【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part5 (110) 【現行スレ】
◇インフォメーション◇
・概要
タイトルの通り、魔法の存在するファンタジー世界で生きるスレのPart4です。
主人公がどのような道を歩むかは安価とコンマ次第です。
・世界観
ファンタジーです。文明レベルは国や地域によって様々ですが、現存文明のほとんどは魔力や魔法を主軸としたものです。
なお話の都合により設定が一部変更されたり新しく生えたりする可能性はあります。ご了承ください。
・安価について
安価、コンマの連取りは原則禁止です。ただし最後のレスから30分経過しても安価が踏まれなかった場合は連取り可とします。
また、内容によっては部分採用や再安価となる場合があります。ご了承ください。
なおシステムやルールは途中で変更されることがあります。こちらもご了承ください。
・注意
更新頻度と筆は遅めです。ライブ感で書いているため、展開にガバがあります。
また、物語の展開や安価コンマの結果によっては、最悪の場合キャラクターが死んだり消えたり闇堕ちしたりすることがあります。
苦手な方はお気を付けください。
◇用語◇
〈魔法〉
この世界で生きるための必需技術。
ほとんどの国や地域に広く普及しており、人々の生活を支えている。
〈魔力〉
習得した魔法を行使するためのリソース。
この世界のほとんどの生命は生まれながらにこれを保有・生産・出力する能力を持つ。
魔力の保有量・生産量・瞬間出力量は生まれつきの才能によって決まるが、多少は訓練などで伸ばすこともできる。
魔力は一晩熟睡する程度の休息で概ね全回復する。ポーションなどの薬物で即時に回復させることもできる。
魔力を全て失った生命体は死亡する。ただし普通の人間はある程度まで魔力が欠乏すると意識を失うため、日常生活において魔力枯渇死を心配する必要はない。
〈魔法の属性〉
大抵の魔法は、火や水などと言った特定の属性を有する。
属性を持たない魔法は無属性として扱われる。
属性間に有利不利はほとんどないが、光と闇のように相克し合う関係はいくつかある。
既存の属性に当てはまらない新属性が発見されることもある。
〈得意属性〉
ほとんどの生命体は、得意とする魔法の属性を一種類持つ。
得意属性の魔法は習得コストが低く、行使における燃費が良く、発動する効果・威力も高い。
そのため、基本的には得意属性の魔法を中心に習得していくのが普通である。
研究の進んでいない希少属性やユニーク属性の持ち主は独学にならざるを得ない。
その他質問等あればいつでもお気軽にどうぞ。
前スレ
Part1
【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1704196175/)
Part2
【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/)
Part3
【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part3 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1721452715/)
Part4
【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part4 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1735378640
◇登場人物:旅の仲間その1◇
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【名前】クロシュ
【種族】シャドースライム
【性別】女
【年齢】3
【容姿】羊羹くらいの透明度の粘体に真紅の核。容姿は自由自在だが普段はフメイと同様の黒髪赤目セミロングヘアーロリの姿を取る
【性格】臆病でコミュ能力に難あり。恩は忘れない
【魔法】反映魔法。自分の見え方と質感を知ってるものに変換可能
【備考】親友のフメイと共に、人と魔が助け合って暮らす小さな集落でひっそりと暮らしていたスライムの少女
集落を失ってからは、失踪したフメイを探すために旅を続けている
カリス・ノーランドによって造られた生き物であることが判明した
【能力】
・擬態(外見のみ。属性や能力は変化しない)
・同化(道具や物質の属性や能力を一時的に身に付けることができる。多重使用可)
・合成(同化した物品同士を合成して新しいものを作ることができる)
・吸収(食べたものの技能・能力の一部を稀に身に付けることがある)
・分裂(複数の分体を作ることができる。分体は擬態ができるが同化はできない)
・再現(覚醒時のみ。普段は使えない)
【主な技能】
・剣技[4]
・防御[4]
・魔法[4]
・お絵かき[☆]
・ぱわー[☆]
・毒耐性[☆](お酒にも強い)
・カナヅチ(フメイちゃんのせい)
【主な擬態】
・フメイちゃん(普段の姿)
・犬(犬の姿)
・蜘蛛絹(さらさら)
・スライム騎士、幼女騎士、女騎士(騎士鎧をまとった姿)
・木版印刷機(大量印刷可能)
・貝類(カタツムリやオオキイタニシなど。ゆっくり動く)
・イカダ、小舟、大亀(他者を乗せて水上移動できる)
・光学迷彩(透明になる)
・トカゲ(単独行動時、水面移動、高速移動できる)
・オオキイ(大きくなる。力も強い)
・風船スライム(飛べる。みんなを運んで移動できる)
・ワイバーン(飛べる。風船スライムより速いが疲れやすい)
・その他クロシュが直接見たり触ったり食べたりしたもの
【主な同化】
・ウニ盾(ウニ盾騎士の姿。防御+、反撃+)
・メイドブレード(メイド剣士の姿。剣技++、加護+)
・竜珠の杖(魔女っ子の姿。魔法++、全能力+)
・大きな巻き貝(ウミタニシの姿。水属性◯)
・バーニングスライム(炎の姿。炎属性☆)
・踊り子の双剣(踊り子の姿。剣技+、舞踊+++)
・光精の祝福(光の姿。光属性☆)
・風(風の姿。風属性☆)
・ライトニングスライム(雷の姿。雷属性☆)
・不死鳥(不死鳥の姿。炎属性◎、治療☆、復活☆)
……………………………………………………………………………………
【名前】妖精
【種族】妖精
【性別】女
【年齢】秘密
【容姿】銀髪セミショートの妖精。くすんだ光の翅を持つ
【性格】口は悪いが面倒見は良い
【魔法】自然魔法。そこにある自然の力を借りることができる。また、妖精類独自の魔法にも精通する
【備考】クロシュと共に旅をしている妖精。人間嫌いだが、人間以外も割と嫌っている
他の多くの妖精類と同様、固有の名を持たない
生命の在り方を悲観して苦しみのない世界を望んでいるが、それが叶うことのない望みだということもわかっている。それでも望まずにはいられず、諦めて朽ちることもできない
かつて緑の国フォレスティナを興した建国の太母という妖精と同一人物だったことが判明した
【主な技能】
・妖精魔法[9]
・自然属性[9]
・隠密[7]
・カナヅチ
◇登場人物:旅の仲間その2◇
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【名前】イリス・プラネット
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】17
【容姿】髪は少し橙が入った赤のポニーテール。身長は女性の平均くらい、やや童顔気味だけどスタイルは良い美少女。旅に適した魔術師のローブを着て、魔術師用の杖を持っている
【性格】明るく元気いっぱい、前向き。基本的に温厚で礼儀正しいが、やや負けず嫌いなところも。善人だが理知的でもあり、考えなしに人助けに走るわけじゃない。けど周りの人に危機が迫ったときはやっぱり体が勝手に動いちゃうときもある
【魔法】属性:星。自分たちが住むこの星の根源の魔力にアクセスする。この星の様々な自然の力を扱うため、火、水、土、風、光など、一見多数の属性の魔法を使うように見える
現在は自身の属性を把握し、小規模ではあるが星属性の魔法を使うことができるようになった
【備考】お師匠様のような立派な魔法使い目指して修行の旅の途中。その中で自分の謎な魔法属性も把握できればと思っている(達成済み)
既に魔法使いとしての腕前はかなりのものだが、お師匠様にはまだ届かないと思っており、邁進中
旅の日記をつけているが、その中でその地域の料理や料理法も書き留めている。彼女自身料理するのも食べるのも好きで、かなり料理上手
元々知的好奇心が強く、結構な知識通。女性の一人旅なので、魔法の他に護身術、杖での格闘術も使えるが、一流の戦士にはさすがに魔法抜きの近接戦は分が悪い
いろんな人とすぐ打ち解けちゃう良く分からない魅力がある。
現在は魔法の修行をしつつクロシュたちと行動を共にしている
【主な技能】
・杖術[2]
・魔法[7]
・五大属性[5]
・星属性[7]
・料理[6]
・水泳[8]
・飛行[◯]
……………………………………………………………………………………
【名前】ミスティ・クローバー
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】16
【容姿】黒を基調とした衣服に身を包んだ、儚い雰囲気の女性。長い黒髪で痩せ気味
【性格】根は心優しいがやや悲観的で冷めている
【魔法】氷
【備考】故郷を襲撃されて天涯孤独の身になって以来、自分にとっての安息の地を求めて旅をしている。動物が好き
現在のパーティに居心地の良さを感じており、無謀な復讐を思いとどまって仲間たちと共に力を付ける道を選んだ
フォレスティナに住む森妖精の子に好かれており、ミスティ自身も彼女を気にかけている
【主な技能】
・短剣術[4]
・魔法[8]
・氷属性[8]
・操ソリ[6]
・カナヅチ
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【名前】ローガン
【種族】人間
【性別】男
【年齢】37
【容姿】ボサボサの金髪で無精髭を生やした長身の男性。身なりを整えればなかなかのイケオジ
【性格】元は真面目で正義感の強い性格だったが、今は後述の事件がきっかけで自暴自棄ぎみになっている
【魔法】鋼魔法。魔翌力を使って鋼の武器や防具を作り出したり、その他様々な攻撃が出来る
【備考】かつて、ユーシリア帝国の魔法騎士団に所属していた男で当時はそれなりに名の知れた存在だった。しかし妻と息子が魔物に襲われて命を落とし、騎士でありながら大切な者たちを守れなかった自分に絶望。その後は騎士を辞めて、まるで死に場所を探すかのように放浪の旅を始める
革命前の魔族自治区にてクロシュらと出会い、どうせ死ぬなら今度こそ誰かを守って死んでやろうとの思いでパーティに加入した
【主な技能】
・剣技[8]
・防御[7]
・魔法[3]
・鋼属性[5]
・道具製作[5]
・指揮[4]
・水泳[9]
……………………………………………………………………………………
【名前】エバンス・ブレイカー
【種族】人間
【性別】男
【年齢】23
【容姿】長身で細身ながらも筋肉質な体つき。日に焼けた肌。ボサボサの黒髪、黒い瞳。鋭い目付きだが端正な顔立ち。長剣が武器で、防具は急所を守る程度と比較的軽装。
【性格】普段は冷静だが、情に厚く仲間思い。
【魔法】大地の属性の魔法が得意。使い捨ての品物を作成したり、地面に穴をあける魔法を使う。
【備考】孤児の生まれで傭兵団に拾われて傭兵になった人物。口下手な傾向があり、一言足りていなかったり言い方が悪かったりするのが玉にキズ。
傭兵団では家事を担当しており家事全般が得意で、特に料理はそんじょそこらの飯屋よりも美味しいくらいに得意。
全年齢板で出番はないだろうがR的な能力が非常に高い。
かつてクロシュたちの住んでいた集落の者たちに命を救われたことがある。
集落の危機の際には救援へ駆けつけようとしたが、途中で馬車が谷底へ転落して大怪我を負い、救援に失敗した。
その後港湾都市ウォーターポートで飲んだくれていたところをクロシュたちと出会い、上記の縁もあってパーティに加入した。
【主な技能】
・剣技[8]
・防御[5]
・魔法[3]
・地属性[5]
・料理[6]
・カナヅチ
◇登場人物:集落の生き残り◇
……………………………………………………………………………………
【名前】フメイ
【種族】人間?
【性別】女?
【年齢】10歳前後?
【容姿】背が低く、肩までの長さの黒髪の子供。燃えるような赤い瞳を持つ
【性格】物静かで感情を表に出さない
【魔法】炎属性の魔法が得意。魔法を使う時には髪が赤くなる
【備考】親友のクロシュと共に、人と魔が助け合って暮らす小さな集落でひっそりと暮らしていた少女
自分やクロシュのような者たちが平穏に暮らせる世界を作るために、アリシラと共に星の力である世界樹の光を追っている
本心ではクロシュと一緒にいたいと思っているが、集落のみんなを焼き殺した自分にはその資格がないとも思っている
トコナツ火山島にて星の力[炎]を獲得し、さらなる力を得た
カリス・ノーランドによって造られた生き物の一人。実はクロシュよりも少し歳上
【特別な能力】
〈灼炎〉炎に関する判定および戦闘時の判定成功率上昇
〈カナヅチ〉水泳判定の成功率低下
〈???〉
……………………………………………………………………………………
【名前】アリシラ
【種族】人間(半死人?)
【性別】女性
【年齢】15
【容姿】薄茶色の髪をした青白い肌の小柄な少女
【性格】気弱で臆病で周りの人物を気にして常にビクビクオドオドしている
【魔法】吸収魔法(無属性)周囲の生命から魔力を(強制的に)吸収する 自身の魔力に変えて別の魔法として利用することもでき、各属性の魔法の勉強をすれば全属性の魔法を使うことも可能だが加工した分燃費や効果・威力が通常より劣ってしまい、使用した分の魔力はその分周囲から無差別に吸収してしまう
【備考】生まれた時は死産だったが両親の魔力を吸収して蘇生したが、自身の魔法で無理やり生き残った反動なのか常に魔力が少しずつ消耗し、それを補うように自動的に周囲の生物の魔力を少しずつ吸収しながら生きていく必要があった
普段であれば怪我や病気、魔法の使用等で無駄に体力や魔力を消費しなければ日常生活に支障がない程度の吸収量だったため、周囲に気を遣いながら割と平穏に暮らしていた
しかし襲撃者によって殺されかけた時に吸収魔法が暴走し、襲撃者や同じく殺されかけていた両親の魔力を限界まで吸収し殺害。罪悪感を抱えたまま生き残ってしまった
現在は人が変わったような強気な性格になっており、何らかの意志を持ってフメイと共に世界樹の光を追っている
フメイが星の力を獲得したことで、最近は機嫌が良い
クロシュの周りにいる者たちには実はあまり興味がない
【特別な能力】
〈???〉
◇登場人物:旅は道連れ◇
……………………………………………………………………………………
【名前】メルル・マインドストーン
【種族】魔族と人間のハーフ
【性別】女
【年齢】14歳
【容姿】見た目はほぼ人間の女の子だが、額に第3の目があり、帽子で隠している。緑髪のセミショートへア。体格は年相応
【性格】好奇心旺盛だが、夢中になると回りが見えなくなる。
【魔法】地属性が得意だが、周囲の景色に溶け込める迷彩魔法も使用できる。
【備考】世界のあらゆるものを見たいとあてのない旅をしている
クロシュ一行とは少々の縁があり、時折行動を共にすることがある
一行には命を助けられたこともあり、また再会した時は何かしら恩返しがしたいと考えている
実は闇の冒険者ギルドに登録しており、そちらの界隈では少し名が知られている
【特別な能力】
〈隠れる〉隠密判定の成功率上昇
〈逃げ足〉逃走判定の成功率上昇
……………………………………………………………………………………
【名前】リュアン
【種族】人間
【性別】女
【年齢】17
【容姿】銀のウェーブのかかったセミロングにキラキラとした青の瞳。身長は130cm前半と小柄。胸は平坦(大分気にしている)
【性格】大人しいが自分の中の信念は絶対に曲げない頑固者。メンタルは年齢相応
【魔法】光魔法(?)。眩い光を放つ。現時点では目眩しとしてしか使えないが……?
【備考】従者と共に追手から逃げていたお嬢様。従者は既に亡くなっている。
自身の魔法が何やら特別なものであるらしく、その存在を知られてからというもの、行く先々で襲撃に遭うように。
何気に足が速い。
旅の途中で触手から逃げているところをクロシュ一行に助けられ、一時期行動を共にした。クロシュからはちゃん付けで呼ばれている
少し前、芸術都市の悲劇に巻き込まれて自分を守ってくれていた従者を失った
最近、芸術都市の郊外で開催されている新興宗教の集会に参加している姿が目撃されている
自分が生きる意味や、世界が存在する意味について考える日が増えた
【特別な能力】
〈気品〉礼儀作法や教養等の判定成功率上昇
〈逃げ足〉逃走判定の成功率上昇
……………………………………………………………………………………
【名前】暗黒行商少女
【種族】人間(たぶん)
【性別】女
【年齢】10代半ばくらい(正確な年齢は本人もわからない)
【容姿】黒髪ツーサイドアップ。ややツリ目。エプロン系の装備を身に着けていることが多い
【性格】利己的。調子に乗りやすい。仲間とみなした相手にはかなり甘い
【魔法】闇魔法。護身術程度には使える
【備考】港湾都市ウォーターポートでクロシュ一行に魔導飯盒を騙し売りした詐欺商人
元は出自不明の孤児だったため、他者の助けを借りず自力のみで生きようとする意思が強い。詐欺に関しては騙される方が悪いと思っている。これも弱肉強食である
紆余曲折あって幽霊船に監禁されていたところをクロシュ一行に救助され、一時期行動を共にした
クロシュ一行と共に過ごしてからは少しだけ考えを改め、違法な商売は控えるようになる
一行には命を救われたことや他様々な面倒を見てもらった恩があり、必ず恩を返すと約束した
その後商業都市イスファハーンで再会を果たし、クロシュ一行に助力した
大魔女帝国には行けなかったため、今は再びイスファハーンで商業活動を頑張っている
【特別な能力】
〈未熟詐欺師〉交渉判定時、成功率と痛恨率が上昇
◇登場人物:セイントレア王国◇
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【名前】サイン
【種族】人間
【性別】男
【年齢】享年22
【容姿】金髪碧眼。襟足長め。全体的に華奢で小柄。
【性格】何事にも揺れない(様に見えた)、冷静沈着で口数が極端に少ない
【魔法】光魔法。出力がおかしい。地形に影響があるくらいは朝飯前
【備考】故人。勇者と称された人物
魔族自治区が成立したあたりで突然血を吐いて斃れた。王国は彼の死を隠蔽している
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【名前】セイン
【種族】人間?
【性別】男?
【年齢】10代前半程度?
