レミリア「もしもこんな紅魔館」(1000)
レミ「これは男「今日から紅魔館で働く事になった男です」の番外編よ」
レミ「私の運命を操る力によってもしこんな事が紅魔館で起きたらを再現するわ」
レミ「更新順位は低いけども、了承してくれるとありがたいわ」
レミ「さて、まずは>>3の世界をのぞいてみましょう」
ガンダムユニコーン
パチェ「こんなものを拾ったわ」
レミ「これは?」
パチェ「魔法で映像を写す円盤みたいね。せっかくだから一緒に見てみましょう」
レミ「いいけど、変な映像じゃないでしょうね」
パチェ「変な映像って?」
レミ「なんでもないわ///」
パチェ「じゃあスイッチオン」
レミ「もしも勇者が最強だったら?」
パチェ「勇者っていうと幻想郷でいうところの霊夢かしら」
レミ「そうね。ってことは最強っていうと私を軽々倒せるくらいかしら」
パチェ「なんで自分基準なのよ。まぁいいわ。アレックス? NT専用の機体かしらね」
レミ「何言ってるのか全然分からないわ。あ、勇者が出てきたわ。………ポテチ? つまみ食い? それだけ?」
パチェ「食べ物の恨みは恐ろしいのよ」
ドラゴン「ヘーイ!YOU!ここ(ry」
アレックス「邪魔」バシンッ
ドラゴン「」
パチェ「なんていうか」
レミ「たしかに最強ね」
パチェ「あ、次はなんだか敵がいっぱいきたわよ」
バシンバシンバシンバシンバシン
メカゴーレム「おっと、残念(ry」バシンッ
レミ「」
パチェ「」
バシンバシンバシンバシンバシン
レミ「はっ。放心状態から我に返ったらいつのまにか、雑魚がなぎ倒されてたわ」
パチェ「これは何? 物語として成立するの?」
ニンニン「おーっと(ry」
ムシャ「大理石をも(ry」
ダークエルフ「ドラゴン5(ry」
アレックス「地上最強の勇者アレックス!」
レミ「自分で言っちゃったわよ」
パチェ「そのとおりなんだけどなんだか腑に落ちないわね」
バシンバシンバシン
レミ「ボスっぽかったのにすぐやられた」
パチェ「まぁ、そうよね………」
魔王「来たかアレックス!」
バシンッ
魔王「ぎゃぁああああああ」
アレックス「よっしゃ帰ろ」
レミ「え? 終わり」
パチェ「そのようね」
レミ「なんだか数分なのにどっと疲れたわ」
パチェ「私もよ………」
フラン「あはははは」バシンバシンバシン
パチェ「フランがあれ習得しちゃったわよ」
レミ「………頭痛い」
内容ですが誰がどうするかを書いてもらえると嬉しいです
>>14
八雲家の紫様と男のイチャイチャを覗き見
レミ「そういえば八雲紫が最近結婚したらしいわね」
レミ「ちょっと見に行ってみましょう」
紫「ねぇ、男。今日はずっと一緒にいましょう? せっかくの休みなんだし」
男「そうですね。そうしましょう」
紫「ふふふ。そうだ、耳かきをしてあげるわ」
男「お願いします」
紫「ここに寝転がって」
男「わーい、紫様の膝枕ー」
紫「じゃあ行くわよ」ぷるぷる
男「どきどきわくわく」
ずぶりっ
男「ぎゃあっ!!」
紫「あ、ごめんなさい」
男「死ぬかと思った。死んでるけど」
レミ「………なんというか、独り身には精神的に堪えるわね」
紫「………」じっ
レミ(ばれたっ!?)
紫「………」にやっ
レミ(あのグランドババア!!)
男「ん? どうかしましたか?」
紫「なんでもないわー」ニヤニヤ
レミ(燃やしたい、この家今すぐ、燃やしたい)
パチェ「お帰り。どうしたのげっそりして」
レミ「なんでもないわ」
子供「おかえりー。れみりあさまー」
レミ「よしよし。ただいま」
美鈴「あ、お帰りなさいレミリア様」
レミ「男は?」
美鈴「今、人里行ってますよ」
レミ「人里? またなんで」
美鈴「うちの子がみたらし団子食べたいと言ってたので」
レミ「仕事中なんだけど… まぁいいけどね」
レミ「さて、作業に戻るかしらね」
パチェ「まだ続けるの?」
レミ「もちろんレミリアルートが出るまでよ」
パチェ「言ってて虚しくならない? というか長さ的にルートはきつくない?」
レミ「………うん」
レミ「さて次の願いはー これだ!」
パチェ「>>25ね」
レミ「どうでもいいことなのだけど、巷では暴れ者フランと、可愛いフランで分れてるみたいね。うちのフランはもちろん可愛いけど」
パチェ「別に危ないから閉じ込めてたって訳じゃないしね」
レミ「いや、危ないから閉じ込めてたんだけど」
パチェ「え?」
レミ「もし怪我とかしたらどうするのよ、フランが」
パチェ「はいはい、シスコンおつ」
レミ「さて、みんな揃ったわね」
咲夜「一体何をするんですか?」
レミ「最近新しい東方のゲームも出るみたいだし、皆新しいスペカを作りましょう」
美鈴「東方? ゲーム?」
フラン「でも、おねーさま。スペカってそんなに簡単に作れないよー」
レミ「ふっふっふ、そこは抜かりないわ。さぁ、これを見なさい!」
咲夜「絵、ですか?」
レミ「漫画って言うらしいわ。物語を絵で表現したものよ。図書館中の漫画をかき集めてきたから、各自これを参考にして新しいスペカを作るのよ」
パチェ「ちょっ。私の秘蔵の本まで!」
レミ「なんだかやけに薄い本とかあったわね」
パチェ「渡しなさい! 今すぐ!!」
レミ「そういわれると見たくなるわね」
パチェ「漫画見せないわよ」
レミ「じゃあ仕方ないわね(また今度こっそり見ましょう)」
レミ「さぁ、作成開始よ!」
フラン「フランこれが良い!!」
レミ「どれどれ、風穴?。やめなさい」
フラン「えー、フランも吸い込んでどっかんしたい!」
レミ「やめて頂戴」
フラン「むぅー」ぷくー
レミ「今度三色団子買ってきてあげるから(男が)」
フラン「団子大家族になるくらいいっぱい!」
レミ「いいわよ」
フラン「やたー!」
レミ「それで、咲夜は何か思いついたの?」
咲夜「これが」
DIO「ロードローラーだッ!」
レミ「技?」
咲夜「八雲紫も同じようなことしてますし」
レミ「紅魔館のメイドとしては華やかさが足りないわねぇ」
咲夜「すみません」
レミ「ちょっと待ってて。オーディエンス使ってくるから」
咲夜「?」
レミ「あーあー。ディスプレイの前の皆聞こえるかしら。レミリアよ」
レミ「すぐに思いついたキャラもいるんだけど、なかなか思いつかないキャラもいてね。出来れば皆の力を貸して欲しいのよ」
レミ「どのキャラにどんな技をして欲しいか教えて頂戴」
レミ「たとえば美鈴紐がきりとか、美鈴が狼牙風風拳とか、美鈴が北斗羅漢撃とか」
レミ「まぁ、頼んだわ」
パチェ「出来たわ」
レミ「私も出来たわ」
こあ「スペルカードってこんな簡単に出来るものなんですねぇ」
レミ「所詮お遊びだからね」
パチェ「そのお遊びで私たちぼこぼこにされちゃったんだけどね」
レミ「うるさいわね。私が本気出せば霊夢くらいちょちょいのちょいよ」
霊夢「へぇ。そうなんだ」
魔理沙「おじゃましてるぜ」
パチェ「………いつの間に」
魔理沙「門番がいなかったから。普通に入ってきた」
美鈴「そういえばそうですね」
パチェ「役に立たない門番ね」
美鈴「どうしろと!?」
霊夢「で、私たちを倒すのがちょちょいのちょいって言うなら、試してみる?」
魔理沙「おいおい霊夢。さすがに私たち二人じゃこの人数はきつくないか?」
霊夢「大丈夫。こんなこともあろうかと早苗を呼んでおいたわ」
魔理沙「いつの間に」
霊夢「さっき、式を飛ばしておいたわ。もうじき来るでしょうね」
魔理沙「無茶言うなよ。ここから妖怪の山までどれだけ」
早苗「お待たせしましたー」
魔理沙「………あると思ってんだよ」
パチェ「瞬間移動でもしてきたの?」
早苗「ここでは常識にとらわれてはいけません!」
パチェ「ご都合主義って奴ね」
霊夢「さて。準備はいいかしら?」
レミ「私はいいけど」
フラン「魔理沙ー、久しぶりに遊ぼうよー」
魔理沙「いいぜ。だけどコンテニューはもちろんないぜ?」
早苗「私の相手は一体誰なんでしょう。。貴方ですか?」
こあ「えぇええ!? 私ですか!?」
美鈴「しかたないですね。私がお相手しましょう」
早苗「中国さん」
美鈴「美鈴です」
早苗「美鈴さん。よろしくお願いします」
こあ「えっと、じゃあ私は後ろで応援してますね」
早苗「戦わないんですか?」
こあ「無理です、ごめんなさいぃ」うるうる
美鈴「あざとい。実にあざとい」
霊夢「さて、行くわよレミリア」
咲夜「あら、私もいるわよ」
霊夢「二対一ね」
咲夜「ご不満?」
霊夢「いや。上等よ」
レミ「準備はいいかしら?」
霊夢「どこからでもかかってきなさい。あんたのスペルカードは全て」
霊夢「見切っているわ」
霊夢「さぁ! 弾幕勝負よ!!」
レミ「蹴符『ダークネスムーンブレイク』」
霊夢「危なっ! 弾幕じゃないじゃない!!」
レミ「まだ本気じゃないわ。変身『ドガバキフォーム』」ピーッ ピーッ ピーッ
霊夢「なにそれ」
レミ「急ぎで河童に作ってもらった」
霊夢「なんでもありなの!?」
咲夜「忘れてるようだけど。私もいるのよ?」
霊夢「どうせナイフが飛んでくるだけじゃない。避けるのは簡単簡単」
咲夜「時を止めるなら、進める事だって出来るはずとは思わない? これが進化したメイドの力よ。時符『メイド・イン・ヘブン』ッ」
こあ「エンゼルモー○で食べ放題開催中です」
咲夜「後ろががら空きよ?」シュン
霊夢「亜空穴っ」ふわんっ
咲夜「瞬間移動ごときで、私から逃げられるわけないでしょ?」
霊夢「嘘でしょ………」
魔理沙「おー。向こうは盛り上がってるなぁ」
フラン「ねぇねぇ。魔理沙早く遊ぼうよー」
パチェ「日ごろの恨み。返してあげるわ」
魔理沙「私は誰かに恨まれるような生き方はしてないつもりだぜ」
パチェ「じゃあ持っていった本返しなさいよ」
魔理沙「死ぬまで借りただけだぜ。どうせパチュリーのほうが長く生きるだろう?」
フラン「ねーねー。早く早く!!」
魔理沙「あぁ。じゃあ始めようか」
フラン「いっくよー!」
魔理沙「レーヴァテインか、そんなもん図書館で放って大丈夫なのか?」
フラン「風の傷!!」
魔理沙「うわぁああああ!!」
パチェ「本にマイティーガード」
魔理沙「危なかったぜ… フラン実は天狗だったのか?」
フラン「空は飛ぶけど、あんなのじゃないよ?」
アリス「………」
魔理沙「アリス丁度良いところに、ってなんでこっちに人形を構えてるんだ?」
アリス「行きなさい、上海、蓬莱」
魔理沙「うぇえええぇえぇ!?」
フラン「きゅっとして風がどっかーん」
魔理沙「マップ兵器は卑怯だぜ!!」
アリス「………人形の操作ってけっこう難しいわ」
魔理沙「あぁ! 人形がうざったいぜ! マスタァアアアア」
アリス「マイティーガード」
魔理沙「スパァアアアアアクッ!!」
魔理沙「直撃、ちょっとやりすぎたか?」
フラン「びっくりしたー」
アリス「上海、蓬莱。ビーム」
魔理沙「無傷!?」
美鈴「あのー。なんか向こうで盛り上がってるので、私たちは見学ということで」
早苗「駄目ですよー。私が霊夢さんに怒られるんですから」
美鈴「ですよね………」
こあ「ふぁいとー」
美鈴「仕方ないですね。ほわちゃー!」
早苗「そんな見え見えのとび蹴りくらい」
美鈴「かかりましたね! この2Pカラー!!」
早苗「なにっ!?」
美鈴「稲妻十字空烈刃!!」
こあ「凄い! 両腕をクロスさせることで攻撃と同時に相手にさらすことになるボディーを防御する! 攻守において完璧だ!!」
美鈴「これを破った人は一人としていません」
ピキーン
早苗「無駄無駄無駄です!」
美鈴「風で体が動かない!」
こあ「はっ 空気間凍結法! 風で空気を固定させることから、一瞬で相手の体の自由を奪う! 空気を固定されると相手に攻撃は届かない! それにしてもすさまじいのは早苗さんの能力!! 体全体を一瞬の内とは!!」
美鈴「さ、早苗さんっ」
早苗「貧弱、貧弱ぅ~ですっ ちょっとでも私にかなうと思いましたか? 中国がぁ~ 貴方は犬死にするためだけにここにきたのです~」
こあ「いえ、来たのは貴方達ですけどね」
早苗「よってもっとも残酷な決着をあたえましょう」
こあ「め、美鈴さんー!」
ドバァアン!!
美鈴「きゃ、きゃああああああ!!」
早苗「次の相手は小悪魔さん。あなたです!」
美鈴「ふっ」ドスッ
美鈴「気入りのバラは痛いでしょう。すみ、ません。おじょ、うさま。庭のバラを使わ、せて。もらいました」ガクッ
こあ「め、美鈴さ~ん!!」
霊夢「………向こうで決着が着いたみたいよ」
レミ「そう」
霊夢「薄情ね」
レミ「貴方は早苗が負けそうになったら駆けつける? そういうことよ」
霊夢「駆けつけるわよ。私そこまで薄情じゃないわ」
レミ「そういうことじゃないわ。つまり」
レミ「負けそうになったくらいで駆けつけるほど、私は部下を信じてない訳じゃないわ」
早苗「え?」
美鈴「ラウンド、2です」
早苗「今気絶しましたよね?」
美鈴「回復しました」
早苗「するほど時間は流れてないですよ?」
美鈴「いいえ。流れたんですよ」
美鈴(ありがとうございます、咲夜さん)
早苗「………まぁいいですよ。また同じようにするだけですから」
美鈴「風を、風を世界の気の流れとしてたとえるなら。気を操る能力の私に操れないわけがない」
早苗「はい?」
美鈴「行きますよっ」
早苗「同じ攻撃、だから無駄無駄無駄ぁ! って事が分からないんですか!?」
早苗「空気間凍結法!」
美鈴「はぁっ!!」
こあ「空気間凍結法が、効いてない!?」
早苗「なんでですか!?」
美鈴「稲妻十字空烈刃!!」
早苗「きゃあ!!」
美鈴「貴方の気を乱させてもらいました。数時間は動けません」
早苗「な、なんで、ですか?」
美鈴「風は世界の気の流れ。それなら気を操る私に恐れることなんて何一つないですよ」
早苗「そんなの、あり、ですか?」がくっ
レミ「ね?」
霊夢「………」
咲夜「人が敗北する原因は『油断』のためよ。人は『油断』のために負ける」
霊夢「そう見たいね。でも私は油断なんてしないわよ?」
咲夜「油断しなくても負けるときは負けるわ」
霊夢「そう、ねっ!!」
咲夜「どこに行くのかしら? 貴方は『磔刑』よ―――――ッ」
霊夢「服が!?」
レミ「良くやったわ咲夜。これが本気のダークネスムーンブレイクよ」
霊夢「くっ」
レミ「ウェイクアップ! 蹴符『ダークネスムーンブレイク』ッ」
霊夢「―――――――ッ!?」
レミ「敗北をあげる。返却は不可能よ」
魔理沙「………逃げたほうがいいかも知れないなぁ」
フラン「逃がさないよ?」
魔理沙「だよなぁ」
アリス「もうチェックメイトかしら?」
魔理沙「なぁパチュリー、いつからお前変身なんて出来るようになったんだ?」
アリス「ついさっきよ」
魔理沙「まいったな。外見がアリスじゃ倒しにくいぜ」
アリス「倒そうなんて思ってるのかしら?」
魔理沙「加減が出来ないけど、お前達なら死なないだろ? 魔砲 ファイナルァアアアアル」
アリス「マイティーガード」
魔理沙「スパァアアアアアアア逃げる!!」
アリス「!?」
フラン「嘘っ、はやっ!」
アリス「逃げ足だけは一流ね………」
咲夜「お疲れ様」
霊夢「………私にも新しいスペルカードあれば勝てるもん」
咲夜「じゃあ参考資料でも見る?」
早苗「こ、これは!!」
こあ「………なんというかソドムとゴモラ的な禁書ですね」
レミ「なんでそんな本があるのよ」
パチェ「本と言うものならなんでも集めてるからね。別にそういうのが好きって訳じゃないわ」
早苗「ふふふふしだらです! 男同士だなんて!!」
パチェ「宗教的には異性同士じゃないんだからいいんじゃないの?」
早苗「……………そう、ですけど」
霊夢「さぁ、早苗! 早く新しいスペカ作るわよ!!」
パチェ「そうねぇ。GS○神とか、結界○とかがいいんじゃない?」
霊夢「借りてくわ!!」
パチェ「返してよ?」
霊夢「分かってるわよ!!」
レミ「あんたのスペルカードは全て、見切ってるわ」キリッ
霊夢「うぅ………。覚えてなさい!!」
咲夜「あんまりいじめるものではありませんわお嬢様」
早苗「というか私は漫画の内容なら結構知ってるんですが」
霊夢「じゃあ手伝いなさい」
早苗「私はもうちょっとこの漫画喫茶に」
パチェ「図書館よ」
霊夢「か え る わ よ」
早苗「………はい」
こあ「またのご来店をー」
パチェ「来なくていいわよ」
霊夢「また来るわ」
早苗「次はフリータイムで」
こあ「ヴアル魔法図書喫茶に改名しますか?」
パチェ「そうね。従業員を総入れ替えしてね」
こあ「Σ(°д°lll)ガーン」
美鈴「そういえば小悪魔さんは結局技を編み出してないんですか?」
こあ「技、ですか。えっと。うっふ~ん(はーと)」
男「失礼しま………」がちゃ
こあ「あ」
男「した」
がちゃんっ
こあ「まってぇえええええぇええええ!!」
レミ「また世界を縮めてしまったわ」
パチェ「はいはい最強最強」
レミ「さて、また世界を渡り歩こうかしらね」
パチェ「おのれレミリア、また世界を渡り歩くつもりか」
>>59
デモンベイン
レミ「………ここは?」
パチェ「デモンベイン、アーカムシティーのようね」
レミ「どこよそれ」
パチェ「まぁ、適当に歩いてたら誰かに会うでしょう、って。もういたわ」
九郎「ひもじぃ、ひもじぃ」
アル「なぜわらわがこんなひもじい目にあわねばならぬ」
九郎「だって仕事来ないから仕方ないじゃないか」
パチェ「あのー」
九郎「は、はい! 仕事ですか!?」
パチェ「そういうわけじゃないんだけど」
九郎「そ、そうか」
アル「変な格好をしてるな」
九郎「そんな事を初対面の人に言うって失礼だろ」
パチェ「まぁいいけど。とりあえず、スパロボ参戦おめでとうございます」
九郎「は?」
アル「何をいっておるのだ?」
レミ「ごめん、私に聞かれてもわからないわ」
ウェ「HAHAHA!!」
九郎「この笑い声は、また面倒な奴が出てきたな」
アル「さくっとやっつければいいのではないのか?」
九郎「簡単に言ってくれるな」
ウェ「我輩の名は宇宙一と誉れ高い超絶大・天・才! ドクタァァァァァ・ウェェェェストッッッッ!! 歩けば我がライバルの大十字九郎と出会ってしまうとは、なんて強運! あぁ、非凡すぎる我輩よ、生まれてきてどうもすみませんでした」
エル「自称天才の間違えロボ」
レミ「何あれ」
九郎「あぁ。なんて説明すればいいかわからないが、えっと、なんていうか見てのとおりだ」
レミ「馬鹿ね」
エル「馬鹿ロボ」
ウェ「シャラァァァァァップ!。我輩にそんな口が叩けるのも今のうちである!! お待たせしました。ブラックロッジの構成員の皆様。出番で~す♪」
エル「出番ロボ♪」
九郎「結局いつもどおり他力本願じゃねぇか!! おい、お前らここは危ないから逃げろ!!」」
レミ「へぇ。そんなに危険なの?」
九郎「こいつらはブラックロッジ。犯罪集団だ! わかっただろう、ここは危ないから逃げてくれ!」
レミ「犯罪集団ねぇ。逃げてもいいけど、別に倒してしまってもかまわないんでしょう?」
九郎「は?」
エル「やーらーれーたーロボ」
九郎「す、すげぇ……… あんだけいたのに一瞬で」
アル「貴様ら何者だ?」
レミ「通りすがりの吸血鬼と」
パチェ「魔法使いよ」
九郎「きゅ、吸血鬼!?」
レミ「なんで身構えるのよ。別に取って食うわけじゃないんだから」
九郎「だ、だって吸血鬼なんだぜ!? 人間じゃないんだぜ!?」
アル「落ち着け九郎。わらわだって人間ではない」
レミ「あー。なんだかこういう反応って久しぶりだわ」
パチェ「こっちの人間はみんなおかしいものねぇ」
九郎「それと魔法使いって、同業者なのか?」
パチェ「んー、ちょっと違うわね」
九郎「それって」
ウェ「我輩ふっかーつ! である」
エル「さすがロボ。頑丈だけがとりえなだけあるロボ」
ウェ「神は言っている。我輩はここで死ぬべきではないと。選ばれ人種はさすが格が違ったのである。恵まれすぎた自分が我輩怖い!! ということでいつもどおり破壊ロボかもーん♪」
レミ「おかしいわね。殺す気で殴ったのに」
九郎「あれはあれでいろいろ人間離れしてるんだ」
『ふはははは。聞いて驚け見て笑うのである!! この超絶最強ワールドオブナンバーワンの頭脳を持つ我輩の最高傑作。スーパーウェスト超無敵ロボ三十六号である!! なんどもなんども躓いて立ち上がるたびまたひとつ強くなっているのである! ネバーギブアップ七転び八起き抱腹絶倒!!』
レミ「なにあれ、早苗のところのロボ?」
パチェ「それでもあんなに不細工じゃないわよ」
『今我輩のこの愛機スーパーウェスト超無敵ロボ三十六号を馬鹿にしたのか!? ならこのスーパーウェスト超無敵ロボ三十六号の恐ろしさと愛しさと心強さをその身に刻みつけてやるのである!!』
レミ「いや、あの程度じゃ死なないけど、あれ壊すのは面倒ね。なんだかいい手段があればいいんだけど」
九郎「よ、よし。さっきは主人公の割りに目立たなかったが今なら。デモンベインッ!!」
九郎「ゆくぞアルッ」
アル「さっさと倒すのだ」
レミ「がんばってねー」
九郎「は?」
アル「な、なんでいるのだ?」
パチェ「私もいるわよー」
レミ「というか何でこんな狭いのに気づかないのよ」
九郎「それはなんというか戦いの高揚のせいというかなんというか」
ウェ『む、現れたであるなデモンベインッ。ここであったが一週間ぶりなのである!!』
レミ「あんまり悠長に話してる暇はなさそうね」
九郎「みたいだな。静かにしててくれよ?」
パチェ「わかったわ」
九郎「うぉおおおおぉおおお」
ウェ『ぐっがぁ!! ちょ、タンマタンマ!! いじめっ子は嫌われるのよ!? お母さん九郎ちゃんをそんな風にそだてた覚えはありません!!』
九郎「うぉおおおおおお」
ウェ『やめるのであるやめるのである!! 壊れてしまうのである!!」
アル「こやつ、弱いくせになかなか壊れないのだ。九郎、いつもどおりあれで決めるか」
パチェ「光差す世界に汝ら暗黒、住まう場所なし!!」
九郎「はぁ!?」
レミ「渇かず、飢えず、無に還れっ! レミリア・インパクト!!」
ウェ『ぎゃー、やーらーれーたーのである。いややられてないのである。これは戦略的撤退だから負けじゃないもんねばーかばーかあほ九郎』
エル『馬鹿なこと言ってないでさっさと脱出するロボ』
レミ「昇華ッ!!」
九郎「なんでこうなった」
アル「わらわもわからぬ」
パチェ「まぁ落ち込みなさんな」
九郎「いまさらだけどいったいお前たちなんなんだ!? むちゃくちゃすぎる!!」
レミ「通りすがりの吸血鬼よ」
九郎「説明になってない!?」
レミ「さーて、もうそろそろ帰ろうかしらね」
パチェ「よく遊んだわ」
九郎「遊び道具だったのか!?」
レミ「じゃあね。もう会うこともないでしょうけど」
パチェ「あなたたちの戦いは見守ってるわよ」
九郎「………消えた。いったいなんだったんだ?」
アル「わからぬ」
九郎「夢、だと思いたいなぁ」
パチェ「レミィ。お願いだから幻想郷から飛び出さないで。あれはまだ幻想入りしていいものじゃないから」
レミ「わ、私のせいじゃないわ」
パチェ「………じゃあ次からは普通にお願いね」
レミ「任せなさい」
>>71
紅魔館のイベントでお願いします
魔女パチュリーの、融合細胞培養実験。とりあえずレミィとフランの細胞から
男「パチュリー様失礼します。あれ、パチュリー様いらっしゃらないんですか?」
こあ「いるわよ」
男「どちらに?」
こあ「私よ、私」
男「えっと、すみません。どういうことでしょう」
パチェ「河童と協力して物体を入れ替える技術を作って小悪魔と私の位置を入れ替えようとしたんだけど、トラブルで私と小悪魔が合体しちゃったのよ」
男「つまり大変なんですね」
パチェ「そのとおりよ。まぁ分離はまた装置に入って起動させればいいんだけど、装置の中からじゃ起動できなくてね。ということでお願い。スイッチ押すだけでいいから」
男「わかりました」
パチェ「じゃ、お願い」
男「わかりました」
ガチャ バタン
パチェ「いいわよー」
男「はい」
こあ「びっくりしましたぁ」
パチェ「やれやれね」
パチェ「それにしても、合体してしまうだなんて。まぁこれはこれで何かに使えそうだけど。改良しようかしらね」
こあ「私はもうこりごりです」
パチェ「私はあのままでもよかったかもしれないわね。健康だから」
こあ「ひぃ!」
パチェ「ということで改良したわ!」
レミ「いきなり駆け込んできて、何?」
子供「あー。パチュリーさまだー」
フラン「どうしたのー」
パチェ「物体合体システム メガテンが完成したわ」
レミ「はい?」
レミ「なるほど、物体同士を融合させてしまう装置が完成したと」
パチェ「えぇ。ということで」
レミ「実験体ならごめんよ」
パチェ「ホワイッ!?」
レミ「面倒はごめんだし、というか今日やたらテンション高いわね。いつもは押入れの中にいるようなテンションなのに」
パチェ「誰がもやしよ!」
フラン「えー。面白そうだよお姉さま」
レミ「いやだって私この館の当主なわけだし。当主がいなくなるのは駄目でしょ」
フラン「そんなこときにしなくていいよー」
レミ「………」
パチェ「よし! やるわよ!!」
レミ「なにをするだぁ~!!」ずるずる
パチェ「ということでレミィとフランの合体実験を行うわ」
こあ「わー。悪魔合体ですね!」
パチェ「小悪魔混ぜて三身合体でもいいのよ」
こあ「すみません。黙ってます」
レミ「私はいい。だがフランを巻き込むのだけは―――」
フラン「いいよー」
パチェ「なにも問題はないわね」
レミ「………」
パチェ「ということでレミィ」
レミ「………覚悟はできているわ」
パチェ「髪を頂戴」
レミ「………もう一回言って頂戴」
パチェ「ギブミー髪」
レミ「なんで?」
パチェ「細胞の融合実験するからよ」
レミ「髪、でいいの?」
パチェ「細胞を融合させて、新しい細胞を作り出すだけだから」
レミ「じゃあもし私の意識が消えた場合に書いておいた。フランに伝えたい、紅魔館とフランの10の約束(125ページ)はいったいどうなるのよ!」
パチェ「知らないわよ。勝手にそっちが早とちりしただけでしょ」
こあ「まぁまぁ。良かったじゃないですか」
レミ「………良かったけどさぁ」
フラン「お姉さまがいなくなるなんてとんでもない!」
レミ「ありがとう、フラン」
パチェ「これからやることを簡単に説明すると。レミィとフランの細胞を合体させて、それを使って新しい生物を作り出すのよ。言ってみればレミィとフランの子供ね」
レミ「私とフランの」
フラン「こども?」
子供「ちがうよー。こどもはこうのとりさんがはこんでくるんだよー」
こあ「あ、子供ちゃん。いつのまに」
子供「えっとフランさまと遊びにきたー」
フラン「ごめんね。今からフランとお姉さまは愛の結晶を作るんだよ」
レミ「意味は間違ってないけど、言い方がやけにいやらしいわね」
パチェ「意味も間違ってると思うけどねぇ」
こあ「じゃあ子供ちゃんは向こうで一緒にお菓子を食べましょうねー」
子供「わーい」
レミ「ぷちっと、いてて」
パチェ「最強の吸血鬼が髪を抜くくらいで痛がらないの」
レミ「しょうがないでしょうが。痛いものは痛いのよ」
フラン「お姉さまこの前部屋から出るときに思いっきり小指をぶつけてもだえ苦しんでたよね」
レミ「吸血鬼だって痛いやい!」
フラン「はい、パチェ」
パチェ「この髪をそれぞれ両側の装置の中にいれて、と」
フラン「どうなるの?」
パチェ「両側の装置から髪の細胞が真ん中の機械で融合させるのよ。中に特性培養液があるから1日立てばあなたたちの子供が生まれるわ」
フラン「えへへ。お姉さまと私の愛の子だね!」
レミ「だからフランはそういう言葉をどこで学んでくるのよ」
フラン「そこにある本ー」
レミ「ちょっと藤原妹紅呼んでくるわ」
パチェ「やめて! 外の世界の珍しい本なんだから!!」
パチェ「それでは、ぽちっとな」
ウィンウィンウィンウィン
パチェ「終了よ」
レミ「え、これだけなの?」
パチェ「そうよ。どんなのを想像してたのよ」
レミ「もっと光がわーっとなって雷がばちばちーってなるのかと」
パチェ「本の読みすぎよ」
フラン「あとはまた明日だねー」
パチェ「お楽しみに」
こあ「あ、終わったんですか?」
パチェ「えぇ。無事終了よ」
こあ「わー。それで、名前は何にするんですか?」
レミ「名前。すっかり忘れてたわ。子供2とかでいいんじゃないの?」
こあ「可哀想ですよ。ちゃんとした名前つけてあげないと」
レミ「名前、ねぇ」
レミ「ここは子育ての先輩である、美鈴にでも聞いてみましょうか」
パチェ「いってらっしゃい」
レミ「美鈴はいるかしら」
美鈴「あれ? どうしたんですかレミリア様」
レミ「仕事をしている所悪いんだけど、子供の名前の付け方について教えてほしいのよ」
美鈴「子供の名前ですか? お知り合いの方がご出産ですか?」
レミ「いや。私の子供」
美鈴「………………相手は?」
レミ「フラン」
美鈴「………………」ぽかーん
レミ「おーい。美鈴聞いてる?」
美鈴「はっ。れ、レミリア様? 女の子同士じゃ子供はできないんですよ? 子供というのは異性同士が、愛し合った結果できるもので。同性じゃ駄目なんですよ。いえ、別にレミリア様とフラン様の仲を否定する訳じゃないのですが」
レミ「あのー。美鈴? 何か勘違いしてない?」
美鈴「ま、まさか吸血鬼は雌雄同体という訳ですか!?」
レミ「違うわよ。パチェの機械を使って実験したら、子供が産まれるの」
美鈴「すみません、ちょっと良くわからないです」
レミ「詳しく話すとかくがくしかじか」
美鈴「まるまるうまうまなのですね。はぁ、びっくりしました。詳しく言ってくれないと分かりませんよ」
レミ「で。名前はどうすればいいの?」
美鈴「その子供の未来を願ってつけるのが一般的ですね。こういう子に育ってほしいという願いをこめるのです」
レミ「ぼんきゅっぼん」
美鈴「それはレミリア様のねが、痛い痛い痛いです!! すみませんすみません!!」
美鈴「えっとですね。一般的な名前でお願いします。あまり変な名前をつけると子供が可哀想なので」
レミ「むぅ。ちょっとそこらへんを回って考えてくるわ」
美鈴「いってらっしゃいませ」
パチェ「おかえり」
レミ「ただいま」
パチェ「ずいぶん考えてるみたいね」
レミ「えぇ、久しぶりよ。こんなに悩んだのは」
パチェ「それで、決まったの?」
レミ「一応ね。こんな風になってほしいという人の心当たりがあるから」
パチェ「心当たり?」
レミ「私の古い友人よ。とても強い人間だったわ」
パチェ「人間?」
レミ「えぇ。私に襲われても泣きもせずこっちを睨み付けて武器を向けてきたのよ」
パチェ「それがどうなったら友人になるのよ」
レミ「運命って不思議よねぇ」
パチェ「それでその人間のご友人の名前は?」
レミ「ウィルへルミナ。可愛らしい少女だったわ」
咲夜「え? パーティーですか?」
レミ「新しい家族が増えるのよ」
咲夜「美鈴にですか?」
レミ「いや、私とフラン」
咲夜「………妹様か弟様がご誕生に?」
レミ「いや、娘」
咲夜「あのですねお嬢様、子供というのは」
レミ「あーその話さっきも美鈴から聞かれたからもういいわ。パチェの大発明でフランと私がフュージョンして、娘が誕生というわけよ」
咲夜「???」
レミ「つまりかくがくしかじかってこと」
咲夜「なるほど。それでは明日は盛大にパーティーを開きますわ」
レミ「頼んだわ」
ウィルへルミナの元ネタはドラキュラでググると出てくると思います
フラン「やったね! 咲夜!! 家族が増えるよ!!」
咲夜「なぜだかは知りませんが。その台詞からはとても危ないものを感じますわ」
フラン「ところで咲夜。フランとお姉さま。どちらが母親になるのかな?」
咲夜「え? えっとレミリア様のほうが父親だと思いますのでフラン様がお母様になると思いますわ」
フラン「そっか~ えへへ。フランがお母さんなんだ~」ニコニコ
男「あ、フラン様」
フラン「あ、お兄ちゃん! 私お母さんになるよ!!」
男「!?」
咲夜「あら。お嬢様に話をされなかった?」
男「さっきまで人里に出ていたので」
咲夜「あーなるほど。じゃあ私から説明するわ」
少女説明中
男「おめでとうございます」
フラン「えへへ~」
フラン「あ! そうだ!咲夜も子供をつくろうよ!!」
咲夜「!?」
男「!?」
咲夜「遠慮しておきますわ」
フラン「えぇ~」
咲夜(だって、ね)
フラン「ん? なんで咲夜、お兄ちゃん見てるの?」
咲夜「なんでもないですわ」
男「?」
咲夜「それでは私は明日の準備をしなければならないので。男、手伝いなさい」
男「わかりました」
フラン「二人ともがんばってね!」
レミ「うぅ。眠れない」
レミ「ホットミルクでも作ろうかしら。咲夜は、もう寝てるわね。仕方ない自分で作りましょう」
レミ「えっと、牛乳牛乳っと。あったあった。後は砂糖ね」
レミ「砂糖………。調味料っていったいどこに置いてるのよ咲夜」
レミ「これかしら? うぇ!塩だわ………」
レミ「なんでこんなときに限って砂糖切らしてるのよ。倉庫に取りに行くのは面倒だし、もう砂糖なしでいいわね」
レミ「なべに牛乳入れて、火をつけてっと。あとは待つだけね」
レミ「………今思えばこの館もずいぶんにぎやかになったわね。初めは私とフランの二人だけだったのに」
レミ「それに今度はまた一人増えるし、本当大変ね」
レミ「本当に大変、だわ」
レミ「さて、もうそろそろいいかしらね」
レミ「ずずー。味は………牛乳ね」
レミ「まぁいいわ。これで眠れそうね。ふわぁ……… 早く寝室に戻りましょ」
パチェ「ずいぶん目の下が黒いわね」
レミ「あまり眠れなかったのよ」
パチェ「さて。それじゃあもう開ける?」
レミ「ちょっと待ってちょうだい。心の準備が」
パチェ「待つけど、早めにしてね」
フラン「お姉さまー 早くー」
レミ「ちょっと外で一服してくるわ」
パチェ「何をよ。あなたタバコ吸わないでしょ」
レミ「血」
パチェ「………行ってらっしゃい」
レミ「ごくごくごく。ぷはぁ。朝から体に染み渡るわ~」
レミ「こないだの湖でどこかしら咲夜が回収してきた血がもうそろそろなくなりそうだけど、どうしようかしら」
レミ「まぁ後で咲夜がなんとかしてくれるでしょう。もうそろそろ戻りましょう」
フラン「お帰りー」
パチェ「それで。もういいの?」
レミ「どうせ、はいを選ばなければイベントが進まないんだから潔くはいを選択するわよ」
パチェ「一回いいえを選んだ時点で潔くないわよ。それじゃあぽちっ」
ウィーン どばどばー
レミ「あのー。中から大量に液体が出てきたけど大丈夫なの?」
パチェ「後始末は小悪魔にさせるわ」
こあ「くしゅんっ」
美鈴「風邪ですか?」
こあ「かも知れませんねぇ」
レミ「ずいぶんと、大きいわね」
パチェ「特製培養液のおかげで体の成長自体はフランと同じくらいよ」
レミ「科学ぱねぇ」
フラン「でも、寝てるよ?」
パチェ「いずれ目を覚ますわ。それまでは服を着せてベッドで寝かせておきましょう」
レミ「………赤ちゃん用の服買ったのに」
パチェ「こういうときの貴方の行動力は素直に感心するわ。昨日晴天だったでしょうに」
フラン「早く服を着せてあげないと風邪引いちゃうよ」
レミ「あぁ、そうね。咲夜」
咲夜「なんでしょうお嬢様」シュンッ
パチェ「相変わらず凄い聴力ね」
レミ「この子に服を着せてあげて頂戴」
咲夜「お言葉ですがお嬢様。そのような仕事は親であるレミリア様がするべきかと」
レミ「それもそうね。それじゃあこの子に会う様な服を持ってきて頂戴」
咲夜「メイド服しかないです」
レミ「え?」
咲夜「メイド服ぐらいしかないです」
レミ「………私の服を持ってきて頂戴」
咲夜「わかりましたわ」シュンッ
レミ「生まれたての赤子に、大きいとはいえメイド服を着せる親ってどんなよ」
パチェ「よかったじゃない。貴方がパイオニアよ」
レミ「着せねぇよ!! そんなパイオニア嫌だよ!!」
パチェ「最近レミィってばすぐにキレるわね。思春期かしら」
レミ「主にパチェのせいだよ」
パチェ「むきゅん」
レミ「会話をして頂戴」
咲夜「もってきましたわ」シュンッ
レミ「ありがとう。なぜメイド服も一緒にあるのかについては深く突っ込まないことにするわ」
咲夜「パチュリー様の使い魔が飛んできて。メイド服も、とのことでしたので」
レミ「余計なことすんな!!」
パチェ「むっきゅきゅっきゅきゅ~」
レミ「頼むから会話をして頂戴」
パチェ「まぁまぁレミィ。そんなに怒ると背が伸びないわよ」
レミ「聞いたことないよ、そんな話。というかいまさらだけどパチェ性格変わったわね」
パチェ「本編であんまり人気がなかったからキャラを変えてみることにしたのよ」
レミ「不人気だったのは私もだよ。というか咲夜と美鈴の人気がおかしかっただけで」
パチェ「夜雀も一部から凄い人気だったけどね」
フラン「なんの話?」
レミ「なんでもないわ」
レミ「えっと。これでいいのかしら」
パチェ「やはりパジャマはナイトキャップ派だったのね」
レミ「そういうパチェはいつもかぶってるじゃない」
パチェ「これはナイトキャップじゃないわよ」
レミ「え?」
フラン「え?」
咲夜「!?」
パチェ「………もういいわよ。はやく部屋に運んであげなさい」
レミ「部屋って、私の部屋でいいのかしら」
パチェ「知らないわよ。部屋なんて有り余ってるんだかどこでもいいんじゃない?」
レミ「でも一人部屋にはまだ早いわよ。せめてこの子が小学校高学年になってから」
パチェ「もうレミィの部屋でいいから連れて行きなさい親バカ」
レミ「わかったわ」
パチェ「それじゃあまた後でね」
フラン「むぅ………」
咲夜「どうなされたのですか?」
フラン「もう二時間経ってるんだよ? なのにぜんぜん起きないよ」
咲夜「気長に待ちましょう。まだ昼ですもの」
フラン「うん………」
咲夜(待ち遠しいのはわかりますけどね。それにしてもフラン様、我慢強くなりましたね。昔ならなにかに八つ当たりしてもおかしくないですからね)
咲夜「さぁ、向こうで待ちましょうね。紅茶とおいしいお菓子がありますわ」
フラン「うん!」
魔理沙「来たぜ」
パチェ「………なんのようかしら」
魔理沙「そう睨まないでくれよ。今日は別に本を借りに来たわけじゃないからな」
パチェ「そう、本を狩りにきたわけじゃないのね」
魔理沙「今日のパーティーに来ただけだ」
パチェ「なんでレミィはあなたを呼んだのかしらね」
魔理沙「いや、私はフランに呼ばれたんだぜ」
パチェ「あぁ、なるほど。あの子はなぜか貴方に懐いてるものね」
魔理沙「それじゃあ私は図書館で待たせてもらうぜ」
パチェ「それは駄目」
魔理沙「えぇ~」
パチェ「普通に客間で待ってなさい」
魔理沙「ま、今日くらいは素直に従うぜ、じゃあまた後でな」
パチェ「待ちなさい。そっちは客間じゃないわ」
魔理沙「いやぁ。この館は広くて迷ってしまうなぁ」
パチェ「なにを白々しい。何回も進入してきてるくせに」
魔理沙「へぇへぇ。今度こそ本当に客間に向かうよ」
パチェ「最初からそうすればいいのよ。そうすればこの無駄なコミュニケーションもいらないし」
魔理沙「さびしい事言うなよ。友情を深めてるだけじゃないか」
パチェ「そうね。友情の溝をね」
魔理沙「それじゃあ霧雨魔理沙はクールに去るぜ」
パチェ「ん」
霊夢「久しぶりにお肉が食べれるわ」
早苗「久しぶりのお肉って。いったい今まで何食べてたんですか?」
霊夢「豆だけね。畑のお肉ならよく食べるんだけど」
早苗「今度、うちに食べにきてください」ほろり
霊夢「え? いいの? ありがとう」
早苗「一杯食べてもかまいませんよ」
霊夢「………まさか、罠?」
早苗「そんなことないですから安心してください」
霊夢「いや、裏のない好意だなんて存在する訳が………」
早苗「いったいどんな人生を歩んできたんですか………」
霊夢「………………」
早苗「無言は凄い怖いのでやめてください」
霊夢「冗談よ。ありがたくいただくわ」
早苗「諏訪子様たちも喜びますよ」
霊夢「ほかの神社の巫女が来て喜ぶって。神様がそれでいいのかしら」
サリ「楽しみじゃのう」
魅魔「パーティーだから良い酒が出るんだろうね」
神綺「あ、レミリアちゃん。これご祝儀」
夢美「私と神綺のはあわせてあるよ。あとイチゴ大福は出るのか?」
レミ「……………なんでいるの?」
神綺「私、神様ですから」
レミ「いや、神綺と夢美は別にいいんだけど。そこの悪霊と馬鹿」
魅魔「霊夢に手紙が来てたから見た」
サリ「魅魔につれて来られたのじゃ」
レミ「あんたが原因か」
魅魔「なんだなんだ、金か!? 金なのか!? この金の亡者め!!」
レミ「礼儀がなってない奴をパーティーに呼ぶつもりはないわ。夢美と神綺はそこらへんしっかりしてるし。あんたはただのトラブルメーカーじゃない」
魅魔「パーティーはどんちゃん騒ぎしてこそだろ? 盛り上げるのには最適と私は私を推薦するぜ」
レミ「パーティーと宴は違うのよ」
サリ「まぁまぁ、喧嘩はやめるのじゃ。めでたい日なのじゃから」
レミ「はなから喧嘩なんてしてないわよ」
魅魔「ま、挨拶みたいなもんだな」
サリ「ならよしぞ」
夢美「あの、結局苺大福はあるの?」
ミス「ら~ら~ら~♪」
大「えっと。お皿はっと」
男「あれ、大妖精達じゃないですか」
大「あ、男さん。こんにちわ」
ミス「今日は私たちが手伝いに来たんです。私が料理担当で、大ちゃんが会場準備ですよ」
男「それは助かります。それでチルノ達はいないんですか?」
大「チルノちゃんとリグルちゃんは外で待機させてます」
ミス「正直、今回はできることないですからねぇ」
男「いいのですか?」
大「いいんですよ」
男「ならいいのですが」
魔理沙「あ、魅魔さま!」
魅魔「魔理沙じゃないか。久しぶりだな。元気にしてたか?」
魔理沙「えぇ。魅魔様は?」
魅魔「私は悪霊だから体調を崩しようがないよ。それにしても久しぶりだなぁ。前会ったときはもっときゃぴきゃぴしてたのに」
魔理沙「その話はできればやめてほしいです」
神綺「でも可愛かったわよ?」
サリ「うむ。うふふとかきゃははとか言ってたぞ、白い衣装を着ているときもあったのじゃ」
夢美「もうそろそろやめてあげなよ。人には誰にだって隠したい過去というものがある」
魔理沙「ありがとうございます。夢美さん」
神綺「でも可愛かったのに」
魔理沙「あうあうあうあう」
魅魔「ま、今も魔理沙も十分可愛いけどな。さすが私の弟子」
魔理沙「あう………」
夢美「おーい。魔理沙が倒れそうだぞ。やめてあげなよ」
サリ「顔が真っ赤ぞ」
咲夜「お嬢様準備ができましたわ」
レミ「そう。それじゃあ皆会場へ移動して頂戴」
咲夜「お嬢様、誘導はしておきますわ」
レミ「ありがとう咲夜。それじゃあ私は行ってくるわ」
咲夜「フランが後で怒るかもしれませんわね」
レミ「大丈夫よ。後は任せたわよ咲夜」
咲夜「えぇ。任せてください」
ウィル「………お、かあ、さま?」
レミ「おはよう。ウィルへルミナ」
ウィル「おはようございます」
レミ「さぁ、着替えるわよ。私が手伝ってあげるから早くしなさい」
ウィル「わかりました」
レミ「はい。ばんざーい」
ウィル「わかりました」バンザーイ
レミ「良い子ね。パジャマを脱いだらこのドレスを着るわよ」
ウィル「パジャマ? どこかに行くのですか?」
レミ「パーティーよ」
ウィル「パーティー?」
レミ「そう、貴方のためのパーティー。後ろ閉めるから、髪上げるわね」
レミ「これで、よし」
ウィル「ありがとうございます」
レミ「さ、行くわよ」
ウィル「はい」
レミ「あと、敬語はやめなさい。上に立つ者が喋るべき言葉ではないわ」
ウィル「は………わかった」
レミ「それじゃあ無愛想よ。まぁ、言葉遣いはおいおい教えるとして。皆がもう待ちくたびれてるころよ。皆我慢ってものがないから」
レミ「それじゃあ行くわよ。誕生日パーティーに、ね」
ウィル「わかった」
レミ「皆待たせたわね」
魔理沙「お。それが例の新しい家族なのか?」
レミ「えぇ。紹介するわ。ウィルへルミナ・スカーレットよ」
ウィル「よろしく」
霊夢「なんというか。もぐもぐ。顔の筋肉が。もぐもぐ。動かない。もぐ。子ね。ごっくん」
レミ「生まれてまだ数時間しか経ってないから仕方ないわよ。あと食べるか喋るかどっちかにしてちょうだい」
霊夢「もぐもぐもぐもぐ」
レミ「……………うん。ゆっくり食べると良いわ」
早苗「わぁ。でも可愛いですけど、笑ったらもっと可愛いですよ。こういう風に」ニコッ
ウィル「わ、わかった」に、ニコ
早苗「ぎこちないですけど。及第点ですね」
レミ「何様よ。笑顔トレーナー?」
早苗「愛の伝道者です」
レミ「はいはい、よかったわねー」
早苗「軽く流されました!?」
美鈴「こんにちわ」
ウィル「こんにちわ」ぺこっ
美鈴「きゃー! 可愛いです!! 記念に高い高いしてあげますよ。ほら高いたかーい!!」
ウィル「う、うおぉ!? 高い! 怖い!!」
レミ「おいこらうちの娘になにしとんねん」
美鈴「あ、つい」
ウィル「こ、怖かった。心臓がばくばくする………」
美鈴「うちの娘は喜ぶんですけどね」
レミ「8メートル近く飛ぶ高い高いを喜べるのはあんたの娘くらいよ」
夢美「というか、吸血鬼が高いのが嫌いでいいのか?」
レミ「自分で飛ぶのと、他人に飛ばされるのはだいぶ差があるわよ」
神綺「こんにちわ。神綺お姉さんよ」
ウィル「こんにちわ」ぺこっ
神綺「可愛いわねぇ。持ち帰ってもいいかしら」
レミ「そういうのは冗談でもやめて頂戴。ウィルが青ざめてるから」
夢美「人見知りなんだな」
サリ「我は怖くないぞ~」
ウィル「!?」ビクッ
夢美「いや、あんた十分外見怖いからな」
レミ「よしよし。大丈夫よ」
ウィル「大変だお母様。変な人ばっかだ」
レミ「うーん。否定ができないけど変だけど怖くはないから安心しなさい」
夢美「まって。私は変じゃないと思う」
フラン「あ! お姉さま!!」
レミ「あら、フラン」
男「こんにちわ。ウィルへルミナ様」
ウィル「………お父様?」
男「!?」
夢美「………まさか、不倫?」
男「違います違います違います!」
レミ「ウィル。男はお父さんじゃないのよ」
ウィル「ほかに男がいないから」
レミ「貴方の親は私とフランよ」
フラン「えへへ~」
ウィル「………?」
夢美「そりゃあ分からないよなぁ」
ウィル「えっと、子供は男と女がいないと産まれない。でも私の親は二人とも性別は女。??????」
神綺「ウィルちゃん。女同士でも子供は産まれるのよ。そう幻想郷ならね」
夢美「子供に嘘を教えない。いや、嘘でもないのか?」
ウィル「理解不能、理解不能」
フラン「ひょっとして私が親じゃいけないのかぁ………」
ウィル「私が理解できないだけ。お母様がいうのならきっと貴方がお父様、いやお母様?」
レミ「お母様でいいのよ」
ウィル「ウィルのお母様は、レミリアお母様とフランドールお母様」
フラン「ウィル~!!」
ウィル「フランドールお母様~」
だきっ!
