これから日記を書く (1000)

一日目(もう、何月何日なんてわからん)

気紛れに入った文房具屋に、当然ながら大量のノートとペンがあった。

放浪するようになってから、かなり経つが今思えば逃げるのに必死で記録を残していなかった。

今後も生き延びていくなら、日々どこで何があったか記録があれば、役には立つかもしれない。死んだ時も、俺を漁るヤツの参考にもなるだろうさ。

とりあえずこの国が誰の者でもなくなったのは、多分半年か、それ以上前。世界大戦の軋轢が高まり、シェルター作りやら胡散臭い研究所が作られていった。

俺はしがない土木系列の作業員で、カチャカチャスパナを回して、気が合う仲間と酒を食らう。それが続くのだと思っていた。

しかし、ある時理由も説明されないまま、避難命令が出されていた。らしい。

下水パイプの修理を一人でしてた俺に、パニックで混乱か、あるいは薄情だった現場の連中が、それを教えてくれるヤツはいなかった。

修理が終わり、次の仕事の指示を受けにもどった俺には、閑散として現場と。爆発と銃声だった。

断片的に覚えてるのは、今じゃ慣れたゾンビと、化け物。悲鳴。

なんで生き延びたかさえも、わからない。時折、あのまま死ねたら楽だっただろうなと、思う。

最初の内は騒がしいものだった。どうも市民はシェルターに運ばれていたみたいだが、行き着けたヤツ自体が少数らしい。

※シェルターから追い出されてた、といった女の言葉に嘘がないならな

しかし、それも三日も持たず静かになった。帰りに聞こえていたのは、ゾンビのうなり声だけだった。

その頃の俺は、金持ちが住む高層マンションに逃げ込んでいた。セキュリティーも、大型トラックが突っ込んでちゃ、意味は成してなかったが。

ただ、その代わりに中は完全に無人、さすが金持ち優先順位は高かったらしい。あと、トラックは正面出口に突っ込んでいて、無理をしないと入れないことも幸いして、しばらくの間は厄介になっていたが、今はどうなってるのやら。

一日目終わり


明日からは今の持ち物とか、あとは持ちきれなかった物があった場所とか書くとしよう

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期待

二日目

今日はわりと実入りが良い一日だった。保存が利く高カロリー栄養食が二箱と、未開封のミネラルウォーターのペットボトル一本。最後に気紛れに入った民家の方が品揃え良し。他で手に入ったのは、加工に便利なビニールテープだけだ。

あの家は夜も近かったから、簡単にしか調べてないし、まだ何かあるかもしれない。場所はここを出て右手十字路まっすぐ。玄関に階段がある四角い家。

現在の持ち物を書く。手に入れた物を抜かすと、未開封の缶ジュース四本、フルーツ缶詰一つ。あとはマカダミア一袋と袋に半分だけあるビーフジャーキー。

道具は口径を変えられるレンチ、金槌、折りたたみの鋸、釘が二十と三本。後はニッパー。
(全部仕事してた時の道具、まだあったが多分逃げてる内に落とした)

武器は弾無しのリボルバー(ゾンビの警官から拝借)、ショットガンの弾二発(弾だけ)、軍用だと思うが、ナイフよりもでかい刃物。多分マチェットとかいうやつ。

服は死んだヤツから拝借した革ジャン、ガキの頃、悪い奴らに最高の防具と聞いたが、わりとマジで助けられてる。服は普通、特徴もない。ズボンはポケットの多いやつ。集めたものが小さい時に入れるのに便利。靴は店からいただいたブーツ。あとは、メッセンジャーバックと、遠出する時用の登山用のバック。

医療品は、市販されてた風邪薬と鎮痛薬。消毒液がほしいが…。皆持っていってるんだろう。

こう書くと、あるにはあるけどって感じだな。生き延び続けるには、まだまだ物資が足りない。

武器を集めるなら、警察署とかいけばいいんだろうが、避難所にしてたりしたみたいで、まだわりとゾンビがうようよしてる。厳しい。

ただ、やっぱり先立つのは食料だし、民家が店を回るべきか。

民家は俺みたいな籠城者がいて、危ない目を見ることもあるから、慎重にいかないとな。

あとはシェルター。作ると言っていたが、場所は有事の時に危ないとかで伏せられてて検討がつかない。そういうのを情報として管理してんのは、やっぱ役所とかか?

まぁいい、今日は実入りが良かったんだ、豪勢に缶ジュースとジャーキー食って、明日をどうするか考えよう。

いいね

三日目

今日は早めに探索を切り上げた。ゾンビ数体に発見されて、逃げるのに体力を使ったからだ。

外傷はないが、多分逃げてる最中に、どこかで左腕を強打したらしい。ジンジンする。まったく昨日の静かな探索はいったいなんだったんだ?

しかし、戦利品がなかった訳じゃない。この周辺のガイドマップを拾った。これなら行き当たりばったり探し回らなくてすむ。

あとは液体歯磨き。いらないかと思ったが、清潔は意識しないと病気になるだろうし、口を濯がなくてもいいからまさしくサバイバル道具だな。

後は近くの自動車から、外れかけてたバッテリーを拝借した。この家のガスは無くなっていたが、その代わりにホットプレートがあったのでその電気用だ。これで煮沸した水を確保できるし、そのままだとまずい温めが必要な保存食も、有り難く食えるようになる。それにバッテリーも自動車なんてそこらに掃いて捨てるほどあるからな。

腕のダメージに見合う分の収穫はあった。後は、しばらく過ごすこの家の補強できる材料が欲しいな。

一応情報として書いておくか。二階建て家で塀と庭あり。表札は○○さんとある。屋根は瓦、外壁は白い。家は普通ぐらいの広さ。○○市の△△のあたりにある。

一階の今のデカい窓には、タンスやら本棚やらソファやら置いたが、それ以外はカーテン閉めたり、窓にシーツをかけただけで手付かずだ。

この周辺はあまりゾンビを見かけないとは言え、警戒を怠る訳には行かない。

となるとホームセンターとかだろうけど、ガイドマップを見るに近場にはないようだ。この辺の民家から棚とか持ってきた方が早いかもしれないな。

ただ、民家は籠城者以外にもゾンビ化したヤツも居る可能性もあって、どの道危ない。

書いて少し笑ってしまった。今更安全なんてどこにあるんだ。そもそもゾンビ以外にも厄介な連中は山ほど居るってのに。

まぁいい、とりあえずマカダミア四個と缶ジュースで今日は凌いで、明日は食料がてら家の補強になるものを探そう。


三日目終わり

ふむ

四日目

気分が悪い。下水に誤って落ちた時より最悪の気分だ。

元々の予定通り、周囲の民家を探索した。考えていたより、ここらは荒らされてないようで、いろいろ見つけることは出来た。

だが、気持ちは沈む。やるせない気持ちだ。

3軒ほど回り、見つけた物を根城に運んだ。時間は昼を過ぎたぐらいだった。

特に荒らされた様子のない、この根城の裏側を探索していた時、床から物音がした。

もちろん、ゾンビだとは思ったが、聞き耳を立てると多くても二人ぐらい。そうふんだ。

危険はあったが、周囲の安全を考えて、始末することに決めた。

カーペットを払うと、床下収納らしき入り口が見えた。慎重に武器を構えて、ゆっくりと開けるといたのは、子供のゾンビだった。

ヤツはすぐにこちらに気づき、階段をゆらゆらと上がってくる。その顔が、腐ってたが可愛がってた甥に似ていた。

躊躇してしまった時、左腕を思い切り噛まれた。激痛で我に帰った俺は、首を跳ねた。ゴロンと、それは目の前に落ち、身体は階段を転げ落ちていった。

ひどい、形相だった。あいつは優しかったなと思うと、涙が出てきた。

床下収納の蓋の裏は、引っかいたようなあとがあり、下の身体の爪は、なかった。

子供以外はおらず、食料らしきものもなし。きっと、家族が隠れさせた後。そういうことが起きたんだろう。あまりそれ以上は、想像したくない。

甥は願わくば、シェルターに無事兄家族と、逃げ込めていることを願う。

手に入れた物は、箇条書きにする。

・ティッシュ箱2つ
・駄菓子類が幾つか
・煎餅一袋
・パスタ一袋
・チョコレート
・ジュース1.5リットルペット
・果物ナイフ
・ドライバーセット(小さいヤツ)
・組立式の本棚2つ(バリケード用)
・ペンライト

とりあえず、運んだのはこれぐらいだ。

腕はまだ痛む。幸い革ジャンのおかげで傷はないから、感染の恐れはないだろう。

今日は疲れた。


四日目、これで終わる。

五日目

ひどい雨だった。何度かずぶ濡れに逃げ回る羽目になったことを思うと、今日は大人しく根城の改装に洒落込むととした。

改装前に、雨水を確保するため、根城にあった鍋を外に置く。

長期いるかはわからないが、空のペットボトルとかも集めた方が良いかもしれないな。水は本当にいろいろ使うから。

あと、雨で体を洗う。シャンプーなんかを使いたいが、やつら匂いでやってくる節もあるから我慢する。

タオルで身体を吹いた後、昨日持ってきた空の組立式本棚を一階の寝室に運ぶ。ここにも身長大の高さの窓があり格好の進入経路だ。幸い持ってきた本棚も背丈より高い。

設置予定の場所より手前に置いて、カーテンレールを外してから、ビニールテープで簡単に2つ一組にして棚の窓側に壁に取り外したカーテンのシーツで覆って押し込む。そして壁と床に接してる部分に釘を打ち込み固定。後は確実に今後使わないだろうゴミとか重そうな物をあるだけ入れて完了。

完了と言っても左側だけ封鎖されてるシュールな状態。右側は余ったカーテンのシーツを釘で打ち付けて中は見れないようになっている。本当は材料集まってやる予定だったから、不格好もいいとこだ。

それに、釘が足りない。これだけでだいぶ使ってしまった。どこかで確保したい。

簡単な改装をした後は、そこそこ溜まってた雨水を煮沸してから、パスタを茹でる。

まぁ、予想通りまずかった。たこ焼き味のスナックをくだいてかけたりしてごまかしたが、きつい物はきつい。

気分は落ちたが、それでも久しぶりの暖かい食事は嬉しかった。はぁ、久しぶりにハンバーグやら食いたいな。

その後はまた鍋を外に置いてから、根城の中を丁寧に調べてからぼんやりとしていた。

今の所は順調だ。この場所のゾンビを少しずつ殺して、安全なエリアを確保し、バリケードを作れれば文明が戻るだろうか?

淡い希望だ。物資は集まってきてるが、仲間が増えたらまったく足りない。

ないものねだりをしても、仕方ないな


五日目終わる


六日目

日記は六日目だが、こんな世界になってから、さまようようになって、実際何日経ったのだろう。

体感的には半年以上たった気もするが、実は3ヶ月もたっていないのかもしれない。地獄の時間は、長いと言うからな。

今日はガイドマップと、余分に持ってきてたノートで、今後の予定を立てることにした。

ここに籠城を続けるのか、新たな土地を目指すかで、集めておくべき物は違う。だからこそ、今後すべきことを見つけることにした、

結論は期間限定で籠城する事にした。とりあえず日記が三十日目を迎えたら、新しい地に行くことにする。

今は食料と補強道具をメインに集めることとする。

行動を始めたのは多分昼過ぎ。遠出をするには遅かったのでホームセンターは明日向かうことにした。

何か書くべきトラブルはなかったが、実入りもなかった。あちこち探して何も無かったときは、かなりへこむ。

明日は何かしら見つかればいいのだが。


六日目終わり




腹へった。

七日目

久しぶりの生存者に会う。人間を見たのは、本当にいつぐらいだろう。

問題だったのは、目的にしていたホームセンターを根城にしていたことだ。穏やかな連中とも限らず、今回は接触を避けることにした。

ホームセンターがある地域は、商業区のようで様々な店がある。本来、物資を求めるならこういう地域に来るべきだが、人が多く集まる場所に奴等もかっぽしている。

今はそんなでもないが、当時は間違っても避難所になってそうな場所とか、繁華街には近寄れなかった。

ただ、危険が去ったわけではない。運が悪ければ、集団に出くわし、おだぶつなんてことも想定はできる地域だ。

今回は家の補強のため、釘を探して回ったが、成果は挙がらず1パック50本入りを一つ手に入れただけだ。

店にないなら建築やってる小さな事業所を漁るしかなさそうだ。

釘以外で見つけたのは、なんとインスタントラーメン一袋。雨水が幸いあるし、久しぶりに調味料を含んだ料理が食える。

後は寒くなる時期を迎えることもあり、使い捨てカイロを拾い、スーツを売ってる店からフィットするコートを拝借。後は、ボロボロになった革ジャンを、新しい革ジャンと取り替えて、たまらない臭いになってた下着類も取り替えた。店員に話しかけられるのが嫌いな自分としては、非常に有意義な時間だった。

さて、お楽しみの食事。煮沸した雨水から作ったから、昔食ってたのよりマズかったが。やっぱり、ちゃんと味付けなのは違った。思わず涙が出た。

今や、このインスタントラーメンが何より貴重なんてな。

残りは新しい土地に行くための分として取っておく。

明日も引き続き探索だな。


七日目終わり



ホームセンターにいる連中、どうしたもんか

おもしろいね

やっぱりホームセンターで武器調達がメジャーだよな

でもまあそれだけ生存者同士の物資の奪い合いとかも有りそうだが

>>15
ありがとう


>>16
ゾンビにホームセンターは欠かせないね。

最近気づいたけど、百均も穴場として良い。店によるけど工作道具と軽い食料があるから。

八日目

交渉できる奴らか、ホームセンターを監視できそうな場所で観察していたが、ダメそうだな。

見つかるわけには行かなかったから、遠めの雑居ビルで見てたが、中から暴れる人間を二人がかりで抑えつけながら、その後ろからやってきたヤツが、何かで殺した。

感染したヤツを仕方なく始末している姿は何度か見たが、あれは違う。だって、わざわざ中の仲間を呼び出してその全員にそれを見せる必要があるか?

残念ながら、仲良くどころか、奴らは敵だ。この付近、あまり探索にはこない方が良さそうだ。

それに、ここいらの物資、俺と違って集団で漁ってるだろうから、実入りを期待するのも間抜けだろう。

雑居ビルを視界に入らないように降り、ホームセンターから遠ざかるように探索する。

しばらくすると、この通りに昔作られたであろうバリケードを見つける。恐らく、大量のゾンビを抑えるためだったんだろうが、残念ながら数の暴力に負けたらしい。

ふと、バリケード代わりしていたパトカーを見て閃き、中を物色する。こんな状態であったパトカー、運が良ければ武器が眠っているかもしれない。

ビンゴだった。、慌てて落としたのか知らないが座席の下に拳銃用の弾が三つもあった。

脅し用に持ってきてたリボルバーに試しに入れてみると、一致した。ついに、俺も強力な対抗策を持つことが出来た。

ただ、脅し用であることは変わりない。強力である代わりに奴らを招き寄せる道具でもあるのだから。だが、俺は弾が入ったことの安心感は、しばらく忘れることは出来ないだろう。

あと、ショットガンもあったが、歪んでいた。ぶつけて曲がったのか、弾が無くなって殴りつけたかしたんだろう。

もう近寄ることはないが、ここにくる理由をくれたホームセンターの奴らには感謝はしておこう。

今のところ、目立ったトラブルはない。この調子で、遠出出来る程度の物資が集まればいいが。


八日目終わり



食料探し忘れてた、バカか俺は

慎重だな

いい雰囲気だ

>>19
一人で生き延び続けてきたら、こうじゃないかな

>>20
ありがとう。

九日目

昨日手に入れた拳銃の弾は、二発抜いておいた。

銃を持つことで、慢心するのを恐れたからだ。

俺には仲間はいない。うかつなことをすれば、すべて自分に降りかかってくる。だから、トラブルは可能な限り避けなきゃならない。

それに、奴らに喰い殺されるぐらいなら……。自決用にもなる。それなら、一発で事足りるし、生き返って誰かに迷惑もかけないだろう。

ホームセンターあたりの探索を避け、今度はこの街の駅周辺を探索した。

予想はしていたが、やはりゾンビの姿を見かけた。背後に忍び寄って、2体ほど首をはねたあと、離れることにした。

ゾンビは人間がいる限りわいてくるだろうが、当然無限ではない。だから、こちらが怪我をしないと判断するなら、殺しておいた方が良い。

それに今のゾンビは、昔に比べて殺しやすい。元気なヤツは走ってきたりしたが、今は早歩き程度だし、たまにこけるやつもいる。

だが、今日は久しぶりに、そのゾンビよりも危ないヤツを見かけた。

筋肉がやたらと発達したゾンビ。俺はマッスルゾンビと呼んでる。変異ってやつ何だろうが、こいつはパワフルだ。

ここまで生き延びたヤツが知らないとは思わないが、一応俺が死んだ時に誰かが役立てるのも目的だからな。下に特徴を書いとく。

・筋肉が発達して、デカい。高さは2mで、横にもでかい
・木製の扉とかは壁にならない。
・動きは早くはない。変な発達なのかバランス悪くてよくフラフラしてる。
・認識能力はゾンビと多分同じ
・捕まったら、諦めろ

幸い後ろを向いてるところだったので、静かに逃げた。足を切りとばしても良かったが、叫び声で周囲のゾンビを呼ばれても困るからな。

後は今日の戦利品で〆る

・電池パック四個入り
・ふりかけ
・クラッカー一箱
・缶ジュース二本


九日目終わり



明日どうするかな



そういや>>1で出てきた、シェルターから追い出されたっていう女はどうなったんだ?

乙ゾンビも腐敗が進んで走れる奴がいなくなったってことかな?
だとすればなんねんかすればみんな骨になって全滅するなそこまで生き残れればゴールかな?一生一人で戦い続けるとか、精神的にやばいね

>>23
女はゾンビ発生から少し後に会って、軽く話しただけ。まだまだ元気なゾンビが御来襲により散り散り、生死不明


>>24
腐敗というより『栄養不足』。ゾンビ同士は本能で襲わないし、手っ取り早い食い物である人間(はいきゅう)も、自分達(じゅよう)が増えすぎてまったく足りてません。
じゃあどうしてんの? というのは、多分後で書かれるんじゃないかと。

一人孤独に生き続けるのは、狂うよなぁ。近いと思うアイアムレジェンドも犬と一緒だったみたいだし。
(設定軽く知ってるだけで観てない)

この人は、生存者を見ても軽々しく会ったりしないだけで、信頼に足ると思えば取引なんかも積極的にします。

十日目

最悪の寝覚めだった。こんなことになる前の、平穏な日常を送ってて、そしていきなり同僚やら家族やらがゾンビになって襲いかかって来やがった。

多分そうだろうが、一人生き延びた俺を、恨んでるようにも見え、深く沈む。

皆運良くシェルターに逃げ込んでる。そう願うしか、このトラウマみたいなのに立ち向かえない。

気持ちを落ち着かせるのに時間がかかり、今日は最寄りを回った。

俺が生き延びてきた経験上、一人でやってくなら、拠点になる場所は複数あった方が良い。

というのも、今いる家はわりと街の端にあり、一日で行き来できる範囲は限定されてしまう。だから、夜を比較的安全に迎えられるサブ拠点を探すことにした。

出来れば一軒家なら二階建て。マンションは、正直避けたい。一部屋一部屋、確認も手間だ。オフィスビルは更に嫌だ。間取りが想像できないし、死角もある。制圧できたら…、わりと良い物件かもしれないけど。それも資材と人材があれば、だ。

そんなことを考えてる時に、あることを思い出してオフィスビル入る。危険がどうのこうの言っておきながら、手のひらを返すほどの思いつきだ。

そして見つけた。ウォーターサーバー、しかも使われてない予備の水があった!

見つけた時、よくぞ閃いた俺と興奮した。今の今まで気づかなかったが、誰も盗ってないことを閃くヤツは少ないらしい。
(俺もコールセンターやってる友人に、そういうのがあると聞かなかったら閃かなかった)

内容量はなんと15リットル、重量の関係で一個しか持ってこれなかったが、まだ予備は確認できたので一つある。水問題は、解決と言って良い。明日は予備を回収してからサブ拠点を探すことにする。

教訓:
オフィスにも宝はある。


十日目終わり


ゾンビって人間を追いかけてる時とかじゃないと階段とか上がらなそうだし、ビルならドアも頑丈なんだろうけどね
てか、ゾンビ犬とかいないのかな?ゾンビ猫は…ちょっとかわいいかも

>>27
個人的に立てこもることだけ考えるなら、刑務所とか、梯子でしか登れない屋上がベストかと

ちなみにゾンビ以外いるのかというのは、まぁ、待ってて

十一日目

早朝早々に例のオフィスビルからウォーターサーバーの予備を運び込んだ。今後は食料と遠出の時に運べる水筒を探す必要があるな。

サブ拠点はいろいろ考えたものの、ウォーターサーバーがあったオフィスビルにした。

四階建てでフロアがそれぞれ独立している。貴重な水が放置されてことを考えると、ゾンビを含め誰も立ち入っていないはずだからだ。

仕切りのパーテーションや、仮眠がとれる革張りのソファーもある。簡単な改装で済むのは大きい。

あえて言うなら窓を防げないから、明かりは使えないし、食料を準備しておく必要がある。

いざという時の為に、二階を拠点とした。出入り口が一つしかない以上、閉じこめられた時の脱出は窓しかないからだ。

簡単に改装した後、オフィスビルの周辺をガイドブックで確認する。事業所が多いエリアで、隠れた物資はあるだろうが、恐らく労力には見合わないだろう。

どうしたものかと考えていると、外から犬の鳴き声やうなり声が聞こえてきた。

静かに窓へ近寄って外を覗くと、のそのそ歩くゾンビに、野犬数頭が威嚇していた。

人が街から去り、そしてゾンビも弱ってきている。そこで街に出没するようになったのは野生動物だ。

ゾンビのように腐り、凶暴化する動物もいるが、耐性があるのかあまり見かけない。

その代わり、動物を喰おうとして近寄ったゾンビが、返り討ちにあい、倒される光景を目にすることは多い。

問題はそうやってゾンビ、つまり人間を襲ったことのある動物だ。普通の人間も、躊躇無く襲うようになる。それが怖い。

これで危険な野犬の群が、一つ生まれたことになる。

対抗策はある。野生の本能で火を恐れることには変わりはない。

オフィスの机と給湯室から、スプレーと使い捨てライターを探し出す。ご存知簡易火炎放射器だ。

ゾンビには使えないが、野犬程度の動物には十分効果はある。

しばらくはこれを持ち歩くことになるな。


十一日目終わり


しかしゾンビを喰わないのは腐ってるからなんだろうか



マッスルゾンビみたいに亜種がいるって事は他にもバリエーションあるんだろうか

そのうちわかることなんだから黙って見てようぜ

すんません

>>30-32
まぁまぁ

亜種は考えてはいるけど、書き手が認識しなければ書かれることはない。というのが、この物語的には良い回答かな

十二日目

サブ拠点で一日過ごし、外に出てしばらく探索していると、多分昨日の野犬の群れに鉢合わせした。

どんな動物でも言われるが、慌てて走らない。襲うきっかけを与える。(昔それで襲われた奴をみた)

ゆっくりスプレーと使い捨てライターを構えて後退。したんだが、思いっきり空き缶を蹴飛ばしてしまう。

当然、野犬の一匹が襲いかかってそいつに火をぶつける。火にあぶられ、鳴き声をあげた。他の奴らもそれで突っ込んできたが火を出して牽制し、しばらくの間にらみ合いに。

奥にいた一匹がドスの利いた一鳴きで、野犬達は去っていった。

多分、喰うのが目的じゃなかっただろう。腹が減っていたら、と思うとぞっとする。こちらも死ぬ気で戦わなければならなかった。

犬の足には逃げられないし、なにより山で過ごしてたであろう奴らは筋肉質で狩にも慣れてる。そしてあの牙で首に噛みつかれた日には…。

ゾンビだけでも勘弁してほしいのに、脅威は尽きないな、ほんと。

気を改めて探索を再開、オフィスビル群は本当に何も無い。宝があるとは書いたが、なければ本当に割に合わない。

確かにサラリーマン向けの飲食店はちらほらあるんだが、時間が経ちすぎて食える食料はわずか。まぁ、ドリンクバーは助かったが。(コーラが生ぬるく、炭酸がないことを抜かせばね)

あとは、飲食店はわりと刃物が残ってる。これはこの手のが欲しい時は穴場かもしれない。

あと、普通の従業員のロッカーも悪くはない。お菓子やカップ麺が紛れてた。いやっほい(中身が残った煙草の箱もあった、吸わないからどうでもいいけど)。

とりあえず、宝箱のロッカーを集中して探索し、サブ拠点に持ち帰る。

しかし、腹がたまる食料がインスタントなんだが、火がない(水はウォーターサーバーに残ったのがある)。

ガスコンロかホットプレートあたり、探すか。

そう思いながら煎餅と水で今日は凌いだ。


十二日目終わり


米が食いたい

十四日目

何とか、サブ拠点に戻ることが出来た。終始逃げ回り、体は悲鳴をあげた。

逃げ切れたのは本当に運が良かった。それだけだな。

ゾンビは知能を持たない、俺もこの事態が発生してしばらくの間はそう思っていた。

今付けた名前だが、コマンダーゾンビというやつがいる。そいつは、どうやってるのかはわからないが、ゾンビを操ってる(としか思えない)。

コマンダーゾンビは頭が肥大化してて、そのせいかは知らないが目がつぶれてる。それ以外はゾンビと同じだ。

目が見えないはずなのに、俺をどう察知しているかはわからない。ただ、たぶんレーダーみたいに周囲を認識してて、普通の人間とかを感じると、ゾンビを操って襲わせてるみたいだ。

もちろん、これは予想とかで正しいかはわからない。でも、そいつを見かける周囲では数分でゾンビはやってくるし、袋小路に逃げ込むようゾンビを先回りしてりもしていた。そこから察するに、普通のゾンビよりは知能はあるはずだ。

だから言えるのは、そいつを見かけたらとっとと逃げるか、始末してしまうことだ。

もし他の変異したヤツも操れるとしたら、脅威だな。

とにかく、そいつが操るゾンビに追いかけ回され、ひどく疲れた。

最悪なのは噛み傷はないが、引っかき傷があることだ。もしこの傷に鈍い痛みがしたり、体が熱を持ったりしたら…。

タダで死ぬ気はない。病院にいけば抗生物質はあるだろう。資料読めば、多分、わかるよな。

もし感染確実となれば、あのコマンダーゾンビを仕留めよう。

そうすれば少なくとも、俺は役立って、死ねるよな?


十四日目終わり

十五日目

引っかき傷が痛い。

とはいえその痛みは恐れていたヤツの痛みじゃない。治療の結果だ。

目が覚めてすぐ、ガイドブックで病院を位置を探したが、残念ながら疲労と怪我を負った人間には遠かった。

そのまま手をこまねいていては、奴らの仲間入りの可能性がある以上、覚悟を決めた。

それは想像以上の苦痛だった。探索なんてやってられないほどに。

昔みた映画のギャングが、撃たれて自分で治療をした時に、傷口に火で加熱したナイフを当てるアレ。映画じゃカッコ良くやってたが、痛みに相当なれてなきゃ、こんなもん二度とやるか。

はぁ、ちょっとは消毒になるらしい度の高い酒、拾っておいた方が良いかもな。あとは未開封のタオルか。

引っかき傷は、そこらへんのブティックにあった服を裂いて、ウォーターサーバーの水で洗ってから巻いてる。ぶっちゃけ手持ちと周囲にあれもので出来そうなことはこれぐらいだ。

今回の件で痛烈に思ったが、やはり医療道具も最低限整えておくべきだな。そうすれば、こんなずっと痛む傷のせいで、眠れず苛立たなくて済む。

しかし、初めて生でカップ麺を食べてみたが、想像したとおりの味だった。腹も膨れた気はしない。

何にしてもまぁ、体力が戻るのを待とう。

それに、まだ発症しないとも限らない。体を万全にしないとな。

十六日目

痛みは引き、熱もない。生き延びた、そう思いたい。

この街を出る予定日にちも、半分を過ぎた。物資も集まってはいない。留まって集まってから出るべきなのか、そんな迷いもある。

俺に与えられた予定はない。その日一日を生き延びるだけなんだから。だから、当てもなくどこかの街に移動するなんて言うのは、いつだっていい。

要はいつでも逃げ出せるような準備に、期間を設けているようなものだ。

だが、どこにいこうと、ゾンビやら生存者やらで危険は避けられない。

あぁ、わかってる。感染の恐怖で俺は今、気持ちが折れてる。何かしたところで無駄という気持ちが、いろいろ投げだそうとしてる。

でも、この日記はなんで書こうと思うのかは、そう俺は孤独だからだ。誰かの役に立つかもしれないなんて建て前で、それを埋める作業。

どこどこまでも続く無為なただ生き延びる時間。常に心をさいなむ微量な死の恐怖。俺は今、本当に正常なのか、その判断すら難しい。

俺は、まともなのか、実はすでにゾンビなんじゃないか。そんなことすら思う。

俺はだいぶ、まいってきているようだ。

十六日終わり


今日はただ眠ろう

ああ
これは辛いね

いい雰囲気だ

>>39
実際同様の状況になったらとか、考えたくはないね

>>40
なんだろう既視感

十七日目

引っかき傷が痛むことはなくなった。

多分、峠は越えた。と思いたい。具体的に感染してからいつ発症するかがはっきりはしていないのだし。

ただ少なくとも発症は早い気はする。ゾンビに襲われて噛まれた奴が、二日も持たずゾンビになった、はず。

そう考えれば、後一日何も無ければ、多分、きっと。

都合良くは考えないようにしよう、もし厳しいとなれば、頭に鉛玉をぶちこむしかないんだから。

疲労が消え、主だった怪我は治ったこともあり、探索に出かけた。コマンダーゾンビを見かけたあたりは避け、飲み屋街を探索した。

当然、酒を飲みたいからじゃなく、アルコール度数が高い酒を今後の消毒液替わりに使うためだ。

わりと酒はゴロゴロとしていた。やはりこういうものは、安全にならなければ手は出さないのだな、皆。

とりあえず度数が高い酒を取りだして、店を出る。

その後にしたのは、ゾンビの処理だ。ちらほらと単独で歩き回っていたので、首をハネておいた。

単独で不意をつけるならゾンビは殺しておいた方が良い。時おり群を形成することがある。そうなったら逃げるしかない。

もっとも、感染してるなら関係なく、ゾンビどもを切り刻んでも問題はないだろうけど。

とりあえず、今日手に入れた物を書く

・ウィスキー
・ガムテープ
・針金(一巻き)
・クッキー一箱

明日無事に目が覚めることを祈る。


十七日目終わり

ゾンビのウイルスってどうやって感染するんだろうね
出血熱とかも歯茎とか粘膜から出血するらしいし血液感染?
けどそれなら、爪で引っ掛かれても感染しなさそうだけど…謎だ

とりあえず飲み屋なら瓶が沢山あるし、放置してある車のガソリン使った火炎瓶作ってコマンダーぶっ殺そうぜ

>>43
書き手は医者や研究者ではないからね。あくまで今まで見てきたことで、感染等の予測してるだけというのがミソ。

火炎瓶、うんいいよね。ロマンがある。

しかし、使う場所を間違えた場合、鎮火させる方法も考えなきゃならない諸刃の剣

その周辺捨てるならありだろうけど。

十八日目

俺は生きている。充実した生の実感久しぶりに味わい、そして取り巻く状況が現実に引き返した。

生き延びた反面、あのまま自殺を選んでも良かったのかもしれないとチラリと浮かんだ。

久しぶりに元々のアジトに戻る。幸い、誰も侵入した形跡はなかった。

今後はサブ拠点がメインになるから、ここにある物資を見つからないように隠すためだ。

他の生存者が、知らぬうちに奪っていく可能性は十分にある。なけなしの物資を失うのは痛い。

幾つかはあえて探せば見つかる場所に置き、残りは奥深くに隠した。あそこでの仕事はそれで終わり。

次に向かったのは、サブ拠点から近い診療所に向かう。

大きな病院の方が物資もあるだろうが、当時の騒ぎで人が集まり、ゾンビがわんさかいるポイントでもある。

診療所の中は待合室の椅子が散乱し、書類が散らばっていた。

出来ればエタノールがあればと思ったが、棚は荒らされていて、持ち出された後のようだった。

ただ、未開封のガーゼとか包帯はあったので、それらを回収。

あとは、もう一つの目的。カルテ。

もしかすれば襲われた奴が運ばれて、それの処置をした記録がないか、知りたかったからだ。

専門用語やらがあり、確実そうな物はなかったが、一つだけ『噛みつかれた箇所が緑色に変色』とあった。

そういえば、ゾンビは腐っている以外にも、肌色が変色していたのを今更気づく。

あわてて傷を見て、変色をしていないことに安堵した。

多分、今後の判断する時は、そこを気にすればいいのだろう。

一応そのカルテを持ってきて、この日記の横に張った。なんだか、日記ではなくこの世界を生きるためのサバイバルブックを作ってるみたいだ。

そして、今日はなんと牛丼を食べた。当てにしてなかった牛丼屋に入ると、なんと電気が生きていた(何故か電灯のスイッチ切られていた、誰か切ったんだろうか)。

冷蔵庫を漁ると、奥底に暖めるだけでご飯にかけて食えるパックと、これまたスーパーで売ってたチンするだけのご飯のパックがあった。

味? 最高だった。こんな世界で牛丼を食えるやつなんていないしな。

ちと怪しい匂いはしてたから、明日の腹具合は心配だがね。

てか、牛丼、きっと他の生存者のだろうな。


十八日目終わり



見つかるとこに置いとくのが悪いよな? う~ん。

十九日目

引っかき傷はかさぶたが剥がれ、キレイになっていた。感染については、今は考えないことにする。

胃の調子については、丈夫な方だったからかなんともない。ありがたいことだ。

探索をしていると、アーミーゾンビに遭遇した。ゾンビとしてはそこらのと変わらないが、身につけている装備が魅力的なゾンビだ。

気付かれないよう忍び寄り首を切り払う。今となってはこれに慣れている自分がいる、嫌なものだ。

装備品を改めてみると、ライフルの弾倉が二つとPDAがあった。

あわよくばシェルターの情報が入ってないか調べたかったが、電池切れだった。充電できる機会があるかもしれないので、回収はしている。

ライフルの弾倉も同様。あっても使い方もわからないが、あるに越したことはない。

アーミーゾンビは大したゾンビじゃないとは書いた。しかし、ここまで生き延びたヤツならわかるがその装備がネックのゾンビでもある。

防弾チョッキやヘルメットで急所を防御してるわけで、攻撃が通らない場合がある。銃に慣れたヤツなんて少ないし、的確に頭に弾丸撃ち込めるヤツでもなきゃ、ある意味銃は無効化されてるようなもんだ。

後はポリスゾンビも同じ類だ。この二種類のゾンビは刃物の扱いに慣れてるか、俺みたいに長い武器がないなら逃げた方が良いかもしれない。

しかし、アーミーゾンビが居るとなると、もしかしたら軍の装備を置いてある場所があるかもしれない。

明日あたり、それらしい場所を探してみるかな。


十九日目終わり

よく考えられてるな

ゾンビのウィルス?は空気感染しないっぽいから、爪みたいな表皮には保菌せず、唾液(あるのか?)に含まれるウィルス?で羅漢するって想像してる

上げてしまった
すまん

らかんじゃねえ
罹患 りかん
だわort

ゾンビって腐ってるんだから、爪で引っ掻いたらゾンビの爪も剥がれて血液だの体液だのから感染するリスクはありそう

>>47
え…、ウン、カンガエテルヨ

>>48-50
まぁ、なんだ。このウェルカムドリンクでも呑(や)って落ち着いてくれ。

感染については、触れられるかな、という感じ

>>51
そういう細々としたことを考えると、ゾンビとの接触危ないという理屈だね

二十日目

今日はアーミーゾンビを見かけた周辺で、高い建物に入り周辺を確認した。

事前にガイドブックを見て、軍が入れる広く、防御に適していそうな当たりを確認した。

残念ながら、それらしいテントがあるのを見たのは、学校のグラウンドだった。遠目からも数体、身を隠せないそこにゾンビがふらついてるのが見える。多分避難所だったんだろう。

仲間と武器があれば突撃しても良さそうだが、外でもあの数なら校舎内には何体いるのか想像したくない。

元々あわよくばという気持ちだったから、軍の物資が手に入らなかったことに落胆はない。どちらかといえば、避難キャンプがあるのかが重要なことだった。

探索において、もっとも重要なのはゾンビに会わないことだ。だから、元々人がよくいる場所だったりとか、発生後に人が集まった場所なんかの情報は重要になる。

この学校も思ったよりは少ないが、その周辺は通常より多いの間違いない。

もちろんリスクを冒せば他よりは実入りがいいだろう。ゾンビが多くいる、イコール生存者は近寄りづらい地域なのだから。

そう考えれば魅力的な地域ではあるが。まだ未探索エリアがあるし、そこまでして危険を犯す理由はなく。とりあえず、学校から離れた地域を探索して本日は終えた。


二十日目終わり

二十一日目

期日は迫るが、思うようにはいっていない。

まとめて全てそろえることも出来ないのだから、今回は水を入れる水筒を探すことにした。

しかし、水筒ってまずあまり買わないから、どこにあるっていうイメージがわかず、しばらくガイドブックとにらみ合っていた。

最終的に、遠出が目的なわけだから、大容量な水筒がありそうなアウトドアショップに向かった。

道中、マッスルゾンビの叫び声が聞こえ、あわててビルとビルの間の物陰に身を隠した。

マッスルゾンビはその強力な力の他にも、叫び声もあげ、それがかなりうるさい。つまり、それはイコールゾンビ達を招くことでもある。

視界の範囲内にはマッスルゾンビがいないことから、何かを見つけて叫んだんだろうが、そう思いながら物陰の奥に進み、非常階段を塀に乗ったあと飛び移ってその中に隠れた。

外に見えないように階段周辺にゾンビがいないか確認した後、嫌でも聞こえてくる声がするところを静かに覗く。

俺はこの時、すまないと言ってしまった。だが、謝ったところで、そこにいた生存者が生き延びられた訳じゃないし、当然一人で助けられるわけもない。

ただ、俺は抵抗し、一人はマッスルゾンビに腕を引きちぎられ、もう一人は悲鳴を上げながら喰われていくのを、ただ見ていた。

これを読んでるあんたは、俺を責めるか? でも、変異したやつに十数体のゾンビ、何が出来る?

出来ないのが正解なのはわかってる。そりゃあ、俺がライフル持って、好きなだけ撃てたってなら別だろうけどよ。

本当に、誰にも救いはない。もはやどんな風に死ぬべきか、それだけだ。


二十一日目終わり

二十二日目

いまだに手が震えている。今日見た、あれがなんなのか。

いつも通りの探索だった。非常階段の安全を確保した後、高所から探索予定の場所を見ていると、見たこともないそれがいた。

遠くだからはっきり見えていたわけじゃないが、全身がツタみたいなのに覆われていて、ゾンビかどうかも判断はつかなかった。

ただ、その時点で関わってはいけないということはわからされた。

探索を中断し、その生き物がなんなのか、注意深く見ることにした。

動きは鈍重だ。かなりの時間をかけて、50m移動したかどうかだ。

だが、その間に犠牲になったゾンビは、かなりの数だ。

あまりにもゆっくりした動きのせいか。ゾンビ共は気づかずそばに近寄り、そしてその遅さからは想像できない速さで、ツタをゾンビに突き刺す。

その時は防衛のための攻撃だと思っていたが、違った。捕食だった。

そいつが視界に入らない場所まで移動した後、念のためゾンビにトドメをさしに向かうと、全部干からびていた。

つまり、あのツタで生き物の体液を吸い上げていた。

吐き気がした。つまり、ヤツはそういう存在なんだと。

これを読んだヤツには悪いが、戦っていない以上、有効な方法はわからない。

月並みに炎は効くかも知れないが、あのツタがどこまで届くかもわからない。だから、素直に逃げた方が身のためかもしれない。

マッスルゾンビ、コマンダーゾンビ、そしてツタ野郎。

この周辺は、もう近づかない方がいいかもしれないな…。


二十二日目終わり


とりあえず、プランターゾンビとでも名付ける。

またエッグい新種が……
それとも、「化け物同士で潰しあえ」とでも言っておけば良いのかな?

>>56
共倒れが理想だろうねぇ。片方がいなくなっても、もう片方が元気になったら意味はないから

シェルターの情報を手に入れた!!
(二重丸で囲まれている)

○○様、シェルターの当選おめでとうございます。

有事の際には○○様とご家族様は、第28番シェルターに避難していただきます。

該当シェルターは下記地図の場所にございます。
(この文章の下に地図が印刷され、シェルターの場所に矢印で示されている)

この場所に行けば、助かるんだ!
(この文章右下に血糊が多数ついている)

(falloutとアイアムアヒーローを足して2で割った世界観やね、好き)

二十三日目

有力な情報が書かれた書類を見つけた(日記に張っておいた)。

シェルター、とっくの昔に諦めていたが、場所がわかると考えも変わる。

しかし、この街からは遠すぎる。歩くだけでも1ヶ月以上はかかるだろう。それもゾンビ共が居ないことが前提での話だ。

ただ気になるのは、なんでこの街のシェルターのじゃないのか。

確かにシェルターは抽選制で、この手の書類が届いていたのは聞いていたが、結局あの後そんなこと関係なくゾンビのせいでテキトーに搬送されてたみたいだしな…。

信用できるかはわからないが、とりあえず貴重な情報には変わりないか。

情報か、俺にはもっとも足りないものだ。

ネットも見れない、ニュースもあるわけがない。情報社会では儲けのために、勝手に押しつけられてきたそれが、今や手に入れ方すらわからない始末だ。

いや、思いつく方法はある。この街の役所だ。公的で機密情報はそこにあるはずだろう。ただ残念ながら、そこは例の変異どもがよく見かける地域にあるってことだ。

となると、無線かラジオ。無線は使い方がわからないが、ラジオはもしかすれば生きてるヤツが何か流してるのを、聞けるかもしれない。

とりあえず、明日ラジオを探しに行くとしよう。

そうだ。今日手に入れたものをざっと書く

・水筒(一リットル)
・飴袋(薄荷)
・工作知識の本


二十三日目終わり

シェルターね……

おー
物語が動き出すかな

>>59
現代よりやや近未来なイメージだから近いと言えば誓いね

とりあえず放射能ないってぐらいかね?

>>61
シェルターだよ、それ以下も以上もない(ニコリ)

>>62
物語として実は作ってないのよねぇ

あえて言うならゾンビサバイバルブック

実用性? 知らんがな

二十四日目

ラジオとイヤホンを回収して、いろいろチューニングしてみた。

聞こえてくるのは、正直砂嵐だけだと思っていたが、何か呼びかけるような声がした。

聞き取れない微妙な声。もどかしいが、わからない以上どうしようもない。

ただ、言えることはある。生存者が無線か何かでやりとりしてるってことだ。

もしかしたら有益な情報が盗み出せるかもしれないし、今後はラジオいじりも日課にしよう。

探索は変異連中を避け、遊園地なんかがあるアミューズメントエリアっぽいところを巡る。

こんな自体じゃなけりゃ、恋人でも連れてきたいところだ。

正直に言って、良さそうな物資はないと思っていた。だが、アイスの売店でいいものを見つける。

昔ながらの手押し式の冷凍庫。その中にアイス(であったもの)が入っていた。

調べてみると、バッテリー式だった。そこで、もしコレが自動車のバッテリーで動かせたらという発送が浮かび、持ち帰ることにした。

試しに外せたバッテリーを繋いでみると、動き出した。今時俺みたいに冷凍庫持ってるヤツ、いないだろうな。

今は日持ちしないものはないので、電源は切っている。使う予定があるかはわからないが、選択肢が増えるってのはいいことだよな?


二十四日目終わり

都市型サバイバルってわくわくするね

>>65
有るものを使い、生き延びる。都市のサバイバルの醍醐味やね

二十五日目

ラジオから呼びかける声が気になる。電波が悪いからか一部分しか聞こえないが、安全という単語を聞き取ったからだ。

安全、それは言葉通りにそこが安全な場所なのか、あるいは助けを呼びかけているのか。想像はつかない。

そもそも、安全な場所なんてシェルター以外は想像出来ないし、確立していたとしても今まで体験した驚異に対処できる場所なのか疑問だ。

そもそも他国からの救援がないというのも、疑問ではある。世界情勢が荒れていたとはいえ…。

それとも、今世界中こうなってるのか?

電気が無くなり、オンラインでのやり取りができなくなった今、知りようがないのだけれど。

今日も一人探索して、高所から偵察していると熊を見かけた。フラフラと動き、当てもなくさまよっていて、嫌な予感をさせた。

そして、その熊はゾンビを見つけると、そのまま襲いかかった。

熊は臆病な生き物で、刺激しなければ何もしないと聞く。ゾンビも熊には気づかずフラフラしていただけ。

つまりは、ゾンビベアだったということだ。

ゾンビとゾンビベアの戦いは、当然一方的だった。それもそうだ、ゾンビの脅威は感染だけで、それ以外は人間と変わらないのだから、元々の戦闘力に差が有りすぎる。

この街はだいぶ対処しようのない奴らで溢れてきてるな。そろそろこの街を発つ俺としては、重い物資を背負って移動する時に、見つかりたくは無いのだが。

そう言えば、ホームセンターの奴ら、反対側とはいえ大丈夫なのだろうか。

関わる気はないとはいえ、もし変異の一体でもあそこにいったら、惨劇は避けられないはず。

警告にでもいった方がいいか、考えておくか。

ゾンビに生まれ変わられても、迷惑な話なのだから。


二十五日目終わり

二十六日目

良心か、打算か、それは正直わからないが、化け物の詳細を書いた紙を持って、ホームセンターに向かった。

そして最悪というのは続くらしい、そこには死体すらもなかった。

血の痕や肉の破片はあったから、何かあったのは間違いない。問題は何が襲ってきたかだ。

ホームセンターの資材を使って充分なバリケードもある。武器になる大工品もそろってて、見た限りなら十数人はここに居たはずだ。

その気になれば戦えたコミュニティーが、無惨にも崩壊したその理由が、想像できなかった。

今まで会ってきた変異の連中とは違う、多分もっと最悪な何かだ。

全て犠牲になったかはわからない、一部は逃げ出し、一部はゾンビになってうろついてるのか。

答えなんてはっきりはしないものの、ホームセンター内の物資を漁ることにした。

物資はそこそこだ。ただ大人数を維持するには食料関係は間違いなく足りなかった。

まぁ、今はどこもそうだろう。俺が放浪を続けるのもそれが理由でもある。畑からの生産はなく、食料は増えることはない。消費されるだけだ。各都市に残されたわずかな食料を漁るしかない。

誰しもが気付いている、このままだとゾンビの脅威がなくても人間は絶滅する。そのことを。

……。生きることが当たり前の世界から、そうじゃない世界に放り出された人間が生き延びられる人数は、何人なんだろう?


二十六日目終わり

やっぱおもしれーわ

>>69
ありがとう

二十七日目

久しぶりに俺は戸惑っていた。

今日、ヘリの音が聞こえ、俺は急いで場所を確認した。

ヘリはあの軍が駐屯していた学校の方向に向かっていた。、だから救助のヘリなんじゃねぇかって思ったんだ。

たった一機しか見えないし、ヘリの連中がその羽の音でゾンビを集める前に急ごうとした。

準備運動無しで全力で走り、同じようにヘリの音で外に出てきたゾンビを始末しながら向かったが、ガタがきてる体は途中で息切れした。

あぁ、ある意味それが良かったんだ。ヘリをちゃんとみるキッカケになったから。

ヘリは円柱状の、SFじみたカプセルを運んでいた。

俺は違和感を覚えて手短な高い建物に入り、体に鞭を打って屋上の一つ下の階からヘリの様子を見ることにした。

他の建物が邪魔して細かくは見れなかったが、しばらくしてから何かが落下した音が、聞こえた気がした。その後ヘリは着陸もせず去っていき、最寄りのゾンビは学校へと向かう光景を眺めていた。

すると校門から変なヤツが現れた。足はロボットのような機械の六本の脚がついて、上半身は白衣みたいな服を着た人間。

そしてそいつは群がってきたゾンビを、脚で蹴り殺していった。

呆気にとられた。同時に、今までの変異とは違うことはわかった。そう、いうならおぞましさが無かったんだ。

本来なら接触すべきではないのだろう。ただ、その時疲れた脳みそはそいつに脚を向かわせた。

色々あったが、そいつは人間、だった。

名前は山中沙奈(やまなかさな)、研究所の人間で、機械工学とやらを専攻してる研究者らしい。

で、昨今の世界情勢の関係で政府に兵士が身体が欠けても、変わりになる動作可能な義肢を作る研究をしていたとのこと。

そんで山中さん自身もガキの頃に両足を無くしてて、目的はそのものは嫌だけど、自身の身体を取り戻すために目をつぶって研究してて、半月前にプロトタイプ完成、それが俺が見た六本の機械の脚だ。
(こんな事態になったから、戦える義肢を作ったんだと)

研究所自体は近くにあるらしく、性能をチェックと、俺みたいな生存者の保護するため、単身乗り込んだらしい。

嬉しい反面、その異様さもあって、信じて良いかはわからない。

しばらくは様子を見るしかないな。


二十七日目終わり

やっぱり物語が動き出した

>>72
空から降ってきた蜘蛛女に寝首かかれたら、日記は終わるんやで

化け物級が増えてきたね

二十八日目

拠点を例のホームセンターに移す。山中さんという強力な仲間を得たことや、彼女の目的である生存者の救出、それに伴いヘリポート代わりになる広い場所、ここだと駐車場がその代わりになるからだ。

彼女を迎えにくるヘリは、予定では一週間後だ。彼女の脚に追跡装置がついていて、それで迎えにくるらしい。

山中さんが地理の確認も含めて、探索に出ることになり、俺はホームセンター内の清掃や整備を請け負うことにした。

彼女には変異したヤツや、脅威になる存在の情報を伝え、無理はしないようにとはクギを刺しておいた。

最初の拠点から物資の運び終え、ウォーターサーバーの水で血を洗い流す。彼女が早く着ていれば、ここの連中も助かったのだろうか。ちらりとそんなことが浮かんだ。

その後はバリケードがもろくなっていた場所を修復して、ホームセンター内の物資を仕分けて一カ所にまとめた。

作業自体は、前に住んでた連中のおかげで早く終わり、山中さんを待つことにした。誰かを待つことが、幸せに感じたのは多分初めてだ。

それと、ここにいたヤツのものと思われる日記もあった。目を通してみて、胸くそ悪さでカウンター代わりの棚に投げ捨ててしまった。

なんてことはない、ヤツら仲間を『喰って』いたらしい。

あの時、殺されたヤツは、どうやら仲間じゃなくて助けを求めたヤツで、食料として解体したみたいだ。

だがそれによってコミュニティー内の分裂を招いたようで、衝突が避けられそうにない。そう書かれた後に日記は終わっていた。

特別な変異なんかじゃなく、自滅したようだ。

血や肉片が一部固まっていた場所があった。たぶんそこでそうしてたんだろう。
ただ、疑問に残るのはなんで全員消えたのかってことだが、ここにそれを答えてくれる記録はなかった。

そうしていると山中さんが帰ってきた。脚に何か物資を抱えていて、研究所から運んできたもので、例のカプセルに入れていたらしい。

そこに入ってた瞬間湯沸かし器でコーヒーを一緒に呑んだ。

後は今後のことや、今日の探索結果なんかを取り留めもなく話した。話すのは久しぶりだというと、彼女はそうでしょうねと悲しそうに笑った。

ここで見つけた日記のことも、読んだら最悪な気分になるとだけ説明して、読まないことをすすめておいた。


二十八日目終わり


俺達はゾンビと、変わりないのかもな

>>74
書いてる時、二十七日目のカプセルから出てくるのは新たな驚異予定だったんけど

仲間の化け物でもいいか、と山中さんが生まれた。

9月17日

任務は思ったより順調に進んでいる。要救護者を早くも一人確保することが出来た。

名前は教えてくれず、放浪者と呼んでくれとのこと。恐らく生存者間での争いなどから、名前を伝えることに抵抗があるのだろう。私も、それで構わないと考える。

また、彼が街を転々としている間に得た、この惨劇に関する情報は、研究所に閉じこもっていた我々には非常に有益だ。

また、一人生き延び続けた、つまり修羅場をくぐり抜けてきた彼は、戦力として数えることが出来る。

彼を研究所に入れても問題はないと判断する。診断結果が陽性でなければ良いのだが。

アラクネの動作に関して、現時点は問題ない。自分の脚として正常に機能している。ただのゾンビならば、問題にはならないだろう。

しかし、放浪者が言っていた変異種に対抗できるかはわからない。不安材料の一つだ。

彼は常に慢心しないようにしなければ、生き延びられないと言っていた。この惨劇に関して、彼はプロフェッショナルだ、素直に聞き入れることにする。

明日、彼と一緒に付近を探索することにする。良い発見があることを祈ろう。


山中沙奈 記す

二十九日目

山中さんの提案でホームセンター周辺を探索することにした。

事前に彼女には、ホームセンターにいた連中の危険性や、物資は回収されていると判断して、あまり探索はしていないと伝えておいた。

それに合わせて、簡単にハンドシグナルも決める。会話で音を発するのは極力避けたい、そう伝えると彼女は、さすがに今まで生き延びただけありますねと答えた。

その言葉が表すとおり、正直に言って彼女の探索は、俺から見て危なっかしく見えた。不用意に視界が広い位置に立つ、足元に注意せず物音をたてる。
(彼女の機械の脚も普通以上に音が鳴る、こればかりはしかたないことだが、解消できないものか)

休憩場所になりそうなところの、安全を確保して問題点を指摘する。彼女は怒ることなく素直に聞いてくれた。後は慣れてもらうしかない。

どういう理由でここに来たかはわからないが、彼女の安全が今後を決めるだけに、こればかりは妥協できないからな。

ホームセンター周辺の物資は、やはりあらかた回収されていた。やはり、ある程度遠出しなければいけないだろう。

ホームセンターに戻った後、今後のことを決めた。例えば探索する人間は探索するエリアを決めて、それを伝える。残った人間が、捜しやすくするためだ。

後は食料の分配、今後のホームセンターのバリケードの強化や、ヘリでの救出の際に備えて、周辺のゾンビ狩りなどだ。

明日からは、忙しくなりそうだ。


二十九日目終わり

9月18日

彼との探索は有意義な時間だった。如何に自分は安全な場所で過ごしていたか、痛感させられる。

探索時の確認の仕方、立ち回り、それらは熟練した兵から教えられているかのように、理にかなったものだ。

彼はあえて、私の安全がこれからも救助する者達のものだ、と言った。そのことは肝に銘じなければならない。

また、今後の行動について提案する前に、彼からその話が出された。考えているよりも彼は聡明なようだ。

探索前のエリア報告、食料の仕分け、ホームセンターの強化、そして周辺のゾンビの抹消。話すほどにやるべきことが考えた以上に出てくる。

明日の行動については、私が着陸した学校の物資を回収したいと彼に提案した。

彼はあまり良い顔はしていなかった。理由としては、彼ではそこで見た周辺の脅威に対抗できず、助けられる可能性が低いということだ。

すでに昨日、一度カプセルの物資を回収したエリアだと伝えたが、それは明確な目的があって滞在時間が短かったからだろうと言われた。

だが、武器を含めた軍の物資は、商業施設を回るより役立つものは多い。彼の同意を得られなかったのは残念だが、明日ひっそりと向かうことにする。

私が安全でなければならないのは、承知している。しかし、私だからこそ、出来ることがあるのも、また事実なのだ。

山中沙奈 記す

三十日目

山中さんが、決めたことを守らず、学校のあるエリアを探索していた。

今までの日常なら、集団行動は緊急時以外必要ない。しかし、今は日常から緊急時である認識が彼女はどうにも薄い。

多分、正しく言うなら薄いと言うより油断があるというべきなのかもしれない。

それはあの強力な脚のせいだろう。何度か強力な銃器を持って、自信過剰になって悔い殺されたヤツを見た俺としては、それが怖い。

確かに今日は、イヤな予感がして学校のあるエリアに俺が行ったから、助かったようなものだ。だが次は? 保証が紙屑になった世界で安直に動かれては困る。

山中さんが生きてなければ救助はない。それがあるのも事実だが、この間みたいに助けられず、見ているだけはこりごりだ。

死んでから取り返せることなんてない。ゾンビ化してから、人間に戻れないようにだ。

そのことを、彼女が真剣に考えてくれればいいのだが。


三十日目終わり


この日までに、彼女が来なかったら出会うことはなかったんだな


最後のは、どちらの意味と取れば良いのかな

で、山中さんになにが起こったんだ?

日記が30日迎えたら別の地へ行くってことじゃないの?

>>81 >>83
>>83の言うとおり、三十日過ぎた後に山中さん来てたら、書き手はいなかったという意味よ

>>82
書こうとしたら寝落ちしちゃった

9月19日

放浪者に言われたとおりだ。私の認識は甘かった。

学校内のエリアは、元避難者や、ヘリで集まったゾンビが彷徨いていた。

アラクネの動作自体は正常であり、排除できると判断していたが、あまりの数に私の神経は磨耗していった。

本来撤退すべき量に対して、私はそのまま対抗することを選んでしまったのだ。

徐々に路地裏へと追い詰められ、その時にやっと、私は罠にはめられたことに気付く。私は姿を確認していないが、状況からコマンダーゾンビに、捉えられていたのだ。

具体的に死を予測した時、闘争心よりも恐怖が勝り、それに伴ってアラクネの動作も鈍った。

その時だ、硝子が砕ける音と、わずかに遅れて破裂音が響き、後方のゾンビが火に包まれた。

ゾンビ達も目の前の私よりもその音に身体を向け、私も目をやると彼が火がついた瓶を持って裏路の出口に立っていた。

伏せろという大きな声と同時に飛んでくる瓶を見て、アラクネの前面を防御展開した。

同じように硝子の砕ける音と、少し遅れて破裂音がより近くで響き、耳が聞こえなくなった。

目の前のゾンビは混乱したようになり、大きくこちらに来るように指示する彼の動作を見て、火と肉の道をかけ走った。

彼は何もいわなかった、しかし明らかに怒りの表情を私に向けていて、萎縮した。

残ったゾンビは統率が戻ったのか、また私達に向かって火の壁を越えて、こちらに来たのを確認し、逃げるぞとわずかに聞こえた声に従い、彼の後ろを着いていった。

ホームセンター付近に、ゾンビを近寄らせないよう遠回りしてから逃げ込み。やっと生き延びたのだと実感した。

放浪者は静かに、もう慢心しないでくれ。一人で出来ることは、わずかだ。それだけいって、寝床に横になった。

この惨劇に、甘い考えがあったわけではない。でも油断はあった。

彼の言葉が私に重く、響いている。


山中沙奈 記す

やっぱこういう状況じゃ臆病な位がちょうどいいね

三十一日目

少し山中さんが疲れている様子だった。無理もない、安全な場所から、この場所に飛び込んできて死にかけたんだ。

俺はそれでいいと思う。あの脚に頼りきることは危険なのだから。後は、俺の言葉の意味を、身体で覚えてもらうしかない。

今日は探索する前に、ホームセンターの中にあった合成砥石で愛用の武器を研いだ。こんな状況で、ロクにメンテナンスもできてなく、刃がボロボロだった。

後は柄の部分にビニールテープを巻きつけ、簡単な補強もした。これからも頼りになる、しゃべりはしない相棒だ。

今回は二人で探索することになった。二人なら、出来ることは増えますよねと言われたので、まぁ、うなづくしかなかった。

事実、俺も一人の探索には限界をずっと感じていた。一つの部屋を探索するにも、背後の安全を考えると、長居は出来ないことは多々ある。

だからといって、周囲を確保してからとなれば、時間はかかるしその見返りがある訳でもない。

元々、俺も数人で行動してたが、点々と各都市を回らなければ食料は間に合わない、その俺の意見が通らず、独り放浪者になってしまったことを思い出した。

ヤツらは元気だろうか? 別に追い出されたわけではなく、俺が出てっただけだから、恨みはない。

コミュニティーが生き延びているなら、今度無理を言って救助に行きたいものだが…。甘い考えは、捨てるべきだな。

探索はホームセンターから見て、東側の住宅街。その付近に警察署や消防署があるので、そこの物資を回収する計画だった。

未探索エリアのためか、ゾンビはわりと多くいた。情けないが、山中さんを前面に出し、俺はその背中を守る形で戦いながら進む。

相棒はメンテナンスに喜んでいるのか、普段以上の切れ味。骨の感触があまりしない。山中さんもまるで映画に出る刀ねと言っていた。俺もそう思う。

予定より遅く消防署につく。山中さんが耐火服があれば、その素材を研究所で使えるかもしれないとのことだ。

俺は俺で消火用の斧が欲しかった。なんだかんだで障害物を壊す道具がないからだ。

という訳で耐火服は二着、消火用の斧も手に入れた。

消防署を後にする頃、火が暮れかけていたため、俺達は急いでホームセンターに戻った。


三十一日目終わり

>>87
臆病であることと、幸運であること。


どうでもいいけど、この放浪者の三十一日間。自分なら四回ぐらい死んでる自信がある。

9月20日

昨日の体験が、外に出ようとする考えを鈍らせる。

この惨劇を生半可に考えていたわけではない。しかし、自分の決意は机上の空論でしかなかったことに、落胆を感じてしまう。

放浪者は、いつも通りに黙々と作業をしていて、所有していた武器を研いでいた。

それが終わったところで、一緒に探索することを申し出る。彼は二つ返事で了承してくれ、少しだけ心の重荷がとれた。

目的の消防署と警察署に向かう道中、多数のゾンビが襲いかかってきた。

恐怖心を押さえ込み、アラクネを操る。私の死角になる場所を放浪者がカバーしてくれるおかげで、最後の当たりでは恐怖はあまり感じなくなっていた。

誰かが助けてくれる、それだけでもこの状況で安らぎを得られることを知り、同時に1人この恐怖と戦ってきた放浪者に、尊敬の念を感じずにはいられない。

消防署で物資を回収し、ホームセンターに戻った後、彼と惨劇前の生活などを話した。

修理工だったから、研究所の設備の整備も出来るかもなと、冗談めかして話してくれ、嬉しかった。

私は、最初の生存者が放浪者で、本当に良かったと考えている。


山中沙奈 記す

アラクネってどんなフォルムしてんのかな
建物に入れるくらいの大きさなのは間違いないのかな?

>>91
ちょっと長くなる

アラクネは可変式戦闘用義足で、通常時は人間とほぼ変わらない金属の脚。戦闘時は三本に分離し、槍のように刺し貫いて、ゾンビをメメタァします。

瓦礫なんかで普通に歩けない道は、六本足で歩くことも可能で、前の脚二本を手の代わりに使って重量のある荷物を運ぶことが出来る。
(ただし手先を使うような細かい作業は出来ない)

擬似神経装置を使って、人間の脳で処理を行って動作する近未来の中でも最先端な義足。

ただし、戦闘時、脚を六本として使い分ける処理自体が脳みそにはないので、中山さんは来る前にその動かし方をトレーニングしてから来ている。そのため、現時点扱えるのは彼女だけ。

スパイダーマン2の博士見たいなの?

つまり上半身は無防備かつ生身なのか…閃いた!!

誰か絵にして欲しい

格好良さそう(小学生並な感想)

>>93
見たはずなのに覚えてない…。

とりあえず、ロボットものである、多脚の足が、人間に着いてるというのがわかりやすいかな。


>>94
司法が無くなった世界だから何しようと自由だけど。

私刑はあるから気ぃつけてね?

(山中さんは、太ももから脚がありません。が、その上は普通に生身です)


>>95
俺、絵のセンス無いねん。描きたい酔狂いたら、細かなことは伝えるでや。

いないよな…。


>>96
出来てない絵(もの)が見える。貴様、変異種か?

三十二日目

ヘリが来るまで後二日。山中さんの目的である生存者救出は、まったく進んでない。

まぁ、生存者に出くわすのは、本当に珍しいことだし、会ったとしても友好的とは限らない。

とはいえ、人間が団結しなければ、この事態が改善されないのも間違いはない。

今日は山中さんが脚のメンテナンスをするということで、俺一人で探索することになった。

脚を外した彼女は、そこらの生存者よりも弱い。御守りになっていた拳銃に、全ての弾を込めて彼女に渡しておいた。

引き続き、昨日のエリアを探索する。そこそこゾンビを排除していることもあり、今日は快適に移動できた。

何の障害もなく、無事に警察署へ到着。小規模な避難所になっていた可能性もあり、慎重に侵入する。

ここに来たのは情報確認だ。事件としてだったり、何らかの作戦とかのレポートがないか漁った。

書類が散乱したり、血にまみれてたり、それらしいものは見つからなかった。

あるものとしては、避難所から、街へ出るための避難経路確保の作戦について。残念ながら、作戦というには強行軍といった内容で当てにはなりそうにはなかったが。

もしかしたら、少数はこのルートで街から出たかもしれない。念のため持ち帰り、これに貼る。

あとは、武器になりそうなものと、山中さんに頼まれた煙草だ。

煙草はカートンが一つ、出来ればHOPEが良いと言われたが、俺もそれが欲しいものだ。

武器は拳銃が転がっていた。俺の持ってるリボルバーじゃなく、確かオートマチックとかいう種類。中身は無し。でも、貴重な銃器なので、回収しておいた。

後は、ここにもウォーターサーバーを発見。予備も四つもあったので、ついでに未開封の紅茶類のパックと、一つウォーターサーサーバーの水を持って、ホームセンターに帰った。

三十二日目終わり


警察署にはまだ3つ水がある
(上の文に二重丸で囲まれてる)

6月27日

本日を持って、本官二村巡査部長が指揮を執ることになる。

度重なる襲撃により、本官を含め11名しか警察官はいない。しかし、ここに避難したわずか五名の市民を、安全な場所に移送する必要がある。

もはや作戦というのもおこがましいが、避難者五名を警察官で囲いながら、街の外へ出る。

経路は先の作戦で作られたバリケードは通れないため、その部分を計算に入れた最短のルートで街を出る。

これ以降、レポートを作成はしない。これが最後の記録となる。

願わくば、誰一人欠けることなく、街を脱出出来ることを祈る。

筆記 二村孝巡査部長

こんな状況で自暴自棄にならず職務を遂行するって凄いな

脳内補完補助だけどアラクネ詳しく聞かせて欲しい

>>100
ある種の自棄だとは思うよ。人員もない、脱出用の輸送方法もない。無い無い状態で、それでも全滅覚悟で作戦に当たるしかない。

警察官としての職務を全うするしか『ない』。自分を奮い立たせるための、ちょっとした思考停止とも諦めとも言えるかもね。

良い悪いは、まぁ、読み手に任せるとして。

私もそうまでして全うできる人がいたら、すごいなとは思う。


>>101
アラクネ(可変式戦闘用義足)

山中沙奈が着用している、最新鋭の義足。

戦争時に兵が四肢を欠損した場合に、代用できる義肢の作成を政府から要求され、その研究とこの惨劇により作り出されたもの。

光沢のある黒い金属の脚で、通常時は人間とほぼ変わらない形状をしている。戦闘時は、一つの脚を三つの長細い脚に可変させる。脚を伸縮する事が出来るため、最大まで伸ばすと2m47cmまで身長が伸びる。

伸縮は敵に対して、素早く伸ばして貫くためにつけられている。細長い脚一本でも理論上800kgまで耐えるので、一本を地面に突き刺して残った脚で群がるゾンビを一斉に貫いたり、壁もその気になれば昇ることも可能。

細かな点としては、先端つまり足先に当たる部分は、槍として機能するために鋭く尖っている。また、可変式の関係で三本の脚は同一の大きさではなく、大中小と言う風に分かれていて、足の部分は尖った金属の板が三枚重なっている。


要約すると、山中さんは遠目から見ると黒タイツ着けて、ホットパンツと白衣を着た女性です。

>>101
追加になるけど、基本は義手だから、可動部分は通常の足と同じ膝、足首だけ。

通常時は、普通に腰を使って歩くけど、六本時は義手だけで動く、そのまま蜘蛛みたいな歩き方になる。

六本脚の分かれ方は、まんま今自分の脚が三つに分かれるイメージで大丈夫かな。

これぐらいで脳内保管はできるかねぇ?

