【艦これ】赤城「焼肉食べ放題?」 加賀「さすがに気分が高揚します」 (1000)

赤城「提督、焼肉食べ放題とはどういう意味なのでしょうか?」

提督「どういう意味も何もそのままの意味だ」

赤城「そ、それはつまりいくら食べても構わないと言う事ですか?」

提督「そうだ。今日は我が艦隊が誕生して2ヶ月の記念だからな」

赤城「好きなだけ……食べても構わないんですよね……」

加賀「さすがに気分が高揚します」

赤城「いつもと違って遠慮せず食べて良いんですよね!?」

提督「赤城、お前普段あれでも遠慮してたのか!?」

加賀「さすがに気分が高揚します」

58「てーとく、加賀さんがおかしいでち!」

加賀「さすがに気分が高揚します」

提督「落ち着け加賀!まだ店の駐車場だ!!」

加賀「さすがに気分が高揚します」

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提督「他の艦隊も戻って来てから行くぞ」

赤城「いつ頃帰還するのでしょうか?」

提督「航空機輸送作戦に出した第二艦隊があと10分程で戻るから……ここに着くのは30分後くらいだな」

赤城「第二艦隊?知らない子ですね……」

提督「いやいや、いつも仲良くしてるだろ。同じ空母仲間なんだし待っ」

加賀「五航戦の子なんかと一緒にしないでください」

提督「落ち着け加賀、遠征に出てるのは軽空母だ」

赤城「みてください提督!追加料金を払えば延長が可能と書いてますよ」

提督「追加料金を払えばね!!」

加賀「さすがに気分が高揚します」

提督「追加料金で高揚しないでくれ!」

赤城「加賀さん」

加賀「どうかしましたか?」

赤城「焼肉ってボーキより美味しいんでしょうか」

加賀「どうでしょう?ボーキにはこのような匂いはしませんから食欲をそそると言う点では」

赤城「あっ、加賀さん!こっちの方が煙りが来ますよ」

加賀「素晴らしい嗅覚……さすがは赤城さんです」

赤城「良い匂いですねー」スンスン

加賀「さすがに気分が高揚しますね」スンスン

提督「ゴーヤ、あの換気扇の所でしゃがみ込んでる不審者共を連れて来い」

58「いやでち!」

30分後

赤城「加賀さんみてください、また新しいお肉が運ばれて来ましたよ」

加賀「ロースと書いていますね。さすがに気分が高揚します」

提督「とうとうロースと言う言葉にさえ……」

不知火「提督、ここへ到着してからずっと気になっていた事があるのですが」

提督「ん?」

不知火「第二艦隊の帰還時刻は30分後ではなく1時間30分後ですが」

提督「……ん?」

不知火「ですから、タンカー等とは違い航空機輸送作戦なので1時間程長くかかるかと」

提督「それ最初から気付いてたの……?」

不知火「はい」

提督「なんで教えてくれなかったの……?」

不知火「聞かれなかったので」

提督「勘違いしてるって気付いたんならすぐ教えてくれ!!」

不知火「不知火に落ち度でも?」

提督「落ち度は無いと言えば無いけど!!くっ……駆逐艦の目つきじゃねぇ!!」

赤城「加賀さん、見てください!無くなったと思ったらまた新しいお肉が出てきましたよ!」

加賀「いくら食べても構わないと言うのは本当のようですね」

提督「幸いあの二人はまだ気付いていないか……」

提督「なんとか後1時間やり過ご――」

58「でぢぢぢぢぢぢぢぢ!!!!」

提督「な、なんだ!?」

58「30分経過をお知らせするでちっ!」

赤城「提督!お約束の時間ですよ!」

加賀「タイマーをセットしておきましたから間違いありません」

提督「まさかゴーヤにこんな訳のわからん機能があったとは……」

不知火「素直に白状して楽になればよろしいかと」

提督「なんか釈然としないけど……仕方ないか」

カクカクシカジカ……

赤城「えーっ!?時間を間違えていたんですか!?」

加賀「頭にきました」

提督「分かってる、分かってるから。だから先に入って食ってる事にしよう」

不知火「延長料金をザッと計算した結果」

提督「言うな。決心が揺らぐ」

不知火「そうですね。いくらかかろうが本日不知火はご馳走される側なのでどうでも良いですから」

提督「ちくしょう……」

雪風「しれえ!」

提督「なんだ?」

雪風「しれえ!しれえ!!」

提督「……よし、行くぞ」

店員「いらっしゃいませー」

提督「すみません、こっからここまでが大人で……ここから前は子供料金でお願いします」

暁「私だって一人前のレディーとして大人料金をお支払いするわ」

提督「いいから黙って行きなさい」

店員「あのー……こちらの方は……」

不知火「不知火に何か?」

店員「なんて言うか……目が子供のソレじゃないんですが……」

不知火「不知火に落ち度でも?」

店員「ヒッ!」

提督「何を言っているんですか!こんなに可愛い子が大人扱いなら世の中ロリコンだらけですよ!!」

不知火「提督……」

店員「本当の大人と言うのは……ああいうのを言うんだ!!」

愛宕「ぱんぱかぱーん♪」

摩耶「なんだなんだ?けんかかぁ?」

千代田「千歳ねぇ!待ってってばぁ!!」

店員「ああ……」

提督「ね?」

不知火「」ギリッ

提督「よし、みんな席についたなー」

赤城「提督、さすがにその……カレー等は食べ放題に含まれていませんよね……?」

提督「安心しろ赤城。ここにあるものは全て食べ放題だ!」

加賀「ではあちらにある煮物やお寿司もですか?」

提督「おう!やっちまえ!!ただし立ち食いはダメだ。マナーとルールは守るように」

赤城「戦場にルールやマナーはありませんが……」

提督「ここは戦場では無い」

加賀「陣形は単縦陣で行きましょう」

提督「陣形とかいらないからなー。えらい攻撃的陣形だけど」

店員「ではお時間の方ただだいまより1時間半となっております。食べ残しや時間がry」

赤城「一航戦赤城、出ます!」

加賀「ここは譲れません」

不知火「提督、よろしいのですか?あの獣二人を野放しにして」

提督「大丈夫だろ。あいつらにも一航戦の誇りが――」

瑞鶴「提督、大変!先輩達が!!」

提督「え?」


赤城「美味しい!すでに味がついているんですね」モチャモチャ

加賀「赤城さん、こちらのハラミと言うのもあっさりしてて美味しいですよ」モグモグ

提督「な、なにやってんだお前達!」

赤城「あっ、提督も食べますか?」

加賀「食事中に大声を出さないでください。マナー違反ですよ」

提督「マナーを語るなら……焼肉屋に来てるんだから肉は焼いて食え!!」

赤城「提督知らないんですか?こういう生に近い状態を海外ではレアって言うんですよ?」

提督「全然違うから!」

加賀「そんな事もしらないとは……」クスッ

提督「ええ!?俺笑われたの!?って言うか加賀さん笑う所初めてみたよ!」

提督「ルール1、肉は取り皿に取ってから席に戻って食べること」

提督「ルール2、肉は必ず焼くこと」

提督「これだけは最低限守るように」

赤城「わかりました」キリッ

加賀「五航戦の子なんかと一緒にしないで」

提督「うん。いや、鶴姉妹はちゃんと食べてるからね。むしろ見習おうか」

赤城「一航戦赤城、出ます!」

加賀「ここは譲れません」

提督「それ毎回必要?まあ良いか。これで落ち着いて食べれる」

電「はーい、提督。あーんして」

提督「あーん」

暁「い、一人前のレディーとして私も食べさせるんだから!あーん」

提督「あーん」

電「はわわわわっ、提督さん、あの……」

提督「響もこっちおいでー」

不知火「気持ち悪っ……ロリコンは死滅すれば良いのに」

雷「見て見て!じゃーん♪ソフトクリームもあったの」

提督「まだ5分くらいしかたってないぞ?まずはお腹いっぱい肉を食べてからデザートだろ」

暁「い、一人前、一人前のレディーはそんな、お、お子様な食べもの、興味ないんだから!」

提督「はいはい、よだれ拭こうね。あとソフトクリームは別に大人も食べるから」

電「はわわわわ……提督さん!赤城さんと加賀さんが大変なのです!!」

提督「今度は何をやらかしたんだ!」

赤城「ルール通りにしましたが……」

加賀「私達に落ち度でも?」

不知火「」ギリッ

提督「お前ら……なんで盛り皿まるごと持ってきてんだ!!全部持ってきてどうする!」

赤城「食べますけど……」

提督「え?あっ、確かに全部食いそうだけど……こういうのは取り皿に取れって教えただろ?」

加賀「取り皿に少し取りましたけど」

提督「なんで取り皿のほう置いて来ちゃうんだよ!」

夕立「提督、提督!ごーやちゃんがもうダメっぽい」

提督「なんだこんな時に」

58「も、もう、いっぱいでち」

提督「なにー!!ごーやしっかりしろ!!まだ3キレしか食べてないぞ!燃費良すぎだろ!!」

19「イクももうお腹いっぱいなのね♪」

168「ふぅ、ごちそうさま」

提督「しまったあぁぁ!潜水艦じゃ元とれないじゃないか!!」

電「あっ、遠征組が到着したみたいなのです」

提督「おお。ん?何もめてるんだ?」


店員「お子様2名と――」

RJ「せやから!なんでうちらがお子様あつかいやねん!!やっぱアレか?アレがアレやからか!!」

瑞鳳「駆逐艦の皆さんと同じなんてなっとくいきません!」

夕雲「まぁまぁ、お二人とも落ち着いて」

長波「そーそー、安くつくんなら良いじゃねーか」

店員「こちらは……大人でよろしいでしょうか?」

RJ「なんっでやねん!!どこ見とんねん!!なっとくいかへんわあほ!!」

さあデイリーの時間だ!

鈴谷「提督ー。ちょーアルコールとか飲みたいんだけど」

提督「お前らは見た目が女子高生っぽいからダメだって言ってるだろ」

熊野「この熊野をお子様扱いするなんて……提督も何か勘違」

暁「お子様いうなー!ヒック……」

提督「ヒック?」

暁「私はもうおとならから……おしゃけ……」

提督「おい、誰だ!暁にお酒飲ませたのは!」

摩耶「っかしぃなぁ。そいつが飲んでたのは普通のジンジャーエールだぜ?」

提督「えっ……」

暁「あかつき、おとならから……炭酸だって飲めるのよ。エッヘン!」

提督「…………かわいい!」

提督「そういえばさっきからあの要注意人物2人を見ないが」

翔鶴「先輩達ならずっとあの調理場の窓に張り付いていますけど……」

提督「調理場?」


赤城「加賀さん、見てください。あそこでお肉を切っているみたいですよ!」

加賀「さすがに気分が高揚します」

赤城「おいしそうですね……私、一度で良いからああいうの食べてみたいんですよ」

加賀「あの塊をですか?」


提督「……で、塊を貰ってきたと」

赤城「はい!3kgくらいあるらしいですよ!」

提督「そんな目をキラキラされても……」

赤城「はむはむはむ……」

提督「肉の塊を頬張るって……す、すごい絵だな……」

加賀(かわいい……)

赤城「がぶがぶがぶ」

提督「しかしこんな事言っちゃなんだが、食べ放題の肉だし固くないのか?そんな塊」

加賀「普段はボーキサイトを食べていますから。この程度ならプリンを食べているようなものです」

程度「加賀さんプリンとか食べるんだ……羊羹とかしか食べないのかと思ってたよ」

赤城「はぁー。さすがにお腹いっぱいですね」

加賀「満腹などと言う感覚はこの艦隊に入って初めてですね」

提督「なんかお腹いっぱい食べさせてあげられなくてごめんね……」

赤城「まだ時間はありますし……久々に拘束具を外しちゃいましょうか♪」

提督「拘束具?」

加賀「我々はその驚異的な食欲を抑えるためにこの拘束具を装着しているんです」

提督「それ防具とかそんな感じじゃなくて拘束具だったんだ……」

加賀「これを外すと食欲だけではなくゲームバランスも著しく崩壊してしまいますから」

提督「そういえば中破してもそれ壊れないもんね……ちぇっ」

加賀「この拘束具によって私は30%の食事量で満腹感を得ることができます」

提督「30%!?つまりいつも満腹まで30%くらいの量しか食べてなかったと!?」

加賀「そこからさらに遠慮をしていたので15%と言った所でしょうか」

提督「まじか……」

加賀「そしてそれは私に限った話しですから。赤城さんの場合はまた違ってきます」

提督「……」

加賀「赤城の拘束具は私よりきつく設定されていますから。通常時は20%くらいまで制御されています」

提督「20%……つまり遠慮して10%くらいなのか……」

加賀「提督はまだ本当の赤城さんを知らないようですね」

提督「そんなにすごいの?」

加賀「現在の搭載数は僅かに私の方が上ですが、拘束具を外した赤城さんをの搭載数は560ですから」

提督「なにそれこわい」

加賀「提督にも見て頂きたかったですね……あれは私が迂闊にも大破して轟沈寸前だった時……」

加賀「560機の流星改を飛ばしながら46cm砲と酸素魚雷を打ちまくり、100ノットで敵陣へ突っ込み次々と敵艦隊を壊滅させた赤城さんの勇姿を」

提督「地獄絵図だな……」

加賀「母港に帰ると当時の提督は燃料8700、弾薬12000、ボーキサイト11000の消費を余儀なくされていましたが」

提督「うぐぅ……頭が痛いぃ……」

加賀「その後、我々には拘束具が装着されたのです」

提督「でもその当時は加賀さんも拘束具付けてなかったんだよね?敵もよくその加賀さんを大破まで追い込んだな」

加賀「足手まといを守りながらの戦いは色々と不慣れでしたから」

提督「?」

不知火「あの時の敵艦隊はどこから湧いたのか大和級の戦艦15隻と空母30隻に包囲されてましたからね」

加賀「私一人ならそれくらい蹴散らせましたけど……」


瑞鶴「うわっ!し、翔鶴姉!いま加賀さんなんだかこっち睨んでなかった!?」

翔鶴「そう?」

提督「しかしよくそれだけ食べて太らないよな。食べた物はどこ行ってんだろう」

不知火「そんな事決まってるじゃないですか。うん――」

提督「誰かー!ぬいぬいを取り押さえろ!!」

雷「私にまっかせといて!それー!」

電「なのです!」

不知火「くっ……不知火に落ち度でも……?」

提督「しかし本当にいったいどこに……ハッ!」

赤城「これもおいしいですね!」たゆんたゆん

加賀「こちらもなかなか……」たわわんたわわん

雷「不知火制圧ー♪」ちんまり

RJ「はぁー、もうお腹いっぱいやわー」ペターン

提督「そうか、そこに栄養が!」

RJ「な、なんか今めっちゃ馬鹿にされた気するわ……」

提督「くっ……数年前に封印した乳ソムリエの血が騒ぎやがる……!」

不知火「そんな物騒な血は静めてください」スタスタ

雷「はぅ~……」ぴよぴよ

電「なのですー……」ぴよぴよ

提督「でかさ……それだけなら千代田、愛宕や五十鈴に劣るかもしれない」

提督「また夕雲や長波のような発展途上なのにこのでかさ!?みたいな感動もないかもしれない……」

提督「しかし!この感じ、そう一言で言うならエロい乳!!」

提督「そして五十鈴達と違ってこのたわわな感じは……まさかノーブラ!!それでいて形は申し分無し!」

提督「けして垂れる事もなく、かといって下着で矯正された形でも無い自然な形!本来あるべき最高の形!!」

提督「吸い付けばマザーミルクが溢れ出しそうな質量感」

ガンッ!!

不知火「不知火に落ち度でも?」

店員「お客さん、お客さん!」

提督「ん……」

店員「そろそろ閉店の時間なんですけど」

提督「俺は……気を失って……?」

店員「お連れ様は先に帰ると言ってましたが」

提督「そうですか……ってて、ん?」

加賀「ようやくお目ざめですか」

赤城「むにゃむにゃ……」

提督「お前達……待っててくれたのか?」

加賀「そうですが。何か問題でも?」

提督「いや、ありがとう。なんか嬉しいよ。悪かったな、長い事待たせて!」

店員(5分くらい前までひたすら食べてたけど黙っておこう……)

加賀「赤城さん、起きてください」ユサユサ

赤城「ん……あっ、提督、今日はありがとうございます。本当に幸せな一日でした」

加賀「私もこのような楽しい食事は初めてでした。また機会があれば参加したいものです」

提督「そうか。だったら次は来月の――」

店員「50名様+5時間延長が3名様で……187600円になります」

提督「……よし、次は一周年記念だな」

さてデイリーするよー

後日、提督室

不知火「失礼します」

不知火「……あら、提督は不在のようね」

不知火「ん?これは……」パサッ

ケッコンカッコカリ実装のお知らせ!

不知火「!」

金剛「提督ぅ~!紅茶が飲みたいねぇ」

不知火「ハッ!」

金剛「提督?提督はいないデスか?」

不知火(まずい……よりによって一番おしゃべりな紅茶妖怪め)

金剛「oh!ぬいぬい、何してるデース?」

不知火「別に何でもありません。あと不知火は不知火です」ヒラッ

金剛「ん?何か落としたデスよ?」サッ

不知火「しまっ……!」

金剛「ケッコン、カッコカリ……ケッコンカッコカリ?……ケッコンカッコカリ!?」

不知火「不知火に落ち度が……」

一同大会議

霧島「無料で配分される資料一式と指輪は一つだけ、ですか……」

五十鈴「でもこっちにアイテムショップを利用すれば複数てに入るって書いてるわよ?」

夕張「バカねぇ、うちみたいな貧乏鎮守府にそんなお金あるわけないでしょ?」

電「はわわっ……確かに提督さんはちょっぴり貧乏さんなのです」

雷「そういえば最近提督がごはん食べてる所見ないわね」

榛名「提督でしたら最近裏山で草を召し上がってましたが……なんだか野草にハマったとか……」

川内「はいはい!私も夜戦大好き!!」

黒潮「はぁ~、まさかそない切羽詰まっとるとは思わんかったわぁ」

神通「つまりどう考えても選ばれるのは一人と言うことですね……」

金剛「提督のハートを射止めるのはこの金剛デース!」

暁「一人前のレディーとして暁が提督のお嫁さんになるんだから!」

58「てーとくはオリョール海で一緒にごーやとケッコンする気でち!」


大井「北上さーん、こっちで遊びましょー♪」

比叡「お姉様!こちらです!」

千代田「千歳姉、そんなのほっといてこっちで遊ぼうよ!」


不知火「ガチレズが……」

北上「まーまー、ライバルは少ない方がいいでしょ」

不知火「……しかし以外ですね。てっきり私、あなたはあちら側かと思いましたが」

北上「あちら側?」

榛名「確かに北上さんは大井さんと仲良しですから」

北上「大井っち?ああ、ウ」

妙高「フアァァァァァ!!」中破

那智「ああ!妙高さんが何かを守るために中破を!!」

翌日

提督「今週の出撃予定は……オリョール、オリョール、オリョール……キス、オリョール……」

金剛「ヘイ!提督!一緒に紅茶でも飲むネ!」

提督「ほー……珍しい事もあるもんだな」

金剛「珍しい?私はいつも紅茶を飲みたいと言ってマース」

提督「いや、いつもなら紅茶が飲みたいって言うだけなのに今日は金剛が紅茶を持ってきてくれてるだろ?」

金剛「スコーンもありマース♪」

提督「じゃあ休憩がてらお茶にするか」

金剛「フゥ……やっぱり提督と飲む紅茶はおいしいネ」

提督「こうやって二人で紅茶を飲んでると昔を思い出すな」

金剛「昔デスか?」

提督「お前がこの鎮守府では初めての戦艦だったからな。まだ艦が少ない時はよく二人であーだこーだ言いながら紅茶を飲んだよな」

金剛「そういえば昔は資材が枯渇していて駆逐艦や軽巡洋艦ばかりで私を運用できなかったデスからネ」

提督「ある程度資材が溜まってからは逆にお前ばかりに頼って悪かったな。今もなんだが」

金剛「あやまる事ないネ!逆に長門型や大和型がいても私を使いつづけてくれて嬉しいデス!」

提督「後半の海域は高速戦艦の力が必要になってきたからな……そういえばレベル99一番乗りも金剛だったか」

金剛「そうだ提督!私はもうレベルが上がらないから旗艦は他の艦に譲って良いデスよ?経験を積ませてあげてくださいネ」

提督「まぁ確かにまだ経験不足の艦はいっぱいいるけどな……やっぱり第一艦隊の旗艦はお前だよ」

金剛「どうしてデスか?」

提督「んー……やっぱアレだな。こんな事言っちゃ他の艦に悪いが……お前には特別愛着があるんだよ」

金剛「…………」ボフッ

提督「そうだ、この前こんな話しがあってな。確かこの辺りに……ああ、あったあった。ケッコンカッ」

金剛「のわあぁぁぁ!ス、ストップ、ストップネ!!」

提督「ま、まだ心の準備が出来て、あ、あの……わ、私、ちょっとお風呂に入って、スコーンが紅茶の……」

提督「なんだ?」

金剛「ま、まま、また来るネー!!」ダバダバ

提督「……なんだったんだ?」


金剛「はぁ……何をやってるデスか、私は……」

金剛「でもいきなりで驚いたものの、提督のハートはやはり私の物に……♪」

金剛「今日は最高の一日デース!」

58「失礼しましたでち♪」

金剛「ん?提督室からごーやちゃんが出てきたデスか?いつのまに……」

58「やったでち♪ごーやはてーとくのお嫁さんでちー♪」

金剛「!?」

58「婚前旅行はオリョール海でち♪いまからいっぱい婚前旅行の練習でち♪」

金剛「はぁ……どうやら提督に騙されてオリョクルさせられているだけのようデスね……」

58「でちでちー♪」

提督「さて、仕事を再開するか」

コンコン

提督「ん?はい、どうぞ」

北上「やっほー」

提督「やっほー」

北上「提督、何してんの?」

提督「何って、見ての通り仕事だけど?」

北上「紅茶の匂い……」

提督「ああ、さっきまで金剛がいて、入れた紅茶をごーやが飲んで帰ったんだよ」

北上「ふーん。なんか良くわかんないけど何でもいいや」

提督「珍しいな今日は大井と一緒じゃないのか?」

北上「大井っち?」

提督「なんて言うか……俺は百合百合してるのも良いと思うぞ!!」ドンッ

北上「あー……提督も何か勘違いしてると見た」

提督「?」

北上「言っとくけど、私はふつーぅに男の人が好きだから」

提督「じゃあいつものあれは大井の一方通行……」

北上「大井っちはそうねぇ……うーん、クレイジーサイコレズか」

提督「クレイジー!?……ああ」

北上「まぁ大井っちと私は2隻しかいない雷巡でしょ?だから仲は良いんだけどさー」

木曾「へっくしゅ!ちっとばかり涼しry」

北上「時々うざい時があんだよねー」

提督「仲間に向かってうざいはさすがにダメだろ」

北上「でも私達って相部屋でしょー?週に7回はベッドに潜り込んでくんだよー?」

提督「……」

北上「お風呂も毎日一緒だし、テレビ見てるときは肩に頭乗せてるし」

提督「おおもう……」

北上「まぁそんなのは全然気にならないし平気なんだけどさー」

提督「どんだけ寛大なの!?」

北上「大井っちがクレイジーなのはここからなんだよね……」ジリジリ

提督「……」ゴクリ

北上「前にテレビ見ながら何となく私に好きな人が出来たら大井っちはどうするのか聞いたんだよね」

提督「こわい……」

北上「3秒待たずにニッコリ笑いながら……」

大井「はい、残念ですがその方にはいなくなってもらいます♪そのための魚雷ですから♪」

北上「だってさ」

提督「ひゃー」

北上「まぁそんな訳だからさ。提督、死なないように気をつけてね」

提督「俺!?」

北上「いやースッキリした。これで提督が死んでも自己責任だから」タッタッ

提督「ちょ……」

提督「え……?なんで俺……?」

霧島「霧島の計算によると提督が私とケッコンカッコカリする確率は――」

ガチャッ

霧島「あれは北上さん……?まさか先を越されて!?」

霧島「こうしてはいられません!私も早く提督にアピールを」

雷「提督ー」

電「なのですー」

暁「ちょっと、暁が先なんだからね!」

響「では間をとって私が行こう」

RJ「ほらほら、お子様はどいたどいた!うちは提督に大人の話しがあるんやから」

瑞鳳「わ、私も」


霧島「あれはお子様軍団……しかし霧島のメガネ型眼鏡によると、お子様軍団からパートナーに選ばれる可能性は0%ですね」

霧島「彼女達が出て来てから行くとしましょう」

雷「提督、また仕事が進んでないじゃない!本当に雷がいないとダメね!」

提督「今日はなんだか訪問客が多くてなー」

暁「皆でお弁当作ったんだから食べても良いのよ?」

電「お手紙も書いてきたのです……」

響「このカレー弁当は最高傑作なんだ」

雷「ねー提督、このお弁当食べたいでしょ?」

提督「第六駆逐隊弁当とか……食いたいに決まってるだろ!!」

雷「じゃあ私達とケッコンしてくれる?してくれるなら食べても良いわよ?」

霧島(私達とって……一人しか選ばれない状況で何を)

提督「するする!皆とケッコンしゅるー!!」

霧島(!?)

雷「やったー♪」

電「はわわっ……お嫁さんになっちゃったのです」

暁「い、一人前のレディーとしてケッコンの一つや二つして当然よね!」

響「このカレー弁当は最高傑作なんだ」

雷「じゃあ皆でお菓子パーティーするわよ!」ダダダ

電「待ってなのですー」タッ

暁「ちょっと、レディーファーストなんだからー!」タッ

響「そのカレー弁当は最高傑作なんだ」

提督「……響も食べるか?」

響「スパシーバ」

霧島(あれは恐らくおままごと感覚……?さすがにあの第六駆逐隊とケッコンは犯罪と霧島の眼鏡も言っています)

RJ「うわぁ~。なんかめっちゃやりづらい空気やわぁ……」

RJ「えーっと……き↑み↓うちとケッコンしてくれへん?」

提督「ん?ああ、良いぞ」

RJ「ほんまに!?いー……やったぁー!やったでぇ!」

提督「カレーうめぇー」

RJ「うちちょっと海に向かって叫んでくるわぁ!」ダッ

霧島(軽くあしらわれたとも知らず知らずかわいそうに……)

瑞鳳「あ、あの……」

提督「ん?」

瑞鳳「瑞鳳の格納庫……提督がまさぐりたいなら……あの、そのっ……少しくらいなら、まさぐっても良いですけど……」

提督「ふぁ!?」

瑞鳳「そ、そのかわりまさぐったらケッコンしてくださいよ!」

提督「しかし……そういうのはセクハラ的にするのが……じゃなくて」

提督「ケッコンしてからまさぐらせてもらうよ」

瑞鳳「……っ、わ、わかりました」タッ

霧島「瑞鳳……恐ろしい子。榛名姉様並の清純派ビッチになりかねないわ」

榛名「」

スーパーへ補給物資を調達してくる

確かに御乱心だった

数日後

島風「私ってばまだレベル90なのにケッコンカッコカリだなんてはっやぁーい!」

陸奥「あら、あらあら♪」

榛名「榛名は初めから身も心も提督の物ですが……改めてこう言う物を頂くと少し恥ずかしいです……♪」

不知火「しかし艦隊に所属する全員に書類をお渡しになるなんて……どのような悪事を?」

瑞鶴「そういえばこれって700円するんだよね?」

赤城「700円?知らない子ですね」

翔鶴「赤城さんにわかりやすく説明すると……ボーキサイト1200くらいでしょうか?」

赤城「ボーキサイト1200ですか!?こんな紙切れが……」

加賀「100枚以上は用意しているわけですから……ざっとボーキサイト120000程ですね。頭にきました」

赤城「提督!どういう事なんですか!!」

提督「な、なんだいきなり?とりあえず涙と鼻水をふけ」

加賀「このような紙切れにボーキサイト120000も使用するとは狂気の沙汰です」

提督「ボーキサイト?」

赤城「とぼけてもダメですよ!この紙切れがボーキサイト1200相当であることはまるっとお見通しなんですから!」

提督「赤城は落ち着け!それはケッコンカッコカリシステムって言ってな!」

提督「99レベルに達した艦はケッコンして150まで成長でき、燃費も抑えられる代物なんだぞ!」

赤城「ボーキサイト120000使ったあげく、私たちの食事まで減らすなんてあんまりです……!そんな事なら私はずっと99でいます!お腹いっぱい食べたいですから!」

提督「いや……そうじゃなくて、量は減ってもお腹いっぱいにはなるから……」

不知火「つまり胃の15%を摘出して無理矢理に満腹感を感じさせる訳ですね」

提督「恐ろしい事言うな!」

電「はわわ……提督さんとケッコンカッコカリはしたいですけど、手術は怖いのです……」

小1時間後……

提督「……と言う訳だから」

加賀「つまり近代化改装のような物なんですね」

提督「そう。改装で無駄に使っていた燃料を抑える仕組みだ」

赤城「ボーキサイトは今まで通り食べて良いんですよね……?」

提督「残念ながらな……」

不知火「しかしレベル99はともかく低レベル帯の者にまで必要あったのでしょうか?」

提督「どのみち全員99にするつもりだ。問題無いよ」

不知火「ではここにいる艦全てが提督の妻と妻候補と言う訳ですね」

提督「いやー、毎日草食ってお金貯めたかいがあるわぁ」

加賀「しかし困りましたね。提督は一人しかいないのでは妻としての役目も取り合いになるのでは?」

提督「妻としての役目?」

加賀「ええ。普通は妻ともなれば食事の準備から洗濯、お風呂、夜の営み等色々とすることがありますから」

提督(加賀さんと夜の営みとか……凄いなケッコンカッコカリ……)

電「夜の営みとはなんなのでしょう……?」

雷「そりゃーあれよ!えーっと、あれ!……ねぇ!」

暁「と、とうぜんよ!」

提督(ふふふ……どうやら駆逐艦には言葉の意味すら難しいみたいだな。まぁ仕方あるまい。お子様だからな)

不知火「夜の営みとはセックスの事です」

提督「うおぉぉぉぉいぃぃ!!」

不知火「不知火に落ち度でも?」

提督「落ち度って言うかストレート過ぎだろ!」

雪風「しれぇ!」

提督「どうした雪風?かじり木か?」

雪風「せっくすってなんですか!」

提督「ふぉう」

電「司令官さん、電にもせっくすが何か教えて欲しいのです……」

雷「もう、ハッキリしないんだから!今ここでせっくす教えなさいよ!」

暁「一人前のレディーとしてせっくすの相手はこの暁が受けて立つわ!」

提督「まったく……駆逐艦は最高だぜ!」

加賀「色々と考えた結果、日替わりで提督の秘書艦を決める事になりました」

金剛「秘書艦に選ばれた艦娘がその日の嫁デース!」

提督「秘書艦を選」

赤城「秘書艦は私たちがクジで公平に決めますね」

提督「……ぶ権利は俺には無い、と」

榛名「では早速むこうの部屋で明日の秘書艦をきめましょう」

島風「おっそぉ~ぃ!」タタタッ

霧島「時間は早朝6時から24時間を1日としましょう」

雷「ぜーったい私があたりを引いて来るからまってるのよ!」


提督「やれやれ……でも少し楽しみな気もするな」

提督「やっぱり最新は赤城とか加賀みたいな無難なのが来そうだが」

提督「龍田や千代田とかが来ると大変そうだな(振られてるだけに)」

提督「まぁ明日になってからのお楽しみか」


翌日

コンコン

提督「はーい」

那珂「一番手は艦隊のアイドル那珂ちゃんだよぉーっ!よーっろしくぅ!!」

提督(めんどくさそうなのが来ちゃったな)

那珂「那珂ちゃんわぁ、お腹がペコペコだけど体型維持するためにリンゴしか食べないんだよー?」

提督「俺は朝からがっつり食いたいんだが」

那珂「はい、リンゴ♪」

提督「……せめてむいてくれないか」

那珂「那珂ちゃんは皆のものだからぁ、怪我なんてしちゃ大変なんだよ!」

提督「えっ……もしかして剥けって事?しかも那珂が食うのか?」

那珂「だって那珂ちゃんわぁ、アイドルだからリンゴしか」

提督「わーかったわかった!わかったから!」

那珂「キャハッ♪社長ありがとぉー☆」

提督「社長じゃない提督だ」

提督「今月も資材が枯渇しているな……」

那珂「あのー、出撃しなくて良いんですかぁ……?」

提督「ああ、今日はオリョクル丸……ゴーヤ達がキスクルして鋼材を集めているからな。他は遠征と待機だ」

那珂「じゃあオフって事ですか?」

提督「暇だったらこっちの書類まとめて貰えないか?」

那珂「わかりました。じゃあ那珂ちゃん特別にライブしちゃいまーす♪」

提督「何言ってんだお前」

那珂「はいはーい、じゃあいっくよー!」

提督「やめろバカ!机の上に立つな!!ちょ、書類!踏んでる踏んでる!!」

午前8時

那珂「今日は那珂ちゃんの為に集まってくれてありがとー!」

提督「1・2曲歌ったらすぐに降りるようにな」

那珂「今日わぁ、特別に32曲とトークも用意したから盛り上がって行ってねー!」

提督「勘弁してくれ」


午前10時

那珂「じゃあ次の曲いっくよぉー!」

提督「はいはい」


正午

那珂「さぁコンサートもいよいよ中盤から後半戦!みんなまだまだ元気だよね~?」

提督「フオォォォ!!」

那珂「~~~♪」

提督「L・O・V・E!!Lovely那珂ちゃーん!!」

那珂「ここで華麗に那珂ちゃんターン♪」チラッ

提督「フオォォォ!!パンツ見えたあぁぁぁ!!」

午後2時

提督「はぁ……はぁ……っ、もう無理。体力的に無理……」

那珂「ええ~っ!まだこれから盛り上がる所なのにぃ」

提督「だいたいよく考えたら朝からりんごしか食べてないし。お昼にしよう、お昼に」

那珂「うーん……確かに那珂ちゃんもお腹がペコリーヌかも」

提督「何が食べたい?天丼でもいっとくか!」

那珂「那珂ちゃんのお昼ご飯はこっれだよぉ~♪」

提督「な、なにそれ……その緑色の怪しげな液体は……」

那珂「これは特製那珂ちゃん汁だよー!」

提督「ちょっと興奮した自分が憎い」

那珂「なんかぁ、緑色の野菜とか草をミキサーで混ぜて牛乳を入れた物なのです!」

提督「……」

那珂「はい、こっちが提督さんの分だよぉー」

提督「なんだこれ……ザ・緑って味しかしない……」

那珂「那珂ちゃんコレだーいすき♪」ゴクゴク

提督「いやいや、めちゃくちゃ鼻摘んで飲んでるよね」

那珂「どんなにマズくったって、宇宙一のアイドルになるためだから仕方ないんだよ!」

提督(とうとう自分でマズイって言っちゃったか……)

那珂「夜は皆と美味しい物を食べたいし、朝とお昼は我慢我慢!」

提督「アイドルも色々と大変なんだな……」

那珂「じゃあ午後の部いっくよぉー♪」

提督(ちっ……なんか良い話しみたいな空気作って誤魔化そうとしたのに……)

夜8時

那珂「今日はどうもありがとー♪」

提督(やっと終わった……)

那珂「那珂ちゃんいっぱい汗をかいたからお風呂入って寝まーす♪」

提督「え!?あ、あの、書類整理とか色々仕事が残って」

那珂「うーん……那珂ちゃんはアイドルだからぁ、お肌のお手入れも大事なんだよねぇ」

提督「あ、ああ。そう」

那珂「9時には御布団に入りたいのでおやすみなさーい♪」タタタッ

提督「え!?那珂ちゃん!?あの……仕事と俺の晩御飯は……」

翌日

提督「もうすぐ5時か……結局徹夜してしまった……」

提督「できれば今日は落ち着いた秘書艦が良いな……おかあさんとか来ないかな……」

コンコン

提督「はい!」

不知火「失礼します」

提督「ぬいぬい!!」

不知火「不知火です」

提督「…………」

不知火「なんですか?不知火の顔に何か?」

提督「うわあぁぁ……!ぬいぬいぃ~!」ダバダバ

不知火「朝から何を号泣しているのですか。確かに提督用冷蔵庫のプリンなら不知火が食べましたが」

提督「マジか……後で赤城に謝っとかなきゃ」

不知火「一日離れていただけで部屋が随分と荒れましたね」

提督「昨日はなかなかパワーを使う一日だったからね……」

不知火「とりあえず部屋を片します」

提督「助かるよ」

不知火「ああ、その前に。朝食を用意しましたが」

提督「いただきます!!もう昨日からほぼ何も食べてないんだ!!」

不知火「あまり期待されてもたいした物は出せませんよ?」

提督「ゲル状の何かじゃなければ何でも……!米を!米を!!」

不知火「焼おにぎりですが」

提督「ひゃっほおぉぉう!!」

不知火「御出汁をかけてお茶漬けのようにしましょう。胃が空ならその方が――」

提督「ぬいぬい~!」ダキッ

不知火「司令、憲兵を呼びますよ」バキッ!

