塩見周子のPodcast その3 (35)
前回
塩見周子のPodcast その2 - SSまとめ速報
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続き物ですが、前回は読まなくても大丈夫です。よろしくお願いします
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1425652333
~♪ ~♪
SYUKO's Podcast!
周子「どーもー!好きな花は…梅!塩見周子でーす!」
周子「さーて、あたしの前にいるのはー?」
幸子「はい!好きな花は……ラベンダー!輿水幸子です、よろしくお願いします!」
周子「はーい!…あっ、みくちゃんはわしっぱなって言って、言って」
みく「ちょっ、なんにゃ!わしっぱな!?」
周子「言って言って!もうそれしかないから!ほら早く!」
みく「す、好きな花は…わしっぱなです!」
周子「名前言って、名前!」
みく「前川…みくにゃー!」
周子「はいっ!」
みく「…ちょっ、待つにゃあ!」
周子「ん?」
みく「なんなのにゃ!わしっぱなって…!花じゃないじゃないかにゃ!」
周子「何言ってんのー…わしっぱなだって、立派な鼻でしょー?」
みく「いやっ、それは『はな』違いでしょっ!」
周子「…あっ、もしかして、わしっぱな否定派?みくちゃん、わしっぱな否定派の人間なの?」
幸子「なんですかそれ…」
周子「ん?幸子ちゃん知らない?わしっぱなの人を毛嫌いする人たちのことだよ」
幸子「いや知りませんよ」
みく「ちょっと!勝手に話を作らないでほしいにゃ!」
周子「あのねーみくちゃん…そういう人が一番、わしっぱな一族から恨みを買うことになるんだよ?」
みく「いやだから知らないにゃ!なんにゃ、わしっぱな一族って!?」
周子「あーあ…。もし受け入れてたら『わしっぱな鋭角子』って素敵な名前がもらえたのに」
みく「なんにゃそれ!?むしろいらないにゃ!」
幸子「ふっ、ひどい名前ですねぇ…」
周子「ふふっ…さあっ!今日はドンドンいろんな話をしていくよー!」
周子「あのねぇ…いっつもねぇ、思ってたけど…」
周子「みんな無駄な発言多すぎ!」
幸子・みく「それは周子さん(チャン)ですよ(にゃ)っ!!」
周子「そんなハモらなくても」
周子「今日はドンドンいくって決めたんだから。ポンポンいくよっ」
幸子「はい!」
みく「お願いするにゃ!」
周子「いらないところもバッサリ切っていくからね!」
幸子「はい!」
周子「じゃあ、32個目のお題!」
みく「バッサリいったにゃー!?」
幸子「どれだけ切られたんですか!?」
周子「ふふふ…編集によって、最初の31個は無駄と判断されたんだよ」
幸子「いい加減ちゃんとしましょうよ!」
周子「そうだね。そうしよう」
周子「そうだねー…今ハマってることって、何かある?」
幸子「今ハマってることですか…?」
周子「うん。あたしはねー、昔の音楽を聴くことかな」
みく「そうなのかにゃ?」
周子「うん。特にねー、洋楽。全然知識も何もないんだけど、いろいろ聴いてると自分の好みがわかってくるというか」
周子「おんなじ歌手の人でも、あっこの曲はいい、とか、この曲はそんなに、とか……結構オモシロいよ?」
幸子「そうなんですか…でも良さそうですね、教養的にも」
周子「いや、教養とかは全然ないよ。あたし英語わかんないし」
みく「えっ、じゃあなんで洋楽を聴いてるんだにゃ?邦楽でいいんじゃないの?」
周子「いやいや、邦楽もいいんだろうけど、よく考えてごらん?」
周子「アメリカとか、そういうものっすごい広い世界の中で、その時代一世を風靡した曲があって」
周子「それが今も聴けるってことは…要するに、宝の山だよ、うん」
