スライム娘「……人間?」 (168)
猪男「おらっ!」ガスッ
男「いっでぇ!」ドダッ
猪男「トロトロしてんじゃねえよ!! ったく」ガチャガチャ
男「いっつつ……。 何すんだよ! もう少し優しくしてくれたっていいだろ!」
猪男「どこの世界に囚人に優しくする看守がいんだよボケ!」ガチャン
男「え!? 俺囚人なの!?」ガチャ
男「って、鍵閉めたの!? なんで!?」
猪男「お前が囚人だからだよ!!」
男「え、俺何の悪いこともしてないじゃん!」
猪男「不審者は囚人同様の扱いを受けるのが魔界のルールだ」
男「……はあ?」
男「…………マカイ?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1442152099
期待
ageんなks
書いて行きます。
よろしくお願いします。
↓↓ よければ過去作も見て頂けると嬉しいです。(未完有) ↓↓
◆完結
・シンク「零組の女子会」 (FF零式)
・一条 楽「はぁ〜……」 (ニセコイ)
http://ssmatomesokuho.com/thread/read?id=58938
・鶇「一条 楽、私は——」 (ニセコイ)
http://ayamevip.com/archives/36711241.html
◆未完 いずれ完結させます(決意)
・上条「就活をぶっ壊せない」 (禁書)
上条「就活をぶっ壊せない」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1365761928/)
・ヴェント「ちょぉ~っとダケ、おねーさんを匿ってくれるカナ?」 完結はしましたが続編が完結せず…。
ヴェント「ちょぉ〜っとダケ、おねーさんを匿ってくれるカナ?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1352132293/)
・ヴェント「あのさぁ…」 (禁書) 上の続編。
ヴェント「あのさぁ…」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418745096/)
・朋也「ワグナリアって……」 (CLANNAD)
朋也「ワグナリアって……」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318254940/)
猪男「……? 何だ……? お前そもそも、魔界のモンじゃねえのか」
男「マカイ? マカオなら知ってるけど。 どこ?」
猪男「……あぁ? 魔界がどこかって、そりゃ」
猪男「……! ……くくくっ。 そうか。 お前、人間か……」
男「くくくっ、って……。 バカだなー、お前も人間だろ?」ニヤニヤ
猪男「……屑が。 俺とお前が同じ姿に見えるのか?」
男「え? コスプレだろ? っていうかお前のほうが変人じゃん」
男「不審者が囚人って言うんなら、囚人はお前だ!」
猪男「『コスプレ』……?」
猪男「ゴホン。 ……ラチが明かんな。 もういい。 とりあえずそこで大人しくしていろ」
男「え、ちょ、ちょっと待てよ! 俺この後就活があんだけど!」
猪男「うるせえ!!」グワッ
男「ひぃっ!」ガタッ
猪男「生きてるだけでもありがたく思え! あんまりうるせえとぶっ飛ばすぞ!」
男「お、脅しかよ! 犯罪だぞ!」
猪男「ふんっ……人間風情が」スタスタ
男「え、お、おい! おーーーーい!」ガチャガチャ
バタン!!
男「……」
男「……行っちまった…………」
男「次が最終面接だってのに……」
男「なんなんだよ……」
??「……これ」
男「あーー……ようやく半年間にも及ぶ戦いが終わろうとしていたのに……」
??「…………汝(なれ)」
男「……だーー! 激戦を勝ち抜いてきた俺の頑張りを返せーーー!!」
??「無視するな」ビチャッ
男「へぶっ!!」ドサッ
男「いってて……」サワッ
ビショッ
男「……ぬ、濡れてる?」クルッ
スライム娘「汝(なれ)に話しているんだ」
男「……」クルクル
男「……?」
スライム娘「周りを見渡さずとも、汝だ、汝」
男「……」
男「…………」ソッ
男「………………」ツンツン
スライム娘「……?」
男「……」ヌルヌル
男「…………う」
男「う、うわあああああああ?!」ズザザッ
スライム娘「……やけに反応が遅いな」
男「お、おおお、お化け!?」ブルブル
スライム娘「『お化け』……? 何のことだ」
男「そ、そそそ、その身体、み、水……!?」
スライム娘「……あぁ、そうか。 汝は『人間』だったか」
男「『なれは』って……。 あ、あなたは?」
スライム娘「私か? 私は――」
スライム娘「……スライム族だ」
1時間後:
スライム娘「……ふむ。 大体汝のことがわかってきた」
男「は、はぁ……(俺はあなたのことまったくわかりませんが)」
スライム娘「汝の名前は男。 人間だな?」
男「はい」
スライム娘「ある日、目が覚めたら見知らぬ土地におり、さまよっていたら猪男に捕まった、と」
男「その通りです」
スライム娘「『迷い人』というやつかのう」
男「『マヨイビト』……ですか?」
スライム娘「うむ。 私も文献でしか読んだことがないが、極稀に発生する歪から魔界に迷い込んでしまう人間がいるらしくってな。 それを指す俗称だ」
男「そう、それですよ! それ! マカイとか、ニンゲン、とか。 一体何のことなんです!?」
スライム娘「……認めたくないのもわかるが、男。 お前は本来いた世界とは別の世界に来ている、ということだな」
男「……へ」
スライム娘「ここは、『魔界』。 そして、この世界には」
スライム娘「人間は、ほとんどいない」
男「……は、はは」
男「何の冗談ですか、それ」
スライム娘「……」
男「……だって、現にこうやって話だって」
スライム娘「……幸か不幸か、話す言語は同じみたいだな」
男「……な、なんだよ。それ…………」
男「……」
スライム娘「……」
スライム娘「(……黙ってしまった。 まぁ仕方がないことか)」
スライム娘「(……突如として別の世界に紛れ込んでしまったのだから、落ち込むのも無理は――)」
男「すっげえええええええええええええ!!!」
スライム娘「!」
男「え、え、じゃあ、あれですか? ここって、その、話す豚とか、飛ぶ牛とか、そういうのがいるんですか!?」
スライム娘「……話す豚は、猪人だな。 飛ぶ牛……? 牛という種族はおらん」
スライム娘「ただ、飛ぶナメクジならいる」
男「それでもすげええええええええええええええええ!!!」
スライム娘「凄いのか?」
男「すごいですよ!! これ凄い発見ですよ! こんなの聞いたことねえ! うっわーーーファンタジー!! ラッキー!」
スライム娘「……やけに喜んでるな」
男「いやー! だって、元の世界に戻らなければ就活しなくていいし、退屈な日常過ごさなくていいし、最高だわ!」
男「世間の目を気にして肩身の狭い思いをする日々も、終焉を迎えた!!」
男「うおおおおおおおおおおおお!! 俺はここで生きていくぞおおおお!!」
スライム娘「……」ポカーン
スライム娘「…………ぷっ」
スライム娘「…………くすくす。 人間とは、面白い種族なのだな」
男「え? あ、あぁ。 俺は割と特殊っていうか、普通だったら皆泣き叫んで帰りたがったと思うよ」
男「意味わかんないし、この状況」
スライム娘「ほう? それでは、何故汝はそうならないのだ?」
男「うーん……。 いやー、うーん……。 何でだろ」
男「人間界って、つまらないから、かな」
スライム娘「つまらない……?」
男「はい。 だって――」
ドンッ!!!
男「うわっ!? なんだ?!」ビクッ
スライム娘「……」
男「な、なんですか今の! めちゃくちゃデカい音が」
スライム娘「しっ」ピトッ
男「!!」
スライム娘「静かに」
男「……ふぁ、ふぁい…………」
男「(……指がひんやりしてて気持ちいい……)」
コツ……コツ……コツ……
??「……ウォッホン」
男「(……うっわ、デッケー身体……。 力士を余裕で越えてる)」
??「久しぶりの再会だな、スライム娘」
スライム娘「……最低な場所でな。 猪王」
男「(し、知り合いなのかな? 彼氏?)」
猪王「がっはっは。 それは許せ。 こうでもしないと、お前は逃げてしまうだろうが」
スライム娘「今だってここから抜け出すことばかり考えているよ」
猪王「面白い冗談を。 既に10年以上も幽閉されているというのに、まだ反抗心が湧いてくるか」
スライム娘「湧かない日などあるものか」
猪王「げふっ。 それでこそ貴様らしい」
男「(……彼氏じゃないなあ)」
男「(……息クサッ)」
猪王「……ん?」
男「(うお!? こっち向いた!)」ビクッ
猪王「何だお前は」
猪男「はっ! 城下町をうろいていた不審者だったので、捕縛いたしました!」
猪王「ほう……。 ……その姿、貴様は人間か」
男「え、知ってるの?」
猪男「うがぁ!!! 貴様!!! 誰に向かって口を聞いている!!」
男「うぉ!? 顔こわっ!!」
猪王「がっはっは。 よいよい」
猪王「珍しいものが見れた。 こいつ、どうするか決まっているのか?」
猪男「いえ、それはまだ。 判決は下っておりません」
猪王「ふむ?」
猪男「犯罪者の整理がついていない状態でして、現在牢屋は満員の状態です。
猪男「裁判の判決を待つ囚人が後を絶たないため、しばらくの間は幽閉している形となります」
猪王「なるほど。 だからスライム娘と一緒の部屋にいるわけか」
猪男「はっ! もし不都合などがございましたら、ただちに移房いたしますが」
猪王「気にせずともよい。 人間は非力な種族と聞く。 いたところで何かできるわけでもあるまい」
猪男「はっ」
猪王「では、スライム娘よ。 しばらくしたら、また顔を見に来てやろう」
猪王「それまでに、『例の件』について、心変わりしていることを願っているよ」
スライム娘「いつ来ても変わらん。 早くここから出せ。 痴れ者が」
猪王「がっはっはっはっは!! それじゃあな。 せいぜいそこの人間と仲良く暮らせよ」
スライム娘「……」キッ
男「……?」チラッ
猪男「……」ギロッ
男「(目が合った)」ニコッ
猪男「うがぁぅっ!!」クワッ
男「うわっ!?」
猪男「ふんっ」ズカズカ
ドンッ!!!!
