プリキュア作るぞ【安価有】 (999)

とりあえず主人公の名前と容姿だけ募集
主人公だし中2で色ピンクは固定
性別も女固定で
その他の設定、変身後の設定は追々

下3まで募集 よさげなのひとつ選びます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1686741984

岸波 桜野(きしなみ さくの)

茶色のロング
特徴がなくてクラスで3番目4番目くらいの顔面偏差値

>>3
この子にします

通ってる学校名
○○中学校、○○学園等
下1

桜野(わたし、岸波桜野)

桜野(陽見原学園に通う中学2年生)

桜野(今はクラスのみんなで育ててるお花にお水をあげてるところです)

桜野「はやくおっきくなるんだよー」シャワ-

ワイワイガヤガヤ

桜野(朝のHR直前のこの時間はみんなおしゃべりに夢中でとっても楽しそう)

桜野(特に今はとある話題で持ちきりみたい)

桜野(その話題っていうのが……)



安価下3まで多数決
① 転校生のうわさ
② 謎の怪物のうわさ
範囲内ゾロ目 +行方不明の女子生徒

クラスメイト「ねぇ聞いた? また出たんだって」

クラスメイト「出たってうわさの怪物?」

クラスメイト「そうそう。なんでも町はずれの森で大暴れしたらしいよ」

クラスメイト「えーこわーい」

クラスメイト「あれは? フリフリの女の子だっけ?」

クラスメイト「それも出たって」

クラスメイト「ほんとにー?」

桜野(ここ最近、謎の怪物が出るってうわさがあるみたいです。でもうわさだけで、ちゃんと見たことある人はいないんだそうです)

桜野(それから決まって一緒にフリフリの女の子が出たってうわさになります)

桜野(なんでフリフリなんだろ? へんなの……)

クラスメイト「岸波さーん」

桜野「? はーい?」

桜野「なになに? なにか困り事?」

クラスメイト「あはは、ちょっとね。このプリントなんだけど……」ピラッ

桜野「あ、昨日出すはずの宿題」

クラスメイト「そーなの、出し損なっちゃって。怒られるかな?」

桜野「かもねぇ」

クラスメイト「うぅ……岸波さんお願い! 代わりに出してきてくれないかな?」パンッ

桜野「うん、いいよ」

クラスメイト「ほんと? ありがとう! さすが学級委員長、頼りになる!」

桜野「!」

桜野「うんっ! まかせてまかせてっ! すぐ行ってくるから! じゃねっ!」タタタッ

クラスメイト「おねがいねー」フリフリ

桜野(そう、わたしはこのクラスの学級委員長。みんなが信頼して任せてくれたんだぁ)

桜野(みんなに頼ってもらえるの、とっても嬉しい)

桜野(期待に応えられるよう一所懸命頑張らなきゃ!)

職員室

桜野「失礼しまぁす」ガラガラ

桜野「せんせぇ……?」

先生「…………で、だから……」

少女「はい……」

桜野(んぅ? 知らない子と話してる。誰だろ?)

先生「それでね……あら?」チラッ

少女「ん?」ジロッ

桜野「うっ……」ビクッ

桜野(ちょ、ちょっとこわい……かも?)

先生「岸波さん、おはよう。なにかあった?」

桜野「おはようございます。先生、あのこれ……」ピラッ

先生「ん? あぁ、またあの子ね、まったく。岸波さんも毎回引き受けなくていいのよ?」

桜野「頼まれたら断れなくて、へへ」

少女「……」

桜野「ところでその……」

先生「あ、やっぱり気になっちゃう? どうせ今からみんなにも紹介するし先に話しておくわね」



少女について安価下3まで募集
名前:
学年:中学2年生
容姿:
色:

弓知夏 透(ゆみちか とおる)
ボーイッシュな感じ

>>18
この子いただきます

先生「この子は弓知夏 透さん。今日からうちのクラスにくる転校生よ」

桜野「ほぁー転校生。この子が……」マジマジ

透「あんまりジロジロ見ないでくれる?」

桜野「あぅっ、ごめんなさい……」

先生「ふふっ、仲良くね。あ、それと岸波さん」

桜野「はい?」

先生「弓知夏さんに学校の案内とかクラスの話とかしてあげてね。先生より同い年の子の方がいいと思うから」

桜野「わかりました」

先生「頼むわね、学級委員長」

桜野「は、はいっ! がんばりますっ!」フンスッ!

透「……」

桜野「えーとぉ……岸波桜野です。よろしくね、弓知夏さん」

透「……」フイッ

桜野「あはは……」

先生「はいそれじゃあ転校生を紹介します。はいってー」

ガラッ
ツカツカツカ

透「弓知夏透です。よろしくお願いします」

先生「はい、よろしくお願いしますね。えっとじゃあ席は……」



安価下1
①桜野の隣の席
②遠くの席

先生「岸波さんの隣の席ね」

透「はい」

桜野「よろしくね」

透「……よろしく」

桜野「困ったことがあったらなんでも言ってね」

透「考えとく」

桜野「そんなぁ……」


ーーー


授業中

桜野「……」ジ-

透「……」カリカリ

桜野「……」ジ-

先生「おい岸波ー、よそ見すんなー」

桜野「はっ! す、すみません……」


ーーー


休み時間

桜野「あ、弓知夏さ……」

クラスメイト「「「弓知夏さーん!!!」」」ドワッ!

桜野「わわっ!?」

クラスメイト「出身どこ!?」クラスメイト「なんで転校してきたの!?」クラスメイト「家どのへん!?」クラスメイト「兄弟とかいる!?」クラスメイト「部活もう決めちゃった!?」

桜野「お、ぉぉ! これが転校生……!」

給食の時間

桜野「モグモグ」ジ-

透「……」モソモソ…

桜野「ねぇ、弓知夏さん」

透「……なに?」

桜野「あんまり食べてないみたいだけど大丈夫? 体調悪い?」

透「ううん、平気」

桜野「あ、じゃあ嫌いな食べ物でもあったとか?」

透「別に」

桜野「わかった、ご飯よりパン派とか」

透「なにそれ。そんなのどっちでもいい」

桜野「どっちもおいしいもんねぇ」

透「いやそういう話じゃ……」

桜野「わたしねぇ、好きなものいっぱいあるんだぁ。ご飯もパンも、お肉もお魚もお野菜も、甘いのも辛いのもみんな好き」

透「それはなんと言うか……幸せそう」

桜野「うんっ♪」

透「そんなに好きなら、私の半分食べる?」

桜野「え、いいのっ!?」ガタッ

桜野「じゃないじゃない。いけないヨダレが……」フキフキ

桜野「こほん。ご飯は残さず食べなきゃダメなんだよ?」

透「こんなに食べきれないもの」

桜野「でも……」

透「残して捨てるくらいなら、誰かが食べた方がいいんじゃない?」

桜野「そ、そこまで言うなら……ほんとにいいの?」

透「どうぞ」

桜野「じゃ、じゃあいただきます。むぐっ……おいひぃ♪」モグモグ

透「……のん気でおめでたい顔」

桜野「弓知夏さんは?」

透「え?」

桜野「好きな食べ物、なにかある?」

透「あったような気がする、けど……忘れちゃった」

桜野「え、忘れるなんてことあるの?」

透「忘れちゃったんだからしょうがないでしょ?」

桜野「うーんそうかなぁ……」モグモグ

昼休み

桜野「弓知夏さん弓知夏さん」

透「なに?」

桜野「今から時間ある? 学校案内とかしようと思うんだけど」



安価下
コンマゾロ目でついてく

透「……ごめんなさい。先生に呼ばれていて」

桜野「そっか、じゃあ仕方ない。また今度ね」

透「うん」

透「……」

透「……!」

透「こんなところで話しかけないで。誰かに聞かれたらどうするつもり?」

透「……そう、先生に呼ばれたなんて嘘。でもわかってるでしょ? 下らない馴れ合いなんてしてる暇はないの」

透「楽しんでない。そんなの気のせい」

透「岸波桜野? あの子がどうかしたの?」

透「まさか……!」

透「要注意、ね」

放課後

桜野「……よっ!」ポ-イ

ガサッ

桜野「ふぃ、お掃除おわりぃ……」パンパン

キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン

桜野「あ、もうこんな時間。帰らなきゃ」

「アアアアアアア!!!」

桜野「ん、なにか聞こえる? 気のせい? カラス……?」

「アアアアアアア!!!」

桜野「じゃ、なさそう。でもなんの……あぇ、なにあれ? なにか降って……」

「アアアアアアアアアア!!!!!」

桜野「ってこっち来たあああああ!!?!?」

???「わああああああああああ!!!!!」

桜野「きゃああああああああああ!!!!!」



安価下1
① よける
② ぶつかる
③ 受け止める

桜野「いやぁっ!!!」サッ

???「へ? うだっぷっ!!?」ドカァンッ

桜野「……え、え、なに? なんなの……?」

???「う、ぷ……」ピクピク

桜野「な、なんかよく分かんないのが地面に突き刺さってる……」

???「う……」

桜野「……い、生きてる? っていうか生き物? ぬいぐるみ?」

???「ぬいぐるみじゃない!」ガバッ!

桜野「ひっ……!」ビクッ



妖精について
安価下3まで募集
名前
性別
性格
口調、語尾等
出身
自由記入

あ、容姿忘れてた
テンプレ更新

名前
性別
性格
口調、語尾等
容姿
出身
自由記入

名前 シキ
性別 女
性格 お喋りで子供っぽくて好奇心旺盛騒がしい
口調、語尾等 なのです!ですです!とか一応は敬語
容姿 手のひらサイズで葉っぱを羽にして飛んでる以外は普通の女の子
出身 シーズンランド
自由記入 シーズンランドとは春だけの国 夏だけの国 秋だけの国 冬だけの国 主にこの4つの大国を中心としている世界

>>34
この子いただきます

シキ「シキはぬいぐるみなんかじゃないです! 妖精の国シーズンランドのシキです!」

桜野「は、はぁ、これはこれはご丁寧に。わたしは岸波桜野といいます。中学2年生です。好きな食べ物は食べられるもの全部です。よろしくお願いします」ペコリ

シキ「よろしくお願いしますです」ペコリ

桜野「それでその妖精さんがどういったご用件で……?」

シキ「それは、その……ちょっと困ってて」

桜野「うん」

シキ「……」ジ-

桜野「な、なに? なにかついてる?」

シキ「……やっぱりこの子なのです」

桜野「?」

シキ「実は、その……お願いしたいことがあって……」

桜野「わかった! まかせて!」

シキ「内容も聞いてないのに!?」

桜野「だって困ってるんでしょ?」

シキ「それは、まぁ……」

桜野「困ってる人……人? 妖精さん? とにかくほっとけないもん」

シキ「桜野……!」

桜野「それでそれでお願いって?」

シキ「その……助けてほしくて」

桜野「なにをすればいいの?」

シキ「う、うん。あんまり時間が無いから大事なとこだけ説明す……」

シキ「!!!」ビクッ

桜野「んぅ? 急にどうしたの?」

ズシ-ンッ

桜野「っ! なに今の音っ!?」

シキ「あ、ぁぁ……きた……!」ガクガク

桜野「きた? 来たってなにが? 何が起きてるの!?」

シキ「早くここから逃げるのです!」グイッ

桜野「え? え!?」



怪物(ザケンナー枠)について
安価下
名前とできれば断末魔

ちょっとどこぞの筋肉がチラつくけどまあええか……

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」

桜野「なに、あれ……ネックレス? ペンダント? のおばけ?」

シキ「あ、あ……!!!」

ヤクサイン「ヤ?」ギロッ

桜野「あ、こっち見た……」

シキ「あぁぁぁ!!!」

ヤクサイン「ヤァァァク…」グググッ!

桜野「うそ……」

ヤクサイン「サァァァァァインッ!!!」ブォンッ!

ドゴォォォンッ!!!

桜野「きゃあっ!?」

ドサッ
ゴロゴロ

桜野「う、ぐっ……げほっ、げほっ……!」

桜野「なんなの……なにが……!」ムクッ

シキ「うぅ……」グタッ

桜野「シキ……!」ヨロヨロ

桜野「はぁはぁ……」ギュッ

シキ「さく、の……」

桜野「大丈夫、大丈夫だから……」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

桜野「とにかくここから逃げなきゃ……!」ヨタヨタ

桜野「うぐっ……!」ドサッ

桜野「はぁ、はぁ……ここまで来れば……」

ズシ-ンッ ズシ-ンッ

桜野「あんまり安全じゃないかも……」

桜野「どうしよう。わたしたちも危ないけど、このままじゃ学校が……」

シキ「ごめんなさいです。こんなことに巻き込んで……」

桜野「シキ……」

桜野「ううん、シキは悪くない」

桜野「まだ状況はよく分かんないけど、あなたがとっても困ってるのは分かる」

桜野「大丈夫だからね。私があなたを守る。絶対守るから」ギュッ

シキ「桜野……!」ウルウル

桜野「でもこれからどうすれば……」

シキ「……桜野、さっきのお願い、覚えてるです?」

桜野「え、うん。内容は聞きそびれちゃったけど、確か助けてほしいって……」

シキ「本当はこんなこと頼むべきではないのです。これ以上深く関わってしまえば簡単には断ち切れない。きっと辛いことも苦しいこともたくさんあるのです」

桜野「シキ……?」

シキ「でも桜野には素質があるのです。シキはそれに導かれた」

桜野「素質ってなんの……」

シキ「んっ、んぅぅぅっ!」ギュッググッ

桜野「シキ? なにして……」

シキ「んっ!」パァァァ

桜野「! こ、これは……?」



変身アイテムについて
安価下3まで募集
名前
形状
変身時の掛け声

名前 スピリットピース
形状 通常時はパズルの欠片 使用者に応じて姿が変わる
変身時の掛け声 「プリキュア!カミングシーズン」

>>45
これいい感じだけど、使用者に応じて姿が変わるって具体的にどういう感じ?

まぁ流れ的に一番噛み合ってそうなのこれ>>45だからこれで
わかんねぇ部分は安価で解決しよう

誰も触ってなかったらただのパズルの欠片だけど「素質」のある人が触ったらその人の心みたいな形になる的な

花のような心なら花の形になるみたいな

桜野「パズルの欠片……?」

シキ「それはスピリットピース。それを使えばプリキュアに変身できるのです」

桜野「プリキュア……?」

シキ「そうなのです。プリキュアになってやつらと戦ってほしいのです」

桜野「戦う?」

シキ「そ、そうなのです……」

桜野「戦う……」

桜野「それって……」

桜野「……」

シキ「や、やっぱり」

桜野「プリキュアって」

シキ「あ、えっと、シーズンランドに伝わる伝説の戦士で……」

桜野「そうじゃなくて」

シキ「?」

桜野「あいつ倒せる?」

シキ「!」

シキ「うん、きっと! ううん、必ず!」

桜野「じゃあやる」パシッ

シキ「桜野……!」



安価下
桜野のスピリットピースの形

>>50
だいたいわかった
これ選んだの正解っぽいな
っていうか安価の噛み合い方すげえな

桜野「……」ザッ

ヤクサイン「ヤクサァイ?」

桜野「!」

桜野「桜の花びらの形になった……」キラキラ

桜野「これなら……」ギュッ

桜野「プリキュア。それがなんなのか、はっきり分かったわけじゃない」

桜野「でもこの力があれば、シキを守れる。学校だって守れる」

桜野「今はそれだけでいい! 迷う理由なんてどこにもない!」

桜野「みんな守るために、わたしはプリキュアになる!!!」

桜野「プリキュア!」バッ

桜野「かみん……」



バシンッ



桜野「………………え?」



桜野「え、え? なんで……?」

桜野「弓知夏さん……?」

透「間に合った」

桜野「……ぁ……え?」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

桜野「!」ハッ!

桜野「ああああのっあの! こっここっ! ここは今とっても危なくて! あの怪物すっごい危険で! だからそれっ! 桜の! あぁ、パズルのやつ! わたしのだから返して! それではやく安全な場所に」

透「あなたに戦う義務は無い」

桜野「え?」

???「ほら、今は下がって」

桜野「え、え? 別の妖精さん?」



妖精その2 >>29で透と会話してたやつです
安価下3まで募集
名前
性別
性格
口調、語尾等
出身 シーズンランド
自由記入

名前 シア
性別 おおらかで世話焼き
性格
口調、語尾等 お嬢様口調
容姿 海に目と口がある 形は体積の範囲内で自由自在
出身 シーズンランド
自由記入

>>57
この子いただきます

シキ「シア……!」

シア「話はあとですわ。さぁ、早く離れて」

桜野「弓知夏さん! これってどういう……!」

透「いいから離れてて」

シア「透、いいですわよ」

透「うん」スッ

桜野「そ、それ、スピリットピース! なんで弓知夏さんが……」

透「ふー……」

透「……」キッ

透「プリキュア・カミングシーズン」

更新ここまで

ここから透の変身後(青キュア)募集
6月15日の20:00まで

名前:キュア○○
名乗り:
容姿:
必殺技:プリキュア・○○

透のスピリットピースの形は別途募集かけます
お疲れ様でした



名前:キュアタイフーン
名乗り:邪魔する奴は吹き飛ばす、キュアタイフーン
容姿:髪が伸びて水色になる
必殺技:プリキュア・スピニングアロー(超高速回転して矢のようなドリルキックで貫く)

名前:キュアサンライト
名乗り:邪悪を焦がす日輪、キュアサンライト
容姿:青空のような青基準のミニスカとノースリーブ
必殺技:プリキュア・シャインブラスター 太陽の光を集めて放つビーム 快晴の時でないと最大威力にならない

名前:キュアヒマワリ
名乗り:悪の種は栄えさせない、キュアヒマワリ
容姿:青空とひまわりをイメージした動きやすいドレス
必殺技:プリキュア・シードサイクロン
大量のひまわりの種を回転させてぶつける
種からひまわりが咲いて敵にまとわりつく

名前:キュアクリア
名乗り:全てを透き通らせてあげる、キュアクリア
容姿:青メインで裾に向かって白にグラデーションしていくシュッとしたシルエットのドレス。内側が水中模様で魚が泳いでるマント
必殺技:プリキュア・スプラッシュウェイヴ
マントから魚群を召喚して物量突撃させる

名前:キュアウェーブ
名乗り:悪に打ち勝つ白き波、キュアウェーブ!
容姿:髪が伸びてウェーブがかかる。青を基調とした水着に白いパレオのような衣装。
必殺技:プリキュア・デリュージ。敵を囲うように四方八方から波が押し寄せ敵を押し潰す。

名前:キュアビーチ
名乗り:青い空 白い雲 透き通る海 一歩たりとも踏ませない キュアビーチ!
ナンパも悪党も しつこい奴はお断り!

容姿:水色と白基準のワンピ水着に前を開けた半袖パーカー羽織った感じ
必殺技:プリキュア・サンセットアロー
日没に照らされ輝く海から無数の光の矢が出てくる
(海はあくまでも見た人が思い浮かんだイメージなので別に近くに海がなくても光の矢はそこら辺から出てくる)

ご協力感謝
いい感じの案がいっぱいでちょっと困ってる どうしようかね

ざっくり所感

>>63
かっけぇ シンプルで扱いやすそう 必殺技、素直に弓技の方が個人的には好み というか弓技だったら即採用あったかもしれん 弓知夏だし

>>64
名乗りかっけぇ これまでの文脈的にも噛み合いがいい 必殺技いろいろ遊べそう ちょっと名前の色味が暖色系すぎる気もする ソラビ

>>65
名前の黄キュア感がすごい でも桜野のスピリットピースが桜の花びらになったの考えると花統一みたいなのはありより タネガン

>>66
透→クリアは安直な気もするけどそれくらい分かりやすくてもいい気がする 暫定1位

>>67
名乗りのハマり方が最高 癖がなくて書きやすそう なんかこれでもいい気がしてきた

>>68
名乗り遊びすぎだろ! でも水着パーカーキュアとか見てみたすぎて死にそう

なんかこれがいいみたいなのあります?

んじゃ暫定1位さん>>66ではじめますか

透(シアが私に聞いてきた)

シア「手には力、瞳に覚悟、心に勇気。必要なものはぜんぶ揃っています」

透(それは私にも分かっていた)

シア「それでもあの子を止めますの?」

透(あの子には迷いがない。そんなの見ればわかる)

透(でもそれは)

透「だから、止めるんでしょ」

透(私も同じ)

ビュオッ

桜野「わぷっ!?」

フワッ

クリア「全てを透き通らせてあげる、キュアクリア」

桜野「キュア、クリア……」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!」

シア「あまり無茶はなさらないよう」ピトッ

クリア「わかってる……」グググッ!

ドヒュンッ!

桜野「きゃっ!?」

クリア「はぁぁぁ!!!」

ドゴォッ!

ヤクサイン「ヤクサッ!?」

クリア「たぁっ!!!」

ドガッ!

ヤクサイン「ィィィ!!!」ズザザッ

桜野「すごい……!」

クリア「硬い……!」ジンジン

ヤクサイン「ンンンン-」ドダダッ

クリア「ちっ」

ヤクサイン「ンヤクサァァァイッ!!!」ドゴンッドゴンッ

クリア「うぐっ、うっ……!」

シア「長引かせると不利ですわ。早めの決着を」

クリア「わかってる。けど……!」

ヤクサイン「ヤクサァァァ!」ブォンッ!

クリア「くっ……!」



下1コンマ
相手の攻撃を……
01~25 直撃
26~50 防御
51~75 かすり
76~00 回避
ゾロ目 カウンター

クリア「っ……!」サッ

ドゴォンッ!!!

クリア「くっ……はぁ、はぁ……!」

シア「大丈夫ですの!?」

クリア「かすっただけ」

シア「でも……」

クリア「話はあと!」タタッ

クリア「はぁっ!!」ダンッ

ヤクサイン「ヤクッ!!!」

ガッ!

クリア「んっ! うぅぅっ!!!」ググッ

ヤクサイン「ンンンサァァァイッ!!!」

バチンッ

クリア「きゃあっ!!!」ドカッ

桜野「あっ!」

クリア「うっ……げほっげほっ!」

クリア「はぁ、くっ……!」ヨロヨロ

クリア「うぅ……!」フラフラ

ヤクサイン「ン-」ググッ

クリア「ちっ……!」

桜野「た、たいへんっ! えっとなにか! えぇーっと!」キョロキョロ



安価下1
ヤクサインの気を引く作戦
① なんか投げつける
② とりあえず叫んでみる
③ その他(記述)

桜野「なんかないかなんかないか……あっ!」ガサガサ

シキ「桜野!? ゴミ袋なんて集めて何する気です!?」

桜野「ぶつける!」

シキ「え?」

桜野「せぇ……のっ!」ポ-イッ

ガサッ!

桜野「やった、当たった!」

ヤクサイン「ヤクゥ?」ギロッ

桜野「あ、こっち見た……」

シキ「見たです……」

桜野「やばい?」

シキ「やばやばですです」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」

桜野「きゃああああああああああ!!!!!」

シキ「逃げるですぅぅぅぅぅぅう!!!!!」グイグイッ!

ヤクサイン「サァァァイ!」ドゴォンッ!

桜野「あぁぁ! ごみ収集のコンテナ壊したぁ!!!」

シキ「今はそれどころじゃないですぅ!!!」

クリア「あの子たち、余計なことを……」

シア「でも隙ができましたわ」

クリア「うんっ……!」ダッ

ヤクサイン「ヤクサァ…」

桜野「シキ……!」ギュッ

クリア「はぁっ!!!」ドガッ

ヤクサイン「ヤクゥ!?」クラクラ

シア「今ですわ!」

クリア「プリキュア・スプラッシュウェイヴッ!!!」

ブワッ!

クリア「いっけぇっ!」バッ

ドドドドッ!

ヤクサイン「ヤァァァァ!!!」サラサラ…

桜野「消えてく……助かっ、た?」

シキ「みたいなのです」

桜野「あ、シキ。怪我ない? 大丈夫?」

シキ「うん、だいじょぶなのです」

桜野「ならよかった」

キラッ

桜野「ん……?」

桜野「これって……ペンダント? ロケットかな? 壊れちゃってて開かない。チェーンも千切れてるし……」

シキ「桜野?」

桜野「あ、ううん。なんでもない」

クリア「うっ、ぐっ……」ガクッ

透「はぁはぁ……」

シア「大丈夫ですの?」

透「平気、このくらい……」

シア「そう、ですの……」

桜野「弓知夏さーん」タタタッ

透「余計なこと言わないでよ」

シア「えぇ……」

桜野「弓知夏さん弓知夏さん、大丈夫? 怪我してない? 痛いところない? 保健室行く?」

透「……」

桜野「それにしてもすごかったね。あんなおっきい怪物倒しちゃうなんて」

透「……」

桜野「あ、ってことは弓知夏さんがうわさのフリフリの女の子ってことだよね?」

透「……」

桜野「そうだ。見て見て、壊れた建物とかぜんぶ元通りになってる。ぺしゃんこになったごみ収集のコンテナもだよ? なんで?」

透「……」

桜野「そういえばそういえばわたしのスピリットピース返してもらってな……」

透「忘れなさい」

桜野「え?」

透「今あったこと、見たもの、すべて忘れなさい」

桜野「で、でも……」

透「あなたには何の関係もないことだから」

桜野「……」

桜野「……」

桜野「……忘れられないよ」

桜野「わたし、何にも分かんないよ。プリキュアのこと、あの怪物のこと、シキのこと、それに弓知夏さんのことだって」

桜野「でもシキは苦しんでた。わたしに助けてってお願いしたんだ」

透「!」

桜野「わたしはシキに絶対守るって言ったんだ。それを無かったことになんてできない」

透「……なん、ですって?」

桜野「だ、だからわた……」

透「シキッ!!!」

シキ「!」ビクッ

桜野「弓知夏さん!?」

透「シキ、あなたっ!」ガッ

シキ「うっ……!」

シア「透、いけませんわ!」

透「なんでよ! なんでそんなことができるの!?」グイグイ

シキ「し、シキは……シキ、は、ただ……!」

桜野「や、やめて……!」

透「ぜんぶ、何もかも無かったことにするつもりなの!?」

シキ「う、きゅ……」

桜野「弓知夏さん……! やめて……!」

透「みんながどんな気持ちで!」

桜野「もうやめてっ!!!」グイッ

透「離して! 今はあなたに構ってる暇なんか……!」ググッ

桜野「シキが怖がってる!」

透「!」ピタッ

シキ「ぁ、ぅ……!」ガクガク

桜野「これ以上虐めないであげて……!」ギュッ

透「ち、ちが……そんなつもりじゃ……」スッ

シキ「!」ビクッ!

透「ぁ……」

シキ「……!」ビクビク

透「……」ギュゥ…

透「……」

桜野「あの、弓知夏さ……」

透「……岸波さん」

桜野「はいっ」

透「シキのこと、預ける」

桜野「へ? あ、うん」

透「ただしこれ以上首を突っ込まないで」

桜野「で、でも……」

透「シキ、あなたも余計なことを話さないこと。わかった?」

シキ「……」

透「シア、行くよ」

シア「……はい」

透「……」フラフラ

透「くっ……」ガクッ

シア「やっぱりダメージが大きいですわね」

透「平気……」

シア「ここ最近、戦い詰めですわ。少し体を休めなくては」

透「そんな暇ない。どっちにしろ、また現れたら戦わなきゃいけないんだから」

シア「それはそうですけど……」

透「はぁはぁ……」ヨロヨロ

シア「先程のヤクサイン、いつものに比べればそんなに強くありませんでしたわ」

透「……」

シア「でもあなたはこんなにも傷ついている」

透「何が言いたいの?」

シア「彼女、岸波桜野さんでしたか。シキが一緒にいる子。あの子が一緒に戦ってくれれば透の負担だって」

透「何度も言ってる。そんなの必要ない」

シア「……」

透「分かってるでしょ? 私がやらなきゃいけないの。仲間なんていらないの」

シア「……透」

透「私はこれ以上、なにも失うわけにはいかないの」

帰り道

桜野「シキ、大丈夫だった?」

シキ「だいじょぶなのです……さっきは怖くなっちゃったけど、本当の透がとっても優しいの知ってるから」

桜野「そっか」

シキ「巻き込んでごめんなのです」

桜野「謝らないで。シキに頼ってもらえるの、とっても嬉しいよ」

シキ「桜野ぉ……!」ウルウル

桜野「でも分かんないこといっぱい。少しだけでも話聞かせてくれる?」

シキ「えっと……」

桜野「あ、話しにくかったらいいよ。弓知夏さんにも口止めされてたし」

シキ「んん、答えられる範囲だけになっちゃうけどできる限り答えるのです。桜野には知っておいてほしいから」

桜野「そか」

桜野「うーんとじゃあ、何から聞こうかな」



安価下3まででコンマ最大
① 敵について
② プリキュアについて
③ その他(記述)

桜野「結局、プリキュアってなんなの?」

シキ「シキたちの国シーズンランドに伝わる伝説の戦士なのです。闇を払い光を齎す存在だって」

桜野「分かるような分からないような……弓知夏さんもプリキュアなんだよね?」

シキ「ですです。透はずっと独りで戦ってきました。ずっとずぅっと独りで」

桜野「ほかにプリキュアになれる人はいなかったの?」

シキ「素質がある人はいました。でも透が許さなかったです」

桜野「なんで?」

シキ「それは……」

桜野「あ、ごめん。話しにくいよね」

シキ「ごめんなさいです」

桜野「んん、いいの」

シキ「シキが素質がある人を探してたのは、透の助けになると思ったからなのです」

桜野「シキ……」

シキ「桜野、改めてお願いするです。透を助けてあげて」

桜野「もちろんだよ。とりあえずスピリットピースを返してもらえるように頼んでみるね。それでわたしも戦う。大丈夫だから、わたしにまかせてね」

シキ「桜野、ありがとうなのです……!」

桜野「それと他にも聞きたいことあるんだけど……」

シキ「うん」



安価下3まででコンマ最大
① 敵について
② その他(記述)

桜野「あの怪物のこと教えてくれる? なんか、ヤクサァァァイってやつ」

シキ「わ、似てるです」

桜野「え、あんまり嬉しくない……」

桜野「こほん。とにかく、あれなんなの?」

シキ「あれはヤクサインです。闇のエネルギーの集合体なのです。なにかしらモノに憑依して実体化するです」

桜野「そういえばヤクサインが消えたあと、壊れた建物とかが直ってたけどあれなんで?」

シキ「闇の力ってね、とっても不安定なのです。だから消滅すれば闇の力で起きたことが無かったことになる。リセットされるです」

桜野「リセット……」

シキ「ぜんぶ綺麗にではないらしいです。リセットに取り残された出来事があると、世界が無理やり帳尻を合わせるって」

桜野「どゆこと?」

シキ「シキにもよく分かんないです。シアが言ってました」

桜野「そか」

シキ「でも闇の力が直接関与した範囲はリセットされるみたいです。だから壊れた建物も、傷も、記憶さえリセットされるです」

桜野「記憶まで……ん? でもわたし覚えてるよ?」

シキ「プリキュアに連なる者は特別って言ってました」

桜野「ほぇ……まぁわたし、プリキュアなれてないけど」テヘッ

シキ「ううん。あの時確かに、スピリットピースは桜野の心を映したです」

桜野「あの桜の花びらのやつ?」

シキ「ですです。だから桜野はもう立派にプリキュアなのです」

桜野「おー」

桜野「でもヤクサインってなんであんなに暴れるんだろ。シキのこと狙ってるようにも見えたし……」

シキ「……そういう命令だから」

桜野「命令?」

シキ「そう、ヤクサインは手駒にすぎないのです。したっぱです。その背後にはもっと恐ろしいやつらがいるです」

シキ「それこそ……」



敵組織について
安価下3まで募集
組織名
ボスの名前

組織名 カラミティ帝国
ボスの名前 サイカ

>>100
これでいきます

シキ「それこそ、皇帝サイカ率いるカラミティ帝国。それがシキたちの敵」

桜野「カラミティ帝国……なにが目的なの?」

シキ「……」フルフル

桜野「そか」

シキ「あんまりお話できなくてごめんなのです」

桜野「んーん、気にしないで。わたしが弓知夏さんと仲良くなってプリキュアに変身できたら、その時ちゃんと話してよ」

シキ「うん、その時になったら必ずお話するです」

桜野「うん」

シキ「ところでーそのー、お願いがあるんだけど……」

桜野「うん、いいよ」

シキ「また内容も聞かずに承諾です?」

桜野「ですです。頼まれたら断れないもん。お願いってなぁに?」

シキ「うん、シキね、今おうちが無いのです。透のところには帰れないし」

桜野「あー」

シキ「だからお願いなのです! おうちに泊めてください!」

桜野「もちろんいいよ。弓知夏さんにも預けるって言われたし。ちょっと窮屈な思いさせちゃうかもしれないけど」

シキ「そんなそんな! 雨ざらしに比べたらずっといいのです!」

桜野「でもあれだよ、騒いだりしたらダメ。見つかったら大変なことになっちゃう」

シキ「もちろんなのです!」

桜野「じゃあ決まり」

桜野「というわけでうちです」

シキ「ですです」

桜野「さて……」

桜野「すー……はー……」

桜野「ふぅ……ふぅ……」トントン

桜野「よしっ」

シキ「桜野?」

桜野「あのねシキ、ひとつだけ約束してほしいことがあるの」

シキ「なにです?」

桜野「うちでのこと、絶対誰にも言わないでね」

シキ「?」

更新ここまで

ここからキャラ募集しようと思うんだけどその前に
① キャラ募集の時に変身後もまとめて募集する

② キャラ募集と変身後募集は独立して募集する
どっちがいい?
②だとこれまでみたいに変身のタイミングで募集かける感じになると思う

日付変わるまでで多数決で

ご協力感謝
②が多いみたいなのでキャラ募集と変身後募集は分けます
というわけで今からキャラ募集開始
6月16日20:00まで
動かしやすそうな子2人程度採用します

テンプレ↓

ーーーーー

名前:
学年:中学1年生~中学3年生
性格:
容姿:
色:
自由記入

ーーーーー

色はピンクと青が既出なのでご注意を

自分で書いてて動かしやすそうな子ってなんだよってなったので補足のようなもの

既出2人が中2なので先輩後輩キャラは採用しやすいかもしれない 優しいお姉さんとか典型的な怖がりとか

あとたまたま季節統一みたいな雰囲気ができあがってて、春っぽい子(桜野)と夏っぽい子(透)が既出なので秋っぽい子と冬っぽい子は採用率あがるかもしれん 2人程度募集なのもそれが理由

その他気になることあればお聞きください

名前:秋葉 朱(しゅうよう あかね)
学年:中学3年生
性格:同年代より大人っぽい
容姿:少しギャルっぽい綺麗系の美少女
色:オレンジ
自由記入 大人っぽい雰囲気で男子の間で人気 モデルをやってる

名前:久木 雪菜(ひさき ゆきな)
学年:中学1年生
性格:心優しいが恐がりで引っ込み思案。鋭い洞察力を持つが、この性格で持ち腐れ気味。
容姿:身長145cm。ボブカットの黒髪。可愛い系の顔立ち。
小柄で顔立ちも幼いが、それとは裏腹に早熟な体付きなロリ巨乳。
色:白
自由記入
静かに読書するのが趣味で休日はよく図書館にいる。
両親と妹の4人家族。

ご協力感謝!
吐きそうなくらい悩んだ結果>>110>>113いただくことにしました

あとざっくり流れ作った感じこっち(>>110)の子先の方が都合良さそうなんでこっちから書きます ご容赦

早朝

桜野「ねぇ、シキー」

シキ「……」

桜野「シキー?」

シキ「……」

桜野「シーキってばー」

シキ「あぇ? なに?」

桜野「大丈夫? ぼーっとしてたけど」

シキ「なんでもないのです」

桜野「ならいいけど」

シキ「桜野こそだいじょぶです? 昨日あんなことがあったのにこんな朝早くから……」

桜野「確かにちょっと疲れちゃったけど平気。登校はいつもこの時間だし」

シキ「なんでこんなに早く?」

桜野「お花にお水あげるんだー。クラスのみんなで育ててるの」

シキ「おー」

桜野「あ、それと昨日終わらなかった宿題を……」

シキ「学校でやるです?」

桜野「だって寝ちゃったんだもん」

シキ「もう、しょうがないのです」

桜野「それでねシキ、これからのことなんだけど」

シキ「うん」

桜野「弓知夏さんにスピリットピース返してって頼んでみようと思うんだけど、正直そう簡単にはいかない気がするというか……」

シキ「透はけっこう頑固なのです」

桜野「作戦考えなきゃね」

シキ「もしくは他の誰かに頼むとか……」

桜野「あ、そっか。素質がある人は他にもいるんだもんね」

シキ「桜野が戦えるようになったとしても2人だけだと心配なのです。仲間はいっぱいいた方がいいのです」

桜野「ってなると、弓知夏さんにスピリットピースを返してもらえるように頼むか、別の誰かを探すか……」



安価下3まで多数決
① とりあえず頼んでみる
② 別の誰かを探す

桜野「んー、ダメ元でもとりあえず頼んでみよっか」

シキ「正面突破です?」

桜野「うまくいくかな?」

シキ「シミュレーションしてみるのです」

──────────

桜野とシキの脳内劇場:スピリットピース返して編

桜野「弓知夏さん! スピリットピース返して!」

透「だめ」

──────────

桜野「詰んだ」

シキ「詰んだのです」

桜野「おっかしいなぁ」

シキ「やっぱりちゃんと考えないとダメなのです」

桜野「うーん、作戦考えながら行こっか」

シキ「ですです」

桜野「それと一応、別の誰かを探すことも」

シキ「ですです」

桜野「とはいえ、どこ探せばいいのかもよく分かんないし……」

シキ「多分学校で会えるのです」

桜野「学校で?」

シキ「学校には、なぜかプリキュアの素質を持った子が集まってるみたいなのです」

シキ「裏を返せば敵から狙われやすい場所でもあるです。やつらにとってプリキュアは邪魔な存在だから」

シキ「だから昨日、シキたちが狙われたです。透が転校したのも、敵と会う確率が高いからなのです」

桜野「そっか……とにかく、学校の中で探せばいいんだね」

シキ「そういうことなのです」

桜野「でもどうやって見分ければ?」

シキ「シキなら近づけば分かるのです」

桜野「おー、なんか出てたりするの?」

シキ「ビッシャビシャなのです」

桜野「え、なんかやだ……」

桜野「と、とにかく、今日の目標はスピリットピースを返してもらうこと!」

シキ「おー!」

桜野「あわよくば仲間になってくれそうな人を見つける!」

シキ「おー!」

桜野「張り切ってこー!」

シキ「おー!」

桜野「とは言ったものの、学校だって広いし、人探しって大変だよねぇ」

シキ「歩いてればきっと見つかるの」

桜野「手当り次第? そんなんで見つかるかなぁ。せめてヒントがあれば……ねぇシキ、プリキュアの素質がある人ってどんな人?」

シキ「桜野みたいな人!」

桜野「う? うーん、よく分かんない。とりあえず空いてる時間に探してみよっか。弓知夏さんに学校案内とかしてあげたいからその時一緒に」

シキ「ですです」

桜野「ではここから本題。どうすれば弓知夏さんにスピリットピースを返してもらえるか、作戦会議を始めます」

シキ「目にもの見せてやるです」

桜野「妖精の言動じゃない……」

教室

桜野「……」

ガヤガヤ

桜野「……」

ガラッ

桜野「……!」ピクッ

クラスメイト「あ、弓知夏さんおはよー」

透「……おはよ」

桜野(きた!)

桜野(待っていたよ弓知夏さん。待ちすぎてハマチになるところだったよ弓知夏さん!)

桜野(スピリットピースを取られてから苦節、苦節……半日くらい? この時をどれだけ待ちわびたか!)

桜野(今日のわたしはひと味もふた味も違う! きっと食べたらほっぺが落ちる!)

桜野(見ていてね、シキ。あなたの思い、きっと遂げるから……)

シキ(頼んだです)

桜野(直接脳内に!?)

桜野(と、とにかく、シキと2人で熟慮に熟慮を重ねたミルフィーユ作戦! それこそ!)



安価下3まででコンマ最大
透からスピリットピースを返してもらう作戦

桜野(題して! 人のものを取るのは良くないと倫理観と人道に訴える作戦!)

桜野(だってそうだと思いませんか!? あのスピリットピースわたしのだし!)

桜野(えらい人は言いました。ひとのものをとったらどろぼう!)

桜野(というわけで、倫理観と人道に訴えようと思います! 倫理観とか人道ってどういう意味かよく分かんないけど!)

桜野(さっそくれつご!)

桜野「弓知夏さん、おはよう!」

透「……おはよ」

桜野「あのね、ちょっと話したいことが」

透「だめ」

桜野「まだ何も言ってないのに!?」

透「どうせスピリットピースのことでしょ?」

桜野「わ、わかってるなら返してよぉ」

透「だめ」

桜野「むぅ、人のものを取るのはダメなことなんだよ!」

透「そうかもね」

桜野「スピリットピースもきっと持ち主のところに帰りたがってるはずなのです! だから返してください!」

透「……」

桜野「さぁ!」

透「……はぁ」

透「あのね岸波さん。よく聞いて」

桜野「なになに?」

透「あなたのスピリットピースなんだけどね」

桜野「うん!」

透「実は昨日のお夕飯に食べちゃったんだ」

桜野「え?」

透「シアが」

シア「え?」

透「お吸い物に浮かべてすすってたの」

桜野「そん、な……!」

透「気づいた時にはもう遅かったの。ごめんなさい」

桜野「あ、ぁ……わたし、の……スピリットピース……!」ガクッ

透「……」

桜野「……弓知夏さん」

透「なに?」

桜野「シアさんに、ぜひ味の感想をお聞かせくださいと伝えてください」

透「わかった」

桜野「ではわたしはこれで……」

透「うん、達者でね」

桜野「うわあああああああああ!!!!!」タタタッ

先生「ちょっと岸波さん!? 今からホームルームー!」

昼休み

桜野「嘘っ!?」

透「当たり前でしょ」

桜野「なんだ良かったぁ。驚いちゃった」

透「あんなんで騙せたことの方が驚きだよ」

桜野「でもじゃあちゃんと持ってるんでしょ?」

透「まぁ」

桜野「返してくだ……」

透「だめ」

桜野「瞬殺!」

桜野「あぅぅ……なんでだめなのぉ……」

透「だめなものはだめ」

桜野「はぁ……じゃあその、お昼休み時間あるなら学校案内とか」

透「……」

桜野「だめだよねぇ……」

透「いいよ。案内して」

桜野「え、ほんと!?」ガタッ

透「急に元気に……」

桜野「やったやった! じゃあさっそく行こっ。どこから案内しようかなぁ」

透「ちょっと待って」

桜野「えぅ?」

透「その、聞いておきたいんだけど……」

桜野「なになに?」

透「だ、だから、その……あの子のこと」

桜野「あの子?」

透「……シキのこと」

桜野「シキ? シキなら……」

透「迷惑とかかけてない?」

桜野「うん、とってもいい子だよ」

透「あの子、その……調子とか、どう? お腹痛くなったりとかしてない?」

桜野「もー、大丈夫だよ。今だって……」

透「え、い、今? 今いるの? ここに?」

桜野「うん。1人にしない方がいいと思って。ダメだった?」

透「ダメじゃないけど……」

桜野「今は寝ちゃってるみたい。疲れちゃったのかな?」

透「そう……」

桜野「ふふっ」

透「む、なにがおかしいの」

桜野「ごめんね。シキがね、昨日言ってたの」

透「え、私のこと?」

桜野「うん」

透「い、いい。言わないで。聞きたくない……」

桜野「悪いことじゃないよ?」

透「……ほんと?」

桜野「うん。シキね、弓知夏さんは本当はとっても優しいって言ってた」

透「!」

桜野「シキも弓知夏さんと仲直りしたがってるよ」

透「そう……そっか、そっか……」ホッ

桜野「ふふっ♪」ニコニコ

桜野「さてそれじゃあ学校案内行ってみよっか」

透「うん」

桜野「どこから行こうかな?」



安価下2
場所指定
コンマ80以上で……

体育館

桜野「というわけでここが体育館です」

透「人、多いね」

桜野「うん。お昼休みだとみんな遊んでるし」

透「ふぅん……」キョロキョロ

桜野「なにか捜し物?」

透「ううん、気にしないで」

桜野「?」

生徒「あ、岸波ー!」

桜野「ん? はーい?」

生徒「いいとこ来た。ちょっと手伝って。すぐ終わるから」

桜野「うん、いいよ」

桜野「弓知夏さん、ごめん。ちょっと頼まれごとしちゃって」

透「そう」

桜野「すぐ終わるからこの辺でゆっくりしててね」

透「うん」

生徒「岸波ー」

桜野「はーい」

ワイワイガヤガヤ

透「……」キョロキョロ

透「……シア」ボソッ

シア「……はい」

透「……いる?」ヒソヒソ

シア「……いえ、近くにはいませんわね」

透「……そう」

桜野「弓知夏さーん。ごめんね待たせて」

透「ううん、早かったね」

桜野「うん、ちょっと荷物運ぶだけだったから」

透「そう」

桜野「どう? もうちょっと見てく?」

透「ううん、次行こう」

桜野「おっけーじゃあ次は……」



安価下2
場所指定
コンマ40以上で……

桜野「じゃあ今度はパソコン室行ってみよっかー」

透「うん」

桜野「えーっと……こっちね」

ワイワイガヤガヤ

透「なんだか騒がしい」

桜野「うん、なんだろうね」

ワイワイ

桜野「んぅー……?」

ガヤガヤ

桜野「あ」

透「なにか見つけた?」

桜野「あの人見える? 人だかりの真ん中にいる綺麗な人」

透「うん、有名人?」

桜野「そうなの。秋葉朱さんっていってね。3年生なんだけど、とっても人気があるんだ」

透「へぇ」

桜野「モデルまでやってて、男の子にモテモテですごいんだよ」

透「そう」

桜野「あー……あんまり興味ない?」

透「かもね」

桜野「あはは……じゃ行こっか」

ワイワイガヤガヤ

桜野「す、すみませーん……ちょっと通してくださぁい……」モゾモゾ

透「むぅ、せまい……」

桜野「もう、ちょっ……とぉ……」

生徒「それでさー」

朱「あ、ちょっと通してあげて」

生徒「ん? あぁ、ごめんねー」

桜野「し、失礼しま……」

シキ「その子なのです!!!」

桜野「!」ビクッ

透「!」

朱「え?」

生徒「何今の声?」
生徒「おい、なんか言った?」
生徒「私じゃないって」

桜野「ぁ……ぁ……!」



安価下2
① ごまかす(なんと言ってごまかすか記述)
② 逃げる

桜野「失礼しましたぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」タタタタッ

透「ちょっ……!」

透「……」ポツ-ン

透「まったく……」タタッ

透「……シア」ボソッ

シア「……はい」

透「あの中にいたの?」

シア「はい。おそらくあの……」

透「そう」

シア「すこし興味が湧きまして?」

透「面倒ごとが増えたなって思っただけ」

桜野「ぜぇぜぇ……」

シキ「だいじょぶです?」

桜野「よ、よゆー……」

桜野「じゃなくて! ダメだよ、あんな人が多いところでしゃべったら」

シキ「だって急に来たです。プリキュアの素質が目覚まし代わりになったシキの気持ちにもなってほしいのです」

桜野「無茶言うなぁ」

シキ「それで、どんな子だったです?」

桜野「それどころじゃなかったよ。人がいっぱいで誰のことやら……」

透「秋葉朱だよ」

桜野「あ、弓知夏さん。ってごめんなさい! 置いてけぼりにしちゃった!」

透「それは別にいい。とにかくプリキュアの素質があるのは、さっき話してた秋葉朱みたい」

桜野「ほぇ、弓知夏さんにも分かるの?」

透「私には分からない。けどシアが……」

シア「会うのは2度目ですわね」フヨフヨ

桜野「あ! わたしのスピリットピースお吸い物に浮かべてすすった……」

シア「いわれなき誹謗ですわ」

桜野「で、味は?」

シア「今から確認致しましょうか?」

透「なに馬鹿な会話してるの?」

桜野「おっといけない。挨拶が遅れました。岸波桜野といいます。中学2年生です。好きな言葉はカロリーです。よろしくお願いします」ペコリ

シア「あら、礼儀正しい子ですわね。こほん。ごきげんよう。ワタクシは妖精の国シーズンランドのシアと申します。以後お見知りおきを」

桜野「お上品だー」

透「あなたとは大違い」

桜野「そ、そんなはっきり言わなくても……」

透「とにかく、秋葉朱にはプリキュアの素質がある」

桜野「うんうん」

透「だからあなたは近づかないこと」

桜野「えぇっ!? なんでぇ?」

透「なんのために名前まで教えたと思ってるの? あなたは下手に首を突っ込まないで大人しくしてて」

桜野「そんなぁ」

透「これ以上余計な面倒増やさないで。わかった?」

桜野「でも……」

透「わかった?」ズイッ

桜野「はい……」

ここまで
今日は新キャラメインになるはずだったのによく分からん作戦に脳みそ破壊されてしまった
ぐっすり寝ます
お疲れ様でした

放課後

キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン

桜野「んー! かーえろっ」ノビ-

桜野「はぁ、弓知夏さんに釘刺されちゃったなぁ。シキー、どうしよー?」テクテク

シキ「内緒であの先輩と会ってみるです?」

桜野「バレたら怒られるかな?」

シキ「ぜったいすっごい怒られるです」

桜野「やっぱり怖い?」

シキ「修羅に会えるのです」

桜野「おぉう……ただでさえちょっとおっかないのに……」

シキ「今はそうだけど、本当の透はもっと優しい顔をしてるです」

桜野「……そうなんだ」

シキ「透の笑顔、とってもかわいいのです。桜野にも見てほしいです」

桜野「わたしが取り戻すよ。絶対」

シキ「うんっ!」

桜野「そうと決まれば、怒られる覚悟でいきますか」テクテク

シキ「ですです」

桜野「でも秋葉先輩大人気だしなぁ。どうやって話しかけようかなー」テクテク

桜野「んぅ?」

朱「……」

桜野「あれって秋葉先輩だよね? 花壇の前で何してるんだろ? なにか捜し物かな?」

桜野「うーん、ここからじゃ分かんない。でも1人みたいだし話しかけるチャンスかも?」



安価下
① 話しかける
② 話しかけない

桜野「秋葉せんぱーい!」

朱「ん?」

桜野「先輩、こんにちは」

朱「こんにちは……ってあなたお昼休みの」

桜野「あわわわ! そ、その節はどうも……」フカブカ

朱「大げさね。謝られるようなことじゃないわ。頭を上げて」

桜野「すみません。あ、わたし岸波桜野っていいます。2年生です」

朱「桜野ちゃんね。あたしは秋葉朱。よろしくね」

桜野「はい!」

朱「それでご用件は?」

桜野「あ、えっとですね……」

朱「うん」

桜野「実は……」

朱「うん」

桜野「実は先輩に相談したいことが!」

生徒「早く帰ろうぜー」テクテク

生徒「おーぅ」テクテク

桜野「あー……」

朱「どうしたの?」

桜野「すみません、なんでもないです。忘れてください……」

朱「はぁ……?」

朱「本当にいいの?」

桜野「はい……タイミングが悪いというかなんというか……」

朱「じゃあこっちから聞いていい?」

桜野「はい、なんですか?」

朱「その子なのです!」

桜野「!」

朱「あれってどういう意味?」

桜野「うっ……ぁ、ぁ……」

朱「あれがずっと気になってて」

桜野「それは、その……えーっと、あー……あれですね……」

朱「あれとは?」

桜野「あのそのえっと……あ! お花! 好きなんですか!?」

朱「花?」

桜野「はい! 花壇を熱心に見ていたような気がしたので、お花好きなのかなぁって」

朱「あぁこれ?」



安価下コンマ
朱の花好きレベル
01~20 興味なし
21~60 好きでも嫌いでもない
61~90 普通に好き
91~00 隠れ園芸部員

朱「花には特に興味ないわよ」

桜野「え、そうなんですか!?」

朱「うん」

桜野「じゃあなんで……」

朱「この辺の花ね、あたしが植えたの」

桜野「興味ないのに、ですか?」

朱「うん。あたし、あたしモデルやっててね」

桜野「存じ上げております!」

朱「仰々しいわね……」

朱「まぁ、そんなことしてるとインタビュー受けることもあって、その時ぽろっと言っちゃったのよね、花が好きって」

朱「だって受けが良さそうでしょ? 仕事だって割り切れば自分の興味なんてどうでもよかった」

朱「でもそのインタビューが誰かの目に留まっちゃったみたいで、花を植える仕事が来たのよね。それで学校から花壇の一角を借りて花を植えた」

朱「小さな雑誌の小さな記事になったわ。でもそれっきりでおしまい。音沙汰もないし、あたし以外に世話をする人もいない」

桜野「でもとってもきれいです」

朱「ほとんどは企画側が用意した花よ。種類も配置もあたしが決めたわけじゃない」

朱「でもね、ひとつだけあたしが選んだ花があるの」

桜野「え、どれですか?」

朱「これ」

桜野「あ、まだ蕾なんですね」

朱「うん」

桜野「どんな花が咲くんですか?」

朱「知らないの」

桜野「え?」

朱「担当さんに花の写真を見せられてね、ひとつ選べって言われた。それで選んだの。品種とか名前とか、なにも覚えてない」

桜野「そう、ですか……」

朱「ただ……」

桜野「ただ?」

朱「すごくきれいだったのは覚えてる。とってもきれいなオレンジ色だった。なんだか導かれるみたいにして、この花を選んだの」

桜野「……大切なものなんですね」

朱「え?」

桜野「違いますか? だって先輩、ずっとお世話してたんでしょ? お仕事が関係なくなっちゃっても、ずっと面倒見てきたんですよね?」

朱「それは……そうだけど……」

桜野「それって大切だからじゃないんですか?」

朱「……そうかもね」

朱「義務感みたいなものかと思ってた。でもそっか、いつの間にか大切なものになってたんだ」

朱「咲いたあなたに会いたいのは、あなたが大切だからなのね」

朱「この子だけじゃない。他の花だってみんな大切な……」

桜野「先輩……」

朱「ありがとね、桜野ちゃん」

桜野「いえいえ! お役に立てたみたいでなによりです!」

朱「いちいち大げさね」

朱「遅くなるし帰ろっか」

桜野「はい!」

朱「あ、ちょっと待ってね」

朱「……明日も来るからね」ボソッ

朱「おまたせー」

桜野「明日お休みですけど、先輩もしかしてお休みの日もお水あげに来てます?」

朱「うん。時間ある時はほとんど」

桜野「実はわたしもなんです!」

朱「そなの?」

桜野「はい! クラスのみんなで育てているお花があって!」

朱「そっか。じゃあまた明日、かな?」

桜野「はい!」

翌日

桜野「おはようございまーす」

朱「あ、桜野ちゃんおはよー」

桜野「どうですか?」

朱「うん。昨日より蕾が大きくなったような気がする。気のせいかもしれないけど」

桜野「もうちょっとで咲きそうって感じですね」

朱「そうね。でももうちょっとで咲きそうな花って、いつ見ても『もうちょっとで咲きそう』なのよね」

桜野「あはは」

朱「桜野ちゃんのクラスの花は? 咲いてるの?」

桜野「いえ、うちのも最近『もうちょっとで咲きそう』になりました」

朱「じゃあそこからが長いね」

桜野「ですね。頑張らないと」

朱「お互いね」

桜野「……」

朱「……」

桜野「あの、先輩……」

朱「なに? 昨日言いかけてたこと?」

桜野「あ、はは……ご明察です」

朱「うん、聞かせて」

桜野「はい。実は、ですね……」

シキ「桜野!」

朱「え?」

桜野「ちょ、シキ! まだ早いって! 昨日のシミュレーション忘れたの!?」

シキ「あれはぜんぶ散々だったからどうでもいいのです!」

桜野「ひどい!」

朱「ぬいぐるみがしゃべってる……」

シキ「ぬいぐるみじゃないです!」

朱「もしかして相談ってこれ? さすがに手に余るというか……」

桜野「あ、いや、そうなんですけど打ち合わせと違うといいますか……シキ、とにかく今はおとなしく……」

シキ「違うです! やつらが!」

桜野「え?」

シキ「やつらが来るです!」

敵幹部(1人目)出します
安価下3まで募集 よさげなの選びます

名前:
性別:
性格:
口調等:
容姿:
自由記入:

名前:ツナミ
性別:女
性格:表面上礼儀正しいけど腹黒い
口調等:敬語
容姿:一見清楚で愛らしくおしとやかな印象を受ける
自由記入:名前通り津波を彷彿させるかのよう水を放つ質量攻撃を得意とする

>>174
この子いただきます

ツナミ「妖精、こんなところにいましたか」

桜野「……!」ゾクッ

ツナミ「ということは、貴方たちがプリキュアでしょうか?」

シキ「ツナミ……!」

ツナミ「覚えていてくれたようで結構です。嬉しいですよ」

朱「な、なに、あいつ……」

ツナミ「それで、どちらがプリキュアですか? どちらもですか?」

ツナミ「まぁどちらでも構いませんし、どちらもプリキュアでなかったとしても結構。最悪これで、私の仕事は果たせますから」スッ

桜野「なにを……!」

ツナミ「ふふっ」バシュッ

朱「! あたしの……花が……」

桜野「あなた……!」

ツナミ「離れていた方がいいと思いますよ」

ブワッ
モコモコモコモ
ググッ…

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

朱「そん、な……!」

桜野「なんでこんなことを!」

ツナミ「なんで? 妖精から聞いていませんか? 意外と不親切なんですね。私がお教えしましょうか?」

シキ「……!」

ツナミ「願いですよ。貴方たちの願いがウィッシュスターの糧となる」

桜野「ウィッシュスター……?」

ツナミ「さぁ、恐怖の中で希え!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

桜野「ウィッシュスターって……」

ヤクサイン「ヤァァァク…」ググッ…

シキ「桜野!」

桜野「!」

ヤクサイン「サァァァイッ!」

ドゴォンッ!

