【Fate】キャスター「聖杯大喜利戦争」 葛木「座布団四枚目だ」【大喜利】 (107)

・Fateのメンバーに大喜利をやってもらうSSの4スレ目です。

・登場するサーヴァントは基本的に五次鯖です。

・全編Fateネタバレ&キャラ、世界観、設定崩壊、オリ設定ありですが、「あくまで洒落」なのでご勘弁を。

 
 一作目
 【Fate】士郎「聖杯大喜利戦争?」【大喜利】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1551535083/)

 二作目
 【Fate】アーチャー「聖杯大喜利戦争」 凛 「座布団二枚目よ」【大喜利】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1556421291/)

 三作目
 【Fate】ライダ―「聖杯大喜利戦争」 桜「座布団三枚目です」【大喜利】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559276518/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1561871528




時臣「アーチャー、改めて口にするまでもないとは思うが、私は遠坂の一族が聖杯大喜利戦争に名を連ねることを今でも快く思っていない」

時臣「魔術協会と聖堂教会双方から依頼されたとあっては無下にも出来ず、こうして君に参戦してしてもらっているわけだが、仮にも遠坂家に仕える身である
   以上、最低限の品や格は守ってもらわなければならない」

時臣「特に最近はその場で笑えれば良いとばかりに英霊同士で貶し合いや、あまつさえマスターの醜態まで公にする輩までいる始末だ。
   そのような戦い方は恥ずべき行為だ。君にはあくまで機知に富んだユーモアでもって勝利してもらわなければ困る。わかるね、アーチャー」

アーチャー「わかった、わかった。ウィルスに感染したパソコンに除菌スプレーを吹きかけて壊してしまった話はネタにしないから安心したまえ」

時臣「……」



大河「はいはーい、お待ちかね聖杯大喜利戦争の時間がやって参りました。司会は私、藤村大河です。どーぞよろしく!」

大河「それでは英霊の皆さんのご挨拶からどうぞ」


槍流亭 犬之介「来る日も来る日も雨だねェ。こういう季節は正直好かん。野外のバイトはしんどくなるし、休みでも釣りすらできやしない。何より一日部屋の中に閉じこもってると
        体が鈍ってしょうがねェぜ。ま、だからって雨の中に飛び出すのは止めときな。雨でシャワーを済ませて、水道代と電気代を浮かせます! 
        つって素っ裸で外に出たバゼットみたいに風邪ひくぞ。ランサーだぜ」

弓屋 贋作「視聴者から質問のメールが届いたので読ませていただく。「どうして聖杯大喜利戦争では、どう考えても座布団を取られるような答えを
     普通に言うのですか」。お答えしよう。聖杯大喜利戦争において与えられる賞とは、すなわち座布団の形で切り離した魔翌力を(笑)聖杯の力で
     変換したものだ。すでに気づいた者もいるだろうが、その回において勝者となった者は、賞品を受け取る代わりに貯めていた座布団を消費し、次の戦いでは
     強制的に一枚からの開始となる。逆に言えば、それ以外の者は獲得した座布団を次の回へ持ち越すことが可能なのだ。
     座布団十枚を達成するべく、敢えて一つ一つの戦いで勝者となることを控え、少しづつ着実に座布団を貯めていく。ある程度貯まり、いけると踏んだ時に
     良質な回答で畳みかけるという、これが常套手段だ。納得していただけたかな? アーチャーだ」

騎乗亭 蛇薔薇「少しばかり捕捉させていただきます。座布団十枚を待たずに勝者となった場合、消費される座布団はそのサーヴァント一騎分に限るのですが、

        座布団十枚が達成された場合は、我々回答者六騎全員分の座布団が(笑)聖杯に投じられ、その枚数によって願いの規模も変動するのです。
        そのため、敢えて自分の座布団の枚数を低く抑えることによって、他のサーヴァントが安易に座布団十枚を達成しようとするのを牽制することもできるのです。
        こう見えても、頓智でない頭も使う戦いなのですよ。ライダーです」            


投魔亭 呪々「ジメジメした季節よねぇ。どこぞの誰かさんは「湿っぽい雰囲気がよくお似合いですね」なんて嫌味を言ってくるけれど、わかっていらっしゃらないのね。

        私、六月はだーい好きですの。なぜって、それはもちろんジューンブライド! ヘラ様の加護のもとで挙げる華やかな結婚式。なんて素敵なのでしょう!
        ヴァージンロードを歩くウェディングドレスの私。タキシードに身を包んだ宗一郎様はいつもの枯れた雰囲気もどこへやら。そして、ブーケトスに集まった
        女どもの上で、投げたブーケを魔術で上げたり、下げたり♪ 上げたり、下げたり♪」


呪々「あーんこの幸せって、なんて呼べばいいのかしら。そうよ! これこそ ユ、エ、ツ♪ キャスターよ」

刀剣亭 竜征 「……そんなブーケ取ったほうが婚期が逃げそうですね……えーキャスターが結婚式を挙げた場合は、新郎新婦共通の友人代表として大河一人を送り込みまして、
        我々サーヴァントは祝電を送るのみに留めさせて頂きます。祝電の代筆もアンデルセンに頼んでおりますので、隙はないですね。用意周到なセイバーです!」


英雄王 切我滅狩 「そうだセイバー。隣の惚気女など放っておけ。貴様のもう片方には隅に置けない男がいるのだからな。
             おおっとこれは図らずしも上手いのではないか? 洒落っ気のある男の名は、英雄王だ」


竜征「」イライラ…

大河「バーサーカー、どうぞ」


暴走舎 打阿須「■■■■ーー!」

イリヤ「六月のバーサーカー小噺よ」

イリヤ『バーサーカーってすっごい雨男なんだって?』

イリヤ『そうそう、通るといつも血の雨が降るのよ』


……シ-ン……


イリヤ「ウケないじゃないのよーっ!」スパコ-ン

バーサーカー「■■■■ーーー!?」

イリヤ「通ると足跡に水たまりが出来てる、バーサーカーをよろしくね♪」


現在の座布団の状況

ランサー  1枚

ア―チャ― 0枚

ライダー  1枚

キャスター 0枚

セイバ― 4枚

ギルガメッシュ 3枚

ここから先は普通にクラス名で表記します。

大河「座布団を十枚貯めると、(笑)聖杯が掲示したキーワードに則った願い事が叶います」

大河「貯まらなくっても最後に一番座布団を多く持っていた人には賞品が出るから諦めずに頑張ろう」

大河「今回の(笑)聖杯が示したキーワード、「車輪の下」。これを目指して燃え上がれっ!」


大河「はいまず一問目。弟子一号、皆さんに例の物を配ってちょうだい」

イリヤ「押忍!」

今回の例の物:装飾的なガラス小瓶

大河「魔術でよく使われるのが魔術薬品よね。
   そこで今回皆さんはお配りした小瓶を持って、様々な効果が出るの不思議な薬を作ったことを報告してください。
   それに私がホントに効くのぉ?って疑ってかかるから、続けて何か一言」

