杏「お花見しようよ☆」 (39)

注意

■モバマスの二次創作です。

■キャラや口調が崩壊する可能性あり。

■基本、亀更新になるかと思います。

どうかおつきあいのほど、よろしく願います。

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【公園】

卯月「今日はみんなでお花見です!!」

杏「えぇー……。これ背景じゃないのー?」

美穂「え?!そうなんですか!?」

まゆ「そんな書割じゃないんですから……」

桃華「ところどころ、メタですわね……」

杏「だって大体このぐらいだと、もう7割ほど葉桜じゃん!」

桃華「たしかに、季語では『桜蘂降(さくらしべふ)る』とか言いますものね」

美穂「へー……」

まゆ「はい!」

卯月「どうしたんですか、まゆちゃん?急に手を挙げて?」

まゆ「一句思いつきました!」

杏「どれ、聞こうじゃない」

まゆ「桜しべふる 切なく消えたり 残り香」

美穂「すごいです!まゆさん!」

卯月「字足らずなのが深みを醸し出してますね」

桃華(あっ……)

杏「桃華、顔青くない?」

桃華「きっ、気のせいですわ!」

まゆ「大丈夫ですかぁ?おクスリなら、ちゃぁんとありますよぉ?」

今回は、ここいらで。

桃華「そそそ、そんなに、ご心配ならz」グゥー……

美穂「ごはんにしましょうか」

卯月「お、……お風呂にしましょうか?」

杏「それとも、う・さ・ぎ?」

まゆ「テリーヌにしましょう?」

桃華「今すぐ、器を手配させますわ」

美穂「本格的にしなくていいですから!」

卯月「あはは……。それじゃあ、お弁当開けますね!」

まゆ「お重ですね」

卯月「杏ちゃんも手伝ってくれたんです」

桃華「味見だけ、ではなくて?」

杏「失敬な!そりゃつまみ食いも少々したけどさ、杏だって女のコなんだぞ」

美穂「手際が良くて、プロの調理師さんみたいでした」

まゆ(負けられませんねぇ……)

?1です。
?7も私が書いてます。

以降、この酉をつけて進行します。

桃華「それにしても、なんでPちゃまたちは来てくださらなかったのかしらね?」

櫻井P『ちょっと残業があるから……』

桃華「あそこで言い淀んだということは、きっと浮気ですわ!」キィー

卯月「まぁまぁ」

杏「うちのPは『2日ばかり遠出する』だっけな。
まゆのとこは?」

まゆ「たしか『親戚に結婚式があって』でしたよぉ。……まゆも行きたかったです」

美穂(わかるなぁ、なんとなく)

桃華「残るは卯月さんと美穂さんですわね」

美穂「じゃあ、私から。『携帯が壊れてて直しに行く』だったかと」

杏「え?」

卯月「美穂ちゃんのPさん、精密機器の扱いが少し苦手みたいで……」

まゆ(まゆのPさん、ゲーム失敗すると、よく布団にスマホ投げてたなぁ……)

卯月「えーと、Pさんは……。お、」

杏「"お散歩"?」

桃華「卯月さんのPさんは、イヌではなくってよ?
"温泉旅行"ですわ!!」

まゆ「卯月ちゃんのPさんは熱い所があまり得意ではありませんよぉ。
"大阪観光"です」

美穂「卯月ちゃんのPさんは今月あまり手持ちが無いそうですよ?
"大トロ食べに回転寿司へ行った"でファイナルアンサーですっ!!」

卯月「……『"お見合い"してくる』とのことでした」

杏「あー……」

桃華「たしかこれで7回目でしたわね」

まゆ「性格・容姿・仕事ぶり、どれをとっても完璧なのに、『男運がない』とよく言われてますね……」

美穂「もはや名物ですよね、ここまで来ると」

卯月「言い過ぎですよー」

※7レス目から食事をしてますが、擬音を省いてます。
ご容赦ください。

桃華「だって、大体のお相手は結婚詐欺で指名手配されてた方々ばかりで、最近警視庁から表彰なされたんでしょう?」

卯月「マグレです!
……それなら杏ちゃんのPさんだって怪しいじゃないですか!頭の回転が早くて、アウトドア派なのに、縁談があったなんて話を一度も聞いてませんよ?」

杏「!」

美穂「杏ちゃん、どうしたんです?」

杏「ナンデモナイヨ……?!」

まゆ「なら、いいですけど……」

杏(い……、言えるかぁ!
アイツは私の許婿なんだよぉ!!
バレたら大問題だから、さんざん誤魔化してきたんだ!
こんなところで話してたまるかぁ!!)