シキ「桜野、桜野っ!」

桜野「けほっ、大丈夫! でもこのままじゃ……!」

朱「な、んで……なんで……?」

桜野「先輩! 先輩、しっかりしてください!」

朱「あ、桜野ちゃん……これ、なにが起きて……」

桜野「説明してる時間はないんです。とにかくここから逃げなきゃ!」

ツナミ「おや逃げるんですか? あまり結果は変わらないと思いますけど」



安価下3まで多数決
① 3人で逃げる
② 桜野が囮になって2人を逃がす

桜野「ほら早く! 逃げなきゃ!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

朱「あ、あたしの花……」

桜野「!」

桜野「……」

桜野「……」

桜野「……先輩、落ち着いてよく聞いてください」

朱「?」

桜野「この子、シキって言います。この子を連れてできるだけ遠くに逃げてください」

シキ「!」

朱「……え?」

シキ「だめなのです……」

桜野「ほら、早く」グイッ

朱「で、でも」

シキ「桜野、だめ……!」

桜野「迷ってる暇はありません早く」

朱「桜野ちゃんは……?」

シキ「桜野……!」

桜野「わたしは大丈夫です。任せて」ニコッ

シキ「桜野っ!」

桜野「はやくっ!!!」

朱「っ!」タタッ

シキ「だめなのです! 戻るです! 桜野が、桜野が! 桜野をひとりにしちゃだめなのです! このままじゃ桜野が……!」

朱「分かんない、分かんないよぉ……!」

桜野「……」

桜野(これだけ大きく暴れれば、シアさんが気づいてくれるはず)

ツナミ「残ったということは、貴方がプリキュアですか?」

桜野(きっともう弓知夏さんがこっちに向かってるはず)

桜野「ううん、わたしはプリキュアにはなれない」

桜野(それなら……)

ツナミ「ではなぜ残ったんですか? 変身もできない貴方に、一体なにができるんですか?」

桜野「……時間稼ぎ」ニッ

ズシ-ンッ ズシ-ンッ

朱「はぁっ、はぁっ……!」

シキ「離してっ……離してよぉ……!」

朱「だめっ、だって桜野ちゃんが……」ギュッ

シキ「お願い、離して……こうしてる間にも桜野は……!」

朱「でも、でもっ! 逃げてって。桜野ちゃん、大丈夫って、任せてって言ってた」

シキ「そんなの強がりなのです……全然だいじょぶじゃないのです……」

朱「あ、ぅ……もう何にも分かんないよ……何がどうなってるの……」

朱「あいつらなんなの。プリキュアってなんなの。あなたいったい何者なの……?」

シキ「……あいつらは悪いやつで、プリキュアは伝説の戦士で、シアは妖精で、素質がある人をプリキュアにできて、それで……」

朱「戦士……じゃあ桜野ちゃんは今、そのプリキュアっていうのに変身して悪いやつと戦ってるってこと?」

シキ「違うのですっ!!!」

朱「違、う? 違うって……」

シキ「桜野は変身できないのです! 少なくとも今の桜野に戦う力はないっ!!」

朱「そんな……」

シキ「桜野はただの女の子なのです! ただの女の子、なのに、なのにっ……!」

朱「そんな……じゃあ今、あの子……」

ドゴォォォンッ!

シキ「!」

朱「!」

シキ「ぁ……さ、くの……」

朱「……」

シキ「うっ……ひぐっ……!」

朱「……シキちゃん、だっけ?」

シキ「……?」

朱「……」ギュッ

シキ「!」

朱「プリキュアって、あたしにもできる?」

ツナミ「すみませーん、死にましたかー?」

桜野「……」シ-ン

ツナミ「はぁ、叩いてもなにも出ませんか。飽きてしまいました。もういいです。本当に死んでろ」クイッ

ヤクサイン「ヤクゥゥゥ…」ググッ

朱「待って!」

ツナミ「ん?」

シキ「桜野っ!!! 桜野っ、桜野っ! しっかりするです!」グイグイ

桜野「……ぁ、う……けほっ……あ、れ? シキ……?」

シキ「桜野!!!」ダキッ

桜野「おっ……とぉ……」

シキ「よかったのです! 本当に本当によかったのです!」

朱「桜野ちゃん、よかった……」

ツナミ「貴方たち、逃げたんじゃなかったんですか?」

朱「!」

朱「形が変わった……」キラキラ

朱「……」ギュッ

ツナミ「あの、聞いてます?」

朱「あなただけは許さない」バッ

ツナミ「それは……!」

朱「桜野ちゃん、ありがとう。あたしの大切なものを守ってくれて」

朱「今度はあたしが守る番」

朱「プリキュア・カミングシーズン」

ちょっと早いけど更新ここまで
ここから朱の変身後募集
それとスピリットピースの形状募集タイミング模索中 今回は変身後と同時に募集してみようと思います


よって安価での募集は以下のふたつ
①朱のスピリットピースの形状

②朱の変身後(色はオレンジ)
名前:キュア○○
名乗り:
容姿:
必殺技:プリキュア・○○


どちらか片方でもおk
6月18日 0:00 から募集開始して 20:00 締切にします

よろしくお願いします

①朱のスピリットピースの形状
女性のシルエットが映し出されてるカーテン
②朱の変身後(色はオレンジ)
名前:キュアエンターティナー
名乗り:私の姿にあなたの視線は無我夢中! キュアエンターティナー!
容姿:ベレー帽 白色のシャツにオレンジの半袖上着着てて身体のラインがピッチリ出る紺色のスキニーデニム
必殺技:プリキュア・イリュージョンファッションショー 4人に分身して春コーデ 夏コーデ 秋コーデ 冬コーデの服でキメた4人の朱のコンビネーション格闘攻撃

①花束

名前:キュアブーケ
名乗り:美しい花よ!私に力を貸して!キュアブーケ!
容姿:オレンジチェック柄のタイトなワンピースにややサイズ大きめのオレンジ基調のジャケット。風なしでひらひら漂う二対のリボンが襟元から後ろに伸びる。全体に色んな花が装飾されている
必殺技:プリキュア・ヴェルサイユストーム
コスチュームから花を分離、増殖させて相手を包み込む。倒した相手は花になる

ご協力感謝!
なんですけどもうちょっと見たいので1日延長します

6月19日 20:00 締切です

よろしくお願いします

それと既にもらっている2つについて、多分採用できないと思います
というのも

>>192
4人分身はちょっと強すぎる 追加戦士か中盤以降のフォーム、必殺技レベルな気がします 季節コーデも、安価でたまたまキャラごとに季節が割り当てられたのを加味すると、全ての要素が扱えるキャラは立ち位置も特殊にしないと噛み合わないかなと シキが変身できたらこういう感じになるかもしれない

>>194
こっちも技が強い 朱というキャラの到達点だと思います 現状の設定と噛み合せるのも難しそうなので、実質朱さんファイナルフォーム

総じてメタ的に強すぎて序盤に出すと持て余すという印象です
せっかくもらったのにケチばっかつけてほんとすみません

確かに

必殺技ナーフして再投稿するのは可能ですか?

>>199
是非お願いします

続き早く見たいし明日まで待たず良い感じの出たら即採用で次に進むんじゃダメかい?

>>202
実はこの先が死ぬほど難産なんだ
土下座するから勘弁してくれい

①朱のスピリットピースの形状
もみじ
②朱の変身後(色はオレンジ)
名前:キュアメープル
名乗り:紅葉彩り私も彩る キュアメープル!
容姿:黄色と朱色主体の紅葉色コーデっぽく プリキュアっぽいフリフリトップスと大人っぽいロングスカート
必殺技:プリキュア・メープルストリーム
大量のもみじを顔面に張り付けて目隠し

ありがとう

>>194の必殺技を
プリキュア・ガーデンシュート
装飾の花を飛ばす。当たると相手の動きを鈍くできる
に変更します

なんかごめん
強すぎて不採用出したからかみんな控えめな技で送ってくれてるけど 必殺技だし使ったら敵倒せるくらいの火力はほしい

>>194が不採用だったのは倒した相手を花にしちゃうの理改変レベルだったから 普通に倒す技なら余裕の採用圏内でした

メタ的に強くなければ「当たったら地球逝きます!」みたいな技でも一応候補には入るので

同IDは1番新しいので見ることにします
よく分からんことあれば今のうちに聞いてください

できるだけ案の改変したくない派だけどそっちの方がいいんかな?

それだと
>>194をベースに必殺技を>>205にして効果だけ普通に火力技にする感じかな?
初期案の時点で「朱の到達点」って言ったように方向性はがっちり噛み合ってんだよね

じゃあそれでいきますか

とはいえ先程申し上げました通り難産ですので今日はご勘弁を

キラキラキラ
ビュオッ!

ツナミ「うくっ……!」

シキ「わわっ!」

シキ「わ、あ、これ……飛ばされ、る……!」

シキ「ですうううううううう!!!!!」ピュ-

桜野「!」



安価下1
① よける
② ぶつかる
③ 受け止める

桜野「おっ、とと……」

シキ「ふみゅっ……!」

桜野「大丈夫?」

シキ「あぃがとれす」

フワッ

桜野「!」

ブーケ「美しい花よ!私に力を貸して!キュアブーケ!」

桜野「キュア、ブーケ……」

シキ「やったです!」

桜野「………………わたしも」

シキ「桜野? 何か言ったです?」

桜野「ううん、なんでもない」

ツナミ「ちっ……やっぱりプリキュアじゃないですか」

ブーケ「これが……プリキュア……」

ツナミ「ヤクサイン、さっさと片付けちゃってください」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ブォンッ!

ブーケ「やばっ!?」ダンッ!

ツナミ「お?」

ピョ-ン

ブーケ「………………へ?」

ブーケ「うわたっかぁ……」

ヒュ-…

ブーケ「あ、そうだよね、そりゃおちるよねええええええええ!!!!!」

ヒュ-ン

ツナミ「ヤクサイン!」

ヤクサイン「ヤクサァイッ!」バシュンッ!

ブーケ「!」



安価下コンマ
偶数 防御
奇数 回避

ブーケ「はっ!」タタンッ

ヤクサイン「ヤッ!?」

ブーケ「よっ……」シュタッ

ブーケ「おっ、とっ……とと……」

ツナミ「ちっ……!」

ブーケ「すごい、体が軽い……!」

ヤクサイン「クゥゥゥ…!」

ツナミ「ほら、さっさと戦ってください」ゲシッ

ヤクサイン「ヤクッ!?ヤ、ヤクサァァァイ!」ブォンッ!

ブーケ「はっ!」ガンッ

ヤクサイン「クゥ!ヤクサァァァイ!」

ブーケ「はぁぁぁ!」ガガガッ!

ツナミ「何してるんです。全部いなされて……ん?」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

ブーケ「はっ、くっ!」ガガッ

ツナミ「ふむふむ」

ブーケ「くっ……!」ビシッ

ヤクサイン「ヤクゥゥサァイッ!」バシュッ

ブーケ「こん、のっ……!」バチィンッ!

ヤクサイン「ヤクッ!?」ビリビリ

ブーケ「あ、ごめ……」

ツナミ「あー、そういうことですか」

ツナミ「ヤクサイン、そいつはもういいです」

ヤクサイン「ヤッ?」

ツナミ「そいつはあなたに攻撃できないみたいなので」

ブーケ「!」

ツナミ「そんなのに構ってないで妖精を潰しましょう」クイッ

シキ「え……?」

桜野「!」

ブーケ「待てっ!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」バシュッ

ブーケ「くっ!」タタッ

桜野「シキっ!」ギュッ

クリア「はぁぁぁ!」

バキィッ!

桜野「あ……!」

ツナミ「お?」

ブーケ「!」

クリア「全てを透き通らせてあげる、キュアクリア」

シキ「クリア!」

クリア「2人とも怪我は……」

ブーケ「その姿、あなたもプリキュア……?」

クリア「!」

ブーケ「?」

クリア「……シキ」

シキ「あの、これは……」

クリア「……話はあとで。それより」

ツナミ「お久しぶりですね、キュアクリア」

クリア「ツナミ、あなたまで出てきたってことは……」

ツナミ「はい、もうすぐ終わります」

クリア「あなたたちの思い通りになんか絶対させない!」

ツナミ「はいはいそれは聞き飽きました。かなり鬱陶しいですが、大体思い通りになってるので別にいいです。それより、口ばかり達者なのは治ってないみたいですね」

クリア「今日こそ、今日こそあなたを……!」

ツナミ「意気込むのは勝手ですけど……」スッ

ヤクサイン「ヤァァァク…」ググッ

クリア「!」

ツナミ「それで貴方に何ができるんですか?」

ヤクサイン「サァァァイッ!」バシュンッ!

クリア「はぁっ!!」ガッ

ツナミ「ただ先程申し上げました通り、我々の計画も達成目前です。そこに水を指すのは無粋だと思いませんか? 思いますよね? 思ってください。そういうわけで貴方が邪魔です」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」バシュッ

クリア「くっ……!」

ブーケ「はぁっ!」ズガガッ!

クリア「!」

ブーケ「キュアクリアって言ってたよね? あなたもプリキュアなんでしょ? だったら仲間ってことでいいのよね!?」

クリア「ふざけないで! あなたに戦う義務は無い! 引っ込んでて!」バッ

ブーケ「え、ちょっ!?」

クリア「だぁぁっ!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」バシンッ

クリア「くっ……きゃっ!?」ドカッ

ブーケ「クリアっ! くぅっ……!」ビシッビシッ

ツナミ「防御ばかりで一切攻撃してこない新入りちゃんに、可愛い可愛いキュアクリアちゃん。私の出る幕はありませんね」

シキ「なんで? ブーケはなんで攻撃しないです!?」

桜野「あの花……」

シキ「え?」

桜野「ヤクサインが憑依してるあの花、ブーケの大切なものなんだ。だから傷つけないようにって」

シキ「あ……」

桜野「でもそれなら」

シキ「っ! 桜野待つです!」

桜野「ブーケ! 戦ってください!」

ブーケ「っ! でもっ!」

桜野「大丈夫です! ヤクサインを倒せばぜんぶ元に戻ります!」

ブーケ「そうなの!?」

桜野「壊れた建物も、傷も、ぜんぶ元通りになりますから! だから戦ってください!」

ブーケ「そういうことなら……」スッ

ブーケ「ちょっと痛いかもしれないけどごめんね!」ギュンッ

ヤクサイン「ヤッ!?」

ブーケ「はっ!!!」

ドゴォッ!!

ヤクサイン「クゥゥッ…!」

ブーケ「たぁぁっ!!!」

バキィッ!

ヤクサイン「サァァァイ!」ドサッ

ブーケ「ふー……」

ツナミ「ふふっ……」

ブーケ「なにが可笑しいの」キッ

ツナミ「いやぁ、本当に何も聞いてないんだなぁと思いまして。妖精ってとことん秘密主義なんですね」

ブーケ「秘密?」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドカンッドカンッ

ブーケ「くっ……たぁっ!」バキッ

ツナミ「キュアブーケさん、でしたっけ? いいこと教えてさしあげます」

ブーケ「はぁぁぁ……!」ギュオッ!

ヤクサイン「クッ…!」

ツナミ「ヤクサインを倒しても貴方の花は元通りにはなりませんよ」

ブーケ「え……?」ピタッ

桜野「うそっ! だってこの前はみんな元に戻って……!」

ツナミ「本当に全てですか? ヤクサインを倒せば、確かに大抵のものは元通りになるでしょう。でも憑依してるものは違うんですよ」

桜野「そんな……!」

ツナミ「壊れたら壊れたまま、傷ついたら傷ついたまま。そんな都合よくはいかないものです」

桜野「じゃあ、じゃあ……もしかしてあの時のロケットって……」

ツナミ「だからもし、このヤクサインを倒してしまえば貴方の大事な花は……」ニヤッ

あの時のロケット……>>82

ブーケ「それ、本当なの……?」

シキ「それは……」

クリア「本当だよ」

ブーケ「!」

クリア「分かったら引っ込んでて。足でまといはいらないの」

ブーケ「で、でも……!」

クリア「はっ!」ダンッ

ブーケ「まっ……!」

ヤクサイン「ヤクサァァイ!」

クリア「はぁぁぁっ!!!」ドガッ!

ヤクサイン「ンンンサァァァイ!!」バキッ

ブーケ「やめ、て……」

クリア「うぐっ、くっ……たぁっ!!」バッ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドゴンッ

ブーケ「おねがいやめて……」

クリア「くぅぅっ! あぐっ……!」

ヤクサイン「ヤクゥゥゥサァァァイ!」バシュンッ!

ブーケ「それ、あたしの……」

クリア「う、ぐっ、ぅぁぁぁぁあああああっ!!!!」

ドガァンッ!!

ヤクサイン「ヤグッウゥゥ…!!」ドシ-ンッ

ブーケ「大切な……」

クリア「はぁっ! はぁっ!」

シア「チャンスですわ!」

クリア「分かって、る……はぁ、んぐっ、はー……」

クリア「プリキュア!」バッ

ツナミ「ちっ、ヤクサイン!」

ヤクサイン「ヤ…ク…!」

クリア「スプラッシュ……」

ブーケ「待ってっ!!!」ザッ

クリア「っ!?」

ツナミ「お?」

クリア「あなた何してっ!?」

ブーケ「お願い待って! おねがい!」

クリア「いいからどいて! そいつ倒せない!」

ツナミ「戦闘中に仲間割れとは余裕ですね」クイッ

ヤクサイン「ヤ、ク、ゥゥゥ!サァァァイッ!!!」バシュゥンッ!

クリア「っ!? 危なっ!!!」グイッ

ブーケ「………………え」



ドゴォンッ!!!



シキ「あ……」

クリア「………………かふっ」ズルッ

クリア「……」ドサッバタッ

透「……」シュパァァン

シキ「あぁっ……!」

桜野「弓知夏さんっ!!!」

シキ「透っ!!!」

ブーケ「……え?」

シア「透! 聞こえないんですの透!!!」

桜野「弓知夏さん!」ユサユサ

シキ「透っ! 透ぅっ!!」

ブーケ「……なに……なんで……」

桜野「弓知夏さんっ! 弓知夏さんっ!!!」ユサユサ

透「……」シ-ン

桜野「起きてよ! 目開けてよ!!!」

桜野「弓知夏さんっ!! 返事してよぉっ!!!」

桜野「弓知夏さん! ねぇっ!!!」

桜野「ねぇ……!」

桜野「……ねぇ」

桜野「……」ギリッ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

ツナミ「はいはい、ちょっと危なかったけどよくやりました」

桜野「はぁっ……はぁっ……!」

ツナミ「さて、いったん立て直したほうがよさそうですね。ですが」

桜野「はーっ! はーっ!」

ツナミ「せっかくです。虫の息のプリキュアだけは仕留めていきま……」

桜野「う゛ぅ゛っ!!!」ギロッ

ツナミ「っ……!」ゾッ

ツナミ「とー……思いましたけど今日は帰りますか。うんそうしましょう」

ヤクサイン「ヤ?」

ツナミ「窮鼠猫を噛むって言いますから。ほら、私猫ですし。にゃあ」

ヤクサイン「ヤ-…」

ツナミ「……」ゲシッ

ヤクサイン「ヤッ!?」

ツナミ「そういうわけで今日のところは命拾いしましたね。今度は確実に息の根を止めますのでそのつもりで」

シュンッ

(やばい安価全然出せない……)

シキ「透っ! ねぇ透!」

シア「大丈夫! 息はありますわ!」

桜野「とりあえず……えっととりあえず保健室!」

朱「あたし、あたし……」

桜野「先輩!」

朱「!」ビクッ

桜野「弓知夏さんを保健室に連れていきます! 手伝って!」

朱「う、うん!」

保健室

コンコン

朱「あたし、入るよ」

桜野「はい」

ガチャ

桜野「どうでした?」

朱「やっぱり居なかったよ保健室の先生」

桜野「お休みの日だからしょうがないですね」

朱「弓知夏さん、どう?」

桜野「少し落ち着いてきたみたいです」

朱「よかった……あ、手にぎってあげてるの?」

桜野「これですか?」



安価下3まで多数決
① 急に掴まれて離してくれなくなっちゃって
② うなされてたから少しでも落ち着けばと思って

桜野「うなされてたから少しでも落ち着けばと思って」

朱「効果てきめんみたいね」

桜野「だといいんですけど」

朱「桜野ちゃんは? 本当に大丈夫なの?」

桜野「はい! わたしはへっちゃらです!」

シア「そんなこと言って。あなたも休んだ方がよろしくてよ?」

桜野「シアさん……」

朱「えっと……」

桜野「あ、先輩、こちらシアさん」

シア「シアと申しますわ」

朱「は、はじめまして、秋葉朱です。えっと、妖精さん?」

シア「そうですわ」

桜野「シアさんはね、いっつも弓知夏さんと一緒にいるんだよ」

朱「そう、ですか……」

朱「あの、シアさん、それに桜野ちゃんも……」

桜野「?」

朱「……ごめんなさい」

桜野「え?」

朱「あたしのせいでこんなことになっちゃったから」

桜野「そんな……先輩のせいじゃ……」

朱「プリキュアになれたのに、戦う力もあったのに、それなのに、あたしは……」

朱「桜野ちゃんのこともそう。弓知夏さんのこともそう。あたしのせいで弓知夏さんが……」

桜野「先輩のせいじゃないです!」

朱「でもあの時、傷つけたくないって思っちゃった。あの時あたしが迷わなければ、ちゃんと戦ってたらこんなことには……」

シキ「あの、ごめんなさいです……シキがもっと早く話してたら……秘密にするつもりじゃなかったのです。本当なのです。でも……」

朱「シキちゃんは悪くないよ。全部あたしのせい」

桜野「先輩……!」

朱「守りたいって思って変身したのに何も守れてない。それどころかあたしのせいでこんな……あたしには戦う資格なんて……」

透「だったら辞めれば?」

朱「!」

桜野「弓知夏さんっ!!!」

透「声が大きい……」

シキ「透っ!!! 大丈夫っ? 大丈夫です!?」

透「うん、平気」

シア「透、まだ起きてはいけませんわ」

透「もうだいじょ……うぐっ、くっ……!」

シア「ほら、横になって」

透「……分かった」

桜野「目が覚めて本当によかった……」

透「で?」

桜野「で、とは?」

透「これはなに?」ギュッ

桜野「何って言われると……なんだろ? おまじない?」

透「いつまで握ってるつもり?」

桜野「あ、ごめんっ」ササッ

透「む……」ジ-

桜野「え、なに?」

透「……なんでもない」

桜野「?」

透「それであなた……」

朱「あ、あたし、その……ごめんなさ」

透「スピリットピースを渡して」

朱「……え」

透「聞こえなかった? スピリットピースを渡して。それでもう二度と関わらないで」

朱「で、でも!」

透「あなたに戦う義務は無い。ううん、それ以前の問題」

朱「でも、でも……あの花はあたしの……」

透「じゃあ戦えるの?」

朱「それは……!」

透「何も傷つけずに何かを救えるなんて思わないで。そんなに甘くないの」

朱「っ……!」

透「戦えないなら邪魔なだけ。なんの覚悟もないくせに戦おうなんて思わないで」

朱「あた、し……」

朱「……」ギュッ

朱「……っ」ガタッタタタッ

桜野「先輩っ!」

透「……追いかけてあげれば?」



安価下3まで多数決
① 朱を追いかける
② 透のそばにいる

桜野「ここにいるよ」

透「なんで」

桜野「こういうこと言うと怒るかもしれないけど、今は弓知夏さんの方が心配だから」

透「……勝手にすれば」

桜野「うん、そうする」

透「……」

桜野「ねぇ、弓知夏さん」

透「……なに?」

桜野「秋葉先輩がプリキュアになったのは、わたしが声をかけたからなの。だからあんまりシキを怒らないであげてね」

透「……別に怒ってない」

桜野「あー、あとー……わたしのスピリットピースを……」

透「それはダメ」

桜野「なんでぇ……わたしだって戦いたいよ……」

透「絶対だめ。絶対の絶対にだめ」

桜野「難攻不落だなぁ……」

桜野「でも……なんでそんなに仲間が増えるのを嫌がるの?」

透「それは……」

桜野「うん」

透「……邪魔だから、だよ」

桜野「……そっか」

透「……もういい。話しかけないで、寝るから」

桜野「うん」

透「ていうか出てって。さっきの子でも追いかければ?」

桜野「眠るまではそばにいるよ」

透「いらない」

桜野「勝手にします」

透「……はぁ、わかった」

桜野「もっかいおてて握ろっか?」

透「バカにしてるでしょ」

桜野「滅相も」

桜野「弓知夏さーん?」

透「……」

桜野「寝たかな?」ヒソヒソ

シア「ですわね」ヒソヒソ

透「……」

桜野「……」ナデ…

透「んっ……」

桜野「おっと、起こしちゃう……」

透「……」

桜野「それじゃわたし、先輩の様子見てきます」

シア「はい。行ってらっしゃいませ」

桜野「弓知夏さんのことお願いします」

シア「もちろんですわ」

桜野「では」

ガラッ
タタタッ

透「……」

透「……」

透「……撫でられた」

シア「ですわね」

透「絶対バカにしてる」

シア「そんなことありませんわよ」

透「むぅ……」

透「……はぁ」

透「……」

透「……シア」

シア「どうしました?」

透「今日の戦い、どうだった?」

シア「惜しかったですわ。もう少しで倒せていました」

透「ほんとにそう思う?」

シア「もちろんですわ」

透「私ひとりだったら?」

シア「え?」

透「今日はたまたま2人だった。もし1人で戦ってたら、それでも倒せてたと思う?」

シア「それは……」

透「もうダメなのかな」

シア「透……」

透「私だけじゃ戦えないのかな……」ギュッ

今日はここまで
安価が出せねぇ 多分明日はもっと少ねぇ すまねぇ

花壇前

桜野「先輩!」

朱「……!」

桜野「先輩、やっぱりここにいた」

朱「……桜野ちゃん」

桜野「あの、先輩……」

朱「……朱でいいよ」

桜野「じゃあ朱さん。大丈夫ですか?」

朱「……どうだろ、結構こたえたかなぁ。あの子の言ってたこと、全部その通りなんだもん」

朱「あたしに戦う覚悟なんて無かった。大切なものを傷つけるのも、自分が傷つくのも嫌。それじゃダメなのは分かってる」

朱「でもやっぱり傷つけたくないよ。それじゃダメって分かってても傷つけたくない」

朱「だってもうすぐだったのに。あと少しで咲いたあの子に会えそうだったのに。やっと大切だって気づけたのに……」

桜野「朱さん……」

朱「あなただったらどうする? 自分の大切なものを傷つけなきゃいけないとしたら」

桜野「大切なもの……」

朱「そう。例えばほら、クラスで育ててるっていうお花とか」

桜野「あの花が……もしそうなったら、それは……苦しいです。すごく嫌です。傷つけたくないです。敵だからって攻撃したくないです」

朱「うん」

桜野「でもわたしがやらなかったら弓知夏さんがやるんです」

朱「……そう、ね」

桜野「弓知夏さんね、きっと色んなことを背負ってるんです。さっき朱さんにきつく当たったのも、わたしを戦いから遠ざけようとするのも、きっと弓知夏さんが本当は優しいからだと思うんです。だからこれ以上、背負わせちゃいけない気がして……」

桜野「放っておくわけにはいかないんです。絶対に誰かがやらなきゃいけないんです」

桜野「でも、誰かがやらなきゃいけないなら、その誰かはきっとわたしなんです。だってほら、わたし学級委員長なんで」ニヘッ

朱「……桜野ちゃんは強いね」

桜野「全然です」

朱「ううん、強いよ。プリキュアになったあたしなんかより、ずっと立派に戦ってた」

桜野「買い被りすぎですって」

朱「自分のことしか考えられなかったあたしとは大違い」

桜野「そんなことないです。わたしやシキのこと守ってくれたじゃないですか。それに大切なものを傷つけたくないって気持ちが間違いなはずありません」ニコッ

朱「……ありがとう」

朱「そろそろ戻ろっか。弓知夏さん、寂しくて泣いてるかも」

桜野「あはは、かもしれませんね。あ、でも朱さんは戻らない方がいいかも……」

朱「どうして?」

桜野「だって今の弓知夏さん、妖怪スピリットピースを渡せ、ですよ? 近づいたら身ぐるみ剥がされます」

朱「おっそろしいわね……」

桜野「そして取られたら最後、シアさんのお夕飯に……」

朱「どゆこと?」

桜野「ともかく、弓知夏さんのことはわたしにお任せです」

朱「うん、わかった」

桜野「では、わたしは失礼します!」

朱「弓知夏さんによろしくね」

桜野「はい!」タタタッ

朱「……」

朱「……」

朱「誰かがやらなきゃいけないなら、その誰かは……」

朱「……そういえば小学校で習ったっけ」

朱「生き物の世話をする時は、必ず最後まで面倒を見ましょう」

朱「あの子を育てたのはあたし。なら、暴れるあの子を止めるのもあたし。あたしには最期まで面倒を見る責任がある」

朱「それがどんな形であれ」

数日後

透「……」

桜野「弓知夏さん」

透「……なに?」

桜野「体の具合、もう平気?」

透「余計なお世話」

桜野「あのツナミって人、また来るのかな?」

透「来る。必ず」

桜野「……弓知夏さん」

透「だめ」

桜野「まだ何も言ってないよぉ」

透「スピリットピース返して、でしょ?」

桜野「うっ……」

透「絶対だめだから」

桜野「わたしだって戦いたいのに……」

透「だめ、そんなの絶対、絶対にだめ……だって、私……」

透「本当は秋葉朱のスピリットピースも回収したい。でも今はそれどころじゃない……」

透「あいつは必ずまた襲ってくる。でもそうなったら、今度こそ独りで戦わなきゃいけない……」

透「本当に独りで倒せる……? ううん、倒さなきゃいけない……」

透「負けることは許されない……絶対に絶対に絶対に勝たなきゃいけない……」

透「私独りで……今度こそ独りで……」カタカタ

桜野「……弓知夏さん」ソッ

透「……!」

桜野「大丈夫、大丈夫だよ」ギュッ

透「またそうやって……バカにしてる……」

桜野「違うって。この前こうしたら落ち着いたみたいだったから」

透「子供扱いしないで。手を握られたくらいで落ち着くわけない。ないもん」

桜野「……うん」

透「頼んでなんかないもん。この前も、今も、あなたが勝手にやったことだもん。私じゃないもん……」

桜野「そうだね」ギュ-

透「……っ!」

桜野「これはわたしがしたいからしてるだけ。わたしのわがまま。だからわたしが満足するまで、ずぅっと握ってるからね?」

透「……勝手にすれば」

桜野「うんっ」ニコッ

ガサガサッ

桜野「!」

透「!」

桜野「シキ、もしかして……!」

シキ「来たです!」

透「あいつ?」

シア「間違いありませんわね」

透「っ!」ガタッタタタッ

桜野「弓知夏さん!」

桜野「弓知夏さん待って!」

透「あなたは離れてて。できるだけ遠くに」

桜野「わたしも行く!」

透「だめ。足でまといにしかならない」

桜野「でも……!」

透「いいから離れててよっ!!!」ダンッ

桜野「!」ビクッ

透「ぁ……」

透「……!」フルフル

透「守って、あげられないから……!」

桜野「弓知夏さ……」

透「っ!」タタッ

桜野「ま、待ってっ!」

桜野「弓知夏さん……」



安価下3まで多数決
透を追いかける
朱を呼びに行く

選択肢に数字書き忘れたわごめん

朱「……」ボ-

クラスメイト「朱、聞いてる?」

朱「……あ、ごめ、なんだっけ」

クラスメイト「だからね……」

朱「……」

朱「……」

朱「……あれって」

朱「っ!」ガタッ

クラスメイト「朱?」

朱「ごめんっ!」タタタッ

クラスメイト「へんな朱……」

透「……」

ツナミ「ふふっ」

ヤクサイン「ヤクサァイ」

ツナミ「もう1人のプリキュアはどうしたんですか?」

透「知らない。どうせ足手まといになるだけ」

ツナミ「まさか1人で戦うつもりですか?」

透「ずっとそうしてきた! 今も! これからもっ!!」

透「プリキュア・カミングシーズン!!!」バッ

クリア「はぁぁぁっ!」ダッ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」グアッ

ドガァンッ!

クリア「ぐっ……!」ググッ

ヤクサイン「ヤク…サァァァイ!」

クリア「うぁっ!? くぅぅっ!」ズザザッ

ツナミ「ふふふっ」

クリア「だぁぁぁっ!!!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」バシュッ

クリア「う、ぐっ……!」ガッ

ツナミ「ねぇ、キュアクリアさん」

クリア「くっ、ぅ……きゃあっ!?」ドガッ

ツナミ「この前の戦いを見てて思ったんですよ。貴方、他のプリキュアが足手まといとか言ってましたけど」

クリア「あ、く……はぁ、はぁ……!」ヨロヨロ

ツナミ「貴方の方がよっぽど足手まといでしたよ」

クリア「っ!」

クリア「…………れ」

クリア「……だまれっ」

クリア「だまれぇっ!!!」

クリア「プリキュア・スプラッシュウェイヴッ!!!」バッ

クリア「くっ、らえぇぇっ!!!」

ツナミ「まったく……その手の攻撃で貴方が私に勝てたことありましたっけ?」スッ

ザッパァァァンッ!!!

クリア「くぅぅぅっ! うぁぁぁああああっ!!!」ビリビリ

クリア「……ぁ」

ドッパァンッ!

ツナミ「ヤクサイン」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」バシュッ

シュルシュルシュルッ
ギチッ!

クリア「あ゛あ゛っ!!?」

ツナミ「こらこら、ちょっと話したいのであまり強く締めすぎないように。死んでしまいます」

ヤクサイン「ヤクサ-イ」

クリア「う、ぐっ……!」

ツナミ「さて貴方はこのまま締め殺しますが、せっかくです。何か願って逝きませんか? 我々を助けると思って」

クリア「だれ、がっ……!」

ツナミ「はぁ……分かってはいましたけど強情ですね。ヤクサイン、もう殺していいですよ」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ギチギチ

クリア「あ、ぐっ! うあ゛あ゛あ゛っ!!!」

クリア「ぁあ゛……ぁ……!」シュパァァン

透「ぁ……は……」グタッ

桜野「弓知夏さんっ!」ダッ

ツナミ「お?」

透「……なん……で」

桜野「ひどい……!」

ツナミ「お友達が死に目に会いに来てくれましたね。よかったじゃないですか」

桜野「弓知夏さん! 今助け」

朱「待って」

桜野「! 朱さん!?」

朱「あたしがやる」

桜野「で、でも」

朱「あたしがやらなきゃいけないの」

朱「ふー……」

朱「プリキュア・カミングシーズン」

ブーケ「美しい花よ。あたしに力を貸して。キュアブーケ」

ツナミ「へぇ、戦う気になったんですか? 貴方に本当に攻撃できるんですか?」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」バシュッ

ブーケ「っ……」シュンッ

ズババッ

ヤクサイン「ヤッ!?」

ツナミ「お?」

ブーケ「大丈夫?」シュタッ

透「はぁ……うくっ……!」

桜野「弓知夏さん!」タタッ

ブーケ「桜野ちゃん、弓知夏さんをお願い」

桜野「はいっ!」

透「あなたに……戦う義務は無い……!」

ブーケ「ううん、きっとあるのよ。あの子があたしの育てた花なら、あたしには最期まで面倒を見る責任があるもの」

桜野「ほんとにいいんですか……?」

ブーケ「これ以上、あの子に何かを傷つけさせるわけにはいかない。本当は攻撃したくないよ。でも思うの。今があの子の最期なら、それがあたしでよかったって」

ツナミ「ヤクサイン!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

ブーケ「プリキュア・ガーデンシュート」フワッ

ヤクサイン「ヤッ!?」

ブーケ「ごめんね。でも譲れないの」

フワフワッ
ズダダダァンッ!!

ヤクサイン「ヤァァァァ!!!」サラサラ…

ツナミ「……!」

ツナミ「……ちっ」

ツナミ「今日はここまでですね」シュンッ

朱「……」

朱「……」ソッ

朱「……ぁ」パラパラ

桜野「朱さん……」

朱「桜野ちゃん、怪我はない?」

桜野「はい、わたしはなんとも」

朱「弓知夏さんは?」

透「余計なお世話」

桜野「大丈夫だそうです」

朱「よかった」

桜野「弓知夏さんを助けてくれてありがとうございます。本当に本当にありがとうございます」

シア「ワタクシからもお礼を言わせてください。貴方がいなければ透は今頃……本当にありがとうございます、朱」

透「私は言わないから」

シア「こら、透」ムニッ

透「むぐっ」

朱「いいよいいよ。無事ならそれで」

透「それより」

朱「?」

透「もう十分でしょ? スピリットピースを渡して」

朱「ごめん。渡せない」

透「どうしてっ? あの花のことは決着がついたでしょ?」

朱「確かに今の戦いは、あたしが育てた花の責任を取るためだった。でもね、あたしがプリキュアになることを決めたのは桜野ちゃんのためなの」

桜野「へ? わたしっ!?」

朱「桜野ちゃんはあたしのことも、あたしの大切なものも守ろうとしてくれた。そんな桜野ちゃんを守りたくてプリキュアになったの」

透「だからって……」

朱「これからも戦いは続くんでしょ? きっとそこには桜野ちゃんがいる」

透「……」キッ

桜野「あ、はは……多分います……」

朱「桜野ちゃんを守りたくてプリキュアになったんだもの。桜野ちゃんが危ない目に遭うなら、それがあたしの戦う理由」

透「……」ジト-

桜野「あは、あはは、は……視線が痛いなぁ……」

透「………………はぁぁぁ」

透「生半可な覚悟じゃ務まらないよ?」

朱「分かってる。もう迷わない。それに1人より2人の方がいいでしょ?」

透「……ふん」

朱「さて、片付けなきゃね」ボロボロ

桜野「朱さん……その、わたし……」

朱「もう、そんな悲しそうな顔しないで。桜野ちゃんのおかげで、あたし自身の力でこの子を止めることができた。辛いし苦しいけど、他の誰かに倒されてしまっていたらもっと苦しかったと思う。あなたのおかげで覚悟が決まった。むしろお礼をさせて」

桜野「お礼なんてそんな……」

朱「でも……分かっててもやっぱり辛いね」

桜野「……」

朱「他の壊れたものはみんな綺麗に元通りなのに、これだけ傷ついたままなんて。この傷も綺麗になくなってしまえばいいのに」

桜野「あ、朱さ……」

透「それはね、標なの」

朱「しるべ?」

透「あなた、プリキュアがどういう存在か聞いた?」

朱「確か妖精の国に伝わる伝説の戦士って……」

透「そう、戦士。だからプリキュアの力は戦うための力。守るだけじゃない。誰かを傷つけたり、何かを奪ったりできる。そんな大きな力」

透「だからね、忘れちゃいけないんだ。自分が傷つけたり誰かのこと、自分が奪った何かのこと。たとえ世界中が忘れたって、無かったことになったって、自分だけは絶対に覚えてなくちゃいけない」

透「だから標を作って記憶を繋ぎとめる。それがこうして傷として残る」

桜野「じゃあ……」ガサゴソ

シキ「桜野?」

桜野「これ、初めてシキと会った時のヤクサインが消滅した後残ってたロケットなの……これもそうなの?」

シキ「そうなのです。闇の力はとても不安定で、消滅すれば痛みも記憶もリセットされちゃうです。でもそれじゃ戦い続けることはできない。その為に標があるです」

桜野「傷つけなきゃいけないんだね……」

シキ「必要なことなのです」

透「その痛みが道標になる。絶対忘れないために、何も失くさないように、痛みを標に記憶を辿る」

透「それがプリキュア」

透「忘れないで。それがあなたの持つ力。それがあなたの傷つけたもの」

朱「これが、あたしの……」

朱「……」

朱「……」ギュッ

桜野「それだけじゃないです!」

朱「!」

桜野「ほらっ! こっち見てください! にっこにこです!」ニコ-

朱「う、うん」

桜野「シキだってほらっ!」

シキ「にっこにこなのです!」ニコ-

朱「桜野ちゃん、シキちゃん……!」

桜野「わたしがこんなに元気なのは朱さんのおかげです」

桜野「そりゃあ傷つけてしまったものを忘れないことは大切です。でもこれも忘れないでください」

桜野「これがあなたが守ったものです!」ニコ-

シキ「なのですー!」ニコ-

朱「……ぷっ」

朱「あはっ、あははっ!」

朱「ふふっ……うん、そうだね。ありがとう」

桜野「はいっ!」

朱「さぁて、それじゃあサクッと片付けますかぁ!」

桜野「手伝います!」

朱「頼みます」

桜野「弓知夏さんも手伝います」

透「は? なんで私まで。そもそもそんなに人手いらな」

桜野「一緒にやろーよー」グイグイ-

透「お断りー!」

シキ「透、一緒はいやです?」コテン

透「うっ……」

透「はぁ……わかった」

シキ「やったです!」

桜野「ところであのぉ……プリキュアなんですけど、2人より3人の方がもっといいと思いませんか? だからわたしも……」

透「それはダメ」

桜野「なんでぇ!?」

透「あなた危なっかしいから」

桜野「そんなぁ」

シキ「一理あるのです」

桜野「朱さん、言ってやってください!」

朱「まぁ、無茶するところはあるよねぇ」

桜野「朱さんもそっち側ですかぁ!?」

朱「ふふふっ」ニコッ

ここまで
というわけで朱さん編終了です
安価スレとは?ってくらい安価ないですね 反省 でもエピソード後半は前半のフリ回収するだけだから選択肢とかねぇんだ

選択肢で言うと透に関わる択が選ばれまくってる印象 主人公はよ変身させろという圧を感じます まぁここまで引っ張ったんで最後にしますけど いっぱい引っ張る分めちゃくちゃ満を持さなきゃいけないですね 困った

というわけで次回から久木雪菜(>>113)編です よろしくお願いします

あと予告なんですが今週末更新できそうにありません すんません

以上、お疲れ様でした

さあ、いよいよ四季がそろいますな。
題名は「シーズニングプリキュア!」
でいかがでしょう?

>>277
お砂糖と何か素敵なものを追加したくなるお名前だなぁ
なんにしても本当に決めることになったら安価で決めることになるかな?

