飛鳥「ボクは二宮飛鳥、アイドルさ」 (69)

タタタタタタテレテテッテレテレテレーテレテテッテレテレテレーテレテテッテレテレテレーテーテー

テレテーレーテレテーテーテテーテレテレテーテテテーテーテテー

飛鳥「ボクは高校生探偵、二ノ宮飛鳥」

飛鳥「幼馴染で同級生の神崎蘭子と遊園地に遊びに行って黒ずくめの男の怪しげな取引現場を目撃した」

飛鳥「取引を見るのに夢中になっていたボクは後ろから近づいてくる男に気づかなかった」

飛鳥「ボクはその男に毒薬を飲まされ目が覚めたら中学生の体になっていた」

飛鳥「ボクが生きていると奴らにバレたらまた命を狙われ、周りの人たちにも危害が及ぶ」

飛鳥「ちひろさんの助言で正体を隠す事にしたボクは蘭子に名前を聞かれ、とっさに一宮飛鳥と名乗り
    奴らの情報を掴むために、父親がPをやっている蘭子の家に転がり込んだ」

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飛鳥「と、こんなものかな」

P「何がだ」

蘭子「歓喜の舞!この世の果てを見ようではないか!(凄いです!続きはまだですか!?)」

飛鳥「残念だけど続きは無いんだ。パロを期待した人たちには申し訳ないがね」

蘭子「ここが地の果てか・・・(残念です・・・)」

P「(なにやってだこいつら)」

飛鳥「時に蘭子」

蘭子「どうした、天空から舞い降りし一匹の羽鳥よ」

飛鳥「その呼び方はとてもかっこよくて好きなんだが、いささか長すぎないか?」

蘭子「これは貴殿にあたえられし真名・・・それを捨てると言うか」

飛鳥「いや、嫌いってわけじゃないんだよ。でも、『あすか』と『天空から舞い降りし一匹の羽鳥』じゃ3~5秒のタイムラグが生じてしまうだろう?
   ボクたちの時は無限では無いんだ。今この時間を大切にしていきたい」

