蘭子「煩わしい太陽ね!(おはようございます!)」雪歩「…」ピクッ (55)


765×シンデレラ

軽度?キャラ崩壊

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765プロ/事務所

小鳥「ついに始まりますねー、蘭子の部屋!」

P「今回は雪歩がゲストですね。前回は真でしたけど…」

小鳥「あの回の真ちゃんはとってもかわいかったですよね~」

P「かわいい…?神崎さんの言ってる事が分からなくて混乱してただけじゃないですか」

小鳥「そこがいいんです!普段クールな真ちゃんが、慌てふためく様は最高にキュート!!なんですよぉ!!」ピヨピヨ

P「はぁ、さいですか」

P「まぁ、神崎さんの言葉が分からなくて慌てるゲストと、それでも一生懸命伝えようとする神崎さんのズレた会話がメインの番組ですからね」

小鳥「ホントよくそんなマニアックな番組作りましたよね」

P「だから動画配信サイト限定の番組なんですよ…一応生放送ですけど」

小鳥「でもでも、結構人気あるんですよ?ほら、実況板もこんなに」カチカチッ

P「おお…なかなかの注目度ですね…やっぱりこの仕事受けて正解でした」

小鳥「でしょう?…っと言ってる間に始まりますよ!」

小鳥「そういえば、視聴者用に蘭子ちゃんの同時通訳が字幕で出ますけど、どうして訳せるんですかね?台本とか?」

P「いえ、そんなもの必要ありませんよ。ただの熊本弁ですから」

小鳥「えっ?」

P「まぁちょっと訛りが強いですけどね」

小鳥「えっ?」

誰にでも失敗はあるが、アレはやっちゃいけない類だったな。
事故にはなるべく巻き込まれたくない。

真美「よろー兄ちゃん!」
亜美「亜美たちのことなんでも聞いてねー」

P「早速だが、なぜアイドルを目指す?」

亜美真美「楽しそうだから」

P「特技は?」
亜美真美「モノマネー!あとゲームとメール!」

このシンクロ感はなんだ?

亜美「んっふっふ~、逆に質問ね!」
真美「真美と亜美ならどっちがお好みかなー?」

ああなるほど、問題児なんてもんじゃないな。
菊地以上の大事故の根源だ。

P「水瀬を呼んでくれ」

真美「まさか、真美たちでは飽き足らないというのか!?」
亜美「貧乳ツンデレのほうがお好みだったかー」

伊織「誰が貧乳ツンデレよ!」
クッ チハヤチャンオチツイテ

~~~~~~~~~~~~~~~~

蘭子の部屋・スタジオ

<ハーイホンバンコビョウマエー、ヨーン、サーン…

蘭子「煩わしい太陽ね!(おはようございます!)」バーン!!

雪歩「…」ピクッ…

蘭子「今宵我が円卓に集いしは、狂乱の宴へ至る道の先導者…白亜の姫君!(今日のゲストはアイドルの先輩、萩原雪歩さんです!)」

蘭子「闇に飲まれよ!(お疲れ様です!)」ドーン!!

雪歩「ふふっ、お疲れ様ですぅ…」ニコォ…

>>4

誤爆です申し訳ないorz

蘭子「過ぎ去りし日に共に戦いし聖戦…我が魂の猛りが忘れられぬ…(先日共演させて頂いたライブ、とっても楽しかったです!)」

雪歩「うん、私もとっても楽しかったよ!」ニコニコ

蘭子「影に翻る黒き衣…祝福するは暗銀の騎士団に煉獄の諸侯!(私たちと765プロのみなさんとのコラボ曲も素敵でしたね!)」

雪歩「そうだね!特にやよいちゃんときらりちゃんのキラメキラリなんかとっても………」ニコニコニコニコ

~~~~~~~~~~~~~~~~

P「よしよし、順調な滑り出しだな」

小鳥「…あのー、つかぬことをお伺いしますが…」

P「何でしょうか、小鳥さん」

小鳥「雪歩ちゃんには通訳ついてませんよね?」

P「もちろんですよ?そういう番組じゃないですか」

小鳥「ならなんで会話が成立してるんですか!」バンッ!

