モバP「俺と蘭子の息子です」 (104)

P「よくやったな蘭子! この前のグラブルコラボと温泉での仕事の評判が好評だぞ!」

蘭子「フフフッ……この程度、第六天魔王である我には造作もない事よ!(いえいえ、そんなことないですよ~♪)」

P「温泉での仕事ぶりも好評だし、お前は本当によく頑張ってくれてるよな」

蘭子「ならば我を崇め、奉るがいい! フハハハハハハッ!!(そ、そんな褒められることなんて…/// 私はただ…アイドルとして当然の事してるだけですから)」


P「謙遜することないよ。お前は本当によくやってる。アイドルの鏡ってぐらいにな」

P「おかげで担当プロデューサーである俺の評価も上がって、給料が上がっちゃってさ~。グヘヘヘwww」

蘭子「ほう、黄金の山々か……(わぁ、凄いです! よかったですね!)

P「ありがとう。でも全部お前のおかげさ」


P「えらいえらい。えらいぞぉ!」ナデナデナデ

蘭子「えへへ…///」




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P「そういうわけで、頑張ったお前に何かご褒美を挙げようと思うのだが、何か欲しいものはあるか?」

蘭子「契約の対価を支払うだと? 真か!?(えっ、いいんですか?)」

P「遠慮しなくていいぜ。さっき言った通り俺の給料も上がったからな。金銭的な面は心配しなくていい。なんでも買ってやるぞぉ!」

蘭子「なんでも……ですか?」

P「うん、なんでもだ! 男に二言はない! お前になんでもくれてやるぞ!」

蘭子「なんでも……か……」

P「なんなら新しい魔王衣装とかでもいいぞぉ! 何なりと要求して下さい」


蘭子「―――が欲しい」

P「ん? すまん。聞こえなかった。もう一度言ってくれ」







蘭子「赤ちゃんが……欲しい……///」




P「………」




P「ダニィ!?」



P「ら、蘭子……? お、お前なんて―――」

蘭子「我の血を引く後継者が欲しいと言ったのだ!(赤ちゃんが欲しいと言ったんです!)」

P「聞き違いじゃなかっただと!? な、なぜだ蘭子!? なぜ急に赤ん坊なんか!!」

蘭子「あれは以前、異世界へと召喚された時のことだ……」

P「ああ、グラブルコラボの話ね」


蘭子「かの世界にて、我は幾度も生と死の狭間を彷徨った。そして気づいたのだ」


蘭子「人は……どんなに抗おうとも、死の運命からは逃れられはしないと……」


P「あ、あれ……? あそこってそんなに殺伐とした世界だったけ?」

蘭子「故に我は理解したのだ! いつ己が身が滅びてもよいように―――」



蘭子「後継者を作るべきなのだと!」

P「いやその理屈はおかしい!」

蘭子「時を同じくして、この世界をも邪神の呪いが広まっている……(それに現実でも少子化問題が酷いじゃないですか)」

P「まぁ、確かにな。俺がガキの頃から続いている問題だけど……」

蘭子「このままでは、我々人類は滅んでしまう!(そう、今現在子供が生まれなくて、日本の未来が危いと言われています)」

蘭子「この混沌に満ちた世界の悪しき運命を、誰かが断ち切らねばならない!(こんな世の中だからこそ、少子化への流れに待ったとかけなければなりません!)」

蘭子「故に一刻も早く、王座への継承が必要なのだ!!(そのためには、私達のような若者が自ら先んじて赤ちゃんを作るべきなんです!!)」

蘭子「残酷な円環の理を破壊する魔人を、現世へと召喚するために!(だから私は、みんなの代表として先んじて赤ちゃんを産みたいんです!)」


蘭子「これこそが、魔王に生まれた者への宿命……なのだろう(それがきっと…みんなに夢をと希望を与えるアイドルとしての、私の役目だと思うから……)」


P「な、なるほど……確かに……」







P「―――――ってなわけあるかぁぁぁぁッッ!!!」



P「可哀想だが蘭子……お前はまだ赤ちゃんを作ってはいけません!」

蘭子「な、なにぃ……!?」


蘭子「なぜだ友よ!! どうして!?(なんでダメなんですか!?)」

P「お前はまだ14歳だろうが! 子供なんて早すぎるにも程があるわい!」

蘭子「それは違うぞ我が友よ(そんなことないと思いますよ? プロデューサー)」

P「いやいや、そんなことあるだろう!」