周子「日本よりも広い広い世界で、そんなに売れたんかーって思うと、なんかワクワクしない?」
幸子「確かに…そう言われると、ちょっと聞いてみたくなりますね」
周子「でしょ?なんか、そんなホントに軽い気持ちなんだけど、割とこういうのも悪くないなーって、ね?」
みく「なるほどにゃ…」
周子「2人はないの?そういうハマってること」
幸子「ボクは…そうですね、ちょっとしたことなんですけど…」
幸子「学校でノートをとるときに、いかにしてきれいに書けるかってことですかねぇ…」
周子「幸子ちゃん基本マジメだもんねー。ででっ、どういうこと?」
幸子「あの…きれいに書くって言いましても、字をきれいに書くってことではなくて」
幸子「構成を上手くする…と言いますか、後から見ても、どこを授業中強調して言っていたか、とか」
幸子「ただ書き連ねるだけじゃなくて、そのトピックトピックをブロックごとに分けてみたりして」
幸子「後で清書するときに、あっこういうこと言ってたな、とか…上手く思い出せたら、なんか気持ちいいですよね」
周子「う~ん、マジメ!幸子ちゃんマジメだねぇ。そんな幸子ちゃんには、10ポイントあげよう」
幸子「なんのポイントなんですか、それは…」
周子「いいからいいから。で、あとはみくちゃんだけど…」
みく「うん。みくは、そうだにゃー…」
周子「アレだよ、もし『みくは、ねこねこするのにハマってるにゃん☆』とか言い出したら、マイナス6億3万ポイントお見舞いするからね」
みく「えっひどっ!しかもケタが大違いにゃっ!?」
周子「なんなの、ないの?」
みく「あ、ある!あるにゃ!」
みく「みくは…そうだにゃ、今料理にハマってるにゃ」
周子「出たよ…人気を上げようとして」
みく「い、いや!別にそういうことじゃないにゃ!」
周子「どうせアレでしょ…自分はカワイイだけじゃなく、料理も頑張ってるんです的な、アレでしょ?」
みく「そんな気持ちでは、断じてやってないにゃ!」
周子「ふふっ…で、何何?何作るの?」
みく「うん。今はまさに、ハンバーグづくりに全力を注いでるトコロにゃ!」
幸子「あー…。みくさん、ハンバーグ好きですもんね」
みく「大好きにゃ!」
周子「で、それは、人肉の?」
みく「いやっちがっ…!てか周子チャン、グロっ!グロいにゃっ!」
周子「なんだー、違うのかー」
みく「違うに決まってるでしょっ!」
周子「みくちゃんはそっち側だと思ったんだけどなー」
幸子「そんなの小梅さんくらいしか喜びませんよ…」
周子「で、ハンバーグ。ハンバーグ、作るコツとかってあるの?」
みく「あるにゃ!とりあえず材料のことは置いておいて…」
周子「えっ?材料は置いとくの?そしたらハンバーグ、作れないよ?」
みく「んふっ、いやっ、周子チャン!そんなのはわかるでしょ!」
周子「いや、だって、みくちゃんが材料を置いとくって言うから…」
みく「そういうことの置いとくじゃなくてっ!いったん材料のことは忘れてって意味で…」
周子「材料のこと忘れちゃうの!?せっかく農家の方が精一杯、魂込めて作ってくれた野菜やお肉を!」
周子「みくちゃん!全部全部、忘れちゃうって言うの!?」
みく「ふふ…いや、周子チャン。そういうことじゃなくて」
周子「あ~、お百姓さんたちは悲しんでる、悲しんでるよコレは…」
みく「いや周子チャン」
周子「あ~……今日はもうコレでおしまいだ…」
みく「えーーーっ!まだみく、全部言ってない…」
周子「おしまいだよおしまい…。じゃ、今日はこの辺で」
みく「ふふふ…」
終
1日目分は以上になります
続いて2日目分いきます
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SYUKO's Podcast!
