セイバー「聖杯大喜利戦争 座布団十枚目!」イリヤ「おめでとーございまーす!」 (89)

Fateのメンバーに大喜利をしてもらうSSの十スレ目です。

・大喜利回答者のサーヴァントは五次鯖です。

・全編Fateネタバレ&キャラ・世界観・設定崩壊、オリ設定ありですが、「あくまで洒落」です。

前作
【Fate】大河「聖杯大喜利戦争」ジャガーマン「座布団九枚目だニャ」【大喜利】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1575020058/)

一作目
【Fate】士郎「聖杯大喜利戦争?」【大喜利】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1551535083/)


今回も前作の直後から始まるので、大喜利はしばらく後から始まります。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1577252131


「……少しいいか。大事な話があるんだ」

 士郎がそう切り出したとき、その真剣な様子を察知するのが遅れたことに、私は少し訝しんだ。普通、こういうときの士郎は話し始める前から放つ空気が異なるので、すぐにわかる。

「なぁ、セイバー。最近、元気ないよな」 

「何を急に。私は変わりありません。あぁしかし、住まいが変わりましたから、少し身体に疲れが出ているのかも……」

「そういうんじゃないだろ」

 足を止めて顔を見ると、士郎はまっすぐに私の顔を見つめていた。

「セイバー、大喜利が……いや、バカを装うのが、本当は辛いんじゃないか」



 何を言われるかと身構えていたが、思ったよりも想定内のことを言われたので、私は拍子抜けして頭を振る。

「何を今更。シロウ、確かに与太郎というのは、実際の私とはほど遠い。が、それはあくまで大喜利のためにそう振る舞っているだけのこと。ランサーが死んだとか、キャスターの料理が不味いとか、それと同じです。案ずるようなことではありません」

 アーチャーの女性遍歴だけは些か引っかかるが。

「俺もそう思っていた。引き取られてから、大喜利で見るセイバーは、ずっとそんな風だったから」

 士郎の視線が少しだけ逸れる。

「でもさ、ずっと一緒にセイバーと暮らしてきて、だんだんわかってきた。セイバーは、プライドが高くて、負けず嫌いで、曲がったことが許せなくて……そんなセイバーが、バカのふりをして、あまつさえ周りからそんな風に笑われるなんて……平気なはずがないだろ」


 文字通り真正面から言ってきたなと、少しばかり呆れる。若者特有のこういう所は、みずみずしくも映るが、やはり癪に障る。自分の中で決着をつけたはずの問題を、今さらその程度の理由で蒸し返されるのは苛立たしく、もどかしい。 

「時に笑わせるということは笑われるということでもあるのです。それを生業としている人もいる。そんな風に可哀想などと評するのは礼を失するというものでしょう」

「なら、セイバーは自分自身の問題として、それで平気なのか」

 それはもはや水掛け論だ。全ては目的を果たすため。ならば己の誇りも捨て去ると、もう十年も前に決めたことだ。それを今になって改めて言葉として聞かされるというのは耐えがたいものがある。
それを何も――何も貴方の口から聞かされるのは。

 
 自分自身の問題として平気か? 平気だとも。 己が今まで行ってきたことが、きちんと意味のあるものである限りは。 

「シロウ、つまり何が言いたいのですか。要するにそんな役は似合わないから止めてしまえと、そう言いたいのですか」

「……じゃあ、もっと素直に言うよ」

 そう言うと、士郎は改めて私の視線をまっすぐと見つめ直した。

「セイバー、俺が辛いんだ。そんなセイバーを見ているのが」


 そう言った士郎は、けっして大きく表情が変わったわけではなく、それでもはっきりと、その奥の悲痛な思いが伝わる顔をしていた。
なかなか笑顔を見せてくれない士郎。ぶっきらぼうな士郎。怒りに震える士郎。けれども、今まで見たことがあったろうか、こうも哀しい目の士郎を。 

「うろ覚えの記憶だけど……半分、寝てるような時だったか、俺のために義母さんが泣いているのを聞いたんだ。セイバーがどんな思いでいるのかも」

 その言葉で思わず肩の荷を下ろせたような気になるのを堪える。

「ごめんな、セイバー。俺、周りのこと、全然見えていなくて……もっと早く気づいてやらなきゃいけなかったのに……」

 こういうのは苛立たしい。もどかしい。
自分で決めたのだ。そうしてでも為しえたかったのだ。だから愚か者を演じ続けられた。
頭の悪い答えを考えるのも、そうして馬鹿だと罵られて、心底傷ついたように――心底傷ついても。
 
「シロウ、そんなことを言わないでください。私は貴方のことを支えることができるのであれば何もいりません。私は所詮サーヴァントだ。現の夢だ。ならば、貴方が笑ってさえいてくれたのなら、私なんて」

「違う。違うんだよ、セイバー」
 
 士郎は私の肩を掴むと、相変わらず視線を逸らさないまま、しっかりと言い聞かせるようにそう言った。


「ずっと人を救いたいって思ってた。誰かが幸せなら俺も嬉しい。それで十分だって。けど、周りからセイバーが蔑まれるのは……俺を思って、自分からそう振る舞う姿を見るのは……すごく辛かった」

「本当に馬鹿だ。アイツが俺を見てイラつくのも無理ない。他人を救うことばかり気にしているつもりで、その実、何も見えていなかったんだ。
 誰かを救うために俺が苦しむなら……俺のことを思ってくれる人は、どう感じるのかなんて、考えたことも無かったんだから……」

 私が、あるいはどこかの世界の私が、こんなにも痛ましい彼に惹かれた理由。それは、彼と私は同じだから。だからこそ、彼が痛みは、そのまま鏡写しで私を傷つける。
王は人の心がわからない。そう言われて、私の心には確かな傷がついた。けれども、もしや私は、私こそが、無自覚なままに私を慕う誰かを傷つけていたのではないか。
 仮にかつてそう告げる者がいてくれたとしても、その時の私は取り合わなかったに違いない。それを受け入れるということは、頭の王冠も、玉座も、剣も、全てを放り出すことと同義だと、当時の私は考えただろうから。