昼休み 屋上

桜野「それでは! プリキュア定例会議を始めます!」

透「あなた変身できないでしょ」

桜野「だーれのせいでっ!」

シア「定例って、いつもやってますの?」

シキ「初めてなのです」

桜野「はいそこぅ! 発言する時は挙手!」

朱「はい」

桜野「はい朱さん!」

朱「お花の様子を……」

桜野「いつの間にか立派なお花ジャンキーに……!」

透「それでなんで集められたわけ?」

桜野「あ、そうそう。一応2つあるんだ。ひとつは相談したいこと、もうひとつは教えてほしいこと」

桜野「どっちから聞きたい?」



安価下3まで多数決
① 相談したいこと
② 教えてほしいこと

透「教えてほしいことって?」

桜野「ウィッシュスターってなに?」

透「!」

朱「あぁ、そういえば。ツナミが言ってたやつよね? 確か願いがどうとかって」

透「あ、あなたたちには関係ない……」

桜野「関係なくないよ。だってあれ、あの……なんちゃ帝国」

シキ「カラミティ」

桜野「それ帝国。の目的? なんでしょ?」

朱「敵の目的なら、ちゃんと知っておきたいわね」

透「でもそれは……」

シア「ワタクシからお話いたしますわ」

透「!? ちょっとシア!」

シア「分かっています」

シア「ウィッシュスターというのは、とある秘宝のことですわ」

シア「誰しも何かしら願いを抱えているものです。そして誰かが何かを願う時、そこには大きな力が生まれるのです」

シア「ウィッシュスターはその力をエネルギーとして蓄えることができますの。そして、そうやって集めたエネルギーがいっぱいになると、どんな願いでもひとつだけ叶えることができますわ」

桜野「どんな、願いでも……」

シア「本来は日々の営みの中で思い思いに感じる、ささやかだけれど前向きな優しい願いで、ゆっくりと満たされていくはずのものですわ」

シア「しかしあの者たちは強引な手を使いました。強く大きな願いほどより大きなエネルギーを得られることに気づいて、人々を襲ったのです」

シア「恐怖や絶望を与え、願わずにはいられない状況を無理やり作って、エネルギーを収集しているのですわ」

桜野「ひどい……!」

朱「一体どんな願いを叶えようとしているの?」

シア「申し訳ありません。そこまでは分かりかねますわ」フルフル

朱「そっか……」

シア「しかしあまり素敵な未来が待っているとも思えませんわ」

朱「確かに」

桜野「ってなるとわたしたちの目的は……」

シア「エネルギーが溜まりきる前にウィッシュスターを奪還すること、ですわね」

朱「今どのくらい溜まってるかって分かる?」

シア「はっきりとは分かりません。しかしツナミが現れた以上、あまり悠長に構えてはいられませんわ」

朱「やっぱりそうだよね。なんとかしなきゃ……」

敵組織の目的ですが しっかり固めるとあとで後悔しそうなので なんでもできる舞台装置だけ出して真の目的は流れで決めようと思います
書いてればそのうち誰かが教えてくれそうな気もするんで 主に桜野とか桜野とか桜野とか

桜野「そのためにもまず新しい仲間探しです!」

シキ「ですです!」

透「は?」

桜野「そ、そんなに睨まないでよ……」

透「まさか相談したいことってこれ?」

桜野「そ、そうです……」

透「はぁ……まったく……」

桜野「あ、あのね、シキとね、話したんだけどね、やっぱり仲間は多い方がいいかなって。せめてもう1人くらいいたらいいねって」

透「余計なことを……」

朱「あたしは賛成。学校の中で探すのよね?」

桜野「はい」

朱「でも素質を見抜けるのってシキちゃんとシアさんだけなんでしょ?」

桜野「あ、そっか。じゃあ二手に……」

透「私は手伝わないから」

シア「もう、またそんなこと言って……」

透「手伝うつもり?」

シア「吝かではありませんわ。先程申し上げたとおり、あまり時間はありませんもの」

透「むぅ……」

シア「とはいえ、透を1人にしておけませんし、積極的なお手伝いはできそうにありませんわね」

桜野「そっか……」

シア「どちらにせよ、シキがいなければプリキュアにはなれませんので」

桜野「え、そなの?」

シキ「うん。スピリットピースはシキにしか出せないのです」

桜野「ほぇ……すごいんだね、シキ」

シキ「えっへんなのです」

朱「でもじゃあ、仲間探しはシキちゃん頼りになっちゃうかな?」

桜野「分身とかできない?」

シキ「できたらとっくにやってるです」

桜野「うーんしょうがない。とりあえずわたしとシキで頑張ってみます」

朱「あたしもそれっぽい人探してみるけど、力になれなかったらごめんね」

桜野「はい、お願いします」

桜野「さて、どこを探そっか」

シキ「やっぱり人が多いところなのです」

桜野「朱さんの時みたいに突然叫ばないでね」

シキ「前向きに検討するです」

桜野「不安だなぁ。いざって時のために人の少ないところに……」

シキ「それじゃ人探しにならないのです」



安価下2
探す場所指定

校門前

桜野「とりあえず校門前まで来てみたけど……」

桜野「どうシキ、なにか感じる?」ヒソヒソ

シキ「近くにはいなさそうなのです」ヒソヒソ

桜野「そっかぁ……」

桜野「別の場所に行ってみようか」

シキ「うん」

桜野「さてじゃあ次は……」

生徒「おーい岸波さーん」

桜野「? はーい?」

生徒「ちょっと手ぇ貸してー」

桜野「いいよー!」

シキ(本当によく頼まれごとするです)



安価下2
探す場所指定
コンマ80以上で……

昇降口

桜野「昇降口まで来てみたけど……」

桜野「人はそれなりにいるけどなぁ」

桜野「どう?」ヒソヒソ

シキ「ううん、いないです」

桜野「うーん、はずれかぁ」

桜野「じゃあ次は……」

生徒「あ、岸波ー」

桜野「? はーい?」

生徒「荷物運ばなきゃなんだよ。いっぱいあるからちょっと手伝ってくんね?」

桜野「うん、まかせて」

シキ「またお手伝いなのです」

生徒「? 何か言った?」

桜野「ううん、なんでもない」



安価下2
探す場所指定
コンマ60以上で……

トイレの前

桜野「やってきましたトイレ!」

桜野「ってこんなところにいるかなぁ」

桜野「いたとして、なんて話しかければいいのやら……」

桜野「一応確認なんだけど、どうでしょう」

シキ「いないです」

桜野「ちょっと安心してるわたしがいる」

生徒「はぁ……」

桜野「ん?」

生徒「あ、岸波さん!」

桜野「なにしてるの?」

生徒「ちょーっと悪いことしちゃってお掃除中です……」

桜野「手伝おうか?」

生徒「女神!」

シキ「これじゃ人探しじゃなくてお手伝い行脚なのです……」

その後も……

生徒「岸波ー」

桜野「? はーい?」



生徒「先輩いいところに」

桜野「どしたの?」



生徒「岸波ちゃんちょっと頼まれてー」

桜野「ほいきたー」



シキ「桜野ぉ……」

桜野「まかせてー」

シキ「じゃないですぅ……」

桜野「なんだシキか」

シキ「いくらなんでもお手伝いしすぎなのです……あとシキの扱いがひどいです……」

桜野「ごめんごめん。でも断るのも悪いし」

シキ「これじゃあ見つかるものも見つからないのです……ふぁぁ……」

桜野「ごめんってば……ってシキおねむ?」

シキ「ずっと集中してて疲れたです……」

桜野「ごめんねぇ」

シキ「むりです。ねるです。あとはたのんだです。すやぁ」

桜野「と言われましても、わたしには見つける術がないんですけど……」

桜野「どうしよっかな……」

女子生徒「っ……!」タタタッ

桜野「んぅ? 今の子……泣いてた?」

校舎裏

女子生徒「……うっ、ひくっ……ひぐっ……」

桜野「うーん、どこいったんだろ……こっちかな?」ヒョコッ

女子生徒「ふぇ?」

桜野「あ、みつけ」

女子生徒「きゃあああああああああああ!!!!!」

桜野「あふんっ」カクッ

女子生徒「ぁぁぁ……え、あれ?」

桜野「……」シ-ン

女子生徒「あ、あのぉ……だいじょぶですかぁ……?」ツンツン

桜野「なふっ」ビクッ

女子生徒「ひっ……!?」ビクゥッ

桜野「いやぁごめんね。急に大声出すもんだからびっくりして気絶しちゃった」テヘッ

女子生徒「す、すみません……」

桜野「こっちこそ驚かせてごめんね」

女子生徒「いえ……」

桜野「1年生だよね? わたし2年の岸波桜野。よろしくね」

女子生徒「岸波桜野、先輩……」

桜野「桜野でいいよー」

雪菜「桜野さん……あ、私、久木雪菜です」

桜野「よろしくね、雪菜ちゃん」

雪菜「あの……」



安価下3まで多数決
雪菜は桜野を
① 知ってる
② 知らない

雪菜「あの……桜野さんって……」

桜野「あれ? もしかしてわたしのこと知ってる?」

雪菜「知ってるってほどじゃないですけど、いつも走り回ってるような……」

桜野「え、そんなイメージ?」

雪菜「はい。2年生の先輩にどんな頼み事も引き受けてくれる人がいるって噂になってましたし」

桜野「な、なんか有名人? ちょっと恥ずかしい……」

雪菜「こんな場所に来たのも何か頼まれごとですか?」

桜野「いやぁちょっと人探しを……」

雪菜「でもここ、あんまり人来ないですよ?」

桜野「あー、やっぱりちょっと変?」

雪菜「かもです」

桜野「だよねぇ、はは……そ、それより雪菜ちゃんはどうしてここに?」

雪菜「え、私、ですか……?」

桜野「ごめんね。さっきその、泣いてるところ見ちゃって……」

雪菜「あ……」

桜野「お節介だったらごめんだけど、わたしでよければ相談に乗るよ?」

雪菜「…………あ、の」



安価下3まで募集
雪菜が泣いてた理由
いじめ等はなしで

ごめん無理だ
そもそも今の中学校ってスマホ持ち込みおkなん? どっちにしても情報リテラシーでプリキュア作んの難しすぎる
犬死んだやつは行けそうな気もしたけど 学校で泣きながら校舎裏ダッシュしてるとなると敵組織以外に悪者作らなきゃいけなさそうだからやりたくない そうしないように無理やり乗り越える方法も考えたけどそのルートだと俺の脳内で雪菜ちゃん闇堕ちエンドを迎えた

というわけで次回までになんか考えときます
せっかく安価取ってもらったのに採用できなくて本当に本当に申し訳ありません
今回はここまで

雪菜「私、あの……発表があって、グループで、来週……代表の人が発表で、私じゃんけん弱くて、それで……練習しなきゃ、なのに……緊張して、上手にしゃべれなくて……それで……」

桜野「逃げてきちゃったか」

雪菜「……っ」コクッ

桜野「他の人には変わってもらえないの?」

雪菜「む、むりですっ……出来ないなんて、そんな……言えないです……そんなことしたら……」

桜野「んー……」

雪菜「私、ダメな子なんです。怖がりだし、臆病だし、どんくさいし要領悪いし、何をやっても下手くそで、なんにも出来なくて。みんなに迷惑かけて、からかわれて……」

桜野「雪菜ちゃん……」

雪菜「嫌なのに、変わらなきゃいけないのにまた逃げちゃって。ダメなのに、臆病なまま、変われなくて……」

雪菜「私、もう……」

雪菜「こんな自分、もう嫌です……」

桜野「……雪菜ちゃん、あのね」

モゾモゾ

雪菜「……え」

桜野「んぅ?」

シキ「ふぁぁ……よく寝たですぅ……」ノビ-

桜野「あ」

雪菜「……」パチクリ

シキ「あ」

雪菜「え」

シキ「ああああああああああ!!!!!」

雪菜「ええええええええええ!?!!?」

桜野「え、なに? 2人知り合い?」

シキ「その子なのです!!」

雪菜「その子なんです!?」

桜野「あ、そういうわけじゃなさそう」

シキ「桜野、桜野っ! この子っ! プリキュア!」

雪菜「桜野さん桜野さんっ! この子なんです!? なんなんです!? なんでぬいぐるみがしゃべってるんですかぁ!?」

シキ「ぬいぐるみじゃないですっ!」クワッ

雪菜「ひっ……!」ビクッ

桜野「あ、あはは……」

雪菜「プリキュア……?」

桜野「うん」

雪菜「私にその、素質? があるって……」

シキ「間違いないのです」

雪菜「桜野さんもプリキュアなんです……?」

桜野「わたしはなんというか……なんだろ?」

シキ「見習いなのです」

桜野「だそうです。不服です」

雪菜「どうやったらなれるんですか?」

シキ「そこはシキに任せるです」

桜野「プリキュアになるかどうかは雪菜ちゃんが自分で決めてね。とっても大事なことだから」

雪菜「戦うんですよね……」

桜野「うん。はっきり言ってすごく危険。きっと辛いことも苦しいこともたくさんある。だから無理強いはできない」

雪菜「……」

桜野「それでも一緒に戦ってくれたら、わたしはとっても嬉しいよ」

雪菜「私……」

桜野「うん」

雪菜「……」

桜野「……」

雪菜「……」

桜野「…………そうだよね」

雪菜「……」

桜野「……うん。やっぱり忘れて。無理に巻き込めないもん」

雪菜「……」

桜野「きれいに忘れるっていうのは難しいかもしれないけど……あ、せめて他の人には内緒に」

雪菜「やります」

桜野「え?」

雪菜「私……やります」

桜野「いいの……?」

雪菜「プリキュアになれば変われる気がするんです」

雪菜「臆病じゃなくなれば、怖いものが無くなれば、きっともう誰かに迷惑かけたりからかわれたりもしないんです」

雪菜「私、変わりたいです。プリキュアになりたいです」

桜野「……シキ」

シキ「うん」

シキ「んっ、んぅぅぅっ!」ギュッググッ

シキ「んっ!」パァァァ

雪菜「これは……!」

シキ「スピリットピースなのです。本当にプリキュアになる意志があるなら、それを手に取って」

雪菜「……すー、はー」

雪菜「……」

雪菜「……」スッ

パァァァッ!

雪菜「! 形が……!」



安価下3まででコンマ最大
雪菜のスピリットピースの形状

雪菜「これ、雪だるま?」

シキ「それが雪菜の心の形。これで雪菜はプリキュアなのです」

雪菜「私が……プリキュア……」

雪菜「これで、私……」キュッ

桜野「……ちょっと不安だなぁ」ボソッ

シキ「桜野……?」

桜野「雪菜ちゃん」

雪菜「なんですか?」

桜野「明日のお昼休み、時間ある?」

雪菜「はい、多分ありますけど……」

桜野「怖いもの、一緒に克服しよっか」

翌日
昼休み 屋上

桜野「それでは! プリキュア定例会議を始めます!」

透「だからあなた変身……」

桜野「じゃあスピリットピース返して!」

透「それはダメ」

桜野「くぅっ!」

雪菜「定例って、いつもやってるんですか?」

シキ「2回目なのです」

桜野「はいそこぅ! 発言する時は挙手!」

朱「はい」

桜野「はい朱さん!」

朱「お花……」

桜野「これでもくらえっ!」ペチィンッ

シア「あら、これは……?」

桜野「お花のイラストです。わたしが描きました」

シア「さすがにこれでは……」

朱「素敵ね」

シア「なんでもいいんですのねこの子は……」

朱「で、その子が新しくプリキュアになったっていう?」

桜野「うん、雪菜ちゃん」

雪菜「しゅ、秋葉先輩だぁ……!」

朱「あ、知ってくれてるのね。ありがとう」

雪菜「だって先輩、みんなからの憧れの的ですよ……!」

朱「ふふ、嬉しいなぁ。それじゃあ気軽にお姉ちゃんって呼んでね」

雪菜「お、おねえ、ちゃん……?」

桜野「幼い頃に生き別れた姉妹の再会シーンみたい……」

朱「んーかわいいっ!」ダキッ

雪菜「ふぇ!?」

朱「うちの子にします」

桜野「ダメです」

雪菜「こほん」

雪菜「あと、えと、改めまして、久木雪菜ですっ。1年です。よろしくお願いしますっ」ペコッ

朱「うん、よろしくね」

シア「ワタクシもご挨拶を……」

雪菜「あ、シアさんですよね、妖精さんの」

シア「ええ、そうですわ。お見知りおきを」

雪菜「それで……」チラッ

透「……」

雪菜「あ、あの……」

透「……」

雪菜「ひ、久木雪菜です。よろしくおね」

透「……」キッ

雪菜「ぴっ……!?」ビクッ

雪菜「っ……!」サササッ

桜野「お? おおお?」

雪菜「……こ、怖いです」ウルウル

桜野「あはは、確かに目つきはちょっと鋭いかも」

雪菜「ぅぅぅ、なんだか睨まれてる気がします……」

透「睨んでない」

雪菜「!? ごっ、ごめんなさいっ!」

桜野「あはは……」

雪菜「うぅぅ……」

桜野「……弓知夏さんはね、プリキュアが増えるのに反対なの」

雪菜「そ、そんなんですか? でもなんで……」

桜野「そこまでは教えてもらってないんだ」

雪菜「でも、じゃあじゃあ、私がプリキュアになるのも反対ってことですよね?」

桜野「それはまぁそうなんだけど……」

雪菜「や、やっぱり私、プリキュアやらない方がいいんじゃ……!」

桜野「大丈夫大丈夫。雪菜ちゃんが心配することじゃないよ。その辺はほら、わたしが……うん……」

雪菜「な、なにかあったんですか……?」

桜野「すっげー怒られました」

シキ「シキもすっげー怒られたのです」

雪菜「うっ……すみません、私のせいで……」

桜野「いやいや、雪菜ちゃんのせいでは……」

雪菜「やっぱりちょっと怖い人です……」

桜野「本当は優しすぎるくらい優しい人だよ」

雪菜「そう、ですか……」

桜野「さて、顔合わせも済んだところで本題です」

シキ「ですです」

桜野「雪菜ちゃんをご招待したのは他でもありません。ずばり、怖いものを克服しようのコーナーですー」

シキ「ですですー」

雪菜「よっ、よろしくっ、お願いします……!」ペコッ

朱「どうやって克服するの?」

桜野「やっぱり実際に体験しながら慣らしていくのがいいと思うんですよね」

朱「うん、賛成」

桜野「それで、雪菜ちゃんは人前でしゃべるのが怖いみたいなので、少ない人数から練習してみようかと」

朱「でもあたしたちの前では普通にしゃべれてるわよね?」

桜野「確かに」

雪菜「皆さんは怖くないです」

朱「となると……」チラッ

桜野「練習になりそうなのは……」チラッ

透「……え」

透「……」ムスッ

雪菜「あ、あぅあ……!」カタカタ

桜野「雪菜ちゃんがんばれー!」

朱「相手はひとりよー!」

透「……」

雪菜「ぁ、あ……えと……!」ドキンドキン

透「……」

雪菜「あ、あのっ、あのっ! わたっ、しっ!……」バックンバックン

透「……」ジ-

雪菜「あ、あの……!」バクバクバクバク

透「あなた」

雪菜「ぴっ!?」ビクゥッ!

雪菜「っ……!」サササッ

桜野「こんにちは、壁です」

雪菜「ふぅっ、ふぅっ……!」ドキドキ

朱「大丈夫?」ナデナデ

雪菜「うぅ……」

透「……」

透「岸波さん、ちょっと……」

桜野「ん? あ、朱さん、雪菜ちゃんお願いします」

朱「まかせて」ナデナデ

雪菜「うぅぅ……」

透「……」

桜野「どしたの?」

透「……」

桜野「弓知夏さん?」

透「……私って」

桜野「うん」

透「……そんなに怖い?」

桜野「あぇ……?」

透「ど、どうなの?」

桜野「……ぷっ、くくっ、あははっ」

透「なっ! なに笑って……!」

桜野「ご、ごめんごめん……ふふっ……んーと、わたしはとっても可愛いと思います」

透「……そういうこと聞いてないし」

桜野「ふふふっ、うん、でも弓知夏さんはそのままで大丈夫だよ」

透「そう……?」

桜野「……いつかわたしが笑顔にするから」

透「え……?」

桜野「さーて続きしますかー」

透「ま、待って」

桜野「んぅ?」

透「あの子」

桜野「雪菜ちゃん?」

透「タイが少し曲がってる。みっともないから直してあげて」

桜野「弓知夏さん……!」ニヤニヤ

透「むぅ、バカにしてる」

桜野「滅相も」

桜野「さて、いきなり弓知夏さん相手はハードルが高いことが判明しました」

雪菜「うぅ……すみません……」

桜野「となるとどうしよう……人数増やしてみる?」

朱「違うアプローチでもいいかもね」

桜野「というと?」

朱「なにか別の怖いものを克服して自信をつけるとか」

桜野「なるほどなるほど。雪菜ちゃん、他に怖いものある?」

雪菜「い、いっぱいありすぎて自分でも何がなにやら……」

桜野「うんん、困った。とりあえずみんなの参考にしてみる? それを一緒に克服するみたいな?」

朱「あたしたちの怖いもので大丈夫かしら?」

雪菜「多分皆さんの怖いものは大体私も怖いです」

桜野「だそうなので、ものは試しに聞いてみましょう。というわけで朱さん」

朱「え、あたし?」



安価下3まででコンマ最大
朱さんの怖いもの

朱「あたしは……生活指導の先生かな?」

桜野「ほぇ、なんでですか?」

朱「おしゃれの敵。諸々見つかったらと思うと恐ろしいわ」

桜野「あー、なるほど。雪菜ちゃんはどう?」

雪菜「体も声も大きい男の人ってだけで私はもうダメです……」

桜野「よし、じゃあ練習してみよ!」

雪菜「練習? なにをするんです?」

桜野「オマエラロウカハシルナ-」←できるだけ低い声

雪菜「……これは?」

シキ「生活指導の先生のフリなのです」

雪菜「は、はぁ……?」

桜野「シュ-ヨ-オマエマタコンナモノモッテキテ-」

朱「でも先生っ! これはっ! このコスメはあなたの夢だったじゃないですかっ!!」

桜野「ナ、ナニヲイッテイル-オレハケショウヒンニナドキョ-ミハナイ-」

朱「そんなっ! あの日の約束は嘘だったの!? ひどいっ! ひどいわぁっ!!」

雪菜「なにか始まりました」

シキ「いつもの茶番劇なのです」

桜野「ハナセアカネ!オレニハモウコレシカナイ!オレハニジイロニハッコウスルクチベニデセカイヲカエルンダ!!」

朱「やめてください先生!! まだ引き返せます!!」

桜野「ウルサ-イ!」

雪菜「いつの間にか喧嘩が始まってます」

シキ「手に汗握る展開なのです」

朱「あぁ、こうなってしまった先生を止める方法はひとつしかないわ……ちらっ」

桜野「オレヲトメルホウホウハヒトツシカナイ-…チラッ」

雪菜「…………え?」

シキ「雪菜……」

雪菜「あっはい」

シキ「なにか言ってあげるです」グイグイ

雪菜「えっ、ちょっ!? えっ!?」



安価下1
なにか言ってあげてください

雪菜「お、大人しく学校に持ってきたらダメなものを先生に差し出しましょう…」

朱「あたしが刺された!?」

シキ「驚きの展開なのです」

雪菜「あ、いえそんなつもりじゃ……」

朱「よもやっ!? ぱたりっ……」

桜野「アカ、ネ…?ウォオオオオンアカネエエエエエエ!!!」

朱「……」

桜野「……」

雪菜「……」

桜野&朱「どうだった?」

雪菜「いやぁ……」

桜野「うーん……ちょっとうまく行きませんでしたねぇ」

朱「おかしいわね、けっこう頑張ったんだけど……」

シキ「方向が明後日すぎるです」

雪菜「あの、すみません……」

シキ「これに関しては雪菜に落ち度はないのです。シキが保証するです」

桜野「朱さんの怖いもので失敗しちゃったので、今度は弓知夏さんの怖いものを聞いてみましょー」

透「は?」

朱「ちょっと気になるわね」



安価下3まででコンマ最大
透の怖いもの

桜野「どう弓知夏さん! なにか怖いものある?」

透「強いて言うなら……」

桜野「うんうん!」

透「素人が平然と戦おうとすることかな」

桜野「ほ、ほーん……なんだか名指しされた気分だなぁ……」

朱「大丈夫よ桜野ちゃん。こっちにも流れ弾が飛んできているわ」

シキ「全然だいじょぶじゃないのです……」

透「怖いなー克服したいなー」ジト-

桜野「うぐっ……あ、そ、それは……ほら、雪菜ちゃんの怖がり克服にならないんじゃないかなーって思うのです、はい」

透「ふーん」ジト-

桜野「そ、そういうわけでね、もう少し身近なね、やつないですか?」

透「私は怖いものなんかない」

桜野「そんなぁ」

透「協力できないや」フフン

桜野「シアさん何か知らないですかぁ?」

シア「知ってますわよ」

桜野「ほんとですか!?」

透「!」

シア「透ってばクールに見えて意外と可愛らしいところあるんですのよ」

透「ちょっとシア!」

シア「透の怖いものっていうのがね……」ニコニコ



安価下3まででコンマ最大
透の本当に怖いもの

安価ご協力感謝です
今回はここまで
時間的にもここの安価わざわざ取らず適当に虫とかで良かったかもしれない 実際ゴキブリになったし 透の怖いもの安価が全部桜野になるとは思わなかっんだ

あと前に予告した通り週末は更新できません 金土日お休みして再開が月曜日になります
月曜の更新終わりに雪菜の変身後募集したい 出来るか分からないけどしたい 予定は未定
以上、お疲れ様でした

桜野「ゴキブリ、ですか」

シア「そもそも虫全般ダメなんですのよね。中でもゴキブリは大の苦手で」

透「シ~ア~!」

シア「おほほほほ」

桜野「弓知夏さんにそんな弱点が……」

透「ちょ、ちょっと苦手なだけだし……そんな怖いとかじゃないし……ないもん……」ブツブツ

朱「うんうん、分かる。分かるわ弓知夏さん」

雪菜「あれだけは本当にダメです。卒倒する自信があります。経験もあります」

桜野「みんな苦手なんだねぇ」

雪菜「桜野さんは平気なんですか?」

桜野「うん。やっつけてって頼まれることも多いし」

朱「さすが桜野ちゃん。じゃあやつが出た時はお願いします」

桜野「お任せ下さい」

雪菜「た、頼りになります……!」

桜野「でも朱さんも苦手なのは意外です。お花の世話をしていれば虫だっていっぱいいるんじゃ……」

朱「あれだけは別格なのよ。飛んだ瞬間の絶望は計り知れないわ」

雪菜「ですです!」

透「! ……っ!」コクッコクッ

桜野「そんなに苦手だと克服しがいがあるけど……どうやって克服する? ゴキブリ探す?」

透「死んでも嫌!」

雪菜「右に同じです!」

桜野「おぉう、熱い否定……」

シキ「当たり前なのです」

透「私たちボイコットするから!」

雪菜「そうですそうです! ゴキブリはんたーい!」

桜野「君たちいつの間にそんなに仲良く……」

シキ「いいことなのです」

朱「あたしもはんたーい」

桜野「朱さんもそっち側ですか……」

桜野「となると……どうしましょう?」

朱「あたしの花壇来る?」

桜野「いいんですか?」

朱「もちろん。ゴキブリはいないかもしれないけど」

雪菜「いなくていいですっ!」

透「! ……っ!」コクッコクッ

桜野「そうですね。弓知夏さんは虫全般ダメみたいだし、雪菜ちゃんも……」

雪菜「全部怖いです!」

桜野「だそうなので、練習にはなりそうです」

朱「じゃあさっそく行ってみましょうか」

透「わ、私は行きたくな……」

シキ「透? 一緒に行かないです?」クイクイ

透「うぐっ……! うぅぅぅ……!」

桜野「怖かったらわたしに抱き着いてもいいよ!」

透「そんなことしない!」

花壇

朱「さーて、それじゃあなにか探してみましょー」

透「わ、わざわざ探さなくても……」

雪菜「朱さん……本当に平気なんですか……?」

朱「始めた頃はあたしも苦手だったよ。でも今は平気。ほらミミズ」ニョロッ

雪菜「ひぃっ……!?」ビクゥッ!

透「……!」ビクッ

朱「ミミズもダメ?」

雪菜「だ、だめですっ! それ以上近づけられたら泣きます! 泣きますからねっ!」

桜野「斬新な脅し……」

朱「毛虫とかもいるけど」

雪菜「むむむむむむむっ!」ブンブン

透「……っ」ビクビク

朱「素手だと刺さって危ないから触るときは手袋してね」

雪菜「手袋してても触りたくないですっ!」

朱「あ、クモ」

雪菜「ひにゃああああああああああっ!!?!?」ヒシッ

桜野「おっと?」ガシッ

朱「なかなか重症ね」

雪菜「こわい……こわいです……!」カタカタ

桜野「大丈夫だよー。怖くなーい怖くなー……」ナデナデ

雪菜「寝てる間に耳から入って頭に卵を植え付けられるんですぅぅぅ……!」ギュ-

桜野「それは怖い」

桜野「ところで……」

透「……ふぅ、ふぅ」

桜野「弓知夏さん」

透「!」ビクッ

透「な、なに?」

桜野「そんなに強く掴まれると制服しわしわになっちゃうのですが……」

透「うぅっ……!」ギュッ

桜野「わ、分かった。分かったからそんな顔しないで」

透「だ、だって……だってぇ……!」

桜野「おててなら握ってていいから。こっちにしよ? ね?」

透「…………ん」ギュッ

桜野「やだ、素直……!」

朱「で、どうなのこれ? 克服できてる?」

桜野「うーーーん」

雪菜「ふぇぇぇん……!」ギュ-

透「ふー……ふー……!」ギュ-

桜野「……」

朱「……」

桜野「うん! 結構いい感じじゃないでしょうか!」

朱「そうね!」

桜野「でもこれ以上追い詰めるとかわいそうなのでやめておきましょう!」

朱「そうね!」

雪菜「ひっく、ぐすっ、すんすん……も、もう虫いないです……?」

朱「もういないわ。おしまい」

雪菜「よがっだでずぅぅぅ……!」ダキッ

朱「よしよし」ナデナデ

桜野「ほら弓知夏さんも」

透「ふぅっ……ふぅっ……!」

桜野「弓知夏さーん?」

透「……?」コテッ

透「!」パッ

透「ちょ、ちょっとだけびっくりしたかな」

桜野「そだねぇ」ニマニマ

透「むぅ、なにその顔……」

雪菜「……」ジ-

朱「雪菜ちゃん、どうかした?」

雪菜「……あの、弓知夏さんって」

透「なに?」キッ

雪菜「ひっ!? ご、ごめんなさいなんでもないですなんでもないですごめんなさいっ!」ササッ

朱「あらら?」

桜野「ごめんねぇ。弓知夏さん今ちょーっと余裕ないからねぇ」

透「そ、そんな事ないし……よゆーだし……」

桜野「それでどうかな? 克服できそう?」

雪菜「ど、どうでしょう……」

朱「急には難しいかもしれないわね」

雪菜「でも、ちょっとだけ頑張れそうな気がします」

桜野「ほんとに!?」

雪菜「はい! 桜野さんも朱さんも弓知夏さんも、みんなとっても素敵な先輩です。優しくて強くてかっこよくて、それにプリキュアで」

雪菜「でもそんな人たちにも怖いものがあって、それぞれ乗り越えようって努力してる」

雪菜「そんな姿に勇気を貰えた気がします!」

桜野「雪菜ちゃん……!」

朱「そんな風に思ってくれたのね……!」

シキ「2人はふざけてただけなのです」

雪菜「明日のお昼に発表の予行練習があるんです」

桜野「おー」

雪菜「やっぱりちょっと怖いです。でも私、頑張ってみようと思います!」

桜野「うんうん、がんばれー!」

朱「応援してるわよー!」

シキ「シキも応援なのですー!」

シア「しっかり頑張るんですのよー!」

雪菜「はいっ!」

桜野「ほらほら弓知夏さんも」

透「わ、私はいい……」

シキ「せっかくなのです。応援してあげてほしいです」

透「でも私、気の利いたことなんて言えない……」

シキ「大事なのは気持ちなのです」

透「そう?……じゃあ」

透「ゴキブリに比べれば大したことない」

雪菜「1番染みました」

桜野「えぇ……」

雪菜「そういえば、桜野さんの怖いものってなんなんですか?」

桜野「うーん……ショートケーキ?」

雪菜「え、ケーキ?」

朱「まんじゅうこわいみたいな?」

透「食い意地張るのも大概にしたら?」

桜野「でっへへぇ」

翌日 昼休み

雪菜「すー……はー……」

雪菜「ふぅ……ふぅ……」トントン

雪菜「……大丈夫」

雪菜(桜野さん、朱さん、弓知夏さん。シキちゃんにシアさんも、みんな手伝ってくれた。みんなの応援、無駄にしたくない)

雪菜(きっと大丈夫。一所懸命頑張って、胸を張ってみんなに報告するんだ)

雪菜「大丈夫……大丈夫……」

クラスメイト「……」ヒソヒソ

クラスメイト「……」ヒソヒソ

雪菜「……?」

雪菜「……!」ブンブン

雪菜(今は集中……余計なことは考えないように……)

クラスメイト「……」ヒソヒソ

クラスメイト「……」ヒソヒソ

雪菜「……え」

雪菜「……」

雪菜「………………っ!!!」

桜野「……」ウロウロ

朱「あ、桜野ちゃーん」トタタッ

桜野「朱さん!」

朱「桜野ちゃんも気になっちゃった?」

桜野「はい、実は」

朱「緊張してないかしら」

桜野「きっと大丈夫です」

ガララッ

桜野「んぅ?」

雪菜「っ……!」タタタタッ

朱「あれ? 今のって雪菜ちゃんよね?」

桜野「なにかあったんでしょうか……」

朱「追いかけてみましょう!」

桜野「はいっ!」

朱「あれ? どこ行っちゃったの?」

桜野「はぁはぁ、確かにこっちに来たはずなんですけど……」

朱「見失っちゃったわね」

桜野「はい……」

朱「手分けして探しましょう!」

桜野「はい!」

朱「じゃああたしはこっち側、桜野ちゃんは向こうをお願い」

桜野「はいっ!」タタッ

桜野「……」タタタッ

桜野(雪菜ちゃん、多分あそこに……!)

雪菜「ひぅっ……うぅっ……!」ポロポロ

桜野「……雪菜ちゃん」

雪菜「ひぐっ……あ、さ、桜野、さんっ……!」

桜野「隣いい?」

雪菜「……」コクッ

桜野「とりあえずシキのことぎゅってする? 結構落ち着くよ」

シキ「どーぞです」

雪菜「あぃやと……ございます……」ギュッ

シキ「どーです?」

雪菜「あったかい、です……」

雪菜「……」

桜野「……なにかあった?」

雪菜「……」

雪菜「……私」

雪菜「……私、また逃げ出してしまいました」

雪菜「ダメなのに、絶対に逃げちゃダメだったのに、桜野さん、あんなに優しくしてくれたのに……!」

雪菜「私もう嫌です、嫌なんですこんな自分。嫌い、変えたい、変えたかったのに、変わりたくてプリキュアになるって決めたのに私なんにも変われてない。こんなんじゃダメ、いつまでも怖がってちゃダメ、このままじゃいつか私本当に……!」

シキ「雪菜……」

雪菜「勇気を出さなきゃ、立ち向かわなきゃ、臆病も小心も意気地無しも弱気も怖気もなにもかも全部全部全部捨てなきゃ、今の私にさよならしなきゃ、変わらなきゃ、変わらなきゃ変わらなきゃ変わらなきゃ変わらなきゃ変わらなきゃいけないのに私は」

桜野「怖いなら逃げてもいいんじゃない?」

雪菜「え……?」

桜野「……世界にはね、怖いものがいっぱいあるの。それ全部に真正面から向き合ったら、きっと……そう、きっとね、疲れちゃう」

桜野「立ち向かうって凄いことだよ。とっとも素敵なことだと思う。雪菜ちゃんが変わりたいって言うなら、わたしはそれを全力で応援するよ。でも変わるのってすごく難しいこと。だから無理に頑張らなくてもいいの。怖いんだったら今は逃げちゃおう。逃げることだって勇気だよ」

雪菜「逃げることも……勇気……?」

桜野「うん。だからね、どうしても怖くなったら、わたしのとこまで逃げておいで。勇気をいっぱい振り絞って、わたしのとこまで走っておいで。そしたら優しく抱きしめてあげる。頭を撫でてあげる。よく頑張ったねって褒めてあげる。わたしがあなたを守ってあげる。誰にも傷つけさせない。怖いなら逃げてもいいんだよ。無理に変わる必要なんてない。雪菜ちゃんは雪菜ちゃんのまま、そのままで十分素敵だもん」ニコッ

雪菜「っ……!」

雪菜「……さ、くのさっ……!」

雪菜「桜野さんっ、私っ……!」ガバッ

桜野「おっとと……」ダキッ

雪菜「ひぅっ……ぐすっ、ありがとっ、ございまっ、す……ひぐっ、わたしっ、ごめんなさぃ……!」ボロボロ

桜野「謝らないで。雪菜ちゃんは悪くないって」ナデナデ

雪菜「うぁぁぁ……!」

雪菜「すんすん……」

桜野「ちょっと落ち着いた?」ナデナデ

雪菜「はぃ……あぃがとござぃまぅ……」

桜野「もうちょっとこうしてよっか」ナデナデ

雪菜「あぅ……私、自分が情けないです……」

桜野「そんなことないってば。確かに発表の練習は残念だったかもしれないけど……」

雪菜「違うんです、そうじゃないんです……」

桜野「違う? 違うって……」

シキ「!」ゾクッ

シキ「来たですっ!」

桜野「!」

雪菜「来たって……」

桜野「どこっ!?」



安価下3まで多数決
① シキ「向こうから来るです!」
  (直で敵幹部募集+ブーケから戦闘)
② シキ「すごい勢いで近づいてくるです!」
  (1レスはさんで敵幹部募集+クリアから戦闘)

①だったので敵幹部(2人目)募集
1人目が女性だったのでここは男性でとります
下3まで

名前:
性別:男
性格:
口調等:
容姿:
自由記入:

名前:ライガ
性別:男
性格:冷静で無機質
口調等:普通ではあるけど声に抑揚がなく無感情な感じ
容姿:美形っぽいヒョロそうな優男
自由記入:戦闘スタイルは雷を彷彿とさせるスピードでの徒手空拳

名前:カサイ
性別:男
性格:暑苦しい
口調等:もっと熱くなれよー!!!俺の心をもっと熱くさせてみなー!!!みたいなウザい熱血系
容姿:ボディービルダー並みの筋肉ダルマ
自由記入:炎を纏った拳でパンチしてくる

>>366いただきます
>>364みたいなのは次あたり欲しいかもしれない

シキ「向こうから来るです!」

桜野「向こうって……」

ガサガサッ
バキバキバキッ

カサイ「ぃよいっしょー!」ダンッ

桜野「!」

カサイ「あーやっと着いた。ここがガッコーってやつかぁ……ん?」

シキ「カサイ……!」

カサイ「うぉおおお!? いきなり妖精いるじゃねーか! ラッキー!」

雪菜「あ、ぁっ……!」ガクガク

カサイ「んーで? どっちかプリキュアか? ツナミのヤツがなんか言ってたなぁ。成り損ないがいるとか。お前か? そっちか?」

桜野「……!」

カサイ「おいおい返事しろよなー。まったくしゃーねぇなぁ……えーっといい感じのヤクサインになりそうな……なんでもいいや、その辺のガラクタで」

カサイ「オレぁめんどくせぇのはダメなんだよ。でもまぁ」バッ

カサイ「殴ってりゃそのうち戦う気になんだろ?」バシュンッ

ブワッ
モコモコモコモ
ググッ…

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

雪菜「ひっ、ぁぁ……!?」

桜野「くっ……!」

桜野「雪菜ちゃん! 逃げるよ!」

雪菜「ぁ、ぁ……!」ガクガク

桜野「雪菜ちゃん!」

カサイ「おいおいおいおい! 逃げるなんて連れねーじゃねーか! オレぁ戦いに来てんだよ。バチバチしよーぜ?」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ググッ

シキ「桜野っ!」

桜野「くぅっ……!」

「プリキュア! カミングシーズン!」

ブーケ「はぁぁぁっ!!!」

ドガァンッ!

ヤクサイン「ヤクゥッ!」

カサイ「!? なんだァ?」

ブーケ「美しい花よ! あたしに力を貸して! キュアブーケ!」

シキ「ブーケ!」

ブーケ「みんな、怪我ない!?」

カサイ「プリキュア? プリキュアかァ!? いるじゃねーかプリキュア! ははっ、面白くなってきたなぁ!」

ブーケ「厄介そうね……!」ジリッ

カサイ「まずは小手調べだ。ヤクサイン! 遊んでやんなァ!!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

ブーケ「はぁっ!!」ダッ



安価下1コンマ
01~20 ピンチ
21~40 劣勢
41~60 拮抗
61~80 優勢
81~00 圧倒

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

バキィッ!

ブーケ「うぐっ……!」ズザザッ

ブーケ「だぁっ!!」ガッ

ヤクサイン「ヤ、ク、サァァァイ!」ドゴォンッ!

ブーケ「きゃっ!?」ドカッ!

桜野「ブーケ!」

カサイ「はぁ? なんだよとんだ肩透かしだなァ! それじゃあオレの出番がねぇじゃねーか! あぁ!?」

ブーケ「くっ、ぅ……!」ヨロヨロ

カサイ「あーあつまんねぇ。ヤクサイン、さっさとトドメ刺しちまいな」

ヤクサイン「ヤクサァァァ……ブグッ!?」ゴンッ

クリア「うるさい」ドゴォンッ!

ヤクサイン「ヤクサッ……!」ドガッ

カサイ「増えたァ!?」

クリア「全てを透き通らせてあげる、キュアクリア」

カサイ「おーおー! 誰かと思えばキュアクリアじゃねーか! 本当に生きてんだなァ! どーよ? 友達は元気かァ?」

クリア「……っ!」ピクッ

クリア「その口、二度と開けないようにしてやるっ!!」ググッ

カサイ「ははっ、やってみろよ」ニヤッ

クリア「だぁっ!!!」ダンッ

カサイ「ただし、こいつを倒してからだ」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドガンッ!

クリア「くっ……!」ズザザッ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドゴォンドゴォンッ

ブーケ「くっ……!」

クリア「ちぃっ……!」

カサイ「あーあー、ヤクサイン一匹倒せないんじゃあ、オレの心を熱くするようなバトルはできそうにねぇなァ」

カサイ「もうちょっとやる気出してもらうかァ」

カサイ「ヤクサインよォ、あの妖精始末しろ」スッ

シキ「!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!」バシュゥッ!

ブーケ「みんなっ!」タンッ

クリア「はぁっ!」

桜野「シキっ!」ガバッ

ガィィンッ

ブーケ「くっ、ぐぅっ……!」ビリビリ

クリア「う、ぁぁぁあ……!」ガガガガッ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドドドドッ

カサイ「おーおー頑張るねぇ。防御はそこそこじゃねーか。だがまぁ、崩すなら……そこだな」スッ

ヤクサイン「ヤクッ、サァァイッ!」バシュッ

クリア「うぐぁっ……!?」ヨロッ

ブーケ「クリアっ!?」

カサイ「やれ」

ヤクサイン「ヤクサイッ!」バシュンッ!

クリア「しまっ……!」

雪菜「ぁ……」

桜野「雪菜ちゃんっ!!!」バッ

ドカァンッ!

ブーケ「桜野ちゃん! 雪菜ちゃん! シキちゃん!」

雪菜「さ、桜野さ……」ヨロヨロ

シキ「桜野っ! しっかりするです!」

桜野「うぅ……」グタッ

雪菜「!」

雪菜「ぁ……」

雪菜「ぁ……あぁ……!」カタカタ

カサイ「妖精はー? 生きてんな。ヤクサイン!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイッ!」ブォンッ!

クリア「ちぃっ……!」ガッ

ブーケ「はぁぁっ!!!」ドガガガッ!

クリア「だぁぁっ!」ガガガッ!

ヤクサイン「ヤクゥゥゥ!!」

ブーケ「あぐっ! くぅっ……!」

クリア「う、ぅぐっ……このまま、じゃ……!」

クリア「久木さん! 岸波さんを連れてはやく……」

雪菜「はっ、はっ……ぁ、わ、たし……!」ガクガク

クリア「……!」

雪菜「わたし……わた、し……」ガタガタ

クリア「……」

クリア「……っ」ギリッ

クリア「岸波さん! 起きて!」

桜野「……っ」ピクッ

クリア「今すぐその子を連れてここを離れて! はやく!」

桜野「……う、ん」ググッ

シキ「桜野っ!」

雪菜「さ、桜野さん……!」

桜野「けふっ、はぁはぁ……だいじょぉ、うぐっ……はぁはぁ……大丈夫、だから……」ヨロヨロ

雪菜「で、でも、そんな……!」

桜野「わたしは、大丈夫……ほ、ら、雪菜ちゃん……一緒に逃げよ……?」ニヘッ

雪菜「……!」

桜野「雪菜、ちゃん……?」

雪菜「……」

雪菜「……」

雪菜「……桜野さん」

雪菜「……ちょっと待っててくださいね」

桜野「……え?」

雪菜「っ……!」タタッ

桜野「まって、雪菜ちゃ……けふっ、うぐっ……!」フラッ

シキ「桜野! しゃべっちゃダメなのです!」

クリア「あなたっ、なにしてっ……!」

雪菜「はぁっ、はぁっ……!」カタカタ

カサイ「んぁ? なんだァその小動物みてぇなの。死にに来たのかァ?」

雪菜「私、だって……!」フルフル

クリア「あなたに戦う義務は無い!」

雪菜「でも力はあるんですっ!!!」

クリア「!」

雪菜「守りたい人も、いるんです……!」

雪菜「怖いものが急に失くなったりはしません。それどころか増える一方です」

雪菜「今日もたくさん増えました」

雪菜「大きい怪物のこと、悪い人のこと、傷つくこと、戦うこと、プリキュアのこと……」

雪菜「そして、友だちを失うこと……!」

雪菜「今の私には逃げることしかできません」

雪菜「でも、桜野さんはそんな私を認めてくれたんです。臆病な私を、私のまま受け入れてくれたんです」

雪菜「私の安心できる場所になってくれたんです。逃げてもいいって、そう言ってくれたんです……!」

雪菜「私、怖いの嫌です。だから……!」

雪菜「桜野さんにいなくなってほしくないから!」

雪菜「これが今の私にできる精一杯だからっ!」

雪菜「怖いものから一番遠くに逃げられる方法がコレだからっ!!!」バッ

雪菜「だから私も戦いますっ! 私の一番安心できる場所を守るためにっ!」

雪菜「プリキュア! カミングシーズンッ!!!」

更新ここまで

ここから雪菜の変身後(白キュア)募集
6月27日 20:00 まで

名前:キュア○○
名乗り:
容姿:
必殺技:プリキュア・○○

よろしくお願いします

名前:キュアクリスタル
名乗り:儚く脆い心でも 何度だって奮い立たせる! キュアクリスタル!
容姿:手首と足首に白いポンポンが付いてる 全体的に白基準 上はスキーウェア風で下はミニスカ ふわふわニット帽被ってる
必殺技:プリキュア・冷波手裏剣 手のひらに雪の結晶を作る→結晶が回転する→大きくなる→気円山みたいな感じで投げる
曲性冷波手裏剣 ブーメランみたいに曲がる
切断力はあるけど幹部みたいな人間っぽい相手だと無意識で躊躇って切っ先を少し太くして切断力を失くしてしまう

(使いやすいようにどこを改編してもらっても大丈夫です)

やばいわかんないこれどっちの方がいい?マジでわかんないから多数決とかとってもいい?

わっかんね
ギリギリで>>378かな?
防御技持ち1人はいてもいい気がするけど 雪だるまのフリ投げ捨てすぎな気がしないでもない

じゃあ>>378いただきます
てかみんなかっこいい名乗り考えんのマジでうまいね おれが考えたやつ「丸めてぽいぽい雪合戦!」とかだもん
始めます

キラキラキラ
ビュオッ!
フワッ

クリスタル「儚く脆い心でも何度だって奮い立たせる! キュアクリスタル!」

クリア「キュア……!」

ブーケ「クリスタル!」

カサイ「はははっ、また増えたァ! いいねいいねぇ、面白くなってきたじゃねぇかァ!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ブォンッ

クリスタル「やぁっ!」シュンッ

ドガァンッ!

ヤクサイン「ヤクサッ!?」ガッシャァン!

カサイ「へぇ……!」

クリスタル「ブーケ、クリア! 大丈夫ですか!?」

ブーケ「うん、ありがとう!」

クリスタル「クリアも大丈夫ですか?」

クリア「平気、だけど……あなたこそ本当に戦えるの? 今だって怖いんでしょ?」

クリスタル「はい、怖いです。でも桜野さんが傷つくのが1番怖いんです」

クリスタル「だからそうならないところまで一所懸命逃げます。あいつを倒すのが1番の近道です」

クリスタル「任せてください。私、逃げ足だけは自信あるので!」

カサイ「おしゃべりかァ? 楽しそうだなァ! オレたちも混ぜろよなァ!!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

ブーケ「クリスタル、行くわよ!」タタッ

クリスタル「はいっ!」シュンッ

クリア「岸波さん、動ける?」

桜野「……う、うん」ググッ

桜野「……ぁ、うぐっ……!」ガクッ

シキ「無茶しちゃダメなのです!」

クリア「そこにいて! 絶対動いちゃダメだからね!」

桜野「……わ、かった」

クリア「だぁっ!!」ダンッ

桜野「……」ギュッ

クリスタル「やぁぁぁっ!」ドカッ

ブーケ「はぁぁぁっ!」ドガガッ

ヤクサイン「ヤ、クゥゥゥ!」

クリア「はっ!」ドゴォッ!

ヤクサイン「サッ!?ァァァッ!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドガンッバゴォンッ!!

クリスタル「うくっ、でたらめ……!」ガガッ

ブーケ「近づけなぃ……!」ガガガッ

クリア「んぐっ、ぁ……きゃっ!?」ドカッ

クリア「うぅぅっ……!」ズザザッ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

クリア「ちぃっ……!」ガクッ

桜野「弓知夏さんっ!」

シキ「桜野っ!」グイッ

桜野「離して!」

シキ「ダメなのです!」

桜野「でも弓知夏さんが!」

シキ「怪我するだけなのですっ!!!」

桜野「!」

シキ「お願いだから……無茶したらダメなのです……!」ギュッ

桜野「…………そう、だよね」

桜野「わたし、変身できないもんね……」

桜野「わたしなんかが出しゃばっても、ただの足手まといだもんね……!」

桜野「今のわたしじゃなんにも、なんにもなんにも出来ないもんね……!」ギリッ

シキ「桜野……」

桜野「ごめんねシキ、心配かけて。もう無茶なことしないから、ここで大人しく見守ってるから」ニコッ

シキ「……うん」

桜野「プリキュア、がんばれ……!」

ヤクサイン「ヤクゥ…!」ググッ

クリスタル「!」シュシュンッ

ヤクサイン「サァァァイ!」

バゴォンッ!

クリスタル「……っ」ズザザザッ

カサイ「おーおー、結構すばしっこいなァ、あの小動物」

ブーケ「みんな、一緒に!」ダッ

クリスタル「はいっ!」タタンッ

クリア「はぁぁぁっ!!!」ググッ

ヤクサイン「ヤッ!?」

ドゴォンッ!

ヤクサイン「ヤクッ!サァァァイッ!?」ガシャガッシャァン!

クリア「はぁ、はぁ……!」

ヤクサイン「ヤ、クゥゥゥ…!」

ブーケ「チャンスよ!」

クリスタル「私が行きます!」タタッ

クリスタル「プリキュア・冷波手裏剣!」バッ

キラキラキラ…
フォンッ
キィィィンッ!

クリスタル「いっけぇ!」バシュゥッ

ヤクサイン「ヤ、クッ…!」

カサイ「ヤクサインよけろーっ!!!」

ヤクサイン「ヤッ……!?」

ズバンッ!

ヤクサイン「ヤァァァァ!!!」サラサラ…

クリスタル「はぁ、はぁ……やった……!」

ブーケ「みんな……怪我は……?」

クリア「ちょっと疲れただけ……」

カサイ「へぇ、結構やるじゃねーか」

クリスタル「!」ゾクッ!