スライム娘「……」
スライム娘「…………行ったか」
男「何だよアイツ。 プリプリ怒ってるな」
スライム娘「猪人は元々気性が荒い種族だからな」
男「そういや、あの『猪王(?)』とかいう口が臭いおっさんと知り合いみたいだったな」
スライム娘「そうだな……。 かれこれ500年近くになるか。 猪王と知り合ってからは」
男「いっ!?」
スライム娘「そこまで歴が長いわけでもないが……」
男「ご、ごごごご、ごひゃくぅ!?」
スライム娘「? 何をそんなに驚いておる」
男「い、いや、500って、相当だけど……。 マンガの世界だぞ」
スライム娘「『マンガ』が何かはわからないが……。 ふむ。 察するに、人間の寿命は500年よりも圧倒的に短いのか?」
男「500年どころか、5分の1すら行かない人が大半だよ」
スライム娘「100年足らず、か。 短命なのだな、人間とは」
男「1年って結構価値が高いと思ってたんだけど、ここでは違うんだね……」ゲッソリ
男「そういえば、さっき猪王が『既に10年幽閉されている』とか言ってたけど」
スライム娘「……そういうことだな。 私はかれこれ10年、ここから出れてはいない」
男「えぇっ!? なんだってそんなこと」
スライム娘「……さぁ、な。 私にもわからん」
男「なんだよそれ……」
男「何の罪もない人を10年間も幽閉する権利なんてないぞ!」
スライム娘「……そうだな」
男「俺も何にもしてないのに幽閉されたからな! 気持ちはわかる!」
男「裁判を頑張って、一緒にここから出よう!」
スライム娘「……」
スライム娘「……くくっ」
男「? 俺面白いこと言った?」
スライム娘「……いや。 出れるといいな」
男「何とかしてみせるわ! ここの空気すっげえ淀んでて長居したくないし」
スライム娘「そうだな。 このまま汝がいると、裁判で判決が下るまで少なくとも300年は待たないといけないからな」
男「そうだよな! いつまでも待ってらんな――」
男「…………ん? 今、なんて……?」
スライム娘「さっき猪男も言っていただろう? 裁判所利用者の後がつかえてるんだよ、この国は」
スライム娘「裁判だって1度や2度だけじゃないみたいだしな。 判決が下るまで、ずっとここだ」
スライム娘「300年っていうのもあくまで憶測であって、もうしかしたらより時間がかかる可能性だってある」
男「い、いやいやいやいや!! それじゃ俺死ぬから!! むしろ死後数百年後に裁判始まってるから!」
スライム娘「その通り。 何にせよ、『強引に出る』か、『裁判で出る』かの選択肢は、汝にはないらしい」
男「なんてこった……」
スライム娘「……」
男「まあ、別にいっか。 なんとかなるっしょ」ケロッ
スライム娘「…………ふっ」
男「まあ、これからよろしく! えっと……」
スライム娘「『スライム娘』だ。 ……好きなように呼んでくれ」
男「あー、じゃあ、スラ娘で!」
スライム娘「……スラ娘……。 ……まぁ、悪くない」
男「同じ房に入ったのも何かの縁だろ! よろしくな!」ニコッ
スライム娘「……あぁ。 ……よろしく」ニコッ
眠いので今日はこれくらいです。
よろしくお願いします。
何やらやんごとなき液体種族のご様子
うーん(゜-゜)
うーん(゜゜)
気体
有色透明なのか不透明なのか
何色なのか教えてくれるとイメージしやすいんだけどダメ?
期待
いいぞ、もっとやれ
翌日:
男「……暇」
スライム娘「……することはないな」
男「……ほんっとに、ない。 周りはビッシリ石煉瓦で固まってるし、窓は天井の届かない所にあるだけだし」
男「今まで何して過ごしてたの?」
スライム娘「……」
スライム娘「何をしていた、と言うほどのことはしていないな」
男「えっ……。 何もせずにここにいたの……」
スライム娘「蔑むような目で見るのはやめろ……。 ……強いて言うなら、考え事かな」
男「そっかー、考え事かー。 ……って、それはそれでおかしいぞ。 10年も考えることある?」
スライム娘「まあ……」
男「すごいな! 『いくらでも妄想はできる!』という自信を持つ俺ですら数時間が限度だよ……」
スライム娘「それは、誇大表現にも程があるな」
男「恐れいります」ヘヘー
スライム娘「何か馬鹿にされている気がするな」
男「ソンナコトナイヨ」
スライム娘「……」ピシャッ
男「つめたっ!?」
男「そ、それはそうとさ、提案なんだけど」フキフキ
スライム娘「……ふむ?」
男「やりたいこととか話したいことを交互に聞いていってさ、お互い答えるっていうのはどうかな?」
スライム娘「……やりたいこと……」
男「そうそう! 『しりとりしたい!』とか! 時間も潰せるし、お互いのこと知れるし、一石二鳥じゃん!」
スライム娘「……」
男「……あれ? ……お気に召しませんでした?」
スライム娘「……いや」
スライム娘「……私は、汝の話が聞きたい」
男「……え?」
男「俺の話?」
スライム娘「ああ。 ……というよりも、人間界の話が知りたい、といったほうが正しいか」
男「え、あ、あぁ! なるほどね。 えーっと、どんな話が聞きたいの?」
スライム娘「そうだな……。 たとえば、流行しているもの、なんてどうだ」
男「あー……。 やっぱり娯楽がメインかなあ」
スライム娘「娯楽か……」
男「デジタルゲームとか、ドラマとか、らへんかな」
スライム娘「む……。 何だそれは? 聞いたことがない単語だが」
男「えっとなんていうんだろーな……。 そうそう、こっちってテレビとかあるの?」
スライム娘「『てれび』?」
男「うーん。 なんか、映像を映すものっていうか」
スライム娘「ほう。 思念映写のようなものか」
男「思念映写?」
スライム娘「相手が考えていることを視覚的に見ることができる能力だ。 もっとも、持っている者は限られているが」
男「なるほど! そうそう! 多分そういうヤツ!(よくわからんけど!)」
男「ただ、人間界のは『相手の考えていること』を見るんじゃなくて、こう……芝居を撮っておいたものを映すんだよ」
スライム娘「芝居か。 魔界でも行商人がたまに公演をしているな」
男「お! そうなんだ!」
スライム娘「腐体族が人間の世界を支配する過程を描いた英雄伝、宇宙から来た侵略者を撃退する物語なんかが主流だったはず」
男「それ、英雄伝なんだ……。 ……ん? 『はず』?」
スライム娘「かれこれ10年もここに1人きりだからな。 今の流行など知る術もない」
男「お、おぉ……。 なんかごめん」
スライム娘「別に構わんよ。 それで、『ゲーム』とはなんなんだ?」
男「あぁ、『ゲーム』はさっき言ったテレビに映像を映して、その中で映っているキャラを操作したりするものだぜ」
スライム娘「なるほど。 手軽に楽しめそうだな」
男「そうだな。 家じゃなくても持ち運べるゲームもあるくらい!」
スライム娘「ふむ? 興味深い。 先ほどの身振りから察するに、テレビとは人間の身体の半分程度のはずだが、持ち運ぶのか?」
男「ちがうちがう。 小型のテレビみたいなのがあって、それを使って遊ぶんだ」
スライム娘「相当技術が進歩しているのだな。 ……一度見てみたいものだ」
男「お、そんな興味ある? それなら今度ウチ来なよ! ゲームなんて腐るほどあるからな!」
スライム娘「ふふっ。 ……そんな奇跡が起きたら、お邪魔させてもらうとするよ」
男「まっかせとけ! 根拠の無い自信を持つ力なら負けないぜ!」
男「あ、ってかさ、ゲームはないの? 魔界は」
スライム娘「ゲームか……。 『遊び』と言えば先ほどの演劇を見るか、もしくは」
男「もしくは?」
スライム娘「戦争かな」
男「!」
スライム娘「小規模な戦争であれば1時間に1度は起きているしな。 みな血の気が多いんだ」
男「それが娯楽かよ! 命がいくらあっても足りねえじゃん!」
スライム娘「小規模な戦争であれば1時間に1度は起きているしな。 みな血の気が多いんだ」
男「それが娯楽かよ! 命がいくらあっても足りねえじゃん!」
スライム娘「魔界では『命の価値』はそこまで高くないんだ。 その生命を最大限楽しめればいいという考えが主流だな」
男「……そうなんだ。 スラ娘も、そうなの?」
スライム娘「私は闘争は好まない。 毎日理性を飛ばしながら命を奪い合うより、知的好奇心を探求していたほうが合っている」
男「おっ!! 趣味が合うな!」
スライム娘「……趣味なのか、これは」
男「よかったー……。 スラ娘まで乱暴な人だったらどうしようかと思ってたよ」
スライム娘「私が戦闘向きの体躯をしていないことくらい、見てわかるだろう?」
男「まあ、スライムと言えばっていうのがあるけど……」
スライム娘「む。 どういうことだ?」
男「人間の世界でよくある「ゲーム」では、スライムってのは最弱なんだよ」
男「基本的にはチュートリアルキャラ。 主人公の家の近くにて、まず始めにボコボコにやられるタイプ」
スライム娘「……何か複雑だな」
男「魔界ではどうかはわからないけどね」
男「それに、強いスライムもいるよ。 キングスライムとか、メタルキングとか」
スライム娘「……」ホッ
男「っていうか、まあ、人間にも争い好きな奴らはたくさんいるよ」
スライム娘「そうなのか?」
男「大統領とか総理大臣とか、王様とか、社会的地位が上の奴らは基本的に戦争大好きなイメージ」
スライム娘「……。 上層部がそういった指揮を好んで執っているのは、こちらと同じか」
男「そうだね。 まぁ〜ただ、魔界の奴らみたいに皆強そうじゃないけど」