蘭子「だが、偉大なる歌姫が言っていた。継承の儀は早くにしないとならないと(だけど、何かの話で子供は若いうちに作ったほうがいいと聞きましたよ?)」

蘭子「さもないと、我が身が滅する危険性があるとか……(羊水が腐るからだとか)」

P「そんな話はでまかせだ!! 仮にそれが本当だとしても早すぎることに変わりはない!!」



P「あとその話をラジオとかの仕事で絶対に発言するなよ!! お願いだからッッ!! いいなッ!?」

蘭子「は、はい……?」


P「ともかく赤ちゃんはダメ! ダメだダメだ! 絶対ダメだ!!」

蘭子「そ、そんな……なんでもくれるって言ったのに……」

P「赤ちゃん以外ならの話だ。お前はまだ14歳の子供なんだぞ? それなのに赤ちゃんだなんて……」

P「子供が子供を作るってことじゃないか。そんなの絶対おかしいよ。だからダメだ。それにこういうのは好きになった人に―――」

蘭子「………プロデューサーは、私と子供を作るのが……嫌……なんですか?」ウルッ


P「えっ」

P「い、嫌だからとかいうという問題じゃなくてだな。道徳的な問題が……」

蘭子「嫌……なの……?」ウルウルッ

P「だ、だからそういう問題の話でないわけで!」

蘭子「ううぅ…うぇぇ……」

P「な、泣くなよぉ~……別にお前に魅力がないとかそういうわけじゃないんだから」

蘭子「ううっ……えっぐ……」ウルルッ


P「え、えっと……まぁその……嫌か、嫌じゃないかと聞かれれば―――」



P「嫌じゃ……ないかな……?」



蘭子「ククク。ならば我らを阻む障害はないということ!!」

蘭子「後継者作りに何も支障がないということだ! フハハハハハハ!!」

P「いやちょ!? ってか嘘泣き!?」

蘭子「さぁ、生存戦略しましょうか!(では、早速赤ちゃんを作りましょう♪)」

P「ちょ、やめるんだ蘭子! 落ち着けェ!! やめろぉぉぉぉ!!!」

蘭子「だが、断る!」



蘭子「んっ……チュ♪」

P「ファ!?」

蘭子「んっちゅ………プロデューサー………んっ…ああっ……」チュチュチュチュ

P「ふおおおっっ!?」


P(断る暇もなくキスを―――あ、アカン……何かすごく気持ちいい……)


蘭子「…んっ///……はぁ///」


蘭子「キス……しちゃいましたね……///」

P「あわわわわわわわ」



P(あ、アカン! 蘭子がめちゃめちゃ可愛すぎて俺の理性がすでに熱戦 烈戦 超激戦だぁ!!) 

P「だ、ダメだ……ダメだよ蘭子! い、一旦落ちr」



蘭子「クククククッ……」ニヤリ


P「ん?」


蘭子「ククククク……ア―ハッハッハハハハハハハハ!!」

P「ど、どうした蘭子!? 急に高笑いなんかして……?」


蘭子「警鐘が鳴り響いたが、もうこれにて儀式は完了した!(ドキドキしたけど成功です。プロデューサーとキスしちゃいました)」


蘭子「いよいよ魔人が降臨するッ!! もう誰にも止められることはできない! フハハハハハハハハハッッッ!!!(これで赤ちゃんができますね♪)」


P「……………」



P「ダニィ!?」

P「ら、蘭子……一体何を言って……」

蘭子「フフフフッ、早速魔人誕生のための城を用意せねばなるまいな(子供が生まれたら洋風のお屋敷に住みたいなぁ~……///)」

P「すでに孕んだ気でいるだと!?」


P「ま、まさか……キスで子供ができると思っているのか? もしそうだとしたら……いや、そのようなことあろうはずが……」


P「ら、蘭子? も、もう子供……出来たの……?」

蘭子「? 無論だ。すでに我が体内にて生命の鼓動が高鳴っておる(そうですよ? 当たり前じゃないですか)」

蘭子「古の時代より女教皇は言っていた。口づけから愛の結晶は成る…と(キスすれば赤ちゃんできるんですよね。お母さんもそう言ってましたし)」

蘭子「これぞ森羅万象の理!(子作りの常識ですよ)」ドヤァ



P「な、なんて純粋な奴だぁ………」


P(こ、このままでは蘭子の常識が何もかもお終いだぁ)

P(一刻も早く性教育をしなければ! 将来蘭子が赤恥をかいてしまう!!)

P(とはいえどうする!? )


P(こんな汚れをしらない純粋な蘭子に性教育をするなんて俺にはとても……)

P(そうだ! こういうのは同性の方にやってもらうのが一番だ!)