クリア「カサイ……!」

カサイ「オレとも遊んでほしいなァ? 特にそこの小動物」

クリスタル「……!」ビクッ

カサイ「ははっ! ビビってんなァ、丁度いい! そいつもオレの目的なんだァ」

クリスタル「……っ」ジリッ

カサイ「おら、恐怖の中で希え」

クリスタル「くっ……!」

カサイ「と、言いてぇところだが……」

ブーケ「はぁはぁ……!」

クリア「……っ!」フラフラ

カサイ「今のお前らじゃあ楽しいバトルは出来そうにねぇなァ」

カサイ「ウィッシュスターのエネルギーを集めなきゃなんねぇんだが、一方的に叩き潰すなんてなんの面白みもねェ。オレぁ心が燃えるような熱いバトルがしてぇだけなんだよ」

カサイ「ツナミのバカにまたネチネチ文句言われんだろうがしゃーねェ。命拾いしたなァ。次会う時までにせいぜい強くなっとけよ」シュンッ

クリスタル「…………消えた」

朱「はぁ、はぁ……助かっ、た?」

透「うくっ……!」フラッ

朱「弓知夏さん!」ガシッ

桜野「朱さん、弓知夏さん! 大丈夫ですか!?」

透「……平気」

朱「桜野ちゃんこそ大丈夫? あんまり動いたら……」

桜野「いえ、私はもう大丈夫です」

朱「本当に? 無理しちゃダメよ?」

桜野「ほんとに大丈夫ですから心配しないでください」

桜野「そんなことより雪菜ちゃん!」クルッ

桜野「大活やく……うぉっと?」

雪菜「……」ギュゥゥゥ

桜野「雪菜ちゃん……?」

雪菜「……ひくっ、ひっく……うぁ……!」

桜野「ぁ……」

桜野「……雪菜ちゃん」ギュゥッ

桜野「よく頑張ったね……」ナデナデ

雪菜「うぁぁぁっ……!!!」ボロボロ

透「……」

雪菜「……ひくっ、うっ……っ……」

桜野「落ち着いてきたかな?」ナデナデ

雪菜「はい……ありがとうございます……」

透「久木さん」

雪菜「は、はい……?」

透「ひとつだけ確認させて。あなた、プリキュア続ける気?」

雪菜「! わ、私は……」ギュッ

透「怖かったんでしょ? 今だって岸波さんに頼って。はっきり言うけど、あなたにプリキュアは向いてない」

桜野「そういう棘のある言い方はだーめ。もう少し優しく……」

透「黙ってて。この子の意志を確認してるの」

雪菜「うぅ……」

透「どうなの?」

雪菜「わ、わ、たし……続けたい、です……」

透「実際に戦って、怖い思いをたくさんしたでしょ? それでも戦うの?」

雪菜「だって、だって私……桜野さんと一緒がいい……から……」

桜野「雪菜ちゃんっ……!」ギュ-

雪菜「さ、桜野さっ、ちょっと苦しぃ……!」

透「……」ムスッ

透「岸波さん」

桜野「なんでしょう?」

透「これ以上首突っ込むのやめて」

桜野「えぇ……」

透「この子、あなたと居られればそれでいいみたいだし。だったらあなたが関わらなければぜんぶ解決」

桜野「弓知夏さん、ごめん。それはできません」

透「むぅ……なんでよ」

桜野「だって心配だもん、弓知夏さんのこと」

透「……私は、大丈夫だよ」

透「独りだって大丈夫。今までそうしてきたんだから……」

透「独りだって……戦える……」

桜野「私が一緒にいたいの」

透「!」

桜野「ね?」

透「…………はぁ」

雪菜「……?」

透「あなた」

雪菜「はいっ」ピシッ

透「自分の身は自分で守ってよ。そんなに面倒見きれないから」

雪菜「は、はいっ」

朱「大丈夫よ。あたしもいるし、それに……」ナデナデ

雪菜「?」

朱「この子、そんなに弱くないわよ」

雪菜「朱さん……!」

雪菜「あの、弓知夏さん、私からもひとつだけ聞きたいことが……」

透「なに?」

雪菜「うっ……やっぱりなんでもないです……」

透「言いたいことがあるならはっきり言って」

雪菜「……お、怒りませんか?」

透「内容による」

雪菜「や、やっぱりやめときます……」

透「いつまでも隠されてると気分悪いの。はっきり言って」

雪菜「ぁ……ぅ……」

雪菜「じゃ、じゃあ、その……」

透「……」

雪菜「何をそんなに怖がってるんですか?」

透「……は?」

桜野「怖がってるって虫のこと?」

雪菜「違います違います」ブンブン

雪菜「初めて会った時からずっと思ってたんです。いったい何をそんなに怯えているんだろうって」

透「怯える……私が? そんなわけない……!」

雪菜「ありますよ……!」

雪菜「私、分かります! だって、だって! 私は誰より怖がりだから! 誰かが何かを怖がってるのも分かります!」

透「分かるわけない! 何にも知らないくせに!」

雪菜「だったら教えてくださいよ!!!」

透「!」

雪菜「桜野さんも朱さんもいるじゃないですか。相談すれば親身になって聞いてくれるはずです」

雪菜「なのに、それなのになんでいつも独りで辛そうな顔してるんですか!」

雪菜「怖いなら怖いでいいじゃないですか! 苦しいなら苦しいでいいじゃないですか! 助けてほしいなら助けてって言えばいいじゃないですか!!!」

透「なにが、分かるの!」

透「あなたになにが分かるって言うの!?」

透「何も失ったことないくせに分かったような口聞かないでっ!!!」タタタッ

桜野「あ、弓知夏さん!」



安価下3まで多数決
① 追いかける
② 追いかけない

雪菜「……ふ、ぐっ……ぅぅ……!」ポロポロ

桜野「あ、雪菜ちゃん……どうしよ……」オロオロ

朱「雪菜ちゃんはあたしに任せて」

桜野「すみませんっ」タタタッ

雪菜「……ひくっ、ひぅ……私……」

朱「……」ナデナデ

雪菜「うぅ……」

朱「あのね雪菜ちゃん、大事なこと話すね。プリキュアとして戦うなら、知っておかなきゃいけないこと」

雪菜「……?」

朱「あたし達が戦ってる敵はね、ウィッシュスターっていう秘宝の力で願いを叶えようとしているの。そのエネルギーは誰かの願い。誰かが何かを願う時、その力がウィッシュスターのエネルギーになる」

雪菜「……願いの……力? ってことは、私たちの願いも……?」

朱「うん、きっとウィッシュスターのエネルギーになる。どれだけ小さくてささやかで優しい願いでも」

雪菜「じゃあ……弓知夏さんは……!」

朱「それを知ってるから、どんなに辛くても誰も頼れないんじゃないかなって」

雪菜「そんな……私、なんてこと……! 謝らなきゃ……!」

朱「待って待って。今は桜野ちゃんに任せましょう?」

雪菜「……はい」

雪菜「……」

朱「でも残念だったわね、発表の練習」

雪菜「……違うんです。そうなっちゃったけど、違うんです……」

朱「違う?」

雪菜「私、私……」

雪菜「……」

雪菜「クラスの人が陰口を言ってたんです」

朱「!」

雪菜「桜野さんの悪口でした」

朱「え……?」

雪菜「桜野さん、とっても優しくて、みんなに頼られてて、色んな人を助けてて。でもそれをよく思わない人もいて」

雪菜「私、許せなかったんです。桜野さんはそんな人じゃありません。私は知ってます」

雪菜「だから違うって言いたくて、言い返さなきゃって思って、立ち上がって、でもうまく声が出なくて、気持ちだけが前のめりになって、気づいたらみんな、周りの人がみんな、みんな、私のこと、見てて、それで……」

朱「……!」ギュッ

雪菜「わぷっ!? あかねしゃ……?」

朱「いっぱい頑張ったんだね……!」

雪菜「!」

雪菜「で、でも……!」

雪菜「でも私、結局逃げちゃって、ダメダメで……!」

朱「ううん、一所懸命立ち向かったよ。全然ダメなんかじゃないよ。きっと桜野ちゃんだって喜んでくれる」

雪菜「ほんと、ですか……?」

雪菜「私、ちゃんとがんばれましたか……?」

朱「うん。あたしが保証する」

雪菜「ありがとっ、ございますっ……!」

雪菜「私、もっと強くなりますっ」

雪菜「今は怖がりだけど、それでもきっと強くなってちゃんと言い返せるくらいになるんです」

朱「うん、その意気。応援するわ」

雪菜「そして……」

雪菜「そしていつか、桜野さんが怖がってる何かから、私が助けてあげるんです」

朱「……え、桜野ちゃんが?」

桜野「弓知夏さん待って!」

透「……」

桜野「あの、あのね弓知夏さん」

透「……私、なにも怖がってなんかないから」フイッ

桜野「弓知夏さん、聞いて」

透「……」フイッ

桜野「ねーってばー」

透「……なに」

桜野「うん、あのね……」

桜野「わたしね、雪菜ちゃんの言うことも間違いじゃないと思うよ。本当に助けが必要な時は、助けてって言っていいんじゃないかなって」

透「そんなのダメに決まってる。 分からないの? 私たちの願いだってウィッシュスターのエネルギーになる。やつらの思う壷」

桜野「うん、だからね、こっそり教えて」

透「こっそり?」

桜野「そう、こっそり。ウィッシュスターにも聞こえないような小さな声でこっそり。私だけに聞こえるようにでいいから」

透「そんなこと出来るわけない。気休めにもおまじないにもならない。なんの意味もない。そんな小さな声、届くわけないっ……!」

桜野「ううん、きっと届くよ。届けたいって気持ちがあればきっと届く」

桜野「どんなに遠く離れてたって、どんなに小さな声だって、わたし、絶対聞き漏らさない。どこからだって飛んできて、きっとあなたを助けるから」

透「……!」

透「……っ」

透「………………期待しないでおく」

桜野「いいよいいよー。ハードルは低い方が、多少カッコつかなくてもいい感じに見えるかもしれないからね!」

透「なにそれ」

桜野「えっへへっ」ニコッ

透「……」

透「……ねぇ」

桜野「なぁに?」

透「私あの子に、久木さんに酷いこと言っちゃったよね」

桜野「ちょっとキツかったかもねぇ」

透「そう、だよね……」

桜野「一緒に謝りに行こっか」

透「……!」

透「……」

透「……ん」コクッ

ここまで
以上で久木雪菜編終了です 脳内闇堕ちに引っ張られた感すごいですが、「プリキュア、がんばれ」の実績解除できたので余は満足です

そしていよいよ次回から桜野変身編始めようと思います。いきなり変身後安価までたどり着くか分かりませんが乞うご期待

本日はお疲れ様でした

昼休み 屋上

雪菜「願い、ですか?」

桜野「そうそう」

朱「でもなんで急に?」

桜野「ウィッシュスターってどんな願いでもひとつだけ叶えられるじゃないですか? そこで、みんなだったらどんな願いを叶えるか気になって」

朱「うーん、そうねぇ……」

雪菜「ひとつだけですもんね……」

桜野「うんうん」

透「……」

桜野「弓知夏さんもこっちおいでよ」

透「私はいい。っていうか嫌」

桜野「えぇ、一緒に考えようよー」

透「そんなのダメ。私たちの願いだってウィッシュスターのエネルギーになるんだから。そんな、やつらに手を貸すみたいなことしたくない」

桜野「本当に願うわけじゃないってばぁー」

透「でも……」

シア「夢を見るくらいはいいと思いますわよ」

透「シアまで……」

シア「生きていくためには、そのくらいの希望は必要ですわ」

透「むぅ……」

桜野「ほらほら、こっちおいでー。ここにお座りー」パムパム

透「……うん」

桜野「それでどう? 弓知夏さんはなにをお願いする?」

透「やつらを倒したいとか?」

桜野「うーん、そういうんじゃなくてさ。もっと個人的な、弓知夏さんのお願い」

透「私の……」

桜野「うんうん」

透「私、願いなんて……」

桜野「なんにもない?」

透「……分かんない」

桜野「すぐには思いつかないか」

透「……うん」

桜野「じゃあ雪菜ちゃんに聞いてみましょー」

雪菜「私ですか?」

桜野「いえーす。さぁお答えください。なんでもひとつだけ叶うならなにを願う?」

雪菜「えぇと……」



安価下3まででコンマ最大
雪菜の願い

胸邪魔だから小さくする


>>410了解

緊急会議を招集する

類稀なる紳士の諸君、本日はよく集まってくれた
本日諸君に集まってもらったのは他でもない
我々の高度に紳士的かつ知的な活動において欠かすことのできないとある設定を確認するためである
つまるところ彼女らの胸囲についてである
なに下心などいっさいない 我々は紳士なのだ

現状分かっている設定で胸囲について言及されているのは久木雪菜ただ1人である 彼女については「早熟な体付きなロリ巨乳。(原文ママ)」とされているため、主要キャラの中でもっとも刺激的と見て間違いないだろう

また透についても「ボーイッシュ」とされているため、この中では1番可愛い可能性が高い

問題は残りの2人である
桜野については平均的と見るのがいいかもしれないため2番目か3番目となるだろうが、そのポジション故のコンプレックスを描くべきであるという指摘も頷くことはできるのだ

朱についてはモデル体型ということもあり、スレンダーかつコンプレックスを持っていないとすることも可能だが、より刺激的な肉体だとしても扱い切れるだけのポテンシャルがあるだろう

それを踏まえた上で紳士諸君らには彼女らの胸囲の格差社会を可視化してもらいたい

さしあたって現状の私が見る社会構図を以下に示す
雪菜>朱>桜野>越えられない壁>透

諸君らにも是非じっくりと考えて頂きたい
なおこれはあくまで紳士的な行為であり下心など全く存在しない そのことを努々忘れることなきよう
おっぱい

ありがとう紳士諸君
傾向を見るに、私が先に挙げた構図と大きくは相違ないようで安心した
細かい設定は血で血を洗う争い必至のため不問とし、順位だけを明確なものとする

なお本当に胸削除にはならないため安心されたし 身長は俺もそのイメージ

雪菜「私はその……胸が……」

透「っ……!」バッ

雪菜「肩が凝ったりもしますし結構邪魔になるので小さくできたらなぁ、と……」

透「……な、な……っ!」

透「……!」ハッ

透「……っ」サッ

透「……」ス-ン

透「!?!!??!?」

透「ア……」フラッ

シキ「……?」

朱「あぁ~分かるかも」

透「っ……!」バッ

朱「あたしもたまに邪魔に思うことあるのよねぇ」

透「ア……ア……」

透「……っ!」ババッ

透「……!」ペタスッ

透「……」ペッタ-ン

透「!?!?!?!????」

透「アァ……」フラッ

シキ「透……」

桜野「2人ともおっきいもんねぇ。ちょっと羨ましいかも」

透「ぜぇぜぇ……!」フラフラ

雪菜「あんまりいいものでもないですよ。その、視線とか……」

桜野「そう? 憧れちゃうけどなぁ」

朱「そう言う桜野ちゃんも、実は結構あるんじゃないの?」

桜野「いえいえそんな」

透「! 岸波さ……!」

桜野「だってほら……」

透「ア」

桜野「わたしは……」

透「アァ」

桜野「普通ですよ!」ニコッ

透「ア-……」バタ-ン

桜野「んぇ? 弓知夏さん?」

透「ウラギリモノウラギリモノ……」シクシク

シキ「元気出すです……」ペタン

透「……」ドヨ-ン

桜野「あ、えぇっと……なんか元気ない?」

シキ「今はそっとしといてあげてほしいのです……」

桜野「う、うん、わかった」

桜野「じゃあ次は朱さんね。ずばり、なんでもひとつだけ叶うならなにを願いますか?」

朱「そうねぇ……」



安価下3まででコンマ最大
朱の願い

朱「あたしはクローゼットかしら」

桜野「クローゼット? どうしてですか?」

朱「お仕事がらね、服がすっごく多いの。買ったものとか貰ったものとかでいっぱいになっちゃうのよ」

雪菜「羨ましい悩みです……!」

朱「でも本当にしまう場所に困ってるからクローゼットがほしいわね。それも無限に入るやつ」

桜野「無限ですか!」

朱「そうそう。正直、こんなのいつ着るの? みたいなのもあったりして困ってるのよね。だから無限クローゼット」

雪菜「お洋服がいっぱい! 夢の空間ですね……!」

朱「雪菜ちゃんはどんな服が好き?」

雪菜「可愛いのが好きです!」

朱「そかそか、じゃあ今度コーディネートしてあげるわね」

雪菜「! ほんとですかっ!? いいんですか! やったぁっ!」

朱「桜野ちゃんもどう?」

桜野「いえ、わたしは……」

朱「遠慮しなくてもいいのよ?」

雪菜「そうですよ桜野さん! 朱さんですよ! プロのモデルさんのコーディネートですよ!」

桜野「そ、そこまで言うなら……」

朱「弓知夏さんは? 一緒にコーディネートしない?」

透「私はいい」

朱「んーもったいない。背丈とか体型はあたしに似てるし、色々アドバイス出来ると思うんだけど……」

透「たい、けい……!」

朱「え、なに……?」

透「ア」

シキ「透っ! 気をしっかり持つですっ!!!」ペタ-ンッ

桜野「2人とも素敵なお願いだねぇ」

雪菜「桜野さんだったら、どんなお願いをするんですか?」

桜野「わたし? わたしだったら、うーん……みんなのお願いが叶いますように、かな?」

雪菜「おぉー、なんか桜野さんって感じがします」

桜野「そうかな?」

透「なにも思いつかなかっただけでしょ」ツ-ン

桜野「な、なにゆえそんなにも機嫌が悪いのでしょう……」

朱「でも確かに、桜野ちゃんの個人的なお願いって感じはしないわよね。そういうのはないの?」

桜野「これといって無い、ですかね?」

雪菜「なんだか寂しくないです?」

桜野「ううん、そんなことないよ。だって……」

桜野「みんなが幸せならわたしも幸せなので!」パァァァ

雪菜「ま、まぶしいですっ……!」

朱「後光が! 後光が差して見えるわっ……!」

桜野「大げさだってぇ」ニコニコ

朱「桜野ちゃんのそういうところに、あたしたちもいっぱい助けられたのよねぇ」

雪菜「ですねぇ」

桜野「照れるなぁ。わたしなんて全然だよ」

朱「そんなことないわよ」

雪菜「そうですよ。いつも誰かに頼られて、嫌な顔ひとつしないで引き受けて。いっそ不思議なくらいです。どうしてそんなに優しくいられるんですか?」

桜野「そんなに大したことじゃないけど……」

透「私も気になる。どうしてそういつもいつも余計なことに首突っ込むの?」

桜野「同じ質問とは思えない切れ味……」

桜野「うーんとね、ちょっと前の話になるんだけど、といっても10さいくらいの頃かな?」

桜野「わたしね、街で迷子の女の子を助けたの」

桜野「同い年くらいの子だったんだけど、道の端っこでうずくまってて。お母さんとはぐれちゃったみたいで」

桜野「わたしその時、たまたま飴を持ってて、その女の子にあげたの。そしたらすっごく喜んでくれて。それで仲良くなって2人でおしゃべりしてたら、その子のお母さんが探しに来て」

桜野「いっぱいありがとうをくれた。女の子もお母さんも、いっぱいいっぱいありがとうって言ってくれたんだ」

桜野「それだけの話なんだけどね。でもわたし、それがすごく嬉しくて。こんなわたしでも誰かの役に立てるんだって思って」

桜野「それからというもの、頼まれごとをされると断れなくなってしまいました」テヘッ

雪菜「素敵なお話です……!」

朱「桜野ちゃんは昔から桜野ちゃんだったのね」

桜野「そりゃあそうですよ」

透「あなたのお節介、そんなところから来てたんだ。呆れた」

桜野「今日は一段とツンツンだねぇ……」

シア「透」

透「ん?」

シア「そろそろ時間ではなくって?」

透「あ、そっか」

桜野「どうしたの?」

シア「先生から呼び出されているんですの。転校してからそれほど経ってませんし無愛想なところもありますから、心配されているんですのね」

桜野「そかそか」

シア「それがお友達と過ごしていて時間を忘れそうになるなんて! ワタクシ目頭が熱くなってしまいますわ……!」

透「そ、そんなんじゃないから……」

桜野「一緒に行ってあげよっか?」

透「バカにしないでっ」フイッ

桜野「あぁ、そっぽ向かれちゃった」

透「ほらシア、置いてくよ」ツカツカ

シア「あ、お待ちになって~」

桜野「弓知夏さん!」

透「……」

桜野「また後でね!」フリフリ

透「……ん」コクッ

桜野「……」フリフリ

朱「弓知夏さん、前に比べるとずいぶんやわらかくなったわよね」

桜野「そうですね」

雪菜「はじめは怖いしとかなって思ったけど、本当はとっても優しい人なんですよね。今でもたまに怖い時ありますけど」

桜野「うん」

朱「最初は一匹狼みたいな子だったけど、段々信頼してきてくれてるのかしら」

雪菜「確かにそんな感じします」

桜野「でもわたし、まだスピリットピース返してもらってない」

朱「あ……」

雪菜「そういえば、取られちゃったんでしたっけ?」

桜野「うん。わたしを巻き込まないようにっていうのは分かってる。でもわたしも一緒に戦いたい」

朱「そうよね。あたしも、桜野ちゃんが一緒に戦ってくれたら心強いわ」

雪菜「私もです」

桜野「どうすれば返してもらえるかな……なにが足りないんだろう……」

雪菜「桜野さん……」

桜野「あ、ごめんね、2人にまで心配かけて」

朱「ううん、謝ることないわよ」

桜野「わたし、ちょっと考えてみます。弓知夏さんのこと、プリキュアのこと」

朱「うん、なにかあったら遠慮せずに言ってね」

雪菜「私も全力でお手伝いしますよ」

桜野「2人ともありがとう」ニコッ

ここまで
本日は大変紳士的で有意義でした

次回の終わりに桜野の変身後募集開始できるようにしようと思ってます

お疲れ様でした

放課後 屋上

桜野「……」

シキ「……桜野」

桜野「……」

シキ「……桜野、雨降りそうなのです」

桜野「……うん」

シキ「戻らないと濡れちゃうのです」

桜野「……うん」

シキ「……考えごと?」

桜野「……うん」

シキ「透のこと?」

桜野「うん」

桜野「わたし、弓知夏さんを助けたい。シキとの約束もあるからね。スピリットピースを返してもらって、一緒に戦いたい」

桜野「でも、どうすればいいのか分からなくなっちゃった」

桜野「朱さんの時もそう、雪菜ちゃんの時もそう。誰かが変身するたび、弓知夏さんは苦しそうな顔をした」

桜野「わたしが変身すればぜんぶ解決するって思ってた。でも本当にそれだけでいいのかな」

桜野「わたしが変身すれば、一緒に戦えるようになれば、それで笑ってくれるのかな」

シキ「桜野……」

桜野「シキ、ごめんね。話しにくいことなのは分かってる。でもわたし、やっぱり知らなきゃいけないと思う。教えてほしい。弓知夏さんになにがあったの?」

シキ「それは……」

シア「ワタクシからお話いたしますわ」

シキ「!」

桜野「シアさん?」

下校中 河川敷

朱「それでそのとき桜野ちゃんがね……」

雪菜「ふふっ、そうなんですか……」

???「……」ザッ

雪菜「っ……!」ビクッ

朱「?」

???「……」

朱「あの、どうかしまし……」

雪菜「……っ」グイッ

朱「え、雪菜ちゃん?」

雪菜「だ、ダメです……その人、ダメ……!」カタカタ

朱「ダメってなにが……」

???「キュアブーケにキュアクリスタルだな」

朱「!」ゾクッ

???「さぁ、恐怖の中で希え」ブワッ



安価下3まで募集
敵幹部(3人目)
幹部の中でもリーダー格です
バランス見て男でとります ご了承を

名前:
性別:男
性格:
口調等:
容姿:
自由記入:

名前:ライガ
性別:男
性格:クールな二枚目っぽい 自分にも仲間にも厳しい 例え敵でも実力や精神に関して素直に称賛することもある
口調等:一人称は「私」 皮肉屋で気取ってたりキザな感じ
容姿:肌が黒い 見た目的には20代~30代
自由記入:戦闘スタイルは雷を彷彿とさせるスピードでの徒手空拳

他もらっても>>434選びそうな気がするのでこれで進めます

シキ「シア……」

桜野「弓知夏さんは?」

シア「内緒で抜け出してきましたの。今頃ワタクシを探しているでしょうね」

桜野「話してくれるの? ぜんぶ?」

シア「えぇ……」

桜野「本当にいいんですか?」

シア「助けてほしいの思いながら何も話さずにいたことこそ傲慢ですもの」

桜野「そう、ですか……」

桜野「……じゃあ、聞かせてください。なにがあったのかを」

シア「えぇ」

せっかく考えてくれたのにごめん 気をつけます

シア「そもそもウィッシュスターというのは、妖精の国シーズンランドに伝わる国宝なのです」

シア「シーズンランドの繁栄はウィッシュスターと共にありましたわ。皆の健やかでささやかな願いが、緩やかだけれど確実にウィッシュスターを満たして、その力で皆で決めた願いを叶えてきました」

シア「ですがあの日、突然カラミティ帝国が現れたのです。あの者たちは瞬く間に国中を蹂躙していきましたわ。ワタクシたちだけの力では到底太刀打ちできませんでした」

シア「だから伝説の戦士を頼ったのです。ワタクシたちはカラミティ帝国と戦うため、プリキュアの素質がある者をシーズンランドに召喚しました」

桜野「それが、弓知夏さん……」

シア「ワタクシたちはすべての希望を透に託しました。いえ、託してしまいました。それがどれだけ、あの子を追い詰めることになるか知りもせず」

シキ「……」

シア「透はプリキュアになって、ワタクシたちのために必死で戦ってくれました。どれだけ傷ついても何度倒れても、必死で」

シア「でもあの者たちの強さは想像以上でした。プリキュアの力を持ってしても、あの者たちを抑え切ることはできませんでした」

シア「そしてついに、ウィッシュスターを奪われてしまった。ワタクシたちは逃げることしかできませんでした。透を元の世界に送り返すのにあわせて、ワタクシたちもこの世界へと逃げ延びたのです」

シア「しかしそうして出来た世界の繋がりを、あの者たちに利用されてしまいました。溜まりきらなかったウィッシュスターのエネルギーを、この世界で集め始めたのです」

シア「あの者たちがこの世界に侵攻し始めてもう随分経ちます。透ももう限界ですわ……」

桜野「……そ、そん、な……ことが……」

桜野「……他の、妖精は……?」

シキ「!」

桜野「他にもいたんでしょ? ……どう、なったの?」

シア「それ、は……」

シキ「うぅっ……!」

桜野「!」

桜野「ご、ごめっ、わたしっ……!」

透「みんな死んだよ」

桜野「!」

シキ「!」

シア「……透」

透「ぜんぶ話したんだ」

シア「はい」

桜野「ゆ、弓知夏さん……」

透「分かったでしょ? 遊びでやってるんじゃないの」

桜野「でも、わたし……」

透「死んだんだよ、みんな。みんな死んだ。何も願わずに死んだ。

透「願えばウィッシュスターのエネルギーになる。だからみんな何も願えなかった。それが最期の抵抗だった」

透「救いを求めることも、ささやかな生を望むことも、安らかな死を祈ることさえ許されず、ただ、死んだ」

シア「ちがっ、違いますわ透! みんなは……!」

シキ「っ!」ゾクッ

シア「!」ゾッ

シキ「…………ぁ……ぁ……!」ガクガク

桜野「シキ、シキっ! どうしたの!?」

シキ「……き、た」

シア「この気配……!」

透「まさか……!」

透「……」ギュゥ

透「……シア、行こう」

シア「は、はい」

桜野「ま、待って!」

透「……今はあなたに構ってる暇はないの」

桜野「わたしも一緒に行く!」

透「……ダメ。あなたは離れてて」

桜野「わたしだって戦いたい!」

透「私は戦いたくなんかないっ!!!」

桜野「……え」

透「……!」ハッ

桜野「ゆ、ゆみち……」

透「……忘れて」

桜野「え……」

透「いい、岸波さん、よく聞いて」

桜野「ま、待って……」

透「あなたはまっすぐお家に帰るの。近づこうなんて思ったら絶対ダメ。わかった?」

桜野「でも、でも……」

透「シア」タタッ

シア「……はい」

桜野「あ……」

桜野「……待って」

桜野「……待っ、て……弓知夏さん……」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドゴォンッ!

ブーケ「きゃっ!?」ドサッ

クリスタル「ブーケ!」

ブーケ「大丈夫! けど……!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

ライガ「期待はずれだな、プリキュア」

ブーケ「つ、強い……!」

ライガ「ヤクサイン」

クリスタル「きますっ!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ブォンッ!

ブーケ「くっ! はぁぁっ!」ダッ

クリスタル「やぁっ!!」タンッ



安価下1コンマ
01~20 ピンチ
21~40 劣勢
41~60 拮抗
61~80 優勢
81~00 圧倒

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドガガッ

ブーケ「くぅぅっ!!」ガガッ!

クリスタル「う、くっ……!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」グァッ

クリスタル「危ないっ!」

ドゴォンッ!

ブーケ「……んくっ!」ズザザッ

クリスタル「はぁ、はぁ……!」ヨロッ

ライガ「ヤクサインだけで倒せてしまいそうだ。私は高みの見物と洒落込むとしよう」

クリスタル「この、ままじゃ……!」

ブーケ「一気に決めるしかないわね……! クリスタル!」

クリスタル「はいっ!」シュンッ

ライガ「ほぅ……」

クリスタル「はぁっ!!」バキッ

ヤクサイン「ヤクッ!」

ブーケ「たぁっ!!」ドゴッ

ヤクサイン「ヤクゥッ!」

ブーケ「今よ!」

クリスタル「はい!」

ブーケ「プリキュア・ガーデシュート!」フワッ

クリスタル「プリキュア・冷波手裏剣!」フォンッ

ブーケ「くらえっ!」ダァンッ!

クリスタル「いっけぇ!」バシュッ!

ヤクサイン「ヤ、クゥゥウ!」

ライガ「ふむ」

ライガ「それが当たるのはよくないなぁ」シュンッ

ブーケ「!」

ライガ「はっ!」ギュオッ

ドドカァンッ!

ブーケ「う、そ……!」

クリスタル「私たちの技が……あんな簡単に……!」

ライガ「ヤクサイン」

ブーケ「!」ハッ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

ドゴォンッ!

クリスタル「きゃあっ!!?」ドガッ!

クリスタル「あぐっ……!」フラッ

クリスタル「……っ」クタッ

雪菜「……」シュパァァン

ブーケ「雪菜ちゃん!」

ライガ「よそ見はオススメしないなぁ」

ブーケ「!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

ドガァンッ!

ブーケ「ぅ、くっ……!」パタッ

朱「……」シュパァァン

朱「は、ぁぅ……!」

雪菜「うくっ……!」

ライガ「もうおしまいか、退屈だったな」

ヤクサイン「ヤ-」

ライガ「ヤクサイン、トドメを刺してやれ」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」グォッ!

透「……!」ザッ

ライガ「ん? おぉ、聞いてはいたが実際会うと感慨深い。久しぶりだなぁ」

透「やっぱり……あなただったんだ……!」

ライガ「だがどうした?」

透「ライガァァァァアアアアア!!!!!」

ライガ「顔色悪いぜ?」

透「プリキュア! カミングシーズンッ!!!」

クリア「はぁぁぁっ!!!」ダッ

ライガ「はははっ」

クリア「はぁ! たぁっ!!」ババッ

ライガ「ははっ、いきなり私を狙うか」ガッ

クリア「みんなの仇をとる! あなたさえ倒せればそれでいい!」

ライガ「へぇ、そういうことなら……ヤクサイン!」

ヤクサイン「ヤク?」

ライガ「さっきの2人にトドメを刺せ」

クリア「!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドタドタッ

クリア「卑怯者っ!!」

ライガ「なんとでも言え。それより、行かなくていいのかな?」

クリア「ちぃっ!」バッ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ググッ

クリア「はっ!」ダッ!

ドガァンッ!

クリア「くっ、ぅぅぅうううっ!!!」ビリビリ

ヤクサイン「ヤクサッ!」バシュッ

クリア「!? きゃっ!!」ドガッ!

クリア「くぅっ!」ズザザッ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

クリア「こうなったら……!」

クリア「プリキュア・スプラッシュウェイヴ!!!」

ブワッ

クリア「くらえぇっ!!」バッ

ドドドドドッ!
ドカァンッ!

クリア「はぁっ! はぁっ! これでっ……!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

クリア「! そん、な……!」

ライガ「そんなやけっぱちが通用するわけないだろう?」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドゴッ!

クリア「うぐっ!」

ヤクサイン「ヤ、ク、サッ!」ドカッバキッ

クリア「あ、ぐっ! うぁっ!」

ヤクサイン「イィィィンッ!」バゴォンッ!

クリア「きゃぅっ!?」ズザザッ

クリア「はぁ、はぁ……!」フラッ

クリア「うくっ……!」ガクッ

ライガ「どうだキュアクリア。痛くて苦しいだろ? 死ぬのは怖いだろ? 諦めてしまえ。すべて諦めて願ってしまえ」

クリア「だれが……そんなこと……!」

ライガ「でもお前の敗北は確定だ。これ以上お前に何が出来る? もう十分戦ったじゃないか。その結果がこれだ。誰も救えず、何も守れず、愚かな妖精どもの後を追う。お前が何をしたって、もう何も変わらないさ。だから願え。願ってしまえ。誰も咎めは……」

クリア「この世界はまだ闇に堕ちていないっ!!!」

クリア「誰も何も願わなかった。みんな最期の瞬間まで戦い続けた! そうやって儚い希望を紡いできたから奇跡みたいな今が在る!」

クリア「この光だけは消させるわけにはいかないの! あなたたちの思い通りになんか絶対させない!」

ライガ「啖呵を切るのはいいが、それでお前に何が出来る?」

クリア「あなたを倒す! 今ここで!」

ライガ「倒す、か。じゃあ……」シュンッ

クリア「……!」

ライガ「やってみせろ」シャッ

クリア「っ!?」

ドゴォッ!

クリア「うぁ、ぐっ……!?」

ライガ「はっ!」

ドガァンッ!
ガガガガァンッ!

クリア「はっ……あ゛っ……!」グタッ

クリア「あ、ぐっ、げふっ……ごほっごほっ……!」

クリア「はぁ、はぁ……ぁ、くっ、ぅぅう……!」ヨロヨロ

ヤクサイン「ヤ-ク-…」グググッ

クリア「……ぁ」

ヤクサイン「サァァァイ!」ギュオッ!

バゴォンッ!

クリア「……か、はっ」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドガァンッバゴォンッ!

クリア(だめ、だ……)

クリア(視界が……ぼやける……)

クリア(体が動かない。全身の感覚が死んだみたいになってる)

クリア(そっか……終わりなんだ……)

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドゴォンッドガァンッ!

クリア(結局、何も出来なかった。みんな、私を信じてくれたのに。誰のことも助けられず、期待を裏切って、何も出来ずに死んでいく)

クリア(惨め、無慚。お似合いの最期だろうか。私は今まで何のために戦ってきたんだろうか)

クリア(分からない。でももういい。疲れた)

『だからね、こっそり教えて』

クリア「!」

クリア(こんな時だって言うのに声が聞こえる。あの子の声。居もしないはずのあの子の声が、顔が浮かぶ)

クリア(あの子、いつも首を突っ込んできた。危険だって言ってるのに無理やり出しゃばって、怪我して)

クリア(なにもできないくせに、きっと痛かったはずなのに、きっと怖かったはずなのに)

クリア(あの子はいつも、本当にいつでも、のん気でおめでたい顔をしてた。どれだけ傷ついても、わたしは大丈夫です、なんて笑って)

クリア(ずっと分からないままだ。どうしていつも笑顔なの? なんでそんなに笑っていられるの?)

クリア(いつも誰かを助けて。助けた人と一緒に笑って)

クリア(私だって助けたかったのに。あの子みたいに、みんなで笑い合いたかったのに)

クリア(私は弱くて、何も出来なかった。誰も救えなかった。何も守れなかった)

クリア(もうダメなのかな。本当に、何もかもここで終わりなのかな)

『きっと届くよ』

クリア(……や、だ……やだ、いやだ! そんなの嫌!)

クリア(またみんなに会いたいよ)

クリア(ぜんぶ取り戻したいよ)

クリア(みんなで笑い合いたいよ)

クリア(もし、もしもまだ間に合うなら)

クリア(本当に届くなら)

透「わたしのこともたすけてよぉ……!」

ライガ「トドメだ、ヤクサイン」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」グォッ!

桜野「ぬぅぅぅぅぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!」ダダダダッ

ドッカァァァンッ!

「……今なにか」

透「……っ」

透「……?」

透「……わ、たし……生きて……?」

桜野「いったぁぁ~……!」

透「!」

桜野「あぁ~鼻うったぁ~、腰もうったぁ~……石がゴリってなったぁ~!」

透「……そんな」

透「……なんで」

透「なん、で……!」

桜野「聞こえたよ」

透「……っ!」

桜野「助けにきたよ」ニコッ

透「なんで……なんでっ……」

桜野「わたしね、分からなくなっちゃってた」

透「……え」

桜野「ずっとあなたを助けたいって思ってた」

桜野「はじめは一緒に戦えればそれで助けられるって思った」

桜野「でもそれだけじゃきっと、あなたは笑ってくれないから」

透「私、は……」

桜野「ねぇ」ギュッ

透「ぁ……」

桜野「私、死なないよ」

透「!」

桜野「突然いなくなったりしないよ。ずっとあなたのそばにいる」

桜野「あなたはもう独りじゃない。二度とそうはならない。わたしがさせない」

桜野「だから、だからね……」ギュゥ…

桜野「わたしを信じて」

ここまで

ここから桜野の変身後(ピンクキュア)募集
スピリットピースは桜の花びらでした
6月30日 20:00 まで
日付またぐのは2回投げれてラッキーくらいに思っといてください



以下テンプレ↓

名前:キュア○○
名乗り:
容姿:
必殺技:プリキュア・○○

名前:キュアサクラ

名乗り:風が鳴き 花弁(かべん)が踊る 春の花
キュアサクラ!

容姿:ピンク色主体ではなびらの模様があるミニスカ浴衣っぽい感じで 白ニーハイ 髪にかんざしつけてる

必殺技:プリキュア・桜吹雪
無数の桜の花びらを束ねて操る攻撃や防御に使える攻防一体の技(見た目のイメージとしてはBLEACHの千本桜景義とかNARUTOの我愛羅の砂攻撃とか)
形を変えたり速度を上げたり本数増やしたり物量増やしたりとかもできるけど消耗も激しくなる

あの……自分、延長いいっすか?

もうちょい見たいんだよなぁ

あとものは相談なんだけど桜野の必殺技シンプルくそ強パンチみたいなのどうすか?
ここまで全員遠距離技だし物理型ほしくない?あと桜野の戦闘スタイルたぶん脳筋じゃない?

そうは言っても>>461が最も無難(^^)

>>461の桜吹雪が通常技で必殺技は桜吹雪を拳に纏ってパンチで良いんじゃない?

>>466
級長だけに、必殺技は正義の鉄拳……
これを「プリキュア散華烈破」とでも
命名しましょうか(^^)

わがまま言ってすまねぇ
>>461>>467どっちもいただきます ありがとうございます

ただちょっとリアルがトラブってるので21:30から開始にさせて下さい すまねぇ

トラブルないなった
はじめます

ライガ「……ん?」

桜野「……」ザッ

ライガ「お前、成り損ないか」

桜野「……」ギュッ

ライガ「それは……!」

桜野「……プリキュア・カミングシーズン」

ヒュオンヒュオンヒュオンッ
ビュオオオッ!

ライガ「くっ……!」

フワッ

サクラ「風が鳴き……」

ライガ「!」

サクラ「花弁が踊る……春の花……」

ヤクサイン「ヤクゥ…!」

サクラ「キュアサクラ……!!!」

ライガ「キュア……サクラ……!」

サクラ「……」キョロキョロ

サクラ「……」クルッ

サクラ「……」トンットトトッ

サクラ「……」タンッタンッ

サクラ「……」ノビッ

サクラ「……」グルグル

サクラ「……」コキコキ

サクラ「……」グッパグッパ

サクラ「……」パンッ

サクラ「よしっ」グッ

サクラ「これなら戦える」

ライガ「ヤクサイン!」

サクラ「いっくよぉ……!」グググッ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

サクラ「はっ!」ギュンッ!

ライガ「!」

ヤクサイン「!?」

ドゴォッ!

ヤクサイン「ヤ、グッ!??」

サクラ「っっっらぁっ!!!」

バゴォォォンッ!!!

ヤクサイン「サァァァッ!!?」

ドガァンッ!
ガガガガッ!
ドッパァァァンッ!!!

サクラ「ふー……」

ライガ「こ、れは……」

サクラ「次はあなた」シャッ

ライガ「!」

サクラ「はぁっ!」

ドガッ!!

ライガ「くっ……!」ググッ

サクラ「だぁぁぁぁぁっ!!」バキィッ!

ライガ「ぐぁっ!?」

ヒュンッ
ドガガァンッ!

ライガ「くぅっ……!」

サクラ「……っ!」ダンッ

サクラ「たぁっ!!!」ギュオッ

ドッパァンッ!!!

サクラ「……避けられた」

ライガ「うぉぉっ!」バッ

サクラ「っ!」ガガガッ

ライガ「はぁっ!!」ドガァッ!

サクラ「うくっ……!」ズザザッ

ライガ「はぁ、ははっ……強いな。だからこそ惜しい」

サクラ「たぁっ……!!」ガッ

ライガ「くっ!」ガガガッ

ライガ「それだけの強さを持ちながらキュアクリアのために戦うのか!? そんなことをして何の意味がある!」

ライガ「お前も知っているだろ! あいつの弱さを! あいつは何も為しえなかった弱者だ!!」

サクラ「弱くなんか……ないっ!!!」ドガッ!

ライガ「ぐぅっ……!」ズザッ

サクラ「……あの子が弱いわけない」

サクラ「あなたたちが未だ目的を達成できていないのは誰のせい? この世界がまだ無事なのは誰のおかげ?」

サクラ「あの子が必死に戦ったからだ。たった独りで食い止め続けたからだ」

サクラ「それを弱いなんて言わせない」

サクラ「あの子がいるから今が在る!」ググッ

サクラ「この瞬間が! あの子の強さの証明だ!!!」ドゴォンッ!!

ライガ「うぐぁっ!?」

ライガ「はぁはぁ……!」

サクラ「……」キッ

ライガ「くっ、ぅぅ……!」

透「岸波、さん……!」

ライガ「!」

ライガ「ふ、はは」ニヤッ

ライガ「そんなにあいつが強いってことにしたいなら……その強さ、試してやる」クイッ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドタドタッ

サクラ「!」

透「あ……」

サクラ「……っ」ダッ

ライガ「おっと、お前の相手は私だ」グイッ

サクラ「くっ……はなっ、せぇっ!!」ガンッ

ライガ「あぐっ!?」

サクラ「はっ!」ドヒュンッ

ライガ「くっ……ヤクサイン!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

透「うぅっ……!」

サクラ「もっと……速くっ!!!」チュインッ

サクラ(何度手を伸ばした? 何度その距離に絶望した? 何度自分の無力を嘆いた?)

サクラ(もう悔しい思いはしたくない。誰かが傷つくところを見たくない)

サクラ(ただ見ているだけはもう終わり)

サクラ「この力があれば、今のわたしならっ……!」



安価下3まで多数決
① 透を助け出す
② ヤクサインをぶっ飛ばす

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ブォンッ!

透「……っ」

サクラ「届くっ!!!」シュインッ!

ドッゴォォォンッ!

ヤクサイン「ヤクゥ…?」

サクラ「お、っと、とと……」ズザザッ

透「……!」

サクラ「大丈夫?」

透「う、うん」

サクラ「どうかな? 今度はちゃんとかっこよく決まったかな?」ニヘッ

透「! ……うんっ!」

サクラ「少し離れててね。すぐにやっつけるから」

透「ま、待って!」

サクラ「……?」

透「私、私も……!」

サクラ「でも……」

透「……っ」フルフル

サクラ「……分かった」

透「……!」

サクラ「一緒に戦お?」

透「う、うんっ」

ライガ「はぁはぁ……今さらそいつに何ができる……?」

透「……ライ、ガ」

ライガ「そんなちっぽけ力で何ができる? 何か守れたか? 誰か救えたか? 結局そいつは1人じゃ何もできやしない!」

透「……!」

透「……っ」

透「悔しい、けど……全部あいつの言う通り。私は1人じゃ何もできない。できなかったっ……!」

サクラ「…………確かに、1人でできることには限界があるかもしれない」ギュッ

透「!」

サクラ「でもね、だから手を繋ぐの。そのために仲間がいる。友達がいる。そのために、わたしがいるの」

透「……っ」ギュッ

サクラ「だから、大丈夫」

透「……うん」

透「すーはー……」

透「プリキュア・カミングシーズン」

クリア「全てを透き通らせてあげる、キュアクリア」

サクラ「行こう、クリア!」

クリア「うんっ!」タタッ

クリア「プリキュア……!」

クリア「あっ……う、くっ……!」フラッ

サクラ「わたしが支える!」

クリア「サクラ……!」

サクラ「だから一緒に」

クリア「うんっ……!」



安価下3まで募集
合体技いきます
いや違うんですよ綺麗な流れ作ろうとしたらいつの間にか撃ってたんすよ……

技名:
説明:

ざっくりでおk
よろしくお願いします

技名:プリキュア・ボルテクス
説明:渦を巻く水流で敵を打ち砕く。水流を出しているのがクリアでサクラが回転させているイメージ。獣王○心撃のような技。

技名:ダブルキック
説明:サクラは桜吹雪を2つ操って1つを足に纏いグローブ代わりにしつつもう1つの桜吹雪をブースター代わりにして加速させてキック
クリアもスプラッシュウェイブの2つに分けた魚群の1つを足に纏ってもう1つをブースター代わりにして加速させてキック
加速した2人のキックを全く同時に叩き込む

めっちゃええやん……
決めらんないのでコンマがこのレスに1番近いやつ採用

>>482いただきます
>>483範囲外だすまん

ライガ「ヤクサイン!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

サクラ「いくよ!」

クリア「うん!」

ギュッ

サクラ・クリア「プリキュア・ボルテクス!!!」バッ

ギュオオオッ!
ゴォッ!!!!!

ヤクサイン「ヤクッ!? サァァァッ!?!??」

サクラ・クリア「はぁぁぁぁあああああっ!!!」

ドッパァァァンッ!!!

ヤクサイン「ヤァァァァ!!!」サラサラ…

ライガ「……っ」

ライガ「……これほどまでとは」

ライガ「報告だな」シュンッ

(この技ちょっとマーブルスクリューっぽいぞ……!)

桜野「ふぃ……けっこう疲れるねぇこれ」ヘタッ

透「……ふぅ」

桜野「大丈夫?」

透「……うん」

桜野「よかったー」

透「……」

透「……」

透「岸波さん」

桜野「んー?」

透「ありがとう」

桜野「んーん、気にしないで。もっと早く助けられればよかったんだけど、ごめんね」

透「んん」フルフル

透「私は十分救われた。本当にありがとう」

桜野「大げさだなぁ。拙者、当然のことをしたまでです。なんちて、へへ」

桜野「あ、でももうひとりでなんでも背負っちゃダメだよ。助けが必要な時はちゃんと言うこと」

桜野「わたしだっているし、それに……」



朱「桜野ちゃーん! 弓知夏さーん!」タタッ

雪菜「2人とも大丈夫ですかー!」トタタッ



透「あ……」

桜野「透ちゃん」

透「!」

桜野「いこっ!」ギュッ

透「……!」

透「……っ」パァッ

透「うんっ!」ニコッ

ここまで
名前で呼ぶと途端に耳が弱そうになるな……

おかげさまで当面の目標だった主人公変身までこぎつけました
本当にありがとうございます

昼休み 屋上

桜野「透ちゃん」

透「さ……さく……」

桜野「とーーーるちゃん」

透「さく……さ……さくさく」

桜野「おしい」

ガチャ

雪菜「遅くなりましたー」

桜野「あ、雪菜ちゃん。朱さんも」

朱「あら? 2人でなにしてるの?」

桜野「透ちゃんに名前で呼んでもらおうと思いまして」

雪菜「そういえばずっと苗字呼びですもんね」

桜野「でも何度試しても小気味いい咀嚼音になってしまうのです」

シキ「さくさくなのです」

桜野「というわけでもう1回」

透「さ……しゃく……しゃー」

桜野「ヘビ?」

朱「ネコじゃない?」

雪菜「ネコはにゃーです」

桜野「にゃるほど。透ちゃん、にゃー」

透「にゃあ……?」

桜野「かわいい……」

朱「かわいい……」

雪菜「かわいい……」

透「にゃあっ……!?」

朱「ねぇねぇ、あたしのことも名前で呼んでくれない?」

透「え……?」

雪菜「はいはい! 私も呼んでほしいです!」

透「え、っと……朱、さん。雪菜、ちゃん……」

雪菜「な、なんだかムズムズしますね」

朱「呼びにくいなら呼び捨てでもいいのよ……?」

透「じゃ、じゃあ……あ、あか、ね?」

朱「ぁ……」キュン

朱「なんてっ……おそろしい子っ……!」フラッ

朱「雪菜ちゃん……あとは……おねがい、ね……」ガクッ

雪菜「朱さぁーん!」

雪菜「うぅっ、朱さんがやられてしまいました……次は私の番なんですね……」シクシク

雪菜「さぁ! 一思いにやってください!」

透「え、あの……」

雪菜「さぁっ!!!」ズイッ

透「うぇっ!? あ、えとっ! ゆき、ゆきにゃ……」

雪菜「にゃー!!?」バタ-ン

透「あ、ちがっ、ちが……今のは噛んだだけで……」

雪菜「お父さんお母さんごめんなさい。今日から私はゆきにゃとして生きて往きます……」ガクッ

透「ど、どうしよ……私のせいで2人が……!」

桜野「あー、うん……」

朱「ほぁー……」

雪菜「ゆきにゃ……ゆきにゃ……」

桜野「幸せそうだから万事おっけー!」

透「い、いいの……?」

桜野「それより、わたしもそろそろ呼んでほしいなー?」

透「さ、さくさく……」

桜野「わたしのことスナック菓子に見えてる?」

朱「先ほどはとんだ醜態を晒してしまい……」ペコリ

雪菜「誠に申し訳ございませんでした……」ペコリ

透「え? あ、うん……?」

朱「改めて、よろしくね透ちゃん」

雪菜「私もよろしくです、透さんっ!」

透「! う、うんっ、よろしくっ」

桜野「先をっ! 越されてしまったっ……!」ガックリ

透「いやあのっ、あのあのっ……!」アタフタ

朱「うーん、なんで桜野ちゃんだけ呼べないのかしら?」

透「だ、だって……なんか、恥ずかしぃ……」

雪菜「かわっ……じゃない。恥ずかしがることなんてないですよ」

朱「そうよ。思い切って呼んでみましょ?」

透「う、うん……」

雪菜「頑張ってくださーい!」

朱「お腹に力を込めるのよー!」

桜野「ささっ、どーんと」

透「え、えっと……さ、さくさくさく」

桜野「落ち着いて落ち着いて。ゆっくりでいいよ」

透「う……さく、さ」

透「さ、さ……」

透「…………さく、の」

桜野「んぅぅぅっ……!」パァァッ

桜野「透ちゃーん!」ガバッ

透「ちょっ!?」

桜野「いい子だねぇ~ちゃんと言えてえらいねぇ~」ナデナデ

透「んやっ……やめっ……」

雪菜「……こちらゆきにゃ。朱さん、応答せよ」

朱「こちら朱。なにか問題が?」

雪菜「私、初めて透さんと話した時、怖くてべそかいたんですよ」

朱「そんなこともあったわね」

雪菜「それが今は……」



桜野「よーしゃよしゃよしゃ」ワシャワシャ

透「んっ、バカにするなぁ……♪」



雪菜「……」

朱「……」

雪菜「まざったら怒られますかね」

朱「怒られたら一緒に謝りましょう」

雪菜「……」

朱「……」

ザッ

キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン

朱「あら、もう終わり?」

雪菜「時間を忘れてしまいました」

透「いっぱいわしゃわしゃされた……」

桜野「授業遅れちゃうし戻ろっか」

朱「そうね」

雪菜「はーい」

桜野「透ちゃん、わたしたちも」

透「ねぇ……」クイクイ

桜野「ん、どしたの?」

透「あの、あのね……私……」

桜野「うん」

透「その、みんなに……今までみんなにひどいことたくさん言ってきちゃった。から、そのことちゃんと謝りたくて……」

桜野「みんな気にしてないと思うけど……」

透「私が気にする」

桜野「……そっか」

透「でも私、上手にできなくて……だからね、その、手伝ってほしくて……さ、桜野に」

桜野「うんっ!」ニコッ

桜野「透ちゃんの頼みとあっちゃあ無下には出来ませんからなぁ」

透「なにキャラ?」

桜野「とにかく、セッティングは任せて。みんなを集めるから」

透「ん。お願いします」

桜野「うん!」

朱「謝りたい?」

桜野「そうなんです」

雪菜「私たち、そんなの気にしてませんけど……」

朱「そうよね」

桜野「透ちゃんがどうしてもって言うので、協力してほしいんです」

雪菜「そういうことなら」

桜野「それで、できるだけ透ちゃんが話しやすい環境だといいなって思って」

雪菜「学校だとどうしてもオープンな雰囲気になっちゃいますもんね。もっと自分たちだけの場所……みたいな?」

桜野「そうそう」

朱「うちくる?」

桜野「え、いいんで……」

雪菜「いいんですかっ!?」ズイッ

朱「う、うん。ちょうど週末ひとりだから……」

雪菜「朱さんのおうち……お洋服でいっぱい……!」

朱「あ、でも初めての場所だとかえって緊張しちゃうかしら?」

雪菜「いえ! きっと大丈夫です! それにいざ透さんが緊張で固まっちゃっても、桜野さんがむにむにすればほにゃほにゃになると思います!」

朱「それは確かに」

桜野「謎の信頼……」

雪菜「そういうわけで週末は朱さんのおうちに集合です!」

朱「うん、あたしはいいわよ」

桜野「わ、わかった」

朱「そうと決まればいろいろ準備しなきゃね。おもてなしに料理とか?」

雪菜「お料理ですか」

朱「うん。透ちゃんの好きなものが分かればいいんだけど、なにか知らない?」

桜野「そういえば……」

朱「心当たりある?」

桜野「透ちゃんが転校してきた日に聞いたんです。そしたら、あったような気がするけど忘れちゃったって……」

朱「忘れちゃった?」

雪菜「そんなことあります?」

桜野「わたしもおんなじこと言った。けど、忘れちゃったんだからしょうがないでしょーって」

朱「そんなことが……」

桜野「どうしましょう……」

雪菜「じゃあじゃあ、ひとり1品ずつ、透さんが喜びそうなものを持ち寄るっていうのはどうですか?」

桜野「なるほど……それで透ちゃんの好きなものを探ると……」

朱「うん、賛成」

雪菜「では、週末は朱さんのおうちで」

朱「桜野ちゃん、透ちゃんによろしくね」

桜野「はい」

雪菜「楽しみですぅ……」

桜野「喜んでくれるといいなぁ」

朱「きっと大丈夫よ」

週末 朱宅

桜野「おじゃましまぁす」

透「……お邪魔します」

朱「いらっしゃい。あがって」

雪菜「ここが……朱さんの……!」

朱「玄関で感動しないで……」

雪菜「だって朱さんのおうちに入れるなんて……!」

朱「大げさね……」

ガチャ

朱「さてじゃあ、透ちゃんはこの部屋で待っててね」

透「私だけ? みんなは……?」

雪菜「準備がありますので」

透「準備?」

桜野「ちょっとだけだから、シキと遊んでて」

シキ「遊ぶのですー」

透「う、うん……?」

雪菜「さて皆さん、準備はいいですか?」

桜野「いいよー」

雪菜「ではさっそく……」

朱「待って」

雪菜「朱さん? なにか忘れ物でも……?」

朱「……」ジ-

桜野「あ、あの……」

朱「むむ……」ジロジロ

桜野「朱さん……?」

朱「むむむぅ~……」ジロジロ

桜野「なにゆえそんなに見つめるのでしょう……」

朱「うん、採用」

桜野「えっとなにが……」

朱「桜野ちゃん、ちょーっとこっちおいでー」グイ-

桜野「え、ちょ、えええええええええ!」ズルズル

シキ「今度はシキの番なのですー」

透「……うん」

ガチャ

透「あ、やっと戻ってきた……って2人だけ? 桜野は?」

朱「Ladies and Gentlemen」

透「発音いい」

雪菜「趣旨を説明します」

透「なんの?」

朱「今日はあたしたちが3人がそれぞれ1品ずつ、計3品の料理を用意しました」

透「う、うん」

雪菜「透さんにはそれらを食べてもらい、1番を決めてもらいます」

透「料理を食べて、1番気に入ったのを選べばいいと」

朱「そういうこと」

透「でもなんで……?」

雪菜「難しいことを考えてはいけません」

透「わ、わかった……」

朱「それではさっそく1品目! 桜野ちゃんから!」

雪菜「どうぞー!」



安価下3まででコンマ最大
桜野が用意した食べ物

ガチャ

フワッ

透「!」

透「な……」

透「なぁ……!」

桜野(E:メイド服)「お待たせいたしました、お嬢様っ!」ニコッ

透「なっ! なんっ!!? なぁっ!??」

桜野(E:メイド服)「お嬢様、いかがなされましたかぁ?」

透「だっ、とぅ! さ、ぅ……なぅ!」

雪菜「混乱していますね」

朱「さっきの雪菜ちゃんそっくりね」

雪菜「そりゃこういう反応にもなりますよ……」

朱「それにしても……」

桜野(E:メイド服)「お嬢様っ!」ニコッ

透「……はひ」

朱「あたしの目に狂いはなかった……!」グッ

透「なんっ、これっ、どういうっ!」

桜野「うん、びっくりだよね。わたしもびっくり」

朱「1番びっくりだったのは、桜野ちゃんがそれ1人で着れたことよ。せっかく手取り足取りしてあげようと思ったのに」

桜野「なんか目が怖かったので頑張りました」

透「なんでこんなものあるのっ……!」

朱「前にお仕事の関係でもらったのよ。着丈的に雪菜ちゃんには着られなさそうだったから桜野ちゃんに」

透「じ、自分で着ればよかったんじゃ……!」

朱「桜野ちゃんが着た方が透ちゃん喜ぶかなーって」

透「うっ……!」

シキ「桜野かわいーのです」

桜野「ほんと?」フリフリ

雪菜「にしても桜野さん、結構ノリノリですね」

朱「正直言うと、もっと恥ずかしがるのを期待していたあたしがいるわ」

雪菜「でもかわいいから……」

朱「OKね」

桜野「それよりほら、お料理冷めちゃうから食べてくださいお嬢様」

透「そ、その呼び方……」

桜野「やめる?」

透「……」

桜野「もうちょっとだけ続けよっか」

透「う……」

桜野「というわけでお嬢様、ぶりの照り焼きでございます」コトッ

雪菜「これはなかなか渋いところを攻めてきましたねー」

朱「でも和食ということで、舌に合う可能性は非常に高いわ。なかなかやるわね」

雪菜「さてここからは実食です」

桜野「気持ちをいっぱい込めました!」

透「手作り……?」

桜野「気持ちをいっぱい込めて湯煎しました!」

雪菜「レトルト発覚です。桜野さんはお料理ダメなんですね」

朱「食べるの専門っていうのはそれなりに納得できるところね」

桜野「どうする? もえもえきゅんとかあーんとかしてみる?」

透「い、いらない……! いただきますっ」パクッ

雪菜「なにやら断腸の思いを感じさせる透さん! 食べました!」

透「あ、おいしい」

雪菜「普通においしそう! 私も食べたいです!」

朱「あとでね」

雪菜「さて次のお料理は……」



安価下3まででコンマ最大
朱か雪菜から選択
用意した食べ物
手作りか否か

雪菜「次は……私のお料理です! どうぞー!」

桜野「お待たせいたしました、お嬢様っ!」ニコッ

朱「デジャヴね」

透「ぅあ……!」

朱「そして2回目でも平然とクリティカルしてるわね」

桜野「こちら2品目、そうめんになります」コトッ

雪菜「はい! そうめんです! ちなみに手作りです!」

朱「手作り?」

雪菜「気持ちを込めて茹でました!」

朱「さっき2人並んで鍋とにらめっこしてたのはそういうことだったのね」

桜野「でもなんでそうめん?」

雪菜「なんか好きそうなイメージありません?」

朱「ちょっと分かるかも?」

透「いただきます」チュルッ

雪菜「さぁ、お味は!?」

透「……」モソモソ

透「……」モグモク

透「……」ムグムグ

雪菜「なんか……食べるのゆっくりさんですね……?」

透「しゅしゅ……んくっ、うまくすすれないの」

雪菜「かふっ……!」タ-ンッ

朱「雪菜ちゃん!?」

雪菜「なんかあの人かわいいんですけど……」パタッ

朱「幸せそうな遺言……」

透「……」モグモグ

桜野「おいしい?」

透「……ん」モグモグ

桜野「ゆっくりでいいからねー」

透「……ん」ムグムグ

朱「雪菜ちゃん、私もすぐに逝くわ」パタッ

雪菜「き、気を取り直して最後、朱さんのお料理です……」

朱「ついに私の番ね……!」



安価下3まででコンマ最大
朱の選んだ食べ物
手作りか否か

朱「最後はあたしね。結構自信あるわよ」

雪菜「どうぞー!」

桜野「お待たせいたしました、お嬢様っ!」ニコッ

透「うぁっ……」

朱「もはや確定演出ね」

桜野「こちら3品目。クッキーになります!」

雪菜「クッキーですか……うん? あの形……もしやっ!?」

朱「ふっふっふっ……気づいたようね。そう、あれはスピリッツピースの形を模した手作りクッキー!」

雪菜「手作り……!」

桜野「クッキー……!」

雪菜「ま、まぁ、それなりに高い女子力をお持ちのようですわね、ねぇ桜野さん?」←そうめん茹でただけの人

桜野「そうですわね。でもわたしたちには遠く及びませんことよ。おほほほ」←レトルト湯煎しただけの人

朱「キャラ崩壊してない?」

透「いただきます」サクッ

雪菜「ちなみにクッキーをチョイスした理由は……?」

朱「この間、透ちゃんがさくさく言ってたから」

桜野「名前呼びがこんなところでっ……!」

雪菜「どうですか、透さん?」

透「おいひぃ……!」サクサク

朱「かふっ……!」タ-ンッ

朱「なんか食べ方かわいくない……齧歯類みたいで……」パタッ

雪菜「あぁ、また1人犠牲になろうとしています。こうなってはもう祈るしかありません……」

桜野「冥福を?」

雪菜「無事をです」

桜野「ところで朱さん、お吸い物あります?」

朱「あるけど、なんで?」

桜野「シアさぁーん! お吸い物あるってー!」

シア「ぶっ飛ばしますわよ?」

雪菜「さ、さぁ、料理3品出揃いました」

雪菜「桜野さんの湯煎したぶりの照り焼きか!」

桜野「湯煎は言わなくても……」

雪菜「私のそうめんか!」

雪菜「朱さんのスピリットピース型手作りクッキーか!」

朱「なぜお吸い物……」

雪菜「透さんはどれが1番気に入ったのか! 運命のジャッジです!」

透「えっと……」



安価下5まで多数決
同票の場合決選投票
① 桜野のレトルト湯煎しただけぶりの照り焼き
② 雪菜の茹でただけそうめん
③ 朱のスピリットピース型手作りクッキー
④ 桜野のメイド服姿