「本当にゴメン……でも、おかげで、こう言える」

 けれども、今は、唯一手元に残った剣も、それを拒んでくれない。

「ありがとうセイバー。俺は大丈夫だから……もう、無理するな」


  そっと士郎の手が肩から降りて、そのまま私の手を握る。日も沈みかけた中で、むき出しのままだった私の手に、わずかなぬくもりを探すように、あるいは、自分の暖かさを伝えるように、士郎は強く私の手を握る。
 押し殺していた感情が堰を切ったようにあふれ出して、それでも涙だけは流すまいと涙腺が緩むのを堪える。背負っていたはずの荷は気づけば、その重さを失っていた。

「それでは、正義の味方になるという夢は……」

「それは捨てない。人を救いたいという願いは変わらない……ただ、そのために自分なんてどうなってもいいなんて、もう言わない」

 そうだ。きっとこれが、成し遂げたということなのだ。


「……よかった。この抜け殻のような身でも、出来ることはあったのですね」

「抜け殻?」

「ええ。私はとうの昔に己を捨てた身です。私が愚者と呼ばれて胸が痛むのも、結局は王であった私の残滓に響くと言うだけのこと。貴方が私の二の舞にならなくてよかった……」

「そんな馬鹿な話があるか。王様だろうとサーヴァントだろうと、セイバーは立派な一人の人間だ。抜け殻だなんて、あるわけない」

「ありがとう、シロウ。だが、やはり私には実感が無い。愚者の装ってみるというのも、そうすれば違った自分になれるのではという淡い期待を抱いたが故です。けれども、結果はごらんの有様だ。でも、私はそれで構いません。シロウは、例えこのような私であっても、大切だと言ってくれたのですから」

 シロウは握っていた手をゆっくりと離すと、しばらく視線を宙に泳がせて、先ほどよりもよほど深刻な調子で切り出した。

「セイバー、実は一つ謝らなきゃいけないことがあるんだ」

「なんでしょうか」

「セイバーに贈ったプレゼント、本当は桜に渡すつもりの物だったんだ」

「……は?」


「セイバーのプレゼントを間違って遠坂に渡して……だから、遠坂用のを桜に渡して、桜のをセイバーに渡したんだ。アーチャーがネタにしたときは、本当に焦った」
 
 衝撃というならば先ほどの言葉よりも遙かに、音でも鳴ったのではないかというくらいのショック。

「シロウッ、貴方という人はっ、貴方という人は……っ」

「許してくれ。他に方法が思いつかなかったんだ」

「……いつのプレゼントですか」

「……一昨年のクリスマス」

「一昨年の……あのどんぶりかっ。シロウ、貴方は他の女に渡すはずの贈り物で、私に日々の糧を食わせていたというのですかっ」

「ああそうだ。お茶碗三杯分は軽く収まるどんぶりだ」

 なんということだ。あの毎日の食事を彩ってくれたあの丼が、桜の手に渡るはずの物だったなんて。なんという恥知らずで、女心を踏みにじる行為だ。しかも、選び方が悪すぎる。確かに桜はなかなかの健啖だが、常日頃体重を気にしている彼女にそんなものを贈るなど、嫌がらせに等しい行為では無いか……

 そこで、はたと気づいた。

「シロウ、私を謀りましたね」


 私がそういうと、士郎はそれを皮切りに、それまでの申し訳なさそうな顔が一気に崩れて、笑い出した。

「いや、桜に丼なんかプレゼントしたら口きいてもらえないって」

「酷い、酷いですシロウ。なぜそのような嘘を」

「悪かったって。でもさ――」

「ほら、そんな風にやきもちをやく女の子の中身が空っぽなんて、あるわけないだろ」

 シロウは先ほどの破顔から、そっと微笑むような穏やかな表情へと移り変わっていた。私といえば、火が出るのではないかというほど顔が熱くなり、その熱が次第に目頭に集まって、とうとうそのまま瞳からこぼれ落ちた。
 笑わせたいとおもって始めたことだったのに、いつのまにか泣かされていた。

 あぁ、やはり私はこういうのには向いていない。

 士郎は私が泣き止むまで何も言わずに抱きしめてくれた。涙が収まる頃に彼の顔を見ると、士郎は先ほどの微笑から、穏やかな安堵の表情となっていた。
人にはこういう笑顔だってあるのだと思うと、どことなく胸のつかえがとれたような、いろいろなものが腑に落ちたような気がして、涙も乾かないままもう一度、まだ小さい身体に顔を埋めて、少しだけ笑った。


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※()の中は着物の色

大河(タイガー道場の道着)「はーい、お待ちかね。聖杯大喜利戦争の時間がやって参りました。いや~、みなさんご心配をおかけしました。この冬木の虎こと藤村大河、遂に司会の座に戻って参りました!」

<パチパチパチパチ

大河「はい、それでは今日の演芸のコーナーは」

大河(そんなんあったっけ……)

大河「人生の喜びを求めて、今日も邪悪に笑う二人組 Ue2(ゆえつー)のお二人です。どうぞー!」


ギルガメッシュ「……」

言峰「……」

<wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

ギルガメッシュ(……なぜ我がこのようなことを……)

言峰(……とにかく今は台本通りにやって、とっとと終わらせるだけだ)

言峰「ギルガメッシュよ、貴様はいつも好き放題にやっているが、少しは聖杯戦争の後始末をする私のことを考えたことはあるのか。監督役というのは実に心労がかさむ役割なのだぞ」

ギルガメッシュ「ハ! 雑種というのは常に己の負担を大げさに話すものだ。ウルクを背負って不眠不休で政を行わねばならなかった我とは比べるべくもなかろう」

言峰「何を言うか、聖杯戦争中はまるで気が休まらんぞ。そう、常時(じょうじ)な!」

<…………シ-ン

ギルガメッシュ「な ん で や ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!」ミゾオチ ドゴォ!

言峰「グヴォアッ!?」


言峰「お…………お………ちょ、おま、もう少し加減を――」ガクガク

ギルガメッシュ「ど な い や ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!」バギィ!