神綺「感動の場面ね」
サリ「うぅ~。いい話なのじゃあ」
夢美「………そう?」
男「これからよろしくお願いします。ウィルへルミナ様」
ウィル「うん」
レミ「男には子供もいるのよ。今は寝てるけど」
ウィル「ウィルと同じだ」
レミ「子供のほうが小さいけどね」
フラン「でもあともうちょっとでフランの身長超えそうなの」
レミ「子供は成長が早いわねぇ」
フラン「フランは成長するのが遅いよ………」
レミ「私もよ………」
ウィル「ウィルもなのか………」
夢美「他の吸血鬼を見たことはないから分からないが、種族の差というものじゃないのかな」
サリ「でも身長は遺伝というぞ」
ウィル「………………」
夢美「余計なことをいうんじゃない。それに遺伝といっても絶対ではないんだ。希望はある」
ウィル「よ、よかった」ほっ
みすち「追加の料理できましたよー」
大「チルノちゃん、アイス冷やす用の氷お願い」
チル「任せろ!!」
ルー「照明が少し明るすぎるのかー」
リグ「もぐもぐ。美味しい!!」
メイド「チルノたちのおかげでだいぶんらくちんです!!」
咲夜「ミスティアは雇っても良いかもしれないわね。あと大妖精も」
美鈴「できれば門の防衛部隊も作りたいんですけど」
咲夜「貴方を信じてるわ。美鈴」
美鈴「いくらなんでも私とロボットじゃ無理がありますって」
パチェ「私のロボットが信じられないっていうの? 吸血鬼相手に勝ってるのよ?」
美鈴「あれは。なんというか三下吸血鬼ですし。ギャグ要素要因ですし」
パチェ「その吸血鬼今、窓からうらやましそうにこっちを見てるけどね」
美鈴「え?」
吸血鬼「いいなぁ。美味しそうだなぁ」
ゴーレム「侵入者ハッケン!! 撃退シマス!!」
吸血鬼「うわぁ! 見つかってしまった!!」
ゴーレム「トランザム起動!!」
吸血鬼「うわぁああああぁあ」
ゴーレム「目からビーム!!」
吸血鬼「うおっ。かする!! 危ないぞ!!」
美鈴「………………昔色々ありましたけど、なんだか可哀想に思えてきます」
咲夜「正直入れてあげたい気もするけど、男とお嬢様がなんて言うか」
男「私なら別にかまいませんが」
咲夜「あら、男いたのね」
吸血鬼「ぎゃあああああああ!!」
咲夜「ちょっとお嬢様に相談してくるわ」
レミ「吸血鬼? 別に良いわよ。どうせ害ないし。暴れたところでこのメンバーよ?」
咲夜「ありがとうございます。それでは助けてきますわ」
ウィル「吸血鬼?」
レミ「この館の外にいる変な妖怪よ。気にしなくて良いわ」
ウィル「うん」
フラン「見てる分には面白いよねぇ。吹き飛ぶところとか」
レミ「爆発とかに巻き込まれても真っ黒になるだけで済むし、あれがコメディー補正なのかしら」
フラン「?」
レミ「ま、私にはいらないけどね」
ウィル「レミリアお母様が言うことは難しくて良く分からない」
吸血鬼「はぁ~。はぁ~。死ぬかと思った………」
咲夜「とりあえずここはパーティーだから、この服に着替えてほしいわ」
吸血鬼「う、うむ。助かる。ってこれはメイド服? こんなふざけたふ」
咲夜「嫌なら着なくて良いわよ? その代わり追い出すけど」
吸血鬼「喜んで着させてもらおう」
咲夜「よろしい」
~吸血鬼、着替え中~
吸血鬼「動きやすい。動きやすいのだが」
咲夜「さて貴方には今からパーティーを手伝ってもらうわ」
吸血鬼「え?」
咲夜「ただでパーティーに参加させると思ったら大間違いよ。ちょうど人手が足りなかったのよ。猫の手ならぬ吸血鬼の手を借りたいぐらいには」
吸血鬼「うぅ。うむ。背に腹は変えられん。手伝おう」
咲夜「あら、ずいぶん簡単に了承するのね。もう少しごねると思ったけど」
吸血鬼「ごねて外に追い出されたらまたあの人形が待ってるからな」
咲夜「賢明でよろしい」
霊夢「そうそうレミリア。その子の能力はいったいなんなの?」
レミ「あぁ。そういえば私も知らないのよ。パチュリーにでも聞いてみたらいいんじゃない?」
パチェ「呼ばれた気がした」
レミ「呼んだわ。ウィルの能力ってなんなの?」
パチェ「こんなこともあろうかと」
レミ「なにその虫眼鏡」
パチェ「河童が作ったスペクタルズっていう道具。これを通して人や妖怪を見ると、相手の能力や戦闘力が分かる優れもの」
レミ「へぇ。便利なものもあるのね。河童のくせに」
パチェ「私が発注したからね。指示さえあれば河童だって良い物作るわよ」
レミ「さて、どれどれ」
フラン「フランも見たい!!」
レミ「じゃあ一緒に見ましょう。少し見辛いけど」
レミ「運命を破壊する程度の能力?」
フラン「わぁ! フランとお姉さまの能力が混ざってるんだね!」
パチェ「また良く分からない能力が出てきたわね」
レミ「どういう能力なの?ウィル」
ウィル「え、えぇっと。分からない」
レミ「まぁ。そうよねぇ。気づきやすそうな能力じゃないし」
霊夢「危険な能力じゃなければいいけど」
レミ「珍しく心配するのね」
霊夢「生まれたばかりの子をいたぶるような趣味はないからね」
レミ「生まれたばかりの子じゃなければ容赦なくいたぶると」
霊夢「封印するわよ?」
レミ「だって事実じゃない。妖怪を見つけたらすぐ退治」
霊夢「仕事だから仕方ないわ」
みすち「この料理を2番テーブルにお願い!」
吸血鬼「あ、はい。ただいま」
大「それが終わったら飲み物の補充をお願い」
吸血鬼「わかりました」
メイド「メイドちょーさま。あのしんじんよくはたらきます。えらいです」
咲夜「やはり私の目に狂いはないようね」
リグ「会場のスープがもう少ないよ」
みすち「分かった。急いで作る!!」
大「食材がもうあんまりないよ!」
吸血鬼「私が人里で買ってこよう。日差しが怖いので、ルーミアも一緒に来てほしいのだが」
るー「よかろうなのかー」
吸血鬼「買ってきたぞ」
大「ごめん、このスープを会場まで持っていって!」
吸血鬼「分かった」
ミス「暑いから気をつけてね」
吸血鬼「了解だ」
吸血鬼「重くはないんだが、やはり液体だと持ち運びにくいな。それにしてもずいぶん熱いな。こんなのがかかったらやけどしてしまうな。すぐ治るが」
吸血鬼「そーっとそーっと」
メイド「いそがしいのですー」
ドンッ
吸血鬼「うおっ」グラッ
吸血鬼「――――っ。スープが!!」
ウィル「………え?」
バシャァアアン!!
吸血鬼「しまった! 大丈夫か!!」
レミ「大丈夫なわけないじゃないの!! 大丈夫ウェル!?」
ウェル「う、うむ」
レミ「火傷は大丈夫?」
吸血鬼「すまない。すまない。体勢を崩してしまって」
ウィル「いや。本当に大丈夫だ。びっくりしたが、火傷なんかはない」
レミ「本当? あんなに熱いのがかかったのに」
ウィル「もしかしたらこれが私の能力なのかもしれない」
レミ「火傷を無効にする能力?」
ウィル「いや、火傷するという運命を破壊したのだろう。つまりそういうことだと思う」
レミ「よ、よかった………」
レミ「それで」ギロッ
吸血鬼「ひっ!」
レミ「自分で何をしたか分かってるんでしょうね」
フラン「きゅっとしてどか~んってするよ?」
レミ「えぇ。やってしまいなさい。フラン」
フラン「きゅっとして」
ウィル「いや、待ってほしい。お母様」
フラン「うん?」
ウィル「事故だったんだ。別に誰も悪くない。それに私の能力の使い方も分かったんだ」
レミ「らしいわよ」
吸血鬼「ありがとうございますありがとうございます」
レミ「ま、それはそれとして罰は受けてもらうけどね。ね、咲夜」
咲夜「えぇ。吸血鬼。今日からあなたは紅魔館の見習いメイドよ。この紅魔館で最下層の存在ね」
吸血鬼「………………」
咲夜「それじゃあ今日からがんばってね」
霊夢「運命を破壊する程度の能力、ねぇ。使い方によってはずいぶん危険な能力じゃない。不死人や神様でも殺しきれるわよ」
レミ「封印なんてさせないわよ」
霊夢「ずいぶんお母さんっぽくなってるわね。大丈夫よ安心しなさい。どんな能力であれ使う本人が気をつけてれば問題ないわ。もちろんそれで誰かを傷つけるようなら封印するけど」
フラン「ちゃんと教育するから大丈夫だよ」
霊夢「あんたたちが教育しても駄目でしょうが。せめて寺子屋に連れて行きなさい。ルーミアがいれば問題ないでしょ?」
るー「呼ばれた気がしたのかー」
霊夢「ちょうどいいところに。今度からこの子を寺子屋まで連れてってあげなさい」
るー「お安い御用なのかー」
ウィル「よろしく頼む」
魅魔「まーりさ♪」
魔理沙「えっと、なんでしょうか魅魔様」
魅魔「ちょっとこっちに来なさい」
魔理沙「え、ちょ!?」
魅魔「うひひ♪」
魔理沙「やめっ。駄目っ。きゃっ!?」
魅魔「はーい。脱ぎ脱ぎしようなー」
~少女、着せ替え中~
魔理沙「この服は………」
魅魔「魔理沙の昔の服だよ」
魔理沙「魅魔様!! 服返してください!!」
魅魔「断る」
霊夢「何さわいで。ぶっ」
魔理沙「うわぁあああ!! 見ないでくれ!!」
霊夢「うふふ~ きゃはは~」
魔理沙「やめろぉおおお!!」
霊夢「いいじゃない。可愛いわよ?」
魔理沙「あのことはどうかしてたんだ。忘れてくれ!!」
魅魔「あのころは女の子ぽかったのになんで、こんなになっちゃったんだろうねぇ」
霊夢「ほら魔理沙。笑って笑って、きゃははって」
魔理沙「やめろ、やめてくれぇ………」
霊夢「やめても良いけど。話を始めたのは魅魔じゃない。魅魔がやめなければ仕方ないでしょう」
早苗「あれ、霊夢さんと、魔理沙さん?」
魅魔「可愛い姿してるだろ? これ、魔理沙なんだぜ?」
早苗「………」ぱしゃっ
魔理沙「何をした!?」
早苗「携帯で写メりました」
魔理沙「社メってなんだ!? 携帯ってなんだ!? とりあえず今分かることは凄い嫌な予感がするってことだぜ!!」
早苗「そんな。大げさですね。これで写真を撮っただけですよ。印刷はできませんけど」
魔理沙「それなら安心。安心なのか?」
早苗「でもはたてさんなら分かりませんね」
魔理沙「人生詰んだー!!」
霊夢「うぷぷ。いいじゃない。次からその格好で。くくっ」
魔理沙「笑うなぁー!!」
魅魔「いやぁ。私の愛弟子の可愛らしい姿が見れてあたしは満足だよ。成仏してもいい」
霊夢「じゃあさっさとしなさい」
魅魔「ま、しないけどな」
霊夢「いつまでうちにいるつもりなのよ」
魅魔「さぁね」
早苗「昔は魔理沙さんはその格好だったんですか?」
霊夢「大分前だけどね」
早苗「なるほど。常識にとらわれてはいけないんですね!!」
魔理沙「なんで私の服を見て言うんだ!? 変だって言いたいのか!?」
早苗「とても可愛らしいと思います」
霊夢「そうよねぇ~wwwwww」
魔理沙「霊夢はそれどうやって笑ってるんだ!?」
魅魔「まぁまぁ。今日はその格好でいいじゃないか。笑う奴がいたら私がぶっとばしてやるよ」
魔理沙「目の前の巫女が大爆笑してるんですが」
魅魔「………笑う奴がいたら霊夢以外は私がぶっとばしてやるよ!!」
魔理沙「魅魔さまぁ!?」
レミ「うん? どうしたのウィル」
魔理沙「うわぁあああん!!」
早苗「こっち向いてポーズお願いします」
ウィル「………可愛い」
レミ「はい?」
ウィル「あの服可愛い。ウィルもあんな格好がしてみたい」
レミ「………あー。ウィルまだ子供だもんねぇ」
神綺「呼ばれてないけどじゃじゃーん!」
レミ「何の用よ」
神綺「なんと魔理沙ちゃんの黒いほうの衣装があります」
ウィル「本当か!?」
神綺「それじゃあこっちでお着替えしましょうね」
レミ「………ま、いっか」
魔理沙「………」
ウィル「えへへ。可愛い、この服」
魔理沙「これは悪い夢なんだ」
霊夢「残念。現実よ」
早苗「魔理沙さん、ウィルちゃん。ポーズを決めてブラックサンダーとホワイトサンダーって言ってください。動画取りますんで」
夢美「こら。それくらいにしときなよ。早苗」
早苗「あ、夢美先生。そうですよね。夢美先生はこれ分かりますもんね」
夢美「まったく。この会場には私しかストッパーがいないのかな」
魔理沙「夢美先生、ありがとうございます!」
早苗「………………苺大福一週間分」
夢美「カメラって何だろう。動画って何だろう。分からないから止めようがないな。うん」
魔理沙「夢美ぃいいいいいい!!!」
フラン「いいなぁ」
レミ「フランもあんな格好がしてみたいの?」
フラン「うん!!」
レミ「それじゃあ次、咲夜に作ってもらおうかしらね」
神綺「その心配はないわ」
レミ「………もしかして」
神綺「レミリアちゃんの分もあるわよ?」
レミ「なんでよ。私着ないわよ?」
フラン「お願いっ。フランもお姉さまと一緒がいいっ」
レミ「うっ。そんな目で私を見ないで頂戴………」
神綺「それじゃあ決定~。この服よ」
レミ「えぇ!? フリフリ!? フリフリなんで!?」
神綺「レミリアちゃんはブライトで、フランちゃんはウィンディね」
フラン「わーい!!」
レミ「うぅ………。なんでこうなったの?」
霊夢「おなかっ。おなかいたいっ!!」
魅魔「良く似合ってるよ、くくっ」
フラン「えへへ~」
レミ「……………」
神綺「ほら、レミリアちゃん。絶好調なり~って言って、ほら」
レミ「言わないわよ!!」
霊夢「いやぁ。愉快愉快」
早苗「フランさん達、こっち向いてくださいー」
神綺「さて、それじゃあ次は霊夢達ね」
霊夢「はい!?」
早苗「えっと、私はちょっと遠慮しときますね」
魔理沙「いや、逃がさないぜ?」
早苗「え?」
神綺「けって~い♪」
霊夢「私、もう死ぬ」
早苗「私、もう高校生ですよ? なのに……………」
早苗「なんでよりによってセーラームーンなんですか!!」
神綺「お気に召さなかったかしら?」
早苗「当たり前です!! せっかく覚悟を決めて、どのプリキュアになるんだろうと思ってたのに、まさかのセーラームーンですか! 産まれてませんよ!!」
神綺「まぁまぁ」
早苗「うぅ………」
霊夢「そのせーらーむーんってのが何かは分からないけど。ずいぶんと恥ずかしい格好なのよね。もう殺して」
魔理沙「大丈夫だぜ。皆できれば怖くないってな」
霊夢「無理、私もうだめ。来世でまた会いましょう」
魔理沙「はっはっは。霊夢のこんな姿初めてみたぜ」
霊夢「うるさいわよきゃはは娘」
魔理沙「うぐっ」
チル「キュアハッピー!!」
みすち「キュアサニーですよっ」
大「すみません。キュアピースです………」
リグ「キュアマーチだよ!」
るー「キュアビューティーなのかー」
神綺「見たまえ。すばらしいとは思わんかね」
早苗「少し強引すぎるかと」
男「あの。このタキシードに仮面はなんの意味が」
神綺「全国の少女のヒーローよ」
男「は、はぁ」
パチェ「むきゅ」(キュアムーンライト)
咲夜「………なんだか私敵っぽいのですが」(ダークプリキュア)
チル「くらえー」
リグ「なんのー」
レミ「………なんでこうなった」
レミ「まぁ。たまにはこういうのもいいかもしれないけど」
ウィル「お母様」
レミ「どうしたのウィル」
ウィル「あの窓の外にいる人は誰なのだろう」
文「………」カシャッ カシャッ
レミ「………………」
霊夢「あ……………」
魔理沙「あれは………」
皆「捕まえろ!!」
文「あやややや!? 見つかってしまいました!!」
霊夢「魔理沙! 早く追いかけて!!」
魔理沙「この格好でか!?」
霊夢「仕方ないじゃない!! あんたが一番マシなのよ!」
魔理沙「くっ。仕方ないな。貸しだぜ!?」
霊夢「分かったからさっさと、見失うわよ!?」
レミ「咲夜っ」
咲夜「分かりましたわ。お嬢様」
パチェ「これは。買収したほうが早いかも知れないわね。通じるか分からないけど」
神綺「あらあら、大変ね」
夢美「十中八九あんたのせいだけどな」
早苗「怒られる。帰ったら怒られます………」
ウィル「パーティーは賑やかで楽しいなぁ」
フラン「だね♪」
レミ「疲れた」
パチェ「結局、あの後山狩りして天狗を探し出したものね。巫女二人、吸血鬼二人、魔法使い二人、悪霊に魔神に堕天使etc.凄いメンバーね」
レミ「妖怪の山が恐怖に包まれたものね」
パチェ「何人犠牲になったことやら。そういえば節分だったけど、レミィに豆をぶつけるとどうなるの?」
レミ「死ぬ」
パチェ「え?」
レミ「死ぬ」
パチェ「そ、そう。それで次はどんな運命を起こすのかしら?」
レミ「そうね。>>200よ」
幻想郷に科学が蔓延(はびこ)ったとしても平気な仕様にするわ
レミ「技術革新?」
パチェ「えぇ。山の神と河童達が新しいものを生み出したらしいわ」
レミ「たとえば?」
パチェ「自立型の意思を持たない式とかね。戦闘力はないみたいだけど」
レミ「結構つまらないわねぇ」
パチェ「あと、山で発電して山の一部で電気が使えるようになったとか」
レミ「ふーん」
パチェ「どうでもいいみたいね」
レミ「妖怪の山からここまでどれだけあると思ってるのよ」
パチェ「まぁ、そうなんだけど。暇だったら妖怪の山まで行って見たらどう?」
吸血鬼「レミリア様ー。手紙来てますよー」
レミ「手紙? 一体だれから?」
吸血鬼「山の神様からですね」
レミ「ふーん、一体なにかしら」
『妖怪の山技術ツアー、びっくりどきどき科学体験。親子で科学を体感してみませんか? 子供さんと楽しいひと時を過ごしてみませんか?』
レミ「ちょっと、フランとウィル呼んできて頂戴」
吸血鬼「わかりました」
パチェ「どうしたの?」
レミ「親子参加みたいだから、ウィルが行きたいっていうなら連れていこうかと」
パチェ「へー。なら天狗も連れて、写真撮ってもらえば?」
レミ「ナイス意見ね。採用させていただくわ」
パチェ「そりゃどうも」
フラン「何? お姉さま」
ウィル「どうしたのだ。お母様」
レミ「明日、お出かけするわよ」
フラン「わーい!」
ウィル「どこにいくのだ?」
レミ「妖怪の山よ」
フラン「あぁ、こないだお姉さま達と遊んだところだ!」
レミ「なんだか科学がどうとかこうとか良く分からないけど、行きたい?」
フラン「お姉さまとならどこでもいいよ!」
ウィル「うん。ウィルもお母様達とならどこでも」
レミ「よし! それじゃあ明日は遊ぶわよ!!」
フラン&ウィル「おー!!」
パチェ「………図書館では静かにしてほしいわね」
レミ「そして当日!!」
フラン「お姉さま、今日元気だね」
レミ「良い天気だしね。吸血鬼的には」
フラン「曇ってよかったね」
レミ「そういえば、他には誰がいるのかしら」
神綺「あ、レミリアちゃん~」
アリス「こんにちわ」
レミ「神綺とアリスじゃない。そういえばあんたら親子だったわね」
神綺「ふふふ、久しぶりの親子でお出かけなのよ~。最近アリスちゃんがかまってくれなくてお母さん悲しいわ~」
アリス「私だってもう大人なんだけど」
神綺「私にとってはいつまでも子供なの!」
レミ「わがままか」
レミ「それはそうとして、なんであんたらいるの?」
諏訪「えへへ~」
早苗「どうも、こんにちわ」
レミ「主催者側じゃないの?」
早苗「主催は神奈子様なので」
レミ「だからって参加するの? 関係者でしょうに」
諏訪「たまには早苗と一緒に楽しみたいよ。ねー」
早苗「はいっ」
諏訪「そういえば、そこの子は噂の子?」
ウィル「こんにちわ。ウィルへルミナだ。ウィルと呼んでくれ」
諏訪「うんうん。可愛いね!。何かあったらお姉さんに言うんだよ?」
ウィル「う、うん。分かった」
アリス(………身長一緒くらいじゃない。というかあそこの平均身長ずいぶん低いわね)
咲夜「お嬢、様?」
レミ「あら咲夜。こんなところで奇遇ね。別に今日は休みの日だからどこにいようが構わないんだけど」
フラン「咲夜も親子で参加? でも咲夜の親って」
永琳「ちょっと、咲夜。置いてかないで、よ」
咲夜「親子って、なんの事ですか?」
フラン「ここ、親子ツアーだよ?」
咲夜「私は永琳に誘われて、来ただけなんですが」
永琳「え、えぇ。ただ単に私が興味あったからついてきてもらっただけよ! えぇ!」
レミ「別に、こっちからとやかく言わないけどさ。なんでそんなに焦ってるの?」
永琳「焦ってないわよ!」
レミ「………まぁ、いいわ」
神綺「………………」ニコニコ
永琳「う。な、なにかしら」
神綺「私何も言ってないわよぉ?」
チル「おー。ウィルじゃないか!」
ウィル「チルノ? なんでここに」
チル「レティに連れてきてもらった」
レティ「どうも、いつもチルノがお世話になってるみたいで」
レミ「いえいえ。ってあんたら親子じゃないでしょ」
レティ「まぁ、同じ冬関係のよしみってことで」
レミ「チルノは年中いるけどね」
レティ「私も引きこもる前に思い出作っておきたいから」
レミ「季節の神様も難儀ねぇ。でも他の二人は普通に見るわよ?」
レティ「私は溶けるから。無理すればいけるけどもね」
チル「まだ始まらないのか?」
ウィル「まだ30分も経ってない」
神奈子「………おまたせ」
諏訪「おそいぞーかなこー」
神奈子「ごめん………」
レミ「いや、いうほど遅くないからね」
早苗「そうですよ神奈子様。もう諏訪子様。神奈子様が落ち込んだらどうするんですか」
諏訪「けろ~。だって楽しみだったんだもん………。親子で遊ぶの………」
諏訪「私と、早苗と、神奈子の三人で遊ぶの。すっごい楽しみだったんだもん………」
早苗「諏訪子様………」
神奈子「………ケロちゃん」
早苗「諏訪子様~!」がしっ
神奈子「………ケロちゃん………っ」がしっ
諏訪子「早苗っ! 神奈子!! こんな良い家族を持って私は幸せだよ~!!」
レミ「家でやれ」
諏訪「………感動の光景に水をさすね」
レミ「一応私たちも参加者なんだからね?」
神奈子「………そうだった」
レミ「おいこの天然神様」
神奈子「………アシスタント、こない」
レミ「この企画。大丈夫なの?」
早苗「大丈夫ですよ! たぶん」
諏訪「神奈子のことだから大丈夫だよ! きっと」
レミ「最後の一言がなければ安心できたでしょうね。それでアシスタントって誰よ」
神奈子「………にとり」
レミ「………あいつ人見知りじゃなかったっけ」
神綺「にとりちゃん。そこにいるのは分かってるわよ~」
にとり「ひゅい!?」
神綺「あら、本当にいた」
にとり「あわわ、あわわ」
アリス「大丈夫なの? この河童」
神奈子「………大丈夫」ぐっ
アリス「どこからその自信は湧き出てくるのかしらね」
咲夜「あの無駄に大きな胸じゃない?」
神綺「ってことは咲夜ちゃんは自分に自信がないのかしら~?」
咲夜「――――っ!? これは天然です! 本物ですっ!!」
神綺「本当~?」
レミ「なんで私に聞くのよ。知らないわよ」
永琳(遺伝。しなかったのね)
にとり「すーはー。すーはー。けほんっ。えっともう初めていいかい?」
チル「はやくしてくれ!」
レティ「溶ける前にね」
にとり「えっと、メモメモ。本日は山のてっぺんまでご参列いただきどうもありがとうございます。今日のツアーは妖怪の山の技術革新に伴い、大きく変化した私たちの最新技術を体験してもらおうという企画です。大きく息を吸って。お子様とご一緒に楽しんでいってください。頭をさげる」ぺこり
神奈子「………ぱちぱちぱち」
レティ「それでまずはどこに向かうの?」
にとり「まずは私の仕事場に」
諏訪子「いっくよー!」
早苗「おーっ!」
にとり「あぅ。私の台詞………」
にとり「えっと、これはファミリーコンピューターというものです」
チル「面白いのか?」
にとり「え。うん。面白いよ」
神奈子「………やってみましょう」
にとり「えっと、これがコントローラーで、これがカセット。ゆかりの挑戦状ってゲームなんだけど」
早苗「御託はいいですからさっさとはじめましょう」
にとり「あ、あぅ」
レミ「一番邪魔してるのこいつじゃないかしら。とりあえず見習ったらいけないわよ」
ウィル「はい。お母様」
永琳「咲夜も駄目よ?」
咲夜「分かってるわよ」
永琳(私の娘は可愛いなぁ)
神綺(いや、私の娘のほうが)
永琳(こいつ直接脳内に………!)
諏訪子「お、始まるよ」
早苗「がんばりますっ」
レミ「それにしても紫って暇なのねぇ」
早苗「あ、主人公は霊夢さんなんですね」
ウィル「セーラームーン」
諏訪子「?」
早苗「なんでもないですから進めましょう。えっとスタートボタンですね」
アリス「なんか開始早々村人に襲われてるんだけど」
早苗「えっと、攻撃は何ボタンなんでしょう。これじゃない、これでもない。あれなくないですか?」
にとり「ないよ」
アリス「あ、死んだ」
早苗「やってられますかー! こんなゲーム!!」
にとり「一応クリアはあるみたいだよ」
早苗「課長でも呼んできてくださいよ!」
神奈子「………だれ?」
アリス「それじゃあ今度は私が」
神綺「アリスちゃ~ん。がんばって~」
アリス「わかってるわよ///」
ウィル「はじまった」
アリス「一度見たなら避けるぐらい簡単よ。あまり私をなめないことねっ!」
アリス「それで、最初はどこに向かえばいいの?」
にとり「分からないよ」
アリス「………まぁ、そこらへん回って見ましょう」
アリス「あれ、なんか画面端にカウントが」
3、2、1.ブォン
アリス「………スキマに吸い込まれて死んだ」
にとり「えっと。どうやら10分以内にクリアしなければいけないみたいだね」
アリス「………パス」
咲夜「え? 私?」
咲夜(………時を止めれば動きを読むことはたやすい。そして舞台は街中。おそらく店の中に入ることが出来るんでしょう)
咲夜(しらみつぶしね)
永琳「がんばってね」
咲夜「えぇ。お嬢様の手前恥はかかされないわ」
咲夜(といっても一体どこに向かえば。まずは目に付いた店に入りましょう)
レミ「これは。バーみたいね」
咲夜「あ、店主はどうやら襲い掛かってこないみたい。それに話しかけられるみたいね」
店主「カラオケで90点以上だしたら合格だ」
咲夜「カラオケ?」
にとり「コントローラーにマイクが内蔵されてるよ」
咲夜「へぇ。カラオケなら私の得意分野よ。さぁ! 曲名は何!?」
店主「つるぺったんだ」
咲夜「やってられるかぁああああ!!」
にとり「あぁ! コントローラー投げないで!!」
咲夜「このゲーム出来損ないよ。プレーできないわ」ぽいっ
チル「じゃあやるっ」
レティ「がんばって」
チル「あたいが最強っていうことを見せてやる!」
チル「避けて、即店に突入! そして店主に話しかけ」
店主「ry」
チル「えっとあー♪あー♪ ぺったんぺったんつるぺったん♪ ぺ―――っ!?」
アリス「カラオケ中なのに敵が店に入ってきて攻撃してきてる………」
レミ「避けながら歌えって?」
レティ「性格悪いわね。このゲーム」
チル「ぺったんぺ、うっ。あぁ!」
レティ「あぁ、体力ゲージがどんどん」
チル「あ。死んじゃった………」
アリス「色々と酷いわね」
チル「これじゃ、あたい………ゲームをやりたくなくなっちまうよ」
咲夜「楽しむはずのゲームを苦しみながらする時点でいろいろ間違ってると思うわね」
早苗「課長は凄いなぁ」
レミ「だから課長って誰よ」
ウィル「私がやろう」
チル「仇を討ってくれウィル………っ!」
ウィル「あぁ………」
神綺「あらあら、感動の友情ね」
レミ「そう?」
ウィル「避けて、突入する。アリス。力を貸してほしい」
アリス「いいけど」
ウィル「ウィルが避けるからアリスは歌って」
アリス「あぁ、なるほどね」
店主「曲名は『魔理沙は大変なものを盗んでいきました』だ」
アリス「なにこれ歌う人で曲変わるの? というか選曲おかしくない?」
チル「でも今は、そんな事どうでもいいんだ。重要な事じゃない」
アリス「まぁいいけども」
店主「点数は96だ。合格だな。裏口からでるといい」
アリス「どやぁ」
咲夜「はいはい、ごっすんごっすん」
ウィル「………ここは飛行場?」
アリス「とりあえず飛行機に乗ればいいんじゃない?」
ウィル「分かった」
早苗「あ、画面変わりましたよ」
咲夜「これはシューティングね」
魔理沙「はっはー。そんながらくたで私に勝とうというのぜ?」
咲夜「え? もうボス戦?」
魔理沙「マスタースパークだっ」
早苗「避けてください。紫さんの性格から考えると範囲は魔理沙さんの前全体です」
ウィル「本当だ」
魔理沙「くっ。これならどうだ!?」
アリス「画面埋め尽くすほどの弾幕ね。でも落ち着いてやれば大丈夫よ」
ウィル「ん」
魔理沙「くっ。なかなか痛いぜ」
早苗「あの、これ魔理沙さんどんどん服破れてってません?」
レミ「ストップストーップ!」
ウィル「お母様、止めないで、あと少し」
魔理沙「うわぁああああああ」
レミ「はっ」
ウィル「お母様、見えない」
チル「レティ。なんであたいの目をふさぐんだ?」
諏訪子「けろけろ、これはこれは///」
咲夜「いったい何考えてるのよまったく」
レミ「あ、エンドロール流れ始めたわよ」
アリス「長くないのにどっと疲れたわね」
早苗「もう二度とやりたくないです」
チル「やるならもっと楽しいことやりたいな」
ウィル「うん」
神綺「あら、もう終わるみたいよ」
早苗「曲が終わって、これでまたタイトルでしょうか」
紫「こんなゲームにまじになっちゃってどうするのよ」
一同「………………」
一同「壊せぇええええ!!」
がしゃぁああん!!
にとり「あぁ!! ゲーム機が!!」
にとり「あぅあぅしくしく」
神奈子「………次は?」
にとり「皆お待ちかねのいろんなきゅうり味コーナーだよ。これは今一番力を入れていて」
レミ「飛ばしましょう」
神奈子「………うん」
にとり「えぇ!? なんでさ!」
早苗「流石の私も今は常識に捕らわれざるをえませんね」
咲夜「食に対する冒涜よ」
にとり「えぐっえぐっ。おいしいのにぃ………」
神奈子「………次のコーナーへ」
にとり「最新の家具なんだけど。これはごみを吸い取る機械だよ」
ウィル「………凄い」
アリス「なんでも吸い込むの?」
にとり「小さなチリ程度だけど」
早苗「あぁ。掃除機ですね。うちにもありますよ。最近やっと電気が使えるようになりましたし、これで掃除が大分楽になりました」
にとり「あの、参考程度に聞かせてほしいんだけど、あと他にはどんなものが?」
早苗「洗濯機とか食器洗浄&乾燥機とか、あとお米でパンを作る機械を諏訪子様が買ってましたね」
にとり「………次のコーナー」
ウィル「え?」
早苗「他のものはうちに来たら見せてあげますよ」
ウィル「本当か?」キラキラ
早苗「えぇ」
アリス(掃除用品とか別にいらないわね。人形いるし)
レミ(咲夜がいるから問題ないわね)
にとり「これが目玉コーナー。非想天則改だよ! 今までみたいな風船じゃなくてちゃんと鋼鉄製さ!」
諏訪子「よくもまぁあの木偶人形をここまでしたね」
早苗「ただの張りぼてでしたもんね」
ウィル「………すごい」
チルノ「すげー!! レティも見たほうがいいよ!」
レティ「はいはい、見てるわよ」
にとり「ふっふーん。まだ歩行は出来ないけどその場で出来る動きなら出来るんだよ。ほら」
早苗「ロケットパンチとかはできないんですか?」
にとり「そんな腕を犠牲にする技なんてしないよ。いくらなんでもデメリットが高すぎる」
早苗「夢って儚いものですね」
咲夜「早苗がなぜかへこんでるんだけど」
諏訪子「現実を知ってまた人は強くなるんだよ」
アリス「貴方達神様じゃない」
にとり「えっと、こんなものだけど、楽しかったかな」
ウィル「楽しかった」
チルノ「楽しい!」
アリス「まぁ、興味深かったとは思うわよ」
永琳「咲夜はどうだったかしら」
咲夜「私? まぁ、暇つぶしにはなったわ。ありがとう永琳」
永琳「ふふ。どういたいしまして」
神綺「じーっ」
アリス「なによ。はいはい。楽しかったわ。ありがとう、お母さん」
神綺「どういたしまして~」
レティ「さて、私もいい思い出が出来たしこれで思い残すことはないわね」
チル「レティ、消えちゃうのか?」
レティ「引きこもるだけよ。あなたなら私の家まで来れるでしょ?」
チル「それもそうか!」
諏訪子「早苗はどう?」
早苗「目新しいものはなかったですね」
にとり「がーん………」
早苗「まぁ。でもこれからこの妖怪の山の発展を見守っていきましょう」
諏訪子「この山の神様としてね」
神奈子「………本日はどうもありがとうございました」
パチェ「お帰りなさい。レミィ、ウィル」
レミ「ただいま。パチェ」
ウィル「ただいま」
パチェ「楽しかった?」
ウィル「凄い楽しかった。美鈴たちにも話してくる」タッタッタ
パチェ「あら、いい思い出になったみたいね」
レミ「それはよかったわ」
パチェ「それで、次はどんな運命を見ていくの?」
レミ「そうね>>239ね」
現実的な考えが某トタン装甲ロボの世界みたいw
まぁ、アレは投げてロケパンしたけどなwww
レミ「ん、ふわぁ。どうやら寝てしまった見たいね」
パチェ「図書館は寝るところじゃないわよ」
レミ「眠いものは眠いんだから仕方ないでしょ、んー」ぐぐっ
パチェ「そんなんじゃ咲夜に怒られるわよ」
レミ「咲夜が怒るわけないじゃない馬鹿ねぇ」
パチェ「………頭でも打った?」
レミ「はい?」
レミ「なんだか今日のパチェは変ねぇ」
パチェ「変なのは貴方よ」
レミ「うー、訳が分からなくなってきちゃったわ」
パチェ「はぁ。あら、噂をすれば咲夜よ」
レミ「咲夜ー。眠気覚ましに紅茶を入れて頂戴。砂糖なしで。苦いのはあまり好きじゃないけれど我慢するわ」
咲夜「自分でいれてよ、お母さん」
レミ「はい?」
レミ(振り向いた視線の先にいたのは紛れもなく咲夜。でも咲夜じゃない。何言ってるかわからないと思うので詳しく説明すると咲夜がメイド服を着ていない+目が赤い+背中に見慣れた黒い羽。あと私のことをお母さんと呼んだ)
レミ「うえぇえええぇ!?」
咲夜「あの、お母さん何かあったんですか?」
パチェ「知らないわ。さっき起きてからこの調子なのよ」
咲夜「もう。困ったものだわ」
咲夜「お母さん、パチュリーさん。ご飯できましたよ」
パチェ「あら、もうそんな時間なのね」
レミ「あうあう」
パチェ「なんでこれはフリーズしてるの?」
咲夜「ていっ」ぽかっ
レミ「あうっ!」
咲夜「さ、行くよ、お母さん」
レミ「うわーん! 咲夜がぶったー!!」
咲夜「軽く叩いただけじゃない」
パチェ「まったくこれじゃどっちが子供か分からないわね」
レミ「うーうー!!」
美鈴「さっくやさーん!!」
咲夜「うっとうしい、美鈴」
美鈴「酷いっ!!」
男「こんばんわ、咲夜様」
咲夜「美鈴も男を見習ったら?」
美鈴「元気なのが私の取り得ですから」
咲夜「元気じゃなくて暑苦しい。というか主人に抱きつこうとするなんてどうなのよ」
美鈴「咲夜さんは私の子供みたいなものですから」ふふんっ
咲夜「私の親は未来永劫、お母様ただ一人よ」
レミ(………あれ、そういえば咲夜って私と誰の子なの? というかただ一人ってどういうことなのかしら?)
レミ「あの、咲夜? 貴方って私と誰の子なの?」
咲夜「知らないわよ。だって生まれたときからいないんだもの。というかお母さん本当大丈夫? 熱でもあるんじゃ(ぴたっ)平熱ね」
美鈴「いやぁ、いきなりレミリアお嬢様が妊娠したときはびっくりしましたよ。お相手が誰なのか話しませんし」
レミ「な、なんですとー!?」
レミ「………」もぐもぐ
咲夜「母さん、なんだか今日は静かね。いつもはうるさいぐらいなのに」
レミ「えぇ、咲夜。ちょっとね」
パチェ「本当大丈夫なのレミィ。永遠亭に行く?」
咲夜「そのほうがいいかも知れませんね」
レミ「大丈夫よ」
レミ(うーん。ここが平行世界ということは分かるけども、運命操ってないわよね私。力の暴走? まさかねぇ)
レミ「咲夜。そういえばフランは?」
咲夜「フランおば様なら、霧雨さん家に遊びに行ったじゃないのよ。ボーイフレンドの」
レミ「!?」
咲夜「どうしたの?」
レミ「え、ボーイフレンド?」
咲夜「そうだけど、霧雨さん所の一人息子の」
レミ「!?」
レミ(あ、え? どうなってるの!? 魔理沙が男!?)
咲夜「そういえば明日は博霊のところの神主が来るわね」
レミ「!?」
美鈴「なんだかさっきからお嬢様が百面相してますけど」
咲夜「たちの悪い風邪でも流行ってるのかしら」
パチェ「それか博麗が来るのが楽しみすぎておかしくなっちゃったとか?」
咲夜「母さんは博麗さんの事気に入ってるからねぇ」
レミ(いや、まぁ。そうなんだけれどもね。それは女である霊夢のことであって、まだ会ったことのない博麗さんとやらの事では)
咲夜「もしかして私のお父さんって博麗さん?」
レミ「ぶふぅ!?」
咲夜「お母さん、汚い」
レミ「ご、ごめん」
レミ(あ、え。私と霊夢、いや博麗さんだったわね。が夫婦!? そんな馬鹿なと否定できないところが悲しいわ)
パチェ「………まさか、ね」
美鈴「もしそうだとしたら祝福しますよ」
レミ「違うから!!」
レミ(現在自室、机を漁ったら日記帳が出てきた。こっちの世界の私はどうやら日記をつけていたようね)ぺらぺら
○月△日
今日は博麗の家に泊まりに行った。相変わらず何を考えてるか分からないけど、やっぱりそこが格好いい。目指せ博麗のお嫁さん。
レミ「ぐはっ!!」
レミ(なんでこんな乙女チックな事書いてるのよこっちの私!!)
□月○日
思い切って博麗に告白した。
レミ「うわぁあああ!?」
答えはOKとNOの境界線上、どうやら博麗の神主としては妖怪の嫁を持つのはいけないらしい。博麗個人としてはOKらしいから満足。
レミ「誰か、誰か木の杭と聖水を頂戴っ」
レミ「はぁ、はぁ。まさかあの考えが当たってたとはね。信じたくないわー」
×月□日
博麗の子供を孕んだ。生まれるのがとても楽しみだ。でも周りにはなんて説明しよう。黙っておけばいいだろうか。
レミ「うー! うー!!」
レミ(駄目だ、おしまいだぁ………っ!)
△月×日
もうすぐ子供が産まれる。名前はもう決めている。咲夜だ。博麗と一緒に考えた。いい名前だと思う。私としてはもっと格好いい名前をつけたかったけれど、名前を提案すると博麗が珍しく真面目な顔で止めてくれというので止めた。残念。
そういえばフランに「家族が増えるよ。やったねお姉ちゃん」と言われた。でもフラン。貴方はおばさんになるのよ?