透「これ、かな」

雪菜「それは……!」

朱「はぁぁぁっ……!!!」パァァッ

透「クッキー」

雪菜「優勝は! 朱さんのスピリットピース型手作りクッキーでーす!」

朱「やったぁ!」

桜野「負けた……!」

シキ「レトルトあっためただけで手作りクッキーに勝てる見込みなんて欠片も無いの」

雪菜「決めてはなんでしたか?」

透「おいしい」

雪菜「シンプル! でもそういう企画なのでOKです!」

朱「いっぱい作ったからみんなで食べましょ」

桜野「やたっ! いただきます!」

透「……」サクサク

シキ「おいしーのです」サクサク

シア「うふふ」サクサク

桜野「これは完敗ですね」サクサク

雪菜「それにしても粋な計らいです。スピリットピースの形なんて」サクサク

朱「喜んでもらえてよかったわ」

雪菜「でも不思議ですよね。この形のピースが、人の心を映して形を変えるなんて」サクサク

朱「そうね。みんな違うものね」

桜野「わたしは桜の花びら、朱さんは花束、雪菜ちゃんは雪だるま……あれ、透ちゃんは?」

雪菜「そういえば……」

透「私? 私のは……」



安価下3まででコンマ最大
透のスピリットピースの形状

透「私の……これ」キラキラ

桜野「これは……透明なハートの形?」

透「うん。初めてこれに触れた時のこと、今でも覚えてる」

透「シーズンランドに召喚されて右も左も分からなかった」

透「そんな私を、シキやシアや、他の妖精のみんなが支えてくれた。すごく嬉しかった」

透「だから私、戦うって決めたんだ」

シア「スピリットピースは、透の純粋な心をそのまま映し出したんですのね」

透「そんな、私は……」

透「……」ギュッ

透「みんなっ、あのっ!」

透「あ、あのっ……!」

桜野「透ちゃん、深呼吸」サスサス

透「う、うん」

透「すー……はー……」

透「あのね……」

透「私、今までたくさんひどいことを行ってきた」

透「強がって、みんなを遠ざけて、ぜんぶ独りで何とかしようって思ってた」

透「でもそのせいで、みんなのことをたくさん傷つけてしまった」

透「だから今日はみんなに謝りたくて……」

朱「透ちゃん……」

雪菜「透さん……」

透「みんな本当に、今まで本当にごめんなさい」

透「こんなことで許してもらえるなんて思わないけど、これが私の気持ちです……ごめんなさい」

朱「透ちゃん、顔を上げて。許してもらえるなんて思わない、そんなこと言わないで。確かに、結構グサッとくることもあったけど、それでもあたしは、あなたを許さないつもりなんてないわ」ニコッ

雪菜「そうですよ。勇気を出して気持ちを伝えてくれたんですから。私、とっても嬉しいです」ニコッ

透「朱、雪菜……ごめんね……」

透「私、こんなに優しい人たちに囲まれていたのに……」

透「……あの時もそう。シーズンランドのみんなは、私のことを信じてくれた。頼ってくれた。それなのに……」

透「私、今までいっぱい強がってきた。でも本当の私は強くなんてないから。独りじゃ誰も、何も守れなかったから」

透「本当はね、戦いたくなんてないの。でも私が弱いばっかりに、みんなを喪ってしまった。目の前で、何人も」

透「だから私は戦わなきゃいけない。いつかぜんぶ取り戻すまで、戦い続けなくちゃいけない。それが私の罪滅ぼし」ギュッ

雪菜「透さ……」

朱「透ちゃん……」

桜野「……」

シキ「……透」

透「シキ……ごめんなさい。私、必ず償うから……」

シキ「だっこなのです」

透「え……?」

シキ「いいから早くだっこするです」

透「う、うん……」ダキッ

シキ「ぎゅって、ぎゅーって」

透「うん……」ギュ-

シキ「あったかい?」

透「うん、あったかい……」

シキ「そうなのです。命ってあったかいのです」

透「……うん」

シキ「これが、透が守ったぬくもりなのです」

透「!」

シキ「透は何も守れなかったなんて言うけど、そんなことないのです」

透「……っ」

シキ「だってほら、シキはとってもあったかくて、やわらかくて、ぎゅーってするといい感じなのです」

透「シ、キ……」

シキ「シキはここにいるです。透が一所懸命守ってくれたから、ここにいるです」

透「でも……」

シキ「シキは透にとっても感謝してるです。どれだけ言っても言いきれないくらい、ありがとうって感じてる」

透「でも私は……!」

シキ「ねぇ、透。シキも、みんなも、とっくに透のことゆるしてるよ。透をゆるしてないのは、もう透だけなのです。だから透、自分のことをゆるしてあげて」

透「そんな……私…………できないよ……!」

シキ「……もう、しょうがない透です。しょうがないから透が自分で自分をゆるせるようになるまでは、シキが代わりにゆるしてあげるです」

透「っ……!」

シキ「ほら、透、ちゃんとごめんなさいするです。そしたらゆるしてあげるから」ギュ-

透「ぁ……わ、たしっ……!」

透「わたし、わたしはっ……!」

透「………………ごめん、なさい」

シキ「うん……」

透「私、戦い続けなきゃいけないのに、ずっと戦いの中にいなきゃいけないはずなのに、まだ何も取り戻していないのに……」

透「みんなと一緒にいると、時々そのことを忘れてしまうことがあります。ごめんなさい……」

シキ「……うん」

透「ずっと何を食べても味のないガムみたいにしか感じなかったのに、最近ごはんがおいしく感じるようになってしまってごめんなさい……」

透「夜中に悪い夢で飛び起きることが減って、ぐっすり眠れるようになってしまってごめんなさい……」

透「ぜんぶ、何もかも灰色だったのに、空が青かったり、花が色鮮やかに見えるようになってしまってごめんなさい……」

シキ「……うん」

透「みんなと過ごす時間が、あなたを抱きしめているこの瞬間が、幸せで幸せでたまらない私を……」

透「……」ギュ

透「赦してくださいっ……」

シキ「うんっ」ニコッ

透「……っ……ひくっ……!」ポロッ

透「うぁ、っ……!!」ボロボロ

透「ぁぁぁっ……!!!」

透「ぅ……っ……」スンスン

シア「……透」

透「シア……シアもごめんね。今までいっぱい迷惑かけて……」

シア「いいんですのよ。それより、なんでみんなが、最期の瞬間までなにも願わなかったか分かる?」

透「それは……ウィッシュスターのエネルギーにならないように……」

シア「その通りですわ。でもそれだけではありません。みんなね、透のことが大好きだったんですのよ。だからあなたに願いを託した」

透「私に……?」

シア「自分たちが居なくなっても、あなたが独りにならないように。あなたが独りで泣かないように。あなたが誰かに助けを求められるようにって遺した希望なんです」

透「みんな、が……」

シア「そう。みんなが遺したこの時間は、あなたのためにあるんですのよ」ニコッ

透「私の……ため……」

透「みんな……」ギュッ

透「桜野、朱、雪菜。私のお願い、聞いて」

透「カラミティ帝国を倒してウィッシュスターを取り戻せば、きっとぜんぶ元通りにできる」

透「私、もう一度みんなに会いたい。またみんなで笑い合いたい。私自身の力で、ぜんぶ取り戻したい」

透「でも私ひとりじゃできない。できなかった。だから、お願いします」

透「私と一緒に戦ってください……!」

雪菜「……っ」ウルッ

雪菜「……っ!」ダキッ

透「ゆ、雪菜……っ!」

雪菜「当たり前じゃないですかっ! 友だちなんですから!」

透「! うんっ……!」

朱「友だちを助けたいって思うのは当然よね。それに友だちの友だちも」ギュッ

透「朱……っ!」

桜野「……透ちゃん」

透「桜野……」

桜野「もう大丈夫だね」

透「うんっ! 桜野のおかげで大丈夫になったよ……!」

桜野「……!」

透「ありがとう、桜野っ!」ニコッ

桜野「……」

桜野「……」

桜野「……うんっ!」ニコッ

ここではないどこか

ツナミ「お?」

カサイ「あ? どうかしたか?」

ツナミ「ライガ、これ見てください。突然ものすごい量のエネルギーが溜まりました」

カサイ「マジかよ。オレにも見せろ」

ライガ「どれ……へぇ、確かに。どこかの誰かが、ずっとひた隠しにしてきた願いごとでも吐き出したかな?」

ツナミ「くだらない話ですね」

カサイ「おい、オレにも見せろよ」

ライガ「なんにしても私たちの目的達成にまた一歩近づいたわけだ。報告に行こうか」スタスタ

ツナミ「ですね」テクテク

カサイ「ぅおいっ!! オレにも見せろってぇのッ!!!」ドタドタ

ここまで
第一部完!みたいな?
ちょっと休憩させてくれぇ

今週ちょい忙しめだから金曜再開の予定で

今日は次回予告くらいの気持ちでちょっとだけ進めます

ある日の放課後 商店街

桜野「……」トボトボ



『もう大丈夫だね』

『うんっ! 桜野のおかげで大丈夫になったよ……!』



桜野「……」



『ありがとう、桜野っ!』



桜野「……」

桜野「……」

桜野「もう大丈夫だね、か……」ボソッ

シキ「桜野……?」

桜野「あ、ううん。なんでもない」

シキ「……?」

シキ「ところでさっきのお店、なんだったです?」

桜野「あぁ、うん。さっきのお店はアクセサリー屋さん」

シキ「なにか買ったです?」

桜野「ううん、修理お願いしてきたの」

シキ「修理?」

桜野「前に拾ったロケット覚えてる?」

シキ「シキたちが初めて会った時のヤクサインが憑依してたやつ?」

桜野「そうそれ」

桜野「自分なりに持ち主を探してたんだけど、なかなか見つからなくて」

桜野「多分、中に写真とかが入ってるタイプだと思うんだけど、蓋が歪んで開かなくなっちゃってたから」

桜野「中を勝手に見るのは悪いと思ったんだけど、もうこれしか方法がなくて……」

シキ「持ち主、はやく見つかるといいのです」

桜野「うん」

桜野「でもさぁ、直るまでに何日かかかるみたいなんだよねぇ。すぐに直って探し始められると思ってたから、暇になっちゃったなぁ」

シキ「遊びにいくです?」

桜野「そうだねぇ……んぅ?」

少女「えぇ……っとぉ……?」

桜野「あの子……迷子、かな? 地図とにらめっこしてるし」

少女「んぅぅー……?」

桜野「首90°曲がってる。絶対迷子だ」

少女「ここがこうで……あっちがそっちで……うーん?」

桜野「あの……」

少女「はぇ?」

桜野「お困りですか?」

少女「はい! とってもお困りです!」バッ

桜野「すっごい元気……えっと、どうしたんですか?」

少女「聞いてくださいよ。この間ね、街をぷら~っとお散歩してた時に、新しくオープンしたっていうカフェのチラシをもらったの」

少女「おしゃれな雰囲気だしクーポンついてるし、せっかくだから行ってみたいなーって思ったんだけど、うかつにも道に迷ってしまいさぁ大変」

少女「このままではわたしのお腹と背中がぺったんこしてしまうのです」

桜野「あ、はは、なるほど……あ、それ地図ですよね? ちょっと見せて」

少女「ご都合主義的奇跡が降臨した!?」

桜野「大げさだって……」

桜野「うーんと、だから……あっちの道をまっすぐ行って大きな通りに出たら左に曲がってそれから……」

少女「ふんふん」

桜野「……で、そこをまっすぐ行くと見えてくるはず」

少女「なるほどーそっち側だったかー」

少女「そっかそっかぁ、地図が反対向きだったのか。まぁ地図にだって反抗期くらいあるよねうんうん」

少女「待てよ。ということはつまり、あの時通り過ぎた角を曲がっていればたどり着いていたということに……?」

桜野「ふふっ」

桜野「もう」

桜野「……!」

桜野「……」

桜野「……」

桜野「……もう大丈夫だね」ニヘッ

少女「えぇー、もうちょっと付き合ってよー」

桜野「!」

少女「だってほら、けっこう道順複雑だったし? また迷っちゃうかもだし? これも何かの縁だと思ってさ」

桜野「あ、えと……」

少女「だめ……?」コテン

桜野「ぅ……」

桜野「そ、そう、だよね。迷っちゃうかもだよね」

少女「うんうん!」

桜野「じゃあその……一緒に行こっか?」

少女「うん!」ニコッ

桜野「……!」トクンッ

少女「もうお腹ぺっこぺこだよー。カフェ着く前に倒れちゃいそう」

桜野「あ、飴でよかったら食べる? いちごみるくしかないけど……」

少女「いいのっ!?」

桜野「すごい食いつき……どうぞ」

少女「んっふぇっふぇっ……おいひぃ♪」コロコロ

桜野「ふふっ、本当においしそうに食べるねぇ」

少女「わたしね、いちごみるくの飴大好きなんだぁ」

桜野「それはよかった」

少女「うんうん。とってもよいよい♪」コロコロ

桜野「なんだかこうしてると……」

少女「んぅ?」コロコロ

桜野「あ、ごめんね。ちょっと昔のこと思い出しちゃって」

少女「え、偶然! わたしも昔のこと思い出してた!」

桜野「あなたも?」

少女「うん。あのね、わたしね、中学からこの街に引っ越してきたんだけど、10歳くらいの頃にも旅行で来たことがあるの」

少女「でもね、その時迷子になっちゃったんだ」

少女「お父さんもお母さんもどこにいるか分からなくて、不安になっちゃって、1人で泣いてたの。誰も助けてくれなくて、とっても怖かった」

少女「でもね、その時知らない女の子が声をかけてくれたの」

桜野「……!」

少女「その子がね、お母さんが迎えに来るまでずぅっと一緒にいてくれた。ほんとのほんとに嬉しかったなぁ」

少女「いちごみるくの飴はね、その子がくれた飴なの。それからずっとこの飴が大好きなんだぁ」

少女「あはは、なんだか懐かしくなってきちゃった。ごめんね急にこんな……ってどうしたの? お口があんぐりと……塞いだげよっか?」ムニッ

桜野「うにゅ」

少女「ぷふっ」

桜野「うにゅにゅにゅ」

少女「やわやわだぁ~♪」ムニムニ

桜野「まっふぇまっへ、待って。今の話ってほんと……?」

少女「ふぇ? ほんとだけど……?」

桜野「あの日、確かすごく暑くて……」

少女「え……?」

桜野「ふたりで日陰に入って、おしゃべりしたり、じゃんけんとかしりとりとかで遊んで……」

少女「そ、それでお母さんが迎えに来た時……」

桜野「引き分けで……」

少女「! もしかしてもしかしてっ!!」

桜野「それ、わたしだ……」

少女「!」

少女「ふぁあああっ……!」

少女「すごいすごいっ!」ガシッ

桜野「へ?」

少女「あの時の子に会えるなんて! これはもう偶然を通り越して運命だよ!」ブンブン

桜野「ど、どうどう……!」ガックンガックン

少女「あ、ごめ」パッ

桜野「ふぃ……でもすごい偶然。本当に運命だったりして」

少女「うん、絶対そうだよ! えぇっと……」

桜野「そういえば自己紹介とかまだだったね。わたし、岸波桜野」

少女「岸波、桜野……」

桜野「よろしくね」

少女「うん、よろしくね」

コスモス「わたし、桜井コスモス!」ニコッ

ここまで

>>1です
ごめんなんだけど今日無理かもしれない
昨日から体調悪くて今朝の体温が39℃こえました
それでも今日は平日なのです休めない 夜には絶命していることでしょう
というわけで無理ぽです
本当に申し訳ございません

休めはするんだけどどーーーしても休みたくない事情があるんだよなぁ
でもさすがに無理かぁ
しゃーなし休むかぁ

コスモス「それでこの道をまっすぐ行くと……あ、ほんとだ! ほんとに見えてきたぁ~!」タタタッ

桜野「ふふっ。走ると転んじゃうよー」

コスモス「あははっ、すごーい!
ほんとについたー!」タタタッ

桜野「戻ってきた……」

コスモス「岸波ちゃ……あ?」コケッ

桜野「あ」

コスモス「んぅっ……!」ギュッ

桜野「おっと……」ガシッ

コスモス「っっっ………………ぅな?」

桜野「だから転ぶって」

コスモス「うっへへぇ、ごめんなしゃぁい」テヘッ

桜野「もう、危なっかしいなぁ……」クスッ

コスモス「でもでもほんとに辿り着くとは……」

桜野「地図通りに来ただけだよ?」

コスモス「それでもすごいの。わたし1人じゃ、今ごろ空腹で野垂れ死んでたところだもん」

桜野「そうなる前に別のお店入ろうね……」

コスモス「ふふふっ。岸波ちゃん、ほんとにありがとね。岸波ちゃんがいてくれてほんとのほんとによかったよ」

桜野「そ、そう? わたし、役に立てた……?」

コスモス「うんっ! とっても助かりました!」

桜野「そっか……それなら、よかった」

コスモス「それじゃあ、お腹と背中がぺったんこする前にさっそくれつご!」スッタタ-

桜野「ぁ……」

コスモス「なーに食べよっかなー? 何がおいしいかなー?」

桜野「……」

コスモス「パスタとかーパンケーキとかー……オススメとかあるのかなー」

桜野「……」ニコッ

コスモス「カフェだしやっぱりコーヒー? でもにがにが味はにがにが苦手なのです。でろでろあまあま味とかないかな?」

桜野「桜井さん」

コスモス「ん? なぁに?」クルッ

桜野「楽しんできてね」フリフリ

コスモス「………………ほぇ?」

桜野「道案内も終わったし、わたしは……」

コスモス「えぇ~! 待ってよぉ~!!!」グイ-

桜野「ちょっ!?」

コスモス「一緒にごはん食べよーよー!」グイグイ

桜野「で、でもわたしっ、お金もってなっ……!」

コスモス「おごるからー!」

桜野「わ、悪いって……!」

コスモス「昔も今も助けられちゃったんだからお礼くらいさせてよー!」グイングイン

桜野「で、でも……!」

コスモス「おねがいー! ごはんおごらせてーぇ! それくらいしなきゃ気がすまないのー!」グオングオン

桜野「あ、あのちょとっ……!」ガックンガックン

コスモス「あ、こめんまた」パッ

コスモス「ねぇ、どうしてもダメ?」

桜野「だって奢らせるなんて悪いし……」

コスモス「お礼がしたいの。お願い……」

桜野「でも……」

コスモス「わ、わたしと一緒にいるのやだ……?」

桜野「っ! ちがっ! そういうんじゃなくてっ……!」

コスモス「じゃあなんで……」

桜野「そ、れは……」

コスモス「せっかく会えたんだよ? もうちょっとだけ一緒にいたいよ……」キュッ

桜野「……っ」

桜野「……ぁ、ぅ」

桜野「…………わかった」

コスモス「ほん、とに……?」

コスモス「ほんとにっ!? やたやたっ!」ニパッ

コスモス「そうと決まれば! ほら、はやく行こっ!」ギュッ

桜野「う、うんっ!」

んーだめだうまくまとまらん
申し訳ないけど今日はここまで

プリキュア恒例の単発回でのゲストキャラは採用されなかったキャラから拾うかな?

>>575
ごめんたぶんそこまでは書けない 今の人数でもそこそこキャパオーバー
桜井コスモスは偶然桜野と同じ主人公の候補だったり 偶然桜野と名前の雰囲気が似てたり 他にも色んな偶然が重なって爆誕した特別枠

闇キュアですか?(直球)

カランコロンカラン

店員「いらっしゃいませー」

コスモス「ほぁ~おしゃれだぁ~」

桜野「ほんとだぁ~」

店員「2名様ですか?」

コスモス「でーす」ピ-ス

店員「こちらのお席へどうぞ」

コスモス「はーい」タタッ

桜野「ありがとうございます」ペコッ

コスモス「見て見てーメニューもすっごいおしゃれさん」

桜野「ほんとだぁ。みんなおいしそ……」

コスモス「どれにするか迷っちゃうねぇ」

桜野「そうだねぇ」

コスモ~ス
強くなれるIT'S ALRIGHT!

>>577
なにそのyesともnoとも答えたくない質問……

>>579
コスモス「アヤノちゃん!」
桜野「サクノです」

みたいなやつ入れようとしたけど伝わらんだろと思ってやめたのはナイショの話

コスモス「うーん……やっぱりパスタかなぁ……」

桜野「……」チラチラ

コスモス「こっちのなんか赤いやつ美味しそうだなぁ……あ、でも白いやつも……」

桜野「……」ジ-

コスモス「岸波ちゃんは……えぅ? どしたのじっと見つめて。なんかついてる?」

桜野「あ、いや、なんでもなんでも……!」

コスモス「そう……?」

桜野「うんうん!」コクコク

コスモス「ならいいけど……何にするか決まった?」

桜野「わ、わたしは、なにか軽いものを……」

コスモス「おなか減ってない?」

桜野「う、うん。あんまり減ってな……」クゥゥゥ…

コスモス「お?」

桜野「あ」

コスモス「可愛らしい音が聞こえたような……?」

桜野「こ、これは、違くて……!」ワタワタ

コスモス「違うんですか」

桜野「違うんです」

コスモス「ではなんでしょう」

桜野「うぇ!? あ、えと……えぇーっと……」

コスモス「ふふっ」クスッ

桜野「あぅ……」

コスモス「遠慮なんかしちゃダメだよ? これはわたしからのお礼なんだから」

桜野「う、うん……」

コスモス「あ、そうだこうしよ。わたしパスタ2種類で悩んでるから、両方選んでシェアしよ。それならいいでしょ?」

桜野「桜井さんがいいなら」

コスモス「じゃあ決まりね。すいませーん」

コスモス「ひょころふぇ」モグモグ

桜野「あんふぇ?」モグモグ

ゴクン

コスモス「ところで」

桜野「ソースついてるよ」

コスモス「どこっ!?」

桜野「ほっぺ」

コスモス「こっちっぺ?」ゴシ

桜野「はんたいっぺ」

コスモス「ななな?」

桜野「ここー」フキフキ

コスモス「むぐー」フキフキ

桜野「むぅ? なんふぇわたひもふかれてうの……?」フキフキ

コスモス「ほかえひ」フキフキ

桜野「はんほ意味が……」

コスモス「ソースついてたよ」

桜野「ばかなっ……!?」

コスモス「大人しくもちもちされろ~♪」モチモチ

桜野「もくてきかわっへりゅりゅりゅ~」

コスモス「改めましてところで」

桜野「なんでしょう」

コスモス「その制服、陽見原のだよね?」

桜野「ん、そうだよ」

コスモス「で、2年生?」

桜野「せいかーい」

コスモス「やっぱりそうだ。わたしもね、陽見原なの」

桜野「え、そうなの!?」

コスモス「うん、学年もおんなじ」

桜野「本当に? だって、今まで一度も会ったことないよね?」

コスモス「そのはず。もし会ってたら絶対忘れられないもん」

桜野「すれ違ってたのかな?」

コスモス「かなかな? でもすれ違ってたら、ビビっと来てそうな気がするんだよねぇ」

桜野「たしかに……本当に偶然会わなかったんだ……」

コスモス「今日再会する運命だったのです」

桜野「なんか壮大だぁ……」

桜野「あ、でも同じ学校なら、これからは学校でも……」

コスモス「それは……どうだろ?」

桜野「?」

コスモス「わたしね、最近、学校行けてないんだぁ」

桜野「そう、なの……?」

コスモス「うん。まぁその……あれなの。いろいろあったんだよ、うん」

桜野「……そっか」

コスモス「それよりそれより、こっちの白いやつ、すっごいおいしいよ!」

桜野「ほんとに?」

コスモス「ほんとのほんとに。ひと口お食べー」

桜野「お言葉に甘えて」

コスモス「はい、あーん」

桜野「へ?」

コスモス「ほれほれ、おくち開けてー」

桜野「えぁっ!? いやっ、え……!」

コスモス「早くしないと落っことしちゃうー」

桜野「え、えと……あ、あー」パクッ

コスモス「むふふっ♪」

桜野「……」モグモグ…

コスモス「どお?」

桜野「味わかんない……」

コスモス「じゃあもう1回」

桜野「勘弁してくださいっ……!」

桜野「ひどいはじゅかしめをうけた……」モグモグ

コスモス「赤いやつどお?」

桜野「とみゃと味……」

コスモス「おーぅとみゃーとぉ。おいし?」

桜野「おいし」

コスモス「ちょーだい?」

桜野「おくちをおーぷん」

コスモス「あー」

桜野「いい子ですねー。はいあーん」

コスモス「はむ」モグモグ

桜野「恥ずかしがらずによくできまちた」パチパチ

コスモス「いや思いのほか恥ずかしくて混乱してます……」

桜野「ちなみにお味は?」

コスモス「わかんにゃい」

桜野「でしょ?」

店員「ありがとうございましたー」

コスモス「美味しかったねー」

桜野「ごめんね、本当に奢らせちゃって」

コスモス「もう、それは言わない約束。そろそろ怒っちゃうよ?」

桜野「怒る……?」

コスモス「そうです。わたしは怒るととってもこわこわなのです」

桜野「まったく想像できない……」

コスモス「では今から片鱗をお見せしましょう」

桜野「おー」パチパチ

コスモス「むぅー……!」プク-

桜野「!」

桜野「……」ソワソワ

桜野「……」ソッ

コスモス「むむー!」プク-

プスッ

コスモス「ぷしゅるぅぅぅ……」

桜野「……!」バッ

コスモス「いかがでしたか?」

桜野「ぜっ……たいに怒らせてはいけないとわかりました……っ」プルプル

コスモス「そうです。みな口を揃えてそう言います。やはりわたしは恐るべき存在……」

桜野「そうっ……! ですねっ……!」プルプル

なんかこいつらの会話ずっと中身ないしずっと脱線してて本筋全く進まないんだけどなんなんだよこいつら……

コスモス「ねぇねぇ、これからどうする?」

桜野「んー、もう帰らないと……」

コスモス「えぇーもう?」

桜野「だってそろそろ暗くなるし……」

コスモス「むー……」プクッ

桜野「い、怒りをお鎮めください……!」ソワソワ

コスモス「今回だけですぞ」スンッ

桜野「ありがたき幸せ……」

コスモス「でも帰っちゃうのはやーだっ」

桜野「そうは言っても、おうちの人だって心配するんじゃ……」

コスモス「むむぅ……あ、じゃあじゃあプリだけ撮ろっ!」

桜野「プリ?」

コスモス「せっかくの再会記念、写真の1枚も無しじゃ寂しいもんね!」ギュッ

桜野「え」

コスモス「いっくぞー!」グイ-

桜野「うぁっ、ちょ……!?」

桜野「こ、ここがプリクラの世界か……」

コスモス「流行りのイセカイテンセーってやつ?」

桜野「気分はまさに……」

コスモス「やったことない?」

桜野「うん、初めて」

コスモス「おぉー。岸波ちゃんのプリクラ初体験がわたしとだなんて、ちょっとうれしいなぁ♪」

桜野「お、お手柔らかに……」

コスモス「いろいろ種類あるけど、どれがいい?」

桜野「おすすめで……」

コスモス「あいあい。じゃあわたしのイチオシを」

桜野「わ、わたしはどうすれば……!」

コスモス「ここはお任せ~」タプタプ

桜野「う、うん……」

コスモス「はい、撮影ブース入る!」

桜野「うぇっ!? どっち!?」

コスモス「こっち!」グイ-

桜野「わわっ!」

桜野「白い明るい広い……」

コスモス「準備いい~?」

桜野「え、うん……?」

サツエイガハジマルヨ

桜野「なんかしゃべったっ!?」

コスモス「そりゃしゃべるよ」

ガタンッウィィィ…

桜野「なんか動いたっ!?」

コスモス「グリーンバック?」

3

桜野「ここここれどうするのっ?」

コスモス「ここ、こっち向いて……」

桜野「お、ぉ?」

コスモス「で、ポーズ!」シュビッ

桜野「ポーズ?」ヘニョ

2

コスモス「もっとこっちよって! くっつくくらい!」グイ-

桜野「うぇっ!?」

コスモス「そんな端っこじゃ入りきらないって!」グイグイッ

桜野「あああああええ???」ガクッ

1

コスモス「はやくっ!」グイッ

桜野「あちょ」ツルッ

コスモス「へ?」

ゴッチンッ☆
パシャッ

コスモス「あぅ、ぅぅ……ぇだいぃぃ……!」

桜野「ふぐ、ぬぉぉぉ……!」

コスモス「き、岸波ちゃん……だいじょぶぅ……?」

桜野「わ、わたしはなんとか……!」

コスモス「そっかぁ……わたしはダメそうだからさすってぇ……」

桜野「い、意外と図々しい……」サスサス

コスモス「ふぇぇ……」ジンジン

コスモス「おでこ大丈夫? 腫れたりとか……」

桜野「自分じゃわかんない」

コスモス「うーん……」サスサス

桜野「どお?」

コスモス「おでこ大丈夫」

桜野「そっちは……」サスサス

コスモス「ふへ……♪」

桜野「うん、おでこ大丈夫」

コスモス「もっとしっかり調べるべきだと思います」グリグリ

桜野「では念入りに」ナデナデ

コスモス「ふへへぇ……♪」

桜野「ところで、今これはなにを……?」ナデナデ

コスモス「落書き」

桜野「ほぇ……」

コスモス「あ、なでなでの手が止まっていましてよ?」

桜野「おでこチェックのはずでわ……?」

コスモス「口答えは許していなくてよ!」

桜野「す、すみません……」ナデナデ

コスモス「おでこだけじゃなくもっと全体を、もう少しだけ強くして、でも優しく。髪の流れに逆らわないで、触るか触らないかくらいのタッチで梳くみたいに……」

桜野「注文多いな」ナデナデ

コスモス「キリッとした感じと、ふわっとした感じ、どっちがいい?」

桜野「え、なんの話……?」

コスモス「プリの加工のお話です。1人ずつ別々のも選べます」

桜野「な、なにがなにやら……」

コスモス「岸波ちゃんはゆるゆるふわふわな感じだから、ふわっとした感じの方が可愛いかな?」タプタプ

桜野「わたしそんなにゆるゆるに見える?」

コスモス「うん。一目見たときから、頑張ればおうちに連れて帰れそうだなって思ってました。なんなら今も思ってます」

桜野「奇遇だね。わたしもおんなじこと思ってた」

コスモス「おー、わたしたち気が合うねー」

桜野「ねー」

コスモス「じゃあ加工もおそろいにしちゃおー」タプタプ

桜野「おー」

カタンッ

コスモス「ほらほら出てきた」カサッ

桜野「すごい、なんか透けてる」

コスモス「今の流行りなのです。空にかざして写真撮ったりするの」

桜野「そして、見事にごっちんした瞬間……」

コスモス「再会記念としてはベストショットじゃない?」

桜野「ふふっ、そうかも。これを空にかざして……」

コスモス「エアごっちん」

桜野「エアごっちん……」

コスモス「ぷふっ」

桜野「あははっ」

コスモス「ちょっと待ってね、今切り離すから……」

桜野「うん」

コスモス「はい、岸波ちゃんの分」

桜野「あ、ありがと……」

桜野「ぉぉぉ……! 初、プリクラ……!」キラキラ

桜野「大切にするねっ!」

コスモス「うん、わたしも!」ニコッ

コスモス「あぁ、暗くなっちゃってる」

桜野「早く帰らないと……」

コスモス「あ、門限厳しい感じ? ごめんね、無理に引っ張り回しちゃって」

桜野「ううん、たぶんまだ大丈夫。それに、その……とっても楽しかったから」

コスモス「ほんとに? わたしもとっても楽しかった!」ニコッ

桜野「……」ニコッ

コスモス「……」

桜野「……じゃあ」

コスモス「ねぇ」クイ

桜野「なに?」

コスモス「また会える?」

桜野「!」

桜野「……」

桜野「うん」コク

コスモス「ほんとにっ!?」ズイッ

桜野「うんっ、うぇ!?」

コスモス「いついつ? 明日? 明後日? それとも週末?」

桜野「ど、どうどう……!」

コスモス「あ、ごめん。嬉しくてつい……」

桜野「週末にしよっか。学校お休みで時間あるし」

コスモス「わかった!」

桜野「待ち合わせ場所は……」

コスモス「またあのカフェにしよ。今度はランチで」

桜野「いいけど、迷わずこれる?」

コスモス「い、1回惜しいところまで行ったんだからだいじょぶだよ」

桜野「ほんとに?」

コスモス「ほんとのほんとに! わたしだってね、やる時はやるんだよ?」

桜野「期待しても?」

コスモス「おまかせあれ」エヘン

桜野「ふふっ」

コスモス「それにもしまた迷子になっても、きっと岸波ちゃんが見つけてくれる! くれる?」

桜野「……うん。絶対見つけるよ」

コスモス「うへへっ♪」ニコッ

コスモス「よし、じゃあ週末!」

桜野「うん」

コスモス「まったねーっ!」タタタッ

桜野「またね!」フリフリ

桜野「……」フリフリ

桜野「……」フリ…

桜野「……」

桜野「……///」ポシュッ

桜野「はぅあぁぁ~~~……///」ヘナヘナヘナ

シキ「桜野? だいじょぶです?」

桜野「ダメかもぉ……///」

シキ「どこか痛いです?」

桜野「痛いというかぁ……苦しいというかぁ……///」

桜野「また会えるなんて思わないじゃんっ……///」

桜野「本当に運命だったりするのかなぁ……///」

桜野「だってあの子は……わたしの……」

桜野「あぁ……もぅっ……!///」

桜野「やばいなぁ……///」

ここまで

屋上

桜野「……」ピラッ

朱「……」カサッ

桜野「エアごっちん……ぷふっ……」

朱「うーん……」ジ-

桜野「……」ニマニマ

朱「うぬぬぬ……」

桜野「ふへへへ……」ニヤニヤ

雪菜「桜野さん?」

桜野「ひゃい!? ななななにかご用でしょうか!?」ササッ

雪菜「いえ、なに見てるのかなぁって」

桜野「あぁいや、これは……なんでもない。うん、なんでもなんでも……」テレテレ

雪菜「……?」

桜野「ピ-ヒョロリ-♪」

雪菜「……」

桜野「……」フイ-

雪菜「……」サッ

桜野「……!」パシッ

雪菜「……」

桜野「……」

雪菜「……!」ババッ

桜野「!」ササッ

雪菜「……っ!」サササッ

桜野「!?」

雪菜「隙あり!」バッ

桜野「甘いわ!」ダキッ

雪菜「わぷっ!?」

桜野「ふっふっふっ。雪菜ちゃん、討ってないけど取ったり」

雪菜「んむむー!」パタパタ

桜野「いい子だねぇ~」ギュ-

雪菜「!」

桜野「雪菜ちゃんはとってもいい子。いっつも頑張っててえらいねぇ~」ナデナデ

雪菜「……!」

雪菜「ぁ……」ホニャ…

雪菜「ほぁぁぁ……」ホワ-ン

朱「……え、なにあれやばくない?」

透「……うん、やばいよ」

朱「知っているの透ちゃん?」

透「捕まったが最後、しばらく機能停止に追い込まれる……」フルフル

朱「な、なんて恐ろしい技……」

透「何より怖いのが、そんなに悪い気はしないこと……!」プルプル

朱「あの表情だもんね……」

雪菜「ほぁぁぁ……」ポヤ-ン

朱「ていうか透ちゃんと喰らったことあるのね……」

透「に、逃げられないの……! 一度捕まったら……ほぁぁ」

朱「思い出しほぁぁしないで」

透「こほん、ところで」

朱「う、うん」

透「なにか唸ってたみたいだけど、どうかした?」

朱「あぁ、えと……うーん、話していい事なのか……」

桜野「なになに? なんのお話です?」ナデナデ

雪菜「ほぁぁぁ……」

朱「……間近で見るとさらに恐ろしいわね」

透「で、でしょ……?」ウズウズ

桜野「透ちゃんもこっちくる?」

透「えっ……!」フラッ

朱「待った」グイッ

透「あぅ……?」

朱「これ以上犠牲者が出ると話が進まなくなる」

透「ぅ……」

桜野「あとでしてあげるから」

透「……ん」コクッ

朱「それってあたしも予約できる?」

桜野「え、朱さんもですか? なんだか緊張しちゃいます……」

朱「自分を信じて!」

桜野「別のシーンで言われたかったなぁ……」

朱「とにかく本題。みんなにだけ話すね。ここだけの秘密よ?」

桜野「はーい」

透「それで、なに見てたの?」

朱「これなんだけど……」

透「手紙?」

朱「うん」

雪菜「もしかしてラブレターとか!」

透「復活した……!?」

桜野「ラブレター?」

朱「かも、しれないのよね」

桜野「かも?」

雪菜「どういうことです?」

朱「中身がね……」カサッ

透「えっと……どうしても先輩に伝えたいことがあります。月曜の放課後、空き教室に来てください。ってこれ」

雪菜「完全にラブレターじゃないですか!」

朱「やっぱりそう見える? でも差出人の名前もないし、イタズラかもって……」

雪菜「これどこに?」

朱「下駄箱の中」

雪菜「下駄箱に呼び出しのラブレターなんて、今どき古風ですねぇ……」

朱「そういうイタズラだったり……」

雪菜「放課後の夕暮れに染まる教室。練習してきた言葉を何度も繰り返して心を落ち着かせる。ふいに扉を開く音がして、振り返るとそこには憧れの先輩。練習なんて一瞬でどこかに飛んでいった。頭が真っ白になって、足が震えて、喉がひっくり返って。それでも気持ちだけは確かだから、逆らわないで、心の向きに従って、小さく息を吸い込んで……みたいなみたいな!」

朱「た、楽しそうね……」

雪菜「きっと気持ちがこもったものですよ!」

朱「うんん……それだとなおさら困っちゃうことがあって……」

透「もしかして……」

朱「そう、問題はそこなの」

雪菜「あぁ、やっぱりこの字って……」

朱「うん」

朱「どう見ても女の子からなのよねぇ……」

桜野「!」

雪菜「さすが朱さん。女の子にもモテモテです」

朱「喜んでもいられないわよ……」

透「朱のことだし、こういうの初めてじゃないんじゃないの?」

朱「バレンタインくらいは貰ったことあるけど、こんなにしっかり告白めいたことは……」

雪菜「バレンタイン、くらい……なんだか次元の違いを感じます……」

朱「義理チョコとかだから……」

雪菜「絶対本命の子もいましたって……」

雪菜「と、とにかく、女の子からの告白にどう答えればいいかで困ってると」

朱「というより、どう断るかね」

桜野「……!」

雪菜「断っちゃうんですか?」

朱「相手の子には悪いけど、そのつもり」

桜野「……」

朱「でもどう言えばいいか。女の子からって初めてだし……」

桜野「……」

朱「相手の子を傷つけないようにって考えると難しくて……」

桜野「女の子同士ってやっぱり変なのかな……」ボソッ

透「桜野?」

桜野「あ、ちがっ……!」

桜野「いやあの、ほんとに……ちがくて……」

桜野「……」

朱「あたしは変だなんて思わないわよ?」

桜野「! そ、そうですか……? ほんとに……?」

朱「うん。性別なんて関係ない。大切なのは気持ちだもの」

朱「あたしが断ろうと思ってるのは、相手が女の子だからじゃなくて、真剣に付き合えないから。学校もモデルの仕事もある。それに今はプリキュアも」

朱「そんなあたしじゃちゃんと向き合えない。それじゃ相手の子に失礼でしょ?」

桜野「そ、そうですか。そうですか……」ホッ

朱「うん」

桜野「女の子同士でも、変じゃない……」

朱「そう……そうなのよ!」

桜野「へ?」

朱「だから桜野ちゃん! 遠慮せずあたしの胸に飛び込んでおいで!」バッ

桜野「あ、結構です」

朱「フラれたっ!?」ガクッ

雪菜「あ、朱さん、大丈夫で……」

朱「ひっぅ、ひぐっ……うぇぇ……!」ボロボロ

雪菜「ガチ泣き!?」

桜野「ご、ごめんなさい。言いすぎました……」ナデナデ

朱「ほぁぁしてもいい……?」

桜野「それは我慢してください」ナデナデ

朱「フラれるのがこんなにも苦しいなんて……!」

桜野「冗談のつもりでした……」

朱「冗談でもこんなに傷つくんだもんね。断るにしても、相手の気持ちをちゃんと考えなくちゃ……」

桜野「そもそも朱さん、ちゃんと断れるんですか?」

朱「え?」

桜野「だっていつも透ちゃんや雪菜ちゃんにデレデレしてるじゃないですか」

朱「それは誤解よ。桜野ちゃんにもきっちりデレデレしています」キリッ

透「聞いてないから」

雪菜「でもたしかに不安ですね。本当にちゃんと断れますか?」

朱「あ、あたしこれでも結構告白されるのよ? こう言っちゃなんだけど、断るのだって慣れてるし……」

桜野「でも女の子からは初めてなんですよね?」

朱「そ、そうだけど……」

桜野「よーく考えてみてください。女の子からの告白ですよ?」

朱「こ、断れ、る……たぶん?」

透「不安」

雪菜「不安です」

朱「信頼がないっ……!」

桜野「仕方ありません。朱さんのために一肌脱ぎましょう。特訓です」

朱「………………あぇ?」

雪菜「特訓ってまさか……」

桜野「わたしたちも女の子ですし」

朱「え、ちょ……」

透「わ、私そういうのは……」

桜野「まぁまあ、朱さんのためだから」

朱「ちょ、ま……ってことは……!」

桜野「今からわたしたちが告白するので、傷つけないように断ってください」

朱「な……」

朱「な……」

朱「なにそのご褒美フィーバータイム」

いつメン屋上シーンが多いのは俺が屋上コント書きたいから
でも今はアドリブで安価さばける自信が無いので今日はここまで

ここから告白内容募集 次回更新まで

キャラ
桜野、透、雪菜から1人選択
告白内容
どんな告白をするか 割となんでもあり 物理的に不可能なことも彼女たちの溢れる妄想力で実現します

最低1キャラ1つ募集
キャラ被っても場合によっては一部採用とかあるかも

友だちの話すると

朱さん:多そう
ゆきにゃ:多くはないけど困るほど少なくもなさそう
桜野:知り合いは多いけど友だちと言われると……
透ちゃん:ぼっち

みたいなイメージあくまでもイメージ

透「で、誰からやるの?」

桜野「じゃんけんで決めよっか」

雪菜「か、勝った人からです……?」

透「負けた人からでしょ」

雪菜「うっ、私じゃんけん弱いのに……」

桜野「まぁまぁ、早いか遅いかの違いだから」

透「雪菜、腹括って」

雪菜「ぅぅ……」

朱「なんか罰ゲーム扱いされてない?」

桜野「いくよぉ……」

「「「じゃんけんぽんっ!!!」」」



安価
下1コンマ 桜野
下2コンマ 透
下3コンマ 雪菜
小さい順に告白

雪菜「か……った」

雪菜「勝ちましたぁぁぁ!!!」バッ

透「2番目でしょ」

雪菜「それでもびりっけじゃないなんて! 初めてかもしれません!」

桜野「よかったねぇ」

雪菜「はい!」

桜野「順番は、透ちゃん、雪菜ちゃん、最後がわたしね」

透「はぁ……私からか……なんで私がこんな……」

桜野「がんばって透ちゃん!」

雪菜「がんばってください!」

透「どうすればいいか分かんないんだけど」

雪菜「好きな人に告白するならって考えるのがいいと思います」

透「好きな人……いないし……」

雪菜「うーん……じゃあ桜野さんで」

透「桜野?」

雪菜「桜野さんに好きって伝えるならどうしますか?」

透「急に言われても……えと……」チラッ

桜野「?」ニコッ

透「……」

透「……」

透「……///」ポシュッ

桜野「伝わりました」グッ

雪菜「思ってたのと違う……」

雪菜「せっかくですし、透さんの武器を最大限活かしましょう」

桜野「というと?」

雪菜「透さん、ボーイッシュでかっこいい感じなんで……」ヒソヒソ

桜野「なるほど、ちょっと強引な感じの方がいいかもね……」ヒソヒソ

透「え、そんなのするの……ほんとに……?」ヒソヒソ

朱「……!」ワクワク

雪菜「よし、じゃあそんな感じで!」

透「う、うん」

桜野「落ち着いてね」

透「うん。朱、いくよ」

朱「えぇ。でもなにを……」

透「……」グイッ

朱「へ?」フラッ

ドンッ

朱「……」パチクリ

朱「……!?」

朱「っ!?……!!?っ?……!???」パクパク

透「……」ジッ

朱「こっ、こっ!? え??? かべっ!?? はっ!?」

雪菜「ふふっ、想定通りの反応です」

桜野「さすが雪菜ちゃんプロデュース」

朱「な、なんっ!?? これっ???」

透「……朱」ボソッ

朱「ふぁえっ!?」ビクッ

透「よそ見しないで」

朱「ひゃい……///」ゾクゾク

桜野「すごーい、顔真っ赤」

雪菜「朱さんの方が背高いのにちっちゃく見えますね」

透「……朱」

朱「ななななななんですか……?///」ドキドキ

透「私の彼女になりなさい」

朱「へぁっ!? あ、あ、の……あにょぉ……!///」

透「返事は?」

朱「ぁの……あたし、は……そのぉ……///」

透「私じゃダメ?」

朱「はぇ……」

朱「ぁ……」

朱「へぅぁ……ぁ……」フラッ

ギュッ

透「……?」

雪菜「壁ぎゅだー!」

桜野「壁ぎゅ?」

雪菜「壁ドンされた女の子が相手をぎゅってするやつです!」

桜野「まんま」

透「こ、これどうすれば……?」

桜野「頭撫でてあげたら?」

透「う、うん……」ナデナデ

朱「どぅへへへっ……!」デロ-ン

透「な、なんか気持ち悪い……!」

雪菜「人気モデルが絶対にしちゃいけない顔してますね……」

桜野「ダメじゃないですか、ちゃんと断らなきゃ」

朱「ご、ごめんなさい……」

雪菜「今回の敗因はなんだと思いますか?」

朱「相手が悪かったです……」

雪菜「それもうどうしようもないじゃないですか……」

朱「はい、どうしようもありません……これからは透ちゃんと末永く幸せに暮らそうと思います……」

透「暮らさないから。あとそろそろ離して」

朱「も、もう少しこのまま……」

透「だめ」ベリベリ-

朱「あぁぁー」シクシク

雪菜「さて、次は私です……」

桜野「今度はちゃんと断ってくださいね?」

朱「が、がんばります……」

雪菜「けっこう緊張しますね……」

朱「ダメそうだったら遠慮なく抱きついてきていいからね? なんならダメそうじゃなくても……」

雪菜「目的変わってません?」

放課後 空き教室(という妄想)

朱「………………」

ガラッ

朱「!」

雪菜「はぁはぁ……!」

朱「雪菜ちゃん」

雪菜「ご、ごめんなさい、遅くなっちゃって」

朱「ううん、全然待ってないわ。それで話したいことってなに?」

雪菜「そ、それは……」

朱「放課後の誰もいない教室に呼び出すなんて、もしかして告白とか? なんちゃって……」

雪菜「お別れを! 言いに来たんです……」

朱「……え」

朱「おわ、かれ……?」

朱「どういうこと……?」

雪菜「私、朱さんのことが好きです。大好きです」

雪菜「でもダメなんです。私なんかじゃ朱さんと釣り合わないんです……」

雪菜「だから……お願いします! 朱さん、私をフってくたさい!」

朱「!」

雪菜「フってくれれば諦められますから。私っ……ちゃんと諦めますからっ! 泣いたりなんかしませんからっ……!」

雪菜「でも、でもっ……1つだけわがままを言わせてください。これからも、友だちのままいさせてくれませんか? 私はそれだけ、じゅうぶんっ、ですからっ……!」

雪菜「いつか朱さんに素敵な恋人ができたとしてもっ! 私は大丈夫ですからっ……笑顔で祝福しますからっ……!」ポロッ

雪菜「あ、あれ……おかしいな……な、涙、なんて……これ、は……ちがうんですっ……ちがくてっ……!」ポロポロ

雪菜「うっ……ぁああ……!」ボロボロ

朱「雪菜ちゃん……」ギュッ

雪菜「な、なに、してるんですか……」

朱「雪菜ちゃんを抱きしめてるの」

雪菜「だ、め、ですよ……!」

朱「どうして?」

雪菜「そんなことされたらっ……諦められなくなっちゃうっ……!」

雪菜「優しくしないでっ……! もうやめてっ……!」

雪菜「こんな恋……もう終わらせてっ……!」

朱「ううん、終わらせない」

朱「続けるのよ。これからも、ふたりで」

朱「だってあたしは、雪菜ちゃんのことが大好きなんだもん」ニコッ

雪菜「朱さん……!」

朱「雪菜ちゃん……」クイッ

透「ストップ」ペチンッ

朱「いたぁ!? 透ちゃんがぶった!」

透「そりゃぶつよ。雪菜になにしようとした?」

朱「な、なにってちょっとしたスキンシップ……」

透「本当は?」

朱「流れに任せてキスくらいできると思ってました……」

透「ギルティ」ペチンッ

朱「あぅっ」

透「雪菜、大丈夫? ちょっと刺激強そうだったけど……」

雪菜「……」ギュ-

桜野「……」ナデナデ

透「……これは?」

桜野「精神安定ちゅー?」ナデナデ

透「なんて便利な……」

雪菜「……」ギュ-

桜野「ダメじゃないですか、ちゃんと断らなきゃ」

朱「ご、ごめんなさい……」

桜野「今回の敗因はなんだと思いますか?」

朱「相手が悪かったです……」

透「私の時も言ってなかった?」

朱「同じくらい相手が悪かったです……」

桜野「雪菜ちゃんでもどうしようもないと」

朱「だってあんなの逆告白してって言ってるようなもんじゃない! 雪菜ちゃんはあたしが支えてあげなきゃいけないの! 2人で幸せに暮らすのよ!」

透「当の本人はほぁぁしてるけど……」

桜野「とってもいい子」ナデナデ

雪菜「ほぁぁぁ……」ホワ-ン

朱「それ禁止カードにしない?」

桜野「最後はわたしですね」

雪菜「桜野さんの告白、想像もできませんね」

透「う、うん……」ドキドキ

桜野「さて、ちょっと本気出しますか……」

朱「お、お手柔らかに……」

桜野「……」トンットトトッ

桜野「……」タンッタンッ

朱「?」

透「あ、あれは……!」

雪菜「なんですあれ?」

桜野「……」コキコキ

桜野「……」グッパグッパ

桜野「……」パンッ

桜野「よしっ」グッ

透「桜野が初めて変身したときにやってた準備運動……」

雪菜「え、死人出ませんそれ?」

桜野「さて朱さん、朗報です」

朱「朗報?」

桜野「ご予約の時間ですよ」ニコッ

朱「……!」ゾクッ

桜野「まずは……捕捉」ピピッ

朱「まずいっ!」

桜野「確保!」バッ

朱「しまっ……!」

桜野「ふっふっふっ……もう逃げられませんよー」ギュ-

朱「み、身動きが……取れるけど取りたくないっ!」

桜野「さぁさぁ朱さん、ゆ~っくりリラックスしてくださいね」

朱「あ、あたしはまだ……負けるわけには……!」

桜野「……」ナデナデ

朱「あ、でもこれ……だめ……!」

桜野「……」ニコッ

朱「あぁ……」

桜野「なぁんにも考えられなくなっちゃおうねぇ~」ナデナデ

朱「ぁ、ぁ……」

桜野「ほらほら、ほぁぁしてもいいんだよ?」ナデナデ

朱「ぁ、ふ……ぁ……」

桜野「我慢なんかしないで? 心のままに、ね?」ナデナデ

朱「ぁ……」

朱「はぅぁ……」

朱「ほぁぁぁ……」トロ-ン

桜野「朱さーん」ナデナデ

朱「ぅあ……?」

桜野「好きです。大好きですよー」

桜野「そうだ、わたちたち付き合っちゃいましょうか。それでずっと2人でいるんです。幸せだと思いません?」

桜野「ね、朱さん、恋人なる?」

朱「にゃる……」デロ-ン

透「……」カタカタ

雪菜「……」プルプル

桜野「ダメじゃないですか、ちゃんと断らなきゃ」

朱「ご、ごめんなさい……」

桜野「今回の敗因はなんだと思いますか?」

朱「相手が悪かったです……」

桜野「もう、またそれですか?」

透「こ、今回ばかりは朱の言うことにも一理あると思う……」

雪菜「わ、私もそう思います……どうしようもないことだってありますよ……」

桜野「2人までそうやって甘やかしてー。結局朱さん、3戦全敗ですからね?」

朱「うぐっ……!」

雪菜「ちなみにどの告白が1番でした?」

朱「へ?」

桜野「確かにちょっと気になるかも?」

透「まぁせっかくやったし……」

朱「へ、え?」

雪菜「朱さん、私のこと好きって言ってくれましたよね?」

朱「えぇ、大好きよ」キリッ

透「朱、もう1回壁ドンしてあげよっか?」

朱「いいのっ!?」

桜野「朱さーんおいでー」

朱「ほぁ……」フラッ

雪菜「私、朱さんのこと好きです。大好きです」

朱「あ……」

透「朱は私の彼女」

朱「ああ……」

桜野「朱さーんこっちだよー」パチパチ

朱「あああ……」

雪菜「私のこと嫌いですか……?」

透「あなたは私だけ見てればいいの」

桜野「もっと甘えていいんですよー」

朱「へ、ぁ、ぁ……!」

雪菜「朱さんっ!」

透「朱!」

桜野「朱さーん」

朱「ぁ、あ……ぁ……ぁ……!」グルグル

朱「しゃぁわしぇ……♡」デロ-ン

雪菜「あぁ、完全にトリップしてしまいました……」

透「さすがにやりすぎた?」

桜野「かもねぇ」

朱「ふへ、どぅへへ……♡」

透「それにしてもひどい顔……」

桜野「幸せそうでいいんじゃない?」

雪菜「でも朱さんのファンの人には見せられませんよねぇ……」

透「告白を断る特訓がどうしてこんなことに……」

雪菜「結局一度も断れませんでしたね……」

透「こんな調子で本当に大丈夫?」

桜野「ど、どうだろ……」

透「むしろ逆効果だったんじゃ……」

桜野「やらない方がよかったかなぁ……」

朱「そんなことは断じてないっ!!!」ガバッ

雪菜「うひっ!?」ビクッ

透「急に叫ばないでよ。雪菜が失神したらどうするの」

桜野「ただでさえちっちゃい雪菜ちゃんがさらにちっちゃく……」

朱「ご、ごめんなさい」

雪菜「わ、私そこまで怖がりじゃないですし……ちっちゃくもないですし……」ビクビク

ここまで
ちょっとボケが足りない気がする 明日までになんか考えて放り込みたい

確かにここしばらく女子中学生がいちゃいちゃしてるとこしか書いてないような……別にいい気がしてきたぞ?