提督「あ、ああ……あと救護班も頼む……」

提督「うめー!!これまじモンドセレクション物だよ!」

不知火「中に入っている具は昨日不知火が食べ残した魚ですが」

提督「ぬいぬいの食べ残しとか……ひょおぉぉ!!」ムシャムシャペロ

不知火(本当は提督が食べなかった残りなのですが……)


提督「いやー、やっぱぬいぬいが居るだけで落ち着くわー」

不知火「誰が居ても同じだと思いますよ」

提督「いや違うよ。那珂ちゃんは元気で良いんだけどさ、あれが続くと……ぶっちゃけ今日卯月ちゃんとか来てたら発狂してたかもな」

不知火「つまり不知火は元気ではないと言うことですか。これでも体力には自信があるのですが」

提督「いやー、やっぱぬいぬいは落ち着くよ。長年付き合ってきたからなー」

不知火「……そうですか」

提督「そーだ、ぬいぬい。ちょっとこっち来てくれよ」

不知火「なんでしょう?」スタスタ

提督「えーっと……あったあった、これがぬいぬいのだな。はい」

不知火「これは……押し売りですか?」

提督「いやいや、結婚指輪だよ。ほら、ケッコンカッコカリシステムの話しはしただろ?」

不知火「そういえば先程から妙な音楽が……」

提督「不知火、俺とケッコンカッコマジしてくれないか?」

不知火「昨日も他の艦に同じことを?」

提督「いや、那珂ちゃんはまだレベル48だから。これが初婚だよ」

不知火「まったく……大量に書類を配り、部屋の隅には段ボールに詰められた結婚指輪。目茶苦茶ですね」

提督「しまった隠しとけば良かった!!」

不知火「ですが……今現在は不知火だけと言うのは悪い気持ちではありませんね」ニコッ

提督「不知火……敵に攻撃された時以外で初めて笑った顔見た気が」

不知火「司令、こう言うのは殿方が指にはめてくれる物では無いのですか?」

提督「ああ、悪い悪い!ではでは……」スッ

不知火「ありがとうございます」

ケッコンカッコカリ

不知火「さて、では仕事に戻りましょうか」スポッ

提督「うほっ!いきなり指輪外された!!」

不知火「指輪なんて着けていたら戦闘時邪魔になりますから」

提督「結婚指サックにでもしてくれれば良かったのにな」

不知火「せっかく司令からいただいた大切な物ですし……傷付けたくありませんから」

提督「不知火、お前は本当にいい子だなぁ……」

不知火「さあ茶番はこれくらいにして仕事をしてください」

提督「茶番って……」

不知火「確かあちらに今月分の――」ポトッ、コロコロ……

提督「ぬいぬい!?司令からいただいた大切な何かをいとも容易く落としてるよ!?」

不知火「あら」

提督「あらって、それ結構高かっ」

不知火「不知火に落ち度でも?」

提督「う、うん……いろんな意味で落ち度がね……」

不知火「上手く言ったつもりですか?薄気味悪い」

提督「ひどい言われようだ」

提督「仕方ない。これやるから」

不知火「ネックレスですか?」

提督「これに指輪通して首から下げておけば落とさないだろ?」

不知火「しかしこれは提督の私物では……」

提督「ちょっと古くなってるけど物は良いものだから。今度こそ大切にしてくれよ」

不知火「……はい」ポイッ

提督「ちょっ!指輪!指輪落とした……って言うか今投げたよね?ね!?」

不知火「申し訳ありません。ついうっかり」

提督「勘弁してくれよ。ついうっかりで結婚指輪を即日投げ捨てる娘なんて初めて見たよ」

不知火「不知火にとっては大量に用意された指輪より、こちらの方が比べものにならない程大切ですから」

提督「う、うん。気持ちは嬉しいけど……指輪も大事にしよ?……ね?」

提督「ちゃんと着けてあげるからこっちきて」

不知火「はい」

提督「な、なんか素直に言うこと聞かれると逆に怖いな……まぁ良いか」カチャカチャ

不知火「あら、良い強化」

提督「うん、得に強化では無いけどね」

不知火「この首輪で頸動脈への攻撃に対する耐性が著しくアップ」

提督「してないからね!」

不知火「司令、今私嬉しそうな顔をしていますか?」

提督「え?いや、いつも通りの顔だけど」

不知火「そうですか。感情表現と言うのは難しいですね。私、これでも嬉しいのですが」

提督「まあうちの艦隊には似たようなのが何人かいるし気にすること無いよ」


加賀「っくちゅん!誰かが私の噂を……頭にきました」

赤城(加賀さんのくしゃみかわいいですね)

不知火「確か口角をあげて、優しい表情で」

提督「なんか無理矢理過ぎて逆に怖いな」

不知火「笑顔と言うのは案外難しいものですね」

提督「ぬいぬいの場合、敵から攻撃を被弾した時の表情が笑顔なんじゃない?」

不知火「あれは怒っているのですが」

提督「じゃあやっぱそのままで良いんじゃない?俺は無表情なぬいぬいが好きだよ」

不知火「そうですか……」

提督(最近ぬいぬいって言ってもあまり怒らなくなったな。多少は仲良くなれているのだろうか)

不知火「しかし御礼くらいはさせてください」

提督「御礼」

不知火「はい。司令、手をお借りします」スッ

ふにふに

提督「はい!?」

不知火「男性は胸を触らせておけば喜ぶと聞いたのですが……違いましたか?」

提督「誰からそんな事聞いたの!?」

ピンポンパーン

提督「足柄、今すぐ提督室に来なさい」

電「はわわわ……」

雷「ねぇねぇ、それ本当なの?」

足柄「ええ。男なんて胸揉ませとけば46cm砲でも14号電探でも何でも買ってもらえるのよ」

暁「暁も一人前のレディーとして応急修理の女神さんくらい欲しいし……」

足柄「そんな物だったら提督に2・3回乳揉ませれば楽勝よ。私が英国へ行った時なんてもう現地の戦艦と毎晩――」

ピンポンパーン

提督「足柄、今すぐ提督室に来なさい」

電「はわわ……なんだか提督さんの声、怒っていた気がするのです」

足柄「大丈夫大丈夫、男なんて胸さわらせればイチコロで」

響「しかし我等が提督はロリータコンプレックスと聞いた。歳のいった女には興味が無いのでは?」

足柄「ゴフッ」

雷「確かに胸なんて触らせ無くても頼めば何でも買ってくれるわよね」

電「提督さんは御優しい人なのです♪」

暁「ふっふーん♪暁はこの前も間宮さんのアイスを食べさせて貰ったわ」

響「こういう事を無償でしてもらえるのも若いうちだけと言うことか」

足柄「ゴフッ」Critical!!

足柄「まったく、これだからお子様は……」スタスタ

足柄「提督なんて私のこの魅惑のボディーで……」

足柄「…………」

ピッピッ

那智「私だ。何かようか?」

足柄「あっ、ちょっと聞きたいんだけど……那智って胸揉まれた事とかあ」

ブチッ

足柄「まったく、役に立たない姉妹ね。羽黒ちゃんは……あの子が男に触らせるとか考えられないし」

足柄「……はぁ、男に胸を触られるってどんな感じなのかしら」

コンコン

提督「どうぞ」

足柄「失礼します(うわー……なんだか凄く険しい顔)」

提督「不知火、少し席を外してくれ」

不知火「はい」

足柄「……」

不知火「不知火を騙したわね……」ボソッ

足柄「ひっ……」

バタン

提督「さてと、足柄……不知火がいなくなったから言うが」


足柄はこのあと無茶苦茶ほめられた

今日は不知火の夢を見る

提督「はぁ……相変わらず我が鎮守府の資材備蓄量は厳しいな」

不知火「燃料2700、弾薬4800、鋼材860、ボーキサイト70ですか」

提督「考えるだけで頭が痛いよ」

不知火「資材量から言って、このボーキサイト……空母を運用し過ぎなのでは?」

提督「いや、最近そう思って赤城達は出撃を控えてるんだけどな。何故かボーキサイトが減りつづけているんだよ」

不知火「開発等で艦載機を作りすぎたと言うことは?」

提督「それも無いなぁ……って言うか、最近烈風や紫電の数も合わないんだよ」

不知火「それはもう赤城さんを鎖で繋げば解消するんじゃないですか」

58「てーとくっ!艦隊がもどったよー」

提督「おお!ご苦労様」

19「てーとく、イクいっぱい頑張ったのね!」

提督「みんな良くやってくれたね。戦果の方はどうだった?」

19「ふっふーん♪燃料を90集めて来たのね♪」

提督「凄いじゃないか!」

8「あと駆逐艦1隻と戦艦をさらってきましたアハト」

提督「ワオ!大量大量!さっそく手に入れた艦は解……武装解除して普通の女の子に戻してあげよう」

58「てーとくてーとく!ごーや、2回もえむえむぴーとったでち!」

提督「MVPだぞー。よしよし、えらいえらい」

19「てーとく、イクも褒めるのー!」

提督「さて、帰ってきてすぐで悪いんだがもう一度オリョールまで行ってきてくれるか?」

58「ごーやはいまキラキラしててやる気に満ちあふれてるでち!」

19「イクも提督のお願いならきいてあげるの♪」

8「アハト」

提督「よーし……ん?イムヤ、どうした?元気無いな。被弾したか?」

168「へ、平気よ。どこも怪我なんてしてないんだから」

提督「そうか、最近連続で出撃させたから疲労が溜まったんだな」

168「これくらい何でもないわ」

提督「いや、お前達はしばらく休みだ。良く見たらイクもはっちゃんも隠れ疲労がありそうだし」

168「いけるって言ってるじゃない!私のせいで――」

提督「分かった分かった。じゃあちょっと待ってろ。不知火、電話だ」

不知火「了解しました」

提督「もしもし、間宮さんですか?アイスクリームを1セットお願いします」

ガタッ!!

加賀「どうかしましたか?赤城さん」

赤城「なんだか胸騒ぎが……」

アイスクリーム到着

58「はわぁぁ……!」

19「提督は優しいから好きなのね!」

8「スパシーバ……あっ、ちがった。ぐーてん……なんとか」

168「こんなの必要無いって言ったのに……」

提督「そう言わずに。イムヤが一番疲れてるんだから最初に食べてくれよ。あとはっちゃんも無理にキャラ作りしなくて良いから」

58「イムヤ、早く食べるでち!ごーやも食べたいんでち!」

19「早く食べるのー!」

8「アハト!」

168「わ、分かったわよ。仕方ないわねぇ……あむっ」

58「てーとく!ごーや達も食べて良い?食べて良い?」

提督「仲良く食べるんだぞー」

イク「甘くて冷たくて美味しいのね!」

提督「アイスクリームで大喜びするなんて……子供は微笑まし」

不知火「……」タラーリ…

提督「ぬいぬい!よだれよだれ!!食べたいなら一緒に食べな。6人分だから4人じゃ食べきれないだろうし」

不知火「別にそういうつもりではなかったのですが、余らせては勿体ないですから仕方ありませんね」タタタッ

提督「まったく、ういやつめ……とは言えこれでも5人分だしまるゆでも呼んできてやるか……ん?」

提督「いかん!!」ダッ

不知火「へいほふ?」モグモグ

提督「くっ……食い物があの魔物を呼び寄せちまった!!俺も長くはもたんぞ!!急いでたべるんだ!!」

ドンドン!

赤城「提督、いますか?いますよね!?この部屋からアイスの匂いがするんですが!!」

提督(アイスの匂いってなんだ……アイスに匂いとかあるのか?しかも扉も閉まってて廊下の遥か向こうの部屋まで?)

赤城「提督!開けてください!!私の電探がココを怪しいと解析済みなんです!!」

提督「赤城!お前に電探は積んどらん!」

赤城「お腹の中にあるんです!腹電探です!!」

提督「怖いわ!!」

赤城「仕方ないです……ね!」バゴンッ!!

提督「ぎゃー!提督室の扉に拳で穴をー!!」

赤城「提督……私、空母なので戦艦の様な戦い方は苦手なのですが」ズボッ

提督「はわわわわ……」

赤城「やっぱりあるじゃないですか……アイスと提督、みーつけた」ジロッ

提督「こ、殺される!なんか穴から殺気だった目が!!いや、眼力だけなら不知火も負けていないはず!ぬいぬい!」

不知火「まったく……アイスと言うのはまろやかでいけませんね……」とろーん

提督「ああー!!ぬいぬいの目が乙女の目に!!もうだめだー!!赤城に殺されるー!!」

58「もう、いっぱいでち」

168「はうー、満足満足」

提督「あれ?まだいっぱい残ってるのに?」

不知火「焼き肉と同様に潜水艦はすぐお腹がいっぱいになりますから……半分以上残りましたね」

提督「……」ガチャッ

赤城「提督?どうかしましたか?」

提督「あ、あの……アイスがあるんだけ」

赤城「いただきます♪」

提督「やれやれ……」

赤城「ごちそうさまでした♪」

提督「え?」

不知火「2秒もちませんでしたか」

提督「大食い早食いなんてレベルじゃないな……」

赤城「提督、先ほどはカリカリしててすみませんでした。何せ2時間何も食べていなかったもので……」

提督「まぁ2時間前に昼飯食べたからな」

赤城「扉は責任を持って私が直しますから」

提督「いや、それは良いんだ。その前にこれだけは約束してくれ」

赤城「はい。何でしょう?」

提督「加賀だけにはアイスの事をだまっててくれ!」

加賀「話しは聞かせてもらいました」

提督「…………」

加賀「提督室の扉に拳で穴をあけるとアイスクリームがいただけるとか」

提督「……もしもし、間宮さんですか」

このあと無茶苦茶アイスクリームを買わされた

58「それじゃあ行ってくるでちー」

提督「気をつけてなー」

パタン

提督「本当に……潜水艦の子達には苦労かけてばかりだな」

不知火「ですが提督は労をねぎらっておいででは無いですか。世の中には潜水艦を馬車馬の用にこき使う提督も多いと聞きますよ」

提督「世に言うブラック鎮守府の一歩手前ってやつか」

不知火「大量に潜水艦を集めローテーションでオリョール海に休む間も与えず酷使し」

不知火「被弾して帰れば罵声を浴びせ、高速修復材やアイスクリーム等は一切使わず」

不知火「ついには名前すらも剥奪され、呼び名はオリョクル丸で統一されるとか」

提督「とんでもない話しだな」

不知火「最近ではオリョクル丸、バシクル丸に続きキスクル丸、カレクル丸と言うのも出てきたとか」

提督「まったくもって不愉快な話しだな」

不知火「ですが司令、ボーキサイトはともかく鋼材の量が心許ない状況です。次からオリョール海ではなくキス島沖に出されると言うお考えは無いのですか?」

提督「あそこはダメだ。どうしても被弾が増えるからな。いくら修理で元に戻るとは言え、艦娘が傷付く姿は見たくないものだろ」

不知火「提督は御優しいのですね……まったくヘドが出ます」

提督「ヘドが!?」

不知火「優しいのは良いことですが、このままでは修理もままならない状況に陥りますよ」

提督「ま、まだ若干余裕はあるし……」

不知火「今現在の鋼材が900です。しかしまもなく中破した紅茶と第三砲塔爆発女の修理に入ります」

提督「紅茶はともかく第三砲塔爆発女って……」

不知火「さらに先ほど連絡が入り、東京急行で赤城さんが一航戦の誇りを失い加賀さんは頭にきているとか」

提督「またあの二人は……」

不知火「そういう訳で我々の為を思っていただいてくださるのは有り難いのですが鋼材は必要かと」

提督「こうなったらしばらく進撃を止めて自然回復を待つか」

不知火「いえ、不知火にお任せください。だてにレベル99ではありませんから」

提督「任せるって……どうするんだ」

不知火「キス島沖へ行って鋼材を取ってきます。燃料弾薬の消費を抑えるために単艦で結構ですから」

提督「無理無理無理無理!!絶対無理だって!!」

不知火「不知火、水雷先端!出撃します!!」タタタッ

提督「すいらいせんたんって……フフッ」

提督「ハッ!しまった、ほっこりしている間に!!」

不知火「……ただいま帰還しました」ボロッ…

提督「あああああ!!不知火、大丈夫か!?」

不知火「申し訳ありません。鋼材を取りに行ったにもかかわらず、たどり着く前に大破して戻ってきました」

提督「いつもなら「不知火に落ち度でも?」で一蹴するのに……完全に落ち込んでるよこれ……」

不知火「かくなる上は不知火を解体して鋼材を」

提督「バカヤロー!ぬいぬいを解体するくらいなら俺は大和を解体する!!」

不知火「大和は我が鎮守府に未実装ですが」

提督「……うん」

不知火「ではせめて右腕一本だけでも解体を」

提督「発想が怖いから!あと多分出来てもそれ鋼材1とかだから!!」

不知火「では不知火にどうしろと」

提督「お風呂に入って傷を癒して来い。高速修復材を使って良いから」

不知火「ですが……鋼材の確保に失敗しただけでなく、修理に鋼材をつかうなど……」

提督「良いんだよ。不知火は俺の嫁なんだから」

不知火「……」

提督「さあ行った行った」

不知火「では司令、よろしければご一緒にいかがですか?」

提督「何を?」

不知火「夫婦と言うのは一緒にお風呂に入ったりすると聞いたことが……」

提督「……マジで!?」

不知火「私達も夫婦になった訳ですし、御背中ぐらい流しますが」

提督「いやいや、さすがにまずいだろ。さっそくタオルと着替え取って来るよ」

不知火「では不知火も用意して行きますのでお先にどうぞ」

提督「はい!」

お風呂

提督「いやー、こんなワクワクする風呂は初めてだな」

提督「しかし用意して行きますって言ってたけどいつ来るんだろう♪フフフ」

提督「…………」

提督「まさか水着来て来たりしないだろうなぁ」

提督「…………」

提督「いや待て、ぬいぬいの水着とか……それはそれでアリだな!!」

提督「そういえば風呂って事は髪も洗うよな?」

提督「なにげに髪下ろした姿見たこと無いし楽しみだぞ!」

提督「いやー……待ち遠しいなぁ……」

提督「ほんと…………」

提督「…………」

提督「…………」

提督「……来ねえ!!」

提督「だ、騙された!?こんなドッキリ人生で一番ガッカリだぞ!!」

提督「あああああ!!」

ガチャッ

不知火「何を騒いでいるんですか」

提督「」

不知火「すみません。遅くなりました」

提督「さ……は……」

不知火「司令?」

提督「最高だー!!生きてて良かった!!100点!100点です!おめでとうございます!!」

提督「その前に垂らしたタオルが最高だ。バスタオルでガッチリガードする訳でも無く、ノーガードでも無い」

提督「胸は腕で覆い、胸から脚の付け根まで垂らされたタオルが食欲をそそる!」

不知火「良く分かりませんが辱めを受けている気がするので殴ってもかまいませんか?」

提督「冗談はさておき……不知火、大事な話しがあるんだが」

不知火「なんでしょう」

提督「その状態のままシャワーでタオル濡らしても良いですか?」


このあと無茶苦茶なぐられた

提督「ぐ……っ、まさかドック内でダメージを追うことになろうとは……」

不知火「良かったじゃないですか。ダメージを追わないと入れないシステムですから」

提督「あ、ありがとうございます……」

不知火「暴力を振るわれてお礼を言うなんて、提督は根っからのドMなのですね」

提督「さっきまでしおらしかったぬいぬいがグングン元気に……これがお風呂の効能か……!」

不知火「不知火に落ち度でも?」

提督「いや、やっぱりこっちのぬいぬいの方が俺は好きだよ」

不知火「まったく……とにかく約束は約束ですから御背中くらいは流しますよ。こちらに座ってください」

提督「不知火」

不知火「はい?」

提督「俺はな……今、背中を流してもらってる最中、背中に不知火の胸が当たらないか期待している」

不知火「良いから座ってください」

提督「いやー極楽極楽」

不知火「司令、意外と背中が広いんですね」

提督「当てても良いんだぞ!」

不知火「……」ゴシゴシゴシゴシ

提督「痛い!いたたたっ!!やめて!一点を集中して擦りつづけるのやめて!!」

不知火「……」ジィー…

提督「……股間の辺りに猛烈な視線を感じる」

不知火「……司令は立派な魚雷をお持ちなのですね」

提督「ふぁ!?」

不知火「ですから、その……一般的な男性よりも、たくましい……魚雷をお持ちで……」

提督「え……あ、ああ、そう……かな?」

不知火「…………」

提督「ぬいぬい?」

不知火「……あまり嬉しそうには見えませんね」

提督「嬉しいって言うか……そういう比べる対象をぬいぬいが見たことあるって事に……落ち込むと言うか、残念と言うか……」

不知火「そんな事でしたか」

提督「いやいや!結構大事な事だよ!!」

不知火「ご安心ください。不知火は初めて見ましたから」

提督「でもさっき一般的なのと比べてどうこうって……」

不知火「以前、食事中に男なんて股間デカイと褒めてればイチコロと」

提督「ちょっと足柄と話しをしてくる」タッタッタッ

不知火「……如月が言っていたのですが」


この後、足柄はわりとマジで怒られた(誤認)

提督「まったく足柄のやつめ……しらばっくれおってからに」

ガチャッ

不知火「随分と遅かったですね」

提督「ラッキースケベを誘発させるのは歓迎だが、ビッチみたいにするのはいけないのですよ!」

不知火「はい?」

提督「あー……さすがに長電話で冷えたな」

不知火「提督も湯舟に浸かられてはいかがですか」

提督「ああ、そうさせてもらああああああ!!いつの間にか髪が降ろされてる!!かわいい!!」

不知火「……」

提督「しかも頭にタオル乗せてる!なにそれかわいい!!おちゃめ!?ぬいぬいはおちゃめさん!?」

不知火「湯舟にタオルを浸けるのはマナー違反なだけですが。不知火に落ち度でも?」

提督(待てよ……って事は湯舟の中ではあられもない姿に……)

不知火「~……♪」

提督(なんか鼻歌歌ってる!かわいい……じゃなくて、水中に集中して……)

不知火「やはりジャグジーは良いですね。わざわざ設備投資していただいた司令には艦娘の皆が感謝しています」

提督(しくじった……!ブクブクしてて水中が良く見えん……!くそっ、ジャグジー壊れろ!!)

不知火「なんだか少し眠くなりますね」トン

提督(こうなったらぬいぬいが出る瞬間に拝むしかない!……ってか風呂のふちに顎を置く格好かわいいな!!背中エロい!!)

10分後……

提督「えっと……まだ出ない感じ……?」

不知火「はい。大破ですので3時間程はかかりますが」

提督「……っ!」ダッ

不知火「司令?」

提督は涙目敗走した

またかきますはい

不知火「司令、お風呂上がりました」

提督「悪いな高速修復材使って急かしちゃって」

不知火「いえ、それよりも何か急用でしょうか?」

提督「ああ。実はな……夕食の時間なんだ」

不知火「そういえばもうそんな時間ですか」

提督「昨日は食いに行けなかったし今日は皆と食べようと思ってさ」

不知火「そうですね。あの子達も寂しがっていましたし」

提督「あの子達?ま、まさかその中にはぬいぬいも含まれて!!」

不知火「さぁ、どうでしょう。もう忘れました」

提督「ほぉおぉぅ♪」鈴谷っぽく

不知火「」イラッ

食堂 七面鳥

提督「やれやれ、ここに来るのも久々だな」

不知火「昨日来なかっただけですが」

夕立「あっ!提督さん来たっぽい!」

提督「やあ夕立。相変わらずぽいぽいしてるな」

雷「もう!昨日来なかったからみんな心配してたのよ!」

電「元気そうで良かったのです」

提督「そうか。不知火が言っていたあの子達って言うのはおまえたちだっ」

金剛「提督ぅー!昨日はどこ行っていたデース!」

提督「なんだ、金剛も心配してくれてたのか?」

金剛「当然デース!心配で心配で食事が喉を通らなかったネ!」

提督「大袈裟なやつだなぁ」

赤城「あのー……食事が喉を通らないなら私がいただいても構わないですか?」

金剛「提督の隣はこの金剛の物ネ!」

雷「あー!ずるい!!司令官の隣は雷が座るんだから!!」

暁「わ、わたしだって狙ってたんだからね!」

電「はわわわ……電も司令官さんの隣が……」

響「スパシーバ。ここは坐り心地が良い」

金剛「あー!!なに提督の膝に座ってるデース!!」

陸奥「あら、あらあら。子供相手にムキになってどうするのよ」

比叡「お姉様、落ち着いてください」

霧島「そうですよ。昨日みんなで決めたではありませんか。隣は秘書艦が座ると」

金剛「ウゥー……そうだったネ……」

霧島「と言う訳で不知火さん、どうぞ」

不知火「不知火は別にどの席でもかまいませんが……皆さんがそういうなら」

霧島「そういえば司令、先日一部の海域で目撃情報があがっている浜風と言う艦なのですが」

提督「ああ、噂で聞いたよ。でもうちは後回しだな」

霧島「うちはZ3もまだですからね……」

司令「早く迎えてやらないとZ1ちゃんが寂がるだろ」

Z1「気を使ってくれてありがとう。ボクとても嬉しいよ」

榛名「提督は御優しいのですね……榛名、ますます提督を御慕いしてしまいます」

霧島「では浜風は後回しと言うことで」

提督「よろしく頼むよ」

霧島「一応目撃者が撮影した浜風の写真と分かっている情報を置いていきますね」ヒラッ

提督「ご苦労さ……」

提督「…………」

提督「戦艦級じゃないか!!」

提督「戦艦級じゃないか!!」

Z1(何故2回言ったんだろう……)

提督「こ、これ……駆逐艦ってレベルじゃないぞ……」

霧島「司令?」

提督「現在遠征に出ている艦隊が帰り次第、任務すべてを浜風捜索に変更だ!」

不知火「またやっかいな病気が……」

提督「資材の無駄遣いは一切禁止!すべてを捜索の補給に使うように!」

霧島「しかしZ3の建造はいかがいたしましょう」

提督「建造は一時的にデイリー最低値以外は禁止だ!」

Z1「え!?」

提督「Z1の色々なケアは最上、時雨、皐月にまかせる!」

最上「ボク達が最上さ!」

Z1「て、提督……こんなわがまま言うのもなんなんだけど、ボクはドイツ艦の知り合いが欲しくて……」

提督「分かってるよ」ニッコリ

Z1「提督……!」

提督「はっちゃんを呼んでくれ!最上達と一緒にZ1の相手を頼む」

8「ぐーてんたーく……あっ、ちがった」

提督「遠征の加減で二人は顔を合わすのは初めてだったな。こっちははっちゃん、見ての通りドイツ通の潜水艦だ」

8「48時間任務で疲れたみたい……ご褒美にシュトーレン食べたいなぁ」

提督「と言った感じで、事あるごとにシュトーレンを要求してくるオシャレなドイツ艦だ」

8「提督、こちらは?」

提督「先日みんなが遠征から帰ってきて手に入った新しい子だよ」

8「ダンケ!ダンケ!」

Z1(どうして急にお礼を言われたんだろう?)

Z1「えっと……こちらこそ、danke」

8「……?」

提督「実はこの子はドイツ艦なんだ。この前はっちゃんはドイツ艦みたいなもんだって言ってただろ?」

8「そ、そう……ね、ローマは一日にしてならずって言うし……」

Z1(何故急にローマの話しを?)

不知火「司令、大丈夫でしょうか?8さんの様子が……追い詰められた犯人のようです」

Z1「でもドイツに詳しい人がいるなら嬉しいかな……」

8「は、はっちゃんも故郷を思い出します♪」

Z1「そうだ!ここに来るとき確か……ちょっと待ってて」タッ

8「はぁ……」

提督「良かったなはっちゃん!俺じゃドイツ語は良く分からないから存分に語り合ってくれ」

8「は……はい」

不知火「何か嘘がバレそうになった子供みたいな顔ですが大丈夫ですか?」

8「だ、大丈夫……うん」

Z1「お待たせ!これをあげるよ」

8「ダ、ダンケ……!カステラ?美味しそうだけど……」

赤城「いいなぁ、いいなぁ、良いですねー……赤城もご褒美にシュトーレンいただきたいです」

8「え?」

赤城「ですから、今いただいていたシュトーレンを私にも少し……」

8(このカステラがシュトーレン……!初めて見た!)

不知火「赤城さんはドイツに興味が御有りなんですか?不知火はシュトーレンなど知りませんでしたが」

赤城「ドイツに興味は無いですけど……シュトーレンに興味は有りますから!」

不知火「でしょうね」

赤城「あっ、でも少しならドイツ語も話せますよ」

不知火「?」

赤城「~~~~」

Z1「!! すごい、発音も完璧だよ!」

不知火「正直、食欲の塊が生きてるみたいに見ていましたが……赤城さん、実は凄い人だったのですね」

赤城「一応主要国の言葉はすべて話せますよ?少しですが」

提督「意外と博学なんだな……」

金剛「では英国の言葉で話してみてくだサーイ!」

赤城「~~~~」

金剛「ワーォ!すばらしい発音ネ!!」

不知火「赤城さんはなんと言ったんですか?」

金剛「お腹が空いたので何か食べ物くださいネ!」

Z1「ボクも同じです」

提督「えっと……赤城、お前まさかそれしか話せないんじゃ……」

赤城「ポルトガル語やスペイン語でも話せますよ?」

不知火「やはり食欲の塊ですね……」

提督「はぁ……浜風か。一刻も早くうちの鎮守府へ迎え入れたいものだ」

不知火「そんなに気に入ったのですか?」

提督「俺はな……ロリ戦艦を迎え入れるのが子供の頃から夢だったんだ」

不知火「子供の頃から変態だったんですか」

提督「しかし戦艦と言うのは大きく強い。故にロリ戦艦は発見できないと思っていた……が!」

提督「この乳は戦艦級だろ!もう戦艦浜風と言っても過言ではない!」

不知火「よく分かりませんが……何か不知火に落ち度でも?」

提督「夕雲の時も軽いカルチャーショックを受けたがこれはそんなもんじゃない……」

不知火「不知火はなんだか不機嫌なんですが。殴ってもよろしいですよね?」

提督「思えば不知火がうちに来た時も同じ気持ちになったもんだ」

不知火「不知火が?」

提督「浜風が戦艦級の乳なら不知火は戦艦級の眼光だからな」

提督「はっきり言って、俺は改二で不知火が戦艦になると思っている」

不知火「無茶言わないでください」

提督「今の俺の夢はな……不知火、お前に46cm砲をガン積みすることなんだ」

不知火「不知火を沈める気ですか」

提督「その鋭い眼光を見た瞬間にもう一目惚れだったからな。もっと良く見せてくれ!」ジーッ

不知火「…………」

提督「……ん?なんか迫力不足だな」

不知火「あまりそのように――」

RJ「何が浜風や!巨乳反対!反対やで!!」

翔鳳「は、はんたーい!」

暁「胸の大きさを比べるなんて許せないわ!」

提督「な、なんだいきなり?」

RJ「あんなもん……ただの脂肪のかたまりや!!」

瑞鳳「脂肪は胸部装甲には含まれません!!」

雷「そうよ!小さいのには小さいなりの良さがあるんだから!」

祥鳳「は、はんたーい!」

提督「だれも小さいのが悪いとは……って言うか、祥鳳はそれなりにあるだろ?」

祥鳳「あの、一応……軽空母として付き合いが……」

RJ「せや!うちら軽空母は固い結束で結ばれとるんやで!!」

提督「祥鳳は真面目なんだからあんまり迷惑かけるなよー」

瑞鳳「ず、瑞鳳だって真面目――」

隼鷹「なになに?軽空母の結束がどうこう聞こえたけど?あたしも混ぜてよー♪」ボイン

RJ「う……裏切り者ー!!」

隼鷹「ええっ?」




祥鳳が翔鳳になってた。なんか色々混ざった感じに……

瑞鶴「あははっ、軽空母の皆は元気だねー」

翔鶴「そうねぇ」

加賀「あなたは混ざらなくても良いんですか?」

瑞鶴「げっ……か、加賀さん」

加賀「五航戦はどちらかと言えば軽空母の仲間だと思っているのだけど」

瑞鶴「正規空母です!!」

加賀「とにかく、胸部装甲が薄い仲間として参加して来れば?」

瑞鶴「言っときますけど、あの子達よりはありますから!!」

加賀「私にはどんぐりの背比べにしか見えないわね」ドドン

瑞鶴「くぅ……っ、何食べたらそんな事に……」チンマリ

加賀「あの子達はまだ子供。伸びしろがあるから良いけど……あなたは今が限界じゃないの?」

瑞鶴「そ、そんなこと……!!私だってまだ成長の予知は……」

加賀「あなた達、ちょっとこっちに」

秋雲「なになに?」

夕雲「あら、加賀さんからお声がかかるなんて珍しいわねぇ」

長波「田中少将の話し?田中少将の話し!?」

加賀「…………」

瑞鶴「…………」

加賀「駆逐艦以下ね」

瑞鶴「なっ……!そ、そんなこと無いです!!さすがに……さす、がに……」

加賀「…………」ポン

瑞鶴「……?」

加賀「…………」ニッコリ

瑞鶴「わ、笑ったー!!感情表現が苦手と言う事に定評のある加賀さんが笑ったー!!私の胸見て笑ったー!!」

加賀「軽空母、瑞鶴。でます」

瑞鶴「やめてください!!」

瑞鶴「もう……翔鶴姉からも何か言ってやってよー」

翔鶴「先輩、どうぞ一杯」

加賀「……翔鶴、前々から思ってはいたけど、あなたは見所があるわね。五航戦には勿体ないわ」

翔鶴「そんな……私なんて……」

瑞鶴「翔鶴姉!?」

加賀「どう?私達と一航戦で頑張ってみない?」

翔鶴「で、でも瑞鶴もいますから……」

加賀「あなたは瑞鶴を可愛がりたいの?それとも私に可愛がってもらいたいの?」

翔鶴「そ、それは……」

瑞鶴「ちょ……ど、どうして迷ってるの?翔鶴姉?!」

バシンッ!

瑞鶴「ヒ、ヒェ~!か、加賀さんの顔に……加賀さんの顔に、どこからともなくガンモが!!」

加賀「瑞鶴、少し外で話しをしましょうか。サーモン海峡あたりで」

瑞鶴「ち、ちがいます!私じゃないです!!」

加賀「言い残す事はそれだけ?」

瑞鶴「きっと向こうの軽空母達が騒いでるから!だから……」


RJ「ほ、ほんまなん?」

提督「ああ。俺は巨乳好きじゃなくてロリコンだから小さいのも大歓迎だぞ」

瑞鳳「だったら瑞鳳も大丈夫よね……」

電「それなら安心なのです……♪」

不知火「ロリコンで安心するのもどうかと思いますが」

RJ「よーし!誤解もとけた事やし、飲みなおそう♪」


加賀「まったく暴れている様には見えませんね」

瑞鶴「でも本当に私じゃ……」

ビュンッ!

加賀「!!」スッ

翔鶴「はう!」ベチョッ

加賀「この正確さ……そして威力……まさか」

赤城「……」

加賀「やはり赤城さんでしたか」

赤城「加賀さん!」

加賀「はい、なんでしょう」

赤城「……ばか!!」ダッ

瑞鶴「な、なに!?どうしたのこれ!?えっ、戦争?一航戦が争いあったらどうなっちゃうの!?」

加賀「赤城さんに、きら……われた……?」ズーン…

瑞鶴(ああっ!凄いダメージ受けてる!?こんな落ち込んでる加賀さん初めてみた!!)

大井「加賀さん、あれは嫉妬ですよ」

比叡「うんうん、分かる分かる」

千代田「私だって千歳姉がだれかとイチャイチャしてたら怒りますよ」

加賀「あなた達は……クソレズ……いえ、クレイジーサイコレズの皆さん」

山城「きっと……お二人が仲良くしていたのが気に食わなかったのでしょう……」

加賀「そんな……私としたことが……」

大井「さぁ追ってください!そして、熱いベーゼを!!」

比叡「ヒェー!」

加賀「クソレズの皆さん、助言ありがとうございます」タッ


赤城「……」

加賀「赤城さん」

赤城「赤城さんは加賀さんが五航戦の子とすごくすごく仲良くしていたから不機嫌なのです。ぷんすか」

加賀(かわいい……)

加賀「あ、あの、もしかして酔っているんですか?」

赤城「これが酔っているように見えますか!」

加賀(顔は真っ赤、衣服ははだけ、フラフラして……100%酔っていますね……)

瑞鶴「あ、あのー……大丈夫ですか……?」

赤城「!!」キッ

加賀「だめ……逃げなさい。今の赤城さんからあなたまで守りきれないわ。早く逃げて」

瑞鶴「え……?あ、あの、もう目の前に……」

加賀「!?」

島風「はっやぁーい!」

赤城「瑞鶴さん……さっきあなたのお姉さんが加賀さんと仲良くしていましたよね……」

瑞鶴「そ、それは……あの……ん?んん!?」

ズキュウゥゥゥゥン!!

