八幡「相模南は本当にどうしようもないマゾである」 (1000)

これは『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』のSSです


前スレ 八幡「相模南はどうしようもないマゾである」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402042620/)


◇注意点◇

・メインは八幡と相模と葉山
・台本形式
・キャラ崩壊するかも
・たまにエロ描写あり
・パロネタ多め
・戸塚は天使
・更新は不定期

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407417972

- 8時半 -


雪乃「それじゃいきましょうか」

結衣「うん!」

相模「まずは伏見稲荷大社だっけ?」

雪乃「ええ。小町さんへの御守りもそこで買うのでしょう?」

八幡「ああ、悪いな」

結衣「ううん。小町ちゃんに絶対合格してもらいたいし!」

八幡「まあ、由比ヶ浜でも合格出来たんだから大丈夫だろう」

結衣「どういう意味だし!」

雪乃「そうね」

結衣「ゆきのんまで!?」

相模「きっと山勘が的中したんだよね!」

結衣「さがみんもあたしのこと馬鹿だと思ってるの!?」

相模「うん、一年の時からずっと。なんでこの子、総武高校に入れたんだろうとずっと思ってた」

結衣「」

八幡「まあ、由比ヶ浜への疑惑は後にして行こうぜ」

雪乃「ええ」

- 電車 -


結衣「」スースー

相模「」グーグー

八幡「……なんでこいつらいきなり寝てんだよ……」

雪乃「さあ。夜更かしでもしていたんじゃないのかしら」

八幡「両肩が重たいんだが」

雪乃「もうすぐで着くから我慢しなさい」

八幡(まだ涎垂らすなよ)

相模「」ジュルリ

八幡「」ビクッ

- 伏見稲荷大社 -


八幡(ここ、か)

雪乃「比企谷君」

八幡「ん?」

雪乃「ご祈祷はしないの?」

八幡「しないなぁ。だってネットで調べたが最低でも三千円以上かかるぞ」

雪乃「それは高いものなの?」

八幡「ご祈祷の相場がわからないからなんとも言えないが、俺には好ましくない設定金額である」

結衣「まあ、こういうのは気持ちだ大事っていうし」

相模「そうそう。あっちに御守り売ってるみたい」

八幡「んじゃさっさと買うとするか」


葉山「やぁ、奇遇だね」


結衣「隼人君だ」

相模「奇遇だね」

雪乃「……」

八幡「んだよ、京アニショップ行くんじゃなかったのか?」

葉山「この後行くつもりだよ。さきにうた様に会えるかなと思ってね」

八幡「なるほど」

結衣「うた様?」

葉山「かくかくしかじか」

結衣「なるほど。隼人君、相変わらずだね」

相模「三浦さんは上手く振り切れたの?」

葉山「ああ。お腹痛いから後で合流すると言ってあるよ。合流しないけどね。携帯も電源オフ」

結衣「うわぁ」

雪乃「はぁ……。相変わらずアニメに影響されやすいのね」

八幡(相変わらず?)

葉山「それは否定出来ないかな」

雪乃「……比企谷君、御守りを買うのでしょう? 早くしなさい」

八幡「あ、ああ。悪い」

- 5分後 -


結衣「あたしも自分の分買おうかなー」

相模「うちも安産祈願の御守り買おうっと」

雪乃「相模さん、何故安産祈願の御守りが必要なのかしら?」

相模「え? 比企谷に孕まされてもいいように」

結衣・雪乃「」

八幡「お前、朝から何言ってんだよ」

葉山(相模さんが比企谷の子供を妊娠……)


結衣『』ザクッザクッ

相模『……』

結衣『あれ? おかしいなぁ』

相模『……』

結衣『中に誰もいないよ? さがみん、嘘ついたんだね?』

相模『……』

結衣『嘘ついたらいけないんだよ。そんな嘘をつく女はヒッキーの彼女に相応しくないよね』

八幡『……』

結衣『ヒッキーもそう思うでしょ? だよね!』

八幡『……』

結衣『それじゃ帰ろうっか。大丈夫。首だけでもあたし愛せるからね』


葉山「うっ……」

八幡「どうした?」

葉山「いや、嫌な未来をグラスでリップしてしまったようだ」

八幡「は?」

葉山「気にしないでくれ。それより結衣、相模さん」

結衣・相模「なに?」

葉山「御守りは自分で買ってもあまり意味がないよ。ソースはぎんぎつね」

結衣「そうなの?」

葉山「ああ。他人から貰わないと意味がないらしい」

相模「そうだったんだ」

結衣「それじゃ皆でお互いの御守りを買おう!」

八幡「なんでそうなるんだよ」

結衣「いいじゃん」

相模「そうそう」

雪乃「私は遠慮するわ」

結衣「えー」

雪乃「御守りに頼らなくても自分の力で何とかするもの」

八幡(やだ、カッコいい)

葉山(惚れちゃいそうだぜユキセラレータ!)

雪乃「なにか?」ギロリ

葉山「な、なんでもない!」ギクッ

結衣「そんなこと言わずに。ね?」ジー

雪乃「うっ。……まあ、今回だけなら」

結衣「ありがとう、ゆきのん!」ギュッ

雪乃「由比ヶ浜さん、何度も抱きつかないでって言ってるでしょう///」

相模「やっぱり結衣ちゃん、がちゆり……」ゴクリ

雪乃「えっ……」ヒクッ

結衣「違うから! ゆきのんも引かないで!」アセアセ

葉山「それじゃ百合成分を補給したところで俺は失礼するよ」

八幡「補給必要だったのか」

- 北野天満宮 -


八幡(東福寺で庭園を満喫した後はここか)

結衣「ここも有名な所なの?」

八幡「そうだな。ユキペディアさん、お願いします」

雪乃「その呼び方はやめなさい。由比ヶ浜さん、ここは菅原道真公(菅公)をおまつりした神社の宗祀(総本社)で、親しみを込めて「北野の天神さま」と呼ばれているわ」

結衣「ほぇ」

雪乃「かくかくしかじか」

結衣「……」

相模「……」

雪乃「――――わかった?」

結衣「う、うん。なんとなく!」

相模「多分!」

八幡(絶対わかってないだろ)

- 絵馬所 -


相模「」カキカキ

八幡(肉便器と文字が見えたが気のせいだろう)

結衣(なんて書こうかな。ヒッキーのお嫁さん? でも気が早いっていうか///)

雪乃(ニャンコ先生と出会えますように)

相模「よし!」

八幡「……」

相模「ぐ、ぐへへ///」

八幡「」ヒクッ

雪乃「みんな、書けたかしら?」

八幡「ああ」

相模「うん」

結衣「もうちょっと!」

- 20分後 駅 -


雪乃「次は嵐山ね」

結衣「なんか時間があっという間に感じるよ」

八幡「気のせいだろ」

相模「あ、うちベンチにポーチ置き忘れちゃった!」

八幡「何やってんだよ。もう出発するぞ」

相模「急いで取ってくる!」タタタッ

雪乃「比企谷君、ついていってあげて」

八幡「わかった」

結衣「ヒッキー、ダッシュ!」

八幡(んなこと言われても)タタタッ

相模「あった、あった!」ホッ

八幡「あったか」

相模「あ、比企谷、来てくれたんだ」

八幡「それよりすぐ戻るぞ」

相模「うん!」


<まもなく発車します


相模「」タタタッ

八幡「」タタタッ


結衣「あ、来た」

雪乃「まったく焦らせてくれるわね」

結衣「え? ゆきのん、焦ってたの?」

相模「ぎゃんっ!」ズコッ

八幡「お、おい!?」

結衣「」

雪乃「」


<発車しまーす


相模「いたた……」ムクリ

八幡「大丈夫か?」

相模「うん、大丈夫……って電車は?」

八幡「行ったぞ」

相模「」

八幡「まあ、仕方ない。次が来るまで待つしかないだろ」

- 5分後 -


相模「ごめん、うちのせいで……」

八幡「気にするな」

相模「うん」

八幡「由比ヶ浜にもメールしてあるから」

相模「そっか」

八幡「それより膝擦りむいてるけど大丈夫か?」

相模「うん、痛くて気持ちいい!」

八幡「……」

相模「比企谷、指で押しつぶしていいよ?」ハァハァ

八幡「いや、汚いから」

相模「汚くてゴメンなさいっ///」

八幡「……とりあえず絆創膏張っておくか」

相模「持ってるの?」

八幡「ああ。小町が常備するよう言われてな」

相模「そうなんだ」

八幡「本当は消毒した方がいいんだが」

相模「比企谷の唾液で消毒しよう!」

八幡「しないから……。ほれ」スッ

相模「比企谷に貼って欲しい」

八幡「絆創膏くらい自分で貼れるだろ」

相模「お願い!」

八幡「……仕方ねぇな」

相模「ありがと!」

八幡「貼るぞ」ペリッ

相模「」ピラッ

八幡「……なんでスカート捲ってんだよ」

相模「さ、サービス?」

八幡「」ペタッ

相模「……好みの下着じゃなかった?」

八幡「いや、そういう問題じゃない。外でこういうことするな、痴女」

相模「痴女っ///」

相模「そう、うち、外で平気でパンツ見せちゃう痴女なの///」

八幡(京都でも相変わらずの相模である)

相模「ていうか外でするなってことは、家の中とかならいいの?」

八幡「……あん?」

相模「そっか。裸エプロンも見せてるもんね。わかった、次は比企谷の家で見せるね!」

八幡「いや、見せなくていいから……」

相模「比企谷はうちの下着姿興味ない?」

八幡「いや、興味ないとかじゃなくてだな……」

八幡(ええ。興味はありますよ。健全な男子高校生ですもの)

相模「まさかっ……。ベビードールがお好み?」

八幡「」

相模「いや、葉山君と一緒で競泳水着じゃないと興奮しないとか?」ウーン

- 府内某所 -


葉山「くっ……」フラフラ

葉山(お腹が痛いっ!!!!)

葉山(まさか本当に痛くなるなんて……。昨晩、腹巻するの忘れたのが原因か……)

葉山(このままじゃ漏れてしまう。エロく言うと溢れちゃう……)

葉山(やっとコンビニが……。あそこでぶちまけよう。俺の熱いモノを)

葉山「……?」


三浦「」ペラッ


葉山(何故、優美子がここにいるっ!?)

葉山(まずい。ここで優美子に見つかったら俺の行きたい場所に行けなくなってしまう)

葉山(ここのコンビニは回避だ)

葉山(ていうか京都まで来てコンビニで立ち読みするなよ。君達のせいで雑誌の発行部数が年々減少しているんだ!)

- 5分後 -


葉山「」キラキラ

葉山(すっきりした。危うく高校生なのに漏らしてしまうところだった)

葉山(漏らしていいのは中学生までだというのに)フッ

葉山(このままこの後の計画を立てよう)


大岡(ヤバイ。漏れる……)コンコン


葉山(招かれざる客が来たか)

大岡「すみません、まだかかりますか?」

葉山(この声は大岡?)

葉山(まずいな。大岡がいるということは戸部と大和も一緒だろう。ここで見つかったらついてこられそうだ)

葉山(ここは声を変えて……)

葉山「すみません、自分も入ったばかりでございまして」

大岡「そ、そうですか……」ギュルル

葉山(どうだ。俺の杉崎の声は! 蝶ネクタイ型変声機も目じゃない!)

葉山「まだ出れそうにないのでよかったら近くにもコンビニがあるので……」

大岡「わ、わがりまじた……」

葉山(よし!!)

- 府内某所 -


ゆっこ「戸塚君、次は伏見稲荷大社でいいかな?」

戸塚「うん、いいんじゃないかな」

遥「戸塚君は行きたい場所ないの?」

戸塚「特にないかな。二人が行きたい場所でいいよ」ニコッ

ゆっこ(あふんっ///)

遥(はぁ、ペロペロしたい///)

戸塚「あ、御守り買いたいんだけどいいかな?」

ゆっこ「うん、もちろん!」

遥「伏見稲荷大社で買えるはずだよ」

戸塚「そっか」

ゆっこ「御守りって誰に買ってあげるの?」

戸塚「うん、他校の友達にね。検定を受けるみたいだから」

遥「他校……」

ゆっこ「それって女子?」

戸塚「そうだよ。海浜総合の子なんだけど」

ゆっこ「へぇ」

遥「そうなんだ」

ゆっこ「仲いいの?」

戸塚「いい方じゃないかな。この前も映画を見に行ったし」

遥・ゆっこ「」

戸塚「どうしたの?」

遥「な、なんでもないよ!」

ゆっこ「うん、なんでもない!」

戸塚「そう?」

遥(ふーん、戸塚君と仲がいい女子ねぇ)

ゆっこ(しかも他校と来たもんだ)

遥(私の戸塚君に手を出すなんて……)

ゆっこ(私の嫁に手を出すなんて……)

遥・ゆっこ「ふふふふふ……」

戸塚「」ゾクッ

- 千葉某所 -


折本「うっ……」ゾクッ

仲町「かおり、どうしたの?」

折本「なんか寒気が」

仲町「風邪?」

折本「いや、違うと思うんだけど」

仲町「ならいいけど。もう少しで修学旅行なんだから体調崩さないでよ」

折本「わかってるって」

仲町「比企谷君、今頃京都を満喫しているんだろうなー」

折本「どうだかねー。会えなくて寂しい?」

仲町「うん、寂しい―――って違う!!」

折本「あはは、テンパりすぎでしょ。マジウケる」

仲町「いや、ウケないから……」

- 17時半 ホテル -


八幡(なんかあっという間に時間が過ぎたな)

八幡(外にいるよりホテルでくつろいでる方が長く感じるまである。まあ、睡眠時間を入れればホテルにいる時間の方が長いんだけどね)

八幡(それより雪ノ下がいない時の相模は要注意だな。まさか駅であんなことをするとは)

八幡(俺しか見てなかったからよかったものの、他人に見られたら……)

八幡(ん? 見られたらどうなんだ?)

八幡(相模が頭おかしい子と思われるだけ? 一緒にいる俺も好奇の目に晒される?)

八幡(……深く考えるのはやめておくか。うん、そうしよう)


ブルブル


八幡(あん? こんな時間にアラームを設定した覚えは――ってLINEだったか)

折本『お土産忘れないでよ! 後、千佳が比企谷が会えなくて寂しいって笑』

八幡(うん、お土産買うよ。買うけど連絡するまで欲しいの? それに仲町さんは比企谷菌ならぬ比企谷病にかかってしまったの?)

八幡(てかLINEって既読着くから無視し辛いんだよな。流石にこの時間でごめん寝てたは通じないだろう)

八幡(ここは軽く返事して……)


戸塚「八幡、卓球しない?」


八幡「おし、しよう! 今すぐしよう!」

八幡(返事は後ででいいだろう。だって戸塚に誘われたんだもん)

- 30分後 -


戸塚「ふぅ、いい汗かいたね」

八幡「だな」

八幡(君の汗を僕は拭いたいと思う。今ならあの主人公の気持ちがわかる)

八幡(あ、LINE忘れてた)

折本『見たんなら返事してよね!』

八幡(うわ、面倒臭ぇ。こいつ、付き合ったら束縛しそうなだな。まあ、付き合うことはないけど)

八幡(適当に返信しておくか)

戸塚「八幡、お風呂どうする?」

八幡「ん? 飯食べた後に入るつもりだけど」

戸塚「そっか。僕も一緒に入っていいかな?」

八幡「もちろんだ。何なら背中を洗ってやるまである」

戸塚「うん。それじゃ僕も八幡の背中洗ってあげるよ」

八幡「……ッ!」

戸塚「それじゃ部屋に戻ろうか」

八幡「あ、ああ。戸塚……」

戸塚「なに?」

八幡「その……優しくしてくれ……」

戸塚「う、うん?」

- 20時半 ロビー -


八幡(明日で京都ともお別れか)

八幡(まあ、中々楽しめたな)

結衣「やっはろー!」

相模「はろー!」

八幡「……なんか用か」

結衣「別に用はないけど」

相模「比企谷とおしゃぶり――お喋りしようと思って」

八幡「お喋りならいつでも出来るだろ」

結衣「別にいいでしょ。どうせ暇なんだし」

相模「そうそう」

八幡「いい加減暇人認定やめてくれませんかね」

- 5分後 -


結衣「まさかゆきのんに霊感があると思わなかったよ」

相模「そうだね。まさか嵐山に悪霊がいるなんて……」

八幡「本当にあいつ見えてるのか……。いや、雪ノ下は虚言は吐かないし……」

結衣「もしかしてヒッキーの眼も霊の仕業なのかな?」

相模「前より随分マシになってるけどね」

結衣「それじゃ何体か成仏していってるのかも!」

八幡「いや、俺、何体の霊に取り付かれてるんだよ。守護霊だけで十分だから」

相模「うちの守護霊は奴隷だと思う」

八幡(こいつ、絶対モルジアナを連想したな)

結衣「あたしは……なんだろ?」

八幡(ていうか何で修学旅行の最後の夜に霊の話をしてるんだよ……)

- 21時 -


結衣「それじゃそろそろ部屋に戻ろっか」

相模「だね」

八幡「んじゃまたな」

結衣「うん、おやすみ!」

相模「おやすみ、比企谷」

八幡「ああ」

相模「あっ」

八幡「ん?」

相模「うちの部屋は○○号室だから。我慢できなくなったら襲っていいからね」ボソッ

八幡「襲わないから……」

結衣「さがみん、どうしたの?」

相模「何でもない。それじゃ行こう」

結衣「うん」

八幡「疲れた……ん?」

- 同時刻 ホテル外 -


葉山(いい風だ。京都の風は千葉の次に心地よい)

八幡「一人で何してんだ? 風邪引くぞ」

葉山「フッ…俺のの友人はこの夜風さ…ロンリネス」

八幡「……」

葉山「わざわざ心配してくれたのか?」

八幡「さぁな」

葉山「悪いな。もう少しここにいるつもりだから先に部屋に帰っててくれ」

八幡「そうか」

葉山「チェスでもして優雅に待っていてくれたまえ。ハハハ」

八幡「誰も持ってねぇよ」

- 翌日 車内 -


八幡「」ウトウト

戸塚「八幡、眠いの?」

八幡「あ、ああ……」

戸塚「寝ていいよ。着いたら起こすから」

八幡「そ、そうか。それじゃ悪いけど寝させてくれ……」

戸塚「うん、おやすみ」

八幡「」ウトウト

結衣「」スヤスヤ

相模「」ニヤリ

- 30分後 -


相模「ごめんね、戸塚君」

戸塚「ううん、八幡も女子の方が嬉しいと思うし」

相模「結衣ちゃん、涎垂らすから寄りかかってきたら注意してね」

戸塚「わ、わかったよ」

相模「」チラッ

八幡「」スヤスヤ

相模(熟睡してるなー)ツンツン

八幡「……ん……」

相模(はぁぁぁぁぁん。比企谷が無防備に寝てる! しかもうちの肩に寄りかかって!!)

相模(ここが新幹線じゃなければあんなことやこんなことが出来るのにぃぃぃぃぃぃ!!)

相模(でも少しくらいなら……)

戸塚「」ウトウト

相模(よし……)ゴクリ

八幡「」Zzz

相模「ハァハァ」スッ

相模「」ペロッ

八幡「……」

相模(やった! 比企谷のほっぺ舐めちゃったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)

相模(次は耳を……)ハァハァ

相模「」レロッ

八幡「……」

相模(ふひっ。耳も舐めちゃったよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ///)

相模(比企谷の頬と耳にうちの唾液が……)ジュン

相模(やばい。濡れてきた……)モジモジ

相模(オナりたいけど、トイレにはいけないし……)

相模(こうなったらここでやるしかない)

相模(比企谷の顔を見ながら)ジー

八幡「」パチッ

相模「……っ!」

八幡「……ぅ……まだ着いてないのか……」

相模「……う、うん」

八幡「……なんで相模が……?」

相模「え、えっと、戸塚君に場所変わってもらって」

八幡(マジかよ。居心地いいと思ってたら戸塚じゃなくて相模の肩だったのか)

相模「眠いなら寝てていいよ?」

八幡「いや、もう大丈夫だ」

相模「そ、そっか」シュン

八幡(何故落ち込む?)

相模「うち、お手洗い行ってくるから」

八幡「ああ」

- 15分後 -


相模「ただいま!」

八幡「ああ」

相模(下着は手遅れだった……。まあ、ノーパンも刺激あるからいいっか!)

八幡「……」

八幡(上着のポケットからはみ出てるのはパンツだよな?)

相模(やっぱスースーする。けどそれがいい///)

八幡(こいつ気付いてないのか?)

相模(なんかこっち見てるし。もうまた濡らさせる気なの///)

八幡(一応教えてやるか。相模なら大丈夫だろう)

八幡「相模」

相模「ひゃい!」ビクッ

八幡「ポケットからはみ出てるぞ」

相模「へ? うわっ!!」

八幡「……」

相模「……って焦る必要なかった。ただのパンツじゃん」

八幡「そうか。なら焦る必要は―――いや、焦ろよ!」

相模「でも比企谷には脱ぎたてプレゼントしてるし」

八幡「すぐに返したがな」

相模「こほん。うちは今ノーパンです」

八幡「それで?」

相模「今なら下着ずらす必要もないので簡単に弄り放題です」

八幡「一人で弄ってろ」

相模「え? いいの?」

八幡(しまった。返しを間違えた!)

八幡「だ、駄目だ」

相模「でも一人で弄ってろって」

八幡「いいから駄目だ」

相模「それじゃ比企谷が弄ってよ」

八幡「弄らない」

相模「なら自分で弄る」

八幡「駄目だ」

相模「それじゃ妥協して……どうしよう?」

八幡「何もしないって選択肢はないの?」

相模「ないよ! うーんと、それじゃ……」

八幡「……」

相模「手を繋いで」

八幡「手を?」

相模「うん」

八幡「それだけでいいんだな? 我慢出来るんだな?」

相模「うん、出来る!」

八幡「それくらいなら」スッ

相模「えへへ」ギュッ

八幡「え? なんで指絡めてくるの?」

相模「普通でしょ?」

八幡(え? これが普通なの? 八幡わからない)

相模「それじゃ東京駅着くまでよろしくね」

八幡「人が通る時は離すからな」

相模「なんで?」

八幡「恥ずかしいからに決まってるだろ」

相模「大丈夫。うちは恥ずかしいの平気だから」

八幡「俺が平気じゃないんだよ」

- 10分後 -


八幡「……」

相模「……」

相模(比企谷、眠る気配全くない……)

相模(寝てくれれば、このまま比企谷の手をうちのあそこに擦り付けて……)

相模(お願い、寝て!)

八幡(なんで手を繋ぐのを許してしまったんだろうか)

相模(くっ、眠気完全に冷めちゃったのかも。でもまだ時間はあるし……)


- 20分後 -


相模「」スースー

八幡「……」

相模「……むにゃ……」

八幡(寝てくれたか。駅着くまで起こさないでおこう)

八幡「……」

八幡(まあ、何だかんだで楽しかったな。修学旅行)

今回はここまで
また今度

前スレは皆で優雅に埋めて下さい!

この葉山と雪ノ下の過去は
葉山「雪ノ下さんってキミキスの二見さんに似てるよね。もしよかったら冷たい視線で俺を射抜きながら辛辣な言葉を浴びせてもらってもかな?」キラキラ
雪乃「」ドンビキ
みたいな感じかな?

火曜に投下します!

折本と戸塚はくっつきません

- 2日後 スタ○ -


八幡「ほれ、お土産」

戸塚「僕からも」

折本「サンキュー」

仲町「ありがとう」

八幡「ったく、休み明けに呼び出すなよ。こっちはまだ修学旅行の疲れが残ってるんだよ」

折本「別にいいじゃん。昨日休みだったんでしょ」

仲町「ごめんね、迷惑だったよね」シュン

八幡「うっ」

戸塚「八幡」

八幡「いや、迷惑ってわけじゃ。……まあ、今日は部活もなかったし」

仲町「そう?」

八幡「ああ」

仲町「よかった」ホッ

折本「なんかあたしと千佳との対応が違う気がするんだけど気のせい?」

八幡「ああ、気のせいだ。だから気にするな」

折本「」ジー

戸塚「そ、それより二人も来週から修学旅行だよね」

仲町「うん」

折本「ちゃんとお土産買ってくるから心配しないでいいよ」

八幡(別に心配はしていないんだけど)

折本「それよりこの後ゲーセン行かない?」

八幡「いきなりだな」

戸塚「僕はいいよ」

仲町「うん」

折本「それじゃ決定ね」

八幡「あれ? 俺の意見は?」

- ゲーセン -


折本「比企谷、ゲーセンでいつも何してるの?」

八幡「あんまり来ないがやるとしたらメダルゲームだ。何せ稼げば永遠に一人で遊べるからな」

折本「うわっ」

戸塚「対戦ゲームとかやらないの?」

八幡「やらんなぁ。相手はCPで十分だからな。乱入されても困る」

戸塚「あはは……」

仲町「戸塚君はよく来るの?」

戸塚「僕もあんまり。二人は?」

仲町「私達もあまり来ないよ。来たとしてもプリクラ撮るくらいだよね」

折本「うん。後はUFOキャッチャーくらいかなー」

八幡「プリクラか。前に戸塚と二人で撮ったな。いい思い出だ」

戸塚「あれ? 座椅木馬君もいなかったっけ?」

八幡「いないいない」

折本「男子だけで撮ったの? マジウケる」

八幡「馬鹿。戸塚とだぞ? 撮るに決まってるだろう」

仲町「決まってるんだ……。でも戸塚君、可愛いもんね。女子の私達より」

折本「うん」

戸塚「そんなことないよ。それに可愛くないと思うし……」

折本「可愛いよりカッコいいと言われたほうが嬉しい?」

戸塚「うん。だって男の子だもん」

仲町「そっか。ごめんね?」

戸塚「ううん。別に嫌ってわけじゃないから」アセアセ

八幡「まあ、戸塚は戸塚のままでいいと思うぞ」

戸塚「八幡」

折本「なんか比企谷がカッコいいこと言ってるんだけど。マジウケる」

八幡「いや、ウケねーから」

- 30分後 本屋 -


八幡(お、新刊出てるな。今日は二冊でいいか)

仲町「比企谷君、本好きなんだね」

八幡「ん? まあ」

仲町「私はあまり本読まないからなー。どういうの読んでるの?」

八幡「色々。ラノベも読むし、小説も読む」

仲町「ラノベかー。あ、これなら知ってる!」

八幡「デュラララか(意外だな)」

仲町「クラスの子が静雄×臨也ぐふふってよく言ってるの。この前は2期キターって大声で叫んでたよ」

八幡「……」

八幡(どこの学校にも腐女子はいるもんだな)

仲町「私も今度読んでみようかな。何かお勧めある?」

八幡「そうだな―――――――――」

折本「なんかいい感じだよね!」

戸塚「そうだね」

折本「千佳もなんだか前より乙女な顔してるし」

戸塚「この前のデートで何か進展あったのかな。何か聞いてる?」

折本「ううん、特に。でも以前より比企谷のことを意識してるのは間違いないね」

戸塚「そっか」

折本「戸塚君もなんだか嬉しそうだねー」

戸塚「うん。八幡に親しい人が増えるのは嬉しいよ」

折本「……」

戸塚「どうしたの?」

折本「いや、戸塚君は本当にいい奴だなーって」

戸塚「そんなことないよ///」

折本「比企谷も友人に恵まれてるってもんだねー」

戸塚「そう思ってくれてると嬉しいな」

- 19時 サイゼ -


折本「比企谷って本当サイゼ好きだよねー」

八幡「まぁな。サイゼは高校生の聖地だろ」

折本「聖地って……」プルプル

仲町「でも安いし長居も出来るからいいよね」

八幡「その通りだ。仲町さんはわかってるな」

仲町「そ、そんなことないよ///」

戸塚(これは由比ヶ浜さんと相模さんもうかうかしてられないね)

折本「あ、そういえば比企谷に伝えたいことがあったんだった」

八幡「なに?」

折本「来月、同窓会―――――」

八幡「行かない」

折本「早っ! まだ最後まで言ってないのに」

八幡「どうせ同窓会あるから俺も出ろって言うんだろ」

折本「うん」

八幡「行かないぞ」

折本「まあ、そういうと思った」

戸塚「行かなくていいの?」

八幡「ああ。別に会いたい人がいるわけじゃないし、俺なんかが参加しても気まずい雰囲気にさせるだけだからな。つまり俺は元同級生を気遣ってるわけだ。むしろ感謝してほしいまである」

折本「本当に捻くれてる……」

仲町「」クスッ

折本「それじゃ比企谷は不参加ね」

八幡「ああ。ていうかお前が幹事なの?」

折本「ううん。比企谷の連絡先を知ってるのあたしだけだから」

仲町「そうなの?」

八幡「まあ。ぼっちだったし」

仲町「そっか、そうなんだ」

戸塚(なんで嬉しそうな顔してるんだろ?)

折本「千佳は同窓会ないの?」

仲町「」ギクッ

八幡「……」

仲町「う、うん。うちの学校はそういうのないかな……」

折本「そうなんだ。なんか寂しいね」

仲町「うん」

八幡「……それより料理頼もうぜ。沢山歩いたから腹が減って仕方がない」

折本「そんなに歩いてないでしょ……」

- 20時 比企谷家 -


八幡「ただいま」

小町「おかえり。今日もデート?」

八幡「デートじゃない。外食してきただけだ」

小町「また海浜総合のお二人と?」

八幡「戸塚もいるけどな」

小町「そっかそっか。ふふーん♪」

八幡「んだよ」

小町「小町はお兄ちゃんが順調にぼっちから脱却しているのが嬉しいのです!」

八幡「……」

小町「あれ? 否定しないの?」

八幡「……まあな。客観的に見て今の俺は確かにぼっちとは言えないからな」

小町「」

八幡「……どうした?」

小町「う、ううん。ただ……」

八幡「ただ?」

小町「燃えないごみぃちゃんから、燃えるごみいちゃんになったなって」

八幡「結局ごみぃちゃんのままなの?」

- 22時 自室 -


八幡「はぁ……」ドサッ

八幡(明日も学校あるのに遊んでしまった。それに明後日も遊ぶ約束をさせられた)

八幡(あれは約束じゃなく命令じゃないだろうか。だって俺意見言ってないし)

八幡(なんなの? 服従を命じられてるの? 強制的にイエス・マイ・ロードなの?)

八幡(まあ、戸塚が一緒ならいいか)

八幡(本は明日部室で読もう。今日も疲れたからアニメ見て寝るとするか)

八幡(そういえば戸塚が録画し忘れたものを見せてと言っていたな)

八幡(戸塚が俺の部屋に来るのか……)ゴクリ

八幡(明日、掃除しないと)

- 翌日 総武高校 -


八幡「」ガラガラ

結衣「ヒッキー、おはよう!」

八幡「ああ」

結衣「最近、遅刻しないね」

八幡「まあな。平塚先生に殴られたくないし」

結衣「今日から部活やるけど、ヒッキー来るよね?」

八幡「ああ。由比ヶ浜は?」

結衣「あたしももちろん行くよ。一緒に行こうね!」

八幡「別に一人で行けるだろ」

結衣「駄目! 一緒に行くの!」

八幡「わ、わかった。わかったから大声出さないで」

結衣「うん」


大岡(一緒にイクの! か。朝からエロイこと言ってるな)ゴクリ

大和「大岡、どうした?」

大岡「何でもない!」ビクッ

戸部「そういえば隼人君、遅くね?」

大岡「あ、ああ。確かに」

戸部「っつーか、この時間にいないの初めてじゃね?」

大和「寝坊でもしたんじゃないのか?」


葉山「」ガラガラ


戸部「お、噂をすれば影とやら」

葉山「おはよう、みんな」ニコッ

三浦「おはよう、隼人。今日遅かったじゃん。休みかと思ったし」

葉山「ああ。二度寝してしまってね」

海老名「珍しいね」

葉山「そうだな。まあ、人間だから寝坊することもあるさ」

戸部「確かに。比企谷君と川崎さんなんか遅刻しまくりっつーか」


八幡(うるせぇよ)

川崎「」ギロリ


戸部「ひっ!」ビクッ

川崎「ふん」

戸部「やべっ、超怖ぇ……」

葉山(危なかったな、戸部。もう少しで戸/部になるところだったぞ。パリィパリィパリィ!)

大岡「でもああいう睨まれるのもいいよな!」

「え?」

三浦「超キモイし」

大岡「うっ」ビクン

葉山(大岡はマゾに目覚めた。優美子から罵倒を頂いた)


八幡「相模はまだ来てないんだな」

結衣「さがみんならもう来てるよ。多分お手洗いに行ってるんじゃないかな」

八幡「そうか」

結衣「何? さがみんが気になるの?」ジー

八幡「別にそういうわけじゃない。いたら警戒しないといけないからな」

結衣「あ、確かに」

八幡「あいつと葉山のせいで、突っ込みキャラになりつつあるからな」

結衣「あたしもだよ……」

- 下駄箱 -


相模「」キョロキョロ

相模(よし、誰もいない!)

相模(それじゃ比企谷の靴の臭いを)

相模「」クンクン

相模(はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん///)

相模(朝からやばい! いい感じに汚れてるのもグッド!)

相模(比企谷、靴磨きしないのかな? 言ってくれればうちが磨いてあげるのに。舌で)ハァハァ

相模(とりあえず一舐め)ペロッ

相模「うっ」ゾクッ

相模(駄目だ。舐めるだけじゃ物足りない。この靴を履いてもらって頭を踏みつけてもらわないと……)

- 昼休み -


相模「それじゃ行こっか」

八幡「ん」ピラッ


大岡「ん?」

大岡「比企谷君、何か落ちたよ」


八幡「あん?」クルリ

大岡(プリクラか?)ヒョイ

八幡「ああ、悪い(そうか。ポケットに入れたままだったのか)」

大岡「」

八幡(何か嫌な予感がする……)

大岡「ひ、ひきゃ……」

八幡「おい、返してくれないか」

大岡「比企谷君が他校の女子とプリクラ撮ってるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

相模「」ピクッ

結衣「」ピクッ


<なにっ!?
<やはり化物か!
<俺は神など信じない


八幡(相変わらず迷惑なことをしてくれる)

大岡「しかも可愛い子と2ショットォォォォォォォォォォ!!」

大岡(確かこの子は折本さんの友達)


<ぐはっ!
<あんたって人はぁーッ!!
<お前を殺す


大岡「……比企谷君」

八幡「いいから返せ」

大岡「冬の次は何が来るか知っているか?」

八幡「…………は?」

大岡「春だ。だが比企谷君に春は来ない。なぜなら今からお前の春を殺すからだ!」

八幡「どうした? 意味が分からん。お前の頭が春か?」

大和「か、可愛いな……」

戸部「っべー、可愛いじゃん! まさかこの子が比企谷君の彼女的なっ!?」

八幡「違う。いいから返してくれ」

大岡「……か、彼女じゃないのに二人でプリクラ撮ったのか……」ガクッ


<どんな魔法を使ったんだ……
<大岡から黒いルフが……
<堕転しちゃう!


八幡「ったく、いちいち騒ぐなよ」

相模「……」

結衣「……」

八幡「行かないのか?」

相模「ちょっと見せて」

八幡「あっ」

相模「」ジー

結衣「」ジー

相模(うっ、普通に可愛い子だ……)

結衣(普通系の可愛い子だし……)

相模(結衣ちゃんみたいなアホの子じゃなさそう)

結衣(さがみんみたいな変態じゃなさそう)

相模(これが海浜総合の……)

結衣(これがあたしの第二のライバル……)

八幡「ねー行かないの?」

相模・結衣(とりあえず)

相模「比企谷!」

結衣「ヒッキー!」

八幡「ひゃいっ!」ビクッ

相模・結衣「今日プリクラ撮りに行こう!」

八幡「いや、面倒―――――――」

相模・結衣「これは決定事項だから!」

八幡「……」

戸部「なになに? 皆で遊びに行くの? なら俺も……」

相模・結衣「」ギロリ

戸部「うっ」

葉山「戸部、俺達は部活があるだろ。また今度にしよう」

戸部「っ、そ、そうだったわー。部活のこと完全に忘れてたわー」

葉山「」ニヤッ

八幡「……っ」

八幡(こいつ、楽しんでやがる。なんて性格が悪いんだ)

相模「それじゃ屋上行こう!」グイッ

結衣「今日はあたしも一緒に食べる!」


三浦「え? あーしと一緒に食べ―――」


結衣「なに!?」

三浦「ひっ……。な、なんでもない……」

結衣「それじゃ後でね!」

三浦「う、うん」シュン

- 放課後 奉仕部 -


結衣「相変わらず、依頼来ないねー」

八幡「来ないほうがいいだろ。面倒だし」

結衣「でも皆で何かやりたいじゃん」

相模「4Pとか?」

結衣「さがみん、お口チャック!」

雪乃「4Pとは何かしら?」

八幡「4番ピッチャーの略だ」

雪乃「そう。エースで4番という意味ね」

相模「雪ノ下さん、違う。4Pは―――ふぐっ!」

結衣「さがみんはいいから黙ってようねー」グイグイ

相模「ふごふご!」

雪乃「由比ヶ浜さんも相模さんの扱い方に随分慣れてきたようね」

八幡「だな。これなら安心して相模を任せられる」

結衣「任せないでよ! それよりゆきのん」

雪乃「どうしたの?」

結衣「今日、プリクラ撮りにいかない?」

雪乃「プリクラ? 何故?」

結衣「撮りたいから!」

雪乃「そう。遠慮するわ」

結衣「そっか。それじゃ三人で行こっか」

雪乃「……ッ!」ガーン

八幡「いや、俺も行きたくないんだが……」

結衣「ヒッキーは強制なの!」

八幡(なんでみんな俺に服従を命じてくるの?)

相模「そうだよ。うちとプリクラ撮るんだから! それで中であんなことやこんなことを……。ぐへへ///」

結衣「あたしがいるからそんなことはさせないし!」

相模「ぐぬぬ」

雪乃「こほん」

結衣「急に咳してどうしたの? ハウスダクト?」

八幡「ハウスダストな」

雪乃「急遽予定がなくなったから、私もお供するわ」

結衣「ゆきのん、来てくれるんだ!」

雪乃「ええ。予定がなくなったもの」

八幡(由比ヶ浜にあっさりと諦められてショックだったのか)

相模(雪ノ下さんて面倒くさい人だなー。うちが言えたことじゃないけど)

- 10分後 -


相模「そういえば暫くイベントってないよね?」

結衣「うん。年内はないんじゃないかな」

雪乃「生徒会選挙があるのだけれど」

結衣「そうなんだ」

相模「全然興味ないから知らなかった」

八幡「まあ、大体の奴らは興味ないだろ」

雪乃「でしょうね」

結衣「誰が生徒会長なるんだろうね?」

相模「さー」

八幡「まあ、内申点欲しさで推薦で進学狙っている奴だろう」

結衣「本当にヒッキーは考え方が捻くれてるんだから」

八幡「思ったことを言ったまでだ」

相模「雪ノ下さんは立候補しないの?」

雪乃「ええ。私には奉仕部があるもの」

結衣「ゆきのん」ジーン

雪乃「それに生徒会までしたらニャンコ先生に触れられる時間が減ってしまうわ」

結衣「」ズーン

- 翌日 総武高校 -


葉山「おはよう、比企谷」

八幡「おう」

葉山「本当に最近遅刻しなくなったね」

八幡「まぁな。……ん?」

葉山「どうしたんだい?」

八幡「手紙が入ってるんだが」

葉山「」

八幡(まさかこれが噂で聞くラブレターというやつか)ドキドキ

葉山「まさか不幸の手紙を入られるとは……」

八幡「え? 不幸の手紙なの?」

葉山「冗談だ。恐らくラブレターじゃないかな」

八幡「……本当に存在したんだな。下駄箱にラブレター」

葉山「ああ。だが気をつけろ」

八幡「わかっている。悪戯の可能性があるってことだろ」

葉山「違う。差出人がヤンキーの彼女だった場合、非常に危険だ」

八幡「え? 松戸苦愛の人が来ちゃうの? 松岡さん来たりしちゃうの?」

葉山「中学時代、ラブレターを貰ったことがあるんだが……」

八幡(スルーされちゃったよ。いつもネタ拾ってあげてるのに酷くない?)