雪菜「でもちゃんと断れなかったのは事実ですね……」

朱「うっ……」

透「桜野、どうする?」

桜野「ちょっと趣向を変えてみますか……」チラッ

朱「!」タタタッ

桜野「よっこいせ」フンゾリ-

朱「コンコン。秋葉です」

桜野「朱か。入りなさい」

朱「ガチャ。失礼します。社長、お呼びですか?」

透「また茶番劇?」

雪菜「みたいですけど、あのアイコンタクトだけで始められるのはさすがとしか……」

桜野「いい話があるんだ。ぜひ君にやってもらいたくてね」

朱「はい。誠心誠意頑張ります」

桜野「そう言ってもらえると助かる。それじゃあ打ち合わせの場所なんだが……」チャラッ

朱「ホテルの鍵……枕営業のお誘いということですか?」

桜野「さぁな」

雪菜「うわぁ、なかなかドロドロしてきましたねぇ……」

透「枕営業……ってなに?」

雪菜「え……」

透「なんで枕? 投げるの?」

雪菜「あぇ、と……」

透「雪菜?」

雪菜「ソ、ソウデスヨー。枕投ゲノコトデスヨー」メソラシ-

透「やっぱりそうなんだ。でもこれって告白の特訓でしょ? 枕投げで特訓になるの?」

雪菜「あ、足腰とか……」

透「告白断るのに必要?」

雪菜「ひ、必要ですよたぶん……」アセアセ

透「そう……? 雪菜はやったことある?」

雪菜「うぇ!? ななななななないですよ!!」

透「そうなんだ。私もない」

雪菜「な、なんだかほっとしました……枕投げの話ですよねこれ……」

透「やってみたいなぁ、枕営業」

雪菜「枕投げの話ですよねこれ!?」

透「そうだけど? 何をそんなに狼狽えてるの?」

雪菜「だ、だって……」

透「?」

雪菜「あ、ほ、ほら見てくださいっ! いつもの超展開始まってますよ!」

透「……?」

朱「まさかあの鍵が超高出力宙間時空圧縮電磁砲の制御キーだったなんて……!」

桜野「朱……」

朱「社長の声!? そんなはずないっ! 社長はもう死んだはずなのにっ!」

桜野「お前がこれを聞いている時、私はもうこの世にいないだろう……」

雪菜「おー、録音だったんですね」

透「なにをどうしたらこういう展開になるの……」

朱「社長! あなたの意志はあたしが継ぎます!」

桜野「あり、ザザッ……と、ぅ……ザザザッ……あか……ザ-」ブツンッ

朱「泣いてる暇なんかないっ! 照準用意! 超電磁惑星融滅波動砲発射っ!!!」

雪菜「さっきと名前変わってますね」

透「口から出まかせ言ってるから分かんなくなる」

桜野「しゅいんしゅいんしゅいん……きらっ! びぃぃぃぃっ! ずがぁあんどかどっかぁぁぁんっ!!! こうして宇宙は救われたー」

朱「……」

桜野「……」

桜野・朱「「ふぅ……」」

透「やりきった顔してるけど目的変わってるからね?」

雪菜「あの、今のって……」

桜野「悪徳社長に枕営業を持ちかけられたトップモデルによる」

朱「宇宙救済ファンタジー」

雪菜「なんて?」

透「ねぇ雪菜、結局枕営業って……」

雪菜「さーてそういう感じなら私もやってみよっかなー」フラ-

透「雪菜?」

雪菜「桜野さーん、透さんが寂しくてしおしおになっちゃってるのでほにゃほにゃにしてあげてくださーい」

桜野「一大事だっ!!!」シュバッ

透「雪菜っ!?」

雪菜「朱さーん、今度は私の番ですー」

朱「はーい」

夜の街(という妄想)

雪菜「今日、楽しかったですね」

朱「そう言ってもらえて嬉しいわ」

雪菜「ねぇ、朱さん……」キュ

朱「な、なに……?」ドキッ

雪菜「私、疲れちゃいました」

朱「そ、そう? じゃあどこかで休憩……」

雪菜「あのホテルにしませんか?」

朱「え……」

雪菜「……」ギュゥ

朱「も、もう、あたしのことからかってるでしょ? そんなこと言ったら何されちゃうか分かんないんだからね?」

雪菜「……いいですよ」ボソッ

朱「え……?」

雪菜「……」グイッ

朱「……!」

雪菜「朱さんになら、何をされてもいいですよ?」ボソッ

朱「ゆ、雪菜ちゃ……」

雪菜「何が起きても私は受け入れますので……」

朱「ぁ……ぁ……!」

透「桜野桜野」クイクイ

桜野「んぅ?」

透「なんでホテル?」

桜野「それはほら……あれだよ。枕投げするんだよ」

透「あぁ、枕営業ね」

桜野「んんんん!?!??」

透「さっき雪菜に教えてもらったの。なにか間違ってる?」

桜野「あー……」

透「桜野?」

桜野「ソウダヨー枕投ゲノコトダヨー」メソラシ-

透「やっぱりそうなのね。桜野はやったことある?」

桜野「ナ、ナイヨー」アセアセ

透「私もないんだけどね、やってみたくて……」

桜野「ぉ、ぉぉぉ……」

透「桜野も一緒に、する?」

桜野「まっ、ちょっと待ってっ……」

朱「ほぁっ……ほぁっ……雪菜ちゃっ……きれいだよぉ……ぐへ」

雪菜「私……妄想の中で何されちゃってるんでしょう……」

桜野「雪菜ちゃん雪菜ちゃん!」チョイチョイ

雪菜「? なんですか?」パタパタ

桜野「こ、これは……」

雪菜「えっと……」

透「……?」キョトン

朱「なになに?」

桜野「わたしたちはとんでもないクリーチャーを生み出してしまったかもしれない」

雪菜「最終兵器です。どうぞ」

透「朱……私、枕営業したい!」

朱「はっ!? え、はっ!??」

透「枕、しよ?」

朱「はぅあっ!?」

透「桜野と雪菜がね、朱に相談すればさせてけれるって」

朱「え、いや!? えっ!!?」

透「私やったことなくてね、1回やってみたかったの!」

朱「やややってみたい!? だ、ダメよそんなの!!!」

透「な、なんで……みんなやってるのに……」

朱「みんな!? みんなって!?」

透「みんなはみんなだよ。クラスの子とかもきっと」

朱「そんな身近に!?」

透「そういえば桜野と雪菜はやったことないって……」

朱「そ、そうよね。よかった……」ホッ

透「だからみんなでやらない?」

朱「みんなでっ!?!??」

透「きっと楽しい」

朱「そんなの楽しんじゃダメ!!!」

透「なんでそんなに反対するの? 私たちくらいの年齢なら、やった事ない方が珍しいんじゃ……」

朱「そうなの!? あたしが知らないだけっ!?」

透「きっとそうだよ。みんなやってるって」

朱「そんな……いつどこで……!」

透「修学旅行とか?」

朱「修学旅行!? お土産代を工面するの!? それくらいお母さんに貰わなきゃ……!」

透「お母さんに話したらやっちゃダメって」

朱「そりゃそうなるわよ!? っていうか話したの!?」

透「体調崩すかもしれないからダメだって」

朱「そこなの!? そういう人もいるかもしれないけど最初に心配するとこそこなの!?」

透「だからこっそりやろうと思って。先生にバレないようにやるのも醍醐味だし」

朱「そんなスリリングな楽しみ方求めないで!?」

朱「ぜぇぜぇ……!」

透「朱、さっきから何言ってるの?」

朱「透ちゃんこそ何言ってるの! 枕営業なんてそんな危ないこと!」

透「いくらなんでも大げさ。枕投げくらいでそんなムキに……」

朱「え?」

透「ん?」

朱「……」

透「……」

桜野「……」ソソ…

雪菜「……」クサ…

透・朱「「ん?」」チラッ

桜野・雪菜「「あ」」

朱「そうだったの。じゃあ今度みんなでお泊まり会しましょうか」

透「う、うん……!」

朱「あ、でももう枕営業なんて言っちゃダメよ?」

透「わ、分かってるっ……そういう意味だとか……知らなかっただけだし……」

朱「ふふっ、そうね」

桜野「……」

透「桜野、手が止まってる」

桜野「ふぇぇ……」ナデナデ

雪菜「あ、あのー……朱さん? ちょっと緩めてもらえたり……」

朱「だーめ」ギュ-

雪菜「で、ですよねー……あは、は……」

朱「ともかく、みんなありがとね。おかげでちゃんと断れそう」

透「あれで?」

雪菜「全敗に見えましたけど」

桜野「何を根拠に……」

朱「だってあたしには可愛い彼女が3人もいるんだものね!」

透「は?」

朱「みんなとの純愛を壊すわけにはいかない! だからあたし、ちゃんと断る!」

桜野「いつの間にか3人揃って彼女に……」

雪菜「3人も侍らせてる時点で純愛とは呼べないんじゃ……」

朱「細かいことは気にしちゃダメよ!」

透「ぜんぜん細かくないから」

朱「というわけでさっそく! 週末みんなでデートをしましょう!」

透「え、なんかやだ……」

朱「そんなっ!?」

雪菜「私も簡単に目移りする人はちょっと……」

朱「ふぐっ……!」ガクッ

朱「うっ、えぇぇぇ……!」

朱「久々のオフなのぉぉぉ……みんなと遊びたかっただけなのよぉぉぉ……!!!」ドワァァァ

透「はぁ……そういうことなら先に言ってよ」

朱「えぅ……?」

雪菜「そうですよ。普通に誘ってくれるなら嬉しいです」

朱「透ちゃん……! 雪菜ちゃんっ……!」

朱「一緒に遊んでくれるのね!」

透「まぁ、うん」

雪菜「はい!」

朱「桜野ちゃんも!」

桜野「あ、わたしはちょっと」

朱「へ……?」ピシッ

桜野「その……先約がありまして……」テレテレ

朱「あ、そ、そう……なら仕方ないわね……あは、あはは……」サラサラ

雪菜「あぁ、朱さんがショックのあまり砂に……」

透「拝んどこ」ナムナム

雪菜「ですね」ナムナム

桜野「じゃあわたしも」ナムナム

透「桜野、ほんとに来れない?」

桜野「うん、さっきも言ったけど先約があるの。ごめんね」

透「謝ることじゃないけど……そっか。ちょっと残念」

桜野「楽しんできてね」

透「……うん」

先進むと中途半端になりそうなんでいったん区切る
あと明日からまたちょっと更新できないかもしれない 出来ても変則だったりめっちゃ短かったりすると思う 正直俺にもどうなるかわからん
とりあえずお疲れ様でした

週末

桜野「……」ソワソワ

桜野「……」キョロキョロ

桜野「……」サッサッ

桜野「……」チョイチョイ

桜野「ふー……」

桜野「ふぅ……ふぅ……」トントン

桜野「大丈夫……大丈夫……」ボソボソ

桜野「女の子同士でもっ……変じゃっ、ないっ……」

桜野「よしっ……!」

コスモス「おーい!」

桜野「!」

コスモス「岸波ちゃーん!」フリフリ

桜野「桜井さん!」パァッ

コスモス「ごめんね遅くなって。待った?」

桜野「んん、今来たとこ」

コスモス「そかそか」

桜野「ふふっ」

コスモス「おうおう? なーに笑ってんだよー」

桜野「な、なんでもなんでも」

コスモス「大人しく吐け! さもなくばもちもちの刑だぁ~!」ムニュッ

桜野「うにゅ……ひゃめ……!」

コスモス「んー落ち着く」モチモチ

桜野「ひとのほっぺれおひふくなぁ~」

コスモス「それでそれで、なんで笑ってたのかにゃ? なんか変だった?」

桜野「そ、そうじゃなくて、なんかさっきのやりとり……こ、恋人みたいだなぁって……」

コスモス「恋人?」

桜野「なんかほんとに、その……デート、みたいな……?」

コスモス「デートみたい、ねぇ」

桜野「ご、ごめんね変なこと言っ……」

コスモス「わたしはそのつもりで来たけど?」

桜野「へ?」

コスモス「いこっ!」ギュッ

桜野「う、うんっ!」

ドSなお兄さんもよう見とる……

コスモス「ねぇねぇ」

桜野「なぁに?」

コスモス「さっきの帽子やっぱり買った方がよかったって」

桜野「あー、あれねぇ」

コスモス「すっごく似合ってたもん」

桜野「でもほらお値段が……」

コスモス「わたしも出すのに」

桜野「それはさすがに」

コスモス「んー、そっか。可愛かったのになぁ。残念」

桜野「またの機会にということで何卒……」

コスモス「そっかぁ……んー」ノビ-

桜野「猫っぽい……」

コスモス「ふぃ……ちょっと疲れちゃったかも」

桜野「いっぱい歩いたもんね。休憩しよっか」

コスモス「そだねぇ……」

コスモス「んー……お?」

コスモス「岸波ちゃん岸波ちゃん」クイクイ

桜野「んぅ?」

コスモス「イチゴとバナナどっちが好き?」

桜野「え、イチゴ?」

コスモス「おそろいだぁー!」グイ-

桜野「え、え、なに!?」

桜野「あぁ、クレープ屋さん」

コスモス「うんうん」

桜野「ちょっと前にお昼食べた気がするけど……」

コスモス「別腹です」

桜野「ですです」

コスモス「デザートに甘いもの食べた気がするけど……」

桜野「別腹です」

コスモス「ですです」

コスモス「岸波ちゃんイチゴクリームね。わたしチョコバナナにするから一口ちょーだい?」

桜野「うん」

コスモス「じゃあ注文はそれで……お?」

桜野「ん? なにか面白いものでもあった?」

コスモス「カップル割引お願いしまーす」

桜野「かっぷるわりびき……?」

コスモス「本当ですよー。ほら恋人つなぎ」ギュッ

桜野「こいびとつなぎ……?」ニギニギ

桜野「……?」

桜野「はっ!?///」

桜野「ほんとに割引適用されるとは……」

コスモス「好き好き同士だからね!」

桜野「て、店員さん変な目で見てたし……あとすっごいニヤニヤしてたし……」

コスモス「わたしたちの甘いアバンチュールが伝わってしまったのです。間違いありません」

桜野「アバン……?」

コスモス「アバンチュール? 意味は知らないけど、なんかラブラブみたいなやつじゃないの?」

桜野「でもなんかつよそーだよ?」

コスモス「つよそーならぶらぶ?」

桜野「なんじゃそりゃ」

コスモス「わからんちゃー」

桜野「らんちゃー?」

コスモス「いえす、らんちゃー。どっかぁん」

桜野「つよそー」

コスモス「やったー」

桜野「……」

コスモス「……」

桜野「なんの話だっけ?」

コスモス「わすれたー」

コスモス「イチゴどお? おいし?」

桜野「うん、おいし」モグモグ

コスモス「いただきっ!」パクッ

桜野「あ、勝手に食べたな~」

コスモス「んっふぇっふぇ♪」モグモグ

桜野「もう……あ、ふふっ」

コスモス「えぅ? なんかついてう?」

桜野「ついてる。クリームが」

コスモス「どっちっぺ?」

桜野「こっちっぺ」スッ

コスモス「うにっ」

桜野「ほらとれた」

コスモス「おー、クリームがコスモスちゃんぷにぷにほっぺから岸波ちゃんひとさしゆびゆびに。ちょっとお話を聞いてみましょう。移住の感想は?」

桜野「おっと両手が。ポッケにティッシュ入ってるから、悪いんだけど取って……」

コスモス「お? 岸波ちゃん、今抵抗できない系?」

桜野「しまった。わたしのイチゴクリームが絶滅の危機に……!」

コスモス「ふっふっふっ。覚悟はできているな?」

桜野「ど、どうか命だけは……!」

コスモス「いただきまぁす。はみゅっ」パクッ

桜野「!?」ビクッ

コスモス「んっ、ちゅっ……あむっ……」ハムハム

桜野「ちょ、なんっ!? なんでそっ……なんでゆびっ!?///」

コスモス「んーみゃっ、んむっ……んんっ、ちゅ……」

桜野「ゆ、ゆびっ……かえしてっ……!///」

コスモス「あくっ、はむ、ん……はぷ」カミカミ

桜野「噛むなぁ!///」

コスモス「んぅ、ちゅ……んんー……ぷぁえ」チュポッ

桜野「う、ぁぅぅ……///」

コスモス「ふぃ……」フキフキ

桜野「うわぁ……でろでろ……」

コスモス「ごちそうさまでした」テチッ

桜野「わたしのゆびゆびが……」

コスモス「もったいなくてついっ」テヘッ

桜野「く、食いしん坊さんめ……太っちゃうんだからね?」

コスモス「それはいやかも?」

桜野「気を抜いたらあっという間にまんまるに……」

コスモス「なんと恐ろしい……岸波ちゃん食べてー」

桜野「チョコバナナ?」

コスモス「違いますお肉です。あげるー」

桜野「あげるってどうやって?」

コスモス「こう……かぷっと? そんでちゅーって」

桜野「吸血鬼っぽい」

コスモス「そうそう吸血鬼。でも血じゃなくてお肉。吸お肉鬼」

桜野「きゅうおにくき……?」

コスモス「そうです。体型に悩む女の子のもとに現れて、お肉をちゅーちゅーしてくれる心優しき怪異なのです」

桜野「そんなものが」

コスモス「あなたがそうです」

桜野「なんということでしょう」

コスモス「ぜひぜひわたしのお肉もらってやってください」ペコリ

桜野「え、お肉はいらない」

コスモス「そんなこと言わずに。わたしのお肉、きっとあまあまでおいしいですよ?」

桜野「その自信はどこから」

コスモス「だってほら、わたし甘いの好きだし」

桜野「あまあま好きだとお肉もあまあまに……?」

コスモス「そうなのです。嘘だと思わばご賞味あれ」

桜野「へ?」

コスモス「さっそく一口どーぞ?」

桜野「え、え……!?」

コスモス「ほれほれー、遠慮なくかぷっと」

桜野「えぁっ……いやっ……!」

コスモス「おすすめかぷかぷポイントはねぇ……やっぱり首んとこ? きっとあまあま濃いめですよ?」

桜野「え、えとっ! あのっ……!」

コスモス「どぞー」ニコ-

桜野「………………遠慮しときます」

コスモス「そう? かぷかぷしたくなったらいつでも言ってね? お肉は余ってますゆえ」

桜野「う、うん……」

桜野「と、ところで、さっきわたしのゆびゆびをかぷかぷしてたのは、吸お肉鬼的行動だったんでしょうか……?」

コスモス「あれ? あれは……味見?」

桜野「し、下調べされてる……ちなみに結果は?」

コスモス「うーん……あんまりわたし好みのお味ではありませんでした」

桜野「えっ……」

桜野「そ、そう……」

桜野「そうなんだ……」ショボ…

コスモス「意外とビターというか、大人のお味がしました。わたしはもっとあまあまの方が好き」

桜野「ビター……」

コスモス「おっとなー」

桜野「で、でもっ! 今はそうでも、一緒にいればだんだんあまあま味になっていくんじゃないかなって……思うんですけど……」

コスモス「熟成的な?」

桜野「わかんないけど……わたしきっと、あなた好みの味になるから……がんばるから……」

コスモス「そかそか。じゃあこれからは会うたびに、味見かみかみしないとね」

桜野「うぇっ!? あ、そ、そか……そうなっちゃうんだ……」

コスモス「やだ?」

桜野「……やだじゃない」

コスモス「じゃあそのつもりでー」

桜野「う、ん……///」

コスモス「わたしのことも噛んでいいからね。そんでお肉をちゅーっと」

桜野「そ、それは……」

コスモス「二の腕あたりもおすすめです。はむはむするとんまんまです」

桜野「気が向いたら……」

コスモス「ん♪」ニコッ

コスモス「さてさーて、次どこいく?」

桜野「どこでも」

コスモス「お? それはあれですか? 君と一緒にいられるならどこでもいいぜ! みたいなやつですか?」

桜野「……やつです///」

コスモス「かぁいいねぇ♪」ナデナデ

桜野「うぅ……!///」

コスモス「うーんどこ連れてっちゃおっかなぁ……」

ポツポツ

桜野「ん……雨……?」

ザァァァ

コスモス「わわっ! 急につよっ!?」

桜野「た、大変っ! どっか屋根あるとこ!」

コスモス「あっちー!」タタタッ

ザァァァ

桜野「あぁ、急に降ってきちゃったねぇ」ポタポタ

コスモス「天気予報だと晴れだったのに」ポタポタ

桜野「びしょびしょになっちゃった」

コスモス「わたしもー」

桜野「へくしゅっ」

コスモス「くしゃみ可愛い……でもどうしよ。このままじゃ風邪ひいちゃう」

桜野「だ、だいじょぶ……へくしゅっ」

コスモス「んー」

桜野「すー……ふぅ……」カタカタ

コスモス「うちくる?」

桜野「へ? くしゅっ」

コスモス「早くしないとだ」

桜野「うぇ? え!?」

コスモス「ここからなら近いから」

桜野「いやあのっ! うちってうち? 桜井さんのっ?」

コスモス「うん、ご招待。どうかな?」

桜野「でもでも心の準備とか!?」

コスモス「今からしてたら風邪引いちゃうよ?」

桜野「で、でも……!」

コスモス「一緒ならどこでもいいんでしょ?」

桜野「そ、そうは言ったけど……」

コスモス「遠慮しないで?」

桜野「遠慮っていうか……」

コスモス「岸波ちゃん、いこ?」

桜野「! えぁ、の……」

桜野「……」

桜野「……」コクッ

コスモス「いらっしゃーい」

桜野「来てしまった来てしまった来てしまった……」ブツブツ

コスモス「早くお風呂入らなきゃ」

桜野「う、うん。もちろんお先に……」

コスモス「え、一緒に入ろうよ」

桜野「一緒!?」

コスモス「待ってる間に風邪引いちゃうかも」

桜野「で、でも、一緒なんて……」

コスモス「女の子同士なんだしいいじゃん?」

桜野「でも、でも……それは……」

コスモス「ダメなの?」

桜野「ダメっていうか……」

桜野「その……あれ、だから……」ギュッ

桜野「きっと……びっくり、させちゃうから……」ギュゥ

コスモス「?」

桜野「そ、そういえばご両親は!」

コスモス「両親?」

桜野「そうそう、お父さまとお母さま!」

コスモス「お父さん……お母さん……」

桜野「お仕事中? 週末だしお家にいたりする?」

コスモス「……」

桜野「お風呂借りちゃうし、できれば挨拶とか……」

コスモス「親、いないんだ」

桜野「へっ!? そ、それってどういう……」

コスモス「死んじゃった」ニヘッ

桜野「………………え?」

桜野「……え」

桜野「……ちが、わた、し……そんな……」

コスモス「ねぇ」クイ

桜野「ぁ」

コスモス「お風呂、一緒に入ろ?」

ここまで

朱「……やっぱりあれ……だし……」

透「……うん……あの色なら……」

雪菜「おまたせしましたー……なに話してるんです?」

透「あ、雪菜おかえり」

朱「さっき見たお洋服、桜野ちゃんに似合いそうだなって話してたの」

雪菜「あーさっきの。確かに桜野さんが着たら可愛いと思います」

透「……桜野、今ごろ何してるかな」

朱「なにか約束があるみたいだったわね」

雪菜「なんだか嬉しそうでしたし、きっと楽しいことをしているにちがいありません」

朱「そうね。こっちも負けていられないわ」

透「競走じゃないんだから」

雪菜「でもでも、やっぱりちょっと寂しいじゃないですか」

透「それはまぁ」

朱「だからあたしたちも、もっと楽しいことしましょう!」

雪菜「しましょー!」

透「意気込んでるとこ悪いけど……」

ザァァァ

透「すっごい雨降ってるよ?」

雪菜「お、ぉぉぉ……」

朱「天気予報では1日晴れだったのにぃ……」

透「これからどうする?」

雪菜「そのへんで傘とか買います?」

朱「そうねぇ。でもあんまり大きくは動けないわよねぇ」

雪菜「うーん……」

朱「透ちゃんは何かしたいこととかある?」

透「え、急に聞かれても……」

ガサッ

透「!」ピクッ

雪菜「どうしたんですか?」

透「……きた」

朱「!」

雪菜「!」

朱「きたってまさか……!」

雪菜「ど、どこにっ……!?」キョロキョロ

透「分からないっ……こんなに人が多いところじゃ、シアと話すわけにもいかないし……!」



安価下
① このまま警戒を続ける
② 人の少ないところまで移動する

透「と、とにかく下手に動かず警戒を……」

雪菜「透さん!」

透「!」

女性「な、なにあれ……!」

男性「水がっ!」

朱「あれって……!」

透「っ! まずいっ!!! 逃げっ」

ドッパァァァンッ!!!
ザバババッ!!!
ガシャガッシャァァァンッ!!!

ピチャ ピチャ

ツナミ「お?」

ツナミ「しまった。やりすぎました」

ツナミ「結構死んでますね、これ。願わせることもできずもったいない」

ツナミ「まぁいいです。今日の本命は別にありますし……」

ツナミ「さて」

ツナミ「プリキュアの方ー? いませんかー? キュアクリアちゃーん?」

ツナミ「………………」シ-ン

ツナミ「返事無しですか。もしかしてさっきので死んでたり?」

ツナミ「別にそれでもいいですけど、それならそれで確認しないと。死体とか落ちてないかな……?」

ピチャチャチャッ

ツナミ「……?」

やべさっきの択で以降のギャグパ完全消滅したかもしれんやっべ

ザァァァ
バシャバシャバシャ

透「はぁっはぁっ……!」タタタッ

朱「はっ、はっ……!」タタッ

透「朱、雪菜! 怪我は無い!?」

朱「怪我は大丈夫……けど……!」

雪菜「はっ、は……ぅ、あぁっ……!」カタカタブルブル

朱「雪菜ちゃん……!」ギュッ

透「……っ」ギリッ

透「シア!」

シア「狙いはこちらですわね。かなり近づいてきてますわ!」

透「くっ……!」

雪菜「っ! うっ、ああぅっ……!!」ガクガク

朱「お、応戦するしか……!」

透「今は体勢を……!」

雪菜「っ!」ゾクッ

ツナミ「ここにいましたか」

透「!」

朱「!?」

ザッパァァァンッ!!!

ザパパパッ
ビチャビチャビチャ
ザザ…

透「うぐっ……!」

朱「くっ……!」

雪菜「けふっ、けほっ……!」

ツナミ「プリキュアの皆さん、また会いましたね」

ツナミ「お?」

ツナミ「3人ですか。肝心の子はいないんですね。残念です」

透「ツナ、ミ……!」

ツナミ「あ、キュアクリアさんじゃないですか。聞きましたよ、お友達ができたらしいですね。おめでとうございまーす」パチパチ

透「……っ!」キッ

ツナミ「まぁどうせすぐいなくなるでしょうけど。いえ、今度は貴方の方が先かもしれませんが」

透「もうなにもっ、奪わせないっ……!」

ツナミ「あ、そうですか、頑張ってください。それよりそっちの子……」チラッ

雪菜「……!」ビクッ

ツナミ「貴方は初めましてですよね?」

雪菜「ぅ、あ……!」カタカタ

ツナミ「キュアクリスタルさん、で合ってます? 噂の小動物ちゃん。カサイさんが話してましたよ」

雪菜「っ、ぅ……っ!」

ツナミ「しかし困りました。私、貴方は殺せないんですよね。カサイさんが、あの小動物は俺が殺すーって意気込んでまして。暑苦しいったらありゃしない」

雪菜「ふっ、ぅ……ぁ……!」

ツナミ「あ、でも貴方の首を手土産にすれば、カサイさんの鼻っつらへし折れますね。それもいいかもしれません」

雪菜「っ! やっ、ぃ、やっ……!」フルフル

ツナミ「そんなに怖がらないでくださいよ。気分次第ですから」

ツナミ「それで貴方、キュアブーケさん」

朱「はぁはぁ……」グタッ

ツナミ「以前お会いした時はまんまとしてやられましたからね。私、あの時ちょっと怒られたんですよ」

朱「あ、カバン……」

ツナミ「積年ってほどでもないですけど、そこそこ恨んでるので鬱憤を晴らしても……」

朱「手紙……濡れちゃ……」ググッ

ツナミ「お?」

ツナミ「ふふっ」ニヤッ

ツナミ「いいもの持ってますねぇ」

朱「……!」

朱「まさか……!」

朱「ま、待ってっ……それはっ……!」

ツナミ「それちょっと」スッ

朱「やめ、てっ……!」

ツナミ「お借りしますね」バシュッ

朱「だめぇっ!!!」

ブワッ
モコモコモコモ
ググッ…

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」

朱「!」

朱「う、そ……」

朱「そんなっ……そんなぁっ……!」

朱さんいつも自分の物ヤクサインにされる

朱「ぁ……あぁ……!」

雪菜「ふ、ぅぅ……! ぅぅ……!」カタカタ

透「朱っ……! 雪菜っ……!」

ヤクサイン「ヤ-ク-…」ググッ

朱「……ぁ」

透「っ……!」

透「ふぅ、ふぅ……ぅあああああっ!」バッ

透「プリキュア・カミングシーズン!」

キラキラキラ
ビュオオオッ!
フワッ

クリア「全てを透き通らせてあげる、キュアクリア!」

ヤクサイン「サァァァイ!」ブォンッ

クリア「はあっ!」ダッ

ドゴォンッ!!!

クリア「くっ、ぅ……!」グググッ

朱「あ、ぁ……あた、し……!」

クリア「朱! とにかく今は変身を!」

朱「!」

朱「う、うんっ!」

朱「プリキュア・カミングシーズン!」

キラキラキラ
ビュオオオッ!
フワッ

ブーケ「美しい花よ。あたしに力を貸して。キュアブーケ!」

ツナミ「ふふっ、それで? 戦えますか?」

ブーケ「……っ」キッ



安価下
① ヤクサインを攻撃
② ツナミを攻撃

>>692
それが朱さんの役割なのです

ブーケ「だぁぁぁっ!」ダッ

ツナミ「お?」

ブーケ「たぁっ!!!」

ツナミ「おっと」サッ

ブーケ「はっ!」ブンッ

ガッ

ブーケ「くっ……!」ググッ

ツナミ「なるほど、こっちを狙いますか」

ブーケ「あのヤクサインを元に戻して!」

ツナミ「そんなこと言われましても、やり方知りませんし」

ブーケ「ふざけないでっ!!!」

ツナミ「ふざけてなんかないんですけどね」

ブーケ「……っ!」ギリッ

ツナミ「そんなに悩むことないと思いますけど。倒せばいいじゃないですか。あの時の花と同じように」

ブーケ「あの時とは……違うっ!」ブンッ

ツナミ「……」サッ

ブーケ「はぁはぁ……!」

ブーケ「……あの花はあたしの花だった。あたしには看取る責任があった。だから戦えた!」

ブーケ「でも今は、あれは違うの! あの手紙には気持ちがこもってる。でもその気持ちはあたしのじゃないのっ!」

ブーケ「あの手紙をいちばん大事に思ってるのは、きっとあたしじゃないからっ……!」

ブーケ「もし傷つけてしまえば、込められた気持ちまで傷つけることになる……!」

ブーケ「だから傷つけられない。傷つけるわけにはいかないのっ!!!」ダッ

ブーケ「はぁぁぁっ!!!」

ドカァンッ!!!

ツナミ「へー」シュタッ

ブーケ「くぅっ……!」

ツナミ「じゃあどうします? このまま好きに暴れさせますか? 私はそれでも構いませんけど」

ブーケ「……!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドガッ

クリア「うぐっ、ぐぐっ……!」ガガガッ

ブーケ「ど、どうすれば……!」

クリア「ツナミを倒せば元に戻るかもしれないっ!!」

ブーケ「!」

ツナミ「お?」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

クリア「うくっ! つ、ツナミもヤクサインと同じ闇の存在っ! 倒せばリセットが起きるはず!」ガッ

ツナミ「ふむふむ」

クリア「そうなればっ、ぐぅっ! そうなればこの手紙もっ……元に戻るかもしれないっ!!」ガガガッ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ブォンッ!

クリア「はあっ!!」

ドガァンッ!

ツナミ「へぇ、考えましたね。たしかに可能性はあるでしょうね」

ブーケ「……」スッ

ツナミ「やる気ですか?」

ブーケ「それしかないなら」

ツナミ「もし間違ってたら? 私を倒しても手紙が元に戻らなかったらどうします?」

ブーケ「倒してから考える」

ツナミ「いい答えですね。かっこいいですよ。でも……」

ブーケ「……」キッ

ツナミ「それもこれも私に勝てたらの話です。勝てますか、私に」

ブーケ「勝つ!」ダッ

ツナミ「ふふっ」

ここまで
ギャクパご臨終微レ存
でもそういうパートの細かいとこで雪菜に頼りっきりだったから何とかしなきゃと思ってたのでちょうど良かったかもしれない
どっちにしろ遅かれ早かれ

あと次回更新で悩んでるとこあるので謎の安価を
このレスから10分以内についたレスのコンマ合計300以下でセリフ1個不採用にします
よろしくお願いします

入れるべきかどうか悩んでるセリフがあるんです
決めかねているので安価でなんとしてしまおうというやつです
別名責任転嫁

323かな?
何にしても300超えてしまったので悩んでたセリフ放り込むことにします
ちなみにコスモスさんのセリフです
どれがそれなのか明示すべきか否か
とりあえず今日はここまで
お疲れ様でした

ザァァァ

桜野「……」ボ-

桜野「……」

桜野「……」

「桜野ー」

桜野「!」ピクッ

桜野「なーにー?」

「服乾いたよー」

桜野「ありがとー」

パタパタ

コスモス「雨どお?」ヒョコッ

桜野「まだ止まなさそう」

コスモス「じゃあもうちょっとだけ一緒にいられるね」

桜野「うん」

ザァァァ

コスモス「なに見てるの?」

桜野「なんだろ……雨?」

コスモス「楽しい?」

桜野「まあまあ」

コスモス「わたしも見ゆ」

桜野「ん……」

コスモス「……」ジ-

桜野「……」

コスモス「……」マジマジ

桜野「え、見るってわたしを?」

コスモス「? そうだよ?」キョトン

桜野「楽しい?」

コスモス「我慢できなくなってくる」

桜野「なにを?」

コスモス「がお」ガバッ

桜野「おっと……」ダキッ

コスモス「むふー♪」ギュ-

桜野「抱きつく時は言ってね」

コスモス「だきつく」

桜野「抱きつく前に言ってね」

コスモス「んっふふー」スリスリ

桜野「こういうのって、肩を寄せ合ったりするものじゃない?」

コスモス「このわたしがその程度で満足するとでも?」

桜野「すごい説得力だ……」

コスモス「なでれ」グリグリ

桜野「はーい」ナデナデ

コスモス「うにゃー♪」ゴロゴロ

桜野「でっかい猫ちゃん……」ナデナデ

コスモス「すー……はー……」クンカクンカ

桜野「か、嗅がれるのはちょっと恥ずかしい……」

コスモス「桜野からわたしとおんなじ匂いするー」

桜野「そりゃするよ。シャンプーとか同じだし」

コスモス「わたしのパジャマ着てるしねー」

桜野「服濡れちゃったからねー」

コスモス「んふふっ。なんかねー、すっごくいい感じ」

桜野「いい感じ?」

コスモス「なんていうの? マーキング? みたいな?」

桜野「やっぱり猫ちゃんだったか」

コスモス「ぬっふっふっ、もっと匂いつけちゃおー♪」スリスリ

桜野「うぁっ、ちょ……」

コスモス「桜野はわたしのものだー♪」グリグリ

桜野「う、うんっ……」ギュッ

コスモス「ぅけぷっ」

桜野「あ、ごめん。力入れすぎた」

コスモス「んん、だいじょぶ。もっと強くしてもいいよ」

桜野「苦しいでしょ?」

コスモス「ちょっと苦しいくらいが好きなの」

桜野「苦しいのが……?」

コスモス「変かな?」

桜野「ちょっとね」

コスモス「でもお行儀いいだけじゃ満足できないもん。桜野ももっとわがまましていーよ?」

桜野「わがまま……やり方わかんないや」

コスモス「それならわたしにお任せ。天下無双のおねだりじょーずなのだ」

桜野「うん」

コスモス「強めに抱きしめて。ぎゅって、ぎゅーって」

桜野「……うん」ギュッ

コスモス「ふへっ、強めにぎゅーされるとほぁぁってなりゅ」

コスモス「おんなじ匂いで、おんなじあったかさで、おんなじやわらかさで、きっと鼓動の速さまでおんなじで」

コスモス「隙間もないくらいぴったりくっついてると、どこまでが自分でどこからが桜野か分かんなくなる」

コスモス「でもそれが……」

桜野「いい感じ?」

コスモス「ん♪」

コスモス「ふぁ……」

桜野「……」

桜野「……」

桜野「……コスモス」

コスモス「なぁに……?」

桜野「さっきの話、聞いてもいい?」

コスモス「さっきの?」

桜野「コスモスのお父さんとお母さんのこと」

コスモス「……!」

桜野「無理にとは……」

コスモス「………………事故だったの」

桜野「……」

コスモス「でも、でもね……!」

コスモス「……」

コスモス「…………わかんないんだ」

桜野「わかんない?」

コスモス「結構最近のことのはずなの。なのにちゃんと思い出せないの。なんでかな」

コスモス「それより前のことは思い出せる。後のことも。でもその時のことだけ思い出せないの。記憶にぽっかり穴が空いたみたい」

桜野「記憶に、穴……」

コスモス「警察の人にはいろいろ説明されたよ。土砂崩れに巻き込まれたとか、不運な事故だったとかって。でも……違うの」

桜野「違う?」

コスモス「わかんないよ。わかんないんだけど、思い出そうとすると怖くなるの。何か恐ろしいものに出会ったような、何かに襲われたような、そんな気がして……」

桜野「それって……」

コスモス「なにかわかる……?」

桜野「…………ごめん」

コスモス「そっか……」

コスモス「わたし、ひどい子だよね。お父さんとお母さん、死んじゃったのに、その時のこと何も思い出せない……」

桜野「そんなことない。そんなことないよ……」

コスモス「何も思い出せないのに怖いんだ。何が怖いかもわかんないけど、すごく怖い……」

桜野「コスモス……」ナデナデ

コスモス「ぁ、桜野……」

桜野「わたしに出来ることならなんでもする。出来ないことも精一杯頑張る。だからなんでも言ってね」

コスモス「……ありがと」

桜野「……」ナデナデ

コスモス「じゃあさっそく、おねだりしちゃおっかな……」

桜野「うん……」

コスモス「……桜野、わたしね」

桜野「うん……」

コスモス「……また、寂しくなっちゃったかも」

桜野「……」ギュッ

コスモス「んっ……」

ドサッ

桜野「!」

コスモス「……?」

桜野「なに? なにか落ちた?」

コスモス「桜野のカバン。机から」

桜野「!」

コスモス「そんな落ちそうなとこ置いてたっけ?」

桜野「まさか……」

コスモス「?」

桜野「ちょ、ちょっとごめんね」

コスモス「う、うん」

桜野「……」ガサゴソ

シキ「っ! っ、っ……!!」バタバタ

桜野「!」

コスモス「だいじょぶ?」

桜野「……コスモス」

コスモス「なに?」

桜野「ごめん、わたし行かなきゃ!」

コスモス「へ?」

桜野「服! 乾いてるって言ってたよね!」

コスモス「う、うんっ……!」

コスモス「ほんとに行っちゃうの……?」

桜野「ごめんね、どうしても行かなきゃいけないの」

コスモス「まだ雨降ってるよ……?」

桜野「それでも、どうしてもなの」

コスモス「そっか……」ショボ…

桜野「また会えるから、ね?」

コスモス「うん……」

桜野「じゃあね」ガチャ

コスモス「桜野っ!」

桜野「ん?」

コスモス「わたし、あの……」

コスモス「あの……」

コスモス「わたし、何かダメだった……?」

桜野「……ううん、ダメじゃない。コスモスはなにも悪くないよ」

コスモス「ほんと……?」

桜野「ほんとにほんと。ただ、わたしには絶対やらなきゃならないことがある。だから今日は」

コスモス「……わかった」

桜野「ごめんね」

コスモス「また遊ぼうね……?」

桜野「うん」

コスモス「絶対だよ……?」

桜野「うん」

コスモス「あ、そうだ。傘、これ使って。わたしのお気に入り」

桜野「いいの?」

コスモス「うん。でも返してくれなきゃやだからね……?」

桜野「絶対返しにくる。ありがと」

ザァァァ

桜野「じゃあね、コスモス」

コスモス「ん、気をつけてね」フリフリ

桜野「うんっ!」タタタッ

コスモス「……」フリフリ



桜野「……」パチャチャチャッ

桜野(コスモスが出会ったっていう恐ろしいもの、抜け落ちた記憶)

桜野(コスモスの両親を殺したのは……)

桜野「……っ」ギリッ

桜野「シキっ!」

シキ「あっちなのです!」

桜野「……!」パチャチャチャッ

ここまで

ブーケ「はぁぁぁっ!!!」

ダァンッ!!

ツナミ「うーん」シュタッ

ブーケ「ぜぇぜぇ……!」

ツナミ「勢い込んでたわりには大したことないですね。それではいつまで経っても私に勝てませんよ?」

ブーケ「くっ……!」

ツナミ「それどころか……」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!」バゴォンッ

クリア「うぁっ!」ドゴッ

ブーケ「クリアっ!」

クリア「けほっけほっ……私は、大丈夫……!」フラフラ

ツナミ「あちらの方が先に限界を迎えそうですね」

ブーケ「うぅっ……!」

ツナミ「あーあー、待てど暮らせどお友達は敵を倒せず、かといって大切なお手紙だからヤクサインを攻撃することもできず、されるがままどんどん傷ついていく。キュアクリアちゃんかーわいそ」ニヤニヤ

ブーケ「クリア……!」

ツナミ「どうします? このままじゃ……」

ブーケ「はぁっ……はぁっ……!」

ブーケ「くっ……うああああああっ!!!」

ブーケ「プリキュア・ガーデンシュート!」ブワッ

ツナミ「はぁ、そう来ますか……」

ブーケ「いっけぇっ……!!!」バッ

ズダダダダッ!!

ツナミ「焦ってどうなる話でもありませんよ?」スッ

ザバババァァァンッ!
バシュバシュバシュ…

ブーケ「飲み込まれたっ!? そんな……!」

ザザザザザッ!

ブーケ「うぐっ……!」

ツナミ「逃げ場なんてありません」

ブーケ「くぅぅぅっ……!」

ツナミ「……1人目」スッ

サクラ「だぁぁぁぁぁあああああっ!!!」

ヒュンッ!

ツナミ「!」ピクッ

ドガァァァンッ!!!

ツナミ「……!」ボヒュンッ

ツナミ「……っ」タタンッ

ツナミ「ちぃっ……!」ズザザザッ

ブーケ「今の……!」

ツナミ「急になんです……」

サクラ「らぁっ!!!」キュインッ

ツナミ「!?」サッ

ドガァッ!!!

ツナミ「うぐっ……!?」ズザザッ

サクラ「ふー……」パキパキ

ツナミ「貴方は……!」

サクラ「風が鳴き……花弁が踊る春の花……」

ブーケ「あぁっ……!」

サクラ「キュアサクラ」キッ

ブーケ「サクラっ!」

サクラ「ブーケ、大丈夫ですか?」

ブーケ「うん、助かったわ」

サクラ「よかった……」

サクラ「!」

サクラ「雪菜ちゃん!」タタッ

雪菜「はっ……はっ……」

サクラ「雪菜ちゃん、大丈夫? 怪我してない?」

雪菜「っ……っ!」コクコク

サクラ「…………戦える?」

雪菜「っ! わたっ、わ、たしっ……!」

サクラ「ごめん……下手に動かずじっとしててね」

雪菜「……っ」コクッ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

クリア「くっ!」

ドゴンッ!

クリア「ふーっ……!」ズザザッ

サクラ「クリア……」シャッ

ヤクサイン「ヤッ!?」

サクラ「だぁぁぁっ!!!」ギュオッ

ヤクサイン「クッ…!」

クリア「待って!」

サクラ「!」ピタッ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ブォンッ

サクラ「……!」クルッ

ヤクサイン「ヤクッ!?」

サクラ「っと……」タタンッ

サクラ「なんで!」シュタッ

ブーケ「そのヤクサインが憑依してるのは、あの時の手紙なの!」

サクラ「!」

クリア「でもツナミを倒せばもとに戻るかもしれない!」

サクラ「……そういうこと」

ツナミ「そういうことです」

サクラ「……」キッ

ツナミ「おー怖い怖い。あなた、いつかの成り損ないちゃんですね? キュアサクラさん、ですか。実は私、あなたにお会いしたかったんです」

サクラ「わたしもあなたに会いたかったよ」

ツナミ「へぇ、奇遇ですね。あ、もしかして、前会った時ぼこぼこにしたこと根に持ってます?」

サクラ「そんなことはどうでもいい」

サクラ「許せないことがいっぱいある。クリアに酷いことしたこと、ブーケのお花をヤクサインにしたこと、今度は手紙まで」

サクラ「それに……」ギュッ

サクラ「あの子の仇も」ボソッ

ツナミ「?」

サクラ「はっ!!!」ギュンッ

ツナミ「っ!?」

ドガァッ!!

ツナミ「今なんと……?」グググッ

サクラ「聞いたってどうせ何にも分かんないんだ。だから!」バキッ

ツナミ「うくっ……!」ズザッ

サクラ「ぜんぶ倒せばそれが答え」キッ

ツナミ「……やはり違いますね」

サクラ「違う……?」

ツナミ「あの御方はそんな目をしませんから」

サクラ「なんの話?」

ツナミ「本日の私の目的ですよ」

ツナミ「我らが皇帝、サイカ様がおっしゃるんです。貴方、キュアサクラはご自身に似ていると」

サクラ「わたしが皇帝に?」

ツナミ「しかし私はそれがどうしても腑に落ちない。貴方の一体どこが、サイカ様に似ているというのか」

サクラ「……」

ツナミ「ですから今日は、それを確かめさせていただこうかと思いまして」

サクラ「…………いいよ」パキッ

ギュンッ!!

ツナミ「っ!」

サクラ「試してみればっ!」ググッ

ツナミ「……っ」クイッ

サクラ「!」

ザバァンッ!!!

サクラ「うっ、くっ……!」ザバババッ

サクラ「んんんぅ……!」

サクラ「らぁっ!」ドパンッ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

クリア「うぐぐっ……っ!」ガガガッ

ブーケ「クリア!」

クリア「私は大丈夫! それより早くツナミを!」

ブーケ「うんっ……!」タタッ

サクラ「だぁっ!」ダンッ

ツナミ「はっ!」サバッ

サクラ「うくっ!」ザザザッ

ブーケ「はぁぁぁっ!」ヒュッ

ツナミ「ふっ!」ザバァッ

ブーケ「んんぅっ……!」ザザッ

ツナミ「はぁっ!」サバァンッ!

サクラ「うっ……!」

ブーケ「うぁっ……!?」

ツナミ「ふふっ」

ブーケ「はぁはぁ……攻撃が通らない……!」

サクラ「水じゃま!」

ツナミ「この程度ですか。そんな攻撃、私には届きませんよ」

サクラ「……っ」ギリッ

ツナミ「1人増えたところで何も変わりません。全部飲み込んでしまえばそれで終わりです」バッ

ザバザバァァァンッ!!!

ブーケ「……っ」

サクラ「くぅっ……!」ジリッ

ブーケ「……サクラ」

サクラ「なんです……」

ブーケ「……」ジッ

サクラ「!」

サクラ「わかりましたっ」ニコッ

サクラ「いきますっ……!」グググッ

ツナミ「何をしても無駄です!」ババッ

ザババァァァッ!!!

サクラ「はっ!!!」バヒュンッ

ブーケ「プリキュア・ガーデンシュートッ!!!」ブワワッ!

ツナミ「またそれですか」

ブーケ「はぁぁぁあああああっ!!!」バッ

ズダダダダッ!
パシュパシュパシュン…

ブーケ「はぁはぁ……」

ツナミ「だから効かないって言ってるじゃ……」

ブーケ「……セレクティブ」

ツナミ「は?」

ブーケ「……インパチェンス・ノリタンジェレ!」

ツナミ「なにを……」

パァンッ!

ツナミ「!」

パァンッ! パァンッ! パァンッ!

ツナミ「花が……! 爆発したっ……!?」

ブーケ「もっと!」

パァンッパパァンッパンパンパパパパパッ!!!!!

ツナミ「くっ、こんなっ……!」

ブーケ「吹っ飛べっ!!!」

ドッパァァァンッ!!!
ザァァァッ!

ツナミ「うぐっ!」

ブーケ「サクラっ!!!」

バシュンッ!

サクラ「うおりゃぁぁぁあああああっ!!!」ギュインッ

ツナミ「っ!??」

ドゴォッ!!!

ツナミ「あっ、がはっ……!!」

サクラ「っっっらぁああっ!!!」バキィッ!

ヒュンッ
ドゴォォォンッ!!!

サクラ「ふぃぃ……やぁーっと当たったぁ!」グッ

朱さんは徹甲榴弾を覚えた
平然と派生技使ってるけど器用そうだからね うん
というわけで本日ここまで
技は安価募集の方がよかったかもしれない
まだ出せてない技もありますが 派生技等案があれば書いていただけるとしれっと採用するかもしれません
お疲れ様でした

キュアクリア

ディメンジョンマント
いつも魚を出すあのマントの中へと相手の攻撃を吸い込む

みたいな?