蘭子「その気遣い、痛み入る。では、これからは羽鳥と呼ぼう」

P「(蘭子の奴、時代劇でも見たな)」

文香「・・・」

飛鳥「おや、君はどんな本を読んでいるんだい」

文香「・・・辞書」

飛鳥「ふぅん。(辞書・・・か。もしかしてこの人も所謂アレ、なのかな)」

文香「・・・」

飛鳥「面白いかい?」

文香「・・・はい」

飛鳥「そうか・・・」

----------------------------------------

蘭子「羽鳥よ、新たなる魔術の解読に急ぐか」

飛鳥「ああ、これか。少し教養を広げようと思ってね。パラパラめくるだけでもためになるものさ」

P「(文香の影響を受けたな飛鳥め)」

飛鳥「・・・(つまらない)」

飛鳥「これがボクの家に代々伝わる力だ」

蘭子「くっ・・・それが千の時を経て伝わりし瞳力の一つ、月読!」

飛鳥「この力の前にはどんな人間も無力さ。降参しなよ」

蘭子「悪の力に取り付かれし悪鳥よ、目を覚ますのだ!」

飛鳥「ボクが悪だって?ふふ、面白い事を言うね、蘭子。これは正義の力だよ。ボクは力によってこの世を支配するんだ」

蘭子「偶像の崇拝だ!ただ一時の心の迷いに取り付かれるか!」

飛鳥「はぁ・・・もう君と話すのは疲れた。静かに眠れ」

飛鳥「ぐさっ」

蘭子「うぐぁ・・・」

飛鳥「あと158回だ。無限の時を彷徨いな」

飛鳥「ぐさっぐさっ」

蘭子「うぁぁああああ」

P「お前ら、レッスンの時間だぞ」

飛鳥「ふむ。今がちょうどいいところだったんだが」

蘭子「これより我が真の力が目覚めようと・・・!」

P「時間だ」

蘭子「はい」

飛鳥「蘭子はどんな漫画が好きなんだい?」

蘭子「我が魔法書は、えっと・・・今あるのはこれとこれと・・・」

飛鳥「Dグレにデスノート・・・これだけかい?」

蘭子「今生の麗しの地は墜落の一途・・・」

飛鳥「あぁ、確かに最近は漫画でいかにもってものがないからね」

蘭子「失墜の天使・・・」

飛鳥「今はラノベやゲームが充実してるからね。ま、そういう住み分けができるのもいいんじゃないかな」

飛鳥「そういえば、禁書の最新刊がもうすぐ発売するそうだよ」

蘭子「なに!?我が最大の教書が降臨するだと!?」

飛鳥「楽しみだね」

P「(新約になってから読んでねぇや)」

飛鳥「(コーヒーは、苦くて不味い)」

三船「んっ・・・」

飛鳥「(なんで周りの大人たちはこんなものを平気で飲めるのだろう)」

三船「あら、飛鳥ちゃん。珈琲飲むの?じゃあ、お砂糖もってこなくちゃね」

飛鳥「いや、そんなものは必要ないよ」

三船「そうなの・・・ふふ、大人だね」

飛鳥「あ、あぁ・・・」

楓「珈琲は苦くて子供には荷が重くて・・・ふふ」

飛鳥「・・・」

三船「き、気にしないでね。あの人いつもああだから」

飛鳥「・・・」

楓「珈琲の本場でも珈琲のマジもんに混ぜ物は普通・・・ふふ」

飛鳥「・・・・・・砂糖」

三船「はい」

きらり「Pちゃん!このちっちゃい子はじめてみるにぃ!」

飛鳥「(ちっちゃい・・・)」

P「ああ、この間入ってきた二宮飛鳥だ。いろいろ教えてやってくれ」

きらり「飛鳥ちゃん!よろしくはぴはぴするゆー!」

飛鳥「あががががががが」

P「き、きらり!鯖折はまずいって!」

飛鳥「」

きらり「ご、ごめんにぃ・・」

飛鳥「(何だこの人は・・・ボクも大概だと思っていたけど、この事務所、おかしい人ばかりじゃないか!?
    中ニ病とか、すれてるとかそんなちゃちなものじゃないぞ!?)」

きらり「仲直りの握手しよー!」

飛鳥「あ、あぁ・・・(左手にしておこう)」

飛鳥「あ、あれ・・・?」

きらり「最近は力加減ができるようになってきたにぃ!」

飛鳥「(大きいけど・・・優しい手だ・・・)」

P「今まで折ってきた手の数は数え切れないからな」

きらり「も、もう!Pちゃん、恥ずかしー!」ペチッ

P「」

飛鳥「ぷ、ぷろでゅーさー!!」

飛鳥「追い詰めたよ、蘭子」

蘭子「ふっ・・・いつから追い詰めたと錯覚していた・・・?」

飛鳥「なん・・・だと・・・?」

蘭子「貴様は既に我が力の支配の中にある」

飛鳥「くっ・・・体が動かない・・・」

蘭子「今までの行いを悔い改めよ」

飛鳥「ボクが・・・間違った事をしたとでも言うのかい?」

蘭子「貴様はしてはならぬことをした・・・その償いをせよ!」

飛鳥「ボクは正しい!ボクは間違っていない!」

蘭子「愚かな堕鳥よ・・・くたばれ!散れ、千本桜」

飛鳥「ぐはっ・・・」

ドタッバコッパリーン

飛&蘭「」

飛鳥「逃げよう」

蘭子「うん」

ちひろ「どこに行こうと言うのかね?」

P「(ゲームセットだ)」

のあ「・・・」

飛鳥「(ボクの本能が告げている。この人は危険だってね)」

飛鳥「(・・・お腹すいたな)」

のあ「・・・」スッ

飛鳥「・・・これは?」

のあ「見ての通り、ミートスパゲティ」

飛鳥「ど、どうも・・・(心が読まれた!?いや、ちょうど昼食時だから支度していたに違いない)」

飛鳥「(しょっぱいものの後には甘いものが食べたくなるね)」

のあ「・・・プリン」スッ

飛鳥「・・・ありがとう。(そのうちボクは考えるのをやめた)」


P「のあ、一つ聞いていいか?俺のプリン、どこやった?」

ありす「・・・」

飛鳥「(タブレットか・・・)情弱だな・・・」

ありす「!!なんですか?もう一度言ってみてください」

飛鳥「おや、申し訳ない。思っていた事がつい言葉に出てしまったようだね」

ありす「あなた、情弱といいましたね?どこが情弱なのか、しっかり説明してください」

飛鳥「説明といわれてもね・・・無駄にでかいディスプレイを持ち歩いて、することはスマートホンと変わらない。
    見た目と情報に踊らされている消費者。これを情弱といわずしてなんといえばいいのかな?」

ありす「いかにも表面だけを見て物を言ってる人の台詞ですね。大体あなた、新人にもかかわらず大きな顔をしすぎです。
     もう少し謙虚さや先輩方を敬う心を身につけては?」

飛鳥「おやおや。適当な反論が思いつかなかったからといって相手を非難する事に逃げるのかい?
    いかにも小学生らしい手口でかわいらしいね」

ありす「」ブチッ

飛鳥「ふん」

P「(俺タブレット派なんだよなー)」

とりあえずここまで
一目見たときからたまったリビドーを抑えきれなくなってやった。後悔はしていない
飛鳥らしい作品は既に他の方が書かれているので、こっちは頭からっぽにして読んで頂けたら幸いです

