アイドルマスターシンデレラガールズの二次創作です。
過去作の"武内Pとライラさんと小梅ちゃんでゴハンもの"と同じ世界の話です。
【デレマス】武内Pとライラさんと小梅ちゃんでゴハンもの - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526316579/)
ライラさんと小梅ちゃんが仲良しで、ゴハンを食べるのが好きぐらいの設定なので、前作読んでなくても大丈夫。
Rの方に立つバグまだ残ってたのか。
このまま続けますけど、エログロなしの健全モノです。
期待してた人はごめんね。
-346プロダクションのカフェにて-
ライラ「コウメさん、お待たせしましたですねー」
白坂小梅「ううん…… 大丈夫、私もさっきレッスン終わって…… 来たところだから……。 ライラさんはお仕事お疲れ様……」
ライラ「ありがとうございますです。コウメさんは何か注文しましたですか?」
小梅「えっと…… とりあえず自分の紅茶だけ…… ライラさん、もう少し遅いかなって思って…… ごめんね……」
ライラ「いえいえ、気にしないでくださいです。 あー、ちょうど来たみたいですねー」
安部菜々「お待たせしましたー! ミルクティーです。あら、ライラちゃんいらっしゃいませー!」
ライラ「ナナさんこんにちはです。ライラさんもコウメさんと同じのをもらってもよろしいですか?」
菜々「かしこまりました! お二人とも、今日はお菓子食べないんですか?」
小梅「私は…… ライラさんを待ってたから…… これから頼むつもり…… です……」
ライラ「ライラさんも、飲み物が来るまでに何にしようか考えるつもりでしたねー」
菜々「そうですか、なら今日はプリンがオススメです! 手違いで卵がいっぱい来ちゃったので今日の日替わりはプリンです!」
菜々「完全手作りの本日作りたてのプリンですのでとっても美味しいですよ。ナナも休憩時間に頂きました!」
小梅「おいしそう…… じゃあ私は、プリンをお願いします……」
ライラ「ライラさんもー」
菜々「じゃあ、プリンがお二つ。あとライラさんの分のミルクティーご注文ですね!」
小梅「お店で食べるプリンって…… なんだか久しぶり……」
ライラ「言われてみればそうでございますねー。ここのスイーツはケーキ類が多いですからねー」
小梅「コンビニで買えるプリンなら…… たまに食べるけど…… ここのプリンはどんなのだろうね……」
ライラ「ライラさんはお店のプリンと言うと、果物とホイップクリームがいっぱい乗っているやつを想像しますですねー」
小梅「うん…… あれは確かにお店! って感じがするよね…… なんて言うんだけ…… あのプリン……」
ライラ「確か…… "プリン・ア・ラ・モード" ですねー」
小梅「そうそう…… プリンはわかるけど、アラモードってなんなんだろう……」
ライラ「フランス語で"流行の最先端の" とか"洗礼された" みたいな意味だったと思います」
小梅「ほえー…… なんだかすごい名前だね…… でもなんでそんな名前なんだろうね……?」
ライラ「確かにフルーツやホイップクリーム感はないですねー、ライラさんも気になりますです」
小梅「じゃあ、今度プロデューサーさんに聞いてみよっか……!」
ライラ「甘いものも好きなプロデューサー殿なら、きっとご存知ですねー」
菜々「ライラちゃん、お待たせしました。小梅ちゃんと一緒のミルクティーです」
ライラ「ナナさん、ありがとうございますです」
小梅「ねえ菜々さん…… 今日のプリンってどんなプリンなんですか……? フルーツとかいっぱい乗ってる……?」
菜々「プリンアラモードですね。菜々も好きです! 昔パパとママにデパートにお買い物に連れて行ってもらって……」
菜々「でも、今日のプリンは違うんですよ。でも安心してくださいお二人とも! ご家庭ではできないプリンで絶対に美味しいですから!」
ライラ「ほー、楽しみでございますねー」
菜々「それじゃあ菜々はプリン持ってきますね。もう準備できると思うので」