小鳥「有名な『やみのま!』ならまだしも、その前後は通訳無しじゃ意味不明ですよ!」

P「雪歩も多少は熊本弁の心得があるみたいですね」

小鳥「いやいやいや、おかしいですって!」

ドア「ガチャリ」

律子「お疲れ様でーす。只今戻りましたー」

小鳥「あ、お疲れ様です。律子さん」

P「おつかれ、律子」

律子「はい…ってお二人はまたサボって…」

律子「動画なんて見てないで仕事して下さいよ!」

P「おいおい、プロデューサーとしてアイドルの仕事ぶりを確認するのも立派な仕事だろう?」

律子「え?ああ、なるほど、蘭子の部屋ですか。今回のゲストは誰でしたったけ?」

小鳥「今日は雪歩ちゃんですよ~」

律子「……小鳥さん…それ、本当ですか?」

小鳥「え、ええ…なにか問題でも?」

律子「何やってるんですか!直ぐにスタジオに連絡して放送を止めさせて下さい!」

小鳥「…はい?」

律子「早くして下さい!間に合わなくなっても知りませんよ!!」

P「まぁ落ち着けって律子。大丈夫だ、問題ない」

律子「全っ然大丈夫じゃありませんよ!見て下さいあの雪歩の顔を!」

小鳥「いつもの雪歩ちゃんですよ?ただいつもより三倍くらい笑顔が優しいというか、雰囲気が柔らかいというか…」

律子「…あの『目』が問題なんですッ!あの慈悲と親愛に満ち溢れた…ッ!まるで『母』が『娘』を見守るようなあの『目』がッ!!」

P「落ち着けよ律子、絵柄が濃くなってるぞ。それに見ろって、神崎さんも雪歩も楽しそうじゃないか」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

蘭子「ーーーーーーー」クスクス

雪歩「ーーーーーーー」ニコニコ


蘭子(た、楽しいなぁ…)

蘭子(この番組がスタートしてしばらく経つけど、こんなにお話が弾んだの初めて…)

蘭子(私の話が分かってもらえなくて何度も辞めたいって思ったけど、プロデューサーの言う通り続けてて良かったよぉ…)ホロリ…

蘭子「我が同胞たる白雪の姫よ、今宵の円卓のなんと華やかなことか…月も喜んでいる(今日は雪歩さんとお話できて本当に良かったです。ありがとうございます)」

雪歩「ううん、私も蘭子ちゃんとおしゃべりできて楽しいよ。こちらこそありがとうね!」ニコニコニコニコ


蘭子「運命の歯車は移ろいゆくが…姫は滋養の滴を紡ぐ錬金術師であるとか(話は変わるんですけど、雪歩さんってお茶を淹れるのがとってもお上手なんですよね?)」

雪歩「そんな上手だなんて…飲んでくれる人に喜んで貰いたくて、色々研究してるだけだよぉ…」ニコニ…

蘭子「その禁断の秘術…我が魂の呼応を感じる…この聖域に舞い降りたまえ(もしよろしければ雪歩さんのお茶を頂いてみたいかなーって)」

雪歩「もちろんいいよ!えっと…用意…を…」ニコ…

蘭子「白玉の姫よ、黒曜石の門に刻限が?(どうしたんですか?雪歩さん)」

雪歩「…ごめんね、蘭子ちゃん」

雪歩「わ…私…もう…我慢できないの…」プルプル

蘭子「言霊よ甦れ(え?)」

雪歩「…」プルプ…

雪歩「…」プチッ!
 
雪歩「…“声“は…」ボソッ

蘭子「はい?(はい?)」

雪歩「………祈りを届けて………貴女の“声”は天上の楽園を渡る、悠久の調べ《ラプソディ》………」

蘭子「!?!?!?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

小鳥「」

律子「もう駄目だぁ…おしまいだぁ…」

P「(ノ∀`)アチャー」

小鳥「な!な!なんですかアレは!?」

律子「…あれは足立弁です」

小鳥「足立弁!?」

P「訛ってますねぇ」

小鳥「訛り!?」

P「まさかこのタイミングで雪歩の訛りが復活するとはなぁ…いやぁ参った参った」アッハッハッ

律子「だから言ったんですよ…神崎さんに釣られて足立弁が出るに決まってますから…」

P「なるほど。あの慈愛に溢れた笑顔と眼差しは同族への親しみから来てたわけか…」

小鳥「ちょ、ちょーっと待って下さい!!足立弁ってなんですか!訛りってなんですか!そもそもアレは訛って出るものなんですかぁ!?」ピヨォ!