加賀「!?」

瑞鶴「ん、んんー!!ん、んんっ、ぷはっ!はぁ、はぁ……あ、赤城さん!?」

赤城「加賀さんが翔鶴さんと仲良くするなら、私は瑞鶴さんと仲良くしますから!」ダッ

瑞鶴「すごいお酒の匂い……って言うか、すごい吸引力だった……舌が痛いよ……」

加賀「瑞鶴、逃げなさい……」

瑞鶴「あっ、赤城さんならもう遠くに行きましたから大丈夫で」

加賀「早く私から離れなさい……」

瑞鶴「はわわわわ……」

その顔は死に神すら死を覚悟する様な形相だったと言う

翌日

赤城「おはようございます加賀さん♪昨日は楽しかったですね」

加賀「……そうですね」

赤城「でも私シュトーレンを食べた辺りから記憶が無いんですけどね」

加賀「そうですか……」

赤城「? なんだか元気が無いですけど大丈夫ですか?」

加賀「はい」

赤城「……これあげますから元気出してください」スッ

加賀「これは……桜餅ですか?」

赤城「はい♪一つだけとっておいたんです」

加賀「これを私に……?」

赤城「早く元気になってくださいね?」

一航戦が食べ物を分け与える……これは一般の人間が腕一本差し出すような事であった

加賀「そこまで私の事を心配して……」

赤城「当然じゃないですか。加賀さんは私の一番大切な人なんですから♪」

加賀「赤城さん……」轟沈

赤城「……じゅるり」

加賀「ではせっかくですから半分ずつ食べましょうか」

赤城「良いんですか!?」

加賀「ええ。私も赤城さんが一番大切な人ですから……」


瑞鶴(良かった……あの二人仲直りしたみたいで……)カタッ

加賀「誰?」

瑞鶴「あ、ああ、わ、私、あの……昨日あんなだったから気になって……」

加賀「はぁ……もう昨日の事は良いから行きなさい」

瑞鶴「は、はい!お邪魔しました!」

瑞鶴「よかった!許された!」タタタッ


加賀「まったく……」

赤城「瑞鶴さんって……なんだか可愛いですよね♪」

加賀「はい?」

赤城「良く分からないんですけど、目が覚めてからなんだか気になるって言うか……昨日何かあったような……」

加賀「さぁ赤城さん、桜餅を食べましょう」

赤城「そうでした!いただきまーす♪」

加賀(やはりあの子は……)


許されなかった

またかきます

まだぬいぬいが!ぬいぬいが!!

時間は少し遡って食後、提督……

提督「いやー、相変わらずうちの鎮守府は毎日飯の時間がお祭り騒ぎだな」

不知火「それも司令が夕食時には全員揃うように配慮してくれているおかげですね」

提督「おっ、今日はやけに褒めてくれるね!でもまぁどこもこんな感じじゃないか?」

不知火「そうでしょうか……ですが不知火は少し前の食事時も嫌いではなかったですけど」

提督「昔は五月雨と金剛と不知火だけだったからなぁ」

不知火「この鎮守府では五月雨さんが一番の先輩でしたね」

提督「在籍期間は長くてしっかりしてる様に見えるんだけど、いまだにドジっ子なんだよな。五月雨は」

不知火「その次が金剛さんで、次が不知火でしたね」

提督「当時は4人でこじんまりと飯食ったもんだ」

不知火「3日間で2日はご飯のスイッチを入れ忘れる五月雨さん、お茶漬けに紅茶を使う金剛さん……懐かしいものです」

提督「いやー懐かしい懐かしい」

不知火「お茶が入りました。あとお煎餅もあります」

提督「おー、ありがとう。ぬいぬいもこっちに座って一緒に食べようぜ!」

不知火「不知火はまだ仕事が残っていますので」

提督「そういやまだ残ってたな……よし、とりあえず終わらせるか」

不知火「いえ、提督はそれを食べたらお休みになってください。布団も敷いてありますから」

提督「え?まだ9時前だけど……子供?」

不知火「提督は昨日から徹夜だったのですから。さっさと寝て体調を整えて下さい」

提督「昨日は那珂ちゃんのコンサートで夜中は仕事に追われたからな……」

不知火「これくらいの事務的な仕事なら不知火だけでも1時間かかりませんから」

提督「でも、やっぱり俺も手伝」

不知火「そんなヨレヨレの提督では足手まといだと言っているんです」

提督「ひんっ」

不知火「1時間で終わる仕事を不知火に2時間させる気ですか?」

提督「じゃあお先に失礼しまーす」

提督「さーて、煎餅も食ったしお茶も飲んだし寝るか」

不知火「今日も一日お疲れ様でした」

提督「じゃあ悪いけど後は頼んだよ。ぬいぬいも無理しないでねー」

不知火「おやすみなさいです」

パタンッ

提督「あー、久々だな。こんなに早く布団に入るのなんて」

提督「これも優秀な不知火と言う秘書さんのおかげだ。ありがたやありがたや」

提督「さすがに疲れて眠……眠……」トン…

提督「ん?何か手に当たっ……なんだ、枕か」

提督「はぁー……むにゃむにゃ……」

提督「…………」

提督「……ん?」

提督「なんで枕がこんな所に?確かに枕は俺の頭の下にも……ある、よな」

提督「枕が二つ……?」

提督「このどう考えてもシングルな布団に枕が二つ!?」

提督「い、いや、考え過ぎか。もしかしたらこっちは抱きまくらと言う可能性が……」

カチカチッ

提督「隣の部屋の電気が消えた……と言うことは、仕事が終わったのか」

提督「…………」

パタンッ

提督「部屋から出て行った……?」

提督「で、ですよねー……はぁ」

シャワワー

提督「ハッ!」

提督「こ、この音は、何故か提督室に備え付けられている提督専用シャワー室の音!?」

提督「艦娘用にはもっと良いジャグジー付きの大きいお風呂があるのに何故……」

キュッ……パタン……

提督「も、戻ってきた……」

提督(なんだか良く分からないが……童貞の俺に出来ることと言ったら……)

ガチャ

不知火「あら……」

提督(寝たふりをするくらいだ!)

不知火「提督、起きてらしたんですか」

提督「え!?な、なんでバレたの……?」

不知火「なぜと言われましても……体温の変化、あと心音と呼吸音が乱れていましたので」

提督「なにそれこわい」

不知火「これも提督にいただいた電探のおかげですね」

提督「いや、電探にそんな効果は……って言うか」

不知火「?」

提督(なんて愉快なパジャマを着てるんだ……子供用?子供用なの?)

不知火「なんですか?不知火に落ち度でも?」

提督「いや、そのっ……か、可愛いパジャマだな!もちろんぬいぬいも可愛いよ!!」

不知火「……」

提督「……」

不知火「失礼します」

もぞもぞ

提督「…………」

不知火「あの、枕ひとつよろしいでしょうか」

提督「あ、はい。すいません」

提督「あー……ぬいぬい、ここで寝るの?」

不知火「はい」

提督「狭くない?」

不知火「横向きに寝ていれば大丈夫です」

提督「そう……」チラッ

不知火「……」

提督(愉快なパジャマなのに……胸元がやけにはだけて……え?谷間!?一部の駆逐艦以外に谷間装備してたっけ!?)

不知火「なんでしょう。さっきからジロジロと」

提督「あ……、パ、パジャマの、愉快な部分が……」

不知火「またパジャマの話しですか……不知火はあまり……可愛い等と言われるのは苦手なのですが……」ジッ

提督「なにそれ可愛い!もう一回上目遣いで怒って!!それ、アンコール!アンコール!!」

不知火「沈め!」

ズブッ

提督「アンコー……ぎゃああ!!目が、目が!!」

提督「酷い目にあった……だが悪くない……」

不知火「早く寝てください。司令の体調管理も秘書艦の役目なんですから」

提督「ならば俺からも一つ言わせてもらおう」

不知火「何をでしょうか」

提督「健全なる男子がこんな状況で寝られるか!!」

提督「こんな狭い布団にぬいぬいみたいな可愛い女の子が潜り込んできたら、それはもう……バッキンバッキンだろ!!」

不知火「まったく何を言っているのか分かりません」

提督「だから、こんな状況では寝れないって言うか……」

不知火「そうですか。不知火が一緒にいては眠れないと……それでは仕方ないですね……」

提督「いや、別に悪い意味じゃ無」

不知火「では司令が出ていくと言う方向で」

提督「あれ!?」

提督「今の流れからいって、ぬいぬいが出ていく流れだったんじゃ……で、それを俺が止めるみたいな……」

不知火「不知火は出ていくつもりなど有りませんが」

提督「……何があっても?」

不知火「はい」

提督「……」ナデナデ

不知火「この手はなんでしょう……?」

提督「いやー、何しても出ていかないなら思い切って色々してみようかと」

不知火「……別にかまいませんが」

提督「いやー、まさかぬいぬいの頭をこれほど撫でくり回せる日が来ようとは」ナデナデナデナデナデナデ

不知火「……」

提督「いやー、マジ可愛い。ぬいぬいマジ可愛いっす!髪を下ろしたぬいぬいもまた可愛いっす!」

ドゴンッ!

提督「ゴフッ……」

不知火「出ては行きませんが反撃はします」

提督「まさか……頭撫でた結果こんな事になろうとは……だが!」ナデナデナデナデ

不知火「……」

提督「はぁ……ぬいぬい可愛いよぬいぬい」ナデナデ

ボゴンッ!

提督「グフッ……か、可愛い……ぬい、ぬい……」

不知火「不知火が駆逐艦とは言え、この超至近距離からのボディー打ちに耐えるとは……さすが司令です」

提督「だてにあの世は見てねぇぜ……」

不知火「本当に変態ですね…………不知火の負けです。もう御自由にどうぞ」

提督「御自由にどうぞってそれはもう……え?良いの?」

不知火「はい。不知火はもう疲れました」

提督「その……抱きまくらとかにしても良いの?」

不知火「提督がそうしたいなら御勝手にどうぞ」

提督「なんてこった……」

不知火「……」

提督(ふぅー……自分で言っといてなんだけど、童貞にはハードル高いな)

不知火「あの、するなら早くしてもらえませんか?される側にも色々とあるんですが……」

提督「ええい!ままよ!!」ダキッ

不知火「…………」

提督「……」

不知火「……」

提督「や……」

不知火「はい?」

提督「柔らかい……女の子超柔らかい……!」

不知火「提督は固いですね」

提督(しかもなんかめちゃくちゃ良い匂いするな……今日の昼は同じ風呂に入ったのに)

不知火「提督は不知火と同じお風呂に入りましたが匂いが違いますね……」

提督「や、やっぱりそうかな?」

不知火「はい。少々くさいです」

提督「加齢臭!?」

不知火「いえ、なんと言えば良いのか分かりませんが……我々とは違う、男性の匂いでしょうか」クンクン

提督(ぬいぬいに匂い嗅がれるとか……なにこの高度な変態プレイ……すごい)

提督「それにしても抱き心地良いな……」

不知火「提督の身体も……抱かれ心地は悪くないですね」

提督「抱かれ心地とか初めて聞いたな……」

不知火「司令、夕食時の事なのですが」

提督「夕食時?」

不知火「やはり司令は胸部装甲の厚い方がお好みなのですか?」

提督「ああ、浜風の話しか……」

不知火「……」グイッ

提督「うわっ!な、なに!?急に身体引っ付けて……え?サービス?有料?」

不知火「今の不知火は……少し胸部装甲が増幅されているのですが」スリッ

提督「そ、そういえばさっき谷間的な物が……まさか改造!?」

不知火「いえ、普段は戦闘の邪魔にならないように押さえ付けていますので」

提督「ああ、だから今はそれを外してて大きく見えていると」

不知火「はい」

提督「そうかそうか……」

不知火「……」

提督(じゃあこれはパジャマ越しの生乳か……)

不知火「司令……少し妙な事を聞きますが」

提督「は、はい!!」

不知火「死ぬのですか?」

提督「え?俺が!?なに急に怖いこと言い出すの!?」

不知火「人は死に直面した瞬間、本能的に子孫を残そうとするらしいです」

提督「……えっと、え?」

不知火「司令のコレは子孫を残そうとしているのでは?」ギュッ

提督「ぎゃあああ!!に、握っちゃダメダメ!!」

不知火「お風呂で見た時よりも遥かに大きい気が……やはり死」

提督「べ、別に勃起=死じゃないから!これはその……エロい気分になってるだけだからな!」ドンッ!

不知火「そうでしたか。それは知りませんでした」

提督「ぶっちゃけ日常でもぬいぬいが前屈みになってスパッツ見える度にこうなってるから!いや、覗き込んでるから!」

不知火「……」ギュッ

提督「ぎゃあああ!!なんか流れでカミングアウトしたら許されるかと思ったのに許されなかった!!」

不知火「ですがそれを聞いて安心しました」

提督「え?スパッツの話し?」

不知火「不知火の身体も子孫を残そうとしているようでしたので」

提督「え?」

不知火「よく分かりませんが……不知火の身体も司令の子を宿す準備をしていたようなので」

提督(子孫どうこうって男が勃起するって話しじゃなかったっけ?……ってか、ぬいぬいのその発言はつまり……)

不知火「……」

提督(行くか……しかしコレをすれば腕が引きちぎられるかもしれん……だが!!)

不知火「司令?何かお悩みでしょうか」

提督(腕の一本……くれてやる!!)スッ

不知火「んっ……」ピクッ

提督「パジャマ越しでもココがどうなってるか分かるくらい湿って……」

不知火「司令、覚悟は出来ているんですね」グッ

提督「ああ、最初から腹はくくってるさ…………でもできれば骨折まででお願いします」

不知火「何を言っているんですか。不知火が言っているのは……」スルッ

提督「えっ……なんで裸に……まさか冥土の土産……?腕一本じゃ許されなかった!?」

不知火「二日連続で徹夜の覚悟は出来ているのかと聞いたんです。まぁ答えは必要ありませんが」

提督「あ、あの……上に乗られると身動きが……」

不知火「不知火を本気にさせましたね」

提督「や……やさしくお願いします」


このあと朝までめちゃくちゃセックスした

翌朝

不知火「おはようございます司令。良い朝ですね」ツヤツヤ

提督「お、おはよう……」ゲッソリ

不知火「1、2、3、4、5、6、7……8回でしたか。さすが司令です」

提督「自分でも驚きだよ……それと同じくらいぬいぬいも初めてだった事に驚きだったけど……」

不知火「この布団は司令が潜って鼻血を出した事にしましょう」

提督「あんなに偉そうにしてたから経験者かと思ったけど……実は初で安心したよ。あと背中に爪後つけられて痛い」

不知火「不知火に落ち度でも?」

提督「いや、涙目で司令司令って連呼するぬいぬい可愛かったよ」

不知火「やはり布団には提督の血を撒き散らしてカモフラージュが必要でしょうか」

提督「ごめんなさい」

不知火「それではそろそろ秘書艦交代の時間ですので」

提督「そうか、寂しくなるな」

不知火「……夕食にはちゃんと顔を出して下さい。あの子達が寂しがりますので」

提督「ああ、分かってるよ」

不知火「では、不知火はこれで」

パタン

提督「ぬいぬい……つるつるだったな」

ガチャ!ボゴンッ!!

次の秘書艦は>>201でお願いします

ヴェールぬいぬい

提督「さすがに二日連続の徹夜は辛いな……」

提督「今日の秘書艦は……鳳翔さんあたりだと嬉しいんだけど……」

ガチャッ

提督「噂をすれば……」

提督「…………」

提督「……あれ?」

提督「おーい、誰かいるのんー?」

響「にゃんぱすー」

提督(どうしよう……まさか乗って来るとは……)

響「響だよ。その活躍から不死鳥の通り名もあるよ」

提督「今日の秘書艦は響なのかな?」

響「響だよ」

提督「ほぉぉおぅ。こりゃ今日も忙しくなりそうだぜ」

響「その活躍から不死鳥の通り名もあるよ」

提督(まいった……実の所、響は苦手だったりするんだよな)

提督「嫌いとかじゃなくて、何を考えているのか分からないと言うか……」

響「だすぴだーにゃ」

提督(時々謎の言葉を発するし)

提督(そもそも駆逐艦の中でも暁型と睦月型の扱いは特に慎重にならねばならない)

提督(同じ駆逐艦でも白露型や陽炎型、あと一部を除く夕雲とかは比較的大人に近いんだが)

程度「暁型と睦月型はもう完全にロリだから。一つ間違えば牢獄行きだから」

響「これはなかなか良い壷だ」

提督(それでも子供と接してるつもりで皆とは仲良くしている……が、その中でも扱いに困るのがこの響と弥生だ)

提督(無表情で何を考えているか分からないし、雷や電や暁が飛び付いて来ていても響はそれを遠くから見ているだけ……)

提督(正直、最近はもしかしたら嫌われているんじゃないかと心配になってるくらいなんだよな)

響「司令官、これはなかなか良い物だ」クンクン

提督「え?ただのクッキーだけど……」

響「これはとても良い物だ」

提督「食べたかったら食べて良いよ?」

響「すぱしーば。4つもらっても良いかな」

提督「ああ、好きなだけどうぞ。暁達に分けてあげるのか?」

響「これは8時に食べる。こっちは10時。あと12時と15時」

提督「あー……えっと、それ食べるのは」

響「響だよ。その活躍から不死鳥の通り名もあるよ」

提督(もしかしたら響は愉快な子なのかもしれないな)

響「司令官、少し後ろに椅子を引いてもらっても良いかい?」

提督「ん?」

響「すぱしーば。これで仕事が出来る」チョコン

提督「珍しいな、響が自分から膝の上に座って来るなんて」

響「暁達が座っているのを見ていつかは座ってみたかった」

提督「それで坐り心地は?」

響「うれしい」

提督「坐り心地が嬉しいって……新しいな」

響「司令官の事は好きだから膝に座れて嬉しい」

提督「フォッフォッフォッ、そんな事言われたらおじいちゃん何でも買ってあげちゃうよ」

響「……」じぃー

提督「な、なに?」

響「響だよ」

提督「提督だよ」

響「司令官、何をすれば良い?」

提督「よし、じゃあ俺はこっちで書類書いてるから……響はこの紙に絵でも書いててくれるかな?」

響「了解した」

提督「飽きたら向こうでテレビ見てて良いからね」

響「司令官、クレヨンはあるかい?」

提督「こんな事もあろうかとクレパスも用意しておいたよ」

響「すぱしーば。あっちの机を使ってもいいかな」

提督「もちろん」

響「出来上がるまで司令官は見てはいけない」

提督「じゃあ完成を楽しみにしてるよ」

数分後

提督「えーっと、印鑑はたしか……」

響「司令官、あまり動かないでもらえるかい」じぃー

提督「え?……ああ」

響「もう少し髪は長く……」

提督(やれやれ、モデルはモデルで疲れるな)

響「完成したよ」

提督「おお!何を描いたのかな?」

響「響だよ」

提督「まさか自画像だったとは」

響「司令官、ほかに仕事はないのかい?」

提督「あー、そういえば今日のデイリー開発3回がまだだったな」

響「開発と言えば、どうして駆逐艦は皆同じ装備なんだい?」

提督「駆逐艦はみんな女神ガン積みだからね」

響「それじゃあ響が良い武器を開発してくるね」

提督「じゃあ開発資材3つと……燃料とか弾薬は最低値で良いから」

響「了解」

数十分後……

ガチャ

提督「お帰り」

響「響だよ」

提督「開発はどうだった?」

響「その活躍から不死鳥の通り名もあるよ」コトッ

提督「開発資材が3つ……」

響「この開発資材も不死鳥のように舞い戻ったわけだね」ドヤ

提督(意外とウザ可愛い子だな)

提督「はぁ……疲れたけど仕事は早く片付いたな」

響「……」ぽー

提督「響は大人しくテレビ見ててくれたし……秘書艦としてはどうなのか分からないけど」

響「これはなかなか良いものだ」

提督「何を見てるんだー?プリキュアかー?アイカツかー?それともガンダムでも見てたとか?」

響「……」スタッ

提督「ん?」

響「司令官さん、一日でも響より長生きして……もう一人で生きていけそうにないから」

提督(なんでめぞん一刻なんて見てたんだ)

響「司令官、仕事が終わったなら響とアンパンマンごっこをしよう」

提督(もしかして響って暁型の中でも一番子供っぽいのか……?そう言えば末っ子だっけ)

響「響はアンパンマン、司令官は新しい顔」

提督「また無茶苦茶言い出したな……新しい顔って、まずそれを焼くジャムおじさんとか必要になってくるだろ?」

響「わかった。少し待っててほしい」タッ

提督「あっ……ま、まさかほかの第六駆逐隊を連れて来る気じゃ……やばい、疲労度が跳ね上がっ」

不知火「不知火です。ご指導、ご鞭撻よろしくです」

提督「またとんでもない人選を……」

響「不知火はジャム」

提督「せめてジャムおじさんって呼んであげて……」

不知火「分かりました」

提督「えっ……、ぬいぬいもぬいぬいでやるのか……」

響「響はショクパンマン」

提督「新しい顔どうするの……」

またかきます

おい響二番艦じゃないかいい加減にしろ!!

提督「やっぱりこの配役は無理が有りすぎないか?しょくぱんマンとジャムおじさんとアンパンマン(顔のみ)って」

不知火「確かにアンパンマン本体がいなくては司令が無駄死にですね」

提督「無駄死に……」

響「了解した。もう少し人数を揃える」タッ

提督「こんな遊びに付き合ってくれそうなのは……」

不知火「第六駆逐隊ならリビングで暇そうに垂れながらアニメを見てましたが」

提督「これ以上子供が増えたら流石にロリコンでも疲れそうだな……」

ガチャ

響「おまたせ。連れてきた」

赤城「一航戦赤城、ただちに出撃します」

加賀「ここは譲れません」

響「赤城はカバ。加賀はパン」

提督「またアバウトな……って言うか呼び捨てなの?」

不知火「うちの鎮守府でも数少ない一航戦の呼び捨てを許された子ですからね」

提督「へー……他には誰が?」

不知火「後は司令と足柄さんくらいですね」

提督「足柄……」

赤城「ぁ……、ぐ…………あぁ……はぁっ、ごほっ……うぅ……」

提督「なんだ!?どうした赤城!!」

赤城「はい?私は今カバオ君ですが」

提督「そんなカバオ君いないだろ!!怖いわ!!」

赤城「何言っているんですか!カバオ君はお腹が空いて動けないんですよ?提督は空腹で動けなくなった事があるんですか?」

提督「そこまで腹減った事はないけど……(なんか怒られた)」

赤城「戦場で補給艦を沈められ、補給が絶たれて3日、4日、5日……周りは敵に囲まれて精神も限界」

赤城「意識が朦朧とするなか皆が軍歌を口にし士気を高めようとするも、徐々にその声は途絶え」

赤城「周りを見渡せば無念の表情を浮かべたまま息絶えた仲間の亡きがら」

赤城「数分後には自分もこうなるのでは……いやだ、生きたい。そう思うももはや体は動かず」

赤城「最後に出来る事と言えば口を開け雨が降るのを祈る事くらい」

赤城「お腹が減って動けないとはこう言う事なんですよ!!」

提督「重いわ!!」

提督「もうなんでも良い。加賀、早く頭食わせてやれ」

加賀「どうしたのですか?赤城さん」

提督「こっちはこっちでまったく役になりきる気がないな……」

赤城「み……水…………ごほっ!ごほっ!!」

提督「いやいや、パン食えよ!話し進まないだろ」

赤城「口の中がカラカラの状態でいきなりパンなんて食べたら死んでしまいます」

提督「もうあれだ、カバオ君はお腹ちょい空き程度なんだよ。動けないとか嘘だから。アンパンが食べたかっただけなんだ」

加賀「どうぞ。お水です」

赤城「ごくっ、ごくっ……ありがとう、ありがとう……」

加賀「では私はこれで」

提督「顔を分けてあげようよ。新しい顔の役してる身にもなってよ」

不知火「よし」ギューッ

提督「え?なんで手足縛られてんの!?」

不知火「アンパンが動いてたら不気味じゃないですか」

提督「もうやだ、助けて……」

響「うらぁー!!」

提督「今度はなに!?」

響「アンパンマン危ない、はやくそいつから離れた方がいい」

提督「正義のヒーローがとうとうカバオ君をそいつ呼ばわりか」

響「そいつはもはや皆の知っているカバオ君じゃない。フェイスイーター赤城だよ」

提督「だから名前が怖いよ!」

赤城「ふしゅるるる……ばれてしまっては仕方ない……カオ……クウ…………」シュタッ

加賀「良いでしょう。ならばお相手します」

提督「もう無茶苦茶だ……」

加賀「アンパンチ」ズバッ

提督「貫手!?」

赤城「腕を上げましたね、アンパンマン」ガシッ

加賀「まさか私の初手を軽く受け止められるとは……やはり赤城さんは素晴らしい。さすがに気分が高揚します」

赤城「まずは一口。耳から」カプッ

加賀「んっ……」

提督「なんだこれ……」

不知火「アンパンマン、新しい顔です」

提督「えっ!?投げるの!?ちょ……こんな縛られた状態で投げら」

不知火「それ」ビュンッ

提督「ああああああ!!」

加賀「邪魔しないですださい」バシッ

提督「ぐっ……お断りされた……」

加賀「たかが顔の一部を失っただけです。赤城さんは私が引き受けます」

提督「引き受けるって……」

赤城「タベ……モノ…………、タベ……モノ…………」

加賀「どうやら空腹キャラを演じつづけ自我を失ってしまったようです」

提督「……」

加賀「さあ赤城さんこっちですよ」

赤城「うぅ……加賀、さん……?お腹空いた……」

ガチャ

加賀「こっちに肉まんがありますよ」

赤城「肉まん?……はっ、本当です。大きな肉まんが二つも……」

加賀「食べたいですか?では私の部屋に――」

パタン

提督「結局、新しい顔とジャムおじさんとショクパンマンだけ残ってしまった……」

提督「これはもう遊びも終わりだな。響はいつの間にかテレビ見てるし」

不知火「そのようですね」ジィーッ

提督「え?あ……え?なんでチャック下ろすの!?」

不知火「食べ物は粗末に出来ませんから。不知火がいただきます」

提督「ちょっ……縄解いて!縄!!」

不知火「……」パクッ

提督「あああ!!でもこれはこれで悪くないですごめんなさい!!」

たった数分後

不知火「では不知火も仕事がありますので」ケプッ

提督「この短時間で二回も……」

不知火「ごちそうさまでした」テクテク

提督「ぬいぬい!?帰る前に縄解いて!!いや、せめてこのポロンしてるのしまって!!」

パタン

響「……皆がいない」カタッ

提督「!!」

響「……司令官、どうして」

提督「見ないで……見ないでぇぇ!!」

響「わかった。では赤城たちをさがしてくる」

提督「そっちもダメ!ただれた女の花園だから!!響はテレビ見ててくれるかな!な!?」

響「了解。テレビを見る」

提督「ふう……しかしまいったな。手も足も……この縄解けないぞ……」

提督「こんなチンポロな状況誰かに見られたら……いや、でも助けが必要か」

提督「戦艦か空母なら話せば分かってもらえそうだが……たのむ!出来れば陸奥あたりで!!」

ガチャ

提督(きたっ!!こいこい戦艦!こいこい空母!!)

曙「遠征から帰ってきたわよ。クソ提…………な、なな、な……何出してんのよ!!この変態!クソ提督!!」

提督(おうもう……)

実は曙ちゃんが好き。またかきます


赤城が肉まんを食べ終えたら
赤城「加賀さん、物足りないです」
加賀「そう言われても、もうありません」

こんな感じのやり取り有りそうだなww

提督「事情はちゃんと説明するから助けてくれ……」

曙「うっさい!こっち見んな!!って言うか変なもの見せるな!!」

提督「たずげでぇ……シクシク」

曙「あーもうウザいなぁ……分かったわよ。解けば良いんでしょ!」

しゅるしゅる

曙「ほら!これで満足なんでしょ!!さっさと説明しなさいよ!このクソ提督!!」

提督「ふう……やれやれ、ひどいめにあった」

曙「人の話しをちゃんと聞け!!」

提督「…………」

曙「な、なによ、こっちくんな!キモい!うざい!!むこう行け!!」

提督「う……うおぉぉぉ!!曙ちゃんゲットだぜ!!」ダキッ

曙「ひっつくなぁ!!うざいくさいキモい暑苦しい!!」

提督「ありがとう。最高の褒め言葉だ」

提督「いやー、相変わらずプリティだねー。ふひひ」

曙「は……離せ!離しなさいよクソ提督!!なんでいっつもいっつも……!!」

提督「そんなもん好きだからに決まってるだろ!!」

曙「なっ……ば、ばか!!ばーか!ばーか!!クソ提督!!」

提督「フフフ、その反応も可愛いな。何か欲しいものないか?なんでも買ってやるからな!」

曙「いいから離しなさいよ!いい加減にしてよね!!」

提督「あと5時間だけ……」

曙「……離さないと嫌いになるわよ」

提督「すみませんでした」パッ

曙「ったく……毎回こう言わないと離さないんだから……このクソ提督!!」

提督「毎回こう言わないと離さないって分かってるのになかなか言わないのはつまり……フフフ」

曙「う、うっさい!!」

曙「だいたいねぇ、あんたが色んな艦娘に好き好き言ってる事なんて皆しってんのよ!」

提督「仕方ないだろ。皆好きなんだから」

曙「どうだか。私の事なんてどうせ……そう言っとけば言うこと聞いて働くとか思ってんでしょ」

提督「いやいや。好きに決まってるだろ。LOVEだよLOVE。Likeじゃないよ」

曙「ふーん。じゃあそこまで言うなら今すぐに私の好きな所10個言いなさいよ。10秒以内にね」

提督「10個!?」

曙「なに?言えないの?本当に好きならそれくらい簡単でしょ?」

提督「ぐぬぬ……10個だと……」

曙「ふんっ、そらみろ。全然ダメじゃない、ク」

提督「大きなぱっちりおめめが可愛い
サイドポニーが可愛い
でも髪をほどいたロングも可愛い
ツンギレな性格も可愛い
なんだかんだ言っても仕事をこなす所が可愛い
つやつやした太ももがエロ可愛い
子供っぽい下着を好んでる所が可愛い
出撃で失敗した時にお風呂で悔し泣きしてる所が健気可愛い
褒められるとすぐ赤くなる所が可愛い
本当は優しい所が可愛い」

曙「…………」カアァァァ…

提督「いやー、たった10個に絞れとか言われたからどれにしようか迷ったじゃないか」

曙「あ、あんた、なんでお風呂の中の事とか下着の事とかしってんのよ!!」

提督「ちなみに抱き枕がないと寝れない事や、枕元に置いてる人形にくまたろうと在り来りな名前をつけてる事も知ってるよ」

曙「あっ……い、こ……この、変態クソ提督!!」

曙「たまに寝ている時に気配を感じると思ったら……!」

提督「おばけが怖い所も可愛い」

曙「こ、怖くなんてないわよ!!」

提督「まぁあれだよ……もう全体的に可愛いからな。無駄な抵抗はやめろ」

曙「うっさい……クソ提督……」

提督「じゃあケッコンしようか」

曙「……はあ!?ば、ばば、バカじゃないの!?ドMなの!?」

提督「見ての通りドMですが」

曙「ケッコンって確かこの前配ってた……」

提督「指輪もあるよ。曙のは……コレだ!」

曙「ふ、ふーん。どうせレベル100以上にしてこれまで以上にこき使う気なんでしょ」

提督「いやいや、滅相もない」

曙「良いわ。効率よくなるし、私も強くなれるみたいだし……してあげるわよ」

提督「え?なにを?」

曙「だ……だから!ケッコン……してあげても良いって言ってんのよ!このクソ提督!!」

提督「ふひひ、こりゃたまんねぇぜ!」

ケッコンカッコカリ

夕飯の支度。また書きますとも


>提督「ありがとう。最高の褒め言葉だ」

この提督はガンダムOOを絶対に見ているな

曙「い、言っとくけどこんなの形だけで別にあんたの事なんてなんとも思ってないんだから!」

提督「とりあえずパンツもらえるかな」

曙「うっさい!この変態クソ提督!!」ダッ

バタン

提督「やれやれ、駆逐艦は最高だぜ」

響「うらぁー!!」

ボゴン!!

提督「ぼぎゃー!!」

響「……」

提督「な、なに?どうしたの?並の人間なら肋骨2、3本いってたよ?」

響「流石だね司令官。響の背後からのミドルキックを間一髪ガードするなんと」

提督「響こそやるじゃないか。スカートを押さえながら蹴りとか大好物だよ。やっぱり恥じらいは大切だ」

提督「で、どうして蹴られたのかな?」

響「今日は響が秘書艦なのに司令官は他の艦と仲良くしていた」

提督「あれはちょっと任務の報告を受けてケッコンしてただけだろ?」

響「だっこしていたのを見た」

提督「だっこ?響もだっこされたいのか?」

響「そうとも言う」

提督「そんなもんいつでもいくらでもしてやるさ!」

響「……」バッ

提督「……」ピピッ、カシャッ

響「司令官、どうして撮影をするんだい?」

提督「それはね、幼女に両手広げられて抱っこをせがまれるのが小さい頃からの夢だったからだよ」

響「小さい頃から……さすが司令官。でも早くしてもらいたい」ブンブン

提督「手を振り回す所もいただきだ!!」

提督「っと、その前に……」

ガチャッ

響「どうして鍵を?」

提督「成人男性が幼女を抱っこする時にはね、それなりの覚悟と準備が必要なんだよ。まず誰にも見られてはいけないからね」

響「これで提督室は密室になった。ここは二階だから外からものぞかれない」

提督「では遠慮なく」ダキッ

響「すぱしーば」

提督「こ、子供の匂いがする……これが犯罪の匂いか……」

響「司令官、もっとしっかり支えてくれないとずり落ちてしまう」

提督「ああ、わるいわるい」

響「随分と鍛えられてるね……これは信頼できる」

提督(まるで駅弁状態だ……って言うか、華奢で細いのにお尻柔らかいな……子供でも身体はもう女の子に――)

バーリンッ!!

提督「な、なにー!?」

扶桑「ひどいめに会ったわね……」

山城「不幸だわ……」

提督「お、お前ら何してるんだ……?ってか何で二階の窓突き破って入って来るんだよ」

扶桑「不幸型超弩級戦艦、扶桑……ただいま戻りました」

山城「同じく不幸型戦艦姉妹、妹のほう山城」

提督「不幸型って……とにかく風呂入ってきなさい。ボロボロじゃないか」

扶桑「提督は変わられましたね……昔は中破状態の私を舐めるように眺めていたのに……」

提督「それは……認めたくは無いが、若さ故の過ちと言うもので……」

山城「今ではすっかり……不幸だわ。着任先の提督がロリコンだったなんて」

提督「俺のどこがロリコンなんだああっ!!」

響「……」グシグシ

扶桑「その腕の中で猫のように丸まり頭をこすりつけているのは……」

山城「姉様、普段空いている提督室の鍵が厳重に閉ざされています……確信犯だなんて、不幸だわ……」

提督「違うんだよ!これは響が抱っこしてくれと!な?」

響「スー……スー……」スヤスヤ

提督「はわわ……」

扶桑「昔はあんなにも私を寵愛してくれていたのに……」

提督「い、いまでもその気持ちは変わっていない!」

山城「最近では何かにつけて駆逐艦駆逐艦……たまに違うことを言ったと思ったら潜水艦……」

扶桑「鎮守府前に現れた潜水艦……やっと来た航空戦艦の時代……」

山城「なのに提督は私たちではなく伊勢や日向ばかり……」

提督「あ、あれは……まだレベルの低い二人を育成するために」

扶桑「伊勢、日向には負けたくないの……」ギリッ

山城「私たちに欠陥品の烙印を押したあいつらを許せない……」ギリギリ

提督「落ち着け!あの二人には罪はない!」

提督「お前たちを大切に思っているのは本当なんだ……確かに今は駆逐艦を猫可愛がりしてしまっているかも知れないが……でも!」

扶桑「分かっていますよ提督……私は信じていますから……お付き合いもながいですし……」ニッコリ

提督「扶桑……そうだな。思えばお前は金剛の次にきた戦艦だったからな……」

扶桑「はい。ですから私と山城のコレにサインを」ヒラッ

書類一式

提督「えっ……?」

山城「不本意ですが姉様の頼みですから」

提督「待って待って、コレは秘書艦になった艦と順次していく予定でだな」

扶桑「那珂ちゃんはしてなかった様ですが……」

提督「あれは暇が無かったと言うか……」

山城「私、さっき指輪をはめて嬉しそうに廊下を走る曙を見ました」

提督「あっ……、そ、それは……俺があげたとは限」

山城「本当に仕方ない奴なんだから。クソ提督は!……とかニヤニヤしながら口に出していました」

提督「それは嬉しいなあっ……ってか、山城お前モノマネ上手いな……」

扶桑「どうして今すぐはダメなんですか……?」

提督「なんかこうムードとか……」

山城「そんなものはどうでも良いのでサインしてください」

提督「だいたい山城はレベル99になってないだろ?」

山城「大丈夫です。なんとかしますから」

提督「ええー……でも秘書艦のクジと関係なく結婚したらなぁ……ほら、最初順番で揉めたんだろ?」

当初、誰が最初に秘書艦や結婚をするかで激しく揉め(主に金剛)くじで公平に秘書艦を決めたのでした

扶桑「提督……そのクジ、私たちはいつ当たるんですか……?」

山城「私たちの不幸を舐めないでください……」

提督「た、例えどんなに運が悪くても半月以内には皆回るだろ?」

扶桑「いいえ……秘書艦は箱から名前の書いた紙を選んで決めているのは確かですが……」

山城「秘書艦になった艦のクジは除外されず元に……つまり連続で選ばれる事もあれば永遠に選ばれない事も……」

扶桑「公平なんて不幸だわ……」

電池切れでまた書きます

扶桑「やったわ……ついに手に入れたわ……!」

山城「これでもうもう不幸欠陥戦艦なんて言わせない……!」

提督「あんまり皆に言わないでくれよー」

扶桑「山城、暁の水平線に勝利を刻むわよ」

山城「はい、扶桑姉様」

扶桑「まずは手始めに……サーモン海域北方ね」

山城「新しくなった私たちの力、見せ付けてやりましょう!」

バーリンッ!!

