美琴「……!!! ~~~ッ!!!!」
上条「(何言ってんだ… よく聞き取れない…)」
御坂妹「……」
上条「(なんだよその沈痛な表情は… ま、いつもとかわんねぇけど)」
上条「(あ~ 頭がぼーっとする ん?)」
上条「(なんだ…これ 胸に鉄骨?)」
上条「(……あぁそうか そこで倒れてる白髪と相討ちになって)」
上条「(はは、倒したんだな そうか、良かっ…)」
上条「ゲホッ!!ゲホッ!!!げほっ!!!」 パタタ
美琴「嫌ぁ!! 死んじゃやだぁぁ!! うあぁあぁああああああ!!!」
後は任せた
とある自宅の警備員
┼ヽ -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ __ノ
キュピーン
ムクッ
上条「生き返りました」
御坂妹「さすがイマジンブレイカー」
美琴「私たちにできないことを平然とやってのける」
一方通行「そこにしびれるあこがれるぅ!!」
完
とりあえず書け>>1
離脱は許さん(キリッ!!
お客様(苦笑)
美琴「……!!! ~~~ッ!!!!」
上条「(何言ってんだ… よく聞き取れない…)」
御坂妹「……」
上条「(なんだよその沈痛な表情は… ま、いつもとかわんねぇけど)」
上条「(あ~ 頭がぼーっとする ん?)」
上条「(なんだ…これ 胸に鉄骨?)」
上条「(……あぁそうか そこで倒れてる白髪と相討ちになって)」
上条「(はは、倒したんだな そうか、良かっ…)」
上条「ゲホッ!!ゲホッ!!!げほっ!!!」 パタタ
美琴「嫌ぁ!! 死んじゃやだぁぁ!! うあぁあぁああああああ!!!」
──────────────────────
美琴「……!!! ~~~ッ!!!!」
上条「(何言ってんだ… よく聞き取れない…)」
御坂妹「……」
御坂妹「終わりがないのが終わり。それがゴールド・E・レクイエム」
「お姉様~!!」
あの悪夢のような夜から一週間程たったある日
同じ寮の同じ部屋にすむ白井黒子が脳天気な声をかけてくる
「…何よ」
「いえ、最近のお姉様…何かお元気ないような気がしまして、黒子は心配なのですわ…」
余計なお世話だ、と彼女は思った
上条「けほっ… ビ、ビリビリ 大丈夫…か?」
美琴「ぐすっ うぇぇ… 大丈夫… 大丈夫だからぁ…」
上条「は、はは、は… お前でも泣くんだ、な」
美琴「うっさい… ばかぁ」
上条「あいつは…?」
美琴「そこでノビてる… だからお願い、もう喋らないで…」
一方「くっ」
美琴「!?」
一方「糞ッ… どうなってンだ…」 ヨロヨロ
上条「よう」
一方「て、てめェ…!」
上条「ど、どうだ? 自分の血の味は…?」
一方「ふざけンな…ッ まだ終わっちゃいねェよ」
美琴「…もうやめて」
一方「あァ?」
美琴「もう終わったのよ…」
美琴「あんたは負けたの!! 無能力者にのされて負けたのよ!!!」
一方「……」
美琴「だから、これ以上… 当麻を傷つけないで……」
御坂妹「これ以上戦闘を続けるのなら私がお相手します、とミサカは怒りを隠して宣言します」
一方「……」
美琴「うっ うぅ… ぐすっ…」
一方「ハ…ハハハッ!!ヒャはハハはハハ!!!!」
一方「……その死に損ないに免じて俺の負けってことにしてやるよ」
上条「まて まだ… ぐっ!!」
美琴「動かないで!! あんたは勝ったの… だからもういいの…」
後は任せた
上条「死んだから天国行ったら天国破壊した」
上条「罰として地獄行ったら地獄も破壊した」
上条「かといって肉体は死んでるから生還もできず」
上条「俺、幽霊になっちまったのか・・・」
「お姉様、またお出かけに…」
「あんたには関係ないでしょうが!」
「ひっ…(ビク)」
仕方がない、かわいくて仕方がない筈の後輩にさえ優しくしてやれない
本当の事を話せば
彼女もまた、あの悪夢のような世界に引きずりこまれる事になってしまうのだから…
彼女は誓っていた不幸な少年がこの世をさったあの夜から!
ただ、たまたま、私と、妹達と出会い救おうとしたあいつを巻き込んだ
あのレベル5に復讐を
この学園都市に制裁を、と
あの夜から一週間
たった一週間で彼女の世界は変わった
思い出すのも忌ま忌ましい
あの血みどろの操車場
少年の胸からとめどなく溢れていくもの
何をしてもとまらなかった
ただ手を握り泣くことしかできなかった
何時間もそうしていた、もしかしたら30分もたっていなかったのかもしれないが
気がつけば彼女達の周りに何人、いや、何機もの駆動鎧が
彼女達を取り囲むように
次々と現れた
御坂美琴は闇にいた
記憶は途切れ途切れになっている
何か薬品のようなもので眠らされていたのだろうか
体は縛られてるわけでもない
ただ、この部屋から出られない
どういうわけか能力も一切使えない
唐突にどれだけ殴っても蹴ってもビクともしなかった扉が開かれた
「おはようございます、御坂美琴さん」
扉の向こうから駆動鎧が入ってきた
つっかえたのか入口横の壁がボロボロ崩れている
声から察するに女だろう
と、揺れる意識のなか彼女は考えた
「気分は…すぐれないようですね」
「あ、あいつは!…あの馬鹿はどうしたのッ!?」
「馬鹿…ああ、上条当麻ですか?お会いになります?」
女は言った
「遺体でよければですが☆」
「なっ………」
何も、何も考えられなかった
吐き気さえした
あの状態で生きているのが不思議なくらいだったが
それでも聞きたくなかった
「そんなことは置いといてですねー本題に…」
美琴は駆動鎧を睨みつけた
使えていたならこの瞬間には目の前の駆動鎧は10億Vの電圧と殺人的な電熱で中から蒸し上がっていただろう
駆動鎧の女は特に気にすることもなく続けた
「そんな反抗的な態度でこいつときたらー」
「とにかくあなたは知ってはいけない、来てはならない領域にまできてしまったんですねー」
「まったく、本来ならその場で抹殺☆だったんだけどあなたは7人しかいないサンプルだから」
彼女にはそんな言葉は頭に入っていなかった
(あいつが…死んだ?…ありえない…私の全力を受けたってケロッとしてたじゃない!)
