八幡「相模南の変態係数は計測不能である」 (1000)

これは『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』のSSです


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前々々スレ 八幡「相模南はどうしようもないマゾである」 - SSまとめ速報
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◇注意点◇

・メインは八幡と相模と葉山と仲町
・台本形式
・キャラ崩壊するかも
・たまにエロ描写あり
・パロネタ多め
・戸塚は天使
・更新は不定期

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419858710


お久しぶりでございます
明日の夜に投下します

- 旅行当日 千葉駅 -


結衣「ヒッキー、やっはろー!」

八幡「おう」

戸塚「八幡、おはよう!」

八幡「おはよう、戸塚!」

結衣「ちょっ、なんでさいちゃんだけ元気よく挨拶するし!」

八幡「戸塚だから仕方ないだろ」

結衣「そっか、仕方ないのかぁ」

戸塚「由比ヶ浜さん、そこで納得しちゃ駄目だよ」

八幡「他の三人はまだ来てないのか?」

結衣「うん。あたしが一番乗りだったよ」

八幡「相模と葉山はアレとして、雪ノ下が後から来るとは珍しいな」

結衣「だねー。楽しみで夜眠れなかったとか?」

八幡「それは由比ヶ浜だけだろ」

結衣「あたし、熟睡したし!」

八幡「まあ、まだ待ち合わせ時間までには来るだろ」

結衣「聞いてよ!」

- 5分後 -


相模「おはよー!」

雪乃「おはよう」

結衣「二人とも、やっはろー!」

八幡「一緒に来たのか?」

雪乃「ええ」

相模「さっき偶然会ってねー」

雪乃「温泉旅館楽しみだわ。どんな妖怪がいるのかしら」

八幡「押し入れに妖怪を封印してある壺とかないからな?」

雪乃「そんなの行ってみないとわからないじゃない。ねえ、ニャンコ先生?」

八幡(もうやだこの子)

- 5分後 -


葉山「すまない。遅くなった」

結衣「ううん―――って隼人くん、その顔どうしたの!?」

相模「目の周りが赤く腫れてるよ?」

葉山「実は昨日、SAO二期の最終回があって……全俺が泣いた。うっ……」グスッ

結衣「えっ!?」

相模「なんで泣いてるの!?」

葉山「ユウキが……うぐっ、ぐすっ」ポロポロ

結衣「は、隼人くん!」オロオロ

相模「比企谷と戸塚くんも何か言って―――」

戸塚「」グスッ

八幡「」ゴシゴシ

結衣「二人も泣いてるし!?」

八幡「泣いてねぇよ……」

戸塚「ユウキちゃん……」グスッ

葉山(早朝から駅前で号泣している少年がいた。ていうか俺だった)

雪乃「」スヤスヤ

結衣「ゆきのん、立ったまま寝ないで!!」

- 車内 -


葉山「さっきは取り乱して悪かった」

結衣「ううん。もう大丈夫?」

葉山「ああ。涙はすっかり枯れたよ」

結衣「枯れるまで泣いたんだ!?」

葉山「当たり前じゃないか」

結衣「はぁ、優美子に打ち明ける時が怖くてしょうがいし……」

相模「うち、比企谷のとなりー!」

結衣「あっ」

八幡「勝手に隣に座るなよ。俺の隣は戸塚って決まってるんだよ」

相模「まぁまぁ」

結衣「さがみん、卑怯だし!」

相模「なにが?」

結衣「むぅ」

戸塚「まぁまぁ。みんな、仲良く座っ――――」ガシッ

戸塚「え」

雪乃「戸塚くん、目的地に着くまでに夏目についてわたしとお話をしましょう」

戸塚「」

雪乃「終業式以来、アニメを鑑賞しているだけだったから溜まっていたの」

戸塚「」

雪乃「目的地まで三時間以上はかかるから時間はたっぷりあるわね」

八幡(くっ、戸塚に悪魔の手がっ!!)

結衣(ヒッキー、駄目だよ。さいちゃんは諦めよう)グイッ

戸塚「た、たすけ―――――」

葉山「右手が! 僕の王の力がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

相模「うちもオナニーの反動がぁぁぁぁぁぁぁ!」

結衣「ぐぅぐぅ!!」

八幡(戸塚ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!)

- 30分後 -


雪乃「やはりわたしはニャンコ先生がいてこその夏目貴志だと思うの」

戸塚「う、うん……」

雪乃「わたしも先生と雪合戦したいわ」

戸塚「ぼ、僕もかな……」

戸塚(ここは話題を変えないと)

戸塚「そ、そういえば、進級しても僕と雪ノ下さんが付き合ってる噂は消えないのかな?」

雪乃「どっちでもいいわ。そんなことよりあんなにお酒を飲んで先生の体は大丈夫なのかしら」

戸塚「よ、妖怪だから大丈夫じゃないかな……」

雪乃「そうよね」

戸塚「それより夏目といえば『蛍火の杜へ』って映画知ってる?」

雪乃「名前だけは。ニャンコ先生がCMでナレーションをしていたわね」

戸塚(よし。なんとか話題を変えられそうだよ)

戸塚「僕も八幡から教えてもらったんだけど、すごいいい映画だったよ」

雪乃「そう」

戸塚「夏目と同じスタッフが作ってるから見てみたら?」

雪乃「同じスタッフ?」

戸塚「うん。原作者も同じだからね」

雪乃「それは知らなかったわ。帰ったらTS○TAYAで借りようかしら」

戸塚「40分しかないから時間もかからないよ」

雪乃「40分だけ? 本当に面白いのかしら……」

戸塚「面白いというより感動するよ」

雪乃「そう。それじゃあなたを信じて見てみましょう」

- 3時間後 -


八幡「うへぇ、電車、バスの次は歩きかよ……」

結衣「疲れたよぉ」

雪乃「文句を言わんでさっさと歩け、このグズ共! とニャンコ先生が怒ってるわ」

八幡「あ、そう……」

結衣「ご、ごめん……」

相模「戸塚くん、大丈夫?」

戸塚「一睡もさせてもらえなかったよ……」

葉山「戸塚は犠牲になったのだ」

雪乃(祠があるわね。聖地には沢山あったけれどここでも見られるなんて)ジー

戸塚(祠見てるのかな?)

- 旅館 -


結衣「やっと着いたし」

八幡「早くくつろぎたい」

相模「駄目だよ。比企谷はうちと温泉入らないと」

葉山「相模さん、ここに混浴はないよ」

相模「」

八幡「だとよ。残念だったな」

相模「……いや、比企谷が男湯と間違えて女湯に入ってくれれば……」

八幡「俺はどこぞのヤクザの息子と違ってそんなミスはしないぞ」

相模「それじゃスタンガンで気絶させて連れ込めば……」

八幡「お前、何持ってきてんだよ!!」

相模「いや、電気責めに必須な道具だし」

八幡「雪ノ下、通報だ」

雪乃「ぜぇぜぇ……」

戸塚「雪ノ下さんが10分しか歩いてないのに死にそうな顔してるよ!」

結衣「ゆきのん、ただでさえ体力ないのに休日に引きこもってばかりいるから余計に体力落ちちゃったんだね……」

雪乃「そ、そんなこと……ない……ごほっ、げほっ!」

葉山「とりあえず雪ノ下さんを部屋に運ぼうか」

- 女子組の部屋 -


結衣「うわー、結構大きいー!」

相模「だね。これで三人とか贅沢かも」

雪乃「ぜぇぜぇ……」

結衣「あ、それより布団しかないと!」

相模「本当に雪ノ下さんは体力ないんだから。これじゃオナニーも満足に出来ないじゃん」

結衣「だよねー」

相模「え」

結衣「あっ……」

相模「へー、ふーん」ニヤッ

結衣「あっ、違うから!!」

相模「違うってなにが?」

結衣「うぅぅぅ……」

雪乃「あ、あの、布団を……」

- 男子組の部屋 -


八幡「やっとくつろげる」

葉山「14時か。俺は温泉入ってくるけど二人はどうする?」

八幡「休む」

戸塚「僕も」

葉山「そうか。それじゃ七咲といちゃLOVE混浴してくるよ」

八幡「ここ混浴なかったんじゃねぇのか」

葉山「俺と七咲がいればどこの温泉も混浴になるのさ!」

八幡「あ、そう」

葉山(反応が冷たい。きっと羨ましくて仕方ないんだな」

八幡「いいからさっさと入って来いよ。七咲が震えて待ってるぞ」

葉山「待っててくれ、七咲!!」タタタッ


ガラガラ


八幡「……あいつがトップカーストなんて、うちの学校は大丈夫かよ……」

戸塚「あはは、葉山くんは本当に見てて飽きないよね」

八幡「そうか?」

戸塚「うん。相模さんもね」

八幡「ちなみに雪ノ下は?」

戸塚「面白いけど疲れるかな」

八幡「……電車の時は悪かったな」

戸塚「ううん。確かに捕まるのはアレだけど、夏目の話をしている時の雪ノ下さんは本当に優しい顔をしているよ」

八幡「……かもしれないな」

戸塚「うん。前は怖いと思ってたけどね」

八幡「だな。さてと少し寝るわ。相模が来たら撃退してくれ」

戸塚「わかったよ。おやすみ、八幡」

- 女子部屋 -


雪乃「」スヤスヤ

結衣「ゆきのん、熟睡してるなー」

相模「結衣ちゃん、熟睡って言葉知ってたんだ」

結衣「どういう意味だし!」

相模「冗談よ。それより結衣ちゃんはどうするの?」

結衣「なにが?」

相模「比企谷に夜這いする?」

結衣「」

相模「うち、手錠とボールギャグ持ってきたんだけど」

結衣「」

相模「本当は比企谷がこれを使ってほしいんだけどね……」

結衣「さがみん、なに持ってきてるの!?」

相模「え」

結衣(話には聞いてたけど、本当に手錠とか持ってるんだ……)

相模「結衣ちゃんも使う?」

結衣「使わないし! 夜這いもさせないからね!」

相模「結衣ちゃんは相変わらず真面目なんだからー」

結衣「さがみんの頭がぶっとんでるだけだから!」

- 20時 男湯 -


八幡「ふぅ、極楽極楽」

戸塚「気持ちいいね」

八幡「うっ」ビクン

戸塚「どうしたの?」

八幡(戸塚の口から気持ちいいだなんて卑猥な言葉が……体が反応しちゃう!)

葉山「遠くまで来たかいがあっただろ?」

戸塚「うん」

八幡「そうだな。ちなみにここの温泉はなんか効果があるのか?」

葉山「霊力が高まる」

八幡「マジかよ。霊弾が何発も打てるのか」

葉山「ちょっと何言ってるのかわからない」

八幡「おい」

- 女湯 -


結衣「あー、気持ちいいねー」

相模「うん。オナニーの次に気持ちいいー」

結衣「一言余計だし」

雪乃「……」

結衣「ゆきのん、どうしたの?」

雪乃(由比ヶ浜さんが大きいのは知っていたけれど、相模さんもそこそこ大きいのね……)ズーン

相模「雪ノ下さん?」

雪乃「なんでもないわ……」

相模「もしかして胸の大きさに悩んでいたり?」

雪乃「」ギクッ

結衣「だ、大丈夫だよ。陽乃さんは大きいじゃん! だからゆきのんにも可能性があるよ!」

相模「ていうか好きな人に揉んでもらえば大きくなるんじゃない?」

雪乃「別にわたしは……」

相模「うちは比企谷のこと思って揉んでるうちに大きくなったよ」

雪乃・結衣「っ!?」

相模「前はBだったけど今はCだしねー」

結衣(そ、そうなんだ。あたしも……でも大きすぎてもあれだし……)

相模「でも貧乳好きな人もいるから雪ノ下さんはそのままでいいんじゃない」

雪乃「」プルプル

結衣(あっ)

雪乃「そ、そんなもの、将来は重力に負けて垂れ下がるだけだわ!!」

- 20分後 -


雪乃「」ムスー

相模「雪ノ下さん、ごめんって。いい加減機嫌を直してよー」

雪乃「別に怒ってないわ」


八幡「よう」

戸塚「どうしたの?」


結衣「実はかくかくしかじか」

八幡「なるほど」

戸塚(気にしてたんだ)

結衣「隼人くんは?」

八幡「親戚の人たちと話してたぞ」

結衣「そっか。隼人くんがいれば、隼人くんにゆきのんを怒らせるようなことしてもらって、怒りの矛先をさがみんから隼人くんに変えたかったのにな……」

八幡「うわっ」

戸塚「由比ヶ浜さん、それはちょっと……」

結衣「あ、今のは冗談だから! 冗談だよ!?」

八幡(こいつ、発想が以前の俺に似てきたんじゃないの。比企谷菌が猛威を振るっている)

結衣「ヒッキー、なんとかしてよ」

八幡「そう言われてもな」


戸塚「雪ノ下さん」


雪乃「なに」

戸塚「そろそろ許してあげたら」

雪乃「だから別に怒っていないと――――」

戸塚「そんな雪ノ下さんじゃニャンコ先生に嫌われちゃうかもしれないよ」

雪乃「」

戸塚「だから、ね?」

雪乃「そ、そうね。わ、わたしも大人げなかったわ。ごめんなさい、相模さん」

相模「ううん。うちがからかったのが悪かったんだし」


戸塚「これで大丈夫だね」


結衣「おー!」パチパチ

八幡「さすが、電車で雪ノ下に三時間捕まった戸塚だ」

- 23時 ロビー -


八幡(昼寝したせいか寝れないな)


相模「比企谷、ここにいたんだ」


八幡「げっ」

相模「そんな反応しなくてもっ///」

八幡「なんか用か?」

相模「うん。比企谷に犯されたくて」

八幡「頼むから妄想で我慢してくれ」

相模「もう妄想じゃ我慢出来ないよっ///」

八幡「……雪ノ下の様子は?」

相模「あん、流されちゃった! でもそれもいいっ///」

八幡「……」

相模「雪ノ下さんは結衣ちゃんと一緒に熟睡してるよ」

八幡「一緒に?」

相模「結衣ちゃん、抱き枕がないと寝れないみたいで。雪ノ下さんを抱き枕にして寝てる」

八幡「やはりあいつらがちゆり……」

相模「比企谷もうちを抱き枕にしていいよ!」

八幡「しねぇよ」

相模「浴衣の下、裸だからやりたい放題なんだけどな」ジー

八幡「下着つけろよ。風邪引くだろ」ビシッ

相模「あんっ///」

八幡「チョップしただけで変な声出さないでくれる?」

相模「次はグーで! 顔でもお腹でもいいから!!」ハァハァ

八幡「いや、殴らないから」

相模「でもうちの目標は三月中に比企谷に殴られることなの!」

八幡「諦めろ」

相模「諦めたらそこで変態終了だよ」

八幡「終了して結構。ウェルカム終了だ」

相模「でもうちがマゾじゃなくなったら、比企谷の性欲を満たせる女がこの世からいなくなっちゃう!」

八幡「だからそんなひどいことしないから」

相模「今はね」

八幡「これからもねぇよ」

相模「……女の笑顔より泣き顔のほうが好きなくせに」ボソッ

八幡「」ギクッ

相模「一日に一回は小町ちゃんにチョップしてるくせに」

八幡「な、なんのことでしゅか……」

相模「いいんだよ、比企谷。小町ちゃんの涙目も可愛いもんね」

八幡「違うな。それは間違っているぞ相模。小町はどんな顔でも可愛い」

相模「うっ、ここでシスコン属性がサド属性に打ち勝ったか……」

八幡「シスコン属性なら誰にも負けないと自負しているからな」

相模「ここは戦略的撤退を……」

八幡(やっと一人になれる)

相模(早朝に朝立ちしてるところを狙って……ハァハァ……)

- 10分後 男子部屋 -


八幡「」ガラガラ

葉山「お、帰ってきたか」

八幡「おう」

戸塚「」スヤスヤ

八幡「戸塚は寝てるか」

葉山「ああ」

八幡(天使のような寝顔だ。さすがラブリーマイエンジェルさいかたん!!)

八幡「写メ撮っておくか」

葉山「いいんじゃないか。撮ったら俺にも送ってくれ」

葉山(戸塚のファンクラブの子達に売ろう。1枚500円で)

八幡「」パシャ

八幡「にへぇ」

葉山「比企谷、そうとう気持ち悪い顔になってるぞ」

八幡「心配するな。自覚はある」

- 翌朝 -


戸塚「……ん……」

戸塚(6時半。まだ早いけどもう起きちゃおうかな)

戸塚(うん。すっきりしてるし散歩でもしよう)

八幡「」スヤスヤ

葉山「」スースー

戸塚(葉山くん、七咲さんの抱き枕持参していたんだ……)

葉山「……あぃ……」

戸塚(夢の中では下の名前で呼んでるんだね)

八幡「……ふこぅだ……」

戸塚(八幡はなんの夢見てるんだろ)

- 20分後 -


戸塚「うん、今日もいい天気だね」

戸塚(あ、折本さんや遥さんたちにお土産買ってあげないと)

戸塚(旅館に売ってたかな?)


雪乃「あら」


戸塚「雪ノ下さん、おはよう」

雪乃「おはよう」

戸塚「雪ノ下さんも散歩?」

雪乃「ええ。後は祠にお添え物を」

戸塚「そうなんだ。僕も付き合っていいかな?」

雪乃「もちろんよ」

- 5分後 -


雪乃「適当にロビーで買ったものだけれど、これでいいのかしら?」

戸塚「いいんじゃないかな」

雪乃「……露神様がいたりしないわよね」

戸塚「そうだね。それに物凄い古い祠みたいだし」

雪乃「"誰も"いないかもしれないわね」

戸塚「うん。……けど思う気持ちが大切なんでしょ?」

雪乃「ええ」ニコッ

戸塚「僕も露神様の話は好きだよ」

雪乃「わたしは全話好きよ」

戸塚「知ってるよ」

- 10分後 -


雪乃「そういえば前から思っていたのだけれど」

戸塚「なに?」

雪乃「戸塚くんって夏目に似ているわ」

戸塚「え? そ、そうかな///」

雪乃「ええ。髪が原作と同じ銀髪なところでしょう」

戸塚「あ、うん」

雪乃「女顔のところ」

戸塚「」グサッ

雪乃「もやし、マッチ棒」

戸塚「」グサッグサッ

- 男子部屋 -


相模「ぐひひ……」

相模(比企谷、性奴隷のうちが襲いに来たよ)


葉山「あぃ、あぃ……」


相模「うわっ」

相模(葉山くん、その顔はアウトだよ……)


八幡「……うぁ……」


相模(比企谷、うなされてる。尻でも掘られてる夢でも見てるのかな?)

相模(まぁいいや。それより……)ヒョイ

相模「マゾとして馬乗りするのは好ましくないけど……」ポタッ

相模「いけない。涎が垂れてきちゃったっ///」ゴシゴシ

八幡「……まずは……その……」


相模「比企谷、起きないとうちに食べられちゃうよ?」

相模「起きたら事後だよ?」


八幡「……ふざけ……た……」


相模「ぐへへへっ///」

相模「とりあえずキスしちゃおうっと」グッ


八幡「幻想をぶち殺す!!」バキッ


相模「ぎゃっ!!」ドサッ

八幡「」スースー

相模「」ピクピク

- 1時間後 車内 -


結衣「さがみん、痕しばらく残っちゃうんじゃないの?」

相模「そうかも。でもいいの」

結衣「階段でこけて顔面ぶつけるなんてドジしすぎだし」

相模「だよねー」

八幡「湿布貼ったほうがいいんじゃないか?」

相模「大丈夫だって」

戸塚「……」

葉山「……」

雪乃(戸塚くんに部屋に呼ばれて行ってみたらまさかね)

戸塚(八幡、自分が寝ぼけて殴ったなんて思わないだろうなぁ)

葉山(見たかった。比企谷が相模さんを殴る瞬間を!!)

八幡「でもな……」

相模「だって……」

相模(比企谷が初めてうちを殴ってくれた証だし///)

おまけ~ヤンデレいろは~


いろは「先輩」

八幡「どうした?」

いろは「今日の三時間目の前の休み時間にに海老名先輩と楽しくおしゃべりしていましたよね?」

八幡「」

いろは「わたし、前にお願いしましたよね? 奉仕部の二人と小町ちゃん以外の女子とは話さないで下さいって……」

八幡「あ、いや、仕方なくというか……」

いろは「仕方なくてもダメです。わたしにまたリストカットさせるつもりですか?」

八幡「……わかった。話さないから自傷行為はやめてくれ……」

いろは「それは先輩次第ですよ。……もし、先輩に捨てられちゃったら、わたし、先輩の前で死んでやりますから」

今回はここまで
今年もよろしくお願いします!

2期PV見たけど、いろは可愛かったですね
八幡もイケメンになってた

明日の夜に投下します!
今期も質がいいロリキャラがいてたまりませんね

- 3月下旬 予備校 -


八幡(やっと終わったか)

八幡(夏休みの予備校より真剣な奴らが多いな)

八幡(まあ、高三になるんだから当たり前か)

八幡(俺としてはこのままB判定をキープしたいところである)


仲町「比企谷くん、お疲れ様」


八幡「おう。お疲れ」

仲町「帰ろっか」

八幡「だな」

- 5分後 -


仲町「今日も外食してから帰るの?」

八幡「まあ。小町からの命令は絶対だからな」

八幡(わたし、小町の絶対遵守のギアスにかかってるのん)

仲町「予備校がある日は外食してくることってなんだろうね?」

八幡「さぁな。まあ、飯代は貰ってるからいいんだけど」

仲町(もしかしなくても、わたしに気を使ってくれてるんだろうなぁ……)

仲町「今日もサイゼ?」

八幡「当然」

仲町「飽きないの?」

八幡「飽きないな。メニューも沢山あるからな」

仲町「そっか。……わたしも一緒に行っていい?」

八幡「どうぞ」

- サイゼ -


仲町「今日はパスタにしようかなー」

八幡「俺は若鳥のグリルだな」

仲町「いつも思うんだけど、比企谷くんって決めるの早いよね」

八幡「前回来店時に次食べるものを決めてるからな」

仲町「早すぎだよ!」

八幡「いや、だって食べたいの沢山あるから」

仲町「そんなにあるんだ……」

八幡「すでに次回食べるものも決まった」

仲町「そ、そっか……」

八幡(あれ? 引かれてる?)

- 10分後 -


仲町「そっか。来月からデュラララ始まるんだね」

八幡「5年ぶりだな」

仲町「そんなに空いてたんだ。原作も借りたことだし見てみようかなー」

八幡「まあ、いいんじゃねぇの」

仲町「うん」

仲町(見たほうが比企谷くんと話合うしね。頑張って見てみよう!)

八幡「ただ変則3クールだから受験勉強に差し控えるようにな」

仲町「3クール?」

八幡「3か月毎に間を空けて放送するんだよ」

仲町「へぇ。なんで一気に放送しないの?」

八幡「分割のほうが制作会社の負担も少ないんだ」

仲町「そうなんだ。色々考えてるんだね」

八幡(まあ、変則3クールは初めてだろうけど)

- 30分後 -


八幡「3月も終わりだけど夜は若干冷えるな」

仲町「だね」

仲町(こういう時に手を繋げればいいんだけど。……わたしにはそんな勇気ないよね)

八幡(そういえばデレマスの特番あったな。帰ったら録画しなくては)

八幡「……ん?」

仲町「どうしたの?」


留美「」テクテク


八幡「あ、いや、知り合いが……」

仲町「知り合い?」

副会長「ハァハァ、フーフー」ジー


八幡「危険な目に合いそうだから声掛けてくるわ」

仲町「ふぇ?」


八幡「留美」

留美「……八幡?」

八幡「よう。久しぶりだな」

留美「うん。八幡、なんでここにいるの?」

八幡「予備校の帰りなんだ。留美は?」

留美「わたしは夕食を買いに」

八幡「夕食?」

留美「うん」

八幡「親御さんは?」

留美「お母さんは出張で一週間いない。お父さんは単身赴任でシベリアに行ってる」

八幡(シベリアかよ)

八幡「マジか。でもこんな遅い時間に一人で出歩くのは危ないぞ」

留美「まだ20時でしょ」

八幡「小学生からすれば遅い時間だろ」

留美「4月から中学生だもん」


副会長(もう中学生に……)

副会長(留美ちゃんは中学生になってしまうんだ。もう小学生には戻れないんだ。……帰ろう)

副会長「」トボトボ

八幡(やっといなくなったか)

八幡(あんなロリコンが生徒会副会長でうちの学校は大丈夫なんだろうか……)

留美「八幡、聞いてる?」

八幡「ん? ああ。そうか、中学生になるのか」

留美「うん」

八幡「……とりあえず家まで送る」

留美「ありがとう。それと……」

八幡「どうした?」

留美「あの人、放っておいていいの?」


仲町「」ポツーン


八幡「あっ」

- 5分後 -


留美「ふーん。八幡と同じ予備校に通ってるんだ」

仲町「う、うん」

仲町(八幡。名前呼び……)

八幡「クリスマスイベントで会っただろ。覚えてないのか?」

留美「覚えてない」

仲町「あぅ」グサッ

八幡「ま、まぁ、小学生は総武高が対応してたからな……」

留美「ねぇ」

仲町「な、なに?」

留美「仲町さんって八幡の彼女?」

仲町「」

八幡「」

仲町「ち、違うよ! 彼女じゃないよっ///」

留美「そうなんだ」

八幡「そうだ。いきなり変なこと言うなよ」

留美「別に変なこと言ってない。質問しただけ」

- 5分後 -


留美「ここがわたしんち」

八幡「おう。それじゃ俺たちは帰るから」

仲町「……」

留美「……うん」

仲町「ねえ、留美ちゃん」

留美「なに?」

仲町「夕食って買ってきたコンビニ弁当だけ?」

留美「そうだけど」

仲町「そっか。毎日そうなの?」

留美「うん。四日連続だけど」

仲町「えっと、毎日コンビニ弁当だと体に悪いんじゃないかな」

留美「……でもわたし料理出来ないし……」

仲町「そっか。それじゃよかったらわたしが作ろっか?」

留美「……え?」

八幡「え」

仲町「お母さんが帰ってくるまで。どうかな?」

留美「なんで?」

仲町「なんてって。……なんでだろ?」

留美「」

八幡「」

仲町「よくわからないかな。えへへ」

留美「……変なの」

仲町「」グサッ

留美「でも、その、助かるかも……」

仲町「うん! ちなみに冷蔵庫に何か食材は入ってる?」

留美「うん」

仲町「それじゃこのまま上がらせてもらっていい?」

留美「いいけど。……帰らなくて大丈夫?」

仲町「大丈夫だよ。心配してくれてありがとうね」

留美「べ、別に心配なんかしてないっ」

八幡「……」

仲町「それじゃ比企谷くんはコンビニ弁当処理してね」

八幡「え」

八幡(俺、さっき夕食食べたばかりなんだけど……)

- 留美宅 -


仲町「それじゃ二人は待っててね」

留美「うん」

八幡「おう」

留美「……八幡」

八幡「どうした?」

留美「あの人って世話好きなの?」

八幡「いや、世話好きかはわからんがあまり積極的に行動起こす人じゃないな」

留美「そうなんだ。なんでわたしに優しくしてくれたんだろ?」

八幡「ルミルミが可愛いからじゃないか」

留美「ルミルミはキモイからやめてっ///」

八幡(可愛い子にキモイと言われると精神が削られるな……)

留美「八幡、お弁当食べないの?」

八幡「夜食で食べるわ。いくらした?」

留美「別にいらない。夕食作ってもらえるんだし」

八幡「しかしな……」

留美「そのかわり、八幡も一緒に来てね」

八幡「まあ、仲町さんが行くなら行くけど」

八幡(しかし、急にどうしたんだろうな。彼女がこういうことをするタイプだとは思わなかった)

- 1時間後 -


仲町「遅くなってごめんね。どうぞ召し上がれ」

留美「いただきます」

留美「」パクッ モグモグ

仲町「どうかな?」

留美「普通においしい」

仲町「」ホッ

八幡「仲町さん、料理得意だったんだな」

仲町「普通だよ」

留美「」モグモグ

- 10分後 -


留美「ごちそうさま」

仲町「お粗末様でした。それじゃ洗い物するからお風呂入ってきたら?」

留美「いい。洗い物は自分でする」

仲町「そう?」

留美「うん」

仲町「そっか」

八幡「んじゃそろそろ帰るか」

仲町「そうだね」

留美「」シュン

仲町「留美ちゃん、また明日来るからね」

八幡「そうだな。なんなら三人で食材買い出しもするか」

仲町「そうだね。明日は三人で一緒に食べようか。留美ちゃんがよければだけど」

留美「……うん。三人で食べる」

仲町「それじゃ予備校が終わったら連絡するから番号とメアド教えてくれる?」

留美「」コクリ

- 駅前 -


八幡「仲町さん」

仲町「なに?」

八幡「今日はどうしたんだ? 仲町さんにしては珍しいというか……」

仲町「うん。普段ならかおりがすることだよね。わたしも自分でらしくないことしてるって思ってるの」

八幡「あ、いや……」

仲町「でも留美ちゃんの顔を見たらなんだか放っておけなくて」

八幡「顔?」

仲町「うん。なんだか寂しそうな顔してたから」

八幡「まあ、家にずっと一人じゃ寂しくもなるな。まだ12歳だし」

仲町「そうだね。あと……」

八幡「ん?」

仲町「ううん。何でもない」

仲町(何だろう。寂しいだけじゃなくて他にもなにかあるような……)

- 比企谷宅 -


小町「お兄ちゃん、見て見てー!」

八幡「どうした―――――」

小町「どう? 小町の新しい制服姿は?」

八幡「世界一可愛い」

小町「欲情した?」

八幡「した」

小町「うわっ。さすがにそれは引くよ。お兄ちゃん」

八幡「それだけ小町の制服姿が可愛いってことだ」

小町「まあ、可愛いって言ってくれるのは小町的にポイント高いかな」

八幡「スカート短いんじゃねぇか」

小町「普通だよ。結衣さんだってこれくらいじゃん?」

八幡「由比ヶ浜は純情ビッチだからいいんだよ」

小町「なにそれ」

- 10分後 -


小町「へー、その子と明日は夕食するんだ」

八幡「ああ。ていうかなんで予備校の日は外食しないといけないの?」

小町「それは神のみぞ知るだよ!」

八幡「小町のみぞ知るだろ……」

小町「ていうか千佳さん、料理本当に上手いんだね」

八幡「そうだな。専業主夫希望として見習われないと」

小町「なんだかんだで社畜になってるから大丈夫だよ」

八幡「全然大丈夫じゃねぇ」

小町「6年後にやはり俺の制作進行は間違っているとか呟いてるよ」

八幡「残業当たり前の会社なんて絶対嫌だ」

- 翌日16時半 予備校前 -


仲町「留美ちゃん、お待たせ」

八幡「よう。ルミルミ」

留美「そんなに待ってない。それとルミルミはやめてって言ったでしょ」

仲町(ルミルミ。それじゃわたしはチカチカ? ……なんか可愛くない)

八幡「そうだったな。悪い」

留美「それでどこで買い物するの?」

仲町「うーん、近くにスーパーってあるかな?」

留美「うん」

仲町「それじゃそこで買い物しよっか。案内してくれる?」

留美「わかった」

- スーパー -


仲町「留美ちゃん、何か食べたいものある?」

留美「特に。作ってくれるなら何でもいい」

仲町「そ、そっか……」

八幡「留美。作る人側からすると何でもいいが一番困るんだ」

留美「そうなの? ごめんね、千佳」

八幡(千佳?)

