キョン「古泉、週末暇か?」
古泉「ええ。それがどうかしたのですか?」
キョン「久しぶりにウチでスマブラXをやろうと思うんだ」
古泉「おや、いいですね。最近またXにハマりだしたんですよ」
キョン「今度新しいやつが発売されるからな。予習ってわけじゃないが、久しぶりにやってみたら俺もハマってな。で、来れるのか?」
古泉「ええ、もちろん。僕に断る理由はありませんよ。むしろ大歓迎です」
キョン「歓迎するのは俺の方だがな。そうだ、朝比奈さんもどうですか?」
朝比奈「えー?でもわたし凄く弱いですよぉ><」
キョン「気にしませんよ。二人よりも多い方が楽しいですし。長門も来るよな」
長門「行かせてもらう」
キョン「よし、週末は久しぶりに四人で盛り上がるか」
朝比奈「楽しみですぅ^^;」
ハルヒ「」
キョン「そういえば古泉、お前は何を使うんだ?」
古泉「僕の使い手はネスとメタナイトですね」
キョン「なんというか、凄くお前らしいな。まあ何にしろ俺のウルフには勝てんだろう」
キョン「朝比奈さんは何を使うんですか?」
朝比奈「ふぇ~?初心者なんでわかりませ~ん。カービィとか可愛いから使ってみたいかも」
キョン「長門は何を使うんだ?」
長門「なんでも」
古泉「楽しみになってきましたね」
ハルヒ「ちょっと待ちなさい」
キョン「ん?どうしたんだハルヒ?」
朝比奈「いたんですか~^^;」
ハルヒ「あんたたち、いまは部活中よ。そんなゲームの話なんて言語道断!」
古泉「すみません、ついハシャイでしまって」
キョン「そうだな。部活が終わってから四人で話そうか」
朝比奈「楽しみですぅ^^;」
ハルヒ「」
週末
ハルヒ「はぁ…結局あたしは呼ばれなかったわ。以前は誘ってくれたのに」
ハルヒ「なんで団長であるあたしを呼ばないのよ!馬鹿キョン!死ね!」
ハルヒ「この一週間、いつ呼ばれてもいいようにスマブラを買って練習してきたのに…」
ハルヒ「わざわざ攻略本まで買って、練習したのに…」
ハルヒ「どうやらキョンたちは毎週日曜にスマブラで遊んでるみたい……」
ハルヒ「来週こそは…来週こそは…」
部室
キョン「朝比奈さん、意外と上達早いですね」
朝比奈「えー?そうですかー?そんなことありませんよぉ^^;」
古泉「それにしても長門さんには驚かされました」
キョン「そうだな。まさか1人で俺と古泉、朝比奈さんをあそこまで追い詰めるとは」
長門「でも朝比奈みくるがコンセントを外してノーカウントになった」
朝比奈「ごめんなさいですぅ~><」
一同「あはははははははは」
ハルヒ「ねえ、みんなちょっといい?」
古泉「あ、涼宮さんいたんですか」
キョン「悪いなハルヒ、ゲームの話はやめるよ」
ハルヒ「べつにやめなくてもいいわよ。ただ…」
キョン「ただ、どうした?ハッキリ言わんとわからんぞ」
ハルヒ「あ、あたしもその…仲…」
朝比奈「あ~!もうこんな時間ですぅ~」
キョン「ん、ああ。もう下校時刻か」
古泉「そろそろ帰宅準備をした方がいいみたいですね」
キョン「で、ハルヒ。なんの話だったけ?」
ハルヒ「もういいわよ馬鹿キョン!」ガタッ
キョン「はぁ?変な奴だな?」
週末
ハルヒ「結局、今週も誘われなかった…」
ハルヒ「もうプライドを捨てるしかなさそうね」
ハルヒ「キョンの家に電話よ!」
キョン宅
キョン「お、これを回避するとはやるな」
国木田「キョンこそ腕を上げたね」
谷口「おい、今度負けたやつは俺と変われよ」
朝比奈「クッキー焼いてきたから皆で食べてくださぁい」
古泉「ひとつ貰いますね」
鶴屋「長門っち、もうちょびーっと手加減してほしいにょろー」
長門「無理」
キョン妹「キョンくん電話~」
キョン「ん、誰からだ?」
キョン妹「ハルにゃんからだよ」
ハルヒ宅
キョン「どうしたハルヒ?」
ハルヒ「あ、キョン…(電話越しに笑い声が聞こえる)」
ハルヒ「いま何しているのかと思って」
キョン「スマブラで遊んでるところだ。今日は部活ないんだろ?」
ハルヒ「ええそうね(お前も来るかって言いなさいよ馬鹿キョン!)」
キョン「それで何か用か?」
ハルヒ「えっと実は」
「長門っち上手すぎだよ~」
ハルヒ(あれ?いまの声って…)