サクラとクリスタルの合体技

桜製冷波手裏剣(おうせいれいはしゅりけん)
超巨大で桜の花びらをまとった冷波手裏剣
準備に時間がかかる
いつも以上の大きなエネルギーを扱うため普段片手でやってる手裏剣作る作業を分担する
クリスタルが片手からエネルギーを放出
形を形成し回転させるためにもう片方の手を高速でシュシュシュシュッ!!的な感じで色んな角度からエネルギーに何度も押し当てる
同じようにサクラもクリスタルの出したエネルギーに何度も両手を押し当てて桜吹雪の力を付与する

絵面はぶっちゃけ風遁螺旋手裏剣

>>737
そんな感じそんな感じ大変良きです
採用できるかは流れと私の腕次第
現状防御技乏しいので出しやすそう



余談ですが 朱さんが使ってた「インパチェンス・ノリタンジェレ」はホウセンカの仲間キツリフネ(学名:Impatiens noli-tangere)が元ネタ ホウセンカ同様、果実が熟すと破裂します 英名はTouch me not (触れるな)
「セレクティブ」は品種改良の英訳 selective breeding より

>>738
これ見て大事なことを思い出した

桜野と朱さんの合体技募集します
2つ3つ出るまで
よろしくお願いします

クリスタル

冷波導
冷波手裏剣を投げずに盾にする
その盾に触れたものは凍りつく

>>747
ショウウェイの方がいいかな、技名は「フラワーショウウェイ」に変更で
ショウはshow、見せる・展示するとかの意味のショーの意味と、結婚式などで「悪魔から守る」という意味を持つフラワーシャワー(flower shower)にかけて

先週もそうだけど水曜日ほんとに時間ないまぢむり
最近更新頻度ボロボロですが8月前半は更にボロボロになりそうです 忙しいのもそうだしコスモスさん登場以降気使うこと増えた あの子ワンミスで破綻しそうで怖い安価も出しにくい

それと技案たくさんありがとうございます 想像以上にいっぱいいただけて戦慄しています 募集はこのまま継続しますので何か思いついたらお気軽にどうぞ

桜野と朱さんの合体技安価もご協力ありがとうございます 今回はこれ(>>749)採用になりそうです 今の所脳内で、バッチリ決めた朱さんのまわりを桜野とシキがワチャワチャしながらお花撒いてるギャグテイストな姿しか見えてなくて大丈夫かなぁ?ってなってるけどきっと大丈夫です もしかしたら変わるかもしれん

以上、本日おやすみ
申し訳ありません

オトナプリキュアの放送時間帯発表されましたね 深夜枠だと思ってたら夕方枠でびっくり
こっちのオトナ(意味深)プリキュアもあっちが始まる前に畳みたい

技案ありがとうございます できる限りいろいろ出したい所存 必殺技の性質上頭に絶対「プリキュア」がつくので全体の語感がしっくりこない場合ちょっといじる可能性が在ります
ご了承を

ブーケ「作戦成功ね」

サクラ「はい!」

ツナミ「うっ、ぐっ……!」ヨロッ

サクラ「もう一押しですね……!」

ブーケ「今度はあたしが!」ダッ

ツナミ「っ!」

ブーケ「はっ!」ギュオッ

ツナミ「ちぃっ!」ガガガッ

ブーケ「てぇぇやっ!」ドガッ

ツナミ「く、ぅぅっ……!」ズザザッ

ブーケ「たっ!」ガッ

ツナミ「はぁっ!!」ガッ

ブーケ「はぁぁぁっ!」グググッ

ツナミ「貴方は……そうやってっ……!」グッ

バチンッ

ブーケ「くっ……!」ズザッ

ツナミ「これかもなにかを傷つけ続けるっ……!」

ブーケ「……!」

ツナミ「これまでもそうしてきたのでしょう? これからもそうするのでしょう?」

ブーケ「……すべてを否定できるわけじゃない……でも!」

ツナミ「小さな犠牲に目を瞑って、気づいた時には足元が屍で埋め尽くされている……それが貴方の進む道ですっ……!」

ブーケ「そうならないためにあなたを倒すの! そうすれば変えられる!」

ツナミ「貴方の力では私は……倒せないっ!」グァッ

ザバァァァンッ!!!

ブーケ「うん、あたし1人じゃきっと勝てない。でもね……」

サクラ「ブーケ」バッ

ドッパァァァンッ!

ツナミ「くぁっ……!?」

ブーケ「サクラ、お願い!」

サクラ「はいっ!」

サクラ「いきますよぉ……はっ!」バッ

フワッ

ツナミ「っ!?」

ブーケ「……」タタンッ

ブーケ「……」カツカツ

ブーケ「……」バッ

サクラ・ブーケ「「プリキュア・フラワーショウウェイ!!!」」

ポンッポンポポポッ
ブワァァァッ
フワッ

ブーケ「ふっ」ニコッ

ツナミ「くぅぅぅっ……はぁっ!!!」バッ

ザバババァァァッ!!!

ブーケ「……っ」ググッ

ブーケ「はっ!」ギュンッ

ブーケ「はぁぁぁぁぁあああああっ!!!」

ツナミ「くぅぅぁああああっ!!!」

ヒュンッ
ピカカッ
ドッパァァァンッ!!!

ザァァァ

サクラ「はぁはぁ……」

ブーケ「ふー……」テクテク

サクラ「ブーケ!」タタッ

ブーケ「サクラ!」

サクラ「ブーケ、とってもかっこよかったです!」

ブーケ「ありがと。かなり疲れたけどね」

サクラ「でもやりましたよ! これでツナミを……」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

サクラ「!」

ブーケ「!」

サクラ「ヤクサインがまだ!」

ブーケ「ってことは……!」

ザババァンッ!!

サクラ「わぷっ!?」

ブーケ「うくっ!?」

ツナミ「ぜぇぜぇ……」ボロボロ

ブーケ「ツナミ……!」

サクラ「あれで倒しきれないなんて……!」

ツナミ「やって、くれましたね……!」

サクラ「……っ」グッ

ブーケ「……っ」ジリッ

ツナミ「う、ぐっ……!」

ツナミ「ぜぇぜぇ……!」

ツナミ「かなりムカつきますけど……今日はもうたくさんです……」

ブーケ「!」

ツナミ「キュアサクラさんとも会えましたし目的は達成……仕返しは次に取っておきます……」

ブーケ「まっ……!」

サクラ「待てっ!」ダッ

ツナミ「……それでは」シュンッ

サクラ「っ!」スカッ

サクラ「へぶっ!」ゴチンッ

サクラ「いたた……あ、あれ?」キョロキョロ

ブーケ「に、逃げられた……」

サクラ「そんな、じゃあ……!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドゴッ

クリア「あぅっ!」ヒュンッ

ブーケ「あっ……!」

サクラ「クリア!」シャッ

バッ

クリア「っっ………………ぅあ?」

サクラ「クリア、大丈夫!?」トンッ

クリア「う、ん……でもちょっと……疲れちゃった……」

透「うくっ……! はぁはぁ……」シュパァァン

透「……ごめん」

サクラ「休んでて」

ブーケ「透ちゃん……」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

ブーケ「……」

サクラ「ブーケ!」

ブーケ「サクラ……透ちゃんは?」

サクラ「ひとまず大丈夫そうです」

ブーケ「よかった……」

サクラ「問題はこのヤクサインをどうするかですね」

ブーケ「……」

サクラ「ツナミには逃げられちゃいましたけど、きっとまだなにか方法があるはずです」

ブーケ「……」ギュッ

サクラ「なんとか傷つけない方法をさがし……」

ブーケ「倒そう」

サクラ「え……」

ブーケ「……」ギュゥ

サクラ「で、でもあれは大切な……!」

ブーケ「でもそのせいで、透ちゃんがあんなに傷ついちゃった」

サクラ「……!」

ブーケ「元に戻す方法を探して戦いが長引けば、もっと大きな被害が出るかもしれない。そもそもそんな方法見つからないかもしれない」

ブーケ「傷つけたくないのはあたしのワガママ。そのためにもっとたくさんのものを傷つけるなんてできない」

ブーケ「だから、倒さなきゃ」ギュッ

サクラ「ブーケ……」

サクラ「……」

サクラ「……分かりました。もう一度、一緒に」ギュ

ブーケ「……ううん」パッ

サクラ「!」

ブーケ「これはあたしがやらなきゃいけないこと」

サクラ「でも!」

ブーケ「あたしは大丈夫だから」ニコッ

サクラ「……っ!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

ブーケ「……」

ブーケ「すー……はぁぁ……」

ブーケ「……」

ブーケ「……」

ブーケ「……プリキュア」

ザァァァ

桜野「雪菜ちゃん……」

雪菜「ふぅ……うぅ……」

桜野「大丈夫、大丈夫だよ……」ナデナデ

雪菜「はぃ……っ、はい……」ギュッ

朱「……」

朱「……」ソッ

朱「……」ボロッ

朱「また、傷つけちゃった……」

透「朱……」

朱「透ちゃん……体、大丈夫?」

透「うん、平気」

朱「ごめんね。どうせ倒すなら初めから迷わなければ、そんなに傷つかなくて済んだかも……」

透「違う! 違うよ朱っ!」

朱「でもこれじゃツナミの言った通り」

桜野「そんなことありません!」

朱「桜野ちゃん……」

透「そうだよ。朱、守ろうとしたもん。手紙も、込められた思いもぜんぶ」

桜野「小さな思いかもしれないけど、小さいものも守れないで、大きなものは守れません」

朱「2人ともありがとう……」

朱「……」

朱「……あたし決めた。もうなにも傷つけない」

透「……!」

朱「分かってるよ、きっとそんなことできないって。綺麗事だって」

朱「これからも戦いは続く。そのたび、あたしは誰かの大切なものを傷つけることになる。戦い続けるためには標が必要だもんね」

朱「でもその傷は、忘れないための痛み。目を瞑ったりしちゃいけない」

朱「小さな犠牲を受け入れることより、小さな犠牲も出さないことの方がずっと難しい。簡単なことじゃないって分かってる。でも、だから目指すの」

朱「やっぱり誰にも傷ついてほしくないもの。なにも傷つけないことも覚悟でしょ?」

透「うんっ……!」

朱「……謝らなきゃね、手紙のこと」

桜野「朱さん……」

朱「ちゃんと話すよ。ぜんぶは話せないけど、それでも誠心誠意」

桜野「きっと伝わります」

朱「うん……」

月曜日 放課後

桜野「……」

透「……」

雪菜「……」

桜野「気になる」

透「言うと思った」

雪菜「う……」

桜野「朱さん、今ごろ告白されてるのかなぁ」

透「まだ間に合うかも?」

桜野「どの教室が覚えてる?」

透「ごめん。雪菜は?」

雪菜「だ、ダメですよ! そんなのぞき見なんて!」ワタワタ

桜野「知っているな?」

雪菜「う……!」

透「気にならない?」

雪菜「そ、それは……」

桜野「決を採ります。気になる人、正直に挙手!」



安価下3まで多数決
① 気になる
② 気にならない

結果は確定してるけど一応もういっこst

桜野「……」ノ

透「……」ノ

雪菜「……」ノ

桜野「やっぱり気になってるじゃん!」

雪菜「そりゃ気になりますよ! 告白ですよ告白!」

桜野「じゃあみんなでこっそりのぞきに行きましょうそうしましょう」

雪菜「で、でも……」

透「雪菜、場所どこ?」

雪菜「透さんまでそっち側とは……」

透「桜野が行くなら私も行こうかなって」

雪菜「絶対負ける多数決……」

桜野「さぁさぁ大人しく吐くがよい!」

透「雪菜、教えて」

雪菜「ど、どうなっても知りませんからね!」

空き教室

朱「……」

朱「……」

朱「……」

ガラッ

朱「!」

朱「……」クルッ

朱「……っ……」

生徒「……っ……っ」



桜野「……」ヒョコッ

透「……」ヒョコッ

雪菜「……」ヒョコッ

雪菜「ほぉぁ……生告白……!」ヒソヒソ

桜野「ほ、ほんとに女の子だ……!」ヒソヒソ

透「ここからだとなに話してるか聞こえない……」ヒソヒソ



朱「……っ」ペコッ

生徒「……っっ……っ……」ワタワタ



桜野「な、なんかドキドキする……!」

雪菜「桜野さんもっと詰めてくださいっ……!」

透「けっきょく雪菜が一番興味津々」



朱「……」コクコク

生徒「……っ」ペコッ



桜野「なんか……終わりの雰囲気?」

透「けっこう短め?」

雪菜「ってこっち来ますよ隠れなきゃ!」

桜野「ふぉーめーしょんあるふぁ!」

透「練習の成果見せる時」

雪菜「誰に見せるつもりですか!」

ガラッ

桜野・透・雪菜「「「……」」」ドキドキ

タタタッ

桜野・透・雪菜「「「ふぅ……」」」ホッ

朱「そこの出来損ないトーテムポール」

桜野・透・雪菜「「「っ!?」」」ビクッ

朱「のぞき見なんて悪趣味よ?」

雪菜「い、いえこれは……」

桜野「バレてましたか、たはは」

透「けっこう酷い言われよう」

朱「もう……」

雪菜「それでそれで! どうだったんですか告白!」

朱「あぁ、うん……」

雪菜「人違いっ!?」

朱「そうなの。入れる下駄箱間違えたらしくて。本命は男の子でした」

雪菜「古風を重ねてもはやテンプレですね……」

透「手紙のこと話せた?」

朱「うん、ちゃんと謝れた」

桜野「その、分かってくれました……?」

朱「許してもらえたよ。それどころか感謝されちゃった」

桜野「感謝?」

朱「間違えたの恥ずかしくて完全に証拠隠滅したかったからって」

桜野「な、なるほど……」

朱「それで本命の男の子があたしのクラスメイトだからお詫びに仲介する約束したの。すっごい喜ばれたわ」

雪菜「下駄箱間違えるくらいですし、そりゃクラスメイトですよね」

透「でもじゃあ、誰も悲しい思いしなかったってこと?」

朱「偶然だけどね」

雪菜「よかったですぅ……!」

桜野「……朱さんは?」

朱「あたし?」

桜野「わたしは誰より、朱さんが悲しい思いをしていないかが心配です」

朱「……!」

雪菜「そうですそうです! 朱さん大丈夫です?」

透「ん、なんでも言って」

朱「……ふふっ、あははっ」

朱「うん、大丈夫……」

朱「今、大丈夫になった」ニコッ

以上……何編だろうこれ 朱さん2ndなのかコスモス編①なのかわかんないけど第二部第一章的なやつ終了 ありがとうございました



次のお話用に雪菜の妹募集します
最低3つくらい多い分にはいくらでも

以下テンプレ↓

ーーーーー
名前:
年齢:
性格:
容姿:
雪菜のことを……
なんて呼ぶか:
どう思ってるか:
自由記入:
ーーーーー



次の展開まっっっっったく見えてないので少々お時間いただくと思います 雪菜の妹から作る感じになるかな?
よろしくお願いします

名前:霰(あられ)
年齢:11歳
性格:姉とは色々正反対な人懐っこい活発元気っ子でボクッ子
幼い頃から姉を守ってきてその過程で優しい人達は絶対に守るという勇敢且つ高潔な信念を持った
外でよく遊ぶしスポーツも好き
和か洋なら和が好きなタイプで和装とか忍者とか歴史好き

容姿:姉の顔をもっと活発にしたイメージ 142cmくらい 胸は同年代と比べても小さい

雪菜のことを……
なんて呼ぶか:お姉
どう思ってるか:臆病で引っ込み思案だが誰よりも優しい姉は必ず守らなければならない

名前:風見(ふみ)
年齢:12歳小6
性格:ミステリアス不思議ちゃんで悪くいえば電波 「風が私を呼んでいるようだね」とか言ってふらふらどっか行ったりマイペース 言動が大人っぽく哲学染みていてどこか達観している飄々とした掴みどころのない性格 スナフキンみたいな少女
容姿:子供離れしてる落ち着いた雰囲気 茶髪のストレートロングヘアー いつもチューリップハットを被ってる
雪菜のことを……
なんて呼ぶか:姉さん
どう思ってるか:普段は弱々しいくせに時折強さを見せる…ふふっ、彼女は愉快な人だね

名前:紗雪(さゆき)
年齢:11歳小5
性格:何かとミーハーで自分のことでも他人のことでも恋愛大好き、容姿の良い男がいたら年齢問わずアタックして色々聞くが付き合った後のことや結婚生活も視野にいれ総合的にダメだと判断したらすぐに冷めて切り捨てる マセガキ
容姿:雪菜をチャラくした感じ
雪菜のことを……
なんて呼ぶか:お姉ちゃん
どう思ってるか:姉のことは大好きでこんな性格じゃ一生独身だと危惧していつも姉の彼氏に良さそうな男捕まえてきたり合コン計画しようとする あまりの余計なお世話っぷりに普段は大人しい雪菜もキレて「このマセガキが~!!!」って追いかけ回すことが日常茶飯事

名前:夏海(なつみ)
年齢:5歳
性格:大人しい子だが姉っ子の甘えたがり、姉や家族を見つけるとすぐ抱きつきにくる
   姉の影響で絵本が好きだが、幼稚園で外で遊ぶことも覚え始めた
容姿:姉とよく似ているが、雪菜よりも目がぱっちりしていて活発そうな印象

雪菜のことを……
なんて呼ぶか:ゆっき(言えなかった頃の名残)
どう思ってるか:大好き、最近は姉が毎日楽しそうで嬉しい
自由記入:姉の膝の上で本を読んでもらうのが最近のマイブーム
       図書館に行く時はぜひ自分も連れて行ってほしいが、静かに読みたい雪菜はやんわり断ろうとしたり気づかれないように行こうとして見えない攻防になるので不満気
       でも最終的には折れて連れて行ってくれるのでやっぱり好き

名前:陽菜(はるな)
年齢:10
性格:無邪気で誰とでも直ぐに打ち解ける陽気な性格。
容姿:身長140cm程度。肩のあたりで切り揃えた茶髪(地毛)。活発そうな可愛らしい顔立ち。
雪菜よりは小ぶりながらも同年代より着実に成長している胸。
雪菜のことを……
なんて呼ぶか:姉ちゃん
どう思ってるか:引っ込み思案の姉の人間関係を心配しており、ぐいぐい引っ張ってくれる友達ができることを祈っている。あと悪い虫がつきませんように。
自由記入:
公立の小学校に通う5年生(誕生日まだ)で活発な性格と高いコミュニケーション力からみんなの人気者になっている。
活発な性格とは裏腹に料理が得意といった家庭的な面がある。
姉妹仲は良好だが、歳のわりにませたところがあり雪菜をコイバナでからかったり過剰なスキンシップをはかる。

お時間いただいております なにかと立て込んでいて来週中の再開も怪しい感じです 申し訳ありません

雪菜の妹ですが>>772いただこうと思います やっぱりギャグパートが虫の息なこともあってギャグ全振りみたいな子は採用しにくくなっちゃってます

質問等あれば遠慮せずお聞きください 答えられる範囲で答えますので

お久しぶり
どういう技が展開作りやすいとかある?

>>781
正直あんまりない
これまでは展開作る中で技が必要になった時に安価したりノリで作ったりしてたので

ただ、もらった技から展開見えそうなのはいろいろ
例えば>>745とか、でっかい手裏剣担いで発動もいいけど、クナイとか短刀みたいなのに常時纏わせて高速戦闘したらかっこいいかもなとか思ったりはします
案外近接系とか小回りきく技は熱いかもしれない

雪菜の妹ざっくり所感

>>772
今の雪菜に必要なものをだいたい持ってる感じ あと雪菜の技が忍者っぽいことの説得力増しそう

>>773
あえて言おう一番好きであると ただ大ボケ中の大ボケでギャグパ瀕死の現在、非常に採用しにくい なんならギャグパが元気だったとしても既存キャラがボケボケで鋭めのツッコミが不足してる中、このレベルの大ボケキャラ放り込むとシリアスが鼻くそになる可能性がある とにかくツッコミが追いつかん

>>774
育てるのに時間がかかる印象 もっと序盤で募集してれば採用だったかも しかしここで募集する妹は登場からいきなり大役があるのです 育ててる余裕がねえ でもキレる雪菜見たかったなぁ ストーリーの最後に帰ってきた日常みたいな雰囲気でキレ雪菜で締める√あったかもしれないなぁ

>>775
>>772の対極みたいな子 じゃあ採用圏外かというとむしろ逆で最終候補 なんなら安価投票で決めようと思ってたくらい 不採用理由はだいたい桜野のせい あの子今殺意の波動がバッチバチであんまり頼れないのよね 正直瞬間最大風速ならぶっちぎりだとは思う 雪菜がね図書館でこの子を膝に乗せて絵本とか読むんですよ だけど雪菜は悩みごととかで読む手が止まっちゃって それを心配してこの子が振り向きながら名前呼ぶんです そしたら雪菜は心配させまいと無理やりな作り笑顔でなんでもないよとか言ってさ!言ってさ! すいません興奮してしまいました やっぱりこの子でも書けるのかもしれん

>>776
わっかんねぇんだこの子 多分もらった中で一番生き物してる 書いてみないと動きがわかんない レギュラーメンバーとか追加キュア枠の時はこういう子の採用率高くなりそうだけど今じゃない感じかな? 今必要な展開に組み込もうとするとかなり難しい子だと思います



所感書いてみた感じ、採用不採用が>>683の安価にめちゃくちゃ影響されてたり、雪菜の妹募集のはずなのに桜野とのバランスが大事になってたり、今思えばバカくそ難しい募集かけてますねこれ

採用できなかったけど好きなキャラはまた別の機会に再利用してみては?
新キャラ欲しいときとかまた別のプリキュアssやりたくなった時とか

>>785
さすがにストーリーにがっつり絡む新キャラとか別スレはちゃんと募集かけるけど せっかくだし友情出演くらいはしてもらおうかなぁ

遅くなりました明日あたり再開します

お盆休みあるよ 派手に遊んだり実家帰るほどの余裕はないけど休みはあるよ 最早俺にはいつからいつまでが所謂お盆休みなのかすらわからないけどあるよ

とにかく時期が悪ぃんだ

給食の時間

ガヤガヤ

友人「……ってことがあってさ」

雪菜「ふふっ、大変だったねぇ」

友人「ほんとだよぉ……」モグモグ

雪菜「あははっ」

友人「あ、それだけじゃくてね……」

雪菜「うんうん」



クラスメイト「ねぇ聞いた? この前の爆発事件」

クラスメイト「なんか街中で急に爆発が起きたってやつでしょ? 怖いよねー」



雪菜「っ……!」ピクッ

友人「ん? 雪菜ー?」



クラスメイト「何人も怪我したって。死んじゃった人もいるらしいよ」

クラスメイト「あの辺よく遊びに行くのに」

クラスメイト「巻き込まれなくてよかったねー」

クラスメイト「ほんとほんとー」



雪菜「……」ギュッ

友人「雪菜ってばっ」

雪菜「ふぇ!?」ビクッ

友人「大丈夫? なんか変だよ?」

雪菜「な、なんでもないなんでもない。ほんとにだいじょぶ……」

友人「そう?」

雪菜「うん……大丈夫……」

友人「ならいいけど……あ、それで続きなんだけどね……」

雪菜「うん……」

友人「……って言うもんだからあたし……」

雪菜「あはは……」

雪菜「は……」

雪菜「……」

昼休み 屋上

透「雪菜の様子がおかしい?」

桜野「うん。普通に話してるときはいつも通り元気なんだけど、ふとした時にすごく思い詰めたような顔してて……」

朱「……!」

桜野「直接聞けば教えてくれるかもしれないけど、無理に聞き出すのも悪いし……」

朱「……そうね」

桜野「この間の戦いが原因だと思うんだけど、わたしが行った時にはもう……2人ならなにか知ってるんじゃないかって思って」

透「……ツナミに奇襲された話はしたよね」

桜野「うん、テレビとかだと原因不明の爆発事件ってことになってるやつでしょ?」

透「そうそれ。あの時ね……」

ガチャ

朱「あ」

雪菜「……」

桜野「雪菜ちゃん!」タタッ

雪菜「……」

桜野「雪菜ちゃん?」

朱「どうしたの? 体調悪い?」

雪菜「……」フルフル

桜野「なにかあった……?」

雪菜「……あの、私」

雪菜「……」

雪菜「お話したいことがあるんです」

放課後 雪菜宅

雪菜「おおおおお茶入れてきますのでどうぞごゆっくりおくつろぎくださいぃぃ」

朱「カチコチね」

雪菜「な、なんか緊張しちゃって……」

シア「リラックスですわよ」

雪菜「は、はい」

桜野「お茶くみ手伝おうか?」

シキ「シキもお手伝いするです」

雪菜「いえいえ! お客様のお手を煩わせるわけには参りませんのです! 少々お待ちを!」スッタタタ-

透「忙しない……」

朱「せっかくだからゆっくり待たせてもらいましょ」

桜野「ですねー」

シキ「ほー……」キョロキョロ

朱「シキちゃん? なにか気になるものでもあった?」

シキ「雪菜の部屋ってなんか……雪菜って感じがするです」

朱「ふふっ、たしかに」

透「かわいいぬいぐるみいっぱい」

朱「本棚の大半は少女漫画かしら? あ、難しそうな本もあるわね」

桜野「全体的にかわいい感じですよね。朱さんのおしゃれなお部屋とは違うタイプ」

朱「こうなると桜野ちゃんと透ちゃんのお部屋も見てみたいわね」

透「あ、私も桜野の部屋見てみたい」

桜野「うぇ、わたし? わたしの部屋ないよ、なにも」

透「桜野がいるよ」

桜野「わたしここにもいるんだけど……」

透「桜野の部屋に桜野がいる。なんか良くない?」

朱「うん、すっごくいい」

桜野「どゆこと……?」

朱「でもまさか、雪菜ちゃんの方から誘ってくれるなんてね」

透「話ってなんだろ」

桜野「やっぱりこの前の戦いと関係してるかな」

朱「かもしれないわね」

桜野「お昼は聞きそびれちゃったけど……結局あの時なにがあったの?」

透「……前にも話した通り、突然ツナミに襲われたんだけど」

桜野「うん」

透「急な攻撃に反応できなくて、建物が大きく抉れて、近くにいた人たちも巻き込まれて……」

透「私たちはなんとか抜け出したけど。でもあの時、多分雪菜も見ちゃったんだ……」

透「人が……死ぬとこ」

朱「……」

シキ「あぅ……」

桜野「……そっか」

桜野「わたし、一緒にいられなかったから偉そうなこと言えないけど……」

桜野「でも、やっぱりきっと怖いよね……」

透「うん……」

桜野「透ちゃんは大丈夫?」

透「私も怖いよ。シーズンランドのみんなのこと思い出して辛くもなる」

透「目の前で何人もいなくなったけど、それで慣れるようなものでもないし」

透「でも私はもう迷わないって決めたから。みんな取り戻すために戦うって。シキとも約束したしね」

シキ「透……!」

透「それに私はもう独りじゃないから。桜野に朱に雪菜、みんながいるから大丈夫」

桜野「そっか」ニコッ

透「朱は大丈夫?」

朱「あたしは……どうだろ。あの時は必死で、すぐ戦闘になって、考える余裕なかったから……」

朱「でもやっぱりね、後になってから考えたり、誰かが話してるのを聞くと怖くなる」

シキ「うん……」

朱「それでも、うん、大丈夫。なにも傷つけないって決めたから。もう二度とあんなことにならないための覚悟だもん」ニコッ

シキ「朱……!」

桜野「雪菜ちゃんはどうなんだろ……」

シキ「……!」

透「きっとすごく怖かったと思う」

朱「当たり前だけど悩んでるわよね」

シキ「あ、ぅ……」

シキ「雪菜、雪菜……」

シキ「プリキュアやめちゃうです……?」

透「……」

朱「……」

桜野「……それでもいいのかもね」

シキ「え……」

桜野「無理して戦うことないよ。すごく危ないし」

桜野「最終的には雪菜ちゃん次第だけど、やめるって言われてもわたしは止めるつもりないよ」

シキ「そっか、そうだよね……」

桜野「まぁ本人に聞いてみないと分からないから。そもそも今日だって、もしかしたら全然違う話かも?」

透「ふふっ、だったら拍子抜けだ」

朱「そろそろ戻ってくる頃かしらね」

ガチャッ

透「うわさをすれば。おかえりゆ、き……?」

シキ「!」サッ

少女「……」ヒョコッ

透「え、なんか縮んだ……?」

桜野「ちっちゃい雪菜ちゃんがさらにちっちゃく……?」

朱「いえ、元からこれくらいだった可能性も……」

少女「あ」

朱「え?」

少女「朱ちゃんだあああああ!!!!!」トタタッ

朱「え? え? え?」

少女「すごいすごい! なんで!? ほんもの!?」キャッキャッ

朱「た、たぶん……?」

少女「すごーい!!!」ダキッ

朱「ふげっ!?」

桜野「朱さんがやられた」

透「な、なに、どういうこと? なんなのこの子……?」

桜野「朱さんのファンなんじゃないかな」

透「ファン? あ、そういえば朱って人気モデル」

朱「そういえばってなによそういえばってー」

透「だって最近の朱ってなんていうか……」

桜野「下1」



安価下1
最近の朱さんを一言でどぞ

想像以上の火の玉ストレートでワロタ

桜野「ポンコツ」

透「そうそれ」

朱「聞き捨てならない!」

透「だって、ねぇ?」

桜野「ねー」

朱「え、あたしそんなにポンコツ……?」

雪菜「おまたせしま……霰!? なにしてるの!」

霰「あ、お姉!」

透「お姉ってことは」

桜野「なるほど妹さん」

朱「霰ちゃんっていうのね~」ナデナデ

透「一瞬で骨抜きだし」

霰「お姉お姉! なんで朱ちゃんがうちにいるの!」キラキラ

雪菜「い、いいから離れて大人しくしてぇ~!」グイ-

雪菜「えー……」

霰「♪」ニコニコ

雪菜「妹の霰です。ほらご挨拶」

霰「久木霰です! 11さいです! ご飯派です!」

桜野「わたしはどっちも好き!」

透「なに張り合ってるの……」

朱「麺も含めた三つ巴かも」

透「なんの分析?」

桜野「じゃあ全部好き!」

透「考慮しなくていいから」

霰「私も!」

透「ご飯派宣言なんだったの?」

雪菜「お願いだから失礼なことしないで……」

霰「わかった!」

雪菜「ほんとに分かってる……?」

霰「お姉お姉! この人たちみんなお姉のお友だち?」

雪菜「そうだよ」

霰「朱ちゃんもっ!?」

雪菜「うんっ」

霰「すごい! 朱ちゃんとお友だちなんてほんとにすごーい!」ガバッ

雪菜「あ!」

朱「ふっふっふっ、今度はやられないわよ」ダキッ

霰「うへへぇ♪」ニコ-

朱「だふっ!!!」

桜野「またやられた」

雪菜「す、すみません朱さん。この子、朱さんの大ファンで……今引っぺがしますから、ほら霰っ」グイグイ

霰「やー! クラスのみんなに自慢するんだー!」ギュ-

朱「あたしはこのままでいいわよ?」

雪菜「で、でも……」

朱「むしろこのままがいいです!」

雪菜「は、はぁ……」

朱「というわけで……」ギュッ

霰「う?」

朱「んぅぅぅ~~!」

朱「ちっちゃい! あったかい!」

朱「モデルやっててよかったぁ……!!!」

桜野「ポンコツたるゆえんがここに……」

朱「あ~、あたしにもこんなかわいい妹がいたらなぁ……」

桜野「姉妹……姉妹かぁ……」

霰「全部派のお姉ちゃんはひとりっ子?」

桜野「うん。わたしはひとり」

透「呼び方それでいいの?」

雪菜「す、すみません今……」

雪菜「霰、全部派のお姉ちゃんじゃなくて岸波桜野さん。こっちは弓知夏透さん」

霰「桜野ちゃん透ちゃん」

透「ん」

桜野「全部派です」

雪菜「せめてさん付けに……」

透「別にいい」

桜野「雪菜ちゃんも呼ぶ?」

雪菜「い、いえ私は……」

朱「今こそ雪菜ちゃんにお姉ちゃんと呼ばれるチャンス!」

霰「朱ちゃん、お姉のお姉ちゃんになるの?」

朱「そしたら霰ちゃんもあたしの妹ね」

霰「朱ちゃんの妹!? やったー♪」ニコニコ

朱「うぅ、かわいい……やっぱり妹欲しい……」

桜野「朱さんもひとりっ子ですか?」

朱「うちはね……」



安価下1コンマ
朱さんの家族構成
偶数 ひとりっ子
奇数 兄or姉あり
奇数の場合
2桁目>1桁目 兄
2桁目<1桁目 姉
2桁目=1桁目 両方
2桁目+1桁目 年齢差

朱「うん、うちもひとりっ子ね。両親との3人暮らし」

霰「ほえー」

朱「モデル業を応援してくれるし不満はないけど、それはそれとして昔から弟か妹がほしかったのよねぇ」ナデナデ

雪菜「朱さんならいいお姉さんになれますね!」

透「すっごい溺愛しそう」

朱「たぶん歯止めは効かないわね」

霰「透ちゃんは? 兄弟とかいる?」

透「ううん、うちも親と3人。うちはなんていうか……普通? うん、普通。お父さんがちょっと鬱陶しいけど」

桜野「もう、そんなこと言っちゃダメだよ?」

透「むぅ……じゃあ桜野は?」

桜野「へ?」

透「家とか親とか? どんな感じ?」

桜野「うち、うちは……うちも……うん。うちも普通だよ。いたってフツー」

透「そっか。まぁそんなもんだよね」

桜野「うん、そんなもんだよ」

雪菜「霰、そろそろほんとにおしまい」

霰「えー」

雪菜「大事な話があるから。ごめんね?」

霰「はぁい」シブシブ

雪菜「自分の部屋戻っててね」

霰「……」ジ-

桜野「……?」

霰「お姉」

雪菜「ん?」

霰「みんな優しい?」

雪菜「!」

雪菜「……うん、とっても優しいよ」

雪菜「みんなお姉ちゃんの大切な、本当に大切なお友だち」

霰「そか」ニコッ

霰「桜野ちゃん、透ちゃん、朱ちゃん」

霰「みんなこれからもお姉のお友だちでいてくれる?」

桜野「!」

透「……」ニコッ

朱「ふふっ」

「「「もちろん!!!」」」

霰「そか♪」ニコッ

ここまで
書き終わってからであれだけど雪菜と霰が部屋別々なの解釈違いな気がしてきた

シキ「んぱっ、ふぃ……あの子急に来てびっくりだったのです」

桜野「とっさに隠れてえらいよシキ」

シキ「シキも遊びたかったのです」

シア「さすがに我慢ですわ」

シキ「分かってるですぅ」

雪菜「朱さん、すいませんでした。いっぱい遊んでもらっちゃって」

朱「いいのよ。あたしも楽しかったし」

雪菜「いつもはもう少し大人しいんですけど、朱さんに会えて興奮しちゃったみたいで」

朱「ふふっ、喜んでもらえたならよかったわ」

シア「プリキュアのこと、あの子にバレてませんわよね?」

雪菜「はい、大丈夫だと思います」

シア「ならいいですわ。でも気をつけてくださいまし。雪菜だけでなく皆も」

シア「闇はどんな世界にも存在しますが、プリキュアはここにいる貴方たちだけですわ」

シア「闇すら霞むほどのイレギュラーです。そのことを努々お忘れなきよう」

雪菜「はい」

桜野「でもあの子、ほんとに雪菜ちゃんのことが大好きなんだね」

雪菜「え?」

透「うん。ふざけてるみたいだったけど、あれ多分私たちが危なくないか見てた」

朱「え、そうだったの……!?」

シア「朱はもう少し冷静になった方がいいですわね。愛らしい少女と見るや暴走しすぎですわ」

朱「だっでっ!!!」

雪菜「そっか……霰が……」

桜野「霰ちゃん、優しいね」

雪菜「……霰は強い子なんです。私と違って」

桜野「私と違って?」

雪菜「私、こんな性格だから、昔からいじめられることが多くて……」

雪菜「そのたびに霰が助けてくれたんです。私のことかばって怪我することもあって」

雪菜「もっと些細なことでも助けてくれました。犬に吠えられたり虫に怯えたりする私を、霰はいつも守ってくれました」

雪菜「私が弱くて怖がりだから……」

雪菜「お姉ちゃんなのに情けないですよね。守られてばかりで」ニヘッ

桜野「雪菜ちゃん……」

雪菜「今日皆さんを招待したのは、謝りたかったからなんです」

雪菜「この間の戦い、なにもできなくてごめんなさい」ペコッ

桜野「……」

雪菜「私、怖かったんです。あんな……あんなことになって」

雪菜「初めてスピリットピースをもらった時、桜野さんに言われたんです。辛いことも苦しいこともたくさんあるって」

雪菜「私、分かってるつもりでした。でも全然分かってなかった」

雪菜「実際目の当たりにして、足が震えて動けなかった」

桜野「雪菜ちゃ……」

雪菜「でも!」

雪菜「でも……もう大丈夫です。今度こそ大丈夫です」

雪菜「私、次こそは……次こそはちゃんと戦いますからっ」ニヘッ

桜野「……雪菜ちゃん」

雪菜「はい」

桜野「無理しちゃダメだよ」

雪菜「む、無理なんて……」

桜野「誰だって死ぬのは怖いよ」

雪菜「!」

透「うん、私も怖い」

朱「あたしも」

雪菜「そ、そっか……そう、ですよね……」

雪菜「あの……桜野さんも……?」

桜野「え、わたし? わたし、はー……あんまり?」

雪菜「!」

雪菜「……やっぱり桜野さんは強いです」

桜野「そ、そうかな? はは」ポリポリ

透「ちゃんと考えてないだけでしょ」ジト-

桜野「うぐっ」

透「自分のことなんだからもっとしっかりしてよ?」

桜野「ご、ごめんなさい……」

雪菜「……」

桜野「そ、そうだ! 実はわたしも相談したいことが!」

透「話逸らそうとしてない?」

桜野「そ、そんなことは……」

朱「目は逸れてるわね。すっごい逸れてるわね」

透「桜野ー?」

桜野「そ、相談したいことがあるのは本当なんですぅ……」

透「もう……なに?」

桜野「うん。あのね、透ちゃんとシアさんに会ってもらいたい人がいるの」

シア「ワタクシたちに?」

桜野「はい。わたしが最近知り合った女の子、桜井コスモスって子なんですけど」

朱「桜井、コスモス……?」

雪菜「その名前どこかで……」

透「どんな子なの?」

桜野「えぇっと……いつも元気いっぱいでにこにこでかわいくて……」

シキ「桜野をもっとやかましくした感じの子なのです」

透「えぇ……」

桜野「そ、そんなに嫌そうな顔しないで……」

透「あ、ごめ」

シア「その子がどうかしたんですの? 透だけなら分かりますけど、ワタクシにも会わせたいなんて」

桜野「それがね、どうもあの子のご両親、闇の力の犠牲になったかもしれなくて」

透「!」

シア「そういうことですのね……」

透「詳しく聞かせて」

桜野「コスモスは何も覚えていなくて。ご両親が亡くなったのも警察の話だと土砂崩れに巻き込まれたってことになってるみたいで」

桜野「でもあの子、その時のことが全然思い出せないんだって。記憶にぽっかり穴が空いたみたいだって」

桜野「それに記憶は無いけど何か恐ろしいものに襲われた気がするって言ってた。何も思い出せないけど怖いって」

桜野「抜け落ちた記憶と何か恐ろしいもの。これってやっぱり……」

シア「可能性はありますわね」

透「それっていつ頃?」

桜野「結構最近みたい。透ちゃんがうちの学校に転校してくる直前くらいだと思う」

透「そう……」

朱「そもそもヤクサインに殺されてしまった人たちはどうなるの?」

雪菜「そ、そうです……倒しても元に戻らないんですか……?」

シア「いえ、生き返るはずですわ。というより死んだこと自体がなかったことになると言った方がいいですわね」

透「でもそれも、リセットの範囲内なら」

桜野「範囲内って……」

シア「闇が消滅したときに発生するリセットも完全ではありませんの。全て綺麗さっぱり元通りとはいきませんわ」

シア「闇の力が直接影響したことなら、ほとんどはリセットされるはずですわ。でも二次災害以降の出来事は範囲外になる可能性も出てきます」

シア「そして元通りにならなかった部分は、世界が無理やり辻褄を合わせる」

透「土砂崩れ自体が範囲外で、それに巻き込まれたならもしかしたら……」

桜野「そっか……」

透「それに……」

シア「透……」

桜野「?」

透「桜野、よく聞いて」

桜野「う、うん……」

透「その土砂崩れ、起こしたのは私かもしれない」

桜野「え……」

透「記憶が無くなってるってことはリセットは起きている」

透「リセットが起きているならヤクサインは倒されているはず」

透「そして倒したとすれば、それは間違いなく私」

桜野「うん……」

透「できるだけ誰も巻き込まないように戦ってきたつもりだよ。てもあの頃の私は今よりずっと弱かった」

透「気づかないうちに、誰かを巻き込んでしまったかもしれない」

透「だからもしかしたら……私のせいで……」

桜野「ううん、違うよ。透ちゃんのせいじゃない。絶対違う」ギュッ

透「……ん」

シア「シキから見てどうなんですの?」

シキ「難しいのです。すごく安心するときもあれば、ゾクッてするときもあって、なんだか不思議な感じなのです」

シア「不思議な感じ、ですか」

シキ「それが何かは分からないけど、何かあるとは思うのです。シキだけじゃ判断つかなくて、だからシアにも」

シア「そうでしたのね」

透「私も会ってみたい」

桜野「ほんと? 会ってくれる?」

透「うん。だってその子……わたしが助けられなかった女の子かもしれないから」

桜野「……!」

桜野「……じゃあ、お願い」

透「うん」

桜野「さっそく明日なんだけど大丈夫?」

透「うん、まかせて」

桜野「ごめんね」

雪菜「皆さん、忘れ物ないですー?」

桜野「わたしはだいじょぶー」

透「私も」

朱「あたしもー」

桜野「さて、暗くなっちゃうし早く帰らないと」

透「桜野、また明日」

桜野「うん、明日よろしくね」

桜野「みんなじゃあね。霰ちゃんによろしくねー!」フリフリッ

雪菜「はい!」フリフリ

透「……」フリフリ

透「……桜井コスモスさん、ね」

朱「あ、思い出した」

透「え、なにを?」

朱「桜井コスモスって名前、どこかで聞いた気がして」

雪菜「あ、私もです」

透「そうなの? 私は全然……」

朱「前にね、うちの学校の女子生徒が行方不明になったってうわさがあったのよ」

雪菜「あ!」

透「じゃあその子が?」

朱「そう。うわさになった生徒の名前が、桜井コスモス」

透「そんなことが……全然知らなかった」

雪菜「無理もないです。あのうわさ、透さんが転校してくる直前くらいのやつですから」

透「でもじゃあ、桜野が言ってた時期と一致するね」

朱「そうね。まさかあのうわさがカラミティ帝国絡みだったなんて」

雪菜「あれ、でも……」

透「どうしたの?」

雪菜「桜野さんの話だと警察に保護されているはずですよね? なんで行方不明なんでしょう……?」

朱「あ、たしかに」

透「うわさだし、尾ひれがついただけなんじゃ……」

雪菜「かも、しれないですけど……」

朱「ちょっとモヤッとするわね」

雪菜「はい……」

行方不明の女子生徒のうわさ……>>8のコンマゾロ
とってないから桜野は知らない

透「とはいえここで悩んでも仕方ないし……」

朱「そうね、今日は解散しましょ」

霰「あ! 朱ちゃんもう帰っちゃうの!」タタタッ

朱「霰ちゃん! うん、今日はばいばい」

霰「透ちゃんも?」

透「うん」

霰「桜野ちゃんは?」

雪菜「もう帰っちゃったよ」

霰「そっかぁ……」

朱「また遊びに来るから」

霰「ほんと!?」

朱「うん。いつでも来ちゃうわよ」

霰「じゃあ明日!」

朱「あ、明日は撮影が……明日以外でお願いします」

霰「明後日!」

朱「えっと……」

雪菜「もう、あんまり困らせないの」

朱「ふふっ、じゃあまたね」

透「じゃあね」

霰「んぅ、ばいばい」フリフリ

雪菜「透さん」

透「?」

雪菜「多分気のせいだとは思うんですけど」

透「うん」

雪菜「桜井コスモスさん、一応注意しておいてください」

朱「桜野ちゃんのこと、頼むわね」

透「うん、わかった」

ここまで
次回、透コスモス邂逅編 実質正妻と愛人の直接対決
桜野の胃が心配

余談ですが
>>700で採用するか悩んで結局採用したセリフは
>>720の「わたし、何かダメだった……?」でした
これ言っちゃうと露骨すぎるし悪い子すぎるかなと思ったので
結局採用してよかった気がします

翌日

桜野「……」ソワソワ

透「桜野?」

桜野「ひゃい!?」

透「なんで傘持ってるの?」

桜野「あ、これコスモスに借りてて、今日返そうと思って」

透「そう」

桜野「ふぅ、ふぅ……」ス-ハ-

透「桜野?」

桜野「ひゃい!?」

透「なんか……緊張してる?」

桜野「えぁ、いやその……」

透「桜井さん? と仲いいんでしょ?」

桜野「だからというかなんというか……」

透「? それってどういう……」



コスモス「桜野ー!」タタタッ



桜野「あ、コスモス!」パァッ

透「……」

コスモス「お待たせぇ……ん?」

透「……」ペコ

コスモス「……お土産?」

桜野「違うよ?」

桜野「こちら、お友だちの透ちゃん」

透「弓知夏透です。はじめまして」

コスモス「あ、桜井コスモスです。こちらこそ」

桜野「急で悪いんだけど、今日透ちゃんも一緒に遊びたいの。いいかな?」

コスモス「あ、そゆことか! もちろんいいよ! 人数多いのも楽しいもんね!」

桜野「ありがと」

透「よろしくお願いします」ペコリ

コスモス「よろしくね弓知夏ちゃん。弓知夏ちゃんは行きたいとこある?」

透「特には」

コスモス「じゃあ好きなものとか?」

透「今探してるとこです」

コスモス「嫌いなもの?」

透「ゴキブリ」

コスモス「わかる」

桜野「ふふっ、仲良くなれそうでよかった」

桜野「あ、そうだ2人とも」

桜野「わたしね、今日ちょっと寄らなきゃいけないとこあるんだ。だから早めに解散になっちゃうんだけど……」

コスモス「えーざんねん」

桜野「ごめんね」

透「寄らなきゃいけないとこって?」

桜野「ちょっと修理頼んでたものがあってさ。今日受け取り日なの」

透「そっか」

コスモス「さてさてじゃあ今日はなにして遊ぼっか」

桜野「そだねぇ……」



透「……シア」

シア「やはり少し闇の影響を感じますわね。シキが不思議な感じと言っていたのも納得ですわ」

透「そう……じゃあやっぱりあの子……」



コスモス「ねぇねぇこっちは? おいしいものありそうじゃない?」ピトッ

桜野「あ、あのコスモス? ちょっと近くないかなーって……」

コスモス「いーじゃんこれくらい」ピットリ



透「……」モヤッ

透「!」ブンブンッ

透「あの子、大切な人を喪ってるんだ。その気持ちは痛いほど……」



コスモス「んねっ、手つなごっ?」

桜野「え、今っ!?」

コスモス「今つながなくていつつなぐんだ!」



透「……」モヤモヤッ

透「!!」ブンブンッ

透「そ、それにもしかしたら私のせいかもしれないし……」



コスモス「おててちょーだい?」

桜野「うっ……わ、わかた……」スッ

コスモス「ふへっ♪」ギュッ

桜野「うぅ……///」



透「……」モヤモヤモヤッ

透「!!!」ブンブンッ

透「朱と雪菜が心配してたこともあるし、しっかり観察を……」



コスモス「ちょっと開いてーゆびゆび絡めてー」ニギニギ

桜野「う、うん……///」

コスモス「ほら恋人つなぎー♪」キュッ

桜野「……///」



透「……」

透「…………」

透「………………」

透「」ピキッ

桜野「や、やっぱりもうちょっと離れて……///」

コスモス「やぁだっ♪」ギュッ

桜野「うぅっ……と、透ちゃんも何か言って……」

ガシッ

桜野「へ?」

コスモス「お?」

透「……」ムスッ

桜野「と、透ちゃん? これはいったい……」

透「文句ある?」キッ

桜野「うぉぉ……出会った頃の眼ぇ……!」

透「桜井さん」

コスモス「え、わたし?」

透「桜野は私の友だちだから」キッ

コスモス「お?」

桜野「ちょ、ちょっと透ちゃん……!?」

コスモス「友だち……ふぅん、友だちねぇ……」ニマッ

桜野「こ、コスモスまでぇ……!」

透「何が言いたいの?」バチバチ

コスモス「べっつにぃー?」バチバチ

桜野「はわわわわっ」アタフタ

透「桜野、早くいくよっ」グイッ

コスモス「桜野ー恋人つなぎ離しちゃダメだからねー?」

桜野「なんかこわいよぉ……!!!」



安価下
Round1
どこいくorなにする?

ゲームセンター

桜野「わぁぁゲームセンターぁぁ!」

透「え、はじめて?」

桜野「うんっ!」

透「桜野ってちょこちょこ世間に疎いところあるよね」

コスモス「プリクラもわたしとが初めてだったもんね?」

桜野「うんっ!」

透「む。桜野、なにかやりたいのある?」

桜野「えぅ? んぅ……全然わかんないから……」

透「気になるってだけでもいいよ」

桜野「えっと……じゃああれ……」スッ



安価下
① UFOキャッチャー
② 対戦ゲーム
③ その他(自由記入)

コスモス「UFOキャッチャー?」

桜野「うん、ぬいぐるみ捕まえるやつでしょ?」

コスモス「やってみよっか」グイッ

桜野「うんっ!」タタッ

透「あ!」タタッ



桜野「あぁ落っこちたぁ……!」

透「惜しかったね」

コスモス「もう一回やってみる?」

桜野「これ深追いするとお金なくなっちゃうやつでは……?」

透「1プレイでそこに気づくとは……」

コスモス「さすが桜野……」

桜野「断腸の思い……」

コスモス「わたしがとってあげよっか?」

桜野「!」

透「!?!!?」

コスモス「コスモスさんちょーっと腕に覚えがあるんですよ?」

桜野「でも悪いし……」

コスモス「大丈夫。ワンコインで仕留める」

桜野「う、うん……」

透「ちょっと待った」

桜野「透ちゃん……?」

透「桜野、私がとってあげる」

桜野「え……?」

コスモス「弓知夏ちゃん? ここはわたしにまかせてメダルゲームでもしてきたら?」

透「そっくりお返しする。そこどいて」

コスモス「わたしの方が上手いと思うけど?」

透「どうだか」

コスモス「む……」バチバチ

透「むむ……」バチバチ

桜野「な、なんで火花が散ってるんでしょう……」

「「勝負!!」」

桜野「なんでぇ?」



安価下3まで多数決
どっちがとった?
① 透
② コスモス

透「っしゃあ!!!」ガッツポ-ズ

桜野「こ、ここまでむき出しの透ちゃんが見られるとは……!」

透「はい桜野、ぬいぐるみ」

桜野「ありがとう。あ、お金わたしも……」

透「ううん、いいの」

桜野「でも……」

透「ほんとにいいの」

桜野「でもその……中々のプレイ回数だったんじゃ……」

透「い、いいのっ……勲章みたいなやつだからっ……!」

桜野「???」

透「あんまり気にしないで、遠慮せずもらって」

桜野「そう、それじゃあ……うん、ありがと。大切にするねっ!」ニコッ

透「」ッタ-ン

コスモス「うぐっ、ぬぉぉ……!」

桜野「あ、コスモス!」

コスモス「ワンコインツ-コインスリ-コイン…」ブツブツ

桜野「あぁショックでうわ言を……コスモスー?」ユサユサ

コスモス「ぁ、ぁあ……ぬいぐるみ抱えてる桜野かわいいなぁ……願わくはそのぬいぐるみがわたしからのプレゼントだったなら……かふっ」

桜野「うわ言が遺言に……」ナデ…

コスモス「ふへっ」

透「桜井さぁん?」ゴゴゴゴ

コスモス「!?」ゾクッ

桜野「透ちゃん?」

透「敗けに乗じて桜野に甘えようなんてルール違反じゃない?」

桜野「るーる?」

コスモス「そ、そんなそんな滅相も……」ビクビク

桜野「なでるのくらいいくらでもしてあげるのに」

透「だめ。甘やかさない」

桜野「なんでぇ?」

Round1
WINNER 透

桜野「え、えーっと……」

透「む……」バチバチ

コスモス「むむ……」バチバチ

桜野「つ、次どこ行こっかぁ……あ、あはは……」



安価下
Round2
どこいくorなにする?

そこそこ中途半端だけど今日はここまで
透ちゃん、プリキュアになる前は遊びに行く友だちくらいはいたんじゃないかな?