提督「ああっ!また窓ガラスを!!ってかその海域に二隻編成は無茶だろ!!」

提督「…………」

響「んっ……司令官、どうかしたのかい……?」

提督「ああ、目が覚めちゃったか。うるさくして悪かったな」

響「司令官のここは寝心地が良い。またここで寝てもいいかな……?」

提督「いつでもどーんと来い!」

響「……」クゥ…

提督「くぅ?」

響「どうやらお腹が減ったみたいだ」

提督「お腹の音まで可愛いな……フヒヒ」

提督「もう6時か。食堂で夕飯の準備が出来てるだろうしご飯にするかな」

響「司令官もいっしょに」

提督「俺はこの窓ガラスを片付けたらすぐ行くから先に行っててくれるか?」

響「それなら響も手伝う」

提督「ダメダメ!その綺麗な手っ手を怪我したら大変だから!」

響「……了解した」シュン…

提督「すぐ行くからそんな顔しない。しかし突然デレ期がきておじさん参ったなこりゃふひひ」

響「司令官……約束だよ?」

提督「ああ、も」

雷「響、提督!なにしてるのー!今日はカレーだってー!!」

響「響、出撃する」タッタッタッ

提督「…………」

提督「あ、ああ、もちろんすぐ行くよ」

提督「……」

食堂

雷「じゃーん♪この雷様が響を連れてきたわ♪」

ざわ……ざわ……っ

響「?」

雷「さぁさぁ、響の席は提督の隣だからココね!でー……」チラッ

響「?」

雷「そうだ!響まえにコレ欲しがってたでしょ!?ケンダマの玉!これあげるわ!」

響「これは良い物だ……!すぱしーば」キラキラ

雷「それでー……ね?提督の隣には響が座る訳だけど、逆隣は空いてるわよね?もしよかっ」

電「そ、そんな買収みたいな事はいけないのです!」

暁「そーよ!大人のレディーなら正々堂々と」

雷「電、その手に持ってる甘ーい匂いがする物は何かしら?」

電「こ、これは……ちょっとクッキーを作りすぎたからおすそ分けなのです」

雷「ふーん……そのわりには綺麗にラッピングされてるじゃない」


第六駆逐艦の戦いはつづく

雷「響はクッキーよりこっちのケンダマよね!」

電「このクッキーも響のために頑張って作ったからきっと美味しいのです」

暁「あ、あの……ちょっと……」

雷「そのクッキーは作りすぎたからおすそ分けって言ってたでしょ?」

電「はわわ……そ、それは……」

暁「ちょっと!この暁を無視して話を進めるなんて許さないんだから!」

雷「でも暁は何も持ってないでしょ?」

電「なのです」

暁「も、持ってるわよ!暁は一人前のレディーなんだから……お金をあげるわ!」

雷「ええーっ!」

電「お金をあげたり司令官さん以外から貰ったりしてはダメなのです……」

暁「そんな事ないわ!だって大人は何でもお金で解決するって言ってたんだもん!足柄さんが」

妙高「足柄、ちょっとこっちに来なさい」

雷「……で、いくらあげるの?」

暁「うーん……うーん…………ひ、ひゃくえん……とか」

ざわ……ざわ……

この鎮守府では艦娘に給料は払われず、みんな変わりにお小遣(笑)を貰っていた

上から順に

月10000円 正規空母、戦艦(一航戦を除く)

月5000円 駆逐艦以外の艦

そして駆逐艦は大きく分けて二つ。白露型や陽炎型のような比較的大人に近い駆逐艦には月3000円

そして暁型や睦月型には1日30円が支給されていた

雷「ひゃくえんって言ったら3日分以上のお小遣じゃない……ずいぶん思い切ったわね」

暁「と、とうぜんよ!」

電「ひゃくえんあれば、日本一ながいチョコと、ヨーグルを二つと、うまい棒を二つと、蒲焼きさんを二つと、きなこ棒が買えちゃうのです」

暁「……や、やっぱりごじゅうえんにしようかしら」

わいのわいのー


榛名「金剛お姉様は席の争奪戦に参加なさらないのですか?」

金剛「うーん、今日はもう諦めたネ。昨日は一応参加したけど……」

霧島「なんだかんだで当たり障りのない姉妹艦が選ばれましたからね」

比叡「昨日は確か隣が不知火と陽炎でー……正面は黒潮でしたね」

金剛「おそらく今日も姉妹艦にはかなわないデース」

霧島「さすがにこればかりは仕方ないですね」

金剛「そう……だ・か・ら!!この中の誰かが秘書艦に選ばれたら必ず周りは私たち姉妹を選ぶデース!」

榛名「ですが昨日は秋雲さんが加賀さんに呼ばれていなかったから良かったですけど……私たちって四人姉妹ですから」

霧島「どうしても一人溢れてしまいますね」

金剛「その時はもうジャンケンで恨みっこ無しネ!!」

比叡「それならご安心ください!比叡は金剛お姉様の隣にいれれば幸せですので……なので辞退します」

榛名「本当にそれでよろしいのですか?」

比叡「ええ。比叡が秘書艦に選ばれても提督の隣は金剛お姉様にお譲りします……ですのでどうかお隣りに――」

金剛「ワーオ!さすが私の妹!愛しているネ!ん~……ちゅっ、ちゅっ♪」

比叡「ひえー!!」バタン

金剛「ん?どうしたデース?」

金剛「しかしこうなるとあの子達が少し気になりマース」

榛名「そうですね。第六駆逐隊の子達は比叡お姉様みたいなクソレズとは違い、みんな提督が大好きですから……」

金剛「ケンカにならなければ良いけど……少し心配ネ」

霧島(霧島の分析によると榛名お姉様の口からクソレズと聞こえた気がしましたが……気のせいですよね)

ガラッ

提督「ふぅ、なんとか飯に間に合った間に合ったな」

金剛「提督ぅー♪今日もお疲れ様ネ♪」

提督「金剛は相変わらず元気だな。俺はどこに座れば良いんだ?」

響「司令官はここ。一番良い座布団の用意ができている」

提督「おー、サンキューサンキュースパシーバ」

提督「よっこらしょ……と。……ん?どうした皆立ったまま」

雷「私たちは響に従うわ」

電「司令官さんの隣とお向かいを決めてもらいたいのです……!」

暁「別に誰が選ばれても文句言わないけど……一応暁が一番お姉さんなんだから」

響「じゃあ……暁は司令官の向かいの席」

暁「やったー♪本当に本当に暁で良いのね!わーい♪司令官のお向かいでいっぱいお話ししちゃうんだから♪」

雷「ぬぬぬ……ま、まぁ隣が本命なんだから……」

電「……なのです」

響「司令官の左隣は……」

雷「隣は……」

電「はわわわわ……」

響「電」

電「やっ…………」喜びたいが雷の手前喜べない

雷「がーん!!」

提督「口でがーんって言うの久々に聞いたな」

雷「なんでなのよ!なんで雷じゃないのよー!!」

暁「雷、わがままを言ってはだめなのです」

電「や、やっぱり司令官さんのお隣りは雷に譲りますなのです」

雷「うぅー……」

響「その必要は無い。雷は提督の右隣りに座ればいいから」

雷「え……?」

響「響はここに座る」ストン

提督「おっと。珍しいな、響が甘えて?来るなんて」

雷「司令官の膝の上に……!」

電「そ、そんな事したら司令官さんが食事できなく……」

暁「そうよ響!一人前のレディーなら男性に迷惑をかけては――」

提督「良いよ良いよ。響は小さいからそんなに邪魔にならないし」

雷「良いんだ……ふーん(私も秘書艦の時はそうしよう)」

電(電もそうしたいのです……)

響「司令官、あーん」

提督「あーん」

暁(暁も……)

金剛(提督のお膝私の物ネ……)

赤城(提督の隣を譲れば見返りにご飯貰えたりするでしょうか……)


ちなみに赤城、加賀にはお金の変わりに米の現物支給が行われている

ヒャッハー!夕飯の支度の時間だー!!またかきます

1945換算としても
戦艦正規空母 1,898,090,000/月 (年収227億)
その他       949,045,000/月 (年収113億)
駆逐艦(大)    569,427,000/月 (年収68億)
駆逐艦(小)    170,828,100/月 (年収20億)

まぁあれだ
現代換算だろう、多分、ウン、ソウダ

提督「ごちそうさまでした」

一同「ごちそうさまー」

提督「ん?暁、なにやらオレンジ色の物が残ってるぞ」

暁「レ、レディーにだって苦手な物くらいあるんだから!」

響「スー……スー……」

雷「あははっ♪響ってば司令官の体に抱き着いたまま寝ちゃってるじゃない」

電「お腹いっぱいになって寝ちゃうなんて、まるで赤ちゃんみたいなのです」

提督「可愛いやつめ……よしよし」ナデ

雷(うらやましい……)

電(電も秘書艦になれば……)

暁(あ……甘えるのもレディーの勤めよね……)

赤城(まだおかわりしても大丈夫でしょうか……)

金剛(金剛デース……)

提督「今日は秘書艦として頑張ってくれたし疲れたんだろう」

響「あんぱんまん……スヤスヤ……」

暁「アンパンマン!?いま響、アンパンマンって言ったわ!!」

提督「確かに言ったけど暁はアンパンマンに反応しすぎだろ」

暁「べ、別に興味とか無いし……」

提督「今日は皆でアンパンマンごっこしたからな」

暁「ふ、ふぅーん……」ソワソワ

提督「どんだけアンパンマン好きなんだ暁は」

響「ん……むにゃむにゃ……」スリスリ

提督「何か楽しい夢でも見てるのかな?」ナデ

榛名「提督!早くお部屋に戻ってください!」

霧島「霧島の分析によると、もう抑えるのは限界です!!」

比叡「ひえー!!」

金剛「離すデース!!提督ぅ!この金剛以外の女の子とイチャイチャするなんて許さないデース!ひっく……」

準鷹「いやぁー、まさかこんなにお酒に弱いとわぁー。アハハ」

提督「じゃあ部屋に戻って寝かしてくるか」

提督室

提督「ほーら響、お布団だぞー」

響「スー……スー……」

提督「…………」

カシャッ、カシャッ、カシャッ

提督「保存保存……っと。ファイル名は天使の寝顔……」

ピピピッ……

提督「ん?電話か」

提督「これは……」


愛宕「あら、提督お出かけですか?」

提督「ん?ああ、ちょっとね」

愛宕「最近は何かと物騒ですし……お供しましょうか?」

提督「いや、大丈夫大丈夫。すぐ帰ってくるから」

ガチャッ

愛宕「そうですか。ではお気をつけて」

提督「ありがとう。じゃあ行ってくるよ」

パタン

愛宕「うーん……あっ」

愛宕「パーンパカパーン!!」

提督「愛宕はたまにアレを叫ばないと死ぬ病気なのかな」スタスタ

提督「やれやれ……つけられてるな」

島風「提督どこ行くのか知らないけど、この島風からは逃げられないんだから♪」

提督(仕方ない……)ダッ

島風「わわっ!いくら走ってもこの島風からは」シュタタッ

提督「よし、ここまで来れば大丈夫だな。よっこら……せ!!」ボッ!

島風「うそっ……はっやーい!この島風が見失うなんて……」

愛宕「あら、島風。提督の後をつけてたはずじゃ……」

島風「あれ?追いかけてたらいつの間にか戻って……」

愛宕「ハァ……つけてた側が家まで送り届けられてどうするのよ」

島風「はうぅ……ごめんなさい」

愛宕「でも島風が追い付けないとなると……もうお手上げねぇ……」

島風「提督はっやーい!100ノットは出てたもん!!」

愛宕「そんなバカな……パーンパカパーン!!」

島風(愛宕さんはたまにコレ叫ばないと死ぬ病気なのかな……)


提督「屋台は……あったあった」

提督「こんばんわー」

店主「アイコトバヲ」

提督「それ必要?……シャッ!シャッ!シャッ!ドーン!」

戦艦棲姫「イラッシャイマセ」

飛行場姫「ナンドデモ……ナンドデモ…………」

提督「いや、もう普通に話せるの知ってるから」

飛行場姫「なによ、つまらないわねぇ」

ヲ級「ヲッ!ヲッ!!てーとく!てーとく!ヲッ!」

提督「ヲ級ちゃんも元気そうで」

飛行場姫「ヲ級が会いたがってたから仕方なく呼び寄せたのよ」

戦艦棲姫「よく言うわね。口実が欲しくてヲ級ちゃんを連れてきたくせに」

飛行場姫「う、うるさいわね!!あんたも突っ立ってないでさっさとこっち来なさい!」

提督「しかし最初来た時はびっくりしたよ」

戦艦棲姫「そうですか?店名にガッツリ書いてますけど」

「おでん 深海棲艦」

提督「いやー、まさかとは思ったけどさ」

戦艦棲姫「私たちも武装やら燃料やら色々とお金が必要ですから働かないと」

提督「その辺まじめなんだよね……」

飛行場姫「私たちだって別に悪者って訳じゃないのよ?ちょーっと提督に怨みがあったり、大事にされてる艦娘が憎いだけで」

戦艦棲姫「捨て艦戦法だかなんだか知らないけど、イベント?やサーモン海域で深海棲艦も増えたから……」

飛行場姫「でも貴方は違うわ……♪艦を大切にし過ぎるほど過保護な提督って深海棲艦の間でも有名なのよ?」

提督「とりあえずがんもとあつかん!」

ヲ級「がんも!がんも!ヲッ!!」

戦艦棲姫「はい、がんもと熱燗おまちどうさま」

飛行場姫「それに私達から鎮守府へ攻め込まないのも貴方が定期的に私達と会」

提督「がんもうまっ!また美味しくなったな!」

戦艦棲姫「恐縮です」

ヲ級「またおいしくなった!またおいしくなった!ヲッ!!」

飛行場姫「……ぐすっ」

装甲空母鬼「おまえら話し聞いてやれよ!泣いちゃっただろ!」

電池切れ。またかきます

数時間後……

飛行場姫「だからぁ……ヒック、私は貴方に好意を抱いているのよ!」

戦艦棲姫「もうその話は15回目よ」

飛行場姫「好意を抱いているって言うのはねぇ、好きなのよ。愛していると言っても良いわ」

提督「そりゃこんな可愛い子に好きだの愛してるだの言われたら男ならだれだって嬉しいよ」

飛行場姫「だから一緒に深海まできて私達の提督になりなさいよぉ」

提督「だからそれは無理だって。俺エラ呼吸とか出来ないから」

戦艦棲姫「あんまり無茶言ってるとここにも来てくれなくなるわよ?」

飛行場姫「提督になってくれるなら、おっぱい触らせてあげてもいいわ」

提督「だ、だだ、誰がそんな誘惑に負けるか!」

戦艦棲姫(明らかに動揺してる……)

飛行場姫「今ならヲっぱいも触らせあげる」

ヲ級「ヲッ♪」むにっ

提督「ぐぬぬ……」

飛行場姫「もうついでに戦艦棲姫の胸も揉みしだいて良いわ!」

戦艦棲姫「ついでで揉みしだかれてたまるか」

提督「うーん……」

戦艦棲姫(今までで一番リアクション薄い気が……)

提督「ダメだダメだダメだ!だいたいなぁ!お前の胸より、その長い髪からチラチラ見える尻に興味がおありなんだよ!」

飛行場姫「あぅ……」バッ

戦艦棲姫「なんで胸揉ませようとしてた奴があわててお尻隠すのよ」

提督「けしからん尻しおってからに……うちの鎮守府でも1、2を争うくらいの美尻だな」

飛行場姫「じ……じゃあ、深海でなら…………このお尻、貴方の好きにして良いわ……」

提督「なんてこった……今ちょっとエラが欲しいと思ってしまった……」

戦艦棲姫「ほら、そろそろ店じまい。帰るわよ」

飛行場姫「やだやだ、帰らない!帰るならこいつも連れて帰るー!!」

戦艦棲姫「子供か……とりあえず一升瓶はなしなさい」

飛行場姫「私だって提督に愛されてれば深海棲艦になんてならなかったのよー……」

戦艦棲姫「私達はそうかもしれないけど、あんた飛行場で」

飛行場姫「とにかく愛が足りないのよ愛が!だから貴方が私を愛しなさいよぉ!!」

提督「さすがに敵を愛しちゃまずいだろ……どんな映画もだいたい悲劇で終わるし」

飛行場姫「じゃあやっぱり深海にきて私達の仲間になりなさい」

提督「深海は無理だから。それならそっちがうちの鎮守府にくれば良いだろ?」

飛行場姫「ううぅ……もう良い!帰る!!」

戦艦棲姫「それではまた」

ヲ級「ヲーッ」フリフリ

提督「まったく、毎回賑やかな連中だな……」

提督「すっかり遅くなったし急いで帰るか」タッタッ

ピカー

提督「ん?なんか光って……」

響「帰ってきた」

提督「玄関前で何してるんだこんな時間に。危ないし風邪ひくぞ?」

響「探照灯がいるから明るい。大丈夫だった」

神通「おかえりなさいです」

提督「神通か。面倒見てくれてありがとうな」

神通「いえ、私なんて全然……そんな、お役に立てなくて……あの……」

提督「う、うん、とりあえず探照灯でガンガン照らすの止めてもらえるかな」

響「司令官、待ちくたびれて足が疲れたようだ。だっこを要求する」

提督「本当に響か?ってくらい今日は甘えるな。まったく駆逐艦は最高だぜ」ダキッ

神通「軽巡ですみません……」

提督「いやいや、別にそんなつもりじゃ!!」

羽黒「重巡でごめんなさい……!」

提督「いつのまに羽黒まで!?って三階から!?」

神通「次に生まれてくるときは軽巡なんてなんの取り柄も無」

提督「そこまで落ち込まなくても良いから!軽巡も好きだから!!」

神通「すみません……お気を使わせてしまって……」

提督「本当だから!よ、よーし、神通も抱っこして帰っちゃうぞー」ダキッ

神通「そ、そんな……重くないですか……?」

提督「全然重くは無いけど……神通、けっこう胸あるな!ナイス乳!」

神通「あ……ありがとう……ございます……」カアァァ…

提督(そこは怒るなりしてくれないと本当にただのセクハラに……)

ざわざわ……

川内「なっ……じ、神通が提督に……!」

金剛「あんなプレイ……私もまだしたこと無いデース……」フラッ

愛宕「あらー、重巡でもしていただけるのかしらぁ」

北上「私はどっちかって言うと軽巡だしいけるよね……!」

陸奥「あら、あらあら」


神通「あ、あの……皆さんが見ていて恥ずかしいです……」ギューッ

提督「首が、首が絞まる……!!」

響「スピー……スピー……」

提督「よし!神通、部屋の前に着いたぞ」

神通「あ、ありがとうございました」

提督「いやいや、こちらこそありがとうございました。まだ顔に胸の感触が……そして手の平には尻の感触が!」

神通「こ……こんなものでよければいつでも……お、おやすみなさい!!」

バタン

提督「……良い。これは良いものだ」

提督「さて、俺も部屋に戻るか」

響「……うらぁー!!」

提督「ひっ!起きてたの?どしたの急に」

響「提督の服から雌の匂いがする」

提督「そりゃさっきまで神通も抱いてたから――」

響「違う。これは……深海の匂いがする」クンクン

提督「ぎくーっ!!」

響「ぎくーっ?」

提督「いや、まああれだ……ちょっとさっき外に出た時にあれで……」

金剛「スンスン……なにやら提督から嗅ぎなれない雌の匂いがするデース……」

不知火「敵襲ですか!!……と、気のせいでしょうか?確かに嗅ぎなれない雌の匂いがしたのですが」

五十鈴「うーん……なんかさっきから電探がギュンギュン雌に反応してるんだけど」

提督「こいつらいったい何者なんだ……」

赤城「提督!!いまこの辺りからおでんの匂いがしたんですが!!」ダダダ

提督「赤城、お前だけは本当にブレないな」

提督「とりあえず急いで風呂に入ろう」

響「司令官はどこも怪我をしていないので入れない」

提督「大丈夫大丈夫、提督室にある風呂は普通の風呂だから」

響「響も入れる?」

提督「一緒に入るか?」

響「入る」

提督「じゃあパジャマとっておいで」

響「了解した」シュタター

提督「俺は先に入って頭でも洗ってるか」

ザザー

提督「洗うぜー、超洗うぜー」ゴシゴシ

提督「ん?いま気配がしたような……おーい、早く入らないと出ちゃうぞー」

提督「……あー」

提督「これはアレか。響と思って声かけたら金剛とかで風呂に飛び込んで来るラッキースケベ的な」

ガチャッ

朝潮「それが司令の命令ならば。朝潮、入ります」

提督「おぅ……どうしよう」

響「お風呂グッズを集めていたら遅れてしまった」

ガチャッ

朝潮「司令官、私は何をすればよろしいのでしょうか」

響「うらぁー!!」シュッ

提督「ぎゃああぁぁー!!」ボゴン

朝潮「これは戦闘訓練でしょうか?……なるほど、武装解除された状態での訓練なのですね!」ズバッ

提督「ちが……ちょ……、お風呂で大破してしまうから!」

響「司令官は響と入る」

朝潮「これは司令官の命令ですから」

提督「みんな仲良く仲良く」

朝潮「司令官の命令ならばそうします」

提督(真面目なのは良いけど相変わらず堅いな……)

響「ぐぬぬぅ……」

提督(響もぐぬぬぅとか言うのか……)

提督「ここは仲良く背中流しっこでもしようか」

朝潮「では私は司令官の御背中を」

提督「じゃあ俺は響の背中を。終わったら交代な」

響「了解した」

ゴシゴシゴシゴシ

提督「それにしても響は色白で綺麗な肌だな。ゴシゴシし過ぎて痛くないか?」

響「ちょうど良い。これは気持ちが良いものだ……」ポケー

朝潮「司令官の背中も素晴らしい肉体美で惚れ惚れしてしまいます」

提督「よし、じゃあ回れ右で交代だ」

ゴシゴシゴシゴシ

響「司令官、気持ちいい?」

提督「超良い感じだよ!朝潮も傷一つ無い綺麗な背中だなー」

朝潮「背中の傷は剣士の恥ですから」

提督「んー、どこの三刀流かなー」

提督「さて、体流して湯につかったら出ようか」

響「アヒル隊長を投入する」チャプン

提督「ずいぶんおもちゃ持ってきたな」

朝潮「これは素晴らしいアヒル隊長ですね」

響「!」

朝潮「この色艶……さらに保存状態も」

響「この良さが分かるとはなかなか見る目がある」

朝潮「そちらこそ。他のおもちゃも見せてもらってもよろしいでしょうか」

響「うん」

提督(なんか仲直り出来たみたいでよかった)

響「……提督、これはなに?」むんず

提督「ギャー!!わ、わしづかみ!?」

朝潮「我々には無い武装ですね……さすが司令官、入浴中とは言え用心しているとは。お見それしました」

提督「あ、あんまりマジマジ見られたら……やばっ!これ誰かきて人生終了するアレじゃないか!?」

ガチャッ

赤城「提督、さきほどのおでんの件で」

提督「……」

赤城「駆逐艦の子に股間を握らせて何をしているんですか?」

提督「これはその……」

赤城「そんなことよりおでんの話しなのですけど、何をお食べになったんですか?私気になって夜も眠れないんです」

提督「入ってきたのがお前で本当に良かったよ。赤城」

赤城「話しをはぐらかさないで下さい!私はおでんの話しをしているんです!」

風呂上がり

朝潮「では私はそろそろ」

提督「ああ、風呂に付き合わせて悪かったな」

朝潮「いえ、私でよければいつでも大丈夫です」

提督「とりあえず間宮さんにアイス頼んであるから食べてから帰ると良いよ」

響「アイス」

提督「俺はこれから散財してくるから……少し響と居てやってくれないか」

朝潮「ご命令ならば」

赤城「さあ提督、早く行きましょう!」

提督「約束だからな!おでん一品食べたらお水コップ一杯飲む事!!」

赤城「はい♪」

提督「じゃあ……行ってくる……」

パタン……

朝潮「……」

響「アイス、アイス」

朝潮「は……」ヘナヘナ

響「? どうかした?」

朝潮「いえ、その……司令官との触れ合いで少し緊張していただけです……」

響「アイス食べれば元気になる」

朝潮「どちらかと言えば高揚状態なんですが……」キラキラ


このあと提督は赤城に連れ回され、朝まで帰って来ることはなかった

次の秘書艦は>>350でまたかきます


提督「……」グッタリ

提督「さすがに……三日連続徹夜は……死んでしまう……」

コンコン

提督「……はい」

潮「あ、あの……潮、本日の秘書艦に着任いたしました……」

提督「…………」

潮「……?」

提督「待ちに待った……待ちに待った普通の秘書艦っぽい艦娘が!!」

潮「普通……ですか?」

提督「早速だがソファーに座ってください!」

潮「はい……」ストン

提督「ひざ枕などしていただいてよろしいでしょうか!!」

潮「それが秘書艦の仕事でしたら……だ、大丈夫です」

提督「では失礼して……」

ふにっ……

提督「これは凄い……なんと言う柔らかさ……それに、見上げると……FUJIYAMAが……」

潮「す、すみません……寝心地悪いですよね……すみま――」

提督「すぴー……すかぴー」グッスリ

潮「……寝ちゃってる」

チクタクチクタク……

提督「ん……ふあぁ~……2、30分寝るつもりがもう10時か……」

潮「お、おはようございます……」プルプル

提督「朝ごはんにはちょっと遅いけど朝食にするか。もうみんな済ませただろうけど(一航戦以外)」

潮「そ、その前に……御トイレに行っても構いませんか……?」

提督「ああ、悪い悪い。気持ち良すぎて頭どけるの忘れてたよ」スッ

潮「しつれいします!」タッ

バタンッ

提督「トイレ我慢しながらひざ枕してくれてたとか……なんか興奮するな」

潮「はぁ……すみませんでした……」

提督「いーよいーよ。じゃあ朝ごはん食べに行こうか」

潮「あの……その事なんですが……実は……」

提督「ん?」

潮「もう夜なんです……その、夜の10時と言うか……22時と言うか……」

提督「ふぁ!?」

提督「俺……17時間も寝てたの……?」

潮「ずいぶんお疲れの様子でしたから……」

提督「半日も音沙汰無しだと金剛あたりが一度は尋ねて来そうなもんだが……」

潮「食事時などに何度か呼びに来たのですが……皆さんが見てあんまり気持ち良さそうに寝てるからこのままにしておこうって……」

提督「やばい猛烈に腹減ってきた」

ぐうぅぅ……

提督「きゃっ!あたしったら恥ずかしい!!……って、今の俺じゃないからもしかして」

潮「す、すみません!すみません!すみません!!」

提督「よし、じゃあ今から……」キョロキョロ

潮「?」

提督「紙とペンを用意して……」

『めし食いに行くか』

潮「えっと……めしく」

提督「ストップストップ!スタァーップ!!しぃー……!」

潮「……?」

『赤城に聞かれるとまずい。筆談で』

提督「よし、この窓から飛び降りよう」

潮「え、ええー……!?」

提督「大丈夫。日々鍛えてるから!さあ背中に乗って」

潮「は、はい」

提督「とう!」

ずしーん!!ぽにゅっ!!

提督「くぅー……!足は痺れるが……背中には最高の感触が!!」

潮「重くてごめんなさい、ごめんなさい……!」

提督「いやいや、こんなんなら何時間でも背負いたいもんだ……が、今はとにかく先を急ごう」

潮「そんなに警戒しなくても……赤城さんならもう夕飯食べたと思いますよ……?」

提督「あいつの事だ。まず間違いなく夕飯は食べてるだろう。でもなそれで満足する程やつの胃袋は」

彩雲「ププーン」

提督「げえぇぇ!!あ、あの彩雲はまさか……!!」

赤城「フフフ……こんな夜更けに何処へお出かけですか?」

提督「か、嗅ぎ付けやがったか……赤い悪魔め!!」

赤城「夕食に顔を出さなかったので張っていたかいがありました♪」

提督「潮!お前は先に門を出るんだ!走れ!!」

潮「は、はい!」タッ

赤城「ふふふ……」スルー

提督「やはり潮は追わず……か」

赤城「財布を握っているのは提督ですから♪」

提督「お前は昔から夜食を食いに行く度に襲いやがって……!」

赤城「確か今まで私の23勝22敗……正規空母の私と互角にやり合うなんて提督もやりますね」

提督「3分以内に俺が敷地内を出れば俺の勝ちだからな」

赤城「逃がしませんよ」

提督「ああっ!むこうに空飛ぶラーメンが!!」

赤城「えっ!!」

提督「バカめ!!さらばだ赤城!!」

加賀「ここは譲れません」

提督「ひえー!!」

赤城「今日の夕飯は少し物足りなかったので加賀さんも嗅ぎ付けたようですね」スタスタ

提督「ぐぬぬ……」

店員「お客さん!勘弁してくださいよ!!勘弁してくださいよー!!」

提督「赤城、加賀、お金は払っておくが食べ放題は90分だけだからな」

店員「許してください!なんでもしますから!!」

赤城「了解しました。一航戦、赤城!食べます!」

加賀「さすがに気分が高揚します」

店員「ああっ!ああああ!!!!」

提督「潮も早く食べないと全部食われちゃうぞー」

潮「はい、いただきます」

店員「お客様!ジャーごと持って行かれては困ります!!」

店員「お客様!!お肉は焼いてお召し上がりください!!」

店員「お客様!!お口を開けて待たれても困ります!!御皿にお取りください!!」

店員「お客様!カレーはドリンクではございません!!」

店員「お客様!?お客様ー!!!!」

提督「地獄絵図だな……」

潮「牛タンが焼けました……お食べになりますか?」

提督「いやー、やっぱ普通が最高だな!(一部駆逐艦離れしてる部位があるけど)」


結局こうなる運命か
そういや「一航戦出ます!」って赤城が主人公の艦これ小説で彩雲を赤城と加賀が開発していたな


結局こうなる運命か
そういや「一航戦出ます!」って赤城が主人公の艦これ小説で彩雲を赤城と加賀が開発していたな

ウィーン

提督「とうとう出ていく時に挨拶もされなくなったな」

赤城「提督、ごちそうさまでした♪」

提督「その笑顔で何度騙された事か。ほら、口にタレついてるぞ。動くな」フキフキ

赤城「そういう提督もついてますよ?食後のデザートにいただきますね♪」ペロッ

提督「本当にお前は食欲の固ま」

加賀「ここは譲れません」

提督「加賀……お前……」

加賀「うっかりソフトクリームを全身にくまなく塗り付けてしまいました」

提督「塗り付けたって……」

赤城「加賀さん、食べても良いんですか!」

加賀「はい。部屋に戻り次第隅々までおめしあがり下さい」

提督「なんかもう……すごいな」

潮「あ、あの……!」

提督「ん?なんだ、潮も口にタレついてるぞ。じっとしてろよ」フキフキ

潮「あ……ありがとう、ございます……」

またまたかきます


潮はこれだけじゃなくて流石にこの後も出番あるよな

潮(今日はいい日だったなぁ……普通が最高って褒められちゃったし……♪)

提督「ん?にやにやしてなんだかご機嫌だな」

潮「え?あ……す、すみません……!」

提督「別に謝ること無いよ。何か良いことあった?」

潮「は、はい……」

提督「そうか。そりゃ良かった」

潮(良いこと……あれ?でも普通って良いことだっけ……?)