レミ「あうあうあー」
レミ(もう、もうこれ以上見るのは無理だわ。それに身辺事情を知れたんだからもういいわよね? ゴールしていいわよね?)ぱたん
こんこん
レミ「ひゃ、ひゃい!?」
咲夜「何思春期の部屋を突然ノックしたみたいな反応してるのよ」
レミ「何の用かしら」
咲夜「さっき紅茶飲みたがってたから入れてきてあげたわよ、はい」
レミ「あ、ありがとう///」
咲夜「どういたしまして。それじゃあお休み」
レミ「えぇ」ずずっ
レミ(やっぱり私の咲夜よりは紅茶入れるの下手ね)
レミ「お風呂は心の洗濯ね」さっぱり
男「こんばんわ。レミリアお嬢様」
レミ「あら男じゃない」
レミ(そういえば)
レミ「男って結婚してるの?」
男「!? し、しておりませんが」
レミ「あぁ、そうなのね。それじゃ」
男「おやすみなさいませ」
男「………なんだったのでしょう」
レミ「すぅ………すぅ………」
咲夜「………お母さん」ごそごそ
レミ「う、うぅん」
咲夜「すぅ………すぅ」
レミ「ふわぁ。人間的には良い天気ねぇ」ぐぐっ
咲夜「むにゃむにゃ」
レミ「!?」
レミ(なぜ咲夜が私の布団に!? いや親子だから普通なのかしら。どうなのかしら)
咲夜「う、うぅん。あれ、なんでお母さんが、私の部屋に」
レミ「いやここ私の部屋」
咲夜「あー、またやっちゃったのね。ごめんなさい母さん」
レミ「いや、いいけどね」
レミ(またって何回もあるみたいね。寝ぼけ咲夜)
レミ「ごちそうさま」
パチェ「ごちそうさま。そういえばもうそろそろ博麗が来る時間じゃない?」
美鈴「そうですねー」
レミ「そうですねーって貴方門番でしょうが」
美鈴「今男に代わって貰ってますから大丈夫です」キリッ
レミ(こっちでも大変なのねぇ)
コンコン
男「失礼します」
レミ「どうしたの?」もぐもぐ
男「博麗様が来ておられます」
レミ「通していいわよ」ドキドキ
レミ(男になった霊夢、気になるわね)
男「はい、ですのでもうお連れしております」
博麗「久しぶりだね、レミリア」
レミ「」
博麗「レミリア?」
レミ(うわっ、イケメン! というより霊夢男装みたいな。体つきから男って分かるけど女顔ね)
レミ「ご、ごめんなさい。ちょっと考え事しててね」
博麗「そうなんだ」
レミ(な、なれねー)
パチェ「それでいつもどおり出かけるの?」
博麗「うん。そうしようと思う」
咲夜「それではいつもの傘です」
博麗「ありがとう。咲夜」
咲夜「別にいいわ」
レミ(ん、そういえば霊夢、じゃない博麗はまだ若いみたいだけど咲夜もう結構大きいわよね。ヴァンパイアハーフは成長が早いのかしら。それとも私の家系の成長が遅いだけ? 後者だと絶望しかないわね………)
レミ「それでどこに出かけるの?」
博麗「いつも通り僕の家でいいんじゃないかな。霧雨もいるし」
レミ「てことはフランもいるの?」
博麗「いるよ。本当フランは霧雨に懐いてるね」
レミ「そうねぇ」
博麗「それじゃあ行こうか」ぎゅ
レミ「!?」
博麗「どうしたの?」
レミ「な、なんでもないわ」
レミ(びっくりした。顔が霊夢にそっくりなせいでものすごいびっくりしたわ)
フラン「あ、お姉さま」
霧雨「久しぶりだな。レミリア」
レミ「あぁ、まr。誰だお前!!」
霧雨「えっとなんだ嫌がらせか?」
レミ(魔理沙はどうやら、金髪の活発そうな青少年ね。こっちは魔理沙っぽくないわねぇ。似てるけど)
レミ「ご、ごめんなさい」
霧雨「あぁ、ごめんな俺がフランをとっちまって」
レミ「いえ、そこは別に気にしてないから大丈夫よ」
フラン「少しぐらいは気にして欲しいなぁ」
博麗「本当は気にしてるんだよ。レミリアは」
フラン「やたー!!」
レミ(いやだって今までフランに男っけとかなかったしいきなりだから戸惑いようがないわ)
博麗「それで、今日は僕のお菓子を取りに来たのかい?」
霧雨「もう盗りおわった後だぜ」
博麗「しかたないなぁ」
レミ(うわー、すっごい違和感しかないわ。とくに霊夢)
霧雨「香霖のところでもいくか?」
博麗「香霖は新婚だろう? 邪魔しちゃ悪いよ」
霧雨「あーそうだったな。なんかだれだっけあの妖怪」
博麗「朱鷺子さんだよ」
霧雨「と結婚してたんだよな」
レミ「へぇ、香霖は朱鷺子と結婚したのね」
霧雨「びっくりだよなー」
レミ(ってことはこっちの香霖ももしかしたら)
博麗「じゃあいつも通りごろごろしてようか」
霧雨「それ神主が言う台詞じゃねぇよな」
博麗「どうせ、参拝客は来ないしね」
霧雨「言ってて悲しくねぇか?」
博麗「うん………」
フラン「フランは博麗さんとお姉さまの馴れ初めを聞きたい!」
レミ「なっ!?」
博麗「ははは。僕とレミリアの話かい?」
フラン「うんっ!」
博麗「らしいけどレミリア、いい?」
レミ「いいわよ」
レミ(私も聞いておかないと怪しまれるしね)
博麗「レミリアとであったのは紅霧異変が最初だったよね」
霧雨「フランともそのときであったんだよな」
博麗「それで宴会開いて、仲良くなって、次は永夜異変だね」
霧雨「たしか咲夜とレミリアのパーティーが分断されて、お前とレミリアで組むことになったんだっけ」
博麗「うん。一気に仲良くなったのはそこからだよ」
レミ(歴史は一緒だけど細かいところはやっぱり違うのね)
博麗「まぁ、それである日僕がレミリアに告白されて」
フラン「ねんごろになっちゃったの?」
博麗「霧雨。君はフランに何を教えてるんだい?」
霧雨「お、俺じゃない!」
博麗「まぁ、色々あって咲夜が産まれて///」
霧雨「色々、ねぇ」ニヤニヤ
博麗「………顔がうるさいよ霧雨」
霧雨「酷い暴言だぜまったく」
博麗「まぁ、これが僕とレミリアの話だよ」
フラン「そうなんだ」ジーッ
霧雨「な、なんで俺を見てるんだ?」
フラン「にひひっ。いつか分かるよ」
博麗(霧雨も大変だなぁ)
博麗「もうそろそろ暗くなってきたね」
レミ「もうそろそろ帰ろうかしら」
博麗「送ってくよ」
霧雨「じゃあ俺達はほうきで一足先に帰ってるぜ。フラン、後ろに乗りな」
フラン「うんっ」
霧雨「じゃあ、またな」
フラン「ばいばーい」
博麗「それじゃあ僕達も帰ろうか」
レミ「えぇ」
博麗「もうそろそろ満月だね。宴会にはちょうどいい」
レミ「ねぇ、博麗」
博麗「何だい?」
レミ「もし私が貴方の知る私じゃなかったらどうする?」
博麗「つまり君が僕の知るレミリアじゃないと。そうだったら悲しいな」
レミ「でしょうね」
博麗「でもだからと言って君を嫌いにはなれないな」
レミ「外見がレミリアだものね」
博麗「それもあるけど、だから嫌いになるのは何かおかしいから」
レミ「まぁ、気にしなくてもいいわ。明日になったら全て元通りよ」
博麗「………もう、紅魔館につくね」
レミ「えぇ、さようなら博麗。楽しかったわ」
博麗「またね、レミリア」
美鈴「おかえりなさい」
レミ「ただいま美鈴」
美鈴「どうでしたか?」
レミ「楽しかったわ」
美鈴「それは良かったですね。お夕飯出来てますから一緒に行きましょう」
レミ「門番………」
美鈴「どうせ誰も来ませんし」
レミ「まぁ、そうなんだけどね」
レミ「ごちそうさま」
パチェ「今日はお楽しみでしたね」
フラン「お楽しみだったよ!」
パチェ「え?本当に? 冗談で言ったのにまさか本当とは」
レミ「パチェが考えてるようなことないから」
パチェ「残念」
レミ「あ、咲夜。後で私の部屋に来て頂戴」
咲夜「私本読みたいんだけど」
レミ「お願いだから」
咲夜「分かったわ」
コンコン
咲夜「来たわよ」
レミ「座って頂戴」
咲夜「それで話って」
レミ「いきなりだけど咲夜。あなたお母さん好き?」
咲夜「え?何いきなり」
レミ「答えて頂戴」
咲夜「嫌い、じゃないけど」
レミ「そう、それならよかったわ」
咲夜「それが大切な話? なら私もう部屋に」
レミ「話は最後まで聞きなさい。もし咲夜が私、いえレミリアを好きというならレミリアも貴方のことが大好きなんでしょうね」
咲夜「………どういう事? まるで自分がレミリアじゃないみたいに」
レミ「そうなのよねぇ」
咲夜「笑えない冗談ね」
レミ「私はレミリアだけどここの世界のレミリアじゃない。違う世界のレミリア」
咲夜「………」
レミ「明日私は元の世界に戻るけど、最後にレミリアからレミリアへちょっとしたおせっかいをしようと思ってね」
咲夜「どういうこと?」
レミ「貴方のお母さんは咲夜のことをとても心配していたわ。日記帳に書いてあった」
咲夜「………そうなの」
レミ「最近外に出ることが多いみたいだけどその事に関してお母さんはとても心配してるみたいよ」
咲夜「まったく、心配症ね」
レミ「それが親心って物よ」
咲夜「親心って、貴方も親なの?」
レミ「つい最近一児の母になりました」
咲夜「おめでとうございます」
レミ「ありがとうございます」
レミ「それで、活動的なのはいいけれどもあまり心配はかけないようにね」
咲夜「分かったわ」
レミ「まぁ、私から言いたいことはそれだけなんだけど」
咲夜「そういえばそっちの世界にも私っているの?」
レミ「私のメイドをしているわ、ついでに人間」
咲夜「人間なのね。それとメイド、ねぇ。だから最初私に紅茶を頼んだのね」
レミ「あと、博麗と霧雨が女」
咲夜「信じられないわね」
レミ「私もこっちきてから同じ気持ちだったわ」
咲夜「そっちの世界も楽しそうね」
レミ「あら、一緒に来る?」
咲夜「遠慮しておくわ。私はこっちが一番」
レミ「でしょうね。貴方にメイドとか出来なさそうだし」
咲夜「失礼な。そこそこは出来ると思う。多分」
咲夜「それじゃあ私はもうそろそろ戻るわ」
レミ「それじゃあおやすみ」
咲夜「最後に、多分聞こえないだろうから言うけど」
レミ「何かしら」
咲夜「大好きよ。お母さん。お休みなさい」
レミ「分かってるわよ咲夜。おやすみなさい」
レミ(あーなんか面白い世界だったけど、永住するのは勘弁ね。霊夢男とのラブロマンスなんて出来ないわ)
レミ(そういえば他の連中はなんか変化あるのかしら、見てみたいけど、ここに私が居座るのはレミリアに迷惑よね)
レミ(ふわぁ、もう寝ましょう。目が覚めたらまたいつも通りの世界、ね)
レミ「すぅ………すぅ………」
パチェ「図書館は寝る場所じゃないのよ?」
こあ「まぁまぁパチュリー様、寝かしてあげましょうよ」
咲夜「お嬢様がこちらにいらっしゃって、あ、どうやら寝ているみたいですね」
パチェ「はぁ、起きるまでは寝かせておいてあげるわよ」
レミ「さくやぁ………あなたは………大好きな娘よ………」
咲夜「――――――!」
パチェ「あら、大胆な告白ね」
咲夜「私もですよ。お母様」
パチェ「ってことが貴方が寝てる間にあったわ」
レミ「うわぁああああぁあああ、誰かころせえぇええええ私をころせぇええええええ!!」
パチェ「落ち着きなさいよお母さん」
レミ「うわぁああああああん!!」
咲夜「レミリアお母様、ふふっ///」
レミ「冷静になった今思うけど、小さいころから育ててきたんだし、別に娘みたいなものなのよね咲夜」
パチェ「ならいいじゃない」
レミ(それにしてもあれは夢だったのかしら。それにしては妙にリアル。まぁいいわ)
パチェ「それで次はどうするの?」
レミ「それは>>283よ!!」
ダーウィン4078及びスーパーリアルダーウィンみたいに、東方風に進化する毛玉の開発
突然変異体であるブラックディームorゴートディームの位置付けは、性能的に夢想天生霊夢とほぼ同等と思われる
すみませんダーウィン分からないです
出来れば東方内でお願いします
安価↓
風来のシレンも分からないです
東方でお願いします
安価↓
書き分けにくいので霊夢1~10にします。
魔理沙「た、大変だぜ!!」ぱりーんっ
レミ「うわっあぶなっ!! ちょっといきなり窓割って侵入して来ないでよ」
魔理沙「小さいことは気にするなだぜ。それよりちょっと博麗神社に来てくれよ!」
レミ「神社、ねぇ。外嫌なくらいいい天気なんだけど」
パチェ「話は聞かせてもらったわ!!」ばーん!
魔理沙「パチュえもん!!」
パチェ「3時間だけなら日光を防げる特別クリームよ! ちゃんと耳とかにも塗りなさいよ!」
魔理沙「わーい、ありがとうパチュえもん!!」
レミ「え、何コレ」
レミ「こんな便利なものがあるならもっと早くだして欲しかったわ」
パチェ「これ一ヶ月に一回しか作れないのよ。こないだ発明したの」
レミ「なんで今日使ったのよ」
パチェ「なんだか無駄に高級品って使い時分からなかったりするじゃない。使わないくらいなら今使っちゃえって思って」
レミ「使うよ! 普通に私が使うよ!!」
パチェ「今日のレミィはツッコミね」
レミ「ボケに回った覚えはあんまりないんだけどね」
魔理沙「塗り終わったぜ」
レミ「はぁ、それじゃあ行きましょうか」
レミ「もうすぐ神社だけど、一体」
魔理沙「見れば分かる」
霊夢「私が霊夢よ」
霊夢2「私も霊夢よ~」
霊夢3「実は私もなの」
霊夢4「僕も」
霊夢5「私も霊夢ヨー」
霊夢6「あの、そのすみません。私も霊夢なんです」
霊夢7「俺も霊夢だぜ!!」
霊夢8「………………霊夢」
霊夢9「わたくしも霊夢ですわ」
霊夢10「もう皆霊夢でいいんじゃないすかねwww」
魔理沙「な?」
レミ「は?」
霊夢達「レミリア!」
レミ「あ、えっと、多分この霊夢がいつもの霊夢みたいね」
霊夢「当たり前じゃない」
霊夢4「でも僕達も霊夢なんだ」
霊夢5「そうネー」
レミ「というか何があったの?」
霊夢「確か紫が珍しくお酒を持ってきたからそれを飲んだのよ。で、眠くなって起きたらこのありさま」
レミ「もう犯人分かったわけだけど、こっちから会いに行くことは出来ないわよね。なら紫が飽きるまで待つぐらいしか」
霊夢「嫌よ食費がかかる」
レミ「………うち、来る?」
霊夢達「行きます!!」
レミ「ご飯できたわよ。霊夢達」
霊夢達「行って来ます」
レミ「………見た目は霊夢そっくりだけど、性格は違うのよねぇ」
紫「いいえ。あれは全員霊夢ですわ」
レミ「で、一体何がしたいわけなの?」
紫「………全てはあの子のため。そしてこうなったのはあの子のせい」
レミ「そう。私としてはあんたのせいでうちのエンゲル係数が馬鹿みたいに上がって困ってるんだけど」
紫「お金ならあるでしょ?」
レミ「物は有限よ」
紫「それじゃあ一週間後」
レミ「じゃ。また一週間後」
パチェ「何か知ってるみたいね。レミィ」
レミ「知っていても言わないし、いずれ分かることだし、そもそも私に止めることは出来ない。以上」
パチェ「親友につれないわねぇ」
レミ「じゃあ私は霊夢のせわに疲れてる咲夜を労って来るわ」
パチェ「そういえば吸血鬼が忙殺されてたわよ」
レミ「そっちは知らないわ」
パチェ「じゃ、墓には死因、いそが死って刻んどくわねー」
レミ「咲夜」
咲夜「お嬢様………」
レミ「お疲れ様」つ栄養ドリンク
咲夜「ありがとうございます」
レミ「それで、どう霊夢達は」
咲夜「騒がしいです。力的な意味では10人全員同格かと」
レミ「で、今日の夕飯は?」
咲夜「食料が、壊滅しました………」
レミ「!?」
吸血鬼「………」ボロボロ
レミ「咲夜ー。ゴミ落ちてるわよー」
吸血鬼「ご、ゴミじゃない」
レミ「冗談よ。それで、なんでそんなボロボロになってるの?」
吸血鬼「おかわりを持っていくたびに霊夢に襲われたから」
レミ「あいつらどうなってるの?」
吸血鬼「恐怖を覚えた」
レミ「一応ヴァンピレスなのに恐怖を覚えさせる霊夢って何よ」
吸血鬼「違うあれ人間じゃない」
レミ「そうね」
レミ「部屋の数は多いからいいけど………」
咲夜「これが一週間ならちょっとお暇をもらいたくなりますね」
レミ「駄目よ」
咲夜「えぇ。冗談です。ですが大変ですね」
レミ「娘に変な影響がでないといいけど」
咲夜「心配はそこですか」
レミ「もちろん咲夜、あなたも心配だけど。あと食糧」
咲夜「そこは切実な問題ですよね」
レミ「でもあの子たちたぶん水だけでもふつうに生きてるわよね」
咲夜「暴動が起きるとは思いますけども」
レミ「そうよねぇ。霊夢10人とかこれ無理ゲーって感じよねぇ」
~一週間後~
レミ「やっと今日で」
パチェ「終わりね」
ウィル「お母様。お疲れ様」なでなで」
レミ「ウィル………」ほろり
紫「お疲れ様ね」スキマー
レミ「で、食費もろもろ出してくれるんでしょうね」
紫「いいわよ。お金ならいくらでも。1億? 2億?」
レミ「うわっ。こいつうっぜぇ。とりあえず50万でいいわよ」
紫「はい」ポンッ
ウィル「分厚い………」
紫「それじゃあ霊夢たちを呼んで来て頂戴」
ウィル「ウィルが行ってくる」
紫「子供っていいわねぇ」
霊夢「で、何よ紫」
霊夢2「なんのかしら~」
霊夢3「まだ眠いの」
霊夢4「僕はおなかすいたな」
霊夢5「どうしたのヨー」
霊夢6「あのえっと、なんでもないです」
霊夢7「俺は体動かしたいぜ」
霊夢8「………………」
霊夢9「わたくしは紅茶をいただきたいですわ」
霊夢10「紫さんじゃないっすかwwww」
紫「うわっ。霊夢がいっぱい………」
レミ「あんたの仕業でしょうが」
紫「ま、そうなんだけど。じゃ、今から霊夢達で殺し合いをしてもらうわ」
皆「………は?」
霊夢「ちょ、ちょっと待ってよ紫。今から私達で殺し合い!? 正気なの?」
紫「正気か狂気かなんてどうでもいいのよ。私は幻想郷がある。それだけでいいの」
霊夢「私は博麗の巫女なのよ!? それが死んだら」
紫「別に構わないわよ。そこにいる全員博麗の巫女だもの」
霊夢「………」ゾッ
レミ(久しぶりに見たわね。紫のあんな冷たい目)
紫「霊夢は強いかもしれないけど、あなた以上に強い存在なんていくらでもいるの。でも貴方は修行せず、天性の才能だけで行こうとしてる。貴方がそのスタンスを貫くというのなら私はより強い霊夢を求めるわ」
霊夢「蟲毒ってわけ?」
紫「そうね」
霊夢「他の皆は黙ってるけどそれでいいの!?」
霊夢4「僕は構わないよ」
霊夢9「わたくしもですわ」
霊夢「なんで!?」
霊夢2「だって~」
霊夢6「やっと私達が偽者じゃなくて本物になれるチャンスなんですから」
霊夢「………っ!」ダッ
紫「逃がさないわ」
霊夢「なんでっ! この一週間なかなか楽しかったのに!!」
紫「えぇ。だからこそ一週間過ごさせたのよ。貴方は最近優しすぎる」
霊夢「………っ」
レミ(スパルタねぇ)
紫「さ、始めましょう」
霊夢2~10「はい」
霊夢「………………」
パチェ「いいの?」
レミ「何がかしら」
パチェ「あなたの友人がいなくなっちゃうのかも知れないのよ?」
レミ「それが?」
パチェ「今日のレミィは良く分からないわね」
レミ「くくく。パチェは分からないのか? この胸躍る気持ち。恋にも似た狂おしい気持ちが!」
パチェ「どういう事?」
レミ「私を負かした相手の血が飲める!! 紫のせいで得る事が出来ないはずだったものが、紫のおかげで得ることが出来る!! 至上の甘露!! 脳髄を犯す悦楽のアムリタ!! 友人が死ぬことで得られる背徳の味!!! 本来なら私の手で殺し、血をすすりたかった。まぁ、それは仕方ない。それに文句を言うほど子供じゃないわ。あぁ、霊夢の血はどんな赤をしていてどんな味。想像するだけで頬が緩む背中が続々する瞳孔が開くアドレナリンが体中を巡る心拍数があがる涎がとまらなくなるさぁはやくはやくはやくはやくはやくはやく霊夢の血を!!」
パチェ「落ち着きなさいな」
レミ「………私としたことが興奮してしまったわ」
パチェ「ウィルは部屋の中に入れておいたほうがいいんじゃないの?」
レミ「あ、そうね。咲夜ー任せたわー」
紫「第一回戦を始めるわ まず霊夢3と霊夢6。出なさい」
霊夢3「霊夢6が相手なの 簡単に降参しちゃ面白くないなの」
霊夢6「こ、降参はしません。死にたくないですからっ」キッ
霊夢3「でも私には勝てないなの」
霊夢6「それでもがんばります」
紫「無駄話はそれぐらいにしてさっさと始めなさい」
霊夢3「わかったなの」
霊夢6「はい」
霊夢「………………」テクテクテク
紫「あら、どこかに行くの?」
霊夢「こんな悪趣味な見世物見る気ないわ」
紫「あら冷たいのね。この子たちは貴方のせいで死ぬのに」
霊夢「………っ!」ピタッ
紫「あら、やっぱり見てくの?」
霊夢「うるさいわねっ」
霊夢3「これで、終わりなの!!」パンッ
霊夢6「っ!」ビュンッ
ズバシュッ
霊夢3「え? なの」ポタッ ポタッ
霊夢6「詰めが甘いですよ」
霊夢3「残念 なの」バタンッ
紫「勝者霊夢6」
霊夢6「すぐに霊夢になってみせますから」
紫「期待してるわよ」
パチェ「わざわざ首を狙うなんて悪趣味ねぇ」
レミ「おなかすいたおなかすいたおなかすいたおなかすいたおなかすいたおなかすいた」
パチェ「私の血でも飲む?」
レミ「いい。我慢する」
パチェ「そう」
紫「はい勝者霊夢8 じゃ、昼を挟もうかしら。おなかすいたでしょ?」
霊夢「この状況で食べれるほど神経図太くないわよ」
霊夢4「僕は頂きます」
霊夢6「私も頂きます」
霊夢8「………食べる」
霊夢9「頂きますわ」
紫「他の皆は食べるみたいよ? 貴方と一緒で殺してるのに」
霊夢「何喧嘩売ってるの?」イライラ
紫「いいえ。心配してるのよ。おなかがすいて負けちゃったとか無いようにね。一番付き合いの長い霊夢じゃない」
霊夢「あぁそう!! ご心配どうも!!」
紫「午後も頑張ってね」
霊夢「言われなくてもそうするわよ!!」
紫「まぁ、霊夢が頑張れば他の霊夢が死ぬんだけど」
霊夢「あんたやっぱり喧嘩売ってるんでしょ!!」
紫「別に売ってないわよ?」
咲夜「お疲れ様」
霊夢「それはどの霊夢に言ったの?」
咲夜「霊夢は貴方だけでしょ?」
霊夢「………ありがと」ボソッ
咲夜「どういたしまして」
霊夢「それであんたの主人は?」
咲夜「お嬢様なら試合を見てらしたわ」
レミ「えぇ。見てたわよ。さすが霊夢ね素晴らしいわ」
霊夢「………あ、そ」
レミ「つれないわね」
霊夢「死体の処理、してたの貴方でしょ?」
レミ「食べきれないから保存したけどね」
霊夢「そんな相手に親しみのある態度取れると思う!?」
咲夜「ちょっと霊夢」
レミ「………なら死んだ霊夢はそのまま野ざらしにしろと? そして鳥の餌虫の餌微生物の餌になれって言うのかしら? 霊夢は何か勘違いしてるわね。私にとっては人間は餌なのよ」
霊夢「今まで私のことは餌だと思ってたわけね」
レミ「いいえ。親しい親友だと思ってたわ」
霊夢「それはとても光栄だわ」
レミ「そう、これからも良い親友でいてほしいわね」
霊夢「誰があんたなんかと」テクテクテク
咲夜「振られてしまいましたわね」
レミ「あれでいいのよ。妖怪と人間だもの」
咲夜「私はどうなのですか?」
レミ「大切な家族よ」
咲夜「ありがとうございます」
紫「おかえりそれじゃあ続きを始めようかしら 霊夢4と霊夢6」
霊夢4「よろしく」
霊夢6「よ、よろしくお願いします」
霊夢4「あっちゃー。どじった、なぁ。けほっけほっ」
霊夢6「すみません」
霊夢4「いや、いいよ。正々堂々やって、げほっ。負けたんだから、謝られると、うぇっ、惨めになるじゃないか」
霊夢6「ありがとうございました」
霊夢4「ははは。それじゃ、頑張って、ね」
霊夢6「はい」
紫「勝者霊夢6」
紫「次、霊夢と霊夢9」
霊夢「………よろしく」
霊夢9「負けませんわ。オリジナル」
霊夢「っ………私だって負ける気はないわ」
紫「始めっ!!」
霊夢9「負けちゃいました、わ。やっぱり存在できないのですわね」
霊夢「………謝らないけど、あんたが生まれたのは私のせい。だからあんたらのことは私が覚えてる。忘れない」
霊夢9「ありがとうございます、わ。さぁ。トドメ、を」
霊夢「………………」
ザシュッ!!
紫「次、霊夢6と霊夢8」
霊夢6「よろしくお願いします」
霊夢8「……………うん」
霊夢6「いたた、まさかここまでやられるなんて」
霊夢8「…………………」
霊夢6「強いんですね」
霊夢8「…………………」
霊夢6「ありがとうございました」
霊夢8「…………………」
ザシュッ
紫「勝者霊夢6」
紫「少し休憩入れて、次の勝負始めるわよ らーん」
藍「はい」
紫「二人の手当てをお願いね」
藍「分かりました」
霊夢6「負けません。負けませんから」
霊夢「私だって負けないわ」
霊夢6「私が負けたら、死んだ私達に顔向けが出来ません」
霊夢「私だって同じよ」
霊夢6「………負けませんから」
霊夢「わかってるわよ」
藍「痛いことはないか?」
霊夢6「大丈夫です」
霊夢「ないわ」
紫「それじゃあ最後の試合を始めるわよ 霊夢、霊夢6」
霊夢「………」
霊夢6「はい」
霊夢「………なんでこうなったか分かってる。分かってるからこそ、本気で行くわよ」
霊夢「力を貸してください。祇園様」
紫「………っ。神降ろしができるというの?」
霊夢「勝手に私の力を決めて勝手にこんなことを起こして勝手に行動した。あんまり私のことをなめないで欲しいわね!!」シャキンッ
ズババッ
紫「狙いは私!?」
霊夢「動くと祇園様の怒りを買うわよ? もちろん霊夢6あんたもよ」
霊夢6「陰陽球を使うのは卑怯じゃないですか?」
霊夢「知ったことじゃないわ。私は何にも縛られない。私のことは私が決める。私のことにあんた達が口を出すなっ!!」
レミ「楽園の巫女、ねぇ」
咲夜「大丈夫なのですか?」
レミ「大丈夫よ。オールグリーンオールオッケー。世は事もなし」
咲夜「なんだか全て知ってたみたいですね」
レミ「その通り」
咲夜「え?」
レミ「全ては出来レースなのよ。運命の舞台から逃れるには霊夢じゃまだ未熟すぎる。このまま修行を積めば運命からも飛べるようになると思うけど」
咲夜「まさか、霊夢に力を出させるためにわざわざこんなことを?」
レミ「そう。あの霊夢を本気にさせるには残酷に回りくどくわざわざこんなことをしなければいけなかった。そのために紫と私は悪役になった」
咲夜「恐ろしいですわ」
レミ「私は親友の霊夢以外の霊夢が死のうとどうでもいい。むしろ餌が増えてうれしいぐらいよ。紫も一緒、霊夢が生きてればそれでいいの。霊夢の安全は私で保証されてるしね」
レミ「ま、要するに霊夢はお釈迦様の手のひらの上ってことよ」
霊夢「………くっ」
紫「祇園様を降ろせたのは驚きだけど、まだ修行が足りないようね」
霊夢「まだまだ、平気よ」
紫「霊夢6!!」
霊夢6「はい!」
紫「自害しなさい」
霊夢6「………え?」
霊夢「………は?」
紫「今すぐ自分の首に刃物を突き立てなさい。さぁ早く」
霊夢6「え、待ってくだ」
紫「あぁ、もういいわ。私がする」ザシュッ
霊夢6「………………え」
霊夢「紫ぃいいいいぃいいいいいいい!!」
紫「藍」
藍「はい」
霊夢「そこをどきなさい!!」
藍「すまない」ドスッ
霊夢「ゆ、か………りっ」
紫「ゆっくり眠りなさい」
紫「全ては泡沫の夢だったのよ」
???「―――ム―――キロ―――レ――」
霊夢「………あ……………紫!!」ガバッ
魔理沙「うわっ!! いきなりびっくりさせないでくれよ」
霊夢「ここは」
魔理沙「神社だよ、守矢じゃなくて博麗のな。なんだ寝ぼけてんのか?」
霊夢「私、紅魔館にいたんじゃ」
魔理沙「何言ってんだ? 昨日もここで遊んだだろ」
霊夢「………夢?」
魔理沙「なんだなんだ? 霊夢ちゃんはとっても怖い夢を見たのか?」
霊夢「うるさいわね………」
霊夢(体に痛みはない。夢、にしては記憶がはっきりしすぎている。あぁもう一体なんなのよ)
レミ「霊夢~。遊びに来たわよ~」
霊夢「あ! レミリア!! ぶっ殺す!!」
レミ「うぇ!? いきなりなんで!?」
レミ「遊びに来たらいきなり暴言吐かれるし」
霊夢「ごめん」
レミ「夢で八つ当たりされたんじゃたまらないわよ」
霊夢「ごめんって言ってるじゃない」
魔理沙「それ謝る態度じゃないぜ」
レミ「そもそも私が霊夢に危害を加えるはずがないじゃない」
霊夢「止めなさい。微量だけど照れるわ」
魔理沙「おう。けなしてるとしか思えないな」
霊夢「それじゃ。とりあえずお茶でも飲みましょうか」
レミ「久しぶりに咲夜じゃないお茶が飲めるわ」
魔理沙「嫌いなのか?」
レミ「鈴蘭は毒よ?」
魔理沙「お、おう」
紫「………ごめんなさい。ゆっくり眠ってね」
レミ「なんだ来てたのね。紫」
紫「レミリア」
レミ「てっきり私だけかと思ったわ」
紫「冗談。私だって人並みに感情はあるのよ。見せないけれどね」
レミ「たまには素直に笑ったり泣いたりしてもいいと思うわよ」
紫「私は妖怪の賢者。博麗の巫女と同様。いえ博麗の巫女以上に自分を表に出しちゃいけないのよ」
紫「ありがとうレミリア。貴方が死体を綺麗に保存してくれてたおかげでこの娘達の墓が作れた」
レミ「どういたしまして。私達のエゴで殺したんだ。コレぐらいはするよ」
紫「えぇ。ごめんなさい」
レミ「ごめんなさい」
レミ「………………帰るか」
紫「………………えぇ」
レミ「あーだりぃ」ノペーン
パチェ「紅魔館の主とは思えない痴態ね」
レミ「私だってたまにはホットパンツとチューブトップだけでごろごろするわよ」
パチェ「それで次は?」
レミ「ん? >>346」
全員が妖精な幻想郷の日常を覗き見る
レミ「霊夢~。遊びに来たわよ~」うー
れいむ「あ、れみりあじゃないの」ぱたぱた
まりさ「はっはっは。きょうもまぬけなつらしてんな」ぱたぱた
レミ「………………」
レミ「なんぞこれ!?」
レミ「えっと、あなたは霊夢なのよね?」
れいむ「わたしはれいむよ!!」ねいむ
まりさ「なんだついにバカになったのか、しかたないおしえてやろう。わたしはまりさだ」まりち
レミ(あぁ。こいつらバカなんだ)
レミ「えっと、なんか背中からぱたぱたしたものが生えてるけど」
まりさ「おまえもじゃん」
レミ「あぁ、これは羽だからいいのよ。あなたたち人間? だったわよね」
まりさ「はぁ!? どっからどうみてもにんげんだろ!! バカなのか!? バカなんだな!? バーカバーカ!!」
れいむ「バーカバーカ!!」
レミ「鏡見て来い。今すぐ」イラッ
れいまり「なんだこれー!?」
れいむ「れみりあ!! なんだかわたしたちようせいになってる!!」
まりさ「ようせいになってるぞ!!」
レミ「やっと分かったのね。というか飛んでおいて気づかないとか頭まで妖精になってるのね」
まりさ「うわーどうすればいいんだー! バカはいやだー!!」
れいむ「あんたはもともとバカだからいいのよ」
まりさ「バカじゃないもん!!」
レミ(慧音っていつもこんな奴の相手してるのか。大変だなぁ)
レミ「とりあえず困ったら永琳に相談だ。ということで永琳の所に行きましょうか」
れいむ「うん」
まりさ「いくぞー」
レミ「じゃあ飛んでいきましょうか」ビュンッ
れいむ「まってれみりあ」ぱたぱた
まりさ「はやいはやい」ぱたぱた
レミ(………おせぇ)
レミ「もういいわ。二人とも連れてくから」ぐいっ
れいむ「うわっ」
まりさ「おうっ!?」
レミ「行くわよー」ビュン
れいむ「あわわわわわわわ」
まりさ「ほうきよりはやーい!!」キャッキャッ
レミ「到着」
まりさ「おもしろかった!!」
れいむ「あわわ」
れいせん「あ! なにかごよーですか」
レミ「」
あやちゃん「はやいはやい!」
もこー「うっせー!」
レミ「まぁ。という訳なんだけど」
永琳「えぇ」
もこー「まてーかぐやー」パタパタ
かぐや「やめてよー」パタパタ
レミ「言う必要はなかったみたいね」
永琳「えぇ」
レミ「で、これはどういう事なのかしら」
永琳「分からないわ。わたしも始めてみるもの。とりあえずわたしはコレに外見、知能が妖精になってしまう病と名づけたわ」
レミ「名づけてないな。それ」
永琳「とりあえず、うちで罹ってないのが私とてゐだけだから、二人でがんばって薬を作ってみるわ」
レミ「出来るだけ早めに頼むよ。この病気が広がると厄介すぎるからね」
永琳「その通りね」
レミ「れーむ。まりさ。帰るわよ」
れいむ「はーい」
まりさ「えー。もうちょっとあそびたいぜー」
れーせん「みみひっぱらないでくださいー」
レミ「止めてあげなさい。チャームポイントが取れちゃうわ」
れーせん「ひーん」
かぐや「やめてよもこー」
もこー「はははー」ポカポカ
レミ「こらやめなさい」コツン
もこー「いたっ! なにをする!! ふしちょーのほのーでおまえなんかまるこげにしてやるー」ポッ
レミ「それぐらいの炎じゃ食らわないわよ」ふっ
もこー「ひが!!」
かぐや「ありがとー」
もこー「ぐすん」
レミ「仲良くしなさいね。それじゃ帰るわよ。よいしょ」
れいむ「あわわ」
まりさ「もっとはやくしてくれー」
レミ「しっかりつかまってなさいね」ビュンッ
れいむ「けしきが! うしろにぴゅん!!」
まりさ「ほっほほーい!!」
レミ(そういえば感染状況はどうなってるのかしら。まずは人里に行きましょうか)
レミ(やっぱり曇りっていいわー。自由に飛びまわれるからね)
慧音「おぉ。レミリアじゃないかそれに。妖精か。ん? どこかで見たことのある妖精だな」
まりさ「おっすけーね」
慧音「やはり私の名前を知っているということは知り合いのはずなのだが。駄目だ思い出せない」
れいむ「このわたしをわすれるなんていいどきょーね。このれーむさまを」
慧音「………今聞き間違えではなければ霊夢といったか?」
レミ「えぇ。その通りよ。この子、霊夢なの」
慧音「………………なるほど、同名」
レミ「博麗 霊夢なのよ」
慧音「」
慧音「そんな病気が」
レミ「とりあえず感染状況を調べに来たのだけれど」
慧音「今のところは人里では確認してないな。ところでその病気は感染するのか? もしそうなら」
レミ「あ、そういえばそうね連れてきちゃったわ。でも一緒にいて感染してないんだから感染はしないんじゃない? 症状でるのに時間がかかるだけかもしれないけど」
慧音「そうだといいのだが」
レミ「ま、一応見回ってみるわよ」
慧音「あぁ。頼んだぞ」
ゆーか「………」パタパタ
レミ「」
慧音「」
レミ「なんだか向日葵畑の妖怪に似てる妖精が飛んでるんだけど」
慧音「ま、まさかあの幽香が妖精になるなんて、そんなこと」
レミ「で、でも一応確認しておいたほうが」
慧音「そ、そうだな」
レミ「あ、あの」
ゆーか「なにかしら」ギロッ
レミ(あ、幽香だ)
レミ「いや、ごめん人違いだったみたい」
ゆーか「みためだけじゃなくあたまもおこさまなのね」
レミ「そうね。ごめんなさい。それじゃあ」
レミ「幽香だった」
慧音「だな」
レミ「まぁ、幽香は外の妖怪だし」
慧音「中の妖怪か。いるにはいるが、付喪神とかろくろくびぐらいだな」
レミ「ま、一応用心に越したことはないでしょ」
慧音「そっちは私がやっておこう。レミリアは幻想郷のほかの場所を頼む」
レミ「わかったわ。ほら二人とも行くわよ」
まりさ「え? もうちょっとあそびたいぜ」
れいむ「わたしも」
レミ「わがままいわないの」がしっ
れいむ「も、もうやだー」
慧音「がんばってな」
レミ「とりあえず紫にでも会いに行こうかしらね」
ゆかり「ちぇんー。あさごはんー」
らん「おなかすいたー」
橙「あぁ、ちょっと待ってくださいね」
レミ「確認完了」
れいむ「あうあう」
橙「あ! レミリアさん!! 紫しゃまたちが」
レミ「いずれ解決するわ。それじゃ」ピュンッ
れいむ「………………」ガクッ
レミ(こんなときに限って霊夢も紫も役に立たないわね。これってもしかして異変なのかしら)
レミ「さて。紫があんなんじゃ頼れないし、私ががんばるしかないわね」
れいむ「がんばってれみりあ」
まりさ「おーえんするぜ」
レミ「ありがと。じゃ頑張るから貴方達は神社に戻ってなさい」
まりさ「れみりあはどうするんだ?」
レミ「私はマッハで幻想郷各所を周って来るわ」
まりさ「おー、マッハか」
レミ「まぁ、貴方達を神社に送るときは500キロ程度にしておくけど」
れいむ「かんべんして」ウルウル
れいむ「せかいがぐるぐる~」
レミ「やりすぎちゃったわね。魔理沙後は頼んだわよ」
まりさ「がってんしょうちー」
レミ「さーて」ビュオンッ
文「あやや? 紅魔館のレミリアさんではないですか」ビュオンッ
レミ「あら天狗じゃない。ちょっと聞きたいんだけど、妖精になる病気について何か知らない?」
文「私は天狗ですが射命丸という名前があります。以後お見知りおきを。それで妖精になる病気についてですか。知っていますが教えれませんね。号外のネタは私がひとりじm」
レミ「焼き鳥になりたくなければ早く教えなさい」
文「あやや!? 教えますからグングニルを仕舞ってください!! 洒落になりません!!」
レミ「最初から素直に喋ってればいいのよ」
レミ「守矢神社でも同じことが起きてるの?」
文「今のところ、早苗さん、椛、みとりさん、左城宮さん、芽衣子さん。レミリアさんが知らない相手だと天狗や河童の中でも何名かなってるみたいです」
レミ「じゃ、妖怪の山はもう見る必要はないわけね。じゃ次は聖蓮船ね」
文「そうですか。では情報が入ったら是非この射命丸 文にお伝えください」
レミ「考えとくわ」
文「ありがとうございます。この機会によろしければ文々。新聞のご購読を」
レミ「そうね、暇だから取ってあげてもいいわよ」
文「ありがとうございます」パァア!
レミ「ここか」ビュオンッ
ナズ「!?」ビクンッ
レミ「ここの尼。たしか聖 白蓮とか言ったかしら。は、いるかしら」
ナズ「聖になんのようだい?」
レミ「何。他愛もない用事よ」
ナズ「そんなあいまいな理由じゃあわせられn」
聖「なんだか凄い音が聞こえたのですが」
ナズ「………聖………」
聖「あらあら。お客さんですか。どうぞ」
レミ「客じゃないわ。ただ聞きたいことがあるのよ」
聖「聞きたいことですか? 私が知っていることでよければ」
レミ「最近幻想郷で妖精になるという事件が起きている。何か知らないかしら」
聖「妖精になる、ですか。すみませんうちの妖怪も何人かなってしまっているのですが、原因などは」
レミ「ならいいわ」
聖「あ、私も手伝いましょう。このままでは大変なことになるので」
レミ「いいわよ。私についてこれたらね」ビュオンッ
聖「わかりました」ビュオンッ
レミ「!?」
聖「あと、どこをまわってないのですか?」
レミ「あと地底と魔界。魔界は出来るだけ行きたくないから地底からまわりましょ」
聖「魔界いいところですよ?」
レミ「あんたなかなか怖いわね」
聖「そうですか? 神綺さんとか」
レミ「いや、神綺自体は友達だけど、魔界人がうるさいのよ」
聖「そうなのですか?」
レミ「ま、私としてはどうでもいいけど。じゃ行くわよ」
聖「はい」
聖「ここは。温泉ですか?」キョウミシンシン
レミ「えぇ。そうよ。地底で聞き込みするならさとりに聞いたほうが早いでしょ」
お燐「いらっしゃいませー。お客様ですか?」
レミ「お客様ではないけど一応客よ。さとりのね」
お燐「あーさとり様は今」
レミ「もしかして妖精になってるとか?」
お燐「なんで分かったんですか!?」
レミ「あーもう疲れるわー」
聖「たまには温泉にゆっくりつかりたいですねぇ」
レミ「後にして頂戴」
聖「わかってますよ」
レミ「話さないよりはマシかなって思うからとりあえず」ガチャ
こいし「おねーちゃん可愛いおねーちゃん可愛い!! やばい!! ほっぺぷにぷに!!」
さとり「やめてー」ちまーん
レミ「と思ったが、そんな事はなかったわ」ガチャリ
聖「どうしたんですか?」
レミ「結局最後に頼れるのは自分自身ってことよ」
聖「? はぁ、なるほど」
レミ「はぁ。結局魔界にいくしかないのかしらねぇ」
聖「なら久しぶりにご挨拶に」
レミ「ついてきてくれるんなら助かるわ。あらあれは」
ヤマメ「あー、面倒なことになっちゃったなー」
聖「困ってるみたいですね。助けてあげましょう」ビュンッ
レミ「ちょっと、聖。あ、でも魔界に行く時間が少しでものびるなら。私も手伝うわー」
聖「何かお困りですか?」
ヤマメ「!? あ、あぁ。誰かと思ったら命蓮寺の尼さんと紅魔館のお嬢様じゃないか。ちょっと困ったことになっちゃって」
聖「困ったことですか?」
ヤマメ「実は、妖精になっちゃうウイルスをなくしちゃって、それがどこに行ったか探してるんだよね」
聖 レミ「………………」
ヤマメ「あ、あのどうして私の顔をそんなに見つめるのかな」
レミ「確保」
聖「はい」ガシッ
ヤマメ「な、なにをするさー!」
ヤマメ「ごめんなさい」シクシク
レミ(聖こえぇ)
聖「反省したならいいのです。ではそのウイルスを回収しに行きましょう」
ヤマメ「はい」
聖「ということで、あとは私に任せてください」
レミ「ありがたいけど大丈夫なの?」
聖「はい。マッハで行きますので」
ヤマメ「!?」
レミ「それなら安心だわ」
レミ(で、本気を出した聖によりすぐにウイルスは回収された。あとは切れた霊夢達にヤマメがギッタンギッタンにされて、博麗神社の賽銭を集めるため、地上のアイドルデビューすることになったけど、それはまた別のお話)
レミ(めでたしめでたし)
ぱちぇ「れみぃ~」
レミ「」
パチェ「しろくま食べたい」
レミ「は? ずいぶんワイルドな発言ね」
パチェ「違うわよ。デザートの名前よ」
レミ「ワイルドな名前のデザートもあったものね」
パチェ「美味しいのよ?」
レミ「名前から味が想像できないわ」
パチェ「じゃ、私一人で食べるわねー」
レミ「え!? あるの!? 私も食べたい!!」
パチェ「レミィは食いしん坊ね。で、次は?」
レミ「>>386だから私も!!」
パチェ「はいはい」
インドへありがた~い
コスモクリーナーを取りに行く
東方内でお願いします
小悪魔の誕生日
東方限定なので>>395でいきます
パチェ「え? 今日は休みとりたいって?」
こあ「はい。大丈夫でしょうか」
パチェ「構わないけど。どうしたの?」
こあ「人里に用事がありまして」
パチェ「あらそうなの」
こあ「代わりに小小悪魔を用意しておきましたから」
ここあ「よろしくおねがいします」
パチェ「小悪魔の小さいバージョンね」
こあ「では行ってまいります」
パチェ「ちょうど都合が良かったわね」
レミ「そうね」
パチェ「さて、今日は小悪魔の誕生日。たまにはねぎらってあげなきゃね」
レミ「それにしても人里に用事って、もしかしたらあの子の誕生日パーティーでもあるんじゃない?」
パチェ「さぁ? あの子の交友関係は知らないわ。というか友達いるのかしらあの子」
レミ「自分の従者でしょうが」
パチェ「ほとんど子悪魔は図書館にいるから分からないのよ」
レミ「休日も?」
パチェ「休日も」
レミ「で、パチェはどうするの?」
パチェ「私は…………別に」
レミ「そう、冷たい主人ねぇ」
パチェ「あの子の好みとかは知らないのよ。せめてかかったお金だけは持つわよ」
レミ「いらないわよ。お金なら腐るほどあるし。ま、プレゼントなんてあげるまで分からないんだ、好きなものをあげるといい」
パチェ「好きな物、ねぇ」
フラン「えっと、こうかな」
咲夜「それでいいですわ」
フラン「難しいね。ケーキ作り」
レミ「さすが我が妹ね。ケーキを作るだなんて」
フラン「あ! お姉さま!! 一緒につくろうよ!!」
レミ「黒く染まってもいいならね」
フラン「じゃあいいかな」
レミ「ふっ。我が妹ながらお利口さんね」
咲夜「なぜケーキが黒くなるのでしょうか」
フラン「そこはほらお姉さまだから」
男「レミリアお嬢様」
レミ「ん? どうしたの男と美鈴」
美鈴「会場のセッティング終わりました」
レミ「そう。なら次は料理を頼むわ、美鈴」
美鈴「分かりました」
男「私は」
レミ「そうね。パチェと一緒にプレゼントでも選んでやってあげて」
男「わかりました」
パチェ「どうしようかしら」
男「パチュリー様」
パチェ「あら、男。どうしたの?」
男「お嬢様がパチュリー様のプレゼントを一緒に選べとのことでしたので」
パチェ「レミィもあぁみえて世話好きねぇ」
男「もう決まったのですか?」
パチェ「ぜんぜん。あの子の好みが分からないわ。私物なんてあんまり持ってないみたいだし」
男「では、パチュリー様の好きなものではいかがでしょうか」
パチェ「レミィも言ってたけど好きな物あげてそれで喜ぶのかしら」
男「プレゼントは気持ちですから」
パチェ「気持ちね。私が好きな物って本かしら。どんな本をあげようかしら」
男「では私はここで失礼します」
パチェ「ありがとね男。それじゃあまた後で」
ウィル「むー」
レミ「どうしたの?」
ウィル「お母様。小悪魔にプレゼントを渡したい。だけど」
レミ「だけど?」
ウィル「お金、ない」ショボン
レミ「好きな物買って来なさい」どんっ
ウィル「お金、いっぱい。いいの?」
レミ「わが子のためならね」
ウィル「ありがとう。お母様」タッタッタ
レミ(可愛いわー。わが子可愛いわー)
フラン「出来たー!!」
美鈴「こっちもできました」
パチェ「私も選んだわ」
ウィル「ウィルも選んだ」
男「あとは、小悪魔様の帰りを待つだけですね」
パチェ「でも遅いわね。もう日が暮れるわよ」
レミ「主役は遅れてくるものよ」
ガチャ
小悪魔「戻りました。あれ皆様どこに」
咲夜「こっちよこあ」
小悪魔「咲夜さん。一体どうしたの」ガチャ
皆「小悪魔、誕生日おめでとう!!」
こあ「え、あ、ありがとうございます」
レミ「どうしたの? リアクションが薄いわね」
こあ「私の誕生日覚えてもらってると思ってなかったので」
レミ「そんなわけないじゃない。紅魔館はアットホームな職場なのよ」
レミ「さ! 料理を持ってきなさい!!」
吸血鬼「はい」
メイド「もってきました」
小悪魔「わぁ! 美味しそうですね」
レミ「好きなだけ食べなさい」
パチェ「小悪魔。これ気に入ってくれるか。分からないけど」
こあ「あ、綺麗な本ですね」
パチェ「恋愛小説よ。面白さは保障するわ」
こあ「ありがとうございます」ニコッ
ウィル「ウィルも」
こあ「綺麗なネックレス。ありがとうございますウィル様」
ウィル「一番良いやつを買ってきた」
こあ「うわぁ! ありがとうございますね」ニコッ
ウィル「プラチナでダイヤを散りばめた贅沢なネックレスだって」
こあ(うわぁ! 重いや!!)