周子「どうもー!好きなお菓子は、生八つ橋!塩見周子でーす!」
周子「ささっ、あたしの前にいるのはー!」
幸子「はい!好きなお菓子は…モンブラン!輿水幸子です、よろしくお願いします!」
周子「とりのもも肉大好きって言って、言って」
みく「えぇっ!好きなお菓子…」
周子「好きなお菓子とかいいから!とりのもも肉、大好きー!って、言って!早く早く!」
みく「と、とりのもも肉、大好きーーー!」
周子「名前言って名前!」
みく「前川みくにゃーーー!」
周子「はい、よくできました」
みく「んふっ…ちょっと待つにゃーーー!」
周子「ん?何?」
みく「なんなんにゃあ!とりのもも肉って…好きなお菓子、言わせてほしいにゃあ!」
周子「言わないでください!…あ、なんですか。なんなら、5分間あげるから好きなお菓子について好きなだけ語ればいいよ」
周子「はい、3、2、1…」
みく「いやいやいやっ!ちょっちょっ、ちょっと待って!」
みく「い、言えない!5分間とか、そういうんじゃなくて、ほら…。もっと、あるでしょ!」
周子「なんなのなんなのー?みくちゃんが好きなお菓子について語りたいって言うから5分間も時間をあげたのに」
周子「今度は言えませんって…。みくちゃん、それはわがままだよー」
みく「いやっ…オカシくないかにゃ!?なんでみくだけいっつも…」
周子「お?お菓子だけに?」
みく「ふっ…いやだから、そういうのじゃなくて…」
周子「すみません、話、進めていいですか?」
みく「はい?」
周子「お話の方…進めていいですか?」
みく「あっはい……どうぞ」
周子「はい。それじゃあね…」
みく「ふふふふ…」
幸子「いつも始まりはこうですね…」
周子「えー…前回の続き!」
周子「今ハマってることっていうので、みくちゃんがまだ途中だったんだよね?」
みく「そうにゃ、そうにゃ」
幸子「ハンバーグの作り方がどうとかで終わってましたけど」
周子「あー、確かそうだったね」
みく「うん。で、作るときのコツなんだけど…」
周子「材料じゃないところにあるんだよね?何何?」
みく「え~っとね…まず、ハンバーグを作るときに注意することなんだけど…」
みく「みくも今までいろんな人から話を聞いてきて…炒めた玉ねぎはしっかり冷ます、とか、パン粉は牛乳にひたした方がいい…とか」
周子「ヒトのお金は盗っちゃいけません…とか?」
幸子「んふっ…それは、絶対しちゃいけませんよ」
みく「ふっ…ヒトのお金は盗っちゃいけません、とか…」
周子「知らない人の頭を叩いちゃいけません、とか…」
みく「うん…頭を叩いちゃいけません、とか…」
周子「悪酔いしてる人の半径5メートル以内には近づかない方がいい、とか…」
みく「…んふふふふ、周子チャン!それらはもう、ハンバーグづくりと全然関係ないにゃ!」
周子「んふふ、そう?でも最後のは、特定の人物を思い浮かべながら言ったよ?」
幸子「周子さん!またそうやって危ない橋を渡って…!」
周子「んー、そっかなー?」
幸子「そうですよっ」
みく「…でも正直、該当する人が多すぎる気がするにゃ…」
周子「おっ、みくちゃんには思い当たる人がいるのー?誰誰?」
みく「えっ」
周子「ちなみにあたしのはウソだよ。思い当たる人なんか一人もいないし。で、誰誰?」
みく「ちょっ、周子チャン!それはズルいにゃっ!」
