・Fateのメンバーに大喜利をやってもらうSSの2スレ目です。前作を楽しんでくれた方がいたので続編書きました。
・登場するサーヴァントは基本的に五次鯖です。
・全編Fateネタバレ&キャラ、世界観、設定崩壊していますが、「あくまで洒落」なので、広い心でお願いします。
前スレ
【Fate】士郎「聖杯大喜利戦争?」【大喜利】
【Fate】士郎「聖杯大喜利戦争?」【大喜利】 - SSまとめ速報
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切嗣( (笑)聖杯……かつてそれは、亜種聖杯戦争で奪い合いが行われた聖杯だった)
切嗣(もっとも、冬木のそれとは規模も力も小規模なものでしかなく、魔術協会も聖堂教会もそこまで危険な代物とは考えていなかった)
切嗣(しかし、功を焦る魔術師がイレギュラークラスの英霊を召喚したがために、全ては狂ってしまう)
切嗣(そう……道化師(ジョ―カ―)クラスのサ―ヴァントを――)
切嗣(聖杯戦争は破綻し、ジョ―カ―の英霊によって、聖杯は笑いに呪われた願望機と化してしまった)
切嗣(それは何もせずとも自ら魔力を吸収し、呪いを蓄積させていく……そして最終的には、吐き出された呪いのジョークにより、全人類が笑い死にするという絶望的な予測結果が報告された)
切嗣(聖堂教会は、これを第八百一号聖杯、通称 「(笑)聖杯」と名付けた)
切嗣(この最悪な人類滅亡を防ぐため、魔術師たちはひとつの儀式を行うようになった)
切嗣(聖杯自体の解体は難航し、膨大な時間が必要となることが明白だったため、聖杯に貯まり続ける魔力を危険値になる前に無散させる。それに狙いが置かれた)
切嗣( (笑)聖杯はジョークやユーモアに対して強く反応する。それがより強力な魔力を持つものが生み出したものならば猶更……)
切嗣(魔術師たちは、六騎の英霊が己の英知を絞って生み出した笑いでもって、(笑)聖杯に貯蔵された魔力を切り出す技術を確立させた。そして(笑)聖杯本来の機能である願望機として動かすことで、消費させる)
切嗣(要するにガス抜きだ。これを魔術師たちは「聖杯を笑わせる」と呼んだ)
切嗣(試行錯誤の期間を経て、様式は確立された。英霊が放つ冗談で魔力を座布団の形で切り離し、それは最後に(笑)聖杯によって人畜無害な程度の賞や奇跡となって、英霊に
与えられる。これが聖杯大喜利戦争の成り立ち。すなわちこれは――)
セイバー『斧で攻撃された!』
セイバー『オーーノーー!』
士郎「」
イリヤ「」
アイリ「」
切嗣(人類のッ! 平和のッ! ためだッッ!(泣))
大河(タイガー道場時の胴着)「はーいお待ちかね、聖杯大喜利戦争の時間がやって参りました! 司会は私、藤村大河です。どーぞよろしく!」
※()の中は着物の色
大河「まずは英霊の皆さんのご挨拶からどうぞ」
槍流亭 犬之介(紺)「花粉症ってのが国民病らしいな。俺達サーヴァントには縁がねぇ話だが、バゼットの奴がこっちに来てからやられちまったんだよ、これが。
もう一日中鼻ズビズビいわせてっから、ティッシュでも丸めてツッコんどけ、つったらホントにやりやがるのな。「しかしランサー。目がかゆいままです」っていうから
じゃあ目にもティッシュつっこんどけって言っておいたぜ。ランサーだ」
弓屋 贋作(黒)「今の時代、ネットが無ければ生活に差し支えると言って、遂に遠坂邸にネット回線を引かせることに成功した」
贋作「ありがとう、ありがとう。その夜、時臣が私のところに神妙な顔で訪ねてきた。
「アーチャー、恥を忍んでお願いする! G●OGLEで検索するにはどうすればいいのだ!?」やれやれと思ってデスクトップを覗いてみれば、「G●OGLE 検索」 でググっていたよ。
事実上G●OGLEで検索出来ていた時臣氏の健闘を、皆で褒め称えよう。アーチャーだ」
騎乗亭 蛇薔薇(桃)「ライダーのクラスで現界している身ですから、自転車ばかりでは物足りなくなります。
最近は手近なところでいろいろ試していますよ、一輪車、竹馬、ホッピング……
