桂馬「安価で行動しろ?」 (190)
桂馬「何だこの手紙は」
桂馬「今から3日間安価で行動しないと、今まで攻略した少女たちが酷い目に合うことになる」
桂馬「差出人は不明、か…」
桂馬「ふん、なーにが安価で行動しろだ!」
桂馬「僕は知らん!どうせ誰かのいたずらだろう」
ガシャーン
エルシィ「きゃああああああああああ!」
桂馬「なんだ?!」
ダッダッダッ
桂馬「どうしたエルシィ」
エルシィ「に、兄様…これ…」
桂馬「弓矢…」
エルシィ「お料理をしてたら急に…ぐす…」
桂馬「弓に紙がついてる…」
ペラ
安価で行動しないなら、次は冗談じゃ済まない
桂馬「くそ、なんだこいつは…」
桂馬「本気なのか…」
エルシィ「うぅ…神様ぁ…ぐす…ひっく…」
桂馬「ちっ、わかったよ!やればいいんだろ!」
エルシィ「神様…?」
>>8
攻略キャラ全員にこくりなおす
桂馬「攻略したキャラ全員にまた告白だって?」
桂馬「じょーだんじゃない!何で僕がそんな!」
エルシィ「に、兄様…?」
桂馬「……ちっ」
桂馬(安価に逆らったら誰かが襲われるかもしれない)
桂馬(せっかくの三連休、ゲーム三昧で過ごす予定が、くそ!)
桂馬「エルシィ、行くぞ!」
エルシィ「え、え?行くってどこへですか?」
桂馬「>>13の所だ」
しおり
桂馬「栞の所に行くぞ!」
エルシィ「え、ちょっとにいさまー?」
~図書館~
桂馬「僕の集めた情報によると、休みの日はいつもここにいるはずだ」
エルシィ「流石神兄様、攻略済みの子の情報も忘れてないんですね!」
桂馬「ふ、当然だ」
桂馬「いいかエルシィ、ギャルゲーでは思わぬ人物が攻略のキーになることが多々あるんだ」
桂馬「例えば攻略対象となるキャラの秘密について、意外な人物が知っていたりするものなんだ」
桂馬「その意外な人物から情報を得るにはどうしたらいいか」
桂馬「当然その人物とも仲良くならなければならない」
桂馬「そのためにはどうするか。わかるなエルシィ」
エルシィ「攻略と同じように、その人のことをよく調べておく…ですか?」
桂馬「そうだ。つまり、攻略済みだろうが、いずれまた接触する機会があるかもしれない」
桂馬「そう考えれば、攻略済みだろうが、情報を記憶しておくことは重要なんだ」
エルシィ「わあ…流石神様」
桂馬「さてと、それより栞は相変わらず読書に夢中なようだな」
エルシィ「あの…それでにーさまはなんでここに…」
桂馬「攻略済みの女子をもう一度攻略する」
エルシィ「はぁなるほどー…って」
エルシィ「えええええええええ?」
桂馬「うるさい!静かにしろ!」
エルシィ「で、でもどうしてそんなこと?」
桂馬「詳しくは言えない。だが、必要なことなんだ」
エルシィ「か、神様がいつになく真面目です」
桂馬「よし、声をかけるぞ」
栞「……」
桂馬「>>21」
おっぱいを触らしてくれ
桂馬「……」
桂馬(なぜ僕は安価をしたんだ…)
桂馬(いや、してしまったものはしょうがない)
桂馬(とにかく…)
天の声(攻略済みの女子と接触するときは必ず安価を何回かすること)
桂馬(な?!お前かあの手紙!)
天の声(安価は絶対、だからな)
桂馬(待て!…くそっ)
桂馬「栞」
栞「?!」
桂馬「……」
栞(なな、何?!何で急に声掛けてきたのぉお)
栞(か、桂木くん…だよね)
栞(ちょっと前から、何だか気になってて…なんでかわからないけど)
栞(それより何で桂木くんがここに)
栞(もも、もしかして私に会いに?)
栞(ううん!違う、そんなことあるわけないよ!)
栞(あ、それよりせっかく声かけてもらってるんだから、何か言わなきゃ)
栞(早く、早く何か)
栞「こ、こんにゃちあ」
栞「……」カァ
栞(噛んじゃったあああああ)
栞(たった5文字もちゃんと言えないなんて、ダメダメよ!)