P(適任なのはもちろん―――)


P「ちひろさん! お願いします!! かくかくじかじかで、蘭子に性教育を―――」



ちひろ「無視」

P「えっ……?」

P「いやちょ。な、何言ってるんですか? ちひろさr」

ちひろ「無視」


P「ハァ!? な、何でスルーするんですか!? 意味わかりませんよ!?」

ちひろ「無視」


P「協力してくださいよ!! このままでは蘭子が―――」

ちひろ「無視無視」



P「アハァッ☆!?」

P「あ、あの悪魔……面倒事から逃げる気か!? クソッタレがぁッ!!!」


蘭子「ククク…真名はどうするか? やはり、先代魔王の名を拝借するべきかな?(子供の名前はどうしようかな~? やっぱりソロモン72柱の悪魔からとろうかな~♪)


P「ひぃ!? 蘭子の奴どんどんその気になってやがる!? しかもこのままでは子供の名がDQNネームに!?」


P「ちょ、ちょっと待った蘭子! 落ち着けェ!」

蘭子「闇が騒いでいるのか? 我が眷属よ?(さっきからどうしたんですか? プロデューサー?)」

P「喜んでるところ悪いが……その……お前の身体にはまだ赤ちゃんはできていないんだ」

蘭子「フフフッ、奇術師の戯れか?(もう、何の冗談ですか?)」

P「冗談じゃないんだよ。実はな蘭子……キスでは子供はできないんだ」

蘭子「見え透いた嘘を申すな! 女教皇が謀ったとでも言うつもりか!?(そんわけありません! だってお母さんがそう言ってましたし……)」

P「いやお母さんはそれ聞いたの小さいころだったろ? だからそれで気を遣ってそう言ったんだよ。きっと」

蘭子「……つまり、我は間違っていた……?」

P「そうなんだよ! 実際の作りr」


蘭子「キスの仕方が間違っていた……ということか!」

P「いや、そうじゃなr」

蘭子「ん……チュ♪」

P「ってんぉぉぉ!? ま、またぁっ!?」」

P(ぐおお……今度はねっとりとした感じで……)


蘭子「んっ……///」レロッ


P(!? 舌を入れてきただと!? こいつどこでそんなテクを―――)


蘭子「プロデューサー……んんっ///」チュチュチュ


P(ぐおぉぉ……あ、頭がマヒしそう……!)


蘭子「んっ……ぷはぁ…/// これで……赤ちゃん、できるかな……?///」


P「く、クソかわええ…………マジで子作りしてぇぇッ!」

P「ち、違うんだよ蘭子! やり方に問題があるんじゃなくて、キス自体では子供はできないんだ!」

蘭子「なん……だと……!? そんなバカな!?」

P「さっきから言っているが、本当なんだよ」

蘭子「ならば、どうすれば魔人は現世に降臨するのだ!?(それじゃあどうやって作るんです?)」

P「え、えっと……そ、それはだな……え~~……」チラッ

ちひろ「………」

P「その~……え~っと……」チラッチラッ

ちひろ「………」


P「ち、ちひろさ―――ん!!」

ちひろ「無視」


P「クソがぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!!!」

P(ど、どうする!? このまま本当の作り方を教えることは俺にはとても……)

P(くっ、仕方ねェ。ごまかすか)


P「可愛そうだが蘭子。お前に作り方を教えても意味はない」

蘭子「なに?」

P「なぜなら今のお前の状態では、どんなに努力しても赤ちゃんを作ることはできないからだ!」

蘭子「な、なんだと!?」

P「子供というのはね。成人した女性―――つまり二十歳以上の女性にしか作れぬものなんだよ」

蘭子「そ、そうなの……?」

P「OH~Yes! その証拠にお前のクラスメイトで妊娠してる娘はいないだろう?」

P(我ながらなんちゅう説明だ)


蘭子「そう言われれば……そうかも……」

P「だから14歳であるお前がいくら望んだところで、赤ちゃんを作ることはできぬぅ!!」

蘭子「そ、そんな……」ガクッ

P「だが、心配することはない。お前が将来大人になれば元気な子供なんてバンバン生めることができるはずです!」

蘭子「うぅ……」

P「さっさ。赤ん坊の事は一先ず諦めて、一緒に夕食でもいかがかな? どんなに高い店でもいいぞぉ!」

蘭子「うぅっ……そうかぁ……」


P(よし! なんとか成功したぞ。嘘をつくのは正直心苦しいが。とりあえずこれでOKだ!)