そのうち一輪車で買い物をして竹馬で洗濯物を取り込む名物お姉さんに……なるわけないでしょう。ライダーです」
投魔亭 呪々(紫)「主婦の知恵っていうのも、バカにならないのね。重曹一つでお料理からお掃除まであんなに役に立つなんて知らなかったわ。
でも、名の知れた魔術師としては与えられた知恵で満足してはいけないわよね。これからは新しい重曹の使い道を考えてみるわ。
そう、例えば重曹を触媒にして気に入らない相手をのr…………」
呪々「キャスターよ」
刀剣亭 竜征(水色)「英国面、なる言葉があるそうですね。軍事的観点からすれば……まぁ、そうなのですが。しかし、技術の発展には失敗もつきもの。
失敗は成功の母ともいいますよ。私とてどれほどスベっても、これが明日の笑いを誘うのだと信じて耐えているのですから。 明日を生きる、セイバーです!」
英雄王 切我滅狩(金)「炊き出しというものを言峰の教会でも定期的に行っている。そんなものにすがらねば生き延びれぬ弱者など捨ておけと言うのだが、
それは聖職者の振る舞いではないのだとさ。しかし、一つだけ良いことがあるのだ。貴様らにも教えてやろう。炊き出しが終わった頃に教会を訪ねてみればよい。
大量に余った手製の麻婆を無言で片付ける言峰と、傍らで薄ら笑いを浮かべているシスターの顔はなかなか見ものだぞ。愉悦を教えてやる男の名は英雄王だ」
大河「バーサーカー、どうぞ」
暴走舎 打阿須(赤)「■■■■ーーーー!」
イリヤ(白桃色)「この前、家族そろってお花見に行ったの。そしたら、桜並木にバーサーカーがまぎれると、がっしりした木の幹そっくりなのよね」
イリヤ「……髪ピンクにしてみる?」
打阿須「■■ーー!! ■■ーー!!」イヤ-!?
イリヤ「座布団の秩序と花見の場所を万全に守り通す、バーサーカーをよろしくね♪」
大河「座布団が十枚貯まると(笑)聖杯が掲げた「聖句(キーワード)」に則った願い事が叶います」
大河「貯まらなくっても三問目が終わった時に一番多く座布団を集めていた人には賞品が出るから、気を抜いちゃダメよ」
現在の座布団の状況
ランサー 3枚
アーチャー 0枚
ライダー 1枚
キャスター 2枚
セイバー 3枚
ギルガメッシュ 0枚
大河「さぁ、今回の(笑)聖杯が掲示したキーワードは『シュレディンガーの猫』。これを目指して燃え上がれ!」
全員(不穏だ……)
大河「さっそく一問目。英霊は基本的に全盛期の状態で召喚されて年も取らないわけなんだけど、召喚されていろいろなことを
経験すれば、形はどうあれ変化は起きるわよね? で、もしかしたら生前と比べて「あ~私も堕ちたな~」なんてことがあるかもしれません。
そこで、堕ちたなぁと思うときとはどんな時でしょうか。大喜利流に答えてちょうだい」
ギルガメッシュ「我が堕ちるだと? 笑止! そのようなことがあるはずなかろう!」
大河「別に洒落でいいんだけど……」
ギルガメッシュ「それでもだ!」
アーチャー「放っておけ、いつものことだろう」
大河「じゃ、気を取り直してランサーさんから」
ランサー『己が堕ちたと思うときィ? んなもん決まってるじゃねーか』
ランサー『こんだけの猛者が揃ってるってのにバカみてェな座布団の取り合いをさせられてるときだよ』
弓騎魔剣金「コラァ!?」
大河「バーサーカー! ランサーさんから三枚持っていきなさい!」
ランサー「三枚って全部じゃねーか!?」
アーチャー「当然だ! 言ってはならんことをあっさりと!」
キャスター「なるべく考えないようにしてるのに!」
ランサー「チェッ、少しは危機感を持てってんだ……」
大河「はいライダーさん。仕切り直し」
ライダー『堕ちたと思うときとは』
ライダー『大型書店に入って漫画の棚しか見ないで出てきたとき』
大河「はははははwwwwそりゃちょっとカッコ悪いねwwww一枚あげます」
大河「セイバ―ちゃんお願い」
セイバー『はい。堕ちたなぁと思うとき』
大河『うん』
セイバ―『アイスの蓋を舐めているとき』
大河「みっともないわねぇw」
ギルガメッシュ「セイバーぺろぺろ、か……」
セイバー「」