栞(うぅ、一刻もはやくここを離れなくちゃ)
栞「……」スッ
桂馬「栞」
栞(ま、まだ何か用なのお?)
栞(ていうより、今気づいたけど何で私のこと栞って、名前で呼んでるのこの人おぉ)
栞(そ、そんなに親しくないはずなのに)
栞(あ、でも…もしかして桂木くんが、ま、まさかあのキスの相手…)
栞(違う!違う違う!そんなことあるわけないじゃない!)
栞(でも、でも何で私に声を掛けてきたのかな…)
栞(う、ううん、きっと学校の知り合いに会ったから、声を掛けたんだわ)
栞(桂木くん、いつもゲームばかりしてるけど、意外に社交的なのかも)
栞(うん、きっとそうだよ)
栞(それで、何の用なんだろう)
桂馬「栞、おっぱいを触らせてくれ」
栞「……」
桂馬「……」
栞「…………」
栞「………………」
栞「…………………ぇ?」
栞(き、聞き間違いだよね)
栞(お、おっぱいって言ったような)
栞(ううん!桂木くんがそんなこと言うはずないよ!)
栞(だからえっと…あっがい?あっがいを触らせてくれ…かな?)
栞(あっがいってどこかで聞いたような。何だったかな)
栞(えーと、えーっと)
桂馬「栞?」
栞「あ、ひゃいっ」
栞(へ、変な声出しちゃったああああああああ)
桂馬「だから、おっぱい」
桂馬「おっぱいを触らせてくれ」
栞「…………」
栞「………………」
栞(聞き間違いじゃなかったあああ)
栞(な、何なのこの人?!いきなり何言い出すの!)
栞(お、おっぱいを触らせてくれって…)
栞(そんな最低な台詞、どの本にも出てこなかったわ)
栞(ううん、それよりこの変態男)
栞(何でこんな人、いいなって思っちゃったんだろう)
栞(自分に幻滅よ!もう知らない!早く家に帰るわ)
桂馬「栞、それで返事を聞きたいんだけど」
栞(こ、この人まだ言ってるの?!)
栞(どこの世界に、あんなこと言われてはいどうぞ、て言う人がいるのよ!)
栞(もう怒った!一言言ってから帰るわ!)
栞「……」
栞「こ、この…色魔ぁあぁあぁ」
栞「……」ダッダッ
桂馬「待って」ガシ
栞(ひゃあぁあぁあ!腕掴まれたああ!)
栞「ぁ…の…」ボッ
桂馬「待ってくれ栞」
栞(おお、男の人に手を触られたことなんてないのにぃ!)
栞(あ、でも、あのキスの時…)
栞(う、ううん!あのキスはきっと夢!何かの幻よ!)
栞(早く腕をほどいてもらわなきゃ、この変態男に何をされるかわかったものじゃないわ!)
栞「はな…してぇ…」
桂馬「聞いてくれ栞」
栞(な、何を聞けっていうのよぉお!)
栞(どうせまた、おかしなこと言うんでしょお!)
桂馬「>>35」
これは幻ではない。いいね?
桂馬「これは幻じゃない。いいね?」
栞「……」
栞(この人私の心読んでるの?!)
栞(い、いやいやありえないわ)
栞(でも、さっき私がキスのこと幻って思ったから…)
栞(ううん、偶然よ!そんなことあるわけ)
桂馬「あのキスも幻じゃない」
栞「ぁ」
栞(な、なんでキスのこと知ってるのよぉ!)
栞(やっぱりこの人、私の心を読めるんだ…)
栞(しかも、あのキスは本当で…相手は…)
栞「ぅぅ…」ボッ
桂馬「栞は、忘れちゃったのかい?」
栞「……ぁ…その……ぅぅ…」
栞「あ、あなたが…もしかして…」
桂馬「あの日、図書館で篭った日を覚えてる?」
栞「ぁ……その……」
栞「は、ぃ……」
桂馬「その日、君に会ったのは僕だ」
桂馬「だから、君とキスしたのも」
栞「ぁ…ぅ…」
桂馬「僕だ」
栞「……」ボンッ
栞(はわわわわ、や、やっぱりあのキス、桂木くんと……)
桂馬(さて、あの時のことを思い出させるのは成功したみたいだ)
桂馬(ここから一気に、栞を落としにかかる!)