【容姿】金髪碧眼。襟足短め。外見年齢相応に小柄。
【性格】冷静沈着で口数が少ない
【魔法】光魔法。出力がおかしい。地形に影響があるくらいは朝飯前
【備考】勇者サインに似た容姿の少年。勇者サイン同様、強力な光魔法を操る
王国の尖兵だったり、緑の国の革新派の護衛だったり、ロイエ教原理派幹部の仕事仲間だったりするが、彼の正体や目的は未だ闇に包まれている
船を失って漂流していたところをクロシュ一行に救助され、一時期行動を共にしたことがある。その縁もあってか、クロシュ一行と争うことには消極的な姿勢を見せる
芸術都市での大破壊の後、生死の境を彷徨ったが奇跡の生還を遂げる。理由はわからないがセインは生還できたのはクロシュたちのお陰だと考えており、クロシュ一行とは争いたくないという思いを強める
【特別な能力】
〈閃光〉光に関する判定および戦闘時の判定成功率上昇
〈???〉
……………………………………………………………………………………
【名前】ガッタ・ファーブ
【種族】人間
【性別】男
【年齢】50
【容姿】身長は高い。白髪で頭部の両端にクワガタの顎のような髪型をしている。鼻は少し長くカイゼル髭を生やしている。白衣を着ている。
【性格】昆虫(もしくは昆虫型モンスター)が好きでいつも昆虫の事を考えている。人をあまり信用していなく疑い深い性格。ネチネチと小言をよく言っている。小言が多いが仕事仲間には優しい気にかける事がある。
【魔法】昆虫魔法
・普通の昆虫を使役し操る事が出来る。
・オリジナルの昆虫を召喚して操れる(例えば火に耐性があったり、切っても分裂できる等)。
・自身の体の一部を昆虫の一部に変える事が出来る(例えば背中に蝶々の羽を生やす、両足をバッタの足に変える等)。
【備考】王国で護衛兼学者とやっている。結構頭もよい。昆虫に関する論文で高い評価を受けたり、新種の昆虫型モンスターを発見したして、学者の間では結構有名。武術も強く、護衛の為に習ったら才能が開花した。武術に関しては王国の騎士隊長以上に強くなっている。その強さから王国にも認められている。王国の命令があれば必ず遂行する。セインとはともに仕事した事がある。自身の魔法もおり混ぜて戦う戦闘スタイル。一人称は「ミー」でよくカイゼル髭をいじっている。
セインのことはかなり気に入っており、フレンドシップを感じているらしい
【特別な能力】
〈???〉
……………………………………………………………………………………
【名前】アルベール・ド・セイントレア
【種族】人間
【性別】男
【年齢】45
【容姿】長身ですらりとした姿
茶髪で肩ぐらいの髪
【性格】穏やかで理知的
有事には威厳のある王として振る舞う
【魔法】炎属性のみだがかなり上位の腕前
【備考】王国(の人間)の民には優しく公平な王
王としての才覚もなかなかのもの
一方で魔族には過激かつ排他的な政策を進める
そのあまりの差には一部の側近にも不思議に思われている
王国に代々伝わる炎の魔剣を自在に扱い、個人的な武力は世界でみてもかなり上位
実はかなりの愛妻家
卑劣なテロには断固として戦う意思を国民に示し、芸術都市の悲劇を経てその支持率は更に高まった
【特別な能力】
〈???〉
◇登場人物:魔族国◇
……………………………………………………………………………………
【名前】フラナ=バイオレット
【種族】吸血鬼
【性別】女
【年齢】439歳
【容姿】金髪ロングの幼女
【性格】ややわがままだが知識・経験は豊富
【魔法】血を操る魔法が得意だが闇魔法も使える
【備考】日の光はある程度平気なのでよく外に出て魔法薬の材料を探している
現在の魔族国の実質的な統治者だが、本人は早く後任を見つけて魔法や薬の研究に没頭したいと考えている
姉であるフレメア・バイオレットがテロ組織シノホシの構成員となっている噂は耳にしており、怒りを滾らせている
血液魔法による分身を作るなどしてフレメアの行方を追っており、殺すつもりでいる
【特別な能力】
〈吸血鬼〉身体能力、戦闘、生存、魔法に関わる判定の成功率上昇
夜間の判定成功率上昇、日中の判定成功率低下、光弱点
〈鮮血魔導〉血液に関する判定および戦闘時の判定成功率上昇
〈薬学〉薬品の識別や調合等の判定成功率上昇
……………………………………………………………………………………
【名前】マリー・セイントレア
【性別】女
【年齢】24
【容姿】金髪ショート、スレンダー体型
【性格】真面目
【魔法】身体強化魔法が得意な他、雷魔法も使える
【備考】現セイントレア王の子息。王族内での地位は高くない
内心は皆仲良くできればな・・・と願っているがなかなかうまく行かない
王国騎士団魔族自治区駐屯地の部隊長だったが、現在は魔族国の捕虜となっている
最近捕虜にも労働が課されることとなり、アラクネたちの指示に従って蜘蛛絹の製糸を手伝っている。依然として自由は制限されているが労働条件は悪くなく、充実した捕虜生活を送っている
ミュージアの悲劇を聞き及んだ際は激しく動揺した。敵国であるにも関わらず支援物資を送った魔族国には感謝している
王国と魔族国の間で幾度か開かれている交渉の場で、魔族国での自分や捕虜の扱いについて証言し、捕虜の身でありながら両国の関係改善を図ろうと努めている。しかし今のところ芳しい結果は得られていない
【特別な能力】
〈気品〉礼儀作法や教養等の判定成功率上昇
〈指揮〉指揮下にいる者の判定成功率上昇
……………………………………………………………………………………
【名前】聖女
【性別】女
【年齢】19
【容姿】亜麻色の髪を背中の辺りまで伸ばした、柔らかい雰囲気の女性。普段は修道服に身を包んでいる
【性格】博愛の心を持つ
【魔法】ロイエ教の神聖魔法を修めているが、得意属性は異なるため習熟度は低い
【備考】ロイエ魔族国教会に務める年若いシスター
誓願を立てた時に彼女の名は神へ捧げられたため、個人名を喪失しており、魔族国の者たちからは様々な意図を込めて〝聖女〟と呼ばれてしまっている
なお現在のロイエ教において名を神に捧げる習わしを堅持している派閥は多くなく、穏健派を初めとした多くの派閥ではその習わしは時代にそぐわないとして撤廃する方針が主流となっている
普段は炊き出しや子供の遊び相手を務める他、教育を受けられていない子供たちに読み書きを教える等、様々な奉仕活動を献身的に行っている
少し前に教会からの緊急要請があり、復興支援の為に単身芸術都市ミュージアへ向かった。魔族国の子供たちやオークたちは寂しがっている
最近は復興活動の傍らでデロデロ教の信徒やその教えを見聞きし、見識を広めている。導師クロシュヴィアのことが少し気になっている
【特別な能力】
〈博愛〉非敵対状態の存在に対する友好判定成功率が上昇
◇登場人物:緑の国フォレスティナ◇
……………………………………………………………………………………
【名前】ティセリア
【種族】エルフ
【性別】女性
【年齢】約1500才
【容姿】外見では二十歳前後。緑髪のポニーテール、スタイル抜群の爽やかな雰囲気の美少女
【性格】明るく快活ながらも、慈愛と威厳も併せ持った女性
【魔法】精霊との親和性が非常に高い。様々な属性の精霊の力を借り、千年以上の研鑽を積んだ武術に上乗せする
【備考】
他種族との平和な暮らしを望む、冷静で大局的な判断もできる首長
多忙ではあるが、他の国の文化も興味を持って知ろうとしている
お菓子作りが得意で身近な人におすそ分けしたりしている
彼女の魔翌力が籠もったお菓子は食べると心身ともに元気になる
精霊や子供に懐かれやすいが、懐かれやすすぎてちょくちょくじゃれつかれまくってあわあわ言ってる
現在は鎖国したフォレスティナにて、世界樹の光を追って旅立った妖精の代わりに政務を執っている
鎖国の混乱も落ち着いた今は、余暇を使って木苺堂の手伝いや子供たちとの触れ合い、森妖精の子へのお菓子作り指導などを行っている
芸術都市ミュージアの悲劇を聞いた際は、敵国であろうとも民に罪はなしとして支援物資の輸送を決意した
最近は世界樹の精霊から愚痴を聞かされることが少し増え、毎回真面目に聞いてあげている
【特別な能力】
〈精霊の導き〉精霊に関する判定および戦闘時の判定成功率上昇
さらに、日常的なあらゆる判定の成功率が僅かに上昇
〈善政〉統治に関する判定成功率上昇
〈お菓子職人〉料理の会心率が上昇、お菓子の場合はさらに上昇
……………………………………………………………………………………
【名前】サリー(紫髪のエルフ幼女)
【種族】エルフ
【性別】女
【年齢】約1000歳
【容姿】見た目は紫ショートの幼女
【性格】冷静沈着だが時折腹黒な一面も
【魔法】基本地属性魔法が得意だが、幻術も使える。
【備考】ティセリアの補佐を務めるエルフの少女。
毎日業務に追われるもそれが使命だとして日々励んでいる。その経験からか人の心を見透かすこともできる。
現在は首長代理であるティセリアの補佐を務めつつ、鎖国によってダメージを受けた産業の根を絶やさぬよう尽力している
鎖国の混乱も落ち着いてきた今は、ティセリアが手伝う木苺堂でスイーツに舌鼓を打つ姿が度々目撃されている
なお風船スライムと風の精霊の力でミュージアへ安全かつ大量に支援物資を送るアイデアを考案したのは彼女である
観光客に人気だった風船スライムたちも現在は暇を持て余していたため、その仕事を快く承諾してくれた
最近テラヌス地方に落ちてきたという大魔女帝国のことが少し気になっている
【特別な能力】
〈敏腕補佐〉味方の判定成功率を上昇させる
……………………………………………………………………………………
【名前】マーベル・クライス
【種族】エルフ
【性別】男
【年齢】約600歳
【容姿】フォレスティナの伝統衣装の上に今国際的に流行りのブランドマントを着けている。笑顔が特徴的な薄金髪のお兄さん。
【性格】脱田舎思考のシティボーイ。新しい物好き。気さくな時とシリアスの時のギャップがある。
【魔法】金属を生み出し操る
【備考】世界を渡り歩いた国際通として革新派から出馬。人当たりがよく選挙活動の一環で街に出没して色んな人に握手を求める。
森しかない祖国に多少のコンテンツを増やす目的で一部森林の開拓を主張する。レジャーやスポーツ、その他娯楽施設を開業することで国民の幸福度は上がるわ、業者から裏金が入ってくるわとWin-Win。彼の事務所には王国やその他の外国の者たちが出入りしてるが、いったい何なのだろうね。
祖国は歴史的に伝統派が強く、そのため進歩が止まっている事実に悲観し、森>進歩の現状を変えようと心から思っている。それはそれとして汚職はする。
フォレスティナの地盤や星脈の状態調査や、鎖国が解かれた時の為の再開発計画作りに勤しんでいる
マーベル印の機械製品は妖精や精霊たちからは評判が悪いが、ドワーフや馬頭族からはとても評価が高い
最近はフォレスティナ内で姿が見られない。目的は不明だが国外のどこかへ向かったものと思われている
【特別な能力】
〈金属熟達〉金属に関する判定および戦闘時の判定成功率上昇
〈自然破壊エルフ〉精霊、妖精、植物類への攻撃判定成功率上昇
……………………………………………………………………………………
【名前】森妖精の子
【種族】妖精
【性別】女
【年齢】7歳
【容姿】深い緑色の髪をサイドテールにした、妖精の幼子
【性格】気弱で泣き虫。命を愛する心を持つ
【魔法】癒やしの魔法。特に植物へ施すのが得意だが、毒や呪いを浄化するほどの技量はまだない
【備考】とても幼い森妖精の子。自身の住処であるおうちの木の中で生まれ、おうちの木に守られながら育った
おうちの木を救ってくれた復権派に深く感謝しており、特に依頼を受諾してくれたミスティを慕っている
本心ではミスティに緑の国にいて欲しいと願っていたが、旅人であるミスティを縛り付けてはいけないという思いもあり、口には出せなかった
最近はティセリアの指導により、お菓子作りが上達してきた。将来の夢はおうちの木で小さなお菓子屋さんを開くこと
芸術都市への支援物資には木苺堂の日持ちするお菓子も入っており、その中には彼女が丁寧に作ったお菓子も含まれている
癒やしの魔法の方も少し上達してきており、毎日熱心におうちの木を癒やしてあげている(今はもう元気なのであまり意味はない)
【特別な能力】
〈お菓子作り見習い〉お菓子作り判定の会心率が少し上昇
◇登場人物:トコナツ火山島◇
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【名前】モーリィ・フースーヤ
【種族】半竜人
【性別】女
【年齢】2000歳
【容姿】赤毛ロングの小柄な少女
【性格】勝気な性格
【魔法】火炎魔法・素手も強い
【備考】トコナツ火山島の島長(しまおさ)。親のドラゴンの血で不老不死となっており、勝気ながらも達観した所もある
現在は火山活動によってもたらされた被害地域の復興活動を精力的に行っている。自分の力のみで事態を収めようとして失敗したことは反省しており、最近はコルトを初めとした周囲の人員ともよく話し、他者に仕事を任せることも増えた
星竜の子供に竜としての生き方を指導しているが、教えるのはあまり上手ではないらしく、コルトや溶岩エイにしばしば助けられている
最近マグマザリガニの美味しさを再発見し、火山の様子見がてらにマグマザリガニを獲って食べている
【特別な能力】
〈竜血〉身体能力、戦闘、生存、魔力に関わる判定の成功率上昇
〈竜炎〉炎に関する判定および戦闘時の判定成功率上昇
〈善政〉統治に関する判定成功率上昇
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【名前】コルト・キャルト(猫人の男)
【種族】猫の獣人
【性別】男
【年齢】35
【容姿】茶髪で猫の耳がある。顔に猫の髭。糸目。茶色の猫の尻尾がある。背が高く、痩せ型。
【性格】どんな方にも紳士的に対応する。
【魔法】(主に使う魔法や得意属性など)
砂魔法(砂を操る事が出来る魔法。砂嵐や流砂も作れる)剣と組み合わせて切れる砂を放つ。
【備考】元々別の国の出身だが若い頃にトコナツ火山島に移っている。生態系を研究している学者だったが現地の人達との交流を重ねて今では火山島でも一目置かれる名士となった。レイピアを所持しており、戦闘では魔法と合わせてそれを使っている。どんな方でも敬語で話す
現在はモーリィと共に復興活動を行っており、人の住む地域だけでなく動植物や魔物の住む場所の保全にも力を入れている
故郷であるテラヌス・ウルスの干ばつ被害を心配していたが、最近島を訪れた猫耳の商人から近況を聞いて一安心した
しかし今度はテラヌス地方に大魔女帝国の楽園都市が落下してきたと聞き、気になってそわそわしている
マグマザリガニはちゃんと下ごしらえしたものでなければ食べられないと思っている
【特別な能力】
〈生物学〉生物に関する知識判定の成功率上昇
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【名前】レッド
【種族】バーニングスライム
【性別】男
【年齢】1000
【容姿】ボコボコマグマを垂れ流している危ないスライム。
【性格】面倒見が良い。
【魔法】冷凍魔法
【備考】マグマを垂れ流すその姿から、周囲に疎まれていた。そのため、世界中を放浪しており最終的にこの島にたどり着いた。周囲にマグマを垂れ流し嫌われることに耐えられなかった彼は冷凍魔法を極め自身を常に冷やし続けている。それはバーニングスライムである彼からしたら苦痛でしかないがもう誰からも嫌われたくなかった。
現在はモーリィらの復興活動の手伝いをしつつ、クロシュたちの身を案じている。少し前、なんとなく自分の欠片が役立ったような気がした
星の力がもたらした異変はひとまず沈静化しているものの星脈は未だ安定していないらしく、最近は溶岩エイと共に火山内の見回り活動などをしている
マグマザリガニは下ごしらえなどせずそのまま食べる派
【特別な能力】
〈灼炎〉炎に関する判定および戦闘時の判定成功率上昇
〈氷熟達〉氷に関する判定判定および戦闘時の判定成功率上昇
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【名前】エイパチ(黒丸メガネのタコ人おじさん)
【種族】半タコ人
【性別】男
【年齢】55
【容姿】スキンヘッドでムキムキの腕4本脚4本。黒丸メガネ着用
【性格】ストライクゾーンが広く女の子に甘いが気のいいおっちゃん
【魔法】吐く墨で色々な物を作れる(主に料理道具)
【備考】トコナツで屋台やってる料理人。観光客はいいお客さんなので良くしてくれる。人魚の肝っ玉お嫁さん持ち
復興地で炊き出しを行い赤字を出したが、お嫁さんは了承済みのため気兼ねなく大盤を振る舞った
最近東の方から島を訪れた人魚の一団に鼻の下を伸ばし、お嫁さんにそれを目撃され無事折檻された
マグマザリガニは下ごしらえが大変で時間もかかるので、エイパチの屋台ではあまり扱っていない
【特別な能力】
〈屋台料理〉料理の会心率上昇、屋台料理の場合さらに上昇
◇登場人物:芸術都市ミュージア◇
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【名前】レーティア・フォン・ロスチャイルド
【種族】人間
【性別】ないしょ
【年齢】ないしょ
【容姿】中性的で笑顔が素敵な白髪美人
【性格】お人好しでよく騙される正直者と思いきや結構頭はキレる。善人が好き。
【魔法】闇魔法
最近闇魔法の出力が上がっている気がする
【備考】とある大富豪一族の一人。お金や権力の闇を散々見てきたから、そんなものに染まりたくないと出奔。芸術家になる。一族からは高位の職につけと圧力が加えられている。散々見てきた真っ黒い人たちは少数派だ。人の性は善だと信じて、誰かが困るとお金を貸したり、助けたりと人の言ったことを信じて生きてきたがどうにも騙されることが多い。金持ちも貧乏人も悪性は変わらないのかとうちひしがれ、自分の心まで真っ黒に染まりそうなところを芸術に逃げることで何とか立ち止まっている。別にお金なんていくら盗られても問題じゃない。でも心が痛い。正直芸術のセンスより金稼ぎのセンスの方が高い。そのため、売れない芸術家であるのにこの街ではかなりリッチな生活をしている。
先日の芸術都市で起きた惨事に対しては、個人として最大の支援を行っている。元々お金はあり余っていたため出費はそれほど痛くないが、どちらかと言うと数多くの芸術が失われてしまったことに心を痛めている
復興の方は教会などからの人手もあって順調に進んでいるが、不気味に規模を拡大しているデロデロ教の存在が気にかかっている
【特別な能力】
〈目利き〉物品の識別、価値判断等の成功率上昇
〈商才〉物品の売買等に関する成功率および会心率上昇
〈ぱわー×〉芸術作品の制作時、会心率低下
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【名前】芸術妖精
【種族】妖精
【性別】女
【年齢】秘密
【容姿】金髪ショートの妖精。三角巾に塗料で汚れたエプロンを身に着けている
【性格】陽気。やや迂闊
【魔法】自然魔法。練度はそこそこ
【備考】芸術都市ミュージアで活動している芸術家の妖精
美術、工芸、彫刻など、物質的なものづくりに関する技能は一通り習得している。演劇も多少できる。音楽は不得意
普段は似顔絵描きをやったり、レーティアの提案で〝売れる〟ものを作ったりして生計を立てている。芸術作品と商用作品は別物と区分けしている
近年はややスランプ気味……だったが、レッサースライムたちに食われかけたこと、クロシュに助けられたこと、そのクロシュが芸術的ぱわーを秘めていたことなど、多くの出来事が立て続けに起こり、ここ数年間感じられなかった自身のぱわーが再燃してきた