葉山「もちろん俺には七咲がいたから断ったんだが、差出人の女子には不良の彼氏がいたんだ」

八幡「彼氏がいるのに告白するのかよ」

葉山「そして俺はその不良に呼び出された」

八幡「行ったのか?」

葉山「ああ。徒歩でね」

八幡「移動手段は聞いてないんだけど」

葉山「その不良は尖がった奴でね。特に顎が」

八幡「…………それでどうしたんだ?」

葉山「背後から忍び込んでぶん殴った」

八幡「」

葉山「その後気絶した不良を全裸にし写真を撮ったんだ。後はそれをネタに脅して万事解決だった」

八幡「卑怯だな、お前……」

葉山「何を言ってるんだ、比企谷。勝てばいいんだよ、勝てば」

八幡「頭が痛くなってきた。早退しようかな」

葉山「大丈夫か? まさか演算のしすぎじゃ!」

八幡「安心しろ。俺は能力者じゃない」

葉山「そうか。それでどうするんだい?」

八幡「とりあえず中身を見るしかないだろ」

葉山「そうだね」

- 昼休み 男子トイレ -


八幡「……」

葉山「……」

八幡「ねえ、何で個室までついてきたの」

葉山「気になるじゃないか」

八幡「こんなところ見られたら……」

葉山「姫菜が失血死するな!!」

八幡「なんで嬉しそうなんだよ。お前、海老名さんのこと嫌いだろ?」

葉山「それより早く中身を見ようじゃないか」

八幡「わかったよ」ビリビリ

葉山「」ワクワク

八幡「どれどれ」



比企谷八幡君へ

初めまして。急にこんなお手紙を出しちゃってゴメンなさい♪
私は比企谷君のファンです。名前は恥ずかしいので明かせません。許して下さい。
私は毎日比企谷君のことを見ています。ガン見しているまである。
そして気付いたことがあります。
それは比企谷君と相模さんがお似合いだということです。
二人を見ているといつもムラムラしちゃいます。何ででしょう。くすくす。
ドSの比企谷君とドMの相模さんは相性もぴったりだと思います。
由比ヶ浜さんとも仲がよさそうですが彼女はマゾ度レベル1くらいなのでまだまだだと思います。
一刻も早く相模さんを性奴隷にしてあげて下さい。
V.S.彼女の性感帯は乳首です。思いっきり捻ってあげてね☆



八幡「」

葉山「」

- 10分後 屋上 -


八幡「」ギー

相模「あ、比企谷。遅いよー」

八幡「……」

相模「早くお弁当食べよ」

八幡「……相模」

相模「なに?」

八幡「この手紙を書いたのお前だろ?」スッ

相模「」ギクッ

八幡「どうなんだ?」

相模「な、なんのことかな。うちにはしゃっぱり……」

八幡「いや、バレバレだから」

相模「嘘!?」

八幡「本当。大体、何で他人がお前の性感帯を知ってるんだよ」

相模(しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!)

八幡「それに俺のことをドSと言うのもお前だけだ」

相模「うっ……」

八幡「ったく、俺のときめきを返しやがれ」

相模「……ときめいたの?」

八幡「そりゃラブレターを貰ったと思ったならときめくだろ」

相模「そ、そっか。うちの手紙でときめいてくれたんだ。えへへ///」

八幡「いや、中身を見るまでだからな。勘違いをするな」

相模「……怒ってる?」

八幡「怒ってはいないが呆れてる」

相模「……そっか。それじゃ馬鹿なことをしたうちにお仕置きをしないとね」

八幡「そうだな。軽くお仕置きを…………はっ!」

相模「にひっ」

八幡「いや、今後こういうことをしなければいいんじゃねぇか。うん」

相模「今、お仕置きをするって言ったよね?」

八幡「……」

相模「うちのことビンタしてくれるって言ったよね?」

八幡「それは言ってない!」

相模「お仕置きして! お仕置きして!!」

八幡「なんで俺お仕置きを強いられてるの?」

相模「殴るなり蹴るなりお好きにしていいから///」ハァハァ

八幡「やらないからな」

相模「お仕置きしないとうち反省しないよ? 毎日お手紙出しちゃうよ?」

八幡「……」

相模「そのうち封筒の中に爪とか入れちゃうよ?」

八幡「やめて下さいお願いします気持ち悪いです」

相模「ならお仕置きしてうちを反省させないと……ね♪」

八幡「……」

相模「はい、ぶって」

八幡「……いや、流石にぶつのはまずいだろ」

相模「大丈夫。女の顔は傷つけてなんぼだよ!」

八幡「それはおかしい」

相模「ビンタは駄目?」

八幡「」コクリ

相模「そっか。思いっきりぶって欲しかったんだけど、確かに顔だと目立っちゃうもんねぇ」

八幡「デコピンでどうだ?」

相模「却下」

八幡「しっぺ」

相模「却下」

八幡「くっ」

相模「……そうだ!」

八幡「なんだ?」

相模「」ササッ

八幡「え? なに土下座してんの?」ビクッ

相模「比企谷の足で頭をぐりぐり踏んでください!」

八幡「」

相模「お願いしますご主人様!」

八幡「」

八幡「お前、どうしようもないマゾだな……」

相模「はい。うちは変態でどうしようもないマゾなんです! だから……ハァハァ///」

八幡(ど、どうすれば……)

相模「早くしないと時間がなくなっちゃいますよご主人様!」

八幡(逃げたい。今すぐこの場から逃げたい)

相模「……逃げたらわかってますよね……?」

八幡「ひっ」ゾクッ

相模「さ、ご主人様の足で淫乱なことばかり考えるうちの腐った頭を踏みつけて下さい///」

八幡(や、やるしかない。ここで逃げたらもっと酷いことになりそうな予感がする)

相模「」ワクワク

八幡「わかった。踏むから……その前に上履き脱がないと……」

相模「別のそのまま踏んでいいのに。本当にご主人様は優しいですね」

八幡(ふぇぇぇぇぇ。この子さっきから口調が奴隷モードになってるよぉぉぉぉぉ)

相模「それじゃお願いします♪」

八幡「あ、ああ……」グッ


相模「あっ」

八幡「痛くないか?」

相模「も、もっとお願い……」

八幡(何が悲しくて昼休みに同級生の女子の頭を踏みつけてるんだよ俺は……)グリグリ

相模「ふぁっ!」

八幡「変な声出すなよ……」

相模「だって気持ちよくて……///」

八幡「こんなの気持ちいいわけないだろ」ググッ

相模「あぅ……いぃ……///」

八幡「相模」

相模「は、はぃ?」

八幡「もういいか?」

相模「だ、駄目。もっとぉ!」

八幡「……」

- 5分後 -


八幡「」グリグリ

相模「んんっ、やぁ……」

八幡「嫌ならもうやめたいんだけど」

相模「…やめないで…もう少し…ふぁん///」

八幡「……もう終わりだ」

相模「あっ」

八幡「もう十分だろ」

相模「……うん、そうだね。ありがとう」

八幡(口調が戻った)

相模「凄い気持ちよかったぁ///」

八幡「俺には理解出来ない」

相模「そりゃ比企谷はサド側だもん」

八幡「だからサドじゃない」

相模「そういうことにしておいてあげる。はぁ、また下着濡らしちゃった。比企谷のせいなんだからね!」

八幡「そっちがお願いしてきたんでしょ……」

相模「ま、いざとなったら脱げばいいか」

八幡「その発想はおかしい」

相模「それじゃお弁当食べようっか」

- 30分後 -


八幡「ご馳走様」

相模「お粗末様でした」

八幡「それじゃ教室に戻るか」

相模「うん。今度は頭だけじゃなくて体全体踏みつけてね!」

八幡「嫌です」

相模「そんなぁ」

八幡「馬鹿なこと言ってないで早く行くぞ」

相模「あ、待ってよ!」

相模「……」

相模(うち、知ってるんだよ。比企谷も実は楽しんでいたこと)

相模(だってうちの頭を踏みつけてるとき、一瞬だけど口元が釣りあがってたもん)

相模(比企谷、笑うときいつも口元釣りあがるよね。つまり……)

相模「ふふふ」

八幡「何笑ってんだよ。気持ち悪い」

相模「比企谷の笑顔ほどじゃないよ」

八幡「」グサッ

- 放課後 -


葉山「比企谷、ちょっといいか」

八幡「んだよ。今から部活なんだが」

葉山「ラブレターの件を聞きたくてね」

八幡「ああ、やはり相模だったぞ」

葉山「やっぱりな。残念だよ」

八幡「なんでだよ」

葉山「第二の相模さんが出てくれば面白いと思ったんだが」

八幡「面白くないから。あんなのは相模一人で十分だろ」

葉山「そうだね」

葉山(一人で十分、か)

葉山「そういえばもう少しで生徒会選挙だね」

八幡「そうみたいだな」

葉山「試しに生徒会長に立候補したらどうだい?」

八幡「アホか。やりたくないし、万が一俺が立候補しても当選するわけないだろ」

葉山「確かに。比企谷が立候補したら支持率・オブ・ゼロの称号を与えられそうだしな」

八幡「なにそれカッコいい。それよりお前が生徒会長してみたらどうだ?」

葉山「検討はしたけど生徒達からの相談を24時間365日受け付けは流石にね。大嘘憑きとか対処出来ないしな……」

八幡『安心しろ。現実の生徒会はあそこまでハードじゃないし、不完全な人も出てこない』

葉山「まあ、真面目な話サッカー部があるから無理だね」

八幡「だろうな」

葉山「それじゃそろそろ部活に行くよ」

八幡「ああ、またな」

- 18時 グランド -


顧問「それじゃ各自寄り道しないように帰るように」

「エス・ユア・マジェスティ!」

顧問「……」

葉山「先生、お疲れ様でした」

顧問「なあ、葉山」

葉山「なんですか?」

顧問「恥ずかしいからあれやめないか?」

葉山「何を言ってるんですか。サッカーの母国イングランドでは常識ですよ」

顧問「けどここ日本だし……」

葉山「先生。うちのような弱小は形からでも強いところの真似をするべきだと思うんです」

顧問「うーん」

葉山「それじゃ失礼します」

顧問「……」

顧問(葉山が部長になってから部内がおかしくなってるような。背番号もナイト・オブ・ナインとか言ってるし……)

顧問(まあ、雰囲気はよくなってるしいいか)


- 駐輪場 -


葉山(帰ったら俺と七咲のSS書き溜めでもしておくか。でも投稿する度に叩かれるんだよね。やはりオリ主は嫌われる運命)

いろは「葉山先輩~」

葉山「いろはか。お疲れ」

いろは「お疲れ様です。葉山先輩、一緒に帰りませんかぁ?」

葉山「……ああ、いいよ」

いろは「ありがとうございまぁす♪」

今回はここまで
川崎といろはが初登場

次回は多分生徒会選挙!

今晩投下します!

- 某日 奉仕部 -


結衣「今日も暇だねー」

八幡「暇が一番だろ」

結衣「でもやることなさすぎてつまんないっていうか……」

八幡「勉強でもしていろよ。馬鹿ヶ浜」

結衣「またあたしを馬鹿にしたし!」

相模「結衣ちゃん、静かにして!」

結衣「あ、ごめん」

相模「妄想に集中できないでしょ」

結衣「謝る必要なかった!?」

雪乃「うるさいわよ。三人とも」

八幡「俺もかよ」


コンコン


結衣「あ、噂をすれば影山とならだ!」

八幡「噂をすれば影とやらならな。影山君と噂になったら腐女子に刺されるぞ」

雪乃「どうぞ」

平塚「失礼する」

相模「平塚先生、どうしたんですか? うち、今日は比企谷の所有物舐めてませんよ?」

平塚「実は頼みたいことがあるんだが……」

八幡(え? 今日はってなに? 毎日何かしら俺の所有物舐められてるの?)

雪乃「なんでしょうか?」

平塚「……入ってきていいぞ」

めぐり「失礼しまーす」

いろは「……」

結衣「あ、いろはちゃん」

いろは「結衣先輩、こんにちは~」

結衣「やっはろー」

八幡(確かサッカー部のマネージャーの……)

相模「……比企谷」

八幡「ん?」

相模「うち、気付いたんだけど……」

八幡「どうした?」

相模「城廻先輩ってまさにマゾって顔してるよね!」

めぐり「ふぇっ!?」

相模「もう私を苛めて下さいってオーラがプンプンする! 絶対好きな体位はバックだね!」

八幡「……知らんがな」

めぐり「苛めて下さい……。好きな体位って……///」

雪乃「由比ヶ浜さん」

結衣「オッケー、ゆきのん!」スッ

平塚(ガムテープ?)

結衣「さがみん、お口チャックしようねー」

相模「んんー!!」

いろは「な、なんなんですか……」

- 5分後 -


雪乃「―――――――なるほど。そういうことね」

八幡「いじめられてんのか?」

いろは「そういうのじゃなくて、悪ノリって感じですかね~」

八幡(悪ノリね。まあ、こいつ女子に嫌われそうではあるな)

結衣「それって無効に出来ないんですか?」

いろは「それがー、担任もやる気になっちゃってて。やめるって言ったら逆に励まされちゃって……。うちの担任鈍感なんですよ」

平塚「私も一色の担任と話をしたんだが、人の話を聞かないタイプでね」

八幡「ああ、なるほど」

平塚「どうも自分の中で感動の物語が出来ているようでね。恐らく金八先生かGTOの見過ぎだろう」

雪乃「それで生徒会長である城廻先輩に相談したと?」

いろは「はい」

めぐり「わたしもどうすればいいかわからなくて平塚先生に相談したんだ」

八幡「それでここにたどり着いたということですか」

平塚「そのとおりだ」

八幡「担任がその様子だと立候補の取り下げは難しそうっすね」

めぐり「うん。それにどう取り下げたらいいのかなって……」

八幡「はぁ」

雪乃「立候補の取り下げについて選挙規約に記載されていないからでしょうか」

めぐり「うん、そうなんだ」

八幡「やりたくないなら選挙に落ちるしかない」

めぐり「うーん、でも立候補が一色さんだけだから……」

雪乃「となると、信任投票ですか」

めぐり「そう、だからほぼ決定的……」

雪乃「……城廻先輩、また改めてでもよろしいですか?」

めぐり「うん、それはもちろん」

平塚「ではまた後日にしよう。城廻、一色行こうか」

- 17時 校門前 -


八幡(やれやれ。また面倒事が……)

八幡(人付き合いのせいで本が全然読めてないのに、ますます読めなくなっちまうじゃねぇか)

いろは「あの~」

八幡「ん?」

いろは「お任せしちゃって大丈夫なんですかね……」

八幡「まあ、善処は尽くすが……。ていうか葉山には相談したのか?」

いろは「葉山先輩ですか?」

八幡「ああ。同じサッカー部だろ」

いろは「いえ、あの人はもういいんです」

八幡(あの人?)

いろは「そういえば先輩って葉山先輩と仲が良いですよね?」

八幡「いや、普通じゃない」

八幡(仲が良いとかよくわからないもの)

いろは「実はこの前、葉山先輩と一緒に帰ったんですけど……」

八幡(何いきたり語りだしてるのこいつ? 早く帰りたいんだけど……)

いろは「最近、セグウェイからチャリ通になったじゃないですか~」

八幡「お前も知ってたのか……」

いろは「はい。それで後ろに乗せてもらおうと思ったんですけど……」


葉山『いろは、鞄貸してくれ』

いろは『あ、すみません。ありがとうございます』

いろは(これは葉山先輩と更にお近づきになれるチャンス♪)

葉山『それじゃしっかり着いてきてくれ』

いろは『……………………へ?』

葉山『』カシャ

いろは『葉山先輩?』

葉山『いくぞ、いろは!』ギー

いろは『え? まだわたし、乗ってませんよ~!?』

葉山『』ギコギコ

いろは『ま、待って下さ~い!!』タタタッ


- 3分後 -


いろは『ぜぇぜぇ……』

葉山『大丈夫かいろは?』

いろは『大丈夫じゃないですよ……。なんで乗せてくれないんですか……』

葉山『何を言ってるんだ。自転車のニケツは交通違反だろ』

いろは『』

葉山『どうしても乗りたいなら明日二人乗りの用の自転車で来るから乗せてもいいけど……』

いろは『』

いろは「酷くないですかー!?」

八幡「お、おう……」

いろは「前から少しずれている人かと思ってたんですけど」

八幡(気付いていたのか)

いろは「でもなんかいいなぁって思ったのでとりあえず手を出し……お近づきになりたいなぁと思ってたんですけど……」

八幡(今、手を出すって言いかけたよね。このふわぽわビッチめ)

いろは「この前の件でなんか冷めちゃいました」

八幡「はぁ」

いろは「なので葉山先輩には頼りません。なので先輩よろしくお願いしますね」

八幡(葉山、勝手に後輩に失望されて切り捨てられたぞ。お前にとっては好都合だと思うけど)

八幡「善処はする。それより確認しておきたいことがあるんだが」

いろは「なんですか~?」

八幡「お前、生徒会長をやる気はないんだよな?」

いろは「……そうですね。やるとしてもこんな形で就任するのは嫌です。だってカッコ悪いじゃないですか」

八幡「わかった」

八幡(こんな形で就任するのは、か)

いろは「あ、それより先輩に聞きたいことがあったんですけど」

八幡「なに?」

いろは「三股してるって本当ですか~?」

八幡「」

いろは「由比ヶ浜先輩と相模先輩と他校の女子に手を出してるって噂を耳にしたんですけど」

八幡(そんな噂流れてるの? だから最近知らない男子どもに舌打ちされるのか。謎は全て解けた。犯人は噂だ!!)

八幡「……していない」

いろは「本当ですか?」

八幡「本当だ。そもそも彼女がいたことがない」

いろは「そうなんですか?」

八幡「ああ。もういいか?」

いろは「あ、はい。引き止めてすいませんでした」

八幡「それじゃ、またな」

いろは「はい、お疲れ様でした~」

- 翌日 教室 -


葉山「やあ」

八幡「おう」

葉山「俺の後輩がお世話になってるようだね」

八幡「本人から聞いたのか?」

葉山「いや、平塚先生から」

八幡「そうか。あいつ、お前のこと愚痴ってたぞ。ニケツしてくれなかったって」

葉山「ああ、そのことか。仕方ないだろう」

八幡「いや、まあいいんだけどね」

葉山「交通違反もあるけど、俺のデュラハン号の後ろは七咲って決まっているからね」キリッ

八幡「……」

葉山「それでいい策は思いついたのか?」

八幡「いいや。現状だと他に立候補する奴を見つけるしかないだろ。それもお前クラスのな」

葉山「俺クラスか。しかしS級妖怪でもピンからキリまでいるぞ」

八幡「お前妖怪だったの?」

葉山「ちなみに俺の初恋の相手は躯の小さい頃の姿だ」

八幡「いらない情報をどうもありがとう」


相模「比企谷、葉山君、おはよう!」


葉山「おはよう、相模さん」

八幡「うす」

葉山「今日も変態臭がプンプンしてるね」

相模「ありがとう。昨日は四回もオナってきたからね」

八幡「……」

葉山「流石、性人だね」

相模「なんだか照れちゃう///」

八幡「……」

相模「そうだ、比企谷」

八幡「んだよ」

相模「昨日の件でうち考えてきたんだけど……」

八幡(お、相模も真面目に考えてきてくれたのか。感心感心)

相模「城廻先輩ってボールギャグとか似合いそうじゃない?」

八幡「」

相模「それで吊るして鞭攻めとかグッドだと思うんだよね」

八幡「暫く話しかけないでくれない」

相模「拒絶プレイっ///」

八幡「もうやだこの子……」

葉山「おっと、そろそろチャイムが鳴るな」

相模「今日もアナルを締めて頑張ろうね!」

八幡(いっそこいつを生徒会長にして……。駄目だ、俺に津田並の突っ込みは無理だ……)

- 放課後 奉仕部 -


雪乃「やはり他に立候補する人を探してその人に当選してもらうしかなさそうね」

八幡「だな。本人が信任投票で"落選"を拒否している以上はな」

結衣「でも誰かしてくれる人いるのかなー?」

八幡「そこが問題だな。なあ、由比ヶ浜」

結衣「なに?」

八幡「一色って人気あるのか?」

結衣「あるんじゃないかな。特に男子には」

八幡「そうか。そうなると対抗馬には一色以上の人気ある奴じゃないと駄目だな」

雪乃「そうね」

相模「そんなの限られちゃうんじゃない?」

八幡「そうだな。対抗馬として有力なのが葉山、三浦、俺の戸塚、雪ノ下、由比ヶ浜位か。他に思い当たる奴いるか?」

結衣「今おかしいの混じってなかった?」

八幡「気のせいだろ」

相模「後は戸部と海老名さんとか?」

結衣「確かに戸部っちは友達多いし、後輩にも慕われてるみたいだね。てかなんであたしまで入ってるの?」

八幡「いや、お前って結構人気あるんだろ。ソースは葉山」

結衣「そ、そんなことないし! あたしなんて……」

八幡「確かに由比ヶ浜はお馬鹿さんだが」

結衣「むっ」

八幡「コミュ力は高いし、容姿に優れている。一色の対抗馬には申し分ないだろ」

結衣「そ、そうかな? そんな褒められると照れちゃうな///」

相模「比企谷、うちは?」

八幡「文化祭を破綻させかけた人が何を言ってるのかしら? 相模さん、寝言は寝てから言いなさい」

相模「ぐはっ!」グサッ

結衣「ヒッキー、うまっ!?」

雪乃「比企谷君、それは誰の真似かしら?」イラッ

- 翌日17時半 パルコ -


八幡「悪いな、パルコまで来て本屋で時間潰してしまって」

仲町「ううん、私こそ買い物に付き合ってもらってごめんね」

八幡「いや」

仲町「かおりったらまたドタキャンするんだもん」

八幡「……ドタキャンはよくないな」

仲町「だよね。それより貸してもらった本面白かったよ」

八幡「それはよかった」

仲町「最近の小説ってキャラクター紹介で絵も描いてくれてるんだね」

八幡「全部じゃないけどな。角川系は多いかもしれない。角川系以外も表紙でキャラ絵書いてあるの多いし」

仲町「そうなんだ。シリーズ物だとより読みやすいかも」

八幡「そうだな。俺も―――――」


戸部「あんれぇ? 比企谷君じゃね?」


八幡「……戸部」

仲町「」ビクッ

戸部「奇遇じゃね? もしかしてデート中だったり!?」

八幡(相変わらずテンション高い奴だ。仲町さんが怖がってるじゃねぇか。やめてよね)

仲町「で、デート///」

八幡「いや、デートというか買い物だな」

仲町「あぅ……」シュン

戸部「それってデートって言うんじゃね? てかプリクラに写ってた女の子だべ?」

仲町「比企谷君、お友達?」

八幡「クラスメイトだ。それじゃ戸部、またな」

戸部「いやいや、そこは紹介してよー、比企谷くーん!」


いろは「あれー? 先輩じゃないですかー」


八幡「……一色もいたのか」

いろは「はい。あ、もしかして遊んでるんですかー?」ニコッ

八幡「いや、まあ……」

八幡(妙に迫力あるな。別に依頼のこと忘れたわけじゃないですよ? 俺なりに考えていてですね)

いろは「もしかして先輩の彼女さんですかー?」

仲町「か、彼女っ///」

八幡「だから俺に彼女はいないっていっただろ」

いろは「あ、そうでしたね」

八幡「それよりお前らこそデートか?」

いろは「は? 何言ってるんですかすみません冗談はアホ毛だけにして下さい」

戸部「いろはすー……」

八幡(哀れ戸部。てか俺のチャームポイントって冗談だったの?)

八幡「それじゃ何しにパルコまで来てるんだよ」

戸部「あー、部活に必要なもんの買出しっつーかー」

八幡「なるほど。一色は戸部の買出しに付き合ってあげてるわけだ」

いろは「違います。わたしが付き合ってもらってるんです」

八幡「……あ、そう」

八幡(それよりこいつ……)

いろは「先輩、紹介してくださいよー」

八幡「いや、この後アレだから……」

仲町「私も紹介して欲しいな」

仲町(比企谷君の交友関係知れるチャンスだし)

八幡(なんで今日は積極的なのこの子!)

八幡(ていうか他人を紹介するとか無理ゲーなんですけど)

戸部「俺、比企谷君のクラスメイトの戸部翔っていいまーす!」

いろは「わたしは後輩の一色いろはです。今、ある件で先輩にお世話になってるんですよー」

仲町「わ、わたしは仲町千佳です。海浜総合二年です」

八幡(あ、勝手にやってくれてるのね。なら俺に紹介お願いする必要なくない?)

いろは「海浜総合なんですかー? あそこ凄い大きいですよねー」

仲町「うん。大きさだけが取り得の学校なんだけど」

いろは「そんなことないですよー。実はわたし、総武にするか海浜総合にするか迷ってて……」

八幡(いや、待てよ。これは使えるんじゃ……)

- 5分後 -


戸部「んじゃ、また学校でー!」

いろは「お邪魔しました」

仲町「あ、うん」

八幡「おう」

仲町「……」

八幡「悪かったな。ああいうの苦手だったろ」

仲町「あ、いや」

八幡「俺も苦手だ」

仲町「そうなんだ」クスッ

八幡「それじゃ帰るか」

仲町「うん。あ、比企谷君」

八幡「ん?」

仲町「その、一色さんが比企谷君にお世話になってるって……その……」モジモジ

八幡「あー、実は奉仕部に依頼があって。それを今解決しようとしてるところで」

仲町「あ、そうなんだ。私はてっきり……」

八幡「てっきり?」

仲町「あ、なんでもない。なんでもないからっ///」アセアセ

八幡「……?」

仲町「それで解決出来そうなの?」

八幡「……そうだな。なんとかなりそうではあるな」


- 翌日昼休み 屋上 -


戸部「比企谷君が俺に話って珍しくね? なになに?」

八幡「……ああ、実はお前に頼みたいことがあってな」

- 放課後 奉仕部 -


いろは「え? 立候補してくれる人見つかったんですかー?」

八幡「ああ」

結衣「よく見つけたねー」

雪乃「比企谷君、妖は生徒ではないから立候補は出来ないのだけれど」

八幡「いや、俺は雪ノ下と違ってそういう力ないから……」

相模「もしかして戸塚君?」

八幡「違う」

相模「それじゃ葉山君?」

いろは「」ピクッ

八幡「違う。葉山は依頼が来る前から立候補しないことはわかっていた」

結衣「それじゃ誰なの? ヒッキーのお願い引き受けてくれる人なんて他にいないよね」

相模「うん」

雪乃「そうね。もしかしてエア友達かしら?」

八幡「エア友達は小学生で卒業したっつーの」

結衣「小学生の時はいたんだ……」


コンコン


八幡「来たな。入っていいぞ」

戸部「失礼しまーっす!」

「」

八幡「悪いな。部活前に」

戸部「全然いいっていいって。隼人くんからも許可もらってから」

八幡「そうか」

結衣「え? 戸部っち?」

いろは「と、戸部先輩ですか……」

八幡「ああ。生徒会長選挙に戸部が立候補してくれることになった」

戸部「マジがんばっから!」

八幡「時間はあまりないが戸部が当選出来る様に奉仕部で全面バックアップをして……」

- 10分後 -


雪乃「とりあえず推薦人を三十人集めなければいけないわね」

結衣「戸部っちなら余裕でしょ」

戸部「だべ! サッカー部だけでも三十人いるから余裕っしょ!」

いろは「……」

八幡「よかった、一色」

いろは「……あ、はい」

八幡「これでお前が戸部に選挙で負ければ依頼は完了だ」

いろは「そ、そうですね……」

八幡「まあ、知らない奴に負けるよりマシだろ」

いろは「……でも戸部先輩で大丈夫なんですかね。公約とかスピーチとか……」

八幡「問題ない。雪ノ下が考えてくれるだろ」

いろは「……」


雪乃「戸部君」

戸部「うす!」

雪乃「まずは髪を黒染めしましょう」

戸部「え」

雪乃「そんな不潔な髪で生徒会長になれると思ってるのかしら?」

戸部「ふ、不潔……」

相模(もしかしてうちも文化祭の時、化粧が濃いとか思われてたのかな)


八幡「ほらな。これなら圧勝出来るかもしれん」

いろは「……ぶ、部活はどうするんですか……?」

八幡「ああ、当選した場合は辞めるそうだ」

いろは「え?」

八幡「そりゃそうだろ。流石に生徒会と運動部の両立は難しい。受験勉強もあるしな」

いろは「……」

八幡「まあ、一年のお前なら頑張れば両立は出来そうだけどな」

いろは「」ピクッ

八幡「でもお前は無理矢理推薦させられたわけだからな。戸部が助けてくれて本当によかったよ」

いろは「……」


雪乃「それと明日から毎日奉仕部まで来てもらいます」

戸部「え?」

雪乃「選挙まで時間がないので選挙活動などの――――」


いろは「待って下さい!」


雪乃「……どうしたの?」

いろは「……」

結衣「いろはちゃん?」

戸部「いろはす、どしたん?」

いろは「……わ、わたし……その……」

相模「発情でもしちゃった?」

いろは「してません!!」

八幡「……」

いろは「えっと、その……」

雪乃「言いたいことがあるならはっきり言いなさい」

いろは「……わたし、やっぱり生徒会長になります。選挙で戸部先輩に勝ちます……」

「」

八幡「」ニヤッ

結衣「え? でも生徒会長になりたくないんじゃ……」

いろは「確かにそうだったんですけど……、選挙で戸部先輩に負けるのも嫌なんです!」

雪乃「つまり依頼は取り消しということでいいのかしら?」

いろは「いいえ、取り消しではなく変更させて下さい」

雪乃「つまり一色さんを生徒会長選挙に当選するようにサポートをして欲しい、ということでいいのね?」

いろは「はい」

雪乃「……わかりました。改めて依頼受けさせていただきます」

戸部「え? え? え?」

結衣「えっと……」

相模「どういう……」

戸部「ちょっ、意味がわから……」

八幡「……安心しろ、戸部」

戸部「比企谷君……」

八幡「雪ノ下、俺は戸部のサポートをさせてもらう。いいよな?」

雪乃「ええ。流石に戸部君が可哀相だもの」

八幡「戸部、詳しいことは明日だ。とりあえず部活に行っていいぞ」

戸部「あ、ああ、うん……」

- 20分後 -


結衣「一体どういうことなの? なんでいろはちゃん、急に考えが変わったの?」

雪乃「そうね。それは比企谷君が答えてくれるわ」

相模「比企谷、何か仕込んだの?」

八幡「別に仕込んではいない。一色の感情を利用させてもらっただけだ」

結衣「感情?」

八幡「一色は生徒会長にどうしてもなりたくなかったわけじゃない」

相模「え? でも……」

八幡「クラスメイトに勝手に推薦され、信任投票で信任も不信任もなりたくなかっただけだ」

結衣「そうなの?」

八幡「ああ。正直、対抗馬を探してそいつを当選させるのは不可能だった。確実に勝てるとすれば雪ノ下か葉山位だからな」

相模「それで戸部を当て馬に?」

八幡「そうだ。一色は戸部のことを自覚していないだろうが下に見ている部分がある。見下してるわけじゃないだろうけどな」

雪乃「それで戸部君を利用して、一色さんの考えを改めさせたというわけね」

八幡「ご名答。少し賭けだったが。どうやら一色は戸部に負けるのが相当嫌だったようだな」

結衣「でも戸部っちをどうやって説得したの? 生徒会長とか絶対やらなさそうなのに」

八幡「それは簡単だ」


- 昼休み -


戸部『俺が生徒会長!?』

八幡『ああ、どうだ』

戸部『いやいや、無理に決まってんべ! 俺が生徒会長とかありえねっつーか!』

八幡『……そうか。それは残念だ。絢辻さん好きの戸部なら生徒会長に興味あると思ったんだが……』

戸部『え』

八幡『だって絢辻さんは生徒会長だろ?』

戸部『だしょ』

八幡『なら自分も彼女と同じ生徒会長になって肩を並べる存在になりたいと思うのもありかな、と思ったんだが……』

戸部『』

八幡『悪いな。俺の独りよがりな考え方だった。この話は忘れて―――』

戸部『なるほど、そういうことかっ!』

八幡『』ニヤッ

戸部『確かに絢辻さんと比べてなんか足りねー、と思ってたんだわ。そうか、そういうことか!』

八幡『立候補してくれるのか?』

戸部『もちろん! やっべー、なんかやる気出てきたっしょ!』

八幡(単純で助かった)

- 現在 -


結衣「戸部っち……」

雪乃「あなたのクラスって残念な人が多いわね」

相模「本当だよね」

雪乃「相模さん、あなたがその筆頭なのだけれど」

相模「」ガーン!!

八幡「まあ、絢辻さんマジ有能」

結衣「それじゃ戸部っちのサポートは適当にするの?」

八幡「いや、真剣にやるつもりだ」

相模「え? どうせ負けるんじゃ……」

八幡「戸部を立候補させたのは俺だからな。戸部がやる気になってる以上、俺も真剣にサポートするつもりだ」

雪乃「つまり一色さんとわたしに勝つつもりということかしら」

八幡「そこまで言わねぇよ。善処を尽くすだけだ」

雪乃「そう」クスッ

相模「ならうちも手伝うよ。比企谷一人だけじゃ大変だろうし」

八幡「遠慮しておきます」

相模「遠慮しなくていいって」

結衣「えっと、あたしは……」

雪乃「由比ヶ浜さんも彼のサポートをしてあげたら?」

結衣「……ううん、あたしもゆきのんと一緒にいろはちゃんを応援するよ」

雪乃「そう」

結衣「うん。これで2対2になったし。ヒッキー、さがみん、負けないからね!」

八幡「あ、そう」

結衣「ヒッキー、ノリ悪いし!」

八幡「俺にノリを求められて困る」

相模「それじゃ皆、明日からアナル締めて頑張ろう!」

雪乃「由比ヶ浜さん」

結衣「うん!」ガシッ

相模「ふごふご!」

- 12月上旬 -


八幡「」スタスタ

いろは「せんぱーい!」

八幡「何か用か?」

いろは「今ちょうど生徒会室の模様替え中なんです。見ていきませんかー?」

八幡「……そうだな」

八幡(特に用事もないし、手伝い位はしてやるか)

いろは「結局、選挙はわたしの圧勝でしたねー」

八幡「ああ、ていうか今更なんだよ」

いろは「いえいえ。ただ……」

八幡「ただ?」

いろは「わたしってもしかして先輩にいいように操られちゃいました?」

八幡「……さぁな。てか俺にそんな能力はねぇよ」

いろは「そうですかねー?」

八幡「それに最終的に生徒会長になったのはお前の意思だろ。それいいじゃねぇか」

いろは「まあ、そうなんですけど」

- 生徒会室 -


戸部「いろはすー、これどうするー? ……いろはすー?」


八幡(戸部、選挙に負けた挙句、いいように使われているのか。哀れすぎるぞ……)

いろは「どうですかー?」

八幡「いいのかあれ?」

いろは「はい、わたしの部屋になるわけですし」

八幡(いや、模様替えのことじゃなくて戸部のことをね。少しは気遣ってあげてよ彼のHPはゼロになっちゃうわ!)

戸部「いろはすー? って比企谷君じゃん」

八幡「おう」

戸部「比企谷君も手伝ってくれるん?」

八幡「まあ、少しだけな」

戸部「助かるわー」

いろは「ありがとうございます♪」


めぐり「んしょんしょ」フラフラ


八幡(城廻先輩も手伝っているのか。いや、私物の片づけか)

めぐり「おもーい……」

八幡(それより苦しそうな顔してるな。なんだか興奮……げふんげふん!)

八幡「これ、持ちますよ」

めぐり「え? あ、ありがとう」

八幡「何処に置けばいいすか?」

めぐり「えっと、あそこに」

八幡「うす」

めぐり「あはは、ごめんね。比企谷君」

八幡「手伝いですから」

- 10分後 -


八幡「それじゃ俺はこれで」

めぐり「ありがとう」

いろは「ありがとうございましたー」

めぐり「これから部活?」

八幡「はい」

めぐり「そっか。また何か困ったことがあったら頼ってもいいかな?」

八幡「そういう部活なんで」

いろは「それじゃどんどん利用させて―――頼りにさせてもらいますね」

八幡(今、利用するって言いかけたよね?)

めぐり「一色さん、生徒会長なんだから比企谷君達に頼ってばかりじゃ駄目だよー?」

いろは「あ、はい。すみません……」

めぐり「わたしがバリバリ教育するからねー!」

いろは「うっ……。それじゃわたしはまだ後片付けが残ってるので……」

八幡(城廻先輩が苦手なのか? 人工系は天然系に弱いということか)

八幡「城廻先輩」

めぐり「ん?」

八幡「お疲れ様でした」ペコリ

めぐり「うん、比企谷君もお疲れ様でした!」

- 5分後 校舎 -


八幡(さて、部室に行くとするか)

葉山「比企谷」

八幡「おう」

葉山「戸部を見なかったか?」

八幡「生徒会室の模様替えを手伝ってたぞ」

葉山「そうか。すまない」

八幡「ああ」

葉山「……そうだ!」

八幡「どうした?」

葉山「今度の土曜、部活が休みなんだ」

八幡「はぁ」

葉山「俺の家に遊びに来ないか?」

八幡「……戸塚は?」

葉山「俺が比企谷を誘う前に誘ってないと思うかい、と僕はキメ顔でそう言った」

八幡「なら行かせてもらう」

葉山「よし。それじゃまた明日」

八幡「ああ。またな」

今回はここまで
また今度

8巻久しぶりに読み返したら仲町さんの挿絵もあった
のっぺらぼうだったけど髪型は海老名さんと同じだったな

明日投下します!