P「足立弁は雪歩の出身地の方言ですよ。訛りがキツくて一般向けではないので、矯正してたんですけどね」

小鳥「いやいや!足立区って東京ですよね?方言とかあるんですか?」

律子「足立区の人は皆さんあんな感じですよ?」

小鳥「謝って下さい!足立区の人に謝って下さい!」

P「まあまあ、小鳥さんも落ち着いて…あっ、ほら字幕付きましたよ。優秀なスタッフですね」

小鳥「マジで!?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

雪歩「精霊に呼ばれて…揺らぐココロで奏でるの(お茶の用意してくるから待っててね)」スクッ

蘭子「あっ、えっ」アセアセ

雪歩「天使の微笑みがあなたにも訪れるよ(すぐできるからね)」ニコッ

蘭子「…あぅ」

蘭子(プ、プロデューサー!助けて下さいー!雪歩さんの言ってること全然わかりませんー! )ビエーン!

蘭子(うぅ…なんでこんなことに…せっかく楽しくおしゃべりできてたのにぃ…)

蘭子(…ん?カンペが来た!!助かったぁ!)

蘭子「如何…円環の理に逆らうな…?(なになに…とりあえず合わせて?)」

蘭子「闇に飲まれよ!!(闇に飲まれろ!!)」ドバーン!!

雪歩「こーすもっすこーすもす♪」コポコポ

蘭子(……ううん、私がここで投げ出したらだめだよね)

蘭子(雪歩さんは私の話を分かってくれたんだから…私もやればできるはずっ!)グッ

雪歩「……白い羽が舞い落ちる音が聞こえる…(お待たせー)」カチャカチャ

蘭子「あ、えっと此の魔王を封印するに足る術か、地獄の劫火のみが知るだろう…(おいしそうですね)」

雪歩「癒しの光が貴女を浄化しますように…(お口に合うといいんだけど…)」

蘭子「…」ズズッ

蘭子「ふわぁ…宵の明星《ルシファー》が嘲笑う!(おいしいです!すごいです!)」ペカー!

雪歩「……翡翠の鏡は貴女に似て…憂いとともに煌めくの………(ふふっ、ありがとう)」

蘭子「……?」

蘭子「こ、この魔王もを唸らせる汝が秘術…星辰をも操るだろう…その刻、甦るは九頭龍!(流石雪歩さんです!いつも765プロの皆さんに振る舞っているんですか?)」

雪歩「……一人ぼっちのカナリアの歌……傷ついた指でそっと耳を塞ぐの……(そうだよ!いつもはお茶請けも用意するんだけど…今日はないの…ごめんね…?)」

蘭子「…??」

蘭子「…六芒星の羅針盤、眩惑に霞むのは燃える三眼か?(…あのお茶のセットはいつも持ち歩いているんですか?)」

雪歩「……蒼空《スフィア》に舞う花びらは、私の知らない声で囁くの…けど、振り向いたりしないよ…(大体いつも持ち歩いてるよ!今日は蘭子ちゃんに会えるから特に入念に用意したんだ!)」

蘭子「…???」

蘭子(…うん)

蘭子(…さっぱりわからない…)ガーン

蘭子(と、とりあえず何か!何か言わないと!放送事故になっちゃう!!)アセアセ

蘭子「……えーっと…」

蘭子「…魂を震わす…これは金剛宮の黒魔術?(…おいしいお茶を淹れる秘訣ってなんですか?)」

雪歩「( ゚д゚)…」

蘭子「…?…幽鬼の呼び声?…(…あの、どうしました?)」

雪歩「…(>_<)」プルプル

蘭子「…??」

雪歩「妖精郷の扉を叩くのねっ!?(秘訣はねっ!!)」ガタッ!!!!

蘭子「ひぃっ!!」ビクッ!!

雪歩「……蝶《スワロウテイル》は待ってくれないの…清らかな風のベルに踊るように…(お茶の種類によるんだけど、それぞれにあった淹れ方があってね?)」ペラペラ

雪歩「…深緑の涙《エメラルド》に羽を休めるのは…揺蕩う水盆に怯えてしまったから…(例えば今淹れた玉露の場合は、最適なお湯の温度が低めなの)」ペラペラ

雪歩「それでも涙を溜めた水盆は…孤独《ロンリネス》に彷徨う彼女を静かに包み込んでくれる…(だからお湯の温度を冷ますために湯のみに入れ替えたりとか…)」ペラペラ

蘭子「」

蘭子(ど、ど、どうしよう!?)ダラダラ

蘭子(雪歩さんがすごい勢いで語り出しちゃったよぉ…)

蘭子(あっ!)ハッ!