フラン「フランもケーキ作ったんだよ!!」
こあ「あ、ありがとうございます」
パチェ「そういえば人里で何買ってきたの?」
こあ「あの、その」
パチェ「?」
こあ「祝ってもらえると思ってなかったので、自分のケーキとプレゼントを………)
レミ(この子、思った以上に不憫………)
パチェ「バカね。貴方も紅魔館の一員なんだから当たり前でしょ?」
こあ「ありがとうございます」ウルウル
パチェ「さ。パーティーは始まったばっかり。楽しみましょ」
こあ「はいっ」
こあ「今日はほんとに楽しかったです。ありがとうございました」ペコッ
レミ「こら、主役が頭下げないの」
フラン「フランのケーキどうだった?」
こあ「美味しかったですよ」
フラン「やったー!」
男「さて、片付けは任せてください」
美鈴「私もやりますよ」
レミ「じゃ、その気持ちを受け取って。片付けは頼んだわ吸血鬼」
吸血鬼「なんで私だけですか!?」
レミ「気分」
吸血鬼(アットホームじゃなかったのか)
パチェ「ケーキ美味しかったわね」
レミ「さすが我が妹」
パチェ「で、ウィルにどれだけお金上げたの?」
レミ「いっせ、百万よ」
パチェ「一瞬紅魔館の一ヶ月の収入を超える額が聞こえたきが」
レミ「気のせいよ」
パチェ「それでも百万は多いわよ」
レミ「いや、子供の成長にはお金を渋らないわ」
パチェ「親バカ………」
次>>409
東方限定でお願いします
温泉旅行
レミ「地底へ進軍する」
パチェ「いきなりね」
レミ「あの隙間妖怪がね。こう言ってたのよ。お風呂最高って。流れる温泉楽しいって」
パチェ「流水、よね。大丈夫なのかしら」
レミ「と、いうことで」
咲夜「了解いたしました」
レミ「お風呂にみんなでいくわよ!!」
パチェ「おー」
レミ「あ、吸血鬼はお留守番ね」
吸血鬼「なぜですか!?」
レミ「貴方はお風呂が大嫌いって、聞いたから」
吸血鬼「誰がそんな事言ってたんですか」
レミ「私」
吸血鬼「何がしたいんですか!」
レミ「え? 行きたいの?」
吸血鬼「はい」
レミ「仕方ないわねぇ」
吸血鬼「やった」
レミ「家のお風呂好きに使っていいわよ」
吸血鬼「」
レミ「やってきました幻想郷アンダーグランド」
ウィル「賑やかだぞ」
パチェ「昔は陰気な場所だったのにねぇ」
レミ「パチェおばあちゃんの話は長いからさっさと行きましょう」
パチェ「少女よ!!」
美鈴「話が長いのは否定しないんですね」
咲夜「美鈴。子供が走って行ったわよ」
美鈴「子供ー!!」タッタッタ
男「美鈴ー」タッタッタ
小悪魔「元気ですねぇ」
パル「団体でお風呂だなんて妬ましいわ。それに子持ち。妬ましい妬ましい」
ウィル「あれは?」
パチェ「地底名物、鬼女よ」
ウィル「鬼女?」
レミ「見ちゃいけないわ」
パル「違うわよ。橋姫よ」
パチェ「はーい。こちらの建物はー」
パル「私の仕事なんだけど」
ウィル「わーい」
パル「無視、ね」
パル「妬ましい………」
勇儀「地上と地底の不可侵条約が」
レミ「なんてのはもう昔の話ね」
勇儀「そうそう。だから地底にいらっしゃい。楽しんでいってくれよ」
レミ「もちろん」
勇儀「そういや魔理沙に聞いたんだが、美味い酒持ってるんだって? 今度飲ませてくれよ」
レミ「また私の酒を狙う奴が増えるのね」
勇儀「西洋の酒に興味があってね」
パチェ「飲めればいいんじゃないの? その杯使えば美味しいお酒になるんでしょ?」
勇儀「酒と分類されるものなら何でも興味があるさ。安酒であれね」
パチェ(スピリタスでも飲ませてみようかしら。98度なら香霖堂に売ってるでしょうし)
レミ「お土産は何にしましょうか」
パチェ「帰りに見なさいよ」
レミ「なんか目に入ると買いたくなるじゃない」
パチェ「目に入れるわよー。物理的に」
レミ「はいはい。さっさと行きましょう」
咲夜「美鈴、男、子供、ウィル様、はもう先に行かれました」
レミ「なんでよ」
小悪魔「多分、子供とウィル様がはしゃぎすぎた結果だと思います」
レミ「よし、私たちもはしゃぎましょう」
パチェ「なんでよ。いやよ」
レミ「あ、いたいた」
美鈴「お嬢様!」
レミ「美鈴。フランはもう起きたの?」
美鈴「まだ寝てますよ。バッグの中でぐっすり」
お燐「いらっしゃい。えっと8人だね」
レミ「9人よ。バッグの中に妹がいるの」
お燐「密入国?」
レミ「日差しが怖いから入れておいたのよ。はい。お金」
お燐「過保護だねぇ。ではごゆっくり」
フラン「う、うにゅぅ」
レミ「フランやっと起きたわね」
フラン「ついたの?」
レミ「ごらんの通りよ。じゃあお風呂に入りましょう」
フラン「わーい!」パタパタ
ウィル「わぁい」トテトテ
子供「やっふー!!」ポテポテ
パチェ「そんなに走るところぶぉう!?」コテンッ
レミ「何も無いところでこけるってある意味凄いわよね」
男「大丈夫ですかパチュリー様」
パチェ「うぅ。鼻の頭が赤くなったわ」
子供「なんでおとーさんいっしょに入らないの?」
男「お風呂は男と女は一緒に入れないんだよ」
子供「おかーさんと一緒に入ってるのに?」
美鈴「ぶふぉうっ」
男「その事は外では言わないでくださいね」
子供「んー。わかったー」
レミ「えーっと。それじゃあまた後で」
男「はい…」
ウィル「うわぁっ。凄い広いぞ」キラキラ
子供「すごーい」キャッキャ
フラン「早く入ろうよー」
パチェ「だからそんなにはしゃぎすぎるところぎゃふんっ」ツルッ
レミ「何? わざとなの? その無駄に大きな胸を弾ませたいの? もぐわよ?」
パチェ「わざとじゃないわよぅ」サスサス
美鈴「子供ー 戻ってきなさーい」タユンッ
咲夜「………………」
レミ「まったくかけ湯をしなさいよ。日本人なら」
パチェ「私たちの中に日本人いたかしら」
レミ「ウィルは幻想郷で生まれたのだから日本人でしょ?」
パチェ「そうなるのかしら」
美鈴「あの。咲夜さんは日本人なのでは?」
レミ「髪が銀髪じゃない」
美鈴「髪の色が黒じゃない日本人、ここでは結構多いですよ」
レミ「そういえばそうね」
咲夜「あのお嬢様。まだ入らないのですか?」
パチェ「そうよ。なんで立ち尽くしてるのよ」
レミ「お風呂に入る前に体を洗いなさい」
パチェ「なんで一番日本人離れしてるレミィが一番日本の風習に従ってるのよ」
ウィル「わしゃわしゃ」
子供「わしゃわしゃ」
フラン「わっしゃわっしゃ」
美鈴「お湯。流すわよ」
子供「もうちょっと遊びたいー」
美鈴「ざぱー」
子供「目にっ、目にっ」
レミ「容赦ないわね」
パチェ「その点レミリアって凄いわよね。シャンプーハットだもの」
レミ「ふふん。私にぬかりはないわ」ドヤァ
パチェ「わーすごいーさすがれみぃねー」
レミ「ふはぁ」
フラン「ふへー」
ウィル「うおっ、うぉお!!」グルグル
パチェ「ウィルがまわるお風呂で遊んでるわよー」
レミ「お湯だからだいじょぶだいじょぶ」
パチェ「そーなのかー」
美鈴「なんだかみんなゆるんでますねー」
小悪魔「ですねー」
咲夜「あったかいわー」
フラン「塩のお風呂があるってー」
パチェ「退魔効果はー」
レミ「だいじょぶだいじょぶ」
男「外にもお風呂があるのですか」
客「あぁ。水着で混浴らしいけど」
男「持ってきてないですねぇ」
客「フロントで借りれるらしいけど、もう遅いなぁ」
男「まぁ、皆さんも持ってきていないでしょうし」
客「皆さんって、誰かと一緒に来てるのか?」
男「えぇ。ご主人様と一緒に」
客「雇われか。俺と一緒だな」
男「そうなのですか」
客「あぁ、結構大変だけど、楽しいよ」
客ー 外いくわよー
客「じゃ、また今度会えたらどこかでなー」
男「えぇ」
ナンデフンドシナンデスカー
レミ「なんか外で叫び声が聞こえるけど」
パチェ「迷惑ねぇ」
ウィル「外は混浴らしい」
小悪魔「でも水着ないですよ」
レミ「パチェえもーん」
パチェ「無理」
レミ「のぼせた」
フラン「ふへー」
小悪魔「もう出ますか?」
咲夜「美鈴は?」
小悪魔「サウナに入ってましたよ」
レミ「置いてでようか」
パチェ「そうね」
小悪魔「え? え?」
美鈴「ふぅ、いい汗かいたー」
美鈴「あれ?」
美鈴「ひどいですよ!! 私を置いていくなんて!!」
レミ「知らんがな」もぐもぐ
ウィル「美鈴のぶんもあるぞ」ペロペロ
美鈴「あ、ありがとうございます」
レミ「さーて、お土産コーナーでも行こうかしら」
フラン「待ってましたー」
パチェ「お土産って言っても渡す相手がいないけどね」
レミ「気にしない気にしない。で、どこにあるのかしら」
正体不明の店員「あっちですよ」
レミ「そう。ありがと」
フラン「今っ、私はっ、猛烈にお土産を買いたいっ!!」ゴォオォオオオッ
レミ「こら、走らない」
男「ふぅ、さっぱりしました」
男「皆さんどこでしょうか」
咲夜「待ってたわ」
男「咲夜さん」
咲夜「皆はお土産を選んでるけど、どうする?」
男「私は別になんでもいいですよ。咲夜さんはどうするのですか?」
咲夜「私は花を見てくるわ。来るとき綺麗な並木があったの」
男「付き合いますよ」
咲夜「いいの? 美鈴が泣くわよ?」
男「咲夜さんなら構いませんよ」
咲夜「嬉しいわね。私ならOK?」グイッ
男「な、なんですか?」
咲夜「なんて、冗談よ。行きましょ」
男「は、はい」
男「綺麗な花ですね」
咲夜「なんで咲いてるのかは分からないけど。ここ地底だし太陽も無いわよね?」
男「幻想郷には不思議がいっぱいですから」
咲夜「それで済ませていい事なのかしら」
男「幽香さんならなんとかしそうですけどね」
咲夜「もしくは人工太陽とか?」
男「そういえば聞いたところによると古明地さとりさんはバラが好きだそうで、栽培してるらしいですよ?」
咲夜「バラならうちにも一杯咲いてるけど」
男「美鈴の努力です」
咲夜「門番よりも向いてるんじゃない?」
男「まぁ。ですね」
咲夜「さて、じゃあもうそろそろ戻りましょうか」
男「もういいのですか?」
咲夜「えぇ。目的はもう達成したしね」
男「でもまだ少ししか見てませんよ?」
咲夜「違うわよ」
男「?」
咲夜「秘密。気づかれたら困るし」
男「気づかれたら困ることとは?」
咲夜「だから秘密よ。さ、お嬢様のところへいきましょ」タタタッ
男「あ、咲夜さん」タッタッタ
咲夜(叶わなかったけど、せめてこれぐらいは許してよね。美鈴)
咲夜「………」
男「………それは?」
レミフラウィル子供「等身大さとりちゃんぬいぐるみ!!」
パチェ「止めたのよ?」
美鈴「はい………」
咲夜「駄目です」
フラン「えぇー!?」
ウィル「な、なぜ!?」
咲夜「邪魔です」
美鈴「うわー、ばっさりいくなぁ」
パチェ「うち広いからいいと思うけど」
咲夜「じゃあ図書館におきましょう」
パチェ「やめて、邪魔」
さとり「その人形を持って邪魔邪魔言われるとさすがに傷つきますよ?」
レミ「あら、さとり妖怪」
パチェ「そういえばここって貴方の店だったのよね、さとり妖怪」
さとり「妖怪をつけないでください」
レミ「で、何のよう?」
さとり「私が自分の店にいちゃいけませんか?」
レミ「なぜ話かけたかよ」
さとり「店で騒がれると困りますからね、フランと娘の好感度を上げるためにそれを買おうとしてる吸血鬼さん」
レミ「えぇ、そのとおりですー。好感度欲しいんですー。なんか文句あるの?」
パチェ「開き直ったわねぇ」
さとり「で、買うのですか?」
咲夜「買いません」
ウィル「な、なぜだ。こんなにも可愛いというのに」
さとり「照れますね」
パチェ「そう思うのなら表情筋を働かせなさいよ。地方公務員並みの怠慢をしてるようだけど」
フラン「………」キュッ
ぽろっ
さとり「私の店の売り物である人形の指が壊れましたね」
咲夜「本当ですか?(ぱちんっ)どこも壊れてないようですが」
さとり「時を止めても私は心を読めるのですよ?」
咲夜「そうですか。それでなぜそんなに売りたがっているの?」
さとり「貴方は自分をかたどった等身大の人形が大衆の目に晒されて大丈夫なのですか?」
咲夜「理由は把握しました」
咲夜「だが断ります」
さとり「壊れたのですから買ってくださいよ」
正体不明の店員「ありがとうございましたー」
男「買って来ましたよ。ぬいぐるみ」
ウィル「ほ、本当か!」
咲夜「………はぁ」
さとり「お買い上げありがとうございます」
咲夜「罰として貴方がそれ持って帰りなさいよ」
パチェ「はたから見ると幼女誘拐犯ね」
美鈴「あはは、もう周りに幼女たくさんいますけどね」
レミ「ハートブレイク」ブンッ
美鈴「あわわーっ!!」ドスッ
美鈴「いたた」サスサス
咲夜「貴方の防御力と回復力どうなってるの?」
美鈴「太極拳のおかげです」
パチェ「太極拳ぱないわねぇ」
お燐「また来てねー」
レミ「えぇ」ギュッ
フラン「らんらん♪」ギュッ
ウィル「♪」ギュッ
子供「ふへへー」ギュッ
男「ご機嫌ですね」
パチェ「ぬいぐるみ一つと幼女四人に抱きつかれても平然と歩き続ける男が怖い」
さとり「私も抱きつきたい、と思う咲夜だった」
咲夜「!? なんでいるんですかっ!?」
さとり「割引券を渡すのを忘れていました」
咲夜「いりませんよ!!」
さとり「そうですか。それでは」
咲夜「はぁ、はぁ、はぁ」
美鈴「じーっ」
咲夜「な、何よ」
美鈴「えいっ」ドンッ
咲夜「!?」フラッ
ぎゅっ
咲夜「あっ」
男「大丈夫ですか?」
咲夜「だ、大丈夫よ」サッ
美鈴「えーいっ」ぎゅむっ
咲夜「!?」
男「!?」
咲夜「は、離しなさい美鈴っ」バタバタ
美鈴「いーやーでーすー」ギュッ
レミ「暴れると私たちにダメージくるからやめて」
パチェ「幼女四人、ぬいぐるみ一体、女性二人に抱きつかれてる男。これが噂に聞くところのリア充って奴かしら」
こあ「パチュリー様は踊るアホになりますか? それとも見るだけのアホですか?」
パチェ「あら、どこに行ってたの?」
こあ「エステに」ツヤツヤ
パチェ「置いてった私が言うのもなんだけど、貴方結構自由ね」
こあ「まぁ、店員に誘われて断れなかっただけなんですけどね」
パチェ「典型的な日本人ねぇ。貴方日本人かどうか知らないけど」
こあ「それで、どうするのですか?」
パチェ「それはもちろん」
ぎゅっ
パチェ「踊るアホよ」
こあ「ですね」ぎゅっ
レミ「あの後橋で凄い目で見られたわね」
パチェ「あの状態で周囲の目を気にしたら負けよ」
レミ「というか、男って案外力強いのね」
パチェ「狼人間だからねぇ」
レミ「さて、ここでお知らせです」
パチェ「何?」
レミ「次が最後です」
パチェ「なんで?」
レミ「ぶっちゃけ、これキリが無いから、ヤマザナドゥ編書けない」
パチェ「そりゃあバカみたいに4本SS同時進行させてたらね」
レミ「という事で、次の>>501が最後です」
パチェ「で、これ限りなく、くぅ疲臭がするんだけど」
レミ「………………………うん」
見間違えた
>>452でお願いします
大体の主要キャラ×男ルートダイジェスト
え、紅魔館メンバーだけじゃないの?
さすがに数が多すぎるので紅魔館メンバーに絞ります
『匂いフェチ』
男「さて、掃除を始めましょうか」
咲夜「お願いするわ」
男「咲夜さんは何をするんですか?」
咲夜「洗濯物があるのよ。シーツ類も干すから今日は一面シーツ景色になるでしょうね」
男「見てて清清しい気分になりそうですね」
咲夜「なら手伝って欲しいわね。今すぐ分裂しなさい。変態」
男「ですからあれは誤解です」
咲夜「誤解も何も実行犯じゃないの」
男「………すみませんでした」
咲夜「謝る位ならさっさと終わらせなさい」
男「はい」
男「ふぅ。さすがに大変でしたね」
メイド「ぴかぴか~」
男「では咲夜さんを手伝いに行くとしましょうか」
咲夜「ふぅ、ふぅ。これで、半分、ね」
男「持ちますよ」ヨイショッ
咲夜「きゃっ!? 男!?」
男「どこに運べばいいんですか?」
咲夜「貴方掃除は?」
男「終わりました」
咲夜「ずいぶん速いわね」
男「咲夜さんを手伝うために急ぎました」
咲夜「そんなこと言っても許さないわよ」
男「手厳しいですね」
男「シーツが終わりました」
咲夜「そう。じゃあ洗濯物たたんでおいて。下着類は私がやるけど」
男「分かりました。よいしょっ。持って行っておきますね」
咲夜「ちゃんとしわを伸ばしなさいよ」
男「分かってます」
咲夜「ならいいけど」
咲夜「これで終わり。さて追加を男のところに持っていかないと」
男「あ、咲夜さん。たたみ終わりました」
咲夜「あら。ちゃんと人ごとに分けてるのね。まさか全員のタンスをあさって調べてるとか?」
男「いえ。匂いで分かるので」
咲夜「――――変態っ!!」
男「え。あ、咲夜さんの匂いは良い匂いでしたよ」
咲夜「もう出ていってっ!」ドンッ
男「あっ」
バタンッ ガチャリ
男「褒めたのですが………」
『咲夜さんは汗フェチ』
咲夜「男」
男「なんですか?」
咲夜「ちょっとじっとしてなさい」
男「はい」
咲夜「………」クンクン
男「?」
咲夜「ちょっと汗くさいわよ」
男「美鈴と少し稽古をしていたもので」
咲夜「そう。早くお風呂に入って着替えなさい。洗濯物は私が洗っておくから」
男「ありがとうございます。ではお願いします」
咲夜「えぇ」
咲夜(これが男の洗濯物ね)ゴソゴソ
咲夜(そんなに量がないから手洗いでいいわね)
咲夜「さ、始めましょうか」
咲夜「えっと、まずはなにから洗お……………」
咲夜(………男の服)
キョロキョロ
クンカクンカ
咲夜(………男の匂いがするわね。汗の)
咲夜(………不思議と嫌じゃないわね。むしろ好きな匂い)スーハースーハー
咲夜(あ、やばいわこれ。クセになりそう)
咲夜(男もこんな気持ちだったのかしら)
美鈴「あ、さーくーやーさーん!!」
咲夜「ひゃうっ!!」
美鈴「び、びっくりしましたぁ。どうしたんですか咲夜さん」
咲夜「ちょ、ちょっと考えごとをしてたからびっくりして」
美鈴「驚かせてしまったみたいでごめんなさい」
咲夜「いいのよ。ところでどうしたの?」
美鈴「服が汚れちゃって。洗濯お願いできますか?」
咲夜「まったく。紅魔館の従者であるからには」
美鈴「あっ、花に水をあげる時間ですのでそれではっ」スタコラサッサ
咲夜「美鈴っ! もう」
咲夜(びっくりしたわ。ばれてないわよね?)
咲夜「さて続きを」
咲夜(美鈴の服………)
キョロキョロ
スーハースーハー
咲夜(美鈴の汗のにおいは元気で刺激的な匂いわ)
咲夜(はっ! なにやってるのよ私これじゃあ変態)
咲夜(でも男も変態よね)
咲夜(じゃあ私がにおいフェチでも大丈夫よね)
咲夜「………もう少し、このまま」クンカクンカ
小悪魔「………」
咲夜「ふぅ。洗いましょう」
ゴシゴシ
小悪魔「かくがくしかじかです」
パチェ「へぇ」
小悪魔「驚きですよね」
パチェ「人の趣味はそれぞれだからいいんじゃないの?」ペラペラ
小悪魔「でも人の服の匂いをかぐって」
パチェ「どうでもいいわ」ペラペラ
小悪魔「もうパチュリー様。本ばっか見てないで私の話も聞いてくださいよ」
パチェ「別にあなたも私も服の匂いかがれてないんだからいいじゃないの」
小悪魔「………そうですね。じゃあ伝えてきます」タタタッ
パチェ「………伝えるって誰に?」
小悪魔「男さん男さん」
男「どうかしましたか?」
小悪魔「咲夜さんが、貴方の服の匂いかいでましたよ。くんくんって」
男「………え?」
小悪魔「咲夜さん匂いフェチなんですかね」
男「どう、なんでしょうか」
小悪魔「じゃ。それでは」
男「あ、はい」
男(咲夜さんが匂いフェチですか………)
男「まぁ、別に危害があるわけではないですし構いませんね」
美鈴「咲夜さん、匂いフェチだったんですね」
咲夜「………………え?」
美鈴「小悪魔から聞いたんですよ」
咲夜「………………………………」
美鈴「咲夜さん?」
咲夜「ひぐっ、ぐすっ。うっ………」ポロポロ
美鈴「さ、咲夜さんっ!?」
咲夜「わた、わたし。ぐすっ。きもちわる、わるいわよ。ね」ポロポロ
美鈴(マジ泣きしてらっしゃる!?)
美鈴「そんなことないですよ!! 趣味人それぞれですし、私だって鎖骨フェチですしっ。ほらだから大丈夫ですって」
咲夜「ひくっ、ずずっ。うぅ…………」タッタッタッタ
美鈴「咲夜さぁん!?」
コンコン
咲夜「………」
コンコン
咲夜「………………」
男「………出てきませんね」
ガチャガチャ ガキャッ!! ガチャリッ
男「鍵、開いてましたね。失礼します」
咲夜「………何?………」
男「いえ。夕食ができました」
咲夜「………………いらない」
男「……………はぁ。では失礼します」オヒメサマダッコ
咲夜「!? はぁ!? ちょっと!! 降ろしなさいっ!!」
男「嫌です。レミリア様からのご命令ですので」
咲夜「一人で歩けるからっ」
男「駄目です」
咲夜「本当に降ろして///」
男「私も人の匂いが好きなんですよ」
咲夜「え?」
男「だから別にかまいませんし、それに言ってはなんですが、それよりもっと危ない趣味の方もいますし」
咲夜「気持ち悪くない?」
男「大丈夫です。咲夜さんは私が同じことをしたら気持ち悪いですか?」
咲夜「……………ごめん、ちょっと気持ち悪い」
男「そ、そうですか。すみません」
咲夜(好きな人にされたらちょっとね)
咲夜「もう大丈夫。降ろして」
男「分かりました」ヨイショ
咲夜「迷惑かけたわね」
男「いえ」
咲夜「ありがとう男」
男「早く行きましょう。冷めますよ」
咲夜「そうね。ところで誰が作ったの?」
男「妹様です」
咲夜「………へ、へぇ。それは楽しみだわ」
小悪魔「あの~。縄解いてもらえませんか?」
パチェ「嫌よ」
小悪魔「そんなぁ」
パチェ「貴方の口ってヘリウムガスかなんかで出来ているのかしら?」
小悪魔「えっとだって私、小悪魔ですから。てへっ」
パチェ「そう。ところで貴方は何フェチなの?」
小悪魔「私ですか? 私はちょっとSですかね」
パチェ「へぇ奇遇ねぇ。私は抵抗出来ない人を痛めつけるのが好きなの」
小悪魔「へ?」
パチェ「じゃ、楽しませてね」
小悪魔「ちょっ まっ」
小悪魔「いやぁああぁあああああああぁああああ!!」
パチェ「すっきり」ツヤツヤ
レミ「あのねパチェ。うち防音してないからすごい音響くのよ。正直怖いわよ」
パチェ「いいじゃないの少しぐらい。それでレミィは何フェチなの?」
レミ「え? 私? 吸血痕フェチと赤い色フェチ」
パチェ「ド変態じゃないの」
レミ「えぇ!? 普通じゃないの!?」
パチェ「てっきりネクロフィリアかと思ってたけど」
レミ「やだよ気持ち悪いっ」
パチェ「じゃ、ここでは一番レミィが変態ってことで」
レミ「えぇ!? パチェじゃないの!?」
パチェ「ちゃんちゃん」
『咲夜さんの告白』
男「あ、咲夜さ」
咲夜「っ」シュンッ
男(………なぜでしょうか。数日前から咲夜さんに避けられています)
男(私としては何もしてないと思うのですが、なぜ怒っているのか理由を聞こうにも、すぐに逃げられてしまいます)
男「なぜなんでしょう」ショボン
美鈴「またですか」
咲夜「だってしかたないじゃないのっ。初めてだからどうすればいいか分からないのよっ」
美鈴「乙女ですねぇ」
咲夜「美鈴は経験あるの?」
美鈴「あはは。私は武術一筋で生きて来ましたからねぇ。色恋沙汰なんて縁がないですよ」
咲夜「役に立たないわね」
美鈴「あう」
美鈴「気づいたのは4日前でしたっけ」
咲夜「そうよ」
美鈴「はー。紅魔館にもついに春がやってきましたねー。春ですよー」
咲夜「ふざけてるの?」スチャッ
美鈴「謝りますからそのやたら肉厚なサバイバルナイフはやめてください。本気で痛いですから」
咲夜「で、どうすればいいのよ」
美鈴「告白すればいいんじゃないですか?」
咲夜「もう。役に立たない答えね」
美鈴「未経験者にどうしろと………」
咲夜「だって私の知り合いに色恋沙汰に縁がある人なんていないんだもの」
美鈴「巫女に魔法使いに半霊。どれも浮いた話のない連中ですもんね」
咲夜「ちっ。誰も役にたたないわね」
美鈴「もう当たって砕ければ」
咲夜「砕けるなんて嫌よっ。部屋隣なのよ!? 毎朝顔合わせるのよ!? 笑いものじゃないのっ」」
美鈴「はぁ………。どうすればいいんでしょうねぇ」
美鈴「パチュリー様のところの恋愛小説を読み漁ればいいんじゃないですか?」
咲夜「美鈴にしては良い回答ね。参考にするわ」
美鈴「あのどうにもならなくてイライラするのは分かりますが、触れたものみな傷つける切れたナイフみたいなのやめましょうよ。私傷つきます」
咲夜「じゃっ」シュンッ
美鈴「………花に水あげよ」
がさごそ
こあ(何か変な音が………)
咲夜「なるほど、告白にはムードが大事なのね。ところで修学旅行って何なのかしら」
こあ(咲夜さん?)
咲夜「高級レストランで、指輪。これは男側からね」
こあ(………咲夜さんが、恋愛小説?)
咲夜「どういう風に告白すればいいのかしら。やっぱりデートを重ねて」
こあ(………これは)にやり
こあ「ふふふ~♪」
咲夜(………? 何か今声が聞こえたような。パチュリー様か小悪魔かしら、まぁいいわ)
咲夜「へぇ。なるほどね」ペラペラ
パチェ「は? 何よいきなり」
こあ「だから、媚薬ですよ媚薬。び や く」
パチェ「………頭になんか湧いた?」
こあ「湧いてません。ですので媚薬の作り方を教えてください」
パチェ「また何か企んでるの?」
こあ「ソンナコトハナイデスヨ」
パチェ「………お断りするわ。諦めなさい」
こあ「ちっ。分かりました」
パチェ「待ちなさい。今舌打ちしたわよね」
こあ「ちょっと出かけてきまーす」
パチェ「あの子解雇して小小悪魔雇おうかしら」
永琳「作れるけども」
こあ「お願いします」
永琳「………なんで?」
こあ「困ってる子がいるんです。後一歩が踏み出せなくて」
永琳「………鈴仙。自白剤」
鈴仙「分かりました」
こあ「お邪魔しましたー」
こあ(くっ。どうすれば)
てゐ「うーさうさうさ。どうやら困ってるみたいうさね」
こあ「貴方はっ」
てゐ「金儲けのにおいにつられたうさー」
こあ「ま、まさか」
てゐ「媚薬。3万円」
こあ「買ったっ!!」
てゐ「まいどあり」
こあ「ありがとうございましたー」バサバサッ
こあ「ただいまー」
美鈴「あ、おかえりなさい」
咲夜「おかえり」
こあ「あぁ、いたいた咲夜さん咲夜さん」
咲夜「何?」
こあ「今日私が料理作ります!」
咲夜「? 分かったわ」
咲夜「小悪魔って料理できるのかしら」
美鈴「どうなんでしょう。自分でいうくらいだから作れるんじゃないですか?」
咲夜「だったらいいけど」
男「美鈴さーん」
咲夜「っ!」シュンッ
美鈴「………はぁ」
男「あれ? いまここ誰かいませんでした?」
美鈴「気のせいですよ」
男「そうですか。あのちょっと手伝って欲しいことが」
美鈴「分かりました手伝いますよ。それで一体何を」
男「倉庫から出したいものがあってですね」
美鈴「あーはい。分かりました」
咲夜「………」じーっ
美鈴「あの、ちょっと先に探していてくれませんか? 少し用事を思い出したので」
男「わかりました」
美鈴「さてと」シュンッ
咲夜「………」じっ
美鈴「捕獲っと」がしっ
咲夜「なっ」
美鈴「時を止める前に捕まえれば咲夜さんでも逃げられませんよっと」ぽいっ
咲夜「へ!?」
美鈴「じゃ。あとは任せました」
ぎー ばたんっ ガチャッ
咲夜「美鈴!?」
男「あれ、入り口が………咲夜さん?」
咲夜「!?」びくっ
咲夜「な。なにかしら」ドキドキ
男「すみませんでした」
咲夜「え?」ドキドキ
男「何か怒らせてるみたいで」
咲夜「そんな事ないわよ」ドキドキ
男「ならなんで逃げるんですか?」
咲夜「それは………」
男「何か訳があるなら教えて欲しいのですが」
咲夜「おと―――が―き―から」ぼそっ
男「すみません。良く聞こえなかったんですが」
咲夜「あぁ、もう。男の事が好きだからよっ!!」
男「……………え、え!?」
咲夜「好き好き大好き。愛してる!! これでいい!?」
男「ちょ。ちょっとまってください///」
咲夜「好きです結婚してくださいっ!!」
男「でもいきなりそんな」
咲夜「幸せにしてあげるから。月が綺麗ですね。私死んでもいいわ。男の作る味噌汁が毎日食べたい。同じお墓に入ろう。アイラブユー!!」
男「あの、咲夜さん。落ち着いてください」
咲夜「私は落ち着いてるわよっ」あわあわ
男「咲夜さんっ」がしっ
咲夜「な、にゃぁあああ!?」
男「落ち着いてください。お願いします」
咲夜「わ、分かったから近い。顔が近いわ」
男「あ、すみません」
咲夜「///」
男「あの、その」
咲夜「………なに?」うるうる
男「よろしくお願いします///」
咲夜「え、えぇ///」
ガチャッ
美鈴「おめでとうございま、いたぁっ!?」
咲夜「めーいーりーんー」
美鈴「まってくださいそのナイフなんて捨ててください。でも私のおかげで成功したじゃないですか。だからそのアーミーナイフは」
咲夜「問答無用っ」ザシュッ
美鈴「あいやー!!」
美鈴「いやぁ。でも咲夜さんのことだからクールに決めるのかと思ってたら、まさか混乱して変な告白するとは思いませんでしたよ」ずたぼろ
咲夜「聞いてたの?」
美鈴「えぇ。扉の前で」
咲夜「美鈴。口は災いの元だから縫ってあげるわよ」
美鈴「や、やめてください。喋れなくなってしまいますっ」
咲夜「………本当に私でいいの、男」
男「はい」
咲夜「ありがとう男///」
男「大好きですよ咲夜さん///」
美鈴「さーて私はシエスタの時間だー」シュンッ
咲夜「………男、手、繋いでいい?」
男「はい」
ぎゅっ
咲夜「///」
こあ「ふっふふー。あとはこれを」
パチェ「そこまでよ」
こあ「げっ。パチュリー様っ!?」
パチェ「貴方が料理をするって聞いたから、絶対なにかやると思ってたけど」
こあ「やだなー。何もしませんよー」
パチェ「何もしてない人はげっとか言わないわ。どうせ咲夜の皿に媚薬入れようとしたのでしょうが、あとは私がやるから代わりなさい」
こあ「はーい ちぇー」
パチェ(本気でここぁ雇ったほうがいいんじゃないかと思うわね)
こあ「じゃあ私戻ってますね」バタンッ
パチェ「まぁこれであの子も大人しくしてるでしょ」
こあ(仕込んだのは皿じゃなくてスープですけどね。にひひ)
レミ「いただきます」
全員「いただきます」
レミ「今日は結局パチェが作ったのね。というか料理できたのね」
パチェ「知識があればなんだって出来るわよ」
レミ「あら、このスープ美味しいわね」ずずっ
パチェ「それを作ったのは小悪魔だけど」ずずっ
こあ「えへへ。ありがとうございます」ずずっ
咲夜「あ、本当。美味しい」ずずっ
美鈴「美味しいですね」ずずっ
フラン「美味っ!」ずずっ
男「小悪魔さん料理できたんですね」ずずっ
咲夜「っ!!」
レミ「咲夜?」
咲夜「な、なんでもないです」もじもじ
パチェ「小悪魔っ!? あなたどうやって」
こあ「スープですよ。仕込んでたのは」
パチェ「ならどうして」
こあ「簡単ですよ。吸血鬼に稀代の魔女に狼男になんだか良く分からない防御特化の妖怪。この屋敷ないで媚薬が効くのは咲夜さん」
こあ「と私ぐらいですよ」もじもじ
パチェ「あなたバカじゃないの?」
こあ「私は咲夜さんと男をくっつけようと」
美鈴「もうくっついてますよ」
こあ「え? 本当に?」
レミ「おめでとう」
フラン「おめでとう」
パチェ「おめでとう」
美鈴「おめでとう」
こあ「おめでとう」
咲夜「あ、ありがとうございます///」もじもじ
パチェ「で、どうするのこれ」
こあ「一日たてば治りますよ」もじもじ
パチェ「解毒剤貰ってきなさい。ダッシュで」
こあ「えぇーでももう外暗いですよ?」
パチェ「悪魔合体の素材に使うわよ」
こあ「行ってきます」
パチェ「ごめんなさい咲夜。とめられなかったのは私のミスだわ」
レミ「まぁいいじゃないか。めでたい夜なんだこのまま初夜を迎えても
咲夜男「はい!?」
レミ「どうした。結婚てのはそういうことなんだろう?」
美鈴「結婚するまえにそういうことをする人も結構いるみたいですけどね」
パチェ「疑問なのはなんでレミィが喋り方カリスマっぽくなってるのかだけど、まぁいっか」
パチェ「そういうのは個人の問題だから、煽るのはやめなさい」
レミ「そうなのか」
パチェ「とりあえず咲夜を安静にしておいたほうがいいわね。咲夜歩ける?」
咲夜「大丈夫です///」
男「一緒に行きます」
フラン「楽しんできてね?」
パチェ「フランどこでその言葉を知ったの?」
フラン「えっと。小悪魔から
パチェ「………」
男「戻ってきました」
レミ「メイド、スープおかわり」
妖精メイド「はい。わかりましたです」
パチェ「良くそれ飲めるわね。おかえり男」
レミ「害が無いならどんなものが入っていたって構わないわ。どうだったの男」
男「ベッドに寝かせました」
パチェ「あとは小悪魔を待つだけなんだけど」
レミ「ふぅむ。咲夜がいない今がちょうど良い」
パチェ「レミィ?」
レミ「男。咲夜と別れなさい」
パチェ「!?」
男「なぜ、でしょうか」
レミ「我々は化け物だ。太陽に中指を立てるナイトウォーカーだ。人間と共には歩めない。分かってるだろう?」
パチェ「ちょっとレミィ」
レミ「二択あげるわ。別れるか辞めるか。もちろん咲夜は私のものだ。辞めさせはしない」
レミ「一日やろう。考えろ。自分に得な賢い考えをな」
男「………失礼します」バタンッ
パチェ「………レミィ」
レミ「ふへは~ 久々にあんなテンションしたから疲れたわね」
パチェ「レミィ?」
レミ「ん?」
パチェ「演技だったの?」
レミ「本心ではあるわよ。あの二人が結ばれるのは私としてはあまり好ましくない」
パチェ「それは最後の時があるから?」
レミ「その通りよ。ハッピーエンドにするため手っ取り早いのが、咲夜が純潔のうちに同属にすることだけど」
フラン「がぶってすればいいの?」
レミ「そうよ。でも咲夜のことだし絶対断るのよねぇ」
パチェ「メイドが主人と同じ立場になってどうするのよ」
レミ「いいんじゃない? 吸血鬼がメイドだって。それはそれで面白い」
レミ「で、さっきから黙ってる美鈴は何か良い案はないの?」
美鈴「へ!? 私ですか!?」
レミ「貴方以外に美鈴がいるって初耳ね」
美鈴「えっと私としては、咲夜さんに幸せになってほしいんですけど」
美鈴「でも残された男さんが………」
レミ「皆意見は同じなのよね。ままならないわ。パチュリーのびっくり魔法でなんとかならないの?」
パチェ「出来るわけないでしょう」
フラン「二人が選んだ答えが正解じゃないの? たとえ悪いことになっても」
レミ「おぉフランえらいえらい。でも私は正解を求めてないのよ。求めているのはハッピーエンド」
パチェ「わがままね」
レミ「当たり前だろう?」
男(どうすればいいのでしょうか)
咲夜「男………」
男「咲夜さん。大丈夫なのですか?」
咲夜「薬が効いたわ。もう大丈夫」
男「咲夜さん………」
咲夜「どうしたの? なんだか疲れた顔してるみたいだけど」
男「ごめんなさい。ちょっと今日はもう寝ます」
咲夜「えぇ。お休み」
男「おやすみなさい」
咲夜「おはよう美鈴」
美鈴「っ!」
咲夜「なんで逃げるのよ美鈴」
美鈴「私の口からはなんとも。すみませんっ」ダダダッ
咲夜「なによ美鈴」
美鈴「お嬢様っ」
レミ「分かってる(ぺらっ)この通り辞表は置いてあった。まったく一言もなしにいなくなるなんて礼儀がなってないな」
美鈴「どうしましょうお嬢様」
レミ「どうもこうもいずれバレるのだから隠す必要はないだろう?」
ガチャ
咲夜「おはようございます。お嬢様」
レミ「おはよう咲夜。男が辞めたわ」
咲夜「え?」
咲夜「え。冗談になってませんよ。お嬢様」
レミ「4月1日はもうとっくに過ぎた。嘘じゃない。辞表だ。朝机の上に置いてあったのよ」
咲夜「な、なんで」
レミ「忘れなさい」
咲夜「で、でも」
美鈴「男さんにもなにか事情があったんですよ」
咲夜「………」
レミ「今日一日は休んでなさい」
咲夜「いえ、働かせてください」
レミ「そう」
咲夜「失礼します」バタン
美鈴「どうしましょう」
レミ「どうもこうもないわ。紅魔館が少し前に戻っただけよ。それだけ」
美鈴「………………」
男「久しぶりだなぁ。ここらへんも」
影狼「男?」
男「お久しぶりです。今泉さん」
影狼「紅魔館で働いているって聞いてたけど」
男「辞めました」
影狼「満月に何かしたの?」
男「まぁちょっと込み入った理由がありまして」
影狼「そう。それで住む所はあるの?」
男「野宿しますよ」
影狼「それなら私の家に住んだらどう? 雨風しのげるわよ」
男「いいんですか?」
影狼「同じウェアウルフじゃないの」
男「ありがとうございます」
男「ここが影狼さんの家ですか」
影狼「汚くはないと思うけど」
男「お邪魔します」
影狼「いらっしゃい」
男「片付いていますね」
影狼「お世辞はいいわよ」
男「私は厄介になる身分なので家事はやらせていただきますよ」
影狼「気にしなくていいわよ」
男「いえ。やらせてください」
影狼「まぁ、いいけど」
男「お夕飯ができましたよ」
影狼「ありがとう」
男「どうでしょうか」
影狼「なんで男のくせに料理できるのよ。怖いわー」
男「お味はどうでしょうか」
影狼「もぐもぐ。美味しいわよ」
男「お口にあったようでよかったです」
影狼「ご馳走様」
男「デザートがありますよ」
影狼「なかなか気が利くようになったわね」
男「使用人でしたから」
男「すみません。少し外に言って来ます」
影狼「帰ってきたら鍵閉めてね」
男「はい」
男「………咲夜さん。元気にしているでしょうか」
男「駄目ですね。まだずっと咲夜さんのことを考えてしまいます」
男「どうかお幸せに。咲夜さん」
てゐ「てってててーい♪ てっててー♪ おや。あれは」
男「お幸せに。咲夜さん」
てゐ(紅魔館の執事? でもなんでこんなところにいるんだろうね?)