秋アニメは夏アニメより見るの少なくなりそう

- 金曜 総武高校 -


八幡(やっと会えたか、金曜。待ってろよ、土曜)

八幡(明日はゆっくり休め―――――いや、葉山の家に行くんだったな)

八幡(つまり戸塚と葉山の家に着くまでデートが出来るわけだ)

八幡(ちゃんとお洒落しないといけないな。小町にコーディネートしてもらおう)


結衣「やっはろー、ヒッキー!」


八幡「……なんだ由比ヶ浜か」ハァ

結衣「なんだとはなんだだし!」

八幡「そりゃ朝から馬鹿みたいな挨拶されたらため息もつきたくなるもんだ」

結衣「むぅ……。あ、さいちゃん、やっはろー!」

戸塚「やっはろー! 八幡もやっはろー!」

八幡「やっはろー!!」

結衣「……っ!?」

戸塚「八幡。珍しく朝から元気だね」

八幡「そりゃ朝から戸塚の顔が見れたからな」

戸塚「またそんなこと言って。恥ずかしいよ///」

結衣「」プクー

八幡「今日も朝練してたのか?」

戸塚「うん」

八幡「寒いのに偉いな」

戸塚「僕は部長だからね。沢山練習しないと他の部員に示しもつかないし。それと上手くなりたいから」

八幡(くっ、眩しい。眩し過ぎて明日が見えない)

結衣「ヒッキーの馬鹿!」

八幡「んだよ、いきなり」

結衣「ふんだ!」プイッ

戸塚「八幡、女の子を怒らせちゃ駄目だよ」

八幡「すまない由比ヶ浜。俺が全面的に悪かった」

結衣「……なんか釈然としない……」


葉山「やあ」


結衣「おはよー、隼人君」

戸塚「おはよう」

八幡「うす」

葉山「今日の昼休み一緒に食べないか? 明日のことで話したいんだけど」

戸塚「うん、いいよ」

八幡「問題ない。相模がついてくるかもしれんが」

結衣「明日のこと?」

戸塚「うん。明日、葉山君ん家に遊びに行くんだ」

結衣「へー、そうなんだ。ヒッキーも行くの?」

八幡「まぁな」

結衣「休日なのに……。全然ヒッキーしなくなったね」

八幡「やっぱりそっちの意味であだ名をつけたの?」

結衣「そうじゃないよ!」アセアセ

戸塚「由比ヶ浜さんも八幡って呼んでみたら?」

結衣「えっ///」

八幡「」ビクッ

結衣「そ、それは、その……///」

八幡「……」

結衣「……ま、またの機会に……///」スタスタ

戸塚「あ、行っちゃった……」

葉山「結衣にはまだ早かったかもしれないね。な、みなしご八幡」

八幡「別に俺は母を捜して旅はしてないから」


相模「おはよう!」


戸塚「おはよう、相模さん」

八幡「おう」

葉山「おはよう、今日も変態係数300オーバーだね」

相模「まぁね!」

八幡「執行対象じゃねぇか。早くエリミネーターで排除しろよ」

相模「そうよ。早くうちの処女膜を排除してよ」

八幡「排除の使い方が違う。……駄目だ、朝からこの二人の相手は疲れる」

相模「もう、比企谷は体力ないね」

葉山「全くだ。少しは運動したらどうだい?」

八幡「疲れるから嫌だ」

戸塚「でも適度な運動は必要だと思うよ。もしよかったら僕の朝練に付き合ってみる? いい運動になると思うよ」

八幡「了解だ、戸塚」

戸塚「え? 本当にいいの?」

八幡「お前の判断を信じよう」

相模「戸塚君のこと好きすぎでしょ……」

葉山「まあ、いいんじゃないかな。さて、そろそろ席に戻ろうか」

相模「うん」

戸塚「八幡、またね!」

- 昼休み -


三浦「あれ? 隼人、お昼は?」

葉山「今日は比企谷と戸塚と一緒に食べる約束しているんだ。悪い」

三浦「えー? なら全員で食べればよくない?」

葉山「すまないが―――――」


海老名「ホモ以外は来ないでくれないか!」


葉山「」

三浦「」

海老名「って言おうとしたんだよね、隼人君!」ポタポタ

葉山「………………優美子、頼んだ」

三浦「」コクリ

海老名「はやはちの戸塚添えが毎日見れて……ぶはっ!」ブシャー

三浦「海老名、擬態しろし」フキフキ

- ベストプレイス -


葉山「お待たせ」

戸塚「ううん」

八幡「三浦は説得出来たのか?」

葉山「姫菜がナイスアシストをしてくれたよ」

八幡「……なるほど」

相模「うちもいていいの?」

葉山「もちろん。それに邪魔をしてるのは俺の方だからね」

相模「そんなこと―――でも確かに他の人がいるとうちと比企谷の大人の遊びが出来なくなっちゃうかも」

八幡「いや、してないから」

戸塚「それで明日の話って時間とか?」

葉山「ああ。それと道がわかり辛いから駅で待ち合わせしようかと思ってね」パカッ

八幡「そうか。…………ん?」

相模「……あれ?」

戸塚「……え?」

葉山「……」

八幡(おかしい。俺の見間違いか?)

相模(なんで葉山君のお弁当……)

戸塚(ゆで卵だけなんだろ……)

葉山「母さん……」プルプル

八幡(え? もしかして親に苛められてるの?)








葉山「塩がついてないじゃないかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!」

 
 
 
 
 
 
 
 
 

「」

八幡「いや、怒るのはそこじゃないだろ!?」

戸塚「えっと、塩がないと駄目なの?」

相模「うち、醤油ならあるよ?」

葉山「醤油……」ゴクリ

相模「全部使っていいから」

葉山「あ、ありが……いや、駄目だ……」

八幡「別に醤油でも美味しいだろ」

葉山「俺は塩派なんだ。なのに、醤油をかけたくてかけたくて仕方がなくて、でもそうしたら、もう塩派では無くなってしまう!!」

「」

八幡(面倒臭ぇな、こいつ……)

葉山「仕方ない。このまま食べよう……」パクッ

葉山「」モグモグ

葉山「……物足りない……」

戸塚「えっと、コロッケとウインナー食べる?」

葉山「いいのか?」

戸塚「うん。流石にゆで卵だけはどうかと思うし……」

相模「うちもから揚げあげる」

八幡「えっと、俺は……」

八幡(相模が作ってくれた弁当だからな。俺の判断であげていいものなのか)

相模「比企谷も何かあげたら?」

八幡「いいのか?」

相模「うん」

八幡「それじゃブロッコリーやるよ」

葉山「……すまない」

- 5分後 -


葉山「やっぱり卵に醤油も合うね」モグモグ

八幡「もういいよ、お前……」

戸塚「あはは」

相模「いまの葉山君を見たらファンが激減するだろうね」

葉山「それでいいんだけどね。それに実は水面下で作戦を実行中なんだ」

戸塚「作戦?」

葉山「ああ。名づけて『総武の葉山ファンを比企谷ファンに』作戦だ!」

八幡「おい、なんだそれは?」

葉山「簡単な話さ。俺のファンを比企谷のファンに移行させる。ただそれだけのことだ」

八幡「いやいや、そんなの無理に決まってる。大体、俺にファンが出来るわけがない」

葉山「それはどうかな。比企谷が気付いてないだけでいるかもしれないぞ」

八幡「まさか」

戸塚「あ、でもうちの部員の女子が八幡のことクールでカッコいいって言ってたよ」

八幡「っ!?」

相模「……ッ!」

葉山「クールか。本当は根暗なだけなんだけどね」

八幡「根暗で悪かったな」

相模(くっ、このままじゃ結衣ちゃんと海浜総合の子以外にもライバルが……!)

八幡「まあ、俺にファンが出来ることはないとして、戸塚ファンに移行させればいいじゃねぇか」

戸塚「僕!?」

葉山「戸塚と俺とじゃ層が違うようなんだ」

八幡「まあ、それはなんとなくわかる」

葉山「だから比企谷に犠牲に―――押し付けようと思ったのさ」

八幡「言いなおしたけどあまり変わってないからね?」

戸塚「と、とりあえずお昼済ましちゃおうよ」

八幡「そうだな」

- 放課後 奉仕部 -


結衣「ヒッキー、ヒッキー」

八幡「ん?」

結衣「明日、隼人君ん家に行くんだよね」

八幡「朝言っただろ。それがどうした?」

結衣「どんな感じだった教えてね」

八幡「別にいいけど。由比ヶ浜は葉山の家に行ったことないのか?」

結衣「ないよ」

八幡「ほう」

結衣「男子の家に行ったことあるのは……ヒッキーの家だけだよ?」

八幡「」ドキッ

結衣「///」

相模「うちもうちも! 男子の家に行ったのも比企谷の家だけだし、おかずにするのも比企谷だけだよ?」

八幡「あ、そうですか」

相模「反応が冷たい! でもそこがいい!!」

雪乃「比企谷君」

八幡「どうした?」

雪乃「葉山君の家に行くのね」

八幡「あ、ああ。そういえばお前ら幼馴染だったか」

雪乃「家族ぐるみで付き合いがあっただけよ」

八幡「そうか。雪ノ下は葉山の家に行ったことはあるのか?」

雪乃「いいえ」

八幡「そうか」

雪乃「それより話は変わるのだけれど、夏目友人帳の五期はまだなのかしら?」

八幡「話は聞かないな」

雪乃「そう。首を長くして待っているのだけれど」

八幡「こればかりは俺達じゃどうしようもないからな。四期もやってる時点で異例だけどな」

雪乃「当たり前じゃない。あんな可愛いニャンコ先生が出ていれば余裕だわ」

八幡「……本当に好きだな、お前」

雪乃「愛していると言っても過言じゃないわね」

結衣「まさかゆきのんがそこまではまるとは思わなかったし」

相模「人は見かけによらないって言うしね」

結衣「うん。さがみんも黙っていれば可愛いのにね。まさかこんな変態さんだとは思わなかったよ」

相模「まぁね」エッヘン

結衣「別に褒めてないから!」

相模「結衣ちゃんは見るからに馬鹿そうだけどね」

結衣「なーっ!?」

相模「だってインテリな結衣ちゃんなんて想像出来ないもん」

八幡「確かに」

雪乃「そうね」

結衣「二人まで!?」ガーン

- 18時 比企谷宅 -


八幡「ただいま」

小町「おかえり、お兄ちゃん」

八幡「おう」

小町「お風呂沸いてるよ」

八幡「いつも悪いな。夕食はお兄ちゃんが作るから待っててくれ」

小町「うん」

八幡「あ、それと明日なんだが」

小町「またデート? 今度は誰とかな?」

八幡「いや、葉山ん家に遊びに行くことになった。戸塚と! 戸塚とだぞ!」

小町「……小町、戸塚さんの貞操が心配になってきちゃったよ」

八幡「安心しろ。俺は戸塚を一生大切にするつもりだ。小町と同じくらいに」

小町「今のは小町的に少しポイント低いかも」

八幡「高くないのか……」

小町「まあ、いいや。小町は嬉しいよ。何か巣立つのを見る親鳥の心境っていうか」

八幡「お、おう」

小町「それじゃ小町は勉強に戻るので夕食出来たら教えてねー」

八幡「ん」

- 翌日 駅前 -


戸塚「八幡、おはよー!」

八幡「おはよう、戸塚!」

戸塚「待った?」

八幡「いや、俺も今来たところだ」

戸塚「よかった。それじゃ行こうか」

八幡「ああ」

戸塚「あ、スイカチャージしないと。ちょっと待っててね」

八幡「一生待ってる」

戸塚「もう、何言ってるのさ」

八幡(俺の戸塚成分もチャージされていく)

- 車内 -


八幡「そういえば戸塚も部活休みなのか?」

戸塚「うん。今週は土日休みなんだ。明日はスクールに行くけどね」

八幡「スクールか。ベイビーステップみたいに名門なのか?」

戸塚「どうだろう? でもプロは輩出してるみたいだけど」


折本「あれ? 比企谷に戸塚君?」


戸塚「あ、折本さん」

八幡「……折本」

八幡(俺と戸塚のプレシャスタイムが終わってしまった)

折本「奇遇だねー。遊びに行くの?」

戸塚「うん。葉山君のお家に遊びに行くんだ」

折本「そうなんだ。本当、仲良いねー」

戸塚「うん。折本さんもお出かけ?」

折本「ううん、あたしはバイト」

八幡「休日の朝からバイトか。ご苦労なこったな」

折本「何か言い方がウザいんだけど。てか比企谷はバイトしないの?」

八幡「しない。しても長続きしないことは明らかだし、何より働きたくない」

折本「あ、したことはあるんだ」

八幡「まぁな」

折本「遊ぶ金とかどうしてるの? お小遣い結構貰ってたり?」

八幡「いや、お前達と違って遊ばないし……いや、最近は結構遊んでるな」

八幡(うん、まさか交遊費が掛かることになるとは思いもしませんでしたよ)

戸塚「確か予備校のスカラシップ取ってるんだよね」

八幡「ああ。スカラシップという錬金術で小金稼いでんだ」

折本「どういうこと?」

八幡「かくかくしかじか」

折本「うわ、卑怯……」

八幡「卑怯じゃないだろ。俺の努力の成果だ」

折本「ふーん。それじゃ今度何か奢ってよ」

八幡「なんでそうなるんだよ。お前、バイトしてるんだろ」

折本「そうだけど週に三回だけだしねー」

戸塚「折本さん、何処でバイトしてるの?」

折本「船橋だよ。遠いんだけど時給がいいからさー」

戸塚「そうなんだ。あ、僕達この駅で降りるから」

折本「うん、またね!」

戸塚「またね」

八幡「じゃーな」

- 駅前 -


八幡「確か葉山が迎えに来てくれるはずだが」


葉山「やあ、おはよう」


戸塚「おはよう、葉山君」

八幡「おう」

葉山「それじゃ早速行こうか」

八幡「駅から近いのか?」

葉山「歩いて10分位だよ」

戸塚「近いね」

葉山「まぁね」

- 移動中 -


葉山「へえ、折本さんと会ったのか」

戸塚「うん。休日までバイトして偉いよね」

葉山「そうだな。比企谷はバイトしないのか?」

八幡「折本と同じこと聞くなよ。しねぇよ」

葉山「魔王さまでもバイトする時代なのに?」

八幡「堕天使でもニートになる時代だ」

葉山「君らしいな。まあ、バイトしたら読書やアニメ見る時間がなくなってしまうから仕方ないか」

八幡「そういうことだ」

葉山「それと女子達とデートする時間もなくなっちゃうしな。三人も相手がいたら時間が足りないだろう」

八幡(こんにゃろう)

葉山「……ん?」

葉山(なんでこんな道端に棒が)

八幡「」ゴニョゴニョ

戸塚「」コクリ

葉山「」ヒョイ

八幡「伝説の剣を抜くものがついに現れたか」

葉山「……っ!?」

戸塚「君が勇者だ」

葉山「…………いいだろう、いくぞ魔王! 今こそ我が剣に勝利を誓う!!」ブンッ!!


JK1「」テクテク

JK2「ぶふっ」テクテク


葉山「くっ……///」

八幡「ぬぅ……///」

戸塚「あぅ……///」

- 葉山宅 -


葉山「ここだよ」

戸塚「大きいお家だね」

八幡「立派な家だな」

葉山「ありがとう」ギー

戸塚「お邪魔します」

八幡「お邪魔します」

葉山「どうぞ」

戸塚「葉山君、家族の方は?」

葉山「今日は全員出かけてるから俺以外誰もいないよ」

八幡「そうか。そいつは気が楽だ」

葉山「はは。部屋着に着替えてくるからここで待っててくれないか?」

戸塚「うん」

- 3分後 -


葉山「お待たせ」

戸塚「」

八幡「……なんで紳士服着てるんだよ……」

葉山「これが部屋着だからね」

八幡「紳士服が部屋着はおかしい」

葉山「比企谷。昔から言うじゃないか…男なら…紳士服…」

八幡「うん、言ってるのはヒゲ部の部長さんだけだ」

葉山「よし、それじゃ俺の部屋に行こう」

八幡「よしじゃねぇよ。もういいけど」

- 葉山の部屋 -


葉山「ここが俺の部屋だ」

八幡「うわぁ……」

戸塚「……」

八幡(見事なまでに……)

戸塚(七咲さん一色だね……)

葉山「どうしたんだい?」

八幡「いや、お前の七咲への愛を感じているだけだ」

葉山「照れるな///」

戸塚「これ抱き枕?」

葉山「ああ。七咲を抱きしめながら寝ているおかげで毎晩快眠だよ」

八幡(この部屋を見たら三浦気絶しそうだな)

葉山「とりあえずゲームでもしないか?」

戸塚「そうだね」

八幡「何があるんだ?」

葉山「マリオブラザーズとかワギャンランドとかPC原人とか」

八幡「ファミコンじゃねぇか!」

戸塚「見て、八幡。僕、初めて生で白赤のファミコンを見たよ!」

八幡「あ、俺も初めてだ」

葉山「ニューファミコンでもいいんだけど、やはり白赤の方がレトロな感じがするだろ」

戸塚「そうだね」

八幡「よく壊れないな」

葉山「大切に扱ってるからね」

- 12時 -


葉山「お昼どうする? ピザでも頼むかい?」

戸塚「ピザいいね!」

八幡「そうだな。寒いから外出たくないし」

葉山「それじゃ適当に注文するか」

戸塚「八幡」

八幡「どうした?」

戸塚「これなに?」

八幡「これはメガドライブだな」

戸塚「メガドライブ?」

八幡「ゲーム機だ」

戸塚「へぇ。初めて聞いたよ」

八幡「葉山のやつ、何でも持ってるな」

八幡(ネオジオもあるし)

- 5分後 -


葉山「それじゃピザ来るまで休憩にしようか」

八幡「ああ」

戸塚「葉山君って昔からゲーム好きなの?」

葉山「そうだね。ゲームは大好きだよ」

八幡「全部お前のものなのか?」

葉山「いや、父親から譲り受けたものもある。スーファミ以前のゲーム機類は元々父親が使っていたものだよ」

戸塚「お父さんもゲームするんだね」

葉山「ああ。小学生までは一緒に遊んでいたな」

八幡(俺は父親と一緒にゲームで遊んだ記憶ねぇな)

戸塚「仲良いんだね」

葉山「まぁね」

八幡「ちなみに両親はお前の趣味は知ってるのか?」

葉山「ああ」

八幡「怒られたりしないのか?」

葉山「もう諦められているからね」ニコッ

八幡「そんな笑顔で言われても……」

- 1時間後 -


葉山「さて、午後は何しようか? アマガミの七咲の話だけ見るかい?」

八幡「いや、見ねぇよ」

戸塚「あ、これやろうよ!」

葉山「人生ゲームか」

八幡「おう、いいぞ。これは大得意だ」

葉山「そうなのか?」

八幡「ああ。CPU相手にいつも圧勝してたぞ」

葉山「……」

戸塚「……」

八幡「仕方ないだろ。小町はこういうの好きじゃないんだから……」

- 1時間後 -


戸塚「葉山君、結婚しないの?」

葉山「ああ。俺には七咲がいるからね」

八幡「別にゲーム位いいだろ」

葉山「比企谷。これはゲームであっても、遊びじゃないんだ」キリッ

八幡「ああ、そうだな」

葉山(反応が冷たい。ドイヒー)

戸塚「やった、プロテニス選手になれたよ!」

八幡「おお、よかったな」

葉山「俺はもっと稼げる職業につかせてもらうよ」

- 2時間後 -


八幡「負けた……」

葉山「戸塚が一位で俺が二位か」

戸塚「八幡、残念だったね」

八幡「くっ、いつもなら勝っていたのに……」

葉山「比企谷の敗因を教えてやろう」

八幡「……なに?」

葉山「今回の相手は人間だった。ただそれだけだよ」

八幡「……そういうことか」

葉山「そうだ。CPUと違い今回の相手は感情があることを忘れていたのが君の敗因さ」

八幡「……」

葉山「這い上がろう。『負けたことがある』というのが、いつか大きな財産になる」

八幡(ということは俺の財産やばいことになっちゃうんだけど。だって負けっぱなしの人生ですもの)

- 5分後 -


戸塚「」スヤスヤ

葉山「寝ちゃったな」

八幡「帰る時に起こせばいいだろう」

葉山「そうだな」

八幡「しかし、お前がこんなゲームを持ってるとは思わなかった」

葉山「楽しんでいただけたかい?」

八幡「まぁな」

葉山「それじゃまた遊びに来てくれ」

八幡「ああ」

葉山「それと」

八幡「ん?」

葉山「今度は俺が君の家に遊びに行ってもいいかな?」

八幡「……構わないがお前ん家ほど遊べるものないぞ」

葉山「いいよ。それじゃ次は比企谷の家でアマガミを見よう」

八幡「違うことをして下さい」

- 帰宅中 -


戸塚「今日は楽しかったね!」

八幡「そうだな」

戸塚「僕は途中で寝ちゃったけど……」

八幡「疲れてたんだろ。気にするな」

戸塚「うん」

八幡(むしろ天使の笑顔を見せていただいて感謝するまである)

戸塚「また三人で遊びたいね」

八幡「ああ。冬休みも近いからすぐ遊べるだろ」

戸塚「うん。葉山君が言ってたけど、次は八幡のお家でいいんだよね」

八幡「そうだな」

戸塚「小町ちゃんの受験勉強の邪魔にならない?」

八幡「うるさくしなければ大丈夫だろ」

戸塚「ならよかった。総武受かりそう?」

八幡「頑張ってはいるが楽観視は出来ないな。今までサボってたツケが回ってきてる」

戸塚「そっか。僕でよかったら八幡が苦手な理数系教えるから言ってね」

八幡「いいのか?」

戸塚「うん。小町ちゃんにはうちの学校に絶対来て欲しいもん」

八幡「ありがとな」

八幡(あれ? そうしたら小町が毎日お願いすれば毎日戸塚が家に来てくれるってこと?)

八幡(よし、帰ったら小町に戸塚にお願いをするよう提言しよう)

- 駅前 -


戸塚「またね、八幡!」

八幡「ああ、またな」

八幡(……さて、帰るか)


折本「おいーっす!」ポンッ


八幡「ひゃっ!」ビクッ

折本「ちょっ、驚きすぎでしょ。マジウケる」

八幡「……んだよ、折本か。驚かすなよ。それとウケねーから」

折本「比企谷、今帰り?」

八幡「ああ。折本もか」

折本「うん。一緒に帰ろうよ」

八幡「いや、別にいいです」

折本「よし、行こう!」ギュッ

八幡「ねえ、俺の返答聞いた? 聞いたよね?」

八幡(それとナチュラルに手を握ってくるのやめてくれない?)

- 5分後 -


八幡「お前、夕方までバイトしてたのか?」

折本「ううん。バイトは15時で終わったんだけどその後、買い物しててねー」

八幡「ほーん」

折本「比企谷はずっと葉山君家で遊んでたの?」

八幡「まぁな」

折本「そっかそっか」

八幡「……んだよ」

折本「別に。ただ楽しそうな顔してるな、って思っただけ」

八幡「そんな顔してるのか」

折本「うん。本当、中学の時とは大違い」

八幡「……」

折本「……ねえ、やっぱり同窓会に――――――」

八幡「行かねぇよ」

折本「でも」

八幡「前にも言っただろ。俺が行っても気まずい雰囲気になるだけだ」

折本「……そっか、わかった。もう言わない」

八幡「そうしてくれ」

折本「それじゃ代わりに来週四人でディスティニーに行こうー!」

八幡「…………ん?」

折本「実はバイト先の店長から四枚貰っちゃってさー」

八幡「……」

折本「あたしと千佳と比企谷と戸塚君の四人で行こうと思ってねー」

八幡「いや、来週はアレだから……」

折本「そっか、戸塚君は部活あるもんね。戸塚君の予定聞かないと……」

八幡「……」

八幡(ちょっと折本さん。俺の予定は聞いてくれないの?)

折本「比企谷、戸塚君に予定聞いておいて。それでわかったらあたしに教えて」

八幡(いや、いいんだけどね。戸塚とディスティニーに行けるなら)

八幡「わかった」

折本「あ、あたし、こっちだから」

八幡「ああ。もう近いのか?」

折本「後10分くらいかねー」

八幡「遠いな。自転車どうしたんだよ」

折本「それがパンクしちゃってさー」

八幡「……近くまで送る。暗いからな」

折本「え」

八幡「……どうした?」

折本「比企谷に送られるとか……、ウケるんだけど」

八幡「いや、ウケねーから」

- 5分後 -


折本「しかし、あれだねー」

八幡「あれってなんだよ」

折本「まさか昔振った相手と夜道を二人で歩くことがあるなんて思わなかった」

八幡(ええ、俺も振られた相手と二人で歩くなんて思いもしませんでした)

折本「なんであたしに告白したの?」

八幡「……昔のことなんだからいいだろ……」

折本「だって気になるじゃん」

八幡「……勘違いしてたんだよ」

折本「勘違い?」

八幡「昔の俺は勘違い君だったからな。俺に珍しく話しかけてくる女子の存在が嬉しくて、その感情を好きと勘違いしていたんだ」

折本「……」

八幡「そして一方的に願望を押し付けていたんだ。それを本物とは呼べない」

折本「……そう。やっぱ比企谷とは付き合えないなー」

八幡「いや、別に今頼んでないんだけど……」

八幡(ええ、昔は頼みましたよ。昔の話。だから忘れてお願い)

折本「千佳も面倒くさい奴好きになったもんだ」ボソッ

八幡「何か言ったか?」

折本「別にー。あ、ここでいいよ」

八幡「そうか」

折本「んじゃ、またねー」

八幡「おう」

今回はここまで
誤字脱字多くてゴメンなさい

来期も見るアニメありますよ
ただ今期より少なくなりそうなだけで

次はおまけでゆきのんマゾっ子もやる予定
ただ引くくらい変態になるから苦手な人は見ないで下さいな

明日投下します!

- 翌週月曜早朝 テニスコート-


八幡(寒い。すっかり冬だ)

戸塚「ごめんね、早朝から付き合ってもらって」

八幡「気にするな。それより朝練って戸塚しかしてないのか?」

戸塚「うん。自主練みたいなものだからね」

八幡「そうか」

戸塚「そのうち参加してくれる部員が出てくれるといいんだけど」

八幡「そうだな」

戸塚「うん。それじゃウォーミングアップから始めようか」

八幡「おう」

- 30分後 -


戸塚「やっぱり八幡、上手いね」パンッ

八幡「そんなことねぇよ」パンッ

戸塚「そんなことあるよ」

八幡「戸塚だって手加減してるだろ」

戸塚「そうだけど。……それじゃ少し本気出そうかな」

八幡「おう」

戸塚「」ドォォン

八幡「……ッ!?」

八幡(なんだいきなり雰囲気が……。まさか無我の境地か!?)

戸塚「」パァァン!!

八幡「うおっ!」

八幡(球速がさっきまで全然違う……)

戸塚「You still have lots more to work on……」

八幡(戸塚が王子様になっちゃってる!?)

- 教室 -


結衣「おはよう、ヒッキー、さいちゃん」

戸塚「おはよう」

八幡「おう」

八幡(……スカートの下にジャージってどうなの。別に由比ヶ浜の生足が見たいわけじゃないんだからねっ!)

結衣「隼人君家どうだった?」

八幡「早速聞いてくるのかよ」

結衣「え? 駄目だった?」

八幡「いや、別にいいんだけどね」

戸塚「沢山ゲームあったよね」

八幡「そうだな」

結衣「へー、意外……じゃないかも」

八幡「葉山の本性を知っていればそう思うだろう。ちなみに七咲の抱き枕もあったぞ」

結衣「うへぇ。優美子が聞いたら卒倒しちゃいそう……」

戸塚「次は八幡のお家で集まる予定なんだ」

結衣「そうなんだ。本当仲良いよね」

戸塚「うん」

結衣「一学期のヒッキーからじゃ考えられないし」

八幡「まあ、そうだな」

戸塚「由比ヶ浜さんは連休どうしてたの?」

結衣「あたしは優美子と姫菜の三人で適当に遊んでたよ。買い物したりカラオケしたり」

八幡「よく毎週遊んで飽きないな」

結衣「毎週は遊んでないし!」

八幡「そうか?」

結衣「週に一、二回くらいだし……あれ?」

八幡「それを毎週っていうんだよ……」

結衣「そ、それよりクリスマスって予定ある!?」

八幡(うわ、無理矢理話題を変えてきたよこの子)

戸塚「僕は特に予定はないかな」

結衣「そっかー。ヒッキーは?」

八幡「俺は家族と過ごす予定だ。てかクリスマスは普通家族と過ごすもんだろ」

戸塚「本場欧州だとそうだよね。由比ヶ浜さんは?」

結衣「あたしも今のところ予定ないよ。よかったら皆でクリパしない?」

八幡「家族と過ごすって言ってるじゃない。由比ヶ浜さん、人の話を右から左に受け流さないでちょうだい」

結衣「またクオリティ上がってるし!?」

戸塚「雪ノ下さんの物真似かな? 上手いね、八幡!」

八幡「まぁな」

結衣「ってそうじゃなくて、家族と過ごすのって24日? それとも25日?」

八幡「多分24日じゃねぇか」

結衣「なら25日に皆でクリパしようよ!」

八幡「えー、面倒―――」

戸塚「うん、いいね!」

八幡「おう、いいんじゃねぇか」

結衣「…………」

八幡「んだよ」

結衣「まあ、いいんだけどさ……。それじゃ面子は奉仕部にさいちゃんと小町ちゃんでいいかなー」

八幡「俺は戸塚がいればいいけど」

戸塚「もう八幡ったら」

結衣「もう突っ込むの疲れちゃったよ……。場所は何処にしようか?」

八幡「場所はお前に任せる」

結衣「うん、わかった。後で文句言わないでよね?」

八幡「言わない」

結衣「さいちゃんもそれでいい?」

戸塚「うん」


三浦「結衣ー」


結衣「それじゃ後でね」スタスタ

戸塚「うん」

八幡「…………戸塚」

戸塚「なーに?」

八幡「来週の土日って暇か?」

戸塚「日曜なら空いてるけど」

八幡「実は折本にディスティニーランドに誘われてるんだが」

戸塚「折本さんに?」

八幡「ああ。チケットを入手したらしく、戸塚の予定を聞いておくよう命じられてな」

戸塚「そうなんだ。うん、行けるよ」

八幡「わかった。折本に連絡しておく」

戸塚「うん。でも日曜だと凄く混んでるんじゃないかな?」

八幡「だろうな。まあ、仕方ないだろ」

戸塚「だね。仲町さんも来るの?」

八幡「そうだけど」

戸塚「そっか。そうだよね」

戸塚(また八幡と仲町さんを二人きりにさせる予感がプンプンするよ)


相模「おはよう」


戸塚「おはよう、相模さん」

八幡「おす」

相模「今日も寒いね」

戸塚「そうだね。すっかり冬だもんね」

八幡「」ジー

相模「どうしたの?」

八幡「いや、相模はジャージ穿かないんだなと」

相模「ジャージ? あー、今の時期はジャージ穿く子多いからね。うちは穿かないよ」

戸塚「寒くないの?」

相模「寒いよ。只でさえスカート短いし。でもそれがいいの。ブルってくる感じが///」

戸塚「あはは……」

八幡(相変わらずの相模クオリティである)

相模「比企谷も生足のほうがいいでしょ?」

八幡「そりゃそう―――――どっちでもいい」


結衣「」ピクッ


相模「うん、うん。それじゃ比企谷の為にうちは生足で頑張るよ!」

八幡「いや、頑張らなくていいから」

結衣「あたし、お手洗い行ってくるね」

結衣(ジャージ脱がないと!)

三浦「いってらー」

海老名(結衣ってわかりやすいなー)


相模「ちなみに今日も紐パンだよ」

八幡「毎日俺に下着情報伝えるのやめてくれない?」

相模「だってうちのこともっと知って欲しいんだもん///」

八幡「安心しろ。お前の性癖なら相当な情報量があると自負しているまである」

相模「うわ、うち愛されてる///」

八幡「おう、愛してるからさっさと席に座れ。チャイム鳴るぞ」

相模「はぁい///」スタスタ

八幡「……はぁ……」

戸塚「八幡、前より相模さんの扱いが慣れてきたね」

八幡「嫌でも慣れるだろ。戸塚も前より相模の免疫ついたんじゃないか」

戸塚「そうだね。慣れって怖いよね」

八幡「そうだな」

戸塚「でも八幡と相模さんのやり取りは見てて飽きないかな」

八幡「そうか?」

戸塚「うん。葉山君とのやり取りもね。それじゃまたね」

八幡「ああ」

- 4時限目 体育 -


八幡(冬の体育の授業ほど嫌いなものはない。なぜか? なぜなら……)

戸部「マジ、マラソンだるすぎっしょ……」

大和「だな」

大岡「部活以外で走りとかありえないわー」

葉山「まあ、仕方ないさ。さっさと終わらせよう」

戸部「けどさ……」

葉山「戸部、うちの校訓を思い出せ」

戸部「校訓……んだっけ?」

葉山「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に、だ」

八幡(え? マジで?)

戸部「よっしゃ、手短にがんばるっしょ!」

戸塚「八幡、頑張ろうね」

八幡「疲れない程度に頑張る」

葉山「比企谷は体力少ないからな」

八幡「うっせ」

戸塚「でも今日からテニスの朝練に付き合ってもらってるんだ」

葉山「そうなのか……」

八幡「んだよ、その顔は」

葉山「いや、まさか本当に戸塚の練習に付き合うとは思わなかったからね」

- 30分後 -


八幡「ぜぇぜぇ……」

八幡(やっぱり体力不足だな。長距離だと運動部の連中とはっきり差が出るな)

八幡(まあ、一週半は過ぎてるからギリギリ持ちそうだが)

八幡「……ん?」


相模「いてて……」


八幡(なんだ? 女子は一周なのになんでこんなところにいるんだ?)

八幡「大丈夫か?」

相模「大丈夫です。気にしないで先に行って―――――比企谷!?」

八幡「大丈夫なのか。それじゃお先に……」

相模「待って。大丈夫じゃない!」ガシッ

八幡「どっちだよ……」

相模「比企谷が来たから大丈夫じゃなくなっちゃった///」

八幡「え? もしかして比企谷菌発生しちゃった?」

相模「うん。比企谷菌がうちの子宮を侵食してるみたい///」

八幡「……さよなら……」

相模「うそうそ! 行かないで!」

八幡「んだよ。足でも挫いたのか?」

相模「」コクリ

八幡「なら早く言えよ。てか、俺より先に通った奴らに助けてもらえばよかったじゃねぇか」

相模「だって女子はみんな行っちゃったし、比企谷以外の男子に触られたくなかったし……」

八幡「」ドキッ

相模「比企谷、おんぶ……」

八幡「……」

相模「お姫様抱っこでも可」

八幡「肩貸すだけじゃ駄目?」

相模「駄目」

八幡「……」

相模「なんなら駅弁ファックでも!」ハァハァ

八幡「マジで見捨てるぞ」

相模「ごめんなさい肉便器の分際で調子乗りました」

八幡「……ほら、乗っかれ」

相模「うん!」

八幡「それじゃ戻るぞ」

相模「はーい!」

- 5分後 -


八幡「……」

相模「」ギュー

八幡「なあ、相模」

相模「なに?」

八幡「くっつきすぎじゃないか?」

相模「そう? でも落ちないようにしっかりくっつかないと」

八幡「……」

八幡(さっきから背中に柔らかい感触があるんですけど。こいつ、意外と胸あるな)

相模「うち、Cカップだよ」

八幡(こいつ、下品な心理掌握さんだったのか!?)

相模「比企谷が揉んでくれればもっと大きくなると思うんだけどね」

八幡「揉まないからな」

相模「前は揉んでくれたくせに」

八幡「あ、あれはお前が布団に潜り込んできたから……」

相模「それじゃまた潜り込めば揉んでくれるの?」

八幡「揉まないから……。それに潜り込まないで下さい」

- 10分後 保健室 -


八幡「軽く挫いただけか。大したことなくてよかったな」

相模「うん。付き合ってもらってありがと。結衣ちゃんも制服持ってきてくれてありがとね」

結衣「ううん。無理しちゃ駄目だよ、さがみん」

相模「大丈夫」

八幡「それじゃ教室に戻るか」

相模「それじゃ教室までおんぶお願い!」

結衣「……っ!?」

八幡「嫌だ。校内じゃ目立ちすぎる。只でさえさっきの授業でも……」

相模「でもうち歩くのきついし……」

八幡「……」

八幡(もし葉山なら台車に乗せるんだろうな)

八幡「今回だけだからな」

相模「うん!」

結衣「いいなぁ」ボソッ


- 移動中 -


八幡「……」

結衣「……」

相模「」ギュー


ザワザワ


八幡(目立ってる。ミスディレクションが完全にオーバーフローしちゃってる)

結衣「凄い見られてるね……」

八幡「そりゃそうだろ」

相模「えへへ///」

結衣(さがみんは凄いなー。あたしじゃこんな視線耐え切れないかも)

八幡「なんだか教室が遠く感じるな」

結衣「もう少しだから頑張ってヒッキー」


いろは「あれー? 先輩達なにしてるんですかー?」


結衣「あ、いろはちゃん」

いろは「どうもです。先輩、どうしたんです?」

八幡「相模がマラソンで足を挫いてな。教室まで運んでんだ」

いろは「そうなんですか。大丈夫ですかー?」

相模「うん、大丈夫。それに比企谷に密着出来たから怪我の功名だね!」

いろは「……相変わらずですね」

結衣「そういえば生徒会はどう?」

いろは「……まぁ、ぼちぼちです」

八幡「まあ、なにかあったら言ってくれよ。少しは手伝ってやる」

いろは「え」

八幡(俺の行動によって一色は生徒会長になったんだからな。少し位は手伝ってやるべきだろう)

いろは「はっ! もしかしてわたしを口説くきっかけを作るつもりですかごめんなさい無理です」

八幡「ああ、そう……」

八幡(ふぇぇ。告白すらしてないのに振られちゃったよ……)

結衣「あはは……。でも本当に何かあったら言ってね。あたしも手伝うから」

いろは「ありがとうございます」

相模「うちもうちも」

いろは「あ、相模先輩は結構です」

相模「」ガーン

いろは「冗談です。それじゃわたし教室に戻るので失礼しますねー」

結衣「またねー」

- 教室 -


八幡「やっと着いたか」

相模「ありがとう。早くお昼食べないとね」

八幡「ああ」

結衣「あしたも一緒していい?」

相模「もちろん」


葉山「相模さん、大丈夫かい?」


相模「うん、軽く挫いただけだから」

葉山「そっか。俺はてっきり比企谷といけない遊びでもしたのかと……」

八幡「んなわけないだろ」

相模「本当に比企谷がうちを痛めつけてくれたらよかったんだけどね……」

結衣「よかったんだ……」

八幡「いいから早く飯にしようぜ」

葉山「まあ、たいしたことはなさそうでよかったよ。あ、そうだ。この前のお礼に卵いるかい?」

八幡・相模「いらない」

- 放課後 -


八幡「相模、部活はどうするんだ?」

相模「今日は帰らせてもらおうかな」

八幡「そうだな」


結衣「ヒッキー、さがみん」


八幡「どうした?」

結衣「ゆきのんが今日は部活休みだって!」

八幡(ラッキー。久しぶりに早く家に帰れる)

相模「雪ノ下さん、用事でもあるの?」

結衣「マラソンで再起不能だって」

相模「え? 雪ノ下さんも怪我しちゃったの?」

八幡「いや、体力が切れたんだろ」

結衣「ゆきのん、運動神経はいいんだけど体力ないもんね」

相模「そうなんだ。初耳かも」

結衣「それじゃまた明日ね」

八幡「ああ」

相模「またね、結衣ちゃん」

- 校門 -


相模「それじゃまた明日」

八幡「……」

相模「……」

八幡「……相模。自転車を戻してくるから少し待ってろ」

相模「え」


八幡「それじゃ帰るか」

相模「自転車は?」

八幡「今日は置いてく」

相模「なんで?」

八幡「いや、お前を送るからなんだけど」

相模「そ、そっか」

八幡(流石に蘇我までニケツはしんどいからな)

相模「ありがと。比企谷は本当優しいね」

八幡「普通だろ。それより行くぞ」

相模「うん」

- 電車 -


相模「電車で帰るの久しぶり?」

八幡「そうだな。たまにはいいかもしれないな」

相模「なら電車通学に変えればいいのに。それならうちと毎日一緒に……」

八幡「自転車で十分通える距離だから定期代がもったいない」

相模「」シュン

八幡「……まあ、雨や風が強い日は利用するかもな」

相模「……っ! そ、その時はうちに連絡してよね?」

八幡「ああ」

相模「約束だよ!?」

八幡「わかったから顔近づけるな」

相模「あ、ごめん……」

八幡「……それよりこの時間帯は空いてるんだな」

相模「うん。学生くらいしかいないしね」

八幡「なるほど」

- 蘇我駅 -


相模「本当に家まで送ってもらっていいの?」

八幡「嫌ならいいんだけど」

相模「嫌じゃない! むしろ送って欲しい!」

八幡「あ、そう」

相模「でもうちこんな状態だから比企谷の調教に耐えられるかどうか……」

八幡(なんの心配をしてるのこの子……)

相模「不安だけどうち頑張る!」

八幡「とりあえず頑張って家まで歩こうな」

相模「うん!」

- 相模宅 -


相模「ここがうちん家だよ」

八幡「綺麗な家だな」

相模「そう? 比企谷の家と大して変わらないでしょ」

八幡「それじゃ俺はここで」

相模「待ってよ。折角ここまで来てくれたんだから上がっててよ」

八幡「いや、でもな……」

相模「大丈夫。家に誰もいないから」

八幡「逆に不安なんだけど」


- リビング -


相模「コーヒーでいい?」

八幡「水道水でいいぞ」

相模「え? うちのマン汁でいいの?」

八幡「お前の耳どうなってんだよ……」

相模「砂糖たっぷりでいいんだよね?」

八幡「ああ」

相模「比企谷は甘いのが好みだもんね♪」

八幡「まあ」

相模「うちのあそこも甘い汁が沢山出るんだよ?」

八幡「……」

相模「なんなら砂糖と一緒にコーヒーに……」

八幡「ごめんなさい用事を思い出したので帰ります」

相模「冗談! 今の冗談だから帰らないで!」

- 5分後 -


八幡「」ズズー

相模「……」

八幡「それじゃコーヒーも頂いたしそろそろ帰るか」

相模「次はうちの部屋に行こう」ガシッ

八幡「……」

相模「駄目?」

八幡「部屋行って何するんだよ」

相模「なにってナニって……///」

八幡「」ヒクッ

相模「何もしないよ。ただもう少し比企谷と一緒にいたいなって……」チラッ

八幡「……それじゃ後少しだけな」

相模「うん!」

- 相模の部屋 -


八幡(ここが相模の部屋か。思ったより普通……)

相模「あ、手錠出しっぱなしだった」

八幡(じゃなかった)

相模「うへ、洗濯バサミも折れちゃってる。使いすぎちゃったかな」

八幡(何に使ったんだ? 聞くのは怖いからやめておこう)

相模「毎日挟んでたら痛んじゃうか」

八幡「……」

相模「ごめんね、少し散らかってて」

八幡「いや、綺麗なほうじゃないか」

八幡(一部おかしいものが置いてあるけど)

相模「女の子の部屋に入るの初めて?」

八幡「一応、雪ノ下の家に上がったことがあるが」

相模「そうなんだ」

八幡「由比ヶ浜も一緒だったけどな」

相模「そ、そう!」

八幡「お、ちはやふるじゃねぇか。読んでいいか?」

相模「うん、いいよ」

八幡(アニメの続き気になってたんだよね)

相模「面白いよね」

八幡「そうだな。お前もアニメ見てたのか?」

相模「うん。比企谷はアニメで知ったんだよね」

八幡「ああ。少女漫画は大体な」

- 2時間後 -


八幡(しまった。完全に読むのに夢中になってた!!)