蘭子(も、もしかして怒ってるのかな…?)

蘭子(私、気づかないうちに失礼なこと言っちゃったの…?)ビクビク…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

小鳥「これは…すごいですね…」

P「最近は売れてきてプライベートが減りましたから、方言を気楽に出せなくて辛かったんでしょうね」

小鳥「あの…だからこれは本当に方言なんですか…?」

P「方言ですよ、雪歩の家庭ではアレで会話してますし。一人の時とか油断すると出ちゃいますし」

P「この前ファン向けに出版した雪歩の日記もこういう感じだったでしょ?」

小鳥「え?日記なんて出版しましたっけ?」

小鳥「…あっ!もしかしてあの詩集のことですか!?」

P「ああ、そういえば社長に言われて詩集として売り出したんでしたっけ?」

小鳥「あれは雪歩ちゃんの素だったんですね…てっきり脳内お花畑な私小説かと…」

P「とりとめもない日常しか書かれてませんよ?」

律子「…」ジーッ

P「…ん?律子、なにか問題か?」

律子「あ、いえ、これ…多分神崎さんは雪歩の足立弁を理解できてませんね」

P「…あー、どうりでなんか不自然だと思ったよ」

小鳥「当たり前ですよ!こんなの通訳無しで理解できるわけないじゃないですか!」

律子「私はわかりますよ?」

P「俺もわかるが?」

小鳥「えっ?」

P「プロデューサーとして当然だろ」フンス!

律子「当然ですっ!」フンス!

小鳥「プロデューサーってすごい、改めてそう思った」

小鳥「いえ、それよりも!蘭子ちゃんが理解できないのは番組の趣旨的にマズくないですか?」

P「んーそうですね…でもこの番組のスタッフなら……」

律子「…ん?あっ、プロデューサー!小鳥さん!テロップ出ましたよ!」

小鳥「なになに?『蘭子さんにも もちろん 通訳は付いていません』?」

P「ね?この流れをあえて楽しむかと」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

雪歩「……キラキラと光る銀糸を紡ぐように…彼方に消えたあの人を想い続ける……(…っとこんな感じに淹れると失敗しないよ!)」

蘭子「…」ビクビク…

雪歩「……貴女にはこの哀しい願いは響かないよね…(あ、ごめんね…長かったし、ちょっと分かりづらかったかな…)」シュン…

蘭子(あっ!雪歩さんがシュンとしてる…もしかして『こんなに言っても謝罪の一つもないんだね…失望しちゃった…』って感じかな…?)オロオロ

蘭子(あ、謝らないと!)

蘭子「白夜の姫よ!罪の女神は…(雪歩さん!ごめんな…)」

雪歩「芽吹きのフルートが聞こえる…あの人が、還ってきたの!!(あっ!そうだよ!実際にお茶を淹れてみようよ!」ガタッ!!

蘭子「ひいぃ!!」ビクゥッ!!

雪歩「森の硝子《ラピスラズリ》は壊れやすいから…眠り睡蓮で笛をつくるの…(本当は煎茶がいいけど、今日は用意してないから…)」スタスタ

蘭子「燐光よ、我を導け(…雪歩さんどこに行くんですかぁ…?)」ビクビク

雪歩「妖精の泉…その奥の秘密の花園…(どこって…お茶のセットのところだけど?)」スタスタ

雪歩「蘭《オーキッド》のお姫様?参りましょう?(蘭子ちゃんもほら!)」チョイチョイ

蘭子(ゆ、雪歩さんがスタジオの外に呼んでる…)

蘭子(ま、まさか…!)