「というわけなのでって…聞いてますかー?」
「…」
「ガン無視ー!?こいつときたら!もう!この書類に目を通しておきなさいよ?でないと学習装置で無理矢理にでもぶち込んじゃうから☆」
その日から御坂美琴は闇に堕ちた
だが『アイテム』の構成員として、身体以外の自由を全て奪われてなお彼女は
決して消えることのない感情のみを原動力に闇のさらに奥へ踏み出す事を決意した
その一週間後の夜、彼女は後輩でルームメイトの白井を振り切った後
学生寮の外を電話を片手に歩いている
本来なら昼だろうが夜だろうが寮の外へは基本出られない
特別な理由の外出届を提出し、寮官からの了承がないとだが
いつもは恐怖の対象とされる寮官だが
寮の門からでていく御坂美琴を悲しげな哀れむような目で見送っていた
『ちょっと!さっそく遅刻ってどういう了見だコルァア!』
「うるさいわねー、トイレよトイレ」
『こいつときたら!貴様には上司を敬う心を叩きこむ必要があるみた」
欝陶しそうに通話の終了ボタンを押しながら
脇にとめてあった黒塗りのキャンピングカーに乗り込んだ
「新入りの分際で私を超待たせるとは、さすが常盤台の超お嬢様って訳ですか」
「結局、ここまで堕ちた人間にまともなひとっている訳ないんだってば」
「…こんばんは」
キャンピングカーのテーブルに腰掛けているのはアイテムの正式メンバーである
絹旗最愛、滝壺理后、フレンダの三人
つまりは仕事仲間である
『てか、あんた達の中誰ひとり通達した待ち合わせの時間にこないってのはどういう事かしら?』
突然にキャンピングの壁についてあるモニタから合成音声の筈なのにやけに透き通った声がきこえた
先程の電話の相手でもある『アイテム』の上司とやらだ
モニタにはSOUND ONLYと映っている
『こいつらときたら!正座!もう!一人10分遅刻で40分の遅れが生じてるんだけどわかってんの?』
モニタの声は内容とは裏腹にそんなに焦っているようにも聞こえない
その言葉に反応したのは
「でも結局、いつも時間余るくらいなんだから大丈夫だって」
『私はこんな仕事さっさと終わらせたいのー!テレビが…コホン』
「で?今回の超めんどい仕事内容は超なんですか?」
前もって送った情報にいつも目を通せっつってんだろうがあああああ、という無駄にうるさい闇組織一行は
夜の闇へとすいこまれていった
むぎのんは続けば別のとこでだすつもりだったけど
キリのいいとこで風呂いくから
他の人あとは頼むでもいいかい?
乙
「結局、今この場で楽にしてあげるのが1番なんだって」
そういったのは金髪碧眼の少女
少女は銃やナイフを武装している男達の一人を何度も壁に顔面を楽しそうに打ち付けながら
「その通りとは超言わないですが、私達がやらなくても他にも超こいつらを始末したい組織がいるってのは超事実ですよ?」
そういったのはふわふわした大きめなセーターみたいなワンピースにみを包んだ12才ぐらいの女の子だ
彼女もまた2メートルはありだろう大男を拳一つで10メートルはぶっ飛ばしていた
仕事の内容はごくごく簡単なもの
『とある倉庫で取引があるから潰してね☆超瞬殺でヨロシク!』
結局、美琴は最後まで人を殺さなかった
取引につかわれたであろうアタッシュケースを抱えたまま
絹旗最愛とフレンダの無双乱舞をただ茫然と眺めていた
キャンピングカーに帰るとテーブルにうだーっと伏せていた滝壺がまだ眠そうに起き上がる
「おつかれさま、どうだったの?」
「超楽勝です、浜面浜面、『おかたづけ』班に超連絡ろしく、それと超おなか減りましたどっかファミレスに寄ってください」
へいへい、と浜面というらしき男のやる気のなさそうな声が運転席から聞こえてくる
彼はこの『アイテム』の下部組織、はやいところがパシリにあたる人物
なんとなく雰囲気があの不幸な少年に似ているような気がしないでもない
そんな事を考えていた美琴だが
『おーっす終わったかね?お疲れさーん』
唐突にモニタから声が流れてきた
『さすが仕事がはやいわねーお姉さんも鼻が高いわー』
「で、超何か用なんですか?」
椅子の上で体育座りという際どい恰好でなにやら映画のパンフレットを熟読しながら絹旗が答えた
『別に?ただ超電磁砲ちゃんの初陣だったからどうだったかなーと』
バサバサッと絹旗の持っていたパンフレットが床に落ちた
「れ、超電磁砲?あなたがですか?」
『あれ知らない?通達した筈なんだけ…ってまた読んでなかったんかい!!』
「うわーお嬢様学校の常盤台の制服だから変だと思ってたのよね…」
急に話題が自分の事になってしまい美琴は慌てる
「み、御坂美琴です…はい」
ほえーっと身を乗り出して美琴の隅から隅まで眺めまわす絹旗とフレンダ
隣でぐったりしてる滝壺でさえ頬をテーブルにつけたまま目だけは美琴の顔へ向いている
『まー、これでますます仕事が楽になるってことで!お疲れさーん』
そういい残し通信はそこで途絶えた
「結局、さっきはとんだ役立たずが入ったもんだと思ってたけど」
「これで仕事も超はかどりますし、私達の身の安全度も超たかまるってもんですね」
「…みさかの入隊を祝して」
「「「(超)かんぱーい!」」」
愉快な声が深夜のファミレスに響き渡る
この辺はいくら闇組織の構成員といっても女の子なんだなあと
運転手あらためドリンクバー往復係の浜面は両手にそれぞれちがう飲み物を手に歩いてきた
一方、本日の主役の美琴はというと
メニュー表をながめる少女たちを横目に
あるものに目を奪われていた
お子様セット限定!ゲコ太マグカップ!