提督「やっと着いたか。結構あるいたなー」

潮(普通……普通……)

ガチャッ

提督「ただいまー……って言っても皆寝ちゃったか。もう12時だし」

ザザーッ……ガチャッ

曙「ん?……ゲッ、クソ提督!」

提督「俺の名はクソ提督。フフフ、怖いか」ワキワキ

曙「こっちくんな!クソ提督!その手もウザい!!わきわきするな!!」

提督「曙ちゃんゲットだぜー!!いやっほー!!」ダキッ

曙「他の艦娘が見てるっての!!はーなーせー!このクソ提督!!」ジタバタ

提督「姉妹だから潮に見られるのは恥ずかしいってか?フハハ、ういやつめ……」

金剛「フオォォォ……!!」

提督「ひえー……」

金剛「他の艦娘とディナーに行っただけでなく、鎮守府内でイチャイチャと……」

提督「よいしょ……」

曙「い、言っとくけど私は関係ないから……」

提督「いやー、参ったなぁ。はははは……はっ!」ダッ

金剛「ファイヤー!!」ダッ

曙「ったく……潮ちゃん、あのクソ提督に変な事されなかった?大丈夫?」

潮「う、うん……」

曙「どうしたの?元気ないように見えるけど」

潮「あ、あのね、曙ちゃんは『普通』って言われるのどう思う?」

曙「普通?……うーん、あんまりいい気はしないかな」

潮「そうなの……?」

曙「例えば料理作って感想聞いた時や、新しい服をきて感想聞いた時に普通って言われたらムカつくし」

曙「なんか普通って平均みたいに聞こえるけど実際は30点か40点って感じだと思うなー」

潮「はわわ……」

曙「もしクソ提督にそんな事言われたらぶん殴っちゃうわね」

潮(普通ってダメなんだ……)

潮(普通って思われないようにするには……)テクテク…

金剛「シット!逃げ足の速い提督デース!!次あったら絶対に許さないデース!!」

潮(私は金剛さんみたいに英国生まれでもないし……戦艦でもないし……)

潮(やっぱり曙ちゃんや漣ちゃんみたいに、呼び方を変えてみるとか……)

ガチャッ

提督「いやー、まいったまいった」

潮「お疲れ様です……ク、クソ提督……!」

提督「……え?」

潮「あ、あの……そうじゃなくて、えっと……お疲れ様でした、ご主人さま……!」

提督「へ?」

潮「あの……あのっ……、ごめんなさい!!」ダッ

提督「ええ!?」

潮「かくかくしかじか……」

提督「なんだ、そうだったのか。別に悪い意味じゃ無いんだけどな」

潮「でも普通はあまり良くない事だと……」

提督「いやいや、うちの鎮守府は濃いキャラが多いから普通ってのは逆に新鮮でありがたいんだよ」

潮「そうなんですか……?」

提督「もし俺が40度近く熱出したりしたら看病は是非そういう艦にお願いしたいね」

潮「じゃあ性格が普通の私にも必要性はあるんですか?」

提督「もちろん!それに潮にだって普通じゃない所はあるだろ?普通なら17時間もひざ枕できないし!(あと胸も普通じゃない)」

金剛「提督ぅー!!!!」

ガチャッ

提督「げえぇぇ!金剛!!」

金剛「そんな三国志みたいなリアクションしてる場合じゃ無いネ!!早く出撃命令を!!」

提督「出撃?もう12時過ぎてるのに何言ってるんだ?」

金剛「何を呑気な事言っているデース!敵襲ネ!!」

提督「敵襲!?」

潮「わわわ……敵艦を、発見しちゃいました」

門前

飛行場姫「フフフ、きちゃった」ヒョコッ

またかきます

こんなにも波瀾を呼びそうな
「きちゃった」が未だかつてあっただろうか

>>405
月曜日「きちゃった」
試験終了時間「きちゃった」
XPサポート終了「きちゃった」
まるゆ×4(戦艦or空母レシピ)「きちゃった」
ネコ「きちゃった」

金剛「提督!私が蹴散らして来るネ!!」

提督(なにやってんだあいつは……)

飛行場姫「確かココに着任している提督のはずだけど」ソワソワ

提督「あー……落ち着いて。何しに来たか聞いてくるから皆は待機ね」

金剛「そんなの危険デース!!」

瑞鶴「そうだよ!提督さん一人なんて危険過ぎるよ」

加賀「夜戦も出来ないような五航戦の子達は黙ってて」

瑞鶴「なっ……!自分だって出来ないくせに!(なんか加賀さんベトベトしてる……)」

加賀「夜戦が出来なくても私たちにはあなたと違って頭脳があるの」

瑞鶴「どーせボーキサイトの事ばっかり考えてるくせに……」ボソッ

赤城「喧嘩はやめてください!鎮守府の一大事ですよ!!」

一同(なんか赤城さんがまともな事言ってる……)

赤城「私たちは提督に従います。でも随伴艦を2隻は付けてください」

提督「いや、だから大丈夫――」

赤城「いいえ、ここは譲れません。これは最低条件です」

瑞鶴「ふふっ、加賀さん台詞とられてるー」

加賀「赤城さん……なんと凛々しい」タラーリ

瑞鶴「ちょっ!加賀さん、よだれよだれ!!」フキフキ

金剛「だったら私を連れて行くネ!!」

利根「いや、夜戦なら我輩を連れて行くのじゃ!」

雷「夜戦なんだから私たちの出番よね!」

提督「うーん……」

提督(多分、飛行場姫の様子を見る限り、ただ単に遊びに来たって感じなんだよな……)

飛行場姫「フフフ……どこかしらー」キラキラ

提督(なるべく好戦的じゃなくて、燃費も良さそうな駆逐艦……)

提督「よし、じゃあ潮と電を連れて行くよ」

金剛「どうしてデース!提督ぅ!私を連れていくネ!!」

赤城「分かりました。では潮、電、提督を頼みましたよ」

潮「は、はい!(なんだか加賀さんテカテカしてる……)」

電「なのです!(なんだか加賀さんから甘い匂いがするのです)」

瑞鶴「あ、あのー……本当にあの二人で良かったんですか?」

加賀「五航戦のくせに赤城さんの采配にケチをつける気ですか」

赤城「もちろん他にも手はうっておきますよ。万が一に備えて周囲に駆逐艦2隻と重巡1隻を一組にした部隊を複数配置します」

加賀「五航戦の子はコンビニへブルーマウンテンを買ってきてちょうだい」

赤城「敵を見つけ次第信号弾を打ち上げ戦艦がくるまで足止めをお願いします」

赤城「戦艦の皆さんは三式弾を装備して合図が上がったらすぐ出撃できるように準備を!」

金剛「了解デース!」

RJ「こりゃーうちらには出番なさそうやなぁ」

赤城「戦闘になれば怪我人が出るはずです。その時は手当てを頼みますね」

RJ「よ、よっしゃ!まかせとき!!」

赤城「何事もなく終わってくれれば良いのですが……」

瑞鶴「ねぇねぇ、なんだか今日の赤城さんおかしくない?」ヒソヒソ

RJ「せやなぁ……なんやえらい頼りがいがあるっちゅうか……ちょっとかっこええなぁ」ヒソヒソ

隼鷹「って言うかさぁ、あれ赤城さんじゃないんじゃないの?」ヒソヒソ

瑞鶴「うーん……どっからどうみても赤城さんだけど……」ヒソヒソ

隼鷹「だってさぁ、今足元にボーキサイト置いてきたのに無反応なんだよね」ヒソヒソ

RJ「ほんまや……!あない近くにボーキサイトがあるのに食べへんやなんて……ありゃおかしいで」ヒソヒソ

加賀「何もおかしくありません。あれが赤城さんの真の姿なんだから」

瑞鶴「ひっ」

加賀「今の赤城さんは夕食を食べて夜食に焼肉を食べ、デザートにアイスクリームを食べた満腹状態……つまり賢者タイムなんです」

瑞鶴「賢者タイム……」

加賀「ちなみに赤城さんの満腹が持つのは精々3分。賢者タイムが終わると赤城さんは寝ます」

赤城「むにゃむにゃ……むしゃ……」

瑞鶴「もう寝てる……」

RJ「しかも寝ながらボーキサイト食うとるで……」

隼鷹「寝言ならぬ寝食……」

ほんの少し仮眠します(キリッ

門前

提督「こんな所で何してるんだ?」テクテク

飛行場姫「あら、今から会いに行こうと思っていたのに」

提督「深海棲艦がいきなり攻めて来たって勘違いしてみんな臨戦状態じゃないか」

飛行場姫「そうなの?」

電「し、司令官さんは電が守るのです」プルプル

潮「なるべく戦わずに対話を……」プルプル

飛行場姫「フフッ、その足にしがみついて震えてるのも臨戦状態なのかしら?」

電「これは……む、武者震いなのです……」プルプル

飛行場姫「ナンドデモ……ミナゾコニ……シズンデ……イいたたたたっ、いたいいたい!おでこいたい!」

提督「あまりうちの子を怖がらすな」ビシッビシッ

提督「電ちゃんも潮も怖がらなくて良いからね。こう見えてそんなに悪い奴じゃないんだ」

飛行場姫「そうかしら?わりと水底に何隻も沈めてきたけれど」

潮「あ、あの……あなたはお話しできるみたいですけど……深海棲艦さんって何なんですか……?」

飛行場姫「ワタシタチ……?」

提督「普通に喋って」

飛行場姫「仕方ないわねぇ……かくかくしかじか……」

数分後

電「あぅ……っ、司令官さんに愛されずに沈むなんて可哀相なのです……」ぐすっ

潮「あんまりです……」

飛行場姫「こうして提督や艦娘に怨みを持って生まれてきたのが私達深海棲艦なのよ」

提督「飛行場姫もそうなの……?もはや艦ですら無――」

電「司令官さん!」

提督「は、はい!」

潮「この方には愛が必要なのだと思います……!」

提督「え?」

RJ「おっ!みんな!戻ってきたで!!」

加賀「しかしこれはどういう……」

提督「おーい、もう構えなくて大丈夫だぞー」

加賀「目前に敵がいる以上そうはいきません」

深海棲艦「あら、あらあら」

陸奥「あらあら、あらあらあらあら」

電「みなさん、やめてくださいなのです」

潮「あ、争いはやめましょう……!」

雷「どう言う事なの?ねぇ司令官、ちゃんと説明してよね!」

提督「えー……やったね雷ちゃん!家族が増えるよ!!」

雷「家族?」

電「これから飛行場姫さんは一緒に暮らすのです」

潮「た、戦うだけじゃなくて……相手を知って手を差し出すのも大切かと……」

我輩、寝る!!

霧島「やはり敵を鎮守府内に入れるのは危険なのでは……」

提督「そうかな?」

天龍「ったりめーだ!頭の中おかしくなっちまったんじゃねーか?」

提督「でもなぁ……」


飛行場姫「……なぁに?あなた達」

文月「わたし、文月って言うの!よろしくねー」

卯月「卯月だぴょん!ぴょんぴょんぴょんっ!」

弥生「弥生……触っても……良い?」

睦月「皐月達もおいでー!すごいよー!」

わらわらわら……

飛行場姫「わらわらと沢山小さいのがきたわねぇ……そんなに深海棲艦が珍しいの?」

文月「飛行場姫さんは耐久がすごいんですよねー?」

飛行場姫「500だけど?」

三日月「500!?」

卯月「そんな凄い人とお話しできるなんて、うーちゃん感激ぃ~!」

弥生「すみません……ぺたぺた触っちゃって……」ペタペタ

わいわいやいのやいの


提督「やっぱり睦月型の子達は耐久の高い艦に興味深々か」

陸奥「あの子達……昨日までは私にベッタリだったのに……」しょぼーん

提督「天龍幼稚園も閉園の危機ですな」

天龍「んなもんやってねーよ!!あいつらが寄って来るだけで俺はガキに興味なんてねーからな」

電「雷、私たちも交流を深めるのです」

雷「うーん……確かにどれくらい強いのか興味はあるわね」

暁「一人前のレディーとしてあの耐久度は見過ごせないし!」

響「あの髪色は惹かれるものがある」

提督「天龍幼稚園の園児まで興味深々だけど」

天龍「あいつらぁ……!」

提督「はいはい、今日はもう遅いから明日にしなさーい。良い子は寝る時間ですよー」

暁「子供扱いしないでって言って……ふぁー……ぁ」

電「司令官さん、飛行場姫さんはどこでお休みになってもらうのですか?」

提督「そういや部屋はあるけど家具が無いな……布団とかも」

睦月「じゃあ今日は睦月達の部屋にお泊りすれば良いです!」

雷「ダメよそんなの!そっちの部屋は人数が多いからこっちに決まってるじゃない!」

卯月「ぴょんぴょん!ぴょんぴょんぴょんぴょん!!」

響「разборчивый」

電「け、けんかはダメなのです!」

文月「じゃーあー……今日はリビングで一緒に寝ようよー」

暁「なんだか旅行みたいね!司令官、良いでしょ!?」ワクワク

提督「って事なんだけど、どうかな?」

飛行場姫「貴方がどうしてもって言うなら……フフフ、良いわよ?」←満更でも無い

提督「さあ皆も部屋に戻った戻った。電と潮はちゃんと補給しておくように」

加賀「赤城さん起きてください、帰りますよ」

赤城「むにゃむにゃ……おんぶ……」

加賀「まったく仕方ありませんね。さぁ、背中に」

赤城「むにゃ……だから加賀さん大好き」ギュッ

加賀「……青葉」

青葉「はい!ばっちり録音しました!!おいくらで?」

加賀「言い値で買うわ。部屋まで来てちょうだい」

青葉「さっすが一航戦です!恐縮です!これだから一航戦の張り付きは辞められないです!はい!」

陸奥「なんだか寝る前に飲みたい気分ね……」

天龍「付き合うぜ。俺もなんだかそんな気分なんだ……」

提督「やれやれ……やっと落ち着」

金剛「提督ぅー!!」

提督「しまった忘れてた」

金剛「どうして私を連れて行かなかったデース!!」

提督「だからそんな大袈裟な事でもなかったしさ……」

金剛「最近の提督は何かと駆逐艦駆逐艦ばかりで戦艦の相手をしてくれなくなった気がするネ……」

提督「そんなこと無いよ。皆大事にしてるから」

金剛「でもやっぱり寂しいネ!提督ぅ、もっと私の相手もしてくだサーイ」

提督「いいか金剛。今回は本当に大した事が無いと思ってたんだよ」

金剛「提督はさっきからそればっかりネ」

提督「俺がお前を連れていく時はもっと大事な……勝負をかける時だ!」

金剛「提督……」

提督「わかってくれるな?」

金剛「そんな事より毎日相手して欲しいネ!」

提督「えぇー……だって戦艦は燃費悪いんだもん」

金剛「ヤダヤダヤダヤダ!」

提督「子供か!」

金剛「うすうすは気付いていたデス……提督がロリコンと言う事に」

提督「ロ、ロロ、ロリコンちゃうわ!!」

金剛「次に生まれて来るときは駆逐艦に生まれたいものネ……」

提督「確かに俺は全艦娘と結婚するつもりだし、皆を平等に愛しているつもりさ!もちろんまるゆも!」

金剛「憲兵に突き出してやるネ」

提督「でもな、金剛。ちょっとこっちこい」

金剛「?」

提督「」ヒソヒソ

金剛「!! それは本当の事ネ……?」

提督「誰にも言うなよ」

金剛「……で、でも口ではなんとでも言えマース!」

提督「なら行動で示すか」

金剛「へ……?ちょ……て、提督、近い!顔が近いデース!」

提督「言ってもダメなら行動で示すしかないだろ?時間は夜だし」

金剛「で、でも……こういう事にはムードも大切デス……それに場所もココでは……」

提督「場所か……夜中だけど平日だし空いてるかな」

金剛「空いてる?」

提督「あそこだよ」ビッ

『夜戦所 第二次サーモン海戦』

金剛「なっ……なな……!!」

鎮守府から少し離れた場所にある夜戦所街。その中で最も激しい夜戦が繰り広げられると言うことで知られている夜戦所(ラブホ)である

金剛「あ、あの夜戦所は……枕元にゴムも無いと噂デス……私、今日は危険な日ネ……」

提督「金剛、その時は俺の子を産んでくれ!」

金剛「!!」

提督「その前にケッコンが先か。今すぐ書類を持ってくる!だから金剛も心の準備を」

金剛「あ、ああー!なんだか今日は比叡とオセロをする約束だった気がするネ!だから提督の気持ちは嬉しいけどまたにしマース!!」ダダダッ


提督「相変わらずグイグイ攻めてくるけど受けに回ると脆いやつだ……この手はもう12回目だがまだまだ使えそうだな」

提督「……」

提督「本当は俺の事好きじゃないのかとすら思い初めて辛い」

雷『大丈夫よ司令官!私がいるじゃない!』ジー

提督「……いくら?」

青葉「毎度ありです!」

バタンッ!!

金剛「ハァ、ハァ……」

霧島「随分遅かったですけど……そんなに慌ててどうしたのですか?」

金剛「……バァーニングゥゥ……ラアァァァァブ!!」ビシッ

霧島「キリシマッ!!」

パリン!

榛名「ああっ!金剛お姉様!!Vサインで霧島のメガネが!!」

比叡「ひえー!霧島が粉々に……息してません!!」

榛名「比叡お姉様、落ち着いてください!霧島の本体はこちらです!こっちも息はしてませんけど!」

金剛「実は今まで提督に猛烈に求愛されていたデース♪」

比叡「ひえー!!」

金剛「提督はこの金剛に子供を産んで欲しいと言ってくれたネ……!」

榛名「金剛お姉様、死体蹴りはやめてください!」

比叡「……」バタン

金剛「今日はちょっと体調不良で断ったデスが……提督がこの私にゾッコンラヴな事は分かったネ♪」

榛名「は、榛名は(二番目の愛人でも)大丈夫です!」

金剛「ん?比叡も霧島も人が話している時に寝るとは礼儀知らずデース!起きたら説教ネ」


この後、榛名の懸命な看病……と言うか心肺蘇生法で二人は一命を取り留めた。

またかきます

提督「今日はいろいろあったけど……まったく仕事が進まなかったな!ハハハ」

提督「……部屋に戻って仕事するか」

ガチャッ

潮「お……おかえりなさいです」

提督「まだ起きてたのか?」

潮「はい……その、秘書艦ですから……お掃除とかしたほうが良いのかと……」

提督「もう遅いし掃除はまたしておくから、潮は早く寝た方が良いよ」

潮「えっと……お風呂、ご用意したんですけど……」

提督「そういやまだ入って無かったか。焼肉屋行って臭いし……せっかくだし先に風呂入ろうかな」

潮「はい……。ごゆっくりどうぞ」

風呂場

提督「いやー、なんにもしてなくても風呂は気持ちいいもんだな」

提督「しかし、この感じは……まさか御背中流しますのパティーンでは!」チラッ

潮「し、失礼します」

提督「マジか!?」

潮「あの……バスタオルと御着替えココに置いておきますね……」

提督「ああ、そっちのパティーンか」

潮「…………」

提督「ありがとう。適当に置いといてくれれば良いよ」

潮「あの……わ、私、えっと……お、お背中……を」

提督「ん?」

潮「て、提督の……お背中……を、ですね……あの…………お背中を」

提督「お背中を……?」

潮「お背中……を、な……流しさしさせさててもらいたいんです!」

提督「なんて!?」

潮「ご一緒しても……良いですか……?」

提督「お、おぅ」

ガチャッ

提督(いかんいかん……心頭滅却すればなんとやらだ……見ちゃダメだ。瞑想だ、瞑想)

潮「失礼します」

ガチャ

提督「ギュンッ!」←ガン見

提督「こ、これは……」

『イ19』

提督「スク……水……」

潮「ごめんなさい……!私、裸で入るのが恥ずかしくて……」

潮「だからイクさんに水着を借りてここに」

提督「……イイ!!」

潮「あ……あんまり見ないでください……水着が少し小さくて……」

提督「あの泳ぐ18禁の水着がキツイとは……なかなかやりおる」

潮「もう……あっち向いててください……」

提督「じゃあ背中流してもらおうかな」クルッ

潮「……」

提督「でもまさか潮がこんな事してくれるとは思わなかったよ」

潮「私……この内気な性格をなおしたくて……本当は戦場で味方だけじゃなくて敵艦の皆さんも助けたいんです……」

潮「だから人見知りや過剰に恥ずかしがるのを克服したくて……それでイクさんに相談したんです」

提督「代わりにイクには恥ずかしがるって事を教えてやってくれないかな」

潮「泳ぐ18禁、変態クイーン、全身モザイク、存在が18禁、痴女と呼ばれるイクさんに相談すれば恥じらいを克服できるかと思って……」

提督「ひどい言われようだな……」

潮「でも本人はまんざらでもない顔してましたけど……」

19『痴女、なのね♪モザイクを用意するなのねー!』ドヤッ

提督「まあ本人が気に入ってるなら良いか」

潮「それでもやっぱり恥ずかしくて……先に秘書艦をした駆逐艦のみんなに聞いたら、みんなお風呂は一緒に入ったと……」

提督「みんなって不知火と響だけだけどな」

潮「この話しをしていたら朝潮さんも入ったと言ってましたけど……」

朝潮『自分も提督と共に入浴しました!あの男らしい背中にはさすがの自分も気分が高揚して……』ポッ

提督「フフフ、ういやつめ」

潮「それを聞いていた金剛さんは何故かシャドーボクシングを初め、赤城さんはおかわりをしていましたけど……」

提督「ヒエー……あと赤城なにをおかわりしてたんだ……」

潮「そういう事で私もお風呂で御背中を……と思いました……」

提督「そうか。じゃあこのタオルで背」

むにゅ

提督「……」

潮「こ、こう……ですか……?」

提督「いやいやいやいや!え!?な、なに!?なにこれ有料のお店!?」

潮「イクさんに男の人の背中を流す時はこうすると聞いたんですが……気持ち良く無かったですか……?」

提督「気持ちいいよ!?気持ちいいけど!!」

潮「なら良かったです……こうするのすごく恥ずかしくて……勇気がいったものですから……」むにゅむにゅ

提督(伊19……あいつはいったいココに来る前どこで何をしていたんだろう……)

潮「提督、手を伸ばしていただいても良いですか……?」

提督「ん?こう?」ビッ

潮「……えっと」ムニッ

提督「な、なにこれ……」

潮「腕はこうやって挟んでこすると聞いたんですけど……違いましたか……?」

提督「これが巷で噂のサンドチッチか……」

潮「え……?イクさんはパイズリ?って言ってましたけど……パイズリじゃないんですか……?」

提督「まさか潮の口からそんな言葉を聞く日が来ようとは……」

潮「わ、私、変な事いいましたか……?」

提督「イクには後でたっぷりお小遣あげないとな」

潮「後は前だけなんですけど……立ってもらっても良いですか……?」

提督「えっ、もう……あっ、こっちの立つね!」スッ

潮「その……前は抱き着いて擦りつけるって聞いたんですけど……わ、私なんかが抱き着いても迷惑じゃないですか……?」

提督「是非お願いします!!」

潮「では……少しかがんでいただいて……」ギュッ

スリスリ……スリスリ……

提督「すごいなコレ……コレにならボーキ1000出しても良いな……いや、駆逐艦なら燃料か弾薬か……頭がフワフワして……」

潮「綺麗に……なりましたか……?」

提督「ああ、後は下半」

潮「で、では、失礼しました……!」タッ

バタンッ

提督「えっ……まだ1番汚れた所が……」

ガチャッ

提督「あっ!おかえ」

赤城「話しは聞かせてもらいました!!」

提督「どこから聞いてたんだよ!!デビルイヤーか!!」

加賀「ボーキサイト1000は譲れません」

提督「お前らちゃんと聞いてたのか!?ボーキは来ればやるんじゃなくて、さっきのプレイに対して」

赤城「一航戦、赤城!脱ぎます!」スルッ

加賀「一航戦、加賀。同じく脱ぎます」スルッ

『58』 『168』

提督「おま……無理ありすぎだろ!!伸び伸びじゃないか!!」

赤城「苦くなんてないですよ?」

提督「うるさいわ!」

加賀「ワオ、タイリョウタイリョウ」

提督「せめて少しは感情いれて言えよ!無表情で怖いわ!!」

赤城「では私はこちらの腕を」

加賀「私はこちらを」

提督「もう腕は洗っ」

ムニムニムニムニ


このあと無茶苦茶満足した

またかきます

赤城「夜食が手に入って良かったですね♪」

加賀「はい」

赤城「そういえば……この世の中には利息と言うのがあって、預けているだけで物が増えるらしいですよ!」

加賀「そうなんですか」

赤城「つまり今このボーキサイト1000を提督に預ければ……明日には2000になって……そこから1000だけ貰えば翌日にはまた2000に……!?」

加賀「さすが赤城さん。博学ですね」

提督「2000に!?じゃないよ!!どんな暴利だよ!!あほか!!」

加賀「頭にきました」

提督「言い過ぎましたごめんなさい」

赤城「でも2000預けたままだと翌日には4000……そうすれば毎日2000貰っても……」

加賀「私の分も一緒に預ければ明日には4000、明後日には8000ですね」

提督「おまっ」

加賀「私の顔に何かついていて?」

提督「……ごめんなさい」

赤城「でも今食べたいですし……預けるのはやめましょうか」

加賀「そうですね。ボーキサイトは鮮度が命です」

提督(ボーキサイトに鮮度とかあったんだ)

赤城「では提督、また御用があればお呼びくださいね」

加賀「ところで赤城さん、このボーキサイト1000で私も赤城さんに身体を洗っ」

パタンッ

提督「やっと嵐が去ったか……」

提督「…………」

提督「でも気持ち良かったな!!」

潮「あのっ、そろそろお休みになられた方が……」

提督「いや、今日は仕事が山積みだし徹夜だな」

潮「そうなんですか……」

提督「ん?」

提督(しまったあぁぁぁ!!向こうの部屋には意味ありげに枕が二つ並んだ布団が!!まだ間に合うか!?)

潮「では私もご一緒しますので……布団は片付けておきますね」

提督「あっ……」

潮「眠気覚ましにコーヒーを入れてきますので……少しお待ちください……」

提督(なんて勿体ないことを……しかし赤城ならボーキサイト渡せば添い寝とかしてくれそうだな……)

赤城(もちろんOKですよ!)

提督(うわっ!どこから!?あ、頭の中に直接語りかけてくるなよ!怖いわ!!)

加賀(頭にきました)

提督(ごめんなさい)

2時間後……

提督「さて……と。潮、お前は寝て良いんだぞ?」

潮「えっと……私は、秘書艦……ですから……」

提督「でも俺は今日一日ひざ枕で寝てたけど、お前は色々ありすぎて疲れ」

潮「私は……秘書…………スー……、スー……」ヨロッ

提督「おっと。……やれやれ、今度は俺がひざ枕してやる番かな。よいしょ」

潮「むにゃ……提督…………」

提督「おやすみ、潮」

潮「スー……」


朝方

金剛「ヘイ!提督ぅ!秘書艦交代の時間ネ!!」

潮「うーん……イカ……」スヤスヤ

提督「おはよう。朝から賑やかなやつだな」

金剛「なっ……!提督、なにしてるネ!!ひざ枕なんて……ひざ枕なんて!」

潮「んっ……あれ、私いつのまに……なんだかイカっぽい夢を……」

提督「そろそろ交代の時間だってさ。お疲れさま」

潮「そうなんですか……。あの……すみませんでした……お役に立てなくて……」

提督「いやいや、おかげでぐっすり眠って回復できたし本当に昨日は潮が秘書艦で良かったよ」

潮「そう言っていただけると……あの、私……」

提督「ん?」

潮「私……提督の事、その……お、お慕いしています……!なので……あ、うぅ……失礼します」ダッ

提督「はいカワ」

金剛「提督ぅ……!!」

提督「金剛も早く秘書艦になってくれよ?お前が秘書になるの、楽しみに待ってるんだからさ」

金剛「フ、フンッ!そんな言葉に騙されないんだからネ!!まったく仕方のない提督デース!!」ニヤニヤ

提督「で、今日は誰が秘書艦してくれるんだ?」

金剛「そうだったデース。今から決めるから少し待ってるネ!」タッ

次の秘書艦は>>486でお願いします

金剛

金剛「提督ぅー!!」

ガチャッ!!

提督「さっき出て行ったと思ったらもう戻ってき……え?」

金剛「これを見てくだサーイ!!ついに私が秘書艦に選ばれたネ!!」

提督「いやいやいや、それよりもお前……その肩……」

天龍「俺の名は天龍……フフフ、恐いか?」

提督「いい歳して肩車されてるこの状況が恐いわ」

金剛「Oh!興奮してこのまま来てしまったデース」

天龍「戦艦の上から見る景色ってのも悪くねぇなぁ!おい」

金剛「実は今日のクジを引いたのが天龍だったネ」

提督「それで担がれたのか……とりあえず天龍も恥ずかしいだろうし降ろしてやれ」

天龍「俺を肩車から降ろすんじゃねー!!戦艦天龍!いくぜ!!」

提督「そういうのが許されるのは駆逐艦までだから!子供だけだから!」

天龍「だったら俺も子供でいい!」

提督「そんなドスケベな乳した子供がいるか!!」

天龍「へっ……へんたい……気持ち悪ぃんだよ!この変態提督が!!もういい、戻る!」ダッ

提督「……」

金剛「提督ぅー、仕事ははかどってるネー?」グリグリ

提督「近い近い!そんなに顔近引っ付けたらはかどる物もはかどらないだろ」

金剛「うぅー……提督がなんだか不機嫌ネ。何か悩みがあるなら言ってくだサーイ」

提督「ああ、悪い悪い……金剛は悪くないんだけど……少し気掛かりな事があってな」

金剛「気掛かりな事?教えてくだサーイ。私も提督が心配ネ」グリグリ

提督「いや、だから近い近い。化粧が俺の顔にべったり付くだろ」

金剛「化粧?……あっ、このまえ比叡がしてたあれネ!私はしたことないデース」

提督「ん?じゃあ金剛はすっぴんなのか?」

金剛「すっぽん?」

提督「化粧をしない素顔の事だよ」

金剛「Yes!私はすっぽんネ!」

提督「へー……」

金剛「どうしたデース?そんなに見つめられたら妊娠してしまいマース……♪」

提督「すっぴんでコレだと金剛は素顔からめちゃくちゃ可愛いんだな」

金剛「なっ……!そ、そうだったデース!私はこれからブレックファーストの準備をしてきマース!!」タッタッ

提督「そうですか。ではもし見かけたら連絡ください」ガチャッ

金剛「提督ぅー!ブレックファーストの準備ができたデース!」

提督「おお、ブレックファーストとか言うからパンでも出て来るのかと思ったら……」

金剛「今日はジャパニーズフードに挑戦してたネ♪」

提督「焼き魚にみそ汁、卵焼きと浅漬けときんぴらまで……意外と言うか……相変わらず料理の腕は一流だな」

金剛「提督の素敵な奥様になるための花嫁修行は完璧ネ♪華道や書道もマスターしたデース!」

提督「この魚はアユか……アユなんて久しぶりだな。いただきます」パク

金剛「美味しく出来たかちょっと心配ネ……感想聞かせてくだサーイ」

提督「う……うまい!なんやこの鮎は!これに比べると食堂さんの鮎はカスや!」

金剛「ワオ♪うれしいネ!」

鳳翔「頭にきました」ガラッ


このあと、美味しんぼのネタだと説明するのに小1時間かかった

提督「うーん……」

金剛「どうしたネ?……そういえばお悩みを聞いてなかったデース」

ガチャッ

島風「提督、緊急事態発生!緊急事態発生!」

提督「どしたー?」

島風「ランキングが500位を下回ってて、このままだと報酬がもらえないよ!!」

提督「ランキング報酬か……うちは特に気にせずやってるからなぁ……別に良いんじゃないか?」

赤城「提督、何を言っているんですか!そんな低い志ではいけません!」

提督「赤城……いきなり真面目な事言い出すから毎回びっくりするな」

赤城「別に報酬がどうこう言いませんが、提督の元帥と言う地位を守るためにも戦果を稼ぐべきです!!」

提督「別に地位なんてどうでも良いよ。それに報酬が無くても700位くらいまでは元帥だろ?」

赤城「もし今月のランキング報酬がボーキサイトだったらどうするんですか!!」

提督「ついに本性を出しやがったな」

鎮守府内にある体育館

提督「はーい、みんな整列してー」

168「ワオワオ♪」

58「でちでち♪」

提督「はいそこボール片付けなさーい」

秋雲「ここで集会を開くって事は……んー、なんだっけ?」

夕雲「何か大規模な作戦かしら?」

提督「えー、これから東京急行……つまり5―4へ出撃しようと思います」

58「とーきょーきゅーこー?オリョール海じゃないのでち?」

提督「巷では天国だボーナス海域だと言われてるけど危険な海域である事は違いない。くれぐれも気を引き締めてかかってくれ」

天龍「っしゃあー!!天龍様の出番だぜ!!俺を最前線に置けよな!!」

提督(すまん天龍。レベル7のお前を連れて行く訳にはいかん)

提督「まず空母を2隻だが……赤城と加賀、行ってくれるか?」

赤城「一航戦の誇りにかけて、必ずや戦果をあげてみせます」

加賀「鎧袖一触よ。心配しないで」

提督「頼りになりすぎて漏らしそう。次は雷巡の北上。お前の雷撃が必要だ」

北上「私?うん、良いよー」

提督「そして次は熊野。お前には悪いがドラム缶ガン積みだ」

熊野「このお洒落な重巡熊野にドラム缶をガン積みなんて……提督も何か勘違」

提督「最後に主戦力の戦艦だが……金剛、霧島!頼んだぞ」

霧島「了解しました!久々に腕がなるわねぇ」

提督「よし、じゃあ早速」

金剛「提督ぅ……せっかく秘書艦になったのに離れ離れなんて嫌デース……」

提督「えぇー、1番ノリノリで行くと思ってたのに」

比叡「では金剛お姉様に代わってこの比叡が!」

提督「いや、レベル11のお前には荷が重過ぎる」

比叡「ひえー!」

榛名「提督、私でよろしければ代わりに出撃します!」

提督「うーん、榛名ならレベル的にも問題ないんだけど……」

金剛「私はよくできた妹を持って幸せデース!……でも榛名は頑張り屋だから、決して無理はしないでくだサーイ」

榛名「はい、榛名は大丈夫です。ですからお姉様は心配せず提督とお過ごしください」

提督(そう……確かにレベル的に問題は無いんだが……この流れはそこはかとなく死亡フラグが……)

金剛「そうネ!お礼に榛名の言うことを一つ何でもきいてあげマース!」

比叡「ん?」

榛名「そんな……でもせっかくですから……」

金剛「遠慮はいらないネ!」

榛名「この出撃から帰ってきたら、お姉様お得意のスコーンの作り方を教えてください」

金剛「わかったネ!帰ってきたら一緒に作るデース♪」

榛名「はい♪とても楽しみです」

提督「これ以上フラグを乱立させないで!!」

一同「いってきまーす」

提督「いいかー!くれぐれも無理はするなよー!小破即撤退だからなー!!」

金剛「きっとみんななら大丈夫ネ……」

提督「なに暗い顔してるんだよ」

金剛「榛名に悪い事したネ……私のわがままで……」

提督「いまさら言っても仕方ないだろ。榛名は心配するなって言ってたし大丈夫だよ」

金剛「今後はこんな事がないように気をつけます……わがままを言ってすみませんでした」

提督「えっ……あ、うん……いや、あのさ……口調……」

金剛「榛名、無事に帰ってきてくだサーイ」

提督「大丈夫だよ。万が一を考えて皆には応急修理女神も2つ積んである」

鬼怒「おーいていとくー!この応急修理女神どこに置いとくぅー?」

提督「……え?それ、どこから」

鬼怒「出撃するのに邪魔だからって置いていったよー?」

提督「うかつだった……ドラム缶ガン積み=女神無しじゃないか……熊野」

金剛「ど、どうして12個もあるんデース……」

鬼怒「武器とか電探積みたいからってみんな置いていったよー?」

提督「ふぁ!?」

比叡『熊野はまだしも、お姉様達だめぇー!?』
天龍『新入り以外で一番レベル低いの俺……か?せめて改に出来るレベルまではあげてくれよ……あと比叡も、改二あるんだぞあっちは更に』

数時間後

提督「そろそろ帰ってくる頃か……」

金剛「榛名……榛名……っ」

提督「姉妹の心配を優先するのは仕方ないけどさ、一応霧島も……」

バタバタバタバタ!ガチャッ!!

