に見放されてるだけじゃ……」

伊良湖「あ、でもどんなに疲労してても甘味を食べさせてあげれば元気になるって間宮さんが」

熊野「それ、ホントに甘味ですの?何か危ないお薬でも入ってるのではなくって!?」

【だって当然だろ?デュエリストなら】


(夕方)
《鎮守府》食堂


赤城「ふぅ……今日もいい修練を積むことができました。これで艦載機の操作精度も少しは向上するはずです」

赤城「新人の方たちも着任したことですし、一航戦として提督の顔に泥を塗るようなことはあってはいけませんしね」(ムンッ

赤城「あら?」



提督「……これは1枚でいいか。あとは効果破壊時の防御札に――――をピンで挿して……」(ブツブツ

赤城「提督……ご休憩ですか?」

提督「むっ? あ、ああ、赤城君か。書類仕事は全て終わったので、息抜きにテレビ見がてら昔使っていたデッキの調整をな」

赤城「昔使っていた?」

提督「今は軍学校を卒業した時に渡されたカードを軸にしたデッキを使っているからな。この子たちには申し訳ないと思っている」(慈しむ眼差し

赤城「大切なデッキなんですね」

提督「ああ!」


テレビ<お楽しみは~、これからだ♪


赤城「そういえば、今テレビでやっているのは……」

提督「うむ、これが今放送されている最新作だ」

赤城「なるほど……。あの、提督? もしよければ、後学のために私もご一緒してもよろしいでしょうか」

提督「! もちろんだとも。さあ、座りたまえ、今お茶を淹れよう」(いい笑顔

赤城「は、はい」

赤城「(本当に好きなんですね……コミュ障が消えちゃうぐらい)」

(提督、赤城、アニメ視聴中・・・)

<アクションマジック! ――――カード効果による破壊を無効にする!


<トラップ…発動!! ――――無効にし、攻撃力を1000ポイントupさせる!


赤城「(なるほど、魔法カードやトラップと呼ばれる罠カード、そして召喚したモンスターを駆使して相手のLPを削ればいいんですね)」

赤城「(毎回引くカードはランダム、単純なように見えて複雑すぎるくらいの効果の応酬……なるほど、戦術や戦略を鍛えるのによさそうなゲームですね)」

赤城「(それにしてもこの青年、幼い子供相手に少し攻撃が苛烈すぎるんじゃ……)」


<マジで本気出しちゃうから……!


赤城「(あ、でも本気を出すということは、この子供もまだ余裕がある――)」


<現れ出ちゃえ! 全てを封じる鎖の獣――――!!


赤城「(ええっ、可愛らしい羊さんが不気味な怪物に!?)」


<ゾクゾクしてきた……! もっともっと僕を楽しませてくれ!

<貴様が味わうのは断末魔の苦しみだけだ……!


赤城「(な、なんだか会話の内容が不穏なことに……)」


<薄ら笑いはどうした?

<貴様たちはいつも笑いながら、俺たちの仲間たちを襲い続けた……!

<はぁ? 余裕がない? 冗談言うなよ、こんなデュエル、キャンディー舐めながらだって僕にはできる。

<遊びさぁ、本気でやるわけないじゃん!――――だって、君たちは僕らにとってハンティングゲームの獲物なんだから!


赤城「」

赤城「(なんですか、この展開……人間狩りをゲーム? コレって本当に子供向けのアニメ? そ、それより、こんな過激な内容、提督が聞いたら……!)」

提督「ふむ、いつも通りだな」(ケロッ

赤城「ええぇぇぇ」

提督「む、どうかしたのかね?」

赤城「……いえ、デュエリストってすごいんですね」

提督「この程度、よくあることだからな」(訳知り顔



(放送終了後・・・)

<あの、提督……私にもデュエル、始められるでしょうか? 今日見たあの鳥型のモンスターが格好良くて……

<もちろんだとも! ちょうど先日、代行天使デッキを神通君にあげてな、赤城君にも一つ組んであげたいと思っていたところだ。故あって大量に余ったBFがあるから、それで下級と展開力云々を(以下略


【この後、無茶苦茶構築した】

少しネタに走り過ぎました、ご容赦を
運動会ネタを後に回して、小ネタを書いていく予定
たぶん夜、書きながら投下していきます

【12月8日は神通の進水日(誕生日)】


旬彩《鳳翔》

那珂「昨日は神通ちゃんの誕生日だったのに、遠征のせいでお祝いできなくてゴメンね~。お詫びに今日は川内ちゃんと那珂ちゃんがご飯奢っちゃうから♪」

川内「そーそー、遠慮せずにじゃんじゃん注文してね」

神通「そ、そんな、悪いです……」

鳳翔「ウフフ、本当に3人は仲良しさんね。はいこれ、昨日渡せなかったプレゼント」

手袋<フワフワモフモフであったかいよ~

神通「鳳翔さんまで……ありがとうございます」(テレテレ

那珂「あーあ、それにしても提督も酷いよね。神通ちゃんの誕生日パーティーするから一緒に行こうって誘ったのに、『い、いや、こういうのは姉妹水入らずでやりたまえ(ヅカvoice)』だって」

川内「もうさー、首に縄つけて引っ張ってくればよかったんじゃない?」

神通「あっ、あのっ、提督に酷いことはしないであげて……!」

那珂「ブーブー、ホントに神通ちゃんは提督に甘いなぁ」

川内「そうだよー、ライバル多いんだからこういうとこで機会を作っていかなきゃ。それで夜戦だよ、夜戦!」

神通「も、もうっ、川内姉さん!!」(真っ赤

川内「アハハッ、ゴメンゴメン」

那珂「でもさ、川内ちゃんの夜戦脳は置いとくとして、提督も神通ちゃんにプレゼントの1つでもあげたらいいのに……ねえ?」

神通「え……あ、それは、えっと」(しどろもどろ

那珂「?」

川内「ん~? あーやしーいなー、さては神通、なんか隠してるだろ!」

神通「ふぇ!?」

鳳翔「あらあら、もう正直に話しちゃった方がいいんじゃない?」(クスクス

神通「ほ、鳳翔さん……!」

那珂「なになに、何があったの!」

川内「話さないと今日の支払い、全部神通に任せちゃうぞ~!」

神通「うぅ……実は昨日も提督に鳳翔さんのお店に連れてきてもらい、ました」(ボソボソ

那珂川内「「な、なんだってーーーーー!?」」(MMR感

神通「お食事をごちそうになって、あ、あと、たいしたものじゃないけどってマフラーをくれて……そ、それで……!」

川内「ふんふん、それでそれで!?」

那珂「まさか提督からそんなアプローチがあったなんて……。那珂ちゃん、さすがに気分が高揚してきました!!」

神通「――――こ、これ以上は言えませんっ」(真っ赤

川内「お……おぉ……お?」

那珂「え、もしかして本当に神通ちゃん、大人の階段を上っちゃったの!?」

神通「~~~~~」(モジモジ

鳳翔「あらあら、神通ちゃんったら照れちゃって」(苦笑

神通「(だって、やっぱり意識しちゃいます……アテナみたいに綺麗なカードがイメージに合うと思った、なんて言われたら)」(至福の笑み

川内「じ、神通が女の顔してる」

那珂「これはひょっとして提督をお義兄ちゃんって呼ぶ日も近い……?」

鳳翔「(真相を知ったら提督、二人に猛抗議を受けちゃいそうですね。ま、いい薬だと思いますけど♪)」(ニコニコ



※後日提督、プレゼントにデッキを渡したことが判明し、川内と那珂にデートのやり直しを命じられる模様

【瑞鳳と喧嘩】元ネタ:瑞鳳と趣味での意見の不一致で喧嘩


瑞鳳「…………」(ハイライトOFF

祥鳳「ず、瑞鳳、いい加減、機嫌を直したら?」

瑞鳳「別に拗ねてないし」

瑞鳳「艤装の調整するのに瑞鳳のこと呼んでくれなかったり、神通さんや赤城さんにデッキあげて趣味仲間増やしたりしたこと、全っ然気にしてないし」(プクーッ

祥鳳「(すっごく気にしてるじゃない)」(苦笑

瑞鳳「~~~~!!」(ムスーッ

瑞鳳「うー、ちょっと走りに行ってくる!」

祥鳳「あっ、ちゃんとヘルメットは被るのよー」

<わかってるー!


祥鳳「自分が一番仲良しだと思ってた友達を盗られた……みたいな? 瑞鳳もまだまだ子供ねぇ」(ほっこり

(郊外)

ズイバス2000<もっと……熱くなれよォ!!

瑞鳳「ふぅ、久しぶりに走らせたけどいい調子♪」

瑞鳳「あ~あ、すごく空気が澄んでて気持ちのいいし、提督と走りたかったなぁ」

瑞鳳「も~、提督のバカバカッ、趣味仲間の私を蔑にするなんて許せないわ!」(プンスカ


???「お困りのようですね」

瑞鳳「んぅ!? だ、誰っ……ですか?」

???「これは失礼、驚かせてしまったようですね。お嬢さんお困りの様子だったので、つい声をかけてしまいまして」

???「お悩みを解決できるかはわかりませんが、気晴らしだと思って私に話してはいただけませんか?」

??<コロコロ・・・成功


瑞鳳「えっと……そ、そうね。初めてあった人にこんなこと愚痴るのもアレな気がするけど――――」

???「いえいえ、お気になさらず」(ニッコリ

???「お嬢さんの悩みも……私にとってはただの『暇つぶし』ですから」(ボソ


(瑞鳳、愚痴り中・・・)


瑞鳳「――――という訳なのよ。もう、失礼しちゃうわよね、ホント! 少しは瑞鳳にも相談するべきだと思わない?」

???「ええ、まったくですね」

瑞鳳「そうよね、アナタもそう思うよねっ!」

???「はい。それで、一つ提案があるのですが」

瑞鳳「なぁに?」

???「そんな提と……おっと、お嬢さんの知り合いに自分のことを見てもらうイイモノがあるのですよ」

瑞鳳「え、それホント!?」

???「ハイ。ここで会ったのも何かの縁……ですので、これをお嬢さんにお譲りしたいと思います」(スッ

瑞鳳「――――!! コレって……いいの、こんな凄いもの」

???「ええ、私のは必要のないものですから」

瑞鳳「す、凄い太っ腹ね。えと、ありがとう」

瑞鳳「あ、そういえば名前とか聞くの忘れてたわ」

???「名乗るほどのものではありませんよ。ただ、そうですね……通りすがりの物理学者とだけ言っておきましょうか」(ウインク

瑞鳳「へ、へえ……それにしてもコレ、すごいなぁ、見てるとなんだかすごく強くなれる気が―――――」(ハイライトOFF

物理学者?「どうか、御武運を」(ニッコリ

《鎮守府》工廠

提督「よしっ、これで鋼号の最終調整は終わったな」(キラキラ

妖精A「ついにやりました」

妖精B「殺してでも奪い取りたい……そんなマシンに仕上がりましたね」

妖精C「我々の技術の結晶だからさもありなん」

提督「うむ、ではさっそく慣らし運転に…………?」

瑞鳳「――――」(ユラッ

提督「ず、瑞鳳君? どうしたのだね、少し様子が――」

瑞鳳「おい、デュエルしろよ」(ハイライトOFF

提督「な、なに?」

瑞鳳「瑞鳳が負けたら、提督にはもう何も言わない。けど、私が勝ったら……提督にはずっと私の遊び相手になってもらうから」(ニタァ…

妖精A「どういうことだ、まるで意味が分からんぞです」

妖精B「私だけを見て的な意味でしょーか? 何それ恐い」

妖精C「というか、何故か瑞鳳さんから二度と会いたく名前を呼んではいけない人的な気配を感じます」(ガクブル

瑞鳳「どうする? 別に逃げてくれても構わないけど、そしたらこの勝負、瑞鳳の勝ちだからね♪」(クスクス

提督「――――いいだろう、勝負だ」

提督「(運の悪いことに、今持っているのは調整したばかりの昔のデッキだが……やるしかない)」

瑞鳳「フフッ、フフフフ! 先攻は先にコーナーを曲がり切った方よ!」

提督「いいだろう……!」

提督瑞鳳「「――――アクセラレーション!!」」




提督「先攻は貰った! 私はモンスターをセット、カードを2枚セットしてターンエンド!!」

瑞鳳「私のターン、ドロー! 手札のマジックカード・簡易融合発動――――これが私の新たに手に入れた力よ! 現れ来なさい、旧神ノーデン!!」

提督「なんだと!? な、何故、瑞鳳君の幻機獣デッキにそんなカードが!」(カンコーン!

瑞鳳「キヒヒヒッ! さあ、瑞鳳のこと満足させてよ! ノーデンの効果を発動――――!!」


※この後、提督が1ターンで鉄壁にされたり、絶許無貌の神したり、まさかの機皇帝入り電池メン1ショットkill決めたりした結果、瑞鳳は無事正気に戻った

【不審者】元ネタ:提督を探して徘徊する大和に無言の腹パンor通報

(深夜)

??「ハァ……いけませんね、いけませんよ提督、日が落ちたというのに洗濯物を干しっぱなしにしているだなんて」

??「これは私が責任を持ってお預かりしなくては。ええ、責任を持って……ウフ、ウフフフフフフ」(恍惚




(翌朝)

提督「え、ええ……最近、鎮守府内を不審人物が徘徊しているとの報告を受けている。主に被害を受けているのは私の肌ぎ……私物だが、みんなも無関係とは言えない。遅い時間帯の不用意な外出は避けるように」

<は~い!

<了解!


敷波「ここに侵入とか……命知らずなのかな、ソイツ」

綾波「漣さんや神通さんといった地上での戦闘でも凶悪な面子に加えて、司令官までいらっしゃるというのに」

漣「もしかして:自殺志願者?」

曙「文月と弥生に指一本でも触れたら……怖い怖い」

潮「で、でも、やり過ぎちゃったら提督が……」

朧「その時のために私たちがいる……たぶん」

提督「き、君たちは私に何をさせようとしているのだね……?」

艦娘一同「「そりゃ勿論、鎮守府の治安維持です(よ)」」

提督「ぬ、ぬう……」

提督「ま、まあ、君たちに危害が及ぶのは望ましくないのは確かだ。これからしばらくの間、毎晩私と……君たちでローテーションを組んで深夜の巡回を行いたいと思う」

漣「不審者を発見したら雷撃してもおk?」

提督「――――君たちに危害を加えようとして侵入している可能性のある人物、やむかたなしだ」

艦娘一同「「よーし、やるぞ、オオォォォーッ!!」」

提督「……やはり下着泥棒は許されない犯罪なのだな」

(提督艦娘夜警中・・・)


提督「し、しかし、犯人は何故私のものだけを執拗に……」(キリキリ

漣「あー……まあ、心当たりがあるっちゃ、あるんですが」(テコテコ

提督「む、そ、そうなのか?」

漣「いえ、まだ疑わしいというだけなのでー……証拠を掴んだらお教えします、はい♪」

提督「そ、そうか……と、す、すまない、少し手洗いに行きたいのだが構わないだろうか」

漣「どぞどぞー。あ、戻ってくる時にあったか~い飲み物があったりすると漣、感激です」

提督「フッ、了解した。少しの間、一人にしてしまう……十分に気を付けてくれたまえ」

漣「かしこまり!」(敬礼


<タッタッタッタ・・・



漣「さて、と……」(ゴソ

漣「――あー、うっかり手が滑ってご主人様に借りたまま返すの忘れてたハンカチが落っこっちゃったー(棒)」


??「なんですって、それは大変! 早く拾って汚れを落とさなくては!!」(ズザザザー!

漣「嘘ですよ。そんな大事なもの、漣がうっかり落っことすわけないでしょーが」

漣「アナタもそう思うでしょ――――大和さん?」(ニタァ

大和「くっ……騙したのですね、卑怯な」

漣「こんな手に引っかかる方が悪い……まあそれは置いておくとしてー、何か言い残すことあります?」(佐々気風指ペキ

大和「提督が……提督がいけないのです! ここ最近、提督は大和のことをじらしてばかりで……提督成分が足りないのですっ、補給するのは当然の行為ではないですか!」(涙フキフキ

漣「いや、まあ言いたいことはわからなくもないですがー……って、大和さん、アンタそれ」

大和「ハイ、なんですか?」(ほっこり

提督シャツ<や、やめたまえ……

漣「…………フンッ!!」(腹パン

大和「フキュン!?」

漣「っとに油断も隙もないな、この超駄級戦艦は」(シャツたたみたたみ

漣「これはまた私物検査が必要かもしれませんねー」(糸目

漣「(今回は絶対にバレないよう、隠し場所を厳選しなくちゃ……なのです)」(ハイライトOFF



<ぬお、な、何故大和君が倒れているのだ?

<あ、ご主人様~、犯人捕まえましたー♪

<は、犯人……そんな、や、大和君が!?



事件は全てまるっとスリっとエブリシング解決・・・?

【青葉、見ちゃいました!】


青葉「今日も今日とて面白スクープを探して徘徊中~♪」(鼻歌


《鎮守府》工廠

<こ、こう……ですか

<うむ、きつく握り過ぎないようにな……


青葉「!!」

青葉「(この声は……例によって例のごとく、司令官と神通さんですねー)」

青葉「(どうせ今回も思わせぶりな会話をしてるだけ……いや、でも神通さんなら……神通さんんあらきっとやってくれるはず!!)」(キラキラ



<あっ……だ、だんだん熱くなってきました…

<う、うむ……では、先端をゆっくり、触れるか触れないかのタッチで……そう、上下させて

<は、はい……んっ……あ、ヌ、ヌルヌルしてきました……!?

<そ、それでいいんだ、落ち着きたまえ……次はそれを筋全体に塗りつけて……

<て、提督……ふ、震えてきてしまいました……

<っ……すぐに終わる、だから、も、もう少しだけ続けてくれたまえ

<は、はい……神通、頑張ります……!


青葉「……………………」(ソロ~


神通「て、提督、私上手にできましたか?」

提督「うむ、はみ出しもないし……初めてのはんだ付けとは思えないほど綺麗だよ」

神通「―――!」(パアァァッ

神通「て、提督の教え方が上手だからです」(上目遣い

提督「そう言ってもらえると、教えた甲斐があるというものだ」

提督「では、出来上がった基盤を機械に組み込む作業に移ろう。妖精君たち、補助を頼む」

妖精A「合点承知の助ですー」

妖精B「自分の艤装を整備できるようになりたい……いい心がけ」

妖精C「現状、提督さんと一番親密になる方法、見逃す手はないです」



青葉「……ペッ、どうせそんなことだろうと思ってましたよ、ええ思ってましたとも!」(荒んだ目


(後日、青葉著『ていとくの気持ち特別増刊号~二人で工廠に出かけよう!~(応募者全員大サービス:スペシャル鎮守府ブロマイド応募券封入)』が販売され、即日完売した)

【模様替え:冬】

《鎮守府》執務室

漣「……へっくし!うぅ~、さすがにこの時期になると寒いですねー」

提督「う、うむ……特に君たちは寒そうな出で立ちの子が多いしな」

提督「(特にイムヤ君)」

漣「あー、一応艤装の一部で、妖精さん技術のお陰である程度の温度調整は可能ですけどね」

漣「女の子ですから、この辺はどーしても……ハイ」(スカートひらひら

提督「や、やめたまえ」(目反らし

漣「えへへ、失礼しました」(ペロッ

提督「(しかし、私でも辛いのだ、艦娘の子たちはもっと寒いはずだ……)」

提督「これはどうにかすべき問題、だな」

漣「?」



(数日後)

提督「……というわけで、執務室の模様替えを行ってみた」

漣「きゅ、急に妖精さんたち呼んでカンコンやり始めたと思ったら……なんということでしょう」

提督「き、君たちにはいろいろ苦労をかけているのに、秘書艦までしてもらっているのでな」

提督「任務中は仕方がないが……帰港した時などに暖を取ってもらえると幸いだ」

漣「ご主人様……」(じ~ん

(それから数日後)

球磨「クマー、演習終了!寒かったクマ~」(ゴローン

多摩「はぁ~、あったか……生き返るニャ」(ゴロゴロ

木曾「フッ……薪暖炉ってのがまたオツな感じだぜ」(ごろ寝

提督「そ、それはよかった……」


北上「ねーねー提督、マシュマロ炙っていーい?」

大井「北上さ~ん、ココア淹れてきましたよ。熱いですから、気をつけて飲んでくださいね♪」

大井「あ、ついでに提督にも用意しましたから。も・ち・ろ・ん、飲みますよね?」

提督「(目が笑っていない)い、いただくとも」(震え声

大井「ハイ、どうぞ♪」

北上「提督~、マシュマロ刺すピックどこ~?」



敷波「いやぁー、遠征後の暖炉……生きてるって感じだね」

綾波「もぅ、大袈裟ね敷波は。でも……はぁ、癒されますねぇ。司令官に感謝です」

提督「お、お礼を言われるほどのことは……」(キリキリ…



提督「ど……どうすればいいのだろう、漣君。暖炉を設置してから、遠征や演習が終わるごとに艦娘たちが入れ替わり立ち替わり……」(頭抱え

漣「むしろ、リフォームしてる時に気付かなかった……あ(察し)」

提督「よ、妖精君たちと……どんなデザインにするか話し合っている内に楽しくなって……」


文月「司令官~、ただいま~!遠征任務、大成功ぉ~♪」(えへん

弥生「資材…たくさん、持って帰ってきました…」(フンス

蒼龍「は~い、じゃあ暖炉の前に集合ー。あんまり火に近寄っちゃダメだからね~」


文月「ほわぁ、ポカポカ~」

弥生「あったかい…です」

蒼龍「文月ちゃんたちが風邪ひかないように、って提督が作ってくれたんだよ~?」

文月「えへへ、司令官、ありがとぉ~♪」(にぱぁ

弥生「ありがとうござい…ます♪」(ニコッ

提督「よ……喜んでもらえて……私も、嬉しいよ」(ニコォ…



漣「ま、冬の間の辛抱です。はい、お薬。ちゃんと白湯で飲んでくださいね」

提督「う、うむ……」(ザラザラ…

【新しい艦娘が着任しました】

《鎮守府》食堂


提督「え、ええ……それでは、新しく鎮守府に加わった仲間に……」

<かんぱーーーーい!!

提督「では、わ、私は部屋の隅にいるので、みんなは楽しんでくれたまえ」(そそくさ

提督「(間宮君と伊良湖君の菓子……実に楽しみだ)」(キラキラ

漣「(甘味(ターゲット)ロック……甘味を駆逐する!)」(糸目

神通「(甘いものを取りに行かれたんですね)」(苦笑

金剛「(その積極さ、もう少し私に向けなさいよ……)」(口尖らせ

文月「あ~、司令官、文月もいっしょにお菓子食べるよぉ~♪」(パタパタ

弥生「弥生…も」(トタトタ

蒼龍「こぉら、走らないの。あ、提督、飲み物は紅茶でよかったですか?」

大和「甘味なら、甘味なら大和のラムネも是非ご一緒に……!」

提督「そ、そっとしておいてくれたまえ……」

提督「すまないな、伊良湖君。歓迎会の主役の一人に菓子を作ってもらったりして」

伊良湖「い、いえっ、お菓子作り好きだから、全然そんなっ!」

間宮「ウフフ、今日は私と伊良湖ちゃんの合作もありますから、存分に味わってくださいね」

提督「あ、ああ、もちろんたとも」(キラキラ



<クマー、クマクマ♪

<ニャー、ニャニャー!

<うわぁっ、なんだ多摩姉……!も、もしかしてもう酔って……マタタビだコレェ!?

那智「ハハッ、なかなか賑やかなところだな」

熊野「歓迎会とかいって、ただ単に騒ぎたいだけですわ」

那智「まあ、そういうな。このご時世、こうして気晴らしができるのは有難いことなのだから」

熊野「……否定はしませんわ」

青葉「どもどもー、お二人さん。1枚よろしいですか~?」(パシャーパシャー!

熊野「ちょっ、許可を得る前に撮ってるじゃありませんの!?」

青葉「いやぁハハハ、これは失礼。久しぶりの新人さんでテンションが上がって、つい」

青葉「やー、お久しぶりです、那智さん、熊野さん。重巡艦娘の研修以来ですね。元気してました?」

那智「ああ。お前も変わりないようだな」

熊野「貴女に会うまでは元気でしてよ……ハァ」

青葉「タハハ、手厳しいですねー」

那智「ところで、さっき新人が久しぶりだと言っていたが、どのくらいぶりなんだ?」

青葉「そですねー、司令官が復帰されてから……ひのふのみのよ……ん~、青葉も忘れちゃいました!」

熊野「人材補充がないって大丈夫ですの、ここ?」

青葉「――――艦娘同士の仲も良い、とてもアットホームな鎮守府です♪」

熊野「どう考えても真っ黒な鎮守府の謳い文句でしてよ!?」

青葉「……そんなに叫んで疲れません?」

熊野「誰が叫ばせてるとお思いですの!?」

青葉「アハハハ、いやぁ、相変わらずいいツッコミの冴えですねー」

那智「ああ。若さに溢れている感じだ」

熊野「~~~もぉぉ↑ぉぉぉっ↓!!」(地団駄

青葉「さて、熊野さん弄りはこの辺にして、ココはいいところですよ」

青葉「ちょこーっとばかし、司令官さんのコミュニケーションが足りない傾向にありますがね」

那智「ハハハッ! まあ、あの司令官ならそれも致し方ないだろうな!」

青葉「……でも、本当にいいところですから。きっと、那智さんや熊野ンも気に入っていただけますよ、青葉が保障します」(ニッコリ

那智「……そうか」

熊野「ま、まあ、おかしな方が多いと見受けられますが……青葉さんがそう仰るのでしたらそうなのでしょうね」

青葉「ロンモチです、熊野ン♪」

熊野「言い方が古臭い……というか、熊野ンって呼ばないでくださいまし!!」

那智「…………」

那智「(あの青葉にも落ち着ける場所が見つかったようでなにより)」

那智「お陰で私としても俄然興味が湧いてきた。なにせココには――――腕の立つ者たちも多いようだし、な」(ニヤッ




漣「おぉう?」(ゾワゾワ

神通「……!」(キョロ

金剛「ム~?」(首ポリポリ

大和「?」(モグモグ

球磨「――――」(野獣の眼光

多摩「フーッ!」(牙獣の眼光

木曾「だぁぁっ、いってーから噛ーむーなーよーッ!!」(半泣き

赤城「ふむ、なにやら不穏な気配を感じますね」

伊勢「いやいや、面白くなりそうじゃん♪」

北上「あ~、なんかめんどくさー」

不知火「胸騒ぎ……まさか、司令の身に危険が……!」(戦艦クラスの劇画調

陽炎「どしたの不知火……って、顔怖っ!?」

(以下、同様の虫の知らせを受け取る者多数)



提督「(ああ……これが、これが老舗の餡作りを任されたという伊良湖君の最中! すっきりした甘味、しっかりとアク取りされていることがわかる。素晴らしい、これ程とは……!!)」(キラキラ

伊良湖「(て、提督さんの目がシイタケみたいに……)」

間宮「本当に伊良湖ちゃんのお菓子が美味しいのね。フフッ私も負けてられないわ~」(ニコニコ

間宮「(給糧艦の誇りにかけて……久しぶりに本気で新商品、開発しちゃおうかしら♪)」(スゥ…

羽黒「(ヒィィッ!? て、店長の目が笑ってないですぅ……!?)」



那智「な、なんだか思っていた以上に兵が多くて正直、引いているが……今夜ばかりは私も飲ませてもらうとしよう!」

熊野「そう言いながら毎晩、飲みまくるタイプでしょうに貴女……」

那智「自分へのご褒美だ!」

青葉「よ~し、青葉もお付き合いしちゃいます♪」

那智「おお、さすが青葉、話がわかる!」

熊野「やれやれ……あまり飲みすぎないでほしいものですわ」


《この後、無茶苦茶鯨飲した(熊野含む)》

【漣改二?(Xmas仕様)】


《鎮守府》艦娘用宿舎

(漣の部屋)

漣「……ついに届きましたねー」

AmaZ-ONE<さあ荷物を開くのです・・・

ミニスカサンタ服<12月ktkr!!


漣「コレはさすがにあざとい気もしますがー、ま、まあ、クリスマスだしヘーキヘーキ」

漣「んっんー……当日に着れなかったら困りますし? 一回袖通してみましょうかねー」(ヌギヌギ…


(漣、着替え中・・・)


鏡<鏡よ鏡、世界で一番サンタコスが似合う艦娘はだぁれ?

漣(サンタコス)「おお、自分で言うのもなんだけど、けっこーアリじゃない?」(まじまじ

漣「……クリスマスktkr! ケーキ、ンッマー♪」(キラッ☆

漣「タハハ、ちょっとテンション高すぎかな。でも、これだったらご主人様も喜んでくれそっ」



漣『メリ~クリスマース! サンタさんからケーキのプレゼントです♪』

提督『さ、漣君……よく、似合っていると思うよ』

漣『どもども。ハイ、ご主人様~、アーンしてください。漣特製ケーキ、食べさせてあげちゃいますよ~』

提督『ア、アーン……』

漣『……あ~、口の端にクリームが付いちゃいましたねー。漣が……綺麗にしてあげますね?』

提督『さ、漣…君――――ンムッ……む』

漣『プハァ……ねえ、ご主人様――』




漣「ケーキと一緒に漣もどうですかー、なーんちゃって! なーんちゃってー!」(バンバンッ

青葉「――――」(じー

漣「デュフフ、そのまま夜戦で赤いサンタコスを真っ白に――――ハッ!?」

青葉「えっとぉ、司令官に書類のことで聞きたいことがあるから呼んできてって頼まれたんですけどぉー、お取り込み中のようなので青葉ぁ、ちょーっと出直してきまぁす♪」(パシャッ!

漣「あ……あぁ……青葉アァァァァァァァァァァァァッ!?」

青葉「ではではー♪ 撤収!!」(ダッシュ!

漣「――――ス……絶対に……(自主規制)すっ!」(ダダダッ!!

青葉「青葉はこのスクープを記事にするまで死にませぇん!!」(決死の逃避行





(3分後)

<…殺すぞ。刺殺、絞殺、撲殺、斬殺、圧殺、完殺、全殺、惨殺、狂殺、どれでも選べ……どれかを選べ

<あ、あぁぁ……メーデー、メーデー! ワ、ワレアオバワレアオ―――アアァ……ア゛ア゛ァーーーーーッ!?


《この後、無茶苦茶入渠した(青葉が)》

【間宮&伊良湖改二?】


喫茶《間宮》


間宮「もうすぐクリスマス!! ということで、期間限定の制服を用意してみました!」

伊良湖「おぉー」

羽黒「ど、どうしたんですか、これ」

間宮「ウフフ、那珂ちゃんが、クリスマスライブ用の衣装の練習で作ったのが余ったって」

羽黒「那珂ちゃんさんが……」

間宮「クリスマスライブ、頑張るんだって張り切ってたわよ。あぁ、あと、神通ちゃん用のサンタさん衣装の参考にするから着心地、教えてほしいって」

伊良湖「那珂さんって……アイドルもされてる方でしたっけ? 有名な野外音楽堂でライブされたって聞いたことあります!」

羽黒「確かそれ、司令官さんの勘違いで会場を取られたって聞いたんですけど……」

伊良湖「え」

間宮「アハハ、まあそれが切っ掛けでブレイクした部分もあるから」

伊良湖「(提督さんって何者なんでしょう……)」

間宮「と、とりあえず、せっかくもらったんだし着てみましょうか!」

羽黒「い、今ですかぁ?」

伊良湖「こ、こんなにスカート短いの、は、恥ずかしい……」

間宮「まあまあ、なんだって試してみるものよ! 今ならお客様もいないし、着替えてみましょ♪」

羽黒「て、店長がそこまで言うなら……」

伊良湖「も、もう、ちょっとだけですよ?」


(店員、着替え中・・・)


間宮(サンタコス)「コレ……なんだか落ち着かないわね」

羽黒(サンタコス)「な、なんで私の衣装、こんなにスカート短いんですかぁ?」

間宮「ああ、たぶんそれが神通ちゃん用の試作衣装なのね……」

伊良湖(サンタコス)「さすがにこれで接客は恥ずかしいですよ~」

間宮「そ、そうね、那珂ちゃんには悪いけど、この企画はなかったことに――」


<カランカラ~ン

間宮羽黒伊良湖「「「!!?」」」

提督「やあ、息抜きに寄らせてもらった……のだが――――と、取り込み中だったようだね、じ、時間を改めてお邪魔させていただこう」(クルッ

間宮「ち、違うんです提督さんっ、これは……!」

提督「……覗きのような卑劣な真似をする提督で本当にすまない!!」(ダッ!

羽黒「て、店長っ! 司令官さん、もう逃げちゃってます!」

間宮「!!? お、追うわよ羽黒ちゃん! このままだと、きっと提督さん憲兵に……!!」

羽黒「はははい!!」

伊良湖「え? えっ!?」

間宮「提督さんに提督を続けてもらいたかったら伊良湖ちゃんも手伝って! 提督さんの更迭されたい癖が再発しちゃったの!」

伊良湖「それなんて病気ですか!?」



《この後、無茶苦茶説得(甘味で懐柔)した》

【オチテタ…】


《鎮守府》工廠

提督「……ふむ、こんなものか」(満足

クリスマスツリー<み な ぎ っ て き た !