P(その内蘭子の学校でその手の授業を受けるだろうし。その時が来るまではとりあえず先延ばしということで―――)




ちひろ「嘘です!!」


P「!?」

ちひろ「蘭子ちゃんに子供ができないなんて、全て嘘です!!」

P「ちょおまちひろさん!? アンタ何言ってんですか!?」

蘭子「ど、どういうことだ!?」


ちひろ「蘭子ちゃん諦める必要はないわよ。その気になれば蘭子ちゃんの歳でも産めれるのだからね」

蘭子「なにぃ!?」

P「ちひろット! でしゃばるなと言ったはずだ!!」

ちひろ「プロデューサーさん、蘭子ちゃんに教えてあげなさい。自分は嘘をついてますってね」

蘭子「それは本当なのか我が友よ!!」

P「滅相もございません! 蘭子よ、そのようなことあろうはずがございません!」


P「担当Pであるこの俺が、お前に対し嘘をつくなどと……」

P「さっさ。こんな最低なちひろさんはスルーして、一緒に夕食でも―――」

ちひろ「ところでプロデューサーさん、『14歳の母』ってドラマ知ってます?」

P「あー…ありましたねそんなドラマ。確か志田未来ちゃんと三浦春馬くんが出演してたやつですよね」

ちひろ「当時、私はあのドラマに釘づけだったもんでしてね。色々考えさせられるハードなストーリー展開の連続でしたよねぇ」

P「そうでしたね……懐かしい」

ちひろ「ほら、一話から14歳の主人公がああなっちゃうじゃないですか! もうそこからハラハラしっぱなしで……」

P「いきなり妊娠が発覚しちゃうんですよね。まだ中学生なのに、それでご両親や家族も巻き込まれて―――」

蘭子「えっ、14歳で……妊娠?」

P「あっ」



蘭子「騙したな!」

P「シュワット!?」

P「ちょっとちひろさん!? アンタ何考えているんですか!!」

P「折角俺が上手くごまかしたというのに、どういうつもりなんです!?」

ちひろ「無視」

P「貴様ぁぁぁぁぁッッ!!!」



P「そんなことするのなら、貴方が蘭子に教えてあげてくださいよ!!」

ちひろ「無視」

P「てめぇぇぇぇぇぇぇぇッッッッ!!!!」


蘭子「なぜ嘘をついたのだ!」

P「いやそのえっと、これには訳があって……」

蘭子「言い訳など見苦しいぞ!!」

P「で、でもな蘭子? いいか?」

P「子供を作るというのは大変なんだぞ! お金はかかるし、育児制度も用意されてるけど実用的じゃないし。周りの理解も足りないことも多いし。それでどれだけの母親が会社を辞めるハメになったか―――」

蘭子「我が聞いてるのは未来ではない! 今だ!!(私が聞いてるのは産んだ後の話ではなく、作り方についてです!!)」

P「うっ、うごごご………」


蘭子「さぁ、答えるのだ友よ! 我に真実を―――うっ……」

P「ん? 蘭子……?」

蘭子「は、吐き気が……うっ……お、おええ……」タッタタタタッ


オロロロロロロ


P「お、おい……大丈夫か!?」

蘭子「は、はい……何か急に気持ち悪くなって……ううっ…」

P「気持ち悪く?」




蘭子「―――ハッ!? もしやこれは……」







蘭子「つわり……?」

P「えええええぇぇぇぇぇぇぇッッッ!!!???」



蘭子「まさか我が体にはすでに子が……」

P「いや、そんなはずないだろう!?」


P(こ、これはまさか……想像妊娠というやつか!?)