周子「何言ってるのー。あたしには一人もいないんだからー。で、誰なの?」
みく「……みくも、いないにゃ。みくにも思い当たる人はいないにゃ」
周子「えーっ、言ったじゃーん!該当する人が多すぎるってー」
みく「いやいや!それは、アレにゃ。一般的な話としてってことで…」
周子「いやいやいや、そんなことないよー。ほら、いるでしょ?一人だけでもいいから、言ってみ?」
みく「いやっ…その…」
周子「ほらほら、怒られないから」
みく「………………………早苗さん」
幸子「ぶふっ」
周子「えぇっ!?さっ、はっ…、早苗さんっ!?んふっ…!」
みく「ちょ、ちょ、周子チャン」
周子「友紀ちゃんでも楓さんでもなく、早苗さんっ!?」
幸子「んふふ…いや、周子さん、名前。他の人の名前、出しちゃってますよ」
みく「いやっいやいや!違うの!違うくて!」
周子「言ってもまだマシそうな友紀ちゃんや楓さんをあえて出さずに…」
周子「ここは、早苗さん…!んふっ…!」
みく「違う!違う!違うの!誤解なの、誤解なんだって…!」
幸子「しかも、早苗『さん』っていうのが、また…」
周子「ふふふふ……みくちゃんの、ものスゴい申し訳なさそうな感じが凝縮されてるね…」
周子「……えー、みくちゃんを落ち着かせるために、少々お時間をいただきました」
周子「そこんトコロはおそらく、この放送ではカットされてると思いますが」
周子「とりあえずお詫びとして、今度事務所でひざまくらすることで、なんとか納得していただける運びとなりました」
周子「…みくちゃん、なんかある?」
みく「もうっ!周子チャンヒドいにゃっ!」
みく「いくらなんでもみくに集中砲火を浴びせすぎ!」
みく「今度からは絶対!ぜっったいに!こういうイジワルな質問はしないでよねっ!」
周子「……と、本人も申し立てておりますので、今度からは極力」
周子「いえ、今後一切、みくちゃんにはネタをふらないようにします」
みく「えっ」
周子「今度からは幸子ちゃんにだけ、延々とわかりにくいボケをふり続けます」
幸子「それもちょっと…」
みく「あの…」
周子「みくちゃんが言うことには全て、『アハハハハ!アハハハハ!』とだけ、言うようにします」
幸子「うわぁ…それも厄介ですね…」
みく「ちょ、ちょ、それも待ってほしいにゃ」
周子「ん?」
みく「いや…その…。確かにやりすぎはよくないって、思うんだけど…」
みく「えと…多少のことなら…周子チャンがもう少し加減してくれるなら、今まで通りでいいというか…」
周子「えっ……ていうことは、みくちゃん…」
みく「うん…これからも、その…ネタをふってくれて、いいよ…?」
周子「ホント…?ホントにホントなの…?」
みく「でっ、でも!やりすぎはダメだからねっ!」
周子「……こんなあたしを、許してくれるの…?」
みく「う、うん…。というか、もとよりそんな怒ってないにゃ…」
周子「……みくちゃん…!」
みく「周子チャン…!」
周子「………ハンバーグの話は、また明日~」
みく「ええっ!?」
幸子「3日にわたるんですか、ハンバーグの話…」
終
2日目分は以上になります
続いて3日目分いきます
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SYUKO's Podcast!
