ハルヒ「みくるちゃん、お茶淹れて頂戴」南ことり「はぁ~い♪」 (100)

ことり「お待たせしましたっ」コトッ

ハルヒ「あれ?ことりちゃんちょっとお茶入れるの上手になった?」

ことり「えっ?いつもと同じだと思うけど…」

ハルヒ「全然同じじゃないわ!もしかしたら急に才能が開花したとか!」

ことり「えへへっ、バイトで頑張ってるからかな?」

ハルヒ「うーん…やっぱり他の男共にそのメイド服を見せるのは尺だわ!もう私だけの専属メイドになっちゃいましょうよ?」

ことり「えぇ~でもぉ、ことりあのお仕事好きだから…」

ハルヒ「言うこと聞いてくれるまで耳たぶハムハムするわよ」

ことり「やんやんっ♪」












キョン「…ん?」

穂乃果「おっはよー!」

みくる「高坂さんおはようございまぁす」

穂乃果「ねぇねぇみくるちゃん、今日放課後どうする?」

みくる「えーっと…お茶っ葉が切れたから買い物に行こうかなぁって思ってました」

穂乃果「そっか、じゃあ穂乃果も一緒に行っていい?」

みくる「あ、もちろんいいですよー。園田さんも一緒にどうですか?」

穂乃果「うんっそうしよう!三人でお買い物なんて久しぶりだねぇ」

みくる「そうですねぇ~」

穂乃果「穂乃果また着せ替えしたいなぁ…主にみくるちゃんを」ウッシッシッシ

みくる「や、やめて下さ~い…あれすごく恥ずかしいんですからぁ~」










海未「…んん?」

にこ「WAWAWA忘れ物~」

ことり「~♪」コトッ

急須「こんにちわ」

ことり「えっ?」

急須「急須の妖精です」

ことり「…???」

急須「お茶にはお茶菓子が必要だと思うのです」

ことり「……」シタノゾキ

ハルヒ「あっ…」

ことり「…えへへっ、急須の妖精さんは何が食べたいのかなぁ」

ハルヒ「お、お茶にはお煎餅だと思います…」

ことり「はぁーい、ちょっと待ってってね」






キョン「…なぁ長門」

長門「涼宮ハルヒの新たな可能性を感じた、これはフラグ」

ハルヒがかわいい…だと…

穂乃果「ただいまー!あー楽しかった」

みくる「うぅ…もうお嫁に行けませぇん」

穂乃果「ごめんね?みくるちゃん何着せても可愛いからつい調子に乗っちゃって…」

みくる「でもガーターベルトは恥ずかしいですよぉ」

穂乃果「…あれ?みくるちゃんそんなキーホルダー持ってたっけ?」

みくる「あ、これはさっきお店で買いました。持ってるだけで肩こりが治っちゃうんですよ~」

穂乃果「その重さだと持ってるだけで肩凝りそう…ていうか肩凝ってるなら穂乃果が揉んであげるよ!」モミモミ

みくる「あっ、そんなご迷惑は…あっ…はぅ~」

穂乃果「……」ワシワシ

みくる「あっ高坂さん!そこはダメです!ホニャー!」










海未「…うーん」

キョン「なぁ古泉」

古泉「何でしょうか」

ことり「キョン君、お茶どうぞっ」

キョン「あ、ありがとうございます」

ことり「古泉君はコーヒーだよね?はいお待たせしました」

古泉「いつもありがとうございます」

ことり「ううん、好きでやってるから♪」

ことり「有希ちゃんもはいどうぞっ」

長門「……」カタカタ

ことり「わ、わぁ…」ドキドキ

長門「…何?」

ことり「な、ナンデモナイヨ!」




キョン「…そろそろ突っ込んでもいいだろうか」

古泉「いいですよ」

海未「あの…穂乃果?」

穂乃果「なに?」

海未「少し質問してもいいでしょうか?」

穂乃果「質問?何かな?」

海未「なにか…おかしくありませんか?」

穂乃果「…?何が?」

海未「え、分からないのですか?」

穂乃果「うーん…あっ」

海未「気付いてくれましたか…」ホッ








穂乃果「穂乃果お饅頭出すの忘れてた!すぐに持ってくるね!」

みくる「あ、私もお手伝いしまーす」

海未「違う、そこじゃない」

キョン「単刀直入に聞く」

古泉「はい」

キョン「…あの方は誰だ?」

古泉「南ことりさんですよ」

キョン「あぁ、俺も知っている。何故だかな」

古泉「結構なことではないですか」

キョン「よくない、マイスィートエンジェル朝比奈さんはどこへ行った」

古泉「朝比奈さん…一体誰ですか?」

キョン「おいおいマジかよ…」

古泉「詳しいことは長門さんに聞いてみた方がいいかもしれませんね。貴方の不安はいつも事件につながりますから」

キョン「縁起でもないことを言うな、おい長門」

長門「……」アアンッ!ダメェッ!イッチャウッ!!