大河「効果の理屈は、どうでもいいや」


大河「はい、ライダーさん一番乗り」

ライダー『できました。身長を縮める薬です』

大河『ホントに効くのぉ?』

ライダー『ええ。身を削る思いでつくりましたから』

大河「上手いっ! 一枚あげます!」


大河「はい、アーチャーさん」

アーチャー『セイバーの爪の垢から作った煎じ薬だ』

大河『ホントに効くのぉ?』

アーチャー『さてどうだか。そもそも飲ませたい政治家に国を率いる素養があるかも疑わしいからな』

大河「うーんなるほど。これも一枚あげよう」

セイバー「アーチャー……洒落とはいえ、あまり気色の悪いものを出さないでいただきたい」




セイバー「キャスターでもあるまいし」

キャスター「どういう意味よ!?」


大河「次はランサーさん」

ランサー『出来たァ! 男を強く奮い立たせる薬だ!』

大河『ホントに効くのぉ?』

ランサー『バイアグラとも言うぜww』

大河「バーサーカー! 一枚持っていきなさい!」


大河「はい、キャスターさん」

キャスター『私キャスターお手製の薬よ』

大河『ホントに効くのぉ?』

キャスター『 知 り た い ?』ニコォ

ランサー「あー怖い怖い」

大河「でも、キャスターさんじゃなきゃできない答えだよ。一枚あげる」

キャスター「♪」


大河「はい、セイバーちゃん」

セイバー『二階から目薬を見事的中させる薬です』

大河『ホントに効くのぉ?』

セイバー『当てることには百発百中の精度を誇ります。薬の効力は二の次です』

大河「何の意味があんのよそれ!?」


大河「えー……ランサーさんいこうか」

ランサー『これはセイバーにつける薬だ』

大河『ホントに効くのぉ?』

ランサー『作っただけでも凄いってもんじゃねェか。バカにつける薬だぜ!?』

セイバー「!?」

大河「あははははははははははははwwwwwwwwwwwwww 二枚あげるよwwwwwwwwwwwwww」

ランサー「おーしっ!」

セイバー「そんなっ!?」ガ-ン


大河「ライダーさんお願いします」

ライダー『これはキャスターの手料理を食べる際に服用する薬です』

キャスター「」

大河『ホントに効くのぉ?』

ライダー『そうであることを祈りましょう』

ライダー『この薬の完成が間に合わなかったばかりに……奴のマスターと寺の方々は……うぅっ!』グスン

キャスター「何だと思ってるのよォーッ!?」


大河「セイバーちゃんいってみよっか」

セイバー「はい」

セイバー『乙女を美しくする薬が完成しました』

大河『ホントに効くのぉ?』

セイバー『では試してみましょう。イリヤスフィール』

イリヤ「え? 私///」

セイバー『さぁ、これで美しい黒髪を取り戻せますよ』ペタペタ

イリヤ「白髪じゃないわよーっ!?」ド-ン!

大河「イリヤちゃんがその恰好で黒髪になったら、座敷童みたいになっちゃうよww」 

大河「んぷぷ、想像したらおかしいやww 一枚あげちゃえ」

セイバー「シロウ、やりました!」

イリヤ「なんでよー!」


大河「はい、ランサーさん」

ランサー「できたぜ。使ったやつを漆黒の闇に堕とす薬だ」

<wwwwwwwwww

大河『ホントに効くのぉww?』

ランサー『んじゃさっそくコイツで試してみるか』ペタペタ

アーチャー「余計なお世話だ!」バシッ

大河「姉弟揃ってねwwwwww」

大河「でもあれだよ。アーチャーさんのオルタさん、全体的に黒かったけど、頭はやっぱり白かったよ」

アーチャー「ほっといてくれ!」


大河「はい、キャスターさん」

キャスター『できたわーっ! ここ最近じゃ会心の出来の薬よ!』

大河『ホントに効くのぉ?』

キャスター『そんな風に疑るなんて傷つくじゃない! もっとオブラートに包んでよ!』

大河「Excellent! 二枚あげちゃおう!」

キャスター「やったわ!」


大河「はい、アーチャーさん」

アーチャー『この薬は二種類を調合し、色が変わると効果が出るのだ』

大河『ホントに効くのぉ?』

アーチャー『試してみるか』パクッ

アーチャー『うまいッ!』テ-レッテレ-!

大河「バーサーカー! 一枚持っていきなさい!」


大河「はいランサーさん」

ランサー『これはなぁ、飲むもんじゃない。見せることで効力を発揮する薬だ』

大河『ホントに効くのぉ?』

ランサー『ありゃ、おっかしーな。この国じゃ薬入れ見せるとみんなひれ伏すって聞いたんだけどな』

大河「はははははwwwwwwwwww そうなんだよね、海外の人から見たら謎なんだよねアレ」

大河「バーサーカー。ランサーさんに一枚」


大河「お次はセイバーちゃん」

セイバー『この薬を飲むと笑いが止まらないんです』

大河「クスリクスリっていうんじゃないの」

セイバー「……そんなわけないじゃないですか」

大河『あら、じゃホントに効くのかしら』

セイバー『よく効くのですが、副作用が生じるリスクもあります』

全員「……」

<……シーン……

セイバー「……つまり薬とリスクを」

大河「バーサーカー! 一枚持っていきなさい!」

ギルガメッシュ「ハァーッハッハッハッハ! 些かリスキーな答えだったなセイバー!」

セイバー「やめてください!///」


大河「はい、ギルさん」

ギルガメッシュ『これは雑種が飲むための薬だ』

大河『ホントに効くのぉ?』

ギルガメッシュ『さぁな。まぁ案ずることはない。この程度なら効き目は知らんが毒になることも無いさ』

大河「あー、毒にも薬にも、ね。一枚あげましょう」


大河「はい、セイバーちゃん」

セイバー『ここにいる我々から届ける薬は、こんな瓶に入ったようなものではありません』

大河『ホントに効くのぉ?』

セイバー『効き目に関しては力量次第ですね。我々が生み出す薬は、笑いなのですから』

大河「おぉ……いいこと言うわね~。二枚あげちゃおう」

大河「笑いの良いところは、笑ったほうだけじゃなくて笑わせたほうも元気を貰えるところよね~……」





















大河「笑ってんの自分一人じゃないかって思いながら草生やすのキッツいし」

イリヤ「師匠。そういうこと言わないほうがいいと思うっす」


大河「れっつら二問目。弟子一号、みんなにパターンを配ってちょうだい」

イリヤ「押忍!」

大河「えー、似てる人が多いと言えばもちろんセイバーちゃんなんだけど、最近は桜ちゃんのそっくりさんも結構多いのよね。
   劇場版で注目度も高まってるし、そのうちシリーズの顔がセイバーちゃんから桜ちゃんに代替わりする日が来るかも分かりません」