仲町「ううん。……本当に食べたいものない?」

留美「……お肉が食べたい」

仲町「お肉か。それじゃハンバーグでいいかな?」

留美「うん」

- 1時間後 留美宅 -


八幡「なあ、留美」

留美「なに?」

八幡「いつのまに仲町さんのこと下の名前で呼ぶようになったんだ?」

留美「昨日」

八幡「昨日?」

留美「夜に千佳から電話があってお話してたんだ。それでわたしのことも下の名前で呼んでいいって」

八幡「マジか」

八幡(やだ。仲町さん、元ぼっちなのにコミュ力高すぎ……)

留美「千佳っていい人だね」

八幡「……そうだな」

留美「本当に付き合ってないの?」

八幡「ああ。そもそも彼女がいたこともないからな」

留美「ふーん。そうなんだ」

八幡(自分から聞いておいて興味なさそうにしないでよひどい)

- 19時 -


八幡「ごちそうさん」

留美「ごちそう様」

仲町「お粗末様でした」

八幡「んじゃ今日こそは俺が洗い物するか」

留美「八幡」

八幡「なんだ? さすがに今日くらい何かさせてくれ」

留美「わたしも手伝う」

八幡「おう。それじゃ頼むわ」

留美「うん」

仲町「」ニコッ

- 10分後 -


八幡「さて、そろそろ帰るか?」

留美「え」

仲町「まだ19時だしもう少しいようよ。いいかな?」

留美「……うん」

八幡「それもそうだな。……でも何すんだ?」

仲町「うーん、何しようか?」

八幡「おい」

仲町「ご、ごめんなさい……」

留美「あ、あの……」

八幡「ん?」

留美「二人に聞きたいことがあるんだけど……」

八幡「中学や高校に進学した時どうだったか?」

留美「うん」

仲町「そっか。四月から中学生だもんね。緊張するよね」

留美「……」

八幡「中学って公立にしたのか?」

留美「ううん。私立にした」

仲町「中学受験したの?」

留美「」コクリ

仲町「千葉の学校?」

留美「そう。ガースー黒光り大学附属中学校」

八幡「名門じゃねぇか」

仲町「よく受かったね」

留美「わたし、成績はいいから」

仲町「そ、そっか……」

留美「それでどんな感じだった?」

八幡「……そうだな。まあ、環境が変わることに対して期待感を持っていたな」

留美「期待感?」

八幡「小学、中学と散々な思いをしてきたからな。まあ、高校でも結局ぼっちになったけどな」

仲町「今はぼっちじゃないよね」

八幡「……そうだな」

留美「不安とかなかったの? また同じ思いをするんじゃないかって……」

八幡「あっただろうけど期待感の方が上回ってたな」

留美「そうなんだ……」

仲町「わたしは高校進学時は不安で一杯だったよ」

留美「千佳が?」

仲町「うん。わたし、中学の時に苛められてたから」

留美「……っ!」

八幡「いいのか?」

仲町「大丈夫だよ」

留美「千佳も苛められてたの?」

仲町「うん。色々あってね。学校中の人に無視されてたんだ」

留美「……」

仲町「だから高校に進学する時はまた同じ思いをするんじゃないかってすごい不安だったよ」

留美「それでどうしたの?」

仲町「いい親友に出会えたおかげで楽しく学校生活送れてるよ」

留美「……」

仲町「けど、中学の時と同じ目に合わないように結構気を使ってるかも」

留美「そっか」

仲町「うん。実際にこの前、ひどい目にあいかけたしね」

留美「大丈夫だったの?」

仲町「うん。かおり――わたしの親友なんだけど比企谷くんやみんなが助けてくれたから」

留美「八幡が?」

八幡「」ポリポリ

仲町「そうだよ」

留美「…………あのね、わたし、一時期苛められてたんだ」

仲町「……」

留美「八幡は知ってるよね?」

八幡「まぁな」

留美「だから中学に上がるのが怖くて。不安でたまらなくて……」

仲町「そっか。そうだったんだ」

留美「うん。でも千佳の話を聞いたら少し元気が出てきた」

八幡(あれ? 俺の話は?)

仲町「ならよかった」

留美「わたしも千佳みたいに親友や助けてくれる人が出来るかな?」

仲町「そうだ―――――――」

八幡「それはわからないな」

仲町「比企谷くん?」

八幡「でも助けてくれる人ならもういるだろ。な?」

仲町「だね」

留美「……うん」

- 30分後 -


留美「それじゃ千佳が苛められたのは容姿が原因だったんだね」

仲町「そ、そうなるのかな……」

留美「やっぱり可愛いって罪なんだ」

仲町「可愛いってっ///」

八幡「留美も気を付けないとな。可愛いから」

留美「っ///」

八幡「それじゃ次は俺の知り合いのHくんの話をしてやろう」

留美「八幡、八幡の話はもういい」

八幡「え」

留美「聞いてると生きる気力をなくしそう」

八幡「」

- 1時間後 駅前 -


留美「それじゃまたね、八幡」

仲町「おやすみ、比企谷くん」

八幡「おう。気を付けて帰れよ」

留美「八幡もね」

仲町「ありがとう。また明後日!」

八幡「……」

八幡(仲町さんは留美の顔をよく見てたんだな)

八幡「……さて、帰るか」

- 10分後 車内 -


留美「本当に千佳のおうちにお泊りして大丈夫なの?」

仲町「大丈夫だよ。お母さんにも言ってあるから」

留美「ありがとう」

仲町「ううん。明日は予備校もないしどこかに遊びに行こうか?」

留美「うん!」

仲町「どこか行きたいところとかある?」

留美「ららぽ」

仲町「ららぽか……」

留美「嫌だった?」

仲町「ううん。違うよ。比企谷くんと初めて遊びにいった場所がららぽだったからその思い出して……」

仲町(かおりと戸塚くんも一緒だったけど)

留美「……千佳って八幡のこと好きなの?」

仲町「ふぇっ!?」

留美「ううん。好きだよね。見てればわかる」

仲町「見てればわかるって……そんなにわかりやすい?」

留美「」コクリ

仲町「あぅ///」

留美「頑張ってね」

仲町「え」

留美「早くしないとほかの人に八幡を取られちゃうかもしれないから」

仲町「そ、それは……」

留美「わたしに」

仲町「」

留美「冗談だけど」

仲町(留美ちゃんも比企谷くんのこと好きだったんだ。そっか。普通、年上の異性を名前で呼んだりしないよね)

留美「千佳?」

仲町(比企谷くんもルミルミって呼んだり、可愛いっと真顔で言ったりしてるし……)

留美「千佳?」

仲町(比企谷くんも留美ちゃんのこと好きなんじゃっ!!)

仲町(だから奉仕部の可愛い人たちに囲まれも動じないんだ。そんな留美ちゃんが相手じゃ……)

留美「無視しないで……」グスッ

今回はここまで
また今度なの

デュラララのOPが浜田の息子のバンドだった

今日の22時ごろ投下しますねー

- 八幡の部屋 -


折本「あはは、これおもしろーい!」

八幡(確かに面白いな。そんな地獄なら行ってもいいと思っているまである。けど足をバタバタするのやめて。パンツ見えそうだから)

戸塚「八幡、音楽流していい?」

八幡「ああ。好きなだけ流してくれ」

戸塚「ありがとう」ポチッ


ズットヒカリノナカ~♪


仲町(あ、これ喫茶店で流れてたような)

折本「お、けっこういい曲じゃん」

戸塚「でしょ」

八幡「だろ」

- 1時間後 -


戸塚「八幡、CD借りてもいい?」

八幡「おう」

折本「あたしも。戸塚くんの次でいいから貸してくれない?」

八幡「構わないがあれアニソンだぞ」

折本「あたし、いい曲ならジャンル問わず聞くから大丈夫!」

八幡「そうか」

戸塚「なら先に借りていいよ」

折本「いいの?」

戸塚「うん」

戸塚(だってもう借りてあるしね)

折本「ありがとう、戸塚くん」

戸塚「どういたしまして」チラッ

八幡「」コクリ

- 1週間後 カラオケ -


戸塚「ねえ、折本さん」

折本「なになに?」

戸塚「よかったらアレ歌ってくれないかな」

折本「アレ?」

戸塚「八幡から借りた……」

折本「あー、あの曲ね。いいよ。戸塚くんのリクエストなら歌うしかないよねー」

戸塚「ありがとう!」

八幡(よし。計画通り)ニヤリ

仲町「となりのトトロ、トトロ~♪」

- 5分後 -


折本「君が描いた未来の世界は今もどこかで生き続けて~♪」

折本「どんな夢重ねて偽るのことないあの光を届けて~♪」


八幡「ありがとうございます!」

戸塚「ありがとう!」


折本「え? 歌っただけでなんでそんな感謝してんの? マジうける!」


八幡「やったな、戸塚」

戸塚「うん。やったよ、八幡」

仲町「……?」

- テニスコート -


戸塚「今日はこれくらいにしておこうか」

八幡「おう」


遥「」ジー


戸塚「今日も朝練に付き合ってくれてありがと」

八幡「おう。まあ、戸塚のためだからな」

戸塚「八幡ったら///」

八幡「さて喉も乾いたしなんか買ってくるか」

戸塚「あ、飲みかけでいいならこれどうぞ」スッ

八幡「――――っ!?」


遥(ふぁっ!?)

八幡「い、いいんでしゅか……」

戸塚「うん。八幡が嫌じゃなければ」

八幡「嫌なわけないだろ! ありがたく頂戴するぜ」

戸塚「どうぞ」

八幡「」ドキドキ

八幡(戸塚と間接キス戸塚と間接キス戸塚と間接キス戸塚と間接ディープキス戸塚と間接キス戸塚と間接キス戸塚と間接キス)

八幡「」ゴクゴク


遥「」ガーン


八幡「……美味しいな///」

戸塚「やっぱり運動後はポカ○だよね!」

八幡「だな」


遥(比企谷ぁ……)ワナワナ

- 翌日 下駄箱 -


八幡「あん?」ベタベタ

葉山「どうした?」

八幡「上履きがくっついてて取れねぇ」

葉山「どれどれ。……どうやら、週刊接着剤でくっついてしまってるようだな」

八幡「どんだけ時間かけてくっつけてんの……」

葉山「無理に引っ張ってもアレだし今日はハイヒールで過ごしたらどうだ」

八幡「持ってねぇよ。持っててもはかないけどな」

葉山「まったくわがままな坊やだぜ」

八幡「」イラッ

葉山「俺の上履きを片方貸そう」

八幡「いや、意味ねぇだろ」

- 翌日 -


八幡(下駄箱に手紙が……)

八幡(また相模の悪戯か)


相模「比企谷、おはよう」


八幡「相模、また俺の下駄箱に手紙入れただろ」

相模「え? 入れてないよ」

八幡「……これ、相模のじゃないのか……」

相模「……それってラブレター……?」

八幡「さぁな。まだ中身を見てないからわからん」

相模「今見よう!」

八幡「いや、あとで一人で見るから」

相模「いいじゃん。かわりにうちのパンツ見せるから!」

八幡「痴女はさっさと教室にいってろ」

相模「は、はいっ///」

相模(朝から比企谷に命令されちゃった///)

八幡(まあ、どうせ不幸の手紙だろ)

- 昼休み トイレ個室 -


八幡「さてと」ドキドキ

八幡「……」

八幡(本当に不幸の手紙だった……)ズーン


大岡「ふぅ、今日はトイレが近いな」

大和「だな」


八幡(この声は猿とゴリか)


大岡「そういえばあの噂って本当かな?」

大和「どうだろうな」


八幡(あの噂?)


大岡「比企谷くんがノーパンで過ごしてるって」


八幡「」


大和「本当なら勇者だな」

大岡「だよなー!」

- 屋上 -


遥「ふふふ」

相模「遥、なに笑ってんの?」

遥「ううん。復讐って楽しいなって」

ゆっこ「復讐?」

遥「うん」

遥(戸塚くんと間接キスなんて許せない……)

遥(まあ、本当の目的はのちのち戸塚くんに比企谷に悪戯しているのがわたしだと明かして……)

遥(戸塚くんに説教されることだけどね!!)

遥(ううん、説教だけじゃ物足りない。わたしをボコボコにして欲しい///)

③デレマス


- 比企谷家 -


葉山「来月からデレマスが始まるな」

八幡「ああ。お前も見るのか?」

葉山「まぁね」

戸塚「デレマス?」

八幡「かくかくしかじか」

戸塚「へー、そんなゲームがあったんだ」

八幡「ああ」

葉山「そうだ。比企谷、パソコン借りるぞ」

八幡「ああ」

葉山「」ポチポチ

葉山「戸塚。これがアイドル達だけどこの中で誰がいい?」

戸塚「え? こんなにいるの?」

葉山「まぁね」

戸塚「うーん、本田未央ちゃんって子かな」

葉山「戸塚は巨乳好きと」メモメモ

戸塚「ち、違うよ!!」

葉山「違うのか?」

戸塚「違うよ!」

葉山「それじゃなんでこの子を選んだんだ?」

戸塚「えっと、パーカーに制服っていう着崩してるところがいいかなって。僕も普段ジャージで学校過ごしてるから。それに千葉県民みたいだし」

八幡(マジか。今度プロデュースしてみるか)

葉山「なるほど。比企谷は渋谷凛に決定として……」

八幡「なんで決定してんだよ。まあ、あってるけど」

葉山「副会長は双葉杏だな」

八幡「間違いない」

葉山「年が17だけど、彼は小萌先生もいけるから問題ないだろう」

戸塚「そういえばこの前、副会長にデュラララ貸してたよね」

八幡「ああ。なんか二期の公式サイト見たらロリキャラがいたから原作を見たくなったようだ」

葉山「茜ちゃんか。幼女は別として姫菜が薄い本を書きそうだな」

戸塚「それより葉山くんは誰が好きなの?」

葉山「俺かい? 俺は七咲がいるからな……」

戸塚「そういうのいいから早く言ってよ」

葉山「すみません……」

④目標達成


- 相模宅 -


相模「はい、草津お土産」

遥「ありがとー」

ゆっこ「サンキュ」

遥「それで旅行どうだったの?」

相模「実はね……」

遥「うん」

相模「うひひひ」

ゆっこ「なに笑ってんの?」

相模「比企谷に殴られました///」

「」

相模「しかもグーで!!」

遥「嘘っ!?」

ゆっこ「マジで?」

相模「うん。ほら、まだ少し痣あるでしょ?」

遥「本当だ」

ゆっこ「本当に殴られたんだ……」

相模「いいでしょ!」

遥「羨ましい!! わたしなんて戸塚くんに罵倒されたこともないのにっ!!」

ゆっこ「だから戸塚くんは他人を罵倒にしないって何度言えば……」

遥「わたしは黒戸塚くんの可能性を信じてるの!」

ゆっこ「まったく遥は……。それで比企谷はなんで南を殴ったの?」

相模「かくかくしかじか」

遥「なんだ、寝ぼけて殴られただけなんだ……」

ゆっこ「しかも殴った本人覚えてないんだ」

相模「まぁね。でも殴られたことは事実だしいいの///」

遥「……ていうか、それをネタに脅せばもっと酷いことしてくれるんじゃないの?」

相模「その手があったか!!」

遥「傷物にされたら……」

相模「とことん傷物にしてくれないとだよね!」

遥「そうそう!」

ゆっこ「ちょっと何言ってるかわからない……」

⑤新たな三股疑惑


- 2-J -


女子「ねえ、雪ノ下さん」

雪乃「なにかしら?」

雪乃(確かこの人は鞄にニャンコ先生のストラップをつけていた○○さんね。以前からお話をしてみたいと思っていたのよね)

女子「雪ノ下さんって戸塚くんと付き合ってるの?」

雪乃(……その前に質問をされてしまったわ。ここですぐに否定するとあの作戦が意味なくなってしまうし、どうしたものかしら)

雪乃「……そうね。話が合うことに変わりはないわね。それにいい人だし」

雪乃(彼も夏目友人帳が好きだもの。夏目好きな人に悪い人はいないわ)

女子「そうなんだ。わたしはてっきり比企谷くんと付き合ってると思ってたんだけどねー」

雪乃「比企谷くん?」

女子「うん。みんなは相模さんか由比ヶ浜さんか他校の女子と付き合ってるって言ってるんだけどね」

雪乃「そう」

雪乃(それより夏目の話をしたいわ。遠まわしに彼女も夏目談話に誘ってみようかしら)

雪乃「そういえば彼も(夏目友人帳が)好きよ」

女子「」

雪乃「ちなみに副会長も(夏目友人帳)が好きみたい」

女子「」

雪乃「今度、四人でお食事をするのだけれどよかったらあなたも――――――」

女子「」

雪乃「聞いているかしら?」ツンツン

女子「」

雪乃「駄目ね。固まっているわ」

- 春休み 雪ノ下宅 -


結衣「ねー、ゆきのん……」

雪乃「どうしたの?」

結衣「学校の裏掲示板って覚えてるよね?」

雪乃「ええ。比企谷くんが三股疑惑をかけられていたわね」クスッ

結衣「あはは。ヒッキーも災難だよね」

雪乃「それでその裏掲示板がどうかしたの?」

結衣「実はね……」

雪乃「ええ」

結衣「今度はゆきのんに三股疑惑が出てるんだけど……」

雪乃「」

⑥機種変更


- 春休み -


八幡「え? 買い物って携帯変えるのか?」

結衣「うん。あたしもスマホに変えようと思ってねー」

八幡「携帯ショップは混んでるからまた今度一人で行って来い」

結衣「えー! 買い物に付き合ってくれるって言ったじゃん!」

八幡「携帯とは聞いてない」

結衣「一応買い物だし」

八幡「くっ」

結衣「お願い。なんでもするから。ね?」

八幡(今、なんでもするって言った? 言ったよね?)

結衣「あ、エッチなのはダメだからね///」

八幡「俺を相模と一緒にするなよ。わかった、付き合う。一応約束だからな」

結衣「やった。ありがと、ヒッキー!」

- 携帯ショップ -


八幡「そういえばお前が名義人なの?」

結衣「名義人?」

八幡「由比ヶ浜が契約者かってことだ」

結衣「あたし、超能力持ってないよ」

八幡「携帯の契約者かってことだよ」

八幡(なんで知ってるんですかね。……そういえば春休みは暇だからって葉山からBD借りてたんだったな)

結衣「あ、そういうこと。うん、あたしが契約者!」

八幡「ちゃんと書類とか書けるか?」

結衣「そのくらい書けるし! 馬鹿にしすぎだから!」

八幡「んで買いたい機種は決まってるのか?」

結衣「うん。これにしようかなって」

八幡「んじゃさっさと手続きしてこい」

結衣「うん!」

- 1時間後 -


結衣「ヒッキー、お待たせ」

八幡「おう」

結衣「結構時間かかるんだねー」

八幡「春休みだしな」

結衣「これでとうとうあたしもスマホデビューか。えへへ」

八幡「それじゃ帰るか」

結衣「まだ帰らないし!」

八幡「他に寄るところあんの?」

結衣「うん。色々とね」

- お昼頃 -


結衣「ポテト美味しい♪」モグモグ

八幡「」パクパク

結衣「あ、そうだ。ヒッキー、ラインしようよ」

八幡「いいけど、ダウンロードしてるのか?」

結衣「うん。店員さんがしてくれた。あれ?」

八幡「どうした?」

結衣「画面がつかない。なんで!?」アセアセ

八幡(電池切れじゃないの?)

結衣「買ったばかりなのに壊れちゃった……」グスッ

八幡「」ゾクッ

結衣「ヒッキー、どうしよ……」

八幡「……まあ、残念だが諦めるんだな……」

結衣「そんなぁ……」

八幡(っていかん。また調子に乗って由比ヶ浜を苛めるところだった)

八幡「由比ヶ浜、貸してみろ」

結衣「う、うん……」

八幡(もしかして)カチッ

結衣「なにしてるの?」

八幡「充電」

結衣「充電?」

八幡「……由比ヶ浜、壊れてないぞ。ただの電池切れだ」

結衣「買ったばかりなのに?」

八幡「買ったばかりだから電池残量少ないんだよ。ほれ」スッ

結衣「あ、画面出てる。よかったぁ……」

八幡「店員さんに充電するよう言われなかったのか?」

結衣「言われたかも……」

八幡「ちゃんと人の話を聞いとけよ」

結衣「ご、ごめん。ヒッキー、ありがとね」

八幡「俺もありがとな」

八幡(いい泣き顔見させてくれて)

結衣「ふぇ?」

⑦同棲


- 春休み前 -


小町「千佳さん、お兄ちゃんが通う予備校は海浜幕張の予備校ですよ」

仲町「あそこなんだ。前は津田沼の予備校じゃなかったっけ?」

小町「海浜幕張の方が近いから変えるそうです」

仲町「そっか。教えてくれてありがとね」

小町「いえいえ。千佳さんは将来のお姉ちゃん候補ですから」

仲町「お姉ちゃんって///」

小町「ちなみに大学もお兄ちゃんと同じところ狙ってるんですか?」

仲町「……うん」

小町「なるほど」

仲町「高校は別だから。予備校と大学は一緒がいいなって思って……」

小町「そうことですね。大学入ったら同棲とかしたりしちゃって?」

仲町「ど、同棲っ!?」

小町「お父さんから聞いたんですけどお兄ちゃんが大学生になったら家から追い出す――一人暮らしさせるみたいなんですよねー」

仲町「そ、そうなんだ……」

小町「小町としてはお兄ちゃんが一人暮らしとか不安なので、だれか一緒に暮らしてくれる人がいたら嬉しいんですけどねー」

仲町(同棲///)

仲町(比企谷くんと同棲したらあんなことやこんなことを……)

仲町「えへ、えへへへ///」

小町(やっぱり千佳さんは妄想癖が激しいみたいだよ、お兄ちゃん)

今回はここまで
また今度

>>169は①中の人ネタ
>>173は②嫉妬

タイトル抜けてました
今回はいつもと違う感じでやってみまいした

明後日投下します!
次回から三年生です

次は10.5巻とか番外編出しすぎじゃないですかね

- 4月 始業式当日 -


八幡「今日から学校か……」

小町「そっか、今日は始業式だったね」

八幡「ああ」

小町「小町は明日入学式だからお兄ちゃんより休みが一日多いわけだ」

八幡「まあ、午前で終わるからいいけどな。それに実は四月になるのも楽しみにしていたしな」

小町「え? そうなの?」

八幡「ああ。四月からは2期待ってたのが3つもあるし、冴えカノもあるからな」

小町「そこでアニメの話を持ち出すなんて小町的にポイント低いよ」

八幡「そんじゃ着替えて行ってくるわ」

小町「いってらっしゃーい」

- 総武高 -


八幡(そういえばクラス替えがあるんだったな)

八幡(戸塚と同じクラスだといいな)

八幡(戸塚と同じクラスになれたら神様信じる)


相模「比企谷、おはよー!」


八幡「おう」

相模「うちらも今日から三年生だねー」

八幡「だな」

相模「比企谷が誕生日来たら結婚出来るんだね///」

八幡「しないけどな」

相模「うん。わかってるよ。大学卒業まで待てばいいんでしょ」

八幡「いつからお前は俺の婚約者になったの?」

相模「生まれる前から」

八幡「そんな運命嫌なんだけど」


結衣「ヒッキー、さがみん、やっはろー!」


相模「結衣ちゃん、おはよー」

八幡「よう」

結衣「二人ともクラス発表見た?」

八幡「まだだけど」

相模「うちも」

結衣「それじゃ一緒に見にいこう!」

- 掲示板前 -


葉山「面白そうなクラスじゃないか」

戸塚「前より賑やかになりそうだね」

葉山「そうだな」


結衣「さいちゃん、隼人くん、やっはろー!」


葉山「おはよう、結衣」

戸塚「由比ヶ浜さん、やっはろー」

相模「二人ともおはよー」

葉山「やあ」

戸塚「相模さんもやっはろー」

八幡「戸塚、おはよう」

戸塚「おはよう、八幡」

葉山(俺にだけ挨拶がない。どいひー)

戸塚「八幡、今年も一緒のクラスだよ!」

八幡「え? マジで? 俺、神様信じる!!」

葉山「ちなみに俺もだ。結衣も相模さんも一緒だよ」

結衣「本当だ!」

相模「まあ、うちと比企谷は運命の赤い鎖で繋がってるからね」

結衣(よかった。ヒッキーと一緒だ……)

八幡「ほーん。戸部たちは違うクラスなのか」

葉山「ああ。残念だが仕方ないな」

八幡「そうだな。つるんでる奴らが全員同じクラスなんてご都合主義あるわけないよな」

葉山「優美子、姫菜、川崎さん、副会長も一緒だ」

八幡(副会長も文系だったのか。理系っぽい顔してたから意外だ)

戸塚「シスコン、ブラコン、ロリコンが勢ぞろいしたわけだね」

葉山「その通りだ。相模さんもいるし変態ばかりで困るな。ははは」

八幡「待て。俺はシスコンなだけで変態ではない。それにお前も相当な変態だぞ」

葉山「俺が変態? 違うな。間違ってるぞ比企谷。俺は変態紳士だ」

八幡「だから変態じゃねぇか」

相模「誰かうちに突っ込んでよ……」

葉山「あ、比企谷が熱いモノをぶち込んでくれるらしいよ」

相模「うそっ? 比企谷ったら///」

八幡「おい、誰もそんなこと言ってないぞ」

結衣「ヒッキーの変態!」

八幡「だから変態は相模と葉山だと何度言えば……」

戸塚「あはは……」


雪乃「」ジー


戸塚「あ、雪ノ下さん。おはよう」

雪乃「……いいわね。楽しそうで……」

戸塚「え」

雪乃「それじゃ」スタスタ

戸塚(羨ましくて拗ねてるのかな?)

結衣「さいちゃん、どうしたの?」

戸塚「今、雪ノ下さんが通ったんだけど」

結衣「ゆきのんが?」

戸塚「由比ヶ浜さん、雪ノ下さんを構ってあげてね」

結衣「え?」

戸塚「なんか寂しそうだったから」

結衣「……うん、わかったよ!」

- 3-G -


結衣「今日からG組だねー」

葉山(3-GのGは始まりのG~♪)

八幡(……とか心の中で歌ってんだろうな)

結衣「それじゃあたし、優美子達のところに行ってくるねー」

相模「うん」

戸塚「相模さんは残念だったね。遥さんとゆっこさんと違うクラスで」

相模「まあ、仕方ないよ」

相模(うちというよりあの二人が戸塚くんと違うクラスで残念がってるだろうけど)

副会長「」ペラペラ

葉山「やあ」

副会長「……葉山か。それに比企谷と戸塚くんも」

戸塚「一年間よろしくね」

八幡「副会長、教室でラノベ読むなよ……」

副会長「よろしく。比企谷、カバーしてるから問題ない。挿絵あるところだけ注意すればオッケーだ」

八幡「まあ、いいんだけど」

副会長「それより茜ちゃんは何話くらいから出てくるんだろうか?」

八幡「知らねぇよ。気長に待て」

副会長「そうだな。それに夜のヤッターマンもあるからな。9歳の幼女。ふひっ」

八幡(キモイ。俺もあんな笑い方してるんだろうか……)

戸塚「副会長も葉山くんも教室内では本性ばれないように気をつけてね」

葉山「ああ」

副会長「気を付ける」

葉山「そうだ。帰りに四人でサイゼでも行かないか」

戸塚「僕はいいけど。部活は?」

葉山「今日はお休みだ」

八幡「別にいいけど」

副会長「俺も―――待ってくれ。スマホの電源切るから」ピッ

八幡「なんで電源切るんだ?」

副会長「そんなの会長に呼び出されないために決まってるだろ」

葉山「なに当たり前のことを聞いてるんだ」

八幡「え? 俺が悪いの?」

葉山「俺も優美子に誘われないうちに早く教室出るとするか」

副会長「同じ教室だと直接コンタクトしてくるから大変だな」

葉山「もう慣れたよ」

副会長「ふっ」

葉山「ははっ」

八幡「こいつらこんなに仲良かったか?」

戸塚「さあ」

- 海浜総合 -


折本「千佳、おいっす」

仲町「おはよう、かおり」

折本「うちらはクラス替えないから変わり映えしないねー」

仲町「うん。比企谷くん、戸塚くんと同じクラスになってるといいんだけど」

折本「違うクラスになってたら登校拒否しそうだよねー」

仲町「さすがにそこまではしないでしょ」

折本「そういえば予備校どんな感じなの?」

仲町「結構ついてくの大変だよ。有名私立大コースだし」

折本「へー。あたしは遊びまくってたからな。千佳は偉いねー」

仲町「別に偉くないって」

折本「まあ、好きな人と一緒にいれば勉強も頑張れるか」

仲町「っ///」

折本「なんか進展あった?」

仲町「ないよ。……わたしの手料理を食べてもらったくらいで……」

折本「手料理? いついつ?」

仲町「後で話すよ。始業式始まるから行こう」

折本「後でちゃんと教えてよねー」

- 始業式前 総武高 -


八幡「由比ヶ浜」

結衣「ん?」

八幡「今日は部活ないよな?」

結衣「うん、ないよー」

八幡「わかった。サンキュー」

結衣「どっこ遊びに行くの?」

八幡「ああ。戸塚とその他二人でサイゼにな」

結衣「そっか。ふふっ」

八幡「んだよ」

結衣「ううん。ヒッキーが友達と楽しそうにしてるから嬉しいだけ」

八幡「なんでお前が嬉しがるんだよ」

結衣「……教えてほしい?」

八幡「べ、別にいいでしゅ……」

結衣「むぅ」

八幡「そ、そういえばDTBどうだった?」

結衣「あれ? なんか可哀相なお話多いけど結構面白いよー」

八幡「そっか」

結衣「あと5話くらいで見終わるよ」

八幡「結構見たな」

結衣「うん。今度はヒッキーのお勧め貸してね」

八幡「俺、DVDとか持ってないんだけど」

結衣「だったらレンタルで借りるよ。そうだ。明日、一緒にTS○TAYA行こうよ!」

八幡「明日? 部活は?」

結衣「部活もあるけど帰りに。ね?」

八幡「でもな……」

結衣「ヒッキー」ウルウル

八幡「っ。……わかった、わかったからその目で見つめないで……」

結衣「ありがとう、ヒッキー!」ギュッ

八幡「おい、腕に抱き付くな!」

<あれが比企谷か
<さすが三股してるだけあって堂々といちゃつくな
<戸塚きゅん、やはり男だったのか……
<由比ヶ浜さんと相模さん、どちらが絆双刃になるんだ


副会長「そうか。戸塚は本田未央派。つまり巨乳好きだったか」

葉山「そういうことだ」

戸塚「それは違うよ!」

副会長「でもな」

葉山「ああ」

戸塚「……あまりしつこいと二人の本性言いふらすよ?」

「「……っ!」」

戸塚「なんてね」ニコッ

戸塚(……そういえば相模さんはどこいったんだろう?)

- 下駄箱 -


相模「」クンクン

相模「あぁ。久しぶりに比企谷の靴の匂い///」

相模(入学式が明日でよかった。一階に誰もいないから好きなだけ嗅ぎ放題だもんね!!)