蘭子「クククククッ、よもやこんなにも早く魔人をおがめるとはなぁ……(まさか、キスしたその日に妊娠するなんて、ついていましたね♪)」

P「ま、待って蘭子! これは妊娠してるわけじゃr」

蘭子「き、禁断の果実が……欲しい!(何だか酸っぱいものがたべたくなってきました!)」

P「いやいやいや!」

蘭子「むっ、動いた!(今お腹で赤ちゃんが……!)」

P「そんなことあってたまるかぁぁぁぁ!!!!」

P「あ、あかん! これ以上蘭子を暴走させては……」

ちひろ「やれやれ、しょうがないですねぇ」

P「ちひろさん!?」

ちひろ「しょうがないので、私が直接教えてあげるとしますか」

P「おお! やっとその気になってくれましたか! お願いします!!」


ちひろ「蘭子ちゃん、ちょっといいかしら?」

蘭子「む、何だ緑の女神よ(何ですかちひろさん?)」

ちひろ「いい? 赤ちゃんを作るにはね、キスではだめなのよ」


ちひろ「本当の作り方はね」










ちひろ「プロデューサーさんのムスコを、蘭子ちゃんのおマンr」




P「やめろゴルァッ!!!」







P「くっ、ちひろさんはまったく当てにならねぇ! もう、四の五のいってられん!」

P「……やはりここで大人が子供から逃げ出しちゃいけないことか……」

P「よし、俺も覚悟を決めた!」



P「蘭子、今保健体育の教科書はあるか!?」

蘭子「えっ? あ、ありますけど………」

P「貸してくれ。いずれ中学で習うだろうが、俺が先に教えてやる!」

蘭子「は、はい……?」


P「知っての通り、人間の体の構造は男性と女性で異なっており―――」

蘭子「ふむふむ」

P「特に生殖器なんかは―――、―――が―――のように―――違っていて―――」

蘭子「ふむふむ」

P「それで実際にどうするかと言うと」



P「まず―――で―――を―――して―――」

蘭子「ふむふむ……えっ!?」

P「そして更に――――――して―――を入れて……」

蘭子「えっ、嘘? ちょ待っr」

P「―――に―――が―――ということになり―――」

蘭子「あ、あわわわ……///」カァァァ!



P「―――とまぁ、こんな感じなんだけれども……」


P「………理解できた?」


蘭子「」


蘭子「し、知らなかった……/// 赤ちゃんを作るにはそんなことしなくてはならなかったなんて……///」


蘭子「な、なのに……わ、私は……あ、あんな…こと……///」

 