男「さっきの猪王みたいな奴が出てきたら、あっという間に皆やられちゃうだろうな。 皆、大きさは俺くらいだし」
スライム娘「……人間とはそんなに非力なのにどうやって戦うのだ?」
男「兵器とかかなあ。 銃やら爆弾やら。 よくわからないけど、テレビだとそうやって報道してる」
スライム娘「ほう。 それならば、我々も似たようなものだな」
男「そうなの? 兵器なんてあるの?」
スライム娘「もちろんあるとも。 あくまで憶測の域を脱しないが、恐らく人間の使う兵器との違いは、動力源などの構造のみだろう」
男「ふーん……。 魔界は何を動力源にしてるんだ? こっちはガソリンとかの油や、電気なんかが主だけど」
スライム娘「専ら、魔力だな」
男「『マリョク』?」
スライム娘「ああ。 我々は個体差・種族差はあるものの、基本的には魔力を持っている」
男「『マリョク』って、あのマンガとかでよく見る魔力?」
スライム娘「だから、その『マンガ』とかいう物はよくわからんが……。 例えば――」
スライム娘「ふっ」ポンッ
男「うぉ!?」
スライム娘「……このように」
スライム娘「魔力があるだけで、何もない場所に火を作り出すことなんてことができる」
男「す、すげええええええええええ!!」ズザザザッ
スライム娘「やはり、人間には備わっていない力だったか」
男「これどっから出てるの!?」
スライム娘「出す、というよりも、変換している、という感覚に近い」
スライム娘「内在している力を、別の事象に変えているのだ」
男「うおおおおお……暖かい……!」パァァ
スライム娘「当然、使いすぎると身体に相当な負荷がかかる」シュッ
男「あっ。 消えた」
スライム娘「使う者によって得意不得意、可能不可能は分かれるが……」
スライム娘「今のような簡易的な魔法であれば、魔界に住むものは誰でも使えるだろうな」
男「そいつはすごい。 そりゃ絶対に人間は勝てないわ」
男「いいなー。 俺も魔力欲しいー。 火をつけれればガス代電気代いらずだし」
男「ってか水出せれば水道代もいらない! すごい! 生命線がほとんどすべて揃う!」
男「うおおおおお!! 俺も欲しい~~!!」
男「あ……そうだ。 俺も魔力を持てばいいんだ!」
男「そうすれば、ライフラインが確保できて、格安で生きていける!」
男「スラ娘! どうやったらその『魔力』が持てるんだ!?」
スライム娘「……さぁ?」
男「あらっ?」ガクッ
スライム娘「我々にとってみたら、あるのが当たり前だからな」
スライム娘「いざ、どうやっているのか、と聞かれると答えられない」
男「……まぁ、そりゃそうだよなあ」トホホ
スライム娘「それに、良いことばかりでもない」
スライム娘「生まれながらにしてこういった下らん力を持ってしまったがばっかりに、
戦争や覇権争いなどといった俗物臭い諍いが起きる」
男「確かになぁ。 力を持ったら使ってみたくなるもんだし」
スライム娘「そういった弊害も込みで考えたら、汝らは持っていなくてよかったかもな」
スライム娘「もし持っていたら、我々の世界のように、瘴気に満ちた腐った世界になってしまったかもしれん」
男「確かになぁ……」
スライム娘「さきの話を聞く限り、男、お前も戦争には参加したことがないのだろう?」
男「もっちろん! 俺なんかが戦地に行っても5秒で死ぬね!」
スライム娘「なぜ自信に満ちあふれているのだ……」
スライム娘「……暴力に巻き込まれないのは、自分が力を持っていないからだということを忘れずにな」
男「言われてみれば、確かになぁ……」
男「そういえば、さっきスライム娘さ」
男「魔界のこと『腐った世界』って言ってたじゃん?」
スライム娘「……うむ。 確かに言ったが」
男「あっ、別に悪い意味で捉えたんじゃなくてさ」
男「自分が住んでる世界なのに、凄い忌み嫌ってるような発言するんだなーって、なんていうかこう……」
スライム娘「……ふむ」
男「(あら? ……地雷踏んだかな、これ)」
スライム娘「……別にそういうわけではない、とだけは言っておくか」
スライム娘「すまないが、あまり詮索はしないでほしい。 自分で言っておいて申し訳ないが……」
男「あ、い、いやいや! 俺の方こそ、踏み入っちゃ行けないこと聞いたみたいでごめん」
スライム娘「別段謝る必要は無い」
男「そ、そっか」
スライム娘「うむ」
男「……」
スライム娘「……」
男「(……一気に気まずくなってしまった)」
スライム娘「ふぁ……。 ……すまない、男。 私は先に眠らせてもらおう」
男「え、マジ? 早くない?」
スライム娘「なんせ私は10年も1人でいたものでな。 他者とここまで長い時間話すことに疲れてしまったのかもしれん」ズズッ
スライム娘「また明日、続きを聞かせてくれ」
男「えーっと、あのー。 俺の話なんていつでもするからさ」
俺「俺はまだあまり眠くないから、もう少しだけ……」
スライム娘「……」
スライム娘「…………zz」
男「寝るのはやっ!」ガビーン
男「……」
男「(……10年の大半は、寝て過ごしたんじゃないだろうか)」
>>32
透明に近い青色です。
絵の具で言うと白:青=8:2くらいですかね…。
容姿は人型です。完全に水でできた人を想像してくれれば合ってます。
分かりにくくてゴメンナサイ。
乙!
改行の空白多すぎない?
一行でも良いような…
僕はこれくらいで良いと思います
翌日:
猪男「オラ!! これでも食っとけ」バンッ
ドシャッ
男「うわあー!! せっかくの飯がこぼれた!!」アセアセ
猪男「ふんっ。 舌で舐めりゃいいだろ、家畜みたいによお」ニヤニヤ
男「えっ……。 ……イノちゃん、モテないよーそんなんじゃ」
猪男「うるせえ!!!」ウガァッ
男「うぉぉ!? その顔こわっ!」
猪男「下種が。 気安く呼んでんじゃねえぞ!」ズカズカ
バタンッ
男「まったく、あいつはカルシウムが足りてないんじゃないか!!」
男「あー……飯がぐちゃぐちゃだよ……」パクッ
男「お、これはうまい! チリスープみたいな感じ。 少し酸っぱいけど」
スライム娘「……なあ」
男「んー?」モグモグ
スライム娘「昨日から思ってたのだが……。 汝、魔界の物を食べても平気なのか?」
男「あー……」キョロキョロ
男「おけっ! 大丈夫みたいだ!」
スライム娘「ふむ……。 栄養源は同じということか……。 構成している物質から違いそうに見えるが」
男「んー……。 難しいことはよく分からないけどさ」
男「とりあえず、見た目ちょっとキツいけど、食べてみたら案外美味しいから大丈夫!」
男「昨日腹も壊さなかったし!」エッヘン
スライム娘「ふふっ、基準はそこか……」クスッ
男「……!」
スライム娘「……? どうかしたか?」
男「い、いや、なんでも!」
男「(今までは、暗がりだったからよくわからなかったけど)」
スライム娘「さて、私も食べるとするか……」
男「(……よく見たら、めちゃくちゃカワイイんですけど)」
男「(明かりが飯時しかつけられないのが悔しい……)」
スライム娘「……ふむ、今日は4つ目トカゲの血のスープか」パクッ
スライム娘「うむ、美味い」
男「あれ、そういえばさ、スライム娘ってスープとか飲んでも身体大丈夫なの?」
スライム娘「どういうことだ?」
男「いやほら、身体液体だし……。 色がついちゃったりしないのかなって」
スライム娘「スライム族は食事を接種する機関と、栄養を吸収する機関が同じなんだ」
スライム娘「だから、口に含んだ所でそれが身体に沁みだすことはない」
男「はぁ〜……っ! なるほどー!」
スライム娘「人間はどうやら、違うようだな」
男「そうなんだよね……。 不便も不便よ。 口から食べて、胃で消化して……ってな感じで吸収まで長い道のりがあるしね」
スライム娘「あまり効率的に作られていないのだな」
男「本当だよなー。 神様って案外バカなのかなー」
スライム娘「……」ピクッ
男「……ん? どうかした?」
スライム娘「……」
スライム娘「…………いや、なんでも」パクッ
男「……?」
数時間後:
男「あのさ」
スライム娘「……どうした?」
男「ここ監獄ってことは、俺たち以外にも囚人いるんだよな?」
スライム娘「……ふむ」
男「俺たち以外の声、聞こえなくない?」
スライム娘「……なるほど、そういわれれば、確かにそうだな」
男「気づいてなかったの!?」
スライム娘「魔界には言葉を話せない生命体なんて無数にいるしな」
スライム娘「それに、何よりも私は他の個体に興味はないからな」
男「えー……。 それで10年間も誰とも話さずここで過ごせるもんなの……? 少しくらい興味湧かなかったの?」
スライム娘「うむ」
男「即答っ!」ガビーン
スライム娘「魔界ではみな、このようなものだ」
男「そうなの?」
スライム娘「私は親族以外の誰とも話したことがないが、大体そうだ」
男「それわかってないよね!?」ガビーン
男「コミュニケーションは大事だよ。 何をするにしても発生することだし」
スライム娘「人間の世界ではそうなのか?」
男「え? ま、まぁそうだなあ。 話さないとハブかれたりイジめられたりするし」
スライム娘「それは何故なんだ?」
男「え? う、うーん。 詳しい事情は色々あるだろうけど、
和を乱されたくないってのが心理なのかなあ」
男「楽しく話せない奴がグループにいたら面白くないから、みたいな」
スライム娘「難儀な集団だな……。 個体によって考え方や感じ方はそれぞれだというのに」
男「それは正論だね」
スライム娘「……あいにく、私は生きてきて他の個体の必要性を感じたことがないのでな。 特定のグループの中に長期間いた経験もない」