北上「ハァッ、ハァッ!て、提督……!」

提督「ど、どうした!?」

北上「大変……で、わた……っ、ハァッ、ハァッ……」

提督「お、おち、おち、おちつ、おちつけ!金剛、水だ!」

金剛「了解ネ!」

北上「ハァッ、大破……、提督…………はや……」

提督「大破!?」

大井「北上さーん!!北上さん!?凄く慌てて走ってましたけど……な、なんて息遣い!!それに怪我まで!!」

北上「いや、これは……かすり傷……」

大井「私、いますぐ北上さんをお風呂へ連れて行きます!異論は認めません!!」ダッ

北上「ちょ……大井っち!提督、とにかく……」

提督「あの北上があそこまで慌てるなんて……ただ事じゃないな……とにかく出迎えにいかないと」

提督「急げ急げ……」ダッ

金剛「私のせいネ……」

霧島「提督!」

提督「北上からだいたい話は聞いてる!!」

霧島「いま一航戦のお二人が運んでくれています!もう玄関まで来ているかと……」

提督「熊野はドラム缶を運ぶ係で、北上と霧島が来て赤城と加賀が運んで来るって事は……」

金剛「榛名……!」

榛名「はい、榛名は大丈夫です」キラキラ

提督「ん……?」

金剛「あれ?榛名?」

榛名「はい、榛名は高揚状態です!」キラキラ

提督「と言うことは必然的に……」

熊野「あらあら、この熊野を心配して玄関まで駆け付けるとは……提督も相当この熊野にお熱のようですわね」大破

赤城「まったく、ドラム缶を振り回して敵陣へ突撃するなんて無茶苦茶です」

加賀「アホの極みね」

提督「割と元気そうだな」

赤城「申し訳ありません、私達がついていながら」

加賀「北上は大丈夫?あの子、大破を見たのが初めてで随分と慌てていたみたいだけど」

提督「普段は小破撤退だからな。刺激が強かったんだろう」

熊野「この熊野にこれ程のダメージを与えるなんて……相手を褒めてやらないといけませんわね」

提督「とりあえず風呂入ってこい」

熊野「入浴剤は檜の香じゃなきゃ嫌よ?」

提督「赤城と加賀も被弾してるし一緒に入っておいで」

熊野「それにしても先程の慌てよう……提督は鈴谷の様な巨乳ではなく、この熊野の様な美乳がお好みのようね。なかなか見る目が」

提督「一刻も早くこいつを風呂に連れて行くんだ!話が終わらん!」

また書きますネ

熊野「ふう……入浴時間30分ですわね。なかなか良いタイミングでのバケツ使用でしてよ」

提督「めんどくさい注文しやがって……まぁ元気そうでなによりだけど」

熊野「なんなら御礼にこのわたくし熊野が踏んで差し上げても良くってよ?」

提督「なに馬鹿な事言ってんだ。仰向けでも良いのかな?」


提督室

提督「やれやれ……とにもかくにも皆無事で良かった」ホッ

提督「……」

提督「あれ?やけに静かだな。金剛はどこに行ったんだ?」

比叡「金剛お姉様なら御台所で榛名と楽しそうにスコーンを作っていますよ」ズズズ…

提督「ひえー!!おま……どうやって机の引き出しから……」

比叡「本当なら私が東京急行へ行って今頃は金剛お姉様と……」

提督「だからそれはレベル的な問題がだな……」

比叡「それが問題なんです!!どうして私がレベル11なんですか!!」

比叡「我々四姉妹の長女にして女神であられる金剛お姉様が最高レベルなのは分かります。必然ですから」

比叡「ですが!どうして次に育成されたのが四女の霧島なんですか!!」

比叡「私は既に霧島より早く金剛お姉様と同様に改二が実装されていたと言うのに!!」

提督「それは」

比叡「改二実装日に意気揚々と霧島を改造する姿をどんな気持ちで見ていた事か……」

提督「いや、ほら……うちに来た順が金剛の次に霧島だったから……」

比叡「そうですか。確かに私はレベル11でしたがその後に来た榛名にいたってはずっとレベル3でしたからね」

比叡「……で、どうして榛名が82になってるんですか!!」

提督「いや……霧島が改二になる時にさ、順番的に三女の榛名だとばっかり思ってて慌てて上げたんだよ」

比叡「ひえー!!私は!?私を忘れてはいませんか!?」

比叡「でも私だって分かっているんです。司令は俗に言う提督Love勢というのを育てたいんだと」

比叡「つまり私達の様なお姉様Love勢は不必要な存在……」

提督「そんな事言っ」

比叡「私達は傷を舐めあっていたんです。大井、千代田、山城達と」

提督(だめだ、変な世界に行って話が止まらない)

比叡「世間ではやれ雷巡最強やらハイパーズ最強やら言われても、提督は頑なに大井を育てませんでしたからね……」

比叡「なのに!ケッコンオコトワリ勢じゃないと知るやいなやメキメキ育て始め、今では金剛お姉様と同じ1ページ目に名を連ねるまでに!!」

提督「は、はい……」

比叡「あのクレイジーサイコレズがいなくなった後も悲劇は続きました……」

比叡「司令は軽空母最強クラスとまで言われている千代田をまったく育てず水母のまま放置していましたよね」

比叡「なのにある日気が付くと水母だった千代田が軽空母になり、やけに演習に連れていくと思っていたらとうとうレベル50まで……」

提督「最後まで育てればおっぱいが大きくなると聞いてつい……」

比叡「なにがついですか!私だって改二になればちょっぴり髪が短くなりますよ!!」

比叡「男の人と言うのはすぐに胸胸胸胸……私だってサラシを外せばなかなかどうして……」

提督「ちょっとそれはテイスティングしないと分からないです!」

比叡「結局残されたのは私と山城の二人……思えば私達は似た者同士だったのかもしれません」

提督「わりと本気で顔を引っかかれた……」

比叡「彼女の姉である扶桑は金剛お姉様とほぼ同時期に建造された戦艦……まぁ山城はレベル31でしたけど」

比叡「それでも古参の姉を持つ妹としては同じ悩みを持っていました」

比叡「することと言えば重要なアイテムの倉庫代わりだけ……まさに地獄の日々」

比叡「しかし最近、気がついたら山城もレベルが50に……」

提督「それはほら、最近1―5で航空戦艦が必要だからさ」

比叡「だったら扶桑を使えば良いじゃないですか!これ以上私の仲間を奪わないでくださいよー!!」

提督「いや、最初は扶桑を使ってたんだけどさ……」

扶桑『提督……私より、妹の山城を使ってあげてください……あの子もやれば出来る子ですから……』


提督「って言われてさ」

比叡「ひえー……」

提督「それに山城は事あるごとに『不幸だわ』って言うだろ?なんだかそれ聞いてるとさ、俺が幸せにしてやりたいって気持ちに」

比叡「そんなの私だって不幸ですよ!私の事だって司令が幸せにしてくださいよー!」

ドサッ……コロコロ、ポテッ

比叡「ん?スコーン?」

金剛「比叡……私がいない間になにしてるデース!!」

比叡「金剛お姉様!?どうなさったんですか!?」

金剛「それはこっちの台詞デース!私がいない間に……提督にプロポーズしてたネ!!」

比叡「ええ!?違います!違いますってー!!」

金剛「良いからこっちにくるネ!!部屋でみっちりお仕置きしてあげマース!!」

比叡「ひえー!!」

提督「おい金剛、待っ」

榛名「提督、お待ちください」バッ

提督「榛名、どうして止めるんだ?このままじゃ比叡があまりにも……」

榛名「いえ、比叡お姉様のお顔を見てください」

提督「顔?」

比叡「ひえー!(金剛お姉様と二人きりでお仕置き)」ニヤニヤ

提督「あっ……」

榛名「あんなに幸せそうな顔をしているのですから大丈夫かと」

提督「そうだな。そっとしておくか」

提督「そこに転がってるのってスコーンだよね?」

榛名「はい。提督にと思ったのですが……床に落ちてしまいましたから……」

提督「良いよ良いよ。せっかく作ってくれたんだしいただくよ」

榛名「提督は御優しいのですね……」

提督「大きいのと小さいのとあるけど何か違うのかな?」

榛名「いえ、榛名はなかなか金剛お姉様の様に上手に作れなくて……この小さくて形もいびつなのは榛名が作ったスコーンです」

提督「じゃあせっかくだし榛名が作ったのをいただこうかな」

榛名「……!」バッ

提督「どうした?急に顔かくして」

榛名「いえ……そのように言われると嬉しくて……とても提督にお見せ出来る様な顔では……」

提督「なんだそれは!けしからん!超見たい!!」

榛名「いけません……金剛お姉様が秘書艦の時に、このような提督に恋をしている顔を晒す訳には……」

提督「みたい(確信)」

提督「ふふふ、良いでは無いか良いでは無いか」

榛名「……金剛お姉様には内緒にしてくれますか?」

提督「する!絶対する!!」

榛名「……」

提督「あ……ああああ!!!!」

赤らめた頬に潤んだ瞳、そして上目遣い。その顔は俗に言う『雌の顔してやがる』であった

榛名「このようなはしたない姿を見られては……」

提督「ケッコンしよ?」

榛名「い、いけません!その……お気持ちはすごくすごく嬉しいのですが……」

榛名「今は金剛お姉様の提督ですから。私なんかより金剛お姉様を……」

提督「そうだった。今の秘書艦は金剛だからケッコンなんてしたら榛名まで比叡と同じ目に」

榛名「ですから……榛名が秘書艦になった時、もう一度さっきの言葉を言っていただけないでしょうか……」

提督「そうだな。そうするよ」

榛名「……あ、あの!」

提督「ん?」

榛名「少しだけ……手を握ってみても良いでしょうか……」

提督「どこでも好きな所握って良いよ」ニッコリゲス顔

榛名「では……」ぎゅっ

提督「ああ……なんだろう、この初恋みたいな気持ち。たまらんな」

榛名「榛名は提督が初恋のお相手ですから……提督、榛名には初恋しかいりませんので……大切にしてくださいね」

提督「榛名……もうたまらんのですが!」

榛名「はい、榛名も同じ気持ちです……ですが金剛お姉様が……」

提督(なんか不倫してるような気分で興奮するな)

金剛「提督ぅー!いま帰ったネー!!」ガチャッ

榛名「!!」バッ

金剛「ん?二人ともどうかしたネ?」

榛名「な、なんでもありません!その……その、金剛お姉様ごめんなさい!榛名は、榛名は……金剛お姉様に隠れてなんて事を……!」ダッ

金剛「榛名?」

提督「はわわわわ……(まるで不倫がばれた見たいだ死にそう不倫ダメ絶対)」

金剛「提督ぅ、榛名と何かあったデース?」

提督「い、いやー、そのスコーンを……」

金剛「くんくん……なんだか部屋から雌の匂いがしマース」

提督「ほげー!!」

金剛「まったく……わかりやすい提督ネ」

提督「……」

金剛「本当はずっと部屋の前で聞いてたから知ってマース。提督が榛名とイチャイチャしていた事」

提督「そんな馬鹿な……お前なら比叡の時同様うぬも言わさず突撃するだろ?」

金剛「榛名は引っ込み思案な所があるから中々提督に気持ちを伝えられない子デース。その榛名が勇気を出していたから見守る事にしたネ」

提督「そうか。なんだかんだでお姉さんしてるんだな」

金剛「まぁまさかあそこまで発情するとは計算外だったヨ。提督もネ!!」

提督「すみません、つい」

金剛「提督はとんでもない浮気者デース!」

提督「俺は未実装艦も含めると200股くらいする浮気者だぞ!」

金剛「これはお仕置きが必要ネ」

提督「お仕置き……そういえば比叡はどうなったんだ?」

金剛「比叡は今もお仕置き中デース」

提督「え?金剛はここにいるのに?」

金剛「まず目隠しをして両手両足を縛りマース。後はベッドに寝かせて出来上がりネ」

提督「まさかの放置プレイ……でもさすがにすぐ気づくだろ」

金剛「その点も大丈夫ネ!」


金剛の部屋

比叡「お姉様、お姉様!比叡はこの後どのようなお仕置きをいただけるのでしょうか!」ワクワク

シーン……

比叡「あ、あれ?お姉様?お姉様ー?」

比叡「まさか放置……」

パシンッ!

比叡「ひえー!!お尻を……すみません、すみませんー!もっとお仕置きを、気合い、入れて、お願いします!!」

弥生(弥生……、別に怒ってませんけど……)


金剛「無口な弥生ちゃんに、比叡が疑い始めたら尻を叩くようにお願いしておいたね」

提督「それ弥生ちゃんが一番可哀相だろ!」

ちょっとデイリーのあ号とろ号終わらせてきます!またかきます

比叡「むにゃむにゃ……」

弥生「……」←比叡が寝てしまい暇

ガチャッ

睦月「よよよっ?金剛さんの部屋から弥生の匂いがするなのね」

弥生「あっ……睦月……」

睦月「やっぱり弥生いたのね♪一緒にゲームしよー♪」

弥生「うん……でも、今ちょっと忙しい……から」

睦月「忙しい?よよっ?そこに寝てるのは……比叡さん?」

弥生「そう……動き出したら……お尻を叩かなくちゃいけなくて……」

睦月「お尻を?どうしてどうして?」

弥生「さあ……でも比叡さんはお仕置きがどうとか……」

睦月「お仕置き……縛られて目隠し…………わかったのね!!」

比叡「ハッ!ね、寝てません!寝てませんよ金剛お姉様!!」

睦月「ズバリ!比叡さんは悪いことをしてお仕置きされてるのね!!」

弥生「さすが睦月……天才……」

比叡「あれ?その声は?」

弥生「あっ……声、出しちゃダメだった……」

睦月「お尻をぺんぺんされるのは悪いことをした時って聞いた事があるもん!」

弥生「えっ……弥生、よくお尻をさわられる……けど」

睦月「それはただのセクハラだから大丈夫だよぉ♪」

弥生「よかっ……た」ホッ

比叡「ちょ、ちょっと待ってー!金剛お姉様は!?金剛お姉様」

ぺちんっ

比叡「ひえー!」

弥生「あまり騒いだら……お尻を叩けと言われてる……から」

睦月「睦月も手伝うなのね♪」ぺちぺち

比叡「ひぇー!金剛お姉様以外の人にスパンキングされても全然嬉しくなんて」

弥生「……」ぺちんっ

睦月「それそれぇー♪」ぺちぺち

比叡「くっ……感じたりなんて、しないんだからー!!」

卯月「なんだか楽しそうな事やってるぴょん♪」

文月「文月もまぜてまぜてー」

比叡「しょ、しょせんは非力な睦月型……こんな物でこの比叡が堕ちる訳に」

陸奥「あらあら、何何?楽しそうな事してるわね。私も混ぜてもらおうかしら」

比叡「ひぇー!!その声は……た、確かに名前は似てるけど!あなたは睦月型じゃないですからー!!」

陸奥「ビッグセブンの力、見せてあげるわ!」


この後比叡は睦月型の艦娘に尻をつつき回され、陸奥にビッグバンインパクトされた

ある日の朝

弥生(桜がきれい……)

天龍「おいおいどーした?朝から難しい顔して!悩みがあるなら聞くぜ?」ぺろん

弥生「えっ……弥生、別に難しい顔してませんけど……」

天龍「そっか?まぁ悩みがあるならいつでも言えよな!」スタスタ

弥生「すみません……表情硬くて……」

弥生(あっ、桜の木に雀が……ずっと何か食べてる……)

弥生(あの雀は赤城さんって名前にしよう……)

赤城「おはよう弥生ちゃん。今日は朝からご機嫌ですね」ナデナデ

弥生「えっ……わかりますか……?」

赤城「はい♪もうここにきて随分たちますから。それくらい分かりますよ」

弥生(やっぱり赤城さんは凄い人なのかな……)

赤城「私も同じです。あの桜にとまってる雀を見て……じゅるり」

弥生「え……?」

赤城「なんだかお腹すいてきちゃいましたね。私食堂へ行ってきます」

弥生(……やっぱり変な人かも)

愛宕「おはよう弥生ちゃん」スリスリ

弥生「おはよう……ございます……」

愛宕「朝から弥生ちゃんに会えるなんて今日は良いことありそうねー♪」ルンルン

弥生(愛宕さんは……おおきい……)

RJ「おっはよーさーん」パシンッ

弥生「おはよう……ございます……」

RJ「かぁー!あかんあかん!そない辛気臭い顔しとったら運気も逃げてまうで!ほら、笑って笑って!」

弥生「すみません、表情硬くて……」

RJ「うーん……よっしゃ!そんならうちがそのうち面白い漫才でも考えて笑わしたるから待っとき!」タッタッ

弥生(RJさんは……小さい……)

提督「おはよー弥生」ナデリナデリ

弥生「司令官……おはようございます……」

提督「おっ、朝からご機嫌だな。桜の花と雀でも眺めてたのか?」

弥生「はい……さすが司令官……なんでもお見通し……ですね」

提督「ハッハッハッ!」

弥生「あの……一つ質問、いいですか……?」

提督「ん?」

弥生「どうして皆さん……弥生のお尻を……さわるんですか……?」

提督「かわいいから!」

弥生「……そう、ですか。……ありがとうございます」

弥生ちゃんは毎朝尻撫でられ可愛い!けど秘書艦は金剛!

またかきます

提督室

霧島「しかし困りましたね……途中撤退してしまったので戦果を稼ぐどころか資材を無駄に浪費してしまいました」

榛名「すみません……榛名がもう少し早く気づいていれば……」

提督「いや、今回は完全に熊野の暴走だからな」

熊野「提督がどうしてもって言うのなら反省してあげてもよろしくってよ?」

提督「普通に反省しろ」

熊野「……」しょぼーん

金剛「今回は私にも責任がありマース……」

霧島「旗艦として私の計算がもっと上手く行っていれば……」

榛名「榛名がしっかりしていれば……」

ずーん

提督「……」

提督(空気が重過ぎてつらい……)

ガチャッ

赤城「一航戦赤城、お風呂出ました!こちらから何やら甘い香りがしたのですが!!」

加賀「ややっ、赤城さん。こんな所にスコーンが」

提督「ややっ……って……」

赤城「スコーンスコーンコイケヤスコーン!スコーンスコーンコイケヤスコーン!!」

提督「わかったから落ち着け!!」


スコーンは失ったが空気は重くなくなった

赤城「いくつか形はいびつでしたが味は最高でした。ナイスコーン!ごちそうさまです」

加賀「ナイスコーン」

提督「……あっ、はい」

赤城「よろしければ私たちにも作り方を教えていただけませんか?」

金剛「作り方は榛名に全部教えたネ。榛名、私の代わりにお願いしマース」

榛名「でも上手くお教えできるか……本当に榛名でよろしいのでしょうか……?」

赤城「はい。説明が上手くなくてもスコーンさえ作っていただければ」

加賀「ぶっちゃけ食べられれば作ってる工程なんてどうでも良いです」

提督「本性だしやがったな!」

榛名「それでは一緒に作りましょうか」

赤城「そうですね……作り方が分かればいつでも作れますし」

加賀「材料ならいくらでもありますからね」

提督「勘弁して!そんなに備蓄してないから!!」

赤城「なに言っているんですか、最近は何か大きな作戦に向けて備蓄しているとか……」

加賀「埠頭の倉庫にこっそり資材備蓄していることに私達が気付いていないとでも?」

提督「ぴゅー、ぴゅー……ぷひゅー」

赤城「ご安心ください。私達はそんなに食いしん坊じゃありませんから」

提督「まったく説得力がない……」

加賀「今日の所は鎮守府内の資材だけで勘弁してあげてもいいけれど」

提督「お願いします、イベントの為に資材を食い尽くさないでください!!」

赤城「さて、では行きましょうか」

パタン

提督「……霧島」

霧島「はい、なんでしょう?」

提督「使いやすい艦5隻を選んで出撃だ。第三艦隊の旗艦をまかせる」

霧島「何か作戦でしょうか?」

提督「資源倉庫防衛作戦だよ!!」

提督「…………」ソワソワ

金剛「そんなに気になるなら見てくれば良いネ」

提督「そ、そうだな。ちょっと台所行ってくる」

金剛「いってらっしゃいデース♪」

提督「すぐもどる!」ダッ

バタン

金剛「……確かこのあたりに」ガサガサ

金剛「あったデース!各海域の獲得戦果……」

金剛「今日は私のわがままのせいで迷惑かけたので責任をとりマース!」

金剛「一番戦果を得られるのはやっぱり東京……なっ!!」

金剛「クリア特別報酬で戦果200……!?」

金剛「これだけあれば100位以内も射程圏内デース!!」

金剛「そうすれば提督もきっとこの金剛を沢山褒めてくれるネ!それでそれから……フフフ」

金剛「早速この海域に出発デース!」シュタターッ

提督「なんと言う事でしょう……」

榛名「は……榛名は……大丈夫じゃないです……」

提督「大丈夫か榛名!」

榛名「赤城さんも加賀さんも……せめて生地は焼いてから食べてください!!」

赤城「ですが焼かなくてもこれはこれで」もっちゃらもっちゃら

加賀「やりました」もちゅもちゅ

提督「なんかもう……」

榛名「提督、金剛お姉様はご一緒ではないのですか?」

提督「金剛なら部屋に置いてきたけど?」

榛名「そうですか。でもよく金剛お姉様が離してくれましたね」

提督「そういえばやけにすんなり……って言うか、あいつから送り出すって何か不気味だな……」

榛名「なんだか胸騒ぎがします……」

提督「こ、怖いこと言わないで!俺も胸騒ぎが……」

赤城「胸やけですか?なったことありませんね」

提督室

提督「金剛ー」

榛名「お姉様ー」

加賀「食堂では?赤城さんがいなくなった時はだいたい食堂にいますけど」

赤城「私が食堂みてきましょうか」

提督「いや、お前は行ったら帰ってこないからダメ!」

天龍「おい!どういう事だよ!俺を戦線離脱させるなっていつもいってるだろ!!」

提督「おわっ!いきなりビックリしたなぁ」

天龍「ビックリ?フフフ、恐かったか?」ニヤニヤ

提督「どうしたんだいったい?」

天龍「ああ!そうだ!!なんで金剛型ばっかり出撃させて俺を使わないんだよ!!」

提督「出撃?」

天龍「しらばっくれてんじゃねー!今さっき金剛が出て行ったの見たんだからよ!!」

提督「出て行った!?どこに!?」

天龍「ひんっ……は、はぁ?ぜ、全然こわくなかったし!!ばーかばーか!!」ダッ

提督「ちょっ……!」

榛名「提督!床にこんな紙が!!」

『戦果200あげます』

提督「これは昨日の新聞折り込みチラシ……確か引き出しになおした筈……」

榛名「まさかお姉様……責任感がお強いから……責任を感じて……」

赤城「分かります。その気持ち」もちゃもちゃ

加賀「彼女も私達と同じ歴戦のつわものですから」もぐもぐ

提督「うん……とりあえずそのハムを置こうか」

榛名「提督!すぐに出撃命令を!!榛名が行きます!!」

提督「それはダメだ!」

榛名「そんな……!提督は金剛お姉様を見殺しにする気なんですか!?」

提督「いや、榛名お前は赤疲労ついてるから」

榛名「あ、あれ……?そんな……」

提督「料理でここまで酷使されるとは……一航戦おそるべし」

提督「と言う訳でお前達にお願いしたいんだが」

赤城「一刻も早く出撃命令を」キリッ

加賀「仲間のピンチは見過ごせません。早急に命令を」キリッ

提督「お前らマジで……つねにその状態は維持出来ないのかな……?」

赤城「一航戦赤城、出ます!!」

加賀「一航戦加賀、出ます」

提督「あっ!ちょっと待って!!これ持ってって!」ぽいぽい

夕立「ぽい?」

赤城「これは」

加賀「指輪ですか?」

提督「レベル100になれば多少耐久が上がったりして強くなる。あの海域は危険だ、いきなりで悪いがケッコンしてくれ」

加賀「こう言うのは本当に大切な人とするものだと」

提督「赤城も加賀も大切だから渡したんだよ!」

加賀「ですが夫婦になると言うことは……提督に一航戦との夜戦を戦える力があるかどうか……」

提督「え……」

加賀「私達空母は戦闘での夜戦はしませんから体力があまって……その分、夫婦の夜戦は激しくなりますが大丈夫かしら?」

提督「の、のぞむ所だ!!二人まとめて相手してやる!!」

加賀「そうですか。ではコレはいただいておきます」

提督「はい。ちゃんと薬指にはめてね」

加賀「あの、提督……私、これでも今すごく幸せなんですよ?」

提督「うん。超雌の顔してるよ」

加賀「では行きましょうか赤城さん」Level100

赤城「は、はい」Level99

加賀「……あら?」

提督「おい……まさか」

提督「赤城……指輪は?」

赤城「なんですかその目は!私だってさすがに怒りますよ!」

提督「誤解だったら本当にすまん。だが……な?日ごろの行いと言うか……指輪、食ったのか」

加賀「赤城さん、指輪はボーキサイトとは違いますよ」

赤城「そ、それくらい分かっています!ただ、珍しい資材だったもので……つい」ポッ

提督「食ってんじゃねーか!!」

赤城「違います!!提督から頂いた大切な指輪を身につけて傷付けてはいけないと思い、体内に!!」

提督「なんで食べちゃうんだよ!」

赤城「ですから身体の一部として……あっ、提督!いまややこがお腹を蹴りましたよ」

提督「やかましいわ!だいたい身体の一部って、トイレ行って出しちゃうだろうが!!」

赤城「アイドルはうんちなんてしません!!」

提督「いつからアイドルになったんだお前は!するわ!那珂ちゃんだってするわ!!ってかわざわざ伏せたのにうんち言うなよ!!」

那珂「な、那珂ちゃんわぁ、うんちなんてしないしぃ……お尻から出るのは綿菓子だけだしぃ……」

加賀「お二人共、夫婦喧嘩はそれくらいにして」

提督「赤城が食欲旺盛すぎて夫婦になれんかったから怒ってるんだろうが!!」

ドサッ!!ジャキッ

加賀「口を謹んでください」

提督「本当にすみませんでした。反省してます殺さないで」

赤城「異物混入ヲ感知、異物混入ヲ感知。タダチニ排除シマス」

提督「今度は何!?」

赤城「くしゅんっ!!」

カランッ

赤城「あっ……指輪が」

提督「もう何がなんだか……」

榛名「一航戦用の指輪は食べれない素材を使用していると説明書に書いてますね……」

提督「それはまぁ理解出来るけど……今、明らかに赤城がロボっぽくなかった……?」


ささやかな謎を残し一航戦は旅だった

提督「うーむ……心配だな……」モミモミ

榛名「ぁっ……んぅ……」

提督「他の戦艦や主力級は何か皆出払ってるし」モミモミ

榛名「て、提督……はる、榛名が……ぁっ」

提督「いやいや、榛名は疲労度MAXなんだから休みなさい」

榛名「榛名……は、大丈夫、れす……っ」

ガチャッ

飛行場姫「あらぁ?いやらしい声が聞こえるから……素敵な事してるなら混ぜてもらおうと思ったんだけどー……」

提督「あっ!飛行場姫先生!!」モミモミ

榛名「榛名はだいじょうぶ……だいじょうぶです……んっ、提督、そこ……は」

提督「疲れをとる為のマッサージだから!マッサージですから!!」モミモミ

榛名「榛名のおっぱいは……もう大丈夫じゃなくなっちゃいます……!」

飛行場姫(思ってた以上にがっつり胸を揉まれてたわね……)

提督「よし、と」

榛名「榛名は大丈夫です!」キラキラ

飛行場姫「今日はなんだか慌ただしいけど何かあったの?」

提督「実はかくかくしかじかで……」

飛行場姫「ふーん」

榛名「提督!すぐにでも榛名に出撃命令を!!」

提督「じゃあとりあえず……資材備蓄倉庫を防衛してる霧島達をよんできてくれるかな」

榛名「あっ……」

提督「で、金剛の増援を飛行場姫大先生にお願いしたいんですが」

飛行場姫「うーん……嫌よ♪」

榛名「なっ……!あなた、居候のくせに……!!」

飛行場姫「だって私ぃ、あの子に嫌われてるのよねぇ……と言うか、あなたも含めて戦艦全般に」

榛名「それは……て、敵といきなり仲良くなんてできません!」

提督「こら榛名、そんな相手が豆腐メンタルだったら泣き崩れそうな事言わないの」

飛行場姫「だから私も助けたくないのよ。それにほら、あの子が多分一番提督のお気に入りだから……恋敵でしょ?フフッ」

榛名「は……榛名は二番目でも愛人でも大丈夫です!!」

提督「榛名、落ち着いて!おかしな話になってる!!」

提督「とにかく今は支援部隊を出すために主力級の戦力が必要だ。榛名、皆を呼んできてくれ!」

榛名「でも……やっぱりこの方と提督を二人きりにするのは危険です!」

提督「しかし戦艦や空母の支援が――」

比叡「お困りの様ですね」ズルリ

提督「うわっ引き出しから何か出て……比叡!(すっかり忘れてた)」

榛名「比叡お姉様!(いらしてたんですね)」

比叡「榛名!ここは私に任せて行っておいで!」ビシッ

榛名「ですが比叡お姉様では厳しいでしょうし、榛名が残って比叡お姉様が皆を――」

比叡「それはなんか妹のパシリみたいで嫌だ!」

榛名「ですが比叡お姉様はまだレベルが11……とても太刀打ち出来ません!」

比叡「ひえー……」

提督「榛名ちゃん!もうゆるしてあげて!!」

飛行場姫「あら?あなた、金剛と霧島との三人姉妹じゃなかったの?」

比叡「ごふっ!!」

提督「飛行場姫ちゃんやめたげてよぉ!!」

榛名「比叡お姉様を馬鹿にしないでください!比叡お姉様には改二だって実装されてるんですよ!榛名は改止まりです!」

比叡「そーだそーだ!いってやれー」

飛行場姫「でも彼女は改二どころか改も近代化もされてないように見えるけど」

比叡「そ、それはほら……改になったら……」

飛行場姫「いつなるのかしら?」

比叡「…………」チラッ

提督「ね……年内には……」

比叡「ひえー!!」ダッ

榛名「比叡お姉様!」

提督「榛名、比叡を頼む!」

榛名「こんなとき金剛お姉様がいてくれれば……!」ダッ

バタン!

提督「えーっと……そんなこんなで増援お願い出来ませんかね……」

飛行場姫「疲れて帰ってきたら私にもマッサージしてくれるの?」

提督「はい喜んで!」

飛行場姫「うーん、どうしようかしらぁ……」

提督「お願いします!なんでもしますから!」

飛行場姫「ん?今なんでもするって」

提督「ん?」

飛行場姫「いいわぁ♪行ってきてあげる。約束忘れないでね♪」パリーン

提督「ああ……何も窓ガラスブチ割って行かなくても……」

天龍「……」カシャッ

提督「あれ、天龍いつの間に?割れたガラスなんて触ったら危ないぞ」

天龍「俺の名は天龍。割れたガラスも触れる。フフフ、恐いか?」

第二次サーモン海戦

金剛「シット!まさか最初からこんな化け物と遭遇するなんて……」

レ級「フフフ、コワイカ?」

金剛「もはやこれまでネ……提督、どうか」

赤城「なんとか間に合いましたね」

加賀「大丈夫ですか?」

金剛「二人とも、どうしてここに!?」

赤城「仲間の危機に駆け付けるのは当然じゃないですか」中破

加賀「仲間の窮地を見過ごす様な真似はしませんよ」中破

金剛「ど、どうして二人とも中破してるネ?」

赤城「急いで来たのでお腹が空いちゃいました!」

加賀「ちなみに私達は中破になると攻撃出来ません」

金剛「じゃあどうやって戦うデース!?」

飛行場姫「フフフ、手をかしてあげてもいいわよ?」

金剛「お前は……!誰が敵の手なんてかりるものかデース!!この程度の相手、私と一航戦の二人で……」

赤城「加賀さん、加賀さん、あのお魚は食べれますか?」

加賀「チャンプルーにすれば食べれそうですね」

金剛「……だ、だいたい!お前達は仲間どうしで戦う気デスか!?」

飛行場姫「別に仲間じゃ無いわよ。私、こんな子知らないもの。だから水底に沈めてあげる♪」

レ級「フフコワ」

飛行場姫「でも周りの細かいのがうっとうしいわねぇ……あなた達5人でなんとかしなさい」

金剛「5人?何言ってるデース」

飛行場姫「あそこにいる二人も貴女のお友達でしょ?」

金剛「あそこにいる?……あっ」


提督「うーむ……」

天龍「なんだよ難しい顔して。朝から何か悩んでんじゃねーかって皆心配してたぜ?もしかして俺が恐いのか?」

提督「いや、実は扶桑姉妹が数日前に飛び出して行ったっきり帰ってこないんだよ」

扶桑「不幸だわ……」

山城「姉様、しっかりしてくだ不幸だわ……」

扶桑「ねぇ山城……航空戦艦ってなんなのかしら……」

山城「それは……火力を少し落として瑞雲等を……」

扶桑「じゃああれは何なの……!?私達はこんな訳のわからない改造をしてようやく瑞雲を飛ばせるようになったって言うのに……!」

山城「あいつは戦艦でやりたい放題……不幸だわ」

金剛「やっぱり不幸姉妹デース!こんな所で何してるネ!」

扶桑「その輝く46cm砲に14号電探……ああ、あなたは金剛さん……」

山城「扶桑姉様、電探なら私達にも……」

扶桑「ダメよ山城……私達21号電探ごときがしゃしゃり出ては……捻り潰されるわよ……」

山城「でも私達には栄光の51cm砲が……!」

扶桑「ごめんなさい山城……本当はこれ35.6cm砲なの……」

山城「不幸だわ……」

扶桑「それで金剛様、私達下々民に何のご用でしょうか……」

山城「まさか雷撃処分に……」

扶桑「馬鹿ね、山城……戦艦に雷撃はないでしょ……?」

山城「そうでした……」ホッ

扶桑「砲撃爆殺処分よ」

山城「不幸だわ……」

金剛「そんな事しないネ!!それよりも一緒に戦うデース!」

扶桑「でも私達は中破……あなたに至っては大破じゃない……」

金剛「援軍が来てくれたネ!」

山城「援軍……?」

加賀「二人とも休んでる時間はなくってよ」

赤城「とにかくここを切り抜けて提督の元へ帰りましょう」

扶桑「ああ……栄光の一航戦様……私には……眩し過ぎるわ……」

山城「助けた後で頭からバリバリ食べられるのかしら……」

飛行場姫「……」ジーッ

金剛「な、なに睨みつけてるデース!この二人も味方だから私達が助けるネ!!」

飛行場姫「いいわよ……♪この子達は私が責任をもって守ってあげるわぁ……♪」

金剛「な、なんだか逆に不気味デース……」

飛行場姫「だってこの子達……もう半分はこっち側だから……♪」

扶桑「いっそ皆……ミナソコニ……」

山城「沈めば……イイノニ……」

金剛「ノー!!不幸姉妹そっちにいっちゃダメネ!!」

金剛「二人とも!帰ってぇ……ああああああ!!」

扶桑「……?」

金剛「そ、その指輪は……まさか……」

扶桑「ケッコンカッコカリだけど……」

金剛「ずるいデース!!私だってまだ貰ってないのに!!どうして秘書艦もしてない二人が貰っているネ!!」

扶桑「…………」

山城「扶桑姉様……?」

扶桑「フフ……フフフフ……金剛、確かにあなたは良い装備を提督からいただいているようね……!」

扶桑「でも私は貰っていて、あなたが貰っていない物もあるのよ……!それは指輪……そして愛!私は提督の嫁艦なのだから!」

山城「扶桑姉様……すごく生き生きと……」

金剛「シット……!帰ったら洗いざらい白状させてやるね!!」

飛行場姫「じゃあ行くわよぉ……♪来なさい、この新参者……シズメテ……アゲル」

レ級「フフフ、コワイカ」


テッテレテッテッテッ♪戦術的勝利

金剛「もう一歩も動けないネ!!」

山城「鎮守府はもう目の前だと言うのに……まさかあれは幻覚……」

扶桑「私はまだ動けるわ……これが愛の力……!」

飛行場姫「いたた……中破なんて久々にされたわねぇ……お礼はたっぷりいただかなくちゃ……♪」

赤城「戦いの後はお腹が空きますね」ぐぅぅ…

加賀「ぬんっ!」ズバッ

赤城「あっ、私も負けませんよ!」ズバッ

加賀「帰ったら調理してもらいましょう」

赤城「私は御刺身と軽く炙ってー♪」ルンルン

金剛「マ……マグロって手刀で仕留めるものなのデース……?」

金剛「それによく見たらあの二人も指輪を……!許せないネ!!結局指輪を貰ってないのは私とこいつだけなんて……」グググ

飛行場姫「あら、私も貰おうと思えば貰えるわよ?」

金剛「フンッ……そんなわけ」

飛行場姫「だって貴女を助ける代わりになんでも言うこと聞く約束だもの……♪」

金剛「なっ……!」

飛行場姫「何をして貰おうかしらぁ……♪」

金剛「ゆ……ゆ、許さないネー!!提督ぅー!!!!」ダダダダ

またかきます

5-5から帰ってきた御一行

金剛「提督ぅー!!!!洗いざらい白状してもらうネ!!」ダダダダ

提督「ハッ!!」

金剛「見つけたネ!逃がさないデース!!」ダダダダ

提督「金剛ぉぉぉぉ!!」ダダダダ

金剛「え?なっ、どうしてこっちに走ってくるデース!?」キキーッ

提督「うおぉぉぉ!!」ヒョイッ

金剛「うわぁっ!て、提督!何するデース!?皆が見てる前でこんな――」

陸奥「あら、あらあら♪」

愛宕「あら、あらあら♪」

雪風「しれぇ!雪風もお姫様だっこしてください!!」

提督「うおぉぉぉ!!風呂場ぁぁぁ!!」ダダダダ

ガラッ

金剛「な、何するネー!!」シュルシュル

どぽーん

提督「……ふぅ」

金剛「……」

かぽーん

提督「まったく、めちゃくちゃな怪我して帰ってきたから焦っただろ」

金剛「だからっていきなりレディーの服を剥ぎ取るなんて信じられないデース!」

提督「いやー、無我夢中でさ」

金剛「それで……どうして提督まで入ってるデース」

提督「いやー、無我夢中でさ」

金剛「……まぁ良いデース。これで絶対に逃がさないんだからネッ!」

提督「高速修復材高速修復材……っと」ドボドボ

金剛「提督、大事な話がありマース。何故不幸姉妹が指輪をつけていたネ!?」

提督「あっ、怪我しとかなきゃ入れないんだっけ……えいっ」ボキンッ!

金剛「人の話を聞く……え?ボキンッ?」

提督「扶桑と山城はなぁ……結構ガッツリ弱みを握られて仕方なくだな」

金剛(腕があらぬ方向に曲がってマース……)

提督「さすが高速修復材。みるみる傷が治っていくな」

金剛「は、話はまだ終わってないデース!赤城や加賀も指輪をしてたのはどうしてネ!!」

提督「あれはお前を助ける為に……二人には悪いけど無理言ってケッコンしてもらったんだよ」

金剛「私の為に……?」

提督「もうあんまり無茶するなよ」

金剛「……じゃあ私ともケッコンするデース!!」

提督「でも金剛はムードやらタイミングやらがなんとかって……」

金剛「もうそんなのどうでも良いネ!提督ぅ、ケッコンするデース」

提督「お前が良いなら俺も助かるけど……よし、じゃあケッコンするか」

金剛「…………?」

提督「ん?」

金剛「あっ……え?まさか今ので終わりとは言わないネ……?」

提督「あとは書類にサインし」

金剛「ノオォォー!!そんなの絶対みとめられまセーン!!」

提督「えぇー」

金剛「だ、だいたい!ケッコンするなら誓いのキ……キ、キスくらい普通するでしょ!!」

提督「そうなのか?書類だけで出来たけど……ってか口調大丈夫か」

金剛「とにかくそれくらいしてくれないと……困るネ……」

提督「裸でキスってなんかエロいな……エロいな!!」

金剛「私は目をつむってるから提督からしなヨ……」キュッ

提督「金剛……」

金剛「は、はやくするネ……」

提督「…………」

ちゅっ

提督「はむはむ……」

金剛「ちょ……ど、どこにキスしてるデース!!」

提督「むむっ……」ちゅー

金剛「ぁんっ!そんな所、吸っても……な、何も出ないデース!」

提督「やる前から諦める奴があるか!けしからん乳しおって!!」むちゅー

金剛「いい加減に……ファイヤー!!」ゴスンッ

提督「」大破!

金剛「まったく……そういう事はもっと時間と場所を考えなヨ……」

提督「もう夜だし風呂場なら良いかなって……」メッコリ

金剛「で、でも……お風呂は不衛生デース。それにお湯が中に入る事も……」

提督(どこまで想像してたんだろう)

金剛「とにかく!提督がちゃんとやらないなら私からしマース!!さっさと目をつむるネ!!」

提督「ああいいぞ!はっきり言って俺は責められる方が好きだからな!!」ドンッ!

金剛「じゃあいくネ」

提督「見せてもらおうか。英国ヴィッカース社で作られた戦艦の性能とやらを」

ちゅっ……くにゅ……っ、レロレロレロレロレロ!!!!