周子「今日は、自分の好きな動物になりきって、自己紹介をしましょー」
周子「コンコンコンッ!アタシはシューコンだコン!塩見周子でーす!」
幸子「えっ、あっ、ちょっと、ちょっと待ってください!なんなんですか、今の…」
周子「キツネ!キツネ!さあさ、続いて、あたしの前にいるのはー!」
幸子「うぅ……わ、わんわん!幸子わんだわん!……輿水幸子ですっ!」
周子「おおっ!それはイヌかなー?カワイイねー」
幸子「うううううぅぅ………これ、相当恥ずかしいですね…」
周子「いいじゃんいいじゃん、すんごいカワイかったよー。さあ!」
周子「…あ、みくちゃんはー…」
みく「なんにゃっ!なんでもかかってこいにゃ!」
周子「イソギンチャクで」
幸子「ぶっ」
みく「ええっ!?」
周子「さあ、イソギンチャクで、どうぞー!」
みく「…イ、イソイソ……みくは……イソにゃんだイソ…」
幸子「ふっ…ふふふっ……!」
周子「み…みくちゃん…!イソっ…イソにゃんて…!」
周子「名前が…!『イソ』に…なっちゃってるよ…!んふふっ…!」
幸子「そ…そういう指摘は…、やめてください……」
みく「べ…別に、意図的じゃなかったにゃ……ふふっ…」
周子「語呂が…語呂が、よかったんだね…」
みく「ふっ……た、多分、そういうことにゃ…」
周子「ふぅ…合格です」
みく「ありがとうございますにゃ…」
周子「でも、ちゃんと名前言っといた方がいいよ。このままじゃ『イソにゃん』になっちゃう」
みく「あっ、それはカンベンにゃ…みんな!みくは前川みくにゃ!よろしくにゃー!」
周子「はいよろしくー」
幸子「はぁ…はふっ…。よろしくお願いします…」
周子「幸子ちゃん、最近笑いに対しての免疫力落ちてない?」
幸子「ど、どうなんでしょう…ただ…」
幸子「みくさんが、変にやる気を出してるのに、それに対してのお題がひどすぎると言いますか…」
幸子「そのあとのみくさんの反応も含めて、どうやら完全にボクのツボに入ってしまったようです…」
周子「ふっ…みくちゃんの『ええっ!?』は、もはや伝統芸能の域にまで達してるからね」
みく「そんなことないにゃ…」
周子「ふふっ、もっと誇っていいよ」
周子「3日目ですが…ハンバーグの話が、まだ終わっておりません」
幸子「ある意味すごいですね…。1日目の最後から、全く進んでないっていうのも…」
周子「正直このまま無かったことにしても、それはそれで…ってなるかもしれないけど」
周子「さすがにみくちゃんがカワイソすぎるのと、これ以上あたしがみくちゃんに詫びを入れるのもアレなので…」
周子「……みくちゃん…やっとだね…」
みく「なんか大層な話になってきたにゃ…」
周子「思う存分、ハンバーグについて話してくれればいいよ」
みく「うん…。いや…もう、いろいろあったし、簡単に言っちゃうと」
みく「柔らかいハンバーグを作るには、とにかくこねてこねて、こねまくる」
みく「っていうのが、結局一番だったっていう話なんだけど…」
周子「……はぇー……」
みく「ちょ、ちょ、周子チャン?」
周子「……はへぇ…………魂が、抜けました……」
みく「ちょっ何言ってるのにゃっ!」
周子「……あー…。こんなのは、初めて写真を撮られたとき以来の感覚だよ…」
幸子「それって迷信じゃありませんでしたっけ……?」
周子「スゴイね……胸の真ん中に、ポッカリ穴が空いたようだよ…」
みく「そんな詩的な表現しなくても」
周子「ふぅ………ちょっと、ここから何を話していいのかが、もうわかりません…」
幸子「えっ、ちょっ、周子さん嘘でしょう!?もうちょっと頑張ってくださいよ!」
周子「幸子ちゃん…?」
幸子「せっかく3日目まで来たんですから!あと少しですよっ」
周子「……幸子ちゃん…そうだね…。じゃあ…」
幸子「はい!」
周子「…もう一回、冒頭でやったやつ、やって?」
幸子「はい!……はい!?」
周子「動物のやつ、アレやって」