スライム娘「したがって私にはそういった情のようなものは必要ない。
スライム娘「……いや、必要だったことがない」
スライム娘「だから、そういった他者との関係については理解し難いのかもな」
男「……うーん」
男「知らないなら、仕方ないって話だけど……そんなのなんか悲しいよね」
男「……あ!」
スライム娘「……?」
男「そうだ!」
男「手始めに俺と友達になろう!」
スライム娘「……」
スライム娘「……ともだち?」
男「そうそう! くだらないことを話し合って、笑いあうみたいな!」
スライム娘「それは……、生きていく上で必要か?」
男「必要も必要! 大前提!」
男「話すだけじゃなくてお互いにできないこと補完できたりするんだから!」
スライム娘「ふむ……」
男「そうと決まれば! 俺とスラ娘は今から友達ね!」
スライム娘「決まったのか……」
男「善は急げ、だ!」
スライム娘「……随分と勝手だな」
男「いいじゃんか! スラ娘がイヤだって言うなら考えるけども!」
スライム娘「…………。 嫌だが……」
男「えぇっ!?」ガビーン
スライム娘「冗談だ」
スライム娘「……まぁ、私が『友達』とやらの必要性を感じられたら、な」
男「感じられますとも! 期待しててよ!」
スライム娘「ふふっ……。 汝は、やはり変わってるな」
男「え?そうかな?」
スライム娘「人間というのは、全種族外見が類似しているのだろう?」
スライム娘「そのような中で、全くの異種族である私にそのような姿勢を示せるのは、変わり者の証拠だ」
男「うーん。 ……異種族とか、関係ないじゃん! スラ娘は良い人だし!」
スライム娘「……」
スライム娘「……。 せいぜい、よろしく頼むとする」
男「あぁ! よろ――」
??「ふぁっくしょん!!」ボゥン
男「のわっ!?」ビクッ
??「ぁ……」
男「……ど、どなた様ですか?」
急にくしゃみしたのは誰!?
という所で終わりです。
改行安定してなくてごめんなさい。
ゆったり進んで行きます。
宜しくお願いします。
期待して待つ
一体何者なんだ……
乙
??「あ、え、えぇぇ、えーっと」
火狐娘「わ、わわわ、わたし、ひ、火狐娘って言います」
男「火狐娘?」
男「(そういえば、尻尾がついてるな。 ……10本以上)」
火狐娘「はい、それじゃあ私は失礼しますね……」
男「おーっす。 またなー」
男「――とはならんだろ!」ビシッ
火狐娘「あぅぅ……。 そうですよねぇ……」ショボン
男「色々聞きたいことありまくるんだけど……。 えっと、じゃあまず。 君はどこから来たの?」
火狐娘「えっと、北方にある火狐の里から」
男「へー。 魔界だと北側に火関係の人たちがいるんだー。 寒そうなのに。 ――って違うわ!」ビシッ
火狐娘「あう!?」アタフタ
男「そうじゃなくてだね……。 あのね、火狐娘ちゃん。 落ち着いて答えてね?」
火狐娘「は、はい……」ゴクリ
男「ここは、牢屋です。 鍵かかってて、窓にも鉄格子。 壁は煉瓦が敷き詰められててめちゃくちゃ固い」
火狐娘「ふむふむ」コクコクッ
男「そんな中、君は突然出てきた」
火狐娘「なるほどなるほど」コクッ
男「それで、俺が言った。 『君はどこから来たの?』」
男「ここから、考えてみて。 どういう意味だと思う? 出身地聞いてるわけじゃないよね?」
火狐娘「……はっ!!」
男「おっ!」
火狐娘「私、北方の中でも針山火山から来ました!」
男「ちっがーーーーーう!!」
火狐娘「えええええっ!?」ガーン
男「何で!? 何で詳しい地名答えたの!? 地元トークなの!?」
火狐娘「あう、あう……。 え、えと、えと」アセアセ
スライム娘「……変身だよ」
男「……え?」
スライム娘「魔界に住む一部の民族は魔力を使って、変身することができるんだ」
火狐娘「え、あ、は、はい。 わ、私、お隣の房にいる者です」ペコッ
男「ど、どうも」ペコッ
火狐娘「す、スライム娘さん、よく知ってますね。 変身はま、魔界でも、ほ、ほほほんの極少数の民族しか使えない特殊な技巧なのに」
男「そうなの?」
スライム娘「書物で読んだ程度の浅知恵だ。 それ以上は知らない」プイッ
火狐娘「あ、あうう……」
男「って、待って待って。 お二人はお知り合い?」
スライム娘「初めて見る顔だが」
男「……あれ? じゃあ何で火狐娘さんは、スラ娘の名前知ってるの?」
火狐娘「!」ギクッ
男「(あ、図星だ)」
火狐娘「べ、べべべべべ、、別に私は!」
火狐娘「じゅ、10年間スライム娘さんの隣の房にいたとか、たまに暇になった時に変身して観察に来てたとか、そういうんじゃないんですから!」
スライム娘「ほう……? 私が収監された時からいたのか」
火狐娘「え、ええぇ!? 何でわかったんですか!? 実は知ってたんですか?!」
男「(あ……。 わかった)
男「(……この子、アホなんだ)」
1時間後:
火狐娘「ご、ごめんなさいでした……覗き見なんてことしちゃって……」
男「別に謝らなくていいってば!」
男「急に現れたもんだから、ついつい驚いちゃったけど別に害をくわえられたわけじゃないんだから!」
男「それに……」
スライム娘「……?」
男「10年間も挨拶に通い続けた火狐娘を、無視し続けたスラ娘が逆に謝る必要があるっていうか……」ハァ
スライム娘「私は気づかなかったのだからしようがない」
火狐娘「結構挨拶しましたよぉ……」シュン
スライム娘「『興味がなかった』ともいう」
火狐娘「ふぇえっ!?」ガビーン
男「こらこら、スラ娘もあまりいじめないの」
スライム娘「いじめてなどいない。 本音を言っただけだ」
火狐娘「うぇぇ……」グスッ
男「それはそれでひどいよ!」
スライム娘「しかし、なぜ私のところに来ていたんだ? ここなら、囚人なんて他にも叩き潰してミンチにするほどいるだろう」
男「(スゲー表現だな)」
火狐娘「い、いるにはいるんですが……。 魔界語を喋れる方はほとんどいなくって……」
スライム娘「ふむ……。 確かに、新たに入ってくる者たちは皆下等級の魔物だったな」
男「……? 言葉がしゃべれないやつもいるのか?」
スライム娘「むしろ言葉がしゃべれる魔物のほうが少ない。 文献に寄ると、まともに読み書きができるのは魔界でも3割に満たないくらいらしい」
男「へぇぇ……難儀だなあ」
男「あれ? じゃあ、なんで火狐娘はスライム娘が魔界語話せるって知ってるんだ? 大体無視されてたんだろ?」
火狐娘「え、えっと、それは、その……。 歌、です」
男「歌?」
火狐娘「は、はい。 その、10年前に、スライム娘さんが収監されたとき……」
火狐娘「綺麗な歌声が聞こえたんです。 それをどうしても近くで聴きたくって、変身して近くに来てみたらスライム娘さんが歌っていて……」
スライム娘「(……)」
火狐娘「歌を聴いたのはその時だけだったんですけど、あんまりにも綺麗な歌声と、発音だったので」
火狐娘「仲良くなりたかったのもあったんですけど……。 それ以上に、もう一度歌が聴きたくて、それで通うように……」
スライム娘「ふむ……」
男「歌ってたの?」
スライム娘「……覚えてないな」
男「流石にウソでしょ?!」
火狐娘「あ、あはは……。 で、でもいいんです! 私、こうやってお二人と話せて、満足ですから!」
男「10年間も無視されてきたら、俺その一言言えない。 絶対に言えない」
スライム娘「まあ、彼女もこう言ってることだし、この話はもう良いだろう」
男「無視してきた貴方がいうことじゃないですけどね!?」
火狐娘「ぷっ、あは、あははっ」
火狐娘「お二人の会話、なんだか、面白いです」
スライム娘「むっ」カチン
火狐娘「はわわっ!? す、すいません! 悪気があったわけじゃないんです!」アタフタ
男「(今のどこが勘に触ったの?)」
火狐娘「あの、その、なんだか、えと、故郷にいる姉妹たちを思い出しちゃって……ご、ごめんなさい」
スライム娘「……」
火狐娘「……あ、そ、それじゃあ! そろそろ看守さんたちが来ちゃいそうなので、失礼しますね!」
男「あー……。 そういえばそろそろ猪男が来るんだ……嫌だなあ臭いし」
火狐娘「それでは、長い間失礼しました。 もうお邪魔はしませんので……。 ご、ごめんなさいでした……」ペコッ
火狐娘「……」スッ
男「ちょっと待った」グイッ
火狐娘「ふにゃぁっ!?」ボゥン
男「あつぅっ!!? あちゃちゃちゃっ!!!」ボォォオォォ
スライム娘「……」
男「あちいいい!! し、死ぬ! 服が焼け散る!!」ボォォオオオオ
スライム娘「……」
男「見てないで助けてくれます!? あっちいいいいいいいいいいい!!」ボォオオオオオ
スライム娘「……」チョン
男「……し、死ぬかと思った……。 こんがり肉になるかと思った……」ジュゥゥゥウ
スライム娘「遊んでいるのかと」
男「服に火つけて遊びまわってるように見えます!?」
火狐娘「す、すいません、すいません! そ、その私、尻尾が弱くって、握られたら、えと、力が制御できなくって……」
男「あ、ああ、別に大丈夫だよ! (普通に死にかと思ったけど)」
火狐娘「え、えと、そ、それで、あの、ど、どうかされましたか?」
男「ん? あ、あぁ。 そうだったそうだった。 本題本題」
火狐娘「ま、まさか、その、怒ってます? 私を串焼きにして食べようとか、考えてます!?」
男「いや、そんなことは――」
スライム娘「なるほど。 それはアリだな」
火狐娘「ひぃぃぃいぃいいい!!」ビクビクビク
スライム娘「……冗談だ」
男「君のやる冗談タチが悪いからね!?」