妖精A「駆逐艦まっしぐら」

妖精B「喜ぶ顔が目に浮かびます」

妖精C「あとはこれを当日まで隠し通すだけ」

提督「そうだな……さて、どこに置こうか」

妖精A「工廠の廃材置き場、どうです?」

妖精B「最近、廃材を持っていかれてるので注意が必要?」

妖精C「ブルシでくるんでおけばモーマンタイ?」

提督「む……おそらくな」

妖精A「では運びます」

妖精B「我々にお任せ」

妖精C「ほいさっさー」

<艦娘のた~めな~らエーンヤコーラ♪

提督「(こうして荷物を運んでもらっていると、ピ○ミンをしている気分になるな……)」
(深夜)ー
《工廠裏》廃材置き場

???「オイテケ……オイテケー……」(キョロキョロ

ブルーシート<もーいーくつ寝ーるーとーク~リ~ス~マ~ス~♪


???「……?」(ガサガサ

???「――――!!」(パァァァッ♪

(翌日)

提督「す、すると、今朝妖精君たちが起きた時にはなかったと……」

妖精A「影も形も」

妖精B「迂闊でした」

妖精C「センサー類が軒並み壊されてました」

提督「まさか深海棲艦?しかし、それなら何故クリスマスツリーだけが被害に……」

妖精A「どーしましょう」

妖精B「捜索?」

妖精C「ある程度なら追跡可能」

提督「……いや、相手の目的がわからない以上、深追いすべきではない」

提督「監視センサーの再設置と、侵入者迎撃システムの強化に留めておこう」

妖精A「でも、そーすると……」

提督「ツリーは作り直し、だな。なに、それくらいどうということはないさ」

妖精B「なら、次はもっと派手にしましょう」

妖精C「回って光らせますか?」

提督「そうだな、まず図面の引き直しから行うとして……」






《北方海域》離島

北方棲姫「~♪」(ルンタッタ

離島棲鬼「……クリスマス仕様?ドウシタノ、ソノツリー」

北方棲姫「オチテタ」

離島棲鬼「ドコニ?」

北方棲姫「……」(プイッ

離島棲鬼「正直ニ言イナサイ、盗ンデキタンデショウ?」

北方棲姫「オチテタッ」(ブンブン!

離島棲鬼「チョットソレ渡シナサイ」(取り上げ

北方棲姫「カエセッ!!」(激オコ

離島棲鬼「爆弾トカ付イテタラ危ナイデショー!?」




港湾棲姫「……」(アミアミ

中間棲姫「ナニシテル」

港湾棲姫「ホ、北方棲姫ノ手袋ヲ……」

中間棲姫「フン、バカバカシイ」(スタスタ

港湾棲姫「ァ……」(ショボリ

中間棲姫「(プレゼントガ被ッタ……ニット帽ニシヨウ)」

【大和ホテル】


《鎮守府》執務室

提督「ふぅ……」(カタッ

大和(当日秘書艦)「お疲れ様です、提督。今、お茶をご用意しますね」

大和「お茶請けに大和手作りの練りきりもありますから、是非ご賞味ください!」

提督「う、うむ、ありがとう」

大和「~♪」

提督「(もうすぐクリスマス……か。プレゼントの手配などは済んだが、パーティーの会場はどうするか)」

提督「(前と同じく食堂?いや、そうすると私まで強制的に参加させられる。できれば私など気遣わず、艦娘たちだけで楽しんでもらえる所が望ましい)」

提督「(以前、赤城君のリクエストで会場を借りたホテル?いや、ああいった場所を借りるなら、礼儀として私も顔を出さねばなるまい……)」

提督「うぐぅ……」(キリキリ

大和「あ、あの~提督、つかぬことを伺いますが……」

提督「う、うぬ?」

大和「提督は、その、クリスマスのご予定などございますでしょうか?」

大和「もし、予定に空きがあるのでしたら、どうでしょう……戦艦『大和』の艦内で(大和と)パーティーなど」(ワクワク

提督「戦艦『大和』の艦内で(みんなと)パーティー……」

提督「(そうか、『大和』の中なら会場として広さ、質ともに申し分ない。料理も……ある程度、間宮君や鳳翔君に助けてもらえば十分)」

提督「(しかも船上となれば、途中で私が逃げても追跡は困難……!)」(ティンときた!

大和「いかがでしょうか?当日は大和も腕によりをかけて料理を用意しますので!」

提督「そ、それはありがたい。実に良い案だと思う」

大和「では……!」(パァァッ

提督「う、うむ。(みんなが)迷惑をかけると思うが、よろしく頼む」

提督「できる限りのサポートは(間宮君たちにも頼むから)任せたまえ」

大和「ハ……ハイ!提督と一緒なら、この大和、ありとあらゆる困難を撃ち砕いて、最高のパーティーを開いてみせます!!」

大和「(聖夜、提督と二人きりの艦上パーティー……夢のようなシチュエーション……)」


提督『ご覧、大和君、ホワイトクリスマスだ』

大和『素敵……きっと、聖夜も提督と大和のことを祝福してくださっているのですね』

提督『今日はいつも以上に特別な夜になりそうだな……』(顎クイ

大和『て、提督……ン、ぁ、チュプ……こ、こんな所では体が冷えてしまいますよ?』(上目遣い

提督『なに、私が芯まで熱くしてあげよう』(ガバッ

大和『あ~れ~♪』



大和「(やはり順番は一姫二太郎?しかし、提督の赤ちゃんでしたら大和はどちらでも愛せます……!)」(悶々

提督「(後でクリスマスパーティー開催の案内を作らなくてはな。少し洒落た感じにして、文月君と弥生君にはサンタとトナカイの飛び出すクリスマスカードわ……)」(悶々

【つくって遊ぼう】元ネタ:朧と機械弄り


《鎮守府》工廠

提督「……最近、機械弄りが流行っているのかね?」

朧「さあ……」

提督「(神通君に始まり、鎮守府の主力メンバーのほとんどに教えを請われたな)」

提督「機械の良さ……みんなに伝われば嬉しく思う」(キラキラ

朧「(提督、趣味仲間が増えて嬉しそう)」(チラッ



瑞鳳「う゛ぅ~、ガルルルル……!」

妖精A「鎮まりたまえー!」

妖精B「趣味仲間が盗られたと思って……!ダメですー、このままだと瑞鳳さんがタタリ神に……!」

妖精C「あ、後で電池デッキの調整をお願いしたいって提督さんが言ってましたから、座って待っててくださいー!」

瑞鳳「……んぅ、仕方ないなぁ」(チョコン



提督「よし、朧君は何を作りたいのかね?」(ワックワク

朧「(提督って趣味が絡むと周りを全然見なくなるタイプ、だね)」

朧「じゃあ、瑞鳳さんが正気でいられる内にやっちゃおうか」

提督「うむ、では手頃なところから始めてみるとしよう」

朧「手頃って、どんなの?」

提督「そうだな、パッと思いつくものだと艤装のリンク制御パーツだろうか?」

朧「え?」

提督「む?も、もしかして簡単すぎたか?では、ソリッドビジョン発生装置を……」

提督「いや、ここは一家に一台のお手伝いロボの方がいいのか……?」(アタフタ

朧「待って、少し落ち着いて」

提督「う、うむ、すまない取り乱した……」

朧「朧は完全に初心者だから、いきなりそういうのに取りかかっても無理だと思う」

朧「最初は手のひらサイズで、仕組みの簡単なものがいいかな」

提督「手のひらサイズで仕組みの簡単なもの、か」

朧「できれば、だけど」

朧「……大丈夫?」

提督「ああ、もちろんだとも。私に任せたまえ、朧君に機械弄りの楽しさを伝えてみせよう」(キリッ


<では、基盤などは私が用意するので、朧君はそれらをフレームの中に順番通り組んでいってくれたまえ

<そこの基盤をアアシテコウシテ云々カンヌン

<こ、こう?

(提督、朧、工作中・・・)


提督「よし、完成だっ」(汗拭い

朧「…………」(赤疲労


元朧の携帯<ごきげんようでございます、マスター。何か調べものがございましたら、私めにいつでもお気軽にお申し付けください

提督「試作型の自立歩行携帯の三号機……そうだな、名前は03でどうかね?」(キラキラ

朧「(初心者向けって、なんだったっけ?)」

提督携帯 <これくらいなら簡単だと、自分の基準で判断する。バディ(コミュ障)の悪い癖だ

今日はここまで
サンタ漣のお陰で明日もいくつか投下できそうです

【華の二水戦】

(提督、定例会議出席中・・・)

提督「――――や、やっと終わった……」(フラフラ

神通(当日秘書艦)「て、提督、お疲れ様です。大丈夫……ですか?」(背中サスサス

提督「う、うむ、なんとか」

神通「ハイ、お薬です、待っててください、今お湯を……」(水筒ダシダシ


艦娘A「ねえ、アレってさ……」(ヒソヒソ
艦娘B「ああ、アレが噂の二水戦の……」(コソコソ


提督「(うぬ?)」

神通「?」


艦娘A「ああいうおとなしそうな顔してて、実は相当エグイらしいよ……」(ヒソヒソ
艦娘B「知ってる知ってる、駆逐艦の子とかしごきまくってるんでしょ……」(コソコソ
艦娘A「聞いた話じゃ、訓練がきつくて吐いちゃっても続けさせるんだって……」(ヒソヒソ
艦娘B「うわ、サイテー」(コソコソ
艦娘A「……案外さぁ、提督に気に入られてる駆逐艦の子に嫉妬して、とか」(チラッ
艦娘B「ひゃ~、陰湿~www」(ニヤニヤ



神通「ぁ……」(俯き

提督「……き、気にしなくていい」(フラッ

神通「て、提督……?」

提督「神通君が作成した訓練メニューは、皆にとって必要な技術を習得するために欠かすことのできないものだ。何故なら、それができなければ最悪戦闘で沈む可能性さえあるのだから」

提督「そうさせないために……反感を抱かれるかもと思いながらも、君自身が率先して厳しいメニューを熟していることを私はよく知っている」

提督「私も、神通君の訓練が有用であると判断して許可している。だから、例え見知らぬ者から誹謗中傷を受けようと、気にすることなく、胸を張っていたまえ」

提督「もし、それでも辛い時は……遠慮せず、私を頼りにしてくれればいいから」

提督「戦闘指揮以外だと、そういった時ぐらいしか君たち艦娘のために動けないのでな、提督というのは」(苦笑

神通「――――は、はい…!」

提督「す、すまない、これ以上はもう言葉が……うぷ」(紙のような顔色

神通「そんなことないです……! その、とても幸せ……いえ、う、嬉しかったです……」

提督「む、そ、そうか……?」

神通「そう、です」(微笑





<ひ、人目が気になるので移動しよう

<は、はい……あの、提督、て……手を、その……(期待の眼差し

<…………すまないが(震え声

<――――(二水戦の眼差し

<うぬぅ……!?


《大本営》上階:元帥執務室

元帥(E:双眼鏡)「……大本営の敷地ど真ん中で何をやっとるのだ、アイツは」(じー

霧島(E:双眼鏡)「(後で金剛お姉様にメールしておきましょう)」(じーーー

……個人的にネタでも神通の鬼教官&鬼畜発言キャラが本当にダメなので
あくまでウチはこういうスタンスなのです! ということでお願いします

【艦娘とコミュニケーション】木曾編

《鎮守府》執務室

ツカツカツカ……バンッ!!

提督「」(ビクッ

木曾「提督はいるか?」




(夕方)
《艦娘用宿舎》

木曾「よく来たな、提督!さあ、上がってくれ」

提督「う、うむ……」


球磨(炬燵むり)「う゛ぉ~、提督だクマ~」(リラックマ~

多摩(炬燵むり)「ぅにゃ~?」

提督「や、やあ、球磨君と多摩君まで来ていたのか……」

球磨「その言い方、ちょっと傷つくクマ~」(だるーん

多摩「損害賠償……オコタのミカンを剥いてもらうニャ~」(ぐて~ん

提督「ぬう……」

木曾「まー、気にすんな。朝からすっとこんな調子だから」

提督「……ひとまず、炬燵から出て水分を補給してきたまえ」(炬燵電源OFF

球磨「う゛ぉぉ~……」(ズリズリ…

多摩「ニ゛ャ~……」(ウネウネ…

木曾「怖ぇよ二人とも」


球磨「危うく脱水症状なるとこだったクマー」

多摩「生き返ったニャ」

木曾「俺の部屋でぶっ倒れるのは勘弁してくれよ……」

提督「そ、それで、結局私は何のために呼ばれたのだろうか……?」

木曾「フッフッ、決まってるじゃねえか。覚悟はできてんだろうな、球磨姉、多摩姉?」

球磨「お、もしかしてアレをやるクマ?」

多摩「……倒れてる場合じゃなかったニャ」

提督「???」

<じゃ~らじゃらじゃら……!

東2局 ドラ:三萬子 親:球磨

提督「(何をするのかと思えば麻雀か……)」

提督「(懐かしいな、最後にやったのは……軍学校時代、他所提督に無理矢理、参加させられた時だったか)」(トンッ

木曾「おいおい、いいのか?こっちはリーチかけてんだぜ?」(タンッ

球磨「…………」(ツッ

多摩「ニャ」(ポンッ

木曾「(ウーン、一、四、七萬子の三面待ちなのに全然来ねえ……)」

木曾「(そろそろ、そろそろ引くはずだ……いや、引いてみせる!)」

木曾「ふっ!!」(シュバッ!

三萬子<やあ

木曾「(はいはい、ツモ切りツモ切り)」(ポイッ

提督「……すまない、ロンだ。断ヤオチートイドラ2赤1」

木曾「はい」(ジャラ


<じゃ~らじゃらじゃら……!

東3局 ドラ:北 親:多摩

木曾「(い、いきなり痛いのもらっちまったけど、まだまだこれからだぜ!)」(ツモ

木曾「! 来たぜ、ヌルリと……」
一二三七八1235ⅠⅡⅢ北 北

木曾「通らば……リーチ!」(5切り

球磨「御無礼……クマ。イッツー赤1だクマー、クマクマ♪」(パタン

木曾「は、はい」(ジャラ


<じゃ~らじゃらじゃら……!

東4局 ドラ:七索子 親:提督

木曾「(う、うぅぅ、跳びたくない、跳びたくなぁい!)」(ポロ…ポロ…

多摩「あ」

木曾「」(ビクッ

多摩「ダブリーだニャ~♪」

提督「む」(トンッ

木曾「(げ、現物……ね、ねえ、こここうあう場合は……!)」

木曾「(リーチ者のオタ風だ!!)」(南切り

多摩「フッ、お前背中が煤けてるニャ」

多摩「ダブリー一発ドラ3赤2三色同刻……裏3つ」

多摩「ニャハハ、麻雀って楽しいね♪」

木曾「……うん」(トビ

提督「き、木曾君……」(オロオロ

提督「そ、それで、どうして急に麻雀に誘われたのだろうか?」

木曾「……俺、こないだ誕生日だっただろ?」

提督「う、うむ」

木曾「球磨姉と多摩姉が……東場で跳ばなかったら、誕生日プレゼント買ってやるって」

木曾「そんで、提督と遊んだことねえから、いい機会だって思って誘ったんだけど……うぅ」(グスン

提督「く、球磨君……多摩君……」(じー

球磨「末っ子の宿命だクマー」(プイッ

多摩「例え姉妹であろうと、勝負の世界は非情なのニャ」(プイッ




<……と、時に、木曾君はプレゼント、何を買ってもらうつもりだったのかね?

<え? いや、ちょっと……カードをな。デッキ?ってのがあれば……なんだ、提督が喜んで遊んでくれるって、北上の奴に聞いてよ(ゴニョゴニョ

<何 故 そ れ を 先 に 言 わ な い の だ (真顔

<へ?


《後日、提督より、木曾に構築済みBFデッキ(ブラックフェザードラゴン入り)が渡された》

【艦娘たちとコミュニケーション】蒼龍編

(提督休日)
《鎮守府》提督宅

蒼龍「はい、お茶が入りました。どーぞ提督♪」

提督「う、うむ、ありがとう」

蒼龍「すぐにお茶請け持ってきますね~」(トタトタ

提督「…………」(ズズ…

提督「…………」(チラッ

蒼龍「~♪」(お尻フリフリ



提督「…………」(チラリ

文月「いっくよぉ~、ナチュル・パルキオンで大皇帝ペンギンをこうげき~!」

弥生「ぅ……負け…ました」(ショボリ

文月「ほわぁ、やったぁ~♪」(キャッキャ

提督「…………」(ズズ…



蒼龍「はぁい、文月ちゃん、弥生ちゃん、おやつの時間だよ~。特訓は休憩しようねー」

文月「はぁい」

弥生「う…ん」

蒼龍「じゃじゃーん、今日のおやつは碧屋さんのシュークリームでーす!」

文月「わぁい」

弥生「わ…い」

文月「美味しいねぇ、司令官!」

弥生「美味しい…です」

提督「……そ、そうだな」(キラキラ

龍「歯はちゃんと磨いた?そしたらお昼寝の時間だよー」

文月「ふみぃ……」

弥生「すぅ……」

提督「……………………」


蒼龍「ふぅ、やっと二人とも寝てくれましたね」

提督「…………」

蒼龍「そうそう、見てくださいよコレ。今度の私の誕生日に使って、って文月ちゃんと弥生ちゃんがくれたんですよ~」

肩たたき券<蒼龍ちゃんいつもありがとぉ♪

蒼龍「嬉しい反面、ちょっと照れちゃいますよね……」(ポリポリ

提督「そ、そうかね」

提督「と、ところで、蒼龍君?」

蒼龍「はい?」(小首傾げ

提督「一つ聞きたいのだが……な、何故、君たちは朝からずっと私の家にいるのかね……?」

蒼龍「ん?」(キョトン

提督「う、うぬ?」

蒼龍「……アハハ、そろそろお夕飯の支度しないと~♪」(スタコラ

提督「し、質問に答えてくれないだろうか……」

提督「(金剛や大和君は言うに及ばず、最近は漣君や神通君たちまで私のパーソナルエリアを侵すように…)」

提督「(このまま流されてはいけない……私のサイドエフェクトがそう告げている……)」(キリキリ…

【装甲皆無屑提督】

(深夜)
《鎮守府》執務室

漣「それじゃ、すみませんがお先に失礼しますー……」(フラフラ

提督「あ、ああ、気をつけてな」(カリカリカリカリ

提督「(熊野君に秘書艦を担当してもらった結果、全ての業務が滞って大変なことになってしまった……)」

提督「(漣君や神通君、金剛の尽力のお陰で、今処理しているものを残すのみとなったが……さ、さすがに堪えた)」

提督「…………」(カリカリカリカリ

提督「…………」(ムズ…

提督「む……」(そわ…

提督「む、むう……」(モジモジ

提督「(処理、で思い出してしまったが……さ、最後に『処理』したのはいつだったか……)」

提督「(しゅ、集中が切れてしまった……まずい)」(モヤモヤ

提督「これでは仕事にならん……」(悶々

提督「…………」(ガラッ…


(引き出し)
厳選!鎮守府主力メンバーマル秘写真集(青葉作)<来いよっ、羞恥心なんて捨ててかかってきやがれ!

提督「いかん、私は何を考えているのだ……!」(ブンブン

提督「こ、これは以前、青葉君に無理矢理渡されたもので、処分するに処分できず、保管しているだけのもので……決して『そのようなつもり』で置いていた訳では……わ、訳では……」(ドキバグ

厳選!鎮守府主力メンバーマル秘写真集<ヤロォ、ブッ殺してやるぅぁぁ!!

提督「………………ごくっ」

提督「(す、少し覗くぐらいなら……いい、か?)」(チラリ

提督「!!!」





(翌日)

漣「はっ?ご主人様が引きこもった?何で!?」

神通「お、お家まで迎えに行ったら、インターホン越しに、みんなに会わせる顔がないって……」

神通「それから何を聞いても、『私は屑だ…』としか答えてくれなくて……!」(涙目

漣「あぁ、泣かないでください神通さん!とにかく今はご主人様を外に引っ張り出す方法を考えましょう」

漣「とりあえず、会議室に全員集合!ご主人様の『引きこもり空間(創造)』が流出に至る前に何とかしますよ!」

鎮守府警報<みんな集まれ~!

金剛「HEY、漣!憲兵さんたちにも連絡しておきまシタ。最悪の場合、彼らに強行突破してもらわなくちゃですしネ」

漣「どもです。まったく、憲兵さんレベルでないと引っ張り出せない提督とか……」

漣「にしても、今度は何でメンタル傷ついたんですかねー?」

神通「わ、わからないです」

金剛「提督の柔らかハートはdelicateだからネー」

漣神通金剛「(ちゃんと何があったのか聞いてあげないと……)」(the追い討ち



立て籠りから7時間後、憲兵A、B、C突入。提督の抵抗により憲兵B、Cが戦闘不能に陥るも、無事身柄を拘束。
立て籠りの動機を聞き出した憲兵Aが箝口令が敷いたことで、事件の真相は闇に葬られることとなる……
ちなみに、憲兵Aの顔が菩薩のようであったことをここに記す。

【用法用量を守って正しくお使いください】

《鎮守府》工廠

妖精A「は?獣のように積極的になっちゃうお薬ですか?」

大和「ええ。普通じゃ難しいかもしれませんが、妖精さんなら!妖精さんならなんとかしてくださると思って……」

妖精B「できなくはないですがー、何に使うです?」

大和「大和の……幸せな家族計画のために必要なんです」(ポッ

妖精C「あ……(察し)」

妖精A「ろくでもないことに使おうとしてるのはわかりましたが、面白そうなのでやってやるです」

妖精B「効果は1時間を目安に」

妖精A「用法用量は厳守」

大和「妖精さんたち……ありがとうございます!」(パァァァッ

大和「フフ、フフフ、これで提督に大和の素晴らしさを隅々まで知っていただけます……ウフフフ」

妖精C「(相変らず、後ろ向きな方向の行動力……まるで成長していない)」


《鎮守府》執務室

提督「…………」(カリカリカリカリカリカリ

大和(当日秘書艦)「お疲れ様です、提督!そろそろ喉が渇いたんじゃありませんか?」

提督「い、いや?」

大和「……喉、渇きませんか?渇きますよね、一生懸命執務をこなしているのですから、当然喉が渇きますよ……ねえ?」(目見開き

提督「い、言われてみれば、少し渇いている……かな」(キリギリキリ…

大和「ウフフ、わかりました、すぐにお飲み物、お持ちしますね♪」

提督「(最近、落ち着いたと思っていたが、やはり気のせいだったか……)」(嘆息


《鎮守府》給湯室

大和「(フフ、フフフフ、これであとは伝説の霊芝『性格反転キノコ』と『サカル茸』の成分を凝縮させた妖精さん印の『連射王GX』を3滴……)」(ドバドパドッポ

大和「これでよし」(ニコォ…


大和「提督~、大和特製のアイリッシュコーヒー・クリーム増し増し、お持ちしました♪」

提督「お、おお」(キラ…

大和「(よしっ、掴みはオッケーです。あとはコレをグイッと!ググイッと飲んでいただくだけ……!)」

提督「…………」(ズズ…

大和「」(ガッツポーズ

提督「(や、やけにパンチの効いた味だ。ウイスキーの分量が多いのだろ……う…………か…?)」(クラクラ

大和「大丈夫ですか、て・い・と・く」(耳ふぅー

提督「っっ!!? ふ……ぅ、うぬ」(ブルリ

大和「もしかして、苦しいのですか?よろしければ、この大和がお助けいたしますよ……?」(太ももサワサワ

提督「止め……う、うぅ……」(ゾクゾクッ!

大和「ね……?遠慮なんてなさらず、思う存分、大和に提督のお熱いものを注いでください……ウフフ」(胸押しつけ

提督「や……大和…君!」(グイッ

大和「キャ……♪」

提督「ハァ……ハァ、大和君……何故だろう、私は君のことを――――!」

大和「(ついに、ついにこの時が来ました……! 大和は信じていました。自分を信じて『夢』を追い続けていれば、夢はいつか必ず叶うと!)」(白金スマイル


大和「(漣さん、神通さん、金剛さん、そしてその他の艦娘のみなさん……この戦い、大和の勝利ですっ!)」


提督「――――うぶっ…!?」(蒼白

大和「え?」

<バンッ……ダッダッダッタッタッタッ…………!




<あっ、司令官、ちょうどよかったわ!ついさっき遠征から戻ったところなんだけど、じゃ~ん♪遠征先の港で高速修復材(バケツ)、貰ったわ!

<…………!!

<キャッ!?もぅ、急にバケツ引ったくるなんてびっくりした~……って、司令官、なんで高速修復材、頭から浴びてるの!?

<ゲハッ………ぅぐ…!!ゴホッ、げほっ…………ェッ!!

<なるほど、そう使うため……ほ、ほら、雷が背中擦ってあげるわ!あっ、満潮、ちょうどいいとこに!司令官、ちょっと具合が悪いみたいだから、医務室の先生呼んできてちょうだい!

<なんで私が……ったく、いいわ、待ってなさい!(ドダダダダッ!!

<ず、ずまない……本当に…すまない……

<いーの、いーの、謝らなくて!もぉっと雷のこと頼りにしていいんだから!待ってて、ちょっとお水取ってくるわ!




大和「……お薬、多すぎたみたいですね。私って、ホント……バカ」(ハイライトOFF

大和「次、作ってもらった時は、もう少し控え目にしないと…………?」

コーヒーカップ<あったか~い

大和「ちゅぷ………間接キス、しちゃいました……フフ、とっても甘いですね提督、フフ、ウフフ……♪」




大和「――――ハァ…提督、大和は提督の愛に餓えています」(ショボリ



オマケ
教えて!妖精先生
《鎮守府》工廠

妖精A「……大和さん、用量用量守ってくれるでしょーか?」

妖精B「ドバドバ入れるに70000ペリカですー」

妖精C「提督さん、平気です?」

妖精A「大丈夫だ、問題ない。万が一に備えて、艦娘には効果が薄くなるよう配合しましたし……」

妖精B「艦娘さんの血が入ってる提督さんなら、大事には至りません……たぶん」

妖精A「あと、摂取し過ぎると体外に排出したくなる親切調合」

妖精C「最近の眠くなるお薬と同じですか」

妖精A「3、4滴の使用なら、本当に提督さんに身体の隅々まで(性的な意味で)貪られる傑作だと自負してます」

妖精C「つまり、何かの間違いで他のメンバーの手に渡ったらゴールインしちゃいます?」

妖精AB「「あ……」」(顔を見合わす

妖精AB「「コレはもう封印指定しておきましょう」」(ウンウン


《これが後に起こる聖薬戦争の始まり……躊躇/Zeroである》

【大和(撫子)】元ネタ:大和とキス
《鎮守府》執務室

提督「…………」(カリカリカリカリ

大和「♪」

提督「……ぬ、ぬう」(チラッ

大和「?」(小首傾げ

提督「(き、昨日の記憶があやふやだが、大和君の作ってくれたアイリッシュ・コーヒーを戻してしまったことだけは覚えている。……ど、どう謝ればいいのだろうか)」

提督「(幸い、大和君が怒っている様子はないが……しかし、相手は女子、そうした感情を隠すのは上手いと聞く)」

提督「(とすると、やはり怒っているのか? 怒っているのだな?)」(キリキリ…

大和「(ど、どうしましょう、提督が大和を見て胃を痛めておられます……)」(ハラハラ

提督「(艦娘を怒らせた時は、とにかくご機嫌を取れ……とは他所提督の言葉だったな)」

提督「(こ、これも円滑な艦隊指揮を行うために必要なこと……のはず)南無三」(ボソッ

提督「や、大和君……こ、こん、今夜、時間はあるかネ?」(裏返った声

大和「!?―――ハ、ハイ、もちろんです!」(パァァァァァァッ!

旬彩《鳳翔》

鳳翔「え」

提督「す、すまない、時間に余裕があったので寄らせてもらった……」

大和「突然すみません、鳳翔さん。まだ開店準備中でしたか?」(ニッコニッコニー

鳳翔「い、いえ、もうお店は開いてますけど……え? えぇ?」(困惑

提督「き、昨日、大和君に失礼なことをしてしまったお詫びなのだ……」(ボソボソ

鳳翔「あ、ああ、なるほど、道理で」(ホショホショ

大和「??」(ニコニコ

鳳翔「…………」

鳳翔「(ところで、やけに大和ちゃんが明るいんですけど、何かあったんですか?)」(wktk

提督「(わ、わからんのだ、朝からずっとあの調子で……)」

大和「(提督と鳳翔さん、何のお話をされているのかしら)」(ぽやや~ん



(提督、大和、酒宴中・・・)

大和「はぁ……提督と一緒のお酒って、どうしてこんなに美味しいのれしょうか♪」(フラフラ

提督「だ、大丈夫かね、大和君……?」

大和「はいっ、大和はらいじょうぶですっ!」

提督「(ま、まるで金剛の妹のような台詞を……)」

提督「大丈夫でない者ほど、そういう言葉を使いたがるものだ……。時間も遅い、そ、そろそろ帰るとしよう」

大和「ふぁ~い……♪」(ダキ~ッ

提督「ぬ、うぬ……」

鳳翔「ホントに今日の大和ちゃんはおかしいですね……。いつもなら、とっくに提督のことをお持ち帰りしようとしてるのに」

提督「そ……そんなことより、助けてはもらえないのだろうか……」(ガクガク

大和「提督……大和は、提督のことを――――」(潤んだ瞳

大和「ん~…………チュッ!」

提督「ぬう!?」(回避→頬被弾

大和「ウフフ、残念……な~んて、大和ったらはしたない……♪すみません、提と……くぅ」(スヤァ

提督「」

鳳翔「あ、あらあら……。提督、大丈夫ですか? 提督……提督!?」


<ドシャッ……!

<た、大変、すぐに漣ちゃんと神通ちゃんを呼ばないと……!