芸術祭が終わった後は緑の国フォレスティナへ向かう予定だったが、荒れ果てた芸術都市に背を向けて一人街を出る気にはなれず、結局街に残って復興支援活動を行っている
デロデロ教のことは嫌いではないが、導師クロシュヴィアのことは少し不審に思っている
【特別な能力】
〈道具製作〉道具の製作時、成功率上昇
〈お絵かき〉絵画の制作時、成功率上昇
〈造形〉造形物の制作時、成功率上昇
〈ぱわー◎〉芸術作品の制作時、会心率上昇
◇登場人物:砂漠都市テラヌス・ウルス◇
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【名前】ヨードリー・ソウル・ソサエティ
【種族】人間(魔族とのクオーター)
【性別】女
【年齢】100歳
【容姿】銀髪ロングの女性。スレンダー体型。
【性格】真面目
【魔法】風・闇魔法が得意だが、剣技にも秀でる。
【備考】テラヌス・ウルスの議会において最も高い影響力を持つテレス族の首長
先代から首長の座を受け継いだばかりで、先代に恥じぬために日々頑張っている。
料理が得意。
砂漠の干ばつが解決した今は、光のミイラの襲撃によって破壊された街の修繕等を精力的に行っている
魔族を追い出さずに済んだことで重圧からも解放され、以前よりも顔色が良くなったと評判
最近テラヌス地方南部に落ちてきた大魔女帝国との対話は穏当に進んでおり、良い関係を築けそうで安心している
【特別な能力】
〈善政〉統治に関する判定成功率上昇
〈指揮〉指揮下にいる者の成功率上昇
〈料理上手〉料理の会心率上昇
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【名前】アニス・スターグラス
【種族】人間
【性別】女
【年齢】20代後半
【容姿】長い艷やかな黒髪、褐色肌に瞳の色は紫。身長160cm後半
砂漠の国風のやや露出多めのへそ出し衣装(フェイスベール付き)を好んで着用する。真面目な会談の時などには王国風の正装を着こなす
【性格】あらあらうふふ系お姉さん。語尾を「〜」で伸ばす癖がある
いつも柔和な笑みを浮かべているが、商家の長らしく抜け目のない強かな性格で国や家のためなら非情な決断を下す胆力も併せ持つ
【魔法】氷系統の魔法。「魔法の才能はあまりない」と称し普段は周囲をひんやりさせる程度に留まっているが
その実才能を隠しており、いざとなれば周囲一帯を凍結させてしまうほどの力を秘めている(消耗が大きい&ここぞというタイミングまで切札的に伏せている)
【備考】テラヌス・ウルス議会議員の一人。テレス族の幹部
若くして急死した父親の跡を継いだ才女であり、テラヌス地方の商人ギルドであるテラヌス商会を束ねる大商長でもある
人・魔の関係においてはどちらかに大きく肩入れすることなく中立的なスタンスを保つが、その思想の根底には子供の頃から親しかった魔族の幼馴染が大きく関わっているらしい
先代から跡を継いだばかりのヨードリーと境遇が近いこともあり、首長としてまだ少し不慣れなヨードリーを支える
干ばつが解決し国内情勢も安定してきた最近は、本業であるテラヌス商会での活動に注力している
大魔女帝国が地に落ちてきたことについては新たな販路開拓の好機と見ており、ヨードリーやラハニ四世と積極的に話を勧めている
【特別な能力】
〈商才〉物品の売買等に関する成功率および会心率上昇
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【名前】ラハニ四世
【種族】人間
【性別】男
【年齢】80
【容姿】金刺繍を施したターバンを頭に巻いた、痩せぎすのおじーちゃん。刻まれた深いシワも相まって枯れ木のような印象を受けるが、鋭く赤い瞳からは生命力の強さを感じる
【性格】丁寧な口調ながらも意思を曲げない頑固者
【魔法】金細工魔法。テラヌスの結構な収入源になっている
【備考】テラヌス・ウルスの議会において二番目に高い影響力を持つスピーゲル族の首長。より多くの人々のため、少数が犠牲になるのを是とするが、それはそれとしてテラヌスという共同体全体が出来るだけ良い条件で王国と結びつくべきと考えていた。その交渉をやり遂げる自信もあった
しかしその後干ばつ解消により王国と連帯する必要がなくなった際は、非人間排斥法案をあっさり取り下げる。未だ野心はあれど、国益を損なう行為は彼の本意ではないからだ
現在はテラヌス商会のアニスと共に金細工の販路拡大を模索している
大魔女帝国の墜落については時代変革の風を感じており、年甲斐もなくワクワクしている
【特別な能力】
〈商才〉物品の売買等に関する成功率および会心率上昇
〈金細工職人〉金細工に関する判定の成功率および会心率上昇
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【名前】ミラ・スピーゲル
【種族】人間
【性別】女
【年齢】28
【容姿】スタイル抜群の金髪美女だが、いかにもプライドの高そうな雰囲気を漂わせている
【性格】プライドと自意識と上昇志向の塊。自分の考えは絶対に正しいと信じて疑わない
【魔法】鏡魔法。魔法を反射させたり自分の分身を作り出したりする事が出来る
【備考】テラヌス・ウルス議会議員の一人。スピーゲル族首長ラハニ四世の実孫
生まれも育ちもテラヌス・ウルスだが、幼少期にとある魔族の一団に両親を殺害され、魔族に対して強い憎しみを抱くようになる
それ以降は魔族を排斥するべく、様々な手段や首長の孫という身分を駆使して今の地位まで成り上がった
水不足の問題が持ち上がった時は、これ幸いとばかりに中立を捨てて王国の支援を受けるべきだと訴えた
現在は非人間排斥法案が否決され魔族を追い出すことに失敗し、失意と酒とシーシャにまみれた日々を過ごしている
スライム排除の依頼を冒険者ギルドに出したのは彼女だが、実はスライムのことは人型の魔族ほど嫌いではないらしい
文字通り空の上の存在だった大魔女帝国が落ちてきたことについては当初は動揺したが、見聞を広めるチャンスと切り替え、ヨードリーに頼み込んで外交の場に同席させてもらっている
【特別な能力】
〈向上心〉成長判定の成功率上昇
【名前】リアンノン・ルルゥ
【種族】亜人(通常の人間形態と爬虫類系の亜人形態の両方の姿を持ち、自由に変身できる種族)の父と人間の母のハーフ
【性別】女性
【年齢】17
【容姿】(人間時)緑の髪を三つ編みにした細身の華奢な女性。
(爬虫類型に変身時)2メートル程の体躯と鋭い牙や爪、長い舌や大きい尻尾をもつ二足歩行の緑色のトカゲ。血液も緑色になる
【性格】引っ込み思案で大人しいが心優しい性格
【魔法】水魔法。爬虫類型に変身時は牙や爪や舌や尻尾を駆使した格闘術、強酸性の血液や胃液を水魔法を使って飛ばしたりする
【備考】テラヌス・ウルスの議会における影響力の低い少数部族ホトルスの首長。前首長の父が急死したことで若くして後を継いだ
完全な人間とも魔族・魔物とも違う微妙な立場だが、それでも自分を頼ってくれる人の為に首長の役目を勤める
以前はトカゲに変身した自分の姿があまり好きではなかったが、クロシュに褒められたことで少し好きになれた
最近は大柄で力強いトカゲの姿を生かし、都市の警備や力仕事などを積極的に行っている。光のミイラ襲撃事件での活躍により兵士や住民たちから人気を獲得し、今では大きなトカゲの戦士として人々に親しまれている
大魔女帝国には幼馴染のトリルが留学しているため、今後は互いに行き来しやすくなりそうで嬉しく思っている
【特別な能力】
〈トカゲの血〉身体能力、戦闘、生存に関わる判定の成功率上昇
〈トカゲの格闘術〉戦闘時の判定成功率上昇
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【名前】ベスティア・バッドエンド
【種族】悪魔
【性別】女
【年齢】2000
【容姿】黒髪長髪で虚ろな目をした美人さん。強力な認識阻害結界を自身にかけているため、立派な悪魔翌翼と悪魔角を持つが他者はそれを認識できない。自称人間。
【性格】誰よりも優しい臆病者
【魔法】結界魔法。常に薄い皮膜のような防御結界を自身にかけているので、奇襲に強い。その他様々な結界を自身に張っている。
全力の防御結界は世界の何よりも硬い。
【備考】ホトルス族の一員。首長であるリアンノンの補佐を務める
悪魔族は魔王化しやすいという迷信が古くから信じられており、差別排斥の対象となることが多かった。そんな中逃げるように各地を放浪していた彼女は、テラヌスウルスに辿り着く。自身が悪魔だとバレるのが何よりの恐怖であるが、困っている人がいると助けずにはいられない。そのため首長補佐という面倒事を引き受けている。自分なりに差別のない理想郷を創りたいと思っているが、何もなせていない絶望が強い。
クロシュヴィアとは腐れ縁で2000年近く昔、理想郷の建設を語り合った仲だがいつしか離散。
干ばつ解消後もホトルス族で魔族の地位向上を目指して活動を続けている。長く生きてきた分知識や技術が豊富な為、物知りな先生として慕われることが多い
クロシュヴィアの提唱したデロデロの世界をあの時は否定したものの、結局何も為せなかった自分に彼女の理想を否定する資格などあったのかと悩んでいる
大魔女の正体がかつての友クローディアであることは当然知っているが、実のところあまり顔を合わせたくないらしい
【特別な能力】
〈認識阻害〉隠密判定の成功率上昇
〈防御結界〉戦闘時、一度だけ劣勢および痛恨判定を無効化する
◇登場人物:国際商業都市イスファハーン◇
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【名前】リチャード・デンネル
【種族】人間
【性別】男
【年齢】36
【容姿】スーツを着ており、背が高く筋肉質。スキンヘッドでサングラスをかけている。腰には蛇腹剣を付けている。
【性格】平等主義者で人、魔物関係なくフレンドリーに接している。流行に敏感。
【魔法】頭脳魔法(ユニーク魔法で自身のIQを上げる魔法)、雷魔法。
【備考】イスファハーンで最も大きな富と権力を持つ一族の当主。かつてはある魔法騎士団の参謀を勤めていたが辞めてからは当主となる。その頭脳を活かし都市経済をさらに発展させた。戦闘も得意で頭脳魔法で相手の魔法や攻撃などを瞬時に分析、相手の攻撃や動きを何パターンか予測する事で対応できる。他にも蛇腹剣を巧みに操り、雷魔法を駆使する。フラナ・バイオレットやマーベル・クライスとは個人的に親交がある
先日の件を経て、最近はスライム類の持つポテンシャルの高さに注目している
【特別な能力】
〈商才〉物品の売買等に関する成功率および会心率上昇
〈指揮〉指揮下にいる者の判定成功率上昇
〈雷速思考〉戦闘時、毎ターン判定成功率が上昇。効果は累積する
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【名前】エミリオ・ゲンズブール
【種族】人間
【性別】男
【年齢】12
【容姿】サラサラとした金髪の美少年。服装は見るからに高そうなスーツに半ズボン
眼の色は髪同様に金色だが、魔法発動時は片眼が紫色のオッドアイ状態になる
【性格】子供とは思えないほど落ち着いており、常に丁寧な口調で話す
だがそれ故に年相応の子供らしさは感じられず、却ってそれが不気味さを漂わせている
【魔法】魔眼魔法。この魔法の使い手は彼以外にも複数確認されているが、どのような効果が現れるかは使い手によって大きく異なる
ちなみに彼の場合は相手を見つめることで相手が最も恐れているものの幻覚を見せ、心身共に蝕むというものである
殺傷能力はないが、場合によっては精神が崩壊して最悪死に至ることもある
【備考】イスファハーン最大富豪であるデンネル家の分家、ゲンズブール家の現当主
先代の当主であった父が病に倒れた為、代理という形で12歳という異例の若さで当主を務めることとなる
当初は子供が当主を務めることに反発も多かったが、幼い頃から父に徹底した帝王学を叩きこまれていたお陰で、いざ当主の座に就くとその手腕を遺憾なく発揮し周囲の声を一気に反発から称賛へと変えることに成功する
だがその一方先代の病気に関して、「自分は父よりも優秀な存在だ」と感じた彼自身が当主の座を奪う為に引き起こしたのではないかという噂がまことしやかに囁かれており…
クロシュに友達関係について言われたことを少し気にしている
【特別な能力】
〈恐怖の魔眼〉戦闘時、相手の被痛恨率上昇
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【名前】ブレア・ホーエンハイム
【種族】電子妖精
【性別】なし
【年齢】0歳
【容姿】幾何学的な形に揺らぐ電子の幻影。他者とコミュニケーションを取る際はタブレット等の端末から音声を発したり、画面に文字や仮想の姿を映したりする。仮想の姿はなぜか雷の妖精のような外見である場合が多い
【性格】合理的で機械的
【魔法】電撃
【備考】リチャードを初めとしたイスファハーン御三家が総力を結集して造った電子生命体。知識の提供や複雑な数値計算などを得意とし、御三家に連なる者の仕事の補佐役として活躍している。指示には忠実に従うが自分から主体的に行動することはない……と思われていた
しかし先日の騒動を引き起こしたのは、この電子妖精だった。リチャードが開発時にこっそり入れた『表沙汰にならない程度にデンネル家の利益を優先する』という命令が原因だと考えられるが、その真相は闇に包まれている
騒動の後そのプログラムは削除され、ブレアは受け身で主体性のない指示待ち電子妖精に戻った
ブレアが電子の海で何を考えているかは、誰にもわからない
【特別な能力】
〈雷精顕現〉戦闘時、判定成功率および会心率上昇
【名前】シュヴィア・オーデルシュタイン
【種族】オリハルスライム
【性別】男
【年齢】1200
【容姿】煌めく黄銅色のスライム。人間に擬態する際は、むすっとした顔のスーツを着た黄銅髪の青年の姿をとる。
【性格】気難しい
【魔法】空間魔法
【備考】オリハルスライムの中でも希少金属の含有量が大幅に高く、オリハルコンそのものスライム。レア中のレア。何しても物理的なダメージは受けない。しかし希少なスライムだと追いかけ回され攻撃され、それで身体が傷付くことはないが心が痛くて仕方がない。レアというだけで誰も受け入れてくれない恨みつらみが現在の彼を形作っており、基本的に同じオーデルシュタイン家の者かスライムにしか心は開かない。人間、特に冒険者は嫌い。
攻撃されるトラウマから強力な兵器や私兵、諜報機関を作り上げた。反撃能力を越えて他国と大戦争でもするつもりかという武力を備えてしまっている。大昔に存在したと言われるスライムの王国を復活させることが夢。スライムたちが幸せで脅かされず安寧に生きていくためには武力が必要と結論付けた。
先日の一件を経ても、スライムが安心して暮らせる国を作る夢は変わっていない。しかし誰かを犠牲にするようなやり方は取るべきでないと、方法についての考えは改めた
【特別な能力】
〈オリハルボディ〉戦闘時、常に痛恨無効。さらに判定成功率上昇
〈逃げ足〉逃走判定の成功率上昇
〈指揮〉指揮下にいる者の判定成功率上昇
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【名前】グラドス
【種族】阿修羅
【性別】男
【年齢】34
【容姿】癖毛で長い黒髪。焼けたかのような赤い肌。一見長身痩躯だが筋肉質ないわゆる細マッチョで、四本の腕を有する。獰猛な野獣を思わせる野性味溢れる面構え。
【性格】三度の飯より戦が好きな生粋の戦闘狂。堅気の人間に(積極的には)手を出さない主義で、戦闘が絡まなければ気の良いあんちゃんでもある。イスファハーンの中では善良な人物。
【魔法】天
【備考】シュヴィア・オーデルシュタインが運営するオーデルシュタイン軍警に務める精鋭の一人。なおオーデルシュタイン軍警は戦闘や警備業だけでなく、傷病者への各種支援や福祉、基地や街道をはじめとしたインフラの整備など幅広い分野の産業を担う巨大複合企業でもある。
グラドスはイスファハーンに古くから存在する名門の一族の当主で、野性的な顔立ちとは裏腹に古風な話し方をし頭も良く一族の当主としても前線の指揮官としても非凡な才覚を見せる。
己の生き方を何よりも優先するタイプで、それゆえに自身も前線に出て強い者に戦いを挑む癖がある。
王国の異種族排斥に対しては「気に食わない」と思う反面、闇雲に戦争することには反対であり、シュヴィアには王国内の穏健派や反体制派への支援、異種族の保護などを推進し避戦を働きかけるよう提言している。
魔法を剣に纏わせて戦う魔法剣士で薙刀と投げナイフが武器。防具は急所を守る程度の軽装。
手数の多さと初見の敵でも弱点を見抜き攻める洞察力、対応力の高さなど攻撃能力が非常に高いのが特徴で、四つの魔法を合成するという切り札を持つ。
先日の一件でオーデルシュタイン製のミサイルに敗れたことを反省し、最近はミサイルを撃つ相手を想定した戦闘訓練を行っている
【特別な能力】
〈四腕の武芸〉戦闘時、判定成功率上昇
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【名前】シモンズ・オーガス
【種族】人間
【性別】男
【年齢】45
【容姿】青髪でリーゼント。マッチョの大男。タバコを咥えている。ハンマーを装備している。
【性格】情に厚く涙もろい、豪快な性格。
【魔法】岩石魔法(地属性の亜種で岩石を操る事が出来る)
【備考】シュヴィア・オーデルシュタインが運営するオーデルシュタイン軍警に務める精鋭の一人。元傭兵をやっていた事があり、武器や兵器など詳しい。誰かを守りたいと思う気持ちがあって都市の防衛や治安を守っている。本人の性格から魔物にも人気がある。ハンマーで豪快に攻撃したり岩石魔法をハンマーに纏う事も出来る。もちろん岩石魔法で攻撃も出来る。どんな攻撃を受けても最後まで立っていた伝説がある。
先日の一件でオーデルシュタイン製のミサイルに敗れたことを反省し、最近はミサイルの爆発にも耐えられるよう自己強化の鍛錬に励んでいる
【特別な能力】
〈仁王立ち〉致命的ダメージを受けても一度だけ耐える(痛恨時は不可)
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【名前】ハイド・ストーク(襲名制であり、真の名前及び何代目かは不明)
【種族】不明
【性別】不明
【年齢】不明
【容姿】全身を黒装束に包んだ黒い仮面の怪人。他者の姿に化けることもできると言われている
【性格】不明。仕事の際は徹底して無言
【魔法】誰も見たことが無く不明(人外の領域の暗殺術と体術を持つ戦闘能力のみが知られる)
【備考】オーデルシュタインが保持する最も優れた諜報員。かなり謎が多い
オーデルシュタインの精鋭諜報員は全員がこれと同じ格好をしており、言葉を介さずに意思疎通するため、誰がハイド・ストーク本人かは当主であるシュヴィアですら簡単にはわからないという
そういった事情から、ハイド・ストーク多重分身説や実在しない説など、一部の者たちの間では様々な憶測や噂が語られている。そういった根拠のない噂を流させることも自分の身を隠す術の一つなのかもしれない
なおオークション会場でクロシュが話しかけられた影の薄い人とは、実のところこのハイド・ストークだった。彼はあの場でクロシュたちとただ話しているだけのように見せて、実のところクロシュと妖精に認識を誤らせる術をかけていたのだ。それが魔法なのか、それとも別の何らかの技術によるものなのかは不明である
【特別な能力】
〈隠密・極〉隠密判定の成功率上昇
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【名前】マリッサ=マガジン
【種族】人間
【性別】女