と、でかでかと書かれたPOPだった
「まさかとは思うんですが…」
「はっ!」
「御坂さんそのマグカップが超欲しいんですか…?」
「い、いやそんな訳っ…ないじゃないこんなガキっぽいもの」
ガチャン!と一斉にたちあがる絹旗、フレンダ、滝壺 の三人は
「「「ゲコ太をなめるな!」」」
と激昂した
すっかり意気投合した『アイテム』の四人は
その後もガールズトークに花をさかせ
気付けばもううっすら明るくなってきていた
浜面という男は向かいの席で隣の滝壺に寄り掛かって寝ていた
滝壺は滝壺でとっくに熟睡していたので気付かない
そして隣の絹旗は滝壺ごしに浜面の髪を鷲づかみにしながら
耳もとで何かを囁いた
瞬間、浜面は汗をダラダラながしながら伝票を握りしめレジへはしっていった
「まったく、油断も隙も超ありませんね、滝壺さん超帰る時間ですよ起きて下さい」
そう言いながら滝壺を優しくゆする
美琴はそんな様子をみて笑っていた
自分でも気付かないほどうっすらと
優しく微笑んでいた
それから一ヶ月程の月日が流れていた
相変わらず御坂は学校には通わないものの
未だに寮に住んでいる
一応組織が自由につかえる仮眠室なるものがあるにはあるが
何故だか使う気にはなれなかった
まだ表の世界に未練があるのかもしれない、と彼女はなんとなく思った
ルームメイトの白井はもう学校に行っていて部屋には誰もいない
もう最近はまともに会話すらしていない後輩のことを思い浮かべながら
美琴はベッドへ横になっていた
そんな時、携帯にみしらぬ番号からの着信があった
そろそろだと思って手に持っていた携帯を耳み当てる
『あと、二、三分ほどで車がつくから!遅刻は許さないんだからね』
それだけ言うと通話が切れた
準備と言っても特に何もない
必要な物はなんでも下部組織の連中が揃えてくれる
必要であれば武器なども簡単に揃うが
学園都市に7人しかいない超能力者
その中でも第三位の実力を誇る彼女には必要なかった
そう、彼女が人を殺すには必要なかった
今回はキャンピングカーではなく
黒塗りのワゴンだった
スライド式のドアをあけるといつものメンバーが揃っていた
今日の仕事はいつもとは違う様だった
内容自体は『単に殺す系』で簡単な筈なのだが
今回は殺すべき目標が『アイテム』と同じ機密レベルの組織だ
美琴は他にも自分達のような組織がたくさんあると聞かされてはいたが
実際に会うのは、もとい殺し合うのはこれが初めてだった
「結局、どうして『スクール』のクソ野郎共はわざわざ新しいスナイパーを雇ってまで親船を暗殺したかったんだろーね」
親船とは学園都市統括理事会のメンバーの一人だ
彼女が『スクール』の手によって狙撃されたが実際には失敗したらしい
「『スクール』とはまた別の組織が暗躍している」
との追加情報が美琴の携帯にも回ってきていた
「さあ、超クソ野郎の考える事なんて超くだらないに決まってます」
「はまづら、あそこは右じゃなくて左だったよ」
「うおいっ!だったよじゃねーだろ!早く言え馬鹿!」
特に緊張感のかけらもない車内は
今日も血みどろの戦場へ向かう
今ワゴンが向かっているのはとある研究所
「任務はそこにある大事なモンを『スクール』の豚野郎どもに取られちゃダメよ!」だった
「で、大事な物って?」
美琴が誰に向かってでもなく聞くと
「んー、なんて説明すれば超わかりやすいですかねー、とにかくピンセットって呼ばれてる手袋みたいなもんらしいです」
「なんつーアバウトな…」
美琴が半ば呆れつついると
「あ!そうそう御坂さん、スクール(あちらさん)のレベル5は超お任せします」
「へ?」
限界です寝ます
のこってたら明日の昼ごろ書きます
木山「上条当麻君か。よろしく」
木山「上条当麻君か。よろしく」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1262526129/)
美琴「なんで死んじゃったのよ・・・ バカ」
美琴「なんで死んじゃったのよ・・・ バカ」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1262582781/)
サーシャ「第一の解答ですが、私は既に上条当麻と付き合っています」
サーシャ「第一の解答ですが、私は既に上条当麻と付き合っています」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1262443152/)
佐天「よーし、じゃあ初春にネコミミを授けよう!」
佐天「よーし、じゃあ初春にネコミミを授けよう!」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1262353009/)
佐天「あの人、かっこよかったなぁ……」
美琴「私と戦いなさいよ!」承太郎「やかましいぞッ!」
美琴「私と戦いなさいよ!」承太郎「やかましいぞッ!」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1262567646/)
オルソラ「上条さん、好きですわ」
打ち止め「何このセーラー服?ってミサカはミサカは…」
打ち止め「何このセーラー服?ってミサカはミサカは…」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1262530180/)
美琴が実際に会った事のある超能力者は二人
一人は同じ常盤台の女王として君臨している第五位『心理掌握』
もう一人はあの忌ま忌ましい第一位『一方通行』
最初は自分の雷撃にも平気で堪える上条も同じ超能力者だとおもった事もあったが
違う、彼は無能力者と言っていた
「結局、今まであいつらを何度も潰そうとしてて失敗してんのは」
「あのクソ野郎共の超親玉に第二位の超クソ野郎がいるから、ですよ」
第二位、第三位の美琴より格上の存在
美琴は自分の体が震えている事に気付いた
恐ろしいから、ではなく
これから第一位を殺す自分にとって第二位は絶好の獲物
全力をだしてぶつかる事ができる的
「やってやろうじゃない…」
『アイテム』の四人はワゴンを降りて、研究所へ向かう
浜面は研究所近くの道の脇に停めてあるワゴンの中でぼんやりと窓の外を眺めていた
「御坂美琴ね…うわあ、さすがレベル5…全開だな」