キョン「ノーパソのイヤホンを抜くんじゃありません!」

海未「はっきり言います!ことりは何処ですか!?」

穂乃果「小鳥…?小鳥ならあの電線に」

海未「その小鳥じゃありません!南ことりです!」

穂乃果「南…?理事長の事?」

海未「…まさか、忘れたのですか?」

穂乃果「うーん…ごめんね、ちょっと分からないかなぁって」

海未(一体どういうことでしょうか…私は夢でも見ているのでしょうか)

海未(気が付いたらことりはいなくなって…穂乃果と私の隣にみくるがいます)

海未(みくるとは会ったことも無いはずですが…何故私は知っているのでしょうか?)

穂乃果「海未ちゃん?」

海未「…これは誰かに相談しないといけませんね」

みくる「園田さん、お茶が入りましたぁ」トテトテ

みくる「あ」ゲシッ 

海未「殺気!」シュバッ

穂乃果「みくるちゃんのお茶攻撃を避けた!すごい!」

長門「……」パタン

キョン「…終わったか?」

長門「泣きゲーだった」

キョン「そ、そうか…」

長門「これ、貸すから」

キョン「あ、あぁ…ありがとう。ところで長門」

キョン「何かこう…ハルヒのとんでもパワーでの改変とか最近あったか?」

長門「あった」

キョン「…何故言わなかった」

長門「情報統合思念体がユニークと感じたため、私はしばらく南ことりを観察対象として認識していた」

キョン「…情報統合思念体って、意外と適当なんだな」

長門「そう」

キョン「なぁ、朝比奈さんは何処にいるんだ」

長門「音乃木坂高校。そこに朝比奈みくるはいる」

キョン「音乃木坂…聞いたことないが…ううむ」

海未「…ということなのですか」

絵里「ごめんなさい、海未の言ってることがさっぱり分からないわ」

海未「やはり絵里も知りませんか…ことりの事を」

絵里「でも、確かにみくるの動きは以前より随分と鈍くなったような…そんな気がするわね」

海未(ことりとみくるを同一人物として認識しているのでしょうか…?それならば辻褄が合いますね)

絵里「こういう事は、あの子に聞いたほうが良さげね」

海未「はい、私もそう思いました」

希「んー?あの子ってウチの事?」

海未「ひゃぁ!?い、いきなり現れないでください!」

希「神出鬼没!容姿端麗摩訶不思議!」

希「このスーパー占星術師、希ちゃんが貴女のお悩みを解決するよ!」

海未「やる気満々ですね…ではお願いします」

希「行くでー?うぬぬぬぬぬ~…出ました!」

希「…県立北高校!そこに行くと答えがあるみたいやんな」

海未「県立北高校…聞いたことないですね…」

ことり「~♪」ヌイヌイ

長門「……」トテトテ

ことり「あっ、有希ちゃん!」

長門「何?」

ことり「その服、とっても可愛いけど…こうやって~」テキパキ

ことり「はいっ!リボンをフリルにするともっと可愛くなるとことりは思うなぁ~」

長門「…このキャラはストーリーが進むに連れて、リボンが主人公のプレゼントになる」

長門「そのプレゼントはフリルの付いたもの…南ことり」

ことり「何かな?」

長門「貴女とはいいエロゲーが出来そう」

ことり「ええっ!?」






キョン「…これはこれでいいのか?」

古泉「仲睦まじくて何よりです」

ハルヒ「ことりちゃん、これなんだけど…」

ことり「うーん…ちょっと難しいかなぁ」

ハルヒ「そうよね…あ、キョンちょっとこっち来なさい」

キョン「何だいきなり」

ハルヒ「チェイサアァァァァァァァッ!!!」ボコォ

キョン「うおおおおおおおおおーーーっ!?」ビクッ

ハルヒ「ちっ、避けたか」

キョン「何すんじゃー!?」ビクビク

ハルヒ「え?アバラの2本が折れたくらいでってセリフがあったから何本まで大丈夫なのかなって」

キョン「それ漫画の世界だけだから!生身の人間もっと脆いから!」

ことり「キョン君大丈夫?怪我してない?」

キョン「あ、大丈夫です」

ことり「怪我したらすぐに言ってね?ことりが直しちゃうから♪」




キョン「…天使は二人いた」

凛「みくるちゃーん!」

みくる「あ、星空さん。こんにちわぁ」

凛「やっとみつけたー、ほらかよちんもこっちこっち!」

花陽「り、凛ちゃん、本当にやるの…?」

凛「もちろん!これをやらないなんて世界が許しても凛は許さないにゃー!」

みくる「あ、あのぉ…何が始まるんですか?」

凛「真姫ちゃーん!準備出来たー?」

真姫「そんなに焦らないでよ…はい、いいわよ」

凛「いくよ~っ」パチン  ガチャ

花陽「ぴゃあ!」

みくる「あ、あの…何で音楽室のカーテンを閉めたのですか…?何で電気を消したのですか…?何で教室の鍵を閉めたのですか!?何で」

真姫「」ピアノジャァァァァァンッ!!