<ワ、ワタシガシリ-ズノカオダナンテ///

セイバー「クッ……この地位を守り通すには、増え続けるしかないというのか……ッ」

アーチャー「粗製乱造は衰退の道だぞ、セイバー」


大河「さて、今回はそんな桜ちゃんシリーズの代表格、B.B.ちゃんの問題」

「B
 B」

大河「このB.B.だけど、読み方は好きに読んでいいって本人が言ってるのよね。好きにしていいって言うんだから好きにしちゃいましょう。
   みんなはパターンを手にして短くヒントを言ってちょうだい。それに私が何ですかって聞くから、B.B.を使った短い文章を答えてほしいってわけ」

大河「はいライダーさん」

ライダー『シンジは悪い意味で絵に描いたようでした』

大河『何ですか』

ライダー『B:ボン
      B:ボン』

大河「んーそうだねぇ。最初に会ったときはマジかって思ったわよ」


大河「次はランサーさんいこうか」

ランサー『引っ込め、引っ込めー!』

大河『何ですか』

ランサー『B:Booooo! 
      B:Booooo!』

大河「wwwwwwwwww」

大河「誰引っ込めようかww」

ランサー「そりゃもちろんギルガメッシュ……いや、この女たらしでもいいかもな」

弓・金「貴様にそんなことを決められる筋合いはない!」



アーチャー「大河、これは別に同じ言葉の繰り返しである必要はないのだろう?」

大河「もちろんよ。じゃアーチャ―さん」

アーチャー『世代ではないな』

大河『何ですか』

アーチャー『B:ベイ
        B:ブ●ード』

大河「wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

大河「……ミ●四駆はちょっとやってたよねww」

アーチャー「いや……覚えていないな。さすがに」

大河「そっかそっか……」


大河「えー……ライダーさん」

ライダー『こういう色が似合うのはいい女です』

大河『何ですか』

ライダー『B:ブラック
      B:ベージュ』

大河「うーんそうだね~。黒が似合う女の人って大人っぽくて憧れるわ~」









大河「黒桜ちゃんとか」

ライダー「それちがう」ガクガク


大河「はい、ランサーさん」

ランサー『金がありゃそういうのもいいかもな』

大河『なんですか』

ランサー『B:バリ島へ
      B:バカンス』

大河「バーサーカー、これ一枚とんなさい」

ランサー「な、なんでだよォ!?」

アーチャー「バカンスはVだ、たわけ」


大河「はいセイバーちゃん」

セイバー『豚です』

大河「」

大河「他にいない?」

セイバー「!?」


大河「はい、ギルさん」

ギルガメッシュ『あれ、我が欲した女ってこんなだっけ……』

大河『何ですか』

ギルガメッシュ『B:ボケ
         B:ボケ』

セイバー「」

大河「wwwwwwwwwwwwwwww」

大河「そーなのよ、昔はこんなじゃなかったのにいつから愚かになっちゃんたんだかww」

大河「でも、あの人(ギル)はああ言っててもなんだかんだ面白がってるからいいの」

大河「問題はディルムッドさんよ。今のセイバーちゃん見たらマジで泣くわよ?」

セイバー「うぅ、そのことは言わないでください……」



大河「はい、ランサーさん」

ランサー『こないだ知り合ったんだよ』

大河『何ですか』

ランサー『B:ボブと
       B:ボビーww』

大河「誰なのよwwwwwwww」

ランサー「wwwwww」ニガワライ


大河『お次は……アーチャーさん」

アーチャー『我々の足だ』

大河『何ですか』

アーチャー『B:ビリ
        B:ビリ』

大河「wwwwwwwwwwww」

大河「痛そうだし一枚あげる」

ランサー「」ソ-ッ

アーチャー「……おおっと、何をしている?」

ランサー「チッ、気づきやがったか」

アーチャー「哀しいかな、隣にいて長いのでな。君のやりそうなことはお見通s――」

イリヤ「」ツン

アーチャー「ハゥアッ!?」


大河「はい、セイバーちゃん」

セイバー『私も会得してみたかったです』

大河『何ですか』

セイバー『B:バ
      B:ブみ』

大河「はははははははははwwwwwwwwwwwwwwww」

大河「セイバーちゃんは我が子を谷に落とすタイプだからねww ん~バブみのあるセイバーちゃんかー……」

大河「……オギャる士郎……」

アーチャー「!?」

<!?

イリヤ「……」


大河「次はライダーさんお願いします」

ライダー『お国も変われば、です』

大河『何ですか』

ライダー『B:バルトロメオ
      B:バーソロミュー』

大河「あー。うんうん、西欧圏はそういう名前が多いわよね」

大河「耳で聞いて何となく覚えている名前も、綴りを書いてみると、あーそうかってなるから皆もやってみるといいわよ。はい、一枚あげましょう」


大河「アーチャーさんいってみよう」

アーチャー『最初、こう読むと思ったものは正直に手を挙げろ』

大河『何ですか』

アーチャー『B:ビー
       B:ツー』

大河「アウトォォォッ! 思ってても言わないでよ、一枚持っていきなさい!」



イリヤ「師匠! 自分も出来たっす!」

大河「よし許す! やんなさい」

イリヤ「押忍!」

イリヤ『大喜利聖杯戦争のメンバーです!』

大河『何ですか』

イリヤ『B:バカ
     B:ばっか』

イリヤ「」ダッ

バカども「なんだとォーっ!?」

大河「どっかで聞いたことあるよそれww」


大河「はい、じゃバカ……じゃないww」

バカ「!?」

大河「セイバーちゃんねww」

セイバー「なんなんですか全く!」

セイバー『オルタの時に所望したと聞いたのですが、記憶にございません』

大河『何ですか』

セイバー『B:馬刺し
       B:バーガー』

アーチャー「なん……だと……」

大河「wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

<ソンナモノ ツクッタノ?

<アレハ…… ガクッ

<センパ-イ!

大河「じゃライダーさん」

ライダー『まぁ誰とは言いませんが』

大河『何ですか』

ライダー『B:B

      B:BA』                                                                                                                           
                    
キャスター「!?」


大河「言ったも同然じゃないwwwwww」


キャスター「」スッ

大河「お、じゃあキャスターさん」

キャスター『髪の毛までボディーソープで洗ってるような人は
       ケアなんかしてないわよねぇ』

大河『何ですか』

キャスター『B:ボー
       B:ボー』

ライダー「……?」


アーチャー「……」

ランサー「おっほww」

ギルガメッシュ「ほう……」

ライダー「……」

ライダー「…………!?」

ライダー「なっ、なななななっ!? そんなことはありません! 私だって見苦しくない程度に――ハッ!?」 

キャスター「あーらそうなの。清潔にしてるんですね、腋毛」

ライダー「」

ライダー「~~~~~~~~~////!」バシバシバシ!