研究所の屋根から青白い閃光が走り
おくれて雷鳴のよいな轟音が響く
「うわー引くわー、まるで災害だな、ありゃさすがの第二位さんもやばいんじゃねーの?」
無能力者の浜面にはレベル5同士の戦闘がどんな物か想像がつかない
レベル4の戦闘を何度も見ているのに想像すら付かないほどレベル5とは強力すぎた
「結局、御坂一人で十二分なんじゃない?」
「超寝言いってないで『ピンセット』を超回収しに行きますよ」
絹旗、フレンダ、滝壺の三人は一人で『スクール』のメンバー全員を相手にしている美琴を尻目にさらに奥へ向かう
「結局、第二位はいなかったし、こりゃ今回は圧勝だって」
「確かに超いないに越したことはないですが…超どうしました?滝壺さん」
滝壺が急に立ち止まる
彼女の能力は『能力追跡』
AIM拡散力場に干渉して、例え太陽系の外にいても特定の能力者の位置を性格に把握する
逆に言えばこちらに向かってくるモノにも気付く
滝壺はポケットからシャーペンの芯入れのようなケースを取出し中に入っているもの少量舐めた
「北東の方角から信号が来てる…この反応は『未元物質』」
絹旗、フレンダが示された方角に体を向けた
瞬間、壁がゴバァッと音をたてて砕けた
美琴は今までの一ヶ月間ですでに両手で数えられない程の人間を殺していた
最初はたまたまだった
殺すのは『一方通行』ただ一人
無関係の人間はたとえどんな残酷な人間であっても
殺すつもりはなかった
あの不幸な少年がそうだったように
上条当麻がそうしなかったように
そのつもりだった
たが、それは強い人間にしかできないことだった
もういい、と彼女は思った
(あいつを殺すためならなんでもやってやる)
頭に土星のような機械の輪をつけている同い年ぐらいの少年の手の動きに合わせて
何本もの鉄骨が飛んでくる
美琴はポケットの中の物を握りしめる
(なんだってやってやるのよ…)
数秒の出来事だった
「ぐ…がはっ…」
土星のようなゴーグルを付けた少年は宙に浮かんでいた
ドチャアッという生々しい音と共に少年だった塊は床へ落ちる
飛んできた鉄骨、それを美琴は磁力で操り
空中でレールのような形に並べた
膨大な電気を帯びた二本の鉄のレール
その間には強力な磁場が発生している
あとは簡単だった、ポケットの中に入っていたどこにでもあるゲームセンターのコイン
音速の三倍で打ち出されたそれは少年の胸から下、膝から上の肉を
消失させた
「おっとと、超電磁砲はいねーのかセーフ」
破壊された壁から出てきたのは学園都市第二位、垣根帝督
「ちっ…『未元物質』!」
「あん?おいおいちゃんと名前で呼べよ俺には垣根帝督っつう…おいいきなりか」
絹旗は壁に右手を添え、そのまま握る
豆腐のように崩れた壁のかけらを垣根へ向かって投げ付ける
ガアンッと鉄と鉄がぶつかったような音が弾ける
「痛ってーな、そしてムカついた。まずはてめえから殺してやる」
「全然痛そうには超見えませんが」
ゆらりゆらりと近づいてくる垣根
実力差は明らかだった
絹旗は先程掴んだ壁の辺りをもう一度、今度は殴った
「二人ともそこから超逃げてください!滝壺さんがいれば超逃げ切れる筈です」
コク、と頷いたフレンダはぼーっとしている滝壺を脇に抱えて壁の穴の奥へ走り出す
「あらら、わかってんじゃん『窒素装甲』…あのストーカー女がてめえらの核だってこと」
第二位と正面からぶつかるのはこれが初めてだった。実力差は明らか
(でも、私だけは逃げるわけには超いきません!)
「もう終わりか?つまんねーな」
「…くっ」
(やっぱり超勝てる筈ありませんか
結構全力だしたんですが…)
(滝壺さんさえ、生きていれば『アイテム』は超機能します)
(私やフレンダみたいな能力者は超腐る程いますから…)
「ぐっ…かはっ」
絹旗は立ち上がる
「あん?まだやんのか?別にいいが…次は殺すぞ?」
彼の言っている事は事実だ
いま絹旗が呼吸をし立ち上がっているのも、彼の気まぐれに過ぎない
「次は殺す」これも気まぐれ
垣根帝督の背中に六枚の羽のような物が見えた
『未元物質』
その能力はこの世には存在しない新たな物質を生み出すまたは引き出す能力
特異な能力の中でもさらに異質
はっきりいってわからない
しかし、その六枚の羽が自分を殺すに十分な力をもっている事だけは理解出来る
「くっ…超似合いませんね…超、天使にでもなりたいんですか…?」
「はっ…言うな、自覚はしてる」
垣根の羽がふいに輝きを増す
来る、そう覚悟した瞬間
自分のすぐ右側を
何かが通り抜けた
絹旗の右袖が少し焦げていた
自分のすぐそばを通り抜けた膨大な熱の塊
超電磁砲
学園都市、第三位
噂に聞いていた力を目の当たりにしたのはこれが初めてだった
「み、御坂…さん」
超電磁砲は絹旗の言葉に耳を貸さなかった
「いたいたいたクソいやがったわね第二位!」
その声のさきに垣根は立っていた
折り畳まれ彼の前で盾の代わりになっていた六枚の羽がゆっくりと開いていく
「痛ってぇな…やっぱてめぇから粉々にしてやる…第三位」
「てめぇの事は知ってる、ほかのレベル5とは違って最初はレベル1だったんだってな?」
「それが?」
「はん?一体どんだけMなんだっつう話だよ…いいねえすげえそそるわ」
「ったくレベル5にはまともな奴はいないのかしら?」
美琴はグシャグシャと頭をかきながら答える
「ハッ『アイテム』みてえなとこにいる時点でてめぇも存外まともじゃねーよボケがッ!!」
六枚の内の一枚が輝く
白い光線が美琴に向かって放たれる
「いいねえ…やっぱそそるわ」
光線は廊下の奥の壁をつき抜けて行った
当たっていない
美琴は磁力を足へ発生させ壁の中の鉄骨へ反応させる
天井に逆さまに立っていた
「いや…何つーか…」
逆さまになっている第三位をみて第二位はため息をついた
「?」
「わかってねーなおまえ…短パンって…」
「は?」
第二位はそのまま先程自分が壊した壁へ戻ろうとする
「あーあ萎えた、見逃してやるよ」
「ちょ!ま、待ちなさいよ」
美琴の前髪から10億Vの青白い電撃が垣根へ向かう
第二位は一枚だけ出した羽を折り曲げてそれを受ける
バチバチと鳥の鳴き声のような音を響かせながら羽が
突然と開く
跳ね返された電撃は膝から崩れおちていた絹旗へと矛先を向ける
「チィッ」
天井から一気に床に着地して人差し指を絹旗のほうへむける