P「世間一般では今日はクリスマスなんだが、お前は誰か意中の相手はいないのか?」

飛鳥「仮にもPがアイドルに向かってそんな質問をするなんて、キミはほんとにPとしての自覚があるのかい?」

P「そら、アイドルを育てる上での心構えはしっかりしているつもりだ。けれど、アイドル一個人のプライベートまで制限しようとは思わないさ」

飛鳥「ふふ・・・なるほどね。そんなでも立派なボクらのPってわけだ」

P「そんなって言い方は無いだろ。確かに顔はぐにゃぐにゃしてて頼り無いけど」

飛鳥「いや、顔の事を言ってるわけじゃないよ。気を悪くしたなら謝る。ま、ボクにとってクリスマスなんて、浮かれた男女のお祭でしかないんだよ。
    大体、クリスチャンでも無い人間が・・・云々」

P「(聞き様によっては恋人がいない奴の僻みにしか聞こえないが、飛鳥が言うと妬み皮肉以外の全く違うものにしか聞こえないから困る。
   いや、これで意外と・・・・・・)」

飛鳥「P、今余計な事を考えなかったかな?」

P「いや全く」

飛鳥「と、いうわけでだ。ボクにはクリスマスなんて行事にこれっぽっちの関心もないわけさ。蘭子や他のアイドルもライブやイベントの仕事があって遊べないしね」

P「本当はお前も出してあげたかったんだがな。いかんせんアイドルになったばかりで右も左も分からない奴をメインイベントに出してやるわけにもいかなくて・・・」

飛鳥「ああ、気にする事は無いよ、P。ボクはこうしてPと話せるだけで十分なのさ。これはきっといい記憶として永遠に刻まれるだろう。大体、Pこそ異性との付き合いは無いのかい?」

P「ない」

飛鳥「そう・・・」

飛鳥「……」

飛鳥「うん。このコンボはなかなか難しいね」

蘭子「闇に突き刺す一筋の光」

飛鳥「ああ、蘭子か。お疲れ様」

蘭子「汝が手にするそれは何という名の神器か?」

飛鳥「これはブレイブルーっていうんだ。今流行の2D型格闘ゲームだよ」

蘭子「うっ…我が天敵…」

飛鳥「ん?蘭子は格闘ゲームが苦手なのかな」

蘭子「如何なる武器も扱いし我でも出来ない事はある…」

飛鳥「そうか…でも練習すればきっと上手くなるさ。ボクも付き合うから一緒にやってみようよ」

蘭子「くく…そこまで言うならばその信託、結ぼうではないか!」

飛鳥(5段)「ふふ、楽しくなりそうだね」

P(17段)「(少しひねってやろうかと思ったがそんな空気じゃないな…)」

P「飛鳥は今年の正月は何かしたのか?」

飛鳥「また急だね、P。何かって何かな?もしかしてお金をゴミのように扱ってお祈りしたり、
    失敗した相手に罰ゲームと称して落書きをするとかいう、あのおかしな行事の事を指しているのかな?」

P「そういうものなんだからいいじゃないか…その様子じゃ何もしてなかったようだな」

飛鳥「生憎ボクにはこの肌を突き刺すような寒さの中、外に出ることは好まないのでね。
    家でゆっくりしていたさ」

P「だろうと思ったよ。ちなみにお前は紅白派?ガキ使?」

飛鳥「ボクはそんな大衆が好むようなテレビ番組は嫌いなんでね、自分の好きな物を見ていたさ」

蘭子「闇に飲まれよ!」

P「おう、お疲れ。蘭子は年末何の番組を見て年越したんだ」

蘭子「ふっ…愚問を。我が寵愛をささげし究極のマグナカルタよ」

飛鳥「ふふ…やっぱり蘭子は最高の友だよ」

蘭子「なにっ!汝もか!?くく…我が認めたことだけはある…」

P「(大方アニメか何かを見たんだろうが少し寂しいな…)」

幸子「……」

飛鳥「……」

幸子「……」

飛鳥「……」

幸子「(うっ…あの人が今日事務所に来てから挨拶をして以来一言も発していませんね…。
    なんでこんなときに限って皆さんお仕事なんですかぁ!)」

飛鳥「(あの子、確かいつもPにべったりくっついてる人だね。他のアイドルと話しているのは
    あんまり見た事がないけど…もしかしてボクと同じ…なのかな)」

幸子「(どうしましょう…何回か話しているのを見たことはありますが、
    どう考えてもボクとは違うタイプですね…)」

飛鳥「(だとしたら下手に話しかけるのは不味いかな。お互い自分のテリトリーがあるもんね)」

幸子「(こういうとき、Pさんだったら何て話しかけるんでしょうか…。他愛も無い世間話?
    うう…いつも自分の事ばかり話していたし、これほど自分の性格を恨んだ事は無い…)」