男「………帰りますか」
てゐ(? あっちにあるのは今泉 影狼の家だけ。……………なるほどねぇ)
てゐ(あたしゃ人間の味方だからねぇ)
咲夜「………。お嬢様お茶が入りました」
レミ「今日は一体どんなお茶なのかしら」
パチェ「さぁ。そろそろトリカブトとかでてきそうじゃない? ゲルセミウムかも」
レミ「なにそれ」
パチェ「花全体どこ食べても死ぬ」
レミ「さすがの私でも勘弁願いたいわね」
咲夜「ダージリンです。お嬢様」
レミ「!?」
パチェ「!?」
レミ「あの咲夜が」
パチェ「普通の紅茶を入れてる!?」
咲夜「それでは失礼します」
パチェ「重症みたいね」
レミ「でもしかたないのよ。うめぇ」
パチェ「でも何か物足りないわねぇ」
咲夜「………はぁ」
美鈴「咲夜さん。お疲れですか?」
咲夜「美鈴………」
美鈴「妖精と一緒に遊んでみたらどうですか。なーんて」
咲夜「ふふ。仕事じゃなかったらね」
美鈴(怒られない、だと?)
美鈴「あー。なんだか眠くなってきました。シエスタしてきます」
咲夜「夜更かしは体に悪いから今日から早く寝るのよ?」
美鈴(………………)
美鈴(これ。咲夜さんですか?)
フラン「さーくやっ」
咲夜「どうされましたかフランお嬢様」
フラン「外行きたいからついてきて」
咲夜「はい。分かりました」
フラン「わーいっ」
パチェ「そこまでよ。と言いたい所だけど、咲夜が一緒にいくなら問題ないかしら」
フラン「フランはもう立派なレディーだから大丈夫よ」
パチェ「はいはい。じゃあ咲夜。任せたわ」
咲夜「はい。お任せください」
咲夜「フランお嬢様。どこに行かれるのですか?」
フラン「どこでもいいよ」
咲夜「え?」
フラン「咲夜。落ち込んでるから」
咲夜「………そんなことはありませんよ」
フラン「おにーちゃんがいなくなったからでしょ?」
咲夜「………………」
フラン「きっと何かわけがあったんだよ。それは多分咲夜のためなんだよ」
咲夜「私のため、ですか?」
フラン「うん、だっておにーちゃんは」
てゐ「お、いたいた」
フラン「む」
咲夜「永遠亭のところの兎………」
てゐ「いい話があるんだけど。どう?」
咲夜「お金はないわよ」
フラン「変なこと考えてるなら燃やすよ?」
てゐ「怖い怖い。まぁ別にあたしは帰ってもいいけどさ。いいの?」
フラン「かえれかえれー」
てゐ「紅魔館の執事の話なんだけど」
咲夜「え?」
てゐ「その男。今竹林の今泉 影狼の家にいるよ」
咲夜「え?」
てゐ「住んでるみたいだねぇ。一つ屋根のしたで男と女がね」
フラン「そんなの嘘っ」
てゐ「て思うんなら行ってみたらどうかねぇ。憶測や感情で物事を決め付けるのは若者の悪い癖だよ」
フラン「咲夜。かえろ」
咲夜「すみませんお嬢様」
フラン「咲夜?」
咲夜「はぁっ。はぁっ」たったった
てゐ「こっちだよ」ぴょんぴょん
咲夜「本当に、男なの?」
てゐ「うん」
咲夜「信じるわよ」
てゐ「人間に信じられたのは久しぶりだねぇ。っとあそこだよ」
咲夜「お邪魔するわよ」ガンッ バキッ
影狼「ひっ あなたは」
咲夜「ここに男がいるって聞いたのだけど」
影狼「男? いるけど」
咲夜「ッ 本当に」
男「今泉さんっ何か凄い音がしました、が」
咲夜「男………」
咲夜「あなたは―――っ」
男「咲夜さんこれには訳が」
咲夜「私よりその女のにおいのほうが好きなのねーーーーーーっ!!」タッタッタ
男「誤解ですーーーーーーっ!!」タッタッタ
影狼「怖い。人間怖いわ」ガクブル
てゐ「におい?」
影狼「私くさくないわよ。ちゃんとお風呂入ってるし」
てゐ「風呂入っても濡れた犬のにおいがするだけなんじゃ」
影狼「ひどい………」
男「咲夜さんっ」ガシッ
咲夜「離してよっ」
男「誤解ですっ」
咲夜「そういってあの女のにおいのほうが好きなんでしょ!?」
男「なんでそうなるんですか!?」
咲夜「ぐすっ。浮気よ………」
男「違いますから。私は咲夜さん一筋ですからっ」
咲夜「じゃあなんでいなくなっちゃったのよ。どうせ私のにおいに飽きたから………」
男「ちょっとにおいから離れましょうよ。私はにおいフェチですがそこまで末期ではないですからね?」
咲夜「じゃあなんで」
男「それは………」
咲夜「やっぱりにおいなのねーーーーーーーっ!!」タッタッタ
男「誤解ですーーーーーー!!」タッタッタ
男「捕まえましたっ」
咲夜「離してよっ」
美鈴「あ、おかえりなさい、咲夜さん。男さん」
男「え? ここは紅魔館………」
咲夜「っ」
男「あ。咲夜さん!」
咲夜「美鈴! 絶対通さないで頂戴っ!! 任せたわ」
美鈴「ゆっくりしていってくださいね」
男「はい」
咲夜「裏切りものー!!」タッタッタ
美鈴「いやぁ。恋するっていいですねぇ」
バタン ガチャリッ
男「あ」
咲夜「しつこいわよっ」
男(………嫌われてしまいましたね。でもこれでいいのかもしれません)
男「それでは失礼しました」
咲夜「………………男のバカ」
フラン「たーだーいーまー」
男「こんにちわフラン様」
フラン「あれ? おにーちゃんどうしたの?」
男「咲夜さんに嫌われてしまいまして」
フラン「そんな事無いよー。だって咲夜。男の事だーいすきだもん」
男「しかし部屋に引きこもって出てきてくれませんし、それにこのままでいい」
フラン「きゅっとして」
どかーん
フラン「あいたよー」
男「………ありがとうございます?」
フラン「あとはお若いふたりでね。うふふ」パタパタ
男(でもいいのでしょうか)
咲夜「けほっけほっ。フランお嬢様かしら」ふらふら
男「大丈夫ですか?」
咲夜「なによ」
男「一つ弁解させていただくなら。私は今でも咲夜さんを心から愛しています」
咲夜「………ならなんで」
男「それは………私と咲夜さんの流れる時間が違うからです」
咲夜「そんな事」
男「すみません。それでは」クルッ
咲夜「ちょっと待ってよっ」ギュッ
男「………離してください」
咲夜「離さないわ」
男「駄目なんです人間と妖怪ではやはり」
咲夜「やだ」
男「咲夜さん。わかってください」
咲夜「やだ」ギュッ
男「咲夜さん。きっとこのほうがいいのです」
咲夜「いやだ」
男「そんな子供みたいなことを」
咲夜「私子供よ。まだ少女よ」
男「………実を言うとお嬢様の命令なのです」
咲夜「お嬢様の?」
男「はい」
男(仕方ないですが。これで諦めてくれますね)
咲夜「ちょっと直談判してくるわ」
男「え!? ちょっと待ってください」
咲夜「待ってて」シュンッ
男(大変なことになりましたね)
レミ「大三元 字一色 四暗刻単騎待ち。四倍役満だ」
パチェ「ちょっとまた運命いじったでしょ」
レミ「さぁ、私のか
ガシャーンッ
咲夜「お嬢様。お話が」
レミ「」
パチェ「」
レミ「な、なんで今机蹴っ飛ばしたの?」
咲夜「すみません。足が滑りました」
レミ「え? え?」
咲夜「パチュリー様。お嬢様借りていきますね」
パチェ「よろしくてよ」
レミ「パチェ! 助けてよ!! 親友でしょ!?」
パチェ「イカサマする友人なんて持った覚えはないわ」
レミ「ぱちぇええええええぇええええ!!」ずるずる
レミ「あの咲夜、一応私主人なんだけど」ずるずる
咲夜「分かっておりますわ」
レミ「ならなんで引きずるのかなぁって」ずるずる
咲夜「私の用件にお嬢様の足を煩わせるのは気がひけたので」
レミ「えぇ………」
咲夜「ここです」ぽいっ
レミ「うぐ。この子主人投げてきたわよ」
ガチャリ
レミ「あれ、なんで鍵しめるのでせうか」
咲夜「さて、お嬢様。お話が」ゴゴゴゴゴ
レミ「な、なんでしょう」
咲夜「男の事で」
レミ「なんだその事か。どうした、一体なんの問題があるんだ?」
咲夜「っ」
レミ「用はそんなつまらないことか? なら私は戻らせてもらう」
咲夜「そんな事ってっ!」ガンッ
レミ「やめなさい。壁が壊れるわ」
咲夜「私は今までずっと、そしてこれからも忠誠を誓います」
レミ「ならそこをどいて頂戴。邪魔よ」
咲夜「ですが。今だけは」スチャ
レミ「ナイフをしまえ」
咲夜「嫌よっ!」シュッ
トスッ
レミ「腕に二本。痛いな」
咲夜「こんな武力行使しか出来ない自分が嫌になるわ。それでもやらないという選択肢はないのよ」
レミ「今なら許すわ。この程度なら犬に甘噛みされた程度にも思わないから」
咲夜「嫌です」
レミ「逆らうの? 人間が吸血鬼の私に」
咲夜「全員に等しく与えられるものを拒める私のどこが人間なのかしら」
レミ「貴方はどこまで行っても人間よ。頭を潰せば死ぬでしょ?」
咲夜「いくわよ。吸血鬼」
レミ「来なさい。人間」
咲夜「私は化け物よっ!!」シュッ
レミ「目に二本。心臓に三本。両腕に三本づつか。さすが正確だな」
咲夜「どうもっ!」シュッ
レミ「だが、こんなものじゃあ私は死なないわよ。百万本も刺せば死ぬかもしれないけど」
咲夜「ソウルスカルプチュアッ!!」
ザクザクザクッ
レミ「いいの? そこ私の領域だけど」
ガシッ
レミ「不夜城レッド」
ボォオオオオオォッ!!
メイド「あわわっ 部屋が!」
レミ「まだやる?」
咲夜「ま、まだ、おわって、な」
レミ「スカーレットデビル」
ボォオォオォオオオオオオッ!!!
咲夜「……………ま、まだ」
ガシッ
レミ「レミリアストレッチ」
ドンッ!
咲夜「……………」
レミ「ね、あなたは人間でしょ?」
咲夜「………………っ」ガバッ
美鈴「おはようございます咲夜さん。動かないでください、傷にひびきます」
咲夜「………男は?」
美鈴「帰りました」
咲夜「そう………」
美鈴「あの、咲夜さん。私がいうのもなんですが。またいい人見つかりますよ」
咲夜「………………」
美鈴「咲夜さんの好きなものいっぱい作ってあげますから、月餅好きでしたよね。ミーチエンホンユイだって作れますよ
美鈴「だから、もうあんな無茶しないでください」
咲夜「嫌」
美鈴「咲夜さん」
咲夜「絶対、嫌」
美鈴「そうですか。分かってましたけどね。でも私咲夜さんが傷つくの見たくないんです」
咲夜「そう、ありがとう。じゃ」
美鈴「だから」
ガシッ
クルッ ポフンッ
美鈴「この部屋からは出しませんよ」
咲夜「………美鈴」
美鈴「出来れば無駄なことはやめてほしいですね。守ることに関しては私、咲夜さんより強いですから」
咲夜「お願い、どいて」
美鈴「嫌です。絶対嫌です」
咲夜「じゃあ、いくわよ」
美鈴「お手やわらかに」
ドッカーン!!
美鈴「あうっ」
フラン「咲夜っ!!」
咲夜「妹、さま?」
フラン「大丈夫? お姉様にやられたんでしょ?」
咲夜「大丈夫d」
フラン「よし。お姉様には私から言ってあげるからね咲夜安心して」
咲夜「妹様ありがとうございます。でも自分でしなくちゃ駄目なんです」
フラン「え? でも人間には無理だと思うよ?」
咲夜「………………っ」
フラン「だから吸血鬼になっちゃお」
咲夜「………え?」
フラン「そうすれば咲夜だってもっと強くなれるしおにいちゃんともずっといれるよ?」
咲夜「………………」
フラン「どうする?」
咲夜「すみません。気持ちだけ受け取っておきますね」
フラン「なんで?」
咲夜「多分、私が吸血鬼になったら男が悲しみますから」
フラン「でも咲夜死んじゃったら男悲しむよ」
咲夜「ですが」
フラン「そっかー吸血鬼にならないかー。残念」
咲夜「はい、すみまs」
カプッ
フラン「ん、咲夜の血、おいし」
寝ます
ダイジェストってなんだっけ………
咲夜「ふら、ん、さ」
バタッ
フラン「えっへへ~。これで咲夜も私たちの仲間ー」
フラン「ごめんね咲夜。私は私のために。ワンフォーオールなんてガラじゃないんだ」
フラン「聞こえてないと思うけど、さようなら咲夜」
咲夜「っ!!」
美鈴「おはようございます。咲夜さん」
咲夜(夢?)
美鈴「気分はどうですか?」
咲夜「最悪ね」
美鈴「じゃあご飯食べましょうか。もう夜ですよ」
咲夜「えぇ――――!」
咲夜(体の傷も痛みも無い)
咲夜(どうして?)
フラン「あ、起きたんだ咲夜」
咲夜「はい」
レミ「遅かったわね。全員揃ってるわよ」
パチェ「………………」
メイド「ごはんですよー」
メイド「ごはんなのですよー」
美鈴「わぁ。今日も美味しそうですね」
パチェ「………そうね」
メイド「さくやさんどうぞー」
咲夜「え? これお嬢様のじゃ」
咲夜(目の前にあったのはワイングラスに注がれた赤。トマトジュースじゃないってことは鉄くさいにおいで分かる)
メイド「おじょーさまがさくやさんはこれにしろって」
咲夜「えっと、お怒りでしょうか」
レミ「いいから飲みなさい」
フラン「おいしいよー」
咲夜「………………」ごくごく
咲夜「うえっ。けほっけほっ」
咲夜「お嬢様、なぜ」
レミ「さぁ、食べるわよ」
フラン「いただきます」
美鈴「えっと、いただきます」
パチェ「………………」もぐもぐ
咲夜「お嬢様?」
パチェ「咲夜」
咲夜「! なんでしょうか」
パチェ「ドレッシングとって」
咲夜「あ、はい。どうぞ」
パチェ「………………鏡」
咲夜「はい?」
パチェ「………………」もぐもぐ
咲夜「うぅ。まだ口の奥にへばりついてる気がするわ」
咲夜「そういえばパチュリー様の鏡って、一体」
ガチャ
咲夜(この屋敷には鏡が私か美鈴の部屋しかないから不便よね)
咲夜「っ!!」
咲夜「吸血鬼になったのかしらって、思ったけどこれは」
咲夜(鏡に映る私は半分透けていて、目は赤いし少し八重歯が尖がってるけど完璧な吸血鬼じゃないみたいね)
咲夜「さしずめバンパイア・ハーフってとこかしら」
咲夜(というか完全に鏡に映らなくなったら化粧とか困るからこれでありがたいけど)
咲夜(でもまぁ、なんでいきなり妹様が暴走したのかしら)
咲夜(今のところ男を屋敷に戻すためってのが一番それっぽいけど)
咲夜(まぁ、考えていても仕方ないわね)
咲夜「とりあえず美鈴でも倒してみよう」
咲夜「美鈴」
美鈴「っ!? 音も気配もなく私の後ろに立たないでくださいよ。びっくりしますから」
咲夜「ちょっと、付き合ってよ」
美鈴「い、いきなり愛の告白ですか!? 嬉しいですが、私にも心の準備が」
咲夜「ふっ!」シュンッ
美鈴「って危ないですねぇ」パシッ
咲夜「身体能力は上がってるわね。でも霧とかこうもりとかに慣れないし、結局まがい物でしかないわけね」
美鈴「あ、気づいちゃったんですね」
咲夜「不思議と気分はすがすがしいわね。人間をやめたわーっって感じで」
美鈴「いやぁ、あれ以上咲夜さんが強くなったら私もさすがに命が危ないかもですね」
咲夜「冗談」
美鈴「それで、力の使い方を私で試したいんですか?」
咲夜「いや、使い方はなんとなく分かるから実践ね」
美鈴「そうですか。いやぁ結局貧乏くじ引くの私なんですよね」
咲夜「お願い。親友でしょ?」
美鈴「ま、いいですけど。行きますよ?」シュンッ
ゴッ
咲夜「ッ痛。骨折れたじゃないの。治るけど」
美鈴「ですよねー」
咲夜「じゃ、私からも」スパッ
咲夜「自分で切るのはあんまり好きじゃないわね」
咲夜「血符『ソウルスカルプチュア」
ズバババババッ
美鈴「わぁ、血のナイフなんてまるで漫画ですねぇ」
咲夜「漫画みたいな世界で何言ってるの」
咲夜「血を操れるのよ。自分自身のに限るけど」
咲夜「だからほら」
バサッ
咲夜「こんなこともできる」
美鈴「貧血にはお気をつけ、てっ!!」パシュンッ
咲夜「私の世界」カチッ
咲夜「何秒とめれるかしら。通常時で大体5秒。なら今は」
咲夜「18秒。なかなかね」カチッ
美鈴「っ!!」
ザシュッ!!
美鈴「降参です。あいたたたた」
咲夜「ありあと美鈴それじゃ」
美鈴「これからどうするんです?」
咲夜「第二次紅魔館大戦よ」
咲夜「小悪魔」
こあ「はいはーい。なんでしょう」
咲夜「パチュリー様はどうするって?」
こあ「図書館にこもるそうです。面倒ごとは嫌だって」
咲夜「そう。で、貴方は?」
こあ「私は傍観します」
咲夜「へぇ。面白いこと言うのね」
こあ「あはは。冗談ですよ、嫌だなぁ」だらだら
咲夜「ついてきなさい」
こあ「あいあいさー」
フラン「あ、咲夜。気づいたんだ」
咲夜「えぇ、お陰様で。感謝しますわ」
こあ「あはは………こんばんわ」
フラン「立派な翼ね。お姉さまが好きそう」
咲夜「今からご覧いただきますわ」
フラン「んー。でもなんで半分しかならなかったんだろうね」
咲夜「もともと人外じみてたところありましたし」
フラン「あはは。咲夜は人間だよ」
咲夜「今は半端者ですけどね」にたっ
フラン「素敵」にたっ
こあ(帰りたい。咲夜さんのイメチェン怖すぎますよ)
フラン「じゃあね」
咲夜「手にいれて見せますわ。男を」
フラン「うん。楽しみにしてるね」
レミ「咲夜」
咲夜「お嬢様」
レミ「元に戻してみせるわ」
咲夜「素敵な羽でしょう? お嬢様が好きな紅」
レミ「趣味が悪いわね。まるでフランの壊した人形みたい」
咲夜「お嬢様も素敵にしてさしあげますわ。きゅっとしてどっかーんって」クスクス
レミ「あぁもう。フランの馬鹿。半人前のくせに。でもこれは姉の責任よね」
レミ「来なさい咲夜。絶対的貴方を救って見せる」
咲夜「コンティニューなんてさせないですよ?」
咲夜「さぁ! お嬢様ぁ!!! 行きますよっ!!」バサッ
レミ「ちっ グングニルッ!!」
咲夜「あははっ」カチッ
咲夜「どうですか?」カチッ
ザクザクザクッ
レミ「痛っ。」
咲夜「むー。お嬢様頑丈ですね」
こあ(こっちに流れ弾飛んできませんように。飛んできませんように)
レミ「ちょっと小悪魔」
こあ「なして!?」
レミ「これ、男のとこに持っていって」
咲夜「あははっ!!」シュッ
レミ「早くっ」
こあ「あうあう。特別ボーナス期待してますからねっ!」バサバサッ
レミ「主人に言いなさい」
咲夜「男連れ戻してくれるんですか?」
レミ「えぇ。そう、よっ!!」
咲夜「いったーい。もうひどいなぁお嬢様」
レミ「降参してくれると私的にありがたいんだけど」
咲夜「んー。えっとね。やだ」べー
レミ「あぁもう。なんでこんな面倒ごとばかり起きるのかしら」
咲夜「あはは!! あはははは!!」
レミ「ちっ。殺さずにしとめるってのは苦手なのよ。この咲夜だとできる自信はないわね」パシッ パシッ
咲夜「とまれっ!」カチッ
咲夜「あはっ」カチッ
レミ「なんで、こんなに、強いのよ」
咲夜「月がこんなに明るいからじゃないかな」
レミ「えぇ。思わず酒の肴にしちゃいそうなほど良い満月ね」
咲夜「あぁ、喉渇いちゃったな」バサッ
レミ「ちょっ!?」
こあ「あぁ。なんでこうなっちゃったんだろう」パタパタ
こあ「あ、あったあった」コンコン
こあ「あのー」
影狼「………なに?」
こあ「あ、今日はけぶか」
影狼「黙らないと噛み付くわよ」
こあ「あぁ、そうだ。男さんいますか? 大至急お願いします」
影狼「………なんだか良く分からないけど分かったわ」
こあ「ハリーッハリーッ!!」
影狼「男ーっ」
男「なんでしょう今泉さん。おやこんばんわ小悪魔さん」もふもふ
こあ「男さんもふもふですね」
男「困ったものです」
影狼「そんな談笑してていいの? 急いでたんじゃないの?」
こあ「あ! そうだった」
男「どうしましt」
こあ「いきますよ」バサッバサッ
男「おやおや」
影狼「………男が誘拐された」
こあ「重いですよ男さん」
男「すみません。それでどうかしましたか?」
こあ「咲夜さんが大変なんですっ!」
男「お嬢様に気絶させられたのでは?」
こあ「咲夜さんが吸血鬼になっちゃいました!!」
男「!?」
咲夜「うーん。変なあじー」
メイド「あうぅ」ピチューン
咲夜「でも喉は潤ったかなー」
レミ「あなたメイド長でしょ?」
咲夜「違うよ。私は今化け物なんだー」にたっ
レミ(やっぱり妖精の血じゃ抑えきれないようね。パチェの血は博打だし、かと言って人間の里まで行かせるわけには)
咲夜「えっと、こうかな」うにょうにょ
レミ「?」
咲夜「できたー。グングニル」ブンッ
レミ「!?」
咲夜「あはっ!」シュンッ
ドンッ!!
レミ「あいたたた。まがい物で良かったわ。といっても無視できるレベルじゃないけど」
パチェ「ちょっとレミ! これはいったい何が起きたのよ!!」
レミ「ん? 図書館か」
パチェ「ん? じゃないわよ! めちゃくちゃじゃないのっ!!」
レミ「傍観者気取ろうとしたからよ。さ、行くわよパチェ」
パチェ「うぅ。巻き込まれた」
咲夜「あはは。パチェも遊ぶの?」
パチェ「あれ、何?」
レミ「精神汚染大の咲夜。バーサーカー咲夜っていってもいいかも」
パチェ「狂人の真似とて大路を走らば、すなわち狂人なり。って訳でもなさそうね」
レミ「フランのまじりっけなしの狂気よ」
パチェ「真性じゃないの」
咲夜「いっくよ、グングニ、ルッ!!」バシュンッ
レミ「本棚ガードッ!!」ドーンッ
パチェ「本がっ!!」
レミ「万能盾だなこれ」
パチェ「盾じゃなくて本棚!!」
レミ「どうせ傷つかないんだ。構わないだろ?」
パチェ「気分的に嫌よ。レミィを肉壁にしちゃうわよ?」
レミ「ごめんこうむる。二発目くるわよ」
咲夜「つーらーぬーけーっ!!」バシュンッ!!
レミ「本棚ッ!!」ドーンッ
パチェ「あぁ。片付けが」
パチェ「撃ち合ったらどうなのよ」
レミ「あれとやって殺さない自信がない。スペカルールガン無視だもの。パチェこそ撃ちなさいよ。魔女でしょ?」
パチェ「トリガーハッピーな魔女は一人で十分よ。ロイヤルフレア!」ゴォオオォオッ
咲夜「あついなぁ」
パチェ「プリンセスウンディネッ」ざぱーんっ
咲夜「水?」
パチェ「流水なら時間稼ぎくらい」
咲夜「邪魔ー」
レミ「危ない!!」ドカーン
パチェ「なんで水が効かないのよ」
レミ「まがい物だからじゃない?」
パチェ「ってことは日の光も当てにならなそうね」
レミ「あんな力使ってたらすぐエネルギー切れだ。後は血を吸うのを阻止すればいいだけなんだけど」
パチェ「言うは易しってね」
こあ「いきますよー」ぐるぐるぐる
男「?」くるくる
こあ「むろふしっ!!」ポイッ
男「え!? えぇえぇえええ!?」
ずどんッ
こあ「ミッションコンプリートッ!! よし避難だ!!」ぱたぱた
男「あいたたた」
メイド「男ーっ。男ーっ」ぱたぱた」
男「どうなってますか今」
メイド「咲夜さんがずばーんって、血をごくごくって。図書館でずどんっ!!」
男「図書館ですか」
メイド「大変大変!!」
男「無事でいてください。皆さん」
フラン「………………」
男「妹様っ」
フラン「っ!」ビクッ
男「どうしたんですかこれは一体」
フラン「フランはね。ただお姉様が意地悪だから」
男「フラン様?」
フラン「フランは悪くないよ? だってお姉様が男を」
男「大丈夫ですか?フラン様」
フラン「うん。フランは悪くないよ。だから閉じ込められないよね? ねぇ。そうだよね?」
男「フラン様。私が守りますので力を貸してください」
フラン「うん………………」
男「咲夜さんっ!!」
咲夜「あー。男だー」
男「っ」
レミ「よく来たわね男」
フラン「お姉様………」
レミ「フランッ!!」
フラン「っ!」ビクッ
レミ「手伝いなさい。咲夜を助けるわよ」
フラン「う、うんっ」
咲夜「? なんでそっち行くの?男?」
男「咲夜さん。今助けます」
咲夜「うー! うー!! 裏切った!! 男が裏切った!!」
咲夜「咲夜は一人ぼっち!! 一人ぼっちやだっ!! 男そっちいっちゃやだっ!!」パシュンッ!! パシュンッ!!
レミ「やばいわね。咲夜がまるで子供じゃない」
咲夜「やだもんやだもん!! 男は私のものなの!! おねーさまのものじゃないの!! 返してよおねーさまっ!!」
パチェ「あれって、子供っていうより」
レミ「フラン、ね」
男「どういうことですか?」
レミ「フランの狂気が咲夜の中でどんどん大きくなってるのよ」
フラン「咲夜………」
咲夜「495年も私から奪ったのにまだおねーさまは私から奪うの!? 卑怯だよそんなのっ!!」
レミ「フラン………」
フラン「うぅん。フランはお姉様大好きだよ。あんなこと思ってたけど、それ以上に私はお姉様が大好き」
レミ「ありがとうフラン。ごめんなさい」
フラン「うん。悪いのは私だもん。じゃあ、私行くね」
パチェ「危ないわよ!?」
フラン「えへへ。明日はプリンが食べたいな」
レミ「分かったわ。特大のカリスマたっぷりデラックスプリン作ってあげるからね」
フラン「うん。楽しみにしてるよ」
フラン「ねぇ。フラン」
咲夜「フランッ!! なんでそんな幸せそうなの!? 酷いよ!! 私はこんなにも何も持ってないのに、なんで貴方はいっぱい持ってるの!?」
フラン「そうだね。卑怯だね」
咲夜「頂戴よ! 皆っ!! 全部っ!!」
フラン「うん。いいよ。おいで」
咲夜「フランはこれで、幸せになれる」ガシッ
フラン「そうだね。フランは幸せだよ」ギュッ
ガブッ
フラン「う、あうっ」
咲夜「ん」
フラン「うぅ! あうぅ!!」
男「フラン様ッ!!」
フラン「う、うぅ。痛い、痛いよ」
咲夜「……………」フラッ
男「咲夜さんっ!!」
フラン「あ、うぐっ。はぁ、はぁ」
レミ「フランっ。大丈夫!?」
フラン「大丈夫、だよ。お姉、さ、ま」
レミ「どうすればいい!? パチュリーどうすればいいの!?」
パチェ「落ち着きなさい。どうしようもないわ」
フラン「うれしい、な。おねえさまがこんなに、心配して、くれてる」
パチェ「頑張りなさい。フラン」
フラン「うん。頑張るよ。パチュリー。うぐっ」
レミ「フラン………」ギュッ
フラン「あはは。お姉さまの手。あったかい」
フラン「うん。分かって、る。貴方も、寂しかったん、だよね。これからはずっと、一緒だよ」
フラン「幸せ、だね」パタッ
レミ「フランッ!!」
パチェ「落ち着きなさい。気絶してるだけよ」
咲夜「うぅっ!! あうぅっ!!」バタバタ
男「咲夜さんっ!?」
咲夜「あ、はぁはぁ。くぅっ」
レミ「パチェッ。何が起きたの!?」
パチェ「私の頼らないでよっ」
レミ「だって分からないのよっ」
咲夜「はぁ、はぁっ」
パチェ「多分だけど。手遅れだったのかしら。狂気が蝕みすぎていた」
レミ「どうすれば。あぁ、そうだ永琳」
パチェ「それまで耐えれるかしら」
咲夜「はぁはぁ。おと、こっ」
男「なんですか!? 咲夜さんっ」
咲夜「好き、ぐぅっ。大好、き」
男「私もです。咲夜さん愛してます」
咲夜「うん。ありが、と」
咲夜「ねぇ。キス、して」
男「はい………はいっ」
ちゅっ
咲夜「んっ」
咲夜「嬉しい。嬉しかったわ」
男「そんなっ。これからいつだってしますからっ! いつでもしますからっ!! だからっ」
パチェ「男、あなたは咲夜を健康な時も病の時も富める時も貧しい時も良い時も悪い時も 愛し合い敬いなぐさめ助けて変わることなく愛することを誓いますか?」
男「誓い、ます。誓いますっ」
パチェ「咲夜。あなたは男を健康な時も病の時も富める時も貧しい時も良い時も悪い時も愛し合い敬いなぐさめ助けて変わることなく愛することを誓いますか?」
咲夜「えぇ。死が二人を分かつ、とき。まで。永遠の愛、を」
男「咲夜さんっ」
パチェ「ここに貴方達二人が夫婦であることを宣言します」
咲夜「ふふ。初恋は、実らないなんて。嘘、ね」
咲夜「大好き。あな、た…………………」
男「咲夜さん!? 咲夜さんっ!?」
こあ「皆さん! 永琳さんつれてきましたよっ!!」
レミ「………………くっ」
パチェ「………………」
男「咲夜さん…………咲夜さん…………」
こあ「え。みなさん?」
永琳「これは酷いわね」
こあ「永琳さん。咲夜さんがっ」
永琳「えぇ。ちょっとごめんなさいね」
永琳「……………咲夜は」
永琳「生きてるわね」
レミ「はぁ!? はぁ!?」
パチェ「レミィ。気持ちは分かるけど凄い顔になってる」
永琳「っていっても仮死状態でいつ目覚めるかは分からないけど」
パチェ「それでも命に別状はないんでしょ?」
永琳「えぇ。スリーピングビューティーって感じだけど。ただ80歳にならないと目覚めないかもしれないのよ?」
レミ「なんとかして」
永琳「無茶よ。脳に関してはそうそう簡単にいじれるものじゃないわ」
レミ「ちっ。役に立たないわね」
永琳「帰るわよ?」
パチェ「ごめんなさい。ほらレミィも頭下げて。地面に付くぐらい」
レミ「すみませんでした」
永琳「それじゃあ二人はつれて帰るから」
レミ「お願い」
永琳「………任せなさい」
レミ「月が、綺麗ね」
パチェ「ずいぶん風通しが良くなっちゃったわね。図書館」
レミ「うん………」
パチェ「とりあえず二人が戻ってくるまでには直さないと」
レミ「鬼に頼めばないんとかなると思う」
パチェ「がんばりなさいよ、吸血鬼」
レミ「土木作業かぁ。美鈴できるかなぁ」
パチェ「出来るんじゃない? 自分の小屋つくってたし」
レミ「紅魔小屋はやだなぁ」
美鈴「今日は良い日ですよ」
美鈴「最近秋の気配がしてですね、緑だった葉っぱもちらほらと赤くなって、あと数週もすれば綺麗な紅葉がみれると思いますよ」
美鈴「秋といえば秋神様が焼き芋を売ってたんですよ。甘くて美味しかったです」
美鈴「あ、サボりじゃないですよ? お使いの途中につい良いにおいがしたもので、こんど咲夜さんも食べに行きましょうね」
美鈴「フランさんは最近裁縫が出来るようになったんですよ。このままだと咲夜さん負けちゃいますよ?」
美鈴「チルノは最近掛け算ができるようになったらしいです。自信げに言ってましたよ9×9は80って。面白いですよね」
美鈴「お嬢様は変わりませんね。でも美味しい紅茶が飲みたいってぼやいてました」
美鈴「パチュリー様は図書館から出てこないですね。いつも通りです」
美鈴「小悪魔は相変わらずトラブルメーカーです。でも昔に比べて大人しくなりましたね」
美鈴「男さんは今メイド長になってますよ。執事ですけどね。咲夜さんの代理です」
美鈴「あれからもう一年なんですね」
男「美鈴さん」
美鈴「あ。もう時間ですね」
男「はい」
男「咲夜さん」
男「もう一年です。結婚してから一年ですよ」
男「遅かったですけど、これ結婚指輪です。給料三か月分です」
スッ
男「似合ってますよ。咲夜さん」
男「それでは、私はもう行きますね」
咲夜「………………ぁ」
男「っ。咲夜さん?」
咲夜「……………ぁ、ぁ」
男「咲夜さんっ!? 鈴仙さんっ鈴仙さんっ!!」
レミ「世の中には不思議なこともあるものね」
パチェ「そうね。永琳の見立てだと大体10年だったのに」
レミ「咲夜のロングヘヤーいいわぁ。たまらないわぁ」
パチェ「おっさん?」
レミ「ヴァンパイア・ガールよ。まぁ、奇跡に乾杯」
パチェ「奇跡じゃないわよ」
レミ「じゃあなによ」
パチェ「愛、じゃよ」
レミ「はい?」
咲夜「私の事は遊びだったのねーーーーーーーーっ!!」
男「誤解ですーーーーーーーーーー!!」
レミ「あー、なんていうか」
パチェ「平和が一番ね」
おわり
なんか美鈴より長くなった気がしますね。
ダイジェストのくせに……………
次こそは短く書きたいです
次書くキャラクター
安価下
フラン「おにーちゃん。遊ぼうよー」
男「すみませんフラン様。仕事があるのです」
フラン「むー」
フラン(最近おにーちゃんが遊んでくれない。仕事が忙しいって)
フラン「もういいもん。美鈴で遊ぶもん」パタパタ
美鈴「ぴちゅーんっ!!」
フラン「………ひーまー」
パチェ「フランが見るような本、ないわよ」
フラン「フランだって本読めるもん」
パチェ「そう。小悪魔。何か本選んであげなさい」
こあ「はいなー」
フラン「40秒待ってあげるわ」
フラン「これは?」
こあ「レディコミです」
パチェ「返してきなさい。というかそんなもの置いてたかしら」
こあ「私の私物です」
パチェ「………とにかく少女マンガあるでしょ」
こあ「ヒーとシーの事情ですね」
パチェ「ちょうどいいでしょ」
フラン「どんなの?」
パチェ「面白いわよ」
フラン「楽しみだね」
レミ「いただきますって言いたいところだけどフランは?」
咲夜「引きこもってなにかしてるようです」
レミ「悪巧みかしら」
パチェ「漫画読んでるだけよ」
レミ「へぇ。フランが漫画ねぇ」
美鈴「妹様も漫画談義に入れますね」
レミ「美鈴。四丁目の夕日と首幻想と富江と漂流教室貸してあげる。面白いわよ」
美鈴「わぁ! 楽しみです」
ガチャ
咲夜「フラン様。お夕食できてますよ」
フラン「咲夜ぁ」
咲夜「どうかされましたか?」
フラン「恋がしたい!!」
咲夜「へ?」
フラン「おにーちゃんに告白してくる!!」
咲夜「いってらっしゃいま、せ?」
男「ふぅ。良いお湯ですねぇ」
どたばたどたばた
男「?」
ガラガラッ
フラン「男! 結婚しよう!!」
男「ぶふっ! けほっけほっ。なんでフラン様はだk」
フラン「大好きっ!!」ドーン
ばしゃんっ!!
男「がぼっばぼばあばばば」
男「あの、フラン様?」
フラン「なに?」クルッ
男「あ、振り向かないでください」
フラン「うん」
男「いきなりどうしたんですか?」
フラン「結婚しよ」
男「なぜですか?」
フラン「あいらぶゆーまっどりー!!」
男「髪流しますね」
フラン「うん」
ざぱー
フラン「んしょ、んしょ」
男「フラン様。着替え終わりましたか?」
フラン「うんっ」
男「じゃあ行きましょうか」
フラン「おにーちゃんのお父様とお母様にご挨拶に!?」
男「冷蔵庫にプリンがありますよ」
フラン「わーい!」
レミ「これが紅魔館デラックスプリンよ!!」
パチェ「ただのプリンアラモードじゃない」
レミ「私はこれにダークネスムーンブレイクと名づける」
パチェ「中二病乙ね」
ばぁーんっ!!
レミ「あらフランと男」
フラン「祝福して、結婚にはそれが必要よ」
レミ「」
パチェ「」
男「フラン様。冷蔵庫にダークネスムーンブレイクありますよ」
フラン「わーい!!」タッタッタ
パチェ「なに。今の」
レミ「さ、さぁ」
フラン「美味しいっ!!」
男「よかったですね」
フラン「男あーん」
男「え、えっと」
フラン「はーやーくー」
男「は、はい」パクッ
フラン「どう?」
男「美味しいですよ」
フラン「やったー!!」
パチェ「ダークネスムーンブレイクって砂糖の味がするのね」
レミ「私のはシロップだわ」
フラン「ねよー」
男「先に自分の布団で8時間ほど目をつぶっておいてください」
フラン「うん。わかったー」てとてとてと
レミ「あのー男?」
男「なんでしょうか」
レミ「あれ、どうしたの?」
男「なぜかいきなりフラン様に求愛されました」
レミ「ロリコンッ!? ロリコンナンデ!?」
パチェ「落ち着きなさいレミィ。あっちから来てるから。ごり押ししてるから」
レミ「ナンデ!? ゴリオシナンデ!?」
パチェ「多分というか確実的に漫画が原因だと思うわ」
男「どうしましょう」
パチェ「止められないわよ。あれは」
男「ですよねぇ」
男「すぅ、すぅ」
ごそごそ
男「…………うん?」
フラン「えへへ」
男「!?!?!?」
フラン「おとこー」ギュッ
男「うわぁああぁあああぁあああああ!?」
咲夜「どうしたの!?」
男「咲夜さぁん!!」
フラン「ちぇっ」
咲夜「何事!?」
レミ「がみがみがみがみ」
フラン「あうぅ」
咲夜「本当に妹様に告白されたの?」
男「告白というかなんというか」
パチェ「あれストーカーじみてない?」
男「………………え、えぇ」
咲夜「どうしましょう」
パチェ「どうしようもないわね。どうしようもないわね」
男「そんなぁ」
咲夜「あの男の人権無視ですか?」
パチェ「妖怪に人権はない!!」
咲夜「なんてブラック」
レミ「はぁ。それで男」
男「なんでしょうか」
レミ「貴方、フランのこと嫌い?」
男「嫌いではないですが」
レミ「ならお願いがあるんだけど」
男「なんでしょうか」
レミ「付き合ってあげてくれない? 結婚しろとかそんなんじゃなくていいの。恋人ごっこでいいから」
男「………………」
レミ「お願い。いずれ飽きると思うから」
男「分かりました」
レミ「感謝するわ、男」
フラン「ぐじゅ、ぐすっ」
男「あの、フラン様」
フラン「ごめん、なさい」
男「驚いただけですから。気持ちの整理がついてなかったのです」
男「フラン様。付き合ってもらえませんか」
フラン「………え?」
男「付き合ってください。フラン様」
フラン「うん。うんっ!」がばっ
男「!?」
どしんっ
レミ「………男死んだ?」
男「大丈夫、です」
フラン「わぁーいっ!!」
フラン「男。あーん」
男「あ、あーん」
レミ「パチェ。あーん」
パチェ「何対抗してるのよ」
レミ「だって、だって!!」
パチェ「外にでれば出会いがあるわよ」
レミ「はっ。ってことはこの屋敷で一番もててるのは美鈴っ!?」
美鈴「はい?」もぐもぐ
パチェ「ねぇわよ」
咲夜「あら。でも美鈴は少なからずとも人間から好意を抱かれてますわ」
美鈴「ええっと、毎回おまけとかしてもらうくらいですよ」
レミ「ちくしょう! 胸か!! 脂肪重点なのかっ!!」
パチェ「あと1000年待てば?」
レミ「1000年っていつさ!!」
パチェ「今ではないことは確かね」
フラン「えへへ」ぎゅっ
男「あのフラン様。お仕事が」
レミ「男。フラン係ね」
フラン「わーいっ! おねーさま大好きっ!」
レミ「フランがうるさいから仕方なくよ」ぐっ
パチェ「レミ、手」
フラン「じゃあ男。お散歩行こうよ」
男「はい」
フラン「らーんらんんらららー。らん、らん、うー」
男「フラン様。どこまでいくのですか?」
フラン「まだまだー。別に曇りだから大丈夫だよー」
男(といいましても、雲は雨雲で)
ぽつ………ぽつ
男「っ! フラン様」
フラン「あ、いけない」
ぽつ、ぽつ
男「フラン様。今はこの服をかぶっててください。近くの雨宿りできるところを探してきます」
フラン「うん………。待ってるね」
ざぁああぁああああああ
フラン「間一髪だったね」
男「そうですね。これからどうしましょうか」
フラン「ん。多分パチェが雨止ませてくれると思うけど。どうかなぁ」
男「では呼んできます」
フラン「待って」ぎゅっ
男「フラン様?」
フラン「一人ぼっちはね。やだよ」
男「………では、一緒に待ちましょうか」
フラン「うんっ」
ざぁあぁああああああ
フラン「おにーちゃんはさ。なんでうちに来たの?」
男「食べ物が無くて困っていたからですね」
フラン「え? でも狼男なんだから誰か襲えばよかったんじゃないの?」
男「お恥ずかしいながら私は、虫一匹殺せないような性格でして。草の根妖怪ネットワークに入ってます」
フラン「狼男なのに?」
男「えぇ。変わり者とよく言われます」
フラン「へーえ。おにーちゃん優しいんだね」
男「そういわれると照れますね」
フラン「本当………優しい」
男(? 今フラン様の顔が少し曇ったような)
フラン「だから大好きだよっ!」ガバッ
男「フラン様!?」
男(気のせいなのでしょうか)
フラン「えへへ。頭なでてー」
男「………はい」
フラン「えへへ」
男「雨、止みませんね」
フラン「うん。でも今はいいかな」
男「なぜですか?」
フラン「おにーちゃんと二人きりだもん。そのほうが私幸せだから」
男「光栄です」
ぽつ………ぽつ
男「やんできましたね」
フラン「うん。残念」
男「帰りましょうか」
フラン「うん」
フラン「ねぇ。おにーちゃん」
男「なんでしょうか」
フラン「さっき私が言ってたこと。嘘じゃないからね」
男「………分かりました」
ガチャ
フラン「ただいま~」
レミ「フランッ。大丈夫だった!?」
フラン「あはっ。おねーさま心配しすぎだよ」
レミ「無事みたいね。感謝するわ、男」
男「いえ。執事ですから」
フラン「男は、執事だから私を守ったの?」
男「………………」
男「フラン様の彼氏ですから」
フラン「ありがと」チュッ
男「!」
レミ「あら、口じゃないのね」
フラン「えへへ/// これでいいんだよ///」
男「は、はい」
レミ「あ、そうそう」
男「どうかされましたか?」
レミ「フランの部屋と男の部屋。一つの部屋に移しておいたから」
男「!?」
フラン「さすがおねーさま、ちょーゆーのー」
男「お嬢様?」ズイッ
レミ「何、男。顔がすっごい近いわよ」
男「フリじゃあないんですか?」
レミ「え、えーと。てへっ♪」
男「もしかして」
レミ「あー。もうすぐおやつの時間だわー。レディーはレディーらしくおやつ食べてこなきゃ」
男「お待ちくださいお嬢様。レディーならおやつはいらないのでは?」
レミ「うぐっ。そんなのレディー差別よ。レディーだって食べるわよ」
男「では咲夜さんにお嬢様のは大人の味で。と伝えておきます。飲み物もブラックコーヒーでよろしいですね?」
レミ「い、陰湿っ!!」
レミ「わ、私もこの館の主だもの。男、命じるわ。プリンは甘く美味なやつを」
男「では私基準で甘くしておきましょう」
レミ「うぐぐ。ふんっ。別にいいわよ。カカオ100パーセントチョコレートでもねっ」
フラン「おねーさま。それチョコじゃなくてカカオだよ」
男(やれやれ。どうしましょうか)
フラン「えへへへへ~♪」
ゴロゴロ
フラン「おにーちゃーんー。ベッドが大きいよー」
男「そうですね」
男(どうしましょうか。この屋敷に布団ありますかね)
フラン「ふっかふかー」
男「フラン様。少し出かけてきます」
フラン「大丈夫だよ」
男「?」
フラン「フランは一人で寝るから」
男「……………なぜでしょうか」
フラン「えへへ。私、分かってるから」
男「っ」
フラン「うれしかったよおにーちゃん。じゃあね」とててっ
男「……………っ」
ギュっ
男「フラン様。お願いがあります」
フラン「なに?」
男「一緒に寝ていただけませんか」
フラン「やだ」
男「お願いです」
フラン「………やだ、よ」
男「なぜです」
フラン「私おにーちゃん好きだから」
男「ならなぜです」
フラン「だからだよ」
男「………」
フラン「じゃあね」とてて
パチェ「女心?」
男「はい」
パチェ「それを私にね」
こあ「人選ミスですね」
パチェ「うるさいわね。自覚してるわよ」
男「しかしほかに聞けそうな人とかいないので」
パチェ「私に聞かれてもね。まぁ、お子様にメイドに謎の中華娘。私ぐらいしかろくな選択肢がないっていうのはわかるけどね」
こあ「色白病弱読書娘ですけどね」
パチェ「最近態度大きくない?」
こあ「気のせいです」
パチェ「そうね。じゃああなたも少女漫画読んでみたらどう?」
こあ「じゃあ持ってきますね。ユーに届け」
パチェ「あなたにしてはまともな選択肢ね」
こあ「じゃ。行ってきます」
パチェ「行ってらっしゃい………あれ、完結してたかしら」
男「どのような本なのですか?」
パチェ「漫画よ」
男「漫画ですか」
ぺらぺら
男(ここで終わりですか)
男「………乙女心というのは結局分からずじまいですね」
男「どうしましょうか」
男「………………」
男「フランお嬢様と同じことをすればいいのでしょうか」
フラン「すぅ、すぅ」
ゴソゴソ
フラン「う、うん?」
男「Zzzzzzz」
フラン「………」つねっ
フラン「痛い………」ウルウル
フラン「え、えぇっと」
フラン「きゃぁあああぁあああぁああああ!!」
レミ「な、なに!?」バァンッ
フラン「お、おねーさま」
男「すぴーすぴー」
レミ「どうしたのよ。何も問題ないじゃない」
フラン「え。だっておにーちゃんが寝てる」
レミ「当たり前でしょ。恋人同士なんだから、その。えっと、一緒に寝るのは」
フラン「で、でも別々で寝てたのに」
レミ「おおかた寝てる男をねぼけたフランが自分のベッドに引きづりこんだのよ。別にフランは構わないんでしょ?」
フラン「う、うん」
レミ「そうじゃあお休み。睡眠時間は9時間以上じゃないと次の日が大変なのよ」
フラン「おやすみ。おねーさま」
フラン「……………えっと」
ギュッ
フラン「今日だけは抱きついて寝ても、いいよね」
フラン「えへへ///」
フラン「………あれ、おにーちゃんいない」
フラン「夢だったのかなぁ」ごしごし
フラン「よーし、今日も頑張ろう!」
レミ「おはよう」ねりねり
フラン「おはようおねーさま。今日も納豆くさいね!」
レミ「あのー。それは褒めてるのかしら」
フラン「うふふ♪」
レミ「褒めてると受け取っておきましょう。精神衛生上の問題で」
男「おはようございますフラン様」
フラン「おはよー☆ おにーちゃん♪」
男「今日も元気ですね」
フラン「フランは元気だよ!」
レミ「全ては偉大なる主の」
「「「「「「いただきます」」」」」」
レミ「………………あ、そうだ」
男「どうかされましたか?」
レミ「子供はいつ産まれるの?」
男「えっとどなたのお子さんでしょうか」
レミ「男とフランの」
男「ぐふっ、けほっけほっ。な、な!?」
美鈴「おぉ。男さんがあわててる」
咲夜「男。あなたまさか」
男「ちがっ、げほっけほっ」
レミ「だって、男とフランが同じベッドで寝たじゃないの。お楽しみだったんでしょ?」
フラン「わー。おねーさまゲスー」
パチェ「どうするレミィ。妹に追い抜かれちゃったわよ。女としての価値」
レミ「うるさいやいっ!!」
フラン「もう、おねーさま。男と私の子供なんて」
フラン「産まれないよ」
男(………?)