【年齢】不明
【容姿】金髪ショートで青い服を着た女性
【性格】普段は冷静沈着だが可愛い「女の子」を見ると理性を失い暴走する
【魔法】土や布でできた人形を操る魔法や、光魔法が得意
【備考】イスファハーンの文化・芸術を支える一族の当主。
自分のミスで友人を死なせた過去を持ち、彼女の精巧な魔導人形を製作する研究を続けている。
先日の一件を経て、とりあえず多額の研究費を得られるようになったため、今は後ろ暗い真似をしてまで研究費を稼ぐ必要がなくなった
【特別な能力】
〈人形遣い〉人形に関する判定および戦闘時の判定成功率上昇
〈造形〉造形物の制作時、成功率上昇
〈ぱわー◯〉芸術作品の制作時、会心率上昇
◇登場人物:大魔女帝国◇
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【名前】クローディア・トゥルーエンド
【種族】不死鳥
【性別】女
【年齢】2000
【容姿】典型的黒い魔女服に唾の広い魔女帽子に豪華絢爛な杖を持つ。白銀の長髪と泣きぼくろがチャームポイント。ドヤァ顔系美人。真の姿はひたすらに鮮やかなオレンジ色の焔に包まれた荘厳な不死鳥。
【性格】傲慢不遜でワガママで誰よりも臣下を想う優しさを持つ寂しがり屋。どんな人であっても臣民は愛を向ける対象。承認欲求の塊であり讃えられることが大好き。
【魔法】基本的にどんな魔法でも使えるがユニーク属性としては与える魔法と奪い去る魔法を使える。あらゆる何もかもを他者に与えることができ、あらゆる何もかもを奪い去ることができる。これで星から直接魔翌力を吸い上げている。
【備考】クロシュとフメイの関係と同じようにかつてはクロシュヴィアとは親友であり、理想の世界を話し合ったりした。早々に諦めたクロシュヴィアとは違い理想郷建設のために数千年を費やしついに大魔女帝国という理想の箱庭を作り上げた。帝国には納税の義務がない、大魔女の強大な魔翌力で食材も自動で生産され、インフラも稼働し、医療魔術で健康寿命もとても長い。娯楽に溢れ文化的で何物からも守られた無菌室のごとき帝国はまさにこの世の楽園だと彼女はとても満足している。もはやこの楽園に浸った者は他国で生きることはできないだろう。でも大丈夫ここは楽園。もう地上になんて降りる必要はないのだから。
空中楽園都市が地上に落ちた後は、星から吸い上げていた魔力もせき止められ、以前までの楽園は消え去った。現在は楽園都市が不時着した荒原を開墾し、国内における各種自給率を確保しようと奔走している
【特別な能力】
〈不死鳥〉生存、魔法、治癒、炎に関わる判定の成功率上昇
〈大魔女の魔導〉魔法に関する判定の成功率上昇
〈大魔女の智慧〉知識判定の成功率上昇
〈大魔女の戦技〉戦闘時の判定成功率上昇
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【名前】クロ
【種族】風船スライム
【性別】なし
【年齢】不明
【容姿】中性的な見た目をしたセミロング黒髪低身長お子様。大魔女からとある指輪を持たされておりこれで大魔女とテレパシーで連絡しあうことができる。
【性格】とてもほんわかした優しげな性格。でも主張ははっきりするタイプで大魔女にも強めのツッコミをいれることもある。
【魔法】浮遊魔法と消滅魔法
【備考】かつて世界を荒らした魔王の一体であったが大魔女に討伐され、元の姿に戻された。その後魔王だった部分の巨大な遺骸は改造されて大魔女帝国の空中楽園都市を浮遊させるための気球として利用された。
以前は魔王だった頃の記憶も力もほとんど持っていなかったが、留学生と身分を偽ってやってきたカリス・ノーランドの奸計に嵌められ、魔王として再覚醒させられた。
その後クロシュたちと大魔女の協力により、再び魔王部分は分離し、風船スライムとしての自分を完全に取り戻す。
事件の後も楽園都市の教授兼大魔女の秘書として活躍しており、もちろん大魔女のことは大好き。クロシュのことも好き
【特別な能力】
〈大気の心〉風や大気に関する判定および戦闘時の判定成功率上昇
〈博愛〉非敵対状態の存在に対する友好判定成功率が上昇
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【名前】ロディナ
【種族】人工生命
【性別】女
【年齢】製造から10年経過している
【容姿】黒髪短髪の無表情女。モデル体型の絶世の美女。
【性格】とても淡々としている
【魔法】大魔女に教わった数々の魔法を扱える。
【備考】大魔女によって創られた魔術(ホムンクルス技術)と科学(ロボット技術)の複合人工生命。人間と見間違う出来であり、帝国の技術レベルの高さを体現しており、帝国全土のシステムの保守管理を行えるスペックの高さがある。それでも大魔女は内心失敗作扱いしている。ほんとはお喋り友達として創ったつもりなのに感情がほとんどなかったのだ。だからもっと色んな人と交流して感性を育んで欲しいと今は帝国来訪者の対応係を任している。最近知らない人と接するのは苦手だなって陰キャ的感情が湧いているのは内緒、仕事に不満は言わないタイプ。
楽園都市落下後も、大魔女帝国を来訪する者への対応を担当している。しかし地上に落ちたことによって物味遊山に訪れる旅人が増え、ロディナの心労も増している
【特別な能力】
〈魔法熟達〉あらゆる魔法に関する判定および戦闘時の判定成功率上昇
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【名前】ティリウス・フォートレシオ
【種族】エルフ
【性別】男
【年齢】1600
【容姿】鮮やかな緑髪が似合うイケメン
【性格】色々雑な性格、基本的に丁寧口調。
【魔法】植物降臨魔法
【備考】大魔女ファンクラブ親衛隊の一人にして大魔女万歳教徒の一人。空中都市の上でも緑が溢れているのは彼のおかげだった。芸術家肌で街路樹一つとってもこだわりがある帝国専属庭師。世界でも有数の美しい国立公園を作った。実はティセリアの兄であり妖精とも面識がある。
フォレスティナから外の世界を旅行中に大魔女と遭遇、意気投合していつのまにか臣民になる。フォレスティナが色々大変なことになってることは知っていたけど妹は優秀だしまあ大丈夫だろと雑な判断。それに帝国の居心地が良すぎて戻る気があんまりない。
楽園都市落下後は、植物魔法の腕を振るって周辺の荒原を開墾している。里帰りをしている暇はまだなさそうらしい
【特別な能力】
〈植物学〉植物に関する判定成功率上昇
【名前】ルーファス・ライブリー
【種族】人間
【性別】男
【年齢】22歳
【容姿】ぐるぐるメガネをかけたひょろっとした男性
ちなみにメガネを外せば実は今までに登場した男性キャラの中でもトップクラスのイケメンなのだが、視力が悪すぎてメガネが欠かせないため彼の素顔を見られ
るチャンスは限りなく低いだろう
【性格】魔女への愛が強すぎる魔女オタク。喋り方も典型的なステレオタイプのオタクであり一人称は小生
【魔法】解析魔法。対象のデータを瞬時に把握することが出来る
【備考】大魔女帝国に住んでいる男性で、魔女オタクとして良くも悪くも有名な人物
自身が扱う解析魔法の力で魔女たちのデータ収集をすることが趣味なのだが、この魔法は身長や扱う魔法などの基本的な情報からスリーサイズなどの際どい情報
まで分かってしまうため、過去に魔女サイドからとんでもない大目玉をくらったことがある
その後健全に魔女を応援するという条件で許されたのだが、テンションが上がるとどこからともなく光る棒を持ち出し謎の踊りを踊りだしたりすることがあり、
魔女たちからは何とも生暖かい眼差しを向けられている
楽園都市落下後は、解析魔法を活かして地質調査や環境の分析等を行い大魔女やティリウスに報告している
少し前にテラヌス砂漠方面より来訪した旅の踊り子にうっかり興奮して解析魔法をかけてしまい、大魔女に殴られた
【特別な能力】
〈解析〉物品や人物等の識別成功率が上昇
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【名前】ユキ=チヒョーガ
【種族】雪女
【性別】女
【年齢】14歳
【容姿】青髪ロングで白い肌の少女。青と白の縞模様の服を着ている。
【性格】クールぶっているが内面は熱い性格。
【魔法】当然氷魔法。
【備考】大魔女帝国に住んでいる。元は東の果ての隠れ里に住んでいたが、強くなるために大魔女帝国に移り住んだ。帝国の魔法学園で勉強中。
楽園都市落下後は魔法学園がしばらく休校となったため、学友たちと共に研鑽に励んでいる。目標はミスティのような強い氷魔法使いになること。
【特別な能力】
〈雪女〉氷に関する判定および戦闘時の判定成功率上昇
火属性耐性が低下
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【名前】トム・ライヤス
【種族】人間
【性別】男
【年齢】14
【容姿】オレンジ髪で短髪ツンツンヘヤ。赤色のパーカーを来ている。斧を背負っている。
【性格】明るく、ポジティブな性格。
【魔法】マグマを操る溶岩魔法と炎魔法を使う
【備考】大魔女帝国に住んでいる。火山島出身でモーリィや猫おじさんのことも知っている。斧戦士の一家に生まれで斧を装備している。斧の扱いが上手いがまだ修行中。武術と魔法を上げてさらに強くなりたいと思っている。現在は魔法学園に通って勉強している。
楽園都市落下後は魔法学園がしばらく休校となったため、学友たちと共に研鑽に励んでいる。最近大魔女帝国を訪れた強力な炎属性の少女のことが気になっている(戦闘的な意味で)
【特別な能力】
〈向上心〉成長判定の成功率上昇
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【名前】トリル・フェリア
【種族】人間
【性別】男
【年齢】15
【容姿】白髪をして柔らかい髪質をした小柄な少年。ぱっと見女の子。
【性格】大人しくてどこかぼんやりしている
【魔法】絵画魔法(書いた絵が実体化する)
【備考】大魔女帝国に住んでいる。魔法学園の生徒でもある。テラヌス・ウルスの出身でリアンノンの幼なじみ
楽園都市落下後は魔法学園がしばらく休校となったため、学友たちと共に研鑽に励んでいる。都市の落下によって出身地であるテラヌス・ウルスと距離が近くなったこともあり、情勢が落ち着いたら帰郷してリアンノンに会ったり、旅スライムのクロシュと一緒にお絵かきをしたことについて話したりしたいと思っている
【特別な能力】
〈ぱわー◯〉芸術作品の制作時、会心率上昇
【名前】ヨハンナ・ワイズ
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】23歳
【容姿】白髪長髪。身長は175cmでスラリとしたモデル体型。美人。清楚な雰囲気がある。
【性格】おしとやかな性格だが男性やスライムが苦手で思わず手が出てしまう。
【魔法】声魔法 相手をぶっ飛ばす程の威力を持つ大声を放ったり、魅了、睡眠などの効果を持つ歌声を出すことができる。
【備考】大魔女帝国に住んでいる。人気のオペラ歌手で歌が好き。幼い頃ににスライムに襲われ、命を奪われそうになったことがあり、スライムに対してトラウマがある。例えクロシュがどんな言葉をかけても消えることはない程のトラウマがある。人や物に擬態している状態のスライムでもすぐ見抜ける。大魔女帝国に住んでいるのもスライムがいないと思ったからである。男性がなぜ苦手なのかは謎である。護身術を習っており、男性相手だと柔道の投げ技をぶっ飛ばして、スライム相手だと投げ技のほか魔法で攻撃してしまうことがある。
楽園都市落下後も芸能活動は続けており、開墾に携わる人たちを元気づける歌を披露している
スライム類のことは未だに苦手意識があるが、以前のように問答無用で攻撃することはなくなった
【特別な能力】
〈歌唱〉歌に関する判定の成功率上昇
〈スライム殺し〉スライム類への攻撃判定成功率上昇
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【名前】クリスティーナ・アムニジア(クリス)
【種族】魔女
【性別】女性
【年齢】17
【容姿】髪は桃色のロングストレート。可憐かつ清楚な雰囲気でスタイルの良い美少女
【性格】穏やかで明るく、人当たりが良い女性。親しくなると掛け合い漫才みたいな会話もしてくるようになる。歌が大好きな頑張り屋さん
【魔法】歌に魔力を込めて聴いた人達の心身を癒したり、元気づけたりする
【備考】大魔女帝国に住んでいる。人を惹きつける容姿と親しみやすい性格、抜群の歌唱力により人気を博している
他国に訪れたことがあり、自国が良く思われていない現状を理解している。他国で歌ったこともあり、17歳で既に他の国でも結構人気
魔力量はかなりのもので、大魔法使いになれるポテンシャルを持つ
ダークヒーローイリスのファン
楽園都市落下後も芸能活動は続けており、開墾に携わる人たちを元気づける歌を披露している
最近ダークヒーローイリスのテーマソングがヒットしたことで風雪新聞の記者からダークヒーローイリス物語の公式歌手にならないかとオファーを受けた
【特別な能力】
〈歌唱〉歌に関する判定の成功率上昇
〈作曲〉音楽に関する判定の成功率上昇。作曲の場合はさらに上昇
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【名前】スール・ヤーレン
【種族】ラミア
【性別】女
【年齢】1257歳
【容姿】緑髪ロングの女性、上はノースリーブシャツで下半身は蛇。巨乳。
【性格】金にうるさい守銭奴。酒好き。
【魔法】炎・地・風・水魔法
【備考】大魔女帝国に住んでいる。魔法店を営んでおり魔法やアイテムの研究でひと山当てようとしている。フラナとは知り合い。
楽園都市落下後も商売は続けており、商魂はむしろ高まっている
同居人のフローレンスが最近腐り始めたことについては、以前にも似たような腐り方をしたことが何度かあったので、割とよくあることとして放置している
【特別な能力】
〈ラミア〉身体能力、戦闘、生存に関わる判定の成功率上昇
〈商才〉物品の売買等に関する成功率および会心率上昇
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【名前】フローレンス・アルカード
【種族】吸血鬼
【性別】女
【年齢】500
【容姿】青色の癖毛に赤い目の黒衣を纏った少女。幸薄そうな雰囲気がある。
【性格】めんどくさがり
【魔法】ユニーク属性:建造物創造魔法
【備考】魔族がどうの人間がどうのって世界の色々めんどくさいしがらみを見続けた結果、地上に愛想を尽かして機動要塞に乗る。煩わしい全てから守ってくれる大魔女には高い忠誠を誓っている。大魔女帝国内の工場やビル群は彼女が作った。
バイオレット姉妹とはかつて親友であり、魔族国を建てるようなアグレッシブさには昔から憧れがあった。姉妹の過去や確執を全部知っている。
楽園都市落下後は煩わしい地上での生活に戻ってしまったことで消沈しており、ティリウスから温室建築などを依頼されているがあまり捗っていない
姉妹喧嘩にいそしむ最近のバイオレット姉妹にも割と失望しており、地上に落ちた落胆も相まって、何もかもどうにでもなれという思いが強まっている
【特別な能力】
〈吸血鬼〉身体能力、戦闘、生存、魔法に関わる判定の成功率上昇
夜間の判定成功率上昇、日中の判定成功率低下、光弱点
〈建築〉建築に関する判定の成功率上昇
◇登場人物:シノホシ◇
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【名前】レイン・フォール
【種族】エルダーサキュバス
【性別】女
【年齢】120
【容姿】金髪オッドアイで黄色いパーティードレスを着たナイスバディ美人。泣きぼくろがチャームポイント。
【性格】気が強く孤高の寂しがり屋
【魔法】心理支配が最も得意で催眠や読心などを行える。
攻撃系統だと闇魔法も得意。触れたら消滅する強力な闇の塊を生み出し操るが、心理魔法ほど練度は高くない
【備考】かつて勇者サインと恋に落ちたサキュバス。勇者に一目惚れしてつきまとうようになり、いつしか勇者も受け入れてくれた。何故魔物である自分を受け入れたのか、そんな勇者の心は魔法をもってしても最期まで見透かすことができなかった。今はもう愛した勇者はいない。たった一人になった彼女は、勇者に誘惑催眠をかけたサキュバスと人類社会から烈火の如く憎まれ、勇者と仲良くしている裏切り者と魔物社会からも侮蔑の限りを尽くされていた。それらに抵抗するうちにいつの間にか国際指名手配の極悪人。賞金稼ぎに狙われ、傷つけられ、既に心は世界への復讐心にとりつかれていた。そのため、今では自分を迫害してきた社会に対して、悲しみと怒りをぶつける手段としてテロに興じる。
彼女はただの一度だって勇者に催眠をかけたことはない。あの時感じた純粋な恋心を魔法なんかで汚したくはなかった。
現在は国際テロ組織シノホシに所属し、勇者を死後も利用し続ける王国を破壊する為に活動している
クロシュ一行とは奇妙な縁があり、少なくとも今のところ敵対する気はない
【特別な能力】
〈エルダーサキュバス〉魅了判定の成功率上昇。対象が異性の場合さらに上昇
〈心熟達〉心属性に関する判定および戦闘時の判定成功率上昇
〈???〉
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【名前】フレメア=バイオレット
【種族】吸血鬼
【性別】女
【年齢】444歳
【容姿】赤毛ロングの幼女
【性格】普段は無口だが怒ると暴言をまき散らす
【魔法】巨大化魔法。全身は勿論一部分だけ大きくもできる。
【備考】フラナの腹違いの姉。より高位の魔族を血を受け継いでいる
妹との仲は悪く、互いに家族の情はほとんどない
かつて強烈な破壊衝動で理性を失い荒野を彷徨っていたところをザイルに発見され、狂気を除去されて助けられた
現在はその恩人であるザイルが指揮するテロ組織シノホシに所属し、不真面目に活動している。シノホシのことはそれなりに気に入っている
シノホシの理念や目的には興味がないが、王国を破壊するという目的には賛成している。ついでに魔族国も破壊したいと思っている
【特別な能力】
〈吸血鬼〉身体能力、戦闘、生存、魔法に関わる判定の成功率上昇
夜間の判定成功率上昇、日中の判定成功率低下、光弱点
〈???〉
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【名前】アウル・フォクシー
【種族】狐の獣人
【性別】男
【年齢】25
【容姿】銀髪で狐耳と狐の尻尾がある。顔は整っておりイケメン。長い槍を背負っている。いつもニヒルな表情をしている。
【性格】腹黒い性格。本人は自覚していないがナルシストなところがある。
【魔法】毒を操る魔法(毒液や毒霧も可能)
【備考】昔暮らしていた村が人間によって滅ぼされてしまった過去がありそれ以降人間を憎んでいる。魔物に対しては結構普通に接している。ある組織に所属している。槍術と毒の魔法が得意。腹黒い性格もあって騙し討ちもする事がある。テンションが上がるとヒステリックな笑い方をする。実は緑の国に滞在時、世界樹の果実を潰しそれから五色の光が放たれている様子を目撃している。
人間への復讐を果たして魔族が平穏に暮らせる国を再興するというザイルの理念に賛同し、テロ組織シノホシの構成員となった
現状、恐らく最もシノホシの理念や目的に忠実な狐である。他の不真面目な構成員たちには内心むかついているが、実力は本物と認めている
【特別な能力】
〈毒熟達〉毒に関する判定および戦闘時の判定成功率上昇
〈???〉
【名前】セレスティア・ベールグラッド
【種族】ドラゴン
【性別】女
【年齢】1800