9月21日

今日は彼に倣い、アラクネのメンテナンスを行うことにした。

その事を彼に伝えると、その間戦えないだろうからと言うことで、リボルバーを貸してくれた。無論、彼らしく万能な武器じゃないからなと、釘は刺された。

アラクネの脚部を外し、こびりついた血糊などを、ここにあった除菌シートを使って落とす。

アラクネの性質上仕方ないとは、この粘性がアラクネの動作を鈍らせるため、定期的に必要な作業になりそうだ。

三時間半ほどかけて、六本の脚を整備して装着する。この周辺はバリケードもあり、ゾンビもいない地域とは言え、あまり心地のいい時間ではなかった。今後は放浪者が居る時に整備することとしよう。

しばらくホームセンターの警備をかねて、バリケードの確認をしていると、彼が帰ってきた。

戦利品は拳銃、ウォーターサーバーの水、それとカートンの煙草だ。

煙草は私が頼んだものだ。と言っても、私が吸うわけではなく、研究所にいる主任の強い要望を思い出し、お願いした。

研究所は、まだ無事だろうか。ここいらよりは安全なのは確かだが、変異種の脅威を知った今、そのことがやや心配ではある。

救助まで間近に迫ってきている。出来れば明日、もう一人ぐらい生存者を見つけだしたいものだ。


山中沙奈 記す

今頃は、地下こそが本当の地獄だったりしてな

そもそも研究所の人間は何故生存者の救出を考えたのだろうか?

生存者を救出すればそれだけ食料も消費するし、水も減る
しかも危険を犯して、ヘリの燃料も消費してまで

何か裏がありそうだ…


検査結果を誤魔化す狡猾なゾンヴィールスだとか、更なる変種や奇種が出てこなきゃ平和だろうけど

つまり山中さん(の格好)はエロいのか…

研究所でのバイオハザードが期待されているようです

人体実験とかするにしたって、モルモットの量が不安定な状態ではやらないんじゃない?
今はゾンビ相手の大量殺戮兵器の開発が主だと良いなー

男女2人っきりとはいえ、やっぱ映画みたいに悠長に恋愛なんて出来るわけないかww

何はともあれ乙

生存者探すだけなら、ハトみたいに周回して帰ってくるカメラヘリでも飛ばせば効率よさそうに思えるけど

義足は太ももから下に着いてるのか、山中さん腰強いな

ゾンビとの違いが分かりにくくね?
それに建物の中に避難しているだろうし

>>105
地下、多分シェルターのことね。まぁ、地獄かどうかは、うん。想像に任せるよ

>>106 >>109
無償で安全が保証してくれるって、この世界じゃ太っ腹だよね


>>107
どこかの漫画書いてあったね

『ウィルスは進化する』

そして生命体も、変異(しんか)する


>>108
山中さん(の格好)がエロいかは置いておいて。ゾンビとエロは切り離せないよね。

研究所のアウトブレイクは、面白そうではあるけどね~。


>>110
ぶっちゃけ、ある程度の安全が確保されんと、恋愛は無理な話よな


>>111 >>113
やるとすれば、小型で遠隔操作可能かつ長期飛行できるカメラ付きの飛行物体か。

コスパいいとは言い難いね


>>112
義足自体にも、歩行補助機能はある。まぁ、使えるようにトレーニングはしてる設定だけど

彼女はこの義足である悩みを抱えることになるだろうなぁ。



てか、コメント多いなぁ。ありがたいけど。

まぁ、ゾンビ好きが多くて何より。

三十三日目

救助のヘリが明日やって来る。今日はそれに積み込む物資のより分けと、最後の生存者探しの探索を行うことにした。

山中さんはより分け作業中に、今回ここに来た経緯について話してくれた。

シェルターを抜かせば、研究所はどこよりも安全なのは間違いはない。しかし、研究スタッフだけでは人材が不足しており、その安全の代わりに、労働力を求めている。と言うものだった。

詳しいことは主任から話させてもらうから、言えるのはそれだけ、とのことだった。

正直、研究所に積極的に行きたいわけではない。山中さんは悪い人じゃないが、あんな脚を研究していたような場所だし、この状況で救助にくる酔狂がいるとも思ってはいないからだ。

まぁ、労働力が欲しいという理由を教えてもらったのはあるし、そもそも山中さんが危険を冒してやってきたのは事実。彼女は信じることとしよう。

より分け作業が終わり、そのまま二人で生存者探しに出る。

生存者を探す方法は、バリケードや罠があるとそこを根城にしている証拠になる。

とはいえ、そんなわかりやすくしてる奴が、ここまで生き延びられるとも思わないが。

山中さんも、少しあきらめた様子で周囲をしらみ潰しに当たっていた。短い間とはいえ、この惨劇を生き延び続けるのは、困難なことと気づかされたからだろう。

その後もやはり、生存者が見つかることはなく、ホームセンターに戻ることとなった。

明日に関して立ち回りを話し合う。物資の搬入は五分以内に行う。また、彼女の義足を通して、ヘリの接近を認識する事が出来るので、来たことがわかった時点で外に物資を出し、残った物資の保護のため、ホームセンターの出入り口を塞ぐことにした。

明日、研究所に向かう。なにがあろうと、なるようにしかならないよな。


三十三日目終わり

9月22日

明日の救出に備えて準備を進める。ウォーターサーバーの予備の水一つと、インスタント主体の食品類。後は研究所でも使えそうな工具一式などだ。

放浪者に今回の救出の理由を説明しておいた。何を考えているかは読み取れない表情で、一言わかったと答えた。

残念だが、あまり信用はされていないのだろう。それもそうだ、こんな義足を作っているような施設など、この状況下で信用しろといっても無理があるだろう。

主任達は無事だろうか。いろいろと対策をこうじてからこの惨劇が起きているから、無事だとは思いたい。

物資の仕分けが終わり、生存者を探したがまったく功を奏さない。正直、この惨劇の中に入った経験から、見つかる気はしていない。

むしろ、放浪者が見つかっただけでも、任務成功とさえ、言えそうだ。

しばらくしてからホームセンターに戻り、ヘリ到着時の搬入方法などをまとめて、自由解散となった。

と言っても最近の習慣になった、一緒にお茶を飲みながら、時折話してただ淡々と過ごしただけだが。

明日、無事に二人で脱出出来ることを祈ろう。


山中沙奈 記す

淡々としてて面白い。

実際この付近にまだ生存者っているんかねぇ


とりあえず、ある程度安全な場所なら農業が必要だと思うんだよね

畜産もいるな
特に牛と鶏

そっちはコーン飼料とかが無いとかなり厳しいよなぁ。そもそもそういう動物の類は生き残ってるのか?

>>117
ありがとう

SSというよりは、日記やレポートだから淡々とした感じなのよね。


>>118
人間は、核戦争後に拳法で覇権争ったり、ヌカコーラを堪能できるから、まだいるんでないかな。この辺りにも一人ぐらい


>>119->>121
まぁ、そこいらはまたおいおいとね。

DASH村みたいに畑を耕し、栽培し、刈り取る。そして調理後にウマーする放浪者と山中さんと研究者御一行。あれ、なんだったっけこの作品。

作品でも触れたとおり、通常のゾンビなら野犬にやられるぐらい、ゾンビ自体は驚異ではない。
(感染の恐れがなければ、人間でも素手で倒せる)

そのため、牧場から逃走した畜産の動物は、数は多くないが『生き残って』はいる。

畜産は飼料よな、安定供給できなければ、石器時代よろしく狩猟だね

三十五日目

やはり、昨日はなんだかんだでごたごたしてしまった。

昨日は昼間までホームセンターで待機し、ヘリの音が聞こえてきた。静かな都市にはその音は響き渡った。

俺が手製の旗で、ヘリポートのマークを書いた駐車場に誘導する間、山中さんはやってきたゾンビをなぎ払っていた。

ヘリが降りてくると、これまた白衣を来た三人組が乗っていた。パイロットが「他には」と聞き、俺だけだと答えると「そうか」と言い少し落胆した様子で、俯いた。

残りの二人は、ささやかな武装をしていて、物資を運ぶからカバーしてくれと指示した。

昔は嬉しかったヘリの音は、忌々しくゾンビを引き寄せた。山中さんも数に押され後退し始めたのを見て、カバーを頼んだ二人に物資を運ぶよう指示し、彼女がうち漏らしたゾンビを殺す。

後ろから運び終わったぞという声が聞こえ、全力でヘリに飛び移った。

ゆっくりと浮上するヘリに比較的元気なゾンビが、ヘリの脚の部分にしがみつき、揺れる。

素早くお守りの拳銃を抜いて、至近距離で頭をぶち抜いてやると、ゾンビはそのまま街に落ちていった。

研究者であろう連中は、中山さんの無事をねぎらい、俺を今までよく無事だったなと笑いかけた。

だが、俺は落ちていくゾンビを見て、虚しい気分だった。あまり腐った様子はなく、あの昔と同じ活発な動き、きっと数日前は俺と同じ生存者だったヤツ。

ヤツと俺の違いは、いったい何だったんだろうな。

研究所につくと、まぁ、予想通り検査をされた。一応結果は陰性、なんで一応かは、まぁ、そもそもこのゾンビ化の原因がはっきりしていないからだそうだ。一般的な身体検査や、不明なウイルスは検出されなかったから異常なし。まったくありがたいね。

その後は、ここの責任者をやってる、野木主任と今後について話した。

言えるのは、しばらくこの寝心地の良いベッドで骨休めしたら。また外に放り出されるってだけだ。

三十五日目終わり

放浪者に安息の地はないのか…

「では、放浪者さんだったね。遠路はるばるようこそ」

「…野木主任だったか。山中さんからは生存者救出なんかの理由は聞いてる」

「それなら話は早い。研究所では労働者が不足してる。ここでの安全を保証する代わり、いろいろやってもらいたいことがある」

「…何をだ?」

「我々のプロジェクトとしては、まずこの場所を自給可能な場所にすることが課題だ。手始めに屋上菜園なんかもやっているが、採れる量に限界がある」

「…畑の開墾か?」

「そうだ。それだけではなく、その畑を守るバリケードや、警備も必要になる。それらに人員を割く余裕はない」

「…つまりここも、食糧難に陥っているわけか」

「備蓄や屋上菜園での収穫を含めると、半年はもつ概算は出ている。しかし、耐えるだけではなく、我々があらためて文明を取り戻すためには、それでは足りないだろう」

「…当然だな。しかし、ヘリを飛ばす危険を冒して、得た結果は目の前の通りだ」

「そうだな、考えていたよりずっと、外の環境は過酷と思い知らされた。ここに来る道中見たとは思うが、ここは都市から離れた郊外にある。ゾンビの脅威にあまりさらされておらず、施設自体は有事に備えて頑強な作りで、警備システムや自家発電も備えてあって、だからこそ、生きながらえてはいる」

「…羨ましい限りだな」

「外に比べれば天国だろう。しかし、いつまでも続くわけではない」

「…話を戻そう、俺に何をして欲しいんだ?」

「非常に言いづらいのだが…、人材が集まらない今は、この周辺の都市に行って、資材集めをして欲しい」

「…なるほど、代わりに死ねと言うことか」

「そうとってもらってもかまわない。ここの研究員を、失うことは今後の研究に関わってしまう」

「…確かに、あんたらの代わりは出来やしないさ」

「私達も君の代わりは出来ない。この惨劇を一人生き延びてきた、その実力はない。外に出た途端、喰われて死ぬのは明白だ」

「…つまり、あんたらの研究とやらに必要なものを集め、その見代わりを与えるってわけだ」

「君が生き延びられるなら、私を恨んでもかまわんよ」

「あぁ、それで生き延びられるならな」

「……、すまない」

「…辛そうな顔をするな、それは俺がしたい顔だ」

「…そうだな」

「…選択肢はない、やるさ」

「ありがとう」


ここで録音は途切れている


とりま兵器や武器をだな

気概としちゃあ、伝説の傭兵とも変わらない感じかね

9月24日

主任から放浪者について聞き、口論になった。

折角生存者を連れてきたというのに、死地に彼を追いやるなど、納得できることではなかったからだ。しかし、主任は避けられないことだと言って去っていった。

放浪者に割り当てた個室に入ると、彼の日課である日記を書き終えたところだった。

貴方はそれでいいのかと問いただすと、仕方ないさといつもの調子で言った。

どうしてそんなに冷静なのかと更に問うと、俺にそれを選べる権利がないからさと続けた後、本気で辛いのは野木主任だぞともいった。

言葉を失った。あの惨劇で生き延びてきた彼は、それでも人間性を失わずにいたことに。

放浪者は用がそれだけなら、久しぶりにゆっくり寝たいんだがと言われ、私は出て行くしかなかった。

あらためて主任を捜すと、屋上でタバコを吹かしていた。近づくとこちらを向かずに、彼はすごいなと呟いた。

驚いた私に目線だけ送り、ほんとのところ、外への探索の話をすれば、彼は行かないと言うと思っていた。それだけ言って、また外の景色を眺め始めた。

もし、行かないと言ったらどうするつもりだったか問うと、仕方なく畑の開墾をやらせたさと笑い。今、何をしなければならないか、多分私達よりわかってるんだろうなと言って、携帯灰皿にタバコを捨てた。

私は彼が外に出て探索するなら、自分も補佐をすると伝えると、止めはしないとのことだった。

要件はそれだけであることを伝え、研究所に戻る。

外に出ることを考えると、身体が震える。しかし、彼だけ行かせるわけにはいかない。絶対に。


山中沙奈 記す

>>124
生きるためにさまようから、放浪者なのかもね


>>126
山中さんという兵器が居るじゃないか

それは冗談として、そのうち語られるかと


>>127
放浪者は、自身の倫理観に外れないならやるしかないか、と思うだけかな。

当然、選択肢が彼にはないってのはあるけどね

このスレはもっと評価されてもいい
応援してる

いい雰囲気だな
頑張ってくれ

>>130
ありがとう

個人的には路地裏にある旨い定食屋、みたいなスタンスが好みです


>>131
ありがとう

しかし、私は頑張らない。適度にやってくでや

三十六日目

山中さんの案内で研究所内を回る。中はかなり広いが、人はあまり多くない。

山中さんが、前はいろんな方がいらっしゃったんですけどねと、ポツリという。想像でしかないが、外に救援を呼ぼうとしたり、この閉鎖生活に嫌気がしたりして、外に出てそれっきりってところだろうな。

彼女の研究である義肢を開発なんかしてる部屋に入る。しげしげと見てると、山中さんが専門用語混じりで説明してきた。おかげでほとんどはわからなかった。

話が終わった辺りで、野木主任に山中さんが呼び出され、一人になった。勝手にいじるわけにもいかないので、出ようとすると中に居た研究員に呼び止められる。

名はアリス・ブルーフィールド。なんでも、義肢の神経接続部分を作ったらしい。

彼女のデスクに行くと、腕輪に剣みたいなのがついたものが置かれていて、これの被験者にならないかと言うものだった。

提案自体は妥当なものだ、山中さんの義足のような部分があれば、ゾンビの攻撃を防げる。それに俺のマチェットのように、手から放れることもない武器として使える。

それをだんだんと受け入れていったら、最終的にはアンドロイドになりそうだなと皮肉ると、アリスはそうかもしれないわねと笑った。

セカンドアームと名付けられたそれを使うかは、今しばらく考えておこう。

それに、俺には身体にハイテク機器をつけることで、一つの問題が浮かんでいる。

人体と同様に動かせるそれを身につけた人間が、ゾンビ化した時、それが自分達の脅威として返ってくるのではないか。ということだ。


三十六日目終わり

徹底して冷静だねぇ

そろそろ虫類(特にハエや蚊等)が超変異媒介種なんてのになって襲撃してきそうかもな

「…ここは部外者と話す時、必ずそれを使わなきゃならないのか?」

何かが置かれる音

「機密保持の方針でネ。今はどちらかというと、自分の生きた記録かナ」

「…そういう意味なら、わからんでもないな」

「でしョ? ワタシはアリス・ブルーフィールド。アリスでいいワ。アナタは放浪者さんネ」

「…そうだ」

「ワタシはここの義肢を、人間の脳で動かせる部分。わかりやすく言えば、神経接続装置を研究してる人ネ」

「…それでアリスさん。何用かな」

「話が早い人は好きヨ」

金属製のものがなにかとわずかにすれる音

「セカンドアームと名付けた、補助装置ネ。腕に装着して、この剣の部分を、自分の意志で動かせるワ」

「…そしてそれは試作品だと」

「さすがネ」

「…山中さんのあの脚が、プロトタイプと聞いてるからな」

「そうねぇ、あの人言い出したら聞かないかラ。皆止めたのを強行した時、また仲間が居なくなると思ってけど、彼女が正しかったみたい」
「…それはあらためて礼を言わなきゃな」

「そうすべきネ」

金属製のものが置かれた音

「…それでアリスさん、あんたの頼みはその装置の被験者にならないかってことか?」

「そうネ、兵器なんかの大掛かりなのは、物資がない我々にはできないけど、これぐらいのものなら作ってるノ。けど、研究所内での試験ではどうしても限度があル」

「…そして、外に出る任務がある俺は、格好のサンプルってわけか」

「そうネ。でも、山中さんと違ってアナタは全身生身、それはゾンビとの戦いでは不利だと思うけど」

「…即答で答えられる日常にいなかったものでな。まぁ、考えておこう。それに、そういうのを何も考えないで身につけている間に、アンドロイドにさせられそうだからな」

「ハハハ、面白い返しネ。じゃあ気が向いたらお願いネ」

「…あぁ、それじゃ」

少し立ってからドアの開閉音

「彼がここの救い主になるのかしら。そう願うしかないわね」


ここで録音は終わっている

死んだか

9月25日

放浪者のために、施設案内をしていると、主任から呼び出された。

私の身体検査の結果は陰性。何もなかったことに安堵した。

その後はアラクネに取り付けていた、情報収集装置からデータを取り出し、アラクネの改良や、動作制御の最適化に話し合って別れた。

放浪者を探すため、研究所内を回る。あの理由で増改築を繰り返したこともあり、慣れない内は迷路みたいなものだ。

自分の研究室に行ったが、去った後だった。よりそうな場所を見て回ってから彼の自室に行くと、ベッドの上でのんびりと本を読んでいた。

何を読んでいるのか訪ねると、工作に関わる知識をまとめた本とのこと。今まで、ゾンビのことなんかでゆっくり読んでいる暇がなかったからなと、付け加えた。

よくちゃんと自室に戻れましたねと聞くと、意識的に目印になる場所を記憶してるからさと答えた。

恐らく、街を探索している内に身につけたものなのだろう。町を把握することは、危険が少ないように動くことが出来る。

そう考えていると、あらためてお礼を言う、ありがとうと言ってきた。自分がキョトンとしていると、アリスから自分が強行して救出に当たったと聞いたとのことだ。

救出しなければいけないという気持ちはあった。でも、どちらかというと、研究結果がどんなものか実地したい気持ちが強かった。それは結局、自分がこの場所で安全に過ごしてる間に、人々が犠牲になっていることを考えると、責められている気がしたからだ。

お礼を言われるまでもないと返し、部屋を後にする。

自分の脚をみる。救えなかった人を、たくさん葬ってきた脚だ。

私は、いつまで正気を保っていられるだろう。それとも、本当は皆狂っているのだろうか。

何もかも、わからなくなる日々が最近続く。


山中沙奈 記す

>>134
惨劇のせいもあるけど、元々が冷静なタイプなんだろね

正直虫すらもアウトになったら、世界のどこにも逃げ場所ないよね


>>136

乙!
面白そうな兵器の話が出て来たな。エネルギー系や銃系は無いのかい?

山中さんの無事を祈る

突然ですが、宣伝です!




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なんと!つまらないと今話題のこのSSスレが…

とうとう宣伝用のスレになってしまったぁ!





文句があればこのスレまで

P「俺が…タイムスリップ?」
ex14.vip2ch.com


プラントゾンビとか居るから、ゾン化するとしたら虫より植物が先かね?

単細胞生物がゾンビ化してスライムにでもなったら最悪だと思う

熊とか人間も食べる動物はゾンビを食べてウイルス感染しそう

プラントゾンビは食料となる人間が少なくなって、ゾンビを捕食できるように進化しただけで植物は関係ないと思うんだけど、どうでしょう

>>139
エネルギー系、レーザーってことで話すけど、最近出来たもののノウハウの確立がされてないので、武器としての普及はまだ無し。

銃器は政府が重要拠点に配布し始めた頃だったため、山中さんのいる研究所にはありません。なので9月19日の山中レポートにあるとおり、彼女が無茶した理由でもある。

セカンドアームについては、手首につける補助装置。腕の外側に刃がある形で装着する。

刃は180度自由に動かせる。攻撃したり、腕を刃で防御もできる。刃の長さは肘下に届く程度。

イメージとしては、手首に尻尾がついて、自由に動かせる感じ。


>>140
アラクネを抜かせば、山中さんはただの研究員だからねぇ。

それに放浪者を含め、この世界は10分後に誰かは居なくなる。それが不思議ではないところなのよね。


>>142 >>144
そういう推察をするのがゾンビものの醍醐味だよね。プランターゾンビも、あくまで放浪者が見ただけの情報でしかないわけだから。

だからあえていうなら、人以外のゾンビだけではないよ。というべきかな。


>>143
ゾンビスライム、燃やせばなんとかなるかな?

でも昔のスライムって、上級魔族並みに強敵だったらしいね。なんせ何でもセルフする勇者を溶かすらしいし。

三十七日目

今日も研究所内をぶらついていた。野木主任が放り出す前に、いくつか準備をしたいということで、時間を持て余している。

図書室、というか資料室なんだろうが、そこにあった本はまったくもって自分には理解できず、まぁ、研究者にとっては娯楽品なんだろう。元々そこらの労働者だった俺には、暇をつぶせるようなものはない、むしろ苦痛だ。

資料室を出ると、ここには不釣り合いな今時の格好をした若者と鉢合わせる。
(俺も充分不釣り合いだが)

あんたが放浪者かい。と問われうなづく。

じゃあさ、今度まで外に出るってのも本当かと聞くので、再度頷いた。じゃあ頼み事があるから、着いてきてくれよと言って歩き出す。

少しあっけにとられていると、早く来いとジェスチャーするので、仕方なくついていく。

案内された部屋はデカい機械、多分パソコンのヤツが部屋を占領していた。

若者はパソコンのスクリーンが置かれたデスクに座り、話は画面見てくれればわかると話すので近づく。

覗いてみると、外の光景が映っていて、忌々しいゾンビの姿もあった。

この映像は何かと聞くと、今この研究所付近の都市の設置された監視カメラの生放送だという。

驚いている俺に、監視カメラの一部はまだ生きているのもあり、それをハッキングして見ているとのこと。

若者はエクスと名乗った。なんでもそこそこ名が知れたハッカーらしく、少刑を出た時に野木主任にヘッドハンティングされて、ここに来たんだそうだ。

それで頼み事はなんだと聞くと、ポケットの中から、キャラメルぐらい大きさの機械を取り出し、これを見通しの良い監視カメラに取り付けて欲しいとのことだった。

監視カメラが生きていても、そもそもネットワークに繋がっていなければ映像は見れない。だからこの機械を取り付けることで、見られるように出来るんだそうだ。

危険そうなヤツを事前に発見したりできるし、あんたに悪い話じゃないと思うぜと言われ、これは二つ返事で了解した。

助かる、野木のおっさんに外の情報漁れって言われても、限界あったんだよまったくと愚痴られる。まぁ、態度は若者と言うところだが、彼もまた優秀なんだろう。

自室に戻り一眠りした。

ゆっくり安心に眠れるのは、またしばらくなくなるな。


三十七日目終わり


どこぞのジルさんみたいにウィルスと完全適合した人も居る訳かな?それか受容体がウィルスを受け付けない形の人とか
後は格ゲーみたいに規格外な力を持った人達のゾンビとか、喋るゾンビとか
ザベルみたいな陽気なゾンビは居るんだろうか?

「9月26日、野木賢介記録する。研究所については放浪者が来たことにより、わすかだが活気が戻っている。ありがたいことだ」

食器同士が触れる音

「しかし、事態が改善に向かっているわけではない。以前と変わらずゾンビの脅威に晒されていて、我々は外に出ることさえもかなわない」

液体をすする音

「この事態は、全体のプロジェクトを管理していたアルベルト・ウェルダーの狂気だと、私は踏んでいる。もっともそれに関わる情報は、今時点でもエクスは確認できていないが」

液体をすする音

「外に出る準備が整う前にこうなってしまった以上、生存確率が高い放浪者に頼らざる得ない。ひどい話だが、我々はこれ以上欠けることは出来ない。個々の知識がすでに、生存のための研究に関して居なくなった者の知識をカバーするには、限界だ」


食器が置かれる音

「そして、救援も望めそうにはない。オンラインが完全ではないからはっきりしないが、多分この国以外にもアウトブレイクが発生しているに違いない」

火をつける音、息を吐き出す音

「発生か。本当に、偶然こんなことが他国も含め起こるだろうか。やはり、意図的というのが正しいだろうな」

息を吐き出す音

「だが、作り出したものを読み違えたな。制御が出来るならこんな事態まで放って置くわけがないんだ」

何かを押しつける音

「私は、携わった者として真相が知りたい。それが予想通りだったとしてもだ。これにて記録を終了する」

ここで録音は終わっている

つまりセカンドアームを使えば悪魔城のムチごっこ(殺戮としてはガチ)が出来るって訳か。中々楽しそうだな!(危険思想)

>>147
ジルって適合者だったっけ?

まぁ、どんなウィルスだろうと、最悪人類の一割は生き残るらしいね。

ゾンビはいろんなヤツがいるとだけ。


>>149
セカンドアームの刃な部分は任意で取り替え可能。だから鞭みたいなのも作れば使える。

だから目的に応じてカスタマイズ可能な道具ではある。

三十八日目

野木主任に呼び出され、彼の研究室に行く。入ると中に山中さんも居て、緊張した面もちをして座っていた。

話の内容は外へ出るための準備が整うので、それに向けた今後の目的についての話だった。

俺はその前に聞きたいことがあると言って、山中さんも来る気なのかと尋ねた。野木主任の代わりに、彼女自身が頷いた。

俺ははっきりと、彼女が生き延びるのは不可能だと告げた。

確かにアラクネはある。しかし、それ以外は何も変わらない。今回の救出がうまくいったのもたまたまでしかない。路地裏でゾンビに囲まれたあの時、俺がいなかったら彼女は間違いなくここにはいない。それに、俺から伝えた、都市での立ち回り方を知らなかったら、更に危険な目にあっていただろう。だから、ここに居た方が彼女のためになる、そう考えたからだ。

しかし、彼女は首を横に振った後、一人で出来ることは限られている。そういったのは放浪者さん、あなたですよねと言われ、返す言葉は無かった。

野木主任からも、彼女は言い出したら聞かない、あきらめた方が良いとさとさされる。仕方なく、外での指示は聞いてくれよと、クギは刺しておいた。

話のまとめると、まず畑作りに使う肥料や資材、種の収集の頼まれた。これは生存者が回収している確率は低いから、なんなくこなせると思う。

次に、バリケードに使える資材の収集。電気を流す予定もあり、バッテリーや配線も集めなければならない。やや難しい内容だろう。

基本は畑作りのための収集になるが、やはりというべきか、武器や食料は余裕があれば回収して欲しいとのこと。余裕ね、外にそんなものがあるなら気楽だが。

ただ、ありがたい報告が一つ、軽トラが支給される。それも装甲を強化してもらったのをだ。

元々徒歩では遠いところだし、その足まわりをどうするか考えていたが、支給してくれるならありがたいことだ。

ありがたついでに、ジェリ缶とゴムホースがあれば積んで欲しいと頼む。理由は簡単だ、ガソリンも回収するためだ。

意図が分かったのか、野木主任は言われなければ頼んでいたといたとのこと。

さて、最期になるかもしれないベッドでゆっくり寝るとしますか。


三十八日目終わり

山中さんはあのとき放浪者と二人きりの状態で足のメンテナンスするって事はかなり信頼してるのね
放浪者マジ紳士

描写が無かっただけかもしれんが

9月27日

今日は明日に決まった外への任務開始に際して、放浪者を交えて今後の対応を検討する。

放浪者は入ってきて私を見ると渋い顔をした。そして話し合いの前に私も来るのかと問い、頷くと厳しい調子で私は生き残れないと断言した。

少しの間とはいえ、一緒に過ごしてきた。だから、そういったことを踏まえて、彼はそう言ったのだろう。

信用されていないことに、悲しさが少し湧いたが、生き延びられるかどうかは、彼も同じだ。それに彼を保護した者として、彼だけ危険な任務を従事させるわけにはいかない。

2人ならば問題ないはずだと伝え、主任がフォロー(と願う)すると、ため息混じりに指示は聞いてもらうからなと、諦めたように言われた。

任務の内容は非常にシンプルだ。畑に必要な物資の回収、それに平行して武器や食料の回収が含まれる。

今回、強化した軽トラを支給される。必要な物資の運搬を考えれば、必要なものだ。

しかし、軽トラを失う事態は避けなければならない。放浪者もその点を考慮しないとなと言っていた。

話し合いが終わり、部屋に戻ろうとすると、アリスが呼び止めた。

なんでもセカンドアームについて、放浪者は協力してくれるのか聞いてるかとのこと。聞いてないこと、それは本人に聞いてもらった方が間違いないと伝えて別れた。

部屋に戻り、自分の脚であるアラクネの最終点検を行う。データ等に問題無し、物理的部分において欠損等の問題も無し。

今後の生死をわけるメンテナンスだけに、通常より時間をかけて行った。

私は、またあの惨劇の中に戻る。もう一人の自分が、ここにいればいいと呟くが、聞いてはいられない。

もう誰も欠けさせはしない。そう誓ったのだから。


山中沙奈 記す

んな事言って二人とも消息不明になったら本末転倒なんだけれども

建築現場行けばガソリンで動く発電機はあるな
ただ新築は200v引っ張ってるか、デカいディーゼルの発電機だからあるとすれば改修工事、それも大元のブレーカーを落とせないから既存のコンセントを使えない駅の改修工事が一番可能性が高い

バリケードも単管パイプだし、やっぱ工事現場漁るのがいいな

音に寄ってくるなら、離れた所にラジカセでもセットして、大音量で音楽をかけよう
その間に積み込み作業だ

まぁとりあえず山中さんに革ジャン着せないと…白衣じゃ防御力弱すぎ

音を使うなら更に壊されにくいのが良いな。高いところにあって、頑丈な玉で覆われてる感じのスピーカーにしたらどうか
あとあの極悪兵器、電子レンジビームは結局作られるんだろうか

>>152
二人きりの時にメンテナンスの描写はしとらんよ?

まぁ、山中さんは放浪者を信用してるから、二人きりでもするだろうけど。
(そもそも本人はその方がいいな言ってるし)


>>154
元々は、読み手が街を放浪していて、生存者の日記やらを読んでるって設定だったから、
放浪者はどっかで死ぬ予定はあった。今のスタンスになったけど、二人が消息不明に
なる可能性は。言うまでもないよね。


>>155-156
読み手達の知識いいぞー。寄せ集めが生き延びるために、各自の知識を下にゾンビと
渡り歩くってのも書いてて面白そうよね。

音によってくるのを利用するというと、L4Dのパイプ爆弾を思い出すよ。

山中さんの装備は、たぶん生き残ってくれるなら魔改造始めることになりそうだ。

電子レンジ用の兵器は、たぶんその手のエネルギー系のノウハウがないから、
作れるかはわからんねぇ。

人が一番相手にしたくないタイプのゾンビって何だろう。赤ちゃんのゾンビとかかな

電子レンジビームってあれだろ?電子レンジの加熱用電磁波を一方的に放射するやつ。例を挙げるならニードレスのアグニッシュワッタス

三十九日目

今日は久しぶりにハードな一日だった。研究所での生ぬるいわずかな生活が、すでに懐かしいものに変わっている。

装甲化した軽トラで、最寄の都市に続く林道を走る中、やはり山中さんは硬い表情をしていた。だから来るなと言ったが、そんなわけにはいきませんからと、やはり強情な態度だった。

エクスの情報を元に、都市の端にあり、民家が少なく主要なエリアにアクセスしやすそうな地域に侵入する。目的は車庫のある一軒家だ、この軽トラはあまりに目立ちすぎるから、できれば隠せる状態が望ましい。

民家があるエリアに入る手前で車を置き、十数軒程度民家が密集しているエリアに山中さんと一緒に侵入する。まず、このあたりのゾンビを一掃してから、ちょうどよさそうな民家を最初の拠点とする計画だ。

ゾンビはのろまなのが二十数体ほど、いつもどおり山中さんを攻撃のメインに置いて、俺がカバーにつく。変異種や量がないなら、これぐらいはどうとでもなるみたいだな。油断しないことと、二人でいることが前提ではあるが。

一体一体の首を切り落としていく。この時だけは何も考えないようにしている、考えれば手が止まってしまう。いまだに、慣れはしないことだ。

その作業が終わり、今度は一軒一軒、中の安全も確保していく。まだ5体ほどいて、試しに装着したセカンドアームの刃を前に出し、パンチの要領で首を貫く。悪くはなかった。マチェットはどうしても振る必要はあるが、これだとすばやく突き刺して攻撃できる。室内ならこっちのほうがよさそうだな。

ひとまず安全と判断し、始末したゾンビを一箇所に集めて、民家にあった灯油をまいて、これまた民家にあったバンダナを口に巻いてから焼き払う。死体は病原菌を撒き散らす元になる、それがゾンビだったとすればなおさらだ。それに、ある意味ではこれが供養になるのではないかと、肉の焼ける匂いをかぎながらそう思った。

ゾンビを焼いている間に、軽トラを取りに行った山中さんが戻ってくる。ちょうど一軒、シャッター付の車庫がある2階建ての一軒家があったので、今後そこが俺達の拠点とすることにした。なんだかんだで軽トラを取りに戻ったあたりで日が沈んだため、一軒家の補強は後回しにして、2階で夜を過ごすことにした。

山中さんは今、義足を外して汚れを取っている。大変そうだなと声をかけると、しなければならないことですし、放浪者さんがいるので安全なうちにやってしまいたいのでと言われた。まぁ、信用されているのはいいことなんだけれども。

とりあえず、明日はこの周辺の民家から食料や使えそうなものを調達して、都市部への進入方法を考えないとな。



9月28日

研究所の出発はいろいろと準備が押して昼前となってしまった。

放浪者を迎えにいくと、彼の左腕の手首に金属製の装置がはめられ、そこから刃が飛び出しているものを身に着けていた。

それは何かとたずねると、アリスの開発したセカンドアームという装着具だという。構造はシンプルに刃部分が神経接続装置で動かせるだけのものだった。放浪者いわく、何もないよりはマシかなと思ってなとのこと。

彼が望んで被験者になったというなら、問題はないのだけれど、アリスが彼に人体実験を強要したようであまり気分は良くはない。

彼の指示の元、わずかな民家だけが立ち並ぶエリアに侵入してゾンビを一掃する。彼が背後を守ってくれていると思うだけで、不安な気持ちはあまりない。

一軒家に入ると、自分の義足の難点を感じる。路上と違い、狭い室内はアラクネの特性を生かしきれない上、攻撃に制限がいくつかある。

放浪者が持つマチェットも振り回せない難点はあったが、それを補うためにセカンドアームを装着したのだろう。やはり扱いは全然だめだなと言っていたが、室内にいるゾンビはそれで全部しとめていた。

軽トラを取りに行き、戻ってくると神妙な顔をした放浪者がゾンビたちを燃やしていた。沈みかける太陽に映し出されたその表情は、なんとも言えない雰囲気を醸し出していた。

その後、拠点にする一軒家を決めて、2階の同じ室内で過ごす。私がアラクネのメンテナンスをしていると、大変そうだなと聞いてきた。確かにメンテナンスは大変だ。精密機器である以上、本来は毎日しなければならない。でも、安全を考えると彼がいる時ぐらいしか今後はできそうにない。

放浪者さんがいるうちにしかできませんからと伝えると、なんともいえない表情で、そうかとだけ答えて日記を書く作業に彼は戻った。

これからしばらくはまた忙しくなる。今日はもう仮眠を取るとしよう。


恋愛に発展するのかな

この放浪者さんきわめて冷静で合理的だし体力を余計に消費する行為は避けそうな気がする
全部終わってから最後にキスするとかありそう、ハリウッド映画みたいに

放浪者さんその内ロープアームとかドリルアーム自作してそう

ゾンビ相手にも安心して戦えるフルアーマーが欲しいな。自衛隊とかのアーミースーツ幾つかとライダーヘルメットとか持って帰れば作ってもらえるかな?

乙!
ここでは出ないと思うけど、どっかでは巫女さんだのシスターだのいうオカルト勢も人知れず戦ってるんだろうか

>>158
人が相手にしたくないゾンビ。赤ちゃんは大体そうで、身内はその人にとって一番になるでないかな

例えのヤツは知らんけど、多分食らうと内部から沸騰してバーンになる兵器で良いかと


>>161-162
するんかな。恋愛。

山中さんは任務をこなす同僚+師匠な感じで、放浪者は手の掛かる優秀な弟子な感じな気がする


>>163
自作の武器や道具も出したいねぇ


>>164
多分、研究所の連中頼めばやると思うよ

>>165
個人的にある種のコミュニティーは、団結して行動しやすいとは思う。

あくまで放浪者の周囲に生存者がいないだけで、離島とかは普通に生活してるやもしれないしね

四十日目

拠点周りの民家を回る。あまり荒らされている形跡はなく、物資は豊富な方だった。いくつか記述する。

・インスタント食品
・パスタ、ソバなどの乾麺
・治療箱
・包丁などの刃物類
・シーツや衣類
・嗜好品いくつか
・工作に役立ちそうな書籍類

こちらで使うものをいくつか置き、山中さんに軽トラで運ばせ、その間に俺は都市部近くの偵察に向かう。

山中さんはいないので、無理はせず隙があるゾンビだけを処理しながら、高い建物に入り、屋上から周囲を貰ってきた双眼鏡で確認する。

生存者の姿は見えない。まぁ、この俺にのんきに見つかるやつが今まで生き延びてきてるとは思わないが。

ゾンビはやはり都市部なだけに多い。必要なものを手に入れるには、少しずつ切り崩していくしかない。あまり変異したヤツがいなければいないことを祈る。一番やっかいなのは、この量のゾンビを操れるコマンダーゾンビ。多分、なす術もなくやられるだろうな。

できればここに生存者がいて、協力的なら助かる。地理感もあるだろうし。

まぁ、それは友好的であることが前提だけどな。

出来ればこの都市部のガイドマップを見つけないと、研究所だけの情報を当てにするのはあまりよくなうだろう。

今までと違い、バックアップがあるのは確か、しかしそれ『だけ』当てにするのは危ない。身にしみたことだ。

危ない橋は、それと対等な代価を得られることが前提で得られる。

しかし、今、この世界にリスクにたいして良い見返りが得られることは、ほとんどない。

だから出来ることを、少しずつやってくしかないんだ。

そうすれば、研究所の奴らが俺に変わって、文明を復活してくれる。そう希望を持つしかない。

どんな時も希望を持つしかないのが人間。そうだろう?


四十日目終わり

俺はウィルスってのは原初の生命達の名残なんじゃないかって思ってるんだよね。余ったパーツが変な風になった、みたいに
そしてこうも思う。全ての種類のウィルスをくっつけたら、人間が出来上がったりするんじゃないか……とかね

まぁバイドじゃなけりゃ殆どのモンはマシってやつだろ

俺的危険度としては
バイド>>>>>エイみたいなやつら(他)が人間を侵食してくるやつ>>ゾンビ>>>深海棲艦
こんなイメージがあるが

分かりやすい人類の敵をぶっ[ピーーー]のを仕事にするのが夢の一つだった俺の様な奴は出てくるんだろうか?
もちろんアリスさんの実験兵器だってホイホイ受け入れちゃうぜ

9月29日

放浪者の指示に従い、拠点周りにある民家の余った物資を軽トラに積んで運んだ。アラクネの動作は正常で、運転もこなせている。誤作動が今のところない。

早い戻りに研究所の皆は驚いていた。回収した物資を持ってきたことを伝え、研究所の皆に運び入れてもらう。

その作業中、アリスが私の元にやってきて、放浪者のセカンドアームの調子について聞いてきた。

動作は正常のようだと伝えると、それは良かったわと笑った後、ただ彼には試作品だから過信しないでと伝えておいてとのこと。まぁ、彼にはいらない心配だろうが、伝言は伝えておいた。

拠点に戻ると、放浪者の姿はなかった。事前に偵察へでかけるとは聞いていたので、私は拠点の補強を行う。

補強と言っても、一階の窓にカーテンやシーツで覆う。大きな窓など、割られて侵入がしやすい場所にタンス、本棚、ソファーなどをバリケードにするだけだが、数十秒時間が稼げるだけで、生き延びられる確率は違う、放浪者の言葉だ。

やはり、単に運ぶだけならアラクネは便利だが、室内では変形状態で運べないし、結局手作業でかなり体力を使った。

後は周辺の民家の窓もカーテンやシーツで覆う。これは生存者対策だ、一カ所だけカーテンがされていたら、そこに誰かいるという証拠になる。全体でやれば、少なくともすぐにはバレない。とのことだ。

その後はする事がなくなったので、二階で休息をとる。

研究所で開発済みだったの小型ソーラーパネルをどうするか考える、まだ持ってきてはいないが、いずれ必要にはなるはずだ。後で屋根の状態や、どこから日が昇るか確認することにしよう。

計画を立てていると、放浪者が戻ってきた。少なく見積もっても、予定の物資を回収出来るのは、1ヶ月ぐらいはかかるだろうなとのこと。

なんとか縮められないかと聞くと、無茶をするしかないなと言って、続けてガイドマップか何かあれば、効率的に活動は出来るだろうなとのことだ。

明日からは、二人でゾンビの処理をしながら、探索する。今日ももう休もう。


山中沙奈 記す


ゾンビなら文字は読めまい。生存者用のチラシを作って長遠隔ラジコンヘリで各所に撒くのはどうだろうか

発電機は……前放浪者が持ってた冷凍庫でアイスでも作っとくか?


他にも生き残ってそうなのは
高山地帯の人(わざわざ見合わぬ努力をしてゾンビが登山をしてくる確率的に)と、隔離病棟(逃げ込んできた人達の籠城も含む)の人達かな?

いつかはありそうな事
ゾンビにはゾンビを、機械制御ゾンビ「キョンシー」の極秘開発
こんな時代を経た人達の次世代が作る不謹慎ゲーム「ゾンビーナこれくしょん」

アリスさ~ん。ゴリアテの開発は順調ですか~?
え、アリス違いだ?おっとこりゃ失敬

>>168
いい発想だのう。私個人は、あらゆる生命は意識・無意識でそうなる必要があるとして進化(へんか)してるものだと思ってる。

ウィルスは、たんに自身の性質を変えるだけで繁殖できるから、生命が始まった頃みたいな、シンプルな形でいるんでないかなと


>>169-170
あんなもん、発生した時点で終わりじゃい。


>>171
この状況を楽しんでいるヤツがいるのは確かだろうね。気分転換にゾンビ狩りすっか的な感じで

被験者さんはアリスさんが喜びます、はい。


>>172
大々的にそれをしないのは、研究所側も危険因子を入れた際に、対処できないという内部の問題を抱えているから。それだけに生存者(労働力)の確保が急務とはいえ、なんでもかんでもって訳にいかない。

手押しの冷凍庫は、残念ながらヘリに詰め込む余裕がなくて、前の町のホームセンターに放置されてます。


>>714
人が訪れないけど、人は住んでるという場所に、生存者がいる確率のほうが、都市部よりは高いだろうね。
(そこでアウトブレイクがないことが前提だけど)

隔離病棟は、なんで隔離されたかによるよね。ろくでもない予感しかしないけど。

>>175
「あなたはどのゾンビを選ぶ?」ていう台詞が浮かんだ。CVはお好きなのをどうぞ。


>>176
ごめん。わかんね。

一応調べたけど、知らないネタだったよ。





ちなみに9月29日のレポートは、昨日書く予定だったけど。

酔ってて寝ちゃった。

数十秒の時間が生存率に直結する緊張感が伝わる



果たしてこのまま誰一人として犠牲を出さずに調子良く物事がゆくんだろうか・・・

>>176のアリスは、東方Projectって言う同人STGの人(魔女)
で、ゴリアテってのはそのアリスさんが試作中の、魔法で巨大化させるタイプ(らしい)の少女人形
ただしゴリアテが出てくる作品は半公式のアクション格闘シューティングゲームの方

ところで原発って放置なの?そうだとしたらメルトダウンは避けられそうにないけど

流石に停止してから避難したじゃろ…
それより野犬が群れを成してそうで心配

ゾンビVS軍隊アリってどうなるのかな

>>178
今玄関から外に出るとする。多分大抵は一分足らずで出られると思う。

でも仮に逃げなきゃいけない事態で同じように外には出られない。多分、チェーンロックが外れないとか、転けたりする。

そのための数十秒ってことかな。構えてても奇襲されたら誰でも焦るし


>>179
多分、こういう返しになっちゃう

誰も犠牲にならなければいいね


>>180
ご説明ありがとう。
東方は見たことあるぐらいで、ネットのネタ程度しか知らんもんで。
(脇巫女とかそんなの。意味はわかってない)

一応調べはするけど、わかんなかったらわかんねと素直に返すのでよろしく


>>181-182
原発は通常12時間以上人間の操作、管理がないと自動停止するオートメーション化システムが導入されてます。

この為、わりと電気の供給が止まり安くなる懸念で、企業や研究所で自家発電を導入してる施設や、個人宅でもソーラー発電を導入し、バッテリーに蓄電してる人もいる。

まぁ、そこもリアルにしようかと思ったけど、原発なんかの発電の知識ないし、書きようもないからね。
(それに、行動が制限でかくなったり、描くのも冗長な気がしたから省いた)

あと、割と最初らへんで野犬の群に放浪者あってたりするよ


>>183
痛覚が鈍い(というか気にしない?)からその点はゾンビ優勢だけど

ゾンビ自身が得意とする多数戦法を、逆にされるわけだから、勝てない気はする。

ごめん。わからん。謎や。とりあえず蟻に一票。

ふむふむ乙
ゾンビにはアリを潰す手段は少ない(そもそもアリを敵だと認識出来ない可能性がある?)から肉を削がれてって終わりか

四十一日目

今日新たな変異したゾンビを発見する。手が異様に長いゾンビで、ゴリラとかオランウータンみたいな動作で動いていた。

通りの一体に気を取られていると、ガサリと音が鳴り、上を見るとそのゾンビが街路樹から数体降ってきた。急いで横に飛び跳ねて攻撃を避けたが、避けられなかった山中さんがなんとか義足で防御したが、絡まれて動作できない状態だった。

素早く絡んでいる異変ゾンビを切り払い、残った連中と向かい合う。

手が長い、それだけでもなかなか厄介だ。俺の武器のリーチだと急所に届かない。だから一撃は狙わず、マチェットで腕を切り捨て、リーチがなくなってからセカンドアームで首を貫く。

山中さんも苦戦しながらも、伸びる手を弾いてから、残った脚で異変ゾンビを貫いていた。

普通のゾンビよりは強敵だが、それでも他の変異した奴らよりは殺りやすい。ただ、数がもう少しいたら、どうなっていたかはわからなかったが。

襲いかかってきたそのゾンビを全て殺して、周囲をもう一度警戒する。すると、山中さんが話したいとジェスチャーしたので聞くと、明らかに奇襲でしたが、知能があるタイプの変異、ですよねと聞いてきた。俺は静かに頷いて答えた。

しかも最悪なのは、木を登れると言うことは、登れそうな箇所があればこのゾンビはどこからでも侵入できるという点だ。

ほかの変異に比べれば強さはあまりない。出来れば率先して殲滅したいゾンビの一種だな。恐らくあそこらへんにも、サブ拠点を置くことになるのは、間違いないだろうから。

その後は急きょの戦いということもあり、拠点に近い場所のゾンビを始末しながら戻り、コンビニから観光マップとドライブマップを回収した。

拠点に戻ると、山中さんが左腕を痛そうにしていることに気づき、診せるように言って確認した。

幸い打撲で痣が出来ている程度だ。感染の恐れはなさそうだと言うと、彼女が恥ずかしそうにしているのに気づく。

仕方ないとは言え、白衣を脱がされて裾をまくられたら嫌だったよな。悪いことをした。

とりあえず休むように指示して、明日は俺だけで探索する。

その間に、彼女には持ってきたマップで、どこを優先して探索すべきか検討してもらう。

明日は一人だ、早めに休もう。


四十一日目終わり

“登れる”ゾンビ登場か……ネズミ以下の知能でも運動ができるだけで厄介な事この上ないな

9月30日

腕が痛む、今日戦った新種の変異のゾンビの襲撃の際に、怪我を負った。
(放浪者がモンキーゾンビと言っていたので、それに統一する)

モンキーゾンビは手が長いゾンビだ。遭遇したばかりなので細かな点は不明だが、知能はあるらしく集団で奇襲をかけてきている。また、特徴である長い手を使って、木などに登ることもできるようだ。

また、その手で相手を掴んでから引き寄せ、噛みついてくるようだ。手のリーチのせいで懐に入りづらいが、引き寄せてくる為に伸ばしてきたところを、横に払えば隙が出来、懐に入り込めるようだ。

放浪者は、出来れば優先的に処理したいゾンビだなと言っていて、私もそれに同意する。

手の長さもそうだが、登れるところがあれば登れると言うことは、どこからも侵入できるということになる。強さはないが、その点では知っている変異の中では、かなり厄介な部類と言える。

なお、モンキーゾンビの戦いで負ったダメージは、打撲だけでそれ以外には見受けられなかった。

……、出来れば放浪者には、いきなり診るのではなく、断ってから確認して欲しかった。

彼はこんな状況なので気にしていないのだろうが、私は女性であることを忘れないで欲しい。

ただ、気付いて謝罪はしてもらえたので、私もあまり、この件は引きずらないことにする。それに悪気はなかったのだから。

明日は念のため、打撲のダメージを考え拠点で過ごす。その間に回収したマップを元に、今後の探索エリアを決める予定だ。

アラクネのメンテナンスも、放浪者のいる今の内に行い、終わり次第眠ることにする。


山中沙奈 記す


う~む……こりゃますますやりづらくなってきたな

放浪者さんとか山中さんって外観どういう感じなんだろうか
後学のためにも是非とも知りたい

地味な厄介さってのはじれったさや煩わしさを与えてくるから行動が乱雑になりやすくなるかもね

青場(英訳)、調べちゃいました!
いや、役割としては工廠だけども

原発が自動で止まるのは知らなかったけど、ただ止めただけじゃ以前のみたいにウランがイカレる訳だから結局無意味?

>>185
蛙の死骸を一時間足らずで骨にした映像は見たな。軍隊アリかは覚えてないけど

ゾンビさんは神経系統をやられん限りは動き続ける。ただアリを補食してる民族じゃない限り、食べる本能はでないだろうし、攻撃もしないだろうね。


>>187 >>189 >>191

力だけだったり、純粋な能力以外で厄介な、どうにかはなるんだけど、うざったい存在が出てくると思うのだよね。

ちなみにモチーフは、バイオ4で出てくる再生人間。あれは厄介ってレベルじゃないけど。


>>190
基本的に2人の容姿は、読んでる人に任せてるけど、私のイメージはこんなところ。


放浪者
長い放浪で、やや痩けているが、筋肉はある。痩けたせいでひょろ長く見えるが、身長自体は平均。

衣服は片胸にポケットがついたTシャツの中に、七分丈のシャツを着用。二つの上から防具の革ジャンを着てる。下半身は四つのポケットがついたGパンを着用し、ベルトの部分に工具類を入れるバックみたいなのがぶら下がっている。

前面にメッセンジャーバック、背中に通常サイズのリュックを背負っていて、都市の物資を収集してる。

武器のマチェットは、常時右手に持っていて、安全を確保して収集活動の時にベルトに納めてる。

現在装着してるセカンドアームは、格ゲーギルティギアの忍者さんみたいな感じでついてます。なおその刃は腕を動かすみたいに、自由に動きます。

顔つきは修羅場生き抜いてきたせいで、かなり強面です(目つきが鋭くなったせい)。そして無精ひげ生えてて、髪の毛も無造作に切ってるのでボサボサ。


山中沙奈
やはり特徴的なのはアラクネで、身長高いけどアラクネの足が長いだけ。ちゃんと脚があったらちっこいほう。胸? お前等の好きなサイズでどうぞ。

衣類は白衣の下にグレーのシャツとハーフパンツ。シンプル。

アラクネの関係で、リュックなどは背負ってません。ゾンビを蹴り殺すのと周りの地形把握、PDAでの情報記録が仕事です。

顔つきは理系的な真面目そうな感じ。しかし、わりと激情型なので感情豊かです。コンタクト着用してますが、洗浄用液がなくなりつつあるので、メガネをそのうちつけないとなとか考えてます。髪は伸ばしっぱなのでポニーテールで纏めてます。

後学になるほど役には立たんだろうけど、参考にどうぞ

>>192
君(あおば)がいるだけで、脅威を退けるのは楽だろうな

あとは偵察とかもこなしてくれそうだし

我アオバなことにならなければね…


>>193
施設自体がどうこうならなければ、緊急システム的なのはあると聞いたことはある

私の言ったオートメーション化システムは、あくまで近未来のご都合主義設定だから、現実とは関係ない(はず)よ。

とりあえずメルトダウンはありません。

システムに何もなければね

その内、米軍の一部が恩着せがましく颯爽登場してきたりしそう

アラクネみたいな高性能義足があるならアンドロイドがいてもおかしくないと思った(唐突)
ぶっちゃけるとターミネーター(シュワちゃん)vsゾンビが見たい

あと山中さんはでっぱい(煩悩)

GTAみたいに消防車とかパクって、たまに水撃ちながら爆走しようぜ!

四十二日目

奇妙な生存者を見つける。ウェスタンハットに、踵の後ろに小さな車輪がツイてるこれまたウェスタンブーツ。装いもカウボーイを彷彿とさせた。

こんな状況でイかれたヤツなのかと、偵察していた屋上から観察した。

武器は最悪なことにリボルバータイプの拳銃(しかもデカい)を持っていて、背中には西部劇で見たようなライフルも背負っていた。見つかって、狂ったヤツなら、射殺されかねない危険がある。

とりあえず、カウボーイが自分が居た建物から出た時に、見えない位置に移動するまで観察を続けた。

カウボーイはまるで町の様子を見回るかのように歩き、ゾンビを見かけると、おちゃらけたように近づき、肩に付けたナイフを引き抜いて刺し殺していた。

慣れている、多分俺と同じ、いやそれ以上に率先して殺して回っている印象だ。無駄に弾薬の消費も避けてるようで、基本はナイフで戦っていて、その出で立ちの割にはマシなのかも知れない。
(あるいは頭の切れるシリアスキラーな部類か)

他にゾンビを減らしてくれているヤツがいるのは嬉しいが、接触を図るかは、また別の問題だな。

それに今は、食料生産のための任務中だ。そちらに力を入れないといけない。山中さんに生存者を見かけたが、まともな様子には見えなかったと伝えておいた。

その後は食料を中心に、電池パックなどを回収した。あとは山中さんに頼まれたものも探して回収し、渡すと喜ばれた。

その後は明日偵察に回るエリアについて説明を受ける。種があると思われるガーデニングショップへの経路確認と、簡易なゾンビ処理が明日の主な仕事になる。

野菜か。それさえも今や貴重なものなんて、昔の俺は考えもしなかっただろうな。


四十二日目終わり

10月1日

いくつか簡単にまとめていただけの物資を種類別に整頓した。こうすることで、何が足りないかがわかる大事な作業だ。

食料は仕方ないとして、やはり医薬品が足りない。放浪者も、生存者が食料の次に優先的に回収しているようで、かつドラッグストア以外だと民家はあったりなかったり確実性はなく、病院も聞いたことのない名前が書いたラベルのおかげで、どんなものかわからないことが多々あったと、少し愚痴混じりに言っていたことを思い出す。

確かに食料はその気になれば、どこからでも回収できるが、医薬品は別だ。生成するにしても、これまた一般流通はしてないものばかり。

これらをどうするかも、研究所側での課題になるだろう。

次に回収したマップを見比べながら、今後探索するエリアを検討する。

ここから7キロほど離れた距離に離れた位置に、ガーデニングショップらしき店を発見。食料になりそうな種があるかはわからないが、土づくりのための資材がある可能性は高い。探索はここに向かうことを中心にして、行動を決めることにした。

帰ってきた放浪者に、明日、ガーデニングショップまでの移動経路の確認をお願いする。私はその間に、再度この周辺を回って、ゾンビ処理を行うことにすると伝えた。

変異したヤツを見かけたら、すぐに逃げろよとアドバイスを貰う。私もそのつもりだ、戦うにしても放浪者がいなければ勝てる気はしないのだから。

そう考えていると、後、頼まれてたヤツと言いながら、見えない袋にいれてお願いしたものを手渡してくれた。

よくわからなかったから、違ったら明日も持ってくると、ぶっきらぼうに言って、ベッドに横になってしまった。

放浪者の不器用ながらも、その気遣いに感謝したい。


山中沙奈 記す

>>196
来てくれたとしても、なんか裏しか感じないな

その点研究所は被験者と労働者を求めてるだけだから健全だNE


>>197
確かにターミネータなら、感染の恐れもないし、噛みつかれたところでダメージないから一石二鳥だね

問題点は、研究所はそこまでの設備がないってことだ

揺れるそこを見ても無反応な放浪者凄いな
(まぁ、それどころじゃないんだろうけど)


>>198
車両自体もあるし、出来なくはないけど、事故現場やバリケードがそのまま放置されてて通れなかったり、踏んだゾンビや瓦礫に足を取られて横転する可能性が大。

まぁ、楽しそうだけどね。


この世界では、彼女を生き残らせる1XX(Xは正確な数字を覚えてないので)の方法とかいう本は役に立ってるんだろうかね?

>>202
その本はよく知らないけど、山菜に関する本は、長く生存すればするほど貴重な知識になるだろうね。

漁師であれば、海での知識で食っていけるだろうし、食べ物を穫る仕事の人は、そのアドバンテージはかなりのものだと思う。

そういう意味では、手に職があるとか、日常に役立つ趣味がある人ほど、サバイバルは有利だろうね。

生き延びられるなら、という前提はあるけども。

無人島でサバイバルするのとゾンビがいる街中でサバイバルするの…
どっちが生存率高いだろうか…

四十三日目

山中さんといると、わずかな間とはいえ、一緒に生死を共にした奴らを思い出す。

俺もゾンビに対して逃げまどうことしか出来なかった時、鈴木という男に助けられた。

彼を含め、五人ほどのコミュニティーで、根城にしていたのはどこかの会社の倉庫。生活環境は劣悪だったが、それでも全員生きるために、力を合わせていた。

俺が持ってる知識の一部は、彼等から学んだものだ。生き延びてこれたのも彼等のおかげでもある。

今でも彼らと別れた時にしていた、皆の表情は忘れられない。

今日はガーデニングショップへの経路を確認に向かう。

ゾンビの数は、残念ながらそこそこいる。種なんかの軽い物資は持ち運べるが、建材になる木材やレンガなどの石材を運ぶとなると、やはりあの軽トラを使わなきゃならない。

後は事故で放置された車や、バリケードの撤去を考えると、正直ガーデニングショップに、軽トラで行けるようにするだけで最低半月はかかりそうだ。

まぁ、それはガーデニングショップ自体に物資が残ってるかの、確認してからだ。無駄な労力は使えない、活動できるのは山中さんと俺だけなんだから。

途中、本屋を見かけたので立ち寄る。一部棚が倒れ散乱していたが、わりと綺麗な状態だった。

目的があった訳じゃないが、実入りもあまりなかったことや、研究所の近くに森があるので、山菜に関する本と、話術に関する本を回収。

本音を言えば関わりたくないが、パッと見たカウボーイの戦闘力はかなり高い。仲間になってくれれば、それに越したことはない相手だ。敵になられたら、研究所から一番近いこの都市の活動に制限がつく。かなりの痛手になるからな。

一応精神病を患った相手とのコミュニケーションをメインに集めたから、なんとかなるだろう。

戻ると山中さんがベッドで横になっていた。慌てて近寄ると、目を覚まし驚かせてしまった。

すまないと謝り、怪我でもしたかと思ってと言い訳する。山中さんは、怪我はしてませんが、激しい戦闘があって、疲れてしまったといって、気だるそうにしていた。

断ってから、彼女には見えない背中などを診させてもらい、何らかの外傷がなくホッとした。

細かいことは起きたら聞くと言って、今は寝かせておく。

念の為、彼女が目覚めるまで、起きていることにした。

……万一は、想像したくない。しかし、備えなければならないから。


四十三日目終わり


ゾンビ……鈴木……ふむ

まさかあの人なのか?ww

10月2日

目を覚ますと放浪者がこちらを見ていた。大丈夫かと声をかけられ、大丈夫と返す。

時間を見ると、かなり遅くなっていた。こんな時間まで眠らず放浪者は起きていたのを不思議に思い、それが表情に出ていたらしい。

放浪者はもし今後、外傷がなかったとしても、俺が倒れた場合には、寝ずに監視するか、寝るなら閉じ込めて別の部屋で寝ることだと、言った。

つまり彼は、私が感染しゾンビ化していないか、警戒していたということだ。そのことに、少しだけショックを受ける。

表情に出てしまったはずだが、彼は言い訳もせず、名前は言えるかと問われ、仕方なく答えた。

それを聞いた放浪者は安心したような表情に変わり、言葉に反応したり、受け答えできるなら大丈夫そうだなといって、自分とは反対側のベッドに横になり、寝るとの一言があった後、すぐに寝息が聞こえてきた。


二人しかいないことを考えると、ここを閉じて他の部屋で寝た方が、安全で身体を休めることが出来る。最初は疑われてショックではあったが、あえて寝ずの番で見ていてくれたのは、放浪者なりの優しさなのかもしれない。

しかし、今日は疲れた。ここの周辺は、二人でゾンビを処理したこともあり、比較的穏やかなエリアになったものの、少しでも都市部に近づくとゾンビがいる。

放浪者に倣い、少しずつ処理していたが、ゾンビごと自販機を貫いたところ、電力が生きていて警報機を鳴らしてしまった。

あっと言う間にゾンビが溢れ、近くの建物に逃げ込んでは籠城し、数を少しずつ減らしながら逃げ回る事態になってしまった。

三時間以上それを続けた身体は悲鳴をあげ、肺が常時酸素を求めているほどだった。

なんとかゾンビを退けた後は、脚を六本にしてアラクネだけ動くようにして拠点にたどり着き、泥のように眠ってしまった。

放浪者には心配をかくた。まだまだ私には慎重さが足りないと言える。

彼は言うだろう、本当に運がよかったなと。そう、私は運が良かっただけで、次は何も出来ずに死ぬことだって考えられる。

長く生き残ること、それが私達の任務でもある。

また、改めて文明ある世界を取り戻すために。

山中沙奈 記す

>>204
無人島は序盤に対処できないと生き残れないイメージかな。

ゾンビという危険はあれど、もはやそこらにあるものは好きに使っていい状態を考えると、やっぱり無人島の方がきついだろうなと。

でも、序盤で食糧確保なんかの対処が出来てしまえば、逆転するだろうけどね


>>206-207
ん? あの人? 何を言っているかわからないな~。

一応この舞台は近未来なので、時間軸が違うよとだけ

四十四日目

引き続き、ガーデニングショップまでの経路を偵察する。

主要な道路はバリケードや動かせない車がゴロゴロとしている。装甲化しているとはいえ、元が軽トラである以上、これらを突き飛ばしながら走り抜けるのは到底無理だ。

しかし、住宅街の狭い道路も、突発的に何が出るかもわからないし、結局はこの道にあるものをどかす方が安全かも知れない。

いつぞや拳銃の弾を見つけたこともあり、バリケードに使われている警察の車両なんかを漁りたかったが、まだまだ通りにはゾンビがウロウロとしていた。寝不足もあり、無茶は出来ないので今回は見送った。

今後さらに奥に進むため、単独でフラフラしているゾンビを仕留めながら、物資の回収に勤しむ。

この辺はまだ電力が生きてるところが多く、久しぶりに自販機から冷えたコーラ拝借した金で買い、喉を潤す。思わず涙が出た。

幾つか自販機から回収しようと思ったが、まだこの付近は探索に来ることもあり、釣り銭に小銭を入れて立ち去る。

途中金物店を発見して中に入ると、武器を求めた人間が荒らした後だった。それでも、いくつかは残っていた。

刺身包丁や出刃包丁、あとは名前もわからないものがいくつか。トラップ作りに使えるかも知れないからそれらを回収した。

その後はめぼしい発見はない、ファーストフード店で、なぜか油に顔面を突っ込んでいるゾンビか生存者の死体があったぐらいだ。

昔は、想像するとえぐい死体を見ると吐き気がしたもんだが、今ではなにも感じられなくなってしまったな。

拠点に戻ると、山中さんが元気そうにしていて一安心する。

その後は彼女が作ってくれたソバを食べて話しただけだ。
(ソバはインスタントを茹でて、醤油と化学調味料で味付けしただけのだ)

明日は本格的に、二人でガーデニングショップの経路を探索することにしよう。

四十四日目終わり


自販機貫通の件では感電死とかにならなくて良かったね

>>211
そうだね、二人はわりと運がいいから

何度か死亡ポイント回避してるし

四十五日目

探索に出発する支度をしていると、以前アーミーゾンビから回収したPDAが出てきた。

それを山中さんに見せて、事情を説明するとなんで早く言ってくれなかったんですかと怒られる。忘れてただけなんだけども。

彼女はさっそく、義足に格納したバッテリー部分に、持ってきた端末のケーブルを差し、更に義足から格納されたケーブルを引っ張り出してPDAに差し込み中身を確認し始めた。

作業を始めてから数分経ってからだろうか、山中さんは真剣な顔で、今日はPDAの中身を調べ上げたいと言い出した。

所有者が所有者のPDAだ。重要なことが入っているのは想像できたので、今日も一人探索に出かけた。

昨日に比べれば体調がいいせいだろう、足取りは軽い。今日は探索よりゾンビの処理に回った。

幾らか処理したゾンビを持ち物を漁る。何か重要なものがあるかもしれないと思ったからだ。

まぁ、大した収穫はなかった。多分家族であろう写真を懐に入れていたヤツを見たせいで、少しげんなりしてしまったぐらいだ。

雑居ビルの中に入り、そこの屋上で休憩がてら周囲を観察する。

目的のガーデニングショップはまだ見えないが、そこそこ近づいてはいるようだった。

その時だ、後ろから物音がして振り返ると、そこにはあのモンキーゾンビが数体いた。

バレないようにここに入ったつもりだが、どこかで見られたらしい。

ゾンビの後ろに屋上の出入り口があるため、仕方なく武器を構え、セカンドアームを腕の前に動かして突撃する。

奴らの反応が遅く、素早く前面の二体の一体は頭に、もう一体は目玉に刃を入れて沈黙させる。

視線だけ後ろにやると、予想通りそこからモンキーゾンビが数体這い上がってきた。最後にあがってきたヤツには、上がった瞬間に顔面を蹴り上げ、そのまま地面にお帰りいただいた。

量だけならまだしも、若干の知能があることに煩わしさを感じる。チームワークを発揮させないよう、四肢の切断を優先して、攻撃の危険がなくなった所で全員の頭をつぶした。

さすがに息があがった。本気で厄介な変異がいたもんだと思う。今回は少しばかり数を減らせたからよかったものの、絶対拠点近くには近寄せられないな。

戻るとまだ山中さんがPDAと格闘していた。今夜は徹夜になりそうだというので、コーヒーを淹れてやり、俺は寝ることにした。


四十五日目終わり

  状況報告

防衛軍 陸上 第3科 1等曹 田島大輔

絶望的である。避難所及びこの市内の為の駐屯地である藤美学園は、避難者の中にゾンビが紛れ込んでおり、それによる対処や、外に逃走しようとした避難者がバリケードを解放したことにより、内外からゾンビに攻撃された。また、錯乱状態に陥った兵が辺り構わず発砲して、あたりにはどちらかもわからない死体で溢れている。

結論として、救助任務は失敗に終わり、隊にも多大な被害どころではなく、壊滅している。

空輸で人員を運ぶのではなく、陸路で安全を確保しながらであれば、任務遂行は可能であると進言する。

通信ができない以上、この報告は送信できない。もし後続隊が私を何らかの形で見つけた場合に、この情報を役立ててもらえればと願う。

弾もマガジン半分だけ。隊も壊滅し、外はゾンビで蠢いてやがる。

なんでこんなことになっちまったんだ。噂でスーパーソルジャーを作るための人体実験がされてるとか、あの国がバイオ攻撃用のウィルスを作ってるなんてのを聞いたが、本当だったのか?