透ちゃんの昔話はどこかで軽く触れようと思ってます ほんとに一言補完するくらいになると思いますけど
でもその一言が中々出てこない
妖精の国召喚前の透ちゃんの話できるのが現状透ちゃん本人しかいない
でも透ちゃんは自己理解とか自己認識が壊滅的
それを補完するためのシアさんだけど召喚前までは踏み込めない
そんなこんなで話せる人がいないのです
存在だけ仄めかした透ちゃんの両親が出てくる展開になればあるいは

ポンコツは朱さんだけで十分だよぉ……
あの人頼れるお姉さん枠のはずなのにめちゃくちゃ暴走するんだよぉ……
手に負えねぇよぉ……

服屋さん

桜野「えと……」

透「んー……」

桜野「あのぉ……」

コスモス「んむむぅ……」

桜野「なぜ2人してわたしの服を選んでるんでしょう……」

透「ほら、あんまり動かないで」

桜野「なぜぇ……?」

コスモス「桜野ー今度はこっち着てみよっかー」グイ-

桜野「あららぁ……?」

透「待った。桜野にはこっちのワンピの方が似合う」

桜野「フレアスカートのワンピース」

透「桜野は絶対フレアが似合う。って朱が言ってた」

桜野「いつの間に」

コスモス「このブラウスの方がかわいいと思うけどなぁ。ふりふりついてるし」

桜野「ロリータっぽいふりふりブラウス」

透「ワンピース!」

コスモス「ブラウス!」

桜野「2人とも……」

透「こっち!」

コスモス「こっち!」

桜野「あ、あの……」

透・コスモス「「どっち!!!」」バッ

桜野「圧すごいよぉ……」



安価下3まで多数決
どっち?
① 透
② コスモス

桜野「どうかな?」フリフリ

コスモス「かわいー!」

透「くっ……悔しいけどこれはっ……!」

桜野「大げさなんだから」

コスモス「買っちゃう買っちゃう?」

桜野「んー……あ、これはさすがにご予算が……」

コスモス「わたしも半分出すから! なんならプレゼントするから!」

桜野「さすがに悪いって。気持ちだけね」

コスモス「そっかぁ……」ショボ…

透「桜野、こっちも着てみない? 絶対かわいいのに……」

桜野「そう? 自分ではよく分かんないけど……」

透「こういうふわっとしたスカート絶対似合う。ね、桜井さん?」

コスモス「うん、絶対似合う」コクコク

桜野「あ、そこは意気投合しちゃうんだ」

透「メイド服も似合ってたし」

コスモス「は、え? メイド服???」

透「あ、知らないんだっけ」フフン

コスモス「お?」バチッ

透「なに?」バチチッ

桜野「まさかこれを言う日が来るとは……わたしのために争わないでぇ!」

Round2
WINNER コスモス

桜野「あ、あーっと……」

透「むむむ……」バチバチ

コスモス「むむむむ……」バチバチ

桜野「つ、次どうしようねぇ……えへ、えへへ……」



安価下
Round3
どこいくorなにする?
まだ出るかな?10分くらい待って埋まらなさそうならファミレス連れていきます

こうすればいいのか

安価下
① ファミレス
② 自由記入

1

>>867把握
ただ急遽服屋さんでやっときたいことできたんでそれ消化してから移動させます

>>865の前に差し込む感じで



透「あ、桜野桜野」

桜野「なにー?」

透「こっちのシャツも似合いそう」

桜野「! あ、あー……これは……」

透「いまいち?」

桜野「わたし、その……半袖はちょっと……」

透「?? どうして?」

桜野「え、えっと……」

コスモス「桜野めっちゃ日焼けするもんね」

桜野「!」

透「そうなの?」

桜野「そ、そう! すぐまっかっかになっちゃうんだ。ヒリヒリ痛い痛いですよ」

透「そういえば半袖姿見たことないかも。学校でもずっと長袖だよね」

桜野「う、うん」

透「じゃあ長袖で似合うの探してみる」

桜野「ごめんね」

コスモス「じゃあわたしも……」

桜野「あ、コスモス」クイッ

コスモス「ん?」

桜野「……ありがと」ボソッ

コスモス「ん」ニコッ

ファミレス

店員「いらっしゃいませー3名様ですかー?」

透「はい」

店員「こちらのお席へどうぞー」

コスモス「はーい」タタッ

桜野「ありがとうございます……」ペコッ

桜野「つ、疲れた……なんでか分からないけど異常に疲れた……」トボトボ

桜野「でもいったん休憩でき……」

桜野「」

透「桜野? なに突っ立ってるの?」

コスモス「早く座りなよー」

桜野「」

桜野「」

桜野「」

桜野(そこでわたしが目にしたのは、4人掛けのテーブルに向かい合って座る透ちゃんとコスモスでした)

桜野(わたしはこれから、大きな窓に臨む日当たりも見通しも良好な4番卓に座らなければなりません)

桜野(しかし……)

透「桜野?」

コスモス「桜野ー?」

桜野(どっちだっ……!?)



安価下3まで多数決
どっちの隣に座る?
① 透
② コスモス

桜野「じゃ、じゃあこっ……」フラッ

コスモス「むぅ」ジト-

桜野「やっぱりこっ……」フラッ

透「うゅ……」ショボ…

桜野「………………こっちで」ポスッ

透「!」パァァッ

コスモス「むぅぅー」ムスッ

透「桜野桜野っ! もっとこっちよっていいよ!」グイグイ

桜野「どうどう。あんま近いと肘とかぶつかっちゃうからねぇ」

コスモス「桜野ぉ……」

桜野「あ、ち、違うの。これはその……そう! コスモスの顔見てたくてっ!」

コスモス「!」

透「!」

コスモス「そかそかぁ♪ じゃあしょうがないかぁ♪」ニマニマ

透「私は? ねぇ私は?」クイクイクイクイ

桜野「あれぇ? わたしまた何かやっちゃったぁ?」ガックンガックン

透「こっちも見てぇ……!」グイ-

桜野「分かったからぁ……」ジッ

透「!」

桜野「……」ジ-

透「……」

桜野「……」ジ-

透「……あんまり見ないで///」

桜野「ムズカシーなオイ」

コスモス「桜野はわたしと見つめ合ってようねー♪」ニヘ-

透「そっちもあんまり見ないで」

桜野「ほんとにムズカシーなオイ」

コスモス「ふぃ、あまあまチャージかんりょー」

透「ちょっとお手洗い行ってくるね」

コスモス「……!」

桜野「はーい」

コスモス「……」ジ-

桜野「コスモス?」

コスモス「行ったか」

桜野「?」

コスモス「桜野桜野」トタタッポスッ

桜野「ま、また近いねぇ……なぁに?」

コスモス「味見かみかみしよっか」

桜野「え、え?」

コスモス「会うたびにするって言ったでしょ? 忘れちゃった?」

桜野「お、覚えてるけど……今? ここで?」

コスモス「弓知夏ちゃんいない今がチャンスじゃない?」

桜野「で、でも……」

コスモス「それとも弓知夏ちゃんの前でする?」

桜野「う……」

コスモス「わたしはそれでもいいけど」

桜野「うぅ、わかったよぅ……」

コスモス「やたっ♪」

桜野「それでその……ど、どこ噛むの……?」

コスモス「んー」ジ-

桜野「あ、あんまり見られると恥ずかしいんだけど……」

コスモス「じゃあ……手首」

桜野「え、手首って手首?」

コスモス「うん。利き手どっちだっけ?」



安価下
桜野の利き手
① 右
② 左

正直あんまり大事じゃないから気にせんで

桜野「右だけど……」

コスモス「一緒だ。じゃあ左手出して」

桜野「うん……」スッ

コスモス「ふふっ」サスサス

桜野「ほ、ほんとに噛むの……?」

コスモス「うん。お肉少ないとこだし、ちょっと痛いかも」

桜野「痛いのは……いいけど」

コスモス「勢い余って噛み切っちゃったらごめんね?」

桜野「それはちょっと困るかも……」

コスモス「その時は死ぬ前にわたしの手首も噛み切ってね。それでおあいこ」

桜野「う、うん」

桜野「でもなんで左手?」

コスモス「命の導線は利き手と逆の手首に流れてるの」

桜野「う?」

コスモス「いただきまぁす」カプッ

桜野「いづっ!!?」ビクンッ

コスモス「はぷっ、ちゅ……あむっ……」カプカプ

桜野「ひぅっ、うぁっ……ぃ、ん……んんぅっ……!!」ゾワゾワ

コスモス「んちゅ、んっ、ぅ……ぷぁえっ」チュパッ

桜野「ふぅっ、ん……!」

コスモス「れー」ツ-

桜野「はぁっ、はぁっ……」

コスモス「はい、おしまい」

桜野「ひぅぁぁぁ……」ヘナヘナ

コスモス「声我慢できて偉いねー」ナデナデ

桜野「も、もう……くっきり痕ついちゃった……」ソソクサ

コスモス「だめ」ガシッ

桜野「え……」

コスモス「隠しちゃだめ」ジッ

桜野「う、うん」ドキッ

コスモス「ん」ニコッ

透「おまたせ……あ?」

コスモス「おっとぉ」

透「桜井さん? そこは私の場所なんだけど……?」ゴゴゴゴ

コスモス「あっははー、わたしもお手洗い行ってきまーす」トタッ

透「むぅ……」

コスモス「あ、桜野」クルッタタッ

桜野「んぅ?」

コスモス「前より甘くなってたよ」ボソッ

桜野「!」

透「?」

コスモス「ふふっ」タタタッ

桜野「……///」

透「……??」

透「ん? 桜野」

桜野「ふぁい!?」

透「手首赤くなってる。どしたの?」

桜野「あいやっ、これはっ……!」

透「虫刺され?」

桜野「……うん、でっかいのに」

透「……?」

店員「ありがとうございましたー」

桜野「なんでだろう……休憩に入ったはずなのに疲れた……」

コスモス「これからどーする?」

透「桜野、時間大丈夫?」

桜野「うん、もう少しくらいなら平気」

コスモス「じゃあ次はねー」

ガサッ

透「!」ピクッ

桜野「!」ピクッ

コスモス「んぇ? 2人ともどったのん?」

桜野「……コスモス、ごめん。今日はおしまい」

コスモス「え……なんで急に……」

透「ごめんなさい。でも説明できない」

コスモス「え……」

桜野「いいコスモス? 今日は寄り道しないで、まっすぐおうちに帰ってね」

コスモス「でも、でも……」

桜野「この埋め合わせは絶対するから」

コスモス「あ、ぅ……」

コスモス「……」

コスモス「……ん、わかった。絶対だよ」

桜野「うん」

透「桜野っ!」ダッ

桜野「またねコスモス!」タタッ

コスモス「ばいばい……」フリフリ

透「シア! 場所は!」タタタッ

シア「向こうですわ! 急いで!」

桜野「あ!」

シキ「どうしたです!?」

桜野「さ、先行ってて! 傘返し忘れた!」

透「え、ちょ」

桜野「すぐ! ほんとにすぐだから先行ってて!」

透「わかった! はやくね!」

桜野「うんっ!」タタタッ

コスモス「……」トボトボ

桜野「コスモスー!!!」

コスモス「!」

コスモス「桜野!!」クルッ

桜野「はあっはあっ……コスモスっ!」

コスモス「どしたのどしたの? 忘れ物しちゃった?」

桜野「こ、これっ、傘っ。返し忘れてたっ」

コスモス「このためにわざわざ?」

桜野「お気に入りって、言ってたからっ」

コスモス「覚えててくれたんだ。ありがと」

桜野「じゃあわたし行くねっ!」

コスモス「あ、待って!」クイッ

桜野「え?」カクッ

コスモス「次会うときは2人きりね?」ボソッ

桜野「!」ドキッ

コスモス「ほら、行かなきゃなんでしょ?」

桜野「う、うんっ! じゃあまたっ!」タタタッ

コスモス「ばいばい」フリフリ

ここまで

利き手の択は左手選んでると>>880の「一緒だ」の前に「なんとなくそんな気してたけど」が入ります 違いはそれだけ

てゆーかポンコツとか天然とかお前らくんは透ちゃんをいったいなんだと思っているんだ……

こう見るとあの子めっちゃ厄介なのでは……

外したことないレベルでずっと付けてるからもうわからん 多分昔とりあえず付けとけって言われたんだと思う
まあ進行上不都合もないしいいでしょ

図書館

雪菜「……」ペラッ



『な、なにあれ……!』

『水がっ!』



雪菜「……」ペラッ



『うわああああああ!!!』

『がっ!? げぶっ……!!』



雪菜「……」ペラッ



『ママ……返事してよぉ……!』

『だずげっ……!!!』



雪菜「……」フルフル

雪菜「集中できない……」

雪菜「帰ろう……」

雪菜「……」トボトボ

雪菜(声が聞こえる。あの日から毎日。四六時中ずっと)

雪菜(耳を塞いでも消えてくれない。私を責めるみたいに耳の奥で反響する)

雪菜(私は何もできなかった。みんなが戦っているときも、隅で小さくうずくまって膝を抱えて震えてた)

雪菜(怖かった。今だって怖い。本当はどこかに逃げ出してしまいたい)

雪菜(でも私には力がある。戦う力、プリキュアの力が。だから逃げちゃダメなんだ)

雪菜(もしまた敵が現れたら、今度こそ戦わなきゃいけない。桜野さんたちにも約束したんだ。もう大丈夫って、自分でそう言ったんだ)

雪菜(勇気を出さなきゃ。立ち向かわなきゃ。次こそ必ず……)

雪菜「っ……!」ゾクッ

ドゴォォォンッ!!!

雪菜「え……」

「おい! なんだよあれ!」

「な、なんかヤバそうじゃない?」

雪菜「あ、あ……」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」

雪菜「き、た……」カタカタ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」

ドガァンッ ドゴォンッ

雪菜「な、なに、あれ……あんなの見たこと……」カタカタ

「やばい! やばいって!」

「早く逃げろぉお!」

雪菜「み、みんなに知らせなきゃっ……どう、どうやってっ……でも私ひとりじゃ……!」

雪菜「はぁっ、はぁっ……ど、どうしようっ、どうしようっ……!」

雪菜「私っ、どうすればっ……!」

ギュンッ!

雪菜「っ!!?」ゾッ

ボガァァァンッ!!!

雪菜「きゃっ!?」

モクモク

雪菜「うっ、けほけほっ……なに……」

ユラッ

雪菜「!」

カサイ「ふぃぃ……やぁーっと見つけたぜェ……」シュウウウ

雪菜「あ、あなたは……!」

カサイ「久しぶりだなァ、小動物」ニッ

雪菜「カサイ……!!!」

雪菜「っ……!」

カサイ「はっ、景気の悪ィ顔してやがる。ちったァ強くなったか?」

雪菜「うっ……!」ジリッ

カサイ「んだよ、さっさと変身しろよ」

雪菜「っ!」

カサイ「楽しめそうだから生かしたんだぜ? それが無理ならすぐにでも殺してやる」ギロッ

雪菜「!」ビクッ

雪菜「そ、そうだ……変身、しなきゃ……」

雪菜「たたかわなくちゃ……」

雪菜「約束、したんだ……次こそはちゃんと、戦うってっ……!」

雪菜「ふーっ……ふーっ……」ガクガク

雪菜「うぅっ……!!!」

雪菜「うぁぁあああっ!!!」ギュッ

カサイ「こいよ」

雪菜「プリキュア! カミングシーズンっ!!!」

スマホね、朱さんは持ってそうなんだけどね
雪菜も持ってていい気はするんだけどね
でも桜野と透ちゃんがスマホ非所持系中学生すぎて
透ちゃんにスマホ持たせるとかもうそれ犯罪でしょ……

クリスタル「はぁっはぁっ……!」

カサイ「どんくらい強くなった! 見せてみろ!」

クリスタル「だあああああっ!!!!!」ダンッ

カサイ「はぁ?」

クリスタル「はぁっ!!!」

カサイ「んだそりゃあ!!!」ガッ

クリスタル「っ!?」

ドゴォンッ!

クリスタル「がふっ……!」

カサイ「ちっ、くだらねェ。ヤケ起こしやがって」

クリスタル「げふっ、うぐっ……くっ……!」ヨロヨロ

カサイ「前ん時はもっとちゃんとビビってたはずだがなァ。期待した分がっかりだ」

クリスタル「うっ、うぅ……!」ガクガク

カサイ「そういう戦い方はなァ……」ググッ

クリスタル「くっ……!」

ギュンッ!

カサイ「強ェやつだけ許されんだよォ!!!」ギュオッ!

クリスタル「っ!!」

ドゴォォォンッ!!!
ガラガラガラ
ドシャァンッ!!

クリスタル「はぁっはぁっ……うくっ……!」ズシャッ

カサイ「わーったか小動物」ズンズン

クリスタル「っ……!」ビクッ

カサイ「ん、オレが怖ェか? ははっ、怖ェだろ。いいこと教えてやるよ。本当に強ェやつはな、怖ェんだ」

クリスタル「う、ぁ……!」ガクガク

カサイ「そんでどーする? 死ぬか?」

クリスタル「っ! う、うぅ、ぅ……っ!!」フルフルッ

カサイ「嫌か。んじゃお前は後回しにするか。お前の仲間を殺して、人間どもをビビらせながら殺して、最後がお前だ」

クリスタル「っ! ……うくっ、ぅぅ……!」

クリスタル「うぅ……!」ギリッ

クリスタル「負け、ないっ……!」

カサイ「あァ?」

クリスタル「みんなっ、強いんだっ……あなたたちなんかに絶対負けないっ……!」

カサイ「どうだかなァ」

カサイ「なぁお前、自分の仲間とオレら、どっちが怖ェよ?」

クリスタル「なにを……!」

カサイ「言ったろ、強ェやつは怖ェって。オレらの方が怖ェなら、そらオレらの方が強ェってことだよなァ?」

クリスタル「っ! そ、そんな……!」

カサイ「いんや殺すさ。全員ぶっ殺す」

カサイ「お望み通りお前は最後にしてやるよ。仲間の首をきれいに並べてやる」

カサイ「お前は自分の大事なモンがなくなっていくのを膝抱えて見てろ」

クリスタル「……!」

クリスタル「なく、なる……?」

クリスタル「大事もの……ぜんぶ、みんな……?」

クリスタル「………………や、だ」ギュッ

クリスタル「……や、だ、やだ……やだやだやだ嫌だっ! そんなの! 私は!!!」

クリスタル「プリキュア! 冷波手裏剣!!!」バッ

カサイ「フンッ、それでいいんだよ」

クリスタル「はあああああっ!!!」キィィィンッ!

カサイ「こいやァァァッ!!!」

クリスタル「だぁぁぁああっ!!!」ブンッ

バシュゥゥッ!!

カサイ「あ?」ピクッ

ビュオッ

カサイ「……オレを……なめてんのか?」ボボボボッ

ォォォオッ!!!

カサイ「ふざけんなゴラァッ!!!」ゴォッ!!!

バキィィィンッ!!!

クリスタル「っ……!?」

カサイ「んだこのナマクラァ! 前にヤクサインをやった時はもっと鋭かったよなァ!!!」

クリスタル「ぁ、そん、なっ……そんな……!」ガクガク

カサイ「なめてんじゃねェそテメェゴラァ!!!!!」ゴォォッ!!!

クリスタル「ひっ……!」ビクッ

カサイ「歯ァ食いしばれェ!!!」ダンッ

クリスタル「!?」

ドゴォッ!!!

クリスタル「ぁ゛、がっ……!??」

カサイ「うゥおおっらァァァッ!!!」

バゴォンッ!
ズガガガガッ!!
ドッゴォォォンッ!!!

カサイ「フー……」メラメラ

カサイ「……あ」

カサイ「ぶっ飛ばしすぎた! どこ行きやがった小動物ゴラァ!」ドタドタッ

ガラガラガラ
ドサッ
シュパァァン

雪菜「う、かふっ……げほっ、げほげほっ」

雪菜「う、ぐぅ……!」ググッ

雪菜「あ゛ぅっ……」ズシャッ

雪菜「はぁはぁ……うくっ、あ゛……」

雪菜「っあ、ぁ……もどら、なきゃ……」グッ

雪菜「戦わなきゃ、たた、かわなきゃ……」カタカタ

雪菜「はやく……変身……」フルフル

雪菜「……ぁ」スルッ

カラカランッ

雪菜「あ……ぅ、あ……!」ポロッ

雪菜「……うっ、えぅぅ……うぅあっ……!!!」ボロボロ

雪菜「やだっ、やだよぉっ……みんないなくなっちゃうなんてやだぁっ……!!!」ボロボロ

雪菜「このままじゃみんなっ、いなくなっちゃうっ……ぜんぶ失くしちゃうっ……!!!」

雪菜「桜野さんも透さんも朱さんもみんなっ! そんなのやだぁっ……!!!」

雪菜「やだっ、やなのにっ……体が震えが止まらないっ……!」ガクガク

雪菜「私っ、どうしたらいいのっ……!」

雪菜「私っ、私はっ……!!!」

霰「お姉……?」

雪菜「!」

霰「お姉!!!」タタッ

雪菜「あ、られ……? なんで……?」

霰「図書館の近くで何かあったって聞いて探しに来たの!!」

雪菜「あられ……」

霰「そしたらこっちですごい音がして、嫌な予感がして、それで……」

雪菜「あられ……私……」フルフル

霰「お姉……もう大丈夫。私が来たから大丈夫だよ」ギュッ

雪菜「ひくっ、ひっくっ……うぁ……!」

霰「ほらお姉、はやくここから逃げよう?」

雪菜「!」

霰「このへん倒れそうな瓦礫いっぱいで危ないし、とにかく移動……」

パラパラ…

雪菜「ダメ!」

霰「え?」

雪菜「ダメ、なの。ダメ……そんなの……!」ボソボソ

霰「お、お姉? なに言って……」

グラグラ…

雪菜「逃げちゃダメなの勇気を出さなきゃいけないの立ち向かわなきゃいけないの……!」ブツブツ

霰「っ!!!」

グラッ…

雪菜「私は戦わなきゃいけないのっ!!!」

霰「お姉っ!!!」ガバッ

ドシ-ンッ!

雪菜「うっ、けふっ……けほけほっ」

霰「けふっ、大丈夫……?」

雪菜「う、うん、私はなんとも……」

霰「よかった……」

雪菜「ありがと……霰こそ大丈夫?」

霰「うん、私も……った!」ズキッ

雪菜「霰!? 腕怪我したの!?」

霰「だ、だいじょぶだいじょぶ。ほら、かすり傷だから」

雪菜「あ、ぅ……ごめんね、私のせいで……」

霰「お姉のせいじゃないよ。でもやっぱり危ないし、早く逃げなくちゃ」

雪菜「っ……!」

雪菜「だ、だめっ……!」

雪菜「私は戦わなきゃ……」

霰「なんで?」

雪菜「え……」

雪菜(なんで……)

雪菜「だ、だって……!」

雪菜(なんで……)

雪菜「それは……」

雪菜(なん、で……?)

雪菜「……」

雪菜(なんで……だっけ……?)

霰「お姉」ギュッ

雪菜「!」

霰「一緒に逃げよ?」

ここまで

透「……!」ザッ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」

透「あいつか……」

桜野「透ちゃーん!」タタッ

透「桜野!」

桜野「ごめん遅くなって!」

透「すぐいける?」

桜野「もちろん!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」

桜野「あいつ、なんかいつものより強そうじゃない?」

透「うん、はやく止めなきゃ!」

桜野「だね!」バッ

桜野・透「「プリキュア・カミングシーズン!!」」

ビュオオオッ!
フワッ

サクラ「風が鳴き花弁が踊る春の花、キュアサクラ!」

クリア「全てを透き通らせてあげる、キュアクリア!」

サクラ「いくよ!」

クリア「うん!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」

サクラ「たっ!!」ダンッ

クリア「はぁぁぁっ!」

ライガ「よお」シャッ

クリア「っ!?」

サクラ「クリアっ!!」グイッ

ガギィンッ!

サクラ「うくっ……!」ググッ

ライガ「ちぃっ!」

サクラ「はぁっ!!!」

バキィッ!

サクラ「つっ……!」ズザザッ

クリア「サクラ!」

サクラ「平気!」

ライガ「完璧な不意打ちのつもりだったんだけどなぁ」ジンジン

クリア「ライガ……!!」

ライガの「雷を彷彿とさせるスピードでの徒手空拳」ってほんとに雷バチバチさせたら怒られるかな?

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」

クリア「くっ、向こうも何とかしなきゃ……!」

サクラ「クリアはヤクサインをお願い。ライガはわたしがやる」

クリア「うん!」タッ

ライガ「おっと」ザッ

クリア「っ! そこをどけっ!!」

ライガ「素直に言うことを聞くと思うか?」

サクラ「聞かせる!」ギュンッ

ライガ「っ!」ガッ

サクラ「んんっ……!!」グググッ

ライガ「まぁそう焦るな……よっ!」

ガキィッ!

サクラ「うくっ……」

ライガ「ふぅ、今日の私は足止め役なんだ。我儘なやつがいてね」

クリア「まさかっ……!」

ライガ「ヤクサイン!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」ググッ

クリア「まずいっ!」

サクラ「ちぃっ……!」ギリッ

「プリキュア・アースビーンズ!!!」

ライガ「!」

バシュシュッ
シュルシュルシュルルッ
ギチィッ!!

ヤクサイン「ヤクッ!??」ググッ

クリア「あれは……!」

サクラ「ブーケ!」

ブーケ「お仕事抜け出してきちゃった! 遅くなってごめんね!」

バチバチさせます

ライガ「キュアブーケか!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」

ブーケ「こいつはまかせて!」

クリア「お願い!」

ライガ「しかしキュアブーケ1人では荷が重いと思うが?」

クリア「さっさとあなたを倒して加勢にいく!」

ライガ「できるかな?」

クリア「私ひとりじゃ無理かもしれない。でも……」チラッ

サクラ「ん」ニコッ

クリア「サクラとなら負ける気がしない!!」

ライガ「ふっ、そうか……」

ライガ「私もずいぶん……」バリッ

ライガ「嘗められたものだなっ!!!」バチバチバチィッ!!

サクラ「いくよクリア!」

クリア「うんっ!」

ライガ「はぁ!」

サクラ「だぁぁっ!!」

バチィッ!!

サクラ「んっ、ぬぅあっ!!!」ガッ!

ライガ「ぐぅっ……! でゃぁっ!!」ブォンッ

サクラ「クリア!」バシッ

クリア「はっ!」バキッ!

ライガ「くっ……!」グラッ

クリア「はぁぁっ!!」ギュオッ!

ライガ「甘いっ!」

サクラ「どっちが!」バッ

ライガ「っ!!」

ドゴォンッ!!!

ライガ「うぐっ……!」ズザザッ

サクラ「クリア!」

クリア「プリキュア!」バサッ

サクラ「だぁぁっ!!」ガガッ

ライガ「く、ぉぉあっ!!」ガガッ

クリア「サクラっ……!」ギリギリッ

サクラ「はっ!」ガンッ

ライガ「あぐっ!?」ヨロッ

クリア「ライトニングフィッシュアロー!!!」バシュウウウッ!!!

ギュルルルッ!

ライガ「っ!!!」

ズジュウウウウウッ!!!!!

ライガ「がぁっ!??」

ライガ「あ、がっ……くっ……!」ギュッ

クリア「右肩を貫いた。そっちの腕はもう動かせない」

ライガ「ぐぅぅっ……!!」

サクラ「クリア、やった!」

クリア「うん、勝てるよ! このままいけば勝てるっ……!」

ライガ「ふっ、ははっ……確かに少し分が悪そうだ……」

ライガ「だがそれは、私だけではないらしい」

クリア「なに言って……」



ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」

ブーケ「うっ、くぅぅぅっ……!!!」



サクラ「ブーケ!」



ブーケ「なんのぉ……!」グッ

ヤクサイン「ヤァァ…!」ガパッ

ボゥッ!

ブーケ「う、うそでしょ……」

ヤクサイン「クサァァァイッ!!!」ボシュウウウッ!!!

ブーケ「っ!」サッ

ボガァァァンッ!!!

ブーケ「…………んぱっ!」ガバッ

ブーケ「けほっ、けふけふっ……!」

ブーケ「ひ、火の玉吹くなんて聞いてないっ!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」

ブーケ「ちょっと相性悪いかもね……!」ジリッ

ライガ「ははっ、あのヤクサインは特別製でね。私とカサイの合作なんだ」

クリア「っ! やっぱりカサイも……!」

ライガ「あぁ、キュアクリスタルとサシでやりたいと言って聞かなくてね。今ごろは仕留めているかな?」

サクラ「!」キッ

ライガ「ははは、さぁどうする。キュアクリスタルの安否は知れず、そしてお前たちが私を倒すより先にキュアブーケが死ぬぞ?」

サクラ「っ……!」ギリッ

クリア「ブーケが……!」

ライガ「あのヤクサインを1人で抑えられるとしたらお前くらいだろうなぁキュアサクラ」

サクラ「だったら!」ダッ

ライガ「だが、お前を自由にさせるつもりはないっ!」ガッ

サクラ「くっ……!」

サクラ「でも片腕じゃ2人は止められない!」ガシッ

ライガ「なに!?」

サクラ「クリア今のうち!」

クリア「うんっ!」タタッ

ライガ「ちぃっ!」

サクラ「そのままブーケを援護して!」

クリア「サクラは!?」

サクラ「こいつ倒してクリスタルを探しに行く!」

クリア「わかった!」ダッ

ライガ「キュアクリアには逃げられたか……だが! お前を止められればそれでいい!」ガッ

ブーケ「はぁはぁ……!」フラッ

ヤクサイン「ヤァァ…!」ゴォッ!

ブーケ「やばっ……!」

ヤクサイン「クサァァァイッ!!!」ボシュウウウッ!!!

ブーケ「くっ……!」

クリア「プリキュア・ディメンジョンマント!」バサッ

ブーケ「!」

シュゥゥゥン…

ヤクサイン「ヤクッ!?」

クリア「大丈夫!?」

ブーケ「クリア!」

クリア「んしょ……怪我は?」グイッ

ブーケ「平気よ。ありかと」

クリア「よかった。それじゃあ……」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」

クリア「2人でやるよ!」

ブーケ「えぇ!」

サクラ「はっ! たぁぁっ!!」ガッドガッ

ライガ「うっ、ぐふっ……! はは……」ニヤッ

サクラ「っ!」ギリッ

サクラ「だぁぁぁあああっ!!!」ギュオオッ!

ドゴォンッ!!!

ライガ「がはっ!」ズザザザッ

サクラ「はぁはぁっ……!」

ライガ「なかなか、荒っぽいなぁ……」ヨロヨロ

サクラ「………………あなたたちのせい」ボソッ

ライガ「あ?」

『死んじゃった』

サクラ「あの子が家族を喪ったのも……」

『私が助けられなかった女の子かもしれないから』

サクラ「あの子が自分を責めるのも……」

ライガ「はは……」

サクラ「ぜんぶぜんぶ……あなたたちのせいだっ……!」キッ

ライガ「ふははっ……サイカ様はお前のそういう部分を、過去のご自身と重ねているのかもしれないなぁ」

サクラ「またその話か……耳を貸すつもりはない。でもひとつだけ聞かせて」

ライガ「なんだ?」

サクラ「あなたは、自分が殺した人の顔を覚えてる?」

ライガ「……ぷっ、く、はははっ」

ライガ「何を聞くかと思えば!」

ライガ「何人殺したと思っている? そんなもの覚えているわけがないだろう!」

サクラ「……そう。それを聞いて安心した。やっぱりわたしは、あなたたちとは違う」

サクラ「だってわたしは……」スッ

サクラ「多分、忘れないと思う」ギロッ

ライガ「そうかそうか、そいつは嬉しい……なっ!!!」バチバチッ

サクラ「!」

ライガ「はっ!!!」バヂュンッ!

サクラ「っ!」ギュンッ

ガギィンッ!!!

ここまで
桜野式殺すぞ語録がまた増えました

霰「ほらお姉、こっち」ギュッ

雪菜「……うん」

雪菜(……あれからずっと考えてる)

雪菜(なんでだろう……なんで私、戦わなきゃって思ったんだっけ)

雪菜(私は……なんでプリキュアになったんだっけ)

雪菜(あの日、私が初めてプリキュアになった日……私の背中には桜野さんがいた)

雪菜(桜野さんが傷ついたんだ。怖かった。居なくなってほしくなかった)

雪菜(あの時の桜野さんに戦う力は無かった)

雪菜(私が戦わなきゃ、桜野さんが居なくなっちゃうって思った)

雪菜(どうしたって怖かった。逃げても頭を抱えても耳を塞いでも、怖いものが無くなったりはしない)

雪菜(1番怖くないのが戦うことだった。桜野さんを守ること、それが怖いものから1番遠くに逃げられる方法だった)

雪菜(私が守る。そうすれば怖くない)

雪菜(それだけが私の戦う理由だった)

雪菜(でも今は)

雪菜(桜野さんもプリキュアになった)

雪菜(戦う力を得た桜野さんは強かった。私よりも、誰よりも)

雪菜(もう私が守る必要なんてなかった)

雪菜(それどころか、私の方が守られてばかりになった)

雪菜(私が守る、なんて自惚れもいいところだ。口が裂けても言えない)

雪菜(その上、敵はもっと強いかもしれない)

雪菜(もしかしたら桜野さんたちでも敵わないかもしれない。当然、私が敵う相手じゃない)

雪菜(私よりも強い人たちを、私よりも強い敵から守る。そんなことできるわけない)

雪菜(結局私は弱くて怖がりで、膝を抱えて震えているのが精一杯)

雪菜(そんな私にできることなんてなにもない)

雪菜(私にはもう、戦う理由がない)

雪菜(初めから、自分が可愛いだけだったんだ)

雪菜(自分の怖いものから逃げるため、1番いい方法が戦うことだった。それだけだ)

雪菜(みんなとは違う。誰かのために必死に戦うみんなとは)

雪菜(それなのに、なんでスピリットピースは私の手の中にあるんだろう)

雪菜(なんで私はプリキュアなんだろう)

雪菜(なんのためにこの力があるんだろう)



ガヤガヤザワザワ

霰「わ、人いっぱい」

雪菜「……うん」

霰「みんなこっち側に逃げてきたんだね」

雪菜「……うん」

霰「電車動いてるかなぁ」

雪菜「……うん」

ガヤガヤザワザワ

「ねぇねぇ聞いた? 例のフリフリの女の子見たって!」

「マジ!? 動画撮りたい!」

「絶対危ないからやめときなって」

雪菜「!」ピクッ

霰「お姉?」

雪菜(みんな……戦ってる……)

雪菜(なのに……私は……私は……)フルフル

雪菜「ごめんなさいごめんなさい弱虫でごめんなさい怖がりでごめんなさい逃げてごめんなさいなんにもできなくてごめんなさい……」カタカタ

霰「お姉」ギュッ

雪菜「っ」

霰「大丈夫。大丈夫だからね」

雪菜「霰……」

霰「私の手、ちゃんとにぎっててね」

雪菜「……うん」

霰「なかなか動かないねぇ」

雪菜「……うん」

ドゴォン

雪菜「!」ビクッ

霰「また……」

「おいまた……!」

「なんか近づいてきてない……!」

雪菜「あ、あいつだ……私を探してるんだ……」カタカタ

霰「?」

雪菜「ここにいたら……みんな巻き込まれて……」ブルブル

霰「お姉?」

雪菜「はぁ……はぁ……!」ガクガク

雪菜(ここを離れなきゃ……できるだけ人の少ないところへ……!)

雪菜「……あ、霰、お姉ちゃんね、あの……お姉ちゃんの話、よく聞いて……?」

霰「うん」

雪菜「ふぅふぅ……い、いい? ここから1人でお家に帰るの。お姉ちゃん……行かなきゃ……」

霰「お姉……」

雪菜「……」カタカタ

霰「私も一緒に行くよ」

雪菜「っ!! だ、だめっ」

霰「大丈夫だよ。お姉のことは私が守るから」ニコッ

雪菜「だ、め……」

雪菜(だめ。そんなの絶対にだめ。危険すぎる)

雪菜(霰とはここで別れて、私ひとりでカサイを引きつけなくちゃいけない)

雪菜(絶対、絶対……霰を巻き込んじゃ……)

霰「お姉」ギュッ

雪菜「……っ」

タタタタッ

雪菜「ごめんっ、ごめんねっ……ひくっ、ごめんねっ……!」

霰「いいんだよ。お姉のことほっとけないもん」

雪菜「ぁ……」

雪菜「……」

雪菜「……昔からずっとそうだったよね」

雪菜「私は霰みたいに強くないから……弱くて怖がりでなんにもできないから……」

雪菜「そのせいでいっぱい迷惑かけちゃったよね、ごめんね……弱虫でごめんね、臆病でごめんねっ……」

雪菜「私なんかのために、辛い思いもいっぱいしてきたよね……今日だって怪我させちゃってごめんね……」

雪菜「いつも頼っちゃってごめんね……ずっと守られるだけでごめんねっ……」

雪菜「こんなお姉ちゃんでごめんねっ……!」

霰「……違うよ」

雪菜「え……」

ヒュンッ!

雪菜「っ!」ゾッ

カサイ「みぃぃぃぃぃつけたぁぁぁぁぁ!!!!!」

霰「え!?」

ボガァァァンッ!!!

霰「わぷっ!?」

雪菜「あ、あぁ……!!」ガタガタ

カサイ「はっははァ! やっと見つけたぜェ小動物ゥ!!!」

霰「っ……!」サッ

カサイ「あ? 小動物が……2匹?」

霰「なんだお前っ!」キッ

カサイ「しかも活きがいい。なんだかよく分かんねェが……」

霰「……っ」

カサイ「まァいいや。ちっさい方、殺されたくなかったらそこどけ」

霰「嫌だ!!!」

カサイ「は?」

雪菜「あ、霰……!」

霰「絶対どかないっ!!!」

カサイ「チッ、そーかそーか。よっぽど死にてェらしいなァ……」

雪菜「だめ……!」

カサイ「だったらお望み通りお前から殺してやるよ!!!」

雪菜「あ、霰! はやく逃げてっ!!」

霰「……」

雪菜「霰っ!」

霰「違うよ、お姉」

雪菜「……!」

霰「私がお姉を守りたいのは、お姉が怖がりだからでも弱虫だからでもない」

霰「お姉が誰より優しいからだよ」

霰「優しい人ってきっと、傷つきやすいし傷つけられやすいの。でも私はそんなの嫌だから」

霰「誰より優しいお姉が、誰よりも傷つくなんて、私はそんなの絶対嫌だから!」

霰「お姉のことが誰より大切で! 誰より大好きだから!」

霰「だから、守りたいんだよ」ニコッ

雪菜「!」

カサイ「さっさと逃げてりゃ、ちったァ長生きできたもんを。後悔すんなよなァ!」

霰「お姉のことは私が守る……!」

カサイ「おォ?」ゾクッ

霰「お姉には絶対指一本触れさせないっ!!!」

カサイ「へェ……!」ゾクゾク

雪菜「霰……」

雪菜(そっか……そうだったんだ……)

雪菜(私にも守りたい人がいる)

雪菜(その人たちは私よりも強くて、かっこよくて、それで、優しいんだ)

雪菜(私の守りたい人はみんな私より強いけど、それでも守りたいって思うんだ)

雪菜(強いとか弱いとか、そういうのは関係ない。ただ傷ついてほしくないって心の底から思うんだ)

雪菜(だから力いっぱい頑張るんだ。大切で、大好きだから守るんだ)

雪菜(優しい人が、みんなが、霰が傷つかないために)

雪菜「……っ」ググッ

雪菜(霰みたいに自分の力で前に進めるなら、きっとそれが1番だって私も思う)

雪菜(手を伸ばして届くなら、それが1番だって)

雪菜(でも今の私じゃまだ届かないから)

雪菜(だからほんのちょっぴり背伸びをしよう)

雪菜「……」ギュッ

雪菜(これはきっとそのための力)

雪菜「……プリキュア」

雪菜(大丈夫、怖くない。だって私には……)

雪菜「カミングシーズン……!」

雪菜(霰がくれた勇気があるから)

霰「……っ」キッ

カサイ「ンだよ。こっちの方がよっぽど強ェな」

カサイ「でもよォ……オレぁ不器用でよォ……」ボボボッ

カサイ「強ェやつには手加減できねェぜ!!!」ゴォォォッ!

霰「うっ……!」

カサイ「死ねやァ!!!」ゴォッ!

霰「……っ!!!」ギュッ

クリスタル「……霰」ポン

霰「え……」

パキィィィンッ!!!

カサイ「!?」

クリスタル「……冷波導」

ピキピキピキッ

カサイ「こ、こいつァ……! っらァ!!」バキンッ

カサイ「くっ……」ダンッ

カサイ「ぐォっ、腕が……!」ズザッ

クリスタル「冷波手裏剣」ヒュオッ

バシュウウウッ!

カサイ「またナマクラ……」

ヒュンヒュンヒュンッ!

カサイ「!!!」サッ

ズバァァァンッ!
ピキキキッ

カサイ「ちィっ……切り口が凍りやがった……」ボボッ

カサイ「ぐ、ぬォォオオ……!!」ジュワアアア

カサイ「テメェ……!!」

クリスタル「ふー……」

霰「お、お姉……?」

クリスタル「儚く脆い心でも何度だって奮い立たせる……」

霰「え……」

クリスタル「それが私……キュアクリスタル」ニコッ

霰「キュア……クリスタル……」

カサイ「ハァハァ……ビビんのは終わりかァ?」

クリスタル「うん。ここからはちょっとカッコつける」

クリスタル「だってせっかく……」

クリスタル「妹が見てるんだから!」

ここまで

ずっと言いたかったんですけど霰ちゃんはメンタル面なら作中最強ですぶっちぎりです

あとやっぱり雪菜に近接がほしい 前にもちょっと話したけど短刀というか忍刀てきなやつ

というわけで忍刀てきなやつの名前を募集させてください
流れとか統一感とかで考えると「冷波刀」あたりが無難かな?もうそれでいいような気もしてきました
それと冷波刀(仮)で使う必殺技も募集します
よろしくお願いします

冷波苦無(れいはくない)
その名の通り氷で作ったクナイ
何度砕けようがクリスタルの心が砕けない限りいくらでも出てくる

影の舞
手前に障子が出現し、その裏で影の如く高速で冷波苦無を使って切り刻む

クリスタルメインで他のプリキュアも参加するバージョンもある
二人なら「二人影の舞」(ににんかげのまい)
三人なら「三人影の舞」(さんにんかげのまい)
四人なら「四人影の舞」(よにんかげのまい)

刀の銘:細雪(ささめゆき)

技:舞雪風(まいゆきかぜ)
素振りをすると細かい氷の結晶が敵に向かって発射されズタズタに相手を切り刻む。

今日は時間ないので短め

雪菜の近接は>>965いただきます

>>964はね、うん……ただでさえ「風が鳴き」とか言ってるやついて気抜くと空が怒りそうなのに、これ採用した日にゃ流派超越して伝説の後継者になっちゃうからね……

クリスタル「霰、危ないから下がってて」

霰「う、うん!」タタタッ

カサイ「今度こそちゃんと楽しめそうだなァ……!」ボォッ

クリスタル「……冷波刀・細雪」シュラッ

カサイ「いくぞゴラァ!!」ダッ

クリスタル「……」キッ

カサイ「うらァッ!!!」ゴォォッ!

クリスタル「……!」シュンッ

ヒュパッ!

クリスタル「っと……」タンッ

カサイ「ぬォッ!?」ピキキッ

クリスタル「ふぅ……」ヒュヒュンッパシッ

カサイ「チクショウ……!」ジュワアア

クリスタル「はっ!」シュンッ

カサイ「くっ!」サッ

シュパンッ!

カサイ「ぐァ!」パキンッ

カサイ「テメェ……!」ボボッ

カサイ「うおらァ!!!」ゴォッ!

クリスタル「……」シャッ

ボガァンッ!

クリスタル「ふっ……」シュタッ

カサイ「……だァァァ!!!」ゴォォッ!!!

クリスタル「っ!」

ボガァンッ! ドガガガァァァンッ!!!

冷波刀・細雪
前述の通り>>965より
冷波刀だけだと語感悪いというか音足んねぇなって思ってたので銘つけるアイデアはクリティカルでした
こだわりの逆手持ち

プリキュアって初めての変身でも何故かポーズとか前口上とか即興で思い付くよね

ブーケ「クリア!」

クリア「うんっ!」

クリア・ブーケ「「たぁぁっ!!」」ギュンッ

ドガァンッ!!

ヤクサイン「ヤクゥ…!!?」



サクラ「はぁっ!」ガッ

ライガ「くっ、ぉぉ!」ドガガッ

サクラ「たっ!」バキッ

ライガ「うぐっ……だぁぁっ!」

サクラ「はぁぁぁっ!!!」



ボガァァァンッ!!!



サクラ「!」

ライガ「!」

ヒュンッ

サクラ「あっ!」

クリスタル「うあっ、とっ……と……」タッタタンッ

クリスタル「んっ……」ズザザッ

クリスタル「なんて無茶苦茶な……」

サクラ「クリスタル!!!」

クリスタル「え、サクラ!?」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」

クリスタル「ヤクサインも!?」

サクラ「みんなー! クリスタル無事ー!!!」マルッ

クリア「クリスタル!」

ブーケ「よかった!」

クリスタル「みんないる!?」

技習得の経緯はリドルな感じで
とりあえず確定はこれからも修行シーンは書きません 基本信念バトルなので、修行して強くなることはあってもその強さじゃ誰にも勝てない

学生だし修行してる暇あったら赤点取らないようにテスト勉強だよな

カサイ「うおァァッ!!!」バッ

クリスタル「!」

カサイ「ふんぬゥッ!」ダァンッ

サクラ「あいつ!」

ライガ「カサイ!」

カサイ「小動物ゴラァ……ぶっ殺してやる……!」メラメラ

サクラ「クリスタル、一緒に……!」タッ

カサイ「ライガァ!!!」

ライガ「分かっている!」バッ

サクラ「くっ……!」ジリッ

カサイ「やっぱタイマンじゃなきゃなァ……!!」

サクラ「クリスタルひとりじゃ……!」

クリスタル「大丈夫です!」

サクラ「!」

クリスタル「サクラはライガを! カサイは私にまかせてください!」

サクラ「……うん!」

霰「……」ヨタヨタ

霰「お、お姉……」ヒョコッ

霰「!」



カサイ「だァァッ!!!」ゴォッ!

クリスタル「はっ!」タタンッ

シュパパパッ!

カサイ「ぐゥゥッ……く!」パキパキッ

クリスタル「……!」シュタッ

カサイ「おおァッ!!!」ボゴォンッ!

ボヒュンッ

クリスタル「……っ」タンッタンッ

クリスタル「けほっ……」ズザザ

クリスタル「……プリキュア!」バッ

キィィィンッ!

クリスタル「曲性・冷波手裏剣!!!」フォンッ

ビュオッ!
シュィィィッ!!!

カサイ「ぶっ壊してやらァ!!」

クリスタル「はっ!」ピッ

ギュインッ!

カサイ「なッ!?」

シュィィィンッ!

カサイ「うぐァッ!?」



霰「すごい……!」

カサイ「テ、メェ……ッ!!」パキパキ…

クリスタル「……プリキュア」スッ

カサイ「!!」

クリスタル「舞雪風」ヒュヒュヒュパッ

キラキラキラッ
ヒュンヒュンヒュヒュヒュッ
ビュオオオオオッ!!!!!

カサイ「う、ぐ、おァァァッ!!?」ビシュシュシュッ

カサイ「はっ、くっ……はァァァ!」ボボボッ

カサイ「ぐっ……チクショウ……!」ボシュゥ…

カサイ「あぐ、おァ……ァ……!」パキパキパキィ

カサイ「ぐおァァァアアア!!!」

パキィィィンッ!!!

クリスタル「ふー……」

サクラ「クリスタル……!」

ライガ「余所見とは余裕だな!!」バリッ

サクラ「うん」バシッ

ライガ「!?」

サクラ「ちょっと元気出ちゃった」ニッ

ライガ「っ!」

サクラ「はぁぁっ!!!」ドゴォッ!!!

ライガ「うぐぁ!?」

クリア「ブーケ!」

ブーケ「あたしたちも!」

クリア「プリキュア!」バサッ

ブーケ「セレクティブ!」パンッ

ポポポポンッ!
ブワワッ!

ヤクサイン「ヤクッ!??」

ブーケ「スプリッシュ!!!」バッ

クリア「スプラッシュ!!!」バッ

ズダダダダッ!
ドドドドッ!
ドッパァァァンッ!!!

ヤクサイン「ヤグゥ…!!!」ボロボロ

ブーケ「うへぇ……あれでも倒せないのね……」

クリア「でも追い詰めた!」

ブーケ「あとひと押しね!」

謎の新技「スプリッシュスプラッシュ」について
ゲラニウム・スプリッシュスプラッシュより
クリアのスプラッシュウェイヴとブーケのガーデンシュートの合わせ技みたいなやつ
ガーデンシュートで白い花を大量に出して攻撃→スプラッシュウェイヴのお魚て白いキャンバスにインクを飛び散らせるように追撃ふる飽和攻撃
ガーデンシュートがベース
フルネームだと「プリキュア・ガーデンシュート セレクティブ ゲラニウム・スプリッシュスプラッシュ」長い

パキパキパキィ

カサイ「ぜぇぜぇ……」

カサイ「う、ぐ……!」ボォッ

カサイ「うぬっ、ぐォォォ……!」バキバキッ

クリスタル「まだ動けるの……!」

カサイ「くっ、あ゛ァ……」ギロッ

クリスタル「……でもあなたのスピードじゃ私をとらえられない!」

カサイ「ハ、ハハハッ……そうかもなァ、お前すばしっこいもんなァ……」

カサイ「ガードされんならパワーで上から叩き潰す自信もあるが、こう避けられてちゃ話になんねェ……」

カサイ「まったく……相性最悪だなァ……」ボッボッボッ

クリスタル「まだなにか……」

カサイ「チクショウ……あァ、チクショウ……」ボボボボボッ!!!

クリスタル「!」

カサイ「そういうのよォ……!」ゴォォォッ!!!

ライガ「あのバカ!」ダッ

カサイ「サイコーに燃えるじゃねェかァ!!!!!」ブワアアアッ!!!!!

クリスタル「!?」

ライガ「カサイ、よせっ! 死ぬ気か!?」

カサイ「うるせェ!!!!!」ゴァッ!!!!!

ライガ「くっ!」

カサイ「うおァッ!!!!!」ギュンッ!!!

クリスタル「はやっ!?」

カサイ「喰らえッ!!!!!」ゴォッ!!!!!

クリスタル「プリキュアっ!!!」バッ

バギャァァァンッ!!!!!

クリスタル「あっ、ぐぅっ!!」ガッドサッ

カサイ「フーフー……!!!」

クリスタル「ちっとも……凍らないなんて……!」グッ

カサイ「うああ……!!」ボボボッ!!!

クリスタル「んくっ、ぅぅぅ……!」ググッガクッ

サクラ「クリスタル!」ダッ

カサイ「うえァァァアアアッ!!!!!」ゴォッ!!!!!

クリスタル「ぁ……」

バッ

サクラ「……っ!」ギロッ

カサイ「!!!」ゾクッ

ボガァァァンッ!!!!!

サクラさんいつも目がギラギラしてる

サクラ「くっ……!」ズザザッ

サクラ「あっ……つぅ……!!」シュウウウ…

クリスタル「サクラ!」

サクラ「大丈夫……!」

カサイ「チッ……」ジュウウウ…

ライガ「カサイ、お前……」

カサイ「うるせェ。それより……」

サクラ「……」キッ

カサイ「あいつがそうか。どおりで似てる似てねェって話になるわけだ」

サクラ「またか。その話は聞き飽きた」

カサイ「そうかよ。だがお前……」

サクラ「……?」

ライガ「カサイ、退くぞ」

カサイ「あァ!?」

ライガ「分かってるだろ? そのままやれば自分の炎で焼け死ぬぞ?」

カサイ「……チッ、わァーったよ」

ライガ「ヤクサインは置き土産だ。せいぜい楽しめ」シュンッ

サクラ「あっ! また逃げられた……」

カサイ「おい小動物」

クリスタル「……!」

カサイ「次こそ決着つけるからなァ」シュンッ

クリスタル「……」

サクラ「クリスタル、大丈夫? 立てる?」

クリスタル「はい、なんとか……」ヨロッ

サクラ「よかった。あとは……」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!!」

クリア「ふっ……はぁはぁ……」タンッ

ブーケ「くぅっ……!」シュタッ

サクラ「クリア、ブーケ!」

クリスタル「大丈夫ですか!?」

ブーケ「えぇ、なんとかね。でも……」

クリア「あいつかなり強い……!」

サクラ「クリア……ブーケ……」

クリスタル「っ……」フラッ

サクラ「クリスタルも……」

サクラ「……」

サクラ「みんな休んでて。ここはわたしが……」

クリスタル「クリア、ブーケ。まだ戦えますか?」

サクラ「クリスタル……!?」

クリア「ん、いける」

ブーケ「もちろん」

サクラ「2人まで……」

クリスタル「私たち、みんなでプリキュアなんです。サクラだけに戦わせるなんてできません!」

クリア「うん」

ブーケ「そうよね」

サクラ「!」

サクラ「……そっか」ニコッ

サクラ「じゃあ、みんなお疲れだし……」

クリア「……」グッ

ブーケ「……」コキッ

クリスタル「……」トントンッ

サクラ「4人で一気に片付けるよ!!!」

「「「おー!!!」」」

ここまで
短めのつもりが結局いつもと大して変わらん時間にヤッベ

次回、何気に初の総力戦
続きは次スレたてますね

なんか終わりのタイミングが俺たたエンドみたいでドキドキする


別に仲悪くはないのにジェットマンやドンブラザーズ並みにまとまらないチーム

次スレたてました
スレタイは、プリキュア作るぞ Max Heart……



冗談です

プリキュア作るぞ part2【安価有】
プリキュア作るぞ part2【安価有】 - SSまとめ速報
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