相模「」ポチポチ

八幡「悪い、相模。つい長居してしまった」

相模「え? あー、もうこんな時間なんだ」

八幡「そろそろ帰る」

相模「なんだったら泊まっててもいいけど?」

八幡「泊まるわけないだろ」

相模「だよね」


八幡「それじゃまたな」

相模「うん。今日はありがとう」

八幡「……おう」

相模「比企谷!」

八幡「ん?」

相模「また来てね」

八幡「……機会があればな」


ギー バタン


相模「……」

相模(機会があれば、か。ならその機会を沢山作ればいいってことだよね!)

相模(よし、次に一緒に帰るときは比企谷に送り狼になってもらおう。そして……)

相模「ぐへへ……」ジュルリ

相模「あ、比企谷が使ったコップ保存しないと」

- 21時 比企谷家 -


八幡(おっと、折本に連絡しないとな)

八幡(LINEやっぱり便利だな。メールより連絡しやすい)


八幡『戸塚、日曜OKだ』

折本『わかった。聞いてくれてありがと!』

八幡『おう』

折本『詳細は後日ラインするから! それと今なにしてんの?』

八幡『アニメ見てる』

折本『こんな時間にアニメやってたっけ?』

八幡『録画したやつ見てるんだよ』

折本『そっか。なんか面白いのある?』

八幡『お前ってアニメに興味あったの?』

折本『コナンとエヴァ位しか見たことはないよ。でも面白いのあるなら見てみたい。あたし、食わず嫌いはしない主義だから』

八幡『なるほど。月刊少女野崎くんなら見やすいんじゃないか』

折本『それって今放送してるアニメ?』

八幡『ああ。そのうちレンタルするだろうから借りてみればいいんじゃないか』

折本『比企谷、録画してないの?』

八幡『してるぞ』

折本『それじゃ今度、千佳と一緒に比企谷ん家に見にいくね。それじゃまたね!』


八幡「……」

八幡(あれ? 俺の返事聞いてくれないの?)

八幡(てかこいつって由比ヶ浜や仲町さんと違って絵文字使わないんだな。文字が見やすくて助かる)

おまけ
※本編には全く関係ないです


雪乃「ねえ、比企谷君」

八幡「なんだ?」

雪乃「質問があるのだけどいいかしら」

八幡「俺に答えられる範囲なら」

雪乃「そう。それでは質問します。なぜ、わたしに中傷されても怒らないの?」

八幡「……は?」

雪乃「いつも軽く返してくれるだけじゃない」

八幡「いや、まあ、そうだな」

雪乃「なんで……なんで怒ってくれないの……」

八幡「……お前、怒ってほしいの?」

雪乃「ええ。むしろ殴ってほしいまであるわ」

八幡「」

雪乃「なぜ、わたしが毎日あなたを中傷していたと思うの?」

八幡「口が悪いから」

雪乃「あなたに殴られたいからに決まってるじゃない!!」

八幡「ふぇっ!?」

雪乃「それなのにあなたは……わたしに手を出してくれない……」

八幡「雪ノ下、落ち着け」

雪乃「わたしは落ち着いているわ。性癖を暴露してるだけよ」

八幡「」

雪乃「わたしの理想のシチュエーションは怒った比企谷君に押し倒されて制服を破かれるの」

八幡「……」

雪乃「わたしが抵抗するたびに比企谷君がわたしの顔を殴るのよ。グーで!」

雪乃「そして……駄目、想像したら濡れてきちゃったわ……」

雪乃「まあ、いいわ。続きを話すのでしっかり聞きなさい」

八幡「は、はい……」

雪乃「下着も乱暴に脱がされ、露わになったわたしの乳房を鷲づかみにするの。貧乳と罵倒しながら……はぁぁん///」

雪乃「それで乳首は千切れそうになるくらいに捻られ、あまりの痛さにわたしはやめてと懇願するの。でも比企谷君は鬼畜だから許してくれないのよ」

雪乃「そして強引にわたしの秘部に肉棒を突き刺す。処女喪失がレイプなんて最高ね!」

八幡(帰りたい)

雪乃「比企谷君は締まりが悪いと言って、わたしの首を絞めるのよ。突かれながら意識が遠のくなんて癖になっちゃうわ!」

雪乃「最終的にバックで犯され、膣内に盛大に射精するのよ。ああ、もう妊娠は確定ね。比企谷君に孕まされちゃう///」

八幡「……」

雪乃「以上よ。理解してもらえたかしら?」

八幡「出来るか!!」

今回はここまで
また今度

おまけシリーズは継続するかも

明日投下するよ!

- 12月某日 総武高校 -


戸部「っつーか、クリスマスとかどうするー?」

三浦「クリスマスかぁ……。みんなはどーなん?」

結衣「あたしは予定入ってるよ」

三浦「そっか……。隼人は?」

葉山「俺もちょっと……」

三浦「え?」

葉山「クリスマスは家の用事があってね」

三浦「そ、そっか……」

葉山(悪いな、優美子。クリスマスは七咲と過ごすことを強いられてるんだ! 自分から!)

三浦「……海老名は?」

海老名「わたしは年末の準備で忙しいからなぁ」

三浦「」ドヨーン

八幡(三浦、落ち込みすぎだろ。泣きそうじゃねぇか)

八幡(でも普段気が強いやつが泣きそうな顔になってると……って俺は何を考えてるんだ。完全に相模の影響だな)


結衣「クリスマスはあれだけど、冬休みに入ったらみんなで集まろうよ!」

海老名「うん、だね」

戸部「そうするべ!」

三浦「……うん」

葉山(え? 冬休みの部活ない日はCLANNADを全部見返したかったのに……)

三浦「隼人も来るっしょ?」

葉山「……そうだな」

葉山(まあ、いいか。もう5回見てるし)

戸塚「八幡、おはよう」

八幡「おっす」

戸塚「今日も寒いね」

八幡「ああ。けど戸塚の顔見ると心が温まるな」

戸塚「もう、また朝から変なこと言って///」

八幡「俺は真面目だ」

戸塚「八幡、怒るよ?」

八幡「ごめんなさい怒らないで許して下さい」

戸塚「冗談だよ」ニコッ

八幡「」ホッ


相模「おはよー」

戸塚「おはよう、相模さん」

八幡「うす」

相模「なんの話してたの?」

戸塚「八幡が僕の顔見ると心が温まるって」

相模「うちも比企谷の顔見るとあそこが温まるよ」

八幡「もう突っ込まないぞ」

相模「突っ込むのは夜になってからってわけね///」

八幡(一回でいいからこいつの頭の中を覗いてみたいな)

戸塚「えっと、HR始まるから席に戻るね」

八幡「ああ」

相模「またね」

- 放課後 奉仕部 -


相模「結衣ちゃん、ジャージ穿かなくなったの?」

結衣「うん。流石にジャージはあれかなって思って」チラッ


八幡「」ペラペラ

八幡(キリトまで片腕なくなってるよ。上条さんといい電撃の主人公って片腕切り落とされる運命なの?)

八幡(そういえばヴォイド王子も切り落とされてたな。あのアニメいい曲多かったな……)


相模「雪ノ下さんもジャージ穿かないよね」

雪乃「ええ。スカートの下にジャージはどうかと思うわ」

相模「だよね」

結衣「うんうん。やっぱ女子は生足じゃないと!」チラッ


八幡(今日は洗剤買って帰らないと)

八幡(やっぱり洗剤はボール○が一番だよな)


トントン


雪乃「どうぞ」


ガラガラ


いろは「せんぱーい……」

八幡「……ん?」

いろは「せんぱーい、やばいですやばいです……」

八幡(大事なことなので2回言いました)

結衣「いろはちゃん、どうしたの? とにかく座って」

いろは「あ、結衣先輩ありがとうございます」

雪乃「とりあえず」

相模「SかMか聞こうか!」

いろは「……は?」

雪乃「由比ヶ浜さん」

結衣「オッケー!」スッ

いろは(またガムテープ!?)

結衣「さがみんは黙ってようねー?」ビリビリ

相模「ふぐふぐっ!」

八幡「……んでどうしたんだ?」

いろは「はい、海浜総合高校と地域のためのクリスマスイベントをやろうって話になってまして、なんかお年寄りと小さい子相手のイベントっぽいんですけど……」

八幡「……その企画、誰が言い出したんだ?」

いろは「向こうからですよー。わたしから言うわけないじゃないですかー」

八幡「だろうな……」

いろは「本当は面倒臭いからやりたくないんですけど……」

結衣「面倒臭いって……」

八幡「まあ素直なことはいいことだ」

いろは「でも平塚先生がやれって言うから……」

八幡「なるほど。平塚先生に言われたらやるしかないな……」

いろは「はい。それで始めてみたものの、うまくまとまらないっていうか……」

八幡「まあ、他校と一緒ならそんなもんだろ。気にするなよ」

いろは「ですよねー?」

八幡「よし、これで相談は終了だな。帰っていいぞ」

いろは「はい、愚痴を聞いてくれてありがとうござ―――って違いますよー!」

八幡「チッ、もう少しだったのに……」

いろは「先輩酷いですよー。可愛い後輩が困ってるのにー」

八幡「別に可愛い後輩とは思ってないがな」

いろは「むぅ……」

雪乃「それで用件は?」

いろは「はい、そのクリスマスイベントの企画を手伝って欲しいんです」

雪乃「……そう」

結衣「……そっか」

いろは「……あれ? なにかまずかったですか?」

結衣「えっと……」

雪乃「実は他に依頼がきているの」

結衣「明日から動こうと思ってたんだよね……」

いろは「そ、そうだったんですか……。それじゃ厳しいですよね……」

八幡「……雪ノ下」

雪乃「なにかしら?」

八幡「一色の依頼、俺が手伝うってことじゃだめか?」

雪乃「え」

八幡「昨日来た依頼なら四人もいらないだろ。そっちは雪ノ下達に任せるから俺が生徒会を手伝う。どうだ?」

いろは「先輩……」

雪乃「……そうね。確かに比企谷君の言うとおり四人も必要ないわ。わかりました、比企谷君は生徒会の手伝いをしてちょうだい」

八幡「ああ」

雪乃「ついでに相模さんも」

相模「ふぐ?」

いろは「あ、相模先輩は結構です」

相模「……っ!?」

いろは「冗談です」

相模「……」

相模(うち、この子に馬鹿にされてるのかな?)

雪乃「わたし達も依頼が解決したらそちらの手伝いをするわ。由比ヶ浜さんもいいかしら?」

結衣「……う、うん。わかった!」

結衣(本当はあたしもヒッキーと一緒がよかったけど、ゆきのんも一人じゃ放っておけないし)

いろは「先輩」

八幡「ん?」

いろは「もしかしてわたしに借りを作らせてデートでも誘うつもりですか? すみません休日に先輩の為の時間は作れません」

八幡「あ、そう……」

いろは「じゃ、先輩、相模先輩、この後校門で待ち合わせしましょう」

八幡「え? 今日からやんのかよ……」

いろは「すいません、あまり時間もないんです……」

八幡(時間もない、ということは企画自体はもうそれなりに進んでいて、一色も一人で頑張ろうとしていたのか)

八幡「わかった。それじゃ相模、行くぞ」

相模「ふもっふ!」

八幡「いい加減ガムテープ剥がしてやれよ」

結衣「あ、忘れてた」


- 校門 -


いろは「それじゃいきましょっか」

八幡「ああ」

相模「うん」

いろは「途中でコンビニ寄っていいですか?」

八幡「ああ。俺もガンガン立ち読みしたい」

いろは「立ち読みじゃないですよ……。お菓子と飲み物買うんです」

相模「経費出るの?」

いろは「もちろん。わたしが自腹するわけないじゃないですかー」

八幡「だよな」

いろは「まあ、向こうも用意してくれてるんですけどね」

八幡「なら買わなくていいじゃねぇか」

いろは「そうもいかないですよ……」

- コミュニティセンター -


いろは「三階に大きなホールがあって、イベントはそこでやる予定です」

八幡「ほう」

いろは「あ、ここです」

相模「ここで会合してるんだ」

いろは「はい」


トントン


「はーい、どうぞー」

いろは「おつかれさまでーす♪」

八幡「うわっ。ぶりっ子モード」

いろは「なにか言いました?」

八幡「何も言ってません」

玉縄「いろはちゃん、こっちこっち」

いろは「あー、こんにちはー」

八幡(結構人多いな。金も出ないのによくやるな)

相模(結構人多いね。ここで声出さないようにオナるの興奮するかも)

玉縄「誰?」

いろは「ああ、うちのヘルプ要員ですー」

玉縄「僕は玉縄。海浜総合の生徒会長なんだ。よろしく!」

八幡「……ああ、どうも」

相模「よ、よろしく……」

玉縄「よかったよー。総武高校と一緒に企画できて。お互いにリスペクトできるパートナーシップを築いてシナジー効果を生んでいけないかなと思っててさー」

八幡(うわ、半分くらい何言ってるかわからない)

- 5分後 -


八幡(なんか色々挨拶されたけど全く覚えられない)


折本「って比企谷?」

仲町「比企谷くん?」


八幡「……おお」

折本「なんで比企谷がここにいるの?」

八幡「生徒会の手伝い」

折本「そっか」

仲町「奉仕部としてお手伝いにきてるの?」

八幡「ああ。そっちも手伝いか?」

折本「うん。友達から誘われて一回目の会合から参加してるんだよねー」

仲町「私は今日が初めてなんだ。かおりにしつこく誘われて」

八幡「ほー……」

仲町「でも参加してよかったかも。比企谷くんに会えたし」ニコッ

八幡「っ///」ドキッ

折本「そっか、千佳はそんなに比企谷に会いたかったんだー」

仲町「あっ……」

折本「ほうほう。それじゃ邪魔者は去った方がいいかなー?」

仲町「あぅ///」

八幡「くっ///」


相模(あれはまさか……プリクラに写ってた女子!!)


折本「比企谷は一人?」

八幡「いや、もう一人奉仕部の部員が……」


相模「ど、どうも!」

八幡「相模だ。俺と一緒に手伝いに来た」

相模「相模南です。よろしくねー」

折本「うん、よろしく。あたしは折本かおり」

仲町「仲町千佳です。よろしくお願いします」

相模「……比企谷とはお知り合い?」

折本「うん、おな中で最近よく遊んでるんだよねー」

相模「そうなんだ……」

相模(まさかこんなところでライバルに会うとは思わなかったなぁ……)

仲町(比企谷くん、こんな可愛い子と一緒に部活してるんだ……)


いろは「あ、仲町さんじゃないですかー」


仲町「あ、いろはちゃん。こんにちは」

いろは「どうも。仲町さんも参加するんですねー」

仲町「うん。よろしくねー」

いろは「はい、よろしくお願いします」

折本「あれ? 千佳と一色ちゃんって顔見知りだったの?」

いろは「はい。前にパルコで比企谷先輩と仲町さんがデートしてる時に遭遇して」

相模(ファッ!?)

仲町「っ///」

八幡「……」

折本「へー、そうだったんだ」

いろは「折本さんと仲町さんも友達だったんですねー」

折本「まぁね。それじゃそろそろ始まるから席に戻ろっか」

- 5分後 -


玉縄「えー、じゃあ会議始めまーす、よろしくお願いしまーす」

八幡(いちいち伸ばすな。イラっとする)

玉縄「前回と同じくブレインストーミングからやってこうか」

相模「ブレインストーキング?」

八幡「違う。ただのブレストだ」

相模「ブレスト?」

八幡「説明は後でしてやる」

玉縄「課題は前回に引き続いて、イベントのコンセプトと内容面でのアイデア出しを……」


男子A「俺たち高校生への需要を考えると、やっぱり若いマインド的な……」

八幡(男子高校生の場合は何かしらスポーツしてないと需要がねぇよ。バスケなりバレーなり水泳なり)

男子B「そうなると、当然、俺たちとコミュニティ側とのWIN-WINの関係を……」

八幡(まぁ、言いたいことはわかる)

男子C「そうなると戦略的思考で……」

八幡(戦略的思考ならルルーシュに任せておけば安心だ)

男子D「この世の関節がはずれてしまった……」

八幡(え? なんでハムレット?)

八幡(ていうか連中は何について話してるんだ?)

相模「比企谷」

八幡「ん?」

相模「ちょっと何言ってるか分からない」

八幡「ああ。俺もわからない。一色、今これなにやってんの?」

いろは「え? ……さぁ?」

八幡(さぁって……)

いろは「まあ、向こうが色々提案してくれるんですよ」

八幡「ほーん……」

八幡(んじゃ俺達は実作業をすればいいのか)

- 15分後 -


いろは「先輩達、だいたいどんな感じかわかりましたー?」

相模「まったく」

八幡「なんもわからなかった……」

いろは「あー、なんか難しいこと言ってますもんねー」

八幡「難しいというか日本語と英語で同じことを言ってるだけだよな」

いろは「とりあえず愛想よくしてれば受けはいいですよ。あとはたまにくるメールの相手をすればオッケーです」

八幡「おまえな……」

いろは「とりあえず仕事に取り掛かりましょうかー」

相模「うちらはなにをすればいいの?」

いろは「うちの仕事はこの議事録をまとめることになりそうです。じゃあ、よろしくお願いします」

- 5分後 -


副会長「会長、これでいいかな」

いろは「はい、確認しておきますね」

副会長「あー、これなんだけどさ……」

いろは「……はい」

副会長「いや、やっぱりいいや……」スタスタ

いろは「はぁ……」

八幡「……」

いろは「副会長です」ボソッ

八幡(なるほど。生徒会の突っ込み役か。いつもご苦労様です)

相模「なんか大変そうだねー」

いろは「あー……、あんまり好かれてはいなそうですね。そのうち慣れてくるといいんですけど……」

八幡「まあ、確かに最初から仲良くは難しいだろ。ただでさえ一色は一年の生徒会長だからな」

いろは「はい」

八幡「それよりこれいつまでやればいいんだ?」

いろは「そうですね……。もうすぐ終わりの時間のはずですけど」


ガラガラ


平塚「お、やってるな」

八幡「うす」

相模「ども」

平塚「いやー、これも私の仕事でな。まったく、若い下っ端はこき使われる。ほら、私って若手だから」

八幡「そうですね、先生若手ですもんね」

平塚「そうなんだよ! 若いと色々仕事押し付けられて困るんだよなー!」

相模「……」

いろは「……」

平塚「それより忙しいところ悪かった。他にも依頼が来てるんだろう」

八幡「はい。でも分担で十分対応出来るはずです」

平塚「そうか。相模は下ネタは控えるように」

相模「大丈夫です! 今日からオナニーの回数を二倍に増やしますから」ボソッ

平塚「なにが大丈夫なんだ……」

- 10分後 -


八幡「んじゃ俺らは帰るわ」

いろは「はい、お疲れ様でしたー。また明日もお願いしますー」

相模「またねー」


折本「比企谷」


八幡「どうした?」

折本「この後、時間ある?」

八幡「1時間くらいなら」

折本「それじゃ帰りにマックでも寄ってかない? 日曜の話もしたいし」

相模(日曜の話?)

八幡「わかった。相模、先に帰っていいぞ」

相模「あ、うん。それじゃ」

折本「相模さん、またねー」

八幡「気をつけて帰れよ」

- マック -


折本「二人とも、今日どうだった?」

八幡「何を言ってるのか意味がわからなかった」

仲町「私もかな……」

折本「だよねー」

八幡「お前もわかってないのかよ。最初から参加してるんだろ……」

折本「そうだけどさー」

八幡「それと具体的な内容が何も決まってないのが不安なんだが。あの会長さん、大丈夫なの?」

折本「多分、大丈夫じゃない? よくわかんないけど!」

八幡「はぁ……」

折本「それよりディスティニーの話をしようよ」

八幡(お前から振ってきたんでしょ……)

仲町「うん。私、友達とディスティニー行くの初めてだから楽しみだなー」

折本「へー、意外。中学の時行かなかったの?」

仲町「う、うん……」

八幡「俺も初めてだな。家族以外で行くの」

折本「まあ、比企谷だもんね」

八幡「うるさい。でも日曜だから待つ時間の方が長くなりそうだな」

折本「日曜だから仕方ないっしょ」

仲町「比企谷君は絶叫系平気な方?」

八幡「多分。最近乗ってないからわからないけど」

仲町「そっか……」

八幡「仲町さん、苦手なのか?」

仲町「ううん。私も平気だよ!」アセアセ

八幡「そうか。戸塚はどうなんだろ」

折本「戸塚君は苦手そうなイメージだねー」

八幡「でもお化け屋敷は平気だったぞ」

折本「そうなの!?」

八幡「心霊とかオカルト系は好きらしい」

仲町「そうなんだ。意外だね」

折本(戸塚君にまた協力してもらわないと)

- 翌日 コミュニティセンター -


玉縄「それじゃ今日もよろしくお願いしまーす!」

「しゃーす!」

玉縄「うーん、まだちょっと固まりきってないから昨日のブレストの続きからやってこう」

八幡(ちょっとどころじゃないだろ。固まり始めてもいない)

男子A「せっかくだし、もっと派手なことしたいよね」

折本「そうだねー」

玉縄「……確かに小さくまとまりすぎてたかもしれないな」

八幡(いや、何もまとまってないだろ)

副会長(何もまとまってないだろ)

相模「何もまとまってないでしょ!」

玉縄「え」

相模「あ、ごめん。続きどうぞ……」

八幡(突っ込みたい気持ちは十分わかるぞ、相模。なにせ俺はお前と葉山のせいで突っ込みキャラになりつつあるからな)

- 5分後 -


玉縄「というわけで、ちょっと規模感をあげようと思うんだけど、どうかな?」

いろは「んー。そうですねー」

副会長「はぁ……」

八幡(ため息をつきたい気持ちはわかるぞ、副会長。むやみやたらに仕事増やされても困るからな。あれ? さっきから俺、同調しまくりじゃね?)

相模(規模感をあげる、か。確かにここ最近マンネリしてきたしオナニーの規模を広げる必要があるかもしれない……)

八幡(相模も難しい顔しているな。よし、ここは一色に反論してもらうか)

八幡「一色、規模を大きくするには時間と人手が足らないぞ」

玉縄「ノーノー。そうじゃない。ブレストとは相手の意見を否定しないんだ。すぐに結論を出しちゃいけない。オッケー?」

八幡「お、おう……」

玉縄「どう可能にするか話し合おう!」

- 10分後 -


八幡(結局、保育園とデイサービスに協力してもらう方向に話が進んだ)

八幡(まあ、少しだが前進しただけマシとするか)

いろは「それじゃ保育園にはわたしと……」

副会長「俺も行こう!」

いろは「え」

副会長「交渉ごとなら任せてくれ。何なら俺一人で十分だ」

いろは「えっと、副会長には現場の指揮をお願いしたいんですけど……」

副会長「……っ!?」ガーン

いろは「それじゃ先輩、一緒に来てもらっていいですか?」

八幡「ああ」

いろは「相模先輩は生徒会のフォローをお願いします」

相模「え? うちも保育園にいきたい……」

八幡「いや、変態を連れて行くわけにはいかないだろ」

いろは「ですよね」

相模「そっか。それじゃ仕方ないっか」

書記(それで納得するんだ!?)

会計(この人変態なんだ。可愛いのに)

副会長「」ズーン

八幡(副会長、落ち込みすぎだろ)

- トイレ個室 -


八幡「ふぅ」

八幡(しかしこれで間に合うのか? それにうちの学校の生徒会の面子のモチベーションも低く感じる)

八幡(問題は山積みだな……)


ギー


副会長「はぁ……」

八幡「……」

副会長「……俺も保育園行きたかったな……」

八幡(この声は副会長。そんなに保育園に行きたかったのか。子供好きなのか?)

副会長「せっかく、幼女に会えるチャンスだったのに……っ!!」

八幡「」

副会長「それになんだよ! あっちの生徒会の面子も男とババアしかいないし!」

八幡(えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?)

副会長「くりむちゃんやりんごちゃんみたいな可愛い生徒会長を期待してたのに。デスノートのキラみたいな髪型しやがって!」

八幡「……」

副会長「この辺にスズもいないし。うちの生徒会が期待外れだったから他校の生徒会に期待したのに……」

八幡「……」

副会長「はぁ……。絶望してばかりだな、俺……」

八幡「……」

- 5分後 -


八幡(出るのが気まずいので副会長がトイレから出るのを待ってるんだが……)

副会長「ファミレスでバイトした時もぽぷらちゃんいなかったし……」

八幡(まったく出ない!!)

八幡(一色を待たせてるし、ここは勇気を振り絞って俺から行くしかない!)


ガチャ ギー


八幡「……」

副会長「……ん?」クルリ

八幡「……」

副会長「ひ、比企谷っ!」

八幡「大丈夫だ。俺は何も聞いてない。聞いてないから」スタスタ

副会長「待ってくれ!」ガシッ

八幡「おい、汚い手で触るんじゃねぇよ」

副会長「あ、すまない。……俺の話聞いてたよな?」

八幡「……」

副会長「勘違いしないでくれ。俺はロリコンじゃない。小さい女の子が好きなだけなんだ」

八幡「それを世間はロリコンと言うんだ」

副会長「違う。俺は体が小さければ何歳でも大丈夫だ。年齢不詳の小萌先生でもな!」

八幡「合法ロリなだけじゃねぇか」

副会長「頼む。このことは生徒会のみんなには言わないでくれ」

八幡「いや、別に言わないから」

副会長「そ、そうか。助かる。このことがばれたらまた絶望するところだった」

八幡「……」

副会長「ファミレスのバイトをしたとき、うちの生徒会長を見たとき、海浜総合の生徒会の面子を見たとき、俺は何回絶望したらいいんだ……」

八幡「まあ、ちょっとぐらいの絶望も長い目でみりゃ極上のスパイスを味わえるらしいから頑張れ」

副会長「ああ」

八幡「それじゃ行くから」

副会長「幼女によろしく。よかったら写メを……」

八幡「断る」

- 保育園 -


八幡(一色が戻るまで暇だな。本でも読んで―――)クイッ

八幡「ん?」

京華「」ホケー

八幡「……なに、どした?」

京華「あのねぇ、さーちゃんがまだなの」

八幡「おお、そうか」

八幡(さーちゃんって誰だろ? 母親か?)

八幡「さーちゃんはもうすぐ来るだろ。それまであっちで遊んでような」

京華「お兄ちゃん、一緒に遊ぼう!」

八幡「んー、お兄ちゃんもこう見えて忙しくてな……」

京華「うっ……」ウルッ

八幡「あ、いや、少しくらいなら遊んでもいいかな、なんて……」

京華「」ニパァ


川崎「けーちゃん」


京華「あ、さーちゃん!」

八幡「ん」

川崎「……なんであんたがここにいるの?」

八幡「いや、仕事だけど……」

川崎「そっか。一人?」

八幡「いや、生徒会長と一緒に来てるんだ」

川崎「ふーん」

八幡「川崎はお迎えか?」

川崎「うん。あっ、妹の京華。ほら、挨拶して」

京華「かわさきけーかっ!」

八幡「俺は比企谷八幡だ」

京華「はちまん? うちの家賃と一緒!」

八幡「へ」

川崎「こ、こら! けーちゃん!」

八幡(川崎の家、家賃八万なのか。てか何でこんな小さい子が家賃知ってるの?)

川崎「それじゃあたし、帰るから」

八幡「おう」

京華「じゃーね、はーちゃん!」

八幡「おー、じゃーな」

- 翌日 -


八幡(あれは……ルミルミ?)


留美「……」


八幡「……」

副会長「比企谷、知り合いでもいるのか?」

八幡「いや、ちょっとな」

副会長「紹介してくれないか」キリッ

八幡「嫌だ」

副会長「」ショボン

相模「……」

相模(なんだろう。副会長からうちと同じ変態のオーラを感じる)

副会長(あの子、可愛いな。やっぱり小学生は最高だぜ!)

玉縄「それじゃ小学生の対応はお願いしていいかな」

いろは「んー、わかりました」


副会長(ナイスだ、キラ。小学生の対応は俺に任せろ!)

八幡(顔が煌いてやがる。そんなに小さい子が好きなのか)


留美「何やったらいいですか」


副会長「……ッ!?」

副会長(ナニやったらいいですか、だと……。なんてエロイ子なんだ。小学生なのに……)

八幡「それじゃ飾りつけとツリー作りを頼む」

副会長「あっ……」

留美「わかった。材料は?」

八幡「買出しもお願いしたい。生徒会長からも説明させるから待っててくれ」

留美「わかった」

八幡「……」

八幡(俺と会話なんてしたくなかったかもしれないな。だがルミルミを毒牙から守る為には仕方ないことだ)

副会長「くそっ!」

八幡「……おい、落ち着け。周りにばれるぞ」

副会長「……そ、そうだな。すまない」

- 18時 -


八幡(結局、今日も具体的な内容は決まらなかった)

八幡(あいつら何がしたいんだ。なんでそんな顔でいられるんだよ)

相模「今日も進展なかったね」

八幡「……ああ」

副会長「もしかしたら企画が倒れるかもしれないな」

八幡「……」

八幡(副会長の言うとおりだ。このままいけば台無しになる可能性が高い)

八幡(あいつらは仕事をしている気分に浸りたいだけだ)


仲町「ひ、比企谷君」


八幡「ん」

仲町「えっと、この後少し時間ある?」

- ロビー -


仲町「ごめんね」

八幡「いや。折本は?」

仲町「かおりは用事があるから途中で帰ったよ。気付かなかった?」

八幡「……まったく」

仲町「そっか。ずっと難しい顔してたもんね」

八幡「わかるのか」

仲町「うん。後、多少イラついてるかなって」

八幡(そんな顔に出てたのか。いかん、気をつけないと)

仲町「玉縄君と合わなさそうだもんね」

八幡「……そうだな。悪い奴じゃないんだが相性が合わない。最悪と言ってもいいかもしれない」

仲町「もっとはっきり意見を言った方がいいんじゃないかな? そうしないと彼、気付かないと思う……」

八幡「……」

八幡(そうしたいところだが俺が強く言うことによって、仲町さんと折本に被害が出るかもしれない)

八幡(俺だけ悪く言われるなら構わない。しかし俺と知り合いである二人も巻き添えをくう可能性もある)

八幡「……まあ、考えておく」

仲町「うん。それじゃ帰ろっか」

八幡「そうだな」

- 駅前 -


仲町「送ってくれてありがとう」

八幡「いや」

仲町「それじゃ日曜日にね」

八幡「ああ。気をつけてな」

仲町「私は電車だから大丈夫。比企谷君こそ自転車なんだから気をつけてね」

八幡「……だな」

仲町「……ごめんね、疲れてるのに……」

八幡「いや、いい気分転換になるだろうし構わない」

仲町「そっか、うん!」

八幡「それじゃ」

仲町「またね!」

八幡「……」


ボクニDTステサセテヨ~♪


八幡「……戸塚からメール?」

- サイゼ -


戸塚「八幡!」

八幡「おっす」

葉山「やあ」

相模「お疲れー」

八幡「急に呼び出してどうしたんだ?」

葉山「戸塚と一緒に帰ってたら相模さんと偶然会ってね。それで三人で飯でも食べようかと思ったんだ」

戸塚「それで八幡もまだここら辺にいるかなと思ってメールしたんだ」

八幡「そっか、メールしてくれてありがとな。消えないように保護しておく」

相模「なんで!?」

- 10分後 -


葉山「相模さんから聞いたけど、苦労してるようだね」

八幡「まあな」

戸塚「なにか僕に出来ることがあったら言ってね」

八幡「ああ」

相模「雪ノ下さん達の案件が早く終わればいいのにね」

八幡「まあ、仕方ないだろ。あっちも二人なんだ」

戸塚「明後日のディスティニー大丈夫? 随分、疲れてるみたいだけど」

八幡「大丈夫だ。さっき仲町さんにも心配された」

相模「ディスティニー? 比企谷、ディスティニー行くの?」

八幡「ああ」

相模「戸塚君と葉山君の三人で?」

戸塚「ううん。僕と八幡と折本さんと仲町さんの四人でだよ」

相模「」ピキッ

葉山「相模さんは5の精神的ダメージを受けた」

戸塚「八幡、無理しちゃ駄目だよ」

八幡「大丈夫。戸塚とディスティニーに行けるんだ。多少無理してでもいくさ」

戸塚「もう///」

相模「」

葉山「相模さんは5の精神的ダメージを受けた」

八幡「さっきからうるせぇぞ」

葉山「すまない。それより来週の遊びの件なんだが……」

八幡「あー、悪い。依頼があるから無理だ」

葉山「」

葉山(そんな……。やっと比企谷の家に遊びにいけると思ってたのに。土日は部活があるから来週は平日じゃないと……)

戸塚「そっか、毎日、会合に行ってるもんね」

八幡「本来のスケジュールなら余裕があったようだが、大分遅れていてな。相模から聞いてると思うが具体的な内容が全く決まってないんだ」

戸塚「そうなんだ……」

八幡「悪いが冬休みにでも……」

葉山「……比企谷」

八幡「ん?」

葉山「遅れを取り戻せたら遊べるのか?」

八幡「……まあ、そうだな。今の状態じゃ無理だと思うが……」

葉山「……そうか、わかった」

葉山(よし、俺も参加しよう。それでさっさと終わらせる)

相模「……はっ、うち、なにをして……」

戸塚「あ、やっと復活したね。相模さん、固まってたんだよ」

相模「そうなんだ。無意識に果てちゃったのかな?」

八幡「知らないから……」

葉山「……」

葉山(相模さんの話だと向こうの生徒会長がやっかいのようだ)

葉山(比企谷なら軽くねじ伏せられるだろうに。恐らく、仲町さんと折本さんに気を使ってるんだろう)

葉山(なら俺がダンガンロンパすればいいだけの話だ。サッカー部は戸部に任せよう)

葉山「ハヤト・レクイエムの始まりだ!」

八幡「いきなり何言ってんだ、お前……」

今回はここまで
また今度

アニメ2期で戸塚の制服姿が見れるのか

21時ごろに投下します!

- 日曜 舞浜駅 -


仲町「……」

折本「千佳、おいーっす」

戸塚「おはよ、仲町さん」

八幡「うす」

仲町「あ、おはよう。一緒に来たの?」

折本「うん。三人とも最寄り駅一緒だからさ」

仲町「そうなんだ。いいな」

戸塚「それじゃ行こうか」

折本「だね。てか人多すぎでしょ」

八幡「日曜なんだから当たり前だろ」

八幡(本来ならYeah! めっちゃホリディのはずなんだが今日は疲れそうだ)

- ディスティニーランド -


折本「うわー、ツリーすっごーい!」

戸塚「華やかだね」

八幡「写真撮影でも結構並ぶのね……」

仲町「クリスマス期間限定だからね」

八幡「なるほど。あ、スタッフが写真撮ってくれるのか」

折本「自分達で撮ると思ったの? ウケる」

八幡「いや、ウケねーから」

仲町「戸塚君、そのマフラー手編み?」

戸塚「うん。自分で作ったんだ」

仲町「自分で編んだんだ。凄いね!」

戸塚「そんなことないよ」

八幡(いいな。戸塚に俺のマフラーも編んでほしい)

折本(うわ、あたしより女子力高い……)

- 10分後 -


八幡「んじゃ写真も撮ったし、移動するか」

仲町「えっと……」

八幡「ん?」

仲町「その……私と二人で撮ってほしいんだけど……」モジモジ

八幡「……」

折本「いいじゃんいいじゃん。撮りなよ」

戸塚「うん。僕達も撮ろうか?」

折本「そだねー」

八幡「……それじゃ撮るか」

仲町「うん!」

- スペマン -


折本「戸塚君って絶叫系平気?」

戸塚「うん。平気どころか大好きだよ!」

仲町「そ、そうなんだ……」

仲町(それじゃ苦手なのは私だけだ……)

戸塚「落ちてく時の体が軽くなってふわりと浮く感覚、たまらないよ!」

八幡(珍しく戸塚が興奮している。しまった、デジカメ持ってくればよかった……。いけね、俺デジカメ持ってなかった)

折本「あー、確かに変な感じがするよね」

戸塚「いつかアメリカに行って、絶叫系を巡る旅をしてみたいんだ」

折本「そこまで好きなんだ……」

戸塚「うん!」

八幡(いい笑顔だ。この笑顔が見れただけでも来たがいがあったな)

- 10分後 -


スタッフ「しっかり安全バー降ろして下さいね」

八幡(これって材木座みたいな肥満体はきついのではないだろうか)

戸塚「」ワクワク

折本(戸塚君、本当に嬉しそうだ)

仲町「」ブルブル

八幡「……仲町さん?」

仲町「……な、なに?」

八幡「……もしかして怖いのか?」

仲町「こ、怖くないよ! 全然平気だよ!」

八幡「そ、そうか。でも思いっきり震えてるんだが」

仲町「ふぇっ!?」

八幡「怖いなら今からでも降りた方がいいんじゃないか?」

仲町「……で、でもここまで来ちゃったし……」

八幡「そうか」

仲町「えっと、比企谷君」

八幡「やっぱ降りるか?」

仲町「その、手を……」

八幡「手?」

仲町「手、握ってもいい……?」

八幡「」

仲町「……だ、駄目かな……」

八幡「あ、いや……」

折本「比企谷、握ってあげなよ」

戸塚「そうだよ、八幡」

八幡「……わかった」

仲町「ありがと///」ギュッ

八幡「……」

八幡(なんか恥ずかしい。相手が恥ずかしがってると余計にこっちも……)

仲町「っ///」

- 5分後 -


仲町「ふぇ……」フラフラ

八幡「大丈夫……じゃなさそうだな」

仲町「ごめん……」

八幡「少し休むか」

仲町「ううん、まだ来たばかりだし。少しすれば治るよ」

八幡「ならいいけど」

戸塚「うーん、スペマンだとマイナスGがイマイチかな」

折本「そ、そっか」

八幡(どうやら戸塚様には物足りなかったようだ。戸塚に満足してもらえるよう精進しろ、スペマン)

折本「次はバンブーファイトだね」

八幡(なにそれ? 色んな国のバンブーが戦うの?)