幸子「いやいやいやいやいやっ!無理です無理無理!本当にあれだけはもうっ…!」
周子「アレ、チョーカワイかったから、アレ見たら、もう一回元気出せる」
みく「軽くカタコトになってないかにゃ…?」
周子「オネガイ」
幸子「うっ……うううぅぅぅ……」
幸子「…一度だけ。一度だけですよっ!もう二度とやりませんからねっ!」
幸子「…………わん!わんわん!幸子わんだわん!輿水幸子です!」
幸子「…ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
周子「うん、ありがとう。おかげで元気出たよ」
みく「そんなに変わったかにゃ…?」
周子「ここで幸子ちゃんの評価の高いのが、顔がホントに真っ赤っていうトコロだよね」
みく「確かに…耳まで真っ赤にゃ」
周子「でも、仕事とかでそんなの慣れてそうなものだけど…したことないの、そーゆーの?」
幸子「…いや……仕事とプライベートでは、また違うじゃないですか…」
周子「うん。いや、一応これも仕事なんだけどね」
みく「多分今、アタマに血が昇りすぎてワケわからなくなってるにゃ」
周子「うん。そんな幸子ちゃんも、イイね」
みく「…ギャップに弱いのかにゃ…?」
周子「そうかも」
周子「さて、幸子ちゃんの渾身の芸であたしのやる気が回復したところで」
周子「んー…何話そう…………………あ、最近の事務所、どう?」
みく「なんか…ホワンとしてるにゃあ…」
周子「確かに…でも、みんなから見てみてどんな感じなんかなーっていうのは、ちょっと気になるね」
みく「みくは…そうだにゃ、最近はみくも、レギュラーの番組が安定してきて…」
みく「大体がスタジオ収録で、野外ロケとかはたまにしかしないから」
みく「事務所に来るのも週の決まった時間とかにはなってくるかにゃー…」
みく「…で、そうなると、他の人も同じような人が多くって」
みく「必然的に、会う人も同じような人が多くなってる気がするにゃあ」
周子「そうだねー…。まあ、だからこそ、この番組に来るゲストが毎回似たような感じになるんだけどね」
みく「今日もこの時間は周子チャンと幸子チャンしかいなかったもんね…」
周子「んー…。でも、レッスンのときは、結構いろんな人に会うでしょ?」
みく「あー…レッスンは、とりあえず時間の空いてる人が来るから…」
みく「子どもから大人まで…いろいろよく出入りしてるのを見かけるにゃあ」
周子「午前中レッスンもたまにあるけど…正直しんどい。いや、まあ、仕方のないことなんやけどね」
周子「逆に子どもたちはすんごい元気。朝から元気。声めっちゃ出てる」
みく「ああ…割とそれは思うにゃ」
みく「別にみくもまだまだ子どもだけど、なんか違う次元で生きてるにゃ、あの子たち」
周子「んー…そういう意味で言えば、ナナさ…ちゃ、さ、ちゃんも、別次元で生きてるよねー…」
みく「さすがに…それだけ言いよどんだら、もう言い訳きかない気がするにゃ…」
周子「んふ…いや、最初ホントに普通に言いそうになっちゃったから、それを大げさにごまかしてギャグに昇華しようと思ったんだけど」
周子「…見事に失敗だったね」
みく「うん…。でも、自覚してるのはいいことにゃ」
周子「そう?ま、そうだよねー…」
みく「うん…」
幸子「…お二人とも、もうすっかりだらけモードですね……」
周子「ああ、幸子ちゃん。起きた?」
幸子「ずっと起きてましたよ…」
みく「でも、そのナナチャンとは最近よく顔を合わせる気がするにゃ」
周子「んー…事務所で?」
みく「うん」
幸子「ボクはそんなには会わないですねぇ…」
周子「あたしも―…。ねね、最近はナナさん、どんな感じなの?」
みく「あー…もうナナさんでいくのにゃ…えーっとね…」
周子「レッスンから帰ってきたら、もうカラダ中シップだらけとか…」
みく「いやっそんなことはない…ないにゃ…うん。いや…」
幸子「そんなに言い切れないんですか…?」