みくる&花陽「ひゃああああああああああ!!!!」

真姫「はい、オッケー」

花陽「うぅ…分かってても怖かったよぉ…」モギュゥ

みくる「ふえぇぇぇ…何が起こったのですかぁ…?」ギュウゥ

真姫「…ちょっと凛、みくるの何も言ってなかったの?」

凛「あ、すっかり忘れてたにゃー」

真姫「全く…ごめんねみくる、今度の文化祭でうちのクラスお化け屋敷することになったのだけど…」

真姫「そのCMを貴女達で撮りたかったのよ」

みくる「そ、そうだったんですかぁ…」

凛「ごめんねーみくるちゃん…」

みくる「あ、はい。気にしてませんよぉ。でも…次からは事前に教えて欲しいですぅ」

凛「うんっ!気をつけるね」

真姫「ところで…いつまで抱き合ってるつもり?もう撮影終わったのだけど」

花陽「あっ…」

みくる「ご、ごめんなさい…小泉さん痛くなかったですかぁ?」

花陽「う、ううん!…みくるちゃん、柔らかくて…ちょっと気持ちよかったかな?」

キョン「音乃木坂…っと」カタカタ

キョン「…ん?」

古泉「どうなされました?」

キョン「いや…学校のHPを探してたら変なページに飛んでしまってな」

古泉「変なページ、とは?」

キョン「いや、スクールアイドルがどうのこうのと…」

古泉「…これはこれは」

長門「それは南ことりが所属している部活動。彼女達はアイドル活動をしている」

キョン「詳しいな」

長門「南ことりから聞いた」

古泉「ではこのμ'sというグループ宛にメールを出して見るのは如何でしょうか?」

キョン「そうだな、そこに朝比奈さんがいるだろうからな」カタカタ

キョン「うっし、後は返信が来るまで待つとするか」

ハルヒ「ことりちゃん、おっぱいミサイルはやっぱり採用するべきだと思うの」

ことり「え、えぇ~…」

にこ「…ん?」

絵里「どうしたの?」

にこ「何か私達宛にメールが届いてたわ」

穂乃果「ほんとに!?やったーファンレターだよー!」

凛「凛たちもすっかり人気者だねー」

花陽「うんっ、嬉しいな…」

にこ「…んん?」

真姫「どうしたの?にこちゃん」

にこ「ねぇ、県立北高校ってどこ?そこからメールが来てるのだけど」

海未「…!ちょっと貸して下さい!」

にこ「わぁっ!ちょっと何すんのよ!」

海未「…これは」

穂乃果「何て書いてあるの?」

海未「…穂乃果、みくる、すぐに外に出る準備をしてください」

みくる「えっ?」

絵里「海未、もしかして…」

海未「はい…出来れば絵里と希も付いてきて欲しいのですが」

希「うちらも?うん、全然ええよ」

海未「ありがとうございます」

穂乃果「ねぇねぇ海未ちゃん、どういう事?これから穂乃果達何処に行くの?」










海未「決まっています」

海未「北校です!」

ハルヒ「うがー!暇だー!」プルプル

キョン「机の上で寝転がるな。ブリッジをするな」

ハルヒ「だってこんなに暇なのおかしいじゃないの!」

キョン「お前が求める奇想天外な出来事が学校にうじゃうじゃあったら怖いだろ」

ハルヒ「うー」

キョン「とにかく机の上から降りなさい」

ハルヒ「嫌、このままワサワサ動いてやるー」ワサワサ

キョン「落ち着けハルヒ」










キョン「お客さんが来てるぞ」

海未「……」バタンッ

ハルヒ「……」

ハルヒ「……」ズーン

キョン「今のはお前が悪い」

ハルヒ「うるさーい!いいから早く部屋に連れてきなさーい!」

キョン「やれやれ…」ガチャ

海未「あの…お取り込み中でしたらもう少し待ちますので」

キョン「あ、いえ、大丈夫なので入ってきてください」

穂乃果「おじゃましまーす」

絵里「凄いわね…部室に冷蔵庫とコンロがあるわ」

希「まるでワンルームやんな」

長門「……」


ガチャ


古泉「こんにちわ…おや?今日は随分と大勢ですね」

キョン「あぁ、しかも女の子ばっかりだ。肩身が狭い」

ごめんちょっと抜ける

キョン「よし、ハルヒは東條さんと古泉と一緒に不思議を探しに行った…今がお互いの事を知るチャンスだが…」



キャッキャッ



穂乃果「あはは~」ヨチヨチ