【私の司令と上官がこんなに厳しいわけがない(願望)】
《鎮守府》執務室

提督「……ぬ……うぬ……うぅ……や、やめたまえ……やめたまぇ……」

神通「(提督……うなされてます。怖い夢を見ておられるのでしょうか……)」(ハラハラ

提督「…………おっふ!?」(ビョクッ

神通「きゃあ……!?」

提督「ハァッ……ハァ…………ハァ……な、何だ、夢か」(ブルブル

神通「て、提督、大丈夫ですか?何だかすごく苦しそう……汗、お拭きしますね」(フキフキ

提督「…………」(じー

神通「な、何でしょう?」(キョトン

提督「……よかった」(ナデナデ

神通「っ……え?あ、あの……提督?」(ドキドキ

提督「神通君は……ずっと今のままの君でいてくれたまえよ」(懇願

神通「あの……その……はぃ」(モジモジ

神通「(提督が私のことを、文月ちゃんたちのように撫でてくれるなんて……私、混乱してしまいます)」(ウットリ

提督「(怖い夢だった……神通君が『厳しい訓練をさせられないことが悲しい』と言うような、頭のネジが飛んだ人物になっていて、本当に……怖かった)」(キリキリ…



提督「と、ところで、今度の訓練計画はどのようになっているのかね?」

神通「は、はい、今週末に北西から大きな低気圧が近づいてきてて、海が大きく荒れることが予想されます。なので、そのタイミングで難易度の高い航海訓練を行いたいと考えています」

神通「もちろん、最大限に安全の配慮を行ってですが……や、やっぱり厳しすぎるでしょうか……」

提督「ふむ、なるほど……では、それならば、引率の軽巡洋艦に球磨君と那珂君にも同行してもらって……」(云々

神通「そ、それなら、航海のコースをこちらから……こう」(かんぬん

提督「悪天候時の長距離航海と同時に、暗礁海域での回避運動も、か……」(あーでもない

神通「あ、暗礁海域を抜ける操舵技術があれば、万が一敗北した時も……」(こーでもない


(執務室扉の外)

陽炎「(司令に書類持ってきたら、なんかとんでもない訓練の計画立ててた件について……)」(ガクブル

陽炎「(まあ、訓練には提督たちもついてきてくれるし、よっぽど下手踏まなきゃ事故が起きないようにしてくれてるから、私的にはなんとか……う、うん、なんとか)」

不知火「」(カタカタカタカタ…

陽炎「……大丈夫、不知火?」

不知火「ら、らいひょ……大丈びゅ……」

陽炎「…………」(じー

不知火「し、不知火に落ち度でも?」(キッ

陽炎「涙目で睨まれてもねー」

陽炎「ま、仕方ないか。一番最初の頃、訓練で頑張りすぎて司令と神通さんの前で思いっきりリバースしちゃったし……」

不知火「…………」(コクコクッ

陽炎「本気で謝りながら後始末したり、着替え用意してくれたのがまたダメージ大きくて……ねえ?」

不知火「…………グスッ」(ごしごし

陽炎「……なんか、ゴメン」

不知火「」(コクンッ


《厳しいなら厳しいで、その人のキャラにあったやらせ方、言い方ってあるよね……という話》

個人的に……動かない道具屋店主の褌ネタのトラウマを持っているので
今回は少し申し訳ないネタになりました。ちょっと大破したので入渠してきます……
明日、お休みなので書いたら投下のループを作りたいなと。七陣営ネタとか、思いつき小ネタとか

??386 本当に…やめてくださると。もうちょっとしたら、折り合いつくのでそれまではどうか
夜辺りまでに何か書けたら投下します

脳内で描写やセリフの全書き換え終了。復活です
本編ミルキィの中で一人だけアニメミルキィキャラがいるみたいで違和感を感じていた

ちまちま書いていきます
一発目は瑞鳳ネタ

【艦娘たちとコミュニケーション】瑞鳳編

(提督休日)
《某電気の街》

<ざわ……ざわ……

提督「む、むう……」

瑞鳳「提督ぅ、大丈夫? やっぱり私が提督の分も買ってこよっか?」

提督「い、いや、心配はいらない。ここまで来たのだ、自分の分は自分で購入したい」

提督「それに……また、勝手に中身を検められても困るのでな」(じー

瑞鳳「も、もぉ、それはこの間、許してくれたんじゃなかったの~?」

提督「フ、フフ、ちょっとした冗談だ……っ」(キリキリ…

瑞鳳「胃が痛くなるなら、軽口なんて言わなくていいのに」

提督「すまない、退屈させては悪いと思い……」

瑞鳳「アハハ、退屈とかそんなこと――――」


??「あれ、もしかして瑞鳳?」

瑞鳳「へ?」

夕張「やっぱり~、久しぶり!」

瑞鳳「あ……あぁ~、夕張!?」

夕張「なんだぁ、瑞鳳も来てたんだ。まあ、今日は新しいパックの発売日だし、来てそうだなって思ってたんだけど!」

夕張「もしかして一人? だったらさ、私とお店回らない?」

瑞鳳「アハハ、いいねそれ。けど、実は今日は一人じゃなくって、提督と――――あれ、いない!?」

提督(忽然)

瑞鳳「何で、さっきまでそこにいたのに…………あっ、いたぁ!」


(物陰)
提督「うぬ」(ビクッ

瑞鳳「もぉ、どうして急にいなくなるのかな。ゴメンね夕張、この人、私の……」

夕張「ず……ず……!」(ワナワナ

瑞鳳「どしたの? お~い?」

夕張「瑞鳳の裏切り者ォ~!!」

瑞鳳「えぇ……!?」

夕張「私たちみたいな機械オタはずっと独り身だよね~、って語り合った日々を忘れて男の人と『聖地』デートだなんて……見損なったよ、お幸せに!」

瑞鳳「……夕張、何言ってんの?」

夕張「へ?」

瑞鳳「ちゃんと私の話、最後まで聞いてよ……。この人、私の鎮守府の提督。今日はたまたまお休みがあったから、一緒に買い物に来ただけだよ~」(ケラケラ

夕張「…………」(チラッ

提督「む……?」

夕張「(右目の眼帯は……ファッション? それはさておき、背高い、身なりよし、ぶっちゃけお金も持ってそう、しかも、瑞鳳と趣味が合う……)」

夕張「ウッソだぁ~」(半眼

瑞鳳「ホントだって、ねえ?」

提督「う、うむ。上官として友達扱いするのは問題がある気もするが」

夕張「えぇー……」

瑞鳳「あ~、まだ信じてない? だったら、わかってくれるまで説明するんだから――――」



《この後、普段の付き合いを説明したらマジギレされた》

【艦娘たちとコミュニケーション】瑞鳳編その2


夕張「うぅ~、いろいろ納得しかねるけど、夕張わかった。瑞鳳と提督さん友達」

瑞鳳「アハハ……やっとわかってもらえた」

提督「ず、瑞鳳君、お疲れ様」

夕張「あの、提督、一つお尋ねしたいのですが……よろしいでしょうか」(ピシッ

提督「む……な、何だね?」

夕張「その眼帯は……何のキャラコスなのでしょうか?」(ヒソヒソ

提督「」

瑞鳳「……夕張」

夕張「ん、なぁに?」

瑞鳳「――おい、デュエルしろよ」(マジ顔

夕張「」

夕張「(アイェェェッ!? キレてる、瑞鳳キレてる、ナンデ!?)」

提督「ず、瑞鳳君、落ち着きたまえ。初対面の人なら、まずそう考えるのが当たり前なのだから……!」

瑞鳳「私とデュエルしろおぉぉぉぉぉっ!!」

夕張「ヒ、ヒエー!?」


(提督、瑞鳳宥め中・・・)

夕張「……た、大変失礼をいたしました!」(ペコー

提督「い、いや、私は大丈夫だ……」

瑞鳳「まったく、何で眼帯してるんですか、とか他に聞きようがあるでしょう、まったく!」(プンスカ

夕張「ナハハ、こーいう場所だからてっきり……」(ポリポリ

瑞鳳「うぐ、それは否定できない……私も短気だったかも、ゴメンね?」

夕張「まあ、今回は私も悪かったし……」

夕張「それじゃどうしよっか、三人でいろいろ見て回る? 私、新パックのついでに艤装の改修に使えそうなパーツ漁りに来たしさ、協力してよ」

瑞鳳「いいわよ! 私も久しぶりにパーツ漁りとかしてみたいし。ね、いいでしょ提督?」

提督「では、私は新パックを買ったら鎮守府へ戻るので、瑞鳳君は友人と一緒にゆっくり回りたまえ」(キリッ

瑞鳳「」

夕張「え、そんな提督さんも遠慮なさらずに。瑞鳳並みに機械弄りお好きなんですよね? どんな機械が好きとか、いろいろ聞いてみたいですし……」

提督「いえ、久しぶりの友人同士の時間を邪魔するのは忍びないのでな。私は目的のものを買ったら退散させていただきたい」(キッパリ

夕張「」

瑞鳳「提督ぅ、いい加減コミュ障治そうよぉ」

提督「ち、違うぞ、私はただ友人との時間を大切にしてもらいと考えているだけで、決して知らない人がいるから帰りたいわけではない」

夕張「(なるホロ、いろいろスペック高いのに残念系なタイプだ、この人……)」(糸目



(何やかや買い物した後・・・)

夕張「(とりあえず、瑞鳳の仲介で何とか話をできる程度にはなったとです)」

夕張「お腹空いた~」(><

瑞鳳「そうね~、お昼も抜いてバーツ漁りしてたしね」

提督「で、では、どこかで食事でもするかね……?」

夕張「お、いいですね! じゃあ、万世でガッツリ焼肉――――」

瑞鳳「ウッフッフ、心配ご無用! じゃ~ん、お弁当!」

夕張「」

提督「大きなカバンを提げていると思ったら……そういうことか」

瑞鳳「ちょっと寒いかもだけど、あったかい飲み物もあるから平気だよね?」

提督「う、うむ」

瑞鳳「夕張もそれでいい? ちゃんと三人で分けても十分な量は作ってきてるから♪」

夕張「あ、はい。いいと思います」(震え声

瑞鳳「どしたの?」

夕張「いえ、なんでもないです」(目逸らし

夕張「(こんなに私と瑞鳳で女子力の差があるとは思わなかった…!)」(死んだ魚の目

【艦娘たちとコミュニケーション】瑞鳳編その3

《某電気の街》公園

瑞鳳「はい、提督、卵焼き食べるぅ?」

提督「む……い、いただこう」

瑞鳳「はい、アーン♪」

提督「ず、瑞鳳君、いい加減その冗談はやめてもらえないだろうか」

瑞鳳「アハハッ、ゴメン、ゴメン」

夕張「(た、食べ辛い……!)」(モソモソ

瑞鳳「どしたの、夕張? なんだか食べるの遅いけど」

瑞鳳「もしかして、味付け失敗しちゃってた?」

夕張「う、ううん、そんなことないよ! ちょっと、そう、ちょっと舌が甘く感じてるけど」

瑞鳳「んぅ、卵焼きにお砂糖入れ過ぎちゃったかな? テヘヘ、失敗失敗♪」(コツン♪

夕張「(アザトイ)」

提督「…………そ、そういえば、夕張君は機械弄りだけでなくカードもやっているのかね?」

夕張「へ? あ、もちろん、デュエルは提督と艦娘の嗜みですから!」

提督「ほ、ほう、なかなか理解しているようだ」

夕張「その口ぶりから察するに……提督さんも?」

提督「無論。故あって、今使えるのは昔作ったものになってしまっているが……」

瑞鳳「え~、提督もしかしてデッキなくしちゃったの? もぅ、しっかりしないとダメだよぉ」

提督「う、うむ、そう……だな」

提督「(瑞鳳君を助けるために仕方なかったとはいえ……銀河眼たちが力を使い果たしてしまったからな。復活までまだかなりの時間がかかるだろう)」

提督「(許すまじ、無謀の男。すまない……銀河眼、時空竜、超銀河眼たち……そして、光子竜皇)」(ショボリ

夕張「へえ! じゃあ、今はどんなデッキ使ってるんですか?」

提督「う、うむ? それはだな――――」

(30分後・・・)

夕張「だから、私はギアギアが大好きなんですよ~。こう、歯車同士、噛みあってるから場が尽きないとことか、貧弱なステだけで、他のカテゴリー投入して活躍させてあげられるとことか!」

提督「なるほど……。私の電池メンも場で力を合わせることで真価を発揮するモンスターがいる、夕張君の言いたい事はよくわかる」

夕張「あー、出ました1killの代名詞その……何番目だろ」

夕張「新規のお陰で大量召喚も容易になって、低コスト蘇生手段あって、しかも相手の場を一掃する手段も持ってる……いろいろ恵まれてますよねー」

提督「それでもトップ勢……元帥や一部の人間が使えるカテゴリーに比べると力不足なのだがな」

夕張「あのクラスは、ねえ」(糸目

提督「……うむ」(糸目

夕張「異次元ソリティアする人たちは置いといて、せっかくですし一戦……どうでしょ!」(ズズイッ

提督「そ、そうだな、夕張君がいいなら是非、お願いしよう」(ビクッ

夕張「じゃあ、どこでやりましょうか? この近くだと―――って、なに瑞鳳?」

瑞鳳「…………」(間に割り込み~

提督「ど、どうかしたのかね、瑞鳳君?」

瑞鳳「別にぃ。二人とも、話盛り上がるのはいいけど~……先にお弁当、食べてくれるぅ?」(ニッコニコ

提督「う、うむ……?」

夕張「は、はーい……?」

瑞鳳「(仲良くなってくれたのはいいけど、二人ともなんか距離近すぎ。提督も友達少ないから、そーいうの気づかないし……)」(ムッス~

瑞鳳「(二人がそうやって盛り上がってたら、周りからどう見られるかっていうことが全然、わかってないよねぇ。まったく……まったく!)」(プンスカ

提督夕張「「???」」



(オマケ)3人でフリースペースに行ってみた

瑞鳳「あ! よかった~、席空いてるみたい。ヤッタね~、提督ぅ♪」

夕張「うっし、席の確保はやっておきますから、パックの購入お願いします!」

提督「了解した」

提督「……………………?」


<可愛い子二人も連れて……

<自慢? イラッとするぜ

<おい、デュエルしろよ


提督「(わ、私が何をしたというのだ……)」(キリキリ



《最終的に、みんなとデュエルで分かりあえた》

今日はここまで
いろいろすみませんでした。次からいつも通りに書いたら投下していきます

【何事も慣れ】


神通「……ということで、本日は艤装をつけた状態での白兵戦(水上)を行いたいと思います」

神通「だ、弾丸も魚雷も訓練用のものですが、実戦のつもりで注意して訓練してくださいね?」(ハラハラ

那珂「那珂ちゃんと神通ちゃんが旗艦するからぁ、最初決めた通り、二班に分かれてね~♪」

満潮「ハイ!」

吹雪「了解しました!」

敷波「よっし、頑張るぞー」

綾波「そうですね!」

文月「文月は神通さんと~。よぉし、頑張っちゃうよぉ」(ぱたぱた

弥生「弥生は…那珂ちゃんさんの班」(トコトコ

陽炎「負けないわよ、不知火!」

不知火「お互い頑張りましょう」

神通「みんな、準備はできましたね?それでは……訓練を始めます!!」(キリッ

那珂「みんな~、怪我しないよう気をつけて……迎え撃つよ!!」(シャキン☆


(艦娘、訓練中・・・)


神通「ハァ……ふぅ……それでは訓練を終わりたいと思います!」

那珂「ぜぇ……ハヒー……水分補給とストレッチを忘れないでね~♪」

満潮「は……ぃ」(グッタリ

吹雪「うぅ、途中でものすごく狙い撃ちされた……」(プスプス

敷波「ぜー……ぜー……」(ボロボロ

綾波「し、敷波、平気?」

敷波「ダ、ダベ……もう動きたくない」

敷波「ぶっちゃけ、みんなもそうでしょ…………?」

文月「ほわぁ、文月のチームの勝ちぃ♪」(ピョンピョコ

弥生「負け…ちゃった」(ショボリ

陽炎「くぁー、疲れた~!」(のびー

不知火「……少しお腹が空きましたね」(くぅ…

陽炎「そうね、艤装の手入れ終わったら間宮さんでも行く?」

不知火「いいですね。もしかしたら、司令もいらっしゃるかもしれません」(キラキラ

敷波「」(あんぐり

綾波「弥生ちゃん以前のメンバーはいろいろ突き抜けちゃってるから……」



《鎮守府》工廠

妖精A「それじゃ、残りのメンテは我々がやっておきます」

妖精B「建造がない以上、艤装弄りで満足するしかねえ!」(半ギレ

妖精C「そろそろストライキを起こしたい所存」

陽炎「アハハ、司令がまた胃を痛めちゃうからやめたげて」

不知火「陽炎、間宮さんに行きますよ。丁度、おやつの時間です、司令がお店に入られる前に早く」(ソワソワ

文月「文月も行くよぉ!」

弥生「弥生…も」

陽炎「よぅし!それじゃ、みんなで間宮さんに進撃するわよ~!」

不文弥「「おー♪」」




敷波「私たち、まだまだなんだね」

綾波「……ですねぇ」

満潮「いや、あの面子がおかしいだけでしょ」

吹雪「(お尻、ヒリヒリするなー……痣できてなきゃいいけど)」

【特別な意味はない】


《鎮守府》執務室

提督「…………ふぅ」(カタッ

提督「(これで事務仕事は出撃報告や資材の備蓄チェックを除けば、ほぼ終わったか)」

雷(当日秘書艦)「あ、今日の分もう終わった?お疲れ様、司令官!」(ガチャッ

提督「む? あ、ああ、雷君……そうだな、今日はもうこれでおしまいだ」

雷「そう、なら丁度いいタイミングだったわ。じゃーん、おやつ作ってきたわ! 一緒に食べましょ♪」

提督「ほ、ほう、何を作ってきたのだね?」

雷「エヘヘ、神通さんにレシピを教えてもらった蒸しパンよ!」

雷「プレーンでしょ、チョコでしょ、抹茶でしょ、それと黒糖! いろいろ作ってみたから、好きなの食べて!」

提督「神通君の蒸しパンは大変美味だからな……これもかなり期待できそうだ」

提督「で、ではいただこう」(プレーン

雷「ハイ、牛乳置いておくわね。雷はどれにしようかしら……ん~、コレ!」(黒糖

提督「うむ……これは……うむ」(モフモフ

雷「どうかしら? 美味しい?」(モフモフ

提督「うむ……とてもよい味だ。ふわふわでありながら、適度にしっとりしているので食べやすく、甘く優しい風味なので重さを感じさせない」(モッフモッフ

提督「味のバリエーションも色とりどりで飽きが来ない……」(抹茶

提督「うむ、これならば毎日でも食べたくなるな」(ふもっふ

雷「!?」

雷「(毎日でも食べたいって……そ、それってつまり、雷に毎日蒸しパンを作って欲しいっていう意味?)」

雷「(ま、まさかコレって、毎日お味噌汁を作って欲しいっていうのと同じ、プ、プロ……)」(シュ~シュ~

提督「い、雷君? な、何やら湯気が出ているが、だ、大丈夫かね?」(ビクビク


雷「ハワワッ!? だ、大丈夫よっ、雷に任せておいて! 司令官のために雷が毎日、蒸しパン作ってあげちゃうんだから!」

提督「い、いや、それは雷君に迷惑がかかるので遠慮するが……」

雷「へ、平気よっ! 何だったら毎食、蒸しパン作ってあげちゃうんだから!」

提督「」(チョコ

提督「(よくわからんが、そっとしておこう)」(ふもふもっふ…



《この後、雷が早とちりに気づくまで、提督は存分に蒸しパンを味わった》

【極楽の長匙】


《鎮守府》食堂

北上「~♪」(ペラ…

北上「さてさて、明日の甘味巡りはどこ行きましょうかねぇ」

北上「ここいら近辺のはあらかた行っちゃったし……巡るなら観光地とか、他県になっちゃうよねー」

北上「うーん…………考えててもいい案浮かばないから提督に相談してこよー」(雑誌ぽーい

北上「いっざ、フーンフーンフーフーフッフーン~♪♪」(コロッケの鼻歌




漣「カーッ、今日の演習疲れたわー、カーッ! ……まさか相手が神通さん、那珂ちゃんさん、川内さんの軽巡三姉妹とは」

漣「しかも向こうの戦艦、大和さんだし。さすがの漣も無理だわ……うぐぐ、何も言えねぇ」(グヌヌ

曙「漣が一隻で神通さんを食い止めてくれてたのにボロ負けだったね……」

朧「減速せずに艦の脇をすり抜けてくる人たちだし、仕方ない」


(朧回想中・・・)

駆逐艦 漣『逃がさないよ……漣はしつこいから!』(ドリフト!!
軽巡洋艦 神通『油断しましたね……次発装填済みです!』(ターン!!
漣『っ……オリャァァァッ!!』
神通『ヤアァァァァッ!!』


軽巡洋艦 川内『アハハ、よぉーし、夜戦だァー!』(ズシャー!
軽巡洋艦 那珂『よぉーし、那珂ちゃん今日もカワイィ♪』(ズザザーッ!


超弩級戦艦 大和『訓練用の模擬弾ではありますが、直撃すれば轟沈は必至なので……ちゃんと避けてくださいね?』(苦笑



朧「(ウチの主力の壁は高い……)」(首フリフリ

朧携帯<その分、上を目指す意欲も高まるかと

朧「そうだね、頑張ろう」

衣笠「イタタ……すれ違い様に雷撃喰らって転んじゃったよぉ」

潮「だ、大丈夫ですか?」

伊勢「ヘーキヘーキ、打ち身擦り傷なんて唾つけときゃ治るって」

漣「んな大雑把なのは、うら若き乙女としてどうなんですかねー…………ん?」

月刊SweetS<ちょいとお待ちよ、そこ行くお嬢さん。ここに耳寄りなお話が……

漣「もー、誰ですか? こんなとこに雑誌放り出して行った……の……はぁっ!?」

曙「ひゃっ!? ちょ、何よいきなりどーしたの!?」

漣「ぁ……アハハ、シャックリ、ちょっとシャックリが出ただけですよー……ハァヒック!」(ワタワタ

漣「シャックリ止まらないのでー、漣ちょーっとお水飲んできまーす!」(ドダダダッ

潮「……ど、どうしたんだろうね、漣ちゃん」

伊勢「さあねー」

衣笠「うー、やっぱりコブできてるよぉ……」


朧「…………」(パラパラ

月刊SweetS<ちょいとお待ちよ、そこ行くお嬢さん。ここに耳寄りなお話が……

朧「(なるほど、これが原因ね……たぶん)」

《鎮守府》執務室

漣「ご……ご主人様~、来週のお休み、漣とお出かけしません?」(ガチャッ

提督「きゅ、急にどうしたのかね……?」(ビクッ

漣「そ、それは、そのぉ……当日お話しますから、ちょっとだけ! ちょーっと遠出するだけですから、ね!」(ズズィッ

提督「ヒッ……わ、わかった、わかったから、ああ、あまり近寄りすぎないでくれ……」

漣「……シャッ!」(ガッツポーズ

漣「突然、申し訳ありませんでしたー。それじゃ漣、ランチをいただいてきますのでー……アデュー!」


提督「……何だったのだ一体」



(翌週、提督休日)
《シュウマイの有名な街》

提督「(どこへ連れてこられるのかと思えば……喫茶店か)」

漣「さ、さあ、ここに漣オススメの一品があるのです」

提督「急な誘いだったので軍事法廷にでも連行されるのかと思ったよ」(安堵

漣「何でお出かけの誘いが軍法会議に直結してんですか……」

提督「……あ、あり得るのではないかね?」

漣「ないです」(断言

提督「ぬう……」

漣「さあさ、店先で首傾げてないで入りますよー。すみませ↑ん、限定メニュー予約した者ですけどー」(ギクシャク



店員「お待たせしました~、1日3食男女ペアのお客様(意味深)限定パフェ『とらいあんぐるハート』で~す♪ 」(ドンッ

とらいあんぐるハート<優しい恋は、好きですか?

提督「」

店員「それで、これが専用のスプーンになりま~す。食べ方は……言わなくても大丈夫ですよね~♪」(スタコラサッサ

専用スプーン<長ァァァァイッ!! 説明不要ッッッ!!

漣「わ、わぁ~……どうしよ、想像してたよりもゴッツイ恥ずかしいのが来ちゃった」

提督「……さ、漣君? まさかとは思うが……こ、これを私に食べろと……言うの、かね?」(ダラダラ

漣「えと、まあ、その……ハイ」(目逸らし

漣「さ、さすがのご主人様も、こういう系統のメニューは食べたことないだろなーと思いましてー」

漣「雑誌の評価見た感じ、味もかなり美味しいらしいので満足いただけるかと……だ、騙されたと思って、さあ、さあさあさあ!」(真っ赤っか

提督「(事実、騙されて来たようなものだが……)」(キリキリ

漣「はわわわわ……」(目グルグル

提督「(ここまで来て……食べずに帰るというのは、パフェにも……漣君にも申し訳ない、か)」

提督「(……帰ったら胃薬を飲んで寝込もう)」(アーン

提督「むぐ……」

漣「(ほ……ホワァァーー!? ホッ、ホッ、ホワァァーーー!!?)」

漣「(ご主人様が食べた、漣のアーンしてパクってかとにねはみるのゆまなまや……!!)」(思考ショート

提督「……す、素直に美味しいと言いづらいが、なるほど、これは……男女ペア限定メニューにしておくには惜しい一品だ」(キラキラ

提督「……漣も、食べてみるかね?」(恐る恐る

漣「よ………よろこんでェーーー!!!」(最敬礼

提督「お、落ち着きたまえ……」


<……あ、フツーに美味しい

<うむ……これを一人では注文できないというのは、いささか納得がいかない(キラキラ


<あ、あのー、そんなに美味しくて気に入ったんでしたら、ま、また漣が同行しちゃいましょうか? なーんて……

<い、いや、それは結構。これを何度もとなると、私の胃がもたないのでな(どキッパリ

<……ドーゾ、ゴ主人様~、オ代ワリデス♪

<ム、ムグー!?

(箸休めもとい長匙休め)
【教えて窮救流先生!】


《鎮守府》執務室

提督「…………フゥ」(カリカリ

金剛『訳:どうしたの、元気ないじゃない』

提督『訳:少し……考え事をしていてな』(暗鬱

金剛『訳:もぅ、またそんなアンニュイな顔して。乳酸菌、足りてないんじゃない?』

提督『訳:……乳酸菌で躁効果が得られるとは初耳だな』

金剛『訳:さあ? 前に漣が曙に「乳酸菌取ってるゥ?」って聞いてたから』

金剛『訳:まあ、それは置いとくとして、暗い顔しない! 悩みっていうのは笑って解決するものなんだからね!』

提督『訳:……そう、かもしれんな』

金剛『訳:そうそう、それでいいの。じゃ、私は紅茶淹れてくるから、楽しみにしてなさい♪』(ウインク




提督「解決、か」

提督「…………」(カタタ、カタカタッ

窮救流先生<迷える子羊よ、悩みを書き込むがいい。さすれば汝、窮地より救われん

提督「…………」(カチャカチャ……カタ

検索内容:クリスマス パーティー 逃げ方



金剛「なに調べてるネー」(チョップ!

提督「ぬお!? こ、金剛、いつの間に戻ってきたのだ……!?」

金剛『訳:どんな悩みかと思って心配してみたら……っっっとにアナタってダメな人ね!?』(チョップチョップチョップ!

提督「うぬ、ぐお……!? や、やめろ金剛……!」

金剛『訳:うるさい、このどてかぼちゃっ! 女の子にとってクリスマスがどんなに大切な日だと……もうっ、もぉ~!』(ポカポカポカ!

提督「や、やめたまえ……やめたまえ……!?」(護身完成!

【極楽の長匙】その2
《鎮守府》執務室

提督「(結局、あれから丸1日寝込む羽目になった……)」(キリキリ

提督「あのパフェ単品で見れば値段、質、量とバランスの取れた素晴らしいものだというのに……何故、ああも過酷な条件を付与するのか」

提督「……もう二度とアレを口にする機会がないというのは、些か残念ではある」(ポソ


<knock…knock…


提督「む…………は、入りたまえ」

神通「し、失礼します」

提督「神通君か……。何かあったのかね?」

神通「提督……あの…その…………あのっ」

提督「う、うむ」

神通「スー……ハァ…………もしよろしければ、今度のお休み……あの、神通とお出かけしませんか?」

提督「」

神通「ぁ……ご、ご用があるなら、そちらを優先して欲しいです……お暇でしたらというだけで、だから……えっと」(しどろもどろ

提督「…………だ、大丈夫だ、問題ない」

神通「! ほ、本当に……?」(パァァァァッ!

提督「う、うむ。あまりに遠い場所でなければ、なんとか、な」

提督「それで……出かけるのはいいとして、どこか希望はあるのかね?」

神通「そ、それは当日まで内緒にしておいていただけませんか?」(モジモジ

提督「(うぬ……? そ、そこはかとなく嫌な予感が)」(ゾワゾワ

虫の報せの虫<いい加減、そろそろ休ませてくんね……?

(次の提督休日)
《某レンガ造りの建物が有名な街》

《見覚えのある喫茶店》

提督「……」

神通「その、ここでしか食べられない限定のパフェがあるよ、って那珂ちゃんが」

神通「とっても美味しいんだよ、って予約までしてくれたんですよ」(ニコニコ

提督「……そ、そうか、それは…ありがたい話、だな」

神通「じゃ、じゃあ、入りますね……。す、すむません、限定パフェの予約をした者ですが……」

店員「あ、ハ~イ! お待ちしておりまし……た?」

提督「……」(キリキリ

店員「え、え~と……アレレぇ?」

神通「ど、どうかしましたか?」

店員「い、いえいえー、当店は残酷なまでに全てを受け入れますので、ご心配なく!」

神通「??」



神通「げ、限定ってどんなパフェなんでしょう……私、気になります」(ドキドキ

神通「あの、提督も気になりますよね?」(ソワソワ

提督「む……う、うむ、そうだな」

店員「お待ったせしました~! 1日3食男女ペア(意味深)限定パフェ『とらいあんぐるハートS2U』になりま~す♪」(ドンッ

とらいあんぐるハートS2U<一緒に暮らして、くれますか?


神通「ふぇ……えぇぇっ!?」

提督「………」(諦観

店員「えっと~、食べ方は……勿論、ご存知ですよね♪ では、ごゆっくり!」(ピューンッ

専用スプーン<長ァァァァイッ!! 説明不要ッッッ!!

提督「…………」

神通「あ、あの、提督……コレって、あの、その……」(オロオロ

提督「那珂君からは何も聞いてたいなかった……そうだね?」

神通「ハ……ハイ、私は何も……ほっ、本当です、信じてください……!」(半泣き

提督「いいさ、神通君は悪くない……悪く、ないんだ」(ハイライトOFF

提督「……甘味を粗末に扱うことは万死に値する。だから、我々には……コレを食する義務がある」

提督「神通君……食べようか」(覚悟完了

神通「…………ハイッ」(凛!!


<て、提督……ァ、ア~ンして……して……うぅぅっ!(悶え

<そ、そこまでする必要はないのでは……?

<ダ、ダメです……ァ、ア~ン……

<(南無三)ムグ…………味は本当に素晴らしいのだがな。じ、神通君も食べてみたまえ

<ァ…ン……本当に、美味しいです

<そ、そうか、それはよかった

<こんなに恥ずかしいと私、混乱してしまいます…

<私は今すぐこの場で、カードに封印されたい気分だよ……(赤疲労

夜、再開します
金剛大和蒼龍……他キャラもちらっと出せる予定です

【こちらを立てればあちらが立たず】

《鎮守府》食堂

文月「いくよぉ、ミラクルシンクロ・フュージョン発動ぉ! おいで~、ナチュル・ガイアストライオ! バトルするよぉ……ナチュル・ガイアストライオで弥生ちゃんにダイレクト・アタック~!」

弥生「ト、トラップ発動…デモンズ・チェーン――」

文月「えへへ~、モンスター効果発動ぉ! 手札のレベル・スティーラーを墓地に送ってトラップを無効にするね?」

弥生「ぁ……」(LP1700→0

文月「ほわぁ、文月の勝ちぃ♪」

弥生「…………うぅ~!!」(ジワ…

文月「んぅ?」

弥生「――――司令…官」(パタパタ



赤城「(連続で7回も完封されたんですもの、さすがに堪えますよね)」(目下連敗中

瑞鳳「(なかなかやるわね、文月ちゃん。でも、瑞鳳はその2歩先を行くよ)」(デュエリストの眼差し

《鎮守府》執務室

弥生「ヒック……グス……文月ちゃんに、全然…勝てないです」(グシグシ

提督「(い、いきなり執務室に飛び込んできて泣かれるのは……キツイ)」(ギリギリギリギリ…

金剛(当日秘書艦)「ホラ、机に突っ伏してないで、弥生の相談に乗ってあげるデース」

提督「う、うぬ……」

提督「ひとまず、どういうデッキを使っているのか見せてもらえるだろうか? 話はそれからだ」

弥生「は…い」

(提督、デッキ確認中・・・)

提督「(お、王様ばりのハイランダーとスタンダードを混ぜて煮詰めたようなデッキだった……)」

金剛「(あー……コレは、ウン)」

弥生「……」(ショボリ

金剛「そ、そんなにショゲてちゃダメヨ。こういうのはいろいろ試行錯誤して強くなるものなんダカラ!」

提督「しかし、このままでは弥生君がカードそのものを嫌ってしまう可能性もある」

金剛「た、確かにそれはあり得るネー」

提督「――――ひ、一つ提案があるのだが」

弥生「?」

(後日)

弥生「バトル…です。超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラで…ナチュル・エクストリオを攻撃します」

文月「う、うぅ……トラップ発動ぉ、魔法の筒――」

弥生「モンスター効果…ORUを1つ使って、スペリオル・ドーラを対象に効果発動。こ、これでトラップの効果を受け…ません」

文月「ぁ――――」(LP1200→800

弥生「ブンボーグ001で…攻撃するね?」

文月「っ……」(LP800→0

弥生「や…った♪ 司令官…勝てました」(ギュー

提督「そ、そうか……」(ナデナデ

瑞鳳「ブンボーグに列車組み込んで、とにかく超火力で叩き潰す……また事故率の高そうなものを」

提督「電池メンのある種の派生ということで、大本営から試験運用を兼ねてブンボーグを頂いたのでな。そこに少し趣味も混ぜてみたのだが……回った時の爆発力は下手をすれば私のデッキ以上になったか」

弥生「可愛くて…かっこよくて……楽しいかったです」(ニパー

提督「ああ、よかったな」(ナデナデ

文月「…………ひ…ぐすっ」(プルプル

提督「うぬ?」

文月「わぁ~~~~ん! 司令官の…ヒッ…意地悪ぅ……弥生ちゃんばっかり……」

文月「文月のこと…応援してくれなかっ……う゛うぅぅ~っ!!!」(地団駄

提督「な、何を言って……お、落ち着きたまえ文月君!」(オロオロ

文月「ふぇ~~~~ん……!!」(ダダダッ

提督「文月君!? 待ちたまえ、文月君……!」

瑞鳳「あ~、きっと文月ちゃん的に、提督が弥生ちゃんの味方をしたみたいに感じたんだねー……」

提督「そ、そんなつもりは……。私はただ、弥生君にもデュエルの楽しさを知ってもらいたかっただけで……」

蒼龍「言い訳は後でじっくり聞きますからっ、早く文月ちゃんを追いかけますよ!?」

提督「う、うむっ」(シュタタッ

弥生「ぁ…や、弥生も」(トタトタ


瑞鳳「なんだろ、いろいろ見せつけられたようなこの感じ……」(モヤモヤ

《なお、瑞鳳の呟きに賛同する艦娘が少なからずいた模様》

【極楽の長匙】その3
《鎮守府》執務室


提督「(二度と口にする機会はないだろうと思っていたパフェを食べることになるとは……)」

提督「(嘘偽りなく美味しかったと言おう……が、神通君と食べさせ合ったというのは、今思い出しても胃に来るものがある)」(ズキズキ

金剛「また青い顔してマース」

金剛「今度は何があったネー?」

提督「き、君には関係のないことだ」(アセアセ

金剛「ムッ……!」

提督「(漣君、神通君と続いたのだ、さすがにもうあそこに出向くことはないだろうが――)」

提督「(ただ、前回よりも味が向上していたのが気がかりだ。まさか次はあれ以上のモノを出すというのか……うぅむ)」(悶々

金剛『訳:まあ、アナタが何で悩んでようが関係ないんだけど……』

金剛『訳:ねえ、アナタ、明後日お休みだったでしょ? ちょっと付き合ってもらいたいトコがあるんだけど……い、いい?』

提督『訳:形ばかりの確認をされても困るのだが……。どうせコチラに拒否権はないのだろう?』

金剛『訳:フ、フフーン、よくわかってるじゃない! それじゃ、明後日の朝8時に鎮守府正門前! 遅れちゃだめだからね!?』

提督『訳:あ、ああ、わかったわかった』(嘆息

金剛「(ヤ、ヤッタ~、久しぶりのお出かけよ! とっておきのお洋服、着ていかなきゃ!!)」

提督「(どうせロクでもない用事に付き合わされるのだろうな……)」(マンネリ感

(2日後、提督休日)
《怪獣王にぶち抜かれたビルのある街》


《見覚えのある喫茶店》

提督「…………」(キリキリキリキリ…

金剛『訳:ちょっと、アナタの大好きな甘い物を食べられる場所に連れてきてあげたのに、どうして死にたそうな顔してるのよ』

提督『訳:……それはたぶん気のせいだ』

金剛『訳:そ、そう? ならいいんだけど……』

金剛「スミマセーン、限定パフェ予約してた金剛といいマ~ス!」(バーン

店員「はいは~い、心待ちにしており……まァ!?」

提督「…………」(ギリキュウキリ…!