桃華「ところで、まゆさんのところのPちゃまって、同居してらっしゃるのですのよね?」

まゆ「えぇ、そうですよぉ……。ただ……」

杏「ただ?」

まゆ「みくちゃんのPさんとよくスコアを競い合ってるらしくて、たまに構ってもらえません……」

美穂「頻度はどのくらいですか?」

まゆ「概ね月に四、五回です……」

卯月(『充分構ってもらえてますよ』と言いたいけど、黙っておきましょう……)

桃華「美穂さんのPちゃまは、たしか腕力がお強かったのかしら?」

美穂「あ、はい……。今回は、スライドで画面ロックを解除しようとしたら、液晶だけを外しちゃったそうでして……」

杏「あんな痩せ型なのに、どうやったらそうなるんだろう……?」

まゆ「ホントです……。空き缶を5個片手でペチャンコにしちゃいますし……」

卯月(この前、強盗を九秒くらいで取り押さえてたなぁ……)

杏「で、桃華のPが記憶魔か」

桃華「そうですの。
Pちゃまったら、この間なんか、部屋の壁一面に仕事の予定を直書きしようとしたことがありましたの。
そこをホワイトボードに改装したら治まりましたけれど……」

まゆ「まゆたちのPさんたち、改めて聴くと、変わった人たちばかりですね……」

卯月「個性的でいいひとたちだと私は思いますけどね……」

全員(((((庇いきれない……)))))



卯月「……いやぁ。それにしても美味しかったですね」

まゆ「はい。みなさんの愛情のおかげだと思います♪」

美穂「何か飲み物がほしいですね……」

桃華「そう言えば李衣菜さんから"サイダー"貰ってきましたわ!いただきましょう」

杏「いいねぇ。飲もうよ」

【そのころ 事務所】

志希「……ねえ、李衣菜ちゃん」

李衣菜「え?!志希ちゃん??なんで怒ってるの?」

志希「アタシのPさんが楽しみにしてたシードル、………どこに置いてきたの?」

李衣菜「……スペル教えて」

志希「"C-I-D-R-E"」

李衣菜「……ごめんなさい」

志希「……え?!……どうしたの、急に?」

【公園】

卯月「シュワシュワしてて、いい香りですね♪」

杏「爽やかだねぇ、こりゃあ」

まゆ「うふふふふふ…………?」

桃華「なぜでしょう。桜の木が急に3本になってしまいましたわぁ」

美穂「1番、小日向歌いますっ!」スック

美穂「♪なっつ~のー おじょ~さんっ
   びきにが とっても にあうよ
   しげきてきさぁ~ くらくらしちゃう~」

杏「ちゅる!ちゅるちゅ!!」

卯月「お花見ライブみたいですねぇ……」

桃華「他のところも同じことをやってる人が多いですから、無問題ですわぁ」

まゆ「次、まゆが行きますよぉ!!」

まゆ「♪きけんのーない みをきんちょ~させてっ
   もたないわ したびーで いかして~」

桃華「まゆさん、カッコイイ系の曲もお上手ですわね……」

卯月「……一度、男装したまゆちゃんに抱かれたいです」

美穂「いいよねー」

杏(待て待て……。2人して、何を危ないこと言ってんだろ?
……それにしても、美味いな、これ)