言峰「ゴッホォォ!?」

言峰「」ピク……ピク……

ギルガメッシュ「その程度でのびてしまうようでは、話にならんぞ、言峰」

言峰「」プル……プル……

言峰「そ……そうだな。では、この気付け薬でも飲んで、再び働くとするか」

ギルガメッシュ「気付け薬? こんなところにまで麻婆を用意しておるのか貴様は。やれやれ、感心するというか呆れるというか――」

言峰「いくら私でもこんなところにまで麻婆を携帯はしない。持っているのは主にこれだ」

ギルガメッシュ「……何だそれは(台本と違うぞ)」

言峰「唐辛子から抽出した、トウガラシエキスだ」

ギルガメッシュ「……」

言峰「つまりこれを――」

言峰「ソイヤッ!」ベッシャア

ギルガメッシュ「ギャアアァァァァァァァァッ!!! め、目が!? 目がぁぁぁぁっ!?」

※危険です。絶対にマネしないでください。


舞台袖

全員(何を見せられているんだ……)

カレン「なんという無様……なんという愚かしさ……しかも超つまんない」ホクホク


大河「さぁ、改めて大喜利の時間よ……あ~、懐かしの司会席。正に実家のような安心感ね」

大河「よし。まずは英霊の皆さんのご挨拶からどうぞ」

槍流亭 犬之介(紺)「……」

犬之介「あ、そっか。最初のイジリがねーんだったww」

大河「」ガク-

犬之介「ご覧の通り、大河のねーちゃんが戻ってきてくれたわけだが、いやーめでたい。ホントにめでたい。こないだまでは何を言うにも戦々恐々としてなきゃならなかったからな。これで俺も、下ネタに精が出せるってわけだww ランサーだぜwwww」


弓屋 贋作(黒)「大掃除の季節だ。普段は目が届かないところを綺麗にする良い機会だが、普段掃除をサボっている者も、こういう時くらいは頑張ってみてはどうかな。とりあえず物をあるべき場所に戻したり、明らかに捨てて構わんものを捨てるだけでもだいぶ変わるものだぞ。アーチャーだ」

騎乗亭 蛇薔薇(桃)「早いものでHFの最終章の公開までおよそ三か月ほどになりましたね。とうとうサクラの物語も完結かと思うと感慨深いです。もっとも、その後また日陰に逆戻りしないかだけが心配なところですが……ライダーです」

<ヤメテヨ,ライダ-!?


投魔亭 呪々(紫)「クリスマスね~。もちろん私の立場からすれば関係ない行事だけれど、世間はすっかりそんな雰囲気だし、乗っかったって悪くはないわよね。でも、住まいが住まいだから、あまり大っぴらにも祝えないのよ。せめてお食事だけでも豪勢にしたいわ……って誰よ、この前も同じことして酷いことになったって言うのは! 今度はちゃんと一成に毒見させてから召し上がっていただくから大丈夫。キャスターよ」

刀剣亭 竜征(水色)「……それでは宗一郎はごちそうにありつけないことになるのですね。一成の無事を祈るばかりです」

呪々「ちょっと!?」

竜征「この国ではクリスマスを恋人や恋愛に結び付けて祝う向きがあるようで、独り身ゆえに疎ましく感じる方も多いようですが、いえいえクリスマスは恋愛と絡めずとも素敵なものですよ。煌びやかなイルミネーションに飾られた街並み、楽しげなクリスマスソングにプレゼント、そして何よりもごちそうです! 七面鳥にクリスマスケーキ、今年もシロウが腕によりをかけて作ってくれます。こうして美味しい料理を作ってくれて、食卓を共に出来る人がいるというのはとても……」

竜征「シロウ……」

<セイバ-……

<<……

竜征「視線が痛いのはきっと気のせい! セイバーです!」


英雄王 切我滅狩(金)「」ズ-ン

<……

切我滅狩「」ズ-ン

竜征「英雄王、挨拶ですよ……」ボソボソ

切我滅狩「あいさつ……あ、あぁ……」

切我滅狩「みなさん、年の瀬です。今年はどんな一年だったでしょうか。我のように長生きすると、生前は本当にいろいろなことがありました。まさか英霊になってから、顔にトウガラシかけられるとか、思いもしませんでした……。みなさんも人生何があるかわかりません。過労死とかしないようにお気を付けください。ギルガメッシュです……」

全員「……」

大河「さ、さて! バーサーカーどうぞ」

暴走舎 打阿須(赤)「■■■■ーーー!」

イリヤ(白桃色)「ドイツのアインツベルン城の周りは深い森に囲まれているから、雪が降ると本当に怖い雰囲気になるの。それに比べると、冬木の冬は穏やかね。寒いのはキライだけど、雪遊びがしたくなってくるわ」

イリヤ「毎年、特大の雪だるまとかまくらを作ってくれる、バーサーカーをよろしくね♪」


※ここから先は普通にクラス名で表記します。

大河「座布団を十枚貯めると(笑)聖杯が掲示した聖句(キーワード)に則った願い事が叶います。貯まらなくっても、最後に一番多く座布団を持っていた人には賞品が出るから、気を抜いちゃダメよ」

大河「それでは今回のキーワード「時代は変わる」。これを目指して燃え上がれっ!」


現在の座布団の状況

全員1枚

キャスター「この前ぜんぶ取り上げられたんじゃなかったかしら?」

大河「大河復帰記念キャンペーンよ。仕切り直し、仕切り直し」


大河「まずは一問目。英雄と呼ばれる人はそれだけで凄い人物なんだけど、ま、何事にも上には上がいるわよね。そこで皆さんは凄い英雄とはどんな人物なのかを最初に述べてちょうだい。で、それに私が「もっと凄い英雄は?」って聞くから、より凄い英雄を挙げてほしいのね」