蘭子「………キュウ」バタリ 


P「ら、蘭子ぉぉぉぉ!?」


――――――――――

――――――


P「あー……その……落ち着いた?」

蘭子「は、はい……な、なんとか……」


蘭子「あ、あの……ごめんなさい。プロデューサー……」

蘭子「知らなかったとはいえ、あんなこと言って……プロデューサーを困らせちゃって……」シュン

P「いいんだよ。早く教えなかった俺も悪かったんだし」


P「でもこれでわかっただろう? お前にはまだ早いってことが」

蘭子「ううっ…/// は、はい……///」

P「こういうのはもう少し大人になって、好きになった人と結婚してからじゃないとな」


蘭子「…………」


蘭子「わ、我が友よ……わ、私が―――」

P「ん? なんだ?」

蘭子「わ、私が……大人になった時は…その…///」



蘭子「その時は……今度こそ本当に……赤ちゃん作ってくれる?///」

P「えっ……えええぇぇぇッ!?」


P「だ、だから蘭子、それは好きになった人と―――」

蘭子「わ、私は…す、好きでもない者と後継者を作ろうとは思わんわ!!」

P「なっ……にぃ……?」

蘭子「あっ……うぅ……///」


蘭子「ちゃ、ちゃんと……自分の言葉で言わないと……///」



蘭子「ぷ、プロデューサー……/// わ、私は……」


蘭子「あ、貴方の事が……」


蘭子「す、好き……です…///……大好きです!!///」


P「ら、蘭子………」


蘭子「ううぅ~……と、とうとう言っちゃった……///」


P「き、気が付かなかった……じゃあ、赤ちゃん云々というのはもしかして……」

蘭子「き、既成事実を…作りたかったから……///」

P「い、意外と策略家だな……」

蘭子「それでプロデューサー…/// わ、私では……ダメですか?」

P「………そう言ってくれるのは凄く嬉しいけど、俺達はアイドルとプロデューサーで……」

蘭子「……なんでもくれるって言った」

P「うっ! そ、それは―――」

蘭子「わ、私は……プロデューサーが……欲しいです……///」

P「!!」

蘭子「だ、だから……///」



蘭子「貴方の全てを…私にください……///」


P「蘭子……」


P「そこまで言われちゃなぁ……応えないわけにはいかないか」

蘭子「そ、それじゃあ……?」

P「いいぞぉ! この俺と結婚してしまえ―――ッ!!」

蘭子「!!ほ、本当!?」


P「―――と言いたいところだけど、当分は保留ということで」

蘭子「えええぇぇ~~なんでぇ~~!?」

P「さっきも散々言ったがお前はまだ子供だ。いきなり全てを決めるには早すぎるだろ」

蘭子「む~~!」

P「だから当分の間は、アイドルと担当プロデューサーという関係でいてくれないか? それでも全然遅くないだろう?」

蘭子「……じゃあ、私が大人になったら―――」

P「……そうだな。蘭子が大人になって、それでもまだ俺なんかでいいと言ってくれるなら」


P「その時は………今度は俺の方から告白するよ」

蘭子「ほ、本当……? 本当に……そうしてくれる…?」

P「ああ、約束だ。だからそれまで待っててくれよな?」

蘭子「う、うん! 私……絶対待ってますから!」



蘭子「で、では友よ! 今よりこの瞬間我らは誓いを立てた。よって今より契約の儀を行う!」

P「えっ、契約の儀……? なにそれ?」

蘭子「プロデューサー……んー……♪」

P「んぉ!?」


チュ♪

P「こらこら、大人になるまで待ってろって言ったろう?」

蘭子「フフフッ、契約上問題はない」



蘭子「なぜなら、口づけで世界は創造できずだ♪(キスだけなら子供はできませんから♪)」

P「そう来たか……やれやれ、蘭子には適わないなぁ」

蘭子「ふふふっ♪」



アハハハハハハ♪  ウフフフフフフ♪ アハハハハハハ♪




――――――――――


ちひろ「やれやれ、ようやくくっつきましたか。まったく世話がかかるんですから」

ちひろ「ま、恋愛事というのは第三者がでしゃばることによって進展したりすることもありますしね♪」


社長「あの~……ちひろくん?」

ちひろ「なんですか社長? ってかいたのですね」

社長「いやさ、恋のキューピットをやるのはいいんだけどさ」



社長「事務所的に、神崎くんがああなるのは困るんですけど……」



ちひろ「…………」

社長「………」



ちひろ「無視」

社長「ええええぇぇぇぇぇぇッッッ!!??」



―――――――――――――――

P「その後」


P「あれから数年経ち、蘭子は大人になり、俺は約束通り蘭子と結ばれた」


P「そして様々な紆余曲折を経て、俺達は結婚し―――」



P「待望の子供を授うことができたのだった」





―――――――――――――



P「ちひろさん! 俺と蘭子の息子です。何なりと仲良くしてやってください!」

蘭子「ふふふっ。ほら、挨拶して♪」

ムスコ「ムスコです……」

ちひろ「うふふ、ちゃんと挨拶できて偉いわね。流石蘭子ちゃんとプロデューサーさんの子供と褒めてやりたいところですね」


ちひろ「顔は蘭子ちゃんよりもプロデューサーさんの方に似てますね」

ムスコ「はい……。だから最悪です……」

P「!?」

蘭子「それにしても懐かしいなぁ……事務所に来るのも本当に久しぶり」

ちひろ「引退した以来かしらね」

蘭子「そうですね……そういえば、ここで約束したのよね……///」

P「あははっ、そうだったな」

ムスコ「約束?」



蘭子「うん♪ この事務所でねパパとママは永遠の愛を誓ったのよ」

ちひろ「当時蘭子ちゃんはまだ14歳でしたね~」

ムスコ「なるほど……つまり親父ィはロリコンのクズだったいうわけかぁ……」

P「そ、そのようなことあろうはずがございません!!」



P「それにしても、当時蘭子は本当に純粋だったよなぁ~……子供の作り方も知らなかったし」

蘭子「む、昔の事は言わないでよ……は、恥ずかしい……///」

P「ははははっ、悪ィ悪ィ」

蘭子「も、もう……///」


蘭子「…………」



蘭子「ね、ねぇ……///」チョンチョン

P「ん? どうした?」

蘭子「////」ゴニョゴニョゴニョ



P「ええぇッ!? ここでしたいだと!?」


P「おいおい、ムスコもちひろさんもいるんだぞ!? 何考えてんだ!?」


蘭子「////」ゴニョゴニョゴニョ

P「ダニィ!? 絶賛排卵日中だからだとォ!?」

蘭子「////」ゴニョゴニョゴニョ

P「そ、そりゃ……俺も二人目は欲しいとは言ったけど。何も事務所でだなんて……」

蘭子「////」ゴニョゴニョゴニョ

P「そ、その方が興奮するってお前……まぁ、気持ちは物凄くわかるけど……」

蘭子「////」ゴニョゴニョゴニョ

P「ぐぬぬぬ……」

蘭子「////」


P「…………」


P「あ、あの…ちひろさん……? お、お願いしたいことがあるんですけど……」

ちひろ「今なら仮眠室が空いています。そしてその間ムスコちゃんの面倒を見てあげましょう」

P「ツーといえばカーですね! ありがとうございます!!」


P「では、蘭子! いくぞ! 後に続け!」

蘭子「いざ、創生の時へ♪」


アハハハハハ♪ ウフフフフフフ♪ ファ~ハハハ♪



ちひろ「あの純粋だった蘭子ちゃんも、見事に堕天しちゃったわねェ……」


ムスコ「親父ィ達は何しに行ったんですかぁ?」

ちひろ「え、えっとね……その~……」


ムスコ「……………」








ムスコ「弟か妹ができるといいなぁ」ニヤリ


ちひろ「ファ!?」







おしまい



       