キャスター「ちょっ!? 痛っ! 暴力反対!」

大河「バーサーカー! 二人の一枚づつ持っていきなさい! 喧嘩両成敗!」

キャスター「ハァ!? 先にふっかけてきたのは向こうよ!」

ライダー「私が受けた被害のほうが悪質です!」

大河「あーもー! 全部とっちゃえ!」

騎・魔「えぇーーー!?」

バーサーカー「■■■■ー!」ゼンボッシュ-

ライダー「酷いではないですか大河!」

キャスター「Booo! 司会者Booo!」

大河「うっさいうっさい! 司 会 は ぜ っ た い!」

ランサー「おーこわ……」


大河「気分変えよ。はい、セイバーちゃん」

セイバー『夏になったら是非ともやりたいものです』

大河『何ですか』

セイバー『B:B.B.Q
      B:晩餐会』

大河「晩餐会はともかくwwwwwwB.B.Qはやりたいかなww」

大河「参加費代わりに座布団あげるわ。バーサーカー、セイバーちゃんとアーチャーさんに一枚あげて」

アーチャー「貰っていいのか私は……」

セイバー「呼ぶなら大勢が良いですから。腕利きの焼き手が必要ですよ」

<クンナ!


ライダー「そんなことではいけないと思います」

大河「な、何でしょう?」

ライダー『セイバーに言ってやりたいことです』

ライダー『B:バイトしなさい
      B:バイト』

セイバー「」

大河「ありゃりゃ~ww バーサーカー、セイバーちゃんの一枚取ってライダーさんにあげて」

セイバー「またですか!?」


大河「はい、ランサーさん」

ランサー『在りし日から、今に至るまでの俺だぜ』

大河『何ですか』

ランサー『B:ブイ
      B:ブイ』

大河「そうだね~wwwwww メソメソしてるランサーさんとか目も当てられないかんね。はい、一枚あげましょう」

ランサー「よっしゃ!」


大河「次はキャスターさんお願い」

キャスター『お互いが心の底から、もう一度会いたいと願えば……互いの強い思いが引かれ合い、いつか必ず再会できるのよ……』

大河『何ですか』

キャスター『B:バル
       B:バトス』

大河「あははははははははははははwwwwwwwwwwwwww」

大河「向こうさんは会いたかないわよwwwwwwwwww素材の代わりに一枚あげましょう」


大河「はい、ランサーさん」

ランサー『B.B.たぁ、何の略かって? んなもん見りゃ分かるじゃねぇか』

大河『何ですか』

ランサー『B:ボイン!
       B:ボイン!』

<イヤ‐ッ!

大河「バーサーカー! 一枚持っていきなさい!」


アーチャー「なんて下卑た男だ! 大河、私がやろう」

大河「おねがいアーチャーさん。なんとかして~」

アーチャー『B.B.とは桜との共通点を指す言葉だ』

大河『何ですか』

アーチャー『B:バイン!
        B:バイン!』

<ア‐チャ‐サンマデェ!

大河「何やってんのよ! 一枚とんなさい!」

大河「……見てよあれ。二人ともあんないい顔しながらカメラ目線で握手なんかしちゃってさ。
   こういうときだけ結託するんだから。やーねー男って……」








大河「ギルさんから一枚取りなさい」

ギル「!?」

大河「はい次、セイバーちゃん」

ギル「オイ司会! 意味が分からん! 意味が分からんぞォッ!」




セイバー『何事も挑戦あるのみです』

大河『何ですか』

セイバー『B:バスガス

       B:爆発
       B:バスガス
       B:爆発
       B:ガスばくはk――
       B:            』


セイバー「」

大河「バーサーカー! 二枚持ってって!」


大河「キャスターさんいきましょうか」

キャスター『文句あるワケ!?』

大河『何ですか』

キャスター『B:バツイチ
        B:バツニ!』

大河「wwwwwwwwwwwwww」

大河「ンフフフ、今幸せなんだからいいじゃないのね。はい、一枚あげとこうか」

キャスター「フン!」


大河「はい、ランサーさん……今度は大丈夫よね」

ランサー「任せとけって。今度は王道だからよ」

ランサー『おっしゃー! アーチャーは今日でクビだぜーっ!』

アーチャー「」

大河『何ですか』

ランサー『B:万
       B:々歳』バンザ-イ

アーチャー「……大河、次は私で構わないかな」イライラ

大河「やっちゃいなさいww」     


アーチャー『ランサー、今までありがとう』

ランサー「あ?」

アーチャー『B:バイ
        B:バイ』エイエンニ

ランサー「するかァッ!」

大河「なんか……なんか……もうやんなってきちゃったわよ……ww」


大河「このへんで今回の大喜利聖杯戦争もバイバイの時間かしらね。えーと枚数は――」

全員「!?」

イリヤ「し、ししょー! まだ二問しかやってないっす!」

大河「え? あ……」

ランサー「オイオイオイ! 何やってんだよ!ww」

大河「だだだだってアーチャーさんが終わる流れにするから!」

アーチャー「人のせいにするな!」

全員「Booooo! 司会者Boooooo!」

大河「うわぁぁぁん! 切嗣さぁん! 英霊が寄ってたかってか弱い乙女をいじめるよぉ!」


大河「はい三問目!」

<wwwwwwwwww

大河「遠坂さんの家に受け継がれているものと言えば、優れた魔術の遺伝子や技術。それに何といっても――」

大河「……」

セイバー「? 大河、どうされたのです?」

ギルガメッシュ「言えぬか。ならば我が代わりに言ってやろう。うっかりだな」

<wwwwwwwwwwwwww

<チョットォ!?

ランサー「ハハハハハww そーかうっかりか!」

大河「うぅ……////」



大河「ゴホン! で、今回は英霊うっかり大失敗の巻。皆さんは最初に あっ、うっかり〇〇しちゃった!って具合で
   うっかり失敗しちゃったことを報告してください。それに私がどうするの?って返すから、なんか一言お願い」

大河「はい、最初はセイバーちゃん」

セイバー『あぁっ! うっかり盗み食いが露見してしまいました!」

大河『どうするの?』

セイバー『B:バレ
      B:バレ』

全員「」ズコ-

大河「それはもう終わってんのよ! 一枚持っていきなさい!」


大河「はい、じゃあライダーさん」

ライダー『うっかり車の部品が摩耗しているのに気づかず運転して、道端で止まってしまいました』

大河『どうするの?』

ライダー『レッカー(劣化)移動ですかね』

大河「ちょっと無理がありますよww」

大河「はい、アーチャーさん」

アーチャー『ム……私としたことが、大事な来客だというのに茶葉を切らしてしまうとは』

大河『どうするの?』

アーチャー『万事休す(急須)か』

大河「紅茶じゃないのかいww まぁ一枚あげましょう!」


大河「はい、ランサーさんお願い」

ランサー『いっけねぇ……バゼットの下着付けてきちまった』

大河『どうするのww』

ランサー『とりあえずブラだけでも外しとこ』

大河「バーサーカー! 一枚もっていきなさい!」

キャスター「うーわキモ!」

ライダー「変態」

ランサー「うおぉ、シャレだってのにボロクソだな……」

セイバー「当たり前です。あなたの体格で女物の下着など身に着けたら、ゴムが切れてしまうでしょうに」

全員「……」


大河「次は……セイバーちゃん」

セイバー「はい」

セイバー『ああ! 野営だというのに、うっかり薪を割るものを忘r』

<オ-ノ-!