大河「はい、セイバーちゃん」

セイバー「はい」

セイバー『すごい英雄は自分だけでなく家臣の名声まで後世に残ります』

大河『もっとすごい英雄は?』

セイバー『時代が下るにつれて見覚えのない家来が増えます』

大河「はははははwwwwwwwwwwなるほどねwwwwwwwwww」

大河「一枚あげちゃおう。セイバーちゃんとか、ぶっちゃけ知らない家来多いでしょww」






大河「サー・ロビンとかさ」

セイバー「誰ですかそれ」


大河「はい、お次はランサーさん」

ランサー『凄い英雄は自分が主役の物語が山ほど作られるな』

大河『もっと凄い英雄は?』

ランサー『女体化されてエ●ゲのヒロインになるぜww』

大河「wwwwwwwwwwwwww」

大河「そのとーりなのよwwwwww」

セイバー「……」


大河「はい、キャスターさん」

キャスター『凄い英雄は人々の神話になります』

大河『もっと凄い英雄は?』

キャスター『子供たちの童話になります』

大河「んーこれは綺麗なお答え! 二枚あげましょう!」

キャスター「やったわ!」

ライダー「キャスターの話が子供のためになるとは思えませんが」

キャスター「あ゛ぁ゛!?」


大河「はい、アーチャーさん」

アーチャー『凄い英雄というのは、時として理不尽に人の命を奪う』

大河『うーん、じゃあもっと凄い英雄は?』

アーチャー『往々にして理不尽に神から命を奪われるな』

大河「そうなのよねー、一枚あげましょう」


大河「はいセイバーちゃん」

セイバー『凄い英雄は死後なお人々の記憶に生き続けます』

大河『おー。もっと凄い英雄は?』

セイバー『未だに存命です』

大河「wwwwwwwwwwww」

大河「でもマジメな話、そういう方はままいるわよね。セイバーちゃんもそうか」

セイバー「そうです。過去の王にして未来の王、ですから!」ドヤッ

ライダー「未来の英国人は、まさかアーサー王がこんなになっているとは思わないでしょうね……」

大河「とりあえず一枚あげちゃおう」


大河「はい、キャスターさん」

キャスター『凄い英雄は、化け物を退治してくれます』

大河『もっと凄い英雄は?』

キャスター『ゴ●ブリを退治してくれるものよ!』

大河「」ガク-

アーチャー「……出たのか」

キャスター「出たのよ……」

<デバンヨ

<ナンデサ!

<ゴキ●リクライ……

<<……


大河「はい、ライダーさん」

ライダー『凄い英雄とは、狙った相手はどんな手を使っても必ず仕留めるものです』

大河『もっと凄い英雄は?』

ライダー『狙った相手は目で●します』

大河「バーサーカー、一枚持っていきなさい」

大河「誰かはやると思ってたけど、ライダーさんは魔眼持ちなんだからさ~。もう一捻りくらいしなきゃダメだよ」

ライダー「」ガッカリ


大河「はい、ギルさん」

ギルガメッシュ『凄い英雄とは我のことだァァァァッ!』

大河「はい他に」

ギルガメッシュ「オイ司会ィィィィッ!?」


大河「じゃ、次はアーチャーさん」

アーチャー『凄い英雄は、人を守るため、己の命をも投げ打つ』

大河「もっと凄い英雄は?」

アーチャー『死後、国のために若者に命を投げ出させる』

大河「あぁ……そういう面もあるわよね。一枚あげましょう」

アーチャー「もっとも、私が言えた立場ではないがな」

セイバー「アーチャー……」

<……


大河「しんみりしちゃったわね。ランサーさん、景気のいいやつ頼みます」

ランサー「おうっ!」

ランサー『凄い英雄ってなァ、猛獣の毛皮を身にまとっている』

バーサーカー「■■■■ーー!」ムフ-!

大河「そーよね、ジャガーマンとかジャガーマンとかジャガーマンとか」

バーサーカー「」ガク-

イリヤ(毛皮……?)

大河『じゃあ、もっと凄い英雄は?』

ランサー『虎の毛皮のふんどしを締めているw』

大河・バーサーカー「」ズコ-

大河「……それじゃイバラギンが大英雄になっちゃうじゃん」

ランサー「いよっ、英雄!」

大河「んなもん着けてないわよ!? 一枚持っていきなさい!」

バーサーカー「■■■■ーー!!!」ウガーッ!