卯月「3番、島村卯月、行きますね!!」

杏「よっ、4代目!」

卯月「♪しろあげて~」

美穂「はいっ!」

卯月「♪あげません~」

まゆ「はい!」

卯月「♪じゃんけんぴょんの じゃんけんぴょんっ」

桃華「じゃんけんぴょん!!」

美穂「コールつきの歌って、やっぱり楽しいですね!!」

杏「やれやれ……。どうやら、本気を出す時が来たようだな」

まゆ「お?杏ちゃん、ついに、しちゃいますかぁ?!」

卯月「楽しみですね!!」

桃華「1発かましてさしあげなさい!!」

杏「♪ぜんしーん ぜんれ~のー
  きをここにたぎらせーて
  やりが ふろうとも」

全員「「「「「♪おいのち おまもり します~!!」」」」」

杏「ありがとう~!!」

桃華・まゆ・美穂・卯月「「「「わー!!!!」」」」

杏「♪こよいこそはっ ほとばしるせいぎとっ」

美穂「気分良くなってきましたね!!」

卯月「熱くないですかあ?」

まゆ「ふふふ♪」

桃華「こんな時にちょうどいい曲がありましたわ!」

杏「ああ、そうだね!!」

【事務所】

志希「事情はだいたいわかったよ。ちょっと心配だから見てくるね」

李衣菜「ごめん。アルコールだなんて、つゆ知らず……」

志希「いいよ。……あの人が共用冷蔵庫勝手に使っちゃったのが原因なわけだし。今回は不問に付すね」

李衣菜「気をつけるね……」

志希「ちょっと出るね」

李衣菜「気をつけてね」

桃華「♪いらなぁいっ なぁにも~ すててしまおう
   きぃみを さがしさまよぉ~ まいそぅー
   すとっざたぃ しゃりなぅ がまんできなぁい
  ぼくをぜんぶあげよぉ~」

杏「そうだ!脱ぎ捨ててやれ!!」

卯月「あはははは……」

美穂「桃ちゃま、男前ー!!」

まゆ「こういう雰囲気、大好きです♪」

卯月「さてと、愉しい時間もそろそろお開きの時間となりました!!」

杏「いやぁ、残念だ!!」

美穂「そこで、まゆちゃんから提案があるみたいです!!」

桃華「なんでしょう!?気になりますわ!!」

まゆ「5人で新曲歌いましょう!!」

桃華「名案ですわ!」

卯月「善は急げです!」

美穂「早くやりましょう!!」

杏「さーて、行きますかぁ!!」

【公園】

志希「あれ?なんで人だかり?!」

ワイワイガヤガヤ

「あれ?!」
「マジもんだ!」
「CKP大明神」
「すげえ!!」
(誰だ、変な神様呼んだやつ?!)

志希「……もしや!?」

ドンドン ドンドド ドドン♪

ドドドド ドンドン ドドドン♪

ドンド ドンド ドンド ドドン♪

全員「「「「「♪おはなみしようよー」」」」

ギャラリー「「「「「「はいっ!!」」」」」」

まゆ「♪アイドルだって いいじゃなーい?」

ギャラリー「「「「「「♪ぱーりら ぱーりらぱっ!!」」」」」」

全員「「「「「♪おはなみしようよー」」」」

ギャラリー「「「「「「はいっ!!」」」」」」

杏「♪フージヤマ ニンジャ アーイドルゥ」

ギャラリー「「「「「「♪ぱーりら ぱーりらぱっ!!」」」」」」

美穂「♪みーられて かいかんっ」

ギャラリー「「「「「「かいかんっ!!」」」」」」

桃華「♪いろいーろ ピンクっ」

ギャラリー「「「「「「ピンクーっ!!」」」」」」

全員「「「「「♪まるでさくら さくらさぁいたー」」」」」
ギャラリー「「「「「「ふっふー!!!」」」」」」

卯月「♪まんかいっ すまいるっ!!」

まゆ「♪きらっ☆」

杏「♪きらっ☆」

美穂「♪きらっ☆」

桃華「♪きらっ☆」

卯月「♪きまった☆」

ギャラリー「「「「「「わーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」」」」」」

志希「…………………」

【数分後】

櫻井P「桃華、大丈夫そうか?」

桃華「ええ。何とか」

杏「面目次第もないや……」

双葉P「気に病まないで。誰にもありますから……」

佐久間P「よかったぁ……。まゆが急アルなんかにならなくて……」

まゆ「ご心配、おかけしてしまいましたね。……ごめんなさい」

美穂「ちょっとまだクラクラします……」

小日向P「遅桜の見せた陽炎のせいだろ、……多分」

卯月「でも楽しかったです。お喋りしたり、歌ったりして」

島村P「良かったじゃないの、卯月。……次は気をつけなさいね」

卯月「はいっ!!」

小日向P「しかし美穂たちが満足してんだ。
    折角の連勤明けだし、俺たちも花見してえなぁ」

櫻井P「なら、ウチの庭ならどうだ?
今時期ならまだ間に合うはずだけど」

双葉P「みんなを女子寮に送ってから、行きますか」

島村P「そうですね。久々にしましょう!」

佐久間P「シードルだけは持ってこないでよ?」

小日向P「当たり前だっての」

全員「「「「「あははは……」」」」」

(了)

これにて、おしまいです。

「酔いを、月のせいにして」を前に書きました。

また、投下できたらと思います。

それでは。

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