セイバー「」

大河「wwwwwwwwwwww」

大河「バーサーカー、セイバーちゃんの一枚取りなさいww」

大河「それに英霊だったら手刀とかでどうにかできるでしょww」

槍弓騎剣金「それはまぁ……」

キャスター「できないわよォ!?」


大河「はい、ライダーさん」

ライダー『いけない……うっかりお味噌汁の具を買い忘れていました』

大河『どうするの?』

ライダー『とりあえず、ワカメは自家栽培のものを刈ってきますか』

大河「やめてよそんな気持ち悪いお味噌汁wwwwwwww」


大河「はい、アーチャーさん」

アーチャー『ヤベェ……セイバーに渡すはずだったプレゼント、遠坂に渡しちまった……』

大河『どうするの?』

アーチャー『落ち着け。こうなったら遠坂用のを桜に渡して、桜用のをセイバーに……』

大河「サイテー! みんな持っていきなさい!」

セイバー「アーチャー……貴方という人は……っ」

<マサカホントウニヤッテナイデショウネ?

<ヤッテネエヨ!?

ライダー「?……セイバーとリンのプレゼントを交換すれば、サクラは関係ないのでは……?」

<ア~… 

大河「ライダーさ~ん……人があえてスルーところにまでツッコまないでよ……」ドッチラケ

ライダー「」



大河「はい、ギルさん」

ギルガメッシュ『おぉ、我としたことがシンジを蔵の中に仕舞ったらどこにいったか分からなくなってしまった』

大河『どうするの?』

ギルガメッシュ『……』

ギルガメッシュ『ま い っ か !』

大河「いいわけあるかァ! 一枚持っていきなさい!」


<マッタク、ネタニスルニシタッテ ゲンドッテモノガアルワヨネ,サクラ

<エ? ワタシハベツニ……

<<!?


大河「はい、キャスターさん」

キャスター『あぁっ! お祝いの席なのにお魚の用意だけ忘れちゃったわ!』

大河『どうするの?』

キャスター『他意はありません……』

大河「“鯛”ねww よし一枚あげましょう!」


大河「ライダーさんいきましょう」

ライダー『あぁ!? 自分のと間違えてサクラがとっておいたケーキを食べてしまいました!?』

大河『さよなライダー。貴女のことは忘れない』

ライダー『グスン……』

<ナンナンデスカ モウッ!

大河「一枚あげます」


大河「はい、アーチャーさん」

アーチャー『しまった! 間違って先生をお母さんと呼んでしまった!?』

大河『ヘッヘッヘ! 油断したな少年よ。とうぶん母としてイジリ倒してやるから覚悟なさい』

アーチャー「!? 違う! そういうフリで言ったんじゃない!」

<オイ! カンベンシロヨ!?

大河「あらあら、士郎ったら座布団が一枚も無いじゃないの。お小遣いで二枚あげるわ」

槍騎魔剣金「ンフフフフフフフフッwwwwwwwwwwwwww」

アーチャー「く、屈辱だ……」


大河「はい、ランサーさん」

ランサー『おおっと、戦って倒さず引き上げるはずが、うっかり倒しちまったぜ』

大河『どうするの』

ランサー『どーするって言われてもな。この光の御子にくだらねぇ役割なんかやらせるほうが悪りィんだ! ハハハハハ!』

大河「……なんかギルガメッシュさんに似てきてない?」

ランサー「な!? なんてこと言いやがる! 聞き捨てならねぇ!」

ギルガメッシュ「オイ司会! 我をあの犬と比べるなど万死に値するぞォ!?」


大河「はい……倅ww」

倅「よさないか!」

アーチャー『しまった! 投影で出した硬貨を使ってしまった!』

大河『どうするの?』

アーチャー『全てマスターの指示でやりました』

<アァチャァァァッ!

大河「そもそも投影した時点でアウトでしょwwwwww」


大河「じゃ次はセイバーちゃん」

セイバー『しまった! うっかり答えが出来る前に手を挙げてしまいました!』

大河『どーすんの』

セイバー『どうしましょう……』

大河「バーサーカーッ! セイバーちゃんの二枚持っていきなさい!」

セイバー「あぁ!? 気づけば0枚に!?」サッキマデ ナナマイモ アッタノニ!?


大河「はいキャスターさん」

キャスター『ヤダァ! うっかりお肉焦がしちゃったわ!』

大河『どうするの』

キャスター『これはあの落ち武者用、と』

大河「……キャスターさん、小次郎さんは大切にしなきゃダメだよ。ただでさえヒマで死にそうなんだから……」

キャスター「当分平気よ、最近は一人で問題作って一人で解いてるから」

ランサー「うわ、アイツそんなことやってんのかよ。寂しいヤローだな」

大河「バーサーカー、ランサーさんぶっ飛ばしなさい」

バーサーカー「■■■■ーーー!」

ランサー「!? なっ、なんでdブフォォ!?」

チ-ン

ライダー「ランサーが死んだ!」

セイバー「この人でなし!」

※死んでないってば


大河「はい、アー……」

大河「息子」

息子「忘れていたなら無理してやらんでいい!」

アーチャー『し、しまった! 葵をおかあさんと呼んでしまった!』

大河『どうするの?』

アーチャー『まぁ……間違いでもない……か』

大河「!?」

<<<!?

<セ,センパイ! イエ、ネエサンッ ドウイウコトナンデスカ!?

<マジカ! マジナノカトオサカ!

<シラナイワヨォ!?

セイバー「そうだったのか……アーチャー。良かったですね……この世界で再会を果たせて」

セイバー「凛と末永く……幸せに……ッ」ウルッ

アーチャー「本気にするなセイバー!?」アセアセ


大河「それじゃあ、ライダーさんお願いします」

ライダー『あぁ……うっかり裸眼で士郎を直視してしまいました……』

大河『どうするの?』

ライダー『とりあえずダビデ像的な感じで飾っておきましょう。これで士郎は共有財産。ハーレム問題も円満解決です』

<イヤダァ!

<ナニイイダスノ ライダ-!

大河「どーにもなってないでしょ!? 一枚持っていきなさい!」


イリヤ「……そういう手もあるか」

アーチャー「」ゾワッ


大河「はい、キャスターさん」

キャスター『ヤダァ! お魚焦がしちゃったわ!』

大河『どうするの?』

キャスター『一成の、と』

大河「バーサーカー……ライダーさんとキャスターさんに一枚づつあげなさい」

大河「あげるから少しはウチの生徒に優しくしてよ……」


 結   果


ランサー    1枚

アーチャー   2枚

ライダー    2枚

キャスター   4枚 ←WIN

セイバー    0枚

ギルガメッシュ 2枚


大河「はい、今回はキャスターさんが座布団0枚からの大逆転勝利ーっ! やったね!」

ライダー「キーワードは「車輪の下」……あまり気持ちの良い賞品が出るとは思えませんが」

キャスター「最初から期待なんかしていません。さ、何が貰えるの」

大河「さぁ(笑)聖杯よ、メディアさんをいい意味で裏切ってくれ!」


ピカ―ッ!