         ―――おまけ―――


梨沙「ねぇ、プロデューサー。ちょっといいかしら?」

P「どうした梨沙?」

梨沙「そ、そのさ……」

P「うん?」

梨沙「あ、あたしに…その……子供の作り方……教えてくれないかしら…?///」

P「はぁ!? な、何を言ってr」

梨沙「ちょ、ちょっと勘違いしないでよね!! 別にあんたと子供作りたいとかそういう意味じゃないんだからね!!」

梨沙「ただその……クラスの女の子達が知ってるみたいだから……」

P「ああ~、なるほど。それで『アイドルなのに知らないの~?』という風にからかわれたのかな?」

梨沙「うっ……/// そ、そうよ! だから担当プロデューサーとして教えなさいよ!」

梨沙「パパとかにも聞いたんだけど、なぜか教えてくれなかったし……だからあんたから教えてよ!」

P「う~ん……そうだな……」

P「梨沙、別にそういう知識に興味を持つのはわかるけど、まだ早いんじゃないかな?」

梨沙「ど、どういう意味よそれ……?」

P「いずれ必ず学校の方とかで教えてくれると思うし、それまで待ってはもらえないか? お父さんも梨沙にはまだ早いと思ったから教えなかったんだと思うし」

梨沙「で、でも……それじゃ周りのみんなから子ども扱いされるし……」

P「まぁ、確かに。マセた子たちからからかわれるのは悔しいよな」


P「でも、そうやって知識をはべらかすことは大人がするようなことじゃないのはわかるだろう?」

梨沙「……」

P「もう少し、お前が大人になるまで待っててくれないか? その方がきっと梨沙のためにもなるからさ」


梨沙「……わかったわよ。しょうがないわね」

P「うん、偉いぞ。流石梨沙と褒めてやりたいところだぁ」


晴「あっ、P。ちょっといいか?」

P「今度は晴か。どうしたんだ?」

晴「実はよ……赤ん坊ってさ、どうやって作るもんなんだ?」

梨沙「あっ、あたしと同じ質問……」


晴「オレが知らないって言うとなぜかクラスの男子連中に笑われてよぉ。なぁ、オレが知らないのってそんなにおかしいことなのか?」

梨沙「あー晴、それは―――」



P「ダニィ!? 晴は赤ちゃんの作り方を知らないだとぉ―――ッッッ!!??」ガタッ!




梨沙「!?」


P「な、なんてことだ……まさかそんなことも知らないなんて……ああああっ……」、

P「もうダメだぁ……お終いだぁ……」ガクッ

晴「な、なんだよ……そ、そんな重要なことだったのかよ!?」


P「子作りのいろはを知らないなんてありえないわー(棒)アイドルなのにありえないわー(棒)この世の終わりだわー(棒)」

晴「そ、そんな……」

P「こうなったら一刻も早く晴に子作りを伝授しなければ! よし、行くぞ晴ッ!!」

晴「行くってどこにだよ!?」

P「子作りの仕方を実戦で教える! 習うより慣れろってやつだ! さぁ後に続け! モタモタしてるんじゃないど―――ッ!!」


晴「ちょ、お、おいぃぃ!? う、うわぁぁぁ!?」


ドドドドドドドドドドド


梨沙「」ポカーン

梨沙「な、なんであたしと晴とでは態度が違うのよ!?」

梨沙「と、とにかく追いかけなきゃ!」タッタタタタタッ


―――――ラブホ●ル内――――――


梨沙「晴とプロデューサーはこの変なお城みたいん所に入ったけど……こんな場所で子作りを教えられるのかしら?」


んっ……ば、バカッ! やめろ……!


梨沙「ん? これは……晴の声?」チラッ


そ、そんなとこ……な、舐めるな……ああっ!!///


梨沙「!? な、何やってんのあの二人!?」


や、やめろ……そ、そんなもの……は、入らな……あああっ!


