にこ 「真姫、薪をちょうだい」 (15)

三作目のラブライブ!ssです。よろしくお願いします。

前回の作品はこちら
真姫 「はぁはぁ……もう意識が。さ、最後に」
【ラブライブ!】真姫 「はぁはぁ……もう意識が。さ、最後に」 - SSまとめ速報
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穂乃果 「みんなでキャンプだぁぁぁーーーっ!!!」 ワイワイ

海未 「穂乃果、はしゃぎすぎです!」

絵里 「じゃあ早速始めましょうか。各自、事前に決めてた役割をこなしましょう。それが終わったら自然を満喫できるってことで!」

花陽 「お米炊きます!!」 キラキラ

にこ 「じゃあにこは料理を作るわね。えっと、ライターはあるから……」

希 「空気がスピリチュアルやね~♪」 スゥー

凛 「凛と穂乃果ちゃんは魚釣りにゃ!!」

絵里 「まぁもし釣れなくても、食べ物は用意してるから安心しなさい」

穂乃果 「なっ! 絵里ちゃんバカにしないで!! 穂乃果は絶対釣るもん!!」 プンプン

希 「ウチも料理手伝うで!」

絵里 「私と海未でテントを建てるわよ」

海未 「了解です」

ことり 「真姫ちゃんと二人で山菜採りだね♪」

真姫 「ええ、よろしくね」

にこ 「あっ」

にこ (あった、あった……真姫のいるところに)

にこ 「真姫、薪をちょうだい」

真姫 「!?」 ドキッ

真姫 (今のって……ダジャレよね!!? さすがにスルーしたらにこちゃん可哀想だし、もしかして乗ってあげた方がいいかしら?)

真姫 「に、にこちゃん、二個でいいかしら!///」 カァァ

にこ 「いや、四個くらいで」 キョトン

真姫 「あっ、はい」

穂乃果 「……」 ドキドキ

穂乃果 (ええっーーー!? 今偶然聞いちゃったけど二人ともダジャレを言ってたよね!? もしかして穂乃果も乗ってあげた方がいいのかな?)

凛 「どうしたの? 穂乃果ちゃん?」

穂乃果 「……なんかあれだよね、山ってのもあるけど、やっぱり都会に比べて草木が凛々としてるよね? ねぇ、凛ちゃん!?」

凛 「えっ」

凛 (もしかして穂乃果ちゃん……『凛』と『凛々として』をかけたの!? 同じ漢字だし全然上手くないけど……スルーしたらさすがに申し訳ないよね……)

凛 「た、たしかに、なんか全然違うにゃ!! 香りも全然都会と違って、ほのかに自然の匂いがするにゃ!! ねぇ、穂乃果ちゃん!?」

ことり 「……」 ドキドキ

ことり (偶然聞いちゃったけど……えっと、ダジャレってやつだよね!? ど、どうしよう、なんかにこちゃんと真姫ちゃんもそれっぽいこと言ってたし、ことりも乗った方がいいのかな?)

ことり 「ねぇ、希ちゃん」

希 「ん? どうしたん、ことりちゃん?」

ことり 「今日新幹線で来たよね!」

希 「いや普通に電車で来たやん。そんな遠くないし」

ことり 「関西って初めて来たけどなんか楽しいね!」

希 「いやここ関東やけど」

ことり 「もうあっという間だったよね! 新幹線のぞみでプシューっと!!///」 カァァ

希 「なっ」

希 (なんやてーーーーー!!?)

ことり 「もう恥ずかしすぎるよぉ~……///」

希 (まさか今のは新幹線の『のぞみ』とウチの名前『希』をかけた上に、さらにウチの挨拶である『希パワー注入! はい、プシュー!』と新幹線の『プシュー』という擬音をかけたかなり高度なダジャレやん!!?)

絵里 (なんか希、頭の中でめっちゃ早口そうな顔してるわね……)

希 (さすがやで、さすがやで、ことりちゃん!! ※関西魂を持つ、のんたんの対抗心を刺激するには充分だったで!!)

