竜児「元気出せって……北村にうんこ見られたからなんだってんだ」 (46)

大河「うぅ……恥ずかしい……死にたい……」///

竜児「小学校の先生も言ってたろ? うんこは全然恥ずかしいことじゃないって」

大河「ただするのと、好きな人に見られるのとじゃ全然違うわよ!」///

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竜児「もう忘れろ。北村だって別に気にしちゃいねえよ」

大河「絶対軽蔑された……もう嫌……」/// ポロポロ

竜児「それぐらいで人を軽蔑するような奴じゃねぇよ、あいつは。さ、カレーでも食って元気出せ」コトッ

大河「なんでよりによってカレーをチョイスしたのよ!」/// ポロポロ

竜児「すまん、ビーフシチューの方が良かったか?」

大河「アンタ、わざとでしょ!?」/// 

竜児「じょ、ジョークだ。カレーはホントうっかりしてた、すまん」アセアセ

大河「……うぅ……もう学校に行けない……」グスッ

竜児「そんなこと言うなって……」

大河「だいたいアンタが皆でキャンプに行こうなんて言いだすから悪いのよ!」キッ

竜児「すまん……」シュン





――――――――
―――――――
―――――


キャンプ場


櫛枝「いやぁ~、気持ちいいねぇ~! 真っ青な空と緑の大地! やっぱり夏はキャンプだよ~!」

北村「ハッハッハ! こんなところに来ると全裸で駆け回りたくなるな!」ヌギヌギ ダダダッ

川嶋「この間別荘に行ったばっかだってのに、なんでまたキャンプなのよ。亜美ちゃん、そんなに暇じゃねぇ~っての」

竜児「まぁそう言うな、川嶋。せっかくの夏休みだ。どこかに出かけなくちゃもったいねえだろ?」

大河「何が『もったいねえ』よ。みのりんと仲よくなりたいだけでしょ、アンタは……」ボソッ

竜児「しっ!」///

竜児(お前だって北村と仲よくなりてえんだろ? 協力してやるからお前も協力しろ)ヒソヒソ

大河(わ、わかったわよ……)///



櫛枝「さ~て、早速テントをたてるとしようかね! お~い北村く~ん! 帰っておいで~!」

北村「おう! お前たちもどうだ、コレ! すごく気持ちいいぞ!」タッタッタ ハッハッハ!

大河「き、北村くん、な、なんで裸なの!?」/// カアアアアアアアア

竜児「……さっきから裸で駆け回ってたろ……」


***


北村「よし! テントはこれでOKだな!」トントン

川嶋「つーか、早く服を着てよ! マジあり得ないんだけど!」///

櫛枝「北村くん、自然と一体になりすぎだって~」ケラケラ

竜児「お前のせいで大河がテントから出てこれねえだろ。あと、早く着ねえと警察呼ばれるぞ」


テント

大河「」/// カアアアアアアアア



竜児「じゃあ俺は野菜とか切ってくるから、北村はバーベキューコンロに火を入れといてくれ。大河もちゃんと北村を手伝えよ」

北村「任せてくれ!」


テント

大河(竜児、ナイス……!)


櫛枝「じゃあ、おいらは高須くんを手伝うとしますかぁ! ふふふ……部活で鍛えた腕がなるぜ!」グルングルン

竜児「野菜の皮むきとソフトボールになんの関係があんだよ……(よっしゃ、作戦通り!)」



***


テント

大河(き、北村くんと一緒に仕事ができる……)/// ニヤニヤ



北村「おーい、逢坂! コンロ組み立てるのを手伝ってくれ!」



テント

大河「う、うん!」////



|テント|_・*)チラリ



|テント|д゚)ビクッ


|テント|)≡サッ!!