金剛「ど、どうしたネー?」

店員「いえいえ~、私はしがない1店員……ただお客様に美味しい飲み物とお菓子をお出しするのがお仕事ですので~」

金剛「???」

提督「(本格的に死にたくなってきた)」



店員「はいよ、お待たせしました~。1日3食男女ペア(意味深)限定パフェ『とらいあんぐるハートver2.5』でーす」(デデドンッ

とらいあんぐるハートver2.5<思い出してくれますか?


店員「食べ方は、そちらの男性のお客様がよっっくご存じですので~……ごゆっくり~♪」

専用スプーン<長ァァァァイッ!! 説明不要ッッッ!!


金剛『訳:わ、わぁ~、まさかこんな形で出されるなんて思ってなかったわー』(ドキドキワクワク

提督『訳:……そうだったな、君は昔からそうやって下手な嘘で私を困らせるのが得意だったな』(暗鬱

金剛『訳:と、得意って、何もそんな言い方しなくても――――?』

提督『訳:……どうした、食べないのかね?』(アーン

提督『訳:それとも……君の方から食べさせてくれるのかね?』(フンッ

金剛『訳:えっ……えっ!?』(真っ赤

提督「(1秒でも早く食べ終えて店を出なくては……私の、私の胃がもたない!!)」(ズッキンズッキン

<ァ、ア~ン……ンム!

<少なくとも……このパフェの味は保障しょう

<ムグムグ……た、確かに提督が太鼓判を押すだけあって美味しいネー

<そうだろう……だから、もっと早く――――

<……でもさ、どうしてココのカップル限定パフェが美味しいってアナタが 知 っ て る の か し ら ?

<……………………(目逸らし

<アハハ、ねえ、何でかしら? 私にもわかるように教えてくれないかしら……ねえ?(ビッキビキ

<お、落ち着きたまえ(震え声



店員「(修羅場や沖海戦の始まりである……)」

【極楽の長匙】その4
《鎮守府》執務室


提督「(……もうしばらくパフェは食べなくていいかもしれない)」(グッタリ

提督「(機嫌を損ねた金剛にディナーまで付き合わされたせいで胃も重い)」

提督「(まったく、ヤケ酒するなんて金剛らしくもない……。部屋まで運べと言いながら、私の家でなければ許可しないと駄々まで捏ねて)」

提督「(少し疲れた……)」(うつ伏せ

大和(当日秘書艦)「(て、提督がかつてないほど疲れておられます)」

大和「(こんな時こそ、提督の大和の出番です……!!)」

大和「あ、あの、提督、ひとつご提案があるのですがよろしいでしょうか!!」(敬礼

提督「―――うぬ?」(死んだ魚のような目

(翌週、提督休日)
《破壊魔獣にもぎ取られた観覧車のある街》


《見覚えのある喫茶店》


大和「さあ、着きましたよ提督。大和が調べた結果、ココの限定パフェなら提督のお眼鏡にかなうと――」

提督「――――ゴフッ」(吐血

大和「て、提督? どうされたのですか、提督!?」

提督「だ……大丈夫だよ、問題ない」

大和「そ、そうですか? とてもそうには見えないのですが……と、とにかく……店内へ」

大和「すみません、本日予約を入れていた者ですが!」

店員「はぁ~い、お待ちしてー……うっわ、また来た」(害虫を見る目

提督「」(ゴプッ

大和「提督? しっかりしてください、提督!!」

提督「あ、ああ、すまない、寝不足で少し意識を失っていたようだ……」

店員「じゃ、席案内しますんでー、ドーゾー」

大和「ず、ずいぶんと接客態度のなってない店員さんですね……」(プンスカ

提督「いいんだ……いいんだ、君に落ち度はないのだから」(ヨロヨロ


店員「ほいよ、1日3食男女ペア(意味深)限定パフェ『とらいあんぐるハートV3』~」

店員「ごゆっくり~」

とらいあんぐるハートV3<守りたいもの、ありますか?


大和「な、何なんでしょうか、あの店員さんの態度は……!」(プンスカ

提督「(本当にそろそろ舌を噛み切ってやろうか……)」


専用スプーン<長ァァァァイッ!! 説明不要ッッッ!!

<むー……いろいろ納得いきませんが、パフェをいただきましょうか

<そう……そうだな

<で、では、提督――――アーン♪

<…………モグ

<ウフフ、こうしてると何だか提督と大和が特別な関係のようですね!

<……少し聞きたいのだが、最近大和君、何か悪い物でも食べたかね?

<? いいえ、大和はいつも通り提督の大和のつもりですが?

<(本格的に医療班に診察してもらった方がいいのだろうか……)

目標のところまで書けなかったのは無念ですが、今日はここまで
明日はいろいろあって夜は投下できないかもですが、それまでに何かしら投下する予定です

【極楽の長匙】その5
《鎮守府》執務室

提督「…………」(ドブ川の濁ったような瞳


<よく…狙って!

<くっ、こんなところで、大和は沈みません!

<ktkr! 相手の旗艦が崩れたよ! みんな、斬り込んで!!

<は、はい!!

<ちょっとヤバいかも……金剛、左舷のカバー任せたよ!

<了解ネー!


提督「(昼連撃で大和型を大破させるまでになったのか、神通君は)」

提督「(艤装によって艦娘の精神をリンクさせることで、従来では考えられない緻密かつ高速の戦闘を可能にしたのが、妖精君たちの作った艦船。適正の高さと艦娘のテンションで、同名艦でも能力に差が出るというのが実に興味深い)」(ブツブツ

提督「(……しかし、いくら適正やテンションで能力に差が出るとはいえ、戦艦勢より駆逐艦と軽巡の子たちの方が強いというのは、艦隊としてどうなのだろうか)」

提督「(これは、私程度では戦艦をまともに運用できないという証明か……そうか、そういうことなのだな)」

提督「よし、死のう」(グッ

蒼龍(当日秘書艦)「提督~、お茶淹れてきたからちょっと休憩――――って、なんで窓から飛び降りようとしてるんですか!?」(グイーッ

提督「離してくれ、蒼龍君。無能な提督は鎮守府にいてはいけないのだ」

蒼龍「だからって、こーいう浅薄な行動は止めてくださいぃぃっ!?」

蒼龍「そ、そうだ、甘いものでも食べて落ち着きましょう!」

蒼龍「ざ、雑誌で美味しいって評判のお店を見つけたんです、今度のお休みに文月ちゃんと弥生ちゃんも連れて、ね!?」

提督「む……美味しいと評判の店、か」

提督「(そういえば最近、文月君や弥生君にお出かけがしたいとねだられていたな……)」

蒼龍「どうでしょうか?」(ワクワク

提督「……私が一緒に行って楽しめるかはわからんが、君たちがそれでいいのなら」

蒼龍「やったぁ!」(ピョンピョン

九九式艦爆<ダッダ~ン! ポヨヨンポヨヨン!


提督「(艤装を着けていない時に、目の前で飛び跳ねるのは遠慮してもらいたい……)」(目逸らし

(提督休日)
《横浜沖の「特区」のありそうな街》


《見慣れた喫茶店》

蒼龍「あっ、ココです、ココ!」

提督「――――」

文月「ほわぁ、おっ出かけ、おっ出かけ~♪」(お手~手~

弥生「楽しみ…です♪」(つ~ないで~

提督「…………そう、だな」

提督「(やはりこの世に希望などないのだ)」(絶望

蒼龍「それじゃ、お店に入りましょっか♪」


店員「いらっしゃいまー……」(絶句

文月「えへへ、司令官はなに食べるんですか~?」

弥生「弥生も…司令官と同じものを」

蒼龍「あ、じゃあじゃあ私もそれにしちゃおっかな~」

提督「……では、このチョコムースを――――」

店員「あ、ごめんなさい、それ来月からなんですよ」

文月「え~」

弥生「残念…」

店員「ごめんなさいね。お詫びといっては何ですけど、ちょうど今完成した試作メニューがあるんですけど……いかがです? お安くしておきますよ」(ニッッッコリ

提督「……では、それで」

店員「はいは~い」

店員「お待たせしました! 1日3食男女ペア(意味深)限定パフェ『とらいあんぐるハートL4U(試作)』で~す」(ドドンッ

とらいあんぐるハートL4U(試作)<たいせつなもの、なんですか……?

文月「ほわぁ、おっきぃ~!」(キラキラ

弥生「すごい…です」(キラキラ

蒼龍「え、ちょ、コレって……」

提督「」(チラ


マスター「」(サムアップ



店員「スプーン、ここに置いておきますね~。じゃあ、お嬢ちゃんたち……頑張って! だって、子供には幸せになる義務があるんだから!」(激励

専用スプーン<俺が……俺たちが繋ぎとめてみせる、家族の絆をッ!!


文月「?」

弥生「??」

蒼龍「(も、もしかして私たち、周りから『そういう風』に見えちゃってる? アハハ、困っちゃうな~)」(テレテレ

提督「……とりあえず、食べようか」(ノソノソ…


<パクッ……えへへ、おいしいねぇ司令官♪

<ふ、文月君、順番は守りたまえ……

<文月ちゃん、ズルイ…です

<えへへ、ゴメンねぇ

<今度こそ弥生の番…です

<じゃあじゃ、その次は私の番だね!

<そ、蒼龍君まで……。悪いがもう私の胃が限界なので、自分で……

<――――嬉しいなぁ、嬉しいなぁ、嬉しいなぁ♪(リピート

<う……うぬぅ

<エヘヘ、美味しいね~、文月ちゃん、弥生ちゃん!

【極楽の長匙】その6
《鎮守府》執務室


提督「(辞めたい…辞めたい…辞めたい辞めたい提督辞めたい――――)」(爪ガリガリ

大井(当日秘書艦)「(こ、これまでに類を見ないほどヤバイ状態になってるわね……)」(ドン引き

大井「(大方、鎮守府通信に書いてあった『例のパフェ』絡みなんでしょうけど)」

大井「(とっかえひかえ、艦娘とパフェ食べに行った結果がコレ……チッ、ただの自業自得、同情の余地なんてないじゃない)」(イライラ

提督「う、うぅ……! 薬は……まだストックがあっただろうか」(ガサゴソ

大井「ハァ……薬は3段目の引き出しに顆粒のがあったと思いますけど? ああ、直で飲むのは止めてくださいね、今ぬるま湯持ってきますから」

提督「す、すまない、助かるよ大井君……」(グッタリ

大井「フン、業務が終わる前に倒れられたら迷惑ですから――――?」

<knock・・・knock・・・


提督「」(ビクッ

大井「(すっかり怯えちゃって……ったく、しょうがない男ね)」

大井「どちら様ですか? 今、提督はお疲れで――!」(ツカツカ


<ガチャ!

北上「やほー、提督~。大井っちもお疲れ~」(ヒラヒラ

大井「あらァ、北上さん! いらっしゃい、よく来てくれましたね!!」(掌クルー

北上「どもどもー。そろそろお昼の時間だし、たまには3人でご飯とかどうかなー、って思ってさぁ」

提督「せ、せっかく来てもらったところ悪いが、今私は食欲が……」

大井「ホントですかぁ? 嬉しいですっ!」

大井「で す よ ね 提 督 ♪」(笑っていない瞳

提督「」

北上「アハハ、まぁ、駄弁りながらお茶飲むだけでもいいからさぁ」

提督「りょ、了解した」

《鎮守府》食堂

提督「…………」(ズズ・・

北上「――それでさ、人型の深海棲艦に乗り込まれてさすがにヤバって思ったんだけどさ、救助に来た漣と神通と金剛が白兵戦でバッタバッタとなぎ倒してくれてね~」(ピーチク

大井「一応、艤装で戦えるようになってはいますけど、ホントに筆頭連中はぶっ飛んでますね。でも……北上さんにケガがなくてよかったです」(パーチク

北上「むしろ、アレは深海棲艦に同情したよ~」(ピーチク

大井「ですよねぇ~」(パーチク

提督「(……私、いる意味がないな)」

北上「私も、もうちょっとだけ白兵戦の腕を上げようかなぁ……」

北上「(そういえば、素手の戦いってこの鎮守府だと提督が一番強いんだっけ?)」(チラッ

提督「む……?」

北上「アハハ、何でもない、何でもない。ああ、そうだ、そういえば提督、知ってる?」

提督「?」

北上「最近さ~、ウチら(艦娘)の間でひそかに噂になってる甘味処があるんだけど、提督知ってる?」

北上「何でも、改良に改良を重ねて完成したパフェらしいんだけど、それがまた美味しいらしくてさぁ。ソレを食べるだけで1週間はキラキラが続くんだって」

北上「スイーツ好きとして、ウチの子たちの噂になるぐらい美味しいとなると確かめないわけにはいかないよね? だから提督、今度の休みさ――――」

提督「うわぁ……あぁぁぁぁ……!」(ガクブル

北上「ちょっ、どしたの提督? 私、一緒にパフェ食べに行こって言っただけ……」

大井「もうやめて北上さん! とっくに提督のライフは0よ!!」(羽交い絞め

北上「え゛ぇぇ~……?」


《もちろん後日、3人で例のパフェを食べる羽目になった》
※店員から【攻略王】の称号を贈られた提督、大破轟沈した模様

【必要経費だ(断言】

《鎮守府》食堂

提督「やっと使えるな……マジックカード・漏電発動」(LP200

神通「っっ!?」

提督「では、場を一掃したところでモンスターを展開させてもらう。バトルフェイズに入り、角型、燃料、業務用、充電池の順で攻撃するが、何かあるかね?」

神通「……な、何もないです」(LP8000→0

提督「フゥ……なんとか勝つことができたか」

提督「正直なところ、ここまで追い詰められるとは考えていなかった。さすがだよ、神通君」(ナデナデ

神通「へ!? あ……い、いえ、たまたま手札がよかっただけで……!」

神通「(カードで戦っている時だけ、提督がいつもより親しくしてくれるのは……嬉しい反面、複雑なものがあります)」(ドキドキ

瑞鳳「いやいや~、それでもなかなか。提督をライフを3桁まで追い込むのはできないよ、ねえ?」

提督「うむ」

神通「そうでしょうか?」

赤城「少なくとも、神通さんと同時期に始めたのに、いまだに1度も勝ててない私よりは練度が高いんじゃないかしら……」(ズゥ…ン

文月「ほわぁ、文月の勝ちぃ~」(圧勝

弥生「弥生も…勝ちました」(蹂躙

赤城「39連敗……一航戦の誇り、こんなところで失う訳には」(ハイライトOFF

提督「(メインに据えたカテゴリーの差もあるのだろうな……)」(遠い目

瑞鳳「(さすがに下級1種類だけじゃねー)」(遠い目

赤城「(今の私には鉄の意志も鋼の強さも感じられない……ですが、ここから必ず立ち上がります! 叛逆の翼を翻して、最後には提督のお相手も務められるまでの遣い手に……!)」



木曾「タイミング……? 対象を取る……取らない??」

木曾「だぁ~~~~ッ、わっかんねー……」(頭抱え

提督「鎮守府にもかなりデュエリストが増えてきた……実に喜ばしい」

瑞鳳「みんなにデッキ配った甲斐があったね、提督♪」

提督「ああ!」

神通「あの……私や赤城さんたちのデッキは全て提督から頂いたものですけど、その、もしかして高かったのではありませんか?」

赤城「そ、そういえば、カードの代金、返そうと思っていたんです。おいくらでしょうか?」

提督「い、いや、別に気にする必要は……」

赤城「そういう訳にはいきません。こうしたものは可能な限り、ちゃんとしておきませんと」

神通「わ、私もそう思います……!」

提督「し、しかしだな……」(チラッ

瑞鳳「…………」(コクリ

提督「ぬ、ぬう……」

瑞鳳「二人がそれがいいって言ってるんだから、希望通り教えてあげればいいんじゃない? 払えるかどうかは値段を教えてみればわかるんだし」

提督「それもそうだな。……その、あまり驚かずに聞いてもらいたいのだが――万円くらい、だな」

赤城「へ?」

神通「え?」

提督「あ、あまりお金の話はしたくないのだが……神通君のデッキも赤城君のデッキも、おそらく私の給料3ヶ月分ほどになるのではないかと」

瑞鳳「ちなみに、文月ちゃんと弥生ちゃんのデッキだと、試験運用中のカードの関係でさらにその2.5倍くらいになっちゃうかな~♪」(※真紅眼がウン十万の価値を持つ世界

赤城「」

神通「」

提督「これに関しては、趣味に付き合ってもらっているということで、金額のことは忘れてもらいたい。私としては、たまにデュエルしてくれるだけで十分なのでな」

赤城「(そ、そんな高額なものを頂いてただなんて)」

神通「(お給料の3ヶ月分……それって、それってもしかして――――!?)」

赤城「提督からいただいたこのデッキ、大切に使わせていただきます!」(敬礼

提督「うむ、さらなる精進を期待させてもらおう」

神通「提督……いろいろと至らぬところもありますけど、どうかよろしくお願いしますね……?」(涙ぐみ

提督「あ、ああ……?」

瑞鳳「(お給料の3ヶ月分……あ)」(察し


《これが後に起こるDies irae、その始まりの日である》

昨日は皆様、お楽しみでしたね
今日中に投下できるかわかりませんが、クリスマスネタ1つ予定しています

【聖なる夜に】
《鎮守府》母港
戦艦『大和』艦内:烹炊所

<シャンシャンシャンシャンシャン♪

大和「フンフンフ~ン♪」(料理なう

大和「今日は待ちに待ったクリスマス・イヴ……提督ももうすぐ、『大和』へ来てくださいます」

大和「フフフ、戦艦『大和』の中で提督と過ごすクリスマス、とても楽しみです!」

<Prrrr……Prrrr……

大和「!!」(ガチャッ

提督『ああ、私だが……』

大和「お待ちしておりました! パーティーの用意はほとんど終わっているので、提督は先に食堂でお待ちください」

提督『わ、わかった。みんなで持ってきた料理や酒は適当に置かせてもらうよ』

大和「はい、お願いします♪」(ガチャン

大和「……ん、みんな?」

大和「…………!」(ダッ!


大和「――――」

漣(E:特注サンタコス)「ドーモ、大和=サン。本日はお招きいただき、本当にありがとうございます」(ニヤニヤ

曙「わ、わぁ、『大和』の艦内ってこんな場所があるんだ~」(キョロキョロ

朧「さすが……上官と下士官で世界が違うとまで言われるだけあるね」(パシャーッ、パシャーッ

潮「お、朧ちゃん、勝手に撮影しちゃダメだよぉ」

雷「司令官~、お料理この辺でいーい?」

不知火「…………じゅる」

陽炎「お~い、不知火、ヨダレヨダレ」

球磨「ウマウマ……ほっぺたが落っこちちゃうクマー」

多摩「アムアム……美味であるニャ」

木曾「料理並べる端からつまみ食いすんじゃねえよっ!!」

金剛「フゥム、同じ戦艦でも内装にこれだけの差があるのネ」

伊勢「圧巻だよね~」

神通「あ、あの、提督、間宮さんからケーキ預かって――きゃっ!?」

文月「ほわぁ、ケ~キッ、ケ~キ♪」(クールクル

弥生「ケーキ…好き、です」(クールクル

蒼龍「こらぁ、文月ちゃんも弥生ちゃんも神通さんの邪魔しないの」

川内「お酒もたっくさん持ってきたよ~!」

吹雪「ハヒィ……お、重っ」(ヨロヨロ

那珂「えっとぉ、カラオケの機械はどこに繋げばいいのかなぁ?」

満潮(E:サンタ帽子)「ったく、いくらクリスマスだからってこの鎮守府、浮かれすぎじゃないかしら」(キラキラソワソワ

敷波「(オマエモナー)」

綾波「(満潮ちゃん、クリスマスカード貰ってからずっと楽しみにしてましたもんね)」

青葉「おっ、いい表情見~っけ、です♪」

衣笠「好き勝手撮ってたら、また怒られるよ~?」

イムヤ「(さすがにパーティーに水着はキッツイかなぁ……)」

<ワイワイ

<ガヤガヤ

大和「わかってました、ええ、わかってましたとも、こうなるって」(ガックシ

大和「(冷静に考えれば、提督がみんなのことを放置して、大和とだけクリスマスパーティーしてくださるはずがなかったのです……)」

提督「や、大和君、どうかしたのかね?」

大和「いえ……提督は本当に優しいお方ですね」(ニコォ…

提督「???」

漣「(さすがにちょび~っとだけかわいそうな気もしますねー)」

神通「(最近、大和さんの様子がおかしいのですが、何かあったんでしょうか?)」(ヒソ

金剛「(おかしいというか、マトモになったというか……デース)」(コソ

蒼龍「(アハハ、酷い言われようだなぁ)」

大和「うぅ、こうなったらヤケです……。みなさん、今日は大和が全力で腕を振るった料理をお出しするので、目一杯楽しんでいってくださいね!!」

<オォーーーーーーー♪

<ニャー! クマー!! …き、きそー!

<よぉし、那珂ちゃんセンター、歌います!!

<メリークリスマーーース!

<メリクリ、メリクリ~♪

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

那智「やあ、司令官! 飲んでるか?」(ベロベロ~

提督「あ、ああ、それなりにな。那智君の方は……だいぶ飲んでいるようだな」

那智「なんの、お楽しみはこれからだ! さすがは大戦艦『大和』、いい酒がたくさん用意されているな!」(カンラカンラ

提督「そ、そうか、今日のパーティーを開いてくれた大和君には礼をしなくてはな」

那智「お礼、お礼か……ハハハ、それなら私にいい案があるぞ」

提督「な、なんだね?」

那智「うむっ! 後輩の重巡洋艦の艦娘に聞いたのだがな、なんでも21時から2時までの間に、『少しの間、二人きりになりたい』と人のいない船室に誘―――」

熊野「そこまででしてよ!」(ゲシッ

那智「んぉっ!?」

熊野「この酔っ払いは……! な、なに、堂々とえっちぃ話をしてるんですの!?」

那智「む、何がえっちぃんだ? 私はただ、鈴谷に教えられた『聖なる六時間』とやらを楽しむための手順を――」

熊野「とぉぉ↑おう↓」(腹パン

那智「」(ガクッ

熊野「ハァ……ハァ……もしかしてと思ったら、案の定、奴の仕業でしたわ! 重巡の品格を損なわないでいただきたいわ、まったく……!」(ブツブツ

提督「……だ、大丈夫かね?」(オソルオソル

熊野「ヒッ!? コホンッ……も、もちろん平気ですとも」(ジリジリ

提督「私が聞いたのは那智君……い、いや、そうか、平気ならよいのだ」(ジリジリ

提督「パ、パーティー、楽しんでいるかね?」

熊本「え、ええ、もちろんですとも。ててっ、提督もパーティーを楽しんでましてっ?」

提督「う、うむ。大和君のお陰でみんなも楽しんでくれているようだ」

<提督~、提督もこっちで飲もうよ~!

熊野「……呼ばれてるみたいですわよ?」

提督「う、うむ、どうやら早いペースで飲みすぎたようなので、私は少し手洗いへ行かせていただく」(そそくさ

<あ、逃げたっ!? 逃がすなっ、追いかけろー!

提督「ぬう……!」(ダッ



熊野「ふぅ……私が言うのもアレですが、マジでコミュニケーション能力が欠落してますわね」(ヤレヤレ

熊野「あら?」

??「提督~? コノ料理オイシイゾー、提督~?」(キョロキョロ

熊野「ハァ……提督でしたら、あっちの扉から出て行きましたわ」(指差し

??「ソウカ、アリガトー♪」(タタタッ

熊野「どういたしまして」(ニッコリ

熊野「……変わった鎮守府だと聞いてはいましたが、本当に驚きですわ」

熊野「まさかーー深海棲艦が仲間として暮らしているだなんて」

??「ヨーシ、提督ツーカマーエタ~♪」(ダキッ

提督「ぬおっ!?」

提督「う、後ろから抱きついてくるのはやめてくれと言ったはずなのだがな…………レ級」

レ級「エヘヘ、ソーダッケ?」(引っ付き

提督「そうだ。……わ、私に何か用かね?」

レ級「ソウソウ! オイシイ料理発見シタカラ、提督ニ教エテアゲタカッタンダ」

レ級「ローストビーフッテ言ッテナ、大和ガナ、渾身ノ一品ダカラ絶対ニ提督ニ食ベテホシイッテ!」(グイグイ

提督「あ、あまり強く引っ張らないでほしい」

レ級「早ク戻ラナイト、球磨トカ多摩トカ川内タチニ全部食ベラレチャウダロー」(ニッコニコ

提督「わ、わかった戻る、戻るから……」

レ級「ホントカ~? ……ジャア、手ツナイデイコ♪」

提督「むう……し、仕方あるまい」

レ級「提督ガ迷子ニナッタラカワイソウダカラネ!」

提督「い、いくら『大和』が広いとはいえ、さすがにその可能性は低いと思うが……」

レ級「ソーヤッテ慢心シテルト時ガ一番危ナイッテ赤城ガ言ッテタカラ、チャント手ヲ繋グノ!」(ギュー

提督「…………やれやれ」(キュッ

レ級「エヘヘヘ、コレデ独リボッチジャナイヨ。ヨカッタネ、提督♪」

提督「独りぼっち……か」(フッ

レ級「ムム?」

提督「昔の私なら、そうなれることを、きっと心の底から喜んでいたのだろうな」

レ級「……今ハ違ウノ?」


提督「……どう、なのだろうな。いまだに、みんなが側にいることは逃げ出したいほど苦しいのだが」

提督「その半分、い、いや、三分の一……四分の一くらいか? と、とにかく、そのくらいには、みんながいてくれることを嬉しいと思う自分がいるのも確かで」

提督「そして……こんなことを考えるのは、提督として失格だと理解はしているのだが……」(深呼吸






提督「…………い、いつか、戦いが終わって……静かになった海を、一緒に守ってくれれば…と」(ゴニョゴニョ

レ級「アハハッ、提督、耳真ッ赤~!」

提督「うぬ……じ、自分でも、虫のいい願いだとはわかっているさ」(顔押さえ

レ級「……大丈夫ダヨー」(手放し

提督「む……」

レ級「提督ガ望メバ、キットミンナ一緒ニイテクレルカラ」(スタスタ…

提督「レ、レ級、どこへ行くのだ……?」




レ級「ダカラ……頑張ッテネ!」(ピースサイン




提督「レ……級…………………………ぬ、ぬう?」(ムクリ

提督「………………?」(キョロキョロ



<う~、もう飲めないよぉ、祥鳳姉ぇ……

<ダメよ瑞鳳……まだお酒のお代わりはたっくさん……ムニャムニャ

<ギボヂワルィー……

<お腹がはち切れそうクマ~

<み、水……


提督「…………いつの間にか眠っていた、のか」

提督「……………………」


(提督、回想中・・・)


提督「……………う、うぐぅ」(顔押さえ

漣「あれ、起きたんですかご主人様?」

提督「」(ビクッ

漣「もうちょっと寝ててくださってよかったのに……。まあいいか、もうじき、神通さんとか金剛さんとか大和さんがお雑炊持ってきてくれますから………」

提督「う……うぅ……」(ブルブル

漣「あ、もしかして気分悪い? 待っててください、すーぐバケツ持ってきますから……!」

提督「ち、違う、別に気分が悪いわけではないから……」

提督「…………とりあえず、そっとしておいてくれないか?」(真っ赤っか

漣「は、はあ…………?」


<何があったか知りませんけど……お茶、飲みます?

<…………い、いただこう

鎮守府のクリスマスネタ終了。もう少し思いついたら、何か投下予定
どうしてこうなった

【聖なる夜に(裏)】

《鎮守府》母港
戦艦『大和』艦内:パーティー会場


瑞鶴「くはぁ~、料理もお酒も美味しくて最高ー♪」

加賀「後さき考えずに飲んで潰れるのだけは勘弁してちょうだいね?」

瑞鶴「ら~いじょうぶ、らいじょうぶですって~♪」(ヘラヘラ

加賀「(ダメだこの子、早くなんとかしないと)」

<ほら、完全に潰れる前にお水を飲んで

<ウェ~~~~イwww

<……身ぐるみ剥いで外に放り出してやろうかしら(イラッ

大鳳「あ、あの、加賀さんを止めなくてもいいんでしょうか?」

赤城「いいんじゃないかしら。あの二人、ああ見えて仲良しさんですから」

大鳳「仲……良し…?」

赤城「ええ。本当に嫌いな人に対しては、加賀さんは徹底的に無視を決め込むタイプですし」

赤城「最近は練度が上がったせいか、相手してて退屈しないって言ってましたよ?」(クスクス

大鳳「(そういえば瑞鶴さんも、『私が相手してあげなきゃ、赤城さん以外友達のいないボッチ街道まっしぐらだし~』とか言ってましたね……)」

大鳳「なんだ、ただの似た者同士ですか」

赤城「シー、二人の前でうっかりそんなこと言ったら、演習で焼き鳥にされちゃうわよ?」

大鳳「き、気をつけます」




不知火「」(キョロキョロ

陽炎「んぁ~? ヒック……なぁに、どしたの?」

不知火「追加の間宮さんケーキの輸送任務途中です」(ドヤァ

陽炎「あ~ぁ~、なるほど~、司令に直接手渡ししたいってわけねぇ……ふわ…ぁ」(グテー

不知火「む、陽炎、こんなところに寝転がらないでください。他に方の邪魔になりますし、風邪をひいてしまいます」

陽炎「わぁかってる、わぁかってるってばぁ~…………すぴ~」

不知火「……まったく、仕方がないですね」

不知火「毛布、大和さんにお願いすれば借りられるでしょうか」(トコトコ

伊勢「いやぁ、楽しいねー」

衣笠「ホント、ホント。衣笠さん、艦娘になってからこういうパーティー久しぶりだから、テンション上がりっぱなしだよー」

伊勢「何だかんだで、戦闘が落ち着いたのって最近だもんね」

衣笠「それもこれも、いろんな鎮守府の提督さんと艦娘たちの頑張りあってのものだね!」

伊勢「そうだねー」

伊勢「……このまま戦いが終わったら、こうやってみんなでドンチャン騒ぎすることもなくなるのかなぁ」(しみじみ

衣笠「……どうなんだろうねぇ、ウチの提督さんだからねー」

衣笠「平和になったら、真っ先に退役しちゃうイメージあるけど」(ちびちび…

伊勢「うーん、一ミリたりとも否定できないなぁ」(ちびちび…

伊勢「……そういえば、青葉は?」

衣笠「なんか、『みんなが青葉に撮られたがってます!』って、カメラ片手に走っていっちゃった」


青葉「~♪」(パシャパシャッ

青葉「ンフフー、みんないい表情してますねー」

青葉「……おや?」


那智「だからな、本当にあの子はいい子なんだ。気立てはいいし、家庭的だし、スタイルもいい……私たち姉妹も、それはもう大切に、大切に育てたわけだから、それも当然のことなんだが」(ドヤァ

熊野「そうでしたの……」

那智「だからな……おい、聞いているのか貴様?」(肩組み

提督「ええ、聞いてますとも」

那智「悪い虫がつかないよう、蝶よ花よで育てたせいか、男性恐怖症の気もあるあの羽黒が! 手紙で『優しい人です』、『とてもいい人です』と書いているんだぞ……? これはもう、黒だ……真っ黒だ!」

那智「だからな、私にだけこっそり教えてくれないか。司令官と羽黒はどこまで進んでるんだ? ああ、ちなみに婚前交渉なんてしてたら……」

那智「…………私は『貴様』を殺してしまうかもしれんぞ」(うろんな眼差し

熊野「いい加減、酔いをさましやがれですの、この酔っぱらい」(寸勁!

那智「にゃちん!?」(カクンッ

熊野「まったく、このレディを男と見間違えるだなんて失礼しちゃいますわ」(クピクピ

青葉「(青葉、レディは人の顎に寸勁なんて打ち込まないと思うなぁ)」

青葉「それで、当の司令官はどちらにいらっしゃるのでしょーか?」(キョロキョロ

提督「う、うぅ……ん」(酔い潰れ

青葉「ああ、いましたいました。珍しいものを見ましたねー、司令官がお酒で潰れてるところなんて」

青葉「普段はお酒の前に人付き合いで潰れてますし…………おや?」

提督「…………ぅ……した」(ボソボソ

青葉「寝言、ですかねぇ?」(ICレコーダーON

青葉「(こーいうのって意外と当人が把握してない本音が出たりしますし、ちょっとだけ、ちょっと録音するだけですから~♪)」


提督「……提督…失格だと理解はしているのだが……」





提督「…………いつか、戦いが終わって……静かになった海を、一緒に守ってくれれば…と」(ニコ…

青葉「」

提督「む……レ…きゅ…………?」(ゴロン

青葉「」(ICレコーダーOFF

青葉「…………どうしましょうか」(ゴクリ

青葉「青葉、クリスマスの奇跡に遭遇しちゃったみたいです」

青葉「これは後でディスクに焼き増ししないといけません(断言)」

青葉「まさかの司令官からの一緒にいたい宣言……コレ、ちょっとした46㎝砲レベルの威力がありますよ」(キラキラ


<いたいた~。おーい、おぉーい、青葉もこっちで飲もうよ~♪

青葉「ハーイ、今行きまーす!」

青葉「青葉、今日はたくさん飲めちゃいそうだなぁ♪」

<どしたの、何かいいことあった?