- パンさんショップ -


折本「比企谷が妹ちゃんにプレゼントねー」

仲町「妹思いだね」

八幡「そんなんじゃないから……」

戸塚「そうだよ。八幡はただのシスコンなだけだよね」

八幡「そうだな」

折本「否定しないんだ!?」

八幡「千葉の兄妹は大体そんなもんだろ」

戸塚「そうだね」

仲町「え? そうなの?」

戸塚「折角だし、僕も何か買おうかな」

折本「あたしも」

八幡「あっ」

戸塚「どうしたの?」

八幡「いや、俺の趣味だけで選ぶのもアレだから手伝って欲しいんだが……」

折本「なら千佳が手伝ってあげたら」

仲町「え」

戸塚「うん。僕もセンスがあれだから」

折本「あたしもセンスあれだし」

仲町「それじゃ私でよければ……」

八幡「助かる」

- 3分後 -


仲町「妹さんから何がいいとか聞いてる?」

八幡「図書券とかギフトカードとか……」

仲町「あー、そっか……」

八幡「まあ、キャラのグッズでいいと思うんだが」

仲町「うん。それじゃグッズで探してみよっか」

八幡「頼む」

仲町「でも最終的には比企谷君が決めるんだよ?」

八幡「え」

仲町「だって比企谷君から妹さんへのプレゼントなんだから。比企谷君が決めなきゃ」

八幡「……」

仲町「私はあくまで助言するだけだからね」

八幡「わかった」

- 5分後 -


八幡(ふむ。よくわからない)

八幡(これがガンプラならすぐ決まるのに。ガンダム・デスサイズヘルに)

八幡(いや、GXも捨てがたい。ディパイダー好きなんだよな)

仲町「比企谷君」

八幡「なんだ?」

仲町「友達とディスティニー来るの初めてなんだよね?」

八幡「まぁな。仲町さんも?」

仲町「私は友達と来るのは小学生の時以来かな」

八幡「そ、そうか」

八幡(ぐすん。ぼっち仲間だと思ってたのに裏切られちゃった)

仲町「やっぱり友達と来ると楽しいね。一人で来るより全然楽しい」

八幡「そうか。…………一人?」

仲町「あっ」

八幡「一人でディスティニー行ってたのか?」

仲町「あぅ……」

八幡(一人カラオケはよく聞くが、一人ディスティニーは初めて聞いたな。中々の強者である)

仲町「……ひ、引いた……?」

八幡「いや、別に」

仲町「」ホッ

仲町「そ、そんなことより妹さんのプレゼント選び!」

八幡「お、おう……」

- 昼食 -


戸塚「結局グッズにしたんだ」

八幡「ああ」

戸塚「小町ちゃん、喜んでくれるといいね」

八幡「だな」

折本「へー、比企谷の妹って小町って名前なんだ」

八幡(悪いかよ。最高の名前だろ)

仲町「比企谷君もだけど珍しい名前だよね」

八幡「そうだな。俺の名前も珍しいかもしれない」

折本「いやいや、普通に珍しいでしょ。あたし、ずっと"やわた"って読んでたもん」

八幡「あ、そう……」

戸塚「僕はいい名前だと思うな」

八幡(母さん、俺に八幡って名前をつけてくれてありがとう。戸塚が褒めてくれた。親父? どうでもいいな)

仲町「戸塚君は女子と間違われそうな名前だよね」

戸塚「」グサッ

仲町「あ、別にそんなつもりじゃ……!」アセアセ

戸塚「いいんだ。確かに彩加って男子っぽくないもんね……」

折本(あっ、スペマンに乗ってたときの笑顔が完全に消えちゃった)

- ナイトパレード -


折本「最後のシメっていったらコレでしょ!」

戸塚「だね!」

八幡(この二人元気だな)

仲町「ふぅ」

八幡「疲れたか?」

仲町「うん。はしゃぎすぎたかも」

八幡「そうか。帰ったら早く寝た方がいいかもな」

仲町「うん。比企谷君も疲れた?」

八幡「凄い疲れた」

仲町「あはは。……ごめんね」

八幡「いや、謝る必要はない。俺も結構楽しかったと思う」

仲町「断言しないところが比企谷君らしいね。いい気分転換になった?」

八幡「ああ」

仲町「ならよかった」ニコッ

- 22時 比企谷家 -


八幡「ただいま」

小町「あ、お兄ちゃん。おかえりー」

八幡「おう。母さんは?」

小町「もう寝てるよ。明日も早いんだって」

八幡「そうか。風呂入ってくる」

小町「追炊きしてから入ったほうがいいんじゃない?」

八幡「そうだな。コーヒーでも入れるか」

小町「あ、小町の分もー」

八幡「あいよ」

- 5分後 -


八幡「あったか」ズズー

小町「ダブルデートどうだった?」

八幡「デートじゃない」

小町「デートだよ。小町がデートって言ってるんだからデートなの。わかった?」

八幡「……わかりました」

小町「小町も会ってみたいなー。仲町さんと折本さんだっけ?」

八幡「ああ。折本はおな中なんだが見たことないか」

小町「ないよ。二学年上なんて部活してないと接点ないもん」

八幡「だよな」

小町「受験が終わったら会わせてね」

八幡「機会があればな」

小町「ふ、それで逃げてるつもりだろうけど甘いよお兄ちゃん」

八幡「……へ?」

小町「機会がなければ作ればいいのだ!」

八幡「……」

小町「お兄ちゃんは逃げ方を変えたほうがいいかもね」

八幡(なにこの子怖い……)

- 葉山宅 -


葉山(クリスマスイベントまであと10日くらいか)

葉山(これくらいあれば一日くらい休みは作れるだろう)

葉山(いろはに大変な思いをさせるからもしれないが我慢してもらおう)

葉山(そういえば今日、比企谷達はディスティニーだったか)

葉山(俺も脳内で七咲とディスティニーに10回行ってるけど楽しんだだろうか)

葉山(戸塚は仲町さんを応援しているのかな? いや、戸塚のことだから全員を応援しているんだろう)

葉山(しかし思ったより比企谷に俺のファンが流れないな。やはり相模さんと結衣が学校でべったりしているからだろうか)

葉山(確かにあの二人じゃ勝ち目ないと思う女子も多いだろう)

葉山(けど中身は変態とアホの子だからいくらでも勝ち目はあると思うけどね)

葉山「……さて、七咲のドラマCD聞きながら寝るかな」

- 相模宅 -


相模(今日、比企谷達、デートだったんだよね)

相模(バイトなかったらウチもストーキングもとい追跡したのに……)

相模(戸塚君もいるからラブホまでは行ってないと思うんだけど)

相模(夢の国で淫行するのってもの凄く罪悪感抱くだろうな。その罪悪感に抱きながらあんなことやこんなことを……)

相模「駄目よ、比企谷。夢の国でこんなこと……はぁぁぁぁん///」

相模「……っていけないいけない。お風呂上がったばかりなのに汚れちゃうし」

相模「そういえば戸塚君がディスティニー行くことを遥とゆっこに教えたら凄い発狂してたなー」

相模「戸塚君もあんな変態に好かれて大変そう」

相模「……まあ、ウチが一番変態なんだけど」

- 副会長宅 -


<ヒナミやだよ!
<先生、どげんしてー?


副会長「はぁはぁ……」

副会長「ひぃひぃ、ヒナミちゃん、あー! なる、あー、あぁぁぁぁぁっ!!」

副会長「ふぅ」

副会長(まったく今期は小さい女の子が少なくて困ったもんだ)

副会長(でも髪型変わったヒナミちゃん天使だし、なるも大天使だし問題ないか)

副会長(明日も小学生は会合に参加するんだろうか)

副会長(あの子、可愛かったな。比企谷の知り合いみたいだけど)

副会長「今度、名前を聞いてみよう」

副会長「さて、予習して寝るか」

- 翌日 会合 -


八幡(さて、そろそろ内容を決めないと本当に企画が崩れるぞ)

副会長(そんな……。今日は小学生参加しないのか……)

八幡「」チラッ

八幡(副会長もわかってるようだな。ロリコンだがこいつは仕事が出来るタイプだ)

副会長(くそっ! またババアばかりの空間にっ!!)

八幡「副会長」

副会長「な、なんだ?」

八幡「顔に出すぎだ。焦る気持ちはわかるが表情に出すな」

副会長「そ、そうか。すまない」

八幡「いや、気持ちはわかるぞ」

副会長「……ッ!」

副会長(そうか。比企谷も小さい女の子が好きだったのか)


ギー


葉山「やあ」

いろは「葉山先輩っ!?」

八幡「葉山……」

相模「葉山君?」

折本「葉山君、本当に参加するんだ……」

仲町「うん……」


<嘘? あれ葉山君じゃない?
<葉山君だ! カッコいい
<美味しそうな臭いがする


いろは「葉山先輩、どうしたんですかー?」

葉山「俺も参加させてもらうことにしたよ」

いろは「え」

葉山「比企谷と相模さんから聞いたんだけど大変そうだしね」

いろは「そうですか……」

葉山「駄目かな?」

いろは「いえ。助かります」

葉山「微力ながら頑張るよ」

葉山(まあ、今日ぶち壊すかもしれないんだけどね)

八幡「お前、部活は?」

葉山「戸部に任せてきた」

八幡「戸部で大丈夫なのか?」

葉山「総武のユニフォームをとった男だぞ。ナメんなよ」

八幡「うちの学校弱小でしょ」

相模「葉山君も参加してくれるんだ。心強いかも」

葉山「はは、そんなに期待しないでくれよ」


玉縄「それじゃ始めようか。こないだのブレストを受けて、僕のほうで考えてみたんだ。レジュメを作ったから読んでみて」

- 5分後 -


八幡(これってレジュメというより、企画書じゃないか?)

葉山(『今、つながる音楽』をコンセプトにか……。却下。なにも繋がってない。なぜならアニソンが入ってないから)

相模(なんか文字見ると眠たくなっちゃうな……。レジュメじゃなくアクメ……こほんこほん!)

八幡(挙がっていた意見を全て取り入れてるが……実現出来そうにない)

玉縄「どうかな?」

仲町(これは流石に無理あるんじゃ……)

折本(これって小さい子とお年寄り喜ぶのかねー)

男子A「うーん、いいかもねー」

女子A「盛り上がりそうだよねー」

八幡(反応がイマイチだな。こいつらもわかっているんだ。実現は難しいことが。否定しないのは空気のせいかやる気がないのか)

副会長(なんかやる気出ないな。レジュメ作るより小学生を呼んでくれよ)

八幡(よし、実現不可能な要素を指摘して……)ポンッ

八幡「……?」

葉山「俺がいく」

八幡「え」

葉山「これ、規模が大きすぎるんじゃないかな。それと、音楽が出来る人はいるのかい?」

玉縄「うん、だから、アウトソーシングしていくことも検討しよう」

葉山「……」

玉縄「クラシックとジャズは派遣サービスがあるし、バンドはうちの学校に軽音楽部がある。劇やミュージカルは演劇部に任せれば。ゴスペルは……教会かな?」

葉山「……それって人任せってことじゃないかな」

玉縄「そういうことじゃなくてその筋の人にお願いした方が確実だと思うんだよね」

葉山「確かに一理あるね。でもこの企画書だと全部アウトソーシングすることになるだろ。それって俺たちのイベントとは言わないんじゃないか?」

玉縄「……っ」


ザワザワ


八幡(葉山、お前……)

葉山「それにその派遣サービスのスケジュールは取れてるのかい?」

玉縄「それはこれから確認するよ」

葉山「遅い。先に確認取っておかないと。この時期はイベントが多い。予約済みの可能性があることを考えなかったのかい?」

玉縄「……」

いろは(葉山先輩、わたしの立場も考えて下さいよ……)

副会長(意外だな。葉山って攻撃的な性格だったのか。なら俺も小学生がいないイライラをぶつけさせてもらおう)

玉縄「ま、まずは、みんなのコンセンサスを得ようと思ってね。グランドデザインを共有して……」

副会長「そうか、玉縄君の言いたいことはわかった」

葉山「……」

副会長「外部に発注する予算はどうするんだ? 明らかに足りないんだが」

葉山(加勢してくれるのか)

いろは(副会長まで!?)

玉縄「それを実現させる方法を考える為の会議なんだよ」

副会長(結局それか。こんなの会議を重ねたって実現出来るわけがないのに……)

葉山「……わかった。それじゃ今日中に解決策が出なかった場合はうちの企画を取り入れてもらう」

玉縄「え」

葉山「当たり前だろう。イベントは10日後なんだ。時間がないの自覚してないのか?」

玉縄「それは……けど、グランドデザインの共有が……」

葉山「共有しても間に合わないんじゃ意味がない。こっちだって遊びで参加してるわけじゃないんだ」

玉縄「……」

相模(参加って葉山君が参加したのは今日からでしょ!?)

葉山「当初のスケジュールより5日も遅れている。何かあった場合の為に予備日だって必要だ」

玉縄「……」

葉山「それに、企画が中止になったら君は責任を取れるのかい?」

玉縄「せ、責任!?」

葉山「そうだ。立案者は君だろ。なら君が責任者だ」

玉縄「あっ……」

葉山「君だって企画を中止にはしたくないだろう。だから……」

玉縄「……わかった。そうしよう……」

葉山「」ニヤッ

- 10分後 -


男子A「あいつ、酷くない?」

女子A「ねえ、玉縄君だって真面目にやってるのに……」

女子B「葉山君って意外と性格悪いんだ……」

折本「……」

仲町「……」


いろは「葉山先輩、なにしてくれてるんですかー!」

葉山「むしゃくしゃしてやった、後悔はしていない」

いろは「なんですかそれ意味がわからないのでやめて下さい」

葉山(やっぱりいろはには通用しなかったか)

いろは「副会長もですよー!」

副会長「すまない。でもいい機会だと思ったんだ」

いろは「いい機会?」

副会長「ああ。このまま反対しなかったらどうなるか会長も予想は出来ただろ?」

いろは「……そうですけどー……」


八幡「葉山、ちょっと来い」

葉山「ああ」

- 男子トイレ -


八幡「どういうつもりだ」

葉山「どうもこうも君がしたかったことを代わりにしただけだ」

八幡「……」

葉山「安心してくれ。仲町さんと折本さんには被害は出ない」

八幡「……は?」

葉山「二人には俺に話しかけないようお願いしてある」

八幡「いや、なんで仲町さんと折本が出てくるんだよ」

葉山「そんなの君がよくわかってるんじゃないか?」

八幡「……っ」

葉山「幸い、二人とも俺と知り合いってことは周りに言ってなかったらね。なら会合場所で俺に話しかけて来なければ周りからは赤の他人にしか見えない」

八幡「……」

葉山「つまり俺が何をしても二人に被害がおよぶことはない。君と違ってね」

八幡「葉山、お前……」

葉山「勘違いしないでよね! 別に比企谷の為にやったわけじゃないんだから! 自分の為なんだからね!」

八幡「……すまない。むかついたから殴っていいか?」

葉山「殴るなら相模さんにしよう。比企谷のイライラが解消され、相模さんの性的欲求も満たされてWIN-WINだ」

八幡(駄目だ。余計いらついてきた……)

八幡「……もし、玉縄が折れなかったらどうするつもりだったんだ?」

葉山「そんなの決まってるじゃないか。上条さんばりの説教をしてそげぶに決まってるだろ」

八幡「」

葉山「まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!!」

- 女子トイレ -


折本「葉山君が言ってたのこれのことだったんだね……」

仲町「うん……」

折本「比企谷、うちらのこと気遣ってくれてたんだ」

仲町「そうだね……」

仲町(それなのに私、なんてこと言っちゃったんだろう……)

仲町(もっと強く言った方がいいって。偉そうにアドバイスして……)

折本「千佳、どうしたの?」

仲町「う、ううん。ただ葉山君に悪いなって……」

折本「そだね。今度、ご飯でも奢ってあげよっか」

仲町「え」

折本「うん、それで借りは返したことにしよう!」

仲町「」

- 18時 -


八幡(結局、解決策は見つからなかった。つまり……)

葉山(また勝ってしまった。敗北を知りたい)フッ

いろは「それで葉山先輩、企画ってなんですかー?」

葉山「時間もないし明日説明する。みんな、昼休みに時間をくれないか?」

相模「え? 本当に企画立ててるの?」

葉山「一通りね」

八幡「連休を使ったのか?」

葉山「冗談言わないでくれ。こんなの二時間あれば十分だろ」

八幡(やだ、カッコいい)

副会長「軽くでいいから教えてくれないかな?」

葉山「そうだね。子供のお遊戯ものかな。演劇とか」

副会長「よし、それでいこう!」

いろは「副会長っ!?」

副会長「そうだよ、俺たち生きる価値がない高校生が出しゃばっても意味がないんだ。主役は子供達なんだか―――――はっ!」

いろは「……副会長、もしかして……」

副会長(しまった、ばれたか……)ダラダラ

相模(生きる価値がないとか、比企谷から直接言われたいっ!!)

いろは「相当な子供好きなんですねー」

副会長「……そ、そうなんだ。子供が好きで……」

いろは「そうでしたかー。だから保育園に行く時も一緒に行きたがってたんですねー」

副会長「あ、ああ」

八幡(副会長、今までよくロリコンであることを隠し通せてきたな)

葉山(なんだろう。彼とも仲良くなれそうな気がする)キラキラ

いろは「それじゃ明日お昼休みに生徒会室に集合しましょう。お疲れ様でしたー」

「お疲れ様でしたー」

- ロビー -


仲町「比企谷君」

八幡「おう、お疲れ」

仲町「……」

八幡「どうしたんだ?」

仲町「ちょっといいかな」

八幡「ああ。相模、葉山、先に帰っていいぞ」


相模「……わかった」

葉山「ああ」


仲町「ごめんね」

八幡「いや、大丈夫だ」

- 踊り場 -


仲町「えっと……」

八幡「……」


相模(まさか昨日のディスティニーでいい雰囲気になって、いよいよ告白とか!?)

葉山(仲町さん、いくのか? いってしまうのか?)


仲町「ゴメンなさい!」ペコリ

八幡「………………へ?」


葉山(まさか比企谷からいって振られたのか!?)

相模(ゴメンなさい? まさかそのまましゃがみこんでフェラする気じゃ!?)


八幡「なにが……?」

仲町「えっと、先週の金曜日に私が玉縄君にもっと強く言った方がいいって言ったでしょ」

八幡「ああ」

仲町「その、葉山君から聞いたの。なんで比企谷君が玉縄君に強く言わなかったか……」

八幡(あいつ……)

葉山(あ、やばい。これじゃ俺が怒られる)


仲町「私達のこと気遣ってくれたのに、偉そうなこと言ってごめんね?」

八幡「いや、俺が勝手にしたことだから気にしなくていい」

仲町「でも……」

八幡「俺がいいやり方を思いつかなかっただけだ。それに今回は葉山が助けてくれたからな。俺は駄目だったが結果オーライだろ」

仲町「比企谷君は駄目なんかじゃないよ! 今回だって私とかおりのこと思ってくれたんだし……」

八幡「……」

仲町「それに少し嬉しかったんだ」

八幡「嬉しい?」

仲町「うん。私たちのこと大切に思ってくれてるんだって」

八幡「」

相模「」

葉山「相模さん?」ツンツン

相模「」

葉山(駄目だ。死んでる……)


八幡「あ、いや……」

仲町「……あっ、ごめん! 私、何言ってるんだろっ///」アセアセ

八幡「……」

仲町「ごめん、今のは忘れて!!」

八幡「お、オッケー///」

仲町「あぅ……///」

八幡「……」


葉山(くそ、なんだか少女漫画を見てる気分だ。こっちは企画書作るのに七咲との時間を削ったというのにっ!)

相模「」


八幡(自分で言っておいて照れないでくれ。こっちまで恥ずかしくなるじゃねぇか)


葉山(よし、乱入しよう。乱入して最後の硝子をブチ破ってやる。別に二人の邪魔をしたいわけじゃない。比企谷が困ってるから助けてあげるんだ)

葉山(比企谷が困ってるから助ける。大事なことだから二回言いました)

仲町「///」

八幡「えっと……」


葉山「」スタスタ


仲町「は、葉山くんっ!?」

八幡「葉山? お前、帰ったんじゃ……」


葉山「俺は、この風が好きじゃねぇ」


仲町「」

八幡「」

葉山「風はいつも、俺の大切なものをカッさらっちまう。 俺は、この風を止めてやる! いつか必ず」

仲町「……」

八幡「……」

葉山「ふっ」スタスタ

仲町「…………え? 今のなに?」

八幡「気にしないでいい。いつものアレだ」

仲町「いつものアレ?」


葉山(相模さんが生きてて、戸塚がいればあのパターンも出来たんだけど一人だときついな……)

葉山(まあ、少女漫画空間をぶち壊したからよしとしよう)

>>579
>折本「葉山君が言ってたのこれのことだったんだね……」

葉山が折本たちに何か言ってたっけ? どこで?

- 10分後 ロビー -


副会長(さて、帰ったら俺とひなのSSの書き溜めでもしよう)

いろは「副会長、お疲れ様ですー」

副会長「会長、お疲れ。まだ帰ってなかったのか?」

いろは「はい。向こうの生徒会の人たちと話しててー」

副会長「そうか。今日は大変だったな」

いろは「本当ですよー。葉山先輩にはいい加減にしてほしいですー」

副会長(この子も身長が後20センチ低かったらな……)

いろは「それよりこの後買い物に付き合ってくれませんかー?」

副会長「…………は?」

いろは「部活の部品の補充頼まれてたんですよー。荷物多くなりそうなので助けてくださーい」

副会長(うわ、あざとい。そこら辺の男子なら落ちるんだろうが俺には通じないぞ)

副会長「悪い。今日は用事が……」

いろは「付き合ってくれないと副会長がロリコンだってことみんなにバラしちゃいますよー?」

副会長「」

いろは「いいんですかー?」クスクス

副会長「お、俺がロリコン? なにを言ってるんだ……?」ガクガク

いろは「実は、トイレでの比企谷先輩との会話聞こえてたんですよねー」

副会長「」

いろは「わたしもトイレに行ってて、出てみたらびっくり。副会長が大声で自分の性癖を暴露してるじゃないですかー」

副会長「」

いろは「びっくりしましたよー。まさか副会長がロリコンだなんてー」

副会長「ま、待て。俺はロリコンじゃない。ただ小さい女の子が好きなだけで……」

いろは「だからそれをロリコンって言うんですよ……」

副会長「違うんだ……」

いろは「違いません。……買い物、付き合ってくれますよね?」ニコッ

副会長「……クソビッチが」ボソッ

いろは「なにか言いました?」

副会長「なにも言ってません」

今回はここまで
また今度

次回でクリスマスイベントは終わりです
おまけのマゾのんも多分やります

>>587
メアド交換してるからメールで

ヽ( `o´)ノンゴンゴダンスの時間だあああああああああああああああ
v(`o´)vンゴwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwンゴンゴ若林♪L(`o´)┘
( `o´)∩ンゴンゴンゴwwwwwwwwwwwwwwww(岩嵜;) ンゴーンゴーwwwwwwwwwwww
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いかんのか(すまんな) ┏(`o´)┓ヨダ ヨダヨダヨダ 肩幅?♪ └(`o´)」ありがとうどういたしましてを忘れてる?┗(`o´)┓今の時代に終止符だ!(何をそんなに) 。・゚・(`o´)・゚・。
ゆくんだ若林(いかんのか!?) (`o´)勝負だ若林(いかんでしょ) o(`o´)o勝利を掴め!(お、若林か?)
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(※^。^※)ツイッターから出る喜びを感じるんだ!wwwwwwポジハメ君可愛すぎワロタやでwwwwwwwwww
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(ちな東京都在住若林瑞穂23歳やけどここにいては)いかんのか!?!?wwwwww大村「駄目だろ(享楽)」←草不可避wwwwwwww
なお、好きなスポーツはサッ川カー児ンゴwwwwwwマシソンですwwwwwwwwwwぐう蓄すぎぃ!wwwwwwwwwwww
嫌い選手はメンチと本田とノウミサンやでwwwwww好きなのはメッシとチックやさかいwwwwwwwwwwww
アンチは若林騒ぐな!wwwwwwwwwwンゴオオオオオオオオwwwwwwwwカッタデー(33-4)wwwwwwww
こんなあへあへ若林まんやけどよろしくニキータwwwwwwwwwwwwwwww
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ンゴンゴwwwwゴンゴンwwww(ぐう畜ぐうかわ)アンド(ぐう聖)
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なんや!若林やんけ! (その顔は優しかった)
う?んこのホッモなカッス(お、察し)(あ、察し)あっ…(迫真)
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火曜に投下します!

今期アニメが次々と最終回を迎えるなー
グールは俺ガイル以上にカット多かった

すみません
アレがアレなんで投下は水曜になります

- 翌日昼休み 生徒会室 -


葉山「みんな、集まってくれてありがとう」

いろは「それじゃ葉山先輩、よろしくお願いします」

葉山「ああ。今回のクリスマスイベントはもうすぐあの世へ旅立つ年寄りと小さい子供向けのイベントだ」

結衣「隼人くん、ひどいし……」

葉山「今回参加してくれてる小学生と保育園の子供達に演劇含め色々やってもらおうと思う」

相模「まあ、年寄りには受けよさそうだよね」

副会長「それに誰も文句は言わなさそうだ」

書記「稽古時間はどうするんです? セリフ覚えるのも大変でしょうし」

葉山「そこは声優を使おうと思う」

「声優?」

八幡「舞台上の役者と、セリフ読む役者を分けるのか」

葉山「そうだ。これならセリフを覚えなくてもいいだろう」

雪乃「脚本はどうするのかしら?」

葉山「姫菜に頼んである。適材適所だ」

葉山(まあ、俺と七咲のSSでもいいんだけど子供達が演じるのはちょっとね……)

副会長(俺とひなのSSでもよさそうだが子供達が演じるのはちょっとな……)

書記(葉山先輩か比企谷先輩に特別出演してもらって黒執事でも……ぐ腐腐……)

結衣「あー、だからかー」

相模「なにが?」

結衣「姫菜、休み時間ずっとなんか書いてたから。脚本書いてたんだなーって」

八幡「葉山」

葉山「なんだい?」

八幡「海老名さんで大丈夫なのか? そのBL的な……」

書記「ッ!?」

葉山「安心してくれ。ノーマルな脚本書いてもらうようBL本5冊で手をうった」

八幡「そ、そうか……」

書記「チッ」

いろは「え」

書記「なんでもないよ」

いろは「そ、そう……」

副会長「今回の企画は素晴らしいが、あのキラ―――会長さんが納得してくれるかな?」

葉山「約束はしたからね。文句は言わせないさ。けど不満は持つだろうから一つ案がある」

「案?」

葉山「演劇だと尺も余るだろうから余った時間はあっちの好きにしていいように説明する」

雪乃「二部構成にするのね」

いろは「いいんですかー?」

葉山「ああ。もちろん予算内でおさめるように釘は刺しておく。というわけでいろは、頑張ってくれ」

いろは「え? わたしですか!?」

葉山「ああ。いろはが生徒会長なんだから当たり前だろ?」

いろは「ですけどー……」

葉山「あくまで俺もサポートだからね」

八幡「昨日の会合は完全にサポートの範疇を超えてたけどな」

葉山「それはそれ。これはこれ」

八幡(うわぁ……)

雪乃「確かに今後の一色さんのことを考えると葉山くんを含め、わたし達が出しゃばるのは好ましくないわね」

いろは「……わかりました」

副会長(ざまあみろ)

いろは「」ギロッ

副会長「ひっ」

副会長(この女、もしや胸がない食蜂さんか!?)

いろは「向こうのフォローと連絡係は副会長さんも手伝ってくださいねー」

副会長「なんで俺が?」

いろは「だって"副"会長ですよ。生徒会長のフォローをするのは当然ですよねー」

副会長「……わかった」

八幡(仲良いな、こいつら)

結衣「それ、あたしも手伝おうか?」

葉山(確かに結衣なら人当たりもいいし、向こうの印象も悪くないだろう。巨乳好きの男子も言うこと聞いてくれそうだ)

いろは「はい、お願いしますー」

雪乃「後は、先方に予算と時間の配分の確認をお願いしたいのだけれど」

いろは「わかりましたー。会計さん、お手伝いお願いしますねー」

会計「了解だ、会長」

八幡(雪ノ下と由比ヶ浜ももう一つの依頼を解決して、今日から会合に参加してくれることになったし、なんとかなりそうだな)

相模「よかったね、比企谷」

八幡「そうだな」

相模「うちも疲れでオナニーする回数が激減しちゃったよ」

八幡「別にいらないんだけど。その情報」

- 海浜総合 -


折本「なんかさー」

仲町「どうしたの?」

折本「なんか空気がピリピリしてるっていうか……」

仲町「あー……、玉縄くんだよね」

折本「そうそう。完全に葉山くんにやられたからねー」

仲町「でもしょうがないじゃないかな。イベントまで時間もなかったし」

折本「だよね。千佳、今日も行くの?」

仲町「行くよ」

折本「そりゃ行くか。比企谷と会えるもんねー」

仲町「っ///」

折本「めっちゃ顔が赤いんだけど。マジウケる」

仲町「ウケないから!」

- コミュニティセンター -


玉縄「……」

折本(空気が重い……)

仲町(早く比企谷くん達来ないかな……)


トントン


玉縄「……どうぞ……」


ギー


いろは「お疲れ様ですー」


ゾロゾロ


折本「あれ?」

仲町「なんか人が増えてる?」

玉縄(人が増えてる?)

雪乃「意外と広いのね」

結衣「だねー。もっとこじんまりとした部屋かと思ってたよー」


玉縄「」ズッキューン

いろは(なんだか話しかけ辛いですね。葉山先輩のせいですよ!)

いろは「えっと、今日もよろしくお願いしますねー」

玉縄「……可憐だ……」

いろは「は?」

玉縄「一色ちゃん、あの人は?」

いろは「あの人とは?」

玉縄「あの、たぬきのぬいぐるみを持ってる人だよ」

いろは「あー、雪ノ下先輩です。今日からお手伝いしてくれるんですよー」

玉縄「雪ノ下さんか。下の名前はなんて言うんだい?」

いろは「えっと、雪乃さんです」

玉縄(雪ノ下雪乃さん。なんて美しい名前だ……)

いろは「玉縄さん?」

結衣「適当に座ればいいのー?」

相模「うん」

結衣「じゃー、あたし、ヒッキーの隣!」

相模(あ、うちの指定席が!?)

八幡「んだよ、近ぇよ……」

結衣「人数多いんだから仕方ないじゃん!」ピト


仲町「……」

折本(比企谷のやつ、いつのまに……)


雪乃「」モフモフ

葉山「本当に好きだね、ニャンコ先生」

雪乃「好きってレベルじゃないわ。愛してるの」

葉山「そ、そうなんだ……」

雪乃「葉山くんには渡さないわ」

葉山「いや、狙ってないよ!?」

玉縄「あ、あの!」


葉山(ぬ? さっそく反逆の反逆する気か!?)

雪乃「……」

玉縄「ぼ、僕、海浜総合の生徒会長をしている玉縄といいます。会合に参加してくれてありがとう!」

雪乃「……わたしに言っているのかしら?」

玉縄「はい!」

雪乃「雪ノ下雪乃です。よろしくお願いします」

玉縄(なんて綺麗なんだ。不細工なぬいぐるみを抱いているのが気になるけど)

玉縄「か、可愛いたぬきのぬいぐるみだね!」

雪乃「」ピクッ

葉山(あっ)

八幡(なんてことを……)

雪乃「たぬき? ニャンコ先生は猫なのだけれど」ゴゴゴ

玉縄「ひっ」ゾクッ

八幡(正確には妖だけどな)

雪乃(失礼な人ね。ニャンコ先生のどこがたぬきに見えるのかしら)

玉縄(なんて冷たい眼をしてるんだ。そんな眼で見られたら僕は……)ゾクゾク

雪乃「ニャンコ先生に謝りなさい」

玉縄(興奮しちゃうじゃないかぁぁぁぁぁぁぁあああ)ジュン

玉縄「すみませんでした。許して下さい///」

雪乃「……いいわ、許してあげる。けれど次にニャンコ先生をたぬき呼ばわりしたら許さないわ」ギロリ

玉縄「はひっ///」ビクン

相模・副会長「」ピクッ

相模(この人、うちと同じ変態の臭いがする。昨日までしてなかったのに……)

副会長(なんだ。キラから変な臭いがプンプンしてきたぞ。射精でもしたのか?)

葉山(なるほど。雪ノ下さんのおかげで彼も種割れが出来たようだ。また一人、ニュータイプが誕生したね)

雪乃「それよりそろそろ会合を始めたらどうかしら?」

玉縄「今すぐっ!」

八幡「…………」

結衣「ヒッキー、あの人怖いよ……」


折本「」

仲町「」

- 20分後 -


玉縄「それじゃ二部構成ということでみんないいかな?」


パチパチ


玉縄「うん。それじゃ各自、準備に取り掛かろう!」

雪乃「あの人、なぜわたしをチラチラ見てくるのかしら?」

八幡「さ、さぁな……」

葉山(それは彼が君に恋しちゃってるBOYだからさ)

いろは「それより小学生への指示だしどうしましょうか?」

副会長「親睦を深める為に一緒に遊べばいいんじゃないか」

いろは「副会長は黙ってて下さい」

副会長「」シュン

八幡(副会長、それじゃロリコンだとばれてしまうぞ)

相模「脚本は出来てないけど演劇出る人と声優の人である程度役割決めちゃうとか?」

いろは「あ、それいいですねー」

- 10分後 ロビー -


八幡(一気に動き出したな。以前の会合が嘘のようだ)ゴクゴク

八幡(やっぱりマッカンが一番だな。甘すぎるって?)

八幡(人生は苦いことばかりなんだ。コーヒーくらい、甘くたっていいじゃない)


留美「八幡」


八幡「……おう」

八幡(意外だな。ルミルミから話しかけてくるとは)

留美「久しぶり」

八幡「ああ。元気にしてたか?」

留美「それなりに。八幡は?」

八幡「超元気」

留美「そっか。…………友達出来たの?」

八幡「……ああ」

留美「そうなんだ……」

八幡「お前は?」

留美「お前じゃない。……留美」プイッ

八幡(これは名前で呼べってことか? 呼んだ瞬間にキモイとか言われないよね? 大丈夫だよね?)

八幡「……留美」

留美「うん」

八幡「留美はどうなんだ?」

留美「わたしは苛められることはなくなったよ」

八幡「そっか」

留美「友達はいないけど。……でも他のクラスだけどお話する子がいる」

八幡「よかったな」

留美「うん」

八幡「……なあ、留美。うちの演劇出てみないか?」

留美「……それ、八幡が決めていいの?」

八幡「あ? ああ。俺はプロデューサーみたいなもんだからな」

八幡(提督とラブライバーも兼ねてる敏腕プロデューサーである)

留美「ふーん……。……別にやってもいいけど」

八幡「マジか。ありがとな、ルミルミ」

留美「それキモイ」

八幡「」グサッ

留美「劇ってなにやるの?」

八幡「まだ決まってない。脚本出来たら教えるよ」

留美「大丈夫なの?」

八幡「問題ない。心配してくれてありがとな」

留美「……別に。それと……」

八幡「ん?」

留美「八幡、彼女出来たの?」

八幡「……なんで?」

留美「なんとなく。よく女の人と喋ってるし……」

八幡「残念ながらまだ彼女いない歴=年齢なんだよな」

留美「……そっか。なんか雰囲気変わったからリア充になったとのかと思った」

八幡(最近の小学生はリア充も知ってるのか)


副会長「」ジー

副会長(いいな、いいな、いいな、いいな、いいな……)

副会長(小学生とイチャイチャするなんて。比企谷め、いつ刺されてもおかしくないぞ……)

副会長(俺なんて従兄妹くらいしか小学生と話す機会なんてないのに……ガッデム!!)

副会長(それより比企谷が推理好きのワケアリお嬢様や王女様と旅をしている夢を見たがなんだったんだ)

いろは「副会長、何見てるんですかキモイですやめて下さい」

副会長「……会長」

いろは「生徒会から性犯罪者を出したくないのでお願いしますね」

副会長「会長は俺をなんだと思ってるんだ」

いろは「変態ロリコン野郎です」

副会長「違うな、それは間違っているぞ会長。俺は小さい女の子が好きなだけだ。変態は相模さんやキラのことをいうんだ」

いろは「それじゃロリコン野郎ってことですか」

副会長「もうそれでいいよ……」

- 18時 -


玉縄「雪ノ下さん」

雪乃「なにか?」

玉縄「よろしければ今日、親睦を兼ねて一緒にお食事でも!」

雪乃「結構よ。それになぜわたしがあなたと親睦を深めないといけないのかしら?」

玉縄「あふんっ///」

雪乃「そんなことよりイベントに間に合うように精進したらどう?」

玉縄「わ、わかりました!! それじゃ連絡先でも交換を……」

雪乃「必要ないわ」

玉縄「おっふ///」


葉山(リアルでおっふ言ってる人初めて見たよ。この調子だと5おっふは固いな)

相模(変態オーラがどんどん増している。ウチ、この人に喰われるかも……)ゴクリ

結衣(ゆきのん、大変そうだなぁ)

八幡「この講習室、変態多いな……」

いろは「ですね……」

副会長「だな」

八幡(お前もだよ、副会長)

仲町「玉縄くん、どうしたんだろ……」

折本「さあ……」

仲町「で、でも雰囲気よくなったしよかったよね!」

折本「まあ、そうだけどさ」

仲町(みんな、若干引いてるけどギスギスしてるよりマシだよね?)

