モバP「彼女の実家で過ごす夏」
モバP「彼女の実家で過ごす夏」 - SSまとめ速報
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藤原肇「彼と事務所で過ごす夜」
藤原肇「彼と事務所で過ごす夜」 - SSまとめ速報
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東郷あい「彼女のいない事務所で過ごす彼」
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服部瞳子「彼に連れられたバーで過ごす十月十一日」
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(番外編)
上記SSの続編、というか最終話です
・オリジナルキャラ登場注意
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1382022178
ガチャ
肇「準備は出来ていますか?」
P子「う、うぅ……緊張してきた……」
肇「……P子さん?」
P子「そ、そうだ、こういう時は手のひらに『人』って……」
肇「P子さん」トン
P子「ひゃあああっ!? ……あ、お……じゃない、プロデューサー……」
肇「緊張するのも分かりますよ、初めてのLIVEバトルですからね」
P子「……はい……ダメですね、私……こんなんじゃ……」
肇「……そんなことはありませんよ。最初は誰だってそうです。もちろん、私も」
P子「……プロデューサーも?」
肇「はい。最初のLIVEバトル前は控え室でずっと人の字を書いていました」
P子「……その時の相手って、どなただったんですか?」
肇「あの時の相手はみくちゃんでした」
P子「みく……ええぇっ!? みくって、あの伝説の猫ドル、前川みくさんですか!?」
肇「ええ。開始前に挨拶に伺ったんですけれど、本番以上に明るい方でしたよ」
P子「へぇ……それでその時はどっちが勝ったんですか?」
肇「それは私です。まあ、すごく僅差でしたけどね」
P子「あの……その時のお話、詳しく聞いてもいいですか?」
肇「ええ、いいですよ。あれは何年前の事でしたか……」
P子「…………」
――――
P『すいません、CGプロの者です』
みくP『どうぞ』
P『初めまして、CGプロのPと申します。こっちは担当アイドルの……』
肇『藤原肇です。本日はよろしくお願いします』
みくP『これはご丁寧に。222プロのみくPです、こちらこそよろしく』
肇『……あの、本日LIVEバトルのお相手をして下さる方は……』
みくP『ああ、みくなら弁当を取りに行ってますよ。そろそろ戻る頃……』
前川みく『ふにゃあああああああ! Pチャアアアアアアアアアン!!』
P・肇『『!?』』
みくP『お、帰ってきたな』
みく『ちょっとPチャン! 何でみくのお弁当にお魚が入ってるにゃ!?』
みくP『えーおっかしーなーちゃんと手配したのになー(棒)』
みく『その口調! またみくをいぢめて楽しんでるにゃ!』
みくP『いやいや違うんだよ、みくが完璧な猫ドルとなるために魚嫌いを克服させてやろうと……』
みく『白々しいにも程があるにゃ!! ……にゃ?』
P『…………』
肇『あ、ど、どうも……』
みく『Pチャン、この人達はどちら様にゃ?』
みくP『ああ、今日のLIVEバトルの相手の藤原肇さんだよ』
肇『よ、よろしくお願いします』
みく『ああ、そうだったのにゃ。今日のLIVEはよろしくにゃ、肇チャン』
肇『は、はい。お手柔らかにお願いします』
みく『にゃはは、そんなカタくならなくてもいいにゃあ』
肇『は、はい……』
みくP『じゃあみく、俺とPさんはこっちで話してくるから。肇さんと仲良くな』
P『また後でな、肇』
みく『まっかせるにゃー♪』
肇『はい、また後で』
みく『…………さて、何をお話するかにゃ?』
肇『えっと、どうしましょうか……?』
みく『肇チャンはどこの出身なのにゃ? ちなみに、みくは大阪にゃ!』
肇『私は岡山の出身です』
みく『あら、案外近いのにゃ』
肇『確かに、そうですね』
みく『岡山といったら……やっぱり桃太郎が有名かにゃ?』
肇『そうですね。あとは……備前焼とか』
みく『びぜんやき…………それ、美味しいのかにゃ?』
肇『た、食べ物ではありません……焼き物です』
みく『あー、お皿とかそっちの方だにゃ』
肇『はい、それです。おじい……祖父が備前焼の職人で』
みく『うーん……』
肇『どうかしましたか、みくさん?』
みく『ちゃんでいいにゃ。それよりも……肇チャン、なんかカタいにゃあ』
肇『カタい……ですか、よく言われまふぁ!?』ブニー
みく『もっとこーやって、ふにゃって笑ってみるにゃ』
肇『あ、あの、頬っぺたをひっぱるのは……』
みく『……よーし、ちょっとは柔らかくなったにゃ』
肇『へ……?』
みく『さっきみたいなカタい表情じゃ、とーてーみくには勝てないにゃ♪』
肇『……じゃあ今のは、私の緊張をほぐすために……?』
みく『みくはアイドルとして先輩だから、後輩の面倒を見るのは当たり前なのにゃ♪』
肇『……ありがとうございます』
みく『礼には及ばないにゃ。それよりも、今日のLIVEはお互いに手加減無しだにゃ?』
肇『……はい』
P『肇、準備いいか?』
みくP『みくー、行くぞー』
みく『肇チャン、負けないにゃあ!』
肇『……こちらこそ!』
司会『さぁー、それでは対決するアイドルのご紹介! まずは222プロから、前川みくー!!』
ワァァァァァァ・・・
――――
肇「……とまあ、先輩の胸を思い切り借りて、緊張をほぐしてもらったわけです」
P子「ほお…………」
肇「……P子さん、どうかしました?」
P子「ありがとうございますプロデューサー。その話聞いてたら、なんだか緊張が吹き飛びました」
肇「そうですか?」
P子「はい。いわば私も、プロデューサーという先輩の胸を借りて、気が楽になったみたいです」
肇「それは良かったです。じゃあ、この後のLIVE、頑張れますね?」
P子「もちろんです!」
肇「よろしい。では、そろそろスタンバイしましょうか」
P子「はい!」
司会「さぁー、今日も始まりますLIVEバトル! 今回は特に注目のカードだぁ!」
ワァァァァァァァァァァァァァァ
司会「なんと! 両者母親がアイドルでしかも同じ事務所の同期! まさに因縁の対決だぁ!」
ウオォォォォォォォォォォォォォ
司会「早速ご紹介しましょう! まずは母はあのトライアドプリムスリーダー! TPプロ所属、渋谷蒼ー!!」
蒼「…………」ペコリ
ウオォォォー! アオチャーン!!