死にたくない、こんなところで死にたくない。援軍はまだか援軍はまd
(ここで文章は途切れている)

複数の画像データがある。

1枚目
(ゾンビの画像。恐らく発生当時の資料用に撮影されたものと思われる)

2~5枚目
(学園内と思われる画像。避難者の様子を撮影したものと思われる。2枚目から、廊下、グラウンド、体育館二枚と続く)

6枚目
(簡単な画像解析を試みたが、画像自体がぶれているため、何であるか判断不可。恐らくは外の画像)

7枚目
(部隊の仲間と思われる画像。笑みはない)

8枚目
(女性の画像。今までの場所と風景が違う。家族か恋人と思われる)

  作戦内容

本日、14時以降、今回我々が任務に赴く○県床主市を含めた各都市にて暴動が発生。第3科に与えられた任務は下記の通りになる。

・要救護者の搬送
・暴徒の鎮圧

詳細な情報については、尉官以上より現場にて説明が入る。

諸君等の働きに期待する。

10月4日

今日は放浪者が見つけていたPDAの確認で一日がつぶれた。放浪者が淹れてくれたコーヒーで一息つく。

惨劇発生当時の防衛軍の動きの確認は、軍の物資回収に大いに重要だ。

放浪者と会った床主市の学園には、軍の物資があるのはこれで確定的だ。しかし、ヘリで向かうしかない位置にある上、燃料も余分にあるわけではない。回収をどうするかは、今後主任に相談する。

PDAの中には、他の防衛軍の駐屯地情報も入っていた。しかし、研究所最寄りでさえも今の都市を更に南下した位置にある。ヘリで向かえなくもないだろうがゾンビの襲撃で駐屯地が移動していたら、それこそ燃料の無駄だ。

研究所近くの県境に駐屯地を急きょ移す予定のメールも入っていたが、その後のやりとりを見る限りそれが現実に出来たとは思えない。研究所に余裕ができたら、確認に行くかというぐらいの内容だ。

とりあえず、今すぐに欲しい情報は見終わった。残りは明日確認するとにしよう。

山中沙奈 記す

航空燃焼は入手難度高そう

藤美とか皮肉な

>>219
どこにでもあるものではない。が、それを必要とするものもあまりいない。という立ち位置の物資やね


>>220
確かに皮肉だよなぁ、この名前。

10月5日

放浪者が戻ってこない。今のところ、探索は1日で戻ってくる予定なのにだ。

胸騒ぎがする。彼のことだから、一人でもなんとか出来るとは思いたいのだが。

一人がここまで心細いとは思わなかった。わずかな建物のきしむ音さえ、今では恐怖でしかない。

探しに行こうかも考えたが、放浪者に夜の探索は危険であり、自分の身に何があっても、探しにくるのであれば陽が上がってからと忠告されている。

任務の遂行が、我々にとって重要なことだ。それが失敗すれば、自分達だけでなく、研究所の皆も全滅する恐れがある。

両方いなくなれば、当然任務は失敗だ。しかし、片方だけなら任務を遂行し続けること自体はできる。

そう頭では理解している。ただ、このまま何もせず、彼を見殺しにするような真似もしたくない。

どうすればいいか、思考がぐるぐる回る。

私はどうすればいいのだろう。


山中沙奈 記す


そろそろ新生存者こねーかなー?

山中さんかわいい

>>223
生存者が出てきても、笑いながらチェーンソーを振り回して子供を守るピエロかもしらんよ


>>224
その山中さんは、脚で人(ゾンビ)を貫きますがな

>>225
どこのデッドラだよ…

昔見た短編小説集に、ある男が南米奥地の民族から蘇りの秘宝ゾンビパウダーをもらうんだけど、塩か何かと間違えて料理に使っちゃったから、納豆やらサケの塩焼きやら味噌汁やらが襲ってくるなか手記を残す。っていうアホ怖な内容のがあったなぁ

>>226
どこかのデッドラです。

ショッピングモールはゾンビ最期の楽園だぜ、ヒャッハー!

>>227
何それ、面白そう。まるでキラーコンドームを彷彿とさせるね
(発想的な意味で)

四十七日目

昨日は久しぶりに死を覚悟した。コマンダーゾンビではないようだが、たまたまゾンビの群と鉢合わせしてしまい、拠点側に逃げることができず、未探索エリアを走り回された。

わらわらと数が増えるゾンビに、それを削るという余裕はなく、可能な限り障害を飛び越えながら走った。

しかもこのエリアで初めて見たモンキーゾンビが、この状況でも煩わしいほどに厄介だった。後方と上からの波状攻撃を食らったときはさすがに死んだかと思った。

途中、大きなビルを見つけたので、やむなくそこに飛び入り、隠れる場所を探した。適当に鍵が開いてる扉に入り、中に入ると多数のロッカーがあり、その中に隠れた。

正直いい方法とは思っていない、しかしいったんゾンビから俺の姿を見失わせなければ、逃げきれないと判断した苦肉の策だ。

ブラジャーが頭にかぶさった状態で、わずかな隙間から外を覗いていると、ゾンビが入ってくる。それを息を潜めて後は気付かれないよう祈った。

ゾンビは、女更衣室の中をグルグルと回る。探してはいるようだったが、ロッカーを開けたりはしない。イスの下を覗くこともない。そういう知能といえるところは、やはり退化しているようだ。

何体か外には出たものの、壁にぶつかりながら歩いているゾンビや、椅子にけつまずいてはいずり始めたゾンビなどが残ってしまった。

俺は、夜になるまでロッカーの中に隠れた後、そっと外に出た。暗闇の視界は、ゾンビも人間と同じ、逃げ込みながら覚え込んだ記憶を頼りに、邪魔になるゾンビだけを排除してビルを出た。

なんとか戻る道や、ゾンビに見つからないよう慎重に行動しながら拠点に戻った時には、夜明けが出て来ていた。

二人の住居スペースの部屋に軽くノックして入ると、山中さんが構えて立っていた。そして、俺だと気づくと、その場にへたり込んでしまい泣き出してしまった。

慌てて近寄ると、無事で良かったと言って泣きじゃくった。心配かけたと反省する。

彼女が泣きやんだ後、念のため全身の外傷を診てもらい、特に問題はなかった。

とりあえずもう疲れた、朝日がとっくに昇ったが寝よう。


四十七日目終わり

10月6日

放浪者が朝方に帰ってきた。ひどく疲れた様子だったが、彼が帰ってきたことに安堵し、泣いてしまった。

彼はそんな私を慰めながら、心配してくれてありがとうと、ぼそりと言った。

その後、彼の身体を診た。特にゾンビから受けたらしい外傷はなかった。

手早く日記を書き終えた彼は、何もいわずに寝てしまった。

本来であれば、これから探索などをするべきなんだろう。しかし、放浪者が言っていたとおり、彼がそうならないか、今日は一日見守ることにする。


山中沙奈 記す

如何に理系と言っても女の子ちゃんだな

やっぱかわいいじゃーーん
貫いたり貫かれたりしたい

山中さん可愛い

これはヒロインですわ

>>231-234
山中さん人気である。放浪者が恨めしそうに……、しないわな。あの人クールというか気にせんだろうし

山中さんは使命感を持って外に出てるだけで、ちゃんと女の人やで

ちなみに本日は更新はありません。

一応彼等はリアルタイムで行動してるていで書いてるので、今日、放浪者は疲れでダウンし、山中さんも寝てなくて見守るつもりがうたた寝してます。

一日一人一レスなのも、そんな理由です。

ゴッドファーザーのテーマを爆鳴らしながらゾンビを轢き砕く暴走族……なんてのも初期にはたくさん居たんだろうな

>>236
そうだったんだ!

なるほど!
それはいいな
ところで
うたた寝している山中さんかわいい

>>237
豪快というか、無謀やな。

ヤケになってやるやつも出るのか、誰かを逃がすためワザと目立つことをしたかの二択な気がするなぁ

まぁ、映画バイオの車団みたいなのもいるかもね。放浪者よりアクティブな感じで。
(放浪者は音がすること、目立つことから車は危険としてる)


>>238
そうだったの


>>239
山中さん人気、いいことだ。

かわいいと言われてるのが、意外ではあるけど



基本的に、登場人物の日記の更新がないのは、安全地帯にいないか、その人物にとって書くまでのことがなかった、というていでいます。
(まぁ、現実的には>>1自身が酔っぱらったか、寝落ちしたかなんだけど)

つまり、長期間その登場人物の日記の更新がなかった場合は、そういうことです。

四十九日目

一昨日の疲れはだいぶ取れた。しかし、遅れた日程は埋めなければならない。

山中さんに相談し、いつぞや見たカウボーイに接触することを話す。当然、大丈夫でしょうかと反応される。

しかし、今研究所郊外で活動してるのは、そいつしかいない。戦闘力だけ考えれば、喉から手が出るほど欲しい人材には変わりない。

見かけた周辺を当てもなく歩く。ここいらを根城にしていれば、ありがたいと思いつつ、パトロールがてらにいたのかもしれないとも考える。

ただ、アレだけ腕が立つのだから、カウボーイの住処の周辺は、ゾンビの死体が転がってるか、ゾンビがいないはずという予想があった。

そして歩き回っていると、ゾンビがいないエリアに入った。妙なことだが、ここだなという確信をもって歩いていると、開拓時代のBARみたいな店を見つける。

思わずだよなと独り言を漏らす。警戒心はマックスだったが、そのBARの扉に手をかけて中に入る。

中は小綺麗だった。店の棚には酒瓶が並べられ、カウンターにショットグラスが一つ置かれていた。

奥右手側に階段があり、二階の客席に繋がっていて、左手奥はトイレ。あとはカウンター右に行くと、厨房に続いていた。

店を観察していると、客人とは珍しいなと、演技がかった声が上から聞こえ、目をやる。

そこには、例のカウボーイが、古いライフルを肩に担いで笑っていた。

旅の疲れを癒そうと思ってねと、こちらも演技っぽく振る舞うと、面白いヤツだなと階段を降りてきた。

最近の生きた人間は粗っぽくていけねぇが、あんたみたいなのは歓迎だ。その腕に珍妙なもんをつけてるのを除けばな。とまたも豪快に笑う。

気にしないでくれ、自分の第三の腕みたいなもんだというと、あんたもミュータントなのかいと、真顔で言われる。

意味が分からず、返せずにいると、ってことは人工物か。どっから拾ってきたんだかと言ってカウンターに入り、ウィスキーを取り出して、新しいショットグラスに注ぎ、手渡してきた。

正直口に入れたくはなかったが、カウボーイもその酒をさっき置かれてたショットグラスに注ぎ飲み干したのを見て、合わせて一気に呑む。

久しぶりの酒は、喉と胃を暑く流れていった。

それで、あんたは何なんだいと問うと、カウボーイは保安官さと答えた。

あらためてカウボーイを見ると、丸く膨らんだ腹に、熊のような巨体。どこから手に入れたのか、弾薬を入れるベルトと、ウェスタンハット。そして蓄えられた髭が相まって、どこから見ても荒くれ者のカウボーイにしか見えなかった。

とりあえず、当人がそう言ってることもあり、そうか保安官さん、あんたここは長いのかいと聞くと、生まれた時からこの街にいるさとのこと。

それが思い込みなのか、本来の意味かはわからなかったが、敵意がないことは確かだった。

今度は、何の目的できたか、カウボーイに問われる。本にこの手のタイプは、嘘に敏感とあったので、畑を作るための資材を集めに来たのさと答えた。

少し考えたような仕草をした後、本気でやれると思ってるのかと返ってきた。出来るかじゃなくて、やるしかないだろうと答える。

カウボーイはそうだなとだけボソリと呟き、二階に戻ろうとしてから振り向き。街に使えそうな物があれば、持って行っても構わないが、ここにある物は、このライフルが火を噴くからなと、また豪快に笑った。

ありがとう、もしかしたらあんたにも助けをお願いするかもしれないと言って、返事は待たずにそのまま店を出た。

ファーストコンタクトはこんなものだろう。あとは、カウボーイ、いや、保安官の了承も得たので、物資を回収しながら拠点に戻った。


四十九日目終わり



しかし。ミュータント、なんの意味だ?

それ系も居るのかな?
空飛べたりすんのかな?

エタる=登場人物死亡、か
あるかわかんないけど一週間くらい日記が書かれない大事件を起こすときには>>1から一言欲しい

10月8日

昨日、放浪者を見守らなければならなかったのに、つい寝てしまった。少しだけ情けない。

放浪者に頼り切りになってはいけないのに、彼がいないことでの心細さを何度か味わううちに、自分の中で存在が大きくなっているのを感じている。

吊り橋効果、危険を共にするうちに相手に恋していると誤認する。

これはその類なのだろうか、それとも、惨劇の中で共闘する内に出来た絆なのか。

深く考えるのはよそう。放浪者は、仲間でも必要以上に肩入れするな、非情な決断をしなければならない時、邪魔になると言っていた、それに従うことにする。

今日は、放浪者は話に聞いたカウボーイに会いに行った。まともであるかがはっきりしないのが、気掛かりだった。

私はガーデニングショップに向かうための道の入り口当たる付近の、ゾンビの処理に回った。

すでに放浪者が何時探索しているエリアということもあり、確かに他のエリアに比べゾンビは多いが、想定よりは少なかった。

アラクネの動作は正常範囲内だが、やはりゾンビ、人体を何度も貫いているせいだろう、やや動作に鈍さを覚える。

かなりの数のゾンビにも対処できることを目的にしてはいたが、それでも前の街を含めて三桁台のゾンビを処理してきた。ある程度の劣化は致し方ない。

この劣化もデータになる、新しいアラクネ作成時に、役立つ情報になるはずだ。

入り口付近の処理は一通り終わったが、他のエリアから流れ着くゾンビもやってくるだろうから、定期的な処理が必要だろう。

ひとまず拠点に戻ると、少し酒臭い放浪者が居た。カウボーイについて聞くと、まぁ、まともとは言い難いが、それでも友好的な方だったとのこと。

我々を手伝ってくれそうかについては、何回か会わないと無理だろうなとのことだった。

放浪者が友好的であるというなら問題はないだろう。むしろ、自分達以外がちゃんといて生き延びてる事実だけでも心強いのだから。

そうなってくると無線が必要になってくる。主任も出来れば確保してほしいものにあげていたから、今度探すとしよう。


山中沙奈 記す

>>243
いろいろいるんでないかな。日常が壊れた世界だし


>>244
もちろん、登場人物が書くの飽きたということも考えられる。

あくまで、読者が何らかのタイミングで登場人物達の日記なんかを読んでるだけっていうていでもあるから。

別に宣言せんでも一週間も何も書かれなければ、何かが起こったという感じな気もするがのう。

まぁ、考えておく

ミュータントか…
マッドな科学者がここぞとばかりにヒャッハーした結果がうろついてるのかね?

山中さん可愛い

これって
日記を俺たちが読んでるってことは既に放浪者は……ってことだよな?

山中さんの義足にハラワタぶちまけ女の影を重ねた

すごい野暮なこと聞くけど、研究所ってLEDの人口栽培キットとかないんかな…

>>247
まぁ、誰かが何かしでかさなきゃ何もおきないよね

山中さん、今まで生きてる中で、ここまでかわいいと言われたことがあったのだろうか


>>248
どういう理由で日記を読んでいるのか

それは各々の妄想に委ねるかな


>>249
登場させた後に気付いたよ。あ、これぶちまけさんと同系列だと


>>250
主任が居る研究所は元々、四肢欠損の際に稼働可能な義肢を作るのが目的のプロジェクトチームだから、あるものも当然農産業に直接関わる物はない。

まぁ、主任がある事情で有事に備え、独自にいろんな人材を招いたりや資材を搬入させてたんだけど、整う前に惨劇発生でいろいろ中途半端なのです

五十日目

気付けば日記をつけるようになって、もうそろそろで2ヶ月が経とうとしている。

日記を付けた頃に比べれば、今は天国みたいなものだ。支援が受けられ、わずかな希望もある。

ただ生きのびていた頃よりも、今の方が確実に生きていると言えるかも知れない。

今日は山中さんがガーデニングショップの出入り口付近のゾンビを処理したということで、一緒に通りにあるバリケードへ向かう。

目的はバリケード代わりに使用された警察車両や戦闘車両に何か残された物はないか、その確認と軽トラが移動できるようにするための撤去だ。

撤去作業は騒音がする。そのため、周囲のゾンビ処理から始めることになる。

お互い淡々とゾンビを処理していく。そう、殺すと言うより処理という言葉が、最近ではあっている気がする。

相手は元人間であるとか、そんなことを考えてはいられない。それは事実ではある、しかしそうだと考えて百人以上手をかけてきた俺は、罪人になるのだろうか。

そんなことを考えながら、見えるゾンビの最後の一体を首をはねて、少しだけ動きが止まっていたらしい。山中さんがハンドシグナルで、何かあったか聞いてきて、なんでもないと返した。

山中さんに警備を任せ、車両内を漁る。戦闘車両内に頭がなぜか吹き飛び、ゾンビ化しなかった兵士の死体を漁ると、拳銃を入れるホルスターの中に、オートマとかいうタイプの拳銃一丁とマガジンを一つ手に入れた。

ありがたいことに、弾の口径が自分が持ってるリボルバーと同じだったので、マガジンから四発ほど弾を抜き、リボルバーに全ていれた。

あとは、弾薬ケースだと思うがまるまる全部入った状態で一つ見つける。何か細長い弾なので、多分ライフルか何かの弾だ。

銃器が幾つか整ってきたな、そう思いながら山中さんに、入手した拳銃とマガジン、ホルスターを渡す。マガジンから弾を幾つか抜いたのも説明済みだ。

その後は、車両を山中さんの義足で横にどかす。アスファルトと車両がこすれる音は、静かになった都市に響き渡り、処理したつもりがゾンビが少しずつやってくる。

変異がこないか冷や冷やしたが、普通のゾンビだけで幸いし、バリケードは軽トラで通れるようになった。

まぁ、本来ガーデニングショップに望むものがあるか確認してからやるべきだが。何もしないわけにもいかないしな。


五十日目終わり

10月9日

銃器のストックが順調に増えている。放浪者、私がそれぞれ持ち、以前の街で回収した拳銃、計三丁だ。

この三丁の口径は同一であったため、拠点に保管してある拳銃に、残った弾を全て込めておいた。

あとは、ライフルの弾が沢山入った弾薬ケース。あとは研究所に置いてきたライフルのマガジン2つと、あとは散弾銃の弾が少々。これが現状、我々が持つ銃器の全てだ。

当然、足りるとは全くいえない状態だ。話によればカウボーイは銃器を持っているらしいが、ライセンス持ちで、銃火器店を知っているのではないだろうか。この店については、放浪者と後で相談しよう。

今日の探索は、目立った危険はなかったが、放浪者の様子が気になった。

いつも通り淡々とした行動ではあったが、どこか思い詰めているというか、ずっと考え込んでいるようだった。

それで探索に支障が出ることはなかったが、不安だ。

この間死にかけたばかりで、恐怖心が先立っているのかと思ったが、私とは違い彼は腐るほど経験したこと。少し考えづらい。

何か悩んでいるのであれば、仲間なのだから話してくれてもよいのにと思う。

彼は本当に、自分を語らない。だから、それが寂しくなる。

一緒に死地を生きるものとして、信じてほしい。


山中沙奈 記す

別に信頼が無いわけじゃないと思うが……どっちかと言えば、弱音を吐いちゃうと気分的に動けなくなる事の危惧からかね?

いずれくる別れを考えると依存したく無いんだろう

>>254-255
二人の間で、信頼関係は確立してます。その上で、放浪者は非情にならなければ行けない時に備えてる、という感じ。

山中さんは、頭では理解するけど、感情が納得できないと暴走するタイプ。

10月10日

今日は今まで回収できた物資を、研究所に運んだ。

物資を運び入れてもらい、身体検査を受けてから研究所内に入れたのは、夕方になってからだった。

そのまま、野木主任と放浪者、私の三人で今後のことを話し合う。

野木主任が進捗状況の遅さに、打開策はないか考え込む。

そこに放浪者が、今の拠点にバリケードを施した上で、物資の運搬や拠点の警備をしてくれる人員がいれば、探索に割ける時間が増えると提案した。

確かに1日で探索を終えている理由はそこにある。ゾンビが拠点近くにきた場合の処理や、生存者から物資を奪われることを避けるためだ。

長期間の探索できた方が、することは増える。それに、常に放浪者と組んで行動できることもメリットだ。

野木主任はどうすべきか悩んでいた。放浪者のいうことは、任務達成には必要だ。しかし、どうしても危険が伴う。

放浪者は更に、ただ耐えるだけでは、立ちゆかなくなるとのは、変わらないと思うがと続けた。

野木主任もそうだなと、どちらかと言えば諦めたように承認した。

後で放浪者は言っていたが、任務当初からこのことは思い付いていた。が、野木主任を渋々でも説得できるタイミングじゃなかった、とのこと。相変わらず理知的な人だ。

放浪者は話し合いの後、アリスのところに向かうと言って別れた。

久し振りの割り当てられた自室に戻る。この間戻ってきた時も感じたが、数ヶ月ぶりに入った気分になる。

今日はもう遅い、アラクネの本格的なメンテナンスは明日行うとしよう。


山中沙奈 記す



そうか、面子が更に増えるかもしれないのか。でも人が増えたら増えたでもっと大きなトラブルが起きそうな希ガス。

男だったら婦女暴行の問題とかな

守護獣とかも欲しいよね

五十一日目

山中さんの提案で、今日は研究所に物資の搬入がてら戻る。

面倒な身体検査を受けた後、研究所の中に入り、主任と山中さんで今後を話し合った。

任務の進捗についての話になり、拠点への人員補填を提案した。予想よりは、すんなりと話は通る。

その後、アリスの元へ向かい、セカンドアームの調子を見てもらう。特に異常はなかった。

そのまま部屋に戻ろうとすると、アリスが呼び止められ、これに切り替えてみないかと、新しいセカンドアームのパーツを出してきた。

見た目は小さめの盾で、その先端部分に格納された刃があり、自分の任意で出し入れできるようになっていた。

アリスいわく、山中さんから俺が突き刺して使うことが多いと聞かされ、稼働できる分を減らし、防御部分を増やして突きへの特化した物を作ったとのこと。パーツ名はシールドシューター。

用途的には悪くはない、刃ではなく盾の部分があることで防御も簡単になる。元々のセカンドアームに比べればやや重いが、反対側にマチェットを持つのでバランスは問題ないだろう。

ありがたく使わせてもらうというと、ちゃんと役立ててネと笑う。

こうやって、人体へのカスタマイズが当たり前にされれば、アンドロイドになる日もそう遠くはないかもしれないな。


五十一日目終わり

>>258
人が増えることのトラブルは避けられんからねぇ


>>259
確かに考えられる事態やな。胸くそは悪いが。


>>260
拠点の玄関前にちょこんと座るわんこを想像した。

アンドロイドはロマン

>>264
そんなあなたをアリスは嬉しそうに手招きしています

五十二日目

主任の人員補填の選考に時間がかかり、今日研究所で一日足止めを食らう。

研究所内は、一般市民の俺にはやや退屈なところだ。

仕方なくアリスがいる研究室に向かう。昨日話したシールドシューターを取り付けてもらうためだ。

中に入るとアリスはメガネをかけて、デスクに散乱する紙を見比べながら唸っていた。声をかけるまで気付かなかったのか、少し驚かれる。

シールドシューターを取り付けたいと話すと、喜んでと付けているセカンドアームを弄る。

カチャリと刃が外されると、痛みがなく自分の身体の一部が無くなる感覚が襲う。どう説明すればいいかわからないが、少なくとも今まで感じていた手足がスッと消える、そんな感じだろう。

そしてその後にシールドシューターを取り付けられた。頭が新しい肉体の感覚に戸惑い、少し気持ち悪くなる。

大丈夫かと問われ、恐らく一生慣れることはない感覚だと言うと、それは今後改善すべき課題ネと真顔で返される。

シールドシューターは、以前のものに比べるとシンプルだ。刃を動かす必要はなくなり、射出するだけなので、たんにそう言う武器を装着した感覚でもある。

ただ、自分の意志だけで刃の出し入れ出来ることは、十分にメリットだろう。掴み出したり、あるいはボタンを押すといったロスはない。

それに盾自体も自分の身を守る以外に、殴りつける武器にもなる。武装としては、強化されたと言っていい。

礼を言うと、それは生きて返ってデータを持ってきてからネと、茶目っ気をいれて言われる。

ふと、アリスが見ていた紙に目をやると、新たなセカンドアームに装着するアパッチメントの原案が色々書かれていた。

見たことに気付いたのか、複雑にしすぎると重量が増したり、脳の処理に負担が増えたりして、なかなか新しいのが出ないのよネと、寂しげに言う。

それならこんなのはどうかと、思いつきを提案すると、それは面白そう、早速試してみるねとまっさらな紙に色々書き始めた。

邪魔になると悪いので、俺は研究室に戻りシールドシューターの動作確認や、そのほかにしたいことをして、一日を終えた。

五十二日目終わり

人体実験はいやぁああああ

書き込んでリロードしたら放浪者が既に実験体に…

ナニカサレタヨウダ……

放浪者ならヤバいとこになりそうだったら踏み留まるだろ

10月11日

拠点に来てもらう人員の選考に時間がかかり、研究所で更に一日を過ごすことになった。

研究室にてアラクネのデータをパソコンに取り込み、バックアップと今後の資料として保存する。

出来れば紙媒体で保存したいが、保管場所がネックになる。それに、印刷紙はどうにかなるが、インクは不足してる。わがままは言えない。

そのままアラクネのチェックをすると、わずかな歪みが確認された。想定より早い変形だ。

動作に支障はないレベルだが、今後のバリケード作りや、障害物の撤去など、重量のある荷物を運ぶことは十分に考えられる。念の為、スペアに取り替えることにした。

元々変形については想定されてはいるが、交換必要な期間が予定より早い。

どれだけ科学が発展しようと、現実はそれを上回るものだと、実感する。

アラクネを取り替えた後、研究所内を気分転換に歩いていると工作室に放浪者の姿が見えた。

声をかけてみると、振り返った放浪者の腕に刃ではなく、盾がついていた。

それを見て驚いた私に気づいたのだろう、新たな装備だなと、普通の様子で答えた。

工作台を見ると、映画などで見た有刺鉄線があった。聞くと拠点のバリケード用に自作していたとのこと。

なんでも、エクスの端末を借り、バリケードに使え、簡易なものを調べた結果、これに行き着いたとのことだった。

効果はあるのだろうかというと、何もしないよりは間違いなくマシだろう。ゾンビもうまく衣服に絡まれば、足止めぐらいにはなると答えた。

元々拠点の人員補填を考えていたのだから、バリケードなどについてもある程度考えていたのだろう。

見てていいかと聞くと、構わないと言われたので近くの椅子に座り、工程を確認しておいた。

後は他愛のない話をして、本日は終了した。


山中沙奈 記す

>>267-270
アリスさんは無意識なマッドさんなので仕方ありません。一応放浪者も許可もらった上でやってるから、問題はない。

司法がない世界だし、当人間で問題なければそれが合法。



そして山中さんの10月11日のレポートは、寝落ちで書き損ねたので今投稿してます。

生き残り保安官でPSのパラサイト・イヴ2を思い出した

五十三日目

主任の選考が長引きそうだったので、一週間後にまた戻ると告げ山中さんと共に拠点に戻る。

拠点の中は荒らされた様子はなく、とりあえず一安心というところだ。

とりあえず増員前にバリケードを設置することにする。バリケードといっても外に放置された車を壁代わりにするだけだ。

民家で車の鍵があって、それが一致する車以外を集める。いざという時の移動手段は残さなきゃいけないからな。

サイドブレーキさえかかっていなければ、車移動させること自体は簡単だ。とはいえ、それを何台もとなって疲れはした。

まず、拠点は塀があるので都市側の通りに何台か置き、タイヤを外す。今後使う車のスペアにもなるし、下からゾンビが侵入するのも防げる。

研究所側は都市側とは真反対の位置。車をバリケードとして置くと、装甲軽トラが出入り出来なくなってしまう。

これについては、Uの字型の鉄パイプの足に、コンクリートがくっついてる、通行止めなんかに使われるアレで対応しようと思う。その防衛強化に有刺鉄線をつけようと思い自作もしておいた。後は、どこかで落ちていれば良いのだが。

後は、車だけでは不十分だ。タイヤを外した分車高は下がっているので、何か重量があるものを探さないと行けない。

まぁ、何にしてもまだそれらをするには、いつも通り慢性的な物資不足だ。気長にいこう。少なくとも、増員が着た時に納得はしてもらえる程度のバリケードさえ、あればいいのだから。

後は念の為、拠点以外の場所にも都市側にだけ車をバリケード代わりに設置した。気まぐれでこちらにさまよってきたゾンビ対策にもなるし、すぐに拠点が見つからない煙幕にもなる。

久々の重労働は身体にきた。ただ、ゾンビから逃げるだけとは違い、心地よい疲れではある。何せ、前よりもやや安心に拠点で過ごせる訳なのだから。

まぁ、明日からは新たにバリケードの材料探しを含めて探索だ。ゆっくり休むとしよう。


五十三日目終わり

>>273
ダグラスのおっちゃんか。100発9mm入る拳銃(?)には世話になった

10月12日

結局、野木主任の決断が遅く、決定は一週間後に先延ばしとなった。

拠点に戻り、問題がないことを確認した後、早速バリケード作りを開始する。

バリケードに利用したのは車。これを拠点玄関前の通りに置くことになった。拠点にある都市側の塀の角から車を、歩道には正面から見て縦に、車道には横に置いていく。

放浪者は設置する前に、ガソリンタンクの蓋を開け、ゴムホースを使って中のガソリンを回収してから、設置後にタイヤを外して完了。簡単だがバリケードの設置は一旦完了した。

明日はバリケードの角に当たる部分の車両の上に、アラクネでもう一台車を載せる予定だ。少なくともこれで多少の安全は計れるようになるだろう。

後は拠点の位置をカモフラージュするため、似たようなバリケードを何ヶ所か作り今日の活動を終了した。

軽トラの関係で反対側にバリケードを設置が出来ない。ゾンビの多くが都市側から来るのは間違いないが、さまよってくるゾンビが反対側からくる可能性は十分にある。

現状の案は、放浪者から通行止めに使われるあの重い柵を持ち運んで、有刺鉄線をつけたものを置くというものだ。

あるいは、アラクネの足か、工事現場にある掘削のドリルでアスファルトに穴を開けて砕き、地面に2m強の穴を掘り、車での通行の際に鉄板を引いて、それで移動する方法なら、間違いないだろうが、現実的ではないなと、放浪者は話した。

それに続いて、ただ、塀自体の防御も過信できないから、内側にとりあえず穴は掘って置こうと思っているとのことだった。

バリケードについては、考えているよりも早く処置が終わりそうだ。

出来るだけ手早く済ませ、探索に専念できるようにしなければならないと、考えている。


山中沙奈 記す


やる事が多くて大変だろうな。生きる為なら苦しいだけではないのかも知れないが

>>277
目的ある行動には苦痛はない。しかし、終わりが見えない場合は苦痛が伴う。

そんなことをどこかで読んだ気がする。

五十四日目

引き続きバリケードの設置作業が続く。さすがにこの周辺に車は無くなってきた。まぁ、軽トラで移動しやすくなるし、問題はないか。

拠点前のバリケードにした車の上に、山中さんのアラクネで左右に一台ずつタイヤを外した車を置く。真ん中部分は先の通りの状況が見えるよう、あえてそのままにしている。今後はこの車の先に、何かの罠を設置する予定だ。

偽のバリケードにも似たような形にして、ひとまずのバリケード作業は完了とした。いくらかは、マシになったんではなかろうか。

一番重労働だった山中さんを、今日は拠点で休ませ、単独で探索に出かける。

ガーデニングショップへ向かう道に向かうと、前より損火が増えていた。恐らく、バリケードの一つを解放したから、移動しやすくなった向こうのゾンビが流れてきたのだろう。

一からやり直しには近いが、ある意味では好都合だ。なにせ、奥地に入らずに来てくれるゾンビを減らすだけで、頭数は減らせるのだ。しかも、危険をある程度排除したエリアでそれが出来、移動による体力の消耗もない。

もちろん、このエリアの物資を漁りにきた訳だから、当初の予定は狂っているが、そもそもこんな世界になって、予定通りになったのはごくわずかだしな。

ついでにシールドシューターの実地試験も行う。盾に噛みつかせた隙に脚を切断して倒した後、口にシールドシューターの刃を打ち込む。

基本絡まれる前に倒していたが、いざ不意に接近されてもこの盾のおかげで、接近戦もこなせそうだ。まぁ、あくまで緊急的に、ではあるけれど。

いっそ体に鉄板でも打ち込んだ方が気楽だな、などと思うようになったのは、明らかにアリスに毒された証拠か。本当に、自らの意志でアンドロイド化してしまいそうだな。

本音を言えば、それぐらいしないと、生き残れる気はしてないのだ。俺は、ただ幸運に生かされてるだけ、そう思ってる。

いくらかシールドシューターの有効な攻撃を試した後、拠点に戻る。

とりあえず明日は民家にあったスコップで穴掘りだな。


五十四日目終わり

損火って何かと思ったらゾンビかww

スコップは刺してよし、殴ってよし、埋めてよしと身近にある中で最高の武器だと思う

日記じゃなくて、ボイスレコーダー系で記録残してるやつも居るのかね

>>280
...oh 多分放浪者さん疲れてたんや

>>281
第一次世界大戦の塹壕戦最強の武器だからねぇ

最も数で押すゾンビには厳しきもするけど

>>282
研究所の連中がそんな感じだね。後はカメラのムービーとかで記録してるヤツもいるだろうなぁ

>>1はゾンビとパラサイト・イヴならどっちがマシと思える?

>>284
どちらもマシなん?

うん、こういうと話が終わるね


ひとまず、ゾンビはバイオで仮定して3までの内容。パラサイトイブは2までの内容で。

パラサイトイブは、アレの絶対変異が足掻きようもなく驚異。ネオミトコンドリアもゾンビさんより強い。

変異に耐えられる人間、アヤ(パラサイトイブ主人公)のような人間も、何にいるのかというレベルのお話にもなる。

対してゾンビは、まさしく感染が驚異。仲間が数時間後にはゾンビさんはザラで、時間が経てば動物も果ては食料すら感染経路になりうる。

治療の有無もあるけど、あえて自分個人の意見では、ゾンビが六割弱で驚異かと。

パラサイトイブの強制変異がアレがそばにいなければいいってのもあるし、そもそも変異に対抗できる時点で、その人は人間の意志を持ったミュータントといえて、何らかの超能力持ちだろうしね。

ゾンビはただ一般人として対抗しなきゃならないし、そこらは大きいんじゃないかな。


正直言えることはまだあるだろうけど、ざっくりまとめるならこんなとこ。

五十五日目

今日は民家で見つけたスコップで、塀の内側、都市側の地面を掘る。

掘った土は各民家にあったポリ袋に入れ、三重ぐらいに包んでから、バリケードにした車の中に詰める。重りや支え、ゾンビがガラスを破り中に入るのを防ぐためだ。

下からの視界は悪くなるが、幸い拠点向かいの二階建てはベランダがある。そこを監視塔代わりにすればいいだろう。

しかし、穴を掘り、土を袋に詰め、車に入れる単純作業は、肉体的にも疲れたが、精神的にも飽きがきてしまった。

命に関わる作業にも関わらずそんな感覚になったということは、この辺は比較的安全になったという証拠かもしれない。

もちろん、朝起きてからこのエリア内に2、3体のゾンビがいることはたまにある。それでも、都市にいる数に比べればずっとマシなものだ。

とはいえ、今探索よりもバリケード設置を急ピッチで進めているのは、その2、3体も倒せないヤツが人員補給でやってくるわけだから、最低限やっておかなければならないというところだ。

まぁ、ここで生活し、探索するようになれば、嫌でも殺せるようにはなるけどな。

確かに拠点警備と資材の運搬を主な任務についてもらうが、いざ拠点の物資が尽きた時や、研究所に関するトラブルが会った場合は、自力で何とかしてもらわなきゃならない。そのうち、ゾンビが薄くなった地域に探索に行ってもらって『慣れて』もらう必要はある。

そうしなければ生き残れないのが、外だ。研究所とは違う。誰が生け贄になるかは知らないが、生き延びたいなら俺の考えには従ってもらわなきゃならないし、出来ないなら戻ってもらうまでだ。外にいる人間に、ワガママなヤツはいらない。ワガママが出来るほど外に安全はない、ただ死があるだけだからな。

とりあえず穴掘りは全体で1mほど掘り終えた。まだ予定よりは浅いので、明日もう少し掘ることにする。


五十五日目終わり


腰が痛い

切実な問題だな>腰が痛い

>>287
腰へのダメージは、逃げられない、戦えない、情けないだからのう。

五十六日目

久し振りというべきか、それとも、俺達は狂ってしまったのか。見たものを信じられないでいる。

山中さんは理解できない事態に、端末の前でうんうん言ってるし、とりあえず共通のものをみたという訳で間違いはないようだ。

昨日、ガーデニングショップへいく通りの入り口部分のゾンビを山中さんに処理してもらっていたが、考えていたより穴掘りが難航したため、今日は手伝ってもらった。
(主に俺の腰のせいだが。歳はとりたくない)

協同作業のおかげで、穴は2m以上の深さになった。少なくとも、穴に入ったゾンビはそうそう出てはこれないだろう。

作業が終わり、小休止した後、二人で拠点エリアに接する都市の探索と、ゾンビの処理を兼ねて出かけた。

実入りはほどほどだ。可もなく不可もない。まぁ、拠点も人が増えるのだから、物資の貯蓄は重要になる。ほどほどあるだけでも有り難いことだ。

山中さんは、無線が見つかるといいのですがと呟いていた。確かに研究所との連携には必要だ、今のままだと、物資の搬入がてら、今後の予定を聞いてなど、対応にラグがある。何より、まもなく冬がやってくる。その前に畑に関する下準備は終わらせたい。

さて、ここまでダラダラ書いたのも、気持ちの整理だ。もし、俺が死に、この拠点を漁るあんたが見てなければ信じられないだろうが。緑色のスライムがいた。

あぁ、スライムだ。そうとしか表せるものが浮かばない。それにそれは人の形をしているおまけ付きだ。

いろいろ、ゾンビの変異は見てきたが、あれはそもそもゾンビなのかすらもわからない。

気付いたのは、いろんな店が入ったテナントビルの三階探索していた時、外を警戒していた山中さんが発見した。

持っていた双眼鏡で覗くと、人間の形をした半透明な緑色の液体の塊だった。足の部分はない、ドレスみたいな形だ。

なんだか顔らしきものもあり、無表情のように見えた。そいつは、そのまま都市奥へと消えていったが、俺達はしばらく無言だった。

敵か味方か、いや、そもそもそういう存在なのかもわからない。

ただの見間違え……、な訳はないよな。

五十六日目終わり


この異常に、俺もついに狂ったんだろうか

季節、天候はヘタなバイオハザードより怖い敵になり得るよな
その内スライムも氷のオブジェになってたりして

ゾンビものでもかなり過酷だな

狂気の加速良いぞ~
しかし律儀に答えてくれる>>1よな。感謝感謝

スラゾンはモンファのゲルとメトロイドフュージョンの元・研究員Xの中間みたいな感じなのかな

>>290
夏、冬、雨季(台風)、考えられるのでこれぐらいか。

自分にも、ゾンビにも驚異というのが、救いかもね

固まるスライム、冬場あいつらどうしてんだろうな


>>291
個人的には、まだ緩い気はしてるんだ。

まぁ、二人の幸運値はほぼMAXだと思う


>>292
べ、べつに好きで(ry

やってなんだけど、自分が気持ち悪かった。

こんな世界じゃ狂った方が楽そうだけどねぇ。

スライムは多分考えてるイメージでいいのかな? 調べたけどあってるかわからなかった。

10月15日

久し振りに頭を悩ませている。専門分野ではないから、詳しくはわからないが、人間ほどの液状化した物体が生命として活動できるものだろうか。

これが微生物程度、例えばアメーバ等であれば、単純な組織器官のみで構成できるのだから、存在できることはわかる。

しかし、人間程度の大きさになればある程度の複雑な組織器官が必要だから、あぁ、もう訳が分からない。

いっそ幻覚ならよかったのに、放浪者さんもさっきから考え込んでるし、間違いなく幻覚じゃない。

あいつは存在している。細かいことはまったくわからなくて、どれほどの脅威があるかも不明。

今後、都市の探索について、あの存在も気をつけないと…。

山中沙奈 記す

寝落ちて書けなかった山中さんのを追加

前にチラッと言ってたスライムがマジで出てきてワロタ
流石の放浪者と山中さんも困惑の模様

乙!
スラゾンレギオンVSプラントゾンビとか見てみたいかも

古典ファンタジーのスライム並みに厄介な予感しかしない


読んでるよ!

>>296
もともと突飛なものを出したいなぁと思ってたから予定はしてた。
おかげで放浪者さん達はパニックですが。

>>297
どちらが有利なんだろうなぁ、その戦い

>>298
昔のスライムはねぇ。最強の一角だったんだけどねぇ。

>>299
ありがとう。

五十七日目

いろいろと混乱するものを見てしまったものの、だからといってこのまま何もしない訳にもいかない。

俺は、昨日見たスライムについて何か知っているかもしれないであろう、カウボーイ。いや、保安官に会いに行った。俺としては無防備としか思えない店の扉を開けて中に入ると、店内は前と変わった様子はない。

いるか声をあげると、ライフルを片手に持ち、保安官がまだ生きてたか、良かった良かったと2階から降りてくる。

単刀直入にスライムについて何か知っているか尋ねると、あぁ、あいつは無害だよとなんでもないような様子で言われる。

保安官自体も良くはわからないらしい。少なくとも敵意を向けなければ、攻撃もせずに、都市をさまよっているとのこと。どんな攻撃か尋ねると、ゾンビがスライムに襲い掛かったときに、粘液らしきものを噴射してゾンビと足元のアスファルトが溶けてしまったそうだ。

もし、なんらかの事情でスライムがこちらに襲ってきた場合、バリケードはあまり役に立たないかもしれない。足止め程度にはなるのだろうが。

不安げな表情をしてしまったのか、保安官は深刻そうな顔をするな、言ったとおり攻撃さえしなければそいつは何もしてこないし、そばに近寄っても問題はない。それに道に通った跡も、ちゃんと見ていれば液体があってわかるし、近づきたくないなら今まで以上に地面を見れば問題ないさと、豪快に笑った。

問題なのは、普段の粘液も何かしら溶かす液体なのかどうかということだが、話を聞く限る、攻撃するために吐き出すものだけが、溶けるようにも感じられた。それに、何でも溶かされてしまうのなら、都市の至るところにその形跡があって、建物も崩壊しているだろうしな。

更にもう1つ頼みごとがあって、それを保安官に話す。例のガーデニングショップに軽トラで向かう際のゾンビの処理だ。ある程度の処理はするとしても、運搬作業中にやつらがやってくる可能性はある。その時の人では欲しいのが本音だった。

やや渋い顔をして、考えておくとだけ言われた。確かにまだ研究所での自給自足に関しては、机上の空論というやつに他ならない。それがちゃんとした形にならなければ了承してもらえないだろうし、何よりそれをして見返りがなければ保安官も動きたくはないだろう。

後は、何か電子製品を売っている店に覚えはないかと聞くと、まだ未開エリアの都市部中央部分に電子街があるとのこと。そこならそういう機器があるだろうが、保安官もそこはあまりうろつかない場所で、ゾンビはまだ多数いるはずとのことだった。

もし、無線が複数手に入ったら、保安官の場所にも置かせてもらってもいいかと話すと、それはいいな、話し相手もいない生活だからなと笑った。

最後に、情報提供の代わりの物資、ミネラルウォーターを渡す。いいのかと言われ、情報料と助け合いは必要だろというと、そりゃそうだなと、感心されてしまった。


その後は話にあった都市部中央に向かう。情報どおりに、ゾンビが多数いてなかなか危ない区域だ。それに、変異のゾンビもそれなりに見受けられる。マッスルゾンビやモンキーゾンビの姿がちらほらとあった。

ゾンビの動きに変化がないか注意しながら、建物と建物の間を移動する。ブレインゾンビに探知されてしまえば、たぶん抵抗もしようもなく、あの世行きだからな。

目的地の電気街が見えた。手持ちの地図にその場所をメモしておく。今日はこれぐらいでいいだろう。

ふと、あることを思いつき、ビルの中にあったアルコール度数の高い酒瓶を見つけて火炎瓶を作っておいて、いくつか戻りながらそれを目立つところに置いていく。

まぁ、これもここいらを探索していざって時に使える武器のストックだ。強力な投擲武器ではあるが、重量があるし持ち運びには向かないし、こういう風にしておいたほうが何かと便利だろう。それに燃えちゃまずいところに引火する可能性もあるし、基本的にこの武器は本当の意味で緊急時用のものだと俺は思う。何より破裂音でゾンビを招き寄せてしまうものでもあるからな。

あとは、戻りながらいくつかの物資も回収する。工作に使えるビニールテープや針金などのものをメインに回収して、最後に鉄パイプを二本ほど拾って拠点に帰った。

後はその鉄パイプと、以前金物店で拾った包丁を組み合わせて、簡単な槍を作成する。これは、これからくる人員用の武器だ。昔読んだ本で、農民は訓練させてなくても槍を持たせれば戦力になった、とかいうのが書いてあったし、これでいいだろう。室内では使えないのがデメリットではあるけれど。

とりあえず、今日は進展ありだ。山中さんにスライムの情報を伝えて、今日も一日終えた。


五十七日目終わり。

保安官さん良いキャラしてるなぁ。敵もよく見てるし
それだけに、ふと居なくなったりしちゃいそうなのが・・・・・・

最近のゾンビ物でも刃物+棒=槍は使われてるね

殺せなくとも接近は阻止できるし弾薬消費も無い
何よりゾンビの方から勝手に刺さりに来てくれる

昔ながらの徒歩ゾンビ相手なら
人数揃えてファランクスやればかなり強いんじゃなかろうか

>>302
放浪者と同じ部類、惨劇を切り抜け続けてきた人間だからね。
それに、ふとしたことで居なくなるのは、外では誰しもに当てはまる

>>303
距離が取れることで、襲われる側のストレスも下がるからね。
あとは、冷静に急所を刺せるか、という問題はあるけど。

ファランクスできれば強いね。問題は、人数がたりないことと、
その戦法ができるほど屈強な人間達ばかりではない、ってことかな。

10月16日

昨日見た存在で、起きてからもどこか頭が混乱している状態が続いていた。それでなくても、ゾンビという脅威、更には変異体すらもいる世界で、生活しているというのに、これ以上何か起きるのは本当に勘弁してもらいたい。

今日は放浪者とは別々に行動することになった。あのスライムについての情報を、保安官とやらに聞きに行くためだ。おそらく、ここでゾンビと渡り合っている人物なら、何かを知っていると踏んでのことだ。

私は、すでに日課になりつつあるガーデニングショップへ続く通りのゾンビの処理に向かう。幸い、昨日見たスライムとは別地域だから、鉢合わせになることはないだろうと、自分に言い聞かせて。

何度目かになるモンキーゾンビと遭遇する。しかし、戦い方に慣れてきてしまった今、私個人としてはそこいらにいるゾンビとは大差をあまり感じてはいない。上からの波状攻撃と、その長い手に注意さえ払えば、処理してしまうことは容易い。むしろ、私の不安はスライムなどを含めた、まだ戦ったことがない変異に遭遇した場合のことだ。

マッスルゾンビにしても、アラクネは耐えられたとしても、接続部分は生身である以上引きちぎられる可能性だって十分にある。そもそも、筋肉質な肉体に対して、アラクネで貫き通せるのかということや、プラントゾンビが伸ばす触手が、アラクネの射程より長かった場合など、対抗できるのか。

放浪者も、そういった特殊な変異を倒したのは数える程度で、必要に迫られた状況であったからといって、基本的に戦闘は避けているようだ。

二人でなんらかの飛び道具を持てば、戦えるのであはないかとは考えているが、それは事前にその変異を確認して、準備をしてから処理するという流れになるだろう。それに、本当の意味での安全な地域を確保するのであれば、変異との戦いは避けられるものではない。そのことは、放浪者も考えているとは思うが。

それにしても、ここまできて発見できた生存者は、放浪者と話しに聞いた保安官だけ。これだけ大きい都市にも関わらず、それぐらいしか確認できていない。仮に、自給自足できるようになったとしても、人間の数が少ないのでは先行き…。

いや、よくよく考えればシェルターの住民がいる。何もなければ、研究所と同じように無事な人間達がいるはずだ。シェルターは最新鋭の技術で作られていて、食料生産システムや水の浄化装置もあると聞いた。とはいえ、それはシェルター建設開始前の情報で、建設中の情報は研究機関の人間すらも情報はきていない、野木主任なら何か知っているかもしれないが、そのことにあまり触れないということは情報はおろか、もしかしたらシェルターの位置すらも知らされていない可能性が十分に高い。

それに、元々我々の研究機関は、野木主任が政府に反抗的だったのもある。義肢製作以外にも、人間の全身に強化装甲を取り付けさせ、戦わせる計画すら持ってきたぐらいだ。あの野木主任が容認するわけもないし、それ以上のことも要求されていたようだった。

それだけに、アリスが放浪者に神経伝達装置を使った武器を使わせていることに、周りの研究員がいい目をしていないことも事実だ。彼女が主張する、この惨劇を生きるためには、人間自身の一部でも強化しなければ生き残れないという意見も、外での生活をするようになった私には、わからないでもない理屈にはなりつつあるし、放浪者もそうなのだろう。

生き延びるためだけなら、人間であることを捨て、生身の部分を捨てて戦闘に特化する、それはある意味で正しいとは思う。しかし、こんな世界だからこそ人間としての尊厳は捨ててはいけないとも、私は思う。

人間はどんな状況でも希望を抱くという。だから、私はその希望を捨てたくない。アラクネを使っているとしても、人間として戦い、そして死にたいものだ。

無事に処理を終えて戻ると、先に放浪者が帰っていた。早速スライムについて聞くと、どうも人体だけでなくアスファルトなどの硬い物質も溶かす液体を攻撃手段とするらしい。ただ、攻撃を仕掛けなければスライムからは何もしないということだから、その点だけは救いかもしれない。

私のアラクネが溶かされれば、それは同時に私自身逃げることもかなわなくなる。武器は溶かされたとしても、失うだけで済むが、私はアラクネ自体が武器であり体の一部なのだから。その危険性がある相手と戦わなくても良いというのは、救いではある。

また、無線がありそうな場所についてもマッピングしてきたということで、場所を見たが都市中央部でそうそうに立ち入れる場所ではなかった。それに、マッスルゾンビなんかの変異体も確認しているし、まだまだそれが手に入るのは先のことになる。

なんにしても、今しなければならないのは、ガーデニングショップでの物資回収と、拠点のバリケード作りの平行だ。足回りを固めないうちに、早急なことをすれば、死が待つ。放浪者の言葉だ。

明日も早い、これで今日はもう眠るとする。


山中沙奈 記す

乙!
頭部装着する潜望鏡みたいなアタッチメントもあれば便利かもなぁ

>>301
訂正。読み直してたら思いっきり間違えてたよ

×ブレインゾンビ
○コマンダーゾンビ

ちなみに上の書きミスでわかると思うけど、元ねたがSIRENのブレインさんだったりする。


>>306
君もいい具合に、アリスさんに毒されてきてるなぁ…。
まぁ、アタッチメントだからキャップみたいな頭部装備のこと言ってるんだと思うけどNE。

スライムのクビ……?

ウィザネタかww

突飛なゾンビねぇ
石のようなゾンビ
魚の様なゾンビ
電気出すゾンビ
ガス状ゾンビ
冬ゾン夏草
動く腐肉片
チーズ味臭&納豆(みたいな臭いの)ゾンビ
ダンシングゾンビ
ウィルス結晶化ゾンビ
爆弾ゾンビ
とりあえずこんなんを思いついたけど

むしろ浮翌遊機雷などの爆弾類は研究所側がやるんじゃないのか?
放浪者ですら火炎瓶作ってるんだし

>>308
>>309のコメを見るまで、本文何回も見直したよ

>>309
なんかゾンビって万能だね。全部出したら間違いなく、二人の正気じゃなくなる。

>>310
野木主任とこの研究所で作ろうとすれば作れるけど、一応プロジェクトとの違いってとこです

言い換えれば、他にもある研究所で…。というところ。

五十八日目

今日は一人ガーデニングショップに潜り込むことにした。危険はあるが、ここのところ一気に寒さが増してきている。雪が降る前に、種だけでも回収しておきたかった。

山中さんとは途中まで一緒に行き、そこからは単独で都市の中を忍び込んでいく。

昨日も思ったが、都市部の奥に一人で潜入するのは昔を思い出す。慎重なだけでは物資が足りず、食料を探し出すために、危険を冒したものだ。

今は、山中さんの義足やセカンドアームのおかげで、危険に対処もしやすくなってきているが。

ゾンビを処理せずに都市部に潜入するなら、当然建物と建物の間を移動するように心がける。もちろん、通りを移動する時がもっとも危険だ。死角もないことが多いので、通りにいるゾンビには細心の注意を払う。後は、脱出に備えて建物内のゾンビの処理は必ずすること。

気をつけたいのはコマンダーゾンビだ。ヤツはゾンビの量がそのまま戦力のような存在だから、迂闊に探知されるエリアに入れば即おだぶつだ。ゾンビの動向は常に見て、気付かれない位置のゾンビがこちらに近付いてくるようなら、すぐに逃げた方がいい。

これを読んでるヤツが、都市部に行くなら、これは守った方が無難だ。

ガーデニングショップは、ほとんど荒らされていなかった。

中には今後必要になる肥料、鉢植えなどが揃っていた。とりあえず一袋だけ、肥料をカバンに入れた。

後は種に関してだが、これは主任から言われていた冬でも栽培できるらしいほうれん草と小松菜を全て回収して、後は詰められるだけ種とあるものは回収した。

できれば、ビニールハウスに使えそうなものも回収したかったが、残念ながら容量などの問題で断念した。まぁ、手に入れたものを考えれば、目的達成なのだから無理はしないに限る。

戻る最中、骨董品店を見かけた。ちらりと中を見ると、西洋の鎧があった。

肥料があることや、日も沈んできたこともあって回収は断念したが、あの小手やすね当ては使えそうだ。大まかな位置はマッピングしたし、ここいらのゾンビの処理がある程度完了したら、回収しよう。

種の回収と、ついでに肥料ももってきたことを告げると、山中さんは喜んでいた。

少なくとも、これで自給の道が開けた訳だな。


五十八日目終わり

今の所、投擲とかしてくるゾンビが居ないからまだ楽かな

雪が結構積もる地域なら大半のゾンビは封じられるな
人間がそれを越せる蓄えが間に合うかどうか

10月17日

放浪者が、単独でガーデニングショップに向かうと提案した時は、心配で仕方がなかったが、彼は無事に戻り、予定の物資も最低限持ち帰ってきた。

結果として、放浪者の判断は正しかった訳だが、少しだけ寂しさもあった。

アラクネは強力な武器ではあるが、どうしても動作する際に、生身よりも発生する音が大きく、隠密行動には向かない。そのことは、重々承知している。それでも、彼に何かあった時、側にいられなければ助けられない。

彼は悪気どころか、私の身を案じているのもわかってはいる。けれど、もう少しぐらい、頼ってくれてもいいのにと考えてしまう。

いくつか情報も固まってきたので、ゾンビについてまとめる。

まず、彼等は急所以外にダメージを与えても効果はない。倒すためには脳や頸椎といった、身体を動かすための部分を損傷を与えなければならない。

1対1で戦えるのなら、武器があれば首をはねるか、折ることで簡単に処理はできる。

また、ゾンビ自体について、現状劣化の傾向ある。惨劇発生当時は今よりも行動が機敏であった。これはいわば、生ける死体といえる彼らも、食料である人間が少なくなり、結果として栄養が不足しているものと思われる。

言い換えれば、最近死んだ人間がゾンビ化する、食料を定期的に接種しているゾンビは、そのままの力を維持していることになる。

戦いの際は、劣化の状況を見極めることが必要になるだろう。

ゾンビについては以上だ。

そろそろ冬の訪れを感じさせている。拠点も暖房類があるわけではないので、寒さが身にしみる。

人員も来ることになるわけだから、何か対策を考えなければならない。あとで放浪者と相談することにしよう。


山中沙奈 記す

>>313
寄生虫でも感染しなければ、ゾンビは武器を持たないから安心安心

>>314
確かにねぇ、そこいらは物語としてご都合主義するかもしれないけれど

ちなみにいつも通り寝落ちて、今山中さん分追加です。

まさか、コマンダーリンクでローラー囲いの人間牧場なんかが・・・・・・あるのか?

>>318
何が起きても不思議じゃないのがこの世界。が、適切な返答かもね。

どっかの話みたいに、学校内に生き残ってる学生連中とか居るのかね?
後はサバイバリスト(&ゲーマーも?)は生存率高そう

>>320
いるとは思うけど、基本的に学校は避難所として運営されていた状態なので、ゾンビの巣窟です
(シェルターにいけなかった人達用の救済処置が避難所)

当然、バイオテロを想定して備蓄なんかしてる人は高確率で生き延びてるだろうけどってとこかな



あと、放浪者をspecialでステータス表したら、ラックの部分が10じゃなくて15ぐらいあると思う。

なんでかはまぁ、これから書くんだけど、俺の意志で決めてないとだけ言っておく

五十九日目

……、何から説明すべきだろうか。自分でも状況がいまだに飲み込めてないのが本音だ。

とりあえず今日の行動は、明日研究所に戻ることもあり、拠点付近に近い都市部から、物資を回収することにした。

拠点自体も近いことや、そのエリアから拠点に流れてきたゾンビは定期的に処理していて、脅威は少ないとして二手に分かれることにした。

物資の回収も順調だった。むしろ、手が着けられてないといえるレベルで、電気も生きており、通常よりも保存状態が良いものが多数あった。それに、久し振りにまた肉が食えそうだ、焼き肉の味付け冷凍パックもぎりぎり賞味期限内のもあった。こんな宝の山が放置されているとは、迅速に避難できたか速攻でゾンビ化してあいつらに守ってもらえたってとこか。そこは感謝しとこう。

問題はここからだ。テンションが上がったせいだろう、いつもより警戒に甘いところがあった。ビル内にT字路でバタリとあのスライムにあってしまった。

ゆっくりと、保安官がいったことにならい、そのまま前を向いた状態で後ろに下がると、スライムもゆっくりと近づいてきた。顔の部分も明らかにこちらを向いていて、俺を追いかけてきているのは間違いなかった。

正直、何もしなければ無害である。それを過信してしまったことは事実で、俺も溶けて死ぬか、身体のどこかを失うことを覚悟してスライムを見た。

そして、首を傾げるようなスライムを見て、一瞬突拍子もない閃きが浮かんだ。そう、もしかしたら知性があるかもしれない、という考えだ。

試しに、俺は敵ではないと言うと、スライムは頷くような仕草を取る。コミュニケーションが取れているのか、吐き出しのモーションかはわからなかった。が、後に引けなくなった俺は、君も敵じゃないよねと聞くと、スライムは再度頷いた。

その時確信した、知性がある。しかも言葉の意味を理解できるほどに。

君の名前はと聞くと、今度は首を傾げた。知性はあるだけで新しく生まれた生き物か、あるいは変異で記憶を失ったか。はたまた想像すら出来ない次元の話かもしれない。
(新しく生まれたなら、言葉を知らないから違うか)

とりあえず、じゃあ仲間だな。何もしないから、安心してというと、スライムは頷き俺はゆっくりと離れた。

ビルを出て、ゆっくりと深呼吸した。スライムにいきなりあった衝撃と、知性があるという驚き、それに一歩間違えた時に最悪な死を予感させていただけに、心臓の高まりは最高潮だった。

しばらく呼吸を整えていると、スライムが横に来ていた。

一応、知性があり、敵ではないと伝えているが、その分騙しに来る可能性はある。気付かれないよう身構えていると、スライムはどこか行くわけではなく、俺を見続けていた。

どうしたと聞くと、今度はよくわからない動き、プルプルと震えた。

わからず、一人であっちに行くから、元気でなというと、首を振られ、もしやと思い、一緒に来るかと言うと頷いてついてきた。

スライムの移動速度は、人間が歩く速度より遅い、ゆっくりとしたものだ。いざとなれば走って逃げ切ることも出来たが、また会った時に敵対されるのは困るので、一緒に行動するうちに。

多分、懐かれたというヤツなのか。拠点までついてこられてしまった。

お家にお帰りとか、サヨナラとかいうと首を振り、一緒じゃなきゃ嫌かというと、頷いてプルプルするのを繰り返しているうちに、こうなってしまった。

今は拠点の塀の前で、外を見張ってもらっている。仲間として必要だと伝えたら、頷いてまたプルプルしていた。もしかしたらプルプルは嬉しいの表現かもしれない。

山中さんに事情を説明したが、また端末前でウンウンと唸っていた。いや、頭を抱えたいのは正直こちらなんだが。

それでなくても明日、新たな人員を増やしに行くというのに、主任をどう説得すべきなのか、頭が痛い。

こんな時はやけ食いに限る。持ってきていた焼き肉の冷凍パックを開けて、ホットプレートで二人で食べる。

久し振りのお肉です…。こんな状況じゃなければ、もっと喜べたんですけどね。と、何ともいえない反応をされてしまったが、まぁ、致し方ない話だ。

とりあえずまぁ、スライムが裏切るかもしれない可能性に備え、先に俺が眠ることになった。

時間がきたら、かわいそうだがスライムを見張らなければならない。もう寝よう。


五十九日目終わり



目が覚めたらいつも通り、な訳はないか。

ぷるぷるwwwwwwwwww
放浪者の困ってる感がやばいww

まさかのスライムがかわいい

マジかよスライムww名前はスラ吉にしよう(錯乱)

幸運は……俺達がこの日記をまだ読み続けていたいからだろ?読めて嬉しいぜ

昔、中学校か何かで読んだ、生き物を食う泉アメーバ(好物は塩)みたいに、電極でラジカセと繋げば喋れるようになるかもな
でも音が出るのはアレか。なら植物の信号波形を見るやつの応用で、電光掲示板かな?

>>324-326
ぷるぷる。僕は悪いスライム(ry

実際、液体状の物体がついてきたら、困惑しますよな。


>>327
なるほど、確かにそれでコミュニケーションはとれそうだ。

問題は書き手達が気付くかだけど




ちなみに、妙に幸運だとか書き手が気づいたらなんとか言ってるのは、予定だけ組んで書く前にTRPGよろしく五つ六面サイコロを振ってます。

合計値は高ければ良い、低ければ悪い。という単純なもの。で、29-30はほぼないので冗談でスライム仲間になるとか書いたら。

出たよ、29。おかげで一時間ぐらい、訂正させられました。(ちなみに、今回のイベント自体はスライム遭遇)

まぁ、じゃあ最低値の6-7は何かというと、たぶん考えてる通りの事態が起きますよ。

まぁ、これは元々が、複数の人間が出ては死にして、読者が生存者として、そいつらの記録を読んでるというコンセプトのSSだった時代の名残です。

なので、放浪者さん速攻死ぬ予定でした。しかも当時は、コインの裏が出たら救済なし即死だったのに、この人六回連続で表でした。その後、放浪者で物語が続き、サイコロに変更した後も、死亡・重傷イベントはすべて回避してます。
(ちなみに山中さんもコイン四回表で切り抜けてます)

あと、記憶にある限り、放浪者のサイコロ出目の平均値は21前後。この平均値になるパーセンテージは、出せる人に任せます。

まぁ、なんでこんな話をしたかというと、このサイコロには、書き手が気付くかの判定もあるってことです。

なんで先読みのネタをぶち込みまくっても問題はありません。気付かなければ日記にも書かれませんし。

それにこの制度もいつまで導入するかも未定ですが、まぁ、そんなんしてんだなとか記憶の片隅にでも入れといてください。

10月18日

最近、頭を抱えていないことはないのではないか、そんなことすら思うようになった。

今、外に変異なのか新種なのかもわからない、ファンタジーからきたような生物が、見張りをしてくれている。現代にそれに該当する生命はいないため、放浪者の言葉を借りスライムと呼ぶ。

スライムは10月15日時点で目撃した同個体だと思われる。放浪者と一緒に確認したが、コミュニケーションがとれるため、知能を有しているのは間違いない。また、言語を理解できている点から推測するに、元は人間であり、変異の過程で腐食、ゾンビ化ではなく液体化になってしまったのではないかと考えられる。

突拍子ではあるが、目の前にその存在がある以上、そのような判断を下すしかない。

現状はスライムが我々を裏切り、寝込みを襲われないよう交代でスライムを見張っている。スライムはバリケード向こうの都市を見るように、バリケードの真ん中手前当たりををうろうろしたり、止まった状態で時折頭が何回かカクンと下がったりしていた。

正直、こちらの様子を伺うと言ったこともなく、時折寝るような動作はあるが、任務には忠実に当たってくれているように見える。
(そもそもスライムという存在に、睡眠は必要なのだろうか?)

現時点で危険だといえる点はない。それに、スライムがちゃんと我々の味方なら、強力な溶ける液体が使え、頼めば仕事もこなしてくれる。頼れる存在になる可能は出てくる。

問題は当然その姿だ、人間ですらないということは、これからの生存者に悪影響を与えなければいいが。

後は、ゾンビに代わる代わる変異で人間がこうなったものと思われるが、その変異に関わるものを保有していないかも気になるところだ。


そろそろ、放浪者と交代の時間になる。彼を起こして、寝ることにしよう。


山中沙奈記す

>>329
訂正。さすがにあかんレベル

×突拍子ではあるが、目の前にその存在がある以上、そのような判断を下すしかない。

○突拍子のない話ではあるが、目の前にその存在がある以上、そのような判断を下すしかない。


×後は、ゾンビに代わる代わる変異で人間がこうなったものと思われるが、その変異に関わるものを保有していないかも気になるところだ。

○後は、ゾンビへの変異で人間がこうなったものと思われるが、その変異に関わるものを保有していないかも気になるところだ。

山中さんだって頭痛めてたんだし仕方ない仕方ない

逆に山中さんのテンパりっぷりがよく出てたwwwwww

ウォーターベッドで疲れも取れるよ!

融和の秘訣は胃袋から!
スライムにもちゃんとご飯(人間用な!)をあげるんだぞ

>>331-332
まぁ、確かにそう意味ではありか。されるか知らんけど、まとめの人のセンスにでも任せよう。

>>333
あれって寝心地良さそうに見えんのだよなぁ


>>334
そもそもスライムは何食べるんだろう。

六十日目

軽トラに研究所へ運ぶ物資を積み込んでいると、スライムがジッとこちらを見ていた。まさしく、何をしてるの、という感じで。

どこまで通じるかは謎だったが、今日を含めて二日ほど、拠点を離れることを説明する。すると、身体を捻るように揺れた。

着いてきたいのかと聞く、頷き、プルプルした。お前を乗せるスペースがないんだと説明すると、また捻るように揺れる。

ちゃんと帰ってくる、ずっと一人にはしないさと言うと、少しの間の後、頷く。わかってくれたようだった。

後は確認しなければならない事として、腹が減っていないか聞くと、首を傾げた。もしかすると、食欲みたいなものはないのかもしれないが、何も摂取しないわけがない。

水は欲しいか聞くと、今までよりも早く頷いたので、ペットボトルの水を見せて、その中に入ってると伝えると、ゆっくりと近付いてきた。

持って差し出すと、両腕を前に出し、挟むように掴んだので離したあと、蓋をした状態であることに気付き、このままだと飲めないなと思ったその時。口に当たる部分から、ペットボトルを丸呑みした。

半透明で中は見え、飲み込まれたペットボトルが胸あたりに入ったところで溶けだして消え、スライムはプルプルと震えていた。

まぁ、人間ではないからな。ただ、食料になるのが水なのは、予想通りだが消費量によっては厳しいかもしれない。

スライムが取りやすいように塀にミネラルウォーターのペットボトルを3つ置いておく。帰ってくるまでそれでしのぐようにいうと、頷いて見張りを始めた。

多分、食欲はないから本能で必要なときに水を摂取するのだろう。水を飲んだ(?)後は、見向きもしなくなっていた。
後は3つのペットボトルが戻った時にどうなっているか、だな。

そんなやりとりをした後、軽トラを走らせる。油は半分ぐらいになっていた。バリケード作りの際に集めた油があるから問題ないが、今後の消費を考えると、そろそろ本格的に集めないとダメだな。

研究所に向かう道中、無言だった。いつもは他愛ない会話をしているのだが、互いにスライムについて考えてたのは間違いない。

そして研究所につき、物資を運び入れてもらい、検査後に研究所内にはいる。そのまま主任と話すことに、正直面倒くささを感じていた。

主任の反応は、まぁ、予想通りだった。こちらは予想できないことが起きて困っているというのに。

とはいえ、拠点に人員が必要なのは変わりはない。警備の点は、スライムに任せられるかもしれないが、トラブル時に細かな情報をやりとりできないし、何より物資の搬送の代わりは欲しい。

感染については、少なくとも数時間一緒にいた俺に、数値上問題はないことから空気感染はしないこと。食料も水で我々を捕食する恐れは少ないことを説明し、説得し続けた。

山中さんは、あえてかはわからないが、フォローせずにいたが、主任がどう思うか聞かれた時に、危険度は低いとは思います。それと、その、動きが可愛らしいです。と言われた時は会議の場から抜け出したくなった。

主任も少しポカンとした後、疲れてるのかと、山中さんに突っ込んでいた。

まぁ、場の雰囲気は少し和んだのは事実。主任もそこまで言うなら当初の予定通り人員を回すが、スライムによって問題があった場合は、また二人でやってもらうという条件がついた。

とりあえず当初の目的は果たせたのだから良いとして、今度は来る人員にどう説明したものか、頭を悩ませている。

ため息しか出ないが、今日はアリスのところに行ってから眠るとしよう。


六十日目終わり


そういえば、スライムに名前付けた方が良いかもしれないな

スライムはマスコット枠かな?