      雪歩さんお怒り
         ↓
  スタジオの外に呼び出して説教
         ↓
『スクープ!あのシンデレラガール神崎蘭子、先輩アイドルとスタジオ外で乱闘!?』
         ↓
   『神崎蘭子、活動自粛!!』
         ↓
A徳芸能記者「今回神崎が揉めたのはあのトップアイドル、萩原ですからねぇ…あっしが思うに復帰は絶望的でさぁ」

蘭子「」

雪歩「…?」

蘭子「(´;ω;`)」ジワァ

雪歩「!?!?!?」

雪歩「えっ!ど、どうしたの!?蘭子ちゃん!?」

蘭子「ウッ…ゆ、雪歩さん…ごめん、なさいぃ…」エグエグ

雪歩「え、何?どうして謝るのぉ!?」アタフタ

蘭子「…グスッ…わ、私…雪歩さん、の言葉…わ、わからなく…て」

雪歩「えぇっ!そうだったの!?」

蘭子「…だから、エグッし、失礼な事…言っちゃったと…ヒック…思って…それ、で…」

雪歩「………蘭子ちゃん」ギュッ

蘭子「あっ…」

雪歩「ごめんね…蘭子ちゃん。不安な思いをさせちゃって…」

雪歩「大丈夫だよ、私は全然怒ってなんてないよ?」ナデナデ

蘭子「ふぁ…」

雪歩「蘭子ちゃんとのおしゃべりは本当に楽しくて幸せで…」

雪歩「昔の自分を見てるみたいでくすぐったくて…」

蘭子「昔…の、雪歩…さん?」

雪歩「うん…昔の私は弱虫で、訛ってばかりでちんちくりんで…」

雪歩「そんな私から変わるためにアイドルになったの」

雪歩「言葉を変えて…いっぱいレッスンして…アイドルの、強い私になったの」

雪歩「だから自分を曲げないで、堂々とアイドルをしてる蘭子ちゃんを見てたらすごく羨ましくて…眩しくて…」

雪歩「つい…昔の言葉が出ちゃったの」

蘭子「…そう、なんですか…」

雪歩「……でも…やっぱり今の私のほうが、私は好きみたい!」

雪歩「蘭子ちゃんはこれからも、自分の道をしっかり歩いていってね?」ニコッ!

蘭子「!」ゴシゴシ

蘭子「はいっ!」ニコッ!

雪歩「あ、そろそろ終了時間みたいだよ?」

蘭子「約束の刻…我天啓を得たり!(わかりました!)」

蘭子「銀鏡を覗くしもべ達よ!三日月は天蓋を過ぎた!(画面の前の皆さん!残念ですが、お別れのお時間です!)」

蘭子「親愛なる雪姫…今一度顕在し、いざ参らん!(じゃあ雪歩さん!最後にもう一回だけ…)」

雪歩「うん、いいよ。蘭子ちゃん」フフッ

蘭子・雪歩「「せーのっ!」」

蘭子「闇に飲まれよ!(お疲れ様でした!)」バーン!!

雪歩「光に抱かれて!(お疲れ様でした!)」ドーン!!

~~~~~~~~~~~~~~~~

P「結果としてこの回は好評だったらしい」

P「予想外のハプニングもあったが、逆にアイドル達の人柄が垣間見え、感動したというファンも多かった」

P「放送終了直後から、神崎さんと雪歩の再戦を望む声が多数寄せられたそうだ…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

数週間後/蘭子の部屋・スタジオ

<ハーイホンバンイキマース!ジュンビオナーシャー!

蘭子(この前の回、プロデューサーに誉められちゃった)エヘヘ

蘭子(私は取り乱しちゃったけど「蘭子の意外な一面が見れて良かったよ」って言ってくれたし…)

蘭子(けどもうあんな怖い思いするのは嫌だなぁ)

蘭子(もう雪歩さんみたいなゲストは流石に来ないだろうし…大丈夫だよね!)

<ハーイホンバンゴビョウマエー、ヨーン、サーン…

蘭子「煩わしい太陽ね!(おはようございます!)」

蘭子「今宵円卓に舞い降りしは…(今日のゲストさんは…)」

響「はいさーい!わー我那覇響!てぃーちむーちさい!うちなーうまれぬがんじゅーいなぐ!やーにんじゅぬためんかいわじゃをがんばっちょるさー。やーにんじゅやはむすたー、いん、まやー」

蘭子「」

響「ん?ちゃーさびたがんやっさーみ?くぬばんぐみやうちなーぐちでしゃべってゆたさんって雪歩んかいきいてきたんやしがやっぱりまずかったかみ?」



蘭子「もうやだ助けてプロデューサー!!!」ウワーン!!!

今なら方言はむずかしいと仰る皆様の気持ちが

わ か る わ

お疲れ様でした。

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