大河「はい、アーチャーさん」
アーチャー『堕ちたと思うとき』
アーチャー『用足しに言ったら壁に貼られた自分のポスタ―が「一歩前でお願いします」と言っていたとき』
大河「あははははははははははははwwwwwwww」
大河それはヤダねぇwww 一枚あげますwww」
大河「はい、キャスターさん」
キャスター『堕ちたなぁと思うときとは』
キャスター『箸より重いものを持つようになってしまったとき』
大河「……古代のコルキスに箸なんかないでしょ」
キャスター「そこはいいじゃない……」
大河「はい、ランサーさん。今度は真面目にやんなさいよ」
ランサー「わかってるよ……」
ランサー『あー、己が堕ちたと感じるときってのは――』
ランサー『月一で遺書を書くようになったとき』
大河「wwwwwww月一ってのが頻繁すぎてwwwww」
大河「かわいそうだから一枚あげるわよwww」
大河「はいセイバーちゃん」
セイバー『堕ちたなと思うとき」
セイバー『ケーキのラップ紙を舐めているとき』
大河「そればっかじゃんw」
ライダー「それより貴方は働く素振りもみせない社会を舐めた態度を改めてください」
セイバー「」
大河「おー、バーサーカー。セイバーちゃんの一枚取ってライダーさんにあげて」
セイバー「バカな!?」
ライダー「」フッ
大河「はい、それじゃあライダーさんいってみよう」
ライダー『堕ちたと思うときとは』
大河『うんうん』
ライダー『A型とB型の血を立て続けに飲んだら体調を崩したとき』
大河「知らないよ吸血種の事情なんてw」
大河「次は……アーチャーさん」
アーチャー『渡された洗濯物の中に平然と凛の下着が入っていた時』
<ア-チャ-!!
大河「遠坂さーん、年頃の女の子なんだからさぁ……パ●ツを男の人に洗ってもらうのはよそうぜ……」
<ネエサン…
<ジブンデアラッテルワヨオ!
<クソッ! ア-チャ-メッ!
<ナニヨソノハンノウ!?
大河「それじゃあキャスターさん」
キャスター『ガレキ作るより出来のいい完成品フィギュアを買ったほうが楽でいいわねーって思っちゃったとき』
大河「んふふふ、工具とか塗料の費用もバカにならないしね」
キャスター「でもいい加減作り物より本物が欲しい気もするわー……」チラッ
セイバー「!?」
ギルガメッシュ「何を世迷言を言うか魔女め! 貴様にくれてやるセイバーなどアホ毛一本も無いわ!」
セイバー「大河! 並び順! 並び順を変えてください!」
大河「はい、ランサーさん」
ランサー『ずーっと隣に座ってるってのに、美女一人落とせなくなっちまってるときだぜ』』チラッ
大河「!?」
大河「な、なーーに言っちゃってんのよこの人はもー!/////」
大河「そんな見え透いたお世辞にこの冬木の虎がなびくとかあるわけないじゃ―ん////」
大河「あれあれー? 弟子一号、その手に持った座布団はどうしたのかなー? 余ってるんならランサーさんに二枚あげちゃってー」
ランサー「よっしゃぁ!」
イリヤ「ハァ……」トテトテ
セイバ―「何ですかそれは! 卑怯者!」
ランサー「卑怯とは酷ぇ言われようだな。ヘッ、男と女なんだぜ? 知恵比べのル―ルなんかより色恋の理のが勝るってもんだ」
アーチャー「貴様! 大河に何か不埒なことをしてみろ! 容赦せんぞ!」
ランサー「ほほう、面白れぇ。受けて立つぜ?」
大河「ヤダ! 二人の屈強な男が私を巡って争ってる! 藤村大河にこの世の春きたれり!」
大河「……」
大河「コライリヤ! 何をボヤボヤしてんのよ! こういう時はアーチャーさんにも二枚あげなきゃダメでしょーが!」
イリヤ「なによそれー!?」
ライダー(現金すぎる……)
大河「ちょっと落ち着きましょう……はい、セイバーちゃん」
セイバー『はい。堕ちたときとは』
大河『ほうほう』
セイバー『落とし穴を踏んだとき!』
全員「」ズコ-
大河「直感Aで落とし穴なんかに落ちないでよ……」
大河「はい、お次はキャスターさん」
キャスター『あれから着せる相手が見つからなくて箪笥の肥やしになってるボンテージを見つけたとき』
<マダモッテルンデスカ!? イヤ‐ッ!
