みく「色彩談義にゃ」 (27)
■アイドルマスターシンデレラガールズの二次創作
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蒸し暑さを感じる初夏の曇天。
降るでもなく、晴れ間を覗かすわけでもない、非常にどっちつかずな雲の厚塗り。
こういう時期こそ気が落ち込んだりするのだろうか。
しばし、窓の外を考えなしに眺める。
灰色の塊は、木を揺らすほどの風にも動じず空一面に居座っている。
本来ならば、レッスン終わりの蒸し暑さを、窓から放りあげてしまいたいところだけど、気だるさを覚えたのでやめて、座り直す。
みくのサイリウムカラーは赤とピンクだと、
李衣菜ちゃんから聞いている。
もし、みくがアイドルでなかったら、みくは多分無色透明だったに違いない。
はよ
長らく様でした。すみません。
誰とも同じ。
透き通って綺麗なものの、壊れて直らないような、目立つようで、ありふれて儚い存在。
埋もれてしまうくらいなら居たくない。
割れた蛍光灯の破片の行先なんて、瓶や舗装にはならないだろうし。
志希ちゃんから、猫ちゃんは青から黄緑の間しか色を認知出来ないとたまたま聞いた聞いたことがある。
それでも猫ちゃんは明暗のコントラストで視界を捉えてもいるという。
全てのことを観るなんて、気体ですら実行しえない―――――区切られた空間では漂い留まり続けるしかないからだ。
たとえそんな中から切り取って見ているこの世界が夢だったとしても、みくは少なくとも今の時間が好きだ。
認めてくれる人がいる。
目指していける目標がある。
そして、ワクワクを迎えに行けそうな気がするから。
自己主張と情熱を示す赤。
理想の可愛さと
9レス目の訂正です。
自己主張と情熱の赤。
理想の「可愛さ」と肉球のピンク。
大好きな猫ちゃんから見えなかったとしても、
みくは大好きな猫ちゃんを見守り続けたい。
大きく息を吐く。でも溜息ではない。
灰色の裂け目から、水彩絵の具でぼかしたような澄んだ青。
そろそろ本格的に熱くなる予感を匂わす。
□
□
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飛鳥「アイドルもすなるSSというものを、ボクもしてみんとてするなり」キリッ
みく「飛鳥ちゃん、語調とかに気を使った方がいいよ?
場合によっては作者特定されちゃったりするんだから」
飛鳥「大丈夫さ。初心者だから酉は用いてないよ」
みく「みくが言いたいのは、セリフとかの言い回しのことにゃ。
ていうか、トリップのこと知ってる上に、『酉』って略称使うなんて、まs
飛鳥「さて、続きをどうしたものか」
みく「露骨に話を逸らさないで!
しかも打ち間違いしてる上に、そろそろ終わりかけじゃないの!」
飛鳥「いや。短いほうがかえってさっぱりしてて読み応えあるかなあ、……なんてね♪」
みく「忘れてきたの? いつもの語彙力を」
飛鳥「単純明快を良しとしているからね。ボクは」
みく「じゃあ、聞くにゃ。
猫ちゃんの生態をなぜ織り交ぜた?」
飛鳥「じゃあ、下記の選択肢から選びたまえよ」
1. 小栗虫太郎などの著書から影響を受けた
2. タイトルに合わせた
3. 比喩に使う予定だった
みく「なんなの? 現文のテストでもする予定なの?
んー、でもまあ、飛鳥ちゃんのことだし①d
飛鳥「正解は(f)の"気まぐれな女の子の秘密"さ」
みく「最近流行りの『なんで怒ってるでしょうか?』クイズに近いにゃ!」
飛鳥「SSは心豊かになるし、しまいには心ぴょんぴょんするぞ!」
みく「志希ちゃん、なんか怪しいの盛った?」
志希「この前、飛鳥ちゃんのお母さんが飛鳥ちゃんの理性をぶち壊したみたいなんだよねー」
みく「どれだけ怖かったの……」
志希「筆舌に尽くし難いよー。
飛鳥ちゃんを褒め殺しにしたり、ひたすら甘やかそうとしたり」
みく「記述可能じゃん……」
みく「というか、飛鳥ちゃん。
みくがタイトル出てるのに、なんでみくを主格に置かないわけ?」
飛鳥「じゃあ、みく。
芥川龍之介の『河童』の主人公は河童かい?
森鴎外の『雁』はガンが主役かい?」
みく「たしかにそういう作品もあるにはあるけどさあ……。
SSはその限りじゃないにゃ!!」
志希「そういえばアタシ知ってるよ。飛鳥ちゃん。
この前ー、すっごくドロッドロな濃いめのやつ書いてたでしょ?」
飛鳥「?!」
みく「?!」
志希「今なら読んじゃってもいいんだよ?
……大声で」
飛鳥「……頼むから美嘉には黙っていてくれ」
みく「あれ読んだ李衣菜ちゃんが」
李衣菜『あー、いけません、お客様ー! あー!!』
みく「って、大パニック起こしてたにゃ」
志希「らんみか は えっち」
飛鳥「勘違いしないでほしい。
ボクにシトリーが耳打ちしただけさ」
志希「ギルティ」
16レス目の訂正です。
みく「というか、飛鳥ちゃん。
なんで『色彩談義』ってタイトルの割には色数が少ないの?」
補足)19レス目は16レス目の部分修正です。
みく「思春期真っ盛りだからできたこと」
飛鳥「そういう志希こそ、何かヤバいものでも書いたんだろう?
忌憚なく言いなよ」
志希「アタシはただの読み専だから」
志希「あー……。でも、お試しで寄稿したとき、炎上したんだよなー。たしか」
みく「ちなみに原因は?」
志希「筆の向くままにゴア表現をド直球」
飛鳥「やってしまったね」
志希「そのうえマイナーCPで書いたからか、地雷呼びされてた」
21レス目の部分訂正です。
志希「あー……。でも試しに下書きしたとき、炎上しそうになったから辞めたんだよなー。たしか」
志希「そのうえマイナーCPで書いてたから、地雷呼びされないか不安でさー」
みく「気にすることないとは思うけどにゃあ……」
志希「やっぱり長期休暇で寝不足というのは手痛いね」
飛鳥「全くさ」
みく「威張らなくてもいいと思うけど……」
飛鳥「そういうみくはどうなんだい?」
みく「物語を書くのは得意じゃないから、みくも読み専だよ」
飛鳥「そうか……」
志希「あ、もうそろそろ事務所閉まっちゃうね。
じゃあ、また明日ー♪」
飛鳥「お疲れ、志希。みく」
みく「またにゃあ。飛鳥ちゃん、志希ちゃん」
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あんなことを言ってしまったものの、実はみくも
(飛鳥ちゃんほどではないけど)SSを細々と書いている。
煮詰まらなくてモヤモヤしたり、書いてるうちに迷い込んだりもするけど、一番文面を考えている時間が好きだし愛おしい。
猫ちゃんが路地裏をテクテクしているように感じるから。
いつか自信を持てるくらいにはなりたいにゃ。
彩りたくさんの花束を添えて、きみに。
これにて、終わりといたします。
ありがとうございました。
非常に読みにくかった……劇中劇構造ね
乙
Ζ
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