折本「それより残念だったね」

仲町「なにが?」

折本「総武とうちで別々に企画進めることになったじゃん。比企谷と一緒に作業出来なくて寂しいっしょ?」

仲町「そ、そんなことないからっ///」

折本「またまたー。……それに比企谷の周り、女子増えてるしね」

仲町「……」

折本「頑張れ、千佳。あたし応援してるから」

仲町「……うん」

- 帰宅中 -


葉山「これで金曜は遊べそうだな」

八幡「まあ、そうだな」

相模「また三人で遊ぶの?」

葉山「ああ。比企谷の家でね」

相模「そっかー。それじゃ週末に比企谷の家にうちもいこうかなー」

八幡「来んな。疲れてるんだから週末はゆっくりさせてくれ」

相模「大丈夫。ゆっくりじっくりとうちを調教してくれていいから」

八幡「いや、お前と一緒にいると疲れるの確実だから来ないでほしいんだけど」

相模「疲れるの確実って。比企谷ったらそんなハードなプレイをするつもりっ///」

葉山「まあね。孕まされる覚悟は出来てるかい?」

八幡「おい」

相模「大丈夫。退学届けはいつでも出させるようになってるよ!」

八幡「あの」

葉山「さすが相模さんだ。変態と公言していいのは孕まされる覚悟はある奴だけだ」

相模「葉山くんもわかってるねー」

八幡「おーい」

葉山「ふふ。俺は七咲との子供の名前を考えているまであるからね」

相模「そこまで……。まさかうちの上をいってるなんて……」

八幡(もういいや……)

- 12月24日 イベント当日 -


八幡(なんだかんだでイベント当日を迎えたな)

小町「ふぁ……、あれ? お兄ちゃん?」

八幡「おう」

小町「こんな朝早くどしたの? イベントって午後からだよね?」

八幡「やることがあるから早めに行かないといけねぇんだ」

小町「そうなんだ。ってまだ8時前だよ?」

八幡「仕方ねぇだろ。会長の指示なんだから」

小町「そっか。……なんだかんだでお兄ちゃんもお母さんとお父さんみたいに社畜になりそうだよね」

八幡「おい、やめろ。俺も最近薄々そう思ってきてんだ……」

小町「でも安心してね。実家にいる限りは小町が仕事疲れのお兄ちゃんを癒してあげるから。あ、今の小町的にポイント高い♪」

八幡「小町がお兄ちゃんを養ってくれるのもありだぞ。そうすればお嫁に行く機会もなくなるからずっとお兄ちゃんと一緒だ。今の八幡的にポイント高い」

小町「別に高くないよ……」

八幡「まあ、よかったら受験勉強の気分転換にでも見に来てくれ」

小町「うん」

- 移動中 -


八幡(寒いな)

八幡(真冬に自転車こぎたくねぇな)


チリーン


八幡(んだよ。黙って抜いてけばいいだろ)


チリーン


八幡(しつけぇな)クルリ

折本「おいーっす」

八幡「なんだ、折本か」

折本「あたしで悪かったね。おはよう」

八幡「おう。お前も朝早いな」

折本「まぁね。それよりいよいよ今日だね」

八幡「ああ。一色と由比ヶ浜から聞いたが余裕で間に合ったようだな」

折本「うん。最初はどうなるかと思ったけど」

八幡「そっちの会長、雪ノ下に罵倒される度にやる気出してたもんな……」

折本「う、うん……」

八幡「どこの学校にも変態はいるもんだ」

折本「そっちにもいるの?」

八幡「ああ。それも複数」

折本「そうなんだ……。それはマジウケるかも」

八幡「だな。俺もウケる」

折本「……そうだ。クリスマス、千佳に誘われた?」

八幡「……誘われた」

折本「そっか」

折本(萎縮して誘わないかと思ったけどよかった)

折本「それでどっか出かけるの?」

八幡「まあ、夕方からだけど」

折本「そうなんだ。予定でもあった?」

八幡「奉仕部と戸塚達でパーティーするんだよ」

折本「あー、なるほど」

八幡「流石にその面子で仲町さんを誘うのもアレだろ。だから夕方からにしてもらった」

折本「へぇ。随分充実したクリスマスになりそうだねー」

八幡「さぁな。折本はどうなんだ?」

折本「あたしはバイト」

八幡「……寂しいやつだな……」

折本「うるさい! 比企谷に言われると腹が立つんだけど!」

- 8時半調理室 -


雪乃「それでは由比ヶ浜さんはクッキーの袋詰め、わたしと比企谷くんでケーキ、葉山くんと相模さんでクッキーを。いいかしら?」

相模「うん!」

八幡「おう」

葉山「了解」

結衣「わたしも調理手伝うよ?」

雪乃「大丈夫よ。だから絶対調理しないでちょうだい」

結衣「」ショボン

八幡(仕方ない。由比ヶ浜の暗黒物質を出したら死人が出るかもしれないからな)

雪乃「それじゃ始めましょう」

- 1時間後 -


相模「葉山くん、味見どう?」

葉山「オーマイ コ~ンブ!」

相模「は?」

葉山(くっ、相模さんには通じなかったか)

八幡(流石に古すぎるだろ。平塚先生じゃないと通じないぞ)

雪乃「葉山くん、ふざけてないで真面目にやりなさい」

葉山「すまない……」


ガラガラ


戸塚「お邪魔しまーす」

小町「どもどもー」

結衣「さいちゃんと小町ちゃん? どしたのー?」

戸塚「うん、手伝おうかと思って」

小町「小町もです」

八幡(息抜き程度に誘ったつもりだったが手伝ってくれるのか)

八幡「悪いな。小町、戸塚」

戸塚「ううん」

小町「そういう時は愛してるって言うんだよ、お兄ちゃん」

八幡「愛してるぞ、小町、戸塚」

戸塚「八幡っ///」

小町「小町もだよ、お兄ちゃん」

相模・結衣「……ッ!?」

相模「比企谷、うちは!?」

結衣「ヒッキー、あたしは!?」

八幡「は? いいからさっさと手を動かせよ」

結衣「ひ、酷い……」

相模「でもそこがいい///」

雪乃「戸塚くん、早速で申し訳ないのだけれど学校の冷蔵庫に生地を寝かせているから由比ヶ浜さんと取ってきてもらっていいかしら」

戸塚「うん!」

結衣「起こさなくていいの?」

戸塚「由比ヶ浜さん、今のは言葉の綾だよ」

結衣「ふぇ?」

雪乃「戸塚くん、由比ヶ浜さんのボケの対応もお願いするわ」

戸塚「わかったよ、雪ノ下さん」

結衣「あたし、別にボケてないよ!?」

雪乃「小町さんはクッキーとケーキ、どちらがお得意?」

結衣「スルーされたし!」

戸塚「由比ヶ浜さん、行こう」グイッ

結衣「うん」

小町「小町は両方得意ですよー」

雪乃「そう、助かるわ。なら、ジンジャークッキーをお願い。そこにレシピがあるから」

小町「はーい!」

- 13時 -


<ふでペン、FU~FU♪


八幡(なぜ、けいおん……。今をつなげる音楽がコンセプトじゃなかったの? いや、放課後ティータイムは好きなんだけどね)

葉山「いいね。バンドが女子だけっていうのも」

八幡「まあ、そうだな」

葉山「ベースも左利きだし。わかってるね」

八幡「お、おう」

葉山「これでドラムの子がカチューシャをしていればな……」

八幡「別にコスプレバンドじゃないから」

葉山「でもツインテと眉太の子もいるんだ。おしいじゃないか!」

八幡「……」

いろは「すーはー」

副会長「会長、大丈夫か?」

いろは「はい。副会長の性癖よりは」

副会長「本番前に俺のHPを削るのやめてくれないか……」

いろは「それより最後のタイミング、先輩――比企谷先輩と確認しておいて下さいね。それとケーキの方もよろしくとご伝言お願いします」

副会長「わかってる」

いろは「それと興奮して舞台に乱入しないようにお願いします」

副会長「しないから。頑張ってる小さい女の子達の邪魔を俺がするわけないだろ。俺は変態じゃない紳士だぞ」

いろは「変態な紳士もいるんですか……」

副会長「橘さんがいるじゃないか」

いろは「知りません。誰ですかそれ」

- 開演 -


留美「我らがズヴィズダーの光を、あまねく世界に!」


八幡(凄いな。ルミルミ、女優になれるんじゃねぇの?)

葉山「いいね。衣装が露出少な目になってるけど」

八幡「当たり前だろ。あんなものルミルミに着させるわけにはいかないだろ」

葉山「それもそうか」

八幡(このまま最後まで見届けたいけどそうはいかないんだよな)

葉山「あの子、以前より堂々としてるな」

八幡「そうだな。雑用でもリーダー的存在だったからな」

葉山「もしかしてリーダー保育園出身かもしれない」

八幡「千葉にそんな保育園ねぇから。それじゃそろそろ行くわ」

葉山「ああ」

副会長「いいよいいよ……留美ちゃん……ハァハァ……」

いろは「うわっ」

副会長(もっと露出があればよかったけど仕方ない)

副会長(やっぱり留美ちゃん、可愛いな……)

副会長(うちの生徒会長と交換してもらいたいぐらいだ」

いろは「は? 今、なんて言いました?」

副会長「……もしかして声に出ていたか?」

いろは「はい」

副会長「……」

いろは「すみませんね。ロリ成分が少ない生徒会長でー」

副会長「あ、いや……」

いろは「あ、明日の生徒会の打ち上げなんですけどー」

副会長「……」

いろは「クリスマスプレゼント期待してます」

副会長「え」

いろは「生徒会のみんなと親睦を深めるいい機会なんで楽しみです」

副会長「飲み食いするだけでプレゼントは面倒だからいいって……」

いろは「副会長だけ用意して下さい」

副会長「なんで俺だけ……」

いろは「プレゼント期待してますね?」ニコッ

副会長「……はい」

いろは「それじゃそろそろ持ち場に行って下さい」

副会長「はい」

- 5分後 扉前 -


八幡「顔色悪いな、大丈夫か?」

副会長「大丈夫だ……」

八幡(興奮しすぎて気分が悪くなってしまったのだろうか)

副会長「そろそろだ。準備頼む」

八幡「あいよ」


京華「めりーくりすますー」


副会長「」チラッ

八幡「」コクリ


ギー


<ワーーーーー!!

- イベント後 -


八幡「お疲れさん」

留美「うん。八幡もお疲れ様」

八幡「ああ」

留美「どうだった?」

八幡「カッコよかったぞ。ズヴィズダーに入団したいと思ったまである」

留美「……そっか」

八幡「ケーキでも食べるか」

留美「ううん。それより八幡、携帯持ってる?」

八幡「ああ。流石に元ぼっちとはいえ携帯くらいは持ってるぞ」

留美「そういう意味じゃないんだけど……。メアド交換しよ?」


副会長「……ッ!?」


八幡「いいぞ。ほれ」

留美「わたしが登録するんだ……」


八幡「ルミルミもスマフォなんだな」

留美「うん。それよりルミルミはやめてって言ったでしょ」


副会長「俺も交換―――――」グイッ

いろは「副会長はご年配の人たちに給士してくださいねー」

副会長「あー……」


葉山「お疲れ様」

結衣「おつかれー」

相模「おつかれちゃんだねー」

雪乃「お疲れ様」

結衣「大成功で終わってよかったねー」

相模「うん。でも終わるとなんだか寂しい気分だね」

葉山「祭りは準備中が一番楽しいっていうからね」


玉縄「雪ノ下さん!」


雪乃(またこの人)

雪乃「お疲れ様」

玉縄「お疲れ様です。今回のイベントが成功したのは全て雪ノ下さんのおかげです!」

相模(え? うちらは?)

雪乃「わたしじゃなく全員の頑張りがあったからだと思うのだけれど。その発言は参加してくれた人たちに失礼よ」

玉縄「す、すみません。僕が間違ってました!」

雪乃「はぁ」

玉縄「それと明日なんですが、僕と一緒にクリスマスを過ごしてくれませんか!?」

雪乃「嫌よ」

玉縄「っ///」

雪乃「それに予定があるもの。なくてもあなたの為に時間を費やすつもりはないけれど」

玉縄「そ、そうですかっ///」

雪乃「もういいかしら?」

玉縄「は、はい!」

玉縄(駄目だ。断られてるのに嬉しく思ってしまう……)

玉縄「……」

玉縄(雪ノ下さん、いつかあなたの忠実な犬になれるよう頑張るよ!)

雪乃「」ゾクッ

- 5分後 -


仲町「比企谷くん、お疲れさま」

八幡「ああ、お疲れさん」

仲町「演劇盛り上がってたね」

八幡「そっちのバンド演奏もな」

仲町「イベント大成功っていっていいのかな?」

八幡「いいんじゃねぇの。どっちも盛り上がってたんだから」

仲町「うん。それと明日なんだけど何処にいこっか?」

八幡「そうだな。何処も混んでそうだからな……」

仲町「パーティーは何処でするの?」

八幡「多分、幕張だと思うけど」

仲町「そっか。それじゃ幕張をブラブラしよっか」

八幡「千葉じゃなくていいのか?」

仲町「うん。そっちの方が比企谷くんも移動しなくてすむでしょ」

八幡「いや、別に俺は……」

仲町「いいの。わたしは比企谷くんと一緒に過ごせればどこでもいいから」

八幡「」ドキッ

仲町「………………ん?」

八幡「そ、そうですか……///」

仲町(ん~~~~~~~~!?)

仲町(わたし、なんてこと言ってるの!!)

仲町(これじゃわたしが比企谷くんのこと意識してるのバレバレだよ~~~!!)

八幡「」ポリポリ

仲町「あぅ///」

葉山(また少女漫画空間……いや、今度はラブコメ空間になってる)

葉山(何故、前回と違う空間だと思うのかだって? それは……)

結衣「ぐぬぬ……」

相模「ぐぎぎ……」

留美「」ムスー

葉山(この子達の反応があるからさ!)

葉山「……」

葉山(さて、俺も帰ったら七咲と二人でクリスマスパーティーだ)

葉山(帰りが遅くなって七咲が拗ねているかもしれない。まあ、そういうところが可愛いんだけど)

葉山(戸部は今頃、綾辻さんと楽しんでいるんだろうか)


- 戸部宅 -


戸部(やっべーわ。クリパしようと思ったら綾辻さんに期末の成績悪かったから勉強しろって怒られちゃったわー)

戸部(綾辻さん、ハンパねーわ。普通クリスマスイブに勉強はないっしょ!)

戸部(でも本気で俺のこと思ってくれてるっていうかー!)

戸部(そこがそこら辺の女子とは違うっつーか? 俺も期待に応えるしかないっしょ)

おまけ ~マゾっ子ゆきのん2~

1⇒>>391-392


雪乃「」ペラペラ

八幡(由比ヶ浜がインフルエンザのため、今日も雪ノ下と二人きりか)

八幡(昨日は雪ノ下の性癖を暴露されたが今日は大人しいな)

八幡(もしや昨日の件はドッキリだったのだろうか?)

雪乃「比企谷くん」

八幡「は、はひっ!」ビクッ

雪乃「」スクッ

八幡「急に立ち上がってどうしたんだ?」

雪乃「」ピラッ

八幡「ぶほっ!」

雪乃「言われたとおり、履かないで一日過ごしたわ///」

八幡「お前、何やってんだよ!」

八幡(いきなりスカートを捲ったと思ったら中身はノーパンだった。初めて女子のあそこをモロに見てしまった)

雪乃「だからあなたの命令どおりノーパンで一日を過ごしたのよ。これが証拠///」

八幡「……いや、俺がいつそんな命令をしたんだよ」

雪乃「わたしの頭の中でだけれど」

八幡「」

雪乃「ノーパンで過ごさないと調教してくれないって///」

八幡「」

雪乃「スースーして変な感じがしたわ。階段を上がる時は見られないか怖かったのよ。でもトイレでオナる時はやりやすかったわね」

八幡「雪ノ下、現実を妄想を混ぜるな危険だ」

雪乃「さあ、ご褒美にわたしを殴ってちょうだい」

八幡「俺の話聞いてる?」

雪乃「もちろんよ。顔、お腹、足、どこでも好きなところを殴ってちょうだい」

八幡「聞いてないよね? それに殴らないからね?」

雪乃「……そう。つまり今日は道具を使うということね。比企谷くんったら///」

八幡「」

雪乃「少し待っててくれるかしら? 用意するから」ガチャガチャ

八幡「ほわっ!?」

雪乃「鞭、蝋燭、ホチキス、警棒、スタンガン、ペンチ、金属バット、逆刃刀、由比ヶ浜さんが作ったクッキー、好きなのを使ってちょうだい」

八幡「」

雪乃「今日はわたしを壊さないと帰してあげないわ///」

今回はここまで
また今度

玉縄はムカデを耳に入れても快楽に思える逸材

今日の夜に投下します!

東京喰種の最終回の作画凄かった
アルドノアは衝撃的

- 12月25日 ショッピングモール -


小町「みんな、まだ来ないね」

八幡「そりゃ約束の時間まで20分もあるからな。それよりテンション高いな」

小町「そりゃクリスマスだし? これからパーティーだし? やっぱテンション上がるよー」

八幡「そうか」

小町「お兄ちゃんは相変わらずだねぇ」

八幡「テンションが高い俺なんてキモイだけだろ?」

小町「あ、確かに」

八幡「そこは否定してよ小町ちゃん」


結衣「やっはろー!」


小町「結衣さん、やっはろー! 雪乃さんもやっはろー?」

雪乃「こんにちは」

八幡「お前らも早いな。一緒に来たのか?」

結衣「うん。昨日、ゆきのんちにお泊りしたんだ」

八幡「ほーん」

結衣「一緒にお風呂も入ったんだよねー! ねー、ゆきのん」

雪乃「え、ええ」

八幡「……」

雪乃「な、なにかしらその視線は。……由比ヶ浜さんがどうしてもって言うから入ったのよ。わたしが提案したわけじゃないわ」

八幡「由比ヶ浜、やはりお前はガチユリ……」

小町「え」

結衣「違うから! あたしはちゃんと男好きだから!」

八幡「いや、そんな大声でビッチ発言されても……」

結衣「だから違うってば!!」


相模「お待たせ」


小町「あ、南さん、やっはろーです!」

相模「小町ちゃん、やっはろー」

八幡「後は戸塚だけか」

結衣「あ、隼人くんも来るよ」

八幡「なに?」

結衣「あたしが誘ったの。隼人くんも合同イベント手伝ってくれたじゃん? 誘ってあげないと可哀相かなって」

八幡「……そうか。葉山も来るのか……」

結衣「もしかしていやだった?」

八幡「いや。てっきり七咲と過ごすと思ってたからな」

結衣「あー……」

相模「昨日は二人でゆっくり過ごしたんじゃない?」

雪乃「そうね」

小町「お兄ちゃん、七咲さんって葉山さんの彼女?」

八幡「ああ。二次元のな」

小町「」


葉山「やあ」

戸塚「お待たせ」


結衣「さいちゃん、隼人くん、やっはろー!」

戸塚「由比ヶ浜さん、やっはろー」

葉山「結衣は朝から元気だな。いや、もう11時か」

相模「二人で来たの?」

八幡「……ッ!」

戸塚「ううん」

葉山「駅で出くわしてね」

相模「そっか」

結衣「それじゃ全員揃ったし行こっか」

小町「はい!」

八幡「お、復活した」

結衣「まずはパーティーの買出しと交換用のプレゼント選びだね!」

- 5分後 -


八幡「いろいろ店入ってんだな」

相模「比企谷、ここに来るの初めて?」

八幡「ああ」

雪乃「ずいぶんと広いのね……。人の数も多いし。歩くだけで疲れるわ……」

結衣「ゆきのん、相変わらず体力ないねー」

相模「本当。それじゃエッチするとき大変じゃない?」

雪乃「なっ///」

小町(お、南さんって下ネタいける人なんだ)

結衣「さがみん!」

相模「あ、ごめん。ここ部室じゃなかった」

戸塚「部室ならいいんだ……」

八幡「いや、部室でもよくねぇよ。由比ヶ浜、相模のことちゃんと見てないと駄目だろ」

結衣「ごめん……ってなんであたしのせいになってるし!?」

相模「そうだよ。ちゃんとうちの監視しないと」

結衣「初めて人を殴りたいと思ったかも!」

葉山「相変わらず仲がいいな」

戸塚「そうだね。それよりクリスマスなのによかったの?」

葉山「ああ、七咲とは昨日まったりしたから」

戸塚「そっか。それならいいんだ」

葉山「心配してくれてすまない」

戸塚「ううん」

八幡「リア充のような会話をしている二人だが二次元の話である」

小町「うわ……」

葉山「比企谷。恋愛に二次元も三次元も関係ないぞ」

相模「カッコいいこと言ってるのに何かが違う……」

雪乃「それより、こう広いとどのあたりから見ればいいのか、わからなくなるわね」

八幡(まあ、君は方向オンチの癖あるしね)

小町「ふーむ。みなさん、どんな感じのもの買いたいですか?」

結衣「あたしは小物とか雑貨とか」

相模「うちは大人の玩具かな。将来、役に立つもんね」

小町(…………ん?)

八幡「それは人それぞれだろ」

相模「そっか。でもうちと比企谷には現在進行形で必要なものだよね!」

八幡「いや、未確認進行形で必要ない」

相模「つまり道具などに頼らず自分の手で直接調教すると……」ゴクリ

八幡「しないから。するとしたらお前の口を塞ぐくらいだ」

相模「つまりイラマ――――ふぐっ!」

結衣「さがみん、黙ってようねー?」

小町「…………南さんってもしかして変態?」

八幡「そうだぞ」

結衣「今頃気がついたの?」

雪乃「どうしようもない変態よ」

相模「えへへ///」

雪乃「なぜ照れるのかしら……」

小町(変態系ヒロインか。お兄ちゃんが新規開拓するとは……っ!!)

小町「……ていうか、戸塚さんは平気なんですか?」

戸塚「最初は戸惑ったけどもう慣れたかな」

小町「そうですか」

葉山「結衣もだいぶ耐性がついたな」

結衣「そりゃ嫌でもつくよ……」

相模「よかったね、結衣ちゃん」

結衣「よくないから!」

- ザウス -


葉山「お、遊戯王があるぞ!」

戸塚「こっちにはマジックザギャザリングがあるよ!」

八幡「懐かしいな。沼属性のデッキ作ってたわ」

葉山「……比企谷、デッキ作って対戦する人はいたのか?」

八幡「デッキ二つ作って一人でデュエルしてたんだよ」

葉山「…………すまない」

戸塚「…………ごめんね、八幡」

八幡「謝らないでくれ」

八幡(葉山にそんな哀れんだ目で見られるとプラチナむかつく)

葉山「よし、俺もデッキが家に保管してあるから今度デュエルをしよう」

戸塚「ルールを守って楽しくデュエル!」

結衣「……はぁ、男子ってあういうの好きだよね」

小町「男の子はいつまでたっても男の子ですから」

相模「小町ちゃんはカードゲームはしてなかったんだね」

小町「はい。小町はそういうの興味ないので。お兄ちゃんが一人デュエルしてるのを影ながら見守っていました」

雪乃「……辛かったでしょう」

小町「はい。特に勝利してガッツポーズをしている姿を見たときなんか……」

結衣「ヒッキー……」

相模「さすが比企谷。ぼっちの王様は違うね」

小町「それより早くプレゼント買いましょう!」

雪乃「そうね」

- 雑貨屋 -


八幡「……」

相模「あれ、比企谷も雑貨にしたの?」

八幡「まだ決めていない。ガンプラにしようとしたら由比ヶ浜と小町に怒られた」

相模「そうなんだ」

八幡「相模はもう決めたのか?」

相模「うん」

八幡「早いな」

相模「こういうのはさっさと決めた方がいいんだよ」

八幡「そうか」

相模「そうすれば待ち合わせの時間までトイレでオナれるでしょ」

八幡「……」

相模「心配しなくて大丈夫。替えの下着持ってきてるから」

八幡「いや、心配はしていない。呆れてるだけだ」

相模「やだ、比企谷に呆れられちゃった///」

八幡「なんでそこで嬉しがりますかね」

相模「そりゃ比企谷がうちのこと思ってくれたから」

八幡「呆れてるって言ってるんだけど……」

相模「うちのことを考えて、思ってくれてることに変わりはないし。だから嬉しい」

八幡「」ドキッ

相模「むしろ怒らせて殴ってもらえるかもしれないと考えてるまであるよ!」

八幡(やっぱり残念だこいつ)

- 某ショップ -


葉山「戸塚はパーティーが終わったらどうするんだ?」

戸塚「え? 家に帰るけど。なんで?」

葉山「そうか。てっきり折本さんか相模さんの友人達と遊ぶのか思ったよ」

戸塚「残念ながら誰からも誘われてないよ」

葉山「意外だな」

戸塚「そう? 仲町さんは八幡を誘ったみたいだね」

葉山「知ってる。昨日の打ち上げで話してるのを聞いたよ」

戸塚「そっか」

葉山「……戸塚は誰を応援しているんだい?」

戸塚「みんなだよ。みんないい人だし、八幡のことを大切に思ってくれてるみたいだし」

葉山「……そうか」

戸塚「まあ、決めるのは八幡だからね。僕は軽く手助けをして見守るだけだよ」

葉山(ええ子や)

- 集合場所 -


八幡「後はケーキを買うだけか」

相模「そうだね」

八幡「昨日も食べたんだよな」

相模「それじゃあまり食べたくない感じ?」

八幡「勿体無いから食べるけどな」

相模「そっか。それじゃ比企谷の食欲を沸きたてるために、うちの体にクリームを塗って……」

八幡「逆に食欲なくなる」

相模「つまり性欲が増すと?」

八幡「ポジティブ思考過ぎるでしょ……」

相模「まぁね!」

八幡「別に褒めて……るのか」

相模「褒めないで! 貶して!」

八幡「嫌だ。ていうか声が大きい。黙ってろ」

相模「はいっ///」

八幡(駄目だ。なにを言っても相模を喜ばすだけだ)

- 5分後 -


相模「そういえば初詣って毎年行ってる?」

八幡「行かんなぁ」

相模「そっか。うちは毎年行ってるんだけど」

八幡「よくあんな人ごみに行こうと思うな」

相模「確かに人は多いけど。……比企谷、一緒に行かない?」

八幡「行かない」

相模「あん、即答っ///」

八幡「正月は家でゴロゴロするものだろ」

相模「えー、行こうよー」

八幡「行かない。それにあんな人ごみに混じったら風邪が移るかもしれない。つまり体調管理のことを考えると家でくつろぐのが一番である」

相模「……わかった。それじゃ正月に比企谷んちに遊びに行くからそれで我慢するかな」

八幡「え? なんでそうなるの?」

相模「大丈夫。小町ちゃんに許可取ってあるし」

八幡「俺の許可は?」

相模「寝正月したいならまた布団で一緒に寝る?」

八幡「寝ねぇよ。それに一緒に寝るってあれはお前が勝手に潜り込んだだけだろ」

相模「既成事実は変わらないよ!」

八幡「承認すべき事柄じゃない」

相模「それじゃ何するの?」

八幡「何もしねぇよ。お前も自分んちでくつろいでろよ」

相模「やだ。冬休みも比企谷に会いたいもん!」

八幡「なに? お前も会いたくて会いたくて震えちゃうの?」

相模「バイブ入れてれば震えるかも」

八幡「高二なのにどうやって入手してるんだよ」

相模「それは裏ルートに決まってるじゃん。ふひひひ」

八幡「お前、最近俺より笑い方が気持ち悪くなってるぞ」

相模「気持ち悪いっ///」ビクン

八幡(誰か、誰か、誰か僕を助けてよ!)

- 1時間後 カラオケ -


「メリークリスマス!!」


八幡「で、なんでカラオケ……」

結衣「ゆきのんちだとうるさくすると苦情来ちゃうじゃん。ここなら持ち込みオッケーだし」

八幡「別にいいんだけどさ……」

雪乃「ケーキ切れたけれど」

戸塚「チキンも開けちゃうね」

葉山「」モグモグ!!

相模「葉山くん、いい食いっぷりだね」

葉山「朝食抜いてきたからね!」

小町「ケーキも美味しいですね」パクパク

八幡(しかしこれがクリスマスパーティーか。打ち上げや飲み食いと変わらないと思うんだが……)

戸塚「美味しい」

八幡(戸塚の笑顔が見れたんだ。俺の面倒くさい考えはどうでもいいな)

- 10分後 -


結衣「それじゃそろそろプレゼント交換しよっか!」

小町「いいですねー。はいはーい! みなさんプレゼントを出してくださーい! 真ん中のテーブルに集めますよー!」

戸塚「はい、これでいいかな」

小町「オッケーです! それじゃ混ぜますよ!」

相模「音楽をかけて止まったところでプレゼントゲットでいいの?」

小町「そうですねー」

葉山「それじゃ音楽をかけるよ」

小町「それじゃシャッフルタイムスタートです!」

八幡「ほい」

相模「はい」

戸塚「はい」

結衣「ゆきのん、パス」

雪乃「どうぞ」

小町「パスでーす!」

葉山「はい」

八幡「……なんか、思ってたよりすげー地味だな」

雪乃「そうね……」

結衣「うっ……」

八幡「別の方法でプレゼント交換したほうが―――」

葉山「待たれよ比企谷卿」

八幡「んだよ葉山伯爵」

葉山「ここは俺が一曲歌おう。BGMだけだから地味なんだ」

小町「おー、それじゃ葉山さん、お願いします!」

葉山「任されよ」

八幡(嫌な予感がプンプンするぜ)


~♪


八幡・戸塚(この曲は!?)

葉山「いっせーの! おかえり さあ出かけよう 抜け駆けランデブー♪」

「」

葉山「絆が大事 恋人が大事 Girlish Lover♪」


葉山「おっとっと!」

八幡「大胆で」

戸塚「YEAH!」

葉山「スキを見せたら」

八幡「君との恋の 行方も変わるの?」

戸塚「答えてよ!」

- 音楽終了 -


葉山「ふぅ」

八幡(自らを演出する乙男の会になってしまった)

戸塚「えっと、ごめんね?」

小町「あ、いえ……」

雪乃「葉山くん、この空気どうしてくれるのかしら」

葉山「まずはそのふざけた空気をぶち殺す!」

雪乃「あなたが作り出したのだけれど」

結衣「と、とりあえず曲も終わったしプレゼント開けようよ!」アセアセ

小町「そ、そうですね! それじゃまずはお兄ちゃんから」

八幡「俺からか。どれどれ……。アイマスのキャラCDじゃねぇか」

葉山「俺からだよ。アニメも始まるからね」

八幡「俺と戸塚以外にプレゼント渡ってたらどうしてたんだよ」

葉山「いや、いい曲だから大丈夫かなって」

八幡「あ、そう」

相模「アニソン?」

八幡「まあ、似たようなもんだ」

小町「へえ、葉山さんって本当にアニメ好きなんですね」

葉山「ああ!」ニコッ

小町「うっ、笑顔が眩しい!」

八幡「てかなんで渋谷凛ちゃんなの?」

葉山「なぜかわからないけどそれをプレゼントするべきだとティンと来たんだ。俺のセックスセンスが」

結衣「セックスセンスって///」

相模「セックスセンス! なんかカッコいい!」

雪乃「はぁ……。次、いきましょう」

結衣「えっと、それじゃ次はあたし開けるね……。あ、ハンドクリームだ」

戸塚「それは僕からのだね。今の時期は乾燥するからね。シアバターが配合されててすごくしっとりするんだよ」

小町「圧倒的女子力です……」

結衣「さいちゃん、ありがとう!」

戸塚「どういたしまして」

小町「次は小町ですねー。お、なんだかお洒落なラッピング……。中身はニャンコ先生のキーホルダーですね」

八幡(これは間違いなく)

結衣(ゆきのんのだ)

小町「ゆきのさんですかね?」

雪乃「ええ。とても愛らしいキーホルダーが売っていたからプレゼント用以外にも20個ほど買ってしまったわ」

小町「そ、そうですか……」

雪乃「受験勉強で疲れたときはそれを見て癒されてちょうだい」

小町「あ、はい……」

戸塚「次は僕が開けるね。大きいね、なんだろ……。クッションだ」

小町「それ、小町が選んだものですー」

戸塚「凄いふかふかして気持ち良さそうだね。ありがとう、小町ちゃん」

小町「いえいえ」

雪乃「次はわたしが開けるわ。……これはバスソルトかしら?」

結衣「それあたしのだよ、ゆきのん!」

雪乃「パッケージも可愛い。由比ヶ浜さんらしいわね」

結衣「えへへ。これね、スクラブとしても使っていいんだよ」

八幡「なんかすげー女子っぽい会話だな」

葉山「次は俺がいかせてもらうよ……。これは時計かな?」

相模「うん。可愛いでしょ」

「え」

相模「え?」

八幡「相模が時計をチョイスしただと……」

結衣「普通だし……」

雪乃「相模さんのことだからてっきり……」

戸塚「青天の霹靂だね……」

相模「ちょっとみんな酷くない? うちもプレゼントくらいは普通のものを選ぶよ!?」

葉山「うん。部屋に飾らしてもらうよ。七咲も喜びそうだ」

相模「う、うん」

小町「……」

相模「最後はうちか」

八幡「俺のだな。あまり期待するなよ」

相模「比企谷からのプレゼントなら何でも嬉しいよ。無駄毛でも」

八幡「いや、さすがにそんな酷くないから……」

相模「シュシュだ」

結衣「あ、可愛い!」

雪乃「比企谷くんにしてはまぁまぁね」

小町「女を垂らしこんできた経験値が活かされたねお兄ちゃん!」

八幡「誰も垂らしこんでないから。小町ちゃん、やめてお願い」

葉山「比企谷、俺か戸塚に当たるとは思わなかったのかい?」

八幡「戸塚なら似合うし、葉山なら七咲にあげればいい話だろ」

葉山「……ッ! なるほど、そういうことか……」

相模「ありがとう、大事に使うね」ギュッ

八幡「お、おう。物は大事にしないとな……」

相模(髪、伸ばしておいてよかったぁ)

- 16時 -


結衣「それじゃまた集まろうねー!」

雪乃「ええ」

小町「もちのろんです!」

八幡「小町は受験が終わってからだろ」

小町「うへぇ」

戸塚「小町ちゃん、僕も行けるときは勉強見にいくから」

小町「ありがとうございます!」

相模「うちも保健体育なら」

小町「受験科目にないので……」

相模「だよね」

葉山「それじゃみんな、よいお年を」

- 16時半 駅前 -


八幡「……」


仲町「比企谷くん、待った?」


八幡「おう。待ってないぞ」

仲町「そっか、よかった。それじゃ行こっか?」

八幡「ああ。なんか顔が赤いけど……」

仲町「あ、今日は一段と寒いからね!」アセアセ

八幡「そうか。それじゃ行くか」

仲町「うん」

八幡(しかしどこに行くか……)

仲町「けほっごほっ」

- 映画館 -


八幡「映画でよかったのか?」

仲町「うん。これ見たかったんだ。比企谷くんは洋画興味ない?」

八幡「いや。面白いものなら興味はある」

仲町「そっか。評判いいから面白いと思うよ」

八幡「ほーん。飲み物とポップコーンでも買ってくるか」

仲町「あ、それじゃわたしも……」

八幡「仲町さんは座ってていいぞ。すぐ戻るから」

仲町「あ、うん。ありがとう」

八幡「なに飲む?」

仲町「いちごおでん」

八幡「お、おう……」

八幡(そんなの売ってたっけ?)

- 5分後 -


仲町「はぁはぁ……」

仲町(まいったなぁ。こんな時に風邪引いちゃうなんて……)

仲町(でも映画館ならずっと座ってられるし、温かいの飲めば大丈夫だよね)

仲町(せっかく比企谷くんとクリスマスを過ごせるんだもん。風邪なんかで無駄にしたくない)


八幡「お待たせ」


仲町「」ビクッ

八幡「ほい、いちごおでん」

仲町「あ、ありがとう」

八幡「それ美味しいの?」

仲町「多分」

八幡「そうか」

八幡(もしかして仲町さんって独特な味覚をお持ちで?)

- 鑑賞中 -


仲町(駄目。頭がボーっとしちゃうよ……)

仲町(全然、内容が入ってこない。なんでスパイダー○ンが変態仮面と戦ってるんだろ?)

仲町(それに眠気も……)

仲町(しっかりしないと比企谷くんに気付かれちゃう)

八幡「」ウトウト

八幡(やべえ。買い物とかで疲れて眠い……)

八幡(映画館で寝るとは金の超無駄使いになってしまう)

八幡(それに俺が寝たら仲町さんが泣きそうだし)

- 1時間後 -


八幡(終わった。何とか頑張ったな俺)

八幡(人気があるだけあって面白かったな)

八幡「仲町さん、行くか」

仲町「……」

八幡(あれ? 寝てんのか?)

八幡「仲町さん」

仲町「はぁはぁ……」

八幡「ん?」

仲町「……あ、比企谷くん……ごめん、終わっちゃった……?」

八幡「ああ。それよりさっきより顔が赤くなってるぞ」

仲町「」ギクッ

八幡「風邪引いてるんじゃないか?」

仲町「そ、そんなことないよ……。気のせいだよ……」

八幡(あれ? そうなの? 俺の気のせいなの?)

仲町「終わったから行こうか……」

仲町「あれ……?」フラッ

八幡「ちょっ」ガシッ

仲町「あれ……ごめん……」

八幡(やっぱり気のせいじゃないな)

八幡「とりあえず出るか」

- スタ○ -


八幡「やっぱり風邪だろ」

八幡(こういう時、相手のおでこを触って確認するんだろうけど俺には無理だ。そんな高等技術持ち合わせておりません)

仲町「風邪じゃないよ……」

八幡「いや、明らかに顔色悪いから」

仲町「……」

八幡「いつから具合悪いんだ?」

仲町「……朝から……」

八幡「朝からって……。なんで来たんだよ」

仲町「……ごめんなさい……」

八幡「馬鹿だろ。風邪なら家で大人しくしていないと悪化するに決まってるだろ」

仲町「……馬鹿じゃないよ……比企谷くんとクリスマス過ごしたかったから……だから……」グスッ

八幡「」

八幡(…………………………はれ?)

仲町「……風邪なんかで……比企谷くんとのクリスマス潰したくなったから……」グスッ

八幡「え、ちょっ、待っ、泣かないで……」

仲町「馬鹿じゃない……」ポロポロ

八幡(こういう時どうすればいいんだ。一体どうすれば……)オロオロ

八幡「あー、悪かった。俺が全面的に悪かった。だから泣かないでくれ」

仲町「……うん」ゴシゴシ

八幡「……その、別に俺はクリスマスを特別な日だとは思ってない。……だから仲町さんさえよければ他の日に……その……やり直さないか?」

仲町「…………うん」

八幡「」ホッ

八幡「とりあえず今日は家に帰って安静にした方がいい」

仲町「……わかった。ごめんね……」

八幡「いや。家まで送る」

仲町「そ、そんな大丈夫だよ。それに船橋まで遠いし……」

八幡「問題ない。元々夜に帰る予定だったからな」

仲町「……それじゃお願いします」

- 駅前 -


八幡「電車だと込んでいて座れないだろうし、タクシーで帰るか?」

仲町「た、タクシー?」

八幡「立ってるのはきついだろ」

仲町「え、でも……」

八幡「お金のことは心配しなくていい」

八幡(多分足りるよね? ラノベはお年玉もらうまで我慢だな)

仲町「タクシーじゃなくていいよ」

八幡「けどな……」

仲町「……そのかわりにお願いがあるんだけど……」

八幡「……へ?」

- 車内 -


八幡「……」

仲町「」ピト

仲町「ご、ごめんね。寄りかかっちゃって」

八幡「いや……」

八幡(なにこれ? なんで仲町さんが俺に寄りかかってるの? それに胸に顔埋められてるし)

仲町「これなら立ってられそう///」

八幡「あ、そう……」

仲町「温かいし、気持ちいいかも」ギュッ

八幡「あっ」ビクッ

八幡(やべぇ。変な声出ちゃったよ。男の俺なんかが出しても需要がないというのに)

八幡(それより仲町さんどうしちゃったの? 風邪引いておかしくなっちゃったんじゃないの?)

八幡(このまま船橋まで行くのか。目立つよな、これ……)

仲町「ん?」

八幡「な、なんでもない」

八幡(仲町さんも本来なら恥ずかしがってこんなことはしないはずなんだけど)

八幡(仕方ない。無心になるしかないな)

仲町「」スリスリ

八幡(ちょっ、やめて。あまり刺激しないで!!)

おまけ ~戸塚ハードモード~


戸塚「指って結構簡単に折れるもんだね」ボキッ

大岡「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!」

戸塚「……1000-7は?」

大岡「と、戸塚。やめてくれ、俺が悪かった!」


グシャ


大岡「あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!」

戸塚「もう一度言うよ。1000-7は?」

大岡「……き、993……」

戸塚「声が小さい」グチュリ

大岡「ぎゃあ゛ぁぁぁぁぁっぁぁああ!」

戸塚「……」

大岡「き、き、993……」

戸塚「……僕と八幡の時間を邪魔したんだ。僕に殺されても仕方ないよね?」

今回はここまで
また今度

早く2期の放送時期発表して欲しいな
この時点で発表ないから1月はないと思うけど

明日投下します!