大河「懐かしいわねwww 一枚あげてください」
大河「今だったらスカサハさんにでも着てもらえばいいんじゃないかなw」
ランサー「よせよ!?」
キャスター「え~、あの手のは普段と着たときのギャップが映える子に着てもらわなきゃ……」
キャスター「」チラ
セイバー「着ませんから」
大河「えーと、アーチャーさんお願い」
アーチャー『正直、イリヤに一番ドキドキしてしまったとき』
キャスター「キャーッ! この男ロ●コンよぉ!?」
大河「士郎でも問題アリだってのに、貴方の歳じゃ完全に犯罪! この完全犯罪男!」
大河「バーサーカー! 一枚持っていきな――ってゴラァ弟子ィ! なに勝手に座布団やってんのよ!」
イリヤ「ふふーんだ。 師匠がやってることを習得しただけだもーん!」
イリヤ「あなたも堕ちたなんて言わないで、素直に受け入れちゃえばいいのに♪」
アーチャー「それは……さすがにまずい」
大河「あーもう! 他の方!」
セイバー「はい」
大河「……なんかやけにセイバーちゃんの手が挙がるわね」
キャスター「要するに自覚があるってことでしょ」
ライダー「そうですね。昔と比べると見る影もないですから」
セイバー「聞こえていますよ……」
セイバー『それでは、堕ちたなと思うとき』
セイバー『魔力で鎧を精製したら後ろ前だったとき』
大河「アハハハハハハハハwwwwwww」
大河「そりゃwwwそりゃ間違いなく堕ちてるわwwwww一枚あげましょうwwww」
セイバー(本当にやってしまったことは黙っておきましょう……)
ギルガメッシュ「全く雑種というのはどいつもこいつも己の堕落を喜々として語りおってからに……」
ギルガメッシュ「…………」
イリヤ「ししょー、金ぴかがなんか言いたそう」
ギルガメッシュ「「おい人形! 何を言うか!?」
大河「無回答ってのはいただけないかんね。なんかやんなさい」
ギルガメッシュ「覚えておけよ……」
ギルガメッシュ『堕ちたと思うときとは』
ギルガメッシュ『子供の頃の状態で今を振り返った時』
全員「……」
大河「……とりあえず二枚あげときます」
大河「はい二問目いってみよう。サーヴァントの中でもランサーさんやライダーさんみたいにバイトでお金を稼いでいる人もいますが――」
セイバ―「」
大河「他の英霊が仕事を始めたらいったいどんなことが起きるでしょうか。皆さんはいろんな英霊を挙げて、
どんな仕事を始めたのかを私に報告してちょうだい。それに私が、で、どうなりました?って聞くから、それに答えてほしいのね」
大河「じゃ、はい。アーチャーさん」
アーチャー『征服王イスカンダルが、全国規模のゲームショップの経営に乗り出し、競合相手をどんどん買収し始めたぞ』
大河『で、どうなりました?』
アーチャー『独占禁止法違反で、あえなくゲームセットだ』
大河「そうそう、そんな感じのやつね。一枚あげて」
大河「はい、ランサーさん」
ランサー『沖田総司が、漁業を始めたぜ』
大河『で、どうなりました?』
ランサー『新鮮さが売りってわけだ』
大河「ははははwww 悪くないけど、ちょーっと先に読めちゃうかなw」
大河「はい、セイバーちゃん」
セイバー『紫式部が甘味処を始めたらしいですね』
<wwwwwwww
大河「……いや、「いとをかし」って言いたいのはわかるんだけどさ」
大河「セイバーちゃん、「をかし」って、お菓子じゃないわよ」
セイバー「えぇっ!?」ガ‐ン
槍騎魔金「えぇっ!?」マジデ
大河「」
大河「バーサーカー。全員から一枚ずつ持っていきなさい」
バーサーカー「■■■■……」ヤレヤレ
アーチャー「待て! 私は知っていたぞ!」
大河「えー5/6だったら、もう全員でいいじゃない」
アーチャー「いいわけないだろう!?」
※結局とられた
大河「えーライダーさん」
ライダー『アーラシュが歌手になったみたいです』
大河『どうなりました?』
ライダー『デビュー曲は特大ヒットだったのですが、後は鳴かず飛ばずで、一発屋で終わってしまいました』
大河「あはははははwwwwうまいなぁwww一枚あげましょう」
大河「はい、キャスターさん」
キャスター『カーマがレストランを開いたのよ』
大河『で、どうなりました?』
キャスター『気まぐれメニューが人気よ』
大河「あー、「カーマ」だもんね」
大河「はい、ランサーさん」
ランサー『ハサン・サッバーハがモデルをやり始めたんだよ』
大河『で、どうなりました?』
ランサー『理科室のガラスケースの中で息苦しそうにしてるぜ』
大河「そんなにホネホネしてないでしょwww」
大河「はい、ギルさん」