<フッフッフ、それはサンタさんからのクリスマスプレゼントをお楽しみに♪


《後日、厳選な抽選の結果、提督の貴重なデレvoiceを聞き、艤装のレベル上限を外す艦娘が数名出現した模様》


※一部、事実関係を否定する艦娘を確認。引き続き調査を行われたし by大本営の偉い人

【深海より愛を込めて】

《???》海岸

<ざわわ……ざわわ……

北方棲姫(クリスマス仕様)「…………」(じーーーー

離島棲鬼「コンナトコロニイタノネ、北方棲姫」

北方棲姫「……」(チラ

北方棲姫「…………」(じーーーー

離島棲鬼「ソンナニ水平線ノ向コウガ気ニナル?」(クスクス

北方棲姫「ン…」(フルフル

離島棲鬼「違ウノ? ジャア、ナニガ気ニナルノカシラ?」

北方棲姫「会イタイ」

北方棲姫「パパ……パパニ会イタイ」(グスッ

離島棲鬼「ソウ……」

離島棲鬼「大丈夫ヨ、北方棲姫ガイイ子ニシテレバ、スグニ会イニ来テクレルワ……キット、ネ」(ナデナデ

北方棲姫「ワカッタ、イイ子ニスル」(ムンッ

離島棲鬼「サ、ソロソロ中間棲姫ガ隠シ芸ノ『艦載機航空ショー』ガ始マルワ、ミンナノトコロニ戻リマショウ」

北方棲姫「艦載機…スキ」

北方棲姫「~♪」(パタパタ



離島棲鬼「ウフフ、イイ子ネ。キット、パパモ喜ンデクレルワ」

離島棲鬼「……ネエ、パパ?」(ニマァ

君にこのネタ(シリアス)は似合わない…(不審者感)
デイリーの資材稼ぎが終わったのでまったり書いていきます

【もういくつ寝ると】

《鎮守府》執務室

漣「ほいさっさー! ご主人様~、鎮守府の居住区大掃除、無事終了しました!」

提督「う、うむ、普段から掃除するよう言っていたせいか、思ったよりも早く終わったな」

漣「ですねー。あ、ご主人様、執務室のお掃除も終わったんですよね? でしたらー、伊良湖さんがぜんざい持ってきてくれてますから、食堂――」

提督「何をしているのだね、早く食堂へ向かおうではないか」(キラキラ

漣「もう扉の前にいる!? はっや!」



《鎮守府》食堂

吹雪「う~、あったかー、生き返る~♪」

球磨「グ、グマ……も゛、餅が喉に……」(ピクピクッ

木曾「うおぉい!? しっかりしろ球磨姉ぇ!!」

多摩「まだ慌てる時間じゃない。さっさと掃除機取ってくるニャ!」


<ざわざわ……

提督「」(クルッ

漣「ハイ、ストーップ。人が多いからって帰ろうとしないでくださ~い」(ズルズル

提督「む、むう」(ジタバタ



北上level99(102)「お、提督じゃ~ん、こっち席空いてるよ~。ね、大井っちぃ?」

大井level99(121)「はぁっ? な、何で私に確認取るんですか、北上さん?」(キラキラ


文月「司令官、司令官~、栗ぜんざい美味しいよぉ~♪」(手フリフリ

弥生「お餅…ミョ、ミョ~ン」(テレ

蒼龍level99(111)「弥生ちゃん~、食べ物で遊んじゃダメだよー。提督、文月ちゃんと弥生ちゃんが一緒に食べたいんですって♪」


赤城level99(103)「……ごちそうさまでした」

大鳳「もう食べないんですか、赤城さん?」

瑞鳳level00(103)「まだお代わり1回しかしてないのに、ねえ?」

赤城「も、もうすぐお夕飯ですから」

祥鳳「……」(チラ

加賀「……」(フルフル

祥鳳「(もしかして、本人が気づいていないパターンですか)」

加賀「(あくまで赤城さんの中では尊敬すべき上官なの……今後どうなるかは不明だけれど)」

瑞鶴「? アハハ、ぜんざい美味しい~! おかわりー♪」

金剛level99(127)「Hey、提督ゥ~! ぜんざいを食べるなら、特別にcoffee淹れてあげてもいいデース♪」(※和菓子にコーヒーはよく合う

大和level99(128)「こちらに席が空いていますよ、提督!」(キラキラ

不知火level99(108)「し、司令、お餅と栗の甘露煮、どちらを食べますか!? りょ、両方ですか? 両方ですね!?」

陽炎「だから落ち着きなさいって、アンタ」


曙level99(101)「フ、フン、いつまでも入り口に突っ立ってないで好きな席に座れば!?」(ヨジヨジ

朧「(突き放しながら席を空ける……ツンデレの鏡)」

潮「(改二になったのに性能で勝ってなさそうなのはなんでかなぁ)」


川内「おーい、提督、コッチコッチ~!」

那珂「えっとぉ、神通ちゃんが~、提督と一緒にぜんざい食べたいな~って♪」

神通level99(130)「せ、川内姉さん!? 那珂ちゃんも、て、提督に迷惑かけないで……!」(アタフタ



提督「……先日のクリスマスパーティーから、みんなが妙に優しいというか、鎮守府が全体的にキラキラしているのだが、何か知らないかね?」

漣level99(130)「う~ん、残念ながら漣には心当たりありませんね~」

提督「そ、そうか……」

漣「まあまあ。細かいことは置いといて、ぜんざい食べましょ、ご主人様♪」

提督「う、うむ」


(提督、ぜんざい堪能中・・・)


提督「むぐむぐ……」(キラキラ

漣「そーいえば、ご主人様?」

提督「む?」

漣「最近は深海棲艦の連中もぱったり姿を見せなくなったせいで、漣たち全体的に暇してて、大本営から直々に許可が出て、結構長めの冬休みをいただけちゃうわけですがー……」




漣「――――冬休み、ご主人様は何して過ごされるご予定で?」

<シ~~~~~~~ン……


提督「(きゅ、急に辺りが水を打ったように)」(キョロ

提督「何をして過ごすと言われても……そ、そうだな」

提督「実家の者にも言われているし――――数年ぶりに実家に帰ってみようかと」


<――――――!!!!!!!?(ざわ…



提督「な、なんだ、どうした?」

漣「え、え~っと、ご主人様ァ? その帰省って……お一人様限定だったりします? 最近は物騒な世の中ですし、た、旅は道連れ世は情けってことで護衛の一人、二人は必要だったりしません?」

提督「む……た、確かに漣君の言うことにも一理ある、か」

提督「(まあ、地元には有名な温泉地もある……。そちらの観光を希望する子が多いなら、実家経由で融通を利かせることも可能だろう)」

提督「――――な、なんだったら、予定のある者は観光を兼ねて一緒に地元まで来るかね?」

漣「ふぁっ!?」

提督「護衛のためだけに帰省に付き合わせるというのも悪いのでな。な、なに、宿代なら心配ない、家の者に頼んで融通を利かせるし……最悪の場合、実家の客間を使わせてもらえるよう頼んで――」

漣「k……ktkrぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」

提督「!?」(ビクッ!


<い、いいのね? 男に二言はないわヨ!?

<提督のご実家……体が火照ってきてしまいました…

<(提督の)お父さんとお母さんに会うの久しぶりだなぁ

<よ~し、提督の実家に遊びに行く人、この指と~まれ~

<ハーイ!!



提督「(どういうことだろう……致命的な間違いを犯した気がする)」(キリキリ…

>提督「――――な、なんだったら、予定のある者は観光を兼ねて一緒に地元まで来るかね?」
→提督「――――な、なんだったら、予定の合う者は観光を兼ねて一緒に地元まで来るかね?」
でお願いします

このスレでのレベルはどこかの人型決戦兵器みたく艤装とのリンク具合。高いほど細かく、精密に艦船を操れる的な脳内設定
残りの前スレ安価(瑞鶴カッコカリ、love勢事故キス、伊勢と食べ歩き、北上とスイーツ廻り尾行、金剛休日)をいくつか消費した後、実家訪問ネタ開始

【ケッコンカッコカリしりーず】瑞鶴編


瑞鶴「翔鶴姉がケッコンカッコカリしちゃいました……」

提督「お……おめでとう?」

瑞鶴「どこの馬の骨とも知れない提督に翔鶴姉、取られたぁ~……」(メソメソ

瑞鶴「翔鶴姉も翔鶴姉で『瑞鶴にもイイ人が早く見つかるといいわね』、とか言ってくるし……」

瑞鶴「うぅー、こうなったら翔鶴姉がビックリするくらい優しくてかっこいい人、掴まえてやる~」

瑞鶴「…………って、ん?」

提督「な、なんだね?」

瑞鶴「ぃ……い……」

瑞鶴「いたぁー!!」

提督「!?」


※その後、なんやかやして瑞鶴が提督をGETした


(提督、瑞鶴、休日)
《鎮守府》提督宅

瑞鶴「フンフフンフ~ン♪」(掃除なう

瑞鶴「よぅっし、お掃除終了! それじゃ、そろそろお昼の準備…………」

漣「…………」(つー


漣「まるでなってないですねぇ」(埃ふぅっ

瑞鶴「…………」

瑞鶴「あ、あのー、何で漣さんがウチにいらっしゃるんでしょーか?」

漣「アハハ、ちょーっとご主人様に今度の海域攻略の相談をー、ね?」(澄んだ金色の眼

瑞鶴「あ、ハイ……」(ゾクッ



瑞鶴「(や、やっと漣さん帰ってくれた……怖かったぁ)」

瑞鶴「はーい、提督さん、ご飯できたわよ!」

提督「そ、そうか、ありがとう」

瑞鶴「フッフッフ、今日のお昼は美味しい、美味しい、瑞鶴特製カレー(市販ルー)……」

<ピンポーン

提督「ら、来客のようだな」

瑞鶴「ムー、ご飯時に一体誰よまったく……」


瑞鶴「はいはーい、どちら様ー?」(ガチャー

大和「ごめんなさい、こんな時間に」

瑞鶴「あれ、大和さん? どしたんですか、急に」

大和「いえ……少し料理を作りすぎたのでお裾分けに」(ドドン

大和「お口に合うかわかりませんけど、大和特製牛タンカレー、提督と一緒に食べてください♪」(目が笑ってない

瑞鶴「……わ、わーい、ありがとうございまーす」(ブルッ

瑞鶴「(牛タンカレー、ほっぺたが落ちちゃうくらい美味でした)」

瑞鶴「し、市販のルーで作ったカレーだって美味しいし……!」(ぐぬぬ

瑞鶴「ハァ……提督さんとケッコンカッコカリしてから、やけに人が訪ねてくるようになったなぁ」(チラッ

金剛「HEY、提督ゥ! いいお茶の葉が手に入ったからteatimeに招待しに来たネー」

提督「む、そ、それは……」

金剛「遠慮しないで! お茶菓子は間宮さんの焼き菓子を用意してるんダカラ!」(グイグイ

提督「わ、わかった、わかったから引っ張らないでくれ……!」

金剛「じゃあ瑞鶴ゥ、ちょっと提督借りて行きマース♪」

瑞鶴「あ、ちゃんと返してくださいよ~? なーんちゃって……♪」

金剛「…………」(ジロッ

瑞鶴「こ、金剛さん……?」(タジ…

金剛「No problem! 死ぬまで借りるだけデース」(ズルズルズル

提督「ぬ、ぬおぉぉ!?」(ジタバタ

瑞鶴「(ちょっと漏れちゃうかと思った……)」



提督「……なんとか…夕飯までには帰ってこれたか」(ヨロ…

瑞鶴「えーっと、お疲れ様。ね、ねえ提督さん、今日夕飯の後さ………や…夜戦とか、どう……」(ゴニョゴニョ

<ピンポーン

瑞鶴「…………はーい」(ガチャ

蒼龍「こんばんわー!」(ニコニコ

文月「瑞鶴ちゃん、こんばんわー!」

弥生「こんばん…わ」

瑞鶴「えと、蒼龍さんに文月ちゃん、それに弥生ちゃんまで……どしたの?」

蒼龍「いやぁ、急にお邪魔しちゃって。どうしても、文月ちゃんと弥生ちゃんが提督とご飯食べたいって聞いてくれなくて……」

蒼龍「あ、ちゃーんとみんなで食べられるように料理、作ってきたから安心してね!」(ウインク

文月「わぁい、司令官、司令官~♪」

弥生「デッキの構築…一緒に考えましょう♪」

提督「う、うむ、わかったから二人で膝の上に乗るのは……」


蒼龍「ウフフ、ごめんなさい。文月ちゃんも弥生ちゃんも、提督のこと大好きだから……ね?」(ニィ…

瑞鶴「……そ、そうなんだー」(ゴクリ

提督「じ、神通君? こんな時間にどうして……か、体も冷えきっているではないか……」

神通「ごめんなさい、提督……どうしても提督にお会いしたくて……来て、しまいました」(ニコ…

提督「と、とにかく中に入りたまえ。瑞鶴君は寝ているが、温かい飲み物ぐらいは出してあげられ……!?」

神通「……」(ギュッ…

提督「神通君……な、何を…………い、いけない、私には瑞鶴君が…」

神通「もう……無理なんです、これ以上耐えるなんて……」(ポロポロ

提督「じ、神通君……」

神通「一度だけで構いませんから……どうか、どうか情けを……」




加賀「…………とまあ、あなたが半ば強引に提督とケッコンカッコカリしたせいで、鎮守府でシュラバヤ沖海戦が」

瑞鶴(新婚カッコカリ)「ア、アハハー、いくら提督さんが人気者でも、それはさすがに……」

加賀「甘いわね。ただでさえ求めていたものが、ポッと出の小娘に浚われたのよ?」

加賀「…………そうしたら、どんな手を使ってでも奪い返したくなるに決まってるじゃない」

瑞鶴「そ、そんな……」(涙目

加賀「(まあ、これはお昼のドラマの受け売りだけれど」(ケロッ

瑞鶴「加~賀~さ~ん~!?」

加賀「……さすがにたちが悪かったわね」(目逸らし

瑞鶴「ったく、ただでさえポーカーフェイスなんだから止めてくださいよ」(安堵

加賀「……そういえば今日、提督はどうされたの?」

瑞鶴「久しぶりに体動かしたいから、って修練場に行ってますけど?」

加賀「そういえば、赤城さん……今日はやけにおめかしして弓の稽古に出掛けたけど、まさか」(口押さえ

瑞鶴「…………」(ガタッ

<て、提督さんが浮気なんてするわけないけど、念のため、念のため様子見てきますぅーーーっ!(ダダダダッ



加賀「……ハァ、やっと帰ってくれたわ」

加賀「(提督と一緒にいないと寂しいから、って毎回、私に惚気話を聞かせに来るのは勘弁してもらいたうものね)」(食傷

無力な(イチャラブネタを浮かべられない)私を許してください…
love勢事故キスやったら実家ネタ開始します
運動会ネタは……次スレになりそう

【事故キス(故意)】

1:漣の場合
旬彩《鳳翔》

漣「アッハハハ! お酒のお代わりktkr♪」

提督「さ、漣君、酒はもうその辺に……」

漣「なんのぉ、まだまだ~」

漣「こーしてご主人様と差しで飲むなんてホンッッッット~に久しぶりですから……今日はとことん付き合ってあただきますよ~」

提督「」

鳳翔「あらあら、とってもはしゃいでるわね漣ちゃん。はい、追加の厚揚げの餡掛け」(コトッ

提督「む、むう……」

漣「おつまみキタコレ! ンッマァ~♪」


(2時間後)

《鎮守府》提督宅
(寝室)

漣「んぁ~……ふにぃ♪」(ベロベロン

提督「ぬ、く……着いたぞ、漣君」(ヨタヨタ

漣「んむ~……ご苦労様であります、ご主人様ァ~」(敬礼

提督「そ、そう思うなら、酒は一人で歩けるぐらいに留めてくれたまえ……」

提督「と、とりあえず私は水を取ってくるから、ベッドで横になっていたまえ」

漣「う~……クフフフ、てやや~♪」(腕ハグッ!

提督「ぐあっ!?」(ドサッ

漣「キャー♪」(バタッ

ベッド<来いっ、俺が受け止めてやる!

提督「さ、漣君、何をするのだ。悪ふざけにしても、少々羽目を外し過ぎでは……!」

漣「ンフフ~……チュッ♪」(ズキューン

提督「むぶっ!?」

漣「んッ……ふ……チュプ…………ハ…ン…」

提督「」

漣(真っ赤)「ぷはー…………キャハー、やったぁ! さすが漣ッ、みんなにできないことを平然とやってのける! そこに痺れるっ、憧れるぅ~!!」(ジタバタ

漣「…………あ、ヤバ、意識飛びそ…」

漣「……すやぁ」

提督「」

漣「ウェヒヒ……ご主人様ぁ、もちょっと……漣に構ってくれていい…………むぅ、無視かよっ」(ゴロンッ

提督「」(唇擦り

提督「ぬ…………ぬうぅ」(悶絶


(翌朝)

漣「」(土下座

漣「さ、漣、昨晩は……その、ご主人様に、と、とんでもないことをしでかしてしまい……嬉しい反面、穴があったら入りたいと言いますかー……」

提督「さ、漣君、顔を上げてくれ……」

漣「はぅぅぅ……」(羞恥

提督「アレは……漣君も相当、酔っていたから起きたことで……そ、そう、言うなれば事故という奴だ」

漣「」(ピクッ

提督「むしろ謝るべきは、不意を衝かれたとはいえ回避してあげられなかった私で……」

漣「回…避」(ピクピクッ

提督「なかなかに難しいことだとは思うが、私と口づけをしてしまったなどという不快な記憶は1日でも早く消去してしまうのが……」

漣「えっとぉ、ご主人様~?」

提督「うぬ……?」

漣「あんまりチキンしてるとぶっ飛ばしますよ♪」

提督「」


<いくら酔ってるからって、好きでもない男性にキスするよーなビッチじゃないんですよぉ……(ガッシ!

<ぬう!?

<ご主人様がッ! 惚れるまでッ!! キスするのをやめない!!!


《この後、無茶苦茶(花京院風に)レロレロレロレロされた》

短いですが今日はここまで。もちろんifルートなので、少しえっちぃです
明日は聖戦なので、他love勢は遅くなりそうです

【事故キス(故意)】

1:神通の場合
旬彩《鳳翔》

那珂「キャハハ、神通ちゃんお顔真っ赤~♪」

神通「う、うぅん……まだ。この神通、まだ潰れません……もう一杯くらい!」

川内「よぉし、その調子だー!」

提督「じ、神通君、酒にあまり強くないのだからその辺に……。那珂君と川内君も、こういう飲ませ方はやめたまえよ」(オロオロ

鳳翔「ま、まあ、本当に辛くなりそうなら提督が止めてあげてくださいな」

提督「む、むう」

鳳翔「(それに辛くなりそうといっても、神通ちゃん、まだ……お猪口で5杯目ですし)」


(1時間後)

神通「……はぁ、美味しいですね提督」(ぽやぁ~

提督「あ、あまり無理をしてはいけないぞ……」

神通「はい……う、うぅん」(体預け

神通「すみません……少し、眠…………くぅ」

提督「」

那珂「神通ちゃんってば、大っ胆~!」

川内「ヒューヒュー! アチチのチーだねー」

提督「き、君たちは小学生かね……」

鳳翔「神通ちゃんも潰れてしまいましたし……あの、提督、そろそろ店じまいの方を……」

提督「む、も、もうそんな時間か……。すまなかったな、鳳翔君」

提督「で、では、那珂君、川内君、ここの支払いは私がしておくので、君たちは……」

川内「皆まで言わなくていいって、提督~」(ガタッ

那珂「軽巡洋艦 那珂! 空気読んでお先に失礼しまァ~す、キャハ♪」(ガタタッ

提督「ま、待ちたまえ、神通君も連れて帰って……!」


<よーし那珂~、宿舎に戻ったら飲み直しだー!

<え~、お肌荒れちゃうなぁ……


提督「…………」

神通「ん……ぅ」(むにゃむにゃ

提督「ほ、鳳翔君、申し訳ないのだが神通君を座敷で休ませて……」

鳳翔「あ、じゃあ片付け始めますので、お気をつけて」(ニッコリ

提督「(望みが断たれた……)」

《鎮守府》提督宅
(寝室)

提督「……っ、く……や、やっと……着いた」(カタカタ

神通「ぅ…………提、督?」(ポケー

提督「む、め、目が覚めたかね。すまない、宿舎の部屋まで運びたかったのだが、玄関が施錠されていてな、仕方なく……」(赤疲労

神通「ここ……提督のお家、ですか……」(ぽややぁ~

提督「う、うむ」

提督「少し横になっていたまえ。今、温かい飲み物を作って……」

神通「……」(ぐいっ

提督「ぬお……!?」

ベッド<シャア! どしたァ、かかってこいオラァ!!


提督「じ、神通君、急に引っ張るのはやめてくれないか…………神通君?」

神通「提督……私、少し飲みすぎちゃったみたいです……」(潤んだ瞳

提督「じ、神通君、何のつもり……ま、待ちたま……!?」

神通「ン…………提督……チュ……クチュ」(頭押さえ

提督「む、うぶ……むむぅ……!?」(ジタバタ

神通「ちゅる……ハァ……ンンッ、んうッ…!」

神通「じゅる………コクっ…」(嚥下

提督「………ぁ…」

神通「提督……神通は本気…ですよ」(艶笑


<神通…君

<ぁ……♪


《この後、しめやかに上下した。そして激しく前後した。さらに艶かしく上下されて……情熱的に上下した。》


(翌朝)

提督「…………」(茫然自失

提督「……」(チラッ

神通「クゥ……スゥ……」(腕枕

提督「(この夢、長いな)」(ハイライトOFF


《なお、逃れようのない現実だった模様》

艶かしく上下されたって書いてるし、提督3神通1でやったんだろ、たぶん
なんだソッチはタフじゃん提督ってば

思ったよりも人少なかった
再開します。神通ネタは>>663の方、正解なのです……たぶん

【事故キス(故意)】

3:金剛の場合
《鎮守府》提督宅

金剛『訳:ちょっと~、お酒なくなってるわよー!? ハイ、おーかーわーりー!』

提督『訳:も、もう勘弁してくれ……。君もいくらなんでも飲みすぎだ、もう酒はやめろ』

金剛『訳:えぇ~、意地悪ぅ~!』(グイグイッ

提督『訳:ひ、引っ張るな、こぼれる……!』

金剛『訳:ブー、なによ、固いこと言わないでよぉ』

金剛『訳:それともなに? 私と飲んでても楽しくないって言うの~?』(ダキーッ

提督『訳:え、ええい、いきなり家に乱入して一緒に酒を飲めと言ったり、無茶苦茶な飲み方をして絡んできたり……い、いつもの金剛らしくないぞ、どうしたんだ』(引き離し

金剛『訳:っ……』(ギリッ

提督『訳:な、なんだね……?』

金剛『訳:……こうやって二人きりになるのすっごく久しぶりなんだから、ちょっとぐらいはしゃいでもいいじゃない』(ボソッ

提督「こ、金剛……?」

金剛『訳:アナタの前ぐらいなんだから……こんな風にバカできるの』(ポロ…ポロ…

提督「な……泣くな金剛…」(オロオロ

金剛『訳:うるさい、泣いてなんかないわよ……ッ、ぅく……ちょっと、気が緩んだだけ――――』

提督「…………お、お願いだから泣かないでくれ」(ギュッ

金剛「ァ……」

提督「そ、その、さっきの発言が君を傷つけたことは謝る……。ただ、そのだな、私が知っている金剛はいつも明るく、みんなを引っ張っていく人間だったので、今日みたいな姿はイメージになかったというかだな……」

金剛『訳:……それは、勘違いよ』(ギュゥ

金剛『訳:だって、こんな風に誰かに――ううん、アナタに甘えてなきゃ、ホントはとっくの昔に潰れちゃってたんだから』


提督「そ、そうだったのか……?」

金剛『訳:女の子はいろいろ大変なのよ』(頬スリスリ

金剛『訳:だからね、軍学校でアナタが私を負かして1番じゃなくしてくれた時……悔しかったのと同じくらい、嬉しかった』(じぃっ

提督『訳:あの……日本人はどこだ、と血眼になって探していたアレがか』

金剛『訳:……ウン。私が勝手に背負ってた重荷を取り払ってくれた……その、「ライバル(王子様)」に会いたかったから』(照れ笑い

提督『訳:わ、私はそんな立派な人物では……』

金剛『訳:今にして思えば、安っぽいヒロイン願望だったのかもしれないけど……』

金剛『――――コミュ障で人間恐怖症な王子様なら、それで丁度いいバランスよね♪』(グイッ

提督「―――むぶっ!?」

金剛『……ちゅっ……んふ……好きよ…ずっと、ずっと前から……ここの、どの艦娘よりも先に、アナタのこと好きだったんだから』(…ギュウッ!

提督「…………」

金剛「――――ぷはっ……エ、エヘヘ、ちょっとハードだったネー」

提督「ど、同意もなしにされると、事故同然で私としても反応に困る……」

金剛『訳:ちょ、ちょっと、人がありったけの勇気を振り絞って――――んむぅっ!?』

提督「――っ、は…………だ、だ……だから、これでお相子だ」(顔背け

金剛「ァ……ェ……エ?」(プルプル

提督「す、すまん、大丈夫か?」

金剛「~~~~~~!!!!」



<―――こ、こんなことされたら、もう抑えられないに決まってるじゃないバカァ!!(ガバァッ!!

<ぬぉっ!?

<これでfinish!? な訳無いデショ! 両想いだってわかったなら、もう何も怖くないデース♪(チュッ……チュッ!

<や……やめろォ!!?




(翌朝)

金剛「た、立てない……。うー……昨日の無理が祟ったみたいデース……」(ズキズキズキズキッ

提督「」(さめざめ

金剛『訳:ちょっと、どーして被害者みたいにしてるのよ!? 昨日、最後の方、私に、あ、あんなに恥ずかしいことさせたくせに!!』

提督「言うな……それ以上、何も言わないでくれ…」(悔恨

金剛『訳:うるさい! このバカ! エッチ! ムッツリスケベ~!!』(ポカポカッ

提督『訳:あ、暴れるなっ……その前にまず服をだな……!』


《この後、提督と金剛は二人そろって執務と任務に盛大に遅刻した》¥

【事故キス(故意)】

4:蒼龍の場合
《鎮守府近郊》繁華街

蒼龍「あはは、あははは~♪」(ダキ~

提督「だ、大丈夫かね、蒼龍君」

蒼龍「大丈夫ですよ~! ちょっとポワポワしてるけど……あ~、美味しかったですね、さっきのお店~」

提督「う、うむ、わざわざ予約してまで来た甲斐があったというものだ」

蒼龍「でも嬉しいなぁ、『あの』提督が食事に誘ってくれるなんて!」

提督「(あの、という部分に随分な皮肉を感じる……)」(被害妄想

提督「いや、なに、蒼龍君には普段世話になっているからな……」

蒼龍「ん~、そうでしたっけ?」

提督「ふ、文月君や弥生君の世話を君に任せてばかりだからな……」

蒼龍「――――おぉ」(ポンッ

蒼龍「テヘヘ、なんかいっつも一緒にいるから、そーいうの全然気にしてなかった」

提督「そ、そうか」

蒼龍「でもでも、こーやって提督が労ってくれるのはすっごく嬉しいな~」(腕ギュウ

提督「うぬ……」

蒼龍「――――あ」(ギューッ

提督「ど、どうかしたのかね……?」(グググ…!

蒼龍「あー……その…」(目泳ぎ

提督「…………?」(チラ


レジャーホテル(意味深)<歓迎しよう、盛大にな!

提督「」

蒼龍「え、えへへ……」(上目遣い

提督「……さ、さすがに道が悪いな、あちらの方を歩こうか」

蒼龍「……むぅ」(グイッ

蒼龍「――――チュッ!」

提督「ぬ……!?」

蒼龍「私が、文月ちゃんや弥生ちゃんのお母さん。それで、提督がお父さん……そんな状態なの、嫌じゃないけど……私だって女の子ですよ」

蒼龍「好きな人と一緒にお出かけしたり……ば、場合によっては、さっきみたいに、キ、キスしたり……あと―――」(ゴニョゴニョ

蒼龍「……提督、私、頑張ってるよね? 役に立ってる? ねぇ、提督は私のこと……どう思ってるの?」(じーーーーーーーーー

提督「わ、私などが相手でも構わないのか……君は」(おそるおそる

蒼龍「提督が、私のこと文月ちゃんと弥生ちゃんのお世話役として見てるんじゃないなら……大歓迎ですよ」(ニッコリ

レジャーホテル(意味深)<いいか、俺は面倒が嫌いなんだ(意訳:さっさとチェックインしろやコラ)


提督「…………ッ」(グイ

蒼龍「嬉しいなぁ♪」



<か、艦載機(九九式艦爆)の練度(意味深)もバッチリですから、期待しててくださいね!

<あ、あまりそういうことを大声で叫ばないでくれたまえ


(30分後)

<ンッ……やだやだやだぁ

<っ、大丈夫か、蒼龍君……?

<ぅく……や、止めたらもっとやだぁ……!

<そ、そうか……(困惑



《なお、九九式艦爆だけでは制空権確保できず、大破着底した模様》

【事故キス(故意)】
5:大和の場合

旬彩《鳳翔》


提督「…………」

大和「提督ぅ、杯が空になっていますよ? ハイ、ろうぞ~」(トットットッ

提督「む……大和君、もうそろそろ」

大和「ふぇ、何でしょうか~?」(ベロベロ

鳳翔「あらあら、珍し……大変ですね、大和ちゃんったらすっかり出来上がっちゃって」

提督「……ハァ。し、仕方あるまい、宿舎まで送ってくるとしよう」

大和「やぁん、提督、大胆です……」

提督「し、しっかりしたまえ」

鳳翔「あら? でも、この時間だともう宿舎の玄関は施錠されてるんじゃありません?」

提督「……ほ、鳳翔君、もしよければなのだが座敷を」

鳳翔「ゴメンなさいね、提督。もう閉店の時間ですから♪」

提督「」


《鎮守府》提督宅寝室

提督「ぐ、ぅ……ふぅ……」(コロリン

提督「ゼヒッ……ゼヒッ……!」(赤疲労

大和「ンン……」(モゾモゾ

提督「はぁ……こうして眠っているところだけ見れば、絵に描いたような大和撫子なのだが」

提督「前々から疑問なのだが、何故この子は好意……だと思われるものだ……おそらく、たぶん、を真っ直ぐにぶつけてくれるのか」

大和「…………」(コロリン

提督「……できることなら、その気持ちに応えてあげられるだけの甲斐性と……耐久力が欲しいところなのだが、な」(キリキリ…

提督「…………卑怯だな、私は。大和君が聞いていないのをいいことに、このような告白をして」

提督「(……少し、飲み直すとするか)」(ギシッ

大和「本当に……提督はずるい方です」(袖掴み

提督「ぬ……や、大和君……起きていた、のか」

大和「はい、つい今しがた」

大和「……提督、大和はこれからズルい質問をさせていただきます」

大和「提督にとって、大和は迷惑な女でしょうか。会って間もない頃から、こうして愚にもつかない、浅はかな好意をぶつけてくる、重しにしかならない存在でしょうか……?」

提督「ぬ……」

大和「……初めてお会いした時からお慕いしております」

大和「それは大和が、『最強の戦艦』と称えられながら、何も救うこともできずに沈んだ船の艦娘で……ただ自分を認めて、高みへと導いてくれる『提督』を求めていたからなのかもしれません」

大和「ただ、本物の恋がとんなものかも知らずに、身を焼くような恋をしているという、幼稚な思い込みなのかもしれません」

大和「……ですから、提督。大和が抱いているこの想いが本物なのかどうか、確かめさせてください」

提督「た、確かめる……?」

大和「大和のことを……抱いてくださいませんか」

提督「大和君、君は何を言って……」

大和「…………チュッ」

提督「な……」

大和「クス……酔った上での事故、です。ですから、これが一夜の過ちでも大和は構いません」

大和「大和のことを……受け止めてください」(ぎゅ…う

提督「大和君……君は、本当にズルいな」

提督「そんな風にこわれたら……私に断りようがないと知って……」(ぎゅっ

大和「……申し訳ありません」

提督「な、なにぶん、こうしたことは初めてなので……あまり優しくはしてやれないぞ、たぶん」

大和「構いません、どうか提督の思うまま、大和の中にあるかもしれない、偽りの想いを砕いてしまうぐらいに激しくお願い………んンっ!?」


(翌朝)

提督「…………大和君」

大和「あ……おはようございます、提督」(ゴソ…

大和「す、すみません、すっかり眠りこけてしま……いたっ」

提督「だ、大丈夫か」

大和「ハ、ハイ……少し、いえ、かなり恥ずかしさは残っていますが」(照れ

提督「……やはり、思い込み…だったかね」

大和「……はい」(コクリ

提督「そう、か」

大和「ええ……大和の提督への想いが偽りかもしれないというのは、やはり思い込みだったみたいです♪」

提督「……ぬ?」

大和「やはり、やはり大和が思っていた通り、提督は大和の大切な方……いえ、大和は提督のものなんだとハッキリと確信しました!」(キリッ

大和「天にも昇る想いというのは、まさに昨晩のセッ……コホン、営みのことを言うのですね」(うっとり

提督「…………」

提督「(なんだ……こう、無性に疲れた)」(ガックリ

大和「名実ともに繋がりを得た大和は、間違いなく提督の一番……フフ、ウフフフフ」

大和「この戦い……大和の勝利です」(計 画 通 り

大和「みなさーん! 大和はぁ! 玖珂大和でございまぁす! 玖ー珂ーヤーマー…………!!」(※玖珂・・提督苗字

提督「やめたまえよ!?」



《なお、この後、鎮守府で正妻戦争(物理)が勃発した模様》

事故キスが事故(を起こさせる)キス(故意)でしかなかった
とりあえず、今年の煩悩はこれで祓ったので次からは実家ネタいきます

《鎮守府》工廠

妖精A「……以上が、提督さんと艦娘さんたちがくっつくためのシミュレートした結果になります」

妖精B「大掃除して出てきた、羅針盤固定用装置の失敗作、『夢見長屋(ハッピーエンドを見せる程度の機能)』……物は試しと使ってみたら、なかなか興味深いものを見れました」

妖精A「予想通りといいますか、筆頭メンバーは凄かった」

妖精B「リアルに砂糖を吐いたです」(サラサラサラ…

妖精A「妖精ですからさもありなん」

妖精C「提督さん誘い攻めです?」

妖精A「なんだかんだで、コトに及ぶ時はちゃんと自分から攻めてましたね」

妖精B「提督さんも男でした。特に神通さん、金剛さんルートの時は……」

妖精A「いろいろ溜め込んでるから仕方ない」

妖精C「この結果、ひとまずディスクに焼いとくです」

妖精A「提督さんにプレゼント?」

妖精B「演習(意味深)が捗りますね」

妖精C「それならいっそ、提督さんと相性のよさそうな方々のルートを全部いっちゃいますか」

妖精A「なにそれおもしろそう」

妖精B「 み な ぎ っ て き た 」

妖精C「では、公平な妖精民主主義に従って各ルートを録画開始です」

妖精A「手始めに……そうですね、大井さんと北上さんいきます?」

妖精B「いいですね、あの二人も艤装のテンションゲージの最高値、いい数字出てます」

妖精C「ではポチッと…………」

大井「アラァ、こんなところにおっきな粗大ゴミ♪」

酸素魚雷<無駄ァ!!(ドゴォ!