読書の秋だし10月は小説とラノベを20冊以上は読みたい

- 19時 南船橋駅前 -


仲町「送ってくれてありがとう」

八幡「いや。駅まででいいのか?」

仲町「うん。お母さんが迎えに来てくれてるから大丈夫」

八幡「そうか。お大事に」

仲町「はい。……治ったら遊んでくれるんだよね?」

八幡「約束したからな」

仲町「ありがとう! 頑張ってすぐ治すから!」

八幡「いや、そんな焦らなくても……」

仲町「でも早く比企谷くんと遊びたいから」

八幡「そ、そうか……」

仲町「うん。それじゃまたね」

八幡「ああ」

- 駅構内 -


八幡(さて帰るか。それより腹減ったな)

八幡(もう19時過ぎてるもんな。晩飯いらないって言ってあるし家に帰っても何もないよな)

八幡(ラーメンでも食ってくか)


折本「あれ? 比企谷?」


八幡「……おう」

折本「なんでここにいんの? あ、もしかして千佳んちに」ニヤニヤ

八幡「違う。仲町さんが風邪引いてたから送ってきただけだ」

折本「……へ? 千佳が風邪?」

八幡「ああ」

折本「そっか。ついてないな……」

八幡「仕方ないだろ。折本はバイト帰りか?」

折本「そう。比企谷がクリスマスを堪能してるあいだにあたしは一人虚しくバイトしてました!」

八幡「あ、そう……」

折本「まあ、今日は時給50円アップだから別にいいんだけどね」

八幡「切り替え早いな、お前」

折本「まぁね」

- 移動中 -


八幡「ほーん、バイトって倉庫内の作業なのか」

折本「そう。検品したり箱詰めしたり単純作業」

八幡「意外だな」

折本「そう? どんなバイトしてると思ってたの?」

八幡「接客業」

折本「あー、確かに接客業の方が向いてると思うけど、今のバイト時給がいいからさー」

八幡「そうか」

折本「ちなみに接客業ってコンビニ? 飲食店?」

八幡「接客業は接客業だろ」

折本「いいからどういうのイメージしてたのか教えてよ」

八幡「なんでだよ……」

折本「なんでも。ほれ、言ってみ?」

八幡「……ファミレスのウェイトレスとか」

折本「ファミレス。……あたしにウエイトレスの格好して欲しいの?」

八幡「なんでそうなるんだよ」

折本「それじゃなんでウェイトレスだと思ったの?」

八幡「……なんとなくだ」

八幡(そういえばなんでだろ? なんでだろーなんでだろーなんでだなんでだろ♪)

折本「そっか。比企谷はウェイトレス好きと」

八幡「別に好きじゃないから」

折本「わかった。そういうことにしておいてあげる」

八幡「……もういいよ、それで……」

- 20分後 最寄り駅 -


八幡「それじゃまたいつか」

折本「いつかってなに!? てか方向逆じゃない?」

八幡「腹減ったからラーメン食って帰る」

折本「ラーメン……」

八幡「それじゃな」

折本「あたしも行く」

八幡「え」

折本「なんかあたしもラーメン食べたくなってきた」

八幡「んじゃ行くか」

折本「うん」

- ラーメン屋 -


八幡「醤油、大盛りで」

折本「あたし、塩で!」

店主「あいよ!」

八幡(結構空いてるな。クリスマスだから当たり前か)

折本「……ふふっ」

八幡「どうした?」

折本「いや、クリスマスに比企谷と二人でラーメンとか……マジウケる」

八幡「いや、ウケねーから」

八幡(このやり取り何度させるんだよ。仲町さんも愚痴はいてたぞ)

折本「このお店、よく来るの?」

八幡「そうだな。週一くらいで」

折本「そうなんだ。あたし、全然知らなかった」

八幡「まあ、目立つ場所じゃないしな」


平塚「おや、比企谷じゃないか」


八幡「……平塚先生」

平塚「奇遇だな」

八幡「はい」

折本(確か会合に来ていた……)

八幡「部活の顧問の平塚先生だ」

折本「そうなんだ。あ、こんにちは、折本かおりです」

平塚「うむ。比企谷の説明したとおり部活の顧問の平塚静だ。それより比企谷」

八幡「なんすか」

平塚「クリスマスにラーメンデートはどうなんだ?」

八幡「いや、デートじゃないです。偶然会って一緒に飯を食うだけなんで」

折本「ラーメンデートって」クスクス

八幡「てか先生もいい年こいてクリスマスに一人でラーメンってどうな―――――」

平塚「」ピキッ

八幡(はっ、しまった! つい禁句を……)

平塚「」プルプル

折本(彼氏いないんだ。美人なのに)

平塚「う、うるさーい! 仕方ないじゃないか! 自宅で一人クリスマスケーキを食べるよりマシだろ!!」

八幡「先生、落ち着いて……」

平塚「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

八幡「」

折本「」

平塚「もう帰る!! お金ここに置いておく!!」

店主「ま、まいど……」

平塚「リア充爆発しろ!!」


ガラガラ


八幡「……」

折本「……凄い先生だね。マジウケる」

八幡「……そうだな。見てるだけならウケるかもしれないな」

- 5分後 -


八幡「」ズズー

折本「」ズズー

折本「うん、美味しい」

八幡「当然だ。珍しくサイゼ以外で俺が通ってる店なんだからな」

折本「比企谷、サイゼばっかりだもんね」

八幡「サイゼは高校生の聖地だからな」

折本「だから聖地ってなんなの……。あ、比企谷に言うの忘れてた」

八幡「んだよ」

折本「うちの生徒会長が雪ノ下さんの連絡先を知りたいらしいんだけど」

八幡「そうか。それで?」

折本「比企谷、知ってるかなって」

八幡「知らない」

折本「え? 同じ部活なのに?」

八幡「ああ」

折本「そっか。それじゃ雪ノ下さんに玉縄くんが番号教えて欲しがってることだけ伝えておいてくんない?」

八幡「わかった。まあ、玉縄が雪ノ下の連絡先を知ることは一生ないだろうけどな」

折本「一生ないんだ……」

- 20分後 -


折本「それじゃあたし、駅に自転車置いてあるから」

八幡「ああ、またな」

折本「冬休みに千佳と一緒に遊びに行くからよろしくねー」

八幡「え」

折本「前に約束したでしょ」

八幡「いや、一方的に言われただけで約束はしてないんだけど」

折本「まぁ、細かいことはいいじゃん。それじゃまたねー」

八幡「お、おい!」

八幡「……」

八幡(俺の安らげる場所がなくなっていく……)

- 12月26日 相模宅 -


ゆっこ「昨日クリパどうだったの?」

遥「楽しかった?」

相模「うん、楽しかったよ。比企谷からシュシュも貰ったし///」

ゆっこ「マジ?」

遥「よかったね」

相模「うん。二人は昨日なにしてたの? うちはてっきり戸塚くんを誘ったと思ってたんだけど」

ゆっこ「あたしんち、25日は家族で過ごすって決まってるから誘えなかったんだ」

相模「そうなんだ。遥は?」

遥「わたしは戸塚くんと二人っきりになったら本能抑える自信がないから我慢したの。ゆっこもいれば誘ったんだけどね……」

相模「つまり戸塚くんを襲ってしまうと?」

遥「うん! 二人きりなら100パーセント逆レイプする自信あるよ!」

相模「そっか。それじゃ仕方ないよね」

遥「うん……。でも最近ちょっと変でね……」

相模「変って?」

遥「夢の話なんだけど、戸塚くんが南のクラスの童貞風見鶏を拷問してる夢を見て……」

ゆっこ「童貞風見鶏って野球部の?」

遥「うん。それで……」

相模「もしかして……」

遥「……戸塚くんに拷問されるのもありかなって……思ったり///」

相模「そっかぁ……。とうとう遥もこっちに来ちゃったかぁ」

遥「普段の優しい戸塚くんもいいんだけど、夢の中の怖い顔してる戸塚くんも素敵でね!!」

相模「戸塚くんの怖い顔か。……想像できないや」

遥「その日はわたしの浮気がばれて、戸塚くんにボコボコにされながら犯されるシチュエーションでオナったのっ///」

相模「おー、いいね! それいただき!」

ゆっこ「遥までマゾに……」

相模「YOUもこっちに来ちゃいなよ!」

ゆっこ「わたしはノーマルがいいの! イチャラブセックスがいいの! それに二人とも処女のくせにレベル高すぎだから!」

相模「処女だからこそ妄想が膨らむんじゃん」

遥「そうそう。……ていうかうちの学校って実際どうなの?」

相模「どうって貫通済の女子がどれくらいいるかってこと?」

遥「うん」

相模「どうだろう。奉仕部の二人は処女で間違いないと思うけど……」

ゆっこ「三浦さんは?」

相模「三浦さんも処女じゃないかな。虚勢張ってるだけで、実際押し倒したら子うさぎのようになると思う」

遥「そうなんだ。見た目ビッチそうなのにね」

相模「うっ」

ゆっこ「どしたの?」

相模「うちも前まで比企谷にビッチだと思われてたのを思い出しちゃった……」

遥「それは仕方ないんじゃない?」

ゆっこ「そうそう」

相模「そんなにビッチに見えたかな……。結衣ちゃんよりマシだと思うんだけどなぁ……」

遥「わたしとゆっこは見た目普通だから大丈夫だよね?」

ゆっこ「うん。中身はアレだけどね」

相模「よし、当分このままでいこう」

遥「それがいいと思うよ」

ゆっこ「髪が長いのも似合いだし。そのままロングにしちゃえば?」

相模「ロングか……。肩くらいまででいいかな、って思ってるんだけど」

遥「まぁ、どっちでもいいんじゃん?」

相模「うん。その時になったら考える」

遥「それよりそろそろ本題に入ろうよ」

ゆっこ「だね。それじゃ各自、二学期の戦利品をテーブルに置いてねー」

相模「オッケー」

- 5分後 -


遥「やっぱり戸塚くんの汗が染みこんだリストバンドが一番かな」

ゆっこ「そうだね。戸塚くんちのゴミを漁ったけどザーメンティッシュなかったし」

相模「え? ごみを漁ったって家にあがったの?」

ゆっこ「ううん。早朝にゴミ袋を捨てるのを監視してだよ」

遥「戸塚くんちに上がったことないもんね」

相模「そっか。うちは知ってるんだね」

遥「ストーキングしたからね!」

相模「てか家の外じゃ誰のザーメンティッシュかわからなくない? 部屋とかならわかるけど」

ゆっこ「ふふふ。戸塚くんちはお父さんが単身赴任でシベリアに行ってるから男は戸塚くんだけなんだよね!」

遥「そう! お姉さんもいるけど東京で一人暮らししてるからお母さんと二人暮らしなの!」

ゆっこ「つまり」

遥「使用済みティッシュがあれば戸塚くんのものと推測出来るの!」

相模「な、なるほど……。家族構成はハッキングでもしたの?」

ゆっこ「いや、うちらにそんな技術ないから」

遥「戸塚くんに直接聞いたの」

相模「そっか。うちは初めて知ったよ」

ゆっこ「そりゃ戸塚くんのことなら」

遥「わたし達が一番知ってるもん」

- 1時間後 -


遥「あ、この手錠いいな」

相模「でしょ」

遥「これをされて戸塚くんに監禁されたい……ハァハァ……」

相模「ちょっとここで発情しないでよね。するならトイレでお願い」

遥「わかった。トイレ借りるね」


ギー


ゆっこ「トイレならしてもいいんだ……」

相模「だってトイレってオナるところでしょ?」

ゆっこ「用を足すところだよ!」

相模「どっちも変わらないって」

ゆっこ「いや、変わるから……」

相模「話は変わるけど冬休みは戸塚くんと遊ぶの?」

ゆっこ「うーん、どうだろう。誘っては見るけどテニスの練習もあるだろうし。南は?」

相模「うちは比企谷んちに遊びに行くよ」

ゆっこ「そっか。前も行ったんだよね?」

相模「うん。一日二人っきりで過ごしたよ!」

ゆっこ「へー。二人っきりだったのに手を出されなかったの?」

相模「うん。寝てる時に胸を揉まれたくらいかな」

ゆっこ「あ、途中までしたんだ」

相模「違う違う。うちが布団に忍び込んで、比企谷に添い寝してたんだけど、比企谷が寝ぼけてうちの胸を揉んだだけだよ」

ゆっこ「なんだ。つまんないの。比企谷ってインポじゃないよね?」

相模「違うと思う」

相模(前に屋上でうちの頭を踏みつけてたとき、楽しんでたもん)

ゆっこ「わたしが比企谷だったら南のこと絶対襲ってると思うんだけどね」

相模「まあ、うちも早く襲って欲しいと思ってるんだけどね。でもそのハードル高いのがまたたまらないっていうか!」

ゆっこ「そうなんだ。やっぱ南はマゾだね」

相模「まぁね!」

- 17時 葉山宅 -


葉山「今日は練習張り切りすぎたかな」

葉山(ボールが尻に当たって切れ痔が悪化したのかと思ったけど大丈夫そうでよかった)

葉山(今年中にもう一度病院に行ってみるか)

葉山(先生が男でよかったよ。七咲以外に俺のいなり寿司を見せるわけにはいかないからね)


ユラユラユレテル~♪


葉山「……大岡からメールか」ポチッ

葉山(明日の部活終わりに遊びに行かないか、か。……行かないな)

葉山(でもストレートに断ったら可哀相だから愛犬の体調が悪いからという理由で断ろう)

葉山(愛犬っていってもアイボなんだけどね)

- 同時刻 比企谷家 -


八幡(平和だ)

八幡(こんなにゆっくり本を読めるのは久しぶりだ)

八幡(最近はイベントが多くてくつろぐことも出来なかったからな)

八幡(この俺ガイルってラノベ初めて読んだけど面白いな)

八幡(そのうちこのラノベランキングで1位を取れる作品だと思うまである)

八幡(ただこの主人公、とても面倒臭いやつだ)

八幡(ヒロインの子はこいつのどこに惚れたんだ?)

八幡(こんな捻くれた奴と付き合っても大変な思いしかしないぞ)


コンコン


八幡「……どうぞ」

小町「お兄ちゃーん」

八幡「おう、どうした?」

小町「国語で教えてほしいところあるんだけどいい?」

八幡「わかった。今行くから部屋で待ってろ」

小町「うん、ありがとう!」

- 小町の部屋 -


八幡「つまりメロスは走ったわけだ」

小町「そっか。わかったよ、お兄ちゃん」

八幡「おう。またわからないところがあったら呼んでくれ」

小町「文系だと頼りになるよ。理系はからっきし役に立たないけど」

八幡「言い方がきついね、小町ちゃん……」

小町「そういえば仲町さんだっけ? 風邪大丈夫なの?」

八幡「さぁ」

小町「さぁって?」

八幡「いや、連絡してないからわからん。あっちからも来ないし」

小町「はぁ―――――――――、やっぱごみぃちゃんのままかー……」

八幡「え」

小町「駄目だよ、お兄ちゃん。こういう時は連絡してあげないと!」

八幡「でも風邪引いてる時に連絡しても迷惑だろ」

小町「迷惑じゃないよ! むしろ心配してくれて嬉しいって思うのが乙女心なんだよ、お兄ちゃん」

八幡「そうなの?」

小町「そうなの。わかったらさっさと連絡する!」

八幡「わ、わかった」

- 5分後 -


八幡(電話じゃあれだし、メールでいいだろう)ポチポチ

八幡(まあ、寝てるだろうし返事は帰ってこないと思うが)


ボクニDT~♪


八幡「」ビクッ

八幡「早ぇな、おい……」

仲町『メールありがとう。熱も大分下がったら大丈夫だよ。心配掛けてごめんね(>_<)』

八幡(文面見た限りだと元気そうだな。よかった)


八幡『それはよかった。それじゃお大事に』

仲町『もしよかったらもう少しメールしない? 暇でしょうがないの(´・ω・`)』

八幡『いいけど』

仲町『ありがとう(^_^) 比企谷くんは今何してるの?』

八幡『読書』

仲町『ラノベ?』

八幡『そう』

仲町『比企谷くん、本当読書好きだよね。またお勧めの本教えて欲しいな♪』

八幡『いいぞ』

仲町『それじゃ昨日のやり直しの時にお願いします(・ω・)ノ』

- 1時間後 -


八幡(結局、一時間もメールをしてしまった)

八幡(まあ、これだけ元気なら大丈夫だろう)

八幡(しかし返信がもの凄い早かったな。相当暇をしていたんだろう)

八幡(1日で10件もメールを受信したなんでオラ初めてだぞ)

八幡(でもラインやってるとメールが面倒に感じるな。仲町さんもスマフォにしてくれないだろうか)

八幡(さてと、読書再開するか)

八幡(しかし、まとめ買いしたが1巻と最新刊とイラストが随分違うな)

八幡(もはや別人といっても過言ではない。いや、可愛くなってるからいいんだけどね)


小町「お兄ちゃん、夕食出来たよー!」


八幡「あいよ」

- リビング -


小町「そういえば南さんっていつうち来るの?」

八幡「知らない。許可したの小町だろ?」

小町「許可はしたけど日にちは聞いてないからさー」

八幡「ほーん」

小町「戸塚さんと葉山さんは来ないの?」

八幡「さぁな。次に集まるとしたら戸塚んちか葉山んちになるんじゃないか」

小町「そっか。あの時はお兄ちゃんの同性の友達がうちに来るなんて初めてだったからびっくりしたよ」

八幡「俺もびっくりした」

八幡(そっか。あいつらがうちに来てから二週間近く経つのか)

- イベント前 -


葉山「お邪魔するよ」

戸塚「お邪魔します」

八幡「おう。前にも言ったけど、葉山んち違って何もないからな?」

葉山「ああ、期待はしてないから大丈夫だ」

八幡「言い方がむかつく」


小町「お兄ちゃん、おかえりーってはれ?」


戸塚「小町ちゃん、お邪魔します」

葉山「お邪魔します」

小町「戸塚さんに……葉山さんでしたっけ?」

戸塚「うん。今日は遊びに来たんだ」

葉山「受験勉強の邪魔にならないようにするからいいかな?」

小町「……」

八幡「どうした?」

小町「……はっ、いけないいけない。お兄ちゃんが同性の友達をうちに連れてくるなんて初めてだから小町、トリップしそうになったよ」

葉山「小町トリップ。なんかアニメのタイトルみたいだ」

小町「……は?」

葉山「いや、何でもない」アセアセ

八幡「小町、どこで勉強してんだ?」

小町「リビングだけど」

八幡「そうか。それじゃ俺の部屋に行くか」

戸塚「うん」

葉山「ああ」

小町「コーヒー持ってこうか?」

八幡「いや、俺がするからお前が勉強に集中してろ」

小町「あいあいさー」

- 自室 -


戸塚「へえ、ここが八幡の部屋かぁ」

八幡「」ドキドキ

八幡(やだ、戸塚に部屋見られてる。昨日掃除はしたけど汚いと思われたらどうしよう? わたし、生きていけない!)

戸塚「綺麗に片付いてるね」

八幡「……っ!」

葉山「そうだな。意外と本が少ないな」

八幡「ああ、本ならクローゼットの中とラノベと漫画以外は親父の書斎にあるからな」

葉山「なるほど。読書好きなのは遺伝か」

八幡「最近は仕事疲れで読んでなさそうだけどな」

戸塚「あ、これが前に言ってたラノベだね」

八幡「ん? ああ。よかったら持ってくか?」

戸塚「いいの?」

八幡「もちろんだ。むしろ俺も持ち帰ってほしいまである」

戸塚「なに言ってるのさ、八幡。八幡を持ち帰ったら小町ちゃんが寂しがるでしょ」

八幡「……あ、ああ。そうだな……」

葉山(ボケたのに真面目に返されてしまったでござる)プッ

八幡「」ギロッ

葉山「おっと。それじゃアマガミのBDでも―――――」

八幡「見ないからな」

葉山「そんな……」

八幡「いや、前に見ないって言っただろ。何が悲しくて男三人でアマガミのBD鑑賞しないといけねぇんだよ」

戸塚「なにして遊ぼうか?」

葉山「それじゃ妹さんを呼んでヨスガノソラでも―――」

八幡「もう帰れ!」

- 現在 -


八幡(あの時は危なかった。まさかヨスガノソラのBD持ってきているとは)

八幡(流石にあれは戸塚には見せられないな)

小町「また来てくれないかな?」

八幡「来て欲しいのか?」

小町「うん。友達と遊んでるお兄ちゃんを見ると小町は嬉しいのです! あ、今の小町的に超ポイント高い♪」

八幡「そっか。嬉しいか……」

小町「うん」

八幡「心配してくれてありがとな」ナデナデ

小町「ふぇ!?」

八幡「あ、悪い。昔の癖でつい撫でちまった」

小町「いや、別にいいんだけどさ……。いきなりは卑怯だよぉ///」ボソッ

八幡「なにが卑怯なんだ?」

小町「なんでもないよ! そこは難聴スキル発動してよね!」

八幡「お兄ちゃん、そんなスキル保有してないんだけど……」

おまけ~ヤンデレいろは~


いろは「先輩、今日は部活ないんですよね?」

八幡「ああ」

いろは「それじゃ久しぶりに放課後デートしましょ!」

八幡「わかった」

いろは「それと先輩にお聞きしたいことがあるんですけど」

八幡「どうした?」

いろは「昼休みに話してた女子は誰ですか?」

八幡「は?」

いろは「わたし、言いましたよね? 雪ノ下先輩と由比ヶ浜先輩は我慢しますけど他の女子と喋らないで下さいって」

八幡「あ、いや……」

いろは「先輩はわたしとだけ話していればいいんです。わかってますよね?」

八幡「……わ、わかった」

いろは「それじゃ今回は許してあげます。でも次は気をつけて下さいね」

八幡「……」

いろは「また他の女子と話してたら……嫉妬でその人殺しちゃいそうですから」

今回はここまで
また今度

野崎くん、ばらかもん、グールの二期はよ!
俺ガイルは4月からかなー

明日投下します

今期アニメはエロゲ原作が多いな

- 12月30日 比企谷家 -


八幡「ふぁ……」

小町「あ、お兄ちゃん、おはよう!」

八幡「おう。……母さんは?」

小町「仕事だよ」

八幡「大晦日前だっていうのに……。社畜だな」

小町「夕方には帰ってこれるみたいだけど。お父さんは―――」

八幡「あ、父親はどうでもいいや」

小町「そっか、わかった。もう10時半だけど朝食食べる?」

八幡「いや、いらない」

小町「わかった」

八幡「今日はリビングで勉強してないのか?」

小町「うん。今日は小町の部屋で午後からする予定だよ」

八幡「そっか。頑張り過ぎないようにな」

小町「わかってる。それとお兄ちゃん」

八幡「どうした?」

小町「今日、南さんが遊びに来るよ」

八幡「」

小町「お昼作ってくれるんだって」

八幡「お兄ちゃん、聞いてないんだけど」

小町「だって今初めて言ったもん」

八幡「言ったもんって……。なんで相模は俺に連絡してこないの?」

小町「ほら、小町ってお兄ちゃんの公式代理人だから」

八幡「え? マジで?」

小町「うん。FIF○公式代理人だよ」

八幡「お兄ちゃん、サッカー選手になった覚えがないんだけど」

小町「お兄ちゃんのアポは全て小町経由なのです!」

八幡「相模が来るのか……」

小町「そんなに嫌なの?」

八幡「ああ。俺の貞操が心配でな……」

小町「そっか……。小町的にはさっさと卒業してもらいたいけど」

八幡「なんでだよ!?」

小町「なんとなく」

八幡「なんとなくで実の兄貴の純潔を汚さないでくれ」

小町「純潔(笑)」

八幡「くっ……」

小町「まあ、お昼作ってくれるのは小町的に助かるよ。勉強に集中出来るしね」

八幡「俺が作ってもいいんだけどな」

小町「お兄ちゃんの手料理も小町的にポイント高いけど、お嫁さん候補の手料理もチェックしておきたいじゃん」

八幡「誰がお嫁さん候補だよ……」

小町「結衣さん、南さん、仲町さんかな?」

八幡「……」

小町「おや、否定しないってことはお兄ちゃんもその気があるってことかな?」ニヤニヤ

八幡「呆れてるだけだよ。……相模は何時ごろ来るんだ?」

小町「11時くらいかな」

八幡「そっか、わかった」

小町「あ、午後から二人で出かけてね」

八幡「なんで?」

小町「自宅であんなことやこんなことされたら小町、勉強に集中出来ないから」

八幡「しねぇよ……」

小町「南さん、午後はお兄ちゃんとデートだって嬉しがってたよ」

八幡「家でゆっくりしたかったのに……」

- 11時 -


相模「おはよう!」

小町「おはようございます、南さん」

八幡「おう」

小町「お昼作ってもらうなんてすみません」

相模「ううん、うちが言い出したことだし。それじゃ早速キッチン借りていい?」

小町「はい、どうぞ。なんなら愚兄も貸し出しますよ?」

八幡「え」

相模「それじゃ比企谷、手伝ってくれる?」

八幡「……わかった」

小町「お兄ちゃんが珍しく素直だ!?」

八幡「いや、俺たちの為に作ってくれるんだから手伝いくらいはするだろ」

相模「やっぱ比企谷は優しいな///」

八幡「いや、優しくないから。これで優しいとかISヒロインズ並にチョロイン思考すぎるだろ」

- キッチン -


相模「冬休み何してるの?」

八幡「読書」

相模「そっか。ゆっくり出来てる?」

八幡「ああ。お前は?」

相模「うちは比企谷に会えないから妄想がどんどん膨らんで……」

八幡「……」

相模「昨日、懐妊しました///」

八幡「あ、そう……」

相模「あ、その反応も久しぶりでいい!」

八幡「……」

相模「あ、そうだ」

八幡「どうした?」

相模「また裸エプロンしてあげよっか?」

八幡「もしもし警察ですか家に痴女が」

相模「うそうそ、冗談だから! 流石に小町ちゃんがいるのに裸エプロンはしないって!」

八幡「小町がいなかったらするつもりだったのか」

相模「うん!」

八幡「うん、じゃねぇよ。もう少し恥じらいを持て」

相模「変態に恥じらいは不要。比企谷になら裸どころか内臓も見せてもいいくらいだし」

八幡「いや、そんなグロテスクなもの見たくねぇよ……」

相模「グロテスクか……」

八幡「ん?」

相模「実は遥がね……」

八幡「戸松さんがどうした?」

相模「そっちの遥じゃないから。うちとよくつるんでる遥の方!」

八幡(どっちもつるんでるじゃねぇか)

相模「最近、マゾに目覚めたんだけどさ」

八幡「とうとう相模以外にも化物が生まれてしまったか……」

相模「妄想が凄い激しくてさ」

八幡「お前より?」

相模「うん。戸塚くんに粗食されたいって言ってる」

八幡「」

相模「流石にうちも」

八幡(流石にこれは相模も引いたのか)

相模「自分のことを粗末な食べ物って言っちゃだめって注意したんだけどさ」

八幡「そっちかよ」

相模「遥ったら、わたしは戸塚くんにとって粗食に過ぎない、って言っててね」

八幡「重症だな」

相模「うん。このままじゃうち……」

八幡「……」


相模「遥に変態力で負けちゃう!!」

八幡「」

相模「海浜総合の生徒会長も中々の変態だったし、副会長も潜在変態力凄そうだし、このままじゃうちが埋もれちゃう!」

八幡「いや、お前も十分変態だから大丈夫だろ」

相模「……そ、そうかな?」

八幡「ああ。相模はどうしようもない変態だ」

相模「っ///」

八幡「なんでそこで頬を赤らめるんだよ」

相模「そりゃ比企谷に変態って言われたら……溜まらないよぉ///」

八幡「」ヒクッ

相模「よし、デートに備えて精力たっぷりつけようね!」

八幡「つけないから」

- 13時 -


相模「それじゃいってくるね!」

八幡「……」

小町「はい、いってらっしゃい!」

相模「それじゃ行こうか」

八幡「ねえ、寒いからやっぱり家でまったりしない?」

相模「うちが比企谷と一緒にいてまったりできるわけないでしょ」

八幡(何言ってんのみたいな顔されちゃったよ。俺が悪いの?)

相模「それじゃ行くよ」グイッ

八幡「あ、おい!」

小町「お泊りするなら小町、上手く誤魔化しとくからね!」

- 駅前 -


八幡「で何処にいくんだ?」

相模「さぁ?」

八幡「さぁってお前な……」

相模「とりあえず適当にブラブラしようよ」

八幡「はぁ……、わかった。とりあえず本屋に行っていいか?」

相模「うん。駅前の本屋行く?」

八幡「いや、この際ショッピングモールにある大きな店で買いたい」

相模「この前行ったところだね。オッケー、それじゃ行こう」

八幡「ああ」

相模「知り合いにあったりして」

八幡「そんな都合よく会わないだろ」

- ショッピングモール -


相模「相変わらず人多いね」

八幡「そうだな。本を買ったらすぐに帰るとするか」

相模「だめ! 小町ちゃんには21時までは比企谷を拘束していいって言われてるから」

八幡「時間まで管理されてるのかよ……」

相模「とりあえず本屋行こう」

八幡「ああ」

相模「うちも漫画あったら買おうっと」

八幡「漫画か」

相模「確か君に届けの新刊が出てたはず」

八幡(君に届けか。3期やってくれねぇかな。禁書3期は絶望みたいだから3期期待するとしたら君に届けだな)

- 本屋 -


八幡(冬休みは後一週間弱あるから一日一冊は読むとして七冊は欲しいところだ)

八幡(本はいい。犬でも本を読む時代だ。人間が読まなくてどうする)

八幡(久しぶりにラノベの新作探ってみるか)


副会長「比企谷じゃないか」


八幡「ロリ―――副会長か」

副会長「おい、今ロリコンと言おうとしただろ?」

八幡「気のせいだ」

副会長「まあ、いいか。比企谷も『やはり俺の妹が幼女なのはオンライン』を買いに来たのか」

八幡「なんだ、その触れちゃいけないタイトルは」

副会長「幼女シリーズの最新作だぞ。知らないのか?」

八幡「知らねぇよ。なんだよ、幼女シリーズって」

副会長「おかしいな。週刊少年コニャックでもコミカライズされてるのに」

八幡「その雑誌も初めて聞いたぞ」

副会長「そうなのか? 終焉社の人気雑誌だぞ」

八幡「酷い出版社名だな」

副会長「もしかしてマイナーなのか……」

八幡「いや、どう考えてもマイナーだろ」

副会長「そうか。……ところで比企谷は一人なのか?」

八幡「いや、相模と一緒だが」

副会長「そうか」

八幡「副会長は一色と一緒か?」

副会長「なんでそこで会長の名前が出てくるんだ……」

八幡「いや、仲良いだろ。お前ら」

副会長「違う! 俺がいいように利用されてるだけだ!」

八幡「そ、そうか……」

副会長「冬休みになってやっと会長の呪縛から解放されたんだ。その名前を出すのはよせ」

八幡「お、おう……」

副会長「なんだかここにいちゃいけないような気がしてきた。俺は家に帰る。三学期に会おう」

八幡「ああ。またな」

- 10分後 -


相模「比企谷、買う本決まった?」

八幡「ああ」

相模「そういえばさっきトイレに行った時に一色ちゃんと会ったよ」

八幡「」

相模「早速知り合いに会っちゃった」

八幡「そうか」

八幡(副会長は無事に自宅に帰れたのだろうか)

相模「それじゃ会計しに行こう」

八幡「そうだな」

八幡(副会長、幸運を祈る)

- 家電量販店 -


相模「どれにしようかな」

八幡「ウォークマン買うのか?」

相模「うん」

八幡「スマホでも聴けるだろ?」

相模「スマホだと容量足りないし電池すぐに減るじゃん?」

八幡「まぁ、そうだな」

相模「マゾに目覚めてから聴くジャンルが変わってね。レンタルで借りてPCに取り込みしまくってるの」

八幡「ほーん」

相模「前は結衣ちゃんが聴いてるリア充向けの曲ばっかりだったんだけど、最近は比企谷や葉山くんの影響でアニソンや病んでる曲聴くようになってね」

八幡「ちょっと待て。アニソンならわかるが病んでる曲は俺と葉山の影響じゃないだろ」

相模「比企谷の影響だよ。比企谷がうちをマゾに目覚めさせてから聴くようになったもん」

八幡「目覚めなくてよかったのに……」

相模「16GBは欲しいかな」

八幡「まあ、それだけあれば十分だろ」

相模「比企谷はなにか買わないの?」

八幡「買わんなぁ。とくに欲しいものないし」

相模「そっか。まあ、ここじゃ大人の玩具置いてないしね」

八幡「置いてても買わないんだけど……」

海老名「あれ? 比企谷くんに相模さんだ」


八幡「……海老名さんか」

相模「やっほー」

海老名「はろはろー。なになにデート?」

相模「そうだよ」

海老名「へー。もしかして実は付き合ってたり?」

相模「まだ突き合ってないよ。うちはいつでもオッケーなんだけど」

海老名「そっちの突き合うじゃないけど……」

相模「海老名さんは何買いに来たの?」

海老名「キーボード。ホモ画像漁ってたら鼻血出しちゃってね」

相模「あー、それでキーボードがおしゃかになっちゃったんだ」

海老名「うん。いつもは気をつけてたんだけど」

相模「うちも潮吹いちゃってスマホ壊れちゃったことあるから気持ちわかるよ」

八幡(俺は全然わからない)

海老名「相模さんも注意しないとね」

相模「だね。ホモ画像って二次元の?」

海老名「もちろん。リアルはハヤハチじゃないとおかずにならないから」

八幡「その単語は聞きたくなかった」

海老名「大丈夫。今期はおかずになるアニメ多かったからハヤハチの出番は少ないよ」

八幡「なにが大丈夫なんですかね」

海老名「黒執事、ハイキュー、Free、アルドノア、テロル、東京喰種、沢山あったなぁ」

八幡「ホモ描写ないんだけど」

海老名「そこはもちろん妄想力だよ」

八幡「ですよね」

海老名「それじゃわたしもう帰るから。また三学期ね」

相模「うん、またね」

八幡「また」

- 移動中 -


相模「また知り合いにあったね」

八幡「だな」

八幡(しかも二人とも変態だ)

相模「くしょんっ!」

八幡「寒いのか?」

相模「ちょっとね」

八幡「そんな短いスカート穿いてるからだ」

相模「だってスカートの方がいざという時しやすいでしょ。それに短い方がすぐ捲くれるし」

八幡「なにがしやすいんだよ」

相模「そんなの言わなくてもわかってるくせに///」

八幡「……」

相模「うちは24時間いつでもオッケーだからね///」

八幡「ノーサンクスオールライト」

- スタバ -


八幡「一服したら帰るか」

相模「えー、また遊ぼうよー」

八幡「買うものは買ったし、ここにいても意味ないだろ」

相模「うちは比企谷と一緒にいることに意味があるんだけどな」

八幡「っ」

相模「比企谷はうちと一緒にいるの……やだ?」

八幡「うっ……」

相模「」ジー

八幡「……嫌というより目的もなく居続けるのがな……」

相模「そっか。それじゃカラオケでも行く?」

八幡「個室は危険だから嫌だ」

相模「大丈夫。襲わないから。今だって襲ってないでしょ?」

八幡「こんな公共の場で襲ってきたら本当に警察呼ぶぞ」


玉縄「あ、あの」


八幡「あん?」

相模「あっ」

玉縄「やあ。総武高校の比企谷くんと相模さんだよね」

八幡(た、た、玉袋だっけ?)

相模「うん。玉縄くんだよね」

玉縄「そうだよ。イベント以来だね。久しぶり!」

相模「う、うん。久しぶり」

八幡「お、おう」

八幡(まさかこいつに話しかけられるとは。恐らく目的は……)

玉縄「もしかしてデートかい?」

相模「そうだよ」

玉縄「そうか」

玉縄(僕も雪ノ下さんとデートがしたい! いや、犬の僕がデートなんておこがましい。首輪とリードをして雪ノ下さんに散歩してもらいたい!)

玉縄「僕はてっきり仲町さんと付き合ってるのかと」

相模「」ピクッ

八幡「いや、付き合ってない。それに相模とも付き合ってない」

玉縄「そうだったんだ。それより折本さんから聞いたと思うんだけど」

八幡「雪ノ下の連絡先か?」

玉縄「うん」

八幡「悪いな。俺も雪ノ下の連絡先は知らないんだ」

玉縄「みたいだね。駄目もとでいいから雪ノ下さんに僕が連絡先を教えてもらいたがってると伝えてくれないか?」

八幡「わかった。折本にも言ったが無理だと思うがな」

玉縄「だろうね」

玉縄(でもそれがいい! 本当なら直接お願いをして断られたいんだけどね……はぁはぁ……」

相模「断られたいんだ……」

玉縄「え」

八幡「途中から声に出てたぞ」

玉縄「」

相模「大丈夫。うちは玉縄くんが変態だって気付いてたから!」

玉縄「ち、違う。僕は変態じゃない!」

相模「ちなみに雪ノ下さんは変態が好みらしいよ」

玉縄「僕は変態です。雪ノ下さんに冷たくされるのが大好きな変態マゾ男です」

相模「嘘なんだけどね」

玉縄「おふっ」

相模「でも変態って公言した方が雪ノ下さんに罵倒されやすくなるよ。ソースはうち」

玉縄「……そうか。これはいい情報を聞いたよ」

相模「うち、雪ノ下さんにどうしようもない変態だって言われたことあるよ」

玉縄「本当かい? なんて羨ましいんだ……」

相模「今度、録音してあげよっか?」

玉縄「いいのかい!?」

相模「うん。変態同士助け合おうよ」

玉縄「相模さん」ジーン

八幡(変態同士が共鳴しあってる。ナイスカップリング……いや、こいつらカップルじゃないし違うな)

相模「玉縄くん、ラインやってる?」

玉縄「やってるよ」

- 5分後 -


八幡「なんで俺までグループに参加させられてんだよ」

相模「だってそうしないとうちと玉縄くんのやり取り確認出来ないでしょ?」

八幡「いや、変態同士のやり取りの確認なんてしたくないんだけど」

相模「でもうち、比企谷の知らないところで他の男子とやり取りなんてしたくないし」

八幡「……」

相模「迷惑だった?」

八幡「……まぁ、いいんじゃねぇの。俺は玉縄とラインするつもりはないけど」

相模「うん。見てくれればいいから」

八幡「そうか」

- カラオケ -


相模「比企谷と二人でカラオケなんて初めてだね」

八幡「そうだな」

相模「誰かと行ったことある? この前のクリパ以外で」

八幡「由比ヶ浜と葉山と戸塚とは行ったことあるな」

相模「結衣ちゃんと!?」

八幡「ああ」

相模(もしかして二人っきりで。マイクを使ってあんなことやこんなことを……)

八幡「葉山も一緒だったが」

相模「」ホッ

八幡「それよりなんか歌えば? 聞き流してやるから」

相模「ちゃんと聞いてよ! でもその言い方いいっ///」

八幡(やべ、嬉しがらせてしまった)

相模「それじゃうち入れちゃうね」ピッ


~♪


八幡(ぬ? これは紬のキャラソンじゃねぇか)

- 5分後 -


相模「どうだった?」

八幡「あ、ああ。声がそっくりだった」

相模「本当?」

八幡「ああ」

八幡(おら、びっくりしたぞ)

相模「よかったぁ」

八幡「よくこの曲知ってたな。キャラソンなのに」

相模「うん。葉山くんがCD貸してくれてね」

八幡「葉山が?」

相模「うん。なんかお勧めのアニソンないか質問したらこれと寿○菜子って声優のアルバム貸してくれたんだ」

八幡(そうか。相模、寿○菜子の声にそっくりなのか)

相模「比企谷も歌えば?」

八幡「あ、ああ」

- 20時 -


相模「すっかり遅くなっちゃったね」

八幡「ああ」

八幡(結局カラオケで3時間歌い続けてしまった)

相模「夕食どうする?」

八幡「そうだな。何処かに食べてくか」

相模「小町ちゃんには連絡してあるの?」

八幡「とっくにした」

相模「そっか。あ、うち美味しいラーメン屋さんあるって聞いたんだけど」

八幡「」ピクッ

相模「隣の駅前のラーメン屋さんなんだけどね」

八幡(○○駅前のラーメン屋か。初耳だな)

相模「でも途中で降りるのも面倒だよね」

八幡「いや、問題ない。夕食のそこのラーメン屋に決定だ」

相模「え」

八幡「本件は決定事項である。異論は認めない」

相模(やだ、強引すぎるっ///)

相模「はいっ///」

- 20分後 -


相模「確かここら辺だと思うんだけど」

八幡(確かここって葉山んちの最寄り駅じゃ)

八幡「なあ、相模。誰から聞いたんだ?」

相模「平塚先生だよ」

八幡(そうか。平塚先生ならハズレはないか)


葉山「おや、奇遇だな」


相模「葉山くん?」

八幡(また変態と遭遇してしまった)

葉山「こんなところでどうしたんだい?」

相模「今からラーメン食べにいくところなの。葉山くんこそ……ってその顔どうしたの!?」

八幡「なんだ、殴られたのか?」

葉山「ああ。半額弁当を手に入れた代償さ」

相模「なんでそれで殴られるの!?」

八幡(千葉のスーパーにも狼達がいたのか。怖くて買えなくなるじゃねぇか)

葉山「これを買ってなければ俺もお供したかったんだけどね」

相模「そっか」

葉山「それじゃ僕は勝利の余韻に浸りながら夕食をするよ」

八幡「お、おう」

葉山「二人とも、アグレッシブよろしく!」

相模「う、うん……?」

- 1時間後 車中 -


相模「美味しかったね」

八幡「ああ。特にチャーシューが絶品だった」

相模「ラーメンもたまにはいいかも」

八幡「そうだな」

相模「……ねえ、比企谷」

八幡「ん?」

相模「冬休み、またうちと遊んでくれる?」

八幡「いや、流石にもう外出はしたくないな」

相模「……と言いつつ?」

八幡「いや、遊ばない」

相模「……と言いながらも?」

八幡「いい加減怒っていい?」

相模「うん、いいよ! 怒って! うちのこと思いっきり殴って!」

八幡(しまった! まさか相模の罠に……)

相模「ほら、怒ってるんでしょ? なら早く殴ってよ。殴ってくれないとうち反省しないよ? 遊びにいっちゃうよ?」

八幡「くっ……」

八幡(油断していた。ここは完全にスルーするべきだった……っ!)