ポンッ

キャスター「きゃっ、何よこれ?」

アーチャー「この水槽の形で、中には土。どう見てもアリの巣観察セットだ」

ランサー「くだらないっつーか、地味だな……」

キャスター「ちょっと! 私が足の多い生き物が嫌いだって知ってて贈りつけたワケ!? 嫌がらせのつもりかしら!」

ギルガメッシュ「ハーッハッハッハッハ! あくせく働くアリの生きざまを見て、己が矮小な有り方を思い知れということだ!」

ギルガメッシュ「アリだけに!」

イリヤ「うわぁ……」

バーサーカー「■■■■……」ゲンナリ

キャスター「セイバー、一日着せ替え遊びに付き合って~、コレあげるから~」

セイバ―「どういう取引だ!?」

大河「はい、じゃあ今回はこのへんでお開き! またいつかのお楽しみ。ありがとうございました~」



一旦中断します。

それにつけてもBBの縦書きミスってるのを書き込んでから気づく我が身の進歩の無さよ

その1から一気に読み終えちゃいました
笑いどころが分かりやすく、小ネタや文章の随所からFate愛が伝わってきて面白いです

 では再開です。
 しかし、まずは春風亭昇太師匠、ご結婚おめでとうございます。

その夜 衛宮邸


凛「桜、そっちはどう!?」

桜「ダメです、どこにも見当たりません」

セイバー「道場も空振りです。となれば残るは」

桜「この土蔵……」

凛「うん。魔翌力の気配が少なすぎるわ。もう少し残滓がないと不自然ね」

桜「じゃあ、何か細工をされているんですか」

凛「そう見て間違いないわ」

セイバー「凛、桜。事態は一刻を争います。私が先頭に立ちましょう」

桜「お願いしますセイバーさん」



セイバー「では――いざ!」



バァァァァァァァァン


士郎「アウアウアウ……ママ~」トロ~ン


イリヤ「はーいよちよち~、シロウはよいこで――」

セイバー「」

凛「」

桜「」

イリヤ「ちゅっ!?」

イリヤ「あ、あんたたち何しに来たのよーっ!?」

凛「現在進行形でこっちのセリフよっ!」

桜「急に先輩の姿が見えなくなったと思ったら、やっぱりイリヤさんの仕業だったんですね!」

士郎「アウ~?」

凛「ああもう、案の定いつかの虎聖杯の時みたいになってるし! さっさと暗示を解きなさいよ!」

イリヤ「別にいいじゃない! ちょーっと“ままごと”をしてただけよ。何だったら、後でママ役を交代してあげたって構わないわ」

桜「! そ、それはちょっと捨てがたいかも……」

セイバー「何を言い出すのです! このような腑抜けたシロウなど見るに耐え――」

イリヤ「そぉ~れシロウ! 石頭のセイバーには実力行使、抱っこ攻撃よ!」

士郎「マァマ~」ギュウウ

セイバー「」ズキュ-ン

桜「あぁっ!? セイバーさんずるいです!」

セイバー「あっ……あっ……いけませんシロウ! そんな無策で人の懐に飛び込むなど///!」

士郎「アウアウ」スリスリ

セイバー「あっ……ああぁぁ~っ、私の母性本能を無闇に呼び覚ますのは――」

セイバー「やめるんひゃ~///」デレ~

凛「な、なに二人そろって懐柔されてるのよ! やっぱりあんたたちに士郎は任せておけないわ。私が正気に戻してあげるんだから!」

イリヤ「リンになんか渡さないわよーっ!」

ワ- ギャ- ワ- ギャ-



<アレッ!? シロウガイナイワ!

<シロウ! ドコヘイッタノデスカ!? シロォォォッ!

士郎「アブブブ……マァマ?」

「……生憎」


舞弥「私は貴方の母親ではありません」


切嗣・アイリの寝室


舞弥「無事に救出できました」

切嗣(舞弥にお姫様抱っこされながら親指をしゃぶる士郎……なんてアレな光景だ……)ゲンナリ

アイリ「ありがとう舞弥さん。まったくイリヤったら、士郎にこんな暗示をかけるなんて、後でお説教ね」オ-ヨシヨシ

士郎「アウ~」

舞弥「では、私はこれで」

切嗣「あぁ。手間を取らせたな、舞弥」

舞弥「――」

舞弥「……では」

グッ

士郎「ヤ-」

舞弥「……」


アイリ「こらこら士郎くん、舞弥さんをひっぱっちゃダメよ……ウフフ、すっかり懐いちゃったみたいね」

舞弥「私に懐くなど……すみません、マダム」

アイリ「別に構わないわよ? もしかしたら刷り込み現象的ななにかで、元に戻っても舞弥さんのことを気に入ってくれるかもしれないじゃない?」

舞弥「魔術の暗示がかかっている状態でそのような現象が起きるとは思えませんが」

アイリ「そう、残念ね。普段の士郎は舞弥さんと話すとき、なかなか肩の力が抜けないみたいだから、何かのきっかけで打ち解けられたらと思ったのだけれど」

舞弥「……失礼」


切嗣「さて、舞弥も帰ったし、早いところ暗示を解いてあげよう。さすがに色々としんどいからね……」

アイリ「ちょっと待ってキリツグ。今寝つきそうなところなの」

切嗣「寝つくって……まさか君まで」

アイリ「しーっ。ほーら士郎はよいーこーだー……」

士郎「……」

士郎「ス-ス-」

アイリ「……おやすみ」


切嗣「なぁアイリ。あんまり士郎にいたずらするのは……」

アイリ「そう見える?……大丈夫よ、この程度の暗示なら一晩も寝れば勝手に解けるわ」

アイリ「……ねぇ、キリツグ。士郎のこんな顔、見たことある?」

アイリ「こんな風に安心して……幸せそうで……」

切嗣「そうだね……寝顔なんて、もう何年も見ていなかった気がする」

アイリ「見ていないのよ。実際」

アイリ「何年くらい前だったかしら、士郎が私たちを「爺さん、アイリさん」から「親父、義母さん」と呼んでくれるようになったのは」

アイリ「それで安心してしまったんじゃないかしら、私たち」

切嗣「……」

アイリ「この子を引き取って十年以上になるし、私も養母として出来る限りの愛情を注いできたつもりではいたけれど……こんなに安らかな顔、こんなことでもない限り見られなかったんじゃないかって気がする」

