妹「ふふ・・・」
妹「ふっふっふっふ・・・」
妹「わーっはっはっはっは」
男「おい妹」
妹「・・・・」
男「これ漫画見せてもらってありがと」
男「それじゃ」バタン
妹「・・・・」
妹「・・・・・・」
妹「どわーーーーーーーー!!!!!!!!」
妹「お兄ちゃんに見られたーーーー!!!!」
妹「お兄ちゃん」ガチャ
男「ん・・・なんだ?」
妹「いや・・・さっき・・その・・」
妹「私の部屋・・・着たとき」
男「・・・?」
男「あーあのことか。別に気にしてないよ」
妹「そっか・・・良かったよぉ」
男「お前の頭がおかしいのはいつものことじゃん」
妹「!!」
妹「」バタン
男「おい・・俺の部屋で倒れんなよ」
男「ん・・さぁ学校行くっか」
妹「わ、わわ」
妹「お兄ちゃん待って・・」
男「お前はいつも準備が遅いな」
妹「わーごめーん」
妹「もうちょっと待って」
男「早くしろよ」
妹(と、言いつも待ってくれるお兄ちゃん)
妹(本当は私のことを愛してくれているに違いない!)
妹「うへっへっへっへ・・・」
男「お前置いてくぞ」
~学校~
男「それじゃーな」
妹「うん!お互い今日も勉強がんバロー」
男「えーだるい」
妹「勉強も楽しいと思えば楽しいよ」
男「ん・・・」
男「ああ、そういやお前家でもノートになんか書いてるもんな」
妹「ん・・・・」ビク
男「勉強熱心なことだ」
妹「あ・・・」
妹「うん、勉強ね。うん」
男「?」
妹「そうだよ!私は勉強熱心。勉強の虫。うんうん」
男「?なんだ?変な奴」
妹(あ~びっくりしたぁ)
妹(危うくお兄ちゃんと私の恋物語を綴った全23巻にも及ぶ・・)
妹(自作の小説の存在がばれたのかと思ったよー)
妹(確か今は兄さんが氷の城の王に魔王の鍵があるから・・・)
妹(魔王の城に連れ去られた私を助けるために・・)
妹(炎の剣を入手するところだっけ!!)
妹(相変わらず・・兄さんは私が大好きなんだね)
妹「でゅへへへへ・・」
男「・・・お前さっさと自分の学年のフロア行けば」
先生「えーっと」
先生「今日はみんなに言わなきゃいけないことがあります」
男友「わかったー!」
男友「先生生理だー」
先生「・・・」
男友「・・・」
女友「うっわ・・・サイテー」
女友2「さすがにあり得ない」
先生「お前後で職員室に来い」
男友「・・・・」
男友「はい・・・」
先生「転校生が来るぞー喜べ」
先生「はいはい。じゃあ入ってー」
転校生「・・・」ガラ
男友「おお!」
男友2「結構可愛い」
女友「男子ってそればっか」
女友2「ねー」
先生「みんな仲良くしてやってなー」
転校「やぁやぁ」
転校「みんなよろしく」
男「・・・あれ?」
女友「ねぇねぇ転校ちゃんってどこから来たのー」
男友「転校ちゃんかわいいね!前の学校でモテたっしょ?」
男友「転校ちゃん今彼氏とかいるのー?」
女友「早く職員室いけば」
女友2「怒られて来い」
男友「・・・」
転校「んー」
転校「ちょっと」
女友「ん?」
男友「どかしたの転校ちゃん?」
転校「もしかしてとは思ってたけど」
転校「やっぱ君か」
男「おう」
転校「うんうん。実はこの教室に入った時から思っていたんだ」
転校「久しぶりだな。大きくなったな。よく育った」
男「なんだそら」
男友「え?二人は知り合い?」
男「そうだよ」
女友2「なにそれ?なにそれ?めっちゃ気になる!」
女友「もしかして・・・付き合ってるとか?」
男「そうだったよ」
男「元カノだ」
授業中
妹「えっと・・・えっと・・」カキカキ
妹友「・・」
妹友(妹ちゃんたらいっつも熱心にノート取ってるな)
妹友(それに比べて私はいっつも携帯弄ってばっか)
妹友(ま、私は私)
妹友(動画サイトでも見ますか)
先生「おい」
妹友「ひ!」
先生「携帯没収1週間没収な」
妹友「そんなぁ!」
妹「・・・」カキカキ
妹「・・・」カキカキ
妹(ああ!お兄ちゃん危ない!)
妹(ふーだめだよお兄ちゃん!)
妹(それじゃあ炎の剣は手に入らないの)
妹(もっと私への愛が強くないとその剣は引き抜けない仕組みになってるんだ)
妹(だから!もう!その方法じゃだめ!)
妹(はやく気づいて!お兄ちゃん!)