○AO SHIBUYA Cool ☆☆
蒼「今日は、この会場に足跡を残しに来ました。……よろしく」
イェェェェェェェェェェェェェ
司会「対しますは、母はかの【夜桜小町】にして現担当プロデューサー! CGプロ所属、藤原P子ー!!」
P子「……はいっ!」
ピーコォォォォォ!! ウワァァァァァァァァ!!
○PIIKO FUJIWARA Cool ☆☆
P子「えっと、私にとってこれは初めてのLIVEバトルです。皆さん、応援よろしくおねがいします!」ペコッ
ウォォォォォォォォォォォォォ
蒼「……ふーん、君が私の対戦相手か」
P子「っ!? ……な、何でしょう……?」
蒼「いや、悪くないなって思ってね。さあ、最高のLIVEにしようね!」
P子「…………はいっ!!」
肇「お疲れ様」
P子「うう、負けちゃいました……」
肇「でもかなり僅差だったじゃないですか。P子は頑張ってましたよ」
P子「……プロデューサー……」
肇「ふふっ。……もうお仕事は終わったから、お母さん、でいいんですよ?」
P子「ま、まだ慣れなくて……あはは……」
肇「ふふ、今日の悔しさをバネにして、また明日からレッスン頑張りましょうね」
P子「はい、頑張ります!」
Prrrrr Prrrrr
肇「あ、電話。……もしもし」
P『あーもしもし肇。お疲れ様、P子頑張ってたな』
肇「ああ、Pさん」
P子「え、お父さん?」
P『お、P子か。ちょっと代わってくれ』
肇「分かりました。はい、Pさんが代わってくれって」
P子「うん。……もしもしお父さん? ごめんね、負けちゃったよ」
P『ああ、テレビで見てたよ。なに、気にする必要は無いさ。負けたといっても僅差だったろ?』
P子「うん、今お母さんにそう励まされた」
P『何だ、先越されてたのか』
肇「ふふっ」
P『聞こえてるぞ肇。まあともかく、今日は頑張ったからな。夕飯はP子の好きな物作ってやる』
P子「ほんとに!? やったあ!」
P『楽しみに待ってろよ。それじゃあ、母さんに代わってくれ』
P子「はーい。お母さん、代わってって」
肇「はい。……ほんと、子煩悩ですよねPさん」
P『お前には負けると自負してるがな』
肇「ふふっ。それはそうと、明日は覚えてますか?」
P『20回目の結婚記念日だろ? 言われるまでも無いって』
肇「楽しみにしてますね?」
P『分かってるって』
P『にしても、お前が毎年しっかり覚えてるから、サプライズが出来た試しが無いな』
肇「ふふっ、大事なことはなかなか忘れない性質なので」
P『……まあいいか。じゃあ夕飯作って待ってるからな』
肇「はい、急いで帰りますね」
P『ああ。……愛してるよ』プツッ
肇「っ!? ……ぴ、Pさん……?」
P子「お母さん?」
肇「……不意打ちは卑怯ですよ、Pさん……」
P子「お母さーん?」
肇「……こほん、何でもありません。帰りましょうか、P子」
P子「ねえねえお母さん。ちょっと聞きたいんだけど」
肇「何ですか、P子」
P子「お母さんとお父さんの馴れ初め。気になるなあ」
肇「ふふっ、いいですよ。どこから話しましょうか」
P子「お母さんは何て言われてお父さんにスカウトされたの? そこから聞きたい」
肇「いいですよ。あれはそうですねぇ……」
おわり
以上です
まだ夜桜小町もお迎えできていないのに……上位報酬ぅ……(白目)
またスタドリを貯める日々が始まるぜ!(血涙)
ご愛読ありがとうございました
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