金剛「ん~……んまぁっ!!」チュポンッ

提督「ふ、ふえぇ……」

金剛「修復が終わったみたいなのでフレンチな感じにしておきマース♪」タッタッ

提督「これが……英国の力……」ヘナッ…

提督「なんてこった……いや、金剛のあんな姿見てあんな事されたら……まぁ、そうなるわな」ボッキーン

提督「今なら1分とかかるまいて……」

提督「……俺提督、イキます!」

赤城「一航戦赤城、入ります!」ガラッ

加賀「ここは譲れません」

飛行場姫「へぇー、ここがお風呂なのねぇー♪」

提督「……」

加賀「妻として御背中を流しに参りました」バインッ

赤城「た、大変です!提督のこんな所にジャンボフランクフルトが!」

飛行場姫「あらあら……あらあらあらあら♪12.7……うーん、15.5㎝三連装副砲くらいかしら?」

提督「一本だけの主砲だよ!!」

赤城「ひひほうへん、ははひ!はへはふっ!」ガブッ

提督「ぎゃー!!赤城、噛むな!噛むな!!」

加賀「ここは譲れません」ガブッ

提督「やめっ……死ぬ!死ぬ!!」

飛行場姫「ダメよ乱暴に扱っちゃ♪こうやって優しく扱うと美味しいミルクが」

赤城「本当ですか!?」

加賀「さすがに気分が高揚します」

飛行場姫「この感じだと……たーっぷりでそうねぇ♪」サスサス


この後めちゃくちゃミルクが出た

提督室

提督「はぁ……」ヨボヨボ

金剛「ヘイ、提督ぅ。どうして入渠して疲れてるデース?」

提督「いや……大丈夫……」ゲッソリ

金剛「?」

提督「そうだ、それより指輪渡さないとな……えーっと」ガサガサ

金剛「はぁー……♪とーっても楽しみデース♪」

提督「木曾、鬼怒……霧島に……こ、こー……金剛っと、あったあった。はい」

金剛「そんな段ボールから名前順に……なんだか感動も何もないネ。まるで答案用紙でも返されてる気分デース」

提督「全員分あるからなー」

金剛「まったく、呆れた提督デース」

提督「俺は艦娘全員とケッコンするからな!」

金剛「もう提督は私を本当に好きなのかどうか分から」

提督「ああ、それとついでにコレもやるよ」

金剛「これは……また指輪?」

提督「いや、ケッコンカッコカリって最近できたばかりだろ?」

金剛「?」

提督「それはケッコンカッコカリが発表される前に買っちゃったやつなんだよ」

金剛「これを私にくれるのデスか?」

提督「ああ、もともとお前に買った指輪だったからな」

金剛「ほぇー……なんだか少し高そうネ」

提督「給料三ヶ月分だからな。内側に名前も彫ってるだろ」

金剛「それは聞いたことがありマース!確か給料三ヶ月分の指輪は……」

提督「おかげでしばらく雑草ばっか食ってたな」

金剛「……これも全員分用意していたネ?」

提督「それはお前のだけだよ。給料三ヶ月分を全員分とか用意してたらえらい事になるだろ」

金剛「と言うことは……そういう事ネ!!」

提督「…………」

金剛「て……提督ぅ~!!ん~……まっ♪ちゅっ♪ちゅっ♪」

提督「おい、まだ仕事中……ちょ、え……っ」バタンッ

金剛「提督……なんならちゃんと私からミルクが出る様にしてみるネ……?」

提督「我、夜戦ニ突入ス!」


このあと無茶苦茶やりたい放題された。提督が

家長が帰ってきたからご飯作ってくる

龍驤「ん~……っ!早起きは三文の得や言うし、なんや気持ちええなぁ」

赤城「ほはようほはひはふ」モグモグ

龍驤「うわっ!なんや、赤城も起きとったんかいな。って、何を食うとんねん!!」

赤城「良かったら龍驤さんも食べますか?」

加賀「赤城さんから食料をもらえるなんて滅多にない光栄な事ですよ」

龍驤「そんな無機物食えるかあほ!!」

赤城「それは残念ですね。キャラメルみたいで美味しいんですけど……」

龍驤「さてはお前らやな!最近鎮守府の庭に落とし穴掘っとったんわ!」

加賀「深く掘らないと良質な粘土が手に入りませんから」

赤城「粘土は美容にも良いんですよ?私の想像ですけど」

龍驤「そんな訳ある……(でもこの二人……よー食うからか、確かに胸はめっちゃでかいな……まさかほんまに粘土が……)」

加賀「私達の身体に何か?」

龍驤「あー……あかんあかん!うちは何考えとんのや!!せ、せや、もう5時やしちょっち金剛呼んで来るわ!」

龍驤「あぶないところやった……危うくうちまであほの仲間入りする所やったで」

金剛「提督ぅ……もう一回するデース……♪」

龍驤「ん?部屋から声が」

金剛「提督は本当におっぱいが大好きネ」

提督「乳が嫌いな男などいない!!」

金剛「んっ……だからってそんなに吸」


龍驤「かぁ~っ!!まーた乳の話しかいな!かなわんなぁもう!!入り辛いわ!!」

龍驤「だいたいうちら軽空母は胸部装甲が薄くて当たり前……」

隼鷹「ん?こんな所で何してんだー?」バイーン

飛鷹「なになに?」プリーン

龍驤「……こ、こいつらは元々軽空母になる予定とちゃうかったし……と、特別なだけやろ」

龍驤「とは言え、うちかて多少は欲しいなぁ……」

龍驤「よし、ちょっと参考がてら誰かに意見を聞いてみよか!」スタスタ

隼鷹「?」

飛鷹「提督に用があるんじゃなかったのかしら?」


龍驤「おはよーさーん。ちょっとじゃまするでー」ガチャッ

高雄「あら、こんな朝早くからどうかしたの?」

龍驤「いやー……な、なんかな、うちの知り合いが胸の事で悩んどんねん!だから何か話し聞かせて貰えへんかなぁーって…な、なはは……」

高雄「うーん……私は得に何もしていないけど……愛宕はどう?」

愛宕「私も特に何もしてないわねぇ。摩耶は?」

摩耶「胸?んなもん知らない間にこうなってたっつーの!まったく邪魔でしかたねーよコレ」

龍驤「鳥海はどうや?この中やと比較的控えめやけど……」

鳥海「そうですね。私は姉さん達より地味ですから……へそを出してますね」

龍驤「た、確かにええ腰周りしとるとは思とったけど……あんたも苦労しとるんやな」

鳥海「目立つ姉を持つと大変ですから……」

龍驤「うーん、重巡の話はあてにならんなぁー……やっぱ軽巡あたりに……」

阿賀野「ふぁ~ぁ……ねむーぃ」ボイーン

五十鈴「だらし無い顔してんじゃないわよ。ほら、タオル貸してあげるから顔洗ってきなさいよ」バルンッ

龍驤「……や、やっぱ駆逐艦か同じ軽空母に話し聞こうかな」

瑞鳳「朝から難しい顔してどうかしたの?」

龍驤「ん?あー……いや、キミには聞いても仕方ないから。ほな」

瑞鳳「ちょ、ちょっと!何よ、気になるじゃない!!」

龍驤「後は軽空母といえばやっぱあいつらやな」


千代田「で、その友達が?」

龍驤「せ、せやねん!うちはそんなもんどうでも良い言うてんのに聞かんねん!」

またかきます

龍驤「あんたら改ニになったら急にでかなったやん?なんか秘密あらへんの?」

千歳「もともとサラシ巻いてたのはあるけど……」

龍驤「そんなもんで隠し通せる代物とちゃうやろ!?この通りや、教えてーな!」

千歳「ちょっ……そんな友達の為とは言え地面に頭こすりつけるのはやめてください!」

龍驤「なんやったらトイレでパンツおろす仕事もするから!!」

千歳「そこまでしなくても大丈夫ですから!」

千代田「私もお姉のパンツおろす仕事したいんだけど!」

千歳「千代田は黙ってて!」

千歳「あれは確か……」

数週間前…

千歳「うーん……取って置きのお酒を用意してきたけど……提督は今日も金剛さんと一緒か……」チラッ

金剛「提督の机からこんな本が出てきたネ!」

『世界のおっぱいいっぱい重巡・戦艦。一斉射精開始!』

提督「こらこら、あった場所に戻しなさい」

金剛「提督は本当におっぱい好きデース」

提督「おっぱいが嫌いな男子なんていません!!」


千歳「提督はおっぱいがお好き……しかも重巡、戦艦級の……」

千歳「よし!」

翌日~

千歳「とりあえず牛乳ね。後は大きくなっても張りとか必要だし筋トレを……」

千歳「目指せ戦艦級のおっぱい……!」


千代田「千歳お姉……大きなおっぱいが好きなのかな…………よし、千代田も頑張ってサイズアップするから!」チラッ


千歳「まぁ愛さえあれば数週間でこうなりましたね」

千代田「千代田も数週間だね。愛だよ愛♪ねっ、千歳お姉!」

龍驤「なんや難しい答えやなぁ……しかし重巡戦艦級って……」

龍驤「うーん……」トボトボ

鳳翔「何かお悩み事ですか?」

龍驤「おお、鳳翔さん。こんな朝はよーからお出かけしとったん?」

鳳翔「朝ごはんに使う食料をそこの畑で取ってきたんですよ」

龍驤「へー……立派なだいこんさんやなぁ」

鳳翔「大切に育てましたから」

龍驤(そういえば鳳翔さんもささやかなサイズやな……)

鳳翔「どうかしましたか?」

龍驤「いやー、お互い目立つ所がすくのーて苦労しますなぁ」

鳳翔「はい?」

龍驤「鳳翔さんはもっとおっぱいバインバインになりたないん?」

鳳翔「そうですねぇ……私は地味で目立たないのが気に入ってますから」

龍驤「あかんあかん!空母なら赤城や加賀を従えるくらいの野望を持たんと!!」


瑞鶴「ちょっと!二人ともやめなよ!!」

赤城「大丈夫です、大丈夫ですから」

加賀「五航戦の小娘は黙ってて」

瑞鶴「ちょっ……誰か、誰かー!!」

龍驤「噂をすればなんとやらやな……どないしたーん!」

瑞鶴「赤城さんが……赤城さんが鎮守府を食べようとしてるの!!」

龍驤「へぇー……って、白蟻か!!」

赤城「建物とかって木が使われてるじゃないですか。……少しだけならいけますよね?」

龍驤「いけるかぁアホ!!」

加賀「赤城さんにそのような言葉……聞き捨てなりません」

龍驤「な、なんや、うちとやるっちゅーんか……?」

加賀「……」ズンズン

龍驤「うぅー……」プルプル

鳳翔「はいはい、ケンカは駄目ですよ。赤城さんも馬鹿な事考えないの」

龍驤「あ、あかん……鳳翔さんはうちよりも搭載数が少ないのに……」

加賀「これは鳳翔さん……朝からお勤めご苦労様です。赤城さん、鳳翔さんが」ビシッ

赤城「はっ……!挨拶が遅れてすみません。おはようございます、鳳翔さん」

鳳翔「はい、おはようございます。鎮守府を食べたりしちゃダメよ?」

赤城「鳳翔さんの命令ならしかたありませんね……」

龍驤「え……っ?」

龍驤「ちょっ、ちょっと待ちーや!なんで鳳翔さんの前ではそんなに従順やねん!」

赤城「どうしてと聞かれましても……当然ですよね?」

加賀「鳳翔さんは我々空母の頂点に立たれるお方」

赤城「生ける伝説。れじぇんどですから」

龍驤「そ、そうなん……?」

鳳翔「そんなたいした者じゃないですよ」

龍驤「そ、そういわれてみればこの立ち振る舞い……どこか黄門様を彷彿とさせるような……赤城が角さんで加賀が助さんか……」

赤城「鳳翔さんはこの鎮守府の台所を取り仕切るお方……」

加賀「つまり私達にとっての唯一神。この鎮守府の頂点に立たれるお方」

龍驤「頂点って、提督はどないなるねん!!」

加賀「鳳翔さん、赤城さんの次です」

赤城「鳳翔さん、お荷物持ちますよ」スタスタ

鳳翔「そう?ありがとう赤城さん」スタスタ

龍驤「あの赤城が食材を目の前にして飛びつかんなんて……」

加賀「当然です。それくらいの節度」スタスタ

龍驤「節度!?そ、そういえば鳳翔さんの畑が荒らされてへんのも不自然やったな……どんだけリスペクトしとんねん……」

龍驤「ってか、あの人……全然地味とちゃうやん……」

龍驤「あー、なんか脱線してしもたけど……結局愛だの恋だのはよー分からんわ」

提督「おーい、龍驤」

龍驤「この鎮守府に男はキミしかおらへんしな」

提督「今日の秘書艦決めるから集合とか言ってたぞ」

龍驤「あー、かまへんかまへん。うちはわざわざ仕事したないし。どうせはずれるやろ」

提督「なんかテンション低いな。なんだ、悩み事か?」

龍驤「別になんでも無いわ。それよりキミ、おっきなおっぱいが好きらしいなぁ」

提督「俺が?」

龍驤「とぼけてもあかんでー。確かおっぱいいっぱい重巡戦艦編か?愛読しとるらしいやん」

提督「確かにその本は持ってるけど別に巨乳だけが好きな訳じゃないぞ」

龍驤「なにゆーとんねん」

提督「俺が好きなのは全てのおっぱいだ!!そいっ!!」ドンッ

『おっぱいいっぱいロリっぱい!駆逐、軽空母編!憲兵さん私です!』

提督「ちなみに潜水艦編と軽巡、その他もろもろ揃ってるぞ」

龍驤「」

提督「なんだ、胸の事で悩んでたのか?」

龍驤「そりゃー……うちかてそれなりには……」

提督「なに馬鹿な事言っているんだ!!龍驤、お前は今がベストに決まってるだろ!!」

龍驤「なにがや!最近はまな板やなんや馬鹿にされるし……もう嫌やねん」

提督「そいつらは分かってないだけだ。この独特のシルエットの良さが」

龍驤「キミには分かるん……?」

提督「このおっぱいマスターの俺が言うんだから間違いない。龍驤、お前は今が最も完成された最高のスタイルなんだよ」

龍驤「ほんまか!?」

提督「この目が嘘を言っている様に見えるか?」ジッ

龍驤「う、うん……せやな、うちは信じるで……キミの事……ちらりっ、なんちゃって……」キュンキュンゲージMAX

提督「龍驤、今日も最高に可愛いよ」

龍驤「あ、うぅ……あ、あかん、これ以上はあかーん!!」ダーッ

提督「これで少しは自信を持ってくれれば良いんだけど」

龍驤「あかん……あかん……!こんなにきゅんきゅんしたら……うち、うち……」

瑞鶴「わっ、龍驤さんどうしたの?」

龍驤「うち……、おっぱいバインバインになってまう!!」ダッ

瑞鶴(何言ってんだこの人)

龍驤「せっかく褒めてもろたのに……こんなにドキドキしとったらどんどん成長して明日には……」

『愛宕並に!!』

龍驤「あかーん!!うちの独特のシルエットがぁー!!」

龍驤「おっぱいが大きくなりすぎて困ってまうー!!」

天龍(なに言ってんだこいつ)

瑞鳳(心の病気かしら。ああはなりたくないなぁ)

巻雲(御乱心です)


この後、龍驤の心配はもちろん無駄に終った

次の秘書艦は>>731

次の秘書官は夕立っぽい?

提督「ズズー……」

提督「お茶が美味いな。この5時に秘書艦が抜けて新しい秘書艦が決まるまでの間が一番静かだ……」

コンコン

提督「はい」

夕立「提督さん、入っても良いっぽい?」

提督「おっ、今日は夕立が秘書艦か?」

夕立「夕立が秘書艦っぽい?」

提督「え?秘書艦だよね?」

夕立「うん、夕立が秘書艦っぽい」

提督「秘書艦っぽい?」

夕立「秘書艦っぽい!」

提督「よし、じゃあ早速仕事だけど……夕立は秘書艦の仕事出来るかな?」

夕立「出来るっぽい?」

提督「この提出する書類を書いてもらいたいんだけど」

夕立「夕立字を書くのは得意っぽい!」

提出「じゃあこのノートに今月の戦果とか書いていってくれるかな」

夕立「夕立、提督さんの為なら頑張れるっぽい!」

提督「じゃあ俺はこっちやってるから何か分からない事あったら聞いてくれよー」

夕立「はーい」

10分後

夕立「…………」

提督(こんな事言っちゃ悪いけど、思ってたより静かで真剣にしてくれてるな)

夕立「提督さん、提督さん」

提督「ん?何か難しい所あった?」

夕立「えへへ……夕立、漢字は読めないっぽい」

提督「どの漢字かな?」

夕立「全部読めないっぽい?」

提督「……え?」

提督「うそ……だろ……?」

夕立「あっ、でも名前は書けるっぽい!」

『ゆうたさ』

提督「なんてこった……でも夕立は字を書くのが得意だったんじゃ……」

夕立「うーん……駆逐艦の中では得意な方っぽい?」

提督「大丈夫かうちの鎮守府……ちょ、ちょっと待ってて」

ピンポンパーン

『第六駆逐隊の皆さんは今すぐ提督室に来て下さい』

ガチャッ

雷「もう、本当に私がいないとダメなんだから!」

暁「いきなりレディーを呼び付けるなんて失礼しちゃうわ!」

電「はわわ……何か叱られる事したでしょうか……?」

響「わたがしは雲をちぎってたたき付けてカブトムシらしい」

提督「いきなり来てもらって悪かったな。このお菓子はサービスだから受け取ってもらいたい」

提督「みんなには簡単なテストをしてもらいたいんだよ」

雷「テスト?」

電「算数は苦手なのです……」

提督「大丈夫、超簡単なテストだからね!まずはこの紙に自分の名前を書いてくれるかな?」

暁「それくらい一人前のレディーには朝飯前よ!」

響「司令官、刺身はあるかい?」

提督「よし、じゃあスタート!」


雷「できたわ!いかづちよ!かみなりじゃないわ!」

『かみなり』

暁「こんなの簡単よ!」

『いちにんまえ』

電「はわわわ……」

『!すでのな』

響「これは信頼できる」

『暁型二番艦 駆逐艦 響(Верный)』


提督「思ってた以上に重症だな……名前書いてるの響だけじゃないか。ってか逆に響凄すぎてビビった」

買い物の時間だあああ!!

提督「じゃあ次は算数のテストしてみようか」

夕立「夕立、算数は得意っぽい!」

提督「じゃあ黒板に注目してくださーい。まずここにリンゴが一つあります」

雷「えっ!りんご?やったー♪」

暁「べ、べつにリンゴくらいで喜ぶようなお子様じゃないし」ソワソワ

電「電は御台所に行ってくだものナイフをかりてくるのです」

響「スパシーバ。リンゴは良いものだ」

赤城「生ですか?焼きですか?すりおろしですか!?」

提督「ちょっ、ちょっと待って!テストしてるだけだから!リンゴはありませんよー!」

雷「えーっ!うそついたの!?ひっどーい!!」

暁「レディーを騙すなんて最低なんだから!ぷんすか!!」

電「悲しい嘘は憎しみしかうまないのです……」

響「エスパーニャ」

赤城「泣いてはダメ……一航戦の誇り、こんな所で失うわけには……」

提督「えぇー……って言うか、赤城……いつのまに」

提督「じゃあ次こそちゃんと聞くようにね。まずリンゴがここにあります」

雷「もう!やっぱりあるんじゃない!司令官のいじわる!」

暁「ま、まぁ本当はあることくらい暁は知ってたし」チラチラ

電「御台所に行ってくだものナイフをかりてくるのです」

提督「またこの繰り返し……?」

響「……うらぁぁぁー!!」

提督「うわぁぁぁ!!」

赤城「皆さん騙されてはいけません!響ちゃんの言う通りです!」

提督「お前には何か理解出来たのか……ってか何も騙してないんだけど……」

赤城「こんな事に気付かないとは……私としたことが慢心していました……この部屋からリンゴの気配はしません!!」

提督「リンゴの気配ってなんだよ……」

雷「また嘘をついたの!?ひっどーい!!」

暁「ゆるさない……ゆるさないんだから!!」

電「沈んだ司令官さんも助けてあげたいのです……」

響「司令官、一人脱落しているんだが」

夕立「うーん……夕立、なんか難しい事は分からないっぽい……」プスプス…


提督「わかった、じゃあ問題を変えよう。皆が好きなリンゴだからもめるんだし野菜にします」

夕立「泣きっ面に蜂っぽい?」

雷「えーっ!!」

暁「い、一人前のレディーは野菜だってへっちゃらだけどピーマンとニンジンだけはやめても良いんじゃない」

電「好き嫌いはダメなのです。お野菜も調理の仕方によっては美味しいのです」

響「鳳翔さんが料理するとどんな物でも美味しくなる」

赤城「私なんて無機物も美味しくいただけますよ」

提督「じゃあココになすがあり」

電「ナスは嫌゛い゛ な゛の゛です!!」

提督「…………」

説得すること数十分……

提督「分かったかな……?」

夕立「夕立、いちごのパフェが良いっぽい!」

雷「はーい、司令官♪私はパンケーキね♪」

暁「暁は子供じゃないからコーヒーで良いけど、皆と合わせてケーキとかでも良いし」

響「私はお子様ランチが良いな」

赤城「さすが提督、太っ腹ですね!」

提督(なんかテストが終ったらファミレスに連れて行くはめに……)

提督「赤城、お前はバイキングだからな!」

赤城「もちろん鎧袖一食です」

提督「また行ける店が減るな……」

提督「では……まずここにリンゴがあります。これを半分に切って、さらにそれを半分に切るといくつになるでしょう」

夕立「…………っぽい?」

雷「…………」

暁「…………」

電「…………」

響「…………」

赤城「…………」

提督「ええ!?なんでいきなり黙り込むんだ……?難しかったかな?」

夕立「うーん……どう考えても4っぽい?」

雷「そんなの4以外有り得ないじゃない」

暁「一人前のレディーにこんな問題を出すなんて失礼しちゃうわ!」

電「司令官さん……さすがにこれはバカにし過ぎなのです」

響「日々の戦いで敵との距離や速度を目測、暗算している響達を侮らないでもらいたい」

提督「えっ……な、なんか……ごめんなさい……」

赤城「…………」

提督「赤城……?お前、まさか……」


赤城は答えが4だと言うことは分かっていた。が、何でも丸かじりする彼女にはリンゴを切ると言う行為が理解出来なかったのである

またかきます

小1時間後……

提督「うーん、国語以外は軒並み優秀だな」

夕立「優秀っぽい?」

暁「当然よ!」

提督「しかしどうして国語だけ……」

赤城「確かまだ小さい暁型と睦月型の子には教育係が指導しているんですよね?」

提督「ああ、航巡のみんなに任せてはいるが……確か国語担当は熊野だったか」

赤城「おかしいですねぇ……彼女、最初こそめんどくさがっていましたが、しっかりと勉強を教えていましたよ?」

提督「あいつあほっぽいけどはなんだかんだで責任感強くて真面目だからな。あほっぽいけど」

夕立「あほっぽい?」

ガチャッ!!

熊野「この熊野をおバカさん扱いするとは……提督も随分と偉くなったものですわね」

提督「痛い痛い痛い痛い!ありがとうございます!!」

熊野「踏まれて喜ぶなんて、提督は本当に卑しい豚ですわね!」

提督「ありがとうございます!ありがとうございます!!……と、冗談はさておきだ」

赤城「冗談ですか。迫真の演技でしたね」

提督「駆逐艦の教育係の仕事はどうなってるんだ?航巡のメンバーには家庭教師の給料も渡しているはずだが」

熊野「何の事かしら?わたくし達はしっかりと仕事はこなしていますわ」

提督「いや、確かに優秀なんだけどさ……国語だけ絶望的に出来てないんだけど」

熊野「国語?ああ……それでしたらわたくし達の管轄外なので」

提督「管轄外?」

熊野「ええ。わたくし達が勉強を教えているのを見て自分も参加したいと……足柄さんが」

提督「赤城、すぐに青葉を呼べ!!」

青葉「お呼びですか?なんだかお仕事の匂いがしますねぇ」

提督「青葉、足柄が駆逐艦に勉強を教えている様を隠し撮りした動画とかあるか?」

青葉「はい、もちろんありますよ」

提督(そのつもりで呼んだんだけどマジであるのか……)

青葉「ちょーっと待ってくださいねぇー……えーっと、足柄さんだからア行のファイルに……」

青葉「あ行ー、あ行ー……」

『青葉の自画撮り』
『赤城さんボーキ盗み食い』
『秋雲さん鎮守府内らくがき』
『曙さん鏡の前で笑顔の練習』
『朝潮さんカメハメ波の練習』
『足柄さん秘密のレッスン』
『愛宕さんの爆』


青葉「ありました!この秘密のレッスンですね!」

提督「うん。あと青葉の自画撮りと曙のやつと愛宕もお願い。あっ、赤城は後で話があるから」

青葉「三本で三千円です♪まいどありー♪」

提督「三千円?四本なのに?」

青葉「嫌ですよぉ♪青葉と提督の仲じゃないですか♪……青葉の自画撮りは無料で差し上げます♪」

提督「やったぜ!」

青葉「あっ、でも……子供には見せられない内容なので一人で見てくださいね」ヒソヒソ

提督「みなぎってきた……!」

青葉「それでは青葉は他のお仕事(盗撮)があるので失礼します♪」タッタッ

提督(今すぐ青葉の動画が見たいが……なんか罠の匂いがプンプンするな)

提督「とりあえず足柄の動画を見るか」

赤城「まったく、盗撮なんて本当はいけないこと何ですよ?」

提督「…………」

赤城「……ごめんなさい」

携帯でカチカチ書いてるんだけど充電マックスで30分しかもたない
電話すると10分もたない
電池切れ寸前なのでまたかきます

『足柄さん秘密のレッスン』

足柄「はーい、今日から皆に国語を教える事になったら足柄お姉さんでーす」

雷「あれ?熊野さんじゃなかったの?」

電「足柄さんが教えてくれるのですか?」

暁「んー……まぁ足柄さんは何年も前から一人前のレディーだし暁は別に良いけど」

響「響もこの鎮守府で最年長の足柄さんが教えてくれるなら」

足柄「ストーップ!スタァーップ!!どうして誰も足柄お姉さんって呼ばないの!!ねぇ!?」

足柄「あと響ちゃん!私は最年長じゃないの!!どう考えても上に妙高姉さんとかいるでしょ!?もちろんそれ以外にも!!」

電「妙高さんが年上だと……妙高おばあちゃんになってしまうのです」

足柄「電ちゃーん!そこは私をお姉さんにして、妙高姉さんは妙高さんで良いんじゃないかな!?」

雷「もうどうでも良いじゃない」

足柄「良くないわ!これはすごくすごくデリケートな問題なの!子供には分からないかもしれないけど!!」

暁「えっへん。暁は一人前のレディーだから足柄さんの気持ちが分かっちゃうんだから!」

足柄「暁ちゃん……!」

暁「足柄さんは婚期を逃してあせっちゃってるのです!」

足柄「暁ちゃん!?」

響「老人は大切にしなければいけないよ」

足柄「そ、そうね。私も御老人には優しくしているわ!」

響「……老人も老人に優しく?」

足柄「もうやめたい!!」

雷「ねぇねぇ足柄さん、お勉強の時間なんだけど」

足柄「もう立ち直れない……自習よ自習……」

電「はわわ……っ、元気出してくださいなのです」

足柄「はぁ……」

暁「先生なんだからしっかりしてほしいんだけど!」

足柄「そうね……私は先生でおばさんで……フフフ」

響「……お姉ちゃん」

足柄「」

雷「ちょっと響、いきなり何言い出すのよ」

足柄「お、お姉ちゃん?私が?」チラチラ

電「あっ……そ、そうなのです!足柄さんはお姉ちゃんなのです!」

響「足柄さんは美人なお姉さん系だから、お姉ちゃんと呼ぶのは失礼だと思っていたんだ」

足柄「な……なーんだ!そうだったのね!!もう、気にせずお姉ちゃんって呼んでくれて良かったのに」

暁「と、歳より全然若く見えるし!(何歳かしらないけど)」

電「はわわ……その言い方だと実は歳をとってるみたいな言い方なのです」ヒソヒソ

足柄「若く見える?そう?そうかしら?フフフ」

雷(やっぱりけっこういってるわね……)

雷「お姉ちゃん!」

電「お、お姉さん!」

暁「若い!」

響「大和撫子」

足柄「みなぎってきたわ!私は若いって言われてる瞬間が一番好き!!」

雷「若い足柄先生!」

暁「そろそろ勉強を教えてほしいんだけど!」

足柄「良いわ!この若さと美貌の保ち方を教えて欲しいのね!!」

電「はわわ……そうじゃなくて国語を教えて欲しいのです……」

足柄「遠慮することは無いわ!この若い足柄お姉さんになんでも聞きなさい!」

響「響達はまだ子供で本当に若いからその必要はない」

足柄「えっ……?」

雷「ちょっと響!」

電「ち、ちがうのです、今のはその……」

暁「お、お姉さん!お姉ちゃん!」

足柄「……フフフ」ニコニコ


提督(子供に気を使わして何やってんだ足柄は……)

足柄「それじゃあ国語の授業なんだけど……みんなどれくらい読み書き出来るのかしら?」

雷「じゃーん♪「雷」よ♪名前とか簡単な漢字くらいなら書けるわ!」

電「日常で使う漢字くらいなら読めますね」

暁「一人前のレディーとして当然よ!」

響「響はロシア語も出来る」

足柄「なるほどなるほど……よし!じゃあ今日から漢字は禁止よ!」

雷「?」

足柄「良い?あなたたちは「可愛い」が売りなの。そんな子供に正確な答えや漢字なんて必要ないわ」

電「じゃあどうすれば良いんですか……?」

足柄「そうねぇ……電ちゃんは名前に「なのです!」とか書いて天然アピールしなさい!すでのなでも良いわ」

足柄「雷ちゃんは「かみなり」とか、暁ちゃんはレディーどうこう書いて……響ちゃんはロシア語でも良いわね」

電「そんな事して司令官さんに怒られないですか……?」

足柄「大丈夫大丈夫!あの人ロリコンだからハアハア言って喜ぶわよ!」

暁「暁はロリじゃないし」

足柄「字が読めないから本読んでーとか言って膝の上に座ればイチコロよ」

雷「そ、そうなの?」

電「ちょっとしてみたいかもなのです……」


提督「足柄だ!足柄を呼べー!!」

この後あながち間違った事は言ってない足柄だったけど割と怒られた

足柄「それじゃあ失礼しまーす♪」パタン

提督「まったく足柄には困ったもんだ」

電「司令官さん、あまり足柄さんを怒っては可愛そうなのです……もともとは電たちが悪くて……」

提督「電は本当に良い子だな。大丈夫だよ、さっきの足柄を見てただろ?なんか叱られてる最中の犬みたいになってた」

雷「そういえば斜め上を見てたわね」

暁「怒られた後もニコニコしてたし」

提督「ああ、もう叱られ慣れてていつもあんな感じだ」

電「でもやっぱり可愛そうなのです……」

提督「本当に電は天使だな!よしよし、そら!たかいたかーい」ヒョイ

電「はわわ……し、司令官さん、そんな風に持ち上げられたらわきの所がくすぐったいのです……」

雷「あー!電だけずるいずるい!雷もー!」

暁「べ、べつにそんなのされたくないし」ソワソワ

夕立「てーとくさん!」

提督「ん?」

夕立「夕立、いちごのパフェが食べたいっぽい!」

提督「ああ、じゃあ今から行くか!みんな着替えたら玄関に集合だ」

響「了解」


提督「……あれ?でも夕立は足柄の授業受けてなかったよな?もしかして夕立は本当に」

提督「……まぁ良いか。それよりもコレだ」

『青葉の自画撮り』

提督「あの商魂たくましい青葉がただでくれたんだ……まず間違いなく罠だろ」

提督「なんだ?何も入ってないのか?それとも呪いのビデオとかか?ドッキリか?」

提督「ま、まぁアレだ。毒を食らわばなんとやら……一応見てみるか」←目茶苦茶期待してる


青葉「あーあー、映ってますかねぇ?」

青葉「えっと……青葉の自画撮り動画へようこそー♪……あれ?ようこそはおかしいですかね?」

青葉「あはは……青葉、取材するのは好きですけど、されるのは初めてで緊張しちゃいますね」

青葉「と言ってもカメラを置いて一人で撮影してるだけですけど……」

青葉「えっと……これを見てるって事は、今青葉を取材してくれてるのは司令官ですよね?」

青葉「青葉、司令官以外には今から見せるような姿見せませんから……だからこの動画をお渡しするとしたら司令官だけなんです」

青葉「司令官、これから青葉の事……たっぷり取材してくださいね?」


提督「まいったな……青葉相手だと思って油断してたけどもう勃起した」

ダイジェストでお送りします

青葉「なんだかカメラ越しで司令官に見られてると思うと青葉緊張しちゃいます……」

青葉「司令官は青葉のこれくらいの大きさは嫌いじゃないですか……?」

青葉「青葉、ときどきこうやって司令官を思いながら一人でしてるんですよ……?」

青葉「今からお見せするので、画面越しですけど青葉と一緒に司令官も気持ち良くなってくださいね……?」

青葉「もう始めても良いですか……?青葉、我慢出来なくて……司令官に見られてるって思ってただけでもうこんなに……」

青葉「あっ、イヤホン付けてくださいね!青葉、いっぱい声出ちゃうタイプなんで……」

青葉「じゃあ始めましょうか。司令官……」

数分後

提督「ふぅ……目茶苦茶シコリティー高かったな……」

青葉「青葉、見ちゃいました」ニヤリ

夕立「提督さん!まだっぽい?」

提督「ああ、悪い悪い。今いく」

夕立「パフェー♪パフェー♪」

提督「ん?なんだあの人だかり」

夕立「提督さん!寄り道したら夕立怒るっぽい!!」

提督「ちょっと待って、すぐ戻っ」

ドゴーン!!!!

ソロモンの悪夢「提督さん、ここで最高に素敵なパーティーしたいの?」

提督「すぐ行きます」

夕立「パフェー♪」

那智「なんだこの人だかりは」

足柄「青葉が凄いの売ってるのよ!」

那智「凄いの?」

青葉「さあさあ皆さん!いましがた撮りたてホヤホヤの司令官自慰動画がたったの1000円ですよー!」

金剛「なんだか青葉の話はうさんくさいデース」

青葉「侵害ですねぇ。ではサンプルをお見せしましょう♪ぽちっとな」

金剛「こ、これは……!」

青葉「今3回目の射精を終えた所ですねー♪」

愛宕「あら、動画時間はまだ5分なのに提督も御盛んねぇ♪」

曙「早漏過ぎんのよ。この糞提督!」

龍田「そんな事言いながら1000円札握り締めてしっかり並んじゃって♪」

曙「こ、これは……お年玉の使い道に困ってただけよ!」

龍田「そうなのー♪素直じゃないわねー。ねぇ、そこで並んでる天龍ちゃん♪」

天龍「お、俺に話を振るんじゃねー!俺はあいつの弱みを握ろうとだな……」

青葉「はいはーい♪じゃんじゃんコピーしていくので品切れはありませーん。焦らず一列に御並びくださーい♪」


この日、青葉は56000円売り上げた

またかきます

夕立「提督さん、まだ着かないっぽいー?」

提督「もうちょっとだ頑張れー」

暁「どうしてファミレス行くのに2駅も電車にのるのよ!ぷんすか!」

電「ファミレスなら近くにいくつかあったのです」

提督「いやー、まあ色々事情がな」

響「司令官、あそこに見えるのがそうかい?」フワフワ

雷「響は空を飛べるからずるーい」

提督「おお!あれだあれだ!」

暁「わざわざこんな遠出したんだからさぞかし美味しいのよね?美味しくなかったら許さないんだから!」

夕立「お店が見えたら疲れも吹き飛んだっぽい!」

電「でも本当にどうしてこんなに遠くまで来たのですか?」

提督「それは……」

赤城「まったくです。私、朝ごはん食べてから何も口にしてないからお腹ペコペコなんですよ!」

提督「近所のバイキングある店は全部お前と加賀が出入り禁止になってるからだろうが!あと朝ごはんからって、今昼だから当たり前だ!」

赤城「提督……とりあえずお店に入りましょうか」

提督「……そだね」

赤城「さあ皆さん、店内に一歩足を踏み入れたらそこはもう戦場ですよ!」

提督「そんな物騒なファミレス聞いたことないよ」

夕立「提督さん、早く早く!」

提督「ちょっと待って、えーっと……バイキングコーナーは禁煙席側か……」

赤城「一航戦赤城、入店します!」

提督「赤城!お前は先に入っててくれ。バイキングは禁煙席側だ」

赤城「一人でですか?」

提督「実はこの店、一人頼むと全員バイキング頼まなきゃいけないんだよ。回し食いする人がいたりするらしくてさ」

赤城「でもお支払いは……」

提督「バイキングが1500円とドリンクバーが300円だから……2000円渡しておく」

赤城「ですがやっぱり皆さんと一緒の方が……私もバイキングじゃなくても良いですよ?」

提督「俺を破産させるつもりか。赤城、この店は3時のバイキング終了時間まで時間無制限だ」

赤城「1時間半縛りは無しなんですか!?」

提督「ああ。だから時間が勿体ないぞ?俺達の事は気にせず思いっ切り暴れてこい」

赤城「わかりました。では皆さんも御武運を!」タッ


夕立「提督さん、夕立達も早く入った方がいいっぽい!」

提督「待って……もう少ししてから…………よし、入るか」

カランカラン

店員「いらっしゃいませー。何名様でしょうかー?」

提督「6人です」

店員「禁煙席と喫煙席がございますが」

提督「喫煙席でお願いします」

夕立「喫煙席?提督さん、タバコ吸うっぽい?」

雷「提督がタバコ吸ってる所なんて見たことないけど」

提督「ああ、タバコは吸わないよ」

電「それなら禁煙席じゃないのですか?」

提督「うん……まあほら、戦場からは遠い方が安全だから」

またかきます

店員1「ただいまバイキングにて焼きたてピザ入りましたー」

親「おいしそうねー」

子「ママ!ピザたべたい!」

ワイワイ

赤城「サラダやカレーまであるんですねー♪」

親「あっ、お先にどうぞ」

赤城「いえいえ、そちらのお子さんからどうぞ♪ボク、自分で取れる?」

子「うーん、ちょっととどかな……いー」ググッ

赤城「よーし、じゃあお姉ちゃんが抱っこしてあげる」ヒョイ

子「うわー!お姉ちゃん力持ちなんだね!ありがとう!」

赤城「どういたしまして♪さぁ、お母さんもお先にどうぞ」

親「すみません。ありがとうございます」サッ


赤城「さてと……これで遠慮なく食べれますね」

客「すみませーん。焼きたてピザはどこですかー?」

店員「はい?ピザなら先程焼いた物が3枚ここに……」

ちーん

店員「あ、あれ!?」

赤城「はぁ、美味しかった。次ぎは何を食べようかしら」フキフキ

店員「すみません、少々お待ちを!」タッ

赤城「パンも良いですけどやっぱりお米ですよねー……御漬物とご飯であっさり食べましょうか♪」

ごっそり!