ギルガメッシュ『そこの女神くずれがサッカーのゴールキーパーになったようだな』
ライダー「?」
大河『で、どうなりました?』
ギルガメッシュ『実に鉄壁の防ぎぶりよ。まさしく盾だな!』ニヤニヤ
ライダー「」ピキピキ……
大河「バーサーカー、一枚持っていきなさい!」
ギルガメッシュ「やれやれ、また床に座らせられるとは、とんだ「藪蛇」だな」ドヤ…
<シーン……
アーチャー「……おい、つまらんぞ」
大河「じゃ、ライダーさん見返してやんなさい」
ライダー「真面目に答えますよ」
ライダー『ポール・バニヤンが玩具店を開きました』
大河『で、どうなりました?』
ライダー『大きなお友達に人気です』
大河「よし! ライダーさんに一枚!」
ギルガメッシュ「フン、月並みだな。下らぬ」
キャスター「そのお店は貴女もお得意様ね」ププ
ライダー「?…………!?」
ランサー「自分で大きいとか言うからwww」
ライダー「」バッ
大河「ほら来たw ライダーさん!」
ライダー『キャスターが小料理屋を始めました』マキギミ
大河『どうなりました?』
ライダー『大賑わいですよ、保健所の方で』
キャスター「あ゛あ゛っ!?」
大河「バーサーカー、二人から一枚ずつ持っていきなさい。喧嘩は許さん!」
イリヤ「さっきランサーとアーチャーがケンカして喜んでたじゃない……」
大河「はい、アーチャーさん」
アーチャー『カエサルが消防団を組織したらしい』
大河『で、どうなりました?』
アーチャー『適任とは思えんな。焚きつけるほうが上手いだろうに』
大河「おー! 一枚あげよう!」
大河「えー、ランサーさん」
ランサー『マタ・ハリが保育士始めたみたいなんだけどよォw』
大河「はい他に」
ランサー「オイ、まだ言ってねェじゃねーか!」
大河「いいわよ言わなくても!」
ランサー「じゃ、じゃあ別のやっから」
大河「んじゃどうぞ」
ランサー『アタランテが保育士始めたんだよ』
大河「バーサーカー! 一枚持っていきなさい!」
ランサー「おわぁ!?」
大河「はい、セイバーちゃん」
セイバー『オケアノスのキャスターが林業を始めたようですね』
<キルケェ……
<キルケェ……
セイバー「」
ギルガメッシュ「ククククク……セイバー、言われているぞ」
セイバー「ちっ……違います! そんな答えではありません!」
大河「じゃどういうの?」
セイバー「……ええと……」
セイバー『資金が足りなくてチェーンソーが買えませんでした!』
セイバー『オーノー!』
<シーン……
セイバー「」
ギルガメッシュ「ハーッハッハッハッハッハ! やはり騎士王の周りには冷たい静寂こそが相応しいな! ハハハハハハ!」
セイバー「貴方だって大概じゃないですかぁ!」ウルッ
<セイバ-……
大河「はいキャスターさん」
キャスター『アビゲイル・ウィリアムズが商社の営業担当になったのよ』
大河『で、どうなりました』
キャスター『降って湧いたような商談を取ってくるのよね』
大河「おおお、そうきたか。一枚あげます」
大河「はいランサーさん」
ランサー『ネロ・クラウディウスがラッパー始めたみたいだな』
大河「……」
大河「YO YO(余 余)って言うんじゃないの?」
ランサー「マジかよ……」
大河「いやwww、なんかピーンときちゃってさwwww ま、見逃したげるわよwww」
大河「はい、三問目。世の中には様々なことわざや格言があります。
でも英霊ともなると、そんな先人の言葉にも反論の一つや二つ出てくるわよね?
そこで問題。皆さんは様々な格言やことわざを挙げて、それに反発してください。
私が、どうして?ってきくから、理由を答えてほしいのね」
大河「あれ、ギルさんが最初から手を挙げるなんて珍しい」
ギルガメッシュ「我とていつまでも床に座っているつもりはないわ」
ギルガメッシュ『我が身をつねって人の痛さを知れ、だと? 雑種の言葉だな』
大河『どうして?』
ギルガメッシュ『雑種の痛みは我には痒いだけ、我の痛みは雑種には致命傷よ』
大河「うーん……ま、ギルさんらしいお答えだね。一枚あげます」
大河「はいキャスターさん」
キャスター『可愛い子には旅をさせよ、ですって!? 冗談じゃないわ!』
大河『どうして?』
キャスター『帰ってくる前提で話してないかしら!?』
大河「貴女は駆け落ちしたんじゃないですかって言いたいとこだけど……まぁいいか」
大河「はい、セイバーちゃん」
セイバー『ペンは剣より強し!? 何を言います!』
大河『どうして?』
セイバー『試してみたらシロウの筆箱ごと両断できたのですよ!』
<オイ!?