相模(まあ、嗅ぐだけじゃ物足りないから舐めるんだけど)ペロッ

相模「くぅぅぅ///」

相模(これこれ。たまぁんなぁいっ///)


平塚「相模」


相模「」レロレロ

平塚「相模!」


相模「もういいところで誰――――――」

平塚「何をしてるのかね」

相模「」

平塚「また比企谷の靴を舐めていたのか。先月も注意したというのに……」

相模「あ、いや、これは……」ガクガク

平塚「どうやら相模にも以前の比企谷同様に体に教えてやらないといけないようだ」

相模「違うんです! 比企谷の靴が汚れていたので掃除してたんです!!」

平塚「ならなぜ雑巾を使わない?」

相模「うちの舌は雑巾みたいなものなので!」

平塚「よし、放課後に生活指導室まで来るように」

相模「oh……」

- 始業式後 -


葉山「よし行こうか」

戸塚「うん」

八幡「副会長はどこ行った?」

葉山「いろはに連行されてた。彼は置いて帰ろう」

八幡「お前、けっこう薄情な奴だな」

葉山「まぁね」

八幡「サイゼ行く前に本屋寄っていいか?」

葉山「何か新刊出てたか?」

八幡「ジャンプコミックスだ」

葉山「ああ。ターちゃん、面白いよな」

八幡「年十年前の話してんだお前」

結衣「さがみん、ゆきのんと一緒にご飯行かない?」

相模「ごめん、結衣ちゃん。うち、平塚先生から呼び出しくらってるんだ……」

結衣「なにやらかしたの?」

相模「ちょっとね」

結衣「そっか。なら仕方ないよね」

相模「うちのことは気にせずに二人で行ってきて」

結衣「うん。それじゃまた明日ね!」

相模「またね」

相模(はぁ。殴られるなら比企谷に殴られたかった……)

- 11時半サイゼ -


葉山「デレマスに艦コレとゲーム原作が二本やるとはな」

戸塚「あれって課金しないとダメなの?」

八幡「しなくても出来るがやりこんでる人は課金しているだろうな」

戸塚「そうなんだ」

葉山「東京喰種は原作と違う展開になるからネタバレは気にしないでいいな」

八幡「半殺しはやって欲しいけどな」

葉山「ラノベ原作も沢山あるけどどうだろうな」

八幡「さぁな。今回はデュラくらいしか原作は知らないな」

戸塚「沢山あるもんね。正直、何を見ればいいのかわからないよ」

葉山「ラノベは表紙買いだな」

<ねーねー、凄い美少年じゃない?
<金髪の人もかっこいいよね
<黒髪の人は凄いアホ毛だね


八幡(やはりこの二人といると目立つな)

八幡(しかし周りの奴らは想像も出来ないだろう。会話の9割がアニメの話だとは)

葉山「そうか。雪ノ下さんは蛍火の杜へを見たのか」

戸塚「うん。けっこう気に入ってくれたみたいだよ」

葉山「まあ、夏目好きならそうだろうね」

戸塚「そういえば葉山くんに教えてもらった時をかける少女とサマーウォーズ面白かったよ」

葉山「だろう」ドヤッ

八幡(その顔むかつくな)

- 30分後 -


葉山「話は変わるけど二人は希望校決まったのかい?」

八幡「ああ。○○大だ」

戸塚「僕は○○大かな」

葉山「そうか。早いな」

八幡「お前は決まってないのか?」

葉山「まぁね。七咲と一緒にゆっくり考えるよ」

八幡「お、おう……」

戸塚「親の後は継がないの?」

葉山「どうだろうね。正直、法廷でダンガンロンパ出来る自信がないんだ……」

八幡「別に必要ないと思うけど」

葉山「アニメーターもいいかと思ってたけど、SHIROBAKO見てたらなんだかなーと思ってね」

八幡「深夜まで会社にいるなんて絶対嫌だ」

戸塚「大変だろうね」

葉山「とりあえず死ぬまでに禁書3期と夏目5期とかんなぎ2期やってくれれば俺は十分だ」

八幡「かんなぎは難しいんじゃねぇの……」

葉山「ファフナーや蟲師だって2期あったんだ。俺は諦めない!!」

- 総武高 -


相模「はぁ。もうこんな時間になっちゃった……」

相模(仕方ない。比企谷の椅子舐めたら帰るかな)


遥「南、どうしたの?」


相模「遥? うちは平塚先生に説教された。遥は?」

遥「戸塚くんの下駄箱を掃除してたんだ」

相模「そっか。掃除する時は気を付けたほうがいいよ」

遥「大丈夫。放課後に誰もいない時しかしないから」

相模「遥は用心深いんだね。うちももう少し考えてしないとなー」

遥「あ、戸塚くんの机案内してよ。帰る前にマーキングしておこうかなって」

相模「……」

遥「どうしたの?」

相模「ううん。やっぱり同類だなって思ってね」

今回はここまで
また今度

俺ガイル2期も冴えカノくらい作画いいといいなー

こんばんは
明日投下します
サイコパスの映画見に行ってきました
週末のららぽは人が多くて怖かったです

- 翌日 放課後 -


小町「新入部員の比企谷小町です。みなさんよろしくお願いします!」

雪乃「歓迎するわ。小町さん」

結衣「小町ちゃん、一緒に頑張ろうねー」

相模「よろしくねー」

八幡「本当に入部するんだな」

小町「当たり前じゃーん。前から言ってたでしょ」

八幡「そうだけどな……」

小町「……お兄ちゃんは小町が入部するの迷惑だった……?」

八幡「違う。むしろウェルカムと思っているまである」

相模「ならなんでそんな難色示してんの?」

結衣「何色? ヒッキーだけに八色とか?」

雪乃「由比ヶ浜さん、黙ってて頂戴」

結衣「うっ」

八幡「いや、俺たちが卒業したら小町一人になるだろ」

小町「あー、そういうことか!」

結衣「そっか。あたし達全員三年生だもんね」

雪乃「そうね。かと言ってこれ以上部員を増やすつもりもないし……」

小町「お兄ちゃん、大丈夫だよ。二年になったら大志くんあたりを引きずり込むから」

相模「引きずり込むって……」

八幡「……まあ、小町がいいならいいけどよ。ただ不純異性交遊は認めないからな」

小町「わかってるよ。大志くんはただの友達だから!」

結衣(大志くん、かわいそう……)

小町「それじゃ今日は挨拶だけで失礼しますね」

八幡「先に帰るのか?」

小町「うん。クラスの人達とカラオケ行くことになったんだよねー」

八幡「なにそのコミュ力高いクラス……」

雪乃「初対面の人達といきなりカラオケなんて……」

結衣「二人とも驚きすぎだから!」

相模「うちも初日にご飯食べにいったよ?」

八幡「すげぇな、お前ら……」

雪乃「コミュ力だけは尊敬するわ。二人とも」

結衣「やった! ゆきのんに尊敬された!」

相模「うちの性欲も尊敬してほしいかも」

小町「あはは。それじゃまた明日よろしくです!」

- 10分後 -


結衣「ゆきのん、また熊本に行くの?」

雪乃「ええ。GWを利用してね」

八幡「また聖地巡礼か。好きだな」

雪乃「大学も熊本の大学に進学するか検討中なの」

相模「そうなんだ」

結衣「えー。それじゃ進学したらゆきのんと離れ離れになっちゃうし……」

雪乃「由比ヶ浜さん、確かに距離は遠くなるけれど会えないわけではないわ」

結衣「そうだけどさ……」

雪乃「それに検討中なだけよ。決定したわけじゃないもの」

結衣「そっか」

相模「九州か。うちは比企谷の志望校によるなー」

八幡「え? 俺と一緒に大学に進学するの?」

相模「当たり前じゃん。比企谷いるところにうちありだよ!」

八幡「なにそれ怖い」

結衣(ヒッキーと同じ大学に行きたいけどあたしの頭じゃ……)

結衣(ううん。また時間もあるんだし頑張って勉強しよう!!)

- 会議室 -


葉山「やっと終わった……」

戸塚「お疲れさま」

葉山「部長会議、月1でしなてくもいいと思うんだけどな」

戸塚「仕方ないよ。決まってることなんだから」

葉山「まあ、ずっと2ちゃん見てたからいいんだけどね」

戸塚「ちゃんと話聞かないとダメだよ。だから一色さん、葉山くんのこと睨んでたんだね」

葉山「殺意がこもったいい目をしていた」

戸塚「そんなに嫌われてるんだ……」

葉山「それより新入部員はどうだい?」

戸塚「春休みに5人くらい参加してたよ」

葉山「そうか。うちは例年通り10人くらいだろうな。半分は女子マネ目当てだろうけど」

戸塚「可愛いマネージャーさん多いもんね」

葉山「テニス部も可愛い子多いじゃないか。七咲には遠く及ばないけど」

葉山(戸塚目当てで入部してくる男子も多そうだけどね)

戸塚「……なにか今失礼なこと考えた?」

葉山「な、なにも考えてないぞ!」ビクッ

戸塚「そう。それならいいんだけど」

葉山「……お互い部活が出来るのもあと三か月くらいか」

戸塚「早かったね」

葉山「最後は県でベスト128くらいに入りたいものだな」

戸塚「それって何回戦までいけばいいの……」

- 下駄箱 -


結衣「ヒッキー、後ろ乗せてよー」

八幡「法律で禁止されてるから駄目だ」

結衣「ばれなければいいじゃん。ね?」

八幡「はぁ――――。人通りが少ないところだけだぞ」

結衣「うん!」

八幡「んじゃ行くか」

結衣「あっ!」

八幡「どした?」

結衣「部室にスマホ忘れてきちゃった……」

八幡「……待ってるから取って来いよ」

結衣「うん。ごめんね!」タタタッ

八幡「……」


いろは「先輩♪」


八幡「おう」

いろは「今からおかえりですかー?」

八幡「ああ。部長会議は終わったのか」

いろは「はい。……葉山先輩がずっとタブレット弄ってましたけどね……っ!」

八幡「お前、本当に葉山のこと嫌いなんだな」

いろは「まぁ。春休みも色々ありましたし」

八幡「ほーん」

いろは「聞いて下さいよー。葉山先輩ったら本当に酷いんですよー」

八幡「まあ。あいつが酷いのは知ってる」

いろは「試合中に相手の選手にわたしがノーパンだとか変なこと言ってドリブルで抜くんですよー」

八幡「……なんで葉山がそんなこと言ってるとわかったんだ?」

いろは「試合終了後に相手の選手に質問されたんですよー。きみ、ノーパンなのって……」

八幡「……それは災難だったな」

いろは「本当ですよー。ここ数か月で葉山先輩のいいところは容姿だけだと思い知らされました」

八幡「まあ、ほとんどの奴は中身がアレだとはわからんだろうな」

いろは「ですねー。わたしも気づいてませんでしたから。そういえば、先輩って副会長と同じクラスになったんですよねー」

八幡「おう」

いろは「あの人が犯罪起こさないように監視よろしくお願いしますねー」

八幡「一応、クラスに幼女キャラはいないから大丈夫だと思うぞ」

いろは「でもスマホ弄りながら涎垂らしてることも多いので……」

八幡「……わかった。善処するわ」

いろは「はい。ところで結衣先輩とこの後デートですかー?」

八幡「違う。一緒にTS○TAYAに寄るだけだ」

いろは「いい加減一人に絞った方がいいですよー。また三股だと言われちゃいますからねー」

八幡「だから付き合ってないて言ってるでしょ」

いろは「とりあえず女の子を泣かしちゃダメですからねー。それじゃ失礼しまーす」

八幡「……」

- TS○TAYA -


結衣「ヒッキー、どれがいいかなー」

八幡「そうだな」

八幡(由比ヶ浜に合いそうだと恋愛系か。ttは暗いか。エロゲ原作も避けた方がいいか。だとすると)

八幡「これとかいいんじゃね」

結衣「とらドラ? なんか前にベストセラーになったってやつ?」

八幡「たぶんそれはもしドラだな。これはかくかくしかじか」

結衣「へー。面白そう。とりあえず四巻まで借りてみるね」

八幡「ああ」

結衣「後は適当に映画も借りようっと」

八幡「由比ヶ浜」

結衣「なに?」

八幡「夏目もあるぞ」

結衣「やめてー!!」

- 30分後 サイゼ -


結衣「ヒッキーと二人でお食事とか久しぶりだねー」

八幡「いや、春休みも行ったでしょ……」

結衣「そうだっけ。えへへ」

八幡「そんな記憶力で受験は大丈夫か」

結衣「大丈夫だし! 明日から猛勉強するから!」

八幡(ならなぜアニメを借りたし。……いけね、由比ヶ浜の口癖がうつってるし)

結衣「ヒッキー、○○大学を受けるんだよね?」

八幡「ああ」

結衣「東京の大学だけど一人暮らしするの?」

八幡「希望は実家通いだがな」

結衣「そっか」

八幡「由比ヶ浜は一人暮らししたいのか?」

結衣「え、あ、うん……」

八幡「やめておいた方がいい」

結衣「どういう意味だし!」

結衣(本当はヒッキーと二人暮らしがしたいけど……)

八幡「だってお前家事出来ないだろ」

結衣「うっ」

八幡「まあ、由比ヶ浜の場合、進学出来るかもわからないけどな」

結衣「相変わらず馬鹿にしすぎだから!」

八幡「……」

結衣「なに?」

八幡「いや、なんか馬鹿にされて嬉しそうな顔をしてるような……」

結衣「っ///」

八幡「まあ、気のせいだよな」

結衣「そ、そうだよ。気のせい気のせい!」

八幡「だよな」

結衣「もうヒッキーたら変なこと言ってキモイんだから!」

八幡「キモイは余計だ」

- 10分後 -


八幡「食べ終わったことだしそろそろ帰ろうぜ」

結衣「え? もう?」

八幡「明日からは普通に授業も始まるだろ」

結衣「そうだけど……」

結衣(もう少し二人でいたいのになぁ……)

八幡「行くぞ、由比ヶ浜」

結衣「……」

八幡「おーい」

結衣「……ヒッキー、お願いがあるんだけど……」

八幡「え」

- 30分後 比企谷宅 -


結衣「ごめんね。まさか家の鍵忘れちゃうなんてねー」

八幡「本当だよ。何時ごろ家族の人帰ってくんだよ」

結衣「たぶん、19時とか?」

八幡「はぁ―――――――」

結衣「そんな溜息つかないでよ!」

八幡「由比ヶ浜、お前ピッキング出来ないの?」

結衣「出来るわけないし!」

八幡「んだよ。愛が足りねぇな。最近のJKは好きな男の家にピッキングして入るもんだぞ」

結衣「え? そうなの!?」

八幡(そして見てはいけないものを見てしまい(ry)

八幡「シャワー浴びてくるから適当にくつろいでてくれ」

結衣「し、シャワーっ!?」

結衣(ヒッキー、まさかあたしとっ///)

八幡「相模に変な液体つけられてな」

結衣「あ、そっか……」

- 八幡の部屋 -


結衣「ヒッキーの部屋入るの久しぶりだなー」

結衣(先週に来たばかりだけど)

結衣「相変わらず綺麗に片付いてるよね」

結衣「……」

結衣(シャワー浴びてるから10分くらいは大丈夫だよね)

結衣(よし!)


ドサッ


結衣「えへへー、ヒッキーのベッドでゴロゴロ~♪」

結衣「」クンクン

結衣(ヒッキーの匂いがする)

結衣「…………ってあたしは何を!? これじゃさがみんと一緒じゃん……」

結衣(で、でも少しだけなら……あれ?)

結衣「この髪、誰のだろ……」

結衣(黒髪でウェーブかかってる?)

結衣(あたしの髪じゃないし、さがみんと仲町さんとも違う)

結衣(ゆきのんはストレートだし。……まさかヒッキー、また新たな女の子と仲良くっ!?)

- 10分後 -


八幡「お前、勝手に人の部屋に入るなよ」

結衣「何度も入ってるんだから別にいいじゃん」

八幡「まあ、いいんだけど」

結衣「それよりヒッキー」

八幡「ん?」

結衣「最近、部屋に女の子を連れ込んだ?」

八幡「連れ込んではないが現在進行形で女子が俺の部屋にいるな」

結衣「あたし以外で!」

八幡「まあ、相模と仲町さんと折本くらいか」

結衣(折本さんか! そうだ。あの人ウェーブかけてたもんね!)

結衣(でもなんで折本さんの髪がヒッキーの枕に……)

結衣(まさか二人は隠れて付き合って……)

八幡(あれ? なんでこうも素直に言ってんだ俺は)

結衣「ヒッキー、折本さんと何かあった?」

八幡「へ」

結衣(ストレートに質問するのは勇気いるし遠まわしに聞いてみよう)

結衣「あたしたちに隠してることない?」

八幡「」ギクッ

八幡(なにこの子エスパー?)

八幡「……なにもないですよ……」

結衣「本当?」

八幡「本当だ」

結衣「」ジー

八幡「うっ」

結衣「……わかった。信じる」

八幡「」ホッ

結衣「でも嘘ついてたらあたし……」

八幡「」ビクッ

結衣「許さないからね」

八幡「お、おう……」

八幡(ちょっとハイライトを抜いた目やめて! 怖いよ!)

八幡「んじゃ髪乾かしてくるわ」

結衣「うん」

結衣「……」

結衣(あたしの髪も抜いておこうっと)

結衣(枕より下着とかに入れておいた方がいいかなー。ヒッキーはあたしのものになるんだから邪魔者は排除しないと―――――)

結衣「……」

結衣(あれ? あたし、今何をしようとして……)

結衣(危ない危ない! あたし、今変なことしようとしてたよね)

結衣(危うくさがみん達の道にいくところだった……)

結衣(あんな変態になったらヒッキーに引かれちゃうもんね)

結衣(あたしは普通、あたしは普通)

- 相模宅 -


相模「むっ」

遥「これは……」

ゆっこ「どうしたの?」

相模「なんだか」

遥「開く音がしてね……」

ゆっこ「は?」

相模「でもすぐ閉まっちゃったね」

遥「だねー」

ゆっこ「二人とも、病院に行ってきた方がいいんじゃない?」

- 生徒会室 -


副会長「っ」

玉縄「副会長くんも聞こえたかな?」

副会長「ああ。正直、鳥肌がたった」

玉縄「僕もだよ。もう少しでシンパシーするところだったね」

いろは「何を言ってるんですか……」

玉縄「それより雪ノ下さんはもう帰ったのかい?」

いろは「当たり前じゃないですか。もう14時ですよ」

玉縄「くっ。僕も生徒会会議がなければ部長会議に出ようと思ったのに……」

いろは「なんで他校の生徒会長さんがうちの学校の部長会議に出るんですかねぇ……」

副会長「そもそも雪ノ下さんは部長会議に参加してないぞ」

玉縄「ガッデム!」

- カラオケ -


葉山「受信してるかなと~接続してみると~♪」

葉山「みんなが避ける中で――――――ッ!?」

葉山(なんだ今の感じは……)

葉山「……気を取り直してとまどい→レシピでも歌うか……」

葉山「七咲も一緒にどうだい?」


根拠はない。
だが彼ら彼女らはふと直感した。
全員が八幡に10年に一人と比喩される変態。
彼ら彼女らと同格と呼べる変態は存在しないし、もし現れたとしてもそれはずっと先……のはずだった。
彼ら彼女らが聞いたのは扉の音。
その圧倒的変態達しか入れない部屋の扉がこじ開けられすぐに閉められた音。

- あんてい○ -


仲町「……」

折本「千佳、ぼけっとしてどうしたの?」

仲町「ううん。何でもないよ」

折本「そう。ならいいんだけどねー」

仲町「それより今度の土曜に比企谷くんと留美ちゃんの三人で博物館に行くんだー」

折本「博物館?」

仲町「うん。比企谷くんがナイトミュージアムの新作もやるし博物館に行くかって」

折本「なにそれ。マジうける」

仲町「かおりも来ない?」

折本「あたしはいいよ。三人で行ってきなよ」

仲町「そう?」

折本「うん」

折本(あたしに気を使ってくれてるんだけどその面子じゃあたし邪魔者だしねー)

折本(土曜だと戸塚くんは部活だろうし、なにしようかなー)

仲町「わかった。お土産買ってくからね」

折本「よろしく。ちなみにどこの博物館?」

仲町「場所はまだ聞いてないけど、比企谷くんのことだし千葉県内だと思うよ」

折本「だよねー」

- 19時半 比企谷宅 -


結衣「」グーグー

八幡「信じらねぇ……」

小町「結衣さん、熟睡してるねー」

八幡「まあ、寝てるのはいいんだけどさ……」

小町「お兄ちゃんの枕、涎垂れまくってるね……」

八幡「まあ、洗濯するつもりだったらいいんだけどよ」

結衣「」スヤスヤ

八幡「起きる気配が全くしないな」

小町「このまま泊まってもらえば?」

八幡「なんでだよ」

小町「異性の部屋で無防備に寝てるんだから襲っても小町的にはセーフだと思います!」

八幡「襲ってる時点でアウトだから。俺の人生詰んじゃうから」

小町(結衣さんなら襲っても大丈夫だと思うだけどねー)

今回はここまで
また今度

やっぱり時雨とEGOISTいいですね

今晩投下します

- 翌日 奉仕部 -


小町「お疲れ様でーす!」ガラガラ

結衣「やっはろー、小町ちゃん」

相模「はろはろー」

小町「……あれ? お二人だけですか?」

相模「うん」

結衣「ゆきのんとヒッキー、今日は部活来ないよー」

小町「まさか二人でデートとかっ!?」

小町(脱落したと思っていた雪乃さんがここにきて復活?)

相模「違う違う。二人はテニス部のお手伝いにいってるんだよ」

小町「テニス部ですか?」

結衣「うん。新入部員が予想以上に多いみたいで人手が足りないみたいでね」

相模「臨時マネージャー的な」

小町「あー、なるほど」

結衣「さいちゃんというかテニス部には借りがあるから恩返しって面もあると思うけど」

小町「千佳さんの件ですね」

相模「あれ? 知ってたんだ」

小町「はい。お兄ちゃんに相談されましたし」

結衣「へー。……ヒッキー、本当に変わったよね」

相模「そうだねー」

相模(どんどんサドになってきたところとか///)

小町「ですねー。以前はあんな人に頼ったりしなかったのに」

相模(あ、そっちか)

結衣「嬉しいよね」

相模「そうだね」

小町「これもみなさんのおかげです。本当にありがとうございます!」

結衣「そんなことないよーっ///」

相模「そうそう。比企谷が徐々に本性を現してきたというか」

小町「本性?」

相模「あ、ごめん。なんでもない! それより高校性活は楽しくやってけそう?」

小町「はい。今のところは」

結衣(なんか発音がおかしかったような?)

相模「今のところは、か。まあ、女子だもんねー」

小町「ですねー」

結衣「いつ、何がきっかけで豹変するかわからないもんねー」

相模「だよね。うちみたいにいい方向に変わればいいんだけど」

結衣「いい方向なの?」

相模「え、多分……」

結衣「確かに以前のさがみんより好きだけど……」

相模「好きって。……ごめん、うちには比企谷がいるから……」

結衣「そっちの好きじゃないよ!!」

小町「そんなに南さんって変わったんですか?」

相模「うん。性に対してかなりオープンになったかな!」

小町「そ、そうですか……」

結衣「見た目も変わったよね。前はショートカットで化粧も濃くてピアスもしてたし」

相模「若気の至りってやつだね」

結衣「今も十分若いし……」


小町「せっかく開けたのピアスやめちゃったんですか」

相模「うん。でも大学生になったらまたつけるかも」

結衣「痛そう……」

相模「大丈夫。比企谷に開けてもらえばどんな痛みも快感にかわるからっ///」

小町「……」

結衣「小町ちゃんもそのうち慣れるから大丈夫だよ」

小町「あまり慣れたくないんですけど」

相模「安全ピンあたりで豪快に刺してもらいたいな。そして流れる血を比企谷が舐めてくれて……。ふひっ///」

小町「……慣れるしかなさそうですね……」

結衣「うん……」

- テニス部 -


八幡「ほい。ドリンクの補充終わったぞ」

雪乃「ありがとう。次はボール磨きね」

八幡「それにしてもすごい人数だな」

雪乃「春休みに練習に参加してたのは5人と聞いていたけれど、20人近くはいるわね」

八幡「さすが戸塚だな」

雪乃「部活動紹介で葉山くんよりも黄色い声援浴びていたものね」

八幡「俺の戸塚が遠くにいってしまう……」

雪乃「別にあなたのものではないでしょう」

八幡「それより意外だな」

雪乃「なにがかしら?」

八幡「雪ノ下が自分から手伝いを申し出るとはな」

雪乃「彼とテニス部には借りがあるから。早めに返しておいた方がいいでしょ」

八幡「そうだな。俺も戸塚には助けてもらってばかりだ」

雪乃「それより時折、新入部員の子から視線を感じるのだけれど、どうしてかしら?」

八幡「一年にもあの噂が流れたからじゃねぇの?」

雪乃「あー、あれね。そういうことね。てっきりわたしが可愛いから見られていると思ったわ」

八幡「まあ、それもあると思うけど」

雪乃「あなたも随分と目の濁りもなくなったし、一年の子から言い寄られるんじゃないかしら」

八幡「ないだろ」

雪乃「冗談よ」

八幡「おい」


戸塚「二人とも、今日はありがとね」


八幡「おう」

雪乃「どういたしまして」

戸塚「まさかこんなに部員が入るとは思わなかったよ」

八幡「だろうな。うちの学校はスポーツに力入れてないしな」

雪乃「そうね。まあ、20人のうち15人は女子だからアレだけれど」

戸塚「まあ、これで僕たち三年が引退してもテニス部は安泰かな」

八幡「奉仕部とは大違いだな」

雪乃「……そうね。でも問題ないわ。わたしも一年近く一人だったもの」

八幡「そういえばそうだったな」

戸塚「そっか。小町ちゃん、奉仕部に入部したんだったね」

八幡「ああ」

戸塚「近いうちに僕も顔出そうかな。小町ちゃんに挨拶もしたいし」

雪乃「あら。まだ学校で会っていないの?」

戸塚「うん」

八幡「まあ、うちの学校は人数多いからな。それに三年と一年なんて部活が一緒じゃないと接点もないしな」

雪乃「それもそうね」

戸塚「それより聞いてよ! 新入部員の子に去年の千葉ベスト4の子がいるんだよ! しかも初めて一年で!」

八幡「へー、凄いな。なんでうちに来たんだろうな」

戸塚「テニスは運動が目的でしてるみたいだよ。うちって部活の時間少ないから」

雪乃「それで県ベスト4なのね」

戸塚「ちなみに首席で入試受かったみたい。ほかの一年の子が言ってたよ」

八幡「すげぇハイスペックな一年だな」

戸塚「……テニスに専念してくれればプロも夢じゃないかも……」

八幡(お、戸塚の目が輝いてる)

戸塚「ま、本人にその気がないとなんだけどね。それじゃ僕は練習に戻るよ」

八幡「ああ」

雪乃「戸塚くん、約束は覚えているわよね」

戸塚「え、あ、うん……」

雪乃「そう。破ったらわかっているわよね?」ニコッ

戸塚「ひっ。……わ、わかってるよ。それじゃ!」タタタッ

八幡「約束ってなんだ?」

雪乃「あら? 彼から聞いていないのかしら?」

八幡「何も」

雪乃「来週末にわたしの家で夏目鑑賞会をするのだけれど」

八幡「」

雪乃「比企谷くん?」

八幡「ちなみに面子は?」

雪乃「戸塚くんと比企谷くんと副会長だけれど」

八幡「え? 聞いてないんだけど……」

雪乃「それじゃ来ないの?」

八幡「いや、戸塚がいるなら行くけど」

雪乃「よかったわ。安心して。より快適に見るために60インチの液晶テレビを買ったのよ」

八幡「前のも結構大きかったと思うんだが……」

雪乃「前のは50インチね。夏目を見るには物足りなかったのよ。本当なら映画館を貸し切りたいのだけれど……」

雪乃(まだ言ってなかったのね)

- 前日 -


雪乃「戸塚くん、よかったらまた臨時マネージャーしてもいいわ」

戸塚「え? いいの?」

雪乃「比企谷くんから話は聞いたわ。入部希望者が20人以上いて人手が足りないのでしょ」

戸塚「うん。それとマネージャーの子が法事で明日部活に来れなくてね……」

雪乃「なら、尚更人手が必要ね」

戸塚「うん。それじゃお願いするよ」

雪乃「わかったわ」

戸塚「ありがとう、雪ノ下さん」

雪乃「いいえ。テニス部には借りもあるから」

戸塚「借り? あー、仲町さんの件で。気にしなくていいのに」

雪乃「……本当に?」

戸塚「え」

雪乃「気にしなくていいのかしら」

戸塚「う、うん」

雪乃「それなら今回のお手伝いの件で交換条件があります」

戸塚「な、なにかな?」

雪乃「来週末に夏目鑑賞会を行うのでそれに参加すること」

戸塚「」

雪乃「あなた一人でもいいし、比企谷くん達も誘っていただいても構わないわ」

戸塚「あ、あの、やっぱりお手伝いの件は……」

雪乃「キャンセルは不可よ」

戸塚「」

戸塚(はめられた……っ!!)

雪乃「」クスッ

戸塚(何か回避する手は。……そ、そうだ!)

戸塚「雪ノ下さん」

雪乃「どうしたの?」

戸塚「さすがに女子のお家に男子の僕がお泊りするのはどうかと思うんだけど」

雪乃「問題ないわ。一部の人達を除けばわたしとあなたは恋人と見られているのだから」

戸塚「」

雪乃「彼氏が彼女の家にお泊りするのは普通のことじゃない」

戸塚「で、でも、あれはそういう設定で……。そうだ、実は付き合ってないと周りに説明をすれば……」

雪乃「そうすると仲町さんにまた被害が出るかもしれないわ」

戸塚「」

雪乃「優しい戸塚くんはそんなことしないわよね」

戸塚(万策尽きたよ)

- 現在 -


一年女子「戸塚部長!」

戸塚「なに?」

一年女子「あの黒髪の人って雪ノ下先輩ですよね!」

戸塚「うん」

一年女子「戸塚先輩の彼女の」

戸塚「」ピクッ

一年女子「人手が足りないから臨時でマネージャーしてくれるなんていい彼女さんですね」

戸塚「……そうだね。本当に……頼りになる人だよ……」

一年女子「ひっ」

戸塚「どうしたの?」

一年女子「あ、いえ……」

一年女子(なんか一瞬、戸塚先輩の顔つきが変わったような……)

- 奉仕部 -


小町「そういえば、お二人はお兄ちゃんに告白しないんですか?」

結衣「こ、告白っ!?」

相模「いや、うちはしまくってるんだけど相手にしてもらえないっていうか」

小町「あー、南さんは仕方ないですよねー」

相模「え、うちって仕方ないの……」

結衣「こ、告白っ///」

小町「これから受験で忙しくなるじゃないですかー。小町的に夏前か夏休み中が勝負時だと思います」

結衣「な、夏前……」

相模「もしくは受験が終わってからだよね」

小町「はい。でもそれまで我慢出来ますか?」

相模「うちは付き合わなくても苛めてもらえば我慢出来るけど」

小町「お兄ちゃんの性格からして、そういうのは恋人にならないとしてもらえないですよ」

相模「だよねー」

小町(付き合ったとしてもするとは思わないですけどね)

結衣「告白かぁ……」

小町「結衣さんはどうお考えで?」

結衣「あたしはヒッキーに想いを伝えたいけど、それで受験に影響出たらやだし……」

小町「なるほどー」

小町(千佳さんも同じこと思ってそう。ううん、絶対に思ってるだろうなー)

相模「わからないよ。逆に性欲処理が出来て、勉強が進むかも!」

結衣「せ、性欲処理っ!?」

小町「あー、そういうのは結衣さんちかホテルでしてくださいねー」

結衣「し、しないし!!」

- 17時半 下駄箱 -


八幡(今日はいい一日だった。戸塚に尽くせたからな)

八幡(あれ? これって何事も戸塚のためだと思えば頑張れるんじゃね?)

八幡(うし。今日は帰ったら戸塚のために夕食作るか。戸塚は食べないけどな。……駄目じゃねぇか)


相模「比企谷、手伝い終わったの?」


八幡「おう。小町は?」

相模「小町ちゃんは先に帰ったよ」

八幡「偉いぞ、相模」ナデナデ

相模「な、なにがっ///」

八幡「暗くなる前に小町を帰らせたことだ。よくやった」

相模(や、やだ。珍しく比企谷に褒められちゃった!)

相模(でも……)

相模「比企谷、褒めるなら撫でるんじゃなくて思いっきりぶって欲しいな///」

八幡「……もう終わりだ」

相模「あんっ、意地悪!」

八幡「んじゃまたな」

相模「待って!」グイッ

八幡「ぐぇっ」

相模「駅まで乗せてって!」

- 移動中 -


八幡「いいか? 漫画やアニメでも二人乗りの描写はアレなんだぞ」

相模「ばれなければ大丈夫だって」フー

八幡「ひゃっ」ビクッ

相模「本当に耳弱いんだねー」

八幡「おい、やめろ。運転中に危ないだろうが」

相模「なら運転してなければいつでもしていいと?」

八幡「一言も言ってない」

相模「でも二人乗りしてるのに何もしないっていうのは失礼っていうか……」

八幡「お前の思考回路は歪んでる」

相模「歪ませたのは比企谷だよ。だから責任を取ってもらわないとね」スリスリ

八幡「……くっつきすぎ。あと擦りつけんな……」

相模「でも擦れて気持ちいいよ。何が擦れるかは言わないけど///」

八幡「振り落していい?」

相模「いいよ! 振り落とした後に轢いてもらってもオッケー!!」

八幡「轢くなら葉山のセグウェイにでも轢いてもらえ」

相模「比企谷じゃないと意味がないの!」

八幡(俺じゃないと意味がないとか普通ならドキドキする台詞なのに冷める一方である)

相模「二人乗りするならブラ外せばよかった」

八幡(あー、聞こえない聞こえない)

相模「ま、荷台にあそこを擦り付けてるからいっか」

八幡(帰ったら洗わないと……)

相模「大丈夫。パンツが染みる程度しか濡れてないから」

八幡「お前の正体って下品になった食蜂さんなの?」

- 駅前 -


相模「それじゃまた明日ね!」

八幡「もう学校くんな」

相模「つまり学校やめて俺の肉便器になれと……」ゴクリ

八幡「……」

相模「その申し出は嬉しいけど、親のことを考えると……」

八幡「……」

相模「それに比企谷は実家住まいだからうちを飼うのは難しいと思う」

八幡「……さよなら……」

相模「あ、待って!」

八幡「ん」

相模「」ペロッ

八幡「」

相模「ゴミが付いてたから舐めておいたよ」

八幡「」

相模「それじゃーね」

八幡「……」

八幡(手で取ってくれるという選択肢はなかったの)

八幡「……帰ろう……」

- 20時 葉山宅 -


葉山「やっと今週末はアイマスが始まるな」カチカチ

葉山「SS速報もクロス含めてSSが多くなりそうだ」

葉山(お、俺と七咲のSSに新着が50件もある!)