飛鳥「……」

幸子「あ、あの!」

飛鳥「!!」

幸子「きょ、今日も…て、ててて、天気がいいですね!ボクの笑顔みたいに!」

飛鳥「そうだね、君の笑顔は見ていてまぶしいくらいだよ」

幸子「えっ」キュン

吉岡「フンフフン」

飛鳥「……」

吉岡「なんすか?そんなマジマジ見られると照れるんすけど」

飛鳥「ああ、悪かったね。凄く惹きつけられる絵だったからさ」

吉岡「おっ!この良さが分かるなんて、なかなか良い美的センスしてるね」

飛鳥「一見滅茶苦茶な色で描かれた様に見えて、実は全てに意味がある。この世界の縮図のようだよ」

吉岡「もしかして、飛鳥も絵とか書いたりするんすか?」

飛鳥「確かにそうだけど、ボクのはジャンルが違うかな。もっと具体的なものだからね」

吉岡「へぇー、今度見てみたいっすね」

飛鳥「ああ、構わないよ。感想を貰えればボクにもプラスになるからね」


蘭子「(私も絵、うまくなろ…)」

飛鳥「……」

P「飛鳥、何聞いてるんだ?」

飛鳥「……」

P「……」

飛鳥「イタッ…P、イヤホンをコードから引っ張るのはやめて」

P「悪い」

P「で、何聞いてるんだ」

飛鳥「MY First Storyって曲だよ。いわゆるアニソンって奴さ」

P「ふぅーん、アニソンねぇ…」

P「なんだ、意外とかっこいい曲じゃないか」

飛鳥「アニメとタイアップするなら盛り上がる曲じゃないとね。アニソンは騒がしい曲が多くて好きかな」

P「なるほどなー」

橘「(ふふふ…今日こそ二宮の奴をこてんぱんに論破してやりましょう…あいつがなみだ目になって
   許しを請う姿が目に浮かびます)」

橘「二宮さん」

飛鳥「ん、何かな?いっぱいいっぱい背伸びしたくてしょうがないありすちゃん」

橘「ぐぬぬ…(いけません!ここで奴の挑発に乗っては元も子もない…抑えて抑えて…)」

橘「今日は喧嘩を吹っかけにきたわけじゃありません!二宮さんに言いたい事があるだけです!」

飛鳥「結局、喧嘩を売りたいだけじゃないか。それで?」

橘「Pさんから聞きました。貴方、騒がしい曲とやらが好きなそうですね」

飛鳥「だから?」

橘「はっきり言って意味が分かりません。大方ロックやメタルの事を言っているんでしょうが、
   ポップにだって騒がしい曲はあります」

飛鳥「それを全部ひっくるめて騒がしい曲だって言ってるんだよ。なんで分からないのかな」

橘「私はそういうはっきりしない事が大嫌いなんです。結局、抽象的に言って自分のイメージを
   作って悦に浸ってるだけじゃないですか!」

飛鳥「そうだよ」

橘「じゃあどうして……え?」

飛鳥「その通りさ。よくわかってるじゃないか。ボクは抽象的な事を言って格好つけている。
    そしてそれを俯瞰して悦に浸ってる」

橘「えーと…そ、そうですよね!」

飛鳥「でもそれの何が悪いんだい?」

橘「なっ……ああ、あ、あざとい!あざといんですよ貴方は!」

飛鳥「あざとい?ふふっおかしなことを言うね。ボクのキャラ付けに釣られるような男子はいないと思うけど」

飛鳥「君は、はっきりしないというけど、それの何が悪いのかボクには分からないな。

    人は皆はっきりしないものじゃないのかな?ポップにはまったと思ったらロックが好きだと言い出し、
    ロックが全てだと思っていたのに次の日にはレゲエにはまる。よくある事だと思わないか?」