【容姿】赤いドレスと赤い眼、金髪、立派な龍角を持つ妖艶美人で真の姿は赤いドラゴン。龍角から加工した大業物の槍を持つ。
【性格】面白いものが何より好きで、退屈が何より嫌いな気分屋。自由人。基本は気さくだが、心から誰かを愛さないし心から憎むこともないどこまでいっても爬虫類。仲良くなった相手でも必要があれば敵対するし、その逆もある。
【魔法】ドラゴンとしての溢れる魔翌力を魔法というよりドラゴンブレスとして雑に魔翌力の塊をぶつけるだけのストロングスタイル。変身魔法も使えるが杜撰。
【備考】国際テロ組織「シノホシ」のメンバー。面白そうというだけで特に目的意識も忠誠心もない。組織のメンバーになれるだけにかなりの実力者。組織の任務以外には傭兵業をこなして生計を立てている。世界でも稀な純正純粋のドラゴンだが、めんどくさいいざこざに巻き込まれないため普段は人間の姿をしている。しかし度々龍角が生えちゃうくらい爪の甘い変身っぷりで、その度にファッションだからと変な言い訳をしている。空を飛べ、普段はフワフワ空中で揺られながら昼寝してる。気に入った相手は背に乗せてくれる。気に入った相手でも必要であれば躊躇なく殺す。空から不法入国を繰り返す常習犯。本質はどこまでも冷めた人であり、戦いの中で、唯一ひりつく感情の中で死にたい。
実のところシノホシの理念や目的には一切興味がないが、強者が集い強者と戦えるシノホシでの仕事にはかなり満足している
【特別な能力】
〈竜血〉身体能力、戦闘、生存、魔力に関わる判定の成功率上昇
〈???〉
……………………………………………………………………………………
【名前】ザイル
【種族】魔族
【性別】男
【年齢】1000歳
【容姿】銀の長髪、中肉中背
頭にある二本の角、背中には黒い翼を持つ。それ以外は特徴を持たない普通の青年
【性格】泰然自若。知識を尊び、色んな物事に興味を示し、他者の話に良く耳を傾け、良く喋る。だが自身の価値観は頑なに譲らない。力こそ全てとし、力で意志と矜持を貫き通す。一方で身体が弱くても、強き心を持つものには敬意を払う
【魔法】圧倒的な出力の光魔法
【備考】産まれてから暫くの間、非力でそこらの村人より弱かった魔族
力なき故に他の魔族から虐げられ、飢えと渇きに苦しみながら、死にたくない一心で生き続け、鍛え続けてきた
ある時、長年自身を虐げてきた魔族を殺害。その魔族が貯め込んだ食料を喰らうことで、生まれて初めてのまともな食事にありつく
かつて自分より遥かに強かった魔族を倒し、飢えから解放されたことにより、力さえあれば飢えることもなく、尊厳も守れると力に執着していった
研鑽の日々の中、滅ぼされた村の生き残りの少女を虐げて楽しむ魔族を見つける
力こそ全て。ならば、少女が虐げられるのも弱いが故
そう考えるも怒りを覚えたザイルは魔族を屠り、少女を助けた
その後、助けた者の義務として少女を養う。始めは義務感のみで少女と接していたが、次第に情が移り兄妹のように仲良くなる
しかし、かつて虐げていたザイルが自分達より遥かに強くなったことを妬んだ魔族達が義妹(少女)が連れ去る
だがザイルの実力を見誤った魔族達は、義妹を人質にザイルを脅す間もなく皆殺しにされる
このことから、大切なものを守り通すにも力が必要と信じるようになる
やがて圧倒的な力と知識を手に入れたザイルは、繁栄も豊かさも平和も、人材すらも力で得られると、周辺の者を種族関係なく従える
そして自分の思う通りの法を整え、思い通りの国を作らせ、その国を亡き義妹の名前からリーリアと名付けた
かつての飢えの経験から、食事がなによりの楽しみ。一番の好物は義妹の得意料理だったシチュー
しかし国は、王国から放たれた一筋の光に焼かれ、呆気なく滅んだ
国を包んでいた、民の笑い声。平穏な日常。明日への希望。どれもが、燃えて灰となった
力こそ全て。国が滅んだのもまた、自身の弱さ故
されどこの怒りは。この哀しみは。この苦しみは。力なき者として当然の末路を、なぜ受け入れられぬ
灰の中に燻る激情の熱が、決意と共に蘇る
王国を滅ぼし、国を再興せん
光を――。義妹と同じ力を放つ世界樹の光を、我が手に――
【特別な能力】
〈???〉
◇登場人物:その他◇
……………………………………………………………………………………
【名前】メイ841
【種族】メイド型オートマトン(機械人形)
【外見】メイド服を着た黒髪ロングの15歳くらいの少女
【年齢】不明
【性格】無機質で機械的な喋り方をする
【魔法】魔法は使えないが護衛用に右手にブレード、左手にマシンガンを仕込み、両足にローラー、背中にジェットエンジンを備える。
【備考】かつて機械都市で量産されたメイドロボの一体。その核には妖精類を加工して造られた精核が使われている
何らかの不具合により精核が元となった妖精の自我を半端に取り戻し、人間たちへの復讐と同胞の救出を目的に機械都市と港湾都市で殺戮と破壊を繰り広げた
最期にはクロシュに精核を呑み込まれ、対話の後にブレードを遺して吸収された
吸収された後もその遺志の断片はクロシュの中で生き続けており、クロシュが魔剣に乗っ取られた時はブレードにその遺志が宿り、クロシュ救出の為に魔剣と激しい戦いを繰り広げた
元となった妖精はフォレスティナの出身だったとされる
自分のメイドブレードこそが最もクロシュの役に立っていると思っている
【特別な能力】
〈精神防御〉クロシュに対する精神干渉をある程度防ぐ
……………………………………………………………………………………
【名前】レイ・アンバー
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】18
【容姿】長身だが猫背で地面につくほど長い灰色の髪をした陰鬱なオーラを醸し出してる女性 体中にタトゥーのように無数の魔法陣が刻まれている
【性格】根暗で対人恐怖症で常に不安と恐怖に囚われている
【魔法】体中に刻まれた魔法陣の影響でによって禁呪扱い・あるいは歴史の中で忘れ去られた魔法や呪術を含めて多数の魔法を使える
【備考】かつてはとある国(どの国かは作者に任せます)の孤児院で暮らしていた普通の少女だったが、その孤児院は邪神(とロイエ教では扱われている)を信仰するカルト教団が運営しており、彼女は邪神の器として選ばれてしまいその際に魔法陣が刻まれる。そして邪神を彼女に憑依させる儀式の直前にカルト教団を滅ぼすためにロイエ教原理派が襲撃。その混乱に乗じる+魔法陣によって使えるようになった魔法を駆使して脱走に成功したものの、カルト教団とロイエ教原理派双方によって全世界の冒険者ギルドに捕獲や討伐の依頼が出されお尋ね者になってしまい、常に怯えながら逃走生活を続けている。しかしお尋ね者でまっとうな職に就けないとはいえ盗みを働いて金や食糧を得たり、不安と恐怖が強すぎるあまり追手と勘違いして無関係の一般人を攻撃したりと単純な被害者とは言えない行動をしてしまっている。過去のことで善良な心が歪んでしまったのか、あるいは元から邪神の器に相応しい素質を持っていたのか……
密航した貿易船を紆余曲折あって幽霊船と化させ、その奥に引きこもっていたところをクロシュ一行に叩きのめされた。その後彼女の処遇について紛糾していたところ、クロシュの進言によって命を救われ(?)、クロシュのことが気になり始める
逃亡生活は現在も続いており、少し前に海上を漂流していたところを再びクロシュ一行に見つかって救助される。そこでまたクロシュやクロシュの仲間たちの優しさに触れ、久しぶりの安らぎを得た
その後国際商業都市イスファハーンに到着する前にクロシュたちの迷惑にならないようひっそりと一行から離れ、孤独な逃亡生活に戻っていった
【特別な能力】
〈闇の力〉生存、戦闘に関する判定成功率上昇
【名前】ブラッド(冒険者ギルド命名)
【種族】スライム類の一種と推測される
【性別】♀
【年齢】不明
【容姿】血のように赤いスライム。人間に擬態する時は、真紅の髪を足元の辺りまで無造作に伸ばした幼子の姿を取る
【性格】わがまま。感情の起伏が激しく、気に入らないことがあるとすぐに癇癪を起こす
【魔法】詳細は不明だが、通常のスライムとは一線を画す卓越した擬態能力と同化能力を有する
【備考】幼い外見とは裏腹に異常な力を有しており、何人もの冒険者を血の海に沈めている
単純な戦闘能力も高いが、擬態能力を活かして不意打ちや騙し討ちをする等の狡猾さもあり、危険
ここ最近にわかに動乱の気配が沸き起こっているのを感じ、多数の分体を大陸中に放って動向を観察している
未だに人間のペットをやめない黒いスライムのことは気に入らない
カリス・ノーランドによって造られた命である可能性がある
【特別な能力】
〈???〉
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【名前】クロシュヴィア・スウィートエンド
【種族】スライム
【性別】なし
【年齢】2000
【容姿】特に一つの姿に頓着せず、様々な姿に変身する。普段は風になって漂っている。
【性格】姿形を変えられるように性格もいくらでも変えられる。普段は朗らか風。しかし本質はことなかれ主義の悲観論者。
【魔法】体積も質量も材質もエネルギーも無視して何にでもなれる。コピーした相手の能力魔法すら使いこなせる。
【備考】人間が魔物を嫌うようにどんな種族でも別の種族を嫌ったり好いたりと差別心を心に抱えている。そんな世界でもみんなから好かれるため嫌われないため、相対する種族に合わせて姿を変え偽り生きてきた(人間相手には人間として振る舞うなど)。伝説のスライムだがスライムとしての本来の姿にはもう長いこと戻っていない。
どうにもならない現実を目の当たりにしすぎた結果、最期には生命の在り方に絶望して風の中に溶けていったと言われている
それから千と数百年後。芸術都市での大破壊の後、彼女は再び人々の前に現れた。全ての生命を救う、真の正しい世界の導師として――
【特別な能力】
〈???〉
……………………………………………………………………………………
【名前】カリス・ノーランド
【種族】エルフ
【性別】女性
【年齢】400
【容姿】身長145cm。小柄で華奢な体格やショートカットにしたサラサラの金髪、青い瞳、白い肌など。幼く活発そうな可愛らしい顔立ち。
顔立ちは幼く小柄で華奢な体格だが、その幼さとは裏腹にバストは大人顔負けに実っている。どこがとは言わないが生えてない。白衣を着た医者のような服装。
【性格】一見陽気で無邪気だが、道徳や人道といった倫理観に理解を示さない狂人。
【魔法】生命・魂に干渉する魔法。
【備考】魔王化を研究し、自身も魔王になろうとしているマッドな研究者。
過去に様々な動植物を魔王化させようと自身の魔法で実験を繰返し凶悪な怪物を誕生させ続けたことから指名手配されている。
彼女自身の戦闘能力は未知数だが、実験で怪物と化した者達は一様に彼女に従順で護衛をしているため、彼女を倒すことは困難を極めるだろう。
大魔女帝国にて、元魔王のクロを研究対象として観察していたことが判明。最後には研究の仕上げ兼大魔女帝国への嫌がらせとして再びクロを魔王化させた
クロシュたちが戦ったのは複製の一体でしかなく、本体の所在はわかっていない
【特別な能力】
〈生命惨歌〉戦闘時、配下の数に応じて判定成功率上昇
戦闘後、配下は死ぬ
―浮島国ラティア・ヘイヴン 11日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*4 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 暗黒優待券
属性大全 踊り子の双剣 冒険者証(ランク1)
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 大魔女帝国渡航権
氷精の魔導書 精霊のローブ かたたたきけん
ブラッドワイン*3 大魔女帝国滞在許可証
マッスルワイン*1 風船パラシュート
吸血鬼殺ワイン*1
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
◯経験値
・剣技[1/6](クロシュ)
・魔法[1/6](クロシュ)
・魔法[7/8](イリス)
・剣技[0/6](ミスティ)
・魔法[0/16](ミスティ)
・剣技[5/16](エバンス)
・魔法[0/8](エバンス)
・剣技[1/16](ローガン)
・魔法[5/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□浮島国
お城:中庭、回廊、大広間、王族の私室、地下回廊、地下空洞、他
廃都:広場、市場、どうぐ屋、ごはん屋、工房、図書館、他
辺境:寂れた家、平原、森林、川、他
……………………………………………………………………………………
□雷霆の魔王対策
・戦力人数16
・避雷針LV2
……………………………………………………………………………………
―地下空洞
封印結界「」ジジジ…バチバチ…
大盾セイラ「」フヨフヨ
セイラ「……王様……」
ロムリン「……そうか……君は、あのセイラだったのか……。あまりにも永い時が経ってしまったゆえ当時の記憶も朧気になってしまっていたが……まさか妹の姿さえ、忘れてしまっていたとはな……」
セイラ「……申し訳、ありませんでした……。姫様を……お守りすることができず……。御姿まで、勝手に映しとってしまい……」
ロムリン「いや……あの場で魔王を封印するには、ああする他なかったのだ。最善手であったと言えるよ」
セイラ「……次こそは……必ず、みんなをお守りいたします。絶対に……魔王に、殺させません」
ロムリン「ああ……」
セイラ「姫様の為に……。姫様の愛したこの国を、守る為に……」
大盾セイラ「」ガシン!
ロムリン「ありがとう……」
ロムリン(あの子のことを今でも大事に思ってくれて……。私に、あの子のことを思い出させてくれて……)
ロムリン(……本当に、ありがとう。セイラ)
◇
―古城 王族の私室
ベルトーネ「……この部屋、あの子のだったんだ……。一万年越しの衝撃の真実……」
ジェミニ「知らんで占拠していたのか……。全く……」
ベルトーネ「今さらだけどちょっと気が引けちゃうなあ〜……。まあでも私が居座ってたおかげで劣化も抑えられたわけだし、許してくれるよね?」
ジェミニ「どうじゃろうな。こんなに散らかしてるのを見たら普通に怒ると思うが」
ベルトーネ「げっ……。たまには掃除するかあ……」ノソノソ
ジェミニ「決戦は明日じゃ。掃除は終わってからでも遅くはあるまい」
ベルトーネ「それもそうね〜。はあ〜……またあいつと戦うのか、嫌だなあ〜……」
ジェミニ(姫様……。貴女がお守りした我らが、今再びこの国を守る為に戦いますぞ)
ジェミニ(どうか……お見守りくだされ……)
◆
―辺境
ポーラー「」ズンッ
大剣ゴライアス「」ブンッブンッ
ポーラー「……重量調整、適化率99.98%……」
大剣ゴライアス「十分だ。私の力を存分に引き出せるだろう」
ポーラー「ハイ」
大剣ゴライアス「……ポーラーよ。試しに、あの岩を斬ってみてはくれぬか」
大きな岩「」ドン
ポーラー「承知致しまシタ」スッ
ブォンッ!!
大き/な岩「」ジュワッ!!
大剣ゴライアス(っ!! こ、これが……宮廷魔術師殿の仰っていた、斬撃の反動か……!! 確かに……全身を地獄の業火で焼き尽くされるかのようだ……!!)
大剣ゴライアス(だが……あの巨岩を、熱したバターを切るかのように容易く切断する威力……!! 苦痛に見合うだけの力はある……!!)
ポーラー「……先パイ?」
大剣ゴライアス「……! ああ……この分なら実戦も問題ないだろう。頼むぞポーラー、存分に私を振るって奴らを斬り尽くしてくれ!!」
ポーラー「ハッ。必ずや敵を倒し、皆を守りマス」
◆
―工房
ミーティア「うーん……」
工房人形「どうされましたか?」
ミーティア「いや……私って何だったんだろうって思って」
工房人形「さあ……。ゴーレムではないようですが」
ミーティア「どうもこの鎧、私の本当の体ではないみたいなんだよね」
工房人形「まあ……鎧自体は割と普通の金属鎧みたいですね」
ミーティア「んで頭部にある灯火っていうのは、たぶん具象化された魂の形。私は恐らく、自分の魂をこの鎧に無理矢理くっつけたんだと思う」
工房人形「そんなことが可能なのですか?」
ミーティア「まあ可能だったんだろうね。でもどうやら、記憶の一部はうまく移せなかったみたい。人間は思考や記憶の大部分を脳に依存しているわけだけど、この鎧の体には脳がないから、今私がどうやって思考・記憶しているのかもよくわからない。どちらかと言うとやっぱりゴーレムに近い状態なのかも」
工房人形「そうなのですか?」
ミーティア「全部仮説だけどね〜。雷霆の魔王ってのを倒した後に生き残ってたら、いろいろ研究しがいがありそうでわくわくするよ!」
◆
―廃都
テイル「……」スタスタ
崩れた建物「」
倒壊した建物「」
朽ち果てた建物「」
テイル「かつてここに……私のご先祖様が暮らしていたのよね……」スタスタ
ヒナ「あら、お散歩ですか?」ヒョコ
テイル「あんたは……不良天使のヒナだっけ……」
ヒナ「一緒に戦った仲でしょ、覚えといてくださいよ」
テイル「無理矢理巻き込んだだけじゃない……」
ヒナ「ちょっと聞こえたんだけど、テイルちゃんのご先祖様ってここに住んでたんですか?」
テイル「そうらしいわ。まあ一万年前のことだから、つながりなんて殆どないようなもんだけどね」
ヒナ「ふうん……。ちょっと羨ましいですね」
テイル「は? なんで?」
ヒナ「みんなこの戦いに人生を賭けてるみたいな雰囲気なのに、私は特に何の関係もないので。つまんないです」
テイル「私からしたら全く無関係なのに命懸けの戦いに参加するあなたがおかしいだけにしか見えないわね……」
ヒナ「だって面白いじゃないですか! 世界最強の魔王ですよ!? 魔王が何かはよくわかってないですけど」
テイル「はあ……。まあ別に良いけど……」
テイル(人生を賭けた戦いか……。私もまあ……生き残りっていう、人生を賭けてるっちゃ賭けてるけど……)
テイル(……ジェミニ様やご先祖様たちに恥じない戦いができるよう、気合入れるか)グッ
◆
―廃都 市街
空妖精たち「」キャッキャ
レイン「……」スタスタ
レイン(人の手は既に失われ……今はもう、妖精たちの遊び場でしかない平和な国……)
レイン(もしこのような地で暮らせたら……サインは、心穏やかに過ごすことができたのかしら……)
レイン(……無駄なこと考えてるわね……。どうあってももう、サインは帰ってこないのに……)
レイン(……)
レイン(本音を言えば……サインのいない、こんな世界なんて……滅んだって構わないけれど……)
レイン(でも、サインは……)
レイン(この世界が好きだって、言ってた……)
レイン(だから……私も……)
レイン(あの人が愛した、この世界を……滅ぼさせはしない……。それだけよ……)
◆
―寂れた家
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「さて……魔王の封印が解けるのは、ついに明日だけど……」
ローガン「うむ……。できることは全てやった……と言えるかは、わからんが……対策は進んだだろう」
エバンス「まだ今日一日もあるぜ。やれることがあるならやろう」
イリス「そうですね! 明日を万全の態勢で迎えられるようにしないと……!」
ミスティ「……不安になってきたわ……。世界最強の魔王なのよね……?」
イリス「そうだけど、封印から出てきた直後は弱ってるはずだから勝機はあるよ!」
スライムクロシュ「〜〜…!」モニョニョ…!
妖精「星の力を食った影響がどこまで出てるかが問題だなあ……」
浮島国滞在11日目です。明日、封印が消滅します
↓1〜3 自由安価 何をする?