桂馬(エンディングが、見えた!)
>>45
st
桂馬「エルシィ!羽衣で僕らを見えなくするんだ!」
エルシィ「あ、はい!神様」
桂馬「栞、これで安心だ」
栞「ぁ、ぇ?何、を…」
桂馬「栞、愛してるよ」
モミ
栞「ひゃあ?!」
モミモミ
桂馬「……」
栞「ゃ…ぁ…やめ…て」
モミモミモミ
栞「ぁ…ゃ…なん…で…ぁっ」
モミモミモミモミ
栞「ぁ…らめ…あっああ!やらああ!」ビクン
栞「……」ビクビク
桂馬「エルシィ、いいぞ」
エルシィ「はい」
シュウウウ
栞「……」ビクンビクン
エルシィ「え…神様、これって…」
桂馬「栞を攻略した」
エルシィ「で、でも…?」
桂馬「さ、次行くぞエルシィ」
エルシィ「あ、は、はい!」
栞「……ぁ…ぅ…」ビク
桂馬(次の攻略対象は>>55だ!)
あゆみ
桂馬「エルシィ、次は歩美のところに行くぞ」
エルシィ「あ、はい!」
~グラウンド~
歩美「はぁ…はぁ…」タッタッ
桂馬「休日も練習、本当に運動馬鹿だな」
エルシィ「神様、そんな言い方は酷いですよ!」
桂馬「いいだろ、事実を言ったまでだ」
エルシィ「そんなこと言ったら、神様だってゲーム馬鹿ですよ!」
桂馬「僕は違う!僕にとってゲームとは人生!現実こそ偽物!」
桂馬「誰かが言った。クラ○ドは人生、と」
桂馬「だが僕はそんな生やさしいものじゃない!僕にとって、ギャルゲーは人生なんだ!」
桂馬「あーっはははは1あーははははは!」
エルシィ「神様…気持ち悪い…」
桂馬「さてと、声を掛けるか」
桂馬「>>63」
君のパンツが舐めたいんだ
桂馬(なぜさっきから僕は変態キャラみたいになってるんだ?!)
桂馬(僕はリアルには興味ない!興味はゲーム世界のみ!)
桂馬(あんな脅迫状がなければ、今頃僕は…!)
桂馬(なのに…くそ…安価は絶対…安価は絶対…)
桂馬「おーい歩美ー!」
歩美「え?桂木?」
桂馬「やあ、今日も練習?」
歩美「うん、まあね。それより珍しいわね、あんたって休日家に引きこもってる印象あったから」
桂馬「僕だってそうしたい所だ」
歩美「ふーん、じゃあなんで?」
桂馬「それは」
歩美「それは?」
桂馬「君のパンツが舐めたいんだ」
歩美「……は?」
桂馬「だから、君のパンツが舐めたいんだ」
歩美「ふーん……」
桂馬「だから、パンツを脱い」
歩美「しねええええええええ!」
ドゴォ
桂馬「あがっ」
歩美「しね!しね!」
ボコボコ
桂馬「う、あ、歩美やめてくれ」
歩美「気安く呼ぶな!」
バコ
桂馬「ち、違うんだ」
歩美「なにが!」
桂馬「聞いてくれ!頼む!」
桂馬「う、いた…酷いよ歩美」
歩美「どっちがよ!」
桂馬「誤解なんだ」
歩美「はあ?何が誤解なのよ!パンツ舐めたいとか!ばっかじゃないの!」
桂馬「聞いてくれ」
歩美「最近、あんたのこと、みんなが言うほど悪く無いかなって思ってたのに」
歩美「けーっきょくオタメガだったってことね!」
桂馬「違うんだ!歩美!」
歩美「な、何よ…」
桂馬「歩美……僕は……」
歩美「な、なんだっていうの…」
>>72
桂馬「歩美…」
歩美「ちょ、近いって」
桂馬「……」
歩美「……ぁぅ」
桂馬「……」ギュ
歩美「……?!」
桂馬「歩美……」
歩美「わ、わわ!は、離れて!何!」カァ
桂馬「愛してる」ボソ
歩美「…へ?」
桂馬「愛してるよ、歩美」ボソ
歩美「な…なな…に…いって…」ボンッ
桂馬(よし、もう歩美は攻略したも同然!)