橘「そうかもしれませんけど…」

飛鳥「ボクはただ格好が付けたくて騒がしい曲なんて言ってる訳じゃないんだよ。

    見方を変えれば、全てのジャンルを愛し、その中で最もボクに合ったものを見つけているだけさ。
    そう聞くと、とても賢い選び方だとは思わないかな?」

橘「……」

飛鳥「おや、どこへ行くのかな」

橘「……家です……」

TV「にっこにっこにー」

飛鳥「こんな事してて恥ずかしくないのかな…ボクには到底真似できないね」

TV「にこにーって覚えてラブにこ~」

飛鳥「(そういえばこんなアイドルが事務所にもいたな…)」

----------------------------------------

飛鳥「これからよろしく」

みく「分からない事があったら何でも聞くにゃ!みくが何でも答えてあげるからにゃー!」

飛鳥「あ、あぁ…(え、何この人痛すぎない?)」

みく「早速だけど、飛鳥チャンは何が好き?」

飛鳥「えっと…俗っぽくないもの、かな」

みく「うーん、俗とかみくには良く分からないにゃ…でも、みくは猫チャンが大好き!」

飛鳥「はぁ…」

みく「休みの日は猫カフェにいって猫チャンを愛でるのが好きにゃ!」

飛鳥「へぇ…よっぽど好きなんだね」

みく「猫チャンはみくの全てだからにゃ!」

飛鳥「ね、ねぇ、ところでそのキャラちょっときつ…」

みく「……」

飛鳥「……くないよね、素敵な喋り方だよね」

みく「みくは自分も曲げないもん!」

飛鳥「ランコォ!」

蘭子「飛鳥!」

飛鳥「クッ、何で分かってくれないんだ!ボクは蘭子の事をこんなに愛しているのに!」

蘭子「武器に取り付かれた哀れな操り人形め…今目を覚まさせてやる!」

飛鳥「ふっ、はっ!」

蘭子「くっ、えいっ!」

P「(あんな長い木刀、どこから持ってきたんだ…)」

飛鳥「やるね、流石ボクの蘭子!」

蘭子「うるさい!さっさと沈め!」

飛鳥「たぁ!」

蘭子「やぁ!」

P「(でもこれは…凄く不味いな…)」

蘭子「はぁ、はぁ…勝負、あったようだな」

ちひろ「そう、それは良かったですね」

飛&蘭「!?」

ちひろ「じゃあ、第二ラウンドといきましょうか。割れた花瓶や散らかした書類、お願いね」

P「(ははっまだまだ子供だな)」

ちひろ「お前もだよ。止めろよ」

P「すいません」

とりあえずここまで
相変わらず内容は無いです

飛鳥SS増えろー

飛鳥「君達ってキャラが変だよね」

時子「は?」

くるみ「ふぇ……」

飛鳥「確かにこの事務所は変人の集まりではあるけど、今更女王様とあざと巨乳とかほんと、ね」

時子&くるみ「(お前がいうな…お前がいうな…お前がいうな…お前が…)」

マキノ「……」

飛鳥「何をしているんだい?」

マキノ「はっ!!?な、なんだ、飛鳥か…」

飛鳥「驚かせて悪かったよ。でもこっそり近づいたつもりはないんだけどね?」

マキノ「構わないわ。ちょっと集中してただけだから」

飛鳥「それにしてもよくこんなに調べ上げたね。ま、諜報が趣味っていうのも嘘じゃないって事かな?」

マキノ「ええ、まぁ…(相変わらず上から来るわね)」

飛鳥「ボクの情報も乗っているのかな?」

マキノ「あっ!こら、勝手に触るのは許さないわよ」

飛鳥「ちぇ…見せてくれてもいいじゃないか」

マキノ「個人情報は守られるべきものよ」

飛鳥「君が一番侵害しているような気もするけどね」

マキノ「……」

飛鳥「……」

マキノ「なんだか私達、合う気がしないわね」

飛鳥「そうだね。何か根本的なところが違うようだ」

マキノ「(後でイヤホンのコードを切ってやるわ)」

飛鳥「(いつかデータ消去してあげるからね)」

飛鳥「これはなんだい?」

晶葉「自動卵割り機だ」

飛鳥「パクリかい?」

晶葉「サザ〇さんでやっていたあれはどう見ても手動だった。それを改良したものだよ」

飛鳥「ふーん。でも卵を置く手間を考えたらそのまま割るほうが楽だと思うけどね」

晶葉「と、思うだろ?」

飛鳥「まさか……」

晶葉「そのまさかだ。こいつは卵を取るところから皿に卵を落とすところまで完全自動だ」

飛鳥「すごすぎないかな?」

晶葉「まぁ、まだ実験段階ではあるんだが。ちょっと試してみよう」

飛鳥「わくわくするね」

ガガガ

飛鳥「おお、動きだした!」

ウィーン

飛鳥「冷蔵庫までアームが伸び、開いて閉めるところまで完璧だ!」

ガガガ…スッ…パカ

飛鳥「凄い…お皿のあるところまで自分で動いて真上から卵をインだね!」