全員「」ズコ-
大河「マスターの物を壊すんじゃないわよ。一枚持っていきなさい」
セイバー「」ガ-ン
大河「はいランサーさん」
ランサー『能ある鷹は爪を隠す、だぁ? 寝言は寝て言いな!』
大河『どうして?』
ランサー『セイバーすら得物を隠してるじゃねェか』
セイバー「どういう意味だ!?」
大河「これはいいわねw 一枚あげます」
ランサー「ヘッ! 礼を言うぜ、セイバー!」
セイバー「」ガガ-ン
大河「次は……アーチャーさんいってみましょう」
アーチャー「セイバー任せろ。仇を討ってやる」
ランサー「ん?」
アーチャー『男子、三日会わざれば刮目して見よ、だと? 楽観視しすぎだ』
大河『どうして?』
アーチャー『三日も会わないなど、それまでランサーが生きている保証がどこにある!?』
ランサー「うぉい!?」
大河「ははははははwwwwみんな一期一会だからねw」
大河「次は……ライダーさん」
ライダー『船頭多くして船山に上る、ですか。同意しかねますね』
大河『どうして?』
ライダ―『フランシス・ドレイクにコロンブスにティーチにイアソン……山に向かうどころか船自体が崩壊しそうです』
大河「船頭じゃなくて船長じゃんw」
キャスター「いや、イアソンはその場の判断力と統率がずば抜けているから、状況次第では全員を上手く纏め上げても不思議じゃないわね」
アーチャー「ほう、昔の男を持ち上げるか。意外だな」
キャスター「そうして纏めた後はふんぞり返って高みの見物ってのが癪に障るのよ! ああもう小さくしてボトルシップの中に押し込んで揺すってやりたいわ!」
ライダー「平常運転でしたね」
ランサー「おぉ怖」
大河「じゃ、そのままキャスターさんいこうか」
キャスター『毒を食わらば皿まで、ですって? バカバカしい!』
大河『どうして?』
キャスター『皿まで食べる余裕のある毒なんか盛らないわよ!』
大河「怖っ! やっぱり怖っ!」
大河「はいアーチャーさん」
アーチャー『女三人寄れば姦しい、だと? もっと想像力を働かせろ』
大河『どうして?』
アーチャー『三人そろって押し黙られるほうが遥かに恐ろしいのだぞ……』
セイバー「……」
<……
<……
<ナ、ナンカシャベッテクレヨ……
大河「はははは、その点は私が加われば問題ナッシングよ!」
大河「えー、ライダーさんお願いします」
ライダー『大は小を兼ねる? 無神経な!』
大河『どうして?』
ライダー『どうしてって……無神経な!』
大河「バーサーカー! 一枚持っていきなさいよ!」
大河「はいセイバーちゃん」
セイバー「大河、日本以外の言葉でも構いませんか?」
大河「おーどうぞどうぞ」
セイバー『食べるために生きるな。生きるために食べよ、だと!?』
<wwwwwwww
大河『それがどうしたのよwww』
セイバー『私の食べる喜びとは、皆と平穏に食卓を囲めること。その幸せを噛みしめるべく生きているのです!」
大河「!?」
大河「うわ! うわうわうわ! 答える前から笑ってた自分が恥ずかしい! 草生やしてるお客さんも恥ずかしい! イヤーッ!」
大河「とにかく一枚あげるから忘れてください……」
アーチャー「……」
大河「はい、キャスターさん」
キャスター『大蛇を見るとも女を見るなですって! 好き勝手言わないでよ!』
大河『どうして?』
キャスター『隣の私はどうすりゃいいのよ!』
ライダー「」イライラ……
大河「んふふふふふwww清姫さんまで来たらお手上げになっちゃうわねw」
大河「はい、セイバーちゃん」
セイバー『君子危うきに近寄らず、ですって? 甘ったれるな!』
大河『どうして?』
セイバー『道なき道しか残っていない時だってあるのですよ!』
大河「おぉ、さすがはブリテンの王様だわ。一枚あげよう」
セイバー「シロウ! いい調子です!」
<バンガレ、セイバ‐!