葉山(やっとここの住人達も俺のセンスについてこれるようになったか)

葉山「」

葉山(くそ! ただ荒らされてるだけじゃないか!!)

葉山(嫌だわ、早く磨り潰さないと。俺と七咲に嫉妬する荒らし共を!)

葉山(仕方ない。そろそろオリ主に優しいハー○ルンに投下するか……)

葉山(そういえばSHIROBAKOのSSが全くないな。仕事ものだから難しいのだろうか)

葉山(とりあえず他の七咲SSを荒らしておくか)

- 戸塚宅 -


戸塚「うん。言うの忘れてたよ。ごめんね」

八幡『いや、まったく問題ないぞ!』

戸塚「八幡ならそう言ってくれると思ったよ」

八幡『副会長も来てくれるのか?』

戸塚「うん。さすがに徹夜とは言ってないけどね」

八幡『言ったら来ないだろうしな』

戸塚「だね。それより葉山くんのSSがまた荒らされてるね」

八幡『またか。まあ、あの内容じゃ仕方ないだろ』

戸塚「そうだね。それじゃお風呂入るからそろそろ切るね」

八幡『おう。また明日』

戸塚「うん。またね」

戸塚「……ふぅ。今日は精神的にも疲れたから早めに寝ようかな……」

- 比企谷宅 -


小町「お兄ちゃん、だれと電話してたの?」

八幡「俺の戸塚」

小町「戸塚さんか。まだ学校で見かけてないなー」

八幡「あっちも同じこと言ってたぞ。近々、部室に顔出してくれるみたいだ」

小町「そっか。それじゃすぐに会えるね」

八幡「ああ」

小町「そういえば、週末って何か予定入ってる?」

八幡「土曜に仲町さんとルミルミと遊ぶけど」

小町「そっか。それなら大丈夫だね」

八幡「なにが?」

小町「日曜、小町に付き合って!」

今回はここまで
今期も可愛いキャラが多くて目移りしてしまう

こんばんは
明日投下しますねー

SHIROBAKOの平岡が八幡に似てる
容姿ですが

- 日曜 サイゼ -


八幡「……」

仲町「……」

相模「……」

結衣「……」

八幡(おかしいな。小町と二人で外出のはずがなんでこうなってるの)

八幡(なんか気まずい雰囲気だし)

仲町(なんでだろ。凄い見られてる)

結衣(やっぱりさがみんと違って普通に可愛い子だ)ジー

相模(下着履いてないからスースーする)

- 30分前 -


八幡「とうとう小町もサイゼの良さがわかったか」

小町「うん。日曜のお昼にお兄ちゃんとサイゼでご飯食べたくてね。今の小町的にポイント高い♪」

八幡「それにしてもなんでわざわざ千葉まで? 近所にもあるだろ」

小町「だって同級生にお兄ちゃんと一緒にいるところ見られたくないし」

八幡「」グサッ

小町「うそうそ。冗談だよー」

八幡「冗談か。危うくライフがゼロになるところだったぜ……」

小町「……お兄ちゃん」

八幡「ん?」

小町「小町、お花を摘みにいってくるね」

八幡「おう」

- 10分後 -


仲町「……あれ? 比企谷くん?」

八幡「……仲町さん」

仲町「奇遇だね」

八幡「おう」

仲町「一人?」

八幡「いや、小町と……」

仲町「小町ちゃん? わたし、小町ちゃんと約束してるんだけど……」

八幡「え」

仲町「え」

- 5分後 -


結衣「あれ?」

相模「ん?」

八幡「なんでお前らが……」

結衣「小町ちゃんに呼び出されたからだよー」

相模「右に同じく」

仲町「……」

八幡「お前らもか……」


ブルブル


八幡(小町から)

小町『小町は急用が出来たので先に帰るね! 女子たちのエスコートよろしく♪』

八幡「……はめられた……」

- 現在 -


仲町(あぅ。気まずいよ……)

八幡(やだこの子。小動物みたい)

結衣「え、えっと、会合で会ってるけど改めて自己紹介した方がいいかなー?」

八幡(お、さすがコミュ力だけならレベル5のガハマさん。頼りになる)

仲町「あ、はい」

結衣「敬語じゃなくていいよ。あたしは由比ヶ浜結衣。ヒッキーと同じ奉仕部だよ!」

相模「うちは相模南。比企谷の愛玩奴隷だよ!」

仲町「あ、愛玩奴隷っ!?」

結衣「あ、さがみんは気にしなくていいから」

八幡「ああ。これはいないものと思ってくれ」

相模「ちょっと二人同時責めとかっ///」

仲町「」

結衣「確か仲町さんだよね?」

仲町「う、うん。仲町千佳です。よろしく」

結衣「仲町千佳。……それじゃちかぽんだ!」

仲町「ちかぽんっ!?」

八幡「悪いな。由比ヶ浜があだ名をつけたがる癖があるんだ。嫌だったらはっきり言っていいぞ」

結衣「うっ」

仲町「あ、大丈夫。ちかぽんってなんかポケモンみたいだね」

結衣「やった。あたしのことは結衣でいいから」

仲町「うん。結衣ちゃん」

結衣「えへへ」

相模「あ、うちのことも好きに呼んでいいから」

仲町「あ、はい……」

相模(結衣ちゃんと反応が違いすぎる。やっぱり変態じゃないから……)

八幡「それより小町のやつは何を考えてるんだ?」

仲町「なんだろうね」

結衣「うーん」

相模「面白そうだから比企谷の肉便器を集めてみたとか?」

仲町「肉便器っ///」

八幡「由比ヶ浜、ガムテープ」

結衣「オッケー!」

相模「んんー!」

仲町(なんでガムテープ持ってるんだろう)

- 10分後 -


結衣「海浜総合って体育館が二つもあるんだー」

仲町「うん。生徒数も多いしね」

結衣「プールの授業あるの?」

仲町「ないよ」

八幡(なんだかんだで仲良くやってるな)

相模「」モグモグ

八幡(相模も脅したら大人しくなったし大丈夫そうだな)

八幡「よし、俺は先に帰って――――――」

結衣「駄目だよ」

仲町「うん、駄目」

相模「駄目、ゼッタイ」

八幡「……はい」

仲町「そういえば二人にもお礼言わないとね。春休みは助けてくれてありがとうございました」

結衣「ううん。あたしたちは何もしてないし」

仲町「でも」

相模「本当に何もしてないから。頭上げていいよ」

結衣「そうだよ」

仲町「そ、そう?」

結衣「そうそう。それより今は大丈夫なの?」

仲町「おかげさまで」

相模「例のクズ男は死んだ?」

仲町「死んでないよ! ……学校にも来てるよ」

結衣「そっか……」

仲町「でも全然関わってないから」

八幡「まあ、また何かあったらすぐに言ってくれ」

仲町「……うん!」

結衣「……」

相模「……」

八幡「……ん、んだよ……」

結衣「なんでもー」

相模「ないよ」

- 隣のお店 -


小町「今頃修羅場かなー」

折本「小町ちゃんも趣味が悪いねー」

小町「そういうかおりさんも来てるじゃないですかー」

折本「そりゃ千佳の応援しなきゃだし?」

小町「千佳さんの応援なのにあの二人に会わせてよかったんですかー?」

折本「敵を知るのもいいことだからねー」

小町「なるほど」

折本「……千佳は争い事嫌いだからね。恋愛くらいは他人と争って欲しいよ」

小町「千佳さん、優しいですからね」

折本「そういうところが好きなんだけどね」

小町「おっと、まさかの百合ですか!?」

折本「違う違う。あたしが百合とかマジうける」

- サイゼ -


仲町「二人とも比企谷くんとは二年から同じクラスなんだね」

結衣「そうだよー」

相模「うちは文化祭まで話したことなかったけどね」

仲町「そうなの?」

八幡「だってぼっちだし」

相模「比企谷にもっと早く罵ってもらってたら……っ!」

結衣「ちかぽんは折本さんと同じクラスなんだっけ?」

仲町「うん。一年からずっと」

相模(結衣ちゃんにスルーされちゃった。うちの扱いが酷いのは気のせい?)

結衣「それじゃ三年間一緒なんだ。いいねー」

仲町「うん。……本当によかった」

相模(あれ? もしかして百合っ娘属性あり? だから結衣ちゃんと仲良くなってるの?)

仲町「比企谷くんは戸塚くんと一年から同じクラスなんだよね」

八幡「ああ。でも一年の時は話したことなかったからな」

結衣「さいちゃんと同じクラスだったことも知らなかったもんねー」

八幡「……ああ。あの時の自分をぶん殴ってやりたい」

八幡(なぜ戸塚と同じクラスだったのに一度も会話をしなかったんだ。俺はなんて無駄な時間を……)

相模「かわりにうちをぶん殴って!」

八幡「……」

相模(比企谷ったらうちのスルー検定上げすぎっ///)

結衣「そういえばさいちゃんって海浜総合でも凄い人気なんでしょ」

仲町「うん。テニス部の練習試合の時はギャラリーが凄いよ」

結衣「ゆきのんは行ったんだよねー。あたしも今度行ってみようかなー」

八幡「由比ヶ浜はそんな暇あるなら勉強してた方がいいんじゃねぇの」

結衣「わ、わかってるし!」

八幡「だから戸塚の応援は俺に任せろ」

結衣「だからヒッキーはさいちゃんのこと好きすぎだから!」

仲町「二人とも仲が良いもんね」

八幡「まあな。相思相愛と言っても過言じゃない」

仲町「葉山くんとも仲良いよね」

八幡「……まあな」

結衣(あれ? ちかぽんは隼人くんの中身知ってるのかな?)

相模(この会話を海老名さんが聞いてたら鼻血ブーだろうなー)

相模(うちは早く比企谷に下のお口から出血させてほしい)

仲町「初めて会った時も三人で遊んでたよね」

八幡「懐かしいな」

仲町「うん。確かあの時もサイゼだったよね」

八幡「だな」

相模「比企谷、サイゼ大好きだよね。うちより好きなんじゃないの」

八幡「なに当たり前のこと言ってるの?」

- 20分後 -


八幡「そろそろ解散しようぜ」

結衣「えー? もうー?」

八幡「もう13時半だ。七つの大罪が始まる前に昼寝しないと」

相模「なら比企谷んちに行こうよ!」

八幡「はっ!?」

結衣「さがみん、ナイスアイディア!」

八幡「どこがナイスだよ。人の話聞いてます?」

結衣「ちかぽんは?」

仲町「わ、わたし?」

結衣「うん。ちかぽんもヒッキーんちに行きたいよね?」

八幡(頼む。仲町さんだけが頼りだ。俺の気持ちを察してくれ)

仲町「……うん」

八幡「」

- 30分後 比企谷宅 -


八幡(小町はまだ帰ってないのか)

相模「それじゃうちと一緒に昼寝しよっか」

八幡「一人で永眠してろ」

相模「したら比企谷も追いかけてきてくれる?」

八幡「しません」

仲町「相模さんって面白い人だね」

結衣「頭がおかしいだけだよ」

八幡(本当、こいつも口が悪くなったな。誰の影響だ)

八幡「んじゃ俺は昨晩録画したデュラとかアルドノアとか見てるから適当にくつろいでてくれ」

仲町「あ、わたしもまだ昨日の見てないから一緒に見たい。いい?」

八幡「ん」

結衣「え? ちかぽんってアニメ見る人だったの?」

仲町「あんまり見ないよ。デュラララは比企谷くんから原作借りたから」

結衣「へー」

八幡「由比ヶ浜は漫画しか読まないもんな」

結衣「あたしも小説読んだことあるし!」

相模「どうせ携帯小説でしょ」

結衣「」ギクッ

- 10分後 -


八幡「」ジー

仲町「」ジー

結衣(二人とも全然喋らない。夏目見てる時のゆきのんみたい)

相模「」スヤスヤ

結衣(さがみんは昼寝してるし)

結衣(あたしも昼寝しようかな。でもせっかくヒッキーの部屋に来たのにもったいないし)

結衣「うーん」

八幡(明日、海老名さんのテンション高そうだな)

仲町(OPに登場人物紹介してくれるなんて優しい)

- 50分後 -


八幡「由比ヶ浜も寝たか」

結衣「」グーグー

仲町「気持ちよさそうに寝てるね」

八幡「ああ」

八幡(こいつらがいるからクロスアンジュ見れなかった。だって女子と一緒に見れる内容じゃねぇし)

相模「」スースー

仲町「寝させておくの?」

八幡「だな。起きててもうるさいだけだし」

仲町「酷いこと言っちゃダメだよ?」

八幡「いや事実だから。……下行ってコーヒーでも飲むか」

仲町「うん」

- リビング -


仲町「小町ちゃん、帰ってこないね」

八幡「帰ってきたら説教だな」

仲町「あんまり怒っちゃ駄目だよ」

八幡「わかってる」

仲町「あ、そういえば!」

八幡「ん?」

仲町「昨日三人で撮ったプリクラ渡すの忘れてた」

八幡「あー」

仲町「はい」スッ

八幡「どうも」

仲町「男子ってプリクラとかどうしてるの?」

八幡「机に保管してあるけど。女子はやっぱりプリクラ帳とか?」

仲町「うーん、どうだろう。最近は携帯に保存してる子が多いんじゃないかな」

八幡「ほーん」

仲町「わたしがプリクラ帳持ってても埋まることはないだろうけど」ズーン

八幡「元ぼっちだもんな」

仲町「比企谷くんもね」クスッ

- 10分後 -


仲町「留美ちゃんの学校の先生、面白い人が多いみたいだよ」

八幡「名門だから厳しそうな先生が多いイメージだけどな」

仲町「音楽の授業は即興でテーマにそって替え歌を歌うんだって」

八幡「なにそれ楽しそう」

仲町「英語の先生はジミー大○にそっくりみたいだよ」

八幡「色々知ってんのな」

仲町「二日に一回は電話で話してるから」

八幡「俺はルミルミから一度も電話来たことないんだけど……」

仲町「そ、それは女子同士の方が話しやすいからだよ!」アセアセ

八幡「だといいんだが」

仲町「それに比企谷くんはあまり電話好きじゃないでしょ」

八幡「……まあ」

仲町「メールも返信遅いし」

八幡「うっ」

仲町「ま、いいんだけどね!」

八幡「次回から善処します……」

仲町「……やっぱり、ラインしてるとメールって面倒かな……」

八幡「まあ、ラインの方が楽だけど」

仲町「そっか、そうだよね。やっぱりわたしもスマホに変えたいな……」

八幡「……別に連絡取れるならラインでもメールでもどっちでもいいけどな」

仲町「……そう?」

八幡「そう。それにラインだと既読付いちゃうからメールみたいに『ごめん。寝てて気づかなかった』が出来ないからな」

仲町「そっか」クスッ

八幡「ラインもID乗っ取りとかあるようだし。無料ほど怖いものはないってことだ」

仲町「前にニュースでやってたよね」

八幡「あれに引っかかる奴って馬鹿だろ」

仲町「馬鹿は言い過ぎだよ。でも信じやすいタイプなんだろうね」

八幡「他人を信じてもいいことなんてないのにな」

仲町「そうだね。……でも今は信じてもいいと思える人はいるよ?」

八幡「」ドキッ

仲町「比企谷くんは?」

八幡「…………まあ、少しは」

仲町「……その中にわたしは……入ってるかな……」

八幡「そ、それは……」

仲町「」ドキドキ

八幡「……は、入って……」


相模「やばい! うん○漏れそう!!」ドタタッ


仲町「」

八幡「」

相模「比企谷、トイレ借りるね!!」

八幡「……」

仲町「……ふふっ」

八幡「あの馬鹿……」

仲町「本当、相模さんって面白いね」

八幡「だったら同じクラスになってみるか?」

仲町「それはちょっと……」

- 16時 -


結衣「それじゃまた明日ね!」

相模「またねー」

仲町「お邪魔しました」

八幡「おう」

八幡(由比ヶ浜さん、毎回俺の枕に涎垂らすのやめてくれませんかね)

結衣「ちかぽんって何駅?」

仲町「船橋だよ」

相模「うちと反対方向かー」

八幡(ま、いいか。……いや、よくないんだけどね)


- 同時刻 カラオケ -


折本「君が描いた未来の世界は 今も何処かに生き続けて~♪」


小町「おー! かおりさん、歌凄いうまいんですねー!」


折本「そうでもないよ。この曲が歌いやすいだけで」

小町「小町はまだ自分が歌いやすい曲って巡り合えてないんですよねー」

折本「そっか。あたしも比企谷の部屋で流れてたからこの曲知ったんだよね」

小町「てことはアニソンですか?」

折本「うん。比企谷から戸松○って声優のアルバム借りたんだけど、結構いい曲多くてさー。アニソンだからって馬鹿に出来ないよね」

小町「アニソンも聞くんですねー」

折本「いい曲ならジャンル問わず聞くよ」

小町「小町もアニソンに歌いやすい曲あるかも」

今回はここまで
また今度

普段サイレントにしてるから着信音が鳴るとびっくりしますよね

明日投下します

男子1『よう、比企谷。折本に告ったってマジ?』

八幡『え』

男子2『さすがナルヶ谷!』

男子1『お前がすげぇな』

八幡(なんで知ってんだ……)

男子2『でも振られたんだろ。そりゃ振られんだろ』

男子1『だよな』

八幡『……な、なんで……知って……』

男子2『なんで? 女子からメールが来たから』

八幡『』

男子1『ていうかクラス全員知ってんぞ。ぶはっ!』

女子1『比企谷がかおりに告白したんだってよ』

女子2『えー? キモっ』

女子1『だよねー』

男子3『まさか付き合えると思ってたとか?』

女子1『ないない。どんな勘違いだってば』

女子2『でも去年のこともあるし』

女子1『あー、懐かしいねー』

男子3『俺のこと、だっけ? あれはめっちゃウケたわ!』

- 4月下旬 自室 -


八幡「……ん……」

八幡(懐かしい夢を見たな)

八幡(もう3年近く経つんだな)


小町「お兄ちゃん、朝食出来たよー」コンコン


八幡「おう」

小町「早くしないと冷めちゃうからねー」

八幡「今行くってばよ」

八幡「……よし……」

- リビング -


八幡「」モグモグ

小町「それじゃ小町は先に行くね」

八幡「早いな」

小町「クラス委員はやることが色々あるのです」

八幡「大変だな」

小町「まーね。それじゃ行ってきまーす」

八幡「車に気をつけろよ」

小町「わかってるってー」

八幡「……」

八幡(やべ。ヤッターマン録画するの忘れた……)

八幡(副会長あたりにDVDかBDに焼いてもらうか)

- 教室 -


八幡「うっす」

葉山「おはよう、比企谷」

八幡「おう。戸塚は?」

葉山「朝練じゃないのか」

八幡「そっか。そうだな」

副会長「おはよう」

八幡「おはよーさん」

副会長「比企谷」

八幡「ん」

副会長「来週はいよいよ茜ちゃんが出るな」

八幡「お、おう」

副会長「まったく電撃もいい幼女を提供してくれる」

八幡(ヤッターマンのことは後でお願いしよう。今言ったらロリ談義が始まってしまう)


結衣「ヒッキー、やっはろー」

相模「比企谷、今日もアナル締めて頑張ろうね」

八幡「……」

結衣「ちょっと! さがみんはともかくあたしまで無視しないでよ!」

相模「ふふ、勝った」

八幡「いや、朝からうるさいのと下品だなと思ってな」

結衣「そんな大声出してないし」


戸塚「みんな、おはよう」


八幡「おはよう、戸塚!!」

結衣「ちょっ。ヒッキーの方がうるさいじゃん!」

八幡「あん? 挨拶は元気よくが基本だろ」

結衣「呆れてブツが言えないよ」

相模「結衣ちゃん、それを言うなら呆れてものが言えないだよ」

結衣「」

八幡「本当によく総武に入れたな」

戸塚「ま、まぁ漢字は同じだし……」

- 昼休み 屋上 -


相模「今日は温かいね」

戸塚「うん。こういう天気がいい日は屋上で食べるに限るね」

結衣「だねー」

八幡「俺は戸塚と一緒ならどこでもいいけどな」

戸塚「もう八幡ったらっ」

相模「うちも比企谷と一緒ならトイレでも用水路でも大丈夫!」

結衣「さがみん、汚いよ」

相模「うちが汚いのは知ってるでしょ」

結衣「そういうことじゃなくてさ……」

八幡(いつからだろう。こうして他の奴と飯を一緒に食べるのが当たり前になったのは……)

八幡(いや、去年の10月からなんだけどね)

戸塚「そうだ、八幡」

八幡「どうした」

戸塚「今日なんだけど……」

八幡「おう」

八幡(今日は戸塚と遊ぶ予定。まさか都合が悪くなったのか? いや、でも部活はオフだと聞いてたし……)

戸塚「折本さんも呼んでいいかな」

八幡「……折本?」

戸塚「うん。折本さん、仲町さんとの予定がパーになったみたいで暇なんだって」

八幡(マジかよ。せっかく戸塚と二人っきりなのに。……よし。今日は男だけで遊ぶことを理由に断ってもらうか)

戸塚「駄目かな」シュン

八幡「大丈夫だ。問題ない」

戸塚「それじゃさっそく連絡しておくね!」

八幡(うわ、俺ってチョロすぎ……)

結衣「むぅ」

相模「うちも予定がなければ……」

結衣「ヒッキー、部活休むんだ」

八幡「ああ。雪ノ下にも許可を取ってある」

結衣「ゆきのんが?」

八幡「この前夏目鑑賞会に付き合ったからな。結構、融通がきくんだ」

結衣「ああ……」

戸塚「ふふふ。本当に寝させてもらえなかったよ……」

相模「戸塚くんも参加したんだ」

戸塚「まぁね。寝ようとすると腕を抓られるんだ……」

結衣「さいちゃん、お疲れ様」

相模「本当にお疲れ様」

八幡(明け方の戸塚の目が物凄い濁ってたな。以前の俺並に。……ただし、戸塚は目が濁ってても可愛いことが確認出来たのは収穫だ)

相模「ていうか雪ノ下さん、あんな噂流れたのによく平気で二人を家に招いたね」

結衣「本当は副会長も参加するはずだったんでしょ」

八幡「ああ」

八幡(副会長が参加してくれれば俺たちの負担も減ったんだがな)

相模「凄いメンタルだよね」

結衣「ゆきのんはメンタル凄いから」

相模「うちも見習わないと」

結衣「メンタルだけわね」

八幡(なんだか雪ノ下の評価も酷くなってきたな)

- 部室 -


雪乃「」ペラペラ

雪乃(前回は迷ってしまったけど今回は迷わないわ)

雪乃(ついでに熊○大学も見学していこうかしら)

雪乃(本当は比企谷くんか戸塚くんあたりに付き添ってもらいたいのだけれど流石に熊本は遠いわよね)

小町「雪乃さん、何の本見てるんですか?」

雪乃「熊本県のガイドブックよ」

小町「熊本? あー、GWに聖地巡礼するんですよね」

雪乃「ええ。今回こそ妖に出会えるといいのだけれど」

小町「……」

雪乃「……比企谷くんにも同じ質問をしたのだけれど、小町さんのそれって妖怪アンテナではないわよね」

小町「違います!」

- 海浜総合 -


折本「よし」

仲町「急にどうしたの?」

折本「今日、戸塚くんと比企谷の三人で遊ぶことになった」

仲町「え」

折本「ついでに勉強も教えてもらおうかねー」

仲町「ずるい!」

折本「……ずるいって、千佳があたしとの約束ドタキャンしたんだけど」

仲町「うっ。だって急に法事入ったから……」

折本「うん、だからしっかり供養してきたな」

仲町「供養って言われても。遠い親戚で一回も会ったことないんだけど……」

- 生徒会室 -


葉山「今日も卵が美味しい」

副会長「卵、好きなんだな」

葉山「ああ。七咲と一緒に、鶏を飼って卵を産ませたいと思っているまであるさ」

副会長「朝うるさそうだけどな」

葉山「確かに。朝は七咲のキスで起こしてもらいたいね」

副会長「この会話を聞かせたらお前のファンがどれだけ減ることやら」

葉山「全滅するんじゃないかな」ニコッ

副会長「それよりなんでここで昼飯食べてるんだ?」

葉山「ここなら周りの目を気にせずラノベ読んだり2ちゃんが出来るだろ」

副会長「はぁ」

葉山「他の生徒会役員は来ないのかい?」

副会長「来ない。みんな、クラスメイトと食べてるみたいだな」

葉山「そうか。いろは、クラスに友達いたんだな」

副会長「いや、いるだろ」

葉山「でも女子に嫌われてるようなこと言っていたからね」

副会長「そういえば。まあ、全員からは嫌われてはいないってことだろう」

葉山「あざとい女子は嫌われやすいからね」

副会長「そうだな。……会長がくりむちゃんだったらよかったのにな……」

葉山「それをいうなら俺もマネージャーは七咲がよかったよ」

副会長「確かに七咲はTHE後輩キャラって感じだな」

葉山「ああ。いろはじゃなく七咲からタオルやドリンクを渡してもらえたら今の百倍は頑張れるな」

葉山(もう半年近く渡してもらえてないけど)

副会長「俺も会長がくりむちゃんだったら事務処理速度が二倍になるな」

葉山「ははは」

副会長「ふふふ」


いろは「」プルプル


八幡(ジュース、ジュース)

八幡「ん」

いろは「」ワナワナ

八幡「一色、生徒会室の前でなにしてんだ? 入らないの?」

いろは「入りません!!」ズカズカ

八幡「おわっ」ビクッ

八幡(急に大声出すなよ。心臓が止まっちゃうだろ)

- 16時 最寄り駅 -


折本「おいーっす。お待たせ」

戸塚「僕たちも今来たところだよ」

折本「ならよかった。それじゃ行こっか」

戸塚「うん」

折本「比企谷、今日は負けないからね」

八幡「負けないって何にだよ。スマブラ? マリオカート?」

折本「どっちも!」

八幡「せいぜい頑張れ」

折本「完全に舐められてる。……絶対ぎゃふんと言わせてやるから」

八幡「はいはい」

戸塚「まぁまぁ。ゲームなんだから楽しくやろうよ」

- 移動中 -


折本「比企谷、今日は電車で来たんだ」

八幡「ああ。戸塚と元々約束してたからな」

折本「ふーん」

戸塚「仲町さんは急用出来たんだっけ」

折本「うん。法事だって」

戸塚「それは大変だね」

折本「でも会ったことない遠い親戚みたいだよ。法事って気が滅入るからあんま好きじゃないんだよね」

八幡「いや、法事が好きな人って住職や葬儀会社くらいだろ」

戸塚「だね。卒業したら喪服買わないといけないのかな」

八幡「どうだろうな。学生のうちはスーツでもいいと思うけどな」

折本「比企谷って喪服似合いそう。……想像したらなんかウケる」

八幡「いや、ウケねーから」


男子1「あれ? 比企谷じゃね?」

男子2「マジ? 折本もいんじゃん」


八幡(あん?)

折本「あれ? アンタ達もここら辺だっけ?」

男子1「違う違う。ダチと約束してんだよ」

折本「ふーん」

戸塚(中学の時の同級生かな?)

男子2(うお、美少女っ!?)

八幡(……確か三年の時に一緒のクラスだった……名前は覚えてない)

男子2「同窓会で折本が言ってたこと本当なんだ。比企谷と遊んでるって」

折本「まーね」

男子1「……比企谷、まだ生きてたんだな」

戸塚「」ピクッ

八幡「……」

折本「は? アンタ、何言ってんの?」

男子1「いやいや、話は同窓会で聞いたけどこの目で見てなかったからさ。生存確認っていうの?」

八幡(生存確認。なら次の段階は生存戦略か)

男子2「比企谷、なんか雰囲気変わったな」

男子1「確かに。高校デビューってやつか。ていうか二人とも付き合ってんじゃねーの」

折本「付き合ってない。同窓会でも言ったでしょ」

男子1「ふーん。それじゃ友達ってやつ?」

折本「そうだけど。……なんか文句あんの」

男子1「別に。ただ俺は自分を振った女と友達なんてなれないからな。比企谷はメンタル強いな」

折本「ちょっと!」

戸塚「……」

男子2「さすがナルヶ谷と言われていただけあるな」

男子1「いや、ナルシスト関係ねーから」

男子2「そっか」

八幡「……」

八幡(まずいな。このままだと戸塚が気を悪くしてしまう)

戸塚「……」

八幡(なんか折本も感情的になってるっぽいし。ここはこの場を立ち去るのがベスト)

八幡「時間もないしそろそろ行こうぜ」

男子1「ちょっと待てって。久しぶりに会った級友に冷たいんじゃねーの」

八幡「……」

折本「いいよ、行こう」グイッ

男子1「だから待てって。俺たち、約束の時間まで暇でさー」

折本「だから?」

男子1「それまで俺たちと一緒に遊ばね?」

折本「無理。あたし達、予定あるから」

男子1「予定って三人で遊んだり?」

折本「そうだけど」

男子1「三人より五人で遊んだ方が楽しいだろ。てか比企谷と遊んで何が楽しいの?」

戸塚「……」

男子2「駅前にカラオケあんじゃん。そこ行こうぜ?」

男子1「お、いいね。比企谷、アレ歌えよ。好きな女子に渡してたアニメ選曲集」

男子2「あー、校内放送で流れたアレか」

男子1「そうそう。アレ流したの俺なんだわ」

男子2「マジ?」

男子1「マジマジ。放送委員会入ってたからさ。その女子から借りて流しちゃったわけよ」

男子2「うわ、酷いなお前」

戸塚(……八幡と折本の同級生だから様子見てたけど……)

戸塚(……ただのくだらない人達だったか)

折本「アンタ達、いい加減に……」

八幡「」ガシッ

折本「比企谷?」

男子1「ねー、君も俺たちと遊んだ方が楽しいと思うっしょ」

戸塚「……」

男子2「なんなら比企谷抜かして四人でもいいんじゃね?」

男子1「あー、そっちの方が男女二人ずつでバランスいいな」

折本(あれ? こいつら戸塚くんを女子と勘違いしてる?)

男子1「ねー、どうかな?」

戸塚「……もしかして僕をナンパしてるつもり? なら鏡で自分の顔を見てから出直してきなよ」

男子1,2「」

戸塚「髪型で誤魔化してるようだけど。……僕、不細工には興味ないんだ」

八幡「」

折本「」

戸塚「悪いけど僕は君たちなんかと遊ぶ時間を作るほどお人よしじゃないんだ」

男子1「……あ……ぇ……」

八幡「……と、戸塚……さん……?」

男子2「え、えっと、俺たち君に何かしたか―――――――」

戸塚「黙って聞けよ。僕が今話してる」

男子2「」ゾクッ

戸塚「今から三人で遊ぶんだ。僕らの時間を邪魔しないでくれるかな」

男子1「……は、はぃ……」

戸塚「……うん。それじゃ二人とも行こうか」ニコッ

八幡「……ああ」

折本「……うん」

男子1(なんだこの子。俺たちを見る目が……)

戸塚「あー、それともう一つ」

男子1,2「」ピクッ

戸塚「息が臭い。顔を近づけて話しかけてないでね」

男子1,2「」

八幡(やめて! もう彼らのHPはゼロよ!!)

