ハルヒ「もうあんたに付き合いきれないわ、別れましょう!」 (68)

ハルヒ「はぁ・・・何でいつもうまくいかないのかな」

ハルヒ「やっぱり私が短期なのかな、すぐ喧嘩しちゃうし・・・」

ハルヒ「キョンだったら怒るけどいつも許してくれたわね・・・」

ハルヒ「そうだ、キョンって今何してるのかな、大学も近くみたいだし、電話してみよう」


ハルヒ「もしもし!」

長門「はい」

ハルヒ「あっごめん、これ有希の番号だった?」

長門「違う、彼の携帯」

ハルヒ「え、何で有希が電話にでるの?」

長門「今彼はお風呂に入っている」

ハルヒ「まさか一緒に暮らしてるの?」

長門「そう」

三日後

ハルヒ「久しぶり、元気だった?」

キョン「ああ、お前から連絡がくるとは思ってなかったな」

ハルヒ「高校以来ね」

長門「・・・」

ハルヒ「有希と付き合ってたのね」

キョン「ああ、大学も同じだ」

ハルヒ「有希ならもっといい大学入れたでしょ?キョンに合わせたの?」

長門「そう」

キョン「そのことはいいだろ、高校の時の奴に会ったら必ず言われるんだから」

ハルヒ「ふぅーん、上手く行ってるんだ」

キョン「ああ」

長門「うまくいってる、これからも」

ハルヒ「・・・そう、みくるちゃんや古泉くんは何してるか知ってる?」

キョン「・・・」

キョン「実は・・・」

キョンは語った、古泉が高校卒業後麻薬におぼれたこと、朝比奈みくるが古泉と
付き合っていたこと、古泉が麻薬を買うお金欲しさに朝比奈みくるをソープで働かせていたこと

ハルヒ「そうだったの・・・」

キョン「そうなんだ」

長門「・・・」

ハルヒ「全然知らなかったわ・・・まさかそんなことになってるなんて」

キョン「朝比奈さんは三日前亡くなったよ、自殺だって」

ハルヒ「え?」

長門「自宅でロープで首を吊っているのを発見された」

ハルヒ「古泉くんが最初に見つけたの?」

キョン「いや友達らしい、古泉は行方不明だ」

ハルヒ「そんな・・・」

キョン「お前はどうなんだ?」

ハルヒ「私は・・・最近彼氏と別れたくらいね、大したことないわ」

キョン「そうか、わがまま言って相手が怒ったりしたんだろ?」

ハルヒ「よくわかったわね」

キョン「まぁそんなことだろうと思ったよ」

ハルヒ「昔はキョンをいつも怒らせていたわね」

キョン「確かにお前のわがままに振り回されていたからな」

ハルヒ「でもキョンは私のために怒ってくれてた感じだったわ・・・」

キョン「そうだったか?」

ハルヒ「そうよ、今でこそわかるけど、キョンって優しかったのね」

長門「・・・」

ハルヒ(有希の前で何言ってるのかしら・・・二人は付き合ってるのに)

キョン「そうだ、今夜暇なら家で飯を食べないか?」

ハルヒ「え、いいの?」

キョン「今日はおでんなんだ、みんなで食べた方が楽しいだろ」

ハルヒ「なんかすごいアパートに住んでるのね」

キョン「そうか?」

ハルヒ(キョンの家ってお金持ちなのかしら・・・いや、有希の方?)