大河「はい、ギルさん」
ギルガメッシュ『井の中の蛙大海を知らず、か。笑わせる』
大河『どうして?』
ギルガメッシュ『そのように煽られて漕ぎ出たところで大方溺れるだけだろうて』
大河「まーたそういうこと言う……んー、でも一枚あげる」
イリヤ「はーい! 私もやるわ!」
大河「お、来たわね。じゃ弟子一号!」
イリヤ「押忍!」
イリヤ『虎穴に入らずんば虎子を得ず? ナンセンスね』
大河『どうして?』
イリヤ「だーって泥棒猫がわんさか虎穴に住み着いて、虎を追い出しちゃったじゃない』
イリヤ「」ダッ
大河「」ゴゴゴゴゴゴゴ……
セイバー「大河、落ち着いて……」
ライダー「子供のいうことではありませんか……」
大河「バーサーカー。セイバーちゃんとライダーさんとキャスターさんの全部持っていきなさい」
騎・剣「あぁ……」
キャスター「ちょっとォ!? 私は関係ないでしょ!?」
大河「うっせー! うっせー! 士郎の周りをウロチョロしてる女はみんな敵だーっ!」
大河「やっちまえバーサーカー!」
キャスター「ウソでしょー!?」
バーサーカー「■■■■ーー!!」
大河「あとアーチャーさんからも一枚取りなさい」
アーチャー「何故そうなるんだ!?」
大河「……なんか陥没しちゃったねw」
ライダー「誰のせいだと……」
※現状
弓
槍 = 金
= = 騎 魔 剣 =
大河「さてと、続きはナイスガイの皆さんとだけやろうかなーっと……」
大河「あ、ゴメン。終わりだ」テヘペロ
全員「えええぇぇぇ!?」
結 果
ランサー 2枚
アーチャー 4枚 ← WIN
ライダー 0枚
キャスター 0枚
セイバー 0枚
ギルガメッシュ 2枚
大河「というわけで、Winnerアーチャー! シュレディンガーの猫は君の物だ!」
<ヨクヤッタワ、ア-チャ-!
アーチャー「不安要素しか感じないのだが……」
ピカーッ
ぼとっ
アーチャー「おおっと」キャッチ
ランサー「まんま箱だな」
セイバー「迂闊に開けるのは危険ですね」
大河(あれ……あの箱どっかで……)
ゴソゴソ
アーチャー「こいつ……動くぞ」
セイバー「まさか本当に猫が閉じ込められているのですか!? なんと惨い! 早く助け出さねば!」
イリヤ「イヤーッ!? 猫キラーイ!」ピュー
アーチャー「焦りは禁物だセイバー。まだそうと決まったわけではない」
ライダー「キャスター、貴女なら中を透視するくらい容易いのでは?」
キャスター「イヤよ! 中でエライことになってたらどうするの!?」
ギルガメッシュ「ええい揃いも揃って箱一つ開けることも出来ぬ腰抜けどもめ! それで英雄を名乗るなど片腹痛いわ!」
ギルガメッシュ「寄越せ! 我が開けてやる」ズンズン
ランサー「オイ止めとけって!」オシトドメ
大河「……あっ」
全員「」
ランサー「オイ今「あっ」つったぞ」
キャスター「心当たりがあるなら白状しなさい!」
大河「あ、あ、あめんぼあかいなあすとるふぉー……ナンデモナイデスヨー」
セイバー「しらばっくれても無駄です。大河は嘘をついていると私の直感が知らせてくれています」
大河「ええと……いや、びみょーな記憶というか記憶違いかなーっって程度なんだけど……」
大河「ずいぶん前に知り合いから貰って、うっかり他の荷物と混ぜて仕舞っちゃってどこいったかわかんなくなってた荷物に似ているよーな、そうでもないよーな……」
大河「中身は……お肉? お魚? どっちだっけなー……」
全員「」
ガサゴソ
全員「」ゾゾゾゾゾゾゾゾゾ……
大河「いやでも、これはまさにシュレディンガーの猫! 新鮮な生鮮食品の可能性と熟成☆虫々びっくり箱の可能性は開けてみるまで五分と五分で――」
アーチャー「そんなわけがあるかぁぁぁぁぁぁッ!!!」
アーチャー「ちゃんと自分で責任もって処分しろ藤ねえ!」ズイ!