桂馬(エンディングが、見えた!)
>>77
他の誰かじゃない、あゆみのパンツが僕は見たいんだ
桂馬「エルシィ!結界を!」
エルシィ「はい!」
シュウウウウウ
桂馬「歩美」
歩美「な、何よ!何なのよ…うぅ…」
桂馬「……」ジー
歩美「や…めてよ…そんな、じっと見ないで…」
桂馬「他の誰かじゃない」
桂馬「歩美。君なんだ」
歩美「ぁ…ぅ…」
桂馬「歩美じゃなくちゃダメなんだ!」
桂馬「歩美のパンツを、僕はみたい!」
歩美「……」
桂馬「……フ」
歩美「じゃねええええええええええ!」ドゴーン
歩美「しね!しね!この変態!」
ガスガス
桂馬「や、やめ」
歩美「二度と顔見せるな!」
バキ
桂馬「あ…ゆみ…しんじ…て」
歩美「……」
桂馬「歩美……お願い…だ…」
歩美「もう!なんだって言うのよ!」
桂馬「歩美……僕を信じてくれ……」
歩美「なんなのよ!全然わかんないよ!いきなり抱きしめてくるし!」
桂馬(もうルートは確定しているんだ!)
桂馬(ここは慎重に、王道ルートを選択するんだ!)
>>86
kskst
桂馬「歩美への気持ちが止まらないんだ」
歩美「え?」
桂馬「でも、これ以上この気持が高まったら、もしかしたら歩美に迷惑を掛けてしまうかもしれない…」
歩美「なな、何言ってるのよ!それって…もしかして…」
桂馬「だから…」
歩美「……ぅぅ」
桂馬「パンツを見せてくれ」
歩美「……は?」
桂馬「そうしたら、我慢できるから」
歩美「……」ピクピク
桂馬「歩美!パンツを見せてくれ!」
歩美「し、ねええええええええ!」
ガシ
歩美「え?!」
桂馬「歩美……」ジー
歩美「ちょ!足放しなさいよ!」カァ
桂馬「歩美、この気持はほんものなんだ」
歩美「なんなのよ!私をからかってるの?!」
桂馬「違う!」
歩美「だったら何で、ぱ、パンツを見せろ…とか…」
桂馬「歩美が好きすぎるんだ!」
歩美「す、す…き?」
桂馬「そうだ!僕は歩美が誰よりも好きなんだ!」
歩美「ちょ…そ、そんな…」ボンッ
桂馬「でも、歩美は素敵な人だ。だから、僕よりいい男がいるんだろ?」
歩美「そ、そんなの…いないわよ」
桂馬「だから、僕は歩美のパンツを1回だけでも見せてもらうことで」
桂馬「歩美のこと、諦めようと考えていたんだ!」
歩美「ど、どういう理屈よ!もう…わけわからないよ…」
桂馬「歩美…だから、お願いだ…。パンツを、歩美自身の手で、見せてくれないか?」
桂馬「今君の足を掴んでいるから、もちろん 僕にはもう歩美のパンツは見えている!」
桂馬「縞パンか…うん、王道だしいいチョイスだよ」
歩美「な、なな…な」
桂馬「でも、僕は無理やり見たいんじゃない!歩美自身の手で見せてくれるパンツを見たいんだ!」
歩美「だからしねぇ!」
ドコ
桂馬「がはっ」
歩美「はぁ…はぁ…」
桂馬「歩美…お願いだ…」
歩美「もう…なんなのよ…ほんとに…」
桂馬「歩美!」
歩美「わかったわよ」
桂馬「え?」
歩美「見せればいいんでしょ!もう!」
桂馬「歩美!」
歩美「……ぅぅ」
桂馬「……」ジー
歩美「……ほら、これで…いいんでしょ…」カァァ
チラ
桂馬「……よし」
歩美「もう…いいでしょ…」
桂馬「歩美、行くぞ」
歩美「へ?」
ペロペロペロ