相模「流石に電車じゃまずいから駅のトイレでしよ。ね? ね?」ハァハァ

八幡「…………いいぞ」

相模「え? マジ?」

八幡「遊びにきていいぞ……」

相模(そっちかぁ―――――――)ズーン

相模(でもいっか。また比企谷と遊べるんだし。殴れるのは妄想で我慢しよ)

相模「それじゃ遊びにいかせてもらうね!」

八幡「ああ……」

八幡(そういえば折本と仲町さんも近いうちに遊びに来るんだったな。仲町さんとは二人で出かける約束もしたし)

八幡(冬休みくらい毎日ゆっくり過ごしたかったのに……)

八幡(やはり俺の冬休みの過ごし方は間違っている)

今回はここまで
電撃祭で禁書3期発表なくて糸色望した
デュラが分割3クールは驚いたけど

GXのいろはがモブ顔でちょっとあれだった

どうやら>>1は月曜に投下することにした

今期アニメ可愛い子沢山いるけどぽんかんキャラ原案のあおいちゃんがドストライクです

- 1月2日 比企谷宅 -


小町「仲町さんと折本さんが来るのって明日だっけ?」

八幡「ああ」

小町「あーあー、小町も会いたかったな。……塾の合宿がなければっ!!」

八幡「仕方ないだろ。諦めろ」

小町「今度、絶対に会わせてよね!」

八幡「はいはい」

小町「……ん?」

八幡「どうした?」

小町「明日は小町いないし、お母さんとお父さんも仕事でいないし……お兄ちゃん、チャンスだよ!」

八幡「なんのチャンスだよ。……そういえばトイレの鍵壊れてたから気をつけろよ」

小町「マジ?」

八幡「ああ、鍵が掛からん。母さんが言ってたが業者も正月休みで修理来るのは正月明けだ」

小町「オッケー」

- 翌日10時 -


折本「おいーっす」

仲町「お、お邪魔します……」

八幡「おう」

折本「あ、言うの忘れてた。あけおめ!」

仲町「あけましておめでとう」

八幡「あけましておめでとさん」

折本「それじゃあらためてお邪魔しまーす!」

八幡「相変わらずテンション高ぇな」

仲町「だね」

- リビング -


八幡「ほい、コーヒー」

仲町「ありがとう」

折本「サンキュー。……今日は誰もいないのか」

八幡「ああ。気を使わなくていいだろ」

折本「そうだけど。妹ちゃんには会いたかったなぁ」

仲町「受験生だから大変だね」

八幡「まぁな」

折本「あ、千佳的には比企谷の両親いた方がよかったよね?」

仲町「なんで?」

折本「千佳の両親になるかもしれないじゃん」

八幡「ぶほっ!」

仲町「げほっ、ごほっ!」

八幡「な、なに言ってんだよ!」

仲町「そうだよ!」

折本「あはは、二人とも顔が真っ赤なんだけど。マジうける!」

八幡・仲町「いや、ウケないから」

折本「息もぴったりじゃん」

仲町「ぴ、ぴったりってっ///」

八幡「……それよりアニメを見に来たんだろ」

折本「あー、そうだった。野崎くんだっけ? 見よっか」

八幡「本当にマイペースなやつだな」

八幡(なぜ、俺はこの女に告白を……)

- 30分後 -


八幡「とりあえず一話視聴完了だ」

折本「うん、かなり面白いね」

仲町「うん。ヒロインの子も可愛かったよね」

八幡「そうか。気に入っていただけたようでなによりだ」

仲町「OPのたぬきさんはなんなのかな?」

八幡「まあ、それは続きを見てからのお楽しみで」

仲町「うん、わかった」

折本「全話録画してあるの?」

八幡「ああ」

折本「それじゃ今日一日かけて全部見ちゃおうよ」

八幡「マジか」

折本「千佳はどう?」

仲町「うん、比企谷くんさえよければ」

八幡「俺は構わないけど」

折本「それじゃ続き見よー!」

- 12時 -


八幡「そろそろお昼にしないか?」

折本「そだね」

仲町「外食する?」

八幡「外は寒いから嫌だ」

仲町「そ、そっか……」

折本「それじゃ出前でも頼む?」

八幡「いや、俺が作る」

「」

八幡「……どうした?」

折本「比企谷って料理出来るの?」

八幡「まあ、そこそこ」

折本「意外だ。何も出来ない男だと思ってたのに……」

八幡「これでも専業主夫希望だからな」

仲町(せ、専業主夫。それじゃわたしが稼がないと……って何を考えるのわたしはっ!!)

仲町「っ///」ブンブン

八幡(いきなり首を振ってどうしたんだ?)

折本「それじゃご馳走になろっかなー」

八幡「ああ。嫌いな食べ物あるか?」

折本「一切なし」

仲町「あ、わたしは……」

八幡「ん?」

仲町「ぴ、ピーマンが苦手……です……」

八幡「わかった。それじゃ適当にくつろいで待っててくれ」

折本「あーい」

仲町「うん」

- 10分後 -


八幡(まさか俺が手料理を振舞うことになるとは)

八幡(小町め。一体なにを考えてやがる)


- 昨日 -


小町『いい? お兄ちゃん。明日はお兄ちゃんが手料理を作ってあげるんだよ』

八幡『なんでだよ。出前でいいじゃねぇか』

小町『駄目だよ。仲町さんは将来のお嫁さん候補なんだから、お兄ちゃんの主夫力が確かめられる時なんだよ』

八幡『いや、俺にお嫁さん候補はいないから……』

小町『いいから作るの! 出前なんて頼んだら……』

八幡『頼んだら?』

小町『主夫力…たったの5か…ゴミめ、って鼻で笑われるよ?』

八幡『え? あの二人スカウター持ってるのかよ』

小町『いいから料理作ること。わかった?』

八幡『……へい』

- 現在 -


八幡(まあ、小町が言ったとおり主夫力は高めておいて損はないか)

八幡(そうだ。今度、戸塚に手作り弁当を作ってあげよう)

八幡(戸塚に美味しいって言われた日には……)

八幡(ふひひ……)


仲町「比企谷くん」


八幡「ふぁっ!」ビクッ

仲町「ご、ごめん。驚かせちゃった……?」

八幡「あ、いや。どうした?」

仲町「えっと、わたしも手伝おうかと思って」

八幡「いや、仲町さんはゆっくりしてていいぞ」

仲町「ううん、わたしも手伝う! 手伝わせてください!」

八幡「……そ、そこまで言うなら……」

仲町「うん。それじゃ何をすればいい?」

八幡「そうだな―――――――――――」

- 10分後 -


仲町(えへへ、比企谷くんと初めての共同作業だ)

八幡「」トントン

仲町「」ジー

仲町(手際いいなぁ。合同イベントの時も小道具作ってたし。手先が器用なのかな)

仲町(あの時は比企谷くんがTOKI○の山口に見えたもんね)

仲町(本当、比企谷くんは頼りになるなぁ)

八幡「あの」

仲町「ふぇ?」

八幡「そんな見つめられると調理し辛いんだけど……」

仲町「ご、ごめんなさい!」アセアセ

八幡「なんかゴミでもついてたか?」

仲町「う、ううん。違うよ!!」

八幡(鼻毛とか出てねぇよな。出てたら泣きそう)サワサワ

- 自室 -


折本「ここが比企谷の部屋か」

折本「余計なもんは置いてない感じだね」

折本「さてと……」

折本(定番のベッドの下にエロ本があるか探してみるか!)

折本「よーし」

折本(どれどれ)

折本「んしょ……」

折本(うーん、なにもないねー。ここじゃないのかな?)


八幡「……折本」


折本「」ビクッ

八幡「お前、何やってんだ?」

折本「なんだ、比企谷か。驚かさないでよ」

八幡「いや、少しは驚けよ。人のベッドあさって何やってんだ?」

折本「エロ本探し」

八幡「出てけ」

折本「えー、いいじゃん。減るもんじゃないし」

八幡「俺のHPが減る。それに俺がエロ本を持ってるわけないだろ」

折本「いやいや、健全な男子高校生なら持ってるでしょ?」

八幡「馬鹿を言え。俺はエロ本を買う勇気もないし、貸してくれる友達もいない」

折本「あー……」

八幡「わかったか? わかったなら無意味なことはやめて下に戻れ」

- リビング -


折本「肉うどんか。てかこれなら嫌いな食べ物聞く必要なかったんじゃ」

八幡「本当は違うもの作ろうとしたんだが、食材がなくてな。すまない」

仲町「謝る必要ないよ。わたし、うどん大好きだし!」

折本「まあ、わたしも好きだからいいんだけどね。肉もあるし」

八幡「そうか」

折本「それじゃいただきます」

仲町「いただきます」

折本「」ズルズル

折本「お、美味しいじゃん」

八幡「まあ、うどんだからな。不味く作る方が難しい」

仲町「」ズルズル

仲町(初めて比企谷くんの料理だ)

仲町(このままお家に持ち帰りたいな。無理だけど)

- 5分後 -


折本「ご馳走様」

仲町「ごちそうさまでした」

八幡(お粗末!!)

八幡(さすがに俺の料理では着衣を乱したり、トリップさせたりすることは出来なかったか)

折本「それじゃ洗い物はわたしがするから二人はいちゃついててよ」

八幡「いや、俺がする。ていうかいちゃつくとか意味がわかん」

仲町(いちゃいちゃっ///)

折本「いいからいいから。わたし、何もしてないし洗い物くらいさせてよ」

八幡「……わかった。頼む」

折本「うん」

仲町(比企谷くんと二人でいちゃいちゃ。膝枕? 耳かき? どれがいいかなぁ)

仲町「え、えへへへ///」

八幡「……仲町さん、顔がもの凄いにやけてるけどどうした?」

仲町「っ!!」

八幡「大丈夫か?」

仲町「だ、大丈夫! 今、思い出し笑いしてただけだから! かおりが学校でおならしたのを思い出しただけだから!!」アセアセ


折本「え」


八幡「お、おう……」

八幡(折本、豪快だな。サバサバしすぎだろ)

折本「いや、そんなことしてないからね!」

仲町「」ギクッ

八幡「まあ、いいんじゃねぇの。おなら系女子っていうのも。お洒落系となんか発音似てるし」

折本「発音は似てるけど全然違うでしょ!!」

八幡「そうか。まあ、気にするな。ちょっと自分の部屋行ってるわ」

折本「ちょっと比企谷!?」

折本「……」

仲町「」ビクビク

折本「千佳……」

仲町「ひゃいっ!」

折本「後で覚えておいてね」

仲町「ひぃっ」

- 10分後 -


折本「千佳、また胸大きくなったね」

仲町(比企谷くんちで比企谷くん以外の人に胸揉まれちゃった)グスン

折本「これなら比企谷にも満足してもらえるんじゃない?」

仲町「な、何言ってるのっ///」

折本「いや、付き合えば自然にそういうことになるんじゃないの?」

仲町「つ、付き合えばってわたし達はそういう関係じゃっ!」

折本「でも比企谷のこと好きなんでしょ?」

仲町「……うん」

折本「付き合いたいんでしょ?」

仲町「うん」

折本「付き合って沢山エッチしたいんでしょ」

仲町「うん…………って違うっ!!」

折本「千佳はむっつりスケベと」

仲町「だから違うから! わたし、トイレ行ってくる!」

折本(ありゃ、流石にやりすぎたかな?)

折本(それより比企谷のやつ遅いな。自分の部屋で昼寝してんのかなー)

- トイレ -


八幡(まさか冬休みに野崎くんを一挙に見ることになるとは)

八幡(これじゃヒキ生一挙放送じゃねぇか)

八幡(まあ、面白いからいいけど)

八幡(なんだか葉山と絡んでから周りにアニオタが増えてきたな)

八幡(戸塚、戸部、相模も結構見ているようだし、雪ノ下も夏目友人帳だけが見ているし)

八幡(流石に仲町さんと折本はそこまではまることないか)


ギー


八幡「……ん?」

仲町「……へ?」

八幡「」

仲町「」

八幡(い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!)

仲町「は、はわわわっ!!」

八幡「と、とりあえず閉めてくれないか?」

仲町「ご、ごめんなさい!!」


ギー バタン


仲町「はぁはぁ」

仲町(と、とんでもないものを見ちゃった……)

八幡(うぅぅ。戸塚にも見られたことなかったのに。これじゃお嫁にいけない)

仲町(比企谷くんのあそこを……///)

仲町(男の子のあそこってああなってるんだ……って違う違う!!)

- 雪ノ下宅 -


相模「む?」

結衣「どうしたのさがみん?」

相模「いま、何か先を越されたような気がして……」

結衣「そういえばあたしもなんか変な感じが……」

雪乃「気のせいよ。それより今日は二期の四話からね」

相模「うん」

結衣「ゆきのん、あたし、もう三回ずつ見せられてるんだけど……」

雪乃「大丈夫。四回目でも感動するから問題はないわ」

結衣「いや、流石に四回は……」

雪乃「OPが始まるわ。静かにしなさい」

結衣「ぐすん」

- 3分後 -


八幡「」ギー

仲町「///」

八幡「えっと……悪かった」

仲町「う、ううん……わたしの方が――――」

八幡「トイレの鍵が壊れていたんだ」

仲町「そうなんだ」

八幡「だから通報しないで下さい。お願いします!!」

仲町「」

八幡「すみませんごめんなさい許して下さい」

仲町「な、なんで土下座してるの? わたし、別に怒ってないよ!?」

八幡「……本当に?」

仲町「うん。そもそもわたしが悪いんだし。比企谷くんが謝る必要ないよ」

八幡「しかし、汚いものを見せてしまって……」

仲町「汚くないよ!」

八幡「え? そうなの?」

仲町「あ、いや。汚いと言われれば汚いんだけど」

八幡(どっちなんだ)

仲町「別に見ても不快になる汚さじゃないというか……ってわたし、なにを言ってるんだろ」アセアセ

八幡「まあ、怒ってないならよかった。危うくこの年で捕まるところだった」

仲町「あはは、なにそれ」

- リビング -


折本「遅かったじゃん。何してたの?」

仲町「なんでもないよ!」

八幡「ああ、なんでもない」

折本「なんか怪しいなー」ジー

仲町「怪しくないよ! それより続き見ようよ。ね?」

八幡「そうだな。後六話だ」

折本「つまり全部で十二話ってこと?」

八幡「その通り」

折本「アニメって話数決まってるの?」

八幡「深夜アニメで1クールなら大体が12話か13話だな」

仲町「そうなんだ」

八幡(ノイタミナは11話と決まってるようだが)

八幡「それじゃ再生するぞ」

- 2時間半後 -


八幡「やっと見終わったな」

折本「うーん、面白かったけど一気に見ると疲れるね……」

八幡「そりゃ疲れるだろう」

仲町「」ボー

仲町(千代ちゃん、可愛かったな。わたしも頑張らないと!)

八幡「この後どうする? 帰るか?」

折本「うーん、千佳どうするー?」

仲町「え? わたし?」

折本「うん」

仲町「えっと、その……比企谷くんの部屋にいってみたいな?」チラッ

八幡「え」

仲町「駄目かな?」

八幡「……まあ、入るだけなら」

仲町「ありがと!」

- 自室 -


仲町(へえ、ここが比企谷くんの部屋かぁ)

八幡「特に何もないぞ」

折本「比企谷」

八幡「ん?」

折本「漫画見てていい?」

八幡「いいぞ。好きなの読んで大人しくしててくれ」

折本「はいはーい」

仲町「」ジー

仲町(比企谷くんのベッド。いつもここで寝てるんだよね)

八幡「仲町さん」

仲町「」ビクッ

八幡「いつまでも立ってないで適当に座ってくれ。折本なんか既に横になってるし」

仲町「あ、うん。それじゃ……」

仲町(このままベッドに座っちゃえ!)

- 30分後 -


仲町「そっか。葉山くんとはアニメの話ばっかりなんだね」

八幡「ああ。7割はアニメの話だ」

折本「ぶはっ。これマジうける」ペラペラ

仲町「うちの学校のファンの子が聞いたら驚くだろうな」

八幡「結構いるのか?」

仲町「うん。わたしが知ってるだけでも十人以上はいるよ」

八幡「マジか。あいつ凄いな」

八幡(あいつの本性を明かしてどうなるか見てみたい)

八幡「そういえば、仲町さんも葉山のファンだったっけ?」

仲町「」

八幡(確か仲町さんが葉山のファンだから折本が同席お願いしてきたんだよな


仲町「ち、違うよ!!」

八幡「違うの?」

仲町「その、写メ見てイケメンだなー、って思っただけでファンってほどじゃないよ!」

八幡「そ、そうか」

仲町「うん。それに比企谷くんの方がカッコいいし……」

八幡「」

仲町「あぅ……///」

八幡「仲町さん」

仲町「は、はい!」

八幡「寝言は寝てから言った方がいいと思う」

仲町「寝言じゃないよ。本当にそう思ってるよ!」

八幡「っ!」

仲町(ふぇ。自分で言っておきながら恥ずかしいよぉ)

八幡「そ、そうか……」

仲町「う、うん///」

八幡「……」

仲町「っ///」

折本(こいつら、わたしがいること忘れてない?)

折本「……あのさ……」

仲町「」ビクッ

仲町「なんだ、かおりか」ホッ

折本(本当に忘れられてたんかい!!)

八幡「どうした?」

折本「ううん、なんでもない」

折本(なんか惨めになってきた……)

折本(もう漫画に集中しよう……)

- 1時間後 -


折本「さて、そろそろ帰ろっか。……千佳?」

八幡「仲町さんなら寝てるぞ」

折本「え」

仲町「」スヤスヤ

八幡「何時間もアニメ見続けたからな。疲れたんだろう」

折本(確かに疲れてるんだろうけど原因は違うんだよねー)

折本(比企谷んちに行くのが楽しみで寝れなかったっとかマジうける)

折本「んじゃわたしは先に帰るから千佳のことよろしくー」

八幡「っ!?」

折本「ちゃんと駅まで送ってあげなよ?」

八幡「いや、待て待て。友達を置いて帰る気か?」

折本「うん。だって方向も違うし。元々千佳は比企谷に送らせるつもりだったし」

八幡「」

折本「あ、そうだ。この漫画もアニメやってたりする?」

八幡「ばらかもんか。ああ、やってたぞ」

折本「録画は?」

八幡「してある」

折本「全話?」

八幡「ああ」

折本「よく残してあるね」

八幡「俺の外付けHDDは1TBあるからな」

折本「んじゃ明後日それを見に来るから」

八幡「」

折本「もちろん千佳も一緒に」

八幡「」

折本「んじゃまたねー」

八幡「あ、おい!」

折本「なに?」

八幡「本当に仲町さんを置いて帰る気か?」

折本「うん」

八幡「……」

折本「それじゃ千佳のことよろしくねー」

- 1時間後 -


仲町「……ん……」

仲町「……はれ……?」

仲町(わたし、いつのまにか寝ちゃってたんだ。昨日一睡も出来なかったからなぁ)

仲町(比企谷くんとかおりは下かな?)

仲町(…………ん?)

仲町(ということはわたし、比企谷くんのベッドで寝ちゃってたってこと!?)

仲町(比企谷くんが毎日使ってるベッドで……)

仲町「」ドキドキ

仲町(比企谷くんの枕だ)ギュッ

仲町「……」

仲町「」クンクン

仲町(比企谷くんの匂いが…………ってわたしは何をしてるのっ!!)


ギー


八幡「仲町さん、そろそろ起きたほうが――――」

仲町「ひゃぁぁぁぁぁぁっ!!」ポイッ

八幡「」ビクッ

仲町「あっ……」

八幡「だ、大丈夫か?」

仲町「だ、大丈夫! 大丈夫だよ! ごめんね、寝ちゃって。それにベッドも使わせてもらって……」

八幡「いや、いいけど。それよりそろそろ帰ったほうがいいんじゃないか?」

仲町「う、うん。かおりは?」

八幡「とっくに帰ったけど」

仲町「」

- 20分後 -


仲町「ごめんね、送ってもらっちゃって」

八幡「いや」

仲町「それと明後日も本当に遊びに行っていいの?」

八幡「まあ、返事すらさせてもらえなかったからな」

仲町「ごめんなさい」

八幡「仲町さんが謝る必要はないだろ」

仲町「うん」

八幡「折本は学校でもあんな感じなのか?」

仲町「そうだね。だからかおりと付き合う人は大変だろうね」

八幡「だろうな。俺たちでさえ振り回されてるんだ」

仲町「彼氏さんはもっと振り回されるだろうね」

八幡(中学時代振ってもらってよかった)

仲町「あと、この前のクリスマスの続きなんだけど……」

八幡「あ、ああ」

仲町「比企谷くん、いつ頃がいいかな?」

八幡「そうだな。別にいつでもいいぞ」

仲町「本当に?」

八幡「ああ」

仲町「それじゃわたしが決めちゃっていいかな?」

八幡「どうぞ」

仲町「ありがとう。何度もつき合わせてごめんね」

八幡「いや、言い出したのは俺の方だからな」

仲町「そっか」

仲町(場所は何処にしようかな)

- 駅前 -


仲町「それじゃまた明後日」

八幡「ああ。また」

仲町「うん。今日は色々あったけど楽しかった」

八幡「うっ。あれは忘れてくれ……」

仲町「う、うん」

仲町(多分、忘れることは出来ないと思うけど)

八幡「んじゃ」

仲町「うん、またね」

八幡「おう」

- 22時 -


葉山『比企谷、俺は決めたぞ』

八幡「何を決めたんだ? ツインテールにでもなるのか?」

葉山『七咲の誕生日プレゼントは指輪―――』ブチッ

八幡「……」


ダカラボクハボクラシク~♪


八幡「……もしもし」

葉山『いきなり切るなんて酷いじゃないか』

八幡「うるせぇ。いきなり電話してきたと思ったら内容がそれか」

葉山『戸塚は親身に相談に乗ってくれたのに……』

八幡(マジかよ。戸塚、天使過ぎるだろ)

葉山『七咲はまだ高一だから指輪はどうかと思ったんだけどね』

八幡「……そうか。それで誕生日はいつなんだ?」

葉山『2月21日』

八幡「まだ大分先じゃねぇか……」

葉山『そうだけど、それがどうかしたのかい?』

八幡『』イラッ

葉山『七咲に指輪プレゼントしたら、そんな高価なもの受け取れません、とか言いそうじゃないか』

八幡『』ブチッ

葉山『でもそんなところがたまらないというか…………あれ? また切れてる?』

今回はここまで
また今度
次回からは三学期突入で

次スレ八幡「相模南は救いようのないマゾである」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413205574/)

このスレは美しく埋めてくれると助かります

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月07日 (木) 23:03:17   ID: Sk-0Q6o-

この葉山好きだから完結まで書いて欲しいわw

2 :  SS好きの774さん   2014年08月08日 (金) 13:33:20   ID: Oz4NkP8L

相模可愛いよ相模

3 :  SS好きの774さん   2014年08月09日 (土) 23:16:17   ID: DYrnk04v

相模まじかわいい(=´∀`)人(´∀`=)

4 :  SS好きの774さん   2014年08月10日 (日) 00:04:38   ID: WxLPaFDC

葉山がいいキャラしてるわぁww

5 :  SS好きの774さん   2014年08月10日 (日) 13:11:01   ID: x3bxTH1E

この葉山サイコーww

6 :  SS好きの774さん   2014年08月11日 (月) 00:40:10   ID: 1wQ3ubhy

これマジでおもしろい。葉山がいいキャラしすぎでしょww

7 :  SS好きの774さん   2014年08月11日 (月) 15:51:12   ID: OY64G24M

葉山と相模のキャラが今まで見てきた中で一番好きww

8 :  SS好きの774さん   2014年08月13日 (水) 00:03:15   ID: wHmMEYuF

おもしろい

9 :  SS好きの774さん   2014年08月14日 (木) 00:19:48   ID: gQDrMAgd

川なんとかさん初めて出てる。
いろはすはどんなキャラになるんだろ?

9 :  SS好きの774さん   2014年08月14日 (木) 00:20:19   ID: gQDrMAgd

川なんとかさん初めて出てる。
いろはすはどんなキャラになるんだろ?

10 :  SS好きの774さん   2014年08月14日 (木) 17:10:09   ID: kVdIPq0o

ごみ

11 :  SS好きの774さん   2014年08月16日 (土) 01:19:59   ID: gmZdrOgD

いろはに期待!
あと葉山が良いw

12 :  SS好きの774さん   2014年08月16日 (土) 18:04:53   ID: naKW19f6

期待

13 :  SS好きの774さん   2014年08月17日 (日) 02:04:07   ID: 5m_9ANcO

期待

14 :  SS好きの774さん   2014年08月17日 (日) 18:29:44   ID: QZMnWhj4

期待

15 :  SS好きの774さん   2014年08月18日 (月) 14:52:41   ID: RkBNMA0R

この葉山いいですねwww
続き頑張ってください

16 :  SS好きの774さん   2014年08月18日 (月) 23:57:01   ID: 3PEeY2W8

この葉山面白すぐる‼ 頑張ってください!

17 :  SS好きの774さん   2014年08月21日 (木) 05:32:18   ID: 7KfMdk_A

この葉山のキャラ最高ですねwww
この調子で頑張ってください!

18 :  SS好きの774さん   2014年08月21日 (木) 15:13:58   ID: qqE0ERl2

もう少し折本と八幡を絡みがみたい

19 :  SS好きの774さん   2014年08月22日 (金) 19:19:04   ID: aIGMby_6

いいねえ、ここの葉山と八幡好きだわwwwwwww

20 :  SS好きの774さん   2014年08月23日 (土) 02:47:21   ID: wQOAsm_-

セグウェイで登校すんなwwww

21 :  SS好きの774さん   2014年08月24日 (日) 23:06:20   ID: AdNja2De

パロネタが絶妙すぎるwww
バイトする魔王さまとニートの堕天使の掛け合いは特にwww

22 :  SS好きの774さん   2014年08月24日 (日) 23:28:09   ID: VFkXs-No

いつも楽しく読ませていただいています!これからも頑張ってください!

23 :  SS好きの774さん   2014年08月25日 (月) 01:55:38   ID: ZCXA04KV

毎回楽しんで読んでます!
これからも愛読させてもらいます!

24 :  SS好きの774さん   2014年08月26日 (火) 01:00:40   ID: kREP1fxe

男子高校生の日常もスラムダンクも守備範囲とは…
恐ろしい子⁉︎?

25 :  SS好きの774さん   2014年08月26日 (火) 01:43:05   ID: 7nVi37Xa

期待大ですわ
待ってるからがんばってくれ!

26 :  SS好きの774さん   2014年08月26日 (火) 19:19:41   ID: e26ezGFE

これ大好きだからがんばってほしい

27 :  SS好きの774さん   2014年08月27日 (水) 02:05:25   ID: d41OgpM9

素晴らしい

28 :  SS好きの774さん   2014年08月27日 (水) 23:07:59   ID: J39jHp2J

仲町ルートがみたいです

29 :  SS好きの774さん   2014年08月30日 (土) 12:12:37   ID: H9zUFxlb

期待

30 :  SS好きの774さん   2014年08月30日 (土) 12:14:47   ID: LRMpB0PM

頑張って下さい
おもしろいです

31 :  SS好きの774さん   2014年09月01日 (月) 19:53:41   ID: SzaZR9U3

誰だよ完結タグつけたやつ。まだ続きますよね?頑張ってください。

32 :  SS好きの774さん   2014年09月02日 (火) 01:06:38   ID: 4lLAUOKx

期待^ ^

33 :  SS好きの774さん   2014年09月02日 (火) 08:35:13   ID: Cx7xJtal

面白いです♪

34 :  SS好きの774さん   2014年09月03日 (水) 20:47:02   ID: YOAhb8I7

仲町が超かわいい。仲町ルートを希望

35 :  SS好きの774さん   2014年09月04日 (木) 22:16:43   ID: GFgfePwV

葉山と副会長が出会ってしまったらとんでもない事態になりそうww

36 :  SS好きの774さん   2014年09月04日 (木) 22:21:08   ID: m0ce2V0r

ギルクラまで抑えているとは……
こいつ、できる!

37 :  SS好きの774さん   2014年09月05日 (金) 00:38:46   ID: HCDqG2yO

おもしれ〜
葉山最高や(笑)

38 :  SS好きの774さん   2014年09月05日 (金) 20:56:38   ID: 06ZDlE_w

なんだこれ、おもしろすぎるw

39 :  SS好きの774さん   2014年09月05日 (金) 21:59:29   ID: jxDmKhIt

ヤバい、可愛いにも程があるだろ...仲町さん...

40 :  SS好きの774さん   2014年09月06日 (土) 02:48:19   ID: Wb0TGSpt

あかんくそおもろい

41 :  SS好きの774さん   2014年09月06日 (土) 15:32:25   ID: b5CEAAud

面白い。そして可愛い。仲町さんが。

42 :  SS好きの774さん   2014年09月08日 (月) 02:58:35   ID: MihX9rM5

めっちゃおもろいwwwwww完結してほしい

43 :  SS好きの774さん   2014年09月08日 (月) 15:33:43   ID: rvC7GmaT

仲町さんルートに期待して良いですか?

44 :  SS好きの774さん   2014年09月08日 (月) 18:16:35   ID: lR0n4jID

M相模イジメたいw

45 :  SS好きの774さん   2014年09月09日 (火) 00:11:06   ID: uASrb4Yv

マジで面白いから
どんどん更新していってほしい

46 :  SS好きの774さん   2014年09月10日 (水) 03:43:11   ID: d2UlWKx1

全員分のエンドが見たいです!
最後はオムニバスで複数エンド希望

47 :  SS好きの774さん   2014年09月10日 (水) 21:53:30   ID: 3RNCzpA2

やはりさがみんルートなのか

48 :  SS好きの774さん   2014年09月10日 (水) 22:52:56   ID: n3_jXrTF

すみません、これからはもっと早く更新してもらっていいですか?メチャクチャ楽しみなんですけど。特に仲町さんルートを希望。

49 :  SS好きの774さん   2014年09月11日 (木) 19:08:19   ID: 5oNEIdEp

602、605の人は(存在が)消えればいいと思う。

50 :  SS好きの774さん   2014年09月11日 (木) 19:46:42   ID: d7ZMKziX

↑同意

51 :  SS好きの774さん   2014年09月11日 (木) 20:34:11   ID: PRL0yhYx

605のやつ邪魔

52 :  SS好きの774さん   2014年09月11日 (木) 21:10:04   ID: cG6AIiGe

荒らし死ね602605

53 :  SS好きの774さん   2014年09月11日 (木) 22:32:07   ID: OCcnbykj

↑同意
荒らしは帰ってオナってろ

54 :  SS好きの774さん   2014年09月12日 (金) 00:41:37   ID: dvXCtDoS

なんで602と605みたいなのが拾われるのかがわからん
更新来たか?と思ってみたら糞ストレス溜まる。。。

55 :  SS好きの774さん   2014年09月12日 (金) 09:30:43   ID: EI_YqbwM

全員ルートやって欲しいなー
この人のSSめっちゃ面白いから全員分見たい…欲張り過ぎかなw

56 :  SS好きの774さん   2014年09月12日 (金) 20:59:19   ID: iwa0Yqj2

荒らすなよ 氏ね

57 :  SS好きの774さん   2014年09月12日 (金) 23:45:59   ID: vfQmQTwI

602605って絶対DTだと思う。

58 :  SS好きの774さん   2014年09月14日 (日) 12:50:00   ID: Hfb3qM8d

gannbareomosiroizo

59 :  SS好きの774さん   2014年09月14日 (日) 23:19:32   ID: obJLz5VR

この葉山は好きだわ

60 :  SS好きの774さん   2014年09月15日 (月) 18:10:38   ID: nbxPhBCr

火曜たのしみにします

61 :  SS好きの774さん   2014年09月15日 (月) 21:02:38   ID: -vJtiO0D

楽しみでしかたないぜぇ

62 :  SS好きの774さん   2014年09月16日 (火) 16:06:36   ID: IQzVu5wy

水曜だと!?

63 :  SS好きの774さん   2014年09月16日 (火) 17:35:00   ID: UjZQw5E8

ゆっくりでいいんで完結まで頑張ってください

64 :  SS好きの774さん   2014年09月16日 (火) 19:16:12   ID: IQzVu5wy

僕も同意見です

65 :  SS好きの774さん   2014年09月17日 (水) 22:56:37   ID: KaFx_HFb

何時ですか?

66 :  SS好きの774さん   2014年09月17日 (水) 23:44:27   ID: myIrDbDd

面白かった。が、さがみんの出番が少な過ぎませんかね?変態増え過ぎw


67 :  SS好きの774さん   2014年09月17日 (水) 23:53:53   ID: QAn1ltf2

玉縄ェ…

68 :  SS好きの774さん   2014年09月18日 (木) 00:19:40   ID: y--BO1oC

まずはさがみんエンドそのあと仲町エンドそれでいい

69 :  SS好きの774さん   2014年09月18日 (木) 23:23:35   ID: 8NXwoi67

とりあえず終わればいいよ!

70 :  SS好きの774さん   2014年09月18日 (木) 23:53:47   ID: kRy1wtMA

もうすぐあの世へ旅立つ年寄りに思いきり吹いちまったwww

なんて最低な奴だw

71 :  SS好きの774さん   2014年09月18日 (木) 23:55:45   ID: 8QmXDwS0

このssで玉縄が好きになった。仲町さん多めでお願いします。

72 :  SS好きの774さん   2014年09月19日 (金) 00:17:42   ID: f1LPzu2w

仲町さんルートを...どうか...

73 :  SS好きの774さん   2014年09月20日 (土) 12:47:47   ID: VNHTr-KF

71と72に同意。仲町さんルートを所望

74 :  SS好きの774さん   2014年09月22日 (月) 00:45:16   ID: 65hVbIB2

うp主の前ではすべてのキャラが
変態になってしまうのか…
流石、とりあえず引き伸ばして長くしてからしっかり終わらせて

75 :  SS好きの774さん   2014年09月22日 (月) 00:59:17   ID: Wxoq-_N5

さがみんエンドで頼んます

76 :  SS好きの774さん   2014年09月22日 (月) 19:14:56   ID: __HJqY3x

最高だよ、アンタ。仲町さん可愛いよ

77 :  SS好きの774さん   2014年09月24日 (水) 02:41:57   ID: ccmWL7wd

めっちゃ面白いw
全員分のルートやって欲しい!

78 :  SS好きの774さん   2014年09月26日 (金) 17:57:04   ID: y6vyx5he

さがみんマジ面白いし、かわいいw

79 :  SS好きの774さん   2014年09月26日 (金) 23:15:12   ID: I275LQuh

ごめんな。1000-7で993の意味が分からんかった。ほんとごめん。

80 :  SS好きの774さん   2014年09月27日 (土) 00:39:28   ID: 9LtFEipm

79
1000ひく7ってことだがもう分かってるよな?

それにしても仲町さんマジで可愛いよ

81 :  SS好きの774さん   2014年09月27日 (土) 19:07:33   ID: wlBP3mPj

80
おー。グールのやつか。て、ことは戸塚拷問なう?

82 :  SS好きの774さん   2014年09月28日 (日) 18:47:04   ID: sJI6rnIo

仲町さんルートが見たい!

83 :  SS好きの774さん   2014年09月29日 (月) 11:30:22   ID: shNy1g5N

仲町さん√みたいです

84 :  SS好きの774さん   2014年09月29日 (月) 21:45:29   ID: QMiKTr4Q

超面白い⁉︎

85 :  SS好きの774さん   2014年10月02日 (木) 00:09:41   ID: UHgkSS7E

折本ルートを希望

86 :  SS好きの774さん   2014年10月02日 (木) 00:34:43   ID: Y71xbj9w

仲町さんかわいい☆
折本との絡みも期待!

87 :  SS好きの774さん   2014年10月02日 (木) 16:56:34   ID: 5hUpbYIw

変態多すぎだろ{褒め言葉}

88 :  SS好きの774さん   2014年10月03日 (金) 22:26:09   ID: CLDmQT-U

人類皆変態が最近のマイブーム

89 :  SS好きの774さん   2014年10月04日 (土) 15:01:08   ID: qCgWL-Mp

ヒッキーが読んでたラノベもう完全に……。

90 :  SS好きの774さん   2014年10月05日 (日) 07:17:44   ID: asDp_XVt

仲町さんがもう完全に正ヒロインじゃん。可愛いのも罪だね

91 :  SS好きの774さん   2014年10月08日 (水) 23:13:04   ID: NIjr9cei

今回短いし仲町さんも出てない...お、面白いんだからもっと書いてよね!!

92 :  SS好きの774さん   2014年10月09日 (木) 01:00:53   ID: Wcdmotsj

仲町さんルートに期待!
終わる時に次の更新日を教えてくれるとありがたい

93 :  SS好きの774さん   2014年10月09日 (木) 22:50:31   ID: FKYvD89m

最近これのせいで原作とか他のssのさがみんと葉山に違和感を感じるw

94 :  SS好きの774さん   2014年10月11日 (土) 03:16:39   ID: BsmgeoJm

ガハマさんにもチャンスを!

95 :  SS好きの774さん   2014年10月11日 (土) 23:22:37   ID: u27WtGEW

最近、このSSを読んだ友人Aが変態に目覚めて手が付けられない
このSSには変態を増やす何かがあるのだろうか(困惑)

96 :  SS好きの774さん   2014年10月12日 (日) 09:24:10   ID: pzUPTp2F

葉山の2つ名は「リア充」で必殺技は「ザ・ゾーン」なんだろうな

97 :  SS好きの774さん   2014年10月12日 (日) 15:52:14   ID: xSqRIH9J

原作への違和感わかるわww

98 :  SS好きの774さん   2014年10月13日 (月) 17:44:34   ID: -NLqrJe7

ガハマ排除の方向で頼むわ

99 :  SS好きの774さん   2014年10月13日 (月) 19:21:50   ID: BRRVR5SR

今日か

100 :  SS好きの774さん   2014年10月15日 (水) 20:12:53   ID: v7T6avPn

なんか今回の仲町さん可愛すぎない?...いや、いつも可愛いけどさ

101 :  SS好きの774さん   2014年10月16日 (木) 17:15:22   ID: ydoTznPN

次スレキターーーーーww

102 :  SS好きの774さん   2014年11月09日 (日) 12:04:44   ID: P0u7pNxy

原作と違ってこの葉山いいな
仲町さんルート期待!!!
あと変態多すぎだろ!!!(いや、いい意味でだよ?)

103 :  SS好きの774さん   2015年01月18日 (日) 08:56:48   ID: pR_zunkS

この相模さん可愛いな

104 :  SS好きの774さん   2015年01月19日 (月) 06:51:46   ID: wENx6sDT

佐藤一輝おったなwwwwwww

105 :  SS好きの774さん   2015年02月05日 (木) 01:33:41   ID: RymyflQz

あんま露骨なアニメネタは正直萎えるけど、相模さんの「ふもっふ!」で吹いたw

106 :  SS好きの774さん   2015年02月09日 (月) 01:58:25   ID: yayqxJxH

副委員長逮捕ルート希望

107 :  SS好きの774さん   2015年05月13日 (水) 07:29:50   ID: FyJEUj9U

もう原作読めない

108 :  SS好きの774さん   2015年06月24日 (水) 18:58:41   ID: DDxdGC7O

このSSシリーズは神だわwww
この葉山最高すぎる!!
アニメもこの葉山がよかったわwww

109 :  SS好きの774さん   2016年03月18日 (金) 01:23:55   ID: uzEkkaeG

玉袋で吹いてしまったwww

110 :  SS好きの774さん   2018年03月13日 (火) 01:18:18   ID: wKpNjC45

これ好きww
相模も葉山もキャラ立ってるしw

111 :  SS好きの774さん   2019年05月22日 (水) 22:30:09   ID: evTZ2uYk

葉山のキャラの立ち方が半端じゃない

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