キョン「さぁ入ってくれ」

ハルヒ「おじゃまします・・・あっ」

朝倉「いらっしゃい、久しぶりね」

ハルヒ「何で朝倉さんがいるの?」

朝倉「いろいろあったのよ、今はキョンくん達と一緒に暮らしてるわ」

ハルヒ「ルームシェアしてるってわけ?」

朝倉「ううん、恋人関係よ」

ハルヒ「だってキョンは有希と・・・」

キョン「俺は特定の一人に縛られないタイプなんだ、二人も納得してくれてるしうまくやっているぞ」

長門「そう」

朝倉「何も問題ないわよね」

ハルヒ「そっそうなんだ・・・なんかすごいわねあんた・・・」

ハルヒ「二人はそれで納得してるわけね」

長門「問題ない」

朝倉「まぁ私がすでに付き合ってる二人に混ぜてもらってる形だからね、むしろ感謝してるわ」

キョン「な?」

ハルヒ「そうなんだ・・・まさか、その・・・エッチも三人で?」

キョン「それはないな、俺は一人に集中したいからな」

長門「三人ですることはない」

朝倉「私は何度か三人でしようって誘ったんだけどね」

キョン「セックスは戦いだからな、一対一であるべきなんだよ」

ハルヒ「へっへぇ・・・じゃぁ、あと一人増えても問題なかったりするの?」

キョン「あと一人も何も、お互い納得すれば何人でもいいぞ」

長門「私はこれ以上増えてもらっては困る」

朝倉「彼を独占する時間がなくなるもんね」

長門「そう」

ハルヒ「おいしかったわ、ごちそうさま」

朝倉「お粗末さまでした」

キョン「朝倉の作るおでんはおいしいからな」

長門「おいしい」

ハルヒ「ねぇ、何で私をここに呼んだの?」

キョン「久しぶりにお前と話をしたかったし、おでんはみんなで食べたいからな」

ハルヒ「そうじゃなくて、私に何かお願いしたかったんじゃないの?」

キョン「お願い?」

ハルヒ「ほら、その・・・」

ピンポーン

朝倉「誰か来たわね」

長門「私が応対する」

朝倉「おねがいね」

キョン「こんな時間にだれだろう」

ハルヒ「・・・」

朝倉「誰?」

長門「古泉一樹」

キョン「何?」

ハルヒ「え?」

朝倉「どうするの?」

キョン「入れてやれ」

長門「入って」

キョン「まさか古泉が来るとはな」

ハルヒ「大丈夫なの?」

キョン「かといって無視するわけにもいかんだろ」

長門「152秒後にここに来る」

朝倉「おでんの具足して煮ておきましょう」

古泉「おいしいです」もぐもぐ

キョン「お前そんなに焦らなくてもおでんはまだあるぞ」

朝倉「そうよ、そんなにがっつかないの」

古泉「でも・・・さいきんろくなもの食べてなくて・・・」

キョン「そうか・・・」

ハルヒ(古泉くんかわったわね、こんなに痩せこけて目つきも悪くなって・・・)

古泉「あの、お願いがあるんですが」

キョン「なんだ?」

古泉「こんなことをお願いする立場ではないとは思うのですが、お金を少し貸してもらえないでしょうか?」

キョン「それよりもお前、朝比奈さんの件はどうなんだ?」

古泉「みくるは・・・あれは自殺ですよ、朝目が覚めたら首をつってて・・・」

キョン「どうしてその日から行方をくらましたんだ?」

古泉「だって朝目が覚めたら死んでるんですよ?怖くなって我慢できなくなって・・・」

キョン「我慢できなかったのは朝比奈さんの方じゃないのか?」

古泉「・・・そうですが、でも、死ぬことはないでしょ?」

古泉「それよりも・・・お金の方はダメでしょうか?」

キョン「おい長門」

長門「わかった」

長門は手に封筒を持ってきた、ずいぶん分厚い

古泉「これは・・・」

キョン「百万入っている」

古泉「え、いいんですか?」

キョン「ああ、その代り・・・もう俺達にかかわらないでくれ」

古泉「え?」

キョン「それを受け取るなら俺達にかかわるなと言ってるんだ、もちろんハルヒにもだ」

古泉「でも・・・」

古泉は封筒を受け取るとそそくさと出ていった

朝倉「また来るんじゃないでしょうか・・・」

キョン「それはないだろ、ただお前らに接触してくる可能性はあるから気をつけろ」

長門「わかった」

朝倉「涼宮さん、あなたもよ」

ハルヒ「う・・・うん」

キョン「どうした?」

ハルヒ「だって、古泉君ずいぶん変わってたわ」

キョン「そうだな、人は変わる」

ハルヒ「キョンも変わったわね」

キョン「そうか?」

ハルヒ「うん・・・なんか変わった、依然なら古泉君を更生させようとするのかと思ってたわ」

長門「実は彼が来たのは初めてではない」

ハルヒ「え?」

キョン「ああ、実は何度かこのように借金しにきてたんだ、一万や二万だったけどな、まぁ回数も多くなっていたわけだが」

ハルヒ「そうなんだ・・・」

キョン「ああ、何度も更生させようとがんばったが、もう無理だと思ったんだ」

ハルヒ「そう・・・ごめんなさい、私何も知らないのに勝手な事いって」

キョン「かまわん」

ピンポーン

朝倉「古泉くんが引き返してきたのかしら?」

長門「違う、いつもの人」

朝倉「え?」

キョン「入れろ」

長門「・・・わかった、入って」

ハルヒ「お客さんなら私帰ろうか?」

キョン「そんなに気を使う必要はないぞ」

エルフの女騎士「なんだ客が来ていたのか?」

キョン「高校の時の同級生だ」

エルフの女騎士「貴様は同じ高校の仲間とつるむのが好きなようだな」

朝倉「確かにそうね」

長門「・・・」

ハルヒ「はじめまして」

エルフの女騎士「ほぅ、貴様が涼宮ハルヒか、三人から話は聞いている」

キョン「それよりもこんな夜中に何の用なんだ?」

エルフの女騎士「実は・・・」

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