歩美「あ?!な、何して!ちょ!」
ペロペロペロ
歩美「や、やめ…あっ!何!やめっ!あんっ!」
ペロペロペロ
歩美「何か来ちゃう!やっ!ああっ?!あああああああああ!」
プシャー
桂馬「エルシィ、もういいぞ!」
エルシィ「はい、神様」
シュウウウウウ
歩美「ぁ…ぅ…」ビクンビクン
桂馬「攻略完了だ」
エルシィ「こ、攻略って…また…歩美さん…パンツビショビショに…」カァ
歩美「ぁ…」ビク
桂馬「次行くぞエルシィ!とっとと攻略を完了させるんだ!」
エルシィ「あ、はい!」
桂馬(次の攻略対象は>>100だ)
美生のおでこにキスして髪の分け目をクンカクンカ
桂馬「次は美生だ!」
エルシィ「はい、神様!」
~とある商店街~
美生「全く、庶民はこんな所で余暇を過ごしているのか」
美生「……ちょっと、コーヒー1杯300円?!」
美生「私が20分近くアルバイトしないと300円も稼げないじゃない!」
美生「ふ、ふん!まあいいわ、たまには庶民のコーヒーを飲むのも悪くないわ」
桂馬「いたぞ」
エルシィ「美生さん、大分変わりましたねぇ」
エルシィ「素直でいい子になってます」
桂馬「…そうは思えんが。まあいい」
桂馬「声を掛けるぞ!」
桂馬「>>106」
何だ貧乏人か
桂馬「何だ貧乏人か」
美生「え?」
桂馬「こんにちは」
美生「ちょ、ちょっと今あなた何か言ったかしら」
桂馬「ええ、言いました。貧乏人、と」
美生「お、お前…!」
桂馬「でも、僕も貧乏人だ」
美生「え?」
桂馬「美生が貧乏人になってくれたおかげで、こうして庶民の店の前で会うことができた」
美生「おお、お前は誰よ!私はお前みたいな無礼な奴なんて知らないわ!」
桂馬「覚えているかい?あの日、一緒にパーティーに参加したあの日」
美生「え……」
桂馬「ダンスを僕に、教えてくれたじゃないか」
美生「あ…あれって…夢じゃ…」
桂馬「夢じゃないよ」
美生「だ、だってあれは確か森田と」
桂馬「違うよ。僕と一緒に行ったんだ」
美生「そんなことないわ!大体、お前と会ったことなんて!」
美生「会ったことなんて……」
桂馬「思い出してきた?」
美生「うぅ…何…これ…」
桂馬「毎日朝、お迎えに行ってたんだよ?」
美生「うぅぅ…」
桂馬「そしてパーティーの日」
美生「パーティ……」
桂馬「僕らはキスをしたんだ」
美生「……ぇ」
桂馬「思い出せない?それなら…」
>>115
もういいよ、さようなら
桂馬「もういいよ、さよなら」
美生「え?」
桂馬「……」スタスタ
美生「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
桂馬「ん?僕みたいな庶民、ご存知ないんでしょう?」
美生「お前とは会ったことがある気がするわ」
桂馬「え?でも覚えがないって」
美生「う、嘘よさっきのは!細かいこと気にしてるんじゃないわよ!」
桂馬「それで?何か用なの?」
美生「お、お前から話しかけてきたんじゃない!」
桂馬「でも僕のこと忘れてるみたいだし、もういいかなって思って。それじゃ」
美生「だ、だから待ちなさいって!」
桂馬「もう、なんなんですか」
美生「いいから、ちょっとここに付き合いなさいよ!」
桂馬「……喫茶店か」