男「……と。 本題に戻って」
男「あのさ、火狐が良ければ、なんだけど。 いつでもこの房に来てくれよ。 っていうか、毎日でも来てよ!」
火狐娘「へ?」
男「俺たち見た通り暇だし。 話し相手は一人でも多いほうが楽しいしさ。
火狐娘の気が乗ったらでいいから、ぜひ!」
火狐娘「い、いつでもって……。 い、いいんですか?!」パァァ
男「もちろん!」
火狐娘「は、はい! はい! 来ます! 来させてください!」パタパタ
男「(……めっちゃ撫でたい)」
火狐娘「え、えと……でも……」チラッ
スライム娘「……私は別に構わない」
火狐娘「や、やったーーーーーーーーーーーー!!!」ビュンビュンビュン
男「あっつ! 熱風が! 熱風がやばいから!! 高速で尻尾が揺れて火花散ってるから!」
火狐娘「ありがとうございます! ま、また来ますね! ぜぜぜ、絶対来ますからね!」
男「はいよ! 待ってるぜ!」
火狐娘「そ、それでは、失礼しました!」ボゥン
パタパタパタッ
男「あ、あれが変身かぁ……。 一気に小動物みたいになって、鉄格子の間をすり抜けってった」
男「(……っていうか、あのフォルムになれば脱出出来るんじゃ……)」
男「何はともあれ、急で焦ったけど、いい子でよかったな」
スライム娘「……」
スライム娘「…………いい子、か」ボソッ
男「へ?」
スライム娘「いや。 何でも」
男「……?」
今日はここまでです。
書き溜めがなくなってしまった。
また地道にためていかねば。
よろしくお願い致します。
おつ
独房に入れられてる時点で……ってとこもあるけど、魔族的には良い子≒怠惰って感じなのか?
乙でございます
まだ?
<゜> <。>
数週間後:
男「……」
スライム娘「……」
男「……今日も今日とて」
スライム娘「……ん」
男「…………めっちゃ、暇だなー」
スライム娘「…………そうだな」
男「この会話何度目だろうなー」
スライム娘「……さぁ」
男「……うーむ」
男「……!」ピーンッ
男「……スラ娘〜?」ソーッ
スライム娘「……?」クルッ
プニッ
男「はっはー! 騙されおったな!」プニプニ
スライム娘「……」
男「はっはっはー!」プニプニ
スライム娘「…………」
男「はっはっは……。 ……ごめんなさい」
スライム娘「……別に怒ってなどないぞ」
男「だって目が怖いんだもん」
スライム族「……反応に困っていただけだ」
男「いやーだってさー……」
男「スラ娘さー、 顔怖いよね」
スライム娘「……悪かったな」
男「いやいやいや、謝る必要は無いけど! なんというか、もっと笑おうよ!」
スライム娘「……笑う?」
男「そう! こうやって頬をぐいっと上げてさー!」グイッ
スライム娘「…………なぜ笑わなければならない」
男「え〜。 だって、笑った方が可愛いし」
スライム娘「!」
スライム娘「……可愛い?」
男「そうそう! 可愛い!」
スライム娘「……私が可愛く見られた所で、私に得はない」
男「そんな固いこと言わないでさー! こうやって! こうやって! まずはやってみようよ!」ニコニコ
スライム娘「……」
スライム娘「…………」
スライム娘「………………」ピクピク
男「そんなに難しい!?」
スライム娘「……。 ……汝がおかしい。 なぜそのように目紛しく表情が変わる?」
スライム娘「人間と言うのは、元来感情の起伏が大きい生き物なのか?」
男「うーん……。 人間云々は分からないけど」
男「普通、嬉しいとか楽しいとか思ったら、自然と笑顔にならない?」
スライム娘「……そう思うことがない」
男「そういえば、10年間も1人だったもんなぁ……」
スライム娘「それよりも前から、そんなことは滅多になかったが……」
男「おうふ!」
スライム娘「……」
スライム娘「汝は、今。 ……楽しいのか?」
スライム娘「見知らぬ異世界に独りで来てしまったわけだろう、不安でしょうがな―― 男「うん、楽しいけど」
スライム娘「…………」
男「俺、今めっちゃ楽しいよ」
スライム娘「……。 ……あぁ、そうか」
スライム娘「……可哀相に」
男「別に既に気が狂ってたとか、そういうんじゃないからね!?」
スライム娘「違うのか」
男「正常だわ!!」
男「……うーん、なんというかさ」
男「別にそういうことあまり考えたこと無かったから、直感ですぐ答えちゃったけどさぁ」
男「確かにさ、1人だったら流石にアレだよ? 寂しいし。 ……けど」
スライム娘「……?」
男「ここにはスラ娘いるし!」
スライム娘「!」
男「火狐娘だって、1日に何回かこっちに来るしね! 俺は、こうやって『暇だなー』って喋ってるだけで楽しいぜ!」
スライム娘「……」
スライム娘「……すまないが、汝の思考回路は、私には到底理解できそうにない」
男「ぶー……」
スライム娘「……だが、私も、汝の話を聞いているときは」
スライム娘「……少しばかり高揚している」
男「!」
スライム娘「……私の全く知らない世界の話を聞けるからな」
スライム娘「そういう意味では、私も今は『楽しい』」
男「おっしゃー! それは俺にとって朗報だ!! ……つっても、俺が言う楽しいとは何か違うな……」
スライム娘「……知的好奇心を揺さぶられるのとはまた、違うのか?」
男「だって、それは俺以外でも人間だったら誰でもスラ娘に提供出来ることだしさ……」
男「なんというか『唯一感』みたいなものがないっていうか」
スライム娘「ふむ……。 唯一感、か」
スライム娘「私は一応、汝のような奇特な人間はほとんどいないとは思ってはいるぞ」
男「それは変人って言う意味でしょ!」
スライム娘「そうだ」
男「真っ向から肯定しないでね!? ……くそー。 まだ心の距離感を感じるぞ。 ……あ! そうだ!」
スライム族「?」
男「スライム娘が好きな男のタイプって何だ?」
スライム娘「……男のタイプ?」
男「そうそう! 俺はスラ娘が可愛いと思うから楽しいってのもあるからさ!」
男「きっと俺がその外見に変わればスラ娘も,俺と同じ楽しさを味わえるはず!」
スライム娘「……」
スライム娘「…………」
スライム娘「………………私は」
男「……」ゴクリ
スライム娘「……男を好いたことがないから、わからん」
男「」ズルッ
男「マジかよー! なんかないの!? 『小さい頃、足が速い男の子に憧れた〜』とかさー!」
スライム娘「……ない。 そこまで意識するような特別な存在は、男性でも女性でもいたことがない」
男「ぐぬぬ……。 つまりスラ娘の感性はここから開拓していかねばならないのか……!」
スライム娘「……開発する必要も無いし、きっとされないと思うがな」
男「いーや!これはもはやプライドの問題だ! やってみせるぞ!」
スライム娘「…………なぜそこまでこだわる。 汝にとっても、私なぞ『見たことが無い生命体』程度の認識だろう?」
スライム娘「普段目にしない見た目や生態をしているから、興味を持っているだけだと思うぞ」
男「それはないなー」
スライム娘「なぜ、そう言い切れる?」
男「……だって」
男「人間の男は、可愛い女の子と一緒にいれるだけで幸せだからを感じるからな!」
男「俺がここまで楽しさを感じるのは、スライム娘たちといれることが楽しいってのもあるけど」
男「それと同じくらいスライム娘たちが『可愛い』ってのもある!」
スライム娘「……。 また、『可愛い』か……」
男「そう! 『可愛いは正義!』っていう諺(?)も人間の世界にはあるくらいだからね」
スライム娘「……『(?)』とはなんだ」
男「とにかく! スラ娘は笑顔が可愛いから、一緒にいる方が楽しくなるのだ!」
男「だから、スラ娘にも同じように感じてもらえるよう、俺も変わるぜ!」
火狐娘「わ、私もそう思い……ます!」ボゥン
男「どわっ!?」ビクッ
スライム娘「……いつも唐突にやってくるな、汝は」
火狐娘「あうぅ……。 す、すいません……。 丁度今来たばかりで」
男「火狐、おっす〜」
火狐娘「お、男さん、こんにちわ」
スライム娘「……『私もそう思います』って言うのは何のことだ?」
火狐娘「え、えと……。 わ、わわわ、私もスライム娘さんは美人だと思うので……思わず……」アセアセ
男「おおー! 良いこと言った!! でかした火狐娘!」
火狐娘「へ、へへへぇ……」フルフル
男「(尻尾が揺れてる揺れてる)」
スライム娘「……火狐娘。 ……どこで餌付けされた?」
火狐娘「え、えづ!? しょ、しょんなことないですよぅ!!!」アセアセ
男「(あ、噛んだ)」
スライム娘「……はぁ。 ……汝たちは勝手だな」クスッ
男「お!笑った!」
火狐娘「笑いましたーっ!」
男「スラ娘・スマイル記念! ……今日は隠しておいた干し肉でお祝いだー!」
火狐娘「い、いいですね! わ、私、炙ります!」
男「おうよ! ホットなのを頼むぜー!」
男「ってアホかー!! 燻した時の煙で猪男にバレるわ!」
火狐娘「ひぃ!? あ、熱い方がおいしいと思って、つい……!!」
スライム娘「……」
>>104
男「それと同じくらいスライム娘たちが『可愛い』ってのもある!」
↓
男「それと同じくらいスラ娘たちが『可愛い』ってのもある!」
>>105
男「火狐、おっす〜」
↓
男「火狐娘、おっす〜」
呼び方のミスが多いですね、すいません。
書き溜めがしてから一気に投下しにくるので、2日〜4日につき1度程度の更新になりそうです。
書き溜めできたらなるべく早めに更新に来ますので、2日に1回くらいふらーっと見に来てもらえると嬉しいです。
よろしくお願いします。
ここの魔界の農業とかも気になる所
乙!