小梅「よろしくお願いします……」
ライラ「一体どんなプリンなのでしょうか…… 楽しみですねー」
菜々「お待たせしました! 本日の日替わりスイーツのプリン、お二つです」
ライラ「ありがとうございますです ……なんだかいい匂いがしますですね」
小梅「くんくん…… なんだろう…… 香ばしくて…… キャラメル……?」
菜々「できたてが一番美味しいので、早く食べてみてください! あ、容器の上の方は熱くなっているので気をつけてください」
ライラ「おー、表面が少し焦げていますですか……? スプーンを当てるとカチカチとしていますねー」
小梅「でも、ちょっと力を入れると…… パキッて割れて…… その下は普通の柔らかいプリン…… だね……」
ライラ「では早速…… いただきますです。……おー」
小梅「いただきます…… ふぁあ……」
菜々「お二人ともお気に召しましたか? ……その笑顔を見ると聞くまでもないですね」
ライラ「コクコク」
小梅「コクコク」
小梅「ほろ苦いのと…… プリンの濃厚な甘いのが…… とっても美味しいです……!」
ライラ「トロトロのプリンと、パリパリの食感が楽しいですねー。上の方が温かくて、下の方はよく冷えてるのも不思議でございます」
菜々「二人ともいい食レポしますねー」
菜々「実はこのプリン、上からお砂糖をかけてバーナーで炙ったものなんです」
ライラ「バーナーで……」
小梅「炙る……?」
菜々「そうです。お砂糖を熱すると色が変わって香ばしくなるんです。普通のプリンのキャラメルソースも同じ原理なんですけど……」
菜々「それをバーナーで一気にやっちゃうんです! そうするとこんな風にパリパリとした食感になるんです」
ライラ「ライラさんの家にはバーナーはないですねー。確かにお店の味でございます」
小梅「多分…… 私の家にもないかな……」
菜々「喜んでいただけてよかったです!」
ライラ「それにプリンが濃厚でトロトロで…… ほっぺが落ちてしまいますですねー」
菜々「実はこれ、本当はプリンじゃなくて"クリームブリュレ"っていうお菓子なんですよ。日本では同じものとして扱われる事も多いですけどね」
小梅「クリームブリュレ……? 普通のプリンとはどう違うんですか……?」
菜々「簡単に言うと生クリームを多く使うのがクリームブリュレで、牛乳だとプリンです」
菜々「……はいはーい、今行きますね! それじゃあ菜々は呼ばれたので行きますね! ごゆっくりどうぞ!」
ライラ「クリームブリュレ…… 恐るべきスイーツでございました……」
小梅「すごく美味しかったね…… 添えられた生クリームとの相性もすごく良くて……」
ライラ「気づいたらなくなっていましたです…… Oh……」
小梅「とろとろだから…… 気づいたら食べ終わっちゃたっね……」
ライラ「もう一つ食べてみたくなる美味しさでしたねー。 ゴクリ……」
小梅「でも…… 今度はあれが食べたいな…… プリン……」
ライラ「硬くて、プルプルしている方のプリンでございますか? 確かに食べ比べしてみたいですねー」
小梅「ライラさんは プリンとクリームブリュレどっちが好き……?」
ライラ「ライラさんはクリームブリュレですねー。トロトロの食感にもう虜でございますねー」
小梅「私はね…… プルプルのプリンがやっぱり好きかな…… 得にあれが……」
ライラ「コウメさんにはお気に入りのプリンがございますか?」
小梅「ライラさんは知ってるかな……? モロ●フのプリン」
ライラ「モ●ゾフ?」
小梅「関東じゃあまり聞かないんだけどね…… 私の地元…… 兵庫とか関西だと結構有名で……」
小梅「デパートとかの地下にあって…… ちょっと高級なんだけど…… とっても美味しいの」
小梅「味も美味しいよ…… それに容器がガラス製ですごくかわいいの……」
ライラ「なんだか気になりますねー。ライラさんも食べてみたいです」
小梅「とっても美味しいよ……! プルプルで…… 卵と牛乳の味がしっかりして…… キャラメルが少し苦くて……」