店員「ご注文はいかがなさいますか?」
美生「あ、えと…」
店員「メニューはこちらになります」
美生「えと…その…うぅ…」
美生「ちょっとそこの庶民!」
桂馬「……」
美生「おいお前のことよ!」
桂馬「……」
美生「あの…だから…」ウル
桂馬「……僕は庶民でもお前でもないからなぁ」
美生「か、桂木……」
桂馬「はい、なんでしょう」
美生「何が…お薦めなの」
桂馬「エスプレッソスリーショット、です」
美生「エスプレッソスリーショットっていうのを1つよ!」
美生「か、桂木…お前…」
桂木「はい、どうしました?」
美生「なな、何よこれは…!」
桂木「エスプレッソです」
美生「何でこんなに小さいのよ!」
桂木「美生はお子様だね」
美生「な、なんですって!」
桂木「お嬢様なのに、コーヒーには全然詳しくないんだね」
美生「い、いつもお菓子には紅茶だったのよ!仕方ないじゃない!」
桂木「エスプレッソはですね、品位のある方に似合うコーヒーなんです」
桂木「ですから、僕は美生様にはぜひと思って」
美生「ふ、ふん!そういうことなら最初に言いなさいよ!」
桂木「それで飲み方ですが」
美生「飲み方なんてあるの?」
桂木「一気飲み、です」
美生「い、一気飲み?」
桂馬「はい、こうクイっと一気に言ってください」
美生「……一気」
桂馬「スリーショットですから、一気飲みすることで至高の味わいを得ることができます」
美生「わ、わかったわ」
桂馬「さあ」
美生「いくわよ!」
ゴク
桂馬「…」ニヤ
美生「ん?!」
美生「ゲホゲホ!に、にが!苦いわよ!何よこれ!」
桂馬「あははは!ほんとに美生は何も知らないんだな!」
美生「ど、どういうことよ!」
桂馬「エスプレッソはすごい苦いから、少しずつ飲むのが常識なんだ」
桂馬「まさか一気飲みなんて!あはは!流石お嬢様だ!」
美生「ばば、馬鹿にして!」
美生「この庶民が!なんのつもりよ!」
桂馬「はは、まあストレス解消はこんな所にしておいて」
美生「ストレス解消って何よ!」
桂馬「ちょっとね、望んでもいない攻略をさせられて誰かをいじりたくなることだってあるさ」
美生「わ、私のこといじるんじゃないわよ!」
桂馬「まあそれは置いといて」
美生「置いとけないわよ!」
桂馬(そろそろ美生を真面目に攻略するか)
>>136
口の中が苦いならボクが舐めとってあげるよ
桂馬「エルシィ!」
エルシィ「はい!」
シュウウウウ
桂馬「口の中、苦いでしょ?」
美生「お前のせいよ!」
桂馬「それじゃあ」グイ
美生「な、何よ!」
桂馬「ボクが舐めとってあげる」
美生「…へ?」
桂馬「ん、んちゅ、くちゅ、ぴちゃっ、くちゅ、んふ、ん」
美生「んんん?!ん、んちゅっ、ちゅっ、んん!んんん!ぁ…ん…」ビクビクン
桂馬「ぷはっ…」
美生「ぁ…ぁ…」ビクビク
桂馬「エルシィ、終わったぞ」
エルシィ「はい」
シュウウウウウウウ
美生「ぁ…」ビク
エルシィ「あ…また…」
桂馬「攻略完了」
エルシィ「か、神様!」
桂馬「何だエルシィ」
エルシィ「こ、攻略って、一体何をしてるんですかぁ」
桂馬「エルシィには関係ないことだ。さあ次行くぞ」
エルシィ「あ、神様ぁー!」
桂馬(次の攻略対象は>>145だ!)