かわいい

山中さんが名付けるならスラりんか?wwスラリンガルとか作られるんなら余計に

サイコロ次第じゃマスコット枠は生まれなかったんだよな
平和なホームセンターでわいわい暮らすとか、保安官に有無を言わさず発砲されるとか、相棒はプランターゾンビとか
ヘリから投下されたのは強力な変異アラクネゾンビ、放浪者はゾンビ事件を研究所が起こした人災であると予想する、とか
そんなシナリオもあり得たんだろうか

>>338
いつの間にかマスコットに、まぁ、スライムに凶暴なイメージなかったからこうなったけど


>>339
山中さんは、まんまつけそうなイメージかな。黒猫だったらクロみたいな。

スラリンガル…、スライムの鳴き声って、キューとかかな。

>>340
全部あり得たというところ。山中さんは判定関係なく、仲間な化け物ほしいなと思って出したけどね。

まぁ、今となっちゃそれを上回るヤツが仲間になっちゃったけど


スライムの冬眠状態は、多分擬似的に化石化するウナギと似たような感じだろうか
後は水以外に必要な成分が気になるな

のちのところ天の助である

>>342
ほんと、スライムが謎すぎて作者が手に余してるよ。予想による情報提供助かります


>>343
あんまり覚えてないが、確実に何が起きただな



さて、昨日寝落ちた分投稿しますよと。時系列的には六十日目

「どう? 希望の品にはなってるかナ?」

何かが置かれる音

「……うん、重量は仕方ないが、想定の範囲内だ」

「仕方ないネ、盾、刃、弓を混ぜたものだもノ」

「矢は後ろから入れるのか」

「それは、格納場所ネ。装填は前の穴があるでしょ、そこに矢を差し込んでいくノ」

カツカツという音がする

「入らないぞ?」

「何事も安全装置は大事でしょ。左右に棒状のものがあるから、それを同じく左右にある穴にそれぞれ差し込んデ」

何かをはめる音がする

「なるほど、これが弓の部分になるのか」

「それを差し込むことで、発射出来るようになるわ」

「差し込んだ後の発射は? それも神経伝達か?」

「正解。ちなみに後ろに格納した矢も、神経伝達でつまみ出せるようになるワ。本来は格納部分にまるまる入るノ」

「それなら確かに、急いで行動して矢を無くす心配はないな」

「でしょ。差し込んだだけで発射すると、矢羽がないから有効射程は10mぐらいかな」

「差し込んだだけなら?」

「弦を更に絞ることが出来るワ、それも神経伝達で出来る。けど、神経伝達装置を作る際にいろいろ集めた素材の中で、選んだ丈夫な弦でもやりすぎたら切れちゃうから注意ネ」

「ちなみに絞った場合の射程は?」

「先にいうと四巻きまでが安全な絞りのラインで、それなら25m有効射程になるわ」

「そうか、まぁ都市の活動が多いし十分な射程だな。後は、なぜ矢に溝があるんだ?」

「矢羽の代わり。銃と同じ理屈で、矢を回転しながら射出した方が飛距離がますノ」

「なるほどね、助かる」

「私はこれぐらいしか出来ないもノ。そうそう、お肉おいしかった。皆喜んでたワ」

「良かった」

「あ、そうそう。内部にいろいろ機関が組み込まれてるから、盾の防御は薄くなってル。それに伴って強烈な衝撃が入ってへこんだりしたら、シールドシューターⅡとして機能できなくなる可能性があル。最悪は刃も出せなくなるワ」

「わかった、まぁ、いつも通り慎重に、だな」

「ちなみに今、新しい発想はないの?」

「流石にな、思いついたら連絡する」

「そう」

「じゃあな、俺は寝るよ」

「うん、おやすみ」

扉の開閉音

「ん~、でも個人的に、シールドシューターⅡに連射機能も付けたかったんだけどなぁ…」

録音はここで終わっている。

と言うわけで、セカンドアームの更なる魔改造でした。

イメージしづらいかもしれないけど、クロスボウの上に盾がついて、さらに刃がでるというイメージで結構です。

シールドシューターを魔改造して
付属の棒を押し込んだらスライムがニュルンって出るのはどうでしょう

召還獣とトコロテンを組み合わせた非常に斬新な装備ですよ!
オプションで酢醤油やカラシも装備できます!

(実用性があるとは言っていない)

>>347
そんな発想が出来る君にオススメの就職先だよ
っキサラギ


そうそう、シールドシューターⅡの補足として、矢筒的なのは六ヶ所で、持ち運べるのは六本+一本(使用可能状態で装填した分)。

矢自体も特殊加工品なので、自作は出来るけど、大量には使えません。

10月20日

野木主任に呼び出されてついて行くと、研究室に形状が違うアラクネと思われる義足があった。

カマキリと命名されたそれは、通常の六本の脚以外に、まさしく鎌といえる、剣状の新たな足がついていた。

野木主任は静かに、こんなもののノウハウがあること自体、本来人に役立つ開発をしてきた我々に、皮肉な事実を与えるなと、力なく笑う。

私は、外に出れば、否応でも生き延びる力を求められます。とだけ言う。今は正しいも何もない、あるとすれば、人々を救う力を持つこと、それが正しいと思うしかない。

装着した感触は悪くなかった。とはいえ、剣部分の動作させるのに慣れるまでは、単調なことしかできないだろう。

新たな義足カマキリ、今後使いこなせるかは、私次第だ。

その後は拠点にきてくれる二人と挨拶して、拠点はどんなものかなどいろいろ質問された。

比較的に安全ではあるが、絶対ではないこと。バリケードの敷設などは、最低限していることを伝えた。

しかし、二人ともスライムについては聞いてこない。主任から聞かされていれば、真っ先に聞きそうなことなんだが、説明されていないのではと頭がよぎり、何か聞いていないか問うと、自分より現場の二人に聞いた方が早い、と言われたそうだ。

どの道行けばわかることだ。スライムについて説明した。二人はそんな冗談はいらないよと笑うので、後はもう見て納得してもらうことにした。

後は前の都市で手に入れていた耐火服だが、その生地を縫い込んだ白衣も渡された。単純な防御向上と、緊急時に耐火性が役立つはずとのことだ。着心地は良いとは言い難いが、わがままは言えない。

その後は軽トラで拠点に戻ると、スライムがゆっくりこちらに近付いて、身体をふるわせる。ただいまというと、更に身体をふるわせた、かわいい。

二人は口々に、有り得ない。いったいどうなったらこんな生命に、など混乱した様子だった。数日前の私を思い出す。

その後は放浪者が二人に今後の話をしている間、スライムの様子を間近で見ていた。

健気にバリケード越しに都市を監視したり、ゆっくり私に近付いて、ふるえてみたりしていた。

これからは、この子も含め任務をこなす。今まで以上に頑張らなければならない。


山中沙奈 記す



新たに参加した二人は研究所だとどういう役柄だったんだろうか

ニュルンベルクッ!
スライムかわいい
仲間になって嬉しい

スライムの伝達形態にアリスさんこそ興味を持ちそうなもんだが、いっぺんカメラとかで映像送ってやったらどうかな
後、スライムちゃんも拠点も何事も無くて良かった

手長ゾンビが出たなら足長ゾンビが出てもおかしくないよね。倒すとお金が多く手に入ったり……この世界情勢じゃ意味薄だけどww

スライム可愛いよスライム
ぷにぷにしたい

>>350
それを書こうとして寝ちまったんだぜ

>>351
プルプル

仲間になるとも思ってなかった

>>352
主任が情報を公開してないだけだね。たぶん伝えたら飛んでくると思う

てか、その判定やっても良かったな。忘れてて普通に書いちゃった

>>353
いるだろうとだけ。どちらかというと脚力の強化に伴って、チーター的なダッシュで襲ってくる奴になりそう

お金はまだ意味はなくはないからね。電気生きてる自販機とかなら、安全に飲み物や食料を調達できる

それ以外? ソードオフでコインショットにでも使えばいいんじゃない?

>>354
プルプルプルプル

「さて、と。まぁ、顔は見たことはあるかと思いますが、放浪者と名乗ってます。よろしく」

「あたしは浜村美香音。電子技師よ。んでこのおっさんが」

「それぐらい名乗らせてくださいよ…。蒲谷勘二郎といいます。通信技師ってやつです」

「なるほど。とりあえずまぁ、お二人にこれを渡しときます」

「これって…」

「手製の槍ですか」

「生憎洒落たものはご用意出来ませんでした。お二人に戦ってもらう予定はありませんが、緊急時にはそれで、時間稼ぎにはなるでしょう」

「結構探索してるのに拳銃はないっての?」

「ありますが、素人が使ったところで当たりませんよ。それに、発射音でゾンビがむしろ寄ってきます。まったくお勧めしません」

「はぁ、なるほどねぇ」

「その拳銃欲しいんだけど?」

「都市部にも探索頂けるというなら、お渡しいたしますが?」

「あんた、こんなもんでどうしろって言うのよ」

「何もしなくて結構です。お二人の役目はあくまで、この拠点の民家の警備と、物資の運搬だけですから」

「なめてるの、こっちはわざわざ―」

「ならお帰りください。ここに必要な人材は、生き延びるために協力頂ける方で結構。わがままを言い、チームワークを乱し、その人間によって壊滅に陥る不安材料はいりません」

「な…!」

「ふ、二人とも…」

「…蒲谷さんも聞いてください。はっきり言いますが、研究所という安全地帯で過ごしてきたあなた方は、私から見れば甘えがある。そんな槍一本つくるだけで、ゾンビやそれ以外の危険をかいくぐらなければならない。それが今の外の現状です」

「そんなこと知って――」

「かれこれ一緒に活動している山中さんでさえ、すでに二度、命を落としかけています。それでいかに危険か、あの義足の製作に関わったあなた方ならわかるでしょう。そして、言い換えればその危険を冒さなければ、我々が再度文明を取り返すことは出来ない」

無音

「私と山中さんが都市部の奥地を探索するには、二人の協力は必要です。ですが、覚悟が決まらないというなら、送り返します。貴重なものも見れたでしょうしね」

無音

「まぁ、考える時間は欲しいでしょう。言ったとおりここにいることは無理強いしません。少ししたい作業があるので、その間にご決断ください」

扉の開閉音

「……何よあいつ、偉そうに…!」

「…でも、真実なんだよ。浜村君」

「あんた、なんであんなヤツの言うことなんか!」

「……現に、彼と山中君が持ってくる物資で、研究所は成り立ち始めてる。野木主任と同様、彼の言葉は重いものだよ」

「……でも、あんな言い方」

「まぁ、僕なりに思うのは、あの人は不器用なんだよ。死なせないために、あえてキツいことを言ってるだけだと思う」

「……そう思う?」

「言ったじゃないか。これを作るだけで命懸けだって。つまり、危険を冒してわざわざ材料集めて作ってくれたんだよ。ほら、わざわざビニールテープを柄に巻いたり、包丁が外れないように針金とか、可能な限り固定してる」

「…そうね」

「それに、僕達が甘いというのももっともさ。彼はずうっと命の危機にさらされていたわけだし。僕なんかほら、家族を助けたいとか思っていながら、他の人みたいに外にでる勇気すらなかった」

無音

「あの時、すばやく動いてたら家族をここに連れてこれたかな、なんて思うんだ。まぁ、その途中で食い殺されたのがオチなんだろうけど」

「…羨ましい話、あたしにはそんな人すらいないよ」

「あ、ごめんね。まぁ、とりあえず僕は残る。戻ってもあんまり皆の手助けも出来ないし、それに、ここで二人に役立ててもらえることが、家族の罪滅ぼしになるかもしれない」

「勝手だね、あんた」

「そうだね…。でもそうしなきゃ僕は、耐えられそうにない」

「…わかったわかった、あんたの言うことを信じて、あいつが良いヤツだって信じることにするよ」

「そっかそっか、まぁ、一人ここに残るより、やっぱりいてくれた方が安心だからね。うん」

「別にあたしいなくても、外のあのみょうちくりんなのいるだろ」

「あれはその、ねぇ。本当に安全かわかんないし」

「はぁ、まぁいいや。あたしも覚悟決めるか」


ここで録音は終わっている

銃があっても訓練と弾の余裕がなければ諸刃の剣だもんなぁ
人員と役割分担が一番の武器よ

六十一日目

研究所に戻る前、エクスに捕まる。すっかり忘れてたが、監視カメラに装置を取り付ける件についてだった。すまないと思いつつ、物資の回収と生きた監視カメラが見つからないでいたとごまかした。

しかし、拠点近くの都市部の監視カメラに装置をつけた方が良いかもしれない。もし変異が拠点近くにいることがわかれば、急ぎ処理などの対応も出来る。
(まぁ、無線が入手できたらの話だが)

拠点に戻るために外へ出ると、山中さんがすでに準備していて、見たことのない義足を着けていた。山中さんも、俺のシールドシューターⅡを見て、お互い静かに頷いた。

拠点に戻ると二人(浜村さんと蒲谷さん)が早速スライムに戸惑っていた。俺は今でも戸惑ってるので気持ちはわかる。

状況説明がてら、二人に槍を渡す。浜村さんが拳銃をよこせとだだをこねたので帰っていいと伝えて外に出た。

まぁ、考えていた通りの状況だから驚きはしない。こちらも、生き延びるために協調性をもてないなら、その人員は不要だしな。それに、そのわがままを認めることで、協調性のある人員を死なせるわけにはいかない。

外に出ると山中さんとスライムが戯れていた。もう慣れたのかと聞くと、この子結構可愛いですしと笑う。その順応の高さが羨ましい。

塀に置いたペットボトルを見ると一本だけ減っていた。とりあえず水は1日一本与えれば良さそうだ。

しかし、多分水以外も必要だろうが、何を接種するかも想像できないでいる。う~む。

室内に戻ると、二人は残る決断をしていた。ただ、浜村さんが、次に拳銃手に入ったら、私のものだからねと強く言ってきた。まぁ、いつ手に入るかはわからないが、構わないと伝えておいた。

あとは、基本的なゾンビについての情報を伝えておいた。まぁ、彼等がそれを役立てない状況が理想ではあるが。

とりあえず、今日は疲れた。もう寝よう。

下手に素人に拳銃渡したら、やってきたゾンビ1匹相手に撃ってしかも外して、その上マッスルゾンビやコマンダーゾンビを呼び寄せて放浪者含め全滅の流れが容易に想像できるな……

>>358
誰かが言ってたけど、人員集めて、ファランクス部隊やった方が拳銃一つより強力だからね

>>360
放浪者もその危険性を重々承知だから、ヘリに乗った時ぐらいしか使ってないね

なので、拳銃渡す約束はしたけど、見つけたというかは別です



とりあえず、ここまでが昨日の寝落ち分じゃい

六十二日目

互いの新たな装備の試運転がてら、ガーデニングショップに続く、通りに設置されたバリケードへ向かう。

早速、ふらふらとしている単独のゾンビがいたので、矢で狙いをつけて発射した。命中はしたが、腹部にあたりあまりダメージはなかった。やはり急所に当てるとなると、反動を含めて経験を重ねないと駄目だな。

そのゾンビはこちらに気づいて歩み寄ってきた。マチェットを構えると、山中さんが前に出て義足を展開すると、剣状の足が洗われて、それで首を断ち切った。

矢を回収しながら思ったのは、山中さんがゾンビ化した場合のこと、義足が更に凶悪になっていて、それがこちらに向けられたら、下手な変異よりも勝ち目はない。その点、感染については、よりいっそう注意しなければな。

車をバリケードにしていた更に奥へ行くと、目的の柵があった。
(名称がわからん。なんていうんだろうか)

重量の関係で、山中さんの義足で運ぶ。今日はとりあえずこの一つの柵だけで、残った時間で物資の回収をしていた。

一度柵を置くために拠点に戻ると、蒲谷さんが槍を振り回していた。
(訓練と言っていたが、振り回しているようにしか見えなかった。スライムも怖がってるのかすみっこにいた)

柵を設置するとスライムが、近づいてきてなんだこれ、という感じポンポンと叩いた。

あれと同じでゾンビ対策のものだよというと、コクコクとうなづいた後、また監視をするために戻っていった。

後は拠点近くの都市のエリアで、重要な食料などの物資以外に、雑誌などの娯楽品も少々回収する。浜村さんが退屈だと文句を言っていたので、仕方なくである。
(まぁ、警備の他に拠点について、清掃や強化の計画もたてているようなのでその報酬ということにしよう)

本日はとりあえずここまで、後は柵をもう一つ回収できたら、通りの処理を進めていかないとな。


六十二日目終わり

10月21日

今日は放浪者と共に、カマキリの動作テストのため、探索に出かける。

放浪者も早速、腕の装備の弓を試していた。当たったが倒せてず、カマキリの剣で倒した。

今まで突き主体だったこともあり、斬るという動作があまりしっくりこない。早く慣らさなければ。

放浪者の指示でバリケード用の柵を持ち帰ると、蒲谷さんが槍をブンブン振ってるせいでスライムが怯えていた。少し考えて欲しい。

スライムはいつも通り監視したり、柵を気にして触ってみたりしていた。かわいい。

その後は単純に物資回収をしていたが、浜村さんが退屈だというので、放浪者がしぶしぶ娯楽になるものも集めていた。

まぁ、我々は確かに探索や作業をしているから退屈と思ったことはないが、ずっと拠点にいる彼らは退屈だろう。

とはいえ、拠点エリア内は、その手のは集めてないし、一度そこらを見て回ってみてと言っておこう。

あとは、蒲谷さんに槍は突くものですよというと、柄の部分でも攻撃できないかなぁと思ってとのことだった。
(放浪者は、柄が曲がるので突いてくださいと強めに言っていた)

とりあえず明日からまた本格的に探索だ。もう寝るとしよう。

山中沙奈 記す

暇って……贅沢な

スライムだって生物である以上遺伝子も存在するだろう。ならば遺伝子を構成する為の糖とアミノ酸は最低限必要ではある筈
ところで山中さん、その内うっかりスライム撫でちゃったりしそうな気がするんだが?ww

ぶん回して戦いたい?それなら戦国無双の正宗が使ってたような木刀がオススメじゃないのかな?山海堂(海山堂だっけ?)ってお土産屋で見た事あるよ


スライムにお酒飲ませたらどうなるんだろう

後学のためにもまた浜村さんや蒲谷さんの容姿を知りたい。あとスライムもどういう色合なのかとか

>>289に緑って書いてあったよ

>>364
この世界じゃ贅沢な話だね。ある意味では拠点での理想的な状態だけど。

>>365
まぁ、そこらなんだろねきっと。あとは彼等がそれに気付くかだ。

あと、スライム外側は触っても平気です。わかりづらい例えでいくと、変形自在な試験管の中に、劇薬が入ってるような生き物です。

>>366
蒲谷さんは槍の使い方を勘違いしてるだけやしね。

木刀も樫の木とか、堅いやつで作ると殺傷武器になるから侮れない

>>367
このスライムは、人間に似た脳の部分があるから多分酔っ払うだろうけど

劇薬とアルコール混ざったらどうなるんだろう。

>>368
では説明。

浜村さん。研究者というよりは作業員。そのため、上下紺の作業服を着用。装備としては電子機器に関わるツールを所持(後は槍)。それ以外はそこらの一般人と同じ。

身長は平均より高め、髪は作業の邪魔としてバッサリ切ってる。顔立ちはきつめ、普段でも怒ってるように見えるが本人は普通。胸は任せます。

性格はやや高飛車、傲慢。ただ、信用した人や慕う後輩の面倒見がいいいわゆる姉御肌。

イメージに近いのはドクターXの主人公の女医さん。ドラマ自体はよく知らん。

蒲谷さん、この人も作業員。服装もベージュの作業服上下で、通信機器のツールと槍。ここらは浜村さんと似たり寄ったり。

容姿は頭の真ん中の髪が天に召せられた中年。お腹も出てるが、本人曰く惨劇で痩せた方とのこと。身長は平均的。

性格は優しいが臆病、家族を見捨てた罪悪感に苦しんでる。それと、こうと決めたことは曲げない頑固さもある。

イメージは特命係長の課長さん。

スライム、ぶっちゃけ作者もわかってない。

容姿は人型、脚の部分がドレスみたいな感じでくっついてて、ナメクジみたいに進む。色合いは半透明な緑。身長は高くなく、小学校高学年の平均ぐらいのイメージ。

攻撃手段は体内の液体を吐きかけて溶かす。それ以外は現状未定(案はあるけど固めてない)。

性格(?)は、従順。独りを嫌がるあたりは寂しがり屋なんじゃないかな。

とりあえずこんなもんや。後学ってことはゾンビ的なものでも書くんかな。まぁ私がゾンビ好きだから増えると嬉しいけど、ヒャッハー!

>>369
フォローありん

寂しがり屋なスライムちゃんを抱き枕にして寝たい

>>371
寝てる時に何かの衝撃で中身が漏れても当社は一切の責任を負いません。


さて、これからみっちりボドゲカドゲを11時までやってきますわ。更新なかったら、それが原因です

スライムになった理由として考えられる事……ミドリムシ粉末の愛好家だったとか?それがゾンヴィルスで突然変異した。とか

>>373
アンブレラクロニクルだったかな、ウェスカーは人の意志がウィルスに影響を与え、その深層心理が反映されるんじゃないかと、言ってたね。

あくまで物語に合わせて説明するなら、感情らしきものや、思考らしきものを持つスライムは、この変異に適用した存在かもしれない。

あるいは、単純にアメーバ的なのが変異し、その際取り込んだ人間の知識を持ち合わせてる、とかね。

この物語が、変異の謎を解明することじゃなく、惨劇を生き延びることだけだから、あえて言及はしない。

だから皆も、れっつ妄想だ。その方が楽しいでしょ?

まぁ多分仏の一種だよ。何たってスライムだし

仏ておまw
しかし人やら要素やら増えてきたみたいだからダイスの変動率が……いつまで無事でいられるのかな

ボドゲカドゲに飽き足らず、卓ゲまでやられてらっしゃる感じ?ww

>>375
なるほど、いい発想だ。デコピンしていい?

>>376
ダイスは調整中だけど、基本的にエリアごとの危険度、判定されるキャラの能力による補正という形で進めてる

このため、拠点エリアは、安全を確保中(中というのがミソ)という状況により、生死判定は現状無しです。言い換えると、都市部を回る放浪者と山中さんは、当然常に死の危険性がつきまといます。

じゃあ安全エリアの判定は何かというと、拠点での施設開発なんかの判定が行われ、それに応じて進捗度が進行します。

まぁ、裏側は完璧なTRPGになりつつありますが、本作自体はまったり通常通りにやってくよ


なお、昨日作者(バカ)はクソ寒い中歩いて帰り、風邪を悪化させ、頭痛と謎の歯痛に悩まされて更新できませんでした。

今は、なぜか位置が変わった少しだけ歯痛だけで元気です。仕事休みたかったぜ。

>>377
麻雀、テキサスホールデム(ポーカーの一種)なんかもやるよ。

将棋はガキの頃触って駒の動かし方知ってる程度。囲碁やチェスはルールがあやふやぐらい。

この間、上流階級がやるらしいブリーチってのやったけど、難しかったなぁ。

ブリーチ? 
ああ、ジャンプは上流階級の嗜みだよね

>>380
ちゃんと調べたらコントラクトブリッジという名称だった

聞き間違い人間でも、これはどうなんだ

ジャンプ、懐かしいなぁ。今どうなってるのやら

六十三日目

引き続き、ガーデニングショップに続く通りから山中さんの義足でバリケード用の柵を運び、予定のバリケード作成は完了した。

本来自分でやる予定だった有刺鉄線の敷設だが、二人に頼むと蒲谷さんがやってくれることになった。

二人の安全を確保するため、山中さんはガーデニングショップの通り、俺は都市部入り口、拠点エリアに隣接する場所のゾンビ処理に向かう。

しかし、1日腐るぐらいゾンビを処理しているというのに、あまり減った気がしない。いや、確かに減りはしているのだが、それでもウヨウヨしている。時折、何らかの理由で増えているのではないか、そんな気すらする。

まぁ、確かに毎日数千人も処理してるわけでもない。多くて百人いくかいかないかだろう。都市部となれば、十万以上とかだろうし、殲滅するにも年はいるだろう。

都市部入り口について、また新たに流れてきたゾンビを処理した後、拠点エリアに向かう経路になる歩道に、押せる車を意図的に置いておく。これで、拠点にさまよってくるゾンビの数は減ると願う。

途中、書店を見つける。浜村さんが、とにかく本は回収できたら持ってきてと言われたので、彼女が好きそうなのをいくつか回収し、自分用に工作系や生物に関する本も回収した。

後はゾンビに対してシールドシュータⅡの射撃訓練を行う。六発中一発が急所に当たる。まだまだだ。

探索がされてないエリアのおかげで、物資が比較的手に入り、かつ清掃員とかが清掃道具とかいれるキャスター付のカゴを見つけ、あまり動作音がうるさくなかったので、それに積み込めるだけ積み込んで持ち帰る。ざっといつもの探索の四倍だ。今後カゴも補強して使っていこう。

久し振りに持ち帰った物資を書く。

・米
・米の虫わき防止の薬
・しょう油、みりん、塩、コショウ
・使い捨てカイロ
・菓子類多数
・ダンボール
・未開封のタオル
・ティッシュ箱、トイレットペーパー、除菌用ペーパー
・食用油
・風邪などの薬各種
・ガーゼや治療用の道具(消毒液もやっとあった)

ひとまずこんなところ。都市部入り口の処理が終わったら、二人に回収を頼んだ方が早いかもしれないな。

拠点に戻ると、蒲谷さんが頼んだ場所(塀とバリケード用の柵)の有刺鉄線の敷設を終わらせていた。蒲谷さんは思ったより器用なようだ。

しかし、人員がいると、やっぱり予定の進みが早くいいな


六十三日目終わり

乙!
そろそろ二人にゾン殺訓練させるのかな?

「よしよし、予定の物の搬入完了ね」

「ふぅ~、もういいかい? 放浪者さんにバリケード補強を頼まれてるんだ、うん」

「ちょっと待ってよ、本棚の位置の調整ぐらい手伝いなさいよ」

「その本棚を、いろんな家から持ってきたの僕なんだけど」

「細かいことはいいの! ほら手伝った」

「はいはい…、ところでなんで運んだの?」

「書斎、というか皆の共有スペースだから、図書館か。それを作ろうと思ったのよ」

「ふ~ん、なんでまた」

「娯楽よ娯楽!」

「放浪者さん、怒るんじゃないか?」

「その時はその時よ。それに、もしこれから人員が増えるとなったら、こういう息抜き出来る場所も必要でしょ」

「まぁ、そうだね。うん」

「それに娯楽以外にも、応急処置とかの本も置いとくし」

「確かに人間関係とかの緩和とかに役立ちそうだね、うん」

「という訳で、この大きいのそっちに」

「これかい、よい――」


ここで録音は途切れている

と言うわけで、寝落ち分の一部完了。今日お仕事割りと暇で助かる。

今日忘年会っぽいけど帰りたい。


>>383
それもその内だねぇ。

放浪者も文明取り戻して欲しいって言ってるし多少の娯楽なら認めてくれるだろうね

>>387
まぁ、放浪者は家(きょてん)が帰って飯食って寝る場所だから、長くいる人間のことはとやかく言わないかと

10月22日

今日もガーデニングショップに続く通りのバリケードの柵を回収し、その後放浪者と別れて私はガーデニングショップの通り入り口から中のエリアのゾンビの処理を行った。

一角にはゾンビの亡骸が貯まっていて、強烈な死臭が漂っている。ゾンビが寄ってきてしまうが、伝染病の恐れをつぶすために、貴重な灯油を振りまいて、マスクに二重につけてから火を点けた。

死んだ後の火葬すらずさんなものではある、しかし、出来る弔いと言えばこれぐらいしか私達には出来ない。

肉の焼ける臭いに釣られてきたのだろう、ゾンビがまたわらわらと姿を表す。それを一匹一匹丁寧に、貫き、そして斬り捨てる。このことに、以前より抵抗感が薄れてきているのは、私の中の何かが麻痺してるのか、それとも慣れてしまったのか。そんなことを考えながら、淡々と処理をする。

そうしていると、大きな咆哮が聞こえ、そちらを向くとマッスルゾンビの姿があった。

ヤツは怪力のほか、上半身の異常発達でまさに轟く叫びをあげる。

本来なら逃げるべきだ。その後に奴以外のゾンビがやってくるのだから。だが、火葬の光景が目に焼き付いていた私は、立ち向かうという選択肢を選んだ。

戦い方は放浪者から聞いた通りに、一気に近づいて足を斬り払った、力以外緩慢な動きしかできないマッスルゾンビは避けることなく倒れ、顔面をそのまま刺し貫いた。呆気はなかった。

それから群がってくるゾンビをなぎ払ううち、気付けばさっき焼いたゾンビ貯まりを思わせる物が周囲に出来上がる。

私は、笑っていた。理由はない、多分少し疲れたのかもしれない。

拠点に戻ると、放浪者はすでにいて、大量の物資があった。またしばらく、私達は生きていけるだろう。

浜村さんと蒲谷さんは帰還を喜び、玄関にたまたまいた放浪者が一言、どうしたと聞いてきた。

どうもしないと答えると、義足の汚れがいつも以上だと指摘される。私は、答えられなかった。

放浪者は、少し待てといい、除菌用のシートを持ってきて表面の汚れを代わりに拭いてくれた。なぜか、涙が溢れた。

その後、部屋に戻った私にコーヒーを持って放浪者は訪れ、何もいわず、ただ一緒に居てくれた。

私が一言、ありがとうというと、放浪者も一言相棒だからなと返した。

……、私が狂わずにいられるのは、間違いなく放浪者のおかげだ。


山中沙奈 記す

昨日の寝落ち分パート2

今回はわりと判定が危なかった山中さん。でもま、結果オーライかな?

これは放浪者に惚れるんじゃないか


静かで良い関係だ

判定ってのはSAN値的なモノだったのかな

>>391
惚れてまうやろ~、ですね。わかります。

>>392
うん、静かだね。夜に何をするわけでもなく、ただ一緒にいられる関係。

描写が薄かったのもあるけど、山中さんはちょっと変になってる感じで描いてたつもりですだ。
(普通、まだ得体の知れない存在にすぐ会議の場でかわいいなんて言わないでしょ?)

今回はそれが判定で表面に出たわけだけど、ある意味狂ってた方が、幸せな世界だよね

六十四日目

今日の探索について、山中さんを休ませておいた。生死をかけた日々が、恐らく彼女でも気付かない内に精神を病ませていたようだったからだ。

それに、今は拠点に話し相手もいる。一人で悶々と考えることもないだろうし、いい気分転換にはなるはずだ。

……、ずっと独りだった俺が、なぜ狂わないかは、不思議には思う。もしかしたら、本当はすでに狂っているのかもしれないな。

今日は、ガーデニングショップの通りの処理に向かう。途中大量のゾンビの死体と、マッスルゾンビの死体があった山中さんの戦った跡だろう。

普段、ここまでの好戦的な行動はしないことを考えると、やはり心の疲れが出ているようだ。身体の疲れはとれても、心の疲れはそう簡単にとれるものじゃないからな。

ここの通りのゾンビも、山中さんの活躍によりだいぶ量が減ってきた。後少しで、通りを使ってガーデニングショップに行けるようになるだろう。そうすれば、肥料や建材一度に運べるようになる。これで当面の任務は完了出来るはず。

後は処理をしつつ、生きていそうな監視カメラに装置を一つ付けた。あとはうまく見えていることを祈ろう。

拠点に戻ると、浜村さんに一階の使われていない一室に連れて行かれ、中にはいると、そこそこの量の本が入った本棚が並んでいた。

とりあえず図書館らしい。今後もいろいろ本を持ってきて欲しいとのことだ。
(近隣の民家から本を大体回収したらしい)

山中さんは、自室にしてる部屋で早速なのか本を読んでいた。昨日と比べれば、普通になったようには見えた。あとは他愛のない話をして、今日は1日を終えた。


六十四日目終わり

スライムと戯れて癒されよう

「じゃ~ん、どうよ」

「……これは、いつ回収したんですか?」

「なんかなぁ、もっと驚きはないの?」

「充分驚いてるつもりなんですよ、これでも」

「山中って、ちょっとクールなとこあるよね。まぁいいけどさ」

「しかし、なんでまた?」

「この家って保管された物資と寝床しかないじゃない。娯楽が不足してたから作ったの、さしずめ図書館ってとこ」

「図書館ですか。お二人はここにいるのが基本ですから、あっても悪くはないと思いますよ」

「でしょ? まぁ、これからもいろいろ作るわよ。楽しみにしてて」

「そうですね。私達は拠点をあまりいじれないから頼みます」

「うん。まぁ、二人もここ使ってよ。あと自室とかに本持ってく時は、そこの小さいホワイトボードにそれ書いてね」

「わかりました、ちょっと見させてもらいますね」

「あ、いたいた。浜村君、交代頼むよ、うん」

「もうそんな時間? じゃあ行くわね」

録音はここで途切れている。

>>395
プルプル。スライムはこの世界の新しいペットみたいな存在になりつつあるねぇ

ゾンビにならない上に酸で攻撃も出来る!

>>398
その粘液は地形変化を伴うから、一長一短なんだけどね

六十五日目

手痛い損失を負う。いや、今まで持っていたことが、奇跡的ではあったのだが。

愛用していたマチェットが、今回の探索中に根元から折れてしまった。修復するという状態ではない。

予備の武器を回収していない。こうなる事態は想像できていたはずだが、愛着のある武器を手放す発想ができなかった俺の油断だ。

包丁などはあるが、リーチに問題があるし、新たな武器を探すか、あるいは作り出さなければならない。

今日の探索は引き続きガーデニングショップの通りの処理だった。山中さんの状態を図るため、二人で探索したが、結果的にそれで助けられたようなものだ。

本当なら、甲冑を見かけた店に行きたかったのだが、あいにくそこまでの処理は終わっておらず、山中さんを無茶させられないこともあって、比較的安全になりつつあるエリアを見て回ったが、これというものは見つけられなかった。

そろそろ物資を運ばせる二人に、代わりの武器を製作を研究所に依頼させるとしても、しばらくの間代用できる物がいる。

今日は新たな本屋で参考になりそうな本をいくらか回収した。ここから、今の物資で作れそうな物はないか、ヒントを探し、無ければ明日、山中さんには申し訳ないが、甲冑がある恐らく骨董品店に向かうことにする。


六十五日目終わり


惨劇からほとんど一緒だった相棒、ゆっくりと休め

マチェット南無南無
どんな武器でも劣化は避けられないからねぇ…

??「折れたァ!」

お焚き上げされちゃう感じかねぇ

>>401
この劣化イベント、実は四回ぐらい回避してた放浪者さん

この人、ワシズにある程度対抗できるんじゃなかろうか


>>402
ネタはわかったけど、見たことないから返す言葉コレだ

メメタァ!


>>403
ただでは転ばないのが放浪者さん

かな?

10月24日

1日の休みを終え、探索に復帰する。今日は放浪者とガーデニングショップの通りのゾンビの処理をしていたが、途中で彼の武器が折れてしまった。

彼は折れた刃を拾い上げて、長い間世話になったなと呟いた。私は、何故かその武器に嫉妬めいた気持ちを抱いてしまった。その武器は私よりも、ずっと放浪者の相棒だった事実が、少し羨ましかった。

その後は彼の武器になるものを探したものの、見つかりはしなかった。

話によるとガーデニングショップ近くに骨董品店があるらしく、もしかしたら代わりになりそうな物があるかもしれないと、放浪者は言っていた。必要であれば、私だけで探しに行こうかと思う。

その後は、新しく見つけた本屋(アニメらしいポスターがたくさん張ってあった)に入り、放浪者が中世時代などの古来の武器の資料になる本を集め出した。

こういう場所によくきたんですかと聞くと、物を書いてた友人がこの手の資料が欲しい時によく行ったと言ってたのを思い出したのさと答えた。よくはわからないが、そういうものなのだろう。

私もとりあえず何となくでそこの本を回収しておいた、図書館は娯楽用らしいので、この手の娯楽用品があってもいいだろう。魔法少女などそれらしいものを持ち帰った。
(浜村さんは少し不評だったが、そんなのもありよねと言っていて、蒲谷さんはあ、この新作読みたかったんだよ、うんといって早速持ち出していた)

拠点に戻り、今放浪者は資材を集めて空き部屋で何か武器を作れないか、いろいろやっているようだ。

話す時間が少なくなるのは残念だ。


山中沙奈 記す


山中さん、愛されてるのになー

ううむ。色々な心情が攻めぎ合ってる模様

この四人も、ダイス次第でどうなるか分からないんだよな
不安だけど面白いな

毎日経過が気になってちょいと悶々としちゃう

>>406-407
山中さんは惨劇を過ごす中、いろいろ変わりつつあるからね。

>>408
ありがとう

警備組は滅多なことで生死に関わることはないけど、全員死の危険は付きまとうからね。

忘れがちだけど保安官も同様に。


>>409
時間経過がリアルタイムと同じにしてるから仕方ないね

まぁ、悶々したのを妄想で解消しておくれ

六十六日目

今日は久しぶりの雨だった。探索をしてもいいが、傘は手元が塞がるし、雨合羽もないため、久しぶりに休養と言うことにした。

まぁ、俺の場合は新たな武器を工作する時間が欲しかったからちょうど良かったかもしれない。

昨日回収した本から、打撃武器を作ることにした。モチーフはウォーハンマーというもので、余った金槌を使うことにする。

まず、金槌の片側を金属ヤスリで削って尖らせる。重さがなくなるが、その代わり槍のような効果を期待できるし、この手の武器で想像できる重量による疲労の増加を抑えるためだ。

作業室とした部屋で、黙々と削っていると、山中さんが本を持ってやってきた。何かあったかと聞くと、一緒にいて良いかと聞かれたので、構わないと伝えた。まだ精神的に不安定なのだろうか。気掛かりではあるが、彼女は弱い人間というわけではない。立ち直ってくれると願う。

かなりの時間がかかったが、片側はイメージ通りに尖らせることが出来た。ここからは小さい鉄パイプの穴に金槌を差し込んで固めた後、先端に重量がいくよう、反対の穴からさっき削った鉄砂を入れて液体接着剤を流し入れて、壁に立てかけて固まるまで放置する。

その間に折れた相棒を取り出し、刃を二つ折りにドリルを使って手動で穴を開けて、針金を通す。

その二つのパーツを持って外に出ると、雨でテンションが上がってるのか、何か物凄い腕を振り回しているスライムの姿があった。こちらに気付くと、呼ぶような仕草をした。多分、水浴びしようということなんだろう。

今は濡れたくない気分というと、動きが止まり、文句を言うように身体を前後に揺らした。

じゃあ作業があるからと車庫に入っていくと、頷いた後にまた腕を振り回しながら雨を浴び始めた。あれが狂喜するというんだろうな。

話がそれたがマチェットは、軽トラの装甲部分の隙間、左右に固定した。

マチェットが元に戻るわけではないが、それでもこいつが何らかの形で役立てる状態にしたかった。

戻ると、手製のウォーハンマーの中身は固まってくれていた。改めて液体接着剤をいれて漏れないように固めて完成した。

長さはだいたい60cmぐらい。とがった部分で思い切り殴れば、ゾンビの頭ぐらいは潰せるだろう。

とりあえず、しばらくこれでしのぐとする。


六十六日目終わり

スライムかわいい


熱帯雨林の子供達みたいな感覚なのかね

雨でテンションageるスライム可愛い

10月25日

雨。たまに小雨が降ってもすぐに止んでいたので、どこか新鮮な気分になる。

今日は放浪者の指示で休養となった。早速図書館から幾つか本を借りて読みふける。

いつもなら、放浪者と他愛のない話をして過ごすのだが、失った武器に代わるものを作成するため、別室に籠もっていた。

持ってきた本を読み終わった後、特にする事はなく二回の窓から外を見ると、スライムが両手をブンブン降りながら、顔を上に向けて雨を浴びていた。主体が水分で出来ているから、本能的に求めてしまうのだろう。

本を戻しに一階に戻ると、何かを削る音が聞こえた。放浪者が黙々作業しているのだろうことを想像し、本を戻してから、新たな本を取りだして放浪者が籠もる部屋に入る。

放浪者がどうしたと問い、一緒にいて良いか聞くと、構わないとだけ言われたので、近くにあった椅子に腰掛けて本を読んだ。

金属を削る音を聞きながら読書をする時間、その音は嫌なものではなく、どこか落ち着いて過ごした。

本を戻してから再度作業を覗くと、代用の武器は完成していた。普通の金槌に鉄パイプを付けたようなものだが、先端に重りを詰めていて、メイスのような原理の武器になっている。重量自体もそこまでないし、女の私でも扱えそうだ。

その後、浜村さんが声をかけてきて、施設について相談を受ける。基本的に一階は安全のため、空いていたし、好きにして問題ないはずと伝えておく。

その後は、自室で放浪者と他愛のない話をしながら過ごす。ただ、放浪者いわく、この時期の雨は次に雪に代わる恐れが高い。ガーデニングショップと、暖房器具の回収を急がないとなと言っていたのが、印象に残る。

まもなく冬が来る、惨劇を迎えての初めての冬、我々は無事に越冬出来るのだろうか。


山中沙奈 記す

「というわけで、医務室と工作室を作りたい訳よ」

「なるほど」

「医務室は玄関横の居間。まぁ、応急処置程度としても、衛生面とか考えると場所決めた方が良いだろうしさ。工作はついさっき放浪者が武器作ってた部屋がいいんじゃない?」

「そうですね。具体的にどんな施設にするんですか?」


「医務室は医者がいる訳じゃないし、デスクと治療道具置いて、使ったら図書館みたいに理由と使ったものを書いてもらうぐらいかな。そういう管理意識も目的。工作室は、これも工作台みたいなのを置くぐらいね。民家に学習机があったから、これをちょっと改造して工作台みたいにしようかなと。あとは作った武器もレシピみたいに工程書いてもらえると、他の人も出来るようになるからいいかも、作るごとに改良点書き込めばいいし」

「いいですね。問題ないと思いますよ。あと、放浪者さんとも話した方がいいですね。あの人なりに欲しい施設があるかもしれないので、参考になるかと」

「あ~、そうなんだろうけど。なんか苦手なのよねぇ」

「悪い人ではありませんよ」

「ま、一緒にいた山中が言うんだからそうなんだろうけどさ…」

「では、私はこれで」

「呼び止めてごめんねぇ」

扉の開閉音

「……、話すのなぁ。はぁ。なんか苦手なんだよねぇ」

ここで録音が途切れている。

>>412-414
プルプル。

ほかのスライムも雨だとテンション上がるのかね?


というわけで、寝落ち分、二つ

冬なのはある意味僥幸だっただろうな
夏とかだと細胞の活性化で変異体も多くなりそうな気がするし

浮遊するポリプだかは居ないのかね

いつも乙


ここで録音が途切れている
ってのはボイスレコーダー?
どう言う目的の物だろう
なんか不安になる

>>418
確かにそう言えるかもしれない。でも冬だか……。

まぁ、みなまで言わんさ。


>>419
リアルSUN値チェック用になったら、山中さん狂って、拠点カマキリ惨殺エンドになりそう。


>>420
いつもあり


>>421
ちょいと前にだけど、>>135で機密保持等の理由で研究員及び関係者にはボイスレコーダーが配られてます。

で、今はそれが相談等の話し合いとか、個人的な日記に使用されてる状態。

生きた記録を遺したいのは、大抵みな同じだからね。

六十七日目


今日は新たな武器の試験も兼ねて都市入り口エリアを探索しつつ、保安官に会いに行くことにした。

ウォーハンマーは考えていたより、使い勝手は良い。距離をとりたいときに単純に殴りつけられるし、とがった部分が頭にヒットすれば、大抵はそのまま死んでくれる。まぁ、見た目がグロくなるのが欠点と言えば欠点だ。

例のBARにたどり着くと、いきなりカウンターから現れた保安官に銃を向けられ、身構えた。こちらが俺と気付いたのか、なんだあんたかと、銃を下ろす保安官の左腕に、包帯が巻かれていた。

どうしたのかと尋ねると、あんたみたいな生存者ばかりじゃないってことだと、静かに笑った。どうやら、勝手な生存者に襲われたらしい。ゾンビに噛みつかれた、なんかではないのが幸いということにする。

俺も前のデカいナイフはどうしたかと聞かれ、折れたと答えると、互いに災難だったなと笑った。

手土産として、缶ジュースと医薬品を手渡すと、すまねぇなと礼を言われた後、ちょっと待てと階段に上がっていった。

しばらく待つと、保安官がいつも持ってるのとは違うライフルを持ってきて、俺に譲ると言ってきた。

手土産の交換にしては良すぎる内容に、受け取れないというと、襲ってきた生存者は三人ほどで銃を持って武装しているとのことだ。都市部を探索しているのか、流れ者なのかはわからないが、少なくとも銃の武装は必要とのこと。

それに、俺に万一のことがあって、物資がそいつらに全部奪われるよりはマシだからなと、真面目な顔で言う。

それなら、今いる拠点で一緒に活動しないかと言うと、この店、親友がやってた店でな。離れたくはないんだと静かに笑った。

気分が重いまま、ライフルと弾薬を幾つか貰い、拠点に戻り危険な生存者について皆に説明した。

警戒度を上げ、二人には余った拳銃とライフルの携帯を義務づける。

銃に関して素人しかいないのは事実だが、持たないよりはマシだろう。

後はどうにかして、非武装化出来れば、畑作りの人員にはなりそうではあるが……。


六十七日目終わり

乙!
鷹派な奴らだと門番がスライムって時点で第一印象最悪で一触即発の状態になりかねん……

確かに傍から見れば化け物屋敷だww
けどスライムは……極秘に開発された対・ゾンビ用生物兵器だとか言えば誤魔化せるかな?


団体とはいえここまで生き延びている以上その3人も相当立ち回りが上手いはず
スライムも突破されそうだし、留守番2人にもいよいよ死の危険が迫ってきたか……

スライムが雨水を吸い込んでめちゃくちゃでかくなってたりして

仮にスライムと戦うとしたらどうするんだろ
酸?を中和させたり焼いて水分飛ばしたり、少なくともタイマンで勝てるビジョン浮かばない

10月26日

今日は放浪者と別れて、ガーデニングショップの通りの処理を行(おこな)った。軽トラの移動に邪魔になるバリケードは片付き、ゾンビの処理さえ終われば、一気に資材を回収できるだろう。そのためにも、処理を手早く済ませていき、ガーデニングショップまでのゾンビの処理が完了した。

そのまま足でこのエリアにあると聞いた骨董品店を探すと、言っていた甲冑が見えた。

甲冑を手に取ってみると、アルミではなく鉄で出来ており、飾りなどではない純粋な鎧のようだ。

それをカマキリで運び、拠点に着く頃には日が沈んでいた。

拠点内に入ると、扉を開けた音で降りてきたと思われる放浪者が、待っていたと硬い表情で言う。

自室で話を聞くと、三人組の生存者は見つかったが、保安官を襲っており危険な部類だと説明を受ける。しかも、火器による武装もありということだ。

警戒度を引き上げ、今後はスライムは隠し、三人体制で警備にすると説明を受けた。

幸いなのは、保安官から武器の援助があったことだ。少なくともこれで全員火器を持つことが出来る。

戦わずに協力してもらえるのが一番ではあるが……、そうでなければ研究所と拠点の安全化のために、追い払わなければならない。

こんな世だというのに、協力し合えないというのは寂しい話だ。


山中沙奈 記す

>>424
慎重な生存者だと、スライムいたら近寄らないから、ある意味安全なんだけどね

>>425
腕や足に訳の分からないものを取り付けた人間がいて、しまいには液体だけの生き物もいる。

なるほど、モンスターハウスだ。言い訳できる気がしねぇぜ


>>426
二人は生き延びられるのかは、作者もわからないからねぇ。

ダイスに嫌われない限りは、生き続けられるけど。


>>247
スライムはキングスライムになった。プルプル。


>>428
まぁ、スライムとして形成している箇所にダメージが入れば必然的に倒せるとだけ。

ぶっちゃけ、あんまり決まっ(ry)

確かに遭遇判定や交渉判定もある事だろう
しかしそれ以前に、その三人すらそこまで生きていられるのかも分からない……という


ほんとスライムならまだ良いけどさ、プラナリアみたいな特性のゾンビとか居たら色々な面で最悪以上だぜ

>>431
確かに三人が出てこない可能性もある。

彼等もまた死の危険はつきまとう。放浪者達のように安全な場を確保(あるいは略奪)しない限りはね


>>432
再生ゾンビ、面倒なことこの上ないね

灰にしても感染してしまうぐらい生命力に満ちた化け物もいるしさ、映画で

六十八日目

途中経過を記す。

三人を警備に残し、スライムは車庫に隠れてもらった後、俺は再度保安官に会いに行った。

BARの中に入ると、保安官の姿はなかった。その代わり、床に少量の血液がこぼれていた。何か起きた証拠だ。

二階に上がってみると、運び込んだであろうベッドと、左端にテーブルが並べて置いてあった。多分、手に入れていたものをそこで保管していたのだろうが、今は何もない。話の三人組が、かっさらっていったのだろうか。

……、二階に保安官の死体がないことにほっとすべきかはわからない。もしかしたら、ゾンビに変異したのかもしれないのだし。

少なくとも、三人組はこの辺りをうろついている可能性は高い。

保安官の生死は気がかりだが……、その三人の居場所を見つけるのが先決だ。

この休憩が終わり次第、偵察を再開することにする。

まじかよ・・・

そいつらみたいな奴らは、街賊(がいぞく)とでも呼ばせてもらおう

ゾンビ相手に無双してた保安官も頭の回る生身の人間相手には多勢に無勢だったか……
この3人が放浪者に会う前に脱落する展開が想像できない

10月27日

放浪者は戻ってこない。そのこと自体は、話していた通りなのだが、心配ではある。

例の三人組を確認してくるらしいのだが、人を襲ったという相手だけに、危険因子なのは間違いない。それに、彼と同じく惨劇をサバイバルしてきた集団、多勢に無勢な気がしないでもない。

……、しかし彼は独りでやってきたという事実もある。スニーキングについては、追随は許さないだろう。奇襲をかけられれば、あるいは。

我々も放浪者が欠けている今、慎重に動かなければならない。今も、集めておいた衣類の中から、目立ちづらい色合いのものに着替え、警備も拠点と向かいのそれぞれの二階からしている。

この地域はバリケードを敷設してしまっていて、しかも拠点周りは独自のバリケードがあるので見分けはつきやすいだろう。そのため、物資はすべて向かいに移して人員も二名配置、拠点は一名だけで囮のような状態にした。

後はどうなるかはわからない。放浪者がうまくやればこの警戒も解除され、本来の任務には戻れる。それを願うしかない。

しかし、三人組はどこから流れ着いたのだろうか。それに銃器で武装しているのも気になる。よほど運良く手に入れたのか、それとも……。

嫌な予感がよぎり、今度交代で来る蒲谷さんにも、この予想は伝えておこう。


山中沙奈 記す

何が起こったかわからないけど、皆の無事を祈る

>>435
マジだの。まぁ、まだ『生死不明』ではあるけど

>>436
更にアレンジすると害賊かね?

素直に略奪者でいい気がしてきたけど


>>437
まぁ、コマンダーゾンビを相手にするのと同等の厄介さだからね

更に騙し討ちまであるわけで。

まぁ、騙すテクニックがゾンビには生かされないわけだけども

>>439
何か起きたのは保安官だけさね

イベント的なもので、保安官以外の誰も何も『まだ』起きてないよ

舐めた真似をしてくれる…見つけ次第殺らなきゃ(使命感)

保安官、せめて軽傷でありますように…

何もかもかっ飛ばして宇宙人と遭遇とか判定にあったりしてww

冗談だろ……スライムたんと保安官さんはこのスレのアイドルだぞ…………

>>442
まぁ、まだ三人組の仕業と決まったわけではないから

生死不明からのダイスをどうでるかは、まぁ、神のみぞ知る


>>443
なんだろう、30をその判定にしたら、マジで放浪者さん当てそうだから笑えないんだよなぁ


>>444
スライムはわかる、保安官がそうだったとは知らんかった

三人組と思われる一人(女)を確認する、どうやら警備をしているようだ。

そろそろ日も暮れるし、中の安全を確保してあそこを寝床にするのだろうか。


監視から一時間経つ。動きはない。こちらに気付く様子はない。引き続き警戒する。


まもなく三時間。中から男が出てきた。こんな場所だというのに、少しイチャついてから女は中に入る。銃を持ってる慢心にしか見えない。

二時間ほど仮眠を取り警戒に戻る。月明かりで細かくはわからないが、さっきとは違う男のようだ。さっきの二人に比べると動きが忙しない。


このまま警戒を続ける。動きがあれば、記録しよう。


六十八日目 いったん終わり

昨日の寝落ち分


今日は、氷でこけて頭を打ち、眼鏡も壊れ、仕事中パンチドランカーみたいに気持ち悪かったけど、私は元気です。

厄日だね…
お大事に

メロドラマみたいなバカな事やってる用な奴等なら話せない訳では無さそうか?
……自分達が一番だ、とか自惚れだのが無ければ

10月28日

今日は長い1日だった。全てが終わったからか、身体がどっと溢れてきている。

今日の警備について、三時過ぎまで平穏なものだった。浜村さんが本当に必要なのか、文句も出始めた頃だ。蒲谷さんから、人影を見たとハンドシグナルで連絡がきた。

研究所から支給された双眼鏡で、情報があった場所を見ると、武装した三人組がこの辺りを荒らしているのが見えた。

服装からすると防衛軍と判断し、自分の嫌な予感は当たっていたことに、少し落胆した。

銃器の武装が出来る人間は限られる、なら最も武器を所持していた可能性があり、しかも集団で持つとするならそれぐらいしか浮かばないということもあるが。

このままこのエリアを離れていくことを望んだが、他の民家を探しながらこちらに近付いてくる。この辺りを根城があると踏んでのことだろう、間違いなく拠点にもやってくることは目に見えていた。

こちらからもハンドシグナルで、浜村さんを向かいの二階に、蒲谷さんを庭の塀の裏側に待機を指示する。
(塀のそばに足場を置いてあり、そこから顔を出して狙い撃てるようにしておいた)

三人組が車のバリケード前に来た辺りで窓を一気に開け、保安官からもらったライフルで狙いをつけながら警告する。

リーダー格らしい男が、自分達は救護にやってきたと説明をしたので、そう言って油断した知人にも怪我を負わせたのですか、脱走兵さんと言うと、苦々しい顔をされた。

そばにいた女の兵士が、別に良いじゃない。銃で私達にかなうと思ってるわけかしらと言って、リーダー格と女は私に銃口を向ける。

一人だと思われていることは都合は良かった。私は静かにカマキリを展開し、防壁代わりの準備をする。

数発、銃弾が撃ち込まれる。頬をかすめ、血が流れた。次は当てる。己の腕を過信した発言に、私が返したのは、次はないみたいですよという言葉だった。

私の視界に入ったのは、もう一人の男の首筋に例の武器で刃物を突きつけ、リーダー格に拳銃を向ける放浪者の姿だった。

半日前から尾行してたんだが、まぁ、新兵なら我々と変わらかないか。と、いつもの皮肉を言った後、全員射撃準備という声に合わせて浜村さんと蒲谷さんが顔を出して、三人組に銃を向けた。

放浪者が段々スネークに見えてきた
それと、お大事に…

保安官の良心に付け込みやがったのか…
うん、こいつらに慈悲はいらんね

四カ所から同時に銃を向けられるという事態は、想定してなかったのだろう。二人は狼狽し、捕まった一人は硬直していた。

てめぇら、こんな事して無事でとまでリーダー格が言ったところで、自分達は頼れない状態で、どう済ませないつもりだとはっきりと放浪者は返す。

銃という圧倒的な優位を生かせなくなったことで、二人は平静を欠き、わめき散らすようになる。一方、捕まった男は騒ぐ様子もなく、諦めているような態度だった。

リーダー格はそれを見て気に入らなかったのだろう。何か言えよ井門と怒鳴ると、もうウンザリだと言った後、俺が軍に入ったのはこんなことするためじゃねぇと怒鳴り返し持っていたマシンガンを二人に向けた。

想定しなかった事態に、放浪者も少し驚いた表情を見せて、私にアイコンタクトした後、内輪もめは悪いが当人で頼むと井門と呼ばれた男を解放した。

すまねぇと井門はそのまま二人にマシンガンを向けたまま、失せろじゃなきゃ蜂の巣にしてやると詰め寄る。リーダー格も焦ったようになだめるが、火に油を注ぐようなものらしく、思い切り腹を蹴られ呻き声をあげた。

次はねぇ、消えろ。その声が本当に殺意にまみれていて、それを向けられてない私さえも、寒気を覚えた。

リーダー格と女は五人にも銃を向けられていることもあり、すごすごとこのエリアから離れ、都市部入り口の方に向かっていった。

今は、井門と放浪者が話していて、二人になったはいえ脅威がないわけではないので、警備は通常通りだ引き上げたままだ。とりあえず、三人組のおおよその戦力も計れたので、スライムも警備に出てもらっている。
(つまらなかったという感じに前後に揺れていた、悪いことをした)

とりあえず私は次の交代に備え、もう寝るとする。


山中沙奈 記す

ふぅむ。一見義憤に燃える熱い展開だけど、それすらも 敵を騙すにはまず味方から→相手側が
複数の小隊からなり、別の小隊を呼ばせる為に逃がした。という可能性も捨て切れないってのがね……

後、見てみたかった展開としては
・スライム部屋に遊び相手(暴力振るってきたら食料にして良いぞという置き台詞付き)として監禁
・全員ひん剥いてアリスさんの実験動物として搬送コース
とかかな(鬼畜)

さあ保安官の事を洗いざらい話してもらおうか

六十九日目

三人組を発見してから、昼頃に行動を開始したので、尾行すると拠点の方向に向かい始めた。

格好などから想像するに、防衛軍の人間のようで、どこで仕掛けるか迷っている内に拠点エリアに入られてしまった。

仕方なく奇襲のため、拠点の皆に注意を引いてもらい、井門というヤツを人質に取ったが、どうも逃げた二人とはソリは合ってなかったようで、略奪も乗り気じゃなかったが生きるためと自分を誤魔化していたようだ。
(保安官を攻撃したのは、例の二人組だけで井門はしてないらしい)

ただ、気になるのは保安官に会ったのは一回だけで、物資も何も回収できずに追い返されたらしい。じゃああの血痕は、なにを意味していたんだ?

新たな驚異なら、本気で勘弁して欲しい。

井門に関しては、休んでいる山中さんを除き、どうするか皆で話し合った。正直、嘘を言っている様子もなく、あの二人組に比べてもまともな神経をしてるし、何より銃を扱える人員が増えることは、望ましいことだ。

浜村さんが予想通りに反対したが、その上で、えり好みは出来ないし、経過を見て判断した方が良いんじゃないかと言うので、それを採用した。

井門には研究所のことは伏せて、畑を作るための材料を集めていることだけ伝え、出来れば協力してもらえないかというと、俺のことを信じるのかと聞かれ、信じる信じないに限らず、そうしなければならない状態と答えた。

少し考えたようにした後、そうかもしれないな。手を貸すよ、じゃないと俺ものたれ死ぬだけだろうしと、静かに笑った。

本来は避けるべきだが、彼の所有している武器はそのまま持たせている。危険性はある、しかし信頼を得なければ、任務にも支障が出るからな。

なんにせよ、人員は生存者から増えたわけだし、悪いことではない。

気がかりは、逃がした二人組だ。探索の時には、気をつけないとな。


六十九日目終わり

武器を持たしたままは怖いな
二人から簡単に寝返ったのと同じように裏切りそう
保安官は助け出して仲間になるかと思ったけど違ったか 続き期待してる

一気に読んだけどこんなSSの書き方もあるんだなと思いました。凄く面白いし頑張って!!

>>448
ありがとう。まぁ、もう大丈夫かと。

>>449
自分達に酔ってるのは話し合いではなく、押し付けになるからねぇ
(典型的カルト教団と同じ)

まぁ、今回は軽い銃撃戦で済んだけどね。


>>451
ありがとう。

この惨劇で、独りで数ヶ月生き延びれば君もスネークだ。


>>452
保安官は威嚇も含めて常にライフルを携帯してるからね。

言い換えれば、油断させなきゃならなかった訳です。
(油断して腕の怪我だけなんだから、スゴいけど)


>>454
まぁね、裏切りは起こり得る。研究所の人達と違い、略奪を生業にしてきた訳だしねぇ。

スライムは、多分野生動物と同じで、人を食べさせると、今後襲うようになるかもしれないから、せいぜい怯えさせる程度でいい気はする。


>>455
一応続きには書いたけど、真実かはまた不明。


>>457
この場合の正しいが難しいよね。裏切りの意志があるなら、武器は回収したほうがいいけど、そうじゃなかった場合に、信頼の芽を潰し、果ては結果裏切られてしまう。

保安官は仲間になるかはわからないけど、基本同盟関係。書いてはないけど、都市を生き延びられる実力があるなら、一カ所に集まらず、ゾンビを分散して処理した方が効率がいいと放浪者は考えてるので、協力や助けは提案するけど、仲間になろうとは誘わない感じ。

>>458
ありがとう

今回は読者が日記や記録を読んでる生存者というていだから、こんな書き方だね。まぁ、参考にはなるかな。

あと、頑張らないんじゃ、ほどほどにやってくんじゃ

10月29日

井門という、防衛軍上がりの男を仲間として引き入れる事になった。

放浪者の判断に間違いはないと言いたいが、人を襲い略奪していた連中の人間だっただけに、信用は出来ていない。
(不審な様子があれば、すぐに追い出すとは言っていたが…)

また、彼には研究所について、教えないことになっていた。最悪を潰すためだ。

スライムについては、我々もよくわかっていないとだけ伝えておいた。彼もあまり近付かないようにしていたし、それでいいとは思う。


今日は放浪者は一人で探索しに出かけた(もともと、昨日の未明からいないが)。そろそろ時期が時期だけに、ガーデニングショップの探索を終わらせたいところだが、放浪者は未だに警戒要としていて、井門を含めた四人で警備を継続している。

井門に対しては、常に誰か一人が着く形で警備を行う。武器自体はそのまま持たせているが、裏切りが目的で外部に連絡するのを防ぐためだ。

ただ、私はいいとしても他の二人が彼と一緒の時は不安ではある。軍隊崩れとは言え、戦闘技術は訓練された者だ、油断はできない。

いつまで、この状況が続くのか、考えるだけで気が滅入る。放浪者がどうにかしてくれると願うが。

そろそろ休憩時間は終了だ。警備に戻るとしよう。

どうも、作者です。ちょっと本作を外れて裏側の話に。

本作のストーリーに関わりはないので、興味なければスルーした方がいいかと。


すでにご存知かとは思いますが、このSSはダイスによって登場人物の運命が決まってます。
(おかげで考えてない方向に話が進んで辛いです)

で、現在単にダイスを振ってるだけでしたが、ステータス設定等が決まりましたので、補正が入ります。具体的には下記の通り。

ステータスは思いっ切り、フォールアウトというゲームからお借りしました(special)。てか考えてたのまんまなんじゃい。

知ってる人はいるだろうけど、こんな感じ。ただ本家とは地味に違うよ。

strength(筋力)
バリケードやドアなどの破壊、重量のあるものの運搬と言ったもの判定
perception(知覚)危険察知、空間把握などの判定
endurance(持久力)生死判定のみ(現時点)
charisma(カリスマ)
交渉、人間関係などの判定
intellgence(知性)
気づき判定
agility(敏捷性)
スニーキング、逃走、回避判定
luck(幸運)
各判定後に、その結果自体の正否の判定に使用。任意。


luckはわかりにくいですが、悪い結果が出たら、一定値あればそれを回避するためにもう一回サイコロ振れるよ。というイメージで結構です。

各数値は1~10で、数値によって補正が入ります。基本的に35で振り分けられますが、先天的、後天的な理由で増減します。補正は下記の通り。

10 +3
8~9 +2
6~7 +1
5 ±0
4 -1
3 -2
2 -3
1 -4

なお、振り直しという凶暴なluckですが、これだけ以下の補正なのでちゃんと一長一短です。

10 -0
9 -1
8 -2
7 -3
6 -4
5 -5
4 -6
3~ -7

下手に振りなおした結果、更に最悪な結果を招くこともあり得ます。

ちなみに、これはあくまで補正の話で、一定の値がなければ実行できないこともあります。

最後に放浪者さんのステータスで締めます。

s 6
p 6
e 5
c 3
i 8
a 8
l 判定不可

別に素直に10でも良かったんだけどもね。畏敬を込めて判定不可です。

ではまた本編にて。

七十日目

井門と彼の話し合いを済ませ、日が出ない内に二人組を追う。

正直に言って、井門のことは信用していない。確かに今までの不満が溜まって爆発したようにも見えたが、うまく拠点に転がり込もうとした可能性はある。だから、武器も奪わずにそのまま逃がした。

後は、残った三人に必ず誰か一人、井門についているように指示もしている。何らかの連絡手段があった場合に、拠点の詳細を知られるのを避けるためだ。

まぁ、拠点の大まかな位置や人数は二人組を逃がしても同様ではあるのだが。

少し明け方になった頃、二人組をファーストフード店の中にいるのを発見する。周囲を五分ほど観察してから、それ以上の人員はいないと判断し忍び寄る。

奴らは無線を所有していた。それに、最初にあった時より武器が充実している。

盗み聞きした内容から、確かに只では済みそうにない事態ではある。二人組と井門を含めて、八人ほどの防衛軍が、今じゃ略奪者に成り下がっている内容だ。武器も装甲車に積み込んでいるらしい。

そして、井門が拠点に潜り込んでいるとも報告されたところで、警備に当たった女をウォーハンマーで後頭部をとがってない方で殴り、振り返った男のこめかみにも同様の箇所でハンマーをめり込ませる。女は声も出さず倒れ、男はうめき声をあげたのが目障りで、腹部を思い切り蹴り上げると、吐き出して気絶した。

どうしたという声に、井門は裏切った。おかげで二人は死んだと言うところだ。と答えてやった。

数瞬の無言の後、奥にいたであろう、ドスの利いた声の持ち主が何者だと聞いてくる。放浪者、それだけ答えて電源を切る。

後は手早く、二人組の装備を剥ぎ取り、掃除入れの中に押し込む。そして念願だった無線機を回収してから、拠点へと戻った。

そして、戻った時に警備担当だった蒲谷さんから、ボイスレコーダーを借りて、井門を拠点の空き部屋に二人で話した。

もちろん、武器はすべて回収させてもらってからだ。

「そのボイスレコーダーはなんだ?」

「ここに入る言葉、ある意味宣誓のようなものだ。まぁ、偽りぐらいは許可するがな」

「……どういう意味だ」

「もし、お前なら危険因子がいて、武器を奪える状態なら、どうする?」

「…それは」

「気取らなくていい、奪うだろう。お前達ならな」

無音

「わかりやすく言おう、二人組は逃がしたんじゃない。貴様等だけなのか知りたかった、そのための撒き餌だったんだよ」

「まさか」

「悪いが身ぐるみは剥がせてもらった。貴様等を入れて八人ほどの集団と言うことがわかれば、用はないからな」

「て、てめぇ…」

「本性が出たか? だが、安心しろ殺してはいない。お前等じゃあるまいしな」

「……、あの二人を倒したぐらいで偉そうに、残った奴らはお前ぐらい――」

「あぁ、そうそう。言い忘れたが、その残ったヤツに、お前は裏切ったと伝えておいた」

「な!?」

「そのせいで二人組も死んだ、ともな」

「てめぇ、なんてことを!」

「そこでだ井門、仲間にならないか?」

「はぁ!?」

「貴様は、今し方居場所を失った。戻ったところで、運良く射殺というところだろう。少なくとも、この拠点に手を貸せば、一人よりは生き延びられる可能性はある」

「何言いやがるんだてめぇは!」

「……、なぁ井門。これでも俺は、いろんな奴を見てきた。嘘つきと生き延びようとする奴、まぁ意外に半々ぐらいだったよ」

無音

「おかげか、演技かどうかはある程度わかるようになった。それで言えるのは、貴様がこんなことをするために、軍に入ったんじゃない。その言葉に偽りはなかった」

無音

「過去の罪は流せないだろうが、今のお前等がやってることは、そのうち破滅を迎えると思わないか?」

「それは…」

「俺達は、文明を取り戻すために活動してる。手を貸して欲しい。こんなことをするために、軍に入った訳じゃない、その言葉に偽りがないならな」

数分ほど、息づかい程度しか聞こえない。

「……本当に、俺を信じるのか?」

「あぁ」

「なら、コレを渡す。小型のトランシーバーだ」

「なるほど、これで外部と連絡するつもりだったか」

「そうだ、それで信用してもらうしかない」

「では、本当の意味で、ようこそ、我が拠点へ」

「入らざる得ないようにしたくせに、よく言う」

「まぁ、気のせいだろう」


録音はここで終わっている

無線持った元軍人がこの様子だと軍の一部でも機能してる可能性は0か……

話し合いの結果、井門は我々に下につくことになった。残った奴らがそれなりに驚異なのと、元々持っていた善意を揺さぶったのが効いたのだろう。

これから襲撃が予想されるであろう部隊の人間を聞くと、とりあえず下っ端なんかではなく、そこそこの技能も持ち合わせた連中ということはわかった。何でも、爆発物のプロフェッショナルもいるらしい、今拠点で爆発物をやられたらひとたまりもないな。

そいつ等が居る場所は都市部、東側の入り口のところにいるとのこと。位置的には保安官が住んでいたBARの側が近い。

武装についても、一戦闘ぐらい使っても持つ程度とのことだ。撃ち合いになったら、間違いなくこちらが不利な状況だな。二人組と同じように接近して倒すしかないだろう。

こうなってくると、バリケードを更に作らなければならない。都市部へ軽トラでの侵入を考えて道をあけておいたが、すべて塞ぐことにする。

少なくともそれで装甲車で一気に近付かれるという事はなくなる。あとは、どう対処するかだが。

一応二人組から奪えたのも書いておくか。

・マシンガン二丁
・マシンガンのマガジン四つ
・手榴弾一個
・軍用ナイフ二つ
・防弾チョッキ二つ

これらでうまいこと残存を倒さなければならない。

いざとなったら、自分以外は研究所に逃げ込んでもらうとしよう。


七十日目 終わり

>>464
いろいろ混沌としている状態だからね

しかし、確定するまでは、何事も0ではないのだよ

以前に書かれたホームセンターの一味のように、軍の人間も狂ってしまったんだろうな
それこそ今の任務のような生産性のある目的がないと放浪者側もいずれ同じだったかもしれんね

普通、軍とかそういうのこそ、真っ先に自給自足の事を考えるのでは、と思う所だが

>>467
目的がないと人は狂うか、怠惰になるのかもね。

政治犯の矯正のため、穴を掘らせ、埋めさせるという刑があるらしいけど、大抵耐えられないらしい。


>>468
かもしれないね。

でも自分が思うに、それは軍として機能できていれば、だと思う。

10月30日

慌ただしい1日だった。放浪者式の下、拠点エリアに通じる道路を、都市部入り口にあった車両を使って、封じていく。

また、研究所側の道路も、他の都市を経由してから拠点に来れるルートがあったため、そちらもバリケードを作って置いてある。

その作業で皆、疲労困憊という様子で、スライムに警備を任せて休んでいる。
(スライムには、何か見つけたらチャイムを鳴らすよう学習させておいた)

そして、また放浪者の姿はない。彼は、襲うことはあっても、襲われることはなかったろうさといって、手榴弾を持ち、甲冑の小手と脛当て、そして防弾チョッキを身につけて単身都市部東側に消えていった。

私もついて行くといったが、気持ちは嬉しい。でも、その義足では隠密に向かないし、何より素早く動けない。皆を守ってくれ。そう言った。

あの事故で足が無くならなければ、彼と共に行けたのだろうか。そんな風に思う。

なぜ、彼だけこんなに無茶をするのだろう。畑の資材集めにしても、彼は最初一人でやろうとしていた。彼の胸の内が、時折わからなくなる。

私にできるのは、皆を守ることと、彼の無事を祈ること。そして可能な限り、拠点の防衛を強化することだけだ。


山中沙奈 記す

BARに保安官の姿なし。やはり生存見込み薄。


BARより先は未探索、店内に何か情報がないか調べたが無し


東側、ゾンビは少ない。保安官のおかげか。


銃声、確認して通りに入ろうとしたら弾が飛んできた。流れ弾か、それとも。


可能な限り迂回して、弾が飛んできた辺りをこの地域で高い建物の真ん中ぐらいから調べる。特にそれらしいものはなし。

一時間ほど偵察、都市に変化なし。


そろそろ朝日が昇る。簡単なバリケードを設置した。このまま眠る。

こんな状況だってのに、俺らの為に日記持ち歩いてくれてんのか?正直邪魔だろうに、ありがたいな。放浪者さん

手帳くらいなら防刃になったり火を付けたり尻拭いたり結構便利なのよ
辞書並みなら角という兵器になるし

>>472
チラッと書いてるけど、今回のは日記じゃなくメモ書き。メモ帳みたいな小さいノート書いてる。

自分に何かあった時に備えて、探しに来た仲間に残してるものだね


>>473
情報だけじゃなく、そういったことができる紙は万能。

まぁ、物に対して柔軟な発想ができればなんでも万能なんだけどね



クリスマスイブも仕事だったぜ。まぁ、馴染みの店で誕生日を祝ってもらえたからいいか。

誕おめ
しかし出生日が聖人な人がゾンビSS書いてるとはね~

ハッピーバースデイ♪

>>475
ありがとう

皮肉を言えば世界的な詐欺師が生まれた日だから問題ない

>>476
ありがとう


一つ言えるのは、スパークリングワイン以外、酒はケーキに合わないってことかな

10月31日

まだ、放浪者は帰ってこない。嫌なことだけが頭をよぎる。

井門、いや、井門さんの話を聞いたから尚更だ。放浪者がいかに惨劇を乗り越えてきたとしても、相手にする軍人達には部が悪すぎる。

話によれば、狙撃手や破壊工作員といった、一般兵ではない特務につく人間が含まれていて、指揮を執るリーダーは、近接対術で右にでる者はいないらしい。

井門さんを含めた三人は、まだ部隊の数が多かった頃に入ったほぼ新兵のようなもので、大したことはないという事だ。

彼は、隊長は悪い人じゃなかったんだ、とこぼした。その人に対しての、尊敬の念があり、そして悲しさを漂わせた。

惨劇が、彼等をねじ曲げてしまったのだろう。同情はする、でもしてきた事は、許される訳ではけしてない。

彼に、部隊に戻りたいと聞くと、当たり前だと答えた後、でも今戻っても殺されるだけだ。裏切り者は今の隊長は許さない、例えそれが嘘だとしても、聞いてくれるはずがないと話した。

放浪者も、残酷な手段を取らざる得なかったと漏らしていた。その後に、多分これから行うことを知ったら、井門は俺を殺すだろうな、とも。それが何を意味しているかは分からなかった。少なくとも放浪者は、一人でしかやれないことだとも言っていた。

放浪者がどんな計画を立てているのかはわからない。話す感じからして、交渉するという気配はなく、交戦するしかない雰囲気ではあった。

ただ、戦うわけではなく、少し逃げまくるだけだがなと言っていたのは腑に落ちない。やはり、罠にはめると言うことなのだろう。

何にせよ、彼の作戦がうまくいくことを祈るしかない。


山中沙奈 記す

野営地らしき場所を確認。軍服を着たのがいるから間違いないだろう。


バッテリーや釘などを調達。夜に次第行動開始。


野営地に向けて懐中電灯を向け、スイッチをいれてから数十秒後に電気がつくようセットする


野営地に侵入した。装甲車に細工をして離れた。


ライトの件で、奴らもいつもより警戒をしたはずだ。まだほどよく警戒してもらわなければならない。


布に適当に拾ったコンクリの破片を真ん中において振り回し、野営地に向かって何回か投げつけた。

効果あり、警備が三名体制になった。この隙に罠を仕込む。

罠の敷設完了。全ては明日決まる。


三名による警備は続いている。もう一度何回か破片を放り投げた。彼等には悪いが、俺は寝る。頑張って警備して寝不足になってくれることを祈る。

誕生日おめでとう&メリクリ~
放浪者の暗躍にwwktk

放浪者さんは本当によく頑張るなぁ
でも本格的に攻める時は流石に不安になってくるよ

人数の差ってでかいよな
まぁそのための嫌がらせなんだろうけどさ
相手の体力減らしてても放浪者自身かなりヘロヘロで向こうの方が有利じゃね?