ライラ「おおー、ライラさんお腹がすいてきましたです……」
小梅「私も…… 話していたら食べたくなっちゃった……」
ライラ「ぜひ食べてみたいですねー。コウメさんはこの後オフでございましたですか?」
小梅「うん…… そうだけど……」
ライラ「何か、ございましたか?」
小梅「モロ●フのお店って…… だいたいデパ地下にあるんだけど…… 夕方過ぎの今頃の時間ってすっごい混んじゃうの……」
ライラ「あー、コウメさんは人ごみ苦手でございますからねー」
小梅「せっかく誘ってくれたのに…… ごめんね、ライラさん……」
宮本フレデリカ「あれー、ライラちゃんと小梅ちゃんどしたの? そんな顔してー」
ライラ「フレデリカさん、おハローでございます」
フレデリカ「ライラちゃん、ハロハロー!」
三村かな子「モロ●フって聞こえたけど…… お菓子の話……?」
小梅「かな子さんはモロ●フ…… 知ってるんですか……?」
かな子「もちろんだよ! 定番のカスタードプリンはもちろん、季節替わりのプリンとか、あとゼリーとかも美味しいよね。部屋にどんどんガラス容器が溜まっちゃって……」
ライラ「カナコさん、モロ●フはこのお時間は混みますですか?」
かな子「うーん、そうだね…… 週末の夕方は結構混んじゃうかな」
フレデリカ「あー、小梅ちゃんまた暗い顔、クッキー食べる? フレちゃんのじゃなくてかな子ちゃんのだけど!」
小梅「ありがとう…… ございます…… モグモグ 美味しい……」
フレデリカ「それで、どうしたの小梅ちゃん。よかったらお話し聞かせてしるぶぷれ♪」
小梅「実は…… 硬めのプリンが食べたくて…… 私モロ●フのプリンが大好きだから…… ライラさんと行こうって話になったんだけど……」
フレデリカ「それで、混み具合を気にしてたんだ。そっか小梅ちゃん、人ごみ苦手だもんね」
ライラ「また今度、お店が空いてる時間にコウメさんと行くことにしますですよー」
かな子「……それじゃあ、自分たちでプリン作っちゃうのはどうかな?」
ライラ「プリンを作る…… ですか?」
かな子「そうだよ。プリンならそんなに難しくもないし。ライラちゃんと小梅ちゃん最近お料理始めたって聞いたよ。二人ならきっと作れるよ!」
フレデリカ「かな子ちゃん! ナイスアイディアだよ! 自分で作れば硬さも思い通りだよ!」
小梅「私たちでも…… 美味しく作れる……?」
かな子「大丈夫! レシピは教えてあげるから。基本は混ぜて焼くだけだからきっと大丈夫!」
小梅「じゃあ…… やってみようかな…… ライラさん、手伝ってくれる……?」
ライラ「もちろんでございますよー。一緒に美味しいプリンつくりましょー」
フレデリカ「わーい、おかし作りだ♪」
かな子「フレデリカさんはこの後レッスンですよ! 私と、そこに寝てる志希ちゃんと」
フレデリカ「あれ、そっだーけ? フレちゃん忘れてた☆」
かな子「もー。というわけで手伝うことはできないんですけど、レシピ教えますね」
かな子「まず材料です。と言っても卵と牛乳さえあれば、後は寮のキッチンのもので作れますよ」
かな子「調理の方も簡単で、卵と牛乳を混ぜた卵液をオーブンで蒸し焼きにするだけです。細かい量や焼き時間はレシピに書いてありますよ」
ライラ「おー、以外に簡単でございますねー」
かな子「あと忘れちゃいけないのがバニラオイルです。これがあるとないとでは大違いですよ」
小梅「バニラオイルって…… どんなのですか……?」
かな子「バニラの匂いを抽出したもので…… コレ自体は甘くないのに香りはすごく甘くて、おかし作りには欠かせません!」
志希「おやおやー、志希ちゃんが寝てる前で匂いを語るとは。かな子ちゃんも人が悪いにゃ〜」
フレデリカ「およ? 志希ちゃん、起きちゃった。ハロハロー」
志希「フレちゃんハロハロー。それでー、二人はバニラオイルについて知りたいんだっけ? ならば天才志希ちゃんが教えて進ぜよ〜」
ライラ「シキさん、香りのお話しになるとすぐに起きてきましたねー」