レミ「え、そんなことないわよ。だって愛し合ってるんでしょ?」
フラン「っ。おねーさまのバカぁっ!」ガンッ
美鈴「机がっ!?」
フラン「うぅっ」バサバサッ
レミ「あっ。フランっ!!」
パチェ「まずいわよ。今はまだ曇りだけど今日は晴れる―――っ!」
レミ「待って、待ってフラン」
パチェ「だからレミィが行ってどうするのよ。死にたいの!?」
咲夜「私が行ってまいります」
男「いえ、咲夜さん。私が行きます。私の責任ですから」
咲夜「………任せたわ」
男(これはおそらく、いえ絶対私のせいだ)
男「フラン様っ」たったった
フラン「っ! こないでっ!!」ビュンッ
男「待ってくださいっ」ズダダッ
フラン「なんで。なんで追いかけて」
男「捕まえ、ましたっ」
フラン「………やめて」
男「お嬢様。今からいう事は本当の事で、私の意思です」
男「私はフラン様の事が好きです」
フラン「卑怯………だよ」
男「すみません。でも」
フラン「断れないよ………」
男「………」
フラン「大好き、男」
男「私もです、フラン様」
フラン「あ。もうすぐ晴れそう」
男「!」
フラン「おにーちゃん。人里で休もうよ」
男「そうしましょう。お嬢様には私から言っておきますので」
フラン「うんっ」
男「どこに行きましょうか」
フラン「えっとね。連れ込み宿!!」
男「? 分かりました」
男「ここですか。なんだか派手な旅館ですが」
フラン「えへへ」
フラン2「おにーちゃん!」
フラン3「大好きだよ!!」
フラン4「だから」
フランs「楽しもうね!!」
レミ「私の妹がそんな、あのあれ、な訳がない」
パチェ「少女マンガ読んでたからね」
こあ「イエスロリコンノータッチですよ」
パチェ「………いやまぁ、法律上はOKな歳なんだけど」
レミ「そういえば分身状態で妊娠したら」
パチェ「レミィ、ゲスね」
レミ「え!? なんで!?」
こあ「それはあれですよ。戻った瞬間にぐちゃあっと」
パチェ「この子怖いっ」
はい、フラン終了です。次は安価下でお願いします
レミ「暇ね」
パチェ「みたいね………」ぺらっぺらっ
レミ「むー。パチェばっか趣味があって卑怯だわ」
パチェ「なら趣味作ればいいじゃないの」
レミ「この高貴な私にあうような趣味がないのよ」
パチェ「砂場で遊んでれば?」
レミ「今子供扱いしたわね」
パチェ「お願いだから人が本を読んでるときは静かにしてちょうだい」
レミ「う、ぐ。バーカ! ほろびろ図書館っ!!」バンッ タッタッタ
パチェ「こあ。扉直しておいて」
こあ「専門外ですよ。ボーナスが出るならやりますけどね」
パチェ「ボーナスカットしてほしいならしなくても構わないわ」
こあ「とほほ」
レミ「咲夜暇!!」
咲夜「と言われましても、今忙しいのですが」
レミ「従者でしょ。主を楽しませなさい」
咲夜「はぁ………ではこのハンカチを見ててください」
レミ「分かったわ」
咲夜「3、2、1、はい」
レミ「何もかわらな、咲夜がいないっ!? 逃げられたっ!!」
咲夜(瀟洒危うきに近寄らずといいますからね)
レミ「くぅ。外は嫌になるぐらいの晴れね。まったく悪い天気だわ」
レミ「あーもう暇暇暇!!」
男「………」てくてく
レミ「あ、男!!」
男「はい。なんでしょうか」
レミ「モケーレムベンベごっこをするわよ」
男「しかし今仕事が」
レミ「答えは聞いてないっ」キリッ
レミ「さ、いくわよ」タッタッタ
男「お、お嬢様」ずるずる
レミ「これ着て、これ。よし着たわね。じゃあご一緒に。たーべーちゃーうーぞー☆」
男「え、え?」
レミ「ほら。ぎゃお~☆」
男「それは恥ずかしいのですが」
レミ「恥ずかしがらない、主命令よ」
男「う、………ぎゃ、ぎゃおー」
咲夜「失礼します」
男「あ………」
咲夜「………」
咲夜「男、何遊んでるの?」
男「あ、あのそれは」
レミ「咲夜男は私が誘って」
咲夜「実際にサボっている。それだけで十分です。いくわよ男」
男「あ、はい………………」
レミ「むー暇ねぇ。男も咲夜もパチュリーもだめ。フラン………」
レミ「フラン。遊んであげるわよ」
フラン「チルノたちと遊んでくるよ」
レミ「そう。気をつけていってらっしゃい」
フラン「うん。ルーミアがいるからだいじょーぶ。いってきまーす」
レミ「………友達が増えたのねー」
レミ「こうなったら美鈴しかいない」
美鈴「今日こそは通しませんよ!!」
魔理沙「ちっ。接近戦じゃ分が悪いぜ」
レミ「なんでこんなときだけ仕事やってるのよ」
レミ「あーもー。暇ねー」
レミ「霊夢のところにでも遊びに行こうかしら」
咲夜「霊夢なら今日は集会に呼ばれてますよ」
レミ「うー。暇で死ぬわよ」
咲夜「大丈夫です。私はお嬢様を信じておりますので」
レミ「不死でも暇で死にそうになるって輝夜が言ってたわ」
咲夜「では漫画でも見ていたらどうでしょうか」
レミ「新しいの買ってくるわね」
咲夜「いってらっしゃいませ」
レミ「あー。今日が曇りでよかったわ」
レミ「さて、新しい本は」
店員「いらっしゃいませー」
レミ「へぇ。こんな漫画あったのね」
レミ「なるほどなるほど」
レミ「店員。このシリーズとこのシリーズとこのシリーズを紅魔館当てに届けておいて」
店員「え? うち配送はしてn」
レミ「釣りはいらないわ」
店員「え、えぇー」
レミ「ケーキ屋ね」
レミ「とりあえずお土産を買っておきましょう」
店員「いらっしゃいませ」
レミ「あるだけ全部貰うわ」
店員「え? あ、すみませんが他のお客様の迷惑になるので」
レミ「倍出すわ」
店員「………し、しかし」
レミ「紅魔館に届けておいて。釣りはいらないわ」
店員「ど、どうしましょうか」
阿求「ケーキが、ない―――っ!?」
店員「すみません。売り切れです」
レミ「………和菓子もいいわね」
店員「らっしゃい」
レミ「あるだけ」
店員「え? 無理だよお嬢ちゃん」
レミ「金ならいくらでも出すわ」
店員「いや、そういう問題じゃ」
レミ「頑固ね。ならデーモンロードウォーク」シュバッ
店員「あ! 商品が消えた!? 盗み!? いや律儀に金だけはある」
店員「小兎姫さんに言うべきか」
阿求「………ここ、も」
店員「すんません。やけに素早い子供が買って行きました」
阿求「一体どういう事ですか! いく店全て売り切れだなんて!!」
レミ「和菓子は持ち運びが楽ね」
レミ「袋3つ分か。まぁ食べるでしょ」
霊夢「………ん?」
レミ「あ、霊夢」
霊夢「何のよう? 人里に」
レミ「何って買い物だけど」
霊夢「? 咲夜は?」
レミ「従者なんていなくても大丈夫よ」
霊夢「そ」
阿求「霊夢さん!」
霊夢「どうしたの阿求」
阿求「あっ。吸血鬼!!」
レミ「何よ化け物を見るような目で見て」
霊夢「化け物でしょうが」
霊夢「で、どうしたのよ。そんな慌てて」
阿求「里で色んなものが買い占められてるんですよ!!」
霊夢「なんで?」
阿求「私が買おうとしたケーキもお饅頭も売り切れなんですよ!!」
霊夢「饅頭………そういえばレミリア」
レミ「あるわよ。食べる?」
阿求「貰います!」
霊夢「また、なんでそんな和菓子持ってるのよ」
レミ「さっき買ったからよ」
霊夢「………………他に買ったものは?」
レミ「ケーキとか本とか。あ、あと家具も新しく買ったわね」
霊夢「の割りには荷物が無いみたいだけど」
レミ「多すぎるから屋敷に送ってもらったわ」
霊夢「………………解決したわよ」
阿求「ですね」
レミ「………ただいま」プスプス
咲夜「お嬢様!?」
レミ「咲夜ぁ。お風呂」
咲夜「今すぐ沸かしてまいります」
レミ「お願いするわ」
美鈴「お嬢様ー。なんかいっぱい荷物届いているんですけど」
レミ「運んでおいて」
美鈴「分かりました」
美鈴「パチュリーさん」
パチェ「どうしたの。図書館に来るなんて珍しいわね」
美鈴「少しご相談が」
パチェ「何?」
美鈴「お嬢様宛に人里からクレームが入りまくってます」
パチェ「何したの」
美鈴「色んなものを買占めたそうです」
パチェ「だからあの荷物なのね」
美鈴「えぇ。なんとかならないでしょうか」
パチェ「分かったわ。レミィには少しお灸をすえてあげないと」
美鈴「すみません。私じゃ何も言えないので」
パチェ「あとは任せておいて」
レミ「ふぅ。さっぱりさっぱり」
パチェ「レミィ」
レミ「ん? どうしたの?」
パチェ「ちょっと来て頂戴。おもしろいもの見つけたわ」
レミ「面白いもの? 何?」
パチェ「それは見てのお楽しみ」
レミ「じらすわね」
レミ「図書館? 何も無いみたいだけど」
パチェ「そこよ。箱置いてるでしょ」
レミ「あぁ、あの箱ね。ずいぶん大きいわね。美鈴が5人ぐらい入れそう」
パチェ「あの中よ」
レミ「中ね。お邪魔します。って何も」
ガチャンッ
レミ「え?」
パチェ「術式発動」
レミ「う、うぅん。なんだったのよ一体」
咲夜「あ、あなた」
レミ「あ、咲夜」
咲夜「メイド長と呼びなさい」
レミ「へ?」
咲夜「あなたもしかして新入り? なら仕事教えるから」
レミ「ちょ、ちょっと待って。どういう事?」
咲夜「他の妖精に聞いてないの?」
レミ「はい?」
咲夜「まぁいいわ。ついてきて」ぐいっ
レミ「うぇ!?」
咲夜「ここが貴方の部屋」
レミ「ちょっ。何!?」
咲夜「鏡とベッドとクローゼットだけしか今はないわ」
レミ「!?」
レミ(え? 鏡に映ってる!? いやでもこれは私じゃなくて)
レミ「妖精だ」
咲夜「何言ってるのよ。まぁ、これから教育していけば」
レミ「メイド妖精」
メイド「なんでしょうか。メイド長」
レミ「この子を教育してあげて。ホフゴブリンに仕事を任せていいから」
メイド「分かりました」
ん?咲夜とおぜう逆になってないかい?
メイド「まず喋り方からですが」
レミ「ちょっと待って、あなたなんで普通に喋ってるの? メイド妖精ってもっとたどたどしくなかった?」
メイド「それはメイドよーせーです」
レミ「あ、そうなのね」
レミ(咲夜に任せてるからメイド妖精とメイドよーせーの違いがあんまり分からないわよ)
メイド「では参ります。おはようございます」
レミ「おはよーございます」
メイド「………貴方は一般妖精と違い、かしこいようですね」
レミ「はぁ。どうも」
レミ(妖精じゃないしね)
>>695 ですね。最後と一個前のレミリアは咲夜です
メイド「言葉遣いは大丈夫のようですね。では次は掃除の仕方を教えましょう」
レミ「はぁ」
メイド「基本的にはホフゴブリンさんが全てやってますので、床の隅などのどうしてもほこりが溜まってしまう場所をしましょう」
レミ(ホフすげぇ)
メイド「ホフゴブリンさんは掃除などの肉体労働はしてくれていますので、結局は私たちは料理や接客などをします」
レミ「あぁ、ホフゴブリンが出れないようなときね」
メイド「顔は怖いですがとても優しい方です」
レミ(顔が面白かったから雇ったけど、便利みたいね)
メイド「料理は出来ますか?」
レミ「できないわ」
メイド「では最後に所属班を決めましょう。咲夜さんが率いる精鋭班、美鈴さんが率いる防衛班。男さんが率いる雑用班。そして私が率いる接客班。どれにしますか? 咲夜さんの精鋭班は選抜なので選ぶことは出来ませんが。戦闘が得意なら防衛班、接客が得意なら私の班。そのどちらでもないなら雑用班がいいでしょう」
レミ(防衛班は面倒だし、接客はしたくないし。なら雑用かしらねぇ。ま、どうせパチェが原因だし後で戻してもらえばいいんだから。それまでは暇つぶしにやってあげるわよ)
レミ「雑用班で」
メイド「分かりました。では案内します」
メイド「男さん」
男「あ、メイド妖精さん。どうかしましたか?」
メイド「新人です」
レミ「新人の、えーっと。リアです」
男「ではリアさん案内しましょう」
メイド「お任せいたします」
レミ「おねがいしまーす」
男「今日の雑用ですが、お嬢様が買ってきたものの整理をします」
レミ(うぇ。なにこの山)
男「食料はホフゴブリンさんがやってくれたので後は家具と小物です」
レミ「はい」
めいどs「はーい」
男「では取り掛かりましょう」
レミ(身体能力も妖精なみなのね。暇つぶしになるかと思ったけどこれ結構な労働じゃない)よたよた
男「大丈夫ですか?」
レミ「あ、大丈夫よ」
男「ではその家具は私が運ぶので、あちらの本をお願いします」
レミ「あ、ありがとう」
男「いえ」
レミ「ぐへー。疲れたわー」
男「女の子がそんなぐへーなんて言ってはいけませんよ。はい、ジュースを貰ってきました」
レミ「ありがと」チューチュー
めいどs「わーい!」
男「綺麗になりましたね。ではお風呂を掃除しましょう」
レミ「ホフゴブリンがやってるんじゃないの?」
男「ホフさんは男の方ですから」
レミ「あぁ、なるほど」
レミ「ヴぁっ!?」ズルッ
レミ「あいたた」
レミ「っていうか風呂無駄にデカイわよ。だれよこんな風呂作ったのは」
レミ「私か………」
めいど「どーしましたかー」
レミ「なんでもないわ」
めいど「へんなのー」
レミ(………ちくせう)
レミ「やっと終わった」
男「お疲れ様です」
レミ「お疲れ。次は?」
男「夕食まで待機です」
レミ「分かったわ」
レミ(………おなかへった。なにかないかしら)
ガチャ
咲夜「そこの貴方。何をしてるのかしら」
レミ「げっ 咲夜っ」
咲夜「貴方は男の班の妖精ね」
レミ(こえー。咲夜怖いよ)
咲夜「ちょっと男を呼んでくるわ。待ってなさい」
咲夜「貴方の担当のメイドですよね」
男「はい。すみません」
咲夜「ちゃんと教育してください」
男「すみませんでした」
レミ「あの。その、悪かったわね」
男「はい。次からはお腹が減った場合私に言ってください」
レミ「分かったわ」
男「では、これを」
レミ「チョコバーね」
レミ(まぁ。無いよりはマシね)
レミ「ありがと」
男「では頑張ってくださいね」
レミ「えぇ」
レミ(今夜まではね)
レミ(やっぱり夕食も違うのね)もぐもぐ
めいど「おいしいです」もぐもぐ
レミ「ご馳走様」
メイド「早いですね。もう少しゆっくり食べたほうがいいですよ?」
レミ「覚えておくわ」
レミ「さて、向こうも食べ終えたみたいだし」
メイド「後片付けをお願いします」
レミ「え、えぇ………分かったわ」
レミ「パチェ~」
パチェ「………何かしら」
レミ「戻して頂戴。反省したわ」
パチェ「何のこと?」
レミ「パチェが私を妖精に変えたことよ」
パチェ「何言ってるのか分からないわね。小悪魔。連れて行きなさい」
こあ「了解です」
レミ「え!? パチェ!? パチェ!!」ずるずる
パチェ「あ、ちょっと待って」
レミ「パチェ!」
パチェ「咲夜には黙っておいてあげるから。私の許可なく図書館に入らないで」
レミ「パチェ………」
こあ「むろふしっ」ぽいっ
レミ「いたっ」
こあ「おやすみなさいー」
ガチャン
レミ「え、なんでこうなったの?」
レミ「そ、そうよ。私が消えたんだから大騒ぎになるはず!」
男「リアさん」
レミ「男!」
男「明日お嬢様がピクニックに出かけるそうなので、明日の朝は早いですよ」
レミ「フランが?」
男「いえ、レミリア様です」
レミ「!?」
レミ(レミリアです。最近自分の名前をリアだと認識し始めたのでもう色々危ないんじゃないかとはらはらしています。あの日から一月たちました。)
レミ(なぜか私の分身みたいなのが居て今日も紅魔館はまわっています。パチュリーめ)
レミ(ところで私は今どうなっているのかというと)
男「どうぞ、今日はクッキーです」
レミ(男に餌付けされています)
男「立派なメイドになるために、頑張ってくださいね」
レミ「わかりました」
レミリアのメイドが紅魔館を救うと信じて
完!
レミリアルートって本当にこんな予定だったの?
レミ「んな訳あるかぁあああぁああ!!」
男「!?」
レミ「男!!」ずびしっ
男「は、はぁ」
レミ「私は実はレミリア・スカーレットなの!!」
男「?」
レミ「ある日パチュリーに妖精にされてしまったのよ」
男「は、はぁ。でもお嬢様はいますし」
レミ「あれ偽者だから!!」
男「………良く分からないのでパチュリー様のところに行きましょう」
レミ「望むところよ!」
>>711
咲夜さんもフランもレミリアも即興です。
本来の書くと次スレまでいくんで
男「失礼します」
パチェ「どうしたの男」
男「この妖精がパチュリー様に話したいことがあると」
レミ「パチェ、反省したわ。お願い」
パチェ「なんのことかしら」
男「リアさん………」
レミ「お願いっ」
パチェ「………そうね。もし貴方がレミリアだったとしたら、人里で慈善活動でもしてくれば元にもどるんじゃない?」
レミ「分かったわっ」ぱたぱた
男「あ、リアさん」
パチェ「男。お茶に付き合ってちょうだい」
男「しかし」
パチェ「大丈夫よ」
男「分かりました」
レミ「飛び出してきたはいいものの、何をすればいいのかしら」
レミ「………手当たりしだい解決していけばいいわね」
レミ「そうね、ちょうどそこにいる>>716に何をすればいいか聞きましょう」
魔理沙
レミ「ちょっと魔理沙」
魔理沙「ん? 私に妖精の知り合いはあんましいないけど、誰だ?」
レミ「あーそういえば。まぁいいわ。何か困ってることは無いかしら」
魔理沙「今現在知らない奴に話しかけられて困ってるな」
レミ「それ以外で。なんでもいいわよ」
魔理沙「なんだ、いたずらか?」
レミ「違うから、お願いなにか手伝わせて」
魔理沙「………じゃあ、これ香霖堂に届けてくれるか? ニシンのパイなんだけどさ」
レミ「分かったわ」
魔理沙(………ま、あれなら届いても届かなくてもどっちでもいいしな)
レミ(いつもならすぐにつくのに)ぱたぱた
レミ「はぁ、疲れたわね。曇りで涼しいからまだましだけど」
ルー「何か良いにおいがするのかー」
レミ「げえっ!! ルーミア!! いや、慌ててはいけない。ルーミアは暗闇の中。いけるわ」
ルー「こっちなのかー」
レミ「なんでわかるのよぉおおぉおおお!!」ぱたぱた
ルー「まつのかー」ふわふわ
レミ「いやぁああぁあああ!!」
カランカランッ!!
香霖「いらっしゃい」
レミ「おとどけものです!!」
ルー「にがさないのかー」ふわふわ
レミ「いやぁあああ!! まだきてるぅうううぅうう!!」ぱたぱた
香霖「はぁ。僕の店にはなんで客じゃない人が来るのかな」
香霖「ところで、届け物ってなんだい?」
レミ「ニシンのパイですぅううぅう!!」
香霖「ふむ。ルーミア」
ルー「なになのかー」
香霖「ニシンのパイをあげよう」
ルー「やったーなのかー。でもいいのかー?」
香霖「僕はニシンのパイが好きじゃないんだよ」
レミ(わ、私の苦労って………)
レミ「妖精の手伝いはいりませんかー。メイド妖精ですー」
レミ「………」
レミ「はぁ、駄目ね。いたずらとしか思われてないわ」
レミ「それでも頑張らないと」
レミ「いかがですかー。大体のことはできますー。ただですよー」
慧音「む、あれは紅魔館の」
慧音「どうしたんだこんなところで」
レミ「あ、慧音。何か手伝いたいんだけど誰も見向きもしないのよ」
慧音「手伝い? 妖精がか?」
レミ「そうよ」
慧音「………いたずらじゃないだろうな」
レミ「違うわよ!!」
慧音「む、すまない。それにしてもなぜこんなことを?」
レミ「それは………」
慧音「言えないことなのか?」
レミ「あ、そうよ。レミリアの気まぐれでこうなったの」
慧音「私は教師をやっているからな。嘘は分かる。正直に言ってたら手伝おうかと思ったのだが」
レミ「う、うぅ」
レミ(慧音ならなんとかしてくれる気はするけど、正直に話しても信じてくれるかどうか)
レミ「あ、あの」
慧音「なんだ?」
レミ「実は私はレミリアで、パチュリーに姿を戻してもらうためにこんなことをしてるの」
慧音「そうか。じゃあ手伝おう」
レミ「なんで、信じれるの?」
慧音「さっきも言ったが教師だからな。嘘かどうかぐらいは見れば分かる」
レミ「ありがとう、慧音」
慧音「あぁ」
慧音「よし早速手伝ってもらいたいことがある」
レミ「なんでもこいよ!」
慧音「では本屋に行こう」
レミ「本屋さん?」
慧音「うむ。その次は和菓子屋、家具屋、洋菓子屋とかいろいろあるぞ」
レミ「それって」
慧音「日ごろの行いを省みればわかるだろう」
レミ「わかったわ。やってやんよ!!」
慧音「その意気だ」
レミ「ふぅ、ふぅ。本って結構重い、のね」
本屋店員「お疲れ様。それが終わったら接客お願い」
レミ「分かったわ」
慧音「うむうむ」
レミ「慧音。いたのね」
慧音「信じてはいるが、一応監督しとかなければいけないからな」
レミ「そう。じゃあ見てなさい。レミリア様の完璧な接客を見せてあげるわ!」
慧音「楽しみにしておこう」
レミ「え!? おつりが違う!? ごめんなさい!!」
レミ「えっと、その本はどこに………。すみません漫画しか分からないです」
レミ「えろh………1000円になります///」
慧音「ふむ。頑張ってはいるようだが………」
レミ「お疲れ様でした」
本屋店員「また頼むよ」
慧音「む。もうすぐ日が暮れるな。レミリアは泊まる場所はあるのか?」
レミ「えっと、それは」
慧音「ないみたいだな。うちに泊まらないか?」
レミ「いや、大丈夫よ。見つけるから」
慧音「しかし、それで見つけれなかった場合」
レミ「大丈夫よ。いざとなったら奥の手があるし」
慧音「………そうか」
レミ「じゃあね慧音。助かったわ。また明日」
慧音「あぁ。またな」
レミ「………おなかすいた。宿もない」
レミ「もう真っ暗ねー。さんまのにおいが香ばしくて食欲をそそるわね」
レミ「………慧音に頼ったほうがよかったかしら」
レミ「でも、それは悪いわよね」ぐぎゅるるる
レミ「どこか寝る場所を探しましょう。寝れば空腹なんて」
男「やっと見つけました」
レミ「男………。どうしたの?」
男「レミリア様のサポートに来ました」
レミ「でも、男は仕事が」
男「大丈夫です。今紅魔館にいるレミリア様から一週間の暇を出されましたから」
レミ「え?」
男「つまり、これから一週間、レミリア様のお世話をさせていただきます」
レミ「え、本当に?」
男「はい」
レミ「でも、なんで信じたの? 狂言かもしれないのよ」
男「それはパチュリー様から全て聞きましたから」
レミ「そう、なのね」
男「今まですみませんでした」
レミ「いや、楽しかったわ。それに男がくれたお菓子美味しかったわよ」
男「恐縮です。ところで寝る場所などは」
レミ「う、恥ずかしいけど見つかってないわ」
男「では私の家に行きましょう」
レミ「家?」
男「迷いの竹林にあります」
レミ「あったのね。家」
男「帰ってから夕飯を作るので遅くなりますが、何か食べたいものはありますか?」
レミ「レバ刺しとレアのステーキ」
男「………ご期待に沿えるように頑張ってみます」
レミ「冗談よ。なんでもいいわ」
男「分かりました。咲夜さんほどは出来ませんが腕をふるわせていただきます」
レミ「手伝うわ」
男「しかし」
レミ「今の私はメイド妖精でしょ?」
男「………分かりました。お願いします」
レミ「任せなさい! レミリア様の完璧なお手伝いを見せてあげるわ!!」
慧音(………嘘を言っていたから、なんとかなってないだろうと思ってきたが、杞憂だったようだな)
レミ「?」
男「どうかされましたか?」
レミ「誰か今いたようなきがして」
男「慧音さんですね。慧音さんの匂いがします」
レミ「お皿はこれでいいの?」
男「はい、並べておいてください」
レミ「それにしても魚なのね。狼男なのに」
男「私はなんでも食べますよ。デザートに柿はいかがですか?」
レミ「んー。食べるわ」
男「分かりました。あと影狼さんの匂いがするので、出迎えてきてください」
レミ「だからなんで分かるのよ」
男「私はワーウルフの中でも鼻がいいほうなんですよ」
レミ「匂いフェチなのね」
男「違います」
レミ「いらっしゃい」
影狼「メイド?」
レミ「あーうん。メイド妖精よ」
影狼「男は、いるの?」
レミ「いるわよ。上がってく?」
影狼「そうするわ」
レミ「男ー。今泉が上がってくってー」
男「わかりましたー」
影狼「それで一体あなたと男はどんな関係なの?」
レミ「どんな関係っていうと、男と一緒に住んでるけど」
影狼「!?」
影狼(ついに匂いフェチだけじゃなく、ロリコンにまで………)
男「くしゅんっ」
影狼「なるほどね。別に恋愛関係じゃあないと」
男「えぇ。そういう関係ではありません」
影狼「安心したわ」
男「影狼さん、夕食は食べていきますか?」
影狼「遠慮するわ。家にあるもの」
男「残念ですね。またいらしてください」
影狼「そうするわ」
レミ「あら、もう帰ったの?」
男「家で食べるそうです」
レミ「一人で食べるより何人かと食べたほうがおいしいのに」
男「そうですね」
レミ「ご馳走様」
男「おそまつさまでした」
レミ「後片付けは私がやっておくわ」
男「いいんですか?」
レミ「ここ半年でだいたいの家事はできるようになったわ」
男「そういえばそうですね。しかしレミリア様に任せては」
レミ「いいのよ。今はメイド妖精なのだから」
男「………ではお願いします」
レミ「任せなさい。この私がちょちょいのちょいで綺麗にしてあげるわ」
レミ「寝ましょうか」
男「そうですね、そっちの部屋が寝室になっています」
レミ「? 寝ないの?」
男「私はこっちの床で寝ます」
レミ「一緒に寝ましょう」
男「いえ、私は男ですので」
レミ「関係ないわ。私は今妖精だもの。それともあなたは小さな妖精に発情するのかしら?」
男「そういうわけではありませんが」
レミ「じゃあ今だけは私はリア。それでいいでしょ。寝ましょ」
男「………分かりました」
レミ「すぅ、すぅ」
男「……………どうしたものでしょうか」
レミ「ん、んぅ」ぎゅ
男「これは本当にいいのでしょうか」
男「わかりません」
慧音「今日は和菓子屋だ」
レミ「今日で3日目ね」
慧音「あぁ、よく頑張ったな」ナデナデ
レミ「なでるんじゃないわよ」
慧音「おっと、つい教師としての癖がな」
男「では見守っております」
レミ「えぇ、私を見てなさい!」
レミ「ここをこうやって、形を整えればっ」
和菓子店長「お嬢ちゃん、店員頼んだよ」
レミ「………はい」
魔理沙「おっす。慧音から聞いたぜ」
レミ「魔理沙」
魔理沙「それにしてもどうなってるんだこれ」ぷにぷに
レミ「やめて頂戴。むにむにしないで」
魔理沙「おぉ。やわらかいやわらかい」
レミ「冷やかしならお断りよ」
魔理沙「んにゃ。香霖とこ行くから菓子でも買っていこうかなと思ってさ」
レミ「貴方が香霖にお菓子を? 珍しいわね」
魔理沙「私をなんだと思ってるんだ。普通の乙女だぞ?」
レミ「普通の乙女は人の家に穴を開けて入ってきたりはしないわ」
レミ「それにしても、よく信じたわね。普通妄言だって思わない?」
魔理沙「別にどうでもいいんだよ。お前がレミリアでも妖精でも。ただ人のために働く妖精が珍しかっただけだ。珍しいもの好きは人の性だろ?」
レミ「それを人は野次馬根性っていうのよ。はい、大福3つ」
魔理沙「んじゃ。また来るぜ」
レミ「冷やかしならお断りよ」
男「レミリア様」
レミ「いらっしゃい男。本日のオススメは苺大福よ」
男「レミリア様が失敗した奴をください」
レミ「へ? わ、私が失敗するわけないじゃない」
男「見てましたので」
レミ「ぐっ/// 値段は変わらないわよ?///」
男「構いません」
レミ「大福12個に苺大福が12個よ」
男「ではこれで」
レミ「ありがとうございました」
男「それでは失礼します」
レミ「むぅ………」
阿求「今日はお団子の気分ですね」
レミ「いらっしゃいませ」
阿求「………妖精!?」
レミ「あ、今日ここで働いてる、メイド妖精です」
阿求「わ、私を騙そうとしてるんですね!? 騙されませんよ、妖精はいつもいたずらばっかりしますからね。どうせ最近の私の悩み事は妖精のしわざだったりするはずなんですから。つまりこれは妖精が悪。私が正義という事でつまり、妖精はこの人間の里から出てけぇ!! はぁ、はぁ、はぁ」
レミ「お茶飲む?」
阿求「どうせ、わさびが入っているのでしょう!?」
レミ(この子。妖精になにされたのかしら)
阿求「そして団子はホウ酸団子なんですね!?」
レミ「美味しい団子だけれど」
阿求「恐ろしい悪戯をしますね!! これだから妖精は!! しかし私は騙されないんですからねっ!!」ズビシッ
レミ(………めんどい)
レミ「あの、冷やかしはお断りなんですけど」
阿求「だってこの店店員がいないじゃないですか」
レミ「………」
レミ「てんちょー」
和菓子屋店長「なんだい?」
レミ「お客さんが変です」
阿求「店主!! 妖精がいますよ!?」
和菓子屋店主「………阿求さん。これうちで雇ってる妖精なんで問題ないですよ?」
阿求「はっ。催眠で店主さんが操られている!」
レミ「………どうしましょう」
和菓子屋店主「どうしようかなぁ」
レミ「ちょっと、いってきます」
和菓子屋店主「気をつけてね。阿求さん。妖精に容赦ないから」
レミ「阿求」
阿求「なんかようですか?」シュッ シュッ
レミ「とりあえずファイティングポーズやめてもらえませんか?」
阿求「いいでしょう」がるるるる
レミ「私はちゃんとこのお店で働いてますし、この店においてあるものはちゃんと美味しい団子なんですよ」
阿求「信じられませんね!」
レミ(この人、妖精に親でも殺されたのかしら)
レミ「じゃあ私が食べてみましょうか?」
阿求「どうせデスルーラして逃げるつもりでしょう」キシャーッ
レミ「みたらし団子、美味しいです」
阿求「!? ありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえない」ガタガタ
レミ「………どうしましょう」
和菓子屋店主「お茶と団子を与えれば治ると思うよ」
阿求「ふぅ。美味しい」ほっこり
レミ(本当に治った………どういうことなのよ)
阿求「すみません。私としたことが糖分不足で禁断症状が出てしまったのです。最近なぜか甘味を食べれないことが多くて。えへへ」
レミ(禁断症状ってなによ)
阿求「まぁ、妖怪が働いているんですから妖精だって働きますよねぇ。悪さをした妖精にはこの阿求、容赦しませんが」
レミ(だからなんでこんな妖精嫌ってるのよ)
阿求「あ、長居してもいけませんね。お団子4つくださいな」
レミ「どうぞ」
阿求「ありがとうございます。それでは」ニコッ
レミ「ありがとうございました」
レミ「………変わりすぎでしょ」
和菓子屋店主「普段はちゃんとしたお嬢さんなんだよ」
レミ「普段、ね」
和菓子屋店主「もうそろそろ店閉めるよ」
レミ「早いんですね」
和菓子屋店主「色々やることがあるからね」
レミ「ではお疲れ様です」
和菓子屋店主「助かったよ」
魔理沙「よう」
レミ「魔理沙。なんでいるの?」
魔理沙「最初に私に頼っただろ? だから面倒ぐらいは見てやるよ」
レミ「意外ね」
魔理沙「ま、こっちも利益が出るからな。送ってやるよ。疲れてるだろ?」
レミ「じゃあお願いするわ」
魔理沙「揺れるけど、文句は言うなよ」
レミ「そもそも魔理沙に安全運転は期待してないわ」
魔理沙「到着っと。おーい、男いるかー?」
男「はい」ガチャ
魔理沙「約束のものよこせ」
男「どうぞ、苺大福6個です」
魔理沙「へへっ。甘味は乙女のパワーだぜ」
レミ(そういうことね。友情とか期待した私がバカだったわ。まぁ、利益があるって言ってたし、そもそも魔理沙が利益なしで動くと思えないし)
魔理沙「どうしたんだレミリア。そんな顔して」
レミ「なんでもないわ」
魔理沙「今度なんかあったら私を呼べよ」
レミ「そうね………」
魔理沙「んじゃあな」
レミ「あー、疲れたー」
男「お疲れ様です」
レミ「ねぇ。そんなに妖精が働いてるのがおかしいかしら」
男「一般的ではないですね」
レミ「来る客来る客皆驚くんだもの。やになっちゃうわ」
男「ホフさんも同じような感じでうちに来たようですよ」
レミ「ま、人外は人外らしく人から外れて暮せってことだと思うけど」
男「でも、人間の里に溶け込んでる妖怪もいたりしますし、結局は見た目と種類でしょうね」
レミ「勝手ね、人間って………本当に勝手」
男「………」
レミ「でも、私も勝手ね………我侭で嫌になるわ」
レミ「ごめんなさい。私としたことがセンチメンタルになってしまったわ」
男「………今は、レミリア様ではなく、リアですので別にいいのではないでしょうか」
レミ「ありがとう。少しの間だけ抱きしめてもらっていいかしら」
男「そ、それは」
レミ「それとも貴方はちっちゃい女の子に欲情するようなロリコンさんなのかしら?」クスッ
男「うっ………分かりました」
ぎゅっ
レミ「…………ありがと」
レミ「やっぱり働いた後のご飯は美味しいわね」
男「今日は和食にしてみました」
レミ「肉じゃがのジャガイモがおいしいわ、ほくほくしてる」
男「おかわりもありますよ」
レミ「おかわり」
男「分かりました」
レミ「ふぅ」
レミ(………なんかこれって新婚生活みたいね)
男「おまたせしました、? どうかされましたか?」
レミ「別に///」
レミ「お風呂、あがったわよ」
男「では失礼します」
レミ「ふぅ。麦茶麦茶」ガチャッ
レミ「氷がもうないわね、チルノ呼んだほうがいいかしら」ごきゅっ ごきゅっ
レミ「はぁ、風呂上りの麦茶。たまらないわね」
コンコン
レミ「ん? はいはーい」ガチャ
慧音「こんばんわ、ってなんて格好してるんだ」
レミ「家の中だから下着でいいかなって」
慧音「駄目だぞ、風邪を引いてしまう」
レミ「風邪なんかに負ける私じゃないわ。で、なんのよう?」
慧音「あぁ、明日の仕事なんだが、どうやら店が他の用事で閉めるらしく明日はなしだ。まぁゆっくり休むといい」
レミ「分かったわ。せっかくここまで来たんだし、あがってく?」
慧音「いや、まだ里の見回りがあるから遠慮しておこう」
レミ「本当頑張るわね」
レミ「ふわぁ。もう眠いわ。寝ましょう」
男「はい」
レミ「すやすや」
男(慣れてはきましたが)
ぎゅっ
男(それでも匂いで眠れないですね)
男「うぅ、良い匂いですね………」
レミ「むにゃむにゃ」
レミ「おはよう」
男「………」
レミ「返事がない。寝てるようね」
レミ「よしっ、なら今日は私が朝ごはんを作りましょう」
レミ「ふふっ。新婚さん。なんてね」
レミ「………自分で言ってて恥ずかしくなってきた///」
レミ「料理作ろう///」
男「………今何時でしょうか」
レミ「あ、男起きたのね。ちょうど良かったわ」
男「どうかしましたか?」
レミ「朝ごはんできたわよ」
男「え、レミリア様が作ったのですか?」
レミ「他に誰が作るのよ」
男「今泉さんとか」
レミ「なんで朝っぱらから朝ごはんつくりに来るのよ」
男「そうですか………では食べましょうか」
レミ「なんか間が開いたのが気になるけど、自信作よ」
男「ありがとうございます」ニコッ
レミ「じゃじゃーん。トーストにスープにサニーサイドアップよ」
男「まともですね」
レミ「私をなんだと思ってるのよ」
男「てっきり納豆トーストとかがでてくるのかと」
レミ「美味しいわよ?」
男「………………」
レミ「なんでそんな微妙な顔するのよ」
男「いえ、食べましょう」
レミ「美味しいのに」
男「遠慮しておきます」
男「あ、美味しいですね」もぐもぐ
レミ「でしょ?」フフーン
ジャリッ
男「………塩の塊が」
レミ「………てへっ」
男「いえ、良くあることですから」
レミ「そ、そうよね」
男「これから練習していきましょう」
レミ「いや、レミリアに戻ったら多分料理しないと思うわ。咲夜の料理美味しいし」
男「そうですか………」
レミ「なんでそんな残念そうな顔するのよ。あ、そういえば今日は私、仕事ないわ」
男「そうなんですか?」
レミ「ひさしぶりにごろごろ過ごせる日ね」
男「どこか行きましょうか」
レミ「そうねぇ」
男「ご馳走様でした」
レミ「おそまつさまでした」
男「それでどこか行くのですか?」
レミ「>>775よ。付き合いなさい」
男「分かりました」
妖怪が経営してる妖怪専用マッサージ店
※人間用の部屋もあるけどね
赤蛮奇「………いらっしゃい。子供一人 大人一人ね」
レミ「なっ。私はこう見えても立派なレディーよ」
赤蛮奇「………」
ころっ
赤蛮奇「首が落ちた」
レミ「ひぃ!?」
男「!?」
赤蛮奇「首が落ちるくらいで驚くなんて、お子様一名後案内でーす」
レミ「ちょっ!? いやいや今のは卑怯よ!! それにお子様じゃないわよ!!」
赤蛮奇「お子様ルートと成人男性ルートでよろしいですねー」
レミ「聞きなさいよ!!」
レミ「あぁ~。そこそこ」
男「っ!! !! !?」
赤蛮奇「2人ともこってるわね」ごろごろ
レミ「あぁ~極楽極楽」
赤蛮奇「こっちの妖精はなんかおっさんくさいし」ごろごろ
男「っ!!!!!!」
赤蛮奇「こっちは凄い痛がるわね。やる気でるわ」ごろごろ
男「!?」
レミ「いやぁ、頭取れて頭でマッサージとか言うからどんなのかと思ったけど、結構気持ちよかったわね」ツヤツヤ
男「………」げっそり
レミ「? あ、なんか向こうで大道芸してるわよ」
大道芸人「………」~♪
男「あれは二胡ですね」
レミ「へぇ。そんな楽器があるのね」
男「お昼を食べましょう」
レミ「もうちょっと聞いてくわ」
男「ではおひねりを投げておきましょう」ちゃりんちゃりん
大道芸人「………どうも」~♪
レミ「良い音色ね」
さとり女「いきますよ」
大道芸人「分かったわ。それではこれで失礼」
レミ「結局最後まで聞いてしまったわね」
男「まだ時間はありますよ。何か食べたいものはありますか?」
レミ「美味しい料理ならなんでもいいわ」
男「でしたら、ミスティアさんがやっているお店がありますよ」
レミ「お店やってたの?」
男「結婚もしているそうですよ」
レミ「………まじか」
兎男「いらっしゃいませ」
男「二人です」
兎男「ではこちらへ」
レミ「へぇ。なかなかの店ね」
みすち「あ、男さん、と妖精メイド?」
男「どうも。何を食べますか? リアさん」
レミ「………わたし南蛮焼き定食がいいです」
男「では南蛮焼き定食と夏の光をたっぷり浴びた完熟トマトを使ったデリシャスパスタを」
みすち「南蛮焼き定食とトマトパスタですね」
男「………はい」
レミ「もうすぐ冬なのにトマトがあるんですね」
みすち「秋神様と幽香さんに頼めばなんとかなりますよ」
レミ「あの幽香さんが?」
みすち「あの幽香さんです」
レミ(凄い意外)
レミ「人間の客、少ないのね。やっぱり妖怪がやるからかしら」
男「完全に共存というわけにはいきませんし、まだ偏見があったりします」
レミ「あんたは妖怪っぽくないのにね」
男「そうでしょうか」
レミ「人間食べるの?」
男「私は野菜が好きなので」
レミ「草食なのね。狼男なのに」
男「肉も食べますよ。鶏肉が好きです」
みすち「ひぃ!?」
レミ「………鶏肉って単語に反応して厨房のミスティアが驚いてるわよ」
男「凄い耳ですね」
レミ「あんたのその大きな耳はなんなのよ」
男「レミリア様のご命令を聞き漏らさないためです」
レミ「模範解答どうも」
みすち「おまたせしましたー。南蛮焼きとトマトパスタです」
レミ「うわぁ! 美味しそうですね!! 男さん!!」
男「そうですね」
みすち「あの、所でお2人の関係は」
レミ「同棲してます!!」
男「え、まぁ、そうですが」
みすち「きゃーっ/// 熱愛発覚ですねっ!!」
男「いえ」
レミ「えへへ///」
男「リアさん?」
みすち「きゃーっ!!」
兎男「ミスティア。仕事をしてください」
みすち「あ、はい」
レミ「誤解されちゃったわね。にひひ」
男「なぜ誤解を招くようなことを?」
レミ「気まぐれよ」
男「………困るのですが」
レミ「? 貴方好きな相手でも出来たの?」
男「そういうわけではないのですが」
レミ「なに貴方ロリコン?」
男「違います」
レミ「ならいいじゃない。子供のたわごとだと思って流しなさいよ」
みすち「サービスのデザートです!」
レミ「わーい! やったねパパ!!」
みすち「!? おめでたですか!?」