ハルヒ「ひょっとして鶴屋さんもいるの?」
キョン「ああそうだが。それがどうした?」
ハルヒ「なんでもないわよ……」
キョン「? 用事がないならもう切るぞ」
ハルヒ「……」
キョン「じゃあ、また明日学校でな」
キョン宅
古泉「どう言っていましたか?」
キョン「よくわからん。まああいつの考えてることはいつもわからんが」
谷口「ひょっとして呼んでほしかったんじゃねーか」
鶴屋「そうだねー。ハルにゃんああ見えて寂しがり屋だから」
国木田「僕もそう思うよ」
キョン「悪いがハルヒを呼ぶつもりはない」
谷口「おいそれはあんまりなんじゃねーか」
国木田「キョンらしくないね」
キョン「いろいろ事情があるんだよ。なあ古泉」
古泉「……ええ」
鶴屋「ひょっとしてゲームが苦手なのかな?」
キョン「はい、そういうことです」
古泉「苦手なものを強要するのは心苦しいですからね」
朝比奈「そんなことより早くゲームの続きしましょうよ~」
キョン「そうですね。それがいい」
翌日 学校
ハルヒ「ねえキョン」
キョン「ん?どうしたハルヒ」
ハルヒ「ゲームって楽しいものなの?」
キョン「不躾だな。まあ楽しいぞ」
ハルヒ「実はあたしも…あたしも…」
キョン「なぁハルヒ」
ハルヒ「! な、なによ」
キョン「悪いがハルヒ、ゲームは四人用なんだ」
ハルヒ「えっ」
ハルヒ「ど、どういう意味よ!」
キョン「いや、特に意味はない」
ハルヒ「言いたいことがあるならはっきり言いなさい」
キョン「言いたいことと言われてもなぁ」
ハルヒ「そもそも四人用ゲームだって、負けた人から交代する制度なら問題ないじゃない」
キョン「ひょっとして、ゲームに混ざりたかったのか?」
ハルヒ「~っ! もうどうでもいい。勝手にしなさい!」ガタッ
ハルヒ「キョンってほんと弱いわよね~wwwwwちゃんと画面見て操作しなさいよwwww」
ハルヒ「はぁ!?その攻撃ずるいでしょ!!!強キャラ使って勝って楽しいの!!?」
放課後
古泉「まさかこんな事態になるとは」
キョン「すまん古泉、俺も浅はかだった」
長門「前回よりも酷い状況になっている」
キョン「ああ。まさかハルヒがあそこまでゲームをやりたがるとは」
古泉「以前、SOS団でゲームが流行った時も閉鎖空間はいくつも出来ましたが、今回はそれ以上です」
キョン「あいつとゲームすると疲れるんだよな。負けると烈火のごとく怒って機嫌悪くなるし」
朝比奈「そのうえ閉鎖空間を作りますからね~」
長門「かといって接待プレイをすると、それがバレた時に大変なことになる」
キョン「負けて閉鎖空間作るうえ逆ギレ。しかもクソゲークソゲー言い始めるとか勘弁してくれ」
古泉「やはり我々が週末に集まっていることは内緒にした方がよかったかもしれません」
ハルヒ「それはバレたらバレたで大変なことになるだろ」
朝比奈「ほんと面倒くさいですぅ><」
放課後
古泉「まさかこんな事態になるとは」
キョン「すまん古泉、俺も浅はかだった」
長門「前回よりも酷い状況になっている」
キョン「ああ。まさかハルヒがあそこまでゲームをやりたがるとは」
古泉「以前、SOS団でゲームが流行った時も閉鎖空間はいくつも出来ましたが、今回はそれ以上です」
キョン「あいつとゲームすると疲れるんだよな。負けると怒るし」
朝比奈「そのうえ閉鎖空間を作りますからね~」
長門「かといって接待プレイをすると、それがバレた時に大変なことになる」
キョン「負けて閉鎖空間作るうえ、逆ギレ。しかもクソゲークソゲー言い始めるとか勘弁してくれ」
古泉「やはり我々が週末に集まっていることは内緒にした方がよかったかもしれません」
キョン「それはバレたらバレたで大変なことになるだろ」
朝比奈「ほんと面倒くさいですぅ><」
キョン「とりあえず今日カマかけてみてわかったが、やっぱりハルヒは俺たちとゲームがしたいらしい」
古泉「今週誘ってみますか?」
キョン「いまさら誘っても反感を買うだけだろうな」
長門「ゲーム自体をやめるしかない」
キョン「それが一番の解決作か。最近飽きてきたし」
朝比奈「いい機会だしやめましょうよぉ><」
キョン「そうですね」
部室
ハルヒ(なによ馬鹿キョン!)