長門「……」ペチペチ

ことり「えへへ~」テトテト

みくる「はわわ~」トテトテ

絵里「スヤァ…」スヤァ…


【謎の急展開】


キョン「何だこれは…」

海未「私が聞きたいのですが…」

キョン「幼児か?また幼児なのかこれは?」

海未「またって何ですか…」

ことり「キョン君キョン君、こんなの見つけたよぉ~」

キョン「ん?どれどれ…」

キョン「へぇ…ハートの形をした石か。珍しいな。宝石か?」

海未「この石、何処かで見たような…」

長門「違う。これは宝石じゃない。情報統合思念体の亜種が宿っている。ここと音乃木坂高校と結びつける謂わばキーアイテム。
    有機生命体の意識や視覚に働きかけ記憶を改ざんし、カオス空間を生み出すことによって永遠と命を搾り取る。
    この全く関係性のない二つの高校で超常現象が起こったのもこれのせい」







キョン「あっははー。まっさかー」

海未「もうっ、冗談はよしてください」

みくる「説明が長くて分かりません」

穂乃果「もなずく!」

絵里「スヤァ…」

長門「!?」ガーンッ

長門「うなー」ブンッ


ガシャーンッ! シュー…


キョン「…あれ?俺今何してたっけ?」

長門「知らない」

穂乃果「あっ!ことりちゃん!ことりちゃんだ!」

ことり「あっ、穂乃果ちゃん、海未ちゃん」

海未「わ、私は一体何を…ほ、穂乃果!思い出したのですね!」

穂乃果「何を?」

海未「だ、だって、さっきまでことりを見ても何とも…」

みくる「あ、キョン君こんにちわぁ」

キョン「こっちも戻ったみたいだな…やれやれ」

絵里「スヤァ…」

ハルヒ「たっだいまー!」

古泉「いやぁ素晴らしい洞察力でした。完敗です」

希「うちはこういう事得意やからね。またいつでも受けて立つんよ」

キョン「帰ってきたか」

ハルヒ「キョーン、ツチノコ見つけたー」バーソ

キョン「うぉい!それ蛇だから!何か動物を丸呑みしただけの蛇だから!捨ててきなさい!」

ハルヒ「嫌よ!世界初のツチノコよ!捨てるなんて勿体無いじゃない!」

キョン「蛇だと言うとるだろうがっ!」

海未「あ、あのー」

キョン「あ、はい」

海未「どうやら解決したみたいなので…私達帰ってもいいですか?」

キョン「あ、どうぞ。すみません厄介なことに巻き込んじゃって」

海未「いえ、ことりが無事だったので構いません。では…」

ハルヒ「ちょぉぉっと待ったああああああ!」バーンッ!

海未「ひゃあ!?」

ハルヒ「このSOS団の部室に入ってきて何もしないで帰るなんて」

ハルヒ「神が許しても私が許さないわ!」

キョン(また何か妙なこと企んでるなコイツ…)

ハルヒ「ことりちゃんを連れ戻しに来たみたいだけど…」グイッ

ことり「えっ?」ギュッ

みくる「ふえっ?」ギュウ

ハルヒ「みくるちゃんもことりちゃんも私のものよ!タダでは渡さないわ!」

ことり「は、ハルヒちゃん?」

海未「ど、どういう事ですか!意味がわかりません!」








ハルヒ「どうしても返して欲しければ…」

ハルヒ「勝負しなさい!ことりちゃんをかけて!」

キョン(あ、コイツ暇つぶしがしたいだけのようだ)

海未「勝負…?」

穂乃果「おおっ!何だか急な展開になってきたよ!」

希「ふっふっふ…そういうことなら、えりち?」

絵里「そうね…あの部長さん、やる気満々みたいだから…こっちも本気で迎え討ちましょう」

海未「何故そこまでやる気になってるのですか!?おかしいと思わないのですか!?」

キョン「あー、残念だがそろそろ諦めたほうがいいと思うぞ」

ハルヒ「そっちが勝ったらことりちゃんは返してあげるわ」

ハルヒ「あ、このツチノコもお土産に持って帰っていいわよ」ウニョォ

キョン「お前興味無くなってるじゃねぇか!」

海未「ひぃっ!?い、いりませんっ!」

ハルヒ「何で勝負するかはクジで決めるわ。古泉君!」

古泉「既に準備は整っています」

ハルヒ「順番は好きなように決めていいわよ!さぁ始まましょう!」

穂乃果「よーしっ!穂乃果燃えてきたよーっ!」

海未「な、何故こんな事に…」

キョン(…そういや長門)