すると電撃は急カーブをまがるように美琴の人差し指へと勢いよくバチバチと吸い込まれる
今思ったが美琴とフレンダって面識あるよな
「クソ…逃げられたわね」
「おそらくピンセットはもう…まあ、超心配いりませんよ」
「え?」
「こっちには超滝壺さんが超いますから」
ワゴンのなかではハンドルに体をあずけて居眠りしている浜面がいた
「ーー!!」
「ん…んあ?」
ごんごんと耳障りな音がすると思ったらフロントガラスの向こう側で拳を振り上げている絹旗がいた
「…うわお白かぼげあッ!!」
現在風通し抜群の黒いワゴンはひとまずアジトと呼ばれる場所へ向かっている
先に逃げたフレンダと滝壺を回収、並びに『スクール』を追撃するにあたっての作戦会議をするためだ
>>108
それ俺もおもったけど気にしないでw
とある科学設定は無視してくれると助かります
『でー………ピンセットは?』
「いまそれを追ってんのよ邪魔しないで」
『こ、こいつときたら!あんたがいながら失敗するなんて』
『まあいいや気持ち切り替えて☆次の仕事があるんだけど』
「は?」
『もうピンセットの件はいいわー『グループ』って連中がうごきだしてるから』
「『グループ』?…っざっけんじゃないわよ!私はあの第二位のクソ野郎をぐちゃぐちゃにしなきゃ気が済まないのよ!」
「頑張ってみさか、私はみさかを応援してる」
『アイテム』一行はアジトとしてつかっている個室サロンの一室にいた
テーブルにおいた携帯電話からぎゃあぎゃあと喚き声が聞こえる
『ふーふー…まあいっか『スクール』の連中にはムカつきっぱなしだし?あの管理人にも個人的な怨みもあるし』
「結局、そんなアバウトでもいいってこと?」
『こっちの新しい仕事はなんとかしとくわ☆そのかわり回収班が必要ないくらいバラバラのぐちゃぐちゃを所望します♪』
美琴は『グループ』なんてどうでもいい連中は眼中になかった
第一位の仮想敵、第二位を殺す
そのことだけが頭にあった
滝壺の能力で第二位の位置を確認した彼女達は現場へむかう
外では浜面があらたな車を仕入れてまっていた
「でもよ?『スクール』の連中は一体ピンセットってやらで何をする気なんだ?」
「知りませんよそんな事、どうせあいつら自身もピンセットを超奪う理由は超知らないでしょう」
気だるそうに絹旗は答える
そして気付く、絹旗達の車に並走する巨大なトラック
その積み荷を載せる場所には巨大ななクレーンがあることに
ガガガと音をたててクレーンがうごきだす
クレーンの先についているのは金属製のフックではなく、建物を壊すときなどに使う巨大な鉄球
轟ッ!
勢いよく鉄の塊が孤を描く
真横からぶつかる形で
鉄球は停止していた
絹旗は忘れていた
この車内に誰がのっているのかを
学園都市第三位の実力者
史上最強の電気使いには磁力を操る事も出来る
「なっ…」
クレーンを操っていた細い人影が慌てたように荷台へ飛び降りる
「逃がすわけ、ないでしょうがッ!」
ズバチィッ!と凄まじい音が聞こえる
荷台に乗っている細身の少女は電撃の衝撃で広い道路へ
弾き飛ばされた、中央分離帯を越え反対車線にまで
グチャリ、という嫌な音はとっくに走り去った「アイテム」の車には届くことはなかった
『スクール』残り二人
「つー訳だにゃー」
『グループ』構成員、土御門が脳天気な声をだす
「全く上も無茶な要求をしてくるものですね」
同じく構成員の海原が言う
顔だけならこんなところにいるはずがないのだが
彼は海原の皮を被った魔術師である
とある事情でそれが学園都市にばれてしまい今にいたる
彼は同じく魔術サイドにいるはずの少女に微笑みかける
「…」
白い少女は答えない
「ちょっと海原ぁ、気味悪いからこっち見ないでくれる」
そう答えたのはまたまた同じく構成員
学園都市第4位『原子崩し』麦野沈利だ
土御門は俯いている白い修道女をみつめている
サングラスで隠されてはいるが
その目は悲しそうな目だった
上条当麻が死んだあの夜
彼女はこれ以上ない悲しみにうちひしがれていた
禁書目録として存在する彼女を取り巻く環境には殺しはもともと頻発していたのも確か
だが、上条当麻の死には耐えることができなかった
それほどにまで上条当麻を好いていた
長年つれそった相方のように
完全記憶能力を持ち主には忘れる事さえゆるされなかった
そして彼女は隣人である自分にこう言った
「とうまを殺した人を殺す」
駄目だとは言えなかった
土御門自身も許せなかったからだ
『必要悪の教会』の同僚として彼はこう誓った
上条当麻が守りたかった禁書目録は俺が守る
同時に禁書目録の望みの力になる
すみませんちょっとバイトいってきます
今バイト終わった
ネタも思い付いたし再開します
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て / ,,-",-''i|  ̄|i''-、 ヾ {
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「結局さ、私達ってなにすればいいのかな?」
「さあ?今回の仕事はうちのお嬢様の超独断ですからね」
「悪かったわよ…嫌味たらしいわね」
「みさか、もう私かえりたい」
美琴達四人はとある学区の地下街にいた
滝壺の能力に間違いがなければターゲット『未元物質』はここに潜んでいる
彼女は、もはやピンセット強奪のことはすっかり頭から飛んでいた
地下街には騒音などの問題からか
カラオケ、ゲームセンターなどの娯楽施設が立ち並ぶ商店街のようなものだ
大きな一本道で、隠れる場所は店の中ぐらいしかない
隣でチャリ、と言う音が聞こえた絹旗が
「うわ超いきなりで」
言い終わるまでには向かって右側に立ち並ぶ店が軒並み破壊された
「結局おこられんのは電話ちゃんだしいいんじゃない?」
フレンダは特に気にする様子もなく携帯を弄っている
滝壺は奇跡的な破壊のされ方をしたガシャポンの景品をジャージのポケットにモゾモゾ詰め込んでいた
「はずれ、ね…んじゃもう一発…」
美琴の頭上、といってもアーケードの天井裏に当たる場所で
砂皿は正確に美琴の小脳に照準を合わせていた
「みさか、真上からは信号がないよ?」
無邪気な顔でカプセルと格闘する滝壺がふいに口を開いた
「わかってるわよ…」
美琴は振り向く事も、見上げる事もなく