レミ「///」
男「………はぁ」
レミ「得したでしょ? うーん、美味しいわ」
男「私はなにか大切なものを失った気がします」
レミ「小さいことは気にしないの。はい、あーん」
男「しかし」もぐもぐ
レミ「間接キス、だね」
男「!? けほっ、けほっ」
レミ「これで反応するって、貴方本当にロリコン?」
男「違います!」
レミ「そう力強く否定されると悲しくなるんだけど」
男「あ、すみません」
レミ「これでも人並みに恋愛したいなぁとか思ってるんだから」
男「そうなのですか?」
レミ「えぇ、恋愛したいわ」じーっ
男「素敵な人が見つかるといいですね」
男「ごちそうさまでした」
レミ「ごちそうさまでしたー」
みすち「また来てくださいね」
レミ「またこよーね。あなたー」
みすち「きゃーっ! 新婚って良いですねぇ」
兎男「ミスティアも新婚でしょう」
みすち「まぁ、そうですけどね」
レミ「さっさと出ましょう、男」
男「はい」
みすち「またきてくださいねー」
レミ「そういえば偽レミリアはどうしてるのかしら」
男「主としての仕事を淡々とこなしてますよ」
レミ「わぁお」
男「そのせいで周りから気味悪がられてます」
レミ「なんでよ。私が仕事するとそんなにおかしい?」
男「………………あ、霊夢と慧音さんですよ」
レミ「ちょっと」
慧音「おぉ、男とれみr、メイド妖精じゃないか」
レミ「リアよ」
霊夢「久しぶりね、男。最近レミリアが来ないようだけど、どうかしたの?」
男「お嬢様は仕事で忙しいのです」
霊夢「あのレミリアが仕事? 冗談でしょ?」
慧音「事実よ」
レミ(私が働いてたらそんなにおかしいのかしら)
霊夢「っと、私はもうそろそろ帰るわね」
慧音「あぁ。最近何度も呼んでしまってすまないな」
霊夢「いいのよ。賽銭でもいれてくれたら嬉しいけど。それじゃ」
レミ「お金じゃなくて賽銭って」
男「ところでどうかされたのですか?」
慧音「あ、あぁ。最近色々あってな。それで博麗の巫女に相談をしているのだが」
レミ「何かあったら私を頼りなさい」
慧音「今度から頼らせてもらおう」
男「そのまえにはやく戻らないといけませんね」
レミ「いつになったらパチュリーは許してくれるのかしら」
レミ「ただいまー」
男「おかえりなさいませ」
レミ「やっぱり休日っていいわね。こないだまで毎日が日曜日状態だったし」
男「では夕食のしたくをしてきますね」
レミ「お願いー」ごろごろ
レミ「………………」
レミ「………鈍いわよね。男」
レミ「あー」ごろごろごろ
ゴツッ
レミ「あうぅ。もう何もかも男のせいよ」
レミ「あのバカ………」
男「ご飯ですよ」
レミ「すぅ、すぅ」
男「寝てますね。起きるまで待ちましょう」
男「今日は待宵の月ですか。明日、大丈夫でしょうか」
男「しかし頼れる友人が影狼さんとわかさぎ姫さんぐらいですし」
男「どうしましょう」
レミ「ん、んう」ぱちっ
男「おはようございます。レミリア様」
レミ「おはようって今何時?」
男「8時ちょっと前です」
レミ「そんなに寝てたのね。ふわぁ」
男「ではご飯を食べましょうか」
レミ「待っててくれたの?」
男「レミリア様の前に食べるわけにはいかないので」
レミ「ぐっ/// ま、まぁ良い心がけよね」
男「ありがとうございます」
レミ「今日は月が綺麗ね」
男「そうですね。明日は満月ですよ」
レミ「吸血鬼だったときはテンションあがったのに今は全然ね。男は?」
男「………そのことなのですが、明日は出来ればどこかの家に泊まっていただけませんか?」
レミ「なんで?」
男「完全な狼男になってしまうので」
レミ「構いはしないわ」
男「いえ、私が」
レミ「まぁ、探してみるわ」
男「すみません」
~次の日~
レミ「なんだか最近朝げっそりしてるわね」
男「大丈夫です………」
レミ「ならいいんだけど、じゃあ行って来るわね」
男「今日は洋菓子屋だったでしょうか」
レミ「そうよ」
男「ではあとでうかがわせていただきます」
レミ「分かったわ」
レミ「なんでメイド服のままなのでしょうか」
洋菓子店主「可愛いからよ」
レミ「納得いきません」
洋菓子店主「可愛いからよ」
レミ「はぁ、しかたないですね」
洋菓子店主「じゃあ表で客引きお願いね」
レミ「分かりました」
レミ「いらっしゃいませー。美味しいですよー」
レミ「カメラはやめてください、このクソ天狗」
レミ「触らないでください、気持ち悪いです」
レミ「あ、またのご来店をー」
レミ(なんでこうメイド服だと変な輩が湧き出てくるのかしらね)
男「リアさん」
レミ「あ、男。いらっしゃいませ」
男「オススメは何かありますか?」
レミ「ミルフィーユがオススメよ。私はプリン食べたいけど」
男「ではミルフィーユとプリンをお願いします」
レミ「店長ー。ミルフィーユとプリン一個づつお願いしますー」
洋菓子店長「分かったわー」
男「ところで今日はどこに泊まるのですか?」
レミ「そうねぇ。慧音のところでも泊まらせてもらうわ」
男「分かりました」
レミ「っと、お待たせいたしました」
男「それでは」
レミ「じゃあね」
レミ(ま、泊まるってのは嘘だけどね)
洋菓子店主「お疲れ様ー」
レミ「お疲れ様です」
洋菓子店主「また暇があったら手伝ってね」
レミ「分かりました」
レミ(ま、メイド妖精を向かわせればいいでしょ)
レミ「失礼します」
洋菓子店主「またね~」
レミ(綺麗な月ねぇ)
レミ「そういえば結局男はどうなってるのかしら」
レミ「わんこになるのかしら? いつも満月のときは引きこもってるからわからなかったけど興味はあるわね」
レミ「ふふふ」
男「はぁ、はぁ」
男「理性を保たないと、はぁ、はぁ」
男「とりあえず久しぶりにお肉を食べましょう」
男「それでなんとか」
ガチャ
レミ「ただいま~」
男「!? レミリア様!?」
レミ「あら、男。もふもふしてるわね」
男「なぜここ!?」
レミ「結局泊まれなかったのよ(嘘) だから戻ってきたの」
男「っ! 出来ればはやく家から出てほしいのですが」
レミ「どうしたの?」
男「満月のときは理性よりも本能が強くなって。今も結構我慢してるんですよ」
レミ「ふ~ん、つまり」
レミ「我慢しないと私を襲っちゃうのね?」
男「そうなのです。だから」
レミ「へぇ」とてとてとて
男「近寄ると危ないです」
レミ「私にキスをしなさい」
男「え、しかし」
レミ「命令よ」
男「………命令を聞けば出て行ってもらえますか?」
レミ「えぇ」
男「………………」
ちゅっ
男「これで」
レミ「あら? そこはほっぺたよ?」
レミ「唇は」
レミ「ここよ?」ちゅっ
男「」ぷつん
チュンチュンデスヨ!! アサチュンデスヨッ!! キャッー///
男「………死にましょう」ずーん
男(いやでも責任を取らないと)
レミ「ん、うぅん」
男(しかしお嬢様は許してくれるのでしょうか。記憶なくてなにがあったのか覚えてませんし。もしかしたら取り返しの付かないことを………)
レミ「ふわぁ、おはよう。男」
男「!! おはようございます。お嬢様」
レミ「良い朝ね」
男「え、えぇ。それで昨日の事ですが」
レミ「あぁ、昨日ね」
レミ「貴方、ロリコンなのね。ふふっ///」
男(………終わった。終わってしまいました)
男「レミr」
レミ「責任はとるわよ」
男「はい?」
レミ「男!」
男「は、はい!」
レミ「私の夫になりなさい」
男「!?」
レミ「古今東西吸血鬼には狼男と相場が決まってるのよ」
男「しかし」
レミ「この私を信じてくれたのは男だけよ。誰よりも私を信じてくれた。これだけで貴方を愛する理由にはなるはずよ」
男「………いいのですか?」
レミ「いいかを聞くのは私のほうよ。男、私と結婚してもらえないかしら」
男「………」
男「喜んで」
レミ「今日が最終日ね。気合入れていくわよ、えいえいおー!」
男「それではいってらっしゃいませ」
レミ「いってきます!!」
阿求「最終日は私です! ラスボスのあっきゅんですよ!!」
レミ「………………」
阿求「どうしたんですか、暗いですよ」
レミ「私の記憶だと今日はたしか古本屋だったきがするのですが」
阿求「気のせいです」
レミ「でも、このメモに「シャラップッ!!」!?」ビクッ
阿求「気のせいですよ。だってこの私が言ってるのですから」
レミ「そ、そうですね。それで仕事はいったい」
阿求「妖精と狼男の恋愛。わたし、気になります!」
レミ「………ほえ!?」
阿求「いやぁ、ミスティアさんとこないだ話していたら『紅魔館の男さんがメイド妖精のリアさんと結婚するそうなんですよ、キャーッ』と言っていたので。妖怪 人間なら多くはありませんが前例はありますけど、妖精と妖怪は前例がないですからね。そもそも勝手に湧き出てくるGのような妖精に子供ができるのかどうかという知的好奇心もありますし、そもそも妖精好きとかロリコン? そういう趣味ですか? という蔑みをこめた好奇心もありまして、そしてなによりこのあっきゅん恋愛話が大好物です!! そりゃあもう年頃の乙女ですからそういう事は大好きです。良く覚えてはいませんがきっと阿礼の頃から好きだったはずです。諸君、私は恋愛が好きです。諸君私は恋愛が好きです。諸君私は恋愛が大好きです。恋話が好きだ。恋愛小説が好きだ。恋愛劇が好きだ。恋愛曲が好きだ。大人の恋愛が好きだ。学生の恋愛が好きだ。同性愛が好きだ。略奪愛が好きだ。純愛が好きだ。ハーレムが好きだ。自室で、井戸端会議で、妄想の中で、聞いた話の中で、物語の中で、劇の中で、曲の中で、目の前で、この地上で行われるありあらゆる求愛行動が大好きです。卒業式に満開の桜の下でする告白が好きです。私もずっと好きでしたなんて台詞を聞くと心が躍ります。私の好きな作家の書いた恋愛小説を読むのが好きです。数巻にも続く大恋愛がハッピーエンドを向かえたときなんかは胸がすく気持ちでした。目の前で演じられる恋愛劇が好きだ。それが悲劇の純愛劇だったとしたら涙すら枯れ果てます。どろどろして胸糞悪くなるような物語だって終わってしまえば良い暇つぶしです。今までずっと悩んでいた少女が意を決して恋文を出すが、自分の親友も同じ人が好きだった場合なんかは絶頂すら覚えます。略奪愛で自分の好きな人が他の人に取られていく光景はとても哀しいものです。諸君、私は恋愛を、燃え上がるような恋愛を望んでいます。諸君、私と志をともにする恋愛大好きな諸君。君達は何を望んでいますか? R18がかかりそうな恋愛? それとも気持ちがはればれするような純愛? 色々な問題を潜り抜けながらお互いの距離を縮めていき、最終的には世界を敵に回すような大恋愛? シェイクスピアのような悲しい悲劇? 恋話! 恋話!! 恋話!!! よろしい、ならば恋話です」
レミ「………………」
レミ(かえっちゃいけないかしら)
阿求「とりあえずあがっていってください。使用人にお茶を用意させますから」
レミ「は、はぁ」
阿求「お茶を!」
使用人「かしこまりました、阿求様」
レミ(うわっ。うちのとこのメイド妖精に匹敵するぐらいの使用人ね。それに家大きいわね。平屋だけど、敷地だけなら紅魔館よりも広いんじゃないかしら)
阿求「どうかしましたか?」
レミ「い、いえ。大きな家だなぁと」
阿求「稗田家代々続いてきた家ですからね。どうぞ、ここが私の部屋になってます」
レミ「失礼します」
阿求「くつろいで構わないですよ。仕事をするよりも友人と接するようにしてくれれば私も楽ですし」
レミ「はぁ、分かったわ」
阿求「まぁ、まずは自己紹介をしましょう。稗田阿求です。幻想郷縁起の編纂をしています。趣味は恋愛話。特技は一度見た物を忘れないことです」
レミ「どうもご丁寧に。私はれm。こほん、リアよ。紅魔館でメイドをやっているわ。趣味は漫画を読むこと、門番をいじること。特技は、そうね。何かに名前をつけることかしら」
使用人「失礼します。お茶とお菓子を持ってきました」
阿求「ではお茶とお菓子が来たことですし、はじめましょう」
レミ「ところで何から話せばいいかしら」
阿求「そうですねぇ。まずは出会いなんかをお願いします」
レミ「出会い、ねぇ。出会ったのは男が紅魔館に入ってきたとき………の数ヶ月後に私が入ってきたときね」
阿求「じゃあ最近なんですね」
レミ「そうよ。それで私は男の部下として働くことになったんだけど、けっこう世話焼きで色々なことを手伝ってくれたり教えてくれたり、失敗してもフォローしてくれて、とにかく優しいのよ。だから私は好きになったんだけど。あ、でも一番の決め手は私がレミリア、様。の命令で人里で働くことに決まったんだけど、そのときこれから一人でどうしようって思ってたら、男が私を助けてくれて、その日から同じ家に住んでるの」
阿求「一つ屋根の下、ですか。そこに愛はあるのかい? いえ、なんでもないです、気にしないでください。それにしても同棲ですか。小さな家で2人。それぞれ愛し合いながら、一緒に家事をしたり、お風呂に入ったり。お、同じベッドで寝たり。良いですね、憧れます」
レミ「阿求はそういうことないの?」
阿求「えぇ。こんな身分ですから。近くに男性もあまりいませんしね」
レミ「………可愛いと思うけど」
阿求「ありがとうございます。まぁ、その続きなんですが、告白はどちらから?」
レミ「あー(夜の話はさすがに言えないわよね)それは私から言ったわ」
阿求「逆プロポーズ!! テンションあがってきました!!」
レミ(声、大きいわねぇ。年頃の乙女って皆こんななのかしら。ひょっとして霊夢も? いやいや霊夢が恋愛とかなに、幻想郷が滅ぶ兆し? って感じだし。………よくよく考えてみたら一般的な女の子の知り合いいないわ私。友達が少ないわけじゃないけど。恋愛好きそうなのって守矢のところの緑巫女かひそかにポエム書いてる魔理沙ぐらいね、小悪魔も好きらしいけど、基本あの子見てるのレディコミとかだし。あれ、私思春期あったかしら。そしてフランに思春期は来るのかしら)
阿求「どうかしましたか?」
レミ「い、いや。なんでもないわ」
レミ「まぁ、それが今日までの話ね。あんまり面白くなかったでしょ?」
阿求「いえ、面白かったですよ」
レミ「そう? やまもおちもないと思うけど」
阿求「いえ、そこに愛がある。それだけでいいのです。そういえばこないだ寺の前で山彦に響子さん好きじゃあああああああって叫んで音を反射されて見事に撃沈した男性がいましたけど、これおちしかないですし。とにかく愛があればいいのです」
レミ「愛、ねぇ」
阿求「まぁ、愛ゆえに苦しんだり、愛ゆえに苦しめたりすることもあるんですけど。後者はあまり理解できませんね」
レミ「サディストではないから私も分からないわよ」
阿求「リアさんは何か恋愛話を知らないのですか?」
レミ「妖精にそれ聞く?」
阿求「妖精同士の恋愛とかないんですか?」
レミ「一部を除いて基本的に子供レベルなのに恋愛なんて始まらないわよ」
阿求「残念です」
レミ「恋愛って言えば、最近人里とかで恋愛はないの? 妖怪と人間とか。最近増えてきたみたいだしあってもおかしくないと思うけど」
阿求「………あ、すみません用事を思い出したので今日はここまでで。ありがとうございました」
レミ「まだ昼。日が高いわねぇ」
レミ「何か買って帰ろうかしら、ってそういえばお金持ってないのよね」
魔理沙「お、レミリアじゃないか」
レミ「今はリアって呼んで頂戴」
魔理沙「ところで、何をしてるんだ?」
レミ「暇だから散歩」
魔理沙「散歩ねぇ。………暇なら香霖堂でも行こうぜ」
レミ「え? 別にいいわよ」
魔理沙「まぁまぁ。それじゃあ飛ばすぞ?」
レミ「ちょ、離しなさいよ。きゃぁあああああぁああ!!」
魔理沙「ひゃっほう!!」ビュンッ
香霖「僕の店は休憩所ではないんだよ?」
魔理沙「まぁまぁ」
レミ「はぁ、死ぬかと思った」
香霖「もう気分は大丈夫なのかい?」
レミ「朱鷺子のおかげで大分楽になったわ」
朱鷺子「気にしなくていいわ」ドヤァ
香霖「まぁいい。適当に商品でも見てるといいよ」
魔理沙「なぁなぁ。扱い違わないか? 私にも優しくしてくれよー」
香霖「前科あるかないかの違いだよ。優しくして欲しかったらたまには商品を買っていってくれ」
魔理沙「お金を払って優しくしてもらうってなんか違わないか?」
香霖「真顔で言わないでくれ。こっちだって毎回君の壊したものや食べるものを無償で提供できるほど裕福じゃないんだよ」
レミ「そうなの?」
香霖「最近客がこなくてね」
魔理沙「立地が悪いんだろ」
香霖「それは言わないでくれ」
レミ「でも魔理沙の店だって似たようなところにあるじゃない」
魔理沙「まぁ、私は風呂焚きから妖怪退治までなんでもこなすスーパー美少女なんでも屋だからな。必要とされてるんだよ」
香霖「僕だって必要とされる仕事だと思うけどね。ただ時期が悪いだけさ」
魔理沙「必要とされる職業か?」
香霖「これでも固定客がいるんだよ?」
レミ「え? いるの?」
香霖「その反応は少し傷つくな。寺の鼠の女の子が良く買いに来るんだよ」
魔理沙「星が無くした宝塔をな。一ヶ月に一回は落としてるんじゃないか?」
香霖「常連だから良心的な値段で売ってあげているよ」
魔理沙「ただで返せよ」
レミ「ねぇ。これは何?」
香霖「あぁ、それは犬の言葉を翻訳する道具だよ。皆同じようなことしか喋らないけどね」
魔理沙「なぁ、これをくれ」
香霖「君は清清しいほどにずうずうしいね。親しき仲にも礼儀ありという言葉を知らないかい?」
魔理沙「利他主義が大切って聖が言ってたぜ」
香霖「あいにくだけど僕は仏教じゃない。利他者の精神は大切だと思うが、それとこれは話が別だ」
香霖「そんなことよりツケを返してもらえないとこれからしばらく困るんだけど」
魔理沙「あぁ、今度もって来るぜ」
レミ「魔理沙が人に物を返すなんて珍しいわね。異変でも起きるのかしら」
魔理沙「失礼だな。こんなことで異変が起きるわけないだろう? なぁ、香霖」
香霖「そうだね。異変が無いほうが平和でいいよ。それより、外はもう暗くなってきているがいいのかい?」
レミ「あ、そうね。もう帰るわ」
香霖「魔理沙送っていってあげてくれ」
レミ「え、いいわよ」
魔理沙「そうだな。危ないし。じゃ、いくか」
レミ「ただいま、男」
男「おかえりなさいませ。レミリア様」
レミ「これで、戻してくれるのね」
男「えぇ。それではパチュリー様のところへ帰りましょうか」
レミ「久しぶりね」
男「えぇ。久しぶりのレミリア様です」
レミ「あ、どうする? 結婚式」
男「咲夜さんやパチュリー様に知られると大変なことになりそうなので、しばらくは伏せておきましょう」
レミ「うー、仕方ないわね」
美鈴「こないだまでお嬢様、大人しく仕事してくれてたのですけど。また元に戻りましたね」
咲夜「でも、家事を手伝ってくれたりするわよ?」
美鈴「紅魔館のトップがメイドの真似事なんていいんですか?」
咲夜「私はお嬢様がやりたいように。それを邪魔することはしないわ」
レミ「美鈴~咲夜~」てとてとてと
美鈴「噂をすれば。どうかされましたかお嬢様」
レミ「私特製ダークネスムーンブレイクカリスマてんこもりDXプリンアラモード~赤い月に花束を添えて~の味見をして頂戴」
美鈴「わぁ、何がなんだか相変わらず分かりませんね」
咲夜「分かりましたわ。では美鈴。行くわよ」
美鈴「まぁ、美味しいものが食べれるならありがたいですね」
レミ「ふふーん。味は保障するわよ」
美鈴「う、大きいですね」
レミ「私のカリスマを表現してみたわ」
咲夜「では、いただきますわ」ぱくっ
美鈴「どうですか? 咲夜さん」
咲夜「美味しいですわ。お嬢様」
レミ「当たりまえでしょ。なんてったってこの私だもの」
美鈴「あ、本当だ。美味しいですよ、これ。見た目も赤くて素敵ですし」
レミ「赤ワインのジュレでプリンを赤くしたわ」
美鈴「まぁ、しいて欠点をあげるとするなら」
レミ「な、これに欠点があるの?」
美鈴「さすがにバケツプリンはキツイです」
咲夜「ご馳走様でしたわ」
レミ「咲夜は食べたわよ?」
美鈴「え!? あ、本当だ。もうなくなってる。は、まさか時を止めて、どこかに隠しましたね!!」
咲夜「証拠がないわ。言いがかりよ」
美鈴(どうやって時を止めたことの証拠を手に入れればいいんでしょうか)
咲夜「さ、食べなさい。美鈴」
美鈴「こうなったら意地です。紅魔館の門番の力を見せてあげますよ!!」
美鈴「プリンには勝てなかったよ。気持ち悪いです」
咲夜「でも全部食べたじゃない。お嬢様大変美味でしたわ」
美鈴「ご馳走様です、お嬢様」
レミ「今度また作ってあげるわよ」
美鈴「まじですか(うわぁ! 楽しみです)」
咲夜「美鈴、逆」
レミ「わ、分かってるわよ今度は小さくするわよ。いや、私のカリスマは小さくならないわよ?」
咲夜「わかっておりますわ」
レミ「まぁ常識よね。ふわぁ」
咲夜「お嬢様。お部屋に戻られたらいかがでしょうか。後片付けはしておきますので」
レミ「そうね。任せるわ。男ー。一緒に寝るわよー」
咲夜「え?」
美鈴「え?」
レミ「あ」
おわり
レミリアのルートと咲夜のルートはまた今度ちゃんと書きたいですね。
次のルート パチュリーまたは小悪魔
>>836
ボロったwwwww
パッチェさんで
男「失礼します」
こあ「あ、男さんどうかなされたんですか?」
男「パチュリー様に御客人がいらっしゃっています」
アリス「失礼するわ」
こあ「あ、アリスさん。お久しぶりです」
アリス「そうね一ヶ月ぶりね。これ、紅茶の茶葉」
こあ「どうも毎度毎度ありがとうございます。パチュリー様なら奥で本を読んでますよ」
アリス「いつものところね。それじゃあありがとう執事さん」
男「いえ。それでは失礼します」
こあ「あ、男さん。待ってください」
男「はい? なんでしょう」
こあ「この茶葉を使って紅茶を入れてきてもらえないでしょうか。本当申し訳ないんですが今手が離せなくて」
男「分かりました」
男「失礼します」
こあ「あ、男さん。ありがとうございます。パチュリー様達はいつもの所にいるのでお願いします」
男「分かりました。所であの方は一体」
こあ「アリスさんですよ。人形遣いで魔術師で紅茶にも詳しいし料理も上手で素敵な方なんですよ。紅魔館にはパチュリー様とのグリモアの共同研究でちょくちょく来てますよ」
男「そうですか。ありがとうございます。それでは」
こあ「ありがとうございます。こんどお礼に何かしますね~」
男「パチュリー様、アリス様。紅茶とお菓子をご用意させていただきました」
アリス「ありがとう執事さん。そこに置いといてもらえるかしら」
パチェ「私もそこでいいわ」
男「分かりました。では冷めないうちにどうぞ」
パチェ「待ちなさい男」
男「はい、何か御用でしょうか」
パチェ「このグリモア。簡単に言えば魔道書なんだけど、月の魔力についての本なのよ。狼人間の貴方なら何か分かるんじゃない?」
アリス「あぁ、この執事さん。ワーウルフだったのね」
男「月の魔力ですか。少し見させていただいてもよろしいでしょうか」
パチェ「いいわよ。でも魔力を持っているから気をつけてね」
男「はい。………これなら少しですが、狼人間に伝わる伝承と似たような部分がありますのでなんとかなると思います」
パチェ「へぇ、言って見るものね。じゃあ申し訳ないけど今日はここで研究を手伝ってもらえないかしら。咲夜とレミィには私から言っておくわ」
男「分かりました。お手伝いします」
アリス「よろしくね。執事さん」
アリス「で、結局分かったことがこの本は月の光を使って魔力を高める秘術と月の光を用いた魔術、あとは月の都の情報が数点ね」
パチェ「まだ解読できてない部分はあるけど、そこはブラックボックスとして処理しましょう。現時点では偶然でも起きない限りどうしようもないわ」
男「あまりお役に立てずに申し訳ありません」
パチェ「十分役に立ったわよ」
アリス「迷惑かけてごめんなさいね」
男「いえ、お役に立てたのなら嬉しいのです」
パチェ「………あら、もう夜なのね」
アリス「嘘、もうそんな時間?」
男「家までお送りします」
アリス「大丈夫よ。これでも魔女だから」
男「差し出がましい真似をしてすみませんでした」
パチェ「外まで送ってくわよ」
パチェ「はいこれ、グリモア」
アリス「別に貴方の図書館で保管しておいて良かったのよ?」
パチェ「うちには月の都恐怖症が一人いるからね」
アリス「そういう事ね。なら持って帰る――――っ!」
バシュッ
パチェ「魔力の暴走!?」
男「パチュリー様! アリス様!!」
アリス「パチュリー、危ないわよっ」
パチェ「これでも七曜の魔女、月の魔法ならお手のも、の」
男「パチュリーさ」
パシュッ
アリス「―――消えた?」
パチェ「いたた、なにここ」
男「どこでしょうか、何か不思議な世界ですが。まるで童話のような」
パチェ「おそらくグリモアの中に吸い込まれたのかもしれないわ。というか十中八九そうでしょうね」
男「パチュリー様は落ち着いておられますが、もしかしてすでに出る方法を知ってるのですか?」
パチェ「騒ぐよりは落ち着いてるほうがいいでしょ。グリモアの脱出の仕方なんか知らないわよ。それにしても意思を持ったり魔宮化するなんて結構古い本だったのね」
男「どうしましょう」
パチェ「あぁ、そういえば男は食べないと死ぬのよね。とりあえず進んでみましょう。とどまっているよりは良いかもしれないわよ? 保障はしないけど」
男「そうですね。このままではどちらにしろ餓死するかもしれないので進みましょう」
パチェ「決断が早い男は好きよ」
男「深い森ですね」
パチェ「そうね。飛べればいいんだけど、飛べないわ。この調子だと魔法も万全に使えそうにないわね」
ガサガサッ
男「!?」
パチェ「良かったわね。食べ物かもしれないわよ」
ガサッ
上海「シャンハーイ!」
蓬莱「ホーライ!」
パチェ「これは、アリスの人形ね。またなんでこんなところに」
男「えっと害はないのですか?」
パチェ「これが本当にアリスの人形ならね。あらなにか手紙を持ってるわよ」
男「そうですね」
パチェ「男。取りなさい」
男「………分かりました」
『そこはグリモアの中よ。とりあえず私は魔理沙と協力して助ける手段を探してみるけど、そっちもできるだけ頑張って頂戴。上海と蓬莱を送り込んで置くから何かあったらその2人を使って知らせて』
パチェ「これで確定ね。とりあえず出る手段を探さないといけないみたいだけど」ナデナデ
上海「シャンハーイ」
男「人形を送り込めるなら他に何か送り込んでもらえるのではないでしょうか」
蓬莱『残念だけどそれは無理よ』
男「!?」
蓬莱『送り込めるものは生物ではないことが条件みたい。それにあまり大きなものも駄目みたいね。これ結構魔力使うからもう切るわ。それじゃあ頑張ってね』
パチェ「だって、どうする?」
男「もうどうしようもないので進みましょう」
蓬莱「ホーライ」うむうむ
男「歩いても歩いても森ですね」
パチェ「そうね」ふわふわ
上海「シャンハイ?」
男「どうかされましたか、上海さん」
上海「シャンハーイ」つ
男「あっちがどうかされまし」
がさがさっ
男「ひっ」
パチェ「情けないわね。男でしょう?」
男「そういいながら私を盾にしないでください」
パチェ「私は女の子だもの」
ガサッ!
男「!!」
鈴仙「あわわ~ 遅刻です遅刻です。姫様に怒られてしまいます!!」ぴょんぴょんぴょん
鈴仙「あわあわ、師匠にも怒られる~!!」ぴょんぴょん
男「あれは」
パチェ「鈴仙ね。変な格好してたけど」
男「どうしましょう」
パチェ「このままだと手がかりはないままだし追いましょう」
男「はい」
上海「しゃんはーいっ!」がおー
蓬莱「ほーらい!」がおー
鈴仙「きゃあ!? 変なのが追いかけてくる!!」
パチェ「ほほえましいわねー」ふわふわ
男「パチュリー様も急いでください!!」
パチェ「わかったわ」バシュンッ
男「!?」
鈴仙「ひーん!」
パチェ「むきゅっ!!」ドゴッ
鈴仙「」
パチェ「上海、腕と足縛りなさい」
上海「シャンハーイ」ぐるぐる
男「パチュリー様!?」
パチェ「捕獲成功よ」
男「今何が起きたんですか?」
パチェ「ただの体当たりよ。魔力で超加速させた」
男「でもさっき飛べないって」
パチェ「飛んでないわ。凄いスピードでふわふわしてただけ」
男「………」
上海「シャンハイッ!」ケイレー
パチェ「ご苦労様」
パチェ「ほら、起きなさい」
鈴仙「う、うぅん。はっ! 遅刻遅刻ってきゃっ! 私縛られてる!?」
パチェ「なんで、鈴仙がここにいるの?」
鈴仙「鈴仙って誰のことです!? 私の名前は白兎ですよ!?」
パチェ「白兎? もう面倒だから鈴仙って呼ぶわね」
鈴仙「酷いです! ってそんな事より早く姫様のところに行かないといけないんですぅ! ほどいてください!」
パチェ「断るわ。ここはどこなの?」
鈴仙「何言ってるんですか。ここは不思議の国ですよ」
パチェ「あー、そうなのねつまりハートの女王に会いにいかなきゃいけないのね」
鈴仙「ハートの女王? 違いますよ。私がこれから会いに行くのは、なよ竹のかぐや姫の所で舞踏会があるのです!」
パチェ「………本当に不思議の国ね」
鈴仙「というわけなので離してください」
パチェ「あら、それなら都合がいいわ。私もじつはお姫様で舞踏会に呼ばれているのよ」
鈴仙「え、そうなんですか? 失礼ですがどこの国の王女様でいらっしゃられますか?」
パチェ「アザディスタン王国第一皇女のマリナイスマールよ。ちゃんとアザディスタンに伝わる伝説の格闘技。MQNS-AM(ムキュンザム)も使えるわ」
男「!?」
鈴仙「貴方があのマリナイスマールなのですね。失礼しました。では付いてきてください」
男「え、いいのですか?」ボソッ
パチェ「色んな話が混ざってるからいいかなと思ったら本当に良かったわ」ボソッ
鈴仙「みなさーん! こっちですよー!!」
パチェ「どんどん竹林になってきたわね」
男「これって、もしかしなくてもあれですよね」
パチェ「永遠亭でしょうね」
鈴仙「ここです」
パチェ「案の定ね」
鈴仙「お入りください。他の姫様もお待ちしておりますよ」
パチェ「入るわよ、男、上海、蓬莱」
鈴仙「ごゆっくり~」
パチェ「失礼するわ」
輝夜「? 貴方は誰かしら」
パチェ「マリナイスマールよ」
輝夜「え!? 本当に!?ファンです! サインください!! そしてもしかすると隣にいるのは刹那なのかしら!?」
男「男と申します」
パチェ「さらさらっと、ところで貴方はかぐや姫ね」
輝夜「そうよ、私が天上天下最強美人のかぐや姫よ」
パチェ「他の姫様も紹介してもらえないかしら」
輝夜「サインも貰っちゃったしいいわよ。みんなー! 集合ー!! しゅーごー!!」
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男「幻想郷で、就職活動」
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映姫「しばらくニートでいいわ」小町「いやいやいや」
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男「お値段以上にとり」
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男「愛してます」パルスィ「妬ましいわ」
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蓮子「今ここにいる私と、今そこにいるあなたの話」
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男「おいでよ、妖怪の森」
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男「悪魔でメイドか」メイド「悪魔でメイドです」
男「悪魔でメイドか」 メイド「悪魔でメイドです」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1372841000/)
があります
輝夜「じゃあ張り切ってどうぞ!」
レティ「白雪姫よ」
パチェ「ふとm」
レティ「あ?」ギロッ
パチェ「なんでもないわ」
紫「眠り姫よ」
パチェ「うわきつ」
紫「何かいったかしら?」
パチェ「いいえ、なにも」
針妙丸「親指姫ですよっ」ドヤァ
パチェ「うわ、そのままなのね」
針妙丸「え?」
わかさぎ姫「人魚姫です!」
パチェ「いや、あんた元から姫じゃないの」
わか「?」
パチェ「なんでもないわ」
みすち「歌姫ですよ!!」
パチェ「………」
みすち「無視ですか!?」
影狼「ら、ラプンツェル///」
男「影狼さん!?」
影狼「!?」
パチェ「男、別人よ」
男「そうでした」
咲夜「木花之開耶姫よ」
パチェ「え、あ、えぇ?」
男「可愛らしいですよ咲夜さん」
咲夜「………ナンパ?」
みすち「きゃーっ!! ロマンスですよロマンス!!」
咲夜「お断りするわ」
男「………なぜ」
パチェ「男は下心を少しもったほうがいいんじゃない?」
上海「しゃんはい」ウムウム
輝夜「以上が、今いる姫なのだけど」
パチェ「ありがとう。男、ちょっときて」
男「なんでしょう」
パチェ「大変、これ何して良いか全然分からないわ」
男「え!?」
勇儀「ひゃっはー!! 姫をだせー!!」ガシャーンッ
萃香「酒もだせー!!」パリーンッ
華扇「甘いものもだー!!」ブオンッ
コンガラ「すみません、失礼します」ガチャ
パチェ「おぉ、なんてご都合主義。行きなさい、男」
男「無理です」
パチェ「でもあの鬼やっつけないと話進まないわよ」
輝夜「助けてー! 誰かー!!」
パチェ「ほら」
男「う、わ、分かりました」
蓬莱『多分死んでも大丈夫だから頑張りなさい』
男「多分ですか………」
パチェ「ほら行って来なさい。男の子でしょ」ドンッ
勇儀「あ?」
男「い、いえ」
コンガラ「どうかしましたか?」
男「あの、目的は、なんでしょうか」
勇儀「酒とつまみ」
萃香「酒」
華扇「甘い物」
コンガラ「あとは少しのお金がもらえれば」
男「だそうです、ぱt、マリナ・イスマイール様」
パチェ「知らないわよ。倒してきなさいよ」
男「無理です。あの鬼を宴会に参加させるのが吉かと」
パチェ「大立ち回りしないの?」
男「いくら狼男でも鬼は無理です」
パチェ「期待はずれね」
男「う」グサッ
パチェ「ってことだけど、どうする?」
輝夜「うーん。宴会が楽しければそれでよし!! 金はある!!」
コンガラ「いいのですか?」
輝夜「私は一向に構わん!」
コンガラ「ありがとうございます」
『こうして、鬼と姫は仲良くなり、今では定期的に宴会を開く仲になりましたとさ。めでたしめでたし』
パチェ「な、なんの声これ!?」
男「せ、世界が歪んで――――」
パチェ「うぇっ。気持ちわるい………。で、ここはどこなのよ」
男「どうやらどこかの屋敷のようですね」
蓬莱「ほらーいっ!」ばたばた
上海「しゃんはい!?」
パチェ「蓬莱がツボにはまってるわよ。助けてあげなさいよ」
男「大丈夫ですか」すぽっ
蓬莱「ほーらい」ほっ
ガチャ
さとり「シンデレラ、ご飯のしたくはまだかしら。お人形で遊んでる暇があったら早く作りなさい」
パチェ「次はシンデレラねぇ。というか私料理作ったことないわよ」
さとり「あ、パチュリーお姉さま。お母様が呼んでらしたわよ」
パチェ「!?」
男「シンデレラって私ですか!?」
パチェ「誰が得するのよこれ」
男(一応料理は作れますが)ことこと
男「ずずっ。大丈夫ですね」
男(心配なのは)
青娥「いい? 貴方たちは王子様と結婚して玉の輿になるのよ!」
パル「分かったわ」
さとり「分かってるわ」
パチェ「えぇ~」
男(パチュリー様ですよね)
パチェ「ちょっとシンデレラ代わってよ」
男「え!?」
青娥「灰かぶりなんて駄目よ!!」
パチェ「シンデレラは料理が美味くて、掃除も出来て家事が一通りできるなんて妬ましいから駄目!!」
男「えっと、ありがとうございます?」
さとり「割とどうでもいいけど、なんとなく駄目よ」
青娥「多数決の結果やっぱり駄目よ」
パチェ「気分はドナドナね」
男「では行ってらっしゃいませ」
青娥「帰ってくるまでに、家事を全て終わらせておくのよ!」
男「はい」
パル「風邪を引いて看病してもらうなんてことになったら妬ましいからならないように」
男「はぁ、分かりました」
さとり「プリン作っておいて」
男「かしこまりました」
パチェ「代わって」
男「諦めてください。ドレスとってもお似合いですよ」
パチェ「パジャマに着替えたい」
男(これで家事をしていたら魔女が現れるはずなんですが)
魅魔「おっす」どろんっ
男「あの、魔女さんですか?」
魅魔「そうだけど」
男「では、私も舞踏会に行きたいのですが」
魅魔「おっけーおっけー。じゃあこれを着るんだ。ドレスにガラスの靴」
男「………あのこの服じゃ駄目ですか?」
魅魔「駄目だ」
男「………分かりました」
魅魔「じゃああたしはそこにある人形を馬車と馬に変えてくるから」
上海「しゃんはいっ!?」
蓬莱「ほーらいっ!?」
男(………死にたい)
魅魔「よし、じゃあ城に向かうか」
男「………お願いします」
魅魔「あぁ、忠告をしておくけど、この魔法は日が変わると同時に解けるから12時までには家に帰るんだよ?」
男「あ、はい。分かりました」
魅魔「じゃあ出発だな」
男(そういえば王子様は誰なのでしょうか。今までの通りだと知っている人だと思うのですが)
パチェ「はぁ。人が多い場所は嫌なのよね。疲れるし、うるさいし。というか王子とやらはまだ来ないのかしら」
パル「もうすぐ王子様が来るらしいわよ」
パチェ「やっと? ずいぶん待たせるのね」
さとり「王族ですからね」もぐもぐ
パチェ「何食べてるの?」
さとり「アイスバインです」
パチェ「なんか強そうな名前ね」
ざわざわ
パチェ「向こうが騒がしくなったから、きたみたいね。見に行くだけ見に行ってみましょうか」
さとり「あ、私はここで食べてるので」
パチェ「何しにきたのよ。いや、私も正直食べてたいけど」
パル「体重が………さとりが妬ましいっ」
パチェ「行くわよ」
パル「はぁ、皆綺麗なドレス。妬ましい妬ましい」
パチェ「姉妹揃って何しにきたのかしらね。あー。人ごみで見えないわね」
???「ようこそ、私の舞踏会へ」
パチェ「え? この声って」
美鈴「私が王子の紅 美鈴です」
パチェ「………キャストミスってレベルじゃないわよ」
パチェ「なにあれ、舞踏会と武闘会を間違えたとかそんなオチじゃないわよね」
パル「踊りに行くわよ」
パチェ「やっぱり踊るのよね。ステップとか一切分からないわよ」
椛「踊られる方は、整理券をお持ちになってくださーい」
パチェ「アトラクションかよって言いたくなるわね」
パル「整理券取ってきたわよ」
パチェ「26番、ね。美鈴なのに並ぶ人が多いのね」
パル「格好良くないかしら。妬ましいけど」
パチェ「そう? 格好良いならまだ、男、じゃないシンデレラのほうが格好良いと思うけど」
ガチャッ
男「はぁ、はぁ。間に合いましたね」
パチェ「………前言撤回で」
美鈴「ふふっ。どうやら最初に私と踊るのはあなたのようですね」
男「え!? 美鈴さん!?」
美鈴「えぇ。紅 美鈴です。お相手、お願いできますか?」
パチェ「うわ、マジないわ」
男「え、えぇ」
美鈴「不思議ですね。あなたとは初めて会った気がしない」
男(一応私は毎日顔合わせているんですけどね)
美鈴「そう、なぜか凄い体が疼く」
男「?」
美鈴「戦わずにはいられないっ!!」
男「!?」
パチェ「舞踏会が武闘会に………。なんてベタな」
美鈴「あはは、楽しいですね!!」ズガガッ
男「あぶないですっ」ヒョイヒョイヒョイ
パチェ「あ、これ美味しい」
ゴーン ゴーン
男「あ、魔法が」
美鈴「隙あり」シュバッ
男「痛っ それでは、私は帰ります!!」タタタッ
パチェ「さて、私も帰ろうかしら」
美鈴「あ、行ってしまった」
美鈴「頬に傷のある乙女か。必ず見つけ出してみせる」
パチェ(? 乙女?)