長門(何)

キョン(何で南さんと朝比奈さんを俺たちは両方とも認識出来ているんだ?俺はてっきり記憶がごちゃごちゃになると思ったのだが…)

長門(全員の脳内に私がプロテクトを施した。彼女らが違和感を感じないのも、話が滞りなく進んでるのもそのせい)

キョン(なるほど)




ハルヒ「さぁ!最初のクジを引くわよ!こっちの一番手は古泉君よ!」

キョン「お前が決めるんかい!」

古泉「ご指名ですね、喜んで行かせていただきましょう」

穂乃果「こっちはどうする?」

絵里「じゃあ私が行こうかしら」

穂乃果「オッケー。絵里ちゃん、ファイトだよ!」

ハルヒ「さぁ!最初の勝負は何かなー」ゴソゴソ

【オセロ】


古泉「……」

絵里「……」パチン

古泉「これはこれは…参りました」

絵里「すごいわ…私こんなにオセロ弱い人初めてよ」

古泉「ボードゲームは好きなのですが…些か腕の方はこの通りです」

キョン「たまにお前がワザと弱い振りをしてるのかと疑問に思うぞ」

古泉「んっふ」

穂乃果「絵里ちゃんの勝ちー!」

ハルヒ「くぅ~!古泉君には厳しい勝負だったわね…はい次!キョン行きなさい!」

キョン「はいはい」

希「なら次はウチがいこうかな」

ことり「希ちゃん頑張れ~」

みくる「キョン君頑張ってくださーい」

【神経衰弱】

キョン「……」

希「んーと、このカードは…これやね」

希「あ、当たったからもう一回♪」

希「次は…これとこれ…うん、予想通りやんな」

キョン「あの…もう10回連続で当ててるのですけど…」

希「カードがうちにここやって言ってるんよ」

キョン「…そうですか」


穂乃果「希ちゃんの勝ちー!」

ハルヒ「ちょっとキョン!0枚ってどういう事よ!」

キョン「うるせー!順番が回ってこないのにどう枚数を稼げって言うんだよっ!」

ハルヒ「もー男共は情けないわね…はい次!みくるちゃん!」

みくる「あれー?私もやるんですかー?」

ことり「あ、じゃあことりがいこうかな?」

穂乃果「ことりちゃん、!頑張って!」

【ツイスターゲーム】

ことり「んーっ…!」プルプル

みくる「は、早くルーレットを回してくださぁ~い…」プルプル

ハルヒ「30秒たったわね、回すわよー」カラカラ

古泉「青ですね」

ことり「青、青はこっちだから…」フニョン

みくる「ほにゃ~っ」ビクンッ

ことり「あっ!ごめんねみくるちゃん~!」

みくる「だ、大丈夫ですよぉ。気にしないでくださぁい」

ことり「で、でもぉ…ここからじゃことり青にいけないから…」ポヨンポヨン

みくる「はわぁ~!」






ハルヒ「キョン、何処に行こうとしてるのよ?」

キョン「俺がここにいたら色んな方から顰蹙買うからしばらく外にいることにする」

キョン「俺がここにいたら色んな方から顰蹙買うからしばらく外にいることにする」



キョン「俺がここにいると色んな人に殺されそうだからしばらく外にいる」       

ハルヒ「勝者、みくるちゃーん!」

みくる「うぅ…今度こそお嫁にいけませぇん」ハァハァ

ことり「ことりも…こんなの初めてだよぉ…」ハァハァ

海未「あ、あんなふしだらな格好になるなんて…」ドキドキ

穂乃果「ツイスターゲーム…恐ろしい!」

希「うちは好きやけどなー。このゲーム」

絵里「見てるだけならいいけど…実際にはあまりやりたくはないわね」

キョン「終わったか」ガチャ

古泉「はい、両者とも組んづ解れつと言った状態でしたよ」

キョン(見たかった…)

ハルヒ「さぁ盛り上がってきたわよー!次は有希!いってらっしゃい!」

長門「……」スタスタ

ハルヒ「あ、ちなみに有希、負けたら一週間ゲーム禁止よ」

長門「!?」

【にらめっこ】

長門「……」

海未「……」

長門「……」

海未「……」

長門「……」

海未「……」

長門「……」

海未「……」










海未「参りました」グスン

キョン(容赦ねぇ…)