ランサー「うぉあ!? 脅かすんじゃねェよ!?」


大河「お次はキャスターさんいきましょう」

キャスター『凄い英雄と言うのは、助けを求める人のもとへと駆けつけます』

大河『もっと凄い英雄は?』

キャスター『どんだけ呼んでも来てくれないのよ~』

大河「ははははははははwwwwwww」

大河「高レアのサーヴァントは命がけで来てくれるアーラシュさんを見習いなさいってのよ。特にそこの二人」

セイバー「私に言われても、そればかりはどうしようも……」

ギルガメッシュ「たわけたことを。高名な英雄であればあるほど安請け合いが出来ぬものだ。たかが魔術師ごときに簡単に呼ばれてたまるか」

ライダー「いやいや、第四次で普通に呼ばれてたじゃないですか」

アーチャー「カルデアには人類史を救うという遥かに重要な理由があるはずなんだがな……」


大河「それじゃあ……ライダーさんお願い」

ライダー『凄い英雄というのは、弓を持てば百発百中です』

大河『もっと凄い英雄は?』

ライダー『弓というものがなんだかわからなくなります』

大河「おぉ~」

大河「これは中国の故事なんだけど、中島敦が小説にもしているのよね。さすが読書家。一枚あげて」


大河「アーチャーさん、弓ネタ盗られちゃってるわよ。なんかやんなきゃ」

アーチャー「なんかと言われてもな……ま、やれないことはないが」

大河「それじゃあいってみよう」

アーチャー『凄い英雄とは、撃てば必ず的を射抜くものだ』

大河『もっと凄い英雄は?』

アーチャー『打(撃)てば響くものだよ』

大河「よし! 一枚あげて」

大河「そーよね、その点まさしくアーチャーさんは英雄だよ。お屋敷の傍に行くと、ガンド撃たれたアーチャーさんの悲鳴が"ぎゃーっ"て」

アーチャー「そういう響くじゃない!」


大河「はい、セイバーちゃん」

セイバー『凄い英雄というものは、人から父や母に例えられます』

大河『もっと凄い英雄は?』

セイバー『自ら姉と名乗ります』

大河「はははははははwww いらっしゃいますね、そういう方w」

ライダー「あなたも似たようなポジションにいると思うのですが、そのあたりどうなんです」

セイバー「私は……なんというか、オルタは向こうほど隔たれていないですし……リリィの方は私の人気を脅かしかねないので、姉とか言ってる余裕が無いといいますか……」

ギルガメシュ「なんだそのようなことか。案ずるなセイバーよ、我にとってお前は唯一無二だからな!」

セイバー「」


大河「はい、じゃギルさん」

ギルガメッシュ『凄い英雄というものは、一級の装束を身に纏うものだ』

大河『もっと凄い英雄は?』

ギルガメッシュ『脱いでも凄いものだ』

ギルガメッシュ『ではいくぞ。A.U.O! キャストオh――』

バーサーカ―「■■■■ーー!」サセネェヨ!

ギルガメッシュ「グハァッ!? 何をするか狂犬が!」

キャスター「アンタが何をしようとしているのよ!?」

大河「バーサーカー! 一枚持っていきなさい!」

セイバー(ト、トラウマが……!)ガクガク


大河「はい、ランサーさん」

ランサー『凄い英雄ってのは、昔話で語られるぜ』

大河『じゃあ、もっと凄い英雄は?』

ランサー『ケータイのCMに出たりするんだなw』

大河「」ガク-

大河「ようするにダジャレかい!」

ランサー「先立つものがねーから、こんなもんでいいかと思ってよw」ナ-イナ-イ

大河「わかったわよ、一枚あげるから」

ランサー「おーし!」


大河「じゃ、キャスターさん」

キャスター『凄い英雄とは、歴史にその名を刻みます』

大河『うんうん、じゃもっと凄い英雄は?』

キャスター『黒歴史が歴史になるのよ……』

大河「んふふふふふふwwwwww 有名税みたいなもんねw」

弓騎剣「……」

ランサー「なんだなんだァ? みんな黙っちまってよ。昔の恥なんざ気にしたってしょうがねーだろうが」

ギルガメッシュ「全く雑種というものはくだらんな。それほどに己が行いに悔いを残して生きておるとは難儀なものよ。見よ! この英雄王の歩んだ道に、恥など存在しない!」

アーチャー「いや、貴様は単に"黒歴史なう"だからな」


大河「二問目。弟子一号、皆さんに例の物を配ってください」

イリヤ「押忍!」

アーチャー「またか……」

ランサー「はいはい伝統伝統」

※今回の例の物:サンタ衣装

大河「毎年おなじみの英霊サンタさんといきましょう」

大河「今日はクリスマス!。サンタさんが来るのが嬉しくて、イブの夜を寝ないで待とうとした子供はたくさんいると思うけど、中には本当に一晩中起き続けて、サンタさんと出会っちゃった子供もいるかもしれません」

大河「そこで問題。皆さんはそんな子供と出くわしたサンタクロース。私は子供になって「サンタさん待ってたよ」って言うから何かお返事をしてほしいの」


大河「はいアーチャーさん」

大河『サンタさん、待ってたよ!』

アーチャー『メリークリスマス少年よ。この黒い服の意味が分かるかね……。そう、私は悪い子の元へ訪れる黒いサンタ! こんな夜中まで起きている悪りぃ子はおめがあぁぁぁぁっ!』

大河「バーサーカー! 一枚もっていきなさい!」

大河「クリスマスなんだからさぁ、もうちょと夢のある答えをちょうだいよ」
 



大河「はいキャスターさん」

大河『サンタさん、待ってたよ!』

キャスター『そ、それならっ! この暖炉の火を早く消しなさぁぁいっ!』アッチアッチ!

大河「それじゃ三匹の子豚じゃんwwwww」

大河「面白いわねw 一枚あげましょうw」


大河「次はセイバーちゃん」

大河『サンタさん、待ってたよ!』

セイバー『クッキーとミルクが用意してあると聞いてきました』キリッ

大河「先にねだっちゃダメだよw」


大河「はいライダーさん」

大河『サンタさん、待ってたよ!』

ライダー『シンジ、そういうのはそろそろ卒業すべきかと』

大河「あははははははwwwwwww想像するとウケるわねwwww」

<アイツガ ソンナジュンスイナ タマカッテノヨ。ネェサクラ?

<ソウデスネ,ニイサンハ コドモニムカッテ サンタナンカ ホントウハイナインダゾッテイッテ マウントトルタイプデスカラ

<……


大河「はい次。ランサーさん」

大河『サンタさん、待ってたよ!』

ランサー『はぁー、こんな時間まで起きてるようじゃあ、プレゼントは弟が欲しいですってお願いは叶いそうもねぇなぁ』

大河「」ガク-

大河「それサンタ関係ないじゃん!」

ランサー「いやいやいや、こうサンタがそこん家のかーちゃんによォ」

大河「バーサーカー! 一枚持っていきなさい!」


大河「はい、セイバーちゃん」

大河『サンタさん、待ってたよ!』

セイバー『お待たせしました、ニ●リの家具です!』

大河「あははははははははははwwwwwwwwwwwwww」

大河「トレンド入りもしてたもんねw いやー私も見間違えたわw 一枚あげちゃうw」


大河「はい、ライダーさん」

大河『サンタさん、待ってたよ!』

ライダー『ゾウケン、そういうのはもう卒業するべきかと』

大河「一家そろってwwww気持ち悪いわよwwwwwww」

<ワタシハチガイマスカラ!