折本(自業自得だけどなんか可哀相に思えてきちゃった)

- 5分後 コンビニ前 -


戸塚「ごめんね。二人ともびっくりした?」

折本「ま、まーね……」

八幡「そ、そうだな……」

戸塚「だよね」

折本「と、戸塚くんでも怒ることあるんだね」

戸塚「うん。大切な人を馬鹿にされたらさすがにね」

折本「そっか」

戸塚「……引いちゃったかな……」

折本「ううん、そんなことない!」

八幡「ああ。……俺のために怒ってくれたんだろ。その、なんだ……ありがとな」

戸塚「どういたしまして」

八幡「それと二人とも悪かったな。俺と一緒にいたせいで嫌な思いをさせてしまった」

折本「は? なんで比企谷が謝ってんの? マジうけるんだけど」

八幡「いや、ウケねーから。てか真剣に謝ってるんだけど……」

戸塚「八幡が謝る必要ないよ。八幡は悪くないんだから」

折本「そうそう。……ていうかあたしのせいかも……」

八幡「折本の?」

折本「実はさっきの男子に言い寄られててさー」

戸塚「へー。息が臭い方?」

折本「ぶふっ。息が臭いって。……マジウケる」

八幡「んでどっちなんだ?」

折本「茂布だよ」

八幡「……ってどっち?」

折本「比企谷、名前覚えてないの?」

八幡「おう」

折本「はぁ。比企谷の肩に手を置いてた方だよ」

八幡「あっちか」

折本「うん。去年に同窓会したじゃん?」

八幡「ああ」

折本「それからちょくちょくメール来てさ」

戸塚「うん」

折本「んで春休みにまだ同窓会したじゃん」

八幡「したな。俺は参加してないけど」

折本「その時に告白みたいなことされたんだよねー」

戸塚「みたいな?」

折本「そう。なんかあたしのこと好きかもしれないって。返事言おうとしたら返事はいらないて言われてさー」

八幡「ほーん」

折本「それであたしが比企谷とよく遊んでるの知ってるから。だから比企谷に必要以上に絡んだのかも……」

戸塚「ようは八幡に嫉妬してたわけだね」

折本「わかんないけど」

八幡「それで折本のせいだと」

折本「うん」

八幡「別にお前のせいじゃないだろ」

戸塚「そうだよ。彼らの人間性の問題だよ」

八幡「……戸塚、はっきり言うな……」

折本「そっか。あたしのせいじゃないくてあいつらの人間性の問題か。ならもう気にしないねー」


八幡「お前も切り替えが早いな……」

折本「だっていつまでも引きずってもしょうがないし。……あ、戸塚くんにお願いがあるんだけど……」

戸塚「なに?」

折本「比企谷があたしに告白したこと、千佳には黙っててくれないかな……」

戸塚「うん、いいよ」

折本「いいの?」

戸塚「うん。仲町さんに気を使って二人とも内緒にしてたんでしょ」

折本「う、うん……」

八幡「まぁ……」

戸塚「そういえばなんで彼らは八幡が折本さんに告白したこと知ってたんだろう?」

八幡「……」

折本「そ、それは……」

戸塚「折本さんが友達に相談したらいつの間にかクラス中に広まっていたとか?」

折本「」

戸塚「正解?」

折本「う、うん。なんでわかったの?」

戸塚「折本さんが自分から言いふらす人には見えないから」

折本「っ!」

戸塚「折本さんとも半年程だけど仲良くしてるから。それなりに人柄も理解してるつもりだよ」

折本「……そっか。やば。マジ照れるんだけど……」

戸塚「八幡は知ってたの?」

八幡「まあな。再会したその日に連絡が来た」

戸塚「そうなんだ」

折本「本当は中学の時に謝るべきだったんだけどね」

八幡「それはもういいだろ。それより早く行こうぜ」

戸塚「うん」

折本「……戸塚くん」

戸塚「なに?」

折本「あたし、戸塚くんのこと優しい子だと思ってたけどそれだけじゃなかったみたいだね」

戸塚「え」

折本「戸塚くん、けっこういい男じゃん」

戸塚「っ///」

折本「でもあたしはマゾじゃないから。あたしに言葉責めはやめてね」

戸塚「」

今回はここまで
また今度

君嘘のかをりちゃんが死にそうで怖い

今日の22時ごろに投下します
櫻子さんシリーズがアニメ化になるとは。万歳

- GW初日 比企谷家 -


八幡「」スヤスヤ


ギー


相模「お邪魔しまーす」

八幡「」グーグー

相模(やっぱりまだ寝てる。小町ちゃんの言ったとおりだ)

相模「……」

相模「……よし。計画通りに……」

八幡「」スヤスヤ

相模「にひっ」

- 30分後 リビング -


八幡「ふぁ……」

相模「おはよう」

八幡「おう」

相模「朝食は目玉焼きとパンでいいよね」

八幡「ああ。サンキュ」

相模「寝ぐせ酷いよ」

八幡「直してくる」

相模「うん」

八幡「……」

相模「どうしたの?」

八幡「なんで相模がいるの?」

- 5分後 -


八幡「ふーん。小町と約束してたと」モグモグ

相模「そう。でも小町ちゃんは急用が出来たみたいでね」

八幡「ほうほう」

相模「比企谷の面倒を頼まれちゃって」

八幡「なんでだよ」

相模「だって比企谷って一人で着替えも出来ないって小町ちゃんが」

八幡「俺はどこのさくら荘の住人だよ……」

相模「まあまあ。うちのことは家政婦兼肉便器だと思って。ね」

八幡「ね、じゃねぇよ!」

相模「小町ちゃんの代わりに好きなだけ殴っていいから」

八幡「小町を殴ったことなんて一度もないから」

相模「ちなみにご両親は?」

八幡「仕事だ」

相模「GWなのに?」

八幡「ずらして休みを取るみたいだ」

相模「そっか。忙しいんだね」

八幡「ああ。俺はあんな風にはならない」

相模「妻を風俗で働かせて自分はパチンコ三昧と」

八幡「ギャンブルはしないから。それに風俗もない」

相模「安心して。うちも比企谷以外の男に抱かれるつもりはないから」

八幡「何に安心すればいいんですかね……」

- 1時間後 -


<カネキくん!
<あーっ! カネキくぅぅぅぅぅん!
<なんだこのキチガイな火星人は……


八幡「……」

相模「比企谷、GWなのに出かけないの?」

八幡「明後日は出かけるぞ」

相模「誰と?」

八幡「戸塚と葉山」

相模「ああ、いつもの面子ね。副会長は?」

八幡「副会長はGWは全部一色に捕まってるみたいだ」

相模「へぇ」

八幡「最近は奴隷のごとくこき使われてるようだ」

相模「奴隷っ///」

八幡「葉山も部活でドリンクじゃなく青汁飲まされたとか言ってたな」

相模「葉山くん、一色さんにだいぶ嫌われてるよね」

八幡「だな」

相模「よし。午後になったら出かけよう!」

八幡「何がよしだよ。話が変わりすぎだろ」

相模「いいじゃん。ね?」

八幡「面倒くさい」

相模「ふーん。そんなこと言っていいのかなー」

八幡「……んだよ」

相模「これなーんだ」スッ

八幡「あん? これは……」

相模「ふふふ。うちと比企谷の朝ちゅん写真!」

八幡「い、いつのまにっ!?」

相模「比企谷が起きる前に。布団で隠してるけど、うち上半身裸だからね///」

八幡「気づかなかった……」

相模「断ったらTwitterにあげちゃうよ」

八幡「……わかった。付き合う」

相模「……」

八幡「どうした?」

相模「いや、ずいぶん簡単に折れてくれたなって」

八幡「こういうのはお前には勝てないからな」

相模「そっか。……もしかして本当はうちとデートしたかったり?」

八幡「黙れ」

相模「うん。黙るっ///」

八幡「出かけるのは昼飯済ましてからでいいよな」

相模「……」

八幡「……」

相模「……」

八幡「黙らなくていいから返事してくれ」

- 12時 総武高校 -


戸塚(お昼どうしようかな)

葉山「戸塚、お疲れ様」

戸塚「お疲れ様。サッカー部も午前で終わり?」

葉山「ああ。テニス部もかい?」

戸塚「うん」

葉山「よかったら帰りに昼飯食べていかないか?」

戸塚「いいよ。……そういえばなんで副会長がサッカー部の練習に参加してたの?」

葉山「臨時マネージャーとしてね。いろはに命令――お願いされたようだけど」

戸塚「そうなんだ。副会長も誘った方がいいよね」

葉山「いや、この後は予定があるらしい。俺も誘ったんだけどなぜかいろはに断られた」

戸塚「そ、そうなんだ……」

葉山「聞いてくれ。さっき、いろはにドリンクを渡されたんだけど」

戸塚「また青汁だったの?」

葉山「今日は酢だった」

戸塚「……なんでそこまで嫌われてるのさ……」

葉山「俺も罪な男だからね」

戸塚「へー」

葉山「そんなゴミを見るような目で見ないでくれ……」

戸塚「……他人に嫌われるような人が七咲さんの彼氏に相応しいのかな……」

葉山「ふぁっ!?」

- 13時 千葉 -


八幡「相模、勉強はしてるのか」

相模「もちろん。比企谷と同じ大学に行くために日々努力をしてるよ!」

八幡「まあ、努力することはいいことだよな」

相模「比企谷は?」

八幡「してるに決まってるだろ」

相模「やっぱ夜?」

八幡「ああ。あまり遅い時間は効率に悪いらしいから深夜じゃないけどな」

相模「あー、テレビで言ってたね」

八幡「由比ヶ浜も予備校に通うみたいだぞ」

相模「うわー、金をドブに捨てるようなもんだね」

八幡「……そうだな。でもあれで総武に受かったんだから本番に強いタイプなのかもしれないな」

相模「比企谷も夏休みから通うの?」

八幡「そのつもりだ」

相模(うちも親にお願いして通わせてもらおうかな)

相模「春休みは仲町さんと一緒に通ってたんだっけ?」

八幡「そうだけど」

相模(てことは予備校帰りに二人で公衆トイレでしたり青姦したりする可能性も。……やっぱりうちも通わないと!!)

八幡「んで千葉に来てなにすんだ。服でも買うの?」

相模「特に決めてないよ。適当にぶらぶら」

八幡「おい」

相模「朝ちゅん」

八幡「くっ!」

- とあるお店 -


相模「うーん」

八幡(やっぱり女の買い物は長い)

相模「比企谷はどっちがいいと思う?」

八幡「相模。自分の直感を信じろ」

相模「服に直感もなにもないと思うんだけど……」

八幡「あいにく俺に服について聞かれても回答に困る」

相模「それじゃ質問変えて、みゃーもりとずかちゃんどっちが好き?」

八幡「みゃーもり」

相模「それじゃこっちかな」

八幡「おい、なんでその質問をした」

相模「葉山くんからそのアニメ好きなの聞いてね。んでネットで調べて似たような服を見つけたんだけど」

八幡「あいつ……」

相模「それで好きなキャラの方の似た服を買おうと思ってね」

八幡「あ、そう」

相模「それじゃ会計してくるね」

八幡「……」


副会長「」フラフラ


八幡「副会長?」

副会長「……ん。比企谷じゃないか……」

八幡「よ、よう。奇遇だな」

副会長「ああ……」

八幡「大丈夫か。顔が死んでるぞ」

副会長「精神的にちょっと……」

八幡「それにその大量な紙袋はどうした?」

副会長「会長が……」

八幡「……お疲れ様」

副会長「ああ……」

八幡「……副会長。来週からデュラに茜ちゃんが出るから頑張れ」ポンッ

副会長「……そうだな。頑張るか。よし!」

八幡「……んで一色は?」

副会長「会計をしてる。最近、葉山だけじゃなく俺への扱いも酷くてな……」

八幡「何かしたのか?」

副会長「覚えはないんだが。そのうち奉仕部に依頼するかもしれない」

八幡「そうか」

副会長「その時は頼む」

八幡「善処する」

副会長「本当に頼んだ……」

- 10分後 -


相模「ごめん、遅くなっちゃった。すごい混んでてさ……」

八幡「ああ」

相模「そういえば一色さんに会ったよ」

八幡「だろうな」

相模「え」

八幡「俺も副会長に会った」

相模「……あー、そういうことね」

八幡「次はどこ行くんだ?」

相模「次は比企谷が行きたいところでいいよ。本屋? アニ○イト?」

八幡「なんでその二択なんだよ。あってるけど」

- 本屋 -


相模「ほんと比企谷は本が好きだよね」

八幡「本とアニメがあれば生きていけるまである」

相模「そういえばピー○の又吉が本を出してたよね」

八幡「みたいだな。純文学らしいが」

相模「読んでないんだ」

八幡「ああ。そのうち機会があれば読む」

相模「今日は何を買うの?」

八幡「決めてない。特に新刊がでる日じゃないからな。……これ面白そうだな」

相模「表紙買い?」

八幡「表紙が気になるのもあるが、裏側に簡単なあらすじが書いてあるんだ」

相模「あ、本当だ。それじゃこれ見て買ってるんだ」

八幡「後はネットの評判やランキングだな」

相模「外れもあるわけ?」

八幡「そりゃな。人気作でも自分に合わない作品もある」

- 公園 -


八幡「少し休むか」

相模「うん。……けっこうご機嫌?」

八幡「よくわかったな」

相模「わかるよ。いつも比企谷こと見てるもん」

八幡「普通ならドキっとする台詞だが、相模に言われるぞゾクッとする」

相模「ふふふ」

八幡「その笑いもやめろ。怖いから」

相模「はーい」ピト

八幡「くっつくな」

相模「別にいいでしょ」

八幡「髪が首にあたってくすぐったい。……随分伸びたな」

相模「まぁね。ショートの方がいい?」

八幡「自分に合うならどっちでもいいんじゃねぇの」

相模「うち、今の髪型は似合わない?」

八幡「さぁ」

相模「朝ちゅん」

八幡「……似合うと思う」

相模「そこは『似合わねぇよ。俺が切ってやる!』と言って強引にはさみで切ってもらいたかった……」

八幡「勝手に期待して失望してんじゃねぇよ……」

- 10分後 -


八幡「さてそろそろ帰るか」

相模「……」

八幡「相模?」

相模「」スースー

八幡「……寝てるし……」

相模「」スースー

八幡「ったく」

八幡(ここがSAOなら圏外でPKされるところだったぞ)

八幡(……起きるまで待つか)

相模「」スヤスヤ

八幡「……こいつも黙ってれば可愛いんだけどな」

八幡(なぜこんな残念な子に。……でもこんな風にならなければ俺と一緒にいることもなかったのかもしれない)

八幡(まさか暴言吐いて好かれてしまうとはな)

八幡(それに相模のおかげで対人スキルが上がったからな)

八幡「…………ありがとう」

相模「」スースー

八幡(やだ。なに恥ずかしいことしてるの俺っ!)

八幡(寝たふりじゃないよね。聞かれてたら恥ずかしすぎる)

相模「……」

八幡「……」

八幡(黙っていれば苛めがいがあるのに。苛めと言われても苛める気は起きない)

八幡(やっぱり俺ってSなのか……)

八幡(でもこの前の戸塚の睨みに若干興奮もしたし。俺はSでもMでもあるのか……)


戸塚「八幡」

葉山「比企谷じゃないか」


八幡「うおっ!?」

戸塚「相模さんも―――あ、寝てるね」

葉山「」カシャ

八幡「おい、勝手に撮るんじゃねぇよ」

戸塚「二人で買い物してたの?」

八幡「ああ。戸塚は一人で買い物か?」

葉山「俺もいるんだけど」

戸塚「部活帰りにご飯食べてきたんだ。ついでにスポーツ用品店で買い物もね」

八幡「そうか。一人なら俺も誘ってくればよかったのに」

葉山「だから俺もいるんだけど。……もしかして俺っていない者になってるのか」

八幡「うるさい」

葉山(どいひー)

戸塚「相模さん、気持ちよさそうに寝てるね」

葉山「いつもと違って純粋な表情しているな」

八幡「それは同感だ」

戸塚「それじゃ邪魔しちゃ悪いから僕たちはこれで」

葉山「そうだな」

八幡「別に邪魔じゃないけど。またな」

戸塚「うん。またね」

葉山「サラダバー!」

- 10分後 -


相模「……ん……」

八幡「起きたか」

相模「……あれ、うち寝てた……?」

八幡「思いっきりな」

相模「そっか。ごめん」

八幡「んじゃ帰るか」

相模「うん。……寝てる間に犯してくれた?」

八幡「いいから黙れよお前」

相模「処女膜よし。本当に何もしてくれてないんだ……」

八幡(本当にこいつは……)

- 熊本 -


雪乃「ぜぇぜぇ」

雪乃(やはり歩くのは疲れるわ)

雪乃(それにこの道はさっきも通ったような気が……)

雪乃「ニャンコ先生、この道であってるのかしら?」

雪乃「……そう」

雪乃(妖に悪戯されて同じ道を行ったり来たりしてる可能性があるのね)

雪乃(今日こそは妖に会ってみせるわ)

雪乃「とりあえずGPSで位置を確認してみましょう」

雪乃(……操作方法がよくわからないわ)

雪乃「……」

雪乃(戸塚くんか比企谷くんに連絡して助けてもらおうかしら……)

雪乃(……わたしが人をすぐに頼ろうとするなんて。随分成長したわね、わたし)

雪乃(これもニャンコ先生のおかげね。ふふふ)

雪乃「さっそく連絡をしましょう」prpr

戸塚『もしもし』

雪乃「戸塚くん、助けてほしいのだけれど」

戸塚『どうしたの?』

雪乃「GPSの使い方がわからないのよ」

戸塚『……迷ったの?』

雪乃「ち、違うわ。わたしが道に迷うわけないじゃない。これは妖の仕業よ」

戸塚『なんでも妖の仕業にしちゃ駄目だよ』

雪乃「うっ」

今回はここまで
また今度

お久しぶりです!
明日投下します

①鑑賞会Ⅰ


とある日曜 雪ノ下宅


雪乃「いらっしゃい、戸塚くん、比企谷くん」

戸塚「お、お邪魔します!」

八幡「うーっす」

戸塚(初めて女の子の家に上がるなー。なんだか緊張しちゃう)

雪乃「二人とも、夕食は済ませてきたのかしら」

八幡「おう」

戸塚「うん」

雪乃「……そう」シュン

戸塚(あっ)

八幡「それより早く見ようぜ」

戸塚「雪ノ下さん」

雪乃「なにかしら」

戸塚「実は夕食が足りなくてまだお腹を満たしてなくて。何か食べるものあるかな?」

雪乃「え、ええ。すぐに用意するわ!」ニパァ

戸塚「ありがとう」

雪乃「リビングで待ってて」

戸塚「うん」

八幡「戸塚ってけっこう食べるんだな」

戸塚「……八幡って最近鈍感だよね」

八幡「え」

②鑑賞会Ⅱ


戸塚「大きいテレビだね」

雪乃「60インチよ」

戸塚「僕の部屋の二倍だよ」

八幡「夏目の為にわざわざ買ったんだよな。よくやるよ」

雪乃「人事を尽くしただけよ」

八幡「違うことに尽くせよ」

雪乃「それじゃ始めましょうか」

戸塚「うん。一期から見るのかな」

雪乃「ええ」

八幡「雪ノ下、今回で何周目だ?」

雪乃「16周目よ」

八幡「見すぎだろ……」

戸塚「そうだね……」

雪乃「そうかしら」

八幡「まあ、いいけどよ。戸塚、ソファー空いてるぞ」

戸塚「うん。座っていいのかな?」

雪乃「ええ」

八幡「戸塚を床に座らせるわけにはいかないからな」

雪乃「一応、わたしが家主なのだけれど」

③鑑賞会Ⅲ


<にゃーつめー
<ニャンコ先生ー


雪乃「」ジー

戸塚(物凄い真剣な眼差しだ)

雪乃「」ニヘラ

戸塚(今度はにやけたっ!?)

雪乃「ぶふっ」

戸塚(吹いたっ!)

雪乃「」グスッ

戸塚(あの雪ノ下さんが泣いてる!?)

戸塚「……」

戸塚(雪ノ下さんって意外と感情表現豊かなんだね)

八幡(陽乃さんがこの雪ノ下を見たらびっくりするだろうな)

八幡(実家でも素を出してるのだろうか)

八幡(……それより失敗したな)

八幡(俺もソファーに座って戸塚をだっこすればよかったっ!!)

④鑑賞会Ⅳ


戸塚「」ウトウト

雪乃「」ツネッ

戸塚「いたっ!」

雪乃「戸塚くん、寝ては駄目よ」

戸塚「う、うん。でももう2時だよ……」

雪乃「朝まで一緒に見てくれると約束したじゃない。今夜は寝させないんだから」

八幡(最後だけ聞くと、とんでもない発言に聞こえるな)

八幡(俺は昼寝してきたから大丈夫だが、部活があった戸塚はきつそうだな)

戸塚「……が、頑張るよ……」


雪乃「頑張りなさい」

八幡「雪ノ下、眠気覚ましにコーヒーを出してやったらどうだ」

雪乃「そうね。すぐに入れてくるわ」

戸塚「……あ、うん……」

八幡「戸塚、大丈夫か」

戸塚「もう限界だよ。八幡はよく起きてられるね」

八幡「俺は昼寝してきたからな。それに経験者だし」

戸塚「明日部活が休みで本当によかったよ……」

八幡「よかったな」

3時


雪乃「」スヤスヤ

戸塚「」スースー

八幡(けっきょく二人とも寝ちまったか)

八幡(そういえば日中は由比ヶ浜と遊んでいたと言ってたな。沢山歩かされたとも言っていた)

八幡(もしかして由比ヶ浜が気を使って雪ノ下を疲れさせたくれたのか)

八幡(いや、考えすぎか。それより)

雪乃「」スースー

戸塚「」スヤスヤ

八幡「この二人が一緒に寝てると絵になるな」

⑤告白


週末 仲町宅


留美「千佳、相談があるんだけど」

仲町「どうしたの?」

留美「昨日、同級生の男子に告白されたんだけど」

仲町「えーっ!?」

留美「断ったけどね」

仲町「断ったんだ」

留美「うん」

仲町「なんで断ったの?」

留美「一度も話したことがない男子だったから。つまりわたしの容姿しか見てないってことだよね。だから断ったの」

仲町「そ、そうなんだ……」

留美「千佳は話したこともない男子から告白されたことある?」

仲町「あ、あるかな……」

留美「なんで容姿だけ気に入って告白してくるんだろうね」

仲町「え、えっと、よくわからないかな……」

留美「沢山告白されてるのに?」

仲町「そんなにされてないよ……」

留美「そっか。ならいいや」

仲町「お役に立てなくてごめんね」

留美「ううん」

仲町「ちなみに同じクラスの子?」

留美「違うクラス」

仲町「そっか。なら教室内で気まずい思いはしなくていいからよかったね」

留美「……同じクラスの子に告白されたことあるんだ」

仲町「あっ」

⑥流行


サッカー部部室


戸部「っべー。また絢辻さんに怒られちった……」

葉山「今度はどうしたんだ」

戸部「それがよくわかんねーだよね。やっぱ女の子は難しいわー」

後輩1「葉山先輩、俺もラブリー先輩となかなか仲が発展しません!」

後輩2「俺なんか選択肢がなくなってきたっす……」

同級生「俺は薫とハッピーエンドまでいったぜ!」

後輩1「凄いじゃないですか。やっぱり時代は悪友ポジションなんすかね」

葉山「どうだろうな。人それぞれじゃないかな」

後輩2「俺も早くアマガミ攻略して葉山先輩や比企谷先輩みたいにモテモテになりたいっす!」

戸部「お前、燃えすぎっしょ。でも気持ちはわかるっつーか」

同級生「女の子の気持ちがゲームでわかるなんて思わなかったよ」

後輩1「ですね。でも葉山先輩と比企谷先輩という実績がありますから」

後輩2「ギャルゲを制覇する者は女を制覇する、ですね」

葉山「まあ、学校や部活に支障がないように程ほどにな」

「はい(おう)」

葉山(ふふふ。アマガミのおかげで部活の雰囲気は最高だ。今年こそ一回戦を突破するぞ!!)


いろは「もうこの部活やだ……」

⑦等価交換


GW初日 相模宅


相模(今日の戦利品は、比企谷の使用済ティッシュ、歯ブラシ、靴下、パンツ)

相模(少ないけど沢山取りすぎたらばれちゃうしね)

相模(ていうかティッシュ、鼻をかんだやつじゃん。残念……)

相模(靴下も洗濯前のが欲しかったなー)

相模(まあいいや。これで一週間はおかずに困らないね)

相模「とりあえず」

相模「」クンクン

相模「はぁぁぁぁぁぁん///」

相模「比企谷のパンツぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

相模(これが比企谷のいちもつに触れていたと思うと)

相模「ハァハァ、フゥフゥ!!」

比企谷宅


八幡「あん」

八幡(おかしい。先週買ったばかりのパンツがない……)

八幡(洗濯機の中にも入ってなかったし)

八幡(間違って捨てられたのか)

八幡「……ん?」

八幡「……なんで女ものの下着が……」

八幡(まさか勝手に等価交換されたのかっ!?)

八幡「……まあ、相模の仕業だろうな……」

総武高校


結衣「やっはろー」

戸塚「やっはろー、由比ヶ浜さん」

八幡「うす」

結衣「夏目鑑賞会どうだった?」

戸塚「僕は途中で寝ちゃったよ」

八幡「雪ノ下も一緒にな」

結衣「……そっか。ヒッキーは起きてたんだ」

八幡「昼寝してたからな。戸塚は何かも腕を抓られたが……」

結衣「さいちゃん、頑張ったねー」

戸塚「ありがと」

八幡「……なあ、由比ヶ浜」

結衣「んー?」

八幡「当日に雪ノ下を連れまわしたのって、鑑賞会で雪ノ下を途中で寝させるためだったのか?」

結衣「……よく気づいたね」

八幡「まあな。雪ノ下は鑑賞会の当日は外出しないようにしてるからな。それが由比ヶ浜と日中外出していたんだ。もしかしてと思ってな」

結衣「ゆきのん、最初は渋ってたけど、あたしが涙目でお願いしたら折れてくれたよ」

戸塚「……そうだったんだ。ありがと、由比ヶ浜さん」

八幡「ありがとな」

結衣「そ、そんな。お礼なんて言わなくていいよ。照れるしっ///」

戸塚「それじゃ僕はまだ寝不足だから授業始まるまで寝るね」

八幡「ああ」

結衣「本当にお疲れ、さいちゃん」

⑨眠気


放課後 アニ○イト


葉山「悪い。待たせた」

八幡「別に。んで今日は何を買ったんだ?」

葉山「SHIROBAKOのBD1巻と氷菓のBD-BOXだ。それと四月は君の嘘の1巻を予約してきた」

八幡「……よく買うな」

葉山「まあね。でも比企谷も金があれば買うだろ」

八幡「そうだな」

葉山「帰ったら七咲と一緒にBD見るんだ」

八幡「あ、そう……」

葉山「それよりこの後カラオケ行かないか」

八幡「俺、徹夜明けで眠いんだけど……」

葉山「大丈夫。俺の歌声で眠気は覚めるはずだ」

- 30分後 カラオケ -


葉山「季節は次々死んでいく~♪」

八幡「……あの眠気が増してるんだけど……」

八幡(いや、いい歌なんだけどね。でも曲調がね)

葉山「……仕方ない。それじゃ曲を変えるか」ポチポチ


葉山「ねるなるな~ ねるなるな~♪」


八幡「……おい」


葉山「輝くのプラチナジェット♪」


葉山「ふぅ。どうだ、眠気は覚めたか?」

八幡「ああ。イライラで眠気は覚めたよ」

⑩不満


4月下旬 奉仕部


小町「あのー」

結衣「小町ちゃん、どうしたの?」

小町「小町が入部してから依頼一件も来てなくないですか」

雪乃「そうね」

相模「メール相談だけだね」

八幡「平和でいいじゃねぇか」

小町「でもつまらないです!」

雪乃「そう言われても困るのだけれど」

結衣「まあ、つまらないかは別にして五人で一回位は仕事したいよね」

雪乃「……そうね」

小町「それです。小町は皆さんと一緒に仕事がしたいのです!」

八幡「……んじゃするか」

小町「え」

相模「比企谷、依頼あったの?」

八幡「ああ。元々は俺個人への依頼だったんだがな。人数は大いに越したことはないしな」

小町「依頼があるなら早く言ってよ、お兄ちゃん。小町的にポイント低いよー」

八幡「悪かったよ。それじゃ行くか」

- 10分後 体育館 -


いろは「すみません。また手伝ってもらっちゃって」

八幡「別に」

副会長「悪いな。助かる」

小町「お兄ちゃん、なにこれ……」

八幡「なにって依頼だろ。仕事だ仕事」

小町「仕事ってパイプ椅子並べるだけじゃん……」

八幡「仕事は仕事だろ」

雪乃「……そうね」

結衣「ていうか何かイベントでもあるの?」

相模「確か保護者説明会じゃなかったっけ」

いろは「それです。○○先生の副業発覚についての」

結衣「別に副業くらいいいのにねー」

雪乃「公務員は副業禁止なのよ」

結衣「そうなんだー」

いろは「まったく、余計な仕事を増やさないで欲しいです!」

副会長「そうだな」

いろは「副会長には言ってません。早く椅子を並べて下さい」

副会長「……はい」

八幡(頑張れ副会長)

小町「」ムスー

- 30分後 -


八幡「やっと終わったか」

いろは「はい。ありがとうございました!」

雪乃「明日の片づけはどうするのかしら」

いろは「片づけは生徒会とサッカー部で行いますので大丈夫ですよー」

相模「なんでサッカー部なの?」

いろは「わたしがサッカー部のマネージャーだからです」

八幡「いや、関係ないでしょ……」

副会長「葉山が激おこぷんぷん丸の会長に折れて承諾したんだ」

八幡「そうか」

結衣「疲れたねー。ゆきのん、今日はもう解散する?」

雪乃「そうね」

小町「……」

- 帰り道 -


八幡「拗ねてんのか」

小町「別に拗ねてない」

八幡「……そのうち依頼は来るだろうから心配するな」ナデナデ

小町「……本当に?」

八幡「ああ。……五人での奉仕部の活動記録も残さないといけないからな」

小町「うん」

八幡「だから依頼が来るまではうちの部活の日常を満喫してくれ」

小町「わかったよ、お兄ちゃん!」

今回はここまで
また今度

①鑑賞会Ⅰは土曜の間違いです

白箱最終回悲しい
俺ガイル2期のOPよさげですね

こんばんは
今晩投下しますね

- GW2日目 比企谷宅 -


小町「おはよう、お兄ちゃん」

八幡「おう」

小町「今日は千佳さんと図書館で勉強、午後からはかおりさんと戸塚さんも合流するんだよね」

八幡「なんで俺の詳細なスケジュールを知ってんだよ……」

小町「愛かな。あ、今の小町的にポイント高い♪」

八幡「馬鹿なこと言ってないで飯だ、飯」コツン

小町「いたっ。もう、最近小町のこと叩きすぎ!」

八幡「軽くだろ」

小町「わかってないなぁ。徐々にエスカレートしていってごみぃちゃんはくそごみぃちゃんに進化してしまうのです」

八幡「それ進化じゃなくて悪化じゃねぇか……」

- 11時 図書館 -


仲町「かおり、後30分くらいで来るって」

八幡「……あいつ、何か予定あったの?」

仲町「さあ。勉強したくなかったとか」

八幡「受験生として自覚あんのかよ……」

仲町「あはは、どうだろう。でも普通は休日に勉強はしたくないよね」

八幡「まあな。仲町さんもか」

仲町「わたしは、その……」

仲町(比企谷くんと一緒なら……)

仲町「っ///」

八幡「まあ、俺も本当は読書かアニメ見てたいけどな」

仲町「受験前は控えるの?」

八幡「どうだろうな。模試の判定によるかも」

仲町「そっか。受かるといいね」

八幡「……だな」

- 30分後 -


折本「おいっす」

戸塚「ごめん、遅れちゃって」

八幡「お疲れ、戸塚。部活ご苦労さん」

戸塚「ありがとう、八幡」

折本「比企谷、あたしはスルーか!」

八幡「スルーじゃない。優先順位の問題だ」

折本「なんかそれもむかつくんだけど」

仲町「まあまあ。それじゃ四人揃ったことだしお昼行こっか」

戸塚「うん。運動したからお腹減っちゃったよ」

- デニー○ -


八幡「なぜサイゼじゃない……」

折本「だって毎回サイゼだと飽きるし」

八幡「っ!?」

仲町「たまには他のお店もいいんじゃないかな」

八幡「……っ」

戸塚「そうだね。デニー○も好きだし」

八幡「俺も好きだ。奇遇だな、戸塚」

折本「久しぶりに人を殴りたくなってきたんだけど」

仲町「抑えて抑えて!」

- 10分後 -


折本「へー。明日は映画見にいくんだー」

戸塚「うん。夕方からだけどね」

仲町「サイコパスだっけ?」

八幡「そう」

戸塚「葉山くんがどうしても見たいっていうから」

八幡「俺はレンタル待ちでもいいんだけどな」

折本「でも付き合ってあげるんだ。ふーん」

八幡「……なんだよ」

折本「別に」クスッ

戸塚「八幡はなんだかんだで付き合いいいからね」

仲町「嫌がってても来てくれるもんね」

八幡「別に……」

折本「比企谷が照れてる。マジうける」

八幡「いや、ウケねーから。……さっきのこと根に持ってんの」

折本「持ってないよ。最近、扱いが酷いからその仕返し」

八幡「根に持ってんじゃねぇか……」

折本「だから持ってないって。次に髪切るときに前髪ぱっつんにしようとか思ってないから」

八幡「おいやめろ」

仲町(なんか仲良いな……)

戸塚「……それより午後はどうしようか」

仲町(かおりって比企谷くんと同じ中学なんだよね。羨ましいな……)

折本「そうだね。千葉でもぶらぶらする?」

八幡「なんだよ。お前から誘っておいてノープランかよ」

折本「別にいいじゃん。なら比企谷が予定立ててよ」

八幡「んじゃ解散」

折本「却下」

戸塚「仲町さんは行きたいところある?」

仲町「え、わたし?」

戸塚「うん」

仲町「わたしは比企谷くんと同じ大学だけど」

「」

仲町「……え? わたし、変なこと言った?」

戸塚「えっと、志望校じゃなくてこの後行きたい場所を聞いてるんだけど……」

仲町「」

折本「ぶふっ。千佳、比企谷と同じ大学って。マジうける!!」

八幡「」プッ

仲町「」ガーン!!

