兄「成功率半分の絶対催眠」 (24)
兄「悪魔と契約して以下略!」
兄(折角身に着けた催眠だし、試しに使ってみたいよな) ワクワク
妹「挙動不審できもいよ、お母さんの息子」
兄「こら、お兄ちゃんだろ」
妹「私にお兄ちゃんなんていませんよーだ」
兄(むう、地味に反抗期な妹に、ここは兄の威厳を知らしめるべきかもしれないな)
兄「妹、>>3!」
あ、説明文入れ忘れた
安価先コンマ以下1~50成功、51~00失敗
安価下で
終了
兄「妹、終了!」
妹「……」
兄(て言ってみたけど、終了ってどういう意味だ?)
兄「おい、妹」
妹「……誰ですか、あなた」
兄「え?」
妹「ていうかここ、どこですか? 私、誰ですか?」
兄「お、おい、何言ってるんだ?」
妹「なんでしょう、生まれ変わったみたいな、不思議な気分です」
兄「……あれ」
兄(まさか、妹が終わったって……そういう……)
兄「お、おい、冗談やめろよ」 ユサユサッ
妹「や、やめてください、放してください!」
兄「妹、妹、妹ぉっ!」
兄(妹は終わった)
兄(突然の記憶喪失として受け入れられたものの、もう妹は妹じゃない)
兄(ほんの冗談のつもりだったのに、まさかこんな事になるなんて)
妹「どうしたんですか、お兄さん?」
兄「あ、ああ、うん。妹ちゃんか。考え事してたんだよ」
妹「羨ましいです。私も考え事がしてみたいです」
兄「それはまた、不思議な事言うね?」
妹「全部が新鮮で、真新しくて、考える余裕がないんです」
兄「そっか」
兄(もう現状を受け入れるしかないんだな……)
兄「妹、>>8」
開始
兄「妹、開始」
妹「……?」
兄「……」
妹「どうしたんですか、お兄さん?」
兄(もう新しい妹が始まってるんだよな……)
兄「はぁ」
妹「変なお兄さんです」 クスクス
兄(人一人の人生を、それも自分の妹の人生を終わらせたのに)
兄(その事を俺以外の誰も知らないし、責めてくれない)
幼「おはよ」
兄「……」
幼「寝不足? 顔色悪いよ」
兄「あのさ」
幼「何?」
兄「俺が超能力者だって言ったら、信じてくれるか?」
幼「信じないかな」
兄(そりゃそうだ、信じなくて当たり前だわな)
兄「幼、>>12」
おっぱい爆破しろキラークイーン!
兄「幼、おっぱい爆破しろキラークイーン!」
幼「……そういうの、流行ってるの?」
兄「……」
幼「ごめんね、私ちょっと、そういうのは付いて行けない」
兄「ああ、そう」
幼「何か悩みがあるなら言ってね、聞くから」 スタスタ
兄(どうしようもねえな)
友「よっす、兄。お前奇声上げて幼ちゃん襲ったらしいな?」
兄「なんでそうなるんだよ」
友「見た奴がいるんだよ。いやあ、なんかビックリだわ。お前ってそういうタイプだったんだな」
兄「……」
友「え、おっぱい揉ませろって迫ったってマジだったのか!?」
兄「それは、少し違うけど」
友「……あー、そうだ俺、小便行ってくるわ」 スタスタ
兄(こうして俺はおっぱいキラークイーンの名を欲しいままにした)
兄(ぶっちゃけ学校中からいじめられるようになった)
兄(男子人気のある幼と仲が良かった俺は元々妬まれていたらしかった)
兄(俺は学校へ行くのをやめた)
兄(時々妹が俺の部屋を訪れ、何となく話をした)
兄「前の妹は俺が殺したんだ」
妹「じゃあお兄さんが私のお父さんなんですね」
兄(何の慰めにもならない会話もその内になくなり、妹は部屋に来なくなった)
兄(そして俺は一人、この部屋で腐っていく)
おわり
兄「悪魔と契約したので妹に試しに以下略」
兄「妹、>>21」
服従しろ
兄「妹、服従しろ」
妹「やだ」
兄「そうか、なら実力行使しかないな」 ガシッ
妹「きゃー! 怖いよぉ!」
兄「うるせー。おら、お兄ちゃんって言ってみやがれ」
妹「おに……この鬼ぃ!」
兄「そういう事言うのはこの口か、あぁ?」 グイッ
妹「ひたーっ、ひたいーっ!」
兄(初っ端から失敗するなんて、この力も大した事ないなー)
兄(ていうか実は力なんて最初かないんじゃないか?)
兄「まあ、他の奴で試してみるか」
兄「つーわけで、どうよ?」
友「いや、マジならすげーけど、そりゃねーべ」
兄「マジもマジ、大マジ。だからさ、試しに実験させてくれよ」
友「……ま、面白そうだしいいけどな。ほら、かかってこいよ!」
兄「>>25」
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