大河「はいギルさん」

大河『サンタさん、待ってたよ!』

ギルガメッシュ『ふむ、欲しいものは分かったぞ童。では、我の蔵の中から貴様の望みに一番近いものをくれてやろう。まぁ我の蔵の中での価値は下から数えたほうが早い、我としても別に持っていたからどうというわけでもなく、かといって歴史的に何の価値もないというわけでもないが、だからといって使える場面もあるでなし。貴様のような輩にくれたやるくらいが丁度いいのやも――」

大河「いらねーやいそんなもーん!」


ライダー「長すぎます。もっと簡潔にまとめましょう」

大河「よし、じゃあライダーさん」

大河『サンタさん、待ってたよ!』

ライダー『では受領書にサインか捺印をお願いします』

大河「せめてwww親の方に行ってよwwwwwwwww」

大河「ナイチンゲールもそんなだったけどさw 改めて考えるとマジで夢がないわね~w」


大河「はい、アーチャーさん」

大河『サンタさん、待ってたよ!』

アーチャー『昼夜が逆転している自宅警備活動は"待ってた"とは言わん!』

大河「あはははははははははははははwwwwwwwwwww」

大河「さっきから待ってる人の平均年齢高すぎよw まぁでも一枚あげてw」


大河「キャスターさんお願いします」

大河『サンタさん、待ってたよ!』

キャスター「あなたね、"プレゼントにはセイバーをください"って手紙に書いたのは! そんなんで貰えるなら私も貰えてるわよ!』

大河「ンフフフフフフフフフwwwwwwww」

セイバー「……」

ギルガメッシュ「全くその通りだ。願うのであれば、ちゃんとセイバーが中に納まるサイズの靴下くらい提げておけということだ。我のようにな!」

セイバー「!? FGOの話じゃないんですか!」

大河「ウワサによると、クリスマスに靴下の中にご希望のサーヴァントが入っているイラストを描いてガチャを回すと出るっていう……」

アーチャー「いい加減なデマを流すんじゃない!」

※もちろん嘘です


大河「ライダーさん」

大河『サンタさん、待ってたよ!』

ライダー『ソリ酔いが醒めるまでもう少し待っていただけませんか。うっぷ』

大河「しっかりしろよwwwライダーのサーヴァントwww 一枚あげましょうw」


大河「はいギルさん」

大河『サンタさん待ってたよ!』

ギルガメッシュ『(声真似)喜べ少年。君の願いはようやく叶う。確かに私は君が長らく欲しがっていた英雄王なりきりセットを持ってきた。無論、このまま君に与えるつもりだ。されど少年。君はこれからあと数か月もすれば、新商品のDX英雄王なりきりセットが発売されるのを知っているか。ここにある玩具を与えることは容易いが、これを貰った後に、DXのほうが欲しいと親にねだったところで、どんな返事が返ってくるか知らぬ君ではあるまい……?』

大河「この人でなしー! 一枚……も無いから取れないじゃん!」

ギルガメッシュ「ハッハッハ! 愉悦!」


大河「それじゃあ……アーチャーさんお願いします」

大河『サンタさん、待ってたよ!』

アーチャー『このゲーム機をねだったのは君か……安心したまえ、確かに確保した。品薄でなかなか骨が折れたが……』

アーチャー『そこで少年。物は相談なんだが……私も一緒に遊んでも構わんかね?』

大河「あははww確かにサンタさんも遊びたくなるかもしれないわよねw 一枚あげちゃおう」


大河「はい、セイバーちゃんいってみよう」

大河『サンタさん、待ってたよ!』

セイバー『あなたですね、手紙に"娘さんをください"と書いたのは! モードレッドを拘束するの大変だったんですよ!』

大河「あwげwるwなwよwwwww」 


大河「はいキャスターさん」

大河『サンタさん。待ってたよ!』

キャスター『あわてんぼうのサンタクロースのはずなんだけど、あなたも大概せっかちねぇ」

大河「はははははwwww楽しいわねw一枚あげましょう」


大河「ライダーさんお願いします」

大河『サンタさん、待ってたよ!』

ライダー『タイガ、そういうのはもう卒業するべきかと』

大河「バーサーカー! ライダーさんの二枚持っていきなさい! そればっかりじゃないの!」

アーチャー「……小六くらいまで信じてたよな」

<ウンウン

大河「!?」

<wwwwwwwwwwwww

大河「バーサーカー! アーチャーさんのも二枚取んなさい!」

アーチャー「アチャ-」ニガワライ


大河「はいランサーさん」

大河『サンタさん、待ってたよ!』

ランサー『悪りィな! 俺、サンタじゃなくてセタンタってんだ!』

大河「」ズコ-

大河「じゃそのセタンタさんは夜中に人んち忍び込んで、いったい何してたのよ!?」

ランサー「いや、だからそこの家のかーちゃんに――」

大河「バーサーカー! ランサーさん一発ブン殴りなさい!」

バーサーカー「■■■■ーーー!」

ランサー「おわぁぁぁぁぁ!? マ、マジ――ガフッ!?」

ランサー「」チ-ン

アーチャー「ランサーが死んだ!」

セイバー「この人でなし!」

※死んでません

ギルガメッシュ「……これならシスターが司会の方がマシだったのではないか?」

ランサー「……」ピクピク


大河「あーもう、こんなんじゃちっともクリスマスをお祝いする気になれないじゃない。誰か綺麗にしめてよ~」

セイバー「はい!」

大河「……他にいない?」

セイバー「何故!?」

大河「しょうがないわねぇ、じゃセイバーちゃん」

大河『サンタさん、待ってたよ!』

セイバー『こらこら。良き知らせというものは、寝て待つものですよ』

大河「おぉーっ!? これはいい答えだわ。二枚あげて!」

大河「セイバーちゃん、どうしちゃったのよ? なんかすごい調子良いじゃない」

セイバー「ふふ、どうもしませんよ?」

アーチャー「……」

ギルガメッシュ「……」


大河「さぁ、最後の問題よ。今年はPCゲーム「Fate/stay night」の発売から実に十五年目のアニバーサリーイヤーでした。そこで問題。「十五」というのは具体的にどんな数字なのか。大喜利風に答えてほしいのね」