ランボーばりに敵兵を殲滅していく放浪者さんの姿が目に浮かぶようだ

最悪ゾンビ四方八方からゾンビが群がってくるようにすれば
(物資も人員も)壊滅的な損耗は与えられそう

それをやると放浪者も危ないけど

「爆発音がしたのは間違いないの?」

「あぁ、聞いた」

「僕も聞いてる。うん」

「まさか、放浪者真っ向から戦ってる?」

「んな無茶な、死ぬだけだぞ」

「彼は無謀を犯す人ではありません。それに策があるとは言っていましたし」

「無謀はしないかもしれないけど、無茶はここんとこずっとしてるじゃない」

「…それは」

「俺が見てくる、運が良けりゃまだ隊長達と話せるかもしれない」

「それは彼が来させるなと言ったから、させないよ。うん」

「ち、信用がねぇ」

「そうじゃないそうじゃない。君はあの二人よりまともな精神があるけど、部隊への敬意を持ってる。だから、きたら余計な混乱が起きるのは避けたいって彼が言ってた。うん」

無音

「まぁ、爆発音がわかるとして、なんか変な音しない?」

「そうですか? 私は特に聞こえませんけど」

「僕も爆発音しか聞こえてないなぁ。井門君はそれ以外聞いた?」

「いいや」

「……、何にしても、爆発音によってゾンビが拠点近くに寄ってくる可能性があります。警戒を続けましょう」

「銃は使わねぇ方がいいか」

「えぇ、でも所持はしておいて」

「はぁ、ここんとここんなんばっかでやんなるわ」

「愚痴らない愚痴らない。どうせ、何もしなかったら僕ら野垂れ死ぬんだし」

「だからって撃ち殺されるのはごめんだけどね」

「無駄口はたたかない、私と井門さんはバリケード前で、浜村さんは向かいの二階で警備します。蒲谷さんは今の内に身体を休めてください」

「わかったよ。うん」

「スラちゃんはどうするの?」

「休ませときましょう。眠たそうな仕草をしていましたから」

「そうしてくれると助かる。敵じゃねぇのはわかるが、まだ慣れねぇからな」

「じゃあ、各自行動開始をお願いします」

「皆いってらっしゃい………、さて、寝よう。と、録音止めなきゃ」


ここで録音は終わっている。

起きて警備の様子を伺う。三人体制継続、ご苦労様

各装置の確認と、ゾンビ共の様子、そして街の移動経路を見る。問題はない。

シールドシューター動作正常。各装備品異常なし。

街の経路を確認時に書き込んだものを、地図としてまとめる。

作戦実行に移す、後はどれだけおびき寄せられるかだ。


俺の名は放浪者、もしお前が仲間ならとっとと逃げろ。

随分と好戦的だな、まあ例え交渉するつもりでも相手が相手だけに下に見られたら終わりか

11月1日

放浪者は依然戻らない。それどころか、彼がより危険な目にあっていることを、野木主任と何故かアリスから聞かされた。

放浪者が向かった都市部東側は、設備などの機能が正常な方で監視カメラに映る放浪者の姿をエクスが見つけたらしい。

夜間は放浪者が見失い、今日再度確認すると何かを設置する放浪者の姿を見つけたエクスが、念のため野木主任に報告しにいって、そのまま問題が発生しないか見守るよう指示されたエクスが戻って次に見たもの。それは大量のゾンビから逃げる放浪者と、二名の軍人がゾンビに包囲され、抵抗の末、最後は食い殺される映像だったそうだ。

それを聞いた野木主任は事態の報告を求めにやってきた、というわけである。
(アリスは、興味本位らしい。一応野木主任の護衛とは言っていたが)

拠点における今の状況を説明し、軍が機能出来ているとは思っていなかったが、まさかこうなっているとはなと、落胆した様子だった。

警備で眠れない日々が続いた我々に代わり、今は野木主任とアリス、そして休んでいた蒲谷さんが警備についている。人数がいると言うことが、ありがたいことと再認識する。

ただ、アリスがスライムに興味を示していたことが心配だ。敵対されて粘液を吐かれたら死んでしまうと釘はさしておいたが、どういう原理で身体を動かしているのか興味津々だった。まぁ、大人しい性格と思われるスライムだから、大丈夫だとは思うが。

井門さんに酷ではあったが元仲間の死を伝える。ガンと壁を殴り、ゾンビさえ出なきゃ、皆今頃…。そういって座り込んでしまった。自棄にならなければいいけれど。

それに更に心配なのは放浪者だ。ゾンビの大群に追われていたということだが、無事に切り抜けられたのか。エクスが見失った後、映像を分析したりしてはいたようだが、監視カメラの死角のエリアに入ってから、行方はまったくわからないそうだ。

可能であれば探しに行きたいが、軍人の問題が解決していない今、迂闊に動くのは危険だし、彼は私が拠点の防衛することを望むだろう。

……、信じるしかない。

山中沙奈 記す

一人になってしまった。隊長ともはぐれ、弾がわずかしかない拳銃が残された武器だ。

全て放浪者とかいうクソッタレのせいだ。昨夜、瓦礫が飛んできたりライトで照らされたのも、ヤツの仕業に違いない。

ヤツはいきなりキャンプに訪れ、俺を人質に取った。

隊長含め全員が銃を向けても、平静な口調でヤツは、このまま何もせずに去るなら、何もしないと告げた。当然、隊長はそんなことは一切聞かず、持っている物資を寄越せと要求し交渉は決裂した。

放浪者は、残念だと本当にそう思ったように言いながらそのまま俺を盾にしながら都市に戻り、T字路を右に行き、仲間が見えなくなった俺を突き飛ばして一気に逃げていった。

助けに来た仲間が、逃げた方向を聞いて追跡し、俺は無線機を設置したテントに急いで戻って、二人のアシストをした。

あぁ、それはヤツの罠だった。都市のやや奥まで入った二人は、放浪者を見つけたと報告があった数分後、曲やアラーム音が無線から流れてきた。

そして意図が分かった時には、二人はゾンビに囲まれ、救出のために井上が装甲車が走り出し、その下から手榴弾のピンが出てきた。

ピンは、地面に刺された釘に巻き付いていて糸がくっついていた。隊長が飛び出ろと言う叫びも虚しく、装甲車は爆発しそして追跡した二人の叫び声が聞こえた。

そして装甲車の爆発で、放浪者がおびき寄せたゾンビがキャンプに押し寄せ、頭に血が上った隊長を抑えながら逃げたが、都市部郊外への道はゾンビに

(ここから血が付いていて読めない)

>>480
ありがとう&メリークリスマス(日付代わったけどね)

放浪者はリーダーというより、孤独が似合うと思うの。


>>481
頑張る、よりは自分が動かなきゃいけない状態にさらされ続けた癖みたいなものだろうね

>>483
人数が足りないなら、人手を借り出せば良いじゃない。お代は自分の肉になるのが痛いところですが
まぁ、放浪者もこの時は嫌がらせと設置してすぐ寝てはいるんだけどね


>>484
放浪者さん、ランボーできるなら多分真正面から殴り合う気がするよ

>>485
正解でした。書ききるまでコメ返しできなくなったけどNE。

ちなみに予想や予測、俺ならこうするぜは嫌いじゃないので書いて問題ないんだぜ。

良さそうだったら使って面白いか味見したいしね。自分が


>>489
基本戦わなきゃならないだろうなと放浪者は思ってた感じだね。

交渉したのも、一縷の望みを託したけど、隊長がそれをむげにしたから、仕方ないと決意を固めた感じかな。

放浪者自身、生存者同士がつぶし合うことは無意味どころか、最悪な結末になるとは、思ってるからね

乙!
スライムとアリスさんの出会いで、何が生まれるのか
それはそうと、日記を書く者が変わったが、まさか、遂に……?

日記というか遺書って感じだな
そもそも放浪者さん死んでないし

>>493
何が生まれるんだろう。装甲化スライムとか?

日記が書かれないと言っても、書ける状況じゃないというだけもあるからなんともね

あえて言うなら、誰かと同じ生死不明。だね


>>494
確かに遺書かも知れないねぇ。

バイオ3のコンテナおじさんみたいの書きたかったんだけど、軍人側に何が起きたかの状況説明があったからこんな感じに

ところでスライムってハンドサインも余裕そうじゃね?
手の形変えてビッグ親指並みに解かりやすそうなやつとか

>>496
このスライムさんは形状変形できない設定なんよ。なので意志疎通は全身の動きで判断する感じ

11月2日

放浪者はいまだに戻らない。周りはすでに、彼を死亡したと話し出している。そんなことは有り得ない。

だがもし、放浪者が死んでいたとしたら、敵の数は残り三名。井門さんの話を聞くに、死んだ二名は恐らく狙撃手と破壊工作員ではないかということだ。

残っているのは、隊長と呼ばれる人物と、通信士、運転士。井門さんよりは熟練した相手ではあるだろうけど、カマキリでうまく仕掛けることができれば、道連れにすることはできるはずだ。

襲撃してきた報いは受けさせる。何よりも、我々にとって大事な仲間を奪うきっかけを与えてきたのは、相手側にあるのだ。許す必要はない。その時が来たなら、必ず仕留める。

野木主任とアリスは帰っていった。アリスがスライムを連れて帰るとだだをこねたが、野木主任に止められ、スライムも怖がって私の後ろに隠れてしまい、しぶしぶ帰った。
(彼女の性格を考えると簡単に諦めはしないだろうが)

警備体制に現状維持だ。人数が減ったとは言え、我々が不利であることには変わりはないのだから。

……、覚悟はとうの昔にできている。


山中沙奈 記す

山中さん熱くなってるなぁ
スライムマジ清涼剤

七十四日目(だと思う)

久しぶりにちゃんと日記を書くのではないだろうか。ここのところ、走りっぱなしだったから、ゆっくり出来るのはありがたいことだ。

俺は今、下水道の穴蔵の中、その管理室にいる。中の資料を漁ると、水質管理の為のもののようで、独自の発電装置があって機能自体はまだ動いているようだ。

正直、下水道は変異した危険な生物がいる可能性もあって、避けていた場所ではある。

ゾンビから逃げている時に声をかけられるとは思わなかった。そいつが保安官だった訳で、案内されたのがここだ。

何でも、防衛軍に備えて物資をこの隠れアジトに運んで一時的に身を隠していたらしい。真っ向から勝負を挑むとは、お前も無謀だなと笑われてしまった。

例の血について聞くと、あれはわざと手を切って撒き散らしたものらしい。何かに襲われ逃走、あるいは死んだと思いこませるために。そして油断したところを、ライフルでしとめるつもりだったようだ。結局やろうとしたことには、俺と変わりはないのだがな。

今は俺がおびき寄せたゾンビが落ち着くまで待つ必要があるので、この場所で骨休めさせてもらうとしよう。仮眠室間であり、外への出入り口になるドアは鉄製だ。よほどが起きない限りは、外の建物よりここの方が安全なのは間違いない。保安官も、良い隠れ家を見つけたものだ。

さて、一眠りしたら、拠点に無事を伝えにいくことと、防衛軍の残党の状況を確認しないとな。

うまくいけば三人は死んでくれたはず。残りは二人というところだろう。

武器を運んでいた装甲車を破壊し、その爆発音で群がるゾンビで回収している間はなかったはず。これで、俺達と武器の面で対等になってくれただろう。

人数の利はこちらにも移っている。脅威はだいぶ薄れたな。


七十四日目終わり


そういえば、身包み剥いだ二人組はどうしてるんだろうな?

>>499
そりゃあまぁ、刑事ドラマとかで、相棒を殺された刑事みたいな状況ですしおすし
(生きてるけど、山中さん知らんし)

変異した世界を生きる人間達を癒やす、変異した生き物……、うん。

お二人が生きていた!とにかく、本当に良かった!それに尽きる

よっしゃ保安官きたこれ!

よし!

二人とも生きててよかった…

山中さんの後ろに隠れるスライム可愛い

やったー放浪者生きてたこれで勝つる!(もう勝ってた)
スライムかわいすぎ

ただ、残っているであろう二、三人の爆発力が気になる所

>>502-506
高めの生存判定にしといたんだけど、この二人はしぶとかったでござる

放浪者は25以上成功判定、agility補正有。保安官は22以上補正なし、実はずいぶん前から生存確定してました。

ちなみに元々放浪者さん、上記判定を三回連続でクリアが完全生存条件でしたが、保安官が生き延びたおかげで一回で済んでます。

ちなみに>>491の人も、緩めに20以上成功判定にしたんだけど、11が出ました。どうなったかなどは、一応語られてないので伏せますが。


>>507
軍隊側の生存判定は裏で細々されてます。

ぶっちゃけ確定事項があっても、今日のダイスで変わる可能性大だから頭痛いのよなぁ

11月3日

放浪者が戻ってきた。疲れた様子はあったが、怪我などを負った様子はなかった。よかった、本当によかった。

全員を防衛軍と接触したが、交渉の余地はなかったと、それだけ説明する。井門さんがそれだけじゃねぇだろと喰ってかかり、静かに何を知っていると放浪者を問う。彼は野木主任から聞いた情報を話すと、交渉決裂後一人を人質にとってから、距離を置いて解放して逃げた。その二人は俺を追跡し、発砲してきた。それがまずかった。と説明した。

井門さんあの二人がそんな浅はかなことをする訳がない。と追及してきたが、隊長が俺を殺せという命令をしてたら、その二人は従うんじゃないか。それに、その発砲のおかげで、俺はゾンビに囲まれたんだぞと、強く言い返すと、井門さんは俯いた。

放浪者が他に質問はと聞いたが、彼の態度に違和感はあったものの、私を含め返事がなく、これでお開きだと解散させた。

医務室で前進を見たが、軽い切り傷があるぐらいで胸をなで下ろす。

治療中、話したことが全てなんですねと聞くと、わざと都市部に逃げたのがこの結果を生んだのは確かだ。まさかあそこまで交渉ができないとも思わなかったからなと、いつもの様子で言う。

治療を終えて外に出ると、井門さんがいた。彼に用か聞くと。あいつは本当に交渉する気だったのかと、聞いてきた。私が聞く限りでは、そのようだと答えると、そうかと、うなだれるように警備に戻っていった。

彼は危うい均衡の上に立っている。獅子身中の虫にならなければいいけれど。

その後、また放浪者が防衛軍の様子を見に行くといって出掛けようとする。蒲谷さんが、一日ぐらい休んだ方がいいんじゃないかと言うと、軍人相手に一日の遅れは致命傷になりかねないと言って聞かない。

仕方なく胸元を掴み引き寄せ、私も行きます。断らせませんよと言うと、放浪者はため息をついて、離れるなよと一言だけ呟く。

今は、保安官さんの隠れアジトにいる。思ったより良い人そうではある。彼は後十年若けりゃ口説くんだがなと豪快に笑い、よろしくなといって手をさしのべてきたので握手した。

放浪者は今、外で集まってしまったゾンビと防衛軍の様子を見に行っている。何かわかればいいのだが。


山中沙奈 記す

七十五日目

このトラブルも佳境に入ってきたらしい。いい加減終わらせて、任務に戻りたい俺には構わない話だが、多分今まで強烈な危険に立ち向かわなければならない。

とりあえず、今日の動きとしては拠点に戻ると、全員無事な様子だった。状況について説明すると、井門が予想通り噛みついてきた。ただ、主任達が監視カメラの映像を見てこちらにきたのは想定外だった。

仕方なくそれらしいことを話しておいたが、信じてくれることを祈る。井門にとっても、それが今後やっていくために必要なことでもあるのだし。

治療を終え、急ぎ防衛軍の様子を見に行こうとすると、山中さんが強引に着いてきてしまった。言い出したら聞かない人だから、説得は諦めてはいるが。

山中さんを保安官の隠れアジトに預け、例の罠の処理を行う。ステレオに付けたバッテリー自体は切れて音は鳴らない状態だった。まぁ、ずっと鳴られても今後が困るから構わないのだが。

それらを解除して、回っていると、あるビルの中に動きが素早いアーミーゾンビが一体いた。近付いたところを矢を放ち、目に刺さった。死後のケイレンだと思うが、足をピクピク動かしていたので、ハンマーで頭を砕き、矢を回収した。

何かないか漁ると、弾が二発しか入ってない拳銃と、血が染まった手帳だけ。中身を見ると、あの防衛軍の一人だったらしい。

これで隊長一人になったはず。どうにかして仕留めないとな、そう考えていた時だ。外から絶叫が、それも俺を呼んでいた。

慌てて壁を背にしながら窓の下を覗くと、マッスル、いやそれさえも超える筋肉だるまが、ゾンビを殴り飛ばしながら、通りを歩いている。

わずかに残った服からして軍人だったと思われるそれは、考えられるならあの隊長、そう考えるのが妥当だ。人間の時よりも凶悪になっている。

俺への憎悪をビリビリと感じさせる絶叫で、俺を探していた。見つかれば、命は間違いなくなさそうだ。

だが、放置をすれば、拠点に来た時大損害が起きるのは間違いない。つまり、仕留めるしかない。

隠れアジトに戻り、この事を話す。それなら三人でやるしかねぇなと、豪快に笑う保安官さえ渋い顔をした。

これから作戦を立てる。無事、生き延びられることを祈ろう。

まさかの理性を半分残したままのゾンビ化、しかも隊長の肩書きで既存種を超える変異という、さあボス戦ですよと言わんばかりのご都合展開
これは燃える

「なんで録音なんかしてるんだ?」

「俺達が全滅した時、仲間が運良くここを見つけた時、何をしたのか、どういう状況だったかわかるように残す為さ」

「なるほどな…」

「それで放浪者さん、その隊長と思われるゾンビはどんな感じなんですか?」

「俺達がいってるマッスルゾンビの亜種、だな」

「あぁ、あの上半身だけ筋肉マッチョなやつか。吼えられなきゃ楽な相手だぞ」

「楽と言えるあんたがすごいが…、そいつは全身の筋肉が隆起してる、そのせいでバランスが悪いという欠点もなく、突進力もあるように見えた」

「ち、厄介だな」

「知能はどうです? 言語を話していたとなると、簡単なトラップには引っかからないかもしれません」

「あるかもしれないが、それでも普通のゾンビよりは、というところだな。俺への憎しみだけで、本能的にそして見境なく暴れてる感じだった」

「ここが地下で幸いだな」

「あぁ、拳でコンクリの壁をぶち抜くようなヤツだ。マッスルゾンビの上位互換というべきかもしれない」

「カマキリの刃と槍は通るでしょうか…」

「急所じゃなきゃ、あの筋肉で引き抜けない可能性がある。それで戦うなら剣で斬りつけた方が無難だな」

「カマキリ?」

「この義足です。戦闘用に可変できるんです」

「時代の進歩にゃついてけねぇな…」

「……、ただ頭部は筋肉で覆われてはいない、そこを狙撃できれば倒せるはずだ」

「その役目は俺ってわけだな」

「我々は銃の扱いはド素人だからか、俺達が囮を引き受ける」

「了解した」

「あとは、具体的な足止めですね」

「何か爆発物でもあればいいが、そうあるものでもないからな。拳銃は三丁と保安官のライフルか」

「銃器はそんなもんだな、物資の中に何かないか見てくる」

「あぁ、頼む」

ドアの開閉音

「大丈夫でしょうか…」

「大丈夫なことなんて、今まであったか?」

「それはそうですが」

「出来ることをするしかない。それだけだ」

「そうやって無茶ばかりするんですから…」

「まぁ、独りが長かった癖だな」

「もう…」

「別に山中さん達を軽視してるわけじゃない」

「わかってます」

「とりあえずこれがラストだ。ケリをつけよう」

ドアの開閉音

「そうだな、見つけ――」


ここで録音は途切れている。

>>511
ようやっとサイコロさんが、自分の希望した展開を採用してくれましたわ。
(他にただのゾンビ、死体、生きててサイコパス化があった)

まぁ、放浪者さん達がまた苦労するんだけどね。

そいや放浪者って何で敵に名前知られてんだ?
あ、井門がトランシーバー持ってたか

二人をひん剥いた時に名乗ってた様な

しかし、此度の戦い、どうなる事やら

>>514-515
うん、新兵二人組ボコッた時に名乗ってる。

今後どうなるかは、ダイスの目だけ知っとることさな



なお、本日からだいぶ多忙です。なので定期更新はできない可能性大。

とりあえず、隊長に邪魔されてるとでも思ってお待ちください。

乙 殺誇僂(サイコロ)

確率1%でゾン化隊長仲間化とか判定作ったら当てちゃうのかな?ww

かゆうまENDは遠そうだな

>>517
何か結果が呪われそうなサイコロだ

>>518
計算合ってるかわからんけど、30(オール6)にした場合の7776回中1回でる確率ではある。

まぁ、スライムと違って、仲間になる要素皆無ですがな


>>519
感染はねぇ…。ないとおかしいんだけど、頻度に困ってる。

今はゾンビ処理時の、攻撃を食らった場合にのみ、判定してるぐらい。

なので、さじ加減調整中です。

しっかりと決まればenduranceが感染判定に使われる予定


スライムに音楽聞かせたらどんななるかね?

>>521
考えられるのは2つ

・空気の振動でスライムが震える
・声(というか音)に反応して踊るひまわりの玩具みたいに、変な踊りを始める


さぁ、今夜のご注文は、どっち!?


古いな

隊長倒したらエピローグ入っちゃうのかな?
もっと続いてほしいけど

良いお年を!

スライムは ふしぎなおどりを おどった!

よいお年を

MPなんて無いけどなww

>>523
隊長を倒しても別に続くよ?
(殺されても、他の地域の生存者の日記が始まるだけで)


>>524
放浪者のSUN値が下がった!


>>525
MP(マインドポイント)が下がります



今年も残るところ後わずかですが、泣こうが喚こうが来年はきますね。まぁ、来年もいつも通りですが、ここは。


自称ゾンビ脳と自分を言ってるだけに、書くのはかなり楽ではあります。むしろコメの多さにびっくりしてます、皆ゾンビ脳なんやね。

本編はこう進めたいというのはあるけど、ダイスだからなぁ。無事に進められるなら、畑(農場)作ったり、街を完全支配して、生存者を集めて街を形成したりしたら、ある意味終わりかな?


まぁ、良いお年を。

良いお年をお迎え下さい!

あけましておめでとうございます!

スライムにみかんっぽいものを乗せたら鏡餅代わりになりますかね?

明けましておめでゾンございます!
今年もよろスラお願いいたします!

>>527
うん、宜しくねぇ


>>528
このスライム人型だから無理な気もするけど。

多分、スライムは載せられた後に、首を傾げてミカンを落としてびっくりすると思う。


>>529
つまり

あけゾン
ことスラ

と言うことだ



あけましておめでとうございます。良い夢は見れましたか?
(私は富士山が見える湖で、鷹の羽を矢羽にした矢が飛んでくるのを、ひたすら避ける訓練をしている夢でした、最初は)


まぁ、今年もゆるりとお付き合いくださいな。


明けましておめでとう御座います。
今年も>>1殿の作品を楽しみにしてます。
今いちばん見たいシーンはスライムの戦闘です。放浪者や山中さんを守るような感じの戦闘シーンがとても見たいっ!

今年もよろしくお願いします。

>>1乙&あけおめ

また後学のためにもアリスさんと井門さんの容姿教えて下さい

ゾンビ共とお亡くなりになった人達とで楽屋裏おせち回とかないの?ww

>>531
あけましておめでとう

そういうシーンが書けるかはダイスの神様にお願いしてもらうしかないからねぇ

>>532
なんか、定例になってるねぇ。


アリスさん。金髪長髪、ただ整えてる訳ではなく、テキトーにゴムでまとめてる。顔にわずかなそばかす有り。極度の近眼でオシャレではない眼鏡着用。顔つきはやや幼げ。胸はいつも通り任せます。身長は日本では平均的で、アメリカではちょっと低いぐらい。

服装も無頓着で、放浪者達が運んだ物資で着れた男物の着衣の上に、汚れた白衣を羽織ってます。アクセサリー的な類は家系がキリシタンだったので、十字架をポケットに忍ばせてる程度。

性格は興味があることには全力投球する、ややマッドよりの研究者気質。悪人ではないので、むしろたちが悪い。


井門。放浪者と同じボサボサな髪で、髭は薄く生えてないように見える。顔つきは今までの略奪を心ならずもやっていた反動か、歳には合わない気難しい感じになっている。身長はやや高めで、野球などのスポーツをやっていたおかげで肉体的には恵まれている。

服装は軍人らしく迷彩服、軍用ブーツを着用(都市仕様のもの)、軍用ナイフとアサルトマシンガン、サブウェポンにオートマ式拳銃。

性格は体育会系、自分は物事がわかってるつもりな典型的若者だが、根っこは素直。


>>533
要望があればかな?

ただ、死んだのってマッスルさんに割かれた人とか、ホームセンターの人とか、軍人達ぐらいなんだよなぁ

まぁ、全員の座談会でええかもね

なお、元旦以降更新できる見込みでしたが

忙しいです。付き合い楽しいけど面倒だいじゃい。

ダイスも持ってきたのになぁ。

『あけましておめでとうございます』

「…、こちらは正月じゃないんだがな」

「まぁまぁ、イベント事は大切ですよ?」

「その割にクリスマスとかは、作者はこの手のやらなかったな?」

「クリスマスは多忙でしたから…」

「…、しかし、何を話せばいいんだ?」

「そうですねぇ、拠点へ新しく来た方について、放浪者さんはどう感じてます?」

「全員難有り」

「え?」

「…冗談だ。浜村さんは自己中心的なところ、蒲谷さんは頑固な気があるところ、井門は素直なところ、ここいらを押さえとけば、チームとしては十分成り立つとは考えている」

「なるほど、私もお手伝いしますね」

「助かる」

「そういえば、放浪者さん惨劇前の時は普段何してたんですか?」

「仕事の技能に関する本を読んだり、酒を軽く呑んでたな。山中さんは?」

「私は、ずっと義肢の研究に没頭してて…」

「そうか。そのおかげで助けられたわけだな。ありがとう」

「そんな、私が居なくても放浪者さんはやってけてましたよ」

「短期的にはな、長期的に考えたら野垂れ死にしてたさ。感謝している」

「私も、何もわからずやってきた私に放浪者さんがいろいろ教えてくれなかったら、今頃どうなっていたか…」

「まぁ、奇跡的ではあったな、互いに」

「そういえば、スラちゃんはどう思います?」

「良い子なんだろうが…、何せ会話ができないからな」

「可愛らしいんですけどねぇ」

「何故俺に着いてきたかも謎だ…」

「構ってくれそうだったから、みたいです」

「え?」

「いろいろ話しかけたら、そんな反応をしましたよ」

「やれやれ、知能をもった変異が他にもいて、また同じ事態起きたらたまらんぞ」

「その子もかわいいといいんですけど」

「え?」

「あ、いえ」

「まぁ、いいか。しかし、隊長との戦闘はどうなるかね?」

「勝てますよ、私達なら」

「研究者にしては、無責任なことを言うな?」

「そうかもしれません。でも仲間を信じられなければ、敵は倒せませんから」

「確かに理屈でどうにか出来る状況じゃないか……、さてそろそろ行こうか」

「えぇ、ついて行きます……、どこまでも」

「ん? どうした、行くぞ相棒」

「えぇ、行きましょう。隊長さんを倒しに」


放浪者&山中編 終了

そろそろ放浪者から定住者にジョブチェンジしてもいいんでなかろうか

あけましておめでとう!

『あけましておめでとうございます』

「なんか組み合わせおかしくない?」

「それは作者に言ってくれよ…」

「それもそうね。で、こっちはどう?」

「人を襲わなくてもいいのは、気楽だな」

「そ、あたしは退屈だけどね」

「緊張感がないヤツだな」

「あたしはあんたと放浪者と違って、一般人だし」

「今は一般人も何もないと思うぞ」

「あたしの役目はあくまで、この場所の管理運営よ。それ以外はあんた達の仕事でしょ」

「はいはい、そうだな」

「それで、あんたから見て放浪者ってどう?」

「軍人じゃねぇのが不思議だ。人質にされた時、気配が一切わからなかったからな」

「ふ~ん。まぁ偏屈そうな雰囲気で、なんか話しづらいのよねぇ」

「まぁ、寡黙な人だよな。山中さんとはわりと話してるみたいだけどよ」

「二人はここのリーダーとサブリーダーだし、今後のことはちょくちょく話し合ってるみたいだけど」

「? 何かあるのか?」

「なんて言うか、仲が良すぎかな~ってやつ」

「あんたらが来るまでずっと二人でやってきたんだろ? こんな状況だし、不思議なことか?」

「なるほどね。とりあえず、あんたのことは少しわかった」

「俺はあんたがよくわかんねぇよ」

「まぁまぁ、気にしないで」

「はぁ…、そいや蒲谷さんってどんな人さ?」

「冴えない中年男、後オタクみたい。優しいけどさ」

「そうなのか。放浪者さんが、蒲谷さんに槍の扱いを教えておけ言われてさ、あんまり関わらないから」

「あ~、蒲谷さん深く考えないで振り回してたか。スラちゃん、あれで蒲谷さん槍持つと逃げちゃうようになっちゃったのよね」

「スライムか…」

「イヤなの?」

「常識はずれた存在を、すぐに受け入れろって言われても無理だ」

「結構可愛いよ、スラちゃん」

「(女のカワイイはよくわかんねぇ)」

「そろそろ時間みたいね、なんか締めの言葉ある?」

「あ~え~、皆様これからも宜しくお願い致します」

「じゃ、警備戻りますか」

「了解」


浜村&井門編 終了

おんなのこにとってはスラちゃん「カワイイ」んだなww

『あけましておめでとうございます』プルプル

「座談会なんだよな、蒲谷さんよ」

「まぁまぁ、仲間外れがイヤみたいだからね。うん」

「このプルプルしてるのが、そうだって意味か」プルプル

「そうそう、なんか身体をグニャグニャ動かしてる時は否定ね」

「とりあえずこいつについてはわかったが、蒲谷さんよ、よく外に出ようと思ったな」

「こんな事態だからね、できることあるなら…、罪滅ぼし、かな。うん」

「罪滅ぼし?」

「家族を見捨てたようなもの、だからね」

「俺も、そうだな」

「そうなのかい?」

「親友を、見捨てたようなもんだ。いや、奴がそれを望んだんだがな…」

「どういう意味だい?」

「俺らは免許持ちでな、ゾンビが出た時、何人か連れて都市の外に出る為、移動してた」

「……、うん」

「歳だろうな、あいつは噛まれた。だから、1人残って少しでも道連れにするなんて、へ、カッコつけやがって」

「それで貴方は」

「あぁ、半数ぐらいはいなくなったが、それでも都市からの脱出は果たせた」

「粋じゃないけど、なんで戻ったんだい?」

「さぁな、バカバカしい期待をしちまってるんだろう。とりあえず、奴の死体とゾンビは見てねぇ、だからあの店にいるのさ」

「そっかそっか、なら僕も、そんなバカバカしい期待をするよ。僕も、家族が死んだのは、見てないからね、うん」

「あぁ、するだけ自由だからな」

「うん? あぁ、慰めてくれるのかい」ポンポン

「ふ~ん、なかなか知能は高いようだな」

「警備もしてくれるからねぇ、たまに寝てるようだけど。うん」

「よくわからない生物だな…」

「あ、ちょっとふてくされちゃったね」グニャグニャ

「悪い悪い、悪口じゃないねぇんだ」

「うん、大丈夫大丈夫。機嫌治ったみたい」

「さて、そろそろBARに戻るか。あんたも来れたら呑めたら呑みに来いよ」

「放浪者さん達が、処理してくれないと無理だね、うん」

「はは、じゃあな」

「うん、ではまた」

保安官&蒲谷&スライム 終了

>>537
まぁ確かに。定住出来る場所を作るために活動してるわけで。

まぁ、放浪って実際安住の地を探すためものだと思うよ


>>538
あけゾン
ことスラ


>>540
女の子はなんでもカワイイというのはなんでだろうね?


スライムは癒し

座談会乙!
カワイイ奴かぁ
頭に小っちゃい二本角生えた和服鬼っ娘とか
東方の芳香みたいに、脳が少し残ってる低能可愛い少女ゾンビ(あれは札制御キョンシーだけど)とか?

そういえば>>1さんって、ファンタジーなシナリオも作るお方?

あ、鬼っ娘に怪力って付けんの忘れてた

>>543
プルプル


>>544-545
ふむり、まぁ、どんな変異が出るかも謎だからねぇ

下のやつから追えば現在書いてるのは全部追えるよ

女「あ~あ、退屈だなぁ」

女「あ~あ、退屈だなぁ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419977285/)

とりまオカルト的な血筋を持ってる奴は何か特異なモノに変異しそう

>>547
吸血鬼やら妖怪やらなんやらでたら、放浪者とはいえ狂うと思うの

そして誰よりも早く現状に慣れてく山中さん

鬼蜘蛛とか本家アラクネに

「人間社会に溶け込んでる! しかもインテリエリート職! しゅごい!」

って誤解される山中さん

でもこんな化け物がウロつく世界にしちゃったのは人間だからねぇ。どっかに潜んでたダークストーカーも、今じゃ堂々出歩いてたりするのかもねー

>>549
ある意味、放浪者と保安官に近い、ネジの外れ方をし始めてるからね、山中さん

>>550
平時は普通の脚で、なんか変やあのエリート、になるんかな

>>551
代表格の吸血鬼さんも、食糧不足で表にでざる得なかったんやな

七十六日目

ゆっくりとベッドに久し振りに休むことが出来る。出来れば、風呂にでも入れるとありがたいのだが。

隊長との戦いとは決着がついた。後は残った資材を研究所に運びこんで、任務を完了となる。

隊長との戦いはシンプルだ。保安官が狙撃しやすい位置まで誘導する。それだけだが、かなりの大変なものだった。

予想したとおり、マッスルゾンビの弱点であるバランスの悪さは改善されていた。しかし、それだけではなく、近接戦闘を得意としていたせいか、まさかゾンビにフェイントをかけられるとは思わず、一発いいのを喰らい、壁にぶつかった。

あの時、山中さんがデカい瓦礫を投げつけなかったら、俺はぺしゃんこだったかもしれない。感謝しないとな。

その隙に俺は後方に急いで下がり、ちょっとした広場なってるあたりまで誘導し、保安官が見つけた水中銃を掴んで、すぐ後ろにいた隊長の脚にモリを撃ち込んで銃を投げながら地面に飛んだ。

俺の居た位置の瓦礫は粉砕され、次に喰らったら立ち上がれないことをわからせた。今でも思い出すと恐怖を感じる。

反対側にも設置した水中銃からモリを、先ほどとは逆の脚に撃ち込み、保安官に合図してからスイッチを入れると、隊長は叫び声をあげた。

まだいくらか残量が残ったバッテリーに、そこから感電しそうな素材を紐としてモリに繋げた即席トラップ。効果はあり、隊長を鈍らせることに成功し、保安官はそのまま頭部を狙撃した。

顔が三分の二になった隊長は、そのまま倒れた。だが戦いは終わらず叫び声で寄ってきたゾンビからそれぞれ逃げ出した。

何とか逃げ切れた俺達は穴蔵で横になっている。保安官は久し振りにヒリヒリする狙撃だったと渋い顔で言って、そのまま眠りについた。

それにしてもあばらが痛い、殴りつけられた時か、あるいは壁にたたきつけられた時かはわからないが、折れている気配がある。市販の痛み止めを飲んで誤魔化してはいるが、まいったな。ある意味では痛み分けとも言える結末か。
(しきりに心配する山中さんをなだめるのに苦労した)

これからのことを考える。こんな自体はあったが、生存者集めの継続、それに引き続きバリケードの資材集め、最後に越冬のための暖房集めだ。

幸い森が近くなので、燃料になる木々を回収できるが…、さてどうしたものか。

とりあえず今日はもう眠ろう。


七十六日目 終わり

11月4日

隊長との戦いは終わったが、放浪者が怪我を負ってしまった。私のカバーが甘かったせいだ。

隊長の攻撃は、放浪者が言うとおり本能的ではあったが、体にしみこんだ体術も使い、予期できなかった彼は一撃で身体が宙を舞い、壁に激突した。

その当たりからあまり覚えていない。気づけば隊長は放浪者を追いかけて、例の罠にかかり、保安官に狙撃されているところだった。それと同時に、自分が持ち上げたであろう瓦礫によって、カマキリがやや変形し、通常携帯に戻すことが出来なくなっていた。

そんな私に気付いた放浪者は、抱き上げてゾンビから一緒に逃げた。

彼の怪我は、打撲が多く、触診してみたところ、右真ん中当たり肋骨がヒビが入っていているものと思われる。活動は恐らく、制限される可能性は高いが、彼のことだから無茶はするだろう。うまく私がカバーしなければならない。

もうまもなくで冬がくる。そうなれば畑を作るのも難しくなっていく。明日にでもガーデニングショップから資材を集め、研究所に運び込まなければならない。

ようやっと、本来の任務を進められることを喜ぼう。

……、放浪者は本当に大丈夫だろうか。心配だ。


山中沙奈 記す

乙!
想像する事によって緊張感と臨場感が伝わって来たぜ
まぁとにかく、一段落付いたのと全員無事だった事を喜ぼう

おつ
抱き上げてってのは、放浪者が山中さんを抱き上げたってこと?
アラクネって持ち上げることができるサイズなんかな?
それとも上半身だけ引っこ抜いた感じ?
または山中さんが放浪者を抱き上げた?

ギリギリの戦闘お疲れ様!
うむうむ。やはり電撃は有効なんだな
まぁ隊長クラスになるとあそこまで動きを止めなきゃならないみたいだけど

カマキリって武装錬金の斗貴子さんが使う武器みたいに普段は普通の足状になってて、戦う時だけ変形するんじゃないの?
勝手にそんな感じだと思ってた

ああ、日常にこの日記が帰って来た。素晴らしい事だ

>>92

>>555
一件落着、負傷者は出たけどもね

日記から状況を想像できる君は、立派な放浪者(サバイバー)


>>556 >>558
うん、書き損じた。放浪者が山中さん抱きかかえてます。義足の細かなことは>>560が言ってる>>92を参照のこと。

変形は通常時一本、戦闘時三本(+α)でOK。カマキリはアラクネに剣がついた程度のものです。

ちなみに今回は足が歪んだので通常携帯に戻せず、察した放浪者が山中さんを担いだわけです。若干義足で重量あるけど運べる程度です。


>>557
元人間である以上、電気は効く。ちなみに痛みというか、麻痺してるだけ。

そんな理由で、炎を纏っても歩いて寄ってくるYO。


>>559
その日記もいつまで続くかねぇ…

七十七日目

胸が痛む。戦闘状態の興奮からか、痛みをあまり感じていなかったが、目を覚ましてからはこれだった。今は歯痛用の痛み止めを飲んで誤魔化している。

一挙にガーデニングショップに行って物資を回収するつもりだったが、ここ数日防衛軍にかかりっきりで、ゾンビの処理もおろそかになっていたり、山中さんの義足の取り替えなど、問題が山済みだった。

今まで警備に出突っ張りで、神経をすり減らしていた浜村さんと蒲谷さんも含め、山中さん達は研究所に戻した。いい気分転換にはなるはずだ。

井門には隊長の最期を報告しておいた。何とも言えない表情をしていたのが印象的だった。

久し振りに自身も緊張状態がとけ、穏やかな気分を過ごす。

物資の在庫状況やバリケード周りが問題ないことを確認しつつ、今後のプランをたてる。

冬時期が迫り、暖房が必要になってくる。明かりや煙が出てしまうのは仕方ない、そんな些細なことより生存することが第一なのだから。

外はドラム缶でも見つかれば、それに燃えるものでもいれればいいが、中が問題になる。現状電気はここいらには通っていない。山中さんの話では、予備の小型ソーラーパネルがあるらしいから、それを貰ってくるよう伝えてはある。
(あとはマチェットの代わりになる武器の作成依頼もしておいた)

だが、蓄電装置のようなものが無ければ夜間が問題になりそうだな。

あとはガソリンスタンドを探そう、灯油があるかもしれないからな。

あとはバリケードの補強だな、コンクリートの材料なんかはどこで集まるのやら。

まぁ、取り留めもなく考えても仕方ないな。今はとりあえず畑作りの物資集めを終わらせることに専念しないとな。


七十七日目 終わり



そういや拠点の敷地内を畑にしても、いいよな?

11月5日

放浪者が胸の痛みを訴えていた。私がしっかりしていれば、こんなことにはならなかったのに。

正常に機能できなくなったカマキリから、新しいものに取り替える為、蒲谷さんと浜村さんを連れて研究所に向かう。

二人は、放浪者が尖らせた神経を休ませるために戻れと指示があったので連れてきている。研究所に戻った二人は、いつもより穏やかな表情をしていた。連れてきてよかった。

野木主任に2発だけ入った拳銃を渡す。いざという時に使えるだろう。後はソーラーパネルを使用許可と、マチェットになるような武器の作成を依頼する。

研究所の私室に戻ろうとすると、アリスに呼び止められた。放浪者について聞いてきて、来ていないと告げると、そっかエクスがもっと監視カメラに装置つけろって言ってくれと頼まれたとのことで、キャラメルほどの装置を幾つか渡された。

私は予備のアラクネを着用している。やっぱり、この義足の方がどこか馴染む。

後は早く戻って、物資の回収を済ませなければ。

放浪者は無事だろうか。


山中沙奈 記す

乙乙!
さて、今後はどんな問題が降りかかって来るのやら

サイコロ次第では寝首を掻かれたり…
流石にないか

保安官は元のBARみたいな拠点に戻ったのかな?

>>564
当然次は、自然が相手。

それと……、ネタ不足かな


>>565
考えたけど、今は多分ない


>>566
保安官さんは基本同盟みたいな人なので戻りました

七十八日目

思いの外、胸の痛みが尾を引いている。ゾンビを倒す時、ウォーハンマーだと響く。

今日は防衛軍のキャンプ地まで無線が無事か、例のカゴを押していきながら確認しに行くと、テーブル代わりしていた物資箱から落ちた衝撃か、電源がつかない。修理は出来るかもしれないので、回収はしておいた。

また、装甲車を確認すると、中にゾンビ化してない死体があった。井門の元仲間だろう。ヤツには悪いが今後のため、首の骨を折っておき、防弾チョッキやブーツといった装備を一式回収した。ついでにトランシーバーも見つけることが出来た。

装甲車の中身と思われる物資が、思ったよりは手に入った。弾、銃器、刃物、あとは爆弾の類だ。下手な生存者より、武装面は充実している。井門は一戦闘分といっていたが、充分すぎる量だな。略奪してこれたのもわかる。

後は確かレーションと言ったか、そういう食糧も回収できた。

略奪ではなく、共に生き延びてくれる連中だったら、心強い奴等だったろうに…。

戻る途中で保安官のいるBARにより、サブウェポンに使える拳銃や銃器、弾薬を幾つか分けた。

独り占めすればいいのにと、保安官はいつものように笑う。あんたと同じように、物資が無駄にならないためにだと答えておいた。

拠点に戻ると、山中さん達がすでに戻っていた。変わりはない様子だ。

蒲谷さんに、壊れた無線について聞くと解体しないと何ともいえないとのことだった。ただ、ハンディタイプの無線が二つあるから、今後は拠点と探索者の間で情報のやりとりはできるねといっていた。
(トランシーバーが持ち運びできる無線だと思っていたが、蒲谷さんいわく、それは送受信できる無線を示すらしい。まぁ、些細なことだ)

電気の確保については、運んできてもらったソーラーパネルで賄えそうだが、安定供給は難しそうだ。浜村さんがそこは考えがあると言っていたが、少し不安ではある。

山中さんは、しきりにケガの調子を聞いてくる。不安にさせているようだ。あまり表には出せないな。

とりあえず明日はソーラーパネルの設置や拠点周りを整備して、ガーデニングショップの資材を回収してから今後について練らないとな。


七十八日目 終わり

11月6日

ソーラーパネルを譲り受け、拠点へと戻る。

拠点に戻る前、浜村さんがなかなかこず、探しに行くと一階トイレの洗面台近くの壁に寄りかかる彼女がいた。

出発の時間だと告げると、ごめん、少しだけ待ってと言って洗面台に近づき、鏡をじっと見つめ。山中は怖くないのと、聞いてきた。

私が答えられないでいると、確かにゾンビは二人のおかげで今まで戦ったことはない。けど、軍さえも略奪してて、銃を撃たれて、なのにあたし達が必死に誰か救う必要なんて、あるの? 思い詰めた表情で更に聞いてきた。

私は、放浪者に会えたから、今でも誰かを救おうと思っていること、何よりこのまま何も出来ないでいることの方が、辛いと答えた。

しばらくの間があき、浜村さんは水を出して両手で顔にかけてから、とっくに選択肢なんてうちらになかったのに、あたしは今更何を戸惑ってるのかと言った言葉は、私じゃなく自分に向けられているように見えた。

水を止め、ごめん、待たせた。いつもの浜村にもどるはとニッと笑って彼女は出て行く。

もしかしたら、彼女は外に出すべき人間ではなかったのかもしれない。でも、今では欠けることは許されないチームの一人だ。

誰一人、死なせはしない。そのことを胸に刻む。

そのやりとりの後、拠点に戻ると、井門とスライムだけが居た。話を聞くと、放浪者が一人で探索に出かけたとのこと、まったく怪我をしてるのに、彼はどうして無茶をするのか。

研究所からの物資を運び入れたあたりで放浪者が帰ってくる。例の防衛軍の物資を回収してきていて、当面戦いに関しては問題はないだろう。ただ、プラスチック爆弾というものがあったが、井門も使い方を知らないらしい。使えるようになれば瓦礫やバリケードの撤去に使えそうなのだが。

放浪者に怪我の具合を聞くとは別段問題ないと言っていたが、時折痛そうな仕草をしているのが気掛かりだ。

明日はソーラーパネルの取り付けを行う、それが終わり次第、ガーデニングショップの物資回収を急がなければ。


山中沙奈 記す


不安っちゅうか、純粋に心配なんやで

イベントねぇ
何かの手違いで騒音発生→拠点にゾンビ集合
新たな突然変異種発見
みんなでカラオケ
無謀にも選挙カーで生存を主張する一団が登場
アリス「新たナ 武器ガ 完成しタ 今すグ 装ビ したまエ」
パチンコの玉で撃つ違法魔改造エアガン開発着手
とか?

スライムとプランターゾンビの存在以外は常識的な日常に向かってるな

あ、ホットカーペットで疑似コタツでぬくぬくが要るやん。要るやん
後、基本高級で格好良い&オシャレな服とか頂きまくってファッションショーとかしてみようず

浜村さん……そんなに脆く危うかったか

とりあえず、妹ポジションの何かが欲しい気はする

このクソ寒い冬に鍋料理すら食べられないぃ~?そんな事があってたまるか!
って事で世紀末的状況も加味して
(文化としての)鍋を 取り戻~せ~♪

プランターゾンビが拠点に来るのが怖いな、いち早く発見して退避できればいいけども
浜村さん洗面所で水出してる?水道水って危ないんじゃ

>>570
放浪者さん、妙な勘違いするからねぇ

ネタありがとう。アリスさんの武器ネタは浮かんでないけどね


>>571
ゾンビがいるだけの平和な日常です。拠点を出るときは、ハンディー無線と武器を忘れずに!


>>572
ホットカーペット、そんなものもあるのか

確かに底冷え対応にはなりそう。

ファッションショー…、まぁ、やるならあの人だよな


>>573
後輩から聞いたけど、世界大戦時の研究結果で、兵士は前線に連続でいれるのは、短くて120時間程度らしいよ
(うろ覚えだけど最長でも170時間らしい)

だから、別に浜村さんだからやばいという訳ではなかったり。

妹キャラねぇ…、無邪気系妹ならアリスかもしれない(テキトー


>>574
鍋なんていいものはありません。

彼らの主食は乾麺です。

とりあえず、すき焼き食いたい。


>>575
プランター、あれから出番ないなぁ
(実はコマンダーゾンビも、いると言われただけで、日記書き始めてからは誰も見てないんだけどね)

研究所のライフライン、誰も聞かなかったから答えてなかったけど、わかりやすくいうと宇宙ステーションです。

循環式になっていて、そこらへんのものは濾過システムやらなんやらで、無害化しており、研究所の水は基本安心なものです。

電気は地下の発電機と屋上のソーラーパネルで賄っていて、オール電化なとこです。

追い付いた
面白いです

七十九日目

今日も今日とて忙しく動き回る。山中さんと蒲谷さんがソーラーパネルの敷設を行い、俺と浜村さんで車からバッテリーを回収する作業を行う。バッテリーは浜村さんが必要だと、要求したからだ。

拠点エリアにある車のバッテリーをカゴに入れて回収して戻ると、ソーラーパネルの敷設は終わっていた。浜村さんがここからは私の出番ねといいながら、山中さんのアラクネを使って屋根に上がったあと、バッテリーを工作室に運ぶよう指示された。

運び追えた後に、拠点向かいの家の二階バルコニーに行くと、蒲谷さんが置き型の無線機のセッティングをしていた。今のところバッテリーがあるし、ソーラーパネルの電気も当てに出来るから、情報のやりとりが楽になりそうだと言っていた。

後は、可能ならイヤホンが合った方が良いとのこと。ハンディー無線に、繋げられる部分があって、こっちが緊急で連絡しなきゃ行けない時、合った方が音が漏れない方が良いでしょ、とのこと。

これでますます本格的な拠点として機能してきている。出来れば固定型の無線機がもう一つ、研究所用に欲しい。そうすれば今後のやりとりはだいぶ楽になるからな。

後は更なるバリケードの敷設だな。それさえ済めば、警備の負担が楽に出来るイコール拠点の整備に時間が回せるからな。

後は、保安官、井門以外の生存者探しだが……、そういえば身包み剥がした二人はどこに行ったんだろうな。探しに行ってもいいんだが、井門よりも間違いなく問題児だからな。ひっそりと街から脱出しててくれると嬉しいのだが。

後は明日はガーデニングショップに行って、資材の回収に行かなければならない。日記が終わったら、保安官に無線機を渡しに行きがてら、明日の手助けを依頼しに行こう。彼が好みそうな物資を報酬にしてもいいしな。

後は具体的な今後のプランについてだ。明後日ぐらいには、マチェット代わりの武器を作れるらしいから、それまでに考えておかないと。


七十九日目 終わり


ネットには生存者板とかでやりとりしてる奴らは居ないのかな?

そういえば、蒲谷さんが好きな魔法少女なんてのが実際に居たとして、こんな世界になっちゃうとどうなのかね?
目的にもよるだろうけど、かなり不憫な事にはなりそう。人間をゾンビから元に戻せたりすれば、話も少しは違って来る?

11月7日

今日はソーラーパネルの敷設を行(おこな)った。蒲谷さんをアラクネの脚に載せて屋根にのせた後、今度はソーラーパネルを載せて屋根に運ぶ。

脚の構造上屋根に登るのは難しいため、端側の手が届く範囲で作業を進める。設置自体が完了したあたりで放浪者と浜村さんが帰ってくる。配線については彼女の分野の為、蒲谷さんを下ろしてから浜村さんを屋根に上げた。

配線自体はすぐに終わり、壁にはわせてビス留めとカバーを取り付けていく。手慣れた様子だった。

その配線はエアコンが繋がってると思われるダクトから、中に入れ、あとは手製の充電ステーションの作成ねと呟いて拠点の中に入っていった。

手持ち無沙汰になった私は、向かいの二階にいる放浪者と蒲谷さんにいるのに気付き顔を出すと無線について話していた。拠点と探索者の間で迅速にやりとりが出来るように、使い方をレクチャーしてもらう。

その後は井門さんやスライムと警備をして過ごした。

夕方をすぎた当たりで、放浪者が保安官に無線を渡しに行くついでに、明日のガーデニングショップの物資運びを頼むよう依頼しに行くと言って出掛けていったが、まだ戻らない。

説得が難航しているのか、それともトラブルが発生したのか。不安は募る。

ただ、何かあれば、よほどじゃない限り、もっていった無線で連絡を取れるはず、だから問題ないと信じよう。


山中沙奈 記す

>>577
うん、ありがとう


>>579
惨劇発生当時はそこそこ居たけど、電気が止まったり、基地局が動かなかったりなど、外的要因で連絡とれない人が増えてる状態
(無論喰い殺されたり、ゾンビになってることも考えられる)


ぶっちゃけ魔法少女系よく知らんだけど、基本世界を救うことが目的が多い、んだよね? この世界で無事な人間って、という気はする。

しかも、身内も友人も大抵ゾンビ化だろうし、まぁ、絶望かな。

後は、ゾンビから人間に戻せたとしても、多分腐って失った部分まで治せないだろうから、ひたすら障害者になってしまう恐れもあるよね。

折れたものは、繋ぎ合わせられる。壊れたものは修理できる。

でも失ったものは? 埋めたところで、それはまがい物。

それがいくら万能な魔法であっても、個人的に変わらないと思う。


どんなレスにでも返答をくれる律義で親切な>>1で、本当にありがたいよな

とりあえず、ゾンビ共は一億体くらい倒せば居なくなると見て良いんだよね?少なくとも日本国内では
それでもいなくならない様なら、生体兵器研究所のMAD共が実験後のモルモット共をばら撒きまくってるって事になるよな

冷静に考えたら、パチンコ店って電気が生きてたらむっちゃウルサいじゃん。ゾンビのすし詰めじゃん。パチンコの玉どころじゃないや
……でももしかしたら、素になった人間の習性でパチってるゾンビとか見られるかも知れんのか?ww

乙!
今やってる所がコロニー完了して終わりになったら、次は新しい所で初めからやってもらいたいなぁ
例えば山(丘?)の上の神社の巫女さんとか

>>582
吹っ飛びすぎてるのは、しばらく返答に悩んだりするのよ?

まぁ、総人口近くを狩ればゾンビ『は』いなくなるよ。とだけ。


>>583
パチンコは扉とか窓とか割れてないと静かなイメージ。パチンコって、スリング方式でフレイルのようにグシャっとしたら強そう。

触れられてなかったから答えてなかったけど、ゾンビ成り立てとか比較的細胞が失われてないやつは、捕食対象がいなければ生前の習慣にそった行動はします。まぁ、悪化すればほぼ本能で動いてるけど。


>>584
新しいコミュニティね。どうしようかな。そこらはあんまり考えてないや。

でもまぁ、外伝は一つ浮かんでるんだけどね。ある意味、むちゃくちゃなヤツが。

八十日目

昨日は保安官にあった後、気まぐれに探索と処理をして遅くなってしまった。
(山中さんが心配したんですからねと、非常に怒られた)

保安官が無線の代わりとして、ガーデニングショップの警備を了承してくれた。メンバーは彼を含めた俺、山中さん、井門の計四名。

作戦としては通りの真ん中に一人、残りはガーデニングショップに向かい、軽トラに積めるだけ積んで、拠点に戻る時に通りに一人下ろして、次は資材を拠点に卸す。またガーデニングショップに向かう時に一人乗せというローテーションを繰り返す。一度には運びきれないための苦肉の策だ。

一番危険になる通りの担当は、山中さんが引き受けた。大群でも対抗できるのは、彼女のアラクネぐらいしかない。

彼女と井門に無線を持たせ、逐一状況を報告しあうことにした。もちろん、これは拠点も同じ事で、何かあれば蒲谷さんが連絡を入れる手はずにした。

数日処理が出来なかったこともあり、最初は井門を軽トラに乗せたまま、三人で通りのゾンビを倒しながらガーデニングショップに向かった。
(井門も戦いたがっていたが、オペレーターも兼ねていたから出せなかった)

ガーデニングショップに着いて一通り処理が終わったところで、山中さんが予定の位置に下がっていき、保安官に警備してもらう間に可能な限り資材を積み込む。

エンジンを切りたかったが、結局すぐ動かす必要がある場合や、始動時に大きな音がすることを考え、かけっぱなしにした。当然その駆動音でゾンビは次々やってきた。

保安官の戦闘力がなければ、かなり苦しい展開だったかもしれない。さすがにモンキーゾンビが来た時は、作業をやめ戦ったが。
(井門はなんだこいつはと言っていたので、この手の変異には遭遇してなかったらしい)

モンキーゾンビが来たあたりでそれなりに詰め込めたのと、かなりの量になってきたので、無線で戻ることを伝えて一時待避した。

通りの中間地点でゾンビの処理をする山中さんを見て、放浪者がアレは確かに、蜘蛛の化けもんに見えるなと、真顔で言ったのが印象的だった。

当初の予定より多いゾンビの数に、俺以外を下ろして拠点に戻った。

ゾンビ…外伝…むちゃくちゃ……なるほど。豆腐か

ところで下から二行目の放浪者は井門の間違い?

拠点に戻ると、拠点内の道の真ん中で、座り込む二人の姿とその周囲をウロウロするスライムが見えて、慌てて走り寄る。大丈夫か声をかけると、蒲谷さんが腰が、抜けちゃってねと言って指さした先に、バリケードの車のボンネットに、突っ伏すように倒れたゾンビの姿があった。

蒲谷さんは、拳銃を使おうと思ったんだけどね、浜村君が音で他のが寄ってくるとか言ってる内にそこまで来てしまって。うん。なんとか、これで倒したんだ。うん。と話した。

蒲谷さんの横にはどす黒いものがついた、手製の槍が転がっていた。

蒲谷さんに、雨水で洗浄した後、火で滅菌処理するよう伝えて資材を拠点に降ろした。

通りに戻ると、三人が少し疲れた様子で周囲を警戒していた。保安官が考えていたよりゾンビの数が多く、いったん諦めた方がいいと進言してくる。ただ、考えていた量を回収できていないこともあり、もう一度だけガーデニングショップで積めるだけ積み、今回はそれで終了する事にした。

ガーデニングショップに戻ると、ゾンビがそこそこおり、処理しては積み込みという作業の繰り返しで、胸の痛みが少しぶり返してしまった。まぁ、この痛みも今後につながるものとして、甘んじる。

その後は、任務完了の祝いとして、いつもより良い食料を開封して、保安官を交えて簡単なパーティーをした。
(このためにわざわざ昨日探索した)

久し振りの和やかな空気に、なんだか昔の日常を思い出し、懐かしさと虚しさを感じてしまった。

俺は、どうして生き延びてしまっているのだろうな? こんな苦しい世界を生きるぐらいなら、いっそ死んだ方が楽だったろうに。そう思った。

けど、俺が変なことに気づいたのか、山中さんがそっと近づき。皆がこうしていられるのも、皆放浪者さんのおかげですと、優しく笑った。

あらためて、皆を見た。彼等の役に立てているなら、まぁ、生き延びてしまった理由にはなるだろうか。そう考え、山中さんにありがとうというと、相棒ですからと答えた。

今日は、良い夜空だ。


八十日目終わり

>>587
ナイフプレイとか出来ませんが、あの湯豆腐は食べたくないです。



んが~! やらかした。というわけで>>586訂正。


×通りの中間地点でゾンビの処理をする山中さんを見て、放浪者がアレは確かに、蜘蛛の化けもんに見えるなと、真顔で言ったのが印象的だった。

○通りの中間地点でゾンビの処理をする山中さんを見て、保安官がアレは確かに、蜘蛛の化けもんに見えるなと、真顔で言ったのが印象的だった。

乙乙!
良い話だなぁ


外伝とやらに目を奪われがちだけど、拠点へのゾンビ侵入と蒲谷さん初戦闘の方が問題なんだよな
軍対策にバリケードどかしたとこから入られたのか?
まぁとりあえず、蒲谷さんは健闘お疲れ様だな

研究所の方では、そろそろ農耕の準備をし始めてるだろうか?