アイリ「キリツグ……私たち、本当に親の役目を果たせているのかしら」

アイリ「守って、叱って、導いて、寄り添って」

切嗣「それは……」

アイリ「この子は、“他の世界でいう”聖杯戦争が起こらなかったこの世界ですら、魔術師同士の争いに巻き込まれて本当の家族を失って……同じ事が繰り返されないようにと、正義の味方になる夢を追っている」

アイリ「貴方が一人で背負う必要なんかないって、ずっと言ってきたのに――」

士郎「」スヤ……


アイリ「――ッ……」


アイリ「……呪われているんじゃないかとすら思えてくる……ッ」

切嗣「……」


アイリ「イリヤだって気づいていたわ、士郎が絶対に心の底からは笑わないこと」

アイリ「だからセイバーも、恥を捨てて舞台であんなバカみたいな役を……それで士郎が笑ってくれるならって」

アイリ「でも……全部無駄なんじゃないかって……どれだけ私たちが傍にいても、何の意味も無いんじゃないかって……」

アイリ「ひたすら他の誰かのために自分を追い込んでいく道を進んでしまうような、そんな気がして……ッ」


切嗣「……」

士郎「」ス-ス-

切嗣「士郎がどんな道を歩むのかは、士郎自身が決めることだ。僕たちが口をはさむべきじゃあない」ナデナデ

アイリ「でもっ」

切嗣「僕たちはあのふざけた聖杯から、知りたくもない別世界の知識を与えられた。自分と自分を取り巻く人々の可能性を」

切嗣「不安はある。認めたくないこともある。けれど同時に、僕たちはほんの紙一重の差が世界を大きく変えることも知ったんだ」

切嗣「僕とアイリがこうして生きていて、イリヤと士郎と……家族そろって一緒に暮らしているだなんて。僕が言えることじゃないかもしれないが、他の世界なら、それこそ奇跡に縋ってでも叶えたい望みだろう」

切嗣「理解してくれる人が傍いるということが無意味だなんてことあるはずがない……少なくとも僕はそう信じたい」


アイリ「なら……“彼”は?」

切嗣「――」


新都

――何かのきっかけで打ち解けられたらと思ったのだけれど

舞弥(……)

舞弥(屋敷に任務で出向くことはめっきり減ってしまった)

舞弥(切嗣やマダムを訪ねる頻度はそう変わらない。ただ、目的が異なるだけで……)

舞弥(だというのに、私は未だに切嗣が今日こそは言ってくれるんじゃないかと心の何処かで期待していた)

『舞弥、コンテンダーの整備は万全か。すぐ使える状態か』

舞弥(彼と私は……親しくなるべきではない)

カラン イラッシャイマセ

舞弥「マスター、いつものを今日はガトーショコラで」


「こんな時間にケーキか。桜が見たらなんというかな」

舞弥「……貴方は……」


舞弥「こんな時間に酒など飲みに出歩いて、遠坂に仕えるというのは案外気楽そうですね」

アーチャー「ずいぶんな言われようだな。私はマスターから正式に許可を貰って出歩いている」

アーチャー「今日の私の回答は時臣には気に入らなかったようでな、ほとぼりが醒めるまで凛から少し暇を貰っている」

アーチャー「そういう君こそ、こんな時間に一人酒かい」

舞弥「このバーはスイーツも充実しています。それが夜でも変わらずに提供されるのが良い」

アーチャー「いい店を知っている。せっかくだ、一杯おごろうか」

舞弥「結構です。それに酒は嗜みません。下戸ではないですが、いつ連絡が入るか分かりませんので」

アーチャー「そうか」

舞弥「……」

アーチャー「……」


舞弥「衛宮の屋敷には来られないので?」

アーチャー「なぜそんなことを聞く」

アーチャー「そもそも、行く必要があるのかね。私はサーヴァントで、向こうの屋敷は相手の主従が二組もいる。不用意な接触は避けるべきだ」

アーチャー「強いて言うなれば魔術で罠を張るか、でなければ盗聴でもするか……まぁ、今回の聖杯戦争はそういう類ではないが」

舞弥「ならば距離を置く必要もないのではないですか。遠坂凛がこちらの屋敷に入り浸りになっても、決まって貴方は姿を見せない」

舞弥「間桐は主従揃って仲睦まじそうに訪ねてくるというのに」

アーチャー「アイリスフィールの回し者かね、君は」

舞弥「……マダムは関係ありません」


<オマタセイタシマシタ ケ-キセットデゴザイマス

舞弥「ありがとう」

アーチャー「まぁなんだ、あそこには私が舞台でイリヤと戯れるのに内心複雑そうな連中がいるからな。のこのこ訪ねては飛んで火にいるなんとやらだ」

舞弥「お嬢がそう言っていたのですか?」

アーチャー「聞くまでも無いさ。最近はセラが殺気を隠そうともしなくなってきた」

舞弥「……」

舞弥「……タフですね」

アーチャー「ん?」

舞弥「舞台ではあのように口走っていても、私にはあなたが今の日々を無理なく享受しているように見える」

舞弥「セイバーも今の役割を受け入れるまで葛藤していました。あれは極端にしても、貴方とて英霊。本心では受け入れがたいこともあるでしょうに」

アーチャー「……アイリスフィールが後ろにいないとすれば、衛宮切嗣に命じられたか。先行して相手の動揺を誘え、とでも」

舞弥「……」

アーチャー「人を救うためならばどんなことでもする。そんな浅はかな考えで守護者となり、私は途方もない数の者を葬ってきた」

アーチャー「それが世界の脅威となるならば、それが女子供だろうと、社会の被害者だろうと容赦なくこの手にかけてきた。そんな無限に続く繰り返しの中で、突如としてこう言われた。誰も殺さなくていい。傷つける必要もない。世界を救うために、人を笑わせろ、と」

アーチャー「このオレにだぜ?」

アーチャー「内心で毒づきながら始めたが……何だろうな、皮肉屋な性分は大喜利とは妙な相性の良さを発揮してしまった」

アーチャー「いつの間にか客が喜びそうな答えが自然と浮かぶようになり、自分でもそれが楽しいと素直に思えるようになった。これで世界を救えるのなら、こんなに幸福なことはないじゃないかと」

舞弥「……それは許されないと言いたいのでしょう」


舞弥「なぜ拒絶する必要があるのです。貴方は紛れもなく役目を果たしていて、それは道を外してなどいないはずです。例え後ろめたいものを抱えていたとしても、心に何ら幸福を覚えてはならないなど、到底無理な話だ」


舞弥「貴方は間違ったことはしていない。正しさや幸福を前にしたとき、苦行者のように振舞わなければいけないというような観念は、必要もない重荷を背負う行為のように私には思える」


アーチャー「言ってくれるな」

アーチャー「舞弥。私は今の自分の有り様が間違っているとは思ってはいない。手を血で汚した人間が道化を演じるのを人がどう見るかは分かっているが、全ては人を救うという、私が掲げた目的と何ら食い違いはない。己が無様な姿を晒すことをどう思うかなどというのは、それこそ些末な問題に過ぎない」