志希「まずバニラってどんな植物かわかる? ラン科の植物で蔓がぐるぐるーって巻きついて育っていくの。んで、その先に鞘ができる」
フレデリカ「バニラってお花の仲間なんだね! フレちゃんなんとなく木になってるイメージだったよ〜」
志希「その鞘を乾燥させてー発酵させてー、って繰り返すと皆さんご存知のバニラビーンズになるの。これの香りを抽出するとバニラオイルとかバニラエッセンスになる」
かな子「バニラビーンズ、いいなぁ。でも普段使いするには高いんですよねー」
志希「そう! これが結構高いの、だから安いやつは人工的に合成したバニリンを足してるねー。あ、バニリンってのはバニラオイルの一番メインの物質のことだよー、これがバニラの香りだねー」
志希「バニリンの合成にも色々あってねー、工業的にはグアイアコールをホルミル化するのが一般的かな。グアイアコールは正露丸にいっぱい入ってるやつ」
志希「バニリンと言えばイグノーベル賞を受賞したあの有名な牛のーー ってこれはここで話す内容じゃないかにゃ〜」
ライラ「バニラオイルは…… 高くてー? セイロガン???」
小梅「よくわからないけど…… ありがとう、志希さん……」
志希「それじゃあ小難しいことを無しにして言うとー、お料理に香りは大事ってこと」
志希「ほんの数滴、バニラオイルを垂らすだけで全然違うからねー。その辺はかな子ちゃんならわかるでしょ?」
かな子「そうなんです! バニラオイルを入れ忘れたプリンはなにか物足りなくて……」
志希「かき氷のシロップはどの味も色と香料が違うだけ、みたいな話もあるぐらいだからねー」
フレデリカ「ワオ! そうだったの!? フレちゃん知らなかった!!」
志希「そうなのだー、香りのことなら志希ちゃんにお任せ〜。じゃあ話も終わったしまた寝るねー、おやすみー♪」
フレデリカ「おー! 志希ちゃん寝るの早い!! まるでのび太くんだよ!! ……じゃあフレちゃんも一緒に寝ちゃお〜」
かな子「もう志希ちゃん! フレデリカさん! もうレッスンに向かう時間ですよ! 起きてください!!」
志希「せっかくお昼寝の時間だったのにー、かな子ちゃん連れてってー」
フレデリカ「かな子ちゃん、かな子ちゃん! フレちゃんも連れて行ってほしいなー!」
かな子「もー! 二人とも! 自分の足で歩いてください!!」
かな子「……というわけで、私たちはレッスンに行ってきますね。レシピは寮に置いてあるので参考にしてください。美味しくできたら、おすそ分けしてくださいね!」
小梅「ありがとう…… 頑張る……!」
ライラ「カナコさんたちも、レッスン頑張ってくださいねー」
ライラ「ライラさんたちもミルクティー飲み終えたら行きますですねー」
-夕方、女子寮にて-
小梅「ただいま……」
ライラ「お邪魔しますですよー」
小梅「ライラさん、牛乳の方持ってもらって…… ありがとう…… 重くなかった……?」
ライラ「ライラさんは歩くのが好きなので大丈夫でございますよー」
小梅「ふふ…… それじゃあ早速キッチンに行こう……」
ライラ「レッツゴーですねー」
小梅「よかった…… キッチン使ってる人…… いないみたい……」
ライラ「まずはレシピの確認ですねー。コウメさん、どこにあるかわかりますですか……?」
小梅「レシピ帳なら…… 多分ここの戸棚の上の方に…… あった…… でも届かない……」
ライラ「うー…… 届きましたねー。ライラさんの方がお姉さんでございますのでー」
小梅「ありがとう…… ライラお姉ちゃん……」
ライラ「えへへー」
ライラ「プリンのページは…… ございましたねー。えーと……」
小梅「私も…… 読みたい……! えーと…… このレシピだと4人前の分量だけど…… どれぐらい作ろっか……?」
ライラ「買ってきた材料だと4回分、16人前作れるみたいですねー」
小梅「じゃあ、全部作っちゃおっか……! いっぱい作って…… おすそ分け……!」
ライラ「おすそ分け……!」
ライラ「まずは手洗いですねー、ごしごし」
小梅「ふふ…… ちゃんと洗わないと……」
ライラ「それからエプロンですねー。ええと……」