>>590
良い話かな~?(世紀末を生きる意味で)

>>591
外伝書くなら、別スレ立てるけど、ほかにもいろいろ書いてるし、皆記憶の彼方にでも放り込んでくださいな。

拠点にゾンビが来た件。これは、どうしても日記だけでは書ききれない裏での動きもあるので、今日はいったん更新止めてそこらを説明しようかと。

とりあえず、蒲谷さんがゾンビ殺しの童貞卒業です。


>>592
これも放浪者達が研究所にいないから描かれないけど、ちゃんとやることはやってます。


とまぁ、本編だけ見たいんじゃいの人は悪いけど、更新(ぞうに)は来月なんですよってことで、設定(豆かん)で我慢してくださいな

質問は答えられれば答えます。多分十二時半ぐらいかな

「え~、僭越ながら私山中沙奈が現状についてご説明します」

「図を入れたいのは山々ですが、作者は絵に関してド下手、かつパソコンが御陀仏中なのでご了承ください」


拠点について

「まず、バリケードについてですが、防衛軍襲撃時、拠点に続く道路は全て車を敷設していましたが、現在はガーデニングショップ、都市入り口、研究所に続く三カ所の道路は車を撤去しています」

「拠点以外のバリケードは本当に車を置いてるだけです。ゾンビが真っ直ぐこっちに来れないようにするのが目的で、状況に応じ配置を変えたりもするので、本格的には出来てません」

「拠点のバリケードは、当然それ以上の入りこまれないようにしてますので、都市側のバリケードは車の上に車を積んだり、中に土嚢を入れたりしてます。塀にも有刺鉄線を取り付けたり、内側も穴を掘ったり、生存者にも有効なものになっています」

「都市側の車のバリケードですが、道路からも向こう側が見えるようにするため、中央は車は載ってません。代わりに有刺鉄線はついています。これに絡まったゾンビを、蒲谷さんが突いて処理しました」

「ただ、拠点近くまでゾンビが来たのは確か初めてですが、私と放浪者さんで探索前にゾンビ処理しているので、来ていないわけではありません。最近は井門さんがこの代わりをしてますね」

「次に飲料水などについて。未開封の水は、飲み水以外に清掃にも使えますが、それ自体拠点では非常に貴重です。可能な限り、雨水などを確保して煮沸消毒をしたものを洗浄用に使用しています」

「スラちゃんが狂喜していたあの雨の時も、拠点周りから集めた鍋などを総動員して溜め、ポリタンクといった大容量のものに移しています」

「煮沸消毒自体完全ではありませんが……、現状ゾンビ化の原因が実のところハッキリはしてませんので、考えられることをしなければならないという現状ですね」

「我々がゾンビ化について知っている知識は、放浪者が得た傷口の変色ぐらいです。こればかりは、ゾンビに関しての知識自体、得るのが難しいので仕方ありません」

「なお、飲料はジュースなどは賞味期限が迫ったものから順次消費してます。過ぎてても放浪者さんは変な味がしなければ飲めると飲んでます。心配なのでやめて欲しいのですけど…」

沙奈ちゃんカワイイヤッター!

しかし、裏での動き……?まさかあの二人か?

「次は食糧についてですが、これは研究所より拠点の方が良いものを頂いてます。身体が資本ですからね」

「主食となっているのは、蕎麦やスパゲティといった乾麺です。水を多く消費してしまうのがネックです。美味しくはないですが、これらは煮沸消毒した雨水で茹でてます」

「拠点で人気なのはカップ麺やカップスープですね。放浪者さんが、それなら飲料水を使っていいと許可してるのと、賞味期限の関係ですね。あと、温めるだけのレトルトも人気です。これは少量の雨水で済みますからね」

「缶詰や長期間保つ栄養食品は一切手を着けていません。つける前に畑がうまくいかなければ……、あまり考えたくはないですね」

「なお、乾麺を茹でた雨水は、そのままスラちゃんのあげてます。水分ならなんでも喜ぶんですよね」

「ちなみに調味料もいろいろ回収してます。味付けには困りませんが、賞味期限があるものはだいぶダメになってます」

「次は拠点自体について。ご存じかと思いますが、二階建てはやや広めです。一階は図書室、工作室、医務室、物資保管室があります。今、浜村さんが新たな施設を作ってますが、本編で説明してないので、とりあえずそんなものはありません」

「図書室は、この地域で唯一の娯楽とも言えます。工作室は武器や防具の作成、補強が目的です。一般的な工具のみなので、本格的なのはできません。ただ、研究所にいけば出来ますので、修理目的の場所とも言えます。医務室は治療が目的ですが、当然本格的なものはできません。機材もあるわけではなく、一般家庭にある救急箱程度の治療用具しかありません。いざという時に備えて、いろいろ揃えて起きたいところです。物資保管室は言葉通りなので省きます」

「二階は四部屋あり、私と放浪者、蒲谷さんと井門さん、浜村さん一人という組み合わせで、それぞれの部屋に寝ています。浜村さんはよく部屋に来て、私と話してますよ」

「拠点向かいの二階建ても、半ば拠点化してます。一部の余った物資も置いてますし、二階のバルコニーは無線機が置かれ、見張り台として機能してます。ここもいろいろ活用したいですし、人数が増えたらそこが新たな住まいとして使えますね」

「また、ガレージはスラちゃんの住まいになってます。疲れるとガレージに戻ってうつらうつらと頭を動かす姿が見れますよ」

スライム可愛いよスライム

「間違ってあげちゃったり、タイトル入れ忘れたり…、なんで私が作者の気持ちを代弁しなきゃいけないんでしょうか…」

「次に我が研究所ですね。自分で言うのはアレですが、いろいろカオスな場所です」

「野木主任が得ていた情報を元に、有事に備えて準備を進め、完了する前に惨劇が発生した状態です」

「元々は義肢を作るための研究所だったので、そういった設備はありましたが、高性能な発電機やソーラーパネル、除菌室やオートメーションでの身体検査装置などを設置したり、研究員などの家族を収容するための部屋の増築、エクスといったプロジェクト外の優秀な人間を招いたり、いろいろしていた矢先のだったので完全ではありません」

「それでも、この惨劇の中では、シェルターの次に安全な場所です。立地も都市など人里離れた森の奥にあり、簡易ですがフェンスで囲まれ、出入り口や窓はそう簡単には壊れないものにしています」

「食料の備蓄は早い段階から進めていて、現時点も十分にあり、水も宇宙ステーションのような循環式のものを利用しています」

「現在は手が空いた人間が手分けして畑のための土づくり中です。それ以外だと、アリスのように戦うための武器などの設計したり、エクスが外部の情報を収集しています」

「民間の研究機関で政府の意向にそわないでいたため、惨劇間近はあまり情報が開示して貰えず、研究所自体この惨劇については詳しくわかっていません」

「そのため、シェルターやそのほかの研究所がどこにあるかも知らない状態です」

「とまぁ、拠点や研究所についてはこんなところです。裏側といっても、日記やレポートの書き手がマイナーチェンジとかいつもの作業とかは省くので、結果どういう状態にあるかわかりづらい点があると思い、こんな場をご用意いたしました」

「ご質問いただければその都度お答えはしますが、このSSが読み手が生存者であり、書いてある内容から情報を得ているというスタンスではありますので、妄想で補うぜ。という人は頑張って見ないようにしてください」

「ではこれにてご説明を終わります。ご静聴ありがとうございました」

>>595
山中さん久し振りにそれを言われたのう

まぁ、それも裏っちゃ裏なんだけどね。今回は拠点や研究所に置ける現段階の状態についてですな。


>>597
プルプルプルプル

なに?!
山中ちゃんと放浪者が同室だと?!
くそぅ羨ま

多分、↑みたいな反応を狙っての事だろうなww

2人で行動してた時からの習慣だろうなぁ
ところで放浪者って放浪してる期間より拠点で働いてる期間の方が長いからもう労働者なんじゃ
どちらかというと功労者と呼びたいけど

ある意味戦時中とはいえ、スラちゃんだけ白湯(この場合は麺湯?)みたいなもん飲まされてるww
今日、久し振りに食べた麩菓子なんかよりよっぽど味気ないんだろうな

コソコソ スラちゃんへ つ「一口チョコレート」

乙!
ただ茹でただけの麺とか……そりゃ美味しくないわな。一緒に白菜でも茹でられればそれだけで随分違うだろうに、それすら収穫なんぞ望めないという
どっかに野生の葉物野菜とか生えてないもんかねー

そこでこれ! ダイコンとか色々体から生えているゾンビ!
今なら勝手にそっちへ歩いていくから送料無料!

若干気になってたけど野草とか食べられる物を探そうとはしないのかね?
畑じゃなくても頑張ればヨモギとかその辺りは見つかりそうな気もするけど

送料無料ワロタ

>>600-602
まぁ、そんな反応もあるだろなぁと思ったけどもね。

別に狙ったわけではなく、二人はもう側にいるのが当たり前すぎて、抵抗感がないだけです。

平和に一年一緒に過ごすよりも、濃厚な生死の連続を切り抜け続けたから、異性を超えての相棒。それが二人。


放浪者は日記を書く以前から放浪してるから、まだまだ拠点に過ごしてる時間のが短いかな

でも、彼はいつまでも放浪者。生きるためにさまよう人。


>>603 >>605
味なしではないけどね。調味料系は>>210当たりで触れてる通り使ってる。まぁ、味気ないのは確かかな。

ちなみにパスタの食い方で拠点で流行ってるのは、茹でたパスタにソースかけて鰹節をのせてかき混ぜて食うこと。
(井門はマヨネーズが欲しいとこぼす)

スライムは、水があれば良いと聞くとプルプルするので、多分味覚的なものはない。のかも。


>>604
食料提供はありがたい、が、水分あればいいスライムは多分首を傾げるだけな気がする。


>>606 >>608
何それ怖い。てか代金は生肉ですか、鉛玉ですか。


>>607
これも地味に>>205当たりでその手の本は集めてたりはする。

しかし、人間が激減したことで動物が普通に闊歩するような状況、遭難の危険性、探索に回す人員不足など、安易に探せないのが実情。

森とかじゃない都市内の自然にも食える野草はあるだろうけど、ゾンビが接触している恐れがあるものは、ね。

八十一日目

今日は新たな武器を受け取るためと、今後の動きを相談するため、研究所に山中さんと共に戻る。
(ガーデニングショップの資材搬送も兼ねていたので、蒲谷さんも荷台に座っていたが、寒さを訴え途中俺と交代した)

研究所について資材を中に入れてもらい、検査後そのまま野木主任と話をする。

基本これからの行動を箇条書きすると。

・人員確保のための生存者探し
・ガーデニングショップの残った資材の回収
・ガソリンなどの燃料の回収
・現在探索中の都市部の安全エリア拡大

となる。最後は無茶ぶりもいいところだが。

一応野木主任には、現在拠点に置いて今後とる活動として。

・バリケードの拡張
・処理したゾンビの焼却処理
・無線機の回収


を実行することは伝えておいた。特に反対がでる内容でもなかったが。

今後の指針を決めた後、自由行動となり、いつもの流れでアリスの元へ向かう。

そこで渡されたのは、中世時代を思わせる西洋の剣をモチーフにした武器だった。
(元はクレイモアというものらしく、それを片手で扱えるようにしたとかなんとか)

あとはシールドシューターを更に改良した、シールドシューターファントムというものを着けられた。弓の弦の部分が無くなっており、なんでも電磁力で矢を射出、しかも連射可能だそうだ。正直初代セカンドアームからいろいろ変わりすぎて、俺自身ついてはいけていない。

アリスに、これを量産すれば、ここでは銃器はいらなくなるんじゃないかというと、これを作る物資が無限ならそうするんだけどね、とのこと。

後はここの研究所に置いておいた消火斧を回収する。これからのことを考えると、必要になるからだ。

それと、エクスにまた捕まる。いい加減ちゃんと機械をつけてくれとクレームを受ける。今まで防衛軍とやりあっていてそれどころじゃなかったと説明はしつつ謝っておいた。
(重要なことなんだが、地味に忘れるんだよな)

とりあえず武装面は整ったし、方針も決めたからそれに従うまでだが。

表面だけとはいえ、あの都市で見つけたのは保安官だけ、生存者を探すなら、別の都市が良いかもしれない。

とはいえ、また新たに足がかりになる拠点やらの確保なんかを考えると、今の都市を探した方が、無難か。


八十一日目 終わり

電磁投射砲SUGEEEEE!!!!
空の拳銃をありがたがってた頃が嘘のようだ

11月9日

ガーデニングショップの資材を積み、蒲谷さんと放浪者と共に、研究所に向かった。

物資搬入後、主任を交えて今後の行動を 話し合って自由行動となった。

気紛れに屋上へ行くと、夕陽が沈もうとしている景色だった。昔は好きだったこの眺めが、今では悲しい気分にさせる。きっと、この景色の意味合いが変わってしまったからだろう。

下を見ると、早速持ってきた資材で、ビニールハウスの設置が行われていた。これから本格的に、畑、農場作りが始められるのだろう。

都市外れの森奥にあるから、農場になる土地は使い放題だ。しかし、今後は野生動物に悩まされることになりそうことになりそうだ。

どこかで人材を集めてこなければならない。シェルターの情報があれば一番早いのだけれど。

屋上を降りて、放浪者に会いに行くと、腰に剣を差し込んでいる彼がいた。あれが今度の彼の武器なのだろう。

何でもない他愛のない話をした、いつもの習慣、こんな世界で唯一安らぎを感じる瞬間だ。

この瞬間がずっと続くように、頑張っていかなければ。


山中沙奈 記す

>>611
放浪者の左腕だけは、異次元です。段階を進めば混沌に、なるかな?

今じゃいろんな武器揃ってるからねぇ


連射出来るのは良いとしても、矢は無限じゃないしねぇ
いっその事空気の弾を電磁加速とか出来ないものか

熊以外にも変異した野生動物が出てくるのかな
奥地とはいえ鳥がウイルス運んで来てそうだし安心できない

クレイモア+バックラー+ショートボウ(ちょっと違うけど)とかダークソウルを思い出すな……
エクスのカメラの件は申し訳ないがこっちも忘れるwww情報が増えるのは重要なはずなんだけどなぁ

乙~
監視カメラに関しては、一日の個数にノルマでも課すか、週一でそれだけに集中するだけの日を作ったりとか?
まぁでも下手に新種とか映り出す確率を増やすのもな。いや、いきなりばったりでも確率は変わらんのか?

カメラの話題は何か魅力が薄いからねぇ

エクス「お前ら酷いよ!?」

それこそ蜘蛛型の小型作業ロボでも作ってくっつけてもらった方がな


しかしまぁ機械と人間の不毛な戦争とかよりゃ、個人的にこっちの方がマシだろうとは思える

>>614
とあるバンダナを着ければいいんだろうけどね

空気銃……、青いタヌキから、道具もらえばいいかな。


>>615
かなり初期に触れたけど、動物はあまり変異しない
(耐性的な理由)

とはいえしない訳じゃないから、どんな生物にも変異は起こり得る。とだけ。


>>616
見たことしかないけど、死にゲーという意味ではあってるかも

生き返りはしないけどね


>>617-620
うん、エクス。悪いけど作者もたまに忘れてるんだ。

とはいえ、広域無線さえ手に入れば、日の目は当たるんだけどね。彼がパッとしないのは、リアルタイムで収集した情報を放浪者に伝えられないだけだし。

小型メカは有りだけど、無線にしても誰が操作するのか、操作中にトラブったら回収出来ないとかは考えられるね。後者は使い捨てと割り切ればいいんだろうけど。

>>621
ターミネーターは2までしか認めてない懐古厨です

どっちがマシか、というとどちらも変わりはしない気がするかな。なぜなら、その理由は人間が悪いに完結するから。この手のはね

八十二日目

指定の時間に蒲谷さんが軽トラで迎えに来て、拠点に戻る。今後の目的についてメンバーに説明した上で、今後の役割分担も決める。

基本的な探索はメインは俺と山中さんが継続する。警備も同様に蒲谷さんと浜村さんが担う。井門については、メインとしては警備についてもらうが、比較的安全な都市入り口エリアの物資探索や、あることをしてもらうために、消火斧を渡した。

あること、それはこれからの越冬に備えた燃料の準備、つまり薪だ。拠点は都市入り口エリアを抜かせば自然に近く、林や森も点在している。
(今まで食料がある秋だったからか、あまり野生動物を見ない。今後もそうあって欲しいが)

そこで、消火斧を使って木を伐採し、それを薪として利用する。薪についてエクスに調べてもらったところ、生木は焼くと煙がひどく、乾燥させなければならないらしいが、そんな時間はない。それに、今は外で警備する際に使うものだから、問題にはならないはずだ。

井門には一日二本の木を伐採するよう義務付けた。なんで俺がとぶつくさ言ってたので、後々特別報酬ぐらいは考えてやらないとな。

会議を終えて早速探索にでる。時間も遅かったので、都市エリア入り口に、物資回収にカゴを押して出かける。

コンビニに立ち寄った際、物資はほとんどなかったが、図書室に無さそうな書籍、漫画、清潔用品、あとは娯楽品になりそうなトランプや将棋、オセロも入れておいた。

本来この手の娯楽品は入れたくないのだが、人員も増えることでの人間関係のトラブルは、自然に起きることだ。そのためのガス抜きの物はあった方がいいだろう。

後は、飲食店の裏路地にそこそこ大きい六斗缶があった。中は空。

当初ドラム缶で焚き火をする予定だったが、見つかるとも限らない。その代用にはなる六斗缶も持ち帰ることにした。

食料を集めたいところではあったが、今回は拠点の環境周りに役立つ物が増えたので良しとする。

戻ると井門と山中さんが何本かの木をすでに拠点に持ち帰っていた。明日からは、運搬も一人で頑張ってくださいねと、山中さんが微笑みながら言うと、井門はため息をついてうなだれた。
(かわいそうだったので、見つけていた板チョコをコッソリ渡したら嬉しそうにしていた。素直で何より)

さて、明日から本格的に新たな行動を進めないとな。


八十二日目 終わり


またエクスの機械取り付け忘れた…。

11月10日

拠点に戻り、今後について話し合う。

放浪者がなぜ消火斧を持ち帰っていたのか、不思議に思っていたが、薪を集める為だったようだ。その係は井門さんに任せられた。

放浪者は探索に出かけ、私は今後の為に井門さんの手伝いをする事にした。

エクスがまとめた薪に適した木を見つけて作業に入る。予想通りではあるが、かなりの重労働だ。黙々と斧を打ち込む彼が、静かに疲れているのがわかる。後は、水が出てくるのだが、その量は多い。昔、木の幹に耳を当てた時、吸うような音がしたが、この水だったのだろう。

三本ほど切った所で、私のアラクネで二本運び、井門さんがローブを丸太に巻きつけて引っ張る。まだ近場だからいいが、距離が遠くなれば二本のノルマもキツいように感じられる。

伐採についてはあと二往復ほどして、計九本集まった。拠点の庭に置いておいたが、それを見た浜村さんがこれを塀の内側に差し込んだらいい壁になりそうねと言っていた。もし、放浪者に提案されたら、井門さんは逃げ出すかもしれない。

放浪者が何か井門さんと話した後、消火斧を手に取り適度な大きさに切りはじめた。丸太を二本をいくつかに切り分けた後、放浪者も疲れた様子で切り分けた分を塀に立てかけていた。

今の内に可能な限り乾燥させておきたいんだがな。と少し考えていた様子だ。確かに効率がいいとは言い難いかもしれない。せめてもう一つ斧になるようなものがあればいいのだが。

もう冬と言っていい、時期に入った。寒さに抵抗できることを、考えていかなければ。


山中沙奈 記す

エクスさんww来てるんだったら合わない作業してないで自分で部品取り付けてくれよww

>エクスがまとめた薪に適した木
研究所で資料としてまとめた書類を渡しておいたってことじゃない
現地に来てロープで縛ってまとめる作業をしたとも読めるけど

たぶんエクスが伐採してるんじゃなくてエクスが薪に適した木の種類をまとめたファイルみたいなのを放浪者チームに渡してるんでないかな?
エクスはあんま研究所離れるわけにもいかんだろう

まあ放浪者があんまり言うこと聞いてくんないからって現場に出てきたら何故かパシりにされたとかだったらちょっと面白いけどww

いやそうは読めないだろ
斧で切る前の樹木を縛ってまとめるとかエクスさん根っこから引き抜いたのかよ

エクス「扱いがひどすぎやしませんかね!!」

こういうのを「おいしい」っていうんだよエクス
場外乱闘的な発生のしかただけどw

俺らは久々にキレたエクス氏に屋上に呼ばれるかもなww
ただしどっちも貧弱パンチだろうけどww


ゾンビ焼畑でハーブ作ったらアレになるのかな?

うん、まず訂正からいこうか

>>625訂正

×エクスがまとめた薪に適した木を見つけて作業に入る。

○エクスが薪に適した木をまとめた資料を元に、該当する木を見つけて作業に入る。


>>626-631
エクスがここまで注目されたのは、間違いなく初めて。良かったね。

まぁ、屋上の呼び出しは私が引き受けるよ。棒っきれ持ってくけどNE


>>632
ゾンビ焼畑農業……、間違ってもその作物は食べたくない

あれ、バイオのハーブってそういう環境で育ったんじゃなかったっけ?

全然違うわw そんなおぞましい植物じゃないw
ラクーン周辺に群生する普通の植物だ
なお今では世界中どこにでも転がっている模様

アリスさん、気まぐれでペットロボとか作ってくれないかな

>>634-635
あぁ、よかった。一瞬ハーブの知識間違ってるかと思った。

とりあえず、世界中にラクーン固有種のハーブが広まったのは、バイオ事件で恐怖にかられた世界中が栽培したと妄想。

まぁ、あのミサイル撃ち込まれて、残ってたのがあったのかって話だけど。市民に根付いてるものだから、お土産とかで売ってたもあるかもしらんが。


>>636
アリスさん、プログラム出来るわけではないんやで。

まぁ、擬似神経回路作る天才だからすぐ会得はするだろうけど。

八十三日目

俺自身が薪集めの一部を手伝ったこともあり、一人に全ての工程を任せるのはそこそこキツいことがわかった。

それに一人、森で作業する危険性を考え、木を伐採する時は山中さんと組んで集められるだけ集め、その後は拠点で一日二本を切り分ける。無くなればまた同様に伐採というローテーションにした。これならまぁ、負担は割と軽減されるはず。

今日は、引き続き衣料品店をメインに、回る。冬も近づき、防寒着の類や靴の足まわり品が入り用になってきているからだ。

幾つかコートなどの防寒着をカゴに入れ、いったん拠点に戻ろうとすると、あの二人組を気絶させた店に着いた。

閉じこめた場所を開けると、誰も入っていなかった。まぁ、鍵は閉めなかったし、殺す意図はなかったからいいのだが。

しかし、勝手そうなあの二人組が、こちらに助けを請いに来なかったのは少し引っかかる。もし死んでいなければ、俺達の隙を狙っているかもしれない。

ただ、現実的に考えるなら、装備や食料を持たないあの二人が、ゾンビに喰い殺されたか。あるいはうまく脱出はしたかのどちらかだろう。

一応は、警戒してこのあたりは歩いた方がいいかもしれないな。実際、何をしでかすかわからない人間の方が恐ろしいのだから。

回収した物資はそこそこの量だ。なんだかんだ言っても、この手のものは、生活が安定しなければ奪われていることは少ない。
(言い換えれば、この拠点は安定してるということだな)

ガーデニングショップの通りをゾンビの処理していた山中さんが、少し疲れた様子で帰ってきた。どうもこの間の物資回収で、ゾンビが寄ってきているらしい。拠点側ではないが近くの場所ではあるので、何らかの対策を打った方がいいかもしれないな。

ゾンビはよくわからないが、時折群をなして移動することがある。それが拠点に流れてきたら、場合によってはひとたまりもない。
(拠点を持たずに放浪する分には、隠れてその群がどこかにいくのを待つだけでいいんだが)

なんにせよ、早めに通りの処理を急ぐか。削るかバリケードを作るか、考えておかなければ。


八十三日目 終わり


今日はちゃんと二カ所の監視カメラに装置は付けた


あの二人は本当どう出て来るやら……
そういう時の為の監視カメラか?

11月11日

放浪者さんの指示でガーデニングショップ通りの処理に向かう。

今回は手持ちの無線機を持っていた。放浪者が危険度の高い探索に赴く人間が、優先的に無線機の所持を指示しているからだ。

無線機は基本的に緊急時、定時報告以外では使用しない。バッテリーの消費を極力抑えるためだ。ソーラーパネルで発電できるとはいえ、安定したものではない。過信は禁物だ。

事前に探索するエリアは決めているが、それ以外の探索が必要になった場合も同様随時報告を義務づけている。緊急時に具体的な場所を伝えられるとは限らず、それによって駆けつける仲間の安全を脅かす恐れがあるからだ。

言い換えれば、無線機は命綱のようなものだ。有ると無しとでは生存率が変わる。それぐらい、重要な位置にある。

ガーデニングショップの通りは、この前来た時よりもゾンビの数が多い。軽トラの音につられて、というには奇妙な量だ。

どちらにしても、今後の任務のために、着実にゾンビを処理する。一気に倒したい気持ちにも駆られるが、数体をおびき寄せるように処理していく。

いつもなら、その調子で適度な量を削れるのだが、いつまで経っても減る様子はなかった。倒した次から追加されているような、そんな感じさえ覚えた。

簡単に探索をするつもりだったが、気付けば夕方になっていて、休みなく処理したことで疲れもピークだったため、素直に拠点に戻った。

このことを放浪者に話すと、理由はわからないが一定数の量のゾンビが、一斉に同じ方向に動く場合があるらしい。

位置的にガーデニングショップの近くにある商業区があるので、その場所から流れてきているのかもしれない。拠点近くと言うこともあり、危険な兆候だと考える。

放浪者は念の為、再度、理由を説明して銃器の携帯を義務づけた。ただ、警備自体は通常通りのローテーションで回している。

早めの対策を練らなければならないが、そもそも商業区で何か起きているのではないかと思う。

それが解決すれば、ゾンビの大移動を防げる可能性はありそうだ。


山中沙奈記す

>>639
あの二人組。うん、ドウシテルンダロウナ。

監視カメラは、あらゆるものを映します、当然二人組もそうだし、あいたくもない新種、場合によっては仲間の死、もね

更なる怨鎖とその他諸々を引き連れたりして来ない事を祈るしかない


今度はコマンダー討伐戦とかだろうか?
しかし相手が遠く、駒のゾンビも多いとくれば、現状ではまだまだ厳しいよな

まあ情報が無い状態でも新種の
存在自体はあるんだろうから目をつぶってるわけにもいかんな
二人組は気になるな……人間って恨みからあり得ない行動に出たりするから油断はできん

Dieスだけが全てを知っている

>>642
まぁ、二人組みは軍備の恩恵はあったとはいえ、曲がりなりにも軍人だったからねぇ。


>>643
コマンダーの掃討するための条件が、ゾンビを削ることが先決だからね。
ゾンビの数イコール戦闘力という、そこそこ特殊な存在だし。

まぁ、戦車とか軍用ヘリがあれば手っ取り早いけど。ねぇよ。


>>644
その情報を知るための装置なのに、放置されるエクス君涙目。

法が存在しない世界の恨みは、良心によってのみ抑制される。つまりはそういうこと。


>>645
ダイスは天使でもあり、悪魔でもある。

亡き隊長にとっては、悪魔だっただろうけどね。放浪者を含め。

乙~
今回の日記、地味にポッキーの日だったんだな
>>1のサービスはあるんだろうかね

>>647
ポッキーの日、そういうのもあるのか。でも、個人的にプリッツの日の方が、作者はしっくりくるんだ。

サービスねぇ、PCがあって、絵も描けるなら頭ん中にある小ネタも描くんだけど。

なお、登場人物に何かしらの恩恵はない模様。

店で見つけた賞味期限の近い大量のポッキーを消費するためにポッキーゲームをする回はよ
スライムで

商業区にもぐりこむ。ここも、都市中央部分と同じぐらいにゾンビの数が多い。もし、これが拠点に流れてくれば、危険だ。

無線での定時報告、拠点異常なし。

屋上に上がる。監視カメラを見つけ起動していた。配線を外し、屋上から見下ろすよう固定して、例の機械を取り込む。エクスがこれで原因を見つけてくれるだろう。

物資はやはり豊富だ。安全に回収できる状態なら、宝の山なのだが。必要なものだけ回収する。

建物を出ようとしたが、周囲がゾンビを囲む。入っては来ない。多分たまたまうろついているようだ。様子を見る。無線連絡で、危険だが救援不要と報告する。

建物内のゾンビの殲滅完了。一時の安全を確保した。

再度状況報告。浜村さんがエクスへの確認依頼をした方がいいかと提案。提案を受けた上で、ゾンビ処理に向かった二人が戻ってからと指示する。

状況変わりなし。とはいえ、ゾンビはただうろついているだけ、今は辛抱の時だ。

店舗内を見て回る。緊急時用に火炎瓶も作成。

なんとかいた建物からは脱出したが、少しずつしか拠点に戻れていない。陽も沈んできている。細い三日月程度なので、闇夜にまぎれて逃げるか、ここに留まり情報収集を続けるか、選択しなければ。

定時報告すると、山中さんがしきりに心配していた。今のところは問題はないとだけ伝える。

やはり、ゾンビの群れはうろうろしながらではあるが、ガーデニングショップ辺りに移動しているように見える。この数はまずいな。

窓まで配線を伸ばせる監視カメラを見つけては、外に向けて固定して機械を設置する。あれだけ点けてなかったのに、もう在庫はほとんどない。

マッスルゾンビと遭遇。物陰から一気に顔面を刺し貫く。声をあげられる前で助かった。

はいずっているわけではなく、明らかに四つんばいで歩いているゾンビを見る。たしか、あれは鈴木さんといた時に遭遇したやつだ。鼻が利くのですぐに離れた。
(とりあえず、飛び跳ねて襲ってくる。ジャンピングゾンビとでも名づけておく。10mぐらいはゆうに飛ぶ、厄介なやつだ)

ガーデニングショップの通りまであと一歩、手前まで救援に来るよう依頼した。

10mはやばいな

11月12日

放浪者は疲れて眠ってしまっている。無理はない、危険な潜入ミッションをこなした後なのだから。

今日は放浪者の指示で、拠点からのガーデニングショップに続く道と、ガーデニングショップの通り入り口にバリケードを敷設したあと、井門さんと二人でゾンビ処理をし、放浪者は商業区にそのまま侵入していった。

昨日それなりに処理していたにもかかわらず、ゾンビの数は変わらなかった。井門さんが思わず、厄介な事態になってそうだなとつぶやき私もうなづいた。

処理自体は順調に行われた、途中一箇所にゾンビを集めて火葬も済ませている。火をつける際に井門さんが、この人達もちゃんと埋葬してやれればいいんだけどなと、どこか苦々しげに言っていた。彼に、軍人として人を守る意思があったことを再確認する。防衛軍の人達も、略奪さえしなければいい出会いであったと思うのに…。

その後、拠点に戻ると放浪者が危険な状態であると二人から聞かされ、浜村さんと井門さんがそのまま研究所に向かっていった。なんでも、大体の監視カメラにエクスの装置を取り付けながらこちらに向かっていたということで、危険な状態でも任務を遂行し続ける放浪者に、あらためて驚きを隠せないでいた。

しばらくの間は、落ち着かない時間が続き、放浪者から連絡が入った際も、思わず声を荒げながらやり取りしてしまい、諌められた。本当に、彼はどこどこまでも冷静だ。もう2ヶ月ぐらいは一緒にいるが、それが時折人間離れしている気がしてならない。惨劇を、そこまで彼を変えたのだと思うと、やるせない気持ちが沸いてきた。

スライムも、以前と同じ危険な状態を感じているのか、いつも以上に拠点の真ん中にある道路をうろうろしては、街の方を監視していた。スライムなりに、何とかしようとしていたのだろう。

放浪者から連絡が入り、ガーデニングショップの通り近くまで来たと、夜遅くに報告が入る。鎌谷さんに銃で武装するよう指示してから、急いで通り入り口まで向かい、数十分後に彼が息を切らしながら戻ってきた。心配かけたなと、久しぶりに軽く笑った彼を、抱きしめてしまった。その後彼は、倒れこむようにベッドに横になった。

浜村さん達はまだ戻ってこない。恐らく、朝方に戻るのだろう。このまま鎌谷さんと私で警備体制を続ける。二人が戻った時に、何らかの情報を得られればいいのだが。


山中沙奈 記す

>>649
うん、ポッキーを用意したから、どうぞ君とスライムでポッキーゲームを楽しんでくれたまえ。


>>651
うん、厳しいね。イメージ的には猫みたいなしなやかさで飛んできます。

浜村さん今の状況耐えられるのか?


>スライムなりに、何とかしようとしていたのだろう。

偉い!偉いよスラちゃん!(T ^ T)


寒さ対策か……一時期宣伝してた、着る寝袋っての気になってたんだよな。あれって実際どうなんだろ
どっかの店で普通に売ってるもんなのかな?

乙!
これでエクスにも漸く日の目が?

しかし、本当に何が原因なんだ。このゾンビの動き方は

コマンダーがいるのはほぼ確実だよなぁ
食料を求めて集団行動を開始して、配下からの目撃情報が多い方に動いてるとか?
コマンダーと配下の意思伝達手段が不明だから何とも言えんな

でも仮にそこまでの知能があるとするとそのうち変異型を操るやつが出てきたりわざと人間を弱らせて放置して釣り餌にするやつとか出てきそう
モンキーゾンビやジャンピングゾンビが統率されて襲ってきたらヤバい

商業区で容易に見つかって戦闘に使えそうなもの……荒らされてなければホムセンの道具とか、フォークリフトとか?

これダイスの目次第では拠点失うどころかマジで全滅も有り得そうで怖い

もしそうなったら、その瞬間は言葉に出来ないほど哀しいだろうが……新しい誰かに引き継がれて、このスレが延長→俺ら得
とも考えられてしまうのだ

保安官は無事だろうか。
もし、コマンダーがいるとしたら昔放浪者が言ってたように相討ち覚悟で倒すしかないのかな

保安官は無事だろうか。
もし、コマンダーがいるとしたら昔放浪者が言ってた通り相討ち覚悟で倒すしかないのかな。でも、そしたら1人は確実に死ぬという...。

>>654
浜村さんはまだ大丈夫だよ。


>>655
プルプル…


>>656
通販ぐらいでしか見ないね。つまり通販の在庫を置く倉庫を見つければ…?


>>657
エクスは本来こういう役割だが、誰も生かしてなかった事実


>>658
ゾンビが群で移動する設定は元々あったんだけど、今まで出せてなかったという裏話


>>659
コマンダーがいるか、うんまぁ、確認してないしね。

コマンダーの能力は決まってます。まぁ、超能力的なやつなんで、細かく説明するとつまらないから大まかに言うと。

・操れる距離、ゾンビの数は有限(個体差有)
・コマンダー自身視界はない
・知能はあるが本能より

無論これは、基本的なコマンダーゾンビの情報ね


>>660
ホムセンはゾンビの世界の兵器庫。一年は戦える!
(かも)


>>661
うん、人物の死と共に拠点が崩壊や全滅は常につきまとう

まぁ、確率は大幅に下がったんだけどね。前より。
(実は判定してた)


>>662
全滅すると一からだから、作者的にもショックだけどね。

そうなったら普通に新しくスレ立てるかな?



現在酔っ払い中なので、本日書けるかわかりません。

>>664
商業区は西側、保安官拠点のBARは東側なので問題ないっちゃ無い。

まぁ、コマンダーはゾンビを処理しきれば最弱なので処理をすれば問題ない。

が、しないで倒すには、狙撃銃か相打ち覚悟だね

おっつおっつ
これからも期待~

八十五日目

疲れのせいか昼間に起きる。全員拠点におり、集合する。

浜村さんと井門に何かわかったか聞くと、どうも商業区内に、奇妙な化け物がいるらしい。

化け物と書いたのは、ゾンビやその変異というより、何か別の動物か何かが変異したような奴らしく、そいつについてはわかるのは四足歩行ということと、特筆すべきなのはどうやらゾンビを捕食していることだ。

類似するのにプランターゾンビが該当する。似た類なのかもしれない。

屋上の監視カメラなので詳細は不明だが、もしかするとそれからゾンビは逃げているのだろうか。考えづらいが、本能で行動するのがゾンビ、自分より脅威と感じれば、もしかしたら逃げるかもしれない。

状況から変異したのはつい最近だろう。今までなかったゾンビの移動だったしな。

どちらにせよ、ガーデニングショップの通りにゾンビが寄ってくるのは今後の安全に関わる。通りの処理を最優先することにした。基本に二人一組、無線機とマシンガンの携帯を義務づける。
(警備も拳銃の携帯を指示)

薪の確保が難しくなるが、まぁ九本はあるし少しは保つだろう。

その後、遅くはなったが山中さんと井門を通りの処理に、浜村さんと蒲谷さんには警備、俺は追加でもらった装置を付けに都市入り口に向かう。
(蒲谷さんは、余裕があれば伐採した木を適度な大きさに切り分けるよう指示しておいた)

都市入り口の商業区を向く監視カメラに、装置を幾つか着けていく。浜村さんが拠点に近付いた時や何かわかった時は、誰か連絡を寄越すように頼んでいるらしいから、これでいいだろう。

後は、食料をメインに物資を回収していく。だんだんと賞味期限が迫ってきている物が多い。自給できるようにならなければ、その内。

ふと、その時小麦粉を見て思い出したが、確かうどんは小麦粉と塩と水があれば出来た記憶があり、賞味期限がかなり先だったので多めに回収した。

こう考えると、料理に関する本も集めた方がいいかもしれないな。何か新しい発見があるかもしれない。

あとは百円ショップにいくと、工作に使えそうな針金といった物も回収する。バリケード用に使えるだろう。

新種のゾンビ以外の化け物、一体何が元なのやら。出来れば直接観察したいものだが。


八十五日目 終わり

>>667
期待、ダメ、絶対


と言わざる得ない

11月13日

朝方、浜村さんと井門さんが戻ってくる。少し、浜村さんは顔が蒼白していて、どうしたか聞くと、映画みたいな化け物がいたのよと、力なくいった。

どういうことか聞くと、井門さんが詳しくはわからなかったが、商業区には四足歩行のゾンビではない化け物がいる。それはゾンビも捕食していたという旨の説明を受けた。

あの隊長との戦いから数日しか経っていないというのに、また新たな脅威が、少し心が折れそうだ。

浜村さんが思いつめている様子だったので、彼女の部屋として割り当てた部屋で話す。覚悟を決めたはずなのに、ダメねと元気なく笑った。

私も怖い。でも、怖いでは済まされない状況だから、やっていってるだけと、伝えると、思ってたより、山中は芯が強いのねと言って、あたしは、自分が思っていたより、弱いみたいと、顔を伏せた。無理はしなくていいですから、放浪者もダメだと思ったら戻っていいと言ってますよと答えた後は、会話が止まった。

その後、放浪者が起きて、二人の情報を聞いてから今後の動きを指示して各自行動を開始する。

通りは変わらずだった。放置すれば、ゾンビはこちらに流れてくる恐れがある。井門さんと共に処理を続けたが、減る様子がなく、どこか無為な作業にも思えるのが苦痛だ。普段なら一時とはいえ一掃できる訳なのだから。

しかし、化け物はいったいなんなのだろうか。想像もつかない。願わくばしばらくの間はゾンビと戯れてくれると嬉しいのだが。


山中沙奈記す

乙乙!
新たな変異……普通にウィルス変異か、人造生命か、モンスターや妖怪の類い、地球意思がもたらした自浄作用か、そもそも変異でも怪物でもない可能性
知性はあるか、喋れるか、コミュは築けるか、目的はあるのか
考えるべき事や対策は色々あるだろうけど、全ては賽が投げられてから

放浪者、敵?情視察と怖いもの見たさの娯楽が混ざってないか?ww

うぉつ
スラの警戒は新種同士の共鳴的な何かだったのかね?

元がブタとかだったらどんなんかなww

元が野生動物ならゾンビ食べてる分味覚えてるから厄介なことこの上なし。
でも、ダイス次第ではまた放浪者に懐く可能性が(

吸運力の変わらないただ一人の怪異テイマー放浪者

>>671
うん、まさしく。

このSSは、ダイスという気まぐれが全て。


>>672
まぁ、素直に偵察だと思うよ。プランターゾンビ見つけた時も数時間観察してるしね


>>673
もしかしたら、そうなのかもねぇ


>>674
なんだっけな。ブタが人を喰う事例もあったらしいから、不思議じゃないかも。


>>675-676
何にしても味をしめさせるとね。

放浪者はもしかしたら、そういうフェロモンを出してるのかも

八十六日目

ついに雪が降る。研究所に畑の資材を届けて数日程度だから、まったくギリギリの任務だったな。

今日、山中さんとガーデニングショップの通りの処理に出かける予定だったが、彼女から浜村さんが精神的にまいっているようだと聞き、話をするため処理は井門に代わってもらう。

浜村さんの部屋に行くと、あまり精気のない顔をしていた。鈴木さんといた仲間こうなって、自暴自棄になった記憶が蘇る。まずい兆候だ。

彼女が俺を避けていたこともあり、あまり話す機会がなかったので、ほとんど彼女のことを知らないでいた。ある意味では仲間を知る良い機会だとは思った。

話したことは取り留めもないことだ。惨劇前でしてたことや、好きな食べ物とか他愛の無いことを。あえて、浜村さんが感じているであろう恐怖には、触れなかった。

こんな状況、正直俺だって今でも怖い。たまに見る夢では、自分が喰われて目が覚めたりもする。慣れたりなどしない、ただ意志を、目的を持つことでカバーしてるだけだ。

だから、彼女の恐怖は理解できるとともに、皆当たり前に抱えていることだ。浜村さんが特別という訳じゃない。

最後に、何かあれば相談しろとだけ伝えて、久し振りに警備に向かう。拠点向かいの二階ベランダから周囲を偵察する。

ベランダに設置した机の上に置かれた無線機で、山中さん達の定時報告を確認しつつ、保安官ともやりとりする。

保安官は化け物については知らなかったが、興味深い話を聞かされた。

何でも、変異したヤツの中で、知性をそのまま残した人間がいたらしい。そういえば以前、ミュータントと保安官が言ったのはそいつのことだったのかもしれない。

頭に二つの鋭い角が生え、眼は黒く、薄い焦げ茶の毛が全身に生えていたそうだ。撃ちかけたが、流暢な言葉で止めてくれと言われ、理性があるのかと問うと、そうだと答えたらしい。

そんな容姿のせいで、今までひどい目にあっていたらしく、ちゃんと話を聞いてくれたのはあんたが初めてだと泣かれたと、懐かしそうに彼は話した。

そいつが変異した理由はわからない。どうも、変異によって記憶の一部が混濁していたらしい。

有意義な話ではあったが、ある意味下手に襲撃もできなくなったな。敵だと思ったら味方になれそうなヤツだったら、シャレにならないしな。


八十六日目終わり


俺が変異したら、どんな姿になるんだろうな?

とんでもないゲストが増えてきたな
このままいくと怪物と社会組めそう

何かが置かれる音

「録音か」

「研究所での習慣みたいなものだからさ。なんの用?」

「用と言うまででもないが、そうだな世間話しにきた」

「そ。まぁ、いいけど」

「このイス、座らせてもらうぞ」

軋む音

「以前は何をしてたんだ?」

「以前って、いつからよ」

「惨劇前だな」

「まぁ、いろいろ。ブラブラして、金が厳しくなって、この資格とって、わりと真面目に働いてたぐらいかな」

「職業訓練ってやつか」

「そんなとこ。まぁ、実入りが思ったより悪くなかったし、作業嫌いじゃなかったからね」

「ふ~ん。珍しいな」

「そうね。この仕事してるの、女であたしの他にいたかも怪しいかな」

「そうだろうな」

「あんたは、配管工だったんだって?」

「のようなものだな。それだけじゃ喰っていけないから、いろいろ覚えたよ」

「へぇ」

「今じゃ、あの地下での作業が懐かしいな」

「そうね。あたしも昔が懐かしい」

「……、そういえば話してた蓄電システムは出来たのか?」

「簡単にだけどね、あとは家の電気配線に繋ぐ作業終われば、コンセントとかから電気使えるわよ」

「どれぐらい電気は使える?」

「天候に左右されるのと、手作りだから充電量も不明だからね。概算するなら使うのによるけど、夜は一~二時間位。日がある内は、曇りじゃなきゃある程度ずっと使えるわ」

「電灯とかか?」

「そこらね。ずっと使いたいならバッテリーがまだ必要よ。回収する余裕があればお願い」

「わかった。じゃあ、そろそろ警備に戻る」

軋む音

「そ、私は一眠りするわ」

「あぁ、おやすみ。それと何かあったら、相談してくれ」

扉の開閉音

「…………、心配かけたか」


録音はここで終わっている

11月14日

ついに雪が降り始めた。寒さが身に凍みる。放浪者が集めていた防寒具を着用する。

今日は放浪者と通りのゾンビ処理予定だったが、浜村さんの様子を見ると言うことで、井門さんと処理に出かける。

気持ちだが、通りのゾンビは減っている気がした。まぁ、本当に気持ちであまり変わり映えはしていないのだろう。

廃墟になった都市に雪が舞う。廃退的な幻想さがあった。心を奪われるというより、虚しさ、いや、無情さのようなものを感じた。

それを最悪の意味で彩るのは、ゾンビ達だ。そう気付かされた時、深いため息が出た。

処理を終えて戻ると、放浪者が保安官から興味深い話を聞いたとのこと。

ミュータント、人間の意識を保った状態で、変異した存在。保安官が一度だけあった変異体だそうだ。もしかすると、各地にそんな存在がいるのかもしれない。

四足歩行の化け物もその類なのだろうか。ただ、ゾンビを捕食しているところを見ると、本能的に動いている気がする。

ちなみにスライムはミュータントに当たるのだろうか。意思や感情があって、ただ話すことが出来ないだけ。

まぁ、どちらにしてもスライムはスライムに違いないのだけれど。


山中沙奈記す

>>679
うん、この世界は皆が考えてるよりカオスだよ
(主にダイスのせいで)

初代ライダーが改造人間にされても人類の敵ショッカーと戦い続けたように
異形のヒトとなっても秩序維持や復讐のために戦う奴ってのもいるんだろうな
もうそれだけで別の話が一本書けそうだけどww

11月に雪降り始めか……
積もるのはまだ先にしても、寒さだけで割ときついよなぁ

外伝ってのはその栗茶(毛色+クリーチャー)モンだかミュー太郎さんの方面なのか?ww

つーか氷点下になったらスライム大丈夫かな
純水じゃないから凝固点低いだろうけどある朝目が覚めたら物言わぬ彫刻になってたとか嫌だぜ


その点は多分大丈夫じゃないか?
多分悪くて丸くなって冬眠形体
よくて独自に保温効果ありの軟骨の殻(俺らで言う布団的なもの)を形成するとか

ホムセンから断熱シート取って来て銀側を被せてやる?
そもそも加工なしのガレージってむっちゃ寒いとこに居させてるのが問題なのかもだが

彫刻ならまだ良いんだ。問題は解けた後、ただの動かぬ粘液となってしまうかどうかにある

そんな考察よりおうどんたべたい

>>690
ちょうど今作られそうにありそうだしな。だが俺は今猛烈に野菜もご飯もたっぷりな洋風おじやが食べたいぞッ!
>>1は食った事あるか?

>>683
人としての心があれば、異形も人である。だからまぁ、いるだろうさ。以前の放浪者以上に孤独な変異者は。


>>684
気温もまた、サバイバルでの壁だからね

個人的に、雪はまだメリットがあるからいいけど、寒さはね。貯蔵は楽だろうけど


>>685
外伝は忘れたまえ。そんなものは(書く余裕が)ない。


>>686-689
寒さはどんな生命にも驚異である。スライムも例外では無し。まぁ、ただの水で出来てる訳じゃないからすぐ凍らないよ。

ちなみにスライムの住居になってるガレージは、屋根と壁があるだけです。


>>690-691
おじやかぁ、実はあまり食べないんだよね。美味しいけど、ご飯がヌルヌルしてるのがなんかダメなんだ(ただし、食べ始めると気にしない。変な食わず嫌いみたいな感じ)

ちなみに自分がおじやを作るなら味噌ベースにご飯とほうれん草ぶちこんで、仕上げ間近にチーズをのせるかな。贅沢するなら事前に胡椒をまぶして炒めたベーコンも入れる。


うどんは小ネタを思い付いたので、以下にチラ書き、まぁ彼等の日常とでも思って。


「…どうだ?」

「えぇ、おいしいですよ」

「なんか、久し振りに手料理くったな」

「あたしは少しコシが欲しいわ。あと、味が濃い」

「関西は薄いんだったね、うん」

「そうよ。まぁ、どうしても食べ慣れたものだとうるさくなるわね」

「乾麺に変わる食料だが、美味く食えるならそれに越したことはない。精進するか…」

「あ、後で私にも作り方教えてください」

「わかった」

今まで手料理なんて作る暇なかったんだろうな(食糧も缶詰とか加工品だし)
何げに井門が馴染んでるようで思わずほっこり

八十七日目

雪が降った影響か、一気に寒さが増した。早速、いくつか拾っておいたコンクリートブロックで台を作り、六斗缶をその上に置いて薪をくべ、火をつけてみる。

乾燥しきっていない為、煙がひどいが、下での警備の人間はこれで暖をとれるだろう。
(煙で所在を知られてしまうが、生存第一だ。それに、煮沸してない水もついでに沸かすことや、調理もできるしな)

その作業中、スライムが近付いてきて、六斗缶の前でプルプル震えた。暖かいかと聞くと、もう一度震えたので、どうやら温度を感じるようだ。

ふと、スライムの住居になっているガレージを見ると、屋根と壁はあるが、シャッターはなく、壁も屋根まではない。

なんだかんだで、ここのチームの一員でもあるスライムが、寒さで死ぬ恐れがあることに気づき、急きょガレージの改装を考えることにした。

ガーデニングショップで回収して余ったビニールを、屋根に登り壁と屋根の間の隙間をビニールを固定して埋める。

ガレージの出入り口部分は、スライムの出入りを考えて半分だけビニールで覆う。後はあるだけのダンボールで床と壁を覆い、断熱材代わりにしてブルーシートやキャンプなんかで使うシートをその上を覆った。とりあえず、雪が積もるようになるまではスライムはこれで頑張ってもらうことにする。

時間がかかったので、都市への探索は昼過ぎになってしまった。蒲谷さんから定時報告で二人が無事なのを確認してカゴを押して出かける。

スライムの住居に建材系の資材を幾つか使ったことと、薪になるような物資を目的にありそうな場所を探索する。

幸いなことに、キャンプ用の炭を見つける。何故かスーパーらしい店にあったが、そういえば惨劇が起きたのは夏に入る手前だったか? よく思い出せないな。

とりあえず、六斗缶の燃料はしばらく誤魔化せるだろう。ガーデニングショップ通りのゾンビも、ちょっとずつ減少傾向にあるらしいし、いい加減井門は警備と薪作業に戻したいしな。

探索から戻るとスライムがガレージの中をうろうろしていた。気に入ったかというと震えたので、まぁ良かったのだろう。

あとは、今年はあまり寒くならないことを祈るだけだ。


八十七日目終わり

>>693
調理する食材がないからねぇ。それこそ、レトルトとかに一味加える程度。
(パスタも調味料とかレトルトのパック混ぜてるだけとか)


井門は馴染んでるよ。放浪者には弟分的に扱われて、肉体労働系押しつけてるけどね

乙!
うどん、美味しそうで何より
ところで、新品の、ビニールで梱包された掛け布団ならスライムでも普通に使えそうな気がした

乙!
スライムの待遇見たら、鬼ぃさんは羨ましがるのかな

その鬼ぃを件の二人が脚色したお涙頂戴で味方にしたりしてなきゃ良いが

>>696
しばらく、食品の賞味期限を実地調査し、小麦粉をみてだいぶ持つのに、これだけで何か出来ないか……、うどんや! はい、この作品は作者の思いつきにも左右されます。

スライムは基本、足部分だけ濡れてます。なので、布団とかかけても問題ないけど、当人が変温動物の類で、かつ細かい作業が出来ません。

マフラーでいいか


>>697-698
いつのまにか鬼さんと呼ばれる、噂のミュータント。彼がそもそも放浪者達がいる都市にいるかは、まぁ、不明です。

しかし、二人組がいつの間にか陰謀キャラになったね。

思えば、保安官が初めて話を聞いてくれたって事は他にも生存者はいるんだな
あの二人にそこまで考える力はあるのだろうか。下手したら頭殴られた時の後遺症もあるし てか、放浪者はもう胸の怪我治ったのかな?

>>700
まぁ、保安官も過去話で語ってるから、生存者がまだいるかも謎

二人に力があるか? 放浪者並みに運が良ければ素手でも生き延びられる世界ですよ

運、つまり神(ダイス)に愛されてるか、でね。

放浪者はまだまだ改善してません。なんだかんだで、肋骨のヒビなんですわ、怪我の正体。

八十八日目

寒さは相変わらずだ、革ジャンの上にコートを羽織ってみたが、両腕の動作に支障が大きく、仕方なく下着を複数着用する。

外にでると下で警備していた井門が六斗缶に火をいれ、暖をとりつつ、煮沸した湯でコーヒーを飲んでいた。軽く話した後、準備が出来た山中さんと共に処理へ出かける。

通りにつくと、すでに大量のゾンビが山盛りになっていた。。夏場だったら、即座に逃げるほどの異臭がしていそうな光景だ。

簡単にそのあたりゾンビを処理してから、マスクを二重にして山盛りのゾンビ達を火葬する。こんなにすぐ火葬する事はない、やはりゾンビ自体はこちらに流れているようだ。

ただ山中さんの感覚では徐々に数は減少しているらしい。確かにゾンビも有限だ、ある程度処理すれば流れる量も緩やかになるのは事実、ここは耐え時だな。

それが終わり次第、例の化け物を観察に出かけ、危険性、戦闘力、生態を調査しておきたい。もし、遭遇した時にその情報があれば死なずに済むかもしれないからな。

通りの処理をしながら、余裕がなくて実地してなかったファントムの動作テストを行う。セットしてから発射というのがカットされているので、やはりとっさに使えるというのは大きい。何より、矢の射出のスピードが上がり、距離が伸びている。どちらかというと、長い銃弾を撃ち出してる感じに近い。当たった時に威力で若干ゾンビの動作も止められ、とりあえずファントムという名に恥じないものだ。

ただ、威力がバッテリー依存で、考えずに使うと矢がすぐなくなるのが欠点だ。まぁ、どちらも注意すればいいことだな。

幾らか処理をして余裕が出来たので、探索もしてみたが、めぼしいものはあまりなかった。さすがにまだ探索しやすいエリアで、自分も何度か探索しているし、以前も他の生存者が何かしら持って行ったのだろう。

とりあえず、あまり拾われない小説などを回収。それ以外で書くものとして。

・裁縫道具
・食用油
・熱さまシート
・湯たんぽ

なんだかんだで冬になる。風邪、最悪インフルエンザの可能性は出てくる。それに使えそうなものを集めておいた。

吐く息が白くなる時期がやってくる。文明のぬるま湯に浸かった人間が、それなしでも越冬出来るのだろうか。


八十八日目終わり


ゾンビにも寒さは有効なんだろうか。


さて、新変異種はどういう行動を見せてくれるやら

変異に東方界隈のゆっくり(首から上だけの、跳ねて移動するデフォルメされた生首……というか饅頭)みたいのが居たら、正気はどのくらい削られるんだろう

釣瓶落とし級のホラーですやん

床主市って、スクデッドの舞台だよね

>ゾンビにも寒さは有効なんだろうか

考えてなかったが、確かに言われてみれば動きは鈍くなりそうだな
寒さを感じる事はなくとも、動作には支障をきたすんじゃないだろうか

>>703
本当にどういう動きをするのやら…。


>>704-705
うん、ゆっくりは知ってる。ぶっちゃけ見た目生首がぴょんぴょん跳ねてきたら蹴るか銃乱射するよ。


>>706
キノセイダトオモウヨ。

早いうちに釘撃ち機を武器にしたかったんだけどね


>>707
まぁ、そこらはいろいろ考えてるよ。

八十九日目

厄介な自体であると考えなければならない。思った以上に化け物が脅威であることを認識した。

ガーデニングショップの通りのゾンビが減ったこともあり、早速例の化け物の生態を確認するために商業区に再び潜り込んだ。比較的高いビルに上がり、屋上一つ下の階層部分から外を観察した。化け物は程なく、そしていきなり現れた。

確かに今まで見ていたはずの場所に化け物が現れたことに驚き、そして程なくその意味がわかった。奴は、姿を消せる。

漫画やゲームとかであった、光学迷彩とかいうやつだ。観察したことでわかったのは、基本的に行動は待ち伏せで、捕食するゾンビが近づいた時に姿を現して捕食する。あの図体の大きさにもかかわらず、エクスの情報が四足歩行だけという理由もこれではっきりする。監視カメラの映像は、テレビとかで見る限りあまりいい画質ではないし、何より死角が存在する。だから、動いている時にしか姿を確認できず、この事実がわからなかったのだ。

幸いなことに動いている時には姿を消せないようだから、しっかり警戒していれば見逃さずにはすむだろう。それに、双眼鏡で確認する限りでは、確かに一瞬見た程度ではわからないが、蜃気楼のようにその周囲がゆがんでいる。それに気を配れば何とかはなる相手だ。

攻撃の主体はその大きな口での捕食。亀が餌を丸呑みにするような感じだ。少なくとも、人間一人ぐらいは飲み込めるぐらいの大きさだからな。
後は、行動そのものは鈍い。捕食する瞬間に全身を使ってすばやく相手に食らいつくがそれ以外はゆっくりとしたものだ。

亀といったのは、甲羅がないそれに近い存在にも見えたからだ。もしかしたら亀の変異なのかもしれない。あとは、あの筋肉質な体に銃弾や剣が通るのかという問題だけが残る。いざとなれば、焼くまでのことだな。火がつけば嫌でもどこにいるかはわかる。

少なくともスライムのような知性のようなものは感じられない。純粋なこの世界での肉食動物だ、ゾンビを捕食する以上、俺達人間もただの餌にしか見えないだろう。

情報としては十分なものを得たので、すばやく商業区から脱出する。以前の大幅なゾンビの移動はないので、比較的安全に抜けることができた。

この事実は、全員に伝えておいた。浜村さんと鎌谷さんは、表情がこわばる。二人については仕方ない。井門は思った以上に好戦的で、早めに殺すべきだと進言し、山中さんがそれは気が早いと諭す。

俺もそれが事実だと思う。化け物と戦うには、この時期だからこそ期待できることを待たなければならない。

足跡残る、雪の到来を、だ。


八十九日目 終わり

……、いろいろな変異と戦う内、こういう事態に遭遇すると気分が高揚するのは、おそらく俺の精神も変異してる、ってことだな。

井門は軍人だからか好戦的だねぇ もし、亀が鬼さんみたいしゃべったら面白い(
雪...なるほど、足跡は追跡とかにもとても重要な要素だね でも、それは追われてたら逆に致命的にもなる

そういや、山中さんの日記最近ないなぁ

11月17日

放浪者から知らされた情報は、メンバー全員に同様をはしらせた。彼も、それを覚悟の上で話しているのは理解できた。

彼の見解では、まだ食料となるゾンビがいる商業区からは動かないだろうが、もし、それがいなくなれば少しずつ移動してくることは間違いないだろうと告げ、浜村さんと鎌谷さんに例の装置を回収と、片時も監視カメラで化け物から目を離さないよう指示させるために一度研究所に戻るように指示した。

二人が行った後に、下手をすれば戻ってこないかもしれないが、それも仕方ないことだからなといいながら、拠点に入っていく。

残された井門と私は少し立ち尽くした後、彼がなんであいつはあんなに冷静なんだと、私に尋ねてくる。私は、答えられなかった。

彼は自分語りはあまりしない。わかっているのは、彼が少なくとも3ヶ月以上ただ一人で惨劇の世界で生き延びた、その事実だけだ。

井門に、君はどうするのかと問うと、この時代にどこに俺の居場所があるってんだ。戦うに決まってるだろと真剣な顔で答える。過剰な自信などではなく、彼もまた研究所やシェルターの外で惨劇を生きてきた人間、覚悟の度合いはやはりわれわれと違っている。

おそらくは変異した隊長よりも厄介な相手だと想像できる。それに、ゾンビと違い丸呑みにされることを想像したとき、ぞわりとした感触が背中をなでた。


山中沙奈記す

>>710
軍人っていうのもあるけど、味方がいたとはいえ惨劇を生きてきた一人だからね。
脅威に対しての心構えが、研究所の連中に比べれば雲泥の差。

山中さんの日記が描かれない理由? 簡単だ、作者が最近寝落ちしておる。

乙!
おぉ何と、放浪者の闘争本能が鎌首を擡げ始めるとは

乙乙
バイオシリーズで言う、デルラゴ+ノビスタドールな感じの奴なのか

モンハンのお時間なのかー?
皮装備のナイトだって、ここじゃ十分貴重だぜ

釘打ち銃を即席で作り上げたコータはマジもんの天才

>>713
逃げられない状況(今だと任務や拠点防衛)において、放浪者は猫に追いつめられ、覚悟を決めた鼠ぐらいにエンジンかかるからね


>>714
大ざっぱにはそんなもんでいいです。大きさ的にはあの魚まででかくないんだけどね


>>715
大剣やら振り回せる時点で十分な戦力です


>>716
接地させないと釘が出ない安全装置をどうにかすればなんとかかんとかは聞いた。

まぁ、あんな体に残る武器で狙われるのはゾンビじゃなくてもや

やぁ、作者です。なんとなく、思いつきを投稿しようかと。

まぁ、本編に関わらない幕間のようなものです。本編だけでいいぜって人はこのタイトルの時はすっ飛ばし推奨。


【警備】

「退屈ねぇ…」

「まぁまぁ、これが仕事なんだから。うん」

「定時報告まで何時?」

「ん~と、三十分と二分だね。うん」

「はぁ……、たまにくる野良犬を追い払うぐらいだし。何かないかなぁ」

「槍の訓練でもする? うん」

「スラちゃん怖がるからパス」

「あ、うん」


【ぽーかー】

「退屈だな…」

「何かするか? トランプあったろ?」

「二人で出来るゲームか」

「ポーカーでいいんじゃないか?」

「本当にそれでいいならな」

「?」

(数十分後)

「ツーペア」

「フルハウス」

「あり得ねぇ…、何回目だよ…」

「俺にとっての普通だな」

「そんなバカスカ、ストレート以上を当たり前に出せるかよ…」

「とりあえず、お前の隠し物資のチョコバーはいただくぞ」

「くそう」

「ま、今度良さげなものがあったら横流ししてやる」

「本当だろうな?」

「二言はないさ」

「……放浪者さん、井門さん、少しお話が」

『げっ』

【尋問】
「寝てたな?」

「………」フリフリ

「嘘はダメだぞ」

「………」

「眠かったら、ちゃんとガレージで寝るんだ」

「………」プルプル

「…、奇妙な光景よね」

「いまだにあのスライムの反応の意味が分かんねぇ」

「それがわかればスラちゃんマスターね」

「あんたはいくらわかるんだ?」

「わかるっていうか、なんとなく。勘よ」

「あってるか定かじゃないのかよ」

「少なくとも、放浪者と山中はわかるみたいだけどね~」

「まじかよ」


「(俺もあってるかは定かじゃないんだが)」

「………」プルプル

「寝るのか? おやすみ」

「………」プルプル


【ご飯】
「賞味期限間近だった味噌で味噌汁を作った」

「具は麩ですね」

「乾燥わかめが欲しいところだな。とりあえず四日分ぐらいはもつだろ」

「しかし、これだけだと寂しいですね」

「これはある」

「ご飯パック、おじやですね」

「今や、高級品だからな」

グギュルルル

「……食べるか」

「はい」


【呑み比べ】
「もう無理だな、ふ~」

「まだまだだな放浪者、はっは」

「そんな酒飲んできたわけじゃないからな」

「ふん。若者の酒離れってやつか」

「酒好きな訳じゃないからな。どっちかというとつまみが好きだった。たこわさとかな」

「ここには酒しかねぇがな。ここには」

「良いじゃないか? 酒でも提供される場所が、今この世界にあることが重要だからな」

「そうだな、ほれ、水」

「ありがとう」

スライム可愛いよスライム

>>720
プルプル

勝手(物資の横流し)は山中が許しません!
まぁ、放浪者も人間だし秘密ぐらいあっても仕方ないね

九十日目

早、3ヶ月経過した。日記を記したノートも、すでに数冊になっている。これまで、よく生きてきた。そして、これからも、生き続けることになる。やれやれ。

今朝方、浜村さんだけ拠点に戻ってきた。蒲谷さんが戦意喪失したのかと思ったが、あの壊れた置き型無線機を、研究所に持ち込み、修理を試してみるとのことだ。確かに、拠点よりも施設が充実している研究所なら、まだ見込みはあるだろう。

今日は引き続き、商業区に向かい、あの化け物の生態をより深く探る。

身体の大きさは、普通の自動車より大きいぐらい。頭は大きく、人間は人のみ出来るぐらいに顎が開く。昔毛が生えない猫をテレビで見たが、肌はそんな感じだ。手足に凶悪そうな爪とかは見当たらない。通常の移動自体はどっしりとしてる。待ち伏せして補職するヤツだから、普段は俊敏な動きはする必要はないのだろう。ゾンビも飲み込めなかった時は追いかけもせず、また姿を消した。

移動するタイミングは不明だが、狩場の変更。あとは自分の寝床に戻る時かもしれない。もし寝床が決まっていれば、寝てる時に叩いて被害無しで終われるだろう。

ただ、この化け物にはすぐに倒すべきか悩み始めている。なぜなら、そういうテリトリーを感じるのか、ゾンビがヤツがいる周囲にはいないのだ。

この化け物さえ気をつければ、わずかな範囲だが、商業区の探索自体は比較的に容易になる。

ただ、問題はつがいがいる場合。それで大量に子供が現れたら目も当てられないことになる。

こればかりは、一度戻って皆に相談することにした。一存で決めるには、少し気が引けることだ。

しかし、何にしても念願のホームセンターに立ち寄れた。実は回収できていない、ノコギリとナタ、それに合成研石を回収する。
(後は釘や工作に関わるものを少々)

出来ればカゴを持ってここに来たいのだが、まだまだ先になりそうだ。まぁ、冬になるし、建築関連は急ぐことはないだろう。冬は耐える時期と言うしな。

蒲谷さんはまだ戻らない。一朝一夕で直せるものではないだろうし、気長に待つことにしよう。

雪が降るのを待つように、じっと。


九十日目 終わり


化け物は、とりあえずブラインドと名付けた

レポートNO.1

井門圭司


放浪者さんに言われて、余裕があった時に記録を残すことにした。

今日したことは、カゴを押して都市入り口周辺の物資回収と簡単なゾンビの処理だ。大したことじゃない。

俺も放浪者さんと一緒に例の、とりあえずブラインドとか名付けたヤツを見に行きたいんだが、あの大量のゾンビの中を、真っ昼間でも見つからずにスキルはねぇからな。あの人も、やっぱり化け物だ。

隊長の不運は、あの人と敵対したことなのか。いや、いずれああなることは、皆わかってたことだ。その引き金を、放浪者さんが引いただけなんだよな。そう思わねぇといけない、皆はどちらにせよ戻らないんだ。

物資は比較的まだ豊富だ。まだ食料になる類が見つかる。チョコバーがあったので、一つだけ失敬した。
(誰にも提出しないし、いいよな?)

あとは適当に使えそうなものを少々と、壊れているのか動かないエレバイクが見つかった。

エレバイク、電気だけで動かせるし、何より駆動音が静かだ。そのせいでひったくりに使われてるぐらいだ。

もし電気部分の問題なら浜村の姉御が直せるだろうし、ソーラーパネルで電気も確保してる。だから、見つけた紐を使ってエレバイクの後ろにカゴを結んで運び込んだ。

まぁ、いい回収になっただろう。

>>722
「今度から回収後は身体検査か…」

「やっちまった…」

「しかしだな」ゴソゴソ

「ショルダーバックの紐のとこ触ってどうした?」

「ほれ、詫びだ」

「チョコバーじゃねぇか…!」

「さっさと喰っちまえ」

「おう」

>>715
取らぬ亀の皮算用ってな

あの隠され方wwチョコは麻薬認定を受けた様ですww
乙!

俺は食うならBiGチョコバーだな

エレバイク……でありやすか?はぁ~。そりゃまたえれぇもんで

実際、麻薬の隠語として使われてるんですがね >チョコ

そんな事よりスライム可愛い

乙!
こんな寒さだ。セガールな親父が開いてるラーメン屋台でも流れて来ないかな

井門は、甘党(確信)
まぁ、ただ単に今の時代チョコが貴重なだけなのかもしれないけどw

>>726 >>729
山田く~ん、二人の座布団持ってって~
エレバイクは軽く説明すると、中型バイクよりやや小さい程度の電動バイク。コンセントに差して充電することで走れる。静音だが、長時間は走れないという欠点がある。


>>727
放浪者だって人間ですよ。うん。

まぁ、ある意味麻薬じゃないかな?