仲町(比企谷くんにも笑われちゃった……)ショボーン

戸塚(あっ……)

戸塚「あ、僕も言葉足らずだったかな。あはは……」

仲町「ううん。わたしがボケっとしてたから。ごめんね……」

戸塚「……」

折本「同じ大学って」プルプル

八幡「」プルプル

戸塚「」ゲシッ

八幡「いたっ!」

八幡(な、なに!?)

戸塚(雪ノ下さんといい八幡といい僕にばっかフォローさせないでよ!)

八幡(やべ。戸塚を怒らせてしまった。またあの戸塚が……)

八幡(ちょっと見てみたい)

折本「んじゃあたしんちでも来る?」

- 総武高 -


戸部「隼人くーん、一緒にカラオケいかねー?」

葉山「悪い。この後病院に行かないといけないんだ」

戸部「病院? どっか怪我でもしちまったの?」

葉山「まあ、怪我みたいなもんだな。大したことない大丈夫だ」

戸部「そっか。んじゃお大事に」

葉山「ああ」

葉山(ボールが尻にあたって切れ痔が悪化したようだ)

葉山「……」

葉山(また七咲以外にいなりずしの裏側を見られるのか……)

- 折本宅 -


八幡「意外と片付いてるんだな」

戸塚「綺麗にしてるんだね」

折本「意外とってどういう意味?」

八幡「いや、物が散らかってるイメージが……」

折本「マジ失礼なんだけど……」

仲町「それで何して遊ぼっか」

折本「うーん、何かある?」

八幡「いや、ここ折本んちなんだけど……」

戸塚「あ、中学の卒業アルバムある?」

折本「あるよ。見る?」

戸塚「うん。前から見たかったんだ」

仲町「比企谷くん、なくしちゃったもんね」

八幡「まあ……」

折本「はい。うちのクラスのページは……」ペラペラ

折本「ここだね」

仲町「あ、かおりが若い」

折本「今は若くないっていうの!?」

戸塚「本当だ。若干幼い感じがするね」

折本「そうかなー」

戸塚「八幡、発見。あまり変わらないね」

八幡「まあな。人間はそう変わらないからな」

仲町「でも今よりも可愛い顔してるかな」

八幡「え」

仲町「ん」

八幡「……」

仲町「……あっ///」

折本「比企谷、可愛いってよ」クスクス

八幡「うるせーよ///」

仲町「あぅ///」

戸塚「八幡、僕の気持ちも少しはわかったかな?」

八幡(ふぇ。今日の戸塚は俺に対して厳しいよぉ……)

- 病院 -


葉山「あの切れ痔が悪化したんですけど」ニコッ

受付「は、はい。保険証と診察券お持ちですか?」

葉山「はい」

受付「それじゃお呼びしますのでお待ちください」

葉山「はい」

患者A(あの子、堂々としてるな)

患者B(あんな顔で切れ痔とか普通言えるもんじゃないよ)

葉山(待ってる間に昼飯でも食べるか)パカッ

葉山「……」

葉山(今日もゆで卵か。よかった、塩もついてる)ホッ

葉山「」モグモグ

- 折本宅 -


仲町「またやることなくなっちゃったね」

折本「だね。カラオケでも行く?」

八幡「疲れるから嫌だ」

折本「そんな疲れないでしょ」

戸塚「カラオケいいんじゃないかな」

八幡「よし行くか。さっさと準備しろよ」

折本「……」

仲町「……」

戸塚「……」

八幡(え? なにこの空気?)

- 20分後 カラオケ -


折本「駄目。部屋空いてないって……」

仲町「そっか。GWだもんね」

戸塚「何処も混んでるよね」

八幡「どうする?」

折本「うーん、比企谷んち行ってゲームでもしよっか」

八幡「結局、俺んちか。別にいいけど」

仲町「小町ちゃんいるの?」

八幡「多分いると思う」

折本「それじゃ行こっか」

- 比企谷宅 -


小町「あれ? もう帰ってきたの?」

八幡「何処も混んでてな」

折本「小町ちゃん、おいっす」

仲町「お邪魔します」

戸塚「お邪魔します」

小町「みなさんどうぞどうぞ上がってください!」

八幡「小町も一緒に遊ぶか?」

小町「いいの?」

折本「当たり前じゃん」

小町「それじゃお邪魔させていただきます♪」

- 自室 -


小町「それでうちのクラスの子が戸塚さんのファンなんですよ」

折本「やっぱ人気あるねー」

小町「後は葉山さんも人気ですね」

八幡(中身はぶっ飛んでるけどな)

小町「副会長さんも一部人気があるようです。眼鏡男子好きな人に」

八幡(中身はロリコンだけどな)

戸塚「八幡のファンの子はいないの?」

八幡「いるわけないだろ」

小町「いたよ。紹介してって頼まれたもん」

仲町「……っ!?」

小町「お嫁さん候補が三人いるからって言って断ったけど」

八幡「おい」

折本(三人って千佳と奉仕部の二人だよね)

小町「それにその子じゃこんな面倒くさい人を好きでい続けるのは難しいと思うのです」

八幡「心配するな。自覚はある」

小町「自覚あるなら治そうよ……」

八幡「欠点の一つくらい見逃してくれ」

戸塚「一つどころじゃないけどね」

八幡「……っ!?」

- リビング -


小町「すみません、手伝ってもらっちゃって」

戸塚「ううん。一人で五人分の飲み物持ってくの大変だろうし」

小町「やっぱり戸塚さんは優しいですねー」

戸塚「普通だよ」

小町「……それより、戸塚さんに聞きたかったことがあるんですけど……」

戸塚「なに?」

小町「雪乃さんと付き合ってる噂が一年の間にも広まってるんですけど」

戸塚「……そ、そうなんだ……」

小町「以前はそこまで親しくなかったのに何かあったんですか?」

戸塚「それはほら、春休みの時に恋人のフリをしたから……」

小町「でもでも学校でもたまに襟を捕まれて引きずられてるじゃないですか」

戸塚「見てるなら助けてよ……」

小町「小町、気になります!」

戸塚「うーん、八幡以外に夏目のことを話せるのが僕くらいしかいないからじゃないかな」

小町「夏目ですか」

戸塚「うん」

小町「言われてみればそうですね。雪乃さんが他人と親しくなるなんてそれくらいしかないでしょうし」

戸塚(小町ちゃん、意外と酷いこと言うんだ……)

小町「わかりました。教えてくれてありがとうございました!」

戸塚「ううん」

小町(でも本当にそれだけかな?)

- 病院前 -


葉山(GWに大人の女性に肛門を見せる男がいた。ていうか僕だった)

葉山(今日は空いてたから早く終わったな)

葉山(帰って七咲と昼寝でもするかな)


相模「あれ? 葉山くんだ」


葉山「相模さん?」

相模「奇遇だね。こんなところでどうしたの?」

葉山「切れ痔が悪化してね。ここで見てもらってきたばかりさ」

相模「そうなんだ……」

葉山「相模さんも切れ痔かい?」

相模「ううん。うちのアナルは比企谷の為に純潔を保ってるよ」

葉山(純潔のアナル。なんか似たようなアニメがあったな)

相模「ゆっこのうちに遊びに行った帰りなの」

葉山「そうなんだ。あ、俺が切れ痔なことは内密に頼む」

相模「わかってるって。さすがの葉山くんでも恥ずかしいもんね」

葉山「それもあるけど姫菜にばれると大変なことになるから」

相模「……そうだね」

葉山「まあ、姫菜がどのくらい鼻血を出してくれるか見てみたい気もするけどね」

相模「前から思ってたけど、葉山くん、海老名さんのを失血死させたいでしょ」

- 18時 -


仲町「お邪魔しました」

折本「小町ちゃん、またねー」

戸塚「またね」

小町「はい。お兄ちゃん、皆を送ってくるんだよー」

八幡「わかってるよ」

折本「あ、あたしと戸塚くんは大丈夫だから」

戸塚「うん」

八幡「どこか寄るのか?」

折本「まーね。戸塚くんと夜のデートってやつ?」

八幡「俺も行く」

戸塚「八幡は仲町さんを駅まで送ろうね」

八幡「……わかった」

仲町(また気を使ってくれてるだろうな)

- 10分後 -


折本「いつもごめんねー」

戸塚「ううん」

折本「お詫びに何か奢るよ」

戸塚「別にいいよ」

折本「遠慮しなくていいって。ラーメンでも行く?」

戸塚「ラーメン?」

折本「うん。前に比企谷が教えてくれたお店なんだけど」

戸塚「うん。行こっか」

- 駅前 -


仲町「それじゃまたね」

八幡「ん」

仲町「今度は留美ちゃんと三人で遊ぼうね」

八幡「そうだな」

仲町「勉強も教えてくれてありがと」

八幡「俺も教えてもらったから御相子だろ」

仲町「だね。……一緒の大学に受かるといいね。大学くらいは比企谷くんと一緒がいいし」

仲町(あっ。なんか変なこと言っちゃったかも……)

八幡「……そうだな」

仲町「……っ!」

八幡「お互い受かるように頑張らないとな」

仲町「う、うん。わたし、頑張る!」

八幡「お、おう」

仲町「それじゃまたね!」

八幡「あいよ」

今回はここまで
また今度

今期も海老名さんの好物が沢山ですな

こんばんはー
明日の夜に投下しますね

折本が茶髪なのは意外だった
仲町さんが優等生にしか見えない
そして材木座と大岡がイケメン化

7-9巻を12話でじっくりして欲しかったと思ったり

- GW3日目18時  ららぽ -


葉山「面白かったな」

戸塚「そうだね。やっぱり劇場版だと作画凄いね」

八幡「そうだな。そのおかげでTVシリーズよりグロく感じたけどな」

葉山「比企谷はグロ好きだからな。よかったじゃないか」

八幡「誰がいつそんなこと言った」

戸塚「僕はグロいのは苦手かな」

八幡「いや、俺も好きじゃないからぞ!?」

葉山「それよりどこで飯を食おうか」

八幡「おい」

戸塚「適当にフードコートでいいんじゃないかな」

- フードコート -


八幡「戸塚は定食か。健康的だな」

戸塚「最後の大会だからね。自分なりに食事に気を使ってるんだ」

八幡「葉山は……」

葉山「」モグモグ

八幡「……」

葉山「俺も最後の総体予選があるからな。食事に気を使ってるんだ」

八幡「ファーストフードでかよ……」

葉山「そういう比企谷だってラーメンじゃないか」

八幡「俺は大会も何もないからな」ズズー

戸塚「八幡はラーメン好きだからね」

八幡「ああ。……っ」ズキッ

八幡(いてぇ。虫歯か……)

- 20分後 -


八幡「そういえば今頃、雪ノ下は熊本か」

戸塚「今回は迷子になってないみたいだね」

葉山「はは。彼女は昔から方向音痴だったからな」

八幡「そうなのか」

葉山「広島に行こうとして北広島市に行ったこともあるからね」

八幡「北海道じゃねぇか」

戸塚「雪ノ下さんって昔からあんな感じだったの?」

葉山「いいや、昔はもっと明るく……。いや、勝手に昔話をするのはよくないな」

八幡「なんだよ気になるじゃねぇか」

葉山「機会と彼女が許しが出ればいずれ話すさ」

八幡「……」

戸塚「……そっか。楽しみにしておくね」


海老名「あれあれ」


八幡「……海老名さん」

海老名「はろはろー」

葉山「やあ」

戸塚「こんばんは」

海老名「三人でいるってことはサイコパスでも見に来たのかな」

八幡「もう見たよ」

海老名「そうなんだ。まさか休日にはやはちの戸塚添えが見れるなんて。ぐ腐腐~♪」

八幡「相変わらずだな」

葉山「姫菜もサイコパス見に来たのか」

海老名「うん。さっきまで優美子と結衣と一緒にいたんだけどね」

八幡「あの二人じゃ合わないもんな」

海老名「そう。合わない」

戸塚「それじゃ元々遊んだ後に一人で見るつもりだったってこと?」

海老名「そうだよ。雪ノ下さんが夏目以外にも興味持ってくれたらいいんだけど」

八幡「それは無理だ」

海老名「知ってる。あ、座ってもいい?」

戸塚「どうぞ」

海老名「ありがと」

- 10分後 -


海老名「次も色々腐れそうなの沢山あるんだよね」

葉山「セラフにアルスラーンに銀魂か」

海老名「うん。それと黒子も帝光編が始まるし」

八幡「本当に少年漫画が次々と犠牲になっていくな」

海老名「犠牲なんて酷いなー」

戸塚「銀魂は僕も見てたから楽しみかな」

八幡「へー、見てたのか」

戸塚「ジャンプも見てるからね」

葉山「なんだろう。一話目から何かやらかしそうな気がする」

海老名「戸塚くん、本当にこの二人に毒されちゃったね」

八幡「おい」

葉山「酷いな」

戸塚「あはは。確かに深夜アニメを見るようになったのはこの二人の影響かな」

八幡「い、いやだったか……」

戸塚「まさか。感謝してるよ」

八幡「」ドキッ

八幡(やだ。戸塚に感謝されちゃった。萌力出ちゃいそう)

海老名「……隼人くん、よかったね」

葉山「ああ。後は姫菜が俺と七咲の同人誌を書いてくれたら最高なんだけどな」

八幡「」

戸塚「」

海老名「だからわたしはBLしか描かないって言ってるでしょ」

葉山「わかってる。……でも気が変わったり……」

海老名「ないよ」

葉山「ですよねー。……って二人ともどうしたんだ?」

八幡「いや、お前に引いてるだけだ」

戸塚「もう学校で話しかけないでくれないかな」

葉山「……っ!?」

- 21時 -


海老名(狡噛さんと宜野座さんの熱い絡みが見れてよかった)

海老名(冬コミはこの二人で……)

海老名「ってどうしたの?」

葉山「やあ」

八幡「おす」

戸塚「楽しかった?」

海老名「まだ遊んで―――――もしかしてわたしのこと待っててくれたの?」

八幡「いや、葉山が……」

海老名「隼人くんが?」

葉山「ああ。こんな時間に女の子一人で帰らせるのは危ないって七咲に言われたんだ」

海老名「」


七咲『先輩、危ないから一人で帰らせちゃ駄目ですからね?』

葉山『わかったよ、七咲。でもいいのかい? 七咲以外の女の子を待つなんて』

七咲『友達も一緒ですし構いませんよ。それに先輩はわたしのものですから///』


葉山「えへ。えへへへへ///」

海老名「あ、ありがと……」ヒクヒク

八幡(海老名さんが引いてるの初めて見た)

戸塚(なんだか葉山くんの将来が心配になってきたよ……)

葉山「さあ、帰ろうか」キリッ

- 翌日 比企谷宅 -


八幡「いてぇ」

小町「お兄ちゃん、どったの?」

八幡「昨日から奥歯が痛くてな」

小町「虫歯?」

八幡「みたいだな」

小町「歯医者行って来たら?」

八幡「面倒くさい」

小町「でも悪化したら大変じゃん。行ってきなよ」

八幡「でもな……」

小町「行って来たらマッサージしてあげる」

八幡「行ってくる。保険証とお金くれ」

- 歯医者 -


八幡(歯医者なんて小学生以来だな)

八幡(あの時は麻酔切れてるのに抜歯されて痛かったな)

八幡(もう1本抜いちゃいましょうとか気分で決めるんじゃねぇよ)

八幡(まあ、別に怖くないが……)

八幡(なんか変なオーラを感じるんだよな)

八幡(……小町の愛のマッサージのためだ)

八幡(ヤシャスィーン!!)

- 30分後 -


相模「いやー、まさかここで比企谷と会えるなんてね」

八幡「なんでお前もいんだよ」

相模「そりゃ拷問される練習――――虫歯が出来たからだよ」

八幡「今、変なこと言おうとしたよな」

相模「今日で2回目なんだけどね。麻酔なしで削っていいって言ったのに麻酔なしは駄目なんだって」

八幡「削るだけでも麻酔してくれるのか」

相模「みたいだよ。歯はお医者さんに削ってもらうけど、膣内は比企谷が削ってよね///」

八幡「……」

相模「無視。久しぶりだけどやっぱりいい///」

八幡「……」

相模「でもなんで虫歯出来ちゃったんだろ」

八幡「さあな。俺も歯磨きはしてるんだけどな」

相模「うちもしてるよ。比企谷の靴下しゃぶりすぎたかな」

八幡(聞かなかったことにしよう)

相模「自転車のハンドルしゃぶったりしたのも原因かも。靴は舐めてるだけだし……」

八幡「……」

相模「ま、いっか。こうして比企谷と会えたわけだし」

八幡「俺としてはよくないけどな」

受付「相模さーん」

相模「あ、呼ばれちゃった。それじゃお先に行くね」

八幡「ああ。しっかり痛い思いしてこい」

相模「それが麻酔してるから痛くないんだよねー」ショボン

- 10分後 治療室 -


八幡「」テクテク

八幡(綺麗だな)

八幡「ん」

先生1「」ガガガ

相模(あ、比企谷だ!)

八幡「……」

八幡(口を大きく開けてる相模もいいな。なんだか苛めたく――――おふん、おふん。また変なこと考えちまった!)

先生2「それじゃよろしくね」

八幡「うす」

- 40分後 -


相模「お疲れ」

八幡「待ってたのか」

相模「当たり前じゃん。どうだった?」

八幡「全部で虫歯が三本あってな。あと二回は通わないと駄目みたいだ」

相模「そっか。うちはあと一回で終わりなんだよね……」

八幡「落ち込むところじゃないだろ」

相模「あ、そうだ。クリーニングしてもらおうっと」

八幡「クリーニング?」

相模「うん。ホワイトニングってやつ?」

八幡「十分白いと思うが」

相模「比企谷の精液より?」

八幡「……」

相模「というわけで通う日教えてね」

八幡「嫌だ」

相模「あふんっ///」

八幡「ていうかどうせ小町に聞くんだろ」

相模「まあね。比企谷の情報は小町ちゃんまでってね」

八幡「なにそれ怖い」


- 30分後 ペットショップ -


相模「なに買うの?」

八幡「猫の餌だよ」

相模「あ、カマクラちゃんの餌ね」

八幡「小町に頼まれてな」

相模「そっか。来年の四月からは豚も買うんだから準備しといてよね」

八幡「え」

相模「うちっていう雌豚を飼うんだからね///」

八幡「……」

相模「一応、首輪や鎖は用意しておくけど。他は比企谷にお任せするから」

八幡「帰れ」


玉縄「おや、相模さんに比企谷くんじゃないか」


相模「玉縄くんだ。久しぶり」

八幡「よう」

玉縄「奇遇だね。デートかな?」

相模「うちを飼育するための準備かな」

八幡「おい」

玉縄「……っ。そうか。とうとうそこまでたどり着いたんだね!」

八幡「」

玉縄「やはり相模さんのエロスエナジーは凄いね」

相模「まあね!」

八幡(ふぇ。変態同士が共鳴しあってるよぉ)

相模「玉縄くんは何を買いに来たの?」

玉縄「首輪だよ」

八幡「……お前もペット飼ってたのか」

玉縄「いいや」

八幡「え」

玉縄「これは僕の首輪だよ。雪ノ下さんにかけてもらうのさ!」

八幡「」

玉縄「ただ試着室が見当たらないんだ」

相模「ペットショップにも人間用のスペースがあるといいんだけどね」

玉縄「確かに。人間が全員飼育する側だと思わないでほしいね」

相模「だよね」

玉縄「鏡はあるみたいだけど。やはりフルヌードじゃないとチェック出来ないからね」

相模「さすがにご主人様以外にヌードを見せるのはね……」

玉縄「今度、雪ノ下さんに僕の乳首券プレゼントしようかな……」

八幡(今度は歯じゃなくて頭が痛くなってきた……)

- 30分後 カフェ -


八幡(ここのコーヒーも美味しいけどあんてい○の方が美味いな)

相模「比企谷」

八幡「ん」

相模「今気づいたんだけど髪切った?」

八幡「少しな」

相模「そっか。うちはどうしようかな……」

八幡「ショートカットに戻すのか」

相模「考え中。せっかく伸ばしたし。……なんでうちが伸ばしたかわかる?」

八幡「興味ない」

相模「っ///」ビクン

八幡(あっ、しまった……)

相模「もう。こんなところで濡れさせる気///」

八幡「……」

相模「えっと、うちが髪を伸ばした理由はね」

八幡(聞いてなのに言い出しやがったよ)

相模「比企谷がうちをイラマチオやバックで犯す時に髪を掴みやすくするためなの///」

八幡「」

相模「ショートカットだと掴みづらいでしょ。頭を掴んでもらえばいいけど手が疲れるだろうし」

八幡「おっふ」

相模「どう? うちって尽くす女でしょ」

八幡「尽くしすぎて怖いまである」

相模「うちのクラスでいうと川崎さんや三浦さんもうちと同じ考えだと思う」

八幡「なんでだよ」

相模「川崎さんはポニーテール、三浦さんはドリルしてるでしょ」

八幡「ドリルって言うなよ。ちゃんとした髪型みたいだぞ」

相模「あんなのセックスする時に掴んで下さいって言ってるようなもんじゃん」

八幡「」

相模「前にも言ったと思うけど二人ともマゾみたいだし。うちと違って相手がいないけどね」

八幡「お前もいないけどな」

相模「うち、わかるんだ。あの強気な態度もそれを壊してくれる男が現れるのを待ってるんだって」

八幡「おーい」

相模「壊れた後は雌豚一直線。毎晩ひぃひぃ喘いで家畜に成り下がるんだよ」

八幡「同人誌でも見たのか」

相模「結衣ちゃんもマゾだし。うちのクラスってマゾばっかりだね」

八幡「知らねぇよ!」

- 1時間後 比企谷宅 -


小町「遅かったね、お兄ちゃん」

八幡「相模に捕まってた」

小町「ありゃ。どこで会ったのさ」

八幡「歯医者」

小町「へぇ。そりゃまた偶然だねー」

八幡「ああ。歯より頭が痛くなってきた」

小町「バッファリンでも飲む?」

八幡「そうだな。後はマッサージじゃなくて膝枕して欲しいかも」

小町「もうしょうがないなー。リビングはお父さんがいるからお兄ちゃんの部屋でしてあげる」

八幡「ありがとな。愛してるぜ小町」

小町「小町も愛してるよ」

今回はここまで
また今度

今日の>>1のレベルは2でした

やっはろー
22時くらいに投下しますね

- GW5日目 総武高 -


戸塚「それじゃ午前は以上で終わり。午後は1時半から練習再開だから遅れないようにねー!」

「はーい」

戸塚「ふぅ」

遥「戸塚くん、お疲れ様ー」

ゆっこ「はい、タオル」

戸塚「ありがとう」

遥「ううん。てか本当に人増えたよねー」

ゆっこ「だよね。二倍以上はいるんじゃない」

戸塚「そうだね。二人とも、臨時マネージャーありがとう」

ゆっこ「どういたしまして」

遥「わたし達、暇だし」

戸塚「受験勉強はしなくていいの」

ゆっこ「うーん、志望校は模試でA判定貰ってるから大丈夫だよ」

遥「わたしも」

戸塚「そっか。二人とも、成績良いんだね」ニコッ

遥・ゆっこ(はぁんっ///)

戸塚「それじゃお昼にしよっか」

- 部室棟 -


葉山「戸塚、お疲れ様」

戸塚「お疲れ。サッカー部はもう上がり?」

葉山「ああ。午後も練習あるのか?」

戸塚「うん」

葉山「凄いな。明日から学校だっていうのに」

戸塚「大会が近いからね」

葉山「そっか。それで調子はどうなんだ?」

戸塚「そうだね。団体は県大会、個人では関東大会には出たいかな」

葉山「関東か。それなら大学から誘いでもあるんじゃないか」

戸塚「どうだろうね。今は考えてないや」

葉山「なるほど。確かに三井ほど活躍してもオファーがないからな」

戸塚「球技違うよ……」

葉山「その前に二次元の話だけどね!」

戸塚「」イラッ

葉山「臨時マネージャーもいるようで羨ましいよ」

戸塚「サッカー部だって元々三人いたでしょ」

葉山「最近、いろはが来ないからなー……」

戸塚「また何かしたんじゃないの」

葉山「覚えがありすぎてどれが原因かわからないんだ」

戸塚「……」

葉山「それじゃ俺はこれで」

戸塚「うん」

葉山「ん~、グッナイ」

- 30分後 教室 -


戸塚(少し疲れたから昼寝しようっと)

戸塚(13時15分にアラーム設定してっと)ポチポチ

戸塚(おやすみなさい)

戸塚「……」


遥「……」

ゆっこ「……どんな感じ?」

遥「昼寝してるみたい」

ゆっこ「昼寝。……疲れてるのかな」

遥「昨日も一日練習だったもんね」

ゆっこ「戸塚くん、体力なさそうだし大丈夫かな……」

遥「大丈夫だよ。わたしの中では絶倫なんだから」

ゆっこ「どこが大丈夫なのよ」

遥「それより寝てるし教室の中に入っちゃおうよ」

ゆっこ「駄目。こうして遠くから見守るのが良い女ってもんでしょ」

遥「えー」

ゆっこ「遥と南は積極的過ぎるのよ」

遥「そうかなー」

ゆっこ「そうなの。それに昼寝してる戸塚くんの邪魔しちゃ駄目でしょ」

遥「でも邪魔したらお仕置きしてくれるかもしれないよ」

ゆっこ「だから戸塚くんはそんなことしないって」

遥「するよ。戸塚くんの中にはもう一人の戸塚くんがいるの」

ゆっこ「なにそれ怖い」

遥「もう一人の戸塚くんは残酷で容赦ないんだよ」

ゆっこ「遥の願望でしょ」

遥「うっ。……でもテニス部の1年の子がたまに冷たい顔してる時があるって言ってたし……」

ゆっこ「ただ疲れてただけじゃないの」

遥「そ、そうかもしれないけど……」

ゆっこ「それより戸塚くんが寝坊しないようにここで待機ね」

遥「わかった……」


戸塚(駄目だ。寝れないや)

戸塚(やっぱり保健室のベッド借りればよかったかな。でも勝手に借りるのもあれだし)

戸塚(そういえば雪ノ下さんは大丈夫かな。千葉にちゃんと帰って来れればいいんだけど)

戸塚(八幡も留美ちゃんとお出かけだっけ。副会長みたいにロリコンになったりしないよね)

戸塚(その副会長も一色さんに捕まってなければいいけど)

戸塚(葉山くんは心配しなくて大丈夫だね)

戸塚「……」

戸塚(よし。部室に戻ってみんなの様子を見ておこうっと)


ゆっこ「あれ? 起きたみたい」

遥「退散!」タタタッ

ゆっこ「あ、ちょっと待ってよ!」タタタッ


戸塚「ん?」ガラガラ

戸塚「……気のせいかな。誰かいたような……」

戸塚「ま、いっか」

- 部室 -


戸塚「あれ? それラノベ?」

部員1「は、はい。すみません、部室で読んでて!」アセアセ

戸塚「あ、いいよいいよ。別に読書禁止してないし」

部員2「戸塚先輩もラノベ読むんですか?」

戸塚「うん。まあ、有名なのしかわからないけどね」

部員1「意外ですね。そういうの興味ないかと思ってました」

戸塚「前までは興味なかったけど。友達の影響でね」

部員2「へー。ガガ○文庫って知ってます?」

戸塚「うん。作品は読んだことないけど」

部員2「俺ゲイルってラノベ凄い面白いんですよ」

戸塚「へー、どんなの?」

葉山「……」

葉山(うまく部長やれてるんだな)

葉山(……羨ましいな。サッカー部はアマガミは流行ってるけどラノベ呼んでる人いないからなー)

遥「あれ? 葉山くん、帰ったんじゃなかったの?」

葉山「やあ。部室に携帯を忘れてしまってね」

遥「そうなんだ。お疲れ様」

葉山「そっちこそ。臨時マネージャーお疲れ様」

遥「ありがと。……戸塚くんの為だから///」

葉山(この子はマゾそうだから黒戸塚を見ても大丈夫そうだな)

- 相模宅 -


相模「さてとお昼も食べたことだし勉強再開しよっか」

結衣「ちょっとお昼寝しようよー」

相模「眠たいの?」

結衣「うん」

相模「昨日オナニーやり過ぎたんでしょ。結衣ちゃんのエッチ」

結衣「違うから! 勉強してただけだから!」

相模「勉強って性の勉強?」

結衣「普通の勉強!」

相模「ちなみにうちは1時に寝ようとしたらオナニーし過ぎて、気づいたら3時になってました!」

結衣「その情報いらないから!」

相模「ちなみにちょうど結衣ちゃんが座ってるベッドでね」

結衣「うひゃー!」ササッ

相模「大丈夫だよ。シーツ変えてるし」

結衣「そっか。ていうか2時間もオナニーって///」

相模「昨日は比企谷に首絞めセックスされるのを妄想したよ!」

結衣「」

相模「そして顔に唾を吐きかけられながら果てちゃうの///」

結衣「」ガサガサ

相模「終わった後は空き缶のようにポイって捨てられちゃうの。もうやだっ///」

結衣「」ビリビリ

相模「あれ? 結衣ちゃん、なんでガムテープ持ってるの?」

結衣「」ガシッ

相模「ここうちの部屋だからお口チャックは不要だと思うんだけど。結衣ちゃーん?」

- 15時 -


相模「今日はこれくらいにしておこっか」

結衣「うん。さがみん、色々教えてくれてありがとね」

相模「ううん。結衣ちゃんが思ったより理解度があってびっくりしたよ」

結衣「教えてもらえればわかるから!」

相模「入試もまぐれで受かるといいね」

結衣「だから馬鹿にし過ぎだし!」

相模「まだ足りてないと思うんだけど」

結衣「むー!!」

相模「ごめんごめん。比企谷以外の人に馬鹿にされても嬉しくないよね」

結衣「ヒッキーに馬鹿にされても嬉しくないから!」

相模「うちは嬉しいけどね!!」

結衣「うっ。なんだかカッコよく見える……」

- 10分後 -


結衣「ていうかさがみんって毎日してるの?」

相模「なにを?」

結衣「その。……お、オナニー……///」

相模「してるよ。結衣ちゃんはしてないの」

結衣「あ、あたしは、その……」

相模「別に恥ずかしがらなくていいじゃん。みんなしてるって」

結衣「そ、そうかな……」

相模「うん。雪ノ下さんも三浦さんも結衣ちゃんのお母さんだってしてるよ」

結衣「一人だけ想像したくない人がいたんだけど!?」

相模「大体、性欲ない方がおかしいと思うんだよね」

結衣「そんなものかな」

相模「そうだよ。結衣ちゃんだって比企谷とセックスしたいでしょ」

結衣「っ///」

相模「ていうかうちのクラスって処女ばかりだよね」

結衣「そ、そうなの?」

相模「だって三浦さんも川崎さんも海老名さんも処女膜健在でしょ」

結衣「そ、それはわからないけど……」

相模「そもそも彼氏いそうな人もいないし」

結衣「あ、確かに。受験で忙しいからかな」

相模「それもあると思うけど。みんな、理想のご主人様が見つからないんだろうね」

結衣「みんな、さがみんと同じ変態じゃないから……」

相模「そう? 三浦さんはあんなにスカート短くしちゃって。いつでも挿入して構わないって意思表示だね」

結衣「それ優美子に言わないでよね。泣いちゃうから」

相模「葉山くん、七咲にしか勃たないのに可哀相だよね」

結衣「言い方が酷すぎる!?」

相模「比企谷はうち。葉山くんは七咲。……戸塚くんはだれか好きな人いないのかな」

結衣「ヒッキーはあたしのものだから! ……確かにさいちゃんから恋愛話は聞いたことないかも」

相模「あれだけの容姿してるんだから昔からモテてそうだけどね」

結衣「うん。ゆきのんとも最近仲が良いし、折本さんとも仲が良いみたいだけど」

相模「今はテニスに集中したいのかもね」

結衣「さいちゃん、真面目だからね」

相模「大会、応援しに行こうね」

結衣「うん!」

- 17時 部室 -


戸塚(結局、居残りまでしちゃった)

戸塚(着替えたのはいいけどすぐ動くのだるいなー)

戸塚(少しだけ横になろっと。少しだけ)

戸塚「……」


- 10分後 -


遥「戸塚くん、遅いね」

ゆっこ「だね。ちょっと様子見てみる?」

遥「うん!」

ゆっこ「なんでそんな嬉しそうなの……」

遥「それじゃさっそく」トントン

遥「戸塚くん? 開けるよ?」ギー

ゆっこ「戸塚くん、大丈夫」


戸塚「」スヤスヤ


ゆっこ「」

遥「」

戸塚「」スースー

ゆっこ(戸塚くんが寝てる!!)