晶葉「センサーがついてるからな」


P「(自分でやったほうが早くね?)」


飛鳥「おや、髪型を変えたのかい?」

風香「あ、気づきました…?」

飛鳥「うん、まぁ悪くないんじゃないかな」

風香「やっぱり地味かな…」

飛鳥「ああ、地味だね」

風香「う……」

飛鳥「まさか君、自分が地味だから落ち込んでるわけじゃないだろうね」

風香「え…?」

飛鳥「地味なのも立派な個性さ。まぁ君が嫌いなら好きにすればいいが、コンプレックスにするほどのものかな?」

風香「でも…」

飛鳥「適材適所さ。正直言って、君がイメージチェンジしても到底似合うとは思わないな」

風香「(え、励ましてるの?貶してるの?)」

飛鳥「君がどうしようとボクには関係ないけどね」

風香「……」


風香「なんだか吹っ切れた気がする」

飛鳥「(ボクがこの事務所に入る前から気になっていたことが一つある)」

輝子「フヒヒ…」

飛鳥「(アイドル星輝子のことだ)」

飛鳥「(星輝子はボクの好きな歌手の一人だ。アイドルの癖にヘヴィメタルを歌う
    そのギャップもボクにはドストライクだった)」

輝子「キノコッノコー…」

飛鳥「(この事務所にスカウトされたとき、まさかとは思って調べたが案の定、
    星輝子が所属している事務所だったわけだ)」

輝子「フヒ…フ…」

飛鳥「(ボクは生の星輝子に会えると楽しみにしていたわけだが…)」

輝子「あ、あの…私の顔…変ですか…」

飛鳥「いや、全然変じゃない。全然」

飛鳥「(おかしいじゃないか!ギャップなんて甘っちょろいものではない!
    二重人格の類だよこれは!)」

輝子「フヒ…」

飛鳥「(ヘヴィメタを歌うミュージシャンのそれとは全く違うじゃあないか!
    これは夢だと何回も思った!何回も調べなおした!周りの人間全員に確かめた!)」

飛鳥「結果、星輝子は芸能界にただ一人しかいなかった…」

輝子「(この人…いつも睨んできて怖い)」

P「おーい、輝子!飛鳥!レッスンの時間だ」

飛鳥「(ただ…)」

輝子「ゴートゥヘーーールッ!!!フヒヒヒフハハッアハッハ!!」

飛鳥「(やはりボクは星輝子が好きだ)」

幸子「……」

飛鳥「で、そこは…」

蘭子「なるほど」

幸子「(前に一度話して以来、まともに話す機会はありませんでしたが…)

飛鳥「ここはもっと…」

幸子「(なぜでしょう…あれから二宮さんを見る度に胸が苦しく…もしや不整脈かと思い
    病院に行っても異常なしと言われるばかり…)」

幸子「はぁ…」

飛鳥「おや、輿水君。ため息なんてどうしたんだい?」

幸子「あ、あぁ!いえ、何でも無いです!本当に!」

飛鳥「そうかい?もし何か相談事があればボク達が聞くからね」

蘭子「騒乱の楽園です!」

幸子「あ、ありがとうございます…」

幸子「(うぅ…ほんの少し息をこぼしただけで気にかけてくれるなんて…。はぁ、また…。
    これってもしかして…いえ、そんなはずありません!だって…)」

飛鳥「あ、そうそうそんな感じだね」

蘭子「無常の生か…」

幸子「(だって、女の子じゃないですかぁ!!)」ダッ

飛鳥「あれ、輿水君?」

蘭子「どうしたのかな…」


P「(甘酸っぱいな、幸子!)」

P「じゃ、これから飛鳥の初ライブ行ってくるな」

ちひろ「はい、頑張って下さいね、飛鳥さん」

飛鳥「まぁ、ボクはありのままの自分を出す事にするよ。応援ありがとう」


ありす「(ふふ…今日こそ二宮に一杯食わせてやります…橘特製殺人弁当だけに!)」

ありす「あ、あの!二宮さん!」

飛鳥「……なんだい?」

ありす「これ、お弁当です」

飛鳥「は…?ボクに作ってきてくれたの?」

ありす「ち、違います!私のお弁当を作っていたら材料がたくさん余ってしまったからもう一つ作っただけです!」

飛鳥「ならPにでも渡せばいいじゃないか。なぜボクに」

P「まぁまぁ。橘もこういってることだし素直に受け取ってやれよ。橘も飛鳥と仲良くしたいんだよな?」

ありす「え、えぇ…まぁ…」

飛鳥「ふーん。まぁそういうことにしてあげようか。ありがとう」

ありす「ど、どういたしまして…」


ありす「(Pさんのせいでおかしな理由にはなってしまいましたが何とか渡せました。
     あれは私が渾身を込めて不味くしたお弁当!イチゴも全く入ってません!
     しかも料理に下剤を混ぜておいたのでライブ中お腹を下すのは間違いありませんね!)」