前髪の当たりから青白い閃光だけを頭上に放つ
10億Vもの電圧を前進にあびるくぐもった男の悲鳴
それも数秒後には聞こえなくなった
滝壺のAIM干渉能力に反応しないということはおそらく『外』から雇われたスナイパーだろう
これで残る『スクール』は第二位のみ
左側の店も一軒のこらずぶち抜いた後、念のために天井も崩れない程度にあらかた潰したが
第二位はいなかった
「滝壺さん?いないんだけど」
「うーんもう逃げたのかも」
「だったらもう一度検索しなさい」
「御坂さん、体晶を超使いすぎると滝壺さんの負担が」
体晶は能力の暴走故意に引き起こす薬
そんな事は美琴は知っている
「いいから、さっさと検索をしなさい」
恐ろしく冷たい声だった
滝壺の話では今日持っている体晶はサロンで使い切ったらしい
とにかく第二位をぶち殺すためには一度、下部組織が待機している場所まで行かなければならない
半ば引きずるように滝壺の襟首を掴み浜面のまつワゴンに向かう
絹旗、フレンダは何も言わなかった、言えなかった
ドバン!という勢いよく開いたドアのおとで浜面は目を覚ます
「はーまづらぁ…」
美琴の低い冷たい声に両肩がビクンと跳ね上がる
「は、はいいっ!」
ドカドカと乗り込みながら美琴は叫ぶ
「一旦引くわよ…さっさと出しなさい超特急でね」
黒いワゴンは夜の街並へ消えていく
それなりだった
それなりでよかった
それなりで十分だった
いつの間にか生まれていたもの、それなりな友情
そんな小さな取るに足らないものが彼女達にとって「命を賭けて守るべきもの」になっていた
「は…はは…あははははははははッ!」
美琴は笑いながらふらふらと歩く
彼女の背後には逆さまになったスダボロのワゴン
その車体の下には血に濡れた金色の髪だけが見えていた
「どいつもこいつも…私の邪魔を…」
「いきなり仕事内容の変更だっつってもにゃー、さすがにターゲットがこいつとは」
さすがの土御門さんもやれやれですにゃー
「海原も血相変えて消えたけど、一人で上に逆らう気かしら?」
土御門、麦野の二人はキャンピングカーに乗っていた
土御門の隣では足首までハンバーガーの包み紙で埋もれた禁書目録もいる
土御門は車の天井を見上げながらつぶやいた
「かみやんが知ったら怒るんだろうにゃー」
すみません限界がきましたまた明日残っていれば書きたいです
今更ながら陰イオンさん出さなきゃよかった
本日の禁書スレ(クロスは除外)
オルソラ「上条さん、好きですわ」
禁書「とーまが帰ってこないんだよ!」
禁書「とーまが帰ってこないんだよ!」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1262715435/)
上条「黒子、もうやめにしないか?」
上条「黒子、もうやめにしないか?」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1262699632/)
佐天「御坂さーん!」ミサカ「?」
佐天「御坂さーん!」ミサカ「?」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1262670455/)
禁書目録「とうまー、ごはんつくったんだよ!」
打ち止め「何このセーラー服?ってミサカはミサカは…」
打ち止め「何このセーラー服?ってミサカはミサカは…」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1262530180/)
佐天「よーし、じゃあ初春にネコミミを授けよう!」
佐天「よーし、じゃあ初春にネコミミを授けよう!」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1262353009/)
美琴「左手を掴めば……!」上条「しまった!」
サーシャ「第一の解答ですが、私は既に上条当麻と付き合っています」
サーシャ「第一の解答ですが、私は既に上条当麻と付き合っています」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1262443152/)
佐天「あの人、かっこよかったなぁ……」
美琴「なんで死んじゃったのよ・・・ バカ」
美琴「なんで死んじゃったのよ・・・ バカ」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1262582781/)
ほ
え
も
>>208-217
よ
た
・
保守してくれた人ありがとうございます
11時頃にまた再開します
「暴走した超能力者を回収生死問わず…ねぇ、簡単に言ってくれるわね」
「麦のんが駄目ならどーにもならないにゃー?なんせ土御門さんはまったくの無能力、レベル0だぜい?」
「はあ?だれが無理っつったのよ…次麦のんって呼んだら殺す」
「まあ、俺とインデックスは海原を捜すから!御坂の件はたのむにゃー?」
これが15分程前の会話
はあ、とため息をつきながら麦野沈利は街を歩いていた
第三位の居場所はわからない
全くの手掛かりもなかったのが
「あらあらまあ、派手にやっちゃって…」
突如、雷鳴のような轟音
少し遅れて南の空に黒煙もあがっている
『アイテム』の仲間割れがおこっていたわけだが麦野に知る由はない
「ふうん、第三位、最強の『電気使い』ね…」
切り裂いたような笑みが麦野の顔に浮かぶ
美琴はふらふらとした足取りで、それでも進む
誰かが正面から見れば目の焦点が合っていない事がはっきりわかるだろう
「邪魔…邪魔…殺す…殺す」
身体からは堪えず細い電気が走り、鳥のさえずりのような音がする
「第二位…第一位…ふふ…隠れてんじゃないわよ…邪魔なのよ…」
彼女の正面、距離にして50メートルのあたりに
第四位は立っていた
美琴は俯いたまま崩れ落ちるように左へ一歩動く
空き缶ぐらいの太さの白い光線がさっきまで美琴がいた場所を高速で通りすぎた
「残念、はずしちゃったん☆」
麦野の口は笑ったまま
彼女の能力がもたらす物は破壊のみ
ドン!と麦野の両足から先の光線が発射される
その反動で一気に美琴との距離を詰める
互いの距離はすでに1メートルを切っていた
麦野の体制は低く
アスファルトの地面から30センチの辺りをほぼ水平に飛行していた
