メリーさん「今ケータイショップの前にいるの!」
プッ、ツー、ツー…
男「なんかメリーさんからメッチャウキウキで電話来た」
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数十分後
メリーさん「ふぇ…ぐすっ…うえぇ…ずびーっ…」
男「どう?落ち着いた?」
メリーさん「……玄関開けてくれてありがとうなの…私、メリーさん…今あなたの家の中にいるの…」
男「知ってる」
メリーさん「メリーさん人形だからスマホが打てないなんて…完全に誤算だったの…しくったの…」
男「馬鹿じゃねぇの?」
メリーさん「二回目の電話かけられなくてそのまま家に来たのに玄関を開けてくれるなんて…現代人も捨てたモンじゃないの…」
男「家の前で幼女が泣いてたら変な噂立っちゃうわボケェ」
男「っていうか一回目の電話はどうやってかけたの?」
メリーさん「ケータイショップ出る前に受付のお姉さんに使い方訊きがてらお願いしたの」
男「で、もう大丈夫と思って二回目は自分でかけようとしたら出来なかったと」
メリーさん「そういう事なの」
男「馬鹿じゃねぇの?」
メリーさん「二回も言わなくていいの!」
男「取り敢えずタッチペンとか買えば?」
メリーさん「タッチ…ペン…?」
男「知らんと見える。スマホとか操作する用のペンだよ、100均とかでも売ってるよ」
メリーさん「そんな便利な物があるの!?今すぐ買ってくるの!!」
30分後
メリーさん『私メリーさん、タッチペン買えたの!今あなたの家に戻るの!』(プッ、ツー…ツー…
男「えぇ…戻ってくる必要無くない?」
メリーさん『私メリーさん!今角のコンビニを曲がったの!電話が出来るって素晴らしいの!』(プッ、ツー…ツー…
男「はしゃいでおられる」
更に30分後
メリーさん「うぇ…ぐす…ふえぇ…っ」
男「まさか帰ってくるまでにタッチペンを無くすとは」
メリーさん「メリーさんああいう小物の管理苦手なの…すぐ無くすの…電話本体を無くさないだけで精一杯なの…」
男「じゃあ音声認識機能は?電話番号口で言って番号打てばよくない?」
メリーさん「電話かける度に「090~」とか言いたくないの、恥ずかしいの」
男「わぁワガママ」
メリーさん「メリーさんだって恥らう乙女なの!」
男「都市伝説が何を言う」
男「じゃあもうそのスマホ解約してガラケーに戻してこいよ」
メリーさん「それは無理なの、ケータイショップのお姉さんに「契約上の都合で2年間は機種変等お受けできません」って言われたの」
男「もう一台契約すれば?」
メリーさん「メリーさんそこまで裕福じゃないの、アルバイトのお給料だけじゃ払えないの」
男「世知辛いしこの世にメリーさん雇ってくれる職場がある事が何よりの驚きだわ」
男「じゃあもう二年間は人を呪うの我慢しよう」
メリーさん「それはダメなの、アイデンティティが無くなればメリーさん自身も消えてしまうの」
男「でもどうしようも無くない?」
メリーさん「まだ一つだけ方法が残ってるの!」
数日後
プルルルル…プルルルル…
女「はい女です」
メリーさん『私…メリーさん…今駅にいるの…』
プッ、ツー…ツー…
女「え、な…何……?」
プルルルル…プルルルル…
メリーさん『私…メリーさん…今コンビニの前にいるの…』
プッ、ツー…ツー…
女「メリーさん…?メリーさんってもしかしてあの都市伝説の…!?」
プルルルル…プルルルル…
メリーさん『私…もぐもぐ…メリーさん…もぐもぐ…今…橋を渡ったの…もぐもぐもぐ…』
女「なんか食べてる!?」(ガーン!
謎の声『こらメリーさんちゃんと口の中飲みこんでから電話しなさい』
メリーさん『もぐもぐ…怒られたの、またかけるの…もぐもぐ…』
プッ、ツー…ツー…
女「変な声聞こえたんですけど!?」
数分後
メリーさん「私メリーさん、今あなたの後ろにいるの!」
男「うわっ、きったねぇ部屋。ちゃんと掃除してる?」
女「いやメリーさんはともかくあんた誰!?」
男「俺は男さん、メリーさんの付き添いなの」
メリーさん「男がメリーさんの代わりにスマホを操作してくれてるの!」
男「そういう事だ」
女「どういう事なの!?」(ガーン!
男とメリーさんはその後女の部屋で30分程くつろいでから掃除をして帰った
女はなんとなくありがたかったけど意味が分からなかったので幻だったと思う事にして普通に寝た
数日後近所のコンビニに弁当を買いに行ってメリーさんと再会する事になるのだがそれはまた別のお話
おしまい。
メリーさんがLINEに興味を持つネタとかも考えたけど考えただけで内容が詰まってないので多分書かない。
依頼出してきます。
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