>>728
俺はスニッカーズがいいかな


>>730
ある意味乱用されてそうだよね、この世界。

プルプル


>>731
そのおっちゃんいれば、この世界も救われるのに。

とりあえず、たまご、がんも、大根くれオヤジ。


>>732
多分甘党。

まぁ、この世界でチョコは高価だね。

九十一日目

喜びと悲しみが入り交じる日だ。やめたはずのタバコを開けて、吸う程度に。

今日は井門と二人でガーデニングショップの処理に向かう。ここのところ、山中さんを処理に出突っ張りにしていたので、休ませるために警備を任務に就かせた。

処理をしばらくしていると、ゾンビ達が何かに向かって集団で歩いていた。気になり、ハンドサインで井門に合図して近付いていくと、塀の上に生存者が立っていた。しかも、よく見ると覚えがあるヤツだった。

美尋(みひろ)、前に鈴木さんの所にいたコミュニティのメンバーの一人だ。何故こんなところに、そう思う間もなく戦闘が始まった。ゾンビは幸いにも彼女に集中していたので、奇襲するのはたやすかった。井門のサポートもあり、彼女を囲うゾンビはすぐに片付いた。

塀からゆっくり降りてきた彼女は、俺を見て驚いた声をあげ、すぐに静かにするようハンドサインを出して、素早くその場を待避した。

そのまま処理を続ける訳にもいかなかったので、拠点まで話さないように、とだけ話して彼女を連れて行った。

拠点のエリアに入ったところで、もういいぞと言うと、せきを切ったように、谷口さん無事だったんですねと言われ、一瞬誰かわからない自分がいた。
(井門に、あんたそんな名前だったんだと言われ、確かなと言うぐらいだった)

簡単にスライムのことや、拠点、研究所について話しながら戻ると、警備していた浜村さんが、ウソ、まだ生きてる人いたんだと言ってしまうぐらいに驚いていた。

その後はメンバーに彼女のことを説明する。医者の卵だってことと、昔一緒に行動した仲間だったことを。

そして拠点の一室に二人きりにして貰い、なぜ、ここにいるか尋ねた。性格的にも問題がないことは知っていたが、嫌でも脳裏によぎったことは確認しなければならなかったからだ。

鈴木さんは、死んでいた。

あの防衛軍のような、略奪者に襲われたらしい。メンバーを逃がそうとした鈴木さんが、銃弾を撃ち込まれて、動かなくなったと彼女は泣きながらに話した。

その後、物資もないまま仲間二人と行動していたが、それも二週間ぐらい前にゾンビの襲撃で散り散りになったそうだ。

……、今は美尋が生きていたことだけでも、喜ぼう。


九十一日目 終わり


鈴木さん、安らかに眠ってくれ。ありがとう。

女性生存者!!
山中さんと新キャラで谷口の取り合いに発展かな?

谷口ィ!!

シリアスなシーンなのに、谷口だと「WAWAWA忘れ物の」のあいつが頭をよぎってしまう...((
山中さんと放浪者を巡る修羅場...ありだな!

「よく、無事だったな」

「それ、なんですか?」

「ボイスレコーダー。まぁ、ここの一種のルールだ、気にしなくていい」

「はぁ………、でも谷口さんが無事で良かったです!」

「前はそう呼ばれてたのに、今はすごい違和感があるな」

「なんでです?」

「離れた後、とあるコミュニティーの物資を盗んで逃げたヤツがいたらしくてな。運悪く、落とした保険証の名字が俺と同じで追いかけ回されたんだ。それから放浪者と名乗ってる」

「えと、じゃあそっちで呼んだ方が良いですかね?」

「そうだな、その方が落ち着く………。でだ、美尋、何故君がここにいる? まさか追い出されたのか?」

「……………」

「………………、単刀直入に聞こう。鈴木さんのところは、全滅したのか?」

「………………はい」

深いため息

「なにが、あった」

「武装した略奪者に襲われて、その、鈴木さん、応戦して逃がしてくれようとした時に撃たれて……!」

「それで」

「助けにいこうとしたんです。でも、銃弾が飛んできて、いけなくて、鈴木さんはうめいてて…」

「わかった、もういい。思い出すな」

「うぅ、ぐすっ」

「美尋が生きていて良かった。それだけでも、俺はうれしいぞ」

「ほんとは佐原君や吉岡さんと行動してたんです。でも、二人とも変なゾンビに襲われて散り散りに……」

「それは、どこで?」

「この都市の東にある市です」

「そうか、まぁ、そう容易くやられてはないだろう。余裕があれば、探索にいくよ」

「はい」

「君は少し休め、起きたらあらためてここの人間を紹介するから」

「わかりました」


録音はここで終わっている

11月19日

今日は久し振りに嬉しい事態が発生した。無事な生存者を一人確保することが出来た。

名前は一ノ瀬美尋さん。なんでも医大生らしく、昔放浪者が一緒に行動していたメンバーの一人だったそうだ。

どこか小動物チックな感じの女の子で、放浪者に懐いていた。なんというか、実際にはいないが彼女的に理想の兄が放浪者らしい。なんとなく、言わんとすることはわからなくもない。

一通りの顔合わせが終わった後、井門さんと浜村さんが、ここの拠点について説明するために、彼女を連れて行く。

放浪者に、念のため彼女は問題ないかと問うと、問題があったら放っておいてると真顔で答えた。

そして、火を焚いている六斗缶でタバコに火をつけ、吸い始めた。彼が喫煙者だとは知らず、吸うんですねと話すと、吸わなきゃやってられない気分でなと、返ってきた。

私がその理由を話すのをジッと待っていると、横目でチラリとこちらを見た後、都市の方を監視しながら。俺とあの子がいたコミュニティーは、鈴木さんって人がまとめてた。そして、ついさっき、あの子を残して全滅したらしい。と、相変わらず真顔のまま答えた。

放浪者が感情を押し殺しているのを、痛いほど理解できた。どんな時でも、それによって判断が狂わないようにしていた彼が、タバコを吸うほどに衝撃だったんだと。

いたたまれない気持ちでいると、浜村さんがやってきて、蒲谷さんが修理できたから戻ると無線で報告があったが、返事しても応答がないと報告がされた。
(後に、戻ってきた蒲谷さんから、送信機能は直せたが、受信機能はどうしようもなかったと説明を受けた)

放浪者はあれから何か考え事をしている。彼のことだから、無茶はしないとは思うが、心配だ。


山中沙奈記す

>>735
純正の女性生存者やねぇ。
(二人組? 知りませんね)

人数が増えることによるその手の不和は避けられない。

が、法もくそもないし、二人めとればいいかと


>>736
「くしゅん」

「風邪ですか?」

「誰かが噂したのかもな」

「しそうなのは浜村さんぐらいじゃないですかね」

「そうだな」


>>737
懐かしいネタだ。アニメや原作自体は知らんが。なぜかクラスメートがOPのダンスを覚えて踊ってたな。

だから二人めと(ry

鈴木さん……くそぅ!やはりこの世界で一番に化け物なのは、追い詰められた人間と自分を捨ててる人間と狂人だな
それにしても略奪者め……いや、違うか。恨むべきは、変異ウィルスを作ってばら撒いたであろう奴だ

>>741
そら人間が恐ろしいに決まってるさな。この事態を引き起こしたのが、人間なんだから。

鈴木さんは…、英雄には違いないかな。


そして>>739の訂正

×私がその理由を話すのをジッと待っていると、横目でチラリとこちらを見た後、都市の方を監視しながら。俺とあの子がいたコミュニティーは、鈴木さんって人がまとめてた。そして、ついさっき、あの子を残して全滅したらしい。と、相変わらず真顔のまま答えた。

○私がその理由を話すのをジッと待っていると、横目でチラリとこちらを見た後、都市の方を監視しながら。俺とあの子がいたコミュニティーは、鈴木さんって人がまとめてた。そして、ついさっきの話を聞いたところだと、あの子を残して全滅したらしい。と、相変わらず真顔のまま答えた。

乙!
妹系ちゃんキターーー!
え、まさかその為だけに鈴木氏がやられた訳じゃないよね?
もしそうだとしたら、俺こそが凶弾の元凶という事に……

関西の方だと、縦社会なヤクザが幅を利かせていそうで怖いイメージがあるな
それこそ侵略なんぞしてこられたら……

亀を有効に利用する方法はないかって?簡単な事さ、亀の首に鈴を付ければ良いんだよ
ただ問題なのは、誰がそれをしに行くかって事なんだけれど

とりあえず一ノ瀬さんにはスライムが無害って教えとこう
ブラインドは……どうすっかねえ
黄色のペンキかなんかぶっかけてとりあえず見やすくしたいが近づく手段が


鈴木さんの日記、見付けられたら胸熱だな

ダイス次第じゃ3人ともラスボス化かね
仲間になりたそうにこちらを見ている可能性もあるか

>>743
君のせいだ(キッパリ)

まぁ、冗談だけども。今回は生存者接触イベントで、とりあえず高めの数値に一ノ瀬さん置いたら出ちゃった。

で、ついでに理由付けに鈴木さんのコミュニティー判定したら、うん、こんな結果。出来れば出したかったけどねぇ。


>>744
関西……ヤクザ……ゾンビ……、そうか、郷田は腕ガトリングで戦ってるんだな


>>745
なるほど、じゃあこの鈴をブラインドにつけてきてくれ。頼んだぞ


>>746
スライムは井門、浜村さんの拠点見学の際に案内済みやで

ブラインドとかは後々伝えんでないかな?

ブラインド……ペンキ……、そうかペイントボールだな


>>747
あるかも知れないが、この都市よりかなり離れた場所だからねぇ。


>>748
作者なのにその三人が、わからないという。あの二人組か、一ノ瀬さんと生き別れた二人か、あと誰いたっけ
(多分、こんな感じでエクスも忘れられたんだな)

日記と言えば研究所の野木主任のとか見てみたいな。放浪者達がいない間畑とかはどうなってるのか。
>>1の負担半端ないけどw

>>750
普通のSSと違って、各キャラの内部管理、都市の状況管理でてんやわんやしてるのに研究所まで入ったらリアルタイムなぞ無理じゃい

とかいいながら、畑の発育判定はしてるというね。

九十二日目

美尋にいろいろ情報を聞き出し、ある決断を実行するため、井門が回収したエレバイクの修理は可能か、浜村さんに確認する。

電気系統には問題なし、充電してエンジンをかけて動けば大丈夫でしょ、とのこと。その時にエンジンをどうかけるかなと言うと、直結すればいけるわよとのこと。なるほど、その手のことは慣れてるとみた。

美尋の話だと、この東隣にある市で、佐原と吉岡さんとはぐれたのは、大体一週間前後。戦闘能力が高い訳ではない二人だが、鈴木さんと共にやってきた人間だ。恐らく、うまく逃げて潜伏してる可能性は、充分にある。

下手に生存者を探すよりも、この情報の方が確実だろう。それに、元身内なら仲間として迎えるのも楽だ。危ういヤツか、という判断をしなくてもいいからな。
(佐原は見た目がパンクだが、まともだしな)

いくつか遠征用の物資を、馴染んだ登山用のバックに詰めていると、蒲谷さんが部屋に入ってきた。

どうしたのかと聞かれ、しばらく旅に出ると答えると動揺した表情をした。

まぁ、あまりに単刀直入だったので、生存者探しとその理由を説明すると、納得した様子の後、でも山中君に相談した方がいいんじゃないかな、ブラインドの件もあるからね。うんと進言された。

正直、あまりそれはしたくはなかった。止められるのは目に見えていたし、この情報自体も、新しいとはいえ、一週間は経っている。

そう、一週間。生存率はだいぶ低いし、何より市を脱出してる可能性もある。それはわかっている。だからこそ独断でいきたい。

まぁ、それはそれで山中さんを怒らせそうで怖いのだが、これも人命救助だ。わかってもらおう。

確かにブラインドの脅威があるものの、それでも動き回るタイプでもない。俺が離れてもしばらくは問題ないだろう。情報を書き起こしたものも残しておくしな。

しばらくの指揮権は山中さんが引き継げばいいだけだ。あとは、無事に行って帰れるかを祈りだけだ。


九十二日目終わり

レポートNO.2

井門圭司


山中さんと一緒にゾンビ処理を終えて拠点に戻ると、浜村さんが俺が回収したエレバイクを弄くっていた。

どうしたのかと聞くと、放浪者さんが使いたいから見てくれと頼まれたらしい。

それを不思議に思った山中さんが、何ともいえない表情で、放浪者さんのところに行き、俺はそのまま警備をした。

そうしてると一ノ瀬に話しかけられて、他愛のない話をする。歳は二十歳で俺の一個下、研究所には行ったことないが、多分ここいらの生存者で一番若いかもしれないな。

あとは、ちょいと天然っぽい。すぐにスライムに慣れたのか、スラちゃんはどこから来たのとか、いろいろ話したり頭を撫でたりしていた。無害はわかってる俺でも、あのスキンシップは無理だ。

飯を食いに拠点へ戻ると、山中さんが怒ったような声で話していたので、二階に上がると、放浪者さんが正座させられ、山中さんが説教していた。

なんでも、一ノ瀬が最近まで一緒にいた生存者を、エレバイクを使って単独で探しに行こうとしたらしい。放浪者さんならなんとかやりそうなもんだが、確かに危険なのは間違いない。

どうするかはリーダー格の二人が決断することだし、どちらでもかまわないけどな。人がもし増えれば、それに越したことはないのは事実なんだし。

さてと、一本になった木を切りに行くか。

正座でお説教だと…ありがとうございます!(ご褒美)

井門は美尋に出自を明かしてないのかな? 似たような略奪をしてたと知ったら避けられそう
谷口さん死亡フラグ立てまくりだがまるで死ぬ気がしない

>>754
…………、うん、そっか。


>>755
美尋にそのことは、まぁ、暗黙的に誰も言わないかと。当人を抜かせばね

放浪者はぶっちゃけゾンビや変異わんさかいるとこに放り出しても平気だと思う


放り出しても平気ってのは流石に言い過ぎな気がww

鈴木さん……天国でのんびり御長寿クイズでも楽しんでいてくれ


コンビニ跡ででもカラーボール見つけられればブラインド対策は何とかなりそうな気がするなぁ

どこから来たって、答えられたのか?スラちゃんよ
方向すら覚えてないんじゃないか?ww

>>453の井門さん合流の騒動の時つまんないみたいな反応してたり>>470で「見張りの時に何か見つけたらチャイム鳴らす」って覚えてたり知能も記憶力も問題なさげ
雨の日ひゃっはーしながら放浪者誘ったりしてたし感情も豊かみたいだ

いつものペットボトル水のふりして中身をガス入りの水とか炭酸ジュースに変えてたらびっくりするのかな

彼はペットボトルごと溶かし飲みするから、炭酸初体験だったらお勧めしないかな。俺らだって炭酸一気飲みはキツいだろ?下手したら驚きから酸吐いて暴れる可能性もある
どうしても飲ませたいなら微炭酸ビタミン飲料のマッチとかにしとけ

彼……?

正座で説教のシーンをテープレコーダーでとってないのかな?
どんなだったか聞きたい。

井門って21なのか
戦力になっているところを見ると高卒で入隊3年目かな
それにしても血気盛んな年頃なのに意外と慎重だから、もっと年食ってるのかと思ってたわ

>>757
数回のコイントス、数回の高難度のダイス判定での死亡回避を成し遂げた放浪者が、その程度で死ぬとは思えない


>>758
南無。

しかし、天国が良いところなんて、誰が決めたのだろうね?


>>759
…………、よし、メモメモ


>>760-763
スライムに炭酸を与えた場合。


「濃酸のような溶けるものが内溶液なんですよね?」

「そうだな」

「見たところ、そういったガスが抜ける器官はないみたいですし……、人間のようにゲップをした場合にでるガスが、誰かが吸ったら昏倒するほどの危険なものだと考えられますから、止めた方がいいです」

「だそうだ、スライム。仲間のために、それは飲ませられない」

「……」フリフリ

「代わりにこっちを飲め」

「……」プルプル


スライムの記憶力とか感情とか

「スラちゃんはどこからきたの?」

「………」スッ

「あっちからなんだ。ここにくるまで独りだったの?」

「……」プルプル

「今は楽しい?」

「……」プルプル

「そっかぁ、良かったねぇ」

「……」プルプル

「(なんだあれ、ついていけねぇんだが)」


とりあえず、スライムに性別があるんだろうかね?


>>764
「なんであなたはいつも勝手に判断するんですか」

「それはすまないと思っているが…」

「思っているなら話してください。ちゃんとした理由があれば、私だって頭ごなしに反対したりはしません」

「どうし――」ガチャッ
「…」キッ

「わりぃ」パタン

「(助けて欲しかったぞ、井門)」

な感じですよ。うん。


>>765
慎重なのは、隊長がまともな頃の、戦場では冷静たれ。というのを守ってるからだね。

ちなみに年齢は決まってる。最近出てこない保安官は52とか、わりと年齢幅は広い。

保安官52歳!?

九十三日目

快晴。時期が時期だけに、体を流れる風はかなり冷たかった。

今は拠点から東にある市に向かってエレバイクを走らせた。井門が言っていたが、確かに静かで隠密に素早く移動するにはもってこいだ。都市内の事故やらでなんやらで、車が通れない場所も移動できる二輪の強みも生かせる。問題は、電気の安定供給がないといけない点か。

今は、目的の市のおよそ二十キロ手前ぐらいにある、民家で休んでいる。都市に比べて人口が少ない分、ゾンビもいないので、比較的安全な方だ。簡単に周囲で目に付いたゾンビと今の建物の内部をチェックし、エレバイクを中にしまっている。

今回の任務は明確な日数制限がある。今日から十日以内に見つからなかった場合、速やかに拠点に戻ることになる。

俺の生死確認は、エクスが行うことになっている。あの装置が一つ余っていたので、市にある監視カメラに取り付け、定期的にそこに映ることで生存報告とする。これを忘れると山中さんが飛んで来かねないので、忘れずにやらないとな。

物資は五日分の食料と水。あとはドライブマップ、拳銃が一丁。後はこちらでめぼしい物資があった時のために、登山用鞄に余裕を持たせている。

それにしても、美尋が言っていた奇妙なゾンビが気掛かりだ。一瞬のことで、ほとんどどんなゾンビなのか見れなかったと言っていたし、未知というのが恐ろしいな。

何にしても、今は独りだ。全てのことは自分に降りかかる、いつも以上に慎重に冷静に、だ。生き延びたいなら、それを徹底するしかない。

……、あの二人にも、その心構えはあるはず。生き延びていて欲しいものだ。


九十三日目終わり

11月21日

放浪者が生存者探しに旅立っていった。会ってから、長期的に別れて行動することがなかっただけに、少しだけ不安を感じている。

放浪者不在の間、基本的な探索は私と井門さん。警備は引き続き浜村さんと蒲谷さん。市ノ瀬さんは警備兼簡単な探索を担ってもらうことになった。
(放浪者いわく、市ノ瀬さんも何度かゾンビと戦ったことはあるから、武器さえあれば自分の身ぐらいは守れるとのこと。今は、放浪者のおさがりのウォーハンマーを持たせている)

今日は在庫が無くなった薪用の木を切りに向かう。かなりの重労働だが、外の警備をする時はこれが欠かせない状態だ。
山の中にはいくらか食べられそうなものも見つかるが、口に入れていいのか、わからない以上安易に採取も出来ない。確か、放浪者が以前山菜に関する本を回収していたから、今度は持ってくることにする。

木については一日かけて十五本ほど集まった。今度はこれを薪にする大きさにしなければならない。少し切り分けてみたが、考えている以上に重労働で、体力を使う。やはり、処理や警備をしながらこれもできる井門さんは、軍人として鍛えられていることがわかる。

その後、拠点で休憩していると市ノ瀬さんがやってくる。今まで放浪者と長くいたのが私と知り、どこであったのかなど、そんな話を聞きに来たようだ。

会った都市の場所などを説明すると、東京に向かっていたはずの放浪者さんが、なんでここにいるか不思議だったんですよと言われた。それは知らなかったと話すと、出て行って追いかけた時に、そう聞いたとのことだった。

市ノ瀬さんはなぜこっちに来たか尋ねると、本当は放浪者さんに合流できるかもしれないから、東京に向かいたかったが、メンバーが人が多い場所は避けるべきと言われて、意見が通らなかったそうだ。結果的に、放浪者に会うことが出来たのだから、運がいいことだ。

そんなやりとりをしていると、浜村さんがやってきて、何、女子会? 混ぜなさいよと話に入ってきた。

それから、いろいろ話し、なんだか久し振りに女子だけのお喋りをしたかもしれない。


山中沙奈記す

>>767
ナイスミドルですよ

女子会があるなら、男子会もあるんですよね!?((
そういや、拠点では蒲谷さんが一番の年上なのかな?

男子会なんてむさ苦しいだけじゃんじゃん?

スラ吉女子に人気だな
ところで、恐らく無性生殖であろう彼?の増殖方法は分裂・出芽・胞子のどれなんだろうな
もしくは使い分け?


とりあえず、拠点でも簡単にやれるスポンジdeカイワレ始まんないかなー

やっと追いついた

ブラインドの攻撃方法は丸呑み・・・山中さん。内側から『はらわたをぶちまけろ』やれるんじゃないか?やる意味ないけど
それより動かずゾンビを食べるなら目印つけた後ゾンビの死体目の前に置いとけば勝手に処理してくれそうだな。燃料無限じゃないわけだし

飲み込まれた先にスライムばりの強酸が待っていないとも限らない以上はらわたぶちまけ戦法は危険すぎる(唐突なマジレス)

ブラインドに子どもが産まれたとしたら逆に早く親を殺して、子どもを育てる事で人間を襲わずゾンビだけを襲うように躾られるかもしれない。

>>771-772
まぁ、あるんじゃないかな。男子会。鎌谷さんが居づらそうだけどNE。
鎌谷さんが一番年上だね、43。半端に公開してるから一応さらっと(なお、本文内で確定して記載されない限りは実は未定です)

スライム ??
エクス  19
一之瀬  20
井門   21
浜村   24
アリス  27
山中   27
放浪者  28
野木   35
鎌谷   43
保安官  52


>>773
有力な説は、アメーバ的に分裂だと思う。
……増殖するスライム。


>>774
そこらの材料みつけたらやるかもしらんねー


>>775-777
うん、最初からここまで追うとは奇特な。

ぶちまけ作戦は確かに殺すためだけなら有効だと思う。内部の保証が全くできないけどね。
ゾンビ処理を任せる手段もあるけど、効率的かはわからないね。

子供を躾けて、おいおい、拠点をさらにカオス化させるのか。オーバーテクノロジー二人と液体生物の時点で、知らない人見たらぎょっとする状態なのに。

それぐらいカオスじゃないと、この法も何もない世界を生き残るのは難しいかと((

九十四日目

目的の市に到着した、今いる都市に比べて人口は少ないとはいえ、やはりそれなりの数のゾンビがそこらへんをうろついている。

市の入り口あたりに近い人気の少ない民家を探し、そこを今後の仮拠点とした。もし後でここで活動する場合に備えて、今日は自分で決めた区画をゾンビ処理に費やしながら、監視カメラを探したものの、あったのは電気の生きていないコンビニの監視カメラぐらいだった。商業関連に発電機能を作るよう政府が強制していたが、まぁ、どだいすぐにそんな敷設ができるわけもなく、コスト面で企業なんかが猛反発して大騒ぎだったからな。今になってみれば、政府の判断はある意味正しかったわけだが。

食料はあまり見かけない。まぁ、だいぶ惨劇発生から時間が経っているからな。都市ぐらいに探索がかなり厳しいところでもないと、未開の地というのは少ないだろう。

今のエリアは外れにあることもあり、ゾンビの数は少なく処理自体は数時間程度で終わった。そのあとに市の内部をのぞきに行ったが、なかなかのゾンビの量だ。はぐれた二人がそんなゾンビが多いエリアにずっといるわけもないから、ドライブマップを見ながらあまり人は多くなく、潜伏するのに適した場所を探して記しておく。

しかし、人がいる生活に馴染んだこともあり、誰もいないことに違和感を覚えてしまっている。それと同時に、懐かしさのようなものも味わう。

一人放浪していたころの方が、確かに命の危険はあったものの、気楽さはあった。ただ一人生きるために頑張ればいいのだから。今は仲間を死なせないよう、そして任務の遂行について神経を張り巡らせている状態だ。たまに、息が詰まりそうにもなる。

それが嫌なのかと言われれば、わからないと答えるのが正しいのかもしれない。誰かが文明を復活させるという役割を待つには、あまりにも時間がない。結局、やれるなら自分でやったほうが手っ取り早い。

まぁ、結局のところ自分はそういうそんな性格というか、損な奴なんだろう。今は、そんな損さえもしようとしてできないのだから、ある意味では幸運だな。

とりあえず、明日からは本格的な探索だ。可能な限り体をゆっくり休めることにする。


九十五日目終わり

11月22日

今日は通常通り井門さんと私でガーデニングショップの通りの処理を行った。以前の大きいゾンビの流用がなくなっているので、余裕を持った処理を行うことができている。しかし、それは想像するにブラインドの商業区にいるゾンビが少なくなり、都市の中央や入り口にも移動している可能性があるということだ。それだけに、この通りの処理も普段よりは警戒は怠れない。

ただ、放浪者の残した情報ではブラインドのいる周辺では、ゾンビを捕食する関係などでゾンビ自体があまりいないということだから、多くいる分にはいる可能性は低いと判断しても問題はないかもしれない。

それに、ゾンビの数を減らしてくれる化け物ということもあって、すぐに処理するかは現在話し合いの最中だ。もちろん、ブラインドが増えた場合にこちらが全滅する可能性は否定できない。危険要因には変わりはないのだから。こればかりは彼が戻ってきてから決定することになるから、まだ保留にはなるだろうけど。

エクスから放浪者の生存報告はまだ来ない。移動の時間などを考えると不思議なことではないが、心配ではある。あまり無茶をしてほしくはないものの、彼のことだからそう願うのは無理だろう。できるのは、無事に戻ってくれることだけだ。

拠点に戻ると、探索を終えた一之瀬さんが、スライムと戯れていた。人懐っこい性格だと放浪者は言っていたが、異端の存在にすぐに慣れるところを見ると、彼女もまたこの惨劇に順応している人間なのかもしれない。

拠点の庭を除くと、鎌谷さんが作業をしていて、物干し竿なんかを駆使して棚のようなものを作っていた。話しかけると、これから雪が降るし、地面に置いておくよりは乾燥しやすいんじゃないかと思ってね。うんと言っていた。確かに地面に置きっぱなしにするよりは効率的だろう。それでなくても、煙や臭いがひどく、最近比較的この拠点エリアでも以前よりゾンビを見かけるようになってしまっている。わずかな違いかもしれないが、できることをしなければならない。

しばらく拠点で休んでいると、一之瀬さんが医務室の物資について話をしに来た。考えていたよりも物資が少ないので、何かけが人が出て大量に使ったのかという話だったが、単純に医療系の知識がある人間がおらず、民間用の治療用具を集めていて、たいてい回収された後だと説明しておいた。もし、必要であれば病院などの施設で、自分がわかる物資も回収してくると進言してきたが、それはまだ安全が確保されてからでいいと話しておく。考えていたよりもアグレッシブな女の子だ。

今日も拠点は無事だ。放浪者が帰ってくる場所を、なくすような事態は避けなければ。


山中沙奈記す

一之瀬DIARY Nov.12

とりあえず、山中さんから何かのために記録を残しておいてといわれたけど、日記でいいのかな?

今日は、ここの人が都市の入り口と区分けしたエリアに探索しました。谷口さん(取り消し線が入れられている)放浪者さんが処理しているおかげで、かなり安全でした。物資はそれなりにあったけど、そのうち無くなりそう。

回収して戻って、スラちゃんと話してたけど、不思議な生き物。それとかわいい。

医務室とされているところを見たけど、あんまり必要な道具がなかった。山中さんに聞くと、知識がなくて家庭医療程度のものしか集められてないみたい。病院に行ってとってくるって言ったけど、その場所は今は危険だからまだいいって。そういうなら仕方ないけど、むぅ。

ここは、前の場所より快適だなぁ。前のは倉庫みたいなとこだったから、ゾンビの侵入を防ぐのは楽だったけど、それ以外は…。

放浪者さん、大丈夫かな。二人も無事だといいけど。ちゃんと帰ってくるよね。

>>779
生き延びるためにカオスたれ。いやいやいやいや。


そんで>>780訂正

×九十五日目終わり

○九十四日目終わり

スライムはかわいい(確定)
ところでスライムは文字とか書けないんかな言葉がわかり人型で知性がある上に字を教えられる人員がいる。ぶっちゃけるとスライム視点の記録みたい

ニッキが増えて嬉しいな。シナモンが量産出来そうだ
しかし戯れるって言っても、スライムと出来る遊び……?アルプス一万尺か口笛くらいしか思いつかんww

アリスさんに研究してもらえば、スライム用マシンハンドとかタブレットとか作ってもらえるかも
というか神経接続操作端末とか、あったらノーベル賞もんじゃね?


放浪者の名字もダイスで決まったのか?

追い付いた。めっちゃおもしろいっすこれ!
小麦粉を使った簡単な料理としては小麦粉と砂糖と水を練り合わせた生地を棒に巻きつけて焼くダンパーとかがありますな。暖房用の薪で作れるし、キャンプとかでよくやります(ボーイスカウト並感)

>>784-786
プルプル

スライムはドラえもんハンドみたいなもんだから、書くのは出来ない。誰かが変な装置作れば別だけど。まぁ、もしスライムが日記を書いたらという感じで小ネタ


【スライム日記】
きょーもけいびした

ほーろーしゃかえってきた

なでてくれた

ごはんまだかな

ねむいよ


な感じになるかと


【スライムと遊ぼう】
「スラちゃん、元気?」

「………」プルプル

「何かして遊ぶ?」

「………」プルプル

「なにしよっかー」

「………」フリフリ

「踊り、上手だねぇ」

「………」プルプル

「(あそこだけ世界がちげぇんだよな……)」


神経に連動して動く義肢の時点でノーベルもんな気がするよ


>>787
そこらさすがにダイスに任せてはないよ。


>>788
うん、ありがとう。結構な量になりつつあるなぁ


「……出来たぞ」

「きりたんぽみたいなものですかね?」

「一応パンに該当するらしい」

「まぁ、悪くはねぇな」

「パン、久し振りだな~」

「まずくはないけど…、うん。なんか違うわね」

「食べられる種類が多いにこしたことはないからね、うん」

「今後のレパートリーにはなるだろ」

九十五日目

市の入り口とした場所を回り、監視カメラに例の装置を付けた。これで生存報告は出来ただろう。

市の入り口に潜入したが、ゾンビの数は多い。この市にはあまり有力な生存者がいないのかもしれない。出来れば二人以外にも見つけ出して連れて行きたいものだ。

探索をスムーズに進めるため、処理も平行して行う。ただ、ここにやたら多いのがジャンピングゾンビだ、死角から飛びかかって来るものだから、かなり心臓に悪い。この剣がなかったら、かなり苦戦させられただろう。
(しかし、飛びかかられざまに、斬り捨てられるようになるとは、だいぶこの手のを使った戦闘にも慣れてきたということか)

確認できる範囲でのジャンピングゾンビは片付けた。危険度はだいぶ下がっただろう。

あとは立て込めそうな建物を、一つずつ回るが二人の姿はない。まぁ、うまく他の場所に逃げ込んだかもしれないけれど。

いらぬヤツを呼び込む可能性もあったが、二人用に置き手紙を書く。今の仮拠点の周囲にいると言うことと、会った当時名乗っていた名前だけ書く。気付いてくれればいいが。

後は生存者を見つけた。三人組で、金属バットらしきものを全員持ってゾンビから逃げてた。背格好が小さいやつもいたから……、もしかしたら小中ぐらいの子供かもしれない。子供を見捨てるわけにはいかないから、後を追ったが、見失う。この状況で生き延びてきたから、逃走ルートなんかを確立してるのかもしれない。明日の生存報告時に、紙に書いてエクスに知らせておこう。

後は、なかなか有用なものを見つける。建築中の家を通り過ぎた時に、釘打ち機、カンナ、ノミを見つけ回収する。知ってる建築に必要そうな道具は揃えたし、大工がいれば建築ができるようになったな。まぁ、蒲谷さんは手先が器用だから、柵ぐらい作って貰えそうだが。

明日からは、二人の探索の他に、見かけた三人組も探してやらないとな。


九十五日目終わり

サバイバルキッズ発見か、この惨事に思春期の子どもと生きるのは大変そう

11月23日

エクスより、放浪者の姿を確認できたと報告があり、胸をなで下ろす。明日までその報告がなければ、軽トラで向かうつもりだった。

今日はガーデニングショップの通りではなく、都市入り口と都市中央の境目あたりのゾンビの処理を行った。

最近、拠点エリア近くにいつもよりゾンビが流れ着くようになったこともあり、ブラインドの影響で商業区から都市中央に流れたゾンビが、それに押し出される形で拠点エリアにも来ているのではないかと推測したからだ。

多く処理をしたかったことと、危険回避のために、私と井門さん、市ノ瀬さんの三人で向かう。

やはり、あまり立ち入っていないエリアであることや、都市の人が密集していた場所ということもあり、ガーデニングショップの通りよりも多い。なかなかに骨が折れた。

しかし、市ノ瀬さんが放浪者が言っていた自分の身は守れる程度の力と言っていたが、ウォーハンマーを巧みに使いこなし、ゾンビの頭を砕くところを見ると、十分な戦力に思える。彼が前に所属したコミュニティーは、もしかしたら今の私たちより強かったのかもしれない。装備さえあれば、略奪者にも負けなかったのではないか。所詮、たらればの話ではあるが。

後は所々に火炎瓶が置いてあった。確か以前、放浪者が都市中央エリアに探索しに行った時にでも、作って置いておいたのかもしれない。

それと、物資は潤沢にあった。やはり誰も立ち入れない場所となると、持ち出されてはいないようだ。いくつか、取られる前に入り用になりそうなものを回収して戻った。

拠点に戻ると、蒲谷さんが薪用の棚が完成したと報告してきた。地面に触れないように薪を置くためだけのものだが、乱雑に置いておくより乾燥するし、管理もしやすくなる。拠点も改善されていって何よりだ。

今日も放浪者の無事を祈り、眠るとしよう。


山中沙奈記す

レポートNO.3

今日は本当に疲れた、三人がかりで都市の中央エリア近くでゾンビ処理したが、数がやっぱり都市の外側とは段違いだな。

それにしても、市ノ瀬が思ったより強い。鉄パイプに比べたら、この武器は最強です~と言っていたが、いったいどんな状況で戦ってきたのやら。まぁ、放浪者という人間を生み出したコミュニティーのメンバーな訳だし、この強さは不思議じゃねぇかもな。それが壊滅したってのは、謎だけども。

てか、市ノ瀬がこれなら、はぐれた二人は助けなくても平気なんじゃねぇかな。放浪者さんの判断が間違ってるとは思わねぇし、人が増えることは今んとこ問題ないだろうしな。
(話によれば、研究所の畑の野菜も、あと半月ぐらいで収穫できるらしいし)

賞味期限切れのカルパスがあったので、もったいないから食べていると、市ノ瀬にあ~、盗み食いだと怒られる。それを聞いた山中さんも登場、賞味期限切れでもったいなくて食ったと言ったら、気持ちはわかりますけど、それで食あたりになったら皆困りますから、出来れば避けてくださいねと言われる。説明する前の山中さんの顔が怖すぎたのは、内緒だ。

しかし、しばらくは都市中央エリア手前の処理になりそうだな。

>>791
確かに辛いかもねぇ。しかし、若い奴らがいなければ文明もたちゆかなくなるからね

産めや増やせでいいじゃないか

乙!
え、ちょっ。飛びかかられざまに、斬り捨て……?いやいや、勘冴え渡り過ぎィ!wwどうなってんだww

おお!若き生命力!
それらも是非とも引き入れたいところ

井門よ、見てから食うのは賞味しゃない。消費だ。

謎って事は、井門は鈴木さんが略奪者に殺された事を知らないのか?
思ったが、サバイバルキッズ達が放浪者を見た時の日記とか見てみたいな。
「今日、妙な奴を見つけた。腕に何か機械を付けていて、ジャンピングゾンビを一刀両断した」的な

どう聞いても新種の変異体です


鉄パイプやらバールは対・邪神用兵器だからな。ゾンビにはちょっと違うのかも


この世界の全ての人類が、奪うで立ち行かなくなる事から目を逸らさなくなるには、後どれくらいの逼迫と経過が必要なのだろうか

その日を生き延びることで精いっぱいな人々が自給自足を目指すのは厳しいんじゃないか
数週間は持つ物資と専門的な知識を持つ人員、そして安全な拠点があってこそ
放浪者だって最初は他人からではないが町に放置された物資を奪って生きてたわけだし

子供達を拠点に連れて行ったら「思いっきり泣いて良い」と言ってあげてほしい。そして疲れて眠ったら、また生きる為に頑張ってもらおう

だがしかし現実は無情だ

>>795
増やした存在を成長まで守るための期間が、他の動物より長いのが人間やで


>>796
メタい話だけど放浪者の内部データ上、刀剣を使った近接戦闘は円熟レベルです。なので、カウンターぐらいは出来るようになってます。


>>797
若いっていいよなぁ

>>798
消費は超えたらアウト、賞味は超えたらおいしくはない、だったけな


>>799-800
井門も略奪者に鈴木さんがやられたのは知ってる。しかし、市ノ瀬と放浪者の実力を見てるので、ただの略奪者ごときになんでやられた? という疑問だね。

そりゃあ、ゲームばりに剣を振り回し、腕に盾がついててそこから矢をとばしてたら、まず人間かを疑うよね。


>>801
確かに対ゾンビ用じゃないからね、バールは、対神様用。


>>802-803
全部は無理だろうさ、なにせ略奪自体出来なくなるわけじゃないし
(自然の知識さえあれば、海や森なんかで食料になるものは手に入る)

だから、こういう時に求められるのは、強靭な体でもなく、強力な武器でもなく、生きるための知識なんだと思う。

自給自足できなくても、そもそも自然の中にいることを自覚出来れば、食っていけなくもない

それは同時に、獣に戻ると言うことでもあるけど。

だから、放浪者の願う文明を取り戻したいというのは、人としての暮らしていきたいということでもある。


>>804
涙はついぞ枯れ果てて、生きる先には何がある。青き気持ちはどこへ揺らぐ。

意味はないけど、コメントを読んだら浮かんだ。意味はないと思う。


>>805
現実てかダイスが非情だよ!

近接武器しか持ってないのに、銃に勝てるはずがない。
しかし、その略奪者も元は軍人だったのかはたまた死体から拝借したのか...

11月24日

今日も引き続き、井門さんと都市中央エリア手前の処理を行う。ゾンビの数もそうだが、変異の数も多い。都市外周なら数える程度しかいない珍しい変異も、それなりに見るようになる。流石に、マッスルゾンビ三体は相手にする事は出来ず、吼えられたが素早く退避した。

ゾンビが大きく移動することになったが、まぁ、こればかりは仕方ない。少しずつ、変異を含めて処理していかなければ、中に入っていくことは不可能だろうな。うまく、変異を削る方法を考えないとダメそうだ。

後は、放浪者が言っていたジャンピングゾンビに遭遇する。飛びかかってきたところにアラクネをつきだしてやると、口を入り込みそのまま太ももまど貫通した。突発的な事態には仕方ないが、自分では引き抜けなくなるから、もう少しうまい対処を考えなければ。
(結局井門さんに引き抜いてもらった)

処理を一通り終わらせてから、拠点に戻りこれからの拠点についての計画を立てる。研究所とまではいかないまでも、ここにも畑を作り、食糧の量産体制を整えなければならないこと、あとは最近比較的増え始めた生存者に備えての居住場所やバリケードの拡張だ。


畑は、基本定住してる浜村さんと蒲谷さんに任せればよく、居住場所も向かいの建物が空いているからいいとして、今後の拠点の拡張が問題だ。

広くなればなるほど、見張る場所が増え、警備の負担が増すことになる。そんなにたくさんの人間が押し寄せることはないだろうが、その点は慎重にやらないとダメだろう。

畑については、放浪者が戻った頃にガーデニングショップの物資にいくだろうから、その時にでも着手したいものだ。


山中沙奈記す

見た目気持ち悪い上に動作まで阻害してくるとは、Jゾンビ、やはり厄介な奴

乙!
しかし今日は山中さんの記録だけか。遂にあれか?拠点の人も増えて来たし、交換日記方式に変えられたのか?
まぁ多分>>1さんが寝落ちただけだろうけど。って言うか、ここんとこ毎回よくあんな時間帯に起きて書いてられるよな

お笑い芸人(めちゃイケとかみたいな)とスタッフ達が、番組の延長として日々をなるべく明るく奮闘する
みたいなドキュメンタリー資料残されてないかな。出来れば現在進行形で


スライムと出来そうな遊びには、糸巻きの歌(振り付けの方)もあったな

子供達は、来たとしてスライムをどう扱うのか

放浪者大丈夫かなーぷるぷる

>>807
まぁ、基本は銃もちに近接なんて無謀だからね。
銃は、警察も軍隊も動いてたから、実際転がってる状態なのよね(弾は別として)

>>809
ゾンビの基本はなんであれ、存在自体が厄介。に尽きる。

>>810
なぜ寝落ちと気づいたし。
時間帯は昼間の仕事だから、まぁ、3時ぐらいまで起きてられるのよ。
あとはまぁ、基本夜型です。夜になると元気です。

>>811
あったら面白いねぇ。
まぁ、考えてはみる。

>>812
糸巻きするスライム(&一之瀬)。井門が更に遠い目するね。

子供は、慣れるの早いから。

>>813
大丈夫じゃないかなープルプル

九十六日目

子供達を発見する。どうも、以前大人にひどい目に合わされていたらしく、敵として攻撃されてしまったが、腕の軽い打撲ですんだ。

なんとかなだめ、拠点には誘っているが、疑心暗鬼が強く、無理強いは危険と判断し彼らとは今いる仮拠点とは一緒にいない。それに、この世界で生きる以上、もはや大人も子供もない。誰しもが生きるために必死で、手を取り合ったり裏切ったりだ。彼らの判断には彼らに任せるしかない。

しかし、この惨劇は残酷だな。彼らの拠点をよく見ることができなかったが、あの広いスペースはそれなりの人数がもともといたはずなのに、もう3人しかいない様子だった。

もちろん、俺自身は彼らを拠点に連れて行きたいとは思っているが、無理やり連れて行くことは互いを危険にさらしかねない。俺も拠点のリーダー役として死ぬ訳には結局いかない。だからこそ、来るのは無理という時は、半ば見捨てる形になるだろうな。

市ノ瀬と一緒にいた、佐原と吉岡さんの情報はいまだに掴めない。まぁ、この広い市の中だ。見つけるのはそうそう容易い事じゃない。まだ、1週間はある。気長に、そしてすばやく探索を終えないとな。

それと、ここ最近においてだが、どこか運動能力が上がった気がする。ジャンピングゾンビへのカウンター攻撃もそうだが、以前よりすばやい動きができているような気がする。そもそも、あの防衛軍を罠に仕掛けたとはいえ、壊滅させたりマッスルゾンビ化した隊長の攻撃を受けて、胸の痛み(おそらく肋骨のヒビ)で済んでるのも、不思議なことではある。それだけ、惨劇に身体が適用してきているのだろうか。研究所の検査では特に問題はないから変異の類ではないとは思うが。
(それに保安官から聞いたミュータントの話を総合するなら、もし変異に身体が適応できているなら、どこかしら妙なものがありそうなものだしな)

まぁ、いい。もし変異していたとしても、生き延びるための力になるなら、それもそれでありだろう。


九十六日目終わり

一之瀬DIARY Nov.14

今日、山中さんからミュータントについて聞かされた。なんでも、角が生えてて茶の毛が全身に生えてる。実際に山中さんが見たわけじゃなくて、なんでも、保安官って人が遭遇したそうな。

人間の変異だから、考えられるのはレトロウイルス。遺伝子を変えちゃうウイルスで、一部遺伝子による疾病治療にそれをベクターウイルスで治療するってのは、主流。だけど、普通種まで変えるようなウイルスなんて、存在しないはず。そもそもそういうのが存在しちゃったら、種という概念がめちゃくちゃになっちゃう。

もちろん、ウイルスは全人類には感染しない。誰かしらそれに対する抗体を持つ人が、発症せずに済むし、ない人でも不活性化しちゃえばなんてことはない。

でも、現実に人間以外になっちゃうというものが現実に起こってるなら、それはベクターウイルスを誰かがそういう凶悪な何かに作り変えたと考えるべきかも知れない。それはしちゃいけないことなのに…。

というわけで、ここまで寝落ち分である。

一旦乙

九十七日目

いまだに二人の行方は知らず、少しずつ焦りを感じるようになってきた。いや、一之瀬からはぐれて一週間以上経っているのだから、そもそもここに二人が射るという保証は一切ないのは、わかっているのだが。

ゾンビの処理は仮拠点にこないよう定期的に行いつつ、探索という日々が続いている。マチェットはかなり長い間もってくれたが、ここまで処理をし続けることはなかったから、もしかしたらこの剣の寿命もそう長くはないかもしれない。気をつけないとな、頼りきりになることは何事にも危ないのだし。

子供たちの様子を見に行くと、敵意は相変わらずだったが、それでも話ぐらいはできている。なので、二人に似たような奴を見なかったとは聞いたが、覚えはないそうだ。やや当てにしていたこともあったから、振り出しに戻った事が残念だった。

一応それ以外にも生存者の姿は見たことはあるらしいのだが、子供たちが閉鎖的だったこともあり、正確な位置や場所は不明だ。それに、いつぐらいに見たかもはっきりしないようだったから、今頃はいないかもしれない。

監視カメラの生存報告の際に、見えるように子供たちがいることを書いてカメラに映るようにしたが、エクスはちゃんと確認できただろうか。そもそも監視カメラに気づいてないというオチはやめてほしいものだが。

物資はここで数日はすごせる程度の食料をいくつか見つけておいた。今後のために、仮拠点にもいくらか食料はストックしておく。

それにしても、寒さが厳しくなってきた。本格的に雪が降らなければいいが。移動手段が二輪だから降られてしまうとかなり危ない。少し考えるべきだったかな。

もし、ひどい雪になるようであれば、早めの撤退も考えなければだめだな。


九十七日目終わり

【愚痴】
『俺は、名の知れたハッカーなんだぜ』

『それが今や、警備室にいる警備員が、監視カメラ眺めてるぐらいの役回り…』

『重要だとは言われるけど、ここまで裏方だと、俺いるのかなーって。ぶっちゃけただ飯ぐらいだと思われてそうだし』

『まぁ、放浪者の生存確認しないと、あんたら困るみたいだし、役立ってるとは思うけどさ』

『あぁ、わりぃ。愚痴った。とりあえず放浪者の姿確認。いきてっぞ』

『あと、都市中央エリア手前の変異体は、見る限り筋肉でかぶつが三体。あと猿みたいなのがちらほら。気をつけろよ』

『じゃ、またなんかあったら連絡する』ブツッ

「……エクス君、不満たまってるみたいだなぁ、うん。今度戻ったら、主任に言っておいた方がいいかな?」


【警備2】
「警備しますよ~」

「……」プルプル

「にしても外は寒いなぁ、スラちゃんは大丈夫?」

「………」フリフリ

「そっかぁ、じゃあ火を焚くねぇ」カチカチ

「………」プルプル

「ありゃ、つかないや。燃やしていい紙類は確かこれだっけ」ガサゴソ

「………」

「ではあらためて、ファイヤー」カチカチ

「………」プルプル

「火が大きくなるまでまってね~」パチバチ

「………」ニュルーン

「うん、これでいいかな。暖かいねぇ」パチパチ

「………」プルプル

「市ノ瀬ちゃんは、たまについてけないわね……」ボソッ


【つまみ食い】
「カルパス、賞味期限切れか……」

「もったいねぇ、食っちまえ」ガサガサ、パク

「あ~、井門さんとつまみ食いダメですよ!」

「賞味期限切れだったからもったいなくて食ったんだよ」

「だからと言って、勝手に食べたらダメです」

「何の騒ぎですか? あまり大きな声……井門さん?」キッ

「いや、その賞味期限切れだったし、持ってかないだろうから食っちまおうかと」ドギマギ

「…ふむ、確かに切れてますね。ただ、食中毒の恐れがありますから、出来れば避けてください」

「いいんですか?」

「こればかりは自己責任になりますからね」

「そうですね」

「(……あの目。普通に殺されるかと思ったぞ)」

【ポーカー2】
「休むのが仕事なんだろうけど、退屈だね。うん。ご飯食べちゃうとすることもないし」

「蒲谷さんか、ご飯中だったか」

「や、放浪者君。戻ったのかな。うん」

「今な。ゾンビ処理であまり実入りはなかった」

「仕方ないよ、うん。そうだ、これから暇かい?」

「警備の交代まではな」

「じゃあポーカーでもやらないかい?」

「構わないが……」


「(こちらの手はストレートだが)」

「じゃあ、それを受けてレイズしようかな。うん」

「……(チェンジは二枚。普通ワンペアか、よくてスリーカードだが、こちらのベッドに対してすぐに倍をかけた)」

「こちらも受けて、レイズ」

「ふんふん………、どうしようかな。また受けてレイズしよう」

「(次は若干の間、そして更に上乗せか。普通に考えれば大物手、捨て札的にフォーカードだが)」

「受けてコールしよう。オープン」

「ストレート」

「キングハイ(ぶた)」

「……まさかその手で押してくるとはね」

「降りてくれるかな~と思ったんだけどね。うん」

「最初のレイズ、少し早すぎた。本当に強い手の時、賭け金をあげたくなるものだからな」

「はは、見抜かれちゃったか。うん」

「(しかし、ポーカーフェイスは完璧だった。それがなければ降りただろうな)」


【夜の帳】
「…………~♪」

「どうした、相棒。鼻歌なんて歌って」

「あれ? そういえばそうですね」

「何か楽しいことでもあったか?」

「別にこれと言ってはありません」

「そうか、まぁ、楽しい気分に水を差して悪かった」

「気にしてませんよ。とりあえず、アラクネのメンテナンスが終わりました。寝ましょうか」

「そうだな、おやすみ」

「おやすみなさい」

「……放浪者さん?」

「なんだ?」

「明日も、頑張りましょうね」

「あぁ、頑張ろう」

「では本当に、おやすみなさい」

「おやすみ」

次は麻雀でもして友情をブレイクしようか

仲間とたわいもない会話ができる幸せ、有難いね

11月25日

エクスから興味深い情報が流れてきた。放浪者が子供の生存者を発見したと、報告があったらしい。

この惨劇を生き延びてきた子供、いったいどうやって生き延びてきたのか、想像すらできない。

ただ、放浪者は子供を連れてくるつもりなのだろうか。彼のことだから見捨てるつもりはないだろうが、どうするつもりかは気になるところだ。

今日はガーデニングショップの通りの処理に井門さんと共に行う。依然と変わりない量になってきたから、放浪者が戻り次第今度は五人でガーデニングショップの物資を回収できそうだ。それが終われば、本格的な都市中央エリアの制圧に向かうことになるだろう。それこそ何ヶ月かかるのかという話だが、ゾンビを殲滅さえしてしまえば、あとは農場作りに励むことが出来る。そうすれば、わざわざ危険に立ち向かう必要すらなくなるのだから。

それに、そうなることで良くも悪くも人が集まる。出来ることも当然増えるし、集まる人間によっては施設の復旧も望めるだろう。

もちろん、その道のりがたやすくは無いことは理解してる。しかし、そんな希望を抱かなければ、私達はただの生存者に成り下がってしまう。私達は、文明を取り戻すために活動している、そのことは傲慢と思われようと、間違いはないのだから。


山中沙奈記す

>>822
多分、カモは井門なんだろうな…。


>>823
そしてその会話がいつか出来なくなる恐怖…

最初は子供らの拠点に、少なくても支援物資を置手紙と共にこっそり置く(居た場合は直接でも良い)
自分の取得物で一緒に飯を囲みながら、たわいもない話をしてみる(手作りうどん作戦もいけるか?子供達なら既に作れるのかも知れないけど)
後は拠点の仲間(スライムは悪いが後々)の話とか、研究所の野菜とか、放浪者の真の目的とか語らせてみたり

乙!
ベクターウィルス?何か真ゲス☆とか言う奴にでもなっちまいそうな名前だな

ふむ……子供というのは存外に現金だからな。拠点に届いた野菜の一部を、子供達の拠点で一之瀬さんに手料理にでもしてもらえばいけるだろう

ところでスライムの新しい動き、ニュルーンてどういう動きなの?ww

エクスは暇潰しに独自のOSでも作ったり、最近話題の小型ロボのモーション制作でもしてみれば良いんじゃないかな
後は剣でも作ってエクス(の)カリバー……なんつて

乙!
おお、ご一考頂けるとは。ありがとうございます!

って失礼、↑は>>811でした


唐突だけどスライムが寝っ転がる方法を思い付いた
足?の吸着部分を壁に付ければ自然に横になれるな

>>826 >>828
しかし、子供はそういう魂胆を見抜くのもうまかったりするのよな

まぁ、子供に一番いいのは、一人の人間として扱うことさな。

ニュルーンは、こう、とろける感じ?


>>827
遊戯王ネタは理解した。しかし私がわかるのは。

ドローモンスターカード☆

ぐらいだな。


>>829
エクスも、ああ見えて忙しくてね。たぶんそんな暇はないと思う。

まぁ、彼にはエクスカリバーって言って鉄パイプ渡せばいいかと


>>830-831
うん、なんとなくわかったから大丈夫

本編にどう絡ませるか浮かばないと書けないとは思うし、考えてるのと違うのになるやもだけどね


>>832
横になったらジタバタして起きられなさそう

九十八日目

気分は、かなり悪い。仕方がないことだと、割り切るには、時間がかかりそうだ。

今日、吉岡さんを斬り殺した。

当然、それはゾンビ化していたからだ。出なければそんな真似をする必要はないんだ。

躊躇してつかみかかられたが、幸いそれらしい傷は負っていない。感染の恐れは、たぶん無いだろう。

吉岡さんはムードメーカーだった。わかりやすくいうと中年の主婦だったが、気が利き暗くなりやすいこの状況を和ませてくれたものだ。

それがこんな形で対面するとは、考えたくはなかったが。

この世界、いや、ゾンビとしてさまよい続けることから解放してやれただけ、もしかしたら良かったのかもしれない。そう、思うようにしかできないだろう。

せめて佐原だけでも無事だと良いが、こんな有り様を見せつけられると、それもどこか絶望的な気分になる。

拠点の連中には、見せられない顔を、今俺はしているだろうな。一人で、良かったかもしれない。メンバーにいらない心配をかけずに済む。

リーダーなんて、今までやってきたことはないが、そういう乱れた感情を見せられないのが、上の仕事って、やつなんだよな。多分。

どんなに辛く、困難がやってこようと、文明を取り戻すための歩みを止めるわけには、いかない。

この任務も、そのためのものだ。うまくいかなかったからといって、いちいちそれを気にしていられる余裕は、ない。

後は残った佐原を見つけ出し、拠点に連れ帰ること。これが主目的だ。今はそのことに集中していかなければな。


九十八日目終わり


吉岡さん、あの世で家族と、平和に暮らしてくれ

「放浪者がいなくなって、しばらく経つわね」

「エクス君の連絡では無事らしいけどね。うん」

「そ」

無音

「気になるのかな。うん」

「別にそんなんじゃないわよ。強いて言うなら、なんか締まらないっていうか」

「まぁ、彼はいないわけだし、皆いつも通りって訳じゃないだろうさ。うん」

「………無事に帰ってくるわよね」

「はは、帰ってくると思うよ。彼は、そうだね。真面目というか、約束はきっちり守るタイプのよいだし、第一山中さんを残すような無謀はしないかな。うん」

「ふ~ん。あんたもそんな風に二人を見てたんだ」

「恋愛的な意味でというなら違うかな。うん。もう二人はそこを超えてある意味熟年夫婦というか。正しく言うなら戦友みたいなものだからねぇ」

「へぇ、意外に見てるんだ。あんた」

「どうだろうねぇ、おじさんの単なる思いこみだと思うよ。僕はあまり人を見る目はないからね、うん」

「やっぱり、あんた食えないわよね。ほんと」

「ほめ言葉として受け取っておくよ」

「お~い、交代頼むぞ~」

「はいはい、いきますかね。うん。おっと、これは切らなきゃ」


録音はここで終わっている。

収穫無しだったらSAN値怖いな

吉岡さんの生死もダイスだったのかな
戦えるおばちゃん見たかった

11月26日

また雪が降る。はらはらと舞うそれは、冬の本格的な訪れを告げているようだ。

今日は探索を取りやめ、スライムの小屋づくりを皆でする事になった。

ガレージの中は、風除けになるとはいえ冷える。零下が続いた時にスライムが凍ってしまう恐れもあるので、更にその中にダンボールハウスを作ることにした。

ダンボールは簡易な断熱材になるので、これを何重にもして箱状に組み合わせる。床も底冷え防止のために当然ダンボールだ。また、ダンボールの間に余っていた羽毛枕を解体して、詰めている。意味はあるかはわからないがないよりいいとは思われる。

扉の部分にはカーテンのシーツをトリックだ、スライムの手でも引っかかるように取っ掛かりを作ってある。試しに横に開閉できるか試してもらったが、スムーズではないものの開け閉めはできる。これでスライムも越冬出来るだろう。

時間は思ったよりも余ったので、今後の拠点改良のために、いろいろ見て回る。やはり、塀だけでは不安がある。柵か何かで更に壁になるようなものが出来ないだろうか。

幸い森は近くで、今も伐採しているその木材で穴を掘り、差し込んでいけば壁にはなりそうだが…。
ただ、拠点側の塀の下はコンクリートだから、その方法では、壁は作れないだろう。もう少し考えなければ。

今考えられるのはこれぐらいか。あとはどこに拠点用の畑を作るかだが。ビニールハウス用の素材が余っていればそれを使いたいところ。

しかし、放浪者はこの寒さをどうしのいでいるのか。早く無事に戻ってきて欲しい。そう願うしかない。


山中沙奈記す

>>836
まぁ、身内の死にやられてはいるけど、実入りがないことは慣れてるから


>>837
鈴木さんとこのメンバーのダイスは、Dieスなんよなぁ

乙!
佐原って人はパンクらしいから、ゾンビになってもザベルっぽい奴になれる可能性があると思う

乙!
スライム厚遇されまくりだなぁ
やはりその他の怪異の妬み嫉みが一身に集まりそう

とりあえず、少年らには研究所で晴耕雨読+趣味でもやっといてもらいたいが

一度失った大人への信用を取り戻すのって、相当困難な事だよな
子供達が協力的になる日は遠そうだ

大人扱いか……一国一城ではないけど、研究所内もしくは付近で、一人に一畑一プレハブって条件ならどうなんだろう

多少落ち着いた人類の習慣は、希望の朝をかけつつ準備体操ついでに、曲で寄って来たゾンビの処理ですかね

吉岡さん、安らかに...
吉岡さん、生きてたら山中さんと同じかーちゃんみたくなったり、食事のレパートリー増えたりしたのかな?


放浪者が強くなってきたってのは、経験値やレベルのシステムでも働いてんのかね

ところで、どっかに亀仙人やらゴウケンみたいなスーパーご老人は生き残ってないもんなのかね?居たら映えそうだけど

>>840
佐原は……、まぁ、ダイス次第だからね

>>841
まぁ、スライムは警備の負担を軽減する貴重な仲間だし

何より可愛がれてるしね。

まぁ、例の鬼さんが、木の陰から覗いてるかもね

>>842-844
まぁ、子供も惨劇生き延びてきた強者ではあるし、その中のいろいろ経験してる。簡単に信頼する、という難しいかと

……、でもどうして子供だけで生き延びられたのだろうね?

>>845
せんせー、ゾンビ来たよー。はいはいちょっと待ってね。グシャかな?

>>846
当然そう言う要素もあるよ。こんな世界での食事の幸福度はバカにならない。わずかな娯楽だし

>>847
基本ステータス以外に各技能事の経験値はあるよ。これは使わなきゃ下がり、使い続ければ上がる。

放浪者は処理しまくりなので、刀剣による近術戦闘がそこらの人より高いのです。

でも、いくらスキルが向上しつも、命は一つです。

老人はそれなりに理由出来たら、出してもいいけど、カオスが加速するな



ちなみに新年会で酔っぱらってるので更新するかはわかりません

>>838の訂正

×扉の部分にはカーテンのシーツをトリックだ、スライムの手でも引っかかるように取っ掛かりを作ってある。試しに横に開閉できるか試してもらったが、スムーズではないものの開け閉めはできる。これでスライムも越冬出来るだろう。


○扉の部分にはカーテンのシーツをかける、スライムの手でも引っかかるように取っ掛かりを作った。試しに横に開閉できるか試してもらったが、スムーズではないものの開け閉めはできる。これでスライムも越冬出来るだろう。



sagaはいってるのになんか妙な変換みたいになったのななぜなんだぜ

ト、トリックだ!

山中さん「お前らのやることは全部まるっとお見通しだ!」

>>850-851
放浪者は、位置的に上田として、あとのメンツはどこに組み込まれるのか…

てか、上田はスライムみたらどんな反応するだろう。物理学者だからノータッチかな?

九十九日目

少しだけ戸惑いを隠せない日だった。

今日、目が覚めて外にでると、子供が二人、仮拠点の前で待っていた。どうしたか聞くと、仲間が呼んでるとのことだった。

言われるがままに子供達についていき、彼等の拠点にはいると、右手側にあった扉の中に、会いたいという仲間がいるから、会ってくれとのことだった。

中に入ると、簡易なベッドの上で静かに座る制服を着た女の子が居て。目を覆うように包帯が巻かれていた。

ようこそと、か細い声で歓迎される。声は返さず、近くのパイプ椅子に腰掛けた。

用件を聞く前に、自己紹介を交え名前などを聞く。覚美弥(おぼえみや)という、変わった名だった。歳は13。

それが終わり、要件が何か切り出すと、あなたの提案に乗りたいと答えた。少し驚いたが、理由を聞くと、何となくですが嘘がないことはわかります。そういった。

包帯を巻いているぐらいだから、恐らく目は見えていない。口調だけで気付いたのか、そう考えていた時だ。考えてしまいますよね、あなたが疑われるのもわかります、でも私にはわかってしまうのです。そういって、右腕の裾をめくると。

ありありと、以前噛みつかれたと思われる古傷が、残っていた。

そこからの理解は、早かった方だろう。ある予感の元、彼女に聞いた。周囲に誰かいるのがわかったり、もしかしてコントロールできるのか、と。コントロールは出来ないが、周囲の人間の視界が見え、何となく考えていることもわかること、身体の調子が良ければ、ゾンビの視界も見えなくはないということだ。

……、予感。それはミュータントとして感染に適合した人間がいるなら、今までの変異体に適合した存在もいるのではないか。その漠然として考えの答えが、目の前にあった。

つまり、彼女はコマンダーゾンビ、その完全体、そういうべき存在。

さすがに、いろいろ見て回っているだけあって、理解が早くて助かりますと、彼女は笑う。そして、あなたの任務の当たる人かはわかりませんが、ここから西に人間に似た生命を感じます。私は、皆を説得するので、どうぞ任務に専念してくださいと話し、それ以降は口を閉ざした。

西の方面はゾンビが多く処理に追われ、探索は出来なかった。明日本格的な探索になるな。

……、目以外には問題のない完全体。もしかしたら彼女が、この惨劇を救う、手立てになるのではないだろうか。


九十九日目終わり

凄い可能性だ!

美弥さん!ぜひスライムの視界と思考を呼んでください!

11月27日

今日もまたわずかだが雪が降る。放浪者が戻るまであと数日の間に積もるほど降らないことを祈るばかりだ。

エクスからの放浪者生存報告は遅かった。なんでも、子供達と話していて、映るのが遅くなったらしい。その子達との関係に、何か進展でもあったのだろうか。

こちらは本格的な越冬に備えた物資の収拾を始めていた。拠点側は、安定しているわけではないものの、電気が使えることもあり灯油ストーブの導入を検討、消費量が増えるので最寄りのガソリンスタンドを調べると、どうも商業区と都市中央になる。保安官さんがいる東エリアにあるにはあったが、話を聞くと回収済みとのこと。とりあえず灯油入りポリタンク一つと食料を交換する約束は取り付けた。

後は基本的に薪を使ってしのがなければならないので、湯たんぽなども集めておいてある。出来れば薪ストーブのようなものがあればいいのだが。

今は油類の回収や以前発見していた電器店で無線機の回収のため、都市中央エリアに関わる処理を進めている。変異体の量の多さに気が滅入るが、連中も寒さのせいか。あるいは更に劣化したのか動きが鈍く感じられる。

もちろん、油断などはしない。こちらは一度の負傷で、取り返しのつかない事態に陥る可能性もあるのだから。

今、拠点で気になっていることがあるとすれば、浜村さんが少しせき込んでいることだ。一ノ瀬さんの診たところでは、恐らくただの風邪とのこと。

全員にマスク着用を義務づけ、浜村さんは念のため休んでもらっている。症状が悪化しなければ良いのだけれど。

寒さ、そしてインフルエンザなどの病気。医療が整わない今、それらすらもゾンビと同様に我々の前に立ちはだかる脅威だ。できる限りは、万全を期さなければならない。

冬はまだ、始まったばかりだ。


山中沙奈記す

覚か、名が体を表してるな
コマンダーだから目が見えないだけで見た目は人間のままならゾンビに見つかれば普通に襲われるんだろうか?
腕がやたら長い生存者とかもいそう

乙乙!
今回のダイスは凄ぇ事やらかしてくれたな!良いぞもっとやれ

>>816の訂正

×一之瀬DIARY Nov.14

○一之瀬DIARY Nov.24

一之瀬DIARY Nov.27

浜村さんが風邪を引いてしまった。初期症状で間違いないから、今は横になってもらってる。

風邪で怖いのは、それが原因で他の病気に発展したり、併発してしまうこと。医療道具や薬が整わないこの状態で、ただの風邪ですら大騒ぎしなきゃダメ。それでなくても、消毒液で手を洗うぐらいしか衛生管理はできないわけだし。

ほんと、何が原因でこうなっちゃったんだろ。お母さん達は、無事だよね。

そう願うしかないんだよね…。

>>854
確かに可能性。しかし今は可能性だけ。


>>855
スライムには出来るんだろか


>>857
さて、何のことやら。

ゾンビには普通に襲われます。ちなみに、以前の話に出たミュータントやスライムも同様。
(スライムはまれだけど。ゾンビ的にも食料には見えないので)


>>858
ダイスは暴走中やで



さて寝落ち分ひとまず完了


変異……変異ではあるが、彼女の場合は神秘と呼びたいな

よし、スライムが凍らないように添い寝役は任された

TOKIO鎮守府見てた影響だけど
この世界のTOKIOなら、既に防衛力も高く野菜収穫可能な畑付き拠点を拵えてるに違いない

>>862
まぁ、生命の神秘ではあるかもね。

発酵か腐敗かの違いみたいなもんだけどね


>>863
スライムが凍る状態で一緒に寝たら、君も凍ると思うの


>>864
あのスレか。確かにやってそうだね。

というか、艦むす1人いるだけで、ゾンビはどうにでもなると思うの

百日目

……、さてなにから説明したものか。とりあえず、佐原の救出には成功した。というべきだろうか。

昨日、覚の進言に沿い、彼らの拠点の西側を重点的に探索をしていた。その内、誰かが生活していたような場所を見つけたが、中には誰もいなかった。佐原がいたかも知れないな、そう思って外に出ると、入った建物の向かいの塀を飛び越えて何かが着地した。

衣服の肌からでている部分は、灰色の毛に覆われ、顔はまさしく狼に近いそれ。ワーウルフ、狼男。形容するなら、まさにそれだった。

剣を構えて様子を窺うと、相手は動揺しているようで、襲ってくる様子はなく、ふと目に入った背中に背負ったギターケースを見て、佐原、か? と尋ねた。

頷いた後、やや聞き取りづらかったが、谷口の兄貴ですかと聞かれ、そうだと答える。会いたかったっす兄貴と抱きつかれ、立ち振る舞いからして佐原で間違いないと確信した。

どうやら、美尋だけがゾンビにやられず逃げ切れたようで、二人は負傷して、かつ散り散りになってしまったらしい。

吉岡さんは、そのままゾンビになってしまっていたと話すと、俺みたいに、なれなかったんすねと、悲しみのような表情を浮かべた。

仮拠点に戻り、俺の状況を話す。兄貴の役に立てるならと、拠点の行動に手を貸してくれることを快く承諾してくれた。美尋のことも無事だと伝えると、マジっすか。良かった、本当にと泣いた。

任務も完了だ。わずかにだが雪も積もり始めていることもあり、エレバイクの充電できる場所を探している内に夜になってしまった。明日の明るい時間に充電しこの市からは発つ予定だ。

子供達にも、目的は達したから、明日帰る予定であることを告げる。覚の説得はされているようだが、まだ本当について行くかは決まっていなかった。

覚にも会い、後は君達の問題で、こちらは強制はしないと告げると、本当に誠実な方なのですねと、静かに笑う。それと合わせ、彼等がついてこないと言っても、私だけはついて行きます。すいませんが、明日はそちらが準備ができたら迎えに着て頂けませんかと頼まれ、承諾する。

状況から覚の力で子供達が生き延びてきたのは間違いないだろう。その覚だけ連れていくのは、見殺しにするのと同じ。

……、後は彼らの決断次第、だな。


百日目終わり

拠点のモンスターハウス化が進行したか
何も知らない生存者はまず近寄らないな…

拠点に帰るまでが遠足だからな…道中何がないとは限らん…

11月28日

放浪者から明日から帰路につくと報告が入る。また、生存者有りとはあるが、細かいことは、いつも映像に映すメモ用紙には書いておらず、詳細は不明らしい。

もしかすると、生存者は子供のことを言っていて、二人は見つからなかったのかもしれない。一ノ瀬さんに自分から詳細を説明するために、詳しくは書かなかったのではと、予想はするが、結局会わなければ分からない話だ。

こちらはいつも通り、安全エリアの拡大を含め都市中央エリアの入り口の処理をしていた。ただ、普段より量が多かった。

嫌な予感だが、もしかしたらブラインドが都市中央エリアに向かって移動しているのかも知れない。

放浪者いわく、たまにそういうのと関係なくゾンビ自体が大幅に群で大移動をする場合もあるという話だから、断定はできないが。

ただ、どちらにしても、今まで処理したのは元に戻ったということだ。もちろん、してなければその分が都市入り口エリアに流れてきたわけだから、無駄だったわけではないけれど。

明日はブラインドの有無を確認してから、ガーデニングショップの通りの処理に移ることにする。恐らく、またそれなりの数のゾンビが移動してきているはずだからだ。放浪者が戻る頃には、ガーデニングショップの資材回収はできるようにしておきたい。

生存者有り、か。前の、放浪者とあった都市でも、生存者のグループはいたらしいし、もしかしたら色々な都市を探せばまだまだ見つかるのかもしれない。

もちろんその移動のコストや手間はかかるし、今回の生存者探索も一ノ瀬さんの最近の情報だったから向かったのもある。何もなしにいくのは、やはりリスクが大きすぎる。

それに今は越冬の問題があって、そこまで手が回らないのも事実だが……。後は放浪者が戻り次第、相談することにしよう。


山中沙奈 記す

ガロンの方だったか。その手では、多分今持ってるギターは弾けないだろうからな。演奏したいなら、研究所で手指の構造やら調べてもらって、体に合ったものを作ってもらうしかないだろうね

舎弟系ww狼w男ww
ケモナーな女性が居たら大歓喜だなw

子供達は……まぁ覚さんのナイトでもやるんでない?