猪男「おらよ!!」バンッ
男「おー! 今日もうんまそー!」
男「今日はいつもより見た目が普通な料理だなぁ。 猪ちゃん、これ何の料理?」
猪男「馴れ馴れしく呼ぶんじゃねえ!」
男「あはは、怒った怒った」
猪男「殺すぞ」
男「そんないつもプリプリしてて疲れないの?」
猪男「黙れ! 俺も好きで貴様なんぞの相手をしているわけじゃないわ!」
男「そういや、いつもは飯投げてすぐ帰るのにどうしたの?」
猪男「……貴様が知ったことか」プイッ
男「ふーん……」
猪男「……」
男「とりあえず冷める前に食べよっかな。 それじゃ、いただきまーす!」
男「どれどれ、今日はお肉のスープ? 透明だけど、塩味とかかな……?」ズズッ
男「……」
男「…………」ボンッ
男「……からぁっ!!!」
男「ひいいいいい!! し、舌が焼ける!!」ジタバタ
スライム娘「……ほら」スッ
男「ふぁふぃふぁふぉう!」パシッ
男「……んっく、ごくっごくっ……」
男「ぷはぁっ!! …………ほ、ほれ、汁は飲むほんひゃふぁいふぇ……」
スライム娘「中々いい顔になってるな」
男「どこふぁふぁよ!? 唇が腫れてまふぉもにふぁなせん……!」
スライム娘「……やれやれ」スッ
スゥゥ……
男「……お、おおお!? な、治った!? 一瞬で!?」
スライム娘「見るに堪えない顔だったからな」
男「あ、ありがとう! こんなことも出来るのか魔力って!!」
スライム娘「技量と魔力さえあれば、頭で想像できることはなんだって実現できる」
男「す、すげぇぇ……」
スライム娘「……ところで、男。 香辛料は苦手か? 私はこの料理を食べても問題は無いが……。 」
男「いやー……。 人間の世界の香辛料は平気というよりむしろ大好きなんだけど……。 魔界のはちょっと無理みたいだね……」
スライム娘「汝の話を聞く限りだと、どうやら魔界の規格は人間界にあるものよりも大きかったり、濃かったりするようだからな」
男「そうだねー。 俺の中の常識が通用しないことばっかりだよ。 ……っても料理のことくらいしか知らないけど」
スライム娘「一生それしか知れないかもな」
男「不吉なこと言わないでね!?」
猪男「クカカッ。 お前はここでのたれ死ぬから心配いらねえぞ!」
猪男「なんならもう一杯飲むか? 特別に俺がはからって来てやるぞ! ガハハハハハッ!!」
男「」カチン
男「はあー……。 本当に口汚いんだから」
猪男「なんだとぉ!?」ギロッ
男「猪ちゃんさあ、いっつもいっつも怒ったり汚い言葉使ったりしてるけど」
男「彼女とかできたことある?」
猪男「……」ピクッ
男「そんな横暴な性格じゃいつまで経っても女なんか寄り付いて来ないぞー?」
スライム娘「……汝には寄り付いてくるのか?」
男「…………。 そうとは言ってないよね?」
スライム娘「なるほど」
男「納得なれるのも傷つくけど否定出来ない!」
猪男「……」
猪男「……おい」
男「ん?」
猪男「……教えろ」
男「え? 何を?」
猪男「……女の扱い方だよ。 俺様が聞いてやるって言ってんだ」
男「何なの、急に……。 あ、もしかしてちょっと興味あったりするの?」
猪男「いいから答えろ!」ウガァッ
男「うわぁ汚い! 涎飛んでるよ!」
猪男「偉そうに言うからには、まともな扱い方を知ってるんだろうな?」
猪男「もし適当なこと言ったり、大したことがなかったら、その首捻りちぎってやるからな!!」
男「目が血走ってるけど……。 ってか鼻息が荒過ぎ!」
男「(何なんだよ突然……。 まぁ、いいけど)」
男「別に教えてもいいけどさあ」
猪男「おう。 早くしろ!」
男「あーもう焦るなっての。 一言に『扱い方』って言っても、具体的なシチュエーションを教えてもらわないと何も具体的なこと教えらんないよ」
猪男「し、しちゅえーしょんだあ?」
男「そうそう。 あるでしょ、例えば『2人きりでご飯食べてる時』とか、『夜景見てるとき』とかさあ」
猪男「な、なるほど……」
すいません。。。全然書き溜められませんでした。
今日はこれくらいで。。。
魔界の農業のお話もチラッと出せたらしますね。
よろしくお願い致します。
乙!
魔界の女性は地球の女性より強そうだがさて
まだか
もう直ぐ一月経つな
保守
猪男「……それじゃあ、お前が言ったものでいい! 飯をくらってるときはどうなんだ!」
男「あー、それね。 イノちゃん、そこがもうだめ」
猪男「んだとごら!」ガァン
男「ほら、それ」
猪男「!?」
男「すぐ怒鳴る。 涎めっちゃ飛んでる」
男「女の子の扱い方その1。 その短気をやめること!」
猪男「ぐぅっ!?」
男「飯食ってるときにそれやってたら、当たり前だけど女の子も気持ち悪いと思うよね」
猪男「黙って聞いておれば……!」
男「いや、そっちが聞いてきたんでしょ!」
猪男「ナメたことを抜かしおって……。 それじゃあ、さっきの、夜景を見ているときはどうなのだ」
男「うーん。 ちなみにそれってさ、彼女?」
猪男「!?」
男「いやー、彼女か家族か友達かで、色々変わってくるじゃん」
猪男「ぐ、ぐぬ……!?」
男「どした?」
猪男「……う、うるわいわ!! もういい!」バンッ
男「うわっ!」
ズカズカズカ
ドンッ!
男「……な、なんだったんだよ、いきなり聞いてきておいてさ」
スライム娘「雌の扱い方、か」
男「め、雌って」
スライム娘「女と同義だろう? ……人間の世界では、雄と雌では扱い方が違うのか?」
男「ん? あ、あぁ。 レディーファーストって言葉が常識になってるくらい、社会が女性の味方になってるなあ」
スライム娘「ふむ……」
男「魔界って、そういうのないの?」
スライム娘「種族にもよるだろうが、私の知る限りではほぼ同列だな」
スライム娘「察するに、人間界では雌の方が雄よりも身体的、もしくは精神的に劣る面があるのだろう?」
男「お、劣るっていうか……。 まあ、男の方が体格は良いって言われてるな」
スライム娘「魔界は雄と雌はほとんど変わらぬ。 強いて言うなら、生殖における役割の違い程度」
スライム娘「むしろ、魔法の詠唱などの分野では女性の方が優とされている」
男「せ、生殖って」アセアセ
スライム娘「? 生物として生まれている以上当たり前だろう」
男「そ、そりゃそうだけど……」
スライム娘「……私は人間の生殖活動にも興味がある」
男「げ!?」
スライム娘「なんだその声は」
男「い、いやあ……。 あ、あはは。 人間の生殖なんて大したことないからさ、気にしないでくれよ!」
スライム娘「……大したことあるかどうかは、個々人が決めるものだな」
男「……う」
スライム娘「……」
スライム娘「……ふっ」
スライム娘「答えづらいようなら、無理に聞くことでもない」
男「そ、そうしてくれると助かる」ズズッ ←水飲んでる
スライム娘「話すのが面倒なら、私としてもよいのだぞ?」
男「ぶっ!!?!?」
スライム娘「……冗談だ」
男「冗談のタチが悪いわ!!」
スライム娘「くくっ」
たった3レスでほんっとーにすいません><。
これから1日1レスでもいいから投稿していきます。
本当に遅れてすいませんでした。。。
これからいろいろ展開も変わっていきますがよろしくです。
それでは!