杉田「にこ先輩がいない…」

ハルヒ「これで2対2ね。いい展開だわ」

穂乃果「むむむ…次が最後の勝負だね」

海未「ここまで来て手ぶらで帰るわけには行きません…穂乃果!」

穂乃果「うんっ!わかってるよ!」

穂乃果「正義は必ず勝つ!穂乃果は誰にも負けないよ!」

キョン(完璧にこっちが悪役だな…いや間違ってはいないが)

ハルヒ「いい覚悟ねっ!どっからでもかかってきなさい!全力で叩き潰してあげるわっ!」

ことり「わぁ~!これ美味しい!何て言う名前のお茶なのかな?」

みくる「えっと、これはカモミールって言って、夜に飲むとよく寝れるんですよぉ」

ことり「そうなんだぁ~…あっ!ことり今マカロン持ってるから…はいっ」

みくる「えっ?いいんですかぁ?」

ことり「うんっ!とっても美味しいよ~」

みくる「わぁ~、ありがとうございまぁす」ワイワイ

キョン「当の本人達はこの様子だからな…やれやれ」

ハルヒ「最後の勝負は…」ゴソゴソ

ハルヒ「ていやぁ!」バッ


【ファッションコンテスト】


ハルヒ「ちょ…!誰よこんなの作ったの!?」

長門「……」キランッ

キョン(だと思ったよ…)

古泉「これはこれは…少し本気を出さないといけないようですね」

長門「至急応援を要請して欲しい」

古泉「了解しました」ピポパ

新川さん「どうも」

森さん「通りすがりの助っ人です」

キョン「はやっ!?」

古泉「では音乃木坂の皆さん、今から少し時間を取りますので、こちらにある服や小道具でどうぞご自由にコーディネートなさってください」

絵里「いつの間に…」

穂乃果「うーん、いきなり準備って言われても…」

海未「あの、そちらは助っ人を呼んでいるのですが…こちらが呼べないのは少し不利ではありませんか?」

古泉君「んっふ、安心してください」

古泉「お友達はもう既にご到着なさっているようですよ」

花陽「こ、ここどこ…」

凛「凛ヘリコプターなんて初めて乗ったにゃー」

真姫「お、落ちるかと思った…」

にこ「ちょっと!いきなり何の説明も無しに連れてくるなんてどういう事よ!」

海未「もう何でもありですか…そうですか」

古泉、おねえちゃんって呼べよ

>>63
実は俺、パイパンなんだ

古泉「では、このタイマーがなったら時間としましょう。それでは失礼します」シャッ


「ね、ねぇみんな…?何でそんなに目がギラギラしてるのよ?」

「すまんなハルヒ、これも勝負のためだ」

「涼宮さぁん、まずはこのメイド服から着てみましょう~」

「メイド服にオーバーニーソックスは欠かせない。至急履くべき」

「ゆ、有希、これ…太ももまであるのだけど…」

「あ、髪型はポニーテール以外認めないぞ」

「ではこちらのホワイトブリムとかけ合わせてみてはいかがでしょうか?あくまでも清純派のイメージを出して…」

「だ、誰か助けて…」







海未「…えっと、こっちも始めましょうか」

穂乃果「そうだね」

ことり「よぉ~し、ことり頑張っちゃうよっ」

‐SOS団‐


古泉「おっと、そろそろ時間ですね」

キョン「こっちはほぼ完成したな」

みくる「涼宮さんとっても可愛いですぅ」

ハルヒ「うぅ…もう脱いでもいい?」

長門「ダメ、ここからが重要。貴女はメイドとは何かを知るべき」

森さん「ではまず簡単なお作法から」

ハルヒ「ひぃぃぃ…」

‐μ's‐


穂乃果「う、海未ちゃん…これはちょっと」

海未「何を言ってるのですか?とても似合っていますよ…私には無理ですけど」

ことり「はぁ~穂乃果ちゃん可愛い~っ」

花陽「す、すごい…服が変わるだけで、こんなに印象が変わっちゃうんだ…」

凛「うん…凛もちょっと挑戦してみたい…かも」

真姫「いいんじゃない?今度付き合ってあげるわよ。買い物」

にこ「ま、その前に今は穂乃果の指導が先ね、今から言うセリフをちゃんと覚えなさいよー」

穂乃果「うぅ…恥ずかしい」

ピピピピ ピピピピ


古泉「時間ですね」

キョン「完璧だな」

みくる「負ける気がしませぇん」

長門「油断は禁物、相手はアイドル研究部」

ハルヒ「い、いいからさっさと終わらせるわよ…」

海未「こっちも準備オッケーです」

キョン「了解。ではご覧頂こう!」

キョン「普段の天真爛漫傍若無人な彼女は何処へ!すっずぅーみやっ!ハッルーヒィィィーッ!!」バサァ!