ありす「(最近調子に乗って私を屁理屈こねて攻撃してきたりするからいけないんです…ファンの前で無様を晒せ!)」

----------------------------------------

ありす「……」

飛鳥「お疲れ様」

ありす「!!」

P「お、飛鳥お疲れ。昨日はよく眠れたか?」

飛鳥「ああ、おかげさまでね」

P「それは良かった。昨日のライブ、好評だったからな。これから仕事がもっと増えるだろう」

ありす「!?」

飛鳥「ふふ…楽しくなりそうだね」

ありす「(何がどうなってるんでしょう…)」

飛鳥「あっ橘」

ありす「は、はいっ!?」

飛鳥「昨日のお弁当、とても美味しかったよ。しかもライブ中も妙に体調が良かった。
    お店を開いても成功するんじゃないのかな」

ありす「えっ?あ、あぁ、も、もちろんですよ!私に出来ない事はありません!」

飛鳥「また機会があれば是非作ってもらおうかな」

ありす「え、えぇ…別に構いませんけど…」

ありす「(何がどうなっているんでしょう?……凄い味音痴…?その上、体調が良かった?)」


P「(そういや橘の奴、最近整腸剤持ち歩いてるけど便秘なのか)」

TV「ふーん、その姿勢は悪くないかな」

飛鳥「……」

P「どうした飛鳥」

飛鳥「このアイドルに会ってみたいんだよ」

P「ん?ああ…いや、これは難しいだろ…だってお前、総選挙5位だぞ…」

飛鳥「でもボクはこの人に会えたら何か変われる気がするよ」

P「まぁそのうちな、そのうち」

飛鳥「……」

TV「以上、渋谷凛のちょっとだけ恥ずかしい発言10連発でした」

飛鳥「(新しい洋服を買うために都内に出てきた)」

ざわ…ざわ…

飛鳥「(今日はやけに周りが騒がしいな。だから人ごみは嫌いなんだ)」


飛鳥「(適当にまわってみたはいいけどあまり良い服が無いね)」

通行人「(あれって最近出てきたアイドルの子よね…)」

飛鳥「(うーん、今日はもう帰ろうかな)」

蘭子「……」

飛鳥「(おや)」

飛鳥「やぁ蘭子」

蘭子「ひゃっ!な、なんだ…我が盟友か……って、汝!その装備では、この闇の地を行くのは無謀だ!」

飛鳥「ん?今日は寒いから4枚は重ねて着て来たんだけど、まだ足りないかな?」

蘭子「そ、そうではなく……少し、変装しなきゃ…」

飛鳥「変装?……ああ、なるほどね。ボクとした事がうっかりしていたよ」

飛鳥「でもなんでかな。アイドルを始めて以来、いつも通り外に出かけたのは今日が初めてって訳じゃないんだけど」

蘭子「(きっとあまりにも堂々としている上に、近寄るなオーラが出てるからかな…)」

蘭子「とにかく!我が禁断のアクセサリーを汝に授けよう!」

飛鳥「ありがとう」

蘭子「汝はこれより再び戦の地へ赴くのか?」

飛鳥「いや、ボクはもう帰るつもりだったんだけど……もし蘭子が良ければ付き合おうかな」

蘭子「審判は下された!我と共に行こうぞ!」

飛鳥「楽しみだなぁ」

----------------------------------------

飛鳥「(蘭子といると、とても心が落ち着く…。趣味趣向が似ているからだけではない。何かこう、暖かいものを感じる…)」

蘭子「我が盟友よ、夕刻の暁に焼かれたか?」

飛鳥「あ、ううん。ちょっと疲れただけさ」

蘭子「もうこんな時間……では、終焉の時とするか」

飛鳥「そうだね。今日は楽しかったよ蘭子。また……」

蘭子「………何?」

飛鳥「いや、なんでもない。それじゃ」

蘭子「また次なるステージで会おう!」



蘭子「……飛鳥!」

飛鳥「ん?」

蘭子「また遊ぼうね!」

飛鳥「……うん!」

蘭子「えへへ」

飛鳥「……」

とりあえずここまで
飛鳥はどの子とかけてもきっと美味しい

           ,....::::´ ̄ ̄:::`ヽ、

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TV「チンコモイジャウゾ!」

飛鳥「終わってしまったね」

蘭子「うう…残念…」

飛鳥「原作を買おうかな」

蘭子「……我が戦友よ」

飛鳥「もちろん蘭子に貸してあげるよ」

蘭子「流石は我が最大の強敵…」


P「(原作もなかなか面白いらしい)」

蘭子「暗黒の地からいでし魔獣め!この、この!」

飛鳥「……」

蘭子「ふふ…」


P「飛鳥、お前は一緒に遊ばないのか」

飛鳥「別に。特別好きってわけでもないからね」

P「まぁ俺もこれといって興味は無いな」

飛鳥「じゃあ何で飼ってるのさ」

P「いやー、アイドルが連れてきてさ。そのアイドルのイメージと全然違くて笑っちゃうんだ」