みく「いや…でも、ほら、若い子とかでも、肩とか腰に、シップ貼ってたりするじゃない…うん…」
周子「…みくちゃん、その言い方だと、ナナさんにあらぬ疑いがかけられるよ…?」
みく「うーん、いや、そういうつもりじゃないんだけど…ただ、それも今更な気が…」
幸子「なんかさっきから爆弾がポロポロこぼれてる気がするんですが…」
周子「んふっ…でも、ナナさん本人が割としでかしてるし、これはセーフ」
幸子「セーフですかねぇ…」
周子「もっとナナさんの情報はないの~?」
みく「う~ん……あっ!いや、これは…」
周子「…今絶対なんかあったでしょ。何?ホントにマズい?」
みく「いや……マズいとかそういうのは、ないと思うんだけど…」
みく「その…最近みくが思ったことなんだけど…」
みく「みく個人の感想!これは、みくの頭にフッてよぎっただけってことだけは、忘れないでほしいにゃ!」
周子「んふふふ…はいはい」
みく「その…事務所に子どもたちが、みくより子どもの子たちね、その子たちがたくさんいると」
みく「さっき言ったように、レッスン後とかでもパワーが有り余ってて、すっごいキャッキャしてるの」
みく「で、その端っこでナナチャンが静かに微笑んで見守ってるんだけど…」
みく「その……子どもたちを見る目が、お母さんみたいというよりかは…」
みく「…………………孫を見る目……」
周子「みくちゃんアウトーーーーーーーー!!」
みく「えっ、えっ?」
周子「みくちゃんそれ以上はいけなーーーーい!!」
幸子「周子さん、ちょっ、声」
周子「みくちゃん…!ふふっあのねぇ、あたしもね!前回のことがあったから!」
周子「みくちゃんにはできるだけキツくツッコまないようにしようって思ってたの!」
周子「でもふふっ!そんな…そんなものスゴイの用意されてるなんて思ってなかったから…!」
周子「こんなのツッコまざるを得ないよ!いい加減にしなさい!みくちゃん!」
みく「えっ、あっ、ゴメンなさい…?」
周子「ふふっ…素なの?素でこんなスゴイのをこしらえちゃったの…?」
周子「もう……想像のワンランク上の方に行ったから、ものすごい冷や汗かいたよ…」
幸子「…周子さんがこれだけ取り乱すのも、珍しいですねぇ…」
みく「ホントだにゃあ…」
周子「なんでこの2人はこんなでいられるの…?」
周子「…えー……、今日の分は、とてもデンジャラスな内容となってしまいましたが」
周子「スタッフの皆さん、さっきのトコロは、絶対に消さないでください!」
みく「あっそれでいいのかにゃ…?」
幸子「まあ、周子さんのことですし…」
周子「うん…。ま、あえて、こう残しておくことで、何か新しい発見もあるかもしれないしね…」
周子「で、その可能性を信じて、今日は終わることにします」
周子「じゃ、みくちゃん。最後に一言」
みく「えっ……じゃあ…」
みく「…周子チャン、ゴメンなさい」ペコリ
周子「ふふふっ…うん。ゴメンなさい終わりね」
周子「じゃあ、あたしも……ナナさん、ゴメンなさい」ペコリ
幸子「ふふっ…言っちゃうんですね」
周子「幸子ちゃんもホラ。誰かに謝っといた方がいいよ」
幸子「誰にですか…えーと…」
周子「とりあえず早苗さんに謝っといて。深い意味はないけど」
幸子「そこでそれを蒸し返すんですか…えーと、じゃあ…」
幸子「…早苗さん、すみませんでした」ペコリ
周子「うん…全員キレイにアタマを下げて謝ることができたね」
周子「これで仮に本人の耳に入ったとしても、もう完全に大丈夫だよ」
みく「そうかにゃ…?」
周子「そうそう。そう思ってないと、やってられないよ?」
幸子「ふふっ…」
周子「それじゃ……帰ろっか?」
幸子「はい」
みく「帰るにゃ」
終
以上になります
見てくださった方、ありがとうございました
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