乙
乙!
もうできてませんが!!
またこのスレもエタるんだろうなぁ
1週間後:
スライム娘「……」
男「〜♪」
スライム娘「何をやっている?」
男「んー? 工作」
スライム娘「道具も、素材もなしに?」
男「素材ならあるよ。 そこにある瓦礫の屑」
スライム娘「道具は?」
男「人間には2本の手という素晴らしい道具があるのだ」
スライム娘「……。 ……で、何を作っているんだ?」
男「あとちょっとだから、ちょっと待ってなって」
スライム娘「……?」
男「でーきた!」バッ
スライム娘「……円形の板、か?」
男「そう! 見た目はそれが正しい!」
男「しかし、これはただの板じゃないんだなあ」
スライム娘「どういうことだ?」
男「まあ見てなって! まず1枚置いて……んで、もう1枚を思い切り地面に」
男「とりゃっ!」バシッ
スライム娘「!」
男「……お手製『メンコ』、出来上がり〜!」
スライム娘「『メンコ』とは何だ?」
男「人間の子どもたちが遊ぶ道具だよ!」
スライム娘「ほう?」
男「今みたいに、相手の置いたメンコを自分がたたき落としたメンコが裏返せたら、勝ちっていうゲーム!」
スライム娘「ふむ」
男「裏返せなかったら、次は相手のターン。 んで、裏返せたら相手は別のメンコをセッティングして、自分のターン継続!」
スライム娘「なるほど」
男「持ち札は3枚で、先に相手のメンコ全部裏返した方が勝ち! どう?単純だろ?」
スライム娘「ああ。 ルールは理解した」
男「まあものは試しってことでさ、とりあえずやってみようぜ!」
スライム娘「これを、下に叩き付ければいいんだな?」
男「イェス!」
スライム娘「……っ」ペチッ
男「……」
スライム娘「……」
男「……ふっふっふー」
スライム娘「何だその勝ち誇った笑みは」
男「ちっちっち、ダメダメ。 そんな馬鹿正直に叩き付けたくらいじゃ、裏返らんのですよ」
スライム娘「む」
男「正しくは……こう!」ベシッ
パタッ
スライム娘「!! なん、だと……!」
男「相手の板の大きさとかを見て、投げる位置・角度・強さを工夫しなくちゃいけないのさ」
スライム娘「むう……。 単純に見えて高度な戦略が必要というわけか」
男「そうそう! ……ということで、これで今から勝負とシャレ込もうぜ!」
スライム娘「……待て。 ルールを覚えたての私には不利な勝負だ。 少なくとも、練習時間が欲しい」
男「くくく……。 そういうと思っていたぜ!」
スライム娘「なに?」
男「ということで、出番だぞ! 火狐娘!」
火狐娘「は、はいはいっ!」ボゥン
男「あっちっちいいいいい!!」バタバタ
火狐娘「はわ!? 男さん、大丈夫ですか!?」
男「ふーっ!ふーっ! 火狐娘! 出てくるときに火をまき散らすのはマジでやめてくれ! 死ぬから!」
火狐娘「す、すいません……。 擬態化するときの魔力調節って難しくて……」
スライム娘「いつの間に……」
男「今日くらいに完成すると思ってたからな! 事前に呼んでおいたのだ!」
スライム娘「また(無駄に)手の込んだことを……」
男「……ごほん。 ま、それはおいといて! 今から 火狐娘とスラ娘vs俺 で勝負ってのはどうだ!」
スライム娘「ほう?」
火狐娘「え、え、え!? そ、そんないきなり!」アセアセ
男「ルールは聞いてたよな、火狐娘!」
火狐娘「え、は、はい! 一応……」
男「そっちの持ち駒は6枚! 俺は3枚!」
男「その差、実に2倍! これくらいのハンデがあれば、初心者と経験者の差はあれど、不利じゃないだろ?」ニヤッ
スライム娘「……ふっ。 面白い」
男「……しかし、ただ勝負するってだけじゃつまらないなあ」
スライム娘「……というと?」
男「勝った方が相手の言うこと1つ聞くってのはどうだ?!」
火狐娘「『言うこと聞く』ですかあ!?」
男「そうだ! そっちが勝ったら1人につき1つ俺に命令していい!」
男「ただし! 俺が勝てば君たち1人につき1つ、何かをやってもらうかな〜?」ニヤリ
火狐娘「あ、あうう……。 笑顔が怪しいですよ……」チラッ
スライム娘「……くくっ」
火狐娘「ふぇっ!?」ビクッ
スライム娘「……いいだろう。 男の浅知恵の割には、随分と面白い提案をしたものだ」
スライム娘「その勝負、乗らせてもらおう」
火狐娘「ええええええええええ!? そ、そんなあ!!」アセアセ
男「……そうこなくっちゃ!」パチン
男「あっ! もちろん魔法を使うの無しだぞ! 使った時点でそっちの1枚ロスとする!」
スライム娘「……チッ」
男「やっぱりズルしようとしてたな!?」
スライム娘「……ルールとして言われていなければ、ルールではないからな」
男「あぶねぇ……だが、事前に伝えたからな! これは魔法抜きの純粋な技術勝負だ!」
スライム娘「……仕方ない」
火狐娘「え、えう……」
火狐娘「(何かちょっと大変なことになりそうだよぅ……)」
エタるものか!エタるものかあ!!!
書きたい内容は沢山あるのだ!!
頑張るぞ!!!
おおおお!!
お疲れさまでした。
見てっからな!俺見てっからな!
乙
乙
器用な事するもんだな
しかし勝負ね、どうなる事やら
アカン…
おはようございます。>>1です。
トリップに#つけずに書き込んでるうう!
しくじったぁぁ。
ということで適当な文字列に変えまするん。よろしくお願いいたします。
モンスターにクトゥルフ神話とかSCPの話したらどんな反応するんだろう
乙!
【第一回戦】
スライム娘「それじゃあ、先鋒は頼むぞ」
火狐娘「え!? わ、私最初ですか!」
スライム娘「今しがた練習はしただろう?」
火狐娘「そ、そうですけどぉ……」チラッ
男「……」ニヤリ
火狐娘「ひっ!」ビクッ
火狐娘「……」チラッ
スライム娘「……」ニコッ
火狐娘「ふえぇええええええん!」
火狐娘「(勝てる気がしないし、負けるのも嫌だよおおお)」
火狐娘「(で、でもやるしかないし……。 うぅぅう……!)」
火狐娘「え、えい!」パシッ
フワッ
男「おお!?」
スライム娘「!」
火狐娘「や、やった!?」
ポテッ
火狐娘「あ、ああ〜!」
男「危ない危ない……。 今のは負けたかと思ったぜ……」
火狐娘「あ、あんなこともあるんですね……」
男「ふふふ、勝負はいつだって何が怒るか分からないんだぜ!」キリッ
スライム娘「さっさとやってくれるか?」
男「かっこつけさせてよ!」
男「うーん……」
火狐娘「う、うう……」ドキドキ
男「……」ピタッ
火狐娘「!」
男「……ここだ」ニヤリ
火狐娘「えっ、えっ!?」
男「とらっ!」
バシンッ
パタッ
火狐娘「あ……。 裏返っちゃいました……」
男「ふふん。 お茶の子さいさいよ」クルクル
火狐娘「うう……」
スライム娘「……」
すいません、投稿したいのですがすこぶる眠いので今日はここまで。。。
出来る限り来て数レスだけでもうpしていくので、
お暇になった際は是非見に来て下さい。
おやすみなさい。
乙
ムリはしちゃなんねえ
乙!