妹「・・・」カキカキ
妹「ふっへっへっへ・・・」カキカキ
~昼休み~
転校「男」
男「あん」
転校「久々に会ったんだ」
転校「この学校の案内くらいしてくれ」
男「なんで」
転校「何で?」
転校「おいおい、男は元カノには冷たくする感じのやつなのか?」
男「どんな感じだよ」
転校「意地張っちゃう感じ子供っぽい感じ」
男「・・・」
男「・・・」
男「でも高校なんて見て回るようなものはあるかな」
転校「まだ見て回っていない私が知ってる訳ないだろう?」
男「そりゃそうだな」
転校「うん。そりゃそうだ」
男「じゃ、まぁいくか」
転校「今行くのか?」
転校「見ない間にヤンキーになったな」
男「は?」
先生「授業中だぞ。どこ行くんだ」
男「はは・・・」
先生「はやく座れな」
男「・・・・はい」
転校「素っ頓狂な奴だな相変わらず」ゴニョゴニョ
男「うるさい。お前のせいで休み時間だと思ったんだ」ゴニョゴニョ
転校「は?見れば分かるだろ授業中だ」
男「・・・」
男「・・わかってる」
女友3(お、男君・・・元カノとかいう女と仲よさそう)
女友3(せ、せっかく最近話すようになったのに・・・)
女友3(簡単に取られたくないよぉ)
~昼休み~
男「行くか」
転校「どこへ?」
男「怒るぞ」
転校「あはは」
転校「冗談だよそんなにプンプンするな」
男「別にプンプンはしてない」
転校「そうだったか?」
男「そうだ」
転校「わかったそれじゃあ行こう」
転校「実は結構楽しみにしていたんだ」
転校「昼休み」
男「お前・・そんなに学校探検が楽しみか?」
転校「いや?別に」
男「は?舐めてんのか」
転校「なぜそう、いちいち怒るんだ男は」
転校「男と久々に二人っきりで語らいながら歩を進められる」
男「歩を進めるって」
男「日常で使ったことない。漫画の影響か」
転校「ああ、男は少しアホっぽいから」
男「なんだなんだ馬鹿にしてるのか」
転校「お、好戦的だな。やるか?」
男「久しぶりに指相撲じゃ」
転校「負けはしない」
男友「あの二人仲良いなー」
男友2「お前職員室行かなくても良いの?」
男友「まぁ何とかなるっしょ」
男友2「そうかな・・」
女友3(ムキー)
女友3(何よあの女仲よさそうに男君と手なんかつないで)
女友3(私も男君と手・・・)
女友3(つなぎたいなぁ・・・はぁ)
転校「へぇなるほどトコトコ
転校「この学校には学食があるのか興味深い」
男「珍しい?」
転校「うん。私の以前いた学校にはなかったな」
男「そうなのか」
転校「そうなのだ」
男「でもあんま使わないな学食」
転校「金か?」
転校「男の家はそこまで貧乏だったかな?」
男「なんでそうなる」
転校「だってだって!」
男「・・・」
転校「わざわざ弁当をカバンの中に入れて学校に行くよりも」
転校「数百円持っていって、そこで食べた法が効率的じゃないか」
転校「やはりアホ男」
男「・・・説明するのも面倒」
転校「お!いったな?やるか?」
男「もういいよ。それは」
転校「そっか」
男「まぁ色々あるんだよ」
転校「色々?」
男「そそ」
男「友達付き合いしかり」
男「金銭面しかり、ね」
転校「ふーんあっそ」
男「なんだその空返事」
転校「別に」
男「むかつくやつだな」
転校「でも・・・」
転校「・・・」
男「なんだ、学食気になるのか?」
転校「ん・・ああ・・まぁ」
転校「気にならないといえば・・ウソになるな。うん」
転校「まぁ別に平気だけど」
転校「・・・」
男(平気ってなんだよ)
男「わかった。入ろう」
転校「お!お!いいのか?いいのか?」
男「い、良いよ」
転校「うんうん」
男「・・・」
男「記念になんか甘いものでも奢ろう」
転校「私がこの学校に来た記念?」
男「ん、そんなとこ」
転校「なんだなんだ男」
転校「私が来て嬉しいのか?やっぱり」
男「・・・」
男「そうでもないよ」
転校「意地を張るな。このこの」グイグイ
男「やめろって・・」
男「記念になんか甘いものでもおごろう」
転校「奢ってくれるか。そうかそうか」
転校「それじゃあさっそく入ろう」
男「おう」
転校「これ・・・学食のこのメニュー」
転校「あんみつ。楽しみだ」
男「好きだっけ」
転校「うん。好きだ」
男「ふーん」
妹友「妹ー学食いこー」
妹「学食?なんでじゃろ?」
妹友「実は今日母さんがお弁当作るの忘れててさぁ」
妹友「それでお金渡されて学食で食べろって」
妹「ふーん」
妹友「本当いつも白飯にふりかけしか入れないのに」
妹友「どうやったら忘れるんだろ」
妹友「お茶漬けの元入ってときは、びっくりしたなあっはっはっは」
妹「・・・」
妹「わかったー行こう行こう」
妹友「行こう行こう」
転校「おーー甘いぞ!うまいぞ!」
転校「これは良い。うんうん」
転校「こんな美味しいあんみつをまさか学校で食べられるとは」
転校「黒蜜がいい味出している」
転校「甘すぎず全てが黒蜜に支配されるわけではなく」
転校「果物、餡、黒豆すべてのよさをうまく引き出して・・」
男「いいから黙って食ってくれ」
転校「なんださめたやつ」
男「お前がうるさすぎるの」
男「でもやっぱり妹が一番」
転校「は?」
妹「お兄ちゃ~ん」
END
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