大河「ギャーッ! こっち近づけないで!?」バシッ
アーチャー「ああぁっ!」ポロッ
全員「わーっ!?」
ボトッ……バコッ
その夜の衛宮邸
士郎「やれやれ……キャスターがとっさに魔術で焼き払ってくれたから助かったけど……」
イリヤ「一時はどうなることかとおもったわ」
アイリ「ええ、大喜利見て冷や汗かいたのは多分初めてね」
士郎「藤ねえは、ちょっとトラウマになったっぽいけど」
セイバー「私も思い出すと……うっ」
イリヤ「タイガにはいいクスリよ。貰い物をあんなにしちゃって、ちょっとは反省させないと」
切嗣「イリヤはなかなか大河ちゃんに手厳しいな。人間たまにはそういうこともあるさ」
イリヤ「キリツグはタイガに甘すぎ! 私の師匠なんだから、しっかりしてもらわなきゃ」
アイリ「うーん、私が稽古をつけていた頃の大河ちゃんは、ゴ●ブリくらい素手で掴みそうな勢いだった気がするんだけどな」
士郎「ま、まぁやりかねない気もするけど……あぁ、むしろ落ち着いてたのは桜だったな」
切嗣「間桐の娘がかい?」
アイリ「娘さん、よねキリツグ?」ギュウウウウウ
切嗣「痛ててててっ。ゴメンよアイリ」
セイバー「シロウ、桜はそんなに平静を保っていたのですか」
士郎「眉一つ動かした様子は無かったな。あと聞き違いじゃなきゃ――」
「なんですか、あの程度で……」
士郎「って言ってた気もする」
全員「……」
切嗣「そ、それはそうとイリヤ。最後にあんな答えで皆の座布団をむしり取るような振る舞いは、父さんあまり関心しないぞ」
セイバー「そうですよ。ちょうど追い上げていたところだったというのに、酷いではありませんか」
イリヤ「そんなこと言って、あそこで座布団取られてなかったら、セイバーがあのムシムシ箱を渡されていたかもしれないのよ。むしろ感謝してほしいくらいだわ」
セイバー「そ、それを言われると……」
アイリ「フフ、泥棒猫をわんさかと、だっけ。士郎君はモテモテね」
士郎「よしてくれよ義母さん。それに俺は虎児なんてたいそうなもんじゃなくて――」
士郎「孤児、だからさ。ははははは……」
切嗣「」ショボン
アイリ「」ショボン
セイバー「」ショボン
イリヤ「バカ」
士郎「」ガーン
別の日 言峰教会
言峰「さて、食事の用意はこれで整ったな」
カレン「では、すぐにもう一人分用意してもらいましょうか、ダニ」
言峰「何だシスター。手伝いもせずに何処で油を売っていた」
カレン「油を売るとは失敬な。それに私が売るならば油よりも聖水のほうがよほど儲かりますよ」
言峰「……君がそういうと些か含みを感じるな」
カレン「あら、神父ともあろうものが、聖水と聞くだけでそんなことを想像してしまうのですか? 汚らわしい。カレンちゃんマジ戦慄」
カレン「ともかく私は暇を持て余していたのではなく、神に仕える身として悩める子犬を導いてきたのです」
ランサー「犬じゃねェよ! つーか飯時になんつー話をしてんだ!」
言峰「これはこれは珍しい来客だな。ランサー、貴様はとうの昔にバゼットの許へ帰してやったはずだが?」
ランサー「俺だってあんな牛丼責めに遭わされると知ってたら、戻るかどうかもう少し慎重に選んだよ……」
―――――
バゼット「ランサー! ランサー! どこへ行ってしまったのですか!? 今日は貴方のために牛丼ではなく豚丼を買ってきたのですよ―っ」
―――――
カレン「そういうわけで犬が牛になりそうだったので救済してきました」
ランサー「だから犬じゃねェよ!?」
言峰「フン、幸い今日の夕食は量がある。知らぬ中でもなし、腹を満たしていくがいい」
ランサー「そんじゃ遠慮なく」
カレン「……」
ランサー(ん? そういや言峰の親父さんとあの金ぴかの姿が見えねーな……)
言峰「ではランサー、遠慮せずに食らいつくがいい」
言峰「私の特製、麻婆豆腐をな!」
ランサー「」
ランサー「オイ! 予定調和すぎるだろオチが!」
言峰「最近、ようやく泰山の味に近いものが出来てきたと思うのだが、自分では舌が慣れすぎてしまったのでな。客観的な評価が聞きたいと思っていたところだ」
言峰「今日も炊き出しで作ったのだが、誰一人手をつけなんだ。いくらでもあるぞ」フフフ…メシアガレ
ランサー「クソッ、こんなところにゃいられね――」
カレン「フィッシュ!」
グルグルッ
ランサー「うおっ、抜かったか!?」
カレン「さぁ犬。待てをする必要はありません。カレンちゃんが出血大サービスであーんしてあげますよ」
ランサー「煮えたぎってる皿をじかに突き付けてくるあーんがあるか! よ、よせ、やめっ――」
別室
<オガアアアアアアアアッ
<ユエツッ
璃正「おぉ神よ……何故我が一族をこれほどに迷わせるのですか……」
ギルガメッシュ「そう嘆くな老僧。あの親子を見ているだけで、我は超楽しいぞ?」
おわり
終わりです。
ランサーのマスターをバゼットにしてるのは、ダメットさんネタを安定供給する誰かが欲しかったというのが一番の理由です。
あと個人的にランバゼが好きだから。
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