かのん
桂馬「エルシィ、次はかのんだ」
エルシィ「ええ?!かのんちゃんですか!」
桂馬「ああ、今日はコンサートの予定だから、楽屋に急ぐぞ!」
~楽屋~
エルシィ「ちょ、ちょっと神様、バレたらまずいですよぉ」
桂馬「……」
ガチャ
かのん「ふんふーん♪」
エルシィ「あ、リハーサル中かな」
桂馬「かのん…」
>>151
桂馬「かのん」
かのん「ふーん♪…え?」
かのん「あ、あれ?桂馬…くん?」
かのん「どうしてここに?ここ、楽屋だけど」
桂馬「前にどこかで会ったことあるかって質問したよね」
かのん「うん…でも、桂馬くん知らないって…」
桂馬「あれは嘘だ」
かのん「え?」
桂馬「かのん、君はボクとキスをしたんだ」
かのん「あ…うそ…桂馬くん、覚えて…」ウル
桂馬「かのん」
かのん「桂馬くん!」ギュウ
桂馬「ごめんな」
かのん「ううん!よかった!桂馬くんがやっぱり私の初恋の相手だったんだ!」
桂馬「かのん…。ところで下の毛を剃毛させてくれ」
かのん「……え?」
桂馬「もう一度言うよ、かのん」
かのん「は、はい」
桂馬「マン毛をボクの手で剃りたい」
かのん「…………え?」
桂馬「かのんのマン毛を剃りたいんだ!」
かのん「け、桂馬くん?何言ってるの」
桂馬「頼むかのん!お願いだ!」
かのん「そ、そんな…桂馬くん…」
桂馬「かのん…」
かのん「ダメだよ!」
桂馬「どうしてだ、かのん。ボクは真剣なんだ」
かのん「わ、私だって桂馬くんにできることなら、なんでもしてあげたいよ!」
かのん「でも…でも!」
かのん「私下の毛生えてないの!」
桂馬「なん…だと…」
かのん「ごめんね、桂馬くん。だから…私…」
桂馬「う、嘘だろ?かのん?」
かのん「本当…なの。私、ずっと生えたことが…ないの」
桂馬「そ、そんな…。そんなことが…」
桂馬「これじゃ…これじゃ安価が守れない…!」
桂馬「安価が守れなかったら、みんなが…!」
エルシィ「神様ー!どうしましたー?」
桂馬「エルシィ…」
エルシィ「かのんちゃんに安価実行できそうですかー?」
桂馬「それが…かのんには下の毛が…」
桂馬「……ん?」
桂馬「待てエルシィ」
エルシィ「え?どうしたんですか、神にーさま?」
桂馬「何でお前が安価のことを知っている」
エルシィ「え、だ、だって、神にーさまが」
桂馬「ボクは一度も安価という単語を口にしていない」
桂馬「なぜエルシィ、お前はボクが安価で行動しているって知っているんだ?」
エルシィ「それは…えと、その…」
桂馬「そもそも最初の脅迫文、今思えばおかしかった」
桂馬「今まで攻略した少女たちが酷い目に会う」
桂馬「そう書いてあった。なのになぜエルシィ、お前は狙われたんだ?」
エルシィ「な、何のこと言ってるのか…私にはー…」
桂馬「エルシィ、ボクはお前を攻略したことはない!」
エルシィ「あ、あはは、神にーさまがおかしいですー」
桂馬「お前が…黒幕か」
エルシィ「あ、あはは……はは」
桂馬「なぜだ!なぜこんなことをさせたんだ!」
エルシィ「……神にーさまが、悪いんです…」
桂馬「なに?」
エルシィ「だって!最近ずっとハクアとばっかり一緒にいて!」
エルシィ「神様は、エルシィのバディなのに…それなのに…」
エルシィ「ずっとかまってくれなくて…うぅ…だから…」
エルシィ「だから、安価でムチャぶりされれば、エルシィのこと頼ってもらえるって」
エルシィ「そう思ったんです!ぐす…ひっく…」
桂馬「エルシィ…お前…」
エルシィ「うぅ…ぐす…うわああーん」ヒュー
桂馬「あ、エルシィ待て!」ダッダッ
かのん「あ…えっと…」
かのん「……」
かのん「桂馬くんのために、今度育毛剤使ってみるからね!」
かのん「うん!」
桂馬「エルシィ!」
エルシィ「……」
桂馬「はぁ、今日1日全くゲームができなかった」
エルシィ「あの…神様は、幻滅しましたか?」
エルシィ「私の自分勝手な理由で、あんなことさせて…」
桂馬「もういいよ」
エルシィ「そ、それって…神様…私のこと見捨てて…ぐす…」
桂馬「エルシィ」