ハルヒ「…お、お待ちしておりました。ご主人…様」カァァ

海未「こ、これは…!」

ことり「すごい…まるで別人だよぉ」

ハルヒとにこってしゃべりかた似てる。

絵里「これがさっきまでの部長さん…?信じられないわ…」

希「あのポニーテール…短めの髪であえて結うことで幼さを出しとる」

にこ「…それだけじゃないわ」

真姫「えっ?」

にこ「みてみなさいよ…あの胸元」

にこ「バストを強調させるタイプのメイド服を着せることで…色気を醸し出してるわ」

花陽「い、言われてみれば…!」

凛「あれならどんな男の子もイチコロだね」

古泉「結果はまずますと言ったところでしょうか」

キョン「あぁ、ハルヒの場合あの乱暴さとのギャップが激しいからな、いいパンチになってやがる」

長門「全ては計算通り」キランッ

ハルヒ「も、もういいでしょ…?早く脱ぎたい」

みくる「ダメですよぉ?まだアピールタイムが残ってますから」

ハルヒ「アピールタイム!?何それ!?知らないわよそんなの!?」

海未「…相手は清純さを押してきましたね」

ことり「うん…これは厳しい戦いになりそうだよ」

穂乃果「え、えっと…じゃあこの戦いはあっちの不戦勝ってことで…」ソロソロ

海未「何を言っているのですか。今の穂乃果はそれをも上回る格好です」

キョン「そろそろいいか?」

海未「はい、ではご覧下さい」

穂乃果「わぁ!ちょっと待って!まだ心の準備が…!」

海未「向日葵のような笑顔から蒲公英のように小さく、そして愛くるしくなりました」

海未「私達μ'sのリーダー、高坂穂乃果ですっ!」バサァッ!






穂乃果「お、おにいちゃん…ほのかね…おにいちゃんの事が…大好きなの」

キョン「グハァッ!!」

長門「ごふっ!」

みくる「ほにゃぁー!長門さんとキョン君がやられましたー!」

キョン「ろ、ロリータファッションに…おにいちゃん…だと…っ!」ヨロヨロ

長門「ロリータファッションは基本的に体格の小さい女性が着用することで栄える装備…彼女のような女子高生の一般的な体格では明らかに不適合…」

古泉「それをあえて着ることで不思議さを漂わせ、無骨な少女をイメージさせることができる…ということですね」

長門「そう、そして極めつけはあのパラソル。若干顔を隠すことで幼気な少女を演じることができる」

長門「しかしスカートからソックスまでの絶対領域も組み込んでいる…あの先は覗いてはならないパンドラの箱」

森さん「こちらが清純さと色気なら…あちらは幼さと官能の両方…ということですね」

長門「最近、妹系のギャルゲーをした。そのヒロインがまさに彼女」ボタボタ

古泉「これは…勝負が分からなくなってきましたね」

海未「えっと…採点はどのようにするのでしょうか?」

キョン「え?あぁそうだな。古泉、どうなってんだ」

古泉「既に審査員の準備は出来ています。ではどうぞ」

新川「どうも審査員です」

キョン(新川さん…さっきまでいないと思ったら)

理事長「審査員その二です」

ことり「お母さん!?」

アルパカ「メェェェェェ!」

にこ「誰よ音乃木坂のアルパカここに持ってきたの!?」

古泉「ではこれからアピールタイムです。各々の魅力を存分に出してください。ではまずはSOS団からです」

ハルヒ「お、お茶が入りました…」コトッ

ハルヒ「何かあればお申し付けください…」

ハルヒ「どうぞごゆっくり…」ペコリ

新川「…ふむ」


穂乃果「え、えっとね…ほのかはね、おにいちゃんのこと、ずっと見てたんだよ…?」

穂乃果「でも…おにいちゃんがぜんぜんほのかのこと…見てくれないから…ほのかね…」

にこ(はい、そこで指をくわえる)

穂乃果「おにいちゃんのことしか…考えられなくなっちゃったの…」ウルウル

長門「……」カシャ

海未「撮影はご遠慮ください」

長門「…そう」シュン


古泉「では採点に移りましょう」

キョン「意外とあっさりしてるんだな」

新川「未熟なメイドというのも、悪くないですな」【ハルヒ】

理事長「穂乃果ちゃん、とっても可愛かったわよ」【穂乃果】

花陽「票が別れたよ!」

凛「残りの一票は…!」








アルパカ「ぶるるるっ」ポチッ【穂乃果】

にこ「いやどう考えても適当に脚を乗せただけでしょ!?さっき横向いてたわよ!?」ビシッ!