飛鳥「ふーん」

P「流石に、返してこいとも言えなくてな。お前は何か好きな動物とかいないのか」

飛鳥「いないね。人に飼われる様な下等生物には興味ないんだ」

P「お前な…」


蘭子「ごろにゃーん」

小梅「えへへ」

飛鳥「(白坂小梅。ホラー系が好きな13歳…)」

飛鳥「くだらないな」

小梅「……?」

飛鳥「(あんな非現実的なものを見て何が楽しいんだ。あんなものは完全なファンタジーだよ)」

小梅「(凄い睨まれてる…)」

飛鳥「……くっ」

小梅「(こっちきた…)」

飛鳥「いい加減、その低俗な映像を消してよ!」

小梅「ひゃっ」

飛鳥「全く、何が面白いんだか。訳が分からないよ」

小梅「うぅ…」

幸子「ちょ、ちょっと!なんで小梅さんを泣かしてるんですか!」

飛鳥「いや…これは、彼女が勝手に…」

幸子「いくらなんでも二宮さんでも酷すぎます。謝ってください」

飛鳥「……ふん。悪かったよ…正直言って、ボクはホラー系が苦手なんだ。
   事務所の大きなテレビで見るのは控えて欲しい」

小梅「わ、分かりました…」

幸子「一緒に見てみれば意外と慣れるかもしれませんよ。ボクは絶対見ませんけど」

飛鳥「いや、遠慮しておくよ…」


幸子「(二宮さんにも弱点が…これは良い事を聞きましたね…!)」

「ふんふふーん」

飛鳥「ん?その曲は…」

李衣菜「ああ、これ?これはねー〇〇ってバンドの曲でねー、凄くロックなんだー!でも飛鳥ちゃんにはまだ早いかな?」

飛鳥「(……まぁ気に入ってるならいいか……)


夏樹「よっ」

李衣菜「あっ、おはようなつきち。見て見てー新しいCD買ったんだ!凄くロックだよ!」

夏樹「お、ってこれ……ロックバンドじゃないからな」

李衣菜「えっ!?そうなの?」

夏樹「おう」

李衣菜「なんだ、お店で聞いた時は凄くロックだったから、絶対そうだと思って買ったのに…」


飛鳥「(案外ボクと同じ趣味をしているのかもしれない)」

飛鳥「かくれんぼでもしているのかい?」

森久保「ほっといてください…」

飛鳥「でもそこ、絶対ばれるでしょ」

森久保「いいんです……」

飛鳥「ふーん」

森久保「何してるんですか…」

飛鳥「机に隠れるというのがどんな気持ちなのか体験してみたくて」

森久保「意味が分からないです…私の方がおかしい人みたいです…」

飛鳥「おかしいと思うけど」

森久保「……」

飛鳥「嫌ならやめればいいじゃないか」

森久保「世の中自分の思い通りにはいかないんです…」

飛鳥「はーん」

森久保「(この人自分で話しかけておいて、聞く気無いんじゃないですか…)」

飛鳥「まぁ、いろいろあるだろうけど頑張りなよ」

森久保「(何で上から目線なんですかぁ…)」


飛鳥「あつっ」

P「どうした」

飛鳥「小指ぶつけた…」

ありす「ぷっ…」

飛鳥「……」

ありす「ちょ…こっちこないでください」

ありす「なんですか!」

ありす「ついてこないでください!」

ありす「暴力はいけませんよ!」


ありす「いたーっ!」

幸子「小梅さん、もうレッスンの時間だから行きますよ!続きは明日見ましょう!」

小梅「うん」

幸子「ああ、輝子さん!キノコをあちこちに置くのやめましょうって言いましたよね!?」

輝子「フヒ…ごめん…」


飛鳥「ねぇP」

P「なんだ」

飛鳥「142sって、もう少しひねったユニット名無かったの」

P「ただの思いつきで組ませてみただけだからなぁ…再登場するかも分からんし」

飛鳥「……」

幸子「ほら、行きますよ!早く早く!」


飛鳥「幸子君がお世話係にしか見えないんだけど」

P「根は真面目だからな」

幸子「(さっきから飛鳥さんがこちらを見てる…何を話しているんでしょう…)」


飛鳥「このアニメ、女の子同士でキスをしているよ」

蘭子「我がパトスが焼かれるようだ…」

飛鳥「同姓同士でキスをするというのはどんな感じなんだろうね」

蘭子「我の記憶には記録されていないな…」

飛鳥「…今、皆出払ってるよね」

蘭子「ん…?うん…」

飛鳥「ちょっと、確かめてみたくなってね」

蘭子「え、まさか……」

飛鳥「蘭子…目、閉じて…」

蘭子「……!」

飛鳥「なんて、ね。もちろん冗談だよ」

蘭子「……」

飛鳥「あはは、本気にした?かわいいな、蘭子は」

蘭子「(胸がドキドキする…)」

飛鳥「女の子同士なんて、ありえないよね」

蘭子「うん…」

とりあえずここまで
どこへ向かおうというのか

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