小梅「エプロンなら…… ロッカーに直してあるよ……」
ライラ「ありがとうございますです…… ふふ、コウメさんがプレゼントしてくださったエプロン、可愛いですねー」
小梅「ライラさんの…… プレゼントしてくれたエプロンも…… 可愛くて素敵……!」
小梅「ねえライラさん…… エプロンの後ろ結んで……?」
ライラ「お安い御用でございますです。そのあとにライラさんのもお願いしますですよ」
小梅「はーい…… よいしょっ…… 準備完了…… だね……」
ライラ「レッツゴーですねー」
小梅「まずは…… カラメルから作っていきます…… おー……!」
ライラ「おー! ですねー」
小梅「お砂糖に火をかけて…… 水を加えるだけで作れるみたい…… 簡単だね……」
小梅「まず…… お砂糖を計ります…… それをお鍋に入れて…… お水を少しだけ計って入れます……」
ライラ「このお鍋を火にかけますですねー、あまり火が強いとダメみたいです。慎重に……」
小梅「その間に…… もう一つのお鍋でお湯を沸かすよ…… こっちはぬるま湯でコップ半分ぐらい……」
ライラ「お砂糖の方のお鍋がプツプツなり始めましたです! ここからは目を離してはいけませんとレシピに書いてありますです、じー」
小梅「少しずつ茶色くなって…… わぁ…… 色がどんどん濃くなって……」
ライラ「飴色になったらぬるま湯を投入ですございます! コウメさん! 危ないので下がってくださいです。とう!」
小梅「じゅわって…… すごい音がなったね…… それにとってもいい香り……!」
ライラ「おお…… ちゃんとカラメルになっていますですよ!」
ライラ「次は卵液を作るですねー」
小梅「まずは…… 牛乳を温めます…… お鍋に1パック丸ごと…… お鍋にだばー……」
ライラ「熱くしすぎないように注意です。ぬるいぐらいで大丈夫ですねー」
ライラ「その間に卵を割りますです。8つなので、半分ずつ割りましょうねー」
小梅「ふふ…… 勝負だね…… ライラさん……」
ライラ「負けませんですよー」
ライラ「……同時ですかねー」
小梅「いい勝負でした……」
ライラ「どうやったら早く割れるのでございますかねー」
小梅「響子さんとか…… すごいよ…… 左手で料理しながら…… 右手で卵割ってるの見たことある……」
ライラ「なんと……」
小梅「じゃあ…… 私は卵混ぜるから…… ライラさんは砂糖の計量…… おねがい……」
ライラ「了解ですねー。おー、砂糖こんなにいるのでございますかー」
小梅「いっぱいだね…… 次のレッスンは、頑張ろうね…… ライラさん」
ライラ「このお砂糖を、ぬるくなった牛乳に溶かして…… 小梅さん、卵は混ぜ終わりましたですか?」
小梅「オッケーだよ…… ライラさん、卵のボウルに牛乳お願い…… 」
ライラ「こぼさないように…… 数回に分けて注ぎますですよー」
小梅「あまり泡立たないように…… でもしっかり混ぜて……」
ライラ「ここで志希さんに教わったバニラオイルですねー。クンクン、いい香りですねー」
小梅「ほんの数滴でいいみたい…… ライラさんちょっとちょうだい…… ペロ、……美味しくないね……」
ライラ「不思議でございますね…… 後は茶漉しで一度漉したら卵液完成ですねー」
小梅「ペロ…… 卵液だけでもミルクセーキみたいで…… 美味しいね……」
ライラ「つまみ食いはダメですねー。でもライラさんも少し味見を……」
ライラ「ちゃんと出来てますねー。卵液完成でございます」
小梅「ぱちぱちー…… 後は焼くだけだね…… ほんとに簡単だったね……」
ライラ「オーブンは予熱あり、150度で30分だそうです。設定しておきましたー」
小梅「蒸す用のお湯も沸かしておくね……」
ライラ「では、耐熱のココット皿に材料を入れていきますよー。まずはカラメルからですねー」
小梅「なんだかワクワクしてくるね…… 続いて卵液も入れるね……」
ライラ「こぼさないように注意してくださいねー」
小梅「できた…… ちゃんと焼けるかな……」