遥(やばい! 戸塚くんの寝顔が見られるなんて!!)

ゆっこ「」カシャカシャ

遥「」カシャカシャ

ゆっこ「ふ、ふふふふ///」

遥「ぐ、ぐふふふ///」

ゆっこ「次はムービーだね」

遥「当然」

戸塚「……ん……僕に逆らう奴は……親でも殺す……」

「」ビクッ

- 30分後 電車 -


戸塚(まさかあのまま寝ちゃうなんて……)

戸塚(二人には悪いことしたなー)

戸塚(部活も手伝ってもらったし今度お礼しないと)


八幡「お、戸塚」


戸塚「……八幡?」

八幡「よう」

戸塚「奇遇だね。東京行きだけど今からどこか行くの?」

八幡「こいつを送りにな」

留美「こんにちは」ヒョコ

戸塚「あっ。こんにちは。留美ちゃんだよね」ニコッ

留美「」コクリ

八幡「戸塚は部活か」

戸塚「うん」

八幡「こんな時間まで大変だな」

戸塚「そうでもないよ。好きでやってることだし」

八幡「……そうか」

留美「八幡、帰る前にサイゼ行きたい」

八幡「いいけど、家で夕食作ってないのか」

留美「大丈夫」

八幡「そっか。戸塚もどうだ?」

戸塚「僕?」

八幡「留美もいいよな」

留美「……うん」

戸塚「……僕はいいよ。お母さんが夕食作ってるだろうし」

八幡「そっか。悪かったな」

戸塚「ううん。また今度誘ってね」

八幡「ああ。むしろ毎晩誘ってもいいと思うまである」

戸塚「毎晩サイゼは飽きちゃうよ」クスッ


<次は~駅


戸塚「それじゃ僕はこれで」

八幡「ああ。また明日な」

戸塚「うん。留美ちゃんもバイバイ」

留美「さよなら」

戸塚「八幡、ちゃんと見送ってあげるんだよ」

八幡「あいよ。戸塚も気をつけて帰れよ」

- 駅前 -


戸塚(誘ってくれるのは嬉しいけど)

戸塚(もう少し女の子の気持ちを考えあげないとね)

戸塚(……さすがに中一の子に手を出すことはないよね……)

戸塚(でもあの子、年のわりに落ち着いてるし……)

戸塚(まあ、大丈夫か。八幡なら万が一の時でも理性が勝るだろうし)


ブルブル


戸塚(ん? メール?)ポチッ

戸塚「……」

戸塚(雪ノ下さん、一人で帰って来れたんだ。わざわざ報告してくれなくていいのに)

戸塚(由比ヶ浜さんにも送ってるし)クスッ

戸塚「さてと、帰ったらすぐにお風呂に入ろうっと」

今回はここまで
また今度

8巻の結衣と八幡のシーンの挿絵そのままやってくれてよかった
何気にEDに遥とゆっこもいるんですね
折本がそのまんま戸松だった

明日の夜に投下します
やべぇ、副会長眼鏡してないじゃん……

- 休み明け 総武高校 -


八幡(今日からまた学校か……)

八幡(やはり長期連休明けはやる気出ないな)

八幡(今日は省エネで過ごすとするか)ガラガラ


戸塚「あ、八幡。おはよう!」


八幡「おはよう、戸塚!」

八幡(何か急に頑張れる気がしてきた!!)

戸塚「今日からまた学校だね」

八幡「だな。毎日戸塚と会えるから嬉しいよ」

戸塚「もう、八幡ったら///」


葉山「やあ」


戸塚「葉山くん、おはよう」

八幡「うす」

葉山「二人とも、副会長を見てみろ」

戸塚「え」

八幡「副会長を?」


副会長「」カキカキ


戸塚「何処にいるのさ」

八幡「珍しく休みか」

葉山「いや、あそこにいるだろ」

戸塚「え」

八幡「ん」


副会長「」カキカキ


戸塚「……あれが副会長?」

八幡「……まさか……」

葉山「俺もさっき見たときは驚いたよ」

戸塚「えっと、副会長……?」

副会長「戸塚か。久しぶりだな」

戸塚「うん。……えっと、眼鏡どうしたの?」

副会長「あー、諸事情でコンタクトに変えたんだ」

戸塚「そうなんだ。一瞬誰だかわからなかったよ」

副会長「そんなに違うか」

戸塚「うん」

八幡「イメチェンか」

副会長「違う。諸事情だって言っただろ」

八幡「諸事情ね」

八幡(……あれ? 副会長にアホ毛なんてあったっけ?)ジー

葉山「副会長、そのアホ毛はどうしたんだい」

副会長「コンタクトをしたら何故かこうなってしまったんだ」

八幡(え? どういうこと?)

葉山「なるほど。そういうことか」

八幡(お前わかってんの!?)

副会長「それよりそろそろ名前で呼んでくれよ」

葉山「でもずっと副会長って呼んでたからな」

八幡「そうだな」

副会長「……まあ、いいけど」

戸塚「それよりさっきから何を書いてるの?」

副会長「生徒会の書類のチェックだよ」

八幡「……忙しいのか」

副会長「ぼちぼちだな」

八幡(ぼちぼちか。ただ放課後以外でも書類に手を出さないといけない程度には忙しいんだろうな)

葉山「俺も昨日夢中でSS書いてたら100レス分もあったよ。腕が痛い」

八幡(こいつは荒らされるのに懲りずによく書くな)

戸塚「そろそろ先生が来るね。またね」

八幡「おう」

- 休み時間 -


八幡(一限目から数学は疲れるな……)

海老名「比企谷くん、比企谷くん」ツンツン

八幡「ん」

海老名「大変だよ。緊急事態だよ!」

八幡「どうしたんだ? 帝光編がカット祭りで激おこぷんぷん丸なの?」

海老名「それもあるけど。……副会長が眼鏡をしてないの」

八幡「諸事情でコンタクトに変えたみたいだぞ」

海老名「それは困るよ!」

八幡「なんで」

八幡(眼鏡仲間同士交流でもあったのか)

海老名「比企谷くんの熱いカルピスが副会長の眼鏡にぶっかかるシーンが書けなくなっちゃう!!」

八幡「」

海老名「渋にあげようと思ってたのに……」


葉山「副八は諦めて隼七を書くべきじゃないかな」キリッ


海老名「うん。隼人くんは黙っててね」

葉山「どいひー」

海老名「どうしよう!」

八幡「いや、どうもしなくていいから。逆に眼鏡をやめてくれて助かったまである」

海老名「仕方ないから材木座くんで……」

八幡「マジでやめてくださいお願いします」

- 4時限目 体育館 -


葉山「今日からバスケか。球技大会以来だな」

戸塚「そうだね」

八幡「戸塚は怪我しないようにな」

戸塚「うん」

副会長「そういえば去年優勝してたな」

葉山「ああ」

副会長「俺、中学の時バスケ部だったんだ」

八幡「意外だな」

副会長「そうか」

八幡「運動には興味ないと思っていた」

副会長「眼鏡していたら何故かバスケ部に誘われたんだ」

戸塚「なんで!?」

副会長「なんか3Pシュートが上手そうだからって……」

葉山(なんて偏見だ……)

- 10分後 -


葉山「今日は敵同士だな」

戸塚「負けないよ」

葉山「俺に勝てるのは俺だけだ」

戸塚「頭が高いよ」

八幡(テンション高いな)

副会長(戸塚も大分ノリがよくなってきたな)

戸塚「八幡、頑張ろうね!」

八幡「うん。ハチマン頑張る!!」

葉山「副会長、君はリングしか見なくていい」

副会長「いや、それだとパス受け取れないから……」

- 30分後 -


八幡「はぁはぁ」

戸塚「負けちゃったね」

八幡「そうだな」

八幡(おかしい。まったくマークが振り切れなかった)

八幡(球技大会の時はもっと簡単にフリーになれたのに)

八幡(むしろマークされなかったまである)

葉山「何故か教えてあげよう」

八幡「」ピクッ

葉山「もう比企谷に以前の影の薄さはないからだよ」

八幡「……っ!?」

葉山「何をそんなに驚いてるんだ。当たり前だろ」

八幡「当たり前……」

葉山「なにせ俺や戸塚とよくつるんでいるし、結衣や相模さんのような目立つ女子とも仲が良い」

八幡「……」

葉山「そして三股疑惑。これで目立たないわけがないだろう」

副会長「なるほど。自分で自分の特徴を消してしまったんだな」

葉山「残念だよ、比企谷。もうお前は並の選手でしかなくなった」

八幡(なんで体育の授業でそんな言われないといけないのん……)

- 昼休み -


八幡「」テクテク

いろは「あ、先輩~♪」

八幡「……おう」

いろは「どうもです。購買ですかー」

八幡「ああ。弁当だけじゃ足りなくてな」

いろは「もう食べたんですか。早いですねー」

八幡「男子なら普通だろ」

いろは「それより副会長知りません」

八幡「副会長?」

いろは「はい。実はお弁当作らせて―――作ってきて貰ったんですけど見当たらなくてー」

八幡(今作らせたって言った。言ったよね!?)

いろは「ほら、わたしって食べるの遅いじゃないですかー」

八幡「知らないから」

いろは「もうそろそろ食べないと間に合わないんですよー」

八幡「携帯に連絡しても繋がらないのか」

いろは「電源切ってるみたいで繋がりませーん」

八幡「生徒会室は?」

いろは「いませんでした」

八幡「そうか……」


ブルブル


いろは「……あ、副会長からです。それじゃ先輩にはもう用がないので失礼しますねー」

八幡「お、おう……」

- 屋上 -


八幡「ほれ、牛乳」

相模「ありがと」

八幡「久しぶりに購買に行ったけど相変わらず混んでるんだな」

相模「そうなんだ。明日から量増やそうか?」

八幡「今のままでいい。今日は体育があったからいつもより腹が減っただけだから」

相模「そっか。それじゃ次から足りない時はうちを食べてね///」

八幡「どこを食べればいいんだよ」

相模「比企谷が食べたいところ♪」

八幡「」モグモグ

相模(ふひっ。食べる箇所を聞いてくれた。これは少しは前進してるってことだよね)

相模(くひひひひひ)ゴクゴク

相模「ん。比企谷のミルク凄い濃くて美味しい///」

八幡「……」

相模「うち妊娠しちゃう///」

八幡「はぁ……」

相模「そういえば副会長、なんで眼鏡やめたの?」

八幡「諸事情だそうだ」

相模「そっか。なんか海老名さんが凄いショック受けてたけど。眼鏡メイトだったのかな」

八幡「……わからん」

相模「あとアホ毛が出来てたね。実は親戚だったり?」

八幡「なんでだよ」

相模「小町ちゃんもアホ毛あるし。比企谷家の血を継ぐ者はアホ毛になるのかなって」

八幡「両親にアホ毛はなかっただろ」

相模「……そういえば」

八幡「そんなことより早く食べないと昼休み終わるぞ」

- 放課後 奉仕部 -


雪乃「」グテー

八幡「屍が一体いるようだが」

結衣「聖地巡礼で体力を使い果たしたんだって」

八幡「なるほど」

小町「一人で熊本とか凄いですよねー」

相模「だよね。ていうか休めばよかったのに」

雪乃「前に休んでしまったから無理して来たのよ……」

相模「あー、迷子になった時の――――――」

雪乃「迷子ではなく妖に巻き込まれていただけよ」

小町「」

相模「あ、うん……」

結衣「こ、今回は会えたの?」

雪乃「ええ。一つ目を見かけたわ」

八幡「マジかよ」

雪乃「生で見るとやはり怖いわね」

小町「お兄ちゃん、小町はどこまで信じればいいのさ」ヒソヒソ

八幡「何も信じなくていいぞ」ヒソヒソ

雪乃「夢の中だけれど」

八幡「夢かよ!!」

八幡(くそ。相模や葉山だけじゃなく、まさか雪ノ下にまで突っ込みキャラにさせられるとはっ!!)

雪乃「そんな簡単に妖を見れるわけないでしょう」

八幡「……」

結衣「だ、だよねー。見れるようになったらなったで大変そうだしー」

相模「夢か。そういえばうちは昨日比企谷に鞭打ちされる夢を――――んぐっ!?」

結衣「はい、さがみんは黙ってようねー」ビリビリ

八幡(さすが由比ヶ浜。常時ガムテープを持参してるだけある)

小町(結衣さんもお兄ちゃんも大変だなー)

- 海浜総合 -


折本「あれ、玉縄くん、髪の毛切った?」

玉縄「ああ。夏も近いしね。メンタルをリフレッシュして受験に備えようと思って」

折本「へー」

玉縄「そういえば仲町さんは一緒じゃないんだね」

折本「千佳なら比企谷と放課後デートだよ」

玉縄「放課後デート。……僕もいつか雪ノ下さんと一緒に放課後の散歩――デートをしてみたいものだ」

折本「相変わらず雪ノ下さんを狙ってるんだ」

玉縄「彼女は僕のSEEDを割ってくれたからね」

折本「なにそれマジウケる」

玉縄「僕は受け専門だよ」

折本「え」

- 17時 あんてい○ -


仲町「そういえば玉縄くんが髪の毛切ってたんだ」

八幡(あの変態が)

仲町「凄いさっぱりしてたよ。最初誰かと思ったよ」

八幡「夏が近いからな」

仲町「比企谷くんは短くしないの」

八幡「短すぎても落ち着かないので」

仲町「なにそれ」


いろは「あれ、先輩と仲町さんじゃないですかー」

仲町「あ、いろはちゃん」

いろは「どうもです。またデートですかー」

仲町「っ///」

八幡「一色は一人ぼっちですかー」

いろは「むっ。違いますよー」


副会長「お、比企谷じゃないか」


八幡「……よう」

仲町「……誰?」

- 5分後 -


仲町「ご、ごめんなさい! だいぶ印象が違ったのでわからなくてっ!!」

副会長「別に」

いろは「そんなに謝らなくていいですよー」

八幡(確かにそうだけどなんでお前が言うのかね)

いろは「それよりちょうどよかったです」

八幡「あ?」

いろは「実は生徒会の仕事がきつきつでー。先輩に手伝ってもらいたいんですけど……」

八幡「それは奉仕部ではなく俺個人への依頼か」

いろは「はい。奉仕部に依頼すると相模先輩も来ちゃうじゃないですかー」

仲町「いろはちゃん、相模さんが苦手なの」

いろは「苦手というよりいつ暴走するかわからないので。仕事に集中出来ないっていうか……」

仲町「あー」

八幡「……わかった。手伝う」

いろは「いいんですか?」

八幡「問題ない」

副会長「本当にいいのか。再来週には中間テストもあるんだぞ」

八幡「毎日勉強してるから支障はない」

副会長「……そうか。助かる」

いろは「ありがとうございます」

副会長「お礼に俺の幼女フォルダの画像見せるな」ボソッ

八幡「遠慮しておく」

いろは「それじゃ明日から二日ほどお願いしていいですかー」

八幡「あいよ。どうせ書類の作成や整理とかだろ」

いろは「はい。よくわかりましたね」

八幡「教室で副会長がやってたからな」

仲町「ふふっ」

八幡「……なに?」

仲町「ううん。比企谷くんって本当に頼りにされてるんだなって」

八幡「いや、ただの便利屋だろ」

いろは「そんなことないですよー。……多分」

八幡「おい。……それと俺からもお願いがあるんだが」

いろは「なんですかー」

八幡「もし。もし生徒会で厄介な案件を抱えた場合は奉仕部に依頼をして欲しい」

いろは「え。……ふぇ?」

八幡「言い直さなくていいから」

副会長「なんでそんなことお願いするんだ」

八幡「……妹が奉仕部に入部してからまともな依頼が来なくてな。来ないに越したことはないんだが……」

いろは「はぁ」

副会長「比企谷達が引退するまでに今の面子で仕事をしておきたいってことか」

八幡「そういうこと」

いろは「なるほど。先輩って本当にシスコンなんですねー」

八幡「まぁな」

いろは「いや褒めてませんから」

仲町「今の小町ちゃんに言わない方がいいよね」

八幡「お願いします」

副会長(さすが千葉の兄妹だな)フッ

八幡「」ニヤリ

いろは「すみません気持ち悪いのでアイコンタクトしないでくれますか」

今回はここまで
また今度

キャラデザが変わって海老名さんとめぐりんが可愛くなった
9巻で5話使うのなら7巻も3話くらい使って欲しかった

お久しぶりです!
明日の夜に投下します!

9巻に5話も使うのにけーちゃんの出番削りやがった
絶許

- 5月中旬 奉仕部 -


相模「比企谷、中間どうだった?」

八幡「まぁまぁだな。総合で20位以内はキープ出来た」

相模「そっか。うちは前と同じ順位だったよ」

小町「南さんも成績いいんですねー」

相模「まーね! 結衣ちゃんは赤点なかった?」

結衣「ないし! 今回は自己最高順位だったし」

相模「頑張ったんだねー」

結衣「まーね」

結衣(ヒッキーと同じ大学に行くためだもん)

結衣「ゆきのんはどうだったの?」

雪乃「いつもと同じよ」モフモフ

八幡「また1位か」

小町「さすが雪乃さんですね」

結衣「小町ちゃんはどうだったの?」

小町「うっ。それは、その……」

八幡「赤点あったのか?」

小町「赤点はないよ。ないけど三桁順位っていうか……」

結衣「意外と小町ちゃんっておバカさん?」

小町「うっ」グサッ

相模「結衣ちゃんには言われたくないんじゃないかな」

結衣「どういう意味だし!?」

雪乃「ニャンコ先生♪」チュッ

八幡(おい、やめろ。お前がキスすると中身が入れ替わっちゃうだろうが)

雪乃「ふふふ///」モフモフ

小町「ご機嫌ですねー」

結衣「ゆきのん、何かいいことあったの?」

雪乃「ええ。とてもいい夢を見たのよ」

相模「いい夢?」

雪乃「そう」

- 回想 -


雪乃『おはよう、ニャンコ先生』

先生『今朝は早いな』

雪乃『ええ。ニャンコ先生も早い――――いいえ、朝帰りね』

先生『よくわかったな。おやすみだ。にゃん♪』

雪乃『まったく飲み過ぎは体によくないと言ってるのに……』

塔子『雪乃ちゃん、起きてるのー?』

雪乃『あ、はい』

塔子『なら滋さんを起こしてくれないかしら?』

雪乃『わかりました』

雪乃『それじゃいってきます』

塔子『いってらっしゃい。あ、そうだわ。ちょっと待っててね』

雪乃『……?』

塔子『はい。マフラー』

雪乃『え』

塔子『寒いから風邪を引かないようにね』

雪乃『あ、ありがとうございます///』

塔子『あまり若い人向けのデザインじゃないけど』

雪乃『いいえ。温かいですし気に入りました』

塔子『そう? 気に入ってくれて嬉しいわ』

雪乃『それじゃ行ってきます///』

雪乃「うふふふふ」

相模「凄い天使の微笑みみたい……」

結衣「い、いい夢見たね……」

八幡(以前ならゆきのん可愛いーって言って抱き付いてたのに時は残酷である)

雪乃「ふふふふふ」モフモフ

小町「だからいつも以上にニャンコ先生をもふもふしてるんですねー」

雪乃「ええ」ポロッ

結衣「あ」

雪乃「」

相模「あ、腕が取れちゃったね」

小町「もふもふしすぎじゃないですか」

雪乃「」

八幡「雪ノ下?」

雪乃「あ、ぁ……。に、ニャンコ先生の腕が……腕が……」ガクガク

結衣「ゆきのん?」

雪乃「う~ん」バタリ

結衣「ゆきのーん!?」

- 1時間後 -


雪乃「……ん……」

相模「あ、やっと起きた」

雪乃「わ、わたしは一体……」

八幡「覚えてないのか。ニャンコ先生の腕が取れて気絶してたんだ」

雪乃「あっ」

結衣「ゆきのん、大丈夫?」

雪乃「ど、どうしましょう。腕が……」

小町「雪乃さん、落ち着いて下さい。くっつければいいんです」

雪乃「……そ、そうね。くっつければ……」

八幡「雪ノ下、裁縫は得意なのか?」

雪乃「いえ。家庭科の授業でしか……」

結衣「ゆきのんならすぐマスター出来そうだけどね」

雪乃「そうね。でも早く治すには……」

八幡「経験者に任せた方がいいな。……戸塚が確か手編みのマフラー作ってたな」

小町「あー、戸塚さんなら女子力高いし裁縫得意そうかも」

雪乃「……戸塚くん。いいえ、彼は駄目よ」

結衣「なんで?」

雪乃「大会が近いもの。迷惑は掛けたくないわ」

八幡「……そうだな。そうすると川崎か」

相模「あー、川崎さん。文化祭でも衣装係してたよね」

小町「文化祭って南さんが壊しかけたっていう」

相模「ぐはっ」グサッ

結衣「小町ちゃん、古傷抉っちゃ駄目だよ」

小町「あ、すみませーん」テヘッ

雪乃「川崎さんね」

八幡「あー、俺から言っておくか。雪ノ下、川崎と仲良くはないだろ」

雪乃「いいえ。わたしから直にお願いするわ」

八幡「そうか」

雪乃「さっそく明日お願いしてみるわ」

- 翌日 昼休み -


副会長「ギフティアが欲しい」

葉山「アイラはセーフなのか」

副会長「もちろん。今期はロリに厳しいアニメが多いからな……」

戸塚「そういえばセラフで大量に殺されてたもんね」

副会長「あれは酷い。幼女に何の恨みがあるんだ……」


雪乃「」ガラガラ


葉山「……雪ノ下さん?」

戸塚「ひっ」

雪乃「」スタスタ

戸塚「ぐーぐー!」

副会長「なんで急に寝たふりなんかしてるんだ?」

川崎「……ん?」

雪乃「川崎さん、あなたにお願いがあるのだけれど」

川崎「あたしに?」

雪乃「ええ。5分ほど時間をくれないかしら」

川崎「……別にいいけど」

雪乃「ありがとう。それじゃ行きましょう」グイッ

川崎「え」

雪乃「善は急げよ」スタスタ

川崎「ちょっ。離してよ。一人で歩けるってば!」

三浦「」ポカーン

海老名「雪ノ下さんとさきさきが一緒に……」

海老名(まさかのキマシタワー!?)


葉山「雪ノ下さんと川崎さんか。珍しい組み合わせだな」

戸塚(僕に用があるんじゃなかったんだ)ホッ

副会長「川崎さんか」

副会長(確か合同イベントで妹さんと話してたな。可愛かった)ダラー

戸塚「副会長、涎が垂れてるよ」

副会長「おっと」フキフキ

- 非常階段 -


川崎「それであたしにお願いって」

雪乃「ええ。これはあなたにしかお願い出来ないことなの」

雪乃(以前、比企谷くんから古典部シリーズを借りておいてよかったわ。あれにお願いごとをするコツが書いてあったのよね)

川崎「あたしにしか?」

雪乃(わたしも人にお願い事をするのは苦手だもの)

雪乃「もし断られたらわたしはこれから先、生きていけなくなるわ」

川崎「……そ、そんな大事なの……」

雪乃「ええ。……お願いします。ニャンコ先生の腕を治してください」ペコリ

川崎「え」

雪乃「あなたしか頼れる人がいないの。お願いします!」

川崎「」

- 説明後 -


川崎「なるほど。人形の腕をくっつくて欲しいってわけ」

雪乃「人形じゃないわ。ニャンコ先生よ」

川崎「はいはい」

雪乃「それで引き受けてくれるかしら」

川崎「……別にいいよ」

雪乃「本当に!?」

川崎「うん。人形の腕をくっつけるくらいならすぐに出来るし」

雪乃「人形じゃなくてニャンコ先生よ」

川崎(雪ノ下ってこんな面倒くさい奴だったっけ)

川崎「それでいつまで治せばいいの」

雪乃「出来ればすぐにでも」

川崎「すぐにね。……ごめん、今日は時間ないからすぐには無理かも」

雪乃「」

川崎「今日は妹の迎えと家事と予備校の定期検査に向けて勉強しないといけないから……」

雪乃「……それなら問題ないわ」

川崎「え」

雪乃「家事はわたしはすべて引き受けるわ」

川崎「」

雪乃「兄妹の面倒は比企谷くんが引き受けます」

川崎「」

雪乃「どうかしら」

- 17時半 川崎宅 -


八幡「なぜ俺まで……」

京華「はーちゃん、絵本読んで!」

八幡「お、おう。何が読みたい?」

京華「これ!」

八幡(あわよくば三太郎か。普通だな)

大志「お兄さん、すみません」

八幡「別に。ていうかお兄さんって呼ぶなって言ってんだろ」

大志「ていうか何しに来たんすか?」

八幡「俺もよくわからん」

- 台所 -


川崎「それじゃよろしく」

雪乃「それはわたしの台詞よ」

川崎「……」

雪乃「なにかしら」

川崎「いや。人形――ニャンコ先生の為に何でここまでするのかと思ってね」

雪乃「そんなの大切だからに決まってるじゃない」

川崎「」

雪乃「川崎さんだって大切なものの為ならなんでもするでしょ」

川崎「……ふふっ」

雪乃「わたし、何かおかしいこと言ったかしら」

川崎「いや、別に。ふふふ」

雪乃「」キョトン

川崎「それじゃ治してくるから」

雪乃「お願い」

川崎「……それと」

雪乃「……?」

川崎「エプロン姿、結構似合ってるよ」

雪乃「ありがとう。わたし、可愛いから何でも似合うのよね」

川崎「あ、そう……」

- リビング -


京華「」スヤスヤ

八幡「なんだ。寝たのか」

大志「京華、絵本読むとすぐ寝ちゃうんすよね」

八幡「ほーん。そういえば、お前バスケ部入ったんだってな」

大志「そっす。バレーか迷ったんすけど今の時期はバスケかなって」

八幡「時期とか関係ねぇだろ」

大志「これでもユニフォーム貰ってるんすよ」

八幡「凄いな」

大志「部員が10人しかいないからですけど」

八幡「おい」

大志「ほら、うちの高校って部活動に力入れないじゃないっすか。現に今日は休みですし」

八幡「……そうだな。柔道部とテニス部が県大会出れる程度か」

大志「バスケ部の目標も県大会出場なんすよ」

八幡「出れそうなのか」

大志「どうっすかね。死ぬほど練習してるってわけじゃないですし」

八幡「まあ普通の高校はそうだろうな」

大志「テニス部は練習量は半端ないみたいすけど」

八幡「部長が凄いやる気あるからな」

大志「戸塚先輩っすよね」

八幡「ああ。面識あったか」

大志「一年でも人気ある先輩なんで」

八幡「だろうな。なんせ俺の戸塚だからな」

大志「え。お兄さんってそっちの気があったんすか。すみません京華から離れてくれませんか」

八幡「半分冗談だ」

大志「半分本気ってことっすか……」

- 19時 -


「いただきまーす!」

雪乃「どうぞ召し上がれ」

京華「」モグモグ

八幡「けーちゃん、どうだ」

京華「美味しい!」

雪乃「」ホッ

大志「雪ノ下先輩、料理も出来るんすね」

雪乃「ええ。そこそこ」

八幡「そこそこってレベルじゃないけどな」

川崎(あたしより美味しいかも……)

八幡「……そういえば、もう一人兄妹いなかったっか?」

川崎「いるよ。けど林間学校で明日まで帰ってこないんだ」

八幡「そっか」

大志「お兄さん、ホモだけじゃなくて幼女好きなんすか……」

八幡「ねえ、俺なんかした? お前までそうだと後輩全員からの風当たりが強くなっちゃうんだけど」

川崎「アンタ、ホモだったの!?」

八幡「違うから」

京華「ホモってなーに?」

雪乃「ホモとは――――んぐっ!?」

川崎「アンタは妹に何教えようとしてんの!」

- 1時間後 -


川崎「はい。終わったよ」

雪乃「ニャンコ先生!」ダキッ

川崎「……そんな好きなんだ」

雪乃「愛してると言っても過言ではないわ」モフモフ

川崎「そんなもふもふしてるとまたすぐ壊れるよ」

雪乃「」サッ

川崎「ふふっ。……アンタって結構面白いんだね」

雪乃「わたしが面白い?」

川崎「うん。……それより雪ノ下って料理は独学?」

雪乃「そうね。グーグル先生でレシピを調べたりするけれど」

川崎「そっか。……よかったら今度教えてくれない」

雪乃「もちろんいいわ」

川崎「いいの」

雪乃「ええ。好きな時に呼んでくれて構わないわ」

川崎「好きな時って。でも受験勉強とかあるでしょ」

雪乃「料理を教えるくらいの余裕はあるわ」

川崎「……凄いねアンタ」

雪乃「そうね。よく言われるわ」

川崎「ぷっ」

雪乃「それよりニャンコ先生を治してくれてありがとう。とても感謝してるわ」ニコッ

川崎「別にそこまでお礼されなくても……///」

雪乃「そうね。これから川崎さんのことをあだ名で呼んでもいいかしら」

川崎「あだ名?」

雪乃「ええ。ニャンコ先生を治してくれた恩人だし。……救世主(メシア)なんてどうかしら」

川崎「ごめんそれは無理」

今回はここまで!
また今度☆

けーちゃん出番ないの残念だけどルミルミが可愛すぎて興奮する

やっはろー!
明日の日本代表の試合が終わったら投下しますね!