ランサー「なんか一問目に出そうな問題だな」

大河「しょうがないのよ、今年の節目にちょうどいい問題がコレしかなかったんだから」ペチペチ

大河「さぁ! 自由になれた気がする答えをカモーン!」

アーチャー(ナチュラルに尾●ネタが潰された!?)ガ-ン


大河「はい、ライダーさん」

ライダー『十五とは』

ライダー『そこで成長が止まって欲しかった年齢』

大河「wwww」

大河「いや、十五じゃその「たわわ」は拝めないじゃないw」

ライダー「拝まなくていいですよ……」

セイバー(止まった身の気持ちも知らないで……っ)イライラ


大河「次はランサーさん」

ランサー『今週バゼットが食った牛丼の数』

大河「んふふふふふwwwww」

大河「大丈夫なのかしらね、そんな食生活でw」

キャスター「ちなみに残りはなんなの」

ランサー「豚丼、親子丼」

セイバー「お、恐ろしいです……」ガクガク

アーチャー「くっ、看破しがたい話だが、バゼットを囲うとなると、もれなくペットの面倒までみることになってしまう……」

ランサー「んだとオイ!?」


大河「はい、セイバーちゃん」

セイバー『十五とは』

セイバー『そう伝わった時代もあったかもしれない円卓の騎士の人数』

大河「なーるほどね。一枚あげてください」

大河「円卓の騎士で調べると十三や十五じゃ収まらないくらい名前がたくさん挙がるからびっくりしちゃった。そのうちしれっとまた増えてるかもね」













大河「サー・ロビンとかさ」

セイバー「だから誰なんですか!」


大河「えーと、アーチャーさん」

アーチャー『最近見たつもりのアニメが気づくと経過している年月』

大河「あはははははwwwwそうだね、十五年前が2004年だもんねーwww」

大河「」ズ-ン

セイバー「大河、何を落ち込んでいるのです?」

ライダー「あなたは……」

<(ソノヘンハ スノハンノウ ダッタカ……)


大河「気を取り直してキャスターさんいきましょう」

キャスター『飾り棚を新設しなきゃいけなくなってくるフィギュアの数』

大河「そんなにあるのw」

キャスター「え、セイバーだけで二十体はあるわよ?」

セイバー「ヒィ!?」

ギルガメッシュ「その程度か魔女め! 我はその倍は持っておるぞ!」

セイバー「ヒィィィッ!?」


大河「はい、ランサーさん」

ランサー『十五っつーのは』

ランサー『カニファンで俺が死んだ回数』

大河「あははははははwwwwwww」

ランサー「笑いごとじゃねーよ!?」

大河「そうだねw 三枚あげるよw」

ランサー「うおぉ」

ライダー「あげすぎでは?」

大河「いやぁ、こういうときに偶数じゃかわいそうよ」


大河「はい、ライダーさん」

ライダー『ダラダラの引き延ばし展開に愛想が尽きてくるラノベや漫画の巻数』

大河「そこまで付き合ったんなら、完結まで見届けようよw」


大河「キャスターさん、お願いします」

キャスター『十五とは、十五夜』

キャスター「!? 違う! 違うのよ! "満月の夜"って言いたかったの!」

大河「いや、そんな取り乱さなくても十五は十五夜でも充分だったと思うんだけど……」

大河「ま、自分で納得できないならしょうがないわね。一枚取って」

キャスター「」ガ-ン

ライダー「無様ですね」


大河「アーチャーさんいきましょう」

アーチャー『十五とは』

アーチャー『愚か者がカップラーメンを五個作ろうとしてお湯を注いで待ってしまった時間』

大河「ははははははははwwwwww」

大河「朝八時に集合って言われて八時に目覚ましセットしちゃう人みたいw 一枚あげますw」


大河「はい、セイバーちゃん」

セイバー『十五というのは』

セイバー『雛人形の最大人数』

大河「確かに! 一枚あげましょう!」


大河「はい、ランサーさん」

ランサー『初陣を心待ちにする戦士の年齢』

大河「あー……時代が変われば、考え方も違うわよね。一枚あげましょう」

ランサー「うっしゃ!」


大河「次はキャスターさん」

キャスター「もうちょっと平和にいきたいわよね」

キャスター『十五とは』

キャスター『倦怠期を乗り越えて愛と絆が深まる夫婦の年月』

大河「なるほどなるほど。これも一枚あげちゃおう」

キャスター「末永く愛してくださいませ! 宗一郎さまーーー!」

大河「バーサーカー。やっぱあげなくていいや」

キャスター「!?」


大河「はい、アーチャーさん」

アーチャー『APが三ポイント回復する時間』

大河「あ~w」

大河「実際そのとおりなんだけど、日常の時間をそういう基準でばっかり測るようにはなりたくないわね」


イリヤ「はいはいはーい! 自分も出来たっす~!」テテテテテ-

大河「来ましたね、弟子一号! やんなさい!」

イリヤ「押忍!」

イリヤ『十五とは』

イリヤ『私より年下な年齢』

大河「そーいやそうねwww」

イリヤ「そう! 私は立派な大人のレディなんだから!」ウフン

大河「じゃナンパにあったらどうするの?」

イリヤ「警察に通報するわ」


大河「はい、ライダーさん」

ライダー『十五とは』

ライダー『二年間の休暇から生還した少年たちの人数』

大河「なるほどなるほど。まさに十五と言えば、ね。一枚あげましょう」


大河「はい、アーチャーさん」

アーチャー『増えすぎて初心者がどれを手に取っていいかわからなくなるシリーズものの数』

大河「あははwww ま、原作かそれに近いのにあたるのがベストだと思うけど」

アーチャー「しかしZeroから入った者も多いぞ」

セイバー「Zeroは……うぅ……」


大河「はい、ギルさん」

ギルガメッシュ『それだけいても一人も不要なものはいない、ウルクの民の人数だ』

大河「あーさすが王様って答えね。一枚あげます」

大河「でも、人の進歩は能力の差で振り落とされる人を助けようとしてきた歴史だと思うけどな」

ギルガメッシュ「ハ! 絵にかいたような雑種の考えだな。弱い苗は間引かねば優れた稲は育たんのだぞ」

セイバー「やはり私とあなたは相容れないようですね、英雄王……」

大河「じゃ、王様対決といきましょうか。セイバーちゃん」


セイバー『はい。十五とは』

セイバー『マスターとサーヴァントが、共に駆け抜けてきた年月です!』

<オオ……


大河「素晴らしい! 二枚あげてちょうだい!」

槍弓騎魔金「あぁーっ!?」

大河「あっ……てことは……」



















大河「セイバーちゃん、座布団じゅーーーまーーーーいっ!」

イリヤ「おめでとーーーございまーーーす!!!」

バーサーカー「■■■■ーーー!!!」ハナフブキ-

セラリズ「」セッセセッセ

セイバー「シロウ! 見ていますか! やりましたよシロウ!」

<サスガダ! セイバ-!