※希は関西出身ではありません

希 「そういえばさっきから鳥のさえずりがよく聞こえるなぁ~」

ことり 「そ、そうだね!」

希 「あっ、あそこに小鳥がいるで!! ことりちゃん!!」 ユビサシ

希 (どうや!!!) ドヤッ

絵里 (なんかドヤ顔してるけど全く上手くないわよ希!!?)

海未 「それで絵里。ここの器具なんですが」

絵里 「えっ」

絵里 (あっ、そうだった。早くテントを建てなくちゃね……。で、でも、流れ的にダジャレを言った方がいいのかしら? も、もしここで私がめっちゃ面白いダジャレを言ったら……)





海未 「な、なんて面白いダジャレなんですか!!」 パァァ

絵里 「そうでもないわよ///」

海未 「いやこれは間違いなく園田の歴史においてトップレベルの爆笑です!! 絵里風に言うならこれこそまさにハラショー!! さすがクォーター、ロシアの血はギャグセンスを磨いたのですね!!」 パチパチ

絵里 「本当に?///」

海未 「あなたは最高です!! ハグさせてください、絵里!!」 ガシッ

絵里 「ちょ、海未……みんな見てるわよ///」 カァァ

海未 「構いません!! 二人で恋愛アタックです!!」 キリッ





絵里 (なんてことに……ふふ) ニヤリ

希 (なんかえりち、頭の中でめっちゃくだらないこと考えてそうな顔してる……)

絵里 「ねぇ、海未?」

海未 「なんですか、絵里」

絵里 「ここって川はあるけど海はないわね」

海未 「山の中ですからね」

絵里 「海、ないわね……海未はいるけどね!!」 ドヤッ

海未 「はっ?」

希 (えっ、えりち、えっ……!! それはないわ……ウチをもっと見習うべきやな)

海未 「すいません、意味が分からなかったんですが……詳しく教えてくれませんか?」

絵里 「」

海未 「きっと私に落ち度があるんだと思います。なにか深い意味でもあるんですよね? 言葉遊びにしても安易すぎますし……」 ムムム

絵里 「」

絵里 (まずい、まずい、まずい!! なんとか誤魔化さないと!)

花陽 「美味しいお米ー♪ 主食はお米ー♪ お米は一神教ー♪」 フフフフ

絵里 (花陽……そうだ!!)

絵里 「花陽!!」

花陽 「えっ、急にどうしたんですか、絵里ちゃん」

絵里 「これプレゼントよ!!」 サッ

花陽 「プレゼント?」

絵里 「花よ!! 花陽だけに!!」 ドヤッ

希 (最悪や……)

穂乃果 (空気が寒いよ……風が泣いてるよ……)

凛 (絵里ちゃんが最悪の空間を作ってしまったにゃ……まさに冷戦、とかいうブラックジョークは浮かんでも言わない方がいいにゃ)

にこ 「あっ、絵里!」

絵里 「」 ショボーン

にこ 「ねぇ絵里ってば!! 返事しなさいよ!!」

絵里 「……なによ」

にこ 「もう絵里ってば、襟がめくれてるわよ。直してあげる」 サッ

絵里 「えっ」

真姫 「!?」 ドキッ

真姫 (今のって……またダジャレよね!!? 今度こそにこちゃんは狙って言ってるはず!! スルーしたらにこちゃん可哀想だし、乗ってあげなくちゃ!!)

真姫 「にこちゃん、薪追加した方がいいわよね! 二個でいいかしら!?」 アセアセ

にこ 「いや、四個くらいで」 キョトン

真姫 「あっ、はい」

おわり

ということで、前回とはまた違ったにこまきでした!
誰か一人のピンチを放っておけない、そんなμ'sが素敵ですね。
また機会がありましたら、近いうちにここで書かせてもらいます。
読んでいただきありがとうございました!

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