客「……え?」

客2「どうしたの?」

客「いや、今あの女の人が釜のご飯を全部皿に乗せてたような……」

客2「なに訳わかんない事言ってるのよ。少ししか乗ってないじゃない」

客「だよな……だいたい女の人がそんなに食う訳ないか」

赤城「うーん……お米はやっぱり鳳翔さんの炊いたお米が一番ですね」

店員「申し訳ありません、すぐに代わりの料理を出しますので!」

客「まあ別に良いけど……せめてお米の補充はお願いしますね」

店員「お米?それなら先程炊いたばかり……あれ?お米がない!?」

店員「申し訳ありません!申し訳ありません!すぐにお持ちいたします!」

店員「他は漬物が無いくらいで大丈夫……と」


赤城「次ぎの料理が出てくるまで暇ですからカレーでも食べてましょうか」

赤城「……あれ?カレーはドリンクバーでしたっけ?」

赤城「よいしょ……っと」ゴクゴク

赤城「ぷはー」コトッ

客「え……?今あの人鍋を抱えてカレーを飲んでたような……」

客2「ちょっと!女の人にそんな事言うなんて失礼過ぎよ!」


赤城(他の料理まだですかね……中途半端に食べたから逆にお腹が……)ぐうぅぅ…

店員「本当なんです!確かにピザもお米も無くて……ほら!」

店長「なんてこった……しかもカレーまで」

店員「あれ?カレーは確かに残ってたはずなのに……」


夕立「なんだか向こうが騒がしいっぽい?」

提督「料理が消えたりしたんじゃないか?それよりこっちも席に座るぞ」

雷「6人用のテーブル……」

電「3人3人……」

夕立「夕立、提督さんの隣が良いっぽい♪」

暁「うぅー……これは秘書艦の特権だから仕方ないわね……」

雷「よーし!残る席をかけて勝負よ!」

電「なのです」

暁「のぞむところよ!!」

提督「こらこら、あまり騒ぐなよー。少しは夕立と響を見習いなさい」

雷「響?」

響「司令官、こっちのメニューはなんだい?」チョコン

雷・電・暁「いつのまに隣を……」

意識が飛び飛び、我輩ちょっと寝る!またかきます

夕立「パフェパフェー♪いちごも良いけどバナナとチョコも捨てがたいっぽい!」

提督「パフェも良いけど先にご飯食べないか?お昼だしお腹すいただろ?」

夕立「うーん、そういわれればお腹すいたっぽい」

響「司令官、お子様ランチをたのむ」

提督「響は行く前からお子様ランチって言ってたもんなー」ナデナデ

響「し……司令官、いきなり頭を撫でられるのは……さすがに少し恥ずかしいな……」

夕立「あーっ!提督さん、夕立も撫でて撫でてー!」

提督「ん?そりゃもちろん良いけど……うおっ、夕立の頭すごいもふもふしてるな」ナデナデ

夕立「えへへー♪夕立これされるの好きっぽい♪」グシグシ

響「司令官……いきなりじゃないならもう少し撫でても良いんだが……」

提督「安心しろ!手は二本あるから二人とも撫でるさ!」ナデナデ

暁・雷・電「ぐぬぬぅ……」

提督「さてと、とりあえず何食べるか決めようか。響はお子様ランチでー」

暁「私は一人前のレディーだし、そんなお子様みたいな料理は頼まないんだから!」

提督「じゃあ何にするんだ?」

暁「そうね……これ!これに決めたんだから!」

『大人のガリバーハンバーグランチ(400g)』

暁「一人前のレディーなんだからこれくらい当たり前よ!」

提督「いや、これもう一人前のレディーでも食べ切れないだろ」

暁「だったらこれを食べきって一人前以上のレディーって証明するわ!えっへん」

提督(まぁ残したら俺が食えばいいか)

提督「夕立はどうする?」

夕立「夕立はお子様ランチ!おもちゃももらえるっぽい!」

暁「えっ……」

提督「雷と電はどうする?」

雷「私も同じので良いわ」

電「電もお子様ランチが良いです」

暁「は、はわわ……」

提督「じゃあお子様ランチ4つとガリバーハンバーグランチ1つだな」

暁「ちょ、ちょっとまって!」

提督「ん?」

暁「み、みんなが同じのを頼むなら暁もそれで良いかもだけど……」

提督「遠慮しなくて良いよ」

暁「でも、お店の人も作る料理は一種類の方が楽だし……そういう気配りが出来るのも一人前のレディーだし……」

提督「ハンバーグなんてお子様ランチにもついてるし、他にも頼んでる客がいるだろうし、手間にはならないだろ?」

暁「で、でもでも!やっぱり隊列を乱すのは良くないって言うか、一人だけ違うとみんなにわるいし、一人前のレディーとして我慢もしなきゃだし……」

提督「だから遠慮なんていらないって。あっ、すみませーん店員さーん」

暁「ちょ、ちょっと待っ……わ、私もお子様ランチがいいんだけど!!」カアァァ

提督(かわいい)

店員「お子様ランチを5つと和風ランチ御1つですね」

提督「あとドリンクバーも人数分お願いします」

店員「お子様ランチにはおもちゃが付いていますので御一つお選びください♪女の子用はこちらです」

暁「ま、まぁおもちゃとかあんまり興味ないけどせっかくだし」チラチラ

夕立「夕立、シャボン玉にするっぽい!」

響「響はこの謎のキーホルダー」

雷「私はこの猫耳にするわ!ねぇ司令官、どうどう?」

提督「超かわいい!!写メ写メ!」カシャッカシャッ

電「し、司令官さん、電も同じのにしたのです……どうですか?」

提督「うひょー!ちょっ、そのまま二人で抱き合って!そのまま、いーぜ!これいーぜ!!」カシャッカシャッ

店員「お客様、店内であまり騒がれては――」

暁「ねぇ、こっちの男の子用のおもちゃも一応見ておきたいんだけど」

雷「じゃーん♪実は電は下着も猫さんプリントだったりして♪」ヒラッ

電「はわわっ……」

提督「うおぉぉーー!!」

店員「お客様!!」

暁「こっちも捨てがたいけど……でもやっぱり……うーん……」

夕立「夕立なにもしてなくても犬っぽい?」

響「響は不死鳥だから」

電「電の本気をみるのです!」ストンッ

雷「ちょ……なんで私の下着を降ろすのよ!ひどーい!!」

提督「たまらん!たまらん!!」

暁「ちょっとこのおもちゃ試しても良いかしら!どんな動きをするのか気になるんだもん!」

店員(早く帰ってくれないかな……)

店員「カレーが無い!?なんでまたいきなりカレーが無くなるんだ!!」

店員「そんな事聞かれても……無いものは無いんです!」

店員「もうストックはないですよ……カレーなんて煮込む時間もかなりかかるのに……」

店長「仕方ない……赤字だがハンバーグとか焼き物を出そう。しばらくはドリンクバーをサービスしてお待ちして貰え」

店員「わかりました!」


店員「大変申し訳ありません。まもなく料理が出てまいりますので」

赤城「そうですか。わかりました」

店員「ドリンクバーはサービスさせていただきますので御自由にどうぞ」

赤城「私にはよく分かりませんけど頑張ってくださいね」

店員「御気使いありがとうございます。では他のお客様にもお知らせしますので失礼します」タッ

赤城「はぁー……何があったのか知りませんけど飲食店で働くのって大変なんですねぇ……」ゴクゴク

食後

夕立「ん~……おいしぃ!甘いものは別腹っぽい♪」

提督「赤城や加賀にも別腹とかあるのかな……考えただけでゾッとする」

夕立「提督さん、提督さん!一口どうぞ♪はい、あーん♪」

提督「はむっ。うん、美味い」

雷電暁「!!」

響「司令官、このパンケーキも一口どうだい?」

提督「はむっ。うん、これも美味いな」

暁「し、司令官!暁のケーキも美味しいんだから!」ズイ

雷「私のだって!」ズイ

電「はわわ……電のもおいしいのです!」ズイ

提督「そんないっぺんに出されても……って言うかテーブルが大きいから手が届いてないな」

暁「うぅー……」プルプル

提督「無理しなくて良いから自分達でお食べ」

暁雷電「うぅー……」

雷「こんなの納得いかないわ!そりゃ秘書艦の特権かもしれないけど……でもずるーい!!」

暁「あ、暁は一人前のレディーだからべつにそんな事気にしてないけど……」

電「やっぱり司令官さんはもっと皆を平等に……なのです」

提督「うーん」

雷「こうすれば良いのよ!帰りの電車では私と電が司令官の隣に座るの!」

暁「えっ!?」

電「そうしてもらえるなら嬉しいのです!」

提督「……て事なんだけど」

夕立「うん♪帰りの電車では両隣を二人に譲るっぽい」

響「響は秘書艦でもないから異論は無いよ」

雷「じゃあ決まりね!」

電「帰りが楽しみなのです♪」

暁「ちょ……ちょっと、誰か忘れてる気がするんだけど!」

雷「え?暁は一人前のレディーだからこんな事は気にしないんでしょ?」

暁「あっ……うぅ、そ、そうだけど……」

提督「しかし昼時なのに客があまりいないな」

電「なんだか店員さんが入口で謝っているのです」

店内放送「誠に申し訳ありませんが、お客様にお知らせがございます……」

夕立「なんか泣いてるっぽい?」

店内放送「ただいま店内の食材が底を付いてしまいました。これ以上の営業は困難な状態ですので閉店とさせていただきます」

提督「ここって確か24時間営業だったよな……」

店内放送「すぐに食材を用意致しますが3時間はかかる見通しです。ご来店のお客様には――」


このあとめちゃくちゃ閉店した



赤城「突然閉店なんてどうしたんでしょう?」

提督「それを本当に不思議そうな顔で言ってるお前が怖いよ」

赤城「?」

提督「しかしファミレスの料理なんて冷凍とかも多いだろうに……」

雷「でも食事代も半額で済んで良かったじゃない」

提督「なんか申し訳ない気持ちになったけどな」

電「あっ、電車が来たのです」

雷「司令官!約束覚えてるわよね!」

提督「両隣の事だろ?じゃあ適当に座るか」

車内

雷「司令官のとなりー♪」

電「なのです♪」

雷「……って!こんなのあり!?」

夕立「っぽい?」

電「はわわ……膝の上に座るなんて……ちょっと羨ましいのです」

雷「それよりも司令官の頭の上に座ってる響が問題だと思うけど……鳥か!」

響「不死鳥の名はだてじゃない」

暁「あ、あ……暁だって」

赤城「じゃあ暁ちゃんは私の膝にどうぞ♪」ヒョイ

暁「あっ!ち、ちが……別にそういうんじゃ……」

赤城「今日の晩御飯は何でしょうかねー♪」

暁(赤城さん柔らかくておっぱいも大きくて良い匂い……これが大人のレディー!?)

鎮守府近く

提督「やっと戻ってき……あ、あれは!!」

カ「ぷーん」

提督「あのカと書かれた彩雲は間違いなく……」

赤城「あっ、あれは加賀さん専用彩雲ですね」

提督「しまった……もう帰ってきているのか!」

加賀「やっと来ましたね」

加賀さんはイベント海域で攻略およびレア掘りの任務中でした

提督「まずいな……良いかみんな、絶対に今日あった事は内緒だからな!」

夕立「わかったっぽい!」

提督「もし加賀が任務中に外食してたのがばれたりしたら血の雨(俺の)が降るぞ……」

暁「べ、べべ、別に怖くないし。へっちゃらだし……」

提督「よし、出来るだけ平静を装って通過するぞ……」

加賀「これは皆さん、お揃いでどちらへ?」

夕立「夕立テレビを見てくるっぽーい♪」タッ

響「むずかしい日本語はわからない。だすぴだーにゃ」スタスタ

加賀「……」←相手するのがめんどくさそうなのでスルー

雷「わ、わたしたちも行くわよ!」

電「なのです……」

暁「早く部屋に戻っ」

加賀「お待ちなさい。そこのビリビリシスターズ」

雷「ビリビリ……」

電「シスター……」

暁「ズ!?暁も入ってるの!?」

加賀「おかしいですね。なにやらあなた達から随分と甘い匂いがするのですが」スンスン

雷「!!」バッ

電「はわわ……」バッ

加賀「口をふさいでも無駄ですよ?イベント海域帰りで今の私の索敵能力は研ぎ澄まされてますから」

加賀「おや?これはこれは……」グルンッ

暁「ひっ!!く、首が……」

加賀「あなたからはどういう訳か、甘い匂いだけでなく赤城さんの匂いまでしますね。どうしてですか?」

暁「わ、わた……わたし……」

赤城「それはさっきまで私が膝の上で抱っこしていたからですよ?」

加賀「それはまた随分と仲の良いことで」ギンッ

暁「ち……ちが、くて……」

加賀「ではもう少し索敵値(嗅覚)を上げて見ましょうか。そうすれば何を食べたかまで分かります」

加賀「そこからさらにどの店の何かまで……今すぐ白状すれば私も疲れなくて機嫌も悪くならず済むのですが」

暁「……っ」フルフル

加賀「そうですか。では仕方ありませんね……」

提督「暁……、お前って奴はなんて忠実なやつなんだ……!」

加賀「この匂い……ケーキですね。さらに何か、香ばしい……香ばしい?」

チョロチョロ……

暁「あ、うぅ……」ジョワワァ…

雷「たいへん!暁がお漏らししちゃったわ!!」

暁「こ、これくらいへっちゃらだし……」

電「すぐにお風呂へ連れていくのです!」ダッ

加賀「あっ……」

暁「ちがうから!それは、せ、聖水だからぁー!心の汗なんだからぁー!!」

提督「なにもあそこまでしなくても……」

加賀「少し脅しただけのつもりだったのですが……」

提督「まったく世話のやける。タオルとか持って行っ」

加賀「さてと、逃がしませんよ」ズンッ

提督「…………」

加賀「子供相手には脅しで済ましましたが……提督は大人なのでそれなりに無茶しても大丈夫ですよね」

提督「暁が恥を捨ててまで守り通した事を簡単に言ってたまるか!!」

加賀「もし本当の事を言ってくれるなら提督にT時有利で夜戦させてあげても良いのだけれど」


10秒で白状した

加賀「私がイベント海域で生死をかけた戦いをしている最中にバイキングですか」

提督(精子をかけた……?)

加賀「……最近、近所に焼肉屋がオープンしたらしいですね」

赤城「食べ放題の店ですよね!なんか野外でBBQも出来るとか!!」

提督「……はい」

加賀「どうでしょう?これからその焼肉屋で歓迎会と言うのは」

提督「歓迎会?誰の?」

加賀「イベント海域で明石、天津風、谷風、初風、浜風、三隈、酒勾の獲得に成功しました」

提督「すごいな……ってか酒勾って最新部の報酬だったような……俺が居ない間にクリアされてたとは」

加賀「あと最後に」

長門「戦艦長門だ。敵戦艦との殴り合いと焼肉食べ放題なら任せておけ!」

提督「なっ……苦節数ヶ月、ついに長門が我が鎮守府に……!」

(司令レベル98で加賀さん着任、104で長門着任)

提督「こりゃもう祭だ!!行くぞ焼肉屋!!全員ついてこい!!」


ヒトハチマルマル、この鎮守府最後の作戦である「E6―焼肉屋強襲作戦」が行われた

またかきます

焼肉屋で歓迎会を開く予定だった鎮守府御一行

提督「いやー!昨日はまいったなぁ!!ハッハッハッ!!」

彼等は翌日、山中にある川辺へ来ていた。その理由は焼肉屋に張られていた一枚の貼紙が原因だった

貼紙『一航戦、○○鎮守府お断り!!』

提督「いやー、まだ行ったこと無い店だから行けるかと思ってたんだけどなぁ」

加賀「さすがに頭にきました」

赤城「私達はともかく皆さんにまで迷惑をかけてすみませんでした……」しゅん…

提督「そんなに落ち込むな赤城。お前がそんな顔してると加賀が犯罪に手を染めてしまいそうだ」

加賀「焼肉屋で肉を焼く事が出来なくても、焼肉屋を焼く事なら簡単に出来ますから」

提督「やめたげて!」

提督「まぁ災い転じてなんとやらだ。たまにはこうして皆で出掛けるのも楽しいだろ」

58「ゴーヤ、もぐりまーす♪」ザブーン

提督「川の水は海より冷たいから気をつけろよー」

58「オ……オリョールの水と全然違うでち……」ガクガク

提督「バーベキューセットは1人4000円か……」

金剛「ヘイ!提督ぅ!そんなもの無くても魚ならいくらでも泳いでいるネ!」

榛名「うちには川魚とりの名人がいますから」

球磨「フッフッフッ、まかせるクマ」

ちゃぶん……

球磨「ナメるなクマー!!」シャッ!

ピチピチッ!

提督「おお……まさに熊の如く……」

球磨「フッフッフッ、魚ならいくらでもとってやるクマ」

赤城「私は食べられる野草を探してみますね」

提督「野草とか詳しいのか?」

赤城「はい。よく道草は食べますから♪何の野草かは分かりませんが美味しいか美味しくないかは分かりますよ♪」

提督「道草って……」

提督「でもBBQ用のセットだけは借りて来るか。網とか炭とか」

愛宕「はいはーい♪BBQ用のセット借りて来たわよー♪」

提督「借りて来たわよって……お金は?」

愛宕「向こうの人に借りてきたから無料よ無料♪」

陸奥「まったく……」

提督「借りて来たって……どうやって?」

愛宕「ちょっとお酌したらすぐ貸してくれたわ♪」

提督「凄いな……こんど俺にもお酌の仕方を教えてくれよ」

愛宕「うーん……提督には無理よ♪女の子である程度は育ってないと♪」

陸奥「い、言っておくけど私は普通に注いだだけなんだから!」

提督(いったいどんなお酌だったんだろう……俺もお願いしたい)キリッ

赤城「野草とキノコ採ってきましたよー」タッタッ

提督「キノコって……大丈夫なのか?なんかヤバそうな色してるけど……」

赤城「ちょっとクラクラして気分がハイになりますけど美味しいですよ?」

提督「世間ではそういうのを毒茸と言うんだよ」

球磨「クマー!まだまだとるクマー!」

多磨「にゃー。応援するにゃ」

利根「しかしあれだな。ばーぺちゅーとやらをしても肉が無いと言うのはちと寂しいな」

提督「か、艦隊のアイドル利根さん!!」

利根「まったく、最近は改二とやらになってからあっちこっちに引っ張りだこで参っておるのだ」

提督「いやはやお疲れ様です」

利根「だがなんだ……お主は吾輩を昔から大切に扱ってきてくれておるからな……」

提督「我が艦隊において利根さんは生ける伝説、レジェンドだから!」

利根「うむ。例えどれだけの人間にちやほやされようとも、吾輩の心はお主だけのものじゃ。……まぁお主はあちこちの女子に手を出しとるようじゃが」

提督「性欲の塊ですみません!!」

利根「良い良い。だが、いずれお主には吾輩だけの物になってもらうからな。覚悟しておくのだぞ」

提督(改二になってから気になってたけど、やっぱ穿いてないのか……?)

利根「なんじゃ。お主もこの中がどうなっておるのか気になるのか?」

提督「そりゃもう男ですから」

利根「では寝屋を共にする時がきたら見せてやろう。吾輩はいつでも良いからな」

提督「しかし利根さんの言う通りやっぱり肉無しは寂しいか……」

愛宕「そういえばさっき聞いた話しなんだけどー……この辺りは近くで熊がでる事がたまーにあるらしいですよ?」

提督「熊!?」

球磨「なんか呼んだクマー?」

陸奥「あら、あらあら。……大きいのかしら?」

愛宕「かなり大きいって言ってたわねー」

長門「なんだ熊がでるのか。それは助かったな」

提督「……まさか」

長門「私を誰だと思っている?熊との殴り合いなら任せておけ!」

提督「すっごい頼りになるけどやめたげて!さすがに魚以外に33334444443「

寝落ちしてました……またかきます

長門「そこまで言うなら熊狩りはあきらめるが……」

赤城「あのー……鹿はセーフですか?」

提督「魚以外の殺生禁止!!」

加賀「提督も普段は肉を喰らい生きていると言うのに、いざ自分でその動物を殺すとなると嫌だと言うのですか。あまり私達をがっかりさせないでください」

提督「そうだな……加賀の言う通りだ。では明日から食堂のメニューは一切の肉料理を絶とう。外国では豚肉がダメな」

加賀「すみません、先程の話しは忘れてください」

球磨「いっぱい魚がとれたクマー」

赤城「魚も良いですけど……やっぱり肉が無いと盛り上がりませんね……」ダバダバ

提督「そのわりにはヨダレ凄いぞ」

秋雲「ふっふーん♪なにやらお困りのご様子ですかぁー?」

提督「ああ、ちょっとな……」

秋雲「なになにぃ?せっかくのBBQ歓迎会なのに辛気臭い雰囲気ねぇ~」

提督「まったくだ。せっかくの歓迎会だ元気だすか」

秋雲「んじゃあ、これは秋雲さんからのサービスよー♪おーい、こっちに持ってきてぇー♪」

業者「こちらで宜しいのでしょうか?」

秋雲「おっけぇー♪さぁジャンジャン持ってきてちょうだい♪」

提督「こ、これは……」

秋雲「こっちからA3~A5の最高級松坂牛さぁー♪」

赤城「お……お肉さま!」

龍驤「なんやコレ……うち、こんな肉みたこと無いで!なんやピカピカしとる!!」

提督「もしかしてあそこに並んでるトラック……」

秋雲「一航戦のお二人がいるんだからあれくらいはペロリでしょ♪」

加賀「さすが秋雲。あなたはやれば出来る子だと思っていたわ」

提督「しかしいったいどこからこんなに肉を……」

秋雲「そりゃ~この秋雲だってぇ、姉妹艦の歓迎会となれば奮発もするさぁ♪」

提督「奮発って言っても30円の小遣いじゃ貯金しててもコレは無理だろ?危ないことしてないよな?な?」

秋雲「しょーがないわねぇ……そんなに心配なら特別に教えてあ・げ・る♪」ヒソヒソ

提督「なになに……うむうむ…………ふぁ!?ジャ……ジャガデーってあの海賊とかボクシングとか探偵の漫画が載ってる週刊誌か!?」

秋雲「その海賊のやつ、描いてるのが秋雲さんだって言ったら提督どうするぅ?」

提督「……マジか」

秋雲「なんなら描きかけの原稿、特別に見せたげようかぁー♪」


このあと目茶苦茶「提督さんへ」とサイン色紙をもらった

赤城「みなさんお肉が焼けてますよー!」

提督「早っ!」

秋雲「まだまだあるからジャンジャン食べてよー♪」

黒潮「はっわぁー、口の中でとろけるわぁ!」

天龍「うめー!なんだこれ!!なんか……こう、う、うめぇー!!」

夕張「どんどん焼いて!良い気持ち!!」

提督「いやー、肉が来ただけで皆テンション上がりまくりだな!やっぱりBBQの主役は肉か!」

球磨「がーん……別に良いクマ……一人魚を焼いて食べるクマー……」しょぼーん

多磨「にゃー。タマもお魚が食べたいにゃ」

提督「魚もうまっ!なんだこれ!!」

赤城「塩焼きだけでこんなに美味しい魚は初めてですね」

加賀「さすがに気分が高揚します」

球磨「クマ……?フッフッフッ!それはアマゴと言ってきれいな川でしかとれない魚クマ!!」シャキーン

また寝てた……またかきます

食後

秋雲「さてと。んじゃ暗くなる前にテント張りますか」

提督「えっ、これ泊まりなの?一応俺が主催者だと思ってたけど知らなかった」

秋雲「テントいくつか用意したからぁ、みんなそれぞれ用意してねー♪」

瑞鶴「それぞれ?……あっ、これは五航戦用って書いてるわね」

千代田「みてみて千歳姉!ちとちよ用って書いてあるよ!」

暁「第六駆逐隊と書いてるわ。えっへん、漢字だって読めちゃうんだから」

秋雲「あー、今回で陽炎型が増えたから雪風と天津風は島風のテントねー♪」

龍驤「なぁなぁ、なんで軽空母のテントには軽空母(酒)って書いとるんや?」

秋雲「軽空母も人数が多いから二つに分けたんさぁー♪んでー、そっちは酒飲み用テント」

龍驤「ほんならうちらのテントはどこなんや?」

秋雲「えーっと……ああ、あっちあっち」

『軽空母(貧)』

龍驤「なんやとー!なめとんか!!そっちかて駆逐艦で小さぃ……」むにゅっ

ばいんっ!

龍驤「そんな……あほな……」フニフニ

秋雲「あんまり触っちゃ、やぁ~ょ♪」


あまり注目はされていないが秋雲も夕雲、長波と同等の巨乳だった

隼鷹「えっと、あたしと飛鷹はこっちの酒飲み組でー……鳳翔さんも飲みますよね?」

鳳翔「そうですね。少しなら」

隼鷹「じゃああっちは龍驤と瑞鳳と祥鳳の三人だな」

龍驤「なんや気に食わんけどまぁええか……」

祥鳳「ま、まってください!」

隼鷹「ん?」

祥鳳「私も少しならお酒飲みますからそちらに……」

龍驤「なんやとー!うちら貧……美乳同盟から抜ける気かいな!!」

瑞鳳「龍驤!悲しくなるからやめて!」

隼鷹「あー……なるほど、そういうことか。カァー!その気持ち痛いほどわかる!!」

祥鳳「……?」

隼鷹「私らはいつもハズレ扱いだからねぇ。大鳳だか卵焼きだかしらないけどさぁ、大型建造であたしら作っては勝手にガッカリされて……」

祥鳳「えっと……私は」

隼鷹「いやいや、言わなくても分かるよ!祥鳳の場合は同じ建造時間で片方だけレアだと辛いでしょ……」

瑞鳳「?」

祥鳳「……それは、その……少しは」ボソッ

龍驤「ちょっち待ちーや!!それ言うたらうちかて悲惨やろ!!」

隼鷹「いや、龍驤はほら最近人気もあってグッズとかも出てるだろ。まな板とかなんとか」

龍驤「馬鹿にされとるだけや!!」

祥鳳「すみません。わがまま言ってしまって」

龍驤「うーん……まぁ別にかまへんけど……」

祥鳳(そんな事別に気にしてないんだけど……そっちに行きたくない本当の理由は……)

龍驤「ところでずっと気になっとったんやけど……なんでうちらのテントだけ川挟んで離れたこっちなんや?」

秋雲「あー、その辺りはよく熊がでるらしいからー!ほら、看板もあるでしょー」

『ヤバい熊が出ます(確信)』

龍驤「は、はぁ!?ほなはよ場所変えんかい!!」

秋雲「平和だった軽空母の町にオークの群が……って何かでみたんさぁ♪あっ、上に肉も吊してあるからぁ♪」

龍驤「な、なに言うとんやあいつは……」


この後、平和だった軽空母の町はオーク(一航戦)に襲われた

龍驤「やめっ、やめー!!寝床がぁー……!!」

提督「あれ?俺のテントは?」

秋雲「提督のテントは用意してないけど?」

提督「野宿!?」

秋雲「何言ってんさぁ♪提督ならどのテントでも大歓迎でしょ♪……あっ、一部を除いてね」

クレイジーサイコレズ達「くるなくるなくるなくるな」

秋雲「ちなみな私は夕雲型のテントにお邪魔してるからぁ♪」

提督「えっ!?」

暁「司令官、暁達のテントはここなんだから!」

曙「私達のテントはココだけど絶対入ってくんな!このクソ提督!!」

吹雪「私は来てほしいかなー」

曙「はぁ?なんであんなのに来て貰いたいのよ!まったく……まぁ、ふ……ふー……は……あれっ」

吹雪「吹雪だよ!?冗談だよね!?」

曙「そう、その吹雪がどうしてもって言うなら我慢してやっても良いけど!このテントだから!!ちゃんと覚えときなさいよ!!クソ提督!!」

吹雪「その前に私の名前ちゃんと覚えよ?ね?ね!?」



提督「まいったな……どのテントに入っても後々わだかまりが……」

提督「いっそ野宿してしまうか」

ガチャガチャッ……

提督「ん?」

赤城「はへ?へいほふはひひへ」もしゃもしゃ

提督「赤城、まだ食ってたのか」

赤城「いえ、BBQは美味しかったんですが……良いお肉は脂っこくて、それであっさりとした雑炊でも食べようかと」

提督「いくらあっさりしててもドラム缶で作っちゃダメだろ。米何キロだ」

赤城「提督はこんな時間に何をしているんですか?」

提督「いやー、どこに泊めてもらうか悩んでてな。いっそ野宿しようと思ってたところだよ」

赤城「うちの鎮守府はみんな提督が大好きですから大変なんですねー」もぐもぐ

提督「凄いな。雑炊ってしゃもじで食べるもんだっけ」

赤城「なんなら私達のテントに泊まりますか?いくら大食いでも人までは食べませんよ?」

提督「恐ろしい事言うなよ……でも確かにお前達は食欲の塊だし、他にもトゲはたたないか……よし、頼むよ」

赤城「すみません、これとアレ食べてからで良いですか?」

提督「あっちにもドラム缶が……」

赤城「一航戦赤城、ただいま戻りました」

加賀「お帰りなさい」

提督「お邪魔するよー」

加賀「あら、提督もご一緒だったんですか」

提督「そういう加賀は赤城と一緒に雑炊食わなかったのか?」

加賀「ええ、少し用意がありましたから」

提督「用意?」

ザッ……

赤城「さぁ提督、どうぞ♪」

提督「えっ……赤城、なんで出口を塞ぐんだ?」

加賀「布団とティッシュの用意も完璧。一航戦加賀、夜戦に突入します」スルッ

提督「でかっ……じゃなくて、赤城!なんとか――」

赤城「さすがに気分が高揚しますね♪」シュルッ

提督「あの……」

赤城「さぁ提督も服を脱いで布団へどうぞ♪」

提督「マジでか」

加賀「ケッコンの際に言ったはずですが。一航戦の夜戦に堪えれるのか、と」

赤城「確かあの時二人まとめてと言ってましたよね♪」

提督(結局服をひんむかれて布団に入ってしまった……)

赤城「別に私達も無理矢理にとは言いませんよ……?」ふにっ

加賀「一航戦の誇りにかけて、仮にも主人である殿方にそのような事は」ふにっ

提督「って、両腕を谷間に挟まれて紳士ぶってられるか!!なんだよこのプレイ!1時間いくらだよ!!」

提督「こうなったら一航戦の誇りを失うくらい主導権を握ってエロい事してやる!」

提督「まずは赤城も加賀もそこに四つん這いに――」

赤城「ではいただきますね♪はむっ……ちゅぷっ、」

提督「あっ……」

加賀「では私はこちらを……はむっ、ぢゅるぢゅる」

提督「ふえぇ……」


この後無茶苦茶搾り取られた

翌朝

金剛「提督ぅー!どうして昨日は私達のテントに来てくれなかったネー!!」

榛名「榛名も準備は出来ていたのですが……」

利根「この我輩に待ちぼうけさせるとはどういう事なのだ!お主の趣味に合わせてわざわざ穿いて待っておったと言うのに!」

夕張「私なんてまさかの一人きりだったんですよ!」

吹雪「主人公補正でワンチャンスあるかと思ってたのに……」

深雪「元気だしなよ…………み、…………」

吹雪「吹雪だよ!?なんで「み」って言った後に黙り込んだの!?」

秋雲「んで?昨日は何処に泊まったのー?まさか野宿ー?」

提督「いや……赤城と加賀のテントに……」ゲッソリ

一同「あー……(あそこなら当たり障りないから選んだのか)」

提督(とか思ってる顔だな……確かにそうだったんだけど……)

赤城「提督、またごちそうしてくださいね♪」ツヤツヤ

加賀「今度はもう少し出るようにお願いします」ツヤツヤ

提督「一晩で51発発射してまだ足りぬと申すか。並の提督なら死んでたぞ!」

赤城「並の提督だなんて思っていませんよ♪」

加賀「そうね。最後のアレは並の提督には出来なかったでしょうからね……」

提督「提督の意地だ。49発は食われたが最後は食わせてやった的な意味で」

赤城「口から入れるのも良いですけど……違う所に入れられるのも悪くないですね♪」

加賀「まぁ……悪い気分では無かったですね」

赤城「指を噛んで必死に声を殺す加賀さん可愛かったですよ♪」

加賀「……」

金剛「なんだか疲れたからもう帰って寝マース」

比叡「金剛お姉様は徹夜していましたからね……私でよけれ」

提督「よーし、じゃあ帰るかー……みんな揃ってるなー」

秋雲「あっ」

提督「ん?どうした?」

秋雲「いやぁー……冗談のつもりだったんだけどさぁ……」クイッ

提督「平和だった軽空母の……」

軽空母(貧)「ボロッ…」

提督「思いっきり襲われてる!?貴重な貧乳が!!」

龍驤「誰が貧乳じゃボケー!!はよ助けんかーい!!」

提督「あっ、いた。元気そうでよかった!熊に襲われてるけど!」

龍驤「せやからはよ助けろボケー!!おい、瑞鳳なにしとんねん!起きぃ!!」

瑞鳳「むにゃむにゃ……」スャァ…


この後、球磨が熊を説得して(胸が無いから美味しくないと)事なきをえた

鎮守府

提督「さて、楽しい歓迎会も終わったし通常通り仕事を再開するか」

龍驤「うち、疲れただけや……」ボロッ

提督「龍驤の体を張ったボケには感服したよ」

龍驤「そ、そーか?」

提督「みんな龍驤のおかげで楽しめたって言ってたぞ」

龍驤「ほ、ほんならうち……また熊と戦こーてもええかもしれんなぁ♪あはは♪」

提督「ちょろい!」

龍驤「そういう事は口に出すなやボケ!!」

提督「よし、じゃあ今日も一日よろしく頼むぞ!」

赤城「では今日の秘書艦を決めましょうか」

金剛「今回も提督の秘書艦になるのは私デース!!」

榛名「榛名もそろそろ大丈夫じゃないです!」

加賀「ここは譲れません」

吹雪「それじゃあ今日は私がクジをひきますよー!」

一同「…………」

吹雪「吹雪です!!」


ここまでで終わりです。

次の秘書艦は>>980

401

赤城「提督、今日の秘書艦はしおいさんに決まりました」

401?「伊401でち!潜るでち?潜っちゃうでち?」

提督「……っ」

赤城「提督……」

401?「えっと……大切大切でち!」

提督「どうして……」

401?「せいらんさんはともだちでちー」

提督「どうして我が鎮守府にいない艦までクジに入れたりしたんだ!!」

不知火「すみません。つい勢いで」

401?「てーとく、実はごーやはごーやだったんでち」

提督「つらい……」

本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです

【艦これ】赤城「回転寿司の食べ放題?」 加賀「さすがに気分が高揚します」-SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
【艦これ】赤城「回転寿司の食べ放題?」 加賀「さすがに気分が高揚します」 - SSまとめ速報
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明日から頑張る

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年04月01日 (日) 18:11:45   ID: 69Qagu9n

ここから…伝説は始まったのか…

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