北村「逢坂? なんでテントから出てこないんだ?」



シーン




北村「……しょうがない。おーい、亜美! 組み立て手伝ってくれ!」

川嶋「亜美ちゃん、手が汚れるの嫌だからハンモックで寝てる……って、いつまで脱いでんのよ! いいかげん着なさいよ!」///

北村「何を恥ずかしがってるんだ?」



***


竜児「さぁ焼けたぞ! じゃんじゃん食え!」ジュージュー

櫛枝「おお! もうアタシ、グーペコだよ! お肉もーらい!」ヒョイパク

川嶋「トウモロコシ、おいしそーじゃん!」ヒョイ

北村「これこれ! この炭火の臭いが食欲をそそるんだよな!」ヒョイパク

櫛枝「あれ? 大河は?」モグモグ

竜児「さっきからずっとテントの中だ。……っていうかせめてパンツ履けよ、北村……。もうツッコむのメンドくせえんだよ」

北村「ハッハッハ! 逢坂の奴、照れやがって!」モグモグ

竜児「……仕方ねえ、持って行ってやるか……」ハァー





竜児「おーい、大河。飯だぞ」


テント

大河「き、北村くんはもう服着た?」///


竜児「いや、まだっつうか、もう絶対着る気ねえよ、あいつ」


テント

大河「そ、そう……」///


竜児「もう諦めてテントから出てこい。もはや川嶋も北村の顔だけ見て談笑してるぞ。まぁどうしても無理ならここで俺が一緒に食ってやるけどよ」


テント

大河「だ、大丈夫……。か、体さえ見なければ……」////


竜児「そうか……」



***


櫛枝「お! やっと大河が来た!」

北村「おお、来たか逢坂! まだまだ肉とか残ってるからな! 食え食え!」つ串

大河「う、うん……」/// カアアアアアアアア

北村「特にこのフランクフルトなんか……」

竜児「ストーップ!」

大河「」/////////// プシュウウウウウウウウ



***

デサー、ソノトキサー……  

ホントカヨ、ソレー アハハハハ



竜児「大丈夫か、大河?」モグモグ

大河「う、うん……。なんか慣れてきた」/// ムシャムシャ


北村「こうやって友人とキャンプに来るなんて幸せだなぁ! 俺、昔からずっとこういうことしてみたかったんだ!」

竜児「そうだな……。俺もなかなか友達が出来なかったからこういうことをしてみたかった。って言ってもこの間別荘に行ったばっかだけどよ」

大河「アタシも今、すごく幸せ……」///



北村「そういえば高須はどうやって逢坂と仲よくなったんだ?」

竜児「ん? ああ、それはコイツが間違って俺の鞄にお前宛のラb」

大河「ふんっ!」/// ザクッ

竜児「ぎゃああああ! 串がああああああああ!!!」ゴロゴロ

北村「ラ?」

大河「ななな、何でもないの! た、ただ家が近かっただけっていうか!」////

北村「そういえば立派なマンションに住んでるんだったか? 高須からきいたぞ?」

大河「ま、まぁ、それなりに……」////

北村「そうか。じゃあ今度お邪魔させてもらおうかな!」ハッハッハ!