パチェ「何、女装に目覚めたの?」
男「いえ、かくがくしかじかで」
パチェ「かくがくしかじかじゃあ分からないわよ!」
男「えっ」
蓬莱『童話の物語に沿うみたいね。わかってると思うけど」
パチェ「だからっておかしいでしょ」
男「ですよね。なぜ私が」
蓬莱『パチュリーよりはおしとやかじゃないからかしら』
パチェ「ああん?」
蓬莱「ほらーい!!」ジタバタ
パチェ「ちっ。あいつ切りやがったわ」
男「どうしましょうか」
パチェ「話ではガラスの靴をたよりに貴方を探し出すのだけど、両方ちゃんと履いて帰ってるし、どうなのかしら」
男「しかし結婚はできませんよ」
パチェ「ふりでいいんじゃないの? さっきみたいに天の声が出て場面が変わるわよ」
~数日後~
パチェ「なんでこうなった」
男「な、なぜでしょうか」
パチェ「信じたくないわよ。ある日広場にステージが出来て、その中で貴方が戦うことになるなんて。どこがシンデレラよ」
男「しかも私が負ければ結婚ですからね」
パチェ「美鈴に勝てるの?」
男「おそらく。しかし」
パチェ「勝てばなんだかんだでオチはつくでしょ。行って来なさい。私は今回関係ない」
男「そんな」
パチェ「仕方ないじゃない。タオルでも投げろって言うの?」
男「分かりました。勝ってきます。パチュリー様のために」
パチェ「がんばりなさい、私のために」
神綺「あぁ。その魔本はねぇ」
アリス「知ってるの? ママ」
神綺「作ったの私だもの」
アリス「え?」
神綺「アリスちゃんに使いたかったんだけどねぇ」
アリス「ていっ」
神綺「いたいっ。お母さんを蹴るなんて、反抗期かしら」
アリス「ママが原因だったのね。早く出してよ」
神綺「無理」
アリス「え?」
神綺「ある条件を満たせばすぐにでも出てこれるけど、その条件を満たせなければ何をしても出てこれないのよ。しかも防炎防水防虫耐衝撃抗菌無臭加工よ」
アリス「なんでそんな無駄で面倒なことを」
神綺「なんてったって、うふふ」
アリス「うふふが気になるけど、その条件って何よ」
神綺「それはね―――――」
美鈴「ふふ、あなたの勝ち、ですね」ドサッ
男「か、勝った?」
男(現実の美鈴さんほどの強さではないとはいえ、それでも十分)
パチェ「お疲れ様。格好良かったわよ」
男「パチュリーさ―――」グワンッ
パチェ「また、これね」グワンッ
男(世界が歪んで………)
上海「シャンハーイッ!! シャンハーイッ!」ぱたぱた
男「う、ここは」
パチェ「おはよう。ここはある村の小屋みたい。少し見回ってみたんだけど昔の日本みたいよ。あと服も着物になってるわ」
男(本当だ)
パチェ「日本が舞台の昔話ってなにがあるかしら。ももたろう? うらしまたろう?」
男「とりあえず外に出てみましょうか」
蓬莱『ほらーいー、じゃない、私よ。アリスよ。外に出る方法が見つかったわ」
パチェ「本当?」
蓬莱『それが、ちょっと困った方法でね』
パチェ「何よ。こっちは男が女装したりしたんだからそれをそうそう超える条件なんて」
蓬莱『対象になった男女が、えっとその、恋しないといけないって』
パチェ「――――え?」
蓬莱『というわけだから、通信終わりっ!!』
パチェ「ちょっと、待ちなさい。アリス!? アリス!?」ガタガタ
蓬莱「ホラーイッホラーイッ」ジタバタ
男「どうかしましたか、パチュリー様!」ガチャッ
パチェ「男、落ち着いて聞いて頂戴」
男「は、はい」ゴクリ
パチェ「この世界に永住が決定したわ」
男「えぇー!?」
男「パチュリー様が好きというわけではないのですがさすがに人生を犠牲にしてもいいと思うほどに嫌われているのはさすがに少し堪えるのですが」
パチェ「仕方ないじゃない。この数百年単位で色恋に興味なかった私がいまさら誰かを愛せるとでも? そもそも恋がなんなのかすらわからないわ」
男「そうですか。じゃあ私もアリスさんが何とかしてくれることを信じて待ちます。とりあえずこんな田舎では住みにくいと思うのでまず話を進めましょう」
パチェ「そうね。さすがにこの田舎では暮らしにくいわ。近くに川があったからたぶん桃太郎かしら」
男「そうですね。探しにいきましょう」
パチェ「
パチェ「………桃なんて流れてこないわよ」
男「では竹取物語でしょうか」
パチェ「もしくは金太郎? 田舎が舞台の昔話とかいくらでもあるわよ」
男「どうしましょう」
パチェ「これはここに暮らすことを念頭に置いたほうがいいかもしれないわ」
男「そう、ですね。運のいいことに小屋の前には畑がありますし、農業でもして過ごしましょうか。私は数ヶ月も食べないと餓死してしまうので」
パチェ「そうね。農業の知識は一応あるし」
男「では始めましょうか、畑は荒れてますからいろいろやることがありそうです」
~数ヵ月後~
村人「いやぁ、いきなり来たときは驚いたけど、力持ちで助かるなぁ」
男「いえいえ、よそ者の私たちをおいてくださり感謝しております」
村人「そういえば、娘さんは元気にしてるかい?」
男「最近風邪気味みたいですが、元気ですね」
村人「そりゃいけねぇ、風邪を拗らしてはいけないから早めに医者に見てもらえよ?」
男「そうしたいのですが、お金が」
村人「貧乏なのはどこも一緒か………おっといけねぇ、女房が呼んでたんだった」
男「そうですか。それでは、奥様に大根をいただきありがとうございましたとお伝えください」
村人「おう、気をつけてな」
上海「シャンハイッ!!」とてとて
蓬莱「ホラーイッ!」とてとて
男「あ、どうしましたか上海さん蓬莱さん。あまり目立っては」
上海「シャンハイッ」オイデオイデ
男「?」
ガラッ
パチェ「ぜぇ、ぜぇ。けほっけほっ」
男「パチュリー様!?」
パチェ「おと、こね。大丈夫、だか、ら。けほっ」
男(明らかに重症だ。熱も高い。環境が悪かったのが原因でしょうか)
男「パチュリー様。私がなんとかしますから、待っててくださいね」
パチェ「けほっげほっ。お金もないのに、どう、するのよ」
男「………なんとかしますから。私はパチュリー様を見殺しにできません」
パチェ「大げさ、ね」
男(といってもどうすればいいのか。お金がないから薬は買えない………となると、盗むしか)
パチェ「はぁ、はぁ………」
男(………ごめんなさい。お医者さん)
ざぁああぁああああ
パチェ(外………雨。男はまだ帰ってこないのかしら)
ガラッ
男「ただいま戻りました。パチュリー様。薬を買ってきましたよ」
パチェ「え………」
男「お給金のよい仕事があったのですよ。少し疲れましたが」ニコッ
パチェ「そう………ありがとう。男」
男「いえ。パチュリー様のためですから」
パチェ「別に私のことなんて放っておけば、いいのに」
男「私はパチュリー様のことが好きですから」
パチェ「え」
男「ちょっとすみません。疲れたので寝ますね」
パチェ「ちょっと、さっきのって………男? 男?」
男「すぅ………すぅ………」
~次の日~
パチェ「大分気分がよくなったわ」
男「よかったです」
パチェ「今から仕事なの?」
男「はい」
パチェ「今日ぐらい休んでも」
男「いえ、がんばらないといけないですから」
パチェ「そう。じゃあがんばってね」
パチェ(あぁもう、結局昨日のこと聞きそびれたし。どういうことよ。私のことが好きって。根暗よ? 外見だってそんな気にしてないから良いとは思わないし。あ、もしかして紅魔館のみんなが好きとかいうオチかしら)じゃぶじゃぶ
奥さん「あら、男さんの娘さんじゃないかい。今日も洗濯物をしてえらいねぇ。風邪って聞いたんだけど大丈夫なのかい?」
パチェ「えぇ、男が薬を買ってきてくれたので」
奥さん「薬? 高かったでしょう?」
パチェ「男が昨日給料がいい仕事をやったらしいので、そのおかげで薬が買えました」じゃぶじゃぶ
奥さん「そうなの? そんなのがあったならうちのにもさせたかったわぁ」
パチェ「ふぅ。それでは、風邪にはお気をつけて」
奥さん「えぇ」
ざぁああぁああぁああああぁあ
パチェ「また大雨ね」
男「そうですね。最近多いですが」
パチェ「いやね。雨なんて」
地主「このままじゃ川が氾濫して村が流されちまう、どうすればいい」
永琳「人柱はどうかしら」
地主「人柱? でも人柱になりたいやつなんて」
永琳「なりたいじゃなくてすればいいのよ。心当たりがあるわ。こないだの大雨の日、風邪薬を盗まれたわ。そのときは誰だかわからなかったのだけど、最近来た男の娘が風邪薬を買ったっていったらしいのよ。少なくとも私は売ってないし、ここら辺に私以外の医者はいない。盗みでも犯罪は犯罪。人柱になってもらいましょう」
地主「う、うむ。そうだな。明日にでも」
永琳「えぇ。早いほうがいいわ」
ざぁあぁああああ
コンコン
男「はい」
地主「おぬし、医者の永琳宅から風邪薬を盗んだだろう。おぬしの娘が風邪薬を使ったらしいな。それが証拠じゃ」
男「………はい」
地主「こい」
男「わかりました」
パチェ「男? どこいくの?」
男「すぐ帰りますから、待っててください」
地主「さぁ、こい」
男「はい」
パチェ(男、遅いわね。迎えに行きましょうか)
パチェ「留守番よろしくね」
上海「シャンハーイッ!」コックリ
パチェ(でも、どこにいったのかしら)
がやがや
パチェ(川のほうが騒がしいわね。何かあったのかしら)
地主「すまんな」
村人「許してくれ、人柱をささげなきゃ、みんな死んじまうんだ」
永琳「土をかけなさい」
ざっざっ
男(………アリスさん。あとはお願いします)
パチェ「何やって………男!?」
地主「この男は今から人柱になる。風邪薬を盗んだ罰としてな」
パチェ「人柱って、そんなの意味ないわよっ!!」
地主「意味はある。竜神様のお怒りを静めることができる。沈めなければみんなしんでしまうのだ」
パチェ「そんなのって」
男「パチュリー様。すみません一人にさせてしまいます」
パチェ「男!! 男!!!」
地主「誰かそいつを止めろ!!」
永琳「とまりなさい」がしっ
パチェ「男!! おとこぉおおおおおお!!」
村人「終わりました」
地主「これで」
パチェ「そんなのって、ないわよ」
パチェ「好きって言っておきながら、勝手にいなくなるとか、分けわからないわよ」
地主「これでみんな救われるのだ。父親の犠牲は無駄ではない」
パチェ「無駄? 無駄じゃないって!? 意味わからない理由で男を殺しておきながら!! 死ぬならあんたが死になさいよっ!! 水符「ベリーインレイク」ッ!!」
ゴォオォオオオオッ
永琳「川がっ」
地主「氾濫したか。遅かったのか?」
パチェ「あはははっ!! あんたらも一緒にっ!!」
ごぽごぽごぽ
パチェ「はぁ………はぁ………。わかったわ、これがなんなのか」
パチェ「雉も鳴かずば撃たれまいに、ね………」
パチェ「ふざけるんじゃないわよっ! いきなり恋しろなんていって、人の初恋を奪うだなんて!!」
ぐわんっ
パチェ「終わったから次の物語!?」
パチェ「ふざけるんじゃないわよ!!」
パチェ「ふざけるんじゃないわよぉおおぉおっ!!」
「――リー―――チュリー―――パチュリーっ!!」
パチェ「う、うぅん」
アリス「よかった目が覚めたのね」
パチェ「………出れたの?」
アリス「えぇ、両思いだったみたいね。こんな危ない本まm、母さんに頼んで封印してもらうから」
パチェ「えぇ、そうして頂戴………」
アリス「元気ないわね」
パチェ「そりゃそうでしょ、だって」
男「パチュリー様。目を覚まされたのですね」
パチェ「!!」
パチェ「幽霊じゃないの?」
アリス「あぁ、本の中で死んでも、外に出たら生き返るわよ。あくまで物語だからって、どうしたのよ、へたりこんで」
パチェ「よかった、よかったぁ………」
男「あのパチュリー様?」
パチェ「男………」ギュッ
男「!?」
パチェ「もう勝手にどこか行かないで、お願い」
レミ「パチェ~………うぇ!?」
美鈴「さぁてお花に水を、ってえぇ!?」
こあ「………」パシャッ
アリス「………まぁ、なんていうか二人がハッピーエンドならいいけど」
男「………はい。もうどこにもいきません」
パチェ「えぇ………約束よ」
おわり
早足だったけど、それでも小悪魔に使えるのがあと90
なかなか厳しい
パチェ「小悪魔、ちょっと来なさい」
こあ「はいなんですかパチュリー様」
パチェ「図書館に新人の」
ここあ「久しぶりっ、お姉ちゃん」
パチェ「ここあを雇ったわ」
こあ「え、えぇええええぇえ!?」
こあ「ってことがあったんですよ。ひどいですよパチュリーさまぁ」ごくっごくっ
男「小悪魔さん。あんまり飲みすぎると体に障りますよ」
こあ「もう私は要らない子なんですよーだ」
みすち「そんなに落ち込まずに、きっとパチュリーさんにも理由があるんですよ」
こあ「私が役立たずだかたなのよー! おかみ熱燗追加!!」
みすち「だから飲みすぎですって」
こあ「私がいなくても代わりがいるもの」
男「小悪魔さんの代わりはいませんよ。小悪魔さんは小悪魔さんです」
こあ「………」ジーッ
男「どうかしましたか?」
こあ「じゃあ養ってくださいよ」
男「え?」
こあ「うぅ、やっぱり嘘だったんだ!! おかみ一升瓶!!」
男「え、えっと―――」
こあ「あー頭痛い。昨日飲み過ぎて記憶ないし………」
ここぁ「おはようお姉ちゃん」
こあ「おはよう………水持ってきて」
ここぁ「分かったよ」
こあ(あー、男さんに謝っとかないとなぁ。たぶん迷惑かけただろうし)
ここぁ「お待たせ。二日酔いの薬ももらってきたよ」
こあ「出来た妹を持って私は幸せよ、っと。はぁ、生き返る」
ここぁ「それにしてもお姉ちゃん昨日凄かったね」
こあ「………私何かしたの?」
ここぁ「男さんと結婚するって叫んでたよ。男さん格好いいもんね」
こあ「ぶっ! けほっけほっ」
ここぁ「急いで飲むからだよ」
こあ「え!? え!?」
こあ(どうしよう。迷惑かけまくってる。男さんに顔合わせづらいなぁ)
ここぁ「お姉ちゃん。お仕事行こうよ」
こあ「今日休んでいい?」
ここぁ「だーめ」
こあ「しくしく」
こあ(飲んで酔って絡むとか………駄目女確定だぁ。男さんのこといいなぁとは思ってたけどもうこれ無理だよ)
パチェ「おはよう。どうしたの暗い顔して」
こあ「パチュリー様。時間って巻き戻せませんか?」
パチェ「無理」
こあ「ですよねぇ」
パチェ「あ、そうそう小悪魔」
こあ「なんですか?」
パチェ「結婚祝いっていくら出せばいいの?」
こあ「へ? えっと2、3万ってところじゃないですか? 誰か結婚なさるんですか?」
パチェ「? あなたが結婚するんじゃないの?」
こあ「へ?」
パチェ「昨日紅魔館でみんなに伝えてたじゃない」
こあ「………」
こあ(昨日の私くたばれ☆ミ)
こあ「助けてくださいパチュリー様」ガシッ
パチェ「ちょっと、そんなに掴むと」
こあ「助けてくださいぃいいいい!!」グワングワン
パチェ「脱げるはだけるやめなさい!!」
こあ「いえすたでーわんすもあー!!」
パチェ「やめなさいっ!!」
パチェ「………ということは誤解なのね」
こあ「はい………残念ながら」
パチェ「残念って、男と結婚したいの?」
こあ「結婚願望はありますけど、私も乙女ですし。男さんいいなぁって思ってますけどそれだけですよ」
パチェ「男が告白してきたら?」
こあ「お願いします」
パチェ「即答ってことは男好きなの?」
こあ「そうですね。そういうことになりますね」
パチェ「じゃあ告白すればいいじゃない」
こあ「へ?」
パチェ「それで解決するじゃない」
こあ「え、だって男さんが私のこと好きなわけないじゃないですか。やだなぁ」
パチェ「貴方はそのマイナス思考やめなさいよ」
パチェ「というわけで」パチンッ
ここぁ「ただいま参上ですっ」ガシッ
こあ「へ?」
パチェ「劇的ビフォーアフターと行きましょうか」
こあ「な、何をするつもりなんですか!?」
パチェ「小悪魔劇的改造計画」
こあ「え、遠慮します」
パチェ「遠慮しないの」
ここぁ「わたしはお姉ちゃんの恋を応援するよ♪」
こあ「わ、若さゆえに過ちなのにー!!」
咲夜「あら男。今日は休みだったんじゃないの?」
男「休みですが、出かけるところもないので」
咲夜「じゃあいとしの小悪魔のところでもいけばいいんじゃないの?」
男「はい?」
咲夜「昨日小悪魔が男と結婚するって叫んでたけど」
男「………あれはですね。お酒によった小悪魔さんがパチュリー様に見捨てられたから養ってくださいって私に言ったのですよ、うまく返せなかったのでそのまま小悪魔さんが男さんは私の嫁ーと叫びながら走りながら帰っていったのですがそんなことになっていたのですね」
咲夜「あら、知らなかったの?」
男「あの時軽くショック受けて、しばらく屋台にいたので」
咲夜「まぁ、いきなり養ってとか同僚に言われたらそうよね」
男「はい、普通に告白したかったので」
咲夜「………え?」
ここぁ「完成!」
こあ「うぅ、もうお嫁にいけないよぅ」
パチェ「驚いた、化粧でここまで変わる、いや化けるのね」
ここぁ「お姉ちゃんは可愛いですから」
こあ「化けるって私の元が駄目みたいじゃないですか」
ここぁ「お姉ちゃんはもっと美人さんになったよ」
こあ「そうかなぁ」
パチェ「本当別人みたいよ」
ここぁ「お姉ちゃんいっつもすっぴんだもんね」
こあ「メイクとか分からないから」
ここぁ「すべての女性を敵に回したよお姉ちゃん」ニコッ
こあ「ここぁ、笑顔が怖いわよ?」
ここぁ「えへへ、じゃあ男さんのところへ行こうか♪」
こあ「鬼!! 悪魔!!」
ここぁ「お姉ちゃんもだよ」ずるずる
ここぁ「お・と・こ・さーん!」
男「おや。小悪魔妹さん。どうかいたしましたか?」
ここぁ「じゃーん」ズイッ
こあ「こ、こんにちは」
男「こんにちは。始めまして」
こあ「………え?」
男「? どこかでお会いしたことがありましたか?」
ここぁ(あっちゃ~ やりすぎちゃったなぁ)
ここぁ「ってことになりました」
パチェ「正直やりすぎたとは思ったけど」
こあ「しくしく………」
ここぁ「服変えて、髪形変えて、化粧しただけなのにね」
パチェ「小悪魔といえばこれという概念があるからかしらね。ちょうどいいわ。小悪魔として告白できないのなら、そっちで告白しなさい」
こあ「でも、それはだますみたいで」
パチェ「いいのよ。女は騙す生き物だもの」
ここぁ「大丈夫お姉ちゃん可愛いもの」
こあ「そ、そうかなぁ」テレテレ
ここぁ(ちょろいお姉ちゃん可愛い)
パチェ「ということだけど」
レミ「のった」
パチェ「あら、早いのね」
レミ「楽しいことは足が速いからな。思い立ったら即実行が私の座右の銘だ」
パチェ「あら、ワクワクしてるの?」
レミ「人の恋路を見るのは楽しいだろう?」
パチェ「人の恋路を邪魔するものは馬に蹴られて死んじゃうわよ?」
レミ「私を蹴り殺したいなら、スレイプニルでも呼んで来ることだな。まぁ、死んでやらないが」
パチェ「ということでレミィ」
レミ「あぁ、見せてやろうじゃないか。最悪のおせっかいって奴をな」
レミ「男。客人が来たから相手をして頂戴」
男「わかりました」
レミ「玄関にいるから迎えにいきなさい」
男「かしこまりました」
こあ「よ、よろしくおねがいしまひゅっ!」
男「よろしくお願いします、それではご案内させていただきます」
こあ「あ、あの私、外に出かけたい、です」
男「外、でしょうか」
こあ「は、はいっ」
男「いい天気ですね」
こあ「は、はい」
美鈴「あれ、男さんお出かけですか?」
男「はい、お客人の悪魔さんが外を見て回りたいとおっしゃるので、出かけてきます」
美鈴「はい、いってらっしゃいませ」
美鈴(あれ、今日誰か来たかなぁ。まぁいいや)
男「この湖では時々氷精のチルノが遊んでいて、夏でもところどころ凍っているところがあるんですよ」
小悪魔「あ、そうなんですか」
男「ほら、今日もあそこで」
チルノ「あははっ、大ちゃんスケート楽しいぞ!」
大妖精「あ、危ないよチルノちゃんって、うわぁ!!」バシャーン
チルノ「大ちゃんが湖に落ちた!?」
男「楽しそうですね」
小悪魔「助けなくていいんですか!?」
男「いつものことですから」
小悪魔(男さん………まぁ、妖精だから死なないしいいのかな)
大妖精「は、はぁ死ぬかと思った………」
チルノ「今行くぞ大ちゃん!!」
大妖精「えっ!?」
チルノ「とうっ」
大妖精「湖がこお、やめっ」カキーンッ
男「さ、行きましょうか。人間の里においしいお団子屋さんがあるのですがどうでしょう」
小悪魔「は、はい。私も行きたいですっ」
男(そんなにお団子好きなのですかね)
小悪魔(お、男さんと人里デート///)
大妖精「さ、さよならチルノちゃん………」ガクッ
チルノ「大ちゃん!? だいちゃーんっ!!」
男「ここです。人間の里でも評判のお団子屋さんなんですよ」
小悪魔「そうなんですか。早く食べてみたいです」
小悪魔(噂に聞いてたお団子屋さんだ。あんまり外に出れないから食べにいけなかったのよねぇ)
阿求「美味しいっ」
華扇「実に美味ですね」
男「ほら、雑誌の取材も来てるようですよ」
小悪魔「みたいですね」
男「悪魔さんは何にしますか?」
小悪魔「えっと、みたらし団子でお願いします」
男「すみません。みたらし団子と草団子二本ずつお願いします」
店員「かしこまりましたー」
男「悪魔さんは人間の里で何かしたいことはありますか?」
小悪魔「え、えっと服がほしいです」
男「わかりました。これを食べてから買いに行きましょうか。あと私も一つ行きたい場所があるのですがよろしいですか?」
小悪魔「はい、いいですよ」
男「ありがとうございます。悪魔さん」
小悪魔「いえ」
店員「お待たせしましたー」
男「ありがとうございます」
小悪魔「では食べましょうか」
小悪魔「! 美味しいですねっ、このお団子!」
男「えぇ、草団子も美味しいですよ」
小悪魔「さすがに食べれませんが全種類食べたいぐらいです」
華扇「すべて3本づつ」
店員「かしこまりましたー」
男「悪魔さん。これ食べますか?」
小悪魔「えっと、いいんですか?」
男「はい」
小悪魔「じゃあ、ありがとうございます」
男「どうぞ」つ草団子
小悪魔「!?」
小悪魔(こ、これは伝説のカップルがするあーんというやつですか!?)
男「?」
小悪魔(えぇい、ままよっ)パクッ モグモグ ゴックン
小悪魔「美味しいです///(味、わからなかった)」
男「では行きましょうか」
小悪魔「あ、お会計私が払います」
男「いえ、レミリア様からいただいておりますので」
小悪魔「そ、そうなんですか」
小悪魔(レミリア様優しいなぁ)
パチェ「レミィ、お金なんてあげたの?」
レミ「いや、あげてない。自腹でしょ」
パチェ「あぁいう心配りがモテる秘訣なのかしら」
レミ「顔だろ」
パチェ「そんな身も蓋もないことを………」
男「この服なんていかがでしょうか」
小悪魔(少し露出が多い気がするけど、男さんってこういう服が好きなのかなぁ)
小悪魔「この服って」
男「なんでしょうか」
小悪魔「いえ、なんでもないです」
小悪魔(聞けるわけないよぅ)
小悪魔「じゃあ着替えてきますね」
男「はい」
パチェ「レミィ、小悪魔が試着室に入ったわよ。何するの?」
レミィ「なぁに。ちょっと男に幸運をね」
小悪魔「う、うわっ」
小悪魔(脱ぐときに足引っ掛けちゃったっ!!)
ガラッ
小悪魔「ひっ!!」
男「危ないっ!! 小悪魔さんっ!!」
ギュッ
ゴンッ!
男「痛っ」
小悪魔「だ、大丈夫ですか!?」
パチェ「下着姿の小悪魔が男のほうに向かって倒れる、ねぇ」
レミ「漫画によくあるシチュエーションだからな」
パチェ「漫画にあることってあんまり現実に起きないわよ」
レミ「まぁ、ラッキースケベに喜ばない男はいない。って漫画に書いてあった」
パチェ「参考資料が漫画って………」
小悪魔「あわわ、はわわわわわわっ!?」
男「す、すみません、ついっ!?」
小悪魔「そんな、いきなり立つと、きゃっ!」
ドタンッ
男「悪魔さん大丈夫ですか!?」
小悪魔「み、みないでください~っ!!」
男「す、すみませんっ!!」
パチェ「またベタな展開に。レミィってこんなのが好きなの?」
レミ「好き」
パチェ「言い切るわねぇ」
男「さっきはすみませんでした」
小悪魔「いえ、事故ですから///」
小悪魔「じゃあ私このお洋服買ってきますね」
男「いえ、私が払います」
小悪魔「いえ、そんな申しわけないです」
男「私はレミリア様からお客人を持て成せと命令されているので、ここで悪魔様に支払わせてしまうと主の顔に泥を塗ってしまうことになります。ですので私に支払わさせてください」
小悪魔「は、はい」
小悪魔「あ、この香水いい香り。買おうかなぁ」
男「やめておいたほうがよいかと」
小悪魔「ひぅ!? なんで背後に?」
男「執事ですから」
小悪魔「な、なら仕方ないですね?」
小悪魔「えっと、この香水そんなに駄目ですかね。いいにおいだと思うんですが」
男「悪魔様の匂いが濁ってしまいます。悪魔様は良い匂いをされておいでですので不要かと」
小悪魔「そうですか」
小悪魔(私っていい匂いするの? どんな匂いなんだろう)
男「それでは私が行きたい場所に行ってもよろしいでしょうか」
小悪魔「はい。いいですよ」
男「ここです」
小悪魔「ここ、ですか?」
小悪魔(アクセサリーのお店だ。男さん宝石とか好きなのかな。それとも、誰か女性に?)ジワッ
男「では入りま―――すみません。何か気に入らないことでもありましたでしょうか」
小悪魔「いえ、なんでもないです」
男「本当ですか?」
小悪魔「ほ、本当です」
男「………わかりました。中に入りましょう」
小悪魔「はい………」
小悪魔「何を買うんですか?」
男「指輪を。人にプレゼントしたくて」
小悪魔「そ、そうですか。彼女、ですか?」
男「いえ、違いますよ」
小悪魔「あ、そうなんですか(じゃあ咲夜さんか、影狼さんかな。もしかしてレミリア様?)」
わか姫「いらっしゃいませー」ピチャピチャ
小悪魔(大きな生簀に人魚がいる。お寿司屋さんみたい)
わか姫「どんなものをお望みですか?」
男「えっと、悪魔さん、指を貸してください」
小悪魔「へ? はい、どうぞ」
男「この指に合う指輪を」
わか姫「わかりましたー」
小悪魔「ふえぇ!?」
男「すみません。指輪を渡したい人が悪魔さんと同じ指の大きさなんです」
小悪魔「そ、そうなんですね(びっくりしたーっ! すごいびっくりしたーっ!!)」
わか姫「どの宝石になさいますか? ルビーサファイヤダイヤモンド、いろいろありますが」
男「ダイヤモンドで」
わか姫「ダイヤモンドですと大体このくらいからこのくらいの値段になりますが」
こあ(たかっ!?)
男「かまいません」
こあ(即決!?)
わか姫「では少し待っててくださいねー」ピチャピチャ
小悪魔「男さん男さん。すごい高いですよ!?」
男「ダイヤモンドですからね」
小悪魔「いいんですか!?」
男「かまいませんよ」
わか姫「おまたせいたしました」
男「結構いろんな種類があるのですね」
わか姫「それがうちのうりですから」ムフー
小悪魔(あ、このハート型かわいいなぁ)
男「………これで」
わか姫「ハート型のですね。わかりました。ではお待ちくださいねー」
小悪魔(誰にプレゼントするんだろ。いいなぁ)
パチェ「ねぇねぇレミィ。ほかに何かしないの?」
レミ「飽きた、帰ろう」
パチェ「え!? 一回しかちょっかいかけてないわよ!?」
レミ「帰ってトランプしましょトランプ。ポーカーしたい」
パチェ「ちょっとまってよレミィ!」
男(………レミリア様。帰ったのですね)
わか姫「ありがとーございましたー!」
小悪魔「これからどうするんですか?」
男「悪魔様が行きたいところならどこでも」
小悪魔「あ、じゃあ私―――」
小悪魔「はー、楽しかったです!!」
男「それはよかったです」
男(片っ端から色んなお店に入って冷やかして出るですか。楽しいのでしょうか)
小悪魔「どうしたんですか男さん。顔色悪いですから」
男「すみません、化粧品のお店とか匂いの強いお店は苦手なのです」
小悪魔「先に言ってくださいよ!? 大丈夫ですか!?」
男「申し訳ないのですが、少し休憩してもよろしいでしょうか」
小悪魔「何か飲み物買ってきますね!」
男「あ、悪魔さん」
小悪魔(そういえばもう夕方なのに告白とかどうすればいいんだろう。というかこの格好でいきなり小悪魔です結婚してくださいとかどっきり大成功にもほどがあると思うんですけどどうすればいいのよパチュリー様ここぁ)
ドンッ
小悪魔「あうっ」
ビシャッ
小悪魔「あっ!! すみませんすみません!!」
ゴロツキ「あぁん? 何してくれてるんだねぇちゃん。俺の服が水でぬれちまったじゃねぇかー!!」
小悪魔「ひぃ!」
小悪魔(わたしってほんと馬鹿っ!!)
ゴロツキ「これはクリーニング代として金をもらわねぇとなぁ!」
小悪魔「い、家で洗えばいいんじゃないですか? 水ですし」
ゴロツキ「しみになったらどうするんだよぉー!!」
小悪魔「ひ、ひぃ!!」
小悪魔(い、意味がわからないよぉ)
小悪魔「本当すみません。あやまりますからどうか許してください!!」
ゴロツキ「謝ってすむなら警察いらねぇんだよ!! 誠意を見せろ誠意をぉ!!」
小悪魔(人間の里で人間こr、倒すと事件になってパチュリー様に迷惑がかかるからできませんし、どうしましょう)
男「そこまでです!」
小悪魔「男さん!! どうしてここに!?」
男「下衆の臭いがしたので」
ゴロツキ「あぁん!? かっこつけてんじゃねぇぞ!? おらぁ」ガッ
男「殴りましたね?」
ゴロツキ「だからなんだって言うんだ!?」
ツンツン
ゴロツキ「あぁん!?」
小兎姫「こんにちわ」ニコニコ
ゴロツキ「」
小兎姫「恐喝、暴行。現行犯逮捕ですね」
ゴロツキ「俺は悪くねぇええぇええええ!!」
男「ふぅ。大変でしたね」
小悪魔「あの、殴られたところ大丈夫ですか?」
男「あぁ、大丈夫ですよ。執事ですから」
小悪魔「なら安心ですね?」
男「もう夕方ですので夕食を一緒にいかがでしょうか」
小悪魔「はい、いいですよ」
男「それでは行きましょう」
みすち「まいどどうもおなじみ夜雀亭です!」
兎男「いらっしゃいませ」
男「ここ、美味しいんですよ」
小悪魔「そうなんですか?」
男「えぇ。高級な料亭でなくすみませんが」
みすち「でも高級な料亭に匹敵する美味しさのつもりですよ」
兎男「ミスティア。厨房に戻ってください」
みすち「はいあなた♪」
兎男「ではご案内します」
小悪魔「ほへぇ~いろんな料理があるんですね」
男「ミスティアさんが料理好きらしいので」
小悪魔「えっと、じゃあ私は野菜パスタで」
男「私はから揚げ定食でお願いします」
兎男「かしこまりました」
小悪魔「なんだか活気があっていいお店ですね」
男「悪魔さんは高貴そうなのでこういうお店は嫌いかと思っていましたが」
小悪魔「好きですよ」
小悪魔(庶民なので)
男「それはよかった」
みすち「おまたせしましたー」
小悪魔「うわぁ。美味しそうですね」
みすち「当然です。なんてったってその野菜は秋神農業から朝出荷されたばかりの野菜をつか」
兎男「仕事をしてください」
みすち「すみません」
小悪魔「あはは。本当にミスティアは料理が好きなんですね」
男「みたいですね。さめないうちに食べましょうか」
小悪魔「はいっ」
男(この唐揚げ、ちゃんと下味がついてて美味しいですね。今度あったときにレシピを教えてもらいましょうか)
小悪魔「男さん男さん」
男「なんですか?」
小悪魔「はい、あーん」
男「っ!? ぐふっ。かはっ!」
小悪魔「男さーんっ!?」
男「み、水くださ、い」
小悪魔「あわわわわっ」つ水
男「(ゴクゴクゴク)はぁ、助かりました」
小悪魔「すみません、変な真似しちゃって」
男「いえいえ、いきなりですから驚いただけです。大丈夫ですよ」
小悪魔「本当すみません、ってなんで男さん口をぽかーんとあけてるんですか?」
男「悪魔さんがあーんをしてくれると言っていたので」
小悪魔「ふえぇっ!?」
男「冗談でしたか」
小悪魔「いえいえいえっ、今すぐっ!!」つパスタ
男「ぐがっ、のどに、フォークが………」
小悪魔「きゃあああっ!! すみません男さん!!」
男「………」バタッ
小悪魔「男さん!? 男さーーーーーんっ!!」
小悪魔「すみませんすみません本当すみませんっ!!」
男「いえ、大丈夫ですよ。もう治りましたから」
小悪魔「血が出てたのにですか!?」
男「狼男ですから」
小悪魔「狼男ってすごいんですね」
男「はい。あのすみません。もう一つ行きたいところがあるのですが、いいでしょうか」
小悪魔「はい、いいですよ。どこですか?」
男「月がよく見える湖まで」
男「ここです」
小悪魔「ここは、紅魔館の前の湖ですか?」
男「ここが一番良く月が映えるのです」
小悪魔「本当ですね、湖面が静かで三日月が綺麗」
男「あの、少しお話したいことが」
小悪魔「はい、私もお話したいことがありますから」
男「では、すーはーすーはー」
小悪魔「?」
男「小悪魔さん。結婚してください」
小悪魔「!? えっ!?」
男「この指輪を」
小悪魔「これって今日買った指輪………って私ってわかってたんですか!?」
男「はい、匂いで」ニコッ
小悪魔「さわやかな笑顔で結構変なこと言われた!?」
男「駄目、でしょうか」
小悪魔「えっと、あのその。よろしくおねがいしますっ!!」
男「ありがとうございます。小悪魔さん。それで小悪魔さんが話したいこととは?」
小悪魔「うそをついていたこと、と………」
男「と?」
小悪魔「私もあなたに告白しようと思ってました」
男「危ないところでした。告白はやはり男からしたいですからね」
小悪魔「えへへ」ニヘラ
小悪魔「ところで、私でいいんですか? 咲夜さんとか美鈴さんと、むぐっ」
チュッ
男「これで、証明できましたか?」ニコッ
小悪魔「ふぁ、ふぁい///」ポーッ
パチェ「あの二人。キスしたわよ」
レミ「みたいね。さて、最後に私からのおせっかいをしておこうか」
パチェ「どんなおせっかい?」
レミ「二人が幸せな人生を送るように、っておせっかい」
パチェ「大丈夫でしょう。あの二人なら」
レミ「まぁ、悪魔がこんなことをいうのもおかしいが。あの二人に幸あらんことを」
パチェ「あら優しい」
レミ「私だって恋愛事は嫌いじゃないのよ」
パチェ「そう思うなら、恋人でも作ればいいじゃない」
レミ「残念ながら私には浮いた話なんてないのよ」
パチェ「あら残念ね。婚期はあと何百年後かしら?」
レミ「フランよりは早くしたいわね」
パチェ「人間の里に恋人募集中の張り紙でも出したら?」
レミ「あ、それいいわね。やろうかしら」
パチェ「自分で言っておいてなんだけどやめて頂戴」
パチェ「あなたは今日から身重になった小悪魔の代わりに司書をしてもらうわ」
男「わかりました、ところで私の代わりの執事はいるのでしょうか」
パチェ「いるわよ」
ガチャっ
パチェ「ほら」
ここぁ「紅魔館執事、ここぁただいままいりました!!」
男「え!?」
ここぁ「男さん、あなたは一生おねえちゃんとこのかび臭い図書館で一緒に司書をやってるのがお似合いです!! 将来子供と一緒に幸せに司書をするといいですよ!! ふははははっ」
パチェ「おい」
男「家族で司書ですか。それもいいかもしれませんね」
咲夜「男!! 小悪魔の陣痛が始まったわ!!」
男「え、はやっ………今、行きます!!」
パチェ「さて、小悪魔と男の家でも作ってあげようかしら、ね」
おわり
これで紅魔館全員分のダイジェスト?終了です。
すべて即興なんですけどもね。
これでこのSSは終了とします。
もしよろしければ
男「どこだよ、ここ」幽香「誰!?」
もご覧いただければありがたいかぎりです。
それではここまでお付き合いいただきありがとうございました。
男「朝ですよ」
ウィル「………んぅ」ノソリ
男「ご飯もうできていますから、着替えて来てくださいね」
ウィル「着替えさせてくれ」
男「仕方ないですね」
ウィル「ありがとう」
レミ「おはよう、ウィル」
フラン「おはよっ! ウィル」
ウィル「おはよう。お母様」ニヘラ
咲夜「おはようございますウィル様。今日の朝はトーストとスクランブルエッグとサラダですよ」
ウィル「やった」
男「すぐに持ってきますので、席について待っていてください」
こあ「くるしゅうないです!」
パチェ「辞典の角に体重のせてぶん殴るわよ。おはようウィル」
こあ「おはようございますっ!」
ウィル「うん、。おはよう」
美鈴「朝ごはん朝ごはん♪ もうおなかぺこぺこですよ」
咲夜「手を洗いなさい」シュッ
美鈴「咲夜さんキツいや」ピュー
ウィル「もぐもぐ」
レミ「ウィル。淑女はほっぺたにケチャップはつけないものよ」
咲夜「口に納豆の糸が引いてますよ。お嬢様」
レミ「しまった」
男「ウィル様。今日のご予定は?」
ウィル「ん、チルノ達と遊ぶ」
レミ「じゃああとでおこづかいを」
咲夜「ダメです。親バカもほどほどにしてください」
レミ「ぐぬぬ」
ウィル「その気持ちが嬉しい」
レミ「私の娘はかわいさは世界一ぃいい!!」
パチェ「うわっ、レミィ汁が飛んだわ」
レミ「この私からでた高貴な液体だから1グラム一万円よ」
パチェ「あ?」
レミ「すみません」
ウィル「いってきます」
レミ「いってらっしゃい」パシャパシャ
ウィル(あれ、なんだろう)
チルノ「おー、ウィル」
るー「一番遅いのかー」
ウィル「すまない。またせた」
大妖精「で、でも数分しか待ってないからね?」
リグル「それでも最下位は最下位だよ」
みすち「今日はウィルが最初の鬼ね!」
ウィル「かまわない」
チルノ「かくれんぼさいきょーのあたいを見つけることは不可能ね!」
ウィル「大丈夫。不可能ぐらいなら見つけられる」
チルノ「ふっふっふっ。これがあたいの切り札だ! 『氷の迷宮』っ! 鏡のような氷がいくつもの偽者のあたいを作り出してかくらんする!」
ウィル「でも本物も見えているんだろう? じゃあチルノ。見つけた」
チルノ「し、しまった!?」
大妖精(凄いけどチルノちゃん。これはかくれんぼだよ)
ウィル「ん、誰か
大妖精(危ないっ、ワープ!)
ウィル「………気のせいか」
るー「暗闇の中なら見えないのかー」
ウィル「不自然に存在する暗闇。ルーミア見つけた」
るー「夜だったらよかったのかー」
リグル「僕は普通に隠れようかな」
ウィル「………♪」パタパタ
リグル「コウモリになるのは卑怯だよ」
ウィル「そうなのか」
みすち「さすがに昼間じゃ、私の力使えないなー。普通に隠れるしかないかー」
みすち(外から完全に
見えない木の中にね! ここなら絶対みつからな
ウィル「見つけた」
みすち「なんで!?」
ウィル「絶対無理と思ったならその時私はすでにそれを破壊している」
チルノ「結局大ちゃんが一番最後か」
ウィル「見つけにくかった」
るー「意外なのかー」
大妖精「ひ、ひどいよっ」
ウィル「ワープで逃げるし、いつも見つかるかもって思ってるから能力が使えない。強敵だ」
リグル「性格の勝利かぁ。ならチルノはいくらやっても無理だね」
チルノ「いやさいきょーのあたいなら大丈夫!」
るー「その発言の時点で負けが決定したのかー」
チルノ「うーん。暇だし神社いくかー」
大妖精「霊夢さん達に怒られるよう」
ウィル「大丈夫。お土産を買っていけば」
リグル「僕お金ないよ」
ウィル「ウィルが出す」
みすち「やったあ!」
るー「お前は金もってんだろなのかー」
ウィル「じゃあ一緒に出してくれ」
みすち「ルーミアめぇ………」
大妖精「みすちーは働いてるもんね」
みすち「金欠だよ………」
チルノ「たのもー」
霊夢「帰りなさい」
霊夢2「良いじゃないのよ~」
霊夢3「とりあえずどうでもいいの」
霊夢4「やぁリグル。僕と遊ぶかい?」
霊夢7「じゃあ俺も遊ぶぜ」
霊夢5「私も遊びたいヨー」
霊夢9「遊ぶよりわたくしの紅茶をいかがかしら」
霊夢6「紅茶わたしも。い、いえ。な、なんでもないです」
霊夢8「………………遠慮しなくて………いい」
霊夢10「コーラ希望www」
ウィル「………こんにちは一番から十番」
霊夢「ざっくりまとめるわね。別にいいけど。でも私が霊夢になるのよ」
霊夢4「その気持ちは僕たち全員一緒さ。でも慣れなくても霊夢の補佐になるだけなんだからあんまり変わらないけどね」
霊夢「でも一番になりたいのよ。私は」
チルノ「とめてみせる! パーフェクトフリィイイイズッ!!」パキンッ
霊夢7「はっ。俺のシュートは氷もろとも砕くぜ!!」
霊夢4「いや、そのシュートは僕が止めて見せる」
チルノ「行くぞ四番っ!!」
霊夢4「うんっ!!」
チル4「これが友情の力だ!!」
霊夢7「とめれるもんならとめてみやがれっ!! 爆熱シュートッ!!」ゴォオオォオ
チル4「うぉおおぉおおおっ!!」
霊夢7「なにっ!? このシュートを二人の蹴りで止めただと!?」
チル4「これからあたい(僕)のターンだっ!!」
霊夢5「はい。ボールはもらったヨー」ヒョイ
霊夢5「シュート」バビュンッ
チル457「!?」
リグル「よし。5番は僕と変わろうか。強すぎる」
霊夢5「およよだヨー」
霊夢7「もう五番対その他でいいんじゃねえのか?」
霊夢4「それでやっとつりあいそうな気がするね」
チルノ「今度こそ勝つ!」
霊夢5「うん。まとめてかかってくるヨー」
別に嫌いじゃないですよー
6が案外お気に入りです
大妖精「あっちで凄いことしてるなぁ」
霊夢9「わたくしの紅茶はいかがかしら」
大妖精「あ、いただきます」
霊夢9「あなたの分もありますわよ」
霊夢6「ほ、本当ですか?」パァァ
霊夢9「嘘をいう意味がありませんわ」
ウィル「じゃあこれ。食べる」
霊夢2「あら~。美味しそうなお菓子ね~」
霊夢8「…………おいし………そう」
霊夢9「今紅茶を淹れますわ」トポトポトポ
みすち「うわぁ。いいにおいですね」
るー「おなかいっぱいなのかー」ゴロゴロ
霊夢「人んちでゆっくりしすぎよ。あんた」
霊夢3「別にゴロゴロすることは悪いことじゃないの」ゴロゴロ
るー「話がわかるのかー」ゴロゴロ
霊夢「はぁ………私もゆっくりしようかしら」
るー「ようこそうぇるかむとぅーごろごろわーるどなのかー」
霊夢3「ジャージに着替えるの」
霊夢「そこまでごろごろしないわよ」
大妖精「なんかすみません。ルーミアやチルノちゃんたちが迷惑かけて」
霊夢「別にいいわよ。平和ならそれで」
霊夢10「ツンデレwww」
霊夢「そのふざけたにやけ面をやめなさい」
ウィル「あ、こんな時間」
みすち「早く帰ったほうがいいね」
霊夢「あんたたちはむしろこれからが本番じゃないの」
みすち「仕事があるの!」
るー「愛する夫も待ってるしなのかー」
みすち「そんな///」テレテレ
チルノ「あたいたちももう帰ろうか」
大妖精「うん」
リグル「じゃあまたね。皆」
霊夢7「今度は負けないぜ」
霊夢4「どうせまた僕たちと5番の戦いになりそうだけどね」
霊夢5「また遊んでやるヨー」
ウィル「じゃあまた」
「またね」
ウィル「ただいま」
吸血鬼「お帰りなさい」
ウィル「ご飯は?」
吸血鬼「あと1時間ぐらいですね。手を洗ってうがいをして、図書館でも行ってきたらどうですか?」
ウィル「うん。そうする」
ウィル「遊びに来た」
パチェ「あらウィル。いらっしゃい」
小悪魔「いらっしゃいませー。お一人様ですか?」
パチェ「うちはお店じゃないわよ」
ウィル「漫画読みたい」
パチェ「すっかり親に似たわね」
ウィル「///」
ウィル「………人形遣いになりたい」ペラペラ
小悪魔「じゃあ銀髪にならないといけませんねー」ペラペラ
パチェ「なんであんたまで一緒になって読んでるのよ」ペラペラ
小悪魔「良いじゃないですか。たまには。パチュリー様25巻まだですか?」ペラペラ
パチェ「まだよ。今いいところなんだから」ペラペラ
ここぁ「もうすぐご飯できますよー」
パチェ「うぅ………べろべろばぁ………」グスッ
小悪魔「あー。やっぱりそこいいですよねー」
ウィル「………ルシール」グスッ
ここぁ「………何事?」
レミ「いただきます」
「いただきます」
レミ「今日はどうだった? ウィル」
ウィル「たのしかった」ニヘラ
レミ「あらやだ天使かしら」
フラン「浄化される」
吸血鬼「天国?」
パチェ「はぁ。この親バカとバカは」
男「分かります。子供は可愛いですよね」ねー
美鈴「そうですね」ねー
子供「? だね!」
レミ「ふっ。子供もなかなか可愛いじゃない」
男「ありがとうございます」
ウィル「ご馳走様」
レミ「いいえまだよ。なんと今日は私が作った特製プリン。カリスマックスプリンがあるわ」
フラン「わーお姉さまださいー」
ウィル「プリン。好き」ニヘラ
レミ「私とどっちが好き?」
ウィル「お母様」
レミ「はぁあああぁあんっ!!」
小悪魔「いつもどおりですね」
パチェ「いつもどおり変ね」
男「持ってきますね」
ウィル「うん。楽しみ」
咲夜「お嬢様。プリンを作るのだけはお上手になりましたね」
レミ「自分のあふれるカリスマのなせる技よ」
ウィル「美味しい」パクパク
フラン「なんでだろうね。お姉様なのに」パクパク
子供「レミリア様すごいー」パクパク
レミ「ふっ。もっと褒めるがいいわ!」
パチェ「若干一名褒めてないわよね」
美鈴「そこがお嬢様のバ可愛いところですよ」
咲夜「後で報告しておくわね。主人をバカ扱いしたこと」
美鈴「そんなっ!」
ウィル「あったかい」チャプチャプ
フラン「お姉様シャンプーハットはずせないの?」
レミ「で、できるわよ。ほらだいじょうb。目が、目がぁあああ!!」バタバタ
フラン「ウィルはあんな大人になっちゃいけないよ?」
ウィル「………?」クビカシゲ
フラン「お姉様。ウィルが可愛いよ」
レミ「え、まじで!? め、目がぁああああ!!」ジタバタ
フラン「わー。お姉様バカー」
ウィル「大丈夫? お母様」
レミ「はぁはぁ。死ぬかと思った」
フラン「吸血鬼の弱点が目の中にシャンプーって」
レミ「はい。髪乾いたわよ」
ウィル「ありがとう。おやすみなさい」テトテト
フラン「案外お姉様ってお母さんしてるよね」
レミ「当たり前じゃない」
フラン「じゃあフランがお父さんなのかな」
レミ「別に母親が二人いたって変じゃないでしょ。ここ幻想郷だもの」
フラン「よーし。お姉様に負けないようにフランも何かできるようにならないと」
レミ「負けないわよ。なんてったって私はプリンが作れるもの」
フラン「なんでお姉様はプリンをそこまで信頼してるの?」
レミ「プリンが嫌いな人はいないからよ」
フラン「じゃあ私は料理のレパートリー増やそうかな」
レミ「え!? 料理作れるの!?」
フラン「うん。咲夜とか美鈴に教えてもらってるよ」
レミ「う、うぅ。姉より優れた妹なんているものかー!!」
フラン「あ。負け認めた」
ウィル「………ふわぁ」
ウィル「寝よう」ゴソゴソ
ウィル「うん。今日もいい日だった」
ウィル(昨日も一昨日も良い日)
ウィル(明日も明後日もずっと良い日だといいな)
ウィル(毎日幸せ………)すやすや
おわり
これで終わりです。
紅魔館好きなので本編終わったらまた書き始めるかもしれないのでそのときはまたよろしくお願いします。
あと霊夢達の件は直前に見ていた龍騎が元凶です。
それではありがとうございました。
このSSまとめへのコメント
魔王様の憂鬱!?じゃねーかw
↑何いってんだこいつ
最初のやつだググッてみな
そういや!?いらなかったすまん
元スレみたらわかるが、VIPRPGだ。魔王様の憂鬱じゃなく
面白かった
つまらんかった┐(´д`)┌
課長あのゲームクリアできるかな…