ライラ「きっと大丈夫でございますねー。ちょうど余熱も終わりましたです」
ライラ「オーブンのバットにココット皿を並べて…… 大きいオーブンなので全部入りますねー」
小梅「たまに…… 大きな誕生日ケーキとかも…… かな子さんが焼いてるよ……」
ライラ「おー。お皿が並べられたら、バッドにお湯を張るようですねー。これで蒸し焼きになりますねー」
小梅「プリンの上に…… アルミホイルをかけて…… これでコゲなくなるみたいだよ……」
ライラ「後はバットをオーブンに入れて焼くだけですねー。ミトンを装備して…… いざ!」
小梅「重たいし…… 熱いし…… 気をつけてね、ライラさん……」
ライラ「ふー、無事オーブンにセットできましたねー。それでは……」
小梅「スイッチオン……」
ライラ「スイッチオンでございますねー」
ライラ「使った調理器具を洗って片付ければ、ひとまず終了でございます」
小梅「思ったよりも…… 簡単だったね…… 後はちゃんと焼けるか……」
-30分後-
小梅「ライラさん…… オーブン鳴ったよ……! 早く開けよ……!!」
ライラ「ふふー、おしゃべりしていたらあっという間でしたねー。開けますよー……」
小梅「……ちゃんと固まってるね、もう焼き上がりかな……?」
ライラ「プリンを持ち上げて揺らしてみて、表面がプルプルして卵液が残っていなければ大丈夫なようですねー」
ライラ「熱いのでミトン使ってくださいね。おー、袖越しなら熱くないのですねー」
小梅「揺らしてみたら…… プルプルしてる…… 多分大丈夫…… かな?」
ライラ「本当でございますねー。プリン焼き上がりでございますよー!」
小梅「上手にできましたー…… えへへ……」
ライラ「後は冷めるのを待って、冷蔵庫でもっと冷やしたら完成でございます!」
小梅「食べられるのが…… 待ち遠しいね…… 何時頃に食べられるのかな……」
ライラ「冷やす時間を忘れていましたねー、食べてから帰ったらメイドさん心配しますですかねー?」
小梅「それじゃあ…… ライラさん…… 今日は私の部屋に泊まって……?」
ライラ「おー、それはナイスアイデアですコウメさん。お言葉に甘えますです」
小梅「それじゃあ今日は…… 一緒にご飯食べて…… 一緒にお風呂入って……」
ライラ「たくさんおしゃべりして…… プリンを食べて…… またいっぱいおしゃべりしますですねー」
小梅「それから…… 一緒のベッドで寝るの……!」
ライラ「ふふ…… サマルでございますねー」
小梅「サマルって…… なあに……? ライラさんの国の言葉かな……?」
ライラ「サマルは、友達と夜遅くまでおしゃべりですねー」
小梅「ふふ…… 楽しみだね…… サマル……!」
-夜中、ベッドの中-
小梅「ライラさん…… もう寝ちゃった……?」
ライラ「まだ起きてますですよー」
小梅「よかった…… プリン、美味しかったね……」
ライラ「はいです。二人で作ったので、とても幸せな味がしましたですよ」
小梅「うん…… うん……!」
ライラ「ところでコウメさんは、残りのプリン誰に渡すか決めていますですか?」
小梅「えっと…… かな子さん、フレデリカさん、志希さん……」
小梅「あとは輝子ちゃん、幸子ちゃん、美玲ちゃんと、涼さん…… かな?」
小梅「ライラさんは…… もう決まってる……?」
ライラ「そうですねー、晶葉さんと、ナターリアさんとフェイフェイさんと、メイドさんですねー」
小梅「それだけ配っても…… まだ3つ残ってるね…… それじゃあ……」
小梅「一つはライラさんに」
ライラ「もう一つはコウメさんに」
小梅「最後の一つは…… プロデューサーさんに……」
ライラ「最後の一つは、プロデューサー殿にですねー」
小梅「明日、一緒に三人で食べようね……!」
ライラ「約束でございますよー」
以上です。
ここまで読んでくださったかたありがとうございます。
感想などもらえると嬉しいです。
ライラさんとサマルしたい。
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