アーチャー「だがね、笑い合う空間というのは、多くの物を飲み込み忘却させるものだ」

アーチャー「笑っていると辛いことを忘れる。苦しんでいることを忘れる。抱えたものの重さををも――」

ア―チャ―「それだけは許されない。償いを望む、諦めて受け入れる、何も考えずに行動する。どうするかは各々が決めることだ。だが、忘れることだけはあってはならない。己が何者で、何をしたのかを」

アーチャー「周りで笑っている人がいるからそれでいいなどというのは傲慢だ。自らそれを渇望するのは侮蔑すべき行為だ。私のような者には……」

ア―チャ―「こんな話をしている今ですら、頭の片隅では、何か気の利いた洒落は出来ないものかと考えずにはいられない……私は既に、自らの業と向き合う心すら失っているのかもしれないな」
     
アーチャー「醜悪だよ」


舞弥「……」

舞弥「心無い人間、というものはずいぶん見てきました」

舞弥「が、私の知る限り、真に心の壊れた人間というものは、貴方のような人では無かった」

舞弥「そのような者が仮に貴方の立場になったとしても、延々と命ぜられるがままに答えを考え続けるだけでしょう。クオリティは知りませんが」

舞弥「少なくとも貴方は今の自分に葛藤がある。それは身体の痛覚が正しく機能しているのと同じです。慰めにはならないかもしれないですが、貴方は自分の有り様を省みずにいられない限り、壊れてしまってなどいない」

舞弥「貴方はどうしても“いい人”です。そういう人間は、得てして自分への評価が辛辣すぎる。貴方は自分の今の有り様を醜悪と言いましたが、例え一時でも守護者の責務から解放されて、人を笑わせることに執心している姿を喜んでいる人もいるはずです」

アーチャー「……仮に私がその男にこの話をしたら、何と答えると思うかね」

舞弥「……確証はないですが」







「それでも、いいじゃないか。殺し合いなんかするより、ずっといい」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

切嗣「彼は――すでに結末を迎えている。結論もある。僕が彼の存在のためにしてやれることは何もない」


切嗣「だから、仮に出来ることがあるとすれば、受け止めてやることだけだ」


切嗣「親として――それがあらゆる意味で本当の親でなかったとしても、自慢の息子だと褒めてやりたい」


切嗣「頑張ったな 偉かったな……と」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

舞弥「これも憶測ですが」

舞弥「切嗣は」

アーチャー「――」

舞弥「貴方がお嬢と親しくすることをさほど嫌がりはしないでしょう。もっとも、程度によりますが」

アーチャー「……」

舞弥「マスター、紅茶のお代わりを」

アーチャー「いや。マスター、少しばかりカウンターを借りて構わないかな」


舞弥「……?」

アーチャー「出来たぞ。アップル・フレーズルだ。一杯奢ると言ったろう」

舞弥「聞いていなかったのですか。私は酒は」

アーチャー「アップル・フレーズルはノンアルコールカクテルだ。安心しろ」

舞弥「……では、お言葉に甘えて」

舞弥「」ツ……

舞弥「……カクテルにも詳しいのですね」

アーチャー「自慢するほどではないがね」

アーチャー「さて、私も自分のを頂くとしようか」

アーチャー「」クッ……

アーチャー「ふむ――」

















アーチャー「うまいッ!」テ-レッテレ-!

舞弥「ブフォッ!?」

舞弥「ゲホッ、ゲホッ!」

アーチャー「ほう、手ごたえありか」

アーチャー「いや、すまない。君がどうにも他人事のように私を語るのでな。思わず一泡吹かせて見たくなった」

アーチャー「私が言うのも何だが、冗談を聞いて笑えるというのも感性が正しく機能している証だ。そういう人間をこそ、衛宮切嗣は守ろうとするんじゃないのかね」

舞弥「…………/////」プルプル

アーチャー「しかし、久しぶりにいい反応を見せてもらった。ここ最近のギャグは凛や時臣には不評だったからな。まだまだ私の現代人ネタも捨てたものじゃな――」


舞弥「」ゴゴゴゴゴゴゴゴ……チャキ


アーチャー「」


アーチャー「待て、なぜ銃を構える。そもそもどこから出し――――うわあぁぁぁぁぁぁっ!?」


バンバンバン!


アイリ「今度、久しぶりに皆で大喜利を見に会場へ行きましょうよ。もちろん、舞弥さんも誘ってね」」

切嗣「そうだね。最近はテレビで見るだけだったし――」


マテェェェェェェェ!

バンバンバン

ウワアァァァァァァ!?

切嗣「ッ!? 銃声だと!」

アイリ「魔翌力の反応もあるわ!」

切嗣「クソッ! (笑)聖杯を狙う者か!?」

切嗣「舞弥! 聞こえるか舞弥! コンテンダーはすぐ使える状態か!? 舞弥ァーーッ!」  


おしまい

おまけ:没ネタ


ギルガメッシュ『それが衛宮切嗣という人間だ』

大河『何ですか』

ギルガメッシュ『B:バン!
        B:バン!』

イリヤ「あ、アンタに何がわかるのよーっ!?」

イリヤ「B:バーサーカー!
    B:ボンバイエッ!(やっちまえ)」

バーサーカー「■■■■ーーー!」


 前後の流れを上手く処理できないので没

没ネタ2

セイバー『私も会得してみたかったです』

大河『何ですか』

セイバー『B:バ
      B:ブみ』

大河「はははははははははwwwwwwwwwwwwwwww」

大河「セイバーちゃんは我が子を谷に落とすタイプだからねww ん~バブみのあるセイバーちゃんかー……」

大河「……セイバーちゃんにオギャる士郎……」

イリヤ「……」

アーチャー「大河! そのくらいにしておけ!?」

大河「!? うわっ、私今いらんこと言った! うっわ~、今絶対いらんこと言ったわ~……」ガックリ

<ホントダヨ!

セイバー「大河! いらんこととは何ですか! 私はこれでも一児の父ですよ!」

ライダー「父ではダメじゃないですか……あと都合のいい時だけ認知しないでください」


 全体的に会話がちぐはぐな感じがしたのと、三問目の「士郎は我が息子」ネタに水を差すので没。

一応「いらんこといった」→イリヤの士郎への暗示の布石 という流れのつもりだった。


終わりです。以前からちょこちょこ出ていた独自設定は「せめてサーヴァントが大喜利してる最低限の理由くらいは考えとくか」
という絶対スルーしたほうがいい問題をこねくり回しているうちに芋づる式に膨らんでしまった結果です。終盤の無駄シリアスはその副産物。
細かい整合性は一切無いです。


 しかし、歌丸師匠が旅立たれてから明日で一年になるのですね。
チラ裏話ですが、昨年のこの時期はちょうどネタを書き溜めていた頃だったので、訃報はとてもショックでした。

 実際に自分で問題や回答を考えると、本職の落語家さんの教養の深さとセンスの良さに頭が下がるばかりです。

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