大河「ど、どどど、どうぞ!」////




竜児「串がああああああああ!!!!!」ゴロゴロ


***

テント


櫛枝「ふー、食った食った! ちょっとテントの中で休け~い!」ゴロン

川嶋「うぅ……苦しい……お腹パンパンで動けない……」

大河「こんなに食べたの久しぶり……」ペロペロ つガリガリ君

川嶋「……ってまだ食ってるよ……このままだとアンタ、チビ[ピザ]になるよ?」

大河「うるさい、ばかちー。アタシは日夜、竜児を殴ってカロリーを消費してんの」

櫛枝「まぁまぁ、お二人さん。ここはトランプでもやって仲良くしましょうや!」

北村「お? トランプをやるのか! 俺たちも混ぜてくれ!」

川嶋「全裸で女子のテントに入ってくんじゃねーわよ!」

北村「かたいこと言うなって! 逢坂、ちょっと詰めてもらっていいか?」

大河「う、うん……」/// ドキドキ

北村「悪いな。どっこいせ」ゴロン

川嶋「うつ伏せになるなああ!!!」

櫛枝「あぐらかかれても目のやり場に困るけどね」ケラケラ

大河(こ、今夜絶対ここで寝よう……)/// 鼻血ダラダラ



テント外

竜児「誰か串を抜いてくれええええええええええええ!!!!!!!!!!」ゴロゴロ


***

北村「さぁ引け、逢坂! ババなんかもってないぞ!」スッ

大河「えっと……じゃあコレ」スッ

北村「くそおお! 何故だあああ!!!」

櫛枝「北村くん弱えなあ!」ケラケラ

川嶋「祐作にババが回ってから全く動かないじゃん!」ケラケラ

大河(ババを抜こうとすると北村くんの腰がやけに浮くから分かるんだけど……)///

櫛枝「じゃあアタシの番ね。お! やりぃ~!」スッ ポイッ

川嶋「アタシもあがり!」

北村「コレだ! おぉ当り! よ~し、ラスト2枚だ! どちらがババか、わかるかな?」スッスッスッ

大河「え~と、コレかな……」

北村「」ピクッ

大河(あ、また腰が浮いた……)///

大河(で、しばらく手をかけたままでいると……)///

北村「」プルプルプルプル ハァッハァッ

大河「やっぱりこっち。あ、あがり!」スッ ポイッ

北村「うっ!」ビュルッ!

櫛枝「ん? どうしたんだい?」

川嶋「祐作、顔赤いけど?」

北村「な、なんでもない。一区切りついたからトイレに行ってくる」/// スック

櫛枝「お、じゃあおいらもお花を摘んでこようかな!」スック

川嶋「アタシも行く」スック スタスタ




大河「……」ポツン

大河(さっき北村くんが寝そべってた場所になんか白いのが……)

大河「ま、まさかねー……」


大河「……」クンクン


大河「……」


大河(ずぇったい今日はここで寝る!)/// 鼻血ドバドバ グッ











竜児「だ、誰か……」ビクンビクン



***


北村「さ~て、お楽しみの肝試しをするぞぉ!」

櫛枝「いよぉっ! 待ってましたぁ!」パチパチ

川嶋「肝試しとか小学校の宿泊学習依頼なんだけど!」ワクワク

大河「でも、肝試しって夜道を歩くだけ?」

北村「そんなことはない。驚かす側と驚かされる側にわかれて行う。ちゃんとくじも作ってきたんだぞ」ハイッ

櫛枝「おお! 北村くん、用意周到! じゃあ引かせてもらうよ!」スッ

川嶋「亜美ちゃん、驚かすのとかやってみたーい!」スッ

大河(北村くんとペアで肝試ししたいな……)/// スッ

北村「じゃあ残ったのを俺が引いて、と……。ん? くじが一つ余ったぞ?」

櫛枝「一つ余計に作ったんじゃない? お、アタシ、ビビらせ要員だ!」

川嶋「アタシも驚かす側!」

大河「お、驚かされる側……」///

北村「おお! 逢坂とペアか! っていうか逢坂がいたら何も怖くないな!」ハッハッハ!

大河「う、うん……」///

川嶋「裸のあんたの方がよっぽど怖いっての」


櫛枝「じゃあ、ちょっくらビビらせポイントに潜伏してくるから。お二人さん、15分後くらいにね」ワクワク スタスタ

川嶋「うわ、超楽しみ!」ワクワク スタスタ

北村「ああ! すごいの期待してるぞ!?」

大河(怖がるふりして抱きついちゃお……。全裸なんて関係ない)/// ドキドキ



***


15分後


北村「よし! じゃあそろそろ出発するか!」

大河「う、うん……。あ、そ、その前に……」/// ドキドキ

北村「ん? 何だ、逢坂?」

大河「ちょ、ちょっと怖いから手をつないでほしい……」/// バックンバックン

北村「ああ! お安い御用だ!」ギュッ

大河(も、もう死んでもいい! あ、今晩テントを堪能するんだった……)/// プシュウウウ


***


櫛枝「ふふふ……まさかスタート地点に潜伏してるとは夢にも思うまい……」

川嶋「……いや……意外性は確かにあるかもしんないけど、全然怖くないって……。かくれんぼじゃないんだから……」

櫛枝「ふふふ……これだからぁ素人さんは困るぜ……。スタート地点はゴール地点でもあるんだぜい? つまり一番油断してる所を叩くって寸法よ」

川嶋「最後に怖がらせてやろうとか、幼稚園児の発想じゃない……」ハァー




***


プーン ペチッ

北村「か、痒い! さっきから無性に体が痒いぞ!? 暗くてよく分からんが!」ポリポリ

大河「は、裸だからだと思う……」///

北村「特に尻がやばい! 触った感じだと20か所以上刺されている!」ポリポリ

大河「虫刺されの薬をもってくればよかった……。ごめん、気が利かなくて……」/// シュン

北村「いや、いいことを思いついたぞ! すまないが尻を思いっきりぶっ叩いてくれ!」

大河「な、何故……」

北村「痛みで痒みを和らげるんだ! 遠慮しなくていいからな!」

大河「う、うん」ベッチーン!!!!!!!