ランサー「なんだったんだ、今日のセイバーの答えは? 普段と全然違ったぞ」

ギルガメッシュ「セイバーよ、今日のお前は過去の息の詰まりそうな頃とも違ったな……どういうことか」

セイバー「どうということはないですよ。かつてが息が詰まりそうというのならば……ただ肩の力を抜いたまでです」

ギルガメッシュ「フン」

ギルガメッシュ(となれば……もはやこんな座興に付き合う意味も無いか……)


大河「さぁ、セイバーちゃん。(笑)聖杯に願いを伝えるのよ。はりきって、いってみよう!」

セイバー「ふふ、願いはすでに決まっております」

セイバー「私の願いは――」


すいません、いったん中断します。 本日中には残りも投下できると思います。

お待たせしました。続きを投下していきます。


セイバー「私の願いは――」






























セイバー「並び順を変えることです!」

全員「」ズコ-ッ

<<<ズコ-ッ


アーチャー「セイバー! そんな願いで本当にいいのか!?」

セイバー「無論です。これまでこの場所でどれほどの苦痛を味わったか、知らないわけではないでしょう」

大河「えーっ、ホントに変えちゃうつもりなの!? ダメダメ! この並びは変えちゃダメよ! 放送作家だって」

「聖杯大喜利戦争のキモは並び順だ」

大河「って言ってんだからー!」

イリヤ「ししょーっ! だからそういうこと言わない方がいいっす!?」

キャスター「反対に一票よ! セイバーの隣から離れるなんて冗談じゃないわ! ちょっと、あなたも何か言ったらどうなの!」

ギルガメッシュ「何を喚くか雑種。セイバーがそう望むのなら、好きにさせればよいではないか」

キャスター「ちょ、ちょっとどうしちゃったのよ! あなたもセイバーの隣じゃいられなくなるかもしれないのよ!?」


セイバー「誰の干渉も許しません。これは私が勝ち取った聖杯なのですから!」

セイバー「さぁ(笑)聖杯! 並び順! 並び順を変えてください!」


ピカーーーーーーーーーーーーーッ!


全員「オォ――」
---------------------------- 
---------------------------

-------------------------- 
------------------------- 
------------------------ 
----------------------- 
---------------------- 

ランサー「ど、どうなったんだ……って」

アーチャー「やれやれ、また君の隣か」

ライダー「私はキャスターから離れる事が出来ればどうでも――」

ギルガメッシュ「ム?」

ライダー「え」

セイバー「はい?」

キャスター「あら」


Before
槍 弓 騎 魔 剣 金

After
槍 弓 騎 金 剣 魔


セイバー「変わってないじゃないですか!?」

キャスター「変わったわよ! 今までは左を向けばあなたの可愛い顔があったのに、こんどいるのは300kg以上の筋肉ダルマよ! 勘弁してほしいわ!」

バーサーカー「■■■■ー!?」ヒドイ!?

ライダー「ま、魔女が去ったら面倒くさい王が隣に……!」ガ-ン

ギルガメッシュ「おぉ……、その横顔ももはや見飽きたと思っておったが、反対に回ればなかなかどうして新鮮ではないか! やはりこれは降板などできぬ。これからも十年、いや二十年とこの戯言につきあってやろうではないか!」


セイバー「お、お――」


セイバー「オーーーーーーノーーーーーッ!?」


舞台袖

イリヤ「あらあら、セイバーが暴れだして、メチャクチャになっちゃったわね」

アサシン「諸行無常。何事もどう転ぶかはわからぬものだな」

---------------------------- 

イリヤ「さて、けっこう長く続けたシリーズだけど、今回でとりあえずおしまい。つたない内容だったけど、少しでも笑ってもらえたなら嬉しいわ」

アサシン「興が乗ったなら、おぬしらも自分で問題を考えて、自分で解いてみると良い。頭の体操になって、なかなか面白いぞ」

イリヤ「私たちも良いネタが思いついたら、また戻ってくるかもしれないわ。もちろん、本家の作品や番組の応援も忘れないでね」

イリヤ「それじゃあ最後に!」

イリヤ『Fateとかけまして、時代を超えて語り継がれる英雄たちと解きます』

アサシン『その心は』

イリヤ『これからも私たちを、魅了し続けるでしょう!』

イリヤ「それじゃあ、バイバーイ!」


   お し ま い


以上で終了です。

 もともとFateキャラで笑点パロがやりたかっただけだったのですが、妄想が膨らんでこんなに長くなってしまいました。応援のコメントをしてくださった皆様、ほんとうにありがとうございます。おかげで無事に完走することができました。一作目を書いたときはもっと「これは痛い」みたいに叩かれるのを覚悟していたので……


 途中から増えたシリアス展開は自分でもちょっと内容に難があるな、とは思ったのですが、こんなくだらないSSのくせに十作も続けてしまったので、お話の着地点が設けられたのは良かったかなと思っています。

 SS内でも書きましたが、お蔵入りしている問題や答えがけっこうあるので、また機会があれば書いてみるかもしれません。
 それでは。


セイバー「それはそうとアーチャー」

アーチャー「なんだね」

セイバー「やはり急に真面目に戻したので、どうにも違和感が……ひとつ以前の調子で思いついたネタがあるので聞いてもらえないでしょうか」

アーチャー「止めた方が賢明だと思うがね」

セイバー『では、15とは』

アーチャー「ふむ」

セイバー『3時のおやつの時間です!』キリッ

アーチャー(これが平和か……)ゲンナリ

 本当におわり

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