妖精A「はわぁ!?」

大井「もぉ、ダメじゃないですかぁ妖精さんたち。大掃除サボって、こんなゴミで遊んでちゃ♪」

妖精B「お、大井さん、いきなり何をするです!」

妖精C「断固抗議」

妖精A「ですが甘いです、妖精印の機械は伊達じゃありません」

妖精B「酸素魚雷の20発30発、余裕で耐えます」

大井「…………」

妖精C「残念でし……」

北上「うひー……もうお昼過ぎだよー。工廠の大掃除まだぜんぜんじゃん…うひー」

酸素魚雷<オラァ!!

妖精C「」

北上「私はあんまりそーいうの気にしないんだけどさー……やっぱ、やるならやるで本人に了承取らなきゃだよねー」(ジャキッ

妖精A「も、もしかしてオラオラですかー?」

北上「うーん、イエス?」

大井「もぉ、なんだって年末年始はこう忙しいのかしら……ね?」

酸素魚雷<オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ…オラァ!!
酸素魚雷<無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄……無駄ァ!!


妖精ABC「あ……あァァァんまりだァァアァァ!!」


《工廠大掃除任務・・・成功!》

>大和「みなさーん! 大和はぁ! 玖珂大和でございまぁす! 玖ー珂ーヤーマー…………!!」

このセリフで提督の強さを大体把握した。
あれでしょ、見えない剣で切り掛かられても膝と肘で挟んで止めたり出来るんでしょ?

玖珂提督「侮ったな、レ級!!」(尻尾を素手で受け止めながら)

【大晦日だよ全員集合】
《鎮守府》食堂

漣「ほーい、みなさーん、そろそろご主人様お手製お蕎麦、第二陣が上がりますよー、受け渡し口に並んでくださ~い」

神通「天麩羅やかまぼこはこちらでお入れしますね」

赤城「す、すみません、おかわりを……」

加賀「私もお願いします」

瑞鶴「私も大盛りで~♪」

漣「はっや!?」

神通「提督のお蕎麦、美味しいですから仕方ないです……」(苦笑

曙「お寿司はこっちよー!」

朧「カニ鍋……準備オッケー」

潮「こ、こっちにすき焼きありまーす!」

<ワイワイ

<ガヤガヤ


球磨「お腹すいたクマー!」

多摩「鰹だしの芳しい香りに理性が崩落寸前ニャ……ジュルル」

木曾「きったねえなぁ……ホラ、多摩姉、ハンカチ使えよ」

北上「いいねぇ、痺れるねぇ……このてっちり鍋」

大井「冗談でも洒落にならないわよ、北上さん!?」

綾波「ハァ、楽しみですねぇ」

敷波「だよねー。まさか、司令官特製のお蕎麦が食べられるなんてさ!」

鳳翔「なんだか悪いわね、私たちまでご馳走になっちゃうなんて」

間宮「本当なら私たちが提供する側ですもんね……」

伊良湖「ま、まあまあ、今日は提督さんたちのご厚意に甘えちゃいましょうよ!」

那智「いいものだな、この年が終わるん だという感じ」

羽黒「寂しいような、楽しみなような……ですね」

衣笠「熊野~、こっちで一緒に食~べよ!」

熊野「ちょっと、引っ張らないでくださる!?」

青葉「まあまあ、こーいうのはみんなで騒いでなんぼですから」

伊勢「そそ、それがいいんじゃない! さ、飲んだ飲んだ!」

瑞鳳「ん~、いい匂ぃ~♪」

金剛「ウフフ、提督のジャパニーズソバヌードル食べるの久しぶりデース! とっても楽しみネ♪」

祥鳳「あ、金剛さんは食べたことあるんですね、提督の作るお蕎麦」

金剛「yes! 時々、思い詰めた顔してソバを打ってましタ!」

祥鳳「……そういえば、蕎麦打ちってストレス発散にいいって聞いたこと、あるわね」

瑞鳳「あ……(察し)」

吹雪「えっと、席……空いてる席」

満潮「なにボサっと突っ立ってんのよ。……あっち、空いてるみたいよ」

吹雪「ありがと、満潮!」

満潮「フン! 一年が終わるってのに、全然変わらないわねこの鎮守府は」

文月「ほわぁ、お蕎麦美味しぃ~♪」

弥生「お鍋もホカホカ…です」

大鳳「お食事もお酒も……とってもいいものを用意してもらって、い、いいんでしょうか」

蒼龍「ん~……提督なりの私たちへのありがとう、なんだよ。こんなにしてくれなくてもいいのにね……嬉しいけど♪」

イムヤ「あ~……あったまるなぁ、いろんな意味で」(スク水

那珂「もうすぐ紅白かー……よーし、那珂ちゃんも歌っちゃいます!」

川内「今日は徹夜だー! 夜戦いくよ、夜戦~!」


(厨房)

雷「司令官、こっちの分は切り終わったわ!」

提督「そ、そうか、ありがとう。こちらももうすぐ終わる」(タンッ、タンッ

雷「ほへー、お蕎麦ってそうやって打つのね」(じー

大和「大和も挑戦してみましたが、これは1回2回では習得できそうにありません」

雷「大和さんでも難しいんだ……すごいじゃないっ!」

陽炎「男の人って、なんでかそーいうの得意よね」

不知火「趣味にも全力であたり、技術を習得する……さすがです、司令」(尊敬の眼差し

陽炎「不知火がやったら、固まりもせずダマの集まりになっちゃったもんね」

不知火「」(キッ

陽炎「出たっ、不知火さんの睨み付ける攻撃♪」

不知火「し、不知火に落ち度でも……」

提督「あ、いや……そ、その…違うのだ」

陽炎「違うってなにが?」

提督「イ……イギリスにいた頃、どうしても美味しい和食が食べたくて方々を探し回ったのだが……どこも自称『和食』や、形だけ真似た味のしないゲテモノばかりで……それに堪えかねて、やむにやまれずな…」(キリキリ

陽炎「(自給自足のためかー……つーか、提督って力の入れどころ、時々間違ってるわよねー)」

曙「ちょっとクソ提督、お蕎麦足りなくなったんだけど! デレデレ喋ってないでさっさと作りなさいよ!」

朧「あの、天麩羅もそろそろ……」

提督「す、すまない、今追加を作るから許してくれ……」

<曙ぉ! ご主人様にショック与えたらぶっ飛ばしますよー!?

曙「わ、私はただ、みんながお蕎麦待ってるから…………バカ」

朧「……来年はもうちょっと、提督に素直になれるようがんばろ」(ナデナデ

曙「……うん」



(1時間後)

提督「……ふぅ、やっと一段落ついたか」

雷「そうねー……あ、そうだ司令官、落ち着いたんだし、私たちもそろそろ年越し蕎麦食べましょ!」

陽炎「そうね、配膳係の人たちも呼んでさ、パーッと!」

不知火「司令、不知火も! 不知火も相席よろしいでしょうか!?」

大和「私はもちろん大丈夫ですよね、提督?」

提督「いや、私は執務室辺りでひっそり食べたい…食べるので、みんなは私に構わず、楽しんでくれたまえ」(キリッ

一同「」(ゴォ~~ン

《この瞬間、艦娘たちの初詣の神様へのお願いは、提督のコミュ力向上に決定した》


なお提督、大晦日の忘年会も二年参りも強制的に参加させられる模様

今年最後の投下
全員登場……しているはず
皆様、一年間ありがとうございました。また来年、よろしくお願いいたします

【実家に行こう】

(ローカル線車中)

球磨「クーマクマクマ~♪」

多摩「ニャンガニャンガニャー♪」

文月「ほわぁ、お山と田んぼいっぱいだぁ」

弥生「景色…綺麗、です」

蒼龍「そうだねー」

綾波「お腹すいた方、いませんか? よければおにぎり作ってきてますよぉ」

雷「あたたかい飲み物も用意してるわ!」

敷波「はーい、ちょうだい、ちょうだい」

木曾「寂れた電車でゆっくりと……風情があるねぇ」(しみじみ

北上「大井っちー、あーん」

大井「あーん……北上さんに食べさせてもらうおミカン、とっても甘いわ♪」

青葉「やや、あそこに野生の鹿が!」(パシャッ!

満潮「ど、どこよ、どこにいるのよ!?」(ワクワク

川内「スカー……グゥ……」

那珂「川内ちゃん、けっきょく朝まで起きてたからなぁ~……」(ストールかけかけ

イムヤ「(那珂ちゃんさんも朝までずっと歌ってたはずなんだけどなー……)」

瑞鳳「提督の実家かー、楽しみだね祥鳳姉!」

祥鳳「確かに楽しみなんだけど……本当によかったのかしら、こんな大人数でお邪魔して」

赤城「手土産も必要ないと仰っていましたけど……いくらなんでもそれは」

加賀「一応、お酒の良いものは持ってきましたし、なんとかなるんじゃないかしら?」

瑞鶴「提督さんの実家かー、どんな家なんだろ」

伊勢「意外とビックリしちゃうぐらい立派な家だったりして」

那智「見てからのお楽しみだな」

熊野「というか、ホントに鎮守府を空けてしまってよろしかったのですの?」

陽炎「ヘーキ、ヘーキ。妖精さんたちの防衛システムもあるし、いざって時は艤装で艦を遠隔操作できるし」

衣笠「そうそう、楽しめる時に楽しむのが人生を楽しむ秘訣だって!」

熊野「(どこかの鈴谷さんばりに能天気な方々ばかりですわ……)」(頭痛




鈴谷「……へーっちょ!」

<どしたの鈴谷~、風邪でもひいた?

鈴谷「んー……いやぁ、これはどこかの誰かが鈴谷様の噂をしてると見た!」

鈴谷「いやぁ、さっすが超重巡級の美少女、罪な女だねぃ」(ドヤァ

潮「艦の遠隔操作……リモートなんとかのちょっとした応用だ、って妖精さんたち言ってたね」

曙「便利すぎて逆になんか怖いわ……」

朧「留守番してくれてる鳳翔さんや妖精さんたちにお土産、買って帰らなきゃだね」

不知火「…………」(キョロキョロ

大鳳「どうかしましたか、不知火さん?」

不知火「いえ、鎮守府を出た時から司令の姿が見つからないので……」(ショボリ

一同『………………え?』

陽炎「……この電車に乗るまでで司令と話した人……いる?」

一同『………………』(顔見合わせ

大井「……もしかして提督、逃げた?」(ピキピキッ

曙「あ、相変わらず、あんのクソ提督は……! みんな、次の駅で降りてクソ提督を探しにいくわよ!」

一同『おー!』

蒼龍「ア、アハハ……まあ、その辺は漣さんたちがなんとかしてくれるんじゃないかな、うん」

文月「?」

弥生「??」


《鎮守府》執務室

提督「……今頃みんなは電車の中か」

提督「(みんなを引き連れて実家に行くのが辛くて、つい隙を衝いて戻ってきてしまった)」

提督「ま、まあ、漣君に実家までの地図は渡してある、なんとかなるだろう」

提督「……思いがけず一人きりになれたな」

提督「フ、フフフ……これは不幸中の幸いという奴か。この機会、逃してはならない」

提督「さっそく酒や食料を仕入れて、家に引きこもるとしよう」(ガチャッ


漣「ドーモ、ご主人様♪」

神通「あの……提督、お迎えに参りました…」

金剛「途中で大和さんが気づいてくれて助かったネー」

大和「フフ、ご実家に大和を紹介しに行くのが恥ずかしいからって……いけませんよ、提督?」


提督「」


<さー、チャキチャキ歩いてくださーい! 今年はそのコミュ症治しますからねー

<提督、私が、さ、支えますから、くじけないで一緒に頑張りましょう……ね?

<主役のアナタがいなかったら話になんないでしょ!

<さあ行きましょう提督! 提督と大和の明るい未来のために!

<や、やめてくれ……放せ、放してくれっ……ぃやぁぁだぁぁあ…(絶望


《この後、無事途中の駅でみんなと合流して実家に向かった》

【地元到着】

《山と海に挟まれた中規模の街》
(駅ロータリー)

提督「…………うぷ」(フラフラ

提督「(ココに着くまでの間、散々みんなにどんな場所かを聞かれて……酔った、人に)」

漣「ありゃー、ちとやり過ぎましたかねえ」(背中サスサス

神通「提督、あたたかいお茶をどうぞ……」(コポコポ…

金剛『訳:へー……ふーん……ココがアナタの住んでた街なのね』

提督『訳:昔に比べれば、かなり開発が進んで開けたようだがな』(しみじみ

金剛『訳:へえ……』

北上「そんで~? こっからどうやって移動すんのさ、提督。まさか……徒歩?」

<えぇ~!?

<もうそろそろ疲れてきた……

<街を散策するのも面白そう!

提督「い、いや、事前に連絡しているので、家の者が迎えに来て…くれてい……る…………はず」



提督父「ハハハハハハハ」【歓迎!鎮守府御一行様】提督母「ウフフフフ~」



提督「」

曙「ね、ねえ、クソ提督、あそこで横断幕持って立ってるのって……」

朧「こっちに手、振ってくれてますよ」

潮「て、提督」

提督「……知らん、ひ、人違いだ」(震え声


提督父「ハハハハハハハ」【歓迎!鎮守府御一行様】提督母「ウフフフフ~」


神通「あ、あの、お父様とお母様……ちょっとずつ近づいてきて」

提督「」(ジリジリ…

提督「くっ……!!」(脱兎

提督父「ハハハハハハハ!」【歓迎!鎮守府御一行様】提督母「ウフフフフ~♪」(ダッ!!


<わ、私のそばに近寄るなあああーーーーーーーーッ!!

<だが断る! 待っていたぞ~、息子よー!!

<歓迎するわ~、盛大に~♪

※注意書き忘れていましたが、提督の実家ネタということで提督身内は身内故、提督を名前で呼びます
そういうのが苦手な方は、どうかご容赦ください

【提督実家到着】
(レンタルバス車中)


提督「う、うぅ」(ダウン

漣「大丈夫ですかー、ご主人様~?」(ハンカチパタパタ

提督「大丈夫だ、問題ない……」(グッタリ

提督父「ハッハッハ、まさか鎮守府の艦娘さんたちが勢ぞろいとは。千客万来とはこのことかな!」

提督母「賑やかになりそうで、お母さんとっても嬉しいわ~」

提督父「みんなも3週間ぐらい前から、夜もまともに眠れないくらい楽しみにしてたからなあ。今日の宴会はすごいことになるぞー」

提督母「お休み貰ったから帰省してもいいか、って連絡が来た日なんてお爺ちゃん……ああ、ウチの家令さんなんだけどね、喜びすぎて腰をいわしちゃったのよ~?」

陽炎「カレー……なにそれ?」

不知火「家の家務会計を管理して、他の雇用人の監督を行う方のことです」

陽炎「へえぇ……?」

満潮「(雇用人って……バイトじゃないわよね)」(ヒソヒソ

敷波「(司令官の家ってマジでおっきかったりする、これ?)」

綾波「(その可能性は高いですねー。そもそも、冷静に考えて私たち全員招待しても大丈夫な時点で……)」

吹雪「(ホントに私たち、お邪魔してよかったのかな……)」(コソ

瑞鳳「3週間前からって、みんな楽しみにしすぎじゃないかなぁ」

祥鳳「そういえば、提督はどのくらいぶりに帰られるんですか?」

提督「む……確か大学進学して…………うむ、軍学校の時、一度帰って以来の帰省だな」

祥鳳「え」

大鳳「そ、それはいくらなんでも帰らなすぎなのでは……」

瑞鶴「そんなに忙しかったんだ、提督さん?」

提督「い、いや、何度か帰ろうかと思って、休みが取れた時に地元へ戻ってきたことはあるのだが……」

提督「――――事前に連絡なしで帰ったら迷惑だろうか、とか……私が帰ってきたと家の者に騒がれるのが辛くて……その、結局顔を出さずに……」(目逸らし

一同『えぇ……』(ドン引き

提督「ちゃ、ちゃんと家の前までは行ったのだ……行ったのだ」(弁解

曙「じ、自分の家なんだから堂々と帰ればいいじゃない!?」

雷「そーよ、お家の人もきっと喜んでくれたわ!」

提督「だといいのだが……」

提督父「まあ、それは家に着けばわかるんじゃないかなー」

提督母「そろそろ到着よ~、忘れ物がないよう注意してね~」

提督「む、もうそんなところ…………ま、で」


【祝 鋼太郎様ご帰宅!!】

【お帰りなさいませ、お待ちしておりました!】

【歓迎! 鎮守府御一行様】



提督「」

イムヤ「お、横断幕と花環が壁に沿って並んでる」

北上「うひー……歓迎ムードってレベルじゃないんですけどー……」

大井「どんだけ提督に会いたかったんですか、家の人たち……」

提督「…………」(ガラッ!

漣「はい、ストーップ! 窓から逃げ出そうとしないでくださーい」(ガッシ

神通「て、提督、まだ車が動いていますよ……!」(ギュウッ

提督父「荷物置いてちょっと休んでもらって、そしたら宴会だからな~」

提督母「朝からご馳走た~くさん作って待ってるから、期待しててね~」

提督父「あ、お前はみんなにただいまって言いにいけよ」

提督母「みんな心配してたんだからね~?」

提督「う、うぬ……」

漣「こりゃ覚悟決めるしかないですねー」(ギュー

神通「て、提督、頑張ってくださいね……」(ダキー

青葉「(どさくさに紛れてハグし続ける秘書艦と初期艦の姿がそこにあった!)」(パシャリ

衣笠「やめなって、後で写真没収されても知らないよ?」




提督父「では、私はバスを駐車場に停めてくるから、お前はみんなを部屋に案内してやってくれ」

提督母「私は~、先にお家に戻るわね~」

提督母「あ、荷物置き終わったら、艦娘さんたちにいいもの用意してるから~。私の部屋まで案内してあげてね~?」

提督「りょ、了解した」

提督実家<ゴゴゴゴゴゴ・・・


提督「で、では、荷物を置きに行くとしよう。さすがに全員分の部屋は確保できなかったので、大広間に寝てもらう形になると思うが許してほしい」

艦娘一同『―――――ゴクリ』

提督「ど、どうした?」

艦娘一同『いえ、何でもないです』

漣「(ちょっと想像よりはるかにご立派なお家なんですけど、これぇ)」

曙「(え、なにこれ、聞いてない)」

潮「(はえぇ……お、おっきいねえ)」

朧「(艦の方の第七駆逐隊ぐらい余裕で収まりそう、だね)」

提督「(み、みんな敷地に入るのを躊躇っている……やはり、本当は私の実家に来るのは嫌だったのでは? わ、私が上司で、誘われて仕方なく……)」(キリキリキリ

金剛『訳:大丈夫よ、みんな考えてたよりアナタの家が大きくてビックリしてるだけだから』

提督『訳:一応、田舎だからな、土地だけは十分あるというだけだ』

金剛『訳:それでも見慣れてない子たちには衝撃なのよ。慣れてる側からすると、全然たいしたことじゃないんでしょうけど』

提督『訳:なるほど……』

球磨「オォー、庭が広々クマー!」

多摩「思わず駆け回りたくなるニャ」

木曾「他所様の家でいきなり好き勝手すんなよ!?」

金剛『訳:気にしてない子は、ホラ、あんな感じだし。気にする必要ないわ』

金剛「ホラ、みんな痺れを切らしてるから部屋へ案内するデース♪」(腕組み

提督「わ、わかったから腕を組むのはやめてくれないか……」

大和「(失敗しました……さりげなく提督をお慰めしつつ、一緒に敷居を跨ぐという計画が……)」(ギリィ

瑞鶴「な、なんか大和さんが鬼気迫る感じなんだけど……」

加賀「まだまだね、瑞鶴。戦いは……既に始まっているのよ」

瑞鶴「え?」

加賀「提督を慕っている面子にとって、ココ……つまり、提督の実家は、提督のご家族に自分をアピールする絶好の機会」

瑞鶴「――ハッ!?」

加賀「気づいたようね。そうよ、ここでご家族の方から好印象を得られれば……」

瑞鶴「ケッコンカッコカリも夢じゃない!!」

加賀「……というわけよ、赤城さん」

瑞鶴「一航戦の誇り、目にもの見せてくださいね♪」

赤城「ふ、二人とも私に何をさせようとしてるの!?」

【新年の宴開始】


家令「坊ちゃま……おおぉ、鋼坊ちゃまぁ……!」(号泣

提督「うぐ……げ、元気にしていたかね?」(キリキリ…

家令「ええ、ええ、もちろんですとも……! こうして坊ちゃまの元気な姿を目にするまで、爺は……爺は死んでも死にきれ……エッホッ、ゲホ、ゴホ!!」

提督「あ、ああ、落ち着いて、お茶でも飲みたまえ」

家令「ううぅ、鋼坊ちゃまはあの頃から変わらず、お優しいまま……感激いたしましたぁ!!」(オーイオイッ

提督「(みんなが母の部屋に行ってしまったから、こうして顔を見せに来たが早まったかもしれん……)」(チラ

お手伝いA「ねえ見て、坊ちゃまよ、坊ちゃまが帰ってきてくださったわ」(ヒソヒソ

お手伝いB「お変わりないようで安心したわ」(コソコソ

お手伝いC「いっぱいいた女の子たちは艦娘なんですよね……レベル高かったですね~」(ボソボソ

提督「(は、早く、早くみんな戻ってくれ……)」


<ほら、早く襖開けて!

<ちょっと、なんで私を前に押し出すのよ!?

<だって恥ずかしいし……

<ウフフ、みんな似合ってるから大丈夫よ~


提督「む?」

提督母「鋼ちゃん、お待たせ~」(ガラッ

提督「は、母よ、前からお願いしているが、その子供っぽい呼び方は止めていただけないだろうか」

提督母「アラ~、いくつになっても子供は子供のままよ~?」

提督「むう……」

提督母「そんなことより~、見て見て~、ジャ~ン♪」

提督「ぬ……?」

曙(振袖)「こ……こっち見んなクソ提督……」(真っ赤

漣(振袖)「アハハ、まさかこんな恰好させられるとはー」

潮(振袖)「ちょっと前、苦しいね」

朧(振袖)「……たぶんそれ、潮とか一部の人だけ」

金剛(振袖)「オー、ジャパニーズ着物! とっても煌びやかでgoodデース!!」(パタパタ

伊勢(振袖)「まさかこんなもの用意してくれてるなんてねー」

大和(振袖)「大和、感激です……お義母様に着付けまでしていただけるなんて!」

神通(振袖)「こ、こんなにいいもの、本当によかったんでしょうか……」

川内(振袖)「着物って動きにくいから私、ヤダー」

那珂(振袖)「我儘言っちゃダメだよ、川内ちゃん。あ、神通ちゃんはすっごく似合ってるから、それで提督のとこに行ってね!」

球磨(振袖)「ヴォー! 走れないクマー」

多摩(振袖)「借りてきた猫みたいに大人しくしてるニャ」

木曾(振袖)「お、俺には似合わねえよな、こんなの……」

北上(振袖)「んー、私らには馬子にも衣装って奴だよねー」

大井(振袖)「そんなことないです! 北上さん、着物すっごく似合ってますよ!!」

青葉(振袖)「これは圧巻ですねー。みんなの写真を撮らな――ぶべ!?」

衣笠(振袖)「ほらー、着物で走ったら危ないって」

熊野(振袖)「これ……汚したり破ったりしたら、私たちのお給金程度なら軽く吹っ飛ぶレベルの品ですわよ」

那智(振袖)「こういうのは羽黒の方が似合うのだがな……」

大鳳(振袖)「い、いいんでしょうか? 私たちなんかが提督のお母様に……」

加賀(振袖)「上官の母君のご好意よ、断るわけにはいかないでしょう」

瑞鶴(振袖)「でも、こんなお洒落なもの記させてもらえてラッキーでしたね!」

赤城(振袖)「なんだか申し訳ないわ……」

蒼龍(振袖)「む、胸、ちょ~っと苦しいかなぁ」

敷波(振袖)「うちらみたいな艦娘にここまでしてくれるなんてなー」

綾波(振袖)「なんだか恐縮です」

満潮(振袖)「き、着るしかないじゃない、上官の親が用意してくれてるんだから……!」

吹雪(振袖)「これ全部用意するのにどれくらいかかったんだろ……」

雷(振袖)「ジャーン! 司令官、似合う!?」

文月(振袖)「ほわぁ、司令官、着物きれだね~♪」

弥生(振袖)「し、司令官、どう…ですか?」

瑞鳳(振袖)「んぅ、これじゃ裾たくし上げないとD・ホイールに乗れないなぁ」

祥鳳(振袖)「はしたないから裾を上げちゃダメ!」

イムヤ(振袖)「こんなに厚い生地の服着たの久しぶりだわ……」

提督母「ほらほら~、みんなに何か言ってあげることないの~?」

提督「何か、と言われても――――さ、さすがにみんな似合うなとしか」

艦娘一同『――――――!!!?』

提督母「あ、あらあら……」

提督「む……?」

家令「お、おおおお、奥様……これは一体!?」

提督母「爺……すぐに宴の用意を。事態は思った以上に進行しているわ!」

家令「ハハ、かしこまり!」

お手伝いA「私たちもお手伝いいたします!!」

お手伝いB「この日のために準備しておいた料理の腕、披露してみせましょう!!」

お手伝いC「まさか坊ちゃまのご病気がココまで改善されているだなんて……まるで夢のようです!」

家令「それもこれも、すべてはご客人の方々のお陰に違いない! 皆、最高のおもてなしを提供しますぞ!!」

お手伝いABC「「「心得ました!!」」」

陽炎(振袖)「ほら、なにやってんのよ、みんなもう移動はじめてるわよ!?」

不知火(振袖)「し、しかし、お、帯がほどけてしまって……」(ワタワタ

陽炎「ああもう、しょーがないわねえ! 後ろ向いてみなさい!」

不知火「く……し、不知火に落ち度でも」

陽炎「とりあえず、一回帯を全部外してか巻きなおすから――」

提督「む、不知火君と陽炎君はここにいたのか。みんな広間に移動するので、早く……」

不知火「し、司令!?」(バッ

陽炎「あ、こらバカ!?」

不知火「ぬい?」

振袖<ハラリ・・・

提督「」

不知火「」

陽炎「……あっちゃぁ」

提督「……すまない、着付けが終わったら広間へ来たまえ。廊下の突き当りなのですぐにわかると思う」(スタスタ




不知火「」

陽炎「……その、どんまい?」

不知火「……グス」


<ドサッ……!

<ぼぼぼ、坊ちゃま!? どうなされたのですか、坊ちゃまーーーー!?

【提督秘話ヒストリア】

提督父「えー、みなさま新年明けましておめでとうございます。んー……うまい挨拶が浮かばないので、さっそく宴会を始めるとしましょう!」

<ワー!

<待ってましたー!

<そのサーモンマリネは球磨がいただくクマー!!

<間合いが甘いニャ!!

<ヴォー!! フシャア゛ァッ!!

<だぁー!? 借り物の着物で暴れんなよ、バカ姉どもー!!


家令「料理、お飲物は十分に用意しておりますので遠慮なさらず召し上がってくださいませ」

お手伝いA「足りない、欲しいものがない場合はすぐにお声掛けください。私どもがすぐにご用意いたします!」

お手伝いB「若旦那様の大切なお客様がたに満足いただけるよう、誠心誠意尽くさせていただきますので……」

お手伝いC「どうか心行くまでご堪能ください!!」

漣「ご主人様ー、どぞ、景気付けの一杯」

神通「あの、提督……お料理、欲しいものがあったら教えてくださいね? すぐにお取りしますから」

金剛「HEY、提督ゥ! 提督の好きそうな料理、いろいろ持ってきたネー!」

大和「栗きんとん、黒豆……提督、お好きですよね?」

蒼龍「ねえねえ提督、伊達巻食べます?」

<ハゥ! 今、私の台詞が盗まれた!?

<落ち着いて、瑞鳳!

提督「あ、あの、みんな、せっかくの遠出なのだから私など気にせず、各自で宴を楽しんでもらえないだろうか……」

瑞鶴「出たっ、提督さんのコミュニケーション拒否!」(パクパク

加賀「好感度を上げる云々の前に、まず会話のキャッチボールが成立しないのよね」(モグモグ

大鳳「ん~! お料理、どれもとっても美味しいですね♪」(モキュモキュ

赤城「え、ええ、そうね」(チョビチョビ

大鳳「……赤城さん、もしかして体調悪いんですか?」

赤城「い、いえ、そんなことないわ。お料理が美味しいから、ゆっくり味わってるだけよ!」

赤城「(も、もう、加賀さんと瑞鶴が変なこと言ったせいで、妙に提督を意識してしまってるわ。こんなこといけないのに……)」(モヤモヤ


提督父「ほーら、文月君、弥生君、玖珂家特製の栗きんとんだよー」

提督母「ワサビ抜きのお寿司もあるから、好きなもの食べてね~」

文月「う、うんー」

弥生「あり…がとう、ございます」

提督父「んー、どうしたのかな、もしかして口に合わないかね?」

提督母「あら~、もしかしてこっちのお寿司にもワサビが入ってた~?」

文月「ち、違うよぉ……違うけどぉ」(モジモジ

弥生「大丈夫…です……はい」(キョドキョド

提督父母「「??」」(じー

文月「……うぅ~、司令官、司令官~!」(パタパタ

弥生「司令…官」(トテトテ

提督「ぬおっ、ど、どうした、二人とも?」

文月「うぅ~」(かくれかくれ

弥生「は、恥ずかし…です」(かくれかくれ

提督「あ、ああ……すまないな、私の父と母が。二人とも君たちに会えて、少しはしゃいでいるのだ……」

提督父「テヘペロ!」(バチコーン

提督母「失敗失敗~♪」(コツン

提督「……しばらくすれば落ち着くはずなので、す、少しの間、ここにいたまえ」

文月「はぁい♪」(ヨジヨジ

弥生「は…い♪」(のぼりのぼり

提督「…………ひ、膝の上に座るのは遠慮してもらえると」(キリキリ…

提督父「(カワエエ…)」

提督母「(かわいい~♪)」
提督「そ、そういえば母よ、みんなの分の着物を用意したと言っていたが、この数を揃えるのは骨だったのでは?」

提督母「ウフフ~、それほどでもなかったわよ~。基本は蔵の肥やしを引っ張り出してきただけだもの~」

提督母「あ、でもでも~、文月ちゃんと弥生ちゃんのだけはお母さん、ちょっと奮発しちゃったわ~♪」(ブイサイン

文月「……」(チラ

弥生「司令…官」(チラ

提督「む……き、君たちの判断に任せる」

文月「えっとぉ、ありがとぉ」(ニパァ

弥生「ありがとう…ございます」(ニコォ

提督母「ウフフ、いいのよ~。若くて可愛い子たちに着られて着物も喜んでるわ~。私からのプレゼントだから、みんなちゃんと何度か着てあげてね~?」

一同『(プレゼン……ト?)』(ざわ…

文月「はぁい!」

弥生「は…い」

提督「う、うむ……ちゃんとお礼が言えたか、偉いな二人とも」(ナデナデ

文月「えへへ~」

弥生「……♪」

提督母「……ところで~」

提督「?」(酒グビリ

提督母「えっと~、疑うわけじゃないけど、本当に文月ちゃんと弥生ちゃん、アナタの子供じゃないのよね~?」

提督「ブバッ……!!」

文月「ほわぁ!?」

弥生「きゃう…!?」

蒼龍「あわわ、大変! 早く拭かなきゃ……!」

神通「そ、蒼龍さん、ハンカチがあります、これで……!」

蒼龍「ありがとっ、神通さん!」

提督「……!!!?!!」

提督「(は、鼻の奥に酒、酒が入ったが……!)」(ブルブル

大和「だ、大丈夫ですか提督? ちり紙です、どうぞお使いください」

提督「ず……すまない、大和君……」



(提督、鼻かみ中・・・)

提督「い、いきなりおかしなことを言わないでいただけますか……」

提督母「ごめんね~。だって、文月ちゃんと弥生ちゃんを見てるとどうしても……ね~、お父さん?」

提督父「そうだなー、その子たちを見てると幼かった頃のお前を思い出して……父さん、少し泣けてくるんだが」(鼻すすり

曙「ちっちゃかった頃のクソ提督……」(ピクッ

漣「ハーイハイハイハイ! 小さい頃のご主人様ってどんなお子様だったのでしょーか!?」

提督父「お、聞くのかね? ここで聞いてしまうのかね?」

提督「ち、父よ、せっかくの宴会にそんなつまらない話は……!」(ガタッ

金剛「ウッフッフ、提督は少し静かにしてるネー」(ガッシ

神通「わ、私も気になりますから……ごめんなさい」(ギュッ

提督「ぬ、ぬう、金剛ッ……神通君まで……!」

蒼龍「ア、アハハ~、さーてお酒のおかわり、おかわり~っと♪」(見て見ぬふり

提督父「息子の思い出話、語ってもいいかなー!?」

<いいともー!!