エルシィ「ぐす…ひっく…」
桂馬「ボクはなんとも思ってないよ」ニコ
エルシィ「ぇ…?」
桂馬「今まで悪かったね、エルシィ」
桂馬「ボクも、エルシィともっと一緒にいてあげればよかったんだね」
エルシィ「神…にーさま…うぅ…ぐす…うぇえええん」
桂馬「エルシィ、今日のことは全部水に流そう」
エルシィ「うわああああん!神様ー!」
桂馬「ただし」
エルシィ「ぐす…ひっく…」
桂馬「安価でおしおきだけ受けてもらうね」ニコ
エルシィ「……え?」
桂馬「安価でボクを苦しめたんだ、1つだけ、安価でおしおきを受けてもらうよ」
エルシィ「え…ま、待って…神様」
桂馬「エルシィへのおしおきはー」
エルシィ「か、神様!待って」
桂馬「>>173」
桂馬「エルシィ、ハクアを呼んでくれるか」
エルシィ「え?」
桂馬「ハクアをここに呼んでくれ」
エルシィ「ど、どうして?だってエルシィにおしおきって」
桂馬「いいから早くしろ」
エルシィ「は、はい」
で
ハクア「どうしたのエルシィ?急に呼んだりして」
ハクア「私だって暇じゃないのよ?今日だっけ駆け魂を」
エルシィ「神様がハクアを呼べって…」
ハクア「へ?桂木が?」
桂馬「そうだ、ボクが呼んだ」
ハクア「ど、どうしたの?お前が私を呼ぶなんて」
ハクア「もしかして、私に会いたくなったとか?あはは」
桂馬「ああ、お前に会いたかった」
ハクア「ははは…って、え?」
エルシィ「え?にーさま?」
桂馬「ハクア、お前に会いたかったんだ。だから呼んだ」
ハクア「え?か、桂木?どど、どうしたの熱でもあるの?」
桂馬「ハクア、好きだ」
ハクア「…え?」
エルシィ「にに、にーさま?!」
桂馬「お前はどうなんだ?ハクア」
ハクア「ななな、何言ってるのよ!ちょ、ちょっと!え?何?!」
ハクア「ええ、エルシィ!桂木頭おかしくなってるんじゃないの?!」
エルシィ「にーさま!どうしたんですか?!じょ、冗談ですよね?!」
桂馬「ハクア、お前のことが好きなんだ」
ハクア「ちょちょ、ちょっと!何なの!」ボンッ
桂馬「ハクア…」
ハクア「も、もう知らない!馬鹿!ばーか!」ヒューン
ハクア(な、なんなのよ!桂木が私のこと、す、好きなんて…)
ハクア「うぅ…」カァ
ハクア(こ、これじゃ両思いじゃない!)
ハクア(ち、違う!私桂木なんて…)
ハクア「うぅ…ぐす…よかった…よぉ…」
ハクア「ぅぅ…」
で
エルシィ「あの…にーさま…?」
桂馬「はぁ…なんでボクの悪魔はハクアじゃなかったんだろう」
エルシィ「そ…んな…」ガーン
桂馬「さてと、帰るか」
桂馬「無能な悪魔のせいで無駄に1日使っちゃったしなあ」
エルシィ「う…ぐす…ひっく…」
桂馬「エルシィ、反省したか?」
エルシィ「うぅ…ごめん、なさいぃ…」
桂馬「ふん、もういいよ」
桂馬「おしおきも済んだしな」
エルシィ「へ?」
桂馬「さ、それじゃあ帰るぞ」
エルシィ「に、にーさま、もう怒ってないんですか?」
桂馬「だからもういいって言ってるだろ」
桂馬「そんなことに怒ってる暇があったら、ボクはゲームをする!」
エルシィ「か、神にーさまー!」ギュ
桂馬「わ、くっつくな!」
エルシィ「うええーん」
~翌日~
桂馬「よーし、今日こそゲーム漬けで過ごすぞー!」
エルシィ「よかったあ、いつものにーさまだー」
ガラ
ハクア「お、お邪魔します」
桂馬「げ?」
エルシィ「ハクア?!どうしたの急に」
ハクア「か、桂木とちょっと…その」ポッ
桂馬「何の用だ?」
ハクア「そ、その、き、昨日の…だから…その…あの…」カァ
桂馬「昨日……?……ぁ」
ハクア「じ、実はね、わ、私も…その…か、桂木のことが……うぅ…」ボンッ
桂馬「ち、違う!待て!誤解だ!違うんだ!」ダッダッ
ハクア「ま、待って!桂木!私も一緒に!」
エルシィ「ちょっと!にーさま!私も一緒に連れてってくださいー!」
桂馬「頼むからゲームだけさせてくれえええええええ!」
~Fin~
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