ちひろ「Pさんのプロデュースする娘って大体黒髪の娘が多いですよね」
P「黒髪の女の子は清楚なイメージで、どんな世代にもウケがいいですからね。アイドルとしては一番活動しやすいと思いますよ」
ちひろ「え?Pさん自身はそれほど思い入れは無いんですか?」
P「ありますよ。学生時代に好きになってたのって大体髪を染めてない娘が多かったですから。黒髪の娘がほとんどでしたね」
ちひろ「Pさんは黒髪の娘がお好きと……」
P「はい、やっぱり……」
P「黒髪の娘っていいですよね!」
凛「!」
千秋「!」
ありす「!」
翠「!」
雪美「!」
茄子「♪」
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ちひろ(これは面白いことになりそうな予感!!)
ちひろ「髪を染めている娘や、地毛が金髪だったりするのはダメなんですか?」
P「広い世代の人に支持をしてもらうためには、日本人なじみの色が一番ですから」
P「桃華や美嘉莉嘉姉妹の様に一部に熱狂的なファンがいる娘もいますけど、トップを狙うならやっぱりウケのいい黒髪が一番効率的ですからね」
P「……でも美嘉たちをトップへ導けないのは俺の実力不足ですから、あんまり偉そうなことは言えないです……」
ちひろ「Pさん自身の好みとしてはどうなんですか?」
P「俺自身の好みですか?」
ちひろ「まだPさんについて分からないこともありますし、私もPさんの好みに少し興味があるんです!」
P「そ、そうですか?」
ちひろ「はい!だから教えてください!」チラッチラッ
凛(ナイスだよちひろさん!)
千秋(彼の好み……)
P「そうですね……俺が個人的に一番見ちゃうのがやっぱり何度も言ってる髪ですね」
P「家族が染髪大好きだったので、正直金髪茶髪は食傷気味ですね。地毛の娘もいると思いますけども、黒が一番ですね!」
莉嘉(えっ)
美嘉(えっ)
桃華(えっ)
ちひろ「そうなんですか……」
P「やっぱり日本人なら黒髪じゃないと!」
桃華「」
美嘉「」
莉嘉「」
ちひろ(……ドンマイ)
P「あとはそうですね……髪は長い方がいいですね。黒髪なのが第一条件で、そのあとで長髪だったらもう顔とか性格とか関係ないです!」
ちひろ「へぇ、そうなんですか。ショートカットはダメなんですか?」
P「ショートカットがダメなのではなく、長髪がいいんです」
茄子「…………………」
ちひろ(怖っ!)
千秋(これはもう……)
凛(誰が一番か……)
翠(決まったようなものでしょう!)
ありす(まあ、選ばれるのは……)
雪美(……私……)
ちひろ(この事務所にはまだ何人か黒髪の人は残ってるけど、プロデューサーのお気に入りは誰なのかしら?)
ちひろ「この事務所の娘達からお気に入りに娘を選ぶとするなら、誰ですか?」
P「この事務所からですか?」
ちひろ「この中からなら選びやすいと思いますよ」
P「そうですね……」
ちひろ(本命は千秋ちゃん、対抗馬は翠ちゃん、大穴は……だめだ、いないなぁ。皆が本命でもおかしくないラインナップだから……)
ちひろ(誰が選ばれるんだろう?)