一之瀬DIARY Nov.28

浜村さんの風邪が悪化した。発熱の症状が出て、咳がひどい。定期的に湯たんぽを取り替え、水に少し塩を混ぜ砂糖を多めに入れたもので水分補給させる。後は、市販用の解熱剤と咳止めも投与した。

食欲はあって食べるものの量は少ない。このまま重度になった場合に備え、まだ食べて欲しいけれど、無茶はさせられない。元気になったと思っても今日も1日寝ているように強く言った。

点滴用の生理食塩水や、栄養剤が欲しい。風邪は症状を抑えはできるけど、治すのは患者本人の免疫にかかってる。それを補助できるのは、その二つぐらいだろう。

もし、これが続くなら、山中さんに病院に行く必要があると話さなきゃダメだ。

後は、浜村さん次第になっちゃうけど。なんとか快復してほしいな…。

>>867
既存のオーバーテクノロジー二名、液体生物に、狼男と包帯レーダー少女が追加

あれ、一般人のが少ないぞ


>>868
そう、確定するまで全てのことは未確定。

しかし、いつも言うように、神(ダイス)に愛されていれば問題ない。


>>870
ガロン。最初に浮かんだのは燃料の単位だったり。

構造もあるけど、手が毛で覆われてて弾けるのかな? ピックでやりゃいいのかもしれんけど、抑えの問題がでるか

まぁ、その内てきとーに引くんでない?


>>871
需要はあるんでしょうかね…?

まぁ、実際覚の周囲の子供は、彼女を守るための兵士みたいなもんだからね。それこそコマンダーゾンビとゾンビの関係に似る。違うのは自発と操作ぐらいのもの。




ここからは、作者の愚痴。見たくなければスルーで、いつも通り裏のお話です

ええ、ちょっと前のコメ返しでも書きましたが、ダイスが大暴れしました。覚は構想があったからスルッと出せたけど、佐原はね、しばらく悩んだよ。

でまぁ、思いついたファンタジーなモンスター六個書いて、当たったのが狼男です。よかったね佐原、下手するとラミアになるとこだったよ君は。

さくっと佐原はこうなるかも知れなかった候補と外見説明だけ

・ラミア(本来と同じく足が蛇になるだけの予定だった)
・デーモン(コウモリみたいな羽と目が黒くなり、夜目持ちになる予定だった)
・セト(頭だけ犬になる予定だった)
・ケンタウロス(腰から足が、そのまんま馬になる予定だった)
・ケットシー(出たら猫にさせた)

とまぁ、こんな感じです。それぐらい自分で決めろよと言われるかも知れないが、神(ダイス)には逆らえないんや。

まぁ、こっちのが捌いてて楽しいしね。手動安価みたいなもんだけど(あとは皆様からいただいたネタ)

さすがに怒涛のミュータント祭りだったので、少し疲れたよパトラッシュな気分です。明日から緩やかな展開を神(ダイス)にお願いしながら寝ます。おやすみ

おつおや


子供達が来た時に、全員風邪でダウンなんて情けない展開にはならないでほしいとこだが

乙、佐原のミュータント化は確定してたのか?
放浪者と浜村さんに嫌なフラグが立っている気がする……

スライムの他に、狼男やコマンダー完全体の少女が追加されたし、これなら鬼さんが仲間になっても五十歩百歩だしいいよね!(
思えば保安官の所に仲間追加はないのだろうか?

うー、浜村さんと同タイミングで風邪引いちまったい。仕事が辛いぜ

>>875
現在ひっそりと導入した病気判定のせいで浜村さんが横になっております。

そのため、全員風邪ひきな展開も当然あります。


>>876
むしろ吉岡さんもミュータントだった可能性がありました。

単に覚を出した回でまとめて佐原も判定したらミュータント化しただけです。えぇ。
(三人ともミュータント、人間、死体、ゾンビの四つの判定の結果が見たとおりの内容に)

放浪者、浜村さんに関わらず、全員ミュータント(ゾンビ)化の可能性は秘めてるでや。


>>877
鬼さんきても、たぶん普通に招くであろう拠点メンバー。感覚麻痺が深刻です。

保安官は基本一匹狼主義です。とはいえ、仲間は増やすなら増やすだろうけどね。基本、拠点と放浪者の管理で他に手がまわゲホンゲホン。

そんな感じよ?


>>878
「風邪は面倒よね…」

「それでなくても、皆にうつせないし、だるいし、寒いし、最悪…」

「はは、昔はただの風邪って無茶できたけど、今で考えれば自殺行為ね…」

「寝よう…、治さなきゃ…」

ちなみに明日が11時間勤務故、今日更新できるかは未定です

乙。現実は無慈悲だなぁ

ところで、移動ってどうすんだろ。エレバイクは放浪者だけだし
佐原が覚ちゃん背負って走るとか?

>>850って実はMr. サタンのつもりだったりw

風邪か……缶詰めかレトルトか、何か栄養付くもの開けた方が良いのかもな

>>881
うん、無慈悲。11時間じゃなくて12時間労働とか。

移動は、ダイスによってむちゃくちゃな方法をとることになるかな。


>>882
映画の放送もしてたタイミングでわかるかーい
(まぁ作者がそんなに手広くネタ知ってるわけじゃないってのがあるけど)


>>883
風邪引きのあなたにこれ。桃缶。ってな感じかね。



このまま家に帰っても寝落ちしそうだから。ネカフェで書けるとこまで書くとする。
調べ物ついでにだけど。

百一日目

出発の準備を済ませて、佐原と共に覚達の拠点へと向かった。拠点に着くと、こちらが来るのがわかったのか、覚を含めた子供達が拠点の前でリュックやらなんやら物資を持ち、外で待っていた。

佐原の姿を見て、子供達は動揺する。まぁ、当然といえば当然だろう。俺が先に近づいて、佐原は敵ではないこと、そして覚のように感染して変異したミュータントという存在であることを説明する。やはり、覚がそういう存在であるということもあり、子供達の飲み込みは早かった。

子供達の中の一人、金属バッドを持った丸坊主の子供が、もし、お前が嘘をついていたらその時はわかっているなと、虚勢を張る。だから、あぁ、もし望まないことになったら、それで殴り殺してもかまわないと真顔で答えると、少しひるんだ後。その言葉忘れるなよと一言だけ返した。

覚がそいつのことをなだめた後。見てのとおり、私を含めてもう4人しかいません。貴方達に命を預けますと、こちらを向きながら言う。変異した存在とはいえ、どこか神秘性があるというか、このおかげで子供達はまとまってこれたのだなと納得する。

すぐには出発せず、電気が生きていたスーパーに立ち寄りエレバイクの電気を充電を待つ間、中にあるだろうと考えていたものを探すと、それはあった。何かといえば、台車だ。強引な方法だが、これに子供達を乗せ、エレバイクで引っ張る。少しでも拠点に早く戻るために考えていた苦肉の策だ。

問題は佐原だったのだが、これも充電を待つ間にスーパーの最寄の民家からママチャリを見つけ出した。奴にはそれをこいでもらうことにした。

奴の身体能力は、変異の影響で大幅に身体能力が向上している。塀ぐらいなら楽々と飛び越えたりできるほどの脚力があるほどで、もし奴が人間の意識のない変異をされたら、正直勝てるかわからないぐらいの瞬発力がある。
(まぁ、当人はこんな手じゃギターが弾けないっすと、変な方向で落ち込んでいるのだが)

監視カメラでこれから戻る旨を伝えてもろもろの準備が完了した後、市から出発して拠点への道を戻る。エレバイク側は背中に覚を乗せ、台車に子供を二人、ママチャリの後ろに子供を一人といった具合だ。来る時よりもかなり遅い20kmぐらいの速度で走行し、佐原はそれに当たり前のように着いてきた。
(自分で走ったほうが速い気がするっすとのん気に言っていた。まったく楽天的なやつだ)

出発に時間がかかったこともあり、市に到着する以前に寝泊りした民家で夜を過ごすことにした。子供達の安全を守るため、佐原と俺で夜の警備の段取りを相談していると、覚が子供の一人に連れられてやってきて、周辺の警戒なら私ができます。と話にやってくる。まぁ、思考が読まれているのだから驚きもしなかったが。

覚も休むように言ったが、助けてもらう身で甘えてばかりはいられないと強い調子でいうものだから、3時間だけ仮眠をする間は警戒してもらうよう頼む。

さて、もう寝よう。その3時間後には警備を始めなければならないからな。


百一日目終わり

(ママチャリ狼男…アリだぜ!!)

(走った方が速そう)

11月29日

放浪者より市を発つとの報告がエクスからあがる。詳細な内容がなかったことは気がかりだが、彼が戻っている事実を喜ぼう。

また、今回の探索は事前情報はあったが、かなり危険だった。ブラインドが都市中央エリア近くに移動しているという情報は、エクスから入っており、細かな場所を特定するために私と井門、市ノ瀬さんの三人で危険を冒して目撃があった情報のエリアに探索へ出た。

放浪者の話があったとおり、そのエリアのゾンビはまったくおらず、異様な空気が漂っていた。本来はその程度で探索を終える予定だったが、この周囲に診療所があるということで、一之瀬さんができれば探索したいと進言してきた。本来であれば、その危険を冒す必要はないのだが、浜村さんが安定してきたとはいえ風邪で寝込んでいることもあり、その提案を受け入れた。

蜃気楼のような揺らぎはないか、目を凝らしながらゆっくりと三人で固まって進んでいたが、診療所を見つけた時に一之瀬さんが不用意に離れて移動した時に、ブラインドは最悪のタイミングで現れた。すばやく銃を抜いた井門さんが何発か撃つが、その口が一之瀬さんを襲う。彼女はとっさにウォーハンマーを盾にして難を逃れたが、代わりにウォーハンマーは噛み砕かれてバラバラになった。

一之瀬さんは表情をこわばらせながら、急いで私達の元に走り、井門さんも念のため持ってきていたマシンガンでそれを援護する。いくつか銃弾による怪我を負っている様子は見せるものの、ひるむ様子はなかった。幸い、獲物を追いかけて捕食するタイプの化け物ではないので、安全圏へ一之瀬さんは逃げ切れた。

診療所を諦め、銃声でよってくるであろうゾンビも含めて警戒しながら、なんとか私達はブラインドがいると思われるエリアから脱出した。

恐怖の表情がこびりついた一之瀬さんを考慮し、今日のガーデニングショップの処理は諦めてそのまま拠点に帰還した。

ブラインドが間違いなくいるという情報を得られたのはいいが、一歩間違えば仲間を一人失うところだった。放浪者が何事も慎重にと常々言っていたことが、あらためて理解させられた。

そう、失ってからでは遅いのだから。生き続けてこそ、だ。今この拠点を預かる者として、彼の期待を裏切るわけにはいかない。

情報としてもう1つ、しばらく保安官さんは今のBARを離れて森に行くといっていた。詳細は不明だが、食料を取りにでもいったのだろうか?


山中沙奈記す

レポートNO.4

井門圭司


やれやれ、今日は大変だった。一之瀬が無防備に飛び出るのがわりぃんだが、あいつなりに医師としてやろうっていう気持ちが先走っちまったんだろうな。

でも、死んじまったらどうするんだってことも、考えてもらわねぇとな。確かに弾薬はあるけど、補給できる保証なんてないし、ちゃんとあの化け物を殺すって言う理由がなきゃ、使いたくはないからな。

あれからかなりへこんでしまったみたいで、スライムに心配されてた。死ぬ目にあったんだからしかたねぇけど、それを引きづらないことを願うとする。だって、引きづったらこんな死ぬ目しかない世界でどう生き延びるって言うんだ。冷たいけど、この世界じゃ臆したら死ぬ。戦場と変わりはねぇんだから。

ま、あとでなんか話でもしにいってやるか。

>>886
異様な光景が見れるのがこの世界での日常です


>>887
ママチャリよりもはやーい!


というわけで、一之瀬さんいろいろ危なかったです。はい。数値があと-1だったら普通に飲み込まれてました。

(井門さんもスライムの考え分かるようになってきたんやな)

>>891
凹んでる一ノ瀬に、肩ポンポンとか、周囲をウロウロしてる感じです

まぁ、井門でもわかるかと。




さて、一点だけいつもの裏話を。興味のない方はスルーで。

生死判定についてですが、大まかにいうとトラブル発生判定→スキル判定→死亡判定という段階を踏みます。

単純に言うと三回中全部数値が低い(=失敗)と死亡するわけです。

また、死亡しなくても、スキル判定を成功時、ペナルティー判定がなされ、死亡判定時での成功は強制ペナルティーが発生します。
(今回は武器喪失ペナルティー)

が、これらの判定を一挙に無視して強制的に死亡する場合もあります。それはオール1、五個全てのダイスが1だった場合、抵抗の余地もなく死にます。

なんでこんな話をするかというと、一ノ瀬がトラブル発生判定の時に数値6だったから。いや、久し振りにゾワッとしたかも知れない。

やっぱり、このSSはダイスという何者かに支配されてますわ。


なお、オール6立った場合は、ペナルティー無しに加え、かなり良いことがおきます。まぁ、絶対死がある代わりみたいなもんですが


死に対比するほどいいことは、ありませんのでね。この世界。


では、お目汚しでした。

面白い

乙乙!
一之瀬さんはまた放浪者に助けられた形になるな(ウォーハンマー的な意味で)

しかし、放浪者が拠点に着くや否やブラインド戦とかは勘弁してあげてほしいもんだが……まぁ佐原と覚ちゃんサポートがあればちょっとは違うか?
拠点の仲間達に新たな仲間の有用性を示す機会、と考えられなくもないけど

仲間が増えるのはいいけど問題は内部統制だよな
この最前線リーダーが放浪者で次は実質山中さんだけど、やっぱり心許ない部分がある
強さもカリスマ性も放浪者に勝るとも劣らない保安官がいてくれたらベストなんだけどな
宮内さん演じるアオレンジャーみたいなポジションで活躍してほしいわ

ふと思ったんだがミュータントが時間経過でさらに変異して理性を失う可能性は無いよな…?

おい、採用されたらどうしてくれる

すまない…
で、でも変異一体だけでも全滅必至だろうからきっとダイス全部1とかでもなければ起こらないと思いたい

放浪者は、運の塊だからウォーハンマーにもその効果が働いたか...。
あれ、これ放浪者の身につけてる物全て誰かに与えたら何かしらの形で守ってもらえるんじゃね?w

よし、山中さんに放浪者の上着をあげよう
スライムには放浪者が惨劇前に使ってた帽子とか

井門さんは放浪者のパンツか何かかぶろうか

放浪者の髪の毛が縫い込まれた霊験あらたかなお守り、研究所にて販売中

もしゾンビに噛まれてもミュータント化の可能性はあるのかね

>>893
ありがとう


>>894
まぁ、ある意味ではそうかもね。

ブラインドは覚がいればどうとでもなりそうだけどね。彼女の能力的に

問題は覚自身の戦闘能力はない、ということだけだ。

佐原は細かく説明してないからあれだけど戦闘そのものに関してはオールマイティーです。


>>895
複雑化していく人間関係は、わずかな歪みでも極限状態では致命傷だからね

まぁ、山中さんは統率能力は高いとは言えないからね。保安官は何とも言えないカリスマ性はあるだろうけど、基本一匹狼主義なんで、そこらは無頓着というか。

本当の意味で放浪者が不在だった時に、代役を務められるのは誰か。難しいところだね。

そしてその青レンジャーがわからない。見た気はするんだけどな~。


>>896-898
よし、それ採用(無慈悲)

というのは状態で、近いものは調整中だけど、あるよ。単にミュータント化した存在が、新たに変異するってだけだけどね。

そしてそのさらなる変異が、人間性を失う方向性だったら。

ま、あとはご想像に。


>>899-901
井門にそんな趣味があるとは思わなんだ。

まぁ、確かに放浪者の運はある意味神格化されそうなレベルだけどね。

てかその運がほすぃ


>>902
覚が出た回で示唆したけど、ミュータント化はイコールゾンビ化と同じです。

身体が適応し、人間から違う方向性に変異したのがミュータント。身体が適応できず、腐食やある種の不死性を得たのがゾンビ。

これこそ、いわば発酵か腐敗かの違いみたいなもんだね。

井門はホモだったのか(
思えば放浪者に弟分が二人できたなw
佐原は、井門とソリがあうのだろうか?

百二日目

今日は少し疲れた。

拠点に戻る最中、雪に降られる。それでなくても、二輪で移動してることで体温を奪われるからかなりきついものだった。

一時間弱ぐらいに安全な場所を確保しては、屋内で体温戻したり、暖かい服を探し出して皆に着せたりと、いろいろ対策したが子供達は辛そうだった。
(佐原はのん気にこの毛のおかげで寒くないっすと言っていた)

おかげで拠点にはまだ戻れていない。まぁ、半分はすぎたから、明日か明後日には戻れるだろう。その前にこの寒さで子供達がやられないかが、心配ではあるが。

しかし、あまり人気のいないルートを選んでいるつもりなのだが、そこそこのゾンビを処理したな。このおかげで帰る時間が削られてる。

背中に乗せている覚がゾンビを感知して、それを話してくれるから、すり抜けられる所はすり抜けて移動してるのだが、やはり時間ロスは痛い。

まぁ、ゾンビの数を減らせていると思えば、トントンな状態かもしれないけどな。

しかし、佐原の身体能力は処理の時に見たが、驚異的だな。ただの蹴りで元人間を軽々と空中に浮かせるのだから、なかなかゾッとする。あの隊長と吹っ飛ばされて残ったダメージを思い起こさせるからだろうな。

ただ、細かな道具を使うのは苦手になっているらしい。やや大きくなった手のせいで拳銃を扱えない、棒なんかのシンプルなものは使えるようだが。

さて、そろそろ寝よう。今日も警備をしなければならないしな。


百二日目終わり

明日は出発前に、簡単に物資を漁るとしよう。

11月30日

昨日のことを引きずっている一ノ瀬さんを拠点に残し、ガーデニングショップ通りの処理を行う。

通りは以前から比べるとだいぶゾンビの数は減った。拠点入り口もそんな状態だから、この都市のゾンビの数は減っていると言っていいだろう。拠点に来るゾンビも最近はあまりみないこともその証拠で、警備も浜村さんと蒲谷さんだけで任せられるのが大きい。やはり、出来るだけ都市の探索に、比重を置きたい。

ゾンビの処理を一通り終わらせた後、以前甲冑を回収した骨董屋に入る。あの時は見て回る余裕がなかったので、何か使えそうなものがないか確認するためだ。

西洋系の品を集められた店なのか、その手の品が多くあった。おかげで、盾をいくつかと、メイスと呼ばれる、先端に重りがついた棍棒のようなものを手に入れた。

文明が風前の灯火とはいえ、それを象徴するように使う道具も時代をさかのぼっているような、そんな気分にさせられるが、今はこういうものの方が有用というのが、皮肉な話だ。

あとは使えそうなものも無いわけではなかったが、もてる数の関係で、そのまま拠点に戻る。

すでにいつでも回収できるような状態でもあるし、仮に他の生存者がそれを取っても、困りはしないという判断だ。

盾については蒲谷さんが一番反応していた。まるでスパルタだね、うんと興奮しながら言って、槍と盾を持ち、槍の訓練を始めた。
(スライムがまた少しおびえた様子をしていたのは内緒だが)

一ノ瀬さんに、盾とメイスを渡す。元気なく笑いながら、ありがとうございますという彼女に、戦う為じゃなく、これは自分の身を守るもの。使わないには、越したことはないんだけれどねと伝えて、部屋を出る。

早く、立ち直るといいのだけれと。

浜村さんはだいぶ快方に向かっていて、熱も引いてきている。退屈だから、何か本をお願いと、軽口を言えるようにもなってきている。ひとまずは、安心だ。

放浪者はまだ戻らない。子供達を連れているから、戻りが遅くなるのは仕方ないだろうが。早い無事な戻りを願わずにはいられない。


山中沙奈記す

>>904
なんてこったい…

確かに弟分が二人だね。

その二人があうかは、ん~微妙なとこかと。

その二人より子供が問題だろうな

放浪者の強運ばかりが騒がれているが少し考えてみてほしい。ダイス5個ふって合計29。つまり3888分の1の確率を潜り抜け敵対候補から拠点一の癒し系に駆け上ったスライムこそ放浪者に劣らない強運の持ち主じゃなかろうか

スライム敵になっても今のところ見る限り強くなさそう、不思議。
ところで今日は節分だから鬼さんに豆を投げようかと思ったがやっぱり貴重な食糧だし持ったいない((

>>908
まぁねぇ。覚についてきてるだけで、信用はないし


>>909
まぁ、スライムは幸運かもしらんね。普通、可愛がられるどころか攻撃されるだろうし。


>>910
そりゃああんた、普段飼ってるペットに脅威を感じるかって話ですしおすし

豆まきねぇ、いまだ話だけで出てこない鬼さん(もいつの間にか付いた呼称)は、更に今日肩身が狭いのか。



なお、急遽早番が始まり、今日また書けるかが未定になりました

むぅ。ちょいと悲しいが止む無しか

鬼ぃさんは、アレだな。拠点に”仲間”が増えてから、変異種懇談会の司会として(多少の鬱憤撒かせつつ)唐突に登場させれば良いんでないかい?ww

>>912の案が採用されました。


「マイクテストですよこらぁ」

「どうも、話題にしか出ない鬼です。本来話にしか出てないキャラ(わたし)を、いくら>>912さんのコメがあったとはいえ、この説明のために起用した作者の神経を疑います」

「とはいえ、私は拠点がある都市からかなり離れた場所にいます。よほどの理由で大移動しない限りは登場できないので、救済措置という奴でしょう」

「もし仮に登場できたとしても、口調やら何やらはこことはだいぶ違う可能性は大です。ファンディスクとかのおまけ感覚で気にならない人はお読みください」

「すでにご存知でしょうが、ミュータント、人間以外になった奴はここではそういいます」

「現段階では、スライム、佐原、覚、私が該当ってとこです」

「ミュータント化にはメリットとデメリットがあります。スライムだと衝撃耐性、病気耐性、毒耐性、強酸攻撃と有益なものが多いですが、会話不可、道具使用不可、移動速度減といったこれもわりかしキツいデメリット付いています」

「このミュータント化はイコールゾンビ化と同じです。なので貴方も咬まれて適応さえできれば、ミュータントライフが楽しめますよ」

「変異が外部に出てる場合、当然警戒対象にされます。放浪者達や覚といた子供達みたいに知識がなければ、まぁ、化け物と同じですからね、はは」

「適応については、感染した際に判定されますが、これはスゴく前に説明したEndurance(持久力)に対応したスキル判定となります」

「つまり、Max10あれば、適応はしやすいです。言い換えればMin1だった場合、まずなれません」

「とはいえ、基本的にはダイスオール6の時になれるおまけみたいなものなので、ならなくても落ち込まなくて問題なし」

「むしろ、感染してゾンビにならず自浄できるかのものですからね、感染判定は」

「必ずしもゾンビにならないのか? と考えられたでしょうが、答えはイエスです」

「今のゾンビは、どちらかというと、襲われて死にいたり、ゾンビとして復活してるだけです。人間の免疫能力は、それこそずっとウィルスと付き合い続けてるのだからそれなりに高いのですよ」

「まぁ、感染対象が健康体なら、という前提ですけどね、はは」

おおまさかのwwご登場ww
懇談会の方も楽しみにしてまっせww

「さて、ミュータント化といっても様々です」

「スライムのような液体生物、私と佐原のような獣人化、覚のような人間の特徴脳の強化……」

「人間の遺伝子は、聞くところ実際は一割も解析されていないとかなんとか」

「ここからは作者語りになりますが、人間には海にいた時代の水掻きだったり、過去の名残が身体にいくらか残ってます」

「つまり、原点から遡ればすべての生命は共通している、という発想の元、ミュータント化の変異については明らかに他生物の特徴をあえて反映させてます」

「なので、この後誰かがミュータント化したりとか、あるいは登場したミュータントが仲間(敵)になった場合に、それこそなんじゃそりゃという奴がいても驚かないでね。という話にまとまるわけです」

「まぁ、だから飛べはしないけど羽根生えてたりとか、赤外線見えたりとか、複眼だったりとか、ま、いろいろ考えてるそうですよ。本当に忌々しいですね」

「ちなみに、マッスルゾンビやモンキーゾンビも、一応ミュータントのカテゴリなんですが」

「定義的には人間の意志がある変異体、または完全に人間以外になった存在をさしてます。そのため、これらのゾンビはただの変異体として分類してます」

「また、前に少しふれたミュータントの更なる変異は、これも当然起こります」

「ただ、これは稀なケースになりそうとのこと」

「何故かというと、ミュータントは感染に対して適応し、変異が完了した存在です。つまり感染に対して強化された耐性を持つ生命ってことです」

「なので、ミュータントの更なる変異は、意図的に感染するものの原液的な注入されるとか、漬け込まれでもしなければ、まずなりません。言い換えると、ゾンビに咬まれた怪我だけで済むってことです。健康体なら、ですがね」

「とまぁ、ミュータントが多数出てきたこともあり、ざっくり説明せなと思ってたので、いい機会だったらしいですが、ここまで長くなるなら本編かけよ、ですね」

「まぁ、ミュータントは怖くない存在だと、わかってくれればいいです。それでは」

「………まぁ、性格がいいかは別ですけどね」ボソッ



寝付けないから書いた。反省する。すまんが今日はこれで、本編はなしなんだ。おやすみ。

マッスルやモンキーの変異が多いのは人間に近い動物の特徴が出てきてるからかな
プランター・ブラインド・狼男・スライムあたりの危険な変異が集団で襲ってくることは無いか

プランター適応のミュータントはアルラウネにでもなるんでしょうかね?


お付きの子供達の扱いは、拠点に着いてからの態度を見てからでないと判断しかねるな
来たらとりあえずあったかいものを出すべきかと

乙乙~
集まったらアレだな。丁度宣伝もしてるし、某亀達にあやかって「ミュータントサマザマズ」とか言うチームにさせようぜww

すげーアバウトな括りだな

>>916
まぁ、覚の変異でわかるとおり、人間の持つ能力が強化(あるいは狂化)するのもミュータント化の一種としてます。マッスルとかジャンピングあたりはその典型。
(ジャンピングは半分獣化だけど)

もちろん、モンキーとかは元が近いのでたくさんいます。変異しやすいが人間性(りせい)を失ってるのはそこそこうようよいる感じ。

逆に言えば、>>916のいうとおり、かなり昔に遡らなきゃならないレベルの連中はそう数はいません。安心だね。

それならなぜコマンダーは少ないか、という疑問が出ると思うので答えると、硬い殻(ほね)に覆われてる中のものが膨張したら、どうなる? って話です。


>>917
たぶん光合成できるようになると思うよ。アルラウネみたいな人の形が残るかは、その人の肉体次第だけど。


>>918
あったかいもの、そうか、うどんだな。


>>919-920
またカオス会が始まるのか。鬼さんもうナレーターみたいな立ち位置でいいんじゃないかな。

アバウトでいいじゃない。ある意味、ゾンビものから逸脱し始めてるし。この作品。



とりあえず、残業させられなくてよかったぜ。これから昨日かけなかった分書くよー。

百三日目

何とか無事、明日には拠点へ戻れる距離までたどり着いた。子供達も、何とか無事だったというところだ。

今日は雪が降っておらず、寒さについてはだいぶ我慢できるレベルだった。しかし、来る途中にはいなかったはずのゾンビが多数うようよしていた。覚が止まるように進言するので、話を聞くと自分と同じタイプのやつがいると話す。すぐにコマンダーゾンビが頭によぎると、お会いしてたから理解が早かったんですねと、苦笑いしたように見えた。

佐原に覚と同系列の変異体がいることを伝え、特徴を話している間に、ゾンビがゆっくりとこちらに寄ってきた。急いでそいつを見つけ出して処理するよう命じると、覚が大まかな位置を教えてくれて、わかったっすと一足で塀を飛び越えて佐原は離れた。

子供たちには覚を守ること、そして俺達はおとり役になるというと、何でお前に従わなきゃいけないんだと、丸坊主の子供から声が上がった。

別に従わなくてもいいが、俺がお前を守る義務はなくなるなと、言って間近に迫ったゾンビの処理を始めた。コマンダーゾンビは、知ってる範囲ではゾンビを追込み猟のように操る。こちらが反撃に出たパターンでどういう動きに出るかは、想像はできなかったがどちらにせよ、逃げた先で囲まれるよりはコマンダーゾンビの兵士であるゾンビの数を減らしたほうが、結局賢明と判断した結果だ。

処理の間は子供達に気を配るという戦いのため、徐々に移動させられて左右から挟みこまれる状態になってしまった。一方方向から来るなら守りやすいが、背後の覚達をどう守るか考えていると、覚がゾンビの動きを混乱させますと、少し重い口調で進言してきた。

どうやってだという俺の言葉の前に、子供達がそんな無茶をしちゃダメだと反対の声を上げる。しかし、覚は静かにそうしなければ死んでしまうし、それにちゃんと私達を守ろうとしてくれる大人の人は、今までいなかったでしょ。とそういった後、集中するような仕草をした後、どこか耳鳴りが聞こえた気がした。

その後、ゾンビは本当に混乱したかのように、こちらに向かうわけでもなくゾンビ同士でぶつかったりし始めた。命令がなくなって、混乱している兵隊のように、俺には見えた。少しだけ呆然とそれを見ていたが、せっかく作った隙を逃すわけには行かず、片側のゾンビをすばやく切り捨て続け、退路を確保した。

こちらに来るよう指示すると、よろよろとした動きをする覚を子供達が支えながら、寄ってきた。そして、覚の両方の鼻から血が流れ、目を覆う包帯も血がにじんでいた。その時に、子供達が騒いだ理由も気づいた。ゾンビをコントロールしようとしたのか、コマンダーゾンビのコントロールを邪魔したかはわからないが、その力を使う時にかなりの負担が彼女に発生するということに。

無言で、覚を背中に背負い、包囲から脱出したところ、目の前に何かが飛び込んできて、一瞬ファントムの矢を撃ち込もうとしてしまったが、佐原だった。
(あぶねぇっす! と言われたが、登場の仕方が毎度モンスターの奇襲みたいなやつが悪いと思う)

話を聞くと、それらしいゾンビを見つけて鉄パイプでぶん殴っといたとのこと。それなら長居は無用と、置いてきたエレバイクに乗り込んでそのエリアを離脱した。

覚の出血は止まっているが、まだ良好とは言いがたい状態だ。彼女の力の強大さを理解しつつ、その反動が大きすぎる。頼りすぎれば彼女が最悪死んでしまうことも、簡単に想像できた。

何にせよ。明日には拠点には戻れる。そこで一之瀬に体の状態を見てもらうしかないな。


百三日目終わり

12月1日

浜村さんの風邪は治った様子だった。ただ、周囲への伝染の恐れからもう一日だけ安静にしているよう伝えておいた。

引き続きガーデニングショップ通りの処理を私と井門さんで行った。あまり記載すべき内容はない。どちらかというと処理というよりは、亡骸の焼却処理に追われたよう形だ。それに専念できるということは、やはり都市の安全は高まったといって差し支えはないだろう。

そういう状態だからか、今日処理を追えて拠点に戻ってからしばらくした時、生存者がふらりと拠点近くに寄ってきた。いろいろ汚れたロングコートにそれに合わせたつばのついた帽子をかぶり、手には小さめのチェーンソーを持っていて、残念ながらはたから見て友好的とは言いがたい格好をしていた。

その時警備をしていた鎌谷さんが私を呼び、その男と話しに向かう。バリケード越しで話してみると意外にまともな調子で、何か食料はないか、代わりにこちらが持っている物資と交換してほしいと交渉してきた。何を持っているかと聞くと、コートを広げて見せる。

その中には弾薬や火器がしまい込まれていて、おたくらも火器はあるみたいだが、こんなにはないだろとかっこつけたように鼻で笑う。本物かどうかを疑い、少しの間が開いた後に男は銃を抜き、化け物がいるじゃねぇかと銃口を、スライムに向けた。

あわてて射線上に入り、あの生き物は人間には無害だと説明するが、いいや、すべての化け物は殺すべきだと男が熱を上げ、嫌な予感が頭をめぐったその時だ。

一之瀬さんが、更に自分の前に出て、それなら私を撃ち殺してくださいと、凛とした声で男に告げた。

男は何を馬鹿なとたじろぐと、あの子はいい子です。私達の言うこともわかります、意思や感情もあります。もし、あの子が元々人間だったなら、望んであの姿になりたかったとは思いません。それでもあの子を化け物だから殺すというなら、まず私を殺してください。とまくし立てた。

しばらくの間沈黙が続き、男は銃を下ろした。警戒自体は解かない、隙を狙っている可能性があったからだ。鎌谷さんに適当な食料を見繕ってもらうように頼み、ただ静かににらみ合うように男を見る。

交渉自体は終わった。インスタント食品類と弾薬をいくらか交換した。男は、交渉が終わった後、素直に熱くなって悪かったと詫び、家族が、ゾンビじゃなくそういう化け物に殺されたもんだからなと、呟いた。名を聞くと、ハンター、化け物を殺す狩猟者ってとこだよと、最初に対面した時のように、格好つけたように笑って去っていった。

彼を見送りながら、前の放浪者と同じように孤独な人間なのだなと感じられた。それに、彼にとってその化け物を殺すまでは、きっと放浪の旅は、終われないのだろうから。


山中沙奈記す

レポートNO.5

井門圭司

やれやれ、また一之瀬にはひやひやさせられた。ハンターとかいう奴が、わりぃ奴じゃなかったからよかったものの、下手したら本当に撃ち殺されてたかもしれなかったんだしな。

それに、ハンターって奴の気持ちもわからないでもない。身内が化け物に殺されたとなれば、嫌でもスライムは憎むよな。

まぁ、俺も似たようなもんだが。違うのは隊長が変わっていくのがわかって、止められなかったってことだ。だから、放浪者がその暴走にピリオドを打ったことは、ある意味でそうなることはわかってたし、俺もそうあるべきだったかもしれないって、思ってる。

今は無様に生きてる、けど、ここで俺がメンバーを守っていけば、意味があることだって、信じてる。いや、そう思い込んでる。

だからもし、ハンターが一之瀬を撃ち殺してたら、俺もあのまま引き金を引いただろうな。そうならなかっただけ、よかったことにしねぇと。

ほんと、狂った世の中に、なっちまったな。

まぁ、これが普通の人の反応ですよね(拠点の皆は麻痺してるが)
この人は言うならば、山中さんに出会わず化け物に鈴木さん達が殺された放浪者verってとこかな?
そしてここからさらにモンスターハウス化が進むと言う

とりあえず、昨日分はここまで。

ハンターさん大人やな
化け物はみんなコロコロするとか言うようになってもおかしくなかろうに

あと井門さんが守るってことを強く意識してくれててちょっと感動した
あとはスライムと仲良くしてくれたら満点だぜ

乙!
また話の味に深みが出たな。ハンターか。悲しい旅人だが、こんな世界じゃ、結構居るタイプの人なんだろうな

しかし覚えちゃん……ガンダムXの耳血の人みたいな欠点があったとは。あんな風になられるんじゃ、強い力はなるべく使わないでほしいなぁ

一之瀬さん勇敢だったな。命を守るという事に、感情値も無視する程のブーストが掛かったのかな

正直、ちょっと撃ってもらいたかった気もする
別にスライムが嫌いって訳じゃなくて、スライムに弾丸が通用するのか気になってたんだ

スライムさんが死んだらどうすんだ!

司書室にある資料の量は膨大で、そしてその一冊一冊が分厚い。

女騎士「まったく、いちいちくだらないことを、大げさにくどくどと書けるな」

しかし、その中身は女騎士からすれば、余分な肉がついた文章にしか見受けられなかった。それでなくても時間がない今、神の教えを一から聞いている余裕は、民にはないのだから。

女騎士「これは外れか」

聖イマキルペセに関する経典を棚にしまい、今度はこの宗教都市に関する歴史書を手にする。最初は、この都市に聖イマキルペセの神が舞い降りという長々しい文章に、更にへきえきとし始めたが、それ以降は通常通りこの都市の発展について綴られていた。

女騎士「……(これは)」

今回の件には関係あるかはわからないが、神はいつの日かくる崩壊の時に備え、それに対抗しうる者をその地に送ったという記載があった。

女騎士「…それが、メイドだったら気楽だったんだが」

人としての生命が弱まりが、ある意味では崩壊の時とも言えなくはない。メイドの魔法に効果があれば、対抗しうる者として聖女として扱われたのでは、そんな想像を女騎士はした。

>>931
ご、誤爆なんやで。並行して下で書いてるの間違って投下しちゃった。キニスルナ!

女騎士「黒パン固ぇwww」
女騎士「黒パン固ぇwww」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407778080/)

>>932
どんまい!
キニシナイ!

>>925
知識がなければ普通の反応だね。そして、拠点のモンスターハウス化は止まらない。

たぶん、鈴木さんとこで残ってて、ゾンビや化け物にメンバーが殺されたとしても、放浪者は憎みはすれど、それだけで殺して回るということはしないと思う。それに、あくまでハンターは復讐者、というイメージで描いてる。今後出るかはしらんけど。


>>927
大人は大人だけど、人を殺すことはベクトルが違うからね。

ただまぁ、化け物は殺すというスタンス自体は変わらないけれど、まぁたぶん、似てたんでしょ。何かがね。

井門も苦労人だからねぇ。尊敬してた隊長が狂っちゃって、略奪者に落ちて、そして仲間(放浪者)がその隊長を殺した張本人で、いろいろ考えるところはあると思うよ。

でも、その上で自分の居場所を確保することが、守るって意識なんだろうさね。スライムは、まぁ、彼も略奪中いろいろ見てるから、敵じゃないんだけど、どうすればいいのかっていう感じなのかと。敵対してるってわけではなくね。


>>928
出たかな? 出たならありがたいけど。

まぁ、そりゃあごろごろいるかと。何せ、死んでいく世界だけど、救えなかったという意識は、罪よりも重い。

基本的にどんな存在でもデメリットになる要素を含んでます。覚は元が強力な分、反動もでかいし、そもそも目が見えないしね。

一之瀬もいろいろあるのよ。そりゃあ仲良くしてる存在って言うのもあるだろうけどね。


>>929-930
単純に言うと、強固かつ柔軟性にとんだラバー素材を使って液体を閉じ込めたものに弾丸を撃ち込む感じです。

あと、前回の一之瀬の件もあるようにわかるけれど、死ぬ時は死ぬ世界です。そう、唐突に今日、あらゆる娯楽、苦痛、そして関わったすべての人間と自分は無関係になる。それが死です。私含め、皆なぜか日常にいると忘れちゃうけどね。

だから、死ぬ時は死ぬと思ってください。


>>933
いえあ

百四日目

無事、佐原と子供達を拠点へと護衛することができた。覚についてはすぐに、一之瀬に診察するよう指示して診させた。

拠点に戻る前、佐原を攻撃しないよう保安官がいるBARに寄ったが、姿がなかった。物資もまたどこかに移している様子だったため、何かあったのかと不安になったが、森に出かけたと聞き一応胸は撫で下ろしたが、なぜ出かけたのやら。山菜や木の実といったものが、冬に入った時期に採れるものなのだろうか。

拠点の様子はいつもどおりだった。話によると浜村さんが風邪をひいていたらしい。確かに今時期はそういうものがはやる季節だ。あの強行軍で移動した子供達が風邪を引かなくてよかった。俺も気をつけないとな。

しかし、うちのメンバーはスライムのせいでいろいろ慣れてしまったのか、佐原の姿を見ても特に驚く様子がなかった。が、それもどうなんだろうな。もしかしたら似たような奴が敵で来るかもしれないし、ある程度は危機感を持っていてほしいのだが。

覚の診断結果は、とりあえず命に別状はなしということだった。力を使う際、どのように体へ作用しているかはわからないが、少なくとも連続で使えば命に危険が出るのは間違いないと、一之瀬は深刻そうな表情で言った。

診断を終え、まだ少しつらそうだったが覚と子供達を集めて、これからのことを話した。

元々、覚を含めた子供達は、拠点に置いておくつもりはなかった。安全なエリアとはいえ、ゾンビや変異体が来ない場所ではない。それに、子供達を常に守っていられるほど、人員に余裕はないからだ。だから、素直に明日研究所に連れて行くことを話す。

その話を聞いて、子供達に疑いの気持ちが湧いたらしい。それもそうだ、今まで聞いたこともなく、その上研究所という得体の知れない場所に行くといえば、そういう気持ちが湧くのも無理はない。どういう目的の研究所であったか、そしてここよりも安全であることを説明している間、覚は静かに聴いていた。いや、俺の思考を読んでいたのだろう。

一通り説明し終わった後、覚はそこで畑作りを手伝えばいいのですねと、聞いてきた。そうだと答えると、しかし、私は見ての通りで何もできませんよと、続ける。

確かに覚は、周りを知覚できるということ、そして例の力を使うことを抜かせば、はっきり言えば障害者となんら変わらない。その意味では彼女は役にたてることはない。だからこそ、読んでいたであろうことを告げた。

君の体から、もしかすればこの惨劇を救う何かを見つけ出せるかもしれない。と。

子供達はそれを聞いて更に反発する。それもそうだ、いわば人体実験をするといったのと変わりないし、丸坊主は食って掛かる勢いで俺に詰め寄ってきた。そして、それを制したのも覚だった。

私はそこにいっても、役立てるのですね。と優しい言葉で。それを聞いて、子供達はシンと静まり返った。

俺は、更に丁寧に説明するよう心がけた。当然、子供達を一種の労働力として見なしていたことや、マイナスになることも包み隠さずにだ。そもそも、覚がいる以上、隠し事なんてできないのだから。最終的に、子供達は俺の考えを受け入れてくれた。

そして、最後に君達がある意味で、ここにいる大人達の希望だとも伝えておいた。いくら賢明に文明を復活させようとしても、それを継いでくれる人間がいなければ意味はない。

その後は、拠点にある物資でうどんを作り、メンバーに振舞う。久しぶりの暖かい食事に、子供達は文句を言うこともなく、うれしそうに、そして一部は泣き出した。まぁ、無理もないことだな。

その後は、佐原にも明日研究所に行ってもらうと告げた。お前の体から、何か発見できるかもしれないと告げると、兄貴がいうならそうするっすと、軽い調子で了承した。時折、佐原のこの軽いノリがうらやましく感じる。

後は離れていた間、拠点と都市の状況について山中さんから情報をもらう。ガーデニングショップ入り口と都市入り口エリアのゾンビの処理は大方済んでいて、ガーデニングショップの資材回収はいつでもできるということで、順調に任務が進んでいることにほっとする。

後は、一之瀬がブラインドに食い殺されたり、ハンターとかいう奴に無茶をしたと聞いて、二人きりで話した。お前がどんな理由で医者を目指したかは聞いてるが、無茶をして死なれたら、お前がいなくて助かる命も助からなくなる。だから、お前の命も大事にしろと伝える。後は、一之瀬がそれをちゃんとわかってもらうしかない。

誰も死なせるわけにはいかないのだから、これ以上の死は、たくさんだ。鈴木さんも、吉岡さんも、そしてあの隊長達も本来だったら殺さなくて済んだかもしれないし、子供達ももっと早く合えれば、もっと多く助けられたかもしれない。

後悔や考えることは、たくさんある。だからこそ、今日のメンバーとの食卓を守るためにも、誰ももう、死なせない。


百四日目終わり

>>935の訂正

×後は、一之瀬がブラインドに食い殺されたり、ハンターとかいう奴に無茶をしたと聞いて、二人きりで話した。お前がどんな理由で医者を目指したかは聞いてるが、無茶をして死なれたら、お前がいなくて助かる命も助からなくなる。だから、お前の命も大事にしろと伝える。後は、一之瀬がそれをちゃんとわかってもらうしかない。

○後は、一之瀬がブラインドに食い殺されかけたり、ハンターとかいう奴に無茶をしたと聞いて、二人きりで話した。お前がどんな理由で医者を目指したかは聞いてるが、無茶をして死なれたら、お前がいなくて助かる命も助からなくなる。だから、お前の命も大事にしろと伝える。後は、一之瀬がそれをちゃんとわかってもらうしかない。


いろいろ大変な間違いである。

12月2日

放浪者が帰ってくる。しかも、予想以上にたくさんの生存者と、ミュータントを連れて。彼はあらためて幸運の下に生きているのだなと、実感した。

一人、負傷した子供かと思った娘が、ミュータントと聞かされ驚かされる。それも、あのコマンダーゾンビのような力を持っているということだった。驚いてその娘を見たが、目が見えないはずなのにこちらを向いてにこりと笑いかけてきて、確かに普通ではないことを実感させられた。

その後、その娘は一之瀬さんの診察を受けた後、子供達を交えて放浪者と話し合いをしている間、メンバーとこのことを話す。浜村さんが、さすがに心の中を見られるとか、あんまりいい心地はしないわねと、少し否定的な発言が気がかりだったが、悪い子ではないようですからと答えると、放浪者が連れてきてるんだから、それぐらい大丈夫なのはわかるわよと言った。

蒲谷さんは、すごいね、うん。まるで小説やアニメみたいな娘だねと、どこか違う方向性で受け入れている様子だった。受け入れているなら、問題ない、か。一之瀬さんは、どちらかというと彼女の体調を気にしているようで、そのことは気にも留めておらず、井門はただ沈黙していた。

井門は黙るのはなんとなくわかる。元々望んではいなかったとはいえ、略奪をしていた人間だ。子供達はそういう大人達にひどい目に合わされてきたようだから、うかつはことは言えないだろう。

佐原さんは、どうも自由な人らしい。こちらが話し合っていることも気にせず、お前もミュータントっすかと、スライムと話しかけたり、拠点のバリケードを見て、もし俺みたいなのが襲ってきたら、これじゃ心もとないっすなーとか言いながら拠点を見て回っていた。その後、満足したのか私に歩み寄ってきて、山中さんっすか。兄貴から話し聞いてるんすが、すげぇ足の持ち主なんっすよねと子供のような純粋さで聞いてきた。アラクネについて説明すると、よくわかんないけど、すごい足なんっすね! と納得してまたうろうろし始めた。なんというか、とりあえず落ち着きがないようだ。

話し合いが終わり、先ほどの娘、覚ちゃんを含めて子供達は研究所にいてもらうことに決まった。私もそれでいいと考える。

その後は、歓迎パーティーと称して放浪者がうどんを振る舞い、私へいない間について聞いてきた。すべて聞いた後、苦労をかけたな、すまないといってくれて、私の肩の荷が下りたのを感じた。

その後は、一之瀬さんの状態を確認するために、話し合いにまたいってしまったが、彼が戻ってきたことを実感できて涙が出てきた。

さぁ、明日からも忙しくなる。今日ももう眠ろう。


山中沙奈記す

一之瀬DIARY Dec.2

覚ちゃん、ちゃんと診れた訳じゃないけど、たぶんあの出血の仕方は体の内部にもかなりの負荷がかかってる。下手をしなくても、そのすごい力はもう使わせちゃだめだ。

放浪者さんも、そう考えてか、研究所ってとこで避難してもらうみたい。私も賛成。

今日、放浪者さんが私が死にそうになったから、話に来た。私が死んだら、誰が救うんだそう言ってた。それは、わかってる。でも、もう誰も目の前で死んでほしくない。鈴木さんも、見殺しにするように逃げた私ができることは、持ってる知識で皆を治療することなんだから。

それに、もう何もできずに、誰かが死んでいくのは嫌だ。だから、医者を志したんだから。やつれていくお姉ちゃんに、私は、なにもしてやれなかった。やさしいお姉ちゃんだったのに。何も。

スラちゃんだって、話せないだけでいい子なんだから。だから、もう、誰も、私の目の前で死なせない。

レポートNO.6

井門圭司


覚と佐原、か。まぁ、佐原は話せるし、単純そうな奴だからいいが、覚は、あまり接したくはねぇな。

人の心を見透かすとか、俺は今まで後ろ暗いことをしてきたやつだ。当然、それに気づいて嫌われるだろ。そういう連中にひどい目にあってきたらしいからな。

それは、しかたねぇことだけど、暴かれたいことだってわけじゃもちろんない。もし、覚の経由で一之瀬にそれがばれて、変にギクシャクするのは、よくねぇことだからな。

もし、それで変にひずみができるようなら、俺はここから出ていかねぇとな。迷惑はかけられねぇし、皆を守りたいって気持ちにうそはないからさ。

……、俺は独りでやってけるかな。放浪者さんみてぇに。

女兵士「起きろ」

ウェイター「んあ?」

そのまま急ぎ、ウェイターを起こすために女兵士は引き返す。寝ぼけたウェイターが何の騒ぎだという様子で、目をこすりながら起きる。

女兵士「生贄はないんだが、ここは旅人を殺して金品を奪う村のようだ。準備しろ」

ウェイター「え? 何言って…」

女兵士の真剣な眼差しを見て、ウェイターは緊急事態を察して、急いで装備を整えた。

ウェイター「何で言ってくれねぇんだよ」

女兵士「お前は嘘が下手なようだからな」

さらりと当たり前のように言われ、ウェイターはそんなに顔に出るのかと思いながら、女兵士の後ろについていく。

女兵士「……気取られたか、走り抜けるぞ」

ウェイター「おう、逃げるのは得意だ」

女兵士が指で逃げるタイミングを合図し、それと同時に二人は村の中を駆け出した。

>>940も誤爆だよ orz
複数タブで管理するのやめるかなぁ。意図せず変わってる…。

やはりぬくもりの手料理は良心であったか

しかし、こんな罪も無かったであろう子供達から、両親と希望を奪い取った業は深淵より深いぞ。根源のマッドサイエンティストめ

佐原は、その性格のせいで研究所の人達に持て余されて、結構速くに返(実質追い出)されたりしてww

さて、ネカフェの退勤時間になりましたので、仕事+八時間執筆&今後の資料集めでヒートした頭を冷やしながら歩いて帰るとします。

懇談会は、う~ん、まぁ、その内かな。ミュータントいろいろやったばかりだし。それっぽいネタが浮かんでないしね。

明日明後日は、これまた新規に変なもの書きたいのでもしかしたら更新しないやも。まぁ、たぶんそれの息抜きに下記に来るとは思いますがの。おやすみ。

>>942
口だけより実行する良心は大事

マッドさんらしい人は、すごく昔に話に出てきて、それ以降まったく出てこないという。

佐原は、そうなりそうよね。わがままじゃないけど、勝手気ままな部類だし

マッド...アリスの事かな?(
まぁ、実際佐原と覚みたらアリス興奮しまくりだろうな。野木主任は頭が痛くなりそうだがw

>>946
アリスは天然マッドですが、暴走しない限りは、人の道には外れませんがね
(被験者が了承すれば別)

覚も佐原も現代にいたら確実に研究対象だよなぁ。

そしてミュータントが報告もなく二人殴り込んできた時の主任の心境はいかに



なお、凶報がございまして、ダイスが一つ紛失しました。

そのため、今後、下のダイスが使われることになります。

放浪者達が発狂しなければいいけど

http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B006LAZUUS/ref=mw_dp_img_1?in=1&is=m

縁起悪いなぁwww

死んだら「邪神のせいだ!」って責任転嫁に使えると思っておこう

ところで>>1はみんなの二つ名だとか考えてたりするの?

>>948
縁起悪いけど、おかげで邪神さんのせいにはできる。ニャルさんか、ヨグさんあたりかな?

ちなみにこのダイスは、アーカムホラーというボードゲーム用のダイスです。大ざっぱに言うと、ゲーム中、イベント発生時にこのダイスを振って、5か6出ると成功判定になります。ある意味このSSぴったりのダイスではある。


二つ名ねぇ。ある意味、放浪者、保安官、狩猟者あたりがそれな気がするけど、中2魂燃やして、つけてみますか。

放浪者(幸運に支配されし者『ラッキーマン』)

山中(未来的蜘蛛女『アラクネ』)

保安官(孤独に笑う者『ローンウルフ』)

浜村(皮肉な電子技師『エレキテル』)

蒲谷(頷き笑う通信技師『エビス』)

スライム『意志ある液体(ブロブ)』

井門(薄汚れた兵隊『ガーディアン』)

一ノ瀬(戦うお医者さん『メディック』)

覚(全てを理解する者『レーダー』)

佐原(自由な心『ワーウルフ』)


とまぁ、即興でこんな感じかな

ダイス次第だから幸運に「支配」されてるってのは的確だな

ダイスはなー……昔縁日で取ったお気に入りのやつじゃないとなんか出目が死ぬんだよな

うーん。COOL!

放浪者や保安官、ハンター等に続いてありそうなのは
ニンジャ(地下よりの殲滅者?)
将軍(王将だけの棋盤)
殺人鬼(時代錯誤な殺人犯)
荒武者orムサシ(闘争に溺れし狂者)
こんなの……うん。無いかな

百五日目

覚、佐原、そして子供達を研究所に移動させた。

研究所につくと、白衣が土の汚れがついた主任がやってきて、佐原の姿を見て銃を抜こうとするのを制した。
(拠点の連中にも、これぐらいの警戒心が欲しいものだ)

研究所のいつもの検査を終え、そしていつものミーティングを行う。

佐原、覚について説明した後、子供達を預かって欲しいと話す。基本的には了承をもらった形だが、医療設備自体が用意されている訳ではないから、ちゃんとした検査は出来ないとのこと。

少なくとも、いつも検査に使うオートメーションシステムの結果だけでも、違いがわかれば何か判断できるかも知れないだろうと話す。後で覚と佐原の検査結果を確認すると言うことで話は終わる。

これまたいつも通りにアリスの元に向かうと、彼女の姿はなく、中にいた別の研究者が、アリスは自分が連れてきた生存者に会いにいったよと聞かされた。

仕方なくアリスを探すついでに、佐原にあてがわれた部屋の場所に向かうと、向こうの廊下から全力で走ってくる佐原と、息を切らしながらそれを追い掛けるアリスが見えた。

兄貴助けてくれっすと、佐原は俺の背中に回り、少ししてからアリスが息を荒げながら目の前で止まり、呼吸を数回繰り返した後、放浪者さんそのワンちゃんを捕まえてくださいと言われてしまう。

ひとまず、何があったかと聞くと、神経伝達がどうなってるか気になったので、調べさせて欲しいとアリスが迫ったらしい。無邪気ではあるが、狂気ともいえるその押しで、佐原は怖くなって逃げ出したようだ。

相手が嫌がってる時は強要するな、検査結果自体でてるらしいから、そっちの資料を見てこいと言うと、落ち込んだ様子で、わかりましタと言って去っていった。
(佐原もありがとうっす兄貴、と礼を言ってそのまま研究所内を見て回り始めた)

覚に会いに行くと、そこそこ顔色は良くなっていた。

思考を読んだのか、あまり深くは調べられないのですねと言い、そうだと答える。しばらくの沈黙の後、私の力が必要なら、いつでも呼んでくださいと言われ、それだけで会話は終わる。

ひとまずの生存者救出は成功だ。明日以降からはまた、都市と戦う日々になるな。


百五日目終わり

アリスさんが誰かが予想した通りの結果にww

12月3日

放浪者、覚ちゃん、佐原さん、子供達は研究所へと出かける。

今回、人数の関係と、ガーデニングショップの資材の回収を近日中に行う予定もあり、私は拠点に残った。

いつも通り井門と私で通りの処理を行い、一ノ瀬さんには都市入り口エリアの探索をお願いし、無線も持たせておいた。

処理は順調で、回収作業中に商業区から寄ってくるゾンビに備え、商業区手前のエリアもいくらか処理をしておいた。

ガーデニングショップの通りは文字通りそこだけ示しているので範囲は小さい。だから、このエリア内でめぼしいものはあまりない状態だ。

しいて言うなら鉄パイプなどの資材になりそうなものは、いくらか回収しておき、ガーデニングショップの物資も持ち運び出来るものはいくらか運んでおいてある。

拠点に戻り、蒲谷さんと警備を代わりしばらくすると、一ノ瀬さんが帰ってきた。

食料などの物資を回収してきたが、一つ奇妙な瓶を丁寧に持っていたので、何か尋ねると中身は濃硫酸で、触れたらエラいことになりますよと笑顔で言われる。

どこで見つけたか聞くと、なんでかポンと置いてあったんです。誰か私みたいに知識がある人が、武器にしようとしたのかもしれませんね、とのことで、これならブラインドに対抗できるんじゃないかと思ってと言った。

確かに、強力な酸だから生き物のブラインドも例外なく溶けるはずだろう。そうは回収出来るものではないし、貴重な武器になりそうだ。


山中沙奈記す

>>951
放浪者はダイス振る度にそう思うよ

今使ってるアーカムホラーのダイスは、肝心な時に裏切る感じです。はい。


>>952 >>954
その二つ名が使える人が出せるかが、ダイスさん次第です。しかも今呪われそうなダイスだしなぁ。

ミュータントが来て、アリスが暴走しないわけがない。


そろそろ2冊目(次スレ)が必要な時期ですな


突然だけど、拠点のみなさんがバンドを組んだとして、似合いそうな楽器を考えてみた

放浪者 サックスまたはトランペット
山中さん 木琴(音が似合いそうだったので)
保安官 ウクレレorクラシックギター
スライム コンガ系もしくはマラカス(マラカスの場合、アミーゴ!なイメージのでっかい帽子も被らせつつ)
蒲谷さん ベース
浜村さん シンセサイザー(職的に)
井門 ドラム(悪いが消去法)
一之瀬さん ボーカル
覚ちゃん オカリナ 語り
佐原 ギター

お、おう……

きっついなこれは

>>1が何でも答えてくれるからだろうが前からちょいちょい???ってなるレスはあったけどな

さすがにくさい

まさか予想が当たるとは...。さすがアリス、予想通りだぜ!
覚は、ある意味研究所にモンキーゾンビとかが不意に近付いたら分かるし強力なレーダー網だな。戦えるかは別だが...そういや、子ども達には名前ないのかな?

>>957
そうだねぇ。放浪者の日記ノートは3冊当たり行ってそうだけど。

>>958-962
基本罵詈雑言でもない限りは、来る者拒まずなとこだから、まぁ、いいんじゃない?

とりあえず、アニメのOPとかで、各キャラがなぜかバンドしてるっていう感じでいいんじゃないかな。
(世界観とずれるかつ、そんなことはまずないだろうけども)

ちなみに楽器については、浜村さんはピアノ、蒲谷さんと佐原はクラシックギターが扱えます。浜村さん、実はいいとこの人だったりする裏設定。

>>963
アリスさんはいつでも平常運転です。

覚がいる限り不意に敵に襲われる確率はほとんどないけれど、寝てたりしたら別だからねぇ。それに、覚自体の戦闘力はほぼ皆無。

子供達は当然ありますが、たぶん何もつけられないまま畑仕事に従事しそう。丸坊主の子供だけは、大木とだけ考えてたがの。

百六日目

帰る前に子供達に会い、今後ここの人間達に従い、畑仕事に従事するよう伝えた。一人に、俺は残らないのかと聞かれて、ここ以外も安全にする仕事があるからなと答えておく。

佐原もミュータント研究のために置いておくつもりだったが、アリスが怖いっす。嫌っす。俺も行くっすと駄々をこねられたため、一緒に戻ることになった。まぁ、貴重な戦力になる一人だから、問題はない。

拠点に戻り、今後のことを相談しあう。ガーデニングショップの資材回収も、軽トラを使い程の重量のある建材の運搬がメインになっているので、これは明日にでも終わらせるが、それ以降についてだ。

もちろん話題に上がったのは、ブラインドの今後についてだ。これから、商業区あるいは都市中央エリアを探索する際、障害になることは目に見えている。確かに、うまく利用すればゾンビの数を削ってくれる特殊な存在ではあるが、それを利用し続けるのは非常に危ない。

ブラインドについては、一之瀬が濃硫酸を回収しているとのことだった。一つしかない貴重品だが、身体が溶ければあの迷彩能力も失われるかもしれない。それを試す価値はありそうだ。

ひとまずブラインドについては、俺が探索し、濃硫酸を浴びせた後、井門と佐原の二人で仕留める方向で、一之瀬と山中さんで戦闘時の音で寄ってくるゾンビを処理するバックアップ役を担ってもらう。危険度が高いのはいつも通りだが、5人がかりで戦えるようになり、以前山中さんと二人でやっていた時の苦労を思うと、その分俺は気楽さを感じていた。

ブラインドの掃討が終わった後は、本格的に都市の奪回に動くことになる。それこそ何万というゾンビを処理することになるが、できれば冬のうちに終わらせたい。大量の死体は、下手な伝染病を発生しかねないからな。

都市の奪回が終わったら、その後のことはあまり考えていない。理想ではここが安定して、人が集まるようになり、文明が取り戻せるような場所になったとすれば、俺がここにいる理由は、あまりないだろう。

……、そうだな、俺は放浪者。当てもなく生きるためにさまよう者、ならまた新たな場所に赴いて、一つずつ都市を開放していくのも、面白いだろう。

どうなるかは、まぁ、本当にここがどうなるか次第ではあるけれどな。


百六日目終わり。

ブラインドねぇ...。
有効利用出来るとしたらブラインドのいる地域に防衛軍の時みたいに大音量の音楽をならしてゾンビを寄せ、食べさせるということができそうだけどなぁ。あと、濃硫酸に関してはスライムから吐き出してもらえば採取出来るのかな?

乙! ↑の手使えそうだなぁ。背中に鳴り止まない様にラジカセでもはっ付けときゃ良いんだもんな

12月4日

放浪者が戻り、メンバーと協議するということだったため、全メンバー探索には出ず、帰りを待っていた。そして、放浪者が戻ってきたが、佐原さんと一緒だった。どうも、アリスに追い掛け回されて、怖くなってしまったらしい。まったく、あの人は。

今後の内容はシンプルなものだ。まずガーデニングショップで建材を回収した後は、ブラインドを殲滅し、都市部への本格的な攻略が始まる。

都市の攻略期限は冬が終わるまで、長く見ても2月末ぐらいの想定となり、2か月間それに従事することになるだろう。できるだけ寒い時期にゾンビを処理するのが狙いとなる。

その後は久しぶりの休日というべきか、警備に回る人間を抜かせば、全員思い思いに過ごしていた。

放浪者さんに会いに行くと、どこか思いつめたように考えている様子で、どうしたのかと聞くと、なんだかんだでここまできたんだなと、感慨深そうに話した。

今まで長い時間、二人でやってきた気がする。それでも、記録を見返すと約2か月半ぐらいしか、彼と一緒にいないらしい。なんだか、それは嘘のような気がして、ならない自分がいた。

彼を偶然見つけ、この都市を二人で拠点づくりから始め、仲間が集まるようになり、初期の頃の辛さが嘘のようにすら思える。

でも、油断してはいけない。少しでも隙があれば、ここは簡単にやられてしまうということも、理解してかなければならない。そう、どんなに順調でも冷静であること。それが、放浪者がメンバーに常々言い聞かせていることなのだから。

そう、明日のガーデニングショップの回収以降が、本当に大変な日常が戻ってくる。再度気を引き締め、任務にあたらないといけない。


山中沙奈記す

レポートNO.7

井門圭司

とりあえず、今後のことが決まって自由行動ってことになったけど、なんか放浪者さんの様子が変だっていうか。警備中も心ここにあらずでって感じだったからなぁ。なんかあったんだろうか。

とはいえ、そうそう胸の内を明かすようなタイプの人でもなし、まぁ、小難しいこと考えてるんだろうから、聞いてもわからねぇかもしれないしな。

ま、なんにしてもあの忌々しいブラインドを倒すことが決まったんだ。近づけないから俺の銃が頼りになるみてぇだし、久しぶりに気合い入れてメンテナンスしておかねぇとな。

一之瀬DIARY Dec.3

放浪者さん、どうしたんだろう。今日一日なんだかボーっとしてるっていうか、考え事してるっていう感じだった。

そうそう、感情というかそういうのが表に出るタイプの人じゃないから、何かあったのかが心配。

もしかするとブラインドの戦いについて心配してるのかな、一度私は食べられそうになっちゃったし、それを思うと、少し体が震える。

なんだか、すごく気がかり。

もしかしたら、山中さんに聞いたら、何か知ってるかもしれないし、聞いてみようかな。

>>966-967
まぁ、確かにそれでゾンビは誘導できるかもしれないけれど、ブラインド自体が音にどういう反応するかが未知数という問題もあるのよね。

強酸はスライムからも回収できるけど、それを入れるガラス瓶みたいな素材で密閉するものがないとね。

下手にブラインドに外傷与えて大暴れとかも怖いよなぁ
あと仕方ないとはいえ拠点メンバーの精神がかなり放浪者寄りなのがある意味危険か?
井門さんはその辺り良い意味でドライだ


人間らしい生活を取り戻せたら谷口さんももう放浪者という生き方にこだわる必要ないと思うけど……何か理由が語られたことあったっけ?

そろそろ次スレかな?


ブロブの表現好き
拠点が磐石になったら、「放浪者、カムバーック!」的な事になる……のか?

山中さんは無理矢理でもついていくんだろうな

これから先またブラインドみたいな野生動物出てきて倒すだけなら、何処かの部族がやってるカエルの毒を矢に塗るように放浪者の矢に猛毒塗って一発当てれば良いと思う。
日本にいるとしたらハブ当たりの毒かなぁ
ゾンビとか変異種には毒意味ないけどw

麻痺毒とかだったらゾンビにも効くのだろうか

ゾンビの神経伝達がどうなってるか分からんけど、神経毒の類いで行動に制限かけるくらいは出来そうだな

>>972
ブラインドに限らず、動ける体力があって、激痛はしったらそりゃあ暴れるだろうね

むしろ、研究所みたいな精神で外には居続けられないからね。良くも悪くも。

その意味では井門はバランスがいいほうかと


>>973 >>975-976
惨劇前なら、普通に定住してたかもね。

ただ、惨劇の中で、さまようことが安全と、無意識に刻み込まれたとしたら、どうなるんだろうね。

山中さんはどうなるのかな、それも個人的には未知数。

ちなみにブロブ、知ってるかもしれないけど、人喰い液体でわりとシャレにならない部類


>>977-979
野生動物の変異やミュータントには毒は普通に効果があるよ。

ゾンビ化は神経毒、麻痺するものなら聞きます。

簡単に言うと青酸カリを飲んでも効きません。肉体が死んだ状態で、体を動かす器官が正常なら活動はできる、これがこの世界のゾンビです。
(まぁ、ある程度ダメージを負えば活動停止にはなりますが)


>>974
と言うわけで、次スレや

これから日記を書く 2冊目-SS速報VIP
これから日記を書く 2冊目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423317897/)

埋めー

山中さんのアラウメ

埋め

うみゃー

ゾンビ埋め

埋めイジング

うめるの

うめーるでござーる

埋めよう

埋めッシュ

えりか?

残ってるうちに読み返しとこ

うーめるんヴァレスティ

ここまで読み終わった
放浪者かっけぇ

うめうめ

埋めよ~、埋め埋め

埋めンデス

うめっしゅ

うめめめ

せん

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