【第二回戦】
スライム娘「次は汝が最初に叩く番だ」
男「あいよ、りょーかい」
男「ふーむ……」
スライム娘「……」
男「……ここ、かな」
男「とら!」バシッ
パタンッ
男「よっしゃー! 好調好調!」
スライム娘「!」
男「俺が先行のときは、必ず取られると思ってもらってかまわないぜ?」ニヤリ
火狐娘「あわわ……ど、どうしましょう! このままじゃ何もできずに……」
スライム娘「……ふむ、なるほど」
火狐娘「え?」
スライム娘「確証はないが……。 恐らく、やり方がわかったかもしれん」
火狐娘「!」
【第三回戦】
男「それじゃ、次は火狐娘だな」
火狐娘「は、はい!」
火狐娘「って、このやり方だと私が必ず最初ですー!?」ガーン
男「そうなるな」ニヤニヤ
火狐娘「う、うぅ……」チラッ
スライム娘「……」コクリ
火狐娘「! ……そ、それじゃあ、やります!」
スライム娘「……」
火狐娘「え、えい!!」バン
パタンッ
男「いっ!?」
火狐娘「や、やりました!!」パァァ
男「ふ、ふふん。 やるじゃないか火狐娘よ」
男「だが、次はこうはならんぞ!」
火狐娘「つ、次も頑張ります……」チラッ
男「それじゃ、次はこいつだ」コトッ
スライム娘「……」
スライム娘「……火狐娘」
火狐娘「はい?」
スライム娘「……ちょっと、こっちへ」
火狐娘「……?」パタパタ
男「(……作戦会議か? くく、無駄無駄!)」
男「(…………俺には、秘策があるからな!)」
【第四回戦】
火狐娘「ま、また私からやっていいんですよね?」
男「おう! それがルールだからな!」
火狐娘「ふ、ふふふ……」
男「な、なんだぁ!?」
火狐娘「男さん……」
男「!?」
火狐娘「ごめんなさいっ!!」バシッ
パタンッ
男「な、なにぃいいいいいい!?」
火狐娘「わ、わ、や、やった、やりましたー!」パァァ
スライム娘「ふっ……」
火狐娘「これで、2枚取れたので……。 あと、男さんの手持ち札は、あと1枚です!」
スライム娘「……そろそろ、何をやってもらおうか考えておこうか」
男「ぐっ……!?」
男「(な、なんでだ!? あれは、ほかのメンコよりも重いはずなのに……いとも簡単に……)」
男「……」
男「まぁ、いい」
スライム娘「……!」
男「こいつを使うことになるとは思わなかったが……。 追い詰められてしまったからには仕方がない」スッ
男「……」ニヤリッ
【第五回戦】
火狐娘「お、男さん。 覚悟はいいですか……!」
男「ふん、言うようになったな火狐娘! だがな、いつまでもその調子で行けると思ったら大間違いだ」
火狐娘「!?」
スライム娘「……」
火狐娘「……とりゃあ!」バチンッ
シーン…
火狐娘「えっ!? ぴ、ぴくりとも動かない!?」
男「くく……」
男「あは、あっはっは!」
男「何を驚いているんだ火狐娘」
火狐娘「ひっ!」ビクッ
男「さて、次は俺のターンだ……な!」バチン
パタンッ
火狐娘「あ、あぁ~~!!」
男「はい、次!」
スライム娘「……」
【第六回戦】
男「さっ、スラ娘。 置きなさいな」
スライム娘「……ちっ」コトッ
男「舌打ちやめてね!?」
スライム娘「早くやってくれないか?」
男「なんか納得いかん!」
男「(……おっと。 ここでスラ娘のペースに乗せられてしまったらダメだ。 クールになるんだ、男!)」
男「くくっ。 そりゃ!」バシンッ
パタンッ
男「ほっほっほー!! 余裕のよっちゃんでーす!」
火狐娘「あ、あうう……。 か、勝てる気がしないです……」グスグス
スライム娘「……」
【第七回戦】
火狐娘「え、えいやあ!」バシン
シーン…
火狐娘「え、ええ!? こ、今度も全然動かない!?」ガーン
男「ちっちっち。 火狐娘。 まだまだ動きがなっちゃいないなあ……」
男「人間界の遊戯は……。 そんなんじゃ通用しないぜっっ!!」バシッ
パタンッ
火狐娘「あ、ああああ! 私の最後の一枚が!!」
男「……」ニヤリ
男「……これで、そっちの持ち札も、ラスト1枚だ」
スライム娘「……」
【第八回戦】
男「さて、最後の勝負ってわけだが」
男「……何か言いたいことはあるか? スラ娘」
スライム娘「……いや」
男「……そうか」ニヤリ
火狐娘「あ、あぅぅ……。 ごめんなさい、スライム娘さぁん……」
スライム娘「……」スッ
火狐娘「……?」
スライム娘「……」
スライム娘「……」ニコッ
火狐娘「!」
男「それじゃあ、スラ娘。 1回も打たせてやれなくて悪いが……」
男「この勝負、俺の勝ちだあああ!」バシンッ
男「……!?」
スライム娘「……」
男「なん、だと……?」
スライム娘「……」
男「う、動いてない?」
スライム娘「くくっ……」
男「!!??」
スライム娘「男……。 慢心が過ぎたな」
男「な、なんだ、と……」
スライム娘「……この勝負」
スライム娘「…………私たちの勝ち、だ」スッ
男「!?」
スライム娘「ふっ!」バシンッ
……パタン
男「な、ん、だ……と……」
火狐娘「す、スライム娘さ~~ん!!」ダキッ
スライム娘「!」
火狐娘「や、やりましたね、やりました! 私たち、やりましたねー!」ピョンピョン
スライム娘「……っ」ポカーン
スライム娘「……ふふっ」
男「なぜ、だ……」
スライム娘「……」
男「……なぜ負けたんだ!? 俺のメンコは……!」
スライム娘「『最強のはずだったのに』」
男「ぐっ!?」
スライム娘「……図星か?」ニヤリ
男「……な、なんでだ! お前たちのメンコで俺のメンコを!」
スライム娘「簡単なことだ」
スライム娘「1枚目……。 そもそもこれは、メンコとやらの基本戦法だったんだろうが」
スライム娘「メンコは一見平なように見えて、1枚1枚の出来に差がある」
スライム娘「凹凸のでき方、1枚の質量など、な。 考えてみたら手作りなのだから当たり前だ」
スライム娘「……それに気づいたら、後は『汝がやっていたように』やればいい」
スライム娘「板の端が擦り切れていて、風が入りやすい箇所の近くにたたきつけることを、な」
火狐娘「はいっ! それを教えてもらったから、私にもできました!」
男「くくっ……。 流石、スラ娘だ。 あの1,2回でそこに気づくとはな……」
男「だ、だが2枚目は!? 2枚目はお前たちに渡したものよりも重くしていたはずなのに!」
スライム娘「ああ、あれは」スッ
スライム娘「こうしたんだ」パッ
男「!? 板の表面に水の膜……!」
スライム娘「……『魔法』は駄目なのだろう?」
スライム娘「……『身体の一部をメンコに着けるのは禁止』とは一言も言われていなかったのでな」ニヤリッ
男「ぐ、ぐぬぬ!!」
男「水の質量分、俺のメンコよりも重くしたってことか……」
スライム娘「その通り。 火狐娘をあの時に呼んだのは、その細工をするためだ」
男「(作戦タイム禁止にすりゃよかったぜ……)」
男「……じゃ、じゃあ3枚目は!?」
男「あれは、あの1枚を作るだけで丸2日かけた特製品だ!」
男「凹凸はないし、大きさだって最も重くした!」
男「あのメンコの攻撃をどうやって耐えたんだ!?」
スライム娘「分かっていたさ」
男「!?」
スライム娘「お前の最後の1枚だけ、叩いたときの音が違っていた。 見た目ではわかりづらくとも、他とは違うことは最初で分かった」
火狐娘「(わ、私わかりませんでしたぁ……)」
スライム娘「だから、これは少し賭けだった」パシュッ
男「……? こ、これは……?」
スライム娘「触ってみろ」
男「……?」スッ
ピチャッ
男「ぬ、濡れてる!? ま、まさかこれ」
スライム娘「……ああ。 これも私の身体の一部だ」
スライム娘「お前が狙ってきそうな空洞に極力色素を薄め、質量を高めたものを張り付けた」
スライム娘「水分がお前のメンコからくる風力を受け流してくれたおかげで、なんとか1発しのげたというわけだ」
スライム娘「質量を高めた結果、あまりつけすぎるとメンコ本体が折れてしまう可能性があったのでな」
スライム娘「お前が定石通りではなく、普段とは違う箇所向かって打っていたら、簡単に裏返っていただろう」
男「ぐっ……! 見事に罠にハマったってわけかよ!」
男「だ、だが! それだけじゃあの俺のメンコを打破するのは不可能だったはず!!」
スライム娘「……」スッ
男「……?」
スライム娘「汝がメンコを置いた場所、少し見てみるといい」
男「えっ……」
男「!!」
男「こ、小石!! よく見ないと気づかない、小粒みたいな石が近くに!?」
男「ま、まさかこれ……。 これを計算して」
スライム娘「ふふっ」
男「!?」
スライム娘「汝の誤算は、『メンコを作っているときから勝負を考えている自分』に対して」
スライム娘「過剰に自信を持ちすぎてしまったことだ」
男「……そん、な」ガクッ
火狐娘「(よ、よくわからないですけど、スライム娘さんが、スゴイのは何となくわかりました……!)」
スライム娘「……それなりに、楽しませてもらったぞ」
男「くそおおおお!!」
スライム娘「さて、と……」
スライム娘「火狐娘」
火狐娘「は~い!」
スライム娘「この男にさせたいことを、考えようか」
男「」ギクッ
スライム娘「……『何でも』だったな?」ニコォ
男「す、スライム娘さん? あ、あの、それなりに手加減は……」
スライム娘「……」
スライム娘「却下だ」ニコッ
男「!??」
男「ひ、火狐娘、火狐娘は流石に……」
火狐娘「え、えぇ~っと……」
スライム娘「……」ゴニョゴニョ
火狐娘「……え、えと……。 ……『きゃっか』で!」
男「ノオオオオオオオオオオウッ!」ガーン
スライム娘「……よくやった」ニコッ
火狐娘「!」
火狐娘「え、えへへ」ニコッ
小学生のころ、メンコやりましたねぇ……。
と言っても、平成生まれの私が懐かしむ代物ではない気もしますが……。
ということで、読んでくださっている皆さん、ありがとうございます!
おつ
乙!
乙
牛乳パックを洗って畳んでテープで補強して作ったメンコ遊びはやってた
保守
まだ?
マダー?
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