その両手は前方に伸ばされている
『原子崩し』粒子と波形の中間、曖昧なまま固定された電子はその場に留まる壁となる
掌から掌へ壁は細長く伸びている
(まずは足ッ!そのあとゆっくり達磨にしてやる)
ゴガンッ
鈍い音がする
何かが麦野の顎を下から直撃する
激しく揺らぐ視界の中で捉えた第三位は
目は前髪で見えないが、やはり笑っていた
「ぐがッ…はッ???」
マンホールの蓋が音をたてて地面に落ちる
勢いは殺されずそのまま美琴の横を転がるように滑る
麦野は起き上がる事もせず
美琴へ壁を放つ
転がっていたマンホールも含め
何処からともなく強力な磁力で引き寄せた5枚ものマンホールを重ねた盾を
白い槍はいとも簡単に貫く
「くっ…」
美琴の肩を白い槍が貫く
思い出したように噴き出す鮮血
脳を揺さぶられ視点が定まってない状態で麦野はゆらりと立ち上がる
「は、さすがは第三位…ていったところねぇ」
「…」
「はは、…格下には、興味ありませんってかぁ!!?」
麦野の両手から無数の壁が放射状に発射される
同時に、美琴の指先から音速の三倍でゲームセンターのコインが発射される
『原子崩し』を全力で放てばその膨大な威力は麦野の体ごと全てを吹き飛ばす
対して最大電圧の超電磁砲
打ち出されたコインは無数の『原子崩し』を纏めて掻き消し
そのまま麦野の左腕を肩から吹き飛ばした
聞くに堪えない汚い悲鳴
両膝を地面につけ
先が消失した左肩を押さる麦野
「ふー…ふー…はああ…、ブチコロシかくていね」
切り裂いたような笑みのまま肩から『原子崩し』の壁を発射、ロボットのアームのような形に固定させる
対し美琴は、麦野の能力であちこちえぐられたアスファルトの隙間から
砂鉄を操作、圧縮、高速振動する剣の形に固定させる
剣の切っ先を麦野へ向ける
凄まじい勢いで伸びる剣は
身を守るようにかざされた『原子崩し』の左腕を
直角に二回曲がる事でかわし
その延長線にある麦野額に突き刺さる
ドツッ と、釘の刺さるような音が鈍く響いた
白く輝く左腕がそれと同時に消える
美琴は高速で振動する砂鉄の剣を
ストンと、膝立ちの麦野の股下へ移動させる
美琴は能力を解除し振り返りまた、歩き始める
その後ろでは
麦野の左半身は仰向けになるように
右半身は俯せになるように
力無く文字通り崩れて落ちていたた
小出しにしてるみたいで申し訳ありません
明日も仕事なので…
残っていれば書きたいと思います
「こりゃ…厄介なことになってきたぜよ」
土御門が携帯を折りたたみながら呟く
第四位が第三位に敗北
やはり『樹形図の設計者』の定めた順位に狂いはなかった
「それに…あいつもどっか行っちまったしにゃー」
彼の隣にいるはずのインデックスも通話中、少し目を離した隙に消えていた
「はは、かみやんに向ける顔がないぜよ…すまんかみやん」
とりあえず禁書目録だけは見つけなければ
『必要悪の教会』メンバーとして
とある少年の『親友』として
とある少年の拳を受けた日からすでに一月以上立つ
何かが、違う
自分自身、弱くなったわけでもない
学園都市最強と言われる能力にもなんら変わりはない
今、集団になって無謀にも自分を潰そうとしている奴ら
最近になって一層沸き出したそいつらの少し先の未来も、何もかわらない
いつも通り、周りにゴミが増えるだけ
止めをさす気にもならない
何かが、変わった
一体、何が
「チッ…何なンですかァ?」
ゆらゆらと
白い、白い少年は歩く
後ろで不様に転がってる連中
以前なら、文字通りゴミになるまでいたぶり、引き裂き、踏み潰していた
違うのはこれだ
変わったのは自分の心だった
「…」
「~~~!~~~~!!」
「…」
白い少年のすぐ後ろに
彼を呼ぶ人影が着いて来ている事に少年は気付かない
「~~!!!」
彼が気付かないのは
最低限生きるために必要な酸素、重力など以外、全ての物を反射している少年は
意識的に空気を振動、つまり音も反射の対象に入れているからだ
「あン?…っと、そうだったな」
音の反射をやめて振り向くとそこには
紅茶のカップのような服をきた小さな外国人の少女がいた
「は?なンだオマエ」
「お腹減ったお腹減ったって言っているのにどうして無視するの立ち止まって私の話を聞いてくれないの?」
「…」
すたすたと、帰路につこうと再び歩き出す
が、シャツの裾を凄まじい力で引っ張られる
こめかみの辺りをピクピクと動かしながら振り向く
「オマエ…ぶち殺すぞ…」
「お腹いっぱいご飯を食べさせてくれると嬉しいな」
天使のような笑顔がそこにあった
とある、ジャンクフード店に
あまりにも不釣り合いな二人はいた
「何でこンな事になってンだオイ…」
目の前には明らかに物理法則を無視した量を平らげた少女が
満足気にデザートのアイス(五つ目)を頬張っている
「オマエ…それ食ったらとっとと帰れよ、それと何か俺に言うことはねェのかよ」
「?…あっ!…何で髪の毛真っ白けなの?」
「…それ食ったら消えろ」
「つか、こんな遅くに一人で出歩くンじゃねェよ…飯も食わずに何してたンだ?」
「晩ご飯なら食べて来たんだよ?人を探してるんだよ」
それであの量を…
「人捜しだ?オマエの保護者か?」
「!…」
一瞬だけ泣きそうな顔をした少女は
「…ううん逆だね、私の敵だよ?絶対に殺さなきゃならない人」
「…へェ」
「名前だけしかわからないんだけど絶対に忘れない、ねえ一方通行って人を知らないかな?」
は、と一方通行は心の中で笑う
こんな奴にまで狙われてんのか、俺は
「私はその人を絶対に許さない、私の大事な人を殺したんだよ?どれだけかかっても捜しだして…」
「そりゃ…ご苦労なこったな」
「一緒に探してくれたらありがたいんだけど…さすがにそこまで無理は言えないね、ご飯ありがとう、ごちそうさま」
インデックスは席を立って出口へ歩きだす
「あァ」
「…一緒に探してくれると嬉しいんだけど」
「…」
「一緒に」
「わかったよ!!チッ…」
ありがとう!あなたにも神様のご加護がとか何とか言っているが
あまり耳には入って来なかった
おかしな話だ
何でこんな事になっている
馬鹿馬鹿しい
自分で自分を捜す
ここまで無意味だと逆に笑えてくる
「どこにいるの!隠れてないで出てこないと駄目なんだよ!」
ガサゴソと、燃えないゴミ用のボックスの蓋をあけるシスター
「…」
人ををなんだと思ってンだ?