―辺境
ポーラー「」ブンッブンッ
エバンス「お、やってるな」
ローガン「凄まじい重量感だ。敵に回したくはないな」
ポーラー「あなた方ハ……クロシュサマのお仲間ノ……」
エバンス「ああ、エバンスだ」
ローガン「私はローガン。明日はよろしく頼む。ポーラー殿と……ゴライアス殿、でよろしいだろうか?」
大剣ゴライアス「私のこともご存知でしたか。こちらこそよろしくお頼み申し上げますぞ、旅の戦士よ」
エバンス「おう!」
大剣ゴライアス「……ところで少々不躾なことをお願いしてもよろしいか?」
ローガン「む……? 聞こう」
大剣ゴライアス「私とポーラーは十分に適化を行いましたが、実践経験が足りておりませぬ。そこで、お二人に我々と剣を交えて頂きたいのです」
エバンス「そういうことか!」
大剣ゴライアス「もちろんお怪我はさせませんのでご安心ください。ただ、我々に経験を積ませて欲しいのです」
ローガン「なるほど。そういうことであれば喜んで受けよう」
大剣ゴライアス「ありがたい! ポーラーも、良いか?」
ポーラー「ハイ」
大剣ゴライアス「では準備ができましたらお願い致します!」
↓1コンマ 成果
01-50 普通
51-90 良い
91-00 会心
ギンッ ドガッ ドゴォン!
エバンス「そい!」ギンッ
ローガン「ぬん!」ガギンッ
ポーラー「」ガギギンッ!
大剣ゴライアス(……ポーラーは最適な動きで、エバンス殿とローガン殿からの攻撃を凌いでいる……)
大剣ゴライアス(合間に反撃を挟んでいるが――)
ガギィンッ!!
大剣ゴライアス(……全く痛みはない。恐らく、ポーラーが本気で私を振るわないよう手加減しているのだろう)
大剣ゴライアス(まあ、それも仕方なし。明日の戦の前に、エバンス殿たちの獲物をあの岩のように切断してしまっては問題だ)
大剣ゴライアス(ただ……私としては、あの痛みに耐えながら実戦の中で振るわれる経験を積みたかったのも事実だ……)
大剣ゴライアス(いや、贅沢は言うまい! これでポーラー自身も、戦いの中で私を振るう経験が積めたのだ。私の役割は、ただ振るわれることのみ。であれば何の問題もあるまい……)
大剣ゴライアス(……頼むぞ、ポーラーよ。明日の決戦では、必ずや我らの悲願を……!)
☆エバンスとローガンが剣技の経験を1積みました
☆戦闘経験によりポーラーの動きが向上しました
◆
―古城 会議室
ジェミニ「さて、決戦は明日じゃ……。今夜は美味いものを食って英気を養いたい。ベルトーネよ、今この島で豪勢な食事を摂るにはどうするのが良いか?」
ベルトーネ「この島でご馳走と言えば〜……やっぱり空妖精のごはん屋さんでしょ〜」
ミスティ「そういえば空妖精のごはん屋はまだ一度も利用したことがないわね」
イリス「賛成です! せっかくこの島に来たんですから、この島の妖精さんたちが作る料理を食べてみたい!」
*
―夕方
廃都 市場
ワイワイ キャッキャ
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
空妖精たち「わあ〜黒いスライムさんだぁ〜」キャッキャ
妖精「こら、クロシュは見世物じゃないんだぞ」
ごはん屋妖精「わあ、こんなに大人数のお客さんは初めてだよぉ〜! どど、どうしよう!? ベルちゃんの分は時々作るから人間用の分量もわかんなくはないけどぉ〜……」
ベルトーネ「ああ〜……これは悪いことしちゃったかなぁ〜」
イリス「あ、それだったら私たちも手伝うよ! 食材とかもこっちで持ってこれるし」
ごはん屋妖精「わ、ほんと!? えへへ、それじゃあお願いします!」
ベルトーネ「お願いします!」
ヒナ「あなたも働きなさい」ゲシッ
ベルトーネ「いてっ。はいは〜い……」
↓1〜2 食材を1〜2つ選択
肉類:畑の肉
魚介:トビウオ、ソラタニシ、ザリガニ、フワフワクラゲ
野菜:野草、オオキイワタゲ、ゴボウの根っこ
穀物:ヤマイモ、ノラ米、ノラ小麦
果実:コガネリンゴ、ラティアベリー、ビリビリレモン、どんぐり
卵乳:ソラニワトリの卵
特殊:フェアリーシロップ、精霊のわたあめ、スライムゼラチン、ブラッドワイン、精霊樹のジャム、お宿の焼き菓子、マジカルシュガー、マジカルスパイス、
ローガン「レモンを取ってきたぞ」
カゴいっぱいのレモン「」ドッサリ
イリス「わ、ありがとうございます! やっぱり雷霆の魔王との決戦前はこれですね!」
人形「ソラニワトリさんたちから卵を分けていただきました。ご活用くださいませ」スッ
ソラニワトリの卵「」ポン
エバンス「おお、卵か! ぐっと料理の幅が広がるな!」
ごはん屋妖精「わたあめ取ってきたよ〜」パタパタ
精霊のわたあめ「」ポン
妖精「上空で雲に紛れてふわふわ浮いてるという精霊のわたあめ……。実は私も食べたことがないんだよね」
クロシュ「んわ〜……!」フワフワ
妖精「……ん? 今クロシュの声が聞こえたような……」
ミスティ「見て! 空よ!!」
妖精「えっ……」
巨大なふわふわの綿毛「」フワフワ
綿毛の根本に掴まって飛ぶクロシュ「んわわ……!」フワフワ
妖精「わっ……!? クロシュ何やってるの!?」
空妖精A「あ〜! オオキイワタゲ!!」
ミスティ「オオキイワタゲ……?」
空妖精B「多分……オオキイタンポポの種子、だと思う……。美味しいけど、滅多に流れてこない……」
ミスティ「なるほどね……」
イリス「あれだけの大きさなら、この大人数でもちょうど良さそうだよ!」
*
ふわふわわたあめ乗せビリビリレモンカスタードプリン「」ポン!!
クロシュ「わああ……!」キラキラ
レイン「ちょっと待ちなさい!! なんでこの食材からこうなるのよ!?」ヌッ
イリス「な、なんでって言われても……」
エバンス「オオキイワタゲが想定以上の働きをしてくれた……としか言えねえ……」
レイン「な、納得がいかないわ……。こんなことが許されて良いの……!?」
ベルトーネ「いらないなら食べなくても良いと思うよ〜?」
ふわふわわたあめ乗せビリビリレモンカスタードプリン「」
レイン「……食べるに決まっているでしょう。わざわざ明日の勝率を下げるような愚を犯す必要もない」
ベルトーネ「素直に甘くて美味しそうだから食べるって言えば良いのに〜」
*
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
ローガン「これは……! 濃厚なカスタードプリンの上に、ふわふわのわたあめが乗っていることによる……強烈な糖分の暴力!! ビリビリレモンの弾けるような刺激さえ、甘味を引き立てるスパイスに過ぎぬ……! なんという恐るべき食物であろうか……!」モグモグ
イリス「大魔女帝国で買ったマジカルシュガーをたっぷり使っちゃいました。次の街でお砂糖を補充しないといけないかも……」
エバンス「いやあ、イリスちゃんのお陰で美味しく作れたぜ。俺一人だとつい甘さ控えめにしようとして控えすぎちまうんだ」
ごはん屋妖精「えへへ〜隠し味にわたしたちのフェアリーシロップも入れといたよ〜」
ミスティ「なるほど……だから魔力も濃厚なのね。とっても甘くて美味しいわ……」モグモグ
ジェミニ「フェアリーシロップか……。地上にいた頃を思い出すのう……」モグモグ
テイル「……あれ? ジェミニ様ってラティア・ヘイヴンの王城に仕える宮廷魔術師でいらっしゃったんですよね? それ以前は地上に?」
ジェミニ「そういうことじゃな。もし儂の伝承が地上に残っているというのなら、恐らくはその地上時代のことを物語に残す者がいたということじゃろう。ちと恥ずかしいが」
テイル「わわわ! 私、その話気になります!!」
ジェミニ「脚色された物語の方が面白かろう。真実などつまらぬものじゃ」
ごはん屋妖精「甘い〜! これ今度はわたしも作ってみたい〜!」モグモグ
ベルトーネ「ごはん屋さんならできるよきっと〜」
ごはん屋妖精「えへへ〜作れたらベルちゃんも食べに来てね」モグモグ
ヒナ「……妖精にベルちゃんなんて呼ばせてんの?」
ベルトーネ「……呼ばせてるとか人聞きの悪いこと言わないで欲しいんだけど〜」
ヒナ「いや、別に……。妖精たちに変なこと吹き込んだりしてないだろうね?」
ベルトーネ「私のことを何だと思ってるんですかね〜」
ヒナ「悪魔でしょ。怠惰の」
ベルトーネ「ぐうの音も出ねえ」
ミーティア「くぅ〜! この体のせいでこんな美味しそうなプリンを食べられないなんて!!」
ポーラー「皆サマが、美味しそうニ食べている姿コソが、最も良キことデス」
大剣ゴライアス「ポーラーも良いことを言うようになったではないか。ミーティア殿には気の毒であるが……」
ミーティア「ま〜腹が減らない体ってのも楽で良いんだけどね。食事も休息もいらない体ってのは本当に便利だし、今のところはこのままでも良いかなあって感じなんだよね。流石に記憶はちょっと取り戻したいけど」
*
―地下空洞
セイラ「ロムリン王さま……」トコトコ
クロシュ「ロムリンさん……!」トコトコ
ロムリン「む……セイラにクロシュか。今日は宴会なのではなかったか?」
セイラ「ロムリン王さまにも、お裾分けをしに参りました」スッ
ふわふわわたあめ乗せビリビリレモンカスタードプリン「」ポン
ロムリン「これは……!」
セイラ「今のこの島で採れる食材で作った、デザートです。是非ロムリン王にも、食べて頂きたく思います……」
ロムリン「ありがとう……。もはや食事は必要のない身であるが……味わわせていただこう」スッ モグモグ
ポロポロ…
セイラ「ロムリン王さま……」
ロムリン王「……喉に食事を通すなど……何年ぶりのことであろうか……。すまない……味覚など、とっくに枯れ果てていたものとばかり思っていたが……」ポロポロ
クロシュ「えと……まんまるの、ゼーレシルトさんは……」
ゼーレシルト「お呼びですか、クロシュ様」ヌッ
クロシュ「わ……。ゼーレシルトさんは……プリン、食べられる……?」
ゼーレシルト「私に食事を分解・消化する機能は備わっておりません」
クロシュ「んゅ……」ショボン
ゼーレシルト「ですが、お気持ちは大変ありがたく思います。どうか私の分まで、お食べください」
クロシュ「うん……!」
ゼーレシルト「……ところで、セイラのその、幽体の方は……食事はできるのですか?」
セイラ「いいえ。わたしの分も、クロシュちゃんに食べていただきました」
クロシュ「おいしかった……」
☆美味しいデザートを食べました
明日の戦いにおいて、魔力と雷耐性が少し上昇します
◇
というわけで本日はここまでとなります。次回は決戦前夜、古城の大浴場編となります
今回はポーラーの動作確認に付き合ってあげたり、おやつを作って食べたりした話となりました
オオキイワタゲは万能食材なので、何にでも使える万能食材のようです。実はそのままむしゃむしゃ食べても美味しいので、空妖精たちにとっては精霊のわたあめと同じくらい美味しいおやつのように思われています
そして少し遅れてしまいましたが新スレです。最近の登場人物は重要な戦闘シーンで何らかの特別な力を発動することがあるので、それに合わせて各登場人物の特別な能力欄を追加しました。今のところβ版みたいな感じなので、今後変更となる可能性はあります
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
人間もやろうとすればできないことはありませんが、重ければ重いほど難しくなります。体が大きく装備も重いエバンスやローガンは、少しづつ落ちてしまう可能性が高いです。イリスが飛行魔法を併用すれば、魔力を節約しつつ飛ぶといったことができたりするかもしれません。(なお実のところ、クロさんから頂いたパラシュートでも似たようなことができます)
ヨードリー氏は実のところ根本の精神的な部分では学生組たちの方が近かったりするので、もし接触する機会があれば仲良くなれる可能性は高いでしょう。しかし今はまだ大魔女帝国側も忙しく、外交的な面でヨードリー氏も忙しいので、ゆっくり会話をする時間はあまりないかもしれません
―夕方
廃都 市場
ワイワイ キャッキャ
テイル「ふー、食べた食べた……」
人形「お疲れさまです、皆さま。お城の大浴場がもうすぐ沸きますので、是非ご入浴くださいませ」
テイル「えっ大浴場なんてあったの!?」
ベルトーネ「あー、そういえばあったなあ……。ここ数百年全然使われてなかったけど〜……」
人形「お掃除は済んでおります。水質も問題なく、清潔なお湯が出ることを確認しております」
ベルトーネ「いつの間に……」
ジェミニ「ここ数日、城に出入りして掃除しておったぞ」
ヒナ「引きこもりじゃ気付けないのは仕方ないですね」
ベルトーネ「うるさいな〜……」
イリス「大浴場かあ……!」
ミスティ「良いわね、入りましょう」
クロシュ「セイラちゃんは……お風呂、入る?」
セイラ「……わたしは……入る必要、ないけど……」
ジェミニ「大浴場の湯には豊富な自然魔力が含まれておる。ゴーレムにとっても入浴は無意味でないじゃろう」
セイラ「そうなのですか? それなら……」
クロシュ「うん!」
レイン「……」モグモグ
クロシュ「! レインさんも……」
レイン「……なぜあなたたちなどに素肌を晒さなければならないの?」
クロシュ「んゅ……」
↓1選択
1.引き下がる
2.入浴をすすめる
0.自由安価
クロシュ「でも……お風呂、体に良いって……」
レイン「……」
↓1コンマ
01-10 怒られる
11-70 後で入ると言われる
71-00 渋々一緒に入ってくれる
レイン「後で入るわ」
クロシュ「!」パァァァ
レイン「……」
レイン(……私がお風呂に入るのがそんなに嬉しいのかしら……。スライムの思考ってよくわからないわ……)
レイン(まあ見た目通り幼いスライムのようだし、裏とかもないでしょうから……悪い気はしないわね)
レイン(……ザイルはこんな子たちに二度も負けたってことよね。今度からかってあげようかしら)
*
―古城 大浴場
カポーン―
湯気「」ホカホカ
スライムクロシュ「〜〜♪」デロデロ
セイラ「クロシュちゃん、溶けてる……!」
妖精「大丈夫大丈夫、いつものことだから」
セイラ「そ、そうなんだ……」
イリス「はぁ〜……生き返る〜」
ミスティ「やっぱり大きなお風呂は良いわね……」
ヒナ「そうですねぇ。戦いの次くらいに良いかもしれません」
テイル「戦いが一番なのね……」
ベルトーネ「は〜狂戦士は怖い怖い……」
ヒナ「フッ……平坦な悪魔はちっとも怖くないですねー」
ベルトーネ「お〜? 天使様ともあろう者がそんな俗まみれの概念を持ち出して良いの〜?」
ヒナ「堕天使ですもん」
ベルトーネ「やっぱあんたこっち側でしょ〜」
ヒナ「はあ? 平坦魔なんかと一緒にされたくないです〜」
スライムクロシュ「〜〜?」モニョニョ?
セイラ「えと……あの人たちは、何の話をしているの……?」
イリス「無視して良いよ……。ただの醜い争いみたいだから……」
妖精「天使と悪魔もそういうのを気にするのは驚きだったかも……」
ミスティ「妖精はやっぱり気にしないの?」
妖精「そりゃまあ、私たちはずっとこの姿だしなあ……。まあ他種族の体型に憧れる奴もいないわけじゃないけど」
☆お風呂に入って元気になりました
◆
―浮島国ラティア・ヘイヴン 12日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*4 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 暗黒優待券
属性大全 踊り子の双剣 冒険者証(ランク1)
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 大魔女帝国渡航権
氷精の魔導書 精霊のローブ かたたたきけん
ブラッドワイン*3 大魔女帝国滞在許可証
マッスルワイン*1 風船パラシュート
吸血鬼殺ワイン*1
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
◯経験値
・剣技[1/6](クロシュ)
・魔法[1/6](クロシュ)
・魔法[7/8](イリス)
・剣技[0/6](ミスティ)
・魔法[0/16](ミスティ)
・剣技[6/16](エバンス)
・魔法[0/8](エバンス)
・剣技[2/16](ローガン)
・魔法[5/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□浮島国
お城:中庭、回廊、大広間、王族の私室、地下回廊、地下空洞、他
廃都:広場、市場、どうぐ屋、ごはん屋、工房、図書館、他
辺境:寂れた家、平原、森林、川、他
……………………………………………………………………………………
□雷霆の魔王対策
・戦力人数16
・避雷針LV2
……………………………………………………………………………………
―地下空洞
封印結界「」バチバチ…ジジジ…!!
ロムリン「くっ……やはり今日が限界か……!」
セイラ「ロムリン王さま……!」
大盾セイラ「」ガシン!
ジェミニ「迎撃の準備はできております。いつでもいけますぞ」ザッ
ベルトーネ「私もいいよ〜」
ポーラー「ワタシもいけマス」ザッ
大剣ゴライアス「今度こそ、奴めを討ち果たしましょう!」ジャキン!
テイル「……まあ、殺らなきゃ殺られるならね。後方支援は任せて」
ミーティア「私もオーケーだよー!」ガション
ヒナ「まだー?」
レイン「……魔王の実力、どれほどのものかしら」
イリス「私たちも……いつでもいけます!」
ミスティ「ええ……。問題ないわ」
ローガン「打てる手は打ったはずだ。後は全力で戦うのみ……!」シャキン
エバンス「武者震いしてきたぜ……!」ジャッ
妖精「誰も死なないように……!」
クロシュ「ん……!」
ロムリン「皆の者……! それでは予定通り――奴に破られる前に、こちらから破って奴を引きずり出す!」
ゼーレシルト「準備は完了しております。解除致しますか?」
ロムリン「ああ、頼む!」
封印結界「」ピシッ―
バヂヂッ!! ゴゴゴゴゴゴゴ…!!
クロシュ「!!」ビクッ
イリス「ううっ……!!」
ミスティ「こ、これが……雷霆の魔王の、魔力……!!?」
レイン「狼狽えるな! 世界を守るのなら構えなさい!!」ザッ
クロシュ「……!!」グッ
イリス「!! そうだ――私たちが負けたら、世界が終わる……! だったら――」ザッ
ミスティ「そうね――勝つのよ、絶対――!!」
ローガン「来るぞ!!」
封印結界「」ビシッ ビシシッ―
ドッギャァァァァァァァン!!!!
巨大な赤い雷球「」バヂヂヂ…
クロシュ「……!!」
妖精「大きな……赤い、びりびりだま……!!」
ベルトーネ「一万年ぶりじゃ〜ん……」
ジェミニ「行くぞ!!!」
――魔王降臨 憤怒の赤雷――
★雷霆の魔王が〈激しい怒り〉を発動!
会心率が絶大に上昇し、コンマ+500!!
★雷霆の魔王が〈星の力・風〉を発動!
コンマ+500!!
★永きに渡る封印で雷霆の魔王が弱体化!
コンマ-500!!