ハルヒ(あたしだって毎日毎日ゲームの腕を上げてるのに!)
ハルヒ(キョンとゲームがしたい…)
キョン「うーす」
ハルヒ「あ、キョン!あたしとゲームしなさい!」
キョン「なんだ突然」
ハルヒ「もうまどろっこしいのはなし!ゲームで勝負よ!」
キョン「いやハルヒ」
ハルヒ「文句ないわね?」
キョン「わ、わかった」
ハルヒ「よろしい。いまから行くわよ」
キョン「どこに行くつもりだ」
ハルヒ「当然あんたのうちに決まっているじゃない」
古泉「どうしたんですか、二人共」ガラッ
ハルヒ「あ、古泉くん。いまからキョンの家に向かうわよ」
朝比奈「どういうことですかぁ?」
ハルヒ「これからタイマンでキョンと勝負するのよ。みくるちゃんも有希も来なさい!」
長門「」コクリ
古泉「どういうことですか?」ヒソヒソ
キョン「俺にもよくわからん」
キョン宅
キョン「ステージは終点でいいか?」
ハルヒ「そこでいいわ。もちろんアイテムもなしね」
キョン「わかってる」
ハルヒ「あたしはクッパを使うわ」
キョン「じゃあ俺はウルフで…本気でいいんだな?」
ハルヒ「当然じゃない!むしろ手を抜いたら承知しないからね!」
キョン「わかったよ」
十分後
ハルヒ「」
キョン「なあハルヒ、もうやめにするか?」
ハルヒ「待ちなさい。まだあたしは本気を出してないわ」
キョン「そうか」
三十分後
ハルヒ「なにこのクソゲー」
キョン(また始まった…)
ハルヒ「そもそも制作陣はセンスがないのよ。あたしだったらもっと面白いゲームを作るわ」
古泉「そうですね。おや、もうそろそろ時間ですし帰ったほうが」
ハルヒ「そうね。あーやだやだ。クソゲーにムキになっちゃうなんて」
キョン「」イラッ
ハルヒ「そもそもゲームに本気になる人とか気持ちわるいわよね。人として終わってる」
長門「」イラッ
ハルヒ「さあ三人共、はやく帰りましょう」
キョン「おい待てハルヒ。一回も勝てなかったからって負け惜しみはやめろ」
ハルヒ「なによ」
キョン「はっきり言うがお前がセンスないだけだ。朝比奈さんの方が断然うまいぞ」
朝比奈「そんなぁ…照れちゃいますよぉ><」
ハルヒ「っ! なによ馬鹿キョン!ちょっとゲーム強いからって調子のんな!」
キョン「別に俺は強いほうじゃない。特別お前が弱いだけだ」
ハルヒ「~っ!」
朝比奈「あっ待ってください涼宮さん」
キョン「すまん古泉、ついカッとなってしまった」
古泉「いえ、ただあなたはもっと冷静な人だと思っていました」
キョン「……」
翌日 学校
キョン「おいハルヒ」
ハルヒ「なによ」
キョン「昨日はついカッとなって悪かったな」
ハルヒ「……」
キョン「まあゲームも向き不向きがあるんだ。ガチでやりあわずに遊べるゲームだってある」
ハルヒ「たとえばなによ」
キョン「人生ゲームとかどうだ?この間妹がWiiの人生ゲームを買ったんだがやらないか?」
ハルヒ「…そうね。やろうじゃない」
部室
古泉「大丈夫なんですか?またこの間のことのようになったら…」
キョン「安心しろ。人生ゲームではさすがにあいつもキレたりしないだろ」
朝比奈「そうですかぁ?心配ですぅ」
長門「……」
ガラガラ
ハルヒ「もう皆来てるみたいね。さあキョンの家に行くわよ!」
キョン宅
ハルヒ「……」
キョン「……」
古泉「あ、次僕のターンですね」
朝比奈「ふわぁ~」
長門「……」
ハルヒ「次のターンあたしの勝手にやっといて」
キョン「」イラッ
おわり
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