提督「や、やめてください……やめてくださいっ……!」(ジタバタ

金剛「ンッ……コ、コラッ、触ってもイイけどサー、時間と場所を弁えるネ……」(テレテレ

神通「アッ……て、提督、そんなに触られたら私、混乱しちゃいます……」(ポッ…

提督「ぬ、ぬ、ぐ……」(キリキリキリ…

提督「(やはり……やはり私は帰ってくるべきではなかったのだ……!)」(悔恨

提督父「よしよし、息子も鎮圧(意味深)されたようだし……母さん、とりあえず成長記録のNo.1からNo.20までいってみようか」

提督母「あらあら、一度に持ってくるのはちょっと大変かも~」

大和「そ、それでしたらお母様、大和が、この大和が運ぶのをお手伝いいたします……!」

青葉「ハハハイ! 不肖青葉もお手伝いしたいと思います!」

<面白そうだし、私も~

<あ、雷も手伝うわ!

<この任務、不知火にお任せください!


加賀「ここは私も行くべきかしら」(チラッ

瑞鶴「いやいや、こういう時こそ大馬力の私の出番ですよ」(チラチラッ

大鳳「え、と、わ、私……? え、な、なに?」(オロオロ

加賀「……ハァ」(ヤレヤレ

瑞鶴「チッ」(ヤレヤレ

大鳳「あ、赤城さぁん……」(オロロン

赤城「……ようするに、私が行けばいいんですね?」

加賀「そうね、さすが赤城さん。話がわかるわ」

瑞鶴「どーぞ、どーぞ♪」

赤城「(いくらお祝いの席だからって、少し羽目を外しすぎです……)」

赤城「 二 人 と も あ と で 少 し お 話 し ま し ょ う ね 」(ニッコリ

加賀「」

瑞鶴「」

大鳳「(ああ、だから言わんこっちゃない……)」

(なんやかやでホームシアター上映開始)

<ジジジジジジ…

家令(若)『よいですか、坊ちゃま。ドローというのは、ただ漠然とカードを引いてはいけません。生死の刹那を見極めた居合いの如く鋭きドローでなくてはならないのです』

家令(若)『さすれば、デュエルはすべて必然……おのずとドローカードさえも創造することができますでしょう』

提督(幼)『……??』

家令(若)『くはぁっ、ものおかしそうに首を傾げる姿もたまりませんぞ……! さあ、さっそくドローの練習をいたしましょう! 気合を込めて引くのですよ!』

提督(幼)『んー……どょろーっ』(ヘニョン

家令(若)『アァァァァッ!! 参りました、私の敗けです、サレンダーですぞぉ……!』(LP8000→0

提督(幼)『えへん』(フンス

<おーぅい、鋼太郎~

<鋼ちゃん~、おやつができたからこっちへおいで~♪

提督(幼)『とーたっ、かーたん!』(パタパタッ

<ハハハ、かけっこ早くなったなー

<母さん、負けちゃうかも~

<エヘヘ~!


<ジジジジジジ……ブツン

提督父「えー、以上が我が息子の2才3ヶ月と17日目の記録でございます」

提督父「天使の微笑みとはまさにあれのことを言うのでしょう。息子のあの顔を見るだけで、日々を生きる活力が無尽蔵に湧いてきたものです……」(しみじみ

提督「」(死に体



漣「っ、ハ、アァ……ktkr ……ktkr ぇ!!」(バンバンッ

曙「……っ、っっ!」(悶絶

曙「…………03?」

朧携帯<提督様幼少期……タグ添付、分類:記録。ハイ、万事抜かりありません

瑞鳳「提督のちっちゃい頃、天山みたいに可愛いですぅ!」

球磨「かぁいいクマ~♪ ヌイグルミみたいだクマー、ナデナデしたいクマァ~!」(イヤンイヤン

多摩「確かな満足……ニャ」

木曾「いいぞォ!!」(ガッツポ

金剛『訳:フ、フーン、アナタって小さい時、あんなに無邪気に笑ってたのね……』(キラキラ

神通「どういうことでしょう……体が…火照ってきてしまいました」(キラキラキラ

青葉「いやぁ、いいもの見れましたねー! ねえ、大和さん……や、大和さん?」

大和「…………フゥ」(キラキラキラ

伊勢「満足のあまり聖人みたいな微笑を湛えてる……おーい、帰ってこーい」

蒼龍「(……男の子ができたら、きっとあんな感じに育ってくれるんだろうなぁ)」(テレテレ

赤城「(提督、なんて可愛ら……ハッ!? て、提督は尊敬すべき上官……バカなことを考えてはいけないわ、私……!)」(ブルブル

加賀「赤城さん、少し肩の力を抜いた方がいいわよ?」

瑞鶴「そーそー、可愛いものは可愛いって言っちゃえばいいんですよー♪」

北上「いやぁ……いいもん見れたねー、大井っち~」(ほっこり

大井「……アレがもう何十年か経つとコレになるなんて、ちょっとした悪夢なんですけど」(じと…

提督「(何も見たくない……聞きたくない……感じたくない)」





提督「…………あぁ、私は貝になりたい」(病んだ目




《この後、提督が無言で涙を流すまで思い出映像で盛り上がった》

前回までのあらすじ:《だが両親は弾けた》

(縁側)

提督(E:どてら火鉢)「ハァ……よ、ようやく人心地ついた」(手酌なう

提督「まさか、父と母がああもフリーダムになるとは……」

提督「(普通にしているように見えて、父も母も舞い上がっていたのだな)」(ちびちび…

家令「坊ちゃま、肴の追加をお持ちしました」

提督「っ、あ、ああ、すまない、ありがとう」(ビクッ

提督「……その、みんなは楽しく飲んでくれているかね?」

家令「は、さすがに再開したての頃は気まずいムードでしたが……今は皆様、旦那様や奥様と食事を楽し
まれております」

<ナハハハー……
<コレおいしーよー!
<私にもそれちょ~だい~

提督「そうか、ならばよかった……。い、いくら恥ずかしかったからとはいえ、私も少し反応が過敏すぎ
たからな」

提督「せっかく盛り上がっていたのに……悪いことをした」

家令「あ、あの、坊ちゃま、旦那様たちは決して悪気があったわけでは……」

提督「そ、そのくらいはわかっているさ。みんなにアレを見せたのは……その、なんだ、自慢したかった
だけだろうし」(頬ポリポリ

提督「息子の私が言うのもなんだが……あの二人は少々親馬鹿にすぎるからな。こうした機会を待ちわび
ていたのだろう」

提督「そ、それにだ、さっきのは私の人格や存在を否定するためのものではないからな、まだ平気だぞ…
…うん」(ハイライトOFF

家令「(とても平気には見えませんのに、皆様に気を遣われて……お痛わしや、坊ちゃま)」(ホロリ…

提督「……実のところ、私の子供時代の映像などで楽しんでもらえたのは予想外に嬉しかった」

提督「それなりに長く、深い付き合いで……自意識過剰かもしれんが、関心を持ってもらえていたのだろ
う」

提督「何度か聞かれたこともあるが、彼女たちには、まともに昔の話などしたことがなかったからな」

提督「精々、大学を卒業して軍学校に入り、提督になった……それくらいだ」

家令「お話にはならいないのですか……?」

提督「……話すわけがないし……話せるはずもない」

提督「そも、彼女たちにとって不快極まりない過去のごたくさを聞かせて何になる?」

提督「私の……この厄介な性分については、父と母もそれとなく原因を暈して話しているだろうしな」

家令「…………」

提督「……冷えてきた。そろそろ戻るとしよう」(ノソノソ

家令「だ、大丈夫でございますか?」

提督「どちらかと言えば、まったくもって大丈夫ではない。正直、これ以上弄られるくらいなら、もう滞
在期間の最終日まで離れの自室に引きこもっていたい」(キリッ

家令「」

提督「……半分、冗談だ」

家令「は、半分?」

提督「せ、せっかく家へ来てもらったのだ……私も参加しなければ、彼女たちに、し、失礼だろう?」(
悲壮な覚悟


<提督ゥ、どこ行ったデース!
<まだ戻ってこない……やっぱり怒っちゃったのかなぁ
<目先の欲に目が眩んだばかりに……一航戦の誇りが……
<不知火は何てことを……謝らなければ、今すぐ司令に……司令、どこにいらっしゃるのですか……し、
司令……ぐすっ、司令ぇ……!
<不知火、うるさいっ!


提督「ほ、ほらな」

提督「このままいくと、また不知火君に泣かれてしまう……」(キリキリ…

家令「……こちらの片付けは私にお任せください」

提督「す、すまない、助かる」

提督「……わざわざ、様子を見に来てくれてありがとうな」

家令「フフ、それが坊ちゃまのお世話役を仰せつかった爺の役目ですから」

提督「で、では……逝ってくる」(ギクシャク

家令「(『行く』の字が爺には違って聞こえますよ、坊ちゃま)」(ホロリ…



《この後、無茶苦茶頑張って提督、無事に宴を乗り切った模様》

少し羽目を外しすぎで不愉快に思われる方がいたようで、申し訳ありませんでした
今回の話は、後々また出る……予定
次の投下は親の馴れ初めになるかとです

【祝!アニメ放送開始】

プロデューサー(以下P)「提督さん、ドラマですよドラマ!」

提督「う、うぬ……?」

P「いや、失礼。ちょっとウチのアイドルの真似をしてみたんですけど……ご存じなかったですか?」

提督「テ、テレビはあまり見ないので……」

P「(那珂ちゃんさんからの情報によると、某カードゲームのアニメは毎週欠かさずチェックしているらしい。……新境地開拓で、ウチのアイドルたちも声優に挑戦させるべきかな)」

P「(来期アニメのオーディションをチェックして、一応スケジュール押さえておこう)」(メモメモ

提督「ど、どうかされましたか?」

P「いえ、何でもありません」

P「とにかく、今日はドラマの話をするためにお邪魔させていただいたんですよ」

漣「ドラマ……まぁた大本営のお墨付きですか?」(お茶ダシダシ

P「ええ! 前回、前々回と同じ海軍のイメージ向上活動の一環で、艦娘の方々を主役に据えたドラマを撮ることになりまして」

P「人数が人数なので、今は各鎮守府、泊地、基地を回って登場予定の艦娘の方たちに出演協力をお願いしているところなんです!」

漣「泊地に基地って……いつ休んでるんです?」

P「休み? いえいえ、そんなの知り合いのプロデューサーに譲ってもらったスタドリがあれば必要ナッシングです!」(キリッ

P「あ、よろしければ提督さんもいかがですか、1本?」

漣「申し訳ないですがー、ご主人様に疲労がポンと抜けちゃうよーなお薬はNGで」

P「そうですか……よく効くのになぁ」(目ギンギン

提督「(こ、怖い)」

P「さて、栄養ドリンクの話はここまでにして、今日は提督さんに艦娘さんの出演依頼をお願いしたくてですね!」

提督「だ、大本営から許可が出ている以上、こちらとしては協力せざるを得ないのですが……な、何人ぐらいになるのでしょうか?」

P「えっとですね、ここの鎮守府は該当メンバーが多くてですねー」(資料ドサッ

P「まず主役の…………(以下略」

(撮影開始・・・)

提督「まさか、というと吹雪君に失礼だが……彼女が主役とはな」

漣「神通さんたち川内型に金剛さん、大和さん、他にも赤城さんとか……まあ、ある意味納得のキャスティングですけど……」

漣「あー、漣たち第七は出番あるんですかねー」

??「あ、司令官、それに漣さんも! 様子を見に来てくださったんですか?」

提督「あ、ああ、こちらの人間が世話になるので、挨拶がてら様子見に………」

漣「え……」


吹雪(アニメ)「どうかしましたか、二人とも? 鳩が豆鉄砲くらったみたいな顔して」(きゃる~ん☆


提督「ふ、吹雪君……なのか?」

吹雪(アニメ)「当たり前じゃないですか。もー、どうしたんですか司令官?」

提督「い、いや、何でもないんだ……うむ、なんでも……」(目逸らし

漣「えっとー、あんまりにも吹雪さんが見違えたのでビックリしてるんですよ、ご主人様ー…………漣もですけど」(ボソッ

吹雪(アニメ)「ふーん……?」

吹雪(アニメ)「そうそう、聞いてください! 実は私、さっきメイクさんにお化粧してもらったんですよー。どうです、似合ってます?」

提督「(け、化粧一つでこうも変わるものなのか……)」

漣「(女って怖いわー)」(棚上げ

《川内型楽屋》

<knock…knock…

<ハァーイ、どうぞ~♪

提督「し、失礼する……。調子はどうだね? よかれと思って、シュークリームを買ってきたのだが……」

漣「どぞ、ご主人様セレクト『休みに食べたい心癒されスイーツ』に選ばれた1品でーす」(献上

川内「あ、食べる食べる! 提督、サンキュ~」

那珂「楽屋お見舞いですね、いただきまぁす♪」

神通「提督、わざわざありがとうございます、感謝です」

提督「あ、ああ、多めに買ってきたので遠慮なく食べてくれたまえ」

神通「あの、沢山ありますし、よければ提督と漣さんもご一緒に……」

提督「む……い、いいのだろうか?」(キラキラ

川内「(ちょー嬉しそうだ)」(糸目

那珂「(提督も食べたかったんだねー)」(糸目

神通「ふふ……今、お茶を淹れますね」(イソイソ

提督「……し、しかし、改装前の艤装を見るのは久しぶりだな」

川内「だねー。サイズ変わってなくてちょっと安心」

那珂「那珂ちゃん的にはぁ、やっぱり改二の艤装の方がアイドルって感じで好きだなぁ」

神通「少し前まで使っていたものなのに……ちょっとだけ懐かしいです」

川内「学校卒業したのに制服着てるみたいで、ちょっと痛いよね」(ケラケラ

那珂「い、痛くなんてないしっ、まだ現役だし!」

神通「や、やっぱり、提督から見ても変でしょうか?」

提督「わ、私としては、改二前の神通君の雰囲気も悪くないと思うが」

神通「提督にそんな風に言っていただけると、私……嬉しいです」(微笑

提督「う、うぬ……」(モゴモゴ



漣「(ケッ……どーせ漣には改二装備なんてありませんよーだ)」(ムッスゥ~

雷「久しぶりに第六駆逐隊が揃ったわね!」

電「お姉ちゃん、元気そうで何よりなのです!」(ぎゅー

雷「ハイハイ、電も元気そうで嬉しいわ!」(ナデナデ

響「まさか今になって『響』の艤装を着けるとは……さすがにこれは恥ずかしい」

暁「なにそれ、自慢?」

雷「撮影始まるまで、もうちょっとあるみたいだけど、どうする? どこかで軽くなにか食べる?」

電「はいっ、電はパフェが食べたいのです!」

響「そうだね、時間がかかると困るし、サンドイッチぐらいお腹に入れておこうかな」

雷「決まりね! 撮影所の中に軽食屋さんがあったからそこに行きましょ。暁もそれでいーい?」

暁「うん、問題ないわ」

<そういえば暁、ちゃんと台本覚えた?

<バカにしないでよっ、完璧よ!

<じゃあ、廊下で電が喋った後の台詞……ハイ!

<え、えぇと、えぇっと……


(物陰)

提督「……ちょ、ちょうど出かけるところらしい、時間を改めるとしよう」

漣「はいそこー、逃げなーい」(ズルズル

提督「ち、違うぞ? 私はただ、し、姉妹水入らずの邪魔をしては悪いと……」

漣「ハイハイ。おーい、雷さ~ん」

提督「や、やめたまえ……」(ジタバタ

<あっ、司令官じゃない! 様子を見に来てくれたの!?

<はわわっ、雷お姉ちゃんのところの司令官さんなのです!

<前のパーティー以来だね

<レディとして挨拶しておかなきゃ!

提督「」


(物陰の物陰)

メガネ提督「ウフフ、やっぱり駆逐艦は最高だね!」(REC

憲兵A「君、ちょっと向こうでお話しようか」(ニッコリ

メガネ「」

《戦艦組楽屋》

金剛「撮影まで時間があるようなので、みんなでtea timeにするデース!」

長門「む、いいのか?」

陸奥「あらあら、紅茶いい香りね~」

大和「こんなところにまでティーセット、持ってきてるんですね」

金剛「紅茶は淑女の嗜みネー♪」(カチャカチャ

比叡「金剛姉様! ポットの温め完了しました!」

金剛ン、アリガト。それじゃ、比叡も席に座って待ってて。すぐに美味しい紅茶、淹れるカラ!」

比叡「ハイ! ………!!」(ピクッ

金剛「ムッ、どうしたの?」

比叡「気配……近くに兄様の気配を感じます!」(ムムム…

大和「兄様って、まさか提督…………!!」(ピキーン


比叡大和「「見えました、ソコォ!」」(バンッ


漣「うげっ、見つかった!? 逃げますよ、ご主人様!!」(ダッ

提督「う、うむ……!?」(こけつまろびつ

<待ってくださーいっ、どうして逃げるんですか!? 金剛姉様に会いに来たんですよね!? 一緒にお茶しましょうよ、兄様~!!

<提督……大和に、大和に会いに来てくださったんですね? そうなんですね? 大和……大和は幸福者です!

<うくく……このままじゃ追いつかれる。……ご主人様はお先に

<さ、漣君!? な、なにを……

<なぁに、アイツら轟沈させたらすぐに追いつきますって♪(死亡フラグ

<また大和の邪魔をする気ですか……漣ぃぃぃぃっ!!(ゴアッ!
<いつの間にか元の駄級に戻っちゃって、まー……さんを付けろよ、デカチチ大和ォォォオオッ!!(ドゴッ!
<ヒエエーーーーッ!?(中破


長門「うむ、すごいな貴様のところの駆逐艦は」(ズズ…

陸奥「あら、あらあらあら、お姉さん負けちゃいそう」(ズズズ…

金剛「最初期艦は伊達じゃないってことデス……ン~、美味しっ♪」

北上「暇だね~、大井っち~」

大井「そうですね。チッ、とっとと撮影始めなさいよ……」(クピクピ

北上「あ、それ新作のスポドリじゃん。いつ買ったの?」

大井「ご自由にどうぞ、って控え室に置いてたんです」

北上「ちぇ~、寝てたから気づかなかった。ねえねえ大井っち、それちょっとちょーだい」

大井「えっ!? あ、も、もちろんいいですよ! ハイ、北上さん♪」

北上「わーい、ありがと大井っち…………って、ありゃ?」

提督「ゼヒ……ゼヒ……」

北上「提督じゃん、何やってんの?」

提督「や、大和君と……比叡君に……おい、追いかけ、られ……ゲホ、ゴホッ」

北上「相変わらずヘタレてるねー。そだ、飲み物のむ?」(背中サスサス

大井「ちょっ……!?」

提督「い、いただこう……」(コクコクッ

北上「ねえねえ提督、それ美味しい?」

提督「む……ほのかなレモンの風味で、実に清涼感があって美味しい。甘みもそこまでくどくないので、運動した後に飲むのに適しているのではなかろうか」

北上「ふーん、提督がそーいうんだから美味しいんだろうね。んじゃ、私ももーらい」(コキュコキュ

大井「待っ……!?」

北上「ぷはー……あ、全部飲んじゃった。ゴメンね、大井っち」

提督「ぬ……も、もしかして、さっきのは大井君が飲むはずのものだったのか? そ、それは悪いことをした、すぐに新しいのを買って……」

大井「イエ、イイデス……」(俯き

提督「そ、そうか……?」

提督「(こ、これはつまり、気分が悪くなるだけだから余計な真似はするなという警告か……そうだ、そうに違いない)」(キリキリ…

大井「(チッ……ど、どうして私がこんな目に……)」(フルフル

北上「(あ、これってよく考えたら間接キスじゃん…………ま、いっかー)」(ケロッ

(母港セット)

提督「さ、漣君はまだ追いつかないのだろうか……」(うろうろキョロキョロ

提督「どうする、も、もう一度金剛のところへ戻るか? い、いや、しかし……」


<んー、これでどうですか?

<……うーん、ダメみたいね

<しっかりやってくれないかしら、五航戦?

<ちょっ、何で私が悪いみたいになってるの!?

<もうこれは妖精さんのところに行くしかないかしら……

提督「(この声は……)」(ソロ~


提督「ホッ……や、やはり赤城君たちだ」

瑞鶴「あ、提督さんだ」

赤城「て、提督、いらしてたんですか?」(アセアセ

加賀「提督、丁度いいところに」

提督「ちょ、丁度いいところに、とは?」

加賀「ええ、実はついさっき、撮影前の試運転で艤装を稼働させてみたのだけれど……」

赤城「改装前のもので、だいぶガタが来ていたのか、急に煙を吐いてそれっきり……」(ショボリ

瑞鶴「それで、みんなでどうにか直んないか弄ってたとこなの」

提督「なるほど、そういうことか」

漣(中破)「あー……いたいた、追いつきましたよ~、ご主人様ぁ……」(ヨロヨロ

瑞鶴「さ、漣さん!? どしたの、その格好!」

漣「あー、ちょいとばかし戦艦二人に夜戦連撃叩き込んできましてー」

漣「みなさん、こんなところで集まって何のお話?」

提督「さ、漣君、いいタイミングだ。少しの間、これを預かっておいてくれたまえ」(上着バサーッ

漣「へぶ!?」

提督(E:工具)「では赤城君、少し艤装をチェックするので、う、後ろを向きたまえ」(農民持ち

赤城「は、はい、よろしくお願いします」

提督「善処しよう」(カチャカチャ

提督「ふむ……これは……うむ」(覗き込み

赤城「(提督の息遣いが……お、落ち着かないわ)」(チラチラ…

提督「(磨耗した回線が原因でショートしたらしい。この部分の配線と、ダメになった基盤を取り換えて……)」(カチャカチャカチャカチャ

提督「(いや、待てよ……全体的に老朽化が目立つ。こうなればいっそ、中身を一新してしまう方がよいのではないか……)」

提督「(深海棲艦との戦いが始まったばかりの頃を舞台にしたドラマ……あの当時、まだ艤装による艦船操作の技術がなかったため、艦娘は艤装一つで出撃し、広大な海原を駆け抜けていたと聞く)」

提督「(となると、撮影は激しいアクションを要求される過酷なものとなるだろう。応急処置程度の整備では、万が一ということも起こりうる)」

提督「…………うむ、む」

(提督ネガティブシミュレーターON)

『撮影中の不慮の事故! 沈んだ一航戦……!!』

『原因はスクラップ寸前の艤装?』

『入渠なし、疲労抜きなしのブラックな艦隊運用!! ○○鎮守府の闇に迫る!』

『全ての責任は提督にあった!!』


提督「」(キュグルギリメキゴキココッ…!!

赤城「て、提督、どうかされましたか? お顔の色が……というか、お腹から水圧で圧壊する船体みたいな音が……」

提督「赤城君」

赤城「は、はい?」

提督「私が絶対に、君を沈ませはしない……絶対に……絶対にだ」(ギリッ

赤城「ぇ…………え!!?」(ボッ


瑞鶴「うわ、赤城さんの顔が名前と同じ色になった」

加賀「艤装のメンテナンスをしながら、真剣な眼差しで告げる沈ませない宣言……さすがに気分が高揚します」

漣(E:提督軍服)「まーた変なネガティブスイッチが入ったんでしょうねー」(ダボダボ

漣(E:提督軍服)「(てかコレ、ヤバい。ご主人様に包まれてる感が半端なくてmjktkr!!)」(まさに彼シャツ状態!



(物陰)

P「そろそろ撮影を始めるから呼びに来たら……タイミングよくドラマが生まれてましたね」

カメラマン「いいね~、いい画が撮れましたよ~……はいそこ、もっとグッと寄って~」(REC

カメラマン「場面的に最終決戦間近、疲労に重くなった体を押して前線に出る艦娘に、精一杯の艤装メンテを施し、励ます整備員の図……使える、使えますよコレ!」

P「ええ、後でちょっと監督にチェックしてもらいましょう!」


《後日提督、工廠長として妖精さんたちと出演させられる模様》

艦これアニメ、みなさんの嫁は登場しましたか?
>>1はA勝利でした……ところで、漣の出番はまだでしょうか

ちょこっとだけ書いて投下します

【親物語】

<うーまーいーぞー!
<お酒おかわり~♪
<司令官、お野菜もちゃんと食べなきゃダメよ!
<た、食べているので、そっとしておいてくれたまえ


提督父「ああ、こんなに賑やかなのは久しぶりだなぁ」

提督母「みんなでワイワイやってると昔を思い出すわね~」

提督父「……そうだなあ」(しみじみ

大和「あ、あのー……」(おそるおそる

提督父「ん、どうかしたかね?」

提督母「あらぁ? 何だかとっても聞きたいことありそうな顔~」

大和「は、はい! その、以前、お父様とお母様が出会われたのは戦場とお聞きしたのですが……も、もし差し支えなければ、お二人のなれ初めを教えていただきたいなー、と」(ソワソワ

<ざわ……ざわ……
<提督のお父さんとお母さんの恋愛だって、気になるね
<八雲教官の昔話……面白そう


提督父「んー、リクエストには応えたいと思うが、そこまで面白いものではないよ?」

提督母「それでもいいなら~、ちょっとだけ……ね?」

提督父「それじゃ、興味ある子はもうちょっとこっちに寄りたまえ。そう、円形に座って」

提督母「声の聞こえない子はちゃんと言ってね~」


一同『はーーーーーーい!』


漣「あー……個人的に興味があるのでー、漣ちょっと用事がー」(チラッチラッ

金剛『訳:ちょ、ちょっとゴメン、席を外すわ……』(イソイソ

神通「提督、あの、その……」(モジモジ

提督「ああ、私の事は気にしなくていいから行ってきたまえ」

神通「その、ゴメンなさい……!」(いそいそ

提督「…………」(ポツーーーーーン



提督「(みなに放置され、1人きりで飲む酒の味というのは……存外、化けるものだ)」(チビチビ

提督「これが愉悦か」(ニヤ…



文月「すぅ……」(モゾ

弥生「くぅ…」(ゴソ

提督「む……毛布と、あと枕がいるか。すまない、毛布と枕を二人分頼む」

家令「ははっ」

(数十年前)

《○○泊地》母港

将官(頭が春)「いやぁ~、やっと着いた! 長かったなー」

<ジャアナ、春~!
<再見!!
<手紙クレ、オレモ送ル!

将官(春)「おーう! 帰り道、深海棲艦に気をつけろよ~!!」(ブンブン

将官(春)「いやあ、輸送船ってどんな荒くれ者の巣窟だろうって心配してたけど、話してみたらみんないい奴らだったな!」

将官(堅物)「やかましい……船の中でも散々、騒ぎやがって。船員相手に賭けデュエルとか始めやがるし……なに考えてんだ、お前」

将官(春)「だってさー、暇だったししょうがないじゃん。娯楽は心の食事だぜ? 最終的にお前だって参加したんだからノーカン、ノーカン」

将官(春)「まあ、誰かさんが弱すぎて有り金全部毟られるとは思わなかったけどなー」

将官(春)「ハハハ! 心配すんなって、給金出るまで飯ぐらい奢ってやるからさ!」(肩バンバン

将官(堅)「お前、いつか痛い目に遭わせてやる……」(イライラ

将官(春)「それで? 俺たちがここへ来たのは、新しく編成された艦隊の指揮を執るためな訳だが……」(キョロキョロ

将官(春)「迎えはなし。とりあえず、辞令に従って責任者のとこに顔出すとしようか」

将官(堅)「お前にしちゃまともな提案だ」

将官(春)「そういえばさー、俺が指揮するの、曰く付きの艦娘たちを集めた艦隊だって噂、耳にしたんだけど……マジ?」(ゴクリンコ

将官(堅)「お前がどういう噂を聞いたのかは知らんが、工廠の妖精が新たに開発した部品を組み込んだ、特別な艤装持ちの艦娘たちらしいな」

将官(堅)「確か、妙ちくりんな渾名をつけられてたな。なんだったか……」


??「聞こえがいいだけで、実のところは、体のいい実験動物扱いだけどね~」


将官(堅)「む、君は……ぬお」(つんのめり

将官(春)「やあやあ、もしかして、ここ所属の艦娘? 俺たち、上の命令でここに着任したんだけどさ、来たばっかりで右も左もわからないんだ。それでさ、責任者のとこに行きたいんだけど、よかったら案内してくれないかな!」(ズズイッ

将官(堅)「(この頭の中年中春男……いつか絶対に海へ蹴り落としてやる)」(イライラ

??「あぁ~、中将の話されてた……ふぅ~ん」(ジロジロ

将官(春)「え、ええっと……?」(ドギマギ

??「……こんなのに命を預けなきゃいけないなんて、本当に私たち、ツイてないのね~♪」

将官(春)「」

将官(堅)「お、おい、貴様、名前と階級は! 着任したてとはいえ、指揮官に対して何て口のきき方……!」

将官(春)「アハハ、まあまあ、俺は気にしてないから、ヘーキヘーキ」

??「ごめんなさいね~、私、思ったことがすぐに口に出ちゃうタイプで~」

??「中将のところまで案内するわ~、着いてきて~」(スタスタ

将官(堅)「ぬう……」(ムカムカ

将官(春)「あ、ありがとう! えっと……」

八雲「……あらぁ、挨拶してなかったわね~。私は装甲巡洋艦の艦娘『八雲』よ~」

八雲(シャフ度)「そのヘラヘラした顔がいつまで続くかわからないけど、よろしくね~玖珂シ・レ・イ・カ・ン♪」(ニヤァ

提督父「…………こんな感じだったな、母さんと初めて会った時は」

提督母「ウフフ、今思い出すととっても恥ずかしいな~」(テレテレ

満潮「思いっきり敵意剥き出しに思えたんだけど……」

敷波「だよなー」

提督母「あの頃は私、ちょっと尖ってたから~」

提督父「触れたら斬れる刀みたいだったな。……あれはあれで、クールビューティーな感じでよかったよ、母さん」

提督父「ウフフ、ありがとう、あなた♪」

提督父「でも、今のほんわか癒し系な感じも好きだぞ!」(イチャイチャ

提督母「ヤダァ、若い子たちの前で恥ずかしいわ~」(イチャイチャ

瑞鳳「なにがどうなったら、あの初対面からこーなるんだろうね?」

祥鳳「私に聞かれても……」

イムヤ「必死に潜る私たちに、ウフウフ笑いながら攻撃してきた教官にこんな一面があったなんて……」

提督母「陸だといつもヘラヘラ笑ってて、お茶しようなんてしつこく声かけてきて、最初はちょっとウザかったんだけど……艦の上で本気で指揮を執る姿が格好よくて~」

提督母「私のことなんて見てないようでちゃんと見てたり、ホントに助けてほしい時に、そっと近くに来てくれたりで……気がついたら私、もうメロメロになっちゃってたの~♪」(イヤンイヤン


<オォー
<アツアツだクマー
<いつまで経っても冷めない仲、って少し憧れちゃうな……
<私にも見つかるかなー、こういう相手

提督母「優しくて、全然ダメなように見えて実は頼りになって、絶対に引いちゃいけない相手には全力でぶつかっていって……」

提督母「お父さんのこういうところ、しっかりウチの子にも引き継がれてるんじゃないかな~?」(チラッ

漣「そこは、まあ……デヘヘ」(デレデレ

曙「ひ、否定はしないけど」(プイッ

大和「恥ずかしがりやさんですけど、とってもお優しい方です」(ポッ

神通「で、でも、あまり無理をしないでほしい時もあります……」

蒼龍「たまに文月ちゃんと弥生ちゃんも心配してるもんねー」

大井「(私には関係ない、ないったらないのよ……!)」(グビグビ

北上「大井っちー、お酒に逃げるのはよくないよー?」

不知火「みなさん、司令のことを信頼しているのですね……当然、不知火もですが」(ぬいん

陽炎「あー、アンタが入ると話ややこしくなるから、ちょっと向こうで司令にお酌してきなさい」(良心

不知火「? わかりました」

<司令っ、不知火がお酒をお注ぎ……にゅいっ!?(バッシャー
<うおっ、し、不知火君、大丈夫か……!?
<し、不知火に落ち度でも……(ポタポタ
<な、ないぞ、落ち度などないから、早く拭かなくては……(ワシャワシャ
<ぬ、ぬい……ありがとうございます、司令

金剛「……どうせなら、非常時以外にもう少し積極的なアプローチがほしいデス」(ボソッ

一同『………そうね(そうですね)』(ドンヨリ

提督父「(何人か目が死んでるぞい)」

提督母「(なんとかスキンシップは取ってくれるようになったけど、頑なに手は出してくれない生殺し状態なのね~)」

提督母「(この子たち、どのくらいお預けくらってるのかしら~? 『よし』って言われたらスッゴいことになっちゃいそ~♪)」(ワックワク

提督父「(孫で水雷戦隊作れても驚かないぞー、私は)」(ウッキウキ



提督「(む……どこかでよからぬ気配が。まさか、またあの無貌の男が何か……?)」(ゾワゾワ

【勝てば官軍】

(宴会終了)
《提督実家》離れ

提督「ふう、ようやく静かになった」

提督「進学で家を出てから、ろくな帰ることがなかったが……変わらないな、ここは」

提督「(いつ戻ってきてもいいよう、毎日掃除してくれていたのだな)」

提督「今日は……今日も疲れた。風呂は明日の朝、貰うとして今日はもう寝る」(ボフン

提督ケータイ<バディ、明日の起床時刻の設定を忘れているぞ。バディ……バディ?