梨沙「ひぃ!? 何か入った!何か入った! 何か入ったぁぁ!?」


パンパンパン! ギシギジアンアン!


あっあっあっあっ! す、すごい……な、何か来る……何か来ちまうぅぅぅ!!


梨沙「は、晴が……すごく気持ちよさそうに……///」


ああああああっっっっ!!


ドビッドバッドピュ!!



梨沙「」


晴「はぁ……はぁ……///」グッタリ

P「ふぅ、まぁこんなものか。これで無事晴は子供の作り方というものを理解できただろう」

ガタッ!!

P「むっ、人の気配が……誰だッ!?」


梨沙「ひっ」


P「り、梨沙!? どうしてここに……というか見てしまったのか!?」

梨沙「あ、あんたたち……な、なななななな何をををを!?」

P「見てしまったのか。それでこんなにも動揺を……可哀想に」


梨沙「あ、あんな……へ、変なモノを……は、晴に……つ、突っ込んで……///」

P「お前にはあの行為は大変汚れたモノに見えたのだろう。だが、あれこそが性行為。つまり子作りなのだ」

P「ああやって人類は太古の昔から子孫を残し、今に至るまで反映して来たのだ」

梨沙「はわわわわわ……///」

P「やはりお前にはまだ早かったのだな……その気がなかったとはいえすまない」


P「だがな。この性行為というものは人類が繁栄するのになくてはならないもの。これをしなければ我々人間は子孫が残せなくて滅んでしまうんだ」

P「だからこの行為は。生物学的にも正しい行いであり、また太古から続く聖なる行為でもある」

P「つまり性行為とは、正行為であり聖行為というわけだぁ!! 決して俺が欲望のまま晴を好き放題したわけじゃない!」

P「そこの所だけは理解してくれ!」


P「いいね?」



梨沙「…………」




梨沙「あのさ」


P「ん? 何だ?」


梨沙「それさ、この人の前でも同じように言えるわけ?」

P「えっ…この人?」チラッ





早苗「ハーイ♪」


P「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!???」


P「アイエエエエエエ!? な、なんで!? 早苗さんナンデ!?」

梨沙「一人じゃ何か不安だったから一緒に来てもらったのよ」


早苗「正行為に聖行為がなんだって?」

P「い、いやそのあの……」

早苗「12歳の女の子襲う変態如きが何をほざいているんだか……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

P「お、お待ちください!! じ、実際子作りというのは正しく神聖なる行為でしょう!?」

P「俺は間違ったことはしてません!! そうだ! 少子化が進むこの世の中、むしろこの俺の行為は正しいはずだッ!!」


早苗「そうね。なら、あたしがこれからする行為も正行為で聖行為になるわよねぇ」ガシャンつ火炎放射器

P「ちょ、おまえええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!???


P「あ、アカン! 火炎放射器だけはアカン! シャレにならへん!」

P「やめろ早苗さん! やめるんだ! やめろぉぉぉぉぉッッッッ!!! お、お助け下さい!!」

早苗「無視」

P「アハァ☆!?」


ジュボボボボボボボボボボボボホォォォォォォォォォォ゙ッッ!!

ギャアアアァァァァァッッ!! モエルゥゥゥゥゥゥゥ!!! シヌゥゥゥゥゥッッ!!! ウワァァァァァァァッッッ!!!




梨沙「は、晴! 大丈夫!? しっかりして!」

晴「うっ…ううっ…/// も……もう……///」

梨沙「な、何!? どうしたの!?」

晴「も。もう……///」






晴「……もう一回したい///」



梨沙「えええええぇぇぇぇぇッッッ!!!???」






おしまい


これで終わりです。長文&駄文すみませんでした。ってか正直色々とすみませんでした。

やっとこさ新天地での生活に慣れてきたので、リハビリに書きました。

転勤先の職場は秋葉に近いので、よくサボッr休憩のときに遊べるのでそこら辺は快適です。

ただ、休日に出てもらうからということで、土日に自宅待機を命令されるようになりました。


やったね>>1ちゃん。SSが書けるよ♪(白目)

いい加減数が多くなったので分けるようにした>>1の前作です。なんなりとお読みください。


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モバP「プロデューサーでございました(過去形)」
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私は基本職場でSSを書くので、これは今までサボった軌跡になります。

ってかどんだけサボってんだよ……そんなんだからとばされるんだ。いい加減まじめに仕事しろぉぉぉッッ!!!


駄文失礼しましたぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月19日 (木) 17:14:50   ID: OHtnsitx

まぁ、お前だろうな

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