古泉「あぁ、なんということでしょう…」

みくる「ふぇぇぇん、負けちゃいましたー」

キョン「あー負けたな、悔しいー、すっげー悔しいー」

真姫「全然悔しそうじゃないんだけど…」

海未「…まぁ、ことりを返して貰えるのでしたらそれでいいです」

絵里「えっと、私達の勝ちってことでいいのよね?」

長門「そう。貴女達は私達に勝利した。南ことりは持ち帰って構わない」

花陽「も、持ち帰るって…」



希「…ふふっ、とっても楽しかったで?」

古泉「そうですか。それは何よりです」

希「でももうちょっと上手くオセロを負けないと。そのうち気付かれると思うよ?」

古泉「これはこれは…助言のお言葉、ありがとうございます」

ハルヒ「うー」イジイジ

みくる「す、涼宮さぁん…そろそろ離してあげないと」

ハルヒ「やだー。ことりちゃん私のー」

ことり「…えへへ、ハルヒちゃん」

ことり「はいっ、これことりのアドレスだよ」

ハルヒ「えっ?」

ことり「私達の住んでるところって、ちょっと簡単には会えない距離だけど…」

ことり「でも、こうやってメールでいつでもお話出来たら、ことりはとっても嬉しいかなって」

ハルヒ「…そうね。別にもう終わりって訳じゃないわよね」

ハルヒ「いいわ!今回はこれで手を打ってあげる」

ことり「うんっ!ありがとう♪」

ハルヒ「スクールアイドル・・・いいわね!」

キョン「また始まった・・・」

穂乃果「みくるちゃん!」

みくる「えっと…高坂さん、園田さん、色々とお世話になりました」

海未「わ、私は別に何もしていませんよ…」

みくる「でも凄いですねぇ、私運動苦手ですから…練習とっても凄かったです」

穂乃果「ねぇねぇ!今度大きなライブをする時、みんなで観に来てよっ!」

穂乃果「みくるちゃん達の為に特等席を用意しておくよっ!」

みくる「えっ?いいんですかぁ?」

海未「はい…お待ちしていますよ」

みくる「うふふ…楽しみにしてますね」

新川「では音乃木坂の皆様方。ヘリの準備が出来ましたのでどうぞこちらへ」

にこ「あ、またヘリコプターなんだ…」

絵里「さようなら。色々あったけど、凄く面白かったわ」

真姫「でももうこんな強引な事、やめてよね」

キョン「あぁ、気を付けるよ。こっちも楽しかったぜ」

長門「南ことり」

ことり「有希ちゃんなにかな?」

長門「これ、貸すから」

ことり「?」

長門「自宅で遊んで」

ことり「えーと…うんっ、ありがとうっ」

凛「おーい!みんな早くー!」

花陽「り、凛ちゃん…揺らさないで…」ビクビク

穂乃果「さよーならー!また会おうねー!」フリフリ

ハルヒ「今度は絶対負けないわよー!」フリフリ

ことり「ハルヒちゃーん!みくるちゃーん!またメールするね~!」

みくる「はぁーい。待ってまーぁすっ」





バララララララッ…




古泉「…ふぅ、とても濃い一日でしたね」

キョン「あ、ここぞとばかりに締めのセリフ吐きやがった。そして服を脱ぐな」

ハルヒ「……」ウーン

みくる「涼宮さん?どーかしましたかー?」

ハルヒ「女子高生…花の10代…アイドル」




ハルヒ「スキャンダル…枕営業…売り飛ばされる…」ブツブツ

キョン「うぉおーい縁起でもない単語が出てきてるぞー…」ビクビク

ハルヒ「そうだ、ライブをしよう」

キョン「何で今のでライブという発想に繋がるんだ!?」

ハルヒ「全く…これだからキョンは…ねぇ古泉くん?」

古泉「ライブですね」

キョン「お前も合わせんでよろしい!」

ハルヒ「そうと決まったら練習よ!有希!みくるちゃん!ダンスの練習をするわよ!」

長門「了解した」

みくる「ほ、ほんとにやるんですかぁ~」

ハルヒ「古泉君は音響担当で…キョンは適当にバックダンサーでもやってなさい」

キョン「バックダンサー一人ってそれもう背景ですらないからな!めちゃめちゃ目立つからな!」

ハルヒ「振り付けはどうしようかしら?まー適当にあれやこれやすれば何とかなるでしょう」

キョン「全国のスクールアイドルの皆さんごめんなさい!」

鶴屋「はるにゃーん、スタジオとステージならうちに任せるっさー」

キョン「どっから出てきたの鶴屋さん!?」

ハルヒ「よーし!待ってなさいよラブライブ!」

キョン「俺達じゃあ出場できねーよ!」

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