提督「Zzz……」(すやぁ

提督ケータイ<……やれやれ


(翌朝)

雀<チンチンチンチ……チンチンチン!

《提督実家》台所

提督母「あら~、こんなにたくさんの子に手伝ってもらえて母さん嬉しいわ~」

漣「いえいえー、何日もお世話になるんですから、このぐらいはさせてもらわないとー」

神通「人数も多いですし……そ、それに、お料理はみんなで作る方が楽しいですから」

金剛「イエース! 神通の言う通りネ♪」

蒼龍「そうそう!」

大和「ええ。それに、提督のお食事を作るのも大和の大切な務めの1つですから、ウフフフ」

提督母「あら~、そうなの~?」

大和「ハイ! なんといっても、提督は大和にとって大切な人(意味深)ですから……」(ポッ

漣「アハハー、すみませんねえ、そこの超駄級戦艦さんの妄言はスルーしておkなのでー」

大和「むぅ……」(口尖らせ

漣「さあ、そろそろみんなも起きてきますし、朝ごはんの準備、頑張りまっしょい!」

神通「あ、あの、お母様、すまし汁でき上がりました。その、よ、よろしければ味見を……!」

金剛「私の玉子焼きも完成したデース!」

蒼龍「じゃあじゃあ、私はお芋の煮っころがしで勝負!」

提督母「あらぁ……私~、アナタたちが帰る前に太っちゃうかも~」

(広間)

曙「」(ショボリ

潮「あ、曙ちゃん……」(オロオロ

朧「手伝おうとしたけど、台所に行ったらいつものメンバーが準備始めてて、踏み込む隙がなかったんだって」

瑞鳳「玉子焼き…作りたかったなぁ」

祥鳳「瑞鳳、あなた玉子焼き以外も作れたわよね……?」

瑞鳳「んぅ、じゃあ伊達巻作るぅ?」

祥鳳「少し卵から離れましょうか」


北上「大井っち、料理得意だったっけー?」

大井(@二日酔い)「カ……カレーぐらい、なら」(ズキズキ

北上「カレー……って、前に作ってくれたやつ……だよね」

大井「ええ……健康のために、朝鮮人参とか薬膳をたっぷり使用した、滋養強壮効果抜群の大井特製……イタタ」

北上「(アレ、そんなの入ってたからか……提督と一緒に食べた後、何か変な空気になったんだよねー、何もなかったけど)」(糸目

球磨「クマー、球磨のお腹はもうペコちゃんだクマー」

多摩「朝の卵かけご飯は至高ニャ」

木曾「球磨姉も料理上手なんだから、ちょっとは手伝えばいいのに……」

球磨「フッフッフ、そんなことしたら漣ちの面子丸潰れでかわいそうだからやらなかったんだクマー」(ドヤァ

多摩「(あながち冗談で済まないから質が悪いニャ)」

木曾「(たまに作ってくれるけど、旨いんだよなぁ、球磨姉のご飯)」(ジュルリ

(食事準備、終了・・・)

提督父「やー、この人数で朝食はなかなかに圧巻だなあ」

提督母「現役だった頃でも、こんなに艦娘がいたことはなかったものね~」

<お腹すいた~
<いい匂いー
<おかわり、三杯目はそっと出せば大丈夫ですよね……?
<赤城さん、それは居候の心得よ

提督父「それじゃ、みんなもお腹すかしてるみたいだし、そろそろ……」

神通「あ、あの、お父様……提督がまだ」(オズオズ

漣「起きてから、漣もまだご主人様のこと見てないですねー」

提督母「あらあら~……久しぶりに家に帰ってきたから、あの子お寝坊さんしちゃったのかしら~?」

提督母「ん~……起きてくるの待ってたらご飯、冷めちゃうし~」



提督母「悪いんだけど~、誰かあの子、起こしてきてあげて~♪」

『!!!?』(ざわ…


漣「えー、コホン。ここは一つフェアに行きましょう」(ユラァ…

<そ、そうですね
<賛成ー!
<早くご飯~

漣「誰がご主人様を起こしにいくかー……夜戦火力(物理)で決めましょうや」(ニッコリ

空母勢『全然フェアじゃないよ(ないわ)!?』

漣「フフフッ、勝てばよかろうなのだぁ~!!」

川内「なに? 夜戦!? ヤッター、夜戦だー!」(ガタッ

那珂「はい、川内ちゃんは座っててね~」


《この後、公平にくじ引きを作って決めた》

というわけで↓4の艦娘が提督を起こしにいくようです

今日はここまで
おやすみなさいなのです

【不知火、抜錨します!】

<それじゃ~、このデッキに1枚だけ入ってるカードを引いた人にお願いするわ~

一同『…………せーのッ!!』



(結果)

~タイムスリップした医者のBGM~

漣「」(orz

神通「」(天井見上げ

金剛「」(拳握りしめ

大和「」(口の端しに髪の毛

蒼龍「」(ハイライトOFF

曙「べ、別にこんなの外れたぐらいどーってことないし! むしろ、クソ提督の寝顔なんて見なくてせいせいしたわ!」(震え声

青葉「(題名…夢破れた者たち)」(パシャリ



赤城「……ホッ」

瑞鶴「アレレ~? 何でホッとしてるんですか~?」(女子高生(異常)風

加賀「当たらなくて残念だったわね、赤城さん」(フッ

赤城「い、いい加減にしないとホントに怒るわよ……!」

赤城「(二人がこうやって意識させるから、そう、それだけだから)」(首フリフリ



不知火「………………」(ペカー♪

陽炎「アンタ、無表情で歓喜するのやめなさいって」

那智「うむ、無欲の勝利といったところだな!」

熊野「提督の役に立てるという欲に目が輝いているようですが……」

瑞鳳「(ミザちゃんのコラ画像みたいな絵面だなー)」

不知火「では……不知火、抜錨します!」(ドロップポーズ

衣笠「アハハ、転ばないようにね~」

陽炎「(何でかなー、不知火に持ちネタ使われた気がする……)」

《提督実家》離れ


不知火「ここが司令用の別宅ですね」(ゴクリンコ

離れ<悪いな、この家一人用なんだ

不知火「では、司令の母君より預かった合鍵で……」(カチャカチャ

不知火「お邪魔します。司令……起きてらっしゃいますか、司令?」(ソロキョロ

不知火「む、『鋼太郎の部屋』……ここが司令の自室のようですね」

不知火「……司令?」(ソォ~



提督「ぐぅ……スゥ……」(熟睡

不知火「グッスリ眠られていますね」

不知火「司令、司令……」(トントン

提督「む……うぅ」(寝返り

不知火「司令、もうみんな起きています……朝ごはんが冷めてしまいます、司令」(ユサユサ

提督「うぬ、うー……う?」(ポケー

不知火「起きていただけました。おはようございます、司令」(キラキラ

提督「むー、むう……」

提督「(いかん、眠すぎて目が開けられん……)」(ユラユラ

提督「(母か……合鍵を渡したのは。起こしに来たのは誰だ……声のトーンは低かった…弥生君か、恐らく)」(グラグラ

提督「(ん……弥生君にしては、少し背が高いか? う、む……そうか、背が伸びたのだな……)」(寝起き

提督「わざわざすまないな……ありがとう……」(ナデナデ

不知火「にゅい……!?」

提督「ようやく目が覚めてきた……。おはよう、今日も寒いな……弥よ…い……??」(マジマジ

不知火「し、司令……」(モジモジ

提督(覚醒)「」

提督「(弥生君では……なかった)」(カタカタ

不知火「司令……?」

提督「………………」(手スッ

不知火「ぁ……」(ガーン

提督「お…おはよう、不知火君。着替えたらすぐに行くので、先に……」

不知火「はい、外でお待ちしています」(ピシッ

提督「あ、いや、先に広間へ戻って……」

不知火「し、不知火に落ち度でもございましたか?」(目泳ぎ

不知火「…………ぅ」(ジワ…

提督「」

提督「へ、部屋の外で待っていたまえ……」

不知火「! 了解しました、司令!」(キラキラ

提督「……ハァ」(ヌギヌギ…

<スタスタ……

不知火「あ」(ピタッ

提督「ま、まだ何かあるのかね?」

不知火「一点、報告し忘れていました」

不知火「不知火も……配膳を手伝いました」(キリッ

<……え、偉いな、不知火君は
<ありがとうございます、司令!(キラキラ

【基本、実家では隙だらけ】

(朝食、終了後・・・)

提督「昨日に続き、朝食も騒がしかったな……」

提督「べ、別にそれが迷惑というわけではないが……やはり、少し疲れる」

提督「…………ふむ、昨日入らなかったしな、息抜きも兼ねて風呂に入るか」(トットコ


《提督実家》浴場

提督(E:濡れ手拭い)「…………ふはぁ」(のびのび

提督「やはり風呂が広いと気分がいいな……まるで、自分の心まで大きくなった気になる」



家令「む、お風呂でございますか」

提督母「ええ~。お湯は張ってあるわよね~?」

家令「奥様方が使われている浴場は源泉から引いてあるので、いつでもご利用できますが……」(チラ

提督母「いいのよ~、誰専用なんて分けなくて~」

家令「奥様がそう仰るのでしたら問題はないかと」

赤城「きゃ、客人の身で我が儘を言って申し訳ありません……」

蒼龍「昨日はお酒飲んでそのままで……ちょっと、ね」

文月「ちょっとね、ベトベトするのぉ……」

弥生「汚い…って、司令官に嫌われてしまい、ます」(ショボリ

神通「だ、大丈夫、提督が文月ちゃんと弥生ちゃんにそんなこと言うはずないですから」(ナデナデ

瑞鳳「テヘヘ、ご迷惑おかけしまぁす」

祥鳳「本当にすみません……」

家令「いえいえ、みなさまは大切なお客様。気兼ねなく、何でも仰ってくださいませんと、この爺が叱られてしまいます」(カンラカンラ

提督母「ウフフ、そうね~。鋼ちゃんの大切な(意味深)お客様だものね~」

家令「では、準備ができましたらご案内いたしますので」

一同『はい(はぁい)!』

(浴場)

提督「………………」(うつらうつら

提督「ゴボボッ……ゲホッ、ゴホ!? い、いかん、危うく……気が弛んでいるのか、昨日から寝っぱなしだな」

提督「体も温まったし、そろそろ出る…………?」

<お風呂、とっても大きそうですね
<お湯をいただけるのは嬉しいけど、やっぱり心苦しいわ…
<弥生ちゃん、洗いっこしよぉ
<う…ん
<コラ、二人とも走ったら危ないよ!
<ふわぁ、ちょっとワクワクしてきちゃった
<泳いじゃダメだからね?

提督「!?」

提督「(この声は……じ、神通君たちがどうしてここに!?)」

提督「(急いで出なくては……! し、しかし、出口はあそこ一つだけ……どどどうすれば……!)」(オロオロ

文月「ほわぁ、モクモク~」(ガララッ

弥生「すご…い」

提督「(ぬう、出口が塞がれ……ハッ!?)」

オブジェ岩<私の後ろに隠れるのよ!

提督「(や、やむおえん……!)」(隠れ隠れ

赤城「うわぁ……立派なお風呂ですね」

神通「お、温泉宿に来たみたいです」

瑞鳳「うわ~、早く入ろぉよ祥鳳姉!」

祥鳳「瑞鳳、せめて浴び湯してから入って!」

蒼龍「文月ちゃんと弥生ちゃんもだよ~」

文弥「「はぁい」」

(岩の陰)
提督「(気配を殺して……お願いだ、こちらへ、こちらへ来ないでくれたまえ……)」(祈祷なう

(艦娘、浴び湯中・・・)

赤城「ふ…ぅ」(チャプチャプ

神通「ン……いい湯加減」

蒼龍「う~ん、疲れが吹っ飛んじゃいそ♪」

瑞鳳「…………」(じーーーー

祥鳳「どうしたの、瑞鳳?」

瑞鳳「うん……祥鳳姉もみんなも、胸おっきいなーって」

赤城「ど、どこ見てるんですか……」

神通「わ、私はそんなに大きくは……」

蒼龍「アハハ……正直、弓を射るのにちょっと邪魔だったり」

瑞鳳「せめて私も、もう2……贅沢は言わないから、1つ上のサイズが欲しいよぉ」

文月「大丈夫だよぉ、文月たちといっしょで、瑞鳳ちゃんもおっきくなったらオッパイ大きくなるよぉ」

弥生「蒼龍さんも…そう言ってました」

瑞鳳「ノゾミガタタレター……ブクブクブク」

祥鳳「コラッ、お湯の中に潜っちゃダメよ!」

<あの…赤城さんと蒼龍さんは普段、バストアップは……
<え、あ……その、雑誌に載ってる体操とか時々……
<私は一応、毎日寝る前に。でないと、すぐ肩こっちゃうし……

(岩の陰)
提督「(無心……無心だ、心を空にして無心となるのだ……)」(ハイライトOFF

<この中だと蒼龍さんのが一番おっきぃけど、赤城さんと神通さんも負けてないよぉ。ねえ、祥鳳姉?
<そうね、二人とも大きさと形のバランスが釣り合ってて、とても綺麗ですよ!

(岩の陰)
提督「…………」(俯き

提督「(……もういっそ耳から何から、落としてしまいたい)」(耳押さえ

提督「(とりあえず、今は気配を殺して彼女たちが出るのを待つしかない……。耐えろ、私……)」

文月「ほわぁ、おっきな石ぃ……?」(ヒョイ

弥生「隠れんぼ…できそう」(ヒョコ

提督「」

文月「……あれぇ?」

弥生「ぁ……」(カァ…

<どしたのぉ、文月ちゃ~ん?

提督「(ふ、文月君、後生だから……!)」(ヒソヒソ

文月「えへへ、司令官もお風呂入ってたんだねぇ! あっちでみんなと一緒に入ろぉ♪」(グイッ

提督「ぬおっ!? や、やめたまえ……本当にやめたまえ……」

弥生「ふ、文月ちゃん…ダメ……」(オロオロ

文月「んぅ?」

蒼龍「し、司令官って……ちょ、ええぇぇぇぇっ!?」

赤城「ど、どうして提督がここに……」(胸隠し

神通「も、もしかして、私たちより先に入ってたんですか……?」

瑞鳳「え、てことは、さっきまでの話…………て、提督のえっちぃ!」

祥鳳「……も、申し訳ありません、提督の入浴の邪魔をしてしまって」(背中向け



文月「文月ね、ちゃんと百数えるまでお風呂に入ってられるんだよぉ! い~ち、にぃ~……」(えっへん

弥生「は…恥ずかし…です」(モジモジ

提督「(ああ、空はこんなに青いのに……)」

文月「うぅ~、司令官も数えてよぉ~」(プンスカ


《この後、ちゃんと肩までつかって、みんなで百数えた》

夜辺り再開予定です
なお、球磨型と第七駆逐艦、戦艦勢に遭遇する時間軸もあった模様

【基本、実家では隙だらけ】球磨型編(if)

(浴場)

提督「………………」(うつらうつら

提督「ゴボボッ……ゲホッ、ゴホ!? い、いかん、危うく……気が弛んでいるのか、昨日から寝っぱなしだな」

提督「体も温まったし、そろそろ出る…………?」


<オーッ、お風呂が広々だクマ~♪
<走ってはいけない、ニャ
<うー……やっぱ露天は寒ぃな
<いいじゃん、いいじゃ、風情があるじゃん~?
<そうですね、北上さん!

提督「!?」

提督「(この声は……じ、神通君たちがどうしてここに!?)」

提督「(急いで出なくては……! し、しかし、出口はあそこ一つだけ……どどどうすれば……!)」(オロオロ

北上「とりあえず、お湯浴びて~」(バシャー

大井「当人からは欠片も感じられないけど、本当にイイトコのお坊ちゃんだったんですね、提督」(ザバー

提督「(ぬう、出口が塞がれ……ハッ!?)」

オブジェ岩<私の後ろに隠れるのよ!

提督「(や、やむおえん……!)」(隠れ隠れ

球磨「こんなに広いと泳ぎたくなるクマ!」(ザブーンッ

木曾「有言実行過ぎんだろ球磨姉ぇー!?」

多摩「やれやれ、お風呂ぐらい静かに入ってほしいニャ」

北上「だね~」

大井「っていうか、アナタが何とかしなさいよ。妹でしょ」

多摩「面ど……いつ死ぬかわかんニャイ軍生活、たまには羽を伸ばさせてあげたいんだニャ」

大井「いま思いついたでしょ、ソレ」

多摩「……」(フイッ

<よーし、あそこまで競争だクマー!(ザバザバ
<っ、いいだろう、売られた勝負は勝ってやるぜ!(バシャバシャ


(岩の陰)
提督「(無心……無心だ、心を空にして無に帰すのだ――――)」(ハイライトOFF


球磨(@岩の上)「ヴォー! 球磨の勝ちクマー!」(仁王立ちコロンビア

提督「え」(振り向き

球磨「クマ?」

提督「……………………」

球磨「……………………」

木曾「だぁ、クソ負けたぁ!! って……提督? お前、何してんだこんなトコで」

※提督の実家である

大井「ちょ、ちょっと、どうして提督がお風呂に入ってるんです!?」(胸隠し

北上「あー……コレ、もしかして私らがやらかしちゃった系?」(顎まで浸かり



球磨「っ……は……」(口パクパク

提督「……す、すまない、球磨君」(顔背け

木曾「だ、大丈夫か、球磨姉? 顔が茹蛸みたいになってんぞ」

多摩「っていうか、さっさと仁王立ち止めて風呂に入るニャ。そこだといろいろ丸見えでヤバいニャ」

球磨「ィ―――――」

木曾「球磨姉?」

球磨(素)「イヤアァァーーーーーーーーッ!!?」(しゃがみ

木曾「うおっ!?」

大井「っ、うっさいわね! 耳がキーンッてしたじゃない!?」

北上「まあ、大ダメージだよねえ……」

球磨「な、なんで提督が…………ウソ、私の、み、見られて……?」(プルプル

木曾「お、おい、ショックなのはわかるけど、提督だって悪気があったわけじゃ……つーか、いい加減その岩から降りろよ!」

球磨「っ……ふ…ふええぇぇぇぇぇん、もうお嫁に行けなぃ…………クマァ」

多摩「申し訳程度のクマ要素……」

多摩「どうするニャ、提督~? このまま放っておいたら提督、責任取って球磨のこと――――提督?」

提督「」(虚ろ

多摩「……オーイ」(目の前で手ヒラヒラ

多摩「失礼するニャ」(首筋触診

提督「――――」

多摩「…………ハッ、し、死んでる」

木曾「嘘だァ!?」

北上「球磨のスリットまるっとお見通しした時点で大破進軍状態だったのに、マジ泣きされちゃったら……ねー」

大井「み、見ちゃったぐらいで精神崩壊してんじゃないわよ!! 誰かと本番になったらどうするつもりなの!?」

提督「誰にでも必ず、別れは来る……いつか、当然に……」

提督「――――だから、私で慣れて…おけ」(ガクッ

多摩「し、しっかりするニャ!?」

木曾「死ぬな、死ぬなよ、提督! 俺たちを置いて行くんじゃねぇーーーーー!!」

球磨「ヒック……グス……ふぇ…ん」

北上「あ~、よしよし」

大井「なんなの……この状況」



《この後、息を吹き返した提督、ケジメをつけてケッコンカッコカリを前提に球磨に交際を申し込んだ模様》

修正し忘れで球磨たちのことを神通と呼んでいるところがあるので脳内修正お願いします

【基本、実家では隙だらけ】第七駆逐隊編(if)

(浴場)

提督「………………」(うつらうつら

提督「ゴボボッ……ゲホッ、ゴホ!? い、いかん、危うく……気が弛んでいるのか、昨日から寝っぱなしだな」

提督「体も温まったし、そろそろ出るか……」(ザプン


(脱衣場)

漣「昨日は宴会ではしゃぎ過ぎて入れませんでしたしねぇ」(ヌギヌギ

曙「OKもらえてよかったよね」(ゴソゴソ

潮「提督のお家、温泉まで入れるなんてスゴイね」(どたっぷん

朧「(潮の胸部装甲もスゴイと思う)」(プチプチ…

朧「…………?」

男性服<もうダメだぁ……おしまいだぁ……

朧「(この服……たしか朝、提督が着てた……)」

漣「よ~し、みんな出撃準備はおkですかー?」

曙「当然よ。早く行きましょ!」

潮「えへへ、楽しみだね」

朧「あ、ちょっと待って……」

漣「だが断る!」(ダッ

曙「先に入っちゃってるからねー」(タタッ

潮「朧ちゃん、ごめんね♪」(パタパタ

朧「そ、そうじゃなくて……」

<ぬお……!?
<はにゃあぁぁぁっ!?
<な……なんでクソ提督がいるのよっ!?
<ひひゃあぁぁぁ……!?


朧「ああ……だから待ってって言ったのに」(糸目



<ガララ……

朧「…………」(ヒョコ

漣「う、うくく……何も言えねぇ…」

曙「(み、見ちゃった見ちゃった見ちゃった見ちゃった……)」(ポコポコポコ

潮「あうぅぅ」(真っ赤

朧「…………」(浴び湯ザパー

<ザプン……ザバザバザバ


(岩の陰)

朧「……」(ヒョイ

提督「」(さめざめ

朧「これに関しては提督、悪くないと思う」

提督「だが、前回の神通君たちに引き続き、漣君たちにまで申し訳ないことを……」

朧「うん、まあ……」(チラリ



漣「(アレが……アレが神通さんたちの目撃したご主人様の『主砲』。ついに漣も見てしまいました…………どうしよ、アレが大きくなったら、漣の装甲じゃワンパン大破轟沈必至なのですがー)」(テレテレ

曙「(うう、なんてもの見せてくれてんのよクソ提督、クソ提督、クソ提督~!!)」(モジモジ

潮「(提督と見せ合いっこしちゃった…………は、恥ずかしいよぉ!!)」(羞恥



朧「……漣たちの戦術的勝利かな、たぶん」

提督「ぬ、ぬう?」(困惑

【基本、実家では隙だらけ】戦か…金剛編(if)

(浴場)

提督「………………」(うつらうつら

提督「(ああ、いい気分だ……いっそ、もうこのまま……)」(ズブズブ…

提督「ゴポポッ……ブクブクブク……」

金剛「HEY 提督ゥ、いくらリラックスしてるからってお風呂で寝るのはbadネー」(グイッ

提督「ゲハッ、ゴホ!? な、なんだ、誰……!?」

金剛(電ヘアー&胸元隠し)「オハヨウゴザイマ~ス♪」(ニヤニヤ

提督「」

金剛『訳:実家に帰って気が弛むのはわかるけど、いくらなんでも弛みすぎじゃないの?』

金剛『訳:朝のご飯の時からボーッとしてるし……普段、どれだけ張り詰めてるかがわかるわね』(嘆息

提督『訳:そ、そんなことより、な、何故、金剛が風呂に入っているのだ……』

金剛『訳:昨日、お酒飲んでそのまま寝ちゃって気持ち悪かったから、アナタのお母さんにお願いして入らせてもらったのよ』

金剛『訳:誰も入ってないと思ってたら、アナタが岩にもたれかかって居眠りしてるんだもん……油断してたから驚いたわ』(クスクス

提督「ぬ、ぬう……」

金剛『訳:……あー、それにしてもいいお湯ね。英国じゃ湯船につかること滅多になかったけど、お風呂に関しては日本の方がずっと優れてるわ』(キラキラ

提督『訳:そ、それはよかったな。あ、あのだな、金剛、すまないが私はそろそろ上がろうと思う……ので、少しの間、あっちを向いていてくれないか』

金剛「…………」(スイッ

提督『訳:か、感謝する』(ザブ…

<…………クイッ

提督「ぬ……?」

金剛「エ、エート……」(顔背け

金剛『訳:わ……私、ついさっき入ったばかりで、あまり温まってないの……』

提督『訳:う、うむ、だから君はゆっくりつかればいいだろう』

金剛『訳:アナタも、こんなところで寝てたから肩、冷えてるし……』

金剛『訳:…………も、もう少し、一緒に入ってましょう?』(チラッ

提督「」



金剛『訳:あ、温かいわね』(背中預け

提督「む…………ぬ……う、うむ」(目泳ぎ

金剛『訳:……アナタの背中、大きいのね』(ツツゥー

提督『訳:っ!? ゆ、指を這わすのはやめたまえ……』

<こ、こっち向いちゃダメだからね?
<ぐぬ……姑息な真似を…
<フ、フフーンだ♪ なに書いてるか当てなさいよ~?
<や、やめたまえ……



《この後、二人揃ってのぼせた》

ifネタ終了
もう少しスレ進めたら次スレ作る予定ですので、もう少しお付き合いください

今更だけど「やむおえない」じゃなくて「やむをえない」な

【ポジティブシンキング】

《鎮守府》工廠

妖精A「ついに……ついにできたです」

妖精B「以前製薬した性格反転茸エキス使用の媚や……提督さんを積極的にするお薬。それの改良版」

妖精C(ロッカーメイク)「どんなに後ろ向きな人でもポジティブシンキンッ! になれるお薬です」

妖精A「あとはコレをどうやって提督さんに飲んでもらうかですが」

妖精B「今日は新しい艤装の改良案を捻りだすための会議があるです」

妖精C「ヒャッハー! そこでどうにか飲ませるしかねえ!」


(会議開始・・・)


提督「――――であるから、神通君や球磨君をはじめとする軽巡洋艦、青葉君たち重巡洋艦の魚雷兵装と対空兵装の強化、さらにバルジの設置、艦橋構造物の縮小と戦闘性能の向上を図る必要が……ゲホッ、ゴホン、ンン…」

妖精A「(普段、艦娘さんたちとロクに話さないから、すぐ喉が限界を迎えるのです)」

妖精B「(でも今は、そんな事はどうでもいいんだ。重要な事じゃない)」

妖精C「(何だっていい! 提督さんにお薬を飲んでもらうチャンスです!)」

妖精A「提督さん、飲み物どうなのです」(スッ

提督「あ、ああ、すまない……。どうも喋り慣れていないせいか、すぐに舌が絡まってしまってな」(ゴクリ

妖精A「(よしっ)」(ガッツポ



提督「―――――うっ!?」(ドクンッ!



妖精B「さあ、どうなるか……」(ワクワク

妖精C「前向きな提督さん……これは面白いことになりそうです!」(ドキドキ



提督「……今日は、いい天気だな」(フラッ

妖精A「?」

妖精B「あれ、あまり変化がない?」

妖精C「提督さん、なにかこう、世界が広くなったとかそーいうのはありませんか?」

提督「世界が広い……そうだな、世界の広さに比べれば私の存在など取るに足りぬちっぽけなものでしかない」

提督「――――よしっ、死ぬか!!」(満面の笑み

妖精ABC「「「!!!!?」」」

提督「というわけで悪いが妖精君たち、私は少し穢土へ出かけてくる。漣君や神通君……それと、金剛には情けない提督ですまない、と――」

妖精A「マ、マズイです! どうやら薬の効果で前向きな死にたがりになってるっぽいです!!」

妖精B「え、なにそれ恐い」

妖精C「実のところ、後ろ向きネガティブでコミュ障だったけど、根っこのところは前向きだったということですね……」

妖精A「そ、それはあとで艦娘さんたちに教えてあげるとして、今は提督さんを止めるです!」

妖精B「ダメです提督さん、アナタがいなくなったらこの鎮守府、自殺者続出でヤバいことになってしまうです!」

提督「ハッハッハ、何をバカなことを。私が居なくなれば、きっとみんな清々したともろ手を挙げて喜んでくれるさ!!」(チャキッ

妖精C「ノ、ノコギリを首に当てるのはアウトですー!!!?」



漣「ご主人様~、会議は順調ですか? そろそろ甘い物が欲しくなると思ってお菓子、差し入れに来ましたよ~♪」

神通「あの、お、お口汚しかもしれないけど、漣さんと一緒にカップケーキを――――何をしてるんですか、提督!!?」

漣「うげっ!? どしてご主人様が自殺寸前!?」

妖精A「じ、事情は後で説明しますので、とにかく提督さんを止めてくださいですー!!」

漣「が、合点承知の助!!」(ダッ

神通「神通……行きます!!」(ドンッ


――――その日、初めて漣と神通は提督を止める為、人を本気で殴った


提督(中破)「ハ……わ、私は何を?」

漣(大破)「ゼハー……ゼハー……!!」

神通(大破)「まだ……まだこの神通、沈みま……せ、ん――――きゅぅ……」

提督「さ、漣君!? 神通君も、どうしたというのだ……!!」

妖精A「え、えらいことになったです……」

妖精B「ていうか提督さん、陸の上だと人間やめてるっぽい」

妖精C「提督ってすごい、改めてそう思った」


《この後、妖精さんたちに薬品製造禁止令が出された》

>>963 やむおえないって何だ(唐沢感)
書いてる時、何故か変換できなかった理由がわかりました。ご指摘ありがとうございます

この後、某戦艦ネタ書いたら新スレ立てます

【基本、実家では隙だらけ】大和編

《提督実家》人のいない広間


提督「はぁ……」

提督「(以前に続き、今回も神通君や赤城君、蒼龍君の柔肌を見てしまった……)」(ドンヨリ

提督「(文月君にお願いされたとはいえ、は、裸の彼女たちと入浴を……)」

提督「……………………」(カァ…

提督「――――」(ブンブンブンブンッ

提督「何を思い出しているのだ私は……」

提督「ふぁ、ぁ」(欠伸

提督「……本当に、気が弛んでいるのだな。実家に帰ってから、ひたすらに眠い」(ウトウト


提督「――――くぅ……」




大和「みなさんは広間でゲーム中……提督はどちらにいらっしゃるのでしょうか?」(襖スゥー

提督「――――」(コックリ、コックリ

大和「」

大和「提督……お休みなのですか?」(ススス…

提督「む……ぅ……」(グラッ

大和「ぁ……!」(ダキッ

提督「――――すぅ……ぐぅ…………んぬ」(グッスリ

大和「自分で言うのもなんですけど……こうでもないと、提督に嫌がられずに触れることができないというのは悲しくなります」(膝枕

大和「……提督」

提督「うぐ……む…………む」(モゾモゾ

大和「フフ、大和の膝でゆっくりお休みしてくださいね、提督♪」(ナデナデ





提督「――――フハ……?」(パチクリ

大和「ん……提…督」(コックリコクリ

提督「(なんだコレは、ど、どういう状況なのだ……? なぜ、大和君がココに? 人が来ないだろう部屋に籠っていたのに……???)」

大和「――――あら、お目覚めですか提督?」

提督「(というか……)」



提督「な、何故、私は大和君に膝枕されているのだろうか……」(キリキリ

大和「んふふ、もう少し休んでてくださって結構ですよ、提督♪」(スリスリ

提督「ぐ、くぅ……」(キリキリ



《この後、漣に発見されるまで提督は大和膝枕を堪能した》

これでも提督はだいぶマシになった。マシになったはずなのです

次スレです
【艦これ】提督と艦むすの鎮守府での四方山話6【ネタ募集】
【艦これ】提督と艦むすの鎮守府での四方山話6【ネタ募集】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421168685/)


ついでに、実家で何をして時間を潰すかネタ募集

↓2
↓3
↓4

このキャラでこんなネタと書いてもらえると書きやすいかも(あんまり無茶振りだと書けない……たぶん)

瑞鳳とデッキいじり。昔使ってたカードの山を蔵で発見す

>>983 カード弄りは次スレでやるのでご安心を?
散策・初期艦VS超弩級戦艦・熊野語、了解です

今日はここまでで寝ます
次スレ移行するので、スレ埋めでもう3つほどネタ募集しておきます

↓2
↓4
↓7

で、このキャラでこんなネタと書いていただけると(無茶振りはご遠慮ください)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月04日 (木) 18:32:25   ID: iPFEVCo4

この戦いが終わったら青葉、皆さんに渡したいものがあるんです。

2 :  SS好きの774さん   2014年12月14日 (日) 01:18:46   ID: H-xavDB8

携帯の元ネタは携帯捜査官7かな?

3 :  SS好きの774さん   2014年12月17日 (水) 14:18:42   ID: 1PgsYPhZ

次はシャドールデッキかな(シャドール信者)

4 :  SS好きの774さん   2014年12月18日 (木) 16:37:24   ID: bdMOaVKn

「処理」の話について、司令官さんも人間でよかったw

5 :  SS好きの774さん   2014年12月18日 (木) 20:20:38   ID: 6ZEy_ljI

(∴)<俺と気が合うな

6 :  SS好きの774さん   2014年12月19日 (金) 13:08:48   ID: 6BU-pRUS

↑石村に帰れwww

7 :  ケイちゃん   2014年12月31日 (水) 11:06:31   ID: fus0p1xu

父母『提督家も安泰だな!』

8 :  SS好きの774さん   2015年01月01日 (木) 01:26:30   ID: XkhGESVH

今年もよろしく!

9 :  SS好きの774さん   2015年01月03日 (土) 21:35:01   ID: 2aHLR4Rt

木曾のガッツポに吹いてしまったわ

10 :  SS好きの774さん   2015年01月10日 (土) 19:21:56   ID: 0LvbBEBu

ぬいぬいかわえええええええ

11 :  SS好きの774さん   2015年03月07日 (土) 03:50:29   ID: jlbmhGo9

なんか多摩が長女になってない?

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