負けたらしないかも

- 6月上旬 定食屋 -


仲町「予備校の近くにこんな定食屋さんあったんだね」

八幡「ああ。俺も昨日知ったんだ。……サイゼの方がよかったか?」

仲町「ううん。定食屋さんでいいよ。サイゼも少し飽きてたとこだし」

八幡「え」

仲町「あ、飽きたって言ってもそこまで飽きてるわけじゃないから!」

八幡「お、おう……」

八幡(流石に毎週サイゼに連れて行ったら飽きられるか)

仲町「それより比企谷くんは何頼むの?」

八幡「鯖バーグ定食だな。どんな味か気になる」

仲町「確かに気になるね。わたしは鰆おにぎり茶漬けかな」

八幡「そっちも気になるな」

- 10分後 -


店員「おあがりよ!」

八幡「いただきます」

仲町「頂きます」

八幡「」パクッ

仲町「」パクッ

八幡「……っ!」

仲町(お、美味しい!!)

八幡(凄い美味いな。あまりの衝撃に一瞬全裸になったのかと思ったぜ)

仲町(なんだろう。比企谷くんの全裸がイメージに浮かんじゃった///)

- 食後 -


店員「御粗末!!」

八幡「ふぅ。やばいな」

仲町「うん。凄い美味しかった」

八幡「これはサイゼ行く回数を減らさざるをえない」

仲町「そうだね。かおりにも教えてあげようっと」

八幡「んじゃ今日もテストの答え合わせするか」

仲町「うん」

八幡「まずは現国からだな」

仲町「現国結構自信あるんだー」

- 10分後 駅前 -


八幡「ルミルミとららぽ行くの土曜でよかったんだよな」

仲町「うん」

八幡「人多そうだな……」

仲町「土曜だからね。違う場所にする?」

八幡「いや。ルミルミの希望だから変えるわけにはいかないだろ」

仲町「……比企谷くんって年下に甘いタイプ?」

八幡「いや、そういうわけではないと思うが」

仲町「もしかしてロリコン?」

八幡「何でだよ」ペシッ

仲町「あうっ」

八幡「あ」

仲町「いったぁい」

八幡(しまった。つい相模と小町と同じノリでチョップしてしまった……)

仲町「ごめん。……って比企谷くん?」

八幡「あ、その、すまん。ついチョップしてしまった」

仲町「え」

八幡「痛かったか」

仲町「う、ううん。そんな気にしなくてもいいけど」

八幡「そ、そうか」

仲町「うん。それに少し嬉しかったし///」

仲町(わたしにも気を使わなくなってきたというか)

八幡「………………は?」

仲町「それじゃまたね!」

八幡「」

- 22時 比企谷宅 -


八幡「なあ、小町」

小町「なに」

八幡「小町はチョップされたら嬉しいか」

小町「……なに言ってんの」

八幡「いや、意見を聞きたくてだな」

小町「嬉しいわけないじゃん」

八幡「だよな」

小町「小町は南さんじゃないんだよ」

八幡「だよな」

小町「だから小町にチョップする回数を減らして欲しいのです!」

八幡「小町が馬鹿なことをしなければしねぇよ」

小町「馬鹿なことって?」

八幡「俺の予定を許可なく皆に知らせたり、勝手に俺に成りすましてメールしたりすることだよ」

小町「うっ」

八幡「次したらデコピンな」

- 翌日 総武高校 -


八幡「うす」

戸塚「おはよう、八幡」

葉山「やあ」

副会長「おはよう」

八幡「……」

戸塚「どうしたの?」

八幡「戸塚はチョップされたら嬉しいか」

戸塚「え」

葉山「急に何を言ってるんだこいつ頭おかしいんじゃないか死ねばいいのに、と戸塚は思った」

八幡「」ガーン!!

戸塚「思ってないよ!」

八幡「」ホッ

副会長「急にどうしたんだ」

八幡「実はだな……」

- 説明後 -


葉山「なるほど。あの仲町さんが」

副会長「あの真面目そうな子だよな」

戸塚「うん」

八幡「つい相模と小町と同じノリでしてしまってな」

葉山「つまり仲町さんもマゾじゃないかと疑ってるわけだな」

八幡「いや、そこまでは」

葉山「でもチョップされたら嬉しいなんてマゾじゃないと思わないだろ」

副会長「確かに」

戸塚(そういうわけじゃないと思うけど)

葉山「まあ、相模さんみたいな変態ではなくプチマゾじゃないか」

戸塚「プチマゾ……」

八幡「うーん」

副会長「そこまで気にしなくていいんじゃないか」

八幡「だけどな」

葉山「わたし、気になります!」

八幡「うるせぇよ」

葉山「……仕方ない。実験してみるか」

「実験?」

葉山「俺たちも女子にチョップしてみて感想を聞いてみよう」

「」

葉山「俺は優美子に、戸塚は雪ノ下さんに、副会長はいろはに、比企谷は平塚先生だな」

「いや、殺されるから」

葉山「これは決定事項だ。異論は認めない!」キリッ

戸塚「やらないからね」

副会長「俺もやらない」

八幡「右に同じく」

葉山「行動力たったの5か。……ゴミめ」


八幡「なあ、何でこいつ今日はこんなに荒れてるんだ」

戸塚「またSSが荒らされたんじゃないの」

副会長「暇人だな」

葉山「行ってくる」

「え」

葉山「」スタスタ


結衣「それで昨日ねー」

葉山「優美子」

三浦「ん」

葉山「」ニコッ

三浦「隼人、どした――――――」

葉山「えい」ペシッ

結衣「」

海老名「」


八幡(本当にやりやがった!?)

戸塚(一瞬の躊躇いもなく)

副会長(なんていかれたやつだ)


三浦「え、え……」

葉山「すまない、優美子」

三浦「え、えっと、なにが……」

葉山「痛かったかい」

三浦「痛くはないけど。……隼人、ど、どうしたん?」

葉山「優美子」キリッ

三浦「っ///」ドキッ

葉山「俺にチョップをされてどうだった?」

三浦「」

結衣「」

海老名「」

葉山「感想を聞かせてくれ」

三浦「か、感想と言われても。……その、困るんだけど……」

葉山「頼む」キリッ

三浦「っ///」

結衣(隼人くん、完全にいかれちゃったのかな)

葉山「言いづらかったら嫌か嫌じゃなかったか教えてくれないか」

三浦「……い、嫌じゃない……かも……」

葉山「そうか」

三浦「隼人?」

葉山「ありがとう、優美子」ニコッ

三浦「う、うん。別にいいし///」

葉山「お礼にゆで卵あげるよ」

三浦「お礼とかいらないし。それより隼人がよかったらいつでもしていいから……」モジモジ

葉山「ああ」

結衣(優美子……)

海老名(相模さんが言ってた通り優美子ってMだったんだ)


葉山「ふぅ。どうだった」

八幡「お前すげぇな」

戸塚「うん」

副会長「勇者だ」

葉山「まあね。それより仲町さんの気持ちがわかったかもしれない」

八幡「なに」

葉山「ただ比企谷には教えられないな」

八幡「何でだよ」

葉山「自分で答えにたどり着かないと駄目だからだよ」

八幡「わからないから教えて欲しいんだけど」

葉山「わかるまで悩めばいいだろ。まだ60年くらい時間は残ってる」

八幡「死ぬまで考えないといけないかよ」

葉山「そろそろ1時限目が始まるぞ。またな」

八幡「……」

戸塚(今回は葉山くんの意見に賛同かな)

- 昼休み -


八幡「相模は何で俺にいつも叩くようお願いしてくるんだ」

相模「それはうちが変態だからに決まってるじゃん」

八幡「まあ、そうなんだけど」

相模「もちろん相手が好きな人じゃないと意味ないけど」

八幡「……」

相模「急にどうしたの」

八幡「……何でもない」

相模「そっか。それじゃ質問に答えたお礼にうちをぶん殴ってもらおうかな!」

八幡「しないから」

相模「それじゃ蹴りでいいよ」

八幡「だからしないって言ってるだろ」

相模「うーん、ならしっぺ!」

八幡「しっぺくらいなら」

相模(計画通り)ニヤリ

- 奉仕部 -


川崎「ここ誰も来ないからいいね」

雪乃「ええ。落ち着いてお昼が食べられるわ」

川崎「由比ヶ浜は一緒じゃないの」

雪乃「日によるわね。今日は三浦さん達と一緒じゃないかしら」

川崎「そっか」

雪乃「そうだ。川崎さんに提案があるのだけれど」

川崎「提案?」

雪乃「先日、川崎さんのお宅にお邪魔させてもらったけれど、兄妹達の面倒を見るのとても大変じゃないかしら」

川崎「まあ。でも嫌じゃないから」

雪乃「そうね。でも料理中は目を離すわけじゃない」

川崎「まあね」

雪乃「その間に妹さんたちにDVDやBDでも見せたらどうかしら」

川崎「アニメや映画ってこと」

雪乃「そうよ」

川崎「うちにも何枚かあるけど全部鑑賞済なんだよね」

雪乃「それならわたしが貸してあげるわ」

川崎「……それって映画? アニメ?」

雪乃「アニメよ」

川崎「アニメね……」

雪乃「どうしたの」

川崎「いや、気持ちは嬉しいんだけど。内容によって妹たちに悪影響が出ないか心配でさ」

雪乃「以前になにかあったのかしら」

川崎「うん。京華と映画館に行った時にポスターの可愛さにつられて魔法少女のアニメ見たんだけどさ……」

雪乃「……それならわたしも知ってるわ。見たことはないけれど」

川崎「それで京華がショック受けちゃって……」

雪乃「安心しなさい。わたしが貸すアニメはそういうシーンはないし、とても為になるアニメよ。見たらきっとわたしみたいな素晴らしい人間になれるわ」

川崎「うーん」

雪乃「もし心配なら兄妹に見せる前にわたしと一緒に見てみる」

川崎「いいの」

雪乃「ええ。川崎さんがご都合がいい日にわたしの家で一緒に見ましょう」

川崎「うん」

雪乃(計画通りだわ)ニヤリ

川崎「怖いんだけど」

- 土曜 西船橋駅 -


八幡「よう」

仲町「おはよう」

留美「八幡、久しぶり」

八幡「おう。元気だったかルミルミ」

留美「だからルミルミはやめてって言ってるでしょ。キモイ」

八幡「おっふ」

仲町「留美ちゃん、キモイとか言っちゃ駄目だよ」

留美「だって八幡が……」

八幡「大丈夫だ。言われ慣れてるからな」

留美「八幡、悲しいね」

- ららぽ -


仲町「それじゃお手洗い行ってくるから待っててね」

留美「うん」

八幡「ん」

留美「……八幡」

八幡「どした」

留美「千佳といつ付き合うの」

八幡「ぶふっ!」

留美「汚い」

八幡「いや、留美が急に変なこと言うから……」

留美「別に変なことじゃないでしょ。八幡だって気づいてるくせに」

八幡「……」

留美「違う?」

八幡「……そうだな。留美の言ったとおりだ」

留美「まあ、千佳を見て気持ちに気づかないなんてラノベの主人公くらいだよね」

八幡「まあな」

留美「それでどうするの」

八幡「今日はグイグイ来るな……」

留美「だって二人を見てるともやもやするんだもん」

八幡「悪いな。……確かに彼女の気持ちにはいつか答えないといけないんだろうな」

留美「……」

八幡「でも今はこの関係が気持ちいいんだよ」

留美「……そっか。ならいいよ」

八幡「いいのか」

留美「千佳も同じこと言ってたから」

八幡「……そうか」

留美「……まったく、千佳も三股してる男のどこがいいんだか」

八幡「」

留美「冗談だよ」クスッ

八幡(休日にショッピングモールでJCに苛められてる男子高校生がいた。ていうか俺だった)

八幡「あ、そうだ」

留美「どうしたの」

八幡「留美は仲町さんはマゾだと思うか」

留美「」

今回はここまで
また今度

次スレ八幡「相模南の変態戦線は無法地帯である」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434026732/)

サッカー勝ってよかった
今期は血界戦線と境界のRINNEの曲がいいですね

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月30日 (火) 01:16:04   ID: l_CUCuBr

タイトルが予想を超えてたww。マジで面白いから頑張れ

2 :  SS好きの774さん   2014年12月30日 (火) 12:59:11   ID: Jppiz-_j

待ってました!

3 :  SS好きの774さん   2014年12月30日 (火) 13:44:24   ID: yuKBdmNr

頑張ってくれ!

4 :  SS好きの774さん   2014年12月30日 (火) 13:53:02   ID: gBlXhpsz

頑張れ!

5 :  SS好きの774さん   2014年12月30日 (火) 23:07:18   ID: -MoEF99s

個人的に折本√とか欲しい

6 :  SS好きの774さん   2014年12月31日 (水) 00:14:05   ID: HR_oA4qF

折本ENDがいいな〜

7 :  SS好きの774さん   2014年12月31日 (水) 11:06:51   ID: eaxwjRHr

折本ルートは仲町さんとギクシャクするでしょうが

8 :  SS好きの774さん   2014年12月31日 (水) 13:57:20   ID: KbUaUma7

ホント、待ってました‼あと、折本は無い。
小町が気の毒な扱いになりそう

9 :  SS好きの774さん   2014年12月31日 (水) 21:09:47   ID: Nrsvd4uk

2015年も頑張って!

10 :  SS好きの774さん   2014年12月31日 (水) 23:43:58   ID: jZ4-oHgL

名前変わったのかwww

11 :  SS好きの774さん   2015年01月01日 (木) 16:31:10   ID: axsujlmr

きずけば年越えてたwww

12 :  SS好きの774さん   2015年01月01日 (木) 16:45:50   ID: axsujlmr

今?!www

13 :  SS好きの774さん   2015年01月01日 (木) 20:27:40   ID: M7Bx4Vh_

あけましておめでとうございます!今年も楽しみにしています!がんばってくださいい!!!

14 :  SS好きの774さん   2015年01月01日 (木) 23:04:32   ID: lW3-sN0_

小町と戸塚をハーレムに加えよう!(提案)おりもとも何気にフラグたってるし、いけると思うよ

15 :  SS好きの774さん   2015年01月01日 (木) 23:18:38   ID: 8mmLebZr

作者よく対抗したな。このタイトルになったのって前作の最後に来たやつの影響だろ?

16 :  SS好きの774さん   2015年01月03日 (土) 18:10:36   ID: htG0yrY7

期待‼︎

17 :  SS好きの774さん   2015年01月04日 (日) 12:27:37   ID: DpqbDNTG

いくら何でも遅すぎじゃね?
来週中って、もう終わんぞ

18 :  SS好きの774さん   2015年01月04日 (日) 22:26:13   ID: b-3-vjmN

期待してます!

19 :  SS好きの774さん   2015年01月05日 (月) 16:13:19   ID: 0clR63Dz

遅い遅い遅いィ。

20 :  SS好きの774さん   2015年01月05日 (月) 22:56:03   ID: FMQnQF4T

遅すぎやー!楽しみやのに

21 :  SS好きの774さん   2015年01月06日 (火) 00:05:51   ID: EEhma5HM

頑張ってくれ〜!

22 :  SS好きの774さん   2015年01月06日 (火) 16:10:28   ID: SWRsDuZH

まだー?

23 :  SS好きの774さん   2015年01月06日 (火) 18:53:26   ID: Ex4xT3RJ

おっそーい

24 :  SS好きの774さん   2015年01月06日 (火) 23:40:10   ID: DEFU2JZU

あけおめ。
まじこれ好きだわ。
仲町さん可愛すぎ!!
仲町さんENDおなしゃす

25 :  SS好きの774さん   2015年01月07日 (水) 03:31:58   ID: 7-rKJOzZ

頑張ってください!!
期待してます!!

26 :  SS好きの774さん   2015年01月07日 (水) 06:23:56   ID: LctYb9yT

あなたのペースでゆっくりゆっくり































相模ENDへ

27 :  SS好きの774さん   2015年01月07日 (水) 21:34:49   ID: FN06q90_

あけおめ!
これめっちゃ好きです!
がんばってください!

28 :  SS好きの774さん   2015年01月08日 (木) 00:01:05   ID: 0jBMx_Sr

相変わらずのクオリティ!

29 :  SS好きの774さん   2015年01月08日 (木) 00:44:44   ID: ATXIalew

さがみんマジで可愛い

30 :  SS好きの774さん   2015年01月08日 (木) 01:24:09   ID: CzvaW2Ta

あけおめ!
さがみんEND期待してます
頑張ってください

31 :  SS好きの774さん   2015年01月08日 (木) 03:33:36   ID: dKqOGJ8l

このss大好きだから、頑張って下さい
m(*_ _)m

32 :  SS好きの774さん   2015年01月08日 (木) 21:50:17   ID: z_6ZJfje

個人的に仲町エンドがいいなぁ

33 :  SS好きの774さん   2015年01月09日 (金) 20:15:33   ID: 3rVs0gjm

続きはよ

34 :  SS好きの774さん   2015年01月13日 (火) 00:51:23   ID: lJz4noHR

作者様、頑張って!
めちゃめちゃ楽しみにしてます!
このシリーズのせいで(?)葉山と相模が好きになったぜ!
本作の葉山もこっちの方がいいなぁ…

35 :  SS好きの774さん   2015年01月13日 (火) 19:35:07   ID: De9B7Xmm

確かにこれのせいで相模の株が爆上げした

36 :  SS好きの774さん   2015年01月13日 (火) 23:49:43   ID: oZLs8fh3

ガースー黒光り大学附属中学校ってww

37 :  SS好きの774さん   2015年01月14日 (水) 00:20:28   ID: MhQFraYG

仲町さん沢山出てきてお腹いっぱい

38 :  SS好きの774さん   2015年01月15日 (木) 18:07:04   ID: L0wbQNAF

ガースってw

39 :  SS好きの774さん   2015年01月18日 (日) 00:08:53   ID: Xu1WjV_h

ガースー(笑)

40 :  SS好きの774さん   2015年01月19日 (月) 21:45:34   ID: aCtQhNgq

ガースークソワロタw

41 :  SS好きの774さん   2015年01月22日 (木) 22:20:40   ID: HhKlIU0E

仲町さん可愛いすぎる(^-^)
個人的には折本もありだな(^-^)

42 :  SS好きの774さん   2015年01月25日 (日) 05:21:23   ID: pJ_MRB2Y

最近なぜか折本が好きになってしまった

43 :  SS好きの774さん   2015年01月25日 (日) 21:54:24   ID: c4IYK3dG

あのさぁ………
何でもするっつったのにエッチな事はダメっておかしいだろォ!なあ!
YO!

44 :  SS好きの774さん   2015年01月27日 (火) 11:57:38   ID: Np2BEbLg

折本にフラグをore

45 :  SS好きの774さん   2015年01月28日 (水) 23:16:51   ID: og2N-TTU

>カバーしてるから問題ない。挿絵あるところだけ注意すればオッケーだ

完全に俺で笑ったw

46 :  SS好きの774さん   2015年01月28日 (水) 23:20:45   ID: GiWXJcYJ

相変わらずおもしろい

47 :  SS好きの774さん   2015年01月30日 (金) 00:33:25   ID: 37ivuuOB

この作品の葉山なら許せる。というかもはや別キャラだよ

48 :  SS好きの774さん   2015年01月30日 (金) 00:34:04   ID: 2Jvvy1cw

センスがありけり

49 :  SS好きの774さん   2015年01月30日 (金) 14:22:14   ID: KHF-mfcE

………………ウケる!

50 :  SS好きの774さん   2015年02月01日 (日) 02:01:17   ID: om6z6fOY

今この俺ガイルSSが一番面白い

51 :  SS好きの774さん   2015年02月01日 (日) 13:41:49   ID: tR9iRdna

やはり考えることは同じか・・・
折本可愛い

52 :  SS好きの774さん   2015年02月05日 (木) 07:13:40   ID: avO2iHHA

この葉山はいい葉山だ
それはそうと折本√もやってほしい

53 :  SS好きの774さん   2015年02月06日 (金) 04:11:38   ID: tqI5jytn

ガハマさんが病んでらっしゃる・・・

ありがとうございます!!!!!

54 :  SS好きの774さん   2015年02月06日 (金) 04:14:14   ID: tqI5jytn

ニュータイプが5人も・・・(震え声)

55 :  SS好きの774さん   2015年02月06日 (金) 08:48:13   ID: mLJ5JkNs

アぁー、全部面白い

時雨もEGOISTも大好きなんじゃぁー

56 :  SS好きの774さん   2015年02月07日 (土) 18:08:56   ID: aMDekbf1

面白いです
頑張ってください!

57 :  SS好きの774さん   2015年02月09日 (月) 02:02:09   ID: OzagJ8TM

奇跡の世代ワロタwww

58 :  SS好きの774さん   2015年02月09日 (月) 08:56:44   ID: SrOgSpDL

ガハマさんまでそっちに行ってしまったらもう仲町さんと折本しかマトモなのが居なくなってしまう…

59 :  SS好きの774さん   2015年02月12日 (木) 02:47:43   ID: rPm1NyqK

黒バスが入ったwwww

60 :  SS好きの774さん   2015年02月15日 (日) 23:28:03   ID: QD-spgET

最近一番のあたり、気長に待ってます

61 :  SS好きの774さん   2015年02月18日 (水) 01:27:08   ID: dtStEk52

相模いがいありえない

62 :  SS好きの774さん   2015年02月21日 (土) 23:50:44   ID: nSOkOJAz

戸松さんの名前だしちゃったよ
w

63 :  SS好きの774さん   2015年02月23日 (月) 20:56:26   ID: t9wVFJwj

陽乃さん出ないかな?

64 :  SS好きの774さん   2015年02月24日 (火) 22:19:28   ID: BQ66-m9R

一番面白いよ。応援しているぞ!

65 :  SS好きの774さん   2015年02月27日 (金) 21:58:36   ID: ilg1zr5P

面白いです!応援しています!!

66 :  SS好きの774さん   2015年02月27日 (金) 22:43:35   ID: VaX1GJH7

相変わらず最高だねぇ簡単な奴でいいから映像化したやつを見てみたい

67 :  SS好きの774さん   2015年02月27日 (金) 23:25:32   ID: 5IR8RFuD

折本じゃダメなんですか 個人的には折本がいいです

68 :  SS好きの774さんえあた   2015年02月27日 (金) 23:49:58   ID: tDhfQ6T_

映像化して欲しいなー

69 :  SS好きの774さん   2015年02月28日 (土) 17:31:18   ID: 8dy02q05

覚醒戸塚かっこよすぎワロタ

70 :  SS好きの774さん   2015年02月28日 (土) 21:33:09   ID: fNUlpPRl

誰かこれのアニメ作れ!
簡単なのとかじゃなくてガチのやつ!

71 :  SS好きの774さん   2015年02月28日 (土) 21:34:28   ID: fNUlpPRl

戸塚に惚れるわ

72 :  SS好きの774さん   2015年03月01日 (日) 01:14:51   ID: KcF9F3As

原作読んで無いけど面白い!
続きよろしく!

73 :  SS好きの774さん   2015年03月02日 (月) 00:40:20   ID: nX3htvq4

まーた戸塚への好感度だけ上がっていくのか(呆れ)
ホモSSになる日も近いな(歓喜)

74 :  SS好きの774さん   2015年03月02日 (月) 05:14:38   ID: DEhIIU3Y

折本が何時の間にか八幡を好きになってることに気付く展開はよ

75 :  SS好きの774さん   2015年03月04日 (水) 00:06:01   ID: SfP-0ajW

折本が1番可愛いな

76 :  SS好きの774さん   2015年03月05日 (木) 01:21:38   ID: 8gHABbZ8

折本は戸塚とくっつきそうやな

77 :  SS好きの774さん   2015年03月06日 (金) 06:49:22   ID: iDfN8ehY

折本が何時の間にか八幡を好きになってることに気付く展開はよ に賛成ですね

78 :  SS好きの774さん   2015年03月06日 (金) 16:44:46   ID: IbUfawma

仲町さん派だけど八幡がサドになりつつあるのが何とも⋯
つまりマルチエンドで全て解決

79 :  SS好きの774さん   2015年03月09日 (月) 00:11:48   ID: abkMXBIc

面白すぎです!
仲町さんENDでお願いします!

80 :  SS好きの774さん   2015年03月09日 (月) 22:53:57   ID: i_235ytD

ハーレム!ハーレム!ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

81 :  SS好きの774さん   2015年03月10日 (火) 19:00:03   ID: 6igHe6wi

ゆきのんはもうダメだな(確信)

82 :  SS好きの774さん   2015年03月11日 (水) 04:21:18   ID: svgZ4ZPk

朝ちゅん……冴えカノかな?

83 :  SS好きの774さん   2015年03月13日 (金) 00:05:00   ID: KEEeZMWy

戸塚の男気ぱないわ

84 :  SS好きの774さん   2015年03月14日 (土) 14:18:18   ID: fmpLqWx7

葉山キャラぶっ壊れすぎワロタ

85 :  SS好きの774さん   2015年03月18日 (水) 16:27:08   ID: soYSueQE

まだかな~♪まだかな~♪まだかな~♪

86 :  SS好きの774さん   2015年03月21日 (土) 01:22:12   ID: wboLCAc8

待ってる

87 :  SS好きの774さん   2015年03月21日 (土) 02:35:41   ID: 6n2KMdK7

はよ

88 :  SS好きの774さん   2015年03月23日 (月) 03:13:13   ID: FnEdUZtR

待ってる

89 :  SS好きの774さん   2015年03月23日 (月) 06:09:20   ID: Sj24-FH5

待ってるお〜(´∀`)ウン

90 :  SS好きの774さん   2015年03月23日 (月) 16:46:20   ID: wbHPWG6i

分岐で全員分のルートやってほしい!

91 :  SS好きの774さん   2015年03月24日 (火) 01:40:19   ID: 2kCut9xV

はよ

92 :  SS好きの774さん   2015年03月25日 (水) 11:31:53   ID: wHtZLnzV

今回間あいてますねー

93 :  SS好きの774さん   2015年03月25日 (水) 12:06:43   ID: oN13NYi5

マダー(;´д`)

94 :  SS好きの774さん   2015年03月25日 (水) 23:15:27   ID: KmBK9P30

待ってる

95 :  SS好きの774さん   2015年03月27日 (金) 02:45:11   ID: EYOtWBf6

パンツがなくなってる➡︎相模の仕業ってわかる八幡の思考がもうすでに洗脳されちまってるw

96 :  SS好きの774さん   2015年03月27日 (金) 20:50:58   ID: BjZ2QzFm

待ってるよ

97 :  SS好きの774さん   2015年03月31日 (火) 01:58:23   ID: CkD6y2Ol

できるだけ長く続けよう

98 :  SS好きの774さん   2015年03月31日 (火) 19:42:06   ID: Hebv55pX

面白いです!頑張ってください!!

99 :  SS好きの774さん   2015年04月02日 (木) 09:29:05   ID: rr-qUO_r

はよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよよはよはよ    まだかね?

100 :  SS好きの774さん   2015年04月03日 (金) 19:00:15   ID: aa7HgD66

このssとても好きです。
更新待ってます!
折本√or仲町√or留美√お願いします

101 :  SS好きの774さん   2015年04月04日 (土) 16:49:15   ID: bxF7Onu6

がんばです

102 :  SS好きの774さん   2015年04月04日 (土) 18:20:20   ID: q9dh4uii

折本END期待しています

103 :  SS好きの774さん   2015年04月07日 (火) 04:46:37   ID: x3peDCv0

はよはよ

104 :  SS好きの774さん   2015年04月07日 (火) 16:49:10   ID: z2hGBuBh

わくてか

105 :  SS好きの774さん   2015年04月08日 (水) 15:28:03   ID: gtOyu5kB

OPの本物と呼べるものだけでいいって部分が八幡って感じがして良いですよね

106 :  SS好きの774さん   2015年04月09日 (木) 01:20:46   ID: Y_PmN_we

アニメ二期八幡イケメンになりすぎてちょっと残念

107 :  SS好きの774さん   2015年04月11日 (土) 21:42:26   ID: IT4tM7Gm

相模ん可愛い

108 :  SS好きの774さん   2015年04月12日 (日) 04:09:53   ID: XfhnQwuu

マジ昼メシゆで卵って、隼人君流石だわー!

109 :  SS好きの774さん   2015年04月17日 (金) 07:49:23   ID: h79n4UZ5

続きはよ それとは別にどうでもいいんだが、いろはすの声微妙じゃない?

110 :  SS好きの774さん   2015年04月17日 (金) 12:18:30   ID: ghKLmlkO

仲町さんと折本の顔もアニメでよくわかったしこのssももっと面白くなりそう

111 :  SS好きの774さん   2015年04月20日 (月) 20:55:31   ID: wwPEUR3h

葉山がもはや別人wそして消えた木材屋w

112 :  SS好きの774さん   2015年04月26日 (日) 13:26:35   ID: X84n1llB

八幡のSっ気がちょくちょく出てきてる(笑)
このSSの最後が想像できんどうなるだろう?

113 :  SS好きの774さん   2015年04月29日 (水) 02:20:58   ID: tZH-lwdl

雪ノ下と戸塚がくっつく可能性出てきたな……
雪ノ下は八幡とじゃないと許せない!って思ってたけど戸塚ならいいかも

114 :  SS好きの774さん   2015年05月06日 (水) 23:27:20   ID: NPzvh9Tb

続き読みたい

115 :  SS好きの774さん   2015年05月09日 (土) 07:58:51   ID: tDC7H3G6

これ終わるんだろうか?

116 :  SS好きの774さん   2015年05月10日 (日) 17:56:43   ID: 3QoGKk6G

続き待ってます
(ノシ 'ω')ノシ バンバン

117 :  SS好きの774さん   2015年05月11日 (月) 01:36:44   ID: E12nkVn8

楽しみだ!

ところで期待タグ押したらBLタグが追加されたんだけどどうなってんのコレ・・・。

118 :  SS好きの774さん   2015年05月12日 (火) 05:08:09   ID: OH9lKewH

安定の黒バスネタw

比企谷の影の薄さのなくなった理由が秀逸過ぎるww

119 :  SS好きの774さん   2015年05月12日 (火) 07:41:53   ID: wbYe2673

この作者は天才と言わざるを得ない。

120 :  SS好きの774さん   2015年05月12日 (火) 16:42:58   ID: -86_tHOR

いつの間にか本牧もレギュラーメンバーになってるしwww

121 :  SS好きの774さん   2015年05月17日 (日) 00:08:51   ID: l3gCkQN7

自分的には戸塚、雪乃下の話もっと描いて欲しい!

122 :  SS好きの774さん   2015年05月18日 (月) 17:03:22   ID: u5TMG0nx

材木座の霊圧が消えたっ!?
ここまで葉山が葉山していないssはないwwwwwww

123 :  SS好きの774さん   2015年05月19日 (火) 04:00:00   ID: _YQ6Qm_B

一気に見てしまったー

124 :  SS好きの774さん   2015年05月22日 (金) 08:50:37   ID: uykCyxN1

にしても完結するのかねー

125 :  SS好きの774さん   2015年05月25日 (月) 01:00:16   ID: 47elmk6m

がんばれー

126 :  SS好きの774さん   2015年06月01日 (月) 22:40:28   ID: xh5Ulyhd

早く続きみてー

127 :  SS好きの774さん   2015年06月10日 (水) 00:02:17   ID: 2O0VvQL5

このちょっと髪が伸びた相模は描いてみたくなりますね^^

128 :  SS好きの774さん   2015年06月18日 (木) 16:48:51   ID: JQN_TgIZ

キャラが崩壊しているが、これはこれで面白いな
一気に読んでしまった
それにしも葉山のキャラが友達に似すぎているwww

129 :  SS好きの774さん   2015年06月26日 (金) 00:22:39   ID: 2nsBaAly

このssの葉山ほんと好きだわww

130 :  SS好きの774さん   2016年05月17日 (火) 13:23:19   ID: YxgaQf4E

このシリーズはどこも※欄賑やかで凄いなぁ

131 :  SS好きの774さん   2019年02月11日 (月) 21:04:46   ID: YR7W7t8j

最初は面白かったけど
なんかずっと同じようなやり取り繰り返してるだけで
だんだん飽きてくる

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