ふざけてンのか?いや、あれはマジなのか?
『一方通行』
彼にはしる由もないが、とある場所では
彼に対する復習を誓い、激戦を続ける少女が今も街をさまよっている中で
彼は自分探しの旅をしている
インデックスの勘に従うまま
自分探しを続けているうちに
気がつくと、彼の学生寮の近くまで来ていた
これが噂に聞く…オンナノカンってやつか…
などと考えていると
「お腹減…つ、疲れたんだよ、あそこで一休みしようよ」
と、少女は指をさしながら寮と寮の間にある空き地のベンチへ向かっていた
「…帰れよ」
「?」
聞こえたのか聞こえてないのか、聞こえていて無視しやがったのか
少女は座りながら先程テイクアウトしたハンバーガーの包み紙を早くも破り捨てていた
ため息混じりに一方通行も腰をおろす
インデックスが何故か顔を赤くして距離をあけるように少し横にずれる
「オイ…お…一方通行って野郎に殺された奴は兄弟かなンかか?」
「ううん、そうじゃないよ?とうま…はね」
誰かと会話をするのは久しぶりだった
「とうま…つーのか?」
「うん、いつもいつも私を置いてどこかに言っちゃうしいつもいつも行く先々で違う女の子を救っちゃうしいつもいつも私を怒らせるし心配させるし噛み付かせるし」
「…」
「でもいつも…いつも美味しいご飯を作ってくれたんだよ?」
声が奮えていた
「ベランダに引っ掛かってただけの私の命だって救ってくれたんだよ?」
「…」
「私…私は…とうまの事が大好きだったんだよ?」
一筋の雫が頬を伝って、地面に落ちた
きっと、『とうま』と呼ばれる男は善人だったんだろう
きっと、こんな血に汚れた自分では決して手の届く事がないような善人だったんだろう
自分に殺されるためだけに作られた
あのクローン達を命を賭けて守ろうとした
あの少年のような。
学園都市第一位の超能力者
破壊しかもたらさないこの力
『殺意が芽生える程に』
自分が欲しくてやまなかった物を持っていた男
『羨ましかった』
「…チッ」
「どこに行くの?」
「あン?まだ探すんだろ?」
もしも、もしも救いの道がまだ残されているのならば
「見つけてやるよ」
「ありがとう…あなたもいい人なんだね」
「ぐ…うだうだ言ってねェで探せッ!」
あっちの方さがして来るよ
と、インデックスはすたこらと見えなくなっていった
「はッ…どこをどうみたら『いい人』なンだ?」
いるはずもない植え込みを掻き分けながらそう呟いた時
見覚えのある人影が空き地のフェンス腰に突如現れた
見覚えがあるのは当たり前だろう
かつて10031人もの彼女に殺戮の限りを尽くしているのだから
一方通行に笑みが戻る
真横に切り裂いたような冷たい笑み
「よォオリジナル…オマエも探しモンかァ?」
「………そんな所ね」
「ナンだァ?指輪でも落っことしたかァ?事のついでだから一緒に探してやっても」
突如、金網のフェンスにかかっている全て植え込みの葉が燃え上がる
高圧電流が流れる金網と引き起こされた炎はは
二人の間を区切るようにして
夜闇を照らしていた
一方通行、上条当麻を殺した男
アイツが死んではじめて気付いたモノ
それは胸の奥でひっそりと
だけど次第に大きくなっていった
無意識の中で閉じ込めていた扉を内から押し
扉を破り、その存在に初めて気付いた時には
上条当麻はすでにこの世を去っていた
もうアイツはいない
それはどうしようもないこと
いくら泣いたって叫んだってどうすることもできない
わかってる、アイツは死んだ もういない
私を守るために、私達を守るために
でも
この気持ちは?どんどん大きくなっていくこの感情は?
心の大部分をしめて閉まっているこれは?誰にぶつければいい?
何をどうすればいいのかわからない
何も考えることができない
すでに美琴の『自分だけの現実は』崩壊寸前になっている
その暴走一歩手前の脳が導き出した答
「…殺す」
耳を刺すような轟音が炸裂する
一方通行に向かって放たれた電撃はやはり反射され
美琴が掴んでいるフェンスへ吸い込まれるように激突する
想像を絶する高温で金網がグニャリと飴のように曲がる
一方通行は目の前に横一列に広がる全ての炎の『向き』を変換
バネのような形で渦をまくように美琴に襲い掛かる
横へかわすように走り抜ける
全身から青白い火花のような電気が勢いよく、絶え間無く出ている
これは軽度の能力の暴走
激しい怒りのあまり美琴の『自分だけの現実』の崩壊が始まった
美琴の意識には二つの単語しか浮かんでいない
「殺す…一方通行ァ!」
咆哮と共に何本もの電気の角が一方通行に襲い掛かる
反射された電撃があちこちへの地面や木へ
空き地の至る所から火の手があがる
「一方…通行?」
何故か猫を抱いているインデックスが
轟音を聞き付け戻ってきていた
耳にした言葉を信じられない言葉を小さく繰り返す
急に力の抜けたインデックスの腕から逃れた猫が
古くなり破れたフェンスの穴から空き地の外へ走り抜ける
「チィッ」
一方通行は彼女の存在に気付きインデックスと美琴の間、遮るような場所へ脚力の『向き』を変換し
地面をえぐり一歩で移動する
「ね、ねえ!あなたが一方通行って…どういう」
「うるせェ!さっさとどっか消えてろ!巻き込まれても知らねェぞ!」
彼の背中腰に短髪の少女の顔が見えた
ぞくり、と身が強張り総毛立つ
ただただ、恐ろしかった
狂気
口元は歪んだ笑い、血と唾液が混じった液体が唇の端から垂れている、目の焦点も合ってないようにみえる
顔は笑っている
でも、少女の目から次々と透明の液体がこぼれていた
すみません睡魔が近づいてきました
これ以上引き延ばすと明日には落ちてますよね
パー速にでもスレ立てることができれば書きます
このまま残ってればこっちに書きますけど
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