P「俺の一番のお気に入りは……そうですね……」
P「拓海ですね!」
千秋「」
凛「」
翠 「」
ありす 「」
雪美「」
ちひろ(……まさかの大穴が……)
ちひろ「拓海……ちゃん?」
P「拓海の黒髪は俺の中で一番最高の髪ですね」
ちひろ「で、でも千秋ちゃんや翠ちゃんだっているじゃないですか」
P「あの二人もすごく好みなんですが、拓海のが最高過ぎた、ただそれだけです!」
ちひろ「Pさんは髪だけで人を決めるんですか!?もっと内面を見てあげなきゃダメですよ?」
P「自分髪の毛フェチなんで、そこはどうしようもないです」
P「でも拓海ってなかなか触らせてくれないんですよね」
ちひろ「女の子は髪を触られるのはあんまり好きじゃないんです!」
P「あんなに綺麗で美しい髪をしてるのに手入れをほとんどしてないんですよ!?あ”~、俺がしっかり手入れをしてあげたい!」
ちひろ「落ち着いてください!Pさん!」
千秋「……」
凛「……」
翠 「……」
ありす 「……」
雪美「……」
ちひろ(他の娘達の視線が怖い……)
渋谷凛(15)
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黒川千秋(20)
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橘ありす(12)
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水野翠(18)
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佐城雪美(10)
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鷹富士茄子(20)
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城ヶ崎莉嘉(12)
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城ヶ崎美嘉(17)
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櫻井桃華(12)
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夜 事務所
P「よし、資料もまとめたし、もう帰るか」
拓海「……」
P「ん?拓海じゃないか。どうした?」
拓海「なあ、アンタにとっての一番は誰なんだ?」
P「た、拓海だよ」
拓海「……じゃあなんで黒川さんや水野と話してる時はニヤニヤしてるんだよ……」
P「し、してないよ!確かにあの二人もいい娘だけど俺の一番は拓海だから!」
拓海「……じゃあアタシに誓え。もうアタシ以外の女は見ないって」
P「もちろんだ!俺は拓海のすべてが好きだから!」
拓海「本当だな?」
P「………ああ」
拓海「……なら特別にアタシの髪を触らせてやる。他の女はもう見るんじゃねぇぞ」
P(キタ----------------!!!!)
サワサワ サワサワ サワサワ
拓海「……うぅ……くすぐってぇな……」
P「やっぱり一番は拓海の髪だな!」
拓海「あ、あんまり気持ちわりぃ触り方するんじゃねぇよ……」
P「ん?前と比べて艶が出てるな。もしかして遂に手入れをしたのか?」
拓海「こんなアタシの髪なんてピンポイントなところをほめてくれたのはアンタだけだからな」
拓海「アンタのためにトリートメントしてやったんだから感謝しろよ」
P「ありがとう拓海ぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」サワサワサワサワサワサワ
拓海「気色悪い触り方すんなあああああ!!」
美嘉「……」
莉嘉「……」
桃華「……」
唯「……」
ちひろ(これはすこしやりすぎたかしら……明日の事務所が心配だわ……)
翌日
ガチャッ
P「おはようございます!」
唯「あ、Pちゃんおはよー!」黒髪
美嘉「おはよー☆」黒髪
莉嘉「Pくんの大好きな黒だよー★」黒髪
桃華「ごきげんよう、Pちゃま」黒髪
千秋「おはよう」
凛「今日もよろしくね」
翠 「あなたの心を射止めます!」
ありす 「……」ファサッ
雪美「……うふふ」
茄子「おはようございます♪」長髪
黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪黒髪
P「いやああああああああああああああ!!!!」
ちひろ(心中お察しします)
みく「み、みくは自分を曲げないよ……!!」
P「拓海~!助けてくれー!黒のお化けが~!」
拓海「ふふ、やっぱアンタの世話はアタシがしてやらないとな!!」ナデナデ
唯(ちゃんと黒髪にしたのに……)
美嘉(Pくんがこっち見てくれない……)
莉嘉(莉嘉達じゃあダメなのかな……)
桃華(Pちゃまが私の黒髪に惹かれないというのなら……)
千秋(やっぱりあの……)
凛(艶やか()な黒髪を……)
翠 (根元から一本残らず……)
ありす (焼き払って……)
雪美(……苅り取る……)シャキーン
茄子(偶々ヘアサロン深夜まで営業していてよかったです。今はまだウィッグですけど、いずれは地毛で……)
ちひろ「もうひと反乱ありそうですね……(女の中だけで)」
みく「みくは自分を曲げたりしないんだから……」
おわり
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