北村「きたあああああああああ!!!!!!!!!」

北村「これだ! これこそ俺の求めていたものだ! 逢坂、じゃんじゃんやってくれ!」

大河「き、北村くんが望むなら!」/// ベッチコーン!!!!!!

北村「ありがとおおおうっ!!!!!!!!!!!!!」

大河「それ!」/// ベッチコーン!!!!!

北村「ようこそっ! 漢の世界へっ!」

大河「もういっちょ!」/// ベッチコーン!!!!!

北村「はっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!!!!!!!!」







***



プーン プーン プーン

竜児「」


***


北村「もう尻の感覚がないぞ! それにしても櫛枝たち、なかなか姿を現さないな……」

大河「うぅ……」グギュルルルルルル

北村「ん? どうした、逢坂? 腹をおさえて」

大河「ちょ、ちょっとお腹いたくなってきちゃった……」グギュルルルルルル

北村「大丈夫か? もしかして生焼けの肉に当たったんじゃ……」

大河「だ、大丈夫……。アイスでお腹が冷えたんだと思う……」グギュルルルルルル

北村「少し休むか?」

大河「い、いい……(早くトイレあるところに戻らないと……)」グギュルルルルルル



***

5分後


大河(ヤバイヤバイヤバイ!!! 出かかってる!!!!!!)バルバルバルバル

北村「がんばれ、逢坂! ゴールはもうすぐだぞ!」

大河(北村くんの前で漏らすわけにはいかない! っていうか漏らしたら恥ずかしくて死ぬ!)バルバルバルバル

北村「楽しいことを想像するんだ! 介護施設に送られたダンブルドア校長とか!」

大河(ちょ、笑わせないで!)バルバルバルバル

















櫛枝「なぐごはいねえがあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」コオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!

川嶋「ずっだずだにすっぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!」コオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!



北村「うわあっ!!」ビクッ

大河「」ブリブリブリブリブリブリ




櫛枝「あっはっはっは!!! だ~いせ~いこ~う!!」ケラケラ

川嶋「祐作、超腰抜かしてんだけど! ウケル!」キャッキャ

北村「び、びっくりしたぞお! というかナマハゲの衣装一式なんてどこで揃えた?」

櫛枝「いや~、この格好でずっと待ち構えるのは暑かったよ~」

川嶋「亜美ちゃん、汗だく!」













大河(うわわわわ! バレないうちに逃げなきゃ!)//// ガサガサ ダダダッ




***


櫛枝「あれ、大河は?」

北村「ん? 逢坂ならついさっきまで一緒にいたんだが……どこに行ったんだ?」

川嶋「びっくりしすぎてまた林の中に入っちゃったんじゃね?」

北村「迷子になるといけないから様子を捜してくる」

櫛枝「おう! 任せたぜ、旦那!」







***



大河(や、やばい……。誤魔化しが効く量じゃない……)ズーン

大河(幸い北村くんが気づいてなかったからよかったけど……。このパンツを持ち帰るわけにはいかないな……。捨てとこ)ポイッ ドサッ

大河(あと、何かでお尻拭いとかなきゃ……。どうしよう……)


竜児「」ワーンワーンワーンワーン ←蠅

大河(あ、こんなとこに竜児が……。ちょうど良かった……)ビリビリ つ竜児のTシャツ





大河(柔軟剤で洗ってあるおかげでお尻に優しい)フキフキ



大河(この後はこっそりテントに戻って替えのパンツ履いて……)フキフキ






北村「あ、こんなところにいた! 捜したぞ、逢さ……」ガサガサ

北村「」










大河「」フキフキ

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