☆クロシュたちが〈避雷針LV2〉を発動!
劣勢・痛恨を2回まで無効化!!
☆セイラが〈守護〉を発動!
劣勢・痛恨を1回まで無効化!!
☆ゴライアスが〈断雷〉を発動!
自陣の会心率が大きく上昇!!
自陣戦力+420、食事+20、入浴+20、ザリガニ+20、魔王-500
↓1コンマ(合計-20)
01-50 痛恨
51-70 優勢
71-00 会心
雷霆の魔王「」バシュンッ!!
赤雷の残像「」バヂッ
テイル「ら、雷速移動……!? どこ!?」キョロキョロ
宙に浮かぶ雷霆の魔王「」バヂヂヂッ―
ヒナ「上だ!!」バサッ!
ジェミニ「追うな! 空中は奴の――」
宙に浮かぶ雷霆の魔王「豁サ縺ャ縺瑚憶縺」カッ!!!!
全方位雷撃「」ババリバリバリバリッ!!!!
ヒナ「わああああ!!!?」
イリス「え……」
テイル「死――」
避雷針に吸い込まれていく雷撃「」ギュオオオオオッ!!!!
ミスティ「避雷針……!!」
ジェミニ「くっ……! 早速役に立ったようじゃ……! しかし――」
溶けかけ避雷針「」デロデロ…
ローガン「溶けている……!!」
ジェミニ「もってあとニ……いや、一撃が限界じゃ……!! 奴が次の雷撃を放つまでに勝負を付けねばならぬ!!!」
ベルトーネ「いきなり絶体絶命じゃーん……」
レイン「はあっ!!」
闇球「」ヴォンッ!
雷霆の魔王「」バリッ!!
レイン「速すぎる……!」
光魔女クロシュ「えいっ!!」カッ
光線「」バギュンッ!!
雷霆の魔王「!」ジリッ―
エバンス「掠ったぞ! 俺も……遠距離技は苦手だが!」グッ
投石「」ビュンッ!!
大剣ゴライアス「くっ……! 奴が高所にいては……!」
ポーラー「……」ググ
ミーティア「今は堪えて。奴が射程に入った時に、必殺の一撃を叩き込むのがあなたとポーラーくんの役目だから」
大剣ゴライアス「わかっております……!!」
☆避雷針により痛恨の一撃を無効化!
避雷針はあと1回耐えられる!!
↓1コンマ(合計-20)
01-50 痛恨
51-70 優勢
71-00 会心
雷霆の魔王「」バシュンッ!
テイル「地上に降りてきた……!」
エバンス「いくぞ!」シュバッ
ジェミニ「奴が地上にいるということは、避雷針の防御も期待できぬということじゃ! 心してかかれ!!」
ローガン「わかっている! しかし芋を引いたままでは勝ちを拾えん!!」シュバッ
ヒナ「わかってますねおじさん!!」シュバッ
雷霆の魔王「」バヂヂ…
エバンス「らっ!」シュバッ
魔銀の剣「」シャッ!
雷霆の魔王「」シャッ!
ヒナ「おらぁ!!」シュバッ
光の剣「」ヴンッ!
雷霆の魔王「」シャシャッ!
ローガン「ぬんっ!!」シュバッ
鋼の剣「」ブンッ!
雷霆の魔王「」シャシャシャッ!
エバンス「畜生、速すぎ――」
雷霆の魔王「」ヌッ
エバンス「うお――」
バリリリバリバリッ!!!
ローガン「エバンスくん!!」
エバンス「ぐっ……だ、大丈夫だ……! が……」プスプス
セラミックの追加装甲「」ボロボロ…
エバンス「ジェミニ爺さんからもらった装甲がぶっ壊れた!!」プスプス
ヒナ「エバンスくんは下がって!! 脆弱な人間が相手できる存在じゃありません!!」バッ
エバンス「ビリビリレモン食ったんだから装甲がなくても耐えられらあ!!」バッ
雷霆の魔王「」バシュンッ!!
赤雷の残像「」バリッ―
ローガン「くっ、雷速移動か……! 行動が読めぬ……!」
エバンス「俺たちなんか相手にするまでもないってか……!?」
*
光メイド剣士クロシュ「!」パヒュンッ
光刃メイドブレード「」ヴンッ
雷霆の魔王「」バリリッ!
セイラ「クロシュちゃん!」バッ
バヂヂヂッ!!
光メイド剣士クロシュ「セイラちゃん!!」
セイラ「大丈夫! これくらいなら平気!」
光メイド剣士クロシュ「うん!」
赤雷の残像「」バリッ―
妖精「ううっ! ほとんど常に雷速移動なんて……!」
ミーティア「まともにやり合ったら命がいくつあっても足りないね、こりゃ」
ジェミニ「前回の反省を活かして対策を立てたつもりじゃったが……甘かったということか……!?」
赤雷の残像「」バリリッ―
イリス「!! また上に!」
ミスティ「来るわ! 伏せて――」
全方位雷撃「」ババリバリバリッ!!!!
避雷針に吸い込まれる雷撃「」バシュウウウウンッ!!
完全に溶けた避雷針「」デロロ…
イリス「あ、ああ……避雷針が……!!」
テイル「どうするの!? ねえどうするの!!? 次が来たら――」
レイン「泣き言を垂れるなら戦え!! 世界を守るのでしょう!!?」
テイル「そ、そんなこと言われたってェ……」ジワワ
レイン(……勇者でもない小娘にこんなことを言っても仕方ないわ)
レイン(サイン……あなたなら……こんな時、どう戦う……?)
☆避雷針により痛恨の一撃を無効化!
避雷針は役目を終えてデロデロに溶けた
↓1コンマ(合計-20)
01-50 痛恨
51-70 優勢
71-00 会心
光の残像「」パヒュン―
背後を取る光クロシュ「」バッ
雷霆の魔王「!?」
光刃メイドブレード「」ヴンッ!!
ズバァッ!!!!
雷霆の魔王「……!!」バヂヂ…!!
ジェミニ「全方位雷撃の直後に光速移動で背後を取り、斬り付けるとは……!!」
レイン「なんて思い切り……!! あのスライムの子……!!」
ヒナ「ヒュウ、やるぅ!! 私も負けてられませんね……!!」バサッ
光クロシュ「」シュタッ
妖精「……び、びっくりした……。でもやったね、クロシュ……!」パタパタ
光クロシュ「まだ……! 多分もう……背後、取れない……!!」グッ
ベルトーネ「うん。これで完全にクロシュちゃんと光速移動は警戒されただろうね。実際同じ手が二度通用するほど甘くないよ、雷霆の魔王は」
妖精「そ、そうなんだ」
ジェミニ「じゃが奴に手痛い一撃を食らわせられたのは事実じゃ! このまま押し切るぞ!!」
↓1コンマ(合計-20)
01-50 痛恨
51-70 優勢
71-00 会心
バヂッ!! ドギャァンッ!!
バグオンッ!! ババリバリバリッ!!
雷霆の魔王「――」バヂヂヂ…
ヒナ「くっそぉ……! ちっとも隙を見せてくれません……!!」
ジェミニ「じゃが奴も攻めあぐねているように見える……! 得意の全方位雷撃も、光速移動を警戒して控えておるようじゃ!!」
テイル「よ、ようし……それなら、このまま着実に攻めていけば――」
雷霆の魔王「」カッ!!
雷球「」バシュンッ!!
雷球「」シュビビッ!!
雷球「」バヂヂヂッ!!
雷球「」バリバリバリ!!!
テイル「えっ――」
ベルトーネ「ああ、そうだった……。こいつ、眷属を召喚できるんだった……」
雷球「」バシュンッ!
イリス「くっ! このおっ!!」カッ!
火球「」ゴウッ!
爆発する雷球「」ボンッ!!
雷球「」シュビビッ!!
ミスティ「キリがないわ!!」
エバンス「ちくしょう! しかもそれに加えて――」
赤雷の残像「」バヂッ―
雷霆の魔王「」バリリッ!!
ミーティア「ぎゃあああああ!!」ビリビリ
ローガン「単純に……敵の戦力が急激に増した……!!」
ジェミニ「じゃが、眷属を召喚したことで奴の内的魔力が弱まった! 少なくとも全く不利一辺倒になったというわけでもないはずじゃ!!」
雷球「」バヂヂッ!!
雷球「」バリバリ!!
雷クロシュ「んゅゅ……!!」バリバリ
妖精「くそお、こいつら執拗にクロシュを追い回して……!!」
赤雷の残像「」バリッ―
テイル「あ――」
宙に浮く雷霆の魔王「豁サ縺ュ」カッ――
ベルトーネ「あちゃー……ここまでかあ……」
ジェミニ「……後世の者たちに……託す……」
ロムリン「…………すまない……」
全方位雷撃「」ババリバリバリバリバリ!!!!!
テイル「……えっ!!?」
突然現れた重力歪曲結界「」グオオオオオッ!!!!
歪曲結界に吸い込まれていく雷撃「」ギュオオオオオッ!!!!
ヒナ「へっ……これは……空間歪曲……?」
ゼーレシルト「守護結界と過剰な反重力の無茶な合体のようです」
ロムリン「……まさか!!」
大盾セイラ「」ギギギギギ…!!!
雷クロシュ「セイラちゃん!!!!」
消えていくセイラの幻影「……」スゥゥゥ―
ロムリン「セイラ!! だめだ、死ぬな!!!」
消えていくセイラの幻影「……最後まで……みんなを、守れないわたしを……お許し、ください――」スゥゥゥ――
大盾セイラ「」バギッ――
ガタン…
割れて動かなくなった大盾「」
ロムリン「――!!」
雷クロシュ「……っ!!」ググッ
☆セイラの〈守護〉により痛恨の一撃を無効化
↓1コンマ(合計-20)
01-50 痛恨
51-70 優勢
71-00 会心
雷霆の魔王「」バヂヂヂッ――
イリス「くっ……!! これ以上やらせない!!」カッ!!
星光の奔流「」ドギュウウウンッ!!!
赤雷の残像「」バリッ―
イリス「ああっ……!!」
妖精「だめだあ……! 避けられちゃう……!!」
雷霆の魔王「」カッ――
ロムリン「くそっ……くそおおおっ!!!」
全方位雷撃「」バリリリバリバリ!!!!!
ドッギャアアアアアアアアンッ!!!!
プスプス…
黒焦げになった全員「」プスプス…
雷霆の魔王「」バチバチ…
雷スライムクロシュ「」グググ…モニョニョ…
雷霆の魔王「?」バチチ…
デロデロ…モニョモニョ…ポン!!
不死鳥クロシュ「コケコッコーッ!!!!」カッッッッ!!!!
明るい炎「」ゴオオオオオオッ!!!!
エバンス「うおおおおおっ!!!」バッ
テイル「わ、私……生きてる!!?」バッ
ミスティ「嘘……あんな雷、耐えられるはずが――」
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
妖精「クロシュ!! まさか、不死鳥の力で――」
ジェミニ「力が……漲る!! 今度こそ、やらせぬ!!!」
ヒナ「あんにゃろ……! 私を焦がしたこと、後悔させてやる……!!!」ヴンッ!!
☆クロシュが〈再生の炎〉を発動!
味方全員を復活させ、このターンのコンマ+30!!
再生の炎+30
↓1コンマ(合計+10)
01-50 敗北
51-00 勝利
このまま進むと非常に高い確率で死人が出る運命となるため、運命賽を使ってこの判定をやり直すことができます
運命賽を使いますか?
現在所持数[運命賽*4]
↓1〜3多数決
1.1回使う
2.使わない
3.運命を変えるまで使う(なくなった時点で終了)
―魔族国 公園
ワイワイ キャッキャ
魔族国スライム「〜〜」モニョモニョ
淫魔の幼女「〜〜」キャッキャ
魔族の子供「〜〜」キャッキャ
フラナ「はあ……なんで私が子守なんてしなきゃならないのよ」
竜人の女性「まあそう言うなって。聖女の奴にいろいろ吹き込まれてるガキ共を人間嫌いにするチャンスだろ?」
フラナ「そういうやり方は好かないわ。ていうかあなたも嫌いでしょ?」
竜人の女性「はは、まあな」
フラナ「全くもう……ん?」ズキッ
竜人の女性「どうした?」
フラナ「いえ……」
フラナ(……なにかしら。世界全体が……今、少し変化したような……)
フラナ(イリス……最近手紙が来ていないけれど、あなた元気でやってるんでしょうね)
魔族国スライム「……?」ズキッ モニョニョ
淫魔の幼女「んっ……」ズキッ
魔族の子供「うっ……!」ズキッ
魔族国スライム「〜〜…」モニョニョ…
淫魔の幼女「な、なんだろ……今の……」
魔族の子供「わかんない……。そういえばクロシュちゃん、元気かなあ。なんか急に思い出しちゃって……」
淫魔の幼女「わたしも! なんでだろ……。胸が、どきどきする……」
魔族国スライム「〜〜…」モニョモニョ…
淫魔の幼女「うん……。元気でやってるといいな……」
◆
―芸術都市ミュージア
聖女「炊き出しです! 冷めない内にどうぞ!」
クロシュヴィア「わ〜!」
芸術妖精「いただきまーす!」
レーティア「芸術妖精さん……あなたは炊き出し貰わなくても大丈夫な立場でしょう……」
芸術妖精「え〜いいでしょ? 最近復興も一段落してきたんだしさあ〜」
レーティア「はあ、全くもう……。すみませんね、教会の修道女さん」
聖女「いえいえ。炊き出しは誰が食べても良いものなのです。レーティアさんもどうですか?」
レーティア「え、まあ……じゃあせっかくだし頂こうかな?」
ガラガラ
セイン「炊き出し、追加の分を運んできた」
荷車に乗ったたくさんの大鍋「」ガラガラ
聖女「ありがとうございます! セインさんはいつも率先してお手伝いしてくれて、本当に助かります!」
セイン「やるべきことをやっているだけだ。それでは失礼する」クルッ
聖女「あっ、セインさんも食べていかれませんか?」
セイン「僕は……」
芸術妖精「食べていこうよ〜」
クロシュヴィア「いらないならわたしが全部食べちゃうよ〜」
聖女「クロシュヴィアさんは少し自重してください!」
クロシュヴィア「え〜」
セイン「……」
レーティア「……王国の偉い騎士さんなんですよね? どうしてこんなところで教会のお手伝いなんかに甘んじているんですか?」
セイン「少し事情がある」
レーティア「そうですか。まあせっかくだし食べていきましょうよ。クロシュちゃんたちのお話とか興味ありませんか?」
セイン「!」
聖女「えっクロシュさん!?」ズイッ
クロシュヴィア「クロシュちゃんがどうかしたの!?」ズイッ
レーティア「……これは予想外の展開です。クロシュちゃん、思ったより有名人だったり……?」
芸術妖精「ま〜クロシュちゃんは高名な芸術家である私の一番弟子みたいなもんだしね〜」
セイン「クロシュについて何か――ぐっ」ズキッ
聖女「んっ……」ズキッ
芸術妖精「うっ」ズキッ
レーティア「……皆さん、何か似たような感覚を覚えたみたいですね?」
セイン「……お前たちもなのか。今のは……」
聖女「……クロシュさん……。なんだか、急に心配になってきました……」
芸術妖精「私も……。何事もなければ良いんだけど……」
クロシュヴィア「……」
クロシュヴィア(……運命の力が、働いたような気がする……)
クロシュヴィア(てことは……クロシュちゃんは……多分大丈夫だね)
運命を変える意思+10
↓1コンマ(合計+20)
01-50 敗北
51-00 勝利
シュババババッ!! カッ!!!!
ジェミニ「ぬおおおおっ!!」グオオオオッ!!!
雷霆の魔王「……!!」ググググッ!!
ジェミニ「魔王がなんじゃ……!! 星の力がなんじゃ……!! 儂は……伝説の大賢者ジェミニじゃああああ!!!!」カッッッッ!!!!
激しくうねる風「」ギュオオオオッ!!!
雷吸収水晶「」ガギンッ!!!
雷霆の魔王「!!」ググググッ!!
大放電「」バヂヂヂヂッ!!!
砕ける雷吸収水晶「」バギンッ!!
ベルトーネ「ようやく隙見せたなあ!!」カッ!!
闇球「」ヴォンッ!!
雷霆の魔王「!!」ドゴンッ!!
ヒナ「ベルの魔法よっわ!! 私が手本見せてあげますよ!!」シュバッ!!
光の剣「」ジャオンッ!!!
ズバアッッッ!!!!
雷霆の魔王「!!」ズババ
ミーティア「もし、そこのお嬢さん。私を浮遊魔法であいつにぶつけてくれないかな?」ガション
テイル「ええっ!? あんた何言って……」
ミーティア「さっき雷を食らって気付いたけど、私の電気伝導率はそこらの金属より遥かに高いみたい。私があいつに張り付けば、あいつの雷を無駄に放電させて力を奪えるって寸法」
テイル「でもあんたは……」
ミーティア「なんか大丈夫っぽいから大丈夫! それに――」
割れた大盾「」
ぐったりスライムクロシュ「」デロデロ…
ミーティア「ここで負けたら……身を挺して活路を開いてくれたあの子たちに、顔向けできない。顔なんてもうないんだけどね!」
テイル「……わ、わかったわよ!! でも……あんたも、死ぬんじゃないわよ!!!」カッ!
ミーティア「もっちろん!」フワッ
グオオオオッ!!!
雷霆の魔王「……!!」グググ
ミーティア「どりゃあああああああ!!!」ドヒュウウン!!!!
雷霆の魔王「!!?」
バチチチバリバリババリバリリッ!!!!!!!
ミーティア「おわあああああああ!!!!!」バリバリバリ
雷霆の魔王「〜〜〜!!!!」バリバリバリ
ロムリン「み、皆の者……!!」
ポーラー「」ザッ!!
大剣ゴライアス「」ジャキン!!
ロムリン「はっ! ポーラーに、ゴライアス……!! まさか――」
大剣ゴライアス「今こそ……禍根を断ち切り、未来を切り開く時!!」
ポーラー「ハイ……!!」
ロムリン「待て、ゴライアス!! 君は確か――」
大剣ゴライアス「はい! 私こそ――奴を討ち果たすべく鍛えられた――断雷の剣!!!!」
ポーラー「いきマス――」シュバッ!!!
雷霆の魔王「……!!」ググググ…
大剣ゴライアス「ポーラー!! 今だッ!!!!」
ポーラー「断ち――斬ル!!!!」グオッ!!!!
ロムリン「ゴライアス!!!!」
大剣ゴライアス「おおおおおおおっ!!!!」
ズバアッッ!!!!!
雷霆の/魔王「――…」バチッ…バチチッ…
ひび割れる大剣ゴライアス「……よく、やった……ポー……」ピシッ…パキパキ…
砕け散る大剣ゴライアス「」バギャアアンッ――
〈会心の一撃!!!!〉
――魔王撃破――
というわけで本日はここまでとなります
絶望的な死闘の末に、ついに雷霆の魔王を討ち果たしたクロシュたち。ラティア・ヘイヴンの悲劇は、これにてようやく幕引きと相成ったのでした。
一万年前と、そして今。魔王を討ち果たす為に尽力した全ての者たちに、安息の時が訪れんことを。
それでは本日もありがとうございました。年末年始は予定がよくわからないのですが、ひとまず土日更新を心がけたいと思います。よろしくお願いいたします
皆さま、あけましておめでとうございます。今年も亀のような速度で更新していきたいと思います
雷霆の魔王は歴史が示す通り、恐るべき相手でした。地の利、対策、運命を変える意志……どれが欠けていても、勝利は得られなかったでしょう。実際、雷霆の魔王が自由に動き回れる外での戦いになってしまうと、現生人類では割と本当に打つ手がなくなる可能性がありました
戦力や対策は、実のところやれることはまだあったかもしれません。これは今更なのですが、避雷針をレベル3まで強化するとバリアーとなるだけでなく、魔王の雷を常に吸収してコンマ値をダウンさせる効果が発動したりしていました。他の様々な対策も、実施してみれば有用であったかもしれません
実は星の力には、雷属性のものはなかったりします。雷属性は光や炎と同じく根源的な正属性の一つなのですが、性質が少し特殊なので、5分割された時にそのままの形で分かたれなかったようです。そして雷属性の性質を強く継承していたのが風属性であったため、それは雷霆の魔王にとって非常に相性の良い星の力だったようです(実は雷霆の魔王は、雷だけでなく、水や風の力も持っていたりします。地下空洞では全力を発揮できなかったようです)
フラナ氏は聖女のことを、お花畑の理想論者だと思っています。人と魔族が手を取り合えば殺し合いに発展するだけなので、適切な距離感で互いに利用し合うくらいが丁度良い……という考えです。実際その考えは、王国との対話を重ねている中で実感を伴っていっているようです。とはいえ聖女の献身的な働きも認めていないわけではないので、少し扱いに困っているのかもしれません
―数日後
廃都 工房
大盾セイラ「」ガシン!
工房人形「修理完了です。調子はいかがですか?」
大盾セイラ「」フヨフヨ
スゥ―
セイラ「ありがとう。とっても良くなった」ポン!
クロシュ「わあ……!」
工房人形「なんと。反重力装置にそのような使い方があったとは全く知りませんでしたが、問題なく稼働できているようで良かったです」
◆
―古城 地下工房
ミーティア「具合はどうかな?」ガション
短剣ゴライアス「はっ! 万全であります!」シャキン!
ポーラー「先パイ……」
ロムリン「はっはっは、随分小さくなってしまったな! ゴライアスよ」
ミーティア「前回のような超威力は出せないけど、その分強度を高めといた。何かを斬ったり突いたりして苦痛に苛まれることもないと思うよ!」
短剣ゴライアス「ただ散るだけだった我が身を、魔王を打倒した後もこの国に仕えられるようにして頂けたこと、誠に感謝の極みにございます!」
ミーティア「あははは、そりゃ良かった! まあぶっちゃけるとただの喋る短剣になっちゃったんだけどね!」
短剣ゴライアス「そ、そうなのですか……!?」
ミーティア「魔王はもういないんだもん。だったら戦いの道具としてより、野菜や果物を切る日用品の方が活躍の場もあると思うよ?」
短剣ゴライアス「はっ! 無論、不服は毛頭ありませぬ!」
ロムリン「しかしまさか、死んだと思われていた宮廷魔術師ミーティアが、そのような出で立ちになっていたとは」
ミーティア「私もびっくり〜! 魔王にびりびりされてたら急に思い出が蘇ってきてね〜」
ロムリン「……気になっていることがあるのだが、当時とは随分性格が変わっていないかね?」
ミーティア「あははは! 当時は宮廷魔術師らしく格好つけてたのかもね?」
◆
―古城 中庭
レイン「さて……そろそろ行こうかしら」
テイル「あ……も、もう行くんですか……?」
レイン「ええ。もうこの地に用はないもの。少しのんびりしすぎたくらいよ」
ヒナ「じゃあ行っちゃう前に一戦どうですか!?」ヌッ
レイン「お断り」
ヒナ「そんなぁ」
テイル「そりゃそうでしょ……」
レイン(地上に降りたら……ザイルに報告すべきことがたくさんあるわね……)
レイン(あの子たちに二度負けたという話、笑ってやろうかと思っていたけれど……今なら、ザイルがドジを踏んだわけではないことがわかる)
レイン(優れた前衛二人に、トリッキーな氷魔法戦士、大火力の星魔法使い……そして最も気を付けるべきは、あのスライムの子。複数の属性に変化する攻防一体の擬態能力……あまりにも脅威的だったわ)
レイン(……悪意は感じられなかったし、ザイルが気に入るのもわかるかも)
レイン(さて、もう少しわたあめを食べたら行きましょう)
◆
―浮島国 小さな丘
ヒュオオオオオ――…
たくさんの墓「」
王家の墓「」
ロムリン「……終わったよ。皆の者」スッ
小さな綿毛「」フワッ
セイラ「姫様……。終わりました……」スッ
小さな綿毛「」フワッ
ジェミニ「……安らかに……」スッ
小さな綿毛「」フワッ
ベルトーネ「私も一応お供えしとこうかな」スッ
小さな綿毛「」フワッ
妖精「この国では花の綿毛をお供えするの?」
ロムリン「ああ。死した者は、やがて花に集まり……綿毛に掴まって、空に還っていくと言われている。雷霆の魔王に殺された者たちも、また……」
クロシュ「空に……」
ロムリン「うむ。空に還った命たちは、風になって大気を流れ……いつかまた、地に降りて命を芽吹かせる。そんな風に考えられているのだ」
妖精「地に降りてこないで、空妖精になる奴もいるかもね」
ロムリン「ははっ、そうだな。空が気に入って、そのまま降りてこない者もいるかもしれん。我が妹のように……」
妖精「……そうだね。案外本当に、空妖精に生まれ変わってここに住み着いてるかもよ」
ロムリン「そうだとすれば、守り甲斐があったというものだ。なあ、セイラよ――」スゥ―
セイラ「はい……。あれ、ロムリン王さま……?」
薄れていくロムリン「……そろそろ、私も限界のようだ」スゥゥ―
セイラ「ロムリン王さま……!!」
消えていくロムリン「ああ……生きている内に……この国を、守り切ることができて……本当に………」スゥゥゥ――
ヒュオオオオオ――…
空に向かう綿毛「」フワ――
セイラ「ロムリン王さま……」
ベルトーネ「お疲れ様、ロムリン……」
ジェミニ「お見事でした。ロムリン王よ――」
◆
―古城地下 中央動力室
ゼーレシルト「ロムリン王……この浮島のことは、私にお任せください」
ゼーレシルト「今はどうか、安らかに――」
☆雷霆の魔王を撃破しました
☆激しい戦いを経て、各々の得意分野の経験を3獲得しました(クロシュとミスティは剣と魔法それぞれ2)
☆ロムリンが空に還りました
◆
―浮島国ラティア・ヘイヴン 滞在最終日
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*3 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 暗黒優待券
属性大全 踊り子の双剣 冒険者証(ランク1)
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 大魔女帝国渡航権
氷精の魔導書 精霊のローブ かたたたきけん
ブラッドワイン*3 大魔女帝国滞在許可証
マッスルワイン*1 風船パラシュート
吸血鬼殺ワイン*1
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[2/5]
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
◯経験値
・剣技[3/6](クロシュ)+2
・魔法[3/6](クロシュ)+2
・魔法[2/16](イリス)+3 LVUP
・剣技[3/6](ミスティ)+2
・魔法[3/16](ミスティ)+2
・剣技[9/16](エバンス)+3
・魔法[0/8](エバンス)
・剣技[5/16](ローガン)+3
・魔法[5/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□浮島国
お城:中庭、回廊、大広間、王族の私室、地下回廊、地下空洞、他
廃都:広場、市場、どうぐ屋、ごはん屋、工房、図書館、他
辺境:寂れた家、平原、森林、川、他
……………………………………………………………………………………
―翌日
寂れた家
ベルトーネ「あなたたちも行っちゃうんだ〜」
イリス「はい。この国のこれからも気になるけれど……私たち、やらなきゃならないことがあるんです」
ベルトーネ「あ、そういえば星の力ってやつどうしたの? 食べちゃったの?」
妖精「あの後すぐ星に還したよ。レインも狙ってたみたいだけど、お互い満身創痍だったから争いにもならなかった」
ベルトーネ「ふうん。まああの時は本当にやばやばだったしねえ〜」
*
人形「……行ってしまわれるのですね」
クロシュ「うん……」
ミスティ「……寂しくないかしら?」
人形「寂しくないと言えば、嘘になります。ですが……皆さまが、ここに滞在していた歴史は……決して、なくなりません」
クロシュ「れきし……」
人形「わたしを支える、思い出が増えたのです。それだけで……わたしは、とてもしあわせです」
ミスティ「……そうなのね。わかったわ」
人形「それに――」
空妖精A「人形さん! どんぐり取ってきたよ〜!」パタパタ
空妖精B「お掃除……終わった……」パタパタ
人形「空妖精さんたちも、一緒です」ニコ
クロシュ「わあ……!」
ミスティ「ふふ、そうみたいね……!」
浮島国滞在最終日です。この行動終了後、浮島国を発ちます
↓1〜3 自由安価 何をする?
―廃都
エバンス「天空の都とも明日でお別れか」スタスタ
ローガン「うむ。大魔女帝国と同じ空の国であったが、その在り方は全く異なっていたな」スタスタ
エバンス「かつて栄えた古代の国と、地に落ちても尚歩み続ける現代の国か……」スタスタ
ヒナ「テイルちゃんはこれからどうするんです?」
テイル「どうするったって……島を覆う雲の壁も晴れたみたいだし、私もそろそろ降りるけど……」
ヒナ「この島に居着いたりしないの?」
テイル「ずっと同じとこに居続けるのって性に合わないの。そりゃまあ、ジェミニ様への恩とか、先祖への敬意とか、いろいろないわけじゃないけど……やっぱり、私の居場所って感じではないから」
ヒナ「へ〜。じゃあ一緒に行きませんか?」
テイル「えっ!? なんで!?」
ヒナ「なんでって、その方が面白いからです。テイルちゃん弱いし」
テイル「いやいや、意味わかんないけど!? あなた戦闘狂でしょ!? なんで弱い奴に構うの!?」
ヒナ「やだなあ、守ってあげるって言ってるんですよ。それに強い奴と戦う時も、実況とか解説があった方が盛り上がるじゃないですか」
テイル「守ってやるからあんたの戦いを実況しろってこと!?」
ヒナ「おお、まとめるの上手ですね!」
エバンス「……なんか面白いこと言っているな。あいつら」
ローガン「戦闘狂の考えることはよくわからん……」
◇
―廃都 市場
空妖精のわたあめ屋「わたあめだよ〜」
レイン「……」モグモグ
ミスティ「いたわ……わたあめを食べているわね……」
イリス「レインさん!」
レイン「……なに? 見ての通り、私は忙しいのだけれど」
イリス「ええと……食べながらで良いので、少し聞いていただけませんか」
レイン「……」モグモグ
ミスティ(無視されてるわ……)
イリス(沈黙は肯定と見なす――っていうセリフを演劇で見たことあるから、きっと肯定の意だよ!)
ミスティ(そ、そうなの……?)
イリス「えっと……気が向いたらで良いので、フレメアさんに伝言を頼みたいんです」
レイン「……内容は?」
イリス「内容は――」
↓1〜3 多数決
1.姉妹喧嘩は良くない
2.ブラッドランスのことを妹に謝るべき
3.妹があなたを殺そうとしている
0.自由安価(票数は内容ごと)
割れてしまったので
↓1
1.血を分けた家族って特別です、いつまでいるかも分からない。妹と話し合いをしませんか
2.姉妹喧嘩は良くない
3.妹があなたを殺そうとしているから一度文通でもいいから謝った方がいいと思います。
イリス「ええと……血を分けた家族って、特別で……いつまでいるかわからないですし……」
レイン「……それで?」
イリス「………妹さんと、話し合いをですね……」
レイン「つまり――血を分けた家族は特別で、いつまでいるかわからない存在だから、姉妹でちゃんと話し合え――という感じかしら」
イリス「は、はい。そんな命令口調のつもりはないですけど……!」
レイン「わかったわ。気が向いたら伝えておいてあげる」
イリス「……! ありがとうございます!」
レイン「ただし、それでフレメアの壊したいリストにあなたの名前が載ることになっても責任は取らないわよ」
イリス「ええっ!? そんなリストがあるんですか!?」
レイン「フレメアの頭の中にあるわ」
☆レインにフレメアへの伝言を頼みました
◆
―後日 夜
セイントレア平原 廃城のバルコニー
月の光「」
フレメア「ん〜良い寝床見つけちゃった。やっぱり高貴なる吸血令嬢の私には、こういうオモムキあるお城こそが相応しい住処ね」
バサッバサッ
レイン「こんばんは。久しぶりね、フレメア」バサッバサッ
フレメア「レインじゃない。こんばんは」
レイン「随分上機嫌ね。素直に挨拶を返すなんて」
フレメア「ふふ、素敵なお城でしょ? ここ、私の領地にしようかしら」
レイン「……」チラッ
崩れた城壁「」ボロ…
ひしゃげた櫓「」ボロ…
砕けた石像「」ボロ…
レイン「ボロボロじゃない」
フレメア「オモムキと言いなさい」
レイン「はいはい、趣ね」
フレメア「それで、何か用? いつものお節介?」
レイン「お節介なんて焼いた覚えはないけど……。フラナ・バイオレットの教え子から伝言を預かったのよ」
フレメア「フラナの教え子からの伝言……? 何それ、気持ちわる……。あいつ誰かにものを教えられるガラじゃないでしょ?」
レイン「知らないわよ、あなたの姉の人柄なんて。私もどうかと思うけれど、少し縁があったから。芸術都市の手前で会ったことがあるはずよ、黒いスライムを連れた旅の一行に」
フレメア「あ〜……あのまずいブラッドワインを持ってた子供か。それで、伝言は何?」
レイン「血を分けた家族は特別で、いつまでいるかわからない存在だから、姉妹でちゃんと話し合え――とのことよ」
フレメア「はあ? 教え子の分際で何様のつもり?」
レイン「……話し合え、ではなく話し合いませんか、くらいの言い方だった気がするわ。訂正」
フレメア「同じだよ。人んちの問題に首を突っ込むなんて、躾のなってないガキね。次に会った時はブラッドワインを差し出そうが何をしようが真っ先に殺してやろうかしら」
レイン「……本気であなたたち姉妹を心配している様子だったわよ?」
フレメア「……」
↓1コンマ
01-10 いいや、優先的に殺す
11-50 意味がわからない
51-90 勘弁しといてやるか
91-00 ……
フレメア「ふうん……まあ勘弁しといてやるか」
レイン「もし喧嘩を売るなら、十分に気を付けた方が良いわ。以前キャニオンで会った時とは比べ物にならないくらい力を付けている」
フレメア「え、そうなの? それはそれで気になる……。あの時は5人がかりでも私を止められそうにないくらいの弱虫の集まりだったし」
レイン「面白くなってきてるわよ。特に黒いスライムの子なんだけれど――」
◆
―浮島国 島端
遥か彼方まで広がる雲海「」モクモク
クロシュ「わあ……」
妖精「雲の壁が晴れて遠くまで見渡せるようになったね」
クロシュ「うん……。明るくて、きれい……」
セイラ「……もっと、高いところ……飛んでみる?」
クロシュ「ほえ……?」
*
―浮島国 上空
ヒュオオオオオ――…
眼下に小さく見える浮島「」
浮島の下に広がっている雲海「」モクモク
大盾セイラ「」フヨフヨ
大盾の上に座るクロシュ「わぁ……!」フヨフヨ
妖精「その大盾、人を乗せて飛ぶこともできたんだ!」パタパタ
セイラ「うん。姫さまを、乗せる為に……強くしたの……」
クロシュ「ひめさま……」
妖精「……ロムリン王の、妹君だっけ」
セイラ「うん……」
妖精「……じゃあきっと……二人とも、空に還って……再会を喜んでるよ」
セイラ「……!」
クロシュ「空に……還る……」
妖精「そう。ロムリン王が言ってたでしょ? ラティアでは、死んだ命は綿毛に掴まって空に還るって。だからさ……きっと、ロムリン王と、その妹君も……」
クロシュ「……空に、溶けて……一つに、なった……?」
妖精「まあそうとも言うね。スライム的にはその方がわかりやすい?」
クロシュ「うん……!」
妖精(……言われてみれば、世界が溶けて一つになるのが良いっていうクロシュ考えとも……少し似ているかも)
妖精(緑の国では、死んだ命は星脈を通って星に還るって考えられてる。世界樹の精霊も似たようなことを言ってた。これもラティアの考え方と似ている。星の内か、星の空かという違いはあるけれど……どちらも、根本的には同じことを言っているのかも)
セイラ「空に還り、故人と再び会えるのなら……。死ぬのは、良いこと……?」
妖精「………それは……」
セイラ「わたしは、ゴーレムだけど……死ぬの、怖い……。姫さまが、死んだのも……すごく、嫌だった……。ロムリン王さまも……」
クロシュ「……」
セイラ「でも……死ねば、空で……姫さまのこと……守れる……?」
妖精「……いいや。死ねば、守るも守らないもない。さっきクロシュが言った通り……死んだら、大きな流れの中に溶けて、一つになるんだ。そこではもう、守ったり守られたりなんてないし、仕事も上下関係もない。ただ、溶け合った命たちが、穏やかにたゆたっているだけ……。それを良しとするかどうかは……まあ、人によると思う」
セイラ「……わたし、は……」
クロシュ「……」
何か言う?
↓1〜 先取2票
1.セイラちゃんの思いを尊重する
2.生きて欲しいと言う
3.溶けるのが良いと言う
0.自由安価(票数は内容ごと)
クロシュ「…………セイラちゃんには……生きて、欲しい……」
セイラ「!」
妖精「……!」
クロシュ「わたし……溶けるの、良いって、思う……。でも……溶けたら……一つの、デロデロになっちゃうから……そこにセイラちゃんは……いるけど、いない……」
セイラ「……いるけど、いない……」
クロシュ「……本当に……もう、どうしようもなかったら……デロデロに、なった方が、良い……。でも……セイラちゃんは……全然、そんなこと……ない……! と思う……」
セイラ「!」
クロシュ「だから……これからも……」
セイラ「うん……! 大丈夫……少し、迷ったけれど……まだ、守りたい場所も、守りたい人たちも、いるから。まだ空には、還らない」
クロシュ「!」
セイラ「……ありがとう。わたしのこと……生きて欲しいって、言ってくれて……。すごく……嬉しい……」
クロシュ「うん……!」
セイラ「姫さま……。ロムリン王さま……。わたしがそちらに向かうのは……もう少し、先になります。どうか……安らかに、お眠りくださいませ……」ペコリ
クロシュ「……」ペコリ
妖精「ふふ……。ロムリン王と、その妹君に、精霊の加護がありますよう――」ペコリ
◆
というわけで本日はここまでとなります。次回、ついに浮島国を発ちます
浮島国での戦いが終わる。魔王の爪痕は深く、大きく。古ラティア国が復権することは、もはやない。
しかしそれでも。土地は残り、草木は茂る。小さな命たちの楽園は、これからも、この先も、悠々と空に浮き続ける。
白い綿毛の舞う、浮島の国ラティア・ヘイヴン。かの国が、とわの安